【基礎】『スティグリッツ入門経済学』を読もう!

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1スレッドの目的
このスレッドは、定評のある経済学入門書『スティグリッツ入門経済学』を読み、
経済学の基礎を身につけることを目的としています。
経済学に入門したい多くの方の参加を希望します。みんなで一緒に勉強しましょう!
2使用テキスト:02/09/12 22:51
ジョゼフ・E・スティグリッツ著/薮下史郎他訳
『スティグリッツ入門経済学(第2版)』東洋経済新報社

定価3,300円(税別)  ISBN4−492−31257−9


東洋経済新報社のオフィシャルサイト
http://www.toyokeizai.co.jp/pub/stiglitz/stiglitz_intro/

著者紹介や序文などが読めますが、更新が途中でストップしてます……
3スレッド内基本ルール:02/09/12 22:52
このスレッド内では、スレの流れに沿った内容であれば、どんなに初歩的な内容でも書込みして構いません。
疑問、質問、意見、感想などをどんどん書きこんで下さい。
また、既に経済学に関する知識をお持ちの方は、簡単な内容であっても見下したり馬鹿にしたりせずに
丁寧にレスを付けて下さるようお願いします。
4:02/09/12 22:53
という訳で、皆さんよろしく。
進め方はこれから決めます。参加希望の方は要望を書き込んで下さい。

スタートは来週頭くらいにする予定です。


>>某スレ441さん
立てますた。よろ〜
5金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/12 22:53
>>1
乙〜!
6金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/12 22:56
5は某スレ441でした〜
ちょうどいた。
7歌舞音曲@遠征成功:02/09/12 22:59
ぐ、2chの方がよさげだ。苺の某スティグリッツスレは招き猫氏との
青空教室だからな(それもいいけど)。

で、僕も入っていいでちゅか。2ch初心者なのでdellくんみたいなおいた
はちまちぇん。でもここはコテハンだと怖いところなので以下無記名でいこう。
よろしく。3は遵守しますよ。ニコニコ
8:02/09/12 23:00
>>5 >>6
どうも。
偶然ですねw
なんか要望があったらカキコして下さい。
9:02/09/12 23:01
>>7
よろしく〜
苺にもスレあるんですか?知らなかった。
10金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/12 23:08
で、捨愚率って何者?

インフレマンセー経の狂祖様か?
それともミクロも知らないマクロバカですか?
11:02/09/12 23:10
>で、捨愚率って何者?

2の東洋経済新報社のオフィシャルサイトに著者紹介がありますよ。


……と、マジレス。
12歌舞音曲@遠征成功:02/09/12 23:15
1さんや441さんはご存知でしょうか?以下のサイト

http://cepa.newschool.edu/het/profiles/stiglitz.htm

スティグリッツのキャラについては次のものが面白いですよ。

http://www.prospect.org/print/V10/45/chait-j.html

やまがたさんの上のまとめ

> スティグリッツが、ワシントンの権力文化に従わなかったのは、
別に驚くほどのことではない。かれは典型的な、上の空教授として知
られている。ネクタイはよじれ、髪はボサボサ、上下関係や秩序なん
かには、ほとんど目もくれない。鬼っ子的な学生だったスティグリッ
ツは、弱冠 26 歳でマサチューセッツ工科大学の正式教授になった。
でも、この仕事にはいくつかの条件がついてきた。まず寝るときはオフ
ィスではなく家に帰ること(スティグリッツは、住まいができたという
証拠にアパートの賃貸契約書を提出しなければならなかった)、そして
オフィス周辺では靴をはくこと。その後かれは、ジョン・ベイツ・クラ
ークメダルを受賞した。これは 40 歳以下で最高の業績をあげた経済学
者に与えられる年次の賞だ。

13:02/09/12 23:26
>>12
知りませんでした。
というか、わたしゃDQN大学出たアフォリーマンなんで、
ろくに英語読めんのですわ。お恥ずかしい。

でも、山形氏の要約はワラタ。
本についてる写真はなかなか男前なのにねー
まさかこんな人だったとは。。。
14歌舞音曲:02/09/12 23:43
そうですねえ。ちなみにここだけの話。女好きです。離婚歴ありはもちろん。
精力的です。アメリカの一流経済学者は離婚歴があたりまえのようです。
最適化してるんでしょう。藁 日本の経済学者は奥○先生とか少数派なのです。だから
いつまでたっても経済学は遅れてます。って違うか。
15:02/09/12 23:54
「最適化」ですかw
なんかなぁー
いきなりイメージが狂っちゃいました…

じゃあ、今日はこれで落ちます。
おやすみなさーい。
16歌舞音曲@2ch.ver:02/09/13 00:01
>>1 おやすみなさい。でも本当はスティグリッツは人情に厚く使命感の強い
人なんだよね。彼の『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』をみれば
わかります。でもその論敵のルゴフもなかなか。ちなみに下を読まれるといいかも

http://cruel.org/econ/stiglitzimfj.html

http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/stiglitz.html
最近、歌舞さん、dellさん、招き猫さんと苺の面々が来るように
なっていますね。銅鑼さんもたまには顔出して欲しいな。
18某スレ441:02/09/13 00:51
最初で最後のマル遅レス。
>>7 >>12 >>16
歌舞さん、見てるよ、苺。「マクロ」のやつ。
「シューレス・スティグリッツ」。たしかどっかに
今度読もうかなと思ってのプリントアウトがある。
眠いけどあとで見つけて読むか。。。 ロゴフはこれですね?
http://www.imf.org/external/np/vc/2002/070202.htm

>>8
う〜ん。今眺めてるんだけど、やっぱり範囲が広いね。
だから深めていくと際限ないし、要望を挙げるのも難しいぐらい。
スタートは来週頭くらいってのは自然だし正解と思うね。
でも2chだと、インフレーション・ターゲティングが旬だから、
それがらみの内容(本書後半のマクロの部分、第7〜11章)をやるべきなのかな?
あと「経済学のコンセンサス」まわりの議論をするのも楽しいかも。
各章末の練習問題をいっしょに解くのもいいかもね。
もちろん第1〜3章ってのも大事だと思うけど、
「経済学 科学vsツールvs役にたたね論争」のようなのは避けたい。
とは言いながらいま、
「経済学に対していくつか批判が寄せられている。
 〜については痛いトコだが、〜について批判するのは的外れだ。」
ってな内容を書いたトコ探してるんだけど、見つからん。
巷の経済論争を見るにつけ、経済学理論の使用がレリヴァントである
(意味の通る)条件に敏感でいる(になる)のはやはり重要だと思う。

というのが要望ではなく初期的な混沌。以上。

それと、ノーベル経済学賞(2001)受賞のもよう
http://www.nobel.se/economics/laureates/2001/stiglitz-video.html
19金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/13 00:51
>>17
ドラは名無しでひそんでるはず。
20貧乏名無しさん:02/09/13 06:42
ブックオフで100円で買った第一版ですが、参加していいでしょうか? (^_^;)
21某スレ441:02/09/13 16:12
>>20
ぼくもブクオフで手に入れた第一版を持っていたりする (^_^;
内容は引き継がれているから、第一版からの疑問も基本的に大ジョブでしょ。
いずれにしてもスティグリッツ本は「マクロのミクロ的基礎」、
合理的個人による経済活動の理解を重視しているので、
>>3にあるように素朴な疑問が特に歓迎されるべきだと思う。
というわけでガム張り魔性。ぼくも名無しさんになろうっと…
22金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/13 16:32
スティグリッツのミドルネーム『E』を教えてください。
23金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/13 16:39
>>22
素朴なところだ。EconomicsのE!
2422:02/09/13 17:00
>>23
ありがとう。
25スティグリッツ:02/09/13 17:16
エロティシズムのEに決まってるよ。
2622:02/09/13 18:28
スティグリッツのIMF批判はまことに痛快であった。
よく「韓国経済が立ち直ったのはIMFの管理下に置かれて
不良債権処理を加速させたからだ」って言われるけど
以前から疑問だった。それなら何故インドネシアの株価は
98年以降良いパフォーマンスを示してるのか?って。

本日、金融庁の柳沢のおっさんが不良債権処理を加速させると
報道されてたが、これって日本経済には悪い影響を及ぼすだけなんじゃ
ないかと思った。

結局ヘッジファンドの餌食になるだけなのに・・・・
27金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/13 19:29
柳沢のおっさんは、無理矢理言わされているだけさ。(笑)
首相、日米首脳会談で不良債権の処理加速を公約
【ニューヨーク=菅野幹雄】小泉首相はブッシュ大統領との会談で「改革を軌道に乗せるためにも
不良債権の処理を加速する」と明言、近く金融不安の回避に向けた具体策を示すと約束した。首相
は「経済再生が小泉内閣の最大の課題」と強調、ブッシュ大統領も強い期待を示した。政府は不良
債権問題について2004年度の解決を目指しているが、首相が処理加速を表明したことで方針の実現
に向けた政策の大幅な強化が必要になりそうだ。

 会談ではブッシュ大統領が首相に日本経済と小泉改革の現状についてただした。首相は「改革は
軌道に乗っている。いまは株価が下がっており皆心配しているが、不良債権についても近いうちに
処理を加速させたい」と語り、不良債権処理の遅れを打開することに強い決意を示した。ブッシュ
大統領は「改革に強い決意を持っていることを歓迎する。日本経済が再び強くなることを期待する」
と述べ首相の改革方針を支持した。 (11:04)


http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20020913AT1FI004313092002.html
28:02/09/13 22:09
人が集まって来てますね〜
嬉しいなあ

スレ立て本人の希望としては、出来るだけ経済学の素人さんに参加して欲しいっす。
自分自身が素人だからねw
でも玄人さん?も、よろしくー

あと、進め方なんですけど、私の希望としては、やっぱり基礎学習ですから、頭から
順に読んでいくのがよいのではないかと。

具体的には、章か節ごとに区切って、
1.まず最初に要約をUP。
2.次に、その章(節)に関する質問、意見などをカキコ。練習問題を解いてもいいね。
3.レスが落ち着いたところで、次の章(節)へGO!
って感じでどうでしょうか?
29:02/09/13 22:12
>>20 >>21

第1版の内容はよく知らないんですけど、まあ、大丈夫でしょう。多分。
もし第1版に書いてない事で議論が始まったら質問してください。

えっと、立てたばかりで申し訳無いんですが、あしたから2日ほど留守にします。
すんません。DAT落ちしそうだったらどなたかageお願いします。

それでは。
30金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/13 22:19
>>28-29
賛成。そうすれば>>20の人も十分参加できる。
ちなみに第一版は「第7章 公共部門」までです。
でもたぶんそこまで進むことは…(略
31金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 01:04
参加者募集age
32金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 01:48
>>10
ミクロで有名になった人じゃなかった?
33金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 02:01
>>32
そう。「(非対称)情報の経済学」。
34金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 03:07
スティグリッツの「入門経済学」は読破したけど、ミクロとマクロの方は
分厚くていつも途中で挫折してる。

35金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 03:10
>>34
頑張れ
36金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 03:13
>>34
「マクロ読書会」は苺にあるけど、、、>>7のとおりです。
しきりに応援するよ。
37金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 05:29
マクロの考え方に驚嘆した。目からうろこです。
38金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 05:40
彼と反対の論調を取っている様な先生の本ってのはあるんですか?
やっぱり両方読まんとな。
39金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 06:00
ちょっと待っててね。今度の連休に本を購入するから。

それから質問します。よろしく〜。
>>38
教科書なんで、あんまり他の先生と変わらないと思いますよ。
ただスティグリッツの教科書は、「解りやすく、ていねいに」
てのが特徴みたいなんで、
今まで見たものの中である意味正反対のは、
西村和雄「ミクロ経済学入門」
これを読むとスティグリッツのすごさが解ります。(w
41金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 06:34
>>40
ありがとうございます。私全くの初心者なんですが、経済学者もデフレに対する対応策など
それぞれの立場から反対の意見を戦わせている現状を見ると、そのベースとなる書籍(教科書)
に書いてあることがほぼ同じというのは、不思議ですね。
42金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/14 10:45
>>41
ちょっとフライングですが、
第1章に「なぜ経済学者の意見は異なるのか」という節がありますよ。
>>41
>そのベースとなる書籍(教科書)
>に書いてあることがほぼ同じというのは、不思議ですね。
まったくそのとおりですが、現在のデフレ対策についての論争は、
誤解を恐れずに単純化すると、
  教科書経済学(ないしは経済学上のコンセンサス)は有用 vs 教科書経済学は無用
という非常に「根本的な」レベルで行なわれていると思います。
44生徒xxx:02/09/14 20:01
スティグリッツ先生は、アルゼンチンのことをどの様にとらえておられるのだろう。

◆預金のペソ転換は違憲 アルゼンチン行政裁判所

【リオデジャネイロ13日共同】アルゼンチンからの報道による
と、同国の連邦行政裁判所は十三日、政府が昨年十二月以降実施し
た銀行のドル建て預金の自国通貨ペソ建て転換や預金凍結などの一
連の措置は、国民の財産権侵害に当たるとして違憲判決を下した。
ラバニャ経済財政相は直ちに最高裁に上告すると表明した。   
 判決が確定し、預金者が個別に訴訟を起こせば、凍結預金の引き
出しやペソ化した預金のドル建てでの回復が可能になる。    
 米国や国際通貨基金(IMF)はドゥアルデ政権の統治能力を疑
問視しており、判決により、国際金融支援再開に向けたIMFとの
合意は一層困難になるとみられる。              
 ドルと等価だった通貨ペソは、一月の切り下げ以降下落を続け現
在一ドル=三・六ペソ前後で推移している。          
 政府は小口の定期預金の引き出しを今年十月から解禁、給与年金
の削減分も来年から国債での返還を決定するなど、段階的措置で事
態乗り切りに努めている。                  
 同国裁判所は年初から預金引き出しを認める判決を多数出してい
るほか、最高裁が八月、昨年七月から実施された公務員の給与・年
金の13%の削減策を違憲とする判断を下すなど、政府と真っ向か
ら対立している。                      
45金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/15 20:13
明日あたりからスタートかな?
46金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 13:07
伊藤元重先生の入門経済学とこの本ではどっちがお薦めでしょうか?
お願います。
47金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 13:12
世界では無名な馬鹿学者と比べるな。
48金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 13:56
>>46
どっちもいい本。でも、
スティグリッツを「入門」だけで、「ミクロ」「マクロ」へ
進むつもりがないのであれば、元重のがいいと思う。
第二版になってページ数も増えたようだしね。
49金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 14:51
ところで、日本国政府は「市場の失敗」に適切に対処していると思うか?

50金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 15:03
経済は拡大均衡するのが原則である。
適切な景気刺激策を嵩じなければ、マンデヴィルの蜜蜂物語のごとく、失業者はホームレスになり
ホームレスが餓死するまで、景気は底なし沼的に落ち込んで行く。
・・・経済学の常識である。
51スミス:02/09/16 15:59
>>50
 私益という悪徳追求が公共の利益につながる、ってやつだっけ?
52金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/09/16 17:01
>>49
「政府の失敗」にはどう対処しましょ?
53金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 17:46
昔は経済を理解したければサムエルソンの「経済学」を
読め、と言われていたそうだけど、今はスティグリッツ
の教科書の方が主流なのかな?
54金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 19:49
>>53
まあ、そうでしょ。非常にオーソドックスな経済学の常識
(経済学者の意見が完全に一致する所)について書かれてありますからね。

まあ、最近TVで見かけるDQNエコノミストのインチキを暴くのには良いと思いますよ。
55:02/09/16 20:51
さて、ではそろそろはじめましょうか。
反対意見がないようなので、進め方は>>28のとおりとしますが、不都合があれば
途中でも変えます。

それから開始前にお願いなんですが、前にも書きましたけど私はサービス
残業バリバリのリーマンなんで、どなたか要約を手伝っていただけると助かります。

では、スタート!
*********************************************

 第1章 自動車産業と経済学

*********************************************
57本章の課題:02/09/16 20:52
1.経済学とは何か。経済学が扱う基本的な問題とは何か。
2.アメリカのような経済において、政府の役割、および民間すなわち「市場」部門の
  役割とはそれぞれ何であろうか。
3.市場とは何か、また経済を構成する主な市場とは何か。
4.経済学はなぜ科学と呼ばれるのか。
5.もし経済学が科学であるならば、経済学者たちがしばしば意見を異にするのはなぜか。
58自動車産業:その簡単な歴史(要約):02/09/16 20:53
自動車産業の発展史を経済学の観点から学ぶことにより、経済学の考え方の多くを学ぶ事が出来る。

・1909年 T型フォードが「バーゲン価格」で登場。
 →段階的な価格引き下げにより販売が急増。安価な自動車に対する需要は非常に大きいというフォード
  の予想が証明された。
 →フォードはパートナーシップを締結して資金調達を行い、新たな労務管理政策で生産性を高めて安価
  な自動車の製造を可能にした。特許侵害の訴えにより計画が頓挫しそうになったが、法廷で勝利した。

・1970年代 オイルショックによるガソリン価格急騰
 →燃費のよい日本車の輸入が急増し、アメリカ自動車産業に破壊的な影響を及ぼす。
  倒産の危機に瀕したクライスラー社を救済すべきか否か議論が起こるが、政府は救済策を選択した。

・1980年代 外国(日本)との競争と保護
 →アメリカ自動車産業のレイオフ対策として、アメリカ政府は日本政府に自動車輸出制限を要求。
  日本は「自主的」に(実際は圧力の元に)輸出制限を行う。
 →輸出制限への対応として、日本の自動車産業はアメリカへの工場移転を進める。

・〜現代 アメリカ自動車産業の再生
 →1980年代を通して各社はそれぞれ異なった戦略で再生へ努力。GMのサターン計画(デザインや製造
  面だけではなく労使関係やマーケティングにも及ぶ改善)が成功。

・統計でみると、自動車生産には経済全体に影響する主要事件が大きな影響を及ぼしていることが分かる。
59歌舞音曲@2ch.ver:02/09/16 23:04
ちょっと数日留守にしました。で、いよいよはじまってますねえ。苺の方でも「青空
教室」全開なのでどうぞおこしください。
僕は要約は苺でB.Fというマクロの教科書を要約しているのでそっちが大変なので
お手伝いできそうもありませんが、初級から延長したような話をカキコします。
で、フォードの逸話は、特に彼の雇用政策が注目されてますよね。賃金を市場賃金
よりも高い水準で与えて、それが生産性上昇と同時に購買力の増加にもつながったのでは
ないか?いやそうではない?などと論争にも昔からなっているようです。マンキュー
の経済学の方にもコラムで書いてあります。
いずれにせよ、フォードシステムに代表される生産と雇用のシステムをアメリカのある
時期の経済システムの典型ととらえるのが「通説」のようです。そのためスティグリッツも巻頭
でとりあげたのでしょう。ただ「典型」は典型にしかすぎないですから、これ以外の雇用や生産形態がフォードシステムに劣るとか、
考えるのは行き過ぎでしょうね。なお、第三版からはフォードは引退して、IBMやマイクロ
ソフトなどのeエコノミーの盛衰史が巻頭に置かれています。
60金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 23:07
>歌舞音曲さん
何歳です?
いきなり変な事聞いてスマソ。
@10〜15
A15〜20
B20〜25
もしよかったら教えてくらさい。
61歌舞音曲@2ch.ver:02/09/16 23:10
え? 選択肢に回答がない。藁
おそらく、招き猫さんよりも下で、dellさんよりもちょっと上かため?でしょう。
いいかげんにいってます。
62金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 23:13
だな〜に怒られたよ。
あいつ短気のアホだから、いきなり怒りやがった。(W

いつまで怒ってるのやら。
自分では、一生懸命勉強したつもりらしいが、2chで目立とうなんて
アホの象徴だろ。
わざわざお返事くれてありがとうございまふ。
漏れはもう24なんだけど、今から始めようかな〜とか思ってます。
お金が無くて給料が入るまで本買えないけど。
あぁ、なんかちょっとワクワク。
64金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/16 23:50
あっ、歌舞さんだ。2ch書き込めるようになったんですね。火壁の問題でしたか。

>>63
俺なんか20代後半入ってる学部卒なのにスティグリッツ読んだのつい一年前(w。
今は日本経済の危急的存亡がかかってる時期。これからの人生を考えるに遅くはない。

ちなみに漏れは最近ローマー読み始めてEcxelでVBAやり始めてるんだけど、
元々大学で全然勉強してなかったせいかIT能力低いし独学だしで結構疲弊してる。
だけど、経済学は面白いと思うよ。
>>60
なぜに
C26〜30
D31〜35
E36〜40
F41〜45
G46〜50
という選択肢が無いのだ。
たぶんDじゃないの?
いや、多分9歳に違いない。
小さくて目がクリクリしてて黒髪がとても綺麗な・・・。
そうに違いない。
銅鑼氏はFくらいなのかな?
69金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/17 00:06
80年代の日本車の輸出規制って、どう評価したらいいんでしょうか?
結果的にアメリカの自動車産業が息を吹き返したから、アメリカに
とっては正しい政策だったと言えるのでしょうか?
>>67
できればメガネっ娘をキボンヌ。
歌舞音曲タン・・・(*´Д`)ハぁハぁ
72金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/17 00:40
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、

おれたちはとんでもない思い違いをしていたようだ。これを見てみろ。

まず「スティグリッツ」を英語で表記する
【stiglitz】
そして一文字づつ飛ばして読むと
【siltz】

日本語に直し
【しるつ】

そして、スティグリッツのIMF批判を考慮し
IMF出身がウリの竹中平蔵の名前を語尾に付け加える

しるつたけなかへいぞう

そして最後に意味不明な文字「しるつ」。
これはノイズと考えられるので削除し残りの文字を取り出す。
するとできあがる言葉は・・・・・・『たけなかへいぞう』。

実はスティグリッツの正体は竹中平蔵だったのだ!!
73歌舞音曲@2ch.ver:02/09/17 00:54
そうだったのか。しるつたけなかへいぞう(*´Д`)ハぁハぁ

って違うか。しかし2chはレスになにが来るかわからんなあ。w

>>69 もし日本車の輸出規制で「本当」に息を吹き返したのだとしたら、
それは完全にアメリカ車が比較劣位にその時期になったということだと思います。
で、そのような政策はアメリカの国民の経済厚生を低下させているので好ましい
とはいえないでしょう。ここらへんの話はこの2chでも話題の人?野口旭氏の
『経済対立は誰が起こすのか』ちくま新書が参考になるでしょう。あ、スティグリッツ
でも確か第3章ぐらいにこの話はやるはず。
銅鑼氏は、おそらくH51〜55だな。
銅鑼氏はDだよ。
ロマンスグレーの長髪に赤サングラスをかけたニヒルな男。
細身でありながら引き締まった肉体美に鋭く優しい瞳。
やや低い声でそっと私の名を呼ぶ・・・。
そうに違いないのである。
ココ何のスレだ?(w
何故かsage進行だし。
77歌舞:02/09/17 21:31
しかしここでも銅鑼さん人気なんだなあ。
ところでスレ主1さん、マターリいきましょう。このスレはかなりいいスレかもしれない。
>64さん、そうなんです。ようやく遠征成功です。自分のパソコンだと火壁が解除
できないので、会社の使ってます。あ、監視はされてません。親分なので。藁
78歌舞音曲@2ch.ver:02/09/17 22:07
そうそう。2chの流儀はしらんけど、苺では「会社の親分」と書くと
すぐに「なんの会社ですか?」とくるけど、実は漏れは高校生かもしれない
から上の年齢調査?も含めてネット上の人格は信頼しないようにね。
791:02/09/17 23:05
>>77
>ところでスレ主1さん、マターリいきましょう。

了解です。
苺の常連の方?が多数参加でちょっと脱線気味みたいですが、まあ、2chですからねw
なんでもありの方がいいですよね。
802.経済学とは何か:02/09/20 00:22
・経済学は、個人や企業、政府、その他の組織が、どのように選択を行うか、またその選択が社会の資源の用い方をどのように
 決めているのかを学ぶ。資源は希少なものであるため、選択が重要な問題となる。

・経済には以下4つの基本問題が存在する。

 1.何がどれだけ生産されるのか。
  →支出の変化、新製品や新サービスの登場、生活水準、雇用や失業の変化について、経済学ではどのように説明できるか。
  ※どのような財が生産されるかを決定するためには価格が重要な役割を果たしている。

 2.これらの財はどのように生産されるのか。
  →ある財を生産するための様々な方法のうち何が利用されるのか。生産技術の変化の速さは何が決定するのか。

 3.これらの財は、だれのために生産されるのか。
  →何が所得や賃金の差を決定しているのか。運、教育、相続、貯蓄、経験、勤勉といった要素はそのためにどのような要素
   を果しているのか。

 4.だれが経済的決定を行うのか、またどのような過程を経て行うのか。
  →経済的決定がどの程度政府によってなされ、どの程度私的個人によってなされるか。また、個人によってなされる経済的
   決定は、自らの利益のためになされているのか、それとも企業や政府の利益のためになされているのか。
※旧ソ連の中央集権的計画経済では、政府が事実上、経済活動あらゆる側面に対して責任を持っている。
   それに対し、アメリカの混合経済は、公的(政府)部門と民間部門の意思決定が混在している。
81金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/20 02:24
>>80の要約に関して質問があります。

「経済学の4つの基本問題」(特に1〜3)は,「経済学の」というより「ミ
クロ経済学の」基本問題であるような印象を受けます。4番目の問題は
ミクロ経済学から少し離れますが,マクロとも違うように思います。
(ちなみに,福岡正夫先生の『ゼミナール経済学入門』では,決定者の
 問題は 除外されていて,「3つの基本問題」となっています。)

経済学はミクロとマクロが車の両輪だと思っていたのですが,マクロ
経済学と>>80の「基本問題」はどのように関係してくるのでしょうか?
82金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/21 00:41
う〜ん…

これは、某関連ページ(wからの引用なのですが、

>マクロ経済学は,失業率がどのように決定されるのか,
>どのような理由でかつどのようなメカニズムによってインフレーション
>が発生するのか,さらには,経済成長や貿易収支が経済全体にどの
>ような影響をもたらすのかなどの問題を取り扱う.

こうしてみると、確かに>>80の基本問題(特に1〜3)はマクロの問題じゃ
ないような感じがしますが…
83名無しさん@1周年:02/09/23 23:06
ひょっとして皆さん、「入門経済学」を読破したら「マクロ経済学」や「ミクロ経済学」へ進むのですか?
The disastrous consequences of instability By Joseph Stiglitz
September 22 2002 FT
http://news.ft.com/servlet/ContentServer?pagename=FT.com/StoryFT/FullStory&c=StoryFT&cid=1031119543428&p=1012571727092
エキサイト翻訳 http://www.excite.co.jp/world/url/
851:02/09/23 23:54
>>83
そこまで続くといいですけど、どうでしょうねw
既に人減ってるし。

次は明日か明後日にup予定。
86エルバ:02/09/24 00:29
>>81
たぶん、スティグリッツは、ソ連型の計画経済もよくないし、
かといって、自由放任的な経済では、かならずマクロ経済は
不安定状態に陥る、ということを認識した上で、政府の介入は
必要だし、一方で「市場に任せておけばよい」というような
考えにも反対されようとしたもかもしれません。要するに、
スティグリッツは、政府の役割を強調するために、
4.を入れたのではないでしょうか。
87歌舞音曲:02/09/24 00:51
>>85 レスしてないでスマソ。要約御苦労さまです。で、経済学の四大問題
がマクロに関係していないということですか? してますよ! きちんんと。
1は失業や国民所得の決定に関係している。2は生産性の問題に関係して
いる。3は例えば労働分配率とか利潤分配率の問題など。4はまさに財政
や金融政策の担い手の問題。それと86を補足すれば「市場の失敗」だけではなく
「政府の失敗」も重視するのがStiglitzの真価です。
88歌舞音曲@2ch.ver:02/09/25 01:15
今週の東洋経済にベンジャミン・フリードマンのスティグリッツを批判的に検証する
論説があるね。
8981:02/09/25 04:29
>>歌舞音曲さん
説明ありがとうございます。
マクロを勉強したのは随分前のことなので(それも試験前の詰め込みで)、
マクロ経済学に対する理解が不十分、一面的だったようです。
これを機会にもう一度見直してみます。
>>81さん>>86さんも、ありがとうございます。
903.混合経済における市場と政府:02/09/25 23:48
・アメリカのような混合経済では、公的(政府)部門と私的(民間)部門の適切なバランスを見つけ出すことは
 経済分析の中心課題のひとつである。

・"市場"は4つの基本的経済問題に対する答えを与え、それはおおむね経済の効率性を保証する。しかし必ずし
 も平等を保証するわけではない。平等と効率性のバランスの問題は、現代経済学の中心課題のひとつである。

・"市場"がうまく機能していないときに人々は"政府"に頼ることになる。"政府”は、法制度の整備、民間部門が
 出来ない財やサービスの提供、公的年金、社会保障制度、福祉計画などにより、現在経済において主要な役割を
 演じる。

・市場経済は、個人(家計)と企業の交換を中心として機能しており、その交換は"生産物市場""労働市場""資本
 市場"の3つに大別される。

・"市場"には"いちば"という場所の意味は無く、取引が行われれる状況を述べる意味で用いられる。
 また、"資本市場"とは、資金を調達したり、借り入れたり、貸しつけたりする市場のことであり、一般的に"資本"
 と呼ばれる生産のための機械や建物の市場のことは"生産物市場"と呼んで区別している。 
914.ミクロ経済学とマクロ経済学:経済学の二つの分野:02/09/25 23:58
・ミクロ経済学は、経済を構成する個々の主体(企業、家計、個人)の行動に焦点を当てる。

・マクロ経済学は、経済全体で集計された量(失業率、インフレ率、経済成長率など)の動きを見る。

・ミクロ経済学とマクロ経済学は、同じことを二つの方法で見ているのだと言える。
92金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/26 01:30
>91
ミクロ的手法でマクロ経済をみるのってあるけど、
それってあんまりよくないって学校の先生がいってました。
ミクロとマクロは求めているものが違うのだから・・・と。

スティグリッツと意見が違ってるな。。。
このへんはどうなんでしょ。

さらにミクロは価格決定の理論分野ってなんかで読んだけど、
それって学部レベルの話なの?

馬鹿でスマソ。
93貧乏名無しさん:02/09/26 05:36
>>83

ブックオフに出ていたら。
94金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/26 22:08
>>92

>ミクロとマクロは求めているものが違うのだから・・・と。

詳細を知ってたら教えて。どう違うんだろう?

あと、ミクロは必ずしも価格決定だけの理論じゃないですよね。
教科書をパラパラめくってみれば分かると思うけど。
9592:02/09/27 08:37
>94
おれも良くわからんです。スマソ。

でもノーベル経済学賞とった人の中にも、
「ミクロ的手法をマクロにもちこむことへの危惧」
を抱いていた人がいたような。
だれだっけな。
確か『マクロ経済学はどこまで進んだか』で読んだような・・・。
96金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/28 00:47
「ミクロ的手法」って、何だろうね?
どうもよくわかんないなぁ…
97歌舞音曲@2ch.ver:02/09/28 02:03
>>95 それはソローの発言です。RBCモデル(実物景気循環論)やニューケインジアン
一般への危惧の表明。まあ、上級の話題のひとつです。
それとミクロ的手法とマクロ的手法の違いは重要ですからきちんと把握した方がいいでしょう。
「合成の誤謬」という言葉があります。これはミクロ的な次元では資源(労働や資本など)の
効率的な利用が、マクロ的な次元ではかならずしもそうではないことを示す考え方です。
企業が業績の低迷やまたはコスト削減のために、人を減らすこと(リストラ)は個々の
企業にとっては合理的な判断といえる(ミクロ的次元)。しかし、経済全体にとってみれば
そのようなリストラが進行することが、雇用を減らすことで、総需要を減少させ、景気を悪化
させることになる(マクロ的次元)。ミクロ的次元では望ましいことが、必ずしもマクロ的
次元では望ましくないことを「合成の誤謬」という。この基本的な考え方をおさえておくの
は重要でしょう。
98歌舞音曲@2ch.ver:02/09/28 02:04
>>96 「ミクロ的手法」はこれから学ぶのだからいまはわからなくてもいいのでは。
マターリといきましょう。
99エルバ:02/09/28 02:13
お伺いしたいのですが、独占や寡占の理論は、
マクロとミクロの中間のようなものと考えてよろしいので
しょうか。独占企業は産業全体の需要曲線(もちろん、
総需要曲線ではありませんが)に直面する一方で、
労働力や資本を追加投入していっても、コストそれ自体が
加速度的に高まることはなく、たんに投入量に
比例するコストを払えばよい。つまり、労働力や資本は
マクロ経済全体にプールされているので、独占企業が
いくら雇用・資金調達しても限界費用は変わらないが、
限界収益のほうは、その産業(規模はマクロ的均衡によって
外生的に与えられている)全体の需要曲線によって
強く規定されているということになるのかな?
すいません、レスがつけにくいと思うので、とりあえず
流してください。ご存知の方がいらっしゃったらご教示ください。
100金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/09/28 06:28
パソコンを買うと、生産性が上がると書いてなかった。
トンでも学者と、読んだときは思った。
101金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/29 01:37
>99

>労働力や資本を追加投入していっても、コストそれ自体が
加速度的に高まることはなく、つまり、労働力や資本は
マクロ経済全体にプールされているので、独占企業が
いくら雇用・資金調達しても限界費用は変わらないが、

それって限界費用が一定であることを前提にしてません?
限界費用が逓減するか逓増するかってのは、
産業によって異なるかと。
なので、限界費用は変わるのでは???

で、産業の規模ってのはマクロ的均衡で与えられているのかなぁ。。。
僕は需要、つまりその商品の評価によって決まると思うんだけど。
だって評価されない商品の市場が大きいはずもないでしょう?
それってミクロのことだと思うけど。

違うかな?
助けて誰か(w
102金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/29 21:35
この本、最初の章のはなしがピンとこなくていつも読むのやめちゃう。
103金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/29 21:57
おお、このスレ凄いですね。ネット上の経済好きが集まって、スティグリッツの
読書会を開いているんですね?教育の新たな可能性を見た!感動しました!
私はスティグリッツさんの本を持っていないので参加できませんけど、こういうの
もっと活発になるといいですね!
スティグリッツ著「公共経済学」に興味がある一サラリーマンでした。
1045.科学としての経済学:02/10/01 00:12
・経済学は社会科学であり、選択に関する社会問題を科学的視点から研究する。科学的視点とは研究が系統的探求に基
 づいて行われることを意味し、それは理論の定式化とデータの検討の両方からなる。

・理論とは、一組の仮定(あるいは仮説)と、それらの仮定から導きだされる結論からなる。経済学では、理論を発展
 させるためにモデルを用いる。

・経済学においては、変数と変数の間の関係が重要である。変数と変数の間に相関関係があるかどうかを調べるために、
 経済学では統計的検定を用いる。また、経済学は、変数と変数の間の相関関係だけではなく、さらに一つの変数が別
 の変数の原因となっているという因果関係を導き出そうとする。

・相関関係と因果関係を区別するのは重要である。因果関係ならば、一つの変数を変化させることは必然的に別な変数
 を変化させるが、相関関係ならば必ずしもそうとは言えない。

・経済学は、仮定(仮説)を検証するための方法として"計量経済学"や"実験経済学"を発展させてきたが、それらの手
 段をもってしても、データ間の相関関係を見つけ出し、そのどれが実質的でどれがみせかけに過ぎないかを特定する
 のは非常に困難な作業である。

・覚えて置かなければならない重要な教訓
 1.相関関係の事実は因果関係の証明とはならない
 2.因果関係の異なった説明の妥当性を調べる方法は、ある一要素以外のすべての要素を一定にたもち、そしてその
   一要素を変化させること
 3.データは必ずしも明確なことを語らず、ときにはそれからどのような結論も導かれない。
105金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/01 00:16
>>103
私もサラリーマンですよ。
今日なんか、11時過ぎまで残業してから↑の要約したんですよ。
実務にはほとんど何の役にも立たないのに、何やってるんでしょうかねw
我ながら呆れますが、でもあらためて教科書を読み直すのってなかなか楽しいです。
ここって皆さん同じペースで進めているんですか?
このスレ見て自分も読んでみたいなって思ったんですが
例えば、皆さんが本の中盤辺りを話題にしてる時に最初の辺りの話を持ち出したりしたら迷惑ですか?
「昔の話を蒸し返すなゴルアァ!!!」って言われるんでしょうか?
107:02/10/01 22:50
>>106
別に構わないと思いますよ。
多少遅れたレスでもゴルァ!なんて言う人はまさかいないでしょうw

ある程度スレの流れは意識する必要はあるとしても、基本的に経済学入門という
趣旨から外れてなければ全然問題無いと思います。
要約おつかれさまです。

質問なんですが、
経済学ってニュートン力学がどうのこうのっていう話を聞いたことがあるんですが、
これってどういうことなんですか?
スティグリッツは社会科学だって言ってますが。
109:02/10/02 23:20
>>108

>要約おつかれさまです。
どうもどうもw

>経済学ってニュートン力学がどうのこうのっていう話を聞いたことがあるんですが、
ん〜これだけではレスは難しいのでは?
もう少し詳しい説明を頂けますか?もしくは出典を教えて頂くか。
110金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/02 23:37
>108
こういうこと?


新古典派体系の限界
 現行の新古典派(=市場理論)体系は、ニュートン力学・パラダイム
(完全性/可逆性/加算性/微分可能性/摩擦の不在/リニア予測可能性等)、
人間行動の合理性(=経済人)、情報の完全性(正確/公平/迅速等)などを前提としている。
 しかし、その大半は、次の例に示すとおり、現実の社会では成立しない。
また、本物の経済活動に伴う問題は、摩擦では化学(電気力)系、
環境問題や過程問題では熱力学系ないし生物学系のパラダイムが必要となる。

http://yaksi.eco.saitama-u.ac.jp/~ono/gyoseki/kagakkezai.html
111:02/10/03 00:14
>>110
う〜〜〜ん、なんかまだこういう方向に首突っ込むのは早いような…
興味がある方はどうぞ、て感じですかね…
私は今後もテキストを愚直に読んで要約して行きますので。


なんだか私が学生時代に流行った「ニューサイエンス」を思い出しますねぇ(違うか?)
112金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/03 00:46
本題と関係ないので、ちょっと失礼ですけど。
http://yaksi.eco.saitama-u.ac.jp/~ono/seikei/defre.html
↑このひと大丈夫ですか?
>今の日本における物価低下は、国内供給の過大というより
>中国などからの供給圧力によるところの方が大きい
だそうです。だったら、なんでアメリカやヨーロッパは、
デフレになってないんですか(景気後退でデフレ懸念が
高まっているにせよ)? 皆様はこうしたDQNエコノミストに
だまされないでください。漏れの嗅覚がポストモダンのにおいを
かぎ分けています!
113金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/03 00:53
>>112
守られた地位にいる老人ですからね。
いくらでも言い放題。逝ってよしですな。
114:02/10/03 01:02
>>112

>DQNエコノミストにだまされないでください。

今読んでるところと次の節は、誤った俗説を見分けるのにかなり有効なのでは?
相関関係と因果関係の違いに注目する、とかね。

では、今日はこれにて。
おやすみなさい。
115金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/03 01:10
>>108
所詮>>110でリンクされたみたいなのは、例えば
「ユークリッド幾何学を利用していては、(現在の)地球上にどんな家も立てることはできない。
 なぜなら地球は丸い(ということが発見されてしまった)からだ。
 よって(現在の)地球上に家を建てる際には非ユークリッド幾何学が必須となっている次第なのだ。」(w
といったような言説のヴァリエーションに過ぎないので無視。
116金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/03 01:15
リーマン幾何学に基づく構造力学が必要ですな。
117108:02/10/03 01:23
>115
なるほど。
つまり、経済学なら、理論と本物の経済は違うんだから、
本物の経済に合う理論が必要だ。ってことですね。

理論は分析のためのツールに過ぎないってことがよくわかったかも。。。

ありがとうでした。
118112:02/10/03 15:40
>108
もしかしたら、「3体問題」のことを言われているのかも
知れませんね。『物理数学の直観的方法』とかいう本に、
「3体問題」について印象的な解説がありましたので。

ただ、ニュートン力学を知らぬ物理学生がいないのと同様に、
まともな経済学を知らずに、経済についてなにかしら
語ろうというのは不遜なことだと思います。
そこらへんのDQNエコノミストが語りそうなことは、すでにケインズや
サミュエルソンが分析してますよ。

だから『スティグリッツ入門経済学』を読もう!
スティグリッツに敬意を表し、あげ!
119金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/03 18:14
>>117
いえいえ、>>115はでっち上げのアイロニーなので文字通り受け取らないで。
「建築は、ユークリッド幾何学(とニュートン力学)で大方は片づいてしまう話で、
 その事実は、いくら還元主義的だといわれようとも、さしたる問題はない。」
と言いたかったわけです。

>理論は分析のためのツールに過ぎないってことがよくわかったかも。。。
という判断も、保留どころか、捨ててください。こういう類型学はナンセンスです。
そして>>112氏の言うとおり、とりあえず『入門』を読みましょう。
そうすれば、
http://yaksi.eco.saitama-u.ac.jp/~ono/gyoseki/kagakkezai.html
の類の戯言は理解できなくなります。それでいいのです。
1206.なぜ経済学者の意見は異なるのか:02/10/03 23:06
・実証経済学 → 「…である」という現実に関係し、経済がどのように機能しているかを叙述する。
 規範経済学 → 「…であるべき」という理念を取り扱い、さまざまな行動過程の望ましさについて判断を行う。

・実証経済学では、次の二つの理由から意見の不一致が生じる。
 1)経済の適切なモデルは何かについての意見が異なっている。
 2)データの量的な大きさについての意見が異なっている。

・規範経済学では、経済学者の価値観の相違によって意見の不一致が生じる。

※経済学者間の意見の不一致の原因と理由を明確にすることは、さらに多くのことを学ぶ上で非常に役立つ。


■■■経済学のコンセンサス 1■■■

"希少性"
あるものをもっと多く食べるためには、他の何かをあきらめなければならない。
すなわち、フリーランチはない(There is no free lunch)。
希少性は人間社会の基本的事実である。
121112:02/10/04 00:42
要約ご苦労さまです。
やっぱり最初のほうは、抽象的で難しい話が続きますね。
話に具体性をもたせるために一言。

>・実証経済学 → 「…である」という現実に関係し、
>経済がどのように機能しているかを叙述する。
> 規範経済学 → 「…であるべき」という理念を取り扱い、
>さまざまな行動過程の望ましさについて判断を行う。

この区別は大切ですね。よく「市場主義の終焉」などといいますが、
これは間違いです。経済学が利己的な人間を想定するのは、
「利己的であるべき」という規範を押し付けているのではなく、
たんに「利己的である」と考えたほうが、経済現象をよく説明できる
からです。これは野口旭『経済学を知らないエコノミストたち』から
の引用です。良スレなので、レスしておきます。
122けんちゃ:02/10/04 01:05
今日買ってきました。ついでに木村の本も(時の人になってもーた)
なんとかついていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いします。
123金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/04 03:19
古書店で、ステイグリッツ入門経済学を買ってきました。
このスレで扱われている第二版とは違い、第一版です(定価も2800円)
第一版と第二版では大きな改正ポイントはあるのでしょうか。
また、第一版は既に古い内容となってしまい、今更読む意味は無いでしょうか。
初心者です。宜しくお願いいたします。
124金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/04 07:10
>>123
>>20でガイシュツですよ。>>2のオフィシャルサイトをご覧allez!
とはいえ、123さんのような経緯の人は多いと思いますので、
ここらでこの点に関してのまとまった情報が必要でしょうね。

大きな改正ポイントといえば、マクロの章(8-11章)が追加されたことでしょう。
そしてCEA・世銀体験を生かした[POLICY PERSPECTIVE]や[USING ECONOMICS]
を加えることで、理論と政策・応用との関連性の理解をより重視しています。
さらに訳者陣の手による、日本語版オンリーの[CLOSE-UP]+「補論」も付け加えられています。
それとスティグリッツ『入門』『ミクロ』『マクロ』は、『経済学原理』という
一冊の本の3分冊で、そもそもサムエルソン後の『原理』であるので、端的に言って
しまえば、古い内容なのかという心配はあまりする必要はありません。
第二版には貴重な90年代が反映されているということをないがしろするわけではありませんが。

