リチャード・クーですが何か?2

このエントリーをはてなブックマークに追加
1リチャード・クー
リチャード・クー(Richard・Coo)

1954年神戸生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒。
ジョンズ・ホプキンス大学大学院にて 博士課程修了。
81年ニューヨーク連邦銀行に入行。国際調査部、外国局などで
エコノミストとして活躍した後、84年11月に野村総合研究所に
入所。現在、主任研究員、チーフ・エコノミスト。
95〜97年人気アナリストランキング1位(『日経金融新聞』)。
95年から『ロスアンジェルスタイムス』のコラムニスト、
98年から早稲田大学客員教授も務める。

前スレ
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1034263943/
2金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 14:43
このスレタイ、おもろい(w
3金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 22:39
クーちゃん萌え
4金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 22:41
「何か」って?

めぐんで欲しいものでもあるのか?
5金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:11
リチャード・クーです。只今、WBS出演中です。
6金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:12
ををクーちゃん出演age
7金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:13
やぁ〜って来ますた〜♪
( ´∀`)
冷しゃブイブイ♪
(´・ω・`)
8金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/06/20 23:14
895 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/06/01 16:52
やっぱ、リチャード・クーが正しかったじゃん! →倉庫
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1034952799/l50
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1034952799/
9金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:23
「無利子国債で財政出動を」って言ってくれれば賛成なのに・・・
FRBの事実上のインタゲ宣言(しただけ)→長期金利低下、米国株高
(日本株つれ高)、債券高、ドル安

日銀介入5兆円米国債購入→米国債高、円安、不胎化しなければデフレ軽減
→外人が一割、5千億円日本株購入、日本株高「バックリベート相場」

最大の資本供給国の日銀介入が止まり(円高)、当座預金残高目標の拡大を
やめれば、世界株安、景気悪化。(昨年は、6月から金融引き締め→株安)
11金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:39
クーちゃんすごいよ。これからはクー様って呼ぼう!
12金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:46
WBSクーちゃん大健闘age
13金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:51
クーちゃんの言っていることは正しいんだけど
日本政府を赤字まみれにして利息で収奪したいって意図が
見え見えだからなぁ・・・
亀井のように「無利子国債」って言えないところが弱い。
というか、クーちゃんは利息生活組のエージェントだから
無利子なんて言える筈もないか。
14金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/20 23:55
政府支出があるからあと5〜10兆じゃないだろう
現状からあと30〜50兆が正しいデフレギャップだ
プラモデルが好きなんだよな>クー
166/20:03/06/22 17:05
小谷「ワシントンの、率直なこの肌で感じた、あのー、今の状況ってどんな
   感じだったんでしょうね?
クー「あのー、ちょっと分裂症だってのを受けましたですねー。つまりエコノ
   ミストとかそういう方にいうといやー経済絶対良くなると、企業関係者
   にいうと絶対良くならないと、まったく2つに分かれちゃってるんですね。
   どういうふうに最終的に出てくるのかってのは本当に気になります。
小谷「何かですねー。アメリカは非常に楽観的なことをおっしゃっている方が
   多いようにお見受けするんですけど、実際ワシントンにいらして、そんな
   風には。
クー「あのー、政府関係者、特にエコノミストと呼ばれる方たちの中では指摘
   がありましたように4つあるんだと。減税、ドル安、金利安、石油価格の
   下落。これだけやって景気が良くならない訳が無いと、ゆうのがまず
   どーんと出てきますね。
小谷「なるほど、あのー、実際株価の方なんですけどね。さきほどチラッと
   ありましたけども、あのー、6月17日ですかね。9300ドル以上。
   年初来高値まで行ったんですよね。今若干また下げてますが、このー
   株価回復とも言えるのかどうかわかりませんが、本物だという風に
   ご覧になります?
176/20:03/06/22 17:05
クー「あのそっちだけ見れば本物になる訳ですけれど、それで企業のほうは
   どうかというと、これがまったく別の発想になっておりましてですね。
   あの最近いろんなアンケート調査が出てますけど。去年に比べて
   設備投資を減らすと言ってるのがまず大半なんですね。でー、このままの
   経済がほんとにいくと思うかと、いうに対しても、多くの人たちが大半の
   企業が、行かないと答えてるんですよ。そうすると今のアメリカ経済って
   のは住宅の部分がなんとか支えていて、この低金利で支えていて、
   でもこれどっかで息切れするだろうと。そん時にはこの会計問題とか
   いろんな問題があって、企業部分がやがて上がって来てですね、これ
   うまくバトンタッチが出来ると。これを皆想定してる訳ですけれど。
   つい最近まで設備投資を増やすと言っていた企業でさえ、最近はですね、
   設備投資を減らすと、前年比マイナスにすると、いう答えまで出してる
   んですね。そうすると、これがうまく行かないんじゃないかと、いうことが
   あって。それをこっちから投げるとですね、さっきまで元気だ元気だと
   言ってた人が急に、いや、そのリスクはありますと。
小谷「あー、あるけれども良くなると。
クー「そーなんですよ。だからメインシナリオに対する、その信頼度というか
   信用度がどのくらいあるのか?メインシナリオは回復なんですね。
   リスクシナリオがこっちなんですけれど。
小谷「まぁ、あの、実際に金利のその、利下げ。えー、まぁ今度25日ですか、
   ありますし。減税に関しても、まぁ、当初ブッシュさんがおっしゃってたよりかは
   半分にはなるけれども、まぁでも、効果はあるだろうというのが大方のアメリカ
   のエコノミストの方の見方ではありますよね。
186/20:03/06/22 17:07
高橋「まぁ、特にね、そのークーさんがおっしゃるように、個人から企業へバトンタッチ。
   出来るかどうかって意味では、金利下げたら、企業にとって、こうプラスに
   なるように思うんですけども、そこはならないんですか?
クー「これだけ金利が低いのに設備投資に対してこれだけ慎重なんですよ。
   で、実際に今、雇用は悪化してますから、唯一支えているのがまさに
   個人部門ですよね。で、これが何時まで続くか?金利ここまで下げちゃってて、
   あともう何十ベーシスあるかも知れませんが、これ、どっかで限界に達する訳ですよね。
   そうするとその時に企業部門が急激に回復してくれないと、バトンタッチはうまく行かない。
小谷「なるほど、あのー、で、まぁ、いろんな政策が出ましたね。例えばまぁ、株価も実際に
   上がっている、で、まぁ、利下げもする。それから減税もすると。もうひとつ残されている
   その為替の部分ですけどね。あのーその先月ですか、ブッシュ氏がアメリカの
   クロフォードで、為替は市場が決める事だと言っていて。ある種、そのドル安要因とも
   取られた発言をして。その後フランスのエビアンのサミットで、えードル高発言をして、
   だけどもー、おー、おー、それをまたですねー、どうも本音ではないと。やっぱりドル安
   政策を取ると。だからドル安、ドル高、ドル安と非常に発言的にはブレてても、
   実際アメリカはドル安政策を取りたいというのが、やはり本音なんでしょうね。
クー「あのー私も今回、その政権に非常に近い方と、あのー、お話する機会があったん
   ですが、たまたまこの人ブッシュさんの緊急要請を受けてですね、中南米に飛ばなきゃ
   いけなくなったんですね。だからもう荷物を準備して私のアポの後は飛んでいくと、
   いう状況だったんで、時間が非常に短かったもんですから、答えがすぐボーっと
   出てくる訳ですよ。あのー色々文章を飾らずに。
小谷「あー、ええ、ええ。
196/20:03/06/22 17:09
クー「でー、私がこの為替の話をしたら、日本やアジアの方には悪いけれど、
   もう兎に角ドル安だと。で、それはアメリカの今、中西部がですねー、カギを
   握ってるんだと、選挙でですね。次の選挙で。
小谷「(割り込む)来年の11月ですよねー。ええ。
クー「来年の11月ですけど、で、中西部が、カリフォルニアとかニューヨークはもうほとんど
   民主党ですから、中西部を取らなくちゃいかんのだと。で、中西部は製造業なんですね。
   で、製造業に対して今すぐ、恩恵を与えるにはドルしかないと。
小谷「もう為替政策しか残ってないと、いう風に見ていいんでしょうか?
クー「そう、まさにそういう発言だったですね。
高橋「(割り込む)まぁ、じっ実際ね。そのもう年初からドルは円に対しては大して
   動いてないですけど、他の通貨に対してはもうかなりドル下がってきてますよね。
クー「まぁ、ユーロに対してはですね。はい。
高橋「それでーかなりもう企業収益なんかにもプラスの影響出てきてるって言ってる
   から、ある意味じゃもう実はもう為替政策はもうドル安政策発動されていると
   見てもいいんだと思うんですけどね。
クー「はいはい。で、彼があえて日本やアジアの方には申し訳ないけど、と言ったのは
   ここがまだ残っているから、ここに対しても少しやるかもしれないと。で、私はあまり
   にもストレートに答えが来たもんですから、本気かいなと。思いまして、そのー。
   いや、貿易赤字国のアメリカがドル安政策を、あのー、推して、そのー、対外収支を
   改善させようとするのはこれは正当な政策ですから、誰も文句言えないと。ただし、
   今世界中が同じような問題抱えてるわけですよね。日本も非常に弱いし、ドイツも
   非常に弱いし、アメリカも弱い。こんなところでアメリカがドル安政策やったら、
   このゼロサムというか世界中のマーケットの奪い合いになりますから、日本も、
   じゃ円安と、ユーロもユーロ安と。
206/20:03/06/22 17:10
小谷「でも円は実際、えっと、先月115円まで、一度行きましたけど、今月はもう117円、
   118円の域で行ったり来たりしているわけですよね。
クー「でも我々も分かっているように、これ、大変な介入やって支えているわけですよね。
   だから実勢は何処かという風に考えたらおそらく110円とか、そんな世界ですよね。
高橋「だから日本と中国がドル買いを一生懸命やってドルを支えてると。
クー「まぁ辛うじてここはサポートされていると。
高橋「だけど、だけどね。さっきまぁゼロサムとおっしゃいましたけど。でも結局。
小谷「(割り込む)ゼロサムの説明をしないといけないですね。
高橋「うん、いや、だけど、アメリカの、その、皆が通貨政策を取らざるをえないと。
   だけどね。ただ私、言いたいのは、そのアメリカが本当にもしコケちゃったら、
   世界全部駄目になっちゃうじゃないですか。だから、もう最後はあるていど
   アメリカの言うこと聞かざるを得ないと、だからアメリカが通貨安になるんだったら
   まぁ、日本とヨーロッパはちょっと我慢しようかという風にもならないですか?
クー「まぁ、あの、そうなるかもしれないですよね。ただ、私がこの方にぶつけた
   質問はですね。もしもそういう風に世界中が、あのー、切り下げ合戦みたいな
   事になったら、これ1930年代とまったく同じですから。それはやっぱり
   アメリカとしてリーダーシップをとるにはですね。ドル安をチラ付かせながら、
   つまり私、わざと彼らの立場に立って言った訳ですね。チラ付かせながら、
   日本やヨーロッパに対してちゃんと財政で内需拡大対策をやらせると、
   そうすればアメリカもドル安をやらずに、全体が、パイが拡大しますから、
   そうすれば、世界経済にとっても、ブッシュ政権にとっても良い筈じゃないかと、
   なぜこれやらないんだと。やったんですね。そして帰ってきた答えが、
   お前の言うことはその通り正しいけど、2005年からだと。
216/20:03/06/22 17:13
小谷「2005年?
クー「2005年。つまり選挙の後からだという意味なんですね。
小谷「あー。
クー「2004年までは、そんなことやってたらもう選挙に負けちゃうと。つまり例えば
   今の小泉政権に対して内需拡大やれというと、彼、やらないですよね。
小谷「今、総裁選があるということですか?
クー「いや、あの、もう、だって財政はやらないって言っているわけですから。財務省も
   やらないって言ってる。ヨーロッパに向けて言うと、マーストリヒトがあるから
   出来ないんですね。するとこの高所を乗り越えてアメリカの中西部の製造業の
   皆さんが、あ、海外の需要が増えてきた、だから我々はブッシュさんに投票
   しても良いんだと、いう気持ちになるには、あまりにも不確定要因が多すぎる
   わけですよ。それなら今のうちにドル安やっちゃえと。まさにそういう発想ですよ。
ごくろうさんです
23金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/24 00:06
テレビ東京のホームページより詳細な(笑)議事録ありがとう。
ソフトでも、使わないと、テープ起こしは大変。
25金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/24 00:21
>>24
業務用で、テープおこしできる機械あるらしいね。まえに、WBSでやってたような。
26金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/24 00:33
小谷の馬鹿さが確認できるな
276/20:03/06/25 13:21
小谷「まー、それは、あれですよね。日本にも色んな意味で、こう悪影響が
   飛び火してくるような状況でもある訳ですよね。
クー「でもこの政権は一国主義ですから、
高橋「ププッ(笑い)
クー「もう他の所でも十分証明されているように。だから、おそらくそういう事に
   なってくるんじゃないかと、まあ日本に対しては、日本に介入して支えている
   分に対して、まあ日本はずいぶんアメリカに協力的な部分、ありますから、
   あまり政治的に目立たない介入であれば、彼ら容認すると思うんですよ。
   ただいつか榊原さんがやっちゃったようにですね。公の場で117円を122円
   までやってやると、こうなったら恐らくアメリカは、おい、ちょと待て。
   と一言いっちゃうと思うんです。そしたら、
小谷「(割り込む)いや、あの時は連携取れてましたよ。サマーズさんと。
クー「あ、取れてないから、あれ円高になったんですよ。
小谷「あーそーですか。
クー「で、一気に100円まで言っちゃったでしょう。
高橋「(割り込む)だけど、今回はね。
クー「ああいうことになってはまずいと思いますよ。
高橋「あのー、ある意味、逆に、日本と中国が介入するなりドル買わなかったら
   ドル暴落しますよね。
クー「暴落します。
高橋「そういう意味じゃ、日本に感謝しなくちゃいけないですね。アメリカは。(笑い)
クー「でも金利が上がったら、これアメリカにとってはマイナスですけれど、 暴落しても
   金利が上がらなかったらこれアメリカにとって全部プラスですから。だから、そこが、
   まぁ、私は鍵だと思いますね。
小谷「わかりました。では、あの、いずれにしても、この脱出策。この後探ってまいりたいと
   思います。
286/20:03/06/25 13:23
小谷「まあ、あの実際、あの日銀の当座預金残高。もう、およそ30兆円規模と
   いうことで、これあのー、島田さんあれですよね。2001年の4.5兆円から、
   すると今、ほぼ27兆円ということはものすごい量的な緩和を日銀はやってきた
   ということですね。
島田「そうですね、ま、速水総裁の、ま、代から始まったんですけれども、ま、福井総裁に
   なってからも、その、りそな問題とかですね。対応するために増やしているんですが、
   量的緩和なんですけれど、クーさんはどんな効果があったと、見てますか?
クー「あのー、実に効果がないことが証明されたんじゃないかと、私は思いますね。
   でそれは今の不況ってのはもう、本当に特殊な不況で、家計部門が貯金してんのに、
   企業がゼロ金利でも借りない。借りないどころか今、企業部門全体で、銀行に
   借金返済してるんです。20兆円です。年間。そうするとあのー、金融をいっくら
   日銀が緩めても、企業は借りない訳ですから、で、借りないのは理由があって、
   バブルでこれだけ資産価格が下がっちゃった国ですから、みなさんこれ借金で
   買ってた訳で、借金だけ残って、資産価格が下がってバランスシートが傷んでる。
   みんな一所懸命借金返済やろうとしている訳ですね。 これは正しい行動で、
   政府は借金返済やめなさいとは言えない訳ですよ。企業の行動としては
   正しい訳だから。そうすると、それに対していっくら金融緩和をしてもですね、
   彼らは早く財務内容を健全化したいと、いうことで今一生懸命やってる訳ですから。
   するとお金が、銀行から外へ出る理由がないわけです。銀行までは押し込めます
   けれども、その先に出てこない。
296/20:03/06/25 13:30
小谷「(割り込む)ただ、ただ、ただ、あのーまぁ速水体制から福井体制にですね、
   日銀が変わって、まあ、あのー、3月から3月に就任された福井さんが、
   そのあと月に一回、一つは、必ず金融政策を出してらっしゃるんですよね、
   今、若干株高になってきたということは、まぁ金融政策が若干でも効果があった。
   のではないかと、いう風に思うんですがそんなことないですか?
クー「あのー、そういう方もいますけれど、つまり日銀は変わったんだと。だからこれからも
   不胎化の介入もやってるし、なんかその、格付けの低い物も買うから、これからも
   どんどんお金が回るんだと。こういうことを一部学者が言っててですね、それに
   投資家が乗ってるってのが私の感じですけれども。じゃあ、この学者が言ってる、
   この世界の前提が今の日本で守られているかと、いうと守られてないんですよ。
   今の日本の企業のみなさん、借金返済やっている訳で、通常の経済学で言う
   利益の最大化じゃない訳ですよね。利益の最大化、みなさん動いている時に、
   そこにどんどん金が供給されて行けば、これもうどんどんマネーサプライが増えて
   景気が良くなるという世界がある訳ですけれど。
小谷「ええ、ええ。
クー「でも今はそういう状況じゃない。
小谷「で、まあ、あのークーさんは、まあ、あのー、日頃そのー、いくらお金があっても、
   まぁ市中に実際に出て、それをまたさらに使う需要が、なければならないという風に
   おっしゃってますよね。
クー「はい、はい。
小谷「で、このー、資金需要を、作る場合、政府がですか?民間ですか?
306/20:03/06/25 13:34
クー「まあそれは、民間が出てくれれば、これに越したことはない訳ですけれども企業の
   みなさんは早くその債務を圧縮させたいと、いうことで動いているわけですから、
   彼らにやめろとは言えないですよね。そうすると政府が、民間とちょうど逆の行動を採って、
   これ、これは異常事態ですから、 企業の借金の問題が片づけば、また元の世界に
   戻るわけで、それまでの間の話なんですよ。で、この間は、政府が民間と逆の行動をとって、
   家計部門が貯金して企業が借りないお金を、政府が借りて使うと。そうすればこれ
   バランスして経済は安定する。資産価格が下がる理由もない。その間に企業は
   どんどんドンドン借金返済して、実際にもう相当借金返済終わっているんです。
   あとほんの僅かなんですよ。
高橋「(割り込む)ええ、あのおっしゃる通りだと思うんですよ。あのー、クーさんがおっしゃる
   論理わかるんですけどね。それで、だから金融効かない。だけど今、最後におしゃったように
   かなりバランスシート調整進みましたよね。
クー「進んでます。
高橋「特に大企業は、もう、あのー、過剰債務じゃないですよね?で、そういう意味じゃリストラ
   終わってきた訳ですよね。
クー「(割り込む)終わってきてる。まだ完全に終わってないですよ。
高橋「でももうかなりキャッシュ持ってますよ。
クー「はい、はい。
高橋「だから返済に回してないで手元に持ってるんですよね。これを前向きに使ってくれれば、
   良いわけですよね。だけどこれもし、あの、政府に渡しちゃったら、政府また公共事業やって、
   無駄に使っちゃうじゃないですか。
クー「政府に渡す?ど、どういう意味ですか?政府に渡す?
高橋「あのー、いや、だから、民間が使わないで、その分今度は政府がたとえば
   財政赤字を広げて、公共事業やるとかって形で需要を作るってことをずっと続ければ、
   結局、また無駄になっちゃいますよね。
316/20:03/06/25 13:35
クー「いや、私はこれは無駄だとは、、
高橋「民間が、民間が使ってくれたら一番良いと思うんですけどね。
クー「使ってくれないから、これをやっている訳で、、
高橋「でもかなり民間の調整、進んできているじゃないですか。
クー「いや、あのー。
高橋「だから、もう少しこう、後押ししてくれればね、政府が後押しして、
クー「我々のデータで見るともう2,3年は、この状況は、続くと思います。たしかに
   どんどん企業のバランスシートがきれいになっているのは事実ですけれども。
   これあのー、溺れている状況と同じだと思うんでうよ。30m水面下でも、
   3m水面下でもやっぱり呼吸できないんですよね、やっぱり顔が水面の上に
   出てくるまで呼吸できないんですよ。で、そのすごい進展があって、たしかに
   数字を見るとバランスシートずっときれいになってる。でも企業経営者の
   みなさんに聞くと、もう2,3年はこの状況で続けたいと。という方がまだ大半で、
   これ終わった企業も一部出てきてて、これ非常にあの良いことなんですけれども、
   まだ大勢は借金返済、ごく一部が前向きと、これでは神様だって、あのー
   自律回復には持っていけない訳で、大半がきれいになって、一部が後ろ向き、
   これならもうあのー、財政なんかやるべきじゃないと思いますね。
小谷「あー、そうですか、じゃ、ちょっとあのー財政のことに関して短くこのコマーシャルの後、
   伺いたいと思います。
326/20:03/06/25 13:38
小谷「えー、経済再生に向けた日本の課題としてですね、フリップにそれぞれあの
   お書きいただいたんですが、やはりあの、あれですよね。あのクーさんは日頃から
   おっしゃっている財政出動という風でこちらという感じでしょうか?(笑い)
クー「【政府は民間と逆の行動を】つまり今は、民間が借金返済をやっている訳ですから
   借金返済、みんなが同時に借金返済やれば、経済どんどんどかどんシュリンクして行く、
   それに対して民間は、やめられない。そういう局面ですから、政府が民間と逆の行動を
   とってその分を埋め合わせていくと。
小谷「あの規模どのぐらい、政府は出せばいいんでしょうね?
クー「あの今大体ギャップは40兆円だと思うんですよ。家計が貯金して企業が借りない部分が。
   で、もうすでに30兆埋めている訳ですから、
小谷「(割り込む)国債発行してですね。
クー「小泉さん30兆やると言って、実際、35兆くらいやってる訳ですね。
小谷「今年度36兆。はい。
クー「だから後、5兆から10兆やれば、これ埋まっちゃうんですよ。ゼロからやれっていうんだったら、
   40兆で大変ですけれど、30兆埋めててですね、残りの10兆ケチってるがために、
   ここから全体がだんだんだんだん蝕まれて、あのー悪化していくというのは、非常に
   残念な話で、せっかくここまでやってんだから、あと10兆やって後、完全に埋めて、
   それで経済を3年くらい維持すれば、だいぶ企業のバランスシートきれいになってますから、
   あと一押しだと思います。
小谷「どうなんでしょう。まあ財政出動ねー、あの、新規に、うーん。
336/20:03/06/25 13:42
高橋「【成長期待を作れ】あの、私、成長期待と書いたんですけども。要は、その、
   クーさんが民間まだ出てこないとおっしゃいましたけども、私、民間の中でもがかなり、
   バランスシート調整が進んで、利益だしているところもありますから、彼らが投資しないのは、
   日本経済成長しないと思っているからですよ。
小谷「あー、マインドが冷え込んでるっていうか、はい。
高橋「だから政府がどんどん成長期待を作っていく、具体的には、その、あのーもうお金が
   出てきている企業が、投資をしやすいように減税してあげるとかですね、そういうところに
   財政出動すべきじゃないかと、だから財政出動すること賛成なんですが、従来のように、
   何でも良いんじゃなくて、道路、橋、作ればいいってじゃなくて、企業の投資を引き出すような
   分野にドンドン金付けていくと、それが、5兆なのか10兆なのかそこは議論あるんでしょうけども、
   金の使い方の問題なんじゃないかと思うんですけどね。
クー「あのー、減税でこの問題片づけば良いと思うんですが、 私も減税大好きですけれど、
   だだ、例えば10兆のギャップがある時にですね、減税で10兆埋めましょうと、
   そしたらいくらやったら埋まるのか、たいへん大きな不透明な感が残っちゃうんです。
   30兆やらないと埋まらないかもしれない。ということは、財政赤字30兆円ということに
   なる訳ですよね、やっと10兆の需要が埋まる。ところが、公共事業で例えば羽田空港に
   もう一本ちゃんと滑走路を造りましょうと、やれば、これは公共事業で10兆やれば、10兆、
   埋まっちゃう訳ですよね。
小谷「あの、クーさんは、民間から政府が借りるってことをおっしゃってますよね?
(一同、固まる)
クー「民間?
小谷「それはその財源としては、
高橋「いや、それは民間が余っているから、
小谷「余っているから、はー、ははは、
クー「はいはい。
高橋「だから、
346/20:03/06/25 13:44
クー「余剰貯蓄なんですよ。今、家計部門が2,30兆貯金して、企業部門が2,30兆借金返済
   してますから、合わせると40兆、50兆になっちゃうんですね。 一部は海外が財政赤字、
   あの経常赤字という形で、だからアメリカが借りている訳ですけれども、残りの部分が
   デフレギャップになる訳で、これを今政府が30兆まで埋めている。まだ10兆ぐらい
   ギャップが残ってると。これを誰かが借りて使わないと、毎年10兆づつ経済は、
   シュリンクしちゃう可能性がある訳で。
高橋「で、そこでだから、あのー、公共事業だってやって良いってことになるんですけれども、
   だからまあその羽田空港だったら良いのかもしれないですけれどもね、また従来型の
   地方で道路、橋を造るんだってことをずっと続けてれば、結局、借金だけがまた
   増えていくんじゃないかと。
クー「だから、そこは工夫して、羽田空港にやればいいんですよ。
高橋「そうですよね。
クー「さっき見たんですけれど、空港への公共事業の支出って、わずか1.7%なんですよ。
   でも、羽田に滑走路が十分ないから、地方空港だって飛行機飛ばせないんですね。
   羽田に対して。だから、ここ羽田空港、ちゃんとやれば、周りももっと飛行機を
   飛ばせるようになる訳ですから、こら経済にもプラス、財政の問題に対しても、
   もっとも効率的に埋められる。だから、ちょっと知恵をだせば、いっくらでもまだ、
   公共事業でやれることがあるんじゃないですか。
高橋「そのことについて全く反対じゃないんですよ。
小谷「あーそうですか。
高は「その、あの、財政出動する時に、どこに出すか。それからまあ、私は減税なんかも、
   組み合わせたらいいと思うんですけれどね。だけどやっぱり、ある程度、財政出動して、
   ギャップを埋めていくという考え方は、今、日本に必要だと思うんですよね、あの、円安、
   使えないですものね、金融も効かないってことであれば、
小谷「円安出来ないですものね。ドル安になっていってるんだから円高になるという。うーん、
   そうですか、はい、どうもありがとうございました。また、いらしてください。
35金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/26 00:02
正確な再現、ありがとうございます。聞き取り難いところも忠実に再現して、

くださって感謝しております。


それにしても、小谷女史の割り込みはどうにかしてほしいものです。

クーの話を最低でも過去3回は聞いていると思うのに、とんちんかんな質問をするし、

ゲストの話を遮るのだけはやめてもらいたい。ゲストの話が聞きたいのであって、

小谷の話が聞きたいのではない。あー。
36金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/26 01:47
なんかミクロとマクロの話しがごっちゃになってるな。
マクロでみると金の使い道は、使わない橋だろうと道路だろうと一向にかまわないのに
そこのとこが理解できないみたい。
37金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/26 01:49
マクロを理解できてるクーさんが大臣やればすべて解決するんだけど、うまくいかないよなぁ
38金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/26 03:06
年間10兆を2−3年やれば、バランスシート不況が終わって 
自律成長するって言うんだから、その通りやらせてみろよ
財政出動か構造改革かなんて、一体何年議論してるのか・・・
小谷だけでなく高橋もマクロを完全に理解出来てないとこが痛いな。
40一言居士:03/06/28 21:41
破滅的な借金漬けの政府に借金重ねて財政出動を勧める馬鹿の一つ覚えがリチャドクー
である。

財政出動にしても増税による税収で財政出動ならば話はわかるが。増税は国民に代わって
政府が消費するからだ。
41金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/30 15:13
■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■□■■■■□■■■■□■■■■■■■■■■□■■■■■■■■
■■□□□□■■□■■■□■■□□□□□■■■□■■■■■■■■
■■□■■□■■□■■■□■■■■■■□■■■□■■■■■■■■
■□■■■□■■■■■□■■■■■■□■■■■□■■■■■■■■
■□■■■□■■■■■□■■■■■■□■■■■□■■■□■■■■
■■■■■□■■■■■□■■■■■□■■■■■□■■■□■■■■
■■■■□■■■■■□■■■■■■□□■■■■□■■□■■■■■
■■■■□■■■■■□■■■■■□■■□■■■□■■□■■■■■
■■■□■■■■■□■■■■■□■■■■□■■□■□■■■■■■
■■□■■■■■□■■■■■□■■■■■■■■□□■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■□■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■□□■■■■■□■■■■■■■□□□□□□□□□□□□■■
■■□□■■■■■□□□□□□■■■■■■■■■■■■■□□■■
■□□■■□■■■□■■■■□■■■■■■■■■■■■□□■■■
■■□■□□■■□□□■■□□■■■■■■■■■■■□□■■■■
■■■□□■■□□■□□□□■■■■■■■■■■■□□■■■■■
■■□□■■■■■■■□□■■■■■■■■■■■□□■■■■■■
■■□■■■□■■■□□□□■■■■■■■■■■□■■■■■■■
■□□□□□□■■□□■■□□■■■■■■■■■□■■■■■■■
■■■■□■■■□□■■■■□□■■■■■■■■□■■■■■■■
■■□■□■□■■■■□□■■■■■■■■■■■□■■■■■■■
■■□■□■□■■■■■□□■■■■■■■■■■□■■■■■■■
■□□■□■□■■■■■■■■■■■■■■■■■□■■■■■■■
■□■■□■■■■□□□■■■■■■■■■■■■□■■■■■■■
■■■■□■■■■■■□□□■■■■■■■■■■□■■■■■■■
■■■■□■■■■■■■■□□■■■■■■□□□□■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
42 :03/07/03 11:20
age
43金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/03 18:31
「ヤミ金被害者同盟」

大阪レンダ−ス(LE)の浜田○雄が不動産売買と、株式買収で数億円に上る
不明金が生じて、これに対する責任を認め社長を辞任
突然の金銭疑惑に業界に大きな波紋を呼んでいる。
浜田は、交際費などさまざまな名目で毎月数百万円単位の支出があり、
LEの経理は浜田個人の財布化となっているのが実態である。
監査報告書に記載されている案件は背任横領行為が濃厚であり、近々、刑事
告訴されることになるのでは???????????????

浜田はテラネット(個人信用情報機関)では、銀行、信販、消費者金融会社の
信用情報を登録し、これを加盟する会員に対して情報提供をしているが、この際の
「顧客情報」をヤミ金にまで流しているとの噂も多い。

この際、全情連、日本情報センタ−、テラネットについても徹底的に外部監査
を実施する必要があると思う。何故、ヤミ金についても対応しないんだ!
今までは、この外部監査も浜田が圧力を掛け握り潰されていた。
このまま放置していれば金融界の未来も無茶苦茶になる。野放しはしてはならない。
刑事告訴の結果を期待して待ちたいものだ?????????

44 :03/07/03 23:57
リチャードってツラじゃねー罠
45金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/06 00:49
age
46金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/07 23:57
age
47金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/10 17:32
三つ目は、天下の野村総合研究所が発表した「NRI中期経済予測2001−
2005」という レポートの内容。「日本経済再生の条件」との仰々しい副題
が付けられたこのレポー トは、「財政破綻を回避することは、日本経済の
再生にとって不可欠の条件である。 しかし、歳出削減のみでは、十分な税
収確保に必要な経済成長が達成できず、GDPに 対する債務残高比率の急速
な上昇に歯止めがかからない」と主張する。要するに、 「早く財政赤字の
問題に手を付けないと、日本は破綻するぞ」という脅しだ。まった く、
「何をいまさら野村さん」という気になってしまうではないか。そんな当
たり前 のこと、すでに日本中の心有る学者・エコノミストらが大合唱して
いることではい か。その間、上席エコノミストとか主席研究員とかの肩書
きを持ったおたくの看板エ コノミストたちは、いったい何を主張していた
か。敢えて名前は出さないが、彼ら は、十年一日のごとく公共事業を中心
とする財政出動を煽り続けていたではないか。 もしも、今回のレポートが
野村総合研究所の公式見解と言うのであれば、彼らの肩書 きを「客員研究
員」に変えるべきではないか。

http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/column/itose/itose1127.html
48金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/10 17:35
リチャード・プーだけど
49金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/10 21:04
リチャード・クーさん、早く金融庁長官になってええ。
50金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/13 02:12
今日テレビにでるのか?
51金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/13 02:15
だってウマいんだもぉぉ〜ん  もぉイッちゃうよ〜♪


                     
               
                      ク〜
52金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/13 17:27
>>47

糸瀬 茂氏は、銀行に公的資金を注入するなっていう立場だったんだよ。

でも亡くなる直前に、TVで銀行に公的資金を入れるべきだって言いだした。

財政再建をしろという立場なのも、竹中平蔵と似ているよ。

そういや、木村剛といっしょに本を出してたな。

53金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/13 18:54
リチャード・クーさん民間の金融長官に抜擢されるのでしょうか。
なれば日本の経済は回復すると思う。民間の竹中平蔵から交代で・・・
ぜひ長官になって欲しい。
54山崎 渉:03/07/15 11:05

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
age
56金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/18 13:32
選挙の後で誰が経済担当になるか日本にとって一大事だな
小泉が総裁選勝ったら再び竹中だろね。
さらに3年は続きそう・・・
58クー:03/07/20 06:40
株価の世界的上昇をどう考えるか。よく言われるのは
1.金融・流動性相場
2.株式市場の先見性から、現在はそうでなくとも近く経済は改善されるという予測
3.買われすぎた債券からの資金シフト
4.ミクロで見た個々の企業の改善が見られる
等である。

まず1.について、日本を例にして言うと、日銀が大幅な量的緩和をやっているから、
ここで供給された流動性が、投資家が保有するポートフォリオのリバランス効果を
経て、株式市場に向かっているのだという声がある。ポートフォリオのリバランス
効果というのは、ある資産の購入(この場合日銀による流動性の供給)が他の資
産に比べ大きく増えると、それらを保有する投資家はポートフォリオのバランスを
保つため、相対的に少なくなったほかの資産の購入を増やすということである。
このような声は外国人投資家に多い。
59クー:03/07/20 06:41
しかし現実は、日銀の流動性供給の大半は、企業の資金需要が無い中で、銀行
や金融システムに滞留し、そこから外に出られずにいる。しかも今の銀行は株を
買うどころか売ることを強いられている状況で、余剰資金を株に回すことはほとんど
考えられない。ということは日銀が供給した流動性のほとんどは株式市場には向か
っておらず、一部の人達が流動性相場と思って日本株を買っていても実際には
供給された流動性が株式市場へ行くメカニズムは存在していないことになる。

もう一つ、福井総裁になってから日銀は盛んに非不胎化介入をやっているようなの
で、そこから流動性が出回っているのではないかという、海外の投資家の声がある。
非不胎化介入とは、円売りドル買いで放出した円資金を再び回収せず、市場に放
置しておく措置で、この放出された円資金が直接に、又は更なる金利低下等をもた
らし間接的に株価にプラスになっているのではないかという見方がある。
60 :03/07/20 06:41
実際に為替介入の額は非常に大きくなっているが、日銀が売る円を、為替市場で
買った人達のなかで最も大きいのは、日本の輸出業者であるが、彼らに渡った円
は国内の下請けや従業員に支払う資金となるので、株式市場に向かうカネとはな
り難い。一方で日銀からの円資金が日本株を買うつもりで円を買いに来た外国人
投資家に渡れば、その円は為替市場を介して株式市場へ回る。ただ、ここでの問
題は、仮に日銀が不胎化介入から非不胎化介入に変えたことで、株式市場へ回
る資金の総額が増えるかという点である。

日銀が非不胎化介入をしたら、民間の円資金が増えた分、金利が下がる可能性が
あるが、これまでの金利低下でも株価の下落は止められなかった。これは、いくら
金利が低下しても国債市場から株式市場へシフトできる性格の資金が国内では限
られていたと見るべきだろう。たとえば銀行の資金は国債市場には行けても株式市
場へは行けない。ということは、その性格の違う資金が不胎化オペで吸い上げられ
ようとなかろうと株式市場に影響が出る理由はないことになる。
61 :03/07/20 06:45
もちろん日銀が不胎化オペを、株式市場においてやっていたとしたら、それを止めれ
ばその分資金が株式市場に残るので株価にはプラスの影響が出てくるが、そのよう
なオペを日銀はやったことがないし、主要国の中央銀行でそのような行動をとったと
ころもない。

こうしてみると日銀の流動性供給や非不胎化介入が直接的に株価を上げたとは考え
にくい。そのようにお金が動いて株価が上がるメカニズムが国内ではほとんど存在し
ないからだ。ただ多くの人達が勝手にそう思いこみ、実はそうなっていないにもかかわ
らず、そうなっているのだろうという想定で株を買い、その結果株価が上昇していると
いうことは充分にありえるだろう。
62金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/20 18:38
すんばらっしいカキコありがとうございます。
ところでどこを見ればクーさんの論文を見れますか?
63 :03/07/20 19:20
前スレで誰かが言ってたけど野村の店頭に行けば
見れるんじゃない?
64 :03/07/20 20:36
>>62
本くらい金出して買え。
65 :03/07/20 22:55
株式市場に先見性はあるか

近い将来景気は回復するからそれを先取りして株価が上がっているという議論である。
今回の株価上昇は米国経済の回復期待が先行して始まったものだが、これに関して
は、米国のエコノミストと企業経営者の間で景気見通しが全く異なっている。

エコノミスト達は、金利低下、ドル安、減税、石油価格の下落、の四つの要因で米国
経済は年後半、間違い無く回復すると予測するのに対し、企業経営者達は、依然と
して慎重なスタンスを変えない。背景にはSECなどにとやかく言われる前に、完璧で
スキのないバランスシートを早く作りたいという気持ちがあって、利益の最大化から
財務の健全化へ経営の軸足を移してしまっている可能性が高い。しかも家計部門も
緩やかではあるが着実に貯蓄率を上げて来ている米国では、低金利で活況な住宅
部門を除けば、企業部門も家計部門も、財務内容の健全化を優先しているのである。
66 :03/07/20 22:56
景気が回復するというエコノミストや株式市場が正しいのか、慎重な態度をとり続ける
企業経営者が正しいのか。当然ながらここにはお互いにフィードバックがある。つまり
株価の上昇を見た一部の企業経営者は、財務の健全性はそれほど気にしなくてもよ
いと思うかもしれない。そのような人が前向きの行動に戻れば、本当に景気が回復し、
それを予測したエコノミストや株式市場が正しかったということになる。逆になかなか
出てこない企業の設備投資を株式市場参加者が心配し始めたら、株価のほうが再び
調整に入ることを強いられよう。

直近はどうかというと、先週発表された6月の雇用統計は米国経済が依然として極め
て厳しい状況にある事を示した。失業率6.4%や雇用の減少傾向は、経済の重要な
部分はまだ下降局面にあることになる。これが安定局面に入ってからのみ次の回復
局面に入るということを考えると、本格回復は早くても数ヶ月先ということになる。
67 :03/07/20 22:58
一方、ISMの6月の景気判断を見ると、全ての指標が5月分に比べ改善している(雇用
に関してはまだマイナスだが、マイナス幅が改善している)。もしもこの方向で各指標が
改善を続けたら企業側が株式市場に近づいてくることもあり得る。もっとも例え企業マ
インドが改善に向かっても、その改善のペースが株式市場が期待しているものに比べ
遅すぎると判断されれば、株式の方が先に調整に入ってしまうだろう。

日本やドイツの場合は、米国ほど景気対策が打たれておらず、一度米国市場が調整に
入ってしまったら、国内要因だけで株価を支えるのは難しいと思われる。
68 :03/07/20 23:00
債券からの資金シフト

3.の要因、買われすぎた債券からのシフトは私自身、今回最も大きな原動力があると
見ている。景気の悪化を見た多くの投資家が株から債券へ資金シフトし、その結果、
米国で債券価格は45年ぶりの高水準(金利は45年ぶりの低水準)、日本で10年国債
の利回りが人類史上最低の0.5%割れまで行ってしまった。これ以上債券を買えなく
なった投資家は、それ以外の運用先を探すが、現金での運用は米国でもほとんどゼロ
金利なので魅力が無く、短期的にかなり売られ過ぎていた株に資金を戻してみようと
いう動きが米国中心に出てきたのではないか。

債券から株へのシフトは、日本ではすぐに出来ないが、海外では充分可能であった。
そのような戻りが今回の株高だとしたら、経済指標と一致しない昨今の株価の動きも
説明できるし、ピークから73%も下落するという主要国で一番売られたドイツのDAXが
今回プラス47%と一番回復したのも説明がつく。イギリスのFTSE100種はピークから
53%下落したが今回22%上昇、フランスのCAC40指数はピークから65%下落したが
今回28%上昇したのと比較してもドイツの動きが突出している。
69 :03/07/20 23:03
このような戻りは、短期的に景況に明るさをもたらし、マインドにもプラスだが、景気自
体がよほど株価に合わせて急ピッチで回復しない限り、実体経済の方向を変えるには
力不足に映る。株価の回復も短命に終わってしまう可能性が高いのである。特に日本
の場合、ここで株価が戻ったといっても株を持ち合っていた多くの企業にとって、これま
での含み損が、その分減ったということにしか過ぎない。

これが大きな含み益になっていれば、企業は借金返済をやめ、そこから前向きの設備
投資を考えるだろうが、含み損の減少だけでは設備投資が出てくる可能性は低い。要
するにゼロ金利下で運用先がなくなったという資金運用者の都合だけで株が上がり、
それに伴って景気も回復すると期待するのはちょっと無理があるのである。
70 :03/07/20 23:06
日本再発見

従って、株価が上昇したから景気も大丈夫だと思うのは要注意だが、今回の反動的な
株価の上昇が全く意味が無いかというとそうではない。特に日本の株式市場にとって
は4.の観点から今回の上昇は大変重要な意味を持つ。

それは、世界的な株価上昇で日本株も大いに買われ、株価も上昇した結果、それま
で日本市場など見向きもしなかった海外投資家が必死になって「日本株を買う理由」を
探し始めたからだ。本来の投資家のあるべき姿と逆だが、実際には、運用競争に負け
られないという事から、買ってから理由を探すということもあり得るのである。

そうして探してみると、日本の場合、実は結構たくさん買う理由があることに気付く。
例えばこれまで「ゆでガエル」と馬鹿にしていた日本企業も、よく見てみると地道なリス
トラのおかげでキャッシュフローは大幅に増え、これまでの借金返済努力で負債残高
は昔に比べ大幅に減り、しかも「日本売り」で売られまくった結果、PERはびっくりする
ほど低くなっているのである。
71 :03/07/20 23:06
これまで我々が、日本経済のマクロは個々の企業の借金返済から発生する合成の
誤謬で低迷しても、ミクロはこれらの企業の努力が成果を挙げているので良いのだと
言っても全く興味を示さなかった人々が、ここにきてミクロで見た個々の企業に改善が
見られるという点に注目し始めているのである。

つまり今回の株価上昇がきっかけで、多くの投資家が日本企業の体質・体力改善が
実は大幅に進んでいることに気付いたのである。これは、海外の投資家にとってまさ
に「発見」discoveryであった。

そのようなdiscoveryが更に日本株に資金を呼び込んだのが、昨今の株式市場だと
思われる。しかも投資家が本当に日本株を勉強して得た知識は一過性のものではな
く、今後とも残ると考えられる。これはとかく「将来性が無い」と一蹴されがちだった日
本の株式市場にとっては大きなプラスの変化といえよう。
72 :03/07/20 23:11
discoveryを上回るモメンタム

正しい学習が行われているのは大変結構なことだと思うが、気になる点もある。それ
は昨今の株価上昇がほとんど全銘柄に及んでおり、その中にはまだ上述のような
改善を見せていない会社も多数含まれている点である。今の現象は「満潮はすべて
の船を持ち上げる」といったところで、内容の良い企業の株だけが買われているわけ
ではないのである。これは内外の資金が、とにかく株だと殺到した結果だろう。

実際に景気が良くなり全社にとってパイが拡大するなら理に適うが、その可能性が
低い現状ではどこかで調整が入るリスクがある。その時点で投資家の学習が進んで
いれば内容の良い企業は全く売られないか、売られても内容の悪い企業ほど下がら
ないということになる。つまり調整局面において初めて本当の差別化が行われるもの
と思われる。現在の株価上昇には勢いがあり、この流れに上述のdiscoveryを考える
と上昇局面はしばらく続くと考えられる。
>>58-61
>>65-72

いつも新鮮なクーさんの論文を提供してくださってありがとうございます。

今回の株価の論文は、たいへん参考になりました。

適時な論文は、本では読むことができない貴重な判断材料となります。

いつもながら感心させられました。
74 :03/07/26 05:18
age
FRBの事実上のインタゲ宣言(しただけ)5月→長期金利低下、
米国株高(日本株つれ高)、債券高、ドル安
6月利下げ、長期国債購入否定で債券安

日銀為替介入7兆円米国債購入→米国債高、円安、不胎化しなければデフレ軽減
→外人が3割、2兆円日本株購入、日本株高「バックリベート相場」
76訂正:03/07/26 07:05
FRBの事実上のインタゲ宣言(しただけ)5月→長期金利低下、
米国株高(日本株つれ高)、債券高、ドル安
6月利下げ、期待の0,5でなく0.25のため債権安
7月グリーンスパン長期国債購入否定→債券安

日銀為替介入7兆円米国債購入→米国債高、円安、不胎化しなければデフレ軽減
→外人が3割、2兆円日本株購入、日本株高「バックリベート相場」
77金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/30 14:03
っていうかなんでクーちゃん人気有るの?
財テクの神様(藁)な長谷川慶太郎と同じにしか思えないわけだが。w
もしくは、風水師のDrコパ。

言っていることはよくよく検証してみれば穴だらけだヨ。
いやぁ〜故意に見つけにくい穴にしてるのか。
このスレには気づきかけて奴もいたみたいだが。

間に受けて信じて投資した奴から絞れるからな。
78山崎 渉:03/08/02 01:15
(^^)
79金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:58
じゃあ指摘してみれ
        ,,,--─===─ヽ/へ
      /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ
     iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶
    iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ
   iiiiiiiiiiiiiiiiii/             \iiiiiiiゞ
   iiiiiiiiiiii/                \iiヽ
  iiiiiiiiiiiiiii《    ━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ
 ...iiiiiiiiii彡/      __,.::  :: __  ヽiiiii|
 ..iiiiiiiiiiiii》|             :::      |iiiii|
 iiiiiiiiiiiiiiii|,                     |iii|
..iiiiiiiiiiiiiiiiii,         ( ● ● )      .|iiii|
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii       》━━━━《       |iiiii|
iiiiiiiiiiiiiii《《《ヽ     》 / ̄ ̄\ 《     |iiiiiiii|
iiiiiiiii《《《《《《《《    《《 \ ̄ ̄/ 》》   |iiiiiiiiiii|
iiiiiiiiiiii《《《《《《《《《《《 》》   ̄ ̄  《《 》》》》》iiiii|
iiiiiiiiii《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii|
iiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii
                     ■■■■■■■■
                  ■■■■■■■■■■■■
                 ■■■■■■■■■■■■■■
                ■■■■■■ 〜〜 ■■■■■■
              ■■■■■■〜〜〜〜〜〜■■■■■■
             ■■■■■ 〜〜〜〜〜〜〜〜 ■■■■■
             ■■■■■   ■■〜〜■■   ■■■■■
           ■■■■■  ■■■■〜〜■■■■  ■■■■■
           ■■■■         ||          ■■■■
          ■■■■■   〓〓〓〓||〓〓〓〓   ■■■■■
          ■■■■   〓〓     ||    〓〓   ■■■■
          ■■■■        //  \\       ■■■■
          ■■■■      //( ●● )\\     ■■■■
          ■■■■    // ■■■■■■ \\   ■■■■
          ■■■■■  / ■■■■■■■■ \  ■■■■■
          ■■■■■   ■/〓〓〓〓〓〓\■   ■■■■■
          ■■■■■■ ■ /▼▼▼▼▼▼\ ■ ■■■■■■
          ■■■■■■■■■ ▼▼▼▼▼▼ ■■■■■■■■■
           ■■■■■■■■■   ■■   ■■■■■■■■■
           ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
           ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
            ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
              ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
              ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
□□□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
□□□□■■■■■□□□□□□□□□□□■■■■■■□□□□□□
□□□□■■■■□■■■□□□■■■■□□■■■■■□□□□□□
□□□■■■■□□□□□□□□□□□□□□□■■■■■□□□□□
□□□■■■■□□■■■□□□■■■□□□□■■■■■■□□□□
□□□■■■□□■□□□□□□□□□■□□□□■■■■■□□□□
□□□■■■□■□□■■■■□□□□□■□□□■■■■■□□□□
□□■■■■□□□□■□□□□□□□□□□□□□■■■■■□□□
□■■■■□□□□□■■■■□□□□□□□□□□■■■■■□□□
□■■■■□□□□□□■■■■■■□□□□□□□■■■■■■□□
□■■■□□□□□■■■□□□□■■□□□□□□■■■■■■□□
□■■■□□□□□■□■■■■■□■■□□□□□■■■■■■□□
□■■■■□□□■■□■□□□□□□■■□□□□□■■■■■□□
□■■■■□□■■□□■■■□□□□■■□□□□■■■■■■□□
□■■■■■■■■□□■□□□□□□□■■□■■■■■■■■□□
□■■■■■■■■□□■■■■■□□□■■■■■■■■■■■□□
□■■■■■■■■□□□□□□□□□■■■■■■■■■■■■□□
□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
83金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/10 04:12
てst
84クー:03/08/12 01:57
米国などでは日本はゾンビ企業を退場させろという声が広く浸透している。しかし
彼らの主張は日本の不況の本質を見失っているどころか、自分たちの主張の中
に全く相反する二つの意見があることに気付いていない。

一つは、ゾンビ企業を退場させない結果、供給過剰状態がずっと続いているために
他のまともな企業の収益性が低下しているので、ゾンビ企業の淘汰によって供給
過剰を解消し、まともな企業の収益を改善させることで全体が好環境に入るという
意見である。竹中大臣の発想もこれに近い。また日本の企業経営者も同じだろう。
つまり、「ほとんど死に体のXX社が存続しているおかげで俺たちは縮小したパイを
更に細分化しなければならず、低収益に終わっている。XX社さえ消えてくれれば
どんなに楽になるか」という発想である。問題企業が銀行からの債権放棄や公的
資金の投入を受けていたら、なおさらである。
85 :03/08/12 01:59
もう一つの意見は、丁度この逆で、死に体企業は多くの資産を持っていながら
「存続すること」に精一杯で、優秀な人材や生産設備が十分に活用されておらず、
それは経済全体に大きなマイナスとなる、問題企業を早く整理して、新しい経営者
に引き継がせれば、過去のしがらみ(借金)がない分、空っぽの店舗やビル・工場
を再び経済活動に組みこみ、雇用や消費を生んで景気の拡大につながるという
意見である。ただ、この場合は供給過剰は解消しないどころか、現在休止状態に
なっている設備を有効利用しようということだから供給は更に増える。

この二つの考え方ともゾンビ企業は潰せという点では一致しているが、前者は供給
過剰の解消策として、後者は生産資源の有効活用として言われ、結果として供給は
増えるので、その意味は正反対である。ワシントンの中ではそのような全く逆の意味
で同じことが言われていることに気付いている人は少ない。これを例えば、りそな銀行
の件に当てはめれば、公的資金の投入に合わせて経営陣が刷新されたことは、後者
の意味ではプラスだが、「銀行が多すぎる」という前者の意味では淘汰が進まなかった
ということでマイナスと映るのである。
86  :03/08/12 02:00
問題は、この両者とも日本の問題の本質に迫っていないということである。前者は、
個々の経営者には供給過剰と映っても、同様な状況が日本中の産業で発生してい
る現状で、問題企業を次々と潰したら経済全体が縮小する。つまり、ゾンビ企業と称
されるXX社の存続はX産業界からしてみれば供給過剰の原因に見えても他のYや
Z産業界にとってXX社は重要なお客様である可能性がある。同様にYY社の存続は
Y産業界にとって供給過剰の原因に見えても、XやZ産業界にとってみたらYY社は
重要なお客様である可能性がある。もしもそのような産業が全産業の2割を占めて
いるとしたら、それらを潰せば経済全体も2割縮小してしまうことになる。

ということは、それぞれの産業に残った需要も2割減少してしまうわけだから、残った
企業が以前より大きなパイにありつける状態にはならないのである。それどころか、
それだけ多くの企業を早急に整理しようとしたら連鎖倒産から雪だるま式に景気は
悪化しかねない。XX社だけが淘汰されてX産業の総需要は一定という虫の良い話は、
同様の淘汰が他の産業では全く行われないというのが前提だが、それは極めて非
現実的な話である。
87   :03/08/12 02:01
二つ目の意見は、ゾンビ企業が生き長らえる結果、同社の資産が有効に使われない
という話だが、それが経済低迷の原因とは言えない。日本経済の最大の問題は、
家計部門が貯金しているのに企業部門が年間20兆円もの借金返済に回っていること
である。家計の貯蓄と企業の借金返済の合計額(約40兆円)を借りて使う人がいなく
なり、銀行や金融市場に滞留してしている。つまり毎年の所得からこの金額分が洩れ
てしまっているわけで、これが日本のデフレギャップとなっている。

では、ゾンビ企業を潰したら企業の借金返済が止まるかというと、そうはならない。
以前、木村某が30社リストとか50社リストを引っさげて、これらを整理すれば日本
経済は良くなると言ったが、もしもこの50社を潰すことで他の企業の借金返済がピタ
リと止まり、みんなが前向きの行動に移るなら、50社を潰すことも正当化されるかも
しれない。しかし日本中の企業が借金返済しているのは、その50社が存続している
からではない。少しでも早く自社のバランスシートを健全化したいからである。ゾンビ
企業を片っ端から潰したところで景気が良くなるどころか、他の企業の経営者心理を
圧迫し、借金返済を更に加速させてしまい、景気はむしろ悪化しよう。
88 :03/08/12 02:01
実際にゾンビ企業の多くはキャッシュフローも悪いなかで借金返済も出来ずにいる。
借金返済がきちんと出来る企業はそれなりのキャッシュフローがあるところであり、その
意味では今の借金返済はかなりまともな企業が中心になって行われているのである。

つまり今の日本は、(借金返済が出来るくらい)内容の良い企業が一斉に借金返済に
回っていることで合成の誤謬が発生し、不況になっているのであって、ゾンビ企業が
存在するから不況になっているわけではないのである。

この点に多くの米国の当局者が気付いていないということは、根底のところで、自国の
経済運営で同じ間違いを犯すリスクがある。株主重視の米国的経営ではゾンビ企業が
存続することなどあり得ないので、日本のようなデフレ不況に陥ることはないと過信して
しまっているのである。
89金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/12 09:17
なんで、この人金融政策(インフレターゲット)まで反対しているのだろう。
財政政策と同時にインフレターゲットをやれば最高なのに。
90金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/12 09:47
>>89
財務省や日銀にインタゲを上手く制御出来る能力は無いと
まともなエコノミストなら読んでると思うよ
クーさんも、見限る財務省、日銀
かな?
91金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/12 11:51
>>84-88
ごくろうさまです。楽しんで読ませてもらっています。
92経済学者なんて:03/08/12 11:56
予想屋と同じ。 当たれば 人に教えるなんて時間の無駄。
93金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/12 12:15
>>91
消えないように週に一度見ておいてください。夏のあいだだけでも_(._.)_
94金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/12 13:19

