このスレは、『魔法先生ネギま!』キャラを用いたバトロワスレです。
<特徴>
他の多くのバトロワスレはリレー小説の形式を取っていますが、このスレでは異なります。
単独の作者による、長編SSスレとなっています。
現在、第19部まで完了。現在20部連載中。次は21部となります。各長編SSはそれぞれ独立したお話となっています。
たまに、既に完結したお話のサイドストーリー、アナザーストーリーなどの短編が書かれることもあります。
<作者志望の方へ>
このスレでは、原則オープニングからエンディングまで全て書き終えた者が連載を開始できます。
見切り発車厳禁。頑張って書き上げましょう。
完成したら宣言の上、皆の了承を得て投下を開始して下さい。
<注意事項>
作品に対して内容にケチをつけたり、一方的な批判をするのはやめましょう。
こういう人が居ても、他の人は荒らしとみなしてスルーしましょう。
作者の都合もありますので、早くしろなどの催促はできるだけしないように。
次スレは原則
>>950を踏んだの人が立てること。
容量オーバーになりそうなときは、気づいた人が宣言して立てましょう。
基本的にsage進行。
過去スレ等は
>>2-5くらい
____ ______ _______
|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
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∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_〉
! トd*゜ -゜|| ここにsageって入力するんだ
ノノ⊂ハハつ 基本的にsage進行…
((, c(ヾyイ なんで私だけバニー…
しソ
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〃 i::::,':!:|:: ::!!:| |::::::i l:|.!::l:l::::::::li::li::::::::!,:::::i::::::::i:::::::l:::::l::::::::::::::::::i
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| |::::!i:!l:::::::!レ弋¬、 ',! i::|ゝヽ:ャ‐i-:.、|: i::|:::: :::!,」_:::l::::::l::::::::::::::::::',
! !:::|:|:!!::::::1! ヽ! !└! ``' ! !」丶i!::::::::|r‐、ヽ:i::::!:::::::::::::::::::ヽ
.|:::!:!:|:::::::::! ,.. , |:::::::::!}} ! i|:|:::|::::::;:ヘ::::::::::',
!::|:|::!:::::::::iヾ´ ̄`` ‐'iや:ュ-、_,!::::::::| ル|:::|:/ ヽ:::::::',
∨'!::|::::::::::トヘ /  ̄ ̄ l:::::::::l.:7´ レ' ヽ:::::',
/∧!:il::::::::::|:::ヽ ` u .|i:::::::::|/ィ´`> ヾ:!
.〃 |::i !:::::::::ll:::rヘ ー─- /!i:::::::::|ヘマ'´ ! [ I N T E R M I S S I O N ]
/ レ |::::::::::!`!, '`丶、 / ,1!:::::::::!/ `丶、
∧:::::::::l 丶、__ ィ'´_, ',イ!::::::::::! 丶、 XX Nagase Kaede
/ ',:::::::::', ( \ヽ__, '/!:::::::::| `丶
━━━ / ',:::::::::ト \[ソロモン6]/!:::::::::| 冫、━━━━━━━━━━━━━━━━━
./ ,ハ::::::::i ヽ  ̄〃 ̄ 7 |:::::::::l //ヽ Welcome to Negima Battle Royale.
i ',::::::i ヘ / i |:::::::::l // ヽ "When They Cry...?"
__ __ ____ _ _ __ __ _
|∨\ |∨| |┌─<| / <\ |∨| |\∨/| / ∧
|│[\|│| |├<| |│|┌‐┐ |│| |│∨│| /∧ ∧
|∧| \∧| |└─<| \ </ |∧| |│∨│| /┌┐∧
 ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄
ネ ギ マ ・ ロ ワ イ ヤ ル
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|┌、∧ /─\ ∨∨ // / ∧ |∨| |┌─<|
|├┘/ |│|_|│| ∨∨/ /∧ ∧ |│|__ |├<|
|∧ 、\ \─/ │|│ /┌┐∧ |/─<| |└─<|
 ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
さらなるミスをしていました。自分は、回線切って首吊って氏にます
何これ・・・間違えすぎだろ・・・
AA職人、せっかくAA作ったのに無駄になったな
10 :
訂正まとめ:2008/03/04(火) 01:15:19 ID:???
スレタイまで間違えてんなwwww
>>10 訂正ありがとうございました。厨房ですいませんでした。
>>1乙です。
ミスは仕方ないとはいえ、立てる時はもっと確認してから立てた方がいいと思う。
あと、修正他人任せはどうかと。
首吊るならちゃんと訂正してから、な?w
それと
>>10も乙です
>>12 毎日作者に乙と言えば皆許してくれんよ
まぁ名無しだけどw
>>15 40いく頃は2010年越してるだろうが多分もう2chないな
それか人類滅亡してる。確か2009年11月4日に地球爆発って俺の友達言ってた。
1つ、俺から良い事を教えといてやろう
次に絵を投下した奴、記念すべき100作目だ!
あれ?もう100行ったんじゃないか?
>>18 別館に保管されてんのがNo.91まで、ですわシリーズが新たに4つ、S氏が4つで今99作
次が100だな。wktkしてよう。
AA職人さん、NBRキャラクターカードシリーズなんて作ってみないかい?
向こうが後10だからこっちで聞くが結局1日あけるのか?明日から21部なのか?
>>21 作者21次第だね。
個人的には1日開けて6日から投下を推奨するが。
つか短編投下したい人居たら今のうちに投下しておいた方が良いかも?
.ー ヽヽ))_
;ミ; //二!|
彡d.!´_ゝ! よし俺が決めよう。
/」i|;l;|i〉 0時より短編投下開始。6日より21部だ。
.`l T i
|_ノ_j
ラカンが言うなら仕方ないな
ラカンwwwwww
ラカンの統制力にワロタww前スレ1000ww
前スレ1000自重しろwwwwwwwwww
バトルロワイアルは佳境に。残り3人。
楓「まさか風香と史伽が乗っているとは・・・」
2人の背後に移動する
・・・が2人は自分の背後にいる
楓「!?」
史伽「遅いですー!」
風香「さっきのすごいスピードで来てよ」
史伽「あれは何て技ですか?」
楓「‥‥」
史伽「!」
楓「『瞬動術』でござる」
風香「そ」
楓「!?」
風香「ボクらのはね 『散歩』って言うんだよ」
風香と史伽は楓の背後にいた
バトルロワイヤル、残り2人!
明日菜「この一点を見極めろ!!」
マーダーと化した刹那を見事倒す。
まき絵「イエーイあすなーブラボーブラボーブラビアス!」
いんちょ「やりやがりましたなこの野郎ですわ」
次々と死んだはずの仲間達が蘇る
Dear heroine〜31人のヒロイン達へ〜 (JASRAC申請中)
Dear heroine 会いに行くよ
Dear heroine 理由なんていらない
Dear heroine 頑張ってる
Dear heroine トコロが大好きさ☆
Ready,go! 年中騒がしい
Ready,go! ギャグが盛んな
Ready,go! 魔法使い達!
テニヌネタはそれだけで吹くから困る
1000%ロワイヤル
胸からピストルとりだし〜 相手を目掛けて撃つだけ〜
>>29 刹那「神鳴流奥義・百花繚乱!!」
美空「ぐっ……」
刹那「……しぶといな」
美空「おのれ……おのれ……おのれ……許さん……くそォッ!!
私の悪戯をッ 受けろ!!受けろ!!受けろ!!」
刹那「焦燥が視野を狭めたな。3−A最速の名が泣く」
美空「…………慈悲を……」
刹那「……」
美空「……何だその眼は……許さぬと言うのか……斬ると言うのか……
私を……裁くというのか……!
それが傲りだと言うのが未だわからんか!!!
お前達武道四天王は我等を斬る。それが当然であるかの様に!!
貴様等は神にでもなったつもりか!!!!
一体誰の許しを得て我等凡人を斬っているのだ!!!
我等が悪戯をするからか!? ならばその人間を護る権利は誰に与えられている!?
否!貴様等は誰にも何も与えられてなどいない!!
おまえらが私達を悪と断じ切り捨てるのは、自らの手に正義があると
ただ思い上がっているからに過ぎない!!!!貴様等は―――」
刹那 「私がいつ”武道四天王として貴様を斬る”などと言った。
私が貴様を斬るのはただ貴様が私のこのちゃんに刃を向けたからだ」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜T〜
ネギ「皆さんにはこれから殺し合いをしてもらいます。」
亜子「先生!そんな事よりゆーながエロ本持って来てます!」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜U〜
ネギ「皆さんにはこれから殺し合いをしてもらいます。」
ざわ・・・ざわ・・・・・・
いんちょ「ちょっと男子静かにしなさい!」
亜子「男子おらへんから」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜V〜
ネギ「皆さんにはこれから殺し合いをしてもらいます。」
龍宮「時給は?」
亜子「おい!」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜W〜
ネギ「皆さんにはこれから殺し合いをしてもらいます。」
風香「やだおじいちゃんったら。もう今朝したじゃない。」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜X〜
ネギ「皆さんには明日から殺し合いをしてもらいます。」
刹那「先生、バナナはおやつに入るんですか?」
亜子「キャラ違うやんwwww」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜Y〜
ネギ「皆さんには今から殺し合いをしてもらいます。」
朝倉「はい下校!」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜Z〜
ネギ「皆さんには今から殺し合いをしてもらいます。」
いんちょ(若干涙目)「みんな静かにして!今年最後の殺し合いなんだよ?まじめに殺ろうよ!」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜Z〜
ネギ「皆さんには今から殺し合いをしてもらいます。」
ちう「だっておwwwwwwwwwwwwwwww」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜[〜
ネギ「皆さんには今から殺し合いをしてもらいます。」
ザジ「また・・・二人組みですか・・・・・・?」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜\〜
ネギ「皆さんには今から殺し合いをしてもらいます。」
龍宮「ゴー・・・シュート!!」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜]〜
ネギ「皆さんには今から殺し合いをしてもらいます。」
明日菜「皆、しんぺえすんな。死んだ奴もおらのドラゴンボールで生き返る」
恐怖のネギまバトルロワイヤル〜]T〜
ネギ「皆さんには今から殺し合いをしてもらいます。」
千鶴「あらあら。佃煮じゃあるまいし。」
私は長谷川千雨。
まさかこんな馬鹿な事になるとは思わなかった。
まさか私達のクラスが殺し合いをさせられるなんて…。
千雨はどうしたら良いのか分からなくなっていた。
すると千雨は何かを思い付きパソコンのある家を捜し電源をてける。
すると物凄い勢いでキーボードを打ち始める。
ちょwwww今から殺し合いするwwwwwwwwwwwww
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/05(水) 01:50:40.84 ID:1JmwgBF20
まず誰を殺すか
>>5
何やら今晩は中々才能を持った連中が集まってるようだな…
>>31 ネギ「突然ですが皆さんには今から殺し合いをしてもらいます」
一同「ごめん待って。今テニヌの最終回読んでるから。」
>>36 安価グダグダ→ちうがキレて適当に殺す→殺人証拠うp→逮捕祭り
こんな流れがありありと浮かぶな
20部の影響かネタが冴えてるwww
話書けないからAAらしきものを作ってみたw
作者のみんな
www wwww
ww w ww
ww w ww
ww ww
ww wwww ww ww
ww ww ww ww
www ww ww ww
w wwww
~ Negima Battle Royale WW ~
うあ崩れたorz
やり直してくる
これでどうだ /^0^\
www wwww
ww w ww
ww w ww
ww ww
ww www ww ww
ww ww ww ww
wwwww ww ww
ww www
〜 Negima Battle Royale WW 〜
お前はいつもここにAA投下してる職人に弟子入りして出直せww
>>29が秀逸だな。瞬動、瞬歩、ソニードより双子の『散歩』のが早いのかww
しかし最近の短編はネタSSばっかりだな。なんでだ?
>>46 昔からネタのが多くないか?
ネタはさらっと作れるが真面目なのは中々時間がかかるから仕方ない。
そう思うなら自分が真面目なの作って投下すればいい。
いきなりハイクオリティなMADキター!
これは中々良いね
即興でこれだけ作れたんなら凄いは。音声編集ちゃんとしてるし。
これは21部かなり期待できるな。
53 :
短編1:2008/03/05(水) 19:19:11 ID:???
これは残酷な「プログラム」を、完全に廃止させるまでに至らせた少女達の、勇気ある姿を描いたものである。
「プログラム開始から23時間経過‥。死者は‥未だ0人です」
「そうか‥」
「あの‥放送は‥?」
「‥‥‥最早定時放送する意味も無いだろう」
「分かりました‥」
静寂が支配する教室。暗闇の中で3年A組の生徒達は、頭を中心に向けて円状に仰向けに寝転んでいた。
あと5分でプログラムが始まってから24時間が経つ。
同時に、参加者全員の命が絶たれる。
このプログラムにはルールがあった。
24時間以内に死者が一人も出なかった場合は、参加証代わりの首輪型の爆弾が弾け飛ぶ。
無論全員のがだ。
けれども、3-Aの生徒達は最後まで殺し合いを拒んだ。
友を手にかけるぐらいなら、自らの命を捨てる。
プログラム開催場所は麻帆良学園だった。故に最後の一時はみんな一緒に過ごそう、と31人は自分達が愛した教室に集まったのだった。
あと300秒もせずに、彼女達の短い人生は終わる。
否、終わらされる。
54 :
短編2:2008/03/05(水) 19:19:59 ID:???
「史伽」
「お姉ちゃん」
「ぼく、生まれ変わったら‥また史伽のお姉ちゃんになりたい」
「私も‥またお姉ちゃんの妹になりたいです」
「‥‥」
「‥‥」
「今まで、ありがとう。史伽」
「これからもずっとよろしく。お姉ちゃん」
「夏美、知ってる?人はね、死んだら星になるのよ」
「うん‥」
「そしていつまでも夜空に輝き続けるの。私達のこと忘れないで、って」
「うん‥」
「私達が星になったら、必ず隣り同士になりましょう。そして一緒に光りましょうね」
「う‥ん‥」
「悲しいの?夏美」
「ううん‥違うの‥。‥‥嬉しいの。ありが‥とう、ちづ姉‥」
「どう致しまして‥‥」
55 :
短編3:2008/03/05(水) 19:20:46 ID:???
「結局、お前とは決着が付かなかったな」
「まあ、良いではごさらぬか。決着よりも大事な何かを‥」
「手に入れた‥だろ?」
「ふふ、お主も変わったでござるな」
「ああ、不思議と悪くない」
「‥もし叶うのなら、お主とは、いつかどこかで再会したいでござる」
「奇遇だな。私もだ」
「その時にでも」
「決着を付けよう。約束だ」
「‥やっぱり、お主は変わらないでござるな」
「‥美砂。円」
「何?桜子」
「‥‥私、二人と親友でいられて良かった。ありがとう」
「‥こっちこそ、ありがとう。私、あんたも円も大好き。本当に‥大好きなんだから」
「二人のおかげで、毎日が楽しかった。二人のおかげで、私はこんなに笑えた‥」
「‥ゴーゴー美砂!」
「ファイトファイト円!」
「頑張れ頑張れ桜子!」
「「「We are No.1!」」」
56 :
短編4:2008/03/05(水) 19:21:29 ID:???
「あーあ‥。終わっちまうのか‥私の人生」
「大丈夫っすよ。人間は生前に善行を積んどけば、生まれ変わることが出来るらしいっす」
「善行ね‥ちっともしてねえや」
「言っといて難なんすけど、結局大事なのは善行したかじゃなくて、楽しく生きられたか、じゃないすか?」
「‥そうだな。非現実的ですげえイライラしたけど‥‥楽しかった。この一年は、楽しかった」
「私も楽しかったっすよ」
「‥‥‥ザジも‥楽しかった」
「いたのか!?」
「ザジ‥みんなに会えて‥‥良かった」
「ははは、だったらそれでオールOKっすね」
「‥ネギ先生‥‥‥頑張れよ」
「私ね、ネギくんが好き。だけどね、ゆーなと亜子とアキラも、私大好きだよ」
「うち‥ほんまに嬉しかった。みんなと一緒に過ごせて」
「私達いっつも一緒だったね」
「うん。一緒に笑って、一緒に泣いた」
「一緒に遊んで、一緒におしゃべりした」
「なあ、これからもずっと‥ずっとずっと‥一緒におってな」
「勿論だよ」
「我ら運動部四人組、その絆は永遠なり!」
「ありがとうみんな。さよなら‥ネギくん」
57 :
短編5:2008/03/05(水) 19:23:04 ID:???
「マスター、やはり再生は‥」
「無理なようだ。まあ良い。生きるのにも少し飽きてきた所だ」
「‥マスター、この3年A組はどうでしたか?」
「ふん‥ガキみたいなやつらが好き勝手ギャーギャー騒ぐ、耳障りなクラスだったよ。‥‥‥だが」
「だが?」
「居心地は良かった」
「‥私もです」
「さて、お前ともそろそろお別れだな。世話になった」
「いえ、私はマスターのミニステルマギ。何処へでも着いていきます」
「‥いいだろう。お前だけは特別だぞ」
「もったいなきお言葉」
「‥‥‥ナギよ。先にいってるぞ‥」
58 :
短編6:2008/03/05(水) 19:23:45 ID:???
「まったく、あっけない一生だたネ」
「私は楽しかたアルヨ。超と会えたから」
「私も超さんに会えて良かったです」
「古‥、五月‥」
「私もですよ。超さん」
「‥ハカセ、科学者は明確な理由のもと発言するものヨ」
「理由‥‥。超さんといると、楽しかったから」
「私もアル。超、お前は私達の親友アル!」
「親‥友‥?」
「はい。掛け替えのない、大切な親友です」
「フフフ‥そう思てくれる人達がいるだけでも、私の人生、結構有意義なものだたかもネ。未来で一人でくたばるよりは、よっぽどマシな死に様ヨ」
「‥また、会えますよね?」
「ああ、いつか‥みんなでまた会おう!」
「のどか。ハルナ。あなた達が私の心に光を灯してくれました。感謝しても、しきれません」
「‥私もね、二人がいなかったら、今の私は無いと思う。夕映。ハルナ。‥ありがとう」
「ふふ‥改めて言うと、恥ずかしい言葉ね。二人とも、ありがとう。また三人で、一緒に本読もうね」
「‥夕映」
「のどか」
「私、ネギ先生が好き」
「私もです‥」
「ネギ君、私達のこと忘れないでね‥」
59 :
短編7:2008/03/05(水) 19:24:24 ID:???
「さよちゃんはどうするの?」
「‥‥‥朝倉さんがいない世界に、私がいる理由はありません」
「そっか‥」
「朝倉さん」
「何?」
「私、朝倉さんのこと‥大好きです」
「私もだよ」
「だからずっと‥ずっとずっと‥‥‥側にいちゃダメですかぁ‥‥?」
「‥さよちゃんなら良いよ。一緒にいこっか」
「あ‥ありがとうございます」
「さよちゃん」
「はい?」
「‥‥大好き」
「せっちゃん‥。うち今まで、せっちゃんに迷惑ばかりかけてもーたなー」
「いえ‥その様なことは‥」
「うち、怖かった。迷惑ばっかかけて、いつかせっちゃんに嫌われるんやないかと‥」
「‥‥」
「でもな、せっちゃんはいつも嫌な顔一つせんで、うちのこと守ってくれた。うちはそれが嬉しくて‥嬉しくて‥‥」
「私は」
「‥?」
「このちゃんにそう思ってもらえてることが、一番嬉しかった」
「‥せっ‥ちゃん」
「もう、この手は放しません。私が、この先もずっと‥お嬢様をお守りします」
「‥‥ありが‥とな」
60 :
短編8:2008/03/05(水) 19:25:32 ID:???
「長かった腐れ縁も」
「いよいよ終わりね」
「思い返すと、私の大切な思い出は、いつもあなたとのものばかり‥」
「いいんちょ‥」
「これで最後だからいいます‥。アスナさん、私のお友達になってくれて‥ありがとうございます」
「‥私もね、あんたに会えて良かった。喧嘩もしたけど、本音で話せたのはあんただけよ」
「‥‥‥ネギ先生、悲しむでしょうね」
「‥そうね。あいつのことだから、結局泣いちゃうかな」
「‥責めて、もう一度お会いしたかった‥」
「‥‥会えるよ」
「え?」
「ネギの心の中に、私達は生き続けるから‥」
「‥‥そう‥ですわね」
あと10秒。
あと10秒で彼女達は死ぬ。
けれど
「この二年間の素敵な思い出達は、決して消えたりしない」
『今日からこの学校でまほ‥‥英語を教えることになりました ネギ・スプリングフィールドです』
『なんと!2-Aがトップじゃ!!』『や‥‥やったーッ』
『‥‥なぜ助けた?』『え‥‥だ だって‥エヴァンジェリンさんは僕の生徒じゃないですか』
『ぐっ‥』『これがぼくの力だ』
『あんたのちゃんとしたパートナーとして見て ネギ』『ア‥アスナ‥さん‥』
61 :
短編9:2008/03/05(水) 19:30:02 ID:???
『小太郎君 僕‥「魔法剣士」にすることにしたよ‥‥』
『よぉ お前がネギか?』『と‥‥う‥さん』
『さあ‥それで どうするネギ坊主?』『‥‥‥‥今度こそ‥‥あなたを止めます 超さん!!』
『これからも僕は同じコトで悩み続けると思います ふっ切ることもできない だから‥僕は‥この僕のまま前へ進みます』
あと5秒。
生徒達は互いの手を固く繋ぎ合う。
決して離れないように。
ずっと一緒にいられるように。
(ネギ‥)
あと3秒。
(頑張りなさいよ)
そして
あと1秒。
「3-A、最高ーー
「‥たった今、30人全員の死亡が確認されました‥」
「‥そうか。死体処理班に連絡しておけ」
「‥‥‥‥‥我々は‥いったい何をやっているのでしょうか‥」
「‥‥‥さあな‥」
この年以降、プログラムは二度と施行されなくなった。
31通りの光を持つ星になった少女達が、その事実を知ることはない。
〜Fin.〜
駄文失礼しました
久々に笑いのないいい作品が見れた…いい切り替えになりますね、乙!
うほ、GJ
MADも短編も凄い良いです。GJ。
1つ聞きたいんですが文末は 。」 になるのは駄目なんですか?
20話程書いて全部そうしてるんですが。
>>61 このクラスなら実際にありそうな話。GJでした!
>>64 書式で見れば。」は間違いだね。まだ途中なら直した方がいいかと。怠慢に見られちゃうからね
>>64 出版界では文末の 。」 の読点はつけないというのがお約束。
持っている小説で確認してみると良いよ。
ただ、投稿をするわけでもないネット上の小説ではあまり気にしないでも良いと思う。
まあ、わざわざ指摘する人もたまにいるから、訂正できるならつけない方が良いかも。
投下された方、皆乙です!
>>64 直せるなら直しておいた方がいいかな、って程度でしょう。
柿崎美沙は一人森の中を歩いていた
バトルロワイアルという戦いに巻き込まれて
この、森の中に逃げ込んだというわけだ。
死にたくもないし、誰も殺したくない
そんな気持ちでいっぱいだった。
とりあえず美沙は支給品を確認してみることにした。
かばんの中を漁ってみると中には水と食料
クラスの名簿、地図、ランタンなどの一般支給品が入っていて
「何・・・これ?」
その中に一つ不思議な薬を見つけた。
「筋肉・・・増強剤?」
薬のラベルにはそう書かれていた。
「まさか、これ飲んで強くなって戦えって言うの馬鹿らしい」
しかし、物は試しと一粒飲んでみることにした。
こんなの、すぐに効果が出るとは思えないが
力があったほうがいいに越したことはないし
気休め程度の軽い気持ちだった。
すると………。
/フフ r<⌒ヽ _ ム`ヽ
/ ノ) i 〃⌒ヾi ) ヽ
゛/ | | i(|l ゜ヮ゜ノ| ノ⌒(ゝ._,ノ
/ ノ⌒7⌒ヽーく \ /
丶_ ノ 。 ノ、 。|/
`ヽ `ー-'´_人`ー'ノ
丶  ̄ _人'彡ノ
ノ r'十ヽ/
/`ヽ_/ 十∨、
おしまい
wwwwww
吹いたw
確か傾向分析氏も動画作ってんだよね?
ひょっとして作者21=傾向分析?
違うと思う。
それより誰かまだ短編あるのか?
ないなら今日からでも21部見たいのだが・・・
AA職人の作ったザジと双子のAA他所でも結構使われてるね
アキラwwwww
>>75 乙です。
毎週やるのかこれ?すごいな。
>>73 いやあ、明日でいいんでね?
今日は結構投下あったし、充分楽しんだよ。夜中投下がまだあるかもしれないし。
今は21、22が待ち状態だから良いけど、
この後の長編投下がぱったり止まると落差が怖い。
そういう意味でも、あまり急がずマッタリやるのが得策。
久しぶりに来たらここまで来てたとは……しかも短編投下日orz
作者20氏やAA職人の方々や絵師の皆さんに心からのGJ。
そして作者21氏にwktk。MAD凄すぎ…20氏もあの絵を描いてたしみんなスゴイな…。
ちなみに傾向分析をして構わないでしょうか?解答お待ちしております。
>>64 書式的にはミスなんですよね……
そこまでこだわっていないというか微妙に癖でそうなってしまっている自分は酷いですね。
癖になる前に気をつけることをおすすめします。
>>72 動画は全ての分析が終わってからですね……ないと思いますが。
ちなみに作者20氏は私ではありませんよ。
それでは本題。ちょっと間に合わすために急いでたから仕事が雑になっちゃったかな……と反省。何れ修正版をうpしたいところ。
注意:二十部を見ていない方は立ち入り禁止!
http://www7.uploader.jp/dl/yuyu/yuyu_uljp00035.txt.html
ミス……作者21氏は私ではない……ですね。
TOP絵(というかおまけ)毎週楽しみんしてんよ。
そして傾向分析キター
自分何気に傾向分析が1番好きです。
傾向分析面白いなww
今日1日あったわけだしそのまま投下してもよかったかもね。
てか俺のレスものせてくれるとは嬉しい。
これからも期待してます。
普段ROMだが言わせてもらう
>12『ネギロワラジオ〜お前と俺は牛乳ビン〜』
>18『ドキッ!ネギロワだらけの傾向分析ラジオ(グラフもあるよ)』
>33『ネギロワS&M』
お前らバカだろwwwwww
てか何気に1番下上手いしw
83 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/05(水) 23:27:16 ID:zuFrALES
作者21氏、840氏、傾向分析氏、乙です。
ネロら!かぁ・・・。少し発音しづらい気もするが楽しめたんでまぁいいか。
>>78 生存率のまとめはとてもありがたいが順位は、
1位2位3位5位11位14位17位22位30位 ではなく
1位2位3位5位6位12位15位18位23位31位 なのでは?
>>84 しまっ……!やってしまった……ミスしすぎだろ…orz
おそらくそうですね、大きすぎるミスだ…
…真に申し訳がないです…次回からは急がない程度にやらせていただきます。
生存率のほうは次回修正版を投下しますので……それまでそこは脳内補完で頼みます…
>>78 GJ! マジGJ! 今後も頑張って下さいね、ね。
つか、自分が書いたタイトルが採用されててフイタw
ありきたり過ぎてスルーされると思ってただけに驚いたww
でもなんか嬉しいですw
87 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/06(木) 00:01:34 ID:haRLwsym
バトルロワイアル終了……勝者、龍宮真名・長谷川千雨
新田「おまえらが勝者だ」
千雨「……てめえ、何でこんな事したんだ……」
新田「へっ、悪りぃ、マジ悪りぃ、気にすんな、な?」
真名「……(怒」
千雨「龍宮……」
新田「あれぇ? 何この人。キレてんの? たかがゲームに。殺られたいの?」
千雨「……もう良いだろう……ゲームは終わったんだ、行こうぜ」
真名「いいや、こいつにコンティニューだ!」
某アニメ見てふと思いついたのでつい……
スマン、あげちまったorz
ゆーな「まさか、私たちのクラスが選ばれるなんてね」
まき絵「ねぇ、このまま逃げちゃわない、うまくいけば逃げ切れるかも」
アキラ「駄目だよ、監視がついているし、人質だっているんだから」
亜子「いやや、ウチまだ死にとう無いし、誰も殺したくない」
亜子は話を聞いたときからまだ、震えが止まっていない。
バトルロワイアルといういかれたゲームに参加することを
教えられたのは今日の午後の授業中であった。
突然授業中のクラスに沢山の軍人がなだれ込み教室は
制圧されてしまったのだ。
そして、クラスメイトのみんなはこの不気味な首輪を
付けさせられてしまった。この首輪は奴等の意思で爆発させることもできるらしい。
そして、そのままどこかへとつれてかれ・・・はしなかった。
舞台として用意されている島へは悪天候のために行くことができなくなってしまったのである。
そしてその結果明日の午前8時までは自由時間と称して
一時解散されることとなった、
ネギ先生と何人かの生徒は人質としてのこったうえで
また、首輪と軍人による監視があるため、脱出への布石作りと
いうのも不可能な状態にある。もちろん、誰かにこのことを言ってはいけない。
亜子「ゆーなは、お父さんの所に帰ったほうがいいんとちゃう?」
まき絵「そーだよ、もう、大好きなパパに会えなくなっちゃうんだよ」
ゆーな「何それ、ひょっとして私邪魔なの、むー」
そんなこと無いのは私にも十分わかる、私がお父さんのことをどう思っているかを
知っているから、自分たちのことよりも父親との時間を大切にしてほしかったからなのだ。
アキラ「大丈夫だから、お父さんの所にいってあげなよ」
ゆーな「うん、みんなアリガト、じゃあまた明日ね」
そういってゆーなは職員寮へと走っていった。
必死に恐怖を隠しながら、自分を気遣ってくれた友達に感謝をしながら
ゆーな「お父さんただいまー」
教授「ゆ、ゆーなどうしたんだい、」
ゆーな「お父さん、今からデート行こ!」
教授「いったい何があったんだ?」
わけもわからない状態の父親を無理矢理連れ出して
夜のデートが始まった、本来ならば中学生が出歩いてはまずいのだが
そんなことは言ってられない、今日しかない、大好きな父親との一緒の時間を
これから来る地獄のゲームの事を一瞬でも忘れるために
今はただ、最期のデートを楽しんでいた。
教授「ふー、いっぱい買ったな」
ゆーな「お父さん、もし、、もしもだよ、私が突然いなくなっちゃたりしたらどうする」
教授「何が何でも探し出して見せるさ、大切な娘だからね」
ゆーな「じゃ、じゃあさ・・・もし、・・もしだよ行方不明になった自分の娘には、友達を裏切って殺してでも
自分の所に戻ってきてほしい?」
急な質問に、教授はふと辺りを見回す。そして
「そうだなー、友達を裏切ったりするような真似だけはしてほしくはないかな、
でも俺の自慢の娘は、どんな時でも友達を見捨てずあきらめたり希望を捨てたりしないから・・だろっ」
「へっ、当たり前でしょ、なんたって、お父さんとお母さんのの娘なんだから」
そういってゆーなはこの日一番の笑顔を見せていた。まるで、なにかが吹っ切れたように。
翌朝、
ゆーな「お父さん、いってきまーす」
教授「ゆーな、ちょっと待ってくれないか」
そういってゆーなを引き止める、
教授「バトルロワイアルに参加するのか?」
ぴくっ
父親からの発言にゆーなは驚く
ゆーな「ど、どうして・・・知ってたの私たちが参加
させられることを・・」
教授「昨日、明らかに様子がおかしかったからね、
妙な尾行も着いていたし、間違いないんだな」
ゆーなはゆっくりと一回うなずく
教授「やっぱり、そうだったのか」
ゆーな「だめなの、誰かに知られちゃったら」
教授「大丈夫、こんな会話、他の人から見れば
ただの朝の父娘の会話にしか聞こえないから」
そういって教授は改めて、ゆーなに話しかけた
うまくいけばみんなを助け出せるのかもしれない
ゆーなを戦場に送り出したりしたくないそのための力になりたい。
ある種父親としては当然の反応だったかもしれない
しかしゆーなは
「大丈夫、昨日のデートでなんか吹っ切れたから
・・・へへ、お父さんの自慢の娘はどんな時でも友達を見捨てず、あきらめないで希望は捨てない・・でしょ。
だから、私は命がけでみんなを守りたい、亜子を、まき絵を、アキラを・・・
だからもう、会うことは無いと思うから、言っとくね・・・ずっと、ずっと大好きだったの
お父さんのこと、家族として、じゃなくって一人の男性として
でも、これが最期だから・・、」そういって教授の頬にそっとキスをした。
教授「ゆー・・な」
ゆーな「それと、もう私がいなくなっちゃうんだからもっとしっかりしてよね
ただでさえお父さんだらしが無いんだから
そんなんじゃ本当に結婚できないよ
それじゃあ、行ってきます、長い様で短い間だったけどお世話になりました。元気でがんばってね」
必死に笑顔を見せてはいるが実際は今にも泣き出しそうな顔をしていた。
学校へ、いや惨劇の舞台へと進もうとしている娘の姿をみて
教授は一つの決心をした。自分も戦うということを、
本来あのゲームが始まるにあたって、主催者と黒幕、そしてこのクラスを舞台に
選ぶために紹介者がいるはずである。
そいつらを一網打尽にして、ゆーなを助け出す。
教授はそう心に決めていた。
父と娘それぞれの戦いはまだ始まったばかりである。
完
リアル遭遇で良い作品よまさせてもらいました。乙です。
でもせっかく泣き展開なのに4/3で吹いてしまったww
1日で随分作品が投下されてますね。
皆さん乙です。
>>89 普段はネタSSしか、書かない自分が
笑いの無い話に挑戦してみました。
(文章のレベルの低さに笑われてるかも知れませんが)
矛盾など沢山ありますけどね。
作者21氏 840氏 傾向作者氏 短編の作者方 AA職人の方 みんな乙、そしてGJです
もう投下なさそうかな?
