ネギまバトルロワイヤル6 〜NBRY〜

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1マロン名無しさん
過去スレ
ネギまバトルロワイヤル  ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1107856778/
ネギまバトルロワイヤル2 ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1128095637/
ネギまバトルロワイヤル3 〜BRV〜 ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1129557828/
ネギまバトルロワイヤル4 〜NBRW〜 http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1132910518/
ネギまバトルロワイヤル5 〜NBRX〜 http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1135869915/
<注意事項>
作品に対して内容にケチをつけたり一方的な批判は荒らしとみなしてスルーしよう。
作者の都合もありますので早くしろなどの催促はできるだけしないように。
次スレは>>950の人が立てるように。容量オーバーになりそうなときは気づいた人が宣言して立てよう。
基本的にsage進行。
____       ______             _______
|書き込む| 名前: |         | E-mail(省略可): |sage          |
 ̄ ̄ ̄ ̄        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                 ∩
                               , ─|l| ,/ノ
                               ! ,'´  ̄ ヾ
                               ! | .||_|_|_|_〉
                               ! トd*゚ -゚||  ここにsageって入力するんだ
                               ノノ⊂ハハつ    基本的にsage進行…
                              ((, c(ヾyイ      なんで私だけバニー…
                                  しソ
2マロン名無しさん:2006/02/06(月) 00:00:30 ID:???
ネギまバトルロワイヤル まとめサイト
ttp://www.geocities.jp/negima_br/
ttp://www.geocities.jp/br_of_negima/

現在連載中の作品
作者W ◆NVSerf1nB2 第4部アキラルート
第二部作者 ◆bnonwp0Sh. 第二部BADエンド

作者希望の方はトリップをつけてください。現在の順番待ちは
@ sayu ◆58a3gZRgHQ   (消息不明)
A 45 ◆Duc2GLNmmI    (学校から投下)
B 気紛れ作者 ◆T6J3cL3e6. (未完成・前スレ>>649
C 作者10番目以内希望   (詳細不明)
D 作者No? ◆v6o5vmGF8U    (投下準備おk>>125
E 作者?            (詳細不明)
F 作者1 ◆0Z3l12M4xM   (投下準備おkっぽい前スレ>>853
G ? ◆QrbEOfF/sg      (執筆中前スレ>>690
となっています。
3マロン名無しさん:2006/02/06(月) 00:01:00 ID:???

                       / , ィ弋 ヽ  ヽ\ヽ \
                      /'7´ィ、ヾ、ヽヘ  i 丶ヽ. ド
                    ,ィ7,1「i   ト ! >:ヘ  l r‐、i |│ト
                    / ハl.| トヽ lイ,.ャサLュ' {う !リ l│!
                      ! |!1| レ,ニ !  ´ ト7j '_/イ i|│ト
                        ! イ. ト:ヘソ`    |/〈| / く!| ||‖〈,       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
                         / j,〉lハ ゝ _,.ィ !六ト、   、j川 ハ!    /              Y
 君達とお姉さんとの約束だ!> /ム|ソ 丶、   j │'   ヽ |'//    /  全  荒  批   s i
                    / /7'¬' /  / ー-i   !,r'⌒ヽ、ヾ/    l   員  ら  判   a |
                  / /,イ / /  /  /,1  l'    ` 、    |   ス  し  ば  g |
                  /'/ /// ' /  /  //イ  !       i、  l  ル  だ  か  e |
                   /  / 〃'  ,' /  /  ///i| /        ヘ   !   |      り   ず |
             /  / ///  ,i/  /  ////7 i         i ゝ     そ  す  に | 
             /  /  ///!  ,″ /  ////ノ /     /    l ⌒ヽ     い  る      ! 
            /  /   //// /  /  / /´ l /      /    ハ  `  い  つ  ヤ     /
.        /    /   ///イ  i ,/  ,∠.    !/       l    j! ト   |  い  ら  シ    /
      /     /   //// !  |〃, /i   ヽ |!        !   / / '、  ! ね  は  は  /
      /     /   //// | ‖ / /,ハ    ヾ      /  / ,/   i  ヽ、      /
4マロン名無しさん:2006/02/06(月) 00:06:09 ID:???
いや立てんのはえーよ
自分で注意事項無視かよ
前スレどーすんだよ
あーあ
5マロン名無しさん:2006/02/06(月) 00:07:20 ID:???
>>4
本当に注意事項読んだ?
6あげちん:2006/02/06(月) 01:43:14 ID:???
あげてやる
7マロン名無しさん:2006/02/06(月) 16:19:41 ID:???
容量はまだ50KBくらい余ってるね
950まで100レスくらい残ってるね

注意事項のどこかわかりやすく教えて欲しい
8マロン名無しさん:2006/02/07(火) 09:58:55 ID:???
とにかく先走りしすぎた

それだけは言える
9マロン名無しさん:2006/02/07(火) 11:18:39 ID:???
頭も悪すぎたって事ですね
10マロン名無しさん:2006/02/08(水) 00:14:27 ID:???
・・・・・・

とりあえず保守しておく
11マロン名無しさん:2006/02/08(水) 09:57:51 ID:???
なんか前スレで新作SSがうpされたみたいだ
12マロン名無しさん:2006/02/10(金) 00:03:57 ID:???
殺伐したスレに救世主が!!

    ⌒●__●⌒
      ヽ|・∀・|ノ  クーフェイマン!
      |__|
       | |


    ⌒●_●⌒
      フ |・∀・|ノ  よい
     ./|__┐
       / 銚子
    """"""""""""""


       ⌒●__●⌒
       ((ヽ|・∀・|ノ  しょっと
         |__| ))
          | |
         銚子
    """""""""""""""""
13マロン名無しさん:2006/02/10(金) 00:12:30 ID:???
>>作者1さん

前スレ940に円が裕奈になってる誤植(修正ミス?)がありますぜ
他にもあるけどこれはまとめの方に直してもらった方が

つか、ゆーな暴走予定だったんだ・・・
14@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/10(金) 20:54:36 ID:???
投下します。
>>13
修正ミスがありましたね。まとめの人修正お願いします。
たしかに裕奈は暴走予定でしたがストーリーの進行上の都合で変更しました。
15作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 20:56:48 ID:???
《13.プログラムと言う名の凶器》

「アイヤー、大変なことになったアルね」
山の中腹を古菲(出席番号12)は歩いていた。
古菲は初めからこの殺人ゲームには参加する意志は無く、ゲームをなんとかしようと考えていた。
「いい案が思い浮かばないアル。私バカイエローだから…」
普段明るい古菲にしてはあまりにも後ろ向きな考えであった。
「…ん。あそこにいるのは…茶々丸アル!」

そこに居た絡繰茶々丸(出席番号10)は誰かを探すように辺りを見回していた。
「茶々丸。そこで何してるアル?」
「…」
茶々丸が古菲の方向を向く。何も答えず古菲の顔を見つめる。
「どうしたアル?エヴァを待ってるアルか?」
「…」
話しかけても茶々丸は何も答えずに体をこちらに向けた。
古菲の背筋から何か冷たいものが走ったのはそれからだ。
「…ターゲット捕捉、排除します」
16作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 20:57:24 ID:???
「!!」

ドン

無機質な声と共に茶々丸の右手から放たれる弾丸。
古菲は避ける間もなくそれを食らい一瞬の内に絶命した。
「…12番古菲、排除完了。次のターゲットを探索いたします」
何の慈悲もない声、手には警察官などが使用するニューナンブが握られていた。
管理者にプログラムを書き換えられた茶々丸は、哀れな機械人形となった。

古菲の死体の傍にあるデイパック探り出てきたのはイングラムM11。
説明書によれば1分間に1200発もの弾丸を発射するマシンガンと書いてある。
新たな武器を手に入れた茶々丸は新たなターゲットを求めて森の中へと消えていった。


【出席番号12 古菲 死亡  残り28人】
17作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 20:58:42 ID:???
《14.矛盾》

「お嬢様は…」
刹那は焦っていた。たった4分の間に木乃香を見失ってしまったのだ。
かろうじて町の方向に向かって走っている所をまでは見えたのだが…
渡されたデイパックにはH&K Mk23。
説明書を見る限り本物。当たり武器である。
「お嬢様…」
守るべき木乃香のために人を殺すのか、しかもクラスメイトを。
生き残るのはたったの一人だ。
「お嬢様は…私が必ず…」
ゲームには乗らない、だが木乃香を助けるためなら人を殺す。
あまりに矛盾した結論。
すると傍の茂みが揺れだす。

「!?、誰だ!」
慌ててそっちの方向を向いて銃を構える。
「待て刹那、私だ」
そこから現れたのは長身の少女。そして刹那にとっての戦友。
「龍宮…」
龍宮真名(出席番号18)はスタートしてすぐに身を隠す場所を探していた。
幸い近くの納屋に入って荷物を見ていた所だった。

刹那は真名の隠れていた納屋に入った。
「とんでもないことになったな」
「あぁ…龍宮、お前はどうする気だ?」
真名はしばし考えると顔を上げる。
「ゲームに乗る気などない。私を殺そうとするなら別だがな」
「…」
互いに同じであった。ゲームには乗らないが自分の命を狙っている者は容赦しない。
大きな矛盾を持っていた。
18作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 21:00:15 ID:???
それは結局、“人を殺す”と同じことだ。
「私はこれから海岸沿いを歩いてみるが、お前はどうする?」
「…私は町に向かう。フェリーの窓からお嬢様が町の方角に向かっているのが見えた」
「……となると別行動だな」
真名が立ち上がる。デイパックから武器であるデザートイーグル50AEを取り出す。
普段から銃関連を使った仕事をしている真名にとって使い慣れたものだった。
「じゃあ、生きてたらまた会おう龍宮」
刹那がデイパックを持って出口に行こうとした。
「刹那」
「…どうした」
真名が刹那を呼び止めた。珍しいことだった。
「近衛のためにあえて手を汚す気か」
いきなり核心を突く発言に刹那は返答に困る。
「……お嬢様は誰にも殺させない…それだけだ」
「それならそれでいい。だがお前は近衛のことになると感傷的になりやすい…
  たとえどんなことがあっても、早まったことだけはするな。いいな」
「…」
刹那は何も答えずにその場を後にした。


【残り28人】
19作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 21:01:54 ID:???
《15.双子》

「お姉ちゃん。どうしよう…」
「大丈夫だよ史伽。ボクがそばにいるから」
双子の鳴滝風香(出席番号22)と史伽(出席番号23)はすぐに合流して行動を共にしている。
始まってすぐに弱音を吐く史伽に対して姉として元気付ける風香。
「まずはかえで姉に会おう。楓姉ぇならきっと何とかしてくれるよ」
楓に出会えればどれほど心強いものか、二人はそう感じ取った。

茂みに隠れて自分たちの武器を確認する。
「うわ…史伽すごい」
史伽のデイパックから出てきたのは鎌であった。
刃物の分類に入る。使い方次第では人を殺せる。
「……これって…銃だよね」
風香のデイパックからはデリンジャーが出てきた。
途端に体が震えてデイパックの奥に隠す。
「お姉ちゃん…」
二人とも当たりの武器を手に入れた。
これを駆使してゲームを進めれば二人とも生き残れるだろう。
だが進んで人殺しなんてしたくない。それに生き残れるのはたったの1人。
もし最後の二人になったらどうするのか?
(絶対生き残る。かえで姉や他のみんながきっとなんとかしてくれる)
他人任せなのは承知の上。
力も背もまだまだ小さい二人にとって二人でいることが最善の策であった。


【残り28人】
20作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 21:03:07 ID:???
《17.時すでに遅し》

「ネギ先生!何をしているのですか」
「えっ!?」
職員室で作業をしていると後ろから声を掛けられた。
そこには魔法生徒である高音・D・グッドマンが息を切られて走ってきていた。
「ですから、ここで何をしてるのですか!」
「そ…それは合宿の問題用紙を…」
「この非常時にそんなことしてる場合ではありません!」
高音は本気だ、しかも合宿用の問題用紙をそんなこと呼ばわりしているため
極めて深刻なことであることは明白だった。
「一体どういうことかな」
手伝いをしていた高畑も会話に参加する。
「…それは…」
職員室にネギと高畑だけである事を確認すると高音はこう言った。
「3−Aの生徒が全員行方不明なんです」
「えぇ!?」
ネギが驚くのも無理はない。
「どういうことなんだ!」
高畑も同時に驚く。
「3−Aの生徒が狙われていたそうです、それでここ数日マークしていたのですが…」
ネギと高畑が不在時、それを狙ってくると予想して出発日を3日ずらすようにした矢先のことだった。
高音は悔しそうに俯いた。
「迂闊でした、まさかいきなり予定を今日に変更して学園の敷地内で堂々とやるなんて…」
ネギの顔から血の気が引いていった。
「それで…みんな無事なのですか…」
「分かりません…現在その対応で魔法生徒、先生方が会議室に集まっています」
そう言っていると高音の携帯が鳴った。
21作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 21:04:08 ID:???

「もしもし、愛衣」
「はい、お姉さま」
電話の相手は同じく魔法生徒の佐倉愛衣であった。
「それで結果は?」
「案の定、生徒の携帯はすべてつながりませんでした。それから一部の生徒の
 発言によれば、早朝8時にバスに乗ってどこかに行ったそうです」
チッ、っと舌打ちする高音。
「分かったわ。あなたもすぐに会議室に来なさい」
「分かりました、お姉さま」
電話を畳む高音はネギと高畑を連れて急いで会議室に向かって走った。


【残り28人】
22作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 21:04:58 ID:???
今日は少なめですがここまでです。それではまた明日…
23作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/10(金) 21:06:09 ID:???
>>20
タイトルの話数が17でしたが16の間違いでした。
24@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/10(金) 21:12:06 ID:???
高音お姉様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
25@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/10(金) 23:12:19 ID:???
乙です
26@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/11(土) 00:31:05 ID:???
乙です!やべえ、今日の投下分で俺の望んだ展開が来ると確信した!
続きwktkで待ってます!
27@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/11(土) 01:31:46 ID:???
自治すれ?
28@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/11(土) 20:33:20 ID:???
作者1さんまだかなwktk
29作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:46:30 ID:???
それでは今日の分を投下いたします。
30作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:47:23 ID:???
《17.エヴァと楓の脱出大作戦》

市街地の一角でエヴァはあぐらをかいて座り込んだ。
どんなにしても魔法が使えない。きっと首輪が結界か何かを出して
自分の力を制御しているのだろう。
そんなことができるのか?神祖の吸血鬼と恐れられたエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが
こうも簡単に魔力を封じることができるのか。

エヴァは考えた、魔力を封じるだけなら島全体に結界を張ればいいだけのこと
だが私みたいに結界もいとも簡単に解くことができる強力な吸血鬼がいるのを分かっていたら…
間違いなくこの首輪は初めからそんなことを想定して作られている。
(誰が?)
魔法関連の人間であることは間違いない。だがそれを理解した上で首輪を作るとしたら相当な
技術が使われている。
「…まさかな」
一人の人物が頭を過ぎった。あいつなら魔法も機械も両立できる。なにより麻帆良学園の
ナンバーワンの秀才だ。
エヴァでさえ彼女の行動を予想できない。あいつは本当に何者か?
「…かまわん。直接会って話を聞けばいい」
そう言ってエヴァはデイパックを開く。
吸血鬼と言えど魔力を完全に封印されていてはただの人間と変わりない。
殺されれば人と同じく死ぬ。
「……死か」
考えても見なかった。吸血鬼になって以来、死というものを全く意識しなくなったのだから。
尊厳ある人としての死。今更人として死ぬ気など無い。
今の私はそれを許されないほどに血で汚れているから…
「ナギよ…私は長く生き過ぎたのかな…」
デイパックから出てきたのは何の変哲も無いやかんであった。
31作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:48:28 ID:???

「ふふふ…やはり私にもヤキが回ったのかもな…」
自虐気味に言ってそれを投げ捨てる。
「物は粗末にしないほうがいいでござるよ」
誰かに声を掛けられ振り返るエヴァ。
「!!っ誰だ!」
気配が感じ取れない。どこかにいる。
ざぁっと音がするとエヴァの背後に現れた長身の少女。
「…お前か」
いきなり現れた長瀬楓(出席番号20)はのほほんとした顔をしている。
「エヴァ殿もまだまだ修行が足りぬでござるよ」
「…ふん」
エヴァは何となく楓の隣に座る。その後楓もその場に腰を落とした。
「お前もこんなゲームに参加する気などないだろう。私をここまでコケにした罪は重い」
「そうでござるな。拙者も反対でござる」

エヴァも楓も戦闘のセンスに関しては一流だ。二人が協力し、首輪を外す方法を見つけて脱出する。
その目的のために二人は驚くほどあっさりと同盟を結んだ。
「ところで武器はそれでござるか?」
楓はエヴァの持つやかんを見る。
「そうだ。全く話にならん」
生き残る上で重要なのは武器だ。しかしエヴァの武器はやかん。
武器どころか相手が銃だと盾にすら使えない。
「そうでござるか…これは参ったでござるな」
「どういうことだ?」
32作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:49:09 ID:???
楓はデイパックからそれを取り出した。
黒い物体。中央に画面が付いており左右の端には十字キーと○×△□のボタンがある。
紛れも無くPSPである。おまけにソフトが3本とACアダプター付きで。
説明書には『殺し合いに疲れたらこれで遊んでくださいね♪』 と書いてあった。
「…くだらん」
エヴァと楓の脱出計画は早くも暗礁に乗り上げた。


【残り28人】
33作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:50:45 ID:???
《18.遺言》

「殺し合い…」
海辺の海岸沿いを歩く那波千鶴(出席番号21)は困惑する。
何も知らされずに連れてこられてその挙句に殺し合いを強要されるとは。
デイパックを探るとそこからは銃が出てきた。
運命とはなんて残酷なものなのか…
言ってみれば自分は当たりを引き当てたのだ。
これを使ってクラスメイトを殺して最後の一人になる。
「…そんなのできない」

殺せない、殺せるわけが無い。
クラスメイトにはルームメイトであり親友の雪広あやか。
同じルームメイトでまるで本当の姉妹のように仲がいい村上夏美がいる。
さらに一緒に住んでいる犬上小太郎にどんな顔をして再会すればいい。
「夏美…あやか…私は……」
千鶴は迷う。ゲームに乗るのか乗らないのか。できればみんな無事で帰りたい。
しかしそれは無理だと分かる。
目の前に銃を構えた誰かが立っているから。