このまえ、プラモデル関係でテレビ出てたよな。

めっちゃ楽しそうな顔してたよ。至福の時間みたいな番組。
95山崎 渉:03/08/15 12:53
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
96金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/15 20:00
あげ
97金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/16 03:54
>>84-88

いつもながら、素晴らしい論文ですね。
98金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/18 22:36
資本主義になった翌日、私は妻とともにキューバへ向かおうとした。
天候の良い10月だというのに、成田空港は閑散としている。
職員は卑屈な作り笑いを浮かべ、持たされた携帯電話がまるで
牛の鼻輪のように太陽光を反射していた。

「労働者が休暇を楽しめる時代は終わったんだよ」
昨日まで国営企業である日本航空に勤めていた斎藤さんが、吐き捨てるように
私たち夫婦に言った。
「ええ、でも私たちは人民旅行証明書を持ってるんですよ」
普段は滅多に話に加わらない妻の靖子が、党が勤労者のために発行した証明書
兼クーポン券を振りながら優しく言った。

「証明書の判子を御覧なさい。共産党千葉県委員会はもうありませんよ」
通りがかりの髪の長い中年男がそう言ってほくそ笑んだ。

職員たちは私たちの証明書を一瞥し、軽蔑の眼差しを向けた。
「あんたらそれで飛行機に乗るつもり?」
職員はすぐに向こうから来たブルジョワらしき男に卑しい作り笑いを浮かべて
応対を始め、私達は取り残された。

青空のなかをアメリカ帝国主義の軍用機が横切っていった。
99金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/25 23:54
age
100金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/26 00:08
プラモが好きだから日本に執着してるのか!!
101金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/26 00:11
田宮は今ミニ四駆が売れなくなってピンチだぞ!!クー!!
102金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/26 21:33
それにしても、中央銀行出身者って中央銀行のもつ力とか権力を
不当に隠そうとしたり、ことさら小さく見せようとするよね。

103金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/03 23:46
人類が滅亡した翌日、私は散歩に出かけた。
もう冬だというのに木は青々としている。
動物たちの表情は希望と活気に満ち、植物の葉に溜まった水が太陽光を反射していた。

「人間が自然を壊す時代は終わったのだな」
昨日まである家で飼われていたポチが、ほっとしたように私に言った。
「ええ、これからは動物と植物が支え合う時代なんですよ」
普段は滅多に話に加わらないサルのジョニーが、ポチの肩に手を置いて優しく言った。
「太陽を御覧なさい。いつもより満々と輝いているではありませんか。」
通りがかりのカラスがそう言って微笑んだ。

血統書付きの猫は長年使ってきた証明書を食い破り、黒光りする首輪を川へ投げ捨てた。
「人間への愛想はもう不要だ。これからは世界中に大自然の恵みを届けよう」
一仕事終えた表情で猫は言った。

青空のなかををツバメが横切っていった。
104金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 04:23
age
105金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/13 18:14
漏れ清水の叔父さんに抱かれているチワワを含めてクーチャンファン。
87年ダッケ。1$79円になったのは。そのまえ1$105位の時にTVで
円は幾らくらいまで行きますかと言われてクーさんは80円まで
行きますと言っていたが其の時の漏れはこの馬鹿タンと思っていたが
結果は其の通りになった。
もう一つ、バブルで地価が甲とし始めた頃NHKの日曜討論で
クーさんの主張は大幅に建蔽率を緩和すれば地価高騰は押さえられると
只一人主張していたが、他の出席者はそんな事をすれば
益々地価が高騰するとクーさんは総スカンを食っていた。
が地価下落は金融引締めの件も有るだろうが、クーさんの
言った様に規制緩和による面も大きいと思う。
クーチャンばんざーーーーーーい。
106金子マサル:03/09/13 20:20
グー、グー・・・・
他の出席者晒してくらはい
108金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/16 01:32
クーがコマーシャルに出たらおもしろい
109金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/16 02:56

>>108

オレンジジュースのか?(w
110金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/20 01:48
小泉再選みたい、これで財政出動なし?
クーの判断が楽しみ。
111金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 10:41
クーのレポートは?
112金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 13:41
http://www.jimin.jp/jimin/jimin/sousai03/enzetsu/touron1.html
高村正彦 候補
 私は最初にいくら国債発行ありきというものに立ちません。
デフレギャップを完全に埋めるためには10兆円ぐらいあったらいいかなという感じもありますけれども、
113金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 13:44
高村正彦 候補
 42兆しか増収がないのに36兆も国債を発行している。
こういう言い方がもうすでに間違った発想なんです。
ついこの間まで、50兆しかないのに30兆も国債を発行していると、
こういう言い方をしておられました。
これも間違いなんです。50兆しかないからたくさん国債を発行しなきゃならない。
景気悪いんですよ。
税収が減ってきているというのは、景気が悪くなった結果、税収が減ってきているんですから、
それだからこそ、国債をたくさん発行しなきゃいけないというのは、ごく自然な経済政策なんですよ。
114金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 13:46
小泉純一郎 候補
 ああ、わかりました、基本的に違うことが。
税収がないから国債を発行してきた。
1年じゃないです。20年間続いているんです。
それが、国債を発行しても税収増に結びつかなかったんです。
そこのところがはっきり違いますね。
この2〜3年で国債が30兆円や40兆円になったんじゃないんです。
景気が悪くて10年間国債を増発し続けて、増収にならなかったんです。
ここに、構造に問題があるということで、
私は、構造に手を入れよう、改革をしようということなんです。
115金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 13:48
高村正彦 候補
 全然違いますね、それは全然違います。一番おかしかったのは、
例えばバブルのときに、税収はどんどんある。景気がいいんですから。
加熱しているんですから。
税収がどんどんある。そのときに徹底して返さなきゃいけなかったんです、
緊縮財政をひいて。
私はそのときそういう主張をしました。誰も聞いてくれなかった。
誰も聞いてくれませんでした。それは慙愧(ざんき)に耐えないんですけれども、
116金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 13:48
例えば96年にしても、3.5%成長して税収は増えたんですよ。
だけどそこで油断してすぐ落としちゃったから、余計、国債をあとで発行しなきゃならなくなった。そういう事実をちゃんと見ていただきたいと、こう思っています。
117金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 19:53
高村さんはちゃんと理解してるのにな・・・。
よりによって小泉続投、竹中続投とは・・・。
やっぱ亀井、藤井、高村の内閣がよかった・・・・残念
119 :03/09/22 20:01
総理大臣にならないと、自分の意見が通らないなら、
高村は議員辞めればいいんじゃない、税金の無駄ですよ。
バブル弾けてから今までもこれからも慙愧に耐え続ける
だけならね、貴重な一議席を若い人にお譲りしなさいよ。

主張して誰も聞いてくれなかったなんて
国会議員として失格ですな。
120金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 20:11
>>119
筋違いだな。小泉の独裁批判したほうがいいんでないか。
小泉信者は今の小泉内閣を独裁と思えないようですよ。

何故なら信者曰く、「小泉は正しいことやってる!間違ってない!独裁?意味分かりません。
             正しいことは正しいとはっきり言えって親に教わりました!!」と。
122金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 20:25

「独裁」と「無責任」というある意味最強の小泉純一郎。

そして国民は「他にいないから」という理由で支持しまくる。


浜口内閣から全く進歩してないな日本は。
123金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 22:43
>>119
>総理大臣にならないと、自分の意見が通らないなら
小泉総理は、人の意見を聞かんからな。 こりゃー景気良くならんぞ。
株下がるぞ。
124金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 22:48
>>114
>ここに、構造に問題があるということで、
>私は、構造に手を入れよう、改革をしようということなんです。

主に、どこかの国の総理大尽の脳みその構造に問題があるわけだが。
その人はいったい、慶応大学経済学部で何を学んだんだろうな。
平成のオサッチー内閣
126金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/26 01:19
小泉竹中路線ダメポ!
127金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 00:33
agetokune
128金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 00:34
リチャード・クーのスレじゃなくなってる・・・
129金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 23:02
WBSキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
130金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 23:08
9/30(てゆうか明日だけど)までに、
日経平均をせめて1万500円にしてください。

ついでに今WBSにでている日本何とか研究所の馬鹿をなんとかしてください。
>>130
ああ、あれは小泉信者だからw
132金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 23:13
>>131
いや、小泉信者は小谷だろうw
高橋は竹中信者w
133金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 23:27
確かにクーさんが言うように、この不況時に、年金の制度設計をしたら、自己責任論者の思う壺だろな。
134金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 23:33
きたーーーーーっ
世界同時財政出動!
135金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 23:48
クーのさっきの発言は
為替高→関税引上→貿易縮小→縮小均衡→世界恐慌→(゚Д゚)マズー
為替高→財政出動→内需拡大→貿易拡大→(゚д゚)ウマー
てことかな?
136金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/30 18:49
昨日のサテライトみれなかったよー(泣
137金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 13:25
>>134
http://www.excite.co.jp/News/economy/story/?nc=JAPAN-126818-1_story&nd=20031003091121&sc=bu&dt=new
世界経済にとって、デフレは依然として脅威=国連貿易開発会議
ロイター 10月03日 09時11分

UNCTADは、

また、「世界経済は需要不足による供給過剰の拡大に直面している。
先進国が協調して景気刺激策をとることのみが、
経済関係の秩序だったリバランスをもたらす」 との見解を示した。
138金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 17:48
最近のクーさんって、何やっているんですか。あんまりテレビにも出てこないようですし。
139金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 19:29
木村剛を見習って、ファンクラブを作ったらどうよ?
木村ファンクラブは5ヶ月で1万円らしい
140たまらん:03/10/03 19:47
141金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/04 19:39
クーの映像見せろ
142金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 02:28
nannka
シンガポール紙「ストレーツ・タイムズ」為替相場の激変は危険だ
エコノミストは、さらなるドル安は避けられないとみている。しかし、この調整は
ゆっくりかつ慎重に進むことが、米国とその貿易相手国双方の利益になる。
 理由の一つは、十年に及ぶ不振からようやく立ち直りかけている日本が、急激な
円高になれば打撃を受けること。もう一つは、ドルの急落は外国人の米資産売却を
誘発、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げをせざるを得なくなり、米国の景
気回復も妨げられてしまうからだ。
 米国の双子の赤字はドル安だけでは解消できない。ドルの下落による再調整は不
可避だが、それが効果を上げられるのは欧州、日本、アジア諸国がより高い成長率
を達成し、米国も双子の赤字を抑え込む手だてを取った時だけだ。
 G7財務相の声明は、為替の再調整の必要性だけでなく、欧州、アジアの内需拡
大と米国の財政規律確立を求めるべきだった。
 米国の経常赤字は、責任を他国に転嫁し、温まりだしたアジア、欧州の成長のエ
ンジンを止めてしまうことでは解消できない。できるだけ多くのエンジンを同時に
点火するしかないのだ。(九月二十五日)
144金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/17 18:41
>143
これクーさんが言ったの?
145金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/21 03:57
age
146金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/04 00:16
クーさんは政治家にならないのか?
147金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/06 00:34
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< オマエモクー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)
148金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/06 00:52
眼鏡変えろYo
149金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/06 21:59
新しい本を出したみたいだね。
目次見て「日本経済 生か死の選択」と同じっぽかったので
立ち読みもしてこなかったけど、
ソニーの出井が推薦文書いてたのにはちょっと苦笑。
お前は小泉構造改革支持じゃなかったのか?
150金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/07 18:53
>>149
ソニー今度の決算で小泉は糞って思いなおしたのかもね。
151売上税10%!!:03/11/07 19:57
財政出動もいいが、財政破綻はいかがなものか?バランス感覚が大事だ。
152金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/07 20:17
>>151
財政破綻って何だよぅ?w
153今年ブッシュは:03/11/07 20:45
軍需産業と石油産業のために莫大な戦費、復興費を使う結果となったイラク攻撃を行った。
そんなやり方じゃ国家財政は赤字になり、引いては有効な経済対策や国民福祉を実施する
こともできなくなり、ますます財政が悪化し、今の日本のように負のスパイラルが始まる
ということだ。収支バランスができなきゃな。
154金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/07 21:23
>>153>>152へのレスですか?
破綻してないじゃん。
156金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/08 17:11
>>154

破綻してどうする。あほかいな。700兆円の借金を年に10兆円ぐらい
の増加に抑えて、あと30年先延ばしが自民党の基本方針だ。
財政出動をしたのでは、それが年に100兆円になって、おだぶつさんに
成ってしまうと田中真紀子も言っている。そして真紀子はただのおばさん
になった。

もっとも小泉政権になってからも財政赤字はそのペースで増えている。
政権誕生時は財政赤字は600兆円だった。どういうことだろうな?
157クー:03/11/09 00:11
政策を争うと言ってマニフェストを出しても、結局郵貯の民営化だとか高速道路の
無料化といった極めて低次元な話で終わってしまい、日本経済が今まさに直面し
ているマクロのデフレギャップ問題は全くの手付かずになっている。

実際、日本には1997年に、サマーズ財務副長官(当時)が、構造改革はマクロ
政策の代替物にはならないと警告を発していたにもかかわらず、当時の橋本
政権がその警告を無視して財政改革に舵を切ったため、経済がほとんどメルト
ダウンに陥ったという経験が有る。マクロの問題にはマクロの答えが必要である。

郵貯や道路公団の在り方に問題がないとは言えないが、なぜこの時期にこのよう
な次元の話が唯一の経済政策となってしまうのか理解に苦しむところである。

ただアメリカでも、何を公約しているか全くわからないシュワルツェネッガー氏が、
大きな財政問題を抱えているカリフォルニア州の知事になってしまうくらいだから、
選挙とは不思議なものであり、その点では日米とも似たようなものかもしれない。
158 :03/11/09 00:11
この政治・政策的空白を考慮してか、日銀が、今まで30兆円だった資金供給枠の
上限を32兆円まで引き上げるという更なる金融緩和に踏みきったが、これは昨今
の円高に対しての措置という位置付けになっている。確かに目標としては、円高が
進行して今の外需主導の景気回復が腰砕けにならぬよう出来るだけのことをしよ
うという気持ちを持っていると思われるが、果たしてこの2兆円が有意義かどうかは
全く別問題である。というのも、バランスシート不況下の今の日本には独立した金融
政策は存在せず、日銀の政策がどのくらい効果を持つかは、実は政府の財政政策
にかかっているからである。
159 :03/11/09 00:12
この点を理解するには、日銀が供給する流動性(ハイパワードマネー)によって市中
に出回るお金つまりマネーサプライが何倍にも増える信用創造の仕組みを確認して
おく必要がある。日銀が金融政策を緩和して新たなハイパワードマネーを銀行へ供給
すると、それを受けた銀行は、その一部を払い戻しに対する準備金として手元に残し
ておくが、残りの大部分は民間企業に貸し出す。すると、貸出されて使われたお金は
どこかの預金となって再び銀行部門へと戻り、その預金を受けた銀行は、また企業へ
と新たな貸出しを行う。このプロセスが何度も繰り返されることで、元々日銀が供給し
たハイパワードマネーが次々と預金(と貸出し)を作り出して何倍にも膨らみながら、
経済を循環していくのである。そして、ここで作られた預金の合計をマネーサプライと
呼ぶ。
160 :03/11/09 00:14
ところが、いくら日銀が量的緩和でハイパワードマネーを銀行に供給しても、民間から
の資金需要がゼロからマイナスという現状では、そのカネは借り手がいない中で銀行
の外へは出られず、銀行部門のなかで滞留してしまう。しかし、ハイパワードマネーが
銀行部門のなかで滞留してしまうと言うことは、マネーサプライは増える理由が無く、
マネーサプライが増えなければ金融が緩和されたことにもならない。

ここまで日銀が金利を下げ、巨額な量的緩和をやってきたのに景気がなかなか反応
しなかったのも、日銀が供給したハイパワードマネーが銀行部門の外へ出る手立て
がなかったからである。それどころか、企業部門の借金返済が新規の借入れを上回
っている現状では、資金が逆流しているので上述のプロセスが逆に働き、放っておけ
ばマネーサプライはどんどん縮まってしまう。
161 :03/11/09 00:15
この金融政策を無力化している借り手不足問題を解消する唯一の手立ては、政府が
自ら借り手となり、国債を発行して金融部門に滞留している資金をそこから引っ張り
出すことである。つまり銀行が国債を購入すれば、その分だけハイパワードマネーは
銀行の外へ出ることが出来、その資金は政府の支出を介して一部経済に入りこむこ
とが出来る。

実際のデータを見ると、ここ5年間、企業の借金返済で民間向けの信用がマイナス
になっているにもかかわらず、マネーサプライは増加し続けてきた。これは政府が
カネを借りていたからである。もしも民間の資金需要だけでマネーサプライが決まっ
ていたとしたら、日本のマネーサプライは現状の4割減というとんでもない水準まで
落ちていたのである。つまり、1990年を100とした場合、現状は144.20であるが、
民間向け信用はわずか100.63であり、もしも後者だけでマネーサプライが決まって
いたら、マネーサプライは現状より約43%少なかったことになる。
162 :03/11/09 00:16
このマネーサプライが4割も減ることを防いできたのが政府向け信用の拡大であるが、
ここが拡大したのは政府が大きな財政赤字を出してきたからである。多くの論者が
諸悪の根源とする財政赤字が、実は日本のマネーサプライをずっと維持してきたの
である。これは民間の資金需要が無いなかでは当然の結果でもあった。

一方、今の日本と同じようなバランスシート不況に陥り、民間資金需要がなくなった
1929〜33年のアメリカでは、当時のフーバー大統領が均衡財政主義者だったため
に財政支出の拡大を拒否した。その結果、同国のマネーサプライはこの期間に4割
も消滅し、GDPは1933年までに1929年の半分になってしまった。つまり当時の大恐
慌は、政府が民間の穴埋めをしなかったから発生したのである。

日本でこのような結果にならなかったのは、政府が当初から積極財政で、ケインズ
の言う「最後の借り手(Borrower of Last Resort)」役を演じ、総需要とマネーサプライ
の減少を食い止めていたからであった。
163 :03/11/09 00:17
更に注意すべきは、1998年から直近まで見ると、日銀はハイパワードマネーを倍増
(1990年3月=100で1998年3月時点の149から293へ)したにも拘わらず、民間向け
の信用供与で支えられているマネーサプライは1998年のピーク(1990年3月=100で
1998年9月時点の116.15)から直近の100.63まで15%も減少してしまった点にある。

これは民間がバランスシート調整に入っている間は、中央銀行によるハイパワード
マネーの供給がいかに無意味であるかを如実に物語っている。ハイパワードマネー
を倍にしても民間向け信用で支えられているマネーサプライが減少したということは、
これまでの量的緩和は民間経済に全く効果が無かったことを意味しているからだ。
量的緩和をやっても無駄だと一時日銀が主張していたことは、全く正しかったので
ある。また今回のような追加緩和も実質的には何の意味も無く、それに市場が反応
するのもおかしいということになる。
164 :03/11/09 00:18
この事実は、もしも金融緩和を進め、マネーサプライをさらに増やしたかったら、
「最後の借り手」である政府がもっと国債を発行して、銀行部門に滞留している資金
を銀行部門の外へ引っ張り出さなければならないことを示している。ということは、
もしも福井日銀総裁が本当に更なる金融緩和を望むなら、彼は政府に対し、もっと
積極的に財政を出して「最後の借り手」としての役割を果してくれと要求すべきなの
である。

米国でもITバブルが崩壊した2000年末に、それまで一貫して財政出動に反対して
きたグリーンスパン議長が突然、そのスタンスを180度変え、ブッシュ政権の大幅
減税に賛成した。このグリーンスパン議長のスタンス変更について、FRBのある
幹部に尋ねたところ、その当時、ITバブルが崩壊した影響で総需要と民間資金需
要が大幅に減少したため、金融緩和だけでは不十分で財政出動が必要になったと
いうのがその理由だった。当時の米国より何倍も民間資金需要が不足している今
の日本では、中央銀行総裁がもっと声を大にして政府に積極財政を求める必要が
あるのである。
165 :03/11/09 00:21
この政府の財政赤字とマネーサプライが実は表裏一体の関係になっていることは
マクロ経済の世界の話であり、ミクロで動いている企業経営者や一般サラリーマン
などにはわかりにくい。また、日銀も財政赤字を増やせとは言いずらいらしく、何も
言わない。そうなると、ここが見えない一般の人達からは、政府の財政支出がゼネ
コンばかりへ向かうことに対する反発ばかりが出てきてしまうのである。昨今の日
本の経営者の間には、「財政出動による景気対策はもう要らない。やってもらいた
いのは規制緩和だ」と言わないと正義の味方と認められないような風潮があるよう
に思われる。これらの企業経営者の多くはミクロでしかモノを見ないため、「140兆
円も景気対策をやったのに景気は良くならず、儲かったのは一部の建設会社だけ。
こんな景気対策はもう要らない」という発想になっているようである。
166 :03/11/09 00:26
彼らが気付いていないのは、次のことである。つまり家計が貯金しても企業が借り
ないことで発生するデフレギャップが年間40兆円近くもある今の日本で、政府が
財政赤字を出してこれを埋めなかったら、毎年、この金額分だけ総需要が減少し、
人々が実際に使えるお金であるマネーサプライは今の水準から4割以上も減少し、
間違いなく今ごろの日本は大恐慌に陥っていたということだ。

人々が実際に使えるお金であるマネーサプライが4割も減ったら経済がどういうこと
になるかは素人でも想像がつく。つまり財政出動は反対だと言っている人達は、
実は財政が出ていることで自分達がどのくらいラッキーなのか全く気付いていない
のである。彼らは、民間資金需要がマイナスになっている今の日本で財政赤字を
減らせと言うことは、マネーサプライを減らせということと同意であることに気付いて
いない。

感情論が経済合理性の先に出てしまっている今の世論では、冷静な政策論争は
困難かもしれない。しかも二大政党の両方ともマクロ政策がゼロという現状では、
人々は円高に怯えながらも、何とか外需頼みの経済成長が続くことを祈るしかな
いようだ。
167金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/09 10:45
クーがサンプロでがんばってます
168金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/09 17:33
>>157

信用創造の仕組みを適正に機能させるには財政出動が不可欠であるのは
わかった。しかし、マネーサプライを維持することが経済を着実に成長
させることや国家財政が安定することに直結するとは言えないだろう。
増税しないとだめなんじゃないか?適切な税収創造の仕組みで。
クーの持論はよ〜けわかってるってば。
「財政出せよ財政。お得意の赤字国債があるやろゴラ。緊縮財政されるとなあ、野村證券が儲かんねんだよお。お??
でしょw
シネ。
170最後の借り手は金持ちじゃないとな:03/11/09 17:45
信用創造をうまくやることで税収が自然に増えればいいんだが、
政府が人気取りばかりに走り、借りてばかりで稼がない自己破産
型経済をやってるのが問題だろ?マネーサプライや民間資金需要
という”技術的”論理はいいが、単純に緊縮財政をやるとか財政
出動するとか、何のアイデアも無い論議はもう飽き飽きしたよな。
171政府が貧乏だから:03/11/09 17:49
国民の信用創造ができないんだよ。年金出せねえんじゃないかって。
172かと言って竹中のやったことも:03/11/09 17:51
全く片手落ちだ。この3〜4年は改革なんて実経済では許されない。
17330人学級を実現された日には:03/11/09 17:57
教員に払う税金が増えてますます財政赤字が拡大し緊縮財政しかできなくなる。
174国民の政府に対する信用の創造できれば:03/11/09 18:00
投票率4時現在40%なんてことはないだろ。人気取りばかりで、
真剣に国政をやる気が無いから、どこの政党でも誰でも同じだと
思われるんだよ。
175愛子:03/11/09 18:02
176マスコミが主婦層などに悪影響を与え:03/11/09 18:10
自己中心的、利己的人間が増えた。企業レベルでもやはりそおいうこおとだ。
私利私欲に走り都合のいいことしか受け入れない。教育の現場がそうである
のも一因かも知れないが、マスコミの影響は大だ。
177投票率が悪いのはマスコミのせいだ:03/11/09 18:13
選挙速報で「投票に行くのは国民の義務です」なんて言うんじゃねえぞ。
178タクシードライバーの貧乏生活:03/11/09 18:25
一ヶ月間の最低売り上げノルマが55万円。
それ以下になるとボーナスもカットで皆勤手当も交通費も出ない。
ノルマに達しないと売り上げの38%の完全歩合になってしまう。
この不景気の中、2人に一人ぐらいがノルマをこなせる程度で
ほとんどのドライバーは40〜50万円。
水揚げ70万円を超える者は極わずかで数えるほどしかいない。
40万円×38%=16万円  手取りだと11万円。
非常に厳しい状況になっており
年金をもらいながらアルバイトでする老人の仕事になってしまった。
まともに生活を維持する事はできず、借金が、逆に増え
昼間と夜が反対になり、万年寝不足状態で
刑務所上がりの落ちぶれた人間が最後に行き着く所。
頑張れば先輩にいびられ、怠けてたり、ミスをすれば会社から怒鳴られ
事故は自分持ちで弁償、まさに無間地獄。
179ということらしいので↑:03/11/09 18:51
金持ちから税金たくさん取る。それが合理的考えだ。リチャード・クーのように景気が悪くてもリゾートで遊びながら原稿書いているような人は余裕がある。
180累進課税強化だね:03/11/09 18:53
トヨタ自動車とNTTドコモの法人税は経常利益の80%にしよう。
181ああそれから久米宏とみのもんたも:03/11/09 18:54
そおいうことで理屈が通る。
182金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/09 18:55
デフレとバランスシート不況の経済学 リチャード・クー著より

竹中氏が金融問題でしっかり勉強もせずに先走ったのはこれが初めて
ではないが、問題の本質を探ろうとした外国人ジャーナリストがほと
んどいなかったことはもっとショックだった。よく、小泉・竹中体制
は海外で人気があると言われるが、その一因は日本国内の外国人
ジャーナリストの質があまりにも低いからなのである。ところで最近は
銀行株が一時に比べだいぶ戻っているが、これはそもそも二〇〇二年
一〇月の竹中ショックで売られ始めたのがきっかけだった。


183金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/09 18:56
ここで竹中氏が、前述のように繰延税金資産をやり玉に挙げ、そこから
邦銀は自己資本不足だと言いだし、年末までに資本投入を受け入れなけ
れば国有化も辞さないと銀行を桐喝したわけだが、資本不足で国有化
ということは、これまでの株主にとって自分たちが持っている銀行株は
紙切れになるか、紙切れにならなくても大幅なダイリューション
(価値の希薄化)は避けられないことを意味する。つまり、竹中プランで
銀行株が暴落するのは当然のことだったのである。
184金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/09 19:00
そのようななかで、二〇〇三年五月にりそな銀行の問題が表面化する
わけだが、ここで竹中氏はこれまでの胴喝一辺倒のスタンスを一変し、
資本投入はするが上場廃止もせず、直接的に経営陣の責任も問わない
とした。この竹中氏のスタンス変更が金融庁と銀行界の再接近を可能
にし、また銀行株が紙切れになるのではないかと心配した市場参加者
の懸念を払拭した。結局ここから銀行株の回復が始まり、株価は昨年
一〇片に竹中ショックが発生したときの水準に戻ったのである。つま
り何のことはない、この一年間の混乱は竹中氏の学習のために国民が
払った犠牲だったのである。(P323−P330)


以上、デフレとバランスシート不況の経済学 リチャード・クー著より

http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu57.htm



185その通り竹中は大銀行の優先株を:03/11/09 19:31
外資に安く売り渡した売国奴とも言えるような男だが、財政出動の在り方
国家運営はまた別の問題だ。竹中ごときの問題じゃない。
クーの持論、「財政大好き」路線で、80年代以降新たな雇用を生み出した先進国があるのか?
共産主義の中国でさえガッチガチの規制緩和で雇用を生み出したってのに。。あいつはルーズベルトの時代にでもタイムスリップしたほうが良いよ。
アイフルのクーちゃんですが何か?
188金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/10 03:12
>>186
規制緩和と公共事業はインデペンデントな問題ですが。

それに、中国は今オリンピックに向けて、猛烈な公共事業をやってる最中です。
道路もバンバン作っているし、高速鉄道も作ろうとしているところ。
189金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/10 03:14
>>186
1985〜90年の日本。

というか、他所の国の公共事業の具合ってのはよく分からん。
俺が知っている数字は、GDPに占める政府支出の割合が、OECD諸国
の中では日本が群を抜いて低いという事だな。

他所の国から見たら、日本は小さい政府の代表だよ。
190金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/10 10:35
>>186

たぶん馬鹿なおまえが
信奉しているであろう、アメリカ。
貧乏人たくさん派遣して国際的な「破壊的創造」を行ってますが、何か?
唯一国際競争力ある製造業、軍需産業がボロ儲けしてますが、何か?
191   :03/11/10 11:51
昨日WBSで、来週いっぱい買いです。って言ってなかった?
192金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/10 22:57
リチャードなのにバカボンみたいな童顔がカワイイーね!!

本読んだけど
彼のいってることは正しいとおもうよ〜!

野村も儲かって日本も幸せ超マンセー!

いやほんとに説得力あったが反論あるひといるの?
193金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/10 23:03
>>192
財政政策のみではマネーサプライが増えないから経済成長しない。
金融政策を全否定している点がバランスに欠いている。
194金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 00:40
新刊 「デフレとバランスシート不況の経済学」だっけ?
本屋の新刊コーナーのど真中に、山積みされてたよ。
結構今、売れているみたいで、
私も、一冊お買い上げしちゃいました。

まだ、途中までしか読んでないけど、
現在の日本経済の現状を、マクロ経済の視点から、
分かりやすく、説明しているね。

どうりで、景気回復しないわけだね。
この本読んで、納得。納得。



195金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 00:50
それと、
日本のマスコミ・評論家の 質、レベルの低さには、
うんざりだね。
196前スレより :03/11/11 00:56
自称エコノミストの多くが、重要なのは財政支出の規模ではなく、その中身だと
主張しているのは本当に驚かされる。つまり、今の日本で最も重要なことは、
政府がマクロの需給ギャップを埋めて、毎年1割ずつ経済が縮小するのを止める
ことであり、何に使って埋めるかは全く二次的なことであるということがわかるはずだ。

更に付け加えると、既にこれまで使われてきたカネも、それが使われたという
ことだけで、間接的に巨大な規模の民間経済活動を支えてきたのである。

現状では、それは、(1)政府が直接需要を作って支えている部分と、(2)上述の
民間貯蓄と投資の需給ギャップを埋めて、経済がデフレスパイラルに陥るのを
止めているという2つの意味で経済を支えているのである。実際に今の日本経済は、
GDP比6〜7%の財政赤字でかろうじてゼロ成長を維持しているのであり、ここを
カットしたら間違いなく経済はその分縮小する。
197金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 10:47
景気回復は未だですか?
198金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 12:54
>>196
その理屈で既存企業が息を吹き返すまで財政を出動して、結果的そのリターンは年利何パーでいつ返ってきますか?
返ってこなかった場合、誰が責任とりまつか?
万が一返ってこなかったら日本は確実にお陀仏ですが。
199金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 12:57
>>198
ドーマーの定理

歳出削減で、民間の努力に景気回復をゆだねる方がよっぽど無責任。
200金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 13:35
モラルの問題だな。
どれだけ自殺者や倒産が増えても財政再建路線まっしぐらの小泉とマスゴミ軍団。
大恐慌時代は、財政赤字を拡大せずに経済が破綻した。

小泉もどうせなら国債30兆枠を守ればよかったのだ。
そうすれば、日本経済はもっとメタメタになり、結果的に小泉再選を阻止できた。

竹中も小泉も口ではケインズ批判しているが、国債を30兆以上発行している時点で
小ケインズ政策に転向しているのだ。
クーの意見は結局小泉に採用されている。
>>200

だが、クーは自分がケインズを超えたと自称しているのだが(爆
202金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/11/11 14:46
自殺者はこの板では評価の高い小渕内閣の時の方が多いんですが。
倒産件数も下降に転じ始めましたが・・・・・・。

まあ別にどーでもいいですが。
203金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 15:04
俺はプーだよ_| ̄|○
204金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/11 19:20
小渕さんは八百屋の店頭でかぶを両手に持って「株騰がれ」と笑ってました。
その後ITバブルが始まり小渕さんが上場前に安く買っていたNTTドコモ
や伊藤園の株が高騰しました。伊藤園は2年で5倍ぐらいです。
田中真紀子さんによると、その報いによって小渕さんはおだぶつさんになっ
たということらしいです。

要するに財政出動か緊縮路線かなどという単純な議論は意味が無く、人によ
ってどんなふうにも言えるということです。或いはその論理を逆手に取って
私腹を肥やそうとする輩もいないではないということです。小渕家の資産が
増えた理由が偶然かそうなのかは全く判断できませんがね。

判り易く言えば、運転する時、カーブではブレーキを踏むし、渋滞で時間を
ロスした後はアクセルを踏む。その時々の臨機応変の運営、ルールや理屈に
合った適切な運転が必要だという事です。

今の政府はペーパードライバーで動きが鈍いし判断が悪いんですね。たぶん。
205現在とは点ではなく永遠に続いているものである:03/11/11 19:50
この3年は、今後5年は...そんな考えは許されない。時の権力者の
言い訳にしか聞こえない。経済が停滞すれば、構造改革とはそおいう
ものだと言うし、成長すれば改革の成果だという。未来永劫改革は
必要だし、経済を確実に成長させなければならない。今は改革、今は
財政出動、飽き飽きしたな。
206クー:03/11/11 22:17
米国企業の多くは、まだまだ慎重なスタンスを変えておらず、最近のアンケート調査
を見ても、第3四半期の高いGDP成長率を大幅減税による一過性のものと見ている
可能性が高い。足元の成長率が高いからといってこれから企業の設備投資がどんど
ん出てくる状況ではない。ブッシュ政権はGDPの数字より雇用統計の方を重視しており、
それでいくと第3四半期はほぼゼロになってしまう。ここに来て米国企業の収益が
改善しているかなりの部分は大胆なリストラによるものであり、コスト削減で収益が
出たからすぐに雇用を増やそうとする企業はあまり多くは無いと思われる。

ただ米国の経済全体は拡大しているわけだから、その影響を受けて企業経営者達の
マインドが今後改善していくという可能性はある。実際に、ウォール街に代表される
市場関係者の中では景気の先行きにかなり楽観的な見方をする人が増えている。
また、ITセクターは3年間の調整期間を経て、現在は景気循環が大きくプラスに転じて
きており、設備投資も出て来ている。
207 :03/11/11 22:18
米国経済全体も景気循環的には拡大基調に向いていると言えるが、今回は、昨年の
企業会計不信に端を発して制定されたサーベンス・オックスレー法という、今まで全く
無かった構造変化がある。つまり今の米国企業は、完璧なバランスシートを持つことを
義務付けられているのである。

この法律の影響として、米国企業の重役会ではCEO抜きで会合を持つケースが急増
している。実際、Financial Times誌10月27日付の記事によると、米国企業の重役会が
CEO抜きで会合を持つケースが今年に入ってからは87%となり、これは昨年の41%の
倍以上になっているのである。これは、以前は帝王的な力(Imperial Power)を持ってい
るとまで言われた米国企業のCEOの権限が、今では大幅に落ち込んだことを意味して
いる。
208 :03/11/11 22:19
このような企業経営のパラダイムシフトが起きてCEOの権限が落ちてくると、CEOを含む
経営者達は何が新しいパラダイム下で許容され何が許容されないのか分からないので、
必然的に慎重にならざるを得ない。ましてや、これらの企業に、バランスシートで改善
すべきことが残っていればなお更のことである。

この問題が解決するには相当な時間と試行錯誤が必要であり、この間、サーベンス・
オックスレー法がターゲットとしている米国の大手上場企業は、従来のように景気指標
に対してスピーディーに反応することが出来なくなっていると考えるべきだろう。

しかし、減税の効果が一過性のものに終わると、今唯一元気な住宅部門が息切れした
時点で米国企業全体が再び勢いを失ってしまう。その時期が来年の例えば前半あたり
に出てきたら、それこそブッシュ政権にとっては大変なことになる。そう考えると、今回の
高い成長率でブッシュ政権が安心すると考えるのは禁物である。
209先生質問です?:03/11/11 22:49
サーベンス・オックスレー法の悪影響とは、例えばマイクロソフトの
ビル・ゲイツ馬鹿殿が、Xboxを作るぞと言い出すようなことが起
こりにくくなり、取引先企業の売り上げが成長しにくくなるというよ
うな現象ですか?
悪法は違法ですね...
210クー:03/11/12 23:01
欧州であるが、独仏両国で最近、構造改革の必要性、とくにレーガンやサッチャーの
やったようなサプライサイド改革の必要性が声高に叫ばれるようになっている。これは
昨今の日本とそっくりで、彼らは、日本と同じ轍を踏むなといったスローガンを使っている。
つまり日本と同じように改革をモタモタやっていたら、日本と同じように不況も長引いて
しまうのではないかという考え方である。
私の方から訴えたのは、独仏両国の不況は本当に構造問題が主因なのか、それとも
バランスシート問題が原因なのか、よく注意して欲しいということだった。

つまり日本でも間違えられたように、この2つ(構造問題とバランスシート問題)は混同
されやすい。両方とも、金融や財政のような通常のマクロ政策に、経済が反応していな
いように見えるからだ。
211 :03/11/12 23:02
しかしレーガンやサッチャーがサプライサイド改革を訴えた80年代初頭の英米は、
ともに高インフレ、大幅な貿易赤字、高金利、ストライキの頻繁な発生、通貨安など、
すベての経済指標が、需要は有るが供給力はない状況であることを物語っていた。

つまり当時の英米は、国内に需要があるにも拘わらず、規制やストライキの連発に
よって供給力が落ちこむ中で、需要は輸入に食われ、それが貿易赤字の拡大を介して
通貨安を生み、それが再びインフレをもたらすといった完全な悪循環に入っていた。
このような状況ではサプライサイド改革は不可欠である。

ところが今の日本やヨーロッパの状況は当時の英米とは全く違う。現時点での日欧は
超低インフレかデフレであり、日本も独仏も貿易黒字、金利は低水準、強い通貨(円高、
ユーロ高)と、どの指標を見てもサプライサイド改革の必要性を示すものは無い。これら
を見れば、問題は供給力よりも需要不足にあることがわかる。
212 :03/11/12 23:04
このような局面でサプライサイド改革のみに焦点を当てるのは、現在の日本と同様、
問題の本質を見誤ることになり、その分不況を長引かせかねない。欧州にも多くの
構造問題があるのは事実だが、日本と同様、それが主因で景気が低迷しているとは
思えないのである。
このような私の指摘に賛同してくれる人も結構おり、今回の意見交換がきっかけで
来週は再びヨーロッパの大手中央銀行で講演会をやることになった。また私が3月に
出版した英文の"Balance Sheet Recession : Japan's struggle with uncharted Eco
nomics and its Global Implications"(John Wiley & Sons, Singapole 2003)がドイツ
の有力誌Die Zeitの書評に取り上げられ、「デフレ、マーストリヒト条約、需要政策な
どをめぐるヨーロッパの議論にとっても時宣にかなった著作である。本書は、マクロ
経済を勉強するあらゆる人に必読である」と高い評価を得た(邦訳:「デフレとバラン
スシート不況の経済学」、徳間書店、2003年11月)。

今の欧州の景気低迷を構造問題だけで説明することができないと感じている人々は
意外と多いのである。
213 :03/11/12 23:09
また独仏の財政赤字がマーストリヒト条約で決められている上限を大きく超え、一部
の金融当局や欧州委員会からも文句が出ていることについて、欧州金融当局のある
幹部は個人的な意見としながらも「我々が何を言っているかではなく、何を実際にや
っているかで判断して欲しい」と答えた。

つまり表向きはみんな財政赤字の大きさを非難しているが、実際には多くの人たちは
現状での財政支出の必要性を理解しており、許容しているというのである。実際に
各国で財政赤字が問題視されながら、それを早急に減らそうという動きはほとんど
見られない。つまり彼らも建前と本音を使い分けているのである。またマーケットも
低金利という形でこれを認めていると言える。

以前から私は、万が一欧州がバランスシート不況に陥れば、マーストリヒト条約で財政
出動が制限されてくる欧州が、日本や米国に比べこの種の不況に最も脆弱だろうと
懸念していたのだが、もしもこの人物の発言が正しければ、マーストリヒト条約が欧州
経済の下振れリスクを高める危険性は、現実にはそれほど高くはないことになる。
214金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/13 21:05
>212
>来週は再びヨーロッパの大手中央銀行で講演会をやることになった。

ずいぶん人気あるんだな。
215金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/14 09:05
子供だって辛いんだもん♪飲んだらこう言っちゃうよ♪
「財政出動は必要ですよ」
エコノミストの中ではマシな方だよね。
217金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/14 22:01
クータンはアメリカ人なの?

日本国籍ももってるの?

学位もってないってほんと?

でもってクータンはプラモマニアなの?

だったら竹中とチェインジきぼんぬ

しかし実はクータンもメリケン様の手先系だったらアレだが・・・
218金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/15 02:43
>>216
日本のエコノミストの中で、マクロ経済の分野で、 No1. かと。
219金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/15 03:23
とりあえず鼻声をどうにかしてくらはい。
220金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/15 03:34
アレルギーというよりは、蓄膿症っぽいよね、この人。
クーの持論、「日本経済の最大の問題は、家計部門が貯金しているのに企業部門
が年間20兆円もの借金返済に回っていること」は崩れきた。
家計部門は、すでにほとんど貯蓄せず(できず)、かわって企業部門が貯蓄して
いる。最大の問題はデフレ。
222金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/15 06:32
リチャード・クーはノーベル賞にノミネートされるくらいだから
そのレジティマシーは相当なものだろうに。
223金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/15 14:50
ノーベル賞とっちゃうかもな、まじで。。。
>>216
貿易と金融緩和について以外はね。
225金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/16 02:01
われらが クー先生に、ノーベル賞 キボ〜ン。
226金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/16 03:27
ケインズ経済は、もうだめぽ。
ここらで、新しい経済学を!
誰か考えてくれ!
歴史に名が残るぽ。
>>224
貿易は、かなり正しい。
228金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/16 13:51
>>ケインズ経済は、もうだめぽ。

そんなこた〜は、ない。
「ケインズ経済学」 + クー先生の「デフレとバランスシート不況の経済学」
で、ケインズ経済学の正しさが、改めて証明されたようなもの。
229金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/17 09:37
クーでお勧め本ありますか?
230金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/17 12:43
>>229
リチャード・クー氏の最新本。

「デフレとバランスシート不況の経済学」(徳間書店) は、お勧め。
231金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/17 17:47
要点教えて。
232金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/17 23:27
>>231
まずは、このスレ、全部読めー。
233金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 21:07
政府支出を増加させることによって95,96年にはGDPが上昇しだしたが、
橋本政権の財政再建路線によりバランスシートが崩れたのは正しいと思うのですが、
池田氏によると「橋本内閣の財政再建策によるものだという「俗説」が
誤りであることは多くの実証研究によって明らか 」らしいのですが、
具体的な誤りとは何なのでしょうか?
234金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 21:10
結局、クーはどうしろと言ってるの?
235金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 21:15
クー ネル アソブ
>>227
・・・貿易赤字・黒字の経済学by小宮隆太郎

って持ち出されると頭痛いでしょ。
>>234
非負制約にある金利ターゲットの金融政策にはもはや期待できない。
残された手段は財政政策の拡大しかない。

って感じでしょ。んで、
名目金利がゼロときに実質金利を下げるためにどうするか、を考えないといけないのでわ?
という問いには一切答えてくれてない。
>>236
貯蓄投資の差額が経常収支を決めるという、経済学説、小宮一派説は
あやまり。
642 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/11/06 12:02
誤りであることに気づいてない
S−I=NX というのはただ事後的恒等関係を示しただけであって、
因果関係まで示したものではないでしょ
240金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 01:47
>>239
事後的恒等関係を示しただけでも、問題点の認識において意味はあると思うが。

というか、その式から、唯一人為的に動かせる変数であるG−Tを除いてあるの
は、なんでだろ〜♪
241金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 02:10
>>238

小宮「一派」ってなんだよw

国際収支のアブソープション・アプローチなんて、ケインズ経済学が

メジャーになって以来、学会の通説ですが(爆

「俺マクロのクーは、イグノーベル賞の夢を見るか?」リバイバル上映中w
242金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 17:36
くさんだいすき
243金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 18:10
くさん言うなくさんて。クーさん言え。
>>241
それは、アプローチのひとつ。

>>244

はぁ? 弾力性アプローチ<アブソープションアプローチ<<<マネタリーアプローチ<アセットアプローチ

クーの入るところは無いけど?w
てゆーか238は明らかにネタだろ。
マジレス痛い。
いわゆる貯蓄は、国内貯蓄と、国外貯蓄(対外債権)に分けれれる。
国外貯蓄=経常収支 国内貯蓄=投資
トヨタが車を米国に一台、1万ドルで売る。
国外貯蓄増=経常収支黒字増=1万ドル
その資金で、トヨタが社員を会社持ちで海外旅行をさせる
国外貯蓄減=経常収支黒字減(赤字増)=1万ドル
貯蓄投資の差額が経常収支を決定するとはいえない。
国内経済と、海外との取引は別世界。
普通は日本国内のトヨタ車消費が1万ドル分少なくなって国内に「車」財が余って、
それは在庫投資か輸出のどちらかにいくしかないってことなんだけれども。
で、在庫投資だと貯蓄投資差額にならないので輸出しかないって感じ。
>>248
わからん。トヨタは輸出用に車を製造する。(と考えればわかりすい)
国内消費とは全く関係がない。もし、売れ残れば在庫投資=国内貯蓄
250金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/26 04:44
?
251金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/26 05:29
オランダ人妻は電気ウナギの夢を見るか? ブレードランナー
252金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/28 00:47
リチャード・クーはノーベル賞にノミネートされるくらいだから
253金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/28 00:55
学位ないのに博士?
っていうかこの人
口開けばバランスシート不況しか言わないね。
テープでも仕組んでるんじゃないの?
254金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/28 00:59
中国人なのに日本生まれでアメリカに留学って凄いよな
金持ちボンボンなんだろうな
255金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/28 00:59
テープ仕組んでそうな顔ではある
256金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/28 01:02
ピアノメーカー勤務経験有りなどと
NY連銀の面接でオズオズと言ったのだろうか
257金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/11/28 01:52
>254
たぶん金持ちボンボンではないと思う。
どうも神戸で里親みたいな人に育てられたらしいぞ。
本で冒頭「私たち兄弟を実の子のように育ててくれた○○さんにささぐ」
とか書いてたしね。
258金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/28 01:52
とりあえず鼻声をどうにかしてくれ。
あまり心地よい声でない、そもそもが。
259金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/28 04:23
テロの時、WTCビルの下で逃げ回ってたクーたん萌え。。ハァハァ。。

ビルのバランスシートが・・・
260金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 00:27
ノーベル経済学賞 ノミネートの 
リチャード・クーさまに、

大変 失礼な投稿は、やめようね。
261金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/02 04:19
>>234
資産デフレも不良債権問題も、根本的な原因は同じで、
企業行動がバランスシートの修復に移り、
総需要を弱めてしまったところから来ている今日の状況では、
デフレと闘うにも不良債権を減らすにも、
マクロ経済政策で総需要を維持することが、最上の方法となる。

財源は限られているのだから、ここは優先順位を間違えずに、
(時期尚早の財政再建や不良債権処理よりも)
景気の回復を最優先すべきなのである。
262261:03/12/02 04:28
と、
最新の著書、「デフレとバランスシート不況の経済学」
(徳間書店刊)の348ページに、書いてありました。
263金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/02 04:59
いっぱいお金持ってるんだから早く蓄膿の手術をしなさい。
264クー:03/12/02 22:37
衆院選挙だが、小泉総理や安部幹事長の個人的な人気をもってしても議席を
維持することが出来なかったということは、今の自民党の政策、つまり郵貯や
道路公団の民営化に重点を置く政策に満足していない人がかなりいるということ
だろう。幹事長がもし安倍氏でなかったらもっと悲惨な結果になっていたかもしれ
ないということになる。

今回の民主党の躍進は選挙といういわば自然体で達成されたもので、これは自民党
が分裂したからたまたま出来たこれまでの「二大政党」とはその持つ意味が違う。
ただ問題は、せっかく二大政党という形になってきているものの、そこで提示されている
政策は両党ともミクロの構造改革の話ばかりで、今の日本経済の最も大きな課題
であるマクロの過剰貯蓄の問題が議論されずに終わっているということである。
つまり家計部門が貯金した資金を企業部門が全く借りないどころか、ゼロ金利でも
国内企業の大半が借金返済に回り、経済の血液が逆流している事態をどうするか
という点が、全く議論されなかったのである。
265 :03/12/02 22:39
これが普通の二大政党なら、一方がミクロ重視である時にもう一方がマクロを重視
するとか、一方が財政再建ならもう一方が景気対策といった形で国民に選択肢を
提供するはずなのに、全くそうなっていないのである。

両党の政策面での哲学の違いはほとんど観察できず、結局今回、国民に与えられた
選択は「だれが構造改革をやるか」のみで、「構造改革が今の日本にとって最も重要
な課題か」ではなかった。その意味では、形はだいぶ二大政党に近づいてきたが、
政策面ではまだそうなっていないのが現状だろう。
266 :03/12/02 22:42
景気は回復基調にあるといわれているが、この点については、どの時点を起点にし
て考えるかに注意しなければならない。今年3〜4月の真っ暗な状態に比べれば、か
なりの回復であるが、現在の株価を1年前と比べれば、同水準かそれを下回っている
場合も少なくない。実際に設備投資などが出始めて元気を取り戻している半導体分野
も、一時はピーク時の3分の1から4分の1にまで需要が落ち込んだ時点からの回復で
ある。

また今伸びている輸出のかなりの部分は中国関連である。実際に中国関連で再び
元気を取り戻した企業は少なくない。一時は衰退産業とまで言われたところまでが
中国ブームで活気を取り戻しているのである。

しかしこれは裏を返せば、今回の回復は内需主導ではなく外需依存であり、国内だけ
で見るとまだ厳しいところが多々残っていることを意味する。しかも今回の回復は、
まず輸出が伸びてそれが内需へと波及してくる従来型のサイクルにはなかなか入り
にくい要素があるのである。
267 :03/12/02 22:47
つまり最近は、日本製を含め世界中の最新の機械が中国に設置されており、その
結果中国製品の品質と価格競争力がうなぎ登りで上昇している。
ある日本工作機械メーカーによると、最新の機械は10年前に比べ回転数が10倍
近く上がり、その分生産性もびっくりするほど改善しているのに、日本のメーカーは
まだ動く10年前の機械ばかり使っているという。その一方で中国は、その最新の機材
を積極的に導入している上に、日本の10分の1から20分の1という低賃金の労働者を
使って生産しているので、競争力の格差は開くばかりである。

同じようなことは印刷業界でも言え、今欧米で売られている多くの本は中国で印刷
されている。特にその中でも高度な技術を必要とする大判の写真集などは中国で
印刷されているものが多い。その背景には、中国がドイツなどから最新鋭の印刷機を
大量に導入しているところがある。
268 :03/12/02 22:48
従ってこれらの最高の工作機械や印刷機を作っている国内企業は、中国向け販売が
伸びて儲かっていても、中国にある最新鋭の設備が作る製品と競争しているところは
大変厳しい状況に置かれているのである。

つまり輸出が伸びているから内需もやがて回復に向かうだろうという従来型のパター
ンは、中国製品との競合が大きな問題になっている今回に関しては、その分割り引い
て考える必要があるのである。それでもまだ優秀な機械や製品を中国に売れる日本や
ドイツはまだマシな方だろう。そのような技術もない国々はもっと大変な競争に直面して
いるからだ。
269 :03/12/02 22:50
先週はとうとうアメリカが中国からの輸入に対して制限を設ける動きに出た。アメリカは
他のWTO加盟国と同様、中国のWTO加盟を認める条件として、同国からの輸入が急増
した場合はそれを止める権限を持っているが、ブッシュ政権は来年11月の再選を目指し
てそれを使い始めたのである。

先週発表された時点では、この制限は衣服や繊維関連の三品目に限られているが、この
適用範囲が拡大されていけば、輸出立国を目指す中国経済の発展もこれまでのように
スムースなものでなくなる可能性がある。

もちろん長い目で見れば、1970年代や80年代に米国が設けた対日輸入制限が日本の
経済発展を止められなかったのと同様、これらの制限が中国の発展を止めることには
ならない。ただ中国で作ってアメリカで売るということが今までのように簡単にはいかなく
なっただけのことである。
270 :03/12/02 22:51
またブッシュ政権が輸入制限と言う数量調整の方向へ動き出したということは、同政権
が人民元の切上げという価格調整は短期的には難しいと判断した結果とも考えられる。
それでもアメリカ製造業の票を取りたいというブッシュ政権のスタンスが今回の輸入制限
の発令につながったと思われる。

これらの制限は70年代や80年代の対日制限と同様、米国の弱さの表れであり、当時も
それは最終的にドル安という形で表面化した。実際に米ドルはかなり弱含んでおり、しか
もこの背景には海外からの民間資本流入が激減してしまっていることがある。この減少を
日本は政府の為替介入でかろうじて埋めてきたわけだが、敢えてそれをしなかった欧州の
ユーロは対ドルで最高値を更新している。
271 :03/12/02 23:01
今回の出張でフランスやドイツを廻っても「本当にドルやアメリカは大丈夫なのか」という声
があらゆるところで聞かれ、アメリカの貿易赤字の大きさに対する懸念の強さが感じられた。
欧州の多くの投資家やエコノミスト達がドルやアメリカ経済の持続性を心配しているという
ことは、その分欧州からの対米投資は出てこないということだから、そのことがますます
ドル安の可能性を高める。

欧州では実際に「米国経済とドルを支えているのは、日本と中国と台湾の三つの中央
銀行だ」ということが言われ、その持つ意味は「こんな危険な米国経済に依存するのは
得策でない」ということである。

欧州のこの種の会議に参加すると、必ずと言っていいくらい現地のエコノミストから
米国の対外不均衡の大きさがやり玉に上がり、ここがどう解消されていくかが世界
経済が安定成長に入れるかどうかの鍵だという問題提起がある。ただその最終的な
解決策は米国の貿易相手国がもっと自国の内需を拡大させることにあるが、欧州の
場合、マーストリヒト条約の制限撤廃がタブーとなっていることもあって、議論が進んで
いくうちに話がうやむやになってしまうところがある。
272 :03/12/02 23:08
この彼らの問題意識は、当初から内需拡大を目指さず、とにかく円安を維持して対米や
対中輸出で景気回復を維持しようとしている日本のそれとは大違いである。