それと、まずはこのスレを一度読み流してみましょう。
1さんによる要約をご覧になれば、第一版でも十分参加できることがわかるでしょう。
第一版も第二版も、大まかな流れは変わっていませんよね。

ここから補論。ただ、文面の変更は多くの箇所でなされています。
概して、第二版のほうが表現が洗練されていて、より「教科書らしく」なっています。
第一版のほうがより散文的で、面白い(そして、スルドイ)記述もあります。
(例えば、第二版の第2章にはフレッドは登場しません。これは残念なことです。)
つまりは言うなれば、「余裕と運があったなら、両方手に入れるに若くはなし」です。
第二版派の人もブクオフ100円で第一版をお見かけの際には、迷わず手に入れておくべきでしょう。
>>121
福岡正夫先生は『ゼミナール経済学入門』の中で完全競争の仮定について
次のように言っています。

「まず第1に,われわれは完全競争の仮定を設けることによって,はじめて
価格の営む調整機能を,本来われわれがそれに期待する,「夾雑物」のない,
もっとも明澄な姿において認識することができる。これはこの仮定の採用が
「実証的」な事実分析の見地からも有効であるということであり,(中略)。
 第2に,われわれは完全競争の状態を,市場の仕組みが最も純粋に機能
する場合というより,むしろもっとも効率的に機能する場合とみなすこと
によって,それに一種の「規範的」な意味を賦与することができる。後に
詳しく述べるように,競争経済均衡の状態は,若干の留保条件の下でパレ
ート最適と呼ばれる最適資源配分を達成することが知られており,したがっ
て競争均衡の図式は,市場経済の効率を評価する上で一つの規範(ノルム)
としての役割を果たすことになる。」(第3版,78−79ページ)

(続)
この第2の観点からすると,>>121で指摘されている「市場主義」批判は,
必ずしも的はずれとは言えないのではないでしょうか。すなわち,「市場
主義」というものが,競争による資源配分を,分析のための物差しとして
ではなく,望ましい資源配分の形態として捉えているのであれば,それは
まさに規範経済学なのであり,>>121のような(野口先生による)批判は
成り立たないのではないかと考えます。

なお,このことによって,実証経済学と規範経済学の区別を批判している
訳ではありません。ちなみに,私の専門のポリサイでは,>>120の意味での
“実証”政治学に対して,アメリカのイデオロギーだとか,現状肯定の
保守主義だとか,規範と実証を取り違えた批判が少なからずあります。
127金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/04 17:15
消費者の二期間にわたる効用最大化を考えて
横軸に今期のある財の消費量cと今期の所得zを
縦軸に来期のある財の消費量c2と来期の所得z2が計られているとする。
消費者は今期の所得の一部を利子率iで貸す事ができるし
同じ利子率で貸りることもできる。
ただし来期には利子込みで貸した分は帰ってくるし
貸りた分は返さなければいけないとする。

こういう式の予算線の数式ってどうやって表すんですか?
またこの場合の限界代替率はどう解釈できるんでしょうか?
>127

そのうち出てくるよ。
とりあえず今はちょっとづつ進めましょ。
129金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/05 20:19
>>126
いーえ、そうはなりません。あなたの読み方ないしは経済学用語の理解に問題があるのです。
諸々の学問の用語・概念には規範的な使われ方があって、その規範を踏み外すとトンデモないこと
が起こります。ですから、自然言語の習得と同じく、しっかりとしたトレーニングが必要なのです。
(まぁそうした用語・概念自体に混乱がある場合もありますが、それは別の話です)
論点となる「福岡の第2の観点」を再掲します。>>125より

> 第2に,われわれは完全競争の状態を,市場の仕組みが最も純粋に機能
>する場合というより,むしろもっとも効率的に機能する場合とみなすこと
>によって,それに一種の「規範的」な意味を賦与することができる。後に
>詳しく述べるように,競争経済均衡の状態は,若干の留保条件の下でパレ
>ート最適と呼ばれる最適資源配分を達成することが知られており,したがっ
>て競争均衡の図式は,市場経済の効率を評価する上で一つの規範(ノルム)
>としての役割を果たすことになる。

さて、巻末の「経済学の基本用語」より
    
   完全競争 perfect competition
  各企業がプライス・テイカー(価格受容者)であり,市場価格に影響を与えることができないような状況.
  すなわち市場価格で企業は望むだけ売ることができるが,もしその価格を少しでも引き上げるならば,
  販売のすべてを失うことになる.(第二版,p.459)

これは「市場の仕組みがもっとも純粋に機能する場合」であると言って差し支えはないでしょう。
うまい説明だとは思いますが、このような説明をズブの初学者にした場合、「なんとなくわかった
気になったで厨」を生産するだけでしょう。
130金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/05 20:20
(続き)
そして、以後の箇所(「むしろ…」)の読み方が論点なのです。ここであなたは誤読をしていると言っていい。
ここで使われている「規範的」という言葉は、規範経済学とは無関係なのです。「基本用語」の

   パレート効率 Pareto efficient
  ある資源配分を再調整して,ある人の経済状況を良くしようとすると,必ず他の人の経済状況を
  悪くすることになるとき,当初の資源配分はパレート効率であるという.(同,p.481)

を見るかぎり、ここにはなんの「(規範経済学的な)望ましさ」も含意されていませんよね。
それを見いだしてしまった場合、それは誤った読み方をしているということにほかなりません。
ここでの規範性とはせいぜい、いみじくもあなたの書くように、市場経済の効率性の「分析の
ための物差しとして」の規範性なのです。「最適」というのはまぁ「効率的」ではありますが、
必ずしも「望ましい」というわけではないのです。

あなたの経済学用語の理解に問題があると言わざるを得ないのです。
厄介な経済学用語は「限界」だけではありません。最近だとインフレ「期待」なんていうのが有名ですよね。
さて以上のことから、さらにこういうことが言えるでしょう、
  「あなたのような人こそが、このスレに参加すべきなのです」
と。書いているぼくも背筋が伸びる思いです。
そしてここでは努力次第で、ちゃんとしたトレーニングが受けられるはずです。
131金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/05 20:22
ちなみに、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004306922/
ぼくはこの本「市場主義の終焉」を読んではいませんが、書評を見れば大意をつかんだと言ってもいいでしょう。
ぶっちゃけ現代の経済学者(スティグリッツを含む)のスタンスはこの本のスタンスに近く、
彼らの多くはリベラル派(⇔保守派、市場原理主義者)ですし、市場の失敗を認めています。
というわけで少なくとも、市場原理主義批判の矛先が経済学に向いているのであれば、
それは経済学に対するひどい誤解がなせる業でしょう。
(それはそうと、ギデンズが名前を間違えられるとは悲惨ですな。。。)
132金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/06 00:37
>>130
>ここでは努力次第で、ちゃんとしたトレーニングが受けられるはずです。
うひゃ〜
スレ立てた私も背筋が伸びる思いですw
参加して下さっている皆さん(レスしてない人も含みます)に感謝です。
これからもよろしく。

>>131
私は「市場主義の終焉」を読みました。
>>131さんが"書評を見てつかんだ大意"、だいたい合ってると思いますw
なんか、酷く雑な本だなぁ、という印象しか残っていませんww
133121=112:02/10/06 01:21
結論から言うと、国民の経済的厚生を最大化することが、
経済学のイデオロギーです。これを規範といってもよいと思います。

そうそう、大切なことを。「国民の経済厚生を最大化する」という
のは、かならずしもGDP、GNPを多くしろ、といっている
わけではありません。もちろん、多ければそれに越したことは
ありませんが、所得格差が広がれば、社会は不安定になるで
しょうし、そうした社会が本当に「効率のよい」社会なのかは
疑問が残ります。

別に経済学者は、GDPを増やすためなら、環境なんか知らない、
貧富の差なんて自己責任、などといっているのではないのです。

市場というシステムそのものは、国民の経済的厚生の最大化を
図るための手段にすぎません。つまり、市場というのは、手段で
あって、目的ではありません。経済学者をいわゆる
「市場原理主義者」「自由放任論者」と見なして批判の種にするなら、
それは間違いといわざるをえません。

これは、前例に倣って、野口先生の著書から引けば、環境問題が
その典型でしょう。フリードマンなどを擁する自由放任的な
考え方の多いシカゴ大学の経済学者でさえ、その多くが、
京都議定書への支持を表明しています。
134121=112:02/10/06 01:33
>>125=126

>競争による資源配分を,分析のための物差しとして
>ではなく,望ましい資源配分の形態として捉えているので
>あれば,それはまさに規範経済学(126参照)

>われわれは完全競争の状態を,市場の仕組みが最も純粋に
>機能する場合というより,むしろもっとも効率的に機能す
>る場合とみなすことによって,それに一種の「規範的」な
>意味を賦与することができる。(125参照、福岡正夫先生
『ゼミナール経済学入門』からの引用)

 完全競争状態のほうが、不完全競争状態よりも、より多くの
  産出量を実現することができる
→産出量が大きいほうが、例外的な状況を除いて、
  国民の経済的厚生を高めることができる
→したがって、完全競争状態を「規範的」と見なすこともできる
   ということです。

市場それ自体を、アプリオリに「規範的」ととらえているのでは
なく、環境問題など例外的な状況を除いて、経済学のよって立つ
規範である「国民の経済厚生を高める」ことができるという意味で、
市場システムを、結果として「規範的」ととらえることができるの
ではないか、と申し上げているわけです。

事実、福岡先生も
>それに一種の「規範的」な意味を賦与することができる(125参照)
と、慎重に留保されていることからも分かるとおり、市場それ自体を、
達成すべき規範として見なしていないことが読み取れます。
でもハイエクの自由主義ってのはすごいよね。
麻薬も自由化しろって言うんだから。
まぁ彼のいうことも一理あるかもしれないけど、
全部市場のメカニズムで話をしちゃだめだもんね。


で、疑問なんですが、
>134
市場それ自体を、
達成すべき規範として見なしていない

これっていうのは、「市場メカニズムの均衡達成が目標ではない」
っていうことなんですか?
でもこうやって捕らえちゃうと、
政府の役割が小さくなりつつある今だと
問題がありますよね。
だって財政政策の中の機能のなかに
「経済の安定化」っていうのがあって、
これって市場の失敗を政府で調整するってものでしょ?
つまり政策としては市場の均衡を目指していることに・・・なるんですか???

なんかこんがらがってきたw
136125:02/10/06 20:28
>>129-130 & >>133-134
丁寧なご指摘をありがとうございます。

>>129-130
福岡先生のいう「規範的」という言葉をめぐって,解釈の違いが
あるようですね。
実は,私が初めて>>125に引用した福岡先生の文章を読んだときに,
「規範的」という用語について,「かくあるべき」という意味だと
受け取り,非常に違和感を覚えました。
市場原理主義的な印象を受けた,と言い換えることも可能です。

逆に,>>130さんの解釈であれば,福岡先生の説明は非常に納得
できます。
私は,モデルについて,
(1)なるべく単純に記述することで,対象の本質を捉える
(2)モデルの予測する結果と現実が食い違っている場合は,
  モデルを物差し(ポパーの言う「ゼロ座標」)として,
  なぜ差異が生じているのか分析する
ための道具だと考えています。
福岡先生のいう2つの理由が,それぞれ(1)(2)に対応するもの
だとすれば,私の理解とも一致しますし,Stiglitz の説明とも
整合的です(第2版邦訳,46−47ページ)。
137125:02/10/06 20:48
>>133-134
>>133-134さんの見解では,福岡先生の言う「規範的」は,規範経済学的な
意味(〜であるべし)になるのでしょうか。
138横レススマソ:02/10/07 23:36
>>125=137さん

私なりに整理してみました。かなり乱暴ですが。

1.市場システムのみに狭く限定して考えると、
  →完全競争が「のぞましい状態」といえる。
   (非効率的よりは効率的な方がいいに決まってるから)

2.市場システムを含む社会全体を視野に入れて考えると、
  →市場システムの完全競争"のみ"が「のぞましい状態」とは言えない。
   むしろ"国民の経済的厚生を高める"というより上位の目的から市場の
   「のぞましい状態」である完全競争を制限する事もありうる。

福岡先生の「(完全競争に)一種の『規範的』な意味を賦与することができる」
というのは、上の1.に限定した話じゃないでしょうか。
そして、「市場原理主義」とは、2.の社会全体についても「完全競争ですべて
うまくいく」という極端な意見のことでしょう。そして、そんな極端な人は今の経
済学会にはほとんどいないよ、というのが野口先生の批判ではないでしょうか。

だから、福岡先生が「規範的」という言葉を使っているからと言って、野口先生
の批判が成り立たないということはない、と、思います。
139金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/08 01:46
むむ?
138さんがいっているのはまさしく
これこそ合成の誤謬というやつではないですか?

1がミクロですよね?
んで2がマクロ。

「たとえば費用低減産業を考えると、
資源を有効に使うためには完全競争じゃないほうがいい。
だって資源分配の非効率が生じると価格が上がっちゃうから。」

って伊藤元重さんのミクロ経済学に書いてあったけど。
これのことですよね?
140?{?e?L?`?e^:02/10/08 11:34
費用低減しても,需要は拡大するかどうかわからんのでは?

金をもうけるということは,ミクロ的にはいいことですね。
で,バブルのときは皆が金が儲かるわけです。というか価格が上昇するから
需要が増えるというような形となる。で、これがストック市場で生じたとする。
金融業って、費用低減産業ですね。となると、バブルはどんどん進行する。
ミクロ的には,これはオーケーなはなしですね。

で,ここで信用枠があるとする。と、バブルは進行できなくなる。
合成の誤謬ですね。
ストック市場ではなく,商品市場で同様のことが生じた場合,これは買い占めによる
インフレの防止になりません?

だから合成の誤謬は、状況によってよくも悪くもなりませんか?
つまり信用枠が妥当であるかどうかこそが問題じゃないのか?
141:02/10/09 00:02
なんだかこんがらがってきましたね。
とりあえず、福岡先生の本の「規範的」という意味は>>129-130>>136
一応決着がついた、ということにして(もちろん、「そんなんじゃ納得できん!」
って人は、この後もレス付けていいですよ)先に進みませんか?
合成の誤謬についてはそのうち出てくるでしょうし。
>1
賛成でし。
またよろしくおねがいしますね。
143139:02/10/09 03:08
>140
価格が上がるっていってるのは、
需要の上昇によるものではなく、
費用が余計にかかるから、です。

費用逓減の場合、大量に作れば作るほど平均費用は下がります。
だから独占的のほうがいいかもしれない、と考えられるのです。
完全競争にすればどこの企業も高い費用で生産することになるので、
価格は上昇します。

あってるかどうか不安だw
144ここらで練習問題でも:02/10/09 20:07
スウェーデンの平均寿命は78歳であり、インドの平均寿命は61歳である。
これは、もしインド人がスウェーデンに移住すれば、長生きするということ
を意味するのだろうか。すなわち、スウェーデンの生活が長い平均寿命の
原因となっているということだろうか。
あるいはこの事実を説明する何か他の要因があるのだろうか。
また、あなたの説明を検定するためには、どのような証拠を集めなければ
ならないだろうか。
近くの文教堂行ったけど、売ってませんでした。
146:02/10/10 00:51
>>145
それは残念。

>>144は本が無くても出来ると思いますので、よろしければどうぞ。
147金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/10 08:05
スレ違いかもしれませんが、どなたか教えてください。
スティグリッツの入門からマンキューのマクロ・ミクロ
と進むのは邪道ですかね?
やはりミクロ・マクロ、ともにスティグリッツで
統一して学ぶほうが良いのでしょうか?
>147

僕は中谷巌の入門マクロ→岩田規久夫のゼミナールミクロ経済学→伊藤元重のミクロ経済学

って感じでいまスティグリッツですw
いろんな参考書読んだほうが理解が深まるかと。

だから、スティグリッツのミクロマクロ→マンキューのミクロマクロでいいんじゃないですか?
でも人によって微妙に意見が違うから、そのことはちゃんと頭の片隅においておいたほうがよいかと。
149金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/10 21:28
>>144
生活以外に遺伝的要因もあると思うので、インドで暮らしているスウェーデン人と、
スウェーデンで暮らしているインド人を探してきて比較すればいいと思うが…

あんまりいなそうだなぁ…
150金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/10 22:34
コレ、どこで売ってるの?
151金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/10 22:41
>>150
ちょっと大きめの本屋さんには置いてあると思いますが。
無かったら注文してみては?
152金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/10 22:51
>148
テキストオタ発見♪
153金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/10 23:25
>>148
それ全部、読む必要はないぞ・・・
英文法の参考書、5冊も6冊も買う馬鹿と同じだよそれだと。

>だから、スティグリッツのミクロマクロ→マンキューのミクロマクロでいいんじゃないですか?

両方に手を出す必要はないです。
これはあくまでも教科書だぞ。
154148:02/10/11 21:32
ん?
学生だからw
ってことにしといてw

まぁ普通はどっちかでよいというわけですね。
お騒がせしました。。。
155金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/12 00:34
>>144
住んでいる場所ではなく、所得が原因になっている可能性がある。

インド在住でスウェーデン人の平均程度の所得がある人の
平均寿命を調べる。

もしそのインド人の平均寿命がスウェーデン人のそれと同程度なら
住んでる場所ではなく所得が平均寿命の決定要因だといえる。


こんなんで、どうでしょ?
156金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/12 00:43
ミクロなら、バリアンのテキストを読んでから、
グリーンのテキストを読んでいました。
っていうか、授業でつかってました。
157 :02/10/12 02:21
予備校でやたらと講師についてに詳しい奴が必ず第一志望に落ちるように、
教科書についてやたらと詳しい経済学初学者は必ず・・・・・・
158 :02/10/12 13:10
230ページ、5 あなたが家にペンキを塗るためにだれかを雇い、時間給で
賃金を払うことに同意したとしよう。あなたはどのようなモラルハザード問題を
考慮しなければならないだろうか。またこの場合のリスクとインセンティブの
トレードオフはどうなるかを説明しなさい。

なんとなくは分かりますがうまく言葉にして表現できません。
どうか馬鹿でも分かるように答えてください。お願いします。
159名無しさん:02/10/12 16:30
>>158
スタディガイド・スティグリッツ入門経済学より引用

家にペンキを塗り終わるまでに、どれだけの時間がかかるかわからない。一定額
での支払いとした場合には、予想以上に時間がかかったとしても、ペンキ職人に
とって余分にかかった時間の機会費用分だけの支払いがなされないというリスク
が存在する。時間給で賃金を支払った場合には、時間をかければかけるほど支払
割れる金額が多くなる事が保証されているので、ペンキ職人が負担するリスクは
なくなるが、一生懸命ペンキを塗って早く仕事を終えようというインセンティブ
が無くなるという問題が生じる。ペンキ職人に仕事を早く終わらせるインセンテ
ィブを与えるためには、賃金支払額に占める時間に依存する部分を小さくする必
要がある。しかし、このような方法によってインセンティブを強めると、ペンキ
職人の直面するリスクは増加してしまうことになる。
160貧乏名無しさん:02/10/13 10:15
>>158,>>159

んで、定額支払いの下で予想以上に時間がかかることがわかった場合、
手を抜いてリスクを回避するインセンティブがペンキ職人に働くだろう。

また、完全時間給の場合、ちんたらサボタージュしながらやって稼ぎを
増やすインセンティブを与えてしまう恐れがある。

ベストミックスは…どーすりゃいーのかよくわからん。m(_@_;)m
誰か教えてくれ。
>>160
「ミク戦」にその手のゲームの解を求める話があったと記憶しています。
さて、1章はそろそろおしまいですかねえ?
*********************************************

 第2章 経済学的な考え方

*********************************************
164本章の課題:02/10/15 21:55
1.経済の基本的競争モデルとは何か。
2.インセンティブ、所有権、価格、そして利潤動機とは何か。また市場経済において、これらの根本的要素は
  どのような役割を果しているか。
3.市場制度に代わる資源配分の方法としては何があるか。経済学者は、なぜ市場制度以外の方法を好まないのか。
4.人々が行う選択を研究するとき、経済学者が用いる基本的手段は何か。
  経済学者が用いるさまざまな費用概念とはどのようなものか。
1651.基本的競争モデル:02/10/15 21:56
・経済の"基本的競争モデル"は、以下の3つの仮定からなる。
 1.消費者は合理的で利己主義的な選択を行う。
 2.企業は合理的で利潤を極大化するように選択を行う。
 3.市場参加者(消費者と企業)がともにプライス・テイカー(価格受容者)的な行動を取る競争市場

 ※プライス・テイカー
  市場価格を所与としてそのまま受け入れる市場参加者。
  一人の市場参加者の売買量の増減は、市場価格や市場全体の取引量には影響を与えない。

・現実の市場が基本的競争モデルで叙述できるとき、経済は効率的であると言えるが、実際には現実の経済は
 競争モデルで完全には叙述されることはない。競争モデルは便利な基準モデルとして用いられるだけである。 
1661.:02/10/16 22:23
あげます。
レス付かなければ次行きますね。
167金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/16 23:16
要約おつかれさまです。

基本的競争モデルは一般的に良く使われるモデルですが、
「どういう性質があって、現実の市場との関係はどうなのか」
についての理解は重要だと思います。

経済学を知らない人には「基本的競争モデルなんて
現実的じゃないから、それを基本にしてる経済学は無意味」
という人がいますが、そういう人に対してこの教科書のような
説明をできるような経済学的能力を持ちたいものです。
168:02/10/16 23:27
随分前のスレ引っ張り出してきたな。
今日まで少し持ち直したがね。
この後、どうなるか。
逃げとくなら今週中だって。
上昇する理由がない以上、一気に急降下始まるど。
これ、相場の常識。
169金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/17 00:01
>>168
誤爆?
170金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/19 16:33
168は株か、為替スレあたりの誤爆ですかね。

次節期待上げ
1711.:02/10/19 18:40
すみません。
今日の夜続き行きます。
1722.価格,所有権,および利潤:インセンティブと情報:02/10/19 23:40
・市場経済は、価格、利潤、および所有権を通じて個人や企業に情報とインセンティブをもたらす。
 ("経済学のコンセンサス2"参照)

・インセンティブが大きくなるとその結果不平等が大きくなる。これを"インセンティブ・平等のトレードオフ"と呼ぶ。

・所有権が明確に確定していないときは、結果的にいつも非効率が発生する。
 例1)グランドバンクス海域では漁業資源に関する所有権が無かった。漁民は自分が魚を獲らなければ他の漁民が取るだ
   ろうと合理的に考え、結果的に魚が乱獲されて漁業が成り立たなくなった。
 例2)カリフォルニア州では州政府が水利権を様々な団体に与えているが、これを移転したり売ったりすることが出来ない。
   そのため水価格の安い牧場主グループが水価格の高い都市住民に水利権を売ることが出来ず、非効率が発生している。
 例3)家賃の上限を定めるように統制されたアパートに一生住むことが出来るような法的資格も経済学では所有権とみなさ
   れる。この場合、住民はそのアパートに住む権利を売ることが出来ないため、老齢になってくるとそのアパートを改修
   したり住環境を維持しようとするインセンティブを失うかもしれない。


■■■経済学のコンセンサス 2 ■■■

" インセンティブ Incentives "
適切なインセンティブを提供する事は、基本的な経済問題である。現代の市場経済においては、利潤は企業に個人が望むものを
生産するようにインセンティブを与え、賃金は個人に働くインセンティブをもたらす。
所有権もまた人々に、投資や貯蓄だけでなく、彼らの資産を最前な方法で用いようという、重要なインセンティブを与える。
1731.:02/10/19 23:42
p51注 「この場合の…計算では、牛の気持ちは考慮されていない」

って、もちろんジョークですよねw
174貧乏名無しさん:02/10/20 06:27
>>173

環境問題を考える際のヒントとゆーノリで、マジ読みした俺って…。

おまけ

賃金格差は、希少な技能を身に付けようというインセンティブを労働者に
与える。
という理解で良いでしょうか?
175金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/20 23:05
今、BSにスティグリッツが出ているぞ〜。
176金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/20 23:20
世界銀行
IMF
ワシントン

悪の枢軸
177金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/20 23:29
さてこの次期に、なぜNHKがスティグリッツのIMF批判を放送している
のだろうか?
シバキ上げ経済学への警鐘なら良いのだが。
178金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/20 23:53
スティグリッツの日本経済への提言
1.円安誘導
日本は債権国なので,円安はドル建ての資産を向上させる
輸出もしやすくなる.しかし,アメリカが文句を言ってくるかもしれない
2.インフレ政策
日本はインフレにおびえすぎている
今重要なのは,デフレを脱却することだ
構造改革は長期的には正しいかも知れないが,今やる必要はない

とまぁ,経済板では,ごく当たり前の事が述べられていた
179金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/20 23:57
と言うことでNHKもインタゲ汁と言い出したのかな。
180金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/21 06:59
懐古age
181金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/21 07:06
               ,ィミ,        ,ィミ,               フ
                彡 ミ        彡 ミ,            ヤ | 日本はもうだめだ・・・
             ,,彡   ミ、、、、、、、、彡  ミ,     (⌒)    レ  |喰らい尽くせ・・・・・
            彡;:;:             ミ,    (  ヽ   ヤ今年中にぶっ壊すぞ・・・
         〜三;:;:::::              彡〜  ノ  ノ   レ税金はできるとこまで節税しろ
         ~~三:;:;:;:::::  -=・=-   -=・=- 三~~ ヽ (    :     ;;
         ~~彡::;:;:;:;:::..     ___     ,三~~ ( ノ ,,,,,  :      ;;
          ~~彡;:;:;:;:;:;:;:.    |┴┴|    ,ミ~~ ノノ ;'" ,,ノ―、     ,;'
          ~~彡:;:;:;:;:;:;:;:;.  ノ――| ---==ニノ ,;'′ >=ニ(二二二()
     ,...-''''""~~,::;:;::;::;::;::;'            ミ,,  ,;'′  ゝ--〈
____,;";;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;            i! ミ,,,,;'′   `ー‐'
           ::::ミミミ:;:;:;:           ミ::      ,;' ̄ ̄ ̄ ̄|  \___/      
            :::::ミミミ:;:;:           ミ:::,   ,;::''′        |.    \/       
            ::::ミミミ:;:;::       ,;+''"~~゙+、~'''''~          |     |       
             ::::ミミミ:;:;:;:     ,+'"     ミ:::::           |   ━┷━━━┳━━━━━
182金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/21 09:39
>>178
見損ねたな
言っていることはでも当たり前の事だが
なぜ当たり前の事がこの国で行われないのだろうか?
183BSその1:02/10/21 22:37
>>182
とりあえず、要約をば。

「ストックオプションの危険性について」

「93年頃大統領経済諮問委員会で、会計基準の改革を行っていたときに
私は、経営者にストックオプションを与えることは制限すべきだと主張しました。
経営者が業績を良く見せかけることは十分予想出来たからです。すると
ウォール街、財務省、シリコンバレーから猛烈な反対が起きました。彼らは
ストックオプション制度に利害関係があり私たちの主張を潰そうとしました。
そしてその結果今日の事態が起きたのです。これはアメリカ型資本主義と
いう名の偽りの資本主義です。偽りの資本主義は極めて大きな破壊力を
持つのです。
184BSその2:02/10/21 22:37
「会計基準に抜け道あり」

「これまでアメリカは自分たちの会計基準が世界で最も優れていると主張し
他の国にこれを押し付けてきました。しかしその主張と現実との間に大きな
隔たりがあることが明らかになりました。アメリカの会見基準は極めて厳格
ですが抜け道はいくらでもあります。不正を起こした経営者の中には明らかな
詐欺行為もありました。しかし多くの場合会計基準を一字一句守っていました。
つまり形の上での規則は守っているものの、会計とはこうあるべきという精神を
忘れてしまったために、このような結果を招いてしまったのです。

アメリカ型の経営は明らかに間違っていました。合理性や適正といったまともな
感覚を完全に失ってしまっていたのです。経営者の適正な報酬とはどれくらいの
ものでしょう。日本では経営者の報酬というものが労働者の10倍というケースは
ほとんどないでしょう。中国においては3倍程度です。しかしアメリカは総ての
標準を壊してしまいました。ある経営者は1億ドルの報酬を得ていました。
185BSその3:02/10/21 22:37
しかし彼らがどれだけのことをしたというのでしょう。いくら稼いだからに関わらず
彼らはその報酬に値すると思っていました。それでもバブルの頃彼らはこういった
ものです。いいじゃないか。経営者が沢山報酬をもらったって、彼らのおかげで
株主や社員も儲かっているのだから。経営者と株主と社員との間ではきちんと
利益の分配が出来ているんだよと。しかし全くのまやかしでした。

経営者は業績を良く見せかけて多額の報酬を得ていました。嘘の業績発表を
信じて株を買った人は大損をしてしまいました。経営者に騙されていたのです。
これこそ倫理の欠如です。単に報酬の多い少ないが問題なのではありません。
問題は倫理に基づいて経営がなされていないという点なのです。しかし、熱狂に
憑かれた90年代のあの時期、理性的判断というものが全く消えうせてしまって
いたのです。
186BSその4:02/10/21 22:37
私は忘れてはならない二つの原則があると思います。一つは、情報の透明性が
非常に重要であるということです。我々が株式市場に信頼が持てるようになるには、
経営内容について株主が常に正しい情報を手に入れられるようにしなくては
なりません。ストップオプションを経営者に与えるシステムには、株主を騙すような
仕組みが含まれています。ストックオプションが経営者に与えられるとき、お金が
どこから来るのでしょうか。

株主は本来与えられるべき利益を奪われているのです。しかし株主は何が
起きているか知ることが出来ませんでした。したがってまず重要なことは情報の
透明性を高めることです。私はこれを企業統治の基本レッスンとよんでいます。
二番目は利害の不一致とよんでいる事態にどう対処するかです。これは経営者が
取引先に便宜を図ってその見返りに賄賂を受け取ることを指します。この場合
会社の利害と経営者の利害は一致しません。
187BSその5:02/10/21 22:38
こうした事態が起きないよう仕組みを作っておかねばならないのです。一連の
不正経理問題でこの利害の不一致の実態が明らかになりました。企業の
株式発行を請け負った証券会社は、手数料を稼がせてもらう見返りに、
その企業のトップに値上がりが確実な未公開株をこっそり回します。額面の
価格で株を購入した経営者は上場後に巨額の利益を手にしていました。
こうした賄賂は広く横行していたのです。情報の透明性と利害の調整、両方とも
優れた企業統治の条件です。問題の本質はそれが欠けていたということです。」
188金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/21 22:46
>>BSその5
もういい。アメ公が不正は日常茶飯事なのは誰でも知っていること。
真面目な堅物日本人と違って向こうは無法地帯。
数字の誤魔化しは前から知っている。会計の買収も知っているし。
政治や法律の歪曲も知っている。
189金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/21 23:37
その放送、見たかった。

>アメ公が不正は日常茶飯事なのは誰でも知っていること。
いやいや、これだけ不正が発覚した今でも「日本よりマシ」って論調の
方が支配的だと思う。
190金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/23 00:07
とんでもない金持ちがいるほうが、文化の発展には有益だけどな。
1913.割当て:02/10/23 11:10
・人々がある財を提供された条件で欲しい量だけ入手できないとき、その財は「割当てられた」という。
 価格システムを割当制度と比較することは市場経済の優位性を明らかにするのに役立つ。

・待ち行列による割当て
 行列にならんで待つことを最もいとわない人に財が与えられる制度。
 この制度を採用しているイギリスの医療制度では、時間の価値が低い低賃金の労働者が不相応に多く医療サービスを受ける
 結果となっている。
 価格システムを用いるならば、その収益でより多くの医者が雇用できる上に、お金を支払うことが出来ない、あるいは支払
 いたくない人による行列が減少するため、行列による時間の浪費を減らすことができる。

・くじ引きによる割当て
 無作為に財を配分する方法。アメリカではかつて、鉱山採掘権や電波割当ての認可にこの制度が使われていた。
 すべての人々が同じ機会を持つ上では公平と考えられているが、希少な資源がそれに最も多く支払ってよいと考えかつ払う
 ことが出来る個人や企業に配分されないゆえに非効率である。

・配給切符による割当て
 市場価格を支払い、さらに政府が支給する配給切符を切らなければ財が入手できない制度。
 戦時下のほとんどの政府で価格の高騰を押さえるために採用された。
 配給切符の取引が禁止されている場合は、希少な資源が最も多く支払ってもよいと考えかつ払うことが出来る個人に配分さ
 れないという非効率が生じる。このような制度の下では、違法なやみ市場を設立しようという強いインセンティブが働く。
1921:02/10/23 11:11
要約作ってて思うんですけど、なんか訳文があんまりこなれてない
感じがしますねー。もう少し読みやすく出来そうな気がしますが。
193金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 00:16
>>191

>時間の価値が低い低賃金の労働者が不相応に多く医療サービスを受ける
「市場原理主義批判」の人に誤解されそうw
1944.機会集合:02/10/24 21:34
・合理的な個人や企業にとっての選択を経済学で分析するための第一歩は、機会集合と呼ばれる、利用可能な選択肢の集まり
 をあきらかにすることである。

・一般の経済状況下で人々の選択を制限している制約は、予算制約と時間制約である。
※複数の制約がある場合には、一つ一つの制約を満たす範囲が重なり合う部分によって機会集合を求める。

・土地、労働および他の投入量が固定的であるときに企業または社会が生産できる財の総量を生産可能性という。
 2種類の財を生産する単純な社会を考えた場合、一方の財の生産量に対して他方の財の生産可能な最大量を結んだ線を
 生産可能性曲線といい、これが社会の機会集合の境界線を示す。

・個人の機会集合は直線的だが、社会の機会集合(生産可能性曲線)は外向きな凸の曲線である。
 これは、個人はが直面しているトレードオフは固定的であるが、社会が直面しているトレードオフは一般に収穫逓減と
 なっているからである。

・経済が生産可能性曲線の内側で活動しているときは非効率が生じている。どちらの財も、他の財の生産を減らすことなく、
 生産量を増加させることが出来るためである。
195金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 22:01
>>190
アメリカやヨーロッパだと
かなりの額を社会事業に寄付するんだが
日本の金持ちは・・・・。(もちろん例外もあるが)

市場主義万能論者は
アメリカ経済(社会)がそれなりに機能している理由の一つである
金持ちの寄付問題についてはどう考えているのだろうか。
(寄付する側の「経済的利益」は微々たるものなのに
なぜ寄付行為が存在するか?)
196金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 22:04
>>195
へいぞーは脱税紛い、インサイダー紛いの禄でもないことしかやらんな。
197金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 22:15
>>195

金持ちは相続税でさんざん寄付してるしね。感謝もされずに。
198金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 22:18
>>195
実際のところ、経済全体に対する寄付の割合ってどのくらいなんだろう?

(というのは、「経済全体に比べれば無視できるほど小さい」という反論が容易に予想されるから)
199195:02/10/24 22:36
>>198

何も根拠のあるデータは無いが
アメリカの文化施設(図書館やコンサートホール)、文化団体
、或いは大学は、寄付でかなりの部分を賄っている
と言われているので、
「経済全体に比べれば無視できるほど小さい」
ということは無いと思う。もちろん根拠は無いが。

ビルゲイツも数兆円とも言える財産の
ほとんど全額を、将来的に寄付しようとしているし。
200金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 23:30
>>199
でも、アメリカってある一定額以上寄付をすると
税率が低くなるという話を聞いたことがあるのですが。

所詮は税金対策らしい。
201金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/25 00:19
このスレのおかげで飽きっぽいワタシも継続して本が読めます。
2021:02/10/25 22:57
>>201
どうもありがとうございます。
これからもよろしく。
203金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/27 11:16
良スレあげ
2045.費用:02/10/27 13:21
・機会費用
 何かの資源をある用途に用いるとき、そのためにあきらめたお金と時間の両方を合わせたものを機会費用と呼ぶ。
 機会費用は、その資源が代替的な用途に投入されることによって得られるもののなかで次善のものと等しくなる。
 経済学の考え方からすれば、合理的な企業と個人は、投資計画や財の購入の選択を行うときには、直接的な費用だけではなく費用のすべて、
 すなわち総機会費用を考慮しなくてはならない。

・サンクコスト
 もうすでに支出がなされており、どのような決定がなされようともそれを回収することが出来ない費用をサンクコストと呼ぶ。
 合理的な決定者は、サンクコストを無視して決定を行う。

・限界費用
 何かをするための追加的な費用のことを限界費用と呼び、そこから追加的に得られる便益を限界便益と呼ぶ。
 人々は決定を下すときにはほとんどの場合、限界費用と限界便益を比較考量して決定している。
 限界分析は、代替的な選択の費用を系統的に考えるに際して重要な概念のひとつである。
2051:02/10/27 13:24
要約ですとどうしても堅苦しい感じがしちゃいますねー
例を全部端折っちゃってますからね。
あと、図が描けないのがツライ。
206金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/28 18:22
>>1
うpろだつかってみたら?たとえば…

【開放経済において、自国が財政拡張をおこなったとしよう
(通貨はドルであるとしよう)。

純輸出はS-Iであり、貯蓄Sは民間貯蓄と公的貯蓄の合計である。
財政拡張は公的貯蓄を減少させるので、全体の貯蓄Sを減少させる。
よって純輸出(S−I=NX)は減少する。

これは外国で投資されるはずだったドルが、財政拡張によって
国内で消費されたと解釈することもできる。つまり、外国で流通する
ドル通貨の減少を意味する。

流通するドルが減少すると、ドル通貨の価値は高まる。すなわち
実質為替レートが上昇する。】

図表
ttp://nyamco.ath.cx/nyamco/source/2654.jpg

うpろだなんで、すぐ流れちゃうんだけど…うpした本人がデータを持ってる
わけだから、そんなに問題ないんでないかな?リクエストの多いチャートが
あれば、それを再うpすればいいわけだし。

あと、あんまり連続でうpすると、うpろだの管理人に迷惑がかかるかも。
「これは大事!」と思う箇所でときどき使うようにしたほうが
効果的かもしんない。あとgifアニメで動的な図表を作る…
というのもありかもね。

…と思いついたことを長々と書いてしまいました。
見当外れな意見だったらスマンです。
2071:02/10/28 22:29
>>206
アドバイスありがとうございます。
う〜ん、ちょっとそこまで手が回らないです。
どなたかフォローして下さると助かるんですけど。

余談ですが、以前AAのフィリップス曲線を見た事があります。
あれは驚きました。
208金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/29 23:00
1さ〜ん、元気ですか〜?いつぞや「教育の新たな可能性をこのスレに見た!」
とカキコんだリーマンです。頑張ってあげ続けてくださ〜い。
私は今マンキューマクロ読んでま〜す。
2091:02/10/30 18:21
>>208
どうもありがとうございます。
なかなか時間がとれませんけど、出来るところまで頑張ってみます。
210金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/30 22:04
グローバルな社会正義
211金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/31 21:45
これのつぎに読むミクロの本として良書を教えてください
212金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/31 22:05
スティグリッツ『ミクロ経済学』はダメなの?
213金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/01 02:52
「フォローしてくれるとありがたい」ということだけど、
マンキュー経済学からの引用でフォローしてもOKですか
*********************************************

 第3章 取引と貿易

*********************************************
215本章の課題:02/11/01 22:00
1.なぜ取引(交換)はお互いにとって有益なのか。
2.一国内での個人間の取引(交換)と、国家間の貿易との類似点は何か。また相違点は何か。
3.ある国が国際市場において生産・販売するものは,何によって決定されるのか。比較優位とは何を意味するのか。
  なぜ比較優位が重要な役割を果たすのか。
4.特化することによって得ることができる利益とは何か。
5.貿易は制限されるべきであるという、政治の場でしばしば主張される議論は、どれくらい正当な根拠を持っている
  のだろうか。
2161.経済的相互依存のもたらす便益:02/11/01 22:01
・自発的に行われる取引は、取引を行う全員に便益を与える。

・しかし、実際には自発的取引でも損をしたような気分に陥る事がある。これは次の二つの観点から説明できる。
 1)どちらか一方が取引に関する適切な情報を知らない場合、知らない方が"敗者"になる。
 2)取引からの利益(余剰)の分配が不公平である場合、分配が少ない方が"敗者"になる。
 ※経済学者はこうした意見にはあまり同調しないが、現実の社会で行われる交換に関する重要な示唆を含んでいる。
  (情報の問題、リスクの問題、将来起きることに関する気体形成の問題)

・現在の経済社会では、人々は多くの自発的取引にかかわっている。
 労働サービスを提供して賃金を受け取ることや、銀行へ預金を預入れて利子を受け取ることも、取引とみなす事が出来る。
2171.:02/11/01 22:05
>>213
別に問題ないと思います。
気がついた事があったらどんどん書き込んで下さい。
最近カキコが減って寂しいのでw

この章は「本章の課題 5.」が特に重要じゃないでしょうか?
ニュースでも政治の場でも、それにこの板でもよく話題になりますしね。
218貧乏名無しさん:02/11/02 22:26
>この章は「本章の課題 5.」が特に重要じゃないでしょうか?