ドン ドン ドン

千鶴の体にいくつもの赤い斑点が付くと口から大量の血を吐いてその場に倒れた。
「ターゲット沈黙」
ニューナンブを構えた茶々丸はデイパックの中身を確認するが何も入っていない。
千鶴を見た。息も絶え絶えでもはや虫の息であった。
「脈、心拍数の鼓動を計算。残り1分43秒後に死亡予想。この場より撤退します」
茶々丸はそう言ってその場を後にする。
34作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:51:20 ID:???
血溜まりの中で千鶴は思う。自分はなんて無力なんだと。
何も出来ずにただ的にされて死んでしまう。
悔しさから呼吸もままならない状態で涙を流して泣いた。
「ゴホッ!」
瞬間、また口から大量の血を吐く。倒れた体勢で見る限り致死量なのは間違いない。
(ごめんね、夏美…あやか…小太郎君……私もう…だめみたい…)
薄れ行く意識の中で誰かに体を起こされる感覚。
そっと目を開ける。

「千鶴さん!しっかりしてください!千鶴さん!」
「あや…か…」
27番目に出たあやかはマシンガンの音を駆けつけてここにやって来た。
そして見えたのは血まみれで倒れているルームメイトの姿。
茶々丸の言った残り時間は1分43秒。自分の時計感覚が狂ってなければあと20秒は動ける。
千鶴は最後の力を振り絞り服の中に隠していた銃をあやかに渡す。
「ち…千鶴さん」
「あやか……生き残って…もし夏美に会えたら…ごめんって……伝え…て」
たった20秒、その間に自分が出来ること。あやかに自分の武器を渡し。最後の遺言を言う。
35作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:51:58 ID:???
そして自分の死を見取って欲しい。
(小太郎君。何も出来なくて…ごめんね)
千鶴はそのままあやかの腕に抱かれ息を引き取った。
「千鶴さん…千鶴さぁぁぁぁん」
あやかは目の前で死んだ親友の亡骸を強く抱きしめることしか出来なかった。



【出席番号21 那波千鶴 死亡  残り27人】
36作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:53:14 ID:???
《19.友情崩壊》

木々が多い茂る森の中を椎名桜子は進んでいた。
自分の武器はベレッタM92F。紛れも無く本物の銃だ。
前々から自分にはくじ運やギャンブルのセンスはあると思っていたがこんなところでも
発揮するとは。しかし今回は正直言ってありがたくない。
死にたくない、だがゲームに乗って人を殺し最後の一人になって
帰るなんてもってのほかだった。
そんなことをしてまで生き残るのは人ではない、悪魔に魂を売った愚か者だ。
「…美砂」
あの一瞬、美砂が撃たれて死んだ瞬間がリアルに記憶として蘇る。
普段は明るい桜子も体が震えて顔が強張る。
死にたくない、生き残りたい、でも人殺しはしたくない。
「円ぁ…どこ行ったのぉ…」
チアリーディング部の親友の名前を声に出す。
一人ぼっちでさみしい。誰でもいいから一緒に居たい。

ガサッ
「ひぃ!」
驚いて声を出してすぐに振り向いた。
「誰…」
そこから現れたのは円だった。やっと出会えた。信頼できる友に出会えた。
桜子は心躍らせて円に近づいた。
「円、よかった。無事だったんだね」
「…無事?…うん……」
円の一言目で桜子は直感的におかしいと感じた。
37作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:53:48 ID:???
何かがおかしい、覇気が無いのではなく円なのに円ではないような違和感。
「どうしたの円」
「…………うああああああああああ!!!!」
突如耳に響く雄たけび。手に持っていた鉄バットが持ち上がり桜子目掛けて下ろされた。
桜子は反射的にそれをかわした。
「わあああっ!何するの円!!」
「ふ…ふふふ……あははははは」
笑っている、笑いながら自分を殺そうとした。これは正気ではない。
円の攻撃を桜子は必死に避ける。
「きゃあ!!」
横っ腹を殴られ転倒する桜子。
「あはははははははは」
バットが振り上げらる、目標は桜子の頭。
「いやあああああああああああ!」

パン

「あああああああああ!」
乾いた銃声と円の悲鳴。
桜子が放った弾丸は円の右肩を貫通した。
「ひ…あぁぁ…」
撃った。自分は人を撃ったのだ。
私もその気になると人を殺せるのか!?
肩からの出血で制服が真っ赤に染まっていく。
「ぐぁぁあああああ!!」
円は桜子を睨みつけ雄たけびを上げてまた襲い掛かる。
38作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:54:19 ID:???
「うああああああ!!」
桜子は円を突き飛ばすとそのまま反対方向に逃げ去った。

「殺される殺されるやらなきゃ殺される」
美砂を失い、あと頼りに出来るのは円しかいなかった。
その円が狂い自分を殺そうとしたのだ。挙句の果てに自分はその親友を撃った。
円は狂っている間違いなく狂っている。そして私も…
親友の変貌と親友を撃ったことで桜子の精神は空気の入れすぎた風船のように膨れ上がっていた。
もう何も見えない。前しか見えない。それ以外何も入ってこない。
「どうせしぬならいっそのこと…!?」
そんな極限状態の中で桜子はまた別の人と出会った。
「桜子、何してるの?」
そこには何の事情も知らずに呆然としている朝倉和美が立っていた。


【残り27人】
39作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:56:23 ID:???
《20.約束》

市街地の一角にある一軒家。
誰もいない家の中で近衛木乃香は恐怖に震えていた。
「…せっちゃん…アスナ…ネギ君…」
部屋の隅でうわ言のように呟いていた。
「せっちゃん…早よぉ来て…」
彼女は待っていた、親友が助けに来てくれることを。
ただ待つしか他に方法はなかった。 ギィ

「せっちゃん!?」
台所のそばにある勝手口が開く音に反応し木乃香は急いでそこへ向かったが
そこにいたのは別の人物であった。
「あっ…」
“しまった”と木乃香は思う。
そこには全くの無表情で超鈴音が立っていたから。
「そこで何してるネ」
無表情から一転し険しくなる超。木乃香は恐怖で全く動けなかった。
「う…ウチはせっちゃんを待っとんや…お願いやから殺さんといて!」
必死に弁解する木乃香に超はやさしく声を掛けた。

「大丈夫ヨ。私の武器はこれだし」
そう言ってデイパックから100円ライターを取り出す。
「木乃香サンは刹那サンを待っているけどこの近くには居ないヨ」
「そ…そんなぁ」
木乃香は安心した、超は自分に対して協力的であった。
その上、
「私が刹那サンを探してきてあげるヨ」
と切り出したのだ。
40作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:56:56 ID:???
「そんな、超さんがそこまでしてくれる必要あらへんで」
それでも超はにっこりと笑う。
「大丈夫ネ。刹那サンを連れてくるだけなら簡単ヨ。それとここじゃすぐ見つかるヨ」
そう言うと超は木乃香の手を引っ張り出す。
「ちょっと…超さん…」
家の中を探り超が見つけたのは台所の冷蔵庫と食器棚の間の僅かなスペース。
ここにテーブルクロスを掛けてカモフラージュしたのだ。
「ここでじっとしてるネ。すぐに刹那サンを連れてくるヨ」
そう言うと超は勢いよく走り出した。
「あ…」
だがあまり話したことのない超がここまで友好的にしてくれたのだ。
木乃香はその行為に甘えることにした。
超が刹那を連れてくれることを信じて、 超が作った隠れ場所に木乃香は隠れることにした。

一方超は家を出ると辺りを探索し始めた。
「さーて刹那サンはどこかなっト」
超はまるで宝探しをするトレジャーハンター感覚で町を歩いた。


【残り27人】
41作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 20:57:42 ID:???
それでは失礼します。また明日。
42作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/11(土) 21:00:41 ID:???
またミスがありました。20話のタイトルが約束ではなく。
「トレジャーハンター超鈴音」でした。
43@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/11(土) 21:01:55 ID:???
なんていいところで止めるんだ…!
GJです!これはもう明日が待ちきれないっ!
44@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/11(土) 23:49:03 ID:???
読んでて思ったけど最近刃物が出てこないね
45@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/11(土) 23:51:50 ID:???
>>44
鎌とかなかったっけ?
46@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/12(日) 03:33:05 ID:???
>>445あったね。

訂正:読んでて思ったけど最近刃物があまり出てこないね
4746:2006/02/12(日) 03:34:10 ID:???
>>445 →>>45

OTL
48作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:28:09 ID:???
どうも。今日は早めの投下となります。
49作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:30:54 ID:???
《21.河原での再会》

空はどんよりとした曇り空。
明石裕奈は周囲に気を配りながら森を進み気づけば河原に出た。
大きな川が流れていて大きな岩があちこち転がっていた。
「おっと…」
かなり悪い足場を器用に進む、森戻る手段もあったが辞めておいた。
森で方向を見失って途方に暮れるのは勘弁したい。
少なくとも川に沿って歩けば水を求めた誰かが出てくるかもしれないと思ったからだ。
「足場悪いなぁ…」
裕奈の足元は小石がゴロゴロ転がっており足場がかなり不安定。
細心の注意を払って進んでいく裕奈。

「!!」
裕奈ははっとする。
そこには探していた親友の姿が見えた。
「あ……亜子!!」
亜子は円に金属バットで頭を殴られ森の中腹から河原まで一直線に転げ落ちたのだった。
「まさか…ここから落ちたの!?」
上を見上げると10メートル近い高さの切り立った崖が見える。
落ちながら木や岩に何度も体をぶつけて最後にはそこから落下し亜子の体は不自然な形で捩れていた。
両脚から落ちたことで関節がもう一つ増えたように折れ曲がっている。
「亜子!しっかりして、亜子!」
50作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:31:29 ID:???
頭から血を流して体が捩れたままぐったりしている亜子を見て血の気が引く。

ヒュー ヒュー

亜子の口から弱弱しい呼吸が聞こえる。しかしかなり不規則でこのままでは死んでしまう。
裕奈はデイパックから武器を取り出した。
武器と言っても中身はやたらと大きな救急箱だ。
救急箱には骨折用の道具も揃っていたのが幸運だった。
まず亜子の体を正面に向かせる。正直下手に動かさないほうがいいかもしれないが
今の裕奈にそんなことを考える余裕はなかった。
骨折箇所を折れた木の枝などで代用してしっかりと固定する。
そして岩肌の間に人が何人か入れるスペースを見つけて亜子をそこまで連れて行く。
今のままでは殺してくださいと言っているようなものだ。

「亜子…」
「…」
応急処置をするも痛々しい姿になってしまった亜子を見て落胆する。
亜子が重症である以上ここから動けない。
「まき絵…アキラ…うまく生き残って」
小さな声で島のどこかにいる親友にそう呟いた。


【残り27人】
51作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:32:25 ID:???
《22.演じるもの同士》

スタートして間もない市街地の看板の裏。
村上夏美(出席番号28)は言い知れぬ不安から震えが止まらなかった。
怖い、あまりにも怖い。
恐怖から体が震え目から涙が滲み出した。
死にたくない。死にたくない。死にたくない。
ただその言葉だけが頭を駆け巡っていた。

つんつん
「ひぃぃぃぃぃ!」
後ろから背中を突付かれ驚く夏美。
怯えた表情で振り返る。
突付いたのはザジ・レニーディ(出席番号31)であった。
「…」
「お願い殺さないで…死にたくない…」
震える声でザジに小声で話しかけた。
「……なら…私と一緒に行動しませんか?」
「え…」
普段ほとんど喋る所を見たこと無い夏美はザジのいきなりの提案に驚いた。
「…」
ザジは何も言わず夏美を見つめるがすぐに視線を逸らす。
「…嫌でしたら…いいです」
「ま…待って。私も…」
夏美がザジの腕を掴む。
「…ザジさん。信じていいんですね…」
その言葉にザジは頷いて応えた。


【残り27人】
52作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:33:47 ID:???
《23.はずれ武器》

「どうしましょうまき絵さん」
「大丈夫だよ。きっとネギ君が助けに来てくれるから」
市街地の中をまき絵とのどかは歩いていた。
ただ偶然にも出会い、不安に駆られていたのどかをまき絵は
放っておけなくなりすぐさま声を掛けたのだ。

といっても互いに戦闘に関して特殊なスキルがあるわけでもなく。
ただ何もしないで逃げ惑うことしかできなかったのである。
落ち着ける場所を探していくと商店街に入った。
当然のことながら寂れており生活観はまったく感じられなかった。
「お…おじゃましまーす」
二人は古びた雑貨屋に身を隠した。
「本屋ちゃん。鞄の中身開けてなかったよね」
「は、はい。まき絵さんもそうですか?」
「うん。これからしらべるとこ、あっ銃とを手に入ってもゲームに参加することはないから安心して」
そうゲームに参加するなど考えられない。裕奈、亜子、アキラもきっとどこかで戦ってる。
このゲームを何とかしてみんなと帰る、そう心に誓った。
「さてと…何かな?」
まき絵はデイパックを探るが武器が見当たらない。出てくるのはパンや地図など
新田が説明のときに言ったものしか入ってなかった。
あらかた出し尽くすとデイパックの奥にそれらしきものがあったためそれを取り出す。

「ヒゲ!?」
それはパーティなどで定番の鼻眼鏡であった。しかも鼻部分に穴があり、そこから息を吹きかけると
ヒゲが伸びる使用になっていた。 せめて身を守るためにもナイフくらいは入って欲しかったと思ったが
人生そううまくいかないものである。思わず脱力しため息が漏れる。
53作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:35:24 ID:???
「本屋ちゃんは何なの?」
「これです」
のどかの武器はただの黒猫のぬいぐるみであった。
「あっ、かわい〜…ってこれじゃあ武器にもならないよ」
互いにはずれ武器。しかも殺しとは全く無縁ないものに半ば拍子抜けしていた。
「ど、どうするんですかまき絵さん」
「どうしよう…」
しーんとした静寂の中を断ち切る声が聞こえる。
「るっせぇんだよ!そんなに人殺してぇのかぁ!」
「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」
誰かの怒鳴り声に二人は身を縮ませた。
その後声の主はどこかへと走り去っていった。

「…」
まき絵ものどかにもはっきりと聞こえた。“そんなに人殺してぇのか”の発言。
このゲームに怒りをもっている。そして間違いなく近くで殺し合いがあることを。
「大丈夫だよ。私がいるから」
まき絵は震えるのどかをしっかりと抱きしめた。


【残り27人】
54作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:36:10 ID:???
《24.攻防戦》

「えーと…どう説明したらいいのかな」
和美の前には息も荒く銃を向けている桜子。
目は血走っておりきわめて危険な状態なのははっきりとわかる。
「どうするんですか、朝倉さん」
さよが話しかけるが和美は答えない。いや答えることができないのだ。
下手に相手を刺激すると銃を撃ってくるからだ。

「OK。そっちが必死なのは分かったからさ。とりあえず落ち着かない?」
和美の問いかけにも桜子は睨みつけているだけである。
「そ、それにさ私じゃ桜子には勝てないよ。だってほら武器だってこれだし」
そう言って武器であるおぼんを見せた。
「事情は分からないけどさ。とりあえず一回深呼吸しない」
とにかく和美は必死だ。頭に浮かぶ単語をならべて説得するが桜子の反応は
さらにひどくなる一方だ。
(あちゃー。ジャーナリストや新聞記者になれてもネゴシエイター-交渉人-は無理かも)
そんなくだらないことを考えていると桜子がようやく口を開いた。
「…なんでしょ」
「へ?」
「そうやって私を騙して、殺す気なんでしょう!!」
その瞬間和美の頭の中に“しくじった”という言葉がよぎった。

パァン

桜子は引き金を引いて和美を撃ち殺そうとした。間一髪のところで避けることに成功したが
次に当たらない保証は無い。和美は一か八か桜子に飛びつき銃を握る。
「やめて!誰もあんたを殺そうだないんて思ってないから!」
「そんなの信じられないよ!円だって私を殺そうとしたんだよ!!」
55作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:36:45 ID:???
その言葉に和美は信じることが出来なかった。あれだけ仲のよかったチアガール組が
こうも簡単に崩壊するなんて。
「もう誰も信じない!みんな殺す気なんだぁぁ」
錯乱し怒鳴っているようにも悲鳴にも聞こえる桜子の叫び。
「桜子!落ち着いて!」
必死になって桜子を止める和美だったが桜子の指が引き金にかかる。

ドン

和美の手元でベレッタは火を噴いた。
「う゛ぁ…」
「朝倉さん!!」
さよの悲鳴もむなしく、和美はそのまま地面に倒れこんだ。
「あ…あぁ…」
桜子は言葉を失う。引き金を引きその瞬間銃声。そして血が飛び散った。
血は桜子の頬にも当たりツーっと雫が垂れる。それと同時に和美が倒れた。
殺した、ついに私は人を殺したんだ。
そう頭をよぎるや茂みから誰かが現れた。相手も銃を持っている。
「あ…私…私…」
もう桜子の思考にまともな解答を求めること自体無理があった。
「どっか行きやがれ!!」
それと同時に銃を向けられ桜子は悲鳴を上げてその場を走り去った。
56作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:37:19 ID:???
「朝倉さん!しっかりしてください。朝倉さん!」
さよが必死に和美を揺する。いや正確には揺すろうとしたが和美の体をすり抜けてしまっていた。
こんな時に何も出来ない自分に腹が立った。
そこへやってきた人物に必死に懇願した。
「お願いです。朝倉さんを助けてください!」
その声もまたその相手には届いていない。さよはこれほど自分が霊体であることを恨んだことはなかった。
「…朝倉!?」
その人物、長谷川千雨は驚いた表情で気を失った和美を見ていた。


【残り27人】
57作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/12(日) 18:38:11 ID:???
これから外出ですのでここまでです。
うまくいけばあと1話くらい投下できると思いますが。
58まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/02/12(日) 20:41:42 ID:???
乙です!朝倉死なないでくれ・・・。・゚・(つД`)・゚・。
《24.攻防戦》まで更新しました
59マロン名無しさん:2006/02/13(月) 00:39:09 ID:???
作者1さん、まとめさん乙です。
桜子はもう駄目なのだろうか……。
60マロン名無しさん:2006/02/13(月) 01:03:05 ID:???
お疲れ様でした!
地縛霊ファイトッ
61作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:52:45 ID:???
投下します。
62作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:53:37 ID:???
《25.パル画伯の知恵袋》

「夕映!」
「ハルナ!」
海岸沿いの浜辺で夕映とハルナは再会を果たした。
「の、のどかは何処です?」
「それが…さっきから必死に探してたんだけど見つからないの」
夕映は絶望する。あののどかが一人でさまよっていたら間違いなくゲームに
乗った誰かに殺される。
それだけは絶対避けたかった。自分が出て行くとき目星となる場所を探しておくべきであった。
だが後悔後先に立たず。せめてこのゲームに反抗的な人物に出会って欲しい
と夕映は願った。