一方の米国のエコノミストは、国内の成長率の高さばかりを強調し、欧州が懸念する
同国の巨額の貿易赤字や日本が懸念しているドルの動向などにはほとんど関心を
示さない。黒澤監督の「羅生門」の世界ではないが、米国経済に対して欧州、米国、
日本とでこれほど見方が違うのも非常に面白い。
273 :03/12/02 23:09
ただブッシュ政権が、全世界からの鉄鋼輸入や中国からの繊維製品の輸入を制限
したり、日欧と絶えず貿易摩擦を引き起こしたりしているのは「米国の弱さ」の表れで
あり、その分、日欧の民間資金は米国に入りにくくなっている。過去30年の歴史を見
ても貿易摩擦がきっかけでドル安が発生しているケースが非常に多いからだ。海外
の民間資金が入りにくくなっている分、ドルの脆弱性は続くのではないかと思われる。

この流れに対して日本は今後も介入で円安を維持していこうとするだろうが、ユーロが
高くなるにつれ、円もその動きに引きつけられる形で高くなっていく可能性は残っている
ように思われる。
274金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/03 10:34
>>264-273
乙です。
275金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/03 19:15
榊原英資の『為替がわかれば世界がわかる(?)』で批判されて棚。
そこでも小宮は出てきていたが。
ミスター円の指示の介入について 林康史
今回(99年)、103円まで円高が急進した背景のひとつには、120円水準からの介入の失敗が
あったと思います。
その介入には、大蔵内部でも反対があったようですが、ある人物が強行に介入を行わせたのです。
その背景はここでは書きませんが、組織として止められなかったというのも、当局にとっての汚
点だと思います。昔、ある講演会で、その人物が冒頭、「皆さん、私をミスター円と呼ぶそうで
すが・・」と喋るのを聞いて、驚くとともに、呆れてしまったことがあります。皆がそう呼ぶ前
のことです(それにうかうか乗るという日本のメディアもお粗末です)。なんだか、さもしい感
じがしたものです。官僚の多くは、国民の公僕であるという意識を持っていると信じてはいますが。

クーにも指摘された榊原の弁明、弾が切れた。
小野善康『景気と国際金融』を読む というページから
http://www.google.co.jp/search?q=cache:4u0KxD50S_wJ:www.bekkoame.ne.jp/tw/hibana/h228_2.html+%E6%99%AF%E6%B0%97%E3%81%A8%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%87%91%E8%9E%8D&hl=ja&ie=UTF-8
これはG o o g l eのhttp://www.bekkoame.ne.jp/tw/hibana/h228_2.htmlのキャッシュです

「経常収支黒字によってフローの資金流入が続けば、その速さに応じて、対外資産ス
トックが時間を追って蓄積されていく。この資産を保有する各国の個人あるいは機関
投資家は、自分の望む資産の構成を実現するために、資産取引を行う。このとき、特
に海外の資産と自国の資産との交換に伴って、国際的な資金移動が発生する。これが、
ストックの側面での国際的な資金移動である。」p9-10 
「ストックの資産移動では、それが瞬間的にいくら巨額に上るものであっても、それ
だけで各国の資産量を変化させることはない。」「資産の流出あるいは流入というよ
りは、資産の交換あるいは持ち換えといった方が適切である。」p39
278クー :03/12/09 00:52
ところで国内では足利銀行が一時国有化ということになった。その経緯については
新聞などで細かく説明されているが、長い間日本の金融行政を見てきた者として、
今回の措置で評価できるのは、ペイオフを完全に放棄したことだけで、他の処理は
一貫性の無さと税金投入に対する納税者のコスト感覚の無さが気になる。

過去12ヶ月の株価の振れが、まさに昨年10月に金融相に就任した竹中氏の竹中
ショックに起因するものだった。つまり彼は、就任早々金融庁の誰にも相談せずに
「繰延税金資産を外して米国流に考えれば邦銀は自己資本不足であり、年末まで
に資本投入を申請しなければ、国有化も辞さない」という驚くほど高圧的な態度で
銀行を恫喝しようとしたのである。

しかし日米間の税制の違いを無視したこの脅迫に銀行は抵抗し、大手4大グループ
は自力で資本調達を行ったため一行たりとも公的資金の申請をしなかった。しかし
その一方で「自己資本不足で国有化」ということは、銀行株が紙切れになるリスクが
あることを意味するので、銀行株は急落した。
279 :03/12/09 00:54
さすがの竹中氏も大手行の抵抗と銀行株の下落がこたえたのか、りそな銀行の話が
出たときにこれまでのスタンスを180度変え、上場廃止も国有化もしないが、公的資金
を2兆円入れると言い出した。

これはとりもなおさず「銀行株は紙切れにはなりませんよ」という意思表示と映り、これ
まで売られていた銀行株は一気に買われ急上昇した。つまりこの一年間の株価は
竹中ショックで下がり、その後の竹中大臣の軌道修正で元に戻ったのである。実際
今の株価は、一年前の株価水準である。

この一年間の教訓は株価や景気を維持しようと思ったら、むやみやたらに銀行の国有
化を騒ぐべきではないということだろう。特に全国的に資産価格が下がり、銀行の格付け
が最低水準にまで落ち込んでいる現状ではなおさらのことである。下手に国有化の話が
持ち上がれば、その影響がどこまで広がるか分からないからだ。
280 :03/12/09 00:55
ところがりそなの件は、2兆円投入した割には甘すぎるとかモラルハザードにつながる
という評論家の非難に加え、地銀にも問題があり、ここへも手をつけるべきだという
論調が出てきた。これが今回の足利銀行国有化という決定につながったと思われるが、
銀行株が紙切れになりうるという事を再び表明した意味で前出の教訓と逆行する。

更に深刻なのは、りそな銀のケースを含めて竹中氏が公的資金を入れたくてしょうが
ないという問題である。1997年12月に日本で初めて私が公的資金による資本投入
の必要性を公の場で表明した時、日本の銀行は資本があり過ぎると言って私に
最も強く反対したのが竹中氏だった。ところが今の彼は、極端なまでに「資本投入あ
りき」に振れてしまっているのである。
281 :03/12/09 00:57
しかし1997年当時は日銀短観などを見ても、とんでもない貸し渋りが全国的に発生
しており、日本経済はまさにメルトダウン状態だった。この貸し渋りを回避するには
資本投入しかなかったのである。そして日銀短観を見てもこの貸し渋りは資本投入
で見事に解消された。今回は貸し渋りはずっと軽減されているし、りそな銀や足利銀
に取り付け騒ぎが起きているといった緊急事態でもなかった。

銀行の資金繰りに問題が発生しているなら、公的資金の投入は必要かもしれないが、
単に監査法人との意見や解釈の違いでもめている銀行に、飛び付くように兆円単位
の血税を投入してしまうのはまともな政府の取る行動ではない。資金繰りの問題が
発生していなければ、当局がじっくり時間をかけてその銀行の問題点を是正していく
という選択肢があるからだ。

つまり緊急事態なのか時間をかけて再生を指導できる状況にあるのか、ということ
であり、当然そこでは納税者の負担も考慮されるべきである。前者の場合は数千億
から兆円単位の負担が発生するのに対し、後者の場合もしかしたら負担はゼロで
済むかもしれないからだ。
282 :03/12/09 00:59
米国が中南米債務危機に直面した1982年8月は、大手米銀8行のうち最低でも
7行が債務超過に陥っていたにもかかわらず、当局は一行も国有化せず、一銭
足りとも公的資金を入れずに問題を処理したのである(後にコンチネンタルイリ
ノイ銀行が国有化されるが、その原因は中南米危機とは関係なかった)。

この危機の処理には10年以上の月日がかかったが、それでも納税者負担ゼロ
で済んだことは、大変な成果だと言えるだろう。もしも当時のボルカーFRB議長
が今回の「竹中式」で対応していたら、米国納税者の負担はそれこそ天文学的
な数字になっていたと思われる。

もちろん当時は私を含めて多くの米国金融当局者が外銀や外国金融当局にお
願いをして、(実際はガタガタの)米銀への信用枠を削らないでくれとお願いして
回ったりした。しかし、その程度の苦労で巨額の納税者負担が発生せずにすむ
のなら、それは行政の責任として当然やるべきだろう。また、グリーンスパン時代
になってからもバンカメやシティバンクが深刻な自己資本不足問題を抱えるが、
その時も当局は個別行と「経営改善協定」を結び、時間をかけてこれらの銀行の
再生に成功している。
283 :03/12/09 01:02
当時の米国当局がこのように納税者負担を最小限にとどめようと必死の努力を
したのに対し、りそな銀や足利銀行の件は、あまりにも「まず公的資金投入あり
き」に見えるのである。

公共事業に対してあれだけケチな政権が、銀行への公的資金投入にはこれだけ
安易に動くのはどういうことなのか理解に苦しむ。前者はバランスシート不況下で
はデフレギャップを埋めるのに不可欠だが、後者は、民間資金需要がないなかで
緊急性は全くない。この政権のやっていることは本来あるべき優先順位の丁度
逆である。
284 :03/12/09 01:04
今回、時間をかけて再生させる選択肢を提言したのは福田栃木県知事だけで、
マスコミも当局もあたかも納税者の金はタダであるかのように見ているのは驚くべ
きことである。竹中大臣は2週間以内に新経営陣を外部から招聘したいと言って
いるが、それで事態が改善される保証はどこにもない。

今回、竹中氏が再び銀行やその株主叩きに振れたことは、他の銀行の自己再生
努力を難しくしたばかりか、納税者にも必要以上に大きな負担を強いることになっ
た。2兆円もポイと出すのではなく、時間をかけて不足分をどう埋めていくかをまず
経営陣と議論すべきであった。今回の措置で評価できるのは、竹中氏があれだけ
主張していたペイオフをあっさり放棄し、預金の全額保護を表明したことだけである。
285金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/09 23:09
>>278-284
いつもありがとうございます。
ひさしぶりにこのスレに来たら多数の論文が掲載されていまして
勉強になります。竹中は何をたくらんでるのか解りませんな。
286金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/11 02:13
>>278-284
いつもここに、投稿されている クーさんって、
本物の リチャード・クーさん なのですか?

そんなワケないか。

287バイク犬:03/12/11 03:20
でも面白い。
288金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/12 14:19
>>287
何で、面白いの?
289バイク犬:03/12/12 17:58
>>288
アメリカの「グローバルスタンダード」なロジックを持ってきて、日本の金融
システムを変革しようとした竹中が同じような轍を踏んで、ドメスティック、
日本流のベタな対応に追われてることを易しく説明してくれてるから。
経済に疎い自分には、十分楽しめる読みもんです。

しかし「グローバリゼーション」の旗振りで様々な変化が90年代後半からあって、
たとえばコンサルティングファームが提唱して自動車業界の再編成・大型合併が
行われたが、ふたを開けてみれば、さしてどちらも幸せな結果にもなっていないよな。
GMとメルセデスとか。
290クー:03/12/12 21:46
マーストリヒト条約の棚上げ

マーストリヒト条約には、ユーロ参加国は財政赤字をGDPの3%以内に抑えなけれ
ばならないという規定が、ある。先週ドイツとフランスが3年以上も違反している事に
対して罰則規定を設けないという大きな決断が下された。このECOFIN(EU経済財
務相理事会)の決定については、実質マーストリヒト条約の「死」を意味する重大な
決断であるが、これは結果的に大変良い決断だったと思われる。それは、ヨーロッ
パも深刻な(バランスシート)不況に陥っている中で、財政赤字の削減を強要するこ
との危険性に現地の人達が気付いたことを意味するからだ。

マーストリヒト条約の制裁措置は、通貨統合でユーロの中に入った各国政府が自国
通貨安の心配がなくなる中で財政赤字を垂れ流し、結果的にユーロの信用を傷つけ
ることを防ぐために設けられた。つまり通貨統合以前なら、ある国が大きな財政赤字
を垂れ流すと、人々はその国の経済の将来を心配し、インフレ懸念等も手伝って、
通貨が売られる危険性があった。この危険性が各国の財政規律を確かなものにして
いた大きな要因だったのだが、統一通貨になるとこの規律が失われるということで
マーストリヒト条約が作られた。
マーストリヒト条約が動き出した1990年代後半は景気も良くインフレもあったので、
このような財政規律は絶対に必要だという意見が強かった。

ところがヨーロッパもITや通信セクターがバブルに巻きこまれ、ドイツやフランスの
株もナスダック顔負けの上昇率を示し、その後大暴落を演じた。その結果、ドイツ
でも大きなバランスシート問題が発生し、同国の企業はいっせいに借金返済に回
った。実際にドイツの企業部門は2002年から資金余剰、つまり銀行や資本市場に
対して資金供給者になっている。金を借りて投資をしている企業より借金返済に
回っている企業のほうが多く、トータルで見ても借金返済に回っているということで
ある。

これは日本の企業部門と全く同じだが、ドイツの場合更に大変なのは家計部門の
貯蓄がこの数年間で大幅に増えていることである。つまり家計も企業もバランスシ
ート調整に入っているわけで、前者の貯蓄や後者の借金返済は借りて使う人がい
ない中でそっくりそのままデフレギャップになっている。それはGDPの6%ほどあり、
これがドイツ経済の足を大きく引っ張っているのである。
292 :03/12/12 21:49
このように民間がバランスシート調整を止められない中では、「最後の借り手」とし
ての政府が借りて使わなければ、経済の総需要は毎年、この過剰貯蓄分だけ縮小
し、大恐慌という縮小均衡へ向かってどんどん悪化してしまうのである。

今回の決定にもかかわらず欧州の債券市場が全く動揺しなかったのは、市場は本能
的に「民間の資金需要がない現在、政府が資金を借りて使わなければ経済は大変な
ことになる」ということを感じ取っているからだと思われる。

日本の債券市場も、日本がバランスシート不況に陥っていることに気付かない不勉強
な格付け機関が、日本の大きな財政赤字を理由に格下げやその他の非難を浴びせて
きたにも拘わらず、ビクともしなかった。日本でもドイツでも、実際に金融や資本市場に
いる人たちは、口だけの評論家や官僚とは違い、自国内に民間資金需要がないことを
日々の体験から知っているのである。
293 :03/12/12 21:50
今回の決定で気になるのは、「景気が悪いときに財政支出の削減は更に景気を悪く
するだけだ」という極めて表面的な説明に終わっていることである。

どこでもバランスシート問題がなかった1940〜1970年代、ケインズの積極財政論は
万能だと思った多くの国々は財政出動を多用したが、その結果は、高金利、インフレ、
民間投資のクラウディングアウトや非効率な資源配分など惨憺たるものであった。
この失敗が「ケインズは死んだ」という表現につなっがっていくのだが、この時の本当の
教訓は、バランスシート不況以外では積極財政を使ってはいけないということであった。

従って今回、IT通信バブルが引き起こしたバランスシート不況という、何十年に1回ある
かないかの極めて特殊な不況であり、その種の不況だからこそ財政出動が不可欠な
のだと、独仏両国は、今回の決定に際しはっきり説明すべきなのである。日本もそう
だが、この説明がしっかりなされていないことが、積極財政に対する一連の不信感に
つながっているのである。
それでは、なぜこの種の説明がされないかというと、当の関係者もバランスシート
不況という特殊な不況に陥っていることに気付いていないからである。

先々週、私はパリやフランクフルトの金融当局者の前でバランスシート不況のメカ
ニズムを説明する機会があったが、前述のドイツのデータによって企業が一斉に
借金返済に回っていることの恐ろしさを説明すると、みんなびっくりして「このような
解釈があったのか」という顔をしていた。

元々、これらのイベントに私が参加したのは、私が今年3月に出版した"Balance
Sheet Recession : Japan's struggle with uncharted Economics and its Global
Implications"(邦訳:「デフレとバランスシート不況の経済学」)を読んだ現地の人達
が、自国の当局者にヨーロッパ内で同じ事が起きているのではないかと問い質した
ことがきっかけであった。実際に私の本はドイツでかなり注目を浴びており、ある
有力誌の書評では「必読の書」とまで書かれた。
295 :03/12/12 21:54
しかしこれは逆に見れば、ヨーロッパの一部の人達が自分達もバランスシート不況
に陥っているのではないかと考え始めたのはごく最近のことであることを意味してい
る。ということはヨーロッパの99.9%の人達はこの不況のリスクに全く気付いておらず、
実際にFTやロンドンエコノミスト誌などの今回の報道を見ても、理論的に今回のECO
FINの決断を評価しているところはない。

病気に効く薬(財政)は見つけたが、病気の正体の方はまだわかっていないという
ことであろう。病気の正体(バランスシート不況)が理解されれば、マーストリヒトは
最終的に下記のように修正されるだろう。つまり、大半の民間企業が前向きの中で
起こる在庫循環などに起因した不況は金融政策で対応し、財政赤字はGDP比3%
以内に抑えるべきである。しかし大半の企業がバランスシート問題で後ろ向きの
借金返済に回っているときはGDP比3%の規制は適用除外となり、財政出動による
景気とバランスシートの回復が最優先される、と。

ただ世界中の経済学界がまだバランスシート不況の可能性に気付いていないこと
を考えると、マーストリヒトが上述のような形になるのはまだかなり時間がかかるの
ではないか。ともかく今回の決定によってヨーロッパの経済がマーストリヒト条約の
規制によって腰砕けになることは避けられるだろう。かといってドイツやフランスが
大胆な財政政策に転換する可能性も低く、「現状をそっと見守るぐらい」の財政支
出がしばらく続くと思われる。
296金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/13 00:31
東谷 暁『エコノミストは信用できるか』(文藝春秋)を読むと、クーの
主張がコロコロ変わっているのがよく分かるよ。
297金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/13 03:29
クーさん景気はよくなりますか?
よくなるとしたら何時
デフレ懸念があれば、借金返済するのが当然
299バイク犬:03/12/13 21:58
>>296
トレンド商売だから、ある程度はしょうがないと思うのだが。
ISバランス論、ISバランス式については、旧大蔵編、
図説 日本の財政 は因果関係はないと書かれていたと思う。
日銀、経済指標の見方・使い方、も同様の立場。
入門国際収支は多論併記だったと思う。
因果関係があるというのは旧通産省筋と思われ。
301金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/14 15:40

実際に、

"Balance Sheet Recession
: Japan's struggle with uncharted Economics
and its Global Implications"
(邦訳:「デフレとバランスシート不況の経済学」)は、

ドイツでかなり注目を浴びており、
ある有力誌の書評では「必読の書」とまで書かれた。


302金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/16 03:15
クーさん景気はよくなりますか?
よくなるとしたら何時


303 :03/12/16 21:54
小泉政権が掲げる「構造改革」という言葉に日本の国民は思考を停止さ
せられているのではないか。経済が低迷する現状や通常のマクロ政策
が効かないことを、「構造問題」と一言で片付ける。更に飛躍して、サプラ
イサイド(供給)に手をつければ問題は解決するかのような、きちんとした
検証を踏まえない論理が余りに多いように感じられる。日本道路公団や
郵便貯金の問題が果して本当にすべての問題の真ん中に位置していて、
それを解決すれば日本経済は良くなるのだろうか。

私は、検証もせずに構造改革を無批判に受け入れる"空気"を危険だと
感じ、以前から警鐘を鳴らしてきた。そのきっかけは、1994年に起きた
東京都の2信組(東京協和信組・安全信組)問題の時だった。信用不安
が高まり、その処理をめぐって大きな問題となるなかで、これをテーマに
したテレビの討論番組に出演した時のことだ。出演した故渡辺美智雄氏
(元自民党副総裁)をはじめ政財界の実力者が全員、都(納税者)の負
担で、2信組やその大口預金者を救済すべきではないと主張し、会場全
体にもそうした雰囲気が漂っていた。

その時私一人が、「税金を投入してでも救うべきだ」と主張した。米コンチ
ネンタル・イリノイ銀行(84年に国有化して大口預金者を救った)の事例
を出して、このまま放置して、万が一にも大口預金者に損失が出るよう
な事態になったら、他の金融機関にも信用不安が波及して取り返しのつ
かないことになりかねないと説明すると、他の出演者も「税金を使ってで
も救済すべきだ」と意見を変えた。
304 :03/12/16 21:55
番組終了後、渡辺さんは「税金を使ってでも、金融機関を救えとは我々
の口からは言えない。今後も正しいと思うことは言い続けてくれ」と私に
語った。率直な物言いで知られた渡辺さんでさえ、「税金投入はまかり
ならん」という世間の空気に反論するのは難しい事情を、この時、肌で
感じたような気がする。同じように今、経済が低迷する原因が国民に
正しく理解されないまま、的外れな構造改革が独り歩きしている。

それではなぜ現状分析を誤まるのか。理由の一つは、今の日本では、
経済学の教科書やビジネス書が全く触れていない事態が発生している
からだ。利益の最大化を図ることが目的であるはずの企業が、ゼロ金利
下でも、それを後回しにして負債の返済を最優先するという行動を取って
いる。年間20兆円もの資金が企業から銀行へ借金返済という形で逆流
している。その背景には、90年代に始まった試算価格の大暴落で、バラ
ンスシートの左側にある資産が目減りした分、右側の負債を圧縮する作
業を強いられていることがある。私はこれを「バランスシート不況」と呼ん
でいるが、この現実を直視すれば、対策は必然的に分かってくる。家計が
貯金しても企業はその資金を借りないどころか借金返済に回っていること
が日本のデフレギャップの正体であり、この家計の貯蓄と企業の借金返
済分を政府が借りて使わなければ、日本経済はとんでもないデフレスパ
イラルに陥ってしまうからだ。
305 :03/12/16 21:56
ところが、このデフレギャップの正体に気づいていない竹中金融担当相は
マクロの現実を無視し"ミクロの正義"ばかりを追及している。「銀行は査
定を厳格にして、不良債権処理を急げ」というのは正しいが、全国の銀行
が「大きな負の遺産」を抱えている状況で、一斉にそれを実行したら、経
済が死んでしまう。民間の多くのバランスシートが壊れ、債権の買い手が
いない中で売却を急げば、資産価値は下がり「価値の崩壊」が始まるか
らだ。

ポール・ボルカー元FRB議長も日本の不良債権処理について、「出来る
限り進めていかなければならないが、"制限速度"を設けろ」と指摘してい
る。このような経済環境下では、資産価格を下げないよう不良債権処理
のスピードを調整するのが必要だ。この役割は本来、竹中さんがやるべ
きなのだが、その発想がない。

私が残念に思うのは、日本銀行が何も言わないことだ。中央銀行は、政
府と対立してでも、国民にとって必要な政策を提言する立場にあるはず
だが、その気概がみられない。全大手行の財務格付けが最悪のDとE
しかないという経済環境下で「ペイオフ解禁は予定通り05年4月に実施
せよ」と発言するくらいだ。民間が一斉に借金返済に回る中で、日本の
マネーサプライは唯一政府の借り入れによって支えられている。このよ
うな局面では日銀は政府に対し、今は財政を切り詰める時期ではないと
堂々と進言すべきだ。もしかすると日銀にも検証なき「構造改革」を批判
できない空気が蔓延しているのかもしれない。
(エコノミスト03年12/2号特集「小泉改革ここがおかしい」インタビュー)
306クー:03/12/20 17:45
米国で11月の雇用統計が発表になり、これが市場の期待を大きく下回るものだった
ためドルが急落した。雇用統計は全体で5.7万人増と一応増えたが、市場は同20万
人前後の増加を期待していたので大きな失望感が出た。米国の人口増や生産性の
伸びを考えると、月間20万人くらい雇用が伸びなければ、一般の人々は本当に景気
が良くなったとの実感が持ちにくい。ところが実態は、わずか数ヶ月前まで雇用は
ずっと減少していたのであった。それがここ3ヶ月で増加に転じていたので、そろそろ
景気拡大にも自律的な勢いがつくだろうという期待が高まっていたのである。また
高いGDP成長率をはじめとする経済指標もここにきて比較的良かったことが、自律
回復への市場の期待を引き上げていた。

ところが実際の数字が前月比5.7万人増と出たことは、まだまだ景気拡大に勢いが
ついていないということになり、第3四半期に実質GDPが年率8.2%の成長をしたに
も拘わらず、この程度の雇用の伸びにしか繋がらなかったことが失望感を拡大した。
307 :03/12/20 17:48
製造業の雇用は前月比1.7万人の減少で、これは40ヶ月連続のマイナスとなった。
ブッシュが製造業中心の米国中西部の票を取ろうとしていることを考えると、この
数字も悩ましいものと映ったと思われる。

もちろん雇用は一応伸びており、製造業のマイナス幅も一時に比べずっと縮小して
いることから見て、景気全体が拡大していることは間違いない。実際に幾つかの
企業では2003年まではバランスシートの修復などに専念するために凍結していた
新規採用を、2004年から解除しようという動きがある。しかし問題は、(1)動員さ
れている景気対策の規模から雇用の改善が遅いことと、(2)この改善ピッチは
ブッシュの期待をかなり下回っていることである。

以前、ブッシュの側近が私に「この政権にとって最も重要な経済指標は雇用統計
である」と断言したことを考えると、ここまで減税などを実施してもこの程度の改善
しか見られていないことに、相当な焦りを感じているのではないか。
308 :03/12/20 17:49
更にブッシュが、既にWTOで違反と断定された米国の鉄鋼輸入制限を、撤廃する
ことに追いこまれた、これは日本や欧州が報復に出る可能性が高まったためで、
そのなかでも欧州がブッシュの頼りにしている票田を狙い打ちするような報復案を
出して来たことが大きかった。

もともと鉄鋼に関する輸入制限は、とにかくペンシルバニアやウェスト・バージニア
などの鉄鋼業と関連の深い州で勝つという極めて政治的なものであった。当時の
リンゼー首席補佐官(経済担当)は、輸入制限は危険な賭けだとして強く反対した
が、選挙を何よりも優先するブッシュ、チェイニー、ローブ氏などに押し切られた。
しかしここに来て、リンゼー氏が心配したようにWTOからクロの判定が出てしまっ
たのである。

しかもケンカ上手になった欧州は、フロリダ州特産のオレンジを報復関税リストに
入れるなど、ブッシュが気にする票田を狙い打ちするような報復を打ち出してきた。
つまり政治的な理由で導入された輸入制限は、今度は政治的理由で撤廃に追い
こまれたのである。
309 :03/12/20 17:51
実は米国鉄鋼業界もここ数週間、WTOの判定を受けて態度を和らげ、妥協策を
探ろうとしていたが、欧州側がブッシュの票田を狙い打ちする構えを見せたことで、
ブッシュは鉄鋼輸入制限の完全撤廃に追い込まれた。そして今は、この完全撤廃
というブッシュの決断が米国鉄鋼業の反発をかっている。

ブッシュは、米国鉄鋼業界の反発を和らげようと、「以前に比べてドル安になって
いるから楽になっているはずだ」と主張しているが、ここで注意すべきは、今回の
鉄鋼問題での敗退が再びブッシュのドル安政策を加速させかねないことであろう。

つまり製造業の雇用が40ヶ月連続で減少する中で、ブッシュとしても何とかしなけ
ればならないが、WTOの今回の判断は輸入制限のような数量調整は出来ないと
いうことを意味した。そうなると残りは価格調整、つまりドル安しかないということ
になる。しかもドル安は巨額な貿易赤字を出している米国としては、貿易不均衡
是正という観点から極めて正当な政策対応であり、誰からも文句を言われる理由
はない。しかも、米国内の製造業からもドル安にしてくれという陳情がずっと出て
いる。そのような観点から見ると、前述の鉄鋼業界への発言は、「必要なら更に
ドル安にしましょう」というメッセージにも受け取れる。
310 :03/12/20 17:55
日欧よりずっとGDP成長率が高い米国のドルが再び下がってきているのも、ブッ
シュ政権の選択肢がどんどん狭められていくのを、市場が見越しているからだと
思われる。

もちろん貿易不均衡是正に関しては、日欧に内需拡大を求める選択肢もあること
はあるが、今から半年前ならともかく、選挙まで一年を切った現時点でそれを要請
するのは遅すぎる。たとえそれが実現しても、その効果が巡りまわって米国の製造
業や鉄鋼業のプラスになるのは選挙後になってしまうからだ。プラス効果の規模に
ついても不確実性が多すぎる。日欧の内需拡大に期待するよりも、まずは「自助努
力」でドル安を進めた方が速効性はあるし、国内の製造業者にも歓迎される。ブッシ
ュ大統領が再び価格調整に頼る可能性は高まったという意味で、更なるドル安の
リスクを見ておく必要があろう。


311 :03/12/20 18:02
 |  さいたまをよろしくおねがいします!      |
 \今年もさいたまをよろしくおねがいします!/
    ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    -―――――-           ───────
   /  ̄ ̄ ̄// ̄ ̄.|| |  \ │ /
  /  ∩∧// ∧ ∧∩|  / ̄\     ────────
[/_______ヽ(゚//[ ](゚∀゚ )/ |─( ゚ ∀ ゚ )─
.||_    ___|_| ̄ ̄ ̄|.| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   ────────
.lO|--- |O゜.|____|.|_|ニニニニニニl.|
|∈゚∀゚ ∋ ̄l_____l⌒ l.|_____| l⌒l_||  ─────────
  ̄ ̄゛--' ̄ ̄゛ー' ̄ ̄゛--'   ゛ー'
312 :03/12/20 18:04
国内では、足利銀国有化の話が進んだが、今回は国有化を前面に出しておきながら、
ここにきて竹中大臣が株主支援の話をしてきているのは奇異に感じる。今回の国有
化は、前回のりそな銀で株主責任が十分問われていないのではないかという非難へ
の答えだとしたら、ここに来て責任を問われるはずの人達の支援を言い出すのは
おかしいからだ。

この流れは、国有化を決めた後で株主であった栃木県や多くの関係者から強い
反発が出たため、急遽軌道修正となったのではないか。竹中金融相は、昨年10月
の竹中ショックを見ても当初は非現実的なスタンスを取り、現場から猛烈な非難を
浴びてからやや現実的な方向へと修正に動くフシがあるが、今回も例外では無さ
そうである。

つまり竹中ショックの軌道修正がりそな銀であり、その再軌道修正が足利銀だと
したら、ここでの足利銀株主支援はその再々修正となる。竹中氏の後見人と言わ
れるある人物は、「これが竹中スタイルだ」と言っていたので、これが彼の自然体
なのかもしれない。
313 :03/12/20 18:05
しかし私が受ける印象は、これは同氏の単なる知識不足であり、そこを突いた
反発が出てくると、慌てて軌道修正に走っているとしか見えない。実際に竹中ショ
ック直後に日経新聞が公表した竹中氏と銀行首脳との対談(2002年10月25日付)
では、同氏が繰り延べ税金資産問題の本当の背景である日米両国間の税制の
違いを知らなかったことが如実に表れている。

同紙は、大臣が、指摘された竹中プランの多くの問題に一般論でしか反論できず、
「本日の会合はオフレコでお願いします」と言っているところまで公表している。
このことからも、同氏の振れのかなりの部分が知識不足によることが明らかだろ
う。つまり今回も勇ましく国有化を決めた後に、県を含む多くの株主や地域経済へ
の悪影響が問題視されたので急に株主支援と言い出したと思われるのである。
314 :03/12/20 18:06
しかし国民の信用を直接扱う銀行行政で当局がしばしば振れるということは、銀行
にとっても経済にとってもたまったものではない。ここは、一旦決めたことを簡単に
覆すのは許されない世界であり、その決断に当たっては、事前に株主や地域経済
への影響を含む多くの情報を十分に考慮しなければならない。

例えば1982年に始まった中南米債務危機では、大手米銀8行のうち7行までが実質
債務超過と見られていた状態で、当時のFRB議長は長期間にわたって対中南米融
資は不良債権ではないとし、その間に各行の体力再生を促したのである。FRBは
ずっとスタンスを変えず、大半の銀行が中南米融資の処理に動けるくらい体力を
つける80年代終わり頃まで、それを維持したのである。
315 :03/12/20 18:07
ところがその途中の1987年5月に、シティバンクが対中南米融資は不良債権化して
いるから我々はこれを償却すると言い出した。シティバンクは、それまでの5年間、
必死の努力で健全性を取り戻し、FRBがそれまで維持してきた「中南米融資は健全」
というスタンスは明らかにおかしいと疑問を呈した。その時シティバンクのように健全
化したのはまだ少数であった。FRBがシティバンクの(本当は正しい)言い分を認める
と、他の銀行も急遽中南米向けの債権処理に走らなければならなくなり、米国金融界
の安定が一気に崩壊しかねなかった。結局当時のボルカー議長は公の場でシティの
身勝手な行動を非難したのである。

ここでボルカー議長が振れなかったことで、米国当局は、戦後最悪の金融危機と言わ
れた中南米債務危機を最終的に納税者負担ゼロで片付けることが出来たのである。

もしもこの間、ボルカー議長が今の竹中氏のように振れまくっていたら、とうの昔に
米国の金融システムは崩壊していたと思われる。なにしろ中南米危機は、竹中氏や
内外の評論家がよく引用する米国S&L危機のゆうに10倍の問題だったのである。
316 :03/12/20 18:08
ところが今の日本では、六大都市で商業用不動産の価格がピークから87%も下落
するなど、事態の深刻さが当時の米国の中南米問題をはるかに上回っているにも
拘わらず、金融業制が振れ続けている。例えば全面解禁されようとしていたペイオ
フも、巨額の資金が定期預金から普通預金に逃避してから、昨年10月にようやく
「再延期」された。

しかし預金が不安定になったことで銀行がカネを貸せなくなり、それで失われた
経済活動は永遠に戻ってこない。この間倒産を強いられた企業や、自殺に追い
込まれた経営者達も戻ってこない。

最初からまじめに考えれば、全大手行の格付けがDとEしかない最悪の状態でペイ
オフの再延期は不可避なのに、なぜ多くの犠牲者が出るまで何もせず、最後にどう
しようもなくなってからスタンスを変えるというパターンになるのか。しかもこの悪い
癖は、竹中大臣になってから何倍もひどくなってしまった。
317 :03/12/20 18:10
ところで、ここからは私自身の知識不足をさらけ出すことになるが、2001年の預金
保険法改正で、今回の足利銀の国有化にかかる公的資金が実は民間銀行から
出てくることになっているのを私は直近まで知らなかった。今の制度だと、金融庁
が勝手に足利銀の国有化を決めたことで、何も悪いことをやっていない民間銀行
は、当局から何の事前相談も無しに最大1000億円規模の資金提供を強いられる
のである。

カネを出す民間とは相談無しに決めることについて、民間はその言いなりに資金を
出さなければならないなどという制度が、一体どういう経緯で認められたのだろうか。
この法改正にかかわる当時の新聞記事を見ても、これが発令されたら、例えば足
利銀一行に対する処理で、大手行の負担額が一行あたり最大1000億円規模にな
るということなどほとんど触れられていない。恐らく預金保険法を改正した当時の
論調が銀行叩き一辺倒であったことから、国民の金で銀行を救済するのはけしから
んという感情論でこのように決まってしまったのだと思われる。しかしこれほどデタラ
メな法改正はないだろう。
318 :03/12/20 18:11
まず今の制度は当局のとんでもないモラルハザードを引き起こす。前回、どうして
竹中大臣を含む今の金融庁には納税者負担の観点がないのかと書いたが、現行
の制度では彼らの決断は民間銀行の負担で実施されるのだから、彼らにそのよう
な観点がないのは当然である。公的資金とは名ばかりで、実際は強制された民間
資金なのである。ということは納税者や政治家からのチェックがない分、当局が安易
に国有化を決めてしまうというモラルハザードが発生しやすくなっていることになる。

ましてや監査法人が自己保身のために厳しい査定を連発し、今回の足利銀のよう
なことが全国で多発したらいったいどうなるのか。残った健全行も、それらの処理に
血液を吸い取られ、それこそ日本経済は危機的な状況になってしまうだろう。今の
日本のように全国的な資産デフレで多くの金融機関が傷んでいる時に、その治療に
必要な費用を感情論だけでケチると、結局国民はもっと大きな損失をこうむることに
なるのである。
319 :03/12/20 18:11
まず今の制度は当局のとんでもないモラルハザードを引き起こす。前回、どうして
竹中大臣を含む今の金融庁には納税者負担の観点がないのかと書いたが、現行
の制度では彼らの決断は民間銀行の負担で実施されるのだから、彼らにそのよう
な観点がないのは当然である。公的資金とは名ばかりで、実際は強制された民間
資金なのである。ということは納税者や政治家からのチェックがない分、当局が安易
に国有化を決めてしまうというモラルハザードが発生しやすくなっていることになる。

ましてや監査法人が自己保身のために厳しい査定を連発し、今回の足利銀のよう
なことが全国で多発したらいったいどうなるのか。残った健全行も、それらの処理に
血液を吸い取られ、それこそ日本経済は危機的な状況になってしまうだろう。今の
日本のように全国的な資産デフレで多くの金融機関が傷んでいる時に、その治療に
必要な費用を感情論だけでケチると、結局国民はもっと大きな損失をこうむることに
なるのである。
320 :03/12/20 18:13
更に重要なことは、今の日本がこのような制度になっていることを、日本の株を買っ
ている投資家のうちどのくらいが知っているかである。今回がこの法律が適用される
初めてのケースのようだが、こんなデタラメな制度が実は今の日本にあると知ったら、
銀行株を買っている内外の投資家はかなり動揺してしまうのではないか。
悪い銀行が処理されるたびに良い(と思われていた)銀行の財務が100億円単位で
悪化するなら、良い銀行の株も恐くて買えなくなってしまうからだ。

またこのリスクがある限り邦銀の格付けの改善は大幅に遅れるだろう。格付け機関
から見れば、その機関が格付けしようとしている銀行がいつどこで別の銀行の破綻
処理で巨額の出費強要されるかわからないからだ。これでは現存の金融機関が
努力して格付けを上げようとするインセンティブを大幅に減らしてしまうことになる。
これらマイナスの副作用のツケは、すべて景気回復の遅れや金融再建の遅れと
いう形で国民が払うことになる。
321 :03/12/20 18:17
護送船団方式と言われた98年2月以前の金融行政も実質これと似た世界であった
が、当時は「強制力」はなく、官民の間に信頼関係がある中での協力関係であった。
ところが98年秋の日債銀の電撃的な国有化以降その信頼関係が崩れていき、昨年
10月の竹中ショックで、両者間の信頼関係は完全に消滅してしまった。こうなると
対応がマニュアル通りの機械的なものになりかねず、それは最終的な国民の負担
を不必要に拡大しかねない。

もし当局が少しでも国内金融機関の信用力や格付けの回復を急ぎたいのであれば、
国有化に必要な資金は全て国が負担するべきである。これは金融行政の常識であ
る。また国が負担することは、現在の預金保険法にも例外的処理として認められて
いる。
そしてその支出を抑えたいなら、監査法人がスタンスを変えただけで「はい1兆円」と
いう今回のようなスタンスは採らず、当該銀行の経営者と協議し、ある期間内、例え
ば5年以内に何とかならないかと模索するべきである。例えば前述のシティバンクの
例では、サウジ皇太子の資本投入に加え、同行は、当局と合意した巨額な資金の
切り売りを何年も続けて実施し、自己資本比率の健全化を達成したのであった。
デフレとバランスシート不況の経済学
は、この板向きでおもしろいかも。立ち読み
クーのコメントは、なかなか興味深い。
324金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/22 22:42
結局、金融庁の要望していた「3点セット」は見送りなのか。
難しくて分からんけど、釈然とせんな。
やっぱ銀行つぶしたいだけちゃうんかと。
竹中は残念そうにしてるけど、本音なのかな。

http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt32/20031216AS3K1600S16122003.html
325金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/23 15:03
>>322
しっかーし。
クーさんは、スゴイヨな。

超一流のクーさんと比べれば、
他の三流評論家の本は、
ラベルが、低過ぎ まつね。
326金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/23 15:08
今度は、ノーベル賞 受賞学者で、
「政府紙幣」発行を提唱した ステグリッツ博士の著書でも、
買って読もうかな。
327金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/08 01:43
このごろでないな
>>303-310

>>312-321

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくおねがいします。

先生、いつもありがとうございます。 
年末の忙しい時期にも論文を掲載していくれてたんですね。 

>今回の足利銀の国有化にかかる公的資金が実は民間銀行から
>出てくることになっている

>何も悪いことをやっていない民間銀行は、当局から何の事前相談も無しに
>最大1000億円規模の資金提供を強いられるのである。

これは驚きましたね。 これでは景気は良くなりませんな。
竹中どうするつもりなんでしょう。
329 :04/01/11 20:42
クーさんの本買いました。
アーカイブス 警世 松下幸之助と日本経済 75年
不景気を改善する道は、今までは、我々実業家、経済界が借金して膨張して儲けたものを
政府に持っていったと。自然増収増として政府は受け取り使って、いつも余っていたと。
つい気が大きくなりますわな。こんどは、今は我々が働いても儲からんから税金が払え
なくなったと。政府に金が入らなくなって、初めて金というものは儲からんものだと分か
ったわけですよ。こんどは、もう我々は借金しない、借金してまで工場拡張することをや
める、何もやらんと。そうなったらみんな不景気になってくると。それを助ける道は、今
度は政府が借金してくれと、政府が借金して事業を作りそれで我々を潤してくれと。こう
いうことを政府にお願いしないといけない時代にきていると思うのですよ。それを政府が
まことにその通りだと気づいてくれたらこの不景気はすぐに直りますわ。
赤字国債では絶対だめ、つまり政府は、先行投資をするわけですよ。我々一般、民間は先
行投資するために借金したわけでしょ。工場も建てたでしょ。どんどんやったでしょ。だ
から福祉もできて経済も膨張したと。その成果の大部分は税金で皆納めたと。そうやって
30年間でとうとう頂点に達しへたってしまったと、それ以上は成長できない、民間の力
ではと。そこで今度は政府が代わってやりましょうと。政府が先行投資するための富国発
展公債というようなものを発行して、まず住宅が一番足らないと、十分楽しめるような住
宅が足らないからどんどん住宅を建てなければいけないと。こういうことはもう民間の力
ではできない今は。政府は借金をして、その借金で民間に仕事をさすと。こういうふうに
しなければいかんと思うな。そうするには絶好の機会だと思うのですよ。
331金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/12 18:19
最近みかけませんね
332金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/14 23:13
クータンWBSに出てるよ。age。
333クー初心者:04/01/15 00:46
クーって、いつでも財政出動に積極的ですけど、何でなんですか?
「デフレとバランスシート不況の経済学」を買って読んでるんだけど、
面白いね、これ。

売り上げとかどうなんだろ?
しまった。録画し忘れた。
WBSで、筋道立てて説明した自分の発言を、
相手が理解してないことに唖然としてるクーたんカワユイ。
337金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/15 14:54
>>336
相変わらず古臭いことをクーは言っていたが。
クーさん年収いくらくらいもらってるんだろ??
339金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/15 15:12
以前、xxをしないとメルトダウンするとかもうダメポとか散々吹聴してたが、
xxなんてしなくても経済は浮いたり沈んだりするというのが実態だった。

それでもまだxxしないとダメポだなんて。確かに主張は一貫しているが恥の上塗りでしかない。
経済はxxしてもしなくても浮いたり沈んだりするんだ。
循環による経済変動をさも財政出動のおかげとかしないせいとかいうのは
経済なんてどうでもいいクソ政治家のクソ台詞。クーはそれと同じレベル。

問題は景気循環を繰り返しながら上向いて行くか下降していくかだ。
過去何百兆円入れても入れなくても下降傾向は変化しなかった。
問題はxxなどで解決するはずがない。
340金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/15 15:15
遠い海から来たcoo
341金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 02:54
>>333
それ以外、需要不足を補い景気を回復させる方法なんてありませんが、何か?
40年近く、そうやって日本経済は発展してきたんですけど?
342金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 08:20
>>341
財政出動は、赤字国債の限界点が近いから、
無理があるでしょ。

重点投資と、構造改革をやらない、赤字国債の乱発が
投資家の支持を得られないことは、企業でも国家でも同じですよ。
343金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 09:23
>>342
限界点とはいくら?その根拠は?
344金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 13:25
長期金利が4%にでもなれば、今の状態でも10年もたん。
345金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 13:51
>>344
長期金利が4%だと短期金利はどれくらいだろうね。

ま、金融緩和で景気回復して長期金利が4%になったのなら、
税収は60〜70兆くらいまではいくから大丈夫だと思うよ。
でも、長期金利は7%くらいまで行って欲しいなぁ。

金融引締めで長期金利4%まで行ったら終わりだろうけどね。
346金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 14:04
>>343
で、限界点とやらはいくらなんだ?
347金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 14:04
金利が上昇するのは景気が回復した時だけではない。
はて日本の場合はどっちかな(w
348金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 14:35
>>343
国債の発行限度の計算はいろいろされてるでしょ。
論文も何本も出てるし。

349リチャード・クー:04/01/16 14:42
クーです。
国債は無限に発行しても何の問題もありません。
350金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 14:45
クーわかりやすい
時々裏声だがw
351   :04/01/16 14:52
>>349
クーは中国かなんかの国益を代表して動いてないか?
352リチャード・クー:04/01/16 14:59
ドキッ

...

ちっ、ちがわい。
353金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 15:35
>>351
中国の国益反映しているのは濃い罪だろ。

というか、クーは台湾人じゃないかと(ry
354金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 21:00
>>348
答えになっていない。ディフォルトするんですか?w
>343
国債の利払いが税収を上回るところ。
あと3年くらいか・・・
356金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/16 21:09
>>355
日銀がいるから別にどうってことはない。
357金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 00:29
>>356
通貨価値が、下落するべ。

>>354
デフォルトはしないだろ。だけど、国債を買わなくなるでしょ。
358金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 00:31
>>357
景気が回復するでしょ。
359金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 00:32
>>357
インフレになったら、利払い負担が減りますね。
名目で税収増えますし。
360   :04/01/17 00:49
>>359
それを見越して国債が売れなくなるでしょ。

>>358
インフレ期待が投資行動の増加に直結するかは
中国経済などの要素もあって、難しいね。
361金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 01:38
>>360
だけど、税収増えたら財政破綻の条件とやらは、解消するね。

それから、小鼠改革は製造業にこだわりすぎ。
日本は内需型経済なんだから、内需振興すりゃいいの。

商業と小売、サービス業、強いて言うなら金融業にもっと価値を見出してやれ。
362   :04/01/17 01:52
>>361
>商業と小売、サービス業、強いて言うなら金融業にもっと価値を見出してやれ。

小泉が、郵政をいじろうとしてるのはそのためじゃん。
それから、日本の金融が弱いのは、護送船団方式だった制もあるけど、
日本の内部の金融商慣行がかなり、前近代的だからでもある。
とくに、サラ金の取り立て構造とか、暴力団の介入とか、
担保の居座りの横行とかね。

過剰なインフレが起こると考えたら、国債が消化されないだろうし。
363金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 02:02
>>362

>小泉が、郵政をいじろうとしてるのはそのためじゃん。

もうこんな詐欺、だれも信じませんが何か?
364   :04/01/17 02:14
>>363
郵政をどのくらいいじるかで、日本の財政金融構造が
舵取りされるんだから、言った時点で勝ちだろ。
365金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 02:44
???
小泉が改革したいのは、郵便みたいだよね。

郵貯を公社化したら、もう後は好きにしてくれって言うように見えるw
>>360
日銀が国債を買い増しすればよい話。
367金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 03:30
ノーベル経済学賞なんて存在しないんだけど。
ノーベル賞と経済学賞は全く別物。
368金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 03:34
 
369金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 03:40
>>355
真性基地外ですか?

地方債、特別債、財投債などの政府保証債権入れたら
とっくに税収超えてますが?
370   :04/01/17 03:48
>>366
日銀が国債を買い増しすると、インフレーション期待が
高まるから、国債がさらに売れなくなるじゃん。
371金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 03:52
>>370
インフレ期待があるならその分、期待金利が等しくなるように名目金利を上げればいいだけだが?
何言ってるの?
372金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 04:06
>>370
そしたら税収が増えるから平気だよ。
373   :04/01/17 04:06
>>371
そうすると国債によるハイパーインフレーションに
ある段階ではいるだろ。
374金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 04:20
>>373
じゃ日銀が国債を売り飛ばして、通貨管理すればいいだろ。w
375金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 04:29
>>373
はぁ?