どっちかというと政治的あるいは政治力学の問題となりますね。

広く薄く分散した自由貿易の利益をかき集めて、自由貿易によって損失を
被る人に補償しても、なおお釣りがくる(自由貿易の利益が損失に勝る)
のですが、「こうした損失補てんが行われることはほとんどない」(第一版
119ページ)ために、政治的には自由貿易反対派が目立ち、一定の勢力を
保つことになるわけです。
219金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/02 23:48
>>218
第2版では100〜104ページあたりですね。
こうした自由貿易反対の意見に対して、政府は労働者の職業間移動を
円滑にするために一定の役割をはたすべきである、それが貿易に対す
る反対を弱めることになる、と書かれています。

今、中国からの農産物や衣料品の輸入が拡大していて、それに対して
業界団体が輸入制限すべき、との意見を表明していますよね。
(実際に一部品目について制限されたりもしましたが)
現状、日本政府は「労働者の職業間移動を円滑にするため」の政策を
積極的に行っていると言えるのでしょうか?
220金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/03 00:19
> 現状、日本政府は「労働者の職業間移動を円滑にするため」の政策

> 積極的に行っていると言えるのでしょうか?
>

政府は、全く逆のことをやっていると思う。
221金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/03 00:45
>>220
だなぁ。。。
222金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/03 00:51
>>221
どう言う意味ですか?
223関東学園大学卒:02/11/03 01:09
経済学を学ぶ学生のバイブル、『ゼミナール経済学入門』
を著した福岡先生はどうなったのでしょうか?
先生の最後の授業の日にサインを本にもらえばよかったとちと後悔。
224関東学園大学卒:02/11/03 01:12
経済なんてつまんないと思いながらも、ときどき頭の体操に
本を読んでみたりする。。。
225金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/03 01:44
>>218
>「こうした損失補てんが行われることはほとんどない」

個人的な考えでは、失業保険や累進課税制度、健康保険あたりで
所得の再分配が行われているから
補てんはされていると思うんですけどねえ。
226金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/03 01:58
1さん、おつかれさまです。
最近ちと忙しくて、ここに書き込んでいませんでした。

前章の費用の概念は重要であるにもかかわらず、
実際には無視されていることがあります。

たとえば機会費用ですが、
公共事業の費用便益分析にこの概念が入ってないだとか。

またサンクコストもしかり。
これの具体例として「コンコルドの誤り」があります。
音速機コンコルドは大量の研究開発費用がかかった後
「この飛行機では採算が合わない」ということが解ったそうです。
しかし、いままでの費用を考えると中止にしたくないので
実用機を作ったが、予想どおり不採算だった。

これらの費用の概念はとても重要で、
今後の自分の意思決定にも役立てたいと思います。
227金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/03 02:11
>>200

あのねえ。税金で役に立たない公務員に払うよりは、自分で選んで寄付した方が遥かにいいでしょ。
アメリカの方式のほうが好ましいな。
228貧乏名無しさん:02/11/03 07:55
>>225

高度成長期に強かった累進課税は現在だいぶ弱められています。
一方、逆進性の強い消費税が強化される方向ですから、デフレの
進行すなわち一端「負け組」になると再起不能という情勢とあいまって
保護主義の傾向は強まるだろうと予測します。
229金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/04 11:02
>>226
>前章の費用の概念は重要であるにもかかわらず、
>実際には無視されていることがあります。

無理して難しい理論を勉強するよりも、こういう基本的な考え方をきっちり
押さえる方が、研究者ではない「普通の人」には遥かに有益でしょうね。
私の会社でもこの手の誤りは多いですw

サンクコストの誤りの例は、頭ではわかってても、「いままでの費用が無駄
になる」という感情が邪魔して間違っちゃうんでしょう。
組織だと責任問題が発生するでしょうし。
230金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/04 11:41
自民党十八番の公共事業なんかそればっかりじゃないかな。
2313.国家間の取引(1):02/11/04 16:17
・個人が生活を向上させるために取引を行うのと同様に、国家もその国の生活水準を向上させるさせるために貿易を行う。
 どんな国でも、もし貿易が無ければ生活水準を大幅に下げざるを得ない。 

・アメリカは長らく国際経済社会の一員であり、貿易相手国の相互依存関係は近年ますます増大している。
 1)生産物市場
  →輸出と輸入のアメリカの総生産に占める割合は、過去25年で2倍以上になっている。
 2)労働市場
  →アメリカ国民の99%以上は外国からの移民かその子孫であり、現在でも毎年数百万人の移民を受け入れている。
  ※欧州でも労働者の国際移動によりもたらされる利益についての認識をますます深めており、マーストリヒト条約では、
   労働者のEU内での自由な移動を認めている。
 3)資本市場
  →アメリカは海外からの巨額の資金の借り手でもあり、同時に海外に多額の投資もしている。
   多くのアメリカ企業は海外に進出し、現地で高収益を上げている。
  ※欧州では、労働者の国際移動と同様、EU域内での資本移動も自由化された。

・実際の貿易は多数の国が複雑に結びついた"多角的貿易"であり、2国間貿易よりも多きな利益をもたらす。
 この場合、どの2国を取り上げても2国間の取引が均衡しない可能性が高いが、この事実をもって不公平な貿易政策である
 とは言えない。
 したがって、連邦議会議員や経済評論家や会社経営者のなかには、ある特定の国(しばしば日本を指す)との間で輸入超過
 に陥っているから不公平であると主張する者がいるが、経済学的には何の根拠もない。
232金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/06 22:33
ageとく。
近代経済学の主要な新分野となりつつある実験経済学experimental economicsで
は、管理された実験装置の中で経済行動のさまざまな側面を分析する。ーリスク
反応ー、ーオークションー。 ー実験室での実験も、経済行動にかんする価値あ
る洞察を経済学者にもたらしてきた。   入門経済学
234金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/06 23:12
>>233
今年のノーベル賞ですね。
地球温暖化防止の京都議定書が、米国抜きながら2002年の発効を目指す
流れになったのを受けて、二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出権取
引ビジネスが動きだした。三菱総合研究所と排出権取引の仲介最大手である
米ナットソースの日本法人ナットソース・ジャパンは、国内で大がかりな排
出権取引の模擬実験を行った。>これも、実験経済学か。
236金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/07 18:22
アメリカは京都議定書から離脱しているので、排出権取引市場には
参入できないってテレビでやってたけど、ほんとなの?
237金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/07 22:47
アメリカは京都議定書に入ってないから、
二酸化炭素を排出するために、排出権を購入する必要がない。
それに排出権を持ってないから、売るための排出権を持っていない。

以上からアメリカが排出権取引市場に参入できたとしても、
何もやることがないと思いますがね。
238金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/07 23:02
>したがって、連邦議会議員や経済評論家や会社経営者のなかには、
>ある特定の国(しばしば日本を指す)との間で輸入超過
>に陥っているから不公平であると主張する者がいるが、
>経済学的には何の根拠もない。

「経済学的には根拠はない」と書いてありますが、本当でしょうか。
日本的商慣行(親しい企業としか取引をしない)、関税障壁、非関税障壁
を設けて、意図的に海外製品を排除していましたからね(今は減ってますが)。
輸入超過だけでは経済学的な根拠はないが、日本のとってきた不平等な習慣に対しては、
不満を言う経済学的根拠があったと思いますがどうでしょう?
239マンキューマクロ読んでるリーマン:02/11/07 23:11
「マクロ経済学はどこまで進んだか」読みました。
今は「キスいや」観てます。こいつはホントにこれで大学生なのか・・・。
2401.:02/11/08 00:16
>>238
すみません。要約の仕方が悪かった。

p89に出ている例ですが、
サウジアラビアが日本に石油を輸出し、
日本がアメリカに電子工業製品を輸出し、
アメリカがサウジアラビアに食料を輸出しているとしましょう。
この場合、三角トレードが成立していて、どこも損はしていませんよね。
ですから、例えば日本とアメリカだけを取り出してみれば、アメリカが輸入超過になって
いますからあたかも「不公平」が存在しているように見えますが(そして実際にそのような
主張がなされる事がありますが)、三カ国によるトレードであることを考慮すれば、決して
「不公平」ではない、という意味です。

言いかえれば、>>238で例に挙げられていた日本的商慣行等に対する指摘はもちろん根拠が
あるのでしょうが、単純に「輸入(輸出)超過だから不公平」という主張は意味が無い、ということです。

わりにくい要約ですみませんでした。
2411.:02/11/08 00:17
>>239
いつもありがとうございます。
マンキューどうですか?私も読んでみたいと思っているのですが。
239さんじゃないけど、俺はマンキューよりスティグリッツの方が好き。
なんつーか、経済理論を実感できるというか、納得させられるというか…

マンキューは理論を学ぶなら明快なんだろうけど、完全に
文系人間の俺には肌が合わん。
243金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/09 00:54
>>237
でもそのテレビでは、米国の企業経営者が「京都議定書には参加すべきだ。
このままではビジネスチャンスを逃す」といっていたぜ。

237は
「米国は二酸化炭素の排出量を考慮する必要がないから、
市場に参入する必要はない」といいたいのかな。それもわかるけど、
「排出権市場が巨大な市場に成長する可能性があるならば、
参入しない手はない」と考える米国の企業があっても、おかしくは
ないんじゃないかな。
244金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/10 23:06
この本、そんなに深くつっこまないで読むなら何日ぐらいで読めますか?
2453.国家間の取引(2):02/11/11 00:25
・比較優位の原理によれば、個人または国家は絶対的にではなく、相対的により効率的に生産できる財の輸出を行う。
 例えば、アメリカは日本よりもコンピュータと小麦の両方を効率的に生産できるにも関わらず、日本からコンピュー
 タを輸入している。その理由は、日本では小麦1d当たりの生産費と比較したコンピュータ1台当たりの相対的生産
 費は、アメリカのそれよりも低くなっているからである。すなわち、日本はコンピュータの生産において絶対劣位で
 あるが比較優位を持っているために、アメリカにコンピュータを輸出している。

・特化は生産性を高める。その理由は次の3つである。
 1)労働者を一つの仕事から他の仕事に移動するのに必要となる時間を節約する。
 2)労働者が同じ仕事を繰り返す事によってそれに習熟する。
 3)発明を生み出すのに適した環境を作り出す。
 特化がどの程度可能であるかは、市場の規模によって決められる。

・比較優位をもたらす根拠は次の4つである。
 1)土地、天然資源や気候のような地理的決定要因からなる、天然資源の存在量。
 2)国が開発してきた物理的な資本や人的資本のような、取得した資源の存在量。
 3)歴史的偶然かまたは慎重な政策によってもたらされた、科学技術上の優位性を含む、優れた知識。
 4)他のすべての面では同じような国々との間での、比較優位を生み出すような特化(専門化)。
2461:02/11/11 00:26
>>244
今までどの程度経済学の勉強をしてきたのかによりますけど、
まあ、チンタラ読んでも1ヶ月もあれば大丈夫かと。
247金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/13 00:29
比較優位は2国間の貿易を考えていますが、
たくさんの国がある場合はどうなるのでしょうか。
世界の最貧国といわれる国では、
どの産業でも比較優位を持たないことがあるのではないでしょうか。
そういう国はいったいどうすればよいのでしょうか。
それとも、比較優位を持たない国は存在しないのですかねえ。

ここらへんに詳しい人がいましたら、教えていただきたいです。
248金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/13 02:06
理論上は「比較優位のない国はない」はずだ。
「貧乏な国と裕福な国」というのは、絶対優位のお話だから。
249金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/13 03:03
>>247
比較優位の「比較」は他の国と比べるんじゃなくて、自国内の他の産業との
比較なんですよ。工業生産技術は劣っていても、農業はそこそこ生産できるなら、
農産物を輸出できる。(そうなるように賃金水準ないし為替レートが調整される)
250金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/13 04:19
>>248
生産能力と労働力に余剰のある現実で「比較優位」うんぬん言ってもむなしいけどな。
所詮サプライサイドの問題だし。
251金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/13 07:21
>>250
むなしいというか、今ここでやってるのはprinciple(原論原則)の
お話だから。細かい現実のお話は、応用経済学の仕事でしょ。
こんなスレがあったのか・・・・面白いね。
亀レスだが、
>>211 
"Intermediate Microeconomics" Hal R. Varian著がいいと思う。
>>247
"International Economics" krugman & Obstfeld著を読むと
そこらへんは丁寧に詳しく、また例も沢山出てて面白いですよ。
2533.国際相互依存関係の費用:02/11/15 00:00
・自発的な取引は取引者双方に利益をもたらすにも関わらず、アメリカなど多くの国で反貿易感情がしばしば高まる。
 これを「保護主義」という。

・自発的な国際貿易によってすべての国の経済状態が良くなるのは確かであるが、一国内では貿易によって利益を受
 けるものと損失を被るものがいる。そのため損失を被る者は「保護主義者」となり自由貿易に反対することになる。
 例えば、NAFTA(北米自由貿易協定)の批准をめぐる議論において、「保護主義者」は外国からの輸入の結果
 特定の産業が縮小し、労働者と地域社会が損失を被ることを強調した。
 
・原理的には利益を受けたものが損失を被ったものを補償しても余りがあるが、実際にはそうした補償がなされるこ
 とはない。それが保護主義を呼び起こしてきた。
 そのため、政府は必要な調整を円滑に進めるために一定の役割を果すべきであるという認識が増してきている。そ
 のような援助が貿易に対する反対を弱めることになる。

■■■経済学のコンセンサス 3 ■■■

取引と貿易"Trade"
自発的交換は利益を生みだす。個人間の取引であれ、国境を超えた貿易であろうと、すべての取引者は自発的交換から
利益を受けることができる。取引または貿易によって、取引者は比較優位を持つ経済活動に特化することが出来る。
254金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/16 23:12
経済学的に云うと、

保護貿易による輸出量の増加は
実質為替レートの上昇に伴う輸出量の減少に
相殺されて、純輸出に変化を与えることができない…ということやね。

純輸出というのは(輸出−輸入)のことで、
純輸出がプラスであれば貿易黒字、
純輸出がマイナスであれば貿易赤字ということやね。
255金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/17 21:50
>>253を理解したとしても、なおかつ産業によっては保護主義を主張する事もありえるよね。
例えば農業は、経済的利益を犠牲にしても食の安全性や文化保護の観点から自由化に
反対する勢力が昔から一定数いるね。
256金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/17 23:40
>>255
衛生や文化だけでなく、環境保護の観点から
規制が行われるケースもありそう。

乱獲を防ぐために輸入規制するとか。
アメリカみたいな大国がこんなことしたら、
もめごとの種になりそうだな。
257金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/18 22:20
>>256

アメリカはうま〜く保護貿易もやっているんだけどね。
「本音と建て前の使い分け」がとても上手。
日本人は「本音と建て前の使い分け」が嫌いだから
自由貿易を進めるとなると、とことんそれに突き進んじゃう・・・・。
258金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/18 22:26
>>257
普段は
「日本人は本音と建前を使い分けてけしからん」
とかいわれるのにね
>>258
日本人には外交に対して変な思いこみがある。
「本音と建て前の使い分けはしない」
「毅然とした対応が大事」

そんな外交してたら、何も決まらないし
決まったとしても相手に騙されて終わりだわな。

sage
260金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/18 23:10
第二回経済学検定試験の結果っていつ返ってくるか
どなたか知りませんか?
261金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/20 02:32
福岡正夫著『ゼミナール経済学入門』日本経済新聞社

伊藤元重著『入門経済学』日本評論社

など、日本人による入門用のテキストがあるのに、なんでわざわざスティグリッツ
を読むんですか?(当然ですが)日本経済にほとんど触れてないという欠点があるのに。
262金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/20 03:03
>>261
スティグリッツはノーベル賞受賞者だから権威がある
日本のうんこ学者はどうでもよい
263金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/20 03:20
>>261
実は最初は漏れも同じことを思っていた。

伊藤元重を読んでから、しかし、このスレに刺激を受け、スティグリッツも読み始めた(今、マクロ編に入ったところ)。

感想は「伊藤本は『経済学の初歩が分かる』、スティグリッツ本は『経済学的な発想の初歩が分かる』」という感じ。
それと、伊藤本では「勉強になる」、スティグリッツ本では「経済学って楽しい」という感じ。

漏れて的には今ではとにかくス断然ティグリッツお奨めです(1さん、ありがとう!)

以上、スレ汚しスマソ
264金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/20 03:26
俺(工学部卒の経済学素人)も今スティグリッツ本読んでいるけど
人間の行動原理を詳しく説明しているから解りやすい。
経済学本というよりも哲学、心理学的な発想だから商売に役に立つ。
*********************************************

 第4章 需要・供給と価格

*********************************************
266本章の課題:02/11/20 14:37
1.需要という概念は何を意味するのだろうか。また、なぜ需要曲線は通常右下がりなのか。
  価格を別にすると、どのような変数に需要量は依存するのか。
2.供給という概念は何を意味するのだろうか。なぜ供給曲線は通常右上がりなのか。
  価格を別にすると、どのような変数に供給量は依存するのか。
3.経済学者はなぜ、需要曲線と供給曲線の交点で均衡価格が実現すると言うのだろうか。
4.需要曲線と供給曲線のシフトは、均衡価格にどのような影響を及ぼすだろうか。
2671.価格の役割:02/11/20 14:38
・価格は希少性の尺度であり、価格を媒介にして取引の参加者は互いに意思伝達を行っている。

・例えば、トウモロコシの収穫量が激減してしまった場合、各家計はトウモロコシの消費量を減らす必要があるが、
 それは新聞報道などで訴えるよりも価格の情報を通じて伝達した方が合理的である。
 価格の上昇は、単にトウモロコシが希少になったという情報を与えるだけではなく、各家計に消費量を減らすイン
 センティブを与える。また、新聞報道では、収穫量減少の理由や各家計が消費量をどの程度減らせばよいか、といっ
 た情報を伝える必要があるが、価格上昇ではそのような情報を改めて伝達する必要がない。 

・価格の動きに関する多くの問題は、市場経済の場合は需要と供給により説明することが出来る。

・価格変化の原因を理解したり、価格変化を予測できるようになることは、学問上重要だからだけではなく、社会の
 安定のためにも役立つ。経済学者以外の人々は、大幅な物価変動の原因を政府や経営者などが悪いと知りつつ行った
 「選択」の結果だと考え、それが革命や政治的混乱を引き起こすことがある。しかし経済学者は、政府や経営者にそ
 のような選択をさせた「原因」、すなわち価格変化の背後で動いている非人間的な需要・供給の作用について考える。
2681:02/11/20 14:47
>>267の最後の部分、会社にも多いです。
「アイツがダメだから」「あの部署がダメだから」「自分がダメだったから」
で終わってしまう議論がいかに多い事か。
特定の個人や部署に原因を求めて終わりにするのではなく、その背後にあるシステム
のことをなんでみんなもっと考えないんでしょうかね…




スレ違い愚痴スマソw
269金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/20 15:12
今日このスレを知って読ませていただきましたが、テキスト
無しでも、かなりわかりやすいですね。スティグリッツの本
ブクオフにさがしに行こうっと。
270期待age:02/11/21 13:36


   ___
    / / ↑ \.
    |  | .←┘  |   大きな含損の古株券 おじいさんの株券
    \ \__/   100年いつもナンピンしてた ご自慢の株券さ
      | (, ゚д゚)   日経平均3万の朝に 買って来た株券さ
      |(ノi  |)    今は もう 役立たず その株券
      |  i  i     100年休まずに 続落続落
      |_i_ i     塩爺さんと一緒に 続落続落
        U" U     今はもう戻らないこの株価
 
271金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/21 14:26
日本語で読めるテキストとしてはNo1でしょう
近代経済学の話ですが
272金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/21 14:40
でも日本経済のことをちゃんと説明してる方がいいな〜
273金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/21 21:40
きょう高田馬場のブクオフ行ったけど、スティグリツの本
1500円くらいしたよ・・・改訂版じゃないのにタケーよ
274金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/21 21:42
>>273
馬鹿田はこんな高尚な本読まなくていいよ。
275金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/21 21:44
その辺の図書館においてあるぞ
276金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/21 22:53
ここの皆さんはこのHPにちゃんと登録してますか?
http://www.toyokeizai.co.jp/pub/stiglitz/stiglitz_intro/index.html
電話番号と住所を東洋経済に晒すのは抵抗あるんですが。
2771:02/11/21 23:36
>>276
私は登録してますけど、たいした内容じゃないですね。
更新もストップしてますし。
やっぱりちゃんと本の形でスタディガイドを出して欲しいです。

>>271
今日はブックオフで100円で買った↓を通勤電車の中で読んでたんですけど、
(メチャメチャ面白いです。このスレの常連の方に強くお勧めします)
市場よりもはるかに複雑な環境での経済主体とその相互作用を分析対象とす
るスティグリッツらを「新古典派」として括るのはもはや適切ではなく、「新制度
学派」と呼ぶのがふさわしい、との記述がありました。
同じ「近代経済学」でもサミュエルソンの時代とは大きく変わってますね。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532131790/qid=1037889209/sr=1-10/ref=sr_1_2_10/249-5668193-6075559
278金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/22 00:54
>>277
斉藤誠の名前が見えますが。内容に一沫の不安が…
2791:02/11/23 01:09
>>278
ありゃりゃりゃ、そうなんですか?
新古典派でもケインズ派でもない新しい経済学で日本の経済政策を
説明した本を初めて読んだものですから、とても新鮮に感じたのですが。
マクロ経済学に詳しい方の本書の評価はどうなんでしょう?
280金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/23 02:59
>>279
こういうのがあります。ご参考まで
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0621&rm=30

最近たまにご乱心。日本の動学マクロのホープのはずなんだけど。なじぇ(涙
2811:02/11/24 01:17
>>280
知りませんでした…
>>277の本も話半分くらいに考えていた方がいいんでしょうかね?
IS-LMがなぜ有効性を失ったかって話はホントに面白かったんですけど。

ところで、いちごの某スレの「甲斐タンラブの無差別ハァハァ曲線」爆笑しましたw
あの例だと、私の場合はほとんど水平になっちゃいますねw
282金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/24 13:48
漏れも勉強中の身なので詳しくないけれども
>>281
>>277の本も話半分くらいに考えていた方がいいんでしょうかね?

その本はよく知らないので申し訳ないのだけど、共著者の方たちも実力のある
人たちなので、そんなに心配しなくてもいいんじゃないかな、と

>IS-LMがなぜ有効性を失ったかって話はホントに面白かったんですけど。

苺で動学マクロ(苺では「ザ・モデル」という)を勉強している人たちが
いるので、その人たち(一夢庵氏とか歌舞氏とか)が詳しいと思うけど、
動学マクロを使ってIS-LMを再現できるみたいなので、一概にIS-LMが有効性を
失ったというのは少し変な気が…
2831:02/11/25 00:13
>>282
該当部分を要約してみます。

IS-LMモデルは「現在と未来をつなぐ」機能を有する資産市場を無視した
モデルである。こうしたモデルが戦後の代表的マクロ経済モデルとしての
地位を確立できたのは、さまざまな資産市場が政府の規制化に置かれ、
固定相場制が維持されていたブレトンウッズ体制があったからである。
しかし、ブレトンウッズ体制崩壊による変動相場制への移行、および資産
市場の自由化により、「将来と現在を結びつける役割を果す資産市場」が
出現し、同時に「将来を見通しながら現在を決断していく」家計,投資家、企業
が出現した。
こうした新しい経済状況に対応するため、マクロ経済学も、現在の経済を将来
の経済から切り離して各期の経済を輪切りにしてしまったIS-LMモデルから、
現在から将来へ時間が進行していくなかで現在の経済を記述するモデルへ
大きく転換していく。
2841:02/11/25 00:52
ここ止めて岩田ミクロを読もうかなw






(嘘ですよ)
285金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/25 06:57
このスレのファンなのでやめないでくださいとお願いしてみるテスト

ぺりちゃんはアグレッシブなので確かに魅力的ではありますが。
2862.需要:02/11/27 22:31
・需要曲線は、さまざまな価格で財やサービスの需要量がいくらになるかを表したものである。ほとんどの場合で、財や
 サービスの価格が安くなるほど個人は購入量を増やし、高くなるほど購入量を減らすため、需要曲線は右下がりになる。

・市場需要曲線は、さまざまな価格に対して経済に存在するすべての個人による総需要量がいくらになるかを表す。価格が
 上昇すると需要量は減少するが、その原因は第一に各個人の需要量が減ること、第二に市場から退出する個人が出てくる
 からである。

・需要曲線はさまざまな要因でシフトする。主な要因としてつぎのようなものがある。
 1.経済的要因
  a.所得の変化
  b.他の財の価格変化
   ※一方の財の価格の上昇が他方の財の需要量を増やす場合を代替財、減らす場合を補完財という。
 2.非経済的要因
  c.嗜好の変化
  d.人口の変化
  e.人々の将来に対する予想

※需要曲線のシフトによる変化と需要曲線上の動きによる変化を区別することが重要。
2871:02/11/27 22:34
>>285
続けますよ。もちろん。


でもあちらは専門家の方が手取り足取りでうらやましい限り。
ペリさんみたいな生徒さんてカワイイんでしょうね。なんとなく分かりますw
不幸なことに、この乗数過程は逆方向にも働くのである。投資の増加が国民生産を
その何倍分も増加させたように、投資の減少は国民生産量をその何倍分も減少させて
しまう。限界消費性向が同様に0.9であるとすれば投資が1兆円減少すると、国民
生産量は10兆円減少することになる。
収益であれ利子率であれ、それらの将来にかんする期待(予想)の変
化は、現在の資産価格の大きな変化となって現れる。

心理学者と、経済学者は、人々がどのように期待を形成するかについて
研究を重ねてきた。(近視眼的、適応的、合理的)

すべての人が将来を予測することになると、彼らの占い用水晶玉は曇っ
てしまいよく見えなくなるのである。
290金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/01 01:07
>・需要曲線はさまざまな要因でシフトする。主な要因としてつぎのようなものがある。
> 1.経済的要因
>  a.所得の変化
>  b.他の財の価格変化

ここら辺の要因を詳しく調べたいときは、
2財モデルを使うといいですね
291金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/01 01:41
>>283=>>1

その記述は、根本的に矛盾している。ブレトンウッヅ体制の下での固定相場制では
定義により金融政策は独立ではない。つまり、LM曲線は出てくる余地はないのだ。

ISLMがブレトンウッヅ体制の申し子だというS教授の説明を真に受けてはいけない。
2923.供給 4.供給曲線のシフト:02/12/01 18:38
・供給曲線は、さまざまな価格で財やサービスの供給量がいくらになるかを表したものである。普通は価格が高くなるとどの会社
 も以前より多く供給したいと考えるようになるため、ほとんどの場合で供給曲線は右上がりになる。

・市場供給曲線は、個別企業がさまざまな価格で生産したいと考える財の供給量を、全企業について合計した数量を表す。
 価格が上昇すると供給量は増加するが、その原因は第一に既に操業している各企業が以前よりも多く生産しようとするからで
 あり、第二に価格上昇で今までよりも多くの企業が市場に参入するためである。

・供給曲線はさまざまな要因でシフトする。主な要因として次のようなものがある。
 1.投入物の価格変化
 2.技術の変化
 3.自然環境の変化
 4.信用のアベイラビリティー(入手可能性)の変化
 5.予想の変化

※供給曲線のシフトによる変化と供給曲線上の動きによる変化を区別することが重要。
2931:02/12/01 18:47
>>291
この辺は先の方であらためて取り上げる事にさせて下さい。
それまでに私ももう少し勉強します…
294金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/04 01:59
>>292
この辺は特にコメントはありませんねえ。

>>291
ISLM分析の資本移動が入っていない仮定というのが、
ブレトンウッズ体制に適しているのでは。
ISLMは資本移動があったら使えないでしょ。
だからISLMがブレトンウッヅ体制の申し子だというのは、
合ってる気がしますけどねえ。

まあこの議論については後の章で。
2955.需要・供給の法則:02/12/05 23:36
・市場において実際に取引が行われる価格は、市場供給曲線と市場需要曲線を重ね合わせた交点で決まる。
 この価格を均衡価格といい、均衡価格での取引数量を均衡取引数量と呼ぶ。
 ※均衡とは、もはや変化を引き起こすことがない状態、すなわちだれも結果を変えるインセンティブを持たない状態のこと。

・競争的市場経済では、実際の取引価格が需要と供給を一致させる均衡価格となる傾向がある。これを、需要・供給の法則とよぶ。
 1)均衡価格よりも価格が高い状態 → 超過供給が発生 → 生産者の価格引き下げ・消費者の購入増加 → 均衡価格・取引数量へ
 2)均衡価格よりも価格が低い状態 → 超過需要が発生 → 消費者の価格引き上げ・生産者の生産増加 → 均衡価格・取引数量へ

・経済学では、需要・供給供給曲線分析はさまざまな経済現象の説明、予測、検証に非常に重要な役割を果している。
 (「需要と供給」と言えるように教えさえすれば、オウムでさえも経済学者になれる)


■■■経済学のコンセンサス 4 ■■■

価格"Price"
競争的市場では、価格は需要・供給の法則で決まる。需要曲線や供給曲線がシフトすると均衡価格は変化する。
同様の原理は、労働市場や資本市場にもあてはまる。労働の価格は賃金であり、資本の価格は利子率である。
>>294

資本移動が完全なら小国の金利は、固定相場制の下で、一定になる。つまり、LM
曲線は消滅する。>>291で書いたのはそう言うことだ。つまり、固定相場制のブレトン
ウッヅ体制とISLMの親和性など、妄想以外の何者でもない。
2976.価格、価値、そして費用:02/12/08 01:04
・経済学の創始者アダム・スミスは、「最大の使用価値を持つものが交換価値をまったくもたないことがあり(例:水)、
 逆に最大の交換価値を持つものが使用価値をほとんどまったくもたないことがある(例:ダイヤモンド)」という
 パラドックスを指摘した。
 このパラドックスは、需要・供給の法則により説明できる。例えば、水は一般にふんだんに存在しすぐ手に入れる事が
 出来る財なので、人々は生存に必要な量を超える追加的な水の購入にはあまりお金を支払おうとはしなくなる。そのた
 め水の総価値はあきらかに高いにも関わらず、価格は安い。
 つまり、価格は、財・サービスの総価値ではなく、限界価値(追加1単位の価値)で決まる。

・経済学では財の「価格」と「費用」の区別も重要である。
 一般に生産費用が増えれば、その結果価格は上昇する。そして、競争モデルでは、均衡状態において財の価格は生産面
 での限界費用に等しくなる。しかし、価格と費用が一致しなくなる場合もあり、こうした状況の性質を的確に理解する
 ことが重要である。また、土地は生産不可能なのでその生産費用は無限大であるが、それでも土地の均衡価格は存在する。
298金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/08 13:49
ブックオフで初版を100円ゲット
299金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/09 01:18
大学の図書館でget
300金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/09 01:56
スティグリッツ『入門経済学 第2版』読んでみた。まあまあ面白かった。
301金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/09 23:05
世界を不幸にしたグローバリズムの正体
を読んだ。この人が経済諮問会議にいたんだから
クリントン時代の順調な経済成長は必然だったな。
3021:02/12/10 00:03
>>298
お、ラッキーですね。第ニ版とそんなに違わないようなので、
疑問があったらどんどんカキコして下さい。
>>299 >>300 さんもね。

>>301
この本、読もう読もうと思っていてまだ読んでません。
そろそろ近所のブックオフに出ないかな?
303金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/11 02:22
>>301
日本の経済金融担当大臣になってもらいたいね。
日産のゴーンみたいに日本再生をお願いしたい。
どうでもいいけど「ゴーンみたいに」ってどのようなことをお考え?
305金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/11 23:48
>>302
「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」
は経済学の教科書では無いですが、
スティグリッツ先生の思想や信条を知る上では
必須の読み物です。訳に対する不満はありますけど。

印象的な主張としては
「完全雇用が大事」
「金融自由化が東アジア諸国の経済成長にとって必要かは疑問で、
経済を不安定させる作用の懸念が大きい」
「ショック療法の痛みに耐えればその先に成長があるというのは幻想で、
目の前の成長を目指すのが正しい」
「なぜ、中国やポーランドが順調に経済成長出来たのに、ロシアやチェコの経済改革が大失敗したのか?」

でしょうか。
306金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/11 23:49
>>303
ゴーンは日産を再生してないよ。
技術を切り捨てたツケは必ず回ってくる。

本業をなおざりにする企業はシッペ返しを食らう。
マスコミにだまされてはいけないwww
3071:02/12/11 23:49
>>305
紹介ありがとうございます。
年末年始の休みにでも読んでみたいと思います。
*********************************************

 第5章 需要・供給分析の応用

*********************************************
309本章の課題:02/12/11 23:51
1.弾力性という概念は何を意味するのだろうか。
 また、なぜ弾力性が市場取引の結果を予測するうえで重要な役割を果すのだろうか。
2.たとえば、政府が上限価格規制や下限価格規制を通して市場取引に介入した場合、市場では何が起こるのだろうか。
 また、なぜそのような介入がモノ不足や売れ残り(過剰)を生むのだろうか。
3101.価格変化に対する感応性:需要の価格弾力性:02/12/11 23:53
・「需要の価格弾力性」は、財の需要量が価格変化に対してどの程度感応的であるかを表し、以下のとおり定義される。

  需要の価格弾力性 = − 需要量の百分比変化率/価格の百分比変化率
  
・需要の価格弾力性が、
 1)1を超えている場合 …… 「比較的弾力的」または「価格変化に対して感応度が高い」という。
  この場合、価格が上昇すると企業の収入は減少し、価格が低下すると収入は増加する。
 2)需要の価格弾力性が1であれば、需要量の変化と価格の変化は相殺されるので、価格変化は企業の収入に影響を及ぼさない。
 3)需要の価格弾力性が1未満である場合……「比較的非弾力的」または「価格変化に対して感応的ではない」という。
  この場合、価格が上昇すると企業の収入は増加し、価格が低下すると企業の収入は減少する。

・極端なケース
 1)需要曲線が完全に水平な場合を「弾力性が無限大」という。この場合、ほんの僅かな価格上昇でも需要量がゼロになる。
 2)需要曲線が完全に垂直な場合を「弾力性がゼロ」であるという。この場合、価格がどのように変化しても需要量は変わらない。

・さまざまな財の需要弾力性の例
 需要が弾力的な財  …… 調理済食品、金属、家具・木材、オートバイ、交通など
 需要が非弾力的な財 …… ガス・水道・電気、石油、化学、飲料水、タバコ、食料品、家事サービス、衣料、書籍・雑誌・新聞など

・弾力と傾きは違う概念である。線形の需要曲線の場合にはどこで計っても曲線の傾きは同じであるが、弾力性の値は数量が少ない
 点では大きく、数量が多い点では小さくなる。
 また、同じ点を通る二つの需要曲線では、傾きが緩やかな需要曲線の方が両曲線の交点では弾力性の値が大きい。

・価格変化がさほど大きくない場合、外挿(変化率の分っているより小さな変化と比例的であると仮定する方法)により結果を推測する
 ことが可能である。だが、価格変化が大幅になると、その誤差が大きくなる。需要の価格弾力性は、それを測ろうとする点が需要曲線
 上のどこにあるかによって異なる値をとるためである。
311☆ぺリクルス☆:02/12/11 23:53
うーん、すごい対抗馬だな。
3121:02/12/11 23:56
>>ペリクルスさん

このスレにカキコしてくださいましたか!感激です!
苺の岩田ミクロスレ、見てましたよ。
お互い頑張りましょうw
313金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/12 16:17
横レススマソだが
ヤフオクで落札した。(1500円)
届いたら、読んで追いつく。
あまり進まないで(w
3141:02/12/12 23:33
>>313
了解w
>>306
今のところはバブル期までに「技術の日産」にふさわしい技術の集積があるので、その遺産を食
いつぶしているところだろうな。
ゴーン政権以後のクルマが二回目の車検を迎える辺りからどのくらい歩留まりが悪くなっているか
で分かると思う。
また、ラインアップも販売チャネルの5系統→4→2系統化に併せてだいぶ粛正
されている。
さらに、排ガス新基準に合わせる形で、他社がカローラ・シビック・コルトといったブランドを
堅持する一方(これらの企業でもディスコンにした車種はあるが)
名車とされるスカイラインやブルーバードが大きくリニューアルされ、さらにローレル・セフィーロ、
シルビアといった日産ファンをうならせたクルマは続々と鬼籍逝きとなった。

元々日産はトヨタに比べて電気系統は弱いモノの足周り・エンジン周りの作りは優秀とされている。
スバル・富士重工と過去に資本関係にあったり、雪国のタクシーや珍走団のVIPカーに日産が多いのは、
その作りが優秀なため。

すでに現場内部にヒアリングに出かけてきている人の多くは「製造現場の志気は下がっている、
しかし"ルネッサンス"の数字が出ている以上声高に批判できない」と異口同音に語っており、
日産の正念場は今後に現れると思う。
すれ違いなのでsage.
316金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/14 12:55
勉強教えて。
3172.需要の(価格)弾力性の決定要因:02/12/14 20:04
・需要の(価格)弾力性の大きさを決定する重要な要因は、代替財がどれくらいあるかということである。
 財の代替の容易さを決める重要な要因は以下の二つである。

 1)消費される財の相対価格
  財の価格が低く、消費量が多ければ、その代替財も豊富に存在するが、価格が高くなると代替財は少なくなる。
  例えば、アルミニウムの価格が上昇する場合を考えると、価格上昇の当初はアルミホイルがラップフィルムに代えられる
  など代替が容易であるが、価格が高くなると飛行機用材料など本質的に軽量性が重要となる用途にしか使われなくため、
  法外な値上げが無い限りは他の材料が経済的な代替財とはならなくなる。

 2)消費スタイルを調整・変更するために必要な時間の長さ
  時間的余裕があるほど、代替財を見つけだし、それを生活で利用できるように消費スタイルを対応させることが容易になる
  ので、短期にくらべて長期の方が需要の価格弾力性の値は通常は大きくなる。
  例えば、1970年代に起きた原油価格の高騰では、ガソリン需要の価格弾力性は短期0.2、長期0.7以上、燃料用の石油需要の
  価格弾力性は、短期0.2、長期1.2である。
  消費者は、原油価格高騰に対し、短期的にはガソリンを大量消費する自動車やすきま風の絶えない家を捨てきれずにいたが、
  長期的には小型車への買い替えや断熱材を利用した家への住み替えたため、短期需要曲線よりも長期需要曲線が弾力的より
  になった。
  ※長期とはどのくらい長い期間なのか、という問いについては単純な解答はない。期間は製品ごとに異なる。
3181:02/12/14 20:10
>>315
実は私、日産の株主。
とは言っても、大した株数ではありませんけどねw
この前飲み代1回分くらいの中間配当をもらいました。
「日産180」は今のところ順調みたいなんでこのまま頑張って欲しいです。

>>316
このスレだけで理解するのは難しいと思いますので、出来れば本を
買って読んでみてください。第1版だったらブックオフなどで安く買える
ようですよ。
319金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/14 21:33
p.176表5アメリカ経済における需要の価格弾力性 
の表は面白いです。
タバコの弾力性は0.61。日本ではどのくらいでしょうか。
これなら増税しても政府としては割が合いますね。
320金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/15 16:14
>>319
同じような表の日本版がないかと思って探してみましたけど、見つかりませんでした。
私も興味あるんですけど、どっかにないでしょうかね?

ちなみに今使ってる第2版(日本語版)ではp157ですね。
321金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/16 09:48
>>318
了解です。本を買ってみます。
3223.供給の価格弾力性:02/12/18 01:09
・供給曲線は通常右下がりである。

・「供給の価格弾力性」は、財の供給量が価格変化に対してどの程度感応的であるかを表し、以下のとおり定義される。

  供給の(価格)弾力性 = 供給量の百分比変化率/価格の百分比変化率
  
・供給の価格弾力性が、
 1)1を超えている場合 …… 「(比較的)弾力的」という。
 2)1未満である場合  ……「(比較的)非弾力的」という。

・極端なケースとして、
 1)供給曲線が完全に水平な場合を「弾力性が無限大」という。
 2)供給曲線が完全に垂直な場合を「弾力性がゼロ」であるという。

・需要の価格弾力性が需要曲線上の各点で異なるのと同様、供給の価格弾力性も、供給曲線上の各点で違う値をとる。

・長期における供給の価格弾力性は、短期における供給の価格弾力性に比べて大きい。
  短期供給曲線 … 現在すでにある機械の台数や建物の規模を所与としたときの供給の変化を表す。
  長期供給曲線 … 価格に応じて機械の台数や建物の規模が調整可能である事が前提となる。

・短期供給曲線と長期供給曲線の弾力性の例
  1)農作物
   短期では、一度作付けを行ってしまうと価格に応じて供給量を変化させることは困難なため比較的非弾力的であるが、
   長期では作付けを行う作物を変更する事が可能なため弾力的となる。
  2)石油
   1970年代の石油価格高騰に対し、短期では供給曲線が非弾力的であったが、長期ではアメリカ、カナダ、メキシコ、
   イギリスなど新規の供給元が増大し、長期の価格弾力性は短期に比べて格段に高まった。
323金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/19 07:19
ちょっとわからないところがあるのですが、
>>297
 そして、競争モデルでは、均衡状態において財の価格は生産面での限界費用に等しくなる。
 しかし、価格と費用が一致しなくなる場合もあり、こうした状況の性質を的確に理解する
 ことが重要である。

限界費用って「ある財をもう一単位生産する時にかかる費用」ですよね。
チョコレートの均衡価格が100円とすると、
この時、チョコレート一単位にかかる費用が100円。
均衡状態ではないときは、
・限界費用−α(生産者が損している)
・限界費用+α(消費者が損している)
だから、均衡状態へ向かう力が働いて、価格は均衡点へ。
よって、均衡点=限界費用 になる。

こう考えてよろしいですか?
スレの流れを戻してしまいすみません。
3241:02/12/19 22:10
>>323
「生産者が損」とか「消費者が損」とか考えるよりも、こう考えたらどうでしょう?

均衡価格が1枚100円のチョコレートの生産を企業が徐々に増やしていった場合どうなるか。
簡単のために、1枚多く生産するごとに限界費用が1円ずつアップすることにします。

          (均衡)価格  限界費用   利益
98枚目のチョコ   100円  -  98円  =  2円
99枚目のチョコ   100円  -  99円  =  1円
100枚目のチョコ   100円  - 100円  =  0円
101枚目のチョコ   100円  - 101円  =  -1円
102枚目のチョコ   100円  - 102円  =  -2円

これを見ると、例えば98枚目の時は、もう1枚多く生産すれば利益は増えますから、
企業は生産を増やそうとしますよね。
反対に、102枚目の時は、売れる値段よりも費用をかけてチョコレートを作ってる訳
ですから、もっと生産量を押さえた方が得をしますよね。
結果的に、企業は一番利益が大きくなる100枚だけチョコレートを生産する、つまり
限界費用が均衡価格に等しくなる数量だけ財を生産する、ということではないでしょうか。
3251:02/12/19 23:49
ん???
なんかちょっと違ったかな?
326金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/20 11:07
今、スティグリッツ『入門経済学』読んでます。
図書館から借りてきた本なので初版だと思いますが
第2章の所有権、インセンティブ、機会費用とサンクコストが
わかりやすくてよかった。
第3章だと、なぜ交換や取引をするのか?、取引から排除された感情、
伝達と調整がスティグリッツの独特の視点だと思う。

大学時代にミクロは西村和雄、マクロは中谷巌あたり教科書にして
学んできたので、スティグリッツは結構新鮮でわかりやすかったし、
なにより独自の視点がある。
327金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/23 00:42
「入門経済学」を一通り通読して、さあ本格的に「マクロ経済学」と
「ミクロ経済学」を読もうかと思ったら半分ぐらい文書が一緒
しかも高い!
正直、かなり失望した
328金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/24 00:05
>>326
私は学生時代に新開,新飯田,根岸『近代経済学』ってのを読んで、その後
中谷『マクロ経済学』(第2版だったかなぁ?)を読みましたけど、はっきり言って
スティグリッツの方がはるかに面白いし、専門家にならない「普通の人」には
有益だと感じています。

>>327
そうですよね。この前原書見てびっくり。大きい事は大きいですけど、日本版に
比べれば遥かにページ数が少ない。
第3版は重複する部分を削ってもう少し全体をコンパクトにして欲しい。

ところで、>>323をその後も考えてるんですけど、だれか助け船を出してくれませんかw
もう少しすっきりした説明はないものか。
329金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/25 05:52
>>323
違います。

その説明は第2章の1.2の競争的市場に書いてあります。
要約するとこうなるかと。

多数の売り手と買い手が存在する

企業は少しでも均衡価格より値段を高くすると
まったく物が売れない(プライステイカーである)し、
均衡価格よりも安く売っても損をするだけである

ゆえ均衡価格で取引される


>・限界費用−α(生産者が損している)
>・限界費用+α(消費者が損している)
>だから、均衡状態へ向かう力が働いて、価格は均衡点へ。
>よって、均衡点=限界費用 になる。

で、ここの記述がおかしいです。
生産者が損をしている(市場価格<限界費用)場合には、
均衡に向かう力が働いて競争均衡になりますが、
消費者が損をしている(市場価格>限界費用)
からといって、競争均衡に向かう力は働きません。

実際、独占や寡占が存在するときには、消費者が損をしている(市場価格<限界費用)
状態で均衡し、競争均衡には向かいません。
330金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/27 06:31
がんばって、第6章 時間とリスクまでいこう。
3311:02/12/27 16:15
>>339
助け船ありがとうございます。

>>330
頑張りまーす、と言いたいところですが、週末は年賀状作成と大掃除の予定w
年内にもう一回要約をageられるかどうか...
でも、応援ありがとうございます。
3331:02/12/31 09:52
やっぱ年内のageは無理でした。続きはまた年明けに。
皆様よいお年を。
334某レジュメ人:02/12/31 19:42
コソーリと参考にさせてもらってます。
来年も引き続きがんばってくださいませ。
335金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/03 15:23
新年明けましておめでとうage
336金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/06 19:40
ヤフオクで落札して、一週間で読了
理解してるのか自分でもよくわからん。

訳者の藪下さんが書いた「非対称の経済学 スティグリッツの経済学」(光文社新書)
よみながら、もう一度精読しよっと。

>327
ミクロ、マクロって「入門」と文章重複してるんですか。
買うか迷うな。
ちなみに原書では何冊組なんですか?