「これからどうする?」
「決まってるです。のどかを探してこのゲームを何とかするんです」
浜辺を歩きのどかを探すが、あても無く探すのはリスクがいる。
とりあえずのどかが行きそうなところを地図を見ながら模索した。
「商店街とかどうかな」
「確かに、あののどかが一人で険しい森の中を歩くなんて考えられないです」
二人だけの小さな作戦会議。どれだけ重要か二人は分かっていた。
「ここからだとかなり歩くわよ」
「いいです。のどかを見つけるためなら。私たちはいつも3人一緒なのですよ」
決意を新たに二人は今来た道を引き返して商店街へと向かおうとした。

「ん?」
二人の目の前に茶々丸が立っている。
「茶々丸さんね。どうしたのかしら?」
茶々丸はこちらが見えているらしくそのままこちらへと向かってきた。
63作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:54:15 ID:???
「どうするですハルナ」
「どうするもこうするも…って!」
途端に響く破裂音。茶々丸がこちらに向かってニューナンブで撃ってきたのだ。
慌ててそばにある古びたボートに身を隠す。
「ヤバイって夕映。これじゃのどかを探すどころじゃないじゃない」
「何とかして茶々丸さんを撒くです」
夕映は何とかしようとしたが自分の武器は何の変哲も無いただのフォーク。
とても銃に太刀打ちできるものではなかった。
「なんとかすればいいのね」
ハルナが声を出す。茶々丸は徐々にこちらに近づいてくる。
「どうするです!」
「ふっふっふ。これを使うのよ」
ハルナの手に握られていたのは手榴弾。 ハルナの武器であった。
夕映の目の前で勢いよくピンを抜く。
「ちょ…ハルナ!」

ボートの隙間から茶々丸に向けて投げる。
茶々丸の手前に手榴弾は落ちてその場で爆発をした。
「!!」
爆風で砂が大きく上がり視界が全く利かなくなった隙を利用して二人は素早く森に逃げた。
ハルナは元々茶々丸を狙っていたのではなくこれを狙っていたのであった。
視界が晴れたとき二人の姿は森の奥深くへと消えていた。
「ターゲット、ロスト」
茶々丸は銃を下げた。
64作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:55:03 ID:???
「まさか軍ネタ書いてるときにこんなことなるなんてね」
「それでは手榴弾の使い方を知っていたのは…」
「ネタ探しにちょーっと調べてたってこと」
二人は走りながら森を疾走していた。


【残り27人】
65作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:56:04 ID:???
《26.ブラックダイアモンド》

ハルナと夕映が居た浜辺から数メートル離れた所でアキラは黙々と名簿に印を書き続けていた。
だが、それは二人が方向から乾いた音…銃声によりピタリと止まる。
「!今のは…」
気づいたときには大爆発が起きた。
よく見ればすぐ傍で誰かが手榴弾を投げて森へと逃げる姿が確認できた。
こういう時、人はそこに向うか、逃げるかのどちらかの行動を取るものであるが、
アキラは後者であり、砂浜を蹴り付けるように全力疾走し森へ逃げようとした。

「…目標発見。排除します」
だがそれもすぐに見つかってしまう。
世の中そんなに甘くは無いとアキラは思った。
ハルナと夕映が隠れていたところからわずか数メートルの距離にアキラは隠れていた。
マシンガンの音、そして誰かが必死になって喋る姿を間近で見てしまった。
茶々丸は隠れていたアキラを見つけるとそのままニューナンブを向ける。
「あ…ぁぁ」
武器の日本刀を構えることができない。
いきなり銃を向けられては誰だって恐怖に震える。
「6番、大河内アキラ。始末します」
「うっ!」
アキラが顔を伏せ耳に届く一発の銃声。だが自分はなんとも無い。
そう思って顔を上げると茶々丸の右腕に大穴が開いていた。

「誰が!?」
はっとするとそこにはデザートイーグルを構えた真名がいた。
「生きたいなら私と一緒に来い!」
その返事を聞き、アキラは一瞬躊躇した。
なぜならアキラの名簿には龍宮真名は危険性がある●の印をつけていたから。
66作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:56:45 ID:???
「右腕損傷。武器を変更します」
はっとした。茶々丸が左腕にイングラムを持ち替えて二人に向けたのだ。
「18番、龍宮真名。危険度レベルAA。ターゲットを変更」
「チッ」
イングラムから放つ弾丸の雨を寸前のところでかわす。
「何をしている!早く来るんだ!」
真名が手を差し伸べる。アキラは無我夢中でその手を取り二人は走り出した。
デザートイーグルで茶々丸を牽制して海岸沿いの道を必死で走る。
さすがの茶々丸も追うのを諦めたようだ。

「…どうやら何とかなったものだな」
「……あの…ありがとうございます」
一応アキラは真名にお礼を入れる。
「構わんさ、それよりどうする?私と共に来るか?」
正直アキラは●を入れた人物をできるだけ信用しないようしようと考えたが、命の恩人
ともいえる真名を前にしてアキラは考えを改める。
「お願いします」
「分かった」
二人は森に行くルートを変更し市街地へと向かうことにした。


【残り27人】
67作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:57:51 ID:???
《28.くされ縁》

明日菜は、注意深く警戒しながら歩いていた。
刹那や木乃香のような親友を一刻も早く見つけるために。
本来ならむやみに動き回るのは危険だが、
木乃香やのどかは戦闘には不向き、ましてやゲームに乗った人物に鉢合わせになった時の
ことを想像するといてもたってもいられなかった。

この時、明日菜は油断していた。 自分は安全だと思い込んでいた。慢心といってもいい。
「わあっ!」
足元に違和感を感じた時にはもう遅い。
明日菜は、踏みしめたはずの地面が抜けるのを感じた。
切り立った急斜面の一部が欠落し明日菜は大量の土と共に斜面を滑り落ちた。
足をとられて前につんのめりそうになったところを、思わずマグナムを放りなげて地面に手をつきなんとか踏ん張る。
なんとか顔面を落ち葉に突っ込むことは回避できた。
「って〜」
強く尻を打ったせいかやたらと腰が痛い。
その挙句落ちた場所が水溜りで、明日菜の足はくるぶしまで泥水につかってしまった。
靴の中に水が浸入してくる感触がとても気持ち悪い。
正直濡れることは慣れていた、新聞配達のバイトでも天候に関係なく毎日やっていたから。
だが今回ばかりは不快感にしか思えなかった。
「もー!最悪!!」
明日菜は水溜りから足を抜くと、水びたしの靴とソックスを脱いだ。
スカートやパンツも濡れていたが靴ほどではなく染みていた程度であったので軽く掃う程度にしておいた。
一方靴とソックスは泥水を吸って水分と細かい砂にたっぷりと浸かり情けない有様になっていた。
せめて替えのソックスはないかとデイパックを漁ってみるが、あいにくそんな気のきいたものは用意されていなかった。
明日菜はとりあえずソックスを絞り靴を日に干してしばらくじっとする方法を取らざるを得なかった。

その頃、明日菜の真後ろから何者かが声を聞きつけてすぐ側まで来ていた。それでも明日菜はまだ気づかない。
「明日菜さん」
後ろから声を掛けられ、明日菜は驚いた表情で顔を向ける。
水びだしのソックスを絞っている間抜けな格好のままで。
68作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:58:22 ID:???
「相変わらずそそっかしいのは変わりありませんわね」
茂みの奥から姿を現し、呆れた表情で明日菜をを見つめる雪広あやかの第一声はそれだった。
「いちいちムカツク言い方するわね…」
「そんなことより、これはあなたのではないのですか?」
あやかは明日菜にマグナムを見せる。
「そ、それ私の!」
「放り投げた銃がこんなところまで飛んできたんですのよ。どのようなバカ力ですの」
「うっさいわね」
明日菜は乱暴にマグナムを奪い取った。
「……やはりあなたはこれくらい元気でないと…張り合いがつきませんわ…」
あやかとて千鶴を失った悲しみを忘れたわけではない。
心のどこかで明日菜を頼ろうとしたところがある。だがそれは自分のプライドが許さなかった。
「何よ、やけにしんみりしちゃってさ」
あやかは明日菜の横に座る。
「明日菜さん…このゲームに対してどう思います」
「ぶっつぶすに決まってるじゃない!そうでなきゃ死んでも死に切れないわ」
どうやら考えることは同じのようだ。
「やはり明日菜さんはそうでありませんと」
「へぇ、あんたと意見が合うなんて珍しいじゃない」
今この森の中で他のクラスメイトが聞けばびっくりするほどの究極のコンビが誕生した。

「ところでどうやって私の居場所が分かったの」
「これで分かりますのよ」
そう言って首輪探知機を見せた。
「それともう一つ…」
69作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 20:59:02 ID:???
「ちょっと待って!もう一つって…あんたまさか」
「違いますわ!これは……千鶴さんから託されたのですわ…」
忘れもしない。千鶴が自分に武器を託して息を引き取ったことを。
途端に表情が曇るあやか。
「あ…ごめん」
さすがの明日菜も素直に謝った。
「千鶴さんのためにもこれで私は戦いますわ」
そう言って託された銃を明日菜に見せる。すると明日菜の表情が変わった。
「…なんですの?」
「……まさかあんたがそれ使うなんて」
「?」
あやかが握っている銃は“ワルサーP38”。
言わずと知れたルパン三世の銃であった。


【残り27人】
70作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 21:01:02 ID:???
《28.引き金の重さ》

森手間のあぜ道、四葉五月は木にもたれ掛かっていた。
武器はボウガンだが正直言って使う気は全く無い。
人を殺してまで生き残りたくは無い。争いごとは嫌いだった。
「…私には…できません」
出来ない。人を殺すことを。
たとえ円が目の前でバットを振り上げていようとも。

最後の最後まで五月は戦うことを拒んだ。
待っている先が死であろうとも彼女の意志は固かった。
ズシッっと顔にバットがめり込み顔面から血が噴出し、そのままボウガンを奪われる。
「あはは…はははははははは!」
円が引き金を引き矢が五月の胸を貫いた。
(これで…よかったんです……)
五月は死ぬ最後のときまで自分の取った行動は間違いではないと信じた。

「は…はははははは」
正気を失った円は五月から武器を手に入れ有頂天になっていたのか、刹那が後ろにいたのに
気づかなかった。
「…く、釘宮さん…あなた…」
「見たな…うわあああああああああ!!」
円が何の躊躇もなくボウガンの引き金を引く。
刹那が立っているそばの木に矢が刺さる。
「くっ!」
刹那は迷う。ここで撃つのか、撃つべきではないのか…
夕凪なら(出発時に没収された)みねうちで何とかするべきだが、今手にあるのは銃だ。
対抗して引き金を引けば相手は死ぬ。
(くっ…私は…)
刹那には撃てなかった。同じクラスメイトを、あまり面識はなくとも同じネギのクラスメイトを撃てなかった。
そうする間に円が矢を装填して刹那に向ける。
「―!」
71作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 21:01:45 ID:???
矢が飛んできた瞬間、横からの強い衝撃に飛ばされた。
「超さん!?」
「大丈夫カ!」
茂みから出てきたのは超であった。間一髪の所で命を助けられた刹那。
「邪魔しないでよぉ!」
円がボウガンを構えて超を威嚇するが超も黙ってはいない。
刹那が落としたH&Kを手に取りボウガン目掛けて放つ。
「あぁ!」
ボウガン弾き飛ばされ、金属バットを取り出す円。
「これ以上時間の無駄ネ、刹那サンこっちに来るネ!」
超は刹那の手を引っ張り斜面を下った。
「待ってください!何処へ行くのです!」
「木乃香サンの所ネ」
「お嬢様の!?」
刹那は手を引っ張られるままに市街地へと走っていった。


【出席番号30 四葉五月 死亡  残り26人】
72作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 21:03:12 ID:???
《29.真実を求めて》

高畑とネギが会議室に飛び込むと、そこには学園長の近衛近右衛門を始め瀬流彦、佐倉愛衣
シスターシャークティ、ココネ、さらには犬上小太郎と魔法生徒、先生らの面々が待ち構えていた。
「3−Aの生徒が行方不明って本当ですか?!」
開口一番に高畑が切り出す。
「どうもそのようじゃの…」
近右衛門が重い口調で喋る。
「はい、高音君に事情はすべて聞きました」
「そうか……」
全員、椅子に腰掛けると机の上には乱雑に広げられた紙が数枚渡される。

「一体何がどうなっているのですか」
ネギの問いかけに、近くにいた瀬流彦がが話し出した。
「今のところ我々が掴んでいる情報です。生徒たちは合宿の日付が変更になったと言われ、
 本日8時に寮前に集合してバスに乗った。この点に関しては寮にいた他のクラスの生徒から聞いています。
 それっきり連絡が取れません。バスも行方不明です」
「集合をかけたのは誰なんですか」
「分かりません。ただ高畑先生の言葉が真実なら新田先生が一番怪しいです」
「新田先生が!?」
高畑は驚く、自分に代わって新田がすべての生徒に連絡を入れたことを信じていたから。
「高音さん。たしか遅かったと言ってましたが何が遅かったのですか」
ネギが高音に話しかける、高音は重い口を開けた。
「それは…これを見てください」
机に置いてあった紙を見る。
「!!…これって…」
二人は驚く。そこには『バトルロワイアル』と書かれていた。
「バトルロワイアル…別名、新世紀教育改革法と呼ばれる法律じゃ。対象となるのは全国の中学生の一クラスのみ。
 対象となった生徒たちはどこかの島で殺し合いをし最後の一人になるまで戦わせるというあまりに露骨なやり方と
 裏ではトトカルチョ的なことが行われていることについて廃案となったんじゃが…」
73作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 21:03:50 ID:???
近右衛門は真剣な眼差しでネギたちを見つめる。
「その法律を無理やりにでも可決しようとするテログループが現れたんじゃ」
会議室全体がざわめき立つ。他の面々もそこまでは聞いていなかったのだ。
「誰なのです!そんなことをしようとする相手は」
「分からん…闇の軍事組織が手を引いているのは分かっているんじゃが…」
「相手も魔法を知っているのか私たちですら容易に近づけないのが事実です」
シャークティが重い口を開く。続いてココネも軽く頷いた。

「そんな…僕の生徒が…殺し合いだなんて」
ネギは立ち上がり会議室を出て行こうとする。
「どこ行くんやネギ!」
小太郎がネギに大声を出し引き止める。
「決まってるじゃないか!みんなを助けに行くんだ!」
「どこにおるかも分からへんのにどうする気や」
「そんなの!魔法で何とかすれば」
「無理だ!ネギ先生。相手はおそらく結界かなにかを張って僕たちが来ることを妨害することがある」
「そうじゃ。わしがやっているエヴァンジェリンの魔法の効果が突然なくなったんじゃ。
  おそらく相手の魔法防壁は強力だろう」
瀬流彦と近右衛門が切り出すが今のネギ居ても立ってもいられなかった。
「で、でも何とかする!」
「いい加減落ち着けやネギ!闇雲に動いてもどうにもならんで!」
小太郎に一喝される。
「…!」
「ネギ君…気持ちは分かるが今は耐えるんだ。時間が無いのは分かっている。だがこちらも情報がない。
 無茶は場所を特定してからでも遅くは無い」
高畑に腕を掴まれネギは肩を落とした。
74作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 21:04:21 ID:???
「新田先生とも電話が繋がらないじゃ。何か情報はないか新田先生の机を調べたいと思うんじゃが…」
「僕も行かせて下さい!」
近右衛門の言葉に慌ててネギが言い寄る。自分のクラスが大変な目に遭っている。事態を詳しく知りたい。
「僕も行きましょう」
高畑が続く。
「他の生徒や先生に見つかるとまずいです。僕が一緒にいれば、答案用紙の受け渡しなどで誤魔化せます」
もっともらしい言い訳をつけた。
「僕が一番動きやすいと思います。一緒に行かせて下さい。もし万が一引き出しを調べることになったら、僕の方がいいでしょう」
じっと近右衛門を見つめた。必死だった。
「……わかった。頼む」
「はい」
「じゃあ残りのみんなは待機していてくれ。誰かから何か連絡が入るかもしれない。シャークティ君、後は任せたぞ」
「わかりました」
シャークティが応えた。常に冷静沈着、こういう時でも慌てず冷静な判断を下せる。
ネギ、高畑、近右衛門は一緒に、職員室へと向かった。 


【残り26人】
75作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/13(月) 21:05:08 ID:???
くされ縁のタイトル話数が28でしたが27の間違いでした。
それではまた明日。
76マロン名無しさん:2006/02/13(月) 21:10:45 ID:???
やっぱ凄く面白いwww続きが気になる・・・
77マロン名無しさん:2006/02/13(月) 21:12:26 ID:???
ルパンと次元ktkr!
五右衛門はだれになるかな
アキラか刹那か……
78マロン名無しさん:2006/02/13(月) 21:18:58 ID:???
面白過ぎwwww
続きが気になる〜〜!!!    
79マロン名無しさん:2006/02/13(月) 23:25:40 ID:???
乙です。
誤字とか気にならないくらい読ませる文章ですね。

ただ、「バトルロワイ"ヤ"ル」にしてほしかった…
80マロン名無しさん:2006/02/14(火) 00:11:06 ID:???
ザジと夏美には今度こそ生き残ってほしい
81作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:17:55 ID:???
それでは投下します。
82作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:18:47 ID:???
《30.第一次定時放送》

夏美とザジは海岸沿いを歩いていると突然音楽が流れた。
「!!………放送ですか?」
『みんな生きてるか?それでは死亡した生徒を発表するぞ。
 出席番号12番、古菲。21番、那波千鶴。30番、四葉五月の3人だ始まりにしては少ないじゃないか』
夏美は耳を疑った。自分にとって姉みたいな存在だった千鶴の死。
もう二度と生きて会えないと思うと突然涙が出てきた。
「うわあぁぁぁぁ。ちづ姉ぇぇぇぇ!!」
声を出して泣き出す夏美。そんな夏美をザジは頭をそっとなでた。
「…」
「ぐすっ…ザジさん…」
『それから禁止エリアの発表だ、しっかりメモしておけよ。これから1時間後にAの8、3時間後にEの2、
 5時間後にCの7が禁止エリアになる、分かったか。それじゃあがんばれよ』

放送が終わった。
ザジは黙々と禁止エリアの部分と死亡した生徒の名前をを塗りつぶしていた。一方の夏美はただ泣くばかり
であった。
「ちづ姉ぇ…ちづ姉ぇ……」
「…」
ザジはその場で腰を落とし、水を少し飲んだ。
もう6時間が経過、やる気になった人もいるかもしれない。だが今は動く気にはなれなかった。
夏美の涙は服の下には防弾チョッキをも濡らしていた。
「…夏美さん」
ザジは主催者側には従わず何とかして生き残る方法を考える。
手には武器のスタンガンを握ったまま。


【残り26人】
83作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:19:31 ID:???
《31.大きく変わる運命》

もうあれから6時間も経ったんだ。放送を聴いた裕奈はそう思った。
河原で亜子を助けて以来、裕奈の時間感覚は狂いがちになっていた。
重症の亜子は動かすことができない。岩の陰から出ることもできないままただ時間だけが
過ぎていった。

「亜子…」
一向に目を覚まさない亜子。彼女の両足と右腕を骨折。さらに頭を何かに殴られた跡もあり
きわめて危険な状態なのは他の誰が見てもそう思う。
「……ぅぅ…」
「亜子!?」
亜子の声が聞こえた。夢ではない出会って5時間近く経ってようやく亜子が目を覚ました。
「……ゆ…ぅな…」
亜子の首がとても重そうに動いた。
「亜子、よかった。もう目を覚まさないのかと思ったよ」
「…ウチ……なん…で…」
「亜子は河原で倒れていたんだよ。ほんとに…出会った時は死んでたのかと思ったよ」
その言葉にだんだん意識が鮮明になっていく。
「河原……ウチ…たしか森に……!」
フラッシュバックされる記憶。円が薬を飲んだ。突然苦しみだしバットで自分の頭を殴った。
そして薄れ行く意識の中で斜面を転げ落ちていく自分。そして見えたのは岩肌。
84作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:20:05 ID:???