夏美「私が生き残る確率ってどのくらいなの?」
葉加瀬「今計算したところ5.46%でした。(ざまぁwwww)」
夏美「(´;ω;`)」
超「そういうハカセは0.00061%ネ」
夏美「m9(^д^)」
では今からネギまバトルロワイヤル21部を始めたいと思います。
<前書き>
・この作品は処女作です。文章力の無さは大目に見てやってください。
・キャラのイメージを壊す恐れがありますがご了承下さい。
・キャラの強さですがだいたい魔法世界に行く前までだと思ってください。
(ですが超も登場するので原作のパラレルだと思ってください。)
・作者の都合で投下できない日があるかもしれません。ちゃんと毎日投下するつもりですが深夜になる事もあります。
・投下ペースは基本2話ずつですが稀に1話、3話の時もあります。作者のペースで投下するのでおそらく意見は聞きません。
・部屋を明るくしてPCから離れてお楽しみください。
1、星月島
「ん南の島ぁー!」
「いぇーい!!」
今日はクラス全員揃っての研修旅行。
学園長とクラスメイトに勧められてエヴァンジェリン.A.K.マクダウェル(出席番号26番)も参加している。
今回は事前にしっかりと準備していたため5秒に1回のスタンプをせずとも何らかの魔法で登校地獄を誤魔化しているらしい。
とは言っても三日限定のではあるが・・・。
「マスター、どうかしましたか?」
「いや別に・・・」
絡繰茶々丸(出席番号10番)が尋ねるが特に反応を示さない。
(まぁ、学校から出られるのだから外の世界を満喫するか)
そんなエヴァと茶々丸の前の席で雪広あやか(出席番号29番)と朝倉和美(出席番号3番)が少しの不満をぶつける。
「全くおかしいですわ。この旅行私達のクラスだけで行き先しか知らされてないなんて・・・」
「あの〜朝倉さんどうしたんですか?」
さよちゃん人形に入った相坂さよ(出席番号1番)があやかに聞えないように朝倉に尋ねる。
「う〜ん。この旅行の詳細聞いてないんだよね。私達だけで他のクラスはなし。しかも何故かネギくんはいない。こりゃなんかあるね。」
「スクープですか?」
「そうかも。血が騒ぐわ」
「はいー!」
「ねぇー星月島だって。どんなとこかなぁー?」
早乙女ハルナ(出席番号14番)、綾瀬夕映(出席番号4番)、宮崎のどか(出席番号27番)、近衛木乃香(出席番号13番)の四人はイスを回転させ向かいあいお菓子を食べながら目的地がどんな所か雑談している。
「えっとなーあんなー星と月の形した素敵なとこやな!」
「だといいですー」
木乃香とのどかが返事を返す。
「あんた達元気ねー」
通路を挟んで隣から眠そうな神楽坂明日菜(出席番号8番)が話しに入る。
「今日もバイトしてからでしたからね」
明日菜の隣の桜咲刹那(出席番号15番)もそれに返事する。
「でもおかしいです。この地球にそんな島はありません。
ところが私のアーティファクトで調べてみると魔法の世界の方に星月島という島はあるみたいなんです」
夕映はアーティファクトを見せる。
「確かにまんま星と月ね」
「まぁでもそんな事気にしたって仕方ないんじゃない?」
「ですが・・・」
あまり深い事を気にしないハルナと明日菜に夕映は言葉を濁らせる。
「でもネギくんおらんのは残念やなぁー。なんか他の用事あったみた・・・あれ、なんかウチねむぅなってきたわ。」
「そうですねー。私も何だか眠くなってきました・・・」
ふと気付くと電車の中は煙に包まれていた。
「なっ、お嬢様!」
刹那も異変に気付くがあまりの眠気に倒れてしまう。
「チッ・・・油断した。このわた・・・」
「マスター!」
エヴァまでもが眠ってしまい機械である茶々丸を残し全員が眠りについてしまう。
ドアが開き軍服の集団が入ってくるのを茶々丸の視界が捕らえる。
「おっと、こいつら殺されたくなかったら変な真似するなよ」
男は一番前の席に座っている那波千鶴(出席番号21番)と村上夏美(出席番号28番)に銃を向ける。
茶々丸はこの状況で一人で戦うのは無理と判断し従う事にした。
今日はテストがてら1話だけにしとこうと思います。
>傾向分析氏
21部の傾向分析はもちろん構いません。
まだ明確な日付は分かりませんが自分の都合で2、3週間後に3日か4日くらい投下出来ない日があります。
良ければその時にでも傾向分析を投下してくれたらと思います。
では、明日からも宜しくお願いします。
乙です。なんか魔法使いまくりバトロワっぽくなりそうだな
ハカセ死亡フラグ立ったな
>>78 分析ありがとうございました。GJ!
自分も把握してないことまでよく分かりました。
>作者21氏
今日の投下ではどう展開するか分かりませんが、楽しみにしています。
投下できない日には私も没ネタ使った短編(製作中)を、製作が間に合ったら
投下したいと思います。
21氏乙ですよー
作者21さん乙
てかそれSさんのだったのかww
最初気付かなかったw
今頃ですが作者21氏 106氏 S氏 乙です
作者21氏乙です。投下ペースはゆっくりで良いので頑張って下さい。
S氏も乙です。S氏の絵まだかまだかと楽しみに待ってます。
そして最近のロワはこのせつ大活躍なので密かにたつにんを期待してたり…w
たつにんか。たつにんえぇよなぁ。
でもちう茶々も見たいな。
>>110 ザジのところ
絵自体も分かりにくかったですね(´Д`)
夏美描いて下さい!
…サーセンww
えええ!?あれ手書きなんか!?
普通に使いまわしとおもった!!!
すげえなぁ
そうなんだ
俺も貼ったのかと思ったら描いたのか。
21部の絵も楽しみにしてんよ。
>>106 正にそんな感じです。
今回の舞台はこの島だと思ってくれて構いません。
では投下始めます。
2、風のように現れた恐怖
「んー?ここどこ?」
明日菜は目を覚ますと周りを見渡す。
見知らぬ教室にいつもの席順で全員が座っていた。
「アスナ、何よその首にしてんの」
「柿崎こそ・・・」
明日菜に隣の席の柿崎美砂(出席番号7番)が話しかける。
その首には変な首輪がつけられている。
すると全員の目が覚めた頃にドアが開く。
「君達、これから説明する。静かにしてくれ」
何人かのローブを被ったいかにも魔法使いという格好の男達と軍服の男達が中に入ってくる。
そして突然誰も予想のしてない言葉が発せられる。
「いきなりだが君達には殺し合いをしてもらう」
・・・。
「はっ?あんた何言ってんの?」
後ろの方の席から明石裕奈(出席番号2番)が声を出す。
裕奈はありえないといった風だが雰囲気でどこか嘘じゃないと感じとっていた。
「だから殺し合いをしてもらうんだ。今から説明する。まずここは魔法の国だ」
一部の生徒を除き皆唖然とする。
もちろん当たり前だ。漫画などで見るがいきなり現実で魔法なんて言われても誰も信じないだろう。
突然現れた男達に突然告げられた魔法という言葉と殺し合いという言葉。
冷静になれという方が無理だろう。多くの生徒は動揺を隠せない。
「まぁ何もなしに信じろと言っても無理だろうな」
ローブを被った男はそう言うと杖を取り出す。
男は杖に跨る。
すると杖に乗った男が宙に浮く。
「こんなもんだ。他に火を出したりなんかも出来るぞ」
そう言うと人差し指に火を灯す。
それを見て更に多くの生徒が慌てだす。
魔法を知らない生徒に幾つもの不可解な出来事が襲う。
「皆さん落ち着いて下さい」
珍しく刹那が声を上げる。
「魔法は実在します。私も少し違いますが似たようなものを使えます」
普段あまり皆の前で目立った事をしない刹那が事態を悪化させないために落ち着かせようとする。
しかし刹那自身も気が使えなくなっている事に少なからず動揺している。
だが刹那が機転をきかせた事によりその場は静まる。
「うむ。もしあまり静かにならないようだったら見せしめに誰かを殺さざるえないところだったぞ。彼女に感謝する事だな」
男はそう言うと説明を始める。
まず3-Aにいる魔法を使える者達についての説明だった。
エヴァが世界最強クラスの使い手だという事、他にも長瀬楓(出席番号20番)や龍宮真名(出席番号18番)などの達人がいる事、
ネギが学園に来て明日菜や古菲(出席番号12番)、木乃香、朝倉達が魔法を知ったという事。
魔法は知っているが戦闘力のある者ない物事細かに説明された。
「次にバトルロワイアルについて説明する。一切喋るなよ。変な動きみせたら構わず射殺するからな」
またも緊張が走る。
男から語られる数々のルール。
気や魔法の力は不公平のないよう使えない事、爆発する首輪、時間ごとに増える禁止区域の、六時間ごとの定時放送、支給武器・・・
教室のちょうど真ん中に位置する席の主、和泉亜子(出席番号5番)は教室を見渡して思った。
──怖い。
3、魔法の島
「最後にこの島について説明する」
「まだあるの・・・?」
ただでさえ信じれないのにまだ説明が続けられることに佐々木まき絵(出席番号16番)は思わず不満を垂れる。
「この島だが星月島の星島の方だ。月島の方まで泳いで1km程だが海も禁止区域なんで泳いで逃げようなんで考えるなよ」
「そしてこの島はこの魔法世界でも少し変わっていてな、同じ島で季節が違う。
例えば海岸沿いは夏でもそこから数百メートル離れただけの街が冬だったりする」
もしそんな面白くて素敵な島なのだから普段だったらとてつもなく楽しいがこんな状況なので誰一人として喜べない。
「ちなみにこの島には数千人程の住人が居たが今は月島の方に移ってもらっている。
後、この島にある魔法アイテムは予め全て回収している。
まぁ君達が住んでいる日本の一つの小さな島で戦うのとなんら変わらん。気候が違うくらいだ」
「それでは出席番号順に好きなデイパックを選んでくれ。
ただしここから出るまで中身を見ちゃいけんぞ」
裕奈が最初に前に出てデイパックを取ろうとする。
「おっと、武器には当たりハズレの差が激しいから慎重に選べよ。特別に3つだけ魔法を使った武器があるからな」
一瞬止まるが裕奈は最初に目を付けたデイパックに手を伸ばす。
(何よ!慎重にも何も運じゃない!!)
嫌な顔をして席に戻ろうとすると次に出てきた朝倉と目が合う。
朝倉は軽く笑顔を見せ裕奈にウインクする。
(元気出しなよ。こういう時こそゆーなが頑張らないと!)
(うん。ありがと!)
少し笑顔を作りウインクで返す。
言葉にはしてないが相手の言いたい事がなんとなく分かった。
そして最後にザジ・レイニーデイ(出席番号31番)がデイパックを手に取る。
「よし、全員持ったな。・・・ん?デイパックが1つ余ってるな。誰か忘れてるんじゃないか?」
「あっ、出席番号1番が欠番なんです」
「そうか。まぁいい。では転移魔法を始める」
その声とともに魔法使い達が教室の周りを囲むと杖を向け呪文のようなものを唱え始める。
すると全員の足元に魔方陣が現れる。
「キャッ、これ何?」
思わず何名かが声を上げるがすぐに全員の姿が教室から消える。
「よし。これで後は殺し合いを見守るだけだな」
「この余ったデイパックはどうするんですか?」
「武器はなんだ?」
「魔法道具の1つですね。2人まで操れるやつです」
「んー・・・構わん。こっちで使ってしまえば良い。
確か殺人衝動と自殺衝動を与える効果があったな。後でランダムに2人選んで使っておきなさい」
「はい。分かりました」
斯くしてゲームは始まった。
おしまい。
2話では物足りないと思う方もいるかもしれませんが一度に多く投下出来ないので勘弁してやって下さい。
明日は深夜になります。
作者21氏 乙です
魔法が使えるという事はエヴァがかなり強くんるんだろうな。
>>125 >120もう1回嫁
魔法世界で3つだけ魔法アイテムあるだけで魔法自体は使えないぞ
作者21氏乙です。
やっぱバトロワはこう明日がwktkでたまらないって感じがたまらないよな
ところで1番欠番て事はさよ不参加の30人?
作者21さん乙です
これはどういう展開が予想されるかな
大昔に作者をやった俺が来ましたよ
すげーな、もう21部かィ
21氏乙
個人的にはこのくらいの方が軽く読めて楽なんだぜ
殺人衝動で1人マーダー化か。
明日菜とか魔法関連の人は一般人から信用されない気がするな
殺人衝動→刹那
自殺衝動→夏美
に1500ドラクマ
殺人衝動、茶々丸 自殺衝動、五月に1億ルピー
作者21氏乙です。
いきなりランダムマーダーの伏線とは・・・・・
話の投下数は作者にお任せするけど、何話までか教えて欲しい。
>>129 最近は神絵師やら別館やらAA職人やら凄いんだぜ
マーダーたつみーに一億ペソ
殺人衝動はちうっち
自殺衝動はアスナ
第一死亡者はたつみー
に1ドラクマ!
サテライトを潰せ!!
>>134 ああ、そういや俺んとこじゃたつみー真っ先に殺しちまったなあ…
あの時はごめんなさい<>
原作主要キャラが真っ先に死んでく
ハカセ視点のロワでもつくってみっか
作者4か。
俺は殺人衝動・超、自殺衝動・亜子に500/^o^\
>>138 よく覚えてたなあんなのwwwwwwww
今さらだけどタイトルのことわざを探すのに一番時間をかけてた気がするぜ。
油断のしすぎだな…刹那達にあわせる顔がない…
黒歴史掘り返すのやめてください><
その一行見ただけで嫌な汗が噴出してきたんだけどwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwwww
>>140-141 ん?何の話だ?
俺その頃からいるが思いだせんww
てか4部を含む昔のロワの2話分が21部の1話分だから2話ずつの投下でも問題ないよ
逆に最近は投下量多かったのかも試練
4部作者ガッチンポー
まぁ投下期間は長くなるがサクサク読めた方が
その部の進行状況とかも把握しやすくなるし
規制も厳しいだろうし
ひとつの長編で1/2強くらいスレつかえばいんじゃない?
作者4氏ってかつての高速の仕事人だったっけ?
>>144 19部、1つの長編で1スレと1/2使いましたよ。
今は書き込みや長編の投下も多いから21部は普通に2スレは使うだろ。
軽くまとめて見た。
・舞台は魔法の島で同じ島の中でも場所によって気候が違う
・魔法アイテムが3つ配られる(1つは本部側が所持)
・本部側の持ってる魔法アイテムは2名だけ操れるという能力
・魔法は使えない、禁止区域あり、定時放送は6時間毎
・クラスに魔法使いがいると全員に魔法バレ
・強さ基準は魔法世界編前のエヴァ別荘による修行まで
(おそらく夏美や運動部の魔法バレはしてない時。だが超はいる。)
こんな感じか?
さよは着いて来てるみたいだが1番欠番てとこから参加はしてないのかな。
× 長編の投下も多いから
○ 長編以外(絵とか)の投下も多いから
やっと追いついた。
作者21のMAD中々良いじゃないか。
なんでコメ13しかついてないんだ?ww
思ったんだが、ネギまは本編にオリジナルをまじえてアニメ化するより、
ネギロワをアニメ化したほうが絶対に売れる。
ロワは規制が多いしな
でも美少女コメディのクラスの漫画が殺し合いするアニメになったらネットで話題になって確実に売れるだろうな
まぁ無理だろうけど
個人的には三期は二期みたいな感じでやって欲しい
作画が崩れない程度にな
ギャグだろうがヒロイン火葬だろうが何でもいいから作画安定して欲しいわ
あとは…全員仮契約も萎えるんだよな
是非三期は学祭編原作完コピでやってほしい。
っていうか2クールで途切れ途切れやってたら
いくら時間あっても足りんな
>>153 なんかネオパクカード必死こいて集めた頃
思い出して鬱になったわ ちょっと氏んでくる
ゲームの作画は好きだよ
俺も作画安定してたらなんでも良い。
てか二期の小ネタやキャラ変わりも好きだったから全く二期と同じようなのでも構わない。
二期で唯一ケチつけるとしたら美空とまき絵のポジション変わってたとこかな。美空は1人だから良い味出るんだよ。
もちろん全員と契約も是非やって下さい
二期良かったけどゆーなの声優が合ってない
どのキャラもピッタリ合ってるけどゆーなだけ違和感がある。
遅くなってすみません。携帯から失礼します。
もう1時間程待って下さい。すみません。
ゆっくり待つよ〜。
慌てず投下してくださいなー。
全部で何話あるの?
どうも。作者21です。眠いです。投下はじめます。
>>162 60話くらいです。
4、コインで決める運命
「くそっ!なんで私が!!」
長谷川千雨(出席番号25番)は悪態をつきながら森を彷徨う。
しかし何か思いついた顔をすると切り株に座りポケットからコインを取り出す。
「私は私の日常を取り戻したいんだ。朝起きて夜寝る。そんなまともな日常で満足なんだ」
(まぁ別に魔法に関わってしまったのも案外悪くなかったがな・・・)
「よく映画とかであるコインで決めよう。表なら皆と協力してなんとかゲームを脱出しよう。裏ならこの銃を使って皆を殺して生き残ろう。
幸い化け物連中は魔法とか使えないみたいだし私にもチャンスはある」
そう一人で呟くとコインを空に向かって投げた。
ヒラヒラと回転し落ちてくるコイン。そして地面に落ちる。
──裏。
「・・・ゲームに乗るか」
立ち上がり辺りを見渡す。しかし何かを考えまた座る。
「いや、今のは練習だ」
もう一度コインを投げる千雨。
──裏、裏、裏。
更に三回も続けて裏が出る。
頭はぽりぽりかくとまた投げる。
──表。
「表か。仕方ねーな。誰か探して脱出する方法探すか」
デイパックを肩にかけ歩き出そうとすると後ろから誰かが抱きついてくる。
「もー!ちうっち可愛いんだからー!!」
「何回もコイン投げてたですー」
「なっ!?お前ら見てたのか!?!?」
抱きついてきたのは朝倉だった。その肩には人形に入ったさよも乗っている。
「再っ初から最後までね」
そう言ってVサインを作る。
「てっ、てめータチわりーぞ!!」
「大丈夫。支給武器だったビデオカメラ、その他報道グッズで今の千雨ちゃん録画してたりとかないから」
「こらー!」
しばらくいつもの日常のような光景を繰り広げる。
「まぁまぁ。それにしても私も作戦たてようとしたら誰か来てさ、乗ってる人だと困るからそこの木陰で様子見ようと思ってそしたら千雨ちゃんでさ、声かけようと思ったけどいきなり面白い事しだすから・・・ついッ」
「ついッ・・・じゃねー!そのビデオカメラ貸しやがれ!!つーか最初と最後の行動噛み合ってねーぞ!!」
「ナハハハ」
「ったく、で、どうすんだ?」
「そりゃー何とかして脱出でしょ、あの本部にいた人達よりネギ君達のが強そうだしきっと助けに来てくれるよ」
「あぁ、だが──」
「分かってる。とりあえず私達も移動して何かしよう。とりあえずパソコンとか使えるとこ行ってみよ。」
朝倉、千雨、さよの三人は森を出るため歩を進める。
【残り31人】
5、強さ
龍宮はスタート地点に着いた途端念話が送られてきた。
『龍宮真名だな。1つ頼みがあるのだが』
「何故私が貴様らの言う事など聞かないといけない?」
『ふむ。だいたい察しはついてるようだな。まぁ断っても良いがその場合龍宮神社はなくなるぞ』
「なっ・・・クラスメイトを殺せというのか?」
『そうだ。もちろん金はそれなりに準備しよう。もし君が死んでも龍宮神社にちゃんと渡す』
「くっ・・・分かった・・・」
龍宮は険しい表情をする。
『よし、なら特別に1つ武器をやろう』
すると小さな魔法陣が現れデザートイーグルが召還される。
『ちなみに3名以上殺せなかったら裏切ったとみなし龍宮神社はないと思え。それでは健闘を祈る』
念話が切れると近くにいる気配に気付く。
「誰だ?」
「さすがだな・・・」
物陰から出てきたのはエヴァだった。
「フン。どうせ殺し役でも頼まれて困惑でもしれるんだろ?」
「余裕だな。いくらお前でも魔力の無いただの10歳の状態で私に勝てると思ってるのか?」
ピリピリとした空気が辺りを包む。
「確かに私は魔法も使えなければ武器もない。・・・だからどうした!?」
物凄い形相でエヴァは龍宮を睨む。
その眼差しからはただの子供からとは思えない程の殺気が出ていた。
(なんなんだ・・・?相手はいくら真祖とはいえ今はただの少女だぞ。確かに真祖の状態なら私は塵のようなモノだろう。だが今は──)
「やはり悩んでるな。確かにこのゲーム、魔法の使えない今、おそらくこの島で1番強いのは貴様かもしれん。
だが私は負ける気がしないな。貴様もそれなりに戦いを経験してるだろうがたかが十数年だ。だが私は幾百年と戦いの場に身を置いてきた。
今更魔法が使えない程度で殺される私ではない!!」
完全にしてやられた。言葉と場の雰囲気だけに龍宮は圧倒されたのだ。
龍宮は吸血鬼の真の恐ろしさを、格の違いを思いしらされた。
圧倒的に不利な状況でも何百年も修羅場を潜り抜けてきた本物の前では意味がないという事を。
「分かった。私の負けだ。確かに私はクラスメイトを秤にかけて悩んでいた」
「まぁいい。自分の思うようにやれ。貴様が決めた事なら誰が文句を言おうとそれはただの戯言だ」
言うとエヴァは背を向けそのまま立ち去って行った。
(まさかこれ程とはな・・・)
龍宮は目を瞑りしばらく考えこむ。
(全員殺して私が勝者となり帰ろう・・・)
ゆっくりと目をあける。その表情はとても黒く、そして冷たかった。
【残り31人】
ちうww
おしまい。
だいたい80話分くらいあったのを読みやすいようカットして60話くらいにしてます。
ちなみに31人となってますがさよに首輪はついてません。
たつみーは神社>>>>クラスメートなのか…
>>170 そうとるのはおかしいだろww
てかちうwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>170 それは考えづらいな
本部の強制とエヴァのプレッシャーのせいだろ
本部ももし龍宮が断ったら別の人に頼んだりするだろう。なら私が悪役となろう。
てな感じの事を真名が考えとったのかも試練。
乙です。
やっぱエヴァはこうじゃなきゃ!
いくら魔法なしのロワとはいえ弱いエヴァはやだ。
ちうっちw
21氏乙です。
千雨がかわいすぐるww
朝さよも良いけど、たまには朝ちうもね
今回俺的神展開認定
21氏乙です!
>>177 いや朝ちう好きの俺としてはこれはかなりくるww
このちうは可愛いすぎるww是非生き残ってくれwwwww
俺好みの龍宮とエヴァだな
エヴァの強さを表現したとこはGJ
龍宮マーダーktkr
やはりネギバトの醍醐味は殺宮マーナーだよな
超すげぇ隊長ktkr
深夜に凄いもん見た
これは素晴らしい
21部更に期待
185 :
別館まとめ:2008/03/09(日) 11:14:33 ID:???
840氏、トップ画ありがとうございます。
早速別館のトップ画にしました。
☆ 別館更新情報 2008/03/09 ☆
・『GOGO♪でこぴんロケット☆』
作者21氏のプロモーションMAD保管。
今回の更新で別館内でも動画再生可能にしました。
(PCの環境によっては動画再生不可能な場合があるかも)
・『ネギロワAA帝国』
4ページ目追加。No55〜No69のAAを追加。
/^o^\のAAや2レス使用する大きいAAも保管しました。
・『ネギロワ倉庫』
スレッド19のログを保管。
※絵展示の更新、間に合わず。絵展示は次回更新します。
186 :
別館まとめ:2008/03/09(日) 11:15:50 ID:???
俺も週末の別館更新は楽しみなんだぜ!?
別館氏も乙です
絵展示楽しみだな。
毎週ちゃんと更新するってとこが偉い。
どうも。風邪気味です。作者21です。
今日は帰るの10時過ぎそうなので今1話投下して帰ってきてからもう1話投下しますね。
6、赤い瞳
一人のローブを被った男が軍服の男達に話しかける。
それに連られて近くにいるローブを被った魔法使い達も集まる。
「この魔法アイテム見てくれよ」
「何だ?あの余った支給武器か?」
男が本のような魔法アイテムを開くとそこには生徒全員の名前と顔写真があった。
「2人まで操れるみたいなんだが誰にしようか?」
「ランダムボタン押してテキトーに選べばいいじゃん」
名簿の下には赤、青、緑と三つのボタンがあった。
●赤、ひとをころしたくなるよ
●青、しにたくなるよ
●緑、らんだむにえらんであげるよ
おかしいですね…
書き込んでも表示されないみたいなんで向こうに投下しとくので代理お願いします。
自治議論でまた一段と規制厳しくなったからな漫画サロン
俺なんか他所で3レスの短編なのに規制だぞ
それにしてもいきなり明日菜死亡とは…wktk
可愛いらしい時で簡単な説明が書かれていた。
「ランダムじゃつまんないから俺らで選ぼうぜ」
「こいつ、20番とか強そうだしどうだ?」
「こいつは逆につまんなくないか?」
「5番や27番みたいなおとなしい感じの子が狂ったらおもしろそうーじゃん」
「俺、16番好み!」
「関係ねーじゃん。ギャハハ」
男達はまるで殺し合いを見るのを楽しむかのように笑いながら選んだ。
そして何人かの意見をとり、
赤、5番・29番
「じゃ、放送すっか」
男は機械についてるボタンを押す。
「あーいいかー?まだ定時放送じゃないが1つ報告する。
余ったデイパックに入ってた武器が人を操れる魔法アイテムなんだ。こちらで勝手に操らせてもらった。5番と29番に気をつけるんだな。
・・・っと、まだ30分しか経ってないが既に死亡者が出てるみたいだな。ついでに発表しておく。8番、神楽坂明日菜だ。では次の放送まで頑張ってくれ」
放送が切れると同時に別の場所にいる二人に異変がおこる。
「なっ・・・私が・・・」
「えっ、ウチ・・・いやっ、怖い・・・!」
たった一言だけ言葉を発すると二人の少女の瞳は赤く染まりその目はどこか一点だけを見つめていた。
【残り31人】
2人とも赤とは予想外
夜が楽しみ。乙
うおわお
乙です
あと、一行目に改行をいれたら書き込めなくなる場合あるよ
私がそうだった
あこマーダーか!
亜子…あやか…
一瞬、198があごマーダーに見えた俺は眼科に行った方が良いか?w
今日明日はまだ出だしかな。
投下が待ち遠しいんだぜ
亜子が運動部全員殺す展開きぼん
予言します
今日ハカセ死ぬ
亜子といんちょも死ぬわな。
まぁマダーはたいてい死ぬよな。
>>181 素晴らしい絵ありがとうございます。
正にそのような感じです。
>>185 更新いつもお疲れ様です。とても楽しみにしてます。
>>197 多分それが原因だと思います。
では投下始めます。
7、慌てる天使
「あっ、アスナ!生きとるやん!」
「このか!」
二人は工場のような土地の中で顔を合わす。
「・・・アハハ。なんか改めて会うと緊張するね。木乃香が乗ってるわけないのにね」
「やなぁ〜。って、あれ?アスナ首輪してへんやん」
木乃香は明日菜の首に皆しているはずの首輪がない事に気付く。
教室では確かにしていたはず。自分の隣なので見間違えるはずがない。
「う〜ん。よく分かんないけどなんかいじってたらとれちゃったのよ」
「あのまじっくきゃんせるゆーやつか?」
「かもね。ともかくネギもいないしそういう事分かる人に会いたいのよ」
「ほか。分かった!じゃぁせっちゃん探すえー!」
(あんた話聞いてないでしょ・・・)
明日菜はいつもの天然ぷりを炸裂させる木乃香を見てどこか緊張がほぐれた。
木乃香もまた明日菜に会えて少し気が落ち着いたようだった。
一方、二人からほんの少しはなれた所に二人の少女がいた。
一人は酷く慌てていた。
「いいい今い今頃どこでどうなされているのかっ」
刹那である。
開始直後に古と出会えたものの木乃香の安否が気になって仕方なかった。
「刹那、落ち着くある。このかは大丈夫アルヨ」
「で・・・でも、こんな状況だし・・・今頃・・・お嬢様──ッ!!!」
自分が出せる精一杯の慌てぶりを披露する刹那に古も呆れる。
「落ち着くアル!このかは十分たくましいネ」
「そ・・・そうですね。ゲームに乗った敵にさえ遭っていなければ・・・敵・・・敵・・・・・・このちゃ──ん!!!」
ビシッ
「取り乱しすぎアル」
いつも冷静な刹那が木乃香の事になるとここまで取り乱してしまい逆になんだか笑えるがとりあえず冷静にツッコミを決める古だった。
顔を俯けたままの刹那を見れいるとふと横から気配を感じられたので古は振り返る。
「オッ!」
「あっ!せっちゃんにくーふぇ!」
古と木乃香の視線が合う。後ろには明日菜もいる。
古も何故明日菜が生きてるのか少し気になったが元々深く追求するような性格ではないのでただ生きてて良かったとホッとした。
すると刹那が顔をあげながら言葉を発する。
「あぁ、すまない古。、ぴ大じょ──て、お嬢様!!」
顔をあげた刹那の目に飛び込んできたのは紛れもなく自分が仕える近衛木乃香の姿だった。
「せっちゃん無事で良かったえ」
抱きついてくる木乃香を恥ずかしがりながらも受け止める。
「はい、お嬢様こそよく──て、明日菜さん!死んだはずでは!?はっ、ひょっとして敵か!お嬢様離れてください!危険です!!」
「ちょ、刹那さん、私!」
急に自分に敵意を向けてくる刹那に明日菜は慌てる。
「この・・・誰だ貴様!明日菜さんに化けおって!タダじゃ済まんぞ!!」
さっき見せた木乃香のマイペースぶりより更に上をいく刹那に明日菜も慌てる。
「コラー!」
明日菜はアーティファクトでハリセンを出すと鋭いツッコミを浴びせる。
もーっ、刹那さんたら慌てすぎ」
「スイマセン・・・」
首輪が外れた事により死亡扱いになったのだと聞き取り乱してしまった事に恥ずかしくなり刹那は頬を赤くする。
「アハハ。なんや、学校におるみたいやなぁ」
いつもの光景に自然と笑顔がこぼれてくる。
木乃香に連られて三人も笑顔になる。
まさかこんな状況になるなんて思ってもみなかった。
でもこんな状況でも一緒に笑い合える友達がいる。それはとても大事な事だった。
(ここから先何があっても離れない。一緒に島を出るまで、それまで何がなんでもお嬢様はこの私が守ろう)
心の中で小さく強く決意する刹那の目はとても強い目だった。
【残り31人】
おしまい。
実際投下してみると2レスに収まったりと結構短く感じるんで暇を見つけて少し書き足していきたいと思います。
明日は遅くならないと思います
せっちゃん可愛いwwww
あすなはそんなことしてないで皆の首輪を外せばいいとおもう・・・
>>212 他人には無理なんじゃなかった?
確か赤松がそんな事いってたような
>>213 いや、あすなが触れたものになら何にでも効果あるよ
作者21乙です。
せっちゃんGJ
別館氏、動画のページ良いですね!
高画質だし本当別館の更新楽しみです
>212
そんな事言っちゃダメだろww
それじゃ話が進まなくなるからその辺はオリジナル設定で良いんじゃないか?
|\i:、lヽ./|/i
、-.、i ヽ ' レ'|_/
ヽ ― 、 ヾ <
、┘ -= ,r‐'‐:、r‐''`ー
ヽ = r‐、レ'.,,_:::_::|
リ__,,l.6'!'"ヽ.\:;l_
. ,ヘ.< `-; ::`"゙ッ’ ________
/" .`i、 f 、__< /
\ ゙i i \ `ァ゙ <
. \ ヽ, | ヽ. l |
`''ー 、 \ i、/. `" \________
21氏乙です!
>212
逆を考えるんだ。
外さないのは、本物の明日菜ではないor洗脳されてて外す気のない明日菜なんだw
そんな矛盾どの作者もしてきた事だろ。今更つっこんでやるなよ。
俺は千雨に続きせっちゃんが可愛いから満足だ
作者21氏 別館氏 乙です
>>212の指摘はもっともだと思うが・・・
明日菜の感情もいまいち掴めない
まともな指摘に対する指摘はやめないか?
いつからかずっとこんな流れが続きっぱなしだよな。
感情をあやつるとかの設定は良い発想だとは思うけどね。
面白いんならどうでもいいやんそんなのw
まあ明日の投下の時作者21から一言あるだろ
亜子とあやかがマーダーってのは良いと思うよ
てかあやかがマーダーって10部だけじゃなかった?
>>220 明日菜はいつもの明日菜じゃないか?
ちゃんとつっこみ入れてるし操られてるとか別人は考えづらい。
あまりツッコミを入れすぎると、怖がって書く人間が減ってしまうかもしれない。
しかし何でもありにしすぎるとネギまの設定自体を破綻させてしまう恐れがある。
その中間が一番良いんだろうけど、その辺のライン引きって言うのも難しい。
設定の穴って、結局は作者が推敲を繰り返して防ぐしか無い訳だけど……
それでも漏れ出てくるミスってのはあるし、その辺は大目に見た方が良いのかもね
まーあすな云々は大目にみても
確実な感情はよくわからん
感情描写を増やせばいいんじゃね?
マジックキャンセルを封じるなりすれば済む話じゃね?
今言っときますね。自分のミスです。
明日菜は操られてもなければ別人でもない本物です。
今後の展開で明日菜が首輪をしてないって事が一つの話で重要になるので変更は出来ません。
明日菜は他人の首輪は外せないって事にしといて下さい。
あれ?なんでこの程度でこんな議論してんだ?
てっきりせっちん(´∀`*)ハァハァてなってるものかと
この程度の異点は毎回じゃないか。いつも各々の作者に任せてんのになんでいきなりどうのこうの言ってんの?
原作崩壊でもキャラ崩壊でもないのに。
俺は今のとこ21部好きだし作者21の好きなようにすれば良いと思うよ。
>>227 まだ先は長いけど頑張れ。君がミスしたお陰で他の作者候補達が同じ過ちを犯す可能性が下がったと考えるんだ
指摘は次からミスらないようにする為だから、なるべくソフトにいこうぜ
つかミスって言うほどのものでもないな。そのくらいのオリジナル設定は毎回の事。気にしない。
作者21乙
俺もそういう事はあんまり気にしない方ではあるけど…。
今回のはそのまま放置したらバトロワそのものが終わるぐらいのミスだと思う…。
だって明日菜が首輪外して回れば誰も死なずに済む訳だから戦う意味がなくなる。
とはいえ、作者21が
>>227でちゃんとミスだと断ってるから
今後は外せないという設定で読みます。
誠意ある受け答えしてる作者21はいい人だと思うから気持ちよく読みたいし。
あと、つっこむ方も擁護する方もあんまり煽るような言い方はやめた方が……
特に擁護する側は、あんま度が過ぎると作者の自演乙な流れになるからね。
話ぶった切って悪いんだけど、皆にちょっと聞きたい事が。
ゲームのフィールドの広さってどれぐらいが適切だと思う?
あんまり狭すぎると速攻終わりそうだし、逆にあんまり広すぎると
序盤はずっと独りの描写が続きそうでだれそうだし。
どれぐらいの広さに設定したらいいのかな、って思って。
>>233 半径2km
昔のネギロワで15cmのry
>>234 レスサンクス。半径2q……それぐらいがいいのかな。
半径5qで設定して書こうとしてたがやっぱ広すぎか。
山道とか森の中とか足場や視界が悪いトコは進むのに時間かかるから
それぐらいが適切なのかな。
>>236 10km四方で30人は出会いづらいだろ
禁止区域広くしても誰も会わず息潜めたりとかできそう
まぁ別に10kmにしても漫画なんだし偶然会ったを重ねても問題ないと思う
>>237 さらなるアドバイスサンクスです。
画面とにらめっこしてると何か1qがすごく近く感じてしまって……。
よくよく考えてみると、自分の住んでる町の中の2q四方って結構広いなぁと。
見通し悪くて慣れないトコだったら尚更か。も少し狭めにして考え直してみます。
そんな細かい設定気にしなくて良いよ
GJ
このスレで描かれた事のないキャラ
さよ、パル、ちづ姉、葉加瀬、夏美、五月
以外にいた?