3371:03/01/06 21:59
>>336
原書では1冊ですよ。


なかなかうpが進まなくてすみません。
正直、ちょっとキツクなってきましたw
どなたか代わっていただけると嬉しいのですが。
338山崎渉:03/01/07 06:42
(^^)
339金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/08 16:19
age
age
341金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/16 17:30
原書だともう第3版まで出てますね。
途中まで読んだけど、5章によれば、生産者側に課税しようが消費者側に課税しようが、
生産者も消費者も負担する税は変わらないという結論になってるね。
ということは、トヨタの奥田が言っている法人税減税、消費税増税は意味がないという
ことなのかなあ?
343金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/20 02:01
>>342
それは違うのではないかと思います。
おそらく5章では企業の国際移動の効果を考えていないのでしょう。


現在のグローバル化した経済では、企業は高い税金をかけてしまうと海外に逃げてしまいます。
実際に日本の大手電機メーカーや自動車メーカーが日本の高い税金を逃れるために
日本から脱出しつつあります(実際にはそれ以外の理由もありますが)。

一方、労働者はそれほど国際間の移動はしないと考えられます。
たとえば、日本の労働者は所得税や消費税が高いからといって、
外国に移住する人はほとんどいないでしょう。

そこで税金を企業から取っても労働者から取っても同じ効果なら、
逃げ足の速い企業には低い税金を課し、逃げ足の遅い労働者から
高い税金を取ったほうが、税金のゆがみが少ないと考えられます。

そこで奥田さんは法人税減税、消費税増税といっておられるのでは
ないでしょうか。


経済理論を勉強するときは、結論だけに焦点を当てるのではなく、
その結論を導き出した仮定に注意を払うと、
正しい理解ができると思います。
344山崎渉:03/01/20 12:55
(^^;
>>343
でも、生産者側に課税しようが消費者側に課税しようが税の負担が変わらないのであれば、
消費税増税でもその税負担を全部消費者側には帰着できず、企業にも一部転嫁されるわけだから、
企業が負担する税金が増えて、企業の国外逃避を促進することになると思うんだけど。
つまり、企業の国外逃避を防ぐためには、法人税減税の財源は消費税増税に求めるのでなく、
政府支出の削減に求める必要があるという結論になるんじゃないかな?
346343:03/01/20 20:39
>>345
343で書いてたことは、おかしかったです。すいません。
訂正します。

企業にかける税金と消費者にかける税金が、両方とも従価税だった場合、
どちらに税金をかけようとも、負担は変わりません。

しかし実際、消費税は従価税ですが、法人税は利益税です。
で、法人税の負担はすべて企業にかかります。
よって、税金の取り方によって負担割合が変わってしまいます。

そこで、立地移動が比較的容易な企業への負担を減らし、
消費者に負担をさせたほうが税金のゆがみは少ないんじゃないですかねえ。



そして、政府支出削減の話ですが、これはまた別の話で、
政府支出の限界便益が増税の限界費用より上回っていれば
支出を増やしたほうがいいし、下回っていれば
削減すればいいというだけの話です。
>>346
つまり価格課税と利益課税の違いというわけか。
確かに利益課税の場合、企業が税を消費者に転嫁しようとしても、
価格を上げれば利益が増えて税金も増えてしまうから、転嫁する意味がなくなるね。
ただ、消費者に税を負担させるべきというのは、税金の歪みを減らすというよりは、
グローバル化で企業の国際移動が容易になった事態への対応策と考えるべきだと
思うんだけど。
政府支出の話については確かにその通りだと思う。
3484.需要・価格の弾力性の応用:03/01/22 03:17
・需要曲線や供給曲線がシフトがが価格と数量の双方の調整を
引き起こすことを知ることは有益だが、供給・需要曲線の変化が
価格と数量のうち、どちらに大きな影響を及ぼすかを見極めることは
さらに有益である.

・需要曲線がシフトした場合
(1)供給曲線が弾力的な場合 : 取引数量が大幅に変化する
(2)供給曲線が非弾力的な場合: 価格が大幅に変化する

・供給曲線がシフトした場合
(1)需要曲線が弾力的な場合 : 取引数量が大幅に変化する
(2)需要曲線が非弾力的な場合: 価格が大幅に変化する

・需要曲線と供給曲線は長期に比べて短期のほうが
非弾力的になる傾向がある.


・価格弾力性の議論は課税政策の効果を評価するときに
重要な役割を果たす.

・タバコのように需要曲線が非弾力的である財に課税をした場合、
取引数量はあまり変化せず価格が大幅に上昇する.
そして課税の大部分を消費者が負担することになる.

・チェダー・チーズのように需要曲線が弾力的である財に課税した場合、
価格はあまり変化せず取引数量が大幅に減少する.
そして課税の大部分を生産者が負担することになる.
349348:03/01/22 03:18
さて、1さんの変わりに書いてみましたが・・・。
このスレはまだ需要があるんですかねえ・・・。
どうぞ。続けてください。
3511:03/01/22 22:18
>>348

1です。
すみません、続きよろしくお願いします。

もう少し仕事がラクになれば私も続けたいのですが...
352金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/22 22:56
どぞ〜 楽しんで読んでおり松
353348:03/01/23 21:13
>>350->>352
そいでは少しの間やってみようと思います。
のんびりと。
3545. 不足と過剰:03/01/27 14:59
・誰でも市場価格で売買できる状態を「市場で需給が均衡している」という。

・しかし、市場で需給が均衡していなければ、モノ不足や過剰が起こる。


・「不足」とは人々が現行価格で買いたいと思っても売り物を
見つけられない状況を意味する。

・「過剰」とは、売り手が現行価格で販売したいと思っても、
考えていた量ほど売れない状況を意味する。


・均衡に向けて市場の調整が速やかに進んでいないとき、
経済学では価格が「非伸縮的」だという。

・このような状態であっても、市場均衡分析は重要である。
たとえば均衡価格が現行価格を上回っていれば価格は上昇傾向
になるといった、市場が変化する方向を教えてくれるからである。
355金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/01 12:29
とある日本人学者の書籍を読んでいたら、スティグリッツ氏について紹介
されていました(集英社の新刊「通貨バトルロワイアル」)。

氏は世界銀行の首席エコノミストを長年続けていたが、2001年10月、英国の
「オブザーバー」紙とBBC報道で「世界銀行もIMFも、アメリカ財務省に牛
耳られており、やっていることはドルを操りウォールストリートの海外戦略
を手助けすることだけ」と内部告発して、世界銀行から追放されたんだって
書いてありました。
その内部告発どおりだとすれば、国際金融機関は「アメリカの隠し金庫」と
いう位置付けになってしまう、と、その著書では述べています。


同氏を首切りしたのは、世界銀行首席エコノミストを経てアメリカ財務長官
になったラリー・サマーズ。しかしスティリッツはめげずにコロンビア大学
で、途上国と先進国の対話を促進するIPDという研究機関を設立。いまだに
世界銀行やIMFの批判に熱心だとのこと。

お金あるところ、いろいろきな臭い裏の人間関係があるのは確かだけど、こ
ういう具体的な人間関係を聞かされると、ひたすら唸ってしまいますね。
356金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/01 12:31
こんな銀行が有ります

     http://www.page.sannet.ne.jp/pepetaro/
スティグリッツを日本政府の財政顧問として招けば面白いのに。
アメリカのニュークラシカルは非常に困るでしょう。
358金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/02 07:01
このスレいいです。がんばってください1さん
8章以降に期待
359質問です:03/02/02 18:42
皆さんに影響されて図書館からかりて読んでます。
第五章の練習問題をやってるんですが、7番がよくわかりません。
課税の対象が借家人の場合の分担はどうなるのか教えてください。
360金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/03 01:07
>>359
課税の対象が企業の場合と一緒だよ。
そのメカニズムは以下のとおり。

企業に課税をした場合は需要曲線を15000円上方シフトし、
家計に課税をした場合は供給曲線を15000円下方シフトする。
するとどちらに課税しても均衡数量は変わらない。
よって、課税の分配も変わらない。
361金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/03 01:08
@
music & bar  DEFSHOT
JR御茶ノ水駅 聖橋口 徒歩5分    都営新宿線小川町駅B5出口 徒歩5分
千代田線新御茶ノ水駅B3出口 徒歩3分
〒101-0052東京都千代田区神田小川町3-26-24新小川町ビルB1F  Phone: 03-5281-1128
営業時間:午後7時〜午前2時  休業日:日曜・祝日その他
皆様に心地よく飲んでいただける空間をご提供できるよう、さらに音楽、メニューとも充実させて行きたいと思っています。
DJ機材も特別料金なしでご利用いただけますので、仲間内でミニ・クラブ感覚で盛り上がって下さい。使い慣れたご自分の機器(ミキサー等)も持ち込み可です。
無線LANによるインターネット接続サービスをご利用になれます。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~defshot/
362質問です:03/02/04 02:37
ありがとうございました!!
経済って奥が深いんですね。
363金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/04 02:40
↑うんこちんちん。
3646.需要供給の法則への介入:03/02/07 00:56
 需要、供給の法則により価格が決まるが、そうして決まる価格は好ましいものでは
ないと考える人がいるかもしれない。例えば、未熟練労働の需要減による、
未熟練労働者の賃金低下に直面している未熟練労働者、
ニューヨークのアパートの需要増による家賃の上昇に直面してるアパート住人。
これらに対して政府は最低賃金法、家賃に上限を課すなどの市場介入策をとりうる。

 しかし政府の市場介入策には二つの誤りがある。
・価格変化が起きたのは、特定の人や集団のせいではなく、
需要や供給に変化が起こったからである。
・政府が需要と供給の法則の働きに介入すれば、不足と過剰を行った問題が起きるだけでなく、
問題それ自体を悪化させてしまう。

政府の市場介入政策の最も簡単な例として上限価格規制、下限価格規制が挙げられる。


6.1上限価格規制
均衡価格より低い価格を上限価格として規制すると、生産者は生産を減らそうとし
消費者は消費を増やそうとするので、超過需要が発生しモノ不足が起こるだけである。
さらに長期の供給曲線は短期の供給曲線よりなだらかなため、
長期的にはさらに供給量が減り、モノ不足がさらにひどくなる。
3656.需要供給の法則への介入:03/02/07 00:56
6.2下限価格規制
均衡価格より高い価格を下限価格として規制すると、供給過剰が起こり
政府がその分を買い付けなければならなくなり、大量の政府支出を強いる。
その政府支出を減らすための努力も多大な損失を生んでしまう。


6.3代替的な解決策
需要と供給の法則を無視した市場介入政策は、大きな危険をもたらす。
しかし、需要と供給をうまく利用することで問題を解決する方法もある。
例えば未熟練労働者の賃金が低すぎることが問題なら、政府はそうした人の需要を
増やすような対策を講じればよい。未熟練労働者の雇用に対して企業に補助金を与えたり、
未熟練労働者に対して技能訓練を施して彼らの生産性を向上させればよい。
age
367金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/18 00:42
sageちゃってんのに、ageって書いちゃったのかよ!
とりあえず今65pまで読んだ。
まだまだだが、頑張って追いつこ。
このスレ見てずっと気になってましたが、
ついに今日アマゾンから届きますた。
ところでなんでしおりに使う紐が2本ついてるのでしょうか?

370金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 19:19
一章の質問で申し訳ないのですが、21ページ下から2行目の
「所得は主として民間の企業と家計の相互作用によって決定される」
とはどうゆう意味なのでしょうか?わかる方がいたら教えてください。
371じょりー:03/02/24 19:47

雇用側(企業)の労働需要量と労働者側の労働供給量によって労働賃率がきまるからでないの?
って、漏れその本もってないけど、こんなんでい〜い?
今読み進めとるけど、終わりの用語解説が気に入ったぞ。
RBC、ランダムウォーク。苺でネタになりそうなのも多そう
374金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/16 17:58
hu-n
375金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/17 22:51
追いついたーーー!!!!
これって自分なりの練習問題の答えとか勝手に
いくつか書いてもいいんでせうか?
377金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/18 00:32
こいつぁ稀に見る良スレだな
>>375
書いとけば、誰かがつっこみ入れてくれるかもしてない
379金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/18 22:35
スティグリッツの「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」は手に入ったのですが
やはり「入門経済学」から入るべきですか?
380375:03/03/22 23:21
練習問題解く!とか調子に乗っといて数日ほったらかしの俺・・・。アホだ。
と、とにかく「入門経済学」P186練習問題3をまず解いてやる!!

練習問題本文
3 アルコール飲料に対する需要曲線が非常に非弾力的で、その供給曲線は
非常に弾力的であるとしよう。酒をたしなむ人達の嗜好が変わって、アルコール
飲料に対する需要が減るならば、価格と取引数量ではどちらが大きく変化するだろうか?
また政府がアルコール飲料製造業者新たに課税ををすれば、価格と取引数量では
とちらが大きく変化するだろうか。もし宣伝で人々に飲酒を控えさせる事ができるならば
、どのような影響が生まれるだろうか。図を用いてそれぞれの問いに答えなさい。
381375:03/03/22 23:26
↑p
‖ ◇   ♪←!!!               ◆;需要曲線
‖◎ ◇◎◎◆◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎   ◇;需要曲線(移動後) 
‖    ◇   ◆                  ○;供給極線  
‖      ◇  ◆                 ◎;供給曲線(課税後)   
‖○○○○ ◇○○◆○○○○○○○○   ♪;需要曲線(宣伝によって
‖         ◇  ◆                飲酒を控えさせたとき)
‖____ __ ◇_◆______________→ q
題意より
便宜的に(この辺は許してください)
供給曲線の弾力性を限りなく∞に近づいた値にする(∞ではありません)
図より嗜好変化のよってアルコールへの需要が減る結果、取引数量が大きく変化する

製造業者への課税後は需要曲線が非常に非弾力的なため価格のほうが大きく変化する
宣伝によって飲酒を控えさせた結果超過供給が発生、競って業者が価格を下げて
くるという影響がでると思われる。

・・・・・・・・つっこみどころは多々あると思います。
遠慮なく突っ込んでください。
382:03/03/27 20:32
ココの人たちって何歳なの?
383金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/27 22:19
スティグリッツ教授による日本経済への提案です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030327-00000991-jij-bus_all
384金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/03/30 09:22
24ですが、なにか?
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/917
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/936
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/937
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/940
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/941
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/943
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/947
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1047046935/950

★ 人事部は必見ですぞ ★

内定先(政府系金融機関)を軽視し、留学したいとホンネを詳細に記していた
【 一流 国立大学院生・KY】が、

http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1030725309/69-70

↑個人情報を特定(大学名・本名・携帯・メアド・所属ゼミ)され
削除依頼を出しています。(もちろん却下)

!!詳しくはこのスレで!!
文系院生が現実的に就職を目指すスレ〜その4
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1049903934/


俺たちは、いま 一人の男の 人生の岐路に立ち会っているのかも しれない。

    
スティグリッツ出演あげです。

387金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/15 01:02
日本では過去5年間に外貨準備が25兆円も増えているため、
会計恒等式は成立していないと言えると思います。
どんな影響が有りまつか?
388金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/15 01:08
>>387
会計恒等式は常に成立しています(無論、誤差脱漏はあるが)。
外貨準備が増えるとどうして会計恒等式が成立してないことになるのか説明してください。
念のためここでいう恒等式とは

経常収支 + 資本収支(含む外貨準備増減) = 0

です。
389金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/15 01:38
スティグリッツの入門経済学、学部の図書館で
2年近く借りてるよ。
うちの学校は返却期限が1週間遅れたら
返却した日から1週間本の貸し出し禁止されるんだけど
2年も経ったら卒業してるよ(笑)
そういうボクは今年6年生の留年組です!
390金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/15 10:18
スティグリッツも政府紙幣発行か・・・・

丹波がノーベル賞もらう日も近い。
391金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/15 10:20
俺も
  ヘリマネ
ニュー速記事から〜

★紙幣増刷でデフレ、財政赤字解決を=ノーベル賞の米スティグリッツ教授

・ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授は26日、
 ニューヨークのジャパンソサエティーで日本経済について講演、デフレと財政赤字を
 打開する妙手として紙幣増刷を提案した。

 同教授は「適度な方法で実施するなら、紙幣増刷でデフレを逆転させることが可能だ」
 と指摘。増刷により巨額の財政赤字の一部を賄うこともできると一石二鳥の効果を
 強調した。

略歴
http://www.toyokeizai.co.jp/pub/stiglitz_nobelprize/
393金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/16 09:51
今日の日経朝刊にスティグリッツ教授のインタビューが出てて、
日本は政府通貨発行すべしと主張していたね。
394とうしろう:03/04/16 20:54
政府通貨って何?日銀券とは別物?(藩札の世界なのか?w)

お札 Printing と日銀の国債丸のみでデフレ解消って論理は俺にもわかるんだが。
395金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/16 21:18
1円玉〜500円玉、各種記念貨幣がある。ここはひとつデフレ脱却祈念10万円金貨
でも造って公債償還や公共投資の財源とすべきだろう。
396金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/16 21:23


うおおおおおおお=====!!!!!!!スティグリッツ教授すげげげげげげげえ===!!!



国債をかわすために日銀券すりまくってどうちがうのかな?

398金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/16 23:33
国債の日銀引き受けの場合、国際は借金だからいずれは返さなければならないという
議論になるけど、政府通貨なら借金じゃないから返す必要はないということになる。
結局、財政赤字の数字が増えるか増えないかの違いだけなんだけどね。
399金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 01:49
>>397
「国債を買わせるために」やってるわけじゃなく、マネーを増やすのが目的なんだけどね。

で、本質的には同じ。ただ、日本の場合日銀が頑固でどうしようもないから、
政府単独でやっちゃえば?ということだと推測してます。
400金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 01:51
>>398
日銀が買った国債は事実上返済したものと同じです。
ベースマネーが長期的に見て減らないとしての話だが。
(今まではこのことは成立している)
401金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 02:03
>>400
なんで?償還期限が来たらどうなるの?
日銀が国債捨ててくれるわけ?
402金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 02:15
>>401 借換
403金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 02:28
日銀のBSの中で消しちゃえば終わりだろ
404とうしろう:03/04/17 04:47
>>395
ああ、硬貨の事か。アッタマイーなあ。
10万円金貨を5万円で売ればいいわけね、なーるほど。
うーむ。なーるほど(本当に関心している)
405金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 11:05
>>403
でも、それをやると日銀の通貨発行益が国債と相殺した分だけ減るから、
その分政府への国庫納付金が減って、政府の歳入が減少するんじゃないの?
406山崎渉:03/04/17 12:48
(^^)
407金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 21:30
>>405
そしたら、また国債刷れ。
408金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 22:17
自由党の西村真悟議員である。予算委員会の分科会で塩川大臣に政府貨幣を発行することを迫っている。
さらに日本経済復活の会の小野さんのシミュレーション結果を紹介し、積極的な財政政策に転換した方が
財政再建に良いことを主張している。そして今日のような緊縮財政を続けることが、却って財政赤字を増や
すことになることを指摘している。

この西村議員と塩川財務大臣のやり取りがインターネットで聞くことができる。
URLはhttp://www.shugiintv.go.jp/meta/19749-537-b-j.wvxである。これが大変面白く聞いてみる価値がある。
ただちょっと長いので、ちょうど半分くらいの所から聞くことをお薦めする。
409金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 22:46
>>408
これは意外なところから。
自由党がこういう方向でいろいろ経済政策を出してきたら
また応援するんだけどな。
410金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 23:06
>>409
自由党は意外と経済政策はまともかなと思う。
たしかインタゲも支持してたし。
411投機屋:03/04/17 23:12
>408
頭から全部聞いた。

スティグリッツは知らんけど、これは投機筋・ヘッジファンド等にとっては、
円売り、国債売りの絶好の機会になるぞ。

円売りはいいとして、国債売り=長期金利急上昇と、
銀行・生保が大量に抱えてる国債の暴落に見合うだけの効果はあるのか?

どちらにしろ日銀に引き受けさせる以上、日銀の財務は急激に痛むし。

その辺どうなの?
デフレが続けば資金の国債シフトはますます進む罠。
今でも相当安いんでいつかは反転させなきゃね。
413金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 23:50
>>411
今、デフレで企業は資金余剰。投資に使わずにかかえこんでる。
景気回復してそれが投資に使われてすっからかんになるまでは金利は上がらない。
当然国債価格も暴落はしない。

証拠として、昭和恐慌の時代の高橋財政(国債直接引き受けによるリフレ)
の結果、金利がどう変化したかを見よ。
http://www.csfb.co.jp/client_entrance/research/economic/eco010907.pdf
414投機屋:03/04/18 01:50
>413
当時と違って、売りが簡単ですから、あまり参考にならないと思います。

長期金利を決めるのは、10年物国債先物市場。
固定金利のヘッジや裁定ポジション、オプションデリバティブがどれだけ出回ってるのか
だれにもわかってませんから、当時であれば時間をかけて動くものが、
ヘッジしようと皆いっきに動くはず。

景気回復の目がかすかにでも見えた段階で、
これまで買い進まれてきた国債の下落に備えようと、
先物市場で大量の売り物が出ます。

問題はそれがどの程度で止まるか。
98年の金融不安の時は、0.7%から2%に上がっただけで止まりましたけど。

銀行の国債保有残高は400兆の30%として、120兆円。保険・年金基金で20%、80兆円。
1.3%の金利上昇で止まったとしても、損失額は銀行で15兆円、生保で10兆円。

これだけの規模を予想させた時点で、これを起こそうと、売り仕掛けを浴びせられるの
は目に見えているんですが。
>長期金利を決めるのは、10年物国債先物市場。

金融政策って、実に簡単な訳ね・・・
416投機屋:03/04/18 08:02
>415



たとえば、地球の天候を決めるのは、雲次第なんですが、
気象政策(そんなものがあればですが)って、簡単だと思いますか?
>413
で,あなたはどうするべきと思いますか?
この投機やさんの効用ってなに?(ブラックワイドショー風)
景気回復の目がかすかにでも見えた段階で、
これまで買い進まれてきた国債の下落に備えようと、
先物市場で大量の売り物が出ます。
景気良くなると,金利上げて、景気が予クなるの防いでくれるのね。
均衡機能って訳かしら。市場って予クできてるなあ。
418金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 11:02
>>414
とは言え、未来永劫デフレのままというわけにはいかないわけで。
積極的な政策が何も行われなくても、このまま倒産や失業が続けば、
いつかは需給ギャップが解消して、インフレとなる。
となると国債は下落しますよね。
それなら、どっちにせよ国債は下落するんだから、今デフレ対策をやった方が
マシということになります。

国債下落対策としては、
1.日銀による国債買い支え→市場に戻せないので政府紙幣などの公的資金で解消
2.銀行、生保などを公的資金で支える→国債発行できないので政府紙幣が必要
くらいしか考えられないですねえ。
どっちにせよ政府紙幣発行でさらにマネーサプライが増えるから、円安は
進むでしょう。日本の経常黒字とマネーサプライ増加とのバランスで、
円安がどこまで進むか決まるんだろうけど。
アメチャンも困ってるんだから、同時に政府紙幣発行できないの?
ユーロも組むだろ。
金を増やしたとき,価値が上がるか下がるかはインフレ率,利潤率、財政赤字
失業率等でよくわからんだろ。しかし政府紙幣で社会保障を達成できれば、
失業率は問題なくなる。で,社会保障制度が政府紙幣で賄えれば、財政赤字は
いらんだろ。最終需要が拡大するとき,インフレはおこりにくいんじゃないか,実は。
証拠=バブル。利潤率は各企業毎で,しかもリターンとリスクはトレードオフだろ。
平均すれば安定するんじゃないか。
なにも問題ないんじゃないか。実行できれば。皆でわたればというやつだな。
420投機屋:03/04/18 13:24
>418
あー、えっとですね、
早めにデフレ対策や不況対策を打ったほうがいいってのは、
まったく同意なんですが、
ただ、ここって経済学のスレですよね?

「これらの政策に、学問的裏づけはあるのか?」ってのが疑問だったんですが。

日銀の国債引受けにしろ、政府通貨発行にしろ、
これらの政策は、日銀の財務体質の悪化を意味しますから、
実物より先に金利が上がる可能性が高い。

財務省が国債のイールドカーブを寝かすため、
足元をじゃぶじゃぶにいている現状では、その可能性は非常に高い。

その、少なくとも短期的には跳ね上がるであろう金利を
コントロールできる理論的裏づけはあるんですか?

裏づけはなくとも、
そろそろこういった政策しか打つ手が残ってないってのは同感なんですが、
裏づけがあるのなら、それを聞きたいのですが。

> 1.日銀による国債買い支え→市場に戻せないので政府紙幣などの公的資金で解消
> 2.銀行、生保などを公的資金で支える→国債発行できないので政府紙幣が必要

どっちも現物市場の需給対策どまりで、その何倍あるのかすらわからない先物・オプシ
ョン市場に好影響が出せるかどうかは、残念ながら未知数なんですよね。
421金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 13:34
>>420
理論的裏付けということなら、インフレターゲットスレの1にあるように
多くの高名な経済学者がそれを支持する論文を出しています。
きちんとした知識を得るのなら、本を読むのが良いでしょう。
日本経済新聞社「まずデフレを止めよ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532350301/
をおすすめしますが、その他にもいろいろあります。

黒木さんのまとめたページには文献のリストがあります。
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/#econom
422投機屋:03/04/18 14:12
>421
ぼくの疑問は、
「効果はあるが、悪影響が大きい。その悪影響のコントロール・緩和の具体策は?」
というものです。

「まずデフレを止めよ」は以前立ち読みした限りでは、
効果については記述がありましたが、
悪影響のコントロールの方は、理論的裏づけは無かったように思うのですが、
このあたりも、ちゃんとかかれているのでしょうか?

クルーグマンも、このあたりに解答は示せていないと認識しています。

423金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 17:23
>>422
それ以前に、君の掲げる問題点が「起こりうる」と言われているだけ
で、現実に起きると証明されていないでしょ。

起きる起きると騒いでいる連中の顔ぶれ見れば、空騒ぎだと思うの
が普通の感覚かと思われ。
424金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 18:08
>423
おいおい、財政出動で金利が上がるのは当然だろがw
スティグリッツは読んでねーけど、当然その認識はあるはずだし、無ければ電波確定。

問題は金利上昇がどれくらいになるかってことだ。
これは市場で決まることで、誰にもわからない。

予測不可能で、リスクが大きい時は、
 ・他の手はないのか
 ・より予測可能な方法はないのか
 ・よりリスクが少ない方法はないのか
を探すのが、叡智であり、実のある議論であり、科学。

議論を重ねても結論が出ず、やむなくリスクのある政策を取る時は、
少なくとも、万が一そうなった時のため、
事前に思考実験を重ね、対応策を事前に準備しておくのが、まともな政策ってモンだ。

今、そういう話をしてるんじゃないの?>all
実質金利が上がることと、名目金利を上げることは天地の差がある。
投機やさんは扇動のネタ探してるだけだから準備は無駄。
427金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 18:31
>>424
財政支出で金利が上昇する経路は、市場から資金を吸い上げる
事で生じる現象。資金需要が無い日本では景気が実際に回復を
して銀行貸出が増えるまで生じないよね。

そして景気が回復しても銀行貸出が増えるまでのタイムラグが
存在している事は過去の恐慌分析で実際に確認されている。
これは、デフレ下では需要<供給なので、景気回復うの初期では
デフレギャップがある程度埋まるまでは投資をしなくても需要増加
に対応できる事を意味している。


君の心配は、すべて「どうなるかわからない」だけでしょ。
実際、推測が多すぎるし杞憂に過ぎないと思うがな。

「そういうのの対策を考えよう」とか言われても、正直、無駄な事
してどうするの?って感じなんだが。
428金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 18:39
>>424
現状のデフレ放置政策よりリスクが大きい政策ってあるのかな?
429金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 19:09
ここおすすめ
http://zoetakami.fc2web.com/
>427
> 「そういうのの対策を考えよう」とか言われても、正直、無駄な事
> してどうするの?って感じなんだが。

こうなった時の対策を考えられなかったから過去の財政出動は小出しにされたんだし、
これまで積極財政派は財政再建派に、要所要所の政策論争で負けてきた訳だが。

>428
>現状のデフレ放置政策よりリスクが大きい政策ってあるのかな?

国債引受で失敗したら、究極のハードランディングになるw
デフレ放置はある意味ソフトランディングだし。

どちらを取るべきかはまた別の課題だが、ことリスクに限って言えば、
国債引受のほうがリスクは高い。
431金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/18 23:11
>>430
君、結論だけ言って説明した気になっているのかなぁ。
国債暴落に関して一度も説得力のある説明をしていないね。
スレの回転が早くなったのは、良くも悪くもスティグリッツのプランを、
マジで受け止めて、その影響をいろいろと検討している香具師が、結構多いという
ことでしょうか?w

政府紙幣発行による国債金利上昇の影響については、インフレ効果による
税収の増減とか、債券市場からの資金が株式や商品市場に、どう流れるて
いくのかとかを勘案しないと、よく判らないような・・・・(´Д⊂)
>all
このスレはスティグリッツの教科書で勉強しようという場所なんで、
スティグリッツの日本経済への処方箋についての議論は別スレ↓に移動しませんか
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1050495830/l50
434金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/19 08:20
>431
いや、書いてないんじゃなくて、そもそも君が
 ・なぜ日本では金融緩和をしてるのに、イールドカーブが寝てるのか?
 ・短期金利は日銀がコントロールできるが、長期金利は長期国債先物市場で決まる
ってのがどういうことなのか、まったく理解できていないだけだと思うぞ。

 この辺、何を言ってるのか、実はまったく理解できてないでしょ?
 基礎知識がないから、単に議論に参加できてないだけ。
 
>432
> 政府紙幣発行による国債金利上昇の影響については、インフレ効果による
> 税収の増減とか、債券市場からの資金が株式や商品市場に、どう流れるて
> いくのかとかを勘案しないと、よく判らないような・・・・(´Д⊂)

まったくそのとおり。

>433
了解
435金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/19 11:42
>>427

 ・なぜ日本では金融緩和をしてるのに、イールドカーブが寝てるのか?

>>420でご自身で答えを書いているような。

 財務省が国債のイールドカーブを寝かすため、
 足元をじゃぶじゃぶにいている現状では、

基本的には同意ですが。つまりは、財務省が長短の需給を見ながら、
イールドカーブをコントロールできるという事ですよね?


ま、>>433さんも指摘しているので退散しますか。
436434:03/04/19 13:26
>>435
>基本的には同意ですが。つまりは、財務省が長短の需給を見ながら、
>イールドカーブをコントロールできるという事ですよね

ワロタ
だめだこりゃ。

あと、俺は420じゃねぇぞ。
437金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/19 14:11
>436
 煽ってるだけと信憑性ゼロ。
 煽るならちゃんと書けヴォケ。

>435
ttp://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/keikaku.htm

 このページをみれば、今、長期金利がこれだけ低下しているにもかかわらず、借換債
が猛烈な勢いで増えてるのは判るよね?

 これは、本来長期国債を発行すべきところを、その発行数を極端に減らし、その代わ
り、短期国債を増発して、借り換えでしのいでるから。

 だからイールドカーブが寝てる。
 そのかわり今後国債は、複利で猛烈な勢いで増えることがすでに確定している。
 金利が上がれば、その勢いはさらに増す。

 たとえば、年間発行額が300兆円にもなれば、間違いなく売れ残るようになるのは判
るよね?
 結果、長期金利は跳ね上がる。(そのまえに、長国先物市場で金利は暴騰するだろう
けど)

 これは、どういう形にせよ、かならず破綻する。
 イールドカーブは、短期はともかく長期的にずっとコントロールできるものじゃない
よ。
438金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/19 14:31
>>437
いや、金利が上昇しても景気回復につれて税収が回復すればいいんだよ。

というか、セイニアリッジの話からずれてないか?(藁

セイニアリッジで得た財源を減税に回すと、税収の回復後の税収回復が
足りなくなるから、政府紙幣発行に歯止めが利かなくなるという主張が
したいのかな?
439437:03/04/19 15:03
>438
>いや、金利が上昇しても景気回復につれて税収が回復すればいいんだよ。

そうなんだけど、どうやってその範囲にとどめるのかが問題なんだよね。

10兆とかの小額では意味がないし、
数100兆までいくと、さすがに資産の健全性を疑われ、円や国債が売られて金利が冒頭しかねない。

で、その規模の話をするためには、まずは「イールドカーブは長期的にはコントロールできない」
って事は理解しといてもらわないと。

減税にまわすか、財政出動にするかとかの手段は、あっちのスレで。
>年間発行額が300兆円にもなれば、間違いなく売れ残るようになるのは判
るよね?
こうは考えられないか?売るんじゃないんだよ。国民に引き取ってもらって、額面の国内流動性を認めるんです。
一兆円は,百万人に百万円配れる額であると。だから100兆円は一億人に百万円配れる額であると。
で、例の年収200だか300万円だかで暮らす本によれば2か3か×とする。
こすれば300兆円でも絶対さばけるんですね。でここから外形標準でも人頭税でもいいから税を取ると。
でこの額で足りない奴と教育のある人間が働き、さらなる所得を得る。
何の問題もないでしょう?この場合お金はあるのだから,インチキ臭い元本保証を公的に行うのは止めればいい。
とするとタンス預金効果で、インフレも押さえられるし,バブル野郎も破綻で一掃できる。
中央銀行なしで、通貨管理の独立=年200から300兆円発行できるし、成長も雇用保障というか社会保障も可能なんですな
こっちの方がはるかに単純でいいでしょ?機能すれば。
441山崎渉:03/04/20 01:59
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

  ( ・∀・)   | | ガッ
 と    )    | |
   Y /ノ    人
    / )    <  >__Λ∩
  _/し' //. V(^^  )
 (_フ彡        /  ←>>441
443金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/29 03:05
良スレだから保守しとくか

入門経済学ゲトしたから遅れ馳せながら俺も参加しまつ
444金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/29 03:44

  改革しても給料の6割が
      年金・税金・保険で奪われる

       /\___/ヽ   ヽ
      /    ::::::::::::::::\ つ
     . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
     |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
.      |    ::<      .::|あぁ
      \  /( [三] )ヽ ::/ああ
      /`ー‐--‐‐―´\ぁあ

厚労省改革案でも2025年で年金国民負担率は60%に・内閣府
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20030416AT1F1600W16042003.html
  |         |  |
  |         |  |_____      ♪金が溶ける 金が溶ける
  |         |  | ̄ ̄ ̄ /|
  |         |  |   / /|            金が溶けるぞ〜 (あ そ〜れ)
  |        /\ |  /|/|/|
  |      /  / |// / /|
  |   /  / |_|/|/|/|/| ♪金が溶ける溶けるぞ〜 金が溶けるぞ〜
  |  /  /  |神|/ // /∧_∧    ∧_∧    ∧_∧
  |/  /.  _.| ̄|/|/|/ (・∀・ ∩ ∩・∀・ )   (・∀・ ∩
/|\/  / /  |/ /   ( つ  ノ  ヽ  と )   ( つ  ノ
/|    / /  /ヽ      ( ヽ ノ    (⌒)  (     ) (_)
  |   | ̄|  | |ヽ/|      し(_)     ̄(__)    (__)
  |   |  |/| |__|/  ♪5月は郵投で金が溶けるぞ〜
  |   |/|  |/   ∧_∧    ∧_∧    ∧_∧
  |   |  |/    (・∀・ ∩ ∩・∀・ )   (・∀・ ∩
  |   |/       ( つ  ノ  ヽ  と )   ( つ  ノ
  |  /         ( ヽ ノ    (⌒)  (     ) (_)
  |/          し(_)     ̄(__)    (__)
        ♪金が溶ける溶けるぞ〜 金が溶けるぞ〜 
446金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/16 17:00
好きなスレなので保守あげします
447金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/20 14:40
入門経済学ゲット!
大学の生協で買ったので3000円でした。
早速読みます!
448山崎渉:03/05/22 03:00
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
450山崎渉:03/05/28 11:50
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
451金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/28 23:46
    ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                     山崎渉


452金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/31 23:40
スティグリッツは典型的なアメリカンリベラルだよね。フェアネス、社会的
責任や公正を基準にしてる。こういう人、好きなんだけど、日本のお偉いさん
にちっともあらわれないよね。日本は厄人天国。さびしいばかりです。
453金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/31 23:49
 スティグリッツが、ワシントンの権力文化に従わなかったのは、
別に驚くほどのことではない。かれは典型的な、上の空教授として知
られている。ネクタイはよじれ、髪はボサボサ、上下関係や秩序なん
かには、ほとんど目もくれない。鬼っ子的な学生だったスティグリッ
ツは、弱冠 26 歳でマサチューセッツ工科大学の正式教授になった。
でも、この仕事にはいくつかの条件がついてきた。まず寝るときはオフ
ィスではなく家に帰ること(スティグリッツは、住まいができたという
証拠にアパートの賃貸契約書を提出しなければならなかった)、そして
オフィス周辺では靴をはくこと。その後かれは、ジョン・ベイツ・クラ
ークメダルを受賞した。これは 40 歳以下で最高の業績をあげた経済学
者に与えられる年次の賞だ。
454金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/31 23:55
日本は、御用庇学者の竹○とか、吹けば飛ぶような香具師ばかりですな。
455アフォ学生:03/05/31 23:58
日本の経済学者に馬鹿が多いのではなく、
馬鹿な学者しか有名になれないのだと思います。
スティグリッツが日経に叩かれてるのを見れば明らかです。
456金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/01 00:00
>>453みたいな、社会的脱落者っぽい人は、それだけの理由で
どんなに優秀でも評価されないのが日本だよね。その代わり、
ソツなく装うだけで、どんな馬鹿でも自動的に階段を上がっていく。

優秀さよりも、見かけの立派さの方が大事って事なんだろ。
457アフォ学生:03/06/01 00:04
スティグリッツのマクロ経済学第二版を読んでます。
本当は入門を先に読むべきなのかも知れませんが。
>>453
まあ、一種の天才だね。だから専門以外には関心が向かない。
ただ教科書を書くくらいだから、視野が広いのは確かだと思う。
でもそんな人間が世銀で長い間幹部を務めたんだから、アメリカ社会は懐が深い。
日本でそんな人物がいても、学部時代に教授に嫌われて終わりだろうなあ。
459金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/06 23:28
第3版はいつ頃出るのだろうか?
460アフォ学生:03/06/06 23:36
マクロ第二版面白いです。現在200ページちょっと読みました。
ここからさらに面白くなりそうな感じです。
皆さんもどうぞ。
461:03/06/06 23:37
竹中大臣を天才&変人にしよう!
462:03/06/06 23:38
ついでに米国に送り込むのだ。
463:03/06/06 23:39
首相も変人として米に送るのは? 受けるぜ。  
航空運賃の自由化って記事があったんですけど
経済主体としては日本政府も考えるべきなのでしょうか?
465金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/19 12:59
あげぐりっつ
466金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/23 00:27
すてぃぐりっつ
467Joseph E. Stiglitz:03/06/26 18:18
『スティグリッツ入門経済学』 の原書のタイトルって何ですか?