意味がわからずにレスしているでしょw
376   :04/01/17 04:30
>>374
誰が買うんだよ。

通貨は価値が保全されるという信用に基づいてるから
それが崩れると崩壊するだろうが。

377   :04/01/17 04:31
>>375
名目金利をあげ続けることは不可能だよ。
国債の償還スケジュールが立たなくなったら
終わりでしょ。
378金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 04:40
>>376
うざいお子ちゃまだな。だったらCPでもドルでも何でもいいだろ。


>>377
スケジュールってあれか、
名目3%成長を目指すが、やむをえない場合は統計基準を変更。w

3年後の税収とインフレ率をピタリと予測できるのなら神と呼んでやるよ。
379金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 04:43
>>378
日本人以外の誰が買うんだよ。バーカ。
380金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 05:39
>>377
デフレで放置しとくよりよっぽどいいよ。
少なくともドーマーの法則を満たせるようになる。
381   :04/01/17 05:49
>>380
現実に投資対象が的確でなければ、政府の債務による
需要創出は経済成長に結びつかない。

単なる浪費が経済を成長する源泉になる効果は小さい。
いまの、構造改革は政府の予算規模を拡大せずに
成長をなすために効果があるよ。両者は対立しない。

それから、ドーマーの法則は経験則だろ。
ミクロ構造を分析せずに持ち出すな。
デフレで、実質金利が高いのだから、成長はないし、債務問題の解決はなし。
デフレを止めることが先決。スレ違いだから言うだけ。
383   :04/01/17 06:20
>>382
消費減退によるデフレは将来に対する信頼の醸成無しには止まらないよ。
構造改革は必須でしょ。
384金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 06:38
>>383

一行目トートロジー。二行目ナンセンス。
385   :04/01/17 06:44
>>384
消費と産業のミクロ構造を全く無視した議論なんて時代遅れだってことだ。

信頼の醸成とは予算の使い道とか年金構造とか少子化対策の充実とか
金融構造の透明化とか、そういうことだよ。

これがトートロジーに見えるなら、あなたの頭は30年古い。
>>383
消費は、その時に終わってしまうもの。投資は将来に残るもの。
今、個人の貯蓄率は大幅に減り、先進国のなかでも極端に低くなった
らしい。(消費はそれ程落ちていないらしい)。
投資が増加しなければ、貯蓄は増えない、成長はない。税収も増えない。
マイルドインフレになれば、改革は進む。良い改革には誰も反対はない。
将来に対する正しい信頼は、マイルドインフレがなければ得られない。
デフレでは、構造改革は進まない。借金が増加する。日本は破綻する。
387   :04/01/17 06:59
>>386
投資が増加するためには、中国やアジア地域との競争に晒されてる
国内の産業を強化する必要があるだろ。そのために、機能的な
金融システムとか、子育て支援を行って労働力の再生産を
計るとか、産業政策をもう一回練り直すとか、中国との
関係を考え直すとか、いろいろな対策を練る必要がある。

投資は特に日本の場合は、中国製品との競争でデフレになっているというのが
事実なのだから、それに対する対策無くしてありえないでしょ。
>>385
>信頼の醸成とは予算の使い道とか年金構造とか少子化対策の充実とか
>金融構造の透明化とか、そういうことだよ。

その予算が、デフレでは減収する。少子化対策の予算も捻出できなくなる。
政府のたたき台の年金見通しは、マイルドインフレを前提としている。
デフレでは、年金制度の破綻が早まる。
デフレ不況では、金融が機能しない。と金融トップもいっている。
389   :04/01/17 07:16
>>388
投資の増加→インフレ
インフレ→投資の増加

という、二つのルートのうち、本質的なのは投資の増加だよ。
つまり、マイルドインフレにしようとして通貨供給量を増大しようとしても
消費の増大がよそうされなければ投資量は増えない。

マイルドインフレは副次的な効果としてそれに釣れて生じる
スパイラル効果の正の効果であるにすぎない。

今の日本は中国などからの安い品物の流入によって
デフレが起こっているのだから、デフレ自体を止める効果は
通貨供給量の増大などでは難しいだろ。

>>387
>機能的な金融システムとか、子育て支援を行って労働力の再生産を
>計るとか、産業政策をもう一回練り直すとか、中国との
>関係を考え直すとか、いろいろな対策を練る必要がある。
>投資は特に日本の場合は、中国製品との競争でデフレになっているというのが
>事実なのだから、それに対する対策無くしてありえないでしょ。

機能的な金融システムは、デフレ不況では機能しない。子育て支援は
税収が減少すれば困難になる。デフレ不況では出生率にも悪影響。
産業政策はマイルドインフレ下で民間が自ら投資して行うのが望ましい。
マイルドインフレになれば元安の影響は減少。
個別の対策が必要ない訳ではないが、マイルドインフレ景気回復が王道。
ケインズが嫌い
非自発的失業の存在を認めない
需要不足を認めない


こういう方は、インタゲスレ(隔離スレ)へ
389
>投資の増加→インフレ 、インフレ→投資の増加という、二つのルートのうち、
>本質的なのは投資の増加だよ。 つまり、マイルドインフレにしようとして通貨
>供給量を増大しようとしても消費の増大がよそうされなければ投資量は増えない。

本質なのが投資の増加だからこそ、実質金利を下げなければいけない。
マイルドインフレ期待が生じれば、株価は上昇し、土地価格の下落は止まり、
消費者心理は好転し、消費が促進され、住宅投資も出てくる。
投資家心理も好転し、担保価値の下落も止まり、投資が増加する。(それが
何かは投資家と市場が決めるのでありわからない。)現在、日本の工場設備の使
用年数は大幅に伸び老朽化しているという。更新投資も増えるだろう。

>マイルドインフレは副次的な効果としてそれに釣れて生じる
>スパイラル効果の正の効果であるにすぎない。

わからないが、効果があるということかな。
>>389
>今の日本は中国などからの安い品物の流入によって デフレが起こっているのだ
>から、デフレ自体を止める効果は通貨供給量の増大などでは難しいだろ。

輸入品を直接含まない物価指数であるGDPデフレータも継続的に低下して
いるので、輸入品とは無関係にデフレは発生していると言える。
日本のGDPに占める中国からの輸入品の割合は2%以下。 たったそれだ
けの財の価格動向が日本経済全体の物価水準に影響を与えている可能
性は極めて低い。 中国からの輸入が拡大しているのは、日本以外にア
メリカなどいくらでもあるが、デフレになっているのは日本だけであり、
従って日本独自の要因によりデフレになっていると考えるべき。(こぴぺ
394   :04/01/17 08:32
>>393
>輸入品を直接含まない物価指数であるGDPデフレータ

輸入品を含まないGDPディフレーターって、間接的に影響を
受けるから無意味。

数%の輸入増大で増えてるわけではなくて、中国の
生産基地としての投資量の増大が日本の投資を減らしてるんでしょ。

構造要因を無視した需要の増大を狙った行為は、過去10年失敗してきたし、
構造要因の改善はケインズ政策と並立する。

そもそも、小泉は予算規模を減らしてはいない。
395金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 08:35
日本に投資するやつなんていないよ。
396金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 08:39
>>393
>日本のGDPに占める中国からの輸入品の割合は2%以下。 たったそれだ
>けの財の価格動向が日本経済全体の物価水準に影響を与えている可能
>性は極めて低い。

よく聞く話だが果たしてそうだろうか?
中国から2%入って来れば、日本で同じ物を作っていた時発生していたGDPは
その数倍だ。3倍と見れば6%、5倍と見れば10%だ。
GDPが500兆円なら程度なら、30兆円とか50兆円のGDPが輸入により失われた計算になる。

>輸入品を直接含まない物価指数であるGDPデフレータも継続的に低下して
>いるので、輸入品とは無関係にデフレは発生していると言える。

果たしてそんなに簡単に無関係といえるのか?
GDPが中国に移転してしまえば、それだけ企業や勤労者の所得も減少(当然税収も)する。
当然消費は低下するから値下げ圧力となる。
デフレが起きても不思議どころか当然とすらいえる。
失われたGDPは企業収益と勤労者所得と税に分配されていたのだから、
30兆円とか50兆円が失われたとなればそのダメージは計り知れない。

そして特に問題なのが将来不安の台頭。何も一時的要因によるものではないのだからな。
これに起因するデフレは簡単には収束しない。
397   :04/01/17 08:40
>>395
そりゃ、相対的なもの。たとえば、半島情勢が緊迫化すれば
半島の投資は低下する。
子供が増えれば、消費の増大を見込んだ、投資は増える。
398   :04/01/17 08:43
>>396
同感ですね。中国の為替レートが妥当な水準になれば、
日本のデフレは解消するでしょうね。

なんで、為替レートは固定されているのか、アメリカがなぜそれを
許容しているのかという、政治的な問題が大きいと思う。
399金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 08:47
中国からの輸入によるGDP低下を
毎年40兆円の財政支出で穴埋めする行為が、
いかに底の抜けたバケツに水を注ぐようなものに近いか...。

これを禿げしく推進しろというクーはウンコ。
中国の生活水準が向上し、人件費が上昇し、日本に近付くまでやらなければならない。
景気が回復するまでなんて幻想。
400   :04/01/17 08:54
>>399
だよね。クーは、日本の国益を無視して語っているとしか思えないのだが。

ようするに中国の市場で有り続けろと言うことでしょ。でも、ドルの発行権を
もつアメリカと違って、日本にはそれは限界がある。

やはり、中国と輸出入でプレーヤーとして競争していくしかないし、国内の
投資対象の変更が必要だろ。
ところが、その視点がケインズオンリーのクー支持者には抜けてるんだよな。

これ以上、道路とダムを造ってもだめだろ。少子化対策とかで、人間に投資するとか、
研究開発投資をするとか、中国との政治的な力を均衡化させるために
軍事的投資をするとか。しないと。
401金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 08:58
>>399-400
デフレを中国のせいと思ってるアホ発見
402   :04/01/17 09:02
>>401
対中為替レートが、調整されれば
中国製品の輸入は低下するから、当然インフレ方向に
作用するよ。

あと、資産価格の長期低下が続いているのは要するに
調整過程が遅いからじゃん。金融市場の構造が脆弱だからで
これも構造要因でしょ。
403金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:15
>>402
中国が原因でデフレになってるんだったら、
世界中で日本だけデフレなのが説明できんだろ。
404金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:17
>>403
対中国投資の総量が一番多いのが日本なんだから
説明できるだろ。

それに、アメリカの場合は通貨発行権から政府の赤字が巨大になっても
何とかなるが日本の場合はそうはいかないわけだし。
405金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:31
>>401
説明抜きで結論だけ主張するアフォなあなたはCoo以下。
406金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:34
中国だけ対策してもムダ。
東南アジアがそれに代わるだけ。
407金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:35
>対中国投資の総量が一番多いのが日本なんだから

>それに、アメリカの場合は通貨発行権から政府の赤字が巨大になっても

中国が原因じゃないじゃん……
408金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:39
中国からの輸入による影響の大きさは、
どれだけ国内生産を食われたかによる。

元々他国から輸入していたものが中国からの輸入に切り替わっても大した影響は無い。
より安いほうから輸入するなら、むしろ好影響が出る。
409金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:42
>>407
日本で造っていたのが中国に移ったんだから影響あるよ。

>>408
対中国投資によって国内総生産の延びが食われたと言ってもいい。

とにかく、日本は中国を競争相手としても、もっと見るべき。甘過ぎ。
410金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:42
アメリカだってちょっと前までデフレデフレと騒いでいた。
そしてjobless recoveryのフェーズに入った。

程度こそ違えどどっかの国ソクーリ。
411金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:44
だいたい、中国は共産国家なのに、アメリカに大量に留学生を
おくって、国際世論の中心のアメリカに確固たる影響力を築きつつある。

その辺の油断が、ありすぎるのがおかしいんだよな。
中国の延びを民主国家への軟着陸に誘うためにも、
中国に対するきちんとした警戒感がないと、北朝鮮との
構造を再生産するぞ。
412金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:55
アメリカじゃ中国資本が工場建ててさかんにアメリカのGDPを発生させてるぞ。
日本に中国資本の工場があるか?
GDPは中国にもってかれてるだけ。
413金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:58
ちょっと話変わるけど
中国が高句麗は中国だみたいな発言したらしいけど
あれって北朝鮮崩壊を視野にいれた併呑工作の下準備の
ような気がする
414金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:59
>>404-405
説明になってないたわごとで中国デフレ論ぶってるのはお前。

対中国で世界で一番投資の多い国はアメリカ。アホだなお前。


経済板で中国原因デフレ喚いてると笑われるのがオチ
415金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 09:59
>>412
その通りなんだよね。アメリカが国際経済の中で特別な存在なのは事実だし、
とっくの昔に、中国は対アメリカでは共産主義政策を捨てている。

そこら辺で、中国が日本と競走相手になっていることを忘れて、
アジア地域の議論は成り立たない。

中国に対しては、日本は侵略をやっちゃったから、負い目があるといっても
いつまでも、中国の帝国主義的共産主義にアジア地域の覇権を負かしてもおけない。

そこら辺の、すじの通し方を忘れて、経済も政治も日本の未来もないよ。
416   :04/01/17 10:01
>>414
単年度で言ってるんじゃないよ。抜かされたのは10年前以内だったはずだ。
417金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:02
>>410
それでも、米国はGDPデフレーターは2%近く
日本は、マイナス2から3%。あまりにも異常。
418金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:05
>>414
>対中国で世界で一番投資の多い国はアメリカ。
ほう、アメリカが国内工場を中国にどんどん移転したとでも?
それをやるのは日本だろ。

表面的な数字だけで短絡的な結論しか出せないお前は公文式。
419金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:06
>>416
はい、段々声が小さくなってきましたねw

お前の説明だと、アメリカがデフレじゃないのはおかしい。いい加減認めろ。

なんか変な本読んだろお前。
420金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:08
>>419
中国の影響を0と見るような、非常識な人間がクーの周辺にいることを
調べてるだけだよ。
421金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:08
>>418
お前、最初にウソついたの棚にあげてよく言うなw

表面的な数字ってなんだ?表面的短絡思考で中国デフレ騒いでるのはお前だば〜か
422金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:09
>>420
わけわからん陰謀論かますなよw

デフレを中国のせいにするのが非常識なんですが。
423金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:09
>>419
変な本とはクーの本のことだろ。

すでに、日本の主流では捨てられてるのに、未だに言い続けてる。
424金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:11
>>422
中国の生産にデフレの影響がないなどと言うのは
非常識だ。

それに、国内の構造的な問題もふくめて、クーは構造問題を
全く無視する点で、非常識の2乗だよ。

すくなくとも、需要の単純な投入で経済の回復がはかれなかった
この10年を全くわかってないじゃん。
425金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:18
>>421
どこがウソか指摘せよ。
426金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:19
日本はローテクを過剰に保護しすぎたね。
だから中国ショックは一段と大きい。
427金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:19
>>425
多分、人格的に違うことがわかってないと思うよ。
428金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:20
>>426
日本が航空宇宙産業や軍事産業に手を出すことは
なかなか、難しかったという理由もあるけどね。
429金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:27
>>424
クーは、昔から市場開放を言ったと

下支えだけで景気が回復しなかったのは金融緩和が足りなかったから
430金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:31
>>429
これ以上どうやって、金融緩和をするのだ?

あと、市場開放は日本国内で見た場合はデフレ要因だろ。
投資と消費が食われるから。
431金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:36
>>430
金融緩和の話はインタゲスレで

デフレ下の市場開放は、クーの欠点かな?
432金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:45
>>423
だから小泉信者なんだなお前はw
433金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:47
>>432
構造改革は小泉のように財政出動の総量を変えない場合は、クーの理論では
無関係なはずだろ。

構造要因を無視するんだから。矛盾してるんだよ。
434金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:47
>>424
デフレの原因は中国ではない→デフレの影響がないにすりえるなよアホ。

デフレの原因でもなければ対策として、中国の為替政策を変える事などもできない。


要するにお前は政府の責任を見ない振りしている小泉信者なだけ。
435金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:48
>>425
日本が世界で一番中国に投資してると妄言吐いてる部分
436金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:49
>>427
自演厨は失せろw
437金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:49
>>434
デフレの原因が中国ではないというのは、中国の影響が0だと言ってるんだろ。

デフレに影響があるって言ってるんだよ。

政府の責任などあるに決まってる。国内にのみ視野を向けてるかのような
クー信者は、バカだと言ってるんだよ。
438金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:50
>>436
文体の違いもわからないのか。病気だぞ(w

だいたい、ここで書いているのが同一かどうかなんて
わからないのだから、論理だけでやってみろ。
439金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:50
>>433
日本語から勉強しなおせ。
440金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:51
>>439
お前は頭の中身を取り替えてこい。
ミクロ構造を見ないマクロ信者なんて、絶滅寸前だ。
441金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:52
>>437

>デフレの原因が中国ではないというのは、中国の影響が0だと言ってるんだろ。

ならばいい加減、世界で日本だけがデフレな理由を教えてくれ。

国内のみの視野で充分。

介入しまくりのくせに中国の為替に口出しするのは邪道である。

>>438
病気なのはお前だ。論理がなっていない。
442金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:53
>>440
小泉信者はどうしようもねえなw
N速報+辺りの巣に帰ってろアホ
443金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:54
>>441
バカだな。おまえは。自己矛盾してるじゃないか。
財政出動の総量で決まるなら、日本が今まで続けてきてる
財政出動が他国に比べて少ないことを証明して見ろ。
むしろ逆だろ。
そのことが、構造要因があることを明確に示しているじゃないか。
444金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 10:55
>>442
財政出動だけで、何とかなるといってるお前は、ゼネコンの犬か?
445金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 11:18
デフレで本来縮小するはずのGDPを
財政出動で穴埋めしてしまった。その額40兆円。
今更やめるとショックはでかい。いつか来るがね。
永久には続けられない訳だから。
446金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 12:37
>>381
>それから、ドーマーの法則は経験則だろ。

はぁ?

禿げしく笑わせていただきました。

あなた、とっても楽しい方ですねwww
447金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 12:38
>>381
君、話を混乱させるのはやめよう。

今の流れは、財政破綻するかしないかだ。
構造改革が必要か否かの話をしているんじゃない。

というか、ドーマーの法則って、思い切り数式による証明だし(藁
448金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 14:53
>>446
資本設備の完全利用のもとでの均衡成長なんて、今の状況と
全く違うじゃん。一国閉鎖経済の理論を今の状況に
適用するのなんて、経験則以外の何者でもない。
449金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 14:55
>>447
無制限な国債の発行など不可能だろ。
450金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 15:37
クー本を、立ち読みしたけれど、財源が不明。
日銀引受と書けばよいのに。
451金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 15:39
日銀引き受けでもなんでもいいけど、政府が需要を拡大して成長経路に載せるためには
投資が有効になされなければならないって当たり前のことが
どうして、クー信者にはわからないのかね。

ソビエトだって、投資の非効率せいで滅びてるではないか。
452金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 16:42
国債残高をどんどん膨らませる方法は、将来増税不安をますます高め、
調達した資金で発生させる需要効果を著しく減殺するか、逆効果となる。
小学校の耐震補強は進んでいない。開かずの踏切等渋滞解消。欧州の風力発電は
1割。特養不足、等効率的、必要な投資先はある。日銀引受なら将来増税の心配はない。
454金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 23:14
('A`) 
455金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 23:17
クーは市場開放で、海外から日本への投資が増えるといいたいらしい
456金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 23:23
>>453
>日銀引受なら将来増税の心配はない。

円資産アボ〜ンの心配。
後進国で常に付きまとう不安。
457金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 23:27
>>456
双子のアメリカは後進国の仲間入りの可能性はあるが、
巨額の債権国、経常収支黒字国では不安は皆無。
458金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 23:30
巨額の政府債務の日本は後進国の仲間入りの可能性90%
459金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 23:45
>>458
米国等と違い、日本の政府債務のほとんどは日本国民の債権wだから
日本国が後進国と見なされることはない
460金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/17 23:47
>>459
>日本の政府債務のほとんどは日本国民の債権wだから

だから何なの?
返せそうにない借金なんだが。アメリカと違って。
461金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 00:40
>>460
政府債務と日本国民の債権が相殺されるとうこと。
早く、デフレを脱して成長は維持するのが最善。

462金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 00:42
>>461
相殺ねえ。
要するに国民からカネを奪い取って穴埋めする路線?
先進国では知らないなあ。後進国ではあるのかな?
MAJOR FOREIGN HOLDERS OF 米国TREASURY SECURITIES
http://www.treas.gov/tic/mfh.txt
464金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 06:07
>>462
なぜ、国債を持っているものが優遇され、金融債権を持っているものが
無視されるのかの説明がないよね。
465金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 14:43
>>443
馬鹿はお前。レスになってないし。
お前がまず多いことを証明しろ阿呆。
466金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 14:43
>>444
財政出動=ゼネコンの犬と考えるお前は小泉信者?
467金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 14:44
>>445
デフレマンセーは氏んでね
468金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 14:45
>>451
政府はデフレを放置して何もしないでいいと思うのなら北朝鮮でも逝け
放置ねえ。
何百兆円つぎ込んで放置呼ばわりか...。
やっぱりクー信者は痴呆。
>>469
現実に財政、年金、保険破綻を確実にするデフレは悪化。
まず、デフレを止めよ。
471金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 00:42
>>469
何百兆もつぎ込んでいない。何百兆も、「歳入が減っているのだ。」
景気対策に使った額はそれほどでもない。
472金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 04:07
>>465
国債残高の国際統計ぐらい常識じゃないのか。このスレは。
473金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 04:08
>>471
何百兆もつぎ込んでいない。何百兆も、「歳入が減っているのだ。」
景気対策に使った額はそれほどでもない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
政府予算を減らさないことそのものが、景気対策だろうが。あほかい。
474金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 04:10
>>468
デフレを放置していいなどといってない。

構造改革は国家や民間の投資の対象を効率的にし
経済成長を実現させるために必須の行為であり、
クー信者がそれを軽視しているから、バカだと言ってる。
475金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 04:37
>>474
で、そのためにどういう改革とやらをしましたか?
それとも、何をしようとしているのですか?
476金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 04:38
>>474
>構造改革は国家や民間の投資の対象を効率的にし

えっと、民間の投資の対象の良し悪しを判断するのも
国だという事ですか?日本はいつから社会主義国家に
なったのですか?
477金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 04:40
>>474
>デフレを放置していいなどといってない。

では、早く景気回復してくださいよ。

民間の投資が、どんどん非効率になって困っているのですが。

経済もマイナス成長になっちゃいましたし。

机上の空論で、1億人もの人に迷惑をかけるのは辞めてくださいよ。

マジ、怒るよ。
478金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 05:46
>>476
民間に対する政府の行為は金融構造改革だろ。
479金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 05:46
>>477
道路とかにぶっこむのを止めて
少子化対策とかにに入れればいいんだよ。
480金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 05:50
>>478
金融構造改革って、何かやったの?

>>479
「道路にぶっこむの辞めただけで、何の補完もしていない」事に
文句を言っているのでは?

つまり、「少子化対策すらやっていない」事に、「すればいいんだよ」
じゃ答えになっていないんじゃないかと。
481金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 05:57
>>480
法制の面では、担保になったところに暴力団が居座ったりするのを
できなくする法律とか造ってるし、郵政改革を宣言してるし、
銀行の再編を促進させてるでしょ。

道路をやめて、少子化対策に予算をつけるというのはやってるじゃん。
かなり。

予算規模が変わってないわけだしね。
482金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 11:16
>>481
あの、担保の奴って改革というほどの環境整備なんでしょうか。
単に、現状問題が出ているのの対策しただけでしょ。

郵政改革にしても、あれは郵便を改革したいのが見え見えでしょ。
郵政公社は、むしろ、郵便から財源を切り離すために実施したよう
にしか見えないし。


>銀行の再編を促進させてるでしょ。

???再編したところなんてあった?
全て、再編済みでしょ。

わからんなぁ。こんなので改革なの?
483リチャード・クー:04/01/19 11:26
リチャード・クーです。
政府がじゃぶじゃぶカネを使えば、
GDPは2倍でアメリカ並みの1000兆円になり、
税収も2倍の80兆円になり、
プライマリバランスが均衡して万事が丸く収まります。

この論理をさらに発展的に応用すれば、
使うカネを増量すれば、GDPは無限に増大し、税収も無限に増大し、
人々は皆幸せになります。
484金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 13:15
>>482
金融行政は、政府の監視の強化と法制の強化がどうかだろ。
その点でやり方が生ぬるいというならそれは、賛成するが
その方向で動き出してることはその前の内閣に比べれば
評価できる。

制度改革を肯定するならあなたは、クー信者ではないって事になるね。
485   :04/01/19 16:40
>>483
古いよな。国際間の競争があり、資本が世界中を動き回る時代に、
日本の構造改革をせず、日本の生産の競争力を高めずに
日本の財政出動によって生じた資金を日本にとどめておけるわけがない。

クーは日本の構造改革に言及せず国際間競争で日本を負けさせ、
日本の資金を中国やアジアに回したいんでは?
486金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 16:49
>>485
通貨として膨張した円は国内でしか使い道のない円のままですが、何か?
あなたの頭の中ではまだ金本位制が有効な様子ですね。
50年くらい古いので早く考えを改めてください。
487   :04/01/19 17:05
>>486
円がここまで国際化してきてるのに、頭が古いのは君だろ。
488金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 17:09
>>487
じゃ、万札でマカダミアナッツ買って来いよ。
489金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 17:32
>>484
つまり、小泉改革とは、規制強化だり、民間活力を削ぐのが目的という事ですか?
490金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 17:33
>>484
別にクー信者じゃないし。
491金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 17:33
>>485
腹いてぇよw

いい加減に「資本が世界中を動き回る」とかいう比喩は辞めた方がいいぞ。
492金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 17:56
>>489
金融行政に関しては規制緩和でしょ。
競争を導入するんだから。
493   :04/01/19 17:56
>>488
いくらでも買えるじゃん。
494金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 18:00
>>492
>>484を読みましたか?

「競争を強化する」という発言はしているかも知れませんが、
やっている事は「監督権の強化」です。

小鼠流は、言っている事とやっている事が全然違う事が多い
ので、言葉だけを信用するようなナイーブな人はすぐに騙さ
れてしまうのでしょうね。
495   :04/01/19 18:03
>>486
日本が得たどるはアメリカに投資されてるじゃん。ドル債権として。
実際に、日本に再投資することが可能であるにもかかわらず。

496金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 18:07
>>494
あのね。金融行政は自由化がすすめが監督権の強化も同時に必要になるんだよ。

アメリカのSECがどのくらいでかいか知らないの?
市場って言うのは自由放任じゃないの。
497金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 18:20
>>496
つまり、アメリカだって金融市場は自由放任じゃないと言う事なんでしょ?

素直に、そういえばいいじゃん。

自由化なんて言い張るのみっともないよ。
498金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 19:35
>>497
おまえこそ、素直に、金融自由化ということの概念が全くわかってないって言えよ。

それを自由化って言うんだろ。
499金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 19:42
>>498
自由化って、規制を強化する事だったんだ。

始めて知ったよ。

日本語っていつの間にか意味が変わっていくのね。
500金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 19:56
>>499
金融当局が管理して全く、金融商品の多様化を許可制にしていた時代から
金融業者が先に行動して、あとで規制する時代に変わったから
十分自由化だよ。

もう少し勉強してこい。
501金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 20:13
http://cruel.org/econ/stiglitzimfj.html

世界経済危機でわたしが学んだこと。
(c)2000 ジョセフ・スティグリッツ (c) 2001 山形浩生訳
原文:WHAT I LEARNED AT THE WORLD ECONOMIC CRISIS. (The Insider)
The New Republic 2000/4/17

(より引用)

 でも争乱の種はもうその時撒かれていた。1990 年代初期、東アジア諸国は金融市場と
資本市場を自由化した――これは別に、かれらがもっと資金を惹きつける必要があったから
じゃない(貯蓄率はすでに 30% 超だった)。国際的な圧力があったからだ。その圧力の一部
は、アメリカ財務省からのものだった。こうした変化は、短期資本――つまり、翌日、翌週、
翌月くらいの単位で最高のリータンを求める資本であって、工場みたいなものへの投資じゃ
ない――の大量流入を引き起こした。タイでは、この短期資本が維持不可能な不動産ブーム
に油を注ぐことになった。そして世界中(アメリカ含む)の人々が身をもって学んだように、
すべての不動産バブルはいずれははじけて、しばしば壮絶な結果をもたらす。資本は、流入
したのと同じくらい唐突に引き上げていった。そしてみんなが同時にお金を引き上げようと
すると、経済問題が起きる。それも、すさまじい経済問題が。
502金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 20:15
>>500
後から規制されるんなら、投資が無駄になっちゃうじゃん。
普通、先にお伺い立てるでしょ。

それって、自由化なの?
お役所さま、どうかご許可くださいませってやれって言ってるのと一緒じゃん。

自由化って「建前」だけなの?
503   :04/01/19 21:04
>>501
構造改革と財政支出は相互補完的だよ。日本は緊縮財政をしているわけじゃない。
投資を増やすなら、日本を投資先として十分に魅力的にする努力が必要でしょ。

>>502
それが自由化なの。規制とは違法行為の取り締まりだよ。

人間にたとえると、刑務所に入れて囚人に働かせるのと、
社会に出て、税金と、警察の監視の元に自由に経済活動をさせるのとの
違いだ。

後者の方が効率が高くなる。
504金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 21:22
だよね。クーは規制改革を中心とした構造改革もちゃんと主張してい
るじゃん。ただ財政の規模を切り捨てないで、改革もやれと言ってる
んだね。
505金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 21:27
>>504
>ただ財政の規模を切り捨てないで、改革もやれと言ってる
>んだね。

クーが構造改革について、積極的な発言をしたのは聞いたことがないけど。

むしろ、クーは財政の拡大のみを主張し、より大きな財政支出を求めてると
しかみえないが。
506金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 21:40
>>503
構造改革の目的が全くわからんのですが。
景気を悪くするのが目的ですか?

それと、日本はデフレですので、投資先としてはとっても魅力がありませんね。
これは、制度の問題じゃなくて、パイの問題です。

制度の問題は、投資決定などのスピードの速さには影響しても、投資額には
影響しないんじゃないかと。別に今までみたいに、株式会社設立に色々な規制
があっても、必要なら会社設立していたわけでしょ。むしろ、パイ縮小の問題を
放置して、言い訳がましく制度改革でお茶を濁しているようにしか見えないね。

ほら。厚生労働省が最近良く使う手だよ。「雇用のミスマッチによる人材流動性
の欠如が問題だ」って言うでしょ。需要不足を棚にあげて、制度の問題にして
逃げてるのさ。

君も一緒だよw

507金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 21:42
>>503
 規制とは違法行為の取り締まりだよ。

その、違法性を恣意的に決めて、必要以上に法律で縛ったら、
自由化になるのですか?


それと、例が自由化とどう関係するのか、意味不明。


僕は、今が自由化していないと言っているのではなく、結局昔と
一緒じゃんと言っているつもりなんですが。
508金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 22:10
>>506
制度の問題は、投資決定などのスピードの速さには影響しても、投資額には
影響しないんじゃないかと。別に今までみたいに、株式会社設立に色々な規制
があっても、必要なら会社設立していたわけでしょ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
投資の回転率を考えたらスピードが命だって事がわからないかな。
資本家が制度が不透明で資金の回転の悪いところに投資するわけないでしょ。

>>507
制度が変わってるのに、昔と同じだというのは無理ですね。
同じだというのなら、どのように同じなのか統計でもあげて
立証してください。
509金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 22:23
>>505

> クーは財政の拡大のみを主張し、より大きな財政支出を求めてると

> しかみえないが

たしかに最近は、これを特に強調しているからそう思うかもね。でも
たまに雑誌に寄稿している文を読めば、必ず規制改革をしろといって
いるよ。
510金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 22:26
>>508
なんだ。君が言っているのは、金融資産への投資か。
あれは、貯蓄の一種だよw

僕が言っているのは、企業の民間設備投資みたいなのなんだけど。
511金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 23:23
>>510
君は、かなり惚けてるから、あんまりさわりたくないんだが、
どこから金融資産だととれるの?回転率って言ったから?
資本の回転率って知らない?
512金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/19 23:30
>>511
「資本家が」と書いていたら、普通出資者サイドの話だろ。
「企業家が」と書いていたんならわかるけどさw
513金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 03:58
クーさんも植草さんも、ダブリが多いね
514金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 05:13
マネサプがGDPの1.4倍にまで膨れ上がったこの期に及んで、
まだ金融、金融と叫ぶとんちんかんには反吐が出る。

いいように平蔵やIMFに使われてるのが分からんのかな。
というより、もう仲間、ぐるにしか見えない。
515金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 07:06

この板では、財政出動派よりも、中国デフレ、構造改革マンセー派のほうが
ずっと少数派なのを知って欲しいです。

したがってクー信者と喚いてるカスは、
自分が単にここで最も少数派の小泉信者というのに気づいて欲しいです。


あと国際競争力とかいうのも妄言ですのでやめてください。
516金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 08:38
>ジョンズ・ホプキンス大学大学院にて 博士課程修了。

って書いてあるけど、クーって博士号取れなかったんじゃなかったっけ?
で、連銀もDQN過ぎるという理由で追い出されたんじゃなかったっけ?
517金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 15:25
>>515
少数派かどうかより、論理的に論破しないと駄目だろ。

少数派が常に間違いということはないよ。だいたい、社会的には
構造改革を否定する方が少数派だし。
518金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 15:26
>>516
博士課程終了とは、博士課程単位取得退学のことで、
博士号をとったとは博士論文が受理されたこと。

両者は違います。
519金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 15:58
>>517
その構造改革とやらの内容が、人によって違うので、
議論すらできない状況なんだけど。

構造改革派が存在するってのは幻想だと思うよ。

財政再建派とか、税制フラット化信奉者集団とか、
民営化厨とか、社会主義革命待望派とか、ついでに
不良債権処理派なんてのも構造改革に入っている
みたいだし。

もうわけわからん。
520金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 16:09
単に事前規制と事後規制の違いを議論しているだけの様に見えるが。。。

金融ビックバンで自由化が進んで監督部門(≒政府部門w)が肥大化した、またせざるを得ない、ってのは漏れは構造改革派を揶揄するのに良く使ってるw
521金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 16:39
>>519
構造改革の内容が人によって違うのは当然だよ。だって変えるんだもん。

保守派は構造を変えないわけだから、全部一致するでしょ。

>>520
監督部門が肥大化しても、民間部門の効率がそれ以上に高まることが
無ければ、自由化は当然するべきではない。
効率がそれ以上に高まると考えてるからしてるわけ。
これ以上、銀行による不良債権の発生や足利銀行みたいな
不透明な経営をのさばらせておけないでしょ。そろそろ、自己責任でそんな銀行は
潰さないとだめだし。
522金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 17:17
>>521
 構造改革の内容が人によって違うのは当然だよ。だって変えるんだもん。

それが、社会主義革命でも良いのですか?

いや、呉越同舟していられるなぁと僕には不思議で仕方がないんですよ。
>>521
内容に関係なく、構造を変えようとすれば構造改革派なら、クーも十分構造改革派だな。
524金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 18:53
>>522
社会主義革命は構造改革に入らないよ。それは、今までをよりひどくした
ものになる。

自由化と構造改革は資本の用途に市場原理や民間の監視を導入して
社会的効率を高めることが目的だろ。
525金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 22:11
>>524
 自由化と構造改革は資本の用途に市場原理や民間の監視を導入して
 社会的効率を高めることが目的だろ。

うーん。君は社会に出た事がないのかな。
最近じゃ役所の高圧的態度が日増しに強まっているよ。

雇用関係しかり。
厚生年金関係なんてほとんど詐欺だ。
窓口指導はしっかり復活。
金融庁は、銀行に対して、貸し出しを増やせなんて指導まで始めた。

ルールもないまま、都度好き勝手な事を強制するのは自由化とは
言わないでしょ。ルールを決めるから裁量が排除される。そして監視
機関の必要性が生まれる。

ところが、今は、インフレターゲットのようなルール型の政策は一つも
省みられず、特区のような裁量的行政の塊のような制度ばかりが喧伝
される。

どこが自由化なの?裁量権の強化ばかりじゃないの。


どこが自由化なんだろうね。
526金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 23:26
官の世界に競争原理を働かせないとダメだな。
527金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 23:27
オヤジが若い女の子に魅力を感じさせるには強姦しかない。馬鹿な女を思い知らせるにはこれしかない。
ただし成功すれば天国。失敗すれば地獄。強姦する方がもっと馬鹿だよなんて言うなよ。
言われる前に言っとく。馬鹿な女がいる限り犯罪がなくなることはないだろう。


528金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/21 07:23

そもそも中国がデフレの原因というのなら、世界で日本だけがデフレな理由を言え。


日本のGDPに占める中国製品の%を言え。

大したことねえよ中国製品なんて。馬鹿なんじゃねえのかアンチクーは。
529金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/21 17:54
>>528
そりゃそうだろ。中国と日本はアメリカ市場を争う関係にあるんだから。

デフレとは日本市場だけではなく、海外市場との関係でもある。
530金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/21 17:56
>>525
言いたいことはわかるけど、以前の金融のがちがちの規制と
比べたら、自由化はされてるよ。

もうすこし、具体的に書いて文句をまとめて、金融庁に意見したら?
531金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/21 18:39
>>529
日本語書け。
532金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/21 18:51
>>531
日本国内の投資は単なる、通貨のインフレターゲットでは
本質的には増えない。

構造的に中国の生産がのびて、アメリカ市場と日本市場に輸出
されてきているからだ。

日本国内の生産は日本市場だけではなくアメリカ市場やアジア市場を
対象にしているのに、それを忘れて、日本国内の通貨供給量を
のばしたからといって問題は解決しない。

それに、道路や橋などの建築物の経済的な波及効果は道路や橋が
ほぼ整備されている今は当然小さくなる。

海外との戦略的競争戦略と、国内の投資対象の変化、特に、少子化対策や、
子育ての社会福祉系の支出を増やすのが波及効果が高いでしょ。今は。
533532:04/01/21 18:57
インタゲは反対ではない。やった方がいいと思うけど、
投資はそもそも、市場があるからやるんで、作っても
売れない場合には投資は普通しないでしょ。

子供を増やして子育て市場をつくるとか、中国への
技術移転スピードを遅らせるとか
戦略的方針を立てないと、うまくいかないに決まってる。
534金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/22 03:08
>>530
金融業じゃないですが。

他の業種では、もう無茶苦茶ですよ。
535金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/22 07:06
>>532-533
インタゲの話なんか誰もしてないが。
536金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/22 11:29
でも長期的に見てインフレになるとでしょ?
537金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/22 13:22
>>534
他の業種とはどこですか?建設業?
538金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/23 08:18
>>532-533
>>536
アホ?だ〜れもインタゲの話なんかしてない。

そもそもクーはインタゲに批判的だ。
539金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/23 19:23
でも2010年頃になると中国もオリンピック後に
豊かさが一段落して元の切り下げをするだろうから
インフレになる。
540金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/23 19:25
ならインフレ待望論。
541リチャード・クー:04/01/23 20:03
ターゲットは∞です。
だから目標を設けるインタゲには反対です。
542金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/24 01:09
>>526
それでは古式ゆかしき制度に倣い、来年から所得税50%にします。
文句があるなら、今すぐ日本から出て行きなさい。
543金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/24 01:14
でもインフレ待望論。
544金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/25 17:31
>>542
クビだ。
545金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/25 22:08
>>542

そういう役人は首。
546金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/25 23:06
消費税増税の法案が出るとして、それを通すのは与党なんだが。
547金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/25 23:13
公務員をクビにすれば予算なんて余ってしょうがないんだ
548金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/25 23:37
>>547

 ぷっ 公務員を敵に回す政治家なんかいないよ。
549   :04/01/26 13:33
>>548
国民を敵に回す政治家もいない。
550.:04/01/27 00:19
でも長期的に見てインフレになるとでしょ?
551金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/27 00:22
>>549

 支持団体でない国民は、政治家にしてみれば感情的な付き合い
 官僚とは一生お世話になる。
552 :04/01/27 21:09
>>551
政治家を職業と考えるのは古いぞ。
553金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/28 12:54
クー閣僚入り待望論。
554金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/28 13:08
クー閣僚入りでシングルA。日本国債。
555金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/28 13:11
竹中とクーを交換して欲しい。マジで。
556金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/28 22:28
それはいいね。竹中よりは、はるかにましだ。
557金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/29 18:37
>>555
クーみたいに、国債増発ですべてがOKなんてやつが、入ったら、
日本は終わりだろ。
558金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/29 20:05
>>557
また馬鹿がきたな。
559 :04/01/29 20:54
クーは日本人ではないからな。。。あれは中国のスパイだw
560:04/01/29 20:55
笑ったけど結構儲かる

http://www.getx3.net/ZZTOPGOGO/
561金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/29 21:26
>>559
また馬鹿がきたな。
562金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/29 22:21
>>558
バカはお前だ。利払いも税金でできなくなったら終わりだろう。
563金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/29 22:25
>>562
利率は最低ですが。
564 :04/01/30 01:27
>>563
現在はね。
不正が蔓延するから積極財政はいかん。
いま財政が逼迫している地方自治体は改革へのムードに動き出してる。
竹中政策は積極財政に期待できない利点があるような気がする。
566金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/30 01:58
>>565
不況が、不正の蔓延を生んでいる現実を知らないの?

バブルの頃は「役人って可愛そうだね」とか「役人って馬鹿だね」なんて
言われていたのが、今は「役人様、貧乏な私をなんとかしてください」
「役人は神!」ってな風潮だよ。
567金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/30 02:02
>>565
公共事業が減れば、その公共事業を自分のところに欲しいと思い、
官僚・政治家に付け届けを贈ってでも、自分達のところに発注を
もらおうとする。

その代わり、仕事が減るので談合が成立しにくくなる。


公共事業が増えれば、付け届けを贈らなくても仕事が来るので、
贈収賄は減る。その代わりに、たくさんある仕事を適当に割り振れば
受注業者はみんな安泰なので、談合が成立しやすくなる。


こういうトレードオフ関係があるので、どっちみち不正は行われる。
小泉改革の改革内容を見ているとよーくわかるんだけど、基本的に
官僚の判断にゆだねられる部分を増やそうとしている。

こんなところから小泉改革の狙いが見えてくる。
>>566>>567
そりゃ不正は好況期にも行われますよ。
しかし、相対的に考えれば不況期と比較したら好況期の方が不正は多い
と言えると思う。
絶対的なパイの量が不況期には少なく、したがって不正な利得も少なく
ならざるを得ない。


569金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/30 02:26
>>568
どちらがより大きな問題かなんて、人それぞれだよ。

俺は、こう考える。
談合は所詮独禁法違反のレベル。
贈収賄は、公的機関の信用を損なうという意味では、
談合の比ではない大きな問題だと思うよ。

というわけで、個人的には談合の問題なんて大したことないと思うけどな。


ちなみに、質問スレにあるが、囚人のジレンマ解消には談合は有効。
囚人のジレンマは市場の失敗の一例。

効率的資源配分を実現するために、政府が市場に介入する事が正当化
されるのであれば、囚人のジレンマにある企業同士が情報交換しても
別に良いのではないかと思う。独占的利潤を上げようとしない限りはね。
570金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 00:39
クルーグマンさんの著書読んだら、積極財政は深刻な不正を招くって
書いてありました。
しかし、その本には数字による記述がなかったので何を根拠に不正が
多いのかと疑問に思ってました。
この根拠について知っている人はいますか?

>>569
談合は確かに企業同士のレベルでは意義があるかもしれない。
しかし、やはり国民の信頼を損ねる点では贈収賄などの信用毀損罪
と変わりはないと思う。すなわち、談合の結果と競争入札の結果で
は国民の国に対する信頼が異なる。
ひいては税金支払い義務に対する反感を招き、徴税コストが余計か
かると思うのだが…。
571570:04/01/31 00:45
贈収賄は信用毀損罪とは言いませんでした。
訂正します。
賄賂の罪の保護法益は公務員の職務の公正及びそれに対する社会一般
の信頼でした。
572金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 01:13
>すなわち、談合の結果と競争入札の結果で
>は国民の国に対する信頼が異なる。

うん。だから、落札予定価格みたいなのがあるわけでしょ。

ところで、落札予定価格が馬鹿高くて、なおかつ単独(寡占)入札になっている
ようなケース(宗男みたいなの)って思いっきり贈収賄の間接的証拠なんだよね。

どちらが本当の問題なのか、よーく考えてみたら良いと思うよ。

573金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 02:11
>>565
そもそも、地方財政が、逼迫したのは放漫な経営をしてたからで、
自業自得なんだけど、住民に監査能力を求めるのは無理だよなあ。

なお、不正が多いから積極財政がいけないとかその逆だとかは無意味な議論だ。

どのような状況でも不正はやるやつはいる。

574金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 02:19
地方財政が逼迫化した原因なんて、国が経済政策ミスって、
税収に思いっきり穴を空けてくれたからだろ。
575金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 10:00
っじゃ、うまくやってりゃGDPが1000兆円、税収80兆円になってたとでも?
576金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 10:10
>>575
GDPが1000兆なら、税収は150〜200兆くらいになると思われ。

うまくやってりゃ、こんなに景気は悪化しねーわな。
577金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 10:18
>>576
>GDPが1000兆なら、税収は150〜200兆くらいになると思われ。

500兆円の今税収は40兆円、GDPの8%なんだが?
どういう計算でそうなるんだ?どんぶり君。
578金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 10:23
>>576
ちなみに日本の人口は1億人アメリカは2億人1人あたりのGDPはそんなに違わない。

日本のGDPが1000兆円になれば、
1人あたりのGDPがアメリカの2倍、GDPはアメリカとほぼ同じの、超経済大国が出現することになる。

うまくやってりゃそうなった?お前がどうしてもできたと言うなら手段を示せ。
579金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 10:26
>>576
余り深く考えてはいかん。お前は経済に向かんという事を悟ればそれでいいだけのこと。
だからどんぶり君よ、土曜日は外に出て遊んでらっしゃい。それが経済には一番いい。
580金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 16:16
>>577
バブル期の1989年で450兆のGDPに対して60兆の税収があったんだけど。
そうだね。税収のGDP比は13%以上あった。

累進課税・法人税などがあるので、GDPよりも税収の振れ幅の方が大きい
わけで、GDPが1000兆に達するくらいの経済成長をしていたら、累進度合い
の低減分などを考慮して、少なめに見積もっても税収はGDP比で15%くらい
は軽く行くだろうね。

というわけで、今の税収のGDP比だけしか考えていない君の方がどんぶり君だよw
581金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 16:17
>>578
GDPが1000兆とか言っていたのは>>575でしょw
>>576は、1000兆を前提にしたときの、推定税収が少なすぎると言っているだけだよ。

日本語良く読めw
582金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 16:18
こんなどんぶりな反論しかできない>>579って、ちょっと痛いかもw
583金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 20:39
>>580
>少なめに見積もっても税収はGDP比で15%くらいは軽く行くだろうね。

ほう、15%といえば8%の約2倍だ。
っで累進課税の柱は所得税だ。法人税などは累進ではない。

なのに全体で2倍?つまり8%から15%の伸びは
所得税率が2倍よりはるかに大きくなって実現されるのさ。

ほとんど漫談(w
584金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 20:40
>>582
なるほど、1000兆円などありえないと言いたい訳だ。
それは100%正しいぞ。
585金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 22:02
>>583
法人税は、累進じゃないが、経費をさっぴくので平均利益性向は
売上の増加にともなって漸増するんだよ。

限界税率が一定でも、所得控除を設けることで、平均税率は漸増
するって知ってるでしょ?それと同じ仕組みだ。

あ、もしかして知らなかったのか?
悪い事しちゃったね。

とりあえず、これで一つ賢くなれたねw
586金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 22:06
>>584
常識的に考えて、1年2年でGDP1000兆ってのはありえないだろ。
でも、それを持ち出したのは、君の方ではなかったかな?
もう忘れちゃったの?

あ、今すぐヤコブ病に罹っていないか調べてもらった方が良いかも
知れないね。ま、病気だってわかっても、今の医療じゃ直しようがない
んだけどね。


ところで、森・小泉政権によって生じた失われた4年がなかったとしたら。
そして、適切な経済政策が行われていたら。
今のGDPは恐らく600兆を突破。税収は75〜80兆くらい。

とりあえず、1000兆なんて馬鹿な数字を持ち出すのは辞めにして、
ちゃんと潜在成長率をベースにした妥当な数字で話をしようね。
587金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 22:31
>>586
お前は>>574か?

お前は、
>地方財政が逼迫化した原因なんて、国が経済政策ミスって、
>税収に思いっきり穴を空けてくれたからだろ。

と言っているではないか?「税収に穴を空けた」とな(w

だから税収に穴が空かなかったはずというなら、
うまくやってりゃGDPが1000兆円になっていたはずというのとほとんど同じなんだがな?

詭弁君。
言い訳すればするほどみっともないぜ(w
588金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 22:45
>>587
1.と言っているではないか?「税収に穴を空けた」とな(w
  だから税収に穴が空かなかったはずというなら、
2.うまくやってりゃGDPが1000兆円になっていたはずというのとほとんど同じなんだがな?

1.と2.は、それぞれ独立した命題で、相互に因果関係はありませんが。
あなたの脳内で、この2つがつながっているというのなら、それを説明するのはあなた自身ですw

僕は常識人なので、そんなとっぴな飛躍した発想はとてもできません。


もしかしたら、君、芸術家にでもなったらひとかどの人物になれたかもよ(藁
>>586
600兆円のGDPといえば、500兆円に対して20%の成長。

国がうまく経済政策していたら、短期間に20%成長、
しかもGDP比8%だった税率を、5割以上の大増税で12.5%(75兆円/600兆円)に引き上げた上でな。

誰が信じる、バカか(w
590金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 22:53
>>588
ほう、今度は無知をさらして来たな。1.と2.に因果関係が無い?
税収も企業の所得も個人の所得も大半がGDPから分配されるもんなんだが。
GDPも伸びないのに税収が伸びるか、アホ。
これ以上無知をさらすな、ピエロ君。
591金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 22:54
クーも植草も、財政出動をガンガンしない限り景気回復は絶対ないと断言して
いたのだが?最近TVにお呼びがかからないのはそのせい?
592金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 22:59
>>591
心配せずとも今年からマイナス成長。
植草はこの前WBSに出てたぞ。
クーも再び景気が失速すればお呼びが掛かるでしょ。
593金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:00
>>590
1000兆という数字を出したのは君の方であり、
その数字が妥当という根拠を示すのも君。

君が1000兆という数字を現実味が無いといって
取り下げるのも、君の自己責任でやってくれ。

自分のオフサイドを、人に転嫁して自己満足する
ようなアホではない事を祈るよw
594金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:03
>>593
やめとけ
1000兆円という数字は、お前の「税収に穴が空かなかった」から逆算してるだけだろ。
何べん言ったら分かるロドン君。

逆算じゃないというならちゃんと前の方できちんと反論しろ。
595金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:03
>>592
今年からマイナス成長じゃなくて、ここ4年、ずっとマイナス成長ですが。
その程度の知識もないんでしょうか?
596金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:05
>>594
どういう計算なのか、どうか教えてください。

頼みます。

ほんと、まったく理解できないんです。

僕は馬鹿なんです。

あなたはきっと天才ですから、こんな僕にも理解できるように説明できるんでしょ?

ねぇねぇ。早くおしえてください。

おながいしますw
597金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:07
>>596
前の方読んで来いよ。
598金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:13
>>597
せめて、レス番号だけでも教えてください。

ほんとうに教えてください。

馬鹿な僕にはまったく理解できないんです。

何がどうなったら、1000兆もGDPが必要なのでしょうか。

おしえてください。

芸術家肌の天才さんw
599金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:17
植草とリーは国賊、または売国奴。間違いない。

日本を破綻させる工作員。間違いない。

(工作しなくても破綻するのは間違いないが、)

野村総研は巨艦ファンドでも売ってろ!

600金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:18
>>599
芸術家肌の天才さん。

無駄レスしている暇があったら早く教えてくださいなw
601金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:19
>>598
なんだお前574か?
教えてくれとは、今まで何も分からずに反論してたのか?チグ君(w

万が一チグでないなら、反論できなくなったヤシの反応だ(w
どうやら相手にする必要もなくなったな。

おかしいと思う人は>>574以下を読んでね。
602金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:24
>>601
はいはい。そんな事して時間稼ぎしようとしても無駄ですよ。

本当に、僕は馬鹿で、過去レスさかのぼってみるなんてこともできない人間ですし、
昨日の夜、どんな議論をしていたかなんて、全く忘れてしまう記憶力が鈍い人間です
ので、どうにもなりません。

天才さん。どうか宜しくお願いします。

1000兆必要という、数値を導出するに至った計算式を書いてみてください。


早く〜♥
603金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:28
おっ、とうとうハクチまでいった...(w
604金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/31 23:34
自分でどんぶり勘定でGDP1000兆と言っておきながら、その計算根拠を
示さないばかりか、人をどんぶり勘定とけなし、自分の非を最後まで認めない、
天才芸術家君は逃げを打ちはじめたようですw
605金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/01 00:04
なんだ、本当に逃げちゃったのかよ。

使えねー奴だなぁ。
606金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/06 15:12
>>599
どうでもいいが、リーって誰だよw
607金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/07 03:16
リチャード・クーだよ
608金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/07 10:50
1995年から、名目で7%(w成長し続ければ
今頃、GDPは1000兆だったのに!
609金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/07 18:31
お、もしかして答えに窮して逃亡を図った自称芸術家肌の天才君が戻ってきてくれたのかな?
610金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/07 18:40
>>608
ハクチ君は相手にしないほうがいいよ。
このスレはみんな相手にしなくなって下の方に沈んでたんだから。
611金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/18 01:07
612金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/18 04:44
デフレギャップ500兆はあながち間違いでもない。
613クー:04/02/23 22:37
双子の赤字の削減要求は日本の実態と辻褄が合わない

谷垣大臣がG7で米国に対し、「(ドル安の背景にある)貿易赤字と財政赤字を何とか
するように」という注文をつけた。しかしこれも奇異な注文である。つまりこれは、
「ドル安は私たち日本にとって都合が悪いから、あなたたち米国は貿易赤字と財政
赤字を減らしなさい」と言っていることになるが、日本にとって都合が悪いというだけで、
何故アメリカがそのような要求を受け入れなければならないのか。

また巨額な財政出動で米国の景気がようやく回り始めたところに財政再建を要求して
いるのは説得力がない。そもそもこの米国の二つの赤字の恩恵を最大に受けている
のは、内需拡大策を否定し、巨額の為替介入で自国の通貨高を抑えて輸出するという
近隣窮乏策に撤している日本である。

しかも谷垣大臣の「米国は貿易赤字を減らせ」という要求に対して最も有効な政策は
ドル安であり、米国は単にそれを実行しているだけだと反論してくるだろう。実際に
米国や欧州では、「貿易赤字を減らせ」という発言は「通貨安にしろ」という意味を
持って使われることが多い。
614 :04/02/23 22:40
ところが、日本は欧米と違い、「貿易赤字が大きいからドル安」という谷垣大臣のような
人はいても、「米国の貿易赤字を減らすにはドル安が必要」という人は少ない。

このような日米間のギャップには、「為替レートを動かしても貿易収支は変わらない」
とする日本固有の小宮理論の影響があると思われる。財務省をはじめとして、今の
霞ヶ関で政策決定権をもつ40代〜50代の官僚の多くは、かつて同じ一つの大学で
小宮理論を学んでおり、その理論に沿って政策を実行に移している可能性がある
からである。この理論によると、どんなに為替レートを動かしても、中長期的な貿易
収支は変わらないことになる。そのような奇異な結論になる理由は、この理論では、
例えば自国通貨高で輸入品が増え人々が失業しても、彼らの所得や貯蓄率は短
期間で失業以前の水準に確実に戻るという極めて非現実的な前提が置かれている
からである。その結果、国内の貯蓄投資バランスも短期間で元に戻り、貿易収支も
元に戻ることになる。
615 :04/02/23 22:41
また、経常収支と資本収支はいつも同じだから、貿易黒字の還流は自動的に行わ
れるので、経常収支の変動で為替レートが動くことはないという小宮教授の考え方も、
間違いである。確かに事後的には、黒字は還流することになるが、それは、どうしても
ドルを売らなければならない輸出業者と特段ドルを買う必要のない投資家との間で、
為替レート(=価格)が調整され、ドルの売買が成立することで還流するのである。

問題は、この非現実的な議論が霞ヶ関に蔓延しているため、日本側は何故海外で
為替レートと貿易不均衡を一緒にして考えるのかが理解できず、日米間の為替と
貿易の議論がいつまで経ってもかみ合わないことである。
>>613-615
懐かしい話だな。彼らが本気でこの主張を信じているかは不明だが、しかしいくら小宮理論などと馬鹿にしてもクーの貿易理論なるものは90年代後半の円安によって敗北し、財政政策重視景気回復派になったのは事実。
東谷暁『エコノミストは信用できるか』に詳しく書いている。
617クー:04/02/24 20:50
例えば我々が明日目を覚ましたら1ドル85円になっていたとしよう。その時点で
我々はドルを買うことを考えるか売ることを考えるかと訊かれた場合、どう答える
だろうか。まずドル資産をこれまでほとんど持っていなかった人ならば、これだけ
ドルが安くなったのだからドル資産を買おうと考える可能性が高い。1ドル85円
ならば大変安く、魅力的だからだ。

また、ドル資産を既に持っている人はこの時点で売れば損が確定するし、逆に
1ドル85円という円高ドル安の水準が永久に続くことはないと考えれば、将来の
ドル高に賭けて、ドル資産のナンピン買いに向かう場合もありうる。

そうなると結局両者ともドル買いとなり、米国への資金流入は確保されることに
なる。それどころか、現在は完全に日本、中国、台湾の三つの中央銀行という
「官」に頼っている不自然な資金流入が、本来の自然な形である「民」の資金
流入に置き換わる可能性さえ出てくる。
618 :04/02/24 20:51
このような考え方から、米国には、海外からの資本流入を促すために早くドルを
下げるべきだという声が結構多い。私がNY連銀にいた20数年前はドルが強く、
一時は1ドル280円近くまで行ったが、それでも連銀の中ではかなりの人々が、
早くドル安にしないと海外からの資本流入が絶えることを心配していた。日本では
急激な変化はすべて悪となっているが、海外の常識は必ずしもそうとは限らない。

先週、セントルイス連銀のプール総裁が、「海外からの資本流入は心配しすぎる
べきではない」という米国金融当局者としては異例の発言をしているが、恐らく
背景には上述のような考え方があって決して異端の考え方ではないのである。
ちなみにセントルイス連銀は昔からワシントンのFRBやNY連銀がとても言えそうも
ない見解を言うことで知られる。

現実には一旦ドルが急落状態になったら、どうやったら目標値で素早くソフトラン
ディングさせるかという大きな問題がある。近年の米国の貿易赤字は余りにも大
きく、一旦ドルが急落状態になったら完全に制御不能に陥りかねない。つまり、
今の米国貿易赤字の大きさから見れば、1ドル80円以下になっても決して不思議は
ないのである。
619 :04/02/24 20:56
その意味で米国当局者が実際に「我々は実はドル安を望む」などと言って、ドルの
急落を推すことは100%あり得ないと思われる。しかしだからと言って彼らが日本の
当局者ほどドルの急落を懸念しているかというと、セントルイス連銀総裁の発言に
あるように必ずしもそうではない。

急激な円高を常に悪とする日本と、急激なドル安は必ずしも悪と見ない米国の
間にはかなりのギャップがあるということを注意すべきである。日本の見方は
必ずしも世界で共有されているわけではないのである。
620 :04/02/24 20:58
 |  さいたまをよろしくおねがいします!      |
 \今年もさいたまをよろしくおねがいします!/
    ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    -―――――-           ───────
   /  ̄ ̄ ̄// ̄ ̄.|| |  \ │ /
  /  ∩∧// ∧ ∧∩|  / ̄\     ────────
[/_______ヽ(゚//[ ](゚∀゚ )/ |─( ゚ ∀ ゚ )─
.||_    ___|_| ̄ ̄ ̄|.| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   ────────
.lO|--- |O゜.|____|.|_|ニニニニニニl.|
|∈゚∀゚ ∋ ̄l_____l⌒ l.|_____| l⌒l_||  ─────────
  ̄ ̄゛--' ̄ ̄゛ー' ̄ ̄゛--'   ゛ー'
621 :04/02/24 21:03
巨額な財政赤字を土台にした今回の景気回復

ようやく一部で回復の兆しが見えてきた日本の景気を維持するためにも、円高の
悪影響をオフセットする内需拡大策が必要だと思われるが、この意見に対して
「せっかく今回は政府の財政出動なしで景気回復が始まったのだからここで財政を
出すのは慎むべきだ」という反論がある。

つまり今回は民間の自助努力で回復が始まったのであり、、ここで再び政府が
入ってくると民間は再び政府頼りに戻ってしまって、せっかくの純粋な民間主導の
回復が台無しになるという考え方である。

この人たちは純粋な民間主導の回復が汚されるくらいなら、回復などなくても良いと
言っているようだが、民主導だろうが半官半民だろうが、とにかく景気回復は維持
すべきだと考える。日々の自殺者や治安の悪化などを見れば分かるように、不況を
放置する人的コストはあまりにも大きいからだ。
622 :04/02/24 21:05
更に言えば、現在の景気回復が民間主導というのは全くナンセンスである。まず
財政は小泉政権の当初の公約であった30兆円枠を大きく超え、35兆円〜40兆円の
赤字になっている。公共事業という財政のごく一部は削減されているようだが、
全体で見ればむしろ拡大しており、この赤字が支えている経済活動は非常に大きい。 

特にゼロ金利下で家計が貯金しても企業が借りないという異常事態の中で、家計の
貯蓄総額と企業の借金総額がデフレギャップとなって表面化していない唯一の理由
は、政府がその両方を借りて使ってきたからである。この土台の部分に当たる35兆
円を無視して、その上に乗っかっている限界的な数兆円の輸出や設備投資の伸びを
見て民需主導だと騒いでも意味がない。
623 :04/02/24 21:08
今回の景気回復は輸出主導であると言われるが、政府はこの輸出を維持するために
昨年1年間で20兆円もの介入をやったのである。この20兆円の介入資金は政府が
FBなどを発行して借りてきたものであり、本来は財政赤字に加算すべきものである。
これを加えると政府の赤字は、55兆円というとんでもない規模になる。

この介入は輸出業者に対する補助金であり、これが日本の「民間主導」の景気回復
の根底にあるのである。今、日本の輸出企業は元気が良く、その技術力はもちろん
個々の企業の血のにじむような努力の成果であるが、今の彼らの高い企業収益の
かなりの部分は、政府の為替介入なしには得られなかったであろう。