茶々丸ならバトロワをイメージして描いたイラストを自サイトに載せてるが
もしここに投下してその後前みたいにこのサイトにあると転載みたく言われたら嫌だからずっと投下出来ないでいた
それを言ったあとでの投下なら誰も転載なんていうまいよ
以前描いた絵がたまたま誰かが書いたSSにピッタリだから投下するってどのスレでもよくあるけど
もしその絵がお絵描き掲示板とかに投下してたりすると他の誰かが見つけて「これ転載じゃね?盗作?」って言う可能性があるから怖い
前の3周年のゆえの絵みたいな…
あのいちいち持ち出す人って何を求めてるんだろうね…元絵を見つけてもいちいち報告しなくても良いのに…
実際飴玉さんもSさんも別のHNだけど自分のとこに載せてるわけだし。
>>246 何を求めてるじゃなくて、自作発言(まがいなこと)してたら盗作になる
黒歴史といっしょ。小説が絵になっただけ。
小説はいろいろぱくってたから問題だけど絵ならその絵保管しなければ良いだけで話大きくする程でもないだろ
アンチがわざと転載して自分でこれ盗作だろって自演してる可能性高いし。某スレのような。
大きくしなくてもいいけど作者側からすりゃ自作発言は嫌だよ。
だから盗作だったら盗作だと知っておいたほうが良いと思う。
まぁ前回のは違ったみたいだけど、そんなつもりで言ったんじゃないでしょ
250 :
249:2008/03/10(月) 17:27:28 ID:???
今更だけど俺の言い方だと自作発言=盗作みたいになってるな。
盗作なら盗作→転載なら転載だとおもってくりゃれ
作者22ナノっていいですか
作者20が22部なら作者23名乗った方がよくね?
てかそのHN…釣り?
恐らく釣り
22部は確か作者20氏が予約済みだから名乗るなら作者23じゃね?
どうも。未だに旅の途中が読み終わりません。作者21です。
投下はじめます
8、嘘
雪の積もる空き地。
そこが茶々丸のスタート地点だった。
どうするか立ち止まってしばらく考えていると二人の少女が空き地の前に現れ自分の姿を確認すると中に入ってくる。
茶々丸のよく知る二人、自分の開発者である超鈴音(出席番号19番)と葉加瀬聡美である。
二人は偶然出会い歩いているとまたしても偶然茶々丸を見つけたとの事。
茶々丸も二人で行動している事からゲームに乗ったとは思わなかった。
「ハカセ、超、どうしましょう?」
「う〜ん。本部にハッキングでもして皆と脱出かな?」
「それしかないネ。とりあえず武器が欲しいヨ。茶々丸はなんだたカ?」
「私は変身薬のようです。食べると一定時間他の誰かになれる魔法アイテムみたいです」
そう言って変身薬が幾つか入ったビンを取り出し二人に見せる。
一見変哲のないように見えるが説明書に変身薬と書いてあった。
「私と超さんはハズレでした。武器になりそうな物がないですね」
「仕方ないネ。茶々丸の体の中から仕えそうな物を取り出すネ」
そう言うと茶々丸も了解し二人はなれた手付きで装甲を外していく。
すると突然超は一つのコードを無造作に引き抜く。
「超さん・・・それ、機能が停止して・・・・・・」
葉加瀬の頭に嫌な予感と小さな恐怖がよぎる。
そういう時の予感というのはよく当たるものだと最後にそう思った。
「悪いネ」
葉加瀬が横を見ると超は自分の頭に銃をつきつけていた。
「そんな・・・」
自然と涙がこぼれてくる。
バン
葉加瀬の頭からは大量の血があふれ出る。
辺りの雪は白と赤が混じり合いとても綺麗なピンク色に光っている。
「2人とも簡単に人を信じるのは良くない事ネ」
ここに来る前。
超が武器はハズレだったといえば葉加瀬は確認もせずにそれを信じた。
ここに来た後。
茶々丸も開発者だというだけでこの状況でも疑う事をしなかった。
そんなあまい考えでは生き残れるはずはない。超はそう思った。
超は教室で説明を受けてる時点でゲームに乗ると決めていた。
この島にどの程度のものがあるのか分からない。
理由は知らないがこんな大それた事をする魔法使い達がいるのでは自分が少しパソコンをいじった程度では到底何も出来ない。
例え出来たとしてもそれなりにスペックのある物や準備の整っている状態でもないとリスクの方が高い。
それならいっそゲームに乗って自分が優勝すれば良い。
魔法や気が使えない同じ条件なら頭が良く魔法の知識があり拳法も使える自分が有利だ。
クラス全員で殺し合いをして勝ち残るのに有利なのは自分だ。
天才ゆえの過ち。天才ゆえの結論。超はもう自分の決断を変える気はなかった。
それでも実行してみると少しだけ心の底がチクッときた。
彼女はそれに気付かなかった。・・・気付かないふりをした。
(茶々丸は壊さなくてもどうせ誰も直せないカ・・・)
必要な回線など重要な部分は壊し後は装甲を元に戻しいつもの綺麗な外見のままにしておいた。
おして超は二人のデイパックから食料、水を取り出し変身薬とともに自分のデイパックに詰め空き地を後にした。
静かに雪が積もりゆく空き地。
そこには人だったモノと人に憧れたモノの二つだけが残されていた。
茶々丸はいつもの外見のまま静かに立ち尽くし二度と動く事はなかった。
【絡繰茶々丸 機能停止】
【葉加瀬聡美 死亡】
【残り29人】
9、とっておきの笑顔
とある民家のリビングに椎名桜子(出席番号17番)、釘宮円(出席番号11番)、美砂の三人が息を潜めていた。
「さすが桜子ね」
桜子は勘で歩いてると美砂を発見し次に円を探す事になりまた勘で見つけ出したのだ。
わずか一時間程度の事である。
そうしてチアリーダーの三人は揃ったわけである。
「でもどうすんのよ?」
「とりあえず大丈夫じゃない?まだ禁止エリアないし小さな島とはいえさすがにこんな早くにゲームに乗ってる人と出会うなんてないでしょ」
美砂の問いに円は答える。
が、こういう時に限って出会ってしまうものである。
この辺りの民家に誰かいないかと探していた龍宮が訪れた四軒目の家が桜子達のいる家だった。
勢いよくドアを開けすぐさま人の気配が感じる方へ行き発砲する。
こういう時に気配を感じ取れる人、気配を消せない人との差が出てくる。
ガシャンと音たて机の上にある物などが割れていく。
「えっ?何いきなり?」
「いいから逃げるのよ!」
すぐに狙われていると気付いた円が二人を引っ張る。
三人は家の奥の裏口から出る。
前もって脱出ルートを三人は決めていたため龍宮は追いかけるが見失ってしまう。
しかしまだ遠くに行ってないと判断し探す。
三人は遠くまで逃げたかったが思ったより早く出てきたため草陰に隠れるしかできなかった。
近くもなく遠くもない距離。
少しでも龍宮が近づけばすぐばれるだろう。でも後もう少し離れてくれればなんとか逃げれる。だが中々龍宮はその場から離れてくれない。
「どうすんのよ?このままだと見つかっちゃうのは時間の問題よ」
「でも今飛び出したら絶対見つかるよ」
草陰でばれないよう小さな声で会話する。
三人とも表情には出さないが鼓動が高まるのが分かった。
生まれて初めて味わう恐怖。怖くて仕方なかった。
そんな折、突破口を開いたのは桜子だった。
「私が囮になるから二人は逃げて」
桜子の突然の意見に二人は驚く。
「何言ってんのよ?そんなのダメよ」
「でもこのままだとすぐ見つかっちゃうし時間ないよ。私の武器当たりだったから時間稼げる」
「なら私だって銃だったし囮なら私がなるよ」
美砂と円は説得するが引き下がらない。
「お願い!!」
小さく叫ぶ。二人は絶対に引き下がらないと確信した。
「美砂、行くよ」
「で、でも・・・」
円は美砂の手をとり立ち上がろうとする。
「良い?1つ約束して。絶対生きて追いつくのよ」
円は桜子に強く言う。
「お願いだから死なないでね」
美砂は逆に弱く泣きそうな声で言う。
この時円も泣きたい気持ちでいっぱいだった。でも美砂が泣いてる以上自分がしっかりしないとと思った。
きっともし円が先に泣きそうになったら美砂がしっかりしないとと思うんだろうなと桜子は思った。
そして桜子はコクンと頷くと探索してる龍宮の方へ飛び出す。
それと同時に美砂と円は逆の方に走り出す。
龍宮はそれに気付き銃を構える。
最後に桜子は振り返り笑顔で言う。
「2人とも大好きだよ!」
──笑顔で言ったその言葉、泣いてるように聞えた。
「囮とは中々勇気あるじゃないか。それに免じて2人は逃がしてやろう。まぁもっとも次に会ったら容赦しないがな」
龍宮はゆっくりと桜子に近づきデザートイーグルを向ける。
「最後に言いたい事はあるか?」
「うん。あのね、私の出席番号は17番なの...」
「知ってるよ。私の1つ前だからな」
出席番号が隣同士の二人。でも性格やいろんな部分が違う二人。
そんな二人が二人きりでこんなに真剣に話しをした事がこれまであっただろうか。
桜子は龍宮を見つめ龍宮も桜子を見つめる。
「出席番号が真ん中なのはただ苗字の関係とかって偶然じゃなくて・・・」
桜子の目から涙がこぼれる。それを拭うと終わりの言葉を口にする。
「椎名桜子17番!皆に包まれるように私はその位置にいます!」
最後に桜子はとっておきの笑顔を見せた。
【椎名桜子 死亡】
【残り28人】
おしまい。
>>235 >>240 素晴らしい作品ありがとうございます。
大切に保存させてもらいます。
これはgj!
構成が凄い上手いな
出席番号をこう使うのは今までで1番良い!感動しました!!
桜子。・゚・(ノД`)・゚・。
まさかこんな序盤でこんな感動するとは思わなかった・・・GJ
一瞬、天才夕映の過ち 天才夕映の結論 に見えたw
おいおい…いきなりこんなんありかよ・・・・・・・・・
不覚にもうるっときてしまった
なるほどな。桜子の出席番号が真ん中なのはいつもみんなの中心にいて包まれてるからなんだな
これはGJと言わざるえない
今までの桜子で一番いいかもしれん。gjです。
あー、うん最初はどうなることやらとおもっていたが・・・gj
うわぁ……序盤で涙腺崩壊とかw
桜子最高。
21氏GJ!
話つくんのうめぇwww
16部以来の神の予感。誰かが言ってた下一桁1と6は良いって当たりそうだな。
出た16部信者
16部は良い作品だったのに、16部好きの人はマナーを知らない。
それは17部18部のときによぅくわかっている。
だからいちいち反応しなくていい。
何でも良いよ
俺は21部の桜子が今までで1番良かった
ともかく感動した。作者21GJ。
序盤からいい話が来てGJなんだけど、
>>169で読みやすくする為にカットした、というのが気になる。
個人的な意見で申し訳ないんだけど、描写が削られすぎててちょっと物足りない感もあるんだ。
9話は素材が良かっただけに惜しいなあ、って思った。逆に8話はすごく描写が良かったと思う。
誰も触れていないけど、俺は茶々丸破壊の8話に心を奪われたよ。
いや、9話は描写も素材も文句なしだろ
椎名桜子17番!〜ってとこもかなりの名言だが俺にとっては「とっておきの笑顔」って言葉が凄い来た。
>>274 昔、2部〜5部辺りとかはもっと描写少ないぞ
17部〜21部の1話が2〜5部の2話にあたるくらい
つか今日の投下、描写しっかりしてて読みやすかったじゃん
まぁ行動描写は行動がわかる範囲でいいとは思うが、人の指摘に水をさすような言い方をするのはイケナイト思ウヨ!
普段ROM専だが言わせてもらう。
作者21氏、GJです。
作者21さん乙です。
イイハナシダナー( ;∀;)
カットされた没話も読んでみたいと思った俺は異端?
とにかく乙。期待して待っています
乙、………葉加瀬………また。orz
>>210で書きたすって言って昨日までより1話の量が増えてるからカットした部分戻したんでね?
俺は今日の投下ベストだと思うよ
久々に良い話を見た気がした
桜子の存在感にスルーされたまま0%を守るハカセカワイソスwww
作者21氏乙です。
5話ぐらいまではどうかなーって思ってたけど
6話から一気に良くなりだした感じですな。
桜子の死のインパクト強くて、ひっそりと消えていく聡美が憐れでならん……ww
この流れに乗って840、S、飴玉が本気出すと信じてる
俺、何も出来なくてさーせんww
俺は一話からずっと良いと思ってた
いつか作者になれることを夢見る私です。
19部のときみたいに武器とか思考とかあったほうが読み手にとって便利?
なんで19部?
思考なんて毎回あるじゃん。つかないと分かんないし。
武器は毎回毎回書かなくても良いと思う。名称なんて知ってる人少ないし。
「銃」で済ませば十分。「P-120を構え発砲する」より「銃を構え発砲する」のが読みやすいし分かりやすい。
>>287 章の終わりにある状況解説文の事かな?
俺は別に無くても構わないよ。死亡判定と残り人数はお約束として表記して欲しい程度
明石裕奈
武器:〜
思考:〜
みたいなやつのことです
19部でしか見たことないので19部出しただけです
>>289かぶりました
わかりました、有難うございました
まぁわかりやすいのはある方
無くても困りはせん
千鶴
武器:長ネギ
思考:皆殺し
明後日の投下も2話なんですが片方が定時放送だけと短いんで代わりに今日3話投下しますね。
じゃぁ明後日3話投下すれば良いじゃんってツッコミはなしでお願いします。
(話の内容的に今日3話→明日2話→明後日(少ないけど)2話の方が良いので)
>>274 8話も9話も元に戻してるのでカットする以前のものです。
描写少なかったでしょうか?これ以上は書いてなかったんですが…
後のレスを見てると描写は十分との事なので無駄な追加はせずこのままでいきたいと思います。
指摘ありがとうございました。これからの参考にさせてもらいます。
この事ですが20話カットしたのではなく20話分カットしていました。(実際数えてみたら17話分)
例えば1話が10行あるとしたら2行カットして8行分にした、というものです。
その2行分が積もって13話分カットという事にしていました。
ですが実際投下してみると短く感じたのでこのカットした部分は全て戻しました。
ただ後半の方4話丸ごとカットしたのですがそれは前の話と矛盾が生まれるからです。
つまりこれで13話+4話=17話分という事です。4話丸ごとカットついては作者を名乗る前に修正しました。
つまり現時点で全て修正し終えたのでほとんどカットする前の状態だと思ってください。
なので話数への影響はありません。自分的に今の状態がベストだと思ってます。
それでは投下始めたいと思います。
10、友情ってやつ
丘の上にある大きな家の一室にハルナとのどかはいた。
スタート地点が側だったためすぐ合流しこの家に来た。
「何もしなくて良いの?」
「んー…こういう時こそまったりするモンよ」
その区域の気候は夏だったため着ていたものをほとんど脱ぎハルナはベッドに寝転がる。
この大きな家に来たのには理由があった。
小さな家だと見つかる可能性は高い。
だが大きな家で部屋も幾つもあればたとえ見つかっても隠れたり逃げ切れたりする確率が高いからだ。
するとハルナはポケットから一枚の写真を取り出す。
クラス全員で撮った記念写真だった。そこに写る皆の顔はとても輝いてた。
「そういやのどかの武器って何?」
「私は美術用具が一式…」
「そっか。貸してよ。絵でも描く」
ハルナは起き上がるとのどかから美術用具を渡してもらい机にそれを置き椅子に腰をかける。
ハルナは筆を持ち写真を丁寧に模写していく。
いつものような元気がないハルナにのどかは少し戸惑った。
もじもじしながらなんとなく窓から外の景色を見ようとしたのどかがそれを目撃する。
「ちょっと、ハルナ!大変!!」
のどかの目に映ったそれとはあやかがまき絵を襲っている初めて見た殺し合いの光景だった。
のどかの呼びかけにすぐさま反応したハルナもそれを見る。
もちろんいつものようにネタにするためにすぐ反応するのではなく恐怖と不安からだった。
「嘘…あっ、確かいいんちょ操られてるって放送で…」
「助けに行かなきゃ!」
部屋を出て助けに向かおうとするのどかをハルナは止める。
「駄目よ!こっからじゃ距離があって間に合わない!」
丘の上と下では少し遠回りをして降らないといけないので今からでは間に合わない。
もし助けに行こうとして別の敵にあったら元も子もない。
それにのどかを危険には晒したくない。そんな気持ちからハルナはのどかを止める。
一方、まき絵の方はというと、
「あれ?いんちょどうしたの?」
まき絵は歩いていると視界があやかの後ろ姿を確認したので声をかける。
しかしあやかは俯いたままでいつもと違う様子を見せる。
だがクラス委員長のあやかに限ってゲームに乗っているはずがないと思い込みまき絵は近づく。
そしてすぐ側まで来るとあやかは振り返る。目が合う。まき絵の目が赤い目と合う。
そこでやっとあやかの出席番号と先程の放送を思い出す。
そんなまき絵に躊躇なくナイフを突き刺す。
まき絵は急だったが持ち前の瞬発力でそれを避ける。
が、近すぎたためナイフは腕をかすめる。
「痛ッ!!」
苦い顔をするまき絵だがそれでも容赦なくあやかはナイフを振り回す。
まき絵は一瞬の隙をつきあやかを突き飛ばすと木々が生い茂る森へと逃げる。
それを見たあやかは森に入って追いかようとはしなかった。
木が邪魔し追いかけづらく攻撃範囲の狭いナイフではしとめれないと判断したのだろうか。
しばらく走りあやかが追って来ないと分かるとまき絵は木に腰をかける。
「痛いいタいイたいイタイイたい…」
血の出てる怪我した腕、それはとても痛かった。
こんな状況なので精神的にもダメージを受けた。
まさか自分が殺さそうになるなんて思ってもいなかった。
それも自分と仲の良いあやかに…
「…ダメ。落ち着いて。いんちょは操られてただけ。悪くない。ネギくんや皆ならそう言うはず」
狂いだす寸でのとこでまき絵は皆を思い出し落ち着く。
制服を破き傷口を縛るとまき絵はゆっくりと歩き出した。
(ゆーな達に会いたいな…)
「良かった…。まきちゃん逃げ切れたみたい」
森の中に入ったまき絵は見えなくなったが森に入らず立ち尽くしているあやかを見て二人はひとまず安心する。
ハルナはまたベッドに寝転がり枕に顔をうずめると呟く。
「私、友情ってやつを信じてみるよ」
いつもと違いどこか暗いハルナの様子にのどかの不安は消えなかった。
【残り28人】
残り2話は夜投下します。
ちなみに過去の作品を見てると「・・・」と「…」両方あったんで「・・・」にしてましたが「…」の方が正しいみたいなので今日からこちらにします。
299 :
274:2008/03/11(火) 18:50:18 ID:???
まずは乙です。
昨日書いたのは本当に個人的な感想だからあまり気になさらずに。
貴方の文を読んでて、もしこれが前後編みたいに長く書かれていたら更に面白かっただろうなあ、と思ったのですよ。
「・・・」と「…」の件ですが、書式としては「……」と二回繰り返すのが正しかったと思います。
でもこれは出版社の賞に応募するような時だけ気を付ければいいかと。自分の好みで構わないと思いますよ。
乙です。
描写はこれで十分だと思う。むしろ上手いと思う。
文章力も表現も今までの作品で特に高い方だし。
「……」が正式みたいだが今までも「…」だけだしそれで良いと思う。
何にしても表現、構成、描写どれをとっても21部は読みやすく好きなのでこの調子で頑張って下さい。
>>299 とりあえず新参なら過去作品読んでみろ。
21部は1話60行程あるが13部を除けば多いので1話60行、昔のは1話30行くらいだ。
もう書き終えてるんだから前後編とか出来ないだろうし描写は十分だとおもう。
「……」と2回繰り返すより「…」だけのが表現しやすく過去作品もそうだからそれもそのままで良いとおもう。
もとより2chのSSに書式だとかこだわるのは不粋だしな。
まぁ、こういう指摘は丁寧で未来の作者のためにもなるから良いと思うよ。
だけどあんまりしつこくいきすぎると荒れの原因になったり他の人が書き込みづらくなるからその辺は空気読んで控えるべき。
なんにしても作者21氏乙です。もう2話もwktkしながら待ってます。
パル子マーダーフラグ?
のどか守って死亡フラグ?
21氏乙です。
夜の投下も期待してます。
三点リーダの形式とかの文章の決まり事は憶えておいて損はないけど、
ここで書くだけなら無理にこだわらなくても良いと思う。
自分の好きな方で問題ないでしょう。
将来、文章を書く職業に就くと言うのなら、そう言う所で生かせばいい訳だし。
文章量に関しては、作者さんがベストだと思うのでいけば良いと思う。
無理に削ったりすると逆におかしくなったりするかもしれないしね。
ここの読者さんは心の広い人が多いので
よっぽどな事がない限りは受け入れてくれると思うし。
21部は同じグループ同士の絡み多いな
wktk
白いなっちゃん試しに買ってみたらおいしかったです。作者21です。
お待たせしました。投下始めます。
11、友情パワー
裕奈と大河内アキラ(出席番号6番)は亜子を探し森を歩く。
数時間前の事、
「ゆーなは大丈夫だと思うけどもしゲームに乗ってたら…」
アキラは少し離れた所から裕奈を見つめる。
このゲームの恐ろしさに親友さえも信じれず様子を見てしまう。
ふと、裕奈がこちらに振り向いたので顔を隠すと近くにあった木の枝を踏んでしまいペキッと音をたててしまう。
「誰?」
少し悩んだが顔を出し姿を見せる。
「私、私。乗ってなんかいない」
笑顔を見せ自分はゲームに乗ってないとアピールする。
しかし少しばかり動揺した。
なぜならすぐに顔を出せばいいものの少し警戒し顔を出すのがワンテンポ遅れた。
そして裕奈に自分は隠れて様子を伺っていたのばれた。
もし逆の立場なら自分も少し嫌な気分になるだろう。
空気が少し変わったのが分かった。
「…ひょっとして疑ってたの?」
強い眼差しで見つめられ我に返る。
裕奈だけではない。
まき絵も亜子も他の皆も心のどこかで疑っていた。
裕奈の目を見て同時に裕奈はゲームに乗っていないと分かると疑った自分が恥ずかしくなった。
すると裕奈はアキラが考えてる事を理解し手を差しのべる。
「大丈夫だよ、アキラ。仕方ない。もし私がその立場だったとしても疑って様子見てたと思う。アキラは悪くない。悪いのはこのゲームでしょ?」
裕奈は朝倉とアイコンタクトした時の事を思い出す。
もしあれがなかったら自分も皆を疑っていただろうなと思い少し朝倉に感謝する。
しばらく沈黙が続くがその沈黙を破りアナウンスが入る。
『こちらで勝手に操らせてもらった。5番と29番に気をつけるんだな』
その放送を聞き裕奈とアキラは顔を合わす。
「「亜子!!」」
声を揃えそう言うとどちらからというわけではないが二人ともデイパックをとり歩き出す。
親友が酷い目にあってる。立ち止まってなんかいられない。
「私もう決めた。もし誰と出会っても信じる。
話したことない人でも操られてる人でも皆に手を差しのべる。だから私を信じてついてきて!」
「うん。私ももう誰も疑わない。ゆーなを信じて最後までついていく」
裕奈とアキラはこの時点では島にいる誰よりもクラスメイトを信じていた。
そして森を歩いてる裕奈の目には涙が溜まっていた。
親友の亜子が無理矢理殺しをさせられている。
初等部の頃から仲の良かったあやかも無理矢理殺しをさせられ明日菜に至っては既に死んでしまっている。
何故いきなりこんな事をさせられないといけないのだろう?
苦しみと怒りが込み上げそれが混ざり悲しみになり涙という形になる。
もうあの頃には戻れないという悲しみでいっぱいだった。
でもだからこそ亜子とあやかを助けようという気持ちが強くなっていった。
「あれ?ゆーなにアキラ?」
森を歩いてると突然声をかけてきた一人の少女。物凄く出会いたかった一人。
「まき絵!!」
「良かった。無事だったんだ…」
再会出来たのに少し暗いまき絵にどうしたと尋ねる。
「あのね、いんちょがね…・・・」
あった事を全て話す。
「今思うと逃げた事に後悔してるの。なんで助けれなかったんだろって…」
俯くまき絵に裕奈は声をかける。
「じゃぁいんちょと亜子を探して2人とも私達が助けよっ!!」
「えっ?でも操られてるんでしょ?」
「そんなの私達の友情パワーで吹き飛ばしてやれば良いじゃん!」
裕奈の前向きな発言でまき絵にようやく笑顔が戻る。
「そうだねっ!」
三人は方法は分からなくとも助けれると信じ亜子が探す。
【残り28人】
12、春の空と秋の空
「よし。これで誰に見つかっても平気ね」
もみじの木が並ぶ道を春日美空(出席番号9番)はシスターの姿をして歩く。
先程寄った教会で勝手にもらってきたようだ。
季節は秋。とても綺麗な落ち葉が風で舞う。
元々楽天的な美空はゲームに乗る気などさらさらなかった。
だがゲームに乗った人とも出会いたくはなかった。
誰かがこのゲームを壊して自分は何もせず脱出出来たら良いなと都合の良い事を考えていた。
しかし世の中そんなに簡単に行くわけはない。
前から誰かがふらついた足取りで歩いてくる。その誰かの目は赤かった。
「ミ…ソ……ラ…」
亜子は支給武器である夕凪を引きずって来る。
本来、夕凪は刹那の所有物であったが支給武器にされたらしい。
「あれ?バレてる?そういや亜子って操られてるって…。ひょっとして私ヤバイ?」
しかし美空は落ち着いて亜子を見てみると何故か悲しくなった。
今まで三年間一緒に楽しく過ごしてきたA組。
たった一日でそのA組のクラスメイト全員の人生が大きく変わる。
亜子ってこんなだっけ?誰がなんの権利があってこんな風にしたの?
空を見て大きく息を吸い、そして吐く。
「仕方ないか。これもシスターの役目ってやつ?知らないけどさ。ココネごめんね」
そう言うとゆっくりと亜子の方に進む。
同じく亜子もゆっくりと向かってくる。その刀を突き付けながら。
そしてお互いの距離は縮みすぐ側まで来ると止まる。
「亜子、あんたは悪くないよ。早くゆーな達に会って目、覚ましてもらいな」
夕凪が美空の腹に深く突き刺さる。
美空は血を吐き倒れそうになるが必死に堪え自分のネックレスを外し亜子の首につけると空を見上げるように倒れる。
「良かったらそれココネに渡してくんない?」
無表情のまま亜子は美空を見下ろす。
亜子の心の中ではもっと人を殺したいという気持ちで溢れる。
しかし亜子の口から出た言葉は、
「ウチ…人…殺した…な……い…」
その顔に表情はなくそのまま背を向け去って行く。
おそらく美空はどこか分かっていたのだろう。
きっと自分はこのゲームで死んでしまう、多分生き残れない。
なら無情な人に殺されるくらいなら少しでも誰かのために出来たらな、と。
なんとなくココネに自分の物を渡したかった。
もし後ろから撃たれたり強い敵にあって瞬殺されたら何も出来ない。
亜子がネックレスを拒まなくて良かった。殺したくないという言葉が聞けて良かった。
亜子にネックレス渡せて良かった。ココネに渡してくれるかな?
そんな事を考えていると亜子の姿は見えなくなっていった。
一人になった美空は空を見上げる。
(私が生まれた日もこんな美しい空だったのかな…)
4月4日、春に生まれた。
きっとその日の空がとても美しかったから私の名前は春日美空なのかな、そう思っていた。
(ハハ…このエリア秋だった……)
一人の少女の短い生涯がここで終わる。
彼女の手のひらに一枚の赤いもみじが落ちた。
【春日美空 死亡】
【残り27人】
乙
おしまい。
乙です
それにしても、桜子にしろ美空にしろ、殺される時全然抵抗しないのね
ちょっと感情移入しにくいかな
乙
作者21氏 乙です
、 .,..::'
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( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ
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三 | 三 | 三 | 三 |
∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪
三三 三三 三三 三三
亜子のために感動的な死を迎えた美空に敬礼!
乙
うーん、ちょっと簡単に死にすぎかな
すぐ死ぬのは構わないけど、死ぬときが潔すぎっていうか・・・
良い!21部今までで1番すきかもしれん。美空GJ
gj
美空や桜子みたいなのは潔い方が良い。無理にじたばたするとキャラ崩壊が酷くて見てられない。
てか3Aは潔い死ばっかで良いと思う。
とにかく感情移入しやすく読んでて熱くなれるのでgjです。
322 :
318:2008/03/11(火) 21:25:56 ID:???
>>320 あのさ、いい加減痛い意見はアンチだとか全部自演だとかいうのやめにしないか?
このスレの価値が下がるし、21氏の自演と思うひとも出てくると思うぞ
何で最近こういうのがわくんだろうな
>>315ですが古参ですが。
指摘=アンチって思うのはおかしくないか?
こうなると21の自演としか思えないのだが。
21氏投下乙です。
この話は純粋に原作の組み合わせ同士で行動する話なんですね。
今までに無いパターンで面白いかも。
続きwktk
それはそれとして。
最近荒れ気味でないかい?
好きも嫌いも人それぞれだからいちいちそう言うのにつっこむのは止めようよ。
明らかに中傷してるようなのは問題だろうけど、
一つの意見である発言につっかかっても仕方ないと思うんだ。
肯定的な意見も否定的な意見も作者にとっては糧になるんだから
マナーを守ってる書き込みならどちらの立場でも問題ないと思うよ。
>>315は指摘じゃなくてただの文句じゃねーかww
やっぱり
>>323であげたレス番のやつは同一人物か
作者21の自演とかあからさまに言ってるとこからやはりアンチか
つまらないなら見づに22部に戻ってくれば良い事
荒らしはやめとくれ
>>299はともかく確かに>314、315、318はなあw
取り合えず煽るのだけはやめとけ。更に荒れる
>>274とか
>>299とかどう見たって21部がすきだから21氏を思って指摘してるようにしか見えん
それなのにちょっとした意見は全部自演?
そんなだと作者も引いて一気に住人減るだろうよ
以前からこのスレの流れに対して色々言われていたが、そろそろ真面目に考え直そう
スレが荒れるからそれ以上の議論は終了
GJ!美空良い!
十分感情移入するじゃないか!場面転換も上手いし俺は21好きだぞ!
332 :
315:2008/03/11(火) 21:42:34 ID:???
感情移入しにくいので、もうちょっと感情に関しての描写があると助かります。
自分の力では、今の描写では理解しかねます。
こうですかわかりません。
頼むから煽り合戦はやめてくれ……
このスレのローカルルールに
「煽り禁止」
追加した方がいいんかなぁ……
335 :
315:2008/03/11(火) 21:49:51 ID:???
>315は>324で古参と言って>332で感情に関しての描写が少ないと言ってるがこれは明らかな新参だなw
1スレからいた俺から言えば21部は6、13、19の次に描写多い。
昔なんか1レスに1話収まるくらい描写少なかったのに古参がそんな事言うはずないww
ともかく21部は描写、構成、表現どれをとっても文句ないっすよ。だからこの程度の荒らしで逃げたりしないでね。
337 :
332:2008/03/11(火) 21:50:32 ID:???
↑名前欄ミス
煽ってるやつらそろそろウザイよ
>>332 中学校は卒業したのかな?
国語を勉強する事を勧める
ゆとりの俺でも21部の描写は文句なしに上手いと分かるぜww
不毛な戦いだな…
どっちもどっちだろ
頼むから煽り合いはやめてくれ、どんどんここの雰囲気が悪くなっているじゃねえか
20部のときには指摘しても誰も何も言わなかったのにな〜あ
自演してまで自分の作文の賛同票を引きずり出したいものなのかな
344 :
314:2008/03/11(火) 22:00:00 ID:+0q0D6fW
314です
ID出せば自演じゃないって分かってもらえるのかな?
ちょっと一言、自分の思ったことを言ったくらいでこんなに荒れてしまうとは思わなかった
軽率な発言、申し訳ありませんでした
345 :
315:2008/03/11(火) 22:01:46 ID:???
どうすりゃ上げずにID出せるの?
>>342>>343 こいつどうみても荒らしだよな?
こいつが原因で荒れてるように見えるんだが…
20部はツッコミロワという作品が作品だから擁護しがたいが19部18部も荒らしきたら擁護たくさんあったよな
これは俺の目から見てもアンチ21にしか見えないんだが・・・
>>346 そもそも、指摘を荒らしと考えるほうがおかしい。
あと、擁護するのは良いとしても自演だとかアンチだとかは違うと思う。
相手を煽るようなことまでいちいち言うから荒らしが出る。
それだけだよ。
言われるまえに言っとくけど
>>349=347です。
>>347 >299みたいなのは指摘だが今1人で21部叩いてるのは指摘とは言えん。アンチだ。
ま、せっかく飴玉さんが良いもん投下してくれたんだからアンチも擁護してる人達もいい加減やめようぜ。
21部好きな人達はあまり過度な擁護で自演と勘違いされるような事はせずアンチもせっかく何ヶ月も書けて書いた作者21の事も考えてやれよ。
俺自身21部大好きだからこういう流れは嫌だ。
だったら余計なこと言うなよ
飴玉氏乙
スレが殺伐としているな
以下今までの流れに戻しましょう。
>>348 おぉ、GJです!
相変わらず上手いですなぁ。
俺もこんなの描けるようになりたい……
あと、煽り合いはやるなら今後、したらばの方の話し合いスレでやってくれ。
俺は楽しく21部を読みたいんだ。
くだらん煽り合いがあると冷めちゃうよ。
飴玉氏GJ!!
俺も21好きだから荒れるの嫌なんだぜ
仕方ない・・・あれを呼ぶしかないな・・・・・・
殺伐としたスレに救世主が!!