”Lectures on Public Economics”?
”Economics”?
>>467
ECONOMICS

469金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/29 10:55
(ノ(  )
にしこり どうも、スティグリッツ読んでます。勉強になるね。
( 〜 )

470金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/29 11:09
キャンペーン情報
http://pleasant.free-city.net/
>>468
ありがとう。
amazon.comで検索したけど、原書の”Economics”って100j以上と高いですね。
日本のは原書を入門、ミクロ、マクロで3分冊にしてるんじゃなかったっけ
そう
伊藤貫のワシントンポリシーレポート(最終回)金融ビジネス8月号
デフレギャップを解消するスティグリッツの妙案
日銀が貨幣を増刷することによる総需要拡大でデフレは解消する。
スティグリッツの経済学
日銀の金融政策の失敗が日本経済停滞の真因
475山崎 渉:03/07/15 11:17

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
476金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/15 14:08
age
477:03/07/16 18:59
スレ立て人です。超お久しぶりです。
途中で放棄しちゃってすみません。
最近、2ちゃんからもご無沙汰してまして、久々に見たらスレが残っててびっくりです。

実は秋から通信制の大学(経済学部)に入ることにしまして、その準備をしてます。
会社からは社労士の資格を取れって言われてまして、テキスト買ってきて
ちょっとかじりかけたんですけど、どうも労基法以外は全然面白くなくてちっとも
先に進みまないんで、やっぱ自分の好きなことをやることにしました。
独学でもいいんですけど、なんか「勉強した」って証が欲しくなっちゃったもんでw
会社には内緒ですけどね・・・

タイムカード押した後は好きなことさせてくれーっ!
新スレのご案内

【動学?】ローマ−を読もう【ミクロ基礎?】
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1058422762/
伊藤貫のワシントンポリシーレポート(最終回)金融ビジネス8月号
デフレギャップを解消するスティグリッツの妙案
日銀が貨幣を増刷することによる総需要拡大でデフレは解消する。
スティグリッツの経済学
日銀の金融政策の失敗が日本経済停滞の真因
480山崎 渉:03/08/02 01:30
(^^)
481金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 02:23
age
482金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 06:17
スティグリッツ
良本だが

明らかに文系指向の記述なのがまどろっこしい
        ,,,--─===─ヽ/へ
      /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ
     iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶
    iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ
   iiiiiiiiiiiiiiiiii/             \iiiiiiiゞ
   iiiiiiiiiiii/                \iiヽ
  iiiiiiiiiiiiiii《    ━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ
 ...iiiiiiiiii彡/      __,.::  :: __  ヽiiiii|
 ..iiiiiiiiiiiii》|             :::      |iiiii|
 iiiiiiiiiiiiiiii|,                     |iii|
..iiiiiiiiiiiiiiiiii,         ( ● ● )      .|iiii|
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii       》━━━━《       |iiiii|
iiiiiiiiiiiiiii《《《ヽ     》 / ̄ ̄\ 《     |iiiiiiii|
iiiiiiiii《《《《《《《《    《《 \ ̄ ̄/ 》》   |iiiiiiiiiii|
iiiiiiiiiiii《《《《《《《《《《《 》》   ̄ ̄  《《 》》》》》iiiii|
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iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii
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いいねこの参考書。

とりあえず、学部レベルはこの内容をキッチリやっとけばよしですな。

487山崎 渉:03/08/15 13:30
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
488金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/29 05:43
保全あげ
489金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/29 10:43
「入門経済学」があったのを知らずに
「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」を買ってしまった。
入門から読んだ方がいいですかね。
ちなみに経済にはうとい法学部生ですが。
はじめてここ読みました。

 い や 〜 良 ス レ だ 。

一気に読んでしまいました。
感動した。
491金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/12 02:41
俺の友達は訳者の藪下さんの息子だった。最近知った。慶應商の3年
492金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/12 02:44
息子は何を目指してるの?
週刊ダイヤの連載で、インフレにこだわるECBを批判
494金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 18:26
http://homepage3.nifty.com/tokyo23/sunday-afternoon/
http://homepage3.nifty.com/tokyo23/sunday-afternoon/html/turedure.html
おまいら、ここを読んでるとマンキューも良いって書いてあるんだけど、
スティグリッツとくらべてどうなの?
俺としては簡単な方からはじめたいんだが。
495金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 19:20
>>494
お前痛いな、痛すぎるよ。まじで痛いよ。大笑
そんなページ見つけたお前、すごく痛いよ。
めちゃ痛い。笑えるほど痛い。
496494:03/09/27 19:47
ハァ?わけ分からん。

ミクロ経済を勉強してからマクロ経済という順でいいのかな?
俺はマクロのほうにロマンを感じるんで、
とりあえず、ミクロは必要最低限の知識だけでいいや。
「スティグリッツの入門」と「マンキューのミクロ編」
だったらどっちが簡単?教えて君でスマソ。
497金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 19:55
スてぃぐりっつ入門⇒ハルバリアン入門ミクロ⇒万キューマクロ
平行してacちゃん数学基礎。
これ、最強
498t.m:03/09/27 20:30
>>494
どこのスレかは忘れたけど、
ミクロはまったくやらずにマクロだけ読み進めてた人がいたよ。
さすがにローマーの上級マクロでわけがわからなくなったみたいだが。
さしあたってミクロはやらずに、興味の向くままマクロだけをやるも良し。

そのHPの図は大胆だなあ。
計量経済が一番上にあるし。

ところで、公共経済学って何をやってるの?
名前からして財政学とかぶってる気がするのだけれど。
499金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 20:35
>>498
うーん。結構微妙な違いだよね。

財政学 … 税制の経済に与える影響を分析
公共経済学 … 市場の失敗などを補助金・規制などで解決する方法を分析

になるのかな。
ま、使ってる道具一緒だし、どちらも御用学者のスクツだし。
区別する必要が本当にあるのか禿げしく疑問。
500経済学専攻2年次:03/09/27 20:39
>>494
>>498

「マクロ経済学のミクロ的基礎」って章が、
マンキューマクロ経済学IIに出てくると思います。
ここで総需要が需要とどう関係しているのか、
厳密化するんだと思います。

公共経済学と財政学の違いは、
「金融政策」を含むか含まないかということでしょう。
多分。

そのHPの表は見ましたけど、
私も計量経済学は最初は無視していいのではないかと思います。
ご本人も付属している説明文でも計量は飛ばして書いてあるし。
501経済学専攻2年次:03/09/27 20:40
おっと、>>499さんとかぶってしまった。スンマソ。
499さんの説明どおりだと思います。汗;
502金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 20:41
499は取り合えず○系と謹啓との区別をつけてくだたい。
503経済学専攻2年次:03/09/27 20:46
>>502

市場の失敗は近代経済学も重視するのです。
ただ、最近では政府の失敗も重視するので、
市場の失敗と政府の失敗が絡み合って
魑魅魍魎としているのが公共経済学の現状。
マンキュー教授も財政出動の威力は知っているが、
それの弊害のほうが大きいと思うからこそ、
より副作用の少ない減税政策を立案したのでは?
504494:03/09/27 20:52
こんばんは、皆さん、アドヴァイスありがとうございます。

>>498
じゃあ、マクロをいきなり始めてみます。
で、本題のマンキューとスティグリッツのどちらが良いでしょうか?
また、スティグリッツの場合、いきなりマクロから始めても大丈夫でしょうか?
再び教えて君ですまないです。
505t.m:03/09/27 20:55
>>499さん>>500さん、ありがとうございます。
公共経済学はやったことがなかったので、まずいなあと思ったのですが、
どうやら、財政学をやってればOKみたいですね。

>「マクロ経済学のミクロ的基礎」って章が、
>マンキューマクロ経済学IIに出てくると思います。
マンキューでは出てきちゃうのかあ。
そこを読むときは少しミクロをやらなきゃダメですね。
506t.m:03/09/27 21:01
>>504
俺はマンキューをやったことないから、なんともいえないけど、
たぶん難易度はマンキュー>スティグリッツかと。
あと、スティグリッツならマクロからはじめても大丈夫だよ。
507金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 21:05
わしも買うわ。スティグリッツ。
508金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 21:32
>>504
あなたの希望からするとマンキュー経済学のマクロ編の方がいいと思います
あの本は最初の4章はミクロ編と同じ内容なんです
ここはマクロをやるためにも最低限必要な部分だからという理由で日本語版
の措置です
スティグリッツ入門経済学よりマクロの内容は詳しいのでこっちの方が
あなたの希望に合っていると思います
あとマンキュー経済学マクロ編とマンキューマクロ経済学は違う本なので
間違えて買わないように。マンキュー経済学の方が入門レベルです
509494:03/09/27 22:00
>>506さん、>>508さん、アドヴァイスありがとうございます。
う〜ん、どっちの本にするのか結構悩んでいます。
どちらも、値段も高いみたいだし、読むのに時間もかかりそうですね。
あと、マクロって流派が分かれているんですよね。
今、一番アメリカで流行っている流派の
正統派の教科書を読みたいのですが、
そこら辺はどうなんでしょう?
教えて君を繰り返して申し訳ないです。
もしご存知の方が居たらお願いします。
510金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 22:54
>>504
スティグリッツの入門経済学から始めれば両方一緒にできるよ
511金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/27 22:56
>>509
教科書に流派もへったくれもないよ。
両方きちっと解説してくれるから教科書なんだ。

というか、今では言うほどの差異はない。

あ、サプライサイドは論外だよ。
あれは経済学じゃないからね。
だから教科書にも載らない。
512金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 20:12
このスティグリッツの本は原著では第三版が出ているけど、日本語版が出るのはいつだろうか?
513509=494:03/09/30 19:07
こんばんは。
書店で比べてみました。

>>510さんの意見も加味して、
スティ入門のみ < マンキュー二巻分 < スティ三巻
という分量ですね。(当たり前だけど)

とりあえず、書店で比べてみて、マンキュー経済学のマクロを買いました。
けれども悲しいかな、まだまだIS-LM分析は載っていませんですた。
まだまだ先は長いのだね。

レスくれた人、ありがとうございました。
早速、読んでみます・・・

>511さん
サプライサイドは確かレーガン大統領に、
減税したら税収が上がるって言った人たちですよね。
日本でも最近跋扈してますよね。それって経済学ではないのですか。
514金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/30 23:18
>>513
サプライサイドってのは、レーガンの政治信条をもっともらしく世間に
PRするために作られた虚像だよ。今は、共和党の政治信条をPRする
ために使われている。
515金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 03:08
日米産業の自動車産業の競争力の80年代と90年代を比較したとして
政府の経済摩擦への対応が日本とアメリカの産業競争力にどのような
影響を与えたと考えられますか?日本にはこのような影響を、アメリカには
このような影響と言う風に意見をよろしければお聞かせ願います。
516金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 06:12
>>513
>けれども悲しいかな、まだまだIS-LM分析は載っていませんですた。

リチャード・クー「良い円高 悪い円高」(東洋経済)を読みなさい。w
517金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 17:46
スティグリッツマクロ経済学序章練習問題5で
移民労働者がもたらす労働市場、生産物市場、資本市場への
影響を述べなさい、という問題があります。
労働市場では労働供給曲線が右方にシフトして
実質賃金が下落し、雇用量が増える。
生産物市場では総供給曲線が右方にシフトして
物価が下落し、産出量が増える。
産出量=所得が増えたので資本市場では貯蓄曲線が右方にシフトする。
↑で正解でしょうか。
最近レスがないなぁ〜。もう終わっちゃうのでしょうか・・・。
個人的にはとても勉強になるので、もっと
盛り上がるスレだとうれしいのですが・・・。
519これで盛り上がれや:03/10/21 10:42
新しい金融論
http://product.esbooks.yahoo.co.jp/product/keyword/keyword?accd=R0015063
●スティグリッツ教授とグリーンワルド教授
二人の共著がケンブリッジUPからこの9月に刊行された.
ここに紹介しようとしているのがその完全翻訳書,苦心の末につけた書名が『新しい金融論―信用と情報の経済学―』,10月下旬の刊行予定である.

賢明なる読者諸氏には既にお気づきとは思うが,原書の出版が9月,その訳書が10月刊などということは翻訳出版の常識では,まずありえないことである.
それを可能にしたのが,翻訳に当られた内藤純一・家森信善両先生の並外れたご尽力であった.
聞くところによると,コロンビア大学のスティグリッツ・グリーンワルド教授から原書校正刷りが両先生の許に届く,翻訳の過程で生じた疑問点がスティグリッツ・グリーンワルド教授へと返信される,
それを踏まえた新バージョン・ゲラがスティグリッツ・グリーンワルド教授から届く,両先生の手でたちどころに改訳されて原稿化される,
こんな調子で原書原稿の改訂と日本語訳原稿とがリンクし,ケンブリッジUPと東京UP(小会のこと)とで,ほとんど同時に進行していった,というから驚きである,
と共に,両先生の,いな四先生の,本書にかけられた熱意にただただ頭が下がるのである,
520t.m:03/10/21 10:53
>>519
>新しい金融論
これ、とっても興味があります。
向こうでは発売されていると思うのですが、評判の方はどうですか?

私自身金融に関するまともな本を持っていなくて、
これを基本書にできたらいいなあと思うのですが
金融の基本書としてはどうなんですかねえ?
それはそれで別の本を買った方がいいんですかねえ?
521金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/24 06:22
今日テレビに出るみたいだぞ。

ワールドビジネスサテライト・プロジェクト4000記念番組�
2003年10月24日 22:00〜23:55 テレビ東京�
「揺らぐ資本主義−国家と市場の果てしない壮絶な闘い」�
米国は?日本は?▽ノーベル経済学者スティグリッツ教授、榊原英資、伊藤元重が徹底討論▽GE、GMの両会長が語る新戦略�
テレビ東京開局40周年記念・WBSプロジェクト4000特別番組◇放送4千回を記念してニューヨークから生中継。
東大教授の伊藤元重氏らを迎え、テロや企業の不祥事、反グローバリズム運動など逆風に揺らぐ資本主義の未来を探る。
アメリカが世界に広めてきた資本主義と民主主義の価値観はなぜテロに狙われたのか。アメリカへの不信感が資本主義への不信感に直結する危うさを検証。また、失われつつある日本経済の強さをどう取り戻していくかを考える。●京都テレビは明0・00から放送�
522金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/24 15:17
なんで榊原がかんでくるんだよ。
まあ、でもとりあえずあげて宣伝。
523t.m:03/10/24 18:13
2時間にわたる討論か。これは見ねばな。
マンキュー・マクロ経済学を衝動買いした後にこのスレを発見・・・。
しまった。
ヌルイ対談だ(w
まとめです
■今後の世界経済の動向を知るには、中国とインドに注目
■イラク攻撃はEUの結束強化を鈍化させた
■やっぱりアメリカ頼みの世界経済
■アメリカ市場は過去から学ぶことをしない
■じつは日本以上の赤字大国アメリカ
■資本の囲い込みがアメリカの危機をボカしている
■アメリカでの増税は必至
■ドル大幅下落はいつ始まってもおかしくない
■アラブ、ラテンアメリカは自ら市場システムを構成しなかったため
 失敗した
■かつての植民地支配の影響が、今なお根強く残っている
■日本財政の累積赤字800兆円分を、アメリカはここ10年で作った
■自由経済活動はグローバリゼーションを推し進めるが、
 それに参加していない第三国との格差も広げている
■アメリカ市場経済のシステムは、圧倒的な技術力(公的機関の
 研究)というバックボーンがあったからこそ成立した
■日本、韓国、中国メーカーはアメリカ型資本主義の再構成が功を奏した
■利益追求ではなく資本循環を目的に市場経済を俯瞰する必要がある
■アメリカの市場システムをサンプルに、その地域地域に即した
 市場再構成を推し進めるべき
■株式システムが壁にぶち当たっている
■社会的責任を果たす企業の登場が求められている
■消費者も、自らが資本主義を構成するファクターであることを自認すべき

■短絡的な株利益追求が結果的に株下落を招いている
■日本メーカーの労働者保護の施策は正解のひとつ
■株主が求めるのは利益でなくステータスであってほしい(?)

■政府による市場介入も、ファクターのひとつとして取り入れる
■政府主導の技術開発もあって然るべき
■アメリカメーカー、学者連中の主張を鵜呑みしない
■アメリカで成長が著しいのは、政府がバックアップしていた
 分野が多い
■政府介入活動を評価する機関が必要
■ITが株式会社の在り方を変える可能性は大いにある
■利益追求を重視しないNGO、NPOの存在を経済活動に組み込む
 システムが必要
531金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/24 23:18
> ■利益追求ではなく資本循環を目的に市場経済を俯瞰する必要がある
> ■社会的責任を果たす企業の登場が求められている
見れなかったんだけれど、この辺がおもしろそうだね、経済学的には。
もしよかったらこのあたりを誰か解説してくれないかな。

早くスティグリッツの新刊でないかな?
あっまだやってたのね
■石田梅岩はサラリーマン
■倹約は美徳
■堪忍:経済力。また、生活費。
 インフォシーク大辞林より

■"資本とは何か"を再確認する時期に来ている
■アメリカ中心経済からの脱却をアメリカ自身が認める必要がある
■世界がフラットな状態で経済活動できる市場形成が望ましい
■各国の作業分担化が進む可能性がある
■既存産業の保護を考え直す時期に来ている
534t.m:03/10/24 23:57
>>531
> ■社会的責任を果たす企業の登場が求められている
これは短期的な利益を追い求めることばかりではなくて、
地域社会への貢献や、労働者との関係などを考え
長期的視野で見ることが望ましい、だと。

具体例でP&Gが出ていた。
コーヒーが世界的に過剰生産になり、
コーヒー生産農家の収入を圧迫した。
そこでP&Gはそれらを市場より高い価格で買い取り、
普通の2倍の値段で売り出した。
その後、株主総会でその話が出て、
その行為に対して大変感謝しているとの発言があった(たぶん株主の発言)。
しかし、その商品は採算は取れていない。
そこで、企業が社会的に貢献する事業を行うためには
・企業自身の意欲
・株主の理解
・消費者の行動・利益
の3点が重要だ。

てなかんじだった?
>534
なるほどね。ありがとう。


資本という言葉に「人・人間」というものを見いだしていくべき、
というのが当然のことにもかかわらず、新鮮でおもしろかったな。


あとまとめてくれた人お疲れ様です。
536金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/25 13:18
>>531
新しい金融論―信用と情報の経済学
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130402099/qid=1067055275/sr=1-5/ref=sr_1_2_5/250-4736612-5107429
これだね。

10.31は山形氏翻訳のクルーグマン新刊の日でもある。まあこっちはネット上で散々既出の論文を纏めた本だが。
>>536
クルーグマンの方は11月だって。
538金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/31 01:58
公共経済学の日本語訳改訂版が出ましたね。
539金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/01 21:12
新しい金融論、買ってパラパラ見てみました。
第8章の金融政策がヤマのようですね。

輪読して議論するのにちょうどいいかも。
540t.m:03/11/01 21:12
>>539
お!やります?
541t.m:03/11/02 21:56
>>539
今、3章あたりを読んでます。
面白いですね、これ。
情報の経済学を基礎にした金融論

曰く、金融理論を理解するカギは、貸出可能資金の需要と供給である、と。

第一章は、現在の金融論についての考察
第二章は、信用市場の議論と信用と資本の割当について論じる。
信用と資本の割当てについては、ミクロ経済学の第14章で論じられている
理論の敷衍。
http://www3.gsb.columbia.edu/faculty/jstiglitz/download/ から、
MonBookFall2001.pdfをダウンロードすれば、
新しい金融論('Towards a New Paradigm in Monetary Economics')の
英語版(一部欠落)を手に入れられます。
>>543
Thx!
545t.m:03/11/11 19:35
みなさん、どの程度読みました?
俺は斜め読みをしてたら、だんだん意味が分からなくなって、
挫折中なのですが。
546金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/16 11:28
練習問題あるのはいいんですが、
答えが見当たらないのですが・・・・・・・
547 :03/11/16 17:28
>>546
入門経済学のほうの話だよね。
>>2のサイトで会員登録すると1章〜7章までの解答が見られるよ。

8章から先はいつまで経っても出来上がらない・・・。
548金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/16 23:16
そうだったんですかー!
ありがとうございます!
早速登録いって参ります!
549金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/16 23:21
第2版じゃないと登録できないって・・・
私の1版でした・・・
とほほ・・・
550t.m:03/11/16 23:38
>>547
>8章から先はいつまで経っても出来上がらない・・・。
個人的にはだまされた〜、って感じがしてます。
回答が見れるというのが買った理由のひとつなのに・・・。
551スーパーソウル:03/11/16 23:42
解答はわかるまで考えろ
そんなたいした問題はないはず
552t.m:03/11/16 23:46
>>551
経済学って何?ってレベルのときは、自分の解答に自身がないし、
自分の見落としている部分をなくすためには、重要だったのですけど。
>>552
その為のこのスレだ。ここで聞けば?
554t.m:03/11/17 21:12
>>553
聞きたかったのは読んでた当時で、
今は疑問はないですよ。
555金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/17 21:28
これは最高の良スレだ。
2ちゃんとは別に経済学を学ぶためのホームページを
誰か開いてくれることを切望します。

もちろんここみたいにテキストを利用した質問掲示板付で。
簿記の掲示板なんかいいのあるみたいなんだけど。
あんな感じで発足してくれたらまじありがいっす!
556金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 08:58
 ところで、WBSのステは電波じゃなかったか?
 というか、出演者全員が電波状態だったが・・・
 
557金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 10:34
ステが出演したのか?

>>556
たぶんあんたのような2chマクロ厨(実際はマクロ経済のけの字もも知らない)
馬鹿はいい加減2chでの発言謹んでくれない?

2chマクロ厨の馬鹿さ加減は世界に類をみないんだよ 

558金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 10:43
経済学など小学生でも簡単に理解できる

にもかかわらず、ここの連中の必死さは一体・・・

日本も終わりだな
559金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 10:57
経済学が小学生に理解できるというのは言い過ぎかも知れないが
程度のいい中学生なら理解出来ると思う、使う数学は中等数学レベルだからだ
しかしマクロ厨は中学数学で挫折した低学歴諸君なので中等数学を屈指した
経済学はもの凄く高尚なモノに写るの。
マクロのミクロ的な考察も比較的知能指数の高い人なら容易に
わかる、マクロをミクロで語るにはイクナイ!!というのは政治的な
思惑が働いているのであって、学問的には全くのナンセンス。
(なおケインズは非常に政治的なのよ)
高い知能の者はマクロ経済を外観すればミクロ的思考が適用できると直ぐに分かる
つまりこのような2chの低アイキューマクロ厨が経済を語ると
ハチャメチャな議論になるし、彼らが信仰している経済学者の真意を探ると
実は自分の思いと違うという事実に突き当たり結局は
電波扱いに行き着く事になるわけ、つまりは低アイキューと碩学高知能は
どうあっても相容れる事はないわけ。
ちなみに2ch経済板のマクロ厨の平均アイキューは85程度だと思われ
教育課程修了の漏れはその辺詳しいので確かだよw
内容の乏しい長文をダラダラ書く>>559のアイキューは69程度だと思われ。
561金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 12:34
>>560おまいにとっては耳の痛い長文だったろうね
562金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 12:37
貯蓄投資バランスの足し算できない椰子がアンチマクロでキャピタルフライトと叫んでるんでしが???
563金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 12:48
>>561
たしかに痛いな。
耳じゃなくておまえの長文がな。
564金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 13:26
>557

 おまいな、漏れの事を知らんくせに、2chマクロ厨とは何だよ。

 てめえこそ、厨房だろうよ。(怒)

 グローバル経済がどうたらこうたら言ってたら電波だろうよ。たこ。
 出演者全員がそんな事言ってたんだよ。少し前のWBS特番でよ。

 岩田、野口、クルーグマン本嫁やw
565金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 13:52
スティグリッツ氏は日本でCDや書籍について認められている再販売価格の維持について、どのように思われるでしょうね。
この本を読んで、価格統制がいかに馬鹿げているのかがよくわかったのですが。
566金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 13:56
>>564
どこが電波だよ、おまえのほうが何様のつもりだよ??(怒
2chマクロ厨じゃないなら証明してみれ
567金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:01
クルーグマンさま〜W
568金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:01
>566

 2chマクロ厨と決め付けたのは、てめえだろ。
 だから、最初に証明する義務があるのもてめえだよw
 首つって氏ね。

 
569金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:03
 グローバル云々言ってれば電波だろ。
 うんな事もわかんねんのかw
570金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:05
 そんなことは、岩田、野口、クルーグマン本嫁で勉強城や。
571金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:06
グローバルの何が電波なんだ?いってみれ?
どうせグルーグマン様が何々いったんだもん!!
とか言うんだろW
572金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:06
 中谷巌と同じで、てめえの書いた教科書と違う事を主張してれば、充分電波だがw
573金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:08
>>568
電波と言ったのはおまえだろ?
電波を証明してみれW
グルーグーマン様〜
574金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:09
>571

 ステ信者必死だな。中谷をあがめたてているマスコミと同じだな。
 スタンダードな教科書の著者だからあがめたてるところがな。

 中谷をあがめたてているマスコミと違うっていうのなら、証明してみろや。

 
良スレなんだから違うとこでやって欲しいな
576金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:10
盲信、鵜呑み、揚げ足取り マクロ厨にお似合いのお言葉
577金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:12
>>574
だれだ中谷?信者?
しらねーなWW
流石マクロ厨的思考パターンだ、あはは
578金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:18
>573

 グローバルうんぬん。
 それで分からなけりゃ、馬鹿につける薬はねえよ。
 まあ、グーグルして調べろ矢w
 教えて君。

 まあ、ステの教科書がよいというのはそのとおりだが、=ステの主張にマンセーじゃ駄目だって事よ。
 中谷の教科書の出来は良いが、中谷の主張はDQNなのと同じだよ。
579金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:19
>>564
いわゆる「マクロ厨」とは君のような人だよ
580金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:21
他所で晒されて鬱憤晴らしの馬鹿が香ばしく匂うスレはここでつか?
581金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:23
>575

 ごめんなさい。
 漏れも良スレだと思うよ。
 ステの教科書で書いてある事は良いと思うし。
 だから、ステの教科書は評価してる。
 だから、575さんに悪いから、出てくよ。
 しかし、ステが教科書と違う事を言ってる事は納得できんだけだよ。
582金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:23
>>578
いや、ちゃんと君の言葉で説明する義務があるだろ?
グローバルの何がどういけないか?反論されて困るから
内容を話さないのだろうがなW

狡もマクロ厨のお得意技だったな
583金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:37
>582

 てめーー、どうせ、この手の話のパターンを知ってるんだろw
 だから、水掛け論だよ。
 おまいの考えは、おみ通しなんだよ。
 どうせ、感情でマクロ経済学の論理を否定するだけの不毛な言い合いになるから止めとくな。

>575

 本当にすまんね。
584金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:51
教科書と主張の違いか、個人的に気になるから
少し説明してほしいな。
グローバル云々だけじゃ、なんとなくしかわからん、というかわかりません。
参考書籍とかでもいいから教えてください
585金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 14:59
電波扱いする以上ちゃんと説明する義務がある。
586金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 15:17
説明しなさい。
587金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 15:56
>584

 簡単に言うと、
 日本でもアメリカでも先進国では、輸出・輸入は各GDPの10%程度しか無い。(対中国は、無視しても良いほどの%しかない)
 にも関わらず、グローバル経済がどうたらこうたらとか、中国からの輸入が増加してデフレになったり日本経済に悪影響を与えたりするのか、という事。
 ほとんどは内需なんだから・・・

 なんか、「マクロ経済という名の全体主義を許すな」スレで馬鹿にされたかわいそうなアンチマクロ厨が紛れているみたいなので、参考になる経済本の著者だけカキコしときます。

 岩田規久男、野口旭、ポール・クルーグマンの経済本ならば、ほとんどこの手の間違いを指摘してるから読んでみてください。

 

 
588金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:02
>>587
それは海外外注などの原価に掛かる海外移転分が含まれていないとされ
公平とは言えません、日本ブランド中国製衣服、中国製電化製品等。
589金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:04
マクロ厨にそういうコ難しい事言っても意味が分からないでしょうw
590金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:06
>>587
鵜呑みした?
591金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:11
どこかの本で読んだが、欧米のブランド品の原価に占める
海外生産委託分が40%、日本製電化製品の原価に占める
海外国生産委託分が80%というデーターをみた事がある。
592金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:12

マクロ厨の真骨頂

鵜呑み、盲信


593金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:21
 おまいら、GDPとGNPの違いは分かるかw
594金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:22
>>587
いわゆる単純労働の類が海外移転を、先進国は
国内の高いサービス業や金融業でGDPを上げているのかな?
何が問題なのか
岩田規久男、野口旭、ポール・クルーグマン
が勝手に妄想抱いてデーターを作為的に選んだという可能性もある
それを君のような馬鹿が無批判に受け入れているという。

595金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:24
>>593
教科書厨消えろ
596金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:25
>>593
出てくるなよ、同じパターンで、高校生か?
597金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:40
GDPでみるのは間違いだね。
製品原価に占める割合でみなければならない、
デフレを進行させたのは海外からの輸入分。
この輸入価格が低い場合はGDPとの比率も低くなる。
598金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:42
GDPとGNPの違いを知って悦入る奴も居る
599金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:43
ホント馬鹿は死ななきゃ直らないとは良く言った。
マクロ厨のIQは59点だな。
赤点
600金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 16:52
>>587 はGDPの意味を分かっていないと思われ
601587:03/11/18 16:54
こうなるから、云々以上の事は話したくなかったんだ、鵜呑みで悪かったな!(泣
始めまして。最近マルクスの『経済論』を読もうと思ッたんですが
難しそうなので手始めに入門書から入ろうと思います。
何かお勧めはないでしょうか?
漫画でも良書ならかまいませんが・・・
603金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 17:00
GDPと輸入総額を比べる意味ってあるのかな・・
岩田規久男、野口旭、ポール・クルーグマン
の策略でなければ、問題発言のような気がする。
604金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 17:06
100円で買って1000万円で売る
シルクロード貿易を思い出します。

605金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 17:16
よっぽど頭の構造が悪いんだろうなマクロ厨
606金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 17:26
>>604

輸入総額/GDP=100円/(10,000,000ー100)円


607金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 17:38
なぜシルクロード交易でそのような交易が成されていたか
という理由はマクロ厨には考えにも及ばない。
608金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 17:59
609文学青年右派:03/11/18 18:08
>>603
クルーグマンは経済のローカル化が進んでいると言っています。
工業製品の行き来はかつてなく激しくなっているけど
製造業が経済に占める比重は着実に低下していると。
そういう流れで輸出入がGDPがGDPに占める割合は
10%にすぎないと言ったのだと思います。
610文学青年右派:03/11/18 18:11
>>609の補足
ちなみに>>609の内容は、グローバル経済批判ではなく、
グローバル化によって製造業が衰退し、経済が健全さを失う
よって保護貿易をしなくてはならないという人たちへの批判として出てきます。
611金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:14
>製造業が経済に占める比重は着実に低下していると。
どういう根拠で?データーは?

>そういう流れで輸出入がGDPがGDPに占める割合は
>10%にすぎないと言ったのだと思います。
海外価格差があるのに比較対照になると考えますか?
バランスオブペイメント

人のお話はいいので、自分の力で説明してください。
612文学青年右派:03/11/18 18:18
>>611
>>製造業が経済に占める比重は着実に低下していると。
>どういう根拠で?データーは?
スティグリッツ『マクロ経済学』p.552-553を参照して下さい。

>海外価格差があるのに比較対照になると考えますか?
これに関しては質問の意図が良く理解できません。
613金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:23
>>612
ゴメンなさいその本は手元にございません、
従ってそのデーターを斟酌する事ができません。

>これに関しては質問の意図が良く理解できません。

。。
614文学青年右派:03/11/18 18:25
>>613
1国内の経済活動に占める輸出入の割合の問題に
海外価格差はどのように関係あるのでしょうか。
615金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:26
>>612
各国の商品価格はどうやって決まっているとお考えですか?
616金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:27
>>614
輸出入の割合とは何ですか?
617金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:29
内外価格差
618金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:29
>>611
製造業がGDPに占める割合が先進国で落ちているのは常識。

あと、貿易依存度(輸出依存度、輸入依存度ともいう)について
一回勉強したほうがいい。
619文学青年右派:03/11/18 18:29
実際に輸出入をしてるかどうかに関係なく
商品の価格は世界経済の影響を受けるから
グローバル経済批判はおかしいということですか?
620金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:31
>>618
貿易依存度はどのように変化しているのでしょう?
621金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:35
>>618
それは恐らく小学生でも知っているだろう、
生活が豊かになれば商品経済よりサービス経済が増大する。
622文学青年右派:03/11/18 18:37
しかし輸出入が不可能で、世界経済の影響を受けないものも多くあります。
サービス業がそうですね。
たとえば日本に塾講師が過剰だからと言って
中国に塾講師を輸出するわけにはいきません。
日本国内ですら家庭教師の仕事がが過剰な地域と過少な地域があります。
そしてクルーグマンは、そういう産業が経済に占める割合が
増加しているから経済のローカル化と言っているのでしょう。
623金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:46
そりゃそうでしょう、サービス業が増えているのは事実
しかしデーターをどう斜め読みしたか判りませんが商品経済は
益々グローバル化が加速しています。
それがデフレと関係あるか否かは別として、結果として先進国は否応なく
製造業を海外移転、国内では接客業、不動産業などのサービス業に
以降していると言えると思う。グローバル化が国内産業の再構成を
行っていると言えるようです。
624金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:46
>>602
スレ違いだけど、俺も少し興味あるので誘導
● マルクスについて語る ●
ttp://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1045737832/
★ マルクス経済学・社会経済学 総合スレ ★
ttp://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1058453825/
あたりを読んでからどっちかのスレで質問するといいと思う。
625金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:48
そしてその就業の再構成が上手く逝かない時、失業がおこり
デフレが進行します。
626文学青年右派:03/11/18 18:51
>>623
だからさっきからそう言ってるじゃないですか(笑)
それは冗談として、
世界経済のグローバル化が(先進国)国内経済のローカル化を
もたらしたということですかね。
>>624
ごっつぁんです。
628金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 18:57
公共工事が土建屋保護なら、保護貿易は国内製造業、農業保護という
側面を持っている。
629金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 19:11
>>628
となると、製造業で溢れた失業者を土建業で養う為に
公共工事を行う必要があると?
630金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 19:17
いずれにしても経済グローバル化がデフレを煽っているという
批判もそれを目くじら立てて批判する方もアホって事さ。
経済グローバル化は先進国と発展途上国の産業構造を根本から
変える、この産業構造変化への国の対応次第では確実に社会不安が広がるって
事、その一つにデフレもあり鬱。
631金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 19:32

シルクロード貿易、権力者の趣向品を中心とした貿易
イギリス、ポルトガルのような拮抗した経済規模同士の貿易
植民地支配における貿易
先進国と途上国の貿易
632金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/18 23:54
 やっぱり、おまいらあほだなw

 グローバル化っていうのならば、輸入・輸出依存度は、時系列で見て大幅に上がってるはずだろ。
 グローバル化っていう事は、昔に比べて、輸入・輸出依存度が高くなってきているってことなんだろうから。
 しかし、そんなデータはどこにもないんだよ。(日本もアメリカも)

 だから、グローバル化云々を言ってる時点(もしくはそれを否定しない時点)で電波なんだよ。

 それとな、データを捻じ曲げてるのはおまいらの方だろw

>GDPでみるのは間違いだね。
製品原価に占める割合でみなければならない、
デフレを進行させたのは海外からの輸入分。
この輸入価格が低い場合はGDPとの比率も低くなる。

とかほざいてるのが、典型例だよ。

 だから、その分は、輸入分にカウントされてるんだよ。その結果が、輸入依存度がGDPの10%程度って事なの。


 かわいそう過ぎる・・・・・

 
633文学青年右派:03/11/19 00:06
GDP10兆円、輸出1兆円、輸入1兆円の場合、
国内の消費に占める輸入品の割合は約10%である
ということでいいんですかね?
634金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 02:34
>>632
GDP10兆円、輸出1兆円、輸入1兆円
とは何を意味しますか?
635金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 02:51
>だから、その分は、輸入分にカウントされてるんだよ。その結果が、輸入依存度がGDPの10%程度って事なの。

意味不明

わが国および先進工業国の名目輸入依存度は,
この「内容変化」は みられるものの,全体としては,
ほぼ横ばいに推移している。もっとも経済成長とともに,
第三次産業部門の比重が相対的に高まることから「実質輸入依
存度」は各国において上昇している。

主として第一次および第二次産業部門でおこるからである。
636文学青年右派:03/11/19 02:59
>>635
サービス5兆円→9兆円
製造業5兆円→6兆円
輸入1兆円→1.5兆円
こういうことですか。
637金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 03:16
これを数学者がみれば結論付けるには
データーが少なすぎると思うであろう
638金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 03:52
>>637
× データー
○ データ
639金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 08:48
>635

 意味が分からないよ。 経済学的に説明してくれ。
 実質輸入依存度って何だw 勝手に言葉をつくるなよ。
 てめえ、勝手なこと言ってるじゃねえよ。

 それと、今日の読売からのデータな.

 日本のGDPに占める割合はわずか1.5%にとどまる。(日本の中国からの輸入額)

 だから、

>岩田規久男、野口旭、ポール・クルーグマン
の策略でなければ、問題発言のような気がする。

>岩田規久男、野口旭、ポール・クルーグマン
が勝手に妄想抱いてデーターを作為的に選んだという可能性もある
それを君のような馬鹿が無批判に受け入れているという。

 と言うのならば、読売もデータを作為的に選んだり妄想が入ってることになるなw
 どう考えても、引きこもりの2ちゃんねらーより、信用度があるだろ。

 アンチマクロ厨は失せろ。
 このスレは、ステの教科書の勉強をするスレだよ。(もちろん、ステの個人的な考えを盲信するスレでもない。)
 経済学を否定したいのであれば、「マクロ経済という名の・・・」に戻れやれや。
 もっとも、相手にされんだろうがなw

 ばいばい、ばいきん君。
640金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 13:38
なんていうかな、煽りぬきに議論できないのですか?
もうちょっと穏やかに、またーりやろうよ。

641金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:15
>>639は言葉は汚いが、言っていることには同意。
「実質輸入依存度」の定義を最初に示さないと、議論にならないよ。
(もしくは、「実質輸入依存度」について書かれたレポート等を示す必要がある)
642金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:20
日本語のページから実質輸入依存度を検索しました。 約632件中1 - 50件目 ・検索にかかった時間0.27秒

http://www.google.com/search?num=50&lr=lang_ja&q=実質輸入依存度
643だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/11/19 15:30
>>642
一つ読んだが、日本国政府が重商主義政策を取っていたとは
発見だったな〜。こんなデムパが国を運営してるのかよ〜、と
思ったな〜(泣
644だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/11/19 15:31

ところで、この「実質輸入依存度」って、同一財についての、
(輸入−輸出)/国内需要、って理解でよいのかな〜?
645文学青年右派:03/11/19 15:46
>>644
>>636に書いたようなことじゃないかと思います。
GDPが製造業とサービス業のみ構成されているとして
(輸入がない)サービス業の比率が上がっているにもかかわらず
GDPに占める輸入の割合が変わらないということは
(輸入がある)製造業に占める輸入の割合は増えているということかと。
646金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:51
>642

 件数は多いんだが、明らかにほとんど全てのページは、実質○○○&輸入依存度になってるぞw
 おいおい。
 理解不能なんだが・・・
647金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:55
>645

 なるほど。
 やっと、意味が分かりますたw
 ところで、それは経済学的に意味のある概念だっけ?
648文学青年右派:03/11/19 15:57
>>647
その辺は主張された本人に聞いてみて下さい。
私は交通整理のつもりでこういう意味じゃないかと思ったことを説明しただけなのでw
649だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/11/19 15:58
>>647
さぁな〜? なさそうに思うけどな〜。
でも経済白書かなんか(昭和41年とかのだけどね)に、力強く
「それが問題」とか書いてあったので、激しく欝になったな〜。
650金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 16:01
>648,649

 なるほど。
 ひょっとしたら、漏れの方がおかしくなったのかなって思ったので、念の為に確認w
651金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 17:21
要するに
製造業産出額に対する輸入・輸出の割合が「実質○○依存度」ってことみたいね。
・・・だからなに?
652金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 21:24
 なんだろうねw
 もういいから、早く元の教科書の勉強に移ろうよ。
653金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 12:04
>>651
少なくともWBSの出演者は「実質○○○&輸入依存度」の意味は知っている
んじゃないかしら?というより経済産業省に経済学の立場から
助言する立場の人たちでしょう?
リチャード・クーのような落第生ならともかく、2chねら〜が浅はかな
知識で難癖つけても誰も聞き耳立てないんじゃないかな?
何が言いたいのかよく分りませんねー。
日本語で書直して下さい。
655金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 12:17

彼らが「実質○○○&輸入依存度」の意味を知らないわけないでしょw

公務員試験でも出題されるような項目をw

浅学非才な君達マクロ厨が騒いでも無意味なのではないか??w

656金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 12:52
>655

 真性の馬鹿だな。おまい。
 実質○○○&輸入依存度と実質輸入依存度とやらの訳の分からん概念は違うだろw
 どっか逝けよ。基地害君。

>653
 
 WBSのコメンテーターにDQNが多いのは、散々各所言われているが。
 クー、植草、斉藤、高橋、榊原、中谷、他多数w

 テレビ出演者の常連>2ちゃんねらー(655のような基地は除く)、というのは間違い。
 少なくとも、岩田、野口、クルーグマンのような教科書の知識に準拠した経済本の受け売りをやっているような香具師の方が百倍有益な事を言ってるよ。
 権威主義は止めなさい。

 例えば、数学とか物理とかの教授が専門分野についての話をしているのであれば、ほぼ鵜呑みにしても間違いの無い事を言っているはずだが、経済学者の場合は、自分自身の書いた教科書と違う事を言って恥じない香具師は多数いるよ。例、中谷巌。
657金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 12:54
あははは、サイコー!マクロ厨のバカさ加減
日銀新総裁の与党内決着についての談話 社会民主党全国連合幹事長 福島瑞穂

 国民生活を脇に置いた“政治的なおもちゃ”の意味しかないインフレ政策を強要する狙いから、日銀総裁人事に露
骨に容喙してきた政府・与党の姿勢は看過しえないものだ。改正日銀法の要諦は、「中央銀行の独立性と政策決定責
任をより鮮明にする」ことにあった。成就しなかったとはいえ、自らも責任を負うべき改正日銀法の意義を貶める一
連の自民党内の策動は、現政権の蔓延する政策的手詰まりを浮き彫りにして余りある。
 「物価の番人」たる日銀には、マイナス成長下の物価低迷は、人間の体になぞらえるならば健康状態に応じた体温
のようなものという冷静な態度こそが求められている。健康体を取り戻すこと(経済再生)を優先しないまま、イン
フレ・ターゲティングのような物価水準の引き上げをことさら重視する姿勢は、木を見て森を見ない選択に等しい。
物価だけを上げようとすれば、グローバルな競争のもとで賃金上昇が望めない家計の将来不安を増幅し、かえって個
人消費を減退させる。また、金利の上昇が物価上昇より先に起きて、中小企業の打撃となる危険性も高まる。インフ
レを人為的に起こそうとする政策は、実は、家計や中小企業などの犠牲の下にバブル企業を救済する手法そのものだ。
 インフレ・ターゲット策は取り得ない選択肢であることを、福井新総裁は政府・与党に毅然と通告(最後通牒)す
る必要がある。
加速度原理のところに載っている所得の均衡水準っていうものがどういうものなのかといことと、カルドアの景気循環モデルに出てくる補てん投資というものが分かりません。教えてください
660金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/26 15:19
スティグリッツの新刊買ってきた。
タイトルは「人間が幸福になる経済とは何か?」。
日米同時発売だって。結構気合入っているな。
661お腹いっぱい:03/11/26 21:19
伊藤元重氏の 入門経済学 最新版読んだんだけど、
これ、文章がわかりにくくて読みづらい。
翻訳本かと思うくらい。なんか出来がいまひとつ。
スティグリッツのが読みやすい。
と思うのは私だけでしょか。
スティグリッツのは基本おさえていて勉強になるんだけれど、
いかんせん数式が足りないせいで、その後の勉強にはちょっと差支えがでるね。

だからほかの教科書で補完するとかすると有益な気がする。
もっとも俺は経済学部生じゃないから、そんなことはどうでもいいんだけれどね。
663金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/26 23:49
試験対策としてはスティグリッツの入門経済学はどうなんでしょう?
664t.m:03/11/27 00:16
>>663
どういう試験かによるけど、計算させるような試験では使えない。
演習用の本の方がいい。

経済学ってどういうものなの?という疑問に答えてくれる本としては有用。
665(`【○○】´)ゝ ◆befq7C254w :03/11/27 07:06
(`【●●】´)ゝ
666金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 09:00
漏れはステの本は読んでいないけど、日経新聞から出ている福岡正夫氏の
経済学入門を中心に勉強した、他には地方帝大先生の出している本を参照したが
福岡正夫さんって評価はどうなの?80近いお爺さんだけれど、この本は
なかなか細かい事を指摘していて勉強になった。やっぱ人生経験豊富な人は
違うな〜と思ったよ。
667金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 13:13
>666

今、読んでいる最中だけど、すげー難しいよね。
中谷まくろ&ミク戦よりも難しい。
まあ、初版のようだから、直近の版では少しは分かりやすくなっているかもしれないけど。
668金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 14:01
>>667
この本が難しいというレベルで安心した。
数学的には比較的平易だけど内容が濃いでしょ。
やっぱ戦前から日本経済をみてる人の言葉は違うと思う。
669金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 14:52
福岡正夫を愛読してますが、「あろう」とか「えまい」とかで文体が固いし、
唐突に難しい数式が出てくるのでかなり読みづらいです。
あと、福岡正夫は余剰分析を経済学と認めてないらしく、解説されてないのが辛いです。
スティグリッツは入門編だけじゃなく、ミクロマクロも読みやすいんですか?
670金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 15:52
やっと判った合理的期待仮説は至極正しい。
これは中立的な意見である。
671金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 15:54
経済学は本を最低5冊は並べて横読みするのがベストだと信じます。
>>669
読みやすい。
シンプルな原理に従ってるから、普通に読進める。
但し量は多い。
673金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 16:05
福岡正夫さん、ナス大学とやらに赴任してるとの事だが
学生さんは彼の授業理解できるのだろうか・
674金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 16:13
何か、最近の教科書に比べて、昔の教科書って難しくないですか?
そんな気がします。
福岡先生の教科書は、漏れにもう少し実力があれば良い教科書と思えるのですが、現状の漏れの実力では、むずくて現在読むのを中断しています。
多分、評価がかなり割れそうな教科書だと思います。

>671
漏れもそう思います。
複数の教科書を読むととても勉強になりますね。
675金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 19:26
ばんぼぼぼんばんばんばん
ばんぼぼぼんばんばんばん
第7章公共部門を要約してみました。

第7章公共部門

・民間部門と公共部門の違い
・政府が担ってきた経済的役割
・外部性や公共財とは何か。それによって市場がうまく機能しなくなるのはなぜか。
・政府が経済に影響を及ぼし、経済上の目的を達成しようとする様々な方法とは何か。
・政府の役割はここ数十年間でどのように変化してきたか。
・政府の役割に関する近年の論争点は何か。

民間機関と公共機関の違い
1.公共機関を運営する人は選挙で直接選ばれるか、選挙で選ばれた人によって任命される。
2.政府は強制力を持っている。
例:アメリカ政府の国民に納税を強制する権利。
⇒さまざまな制約が課されている公共部門は、利潤動機を持ち十分に機能している民間部門に比べ不利な立場にある。

アダムスミス「諸国民の富」:自分自身と自分の家族の生活を向上させることにのみ関心を持つ労働者や生産者の存在
こそが経済全体が成功する基盤であり、個々人が自らの利益を追求することを通して公共の利益は最も向上する。
個々人は、自らの努力が自分の利益になる場合にのみ、社会にとっての経済的生産に貢献するように最も勤勉に働く。

市場に対する三つの不安・不満
1.経済の法則に関する無知。
2.所得再分配に関すること。
3.民間市場の本質的な欠陥に関すること。
1.経済の法則に関する無知
物に価格があるのは希少だから←市場の失敗ではなく、経済生活上での厳粛な事実。

2.所得再分配
経済学者の多くは、高所得者の所得を低所得者に移転するという所得再分配は、政府の重要な役割であると考える。「各人はパイのどんな割合を受け取ることが出来るのか」

3.市場の失敗
@経済の安定化
経済が完全雇用であっても、次の場合には資源は効率的に配分されていない。
(1)競争が限られている場合、(2)外部性がある場合、(3)公共財がある場合、(4)市場が欠落している場合、(5)情報が不完全な場合

A競争の欠如
競争は市場が効率的に機能するために不可欠。政府は、市場経済における競争を促進するために反トラスト法や公正競争法と呼ばれる多くの法を成立させた。

B外部性
外部性は、個人や企業が、他人に直接影響が及ぶような行動を取っており、しかもそれについて対価を支払ったり保障をしていないときに存在する。
⇒個人や企業は、自らの行動が惹き起こす結果について、全ての責任を負っているわけではない。
Ex. (負の外部性)大気汚染をひきおこす工場、ハイキングをしてゴミを捨てる人、大気を汚染する自動車に乗る人、etc. (正の外部性)発明。

外部性が存在することによって、市場の財の配分は非効率になっている。
政府は、様々な方法でこうした悪影響を解消することが可能。その一つは税を課すこと。正の外部性をもたらす財が過小にしか生産されない場合には、
政府は供給の拡大を図ることが出来る。
C公共財
・公共財(public good)と呼ばれる財は、正の外部性の極端な場合と見ることが出来る。
公共財とは、利用する人が増えても追加的費用がかからず(非競合性)、また利用しようと
する人を締め出すことに大きな費用がかかる(非排除性)ような財である。
公共財の典型例が国防、灯台、公園、etc.
・純粋公共財(pure public good)とは、追加的利用者にそれを提供するために必要となる
限界費用が厳密にゼロであり、かつ利用しようとする人々を排除することがまったく不可能な財。
・フリーライダー、ただ乗り問題。公共財はそこから便益を受けている利用者を排除する
ことが困難なので、利用者は負担金の支払いを避けようとするインセンティブを持つ。
⇒政府は、人々に負担支払いを強制する力を持っているがゆえに、公共財の問題を解決
できる優越した立場にある。人々が公共サービスのための納税を日いられるとしても、
生産水準が対応して増加しているならば、社会全体としての厚生は改善している。

D市場の欠落
市場経済は、実際の市場化市場の代替物が存在して初めて機能しうる。住宅を購入する
際の住宅ローンは、政府が関与し始める以前は、ほとんどの人々が利用できなかった。
これは、欠落した市場、存在しない市場の重要な例。
⇒ある種の市場が存在しないことがそれを補完する政府活動の必要性を高めている。

E情報と知識
効率性の中でも情報を処理する効率性は、市場経済の重要な長所の一つ。
気象情報のような、ある種の情報は公共財。アメリカでは政府機関が気象情報を提供して
いる。技術革新は外部性の典型例であるが、研究とは情報を獲得する過程であり、
また、技術革新とはアイデアや情報を新製品に変換する過程である。

F市場の失敗を超えて
市場は、うまく機能し、上述したような市場の失敗が一つもない場合には、経済の効率性
を保障する。⇒資源は浪費されることなく、経済活動は生産可能性曲線上で行われる。
・価値財、メリット財。ある財を消費することに、外部性はないものの、何らかの
「公共的な望ましさ」がある、という考えに基づいて政府が消費を推奨するような財。
政府は社会目的をいかにして最も効率的に追行できるか。
1.政府が直接実行する
2.民間部門に実行させるようなインセンティブを与える。
3.民間部門に実行を命令する
4.これら三つの実施計画を組み合わせる

1.政府が直接実行する
・政府自らが責務を負う。産業全体か、問題部分を国営化して運営する。
・政府が財を生産する必要はなく、民間部門から財を購入するという方法もある。
Ex.アメリカの医療サービス(政府は低所得者や高齢者向けの医療費のほとんどを負担している)

2.政府が民間部門にインセンティブを与える
補助金によって直接的にインセンティブを与える、税制を通じて間接的にインセンティブを与えるなど。政府はその目的を達成するために、補助金と税制という二つの手段を通して、価格体系を操作できる立場にある。
Ex. 政府は、低所得者層のために良好な住宅を供給することを目的に、建設業者に建設費を直接支払うことも出来るし、スラム地域に建設しようとする業者を対象とした税額控除を実施することも出来る。

3.政府が民間部門に実行を命令する。
命令とは、何らかの法的制裁をかざして目的の行動を強制すること。
Ex. 民間企業に対して従業員のための健康保険を設けるように命令する。

4.様々な手段を組み合わせる
Ex. 医療政策サービス政策を見ると、アメリカ政府は高齢者そうと低所得者層については、医療費を負担している。退役軍人については、政府が直接運営する病院で医療サービスの供給を行っている。
政府の失敗
・不完全情報
不完全情報は、民間部門に限らず公共部門にとっても問題をもたらす。たとえば政府は、
公的扶助が真に必要とする人にだけ給付されているかどうかを確認したいが、その選別を
行うためには高い費用がかかる。公的扶助の申請者に対する審査に費用をかければ、
不適格者は申請段階で取り除くことが出来る。しかし、管理運営費が増加すると、
給付額は減少していしまう。

・政府のインセンティブと効率性
公共部門には、広い意味での国益に合わない決定を下すインセンティブがある。
国会議員の関心は得票であり、そのため地元選挙区の雇用や環境を改善することを
主要目的にした利益誘導型政治が行われる傾向がある。公共部門の問題点というは、
おそらく政治過程の結果として不可避である。

・政府の浪費
公営企業は効率性が低いと言われているが、理論的に疑問視されている。
公共部門において非効率を生み出す原因のかなりの部分は民間部門でも広まっている。
政府は民間と同じ仕事をした場合に非効率であることが多いが、常にそうとは限らない。

・事業への民間の反応
公共部門の事業が成功するか田舎は、公務員だけではなく民間部門の反応にも依存している。
>>676-680
お疲れさま。
最近このスレがまた活発になってきて嬉しい!
682金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 23:09
やっと、正常化しましたねw
公共部門の練習問題6
公共財の例として、高速道路が上げられることが多い。この例は、基本的には適切であるが、完全ではない。
高速道路における「排除」の費用とは何か。また高速道路を走行する自動車が一台
増えることによって限界費用が比較的に高くなるのはどんな場合だろうか。
社会はこの問題にどう対処できるのだろうか。

私は、
ここでの「排除」の費用とは車を高速道路に入れさせないようにするための費用。
高速道路を走行する自動車が一台増えると、その分道路が混雑してきて、
渋滞が発生する。そのため、遅れる分の時間の所得分を損していることになる。
したがって、限界費用も高くなる。
社会は限界費用を下げるために、渋滞を出来る限り解消すべきである。
渋滞を解消するためには、入り口と出口での行き来をスムーズにすることで、
料金所における停止時間を少なくするなどの対策が必要。

とまぁこんなかんじでよいのでしょうか?
684t.m:03/11/28 00:07
>>676-680
すばらしい!!