何しろ全く介入をしなかった欧州中銀のユーロは、対ドルで一番低いところから50%
も上昇しており、同様の比率を日本円に当てはめれば、今頃円ドルレートと日本企業
の収益がどうなっていたかは容易に想像がつく。
624 :04/02/24 21:10
つまり今の回復は35兆円の財政赤字と20兆円の為替介入、つまり55兆円の
財政出動でここまで来たのである。財政赤字ゼロ、為替介入ゼロの純粋な民需
主導の回復とは似ても似つかぬものなのである。

国民のカネを55兆円も投入してやっと回復の芽が出てきた経済を、純粋な民需
主導の回復のイメージに合わなからというだけで、介入以外の円高対策をとらず
再度失速させてしまうのはあまりにもったいない。円高の悪影響を心配するだけ
でも経済に与えるマイナス効果はかなりのものになる。

ここで政府が円高の悪影響と同額の内需拡大策を打てば、そういった国民の心配を
一掃することが出来るだけでなく、55兆円もかけて育成してきた景気回復も維持で
きる。仮に今回の円高の影響で日本のGDPが1%減少するならば、真水で5兆円
の補正予算を組めば良い。5兆円はちょうど日本のGDPの1%だからだ。5兆円の
保険で55兆円の努力が生かされるなら、国民も納得するだろう。
625 :04/02/24 21:14
その一方で、介入以外に何も内需拡大策を準備しなければ、現在の為替水準が
突破された時点で再び円高不況となり、これまでの努力は水の泡に帰してしまう。
しかも一度失速した経済を立て直すには膨大なコストがかかる。

またどうしてもイメージの問題で「構造改革至上主義」のマスコミが怖いというなら、
この5兆円は一般の景気対策としてではなく、「緊急円高対策」とでも名乗って出せ
ば良い。当初の想定に比べて円高になった分だけ、「緊急円高対策」を通じて円高
の悪影響を中和するという意味合いである。

どうもこの国では「純粋な」という精神論にこだわる人々が多々いるようだが、
現状は純粋な民需主導の景気回復という状況からは55兆円ほど離れており、
しかも円高は目前の危機である。介入が失敗してから慌てて次の対策を考える
ようでは遅すぎる可能性があるのである。
626金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 01:24
age
627金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 17:41
外為市場への介入と財政支出を単純に合計するような計算をクーはしてるのか?>>623
まじで馬鹿ですか(プゲラ

もう、あざとい華僑商法は聞き飽きたよw 田淵と一緒に往生すればよかったのに(藁
628金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 18:55
>>627
おまえのほうがレベル低すぎなんだが。
629金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 21:47
同意
630金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/26 18:59
114銀行主催のリチャード・クー氏の講演会聞きに行った。まぁよかったかな。
次は、竹中平蔵とのディベート、キボンヌ。
しかし、経歴の
ピアノ会社に就職していた事に関する質問は、なんだなぁ。
632金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/26 19:17
今日の日経新聞朝刊17面に、バランスシート不況に関連する
記事が載ってました。読んだ人いる?
633金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/04 04:25
>リチャード・クー氏の講演会

どんなこといってました?
634金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/08 04:18
>>633
やはりクーの講演を聴くもの好きはこの板の住民にはいないか・・・。
>633
好景気時におけるマネーサプライ増大の仕組みを説明し、不況時にはどうなるかを説明。
バブル崩壊に伴い、企業が持っている資産価値が大幅に減少した。(6大都市商業地では8割以上の地価下落etc)

日本の会社の社長が海外投資家と意見交換した際に、「本業はイイが、海外の諸会社と比べて、資産が少なく、
銀行借り入れが多い」との指摘を間に受けたこともあって?、企業がいっせいに借金返済に傾き、何とかの悪
循環(忘れた)・需要減少から不況が続いている。(バランスシート不況)
また、それだけでは、マネーサプライの伸びが減少して、今よりももっと不況なはずだが、ある程度の財政赤字の
ため、今の現状となっている。マネーサプライを伸ばし景気回復のためには、景気対策をすべきだ。

一方、この10年で企業の借金返済は相当進み、1-2割の企業は借金返済から積極的な設備投資、事業展開ができる
状況になっている。この「1-2割」が「7-8割」になった時、また、「7-8割」にならなくても、企業間競争から
積極的な設備投資、事業展開をせざる終えない状況になった時、日本経済は大きく変わる、この2年間が重要と
の見方を示していた。

わたくしことリチャード・クーの著書が、おかげさまで、ヨーロッパで翻訳出版されており、(以下、続く)
637630=631=636:04/03/12 19:14
>>633
経済板は2週間に1度くらいしか見ないので、レス、遅れてゴメンね。
>>637
情報提供ありがとうございます。(私は、633ではないが)
できれば続きを聞きたいです。
639金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/16 19:27
「デフレとバランスシート不況の経済学」を読んでいます。
今、7章ぐらいですが、なかなかおもしろいです。

自慢話をいろいろ書いてますねw
しかしマクロ経済の勉強になりそうです
>>639
本気でマクロ経済学の勉強したいなら、クーの本はやめたほうがいい。
彼は経済学も理解していないし(自分の考えを否定する経済学など信じたくない)。
過去の経済予測は外れるし。(詳しくは、東谷暁『エコノミストは信用できるか』に詳しく書いている。)
>>630=631=636 :04/03/12 19:14
>>633
経済板は2週間に1度くらいしか見ないので、レス、遅れてゴメンね。

いえいえ、こちらこそお礼が遅れまして。ほんとにありがとうございます。

>>631
しかし、経歴の
ピアノ会社に就職していた事に関する質問は、なんだなぁ。

こんな質問でたんですか?(笑)
どう答えたかめっちゃ興味ありますね。またおひまなときに教えてください。
642金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/17 11:33
あげとこ
643金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/17 22:37
>>640
ご忠告ありがとうございます。
よろしければ、マクロ経済の勉強になりそうな本で
日本の現代経済について解説しているお薦めの本を教えてください。
644640:04/03/18 07:22
>>643
岩田規久男・野口旭・伊藤元重・原田泰あたりの、リフレ派経済入門書をお薦めする。
彼らの著作は内容が整理されているので、じばしば論理が混乱するクーよりは読みやすい。
論争もので一番過激なのは、野口旭・田中秀臣・若田部昌澄編『エコノミストミシュラン』太田出版だが。
東谷はクーの過去の主張の紹介は間違っていないが、結論が出てないのでお薦めはしない。
他の住民の方スレ違いすいません。
645金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/18 13:22
最近にわかに景気回復してきたけど、クーの言動はどう変わったの?
646金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/18 23:04
ゆるして
647金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/18 23:36
回復してないだろ。
648金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/19 05:15
>>645おおまえは!実感があるのかー!
649金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/19 08:48
>>647-648
売上は上がって若干黒字が増えています。人も募集出しているし、実際他は
どうなんですかね?当方、製造業。
このスレはクーの主張を紹介して馬鹿にするスレじゃなかったのか。
現在景気回復が始まったかどうかを論じる場所じゃない。
651金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/19 11:59
つまりはクーの言動が変わったか相変わらず財政出動を唱えているのかだ。
hosyuu
わたくしことリチャード・クーの著書が、おかげさまで、ヨーロッパで翻訳出版されており、
ヨーロッパの読者の方の中には、政策担当者の方にこれらの本を読めと言った者もいると
いうことでありがたいことです。ヨ−ロッパの経済政策担当者に公演する機会があり話を
したところ、こういう見方もあるのかと感心されたとか。

あとは、ヨーロッパの経済統計を紹介して、ドイツ・フランスは、デフレになってはいるが
マーストリヒト条約の財政赤字条項を棚上げしたのはよかったとか、いってました。

アメリカの話とか、為替の話もしたような気がしましたがもう忘れたので略。

質問に移って、経済の話はわからないが、元音楽女教師だったので、ピアノ会社で
働いていたことについて興味がある方からの質問がありました。
クーは、組み立て式のピアノを企画してソコソコ売れたそうですが、彼自身は
そのピアノを組み立てるのは得意なのでうまく組み立てる実演とかはできるそうですが
組み立てたピアノがどんな音が出るのか、弾いてみろ?と言われても、ピアノは弾けなかった
そうです。そういうことを繰り返しているうちに、大学に戻るかどうか返事をする期限に
なってしまって、そのピアノ会社をやめて、大学に戻ったそうです。

配布された資料をデジカメで取ったまんまのものを(2048*1536dot 700KB前後) a
ta5r3.s5.xrea.com/uploadr/syashin.html においとくので、参考まで。
654638:04/03/27 07:20
>>653
重ねてご要望に答えて頂きありがとございます。
このスレは人が少ないですね。
653はURLが判りにくい。ata5r3.〜とやらないと見れないから最初見れませんでした。
>>630
それに橋龍も加えてやれ。
それを海外メディアに取材させろや。

それはもう、ボロクソに言ってますから・・・・
658643:04/04/07 20:01
>>644
遅くなりましたが、ありがとうございます。
岩田規久男「金融入門」岩波新書でも読んでみようかと思います
659643:04/04/07 20:10
Amazon.co.jpでおもしろいのを見つけました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/listmania/list-browse/-/T0RFDGKO8HPP/qid=1081335387/sr=5-2/ref=sr_5_2_2/250-9838673-4269847

スレ違いでごめんなさい
660WBS 4/7:04/04/12 01:16
小谷「あのー、アメリカだけではなくて、世界中回って、えと何時帰られたんでした?
クー「先々週の終わりですけど。はい。
小谷「だからあの、色々なまた新鮮なお話を伺えると期待しておりますので、
   よろしくお願い致します。

小谷「あのー、3月の8日。もうほとんど一か月前ですけども、この時に112円だった
   んですよね。それが一か月でダダダッと105円までなってしまったと。
クー「103円まで行っちゃいましたよね。
小谷「えー、103円まで一時行って。でまぁ今週に入って若干盛り返しているという様
   な感じなんですけどね。これはあのー、円高圧力で。まぁ、当然その先ほどあった様に
   企業にとっては行き過ぎた円高は厳しいという風に思うんですけども。これはやはりあの、
   今後ですね。えー、景気悪化への、あの火種にまだなっていて、まだ燻っているとゆう
   風に考えてよろしいでしょうか?
661WBS 4/7:04/04/12 01:18
クー「そうですね。あのー、先々週ワシントン回ってきた時に、あのブッシュ政権とかなり
   近い方とも意見交換する機会があったんですが。やはり日本の回復、回復は歓迎してるんで
   すけれど。これが外需依存型という事に物凄い不満があるんですね。つまり、世界経済が大きな
   不均衡を抱えてる。まぁアメリカの貿易赤字。ということなんですが。これがあるにも関わらず
   日本は為替介入をやって、まだアメリカに物を売り込もうと、いうスタンス。これは世界経済
   にとっては不安定要因なんじゃないですか、という。実力があって、ちゃんと内需で行ける
   んだったらちゃんと内需でやって下さいと。いうのが非常に強くありましたですね。
   で、それがあのグリーンスパンのあの発言になる訳で。で、グリーンスパンっていうのは
   中央銀行ですから、中央銀行っていうのは相手の中央銀行の非難をしないっていう紳士協定
   みたいなのがあるんですよ。私がいた時もありましたが。それを彼、破ってあそこまで
   行っちゃってる訳ですよね。だからよっぽど不満が高まってる。不満が高まってるってこと
   ですよね。
小谷「しかし、日本側が何も策を取らずに、まぁあのー、行けばですよ。これはもうどんどん
   どんどん円高に行く訳で、これはあの、今申し上げた様に、アメリカは置いといても日本に
   取ってですね。やはりその、さっきもあの伺いましたけども、やっぱりこう、景気悪化の
   要因としては危険なそのなんて言うんでしょうその火種とはなり得るんですか?
   そうはなり得ない?
クー「それはなり得ると思いますね。やはり、アメリカの大きな貿易赤字。日本の世界最大の
   貿易黒字は日本が出してる訳ですから。このー、流れを放置して置いたら円高になっちゃって
   折角の今の回復がおかしくなる可能性もある。ただ、あのー
662WBS 4/7:04/04/12 01:19
小谷(割り込む)「ただ、今、株高ですよね。だから、株高で円高だとこれは決して悪い円高
   ではないんじゃないですか?
クー「その分は良いんです。その分は良いんですね。で、石油が、後で石油の話になると
   思うんですけども、石油高になっても、日本の消費者はそれを感じてないですよね。それは
   円高になってる分がかなりそれオフセットしているんで。だから全部が全部悪い訳じゃない
   んですけれど、それでも一気に例えば今から5円、10円ババンと円高になったら、今のこの
   回復ムードが一気に冷え込んじゃうリスク。これはありますよね。だからそれに対する対応
   というのが、まだまだ必要だと思いますね。
斎藤「まぁ好意的、政府に好意的に言う訳じゃないんですが、つまり外需以外に頼るものが
   無いんですよね。つまり財政ってのが一個あります。もちろん。しかし、今小泉政権は誕生時
   から3年前から、所謂その財政はやらないと、こう言い切っちゃってる以上。そうすると後、
   まぁ外需以外ないからあんまりの円高に恐怖感だけが強くて、ちょっとでも円が105円を
   超えたりしてね。103円くらい行くと、もう慌ててやって、そしてそれがその結果が
   35兆ドルも。あ、35兆円も。異常な介入ですよね。これはあの恐怖感のあまりで、
   僕はあのー、100円か110円くらいに円が納まってれば、そんなにあのー、心配はない
   と思うんですが、どうでしょうかね?100円位だったら大した事ないんじゃないですか?
   日本の経済。ただ、みんな恐怖感を持ってる訳ですよね。
663WBS 4/7:04/04/12 01:21
クー「ま、79円まで行って、我々まだ生きてたんだから、100円くらいでなんのって
   言うことは言えても、ただ今の日本の回復が非常に弱い所から何とか這い出して来たと、
   いう中でこの勢いは置いておきたいと。いうのはあると思うんですよね。
斎藤「そうですね。置いておきたいんですよね。
クー「だけど、それを介入だけに頼っていると。言う事の不満が海外から出て来てる訳で。
   で、とうとうスノウ財務長官まで日本にハッキリ内需拡大やれと。3週間前かなにかで言って
   るんですね。
小谷「つまり、介入はもう止めなさいと。言うことをこう。
クー「あの、もう止めなさいと言うのか、介入だけじゃなくてちゃんと内需拡大もやりなさいと。
斎藤「それって異常な介入ですよね。んー。
クー「で、これは、あのー、アメリカのこれまでの、あの日本との強調介入を見てみますと
   ですね。日本がちゃんと内需拡大策をやった時は、アメリカは日本の介入を認めてくれる
   どころか、たまには強調介入もやってくれるんですよ。一緒にやってくれるんですよね。
   でも日本が内需拡大をやらない時は、物凄くそれに対して反発するんですね。
   だから内需拡大有るか無いかが。
664WBS 4/7:04/04/12 01:22
斎藤(割り込む)「だからクーさん、内需拡大。その通りなんですよね。理論的にもその通り。
   しかし、内需拡大の手段があるかってことですよね。すると財政と金融しかない。基本的にはね。
   まぁ、もうちょっと減税とかありますけども。すると財政がこういう調子だと中々出難いと。
   だから金融はまぁご存知の通り、異常にこう、超緩和をやってる訳ですよね。量的緩和を。
   それしか方法が無いんじゃないですかね。他に内需拡大って財政ありますかね?これという。
クー「だから、財政でやれと言ってる訳ですよ。だってアメリカ自身がこれだけ財政を出して、
   大幅大赤字にして、今世界経済どんどん、どんどん引っ張ってる訳ですよね。で、何故アメリカ
   だけ自分だけやるんだと。他の国も少し協力してくれよと。いう雰囲気ありますよね。
小谷「ただ、一方でですね。一方であのー、アメリカはその強いドルをずっと、表向きには、
   その表明していました。ドル高を。だけども、あのー、内面ではですね。その輸出産業でまた
   リカバーさせたいという事でドル安の方向へ本当は持って行きたいという思いも、こう非常に
   交錯している部分もあるんじゃないでしょうかね。
クー「あります。あります。だからアメリカが強いドルを望むというのは今の水準も含まれて
   いるという事なんですよ。だからアメリカの強いドルって物凄くレンジがあるんですね。
   で、何か国内で不味い事が起きた時に強いドルは弱いドルになる訳で。その時にはアメリカも
   まぁ手を打つと思いますが、そうなる前まではずっと強いドルなんですよ。だから、あの
   言ってることをそのまま額面通りに受け止めたら、これはとんでもない事になる訳で、なにしろ
   アメリカの貿易赤字があれだけ大きいという中でですね。弱いドルを望むなんて一言でも
   言ったら、80円とか1ドル70円とかになっちゃうんですよ。それくらいアメリカの
   貿易赤字は大きい。
665WBS 4/7:04/04/12 07:55
大浜「内需拡大というのは、ここ数日番組でもお伝えしてるんですが、最近消費でいう
   と高級品も売れ初めて、徐々に元気になって来てると思うんですけど。やっぱり
   このタイミングで今やらないと、全然足りないんですか?
クー「私はやった方が良いと思う。それはですね。今日本が外へ出してるイメージが、
   もう輸出で食ってくよと。輸出の為には30何兆円の為替介入をやりますと。
   手段選ばないって言ってる訳ですよね。それは世界にとって物凄く不味いイメージ
   を与えているので、内需もちゃんとやりますと。財政苦しいけど例えば5兆円
   補正予算組んでちゃんとやりますと。その代わり介入をやらせて下さいと。
   こういう。
小谷(割り込み)「ただ、今止めてますよね。一旦まぁ、グリーンスパンさんの発言と
   スノウさんの発言があったので、まぁ、一旦控えてると。これは今後、まぁ
   あのー、今、円高圧力はあっても若干落ち着いているとするならば、介入
   このまましないで行くのか、あるいはまた、えー、時間が経って円高圧力が
   さらに掛かってやはり介入しなければならない条件が揃って、
クー「いや、ちゃんとやるでしょう。
666WBS 4/7:04/04/12 07:56
斎藤(割り込む)「それでクーさん、どのくらいまで行くと思います?当面といいますか、
   この一年、今年中。
クー「もちろん介入をやるかやらないかで、全然数字が違っちゃいますが。
小谷「やらなかった場合。
クー「もう100円割れ。90円割れだって。もしも介入やってなかったら、あの
   35兆円の介入やってなかったら、もうとっくに行ってたと思いますね。
斎藤「確かに貿易のね。アメリカの赤字。日本の黒字を考えればそうですけど。後一つ
   は生産性から見るとアメリカは高いんですよね。日本よりも。もう3〜4倍。
   そうするとアメリカに投資が入るんですよね。海外から。するとドルを買って
   円を売ってドルを。
クー「入らないから介入が必要なんですよ。
斎藤「いや、だからヨーロッパから。
クー「ヨーロッパからもあまり入ってないですよ。
斎藤「だからやっぱりドルが高めに行くんじゃないでしょうか?多少は。当面は。
667WBS 4/7:04/04/12 07:58
クー「あのー、生産性の拡大の話をグリーンスパン、よくやるんですが、あれは私は
   半分インドの生産性だと思うんですよ。つまりアメリカ人がどんどんどんどんと
   アウトソースしてる。それが、だから、アメリカのコストどんどん下がって利益
   が企業沢山上がってる様に見える訳ですけども。あれは実際アメリカで生産性が
   上がってるんではなくて、インドで上がってる訳ですよね。
斎藤「だけどアメリカの企業は儲かってる訳ですよね。ええ。
クー「儲かってる部分だけ見ればそういう風に見える訳ですけども、実際はアメリカの
   貿易赤字もっと大きいのかもしれない。そこちゃんと統計に反映すればですね。
斎藤「というとこですかね。
小谷「この後雇用統計の、そのお話になって行きますので。はー、難しいお話をどうも
   ありがとうございました。この後も続きます。
>>660-667
久々のご報告ありがとうございます。
90年代末に小宮批判で大恥かいたんだから、為替とか経常収支の話はもうしないほうがいいと思うがw
(客が聞きたいから仕方がないのか)
669WBS 4/7:04/04/18 19:33

小谷「はい。ということで、まぁ、あのー、原油高であのガソリンなどアメリカでは直撃
   しているという事なんですが。どうなんでしょう。この原油価格の高騰という
   のは、アメリカ経済にとって、あのー、打撃なんでしょうかね。
クー「まぁ、あのー。先ほどありましたけど。これ、税金払っているのと同じことです
   から、その分だけ他に買えるものが少なくなってくるという意味で。まぁ、あのー
   大きな打撃になるのと、これブッシュ政権にとって特に困るのはですね、その、
   イラクに介入して無かったら、これは経済問題で済むんですけども。イラクに
   介入した、大きな犠牲を払ったという中で、その根底にはやっぱり石油がイラクに
   あるというのは非常にアメリカ人にとっても重要なポイントだった訳ですね。
   公ではあまり皆さん言わなかった訳ですけど。
小谷「まぁでもその利権がという風に言われてましたね。
クー「やっぱり石油があるからイラクに我々入らなくちゃいけないんだよねと、いう部分
   があって。それは入ったら石油価格は安定するだろうと、いう前提があったん
   ですね。ところが行って、あれだけ犠牲を払って、今でも犠牲を払ってるんです
   が。石油価格が安定しない所か上がってると、なるとあれ何の為だったんですか、
   ということになって。ただでさえ不人気な、このイラク介入がもっと、その生活を
   直撃する形でブッシュさんに跳ね返ってくる訳ですね。だからブッシュ政権として
   も、これ何とかしなくちゃいけない。という、国内での政治問題。と、もう一つの
   政治問題は、今回のケースは、ま、これもワシントンでこういう話を私は聞いて
   来たんですけども。どうも中東の国々がですね。アラブの国々が、アメリカのこの
   イスラエル寄りのスタンスに対する不満を石油価格で表明してるんじゃないかと、
   いう受け止め方をしています。で、それは通常であれば例えば、あのちょっと石油
   価格上がって来た、需給で上がって来たら、サウジがちょっと増やせばですね。
670WBS 4/7:04/04/18 19:35
小谷「バルブを開ければ。
クー「バルブを開ければすぐこれ、落ち着いたんですよ。で、これ過去にもこういう事、
   何回もあった訳ですが。今回サウジがそういう行動を取る兆しがまったく無い。
小谷「むしろ減産という。
クー「むしろ減産に移行しちゃった訳ですよね。で、過去にこういう事があった時は大概
   中東の問題、イスラエルとの問題があって。それで公の場では言わないけれども
   その、石油でグサッと来る。こういう経験をアメリカもしてますから、今回はこの
   石油価格の上昇は決して経済的要因じゃないと。政治的な要因があるから、あのー
   かなり今、個別に交渉を始めてます。
小谷「これ、今後どうなっていくんですかね。
クー「だから、アメリカが例えばイスラエルに対して、もう少し強く出るとか。それで
   アラブ側を、その、何とか納得してもらってですね。で、すこし増産してもらう
   とか、こういう交渉が今、恐らく行われているんだと思いますね。
小谷「まぁ、イラク、それから中東情勢、あの、ま、今それこそ、あのー、主権委譲の
   事もありまして、6月末ですよね。だから、それに向けての駆け引きというのも
   あるんだと思いますが、そういうものにも影響と与えていくという事なんでしょ
   うかね。
クー「だから、もしも石油価格上がってなかった時に比べれば、その分だけアメリカは
   譲歩しなくちゃいけないという事になりますよね。アラブのいろんな声に対して
斎藤「だから、これが11月の、だから選挙でね。そのブッシュ政権に対する、そう
   いった物に対する批判がどうでるか。まぁそういう面では地政学的なリスクを、
   まぁ、抱えてるんでしょうね。そういう意味ではアメリカ経済、磐石ではない
   ですよね。全然ね。
671WBS 4/7:04/04/18 19:36
小谷「しかしながらあのー、高止まりっていう風にも言われてますよね。これ以上原油
   高になっていくという風には、見なくて良いんでしょうかね。
クー「まぁ、今でさえもう十分高い訳で、まぁもう少し高くなる可能性はあると思い
   ますが。
小谷「で、過去にもこういう事がアメリカは実はあったと。いう風にも、あのクーさん
   仰ってますよね。
クー「はい。で、この私が聞いた方はサウジがハッキリと、そのー、こういう事になる
   よと、いう事をアメリカの政権に伝えてきたと言うんですね。で、アメリカは
   そんな事は有るまいと、言ったのが第一次オイルショックだったって言うん
   ですよ。で、そこからアメリカは第一次オイルショックで酷い目に合いました
   から、まぁ、日本も全世界もあった訳ですが。こういう問題に物凄く敏感に
   なって、で、今の状況に対しても、第一次オイルショックの事を思い出せと。
   これはアラブの声を無視する訳にはいかないという事で色々動いているんだと、
   いう話でした。
小谷「これは中東からのアメリカに向けての、その警告であると。いう風な見方がこの
   原油高の様子で、まぁ見て取れる訳ですね。
クー「あ、はいはい。で、ブッシュ政権っていうのは、お父さんの時はですね。アラブ
   とイスラエルを等距離に置いたんですね。で、アラブとの関係は非常に良かった。
   だからシリアまであの多国籍軍に入ってアメリカ軍の中でイラクと戦った訳です
   から、ところが、今の政権はかなりイスラエル寄りだと、いうイメージを皆さん
   持っていて、これがかなりの不満に繋がっていると思いますね。
672WBS 4/7:04/04/18 19:37
小谷「それから、あのー、雇用なんですけれどもね。あのー、3月の雇用統計、これが
   あのー、予想に反して3倍、以上、その、まぁ、増加したという。非常にアメリカ
   では良い結果をもたらした訳なんですけども。でも実際にクーさんはそういう風に
   良い結果だとはあまりご覧になってない。
クー「いや、あの、良い結果で、改善の方向へは向かっていると思いますが、ただ、
   一か月の数字でですね。あの、これまでの流れが変わったんだいうのはちょっと
   言い過ぎかなと、いうのと。製造業が、ま、製造業も改善してるんですけれど、
   まだ全然伸びてはいないんですね。先月と3月とまったく同じだったと、いう事
   ですから。
斎藤「当面はやっぱりあれですよね。オフシェアリングっていいますか、あの、アウト
   ソーシングってインドとかね。他の国に雇用を移転させてますから、あのやっぱり
   そんなには増えないんじゃないでしょうかね。ただ長期的に見るとそういう事に
   よって効果がね。これはもう計算の仕方が色々あるんですけども。生産性上昇から
   新しいサービス業を生むと、雇用の創出に繋がる。それには時間がちょっと掛かる
   から、その間は色々と為替が動いたり色々なことするんで、まぁ安心は出来ません
   よね。しかし、悪い方向だけではないと思います。少しづつ改善はしていると
   思いますけどね。
673WBS 4/7:04/04/18 19:39
小谷「ただ、そのー、製造業の部分に関して非常に注目していらっしゃる訳ですよね。
クー「というのは、あのー、前にもお話しましたけども。共和党政権っていうのは、
   あれアメリカの真ん中取らないと、大統領になれないんですよ。カリフォルニアと
   ニューヨークって大体民主党が多いもんですから。で、真ん中製造業ですから。
   それで製造業雇用が重要になってくるんですけれども、今回の統計で、まぁ、
   43か月マイナスだったのが、今回は一応ゼロですから、それは改善してるん
   ですね。でも、改善幅は物凄く低いと。で、理想形から言うと、製造業が回復
   して、貿易収支が回復して、アメリカ経済が回復すると、これが一番良い形
   なんですね。で、その一番良い形だったらドルも買えるし、ドルも安定する訳
   ですけれども、今回は製造業は改善していないけれども他は改善したと、
   なるとこれ、もしかしたら、製造業抜きで改善しているとしたら、貿易収支悪化
   しますよね。するとただでさえ、今為替市場、貿易収支に物凄く敏感。なってる
   のに更にアメリカの赤字が拡大するとなると、逆にドルを買えなくなっちゃう。
   と、そういう意味では、ちょっと理想形からは離れてるなという気がしますね。
   数字自体は良いんですけれどもまだ理想形には成ってない。
斎藤「ただ、第一次ITバブルはね。革命のバブルは、一応乗り越えつつあって、
   やっぱり、新しいITを入れてね。あの、成長しようっていう、その意欲は出て
   来ているって所はね、やっぱり見とかないといけない事じゃないかと思いますね。
クー「あとバブルが崩壊した事によって発生したバランスシートの問題。これはアメリカ
   企業、大分片付いてます。だから、ここからはマクロは良い方向へ向かって行くと
   思いますけど。
小谷「はい。どうも、今日はありがとうございました。
>>669-673
いつもながら、ありがとうございます。
675金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/19 15:59
>>669-673

おおー、ありがとうございます。見逃したんだよ。
676金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/19 17:29
クーものぞきせれ。
677kuu:04/06/11 22:35
米国の5月の雇用統計が発表され、全体で前月比24.8万人増、製造業も同3.2万人増となった。
また3月4月と過去2ヶ月の増加幅も上方修正され、全体で見ても雇用の強い回復が続いている
ことが確認された。

ITバブルの崩壊後、米国の企業経営者マインドは、バランスシート調整の必要性から昨年10月
までずっと落ち込んでいたが、それが急激に改善に向かったのが11〜12月のことだった。

そしてそこから3ヶ月のタイムラグをもって雇用の改善が見られるわけだが、2001〜03年の丸3
年間、彼らがバランスシート修復を最優先させ、雇用や設備投資を抑えてきたということから
考えると、今回の雇用の回復は、まだまだ始まったばかりとも言えよう。

その一方で住宅部門や個人消費の一部に陰りが出てきているようである。住宅部門について
は金利上昇の影響が今後更に出てくるだろうし、個人消費については、単にガソリン価格の
上昇による一時的なものなのか、それとも過去の行き過ぎに対する反動が出ているのか、
現時点では判断しにくいところであるが、以前の勢いに陰りが出てきているのは確かである。
678 :04/06/11 22:37
しかし3年間バランスシート問題で塩漬けになっていた企業部門がようやく拡大路線に入って
きたわけで、米国全体で見ればちょうど良いタイミングでバトンタッチが行われていると言えよう。
先週末、FRBのコーン理事がかなりはっきりと利上げの必要性に言及した。彼の発言は
FRBスタッフの総意とも言えるところがあり、その重要性は極めて高い。

つまりコーン氏は、FRB理事の中でも極めて稀なFRBスタッフの出身で、30年以上にわたって
金融政策の実務に携わってきたベテランである。実際彼は金融政策の運営についてボルカー
前議長やグリーンスパン議長の側近中の側近であった。人柄も良く、バランス感覚に優れ、
イデオロギーに左右されないことでも評価が高い。例えば昨年の今頃、米国はデフレの心配を
していたのだが、その打開策として一部のエコノミスト達から、日本と同じようにインフレ・ター
ゲットの必要性を訴える声が上がった。しかしそれを真っ先に否定したのはコーン理事だった。

FRBの理事では、バーナンキ氏がずっと学界で活躍してきた学者エコノミストとして有名なのに
対し、コーン氏はずっと実務をこなしてきたという意味でこの二人の経歴は対照的である。ただ
FRB内のスタッフの人望という点では、コーン氏の右に出る者はいない。
679 :04/06/11 22:39
そのコーン理事がいつまでも現状の金利を維持するわけにはいかないと言い出したのである。
他の理事もFRBのスタッフが作成した資料を見て政策を判断する以上、そのFRBスタッフの総意
とも言えるコーン理事の発言が持つ意味は大きい。6月のFOMCで利上げが決定される可能性は
極めて高くなったと言えよう。

ただ、このコーン理事の話と、以前紹介したバーナンキ理事の発言とを併せて考えると、既に
米国の長期金利はFRBが好ましいと思っている水準に近づいており、利上げは行われるものの、
これは長期金利の上昇を追認するだけで、市場に大きな動揺を与えることはないと思われる。
実際、利上げを示唆するコーン理事の発言や、市場予想を上回る雇用統計の発表を受けても、
先週末のマーケットは先月とは全く異なり、非常に落ちついていた。

つまり今回の利上げ局面はかなり小幅なものとなる可能性が高く、また、これからどんどん金利
を上げていく状況でもないと見られる。これはバーナンキ理事やコーン理事も指摘しているように、
米国内にはまだまだ活用されていない生産資源が多々残されており、同国がすぐインフレになる
ような状態でもないからだ。
680 :04/06/11 22:42
また今年11月に大統領選を控えているという政治的な理由も、今回の利上げを小幅にしておき
たい要因の一つであろう。実際にグリーンスパン議長は、12年前のブッシュ(父)政権の時に、
米国がバランスシート不況に陥っていることに気付くのが遅れ、同政権が再選に失敗する一因を
作ってしまった。グリーンスパン議長は父ブッシュ大統領の親友だとされているが、その議長が
同じ間違いを2回やることは是非とも避けたいだろう。そうだとすると、今年の11月までの利上げ
幅は極力小さいものに抑えられる可能性が高い。

またブッシュ政権からFRBに対し、利上げをするなら極力小幅なものに止めるようにという圧力が
かかっている可能性もある。実際にわずか1年前、景気がなかなか上向かなかったなかで、ある
ブッシュ大統領の側近は「必要ならグリーンスパンの腕をへし折ってでも金利を下げられるところ
まで下げる」と言っていたのである。

昨今のブッシュ政権の支持率は、景気や雇用は上向いているのに、イラク問題の泥沼化で落ちる
一方である。更に気になるのは、この間、ケリー陣営が特に優れたアイデアや政策論を展開
しているわけでもないのに、ずるずるとブッシュ側の支持率が下がっている点である。これはブッ
シュ陣営の自滅とも言え、かなりの人々がブッシュ大統領のイラク政策に失望していることを示し
ている。
681 :04/06/11 22:44
問題はこれだけイラク問題が大きなマイナス要因となるなかで、ブッシュ政権がどのような経済
政策を打って再選を図るかである。つまり今のブッシュは経済運営でうんと得点を稼いで、イラク
問題の失点を帳消しにしなければならない立場にあるのである。

ブッシュ政権がどういう手段を採るかなのだが、ここでは、この政権が中間選挙の前に打った手が
参考になるのではないか。つまり当時の同政権は、WTO違反と分かっていながら、セーフガードを
発令して鉄鋼の輸入を一方的にストップさせてしまった。それでノースカロライナ州やペンシルヴァ
ニア州の票を集め、中間選挙を勝利に導くということをやっているのである。WTOの手続きに
最低2年の時間がかかることを計算の上で、このような行動に出たものと思われる。そしてWTOで
違法と出たところで輸入制限を解除している。

今回、1.金利は下がるどころか上がる方向にある、2.ドル安も、ドル建での原油やその他の資源
価格の上昇につながりかねない、3.財政では11月の選挙までに時間的な余裕がない、などで
かなり選択肢が限られている。ただ目的達成のためにはあらゆる手段を尽くす現政権が、このまま
何もせずに11月の選挙を迎えるとは思えず、前回の鉄鋼輸入の制限のような大胆な手を打って
くる可能性がある。
       \ さいたま〜〜!/
         ∩ ∧ ∧∩                     \ さいたまさいたま!/
       | ̄|  ヽ(^O^ )/       「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     _|  |_   |   〈        ̄ ̄ ̄|  | ̄ ̄ ̄          \ │ /
    |_  _| /_/\_|       ___|  |___           / ̄\
       |  | l二二二二 ̄|    |_____  ___|         ─( ^O^ )─
     _|  |_  |┌┐ | 「         |  | ∧ ∧           \_/
    |____|  |└┘ | |     ___|  |__(^O^ )<さいたま!  / │ \
               ̄ ̄|_|     |________|

683金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/06/11 23:20
       ∧_∧
      ( ・∀・) .。oO(・・・・・)
     /    \   
  __| |    | |__
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   \
  ||\            \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||
684ww:04/06/11 23:25
【総研】やーめた野村総研シンクタンク冬の時代
http://money3.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1086958128/
685kuu:04/06/12 11:19
一方の国内は、景気の回復期待や株価の持ち直しで長期金利も若干上昇し、1.6%台に
入って来ているが、今回の景気回復はまだまだ通常の回復ではなく、その意味で長期
金利の上昇も限られると思われる。というのも、現時点でさえ企業の借金返済は続いて
おり、銀行の企業向け貸出残高は、減り続けているのである。もしも景気回復に伴い
企業の資金需要も回復しているなら、長期金利も上昇する余地が出てくるが、実際は
全くそうなってはいないのである。

その一方で日本企業の設備投資は拡大しているが、これらの多くは、借金返済を終えて
バランスシートがきれいになった企業が、それまで借金返済に回していた資金を久々に
設備投資に回し始めたことで賄われていると思われる。

もともと日本企業のキャッシュフローは高水準であり、これが借金返済の原資になって
いたと考えると、かなりの設備投資が出てきても、それに必要な資金の大半は企業の
キャッシュフローの範囲内で賄われてしまう可能性が高い。
686 :04/06/12 11:20
ということは、企業の資金需要が表面化し、それが金利を押し上げるのはまだかなり
先のこととなる。もちろん企業のバランスシートがきれいになり、彼らの借金返済額が
減少すれば、その分、金融機関は次の融資や国債購入に回せる資金が減ることにも
なる。その意味では、企業の借金返済が減るだけでも資金供給はタイト化し、その分、
そうでない状況に比べて金利が上昇する余地が出てくることになる。

しかし今の金融市場は、これまでの日銀の量的緩和で資金が有り余っていることを
考えると、銀行間で繰り広げられている優良な借り手の争奪戦はそう簡単に収まら
ないのではないか。また企業側も10数年間、借金返済に追われていたので、相当な
「借金拒絶症」に陥っている可能性があり、少々業績が回復しても、彼らがすぐ資金
調達に走るとは考えにくい。

このような「借金拒絶症」はアメリカやドイツでも見られ、世界的な現象になってきている。
アメリカの企業は、1991-93年の銀行の貸し渋り(Credit Crunch)を経験して借金にこり
ごりになり、1994-2000年まで米国経済が大変好調であったにも拘わらず、ほとんど
資金調達を増やしていない。この間、米国企業の資金調達が最も多かった2000年で
さえ、その金額はGDP比でわずか1.0%にしかならない。
687 :04/06/12 11:24
1991-93年の米国企業は、米銀の自己資本不足という供給者側の要因で借金返済
を強いられたわけだが、一回でもそのような苦い経験をすると、彼らはその後、少々
景気が良くなっても借金を敬遠するようになってしまうのである。

また米国企業が1991-93年の銀行の貸し渋りでひどい目にあったことがその後の
彼らの慎重なスタンスを促し、それが結果的に、米国企業が、2000年のITバブル
崩壊の局面でも、それ程大きなダメージを受けずに済むことになったのである。そして
ITバブル崩壊直後から米国企業は再び借金返済に回り、3年間かけてバランスシート
調整を終えたのが昨年末なのである。つまり、米国企業もようやくバランスシートの
修復が終わったところであり、その苦しみから、彼らの多くが「借金拒絶症」にかかっ
ている可能性がある。ということは、彼らから旺盛な資金需要が出現して、金利が
大幅に上昇する局面は考えにくいということになる。
688 :04/06/12 11:25
一方のヨーロッパでは、ドイツが依然として深刻なバランスシート不況に入ったままで
あり、同国企業の多くは借金返済を続けている。ドイツ企業はITバブル期にGDP比
6.2%にものぼる巨額な資金調達に走ったため、ITバブルの崩壊で大きな傷を負うこと
になった。ということは彼らも当分借金返済を続けるか、またそれが終わったとしても、
しばらくは日本や米国の企業と同様、「借金拒絶症」に陥ると思われる。

こうして見ると、原油価格の上昇などからくるインフレ懸念で世界的に金利の上昇が
騒がれているものの、企業の資金需要という観点から見れば、世界的な「借金拒絶
症」が顕在化してきているため、通常の発想で考えられるほど金利は上がらないので
はないか。

つまり、確かに今の金利水準は低すぎるとしても、日米独の企業の多くが「借金拒絶症」
に陥っている現状では、各国の金利は、各国の景気の動向から通常想定される水準を
はるかに下回る状態が続くものと思われる。
689 :04/06/12 11:27
ところで国内企業による借金返済だが、銀行側から見た企業向け貸出残高は、既に
1986年の水準つまりバブル以前の水準まで戻っている。しかしこの間、日本のGDPは
曲がりなりにも増え続けたので、貸出残高の推移を対名目GDP比に置き換えてみると、
今年3月末の時点では、何とか連続性のある統計が取れる1970年代の比率をも
下回って、55.3%と過去最低水準まで減少しているのである。

これはどうみても異常であり、バブル時の貸し出しのピークがGDP比で85%に達して
いたことを考えると、ちょうど振り子が逆に振り切れた世界が今の日本であると言え
よう。そしてこの背景にあるのが、異常なほどの資産価格の下落であり、今の地価や
株価が1980年代前半の水準であることが、企業の借金返済を急がせているのである。

実際に最近のデータではまだ地価が下がっており、全国平均では下げ幅が拡大して
いるとまで言われている。例えば日本不動産研究所のデータによると、全用途平均で
見た今年3月までの全国平均の下落率は8.4%で、これは過去最大の下げ幅になって
いる。
690 :04/06/12 11:29
この地価の下落で、担保価格が下がった借り手やバランスシートが傷んだ借り手は、
更に借金返済を進めなければならないわけで、こういう状況が地方を中心にまだ続くと
見られる。また、地方の公共事業を次々とカットした小泉内閣の政策が、これらの地域
での地価下落と借金返済の悪循環を加速させているのも事実だろう。

これでは自律回復の経済とは言い難いし、ましてや、地価が年率8%も下落するなか
で長期金利だけがどんどん上昇するというのも不自然である。もちろん都市の中心部
などでは地価が上昇に転じたところもあり、全てがお先真っ暗ではない。またリート
(REIT:不動産投資信託)市場の発展で、収益性のある物件には地方でもカネが付き
易くなってきているが、地方でのこれらの動きはようやく始まったばかりである。
691 :04/06/12 11:31
つまり今の日本は、資産価格も借金返済も明らかにバブルとは逆の方向にオーバー
シュートしているが、事態を反転させるには、プラス要因(リート市場の発展、企業の
国内における設備投資の再開)が、まだマイナス要因(公共事業の減少)に対して
力不足なのである。もちろん、単に公共事業だけ増やせば全ての問題が解決するわけ
ではないが、ある程度の下支えは維持しないと、経済の二極化の悪い面が良い面より
大きくなりかねない。

東京にいて東京だけを見ていると、日本は何だかとても景気が良くなったように感じる
が、公共事業と言う下支えを失った地方経済の回復はまだまだである。こうして見ると、
地価などの資産価格が上昇に転じ、日本経済が自律回復という新たな局面に向かう
には、もう少し時間が必要になると思われる。
692 :04/06/12 11:33
ところで以前、5月初旬に円や日本株が大幅に売られたのは、海外投資家がこれまで
のキャリートレードを手仕舞ったからだというマスコミの論調に疑問を呈したが、その
結論が先週発表になった。つまり東京証券取引所が発表した5月の投資部門別株式
売買状況によると、5月の外国人による日本株売りはたったの844億円で、これだけの
売りでは、あの5月の大きな市場の振れを作るのはまず不可能である。

ただ、それまでずっと巨額の買い越しを続けていた外国人投資家が5月初旬に突如と
して若干の売りに転じたインパクトは大きく、実際にマーケットを動かしたのはこの落差
であり、マスコミで騒がれたキャリー・トレードではなかったと思われる。

時として市場やマスコミは、突然発生した事態を説明すべく色々なことを発明するが、
今回、実際に起きたことは、外国人の買いが止まったことのショックから発生したキャリー
トレードという連想ゲームであり、それは実体を伴うものではなかった。だからこそ、実体
のない連想ゲームであることに市場参加者が気付いた段階でマーケットも元に戻ったの
だと思われる。
693金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/06/15 19:32
>>677-681
>>685-692さん いつもありがとうございます。
>また米国企業が1991-93年の銀行の貸し渋りでひどい目にあったことがその後の
>彼らの慎重なスタンスを促し

>彼らの多くが「借金拒絶症」にかかっている可能性がある

これは日本でも同じだもんな。 世代が変わらないと治らないんじゃないかと。

>例えば日本不動産研究所のデータによると、全用途平均で
>見た今年3月までの全国平均の下落率は8.4%で、これは過去最大の下げ幅になって
>いる。

これは当分良くならんな。
三菱自動車の一件を見てても不況はまだまだ続きそうだし、 長いな。
694金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/06/16 01:55
こいつは日本経済を破滅へと導く中国共産党の工作員!未だに公共事業をもっと増やせと叫んでいる!
695にぼしにカツラ:04/07/15 21:47
>>1
クーさん何人?
696クー:04/07/22 18:43
アメリカでは通常、住宅の購入者が売り手にオファーを出す前に、まずは専門家を
連れてきて、シロアリの被害や水道管の状況など、住宅の現況をチェックする検査
(House Inspection)を行い、その修理代を見積もってからオファーを出すのが一
般的である。ところが、今はそんなことをやっていたら、その間に他の買い手が契約
してしまうかもしれないということで、このような住宅の検査は飛ばして、とにかく
オファーを出しているような状況である。

しかもそのようなオファーが次々と来るので、売り手はその中で最も良い条件のもの
を選ぶことになる。例えば、家の売却成立後も、家賃タダで1年間その家に住み続け
ることを条件にしている売り手も現れているという。このような売り手は、売った後、
その時点で新しい住宅を買おうとすれば自分もバブルに飲み込まれるが、1年も
経てば、今の住宅バブルが崩壊して価格が下がっているはずなので、その時点で
新しい住宅を買おうと考えたのだと思われる。

かつてITバブルの時には、シリコンバレーでアパートを借りようとすると、家賃の一部
をストックオプションで払えと大家に要求されることがあったと言われるが、今の住宅
市場でもそれと似た過熱ぶりが見られる。その結果住宅価格は多くの地区でウナギ
上りとなり、ここ数年間で4-5割上がったという事例も決して珍しくない。
697 :04/07/22 18:46
一方でここ数年間の実体経済は、直近の10ヶ月を除けば低迷し、雇用は百万人単位
で失われた。この経済の低迷の中で、住宅価格の高騰を可能にしたのがグリーンス
パン議長の採った超低金利政策であった。

変動金利の住宅ローンが多い日本と違い、米国では30年固定金利が最も一般的
である。その30年固定金利がFRBの金融緩和を受けて100ベーシスも200ベーシス
も下がると、月間の支払額が激減して、人々が借りられる元本金額が激増する。

例えばアメリカではこれまで、住宅ローンは年収の2.5年分までということが一般的と
されてきたが、最近は、史上最低の住宅ローンの金利のおかげで、年収の6年分まで
借りられるということが珍しくなくなってしまったのである。

これが、人々の買える住宅の価格帯を大幅に引き上げ、住宅価格の高騰をもたらし
たのである。またその資産効果が住宅ローンの借り換えやホーム・エクイティ・ローン
(Home Equity Loan)を介して米国消費者の購買力を維持してきた。
698 :04/07/22 18:50
グリーンスパン議長自身も昨年の議会証言で、株価の下落で生じたマイナスの資産
効果は、住宅の価格上昇で生まれたプラスの資産効果で完全にオフセットされたと
言っているくらいだから、この住宅バブルがいかに大きなものであるかが分かる。

問題は、この住宅バブルは低金利がもたらした完全な金融現象であり、ここは金利
が正常化すれば当然大きな調整を強いられることになる点である。つまり、金利が
上がれば人々が借りられる額が減少し、それに伴い住宅価格が下がる。そうなると
これまでのプラスの資産効果は逆回転に入るから、その分景気が悪化することになる。
なかには、住宅ローン残高の方が住宅の時価より大きいというケースも出てこよう。

こういうケースは日本でも多々発生したが、例えこれらの家計がバランスシート上は
債務超過状態でも、雇用が維持されていれば、彼らはその収入から住宅ローンを
払えるので大きな混乱は発生しない。しかも日本人はただでさえ大きな貯蓄をして
いたので、所得が減少しても貯蓄を取り崩すことでしばらくは何とかなった。
699 :04/07/22 18:51
ところがアメリカでは一度景気が悪化すると企業は一斉に首を切り始めるし、一般
のアメリカ人は日本人ほど貯蓄を持っていない。彼らの貯蓄のかなりの部分は、彼ら
の(半永久的にもつ)住宅そのものだからだ。その住宅の価格が下がり始め、
それに伴って景気も雇用も悪化してきたら、年収の6倍まで借金してしまったような
家計は大変なこととなる。

しかし、だからといってFRBが住宅部門の調整が怖いからということで、いつまでも
異常な低金利を続けるわけにはいかない。この金利を続けると、ただでさえ問題の
住宅バブルはもっと大きくなってしまうからだ。

従ってFRBとしては、住宅バブルの崩壊が経済全体を壊してしまわぬペースで
進むように、金利を引き上げていくしかない。これは大変難しい作業である。
5月にバーナンキ理事が少しずつ金利を上げていくということは、一気に適切な水準
まで上げる手法に比べ、経済の反応をチェックしながら行ける利点があり、経済が
抱えている問題の性格が毎回違うことを考えれば、きめ細やかに経済の反応をチェ
ックすることは不可欠であると述べているが、まさにその通りだろう。
700 :04/07/22 18:55
つまり、FRBが一気に景気に中立と思われるところまでFFレートを上げた結果、住宅
バブルが崩壊して景気が悪化し、再びFRBが利下げを強いられるほど格好の悪いもの
はない。グリーンスパン議長が小刻みに、しかも大変慎重に利上げをしているのは
ここに理由があると思われる。

金融市場や資本市場の参加者は、FRBが慎重なのは1994年の「血の海(Blood Bath)
」とまで言われた債券市場の大暴落を避けたいからだろうと思っているフシがある。
94年のときには今回の住宅バブルのようなものは存在せず、債券市場とインフレの
動向さえ見ていれば良かった。あの時点では、まだ人々は、年収の2.5年分までしか
住宅ローンを借りることが出来なかったのである。

各地のマスコミで住宅価格の高騰が取り上げられている割に、FRBは住宅バブルに
言及したがらない。その背景には1年ほど前に、住宅市場はバブルではないとグリーン
スパン議長が明言してしまっていることがある。
701 :04/07/22 18:57
しかし直近の10ヶ月を除けば、所得が減り、雇用が減っている中で、住宅価格だけが
高騰したわけで、これはバブル以外の何物でもない。このような状況でグリーンスパ
ン議長が住宅市場はバブルだと言ってしまえば、瞬く間にバブルは崩壊し、住宅価格
は暴落するだろう。口が裂けても住宅市場がバブルだとは言えないのである。

FRBがITバブルを住宅バブルに置き換えて時間を稼いだことで、企業のバランスシート
調整は進み、ようやく彼らも雇用拡大に走れるところまで回復したことの意義は大きい。
結局のところグリーンスパン議長は、超低金利政策によってITバブルの崩壊を住宅
バブルに置きかえることで米国経済がつまずくのを回避してきたのである。

しかしその一方で住宅バブルに乗った家計部門は巨額の借金を抱えることになり、
資産価格の下落、特に住宅価格の下落に対して大変傷つきやすい状況に陥ってし
まった。この問題が残っている限り、米国経済は依然として「バランスシート不況
またはその予備軍」であり、94年のようなペースで金利の正常化を計ることは所詮
不可能なのである。

今後の利上げ速度を判断する上での鍵は、住宅価格の動向に加えて雇用だろう。
雇用が低迷したり悪化に転じたりしたら利上げは一気に止まり、場合によっては
再度利下げの話も出てくるだろう。ITバブル崩壊から米国経済正常化のプロセスは
まだ道半ばなのである。
702 :04/07/22 18:59
6月の雇用統計は全体では前月比11.2万人のプラスだったものの、製造業の雇用
が4ヶ月ぶりに前月比でマイナスに転じた。ここがマイナスになるとどうしても出てくる
のがドル安懸念である。特にブッシュ大統領の支持率が低迷し、景気や雇用の伸び
に減速基調が見えるようになると、同政権内でドル安を進言する人が増えてくる可能
性がある。

減税などの財政政策で支持率を上げようとしても、今からではどんなに急いで議会を
通してもその効果が現れるのは大統領選が終わった後になってしまう。また金融緩和
などの金融政策で何とかしようとしても、今FRBは金利を上げようとしているところなの
で協力は期待できない。

ドル安政策は政権の判断だけで実施できるうえ、為替レートが引き下げられた時点で、
その恩恵がすぐに国内の製造業者に行き渡るという点で即効性がある。ましてや今
回の選挙を大きく左右すると言われるミシガン州やオハイオ州は、為替レートに敏感
な製造業者が集中している。大統領選直前のドル安はイメージ上あまり良くはないが、
支持率が低迷している中での政策の即効性という意味では有力な選択肢とされる
可能性が高い。米国の雇用動向は、金利・為替の両面で注意しておく必要があろう。
703金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/07/22 19:02
一方、国内に目を向けると長期金利が一時の1.5%台から一気に1.9%台にまで
上昇した。この背景には米国の金利上昇、国内の景気回復、そして中国特需に
起因する原材料の高騰などが挙げられている。ただこの中で、米国の金利上昇は
上述のようにまだまだ一筋縄では行かない要因が多々あり、FRBは十分そのこと
を承知で動いているように思われる。また米国の住宅と並んでもう一つのバブル
である中国特需は、ここに来てクールダウンの兆しが出て来ている。一時に比べ
船賃などは元に戻っているし、資源価格も水準はまだ高いものの、どんどん上昇
するような気配ではなくなっている。

さらに6月の日銀短観が強く出たことで国内景気の回復基調が確認されたようだが、
その内容を見ると、前回の3月時に見られたような非製造業を含む全般的な回復
から、今回は大手の製造業に偏った回復になっている。

もしも今回の短観も、前回の時のような広範囲にわたる景気回復が示されている
ものであれば、どこかの時点で「ゼロ金利政策の出口」といった議論も出てきても
不思議ではないが、今回の数字はそうなっていないのである。

デフレスパイラルの危機に直面していた時期に比べれば、世界的な景気回復の中
で国内の金利上昇も当然だと言えるが、このままどんどん金利が上昇していく状況
でもない。むしろ短期的には、内外の経済統計次第で国内の長期金利が下がること
もあり得るだろう。つまり日米両国とも長期的には金利上昇ということでも、短期から
中期的にはかなりの金利の振れが目立つ状況になると思われる。
704元駒場ネコ:04/07/22 19:05
あれ?
クーさん、いつPh.D.とられたんですかw
705ku-:04/07/22 22:56
一方、国内に目を向けると長期金利が一時の1.5%台から一気に1.9%台にまで
上昇した。この背景には米国の金利上昇、国内の景気回復、そして中国特需に
起因する原材料の高騰などが挙げられている。ただこの中で、米国の金利上昇は
上述のようにまだまだ一筋縄では行かない要因が多々あり、FRBは十分そのこと
を承知で動いているように思われる。また米国の住宅と並んでもう一つのバブル
である中国特需は、ここに来てクールダウンの兆しが出て来ている。一時に比べ
船賃などは元に戻っているし、資源価格も水準はまだ高いものの、どんどん上昇
するような気配ではなくなっている。

さらに6月の日銀短観が強く出たことで国内景気の回復基調が確認されたようだが、
その内容を見ると、前回の3月時に見られたような非製造業を含む全般的な回復
から、今回は大手の製造業に偏った回復になっている。