⌒●__●⌒
ヽ|・∀・|ノ クーフェイマン!
|__|
| |
⌒●_●⌒
フ |・∀・|ノ よい
./|__┐
/ 銚子
""""""""""""""
⌒●__●⌒
((ヽ|・∀・|ノ しょっと
|__| ))
| |
銚子
"""""""""""""""""
>329
いろいろ言われていたことがついに起きた感じ。
遅かれこうなると思っていた。
自重すべき。
>>357 まぁ、仕方ないよ
前言われてたときもスルーだとか叩くだとかしてる人ばっかだったし
ーーーー以下、いつもの流れーーーー
ちょwww
20分の間に飴玉氏と840氏が降臨wwwww
S氏の気配がするぞ
>>362 すげぇな。
Nice card.だ
しかしS氏の双子&ザジはいつ見ても癒される。
作者21氏gjです。美空感動しました。荒らしなんか気にせず頑張って下さい。
飴玉氏もgjです。毎回上手すぎてびっくりします。
840氏もgjです。相変わらずのセンスに脱帽。
そしてS氏の21部の絵にも期待。
840の加工技術は凄いな
透過上手すぎだろ
今更だが21部の会場になってる島がナイス設定だな。
そのキャラにうまい死に様を与えてくれる
描写もキレイさが増すし、参考になったわ。
>>367 俺も思った。俺もその設定ぱくらせてもらう。
今日の投下のミソはネックレスを渡すとこみたいだが個人的には最後の
「彼女の手のひらに一枚の赤いもみじが落ちた」
が良いと思う。感動さがより一層引き立っててもし絵にしたら更に感動するな。
作者21氏は締めと構成が凄い上手くて俺好み。やっぱり味が出てる作品は好きだよ
>>367-368 同意。味が出てる作品てのはピッタリな表現だな。
あえて春のエリアで死ぬんじゃなくて秋のエリアってとこがかなり良いと思った。
後、亜子がネックレスを渡すとこも文字だけでこれだけ感動したから絵にしたら凄い感動しそう。
亜子はココネにネックレスを渡すための生き残りフラグ立ったな。
うはwwコテ外すの忘れてたwwww
恥ずかしすぎるorz
美空だけにネックレスがミソだよな
作者21氏乙です
不覚にもうるっときました
飴玉氏も840氏も乙です
パクティオーカードは鳴滝ザジとかかれてその下の「family」てとこで19部思い出しました。細かいとこまで凄いです。
久々に来たら20部終わって21部始まったんだな。
一気に読んでみたが21部早くもGJな話が多いじゃないかw
そして作者21はスピッツ好きなのか…。中々良いではないか。話が合いそうだ。
今頃のこのこやって来て流れにうんざりしてた時に840たんのdjkぶりに救われたのは俺だけでいい
どうも作者21です。これから用事あるので早いですが投下したいと思います。
後、明日の2話が短いのではなく明後日の2話が短いわけでした。1日間違えてました。すみません。
それと21部はどのキャラもだいたい潔く死んでしまいます。
21部はそういう作風だと受け取ってもらえれば幸いです。
そういうのはロワっぽくない、受け付けないという方は21部はスルーした方が良いかもしれないです。
では投下します
13、会いたくない会いたい人
とある料理店に超と四葉五月(出席番号30番)はいた。
超はこの料理店で食料とナイフでも調達しようとやってきたら既に五月がいた。
「五月、良かたら料理でも作てくれないカ?」
突然超はそう言うが五月は何の文句も言わず料理を作り始める。
(上着脱いでおいてよかたね…)
来る前に返り血のついた制服は念のためデイパックに閉まっておいた。
そんな事を考える超だが心の奥では別の事を考えていた。
何故自分は五月に出会ってすぐ殺そうとしなかったのか?
何故五月の料理が食べたいと思ったのか?
しかしそんな余計な気持ちを隠すために返り血の事など考えていた。
しばらくして五月が料理を運んでくる。
机の上に置かれた皿から良い香りは漂う。
超は一口食べると行動に移した。五月は銃を向けられていた。
「五月、悪いネ」
葉加瀬と茶々丸を殺しゲームに乗った事を打ち明ける。
「私は生き残らねばならんヨ」
「でも3Aの皆は好きと…」
「このクラスの皆は眩しすぎるネ。暗い暗いとこを見てきた私には見つめれないヨ…」
五月はスカートのポケットにしまっていたトレカフを取り出す。
(やはり自分の身が1番大事カ)
超は銃撃戦になる前に仕留めようと五月が構えたらいつでも頭を貫けるよう手に力を込める。
きっとこの時すぐ撃たなかったのは無意識に五月ともう少し話したいと思ったからなのだろう。
が、五月はその銃を捨てる。
(なッ…あ、そういえば五月は誰よりも優しい人だたね……)
自分が生き残ると決めた超だがどこか心が痛む。空き地を去る時のように…
超と五月の間にあるものは料理からたちこめる湯気と超の銃だけだった。
「できれば殺し合いなんかして欲しくないです。でもどうしてもと言うなら私で最後にしてくれませんか?)
「残念だがどちらも出来ない相談ネ」
「そうですか…」
五月も超の頑固な性格は分かっていた。殺し合いに勝つという決意が揺るがないものだというのも分かっていた。
でも人が死ぬのも人が人を殺すのも嫌だった。
それでもやはり優しい五月が願うのは友人に殺し合いなんかして欲しくないという事だった。
何も出来ない自分がただただ悔しかった。
ただ一つ出来た事、それは怖さを見せない事。
本当は自分だって死にたくないし今すぐこの場から逃げ出したい。必死に抵抗したい。
でもそんな事しても自分はすぐ殺される。
そのうえ超は自分がそんな姿を見せた事で余計深い所まではまってしまう。
だから少しでも潔く、超が考え直してくれるよう逃げず超を見つめていた。
そして五月は涙を堪えたまま頭を貫かれ死んだ。超はその死体を見ようとせず店を出る。
「眩しすぎるその先も見つめれるようになってください」
最後にそう言った五月の顔が頭をよぎる。
(なんのイタズラか見事に超包子のメンバーにばかり会うネ…)
葉加瀬、茶々丸、五月と大事な仲間を次々と手にかけた。
(古には会いたくないネ…)
もうその手は汚れきっていた。
もし自分がこのゲームに乗っていなければ古を真っ先に探しただろう。
だがゲームに乗った今、こんな汚れた自分を古だけには見られたくなかった。
次に会うのは古ではない。
そう立て続けに超包子のメンバーにばかり会うなんて確率的に考えてもうないと考えていた。
超は店を出て一本道を進んでいると先から何人かの集団が歩いてくるのが見えた。
まだ顔ははっきりと見えない。
胸がドクドクする。
きっと古ではないだろう。何人いても相手してやる。
ではこの胸の高鳴りはなんだ?
こういう時の第六感というのは必ず当たってしまう。
徐々にその集団の顔がはっきりと見えてくる。
その集団の真ん中にいる人物、それは会いたくないと思っていた人物。
【四葉五月 死亡】
【残り26人】
14、二人分の涙
「古…」
「超…」
先から来た集団も超を見とめ対峙する。
古、明日菜、刹那、木乃香の四人は超の服についた血と辺りが漂わせる雰囲気で気付く。
「貴様…ッ」
刹那は腰にある木乃香の支給武器であった日本刀を抜こうとする。
が、それを古は制止する。
「誰を殺したアルカ?」
「茶々丸、ハカセ、五月ネ」
「自分が何をしたか分かってるアル?」
俯き髪で目が隠れているため超は古の感情を読めない。
だが親友の考えてる事である。古は怒りそして悲しんでいると超はすぐ理解する。
「アンタ何考えてんのよ?バカじゃないの!?なんでそんな事して平然としてんの!?」
明日菜が叫びアーティファクトを出し今にも跳びかかろうとする。
刹那も同じく構える。しかし、
「3人は先に行くネ。ここに居ても邪魔アル」
凛と冷たく言う。これまで見た事のない古だった。
「でも、古!」
「せっちゃん、アスナ、行くえ」
「お嬢様!」
後ろから手を引っ張る木乃香の方を振り向くとその目からは涙が零れていた。
古の今の気持ちがもし自分だとしたら?邪魔なんか出来ない。
協力して超を止めたい気持ちを我慢し武道家である古の意思を尊重する。
三人はゆっくりと歩き超とすれ違う。
超側に警戒した刹那が、真ん中に木乃香を置き何があってもすぐ動ける体勢を明日菜と刹那はとる。
緊張が走るが何もなく通り過ぎる。
超自身も三人まとめて殺すチャンスだったかもしれないのに何故通したか自分でも分からない。
ただそれをさせたのが古だから。もし他の誰かだったら狙っていただろう。
二人きりになりようやく古が顔をあげる。
(文化祭の時超を止める事が出来なかったネ…今度こそ止めてみせるアル)
古は拳に力を込める。
「超、武器なしの真剣勝負ネ」
「分かたヨ」
超は懐から銃を取り出すと放り投げる。
ここに親友同士の死闘が始まる。
最初は組み手のような形だった。
それは少しずつ激しい攻防になっていく。
超の掌底を上手くかわし逆に打ち込む。
それが胸に命中し超はよろけるが古は攻撃の手を緩めない。
次々に繰り出す技。超は紙一重で避けるが二発か三発に一度は当たる。
一方の超は中々打ち込めない。
古のように小刻みに小さい技を高確率で当てるというより一瞬の隙を狙い大きい技を決めるといった戦法だった。
古の拳を右腕で受け、次に襲ってきたもう片方の拳を今度は左腕で受け止める。
そして一瞬できた空間を見逃さず超は蹴りを入れる。しかし古はそれをギリギリのところで両手で受け止める。
それによって出来た隙をつき超の攻撃がまた入る。今度は体勢を崩し避けようとするが顔をかすめ古は頬から血を流す。
そのまま五分ほど続けるとついに古は超を捕まえ気絶させるため首に手刀を入れようとする。が、後拳一個分のところでそれは止まる。
ドン
古の腹からは血が溢れ出していた。
何故自分は撃たれた?
確かに超は銃を捨てた。だがそれは自分の支給武器の銃であり実は五月が持っていた銃をまだ隠し持っていたのだ。
「スマナイ。本当は素手で勝つつもりだたガ、古があまりに強くなてるもんでネ…」
「なんと…く…分か……て…アル」
古は超の服を掴むと膝をつく。
「こんなつまらない手は使いたくなかたネ。だが──」
「もういいアル!」
「古の事は本当に親友だと思てたヨ」
「それ…も…分か……るア…ル。皆を…私を忘れな…で…欲……いア…ル……」
古はまた超を止めれなかった事を悔やむ。
だが先程まであった怒りの感情はなくなり悲しみだけとなっていた。
超の服から古の手が離れゆっくりと倒れていく。
「本当にスマナイ…」
謝る超の目からは一筋の涙が頬をつたいそれが古の目に落ち超の涙は古の涙となる。
古が最後に見た景色は初めて目にした親友の涙だった。
【古菲 死亡】
【残り25人】
おしまい。
リアル遭遇ktkr
これはGJと言わざるえないな
乙!古超いいよ古超
それにしても作者21は締めくくりが上手いな。感動した!
gj
古好きの俺としては生き残って欲しかったがこれは素晴らしいよ
最後に見たものが親友の初めて見る涙ってよくこんなの思い付くなww
改めてgj
作者21、S、両氏GJです
S氏もgj
でも31じゃなくて13のままになってる><
作者21氏乙です。
相変わらず上手いですね〜
乙
Sの書く絵には癒されまくってる・・・
メモ帳はもうここ見てくれてないのかな?
作者21さん乙です。感動しました。
Sさんも乙です。いつも上手くて凄いです。
作者21氏GJ
どのキャラも簡単に殺さず1話ちゃんと書けてるってとこが凄い
おーこれはGJ。もっと超を活躍させてくれ
作者21氏乙です。
潔く生徒が死ぬというのも良いよなー。いや、おいらもネギロワ書いている最中なんだが、
死を目の前にする人間の描写を考えるとキャラの本来の姿とギャップが出てくるから違和感を感じていたんだよねー。
潔く死んだらキャラのイメージはあまり崩れないから良いなあと感心した。
ただ、これはやっぱり作者21氏のカラーだよな。おいらも良い方法を考えていずれ作者を名乗れるようになりたい・・・・・
つまんねぇ
作者21氏 S氏 乙です
んー確かに21部良いかもしれん
今までと少し変わってるとこも良い。今までのベスト3に入るかな。
>>397見て思ったがやっぱり昨日沸いてた奴はただの自演荒らしか。
そもそも指摘に何かレスがついたらどうのこうの騒ぎだしてたが明らかに指摘を装った文句だったしな。
それに18部の時も19部の時もだがただ「つまんない」と書くのは別館の約束にもある通りただのケチだ。
つまんないと思うのなら作者21氏が言ってるように21部をスルーして22部になったら戻ってくれば良い事。
わざわざ余計荒れるような事を書くのは良いとは言えんな。
て釣られたか?
なんか毎日こいつ「つまんない」と書きそうだが以後釣られないように。
このレスへのレスもしないで欲しい。
>>440 だからいちいち煽るなよ
お前の過剰な反応のせいでお前の好きな21部が嫌いになりそうなんだ
お願いだから反応しないでくれ
400だが今はまだ特に21部が1番すきなどとは思ってないが・・・
以前からただつまんないとか書く奴が気に入らないだけだ
-------------------------この話終了------------------------------
1つ聞きたいのだがさよってどう使えば1番違和感なくロワに参加させれるかな?
自分の言いたいことだけ言って偉そうに終了させんなよ。
終了させたいならお前が何も言わなけりゃいいんだろうが。
>>404 魔法の力でボンキュッボン
足が生えてバトルもできますでおk
てかさよてマーダーになった事のない唯一のキャラじゃね?
ちうに利用されたり朝倉とめるためにって事はあったけど
朝倉をとめるために朝倉殺したなら発狂マーダーではないけどマーダーになった事にはなるんじゃないか?
まぁマーダーの定義がいまいち分からんからなんとも言えんが・・・・
さよちゃん優しいから殺し合いなんかしない
誰かの体のっとったって前なかった?
何かを媒体にさよが入って朝倉の武器になるとか
それなんて●●●マンキン●
仮初めの身体を用意してあげれば万事解決
21氏乙です。
作風なんですね、諒解です。
ちゃんと宣言してしまうあたり、キャラ達以上に21氏が潔くて良いですw
これも一つのロワの形なので雑音気にせず投下GOです!
明日も期待してますよー。
そしてS氏も乙です。
たつみーもザジもカッコイイですわ。
どうも、作者21です。
今日もこの後用事があるので早めの投下といきます。
15、それぞれの想い
この小さな島で色々な想いが散りばめられる。
私だけは死にたくない、あの人だけは死なせたくない。
皆生きたい、皆死ぬのか、嫌だ、ごめん。
この島にいる少女達はこの瞬間世界中で最も悪い意味での濃い時間を過ごしているのかもしれない。
陽は沈もうとしていた。ある地域は影伸びる綺麗な赤、ある地域は陽すら届かない黒、白。
「古は大丈夫でしょうか…」
「心配しなくても大丈夫よ」
「ほや。絶対戻ってくるえ!」
明日菜、刹那、木乃香はひたすら信じて古との合流を待つしかなかった。
「かえで姉、誰にも会わないよー」
「もうヘトヘトですー」
「そうでござるな。もう何時間も歩きっぱなしでござるしそろそろ寝床を探すか」
楓は一体この四、五時間の間にどれ程の人物が死んでいるのか心配だった。
しかし鳴滝風香(出席番号22番)、鳴滝史伽(出席番号23番)を心配させないよういつもの自分を演じていた。
「寒いな…」
何故自らわざわざ寒い方に出向かなければならない。
そう思いながらも自らに逆らわず雪の積もる道を歩き、休み、そしてまたエヴァは歩き続ける。
目的地など決めていないが誰かが何かが自分を呼んでいる気がすた。
「いんちょ、こっちに向かって来るね」
「どうするの?」
「やっぱ迎えてあげなきゃね」
「でも操られてるんじゃ…」
「だからこそだよ。信じるって言ったでしょ」
のどかとハルナは部屋を出る。のどかの不安は消えない。
「ねぇまどか、桜子来ないね」
「うん」
「無事でいるかな?死んでないよね?」
「うん」
「私…つらい」
「私も…いや、皆同じだよ……」
桜子が死んでいるとは知らず二人はただただ途方に暮れるしかなかった。
それ程広くないが日本でいう遊園地のような場所に夕映はいる。
「くだらないです…」
動いてはいないが観覧車のようなアトラクションを見上げ呟く。
ブリックパックのジュースを手にベンチに座り俯く。
それを一人の少女が見つけ近づいて来るが夕映は気付かない。
【残り25人】
16、貫ききった信念
「いいんちょ、こっち向かって来るね」
ハルナがちょうど絵を描き終えた頃まき絵を襲ったあやかが家に近づいて来る。
家から見える範囲だと途中途中あやかが見えなくなるが道順からしてこの家に向かって来てるのは分かった。
「どうするの?」
「やっぱ迎えてあげなきゃね」
「でも操られてるんじゃ…」
「だからこそだよ。信じるって言ったでしょ」
のどかはハルナが言った『友情ってやつを信じてみるよ』という言葉を思い出す。
二人は部屋を出るが未だにハルナが笑顔すら見せずいつもと違った雰囲気なため不安は消えない。
階段を降り、ドアの前に立つ。
大きなドアを開けるとその先にあやかは立っている。
実際に見るまで信じれなかったがその目は赤く今にも襲ってきそうな雰囲気に二人は焦りを感じる。
「コ…ロ……ス…」
「ねぇ、いいんちょ!私だよ。何やってんの?ほらいいんちょがこういう時クラスをまとめないと」
「コロ…ス…」
のどかもハルナも声をかけ説得するがあやかの反応は依然かわらなった。
すると突然切り出したのはハルナだった。
「私、ひょっとしたら死んじゃうかもしれない」
「え?」
「あんたはこれ持って逃げて」
そう言うとハルナはのどかに先程のクラス全員が描かれた絵を渡す。
同時に雨が降り出す。
「何言ってんの?ダメだよハルナ…」
「いいからいいから。ねっ!」
やっとハルナは笑顔を見せる。それはいつもの自然な笑顔だった。
「あっ…うっ…」
動こうとしないのどかの肩を掴み後ろを向かせるとハルナはのどかの背中を押す。
のどかはその絵を抱きしめながら走っていく。
(夕映にヨロシクね…)
のどかはハルナの元から離れたくなかった。
なんなら一緒に死んでも良かった。でもハルナの目がそうさせてくれなかった。
ハルナはあやかに近づく。あやかはそれを無表情で待つ。
一歩ずつ近づき目の前に立つ。
強く、それであって優しくあやかを抱きしめた。
そして背中をポンポンと二回叩く。
「お願い、いいんちょ。もうやめて」
抱きしめたあやかの体からは血の匂いが少し漂っていた。
しかし手に持ったナイフはハルナに深く刺さる。
自分の体からも血の匂いが漂いだしたのが分かった。
(やっぱダメだったか。なんとなく分かってたけど友達見捨てるなんてできないよね…)
ハルナはあやかの顔を見るがやはり無表情だった。
何故自分の身を犠牲にしてまでこんな事したのだろう?この怖いゲームのプレッシャーにやられたのかな?
今になってどうしてこんな馬鹿な事をしたのか理解に苦しんだ。でも不思議と後悔はなかった。
この15年間それなりに楽しんだし満足な人生だった。
後悔しなかったのは満足な人生をくれた皆のおかげだとすぐに理解した。
(夕映やのどかだったら目、覚ましてくれたかな…)
ハルナの体は倒れるがあやかはそれを見る事なくデイパックから銃と食料を抜き取ると歩き出す。
あやかは無表情ながらその目からは涙がこぼれていた。
亜子の時と同じくあやかの中でも何かが変わり始めていた。
一方、のどかは雨の降ってない場所まで来ると立ち止まり絵を見る。
絵の中のハルナや皆はいつもの笑顔。
そして絵の基となった写真を握り締め倒れているハルナもどこか笑っているようだった。
その顔をのどかは二度と見る事は出来なかったが…
死ぬその瞬間までもハルナは『友情ってやつ』を信じていた。
【早乙女ハルナ 死亡】
【残り24人】
おしまい。
なんか16話いかにも数減らしって感じで…ネタがなかったんでしょうね。
ではまた明日。
乙。1話に大勢の現状書くってのは良いね。
作者21氏乙
あやかは明日菜がなんとかしそうな雰囲気だな
あーハルナネタ被ったorz
gj
乙
ゆえゆえが気になって仕方ないのは俺だけ?
乙。明日もwktk
作者21さん乙です
後出てないのは・・・
千鶴と夏美は一緒にいるのかな?
作者21氏 乙です
作者21です。
今日ネットが繋がらなくなりお問い合わせしたところモデムの故障らしく新しいモデムが届くのが月曜日か火曜日みたいです。
まことに勝手ながら月曜日か火曜日まで休載させてもらいます。
大変ご迷惑をおかけしてすみません。
何か作者って絶対休むな
あらかじめ宣言してたってならわかるけどいつも何らかの事情ができるよな
作者21は4日の休載もまだあったよね
>>430 む、残念ですが諒解です。
早く直る事を祈ってます。
それはそうと、今日明日明後日誰か短編投下する?
そりゃニートじゃないんだから1ヶ月毎日投下するなんて無理だわな
と過去に休載した事ある俺がフォローしてみる
傾向分析は来週か再来週の4日休載の時にするんだよな?
前にちょっと書いてましたが、
4日休載の時に短編投下する予定だったのですが、恐らく傾向分析氏も
投下するだろうから前倒しで短編投下します。
ただ、短編にしてはちょっと長めのストーリーだから2、3回に分けて
投下して良いですか?
穴埋めは出来そうかと思います。
ちょっと微修正入れるんで、あと1時間後くらいに・・・・
作者21氏のコメントにつられて白いなっちゃん買ったらおいしかった件
一言コメント付けるのも良いね
作者20氏wktk
どうも、作者20です。
作者21氏の合間に作者20のコテが入るのも何かと思ったので、
混同する可能性もあるかと懸念したため、絵師として使っていた
コテで投下しますね。
今回はシリアスです。夕映視点のあるバトロワの物語をお届けします。
殺し合いという、残酷な生き残りゲームが始まってから、既に3日目の朝を迎えた。
一発の銃声が森の中に鳴り響いた。
ザジ・レーニーデイ(出席番号31)が胸を押さえ、苦痛の呻きをもらしながら倒れ込んだ。
苦しみながら、なおも立ち上がろうとするザジに向かって、もう一発の銃弾がザジの体を貫いた。
ザジはビクッと体を震わせた後、動かなくなる。
また一人、クラスメートが死んだ。
「ハア……ハア……これで、私以外で生き残っているのはあと2人になったです」
綾瀬夕映(出席番号4)は乱れた息を整えながら、煙の立ち上る拳銃を下ろして呟いた。
ザジの死体に背を向けると、生き残っているクラスメートを探すために歩き始める。
真っ直ぐに歩いて森を抜けると海辺に出る。
今はもう聞こえてこないが、ザジとの対戦の最中に遠くから銃声や爆発音が聞こえていた。
そこに行けば誰か生き残っている生徒がいるだろうと考えて、音のした方向へ向かって夕映は進んでいった。
誰も居ない海岸沿いの道をただ一人で歩きながら、夕映はゲームが始まったときの事を思い出していた。
―――見知らぬ古びた教室の中。
夕映が目を覚ました時、生徒全員の首には見覚えのない首輪が取り付けられていた。
何があったのか分からずに戸惑う3−Aの生徒達。
しばらくすると教室の扉が大きく開いた。軍服を着た男達が銃を持ってどやどやと教室に入ってくる。
生徒達は何が起こったのかと黙ったまま事の成り行きを見ていた。
軍服を着た男達の後からクラス担任のネギが入ってきた。
ネギは男達を後ろに従えて教壇に立つと開口一番、生徒達にこう言った。
「今から貴方達に殺し合いをしてもらいます」
「……今思いだしても、あの時のネギ先生はおかしかったです」
3日前に起きた出来事を思い出しながら夕映はボソリと呟いた。
―――ネギの言葉を聞き、クラス全体が騒ぎ出すが、ネギは騒ぐ生徒達を無視した。
軍服を着た男達が生徒達を威嚇して黙らせると、ネギは平然と殺し合いのルールの説明を始めた。
「冗談じゃないわよっ!」
沈黙を破るように早乙女ハルナ(出席番号14)が大声を上げ、いきなりネギに突っかかっていった。
その瞬間、ネギの周りにいた軍服を着た男達が一斉にハルナに銃を向け、複数の銃声が鳴り響いた。
銃弾を浴びて体中から血を噴出しながら後ろ向きにハルナは倒れ込んだ。
生徒達は一斉に倒れたハルナから遠ざかる。
夕映はその光景を見て、何が起こったのか理解することを頭が拒否してしまい、呆然としていた。
ハルナに近寄ることさえできなかった。
親友の死というショックから立ち直る暇もなく、まるで急いでいるかのようにゲームがスタートした。
目が覚めてから15分も経っていなかったように思う。
出席番号2の明石裕奈から一人ずつ、追い立てられるように教室から出て行った。
夕映の出席番号は4番目。裕奈の後に和美がスタートするとすぐに名前が呼ばれた。
心を落ち着けることもできないまま、教室から出て行くことになってしまった。
校舎から出た時に、夕映は親友の宮崎のどか(出席番号27)が出てくるのを待っていようかとも考えた。
しかし、彼女の出席番号は27番目。クラスの中でも最後のほうである。
校舎の近くに居てはゲームに乗った生徒と遭遇する危険性の方が高いと判断し、一旦校舎から遠く離れることにした。
夕映は校舎からまっすぐ伸びる道をひたすら走った。
10分くらい走っただろうか、校舎からはかなり離れたはずである。
夕映は走るスピードを少し緩めた。
その瞬間、夕映の目の前に誰かが飛び出してくる。同時に夕映の左腕に激痛が走った。
切りつけられた左腕を押さえて夕映は顔を上げる。明石裕奈(出席番号2)が目の前に立っていた。
裕奈が握り締めているナイフで切りつけられたらしい。
良く見ると、彼女の後ろには胸や腹から血を流して倒れている朝倉和美(出席番号3)の姿があった。
どうやら彼女は校舎から出てすぐに殺し合いのゲームに乗ることを決意したようである。
夕映は裕奈に背を向けて全力で逃げることにした。しかし裕奈が後を追いかけてくる。
足は夕映より裕奈の方が速い。いずれ追いつかれるのは時間の問題だった。
急いでデイバックを肩から下ろした夕映は、中を探って自分に支給された武器を取り出す。幸いなことに夕映の支給武器は拳銃であった。
銃を握り締めた夕映は、振り返ると同時に裕奈に銃を向けると迷わず引き金を引いた。
パンッ!と乾いた音が鳴り響く。
裕奈は夕映のすぐ後ろまで肉薄していた。夕映が反撃することを予想していなかったのか、狙いがいい加減だったのにも関わらず、至近距離で裕奈はまともに銃弾を食らった。
銃弾を受けて少し仰け反った裕奈は、走っていた勢いのまま上半身を地面に打ち付けて倒れ込むと、そのまま動かなくなった。
煙の立ち上る銃を構えたまま夕映は放心していたが、ハッと気づくと恐る恐る裕奈の元に近づき、倒れている裕奈に声をかけながら体を揺さぶる。
裕奈からは何も反応はなかった。
「―――――!!!」
(ひ、人を……ク、クラスメートを殺してしまいましたっ!)
自分の行動が信じられずに夕映の膝がガクガクと震えだす。
心の中が恐怖と後悔の念で支配される。
夕映は自分の体を抱きしめて気持ちを落ち着ける。
「お、落ち着くです。身を守るための仕方ない処置です。……これは正当防衛が成り立つ行為になります。
過剰防衛に該当する可能性は否定できませんが、相手が殺意を持って攻撃してきたのは明らかであり、これに対して命を守るための行動として相手を殺してしまうということは、言うなればやむをえない事です。
充分正当防衛の範疇に当てはまると思われるです………」
頭の中で自分の行動が法律的にどう捉えられるのかという考察がぐるぐる回転している。
殺し合いのゲームの中でそんなことを考えていること自体が無意味だというのを解っていながら、考えずにはいられなかった。
そうすることで夕映の心のバランスを辛うじて保っていた。
夕映は動悸を抑えながら大きく深呼吸をした。ようやく少しだけ落ち着くことができた。
やってしまったものはもう手遅れであると何度も何度も自分に言い聞かせた。
「と、とにかくここから移動するです」
そう判断すると、夕映は裕奈の側に落ちていたナイフとデイバックを奪い、急いでその場から離れた。
人を殺してしまったことに混乱していながらも、無意識に相手の荷物を奪う行動をとっていたのは、心の奥底で冷静にゲームに生き残ろうとしている自分がいたのかもしれない……。
裕奈から離れた後、夕映はとにかく親友ののどかと合流したかった。のどかと一緒なら自分はいつもの自分らしく冷静に振舞えるはずだ。
夕映にとって、のどかとの出会いは心の支えだった。
そして、のどかを見つけるために夕映はエリア内を彷徨い歩いた。
今日はこの辺で。同じくらいの投下量であとは土日の3回の投下予定です。
長編に使えなかった没ネタを使った短編ですのでちょっとした短編と捕らえてください。
とりあえず、次回に続きます。
乙
21部でゆえまだ出てないからゆえ分補給だな
他に誰か投下せい
乙です
がむばって今長編を掻き揚げようとしてるぜ!!
多分27部くらいになると思うがな
気長に待ってくれぃ
いっそのこと短編作者になっかなぁ…
とりあえず短編投下。
細かいツッコミはやめてな
仄暗い夜。ザジ・レイニーデイ(出席番号31番)は行くあてもなく森の中を彷徨っていた。
時間的にはもうすぐ夜明けといったところか、真夜中よりは少し明るい感じがする。
森の中には所々に川があり、そこは地面がぬかるみ歩きにくい。
数時間前から始まったこのゲーム。死亡者は既に5人。
死亡者の中にはすぐには死なないだろうと思われていた龍宮真名も含まれていた。
普段自分から喋ることの無いザジは喋る代わりに考えることを得意とした。
ザジは考える。これからどうしていくかを。
殺して生き残る?――――いくらあまり話したことが無いとはいえ人を殺していいのか?
ここで殺される?――――どうだろう?自分はまだ生きたい。でもこの状況、どうなるか…
心の中での葛藤。殺さなければ殺される、でも殺したくない。
それは人としてはごく一般的な考え。ただこの状況がそれを許してくれない。
ザジは考えるのをやめた。
前を見ると見渡す限りの大海原。いや、湖だった。
考え事をしながら歩いていたため気付かなかった。
ザジは周りを見渡してみる。
薄暗いためよくは見えないが羽音がするあたり、何羽か小鳥がいるようだ。
ザジは口笛を吹き小鳥を集める。
常日頃からサーカス団として鳩を扱ってきたザジにとって小鳥をなつかせるのは造作もないことだった。
すぐに1羽の小鳥がザジに寄ってくる。全身が白く手のひらにすっぽり入るぐらいの大きさだ。
左手の指にとまった小鳥の頭を指先で撫でてやる。すると小鳥は不思議そうに首をかしげた。
その様子が可愛らしく、ザジは思わず微笑んでいた。
こんな殺し合いのゲームの中で自分が笑うなんてザジは思ってもみなかった。
そしてそのゲームについて真剣に悩んでいた先程の自分が非常に阿呆らしかった。
そしてザジは決心する。
自分の命がどうでもいいとはいわない。ただこんな狂ったゲームの中でも精一杯生きようと。
楽しく生きようと。
ザジは湖の中に入っていく。指には白い小鳥を乗せて。
小鳥がチチッと鳴く。そして羽繕いを始めた。
湖の水は冷たいが不思議とザジは平気だった。
ふと思い、小鳥がのる手を水の中に浸してみる。
すると小鳥は慌てて水から飛び出しザジの肩にとまる。少し文句をいうように小鳥はザジの顔をつつく。
ザジはまた微笑む。そして感じる。自分は今楽しい、こんな時間が少しでも長く続けばいいと。
しかし今は殺し合いのゲームの最中。そんなに長くは続かない。
ドオォォォォン!!!
突如鳴り響く銃声。
次の瞬間。ザジは胸のあたりに強烈な痛みを感じる。それと同時に体が後ろに仰け反った。
小鳥は驚いて肩から飛び去っていく。
ザジは仰向けになったまま水の上に浮かんでいた。
右胸からは血が大量に溢れ出している。撃ち抜かれたのは恐らく肺だろう。
―――あぁ。自分は死ぬんだな。悲しいけど、仕方ないか。
ザジが死を悟って水に浮かび続ける。そこに先程の小鳥が戻ってきた。
小鳥はザジの胸にとまった。そしてザジの顔の方へトコトコ歩いてくる。
―――あっ、さっきの…わたしの血で羽が汚れてる。ごめんね…
ザジは小鳥の頭を撫でてやる。
すると小鳥は前に撫でられたときと同じように首をかしげた。
そしてザジはまた微笑む。
―――綺麗な朝日………
いつのまにか夜は明け森の木々の隙間から橙色の光が湖に差し込んでいた。
ザジは最後の力を振り絞って小鳥を手にのせ空へ羽ばたかせた。
―――サヨナラ。
小鳥は空高く飛び、もう二度とザジの元へ帰ってくることはなかった。
【出席番号31番 ザジ・レイニーデイ 死亡】
おしまいっす。
携帯からの投稿なんで改行のタイミングとかおかしいところとかあるとは思いますが
許して管せぇ
短編乙です。
ザジ視点で書かれているのはあまりないので新鮮でした。
私も短編の続きを投下しますね。
夕映がのどかと再開できたのは2日目の昼頃だった。
定時連絡の放送が流れ、自分の居る場所が20分後に立ち入り禁止エリアになることを知り、禁止エリアから出ようとしていたときのことだった。
移動の途中で血を流して地面に倒れているクラスメートを発見した。
その姿を見つけた時、夕映の心臓はドクンと跳ね上がった。
夕映は倒れているクラスメートにゆっくりと近づいた。
銃弾を受けて仰向けに倒れている宮崎のどか(出席番号27)がそこにいた。
周りには誰も居ない。のどかを撃った人間は既に立ち去っているようだ。
急いでのどかの体を抱き起こすと、まだ微かに息があった。夕映は大きな声でのどかの名を何度も呼んだ。
すると、のどかは僅かに目を開き、夕映の存在を確認する。のどかは親友との再会を喜んで微笑んだ。
のどかの胸元は真っ赤に染まっており、流れ落ちた血は地面にまで染み込んでいる。
夕映の目から見ても、もう助からないのは明らかだった。
夕映は涙を流しながらのどかの手を取る。
「のどか、しっかりしてください!のどか!」
のどかは最後の力を振り絞って、かすれた声で夕映に話しかけた。
「ゆえ……私の……分も……生き……て……」
その言葉を最後に、のどかの手は夕映から離れ落ち、両目が閉じると2度と目を開かれることはなかった。
「のどかぁぁっっ!!」
夕映は泣き叫びながらのどか体を揺さぶって何度ものどかの名を呼んだ。しかし、のどかが答えることはなかった。
のどかが死んだことを知り、夕映は地面に両手を突いて大声で叫んだ。
森の木々が夕映の声に木霊して、木の葉がざわざわと揺れ動いていた。
どれくらいそうしていただろうか?