>>683
うん、いいと思う。
685676−680:03/11/28 00:38
過去ログをみたところ、5章までは要約があるみたいです。
残りは6、8ー11の5章分なんで、これぐらいは
やはりやり遂げたいですね。
初志貫徹というか・・・。
要約することで自分の理解も深まるので、
私も時間がある限り参加させていただきます。
週に1つぐらい載せていけば、あっというまに終わりますし。
別に章も順不同でいいですね?
自分の関心がある章を要約していって、
是非次の本(マクロ、ミクロ、新しい金融論などなど)にも
挑戦したいものです。
このスレにはそういうことが出来ると思ったんで。
私は来週ぐらいに飛ばしてしまった6章を載せたいと思うので、
やる気のある方は是非他の章をよろしくお願いします。
686金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 02:10
中古本屋でステの「マクロ経済学第2版」を1300円で買いました。
これって、かなり割安なのかな?

それと、入門買わなくてマクロだけでも、OKですか?
この本探してるけど田舎だから見つからない・・・
定価で買うのはいやだしなあ。
688金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 09:33
田舎は田舎の先生が出した先生の本が出回ってるよな。
うん。
これって大学の講義の教科書かなんかなんでしょ?
その学校の近くの古本屋ならいっぱいあるんだろうなあ。
いいなあ・・・
690金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 10:12
>>687
ヤフオクとかEasyseekで買えば?
691金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 13:40
日複利について教えてください。
日複利10%で一万円預けたら一年後にはいくらになるのでしょうか?
年複利だと10000×1.1なのはわかるのですが、
日複利だと一日で1.1%分もらえるというのは間違いですよね?
どういう計算をすればいいのでしょうか?
692金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 13:57
乗数効果の項をみればわかるとおもいます。
自分でかんがえれ。
693金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 14:14
1.1の365乗のわけないし・・・
何乗すればいいんでしょう??
694金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 14:18
乗数効果の項をみれば等比数列の和の求め方が出ていますよ。
割引現在価値でもいい。
経済学なんていう数学的な学問するんだからその位
自分で解こうよ。
っていうか解けない人に経済学を語って欲しくない。
695金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 15:35
1.1=1*(1+r)^365
とかなんとかで関数電卓でrを求めるっでいいんでない。
696金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 15:38
数学は難しいけど、基本的な数学が解けない人が経済を語るのだけは止めてほしいよな
697金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 15:42
でもこういう人に限ってなんちゃら背理法を盲信して・・
698金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 15:50
数学が苦手な人に限って横文字とデータに弱い
理解不能で丸暗記しかできないので、それが賢い証拠だと勘違いしている。
699金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 15:51
そしてマクロ厨はそんなのばっかり
700金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/29 15:58
すぐ、話が脱線するな、このスレw
701金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/30 20:14
スティグリッツの入門経済学ってミクロマクロを一冊にまとめた本なんですか?
それともミクロマクロの具体的な理論に入る前の準備のための本ですか?
702金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/30 20:22
>>701
ミクロマクロのより基礎的な部分を一冊にまとめたもの。
だから入門とミクロ・マクロはそれぞれ重複してる部分があるよ。
まあ図書館とかでまず入門借りて読んでみてよければミクロ・マクロ買えば
いいんでない?
第2版では我が日本国の長期不況の原因・処方箋について詳しい。必見。
>>690
ヤフオクとか登録するのがイヤなんだよなあ・・・
いまどき、って思われるかもだけど。
704690:03/11/30 21:24
>>703
ヤフオク利用してる友達に頼むとか。
あと発想を変えて、新品で買って3300円元とるつもりで勉強頑張るとかw
705金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/30 21:25
死ね
706金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/04 03:47
ステの「マクロ経済学」読み終えました。
今まで読んだマクロ経済学の教科書の中で一番興味深く読む事ができました。
勉強しているって感じがしないんですよね。
分厚い啓蒙書を読んでいるって感じです。
続けて、入門、ミクロも買って読んでみようと思います。

ただ、経済学の基礎知識が無いとそんなに気軽には読めなかったでしょうけどw
>>704
友達に頼みました〜thx
708金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/06 22:55
この本は高校生でも読めますか?何でも著者はノーベル賞受賞者だと聞きますが。
>>2おもしろいですかね?まったくの初心者でも基礎がわかります??
>>708
この本で使われている数学はそれほど高いレベルではないので、その面での問題はないでしょう。
ただ、経済学特有の概念があるので、それを理解できるかどうかというところでしょうね。
理解できる人は高校生でも理解できるし、理解できない人は社会人でも理解できない。w
もっとも、余計な先入観がなければ理解できると思うので、怖れなくてもいいです。

>>709
方程式、恒等式、グラフなど、ある程度の数学の概念に関する知識は必要だと思います。
そのような知識があって、柔軟な思考があれば、理解できると思いますよ。
711金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/07 00:08
ステの「ミクロ」「入門」を中古本屋で見かけないので、仕方が無いので、今、「経済学で現代社会を読む」を読んでいます。
早く、ステの教科書が中古本屋に出てこないかなw
「マクロ」はすげー内容がよかったので、他の2冊も期待しています。
712金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/19 21:32
まだこのスレあった
本は買ったけど忙しくて読んでない
これから読むのでそのうち何か書き込むかも
そのときはよろしく
スティグリッツ教授って親しみのある顔だね。
いしいひさいちキャラにしたら似合いそう。
714金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/20 01:52
>>713
私なんかスティグリッツ(;´Д`)…ハァハァです。
715金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/20 02:07
>714

スティグリッツは男に好かれるタイプなのかw
716金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/24 10:05
>乗数効果の項をみれば等比数列の和の求め方が出ていますよ。
割引現在価値でもいい。
経済学なんていう数学的な学問するんだからその位
自分で解こうよ。
っていうか解けない人に経済学を語って欲しくない。

デフォルトの概念のない数字馬鹿が多いことが問題なんだがな。
717金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/28 17:23
age
718金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/24 04:30
最近、ブックオフで買いました。
練習問題の答えを知りたいのですが、
パスワードがないと4章以降の答えがみられないみたいです。。。
719金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/24 13:07
このスレの評価とエコノミストミシュランでの推薦から、本屋で注文しました。
そのうち感想を書き込みます。

720金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/11 06:09
>>718
いくらだった?
721金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/11 09:18
>>719
いくらだった?
722719:04/02/11 10:13
定価で買いました。
随分分厚いけど、今のところ、平易で読みやすいです。身近な例も
多いし。
723金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/12 22:36
入門じゃなくてマクロなんだけど、P185で何で短期なのに総供給曲線が垂直
に書かれてるの?
ADとASの交点で産出量が決まるって考えるんだから、一般的にいったら
水平じゃない?
724金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/13 00:51
ビッダーズでマクロの新品3000円で売ってるけどお前らにやる
http://www.bidders.co.jp/item/26891263
725金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/13 01:38
>>724
送料込みなら買いなんだけどな。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

前スレで速読話題になってましたけど、フォトリーディングの本持ってない人は
買ってから速読について考えてみてください。
今のところフォトリーディングを超える速読法って無いと思います。
フォトリーディングはいわゆる、文字を画像といて右脳に送り込む方法で・・・
難しい話は自分で本を読んでみて欲しいんですが、
速読さえ身につければ、英語だろう数学だろうがプログラムだろうが司法試験だろうが・・・
どんな学問だろうが、研究者並に習得できると神田さんが言っています。
少なくとも一日一冊の本を読むことが可能だそうです。
どんな種類の本にも対応しています。
もしかしたら、年間1000冊も夢ではないかもしれません。
現に、セキュリティサイトのアカデメイアの管理人イプシロンさんなんかは
年間1000冊以上読んでいます。
あの人にはマジビビリました

ちなみに、別にフォトリー関係のものじゃありませんよヾ(´▽`;)ゝ
私はこの本で一日3冊ほどの読書が可能になりました。
あまりにも凄い本だったからお勧めしてるだけです。
ソース:http://atkinson-web.hp.infoseek.co.jp/atkinson/news_book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
727金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 05:52
高橋是清とスティグリッツは似ている
www.miyajima-soy.co.jp/kyoka/shaze6/takahashi.gif
www-1.gsb.columbia.edu/faculty/jstiglitz/images/face3.jpg
728金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 05:57
これだけだとどっちだかわからん
www.77bank.co.jp/museum/okane/image/008-019.jpg
729ピーコ:04/02/25 06:01
途中参加ですみません。
本当に経済学の勉強経験ゼロの初心者です。

そんな人にでもスティグリッツは有用でしょうか?
>>1さんの主観だけでなく、ほんとにこの本は入門書として定評があるんでしょうか?
失礼なこと言ってすみません。
730金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 06:18
>>729
岩波から出てる青表紙の経済学入門書よりはわかりやすかったよ。個人的には。
この板では評判悪いですけどw、JMMという経済ネタでメルマガ出してる村上龍って作家が
経済を勉強するにあたり「まずはこれから始めればいい」と、彼に近しい経済屋から勧められたのが
このスティグリッツ入門経済学らしいですよ。相互に経済観が対立するようなグループの双方から
有益性を認められているのは結構すごいことだと思います。その点、入門書としての資格は十分以上でしょう。
とはいえ経済学が科学たる所以を思えば当然かもしれませんがw
龍は読めなかったらしい
733金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/07 05:39
あげるぞ
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 ・ 速読
 ・ 論理的思考
 ・ 潜在能力開発(右脳開発)
 ・ 記憶力・脳
 ・ 文章力
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 ・ 司法試験

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http://www3.to/nouryoku

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735金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/23 22:35
なんか知り合いの家でたんすとか調べてたらでてきたので手に入れました。
ドラクエかよ!
737金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/25 23:56
高卒DQNでも理解できるのでしょうか?
これを読んだら、経済のニュースを理解できるようになりますか?
日経新聞が読めるようになりたいのですが...
738氏名黙秘:04/03/27 21:46
スゴーい初心者な質問ですいませんが、
最初のほうのレスにある苺ってどういう意味でしょうか?
今日、この本を買ってきたのでがんばって読んでいきます。
よろしくお願いします。
>>738
>苺ってどういう意味でしょうか?
↓の事。掲示板。
ttp://www.ichigobbs.net/economy/index.html?002905
740氏名黙秘:04/03/27 22:30
>>739
ありがとうございます。そこに行けないんですが、もう閉鎖されたのでしょうか?
いや大丈夫なはずだけど。
>>738
>>739のリンクから直接行けたぞ。
パソコンの設定もう一度確認したほうがいいよ。
743金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/29 11:32
>737
日経新聞は読めるようにはなりません。
経済学に基づいて記事なんか書いてないもん(藁)
>>743
禿同。日経新聞のどこが間違えているかを理解するために、経済学を勉強するのです。
例えば、経常(貿易)収支が輸出や輸入の影響によって中長期的に決まるような記事を馬鹿にできるようになることです。
745金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/20 20:39
スティグリッツ来日age
746金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/20 21:02
>>1 > 定評のある経済学入門書『スティグリッツ入門経済学』

定評なんかないよ。
単に厚くて高いだけの本じゃん?
小学生が読むにはいいかもしれないがね。
747金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/21 02:08
いや、俺は経済学は日経新聞を読めるようにするんではなくて、記事の裏にある事象を推測したり分析したりできるようにするものだと思う。
まぁ、経済学勉強しても日経新聞が読めること自体ができるわけではないと言えばそうだ。
ただ、例えば「政府がこういう政策取ったのは、IS曲線でこうなって国民所得が上がるからだろう」とか、「政府はこういう理由でインフレターゲットを決めているのだろう」とか「近い将来はこの効果はこうだ」だとか、いってみれば経済学は考えるためのツールだね。
ビジネスマンとしても、「この寡占市場でこの企業がこう動いたから、こっちがこう動くだろう」だとか戦略分析をするさいの土台にもなってくれる。

早稲田に来襲したけど、特に目新しいことは言ってなかった。
749金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/22 07:20
>>746
ではどれがいいの?
このスレに触発されて、古本屋で買って読み始めた。
たしかにわかりやすくておもしろい。

しかし自分が学生の頃は、まさか将来自分で教科書を買って読むことになるなんて
想像もできなかったなあ。
保守
752金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/06/18 20:56
age
753金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/06/18 22:47
>>750
いいはなしですね
保守
755金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/07/08 16:44
経済をかじったこともない引きこもりですが、いきなりこの本から読み始めて大丈夫ですか?
大丈夫
>>756
さんきゅ。Amazonに注文しました。
頑張ってくれ。
マジでいい本。
これほど導入にいい経済学の本はないよん。
日本は投資より貯蓄が多いから貿易黒字になり、
アメリカは貯蓄が少ないから貿易赤字になる。

目からウロコとはこのことだなあ。
760金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/07/25 15:03
自分も>>323と同じ所でひっかかったので、このスレがあって助かりました。

この本を読んでいて、すべての学問にこのレベルの入門書があったら
どれだけ楽しいだろうかと思います。
761金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/07/25 15:04
ある政府関係者が
「来年、政府が国債デフォルト宣言をする」と
言っていました
ホントでしょうか
誰か教えてエロい人!









762金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 07:35
>>761 あるわけないじゃん
763金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/14 08:18
何で誰も>>632に突っ込まないんだ?
764金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/15 04:09
大学の編入試験を受けようと思っているのですが、試験内容が経済学(マルクス経済学・ミクロ経済学)なんです。本屋で「理解しやすい政治・経済」(大学受験用)という本を買ってきました。コレじゃダメですか?
「スティグリッツ入門経済学」って試験にも使えますか?
>>763
正論だから
766金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/15 05:27
は?グローバル化=輸入・輸出依存度の増大 が正論?
資本の流動などは無視ですか?労働の流動も無視ですか?
ドイツへのドルのばらまきは
ドルの国際的信用というグローバル化目的があったんじゃなかったんですか?
グローバル化自体がトンデモなんじゃなくて、
言葉をつかってる奴が使い方を間違えてるだけですが何か?
767金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/15 05:28
>>764
受けたい大学の過去問を手に入れましょう。話はそれからです。
御免前後読まずにレスしました。>>766は無視して下さい。
769金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/15 13:12
>>767編入の場合は過去問が無いんです。やはり試験が大学教養程度ということは大学受験用で勉強してもダメですか?
それと試験内容が経済学ということは政治の勉強をする必要はないのでしょうか?またスティグリッツ入門経済学って受験にも使えますか?
770ガッシ一物:04/08/15 14:40
外国の教科書って国民経済計算の記述が省かれている場合が多いような気がするんですけど、
なぜ?
771金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/15 19:00
>>769
来年受験ですか?編入は過去門もらえますよ。
ちなみに大学受験用のは高校教養レベルであって、
大学教養レベルはまた別物です。
772金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/15 23:18
>>771パンフレットに編入試験は過去問無しと書いてありました。 つまり今の参考書ではやっても意味無いのでしょうか?
スティグリッツ入門経済学は試験勉強用としても使えますか?それともマルクス・ミクロ経済学を学ぶのに適した参考書があれば教えていただきたいのですが
773金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/16 02:23
でもマルクスとミクロってかなり古典派重視の大学ですね。
どこの大学か言った方がレス返ってきやすいかと。
マルクスは俺も分かりませんが、ミクロであれば公務員の
Xテキストだかの評判が良いです。編入には。
774772:04/08/16 23:51
>>773東京農業大学です。 ちなみにさっき通販で調べたのですが、ナニワ金融道ゼニの『カラクリがわかるマルクス経済学』・『ミクロ経済学の楽論』などはどうでしょうか?
期間が無いのでできるだけ最小限の知識だけでいいと思っているのですが…
775金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/17 20:08
ミクロに関しては公務員の問題集くらいはやっといた方が良いと思います。
マルクスに関しては
http://money3.2ch.net/test/read.cgi/eco/1058453825/l50
で聞いてみてはいかがでしょうか。
776金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/10/12 11:10:56
ぬるぽ・・・
777金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/10/13 11:13:19
ラッキーナンバーゲッツ
あの本もなんか文章がいい加減なんだけど。やっぱりあの手の本は書きたくっただけなのかね。
訳書もまた馬鹿みたいに一文一文直訳しただけみたいな。
779金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/11 18:24:13
スティグリッツ 早稲田大学講義録ゲット。
780金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/27 14:39:53
>>779
亀レスでスマンがうpしてくれ
781金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/27 14:44:08
ニューレフト御用達だな
782金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/11/27 15:05:09
スティグリッツは今一番頼りになるリベラル改革派の理論家だ。
政府紙幣は資本主義を乗り越える可能性を持っている。
783金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/10 17:30:49
質問させてもらっても宜しいでしょうか。
最近スティグリッツ入門経済学を読み始めた者ですが、
スタディガイドと言うヤツも買った方が良いんでしょうか?
アメリカが破綻するとか言ってる人だからなぁ┐(´∀`)┌ヤレヤレ
785名無しさん:04/12/13 15:49:38
>>784は金が無限にあると思ってるドキュソだからな┐(´∀`)┌ヤレヤレ
786金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/13 20:14:32
ここはホントに経済版ですか?
上から下まで(中にはしっかりした意見もありましたが)
微妙に間違ってることばかり...
本の比喩を真に受けるのはまずいですよ
そういうことを言うまえに、みんなが間違ってると思えるということは
実は自分が間違ってるのでは?と一度でも考えてみたことあるのかね?
788金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/13 20:44:17
このスティグリッツのテレビ発言は比喩ではないですよね。

139 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :04/12/12 15:47:34
スティグリッツ「双子の赤字問題がいつまで表面化せずに続けられるのか
分からないが、いずれ第2のニクソン・ショックが日本を始め世界に衝撃
を与える。福井日銀総裁がドルを買い支えているうちに、出来る人は外債
をドルからユーロ債に切り替えておいたほうが良いだろう。」

つまりお馬鹿な日本が人垣になっている間にドル資産から逃げろと。


私が古本屋で入門をゲットするまで
このスレが残ってますように。。。
(このスレの隠れファンです)
790金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/22 22:49:24
>>789
お知り触らせてくれたら新品かってあげる
>>790
ホモの方でつか?(・∀・)
今日借りて来ました。このスレも未だ発見したばかりなので
スレ見ながら勉強させてもらいます。
793金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/03/06 08:21:25
フジに生出演しとるでぇ〜。「小泉改革は日本人を不幸に」
794金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/03/06 08:58:39
「稼ぐが勝ち」は一読の価値あり
795金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/03/12 01:56:26
読んでる。面白い。MITに入学することにした。
この経済学者ってやたら自由競争主義的な経済を批判するよね。
昔のIMF政策批判しかり
797金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/03/12 14:22:55
冒頭の医者が精肉業者の7倍、消防士の5倍稼ぐっていうグラフ見て人生に疲れました。
さようなら
798金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:皇紀2665/04/02(土) 02:53:51
ついに手に入れたよ〜
この時期だから各店舗ごとに置いてる気がする。
盛り上がろう!!
799金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/04/03(日) 12:23:21
まあ盛り上がるほどの本じゃないけど嬉しそうだからいいか。
第3版出たね。本屋に置いてあったよ。
801金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/04/15(金) 23:08:58
第3版発売記念カキコ!
802金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/04/21(木) 20:18:57
来年の今頃は、原著で第4版が出てたりして。
803金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/16(月) 06:03:46
5月なので浮上。
スティグリッツアホやで
805金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/17(火) 01:39:54
入門経済学第三版のスタディガイド(日本語版)ってネットで
公開されてるんですか?
東洋経済のWEB見たんですけど第二版しかないので。。
練習問題の解答が気になって気になって。
誰か情報持ってないですか?よろしくお願いします。
806金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/19(木) 23:23:55

知ってる人、教えてあげて。
807金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/20(金) 20:11:12
(´・ω・`)シランガナ
808金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/21(土) 14:35:20
大学は法学部なのですが、経済学にも少し興味があるのでこの本から勉強をはじめようと思っています。

ところで、この本は教科書としての位置づけだと思うのですが、問題集などを併用したほうがより経済学について理解が深まるのではないでしょうか?

そこでお願いですが、お勧めの併用問題集教えてもらえませんか?
809金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/21(土) 14:47:06
三版は二版とどこが違うかレポよろしく
810金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/21(土) 17:35:49
ミクロ第3版はいつでるのか、レポよろしく
>>808
伊藤元重を大学図書館で借りなさい。
マクロミクロ両方ね。
そのあとスティグリッツでも吉川でもなんでもええわ
812金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/29(日) 02:30:24
お〜い
>>1は何処へ?
813金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/05/29(日) 06:28:58
藪下!お前は何さぼってんだ??
スティグリッツハァハァ
彼の本は枕元に置いておきたいくらい好きだ
日本的雇用慣行を特徴ずける3つの三本柱について述べ、それが日本
経済に与えた影響について述べなさい。 アドバイスよろしくお願いします
平仮名できない奴にアドバイスしても仕方ないだろう
>>815
ずける=ずっこける
しかと=しっかりと
ほうれんそう=報告、連絡、相談
818金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/08/29(月) 16:31:15

☆■ 9月11日には、政権交代を実現させ歴史を大きく変えよう! ■☆

⇒世代間の大きな”希望格差”を、この総選挙で絶対に解消させよう!!

  社会保障の世代間格差8100万円に・財総研が報告書

   財務省の財務総合政策研究所は17日、現行の社会保障制度の
   問題点や改革の方向性などを盛り込んだ報告書をまとめた。
   生涯賃金を3億円とし、年金、医療、介護を合わせた世代間格差
   を試算。保険料負担より給付が多い1940年生まれと、逆に給付が
   少なくなる2005年生まれとで8100万円の差が生じるとした。

 ⇒”いやらしい票集め”に励む馬鹿な政党ではなくて、これからの
   『若者』のことを真剣に考える政党にこそ、皆で投票しよう!!
アンチ小泉の連中がやたらに担ぎ出すスティグリッツだのクルーグマンだのといった
サヨ連中って、本国ではデンパ扱いだよ。日本で言えば金子勝とか森永卓郎かいった
のと同じポジション。「あーあこいつらまた政府批判してるよw」とかそんな感じ。
まあ。嫌ってるヤツはそうやってアメリカ知ったかぶって煽るわな。
>>819
森永卓郎ってデンパなのか?
822名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 11:44:53
デンパかどうかは知らんがバカだったよ
823金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/18(日) 11:18:33
ミクロ・マクロの第3版はいつごろ発売するんですか?
824金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/10/30(日) 18:14:26
バーナンキage
保守
826金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/02/04(土) 14:51:44
827くろしろー ◆rJrN8dAq0M :2006/03/02(木) 22:29:26
http://d.hatena.ne.jp/kurosiro1/
マルクスを制覇し、スティグリッツなんか資本論の何分の一も
ないじゃん。内容もわかるし楽勝楽勝。
と思っていたが恐るべきは補論。ようやく一読して
ブログにまとめて、さあ終わったなとおもったら、補論が出てきて
脱力、やるなスティグリッツ。
828くろしろー ◆rJrN8dAq0M :2006/03/02(木) 22:38:59
あ、俺の読んでるのはミクロね。
829金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/11(土) 13:40:22
俺が購入age
830金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/12(日) 11:16:12
誰もいないage
1,2章通読完了。
831金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/14(火) 17:43:55
保守
832金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/22(水) 21:48:22
保守
833金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/29(水) 01:29:36
相続税はもっと累進的にかけ、
金持ちは一代限りで終わらせなければならない。

私腹を壊さないと、資本主義は駄目になってしまう。

政府は取った遺産を法人で所有させるか、所得再配分にするか、
新規ベンチャーへの資本として有効に生かせばいい。

生まれがどこでも競争が出来る社会にするのが好ましい。

哀悼 ガルブレイズ
835金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/06/09(金) 00:59:23
相続税はもっと累進的にかけ、
金持ちは一代限りで終わらせなければならない。

私腹を壊さないと、資本主義は駄目になってしまう。

政府は取った遺産を法人で所有させるか、所得再配分にするか、
新規ベンチャーへの資本として有効に生かせばいい。

生まれがどこでも競争が出来る社会にするのが好ましい。

生 活 苦 で 自 殺 し て い っ た 無 数 の 霊 魂 が

そ の う ち 優 雅 に 暮 ら す 金 持 ち を 呪 う の で は な い か

も の を 祖 末 に し て は い け ま せ ん

こ こ ろ を 祖 末 に し て は い け ま せ ん

お 金 を 祖 末 に し て は い け ま せ ん

相 続 贈 与 税 は 生 活 困 窮 者 救 済 の 財 源 に す べ き だ


836金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/07/01(土) 01:55:13
あげ
837金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/07/01(土) 02:14:00
金持ちから税金をたくさん取れば、金持ちは不安を感じて節約するようになります
金持ちが使わなければ社会の活力がなくなります
結局みんなが不幸になる道
共産主義の道です
まさに愚行というべきでしょう
838名無し:2006/07/10(月) 12:12:28
下限価格規制のデメリットわかる方いますか?
839金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/07/30(日) 22:31:43
2チャンではじめて良心的なすれ見つけたあげぇ

まだ呼んでないけど、夏休みのうちに勉強しようと思うからよろ
>>819
べつに、小泉政権の政策は、スティグリッツやクルーグマンと矛盾しないよ。

公共事業ではなく金融政策で景気対策をやったという点で、
公共事業一辺倒だったそれまでの日本の景気対策とはまったく違う。

スティグリッツやクルーグマンは、
さらに過激な金融政策を主張していただけのこと。

2chでは、スティグリッツもクルーグマンも読まずに、
時代遅れの公共事業バカが、勝手に名前出してるだけ。
>>840
>公共事業ではなく金融政策で景気対策をやった

いや、だからもっとやってくれないと困るんだが・・・。

>時代遅れの公共事業バカ

先月の豪雨を見ても分かるように、公共事業が「時代遅れ」かどうかなんて、そりゃわかんないよ。
>>840
> 公共事業ではなく金融政策で景気対策をやったという点で、

えっ?小泉政権って、相当額の公共支出をしていたはずなんだが。
国立大学とかには多分の金が流れていたし、都市再生とかで流れた額も相当なもの。

ねえ、あなたは、どこの国のことを話しているの?

843金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/08/15(火) 14:08:56
総額で見たら公共事業費は減っているんじゃないのかな
844金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/08/15(火) 14:36:23
そもそもスティグリッツは緊縮さえ主張してないけどな。
国債じゃなく政府紙幣で公共事業を積極的にやれと言ってたし。

で スティグリッツもクルーグマンも構造改革は否定してるw
845金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/08/15(火) 20:10:49
391 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2006/07/21(金) 12:26:04
明治維新はメーソンの力なくしてできず、また長州が勝てるはずもなかった。
明治から始まる現天皇は必然的に○○であり故に皇太子も留学はイギリス。
天皇の血統のことは話が長くなるから省略(万世一系は血統ではありません、
皇統ですまた北朝が正当です)この人も明治天皇の孫を強調するが、麻生などと
おなじで汚れた血統を自慢しても間抜けしか畏怖しないのに!
経済を実証的に勉強するとどうしても意図的な圧力を発見する。はたして陰謀
なのかわからないがとにかく日本の政治家、官僚ごときではどうにもならない力(フォース)が働いている。

392 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2006/07/23(日) 13:49:01
それわかるよ、どうしても経済学や政治力学では説明できない現象が多すぎる。
政治家や官僚ごときを超越した何らかの組織?団体(フォース)があることに気づかされるんだ。
嘘じゃない。勘のいい人なら誰でも分かってるよ。それか頭の良い人はすでに取り込まれてるか。

395 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2006/07/24(月) 02:56:59
>>392
この国の有力政治家や高級官僚は平たく言えば「キンタマ握られ」てるんですわ。
指示に逆らえば舞台から引きずり下ろされる(失脚または死亡する)だけ。
>>393
理解がひどく誤っているので関連スレをよく読むこと。

403 :393:2006/07/25(火) 00:14:34
>>395
え? 誤ってます? ごめんなさい。
でも、ロックフェラーなどが行っていることって
所謂、覇権を握るための経済・政治活動ですよね?

●会社社長→社員をコントロールする。褒める。こき使う。クビ切る。
●巨大財閥→国家をコントロールする。褒める。こき使う。クビ切る。
一般の社会と規模以外に何が違うのでしょう?
スレを読むと、単なる経済・政治活動が超常現象の如く思えてくるので・・・
(別に馬鹿にしてません)
846金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/08/15(火) 20:11:41
391 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2006/07/21(金) 12:26:04
明治維新はメーソンの力なくしてできず、また長州が勝てるはずもなかった。
明治から始まる現天皇は必然的に○○であり故に皇太子も留学はイギリス。
天皇の血統のことは話が長くなるから省略(万世一系は血統ではありません、
皇統ですまた北朝が正当です)この人も明治天皇の孫を強調するが、麻生などと
おなじで汚れた血統を自慢しても間抜けしか畏怖しないのに!
経済を実証的に勉強するとどうしても意図的な圧力を発見する。はたして陰謀
なのかわからないがとにかく日本の政治家、官僚ごときではどうにもならない力(フォース)が働いている。

392 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2006/07/23(日) 13:49:01
それわかるよ、どうしても経済学や政治力学では説明できない現象が多すぎる。
政治家や官僚ごときを超越した何らかの組織?団体(フォース)があることに気づかされるんだ。
嘘じゃない。勘のいい人なら誰でも分かってるよ。それか頭の良い人はすでに取り込まれてるか。

395 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2006/07/24(月) 02:56:59
>>392
この国の有力政治家や高級官僚は平たく言えば「キンタマ握られ」てるんですわ。
指示に逆らえば舞台から引きずり下ろされる(失脚または死亡する)だけ。
>>393
理解がひどく誤っているので関連スレをよく読むこと。

403 :393:2006/07/25(火) 00:14:34
>>395
え? 誤ってます? ごめんなさい。
でも、ロックフェラーなどが行っていることって
所謂、覇権を握るための経済・政治活動ですよね?

●会社社長→社員をコントロールする。褒める。こき使う。クビ切る。
●巨大財閥→国家をコントロールする。褒める。こき使う。クビ切る。
一般の社会と規模以外に何が違うのでしょう?
スレを読むと、単なる経済・政治活動が超常現象の如く思えてくるので・・・
(別に馬鹿にしてません)
>>845-846
中丸薫氏の闇の権力陰謀説
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/eco/1026857703/
848金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/08/23(水) 16:55:14
最近古本屋でスティグリッツのスタディガイド(ミクロ、マクロ)買ったんですけど、
伊藤元重のミクロとマクロを併用しても大丈夫ですか??
849金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/10/23(月) 23:55:45
相続税はもっと累進的にかけ、
金持ちは一代限りで終わらせなければならない。

私腹を壊さないと、資本主義は駄目になってしまう。

政府は取った遺産を法人で所有させるか、所得再配分にするか、
新規ベンチャーへの資本として有効に生かせばいい。

生まれがどこでも競争が出来る社会にするのが好ましい。

生 活 苦 で 自 殺 し て い っ た 無 数 の 霊 魂 が

そ の う ち 優 雅 に 暮 ら す 金 持 ち を 呪 う の で は な い か

も の を 祖 末 に し て は い け ま せ ん

こ こ ろ を 祖 末 に し て は い け ま せ ん

お 金 を 祖 末 に し て は い け ま せ ん

相 続 贈 与 税 は 生 活 困 窮 者 救 済 の 財 源 に す べ き だ
今日から読みます。太いけどがんばるお

PS3発売までには読み終えたい。
851崔 朝鮮      :2006/11/21(火) 19:45:43
読む気しんわ ダル〜
/// はじめに 1 //////////////////////////////////////////////////////////

堺屋 太一, リチャード・C. クー , R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ 著
「未来はいま決まる - ビッグバンの予測と現実」 フォレスト出版 一九九八年発行より

    はじめに

 本書に収めたのは、それぞれに個性的な三人の外国人エコノミストとの、「ビッグバン」を
めぐる対論です。日本と日本人の未来に関する深い示唆に富んだ対論をお読みいただくに
際して、まず「ビッグバンとはそもそも何なのか」という根本的な問題について、私の基本的な
考え方を申し上げておきましょう。
 ビッグバンが目指しているものを一言で要約しますと、日本社会を本当の意味での
「自由競争社会」に改革していくことにほかなりません。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// はじめに 2 //////////////////////////////////////////////////////////

 戦後五〇年、私たち日本人は、自由競争、自由経済の原則の下に経済を発展させて
きたつもりでした。しかし、じつの日本の経済システムは自由競争や自由経済の原則に
基づくものではなく、じつのところ官僚が主導する自由経済の「まがいもの」に過ぎない
のではないか、と世界から見られるに至っています。日本人が自らを見る目と世界が
日本を見る目の間に横たわるこの巨大な落差こそが、いまビッグバンが日本にとっての
最大課題として登場している真の理由なのです。
 では、世界の人々のいう「本当の自由経済」とはどのようなものでしょうか。それは
日本人がこれまでやってきた自由経済とはどう違うのでしょうか。
 経済の歴史をさかのぼって考えてみましょう。自由経済、自由競争という思想の
歴史的根源をたどると、一八世紀後半のイギリスに至ります。一八世紀後半とは、
すなわち産業革命の始まった時代です。
///////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// はじめに 3 //////////////////////////////////////////////////////////

 産業革命が始まったとき、イギリス中を風靡したのは一大発明ブームでした。世界史
の産業革命の項をひもとけば、ワットの蒸気機関、ハーグリーブスの多軸紡績機、
スチーブンソンの蒸気機関車など偉大な発明が、産業革命の成果として次々と登場して
きます。たった数十年の間にイギリス人が実現した偉大な発明の数々に、現代の
私たちは深い感銘を覚えざるをえません。しかしこれらの大発明は、この時代に
生まれた無数の発明のうちの数少ない成功例だったのです。
 当時、イギリス人が発明したものは、蒸気機関や自動織機のような人類史上に残る
有用な機械だけではありませんでした。「がらくた」と呼んでもよいような、とんでもない
製品もたくさんありました。その一部は、大英博物館の地下室に今日も保存されて
います。「ベッドの上で寝ころんでいてもコーヒーが飲める機械」などという奇怪な
品物が、当時の遺品として残されているのです。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// はじめに 4 //////////////////////////////////////////////////////////

 こういう奇怪でいかがわしい発明品が、産業革命の記念物として現在まで残されて
いるということは、この時代にはあらゆる分野でじつにさまざまな発明が行われた
ことを示しています。そればかりではなく、これらの奇怪な発明品の生産に出資をし、
製品の販売活動を行った人々が大勢存在していたことをも物語っています。
 ハードの製品でさえそうなのですから、ソフト的なサービスや金融などはもっと
いかがわしい活動が存在したに違いありません。ねずみ講のようないんちき金融
商品が、大勢の人々に売り出され大損害を与えたこともたびたびあったのです。

//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// はじめに 5 //////////////////////////////////////////////////////////

 ところで、産業革命時代のイギリスは、一面では近代科学の勃興期でありました。
聖書に書かれていることがすべて真実なのではなく、近代の科学的思考こそが真実を
追究する道なのだという信念が、急速に人々の間に浸透していた時代だったのです。
一〇〇〇年以上にわたって「神の言葉」と考えられていた聖書さえ信じられないとすれば、
ただの人間である王や学者や役人たちの言葉が信じられないのは当然でしょう。
 したがって、続々と登場してきた新しい製品のなかで、どれが優れたものであり、
何が将来にわたって役に立つものなのかを、誰か偉い人に決めてもらう、という
わけにはいきません。ここに登場したのが、自由競争という考え方だったのです。
 製品の供絵者として、誰がモノを作ろうが、誰がモノを売り出そうが構わない。その
権利は万人が持っている、という考えが成立したのです。身分や信仰や人種に
かかわりなく、誰でも、どんな職業にでも就くチャンスを持っている。これが「法の下での
平等」、「機会の平等」という思想です。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// はじめに 6 //////////////////////////////////////////////////////////

 そのうえで、供給されたたくさんの製品のなかから、どれが優れたものであるかは、
権力や権威を持っている特定の人物ではなく、その製品を実際に使う消費者が決める
べきだ、平等な権利を持つ供給者が提供するモノのうち、消費者がたくさん買った
商品が優れたものだと判定されるのです。「売れるものは良いもの」なのです。
 神にさえ頼れない時代に、それが国王であろうと学者であろうと、一人の人間の
権威者の決定に委ねるわけにはいきません。一般の消費者が、自らの目で確かめ、
自らの判断で良いものを購入する。その結果、多くの消費者が良いと思ったものが
たくさん売れて、その商品の供給者が繁栄する。これが自由経済を成立させた基本的な
考え方でありました。この考え方を現代風に翻訳いたしますと、自由経済とは、第一には
供給者への「新規参入の自由」、第二には「消費者主権」という、二つの部分から
成り立っていることになります。誰もが供給者として市場に参加し、自らの商品を
アピールする自由を持っている。だが、最終的に供給者の製品の良否を判定する主権を
持っているのは消費者なのです。このような画期的なシステムが、産業革命を背景
にして一八世紀後半のイギリスに成立したのでした。
///////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー著 ///
/// はじめに 7 //////////////////////////////////////////////////////////

 ところが、ここに一つの大きな間題が発生しました。商品の供給者は玄人であり、
消費者は素人です。当然、玄人は素人を簡単にだますことができるのです。実際、
市場にはまがいものの商品がはびこり、供給者が消費者からお金をだまし取るという
事件が頻発しました。
 自由経済が根本的に持っているこの難点を解決するために、自由経済システムを
補強する第三番目の原則が導入されることになりました。それが「情報の公開」という
原則です。すなわち、新規参入の自由、消費者主権、情報公開、この三点が一セット
となって初めて円滑に機能するのが自由経済なのでした。
 新規参入の自由を認めるかぎり、市場には「猥雑なもの」や「いかがわしいもの」が
入ってくることは避けられません。しかし、これらを「下品だから」とか「危険だから」
といって規制する、権力者や独裁者であっては自由主義は成り立ちません。商品の
選択権はあくまで消費者にあります。市場の競争のなかで、消費者の判断を通して、
下品なものや危険なものを淘汰してゆかなければならないのです。言い換えれば、
「大衆の英知」を信ずることこそが、自由主義市場経済の根本精神といえましょう。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// はじめに 8 //////////////////////////////////////////////////////////

 こうしてまず経済の分野で成立した自由主義市場経済の原理は、経済だけでなく
政治の分野にも適用されることになります。それが、産業革命と同じようにまずイギリス
において発展したデモクラシー、すなわち「民主主義」なのです。
 日本語では民主「主義」と翻訳されるので、デモクラシーはあたかも一つの
イデオロギーであるかのようにとらえられています。が、デモクラシーはイデオロギー
ではありません。自由主義市場経済が経済を効率的かつ正当に運用する一つの
システムとして確立したように、デモクラシーもまた、政治を公平かつ効率的に運用
する一つの政治的システムなのです。デモクラシーを正確に日本語に訳すとすれば、
民主「主義」ではなく民主「制度」と呼んだ方が正しいでしょう。