「!!………う…ウチ…」
体の意たる所が痛い。動かそうとしても動かせない。上半身ですらまともに動こうとしても無理だった。
「痛っ……」
「亜子!動かないで。両足と右腕の骨が折れてるんだから」
裕奈の言葉にようやくすべてを理解した。
「ウチ……円に…」
亜子の口から語られた悲しい現実。無理にでも薬を飲むのをやめさせればきっと何とかなったはず。
当然自分がこんな怪我も負う必要はなかったはずだ。
「…ウチが……円を…狂…わせた…んや……」
ぼろぼろと涙を流す亜子。無事だった左手で涙を拭おうとするが体のどこかを動かすとすぐに激痛が亜子を
襲い、痛みにからくる悲鳴を上げた。
「痛い…痛いよぉ…ウチの足が……」
「亜子!しっかりして。大丈夫だから」
横たわった体勢で泣きじゃぐる亜子の左手をしっかり握り励ます裕奈。
きっとみんなが助けにきてくれる。裕奈はそう言って自分の不安とも戦っていた。


【残り26人】
85作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:21:03 ID:???
《32.BATTLE RUNNER》

闇雲に走ってもどうにもならないことくらい分かっているはずなのに美空は走っていた。
肩のショットガンが重くて進みづらかったが気にしている場合ではない。
一刻も早くあの人物を見つけてマークしておかないと。
「…ってどこにいけばいいの」
さすがに疲れて足を止めた。

「ふぅ…どうしたものかね…」
一息つく美空。すると誰かが後ろにいる気配を感じ取った。
「…誰!」
ショットガンを構えてその場に向ける。
しばらくするとその相手がゆっくりと出てきた。
「こちとら怪我人連れなんだ。随分と味なまねしてくれるじゃねぇかよ」
千雨は和美を背負いここまで歩いてきたがどうも限界がきてしまった。
「疲れているみたいね」
「これが元気そうに見えるか?」
どうやらゲームに乗る気がないことが分かるとほっとした。
怪我人の和美はともかく銃を持っている千雨は貴重な戦力だ。

「朝倉、大丈夫なの」
美空は後ろの和美を心配する。
「大丈夫だ。死んでねぇよ……ただ…」
「ただ?」
ガサガサガサ
二人の会話を破るように、奥の茂み掻き分け葉加瀬聡美が誰かが勢いよく走ってきた。
「ハカセ!?」
「みんな逃げてー!」
聡美は急いで逃げる。すると後ろで右腕を痛めた茶々丸がニューナンブを構えていたのだ。
「げっ!」
86作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:21:45 ID:???
「おいおいマジかよ!?」
二人(正確には三人)は聡美と並びならがら走った。
後ろで銃声が響いて弾丸があちこちを掠めていく。
「うわあああっ。おいハカセ!あのロボどうしたんだ!」
「分からないよぉ。出会っていきなり撃ってきたんだよ」
さすがの聡美も困惑している表情であった。
「二人とも先に行って!」
美空がショットガンを取り出し茶々丸に向ける。
「あー茶々丸が壊されるー」
聡美が嘆く。
「バカヤロウ!そんなこと言ってる場合か!」
千雨が怒鳴りつける。すると派手な衝撃音。
美空はショットガンの反動で尻餅をつく。
「チッ、何やってんだ!」
千雨は和美を背負った体勢のままコルトガバメントを茶々丸に向けて引き金を引く。
銃口から弾丸が発射され強い反動が帰ってきた。
「どわっ」
和美を背負ったままで銃を撃ったため千雨も尻餅をつくが怯まずに構えた。

「…状況的不利と判断。一時撤退します」
茶々丸は二人の反撃に撤退し始めた。さすがの茶々丸も右腕が使えない上に威力の優る
重火器を持った二人に不利と判断したようだ。
「…ふぅ…何とか撒いたか」
「一体何があったのハカセ?」
美空が聡美を問いただす。
「えと…あの、森で偶然茶々丸を見かけて声を掛けたの。右腕が壊れてたみたいだし
 応急処置でもしとこうかと思ったら…突然撃ってきたの」
87作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:22:26 ID:???
おどおどした表情で話す聡美。
「ねぇ。これから私と一緒に行動しない?」
美空はいきなりそう切り出した。
「何言ってんだお前」
「だーかーら。ここにいる4人で何とかしようって言うの。幸い4人とも魔法を知ってる面子だし」
「…お前…」
どうやら知り方はさまざまだが魔法という接点は同じのようだ。
「脱出ならいい方法があります。私の武器のこれを使えば」
聡美はデイパックからノートパソコンを取り出した。
「これで相手のシステムにハッキングを掛けて首輪を解除すれば脱出も不可能ではありません」
「それはいい考えね。長谷川さんはどう?」
「……チッ。しゃあねぇな」
和美を背負ってどうするか迷っていたがここまで来たのだ、仕方なく二人についていく事にした。


【残り26人】
88作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:23:19 ID:???
《33.さよならは突然に》

暗くなった森の中で鳴滝姉妹は突然の音に驚いた。
ガサガサッ
「ひっ」
恐怖で風香にしがみ付く史伽。
よく見ると誰かが奥で震えている、何か恐ろしいことが起きたのか?
「お姉ちゃん…どうしよう……」
「大丈夫だよ史伽」
もしものことがあるため二人は武器を取り出して寄り添ったまま音のした方向へと進んだ。

その頃、和美を撃った桜子は茂みの隅で震えていた。
朝倉を撃ち殺した。私は人殺しになってしまったんだ。
放送で和美の死は報告されなかったが、精神的ショックの強い桜子は放送すら
聞こえなかったのである。
ガサッ。
背後の茂みが揺れる音がした。
「誰?ボクたちはこんな人殺しゲームになんか乗らないよ」
「お願いです。殺し合いなんて止めてください」
誰かが来た。しかも複数だ。きっと私を殺しに来たんだ。
さっき追い払った相手が自分のやったことをみんなにばらしたんだ…
一気に血の気が引いた桜子はベレッタを声のした方向へと向け、そのまま引き金を引いた。

銃声と同時に目の前に立っていた史伽の胸に風穴が開く。
「あ…さくら…こ…さ……」
そのまま桜子の足元に倒れこんだ。
「いやあああああああああああああああああ!!!」
私は知らない。何もしていない。
そっちが悪いんじゃない。私の背後から襲おうとしたんだ、そうに決まってる。
その証拠に二人とも立派な武器を握っていた。私は自分を守るために殺したんだ!
私は悪くなんかない!私は悪くない!!私は悪くないぃぃぃ!!!
89作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:23:53 ID:???
狂気に取り憑かれた桜子は物凄い勢いで森の奥深くへと駆けていった。

「ふ…史伽!!」
すぐ隣にいた風香は叫びだす。
桜子が銃を構えた時、その銃口の先に立っていたのはたまたま史伽であった。
たったそれだけの差で二人の明暗はくっきりと分かれてしまった。
「しっかりして史伽!」
史伽の胸からはおびただしい量の血が溢れ出ていた。
風香は必死に傷口を手で押さえて止血しようとしたが一向に血は止まらない。
「…お姉…ちゃん…」
史伽の口が動く。
「おねぇ…ちゃん…痛いよぉ…苦しいよぉ……」
「史伽ぁぁぁぁ!」
もう手遅れなのは知っている。しかし諦めきれない。
この世に生まれた双子の妹。怖がりで掃除好きで私と一緒に行動している大切な妹。
「お……ねぇ……ちゃ………」
史伽がゆっくりと目を閉じた。それは史伽の命の火が消えたことを意味していた。
「史伽ぁぁ!返事をしてよ!目を開けてよぉぉ!!史伽ああああああああああ!!!!!」
妹の死に、姉はその亡骸の上で泣き続けた。
「うわあああああああああああああああ!」
風香が声を上げて泣き出した。史伽が自分を頼ったことで自分の恐怖心を隠していたが
史伽が死んだことで悲しみと共に一気に爆発した。
90作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 20:24:56 ID:???

「あああぁぁぁ…ぁぁぁ……」
どの位泣いただろうか?その頃になると風香の心に別の感情が生まれてきた。
「……さない……許さない……よくも…よくも史伽を!」
武器のデリンジャーを強く握った。
続いて史伽のデイパックを探り武器である鎌を握る。
二つの武器を手に持ち風香は史伽の亡骸を見つめた。
「待っててね史伽…史伽の仇はボクが討つから……椎名桜子…こいつはボクの手で…」
復讐を誓った双子の姉は桜子の足取りを追った。


【出席番号23 鳴滝史伽 死亡  残り25人】
91マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:05:38 ID:???
大丈夫かな?

作者1さんGJ!でも桜子……すでに死亡フラグ?
92作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 22:23:54 ID:???
《34.悲劇》

暗闇で包まれた市街地。
その一角の一軒家に超と刹那はやって来た。
「それで、お嬢様はどこにいるのです?」
「焦ったらいけないヨ」
玄関をそっと開けると超が奥へと進んでいく。
「木乃香サンは私の用意した隠れ場所に隠れてるネ。
  刹那サンは誰か来たらいけないように見張ってるヨ」
「…分かりました」
そう言って奥の部屋へと消えていった。

「…」
出来れば自分が行きたかった。しかし超が言うには自分と木乃香以外には分からない所に
隠れているため自分が連れてくると言ってきた。仕方なく玄関付近で注意深く周りを見張る。
「…お嬢様」
ようやく会える。探していた木乃香はすぐそこにいるのだ。
出会ったら何て声を掛けたらいいだろう。すぐに追いつくと言っておきながら6時間以上もかかってしまった。
そのことはすぐに謝ろう。
あとそういえば銃はどこへ行ったかと思ったがよく考えれば円と対峙したときに超が落とした銃を拾って
そのままになっていたことを思い出す。あとですぐ銃を返してもらおうと思った。
「……遅いな」
不審に思い玄関の扉を開けようとした、その瞬間奥で食器やなべが勢いよく落ちる音がした。

「何があったのですか!!超さん!」
すると奥から超の声が響いた。
「伏せるネ!!」
93作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 22:24:45 ID:???
その言葉と銃弾が扉を掠めたのはほぼ同時であった。
「超さん!どうしたのです!お嬢様!!」
刹那がいても立ってもいられずに部屋に飛び込もうとするがそのたびに銃弾に阻まれた。
その後も断続的に聞こえる食器が割れる音。
「助けてぇ!せっちゃん!」
間違いない、この声は木乃香の声だ。
「お嬢様!今そちらへ参ります!――っく!」
多少の怪我は覚悟の上で刹那は家の中に突入しようとしたがまた銃弾に阻まれる。
すると超が慌てて飛び出してきた。
「超さん!?」
「危ないヨ!」
超は刹那の体を掴むと一気に外に飛び出した。

パァンパァンパァン

野太い破裂音が響き。耳をふさぐ二人。
「誰かがこの家に忍び込んでいたネ。必死で抵抗したんだけど」
「それでお嬢様は!」
それだけが気がかりであった。超は出てきたが肝心の木乃香はいない。
「大丈夫ネ、今さっき裏から逃がしたヨ。後で落ち合うようにしておいたネ」
それを聞いてほっとするが超の手を見て驚く。
「超さん。怪我してるではありませんか!」
超の右腕はナイフのようなもので傷つけられ血だらけになっていた。
「大丈夫ヨ…ちょっとやられただけネ…」
だが放ってはおけずに傷をタオルでしっかりと縛った。
すると家の奥で勢いよく誰かが走る音がした。
「誰だ!?」
「あいつネ。木乃香サンを襲おうとしたヤツヨ」
94作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 22:26:25 ID:???
刹那は超が持っていた銃を手に取る。
その相手が木乃香を襲い、超まで傷つけた。
もう迷わない、迷っていては誰も守れない。刹那は決意を固めた。
音の方角からして庭から外に出て逃げるつもりらしい、刹那はH&Kを構え相手が出てくる瞬間を狙った。
(龍宮に銃の使い方くらい教わればよかったな…)
足音が段々と大きくなっていく。間違いなく横の窓から飛び出してくる。
(誰かは知りませんが、恨むなら愚かな行為をした自分を恨んでください)
「!」
その瞬間、相手が飛び出してきた。
暗いことと後姿でよく分からないがナイフを持っていることが分かった。
「今ネ!!」
超の掛け声を合図に刹那は意を決し引き金を引く。

ドォン

両腕に強い衝撃。
撃たれた相手は膝から折れて倒れるのがはっきりと分かった。
仕方なかったのだ。木乃香や超を傷つけ自分まで狙ってきた。
これ以上人を傷つけるくらいならここで止めるしかない。
間違いなく仕留めた。人殺しの汚名ならいくらでも被ってもいい。
誰かを敵に回そうともそれが木乃香を救うためならば。
95作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 22:26:59 ID:???

たとえ誰であろうとも…


【出席番号13 近衛木乃香 死亡  残り24人】
96作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/14(火) 22:27:48 ID:???
ちょっと回線トラブルで投下が遅れました。
それではまた明日。
97マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:31:16 ID:???
・・・あれ?作者さーん、名前間違ってるよー
間違ってるよね?
9891:2006/02/14(火) 22:38:56 ID:???
途中で割って入ってしまってすみませんでした……orz
99マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:40:42 ID:???
ま…さ…か………
100マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:46:11 ID:???
え……ちょっと待って。
何がどうなってるのか理解がまったくできてない。

え?ウソ?
101マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:56:34 ID:???
    

( ゚д゚) ………
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /

           
____ / ̄ ̄ ̄/_ 
  \/    /


( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
102マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:57:41 ID:???
鬼畜だなぁ……
103マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:57:56 ID:???
ちょっと・・・え・・・そんな・・・まさか・・・
104マロン名無しさん:2006/02/14(火) 22:59:43 ID:???
今日、今まで読んできて最も鳥肌がたった なんつーかマジで怖くなった
そして改めて作者1の凄さを知った ぶっちゃけマンネリかな…とかさっきまで思ってた
しかし木乃香の名前を見た瞬間、急に体が震えだした
すげぇよ作者1様 1部の呪縛は完全に解き放った GJ!
105マロン名無しさん:2006/02/14(火) 23:01:35 ID:???
自分の考えがあっているとしたら、もしかしてすごく悲しい結果に・・・
106マロン名無しさん:2006/02/14(火) 23:11:48 ID:???
>>91
律儀だね〜
今時こんな真面目な人ってあんまいないよ
えっと………何かの間違いかな??何故に木乃香??
107マロン名無しさん:2006/02/14(火) 23:20:59 ID:???
斬新な展開・・・でもまぁ桜子が活躍してくれればいいかなぁ・・・悪い方でも(笑)
108マロン名無しさん:2006/02/15(水) 00:07:13 ID:???
暗いことと後姿でよく分からないが…
で後の展開が先読みできてしまった、俺も目を疑ってみたかったなぁ。

もしこの後直ぐ刹那が木乃香を殺したことに気づく展開なら、
ここで止めるのはちょっともったいないな、と思う。
いきなり出てきた木乃香死亡の文字の後に、刹那の後悔とか自責とか絶望とかの文字を並べて、
読み手に感情移入させてより大きな衝撃と感動を与えるわけだが、
ここで止めると木乃香の死が受け止めきれず疑問と予測の方が先行してしまい、
さらに時間が空くので刹那への感情移入が難しくなる、って感じにならないかな。

だから俺は木乃香は誰かに殺されたと思い違いする展開を望む。
109マロン名無しさん:2006/02/15(水) 00:17:18 ID:???
>>108
俺はここでやめてるのは無難だと思うな、映像があるなら別だけどね
110マロン名無しさん:2006/02/15(水) 00:21:48 ID:???
>>109
でも実際そんな感じのレスしかなくね?
いつもならウワァァァァァァンとか言ってる奴いるじゃん。
111作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 00:23:33 ID:???
>>108
確かに貴方の言葉にも一理あります。
正直投下しようかどうか迷いはありました。

真相が気になるようでしたら寝る前に投下しますがどうしますか?
112108(=110):2006/02/15(水) 00:31:05 ID:???
いや、俺一人のために余計な気遣いはいらないよ。
第一重要なのはストーリーであって投下の仕方はおまけみたいなものだし。

言い忘れましたがGJでした、おやすみなさい。
113マロン名無しさん:2006/02/15(水) 00:32:46 ID:???
>>110
文章から感情を読みとる能力が欠如しているようですね
114110:2006/02/15(水) 00:37:19 ID:???
>>113
俺が言ったのは一つの案であって、自分が良くわからなかったからじゃない。
感情とか読み取れなかったらあんなコト言えないだろ?
自分はその点の感性は持っていると自負してる。