ここが禁止エリアになる時間が刻々と近づいていたために、夕映は仕方なくのどかをその場に置いたまま、移動することにした。
「お別れです、のどか。約束します。貴方の分も……生き延びて見せます!」
夕映はのどかに別れの言葉をかけると、振り返ることなくその場から立ち去った。
これで夕映の親友であるハルナものどかも2人とも居なくなってしまった。
ハルナに対しては別れの言葉すらかけることが出来なかったことが今になって悔やまれる。
夕映はハルナとのどかを殺した人間に対して怒りを感じたが、それ以上に何も出来ない自分を不甲斐なく思った。
そして、自分自身も人のことは言えないと思い自嘲した。
のどかの最後の言葉、そして最後の約束。
彼女と親友だった証として、その約束だけは守りたい。
それだけが夕映の心の支えだった。
そのためにも、夕映はこのゲームで生き残るための覚悟を決めた。ゲームに乗る覚悟を。
―――そして、3日目の午前中の現在に至る。
先程自分が撃ち殺したザジを後にして、次の生徒を探している。
ゲーム終了のタイムリミットまであと4時間。
生き残っている2人のクラスメートと自分の内の誰か1人だけが生きて帰ることができる。
夕映は用心深く行動したことと幸運が重なって、強敵と出会うことなくここまで生き残ることができた。
ただし、これまで出会ったクラスメートの内の何人かは夕映自身が手にかけた。
あと2人……2時間前の放送で、生き残っていたのは4人。
夕映はクラス名簿を取り出した。ザジの顔に×をつける。
自分を除くと龍宮真名と春日美空の2人が残っていることになる。
どちらも厄介な相手である。
生き残っている生徒を探すために海沿いの遊歩道を歩いていると、向こうからこちらに近づいてくる人影があるのに気付いた。
近づくにつれて相手が誰であるか分かるようになった。龍宮真名(出席番号18)である。
実戦経験が豊富な彼女は、ゲームの中でも強さを発揮して、ここまで生き残っていたようである。
普通ならば、夕映は真名に対してどうあがいても勝つことはできなかっただろう。
しかし、今の真名はいつもの見慣れた姿ではなかった。
彼女の右腕は失われている。右目は潰れ、体の右半分は焼けただれていた。そして右足を引きずるようにして歩いている。
彼女の変わり果てた姿に夕映は驚くと共に、ザジと戦っている時に、遠くで轟音が響いてきたことを思い出す。
恐らく何らかの爆発に巻き込まれたのだろう。
真名は足を引きずりながら夕映の前まで来ると、口を開いた。
「綾瀬か、お前がここまで生き残っているのは正直意外だった」
かなりの重症のはずであるにもかかわらず、真名の言葉に淀みはなかった。
「残っているのは私と、龍宮さんと美空さんだけです」
「……その口ぶりだと、ザジはお前が倒したのか?ならば訂正しよう。残っているのは私とお前の2人だけだ。
2人のうち、どちらか生き残ったほうが優勝というわけだ」
真名の言葉は美空も死んだということを意味していた。爆発音がした時がそうなのだろう。
夕映は改めて真名の姿を下から上まで眺めた。
「龍宮さんの方は……大変だったようですね」
どちらが生き残るのかは解らないが、これが3−Aのクラスメート同士の最後の会話になるだろう。
「ああ、この怪我は気にしないでくれ……油断した自分が招いたことだ」
「と、言う事は……やる気なのですか?」
普通ならばこの怪我では戦えるものではない。そもそも動くことさえ困難な重傷なのである。
しかし、それを真名は意に介していないようなので、思わず質問してしまった。
「当然だ」
真名はきっぱりと答える。
夕映は息を吐いた。真名がやる気なら夕映の答えは一つだ。
「では、時間も余りありません。そろそろ始めますか」
そう言うと夕映は腰を落として銃を構える。
「遠慮はいらんぞ」
そう答えた真名は夕映に銃を向けて発砲する。
夕映は地を蹴って横に飛び、真名の銃弾をかわす。そして真名の右側に回りこむように一気に走った。
真名は再び夕映に照準を合わせて引き金を引く。
本来なら外すことのない真名の銃弾が夕映の後方を通り過ぎる。
「!?」
狙い通りの場所に銃弾が飛ばないことに真名自身が少し驚く。
夕映の走った方向は右目を失った真名にとっては死角となる。しかも片目では距離感を掴むのは難しい。
平静を装ってはいたものの、真名の体に受けたダメージは確実に真名の戦闘力を削ぎ落としていた。
一方の夕映は左腕と肩を負傷しているものの、少し痛む程度で動きには支障はない。
走りながら立て続けに2発、夕映の握った銃が火を噴いた。
真名はその場にしゃがみ込んで銃弾をかわす。しかし、右足が思うように動かずに真名がバランスを崩してよろめいた。
その隙を逃さず、夕映は立ち止まると両腕で銃を握り締め、真名に照準を合わせると引き金を引いた。
バンッ!
乾いた音が響いた。
真名は少しの間動きを停止させていたが、一瞬ぐらついたかと思うと前のめりに倒れ込んだ。一度だけ体をビクッと痙攣させると、それ以上真名が動くことはなかった。
夕映は真名の側まで歩くと、感情のない目で真名を見下ろしたまま佇んでいた。
「これで……終わったです。のどか、約束は守りましたよ」
それから5分後にゲーム終了の放送が流れた。
―――夕映は今、最初にスタートした学校の校舎の前にいる。
ゲーム終了時の放送が流れた後に、首輪のロックが自動的に解除された。
放送から流れるネギの声は優勝者である夕映をねぎらい、優勝者の表彰を行うので学校の校舎まで戻り、校長室まで来るようにと伝えた。
ネギに対してはいろいろ言いたいことが山ほどある。
校舎の玄関ホールに入ると、校舎内の案内地図が載っていたので校長室の場所を確認して廊下を歩いていく。
スタート時に大勢居た軍服を着た者達の姿はない。
というより、恐らく廃校になって何年も経つ校舎内は人の居た気配がほとんどなかった。
なんとなく違和感を感じながら夕映は校長室の扉の前にたどり着く。
ノックをするが返事はない。ドアノブを回して部屋の中に入る。
部屋の中は応接室のようになっていて、誰もいなかった。
周囲を見回すと奥の部屋に続く扉を見つける。奥の部屋が執務室になっているのだろう。
主催者であるネギはたぶん、奥の部屋にいるはずだ。
そう思った夕映は応接室を横切って扉の方へ移動しようとしたが、テーブルの上に置いてあった1冊のスケッチブックのようなものに目が止まる。
どこかで見たことがあるものだ。
近づいて手に取ると確信する。間違いない、ハルナのアーティファクトだった。
夕映はおかしいことに気づく。
ハルナはゲームの開始時に軍服を着た男達に射殺されたはずだ。
契約した者が死んでしまってはアーティファクトを取り出すことはできない。
ハルナのアーティファクトがここにあるということは、ハルナは生きているということになる。
それとも、これはハルナのアーティファクトに酷似した物なのか?
戸惑いながらも夕映はスケッチブックをめくった。
「こ、これは!?」
スケッチブックの中には、軍服を着た厳つい男達の絵や、『ダークネギ』と書かれたネギそっくりの絵が描かれていた。
ゲームの最初に現れた者たちだ。
夕映の中に一つの仮説が生まれる。しかし、それは夕映にとって信じがたい仮説である。そんなはずがないと心の中で必死に否定している自分がいる。
夕映は首を巡らして執務室の扉を見つめる。この先に答えがあるはずだ。
扉の前まで歩くと、コンコンとノックをする。
「どうぞ」
と中から女性の声が聞こえた。聞き覚えのある声だ。夕映は震える手でドアノブを掴むと、ゆっくりと右に回した。
ドアノブは何の抵抗もなく回転する。意を決して、夕映は扉を押し開けた。
執務室の中は、ガランとしていた。壁際には備え付けの本棚が中に何も入っていない状態で並んでいる。
窓の近くには壊れた執務用の机が1台置いてあった。
そして窓際には一人の女性が窓の外を向いて立っていた。
彼女は麻帆良中学の制服を着ており、肩には白い小動物が乗っている。
「ハル・・・・・・ナ?」
恐る恐る夕映が声をかける。
呼びかける夕映の声に女性が振り向く。夕映が予想していた通り彼女は早乙女ハルナ(出席番号14)だった。
とりあえずココまで。明日で終了。
乙
乙です
作者20〜
これは22部期待‥‥か?
ザジ短編の人&20氏乙
20氏、こんな良いオチ、短編で使ってしまって良いのか?ww
終わってないから何とも言えない部分もあるが、
これは長編に組み込んでなんら問題ないぐらいの終わり方じゃないか?w
乙です
いや、本当に短編に切るには上等すぎるネタかと
471 :
451:2008/03/15(土) 22:24:15 ID:???
短編投下の反応をみたくて30分おきにきてる漏れがいるorz
1時間で作って見直してみたら未熟な点があって落ちた
これから作者20みたいにかけるようがんばる
うん。僕がんばる!!ジッチャンの名(ry
いまいち
>>451 個人的には結構好きです。
一つだけ違和感があるとするなら、銃声にドオオオオンは大げさかな?
バズーカか手榴弾かと思った。
あと、反応見たくて30分置きに見るというのはすごく良くわかる。
投下が短い時間で重なっちゃったのが不運ですな。
インパクトのあるほうの感想の方が強くなるから・・・・
もうちょい文章力がつけば22部期待できた
19部、21部といいのが続いてるだけにプレッシャーも大きいしな
どちらも乙です
ネタ系誰か即興で作るれ
>>451 文章は丁寧で綺麗だと思う。
ザジ視点って言うのも珍しくて面白い。
ただ惜しむべきはインパクトの弱さかなぁ。
長編の一場面としてならともかく、短編でこうも綺麗過ぎると盛り上がりがね。
キャラ的にも地味なので余計に……。
なのでこれと言った感想が言いにくい……と、個人的にはそう思う。
ただ上手くまとめてはいるので、長編をよんでみたい作者かもしれない。
478 :
携帯まとめ:2008/03/16(日) 01:09:35 ID:???
久し振りでもうしわけないorzようやく更新再開。そして15部保管した。早くスレに追い付けるように努力します
「きゃー助けて!!!!」
「………?」
刹那との死闘を終えた五月は声がした方を振り返る。
────いや、一般人の聴覚で聞き取っていたならばそれは単なる音に過ぎなかったはず。
だが五月の研ぎ澄まされた全神経を誤魔化すことはできない。
そしてその声色から"危機"を感じ取った。
「…………」
五月はその場で跳ねる。
跳ぶ。
跳ぶ。
跳ぶ。
跳ぶ、高く跳んだところで腹部を地面に向けて今度は自身の腹で────飛んだ。
◇ ◇ ◇
「わーん、誰かー!」
「助けなんてこないでござるよ…」
子猫のように身を縮ませ泣き叫ぶ椎名桜子を見下ろす長瀬楓。
楓の手に握られている何十キロの重さをもつ鈍器は、今にも桜子の身体を砕かんと唸りを上げている。
「今、楽にしてや…!!」
そのとき、楓は自分の影に覆い被さるものの存在に気付く。
咄嗟に背後を見やるが敵はおらず───ただただどこかからか放たれている威圧感に全身に焦りを駆け巡らせていると。
ピュードスン
「……その鈍器は何グラムかな」
敵は、"空"から降ってきた。
「──────…」
楓はそのことに気付く間も無く、身体にのしかかる体重によって骨を皮膚を臓器を…全身の全てを潰された。──椎名桜子もろとも。
勿論、五月の言葉すらも聞いていなかった。
「ふん、所詮私に適うものなんていない……」
速いのぅ速いのぅ
残り5名
龍宮vsよつばー
龍宮「氏ね」パキューン゜
四葉「あまい。…そう、クリームメロンソーダのように」
鉛玉は腹に当たると弾き返され龍宮に当たった。
<残り4名>
鳴滝姉妹のピンクの髪の方vsよつばー
鳴滝「さっちゃん、料理作るでござるんるん(←長瀬の影響)」
四葉「ほれ。毒入りス…美味スープだ」
鳴滝「うまー……ゲボハヘッ」
四葉「あまいのぅあまいのぅ。まるで砂糖入りORANGEジュースのようぢゃ」
<残り3人>
まき絵vsよつばー
まき絵「じゃんけん…しょっ」パー
四葉「しょっ」ピストル
四葉「あますぎる。さくらんぼ炒めのようぢゃ」
<残り2人>
千鶴vs四葉
四葉「余に勝てると思うてか。拙者8人殺していとおかし」
千鶴「於保帆。私も8人よ」
ネ ギ 真 拳
ドガスベモダバヌラヂギバツオナニサヤダバミハピンコー!
この勝負はたしてどちらが勝ったのか!?
次週クララガマックス巻頭カラー!
五月様〜ってVS龍宮戦なかったか?
それとも別の人?
>483だけど上の人とは違うよ
この短編は半年温めてた短編
俺が長編作者になったら評価されっかな?
>483
つまんない
487 :
483:2008/03/16(日) 03:11:09 ID:???
>>486 おまえがつまんねえよ
まじはらたつんすけどww
んならてめえかいてみろよ
こんなうまいのかけるのおれだけだからwwwwwww
488 :
486:2008/03/16(日) 03:13:05 ID:???
・・・本当に483が言ってるの?
なりすましじゃなくて?
489 :
483:2008/03/16(日) 03:34:19 ID:???
このスレでなりすましなんかないだろ
なかなか寝付けなくて
ただ構って欲しかったんだ。すまんかったな。もう寝る。
ここはいっちょ>486書いてみなよ
別に名無しで投下すれば評価なんてどうでもいいわけだし
今日日曜だし葱坊主しゃんの絵に期待
昨日今日投下された短編でも21部でも良いよ
ヒント:縦読み
今昨………?
どこを縦読みしとるんだw
487と489だろ?w
チョットワロタ
497 :
486:2008/03/16(日) 09:55:08 ID:???
499 :
別館まとめ:2008/03/16(日) 14:23:50 ID:???
皆さんの応援が別館更新のやる気につながります。
いつも応援、ありがとうございます。
短編作者の方々、乙です。
特に葱坊主さんのネタは短編で使って良いネタなのかと思うほどでした。
ザジ短編の方は長編で読んでみたいと思いました。
個人的にはザジ短編の雰囲気は好きです。
>>478 更新ペースはやすぎです・・・。
☆ 別館更新情報 2008/03/16 ☆
・『お宝発見?絵画展示室』
6ページ目追加。作品No92〜No114までを新規追加。
ついに絵展示枚数100枚突破です。
・『ネギロワ絵師図鑑』
絵展示枚数100枚突破を記念して作ってみました。
今、作成済みなのは「灰」さんだけです。
今回、サーバ容量限界突破のため下記のURLに別館を移転しました。
http://yuyunegirowa.web.fc2.com/index.html
更新乙
アクセス数は移転前のもプラスしといて良いんじゃないか?
乙
絵展示の更新毎回楽しみ
502 :
別館まとめ:2008/03/16(日) 18:05:31 ID:???
>500 アクセス数を移転前のものもプラス(+3953)しました。
>短編作者各氏
乙です。
>携帯まとめ氏
乙です。更新早さに感動しています。
>別館まとめ氏
乙です。週末の更新を楽しみにしています。
>>491 絵はちょっと待ってくださいね。
今、22部の投下のためにあるモノを準備中なので・・・
それでは短編の最後の投下を始めます。
「ハルナ……生きていたのですか?」
夕映は驚きと困惑の入り混じった表情を浮かべる。
ハルナは何も言わず、笑顔で答えた。よく見るとハルナの肩にはカモが乗っている。
1歩、2歩と夕映に近づくと、ようやくハルナは口を開いた。
「優勝おめでとう、ゆえ」
これは一体どういうことなのか?夕映の頭の中でたくさんの疑問符が浮かぶ。
戸惑っている夕映に向かってハルナがさらに話しかける。
「言っておくけど、ネギ君はここにはいないよ。軍服を着た男達も。そう、最初からね」
その言葉に、夕映は隣の部屋で考えた仮説が真実に近いことを悟った。
「と、いうことは……ハルナ、全ては貴方が仕組んだと言うわけですね?」
「フフン、正解だよ。さっすがゆえ、良くわかったわねぇ」
明るく答えるハルナを見ると夕映の心の中に怒りがわいてくる。
「何を言っているのですか!ハルナ、貴方は……貴方は自分が何をしたのか分かっているのですか!?」
激昂する夕映をハルナが片手を上げて止める。
「まあ待ってよゆえ。最初から説明するからさぁ。あんたも本当のことを知りたいんでしょ?」
そう言われれば夕映も黙らざるをえない。
とりあえずは怒りを抑え、ハルナの話を聞くことにした。
夕映が話を聞く気になったのを見て、満足そうに頷くと、ハルカは語りだした。
「まずはこのゲームについて説明しようか?
ゆえも気付いているみたいだけど、最初に現れたネギ君も軍服を着た男達も私のアーティファクトで出したものよ。
簡易ゴーレムは時間制限があるから、あんまり長く出していられないのよね。途中で消えやしないかと思ってヒヤヒヤしたわよ。
そして、定時放送の時にはその都度ネギ君を出して放送していたってわけ」
全てはハルナのアーティファクトを使ったまやかし、ほぼ夕映が予想した通りであった。
ハルナは話を続ける。
「ゆえは職員室には行っていないのかな?あそこに運営に関わる装置の一式は揃っているんだよ。
ゲーム中はそこで運営が行われていたのよ。禁止エリアの設定とか生徒の死亡の確認とかね。
カモ君と私で何とかなったけど結構大変だったんだよ?生徒の数が多かった時は、私の分身まで作り出して作業してたしね」
ハルナは感慨深げにしみじみと語った。
夕映にとってはハルナの苦労など知ったことではない。その他にも気になることがいくつかある。
「あのとき、貴方が撃たれて死んだのも芝居というわけですか?」
「その通り。けっこう熱演だったと思わない?血糊とか使ったんで制服が汚れたけどね。
誰も近寄らなかったし、……まあ誰かが近寄ろうとしたら軍服を着た男達が止めるようにしてたんだけどね。
その後すぐにゲームを始めたから私が死んでなかったことは誰も気づかなかったみたいだね。
もしかしたら疑っていた人はいたかもしれないけど、特に問題なかったわけだしね」
「ネギ先生は……ネギ先生はこのことを知っているんのですか?」
「ああ、ネギ君はこのことは知らないよ。安心した?今回は全てカモ君からの話だよ」
そのときになってようやくカモが口を開いた。
「よう、ゆえっち、驚いたか?心配しなくても今回のゲームについては兄貴は何も知らねえ。俺っちが教えなかったからな。
……へへっ、いろいろ知りたいって顔だな?」
カモはハルナの肩から降りて机の上に飛び移ると、話を続ける。
「今回のゲームはある筋からの依頼だ。それがどこかは言えねえが、かなり大きな組織とだけ言っておこう。
3−Aのクラスメート同士に殺し合いをさせろ。生き残るのは1人だけ。そういう命令だった。
兄貴にゃこのことは秘密だった。まあ、兄貴に知れたら反対するのは分かっていたしな。俺っちだけじゃ運営はできねえし、ゲームを進行させるためにハルナ姉さんに協力してもらったってわけだ」
彼等の行動の理由は分かった。別に黒幕が居るようだが夕映にとってはどうでも良いことだ。
それよりも、夕映にとって最も知りたいことをハルナに問う。
「ハルナ、何故……何故クラスメート同士が殺し合うゲームを運営するのに協力などしたのです?」
「えーだってー……面白そうじゃん」
「エ?」
予想外のハルナの答えに夕映は一瞬固まる。
「それだけ……なのですか?」
「フッ、まだまだ私のことが良くわかってないねーゆえ吉君。私の行動原理は面白いか面白くないか。ただそれだけだよ?」
夕映の握っていた拳がぶるぶる震える。
「たった……たったそれだけの理由でクラスの皆を犠牲にしたって言うのですか!?」
「まあね」
ニヤついた顔でハルナは答える。
心を落ち行けようと夕映は大きく息を吐く。
「……良くわかりました。ハルナ、貴方はもう私の知っているハルナではないということが!」
「わかってないなあ、もう自分の知る早乙女ハルナではない?残念だけど、それは錯覚だよゆえ吉君。
ゆえの知っている早乙女ハルナなど、最初から何処にも居はしなかったんだよ」
その言葉に夕映はキレた。
握り締めていた拳銃をハルナに向ける。
同時にハルナもいつの間にか手にしていた拳銃の銃口を夕映の方に向けていた。
互いに銃を向け合ったまま、時が流れる。
沈黙を破ってハルナが口を開いた。
「でもね、それだけじゃあないよ?カモ君に協力しなかったら私もゆえと同じようにクラスメートと殺し合いをさせられていたんだからね」
「今さら言い訳ですか?」
自嘲気味にハルナはため息をつく。
「カモ君の話をちゃんと聞いていた?クラスの中で生き残ることができるのは一人だけだって言うこと。
今、3−Aの生徒で生き残っているのは私とゆえの2人。私だって例外じゃあないのよ?」
「……どういうことです?」
「ゲームを滞りなく運営するためにカモ君に協力したことの報酬がこれだよ。
私を除いた生徒達で一人になるまで殺し合いのゲームをしてもらう。私はゲームの優勝者と殺し合い、勝つことができれば私が生き残れるのよ。
……まだゲームは終わっちゃいないのよ」
ハルナの言葉を最後に、2人の間に緊張が走る。
動いたのは同時だった。
夕映は横に飛び、ハルナは前に出る。
パァァ―――ン!
重なった銃声が狭い部屋の中に響いた。
「グウッ!」
夕映は左腕を撃ち抜かれて片膝をつく。
撃たれた左腕を押さえる。ドクドクと血が噴出し、制服の左の袖が赤く染まっていく。
その間、ハルナは両目を見開き、銃を構えた状態で立ったまま動かなかった。
夕映は顔を上げハルナの方を見た。
ハルナの額には小さな穴が一つ開いていた。そして、ハルナの体がゆっくり横へ傾くと、ドウッと床に倒れこんだ。
夕映は大きく息を吐くとゆっくりと立ち上がり、倒れたハルナの側まで近寄る。
悲しい目でハルナの姿を見下ろす。
「結局、ゆえっちの優勝かー、ハルナ姉さんも最後にゃあ非情になりきれなかったな。
今度こそ、間違いなくあんたが本当の優勝者だよ、ゆえっち」
夕映はカモの言葉など耳に入らなかった。
銃口をカモに向けると引き金を引いた。
ギャッ!という悲鳴と共に小さなカモの体は飛び散った。
部屋の中が静かになった。夕映はその場で銃を投げ捨てた。
耳を澄ますと、外からヘリのローター音が聞こえてくる。
誰かが迎えに来たのだろうか?
夕映は校長室を出ると、屋上に上がって空を見上げる。
上空を飛んでいるヘリが夕映の方に近づいてくる。
ヘリから一人身を乗り出して夕映の方に手を振ってくる。その人の姿には見覚えがある。
「……ネギ先生」
自分の担任が助けに来てくれたようだ。
夕映の頬に涙が伝った。
袖でぐっと涙を拭うと夕映はヘリに向かって大きく手を振った。
以上で終わりです。
夕映物語(仮)はハルナのAFでロワを運営していたら?
というネタから作成したものです。
ご指摘の通り、長編でも出来るのではないかと思い、
プロットを考えてはみたのですが、細かい部分の設定が苦しいのと、
話の途中にラストの伏線を上手く張ることが出来ず、長編を断念しました。
お蔵入りするのももったいないので短編でのお披露目となりました。
丁度作者21氏の不在時の穴埋めにはなったかな?
乙
いや、GJと言うべきか
本当に短篇で終わらすには惜しい構想でした
20氏乙
良かったです。
22部も期待してます!
でも506の最後4行ってBLEACH20巻の藍染と阿散井の台詞だよね?ww
>>511 どうも作者20です。
ご指摘の通りでございます。あの状況で腐女子のパルならあの台詞を
絶対に言うはずと思ってわざとそうしています。
気付いてもらえてよかった。
別館アクセス数3000超えてたのかよwwすげぇなwwwww
このスレROM多いみたいだな
ブリーチのパクリのとこで萎えた
ギャグとしてではなく真面目なシーンでのまんま引用はよくないんじゃないか?
短編だからともかく長編で使ってたらまたパクリ問題になるとこだったな
今更だが桜子感動した。
あまりPC使えない俺は1,2週間に1回ここ来て読むだけだったが今回はどうしても書き込みたかった。
作者21期待してんよ。
作者20とまとめと絵師も乙。
この程度でパクリは言い過ぎじゃないか?
1話丸ごとそのまんまとかになったらまずいだろうが、
一文同じでダメだったら何も喋らせれなくなるぜ?
漫画小説アニメなんて何十万と有るんだからさ。
ただこう言うのに敏感な人は拒否反応出るかもしれんけどね。
解っててやるのはほどほどにした方が良いとは思うけども。
(知らずに被ってしまった場合はやむなしだが)
まぁ、俺も本編のシリアスシーンにぶち込むのはお勧めしないがな。
514の言うように解ると萎える事もあるし。
あと、作者方々、別館氏乙です
今更だけど五月様〜かいてるひとってリレ小の人?
割りと被りそうなのはともかく今回のはまんまブリーチだから問題なんじゃね?
多少アレンジ入れた方が良かったかもな。まぁ短編だし気にしないよ。
以前は台詞系のギャグの小ネタはOKだったのに。
活性化してから来た人はOUTな訳!?
他、衣装のパロディとかもNG?
某戦艦ゲームみたいに台詞のギャグパロディとかしまくりもOUT?
これは一度議論になってOKなはずなんだけど。
また代わってしまったわけ?
それともこの流れに沿って作れと言うわけ?
作者20のはギャグじゃねーじゃん
昔からシリアスなとこにパクリは禁止だろ
んでギャグならパロは問題なしだろ
これだから古参のふりした新参は…
てかニコニコなんて数百再生しかないんだからニコニコからここ来た人なんて3人程度だろ
なんでもかんでも新規加入組だとか活性化して来た人だとかすぐ決めつけんなよ
昔でももし作者20が長編にこれ入れたらある程度は問題になっただろ
>>520 新参乙
てかこの短編ギャグではないだろ
いつも口論になった出てくるが、新参とか古参とか別にどうでも良い。
場を乱して申し訳なかったです。
ニコニコから来たものではないけど、私自身が新参者なんで
パロはギャグはOKでシリアスは駄目って知らなかったんです。
長編ではやらなかったと思うけど、短編ならOKかと思ってました。
今後はやりませんので勘弁してください。
過去ログ議論
334 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 16:06:01 ID:???
ネギまを使ったロワの2次創作なんだから、
ネギまのセリフとキャラ設定、ロワの基本設定、あたりまでは流用してもいいんじゃないか?
問題がないわけじゃないけど、そこまで言ってたらSSスレは全滅だろ。
で、他スレの2次創作なんかをセリフや状況そのまま焼きなおすのは完全NG。
これで創ってけばいいんじゃね?
問題は「弾幕薄いよ」「足なんて唯の飾りです」「まだだ、まだ終わらんよ」
系の、他作品の有名台詞や舞台設定をどこまで許容するかなんだが。
335 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 16:11:39 ID:???
ほかのロワをマネするのがまずいだけであって、
商業作品のパロならまったくかまわないと思うんだが
336 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 16:14:54 ID:???
原作(バトロワ本編、ネギま本編)はパロOK
第三者の作品はNG
他作品有名台詞は作者のオリジナルでないことが読者にはっきりわかるからいいんじゃないか?
有名コピペなんかもOKな気がするけどどうだろう。
337 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 16:16:42 ID:???
うげぇ、てことはかなりの書き直しが必要になるのかよ……
美空をパロ担当になんかするんじゃなかった……
338 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 16:18:13 ID:???
もっと突っ込んで言うと、無断で他ロワのSSパクッた挙げ句リスペクトも何もないご都合切り張りが問題になってるのであって、
何もかも真似しちゃいけないというものではない。
今回のが特に悪質だから取り沙汰されてるが、一文二文似通ってる部分があっても本来ならここまで追求はされない。
この線引きは曖昧で難しいのかもしれんが、あとは書き手の良心に掛ってくる
確か以前の議論では…
基本パクリ禁止
ただしギャグ、ネタとしてのパロディはあり
ちゃんとした場面での他作品(ネット上含む)の引用禁止
長編、ちゃんとした場面でも時折挟む小ネタとしてなら有り
パクる気はなかったがたまたま被っただけなら問題なし
だった気がする
323 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 14:40:49 ID:???
この空気じゃ今後の投下でパロネタ入れるのすら厳しいな……
324 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 14:46:52 ID:???
>323
そうだよな、
例えば。
「靴のひもが切れる。」とかいうできごともNGだろうな。
あと台詞でのパロ。
「綺麗な顔しているのだろう、死んでいるんだぜ、それ」
とかもNGになるのだろうな。
325 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 14:49:15 ID:???
…
ちょっとひぐらしっぽい表現削ってくるわ
326 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 14:52:59 ID:???
今後のためにどこまでがセーフでアウトなのかの基準も作らないと行けないな。
その議論は必要だと思う。
先の「靴のひもが切れる」というのはどういう判断が適切だろう。
327 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 14:58:14 ID:???
うわぉ久々に来たらスレ回ってるわ荒れてるわで大変なことになってるな…
328 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 15:00:41 ID:???
もともとパロディなんだからそこまで目くじら立てる必要はないだろうに
同種のパロディ創作から無断でパクってあたかも自分の創作のような顔してたから問題なんだろ
…って、俺釣られた?
329 :マロン名無しさん:2007/03/03(土) 15:04:59 ID:???
けど、現在進行形で書いている作家さんとしては問題だよ。
元々ロアは悲惨な話だし、清涼剤としてギャグでいれることもあるだろうし。
それに書いても「それもパクリ」ですでは悲惨だし。
議論は必要だよ。
DBやジョジョみたいな漫画の誰でも知ってるのなら有りだろ
ブリーチの場合今回のセリフはそこまで有名じゃないしシリアスな場面として長編で使うのはよくないかもな
また何かの漫画を参考に、何かの小説を参考に、何かの歌詞を参考にならある程度は許される
>528
>「綺麗な顔しているのだろう、死んでいるんだぜ、それ」
このあとに「もう動かないんだぜ、嘘みたいだろ。」だったかな。
作者20も謝ってんだし結局議論しても曖昧なまま終わるんだからもうよくね?
誰か短編投下しなよ。俺は21部が気になってしょうがないから短編で補給しないとやばい
こういう議論、あったんだ。
>521や>522の解釈がおかしかったのでは。
音を置き去りにした
>527でFAでいい。
>>527の言うので大体OKな気がする。
ただ、上三つはわかりやすいから問題無いが、
>長編、ちゃんとした場面でも時折挟む小ネタとしてなら有り
>パクる気はなかったがたまたま被っただけなら問題なし
この二つの線引きが難しいな。
挟むにしても何処まで許されるのかってのと
たまたまかどうかの判断が難しいってのと。
たまたまかどうかってのの判断は簡単だろ
某作者みたいなのは明らかに分かったし今回もBLEACHだって分かった
たまたまならちょっと悩んだりまんま重なるって事はないだろうし
言葉にしての説明は難しいがその辺はいつもなんとなく分かるじゃん。
>>537 今回のは作者自身が引用したと言ってるから元々たまたまでは無いわけで。
それに割と有名な作品だし。(あんま漫画とか知らん俺も解ったぐらいだから)
あと某作者も丸々全部持ってきてたから簡単にアウトと判断出来る訳で。
ホントにマイナーな作品の1台詞だけを持ってこられて
それを誰かが発見したとして
果たしてそれが作者の悪意なのかたまたまなのか判断は難しいと思うんだ。
そこは元ネタ全集とかいう形を作ったらいいと思う。
投下日のあととか、それか完結後まとめてとか。
世代間ギャップもあることだし。
>531の元ネタは25年くらい前の作品だしね。
今回はハルナのキャラとか意識をして小さなネタとしたかったんだろ。
作者20氏も謝ってるしそこは許そうぜ。そこはせめても悪い方向にいくだけ。
短編を投下しようとしてる方が微妙にやりづらくなる。特にこの機会にパロロワ投下しようとしていた方とか。
ただ議論のような事は必要だと思う。少し参考にもしたい。
けどそれはここじゃなくて話し合いスレを使うべきじゃないかと提案しとくよ。
「あれは、円だよね。」
ウチは一つの集落というかこの島の繁華街に来ていた。バトルロワイヤル。このゲームにウチらは参加させられていた。
ウチはとりあえず、もらった地図にあった集落を目指した。ここは港があってかってはここがこの島で一番栄えていた場所だったと思う。
いまは無人島だけど当時の姿がわかった。
円だったら信頼できる。
同じバンド仲間でチアの中でも一番気が合う円なら大丈夫というのがあった。
それに円と一緒に行動したいというのがあった。円は一つの建物の中に入っていった。
「床屋!?」
ウチは円がはいっていった床屋の前に来た。なぜ円がここに入ったのだろう!?
ドアを開けてはいる。
「円、いるの!?」
ドアを開けてまず円に呼びかける。危害を加える加られないために。
「こないで!!!」
円が店の奥から、銃を突きつける。
「円………。」
ウチは手を挙げる、円に危害を与えない意思表示を示すために。
「亜子、貴方を私も殺しに来たのね!?」
「ちがう!!!」
ウチは円に向かって叫ぶ。
「みんなそう言うよ、まき絵も桜子も……、近づいてきて、そして気を許したら襲いかかってきた。
とっさに逃げることはできたけど……。もう誰も信じない!!!」
「そんな……、けどうちはそんなことはない。円、一緒に脱出しよう!!」
まき絵と桜子が……、信じられなかった、けど円のおびえきった表情で円は嘘をついていないと確信する。
「貴方もそうやって油断させて、私を殺すのでしょう。」
「ちがう、円! ウチを信じて!!」
「亜子、いまのうちにここから出て行きなさい、私も人を殺したくないから。けどこれ以上ここにいたら撃つわよ。」
円は拳銃をウチに向ける。
「いやや、円。一緒に行動しよう。」
「亜子、いい加減にして。私を一人にさせて!!」
ウチは円にねばり強く説得する。
「嫌よ、円。ならどうしたら信じてくれるん。」
円はウチから顔を背ける、そして何かを取り、ウチに見せる。
「亜子、もし本当に私を殺さないのなら。」
円は手に持っていた、電動バリカンのスイッチを入れる。
「これであんたの髪の毛を剃って!!」
「……!!」
ウチは一瞬ひるんだが。
ここで逃げたら円とはもう会えないと思った。
「いいよ、円、貸して。」
円はバリカンをウチに投げた。ウチはバリカンを拾うと頭に当てた、
躊躇無くバリカンで頭を刈っていく。そして髪の毛は次々床に落ちていく。
手と見にくいが遠くの鏡で自分の頭を確かめる。
「どう、円。これで信じてくれる!?」
円は呆然と体を震わせてウチをみていた。そして……。
「う、ううっ、うわぁっ、うわわわわわわーーー!!!」
円の手から銃が落ち、円は床に手を着いて慟哭していた。
「私は、私は、なんてことを………、亜子ごめん、ごめん、ごめんなさいーーー!!!」
円は大声で泣いていた。
このままではもし殺意を持った誰かに知られてしまっては襲われる。
ウチは円に駆け寄る。
「円、落ち着いて、ウチはどこも怪我はしてないよ、円に襲われてもいないし、髪の毛は自分で刈ったんだから。」
ウチは円に優しく言う。
「けど、女の子にとって、髪の毛は命の次に大事な物、それを私は亜子を信じず、
亜子の手で落としてしまった……、亜子、亜子、ごめんなさい、ごめんなさい……。」
円は声は小さくなったがまだうちに謝っていた。
「円、ウチはまだ若いし、髪もショートカットだから1年もすれば元に戻るよ、
二度と戻らない物じゃないし、髪の毛なんかより円が分かってくれたことが嬉しいよ。」
「ううっ、亜子、亜子ーー!!」
円はウチに抱きついて泣いた。ウチは円の背中をさすりつつ落ち着くのを待った。
「亜子、私の髪の毛もバリカンで刈って!!」
しばらくして落ち着いた円がうちから離れたとたんとんでもないことを言った。
「円、なにいってんの、ウチには気を遣わなくてもいいよ。」
「駄目、それでは私の気が済まない、それにこれは自戒だ。なあ、亜子やってくれ。」
円の意志は固いみたいだった、ここで言っても円は曲げてくれないようだった。
「わかった、けど途中で止めへんで」
ウチはバリカンで円の髪の毛を刈っていく。
「亜子、似合うかな!?」
スキンヘッドになった円が聞いてくる。
「似合っているよ、円」
スキンヘッドになった円は学園での円に戻っていた。
「そこに雑貨屋さんがあったよ、頭を隠す物が置いてあるかもしれないから行ってみる!?」
「ああ……」
流石にこの頭で出歩くのは他のみんなにショックを与える、ので何かで頭を隠すことにした。
雑貨店には少し衣料関係のものがあった。うちはバンダナ、円は帽子を選択した。
「もう少し持って行こう。」
「なんで!?」
ウチは聞き返す、着替えかなと思ったが?