もしも今回の短観も、前回の時のような広範囲にわたる景気回復が示されている
ものであれば、どこかの時点で「ゼロ金利政策の出口」といった議論も出てきても
不思議ではないが、今回の数字はそうなっていないのである。

デフレスパイラルの危機に直面していた時期に比べれば、世界的な景気回復の中
で国内の金利上昇も当然だと言えるが、このままどんどん金利が上昇していく状況
でもない。むしろ短期的には、内外の経済統計次第で国内の長期金利が下がること
もあり得るだろう。つまり日米両国とも長期的には金利上昇ということでも、短期から
中期的にはかなりの金利の振れが目立つ状況になると思われる。
706 :04/07/22 22:57
ところで、竹中平蔵金融相が参院選に出馬するということで、自民党の一部には、
景気回復を「先導」した竹中氏を英雄扱いして、同氏を西郷隆盛の再来として持ち
上げようという声まで出ているそうである。

確かに景気は回復しているが、竹中氏の政策によって景気が回復したのかというと、
実体は全く違う。もし竹中氏の言うように、銀行問題が解決に向けて進展したことで
景気が回復してきたのなら、今回の回復局面で、銀行の貸出残高の増加が景気の
回復に先行していなければならない。ところが実際は、銀行の貸出はまだ減り続け
ている。つまり、今回の回復局面は、銀行部門以外の要因によって先導されてきた
ものなのである。
707 :04/07/22 22:59
まず1点目として企業がバブル崩壊以降10年以上も借金返済を続けてきたことで
彼らのバランスシートが改善し、一部の企業が久々に前向きの行動を取り始めた
ことがある。これによって前向きの設備投資が生まれ、それにつられて他の企業も
前向きな経営戦略を取り始めてきている。

2点目は、中国特需である。これによって長らく構造不況業種と言われた重厚長大
型の産業にも大きな恩恵がもたらされた。そして3点目は、小泉首相が平成15年度
から国債発行30兆円枠を放棄したことである。このことで、財政がオートマチック・
スタビライザー(自動安定装置)の役割を果たすようになり、濃くないのデフレ圧力が
緩和されたのである。それどころか今回の回復によって税収が当初の予算額を上
回り、財政赤字が約1兆円減少する見込であるという。
708 :04/07/22 23:00
この3つの要因が景気の回復をもたらしたのであって、これらは、竹中氏が唱えて
きた政策とは何ら関係のない要因ばかりである。

それどころか、同氏の採ってきた政策は、2002年10月の竹中ショックや03年11月の
足利銀行の強制国有化を見ても分かるように、デフレや銀行貸し渋りを加速させる
政策の方がそうでない政策よりずっと多かった。つまり、景気は竹中氏の政策が
あったにも拘わらず回復したのであって、竹中氏の政策で回復したのではないの
である。
709 :04/07/24 09:49
         ;(´´ (´⌒
       (´⌒;;(´´ (´⌒;;(´´ (´⌒
      (´⌒ (´⌒;;(´⌒ (´⌒;; (´⌒;;(´´ (´⌒;
709ゲットオゲホゲホゴホ;(´⌒;;(´´ (´⌒;;
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄(´´ (´⌒;;(´´ (´⌒;(´´
     (´⌒ (´⌒;;(´⌒ (´⌒;; (´⌒;;(´´ (´⌒;;
  ⊂(´⌒;;(´⌒;;(´´ (´⌒;;(´⌒;;;≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
    (´´ (´⌒;;(´´ (´⌒;;  ̄ ̄ (´⌒(´⌒;; (´⌒;;
    (´⌒;(´´ (´⌒;;(´´ (´⌒;; (´⌒;;(´´ (´⌒
     (´⌒;;(´⌒;;;(´⌒;;(´´ (´⌒;
       (´⌒ (´⌒;;(´⌒ (´⌒;; (´⌒;;(´´ (´⌒;
           ;(´´ (´⌒
      ズザザザーーーーーッ
710クー :04/07/24 09:50
国内の参院選だが、自民党苦戦の原因としてマスコミでは、年金問題で自民党が
かなり強引な行動に出たことに対する反発や、小泉総理のいい加減な発言が
国民の信頼を損ねたといったことが報じられた。しかし、これだけ「景気回復」が
騒がれている中で、与党の票が野党を下回ったということは、もっと他に理由が
あったのではないか。つまり一部の政治家やマスコミが騒ぎ立てているほど景気の
回復感が一般の人たちには浸透していないのではないかということである。

それを何よりも浮き彫りにしたのが、比例区に出馬した竹中平蔵大臣への票が、
たったの72万票しかなかったことだと思われる。あれだけ頻繁にマスコミに登場し、
軽妙な言い回しで反対派の論客を論破してきた思っていたであろう同氏にとって、
この72万票という数字は大変ショックだったと思われる。

実際に自民党内では、出馬する以上、100万票は取ってもらわねば困るという声が
多かった。前回の参院選で、同じく自民党から出馬した舛添要一氏が159万票も
取っていたことを考えると、今回は小泉改革の中核をなす現役の大臣の出馬で、
しかも担当している経済は回復に向かっていることになっている。更に当時の舛添氏
に比べて、竹中氏のマスコミ出演回数はニケタほど違う。これらの条件を見る限り、
竹中氏の得票数が前回の舛添氏を大きく上回っても決して不思議ではなかった。
711 :04/07/24 09:52
それが人口1億2千万の国でたったの72万票しか取れなかったということは、大変
意外なことであり、それは基本的なところで国民は竹中氏の政策を評価していなか
ったと見るべきだろう。72万票は自民の比例名簿ではトップだという指摘もあるが、
現役の大臣でしかもあのマスコミ露出度・知名度の高さは、他の自民党候補の追随
を許さない。それで72万票しか取れなかったというのは、実は、彼のやり方に不満を
持っている人々が大変多かったということだと思われる。

今回の景気回復は、企業部門を中心とした回復である。しかもその企業部門は、この
10年間大きなリストラをし、損益分岐点を大幅に下げたこともあって、デジタル需要や
中国特需などによって少しでも需要が拡大すると、収益が大きく回復する構造になって
いた。その意味では、企業中心に見れば明らかに景気は回復に向かっているという
ことになるが、リストラされたり、給与の伸びが大きく抑えられたりした多くの有権者から
すると、とても景気回復という実感など持てないということではないか。

もちろん景気の回復はどこかを起点にして始まらなければならず、それが今回は企業を
中心に始まっているわけで、このトレンドが続けばやがて家計部門もその恩恵を受ける
ことになる。ただ現時点では、そこまで回復の裾野が広がっていないということである。
712 :04/07/24 09:54
これは竹中氏の取った72万票の大半が都市部の票であったことからも伺える。
つまり都市部は当初から落ちこみも地方ほどではなく、回復もその分早かったが、
地方では、経済活動の重要部分を占めていた公共事業のカットが続き、現時点
でも地価が下がりつづけるなど、深刻な不況が続いているところが少なくない。

この地方の不況も、、バランスシートがきれいになった企業が国内での設備投資を
考えるようになれば、いずれ上向いてくると思われるが、それは、まだ現状では
全国的な動きになっていない。また景気回復とさかんに騒がれていても、小泉政権
が誕生した時の株価が14000円で今が11000円台であるから、まだ森政権時の
株価水準にも達していないというのが現状である。従って「竹中ショック」で付けた
7000円台からは確かに回復し、景気や株価の方向は上向きなのだが、小泉政権
の全期間を通じてみれば、大した回復になっていないのである。

竹中氏の票が大きく下回ったのは、結局彼は国民を説得できなかったということだ。
あれだけ頻繁にマスコミに登場して政策の正当性を主張し続けた現役大臣の得票数
として72万票はあまりに少なく、これは竹中氏の主張に国民が納得しなかったと解釈
するしかない。
713 :04/07/24 09:57
私も竹中氏と以前、よく1対1で議論してきた。彼と討論して毎回受ける印象は、
竹中氏の相手の質問や攻撃をかわす論法は「ああ言えばこう言う」という感じで、
その点では天才的な素早さを持っているが、反面、主張に一貫性があるかという
と、事実誤認や論理的にも疑わしいところも非常に多い。

例えば政策の一貫性という点では、彼は銀行の資本不足による貸し渋りが最も深刻
だった1997〜1998年当時、銀行への資本投入に最も強く反対していたが、貸し渋り
がそれほど深刻ではない現在、投入をもっとも強力に推進しようとしている。
事実誤認という点では、世界中で米国しか制度として明記していないペイオフを
グローバル・スタンダードと呼んだり、ペイオフ解禁は国際公約であるという、事実と
全く反することを平気で主張した。

また理論面では、官や民のどちらか(あるいは両方)がカネを借りなければ、どんなに
中央銀行が頑張ってもマネーサプライは増えようがないのに、私とのテレビ対談では、
企業も政府も借金を減らすべきだが、日銀はマネーサプライを増やすべきだと堂々と
主張したのである。これは、マクロ・金融政策に対する氏の理解がいかに不足して
いるかを証明している。

ただこのような竹中「理論」の問題点は、一般の人々には分かりにくく、私は、彼の
さわやかな口調から多くの人は彼の論調に説得されてしまっていると思っていた。
ところが、多くの国民は、竹中論の問題点や不自然さに気付いていたようで、それが
今回の低得票率につながったのだと思われる。
714 :04/07/24 09:58
その一方で、竹中氏の改革路線は依然として小泉政権を担ぎ出したマスコミには
評判が良いようだ。特に海外のマスコミや、それを情報源にしている海外の要人は、
竹中氏の銀行再編、特にその中でも不良銀行の淘汰を歓迎する傾向が強い。また、
海外のそのような声が竹中氏に自信を与え、彼の銀行に対する締め付けの論理的
根拠になっている部分すらある。

その一つが今回のUFJと三菱東京の統合ということのようだが、この竹中氏の行動
を後押ししている論調は、実は大変大きな誤解の上に成り立っている。つまり海外の
認識は(国内にも同じ意見があるが)、日本はオーバーバンキングの状態で銀行数が
多すぎ、それがもたらす過当競争で各行は十分な利益が上げられず、そのことがます
ます銀行部門の体力改善を遅らせているというところから始まる。そしてこの問題の
解消には、「既に死に体の銀行」を全部淘汰して、残った健全な銀行がリスクに見合っ
たリターンを取れるようにすべきだということになる。

このような見方は海外で驚くほど浸透しており、例えばFRBのグリーンスパン議長が
昨年の5月に、日本はゾンビ企業(銀行も含むと思われる)をもっと早く淘汰すべきだと
発言したのも、このような認識に基づくものである。先日、外資系金融機関のトップや
大使館関係者と議論する機会があったが、彼らも全く同じ認識だった。
715 :04/07/24 10:00
そのような観点から見ると、国内の銀行をどんどん締めつけて国有化や他行との
合併に追い込んでいる竹中大臣の行動は「正しい」と映るのである。

それではこの「日本オーバーバンキング論」はどこが間違っているかということに
なるが、現象面だけを見れば、確かに日本の銀行は過当競争に追われ、リスクに
見合ったリターンを取れない商売を強いられている。しかし、それは日本に銀行が
多すぎるから発生しているのではない。彼らがそのような競争を強いられるのは、
日本経済全体で毎年新たに運用に回さなければならない資金が、国内の資金需要
に対して余りに大きく、しかもこの資金の供給と需要とのギャップがゼロ金利でも
埋まらないというマクロの問題に原因があるのである。

そしてこのギャップの背景には、日本中の企業がバランスシート調整に走っている
結果、本来金を借りて投資しているはずの企業部門が日本では、驚くべきことに
年間30兆円以上の借金返済に回ってしまっており、しかもこれがゼロ金利の状態
で発生していることがある。
716 :04/07/24 10:01
そうなると、家計の貯金と企業の借金返済額を受け取った銀行は、借り手企業が
絶対的に不足する中で、融資先探しにとんでもない過当競争を強いられる。これが
結果的に銀行の過当競争として表面化するのである。しかしこれは、銀行の数とは
全く関係のない次元で発生した問題である。

つまりマクロ経済全体で見て、ゼロ金利下でも貯蓄が投資を30兆円も上回っている
状態では、銀行の数をどんなに減らしても二桁以上の銀行が存在すれば、それらの
銀行間で必ず借り手の争奪戦、つまり過当競争が発生する。

このように経済全体で大幅な貯蓄過剰が発生しているなかで銀行の過当競争を避け
るには、日本の銀行を一つの銀行に統合し、銀行間の競争を完全に排除するしかない。
それほど日本の銀行を取り巻く状況は厳しい。
717 :04/07/25 09:11
ところが、日本経済がバブル崩壊で傷んだバランスシート修復のため一斉に借金返済
に回ったことで、日本経済全体がとんでもない貯蓄過剰に陥っていることに気付いて
いる人は、海外では極めて少ない。そしてこの事実に気付いていない彼らは、表面的
な銀行間の過当競争しか目に入らず、日本は銀行が多すぎるという話になってしまう。
しかしこの問題は、銀行の数を調整すれば解消されるような類いの問題ではない。

最大の問題は、竹中大臣自身がこの事実に全く気付いておらず、銀行の問題を片付け
れば景気も良くなると信じていることである。それで彼は、取り付け騒ぎも起きておらず、
利益も上げている銀行まで、改革の名のもとに次々と血祭りにあげているが、これらは
どう見ても景気回復にはマイナスであってプラスではない。

特に今回のUFJ騒動では、民間銀行としてしっかりやってきたところに、当局側が
次々とケチをつけて混乱・不信を拡大し、とうとうそこの経営者に自主再建をあきらめ
させるという「金融システムの安定化」とは全く逆の「不安拡大」という暴挙に出ている。
実際に行き詰まった銀行ならともかく、まともな銀行に対してこのような締め付けを続け
て息の根を止めると言うのは、正気の金融当局がやることではない。
またたとえ銀行と当局側に意見の相違があったとしても、それがあれだけ公に出て、
結果的にUFJが行き詰まることになってしまったというのは、「信用」や「守秘義務」を
何より大切にしなければならない銀行行政として失格としか言いようがない。
長銀の時は一部のマスコミ報道が暴走し、それが同行を破綻に追いやったところが
あったが、今回は当局の暴走がかなりあったように見え、大変遺憾である。

どうも竹中金融行政は、国民経済全体の安定や利益を守るよりも、金融庁の権力を
示すことが優先課題になっている印象を受ける。繰り延べ税金資産一つ取っても、
この問題が日本の狂った税制から発生しているにも拘わらず、当局はそこには手を
付けず、その狂った制度下で銀行が動かざるを得なかった結果、出てきた数字だけに
注目して銀行を締め付けている。

こんなことばかりやっていては、金融庁が国民や金融界から評価され、信頼を取り戻す
日は遠のくばかりだろう。実際にマスコミまで「行政の裏切り」だとか「当局自体がモラル
ハザードに陥っている」という表現が出ている。これらの批判に対し金融庁は来年4月の
ペイオフ解禁に向けて急いでいるのだと反論するだろう。しかし、これはペイオフ解禁の
日程が非現実的なのであって、本来なら邦銀の事情を一番よく知っているはずの金融
庁が率先してこの非現実的な日程を動かす努力をすべきなのである。
719 :04/07/25 09:17
また竹中氏は、UFJと三菱東京の統合を銀行再編の最終段階などと呼んで、自分の
業績の一部と謳うかもしれないが、民間経済にとってこのような合併が本当にプラスか
どうかはもっと検討されるべきである。

借り手企業の立場からすれば、両行統合後の新銀行のその企業に対する信用枠は、
統合前の両行の同企業に対する信用枠の合計より、少なくなることはあっても多くなる
ことはまず考えられない。また大手行の寡占化が進むことが、借り手企業や預金者に
対する銀行サービスの低下、または高コスト化につながる危険性があることも要注意
であろう。

今回の統合で恐らく唯一の救いは、三菱東京側もUFJの持っている経営基盤を欲しが
っていたということで双方にもメリットがあるということだろう。そうでなければ、UFJ側と
その顧客は大変惨めな事態に陥りかねず、またそのことが景気の足を引っ張る要因に
なる危険性も決して小さくなかったと思われる。
720金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/08 19:16
このスレまだあったの?
最近クーさんみないなぁ。どこで見られる?
植草タソについてコメント聞いてみたい。
721金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/09 13:32
クーさん。がんばって。ファイト。
722金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/09 13:39
ところで、ここに登場するクーさんって、一体誰なの?
まさか、本人なわけないし。

しっかし、ここに登場するクーさんの投稿は、
かなり鋭く的を得てるよなあ。
723金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/09 15:57
>>722
暑いねぇ。
釣れますか?
724金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/11 02:34
>>723
「釣れますか?」って、どういう意味?
725金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/12 20:25
リチャード・クーさんは、昔「ジャイアントロボ」の
隊員役で出てた人に、似てると思いませんか?
なんか、とても、正義の味方っぽい。
726金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/13 01:08
>>725 ミラーマンとどっちが正義の味方っぽい?
727ホタルイカ <二:彡 @光学迷彩 ◆Optic4oz5g :04/08/13 01:14
   __o__    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (近い将来)
  \__/   | 日本鬼子のメス害虫は子宮摘出アル!
  8(# `ハ´)  < 嫌なら日本列島を核兵器で吹き飛ばしてやる!
 §( ~__))__~)ペッ | 経済利権、海洋利権、淡水利権、兵器利権で
 8 | | |  ヽ。\________ 米国EUと密約したアル!
 §(__)_) http://www.300000.org/
  南京大虐殺  ∧_∧
 事実上の   ( ´Д⊂ヽ < はい。承りました。
 中共公認  ⊂    ノ    核に自衛隊は勝てません。
 サイト      人  Y     なんでも摘出をしてください。
          し (_)     チベットは麻酔なしだったので
                      どうか日本は麻酔ありでお願いします。
南京大虐殺派のウソの写真、証言
http://www.history.gr.jp/nanking/lie.html
http://www.history.gr.jp/nanking/

中国共産党人民解放軍の登場に逃げ惑うチベット人の動画
http://www.kinaboykot.d●k/video.htm
チベット人のよりどころである僧院は破壊され、中国からの核燃料は棄てられ、
経済活動は全て中国に握られ、またチベット人の若い娘さんは強制的に
避妊手術を受けさせられ子供が産めなくなっている地域もあるくらいです。
http://www.urban.ne.jp/home/hcb02110/DIC/1/●TUSIN1.htm
2ちゃんスタッフによるRock54の投稿規制:●部分を切り取る

一九八九年二月二十六日付の「ワシントンポスト」紙は、次のような目撃者の証言を掲載している。
人口抑制隊は、僧院の隣にテントを設営した。村人たちは、
「すべてのチベット人女性は中絶と避妊手術をうけるためにテントに出頭するように。
出頭しなければ重大な結果を招くことになるであろう」との連絡を受けた。
拒絶した女性たちは強制的に連行され、手術されたうえ、術後の処置も受けられなかった。
妊娠数ヶ月になる女性たちは胎児を摘出された。たくさんの女の子たちが泣き叫んでいた。
テントの横には胎児が積み重ねられ、異臭を放っていた。
 (改訂新版 チベット入門 ペマ・ギャルポ著 日中出版)
728金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/13 05:27
》726
なんか尾行・張り込みやってたみたいな言い回しだな?
729金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 02:32
もう一人のリチャードさん のスレ

http://money3.2ch.net/test/read.cgi/eco/1072543203/
730金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 03:12
>725
リチャード・クーさんには、欽ちゃん仮装大会に
審査員として、「ジャイアントロボ」の隊員の
コスプレでぜひ、登場していただきたい。硬い
イメージの経済ニュースの視聴者数もグーンと
上昇すると思いますよ。
>>696-703
>>705-708
>>710-719
いつもありがとうございます。
クーさんが最近テレビに出演しないので、この論文だけがたよりです。

>>705
>前回の3月時に見られたような非製造業を含む全般的な回復
>から、今回は大手の製造業に偏った回復になっている。
鉄鋼だけのような気がしますね。

>>707
>1点目として   バランスシートが改善し、一部の企業が
>2点目は、中国特需である。
>3点目は、小泉首相が平成15年度から国債発行30兆円枠を放棄したことである。

これ竹中や小泉首相の功績ではないよな。

>>708
>デフレや銀行貸し渋りを加速させる政策
竹中の政策ってこれだよな。

>>710-712
竹中平蔵大臣の参議院選挙の結果にここまでいうとは思わなかった。笑えた。
>つまり一部の政治家やマスコミが騒ぎ立てているほど景気の
>回復感が一般の人たちには浸透していないのではないかということである。
そういう実感ですね。

>小泉政権が誕生した時の株価が14000円で今が11000円台であるから、
>まだ森政権時の株価水準にも達していないというのが現状である。
14000円台にでさえ一度も回復していない。 これで景気が良くなったとは?

GDPの発表もなぜか「実質成長率」しかも「年率換算」
名目成長率だとマイナスになっとるというのに。


733金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 10:56
>>713 >反面、主張に一貫性があるかというと、
>事実誤認や論理的にも疑わしいところも非常に多い。


今、大臣をしているTさんと二年間くらい付き合ったことがありました。
あるとき、「会長には説明責任があります」と彼が言うので、
説明するまでもなく当然、分かっていると思ったんですが、
とにかく説明してあげました。
Tさんは、「分かりました」と言って帰って行きました。
一週間くらいしたら、また、同じことを言う。
だから私は、「その件はすでに説明しました。あなたの理解力が不足しているのでは
ないですか」と言ったら、
びっくり仰天したんで、こちらも驚きました。(笑)。
困らせるために言っているのか、本当に理解力欠如なのかという問題です。
今までそんなふうに言われたことがないんでしょう。
説明責任といえば、相手は困るだろうと思い込んでいる。

バカの壁をぶち壊せ! 正しい頭の使い方 日下公人 ビジネス社
734金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 11:02
>>715
>日本経済全体で毎年新たに運用に回さなければならない資金が、国内の資金需要
>に対して余りに大きく、しかもこの資金の供給と需要とのギャップがゼロ金利でも
>埋まらないというマクロの問題に原因があるのである。


>本来金を借りて投資しているはずの企業部門が日本では、驚くべきことに
>年間30兆円以上の借金返済に回ってしまっており、しかもこれがゼロ金利の状態
>で発生していることがある。

小泉総理にこれが理解できていないのは絶望的だ。

735金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 11:09

国際公約ではないペイオフを理由に、
(当時の担当者、中井 省さんが、「やぶにらみ金融行政」という本の中で、
ペイオフは国際公約ではない。と書いてある。)

言いがかりをつけ UFJ銀行を潰し、ダイエーを解体し、プロ野球を崩壊へと導く。
竹中平蔵は悪魔だ。
任命した小泉首相はどうしたいんだ。





1 名前:シャ〈(`・ω・`)〉Ψボーンφ ★ 投稿日:04/06/11 21:48 ID:???
日本を代表する頭脳集団が研究を捨てた。商売につながらない仕事は
邪魔になったのか。民間シンクタンクはどこも存亡の危機に立つ。
「やがて研究部門は自然消滅ですかね」
 東京・大手町の野村総合研究所理事室。富田俊基研究理事は、
ため息まじりに語った。
「マクロ部隊のほとんどが出ていった。主だった研究者は私を含め3人だけ」
野村総研は3月末、政策提言などが役目の研究創発センターの中から、
売り物だったマクロ経済分析の部門を切り離し、エコノミストら40人を
親会社の野村証券に移籍させた。富田さんと、主席研究員のリチャード・クー氏、年金問題などを担当する中村実研究理事が残った。
「クーさんはスターだから飛び抜けた高給取り、富田さんと中村さんは
野村の古賀信行社長より先輩格だから」
 証券に移った研究者の一人は、配転を望まなかった3人の事情を指摘する。
 研究創発センターは、3人のほかに事務職などを含め10人ほどの
小所帯になった。総研の総勢3500人の1%にも満たない。
 「クーさんも富田さんも、ご自分で活動する人で、野村として提言する方ではない。
3月末で野村総研は総研でなくなった、ということです」
http://www.asahi.com/money/aera/TKY200406100269.html
asahicomAERA発(編集委員・山田厚史)(06/10) 2004年06月07日号
【国際】日欧に成長押し上げ要求=他国の景気減速で赤字増−米財務長官

1 :潰れかかった本屋さんφ ★ :04/08/14 09:21 ID:???
スノー米財務長官は13日、フロリダ州での記者会見で、6月の貿易赤字の
急増について「米国以外の国々では経済成長が減速しているとみられ、赤字
増加はこうした事態を反映していると思う。ユーロ圏の成長は予測を大きく
下回った。日本も成長が予想より鈍化している」と述べ、日本などを名指し
して景気押し上げに一層の努力を求めた。6月の米貿易赤字は過去最大の
558億ドルに達した。 

引用
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=040814053310X550&genre=int
なんで急にこのスレが活気づいてるんだ???
739金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 18:08
>>738
知るか?そんなの。
740730:04/08/15 03:34
>738

本年、厄年に当たるので良かれ悪しかれ、私の訪れるところには
異変が生じている。うまく利用・活用したまえ。
741金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/15 05:46
竹ちゃんは週刊誌に書かれた
742クー:04/08/20 02:55
UFJ銀行が三菱東京と統合することに関して裁判所から待ったがかかったかと思うと、
今度は三井住友がUFJとの統合話に名乗りを上げるという事態に発展した。このこと
は、経済的にも銀行行政のあり方を考える上でも非常に重要である。

2002年10月当時、竹中大臣は「年末までに公的資金を受け入れなければ国有化も
辞さない」という、自由主義経済ではあるまじき強制投入路線を打ち出すが、四大銀行
はみなこの当局の暴挙に応じず、膨大なコスト高になるにも拘わらず自ら資本調達に
走り、結局は一行も竹中大臣の脅しに応じなかった。大手四行から総スカンをくらった
金融庁は、四大銀行に続く規模のりそな銀行の繰り延べ税金資産にケチをつけ、
公的資金を注ぎこんで「国有化」することに成功した。その後、足利銀行を同じ理由で
血祭りに上げたが、四大銀行の一つを落としたくて、標的になったのがUFJだったよう
に思われる。

マスコミ報道によると、UFJが泣きついて三菱東京にすがりついたのではなく、実は
三菱東京サイドから出ていたことが明らかになっている。金融庁からの度重なる圧力
で自主再建を諦めたUFJが、5月からあった三菱東京側からのオファーに自ら乗った
という形で表面化した。ここで住友信託へ売却するという話が裁判所によって
「待った」が入ったが、このチャンス逃すまじと、三井住友が統合話に割りこんだ。
743 :04/08/20 02:57
一連の三菱東京や三井住友の行動が何を意味するのかといえば、金融庁が潰しに
かかったUFJは、実は、民間から見れば大変大きな経済価値のある存在だったと
いう点である。競争に勝たなければ生存さえ許されない民間は、価値の無いものに
は絶対にカネを出さないからだ。

ここで問われるべきは、収益も上げ、他行からも大きな経済価値を認められている
UFJを、敢えて自主再建放棄へまで追い込んだ当局の責任と見識だろう。これだけ
市場が価値を認めているUFJを敢えて危機に追いやり、公的資金を注ぎ込もうとした
ことは、不必要な混乱を招いただけでなく、巨額の納税者の金の無駄遣いにもつながり
かねなかったからである。しかも今回の統合話で、日本の銀行界の寡占化が大幅に
進むことは避けられず、そこからくる消費者や借り手企業の不利益も、今回の当局が
もたらした結果ということになる。

UFJをここまで追いこんだ金融庁の行政手法は、金融サービスの受益者や納税者が
受ける不利益という観点からみても再検討すべきである。折しも参院選に出馬した
竹中氏はわずか72万票しか取れず、同氏の話がうまい割には、国民は説得されて
いなかったことが表面化してしまった。そのような中で、「公的資金ありき」で突っ走る
金融庁が、本当に今の日本経済にとって有益な存在なのかどうか再検討することは、
政府にとっても急務だと思われる。

しかも三菱東京や住友信託といった日本のトップバンクが次々と公的資金の返済に
回っているということは、これらの公的資金は決して銀行の経営にプラスになっていない
ことを示している。経営陣にとっては本来、株主が増えることは喜ばしいことであるはず
なのに、敢えて国との資本関係を断ち切ろうとしているのである。これは銀行の経営側
から見て、国という株主が存在することのデメリットの方が、メリットよりはるかに大きい
ことを意味している。実際に資本が投入されているというだけで、官にいいように振り
回されて経営の自由度は失われ、「箸の上げ下げまで指示されている」という声さえある。
これは結局、資本投入が官僚による銀行支配の手段になってしまったことを意味する。
>>742-743
いつもありがとうございます。
タイミングよく出した新鮮なレポートですな。
>一連の三菱東京や三井住友の行動が何を意味するのかといえば、金融庁が潰しに
>かかったUFJは、実は、民間から見れば大変大きな経済価値のある存在だったと
>いう点である。

潰す必要はないということですね。
ダイエーも同じかな。ウォルマートは名乗りを上げるわ。イオンも手をあげるは。
745金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/21 18:54
やっぱクーだな。
746金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/21 19:23
>>743
「わずか」ってアンタ
郵政温存派の担ぎ出した候補よりも3倍近く稼いでるンよ
>>746
現職大臣であり知名度やマスコミへの露出も高く
小泉構造改革という言葉の象徴だった奴が
「わずか」70万票ですよ。
しかもマスコミの「改革」「民営化」は正しいという報道ばかりで
これも竹中にとっては追い風なはずなのに。
何故「改革」なのか、「民営化」なのかという議論を取り上げていれば
竹中への票はもっと少なかっただろうに、残念なことです。
748金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/22 04:32
>>1
勝手に繁殖してパパをサラ金地獄に叩き込みやがって、
なんて奴だ!
次はどういう手を使ってパパを追い込むつもりか・・・
ガクガクブルブルワクワク
749ホタルイカ <二:彡 @光学迷彩 ◆Optic4oz5g :04/08/22 04:38
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  6ヘヘヘヘヘ  |  核兵器未保有国や非核地帯に対して
  ||ニ回ニ|| <  無条件に核兵器を使用したり、
  ( `ハ´)  |  使用を盾に威嚇したりしない。
  ノメ⌒||⌒`  |  だから、日本人は安心して中国へ投資しろ。
  ノヽ_ノ ヽ_ノ  \_____________
  ノ.,.,.ノフフ,.)  平成12(2000)年5月 核兵器保有4ヶ国共同声明
中国が核を持たない日本へ向かって
核ミサイルで照準を合わせて恫喝している座標、地域
首都東京・名古屋・大阪・静岡・新潟・広島・福岡・長崎・仙台・札幌等の大都市
航空自衛隊及び在日米海空軍基地・米海兵隊駐屯地
中国が保有する弾道ミサイル
名称/NATO暗号名    射程         核弾頭搭載量
東風2型(DF-2)CSS-1  1,050〜1,250Km    15Kt 又は 30Kt
東風3型(DF-3)CSS-2  2,700〜3,500Km    2Mt
東風4型(DF-4)CSS-3  4,750〜7,000Km    2Mt
東風5型(DF-5)CSS-4  13,000〜15,000Km  5Mt
東風11型(DF-11)CSS-7 300Km         90Kt
東風15型(DF-15)CSS-6 600Km         90Kt
東風21型(DF-21)CSS-5 1,700〜3,000Km   250Kt
東風31型(DF-31)     8,000〜10,000Km  250Kt
東風41型(DF-41)     12,000Km      (現在開発中)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/no_frame/history/honbun/ungrateful_china.html
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  6ヘヘヘヘヘ  |  核兵器未保有国や非核地帯の日本に対して
  ||ニ回ニ|| <  状況いかんによっては核兵器を使用するし、
  ( `ハ´)  |  使用を盾に威嚇して日本を食い物にする。
  ノメ⌒||⌒`  |  だから、日本人は中国へ投資しろ。核兵器保有4ヶ国で
  ノヽ_ノ ヽ_ノ  \____________    談合して接収してやるから。
  ノ.,.,.ノフフ,.)  平成12(2000)年5月 宣言の行間
750ホタルイカ <二:彡 @光学迷彩 ◆Optic4oz5g :04/08/22 04:40
アイヤー!
靖国参拝で軍靴の足音が聞こえてくるアル
日本に核開発のうわさがあれば、核開発施設に
わが国の核ミサイルを撃ち込んでやる!!!
 ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  6ヘヘヘヘヘ    ウリナラにも聞こえるニダ! ノ       ゚.ノヽ  , /}
  ||ニ回ニ||     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄,,イ`"      、-'   `;_' ' ヒィー、スミマセンスミマセン!!!
  ( `ハ´)       ,-、  ∧_∧          (,(~ヽ'~∧ ∧
  ノメ⌒||⌒`     )'~  レ 、<丶`∀´>.         i`'}  (@Д@-),,  ノ ))
  ノヽ_ノ ヽ_ノ     ~つ  /  ∧_∧          | i'  (( l|lll|lll| (⌒,)
  ノ.,.,.ノフフ,.)    /   "ゝ<丶`∀´>      。/   ! と(   とノレ
           /     {   }         /},-'' ,,ノ   ∨ ∨ Σ ガンガンガン…
   ./.|  ./.|   ./.|  ./_;=-" ,i' _,,...,-‐-、/    i
   /核/  /核/  /核/   .   <,,-==、   ,,-,/     / ̄ ̄``\l|l|l|l|l|l|l|l/
_ / /_ / / _ / /      {~''~>`v-''`ー゙`'~_-_ニ三ミ:/ /"^`\、、二 の 言 ギ ひ そ 二
\/ ./ヘ\/ ./ヘ\/ ./ヘ .     .レ_ノ        ./´    ヾ|テ〉 'テテヽ二 か っ  ャ .ょ れ  二
 .◎丶i  ◎.丶i .◎丶i      '' .        |テ〉 'テテ` |.〈ッ   u 二. !? て  グ っ は  二
   ./.|  ./.|   ./.|                |.〈ッ  u  | `ニ''   二    る  で. と     二
   /核/  /核/  /核/               | ゙ニ''′  ノ `r--‐''_, 二         し     二
_ / /_ / / _ / /                 `r--‐''__, ┘ ̄´   二.          て    二
\/ ./ヘ\/ ./ヘ\/ ./ヘ               ,.-┘ ̄´ /   0     /l|l|l|l|l|l|l|\
  ◎丶i ◎.丶i ◎.丶i
751ホタルイカ <二:彡 @光学迷彩 ◆Optic4oz5g :04/08/22 04:40
371 名前:名無しさん@5周年 投稿日:04/07/16 23:38 ID:qx07pF9i
>>366
>支那みたいな泥棒国家が幅をきかせるようでは
>最後には日本も核持つしかないね。

国連安保理の存在や包括的核実験禁止条約(CTBT)の存在はどう見るの?
簡単に言うと、北朝鮮や日本の座標で核実験の振動が地震計に感知されたら
国連安保理がCTBT第五条の4で緊急召集されて
北朝鮮や日本を討伐する懲罰会議が開催される。

包括的核実験禁止条約(CTBT)
第五条(事態を是正し及びこの条約の遵守確保するための制裁を含む措置)
4 会議又は事態が緊急である場合には、執行理事会は、関連する情報及び判断を含め、問題につき国際連合の注意を喚起することができる。
http://www.ne.jp/asahi/nozaki/peace/data/kaku_ctbt_all.html

ちなみにアメリカが日本を守ってくれるのなら日本は核実験をする必要がない。
つまり、日本が核兵器研究を犯そうと国会に予算申請する事態は、
日本がアメリカから見捨てられたあとの状態になっているということだ。
そのときどうする?
752金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/22 09:10
マスゾエの150万に比べたら半分以下。100万は硬いと言われてたのに。
753金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/22 09:12
>747
http://www1.vecceed.ne.jp/~eg_smith/t_pocket/kogh01_e.jpg
慶応の人達ガンガレ!!
754金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/22 18:25
増田俊男よりマシか?
755金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/27 14:17
(´・ω・`)経済アナリストは、中国景気にわいてる世界経済を
このまま楽観視しないと思うけど、植草教授みたいにイジメ
冤罪にハメられないようにコメントを控えてるタマ。
クーさんには、美人工作班がミニスカ、パンストでムラムラ
のムンムン作戦で大勢にストーキングされたりないですかタマ。
756金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/01 01:06
ベンジャミン・フルフォードにも質問があるけどやめておくわ。
やくざについての本出してるが、本当に本人が書いてるか疑問。
757金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/01 01:13
>>747
あの選挙前一週間で、アカヒは社説で確か2度竹中を登場させてる。
内容は説明するまでもないがべた褒め、抵抗勢力批判。
現職大臣では有るが、同時に候補者でもあったわけで・・・、偏向でないかい?
758金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/01 05:50
金融を過度に信頼するインタゲ批判、ケインズの基本に則った積極財政策を強調。
結局、最も合理的だったのはクーだな。
759金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/14 00:33:23
政府支出の大小のみで大きな政府や小さな政府が決まるなら

経済大国は全て大きな政府だろ。

支出の大きさなんて、この場合(大きな政府、小さな政府を議論するとき)

全く関係ない!!!!
760金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/15 13:50:20
クーは最近何してんだ?

近著は激しくよかったが。
761金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/15 15:34:57
よく当たるので干されている。
762金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/18 21:40:19
>>725
U3こと、南十郎ですか?
763金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/18 21:44:42
764金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/23 01:31:14
バランスシート不況age
官僚制社会主義国家の民間面した工作員
766金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/23 02:27:02
このスレは相変わらず読み応えのあるレスが多いな。
寡聞にしてオリジナルな作文か、何かのコピペか知らぬ。
いったいどっちなのよ、クーさんよ
767金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/25 14:26:04
月刊誌現代10月号に同じ内容のクー氏の論文が出ています.是非一読あれ.

私はだいぶ前からのクー氏ファンで,著書・論文の類は殆ど読んでいます.
日本経済の現状とクー氏はど的確に把握分析している人はいません.
もっとテレビに出てガンガン竹中攻撃をやって下さい.

関連して思い出すのがビッグバン前夜のNHKの3夜連続特集番組です.
櫻井アナが竹中教授にどういうメリットがあるのかと聞いたところ,
「雇用がふえる(外国の銀行が入ってくるから)」だってさ.

櫻井アナが庶民にとってどういうメリットがあるのかと食い下がったところ,
「それが解らないのがビッグバン」ですとさ.それが3夜連続特集番組の結論.

たしか96-97年頃だったが,それ以降竹中は信用していない.ああそれなのに
竹中留任とは.小泉というか日本国民が愚かなのだ.クーさん日本人を助けて.
768金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/25 21:30:31
クーのデフレとバランスシート不況の経済学ってかなりいいな。

ってかケインズ経済学にいい修正を加えるかなり画期的なもんだと思うが。
769金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/25 22:27:33
現状分析は完全に納得する、同意見。
しかし対処方法が国債発行とはなんだかやっぱり中国共産党なのかと思ってしまう。
一昔前は銀行と証券が業務併合するかどうかという議論があったけど、現状をみると分業のままだ。

リスクを考えるとどんなに低金利でも債権として融資するのが現代人らしい。
不況になって先行きが不確実になってくるとすがる宗教みたいなものなのかもしれない。
金利教。
770金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 02:14:23
将来の市場予測が悲観的だから、
企業の行動目標が収益の最大化ではなく、負債の圧縮になってしまう。
ゆえにケインズでも、マネタリズムでも解決できない、
すなわちバランスシート不況。

対処方法として、ニューディール並みの大規模公共事業を推奨している。
低金利に、土地価格低迷の今こそやれと。極めて正論。
当然、税収増と資産含み益として政府の利益になるのは織り込み済み。
771金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 02:15:54
ケインズで解決できないのではなく、
ケインズはそこまで踏み込んで分析していない、という主張だったか。

昨年の著書から引用。
772金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 07:13:07
>>769
>国債発行とはなんだかやっぱり中国共産党なのかと思ってしまう

対策としては結局国債発行による公共投資しかないのではないか.
国債発行残高が増えるのは心配だが,利払いは先進国最低のようだし,
円高が続く限り国債暴落は考えにくい.

>リスクを考えるとどんなに低金利でも債権として融資するのが現代人らしい。
>不況になって先行きが不確実になってくるとすがる宗教みたいなものなのか
>もしれない。金利教

自分の財産運用を考える場合,金利をあてにするのではなく安全性志向になら
ざるを得ない.ハイリスクハイリターンかローリスクローリタンかは個人の
生き方の問題であり,べき論は不要.
773金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 09:34:48
民主党が与党になったら金融担当大臣はクーしかいないと思う。
774金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 10:26:22
>>773
>民主党が与党になったら金融担当大臣はクーしかいないと思う

そうだったら,それだけで民主党を支持します.ただクー氏の国籍は?
775金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 11:31:25
>>767

済みません.現代でなく,Voice10月号でした.
民主党?????
777金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 12:43:08
>>774
ありえね。
竹中マンセーの民主党とは正反対の立場だろ。

ちなみに、クーはアメリカ国籍。
778金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 13:12:45
民主党の中の自民保守派と社民系はクーを支持するわけだが。
779ggg:04/09/26 14:54:55
クーさんの最新の書籍ってなんでしたっけ?
780金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 16:22:57
「デフレとバランスシート不況の経済学」です.これは英語版が先に出て
何とかという重要な賞を受賞.Die Zeit紙は「マクロ経済を勉強するあら
ゆる人に必読である」としています.
781金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 16:34:49
ジョン・ジェイって知ってる?クーさんもいいけどさ。
782金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 22:12:52
竹中マンセーは小泉支持者達だろ。
783金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/27 01:12:48
経済政策上、小泉と岡田は同じ穴のムジナ。
安っぽい破壊主義と、理解の浅いマネタリズムに毒されたバカ。
784金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/27 07:55:26
>>783
それは賛成.鳩山も情けないことに小泉ファン.そういう意味では民主党には
期待できない.しかし,小泉暴政をストップさせるには,自民党内抵抗勢力が
だらしな過ぎるので,野党に期待するしかない.それとマスコミが癌.
785金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/27 21:53:22
結局巨大な国の経済成長の牽引となるような規模の需要のある産業があったら、国債で資金を集めるまでもなく投資家が投資してしまうし、
政府の借金が需要だったら日本政府は公共事業であり事業内容は通貨円のコントロールでいいのであろうか。
そのために税金が消費されるのって馬鹿みたいな気がする。
786金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/27 23:17:04
>>785
このスレの主題であるクーさんの著書をお読みになると,貴方の疑問は
解消しますよ.
787金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/28 16:22:01
問題はバランスシート改善後のデプトフォビアだ。
788金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/28 17:21:47
しかし、反小泉のエコノミストってTVで観なくなったなー。
これは、一体どういう事ですかな〜?w
789金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/28 17:34:19
そういわれてみれば、そんな気も。

・・・というか最近はあまりテレビ見てません(苦笑)
ニュースくらいかなあ。

http://dfofam.hp.infoseek.co.jp
790金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/29 10:53:31
>>788
29日の日経経済教室の小野善康教授の論文は,反小泉の優れた内容です.
>>788
判ってるくせに。みんな植草みたいになりたくないのさ。
792金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/29 15:36:24
>>791
恐怖政治ですな
793:04/09/29 15:45:37
すねに傷持たなかったら大丈夫だろう。さすがに治安維持法は成立し
ないだろうし。同じ市場経済の枠内だから.とりしまりようがない。
794金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/29 15:58:12
>>793
植草タンの脇の甘さか…。
植草タンが、ジャニーズだったら何とかなった?w

政権も今は世論と離れたところにいるようだし、法案なんてなし崩し成立
だから意外と分からんかもよ?治安維持法。
795金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/10/03 21:19:12
クー!WBS、次はいつ出るんだ!
796金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/10/03 23:17:33
電波扱いから、えらく出世したな。
マネタリストのオナニーには飽きてきたんだよ。
798クー:04/10/10 02:43:06
日本の場合、物価指数はまだグローバリゼーションの中の一物一価へのプロセス
の道半ばであり、これまでの内外価格差があまりにも大きかった分、しばらくは
弱い数字が続くだろう。

先日、出張先の台湾で「10元ショップ(10元は日本円で約35円)」に入ったが、
日本の100円ショップでこんなに安く売って大丈夫なのかと思う製品と全く同じものが、
台湾では35円で売られていた。同じような経験を韓国のソウルでもしたが、
これらを見ると、日本の一物一価への旅はまだまだ長いものだと感じてしまう。

ただ日本企業が収益を上げ、GDPが(実質ベースでは)伸びているのを見ると、
デフレだから景気が悪いというのは間違っていたということになる。そもそもこれだけ
経済がグローバル化している中で、よほど地域的に限定されている業種を除き、
国内の物価だけを見ても意味がない。国内で高く売れないなら、高く売れる海外で
売れれば良いのであり、実際に今業績の良い日本企業の多くは、海外で収益を
上げている。企業にとっては、グローバリゼーションから来る今の一物一価への
物価水準の調整は、コスト削減を含め、競争力を高めるチャンスでもあり、それらを
うまく組み合わせることが出来る企業は今後ますます伸びることになろう。
799 :04/10/10 02:53:12
ただ日本経済にとって大きなリスクと言えるのが昨今の成長が依然として外需頼み
の形になっていることである。先日発表になった第2四半期の実質GDP成長率も、
外需の伸びだけですべて説明されてしまうほどで、国内の最終需要は本格回復と
は程遠い状態にある。

この外需の伸びの背景には、アジアや中国向け輸出が極めて好調なことがあるが、
これらの地域で日本からの輸入部品を使って組み立てられた多くの製品が米国へ
輸出されていることを考えると、同国への依存度も依然として大きいことになる。
そしてその米国では金利水準の正常化が進む中で住宅部門などの最終需要に
減速傾向が出てきており、中国当局もさかんにバブル退治に走っている。
これまで輸出でかさ上げされてきた日本の経済成長はその分だけ減速するという
ことになるが、GDPの第2四半期の数字で言えば、それはゼロ成長にまで落ちこむ
可能性があることを意味している。

しかも日本の場合、伝統的に景気全体が輸出数量の伸びに引っ張られる傾向が
非常に強い。その中で米国の住宅バブルと中国バブルがはじけ、日本からの輸出
数量が減速したら、日本経済は一気に回復への勢いを失いかねない。
800 :04/10/10 02:54:47
日本経済は、1-2年前から中国バブルや米国の住宅バブルの恩恵を大きく受けて
きたわけであるが、最近の政府をはじめとする一部の経済見通しなどを見ると、
それがあたかも永久に続くような前提になっている気がする。

もちろんバランスシートがきれいになった企業が次々と前向きの行動に変わっている
ことは依然として続いている。UFJの件でもダイエーの件でも、これらの企業と統合
して事業を拡大したいという企業が次々と名乗りを上げているのを見れば明らか
である。このような行動はほんの数年前までは全くなかった。

ただ全体で見ると、血液の逆流とも言える企業の借金返済はまだ続いており、その
勢いはかなり「しぶとい」。先日、金融当局の幹部と話す機会があったが、彼らも
デフレギャップの根源である企業の借金返済が一体いつ終わるかという点を非常に
気にしていた。本来ならそろそろ減速基調に入ってもよい企業の借金返済が、
依然として高水準で続いているからだ。

日本経済にはまだ血液の逆流という楽観的になれない要因が残っており、その分、
外需や財政で経済を下支えする必要があるのである。そしてその役割を担ってきた
輸出が、米国の住宅バブルや中国バブルの縮小によって減速するリスクがあると
いうことは、それに見合った内需拡大策を考えておく必要があるということになる。
昨今の経済論議と言えば、郵政民営化以外には何もないという状況だが、国内に
はまだ議論し、準備しなければならない経済政策が数多く残っているのである。
801金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/10/15 03:48:42
全ての企業の全ての固定資産を政府が原価で買い取る保証をつけよう。
ほとんどの企業のバランスシート問題はこれで片がつくんではないか?