115110:2006/02/15(水) 00:44:55 ID:???
ごめん。今良く考えたら113が言ったのは文章のことじゃなくて感想のことだったかな。
感想から感情を読み取る能力はおいといて、
明らかにいつもとレスが違うから皆の考えたことを勝手に判断して出しゃばりました、すみません。
116マロン名無しさん:2006/02/15(水) 01:42:56 ID:???
94まで読んだところで
実は合流していたアスナのような仲の良い友人を撃ったみたいな予想をしてたんだが・・・
やっぱり超は悪人しかないのかな・・・
117マロン名無しさん:2006/02/15(水) 03:36:18 ID:???
早々と真相に気付いたら刹那の場合、超を殺して自分も即刻自害しそう。
かなり後半終盤まで引っ張ると見ましたが如何?
118マロン名無しさん:2006/02/15(水) 13:33:40 ID:4pvP+9pF
>>117
予想があってたら投下しずらいから、そういうのは控えた方がいいと思う
119マロン名無しさん:2006/02/15(水) 15:39:31 ID:???
>118
取りあえずサゲなさい。
120マロン名無しさん:2006/02/15(水) 18:56:31 ID:???
>>95
    _, ._
  ( ゚ Д゚)
  ( つ O   ガシャ
  と_)_)  __
       (__()、;.o:。
         ゚*・:.。

( ゚д゚)ポカーン

( ゚д゚)・・・・。

( ;゚д゚)・・・・。

((;゚д゚))ブルブル

((((;゚д゚))))ガクガクブルブル

(((((((((;゚д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガク
121作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:45:11 ID:???
それでは投下します。
122作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:46:11 ID:???
《35.呑気な放浪者》

「まさか…古が…」
放送を聞いた楓は言葉を失う。
今まで共に戦ってきた古菲が死んだのだ。
こんなところでじっとしてられなかった。
急いで仲間を集めて何とかするべきであった。
たとえ武器が劣勢であっても百戦錬磨の自分なら生きていく自身はある。

楓はエヴァにに話しかけた。
「エヴァ殿」
しかしエヴァは後ろを向いたまま反応しない。
「エヴァ殿!!」
「うわっ!!?」
ようやく我に返ったエヴァ。どうもPSPをやっているようだ。
「……最近のゲームはよく出来ているようだな…」
照れくさそうに言い放つエヴァ。
楓はそんなエヴァを見て天を仰いだ。


【残り24人】
123作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:47:21 ID:???
《36.ルパンごっこ2》

「―でどうするのこれから」
暗くなってきた森の中、ソックスもようやく乾いてきたため明日菜は履き始めた。
「まずは信頼できる仲間を見つけるのですわ」
「そうね。刹那さんと木乃香なら信頼できるよ。あっ後エヴァちゃんも」
「エヴァンジェリンさんが?」
あやかが驚く。エヴァンジェリンはよく授業をすっぽかしネギを挑発するような発言が
目立っていた。正直あやかはエヴァに対してあまりいい印象はもっていなかった。

「とりあえず寒くなってきましたから寝る場所を探しましょう。作戦会議はそれからですわ」
正直、暗闇に包まれた森は怖い。
出来ればどこかで休めるところを探したかった。
「ほんとに暗いわね…」
頼りになるのはペンライトの明かりだけ。時々何処からともなく聞こえる悲鳴や銃声が
二人の心を揺さぶる。
奥に進むと古びた廃墟があった。
「…うわー古っ」
「不気味ですわね…」
こんなときにブレア・ウィッチ・プロジェクトごっこなどしたくはないが状況が状況だけに不気味であった。
とりあえず中に入ろうとしたが鍵がかかっていたため入れない。
「どうしましょう…」
「どきなさいルパン。ここは私がやるわ」
「誰がルパンですの」
そんなことを言うが明日菜にはネギに向かってルパンダイブをするあやかを思い浮かべ
少し笑ってしまう。

だがそれも一転し明日菜はマグナムを鍵に向けて放つ。
124作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:48:07 ID:???

ドォン

「ひゃっ!」
マグナムのすごい反動に尻餅をついた。
扉のドアノブは綺麗に吹き飛ばされていた。
「全く…後先考えない人ですわね」
「まっいいじゃん。入れたんだし」
二人はとりあえず廃墟の中に入っていった。


【残り24人】
125作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:50:00 ID:???
《37.疑惑》

ネギ、高畑、近右衛門は職員室の新田の机の前に立った。
学園長権限で机を調べる。
「重要な書類をしまうとしたら、引き出しよりもパソコンかな」
「いや、新田先生はあまりパソコンには詳しくないはずだ。まだ書類だと思う」
机の書類を調べるがたいして手がかりになるようなものはなかった。
となると引き出ししかない。
「鍵が掛ってるな…仕方ない」
高畑は魔法を使って強引に鍵を開けた。
泥棒のようだと思いつつも、三人は机の引き出しを順番に探した。多くの書類。答案用紙。生徒名簿。
「……ん?」
一冊のファイルが高畑の目に留まった。
「なんで新田先生がこんなものを…」
一番新しく、綺麗なファイル。机の一番奥に隠すように入れられてあった。
「何だこれ」
ネギも気になり試しに数枚のページを捲った。

「―!」
信じがたいことだった。ファイルの一番上にはバトルロワイアルの文字がはっきりと入っていた。
さらにファイルを捲るとそこには“参加者、麻帆良学園中等部3−A”と書かれてある。
「まさか…新田先生が…」
ファイルにはさらにバトルロワイアルのルールと役割。そして舞台となる島。
「どうやら十中八九新田先生が関与していると見て間違いないのぉ」
近右衛門の顔が険しくなる。
126作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:50:46 ID:???
「すぐにみんなを集めて行きましょう!」
「はい!」
ネギは急いで会議室に向かう。

高畑もファイルに少し目を通してから行こうとしていたが最後のページに入るところで手を止めた。
「これは…」
それは一枚の写真だった。
監視カメラの写真で一人の人物が小さく映っている写真であった。
様子から見ておそらく軍事施設らしいがさらにその写った相手にも驚愕した。
それは被害者だと思っていた3−A生徒の一人、超鈴音であったから。


【残り24人】
127作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:51:47 ID:???
《38.罠》

それは今から数分前のこと。

木乃香は超の用意してくれた隠れ場所で刹那がくることを信じて待っていた。
「せっちゃん…せっちゃん…」
するとやってくる足音。
木乃香は息を潜める。誰かが来た。怖い、とても怖い。
「木乃香サン。大丈夫ヨ」
「超さん!」
やっと帰ってきてくれた。思わず超の胸に飛び込んだ。
「帰ってきてくれたんやな。せっちゃんは?」
「外で待ってるヨ」
やっと会える。刹那に会える。会ったらなんて言おう。
すぐに来ると言っておきながら全く来なかったのだ、多少の我侭くらいいいだろうと思った。
「ほな行こう。せっちゃんが待っとる」
木乃香は胸躍らせながら立ち上がろうとした。

その瞬間、超は木乃香を抱えて隠れていたところに飛び込む。途端に超は食器棚を蹴飛ばし
中から皿やコップが落ちて大きな音を立てた。
「一体なん…」
「伏せるネ!!」
超が銃を取り出しいきなり目の前で発砲した。
「ひぃぃぃぃ!!」
玄関先の相手は先が暗くて見えない。
何が何やら全く分からずただ耳を押さえてうずくまるしかなかった。
尚も聞こえる食器が割れる音。銃の発砲音。
「助けてぇ!せっちゃん!」
恐怖のあまり叫んでしまった。そうすれば刹那が助けに来てくれる。そう信じたかった。
「…!」
超は木乃香が耳を押さえて目を閉じていることを確認すると木乃香のデイパックから武器を取った。
それは立派なサバイバルナイフ。それを左手に持ちさっきまで銃を撃っていた右手を少し切る。
128作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:52:26 ID:???
血が出てきたが全く気にしていない。
それを木乃香は見ていない、あまりの恐怖にうずくまったままだ。
木乃香のバックで血をふき取ると木乃香にナイフを渡す。
「私が飛び出して隙を作るネ。そしたら10数えるヨ。10数えたら向こうの窓から走って逃げるヨロシ」
「でも超さんが…その手…」
「大丈夫ヨ!」
さらに入り口に向かって発砲。驚くほど真っ暗で扉が開いているのと人影以外全く見えない。
相手は何かを叫んでいるようだが超の放つ銃がうるさくて耳をふさぐしかないため聞こえない。

「今ヨ。今から10数えて向こうの窓から逃げる。その先に刹那サンは待っているネ」
「うん」
再び木乃香は耳を塞ぎ目を瞑る。
それを見て超はデイパックから一つの箱を取り出した。それは超の武器。
一箱分ある大量の爆竹とライター。
箱から導火線だけを出すとライターで火を着けた。
導火線に着荷すると超は底の深いなべの中に放り入れ、入り口に向かって走った。
(2…3…4…)

パァンパァンパァン

(ひぃ!)
なべの中で一箱分の爆竹が大爆発し、すさまじい音を立てた。
だが木乃香は数えることを止めない。これに耐えたら刹那に会えるから。
(7…8…9…10!)
ナイフ片手にデイパックを持ち急いで超の言われた窓へと全速力で走る。
129作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:53:10 ID:???
この先に刹那は待っている。やっと会える。せっちゃんに会える!
勢いよく窓を開けて飛び出した。

パァン

「あっ……」
腹に衝撃が走った。後ろから誰かに撃たれた。
突然体の力が抜けてその場に倒れる木乃香。
(せっちゃん……ごめん…)
絶望的な気分になった。これではもう刹那に会えない…そして自分は死ぬ。
薄れゆく意識の中、刹那がこちらに走ってくる姿が見えた。
(せっちゃん……もぉ…遅いやん…)
刹那に抱き起こされる。視界が徐々に狭まっていくがその顔は間違いなく刹那だ。
(あぁ……せっちゃん……)
最後に小さな幸福感を持って木乃香は刹那の腕の中で死んでいった。


「そんな…お嬢様!お嬢様あああああああ!!」
刹那が銃を放り投げて木乃香に駆け寄る。物言わぬ体に成り果てた木乃香の体を何度も揺するが反応は無い。
「あぁぁぁ…ぁぁ…お嬢…さ…」
刹那はそのまま泣き崩れた。何ということを、何て取り返しの付かないことをしてしまったんだ。
悲しみにくれる刹那の横で超は無感情に言い放つ。
「あーあ。殺しちゃっタ」


【残り24人】
130作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:54:30 ID:???
《39.刹那崩壊》

刹那は耳を疑う。それが人が死んだときに言う台詞か!?
だが超は不気味な笑みを浮かべ刹那が放り投げたH&Kを拾う。

「…知っていたのか…全部」
刹那はそっと木乃香の手からナイフを取る。
「さぁ?」
銃口がこちらを向いた。刹那はすべてを悟る。
「貴様あああああ!よくもお嬢様をー!!!!」
ナイフで勢いよく切りかかるがあっさりと避けられた。
(何!?)
「動きがあまりにも単調ネ」
実際刹那は完全に頭に血が上っており動きが見破りやすかった。
そして無慈悲な反撃が刹那の両足を自由を奪う。
「うわあああああ!!」
両足を撃ち抜かれ苦しむ刹那。
そんな刹那に超は歩み寄り胸倉を掴んだ。
「お…お前…腕の怪我…」
「こんなの怪我のうちに入らないヨ。それに木乃香サンを殺したのは私じゃなくて刹那サン貴方ヨ!」
「!!!」
刹那の心がまるでハンマーで砕かれたガラスようになった。
それは紛れも無い事実。木乃香を殺したのは刹那である。分からなかったとはいえ銃の引き金を引いて
木乃香を撃ち殺したのは刹那だ。木乃香の命を奪った自分の両手を見る。
ゲーム開始直前に不安に駆られていた木乃香を励ますように握ったその手を…
131作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:55:06 ID:???
もはや刹那は超を見ていない、瞳孔は開ききり小刻みに震えている。
そっと超は何の抵抗も出来ない刹那の耳元で呟いた。
「そう言えばゲームが始まる前に木乃香サンにこう言ってたよネ。“お嬢様は私がお守りいたします”っテ」
その言葉は刹那の心を砕くには十分すぎた。

「ああああああああああああああああああ!!!!!!!」
声を上げて絶叫した。 刹那の中で何もかも粉々になった瞬間でもあった。
超はそんな刹那に目もくれず、デイパックから予備の弾丸を奪う。
そしてそのまま絶叫する刹那を後にした。
(木乃香サン。約束は守ったヨ、死ぬ前に刹那さんに出会えて…)
木乃香を助けたことに意味は無い、しいて言うならこのために利用価値があったから。
「これで刹那サンは終わりネ」
不気味に笑う超は市街地の暗闇に消えた。
堂々と歩く足音は刹那の悲鳴にかき消されたのであった。


【残り24人】
132作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/15(水) 20:56:16 ID:???
それでは失礼します。
133マロン名無しさん:2006/02/15(水) 21:00:53 ID:???
・・・なんていうか、怖い・・・
すごすぎて、うまく言えないです。

とにかくGJです。
134マロン名無しさん:2006/02/15(水) 21:10:43 ID:???
やっぱり超が一枚噛んでるのか………

ああ、とってもGJなんだけど素直に言えない………
135マロン名無しさん:2006/02/15(水) 23:49:49 ID:???
恐い… しかしGJ!!
136マロン名無しさん:2006/02/15(水) 23:52:01 ID:???
しかし……超がこんな運試しみたいなことをするとは…
まず刹那を見つけられる確立が低すぎるし……
木乃香が勝手に移動する可能性もあったし……
刹那に殺されることも十分ありえたし……

もっと確実で慎重な行動する奴だと思ってたのに……超見損なったよ。
137マロン名無しさん:2006/02/16(木) 00:04:33 ID:???
>>136
よく読め
138マロン名無しさん:2006/02/16(木) 02:23:31 ID:???
刹那「光が…失われてしまった…温かく、柔らかな、金色の光が…
お可愛らしい方だったのに…お優しい方だったのに…
どうしてこんなっっ!!!」

どうみてもアリッサです本当にありがとうございました。
139マロン名無しさん:2006/02/16(木) 10:58:01 ID:???
>>136
(´,_ゝ`)プッ
140マロン名無しさん:2006/02/16(木) 11:18:59 ID:???
作者1さんGJです。
…今までのバトロワの中でも一番怖かったです。
改めて作者1さんの文章力には感服です。
141マロン名無しさん:2006/02/16(木) 16:18:33 ID:???
 >>140 確かにそうですな〜。
 『作者1』さん凄過ぎ!
 自分、最初っからこのスレを見てきたけど、やっぱり別格だわ。

 なんと言うか、流石は『復興神』ってヤツ?
 引き込ませる技術がスゴイ。
142作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:19:03 ID:???
それでは投下します。今日はちょっと多めです。
143作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:19:57 ID:???
《40.THE・ハッカー》

『みんな聞こえるか、放送の時間だ。これから死んでいったものの発表をする。
 出席番号13番、近衛木乃香。23番鳴滝史伽の二人だ。それから禁止区域の発表と行く
 1時間後にGの7、3時間後にBの3、5時間後にFの7だ』
「…ふざけやがって。今に見てろ…私が必ずぶっつぶしてやる」
小さな丘の上にある小屋で千雨は愚痴をこぼした。
窓の外を見れば自分たちが乗ってきたフェリーが見えている。
新田もフェリーの中で放送をしているのだろう。

もう殺し合いが始まって12時間。もう6人が犠牲になった。
これ以上被害を広がせないためにもゲームの早期終結が急務だった。
幸いこの近辺はフェリーの維持のためか電気や電話線が生きていた。
それを利用してパソコンを使ってハッキングをしていた。
「で、どうなんだハカセ?」
千雨はノートパソコンと格闘している聡美に話しかけた。
「ちょっと待ってください。相手のコンピュータのリモートホストからハッキングを掛けてますが
 ブロックが硬すぎるんです。これを突破しないことには…」
聡美は一心不乱にキーボードを叩くが中々作業は進まない。
「そういやさハカセ、相手はフェリーにいるんだろ。何処にハッキングしてんだ?」
千雨は素朴な疑問を投げかけた。
「首輪の禁止区域はそれぞれのブロックに分けて反応しています。それを考えると島のどこかに
 それを制御する司令塔みたいなものがあるはずです。そこを壊せば首輪も解除できます」
「なるほど」
聡美の役割は主に首輪の解除、禁止区域の解除、である。
何とかして解除を試みるが帰ってくるのはエラーメッセージだけであった。
「やば…また失敗しちゃった」
「…」
窓の外から聞こえる銃声。こんな真夜中でも殺し合いをしている奴がいるのだ。
千雨の苛立ちは徐々に大きくなっていく。
144作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:20:33 ID:???
「……だめだー。ここまで複雑なハッキングはその手のプロにやってもらわないと…」
聡美のその言葉に何かが吹っ切れた。
「どけ!私がやる」
千雨が聡美をどかせるとキーボードをすさまじい速度で叩き出す。
「ち…千雨さん…すごい…」
聡美は目を丸くして千雨のハッキングを見ていた。
(ネットアイドルちうのハッキング能力を甘く見るんじゃねぇぞ!)

カタタタタタタタタタタタタタタタタタタ ダン!