「私達が他の子達とあったとき、敵かどうか調べるのに頭を剃れるかどうかを試してみよう。
もし本当に刈った子なら何か隠す物がないと行けないし。」
これにはウチも苦笑いした。が、はったりとしてはいいなと思った。
準備が終わり、ウチと円は集落を後にした。
荷物は帽子とかバンダナ、缶詰が増えた。あとバリカンも。
ウチと円はなんとかゲームから生還できた、ちなみに生還者は全員スキンヘッドだったことを付け加えておくね。
終わり。
これはギャグとして見ればいいのかな・・・
短編乙です。
スキンヘッドって・・・・・
細かいツッコミすると、バリカンでできるのは坊主頭。
スキンヘッドなら剃刀で剃らないといけないと思う。
明らかにギャグじゃねえのか?w
なにはともあれ投下乙ですw
そして名簿の方も乙w
ワロタw
乙w
バwwwwリwwwwカwwwwンwwwwwwwwww
552 :
夕映短編:2008/03/17(月) 00:21:17 ID:???
「生き残ってるのはどうやら私たち二人だけのようですね」
放送を聴き終えた夕映がそっと声をかけた。
「そうみたいやな、アスナもハルナもみんな、死んでもうたんやな」
このかは悲しそうに呟いている。
「せめてもの救いはせっちゃんがこの戦いに
巻き込まれへんかったこと・・・くらいかなぁ」
ケ゛ーム終了まではまだ、大分時間が合ったため
結論を出すのに急ぐ必要はない、と考え
二人はとりあえずこのかに支給された
麻帆良学園購買部厳選ドリンク10本セットを
飲むことにした
553 :
夕映短編:2008/03/17(月) 00:22:13 ID:???
「ほな、これ夕映の分な」
そういって、ジュースを夕映に渡す
「このか、ありがとうです。」
(ごめんなぁ夕映ウチ、どうしても生きのこらなあかん
そやから、そのジュースに青酸カリ入れたんよ
堪忍してな)
このかの懺悔を心の中で聞こえる。
夕映「ふぅ、やっぱり、落ち着きたい時は
この、ワカメアーモンドのジュースに限ります。」
このか「へっ!!!」
ちなみにジュースのパッケージの中に
アーモンドの文字は入っていない。
554 :
夕映短編:2008/03/17(月) 00:23:25 ID:???
夕映「このかさん、もし自分が生き残った時
まずは、何をしたいですか?」
不意にこのかに問いかける
突然の質問にすこしとまっどたが
このか「せっちゃんに会いたいウチのことを待っててくれとうから
そんで、ずっと一緒に暮らしたいんや」
それを聞いた夕映は、ゆっくりと頬を緩めて
夕映「それを、聞いて安心しました。
こんな、ばかげたゲームに巻き込まれたといって
復讐しようなんて考えないでほしいです。
このかさんは、刹那さんと幸せになってほしい
それが今の私のたった一つのねがいで・・・。」
そういって夕映はその場に倒れそのまま息を引き取った
555 :
夕映短編:2008/03/17(月) 00:24:07 ID:???
その後、ウチは優勝者として島から帰還した。
島で行われた事は隠蔽され京都の実家にかえることになったんや。
おとんや昔の赤い翼の人たちを集めとったけど
復讐なんかいやや、キリがないんやから
そおいうとクウネルはんに一言
「ほんと、強い子ですね」
とだけいわれてみんなどっかへいってしもうた。
・・・・・・・・ラカンはんを除いて
そんでいま、ウチはせっちゃんと縁側に肩を寄せ合って座っている。
「せっちゃん?」
「なんでしょうかお嬢様?」
「ウチ、ガンバル、みんなの分まで一生懸命生きたいんや
せやから、一緒にガンバロ」
このかの突然の言葉に刹那はそっと一回うなずいた。
このか「みんな、みといてほしいんや、ウチらのこれからもを
ずっと・・・・ずっと」
京都の青空に向かってこのかはそう願っていた。
完
556 :
夕映短編:2008/03/17(月) 00:29:21 ID:???
以上です。
まだまだ力不足ですけれども
楽しんでいただければ幸いです。
あと、この○○短編をクラス全員分創るのを
目標にしたいです。(難しそうですけど………)
ちなみに今回で5人目です。
(茶々丸、エヴァ、柿崎、ゆーな、今回の夕映)
全部作るの目標ならシリーズ名名乗っとけば
〇〇短編じゃ他と間違って呼応されるし
最初に作った時に、思いつかなかったってのが
一番の理由なんで・・・
とりあえず、次からはわかるように直します。
美砂短編の人なのか?
なんか色が違うような…
あれは、別の人です。
(ほんとだ、混乱させてる。)
すいません、気をつけます。
てかあの美砂短編て作者21氏っぽくね?
短編の作者方乙です
>>561 ちょっと思ってた
あの美砂短編良いよね。今までの短編で1,2争うくらい好き。
まあ作者21さんじゃないかもだけど
違うだろ
にしてもぎすぎすしているな。
>>521や
>>522のようなレッテル張りもおるし。
なんか結局うやむやで終わりなんだよね。
>>565 過去ログソースもあったことだし。
こいつらこそ古参のふりした新参じゃないか。
蒸し返さんでいい
本当の古参は自分は古参だの相手が新参だの主張しないよw
何で最近みんな古参だとか新参だとかの口論してんだw
なんか意見言いにくい空気だな。
きちんとどこかに今回のことだって書いておけばこんな騒動にならなかったのに。
感情に突っ走って他人の意見をまったく聞かなくて叩くのはは問題外だが。
一言だけ文句つける奴が一番やっかいだよな
「つまんない」「面白くない」だけってのとか一番腹立つ
21部が再開すれば落ち着くだろ
21部は、たとえ偽善でも〜ってのがどこで出るか楽しみ
あれは素直にカッコイイと思った
>>570 だが逆に、ちゃんとした指摘に対して第三者が口を挟んでくるケースもあるが・・・
結局今回の騒動は、過去ログソースを見る限り、はっきりした結論は出ていない
事例なのに駄目なことのように決め付けてキッツい因縁つけてたのが問題だった
と思う。
結果的に今回の件で線引きできたのでよかったんじゃないかな?
たまに古参と新参のケンカ、たいていが古参が新参を見下すような意見なんだけど、
古参にしたら過去の歴史で暗黙の了解になっているようなことを無視して
新参者が何か言ってきたら腹立たしいかも知れない。
しかし、その時に新参者と言って見下すようでは古参である価値は皆無だ。
古参なら過去事例を優しく説明するくらいの余裕があっても良いのではないだろうか?
また、古参はこのスレは長く、長編作者もいるだろう。しかし、バトロワの
縛りがあるのでそう何本も長編は作れるものではない。たくさんの長編を
読んで刺激を受けても長編を書かなかった古参者が今更書くとは思えない。
つまり、今後はこのスレで刺激を受けて作品を投下してくれるのは、中堅から
新参者が中心になっていくと思う。
そういう意味でも新参者は大切にすべきだと思うし、あまり因縁をつけて
新しい作品を投下してくれる者の芽を摘むべきではないと思う。
蒸し返してすまん。どうしても言いたかった。
今、絵師紹介コーナー見たがGJな出来だな
早くSと飴玉の紹介が見たいww
作者21です。この度は大変ご迷惑をおかけしました。
間、短編を投下して下さった方ありがとうございます。
しばらく休んだ代わりに3日続けて3話投下したいと思います。
(といっても今日は定時放送分があるので量でいうと2話分だけど…)
では投下始めます。
17、友の死
『午後6時を迎えた。最初の定時放送を始める。まずは死亡者の発表だ。
9番春日美空、10番絡繰茶々丸、12番古菲、14番早乙女ハルナ、17番椎名桜子、24番葉加瀬聡美、30番四葉五月。以上7名だ。
次に禁止エリアは2-C、3-A、5-D、6-Cだ。次の放送は0時。残り42時間頑張るんだぞ。』
誰かが呟いた。そして、涙した。
「ハハ…たった6時間でこんなに……なんでよ…」
【残り24人】
18、偽善と優しさ
「あら、綾瀬さん」
遊園地付近で偶然にも見つけた夕映に千鶴は声をかける。
「那波さんですか」
「良かったわ。誰にも会えなくて──」
ふいに放送が入る
『────14番早乙女ハルナ』
放送が終わると夕映は視線をそらし俯き言葉を発す。
「疑わず声をかけてくるという事はゲームに乗ってはいないみたいですね」
「えぇ、だから一緒に行動──」
「しませんよ」
再び千鶴の言葉は遮られる。
「えっ、どうしてかしら?」
千鶴は最初夕映を見た時雰囲気でゲームに乗ってないと思った。
そして夕映は一人でいる心細い状況より誰かと一緒に行動したいと思ってると思っていた。
しかし夕映から来た言葉は拒否だった。
「私は誰も信用しない事にしました。アスナさんも含めて8人も死んでるんですよ。いくらゲームに乗ってないとはいえ信用できません:
夕映にとってクラスメイトが死んだという事は衝撃だった。
夕映以外の人にとっても衝撃的事実だろう。だが夕映は人一倍ショックを受けていた。
祖父が死んだ時この世の全てがくだらなく思えた時のように今度も誰も信用できなくなってしまったのだ。
「私は信用して欲しい。何があってもあなたを守るわ」
「何を言ってるんですか?今の状況を教えてあげましょう。魔法が使えなくなっているとはいえ経験者は別格です。
以前魔法を知らなかった古菲さんですら格闘家をまとめていました。それと同等、またはそれを大きく上回る力を魔法使い達は持っています。
その魔法使い達は魔法や気を使えなくても以前の古菲さん以上の強さを誇ります。
つまり私達素人がナイフ程度の武器があったとしてもその魔法使い達経験者にはとうてい及びません。
今残っている人だけでも刹那さん、龍宮さん、超さん、楓さん、エヴァさん…などには抵抗すら出来ないでしょう。
それこそ銃でも持って殺す気でいかないと。いや、例え銃を使ったとしても…。それに守るといってもいざとなれば私を見捨て──」
「ません!一度言ったからには死んでも守るわ」
早口でスラスラと喋る夕映に今度は千鶴が言葉を被せる。
「…とにかく私は一人で行くです。ほっといて下さい」
千鶴に背を向け夕映は歩き出す。
「待ちなさい!!」
少し進んだとこで千鶴の迫力ある言葉に背を向けたまま止まる。
陽も暮れ少し肌寒い空気の中沈黙が続くが夕映の方から言葉が出る。
「も、もし守ってくれたとしてもそれは偽善です」
いつも正論を述べよう述べようとする夕映だが言葉が思いつかない。必死に出した言葉がそれだった。
数秒の沈黙が再び辺りを包む。ふと風が吹き千鶴の髪がなびく。
「たとえ偽善であってもその人が喜べばそれは優しさに変わるのではないでしょうか?」
風が落ち着く。また数秒の沈黙。
「信じても…良いのでしょうか?」
「もちろんよ、夕映」
千鶴は優しく微笑み夕映の名前を呼ぶ。
この島に来て気分が優れる事なんて一秒としてなかった。
そして親友が死んでしまい気分がどうなんて問題ではなかった。何を考えればどう行動すれば良いのかすら分からなかった。
しかし千鶴の一言により夕映の中にあった不快な何かが崩れていく。
「那波さん…」
振り返った夕映は少し涙ぐんでいた。そんな夕映を千鶴は優しく抱きしめる。
親友の死を必死で我慢していた夕映の目からはとめどなく涙がこぼれ落ちる。
そしてしばらく経ち夕映は落ち着きを取り戻す。
「落ち着いたかしら?」
「えぇ、お見苦しい姿を晒してしまって申し訳ありません。今日も猛省せねば…」
「良いのよ気にしなくて。それと千鶴でいいわ」
また優しく微笑む千鶴を見て最初にあったのがこの人で良かったと心から思う。
(千鶴さんは本当に凄い人ですね。見た目だけでなく中身もしっかりした大人です。見習わなくては…)
「あら、誰が大人のおばさんですって!?!?」
(なっ…!心を……!)
「オホホホ。行くわよ、夕映」
優しさの次には千鶴の恐ろしさを垣間見た夕映であった。
【残り24人】
19、今の自分
「私達、何も出来ねーな」
「うん…」
千雨、朝倉、さよは学校に身を潜めていた。
何か出来ないかと思いパソコンをいじったりしたが結局たいした事は出来なかった。
「仕方ないよ。千雨ちゃんがいくらパソコン詳しいからって相手は魔法使い。ましてや私なんか一般レベルでしかつつけない」
首輪の解除を目的とし本部にハッキングを仕掛けてみたが無駄に終わってしまった。
「あぁ。アーティファクトが使えれば何か出来るかもしれないがやっぱ超レベルとかじゃないと無理だな」
「で、でも学園に連絡できたです」
そうさよがフォローを入れるが二人は表情を変えない。
「でもどんなに早くても助けが来るのは明日じゃぁね…」
実はその後千雨はいろいろ調べなんとか魔法世界とこの島のセキュリティを掻い潜り麻帆良学園へと連絡できた。
しかしどんなに急いでも明日の昼まで待たないといけないらしい。
「でもさ、頑張ってハッピーエンド目指そうよ」
「そうですー」
「無理だよ」
良い方向にもっていこうとする朝倉とさよを軽く流す。
「1人死んだ時点でこの物語はバッドエンドしかないんだ」
眼鏡を外し俯くがすぐに顔をあげる。
「だがそれでも何とかするかしねぇな」
「そうこなくっちゃ千雨ちゃん!」
「がんばりましょー!」
千雨は嫌な口を開いたがそれでも朝倉とさよを見て自分なりにポジティブな発言をする。
「でも夜動くのは危険だし今日は交代で見張りして明日の朝から行動に移すって事で」
朝倉の一言でとりあえずここに留まる事にした。
(茶々丸まで死ぬとはな…)
自分らしくないとは思ったが死んでいったクラスメイトとの出来事を一つずつ思い出す。
自分をネギま部に誘ってくれた明日菜やハルナ、茶々丸…
今思えばここ最近、魔法に関わってからは楽しかったなと思う。
昔の自分ならこのゲームに嫌気がさしてひょっとしたら乗ってたかもしれない。
でも今はクラスメイトと一緒に脱出したいという気持ちが強い。
以前の自分ならそこまでクラスメイトを助けたいだのなんだの思わなかっただろう。
だが魔法に関わった事で長谷川千雨という自分は大きく変わっていた。
今の自分の方が好きな自分がそこに居た。
(少しは先生や茶々丸に感謝しないとな…)
そんな事を考えつつ見張りをし交代の時間がくると床に就いた。
【残り24人】
おしまい。
ちなみに561と563の方が言ってますがどなたかが動画にしてくれた美砂短編は自分です。
ちなみに続編的な美砂彼氏の短編は自分じゃないです。誰かが自分を偽って投下したみたいですが特に気にする事でもなかったのでその時は言いませんでした。
自分もそれなりに楽しめたし自分の短編を使った短編を誰か別の人が書いてくれたってのも結構嬉しかったので。
乙
それぞれの呼称は確認したほうがいいかも
乙です
まあ、語りとは無粋だが害あるわけじゃないし
むしろ、話書いてくれた事、自体はありがたい話だしな
千鶴GJ
今回の千鶴は個人的に神回だ
そして美砂短編の人と聞いてもっとGJ
千鶴良い!
AIRの「飛べない翼に意味はあるのでしょうか?」を置き換えて場面を想像しながら読んだらマジ感動した
ちゃんと千鶴らしいオチかいてるのも良い
乙。動画見てこのセリフ楽しみにしてたけど千鶴か〜
ゆえのキャラと上手くマッチしてて満足です
>>585 ちうの事なら茶々丸と呼び捨てであってるぞ
ゆえ→古なら研究所でくーふぇさんになってるから古韮さんでも問題ないかと
作者21氏gj
出来の良い短編がたくさん集まった感じで凄い
>>589 ゆえ→古菲のことだった
細かくてスマンな
出たなw韮ww
そのネタは、やりつくされてる
もうちょい工夫しろ
>>593まぁまぁ。
ネタに関しては何も言えないけど、
夕映の心の変化があっさりすぎだと感じたかな。
もうちょっと葛藤とかあっても良かったかもしれない。
>>594 勘違いしてないか?
>593のそのネタはやりつくされてるってのは21部じゃなくて「韮」の事だぞ
本編はゆえらしい心境、千鶴らしい包容さ。物凄く良かった。
美砂短編の人なのかww
俺あの短編一番好きだwwww
どうりで場面転換や構成が上手いわけだ
ゆえリストの人とかは好みは分かれるのかな
生真面目だから、馬鹿正直に悩みすぎるのが危なっかしくてかわいいってのはあるし
>「たとえ偽善であってもその人が喜べばそれは優しさに変わるのではないでしょうか?」
かっこいいね。後何があったっけ?
こういういいセリフを中心に話を広げるってのがうまいね。
夕映生存フラグ立ったっぽい?
投下再開中にお邪魔してすみません。
作者21様、貴方の不在時に場を乱してしまい、すみませんでした。
また、改めて私のせいで不快な思いをされた方々、すみませんでした。
今更とはお思いでしょうが、やはり問題のあるままというのは良くないと思い、
問題箇所の修正を行いました。
こちらに置いておきます。
http://www7.uploader.jp/dl/yuyu/yuyu_uljp00051.txt.html また、これだけだと既読の方が楽しめないので、短編にも関わらず分岐エンディングを
加えました。後ろの7B、8Bの箇所です。
もしよろしければご覧ください。
反省のため、自分の順番までおとなしくしておきます。では、これにて失礼。
愛をポテト!
先生ロワの人ってまだいるのかな?
長編書いてるとか言ってたけどもう断念かな?
一番はねーよwwwwwww
605 :
603:2008/03/17(月) 23:44:06 ID:???
先生ロワに決まってんだろ
美砂短編の21氏って神だろ!
マジでファンになった。
表現とかうますぎ。
俺的今までで一番の良作。
>>606 確かに美砂短編は良かったよな
いや21部ももちろん良いけどね
>>607 おおGJ
今回の不快な何かが〜のとこにピッタリな絵だな
作者21氏、絵師さん、GJです
一つ聞きたいけど別館の過去ログ倉庫見れないの俺だけ?
17スレ見たいんだが…
16スレまでは持ってるんですが誰か17スレから頂けないでしょうか?
ほんまやな、17以降みれんな。
とりあえず俺は全部自力で保管してるけども。
ろだに上げた方がいいか?
615 :
606:2008/03/18(火) 00:27:55 ID:???
釣りのつもりがマジレスされたw
つかあれだね。
過去ログ倉庫、4〜6と8〜10と14〜15も見れないね。
移転した時に別館の人がファイル移し損ねたかファイル名間違えてうpったか。
気が付いたら日曜日の更新の時にでも直しておいてくれると嬉しいかな。
意味分かんねぇ
618 :
617:2008/03/18(火) 00:39:38 ID:???
すみません。気にしないで下さい。
アップローダーに投下されてるS氏の龍宮が凄いです
作者21氏 絵師方 乙です
作者21です。今日と明日も3話投下なので規制されないか心配です。
>>607 素晴らしい絵乙です。
では投下始めます。
20、伝わるから
探し始めてどれくらい経つだろう。
時刻は七時ちょうど。暗くなってきた島には街灯がつく。
三人はようやく亜子を見つけた。
あれから誰とも会う事なく彷徨い続けていた亜子は美空の事で深く悩んでいた。
(ウチ、美空殺してもうた。どうしよ…)
「コロ…ス……誰か…」
二つの人格は一つの体ので喧嘩する。
片方の人格がネックレスを外そうとするが片方のがさせない。
片方の人格が表に出ようとするが片方がさせない。
片方の人格は思った。何かのキッカケが欲しい。そうすれば自分は出られる。
少しずつだが着実に亜子の中の何かは変わり続けていた。
美空の言葉、そしてその後誰とも出会わなかったという事も元の亜子にとっては不幸中の幸いだろう。
「亜子!」
その声に、裕奈、まき絵、アキラの声に反応する。
「やっ…皆……アカン…逃………て…」
親友の声に必死に表に出ようとするがそれをやはりもう一つの自分が邪魔する。
「亜子少し意識あるの?!」
「あっ…ダメ………ウチ……」
亜子は手に持っていた夕凪を向ける。
三人とも驚くが退く事はなかった。
裕奈は亜子の正面に立ちまき絵はその右隣に、アキラは左隣に立つ。
すると亜子は苦しそうな素振りを見せると夕凪を振るう。
それがまき絵の腕、ちょうどあやかにつけられた傷の下にかすめる。
まき絵は顔を苦くするが痛みを堪え言う。
「私、もう逃げないよ。大切な人のつらいとこ見るのはもう嫌」
「大丈夫だから」
「そうよ。私達が助ける。いつも一緒だもんね!」
アキラと裕奈が続く。
「ま…絵………ア…ラ……ゆ………な…」
亜子は夕凪を落とすと頭を抱え苦しそうな素振りを再び見せる。
例えるなら闇の中にずっと一人でうずくまっていると三人が手を差し伸べてきた。
その手を今すぐにでも掴みたい。でももう一人の自分が邪魔する。
でも親友と再会する事で邪魔な自分を抑える力が、出たいという力が強くなる。
するとまたまき絵から言葉が発せられアキラも続く。
「苦しまないで…」
「もう何も言わなくていい…」
最後に裕奈が一歩前に出て手を差し伸べる。
「伝わるからっ!!」
余計な事はいらなかった。それだけあれば十分だった。
闇の中にいた亜子はもう一人の自分を振り払うとしっかりとその手を掴んだ。
「みんな…っ………ウチ……!」
顔をあげた亜子の瞳はいつもの亜子だった。
「良かった…」
四人は抱きしめあい全員が本当の再会を果たせた事に歓喜する。
亜子は大泣きしまき絵もうっすらと涙を見せそれを笑顔の裕奈が茶化しその様子を見守る。
そんないつもの光景がいつまでも続けば良いと心から願った。
それは殺し合いが行われている島だなんて微塵も感じさせない素敵な光景だった。
【残り24人】
21、衣食住より友達
パーン
事の始まりは一発の銃声だった。
寝床を探し暗い夜道を歩いていた円の足にそれが命中する。
「龍宮さん…」
「やぁ、また会ったな」
一番会いたくなかった人に会ってしまった。
本当に会いたかった人はその会いたくなかった人といたはずの人。この世にいない人…。
「あんた桜子を殺したの?」
「あぁ」
簡単に、冷たく言う龍宮に憎しみの感情が沸いた。
ただでさえ放送で桜子が死んだと分かり泣きながら歩いていたのに今度は殺した本人が自分達を殺そうとしているのだ。
突然の展開、突然の攻撃、突然の再開。
混乱している円の頭に余計に突然な言葉が降り注ぐ。
「分かったわ。じゃぁ今度は私が犠牲になる。だから円は見逃して」
その突然な言葉を発したのは隣にいる美砂だった。
「ちょっとあんた何言ってんのよ!?」
円は当然怒りそれを止めようとする。
必死だった。美砂がいなくなったら自分は今度こそ一人ぼっち。
なら一緒に死んだ方がまし。でも美砂だけは生きて欲しい。考える事全部が矛盾するがどうしようもなかった。
「あんたは歩けないでしょ!良いから言う事聞いて!」
それを突き放すように美砂は強く言う。
「私は構わない。ただ次に会ったら即殺すからな」
それに追い討ちをかけるように龍宮も言う。
龍宮にとってこの場でまとめて殺さなくてもいいわけであった。
契約は三人殺せば良い。確かにここで二人殺せばそれは達成できる。
だが別に急いでやろうとは思わなかった。ゆっくりでもまだ二十人以上いるわけだし後一人は明日でもいつでも良かった。
自分はもう誰にも負けるつもりはない。ならゆっくり順番に三人殺し後は向かってくる奴だけ殺しそのまま自分が勝てば良い。
わざわざ自分から出向いていかなくてもマイペースに戦って行けば良い。こういう時こそゆとりを持つものだ。
幾つかの戦いを潜り抜けてきたスナイパーの結論は"焦らない事"だった。
ただ自分ではそう思い込んだが心の奥をよぎったのは桜子の笑顔だった…。
「一つお願いがあるの。さっき通った湖で死にたい。とっても綺麗だったから」
龍宮はそれに承諾した。
円は撃たれて歩けないため美砂は円の言葉を無視し龍宮と湖に向かう。二人は何も会話する事なく湖に着いた。
そこはとても綺麗で夜なのに湖面が光り輝いていた。辺りの草にはホタルがたくさんとまっていた。
風が心地よく二人の髪が静かになびくだけだった。
「最後に何か言いたい事はあるか?」
銃を向けるとあの時と同じ言葉をかける。
「桜子、死ぬ時も笑ってたでしょ?」
「あぁ、笑ってたよ」
「何か思った?」
「少しだけ…殺しなんてしたくないと思ったかな…」
龍宮も自分が何を言ってるのか分からなくなった。
ただ自分でもそう思ってるからそう口にしたのだとすぐに理解した。
その言葉に美砂は腹を立てた。もちろんなんとも思わなかったと言われても怒っただろう。でも殺しなんてしたくないと思ったという言葉にも怒りが込み上げた。
「じゃぁなんでよ?なんで人を殺すのよ!」
「私は全員殺し生きると決めたからだ」
「あんたに大切な人を失った私達の気持ち分かる!?」
ふと龍宮は昔の事を思い出しその問いに返事はしなかった。
「私は命や衣食住なんかより友達の方がよっぽど大事よ!」
もう美砂の言葉は聞きたくなかった彼女は一発で死ねるよう心臓目掛けて発砲した。
美砂の体が湖に落ち音をたてるとそれを確認する事なく背を向けて去っていった。
頭に浮かぶエヴァ、桜子、美砂の顔が龍宮を悩ませていた。
もう決めたはずなのに悩んでいる自分に腹が立ち近くにある木を殴るがそれが収まる事はなかった。
(もう今日はいい…どこかで寝るか……)
【残り24人】
22、ありふれた一人
一人残された円は絶望に打ちひしがれていた。
桜子が死んだ。そして美砂もいなくなった…死んだ。
自分は何をすればいいのか?龍宮は死ぬ程憎いが復讐なんて出来ない。
足が酷く痛むがそれを感じさせないくらい桜子と美砂の事で頭がいっぱいだった。
「うぅっ…美砂……」
「なーに?」
「へっ?………美砂!」
途方に暮れてる円の前に現れたのは死んでしまったと思っていた美砂だった。
美砂が湖に龍宮を誘導したのには理由があった。
足を撃たれ動けない円から遠ざけるため、そして防弾チョッキの上に被弾させそのまま湖に落ち気付かれず円の元に戻るためだった。
後者の方は頭などを撃たれたら即作戦失敗だったため一種の賭けだったがそれでも円を助ければ満足だった。
むしろ前者も龍宮がそれに乗ってくれるかどうかだったので後者以上の賭けではあったが。
本当に短い時間で考え出した穴だらけの作戦だったがここまで上手くいくとは美砂自身思っていなかった。
きっと誰かの運がこの時だけ自分に乗り移ってくれたのだともうこの世にはいない大好きな誰かに感謝する。
「あんた残して死んだら桜子に怒られちゃうでしょ!」
「美砂ぁ。良かった…」
普段見せないような顔をする円を見て生きてる事を再確認する美砂だった。
この時少し胸が痛んだのは桜子に対してか円に対してか防弾チョッキを着ているとはいえ撃たれた時の痛みか分からなかったがその全てに感謝する事にした。
「それより足大丈夫?」
「うん。痛いけどそこまでじゃないから」
「そ、良かった」
美砂は円に肩を貸すと休める場所を探す。
それをハルナとのどかの居た家と同じ丘の少し離れた家の窓から見ている人がいた。
「あー良かった。二人とも無事みたい」
夏美である。
彼女は誰とも会う事なくこの家で過ごしていた。
美砂と円の元へ助けに行こうとも思ったが丘を下りその場所に行くには時間がかかるし逆に足手まといになっては迷惑と判断し見守る事にした。
正直に言うと怖かったのかもしれない。
そこから更に離れた場所で運動部の四人がコテージに入るのも見えたし別の家の屋根の上に座り月を見上げてるザジも見えた。
移動には不便だが島を見渡すには優れた場所だった。
『きっとここに住んでた人も気に入ってただろうな』
『移動したいけど乗ってる人に会うと危ないし明日この家を出よ』
『みんなは今頃どこでどうしてるんだろ』
『私は地球がもう一周した時にまだこの世にいるのかな』
普段ニュースで人が死ぬなんてよく耳にする。
それはありふれた日常だから気にする事なんてない。
それどころか周りの人が死ぬとこだって見た事ないから実際に人が死んでいるのだってどこか信じ難い。
自分がそのありふれた一人になろうとしている。
自分が死んでもニュースを見ている他人にとってはただのありふれた日常。
自分と同じようその他人も自分が死んだ事を気にするだなんてありえないだろう。
多分自分は明日そのありふれた一人になってしまう。
様々な事を考えながら0時の定時放送を待つ事なく夏美は眠りについた
【残り24人】
おしまい。
gj
乙。中々死なないけど良い話が続いてると読んでて気持ち良いよ。
GJ
飴玉氏、ゆーなと亜子。S氏、美砂と龍宮書いて下さい><
やっと夏美きたーーーーーー!
そして死亡フラグorz
作者21さん乙
状況思い浮かべながら読むと良いね
乙
さては21氏ゆーな好きだな
ミシャーえぇなぁ
死んだ思ってヒヤヒヤした
637 :
別館まとめ:2008/03/18(火) 23:07:39 ID:???
>>616 別館の過去ログ参照が出来ないようなので
取り急ぎ別館の過去ログを倉庫にうpしました。
どうやら移転時にうp忘れたようです。
過去ログを見れなかった方、すいませんでした。
作者も別館も乙
別館は更新週末だけじゃなくて平日も更新してくれて良いんだぜ
ってかして下さい
640 :
初投下:2008/03/19(水) 01:26:47 ID:???
作者21氏 別館氏 絵師方 乙です
おいおいお前ら凄すぎだろww
飴玉氏はいつもクオリティ高すぎwww
640氏、またすげぇ絵師ktkr 次回作期待してますw
起きてて良かったぜww
作者21氏GJです。毎日楽しみw
>>640 神乙。次回の時は是非コテデビューしちゃえ
>>飴玉
神乙。毎回凄すぎww
二人とも上手すぎww
飴玉氏は相変わらず上手すぎだがまた新たに神絵師が現れるとはw
二人とも次回作また期待してます
どうも。雷雨の中やっと真夜中のBoonBoonが買えた作者21です。
>>640 なんか…もう…もったいない。本当凄いです。
大切に保存させてもらいます。
>>642 毎回毎回凄すぎます。よくそんな上手いの描けますね…。
こちらも大切に保存させてもらいます。
では投下始めます。
23、飴玉
とある民家にさんぽ部の三人は揃っていた。
あれからしばらく歩いたものの結局誰にも会う事なく終わった。
食事も済ませ明日の行動へ備え寝る事となった。
「さぁ、拙者が見張っておくから2人はもう寝るでござるよ」
「ダメだよかえで姉、僕らも見張りする!」
「私もです〜」
まさかこんな返事が来るとは楓も予想外だった。
こうなったら二人は言うことを聞かない。
楓は首をかしげるが何かを思いつくと提案する。
「仕方ない。では風香が1時間見張りをしたら史伽を起こして史伽も1時間見張りをしたら拙者を起こす。それを繰り返すで良いでござるか?」
その提案に二人も納得する。
「よしけってーい!頑張るぞ!」
風香はドアの前に座ると二人を守るぞといった顔つきで見張りにつく。
史伽は歩きつかれたのかすぐに眠ってしまった。
もちろん楓は寝たふりをして周囲を警戒し自分の番になったら風香を起こさず朝まで見張りをした。
ここにもう一人楓と同じ事を考えてる人がいた。
「せっちゃん、起きとるんやろ」
「お嬢様…バレてましたか…」
刹那もまた、木乃香が自分も見張りを交代ですると言い出したため仕方なく寝たふりをしていた。
しかし木乃香には気付かれていたようだ。
木乃香はきっと戦いになったら二人とも自分を庇うだろうから夜くらい寝させてやろうと考えて言った事だが、
きっとまた何を言っても刹那は自分が見張りをしている時は寝ないだろうと思いため息をつく。
そのため息の意味は半分が不満でもう半分が感謝だった。
「もー心配しぃなんやから」
刹那は明日菜を起こさないようにそっと移動すると木乃香の隣に座った。
「お嬢様は私が必ず守りますから安心して下さい」
「ウチはえぇから自分を大切にせんと」
「お嬢様…」
月明かりがちょうど木乃香と刹那のいる場所だけを照らす。
季節でいったら夏が終わりかけ秋が訪れるといったとこだろうか。
ちょうど良い暖かさにちょうど良い風。虫の鳴く音が心を和ませる。
バトルロワイヤルという言葉がなければどれほど素敵な景色だろう。
木乃香はポケットに手を入れると黄色の包み紙に入った飴玉を取り出す。
「ウチらはこの飴玉と一緒や。飴は甘くておいしいけど舐めてたらいずれ消えてしまう…」
『飴玉と一緒』木乃香はどんな気持ちでこの言葉を口にしたのだろう。
友情だってなんだって命がなくなれば消えてしまう。
一つの言葉に込められた木乃香の想いを刹那はすぐに理解できなかった。
木乃香は包み紙から飴玉を取り出すと口にいれる。
「せっちゃん!」
木乃香はいつもの笑顔を見せると刹那の手を握る。
「ウチらの飴玉はとけたりせんで!」
刹那はやっと木乃香の気持ちを理解できた気がした。
「はい!」
刹那の木乃香を守るという決意はより強くなった。
そして自分自身も死なない。ずっと木乃香の側に居る。
決意が一つ増えた。
その光景をこっそり見ていた明日菜も少し笑顔になっていた。
彼女もまた木乃香が心配で寝たふりをしていたようだ。
【残り24人】
24、ひといき
『午前0時を迎えた。2度目の放送を始める。
まず死亡者はなし。禁止エリアは1-E、2-B、4-E、6-Aだ。
次の放送は総長6時。残り36時間』
誰かが胸をなでおろし安心した。
「良かった。もうお願いだから誰も死なないで…」
【残り24人】
25、going my way
午前二時。
雪の積もる空き地に一体の機械とその隣に一つの死体。
それをただひたすら見つ続ける少女。
もう六時間も立ち尽くし茶々丸の瞳を見ている。
話かけても触っても動く事のない機械にひたすら目を向ける。
しかしこちらから視線を送るばかりで動かない機械は自分と目を合わせてくれない。
「マスターをおいて勝手に逝くなんて役立たずが…」
エヴァに言葉を返す者はいない。
「…いや、この場合従者も守れない私が情けないのか……」
体の芯から冷え切っているがその場を離れようとはしなかった。
悲しいのかも怒っているのかも全く分からず何故か平常心だった。
その平常心こそが動揺の現われなのかもしれない…。
茶々丸はやはりどこか一点を見つめエヴァの方を向こうとしない。
いやこの場合向く事が出来ないといったほうが正しいだろう。
自分は十歳の誕生日と同時に化け物となった。
それからの人生、幸か不幸かといったら明らかに不幸だろう。
大切な者が出来てもすぐにいなくなる。
だがその大切な者は生きていると知った。
自分は不死だからこれから探せば良い。
なら茶々丸だって直せば良い。
希望がないわけじゃない。
自分は不死だ。このバトルロワイヤルでだってきっと死なない。
ならさっさとこんなゲーム終わらせてナギも茶々丸もまとめて自分の元に戻せば良い。
麻帆良からじじぃがすぐに助けに来るだろう。麻帆良の魔法使い達にかかれば今回の事件の解決もそう難しい事ではないだろう。
もし助けが着たらこの首輪を外してもらい真祖の力を使って自ら本部の者を皆殺しにしてやれば良い。
ただクラスの連中が死んだのは正直言えば残念だ。
ガキっぽいと言ってたがこのクラスは今までのクラスとは少し違った。
自分もネギを通じクラスメイトと居るのは楽しいと心の底で思っていた。
と、立ち尽くしいろいろな事を思い出し考えてみる。
──本当に自分はそう思ってるのか!?