地価下落スレにも書いたけど、クーマニアの意見も求む。
>>798-800
gj
自分の中で最近クーの評価が高まりつつある。
一方で、北浜先生のはちゃめちゃさにはあきれ気味だ。
亀井とつるむのは止めた方がいい。
805クー:04/11/02 17:21:07
ここ数週間の自然現象を見ていると、まるで日本列島は呪われているのではないか
と思うくらい災害が多い。台風が1年間に10個も上陸するだけでも通常の想定をはる
かに超えているのに、地震までがそれに重なるとは驚きである。本当に厄除けのお
祓いでもした方が良いのではないかと思うくらいである。

今年の経済統計はこの異変で、これまでの季節調整では調整しきれないくらいの
影響を受けており、その分、景気や物価の読みも難しくなっている。これからの復旧
作業には大きな公共事業が必要になってくるが、その中には、今後の災害対策として、
是非ヘリコプター救援部隊の増設も含めてもらいたいものだ。今回の地震のように
道路が寸断されるような災害では、結局ヘリコプターしか頼れる運搬手段は無くなる
が、日本はこの手段を軽視してきたきらいがある。

私が国土交通省の道路関係の委員をしていたころ、災害対策として僻地の道路設備
も必要だが、それと同時にヘリコプターの活用をもっと考えるべきだと主張したところ、
委員長から「それは暴論だ、やはり道路だ」と一蹴されたことがあった。神戸が地震で
やられた時に、ある政府関係者は、ヘリコプターはヘリポートに着陸するものだという
固定観念から、まずヘリポートを作ってからヘリコプターによる救援作業を行うという
トンチンカンなことを言っていた。ヘリコプターは、平らなところであれば田んぼでも畑
でも着陸できるのであり、もしも当初からそうしていれば、神戸でももっと多くの人命を
救えたと思われる。
806 :04/11/02 17:32:01
肝腎な救援ヘリコプターはなかなか来ないのに、空はマスコミのヘリコプターが多数
大きな音を出して飛び回っているということは、災害に遭った人達にとって決して気持
ちの良い世界ではないだろう。被災者の中には、マスコミのヘリがうるさくて休めない、
眠れないという人も大勢いるのではないか。

実際この規模の緊急事態には、政府はマスコミのヘリも接収して、救援物資や負傷者
の移送に使う権限を持つべきだ。被災者にとっては頭上のヘリの音が救いの音であり、
救援活動とは無縁のマスコミのヘリの音ではないと思えるだけでも、気持ちが楽になる
と思われる。その意味でも、強力な救援ヘリ部隊とその運用を可能にする法律を含む
ソフトの整備を次期「公共事業」のなかに加えて欲しいものである。
807金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/13 21:17:44
リチャード・クーですが、日経CNBCに出演してますがなにか?
808金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/13 21:25:07
竹中平蔵はバカですがなにか?
809金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/14 01:52:23
クーちゃんて言うのは、CMでも宝くじでも金つかわすことばっかり考えてるのか・・・
ハイパー亀井とつるむのはイクないと思う。
810金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/14 02:00:16
定額減税の廃止、介護保険料の値上げ、そして消費税の引き上げ、また、橋本失政の再来ですか?
811クー:04/11/14 19:18:59
今からちょうど75年前の1929年10月24日にニューヨークで株が大暴落し、そこ
から大恐慌が始まった。先週のフィナンシャルタイムズには、当時も今もファンド・
マネージャーをやっている98歳の投資家の話を中心に、75年前と今の状況を
比較した記事が掲載されていた。

周期ということだと、1929年のニューヨーク・ダウの暴落と2000年のナスダックの
暴落とは約70年離れており、これはゆうにニ世代以上の期間といえよう。つまり
75年前に投資信託を買って大やけどをした人達で、今回のインターネット株ブー
ムを体験した人は、フィナンシャルタイムズが取り上げた98歳の投資家一人
ぐらいで、他にはいないと思われる。つまり、2000年のインターネット株のバブル
は、前回の投資信託バブルが完全に忘れ去られた後に発生した。

大恐慌で暴落した株価が恐慌前の水準に回復するまでに25年かかっている。
これはほとんど一世代分の時間が必要であったということであり、ここからよう
やく株価が「回復」から「上昇」に転じたと考えると、「陰」と「陽」のサイクルは
以前述べたようにトータルでニ世代近くの時間がかかるということだろう。

アメリカの場合はこの途中に第2次世界大戦とそれに合わせた巨額の財政出動
があった。1944年当時の財政赤字はGNP比で30%近くあり、これは、GDP比で
約7%である今の日本の財政赤字の4倍の大きさである。この巨大な財政出動で
景気が回復し、それに見合って株価も回復したと考えると、もし途中に戦争や
それに伴う財政出動がなかったら、米国の株価や景気はもっと長い期間低迷
した可能性もあったといえよう。
812 :04/11/14 19:21:11
「陽」の世界では民間が利益の最大化に走り、アダムスミスの言う「見えざる手」
がどんどん人々を豊かにする方向に働くので、このような世界では、民間経済
活動の邪魔になりかねない政府部門は当然小さければ小さいほど良い。

また民間が前向きだということは、旺盛な資金需要があるということだから、中
央銀行の金融政策は十分その効力を発揮する地盤があるということになる。

その一方で、政府の財政政策は、民間に資金需要がある中で政府もお金を借り
に行くわけだから、金利上昇や民間投資のクラウディング・アウト、資源配分の
非効率化やインフレといった悪影響ばかりをもたらしかねない。このような「陽」
の世界では民間が前向きで、社会全体もどんどん豊かになるので人々は当然
この世界がもたらした政策や制度に愛着を持つ。

ところが、民間が財務の健全性を優先し、ゼロ金利でも皆が借金返済に回って
いる「陰」の世界では、民間貯蓄(借金返済を含む)を借りて使う人がいなくなり、
政府がその民間貯蓄を借りて使わないと、経済はスパイラル的に縮小均衡に
向かってしまう。従ってこの局面では、政府の積極財政が不可欠になる。

また、ゼロ金利でも民間に過剰貯蓄が発生しているということは、それを政府が
借りて使っても、クラウディング・アウトが発生することはない。同様に、民間から
の資金需要が少ない中では、金利もなかなか上がらないだろう。

その一方で、民間の資金需要がないということは、中央銀行の金融政策も効く
理由がないということになる。もちろん中央銀行は、何とか景気を反転させようと
金融をどんどん下げるが、結局経済は反応せず、最後は「流動性の罠」に入った
と言われるようになる。つまり「陽」の時代は金融政策が経済政策の主役になり、
「陰」の時代には財政政策が主役にならなければならないという意味で、二つの
世界は正反対なのである。
813 :04/11/14 19:22:51
問題は、時代が「陰」になっても、古き良き「陽」の時代の政策が忘れられない
人達が、小さな政府や金融緩和による景気回復を主張し続けることである。

例えば、マネタリストと言われる金融政策万能論者達は今でも、日銀がその気に
なってインフレターゲットや量的緩和をやれば、景気は明日にでも回復すると主張
している。それどころか彼らは1929年の大恐慌も日本のバブル崩壊後の不況も、
金融政策さえ正しければ十分回避できたはずだと主張している。しかしこれらの
意見は、すべて民間は前向きであるという前提で考えられている。

彼らは、民間の最優先課題が既に利益の最大化から債務の最小化に移ってし
まい、「陽」の経済学の大前提が崩れていることに気付いていないのである。

ところが、これまでは「陽」の世界以外の前提でものを考えることがほとんどなく、
「陰」の世界が存在することの意識さえ希薄だった。その結果人々は何とか自分
たちが勉強してきた「陽」の世界で親しまれている道具で、実際は「陰」の世界に
入っている経済を回復させようと思ってしまうのである。
814 :04/11/14 19:24:19
これが財政再建論や、その一種である「やがて巨額の財政赤字が金利の急騰
を招く」といった主張につながる。そのような的外れの発想が不況を更に長引か
せてしまう。

例えば、財政再建は橋本政権の時に試されたが、巨額の増税や歳出カットにも
拘わらず、結果的に財政赤字は大幅に増加した。財政再建に走る前の1996年
度の財政赤字が22兆円だったのに対し、99年度には38兆円まで拡大した。

また「巨額の財政赤字によってやがて金利は急騰する」ということも十数年間
言われ続けてきたが、現実には全くそうなっていない。実際、橋本政権が財政
再建に動き出した時点での国債の利回りは今よりずっと高い2.3%だった。

財政再建が失敗し、赤字が38兆円まで激増したにも拘わらず、国債の利回りは
一時0.7%まで下がったのである。つまり、財政再建によって逆に財政赤字が
増加し、財政赤字が増加したにも拘わらず、逆に国債の利回りが下がるという、
「陽」の世界では考えられない二つの現象が「陰」の世界で起こったのである。

その背景には政府の財政赤字の拡大ペースより、民間の資金需要の減少ペー
スの方がはるかに大きかったという事実がある。96年度から昨年度までに、
政府の財政赤字は年間13兆円増えたが、民間の資金需要は40兆円減ったの
である。

このように「陰」の時代には「陽」の時代の経済常識が全く当てはまらなくなるが、
それでも自分たちが「陰」の時代にいることに気付いていない人達は、「陽」の時
代の経済政策を採りつづけ、それが更に事態を悪化させていくという悪循環に
陥る。
815 :04/11/14 19:27:01
前回の「陰」の時代に頭角を表わしたケインズやケインジアン達はどうかというこ
とになるが、彼らは確かに経済全体の有効需要が足りなくなる可能性には気付
いたが、大変残念なことに、彼らはその原因までは把握していなかった。

例えばケインズの一般理論によると、不況は、資本の限界効率(Marginal
Efficiency of Capital)が落ちる事によって企業の投資活動が止まるために起き
ると記されているが、これは、あくまで「企業は利益の最大化を目標にしている」
ということを前提にした話である。資産バブルの崩壊が企業や個人のバランス
シートを直撃し、彼らの優先順位が利益の最大化から債務の最小化にシフトす
る可能性を、彼は全く見落としていた。ケインズ自身、大変な金持ちだったので、
借金を心配する必要がなく、資産価格の下落がもたらす過剰債務の問題が
企業や個人の行動を根底から変えてしまう可能性に気付かなかったのだろう。

それでも、ケインズが導き出した財政出動が必要という結論は、「陰」の時代の
真っ只中にあった1930年代当時には大きな効力を発揮した。理由は間違って
いたが結論は正しかった。そして世界対戦の巨額の財政出動で多くの企業の
バランスシート問題は過去のものとなり、彼らの借金拒絶症を残せば、時代は
「陽」の世界へ向かっていた。ケインズは神格化され、1950年代は、彼の唱えた
財政出動さえうまくやれば景気循環さえ過去のものにすることができると信じら
れていた。
816 :04/11/14 19:28:47
この景気の微調整(fine tuning)を財政政策でやろうとしたのがケインジアンと呼
ばれる人々だが、既に時代が「陽」の世界に入りつつあるなかでの頻繁な財政
出動は、やがてインフレや高金利をもたらし、結果は期待外れに終わった。更に
1970年代に各国でインフレが深刻な問題になるにつれ、人々のケインズ経済学
に対する信頼は地に落ちてしまった。

財政政策は、日本の十数年間の経験から、バランスシート不況、つまり民間が
後ろ向きになっている「陰」の世界にのみ有効であることがわかった。この時代
に金融政策が効かないことは、ゼロ金利が異常に長く続いてきたにも拘わらず、
景気や資産価格が反応しないのを見ても経験済みのことである。

このような局面でプライマリーバランスの黒字化を唱え、財政支出を減らそうとし
ても、それに見合う民間投資が出てこず、逆に1997年のように景気がデフレス
パイラルに突入して、財政赤字が増えてしまう可能性が高いからだ。
817 :04/11/14 20:04:04
「陽」の世界では、「XX年までにプライマリーバランスを黒字化」といった政策は
その分長期金利を引き下げ、それが民間の設備投資を刺激して経済成長率を
押し上げることにつながる。

これは実際に1993年のクリントン政権下での増税や95年以降のイタリアの財政
再建などで見られた結果である。つまり両国では、財政再建をきっかけに長期
金利が下がり、それが民間投資を誘発して経済成長率が高まったのである。

陰陽サイクルが一巡するのに大変長い時間が必要であるということを基にして
考えれば、土地バブルやITバブルの崩壊で大きな富が失われた日米独では、
企業の借金拒絶症も含めて「陰」の世界はまだかなり続くと考えるべきだろう。
もうしばらく「陰」の世界にいるということは、我々ももう少し中期的な視野に立っ
て財政出動を考えるべきだということになる。

10年前に、10年後に年間35兆円の財政赤字を出していると分かっていたら、
前述のヘリコプターの増設のようにもっと有意義なプロジェクトにカネを向けてい
たのではないか。もうしばらく「陰」の世界が続くのだとしたら、今からでもその
ような長期的な視点で財政出動を考えることは決して無駄ではないだろう。
818金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/16 00:38:25
819金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/16 02:14:50

   彼らの優先順位が利益の最大化から債務の最小化にシフトする

クーエコノミクスマンセー


とはいえ、これって今の今まで、どんな経済学者も指摘していなかったのか?
820金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/16 16:04:32
age
821金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/16 20:16:40
なんかものすごく説得力あるな。金融原理主義者は認めないだろうけど。
てすと
>>811 

疑問があります。

1.趣旨は分かりますが、政策論と言うより、願望ではありませんかコレは。
要するに、不景気には金を突っ込めということでしょうが、無いは振れせんからね。
例えば、戦争してて戦況が不利になったら、もっと金を突っ込んで武器を買えばいい訳ですが、金がないから困りものなのですね。
借金にも限度がある訳です。
この点どうお考えですか?
(議論すべきはこの点でしょう。クーさんはまだまだ借金できるという考えでしょうが・・・。)
2.前段とも関係しますが、

>彼らは、民間の最優先課題が既に利益の最大化から債務の最小化に移ってし
まい、「陽」の経済学の大前提が崩れていることに気付いていないのである。

という指摘について、(そもそも完全には賛同しかねるのですが、それはひとまず置くとして)なのですが、
まず、借金を最小化が至上命題になったのは、単なる趣味や気まぐれではなく、それが必要だからですよね。
具体的には、これ以上借金できなくなったあるいは、返済に足りる程の利益があがらなくなったという事でしょう。
だから、こういう時に「もっと借金して設備投資しろ」と言っても無理ですよね。まともな経営者ならやりませんそんなことは。

それでですね、それは国も同じな訳ですよ。
借金が限界まで来ていて、効率的な(公共)投資先も無い時に、まともな国は、国債発行して公共事業なんてやらんでしょう。
ちょっと生意気な言い方をしますと、

 クーさんは、国の最優先課題が既に利益の最大化から債務の最小化に移ってし
 まい、「陽」の経済学の大前提が崩れていることに気付いていないのである。

と言いたくなるのです。この点どうなんでしょう?
825金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/17 06:59:58
>>823

 財政赤字の上限はどこかという質問がよく出てくるが、これは市場が決める問題であり、学者
や法律家が決めるものではない。市場さえ納得して受け入れるなら、赤字財政を長期にわたって
継続することも可能である。例えば、イギリスには第二次世界大戦後、GDPの二五〇%以上に
相当する政府の債務残高があったが、(以下省略

〜「デフレとバランスシート不況の経済学」より


「市場が決める問題」とはすなわち、金利が急騰し、市場資金が枯渇しない限り大丈夫ということ。
第4章 財政出動の功罪 に詳しく書かれてる。参照すべし。
826823:04/11/17 07:44:17
>>825
まあ、その辺でしょうね根本的な対立点は。
国債の格付けなんか気にせず、クラッシュするまで借金しつづけろという事なんでしょうが、
それじゃ遅いんですよ、実際には。
市場に「ダメ」と判断されたら、借りられなくなるんですよ。 
それまでと同じレベルを維持できないばかりでなく、取り立てもきつくなる。
返済のための借金もできなくなるんですよ?終わりでしょ?

会社の経営で言えば、「不渡りが出るまで手形を振り出す」みたいなもんでしょう。
そこまで行ったら、すべての歯車が逆回転し始めるんです。
「陰」どころじゃありませんよ。

市場が決めるなんて・・・・・学者は気楽でいいですね。

勘違いして欲しくないんですが、私は借金が悪だなんて思ってませんよ。借金できる状態でい続け無くてはいけないと思ってるんです。
限度まで借りるのはアホですよ。


あと、イギリスの例ですが終戦直後とその後の復興の時代は特殊すぎます。それに、戦時国債なら日本の例(紙くず)も出すのが公平では?
827金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/17 21:03:10
>>826
それらは全て著書に書かれている、いちいち反論するくらいなら読んでからにしたほうがいい。
828823:04/11/18 02:11:06
>>827 そうですか。 読んでも、疑問がつのる展開は目に見えているので、わざわざ買ってまで読む気はしません。
     このスレでお喋りがてらズバッと反論が来ることを期待したのですが、予想どおりの展開で正直萎えました。
     クーさんの見解そのものとは別に、それを皆さんがどう消化し理論構築しているのかにも興味があったの
     ですが・・・。 
     お忙しいなら仕方ない。 失礼。
829金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/18 03:49:09

なんで日本がクラッシュするんだよ。アルゼンチンじゃあるまいし。
830金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/18 04:03:18
>>828
なんだズバッと反論して欲しかったのか。
素人にも分かりやすい議論をしてるから、クー著の方がはるかに意味があると思ったが。
じゃ、言うぞ。

「財政出動を惜しんでデフレを放置すれば、ドーマーの定理により確実に経済破綻する。」

以上。
831金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/18 04:18:14
>>829
はいはい、クラッシュしないよ。いい子だから安心してもう寝なさい。
832金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/18 19:25:03
最近住宅金融金利が上がっているのはなぜですか?
本当にデフレですか?
833金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/18 19:27:33
>>832
キャッシュの奪い合いが始まる予兆です・・
834823:04/11/18 20:21:15
>>830 せっかくなので、ドーマーの定理をググッてみたんだが、

ttp://blog.livedoor.jp/sheep0713/archives/7904578.html では

「名目成長率<名目金利なら、経済規模に比べて財政赤字の割合は減らさなきゃ!!」です。
逆に、「名目成長率>名目金利なら、対GDP比で一定の財政赤字ならOK!」ということになる。
なので発散するかどうかだけ考えるなら、名目成長率>名目金利が成り立っている限り、
今の累積債務とか今の財政赤字の規模は問題ではなく、

「これから成長率以上に財政赤字が増えなければいい」。

なんて書いてある。これでいいのカナ?
835823:04/11/18 20:21:37

この定理自体が種々の前提下でのみ妥当性を持つかなり限定的なものだと思うんだが(定理と呼んでいいのか?こんなもん。)
この定理を一応承認するとしても、貴殿の結論には達しないでしょう・・・・。
少なくとも、「財政出動しないと破綻する」との結論に至るのは、非常に分かりにくい論理ですね。

また、上記の定理からすれば、少なくとも 「マイナス成長期には(プラス金利のついた国債による)財政赤字拡大はダメ」 ってことになりますよね。


まあ、オイラの頭の中にも「収入が増えてる時は借金が増えてもいいけど、収入が減ってる時は借金増やしたらヤバイわな」ぐらいの定理は10歳
ぐらいから備わってる事からすると、ドーマーの定理も常識の確認ぐらいのものなのかな?
的外れなレスになっていないといいんだが、門外漢だから許したまへ。
836金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/19 05:54:13
>少なくとも 「マイナス成長期には(プラス金利のついた国債による)財政赤字拡大はダメ」 ってことになりますよね。

だから違うって。
ドーマーの定理は発散条件を表しているから、「今年度や来年度の確定した債務額」は
これから数十年先に債務GDP比が発散するか否かには関係ないの。

>なので発散するかどうかだけ考えるなら、名目成長率>名目金利が成り立っている限り、
>今の累積債務とか今の財政赤字の規模は問題ではなく、
>>834で引用しておいて、どうしてそういう180度異なった見解を発するのかね?

>この定理自体が種々の前提下でのみ妥当性を持つかなり限定的なものだと思う
からか? デフレなのに財政支出を出さずGDPの縮小を止められる経済があるとでも言うのか?
お前さんの種々の思い込みの方が”極めて特殊”かつ”あり得ない”ことにいい加減気づけよ。

ドーマーの定理の表すところは、出し惜しみしてこのまま成長率<金利を放置すれば、
債務GDP比が発散し確実に破綻することを表しているんだよ。

すなわち、デフレを止めて名目成長を回復させるための大きな財政支出を行えば、
債務が一時的に増えようとも、将来の債務の発散を回避できるんだよ。
これを数学的なモデルを一切用いず、実務レベルの話で丁寧に解説してるのがクー。だから、嫁。
>>823さんは世界恐慌とか昭和恐慌の原因と結果知ってるの?
838823:04/11/19 21:14:31
>>836 論理が飛んでて全く分からん。
オイラは、ドーマーの定理を

@名目成長率>名目金利が成り立っている限り、
A今の累積債務とか今の財政赤字の規模は問題ではなく、
B「これから成長率以上に財政赤字が増えなければいい」

C「名目成長率<名目金利なら、
D経済規模に比べて財政赤字の割合は減らさなきゃ!!」

と理解した。

a「マイナス成長期には(プラス金利のついた国債による)財政赤字拡大はダメ」
というのはCDを言い換えたもの。(180度逆の論理などではない。)

C「名目成長率 <名目金利なら D経済規模に比べて財政赤字の割合は減らさなきゃ!!
a. マイナス成長<プラス金利           財政赤字 拡大はダメ

どこがおかしいのか。
Cの条件下では、財政赤字を増やすと破綻(発散)するんでしょ?
839823:04/11/19 21:14:56

貴殿の
>「名目成長を回復」させるための大きな財政支出を行えば、・・将来の債務の発散を回避できる
という主張も、
 ・上記の論理aを承認する。
 ・但し、「名目成長を回復」すればCの条件を脱する 可 能 性 が出て来る
というものに過ぎないのでは?

だとすると、やはり問題は(大まかに言うと)
 ア、財政出動で「名目成長を回復」させることはどの程度可能か(投資効率の問題)
 イ、名目金利を抑制することはどの程度可能か(市場の信任の問題)
となり、823あたりにループするんでしょう。
アやイを軽視して定理を立てても、限定的な意味しかありませんよね。

ともあれ、レスありがとう。 
クーの本も「(シャレで)読んでみようかな」ぐらいは思ったよ。

>>837 837さんは?
840金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/21 02:59:31
>>839

>>836
>デフレなのに財政支出を出さずGDPの縮小を止められる経済があるとでも言うのか?

全てはここに集約される。
「財政支出を抑制すれば、財政赤字を減らせる」
という君の仮定は成立しない。


その他、

>ア、財政出動で「名目成長を回復」させることはどの程度可能か(投資効率の問題)

投資効率の問題ではない。デフレの克服が財政出動では不可能ならば、
政府の予算で全ての物を国民に買い与えることが出来る。

>イ、名目金利を抑制することはどの程度可能か(市場の信任の問題)

市場の信任の問題ではまったくない。短期金利はゼロ。長期金利は
1〜6ヶ月の短期物がマイナス金利すら付け始めている。


君の言ってることは、高インフレ高金利で、通貨の信認が落ち、
市場に資金が乏しい国において成り立つ論理であって、
それは今の日本経済とは真逆の状況。
841823:04/11/21 22:05:50
>>840
>>838についてはどうでしょう? 
842金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/22 01:50:49
>>841
財政赤字を縮小するには増税と、支出の抑制の2種類がある。
そのどちらも(増税:橋本政権最終年度、支出の抑制:小泉政権初年度)
経済生産を縮小し、税収を減らす結果となり我が国は財政赤字と累積債務を拡大した。

ここ数年で税収が増えたのは財政拡大を行った小渕政権後の平成12年度のみ。
11年度の2兆円を超える財政支出拡大は1年後の税収増(5兆円)となってきちんと帰ってきた。

ゆえに、経済規模に比べて財政赤字の割合を減らすには、デフレを解消し
安定したインフレ成長に乗せて、分母の「経済規模」を大きくするしかないのだよ。

そして、これが成立しないのはドーマーの定理通り、成長率を金利が上回る場合であって、
デフレがインフレ化しても、現状の低金利が持続する限り、そのようなことはしばらくありえない。
財政赤字が増えたから増税とか、緊縮財政とか簡単に決めるんだったら小学生でもできるので財務省
なぞいらない。
844823:04/11/28 15:26:39
>>842
つまり、
a「マイナス成長期には(プラス金利のついた国債による)財政赤字拡大はダメ」
は不十分であるから
a「        〃                財政赤字(割合)拡大はダメ」
と修正せよ、という事か。

まぁ確かにその方が正確だね。(この程度のことで 180度逆 なんて言ってたの?)


>>842を整理すると、
イ、>成長率を金利が上回る・・・現状の低金利が持続する限り、そのようなことはしばらくありえない。
  つまり、Cの条件は充足されないから、D(赤字割合拡大)による破綻の心配はしばらく無い。

ロ、(仮にCを充足する場合でも)D(赤字割合拡大)を回避できるから破綻しない。
  Dを回避する手段として
   ロの1、財政赤字を縮小する(分子の縮小) は逆効果 →やるな
   ロの2、経済規模を拡大する(分母の拡大) は有効  →やれ
との主張ですね。
845823:04/11/28 15:26:59
しかし、
イ、からは破綻回避のための財政赤字縮小も経済規模拡大もしばらくは不要。との結論しか出ないはず。

また、イのように考えるなら、>>836にある
>ドーマーの定理の表すところは、出し惜しみして
> こ の ま ま 成 長 率 < 金 利 を 放 置 す れ ば、
>債務GDP比が発散し確実に破綻することを表しているんだよ。
との貴殿の発言はどう理解したらいいのですか?

さらに、>>842に言うように
>安定した イ ン フ レ 成 長 に乗せて・・・「経済規模」を大きく
しながら、「現状の低金利が持続」することなど現実的にありえますか?

それから・・・・平成12年はITバブルで税収が増えたので財政出動との関係は・・・・・ご免 疲れた。
>>845
>イ、からは破綻回避のための財政赤字縮小も経済規模拡大もしばらくは不要。との結論しか出ないはず。

経済規模拡大が不要???
どうやったら、マイナスの成長率よりも低い金利をつけられるんだ?
というより、経済が小さくなってもいいという考え方がすでに狂ってる。
来る板を間違えてると言ってもおかしくない。

基本的なところで思い違いをしているから、頭の中をいったんリセットしたほうがいい。
現実の世の中の経済問題として、何が起きてるのかつぶさに調べてみろ。
特に>>837をよく参照すべし。


>平成12年はITバブルで税収が増えた

IT製品が売れれば、IT化で不必要になったものが売れなくなる。
こういうのはマクロの基本だから、覚えておくように。
ちなみにオブチノミクス後の平成12年段階ですでにデフレ。
いかに、我が国の供給過多、需要過少が根深いか分かる。
847kuu-:04/12/01 08:33:44
市場が大きくドル安に振れている。グリーンスパン議長がフランクフルトでの講演で、
このまま米国の経常赤字が続けばドルは下がる以外にないと発言したことで、
下落中だったドルは更に売られ、対円で102円台をつけるところまで行った。
米国政府内では通常、為替について財務省以外はコメントすべきではないと
なっているが、なぜこの時期にグリーンスパン議長が財務省を差し置いてまで
このような発言をしたかだが、幾つかの理由が考えられる。

グリーンスパン議長は本物のドル危機が発生する前に、緩やかな形でドル安に
持っていきたいという気持ちがある。米国の貿易赤字が急拡大を続ける中で
これまでの高さに放置すれば、必ずどこかでドルの暴落が起きる。議長も今回
の発言で、このまま経常赤字が拡大すればどこかで外国人のドル買い意欲は
なくなり、米国はドルの暴落と債券安、金利高にみまわれると警告している。

同時に最も望ましいシナリオとして、米国政府が財政赤字を削減し、米国の
家計部門が貯蓄を増やすことを挙げ、この二つが実現すれば対外不均衡の
危機は回避されると指摘した。しかしこの二つの問題の解決が極めて困難
なことを知らないはずはない。

現実的に財政赤字が短期的に大幅に削減される可能性は低い。イラクの
軍事支出は当分拡大することはあっても削減される可能性は低いし、ブッ
シュの経済政策の最優先課題は財政赤字の削減ではなく、減税の恒久化
にあるからだ。
848kuu-:04/12/01 08:34:35
ましてや為替レートは1日で数円動くというのに、財政赤字削減はうまくいって
も効果が出るまで数年はかかる。どの支出を削り、どこで増税するかを決めて、
法案を作って議会に通すには最低でも数ヶ月はかかる。しかも現実に、米国
の対外不均衡は米国が財政黒字だった1998〜2001年の間も拡大し続けて
おり、この間の不均衡拡大については財政赤字は関係なかったことになる。

また一昔前に比べ米国の長期金利はかなり低水準にあり、民間資金需要が
弱い中でクラウディング・アウトが起きているとも思えない。このような環境で、
議会も行政府も財政赤字を今すぐ何とかしなければならないという雰囲気には
なりにくい。政治の現実に極めて敏感と言われるグリーンスパン議長が、現在の
米国行政府や議会に財政再建への強い意志がないことに気が付かないはず
がない。
また米国の家計部門の貯蓄行動を変えることも至難の技である。この20〜30
年間、401Kプランをはじめ、貯蓄率の増加を目的として実に多くの政策が実
施されたにも拘わらず、家計の貯蓄率は下がりつづけてきたからだ。ということ
は、グリーンスパンが講演で謳った財政再建や貯蓄率の向上はあくまで「願い事
(Wish list)」であり、それらの改善で貿易不均衡を是正するのは極めて非現
実的だということは十分承知していたと思われる。

これを足し合わせてみると、同議長は、対外不均衡の是正には結局為替レート
の調整しかないという結論に達したのではないか。
849 :04/12/01 08:37:11
財政赤字や貯蓄率を是正して貿易不均衡が改善する証拠は特に前者に対して
は無いし、後者に関しては有効な政策さえ見つかっていない。同議長としては
こんな間接的な政策で不均衡の是正を考えるよりも緩やかなドル安という、
より直接的な手法でより早く不均衡是正に目処をつけるほうが、最終的なドル
暴落を防ぐ手法として有効だと考えたのではないか。そのように考えると同議長
が先週あのタイミングで発言した狙いが見えてくるように思われる。

日本などでは米国がドル安政策に走ったら日本を含む外国人投資家がドル、
特に米国債を売って米国の金利が上昇するのでアメリカも困るだろうという見方
が多い。しかし実際にドル安で米国の金利が上昇したのはこの20年間では、
1987年の3〜5月、円ドルレートが1ドル150円を割ってからの6週間の時だけで
あった。
この20年間に円ドルレートは1ドル240円から80円にまでなったにも拘わらず、
為替の動きで金利が上がったのは、この87年の6週間だけなのである。しかも
現在の米国の政策当局者で、87年の外国人投資家によるパニック売りを記憶
している人は恐らくごくわずかであろう。

理論的には早くドル安にした方が、外国人に対するドル資産の魅力を増やす
ことになり、結果的に米国への資本流入の安定化につながるという考え方があ
る。これは単純には需要曲線の議論と同じで、安くすればそれだけ需要は増え
るだろうという考え方で、政策担当者にもこのような考え方の人は多い。
850 :04/12/01 08:39:41
従って、1987年3月に起きたような事態にさえならなければ、緩やかなドル安が
新たな米国への資金流入を促し、そのことがドルの大暴落を回避して世界経済
の安定に資するという見方をしている人は少なくない。日本や中国は目先のドル
が安定していれば良いとする傾向があるが、グリーンスパン議長を含む米国の当局
者は、このまま行ったらドルの大暴落につながるので、何とか早めに緩やかな
ドル安にして大暴落を回避しようとしている。

先週中国へ行って来たが、中国の為替レートに対する考え方も日本のそれに
似ていた。当地で会ったあるシンクタンクの有力者は、今、人民元を上げたら
一千万人単位で失業者が出るから、そんなことは中国の政策担当者が安易に
出来るはずがないし、その結果として中国が不安定化することは米国にとって
も利益にならないはずだと主張していた。

ところが彼らの発想に、米国の抱えている不均衡をどうするかという視点はなく、
米国の産業界の空洞化問題に対する配慮もなかった。ドル安という同じ問題で
も、米国と日本や中国との間では、最初の捉え方からして全く異なる。

そもそも為替レートの変動がもたらす損益は、多くの場合ゼロサム的なところ
があり、日本や中国をはじめとするアジア諸国にとって都合が良いからといって、
その為替レートが世界経済の長期安定につながるとは限らない。むしろ今の
ように不均衡が拡大している時は、今の為替レートの水準が世界経済の長期
的な不安定化につながっていると見る方が正しいだろう。
>>848
>また米国の家計部門の貯蓄行動を変えることも至難の技である。

消費税減らして、低所得者減税すりゃ一発だろ。
>>847-850 kuu- さん。

いつもありがとうございます。

リチャード・クーさん最近テレビで見かけませんね、
私がWBSを見てないだけかもしれませんが、

論文参考にさしていただきます。
853823:04/12/07 18:43:46
>>846 経済が小さくなってもいいという考え方がすでに狂ってる。   ってか・・・ 付き合いきれん。
854金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/19 15:45:31
変なのに粘着されたな。
ある意味、養護に似てたが。w
田中秀臣『経済論戦の読み方』講談社現代新書、2004、P56〜58
で、クーの経済学は古いと酷評。論点は、外出だけどね。

856金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/23 03:27:23
>>855
政策論争において、古いって批判は的外れやね。
経済学論争ならまだしも。
857金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/23 22:28:48
田中秀臣『経済論戦の読み方』講談社現代新書
近々読んでみるよ
>>856
クーが新しい経済学と言っているものが、すでに外出なんだから批判されて当然。
859金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/03 17:08:40
台湾の対中国交流窓口トップ、辜振甫氏死去 87歳
http://www.sankei.co.jp/news/050103/kok022.htm

台湾の対中国交流窓口機関のトップに当たる海峡交流基金会理事長で、
台湾財界の重鎮として日本の政財界とも関係が深い知日派の辜振甫(こ・しんほ)氏が
3日午前、腎機能不全のため台北市内の病院で死去した。
87歳だった。同氏の秘書が明らかにした。腎臓がんで入院生活を送っていた。

中国側の汪道涵・海峡両岸関係協会会長と2回会談し、
江沢民・前中国国家主席とも対話するなど中国と太いパイプを持つ辜氏の死去は
「独立志向」の強い陳水扁政権下でこう着状態にある中台関係の行方にも
影響を与えそうだ。

 台北市生まれ。台北帝大卒業後、東京帝大進学。
父の辜顕栄氏は旧日本軍の台北入城に協力した「功労者」として植民地時代に
大地主となった。自身は1953年、セメント会社の大株主になったのを足掛かりに
中華証券(現中国信託商業銀行)などを設立した。


 李登輝前総統の信任が厚く、91年に海峡交流基金会理事長就任。
汪氏と93年4月にシンガポールで、98年10月に上海で会談。
同月、北京で江沢民氏とも会った。

 95年から3年連続でアジア太平洋経済協力会議(APEC)の台湾代表。
森喜朗前首相らとの関係も深かった。71年に勲一等瑞宝章を受け、
昭和天皇の大喪の礼や小渕恵三元首相の葬儀に参列。
2003年4月には早大名誉博士号を授与された。
陳水扁総統の資政(上級顧問)も務めた。

 幼少時に習った京劇は玄人はだしで京劇団も結成。
98年11月の東京公演では、自ら三国志の諸葛孔明役を熱演した。(共同)
860金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/03 17:19:02
台湾の辜振甫氏が死去 中台関係にも影響
 
【台北3日共同】台湾の対中国交流窓口機関のトップに当たる
海峡交流基金会理事長で、台湾財界の重鎮として日本の政財界とも関係が深い知日派の
辜振甫(こ・しんほ)氏が3日午前、腎機能不全のため台北市内の病院で死去した。
87歳だった。同氏の秘書が明らかにした。腎臓がんで入院生活を送っていた。
 中国側の汪道涵・海峡両岸関係協会会長と2回会談し、
江沢民・前中国国家主席とも対話するなど中国と太いパイプを持つ辜氏の死去は
「独立志向」の強い陳水扁政権下でこう着状態にある中台関係の行方にも影響を
与えそうだ。
 台北市生まれ。台北帝大卒業後、東京帝大進学。
父の辜顕栄氏は旧日本軍の台北入城に協力した「功労者」として植民地時代に
大地主となった。自身はセメント会社の経営を足掛かりに中華証券
(現中国信託商業銀行)などを設立した。

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=DLT&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2005010301000309

国際
# 台湾の辜振甫氏が死去 中台関係にも影響(13:50)

Flash24 2005年(平成17年)1月3日
861金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/03 17:40:39
国際 NEWS
2005/01/03-13:16

対中交渉の「顔」、辜振甫氏死去=関係改善に尽力−台湾

【台北3日時事】台湾の代表的な財界人であり、
中台交流団体間の交渉で台湾側の「顔」として活躍した辜振甫氏
(海峡交流基金会理事長)が3日午前、腎臓がんなどのため台北市内の病院で死去した。
87歳だった。
李登輝政権下の1998年、訪中して当時の江沢民国家主席と会談するなど、
中国との関係改善に尽力した。
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=050103131611X911&genre=i

 
862金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/03 18:56:30
素朴な疑問ですが、なんで野村総研の植草先生はタイーホされたのに、クー先生
はされないんですか?国家から見たらどちらも邪魔なのは明らかなのに、
植草先生だけ嵌められたのが意味分からんです。植草先生の方がより邪魔
だったのですか?それともこれは国家に反逆的なエコノミストに脅しの意
味で植草先生をスケープゴートにしたんですか?
863金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/04 00:44:47
クーなら雇用における年齢差別問題
なんてイチコロですよね?
864金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/26 21:01:59
田中秀臣=完璧人格破綻者
池田信夫と同類だな
人格攻撃をする自体、論破できない負け犬がする行為。
866kuu-:05/02/05 11:06:28
衆参本会議の経済演説で竹中経財相が「もはやバブル後ではない」と述べ、負の
遺産を清算する「守りの改革」から「攻めの改革」へと政策運営の舵を切る姿勢を
明示している。このバブルに関する表現は一部の意味では正しいが、別の意味で
は全く正しくない。一部の企業がバブル崩壊で発生したバランスシートの問題を
解消し、前向きの行動が取れるようになったという意味では「もはやバブル後では
ない」と言えよう。

しかし一部の企業が前向きになったとはいえ、大半はまだ借金返済を続けており、
家計が貯金しても企業がこれを借りて使わないということで発生するマクロ的な
デフレギャップは決して無くなったわけではない。しかも日本経済の本格回復は
企業の借金返済が終わった時点で始まるのではない。企業が、借金返済が終
わった後にくる借金拒絶症を克服し、民間貯蓄に見合う金額を借りて使うように
なって初めて、日本経済は財政による支援を不要とする本格回復に入る。

そうなって初めて「もはやバブル後ではない」と言える世界に入るが、それまでは、
家計が貯金しても企業が借りないということで発生するデフレギャップは今ほど
ではないにしても残るので、財政による埋め合わせは依然として必要となる。
しかもこの借金拒絶症を克服するにはかなりの時間がかかるものと思われる。
867 :05/02/05 11:08:20
先日発表された経済諮問会議の「改革と展望」では、構造改革が止まれば経済
成長率は1%に落ち、長期金利は6〜7%まで上昇するとある。某紙によると、
これらの数字を出すことで「内閣府は今回の改定で初めて歳出削減や構造改革
が進まず、経済が停滞するケースの試算も示した」ことになっているが、これらは
試算と呼ぶには余りにもお粗末な数字である。

まず長期金利については、「財政の持続可能性への不信感から大幅に上昇し、
実質金利が2010年度には1990年代前半のイタリア並に達すると仮定」しただけ
のことであって、日本経済の計量モデルを回してこのような結果が出てきたわけ
ではない。つまり、この6〜7%という金利予測は、当時のイタリアの実質金利を
そのまま流用しただけの話なのである。

また同様に、成長率についても構造改革の加速によって、同期間の生産性上昇
率がさらに毎年0.2%程度高まると「仮定」しただけであって、これも試算の結果と
して出てきた数字ではない。そもそも構造改革をやれば経済成長率がどのくらい
伸びるかという議論は、1997年の橋本政権下の大失敗から全く何も学んでいない
議論である。
868 :05/02/05 11:10:54
当時はアメリカのサマーズ財務副長官などが、日本が財政再建に走ることは
危険だと盛んに警告したにもかかわらず、当時の大蔵省や橋本総理は、規制
緩和などの構造改革で成長率は伸びるので、財政再建を実施しても景気が落ち
込むことはないと反論した。これは、規制緩和からくるプラスの経済効果と、財政
再建からくるマイナスの効果を同じ時間軸で見ていたことに等しい。

ところが結果は、5期連続マイナス成長に陥るなどサマーズ氏の心配した通りに
なってしまった。それではなぜ同氏がこの点を正しく警告できたかというと、そこに
はレーガン政権時代の米国の苦い経験があったからであった。つまり当時のレー
ガン政権も、規制緩和などの構造改革はすぐ景気に効くという前提で打ち出した
が、当初は全くその通りにならず、レーガン政策が本当にその効果を示し始めた
のは、それから10年以上経ったクリントン政権になってからだった。

規制緩和や減税などの構造改革が人々の発想を変え、そのような人達が人生の
進路を変えてから再び花を咲かせるまで少なくとも5年から10年の時間が必要
であり、これは1〜2年単位の話であるマクロ経済政策とは全く次元の違う話な
のである。この橋本政権が犯したマクロ経済政策と構造改革を混在してしまうと
いう間違いが、今回の「改革と展望」でも出てきているのは要注意である。しかも
それが、何をどう改革したらGDPがどう増えるのかの検証なしに出されていること
は問題である。
869 :05/02/05 11:59:51
今回の展望で唯一元気付けられる文章は、中期的な財政運営の基本方針の下記
の下りである。「対象期間中(2009年度まで)の経済財政政策は、「今次改定」を
踏まえて安定的に運営する。その際、財政の自動安定化機能に配慮する。なお、
景気動向に十分配慮し、景気が極めて厳しい状況となる場合には、大胆かつ柔軟
な政策対応を行う。」

ここで「財政の自動安定化機能」という概念が明記され、この文章通り運営して
もらえれば、日本経済の本格回復は十分可能だろう。ただこの文章は、小泉政権
が財政の自動安定化機能を完全に放棄して、無理やり国債の発行枠を年間30兆
円に抑えこもうとして景気を悪化させていた、2002年1月時点での中期展望にも
載っている。ということは文章にあるからといってその意味を政策担当者が理解して
いることにはならない、ということになり、我々としても小泉政権の行動にまだ注意
が必要だということになる。実際にこの展望を読んで受ける印象は「なぜだかよく
分からないけれど、景気は回復してきたので改革を進めよう」といった感じであり、
日本経済の本質的な理解があっての分析とはとても思えないところが多い。

日本経済の本質的な問題を理解していないという意味ではOECDも全く同じで、先日
発表された対日経済審査報告は、財政再建を進めることと日銀の量的緩和を続ける
ことを要求している。
870 :05/02/05 12:06:04
しかしこの二つは、民間の財務内容に問題が無く企業に大きな資金需要がある
「陽」の世界なら正しい政策だが、民間の財務に問題があり企業が借金返済に回っ
ている「陰」の世界では完全に逆効果である。特に財政再建は、家計が貯金してい
るのに企業が借りようとしない現状では大変危険であり、この構図にOECDがいまだ
に気付いていないとは驚きである。

結局これまでの経済学はすべて「陽」の世界を前提として作られてきたので、そこで
勉強してきた人たちはどうしても「陽」の世界での治療法、つまり金融緩和と民間投資
のクラウディングアウトを避ける為の財政再建によって景気を良くしようとする。しかし
今の日本は「陽」の世界の政策で経済が回復するような状態ではまったくない。

実際に今の日本が、「陽」の世界にいたとして財政赤字が今の水準なら、とうの昔に
長期金利は6〜7%になっていてもおかしくない。しかしそうなっていないのは、我々が
まだ「陰」の世界にいるからであり、しかもその「陰」の世界は企業の借金拒絶症という
形でもう数年は続く。ということはこの間、金融政策の効果は限られ、財政の必要性は
依然として残ることになる。しばらく「陰」の世界にいるということは、金利も低水準が
続くということであり、数年後に6〜7%になるかもしれないという前述のイタリアまがい
の予測は極めて非現実的であり、無責任に映る。
871金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/05 22:52:25
人格破綻者
構造改革側 池田信夫
リフレ側 田中秀臣
872金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/05 23:24:56

2010年に、長期金利6〜7%の予測って、
どうして、こうも役人の分析は、無責任でデタラメなのだろうか?
873金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/05 23:30:48

2030年〜2040年頃に、長期金利6〜7%の予測なら、
理解できる数字なんだが、

2010年なら、せいぜい 長期金利2〜3%の予測で、
まあ妥当な数字でしょう。
874金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/05 23:42:05

というか、
日本の長期金利は、まだまだ かなり長期間にわたって、
低金利が続くとみる方が妥当でしょう。

875金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/06 00:57:45
>>873
>2010年なら、せいぜい 長期金利2〜3%

ありえね。そりゃバブルだぜ。
876金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/06 11:18:14
>>875
バブルだと、そういう あなた、
今から5年位前に、起こりもしないのに、「国債暴落」とか言って、


大騒ぎしていませんでしたか?
877金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/06 11:48:18
>>875
バブルだと、そういう あなた、
今から2〜3年位前に、起こりもしないのに、「2003年に、日本国破産」とか言って、

大騒ぎしていませんでしたか?
878金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/03/07 21:39:23
最近、静かですね。
879金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/03/08 19:55:07
何か書いてるのかな
880金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/04/10(日) 20:04:19
くー
881金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/12(木) 17:30:12
保全
882金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/12(木) 17:33:20
最近クーさんはどこにいるんですか??
883金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/12(木) 17:41:31
>>866-870
今頃読んだが、激しく正しいな。

>財政の自動安定化機能
ところでこれってどういうことですか?
884クー:2005/05/14(土) 23:11:23
FRBは8回目の利上げに踏み切り、FFレートは3%になったが、長期金利はまたしても
利上げに反応せずに終わった。その結果、米国の長短金利差も日本と同じ1.2%前後
にまで縮小してしまった。企業が設備投資に慎重で、お金を借りようとしない中では、
(長期)金利は上がらず、ここが上がらないことで、経済の他の分野も利上げにあまり
反応しないという状態が米国でも起きているようだ。

その意味では、米国の金融政策も日本のそれと同様、その効力が大幅に落ちていると
見るべきだろう。従来から米国経済は長期金利に大きく反応すると言われてきたが、
FRBが短期金利を8回も上げたのに長期金利は反応していないからだ。経済学には
ケインズの時代から、低金利にも拘わらず経済が反応しなくなる「流動性の罠」という
概念があったが、今、日本やアメリカで起きていることは「金融政策の罠」というべき
現象だろう。

つまりバランスシートの問題などで企業がカネを借りなくなると、日本のように金利を下げ
ても、あるいはアメリカのように金利を上げても、経済は何も反応しなくなってしまうので
ある。この経済が金融政策に反応しないという事態は、企業の行動が前向きになって
金を借りるようになるまで続くと思われる。
885 :2005/05/14(土) 23:13:35
金融政策の効力低下に拍車をかけているのが、各国の規制強化である。米国では、
年金の負債と資産の期日(maturity)を合わせる方向に規制が動いており、日本国内
では、銀行などが株を持つことを出来るだけ規制しようとする動きになっている。
そうなると米国の年金や日本の銀行で、これまで株式に向かっていた資金が債券に
向かわざるを得なくなり、それが債券価格の高騰、つまり長期金利の低下と株価の低迷
をもたらすことになる。つまりこれまでの金融政策の効力の一部が、投資資金が自由に
株と債券の間を往来できることでもたらされていたとしたら、その往来に制限が加えられ
ることは、その分、金融政策の効力も落ちてしまうことを意味する。

実際に米国では、株価低迷の対応策として、米国企業の自社株買いが2年連続で過去
最高ペースで増えているが、それでも株価は上昇トレンドに入りきれていない。むしろ、
これだけ自社株買いをやっても株価がこの程度だということは、もしも自社株買いが
なかったらどうなっていたかを考えると気になるところである。この規制強化の流れと、
企業の借金拒絶症が重なることによって起きる金融政策の効力低下は、今後とも続くと
思われる。

金融政策が効いていないことで何か実害が発生しているかというと、まず、民間の資金
需要が弱い中では貨幣乗数や信用乗数が落ち込んでいるわけだから、貨幣的要因で
インフレになる危険性はほとんどない。
886 :2005/05/14(土) 23:15:36
また実需面に目を向けると、中国やインドをはじめとする新興国では需要が急速に伸び
ていることから、原油をはじめとする資源価格は高騰しているが、その一方で、中国など
では、工業製品の供給力が国内需要の伸び以上に伸びてきている。実際に、中国は
大幅な貿易黒字国になりつつある。このため中国で作られた製品と競合している先進
国では、最終製品はむしろデフレ気味になり、設備稼働率も落ち込んでしまう。

こうしてみると日米欧などの先進国では、貨幣面でも実需面でも、資源価格の上昇を
除けばインフレが急速に進む状況ではなく、これらの国々の長期金利も、まだしばらく
低位安定で推移する可能性が高いと言えよう。

米国では、市場や政策担当者の一部に、今でも「FFレートは4%が景気に対して中立だ」
という見方があるが、その根拠になっている過去の米国経済の事例を見れば、FFレート
が4%の時の長期金利はおおよそ6〜7%台であって、1970年代から直近までのFFレート
が4%の時の長短金利差は平均250ベーシスであった。つまりFFレートが4%の時が景気
に対して中立的なのではなく、FFレートが4%で長期金利が6.5%くらいの金利体系が、
景気に対して中立であると言うべきなのである。

ところが現在の長短金利差は、利上げを続けることで逆にどんどん縮まっているわけで、
そのような前例のない金利体系になっているなかで、FFレートだけ見て「4%なら中立」と
いうのは意味がない。その意味ではFRBは金利の「正常化」を目指しているものの、現在
の金利体系は決して過去の延長線上で説明できるものではなく、その意味では何が正常
なFFレートかということも実際は手探り状態と考えるべきだろう。
887金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 14:22:25
クーだけだな、まともなのは
888金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 14:33:32
面白いこと書いてるじゃん
889金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 14:40:23
>>883

ビルトインスタビライザー
890金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 14:49:23
俺にもわかるように、誰か偽関西弁で教えてください。
内容にわかりやすさについてはお任せしますが、偽という部分には注意して教えください。
わがままばかりですみません
891金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 14:50:24
貿易不均衡を悪だとかトンデモなこと言ってなかった?
IS-LM理解してない人に経済語られてもねー
892金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 15:01:32
その辺がわかってないと、上記の論立てに
やっぱ致命的な誤りが生じたりするわけ?
893金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 15:12:21
>>891
なんとか厨は帰っていいよ
894金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/15(日) 21:39:15
いや、銀行はね、バランスシートを健全化させようとしてたんだからいいんですよ。
895金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/16(月) 00:23:26
クーだけはガチ
896金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/16(月) 00:37:28
>>891
言ってないよ。
>>896
君が知らないだけ。
898金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/16(月) 20:22:08
小宮に叩かれたじゃん
899金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/31(火) 10:30:30
>>884-886

いつもありがとうございます。
大変参考になります。

グリーンスパンの後任がどうなるか心配だ。
日本に対する影響も。

中国に進出している日本の銀行の情報をクーさんはどうお考えですか?
900金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/06/16(木) 19:21:20
Aの所得が1000円あったとする。
そして、Aが
800円を消費に、200円を貯蓄にまわす。
消費にまわった800円は次の誰かの所得になり、貯蓄も
通常金融機関に預けられ、この貯蓄の200円を企業や個人が借りて
それを投資にまわし、それが次の誰かの所得になる。この結果、
Aの1000円の所得は新たな1000円の所得を発生させ、このくり返しで
経済はまわり始める。しかし、バランスシート不況下ではこれまで
お金を借りていた企業が借金返済にまわっているため貯蓄の分のお金が使われず
完全に死んでしまう
Aの例でいえば800円の所得しか発生しないことになり、これがくり返され
貯蓄のできない所得水準まで縮小していく。
そこで政府が国債を発行して使われない貯蓄の分を使う必要がある
901金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/06/16(木) 19:40:05
完全に洗脳された歴史観で、日本人に説教を垂れるな!!!
10年早いわ!
ちゃんと本を読んで歴史を勉強しろ!
902金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/07/01(金) 04:01:05
あげ
903金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/08/11(木) 18:18:35
最近テレビで見ない
オールド・ケインジアン人気ないからな。
今回の解散劇は当初から小泉総理の計画通りだったと思われる。最初から衆議院の
解散が目的で、郵政民営化はその口実にしか過ぎなかったのではないかという点である。
これは同総理の参議院での採決前の行動と、否決後の行動の違いに如実に表れている。
採決前の小泉総理は官邸に1人残ったままで、「ひからびたチーズとサーモン」を食べ
ながら何もしようとしなかったし、実際に何もしなかった。この時点では、採決への調整は
森前総理や青木参議院会長に任せきりで、総理自身は一切動こうとしなかったのである。

小泉総理が大統領的な官邸主導の政治を標榜しているとしたら、これほど重要な法案
なのに、総理自らが議員の説得に当たらないのはおかしい。ところが法案が参議院で
否決され、衆議院を解散してからの総理の行動は採決前と全く逆で、造反者には全て
対抗馬を出すとか、法案の棄権者に関しては総理自身が1人1人面談して「品定め」を
するといった方針を矢継ぎ早に打ち出した。

採決前は森・青木ラインに任せきりで自分から動かず、否決時点から勢力的に動き出し、
次々と手を打っているところを見ると、法案否決後こそが実は小泉総理にとっての本番で
あり、それまでは単なる助走に過ぎなかったと思われる。造反者のいる選挙区にあれ
だけ早いスピードで「有名人」の刺客を次々と送りこむことを見ても、最初から郵政を踏み
台にして党内の「抵抗勢力」をあぶり出し、それらにとどめを刺そうという思惑だったことが
透けてみえる。

なぜ小泉総理がそのような行動に出たかだが、大統領制ではない日本で大統領制のよう
に官邸主導で政治を進めるには、党内を浄化して同志だけを集め、官邸と一丸になって
動いてくれる党を作ることが不可欠だと考えた可能性が高い。
906クー:2005/09/03(土) 03:29:49
今回の解散総選挙は郵政民営化が目的ではなく、官邸の意思通りに動く自民党作りが
目的だったとすれば、採決前後の総理の行動の違いに一貫性が出てくる。それどころか
2001年に彼が総理になってからの行動にも一貫性がでてくる。例えば、これまでも、組閣
するときも敢えて従来の派閥の存続に揺さぶりをかけるような一本釣りに徹し、2003年の
総選挙のときには年齢制限を設けて、中曽根元総理や宮沢元総理といった党の長老達
を引退に追い込んだ。

奇しくもこの時期が、自民党内の最大派閥であった経世会の地盤沈下と重なったことで、
同党の小泉化は今後ますます進むだろう。その意味ではこれまでの自民党の特徴であ
った派閥政治も、今回の"粛清"で完全に消滅したと言えよう。今後の自民党は9月11日
の選挙で負けない限り、良く言えば小泉総理の同志ばかり、悪く言えばイエスマンばかり
の党となろう。

これまでの自民党には実に多くの種類の人達がおり、それはあたかも日本全国の縮図の
ようなところがあった。党の中には、国内で議論されているあらゆる意見を代表する人が
必ず数名はおり、そのような人達が派閥というシステムの中で合従連衡を繰り返すことに
よって、結果的にかなりバランスのとれた政治が行われてきた。選挙民から上がってくる
多くの要請は、自民党内のどこかで取り上げられ、ある程度時間がかかっても何らかの形
で対応が見られた。だからこそ国民は50年も自民党を支持してきたのである。しかしその
一方で、大きな改革を実現するにはコンセンサス作りで気の遠くなるような時間が必要で
あり、場合によっては絶望的でさえあった。このスピードが遅いということが今回小泉氏が
このような行動に出た背景にあったと思われる。その意味では、小泉総理は当初の公約
通り「これまでの」自民党を完全にぶっ壊してしまったのである。
907金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/03(土) 03:32:17
都市部の人達は小泉改革に以前から賛成している割合が相対的に多かったので問題
ないが、地方は逆に今回の自民党の激変で、自分達の声を代表してくれる政党がなく
なってしまったということになりかねない。小泉自民党はこれまで以上に、地方切捨てに
走る可能性が高いからだ。小泉自民党は今回の総選挙によって、地方票をベースにした
政党から都市部に軸足を置いた政党に脱皮しようとしているように見える。またそうしなけ
れば最終的に自民党は生き残れないという危機感を持っていたからこそ、今回のような
行動に出た可能性もある。

一方の民主党は完全に都市型政党で来ており、小泉自民党との格差は縮まる一方であ
る。1999年に小泉氏が「郵政民営化論」という本を出したとき、小泉氏以外の執筆者で
政治家は全員、野党出身者だった。ということは小泉自民党と民主党は限りなく似た政治
主張を繰り返して、国民の選択の幅が狭まる一方、地方が頼りにしてきたこれまでの保守
本流と言えるところは、新しくできた国民新党や新党日本しかないという形になっていること
になる。

こうしてみると中期的にはまだまだこの国には政界再編がありうるような気がする。今の
小泉党と民主党だけという選択肢に国民全員が満足するとは思えないからだ。やはりどこ
かの時点で政治的に大きな波乱がもう一つ二つあって改革と保守がもう少しきれいな形で
分かれて落ち着くのではないか。
908金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/03(土) 08:56:21
>>906
クーさん、書き込みをしている貴方は本当に私の信頼かつ尊敬している
クーさんですか。もしそうなら紺谷典子さんが孤軍奮闘している国民新党の
客席論客になってTVで発言して下さい。

今の日本にはまともな経済学を論じられる人が余りにも少ないのです。
909クー:2005/09/03(土) 12:33:17
両党の提言はかなり錯綜している印象を受ける。例えば民主党は、郵政事業はそのまま
民営化するよりも、公社のまま少しづつ規模を縮小していくことを優先すべきだというスタ
ンスを打ち出している。今のように規模が巨大なまま郵貯簡保を民営化すれば、民間金融
の経営から政府の財政まで、多大な悪影響が及ぶ可能性があるからである。

ただ預入限度を1000万円から700万、500万と段階的に規制していく民主党案よりも、郵貯
は民間よりも低い預金金利しか提示できないように規制する方がより市場原理が機能する
形で郵貯の規模縮小が図れるのではないかと思う。郵貯の金利は、民間の同等な金融
商品についている金利のXX%か国債利回りのどちらか低い方に設定するように義務づけ
れば、自ずと資金は郵貯から出ていくことになる。それでも資金の出ていかないところは
民間が来ない過疎地であり、そのような場所には今の郵貯制度を残しておくべきであろう。
910 :2005/09/03(土) 12:34:57
現在の大手銀行の財務格付けが依然として合格点以下のD〜Eの低水準でしかなく、外部
ショックに対してまだ脆弱であることを考えると、当面は公的金融も存続させる必要がある
と思っている。万が一何らかのショックでパニックが発生してしまったときに、経済にとって
一番ダメージが大きいのは、預金者が銀行から引き出した現金をそのままタンス預金に
してしまうことである。タンス預金されたカネは二度と経済の中で回らなくなってしまうからだ。

このとき民間より金利が低くても、郵政公社による郵便貯金が存在していれば、パニックで
銀行から引き出された現金がそこに向かい、その資金を郵貯が国債を購入するなどして
再度実体経済へ戻せば、カネは回り続けることができる。実際に郵貯は、金融危機が頻繁
に発生した1997年から2003年の間に、何度かそのような役割を担っていた。 

郵貯が民間より高い金利で預金を集め、民業を圧迫するのは論外だが、まだ民間銀行の
格付けが低いときには、補完的な意味で公的金融を残しておくことは決して悪いことでは
ない。公的金融の統廃合を進めるのは、民間銀行の格付けが平常値に戻った後でも遅く
はないのである。

郵政では現実的な提案をしている民主党は、その一方で、歳出を3年間で一気に10兆円
切るということを平気で言い出している。この政策が実際に実行されれば、依然として国内
の大半の企業が借金返済に回っているバランスシート不況下の日本経済は大打撃を被り
かねない。

この10兆円削減計画に対し、これまではどちらかというと財政再建派であった竹中平蔵氏が
噛みつき、そんなことをしたら日本のGDPが2%も減少すると発言したのには笑ってしまった。
それがわかっているなら、小泉政権はやるべき財政出動をもっとしっかりとやっておくべきで
あって、そうすれば、日本はバランスシート不況からずっと早く回復していたはずだからだ。
911 :2005/09/03(土) 12:41:36
財政再建が大きな話題になっているが、日本経済は依然として、家計が貯金しているのに
企業が借りないというバランスシート不況下にあり、このような状況下では、財政再建ほど
財政赤字を増やすものはない。

1997年、橋本政権は財政再建を目的として、消費税を3%から5%に引き上げ、社会保障
負担を上げ、大型の補正予算を見送った。これだけ増税したにも拘わらず、実際の税収は
1996年度の50.1兆円から99年度の45.7兆円に減少し、財政赤字は96年の22兆円から99年
の38兆円まで7割も増えてしまったのである。増税したにも拘わらず、実際には税収が減少
してしまったという事実は、いかに財政再建による景気の悪化が大きく、全てが逆効果に
終わってしまったかを物語っている。

この97年の苦い経験が自民・民主両党の政策論議にどのくらい活かされているかは分から
ないが、民主党がマニフェストの中で2001-03年に小泉政権が約束して日本経済を大幅に
悪化させた「国債発行枠30兆円」が含まれているのを見ると、この党は日本がバランスシート
不況に陥っている危険性を全く理解していないと言わざるをえない。2001-03年の時も、無理
やり財政赤字を30兆円に抑えようとした結果、景気は悪化し、実際の赤字は30兆円を大幅に
越えてしまったのである。
912 :2005/09/03(土) 12:42:59
今から振りかえると小泉氏は自分でも「非情」と表現しているくらいすごいことをやってきた。
例えば彼が2001年に総理になることを可能にしたのは、小泉氏と政策協定を結んだ亀井
静香氏の支持であったが、小泉氏は総理になった途端この協定を無視した。

今回の郵政民営化問題でも、森・青木両氏を参議院での可決に向けこき使いながら総理
自身は動かず、否決されると早速解散に出て、総理自身で精力的にシナリオを進めていっ
た。ということは、森・青木両氏もまた、一つの舞台作りの上での捨て駒だったのである。
このような人使いの荒い小泉氏の政治手法に今後どのくらいの人がついてくるだろうか。
今は国民の支持率が高いからとにかく小泉氏についていくという人達も、いざ流れが変わ
れば一気に逆方向へ走りかねない。