//////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ 著 ///
/// はじめに 9 //////////////////////////////////////////////////////////

 この民主制度の下では、国民の誰もが政治家として立候補することができます。
すなわち、政治というサービスの供給者となる権利は万人に保証されているのです。
我こそはと思うものは、誰もが独自の政策を掲げて「政治市場」に登場することが
可能です。そして、選挙という市場競争で、政治家という商品を判定するのは
有権者、すなわち政治サービスの消費者なのです。
 ところで、商品市場と同様に、政治市場でも、玄人と素人という問題が発生します。
玄人の政治家に、素人の有権者はしばしばだまされます。そこで、市場における
情報公開と同様に、政治の世界でも第三の原則が導入されることになりました。
それが政治家に嘘をつかせない方策、すなわち政治における情報公開です。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// はじめに 10 /////////////////////////////////////////////////////////

 有権者は政治家がどのような政策を主張し、それをどの程度実行しているかを、常に
知る権利があります。このような意味での自らの活動についての情報公開を、政治家は
義務付けられることになります。自由市場に参加する企業が、自社の製品をピーアール
するために宣伝費を支出するように、政治家も自分自身を宣伝しなければなりません。
 この宣伝のための費用が、いわゆる政治資金と呼ばれるものです。民主主義には
コストがかかるとよくいわれますが、政治家が自己の政策とその実行力を宣伝する
政治資金こそ民主主義に欠かせないコストといえるでしょう。

//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// はじめに 11 /////////////////////////////////////////////////////////

 政治資金の存在は、しばしば民主主義の「持病」ともいわれます。政治資金は
民主主義を機能させるためにどうしても必要なコストなのですが、その反面、
政治資金によって本来の政策が歪められることがしばしば起こります。
民主主義という政治システムは、政治資金にまつわる疑惑を宿命的に抱えている
制度だといえるかもしれません。

////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// はじめに 12 /////////////////////////////////////////////////////////

 話をビッグバン改革に戻しましょう。自由主義市場経済はまず一八世紀の後半の
イギリスで成立し、その後二〇〇年間にわたって発展と拡大を続けてきました。この
システムに日本経済が全面的に参加するということが、ビッグバンの本質なのです。
 日本人の間では、この自由主義市場経済は、「イギリス生まれアメリカ育ちのアングロ
サクソン的経済制度である。世界のどこにでも通用するものではないのだから、日本
には日本的経済制度があってもよいのではないか」という声が少なからず聞かれます。
このような考え方が、二〇世紀も終わろうとする現在果たして成立するものなのでしょうか。

//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// はじめに 13 ////////////////////////////////////////////////////////

 政治の世界では、民主主義が世界のどこで始まったかを議論する時代はとっくに
終わっています。「デモクラシーはイギリスやフランスなどのヨーロッパ諸国で始まった。
だから、我々は西欧的ではない独自の政治制度を採用するのだ」と公然と語る
政治家は、ごく少数の孤立した国々にしかおりません。民主主義的政治制度は、
いまやまぎれもなくグローバルスタンダードです。
 そして、政治における民主主義と同様に、自由主義市場経済もまた経済における
グローバルスタンダードになりつつあるのです。幾つかの問題点を抱えていながら、
民主主義が最も公正な政治制度であるのと同様に、自由経済システムも多くの
問題を抱えてはいますが、これまでに人類がやってみたなかでは最も効率の良い
経済、効率の良い社会をつくり出すことが明らかになってきたからです。

////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// はじめに 14 /////////////////////////////////////////////////////////

 このシステムの下では、市場への新規参入が常に行われ、激しい競争がモノや
サービスの供給者の問で展開され、消費者は自由にその購入意思を決定する
ことができます。このプロセスのなかで、良いものだけが残り、悪いものは淘汰されて
いきます。この仕組みこそが、最も高い効率を社会全体に保証しているのです。
 ソ連の崩壊と冷戦の終焉は、社会主義的経済制度が市場経済に到底勝てない
ことを証明した出来事でした。一九九七年に始まったアジア経済の低落は、開発
独裁といわれた東南アジア諾国の権威主義的、家族主義的経済体制が非効率かつ
危険であったことを世界中に知らしめました。また、一九九〇年代に明白になった
日本の「遅進国化」は、一時は「ジャパンモデル」とまで礼賛された官僚主導経済
体制の弱点を赤裸々に示しています。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// はじめに 15 /////////////////////////////////////////////////////////

 この一〇年間に世界のあらゆる地域で起きた出来事は、グローバルスタンダード
となった自由主義市場経済以外に、高度に発展した社会で効率的な経済社会を
作り上げるシステムがいまだに存在しないことを明白にしたように思われます。
 その意味で、いまや日本経済はのっぴきならない改革のときを迎えています。
自由主義市場経済に全面的に参入しなければ、日本には明るい未来はありません。
そして、自由主義経済システムヘの日本経済の改革は、ここ数年間の改革の成否に
かかっています。いま私たちがそのような深刻な時期に立ち会っていることを前提に、
三人の碩学との対論を読んでいただければ幸いです。

一九九八年六月  堺屋太一
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 1 /////////////////////////////////////////////////

第二章 競争社会への選択
    堺屋太一 リチャード・クー

        ビッグバンが必要な二つの理由 - 堺屋

 橋本内閣が表看板にしている六大改革のなかで、金融改革すなわち金融ビッグバンは
最も現実性が高いし、他の改革に先行して進むだろうと期待されています。では、なぜ
いまビッグバンが必要なのか。大きく分けて二つの理由があると、私は思っています。
 一つは、日本経済全体からの要請です。ベンチャービジネスとか、ソフトウエア産業
とか呼ばれる新たな知価創造的な産業分野が、次代を担う新産業として期待されていま
すが、そのためにはどうしても金融システムをこれらの新産業の育成に対応できるもの
に変えていかなければならない。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 2 /////////////////////////////////////////////////

 アメリカでは、従来の重厚長大型に代わって、これらのソフト産業が主流になっている
のに、日本はこの分野で大幅に立ち遅れています。その大きな原因が、旧態依然の
土地本位制、土地担保融資にしがみついている金融業の立ち遅れにある。そういう
認識、つまり金融業への不信感が、日本の産業界には根強くあります。日本経済全体
からの金融改革への要請こそ、ビッグバンが叫ばれている第一の要因だと思います。
 もう一つは、東京金融市場の空洞化への恐れです。アメリカ、イギリスをはじめとして、
世界中の国々の金融システムが、八〇年代から大きく変わってしまった。それに対して、
日本の金融システムは大きく立ち遅れています。
 その結果、取引高をはじめとするいろいろな指標で、日本の金融市場は世界から
おいてきぼりを食っている。このままでは、日本市場は沈没してしまう。改革は恐ろしい
けれども、しかし改革せざるをえない。これが、しぶしぶながらも金融界がビッグバンに
踏み切った理由だと思います。
 クーさんは、なぜ、いま日本にビッグバンが必要なのか。この点をどう見ておられますか。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 3 /////////////////////////////////////////////////

        産業発展から金融への転換に失敗した - クー

 日本人は、世界からおいてきぼりにされる、独りぼっちになるのを非常に怖がります。
いま世界はこうなっている、だから日本もこうしなければならない。アメリカも金融市場
の規制緩和をやったし、イギリスもビッグバンをやった。だから日本もビッグバンを
しなくてはいけない。
 このようなトーンが、現在のビッグバンをめぐる議論の底流にあるような気がします。
対外追随という視点からだけでビッグバンがもっぱら議論されているという点では、
いささか不安を覚えるのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 4 /////////////////////////////////////////////////

 そのような不安を踏み越えて私の議論を申し上げますと、日本社会と日本経済がいま
要求されている改革にはいろいろな側面があって、ビッグバンというのはその一つに過
ぎないのだ、と考えています。
 他に必要ないくつかの改革ができないままに金融ビッグバンだけを推進したとしても、
その効果は限られてくる、というのが私の見方です。そのことを前提としたうえで、金
融業の分野に限定して申し上げれば、やはり現在の日本にとってビッグバンは避けられ
ない課題だと思います。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 5 /////////////////////////////////////////////////

 世界各国の経済発展の過程を見ていきますと、最初は官僚主導型で産業が発展して
いくのですが、国が豊かになり、賃金が上がり始めると、労働集約的な産業は競争カを
失っていきます。同時にその過程で資産ストックが蓄積されていきます。そのストックを
どう上手に運用するのかということが、産業育成に代わるもう一つの国家的な重要課題
として出てくるのです。その資産運用の責任を担うのが、一国の金融部門になります。
 産業の国際競争力が衰えてくると、それまでに蓄積したストックを運用することで、
一国の経済を賄おうというイギリスのような国が出てきます。一九八〇年代に日本が
世界最大の債権国になった段階で、世界の人々は日本がそのようなコース、すなわち
産業重視から資産運用重視の国に転換するだろう、と思っていました。
 日本は円高で産業部門に元気がなくなってきたのだから、これからは金融部門が
力を発揮するだろうといわれましたし、そのように期待もされたのです。ところが、
事実はそうはなりませんでした。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 6 /////////////////////////////////////////////////

 日本の金融機関は、蓄積された膨大な資産の運用に失敗したのです。巨額の不良
債権を出してしまいましたし、その結果、景気もなかなか良くならず、預金者への金利も
一%以下の利回りしか提供できない状態です。高齢化祉会を迎えて、資産を運用する
ことで生活する人々が増えているのに、こんな低いリターンで良いのだろうかという
危機感が、日本人の間に生まれたのだと思います。
 この低いリターンに、堺屋さんも指摘されたような、東京金融市場の空洞化の問題が
重なりました。日本株を売買するのに、東京市場より、シンガポール市場やロンドン
市場を使ったほうがコストが安いという話が出てきたのです。
 要するに、一九八〇年代から九〇年代にかけて、金融部門は日本の中心産業に
なりそこねたのです。いま、金融ビッグバンがしきりに騒がれる背景には、このような
危機感があるのだと私は見ています。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 7 /////////////////////////////////////////////////

        マネーセンターになれなかった東京市場 - 堺屋

 バブル経済の全盛時代だった八〇年代の後半には、外資系金融機関がしきりに
日本に進出しました。そのために東京のオフィスビルの賃料が急上昇して、それが地価
バブルの一つの原因になったこともありました。また、東京市場の資金力をあてにして、
一二〇社を超える外国企業が東京株式市場に上場して、日本の金融市場は活況を
呈しました。
 しかし、バブル経済が崩壊すると同時に、日本の金融機関の力、正確にいえば
資金提供力は急速に落ちていってしまいました。バブルの間に膨大な資金を集めた
日本の金融機関は、資金の出し手としての力はあったけれども、日本を舞台にした
金融力を持っていなかったことが暴露されたのです。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 8 /////////////////////////////////////////////////

 その結果、外資系金融機関も次々と東京市場を去っていき、香港やシンガポールに
アジアのマネーセンターの地位を奪われるということが起きました。また、東京市場に
上場される外国企業株も一気に減ってしまったのです。
 アメリカ、イギリス、香港、シンガポールなどのいわゆるマネーセンター市場では、
その国の国民のお金だけではなく、世界中から資金が入ってきます。そして、その
お金はこれらの市場を経由して再び世界中に出ていきます。マネーセンター市場は
金融活動の一大舞台であり、それだけの舞台効果を持っていたのです。しかし、
東京市場はそのような舞台効果を作り上げることに失敗しました。
 下世話ないい方をしますと、東京市場ではその土地に住んでいる親父が持っている
お金だけしか出てこない。だから親父が商売に失敗して貧乏になると、誰も寄って
こなくなるという形になってしまったのです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 9 /////////////////////////////////////////////////

        自動車で勝って金融で負けた日本 - クー

 この一〇年間に東京金融市場で起こったことは、まさにいま堺屋さんが指摘された
通りだと思います。私の見方では、東京がマネーセンターになれなかった根本的な
理由は、東京市場には金融業として付加価値をつける独自の技術を持った金融機関が
育たなかったということです。
 世界最大の債権国として、資産運用が重要な時代に入っているにもかかわらず、
日本の金融機関は高度な金融技術を開発できなかった。このことがいま、ビッグバンが
熱心に語られている最大の背景でしょう。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 10 /////////////////////////////////////////////////

 では、なぜ日本の金融機関は資産運用技術を育成することができなかったのか。
それが問題の核心だと思います。製造業ではあれほど素晴らしい先端技術を身に
着けた日本企業が、どうして金融業では先端技術の開発に失敗してきたのでしょうか。
 一つの理由が、大蔵省の規制にあったことはいうまでもありません。金融機関が
何か新しいことを始めようとしても、必ず大蔵省にお伺いをたてなければならない。
その認可を得るまでに、一年も二年もかかってしまう。これでは、金融機関の側に
新商品を開発しようとする意欲が薄れてしまいます。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 11 /////////////////////////////////////////////////

 もう一つの理由、これは第一の理由よりももっと根本的だと思うのですが、金融業と
製造業とでは、成功への秘訣がまったく違うということです。この二つの産業の間の
重大な差異を、日本人は理解してこなかったのです。
 製造業で成功するために重要なことは、製造部門でも営業部門でも、全員が同じ
意識で統一されることです。日本の製造業では、設計技術者、工場の従業員、販売
部門の営業マンまでが一緒に集まって、ときには全員が合宿をしたり、一緒に風呂に
入ってまでして意識を統一してきました。みんなが同じ問題意識を共有し、それで
一緒にクルマを作るから、ミスが少なく壊れないクルマが出来るのです。こうして、
安くて品質が良く、顧客が好む自動車を作り上げてきたのです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 12 /////////////////////////////////////////////////

「自動車を発明したのはドイツ人かアメリカ人かは知らないが、壊れない自動車を発明
したのは日本人だ」といわれるほど、日本の製造業は大成功したのです。その背景に
あったのが、日本人が持っている強い仲問意識であり、それに基づいて、皆が共通の
目標、共通の意識を持って努力した結果だったのだと思います。
 しかし、日本人のこのような長所、つまり全員が同じ問題意識を持って、共通の目標
に取り組むことが、金融の世界ではまったく逆の短所に働くことになります。皆と
同じことを考えて皆と同じことをやるということは、金融の世界ではカモになるだけ
なのです。
 金融の世界では、かなりの部分がゼロサムゲームです。勝者がいれば、必ず敗者が
います。自動車産業では勝利をもたらした日本人の価値観が、じつは金融業では敗北
をもたらしたのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 13 /////////////////////////////////////////////////

        金融市場では少数派が勝者である - クー

 私が親しくしていた野村證券の元常務が、あるトレーダーとこんな会話を交わした
と教えてくれたことがあります。
 野村證券のトレーダーが、あるポジションを取っていました。相場動向を予測して
賭けに出ることを「ポジションを取る」というのですが、彼はオーストラリアドルが
上がるのではないかというので、オーストラリアドルを買い込んでいたのです。
 ある日、その常務が「なぜ、君はオーストラリアドルを買っているの」と聞くと、
トレーダーは「みんながオーストラリアドルが上がるといっていますから」と答えた
のです。そこで、その常務は「君、金持ちになりたいかい。偉くなりたいかい」と
聞きました。当然、そのトレーダーは「はい、そうです。成功したいと思っています」
と答えます。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 14 /////////////////////////////////////////////////

 すると、常務はこういいます。「どんな世の中でも、偉くなる人、金持ちになる人は
少数派だよ。しかし、君が取っているポジションは多数派のポジションじゃないか。
つまり、みんながやっていることと同じことをやっているんだよね。しかし、多数派の
ポジションを取って少数派(成功者)の結果を得るということは、神様だって不可能な
ことなんだよ」と話したというのです。この常務は金融・証券ビジネスの本質を本当に
理解している数少ない人で、私も大いに勉強させられました。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 15 /////////////////////////////////////////////////

 金融の世界では、少数派にならなくては成功できない。また、常々そういう発想で
動かなくては「成功する少数派」にはなれない。「みんながやっているから私もそうする」
という発想で動いていては、市場のカモになるだけなのです。この点は、日本人が一番
苦手な部分ですし、だからこそ堺屋さんがおっしゃるように、東京市場が舞台効果を
発揮できなかったのではないでしょうか。
 そして、東京市場が舞台効果を発揮できないでいる間に、外資系の銀行や証券会社が、
おいしいところをみんな持っていってしまいました。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 16 /////////////////////////////////////////////////

       土地本位制が新産業育成を阻害した - 堺屋

 クーさんの指摘された通り、確かに大蔵省の規制の厳しさもありましたが、金融
機関自体が少数派になることを極端に恐れてきたことも事実です。とにかく隣の
銀行と同じことをやっていればよい。その結果、儲かったとしても損をしたとしても、
みんなと同じことをやっている分には、銀行員は責任を間われなくて済む。こういう
風潮が金融界全体を支配していました。
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/// 競争社会への選択 17 /////////////////////////////////////////////////

 その典型が、バブル時代に極度に拡大した土地担保融資でした。よその銀行が
やっているから、うちも負けずにドンドンやらないと乗り遅れる。そんな風潮が、バブル
の出発点になったのです。
 クーさんが鋭く指摘されたように、人と同じことをやっている分には出世もしなければ
金持ちにもなりません。しかし、一人だけ責められることもないわけです。日本の
銀行は、ずっとこのやり方で経営をしてきたのです。
 抜け駆けをしてでも、自分だけは儲かりたい、金持ちになりたいという発想ではなく、
自分一人だけ抜け落ちたくない、自分だけが脱落するのはみっともない。こういう
発想でやってきたのが、日本の金融機関でした。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 18 /////////////////////////////////////////////////

 しかし、このやり方の最大の欠陥は、新しい産業を育てられないということです。
土地担保融資がその典型的なケースでしょう。旧態依然の上地担保融資をやっている
分には、土地を持っている企業だけが融資を受けられることになります。そういう会社は、
戦前に創業された重厚長大型の古い産業です。
 これに対して、最近創業したベンチャー企業とかソフトウエア産業は、担保となる
土地を持っていない。したがって、お金が借りられないということになります。急成長が
見込める会社や産業に金融がつかない。経済全体から考えると、非常にまずい形に
なっているのが現在の金融の姿でしょう。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 19 /////////////////////////////////////////////////

 ベンチャー企業だけではありません。日本の製造業は、繊維産業からハイテク産業
に至るまで、八〇年代から九〇年代にかけて世界中に工場を進出させました。もちろん、
円高という大きな理由もあったのですが、じつは日本の高コスト体質が隠された大きな
理由になっています。なかでも、金融コストの高さが彼らが日本を脱出した大きな理由
でした。クーさん流にいえば、少数派の立場を取れない金融機関が、日本経済の
成長を阻害しているということになります。
 ところで、アメリカでは一九七〇年代末に、イギリスでは一九八〇年代に入って、
ビッグバンが行われました。それによって、今日の国際金融の新世界が出来上がり、
いま、日本もその世界に入ろうとしているわけです。
 一部の金融関係者のなかには、何も日本がアメリカやイギリスの真似をすることは
ないではないか、日本には日本独自の金融システムがあってもいいではないかという
議論もあるようです。その点をクーさんはどう考えますか。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 20 /////////////////////////////////////////////////

        ビッグバンはアングロサクソン式の押し付けか - クー

 いま行われている金融の自由化を、アメリカ式だとか、アングロサクソン式だとか
呼ぶ人もいます。しかし、この自由化の動きは、アメリカやイギリスが人為的に強制
して始まったわけではありません。誰もが否定できない時代の流れが、金融の
自由化の原動力になったのです。
 第二次世界大戦の前であれば、日本人がアメリカに行く場合には、何週間も
かかって船に乗って行くしかありませんでした。こんな悠長な旅ができるのは、
特権階級の人だけです。日本とアメリカはお互いに遠い国だったのです。しかし、
現在では、一〇万円の格安切符を買って飛行機に乗り込めば、一二時間以内には
アメリカに着いてしまいます。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 21 /////////////////////////////////////////////////

 こんな時代ですから、日本人がアメリカの国債を買ってもちっとも不思議ではないし、
イギリスの株を買ってもおかしくない。逆に、アメリカ人が日本の株を買うことは
ごく普通に行われていますし、実際、一九九〇年代の東京株式市場の最大の買い手
は外国人でした。
 また、ロンドン市場でも香港市場でも、世界的な競争のなかで手数料が自由化されて
取引コストが下がっています。日本株を買うのに東京市場で買うよりも、ロンドン市場で
買うほうが安くつくのです。そうすると、日本の機関投資家も、東京ではなくロンドン
市場で日本企業の株を買うということになってきました。
 金融市場が世界規模に広がり、産業も世界化して、投資も世界的に行われる。
よくもわるくも、そんな時代に入ってしまったのです。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 22 /////////////////////////////////////////////////

 アングロサクソン式といわれる金融業界の新システムや新技術は、こういう時代の
変化に合わせて金融界が自己改革を遂げていった結果なのです。英米の金融技術
にしても、市場のルールにしても、やはり時代の要請に応えて試行錯誤を繰り返して、
二〇年以上もかかって今日の自由化された姿に定着してきたのです。
 よくいわれる話に特許制度があります。つい一〇年くらい前まで、日本のメーカーは
「アメリカの特許制度は厳しすぎる。そのせいで日本企業は高い特許料を払わされている」
と苦情をいっていました。
 例えば集積回路の基本特許であるキルビー特許は日本だけが認めなかったのです。
ところが、これからの日本がどうなるかというと、今度は守る方に回るのです。つまり、
今後は日本の進んだ技術が東南アジアでどんどん真似をされるようになるので、
当然日本の制度もアメリカ式になっていくはずです。
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/// 競争社会への選択 23 /////////////////////////////////////////////////

 金融の世界でもその他いろいろな産業のルールにしても、アメリカは一番最先端を
走り、なおかつ試行錯誤を繰り返してきたのです。その結果としてできてきた制度は、
世界的にみんなが同じようなレベルに達してくれば、当然採用しなければならない
ルールになるのです。
 だから、「ビッグバンが導入しようとする新しいシステムはアングロサクソン式だ。
しかし、日本には日本のやり方がある。ビツグバン的やり方がすべて善ではない」
という議論は、私は的外れだと思います。たまたま金融の分野では英米が我々の先を
走っていただけで、日本のほうが進んでいるクルマの生産技術などはむしろ英米の
メーカーが必死で日本のやり方を学んでいるのと同じです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 24 /////////////////////////////////////////////////

        日本式が存在できない時代 - 堺屋

 クーさんが時代の流れの一例として指摘されたように、いまでは欧米の特許制度を
批判する声は、産業界からほとんど聞こえてこなくなりました。その最大の理由は、
新技術の開発などによって日本企業が特許料の支払いより、受け取りが多い側に
なったからです。それどころか、アニメやファミコンソフトを作っている会社からは、
「中国や東南アジアは、ロイヤルティも払わないで海賊版を作っている。なんとか
できないものか」という声さえ出ています。日本のアニメキャラクターが世界市場で
売れるようになったら、厳しい知的所有権制度が必要だということが、日本人にも
だんだんと分かるようになってきたのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 25 /////////////////////////////////////////////////

 厳格な知的所有権制度を、当初はアングロサクソン式だといって非難していた
日本企業が、いまでは大きく態度を変えて、むしろ知的所有権を厳しく履行しようと
他国に迫る側に回っています。
 ビジネスのやり方において、アメリカ式とか日本式とか、ことさら区別する時代が
終わりつつあります。徳川時代ならともかく、日本だけが日本式を守っていては、
世界の田舎として、情報も、カネも、ヒトも、日本に立ち寄らない国になってしまう
でしょう。それでは、日本は没落の一途をたどらざるをえません。

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/// 競争社会への選択 26 /////////////////////////////////////////////////

        すべてはレーガノミックスから始まった - クー

 現在のように徹底的に自由化された金融市場を考えるときに、見逃してはならない
出発点は、一九八〇年代にアメリカのレーガン大統領が行った経済改革、当時
レーガノミックスといわれた経済自由化政策だと私は思います。アメリカの金融
自由化は、じつはこのレーガノミックスの一部として始まったものだからです。
 二度の石油ショックとベトナム戦争の影響で、一九七〇年代末のアメリカは激しい
インフレと景気の低迷に悩まされました。その結果、「このままではアメリカはだめに
なる。アメリカ経済を根本から変えなければならない」という気持ちが、多くのアメリカ人
の間に広がっていったのです。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 27 /////////////////////////////////////////////////

 実際、一九七九年には、アメリカは二桁のインフレに悩んでいたにもかかわらず、
預金金利は四〜五%しかないという時代でした。「レギュレーションQ」という法律に
よって、FRBが金利規制を行っていたためです。
 インフレ率の半分以下の金利ですから、預金者は銀行からお金を引き出してMMF
といった投信に投資することになり、銀行は大きな資金の流出に直面しました。
そんな事情があって、最初の金融自由化政策である預金金利の自由化、つまり
レギュレーションQの撤廃が行われました。金融業での最初の自由化でした。

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/// 競争社会への選択 28 /////////////////////////////////////////////////

 この流れを受け継いで登場したのが、レーガン大統領でした。ロナルド・レーガンは
一九八一年に「強いアメリカの再生」を公約に掲げて大統領に当選します。そのレーガン
政権の経済政策、いわゆるレーガノミックスの柱になったのは、大幅な減税と経済全般
の規制緩和でした。
 レーガンが最初に打った手は、大々的な減税政策です。レーガン大統領は当時、
最高税率が七〇%にも及んでいた所得税の税率を、税制改革によって一挙に二八%に
まで減らし、同時に法人税の負担も軽減しました。レーガン政権はこの税制改革に
よって、労働者の労働意欲を高めるとともに、企業の設備投資を刺激し、アメリカ社会
全体のやる気を引き出そうとしたのでした。
 稼げば稼ぐだけ実入りが増える大減税のおかげで、アメリカ人みんながやる気になった
のです。ここから九〇年代に向けてのアメリカ経済の再躍進が始まったといっても過言
ではないほど、この大滅税によってアメリカ社会の雰囲気は一変しました。
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/// 競争社会への選択 29 /////////////////////////////////////////////////

 その後、レーガン政権は航空や運輸の分野ですでに始まっていた規制緩和を一段と
推し進めました。航空業界では市場への新規参入が相次ぎ、その数は三〇〇社を
超えました。自由競争の下で航空運賃は大幅に引き下げられ、空席の多い路線では
通常の八割近い値引きをする会社も現れるほどでした。航空運賃は規制緩和が
始まる前に比べて、平均して三〇%も安くなったのです。
 これらの一連の改革は、新たな事業を興し、企業を活性化させるサプライサイド・
エコノミックスとも呼ばれました。そして、この改革こそが一五年後のいま、見事に
花を咲かせ、実を結んで、現在のアメリカの繁栄につながっているのです。
 これだけを見れば、レーガノミックス万歳ということなのですが、しかし、レーガン
政権のこのダイナミックな経済改革は、同時に国民生活に対して非常に厳しい側面
を持っていたことも忘れてはなりません。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 30 /////////////////////////////////////////////////

        花が咲くまで一五年 - クー

 レーガンの自由化政策の下で、レイオフや大量解雇は日常化していきました。
失業者は厳しい競争と淘汰の世界からはじき出された敗者となり、その一部は
ホームレスとして路上にあふれるまでになったのでした。この状況が、大成功を
収めたと評価されるレーガノミックスのもう一つの重大な側面です。
 ここで私が強調しておきたいことは、一五年以上前に始まったレーガンの大改革が
今日のアメリカの繁栄の基礎を築いたことは間違いないのですが、その一方で、
一部のアメリカ国民には多大な犠牲が強いられたという事実です。いま、アメリカ
経済は新たな飛躍を遂げていますが、その根本にはレーガン時代の長く厳しい
経験が生きているのだということを忘れてはなりません。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 31 /////////////////////////////////////////////////

 もう一つここで私が指摘しておきたいことは、レーガノミックスの開始に当たって、
レーガン政権は重大な誤りを一つ犯したということです。大減税と規制緩和を二つの
柱とする改革を、レーガン政権はマクロ政策、つまり財政金融政策の一部だと宣言
してしまったのです。
 マクロ政策というのは、いま金融政策や財政政策で手を打てば、半年後か一年後に
効果が出るような経済対策です。いま、ある金額の公共投資をやれば、半年後にGDP
がどれだけ増えるか、いま金利を〇・五%下げれば、一年後には経済はどれくらい
成長しているか。つまり、マクロ政策というものは、一年後から二年後にはその結果が
はっきりと出るような経済政策なのです。
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/// 競争社会への選択 32 /////////////////////////////////////////////////

 これに対して、レーガノミックスの本質は構造政策です。構造政策とは、人々の
マインドから人生観まで変えてやっと成果が出るという重大な政策変更なのです。
税制が変わって所得税率が低くなりましたと宣伝してみても、それだけで一国の
経済が直ちに動き始めるわけではありません。
 「そんな有利な税制ができたなら、いま通っている大学院をやめて新事業を始めて
みようか」という成績優秀な大学院生が出現したり、「サラリーマンを辞めて関心の
ある分野を勉強し直して、それからその分野でビジネスをやってみよう」という勇敢で
優秀な人々が、たくさん出てくる必要があります。そのうえ、何年後かにこの人たちが
実際に事業に参入して、成功させるという結果を出さなければ、構造政策が成功
したとはいえないのです。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 33 /////////////////////////////////////////////////

 つまり、マクロ政策と違って、構造政策というのは結果が出るまでにひどく時間が
かかる経済政策なのです。しかし、この二つの政策の根本的な違いに、レーガン
大統領自身が気付いていませんでした。レーガノミックスをめぐって、一九八〇年代
のアメリカで起こった混乱はこのことに大きな原因があったのです。
 マクロ政策だと考えていたレーガン政権内部の人々は、レーガノミックスの効果が
なかなか出ないことに大いに焦りました。レーガン批判派は短期的な効果が出ない
ことを指摘して、レーガノミックスは失敗だと主張し双方の間で泥仕合が繰り広げられた
のでした。これは、両サイドともレーガノミックスがマクロ政策ではなく、構造政策
であることに気付かなかったことから起こった混乱でした。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 34 /////////////////////////////////////////////////

 レーガン改革から一五年、アメリカではレーガノミックスという構造政策が、いま
見事に花を咲かせています。レーガノミックスの結果が、現在のアメリカ経済の繁栄
です。いいかえれば、構造政策というのは、種をまいてから花を咲かせるまでに、
一五年くらいはかかってしまう大改革だということなのです。
 日本がこれから始めようとするビッグバンは、まさしくこの種の構造政策です。
公共投資を加減したり、公定歩合をいじったりするマクロ政策ではありません。国民
への痛みもあるでしょうし、ビッグバンの成果が出るまでには長い時間がかかります。
日本人はそれらを覚悟してビッグバンを受け入れようとしているのでしょうか。
その点に、私は疑問を感じているのです。
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/// 競争社会への選択 35 /////////////////////////////////////////////////

        金持ちを貧乏にしても、貧しい人は豊かにならない - 堺屋

 レーガン大統領に続いて、イギリスでビッグバンに取り組んだのが英国のサッチャー
首相でした。イギリスでは、アメリカよりもっと大胆に、もっと実験的な改革が
行われました。
 サッチャー首相の就任前は、ずっと労働党政権でした。労働党政権の下では、民間
企業の国有化が進められる一方で、高い累進税率が適用され、手厚い福祉政策が
採用されていました。労働組合の力も強く、イギリス経済はいわゆる「イギリス病」に
陥っていました。このイギリスに染みついた社会体質と経済構造を改革することを
公約して、サッチャー首相の新自由主義が登場したのでした。

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/// 競争社会への選択 36 /////////////////////////////////////////////////

 そのサッチャリズムを象徴する有名を言葉があります。「金持ちを貧乏にしたからと
いって、貧乏人が金持ちになるわけではありません。貧乏人はますます貧乏になる
のです」というのです。そして、サッチャーさんは首相就任後、この言葉通りの経済
自由化の改革を行いました。その成果が現れたのは、サッチャーさんが首相になって
一〇年後のことでした。
 このようなサッチャーさんの改革もまた、クーさんのいわれる構造政策だったと
いうことです。これをマクロ政策だと思った人々は、やはりサッチャリズムの導入で、
一年か二年でイギリス経済が好転すると期待してしまったのでした。
 ビッグバンを考えるとき、それが構造政策の一部なのだということは非常に重要な
ポイントです。ジャーナリズムもエコノミストも、ビッグバン開始イコール早期経済
回復だと考えるとひどい目に遭うでしょう。
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/// 競争社会への選択 37 /////////////////////////////////////////////////

        日本人の覚悟を問う - クー

 現在の日本政府首脳もまた、ビッグバンや規制緩和をめぐって、レーガン政権と同じ
間違いをしています。「規制緩和をすれば、〇兆円の需要が出てくるから、GDPは〇%
成長する。だから来年にはこれだけ景気が良くなる」という発言を、政府首脳が平気で
しています。レーガン政権の要人が一五年前に犯したのと同じ過ちを、日本政府が
再び犯しているのです。
 これらの発言は、政府首脳が規制緩和やビッグバンが、公共投資や金利引き下げの
代替策であるかのように考えていることを意味します。しかし、規制緩和がアメリカ
経済の牽引車になるまでには、一〇年以上の歳月がかかっているのです。
 その間の苦労、苦悩、混乱を乗り越える覚悟がないと、ビッグバンの花は咲かない
ことを、ここでもう一度強調しておきます。ビッグバンは、それほど簡単で単純な話
ではないのです。
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/// 競争社会への選択 38 /////////////////////////////////////////////////

        成功の第一条件は人材の流動化 - クー

 構造政策としてのビッグバンが成功するために必要不可欠な条件として、私は三つ
の条件を挙げたいと思います。これらはいずれも、私のいう長期的構造政策の重要
部分です。第一が「人材の流動化」、第二が「税制改革」、第三が「自己責任原則と
情報公開」です。まず、人材の流動化から申し上げましょう。
 ビッグバンを前に、いま日本には外資系の銀行や証券会社が続々と参入しています。
こうした外資系の会社では、日本人社員の中途採用を積極的に進めているのです。
これらの企業では、能力と業績に応じて人材を待遇する欧米型の雇用システムが、
すでに持ち込まれています。
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/// 競争社会への選択 39 /////////////////////////////////////////////////

 このような外資系企業は、ヘッドハンティング企業を積極的に利用して人材を得て
います。また、日本の金融機関の従業員のなかには、これらの人材斡旋会社に
登録し、積極的に外資系企業に職を求める人々も増えているのです。
 そういう日本人社員の多くは、将来、会社のエースになることを期待されている
三〇代の第一線従業員です。これらの人々が共通して口にするのは、終身雇用と
年功序列に縛られた給与体系への不満なのです。
 外資系金融機関は、こうした優秀な即戦力を大量に引き抜いて、いまどんどん活用
しています。年俸が何千万円であろうと何億円であろうと、その人がどうしても必要
であり、その人が高給に見合うだけの収益を上げられるとみれば、外資系企業は
積極的に採用に踏み切ります。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 40 /////////////////////////////////////////////////

 そんな時代が一部では始まっているのに、ほとんどの日本企業は従来の雇用
システムを変えようとはしていません。「わが社の給与体系では、〇〇年入社の
従業員は基本給が〇〇万円、ボーナスは何カ月と決まっています」ということに
なってしまって、優秀な社員をやたらに流出させているのです。
 つまり外資系に行けば数千万円も数億円も稼ぐことのできるような優秀な人材は、
一方的に外資に流れるだけで、日本企業にとどまることがないというのが、金融業界
の実情です。この点を理解し、日本企業が人材の流動化時代に対応できるかどうかが、
日本版ビッグバンが成功するかどうかの最大の鍵だ、と私は思います。
 それができなければ、日本企業は外資との競争に敗れるばかりか、優秀な
日本人は日本からも離れていってしまうかもしれません。そうなると日本社会全体が
沈滞してしまうことになります。
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/// 競争社会への選択 41 /////////////////////////////////////////////////

        「特別」専門職というナンセンス - クー

 日本に来てもう一〇年以上、私は金融界で働いています。その間に、日本人の
ディーラー、トレーダー、ファンドマネージャーなどを大勢見てきました。彼らのなかには、
激変する日々の市場を相手に、素晴らしい成績を上げている優秀な人々がたくさん
います。本当にたくさんいるのです。
 しかし、いまの日本企業の人事制度の下では、彼らは正当に扱われていません。
どちらかといえば、会社の除け者として扱われたり、例外的な存在として位置付け
られています。彼らが上げている優れた業績が、所属する企業に正当に評価されて
いるとはとてもいえないのです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 42 /////////////////////////////////////////////////

 他人のことはともかくとしても、現に私自身がそういう例外的存在として野村総研
に勤務しています。私の報酬はもちろん年俸制で、職種上は「特別専門職」という
ことになっています。つまり、私は会社にとって「特別」な存在なのです。
 こういう扱い自体が、まったくのナンセンスだと私は思います。むしろ年功序列賃金
のサラリーマンという存在自体が、私にいわせれば「特別」なのであって、世界的な
標準から見れば、私のような形が普通なのです。何も特別な技術を持っていなくて、
会社のなかにいるだけで世の中をなんとなく渡っているサラリーマンこそが、これからの
時代では問題になる人種なのだと思います。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 43 /////////////////////////////////////////////////

        労働市場が規制緩和を支えた - クー

 ビッグバンといえば、金融界だけの話だと思われますが、レーガンとサッチャーの
やったことは、金融だけでなく、税制から全産業分野での規制の撤廃など、あらゆる
方面に及んでいます。その結果、従来の規制のなかに安住していた人々が、大変な
目に遭ったことはすでにお話しした通りです。

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/// 競争社会への選択 44 /////////////////////////////////////////////////

 しかし、この点でアメリカ人やイギリス人にとって幸いだったのは、両国の労働市場
の流動性が非常に高かったということでした。つまり、従来の職場を失った人々にも、
セカンドチャンス、サードチャンスが与えられたのです。自由な労働市場で次の職場が
探せたし、また次の職場が現実に彼らに提供されました。このように労働市場の
流動性が高かったことが、両国の規制緩和を可能にしたという面も少なくないのです。
これは労働市場に流動性のない日本を見れば一目瞭然です。
 例えば日本では、社債の発行をめぐる銀行業界と証券業界の争いがありました。
最近の規制緩和では、従来は証券会社だけに認められていた社債発行の幹事会社
の地位を、銀行にも認めるという動きになっていますが、この一点について、日本では
数十年にもわたって両業界が紛争を続けてきました。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 45 /////////////////////////////////////////////////

 アメリカでは、確かに証券業界と銀行業界のトップ同士が、この問題をめぐって
ワシントンでさや当てを演じましたが、しかし、実際、証券会社の現場で社債発行業務
に携わっているトレーダーやディーラーは、この紛争を涼しい顔をして他人事のように
眺めていたのです。
 彼らにとっては、もし銀行が社債発行業務に参入することになるのなら、銀行に転職
すればよいのです。社債発行業務のプロとしての技術さえ持っていれば、向こうから
引っ張ってくれます。規制緩和が行われようと行われまいと、プロであるかぎりは
自分の職は絶対に大丈夫なのです。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 41 /////////////////////////////////////////////////

        「特別」専門職というナンセンス - クー

 日本に来てもう一〇年以上、私は金融界で働いています。その間に、日本人の
ディーラー、トレーダー、ファンドマネージャーなどを大勢見てきました。彼らのなかには、
激変する日々の市場を相手に、素晴らしい成績を上げている優秀な人々がたくさん
います。本当にたくさんいるのです。
 しかし、いまの日本企業の人事制度の下では、彼らは正当に扱われていません。
どちらかといえば、会社の除け者として扱われたり、例外的な存在として位置付け
られています。彼らが上げている優れた業績が、所属する企業に正当に評価されて
いるとはとてもいえないのです。
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/// 競争社会への選択 46 /////////////////////////////////////////////////

 しかし、日本の場合は事情が違います。証券会社で社債発行を扱っている人は、
その仕事を銀行に取られてしまったら、やることがなくなってしまいます。日本では
簡単に転職出来ないからです。だから証券会社は社債発行の規制緩和に徹底的に
反対します。
 社債発行の取り扱い権限を銀行に認めるかどうかというのは、金融全般の規制緩和
にとっては小さな問題に過ぎません。そんな小さな規制緩和さえ日本でなかなか
進まないのは、その背景に労働市場の閉鎖性が存在しているからです。
 この例を一つだけ取ってみても、ビッグバンと労働市場の流動化は裏腹の関係に
あることが分かると思います。
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/// 競争社会への選択 47 /////////////////////////////////////////////////

        年功序列の「美徳」は終わる - 堺屋

 クーさんがいまいわれたことを考えてみますと、ビッグバンは金融業界だけではなくて、
あらゆる産業分野に及ぶ問題を含んでいることになりますね。
 例えば、世界の航空産業では規制緩和が進んで、新規参入が続々と行われ、旅客を
運ぶ飛行機を、誰が飛ばしてもよいという時代に現実に入りつつあります。そのなかで、
かつて世界一の航空会社であったパンアメリカン航空が倒産して市場から姿を消し
(その後同名の企業が米国国内線で復活)、他の大手航空会社も離合集散を続けて
います。航空会社だけでなく、陸運産業についても規制を次々に外していって、大きな
市場変動が起きているようです。その結果、確かに消費者にとっては良いことがたくさん
起きています。航空運賃は大幅に下がりました。自由化の進展で心配された航空機の
事故率もかえって下がっているようです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 48 /////////////////////////////////////////////////

 何もかも良いことずくめのようですが、ただ一点だけ困ったことも起きています。
所得格差の拡大、つまり貧富の差が大きくなっているということです。アメリカでは、
かつて所得階層の上から四〇%の人々が総所得の約六〇%を取り、残りの六割が
残りの約四〇%を取っていたといわれます。その意味では比較的平等だったアメリカ
社会ですが、九〇年代に入ってこの分布は大きく変わってしまいました。いまでは、
上の二〇%がアメリカの総所得の約半分を取り、八〇%の人々が残りの半分を分ける
という状態にまでなってしまったのです。
 銀行員として安定した給与を得ていた人が、銀行が倒産したりリストラの対象に
なったりして次の職場を探さなければならなくなる。そうすると、前の職場よりも
給与の安いところに行かなければならない。アメリカではそういうケースはたくさん
ありますが、これからは日本でも増えていきます。
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/// 競争社会への選択 49 /////////////////////////////////////////////////

 もちろん一方では、良い業績を上げているトレーダーやディーラーは、給料が
これまでの何倍にもなることもあるでしょう。クーさんのおっしゃる労働市場の流動化の
なかで、こうした所得格差はますます広がってくると思います。
 長い間、日本の年功序列、終身雇用という雇用システムは人情味あふれる美しい
雇用形態で、日本という国の美徳なのだという認識がありました。
 しかし、考えてみると、これは一八歳か二二、三歳で選んだ職場に生涯封じ込め
られる、この選択を誤れば大きな不利を背負わねばならない残酷なシステムでもある
わけです。安定のためには職場での苦痛と適材適所の再配置を諦めねばならない
終身雇用制が、本当に人間的なのか考え直さなければならない。そうしないことには、
ビッグバンが導入された後の自由競争の世の中にはついていけないことになります。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 50 /////////////////////////////////////////////////

        東京市場はウィンブルドン化する - 堺屋

 ビッグバンを行うことによって、日本の金融界にどのような変化が起こるのかが、
これから大きな問題になると思います。その点で興味深いのは、イギリスでいわれて
いるロンドン市場の「ウィンブルドン化」の問題です。
 ご承知のように、ウィンブルドンはテニスの全英オープンが開かれる競技場です。
全英オープンは世界のテニス界一の古い格式を誇る大会ですが、そこで活躍する
のはアメリカ人やドイツ人ばかりで、競技場を提供しているイギリスの選手
(プレーヤー)は、ほとんど決勝戦には出てこない。この状況が、ビッグバン後の
ロンドン金融市場にそっくりだといわれているわけです。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 51 /////////////////////////////////////////////////