自分の考えている事、理解している事が不安定で正直分からない。
大きな溜息をつくとやっと茶々丸に背を向けた。
六時間考えた結果、答えは出なかった。
自分はこれからどうすれば良いのか全く分からない。
「すまない茶々丸」
冷え切った足を動かし歩き出す。
「私は私の道を行く」
様々な思いを胸に彼女はその場を後にした。
【残り24人】
おしまい。
明日もまた今日や昨日みたいな感じで明後日の投下分くらいからまた本格的なバトルへと移ります。
リアル遭遇&乙
エヴァの行動がいまいち分からないな。いや、面白いという意味で。
これは何フラグだ?
657 :
マロン名無しさん:2008/03/19(水) 21:22:56 ID:7xi1w7fO
次の放送は総長6時。って流れ的に早朝でいいの?
タイプミスだろうね。6時間毎の放送だから早朝6時の事だと思うよ。
乙
going my way!!
エッヴァエヴァにしてやんよ
作者21氏乙
飴玉氏と640氏もめちゃくちゃ上手い絵乙
GJ
あーorz またやらかしてしまった
おまけミスった。こっちだ。
です。すみません。
ちょっと萌えたw
作者21氏乙です。考えさせられます<飴玉の話とか
840たん、TOP絵凄いセンス良いけどそれよりドジっ子ぷりが可愛いw
2人ともGJ
こうやってクオリティ高い職人も増えてるのに19部に比べて書き込み若干減ってるな
ツッコミロワしたからな
21部のときも最初は多かったよ。
まぁ色々言うと過剰反応する方々が居るのでログ掘ってください。
別館のアクセス数見るにやっぱROMが多いんだよ
ROMってる人はもっと積極的に書き込めば良いのに
>>647 お前中々センス良いじゃないか。俺も真夜中のBoon Boon買ったぜ
>>674 お前も神絵師だなww
676 :
すずみー:2008/03/20(木) 02:11:43 ID:???
今晩もすげぇなww
今週も別館の更新が楽しみだ
今頃ですが 作者21氏 840氏 674氏 すずみー氏 GJ そして乙です
このスレ毎日深夜のバイト終わって見るのが楽しみすぐるwww
また凄い絵が来てるww
飴玉氏乙です。
何か春休みの時期のせいか、絵師の活躍がすごい。
21部の話って読んでて書きたくなるの多いんですよ
微妙
Sとすずみーが上手い
>>665のおまけってなんなんだ?
ただの写真じゃね?ミスうp?
いや、ここで絵投下した人皆上手いよ
いやもう自分の描いた絵を投下できる時点ですげぇよ
俺は恥ずくてできん
693 :
692:2008/03/20(木) 18:52:03 ID:???
うっわっ areとcan間違えた!
お前は蠅って…
>>690すまんorz
何か思ったけど、二回目美砂短編の人って別に21氏を偽って投下したんじゃない気がする・・・
そんなつもりないのに偽ってとかいうのは失礼じゃないか?
まぁ紛らわしいけどさ
>>694 偽って投下したものだけにもろ偽ってました。すみません。
評価高かった短編の続編書いてその人のふりすれば俺も評価されるのかと思ったけどやっぱ俺の力量じゃ微妙でした。
まさか21氏とは思わなかった。もうしませんさーせんwww
>695
21氏にイチャモンつけるやつが出てくる前に謝罪しとけよ…。
>>695 そうだったんか
余計なこといってすまんかった21氏
>>694 また作者21の粗探しかww
別に俺は作者がどうなろうが構わないがそれで絵とかの投下が減ったら嫌だからそういうわざわざ荒れる原因になるようなレスするのはどうかと思うぞ
699 :
697:2008/03/20(木) 19:22:21 ID:???
>>698 そういうことを言ったほうが荒れるかと
自分はそういうつもりで言ったつもりじゃなかったんですけどね
そういうつもりで言ったつもりでモツ。良い意味で。
ネギま!?は嫌いだった。
一期はダメだが二期は良かった
誰か二期使ってネギバトのMAD作ってくれないかな‥
作るならBGMはブラクラがいいな
確かにブラクラのやつはバトロワっぽかったな
元アニロワ住人なんですけどタイトルのパロとかってしちゃいかんのかい
それ儂も考えていた。
例えば、「狙われたクラス」とか。
これに関しては沢山の作品で使っていたよな。
「狙われた○○」とか。
構われたクラス
でも今思えばよく●●の憂鬱とかあったから平気かな
ようはサブタイトルでしょう。
第何部
第32話 「落日の決闘」とか
第50話 「地獄への誘い」とか
711 :
709:2008/03/20(木) 20:24:30 ID:???
あぁ、なるほど
それなら構わなくね夕映の憂鬱とか2回くらいあったじゃん
単語なら様々な著作物があるわけだし問題ないかと
つかタイトルなんて皆ちゃんと見てんのか?
それでもちょっと似てたらすぐパクリ言う人が世の中増えてるので
こういう事は確認とっときたい気持ち解る。
特に音楽はすぐパクリとかいう人多くて困るよね
さっきのライブ、郷ひろみとYUI良かったですね。作者21です。
>>674 大変素晴らしい絵GJです。てかクオリティ高すぎてビックリしましたw
>>676 これまた凄い切なく素敵な絵ですね。大切に保存させてもらいます。
>>681 毎回凄くてビックリします。いつもいつも本当ありがとうございます。
>>695 真面目な短編でしたし自分は全く構いませんよ。
では投下始めます。
26、自分と自分
刹那と木乃香が寝ている中明日菜は見張りをしていた。
あの後結局木乃香を寝かしつけ刹那と交代で朝まで見張る事にした。
特に何かを思ったわけではないが何か理由をつけるのなら外の空気でも吸いたかったのだろう。
二人を起こさぬようそっとドアを開け外に出た。
すると目の前にある人物がいた。
このゲームが始まって一番心配していた人、雪広あやかである。
「いん…ちょ…」
その様子は今まで感じた事のない異様なものだった。
制服は赤に染まりその瞳までもが赤に染まっている。
その赤い彼女は明日菜と目が合うと振り返り逃げ出した。
一瞬フリーズする。眠い中突然現れたあやか、突然逃げ出したあやか。
「ちょっと待ってよ!」
すぐに我に返る。
操られているとは聞いていた。では何故自分を殺そうとしないのだろう?もし操られているというのが嘘なら何故逃げる?
明日菜は幾通りかのパターンが考えられた。
まだあやかは操られている、でも理由は分からないが逃げる。
あやかは二重人格にでもなってそれが反発して逃げる。
もうあやかは操られていないが誰かを殺してしまい明日菜に合わす顔がないと思い逃げる。
それとも全く別の何かがはたらいたか。
言葉すら交わしてないのでいくら考えても頭の悪い明日菜では分からないかった。
ただ一つ分かったのはあやかに何かがあった事。
制服にこびり付いた赤い血がそれを物語っていた。
明日菜はそれでも追いかけた。でも簡単に見失ってしまった。
もう一度、後ろ姿すら見る事もなく森の中へと彼女は消えていった。
「明日菜さん…」
その彼女もまた自分の行動が理解できていなかった。
片方の自分が明日菜に会えば救ってくれると言った。
片方の自分が出会った者は全て殺せば良いと言った。
その結果片方の自分を片方の自分が止めるために逃げるという行為に走った。
あれからあやかは誰とも会う事がなかった。これが唯一良かった事だといえる。
もし誰かに出会って誰かを襲っていればどんどんあやかは闇の中へと潜る事になっただろう。
「いんちょ何やってんのよ…」
あやかを見失った明日菜は森の中で立ち止まっていた。
そこはちょうど木々が少なく岩場を登れば水平線より出てくる朝日を見れるといった場所だった。
昇ってきた朝日をみつめため息する。
三度目の放送が流れ禁止区域だけ伝えるがそんな事は耳に入らずただあやかの事が心配で仕方なかった。
ふと学園祭でタカミチにふられた時抱きしめてくれたあやかが脳裏に浮かぶ。
「そろそろ戻ろっか…」
明日菜が戻ると木乃香と刹那はもう起きていた。
「アスナどこいっとったん?」
「えっ…?いや、ちょっとね。ハハ…」
二人とも少し様子が気になったが深く追求する事はなかった。
「それより今日はどーするん?」
三人は食卓を囲み支給されたパンを食べながら今日の行動について話し合っていた。
「そうね…。刹那さんはどうしたい?」
「私はお2人に任せますよ」
「じゃぁとりあえずまた誰か探そっか」
「そやな。幸い夜は誰も死なへんかったみたいやしこれ以上犠牲者出したらあかん」
そう言う木乃香は心からそれを願っていた。
もし刹那や明日菜と再会してなかったらきっと昨晩は一人で大泣きしていただろう。
きっと自分みたいにクラスの誰かを求めてる人は必ずいるはず。
自分の力では足りないかもしれないけど誰かを救いたいという気持ちは人一倍強かった。
三人は身支度を済ませると一晩お世話になった家を後にした。
これ以上犠牲者を出さないため、誰かを助けるため。
【残り24人】
27、LIFE
「さよちゃんどうだった?」
「はい、4人いましたー」
「じゃぁ多分安心だな」
三人は運動部の四人がいるコテージの前にいた。
三人は民家などの探索を行い、まず千雨と朝倉は隠れ幽霊のさよが先を見てもし誰も居なかったら次の場所へという手段をとっていた。
今回さよがコテージを覗くと運動部の四人がいたためゲームを乗ってる者が4人も集まってるわけないだろうと判断し入る事にした。
「ゆーなー」
朝倉がコテージに入ると裕奈とまき絵が出迎えてくれた。
千雨と朝倉は何も警戒する事なく招いてくれたのに少し驚いたが変な揉め事になる事がなかったのは安心した。
とりあえず朝倉は魔法の事情がイマイチ分かっていない裕奈達にその事を説明する事にした。
「ちょっとトイレ行きたいんだが…」
「あっ、トイレあっちね」
裕奈が千雨に場所を教えてるとこを見てある事に気付きアキラに聞く。
「あれ?亜子は?」
「亜子、操られてたじゃん。美空を……。それで部屋にこもっちゃって」
「そうなんだ…」
朝倉は聞くべきではない事を聞いてしまったと少し反省する。
机を挟んで朝倉の向かいにまき絵と裕奈とアキラが座る。
アキラは机の上を歩くさよちゃん人形に入ったさよが非常に気に入ってるようだ。
朝倉の話が始まるの魔法の事を全く知らなかった三人は驚き戸惑う事ばかりだった。
千雨はお手洗いを済ませ戻ろうとすると一つの部屋からすすり泣く声が聞こえた。
こっそり覗いてみると亜子が顔をしわくちゃにして泣いていた。
千雨は面倒事には関わるまいとその場を離れようとするがお決まりで音をたててしまう。
「だ、だれ?」
「私だよ。朝倉もリビングにいる。それよりどうしたんだ?」
見つかったなら仕方ないととりあえず涙の理由を聞いた。
「ウ…ウチ美空殺してもーた…」
亜子は千雨に事の成り行きを静かに話した。
そんなに話した事が多いわけでもない千雨に全部話したのはきっと誰でも良いから声をかけて欲しかったという表れだろう。
その誰かというのは親でも親友でもない自分をよく知らない誰かというのがそういう心境の亜子にとってのそれだった。
そして話し終えると亜子は急に顔をあげ叫んだ。
「ウチ人殺してもうた!自殺したくても美空や皆の言葉思い出してできへん!ウチ生きとっても死んでも最悪なんや。もう自分が分からへん!!」
「ちょ、落ち着けよ」
急に叫びだした亜子に驚くが千雨は亜子の肩を抑えると落ち着かせる。
「うちのクラスの連中は誰もお前を責めたりしねーよ。お前はあのノー天気な連中とこれまで通り生きていけば良いんだよ」
「でも…」
亜子はすぐに落ち着いたものの余計暗くなっていた。
こういう時人間というのはひねくれた生き物だ。
慰めて欲しいけど慰められるのを拒む。特に事が大きいとそれだけ…。
じれったい亜子に痺れを切らした千雨は眼鏡を外すと強い口調で言う。
「あのな、私達は昨日死にたくもないのに死んでいたった奴等が生きていたかった正にその時間を生きてんだよ。だから和泉、お前は生きろ」
それだけ言うと千雨は部屋から出て行った。
亜子の表情はどこか柔らかくなった気がした。
(ウチ、いつも助けられてばっかりや…)
裕奈やまき絵、アキラがいつも支えてくれる。文化祭にはナギから、今日は千雨から言葉をもらった。
いつも自分を助けてくれる人達に改めて感謝した。
美空から預かったネックレスを握り締めこれをちゃんとココネに届け美空の分も生きようと決意した。
【残り24人】
おしまい。
ここしばらく続いたキャラ達のバトロワでの心境的な話は今日の投下分で終わりです。
明日からまた本格的な殺し合いになっていきます。
明日はまだ登場しませんが明日の投下分から10数話程、楓編的な感じになります。
後、誤字すみませんでした。×総長 ○早朝 ですね。
乙
千雨凄い原作みたいだなw
総長wwwwwww
723 :
722:2008/03/20(木) 21:41:34 ID:???
普通に笑えたから書き込んだだけであって別に馬鹿にしているわけじゃないからな。
何か荒れそうだったから一応書き込み
作者21氏乙です
楓スキーの自分はとても楽しみです
俺の千雨良い事言うじゃないか。
自殺したいと思ってる奴に言ってやれ千雨
楓ワクテカ
十数話って事は21部の一番の盛り上がりって事か
作者21氏乙です。
それにしても今週は良い絵が多い!
今週の別館の絵展示が楽しみだww
そこの君( ゜Д ゜)絵描いてみないかい?
21氏乙です!
千雨の言葉にマジでじんときた
いいわぁ
しっかし、21氏の文章の読んだ後で自分の書いてる文章読むと
自分の文章のダメさに鬱になる……
その上昨日は上手い絵いっぱい投下されて、
それと自分の描いてるへぼ絵と比べて更に鬱になる……
でも27話読んでもっと頑張ろうと思ったよ、ホント
それにしても別館氏のおかげだな
別館があり保存されるから絵描く人増えるわけだし過去の絵や短編も読めるし…
てか過去ログ倉庫が以上に重いの俺だけ?
後報告として過去ログ倉庫のタイトルがお宝発見絵展示室になってます
>>730 そういう素直な言葉が作者の一番の励ましになると思う
かくいう俺もそうだったし
絵は下手でも投下してこそ意味あると思う。
後短編でも投下してスレ住人からアドバイスもらったりとかどうだ?
ちょうど作者21氏が4日空けるみたいだし
そういえば、4日空けるのっていつ頃なんだろ?
年度末か年度始めかと思っているんだが、作者21氏、だいたい分かったら
教えてください。
>>731 俺も過去ログで12部読んでるんだが司書氏が最初に表紙のようなものって言って画像うpってるみたいなんだが(9スレの492)これ別館に保存されてないよな?
凄い見たいんだが司書氏見てたらもう一度うpって頂けないでしょうか?良かったら別館に保管されてないものなんかも
735 :
730:2008/03/20(木) 23:48:11 ID:???
>>732 アドバイスサンクス
絵の方はなかなか完成まで持って行けない(描いては修正を繰り返してる為)ので
うpるのはなかなか難しいです……
短編……桜子短編をふと思いついたので、今書いてる長編止めて書いてみるかなぁ
作者21氏おつ
よくこんな良い話がポンポン思い付くなと感心
ところでバトロワ読んでる時に聴いてるBGMなんてある?
>「あのな、私達は昨日死にたくもないのに死んでいたった奴等が生きていたかった正にその時間を生きてんだよ。だから和泉、お前は生きろ」
これはガチできたわ
もしアニメとかであったら名シーンだろうな
>>737 全く合わないけどCHEMISTRYwwww
>>737 今回はクライマックスまで来たらmegrockのcloverを流す所存
作者21氏乙です
>>737 自分はアンインストールや悲しみの向こうへ等かな
中盤から後半にかける盛り上がりのとこは洋楽
最後らへんとか感動するとこは最近だとバンプの花の名とか後はオフコース、B'z(バラード)だな
ミーハーでさーせんwww
ここまで来ると亜子は生き残りフラグ今一番立ってんな
千雨も生き残りそうだけど他はなんかまとめて死にそうだなそのメンバー
さよは特に参加させることなくそのまま生き残りってのが話としては一番ベストだと思う
>>737 最後あたり感動する時、アニソンならyouやき〜えるひこ〜きぐも〜ってやつ
邦楽ならゆずやくるりのしっとりした曲。最近はRADWIMPSゆーやつもいいと思う
>>737 サイレントヒルのYou're Not Hereを流しているわ
アニソン、邦楽、洋楽・・・お前らバトロワ好きな癖に趣味ばらばらだなww
作者の好きな歌手とかも聞いてみたい
スピッツの本買う程ならスピッツファンだろうしサザンの昔の曲知ってて山崎まさよしのCD買う
それに文章力も高いし・・・これはひょっとして作者21結構歳いってる?ゆとり世代じゃぁなさそう
俺、戦友に海ゆかば、同期の桜とか軍歌を聴きながら見ているけど
>>746 ねーよwwwww
多分漫画サロンでそれ聴いてるのお前くらい
ちなみに俺は何も聴かずに読む主義
ドロドロ展開や残虐描写がある時は妖精帝國とかデンカレ流してるな。ひぐらしのサントラもオヌヌメ。
>>748 ムービーメーカーじゃなくてちゃんと字幕作ってたらランキング1位とれただろうな
まぁ本格的に3分半作るなら1ヶ月くらいかかりそうだけど
作者21の名前なくて作者1の名前が…
YOUだったらもっと良かったかも。
>>752 21部はまだ完結してないからEDには間に合わないだろ
てか作者21氏、もし最初みたいに21部のMADまた何か作るなら俺も是非YOUでやって欲しい
757 :
彗星:2008/03/21(金) 15:08:35 ID:???
良いですよね、you
編集がちと雑だが良かった。GJ
す、彗星…だと…?
どうも、作者21です。
>>733 まだ前の日まで分かりませんが多分ちょうど1週間後くらいだと思います。正確な日程分からずすみません。
>>745 BUMPとかスピッツとか小田和正さんとか好きです。山崎まさよしさんやサザンも良いと思いますよ。
それと自分まだ全然若いしゆとり世代だと思います。
>>755 時間さえあれば21部の最後に何かMAD作るのも良いと思いますが、
そのYOUというのはひぐらしとゆーやつでしょうか?
自分、邦楽は人一倍詳しいんですがアニメ・ゲーム全く興味ないのでアニソンやゲームソングは全く分からないんです。
漫画もマガジンとジャンプくらいしか読まないのでアキバ系といわれるものはネギまくらいしか知らないです。
なので期待にはそえないと思います。(その前に作るかどうかすらわからないが)
では投下始めます。
28、フェイク
陽が昇りきる。
春の区域、夏の区域、秋の区域、冬の区域、それぞれがそれぞれの色に輝きをみせる。
一面に広がるたんぽぽ畑、銀色の雪、紅葉の木、海。
殺し合いさえなければどれほど素敵な場所だろうと改めて思う。
この綺麗な朝、この島では再び生徒同士の殺し合いが始まろうとしている。
坂の上、ガードレールから身を乗り出すと森の一部を見渡せる場所に一人の少女がいた。
坂の上から下を見ると一方から夕映と千鶴が、もう一方からはのどかが歩いていた。
このまま歩き続ければちょうど曲がり角で鉢合わせるといったところだ。
坂の上は死角となりこちらからはよく見えるが向こうからは見えないので隠れ覗く必要はなかった。
(誰かに早く会いたいです…)
ハルナから受け取った絵をバックにしまい目にうっすらと涙を浮かべのどかは歩を進める。
もう数分歩けば曲がり角。つまり夕映と再会できる。
彼女はあの後誰とも会う事なく一晩過ごした。
やはりこの島で行われている事が怖くハルナもいないのでその夜は今までで一番怖い夜となった。
ただ誰かと会いたい一心で早朝から島を歩いてまわっていた。
その坂の上にいる少女はもう後戻りは出来ないといった面持ちで下を見る。
のどか、夕映、千鶴の三人。そしてこればでの放送を思い出す。
すると坂の上の少女、
赤毛にそばかすの少女はのどかの背後を目指し素早く逆方向から坂を下る。
もう一方、夕映と千鶴の方はというと。
「夕映は誰に会いたいかしら?」
「やはりのどかですね。きっとのどかもハルナが死んだという放送を聞いて寂しがってると思います。私にとっての千鶴さんのような人がついてれば良いのですが。
もちろんゲームに乗ってない人なら誰でも構いませんが…そういう千鶴さんは?」
「そうねぇ。夏美ちゃんね。きっと宮崎さんと一緒にいるんじゃないかしら?」
「えっ?その根拠は…?」
「オホホ。勘よ」
満面の笑みを見せる千鶴に夕映は苦笑いするしかなかった。
「そうですか…」
それでも先の言葉の通り千鶴に出会えて良かったと改めて思う。
そう簡単な雑談をしているとL字路の角を迎える。
そして曲がり角を曲がり正面を見るとそこにはのどかの姿が……、
…ない。
しかしその数十歩先まで視線を延ばすと彼女はいた。
そこには千鶴の勘の通り夏美と一緒にいるのどかの姿があった。
──腹から大量の血を流し倒れているのどかが。
夕映と千鶴は目が点になり状況が飲み込めない。
何があった?今この瞬間何が行われた?
このフリーズした一瞬の間で二人はいろいろな事が頭を過ぎった。
夏美がのどかを刺したという場面、これは今しがた行われた。
それは見て分かった。L字路を曲がる一分前に満たない時間。
何故夏美が、何故のどかが?
そして同時に思う。一分という時間を。
一分という短い時間。
もし自分達が後一分行動を早くしてればそれは防げた?
もし自分達が後一分程早くなるよう歩いていればそれは防げた?
こういう時人間はわずかコンマ数秒で様々な事を考える事は出来る。
──時間を巻き戻す事が出来ないこの世界では無意味と人は分かっていながら。
そんな二人を無表情で見つめている夏美は何も言わず去っていった。
【残り24人】
29、ティアピクチャー
「の、のどか!!」
ようやく我に返った夕映は急いでのどかの元へ駆け寄る。
千鶴は未だに信じられず中々その場を動けない。
のどかの周りには夏美が捨てていったナイフやデイパックから飛び出た飲食物などが散らばっている。
その中にはハルナの描いた絵もあった。
「ゆえ…私死んじゃうの…ゴホッゴホッ」
「喋っちゃダメです!死んじゃダメです!」
目が虚ろになり血を吐くのどかの肩をゆすり辺りを気にせず声をあげる。
血を吐く程重症な人の肩をゆすったりしてはいけない事くらい夕映は知っていた。
いや、知らない人でもそんな事しては駄目という事くらいなんとなく分かるだろう。
しかし今の夕映にはそんな事思い出す、考える余裕なんてなかった。
ただのどかに死んで欲しくない一心で体が勝手にそう動いていた。
のどかももう神経が麻痺しているためゆすろうがゆすらまいが痛みが変わるというわけでもなかったが…。
「ごめんね…夕映……」
たった数秒の間にまさかこんな急展開を迎えるなんて予想すらしていなかった。
殺し合いが行われている島、急展開中の急展開があっても全くおかしくない。
でもまさか自分にその急展開が襲ってくるだなんて思っていなかっただけ。
ハルナの次はのどか。死に目に会えるとか死に目に会えないとか関係なかった。
もうこれ以上親友が死んでなんか欲しくなかった。
「何謝ってるですか。ネギ先生はどうするんですか!こんなとこで死んじゃダメです!」
「夕映が変わりに……先生と…ゴホッ」
「何を言ってるですか!のどかが…あっ……」
最後まで言葉を伝える事なくのどかは目を閉じた。
「のどかぁ…うっ…ひぐっ……」
のどかの手を握り名前を呼び続けるが返事が返ってくる事はなかった。
私が変わりにネギ先生と幸せになれだって?冗談じゃない!
きっと夕映が生き残ったとしても夕映自身の性格と罪悪感からネギ先生と幸せになるなんて出来ないだろう。
いや、今はそんな事考えてる場合じゃない。
──ムラカミナツミヲコロセ
しばらく泣き続ける夕映に千鶴は声をかける。
「何かの間違いだと思うの。夏美ちゃんがこんな事するわけ──」
「ないとは言えませんよね。私達は今この目で見たのですから。
言葉を被せ夕映は立ち上がると血のついたナイフを拾い歩き出す。
「ちょっと待って。どこに行くの?」
「どこって村上夏美の所にですが?」
「待って。何かの間違いだと思うの。お願い信じて!」
千鶴は夕映の手を掴むが夕映はそれを振り払うと夏美が向かって行った森の方へ走り出す。
一人残された千鶴は途方に暮れるしかなかった。
ふと足元を見ると一枚の絵が落ちていた。
千鶴は雨とのどかの涙で滲んだその絵を拾い見つめる。
その絵では隣同士にいる夕映と夏美。
お互い絵の中では笑っているが現実では殺し合いをしている。
あれは本当に夏美なのだろうか、夏美がそんな事するのだろうか…。
いくら考えてもそれは本人に会わない限り答えのない問題でしかなかった。
自然と千鶴の目からも涙が落ちる。
その涙が落ちた場所に描かれていた夕映と夏美の顔は滲みきっていた。
「ともかく2人を探さないと」
のどかに黙祷すると夕映と夏美を探し森の中へ急いだ。
【宮崎のどか 死亡】
【残り23人】
おしまい。本編ではないですが>760で誤字してますね。すみません。
リアル遭遇。作者21乙。てか・・・・
エエエエエエエエエエエエ('A`)エエエエエエエエエエエエ
何故!な!つ!み!が!!!!
これは中々盛り上がるな。gj
ティアピクチャーか
今でで一番良いタイトルかもしれん。ちと俺も絵挑戦してみっか
作者21氏乙
実は千鶴と夏美は組んでいて千鶴は計画マーダーだったというのは読みすぎかww
つかその気がなかった夏美がいきなりマーダーはびっくりしたぜ
乙。これは先が読めなくて明日がwktk過ぎるwww
作者21氏と音楽の趣味が近い事で好感度があがった
変身薬?
あー変身薬は茶々丸→超だったか?
だが超だったら普通に殺しそう・・・。
もしかしたら超はもう死んでるとか?
・・・これこそ考えすぎか。
おいおい先読みばらしは厳禁だろw
乙です
変身薬の事忘れててドキドキしてただけにネタバレちょい萎えた
夏美死亡フラグ今一番立ってんな
作者21氏GJです。毎日楽しみで仕方ないです。
>>640があまりに凄い良いと思ったんで次回作期待として。
,. ´ ̄` 、
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r厶.-≦勹ヘ ! / ,.イ:.,ィ7: :j./ / /./ /_/ ,,≠'´ ),j !
ハ__彡′:\ /,/: :|: |./: //:.:. /,≠’:./;; /;;;;;;;;/,≠'´ }j !
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すみません。あまりに文字数が多いので3レスも使いました。。。
またこんな凄いもん作って・・・
このスレのAA職人はほんと神だと思う
AAすげぇ
AAは神
別館早く更新してくりー
絵師がたくさん増えたのは良いことだ。
そこで提案なのだが、単発はともかくとして、絵を複数投下する意思のある者は、
絵の質とか関係なしに、基本的にはコテを名乗ってもらうように
した方が良いのではないかな?
もちろん名乗りたくない者は強制しないということで。
別館まとめ氏もその方がまとめやすいだろうと思うんだが。
俺も>640の絵師はコテつけて是非また描いて欲しい
21部は絵にすると良いの多いから21部連載中は毎日このスレ見てるよw
そろそろ次スレの次期だな
次は間違えないように
と思ったラ200見間違えてた
AAwwwww神wwwwwwwすぎるwwwwwwwwwww
作者21さん長編書き悩んでる自分にアドバイス下さい
>>792 相談したいのなら悩んでいる具体的な内容書かないと、
作者21氏も答えようがないと思うよ?
それに、ここは過去作者もROMっているから、
全体的に相談しても良いと思う。
最近見始めたんですがオススメの部はありますか?
荒れそうでしたら何部がどんな話かというのを軽く教えてほしいのですが・・・
このスレの最初から21部がしてるじゃないか
個人的に12部が好きだけど作風が他と違うから12部は後に読んだ方が良いよ
最初に読むなら6,7,16部辺りかな
てきとーに選んで読んでみるといいよ
全部面白い
最近のコテの馴れ合いウザイ
>>797 いちいちそんなこと書き込んで何がしたいの?
馴れ合い一つもしてねーじゃんww
最近ネギまスレ荒らして回ってる奴だろ。スルーしよう。
正直作者の好きな歌とかどうでもいい
それ聞いたの俺だがどうでも良い事聞いて悪かったな
でもお前のくだらないレスのがどうでも良いと思う
コテ雑談じゃないんだからいきなり趣味の話をされてもなあという気持ちはある
>>802 お前さっきからうるさい
しばらくROMってな
797と800は一緒だけど802は違うよ
前は作者の無駄話なかったのに何で趣味とか話してるのかなと思って
805 :
マロン名無しさん:2008/03/22(土) 19:52:22 ID:wybBx5ur
797 800 802とこの子見てると春を実感するよ
上げるやつも同レベル
まぁ別にネギまスレ住人だし厨と思われようが良いんだけど
だいぶ前に作者何だかが自分の好きな曲?か何か書いたらめちゃめちゃ叩かれてたじゃん
それ見て擁護したらスルーか逆に叩かれるかだったし
なのに21になったら普通に受け入れてる人ばっかだったからあれ?って思って
作者15の時は夢精だのなんだの言ってたからだろ
てか少々の事に反応するのってリア厨だろ
相手すんなよ
ネギまスレ荒らし回ってるだけ
耳の痛い意見は全て荒らしあつかいですか。
>>808 作者は無駄なこといってないで文章だけ投下してろとか言われてた
何かスレ自体が荒れてきたからもうやめときます
ちなみに21の作品自体は好きですよ
作者21に難癖つけたがってる奴が一人で暴れてるだけだろ
嫉妬程見苦しいものはないなw
確かに1人作者21氏嫌って無理矢理言いがかりつけてるけど見てて痛いねw
作者15の時は叩かれて仕方ないけど作者21は叩く程でもないだろ
何かしょうもないやつらが沢山わいてるな。
21氏今日の投下で雰囲気かえてけろー。
長編書く事も出来ない、絵を投下する事も出来ない。でも口だけは一人前。なんか可哀想だなww
俺はどんな作品だろうと何ヶ月もかけて書いた作者を馬鹿になんか出来ないな
てか批判してる奴は何にでも批判するよな。過去、叩かれた事ない作者いないけど批判してる奴はどんなのが来ても批判するんだろうな。
俺はどの部も満足してるし少しの事じゃあ何にも思わないな。まぁ批判してる奴は一人だろうけど。
>>815 人ら じゃなくて 一名
近頃ネギまスレ荒らし回ってる奴
>>811-812>>816 お前のスルースキルの無さには第三者と作者もびっくりだけどな。
煽るような言い方すんなよ。
そういう言い方してると21氏の自演だと思うやつが出てくるって前にも言ったぞ。
こういうのをスルーできてる21氏しからしたら大迷惑。
厨はすっこめ。
↑21氏からしたらでした失礼。
ザジちうスレは住人が荒らしにスルーできなかったからあんなになったんだぞ
自演で荒らしてる奴は一人なんだからスルーしろ
もし荒らしのせいで21部や22部がなくなんのまじで嫌だから本当にくだらない釣りにはスルーしよう
821 :
797 800 807:2008/03/22(土) 21:16:46 ID:S7i8vpgb
何か自演自演言われるのは嫌なのでID出しておくね
俺も最悪な言い方してたけど荒らしではないし、ネギまスレ荒らしまわってるとか言いがかりつけられても困る
まぁ個人的な一つの意見として作 者 に伝えたかったんだ
あと作者21、投下しにくい雰囲気つくってすまん
もう終了な。
うーん、しかしこの宗教みたいなふいんきは何か怖ぇな
教祖に一つ何か言うのも命がけだ
またこいつ蒸し返したwwwwww
これはもうどう見ても一人このスレ廃らせようと自演してるようにしか見えん
ザジちうスレ廃らせた奴と同一人物だろうなw
だから何も言わないでこのスレが崩壊するのを待ってるよ私。
もう言っても荒れるからどうでもいい。
後々後悔するのは当事者たちだから。
というわけで君もロムに戻ろうか。
>>826 このように喜々として陥れにくるのです。という冗談はおいといて
自演決めつけだのうんぬんで余計に荒れまくって怖いぜこのスレ。
次あたりでデフォでID出るような板移った方がいいんじゃないか?
とりあえず
>>797は「チラ裏」とだけ言っておけば良かったんじゃねぇだろうか
自分がどういう書き込みをするかで荒れるかどうかって誰でも分かるよな
わざわざそういう書き込みする奴は荒らそうとしてるようにしか見えん
まぁ実際荒らし煽っていろいろしてる奴はほとんど自演だろうが…
また始まったのかいせっかくID出してまで謝罪したのに
>>831 とりあえず何も考えずにイラッときたから書いちゃったんだ
すまんかった
これからは気をつけます
作者は神!作者に難癖つけるクズは氏ね!作者を敬え!崇めよ!
みたいな空気が荒れる原因だと思うがのう ちとオーバーだが
>>832 一度しかID出してないならIDもくそもないだろww
つかお前こういう議論にレスしない方が良い。全然空気読めてない。
お前は作者や絵師や職人に乙とだけ言って後はROMってた方が良い
てか叩かれてない、荒れてない作者って作者19だけだよな
まぁ19部は神だったから分かるがw
目クソ鼻クソを笑う
>>834 何度も出したら上がるじゃない
だってまともなこと言ってる人に対して謝るのが普通だろ?
まともな意見聞いたからまた来て謝ってるんだよ
それに氏ねとか言われて自分が原因で荒れてるなら尚更
住人の民度が原因で荒れるロワ……あれ、なんかデジャヴだ
そんなことより味噌ラーメンについて話そうぜ!