あっという間に司令塔のホストコンピュータに進入した。
「ざっとこんなもんよ!」
「すごいです千雨さん!こんど是非私のサークルのコンピュータ設計を手伝ってもらえませんか?」
少し派手にやりすぎたかも…と千雨は思った。
「ん…まぁ考えとく」
若干目を逸らしながら曖昧に答える。
「これで何とかなりますよ。よーし」
気合が入った聡美は司令塔の中枢部に進入だした。

ギィ
「…あんたか」
美空が隣の部屋から出てきた。そこでは傷ついた和美も寝ていいる。
「交代だよ。長谷川さん」
「あぁ…」
そろそろ眠たくなってきた。見張りは美空に任せて少し休むことにした。
「それじゃあ3時間したら起こすね」
「分かってる、じゃあな」


【残り24人】
145作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:21:44 ID:???
《41.報道記者》

「…ん……」
長い間寝ていたようだ。和美は桜子に撃たれて以来ようやく目を覚ました。
「朝倉さん!よかった…死んじゃったんじゃないかって思いましたよぉ」
さよが泣きついてきた。
「大丈夫だよさよちゃん。私は大丈夫…」

「誰に向かって言ってんだ朝倉」
傍で横になっている千雨が言った。
「あっ、あの人です。確か長谷川さんと言いましたね。あの人が朝倉さんを助けてくれたのは」
(千雨が…)
半ば信じられないような顔をする和美。
「千雨が助けてくれたの…」
「はいそうです」
「お前はエスパーか?撃たれてからずっと気を失ってたくせに」
和美の耳には千雨の声とさよの声、ステレオに聞こえてきた。
「うぅ…」
上半身を起こす和美。普通に見る限り体には撃たれた所は無い。なら何処に?
ふと嫌な予感がして感覚が無い右手を見た。右手にはタオルがかかっておりそれをどかさないと
右手を見ることができない。
恐る恐るタオルを手に取る。
「……覚悟して見ろよ」
千雨がそう警告した。
ごくりと生唾を飲むと意を決してタオルをどけた。

「!!」
それは信じがたい光景だった。
普通人間の指は5本ある。だが和美の右手は指が2本しかなかった。
桜子とのもみ合いの末右手が銃口に触れてそのまま弾丸が彼女の右腕を貫いた。
和美の手のひらは人差し指と中指の付け根あたりからえぐられており、当然そこの指はない。
さらに親指も第一関節から半分以上が失われていた。
146作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:22:55 ID:???
今まで特ダネスクープを見つけてはデジカメに収めそれを元に記事にし続けた和美は二度と
カメラのシャッターを切れず、記事を書くことも出来なくなったのであった。
「指が…私の…指が……」
放心状態の和美はうわごとのように呟く。
「……パン置いておくから、腹減ったら勝手に食ってろ」
場が悪そうになったのを感じたか千雨はパンの袋を開けてその場に置くと、部屋の隅に
移動してそのまま眠りについた。

「…」
「朝倉さん…」
さよが話す、だがそれ以上の言葉が続かない。あまりの空気に声を掛けづらいのだ。
「…さよちゃん……ごめんね…私のために更衣室忍ばせたりしてさ…」
突然そう言った。和美はスクープ狙いのためにさよが幽霊であることを利用して更衣室などで
裏情報を探ろうとしたことがある。
「あ、朝倉さん…」
「ごめんね…ほんとに……こんな指じゃ…もう記事…書けな……」
傷ついた右手を押さえて和美は泣き出した。
おそらく和美が泣くところをさよは初めて見ただろう。
霊体のさよは和美の腕を撫でるようにして和美を励ましていた。


【残り24人】
147作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:23:56 ID:???
《42.たわいもない話》

ガタン

それは小さな物音から始まった。
「な…何の音ですか」
「分からない…見てこようか?」
隠れていた雑貨屋で誰かが入ってきた。
まき絵とのどかは身を寄せながらゆっくりと音のしたところへと向かう。
「誰!?」
ライトを向けて相手に向けた。

「わっ…眩しいネ」
ライトの光を直で浴びた超は大げさに驚く。
「あっ、超さん」
まき絵はライトを下げた。
「こっちは死ぬ思いで逃げ来たのニ、酷いネ」
「ご…ごめん」
たしかに超は右腕にタオルを巻いておりいかにもだるそうな感じだった。
二人はとりあえず超を雑貨屋の奥へと導いた。
「…何があったの」
「誰かに襲われたねネ。何とか逃げて来たけど死ぬかと思ったヨ」
超はいかにもらしい嘘を並べて話した。
だが二人は何の疑いを持つことなくその話を信じた。
「二人とも武器は何ネ」
「えーと…これなの」
まき絵は鼻眼鏡。のどかは黒猫のぬいぐるみ。
それを見た超はため息をついた。

―はずれカ。
期待はずれのようなため息をすると、まわりを見渡した。
小さな机の上にパンと水。どうやらかなり遅めの夕食をとっていたようだ。
148作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:24:34 ID:???
頼りないペンライトの光に照らされる。暗闇の中での食事は、一人ではとても耐え切れなかっただろう。
孤独でなかった事が何よりの救いだ。パンを口に運びながらまき絵は思った。
「…やけに遅い夕食ネ?」
「仕方ないよ、二人とも初めあったときから食欲がなくて…今になってお腹が空いて」
そっけない会話が交わされる。
のどかは先に食べたらしく古びた椅子に腰掛けていた。
短い話なら座る必要も無い、と思ったか超は椅子の横に立ちながらまき絵の言葉を待つ。
「…ねぇ超さん、超さんの武器って何?」
「私の武器?…これ。H&K何とかって銃ヨ」
何の警戒も無く武器を曝け出す。
「…うわ…本物…」
多少驚いた二人を見てすぐに銃を仕舞う超。
まき絵は机の上に置いたペンライトをいじりながら吐いた。
「誰が誰を殺したのかな…?」
「自殺かもしれないヨ?人を疑うのは良くないと思うネ」
「私もそう思います」
殺人だと決め付けたようなまき絵の言い方に、超は反論する。
いや、実際は反論しているように言ったとしたほうがいいだろう。
その言葉にのどかも同調する。

「仕方ないよ…こんなことになって…私、こんな所で死にたくない…」
まき絵の声が曇り少し震えているようだ。
「…私だって死にたくない。生きて帰りたいです」
のどかも続く。誰だって死にたくない。思いは同じである。
だが超にとっては別にどうでもよかった。時間の無駄だ。
「……私、そろそろ行くネ」
背を向けて立ち去ろうとする超だったが二人が静止する。
「待って!どうして行くの?」
「一緒に行動しましょう。そうすれば何とかできるはずです」
149作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:25:39 ID:???
―しめしめ、食いついてきた。この二人はいつも群れてるから誰かが抜けようと
するとすぐに食いついてくるネ。

「ネギ先生もきっと探してるはずです、みんなで生きてかえ
のどかの言葉は、最後まで紡がれなかった。
一発の銃弾がのどかの額を貫き言葉を強制的に止めたのだ。
「え…」
まき絵が言葉を失う。さっきまでそこにいたのどかが倒れている。
額を撃たれて目を見開いたままで…
「…うるさいヨ」
「ひあああああああああ!!」
まき絵の血の気が一瞬にして引き悲鳴を上げた。
今、その場で人が殺された。あっけなく、何の抵抗も出来ずに。
銃を向けられてまき絵は腰を抜かして必死に後ずさるがすぐに壁にぶつかった。
「往生際が悪い人は嫌いヨ」
「何で…どうして…どうしてなの!!」
まき絵から出た言葉、“どうして”。
「……それに答える義理はないネ」

パァン


【出席番号27 宮崎のどか 死亡  残り23人】
150作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:26:46 ID:???
《43.大ピンチ》

「そんな…木乃香が…」
古びた廃墟の中へ進入しようとしたとき明日菜は木乃香の悲報を聞いた。
昨日まで、そしてこのゲームが伝えられるまでずっと傍にいて笑っていた木乃香が頭を過ぎる。
入り口に手をついて涙を流す。
大切な親友が一人この世を去ったのだ。流れる涙が止まらない。
「…明日菜さん」
そんな明日菜にあやかは掛ける言葉を失っていた。
しばらくして明日菜は立ち上がる。
「…ごめん、中に入ろう…」
明日菜は率先して廃墟の中に入った。
ある程度覚悟はしていたものの当然の事ながら辛い。
悲しくないわけが無い、だがこのゲームを止めるためにこの場で死ぬわけにはいかなかった。
(ごめんね木乃香、守ることができなくて…)

廃墟の中は暗くペンライトだけが唯一の明かりであった。
さらに上へと続く階段があり薄気味悪さは半端ではない。
「明日菜さんは下を調べてください。私は二階を調べますわ」
あやかは明日菜のことを考え、一階を明日菜に調べさせた。
「…気をつけなさいよ」
「分かっていますわ」
たがいに銃を取り出し、それぞれの役割へと散っていった。
一階を調べる明日菜はまず手前の部屋、台所と調べた。
寂れて所々壁紙が剥がれていた。台所の隣の部屋も調べたが以上は無い。
何とか住めない程度ではない。あと一つ、一番奥にある小部屋だけだ。
151作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:27:34 ID:???
「誰もいないよね…」
そっと部屋に入る明日菜。薄暗くて一番不気味であった。
古びた机と椅子だけで特に何も無いように見えた。
「…」
この部屋には自分しかいないはずなのに誰かがいるような変な感覚。
「!!」
それが杞憂ではないことを知るのにさほど時間はかからなかった。

(桜子…)
それは桜子であった。
桜子は部屋の隅に座り込み、後ろを向き頭を抱えながらガチガチと震えている。
恐怖と苦痛に顔を引きつらせるような、悲痛な表情であった。
(…誰かに襲われたのかな?)
どういう理由か分からないが、クラスメイトが恐怖と悲痛で苦しんでいる。
それは声をかけるのに十分な理由であった。
「ねぇ、桜子」
「…!ひ、ひあぁぁっ!」
やさしく声を掛けたつもりだったが、桜子は悲鳴を上げ、さらに震えだす。
「…大丈夫。私に殺意は無いよ」
銃を持っている所を見せると余計に混乱するだろうと思い。咄嗟にマグナムを後手に持つ。
「こ、来ないで!私は悪くない!私は…私は何も悪くないんだから!」
震える声で桜子が叫ぶ。
「…とにかくさ、落ち着こう。ね」
まるで子供をあやすような口調で明日菜は言う。
「……」
少しは落ち着いてきたのか、桜子はじっと伺うように無言で明日菜を見上げる。
すると桜子の服や顔には血の跡が付いていた。
「あんた…その血って…」
「―――!!」
152作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:28:11 ID:???
それが禁句であることを明日菜は知らなかった。
「嫌ぁ!私は悪くない!向こうが襲ってきたんだよ!私は悪くないんだからぁぁ!!」
桜子の顔がさらに険しくなる。もう限界だった。
「明日菜に知られちゃったから…だから…口封じしないと…敵が増える…」
悲痛な面持ちのまま、ベレッタを明日菜に向けて構える。
「だから…私は!」
「えぇ!いきなり!?ちょ、ちょっと待て!!」
マグナムは後手に握ったままであり、構えようものならさらに混乱させ、発砲されかねない。
かといってこのままでも危ない。あやかも二階にいるため助けも呼べない。
(もしかして今の私、ものすごくヤバくない?)
いつの間にか大ピンチな明日菜であった。


【残り23人】
153作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/16(木) 20:29:02 ID:???
残りは0時過ぎになりそうです。それでは一旦失礼します。
154マロン名無しさん:2006/02/16(木) 22:41:58 ID:???
そんな……今日は早めに寝ようと思ってたのに……

とりあえず乙
155マロン名無しさん:2006/02/17(金) 00:01:43 ID:???
そろそろかなぁ
156作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:03:16 ID:???
《44.命の温度》

深夜の河原、気温もかなり低くなってきた。
裕奈は寒くなった空を見つめる、動こうにも亜子の怪我を考えると一歩も出られない。
背負っていこうとは考えたが自分の体格では亜子を背負いづらい。
無理をして行こうものなら足場が極端に悪い荒れ道を通らなければならない。
一度転べば亜子に余計な苦痛を与えてしまう。
おまけに極端に移動速度が悪くなりゲームに乗った奴にとってはいい的だ。

「…寒い」
はぁっと手を温める裕奈の横では亜子が寝ている。
上着を脱いで亜子の体の上に乗せて体温が落ちるのを防ぐ工夫もした。
応急処置はしたがやはり助けが欲しい。特に両足は深刻だった。
助かったとしても歩くのにかなりの時間がかかるだろう。
「……ゆ…な」
「亜子!?」
裕奈が亜子の方を向いた。亜子は寒さから震えている。顔は真っ青で唇も紫であった。
「寒い…寒いんや…」
「亜子!ど、どうしよう…」
これ以上脱ぐと自分も寒さにやられてしまう。だが重症を負った亜子のことを考えると…
裕奈は亜子の体に覆いかぶさる。
「ゆ、ゆーな…!?」
「ごめん、痛いかもしれないけど我慢してね」
裕奈は慎重に亜子を抱きしめた。
温めるなら人肌がいい。雪山で遭難したときはそうしたほうがいいと本で読んだことがある。
157作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:03:57 ID:???
「…痛い」
亜子の目に涙が滲む。
「ご、ごめん、こうかな」
骨折した足と右腕に注意を払いながら、そっと抱きしめる。
「……ありが…と…あったかい…」
亜子の唯一動く左手が裕奈の背中に触れる。
寒さの中で二人の少女が互いに生きるために抱きしめあった。


【残り23人】
158作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:04:56 ID:???
《45.夢》

それは一発の銃声から始まった。
真名と市街地を歩いていて銃声が聞こえた。それも近い。
「アキラ、気をつけろ」
真名がデザートイーグルを取り出しいつでも撃てる体勢になる。
アキラも日本刀を取り出し素人ながら戦おうとしていた。

「…あの雑貨屋あたりだな」
目星をつけて二人は雑貨屋の近くに張り付く。
扉が開きっぱなしなためおそらくここで間違いないだろう。
「ひああああああああ!」
誰かの悲鳴が聞こえる、アキラにはよく聞きなれた声だ。
「まき絵!」
「おい!」
アキラは真名の静止を振り切り雑貨屋に飛び込んだ。
「!!!」
正にそれは地獄絵図というべきだろう。額を撃たれたのどかに壁には大量の血があり
その先にまき絵が血を流して倒れていた。
そして銃を持ち返り血を浴びた超が立っていたのだ。
「…!よくもまき絵を!」
アキラは日本刀を構えて超に切りかかるが超はいとも簡単に避ける。

ドォン

超はアキラの頭に向けて銃弾を放ったが足元の血で足が滑りアキラは転倒する体勢で
超の放った銃弾を避けた。
「もう逃げ道はないヨ」
転んだ体勢ではどうにもできない。アキラは自ら墓穴を掘り絶体絶命に陥った。
「これでジ・エンドネ」
159作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:05:42 ID:???
ゴリッ
「お前もな」
超の頭にデザートイーグルを突きつけて真名はそう言い放った。
「オー龍宮サン。全く気配を感じ取れなかったヨ」
真名は表情一つ変えずに超の持つ銃を見る。
「…それは刹那の銃だな…貴様何をした」
「……知らないヨ。刹那サンが勝手に壊れただけネ」
「壊れただと…」
真名の表情が変わる。
「ちょっと木乃香サンを使っただけで刹那サンは簡単についてきたネ。後はちょっと演技したら
 簡単に騙されて、間違って木乃香サンを撃ち殺しちゃったヨ」
「な…何!?」
「もう刹那サンは終わったヨ」
頭に拳銃を突きつけられているにも関わらず挑発的な態度の超に怒りを覚えた。
「貴様…」
「龍宮さん!避けて!」
「!?」
ほんの一瞬超の銃から目を離した瞬間に超の銃がこちらを向いた。

ドォン

さすがの真名も体勢を崩して避けざるを得なかったため、その隙を利用して超は出口から逃げ出した。
「待て!超!!」
真名は超の後を追ったがアキラは行かなかった。
「まき絵…まき絵!しっかりして!」
まき絵を揺するとうっすらと目を開けた。
160作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:06:55 ID:???
「まき絵」
「あはは…アキラ……なぁんだ…全部夢だったんだ…」
うわ言のようにまき絵は喋る。
「アキラぁ…変な夢…見てたんだ……みんなで殺し合い…してたん…だよ…」
「…」
アキラが何も言わずに手を握り締めた。さらに二人は涙を流している。
「そう…だ……ネギ君に…出された宿題…まだ…やってない…や…」
そう言ったのを最後にまき絵の反応がなくなった。
「まき絵…嘘だよね…まき絵…まき絵ぇぇぇぇぇ!!!!」


【出席番号16 佐々木まき絵 死亡  残り22人】
161作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:08:23 ID:???
《46.真名の涙》

不覚を取った。真名は超を見逃してしまったのだ。
「ちっ」
真名は舌打ちをすると雑貨屋に引き返そうとした。
「……刹那?」
何かを感じ取ったのかこの近くに刹那がいるような気がした。
近くでする血と火薬の匂い。わずかな手がかりを頼りに一軒、二軒と家を探る。
そして三軒目の家の庭先に刹那はいた。

「刹那!?」
家の壁にもたれかかって呆然としている。まるで廃人のようだった。
“間違って木乃香サンを殺した”その言葉が本当なら…
真名はそっと近づこうとすると刹那のそばにそれはあった。
銃弾を浴びて眠っているように死んだ木乃香の亡骸が。
「…刹那」
「…龍宮か」
返事にも覇気が無い。 よく見れば両足を撃たれていた。
「両足を撃たれているじゃないか、すぐに手当てを…」
「…いい…そんな必要はない…」
超の術中にはまり何もかもを壊された刹那は空返事をするだけで精一杯だった。
だが真名はさらに様子の変化にも気づく。
いくらショックを受けても顔色があまりにも酷くないか。
嫌な予感を思い浮かべながら刹那の体に触れた。

すると刹那は何の抵抗もなく地面に倒れそうになる、慌てて真名に抱きかかえられた。
「おい!刹那!?」
真名が膝を突くとその周りの地面が変な感触であった。
水か何かで濡れている。だがこの近くに水道は無い。
162作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:09:03 ID:???
暗くて見えづらいがそこの部分だけ真っ黒に見える。
いや、実際は黒く見えるだけだった地面のそれを指にこすり匂いを嗅ぐ。
「…血!?」
両足を撃たれたが少しの出血だけであった。こんなに大量の血が出るとは考えられない。
考えられる可能性は一つ。

「刹那!お前まさか!」
そのまさかである。刹那の右手には木乃香のナイフ。
そして真名が手に取った左手の手首には横に一線の傷。
ためらい傷はなかった。
「……龍宮…すま…ない」
意識が消える直前に刹那の目に映ったのは木乃香の亡骸だった。
「……このちゃん…ごめん…ね」
真名の腕の中で刹那は息を引き取った。

「……」
“たとえどんな結果になっても、早まったことだけはするな。いいな。”
それは初めに出会ったときに別れ際に言った言葉。
最悪の予想を想定してそう告げた言葉。
すぐに木乃香を見つけられるだろうと思うが念のために言っておいたその言葉が真名の頭を過ぎる。
あの時、刹那はその言葉に応えず出て行った。
「…なんてことを…だから…だから言ったのに…」
刹那の体を抱きしめる真名の目から涙が零れ落ちた。


【出席番号15 桜咲刹那 死亡  残り21人】
163作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:10:08 ID:???
明日から出張で2、3日留守にする可能性が出てきたため多めに投下しました。
明日投下できるかどうかはそのときに伝えます。それでは…
164マロン名無しさん:2006/02/17(金) 00:13:46 ID:???
乙!GJGJGJ!!!!!

。・゚・(ノД`)・゚・。 。・゚・(ノД`)・゚・。 。・゚・(ノД`)・゚・。 。・゚・(ノД`)・゚・。
せっちゃああああああああああああああああああああああああああああああああん
165作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/17(金) 00:16:46 ID:???
すいません。修正入れます。
“たとえどんなことがあっても、早まったことだけはするな。いいな”
“”の中は↑の間違いでした。修正前の方を使ってしまいました。
それに明日と言いましたが今日でしたね(苦笑い)
166マロン名無しさん:2006/02/17(金) 00:50:04 ID:???
GJ! 刹那が早々に離脱か・・ なんという超展開!!