 確かに、近年のロンドン金融市場はウィンブルドン化しています。ロンドン市場
そのものは非常に活況を呈していて、高い技術を背景に、いまではイギリスの
GNPの一五%くらいを金融業で稼いでいるといわれます。東京市場などと比較しますと、
非常に高い収益を上げているといえるでしょう。
 しかし、ロンドン市場で大活躍しているのは、アメリカ、ドイツ、スイスといった、
イギリス人から見れば外国の銀行ばかりなのです。イギリス生まれのイギリスの
銀行は、かなりの数が買収されたり倒産したりで姿を消して、その数は減りました。
 ビッグバンに踏み切った後の日本市場を考えますと、ロンドン市場と同じことが
起こる可能性が非常に高いと思います。東京市場そのものはビッグバンで活気を
帯びるかもしれないけれども、自分たちの銀行、自分たちの証券会社が消えて
なくなるのではないか、そういう危惧を日本の金融機関は強く持っています。そして、
その危惧通りに事態が進展する可能性は、非常に高いといわざるをえないのです。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 52 /////////////////////////////////////////////////

        日本人が働く外資系企業と、すでに外資化している日本の優良
        上場企業 - クー

 自分の国の銀行、自分の国の市場という考え方も、ビッグバンの進展とともにやがて
消えていくのではないでしょうか。確かにロンドンで活躍しているのはアメリカや
ヨーロッパ大陸の銀行が多いのですが、そこで働いているのはイギリス人です。
アメリカ系の金融機関といえども、実際にそこで働いているアメリカ人は、ここに一人
あそこに一人という程度に過ぎません。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 53 /////////////////////////////////////////////////

 アメリカ系の銀行であろうと、ドイツ系の銀行であろうと、実際にそこで働いている
イギリス人は高い収入を得て、イギリスのGDPに貢献しています。また、その収入
からイギリス国家に納税しています。アメリカ資本の銀行であっても、実際には
イギリス経済に大いに貢献しているのです。
 ロンドン市場のビッグバンによって、イギリス人の雇用機会が増え、さらにイギリス
政府の税収も増えている。ですから、イギリスの国自体にとってそれはそれで
良いことではないでしょうか。
 日本人はとかく外資系企業と日本企業を区別して考えたがるのですが、これからの
時代にはそういう区別はそろそろ意味がなくなってくると恩います。外資系企業と
いっても、そこで実際に働いている人たちの大半は日本人です。しかも、最近の
日本の株式市場では、この数年一貫して日本株を買ってきたのは外国人投資家
ばかりでした。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 54 /////////////////////////////////////////////////

 その結果、いま起こっている事態は、一般には日本企業だと思われている多くの
国際優良銘柄のほとんどを外国人が持っているという事態です。日本には企業系列や
銀行グループなどによる株式の持ち合いがありますから、外国人の株式所有が過半数
に達している大企業はありませんが、いわゆる浮動株だけを取り上げれば、六割以上が
外国人所有という企業はもう珍しくないのです。
 やがて、株式の持ち合いが徐々に解消され、過半数が外国人所有という企業も
現れてくるでしょう。そういう企業が次々と出てきますと、この会社は日本企業なのか
外資系なのか、どっちなんだということが問題になってきます。会社を誰が所有して
いるかではなく、これらの会社が日本経済に本当に貢献しているかどうかだけが
重要になってくるのだと私は思います。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 55 /////////////////////////////////////////////////

 堺屋さんが指摘されるように、東京市場のプレーヤーがほとんど外国人になる可能性
は否定できません。しかし、そのような外国人プレーヤー(外資系金融機関)が日本の
年金のリターンを上げ、日本人の生命保険の配当率を上げることに成功するならば、
それらの企業は、日本人と日本経済のために良い仕事をしているといえるでしょう。
 外資系金融機関は高齢化社会を迎えた日本経済のために、大きな貢献をすることに
なると私は予測します。対論の最初でも述べましたように、金融業(資産運用)がますます
重要になる時代に、外資系金融機関がその点で日本経済に貢献できるならば、それは
歓迎すべきことであっても排斥すべきことではないと思うのです。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 56 /////////////////////////////////////////////////

        プレーヤーより観客が重要だ - 堺屋

 日本経済、日本国民への貢献が、ビッグバンを考える際の大きなポイントですね。
全英オープンには、選手だけではなくて観客もいるのです。
 金融の世界でいえば、金融機関が選手、一般の預金者やお金を借りる一般企業が
観客です。この観客の立場からすれば、選手が外国人であろうが日本人だろうが、
自分たちにとっておもしろい試合を見せてくれればよいということになります。
 おもしろい試合といえば、預金者にとっては、高い利率、保険者にとっては高い
配当でしょう。また、借り入れる側にとっては、新規事業を起こそうとするときに、
土地担保がなくてもお金が借りられるのかどうかという問題です。
 日本経済全体を考えれば、選手より観客のほうが重要なのはいうまでもありません。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 57 /////////////////////////////////////////////////

        日本企業が東京金融市場を見捨てている - クー

 東京市場のウィンブルドン化についてもう一つ付け加えておきたいことは、いまや
日本企業自身が日本を見捨て始めているという事実です。
 ご承知のように、ここ数年間、日本の金利は世界一低い水準になっています。
こんなに金利が安いのですから、日本国内で設備投資をしようとする日本企業が
どんどん出てくるのが当然ですが、実際にはそうはなっていません。
 このところ日本企業が投資を集中しているのは、東南アジアやアメリカなどの海外
ばかりです。「たとえ金利が安くても、こんな高コスト社会にはとても投資できない。
競争にならない」というのが、日本企業の本音になっています。

/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 58 /////////////////////////////////////////////////

 金融面でも同じことが起こっていて、日本企業が円建ての社債を発行するのに
東京市場ではなく、わざわざルクセンブルクなどのヨーロッパで発行しています。
ルクセンブルクのほうが、祉債発行コストが圧倒的に安いからです。社債発行市場
としても、日本企業が東京市場を見捨てているのです。
 株式市場でも同じです。前述したように、バブル崩壊後、日本の個人投資家、
事業法人、機関投資家は、一九九一年から毎月毎月日本の株式市場で売り越し、
外国人投資家だけが買い越しです。つまり、日本人投資家もまた東京株式市場を
見捨てているということになります。
 世界のなかで日本経済や日本市場が活力を保ちながら生き残ろうとするためには、
まず日本人を引き寄せなければならず、それには改革は避けて通れないと思います。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 59 /////////////////////////////////////////////////

        活カを奪う所得税と法人税 - 堺屋

 クーさんはビッグバン成功への第二の条件として税制改革、大幅減税を挙げて
おられます。確かに、日本の所得税、法人税の税率は、諸外国と比べて非常に高い、
高すぎるというのがみなさんの実感だと思います。
 九七年の六月には、経済団体の首脳が税制の抜本的見直し、特に法人税の大幅な
減税を橋本総理に要求しました。また、経団連の豊田元会長は法人税の一〇%
引き下げを、繰り返し政府に要求してきました。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 60 /////////////////////////////////////////////////

 実際、欧米諸国に比べて日本の法人税率は突出して高い、日本企業は国際競争力
を失ってしまうというのが税率減要求の根拠になっていますし、私自身もその意見には
賛成です。これでは、日本企業の国際競争力は弱体化する一方です。
 この高い税金から逃れるため、日本企業が外国に流出するのではないかということを、
私は真剣に懸念しています。将来の日本を考える場合に、税制の問題は非常に重要な
要素になっているといわざるをえません。
 所得税についていえば、日本は所得の高い個人からより多くの税金を取る、いわゆる
累進性の高い税制を採用しています。この累進課税は、一方では日本人相互間に
存在する所得格差を縮め、より平等な社会を実現する機能を果たしてきたのですが、
他方では高い所得を得ようと努力する個人の活力を奪うという問題もあります。

////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 61 /////////////////////////////////////////////////

        いまの税制では外為法改正は機能しない - クー

 堺屋さんの指摘される通りです。金融ビッグバンが始まり、企業や個人がリスクを
取ってでも高い収益を獲得しようとするのがこれからの時代です。リスクを取って
収益を競うという時代に、現在のような高い法人税率、所得税率が存在していれば、
日本人選手はスタートラインに着く前から負けてしまっているようなものです。
私がビッグバンを成功させる条件の第二に税制改革を挙げるのは、この点が間違い
なく日本経済再生の大きな阻害要因になっているからです。例えば、九八年四月から
実施された外為法改正によって国内の投資家が得られるメリットのかなりの部分は、
国内の不利な税制によって相殺されてしまいます。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 62 /////////////////////////////////////////////////

 外国為替取引の自由化でビッグバンが始まると、海外の高い利回りを求めて、
個人や法人の資産が一斉に海外に流れるのではないかと、一部の人は予測
しています。その結果、為替は円安傾向に流れ、ますます海外への預金流出が
止まらなくなるのではないかと心配している人もいるようです。
 また、このような傾向を期待して、外貨預金を始めている人もいます。しかし、
税制面から見てみますと、そのような心配や期待は当たらないと私は思います。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 63 /////////////////////////////////////////////////

 日本の税制では、海外に預金口座を持ちますと、それを税務署に申告しなければ
ならないことになっています。そのうえ、海外で得られた利子所得は総合課税の対象に
なりますから、お金持ちであればあるほど一番高い六五%の税率(国税・地方税の合計)
で課税されることになります。そうであれば、外国で預金を持つことは、少々金利が
高くても、お金持ちにとってそれほど魅力がないのです。
 国内での預金利子であれば、二割の源泉分離課税だけで済みますし、申告の義務も
ありません。お金持ちの人たちは、自分たちの利息収入を税務署に知られるのを一番
嫌がりますから、みんな申告をしたくないのです。そうしますと、いくら外貨取引が
自由化されても、現在の税制が残っているかぎり、大きな金額のお金が日本から
流出するとは私にはとても思えません。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 64 /////////////////////////////////////////////////

        日本にベンチャーキャピタルが存在しない理由 - クー

 また、日本の金融機関が、新規参入者や新しいビジネスを始めようとする人たちに
非常に冷たいということが、以前から指摘されていました。もちろんいまは、それに
加え金融機関の貸し渋りが、大きな問題になっています。
 この貸し渋り問題が発生した根本原因は、いったいどこにあるのか。不良債権に
苦しむ金融システムに問題があることは間違いありません。株安と不良債権の
処理で株の含み益がなくなってしまい、金融機関としてリスクを取る体力がなくなって
しまったのです。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 65 /////////////////////////////////////////////////

また、円安で邦銀が海外で持っているドル建て資産が円換算で急拡大してしまい、
多くの銀行が自己資本比率を満たせなくなったことも一因といえます。これらの
外部要囚で貸し渋りが始まる前からも、多くの中小企業は新しいビジネスを
やりたくてもなかなか銀行がお金を貸してくれないことを問題視していました。
そしてその背景には、リスクを取ることを嫌う日本のサラリーマンが、金融機関を
動かしているという問題があるのです。しかし、よくよく突っ込んでこの問題を
考えますと、税制もまた一つの大きな背景として浮かび上がってくるのです。

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/// 競争社会への選択 66 /////////////////////////////////////////////////

 いま目先の課題として自己資本の充実が優先するとはいっても、銀行は本来お金を
貸すのが仕事です。良い貸出先には、喜んで融資をしたいのです。実際、各銀行の
頭取は「優良貸出先を探してこい」と号令をかけていますし、第一線の銀行員は
そういう企業を探して毎日営業に歩いています。
 いかに深刻な不況状態とはいっても、銀行融資を求める優良企業はそこここに
見つかります。営業マンは喜んで支店にそういう案件を持ち帰るのですが、
たいていは支店長レベルで潰されてしまいます。それはなぜでしょうか。

////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 67 /////////////////////////////////////////////////

 優良貸出先を見事に育て上げ、何年後かに大きな会社にして、自分の銀行が
メインバンクに納まることになれば、銀行マンとしてこれ以上の喜びはありません。
また銀行マンとしては、会社に貢献する大手柄を挙げたことになります。
 しかし、最初にこの融資を決断した支店長が、融資の成功によって得られる利益と、
失敗したときの損失を厳密に計算すると、大手柄を挙げようとすることは必ずしも
得策ではないのです。現在の人事システムや減点主義中心の給与システム、
そして現在の税制の下では、名もない小さな会社に融資をする決断は、サラリーマン
銀行員にとってまったくペイしないというのが実情だと思います。リスクの高さに
比べて、リターンが少なすぎるのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 68 /////////////////////////////////////////////////

        支店長クランチはなぜ起こるか - 堺屋

 現在の金融状況は、金融クランチ(貸し渋り)といわれています。しかし、その実態は
支店長クランチであるともいわれます。クーさんが指摘されたように、銀行の支店長が
リスクを取れないシステムを、日本の金融機関が作り上げてしまったからです。
 支店長が決断して始めた融資がもし貸し倒れになれば、一〇〇%自分の責任が
問われてしまいます。また、もしこの融資がうまくいったとしても、それが実際に
銀行に利益をもたらすまでにはどうしても数年はかかりますから、次の代や次の
次の代の支店長の手柄にカウントされてしまいます。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 69 /////////////////////////////////////////////////

 これでは、積極的に新規融資を開拓するファイトを持つ支店長が出てきません。
この問題は、日本型の人事評価システムの問題でもあります。
 もう一つの問題は、銀行の支店長クラスが新しい融資のノウハウを開発しきれて
いないことです。これまでのような土地担保一本槍の単純な融資方法では、とても
ベンチャー企業への融資はやっていけない。担保評価のノウハウ、融資の
ノウハウを開発していかなければ、支店長クランチは終わりません。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 70 /////////////////////////////////////////////////

        税制が阻んでいる給与システム改革 - クー

 人事評価システムに加えて、銀行支店長たちが大胆にリスクを取れるような給与
体系を、日本の銀行が提供していないことも確かに大きな問題です。いまの日本の
銀行の給与体系ですと、リスクを取って成功しても、自分の給料は同期の可もなく
不可もなくやっている支店長とあまり変わらない。
 しかし、果敢にトライして失敗でもしたらたちまち出世コースが閉ざされて、支店
長の後は関連会社や融資先に出向ということになってしまいます。その結果、彼が
得る生涯賃金はぐっと下がってしまうのです。人事と給与のシステムがそうなって
いれば、誰もリスクを取ろうとしないのは当然でしょう。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 71 /////////////////////////////////////////////////

 支店長の目には下向きのリスクばかりが見えるのですから、誰も危険なことをしよう
としなくなります。これでは、金融ビッグバンを実行しても、ベンチャー融資は拡大
しないでしよう。
 例えば、本当に新規融資が成功したら、そこから上がる収益の一〇%をボーナス
として与えるというような給与体系が銀行で採用されれば、支店長は目の色を変えて
優良貸出先を探し歩くことになるでしょう。
 また、銀行員は必死でリスク管理や融資のノウハウを勉強しようとするでしょう。
日本の銀行が持ち合わせていないと批判されている融資のノウハウや担保評価の
ノウハウなどは、こういう企業風土であれば自然に身に着いていくものなのです。
 そうなれば、ベンチャーキャピタルのスペシャリストとして銀行内の重要なポストに
就くとか、あるいは独立してベンチャー企業向けの金融コンサルタントになるという
道も開けてくるでしょう。
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/// 競争社会への選択 72 /////////////////////////////////////////////////

        高すぎる税務コスト - クー

 この理想的な方向への変革を妨げているのが、じつは日本の税制なのです。
日本の所得に課される税率が最高六五%(国税・地方税併せて)という馬鹿げた
累進課税を採用しているかぎり、企業内の個人がどんなに良い仕事をして企業収益
に大きな貢献をしたとしても、会社が支払ったボーナスはごっそり税務署に持って
いかれてしまいます。それでは、高額のボーナスを受け取る個人は幸せとは
いえませんし、支払う会社側も困ります。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 73 /////////////////////////////////////////////////

 現在の税制では、企業が相当な税務コストを支払わないかぎり、優秀な従業員が
満足するような給与を与えることは不可能です。日本という国は、人材の処遇という
点で見ても海外から比べて非常なコスト高になっています。
 外資系金融機関には、数億円というような高い給与をもらって良い仕事をしている
日本人が何人かいます。しかし、何人かしかいないことが問題なのです。つまり、
税制面からいっても、日本の人材コストは高過ぎるというのが、こうした企業の実感
なのです。
 企業から見て同じ程度に優秀な人材が香港人に一人、日本人に一人いたとしましょう。
両人に一億円の手取り収入を企業が保証するために、企業の負担する税込み給与は
香港人なら日本人の、二分の一で済むのです。高い累進課税のために、日本人は
香港人と同じ水準で競争できない、ということになります。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 74 /////////////////////////////////////////////////

 日本の所得税率を香港並みにせよとまではいいませんが、せめてアメリカ並みで
あれば、もっと多くの優秀な日本人に雇用の場が増えます。つまり、欧米並みの高い
給与をエンジョイしながら、力いっぱい働ける日本人が増えることになるのです。それを
妨げているのが現在の日本の税制であることを、私はここで強調しておきたいのです。
 公共料金などが、官僚の統制と規制によって高止まりして、その結果、日本が高コスト
社会になっていることが、多くのエコノミストからたびたび指摘されています。しかし、
法人税や所得税などの税制もまた、高コスト社会化の大きな根源になっているのです。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 75 /////////////////////////////////////////////////

        役人がすべてを知る必要はない - 堺屋

 日本の役所、特に大蔵省はすべてについて知っていなければならない、と思い
込んでいます。日本から出ていくお金、日本に入ってくるお金、全部を知っていない
と気が済まない。
 日本のお役所は「国際化」という言葉は好きですが、「ボーダーレス化」という
言葉は嫌います。「国際」というのは国があって際(きわ)、つまり境目がある。
国の境界線には堂々たる塀が巡らされていて、お金もモノも人間も、この塀に付いた
門からしか出入りできない。お役所はこの門を見張っていれば、誰が出ていったか、
何が入ってきたかが分かるのです。役所にとって監視しやすい状態が、お役人の
好きな「国際化」なわけです。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 76 /////////////////////////////////////////////////

 これに対して、ボーダーレス化というのは塀がない状態です。どこからでも、誰かが
入って、何かが出ていく。気が付いたら、自分自身もいつのまにか隣の敷地に入り
込んで仕事をしていることもあります。つまり、監視なんかしないのがボーダーレス化
の本当の姿です。また、監視をしようとしてもやりようがないのです。
 こういうボーダーレス化が本当に進行していったとき、国の枠を越えて自由経済の
良さが発揮されていくでしょう。国にとらわれずに、会社や個人にとっての最良の
選択が、機敏かつ自由に行われるようになるはずです。
 私はこういうことを常々、多くの人に申し上げているのですが、役人の方には
分かってもらえない。官庁は国民のやることをすべて知っていなければならない。
役所の知らないところでやっていることは、すべて悪いことではないか。日本の
役人はそう思っているようです。官庁は国民性悪説に立っているような気がします。

/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 77 /////////////////////////////////////////////////

        自己責任と情報公開は両輪の輪 - 堺屋

 クーさんもビッグバンの第三の前提として指摘しておられますが、自己責任原則の
徹底は絶対に必要な条件でしょう。この自己責任原則と裏腹の関係で重要な意味を
持つのが、企業の情報公開の原則だと私は思います。
 その意味で私が注目しているのが、未公開株の売買市場です。東京証券取引所の
一部や二部にはもちろん、店頭市場ですら公開されていない、まったくのベンチャー
企業の株式の売買を斡旋するビジネスが、一九九七年に東京でも始まったのです。
これはビッグバンを先取りする動きだといえましょう。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 78 /////////////////////////////////////////////////

 未公開株の将来性は、まったくの未知数です。投資家がその企業の株を買っても、
倒産してしまえばまったく何の値打ちもなくなります。逆に、一〇〇〇株五万円の
投資が、何年後かに数百万円になって返ってくる可能性もあります。
 あまりにも危険な投資だからということで、これまで大蔵省は証券会社が未公開株
の売買を仲介することを禁じてきました。しかし、ビッグバンに伴う規制緩和の一環
として、取り扱いが解禁されることになったのです。
 未公開株の売買仲介を証券会社が行うということは、未知数のベンチャー企業に
一般投資家の資金を注ぎ込む道が開けたということです。新規参入企業に資金的な
活路を開くという意味では、金融市場の歴史の上でも画期的な出来事だといえる
でしょう。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 79 /////////////////////////////////////////////////

 これらの未公開株のなかには、オプトエレクトロニクスの最先端技術企業から、
国際線ジェット機のチャーター企業まで、あらゆる分野のベンチャー企業が含まれて
います。確かにリスクも高いけれども、もし事業が成功すればリターンも高い、文字
通りのベンチャー企業ばかりです。
 こういうベンチャー企業に投資する人は、投資が自己責任原則に立って行われる
ことをまずもって認識していなければなりません。会社が倒産して株価がゼロに
なっても、斡旋した証券会社を責めるのではなく、自分の責任だと納得できる人です。
 その自己責任原則を担保するポイントになるのは、投資を受け入れるベンチャー
企業が徹底した情報公開を積極的に行うということです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 80 /////////////////////////////////////////////////

 これまでの日本企業は、官僚や証券取引所が定めた通りに企業情報を開示して
いれば、誰からも咎められることはありませんでした。しかし、リスクがいっぱいの
未公開株については、徹底的な情報開示が行われなければ、いくら自己責任でも
手を出すわけにはいきません。従来求められたより何倍も厳格な情報公開、とりわけ
企業にとって不利なリスク情報まで公開しなければなりません。
 徹底的な情報開示に基づいて、投資家は自己責任でハイリスク・ハイリターンの
投資を行う。その投資が新規参入を試みるベンチャー企業の資金源となって、日本
経済と日本社会を活性化させていく動力源となる。これが理想的な道です。自己責任と
情報開示の原則を貫くことこそが、日本経済が活気を取り戻す道ではないかと思います。
 ビッグバンを成功させるには、新規参入の自由が保障されていなければならない。
その自由を保障するものが、企業の情報開示であり、投資家の自己責任原則である。
私はそう考えています。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 81 /////////////////////////////////////////////////

        待ち望まれる異業種からの新規参入 - クー

 新規参入ということは、古い業界に新しい血、新しい発想が入ってくるということ
です。いままでお互いに仲良しクラブをやっていた企業が、新規参入者を排除して、
いつまでも業界を牛耳っていては、新しい構造変化が起こるはずがありません。
 いままでのしがらみに絡んでいない人が、例えば新しい航空会社をつくって航空
業界に参入してくる。そうすれば、ひょっとすると航空運賃は半分になるかもしれない。
従来の航空会社はそれができなかったのですから、とにかくこの新規参入企業に
やらせてみるしかないわけです。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 82 /////////////////////////////////////////////////

 同じことが、金融機関にもいえます。外資系の金融機関が、いま新しいサービスを
持ち込んでいます。銀行でいえばシティバンクが支店をどんどん増やしていますが、
邦銀では受けられなかったサービスがいろいろと揃っています。
 小さなことですが、ATM(現金自動預け払い機)を二四時間稼働させているのは、
いまのところシティバンクだけです。今後、邦銀もATMの二四時間稼働を始める
でしょうが、シティバンクの刺激がなければ、これが始まるのも随分と遅れたと思います。
 特に異業種からの参入者や外資系企業から、このような新しい試みが次々と
持ち込まれてくる。そうすることで、日本の産業全体が活性化し、レベルアップしていく。
これがビッグバン後の日本経済の理想的な姿だということになります。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 83 /////////////////////////////////////////////////

        ビッグバン後のねずみ講 - 堺屋

 そういう新規参入の自由が確立されると、やはり情報公開が大変大事になって
きます。特に金融分野では、新規参入者が本当に信頼できるビジネスなのか、
それとも詐欺師的なねずみ講なのかを見分けなければなりません。その点から
いっても、情報公開が不可欠になります。
 私の予測では、ビッグバンが始まってしばらくの間、せいぜい一、二回のことだと
思いますが、詐欺的でねずみ講的な金融機関が登場してくると思います。それに
たくさんの人がだまされる。そういう苦い経験をくぐり抜けて、日本人もおとぎ話の
ような儲け話は、金融の分野には存在しないという、当たり前の原則を身に着けて
いくことになるのではないでしょうか。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 84 /////////////////////////////////////////////////

 投資家も預金者も、自己責任の原則と情報収集の大切さを、経験を通して覚えて
いくことになる、と私は思うのです。その結果、ビッグバン後の金融市場は、一時の
混乱をくぐり抜けて、落ち着くべきところに落ち着くという経過をたどることになるでしょう。
それだけの覚悟を、日本人全体が持たなければならないのです。
 個人でも企業でも、ある選択を決断した自分の責任という感覚が、日本人には
ほとんど育っていないようです。私はそこを心配しています。預金をしておけば、
銀行は必ず一定の金利を付けて返してくれると思っている。生命保険は二〇年
たてば満期になって、約束通りの配当が支払われる、と信じきっているのが大多数の
日本人です。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 85 /////////////////////////////////////////////////

 これまで述べてきたように、厳しすぎた政府の規制がそのような日本人をつくり
あげてしまったのですが、そんな日本人が急にハイリスク・ハイリターンの投資を
勧められたときに、夢のようなハイリターンに飛び付いても、ハイリスクを理解しようと
しないのではないでしょうか。
 そういう場合、この投資にはどの程度の危険性があるのか、どういう種類のリスクが
あるのか、広く公開されることが絶対に必要になるでしょう。リスクといっても、それは
為替変動リスクなのか、それとも倒産するかもしれないリスクなのか。リスクの種類に
よって、投資家の対応の仕方もまったく違ってくるはずです。金融商品の営業マンも
十分に教育されていなければ、トラブルが続出するということにもなりかねません。

//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 86 /////////////////////////////////////////////////

        検査官八〇〇〇人と五〇〇人の差 - クー

 情報公開という点では、アメリカやイギリスでは金融商品の情報公開を非常に
厳密にやっています。例えば、証券会社の営業マンが投資家に金融商品を説明する
資料ですが、これらは必ず弁護士が法律上問題がないかどうかチェックします。
商品の説明に問題はないかどうか、投資家に誤解を与えないかどうか、国の法律に
反していないかどうかを、外部の法律家が厳密に審査するのです。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 87 /////////////////////////////////////////////////

 堺屋さんの指摘された通り、日本の場合はその点がルーズです。危ないことが
起こる可能性があります。その場合、金融商品情報公開のルールのなかで、何が
良くて何がだめなのかをきちんと法律で決めることが出発点です。それも、大蔵省が
チェックするといったあいまい暖昧な形ではなく、法的なルールに従っているか
どうかを民間金融機関自身がチェックできるものでなければなりません。
 また、公的部門として、金融機関への検査・監視の体制は、いま以上に整える
必要があります。アメリカでは毎年、数十行の銀行が倒産していますが、預金保険
によって預金の払い戻しは保障されていますので、銀行倒産で金融システム全体が
おかしくなるわけではありません。銀行や証券会社への政府のチェックが厳密に
行われていますから、危ない金融機関は早め早めに倒産させているのです。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 88 /////////////////////////////////////////////////

 そのために、連邦政府は八〇〇〇人の銀行検査官を雇用しています。金融機関が
扱っている資金量は日本のほうがアメリカより大きいのに、日本の銀行検査官は
五〇〇人以下です。アメリカの一〇分の一以下しかいないから、自分たちで十分
チェックできず、どうしても銀行頼みというところが出てきます。だからこそ検査される
銀行と検査官とのなれあいや贈収賄が起きたとまではいいませんが、それにしても
人数の違いが大きすぎます。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 89 /////////////////////////////////////////////////

 いい方を変えれば、アメリカでは八〇〇〇人の検査官を保持することで、自由な
金融市場が支えられているのです。日本の五〇〇人ではとても対応できないし、
人員を強化してプロの検査官を育てていかなければならない、という課題があります。
 大蔵省の金融行政は、これまでのような行政指導から、国民に代わって金融機関を
きちんとチェックし、必要なら現在の経営陣を全員迫い出してでも預金の安全性を守る。
そのような方向に変わっていかなければなりません。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 90 /////////////////////////////////////////////////

        日本人は平等社会の消失に耐えられるか? - 堺屋

 ビッグバンを契機にして大規模な変化が進むなか、個人の暮らしという点から
考えると一番重大な問題は、年功序列・終身雇用の雇用慣行が消滅していく方向
にあることでしょう。
 クーさんのいう労働市場の流動化が進めば、同じ職場で机を並べて働きながら、
一人は一億円のサラリーを取って、もう一人は一〇〇〇万円にも満たない。こういう
状態が、どの職場でも見られるようになるでしょう。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 91 /////////////////////////////////////////////////

 この変化の衝撃は、小さからぬものがあると私は思います。これまでの日本社会を、
根本のところで支えてきた平等主義が大打撃を受けることになるからです。この点を、
私は非常に心配しています。
 平等であったはずの日本社会のなかに、厳然とした所得と処遇の格差が生じて
しまう。所得の格差は他人への嫉妬を生み出し、嫉妬は社会を不安定にするのです。
 アメリカやイギリスなどのアングロサクソン系の国は自由経済の本家ですし、
産業革命を最初に起こした国です。したがって、競争と自己責任という基本ルールは
社会倫理として徹底していますから、この点についての心配は必要ないのかも
しれませんが、日本の場合は違います。欧米諸国では、この問題をどう扱っている
のでしょうか。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 92 /////////////////////////////////////////////////


        嫉妬と税金が優秀者の足を引っ張る - クー

 アメリカでも、ここまで徹底した自由経済になったのは、レーガン以来過去一五年の
大きな変化があったからです。それ以前のアメリカには、終身雇用制度をとっていた
会社も少なからずありましたし、昇進や給与を年功序列的に行っていた企業も少なく
ありませんでした。こうした古い体制の企業がほぼ完全に姿を消したのが、一九八〇
年代以降の過去二〇年間でした。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 93 /////////////////////////////////////////////////

 このようなアメリカの歴史を見ると、日本がこれからビッグバンを始めて、現在の
アメリカ並みの自由経済になるには、やはり二〇年くらいはかかるのではないで
しょうか。その間に、この問題への対処法を日本人も徐々に身に着けていくと
期待できると思います。実際の職場のレベルで、給与の格差がどういうふうに
受け取られているか、アメリカ人がどう考えているかをお話ししましょう。
 ある職場に、一億円の報酬を得ている人がいるとしましょう。しかし一億円の報酬
を得るために、彼は会社に二〇億円の利益をもたらさなければならないとしましょう。
つまり成功報酬五%ということです。ということは、残りの一九億円はその他の社員
の給与やボーナスになっていることになります。このことに他の社員が気付けば、
彼よりももっと給与の少ない社員も、彼に感謝することはあっても、嫉妬することは
ありません。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 94 /////////////////////////////////////////////////

 逆に、彼がもう一〇億円余分に稼いでくれたら、我々の給料も増えるんじゃないか
という発想になるわけです。そう考えれば、彼の仕事を助けることで会社の収益を
増やして、その結果として自分の給料を増やしてやろうという気にもなります。また、
そういう発想をしなければ、アメリカの会社ではやっていけないのです。
 しかし、現在の日本だとどうなるでしょうか。「あいつ一億円ももらって、とんでもない
やつだ」と、冷たくお手並み拝見を決め込まれる。非協力的になってしまったり、
最悪の場合には足を引っ張られることになるでしょう。
 そうなれば、周りから孤立してしまって、いくら収入が良くても本人は非常に寂しい
思いをすることになります。そのうえ、税金で六五%も持っていかれるのですから、
一億円の年収があっても、彼はちっとも幸せになれません。こんなことなら、苦労して
高い年収をもらうよりも、のんびりゆっくり普通のサラリーマンをやっていたほうが
楽だと思ってしまいます。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 95 /////////////////////////////////////////////////

 日本人にも優秀な人はいっぱいいるのですが、そういう人たちが潰れていって
しまうのは、このパターンにはまってしまうからです。だから、全力を発揮すれば
一〇億円、二〇億円の仕事ができる人が五〇〇〇万円の仕事しかしようとしない。
それで、一〇〇〇万円程度の絵料をもらって満足してしまっています。
 このような状況がどれほど日本経済の活力を奪っているかを、日本人はもっと
真剣に考えたほうが良いと思います。この状況を根底から変えることこそが、
ビッグバンの究極的な目的だとさえ私は思っているのです。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 96 /////////////////////////////////////////////////

         日本人の美徳が変革を迫られている - 堺屋

 いまクーさんがおっしゃったことは、これからの日本を考えるときに非常に重要な
ポイントだと思います。一億円の収入を得ている人が稼いだ二〇億円から、自分
たちのサラリーやボーナスが賄われている。このような関係は、じつは日本社会
全体として成り立っているからです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 97 /////////////////////////////////////////////////

 日本人の賃金水準が発展途上国などと比べて非常に高くなっているのは、国全体
の経済力が強いからです。日本には技術を持っている人もいれば、高度な設備を
持っている人もいます。また資本を提供する人もいれば、投資をする人もいる。
だから、国全体として効率よくモノを生産したり、サービスを提供できるのです。
 ところが、一人ひとりの労働の内容を見たら、給料の安いインド人と同じ単純労働
しかしていない日本人も大勢いるのです。そういう人でも、インド人の二〇倍の給料
をもらっていられるのは、高度な技術を持ってうんとたくさん稼いでくれる日本人が
いるからです。その意味では、日本人に生まれて本当に良かった、と思わなければ
なりません。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 98 /////////////////////////////////////////////////

 この点を企業と社会が本当に理解できるようになれば、ビッグバンを通じて自由
競争も進展していくでしょう。そのなかで、ビッグバンに続いて税制の改革も
行われて、日本経済の活力が取り戻せ、本当の自由社会というものが出現して
くることになるでしょう。
 私としてはそのような未来を期待したいものですが、さてどうでしょうか。
これからが、改革は胸突き八丁、正念場だと思います。
 ビッグバンは、単に金融機関や金融システムの改革を要求しているだけでは
ありません。これまで日本の美徳とされていた考え方や価値観までもが、
いまは変革を迫られているのです。クーさんとの対論のなかでは、この点が
最大のポイントだと思います。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 99 /////////////////////////////////////////////////

        二五年分のキャッチアップ - クー

 金融ビッグバンは、確かに日本が果たさなければならない課題です。金融という
点を見れば、日本の金融機関は英米に比べて間違いなく一五年は遅れています。
しかし、金融以外の面で、一五年どころか二五年くらい日本が遅れている産業も
たくさんあるのです。一五年遅れている金融ビジネスをビッグバンで取り戻すためにも、
二五年遅れているこれらの産業の規制緩和・改革を是が非でも進めなければ
ならないと私は思います。

(対論日 一九九七年九月三日)

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
 経済が好調であるときには,それが当然であるとみなされる.経済が
円滑に働かなくなったときにだけ――そしてわれわれがそれを正しく調
整しようとするときに,経済の不思議さを思い知らされることになる.日
本経済は30年以上にわたって,実にすばらしい成長をなしとげてきた
が,それはおそらくこれまで世界が経験したどれよりも長期にわたる持
続的高成長であった.そして他の東アジア諸国がそれに続いてきた.そ
うした成長の果実は平等に分配され,貧困率を低下させ,教育水準や
保健衛生を改善した.成長率は変動したが,失業は一貫して低く,経済
の産出量が下落する年はほとんどなかった.しかし東アジアが世界全体
を景気後退に陥れた1997年から1998年にかけて,こうした状況のす
べてが一変した.1998年の世界経済は,その成長率が1997年の半
分まで下落するという,実に大幅な景気後退であった.インドネシアが最
も悲惨であり,総生産は6分の1も減少してしまった.日本も過去50年
間で最も深刻な不況に直面した.この不況はいつまで続くのかを,だれ
も予測することはできない.しかし景気回復を早めるには適切な政策を
実行することが重要である.
 日本版『スティグリッツ 経済学』(第2版)は,こうした先例のない経済
混乱の最中に刊行されることになる.本書は,ユニークな観点から著し
た教科書である.私は,1993年に初版を刊行して以来,積極的に経済
政策の立案にたずさわってきた.すなわち,初版で展開した経済学の基
礎的な考え方のいくつかを実施するために,多くの国々の大統領や首
相,また国会議員――彼らは私の新しい「生徒」である――にその考え
方を説明してきた.私は,1993年から1997年までアメリカの大統領経
済諮問委員会(CEA)の委員を務め,その後半にはCEA委員長として大
統領顧問委員会(内閣)に所属した.またそうした立場から,国家経済会
議(NEC)に加わり,また経済問題が発生した場合には何度も国家安全
保障会議(NSC)に参画した.1997年からは,世界銀行の上級副総裁
兼チーフエコノミストを務め,世界経済危機にかんする政策論議に密接
にかかわっている.こうした激論にまきこまれたときに,政策過程にたず
さわっている人々の多くが『スティグリッツ 経済学』(初版)を学んでいな
いことを残念に思うことが多かった.私は,こうした多くの国々で押し進
められている政策が経済不況をさらに悪化させ,一国の不況が他国の
景気後退に波及し拡大していくことを主張してきた.この第2版が印刷に
回されている現在は,経済危機がはじまって1年以上を経過していること
になるが,私の主張が正しいことが一般的に受け入れられつつあるよう
である
 1930年代の大恐慌や1997年以来続いている経済的混乱のような
出来事は,この時代を生きている人々には苦痛を与えるものであるが,
経済学的な考え方を検定するうえでの絶好の機会となる.医者は,身体
の調子が悪くなったときに何が起こっているかを研究する病理学を学習
することによって多くのことを学ぶ.経済学者も同じである.初版で私が
強調したテーマのいくつかは,現在の経済危機を理解するために重要で
あることが証明された.たとえば初版では,金融市場の重要性や,国と
国との相互依存関係が強調されている.今回の経済危機では,金融市
場の脆弱性が主要な原因であった.そして国家間の相互依存関係はウ
ィルスのような「感染」をもたらし,一国経済の病気が他国へと即座に広
がっていった.
 経済問題は,国によっても,また時代によっても異なっている.しかし基
本的な原理は同じである.日本経済は今後も,さまざまな新しい課題に
直面することになるだろう.それは失業問題であったり,インフレーション
であったり,経済成長の促進であったりするだろう.日本産業には非常
なダイナミズムがあり,効率性と生産性は世界のトップ・レベルにある
が,逆に世界に後れをとっている産業もある.政治家もジャーナリストも
単純な解決方法に訴え,人気を博するキャッチ・フレーズを用いたがる.
世界はもっと複雑なものである.しかし,あらゆる複雑な事象の裏側に
は,いくつかの比較的簡単な一般的原理が存在しているにすぎない.本
書では,そうした原理を読者に示し,今日の日本の経済問題のみなら
ず,将来遭遇することになるであろう経済問題,さらに他国が直面してい
る問題への理解を高めようとするものである.
 私が,『スティグリッツ 経済学』(初版)を執筆しはじめた当時は,従来
の教科書のどの一冊をとっても,近代経済学原理を適切に理解させうる
ものではない,と感じた.ポール・サムエルソンが半世紀以上前に執筆し
た国際的にも有名な教科書以来,経済学は急速に進歩し,また世界経
済も大きく変化した.多くの人たちが私と同じ気持ちを持っていたようで,
初版に対する世界中での反響は非常に大きなものだった.そして日本
語版をはじめとして多くの国々・言語で翻訳刊行された.第2版も初版と
同じ精神に基づいて書いたものである.世界中の読者からのコメントに
助けられ,私は本書のすべて(1ページ目から最後のページまで)を改善
するためにおおいに努力をはらった.過去数年間の最新の経済学の進
歩を取り入れ,経済状況の変化を反映させ,また,最近の経済顧問とし
ての経験から得られた新しい見方も取り入れるように努めた.
 日本版『スティグリッツ 経済学』(第2版)の最大の変化は,『入門経済
学』にマクロ経済学を学ぶための四つの章を付け加え,公共政策論議
の中心である,経済成長・失業・インフレーションの問題を取り扱ってい
ることである.読者は,こうした重要な問題を学ぶために,上級の『マク
ロ経済学』コースまで待つ必要がなくなったのである.さらに,『入門経済
学』のこの4章では,「東アジアの奇跡」,さらに直近の「アジアの経済危
機」にかんする議論も取り入れた.マクロ経済学の議論は,第7章までに
展開されるミクロ経済学的基礎に基づくものである.事実,ミクロ経済学
とマクロ経済学の連関(リンケージ)は,過去50年間で経済学が大きく
変化してきた点の一つであり,その重要性はアジアの経済危機において
も劇的に示された.とりわけ,外国銀行から多額の借入れを行っていた
金融機関や企業の脆弱性は,1998年の景気後退そして不況の主要因
であったのである.
 経済学は選択の科学であり,教科書の執筆に際しても多くの選択をと
もなう.経済学入門の教科書での選択は,とくに深く考えさせられるとこ
ろである.なぜなら,論じたいことが多くあるにもかかわらず,一冊の本
の紙幅は限られている.本書では,技術進歩とインセンティブ,所有権と
利潤,競争と貿易,インフレーションと失業というようなさまざまな問題が
選択されている(トピックの選択と,そこで何が強調されているかが問題
である).本書を通じて,読者の方々に,今日の重要な問題に対する洞
察のみならず,経済学そのものの意味深さと幅広さを伝えることができ
たと確信している.
1.経済学とは何か.経済学が扱う基本的な問題とは何か.
2.アメリカのような経済において,政府の役割,および民間
すなわち「市場」部門の役割とはそれぞれ何であろうか.
3.市場とは何か,また経済を構成する主な市場とは何か.
4.経済学はなぜ科学と呼ばれるのか.
5.もし経済学が科学であるならば,経済学者たちがしばしば
意見を異にするのはなぜか.
1.経済の基本的競争モデルとは何か.
2.インセンティブ,所有権,価格,そして利潤動機とは何か.
また市場経済において,これらの根本的要素はどのような役
割を果たしているのか.
3.市場制度に代わる資源配分の方法としては何があるか.
経済学者は,なぜ市場制度以外の方法を好まないのか.
4.人々が行う選択を研究するとき,経済学者が用いる基本
的手段は何か.経済学者の用いるさまざまな費用概念とは
どのようなものか.
1.なぜ取引(交換)はお互いにとって有益なのか.
2.一国内での個人間の取引(交換)と,国家間の貿易との類
似点は何か.また相違点は何か.
3.ある国が国際市場において生産・販売するものは,何によ
って決定されるのか.比較優位とは何を意味するのか.なぜ
比較優位が重要な役割を果たすのか.
4.特化することによって得ることができる利益とは何か.
5.貿易は制限されるべきであるという,政治の場でしばしば
主張される議論は,どれくらい正当な根拠を持っているのだ
ろうか.
経済学入門
第1章 自動車産業と経済学
第2章 経済学的な考え方
第3章 取引と貿易
第4章 需要・供給と価格
第5章 需要・供給分析の応用
第6章 時間とリスク
第7章 公共部門
第8章 マクロ経済学と完全雇用
第9章 経済成長
第10章 失業と総需要
第11章 インフレーション
 コロンビア大学教授.アメリカ経済学会元副会長.1943年インディアナ州ゲイリーに生まれ
る.アーマスト大学卒業後,マサチューセッツ工科大学(MlT)大学院に進み,さらに英国ケンブ
リッジ大学に留学.博士号取得後,1967年にイェール大学で最初の教鞭をとる.
 1971年,27歳の若さで同大学の正教授に昇進.その後,スタンフォード大学,英国オックスフ
ォード大学,プリンストン大学で教授を務め,再びスタンフォード大学に戻る.1979年,アメリカ
経済学会が経済学に最も貢献した若手経済学者に与えるジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞.ミ
クロとマクロの経済学を統合する新パラダイムを確立し,情報,インセンティブ,時間とリスク,
技術革新などの問題に新しい分析の光を当てた.1993年3月,クリントン政権の大統領経済
諮問委員会(CEA)委員に就任,1995年6月よりCEA委員長に就任し,アメリカの経済政策の
運営に携わった.1997年1月CEA委員長を辞任後,世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミ
ストを務め,世界規模の経済問題の解決とそのための政策提言を積極的に行っている.
 現在は,コロンビア大学教授.