だが断る
またか、いいかげんにしろスレが荒れるじゃねえか
論争したいなら他でやれ、迷惑だ
>>837が自演荒らしじゃね?見てて痛々しいし明らかにこいつが原因に見えるんだが…
もしそうじゃないなら半年ROMってろ
どっちも引き際ってもんを覚えろ、な?
自演荒らしが何か書き込んでそれを自らが煽り荒れるよう仕向けてるよう見える
つか外部版行こうな
IDないと自演にしたがる奴が多いってのは都市伝説ではなかったのか
――――――――――以下この話題は外部板で――――――――――
喧嘩両成敗ってことで終わりですね、分かります
今日は投下ないのかな?
21氏はヒキヲタニートじゃないんだよw
>>850 ヒキオタニートでさーせんww
15分ごとに更新して投下待ってる俺ですwwwww
お前らは働こうよ、まず
な?
家族が悲しむぞ
俺のようになるぞ・・・
作者21です。遅くなってすみません。
土日は9時10時まで働いてるので遅くなります。
また今日は私情でつい今しがた帰ってきました。携帯を家に忘れてたので報告できませんでした。
大変ご迷惑をおかけした事を謝ります。
>>792 自分が人にアドバイスできるほどのものを持ってないのですが、そうですね…
自分が良いと思う話を一話にたくさん詰めるのではなく自分が良いと思う話を広げていく。ですね。
例えば自分が一番使いたいとっておきを後半の一番盛り上がるとこで使い最後にその余韻を残せるよう終わらせる。
よく壮大な感じの曲で最初とかのサビよりラストのサビを大きく表現していますがそのラストサビを自分なりに作るといった感じでしょうか。
すみません、あまり上手く説明できてないですねw
的外れなアドバイスでしたらごめんなさい。
では投下始めます。
30、誤解
「誰かいないかな…ってか怖っ。やっぱ森なんか入るんじゃなかったよぉ」
夏美は未だに誰にも会う事なく森を彷徨っていた。
危険人物に会いたくなかったのでそのまま家に留まろうとも思ったが今朝の放送で禁止エリアとなったためこうして足を進めている。
(見つけたです)
息を切らしそれでも気付かれないように夕映は夏美の背中を見つめる。
夏美の不幸は禁止区域となった事、森に入った事、理由はあげればきりがないがこれも一つの巡りあわせだ。
(のどかの仇…。いや冷静になるです。こんな事して本当にのどかは喜ぶですか?それに人殺しなど……)
夕映はギリギリになって我に返る。
そして学園での事を思い出す。
内気に話すのどか、からかってくるハルナ…
(あっ、もうあの日常は返って来ないのでした…)
その虚しさは自分以外の誰かにぶつけるしかなかった。
(あいつのせいで…あいつのせいで…)
もう戻れない日常を思うと怖くなってくる。
なら自分も死んでみんなの元へ行けば良いのでは?
でも自殺なんて怖くて出来るわけないじゃないか。
じゃぁ人を殺してそのまま誰かに殺されれば良いじゃないか。
その時夕映はひょっとしたら気付いていたのかもしれない。
なんとなく夏美は人殺しなんかしてない、と。
それに制服に血なんかついでないではないか。
でも考えれば考えるほど何が何だか分からなくなり、同時に戻れない日常というのがやはり怖かった。
よく人に適当な理由をつけて自分を正当化しようとしてしまうなんてよくある話だ。
でも今回の件で夕映が自分を正当化するには人を殺さなくてはならない。
様々な事柄が頭の中を巡りまたしても混乱していった。
そして気付いた時、手に持っていたそれは夏美の背中に深く突き刺さっていた。
「ゆ…え……?」
「あっ…私……」
二人の口から出た言葉は中身のとれない小さく短い言葉だった。
そして夏美は理解した。
やはり自分はありふれた一人になるのだと。
(あーあ。やっぱり私死んじゃうのかな。最後にちづ姉やいんちょ…それとコタロー君とまた一緒にご飯でも食べたかったな……)
倒れながら考えていたのは和やかに食卓を囲み夕飯を食べているいつもの寮での光景だった。
目を閉じる瞬間に見えたのは涙を流す夕映とその夕映に銃を向ける誰かだった。
もう彼女には何故夕映が泣いてるのか、誰か銃を向けているのかなど考える時間は残されてなかった。
もう二度と動く事も考える事も出来ないのだから…。
「私は…私はとんでもない事をしてし──」
パーン
わずか数十センチ程前の地面が抉れる。
夕映が後ろを振り向くとそこには自分が殺したはずの夏美がいた。
自分の前には自分が殺した夏美。
自分の後ろには自分が殺したはずの夏美。
「な…なんですかこれは…」
夕映はただ混乱する事しか出来なくなっていた。
【村上夏美 死亡】
【残り22人】
31、二人が一人だったなら
「わーみてー!」
「凄いですー」
「これこれ落ちてしまうでござるよ」
森を東側に出た辺りにある崖から下に広がるたんぽぽ畑を身を乗り出して双子は見ていた。
遠くまで続く一面に広がるたんぽぽ畑。
三人は殺し合いという状況下でも怖がらず普段通り振舞えていた。
正確にいうなら三人だったからこそ普段通り振舞えたのだろう。
もし風香と史伽が離れ離れだったらお互いが心配でたまらなくこんなに心にゆとりをもてなかっただろう。
また風香と史伽が一緒にいるだけではやはり怖かったが自分達を守ってくれる楓の存在があったからこそいつも通りでいられた。
楓も楓で風香と史伽という守るべき存在があるからこそいつも通りの自分を保てていた。
運良く三人が揃ったから三人は三人のままであれた。
これは不運な殺し合いという出来事の中で三人にとって唯一であり最も幸運なものだった。
「ねぇ、あそこまで下りて散歩しようよ」
「んーちと高いし2人は無理でござるよ。行くなら遠回りでもして──」
パーン
楓の言葉を遮ったのは銃声だった。
突如三人のいるすぐ側の森から銃声が聞こえた。
「ち、近い所からですよ…どうしよう」
あぶぶと慌てる史伽が楓にしがみつく。
(すぐ近くからでござるな。距離も250といったところか…)
楓は直感で乗った者同志が戦っているのではないかと感じた。
実際のところ乗った者同士という解釈は正解ではないがおおよその成り行きは合っていた。
しかしもし一方が無抵抗な誰かを襲っているかもしれないという予感も楓の中で芽生えていた。
どちらにしても近い限りクラスの中で戦闘力のある方の自分が駆けつけるべきである。
近くに民家や小屋などがないため二人が隠れる場所がない。
二人を連れて行くなどもってのほかだ。
しかし早く銃声のした場所に行かなくてはまずい気がした。
楓は悩んだ。
急いで銃声のした場所に行かなくてはならないがそのためには双子を安全な場所に置いていかなくてはならないがその場所がない。
その悩んでいる楓の表情を見て考えてる事を察した風香が切り出した。
「かえで姉、行って来なよ」
「風香…」
「大丈夫。僕たちはその辺に隠れてるし何かあっても史伽は守るから!」
右手でグーをつくると笑顔を楓に向けた。
史伽も風香の後ろにつき心配そうだが風香と同じ意見だといったような目で見る。
「分かった。すぐ帰ってくるから気をつけているでござるよ」
そう言うと楓は森の中へ跳んでいった。
「かえで姉行っちゃったです…」
「僕がいるだろ。心配するなよ!それより魔法の島だって。もし魔法が使えるなら何がいい?」
風香は史伽が不安にならないよう少しでも明るい話題を出す。
「そうですね…。魔法とは違うけど私とお姉ちゃんで1人だったら良かったです。
もし2人が1人だったなら1人しか生き残れないってルールでも別れは来ないです。」
「史伽…」
「私は生き残るにしても死ぬにしてもお姉ちゃんと一緒がいいです」
風香は皆で生き残るんだろと言いたかったが何故かその言葉が出なかった。
変わりに一つだけ伝えたい事を口にしたかった。
が、そんな風香を邪魔し二人の前に現れたのは龍宮真名だった。
【残り22人】
おしまい。
>>858でこのように改行するのは変ですが史伽のその言葉覚えといてもらいたかったのであえて改行しました。
明日も深夜に投下になるかもしれないしひょっとしたら投下できないかもしれません
乙です
双子逃げてえええええええええ
夏美2人とか新しいな
GJ & wktk
たつみやktkr
これはまた桜子や美砂のように風香が史伽を守って史伽生き残りフラグだな
「そうですね…。魔法とは違うけど私とお姉ちゃんで1人だったら良かったです。
もし2人が1人だったなら1人しか生き残れないってルールでも別れは来ないです。」
ってセリフが今後どう関わるのか期待。遅くにGJです。
楓が反応したのってまた別の戦闘?
gj
wktkが止らまない
乙。盛り上がってきたな。
作者21氏 乙です
乙です
ところで存在自体スルーの観がある実写版だけど超のマーダーぶりがスゴい件について
やっぱり長編書く作者って自分の好きなキャラ贔屓するのかな?
まぁ、そりゃぁ、ねぇ?
作者17は自分の好きなキャラ何名かあげてたけど簡単に死ぬ、マーダー、活躍とばらついてなかった?
>>871 光速で保存した。
上手いですねぇ。
そしてなんか脚がエロいw
次の作品もwktkして待ってます!
>>872 でも血はかかないよ
多分楓かく。もし来週辺り青が目立ちこういう感じの絵がきたと思ったら自分だと思ってくだせぇ。
後、今日みたいに荒れるようだったら描いても投下しないつもり。
俺は純粋に21部楽しみたいからスレの空気悪くなるのは正直うざい。
>>873 血や死体だけがロワじゃないし、雰囲気出てればそれでも良いと思う。
よっぽど絵柄変えない限りは多分解ると思いますw
俺も純粋に21部楽しみたいから荒れるのは勘弁して欲しい。
いや、21部だけでなく、これからもずっと荒れないで欲しいが。
絵上手い人多いなー
明日は別館更新されるかなwktk
876 :
別館まとめ:2008/03/23(日) 19:07:37 ID:???
別館の更新を楽しみにしてくれている方がいて幸いです。
別館を週2のペースで更新したいところですが、今の状態では無理そうです。
しばらくは週1更新ペースが続くかと思います。
移転してから過去ログが読めない方や動画が再生されない方が居たかと思います。
移転後のサーバでは容量が大きい(500KByte以上)のは勝手に削除されてしまうようです。
現在は、軽量化したり別のリンクに張り替えたので、今後は問題ないかと・・・。
と、いうわけで別館更新情報です。
(今週は絵の投下が多かったので絵展示優先で更新しました。)
☆ 別館更新情報 2008/03/16 ☆
・『お宝発見?絵画展示室』
7ページ目追加。作品No115〜No128までを新規追加。
・『ネギロワ絵師図鑑』
「司書」さんと「S」さんのデータを追加。
・『ネギロワ倉庫』
>>731で指摘されたタイトル部分を修正。ご指摘ありがとうございました。
※今週はAAと動画の投下もありましたが保管まで、もう少しお待ちください。
http://yuyunegirowa.web.fc2.com/index.html
別館氏 乙です
別館氏乙です。
週一でも充分待ちます。
毎週楽しみにしています。
>>878 乙です。
別館で名簿ネタだけで1コーナー出来そうな勢いですね。
別館氏乙です
ところで500KBって大きいの?w
明日菜、全レスしとくれ
>>871 素晴らしい絵ありがとうございます。大切に保存させてもらいます。
今日から本格的に楓が戦いだしてこの一つの話は来週くらいまで及びます。
>>876 いつも更新お疲れ様です。毎週凄い楽しみにしてます。
では投下始めます
32、優しさと優しさ
「な…なんですかこれは…?」
自分の前には自分が殺したはずの夏美がいる。
後ろにも殺したはずの夏美がいる。
そのため夕映は何が何だか分からなくなっていた。
するとようやく夏美が口を開く。
もちろん前にいる夏美は動く事すらできないので後ろの夏美からだが。
「こういう事ネ」
そう言うと赤色だった髪はお団子頭になり少しずつ夏美が超に変わっていく。
「なん…ですと…?」
「つまり変身薬とゆうものがあてだナ」
夕映はその一言で理解した。
おそらく別の人に化けれる類のマジックアイテムがありそれを使って騙されたのだと。
魔法に関わる前の夕映なら簡単には気付かなかっただろうが魔法を知っているだけにすぐにそういう事が現実にあるものだと認めれた。
だがその分返ってくる反動は大きかった。
「もう分かただろう。つまりのどかサンは殺したのは私ネ」
千鶴がなくしてくれた不快な何かが倍になって戻ってきた。
それと同時に絶望も襲ってきた。
夕映は何をすれば良いのか分からない時のどかという理由を作って自分を正当化するため夏美を殺した。
何の罪もない尊い命を奪ってしまった。
のどかを、夏美を、千鶴を利用してしまった。
「本当はこれに乗じて夕映サンに多く殺してもらおうと思たのだがやはり自分で殺す事にしたヨ。単なる気まぐれネ」
…。
夕映の耳には超の言葉など入ってこなかった。夕映の目もまた超など見えてなかった。
ただ音もない世界で見えるのは暗い闇。
決めた。こんな最低な自分なんか消えてなくなってしまえば良い。
そう決めたら闇もなくなり同時に周りの音が一度に夕映の体に入ってくる。
最も、ここで殺されてまた闇に戻るだけなのだが…。
「では死んでもらうヨ」
「よろしくお願いします」
パン
──超が放った二度目の弾はしっかり命中した。
「守るって言ったでしょ」
──それでもなお笑顔を見せる彼女に。
「ち、ちづるさん!!」
超が引き金を引くと同時に二人の間に割って入ってきた千鶴の背中からは止まる事なく血が溢れ出る。
「な、何をしてるんですか!?あなたは死んでいい人ではありません。私のような人間が死ぬべきなんです!なんで…」
「馬鹿ね。死んで良い人なんて少なくともうちのクラスにはいないわ。夏美ちゃんの事は気にしなくて良いわ。しっかり生きるのよ、夕映」
そっと夕映の頭を撫でると彼女は夏美の元へと旅立った。
「ち…千鶴さん!!!」
またしても自分は大切な人をなくしてしまった。
目の前で大切な人がいなくなるとこんなにも悲しいなんて…。
祖父で一度体験してるもののやはり辛い事はなんど体験しても慣れるものではない。
もう涙が止まらない。自分の体からはこんなにも涙が出るものなのか?
「邪魔が入たガ今度こそ──」
サクサクッと超のいた場所に幾つかのクナイが刺さる。
またしても超の邪魔が入る。
「次から次へと…」
不満そうな表情を超は見せる。
「夕映殿、大丈夫でござるか?」
「楓さん…」
「千鶴殿…間に合わなかったか…無念でござる……」
夕映の涙、千鶴と夏美の死体、すぐに楓は状況を理解する。
「超殿、今回ばかりは許せないでござるよ」
目を見開き超を睨みつける。
あまりの気迫に後ろにいる守ってもらう側の夕映も少しビクつくが超は退く事なく構える。
「まとめて倒してやるネ」
【那波千鶴 死亡】
【残り21人】
33、何かを思う気持ち
ここに楓と超の攻防が繰り広げられる。
夕映はまだ死にたいと思っているが楓が自分を守ってくれてる中自殺なんて出来るわけなかった。
夕映の中の何かもまた楓によって再三変えられているのかもしれない。
一方、楓と超は気や魔法が使えないにしても十分超人的な戦いを繰り広げる。
普通に見ればお互い気が使えないのなら楓の方が有利だろう。
だが楓はクナイが幾つかあるだけなのに対し超には銃があり楓は夕映にも気を配らなければならないというハンデがある。
超がもし夕映を撃てば楓は身を犠牲にして守るであろう。
だから超が夕映を狙わぬよう気を配って戦うという事で苦戦を強いられている。
もちろん超も常に夕映を狙っているわけではない。
むしろそこまで気にしてはいない何かを守りながらというのは不利が付き物である。
楓自身、超が小太郎のような一途でずるのしない性格ならどれだけ楽かと思った。
夕映自身戦いを見ていて薄々それに気付いているがもし自分が動いてそれが余計な事だとしたら楓に迷惑がかかると思い指示があるまで動けないでいた。
「何かを守るというのは大変な事ネ、楓サン。どうだ?私と組まないか?」
「迷わず断るでござる。どうせ組んだとしても隙をついて裏切るでござろうに」
「よく分かてるネ」
「どちらにしても拙者は戦う気のないクラスメイトに攻撃を仕掛けるなんて出来ないでござる」
「面倒な性格してるネ。私は誰かを守りながらなんてリスク背負いながら殺し合いなんて出来ないヨ」
「そうでござるが守るものがあればここ一番の時に出る力は違うでござるよ」
少し会話をすると再びお互いが攻撃を仕掛けお互いがそれを防ぐといった戦闘に戻る。
中々距離を詰めれない楓に超はやや余裕の表情を見せる。
すでに幾つかの弾がかすれ所々から血が出て制服は破けている。
しかし全身に力を込めると一気に跳躍する。
ニンッ!
887 :
マロン名無しさん:2008/03/23(日) 21:48:42 ID:6YshCXZm
「何!?」
一瞬にして超の背後まで移動すると掌底を打ち込む。
あまりの衝撃に吹き飛ばされた超は顔をしかめる。
誰でも戦いが自分のペースになりしばらく余裕になると隙が出来る。
その隙を楓は誘っていた。
「やるネ、さすが楓サン」
「そろそろ終わりでござるよ」
再び超の間合いに入ると攻撃しようとするが思ったより早く体勢をたて直した超が技を入れる。
ずっと銃で戦い続けていただけにまさかいきなり拳法がくるとは予想外だった。
しかしそれだけなら楓は楽にかわせたのだが超は新たに銃を取り出す。
古の時と同じだった。一つ戦ってる相手に知られないよう銃を隠し持っていたのだ。
「しまっ…銃じゃ……」
紙一重で攻撃をかわすがそこを見逃さず超は発砲する。
それは上手く退いてよけるがやっと詰めた間合いを再び広げてしまう。
超自身やられるかと思ったので冷や汗が出る。
楓もせっかくのチャンスを逃し決めれなかったのと同時に相手の流れになっている事に焦りを感じる。
『死に物狂い』
そんな言葉が正しいだろうか。
死ぬか生きるかの瀬戸際で恐れずに戦う。
その気持ちが死ぬ物狂いな人を強くした。
そんな中何故か超はふと古を思い出してしまった。
そしてもちろん隙が出来る。
楓はいきなり隙が出来た事に少し驚き罠かと思ったが責めるなら今しかないと思い超の元へ跳ぶ。
超も何故いきなり古を思い出したのか分からなかったが気付くと楓がこちらに向かってきているのでかなり焦る。
「隙アリでござるよ」
超の背後を再びとり特大の一撃を入れようとした正にその瞬間、
パーン
先程まで楓がいた場所から銃声が聞こえた。
(なっ…!風香、史伽!!)
「どちらが隙アリなのかナ?」
超の背後をとった楓の背後から超が声をかける。
「しまっ──」
パン
【残り21人】
おしまい。
おそらく来週の金曜〜月曜まで休みます。
なので話の調整のため明日は1話投下にします。
変わりに明日の投下分は拡大して投下したいと思います。
後何故か>887があがってますが何故でしょう…すみません、気にしないで下さい。
おいおいww
こんな良いとこで終わるなんて単行本かwwww
明日がwkskすぎる
超も楓も結構気に入ってるから今の投下分はすごい楽しめた!乙です!
戦闘シーン凝ってるな
これはGJすぎる
うおおおおおおおおおおおお
双子に何があった!!??
作者21氏乙です。確かに戦闘描写上手いですね。
ところで絵展示室見れるんだけど絵をクリックしても表示されないの俺だけ?
No.127に対してだけど
ティア→涙 ピクチャー→絵
自分なりの解釈でパルがかいた絵はのどかや千鶴の涙でぬれ涙の絵になったという事です
違ったらすみません…
作者21氏、別館氏、乙です
絵展示室豪華すぎわろたwwwww
乙、双子の方何があったかすげぇ気になるwww
作者21氏 乙です
いい所で、憎いぜ21氏
別館氏 乙です
これからも更新頑張ってください
「しまっ――」
パン
楓死亡
だったら泣くぜww
それにしても良いとこでとめるなw
銃声で終わるって読者をドキドキハラハラさせるな
ちょっとパクらせてもらおう
21部って100から始まったんだw
つか今日も絵の投下があるかなと思うと寝れない
すげぇバトロワっぽい
作者と絵師乙
別館で一つ提案があるんだけどアンケートなんて設置したらどう?
一番好きな部とかそういうのは下らへんの作者に悪いからそういうのなしで
ネギバトの主人公にしてみたいキャラとか一番扱いの可哀想なキャラとかそんな感じで
アンケートなら管理簡単だし1人1日1回しか投票出来ないみたいな制限付きで
伊吹氏、超GJ そして乙
新たに神コテが登場しやがった…
ちょww毎日wwww神www絵がwwwww投下wwwタノシスwwwwwww
てかAA職人に対する絵師の反応が毎回( Д ) ゚ ゚ だなww
伊吹氏は飴玉氏とS氏に続いて第3の神絵師に認定した
21氏は絵師に好かれてるなぁ。羨ましい。
>>906 滲んで見えないんじゃなくて滲んでも見えるんかいw
でも激しくgjです
>>905ちょwwwww
そんなことしたらハカセの可哀想ランクはハンパねぇぞwwwwwww
でも、まとめサイト内に一言レスでも感想を書ける場所があるといいかなあ、とは思ってた
荒らしが湧いたらいちいち削除するのは大変そうだけど・・・
荒らし沸いたらやめれば良いんじゃないか
それは一度やってみる価値ありだな<アンケート
もうこのスレも900か
950ふまないよう気をつけますよ……
どうも作者21です。今日は1話だけになります。ですが少し拡大したので1、5話分くらいあります。
>>903 凄いバトロワっぽい雰囲気出ててかっこいいです。
>>906 またしても素晴らしい絵ありがとうございます。背景も凝ってて凄い…
では投下始めます
34、繋がり
楓が超の隙をつき背後から一撃を浴びせようとした瞬間聞えてきたのは風香と史伽がいる場所からの銃声だった。
そのため楓に隙ができ今度は逆に超に背後をとられてしまった。
「しまっ──」
パン
「確かに一つの隙が命に関わるネ」
「くっ…」
ギリギリの所で致命傷は避けたものの超の射撃と殴打で腹と頭から血を流す。
頭の傷はそこまでたいしたものではなく腹の傷も命に関わる程のものではないが戦闘においては大きなダメージとなった。
しばらく待てば回復する。あるいは手当てしたらある程度は元通りになるだろうがそんな暇はない。
この傷ではこれまで通りの素早い動きは出来なくなる。
かなり不利な状況へと変わっていた。
「どうやら私の勝ちみたいネ」
(どうする…。風香と史伽は……。くそっ…)
腹を抱える楓に一歩ずつ超は銃を向け近づいていく。
「ではサヨウナラ」
「待ってください!」
超が引き金を引こうとした瞬間今度は夕映が割り込んできた。
「あまりに白熱した戦いについ忘れてたヨ。どうした?死にたいのカ?」
もちろん忘れていたわけではないがそう挑発してみる。
「超さん、あなたは本気で人を殺すような人には思えません」
「何故そう言いきれる?私は超包子のメンバーを自ら殺したネ」
先程思い出した古が、葉加瀬、茶々丸、五月が再び頭を過ぎる。
それを突き放すようにそう夕映に言い返した。
しかし夕映も退く事はなかった。
「いえ、分かります。きっと後悔しているはずです。もし時間を戻せるなら皆と協力していたかったと…」
夕映が超に言った事は全て自分に言いたい事と同じだった。
自分だってもし時間が戻せるならどんなに嬉しいか…。
でも夏美を殺した、千鶴を殺した、という事実は消える事はない。
それでも時間が戻ればと思うのは自然な気持ちだった。
しかしここまできた超がそれを認めるわけがない。
「勝手な事を言うナ!!」
ドン!
「夕映殿!」
「あっ…」
楓は突然の超の発砲に動けなかった。
腹の真ん中を撃たれ夕映は苦い表情を見せ倒れそうになるが意地だけで言葉を出した。
「ふざけないでください!あなたは根はしっかりとした優しい人です!それと同時にただ頑固なだけです!!」
強くハッキリ言葉を出し切った。それともう一言弱く優しく、
「そして…ネギ先生に似てるです……」
夕映は膝をつき血を吐くが言いたい事も全て吐いた。
「私がネギ坊主に…」
超も少なからず動揺する。
次の瞬間、楓が超を一瞬にして押さえ込み特大の一撃を今度こそ浴びせる。
二人が会話をしている間回復に専念し夕映の言葉で隙を見せた超に対し全力を出し攻撃した。
「スマナイでござる。些か卑怯ではあったがこの機を──」
「もういいヨ。私の負けネ。やはり私のような人間は死んで当たり前。さぁ殺すネ」
誰かと似た言葉を放つ。
力一杯の楓の攻撃はネギ先生という言葉で無防備になった超には大ダメージだった。
「殺しはしない。ただ許す事も出来ないでござる。もう治療なしではしばらく動けないから人を殺す心配はないでござろう。
もし禁止エリアとなっても助けない。乗った人が来ても知らない。後は運次第でござる」
「楓サンも随分酷い人ネ…」
倒れ地べたに伏せる超はもう完全に諦めた表情をしていた。
夕映も腹の傷が痛むが戦いが終わったと分かると一安心する。
「夕映殿、行くでござるよ」
「夕映サン!1つ訂正があるヨ!」
楓と夕映は超に背中を向け行こうとするが超が呼び止める。
夕映は返事するか迷ったが背を向けたまま聞く事にした。
「なんですか…?」
「ネギ坊主と私が似てると言たネ。確かに血が繋がているからそうかもしれないネ」
悲しそうな顔を見せふらつきながら立ち上がり再び倒れそうになるがなんとか木によかる。
「だが…ネギ坊主はどんな事があても人を殺したりしないヨ」
そう言うと超は頭に銃を当てる。
「超さん!」
「超殿!やめるでござる!!」
様子を察知した二人は同時に振り向き叫ぶがすでに遅かった。
パン
(本当にスマナイ…)
彼女はもうこのゲームで生き残れないと判断したため、
いや、それはあくまで建て前だろう。
自分の正義を貫くため、自分なりの償いをするため自ら命を絶った。
【超鈴音 死亡】
【残り20人】
おしまい。
乙です
これは上手い、gj
GJ
ここまでしっかり戦闘シーン書いて上手くしめてんの初めてな気がする
乙。ゆえ腹に銃弾くらったのに生きてんのか?
自殺とは予想しなかった
作者21氏乙です
927 :
別館まとめ:2008/03/24(月) 22:24:13 ID:???
21部は描写が上手いなぁと思いつつ、平日に登場の別館まとめです。
>>905でアンケートの提案があったので簡単に作成してみました。
こんな感じで良いのかなぁ。。。
>>913の一言レスについはアンケートにコメント欄があるので、それで代用ということで。(無理か。)
>>895 ティアピクチャーってそういう意味でしたか・・・。意味がわからず絵展示のコメントに困ってしまいました。
教えて頂きありがとうございました。
>>894 PCから確認したところ問題ありませんでした。携帯からだと無理かも・・・。
☆ 別館更新情報 2008/03/24 ☆
・『ネギロワアンケート』
新規開設。お題は「(自分で長編書くときに)ネギロワで主人公にしたいのは?」
投票期間は、とりあえず2週間にしました。
投票はPCからじゃないと無理かもしれません。需要がなければ止めます。
アンケートネタや投票期間などいろいろ問題がありますが、その辺りは住人の皆さんで決定して頂ければと思います。
設定を変更した方が良い場合は週末までに設定し直すのでご連絡ください。
別館氏乙
ほれ、皆もっとアンケート考えてみなよ
ところでアンケートは一ホスト1回まで?一日1回まで?
まぁとりあえず簡単に考えてみた
・死亡フラグアンケート
(例‐先に行って後で追い付くから、メガホン所持など)
・好きなキャラ(ネギロワじゃないけどベタに)
930 :
別館まとめ:2008/03/24(月) 22:44:28 ID:???
894だけどPCからS氏の加工した龍宮だけ見れなかった
今も見れない
まぁ俺だけみたいだから気にしなくて良いよ。乙。
アンケート良いね
21氏が空ける4日に何か短編作って投下しようと考えてたけどアンケートの主人公にしたいキャラの結果見て上位キャラの短編作る事にするよ
>>451でザジ短編投下したものです。
作者21があける4日って傾向分析やら他の短編どれくらい投下きますかね?
こちらもひとつ短編を投下したいと思っています。
一応作者さん不在時用に何個かつくってはいたんですが
各短編にある程度の長さの違いがあります。
投下の予想数考えてどれぐらいの長さの短編にするか決めたいと思ってるんですが…
傾向分析氏はいつ頃投下開始される予定ですか?
傾向分析は長いから4日に渡って投下すると思う
後はその日になんないと分かんないけど結構投下されると思うよ
まぁ好きなだけ投下すれば良いじゃん
21氏、別館氏、乙です。
あと、アンケートは良い試みだと思います。
結果が楽しみです。
ところで……どーでもいい話かも知れないけど、
3話修正版って何故かどこにも保管されてないのね。
なので過去スレ最初から漁って探しまくりましたw
くそっ くそ…っ携帯からじゃアンケート設置した別館氏のGJぶりがみれないジャマイカ
S氏 超乙です そしてGJ
>>937 S氏、貴方は誰が何と言おうと神だ!
つか漫画もイラストもすげぇクオリティ高けぇっすよ!
特に漫画の方は凄すぎて言葉も出ないくらいす。
ちなみに、1作品でどれぐらいの時間掛けてるんでしょう?
>>938-939 ありがとうございます…!
恐ろしいほど描くのが遅いので
半日使って、ちびちび描いています…(´Д`;)
>S氏
回答ありがとうございます。
あれだけのモノを半日だったら十分早いんじゃないのと思ってしまう自分は
十日掛けても一枚も仕上がりませんorz
なにはともあれ、これからも頑張って下さいー
>>937 すげええええええええええええええええええええええ
ちょwwwwお前は神かwwwwwwwwwwwwww
Sの絵別にたいしたことねーじゃん
はっきり言ってあんまし上手くねーだろ
俺の方が数倍上手いと思う
のろすぎだろ半日て・・・
嫁にしたいです
>>943 お前最低だな
絶対お前絵描けないだろ
頭地面に千回擦り付けて謝れ
>>944 よく読んでみろ。>943はおそらくこのスレで一番S氏の絵を楽しみにしてると思うぜ。
それにしてもS氏の絵はガチで神だなwww
21氏さん ← これにも萌えたぜw
この分だと21氏の明日の投下分と感想でちょうどこのスレ埋まりそうな感じだね。
次に立てる人は色々間違えないようにお願いしますね。
>>943 S
は
俺
の
嫁
残念。S氏は俺の嫁だw
ネギまバトルロワイヤル21 〜NBR ]]T〜
このスレは、『魔法先生ネギま!』キャラを用いたバトロワスレです。
<特徴>
他の多くのバトロワスレはリレー小説の形式を取っていますが、このスレでは異なります。
単独の作者による、長編SSスレとなっています。
現在、第20部まで完了。現在21部連載中。各長編SSはそれぞれ独立したお話となっています。
たまに、既に完結したお話のサイドストーリー、アナザーストーリーなどの短編が書かれることもあります。
<作者志望の方へ>
このスレでは、原則オープニングからエンディングまで全て書き終えた者が連載を開始できます。
見切り発車厳禁。頑張って書き上げましょう。
完成したら宣言の上、皆の了承を得て投下を開始して下さい。
<注意事項>
作品に対して内容にケチをつけたり、一方的な批判をするのはやめましょう。
こういう人が居ても、他の人は荒らしとみなしてスルーしましょう。
作者の都合もありますので、早くしろなどの催促はできるだけしないように。
次スレは原則
>>950を踏んだの人が立てること。
容量オーバーになりそうなときは、気づいた人が宣言して立てましょう。
基本的にsage進行。
過去スレ等は
>>2-5くらい
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|∨\ |∨| |┌─<| / <\ |∨| |\∨/| / ∧
|│[\|│| |├<| |│|┌‐┐ |│| |│∨│| /∧ ∧
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ネ ギ マ ・ ロ ワ イ ヤ ル
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|┌、∧ /─\ ∨∨ // / ∧ |∨| |┌─<|
|├┘/ |│|_|│| ∨∨/ /∧ ∧ |│|__ |├<|
|∧ 、\ \─/ │|│ /┌┐∧ |/─<| |└─<|
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|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_〉
! トd*゚ -゚|| ここにsageって入力するんだ
ノノ⊂ハハつ 基本的にsage進行…
((, c(ヾyイ なんで私だけバニー…
しソ
r‐i r┐ _,.___ ,、 、
ム」j !_, ‐'´│ `` .、 | レ /
,.  ̄マ|ア´ >、 │ ‐- 、 丶.」 'ゝ、
, '´ 〃´7´ / / ハ 、 ヽ \\ ヽ ヽヾ、 ヽ,
/ 'j 〃 / 〃 ' i ! ヽ 、 ヽ ヽ ヽ ヽ ,>
ゞ , i // ./ | ト ゝ ヽ ヽ ヽヾ
/ / /! i ! / ! l ヽ ヾ 、 `! !i i ヽ
/,イ ,.イ! l !ィ´ ̄``ヽ ヽ ヾ´ ̄ !`、 lトミ、| ヾ丶、
!'│爪| |´! ,.==、 \ ! ,ィ= 、ヽヽ |! ヾ! ヽ `ー‐- 、
. !ハト | ト.|/ f⌒'.` ヽ ' i '.ヽ .ハ ト ヽ、 ゝ、 \
|! |!iヘ |ヾ. ' j ゝ ノ ' /ハ !' \、 \ 丶 [ I N T E R M I S S I O N ]
. !.ト.ゝム 丶 `´ ! ノ/ イ! ヽ、_ ゝ __\___
ヽヾ、ト-ゝゝ __ ク'  ̄ リ `ー─ 、 ``ー 、 ̄ ̄ VIII Kagurazaka Asuna
、ヽヾヽヽ丶、 ` ' / ヽ ヽ
━━━━━━━━ヾヽヽヽヽ ト . __, ' トヽ━━━━━━━━━━━━\ ヽ━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヽヽヽヽヽ|[ソロモン6] ! 丶、 ヽ Welcome to Negima Battle Royale 21.
ヽ」ン、! ゝ、 丶、 丶
, ィ'´i ! ヽ / `ト=、、 \ "When They Cry...?"
今度は間違えないよう置いときますね。
自分は立てれなかったのでキリ番とか関係なしに気付いた人立ててください。
もし21氏の投下前に立ったら21氏はこちらに投下して後は埋めてもらいその次からは次スレで投下という形で。
ちなみにAAは新たに桜子の作ってたんですが文字数オーバーで1レスに収まりきらなかったので新たに明日菜作りました。
スレを立てる時
>>948をまんまコピペせず一行目の「ネギまバトルロワイヤル21 〜NBR ]]T〜 」はスレタイなので省いて下さい。
ではどなたかよろしくお願いします。
テンプレ修正乙
S氏の漫画にした絵は何度見てもビックリするくらい凄いな‥‥
てかS氏はアニメ二期の画と似てるよね。つまりプロレベルと言いたい。