俺は未来は分からない だから今、この瞬間に感じた事をレスするぜっ!



あこゆなテラモエスwww
167マロン名無しさん:2006/02/17(金) 01:04:44 ID:???
うは……今回は刹那早かったなぁ……。
何はともあれGJ。やっぱり作者1殿すげぇわ。

とりあえず>>166を見習って(ぇ)

あこゆなモエスww
168マロン名無しさん:2006/02/17(金) 02:14:36 ID:???
アキラはどうなってしまうのか……心配で寝られないぜ。

あこゆなモエスwww
169マロン名無しさん:2006/02/17(金) 02:26:34 ID:???
関係ないけどやふーで「ポッケトナイフ」で検索したら
長谷川 亜子って出てきてちょっと驚いた
170マロン名無しさん:2006/02/17(金) 03:06:27 ID:???
そ、その組み合わせはたゆn(ry
171マロン名無しさん:2006/02/17(金) 04:32:14 ID:???
作者1は某萌えスレの住人なんだろうなー
とオモタ
172マロン名無しさん:2006/02/17(金) 05:20:03 ID:???
ザジちうでは?
173マロン名無しさん:2006/02/17(金) 08:42:08 ID:???
うはぁ…せっちゃん離脱か…ムナシス

全てを壊されて、黒化したせっちゃんも見てみたかった
174マロン名無しさん:2006/02/17(金) 13:18:43 ID:???
バトロワからはいささかズレたリクエストになるが…、
武道大会でのリアクション等から考えて、原作では仮に魔法に関して
完全公表されても結局あっさり受け入れられそうに思える。が、
そうならずもしも良くてX-MEN、下手すりゃ原作デビルマン終盤的な
展開になったら…と想像する事もある。
一度作者1さんの容赦のない筆致でそういう話を読んでみたいと
思う漏れの心は真っ黒だろうか。
175作者1:2006/02/17(金) 19:44:34 ID:???
今携帯からしています
出張のせいで2日ほど休ませていただきます。それでは
176マロン名無しさん:2006/02/17(金) 21:13:26 ID:???
うわぁ、刹那が早々と…。
でも、こういった予想の付かない展開を書ける所も作者1様の魅力だと思います。
亜子とゆーなもこの後どうなるのか凄く楽しみです。

177マロン名無しさん:2006/02/17(金) 22:01:46 ID:???
作者1さんは立派な社会人なのか… 仕事で忙しいのに毎日投下して下さってる…
それにひきかえ俺は毎日家でダラダラ過ごして何もできないニート…
178:2006/02/17(金) 23:31:07 ID:???
受験が終わってこのスレに舞い戻ってきたら、
衝撃的な展開になっていてまたすぐに引き込まれました。
作者1さん本当GJです。
出張頑張ってください。

その間またつたないイラストでも投下しようか。。
179マロン名無しさん:2006/02/18(土) 00:01:17 ID:???
是非お願いします!
180マロン名無しさん:2006/02/18(土) 00:49:19 ID:???
GJです。壊れるせっちゃんは見たくなかった。これで良かった。
欲を言えば、超を道連(ry
181マロン名無しさん:2006/02/18(土) 00:50:54 ID:???
>>173 受験お疲れさん
182181:2006/02/18(土) 00:52:12 ID:???
>>178だったスマソ
183まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/02/18(土) 01:17:07 ID:???
遅くなりましたが作者1さん投下と仕事乙です!
ものすごい展開ですな・・・wktkしながら帰りを待っております

《46.真名の涙》まで更新しました>>2
184:2006/02/18(土) 02:23:11 ID:???
>>129のワンシーンを漫画風に描いてみました。
いろいろ不自然だったりしますが許してくださいorz
グロくはないですが痛い描写なので苦手な方は注意してくださいませ。
ttp://www.geocities.jp/asyucocoa/setsuna.gif

好評だったら、次刹那と龍宮のシーンかあこゆな描こうかと思います。
185マロン名無しさん:2006/02/18(土) 02:42:48 ID:???
別に痛い描写ではないと思うが

スク水円キボン
186まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/02/18(土) 02:51:49 ID:???
灰さんGJです。ちゃおりんがこえー・・・
187マロン名無しさん:2006/02/18(土) 09:42:28 ID:???
作者1氏×灰氏
究極の組み合わせだな………GJ!!
188マロン名無しさん:2006/02/18(土) 19:23:50 ID:???
休載中なので貼ったけど 作者1様のジャマになったらごめんなさい
暁の記憶1

暗い廊下。私は此処に居る。夜の校舎。手にはマシンガン。
――何をしているの?
記憶を辿っても、答えは出ない。代わりに、銃声が教えてくれた。
それは、私を狙って放たれた弾丸の、雨。死をもたらす、悪意のカタマリ。避けられない。
――ああ。
死と対面する前に、私の身体は弾かれた。そして、血の匂い。
振り返った先。私を突き飛ばしたもの。艶やかな黒髪。ポニーテール。黒いしみ。
――アキラちゃん。
悪夢のような光景。そう、これは夢。そう、思いたかった。けれど、アキラちゃんの顔色はみるみる蒼褪め、
失った血液はあまりに多くて、それでも、それでもアキラちゃんは――
笑っていた――
自分が何を叫んだのか分からない。ただ、アキラちゃんの言葉だけは、はっきりと聞こえていた。

「……ありが…と……う…」

最期の言葉。私を守ってくれた人の、別れの言葉。大事な人。私と温もりを分かち合った人の時間が、今終わる。
今まで、こんなに悲しい別れは無かった。ぽろぽろと涙が零れ落ち、私は叫んだ。

「アキラーーー!!!」
 絶叫と共に、私は布団を跳ね飛ばした。
「――はれ?」
突然、周りの景色が変化した。ここは、寮の一室。住み慣れた自分の部屋。自分のベッド。クギミーパンチ。
・・・って、ちょっと待って!
「うるさいっ!」
手加減の無い一撃。うう〜、まぢで痛いよ〜。
「・・・・・・夢かあ」
私は頭をさすりながら胸を撫で下ろす。そうだよ・・・、あんなの夢に決まってるじゃん。けれど・・・
「アキラちゃん・・・」
私の目は潤んでいた。それは、本当の気持ち。夢の中で感じた、かけがえのないもの・・・
189マロン名無しさん:2006/02/18(土) 19:25:21 ID:???


その日の朝。いつもと違う登校風景に、一同は首を傾げていた。
裕奈「桜子ってば、どーしちゃったの?」
まき絵「アキラにべったりだね・・・」
亜子「なんや、ネコがじゃれとるよーな・・・」
美砂「・・・なんか夢を見たらしいよ」
円「お陰で私は睡眠不足・・・」
と、雑談する五人の視線の先。そこにはアキラの腕にべったりとしがみ付く桜子と、困った表情でなすがままに
しているアキラの姿があった。
アキラ「あ、あの桜子さん・・・。ちょっと恥ずかしいんだけど・・・」
桜子「気にしない気にしない!アキラちゃんは私の命の恩人だよっ!!」
桜子の答えに、アキラはますます混乱する。けれど、いつも以上に眩しい桜子の笑顔に、ちょっぴりアキラは
安らぎを感じていた。しかし、
桜子「アキラちゃん、だ〜い好きっ!」
この爆弾発言にはさすがのアキラも顔を赤くするしかなかった。そして、それを見逃すような連中では無かった。
美砂「おおっ、これは熱い告白だねっ!」
裕奈「アキラやる〜ぅ!桜子ってば大胆だにゃ〜」
まき絵「あはは、アキラってば照れてる〜」
亜子「ひゃ〜、イキナリやなあ・・・」
円「桜子・・・、もうちょいTPOを考えなさい・・・」
円の発言に、アキラは心の中で同意するのであった。





一応司書様へのオマージュのつもりだが、今は反省してる
どう見てもスレ違いです 本当にありがとうございました
190マロン名無しさん:2006/02/18(土) 20:20:00 ID:???







191? ◆QrbEOfF/sg :2006/02/18(土) 21:02:06 ID:???
いや〜、やっぱり作者1さんの話は面白いですね。
あと自分の考えている物を文で表現するのってなかなか難しいですね。
俺も歴代の作者さんを見習って頑張ろう。
192マロン名無しさん:2006/02/18(土) 21:14:13 ID:???
>>189
気 に 入 っ た
193マロン名無しさん:2006/02/18(土) 21:21:15 ID:???
スレ違いだっつうの……と思ったがめちゃくちゃ萌えた
是非ザジちうスレにはってくれ
194マロン名無しさん:2006/02/18(土) 21:44:02 ID:h6oJ0chd
エヴァタソスレにもたのむ
195マロン名無しさん:2006/02/18(土) 23:16:07 ID:???
>>194

とりあえずsageれ
196マロン名無しさん:2006/02/18(土) 23:38:17 ID:???
>>188-189
司書さんから桜子とアキラの組み合わせに目覚めた俺を萌え殺す気か



素晴らしい
197マロン名無しさん:2006/02/18(土) 23:51:35 ID:???
なんだかんだで評判いいな
198マロン名無しさん:2006/02/19(日) 00:05:44 ID:???
「桜子いっきまーーーっす!!ちゅどーん!!」

「うあわーーーー、桜子がいったあああ!」

「次はぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁお前だざ!!!」


↑がメモ帳に保存してあったんだけど全く記憶にない
誰か分析してくれ
199マロン名無しさん:2006/02/19(日) 00:09:58 ID:???
('A`)知るか
200マロン名無しさん:2006/02/19(日) 00:13:38 ID:???
とりあえず俺には無理だ
201作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:29:17 ID:???
やっと帰ってこれました。投下します。
202作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:29:58 ID:???
《47.空元気》


「夕映、交代よ」
「…あんまり寝る気になれないのです」
森の中で小さな倉庫を見つけ交代で眠ることにした。
「寝ないといけないわよ」
「…少し話をしませんか」
それは寂しさか夕映は珍しくハルナと二人っきりで話をした。
学園ではのどかのために作戦会議としてよく二人になるが、状況が状況だ
殺し合いを強要され平常心でいろと言われできる人はそうはいない。

「…何」
「このゲームは何故起こったのでしょうね…」
率直な質問をぶつけてみた。
「そう言われてもねぇ〜…」
ハルナは夕映を不安にさせないようにと学園でいた時と同じノリで話す。
「のどかと一緒に…みんなで生きて帰れるのでしょうか…」
不意に夕映がそんなことを呟く。
「何言ってんの……帰れるに決まってるじゃない」
不安なのか恐怖心からか、夕映は夕映らしくないことを言う。
「…すみませんです。少し弱気になっていました」
「そーそー。人間前向きに生きなきゃ」
ハルナは夕映に元気に話しかける。
「ハルナは元気ですね…」
「とーぜんじゃない」
見せ掛けの空元気はそう長くは続かないと思うハルナであった。


【残り21人】
203作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:31:57 ID:???
《48.エラーメッセージ》

私の名前が呼ばれました。出発します。
マスターは私がお守りいたします。
首輪の解析と禁止区域の解析は私に任せてください。
それでも武器は重要です。ですが私の内臓武器があれば何とか…
どうやら武器の使用ができなくなっています。
確かハカセと超さんが新しいプログラムと武装の都合で一時的に武器とバーニアの
使用ができません。
しかしこちら側のブロックを外せばなんとか…………
何ですかこれは、システムエラー、システムエラー。
ハードディスク内の内容が強制的に書き換えられてます。
自己保護プログラム始動、ブロック仕掛けています。

重要データの内容が消されていく…
ネコさん……ハカセ…マスター…ネギ…先…生……
いけま…セ…ん……それdaケは……

ア……超サん……助ケte……

「随分強情ネ……これならどうヨ」

ガリガリガリガリガリガリ

ERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERROR
ERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERROR
ERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERRORERROR

ま…スtaー……nE…ギ先…せi…………
204作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:32:40 ID:???
「茶々丸。そこで何してるアル?」

…………………12番、古菲。

「…ターゲット捕捉、排除します」

私の目的は……敵の排除……


【残り21人】
205作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:34:30 ID:???
《49.夏美と小太郎》

小さな小屋の中でザジと夏美は交代で見張りをしていた。
「…」
今はザジの番で夏美は寝ていた。
わずかな睡眠時間の中、合同合宿の前日の夢を見ていた。

「何だい!ちづ姉ぇのケチ!」
「こ、小太郎君。そんなに言わなくても…」
たわいもない喧嘩だった。千鶴と小太郎が珍しく言い争っているのを夏美は見ていた。
「小太郎くん!」
千鶴の言葉にも小太郎は怯まなかった。
そしてしばらく言っていると小太郎が“おばさん”と言う単語を口に出してしまった。
「あ…」
小太郎、そして夏美までもつられて声が出た。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「あらあら〜小太郎君。だ・れ・が・おばさんですって?」
千鶴の顔は笑っているが雰囲気がまったく正反対であった。
「あ、その…ごめんちづ姉ぇ!つい口が…」
「いけないわね〜ちょーーーっと…おしおきが必要ね♥」
千鶴の手にはいつの間にか葱が握られており、薄笑いをしながら小太郎に近づいて行く。
しかも千鶴のバックからダースベイダーのテーマが聞こえてくる。
「ちづ姉ぇごめん!ごめんなさい!もう言わへんから!それだけは堪忍して!」
「うふふ…だぁ〜め」
「ほんまマジで!許して!お願いします!それだけはぁぁぁぁぁぁ……」
小太郎の首を掴んで風呂場に消える二人。
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
小太郎の断末魔の絶叫が部屋全体に響いた。
「小太郎君…自業自得とはいえ同情するよ…」
206作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:35:30 ID:???
「……」
夏美が目を覚ました。交代の時間だったためザジが起こしに来たようだ。
「…」
ザジが不思議そうに夏美を見つめる。
「ザジさん…私、ちづ姉ぇの夢見てた…変だよねちづ姉はもういないのに」
夏美が俯く。大切な人はいなくなってこそ、その有り難味が分かるのだ。
「…」
ザジが慰めるように頭を撫でる。
必死で励まそうとしているのザジを見て夏美は立ち上がる。

「ありがとうザジさん。大丈夫、私たちきっと生きていけるよ」
「…」
その元気な言葉にザジもにっこりと笑う。
「生きて帰ったらまず小太郎君と一緒にちづ姉のお墓を作るよ。それに小太郎くんがサボってたら
 ちづ姉の伝家の宝刀の葱でシャキッとさせるんだから」

「ふえぇぇぇいくしょい!!」
学園にいた小太郎は大きなくしゃみをした。隣のネギも驚く。
「大きなくしゃみだね」
「誰かが俺の噂してるんちゃうんかな」
ネギと小太郎は地図を頼りに出発の準備をしていた。
「…ネギ、お前あまり寝てへんやろ。ええんか?」
「大丈夫。みんなが大変なことになってるんだ、寝てたら…」
「…そうか」
(ちづ姉、出会ったら謝らんとな…)


【残り21人】
207作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:36:49 ID:???
《50.小さな復讐鬼》

明日菜は困惑していた。
今、彼女は銃を向けられている。 人生で初めての経験だった。
桜子は明日菜に震える銃口を向けたまま硬直している。
「と、とりあえず、銃を下ろしたほうがいいよ、ね?」
呼びかけてみるが、桜子は血走った目で睨んでくるだけだった。
銃口は、相変わらず明日菜に向けられている。
「桜子、お願い。私は争う気なんてないんだって……」
明日菜は情けなさそうに言った。事実、自分が情けない。
桜子をなだめるどころか、かえって追い詰めてしまったようだ。
ふいに、桜子が口を開く。

「背中に何を隠してるの?」
「え…!?」
「武器を持ってるんじゃないの!見せてよ!」
明日菜は脂汗を流す、もう隠すのは限界であった。
桜子の荒い息が止まり思いっきり息を吸ってこちらを見る。
(撃たれる!? )
明日菜は反射的に、後手に隠したマグナムを桜子に向けてしまった。
桜子の目が大きく見開かれる。
もう、言い訳は出来ない。
「やっぱり、銃を持ってたんだね……油断させて、私を撃つ気だったんでしょ!」
「ち、違う!」
誤解だ。それは被害妄想だ。
しかし、それを言ってどうなるのだろう。火を油を注ぐようなものだ。
撃たれるかもしれないと思って、反射的にマグナムを向けてしまったのも事実なのだから。
撃つつもりはない。
だが、銃を捨てることもできない。

どちらかが引き金を引けば、撃ち合いが始まるのだろう。
銃を持つというのは、こんなに恐ろしいことなのか。
208作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:37:40 ID:???
二人は無言で見つめ合っていた。
どうすればいい、どうすれば……?
その時、静寂を破るように、背後で音がした。
「やめなさい!、明日菜さん!桜子さん!」

いきなり割って入ってきた声に、桜子の肩がびくっと震える。
二人は銃を構えたまま、声のした方角へ目を向ける。
二階にいたはずのあやかだった。走って来たのか軽く息が上がっている。
「何をやっているのですか!二人とも!!」
怒鳴るように問いかけるあやかに、桜子が明日菜に対し鋭い目を向けた。
「いいんちょ……そう、仲間がいたんだ。二人で私を殺す気なんだ…」
「だから違うって!」
明日菜が必死に叫ぶ。
「違わない!」
桜子は駄々っ子のように叫び返した。すると一転していきなりブツブツと呟く。
「なんで…明日菜もいいんちょも…小等部の頃から喧嘩ばかりしてさ…なんで…」
その瞬間、家全体に響くような声で絶叫する。
「何でこんな時に限って仲がいいのよおおおおぉぉぉぉぉ!!私なんかあああぁぁぁぁぁ!!!!」

ドン

いきなり銃声。誰が、桜子か?明日菜か?あやかか?
だがどの人物の銃も火を噴いていなかった。
数秒後、桜子の体がゆっくりと前に倒れていく。
「いやぁぁぁ…いたいよぉぉ……しにたくない…しにたくない…たすけて…たすけ……」
209作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:38:20 ID:???
苦痛と死の恐怖の中で桜子の命は永遠にその幕を下ろすこととなった。
「あ…明日菜さん!?」
「わ、私じゃないわよ!」
二人ともいきなりのことに混乱した。誰が!?
その答えは桜子が立っていた場所の後ろにある窓の外にいた。デリンジャーを構えて震えている一人の少女。
少し前に妹を桜子に殺され復讐を誓った鳴滝風香であった。

「…や、やった。やったよ史伽!史伽の仇は取ったよ!」
風香はそう叫んで倒れた桜子の背中に乗った。
風香は桜子の髪の毛を掴むとその髪に鎌を当てた。
桜子の髪の毛は見るも無残に刈られていき、風香は大量の髪の毛を鷲づかみにしていた。
明日菜とあやかはそれを呆然と眺めているしかできなかった。
「史伽、ボクが仇を取ったよ。今行くからね」
そう言って風香は二人に目もくれず、満足げに去っていった。


【出席番号17 椎名桜子 死亡  残り20人】
210作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 00:39:09 ID:???
作り貯めしてたのが功を奏しました。それでは
211マロン名無しさん:2006/02/19(日) 00:43:18 ID:???
乙でした。
212マロン名無しさん:2006/02/19(日) 00:44:03 ID:???
出張おつかれさまでした

やっぱり桜子は駄目だったか…ともあれGJ
213マロン名無しさん:2006/02/19(日) 02:00:29 ID:???
空元気が空気に見えた俺は重傷
214マロン名無しさん:2006/02/19(日) 05:21:30 ID:???
出張お疲れさまです まさか今日の投下があるとは思っていませんでした
そしてGJです! 風香のリベンジがアッサリ成功するのは予想外でした!