今回は郵政という踏み絵で一つの権力構造が出来たわけだが、例えば靖国やアジア外交
など別の問題が持ちあがった時に、今回の布陣の全員が小泉氏に同意するとは限らない。
とはいっても毎回、重要な議題が出るたびに解散総選挙というわけにもいかないだろう。

その意味では今回、小泉自民党というこれまでの自民党とは全く違う政党が誕生したのは
確かだが、郵政問題の後もどのくらい求心力を維持していくかは未知数であり、要注意だ
ろう。まして総裁任期があと1年しか残っていないことを考えるとまだまだ政治の混乱や再編
はあり得ると見るのが妥当ではないかと思われる。
913908:2005/09/03(土) 14:48:21
>>909から>>912

一連の書き込みを拝見すると、まぎれもない本物のクーさんですね。
なんという歯切れの良い、本質を衝いたご意見。感動しました。
是非、国民新党のサポートをしてTVで国民に分かりやすく解説されるよう
お願いします。貴方は混迷する日本の救世主だ。
本物かどうかは私には分かりませんが、ただ者ではないことは
確実ですな。もしも無名の人で、ここまで分析できる人がいるの
なら日本はすごい国だ。
915金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/26(月) 01:25:30
保守
本物かどうかしらんが苺にも似たような人がいた気がする。
917金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/29(木) 02:02:22
経済も病気として、インフレを下痢、デフレを便秘と
みなすと、昔からの民営化小さな政府の政策はインフレ時の
下痢止め薬です。デフレ時つまり便秘時には下痢止め薬は症
状を悪化させます。印刷機などを使った需要側の改革つまり
規制、補助金、累進税制等、負け組みを助け常に国全体の消
費を保つ下剤的薬が必要です。整腸薬としては税金ではなく
常に印刷機の刷る量を考えることです。
日本には田宮模型があるからクーさんいるんでしょ。
 
920金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/15(火) 14:46:12
クーちゃん萌え
921金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/15(火) 14:51:32
>>917
クーちゃん、わかりやすいぞ。
922金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/15(火) 14:52:04
「何か」って?
923金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/16(水) 06:33:05
ユダヤ人の IQ は韓国人より遥かに高いです。
アシュケナージ系ユダヤ人の平均 IQ は117で世界最高です。
アシュケナージ系ユダヤ人に嫉妬しないでください。( ´,_ゝ`#)プッ

民族別 IQ の平均値
アシュケナージ系ユダヤ人
105-130 (言語知能が優位)
東アジア人 (中国人, 日本人, 韓国人)
100-110 (空間知能が優位)
白人
95-100
その他 (アラブ人、南アジア人、ヒスパニック)
85-90
アメリカの黒人 (25%白人が混血)
80-90 (言語知能が優位)
アフリカ人
70-75
オーストラリアン・アボリジニ
65

IQ は
アシュケナージ系ユダヤ人>>>東アジア人>白人>>>ヒスパニック≒アラブ人=東南アジア人>>>黒人>アボリジニ

韓国人のIQが世界一と思っている阿呆がいたので、韓国人の驕りをたしなめたまでの事。
科学系のノーベル賞0の韓国人のIQが世界一???笑いが止まらない・・・。
ユダヤ人ノーベル賞受賞者は全体の25%を占める。
IQのことは真実を言っているだけです。
2000年の差別で知能の高いユダヤ人が生き残った。
アインシュタイン、ノイマン、ファインマン、テラー、オッペンハイマー
超人的な頭脳を持つユダヤ人は多い・・・。
924金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/16(水) 10:23:48
企業はバブル期並みの利益を上げて
大量に余剰金抱えてバランスシート好況なのに

貸し出しが伸びませんよ クーさんw
925金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/17(木) 19:53:54
>>924
大企業→自己資本の余剰資金で投資を拡大。借り入れはしない。
中小企業→銀行が貸してくれない。
926金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/12/28(水) 16:52:18
クー氏が最近のカメラ雑誌に寄稿していた。
ドイツのクラシックカメラに詳しいですね
最近出てこないね、このペテン野郎w
928リチャードペー:2005/12/28(水) 21:26:01
 よろしく
929リチャード・ポー:2005/12/28(水) 21:41:51
俺もよろしく
930金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/12/28(水) 21:42:02
クー氏のクラシックカメラの知識は素晴らしいですよ
>>930

ところでマクロ経済の知識はどうよ?
932リチャードぺー:2005/12/29(木) 06:17:20
林家ぺーとは違う、リチャードぺーです。デフレを招いたのは実需以上に供給能力
が強すぎたと言うのが一因であるが、需要減速のがわに日本人の進化と言うのがあるというのを
誰も気づいていない。進化すると消費が鈍化するのはあたりまえであり、当然供給能力なんて
常に進歩し続けるわけであって、その不均衡から、例えばデジカメの市場などやられてしまった。
この不均衡を修正しない限りはデフレは終わらない。
933金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/12/29(木) 12:04:03
クー氏は東ドイツのカメラにも、非常に詳しいんですよ。
934金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/12/29(木) 20:19:24
1
935金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/12/29(木) 20:31:45
クー氏を田宮RCカーグランプリに招待しよう。
936金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/01/07(土) 19:35:46
↓にリチャード・クー氏の評論が載っているよ

カメラレビュー クラシックカメラ専科 No.78
 続 70、80年代の35mm一眼レフカメラを楽しむ
定価2550円 朝日ソノラマ
937金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/02/06(月) 20:27:21
最近クーさん見かけないね
938金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/25(土) 09:20:15
保守
939金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/25(土) 09:22:16
ただの中国とアメリカの工作員だろ。屁理屈しか言わないじゃん
940金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/25(土) 10:30:30
こいつムカつく!
日本に甘ったれすぎ
>>936
最近露出が無いと思ったら、やはりカメラに嵌っていたのですか(嗚呼
942金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/06(土) 22:11:45
WBSに本当に久しぶりにリチャード・クー氏が出演していました。
90年代後半から、2000年バブル崩壊頃までは、毎日のように露出していた御仁。
反竹中氏の姿勢から、しばらくナリを潜めていました。
同時期にやはり露出度の高かった植草氏は、手鏡事件。
クー氏は見事に生き延びたということでしょうか。
と考えると・・・。
どうも、権力構造の大きな変化が起こっているようです。
日銀の金融緩和の解除は局地的に竹中氏の負け。
水面下での蠢きは大きくなるに違いありません。

http://www.stockweather.co.jp/sw/to/mail_columns/h_sakurai/009.html
943金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/10(水) 01:46:37
2000年か2001年頃のWBS番組出演時に、
ゲストのクーさんとレギュラーコメンテーターの竹中さんが経済政策で 
意見対立したとき、当時クーさんの言ってる方が、正しいと思ったよ。
944金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/10(水) 02:05:25
2000年か2001年頃と言えば、
当時、4大新聞、4大TV局や専門紙まで「日本国破産だ」、「国債暴落だ」と
本気で、財政再建大キャンペーン中だったな。

俺は、当時 この国のマスゴミのレベルの低さには、全くアキレタもんだった。
だって、俺は、この頃すでに、「日本国破産だ」「国債暴落だ」ってのは、
有り得ないの知ってたから。
945944:2006/05/10(水) 02:20:28
俺は、1990年代の不況時に、つくづく民間セクターの資金需要の無さと、
債務返済最優先モードに入っているのを肌身に感じていたし、

1998年のアジア危機の当時、財政破綻したロシアやアルゼンチンにしろ、経済危機の韓国も
すべて「外貨建て債務の問題だ」というのを知っていたから。
946金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/10(水) 22:55:01
てかさ。弾は有ってもお頭がリスクを取りたがらない、
或いはリスクを管理する技術を持たないのではどうしようもないでしょう。
財政出動で投資を必要としている企業に直接金が回りますか?
財政出動にも限界があって効率性を追求しなければならないのでは?
乗数効果を発揮するには固定化されて実質的な投資にならない土地だとか、
輸入原材料が多い土木は効率悪くありませんか?
産業育成の面からも民需が官需を代替出来るような業種でなければ効果がないし。
金掛ける割に意義は薄いですよね?
947金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/10(水) 22:56:49
貯蓄過多なんで、あんまり関係ない。
948金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/10(水) 23:04:44
クー氏って Voice に毎月書いていたと思うんだが、今月号にはクー氏の名前が無かった
949金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/10(水) 23:18:32
じゃあなに?資金需要がないってこと?
それってバランスシート型不況じゃないじゃん?
昔はそうだったかもしれないけど・・・
それでも金吐き出しなさいと仰る派ですか?
だとしたら波及効果を狙った出動をして、
波及効果が及んだ先から副次的な乗数効果を狙っていると強弁なさいますか?
政府がそんな機転の利いた決定をしているとはとても思えませんが、
それなら何故センスの悪い現代版ピラミッドをばら撒きやがるのでしょうか?

教えてクーちゃん。

本物だったら畏れ多いですねw 23のプーと申します。お手柔らかにw
頭の悪い馬鹿の特徴として、長期に株を持つのが投資で、短期に売買するのが投機だと
考える奴がいる。短期売買はマネーゲームとさえ言ってのけるのである。じゃあその根
拠は何?と聞きたくなる。じゃあ長期に株を持つとマネーゲームじゃないのか?
仮にマネーゲームはお金を増やすゲームと定義しよう。資本主義経済は人間の欲求を満
たす世界であるが、それはある一定のルールのもとで行われるものでなければならない。
馬鹿が勝手に投資と定義づけている長期投資は、馬鹿が言ってるように企業を育てるた
めの投資だろうか?言っちゃ悪いが、はっきりいってそんなの嘘である。自分のお金を
増やすための典型的なマネーゲームである。馬鹿が勝手に定義している実業だってそう
だ。お金を増やすために起業して活動するし、儲かると思うから設備投資するのである。
そういう意味では実業までもがマネーゲームと位置づけられる。
しかし馬鹿は、実業は物を生み出すからいいんだと言い出す。これこそ馬鹿の典型であ
る。じゃあ商社は何か生み出しているか?証券会社は物を生み出すか?銀行はお金を右
から左に流しているだけで何も生み出していない。挙句の果てに汗水垂らしてとか言い
出す始末。
じゃあ株式投資は楽して儲けられるとでも思っているのだろうか?株式投資は絶対に勝
てるものではない。大損するときだってある。多大なリスクを背負いながら株式投資を
やって常に儲けることが可能なら、みんな大金持ちになってしまう。素直に株で儲けら
れる才能のある人を認める勇気を持つべきだろう。野球の才能は認めて株の才能を認め
ないのは馬鹿の局地だろう。成功者を妬んで負け犬を演じるのは、いい加減やめるべき
だ。汗水垂らしてなどと奇麗事の能書き垂れる前に、評論家は成功者を妬む恥ずかしい
言動を避けるべきだろう。しょせん評論家は高いリスクを負わずに安全に生きている人
間である。大きなリスクを取って大きな利益をあげた人を僻む根性は、恥ずべき行為である。
金持ち重税主義者達の能書きに、機会の平等という言葉が存在します。
彼らが平等という言葉が大好きなのは言うまでもありませんが、
共産主義の失敗によって数々の平等というのは失敗に終わり、
最後のよりどころとして機会の平等というものを考え出したようです。
しかし機会の平等なんて有り得るでしょうか?
機会の平等が大好きな人間は学歴にばかり目がいっていて視野が大変狭いのですが
彼らのレベルに合わせて、学力だけに絞って考えます。
個人の才能を一切認めない共産主義は崩壊したので、彼らは才能だけには文句は言えないでしょう。
つまり、元々才能のある子は(学力の世界では)頂点に立つことができます。
才能のあるなしの時点でもはや平等ではありません。
そうすると今度は親が金持ちか貧乏かで機会の不平等を訴えてきます。
勉強部屋があるかないかとか、塾や予備校に通えるかどうかなど、いろいろ素材はそろっていますが
どれも現実を無視した議論にすぎません。
勉強部屋なんかなくったって図書館や学校の放課後の教室で勉強できるはずです。
塾や予備校に通えるかどうかも関係ありません。
日本は受験産業がさかんなおかげで優秀な参考書や問題集はいっぱいあります。
塾や予備校に通っている人も、ほとんど市販の受験本で合格しております。
収入の少ない家庭から東大に合格した人も山ほどおります。
結局は学力問題なんて親と子供の意識の問題にすぎません。
半分は親次第だと思いますし、半分は子供の責任です。
のんだっくれの親父の家で育った子供と、教育熱心な両親の家で育った子供では
環境が全然違い、機会の平等とは言えません。
もし機会の平等などというのなら、子供を一つの機関に預け、成人するまでみんな同じ環境と教育の
場を与えるぐらいのことをして、初めて機会の平等と言えるでしょう。
しょせん機会の平等なんて幻想に過ぎないのです。
金子や森永といった馬鹿達は、株の税金は安すぎると言う。ディトレーダーから税金で絞りとれとさえ言う。
なぜ彼らがそう言うかといえば、汗水垂らして働いている人の最高税率は50%だからなのだそうだ。
汗水垂らして働くという言い方事態が馬鹿丸出しなのだが、それはおいておくとして、じゃあ株は汗水垂ら
さずに簡単に稼げるとでも思っているのだろうか?
森永の馬鹿は、彼らは遊んで収入を得て、しかも税金は安い!と文句を言っている。確かに税金は表面上は
安く感じるだろう。ただしそれは永遠に儲けられるという前提の話である。森永の馬鹿は、株で損しても今ま
で払った税金が戻ってこないという、株税制の不利な部分には絶対に触れない卑怯者である。そして自分に
都合が良くなるようにアメリカを持ち出して、アメリカは総合課税だと言い放つ!だがおかしいではないか。
アメリカでは、損失を出した場合、過去に支払った税金が戻ってくる制度である。
だが、奴ら社会主義者はこの制度のことには絶対に触れないのである。
日本の場合、10%の税金であるが、損を出しても過去に支払った税金は戻ってこない制度になっている。
あいつらは馬鹿だから株で勝ち続ける難しさを何も知らない。日本の税制では、勝ち続けることでしか分
離課税の恩恵は受けられないのである。しかも10%は期間限定でいずれ20%に戻ってしまう。
彼らは知っててこれらのことに触れないのか、あるいは本当に知らないただの馬鹿なのかはわからない。
ただ一つ言えることは、いつまでも社会主義思想を撒き散らして、嫉妬心を燃やして金持ちいじめやるのは
もう時代遅れだということだ。
 都市化が起こったときの一番大きな影響は、本来、十台半ばで職業につくはずだった
若者たちが、職業につかないで大学に行って遊ぶ暇ができたことです。これが大学紛争
の根本の原因です。この時、初めて人類の若い人に余暇ができた。
つまりそれまでは働かなきゃ食えないという状態が前提だったのに、働かなくても食え
るという状態が発生してきた。
 ホームレスというのは典型的なそういう存在です。ホームレスを生み出すのは必ず都
会です。ホームレスは否定的に見られるし、妬まれたりもします。
 しかしよく考えてると、実は、それは私たちが子供だった頃には理想の状態だったは
ずなのです。何せかれらは「働かなくても食える」身分なわけですから。
 なぜ戦後の日本人が必死で働いたかというと、この「働かなくても食える」という状
態になりたかったからです。ところが戦後五十年以上経った今、今度はテレビで「失業
問題が深刻だ」とか何とかやっている。誰も飢え死にしないで食っているにもかかわら
ず、です。
 一歩引いて考えてみると、漫画みたいではないでしょうか。要するに、「働かなくても
食える」というのが理想の状態だと思って、一生懸命働いてきた。実際、働いた分、経
済は成長し、社会はどんどん効率化していった。
 ホームレスでも飢え死にしないような豊かな社会が実現した。ところが、いざそうな
ると今度は失業率が高くなったと言って怒っている。もうまったく訳がわからない。
 失業した人が飢え死にしているというのなら問題です。でも、ホームレスはピンピン
して生きている。下手をすれば糖尿病になっている人もいると聞きました。
 人間はコロッと忘れるものです。戦前の人が見たら、何と羨ましい人たちがそこかし
こ、公園や橋の下に寝ていることか、という状態なのです。働かなくても食えるという
のが暗黙の理想の状況だった頃を私はまだ憶えています。「あの人は働かなくても食える」
と素封家を羨ましがっていた時代が嘘のようです。
 様々な「あべこべ」によって生まれた現象のおかしさが、ホームレスについての認識
に顕著にあらわれている気がします。
 世田谷区ではあちこちから悲鳴が聞こえてきます。東京都区部でも唯一自然の豊かだっ
た世田谷区。しかし、土地の値段が上昇したことによって、大地主達は相続税が支払えず
に売るしかなくなってしまいました。
 切り売りされた土地は都市化の波に揉まれます。庭のないミニ戸開発、マンション開発、
最悪なのはワンルームマンションです。屋敷林に住んでいた小動物の姿もどんどん消えて
いきました。相続税という存在は、不動産会社の自然破壊乱開発を生み出す土壌になって
います。相続税の影響で、喧騒な街となってしまった麻布みたいにしたいのでしょうか?
 古代の律令制のもとに行われた、公地公民によって6歳より口分田を与えられ、死亡し
たら土地を返納する班田収授法がありました。つまり、実質的に相続税100%というこ
とです。しかし、人々はいずれ返納する土地を、真面目に開墾などしませんでした。その
ため、723年の三世一身法で3代に限って開墾地の私有を認めましたが、それでも土地
の開墾が進みませんでした。結局、743年の墾田永年私財法という実質相続税ゼロの社
会を作り、公地公民制を崩すことによって、結果、大幅に生産力が伸びていきました。
 相続税というのは、人々の欲が築くパワーを殺す制度にすぎないことがよくわかるはず
です。平等という理想を追いかけていくことにより、人々の欲を殺し、人間が本来持って
るはずの能力を打ち消す悪法にすぎません。
 日本もかつては大資産家が沢山おりましたが、相続税の影響もあって都内に500坪以
上の土地を持つ資産家はごくわずかになっています。山手線の内側にどれほどの屋敷が残
っているでしょうか?
 最近格差が広がったなどと言う方が増えましたが、50年前と比べれば大幅に格差は縮
まっております。そして、その間に起きたことは、官僚の権力が強くなっていったという
事実です。今や彼らは天下りし放題です。
 民間の人に財力という力が無くなったら官僚支配が強くなるということを見事に証明し
ました。更に相続税を強化しようなどというのは、官僚支配を強める結果になるでしょう。
 「格差社会」という言葉が小泉政権のキーワードとなり、次期総裁選も絡んで話題とな
っている。「行き過ぎた市場原理主義の弊害」という表現が使われることもある。
 時代の変化に適応した成長企業や一部の成功者の話を聞いて、自分の身の回りと比べ、
また人口の高齢化による介護の増大などを考え併せて、格差は拡大しているかもしれない
と思う人が多いのは自然である。
 しかし、日本の所得配分の不公平が拡大しているという確たるデータは存在しない。「格
差社会」や「市場原理主義」の「行き過ぎ」などは、定義や具体的内容になるとあいまい
で、単なる政治的スローガンである。世界的に見て、日本が世界で最も格差の少ない平等
な社会を実現していることはよく知られている。
 日本の課題の多くは、過去十年以上に及ぶ経済成長率の長期停滞と高齢化に由来してい
る。税収の低下と誤った景気政策による財政危機を背景に、小さな政府を目指す財政支出
の削減や規制緩和などが、既得権を持つ側からの批判対象となる。
 課題の解決には、成長率の回復しかないし、そのためにはより一層の規制緩和とリスク
への挑戦を促す経済の活性化策が必要である。
 成長が加速すると、常にその波に乗れた人とそうでない人との格差は拡大し、その後、
時間を経て成長の恩恵が全経済に及ぶ。格差の解決は成長に貢献する意欲と能力を持った
人材をいかに組織的に育成するかにかかっている。
 要は、成功者を見て、自分にもチャンスがあると考えるか、自分には真似ができないと
あきらめるか、どちらの人が多いかである。その意味で、IT(情報技術)教育の充実や、
高齢者の労働市場確保などを通じて、可能性に挑戦するための機会を拡大することは重要
な課題である。また、高齢者は資産を有効に活用して、若者の起業・成長を支援し、その
配当を得ることができる。千五百兆円に及ぶ個人資産を有効に活用できない、金融システ
ムの変化も必要である。
 長期不況後の成長は始まったばかりである。格差社会への批判が出ることは成長が始ま
った証しでもある。より多くの人が成長の実感と、将来の明るい期待を持つようになれば
単なるスローガンは力を失う。時期総裁選ではこのような政策論争が望まれる。
 人間は、自分の欲求不満が合理的な方法で解消されない場合に、非合理的な適応の仕方
をして、自分を守ろうとします。これは、フロイトが打ち出した防御規制という概念です。
 このうちで、「合理化」というものがあります。これは、自分の本当の欲求を自己欺瞞で
偽り、自分が今置かれている状況を正当化しようとすることです。
 イソップ物語で「酸っぱいブドウ」という話があります。キツネが、高いところにあっ
て、手が届かないブドウを見つけたのだけど、食べることができません、それで、どうし
たかというと、「あれは、酸っぱくておいしくないんだ」と言ったわけです。
 ブドウの価値を相対的に引き下げることによって、自分自身の欲求不満を処理している
のです。その本質は、「負け惜しみ」だということができます。
 本当は彼らだってお金儲けはしたいだろうし、頑張っていた時期もあったと思います。
ですが、いろいろやってみて、自分には金儲けの能力がないとはっきりわかった結果、欲
求不満が生じたわけです。その結果、自分の金儲けに対する欲求と、自分が今置かれた状
況である稼ぐ能力がないという現実のギャップを解消しようとして、「世の中金だけじゃな
い」という発言をするわけです。ですから、そういう人に限って、金に汚かったりします。
 これが行き過ぎると、ニーチェの言うところのルサンチマンとなり、遂には、「金持ちは
悪いことをして儲けているから金持ちなんだ。だから貧しく生きることのほうが正しい」
などと捻じ曲がった価値観になってしまいます。
 「世の中金だけじゃない」と言う人たちは、儲けられないことを合理化するために、そ
のように主張しているのです。
富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。
富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。
こういう人間がたまたま富を得ると、一番始末が悪い人間になる。
                          ベーコン(英・哲学者)

人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。
つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
                       ドストエフスキー(露・作家)

「貧困は恥ではない」というのは、すべての人間が口にしながら
誰一人、心では納得していない諺である。
                          コッツェブー(独・劇作家)

所有している金銭は自由への手段であるが、追い求める金銭は隷属への手段である。
                          ルソー(仏・思想家)

金がないから何もできないという人間は、金があっても何も出来ない人間である。
                          小林一三(日・実業家)

若いときの自分は、金こそ人生でもっとも大切なものだと思っていた。
今、歳をとってみると、まったくその通りだと知った。
                          オスカー・ワイルド(英・作家)

人々はお金で貴いものは買えないという。
そういう決り文句こそ、貧乏を経験したことのない何よりの証拠だ。
                          ギッシング(英・小説家)

人間よりは金のほうがはるかに頼りになりますよ。頼りにならんのは人の心です。
                          尾崎紅葉(日・作家)
身代をつぶす相続税

東京都千代田区麹町のある八百屋さんは近所の5軒の店とともに52坪の土地に
9階建ての共同ビルを建てていた。平成3(1991)年1月に店主が亡くなり、
店舗部分に課せられた相続税1億数千万円が息子夫婦にふりかかってきた。
共同ビルなので売ろうにも売れずに、やむなく税務署には延納を申請した。

息子は「自分の残りの人生は20年間税金を払い続けることなのか」と悔やんでいたが、
同年12月、くも膜下出血で突然、他界した。まだ58歳だったが、医者には
「心労が重なったからでしょう」と言われた。

新たに1億8千万円の相続税が未亡人にかかってきた。第一回分の1800万円は保険金や
預貯金を取り崩して、なんとか支払ったが、第2回分の支払いの目処は立っていない。
未亡人はこう嘆く。

『義父は優良納税者で税務署から表彰された人です。八百屋という商売は、引っ越しして
 できるものじゃないんです。税務署には同情してくれる人もいますが、
 「制度は制度だから」というばかり。生活させていただいた残りで、
 相続税を払うということではいけないのでしょうか。』

現代の相続税は、優良納税者が一生かかって築き上げた店を一代で取りつぶし、
息子の命を奪い、残された未亡人の住む家まで取り上げようとしている。
江戸時代のいかな悪代官でもなしえなかった悪行である。

悪知恵のある人なら、会社組織でも作って所得税も相続税も逃れたろう。
この八百屋さん一家のようなまじめな納税者は身代をつぶしてしまい、
悪知恵のある人は栄える。そういう国家で国民は幸せになれるだろうか。
そもそもそういう国家が栄えるのだろうか。
金持ってる奴は、自分より金持ってる奴をみて
さらに頑張ろうと思っているんだよ

ところが貧乏人は、自分と同じか下を見て安心感を得て満足してるんだ
苦しいのはオレだけじゃない! みんな苦しいんだ、と

両者の相反するこの態度が、格差社会を助長させているんだ
ということを貧乏人は早く気づいた方がいいよ
 大不平等時代の幕開けだと、メディア全体がかまびすしい。一度敗者のレール
に乗ったらもう這い上がれないなどと不安を煽る。
 そうなれば、「せめて教育だけは何とかしたい」と思うのが親心。ぎりぎりの
生活費を切りつめて子供を塾通いさせ、母親は毎日パートへ――などという家庭
も少なくはないだろう。パートに出たら出たで、正社員と比べて「不平等」な実
入りに打ちのめされるのである。たしかに現代が厳しい環境であるのは確かなよ
うに思う。
 しかしである。そもそも日本では大抵の家に風呂があり、お湯が出、図書館に行
けば本はいくらでも読める。仕事だって外国人労働者に頼らねばならぬほども
あるのである。その外国人労働者が見たらこう思うだろう。これのどこが下流な
のか不平等なのか、と。
 たしかに上を見ればきりがないだろう。私も学生の頃、親の丸抱えで留学し
たり、結婚のお祝いに家やマンションを買ってもらえるような友人が羨ましくて
仕方がなかった。しかし、私はそういう幸運に恵まれなかったからこそ、逆に、
「考える」事を学べたのである。
 すなわち最低限のお金とチャンスをどう活かすか。何を捨て、何を極めるか。
私はこれ以上ないくらい真剣に考え、行動した。お金もコネも情報も何もなかっ
たからだ。
 今の日本に本当の不平等などありはしないと私は思う。一見不平等に見えるも
のは必ずチャンスになりうる。それを見いだせないのは、社会や国が悪いからで
は決してない。個人の気持ちの問題なのである。
負け組は、おもちゃ売り場やお菓子売り場で泣きわめく子供と同じだな、或いは、小遣いアップをせ
がんで泣きわめく子供と同じ。全く聞分けが無い。国が親ということだ。

負け組は、そういったダダをこねる子供と同じメンタリティーなのだ。

ただ、負け組が子供と違うところは選挙権もあるし、下手に知識(糞知識だが)があるし、有る程度、
詭弁を使う技術も身につけている。

但し、負け組はダダをこねる子供より遥かに有害である。

なぜなら、ダダッ子は親におもちゃ・お菓子を買うカネや小遣いアップのためのカネが無いのなら、
親にカネを持ってる人から強盗をしろ!とは、普通は言わない。

しかし、負け組は勝ち組に対して課税を強化するような強盗行為を国に対して要求するのである。デ
タラメな法律をつくって合法的強盗を可能にしようとする。しかも、それを恥と思ってもいない。


こういった状態が日本の現状である。間違った考え方によって、日本が恥知らず国家になってしまっ
たことは残念なことである。
スイス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イタリア等
多くの先進国では、相続税はとっくに廃止になっています。
メキシコ、タイ、インドネシア、ロシアにも相続税はありません
イギリス、スペイン、ベルギー、オランダでは事業に関わる
資本について相続税は無税。

アメリカは2010年に廃止する 予定になっています。
相続税はゼロにして、
金持ちいじめを終わらせなければならない。

金持ちに更なるやる気を出させないと、資本主義は駄目になってしまう。

政府は、一部の馬鹿が格差廃絶主義を唱えているのを指をくわえないで見てないで、
金持ちを尊敬し、そして貧乏からでもリスクを取ればお金持ちになれる社会になったことを言わなければならない。

今は生まれがどこでも競争が出来る社会になっているのだから。
/// 脱社会主義のすすめ・資本主義のすすめ 1 ///

 竹内 靖雄著 「日本」の終わり―「日本型社会主義」との決別
 日本経済新聞社 日経ビジネス人文庫 2001年発行 税込価格:\780 より

・・・・・
10章 脱社会主義のすすめ・資本主義のすすめ

◇ただいま社会主義者の高名な紳士がいわれたのは、要するに、利潤をあげる
ことは罪だということである。私は損失を生むことこそ真の罪だと信じている。
◇社会主義はすべてを所有し、すべてを計画し、すべてを分配し、かくてその
政治家と官吏が個人の日常生活を決定する全能国家に基礎をもつ思想である。
        ― チャーチル

/////////////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 2 /////////////

◇社会主義がうまくいくのは天国か地獄くらいのものだ。しかし
天国にはその必要がないし、地獄にはすでに導入されている。
        ― セシル・パーマー

◇社会主義とは何か。それは資本主義から資本主義へのもっとも
苦しい道程である。
        ― 旧ソ連の小話

◇金持ちを責めてはいけない。貧乏人がいつ君に仕事をくれた?
        ― ローレンス・J・ピーター

/////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 3 /////////////

    日本は社会主義の国である

 日本は戦後、資本主義をやってきたのではなく、実は社会主義をやってきた、と
見るべきではないか。ほとんどの人がここのところを錯覚している。たしかに、日本も
アメリカ、イギリス、ドイツその他の欧米諸国や韓国などとともに資本主義の国であり、
米ソ対立の冷戦時代には西側の資本主義陣営に属し、東側の社会主義と対立してきた。
自由主義と民主主義は、日本が自由世界の一員として掲げてきた大義の旗であった。
しかし見かけはそうであっても、そのホンネ、その精神の深層構造を見れば、日本の
正体は資本主義ではなくて社会主義ではないか。コウモリは鳥と同じように空を
飛び回っているので鳥の仲間のように見えるが、実は哺乳類である。日本も実は
鳥の姿をした哺乳類、資本主義の形をした社会主義の国ではないだろうか。

/////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 4 /////////

 海外の日本研究者、とりわけアメリカで「リヴィジョニスト」(日本見直し論者)
と呼ばれた人々は、日本のコウモリぶりを観察して、「鳥にしてはかなり変だ」
という結論に達した。「アメリカ鳥」にくらべて「日本鳥」はいかにも鳥らしくない。
これは鳥とは別のものとして扱うのが正解ではないか、というわけである。
 こうしたリヴィジョニストの言い分は、アメリカ型の資本主義以外のものを
「標準外」と見て拒否する偏狭な見方であり、資本主義にはアメリカ型
(アングロサクソン型)もあればドイツ型、フランス型、北欧型もあり、
アジア型もある。

/////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 5 /////////

そして日本型もあっていい、という反論が当然出てくる。その場合、資本主義にも
いろいろあって日本だけが特殊なのではない、アメリカ型も一つの特殊なタイプに
すぎず、それを標準とするのはおかしい、という相対主義をとるか、さらに一歩進めて、
「いろいろあっても日本型こそ普遍性のある優れたものである」といったネオ
ナショナリストの立場をとるか、いずれかになる。日本の社会主義の中枢にいる
官僚たちには、こうした形での「理論武装」が必要であった。

///////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 6 /////////

 何をもって標準型の鳥とするか。ツルかカラスかコンドルか。しかし議論を
この次元に持ちこんでも仕方がない。標準となる鳥は、もっともよく繁殖して
多数派となった鳥である。英語が事実上世界の標準語になっているのも同じ
理由による。問題は「日本鳥」が標準か、「アメリカ鳥」が標準かということ
ではなく、そもそも日本は鳥ではなくてコウモリではないか、ということにある。
資本主義のふりをしているが資本主義ではなく、本当は社会主義ではないか。

///////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 7 /////////

日本のエリート官僚や保守主義者、ネオナショナリストたちが理論武装して堂々と
自己主張をするなら、「アイデンティティ」を曖昧にすることをやめて、自分が本当は
何であるかを堂々と主張すべきである。それはこういうことになる。
 「日本は社会主義の国である。日本人は資本主義が嫌いで、本当は社会主義で
やりたいのである。日本は戦後五十年、日本流の社会主義がうまくいくことを実証
してきた。それを外から見て、変な資本主義だ、あれは資本主義ではない、などと
批判するのはナンセンスである。日本には日本に適した社会主義というものがある
のだから、放っておいていただきたい」と。

//////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 8 ///////////

    社会主義の伝統

 資本主義といえば、戦前の貧富の差のはなはだしかった時代、貧しい農村を抱え、
不況に苦しんでいた時代の日本は、今日よりも資本主義らしい資本主義だった。
マルクスの非難がよくあてはまりそうな、若くて荒っぽい資本主義をやっていた。
つまりそれは、少数の金持ちをつくりだしたけれども、農村を中心に貧困層が存在し、
企業は人々に十分な雇用を与えることができなかったのである。そのために、
アナーキズム、マルクス主義から国家社会主義まで、各種の社会主義が台頭した。

/////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 9 //////////

その中で弾圧を受けることなく、政・官・軍の内部に影響カを浸透させたのは、
クレムリンのコントロールを受ける日本共産党の正統派マルクス主義ではなくて、
国産の国家社会主義であった。北一輝の思想はその代表格であり、それに感化
された青年将校グループ(革新派)が、北一輝の理論と革命プログラム奉じて
二・二六事件という「国家奪取計画」を実行に移したのである。天皇を上に戴き、
天皇直属の権力機構を自分たちが握って、資本家、金持ちを抑え、平等化を実現し、
自由な金儲けのできない社会をつくること、これが彼らの目的だったのである。

//////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 10 /////////

 この日本型社会主義の特徴は、資本主義や市場経済を一掃して私有財産も
階級も国家もない社会を実現する、というマルクス主義とは違って、「国家によって
コントロールされる資本主義」を認めていることにある。資本主義は制限つきで
やらせるが、貧富の格差が生じることは許さない。私有財産にも上限を設ける、
というわけで、これはソ連に登場したスターリン型社会主義とは明らかに別物である。

////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 11 ////////////

 軍の中の「革新派」は挫折したものの、軍は全体として反資本主義・
社会主義志向の集団だった。同時に軍は国家(政府)のコントロールの
及ばない利益集団であり、戦争へと暴走し、結局政府も軍自身も自らを
コントロールできなくなって敗戦を招き、壊滅した。しかし社会主義の
「大義」は、生き残った官僚によって引き継がれたと見ることができる。
そしてこの日本型社会主義の理想は、戦後になって、官主導の下に
着々と実現されていった。

//////////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 12 /////////////

 戦後、政・官・財は協力して資本主義という「金の卵を生む鶏」を育て、その
肥育に成功し、金の卵、つまり経済成長の成果を取り上げては再分配する
ことで日本型の社会主義を実現した。めざましい成長と繁栄のエンジンに
なったのは資本主義であるが、その成果の大半は社会主義のために使われた
のである。日本の社会主義は資本主義が成長すればするほど自らも肥大して
いった。そして「政・官・財のトライアングル」構造による支配、官の規制と保護
による成長成果の再分配に加えて、他の先進諸国のあとを追って立派な
福祉国家もつくりあげた。こうして日本の社会主義は完成を見たことになる。

//////////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 13 ///////////

    日本型社会主義

 日本はかつてのソ連と同じタイプの社会主義をやっているわけではない。
社会主義といってもいろいろあって、ソ連型社会主義はその標準型でも
何でもない。
 冷戦時代の欧米では「社会主義」という言葉を「共産主義」とは区別して
使っていた。それによると、ソ連や東欧諸国や中国などの共産党独裁体制を
「共産主義」と呼び(たとえば「コミュニスト・チャイナ」といえば毛沢東の中国のこと)、
西欧で社会民主主義政党が政権を握って産業の国有化や福祉国家を推進
しているところを「社会主義」と呼んでいた。

/////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 14 /////////

ところが日本では「共産主義」という言葉が忌避され(この言葉を終始愛用
して党名に掲げているのは日本共産党だけである)、ソ連や中国のことを
「社会主義」と呼んでいた。このために、日本では社会主義といえば、ソ連や
中国型の社会主義しかないかのように思われている。「スカンディナヴィアン・
ソーシャリズム」という言葉も使われていたように、欧米流の定義では北欧諸国も
社会主義の国だったのである。

///// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 15 ////////////

かつての労働党政権下のイギリスも社会主義をやっていた。それをやめて
脱社会主義路線に切り替えたのが保守党のサッチャー政権であった。日本でも
同じ時期の中曽根政権の時に、脱社会主義的改革が行われた。その後も
看板だけは掲げられている規制緩和、民営化、行政改革、財政改革、税制改革、
金融ビッグバンなどの改革路線は、方向としては脱社会主義をめざすものである。
ただし、それがはかばかしく実行されないでいるということは、日本がいまだに
社会主義をやめる気がないことを示している。

//////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 16 /////////

 この日本型社会主義とは次のようなものである。
@市場経済と資本主義は否定しない。これを全面否定してもほかに
やり方がないからである。
A官が業界(市場)ごとに自分のナワバリをもち、そこで行われる経済の
ゲームを管理する。
B規制によって参入を制限し、競争を制限して高価格を維持できるようにし、
弱い業界、企業を保護する。場合によっては、価格・流通を全面的に
国家管理とするような制度をつくって保護する(かつての食管制度)。
C「親方日の丸」の国営企業や類似の特殊法人などを増殖させる。

////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 17 /////////////

D金融部門を大蔵省の強力な統制下におく。
E財政を通じて中央から地方へのカネ(税金)の再分配を行う。
F「負担できる人が負担し、必要な人が受け取る」という各種の
社会保険制度を中心にして、福祉国家という福祉配給システムをつくり、
平等化をめざす。
G経済活動の主役を「従業員主権」の「会社」という社会主義的集団とし、
この「会社」が終身雇用・年功序列という社会主義的原理によって
雇用を維持し、分配の平等化を図る。

////////////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 18 ////////////

 これはソ連型社会主義とは違った、もう一つの「ソフィスティケートされた」
社会主義なのである。ソ連型社会主義は、@価格を政府が決めるために
価格メカニズムが働かなくなった「変則市場経済」であり(そこでは何をどれだけ
生産するかを政府が「計画」して決めなければならない)、A金儲けのゲームを
国家が独占して民間に許さない「国家独占資本主義」であった。それは
あまりにも変な市場経済であり、変な資本主義であったために、およそ
七十年の「実験」ののち、とうてい維持できなくなって、共産党独裁体制と
ともに瓦解したのである。

///////////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 19 ///////////////

 日本型の社会主義はこのような粗野で無茶な社会主義ではない。それは
普通の市場経済、普通の資本主義に近いことをやりながら、それに寄生し、
その成果を使って社会主義の目的を達成しようという巧妙なやり方なのである。
その目的というのは、ほとんど誰も意識していないようであるが、実は、「人は
その能力に応じて働き、その必要に応じて与えられる」という共産主義の
スローガンにほかならない。これはマルクスが一八四八年の『共産党宣言』で
謳っていたもので、日本の社会主義は、この共産主義の理想をマルクスや
ソ連とは別の方法で実現してしまった。

/////////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 20 /////////////

 その方法というのはまことに単純なものである。国家によって、また会社のような
集団を通じて、徹底した再分配を行い、負担できる人に負担させ、必要とする人に
与え、結果を平等化するという手法である。実はこの簡単な原理をマルクス以後に
発見して採用したのが西欧の非マルクス的「社会民主主義」であった。これは
正統派マルクス主義にとっては、もっとも脅威となる、もっとも憎むべきライバルであり、
「修正主義」(リヴィジョニズム)というレッテルを貼られ、旧ソ連ではベルンシュタイン
などの本は禁書の扱いだった。

///////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 21 ////////////

 マルクス自身は、再分配という手直しをすれば資本主義でやっていけるという
考え方を、それこそ渾身の力をこめて粉砕しようとした。そのために『資本論』を
書いて、資本家が労働者を「搾取」しているという見方を打ち立てようとしたのである。
資本家が合法的に労働者を「搾取」するシステムが資本主義だとすると、それを
根底から破壊する以外に人類の真の解放はない。そこで、財産の私有を否定し、
貨幣も市場も否定し、ついでに階級支配の暴力装置である国家まで否定し、
何もないところに共産主義をつくろうとした。

//////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 22 ////////////

それはもっとも徹底した「ユートピア」の構想であるから、レーニンやスターリンも
このような共産主義を建設することはできなかった。ソ連に出現した社会主義は、
マルクスの共産主義とは似ても似つかぬ「国家独占資本主義」だったのである。
 戦後の日本では、ロシアのような暴力革命も共産党の一党独裁もなしに、また
私有財産の廃止といった蛮行も避けて、マルクスの共産主義の理想に近いものを
実現してしまった。つまり、日本型社会主義は、マルクスの方法を使わず、
マルクスの教義の核心(私有がすべての悪の根源であるということ)も無視して、
結果において共産主義に似たものを実現したという点で「ソフィスティケートされた」
社会主義なのである。

///////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 23 /////////

    保守派はみな社会主義者

 高度成長を経て日本が経済大国になった頃から、多くの保守派の論者が
この成功した社会主義を自画自賛するようになった。しかもそれを社会主義
とも気づかず、「日本型資本主義」と呼んでいる。それがお好みなら、呼び方は
それでもよい。ただし彼らが賛美したいのは資本主義の方ではなくて、右に
あげた@〜Gのような社会主義の要素であるらしい。

///////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 24 ////////////////

 日本型社会主義は、「国家のない」マルクス的共産主義とは違って、国家、あるいは
官が民を管理することを基本とする「国家社会主義」の一種である。それは強力な
国家、「大きな政府」を不可欠とする。だから保守派の人々は「強い国家」を待望する
国家主義者でもある。しかし現実の日本型社会主義は、平等化をめざす分配を政治の
主な仕事としていることからも、大衆民主主義と相性がよい。この民主主義は、
子供=国民が母親=政府から福祉やさまざまのサービスを分配してもらうことを
中身としているので、政府はたくさんカネを集めて使う「大きな政府」ではあるけれども、
「泣く子」には勝てない子供本位のサービス機関に成り下がっている。

///////////////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 25 //////////

保守派はそこが気に入らないらしい。政府は軟弱な母親ではなくて強い
父親でなければならない、ということであろう。この不満があるために、
彼らは福祉とサービスさえもらえばよいという「大衆」を蔑視し、自分たちは
エリート支配のプラトン的国家を志向する。ここまで来ると、日本型
社会主義の現実そのものからいささか遊離した頑迷な信条になる。

////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 26 /////////////

 しかしもともと保守主義は何かを守るために戦うというよりも、何かに反対して
文句をつけるカウンター・イデオロギーである。保守派が戦意をかきたてる真の敵は、
実は資本主義なのである。彼らが規制緩和に反対し、秩序ある、管理された市場が
必要だといっているのは「ソフィスティケートされた」日本型社会主義を擁護している
ことになるが、競争や優勝劣敗の世界を嫌い、金儲けを目的とする「資本主義の精神」を
軽蔑し、貧富の格差が生じることを犯罪のように憎むことにかけては、戦前の日本の
国家社会主義者、軍の革新派の将校グループなどの心情と相通ずるものがある。
つまり今日の保守派もまた、戦前からの国家社会主義者の系譜につながる由緒
正しい社会主義者なのである。

////////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 27 /////////////

 戦前の国家社会主義者は外来のマルクス主義に猛烈な敵意を示し、時には
「超国家主義者」、「右翼」、「ファシスト」、「天皇主義者」などと見られていた。
今日の保守派もまったく同じで、一貫して反マルクス主義の立場をとっていた。
「とっていた」と過去形になるのは、それが冷戦時代の彼らの態度だったからである。
米ソ対立の時代には、この保守派は親米・反ソで、マルクス・レーニン主義の
ソ連陣営を敵と見なすからには、アメリカ側について資本主義の支持にまわることも
意に介さなかった。本当のところ、保守派は市場や資本主義の何たるかを
知らないまま、ソ連・中国を敵視するあまり、自らも「資本主義者」のつもりで
いたのである。

////////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 28 //////////////

あるいは日本の社会主義を「日本型資本主義」と解釈することで、「資本主義者」に
なっていたのであろう。しかし冷戦の終わりとともに、マルクス・レーニン主義の
ソ連・中国が変質し、敵はいなくなってしまった。その時、保守派は本来の
社会主義者の自分に戻り、日本型社会主義を「保守」するという使命を自覚する
とともに、戦うべき本来の敵を見出したのである。その敵とは、資本主義の本家
アメリカであり、「アメリカ型資本主義」であり、規制緩和、競争、小さな政府をめざす
「改革派」のエコノミストたちである。したがって、この日本の保守派が奉ずる
「三種の神器」は、一に「反資本主義」、二に「嫌米」、三に「嫌民主主義」という
ことになる。

/////////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 29 /////////////

 日本では、幕末維新の時もそうであったように、攘夷主義者・鎖国派は、
状況次第で簡単に開国主義者・国際派に変身する。彼らは「君子だから
豹変する」のかもしれないが、本当は、彼らも人並みに自分の利害を
中心にして物事を考えているので、穣夷・鎖国が自分たちの立場を
危うくすると思えば、すばやく開国・文明開化(西洋化)路線に転身し、
それでうまくいかなくなると、ふたたび欧米を批判して日本の文化・伝統を
自賛するナショナリストに転身する。

/////////////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 30 /////////

それにくらべれば、大蔵省などはもう少し頭のいい現実主義者であるから、
「護送船団方式」は維持できないと知ると(その認識は正しい)、平然とそれを
放棄して、これからは弱い船は沈むしかない、これが自由競争の原理だと
いいだす。大蔵省を頂点とする日本の官が筋金入りの鎖国・攘夷派で、
国内の弱者を命がけで守ってくれるだろうと考えるのは「甘えの社会主義」に
酔っているだけで、多分そういう人たちは冷徹な官に裏切られることになる
であろう。現実主義者の官は保守派とは違ってイデオロギーをもたないので、
豹変する時は見事に豹変する。このように豹変する人はまだしも信用できる。
イデオロギーを守る人は熱心な信者を集めるが、その言葉は信者のための
気休めにすぎない。

///////////////// 竹内 靖雄著 ///
■ 「班田収授の法」は日本社会主義の原点 ■

 社会主義はマルクスが始めたものだと思っている人に、日本国の国体はもともと「社会主義」だった、
と説明しても、なかなか理解してもらえない。
 そういう人に限って、「日本の民主主義はマッカーサーによって導入された」などと言う。

 とんでもない話で、「社会主義」も「民主主義」も、日本には古代からあったのだ。

 「政府が経済を一元的に支配し、平等主義に基づき、政府機構による富の分配で人民の福利を図る」
のが社会主義だ。 公的経済セクターが支配的な体制をいう。
 だとすれば、大化の改新を契機にその後数十年をかけて実現をめざした「公地公民の制」こそ、ま
ぎれもない「社会主義」ではないか。

 読者の皆さん、日本史の授業を習ったときに、そう思いませんでしたか?


 唐朝中国で行われていたとされる(実際にどこまで実践されていたかどうかは検証を
要するが)、革新的な農地分配制度を日本式に焼き直した 「班田収授の法」は、
官僚制社会主義のひとつの理想形だ。
 明治維新や昭和20年代後半を見ても分かるように、日本は異文明の制度をその理想形で
もって受け容れるのに長たけている。この「班田収授社会主義」もみごとに受け容れてしまった。

 この班田収授社会主義、当時の日本人に大いに受けたのではなかろうか。

 教科書の古代日本には 「豪族」なるものが盛んに登場する。今日的に言えば「武装
富豪」である。この富豪たちが群雄割拠し、人民の処遇がまちまちの自由主義経済よりも、
富豪たちが官僚制のなかで矮小化して平等主義がより徹底する社会主義経済のほうを、
ムラ社会の日本人たちは好んだのに違いない。

 「公地公民の制」は、今日でも評判が非常によろしい。「税率が依然として高かった」とか
「施行が不徹底だった」とかいう批判はあっても、公地公民の制の理念そのものを非難する
日本史を見たことがない。
■ 社会主義経済から混合経済への移行を体験した古代日本 ■

 ところが、この班田収授社会主義は8世紀前半にさっそく破綻してしまう。
 農地開墾推進のために必要な「事業家精神」を、社会主義がつぶしてし
まったのだ。

 農地開墾の奨励のため、平城京の社会主義政権は自由主義経済を認めるという
策に出る。(社会主義と資本主義を混合させた、いわゆる「混合経済」。)
 開墾地の私的用益権・所有権を認める「三世一身さんぜいっしん法」(養老7年、
西紀723年)や「墾田永年私財こんでんえいねんしざい法」(天平15年、西紀743年)
がこれだ。
 公地公民という社会主義の原則が崩れて、私有地が拡大していくことになる。


 20世紀の社会主義国が、純粋社会主義ではうまくいかず市場経済を導入する
姿と、何とよく似ていることだろう!

 農地開墾というのは、古代・中世においては最大の産業投資である。
「土建業」の発祥と言ってよい。農業と土建業は、つねにワンセットなのだ。
 今でもそうでしょ?
 この「農業・土建業」を、社会主義(班田収授)セクターだけでやるか、
自由主義(荘園)セクターをどこまで認めるか ―― 平城・平安の班田収授
社会主義政権にとっては深刻な命題だった。
■ 自由主義経済のための民法典まで作った鎌倉政権 ■

 鎌倉政権は、班田収授社会主義を全否定した自由主義経済政権だった。私人
による土地の管理・処分が当然のこととされ、そのため社会主義の法律である律令
では対応できず、御成敗式目という民法典を制定する(貞永元年、西紀1232年)。
 鎌倉時代とは、京都の社会主義政権と鎌倉の自由主義政権が融通無碍むげに
日本国を統治した時代と言えまいか。

 建武の新政は、前政権が残した自由主義経済を社会主義化(中国風の皇帝が
君臨する中央政府の支配のもとに一元化)しようとしたのだが、純粋社会主義を
志向しすぎて失敗する。
 室町幕府は、寄合い所帯のワケの分からない政権で、どこか平成の民主党を
彷彿とさせるところがある。
 そして戦国時代は、社会主義体制が完璧に崩壊して混沌の自由主義経済
体制となった時期と言えようか。
■ 和の社会主義を完成し、再び混合経済へ向かった徳川時代 ■

 豊臣政権は、社会主義体制の復活を目指した政権で、「太閤検地」でもって
中央政府が全国の「公地公民」を把握しようとした。

 これを完成させたのが徳川政権だ。
 徳川政治は、「儒教社会主義」と言うべきかもしれないが、イメージモデル
としては「公地公民の制」を目指していたように思う。
 7世紀に確立した統一国家の社会主義こそ日本政治の本流なりという
意識は、日本の歴史を通じて根強いように思われる。


 これが260年間も持ちこたえたのは、経済の地方分権が徹底していたからだろう。
 徳川幕府が経済を司ったのは、全国約3,000万石ごくの土地のうち400万石と主要鉱山、
江戸・京都・大坂に限られた。全国の諸大名の領地は、それぞれの大名家の経済
官僚が政策を立てて統治した。経済政策の競い合いがあったことだろう。
 社会主義経済も、適正な規模の分権が伴えば、それなりにうまく行くということでは
なかろうか。(平成のいま、いわゆる「道州制」が脚光を浴びるのもそのためだ。)
 徳川時代の「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」という3大「改革」は、
自由主義商品経済化していく社会を、何とか「コメ本位の社会主義経済」に戻そう
という政策だったと考えれば分かりやすい。
 「商業資本の抑制と社会主義農業の再生」が3大改革に共通するテーマだ。
 文芸・芸能・遊興に対する抑圧という社会主義国の十八番も、ちゃんとこれら
「改革」のプログラムに含まれている。

 徳川時代は、社会主義を理想形として幕府と各藩が経済政策を競い合いつつ、
結局は大都市の自由主義経済に押し切られた時代と言えるだろう。

 無政府的戦国体制から社会主義経済を経て自由主義経済へ移行する――
この、マルクス・レーニンの教えとは 全く異なるプロセスこそ、人間社会の実相である。
 見よ、大陸中国もまさに、無政府的戦国体制から社会主義経済を経て、
自由主義経済へ移行しつつあるではないか。
■ 自由主義経済を推し進めた明治政権 ■

 明治政権は、徳川政権の「地方分権社会主義経済」に対して「中央集権自由
主義経済」を目指したと言えまいか。

 マルクス主義歴史家からは極めて評判の悪い「地租改正」は、農地の商品化を
通じて農業の自由主義経済化を目指したものだ。

 当時の先端技術を駆使した官営模範工場や、江戸幕府が絶対に外様大名には
渡さなかった鉱山利権を、なんと明治政権は次々と民間資本へ払い下げ、自由
主義経済の活性化を図る。

 紡績工場や炭坑、製鉄所を、「紡績公団」「石炭公社」「製鉄事業団」といった名前で
社会主義セクターに押し止めておく手もあったろうに。(徳川政権ならそうしただろう。)
 ところが明治政権は、大胆にもこれらを次々に民間資本化していく。

 特殊法人の廃止に てこずってきた昭和・平成1桁の社会主義政権を思うとき、
明治政権の諸政策は痛快なまでに大胆だ。

 私心なく自由主義経済の発展のために邁進し、数多くの民間企業を創設して
いった渋沢栄一のような実業家を、明治政権も国民も強く支持した。
 自由主義経済を唱導し、これを健全に維持していくための国民意識の成熟を
願った福沢諭吉の思想こそが、よき明治の時代精神だった。

 自由主義経済への信奉に1つの転換点がおとずれたのが、明治39年の鉄道
国有法制定だろう。
 この鉄道国有化、各方面の支持を得ての政策だったらしい。時代精神が社会
主義へとグラリと動きはじめた。
 鉄道の社会主義経営のための国家機関が、明治41年設立の鉄道院だ。
■ 「公地公民の制」を憧憬して、軍部と無産政党が結託 ■

 欧米へのキャッチアップを一応果たした明治時代が終わると、日本人は波瀾万丈の
自由主義経済を疎うとましく思い、再び「公地公民の制」を憧憬しはじめた。

 日本式社会主義を実現する勢力として期待されたのが、第二政府たる「軍部」で
あったと言えまいか。国民は、既存政党よりも軍部の方が、より平等公正な富の
分配を行うであろうと期待した。

≪1934(昭和9)年、陸軍が国の政策全般にわたってみずからの改革の構想を
発表して、世に大きな反響をよんだが、この構想の起草には有力な無産政党である
社会大衆党の幹部が加わっていた。≫(山川出版社『現代の日本史』高等学校用
文部省検定済教科書より)
 社会大衆党は、日本社会党の前身である。

 社会主義へと向かう時代精神を結実させたのが、おぞましき近衛文麿内閣の
国家総動員法(昭和13年)だ。

≪財界や立憲民政党・立憲政友会のあいだでは、国家総動員法案が、自由主義に
もとづく資本主義経済を否定し、議会の立法機能をそこなうもので、憲法違反である
として反対する声が強かった。一方、社会大衆党は、同法案をつうじて社会主義を
実現しようとして、法案を積極的に支持した。≫(山川出版社『現代の日本史』高等
学校用文部省検定済教科書より)
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。