最後に、よりによって桜子退場の直前に駄文を垂れ流した俺=189を
お許し下さい 本当にご迷惑をお掛けしました
215マロン名無しさん:2006/02/19(日) 12:17:12 ID:???
作者1乙
216作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:30:08 ID:???
それでは投下します。
217作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:32:18 ID:???
《51.和美は和美なりに》

「…千雨さん。時間ですよ」
「……あぁ」
気だるそうに毛布の中から出てくる千雨。
「…」
落ち込む和美を横目にコルトガバメントを持って立ち上がる。
和美を横目にそのまま見張りに戻る千雨。入れ替わるように入る美空。

「朝倉さん…目を覚ましたんだ」
美空が話しかける。
「……うん」
返事も和美らしさがない。美空はそっと声を掛ける。
「私が言えた事じゃないけど。きっと、何とかなるよ」
「…何とかなる……そうだよね…」
和美が立ち上がる。
「貴方たちの手伝いをさせて、きっと役に立つから」
いきなりのことに少し戸惑う美空。
「…いいの…その……手のこととか…」
「…うん。みんながこうやって何とかしてのに自分だけ落ち込んでさ…たしかに
 ショックなのはショックだけどさ…こんなゲームを仕組んだ人たちを許して置けない…」
和美は真剣だった。
正直武器はないようなもの、右手の指を3本失い戦力になりずらいだろう和美だが
そこまで真剣になる和美は初めてだった。

「…分かった。じゃあ長谷川さんの手伝いをしてね」
「うん、それじゃ」
和美はそう言って部屋を後にする。
「大丈夫なんですか、朝倉さん」
218マロン名無しさん:2006/02/19(日) 20:32:40 ID:???
リアル遭遇ktkr
219作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:32:56 ID:???
さよが心配そうに話しかけるが
「大丈夫。ここで落ち込んでも何にもならないもんね」
そう言ってさよに笑顔で応える。
さよも安心したのかほっとする。

「…朝倉」
千雨が和美を見つめた。
「大丈夫…私は大丈夫だから」
机で寝ている聡美に気を使って傍で立ったままだ。
傷ついた右手は包帯代わりのタオルを巻いている。
「…ありがとう。私を助けてくれたの千雨だよね」
「…さぁな」
千雨はそっけない態度で応えると、聡美がハッキングしたデータを元に自爆プログラムを作っていた。
だがその顔は心なしか笑っているようにも見えた。


【残り20人】
220作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:34:12 ID:???
《52.RAIN》

「…」
真名は物言わぬ体になった二つの体を並べた。
雨が降りそうな天気であることを予想して家の中に運んだ。

刹那と木乃香。
とても仲のいい二人だったがあまりにも悲劇的な結末に終わってしまった。
だからせめて見取る最後のときくらいは…
二人の両手をがそっと重ねる。
「…龍宮さん。行きましょう」
「あぁ……」
アキラに呼ばれ真名は重い足取りでその場を去った。
(刹那、向こうで近衛を困らせるなよ)
そっと心の中で呟き扉を閉めた。

二人とも大切な友を失った。
悲しみに暮れる二人の心境の表れなのか雨が降り出した。
アキラが雑貨屋で拝借した傘を取り出し真名の分も渡す。
雨が降りしきる中、暗い雰囲気の二人は森へと消えていった。


【残り20人】
221作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:35:29 ID:???
《53.腐っても鯛》

「…ん…?」
裕奈は目を覚ました。
何時襲われるかもしれないかもしれないのに呑気に寝てしまった。
慌てて起き上がり亜子を見る。
「…大丈夫や…ゆーな…」
どうやら大丈夫のようだ。夜に抱きしめあったことが効いたのか顔色が少しながらよくなっている。
「亜子、ごめん…先に寝ちゃって」
「ええんよ…それよりゆーな…また胸大きくなったんちゃう?…」
「そ、そうかな?」
裕奈はデイパックからパンと水を取り出す。
パンは二つに分けて半分を亜子の口元に向ける。
「…ごめんな…ゆーな…」
不器用にパンを食べる亜子。首もまともに動かせないがゆっくりと食べた。

食べてる最中に雨が振り出した。
「うわー!」
隙間から雨が入り亜子の体を濡らす。裕奈は濡れた亜子を引きずり雨の届かないところに行く。
「ゆーな…びしょ濡れやん……」
「…しょうがないよ、亜子だって。ほら体拭いてあげるから」
「えっ」
裕奈の手が制服のボタンを一つずつ外していく。
制服の下の亜子の体はぶつけた跡で傷だらけになっていた。
だが濡れた体を放っておいたら風邪を引いてしまう。亜子の上半身をタオルで拭いて背中にもいく。
「…あまり見んといて…」
見せたくない背中の傷。
「大丈夫、私は何も見てないから」
背中の傷など気にせずに汚れた背中を拭く裕奈。所々痣だらけであった。
すぐに寝かせ制服を着せる。
222作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:36:02 ID:???

「…もうあかんな…ウチ」
「何が?」
「ウチの…せいでゆーなが動けんやん…こんな体になってもうて…」
亜子の目から涙がこぼれる。顔を反らすと骨折した右手が視界に入る。
麻帆良祭で鮮やかにベースを弾いていた頃が懐かしく思い浮かぶ。
その醜く変形した指を見て絶望的な気分になった。
「もう…ベース弾けんなぁ…」
「亜子…」
「ゆーなは…ええよな…胸大きくてさ…バスケ部でも頑張って…ウチも…助けてくれて…」
亜子が悲しそうな目をする。
「ウチ…なんて…友達一人…助けることできんかった」
「亜子…」
「ゆーなはこんな体になったウチのために…必死になってくれるのに…ウチはなんも出来ん…」
裕奈を見つめる亜子の目から涙がこぼれる。
「もうあかんよな……こんなウチ…全然かわいくないわな…」
醜く折れ曲がった両足と右腕、包帯だらけの頭に痣だらけの体。
だが裕奈はそれを吹っ切るように叫ぶ。

「そんなことないよ」
「ゆーな!?」
「どんなに傷ついても亜子は亜子だよ。かわいいよ!」
裕奈が亜子にはっきりと言い切った。
223作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:38:00 ID:???
「ゆーな…」
「自分をそんなに追い詰めないで、亜子の悪い癖だよ」
「…」
亜子が押し黙る。たしかに早とちりして自分を追い詰めるのは悪い癖であった。
「誰がなんと言っても亜子はかわいい。そうしてたらいいじゃない」
「ゆーな」
「そりゃあさ……その…もしだよ……もし私が男だったら……」
顔を真っ赤にしそれ以上のことは言わなかった。
「…ありがと……ゆーな」
「…勘違いしないでね…私はただ…」
「うん…わかっとる…」
にっこり二人は笑うがその顔が悲しみに暮れるのにそう時間はかからなかった。
二人がまき絵の悲報を聞くのはそれから数分後であった。


【残り20人】
224作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:38:43 ID:???
《54.裏表》

『朝だ、起きてるかみんな。放送の時間だ。死んでいったものの発表をする。
 出席番号15番、桜咲刹那。16番佐々木まき絵、17番椎名桜子、27番宮崎のどかの四人だ。
 続いて禁止区域の発表と行く1時間後にCの2、3時間後にGの1、5時間後にDの8だ』
「刹那殿が…死んだ…」
定時放送をする新田の言葉に、楓はただ立ち尽くすしかなかった。
「あの刹那殿が何故…」
エヴァは近くの石段に腰掛け、地図に禁止エリアを書き込む。
殺されるのも嫌だが、首輪が爆発して死ぬのも嫌だ。禁止エリアには用心せねばならない。
顔を上げてるとじっと自分を見る楓と目が合った。
「…どうした?私の顔に何かついてるか?」
「…何故普通の顔いるのでござるな。この状況でそんな顔ができるのはお主位でござるよ」
楓の言う恐ろしく普通の顔、とはどんな顔の事を言っているのかエヴァには分からなかった。
ただ、楓が何を言いたいのかはわかった。
普通を装っているつもりは全く無い。なのに何故そんな事を言われるのか。僅かに眉がつりあがる。
(…私には関係ない。余計なことを考えたくはないからな)
思わず聞き返したくなったが、面倒臭い事になりそうな気がしてやめた。

(まさかエヴァ殿は…)
エヴァはいきなり現れた楓に何の抵抗もせずに同盟を結んだ。
だがよく考えるとあのエヴァが一緒に行動する理由など一つしかない。

(拙者に利用価値があると判断したからでござるか…)
225作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:39:26 ID:???

信用はできても、信頼はできない。
いつ裏切られても逃げられるように用心しなくてはいけない。
いっそ、隙を見計って逃げ出してしまおうか?楓は考えた。
逃げ出した所で、何処に行くあても無く島中を逃げ惑うだけなのだろうが。
(いや、一応行くあてはある…龍宮殿や明日菜殿の所なら…)
楓はエヴァを見る。
「エヴァ殿…後で市街地の方に行ってみるでござらんか?武器を見つけられるかもしれないでござるよ」
「……まあ、考えておく」
その後は二人の間に会話はなくただ森の中を歩くだけであった。
(…次の放送までに結論出さないようなら、拙者はお主を置いて行くでござるよ)
楓はエヴァの武器のやかんを力一杯握り締めた。


【残り20人】
226作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:41:28 ID:???
《55.終わらない悲劇》

「…そんな、のどか…」
放送を聞いたハルナと夕映は絶望に打ちひしがれた。
のどかを探して森を降りようと準備をしていた時に流れた悲報を聞いて膝を付く夕映。
「のどか…のどかぁぁ…」
涙を流して親友の死を悲しむ夕映。
さすがのハルナも掛ける言葉を失っていた。
「…のどか」
眼鏡の奥の目から涙が溢れ出たがハルナは堪える。

「…夕映…行こう」
「……どこへ行くのです…のどかはもういないんですよ!」
見つけられなかった悔しさと怒りをハルナにぶつけてしまう。
「…のどかはいないけど…のどかの分まで生きなきゃいけないの……」
ハルナの言葉にも覇気が無い。
「……うぅ…のどかぁ…」
悲しみに暮れる二人の隠れている小さな倉庫に、一つの影が近づいていることに気づかなかった。
「……夕映……?」
ハルナが何かの人影に気づく。
「茶々丸!?」
それは二人が始めて出会った頃に襲ってきた茶々丸であった。

ドンドンドン

「夕映!!」
ハルナは夕映を抱えて奥に隠れる。弾丸が自分の足を掠った感じがした。
「4番、綾瀬夕映。14番、早乙女ハルナ。排除します」
茶々丸は動かない右腕から左腕にニューナンブを構えている。
「どうするです!?ハルナ!」
正直迷った。隠れたのは花火工場の跡らしく火薬が大量に置いてあった。
227作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:41:58 ID:???
下手に火がつくと爆発しかねない。
「見つかるとまずいし…あそこに窓があるから逃げよう」
正面の部屋に扉がありそこから外に逃げれば助かる。だが徐々に茶々丸が近づいてくる。
選択の余地は無い。手榴弾でまず茶々丸を牽制してその隙に逃げる。

「ハルナ…」
「大丈夫。そうだ夕映、これ持ってたほうがいいよ」
夕映の小さな手に手榴弾を渡す。
「…行くわよ」
夕映が頷く。一斉に飛び出しハルナは茶々丸に向かって手榴弾を投げた。
別に当たらなくていい、少しの間足止めが出来れば。
爆発が起こり茶々丸が足を止めた。今しかない。
ハルナがまず扉を開けて外に出た。外は大雨だが気にしている余裕は無い。
続いて夕映が続こうとしたが…
「!?」
茶々丸が飛び出してきた。思ったより足止めになっていなかった。
ニューナンブが火を噴き、その弾丸を食らい夕映が倒れた。
「夕映!」
「ハル…ナ…逃げてください…です…」
夕映は体を起こして手榴弾を取り出した。
「!?」
茶々丸が足を止めた。
「道連れ…です…」
ピンを外して思いっきり投げた。丁度隠れていた火薬がいっぱいにあった部屋に飛び込んだ。
「緊急事態発生。撤退します」
「もう…遅い…です……」

ズドォォォォォォォォォォォォォォン

「夕映ーーーーーーーー!!」
大地を響かせる爆音が響きハルナが吹き飛ばされた。
爆発の量はすさまじく、倉庫の大半を瓦礫の山にしていた。
228作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:42:36 ID:???
「夕映…夕映!」
瓦礫の山になった場所に向かって叫ぶハルナ。返事はない。
「夕映!今行くから待ってて!」
茶々丸はいない。だが今のハルナにそんなことはどうでもよかった。
夕映がいたらしい場所に駆けつけると瓦礫をどかし始めた。夕映を呼ぶことも止めない。
瓦礫は鋭いものも混じっておりハルナは指や手のひらを切った。
さらに爆発の衝撃でかなり熱くなっており、熱さに顔を歪めながらも必死になって夕映を探した。
マンガを描く大切な手がどんなに傷つき火傷しようとも…
「夕映…夕映…いるんでしょ!?返事しなさいよ!」
段々ハルナの声が涙声に変わっていくがそれでも止めない。止めることができなかった。
「夕映!……返事をしてよぉ……お願いだからぁぁ!……夕映ーーーーー!!」


「本格的に降ってきましたねザジさん」
「…」
森を探索していたザジと夏美は突然降ってきた雨にやむを得ず雨宿りをしていた。
「…」
ザジが何かを見つけたらしく指を指す。
その先に上がる真っ黒な煙。
「……どうします」
「…」
「ちょ、ちょっとザジさん!?」
ザジは何かを察したのか煙が見えた場所へと向かった。

「…なにこれ…」
二人が見たのは倒壊し燃え尽きた倉庫の成れの果てであった。
「あれは…パルじゃない!?」
229作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:43:08 ID:???
そこに座っていたのはハルナだ。ハルナは何をするでもなく、雨に体を濡らしうな垂れたままだ。
その両手は傷だらけの上に火傷まで負っていた。
「パル、どうしたのパル!その両手も…」
「…」
夏美が声を掛けるがザジがそれを静止する。
「どうしたの……!」
重い表情で見つめるザジの視線の先にあったものが全てを物語っていた。
「う…うわあああああああああああああああああああああああ!!!!」
ハルナがその場で泣き崩れた。
二人の見つめる先には、瓦礫の山の中から出てきたのは血で汚れ所々焼け爛れていた腕があった。
ザジも夏美も雨の中で言葉を失う。おそらくその先に体があるだろうが…それを見る勇気はなかった。
大雨の中でハルナの悲鳴だけがその場に響いていた。


【出席番号4 綾瀬夕映 死亡  残り19人】
230作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/19(日) 20:43:37 ID:???
それでは失礼します。
231マロン名無しさん:2006/02/19(日) 20:50:58 ID:???
GJ!!茶々丸死んでないのか 夕映命まで捨てたのに…
232マロン名無しさん:2006/02/19(日) 21:04:49 ID:???
正に本物のバトロワのあの人だな
‥名前忘れた桐山だっけ?
233マロン名無しさん:2006/02/19(日) 23:33:30 ID:???
サードマンは自爆じゃないよ
234マロン名無しさん:2006/02/20(月) 01:10:53 ID:???
GJなのだが・・

最早、殺しあいなぞどうでもよくなってる俺ガイル
裕奈と亜子からマジで目が離せねぇ!
235:2006/02/20(月) 17:17:19 ID:???
>>162の刹那と龍宮を描いてみました。
ちょっとグロいので苦手な方は注意してくださいませ。
ttp://www.geocities.jp/asyucocoa/st.gif

次はあこゆなかな。。
236マロン名無しさん:2006/02/20(月) 19:14:36 ID:???
まじでGJ 亜子と裕奈はどうなるんだ!!                                   
237マロン名無しさん:2006/02/20(月) 19:22:24 ID:???
龍宮がちっさい
238作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:18:29 ID:???
遅れました、投下します。
239作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:20:12 ID:???
《56.復讐の先にあったもの》

風香は桜子の髪の毛を持って史伽の元へと帰った。
「史伽…」
撃たれたその場で横たわったままの史伽の隣に身をかがめる。
「仇は取ったよ。ほら」
史伽に見せるように鎌で切り裂いた桜子の髪の毛を見せる。
しかし桜子を殺しても、史伽が生き返るわけではない。
ジッと史伽を見つめていたが、やがて膝をついた。
「史…伽…」
双子の妹の史伽。
活発な自分と対照的にいつもニコニコしながらそれでいて怖がりナ史伽。
二人でいつもいたずらをして、鳴滝忍法に失敗してくじけそうになった史伽を励まし、にっこりと笑う史伽。
でももう史伽は笑わない。

風香は涙が溢れた。
「お姉ちゃん、今度はどんないたずらしたのですかー!?」
「お姉ちゃん、怖いです〜」
「お姉ちゃん、ネギ先生を困らせないでね」
「お姉ちゃん、やっぱり私がいないと困るよね」
史伽の笑顔とともに思い出されてくる。
でももう史伽は…。
手に持っていた髪の毛が風に乗って何処かへと消えていった。

「復讐なんて空しいだけヨ?」
「……」
風香の目の前には超が現れていた。
風香は何も応えずにただ向けられていた銃口を見つめていた。
240作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:21:23 ID:???
「…」
超は銃口の引き金に力を込めるが撃つのを一旦止める。
死に対して全く怖がる気配がない。
「…あなた…死にたいノ?」
「…お願い…史伽の所に行かせて…」
その言葉を聞き、超は風香に銃を向けて引き金を引く。

風香の体が大きく揺れた。一撃で仕留めた。
(史伽…ごめんね…そっちに行ってもいいよね……)
そこで風香の意識は消え史伽の体の上に折り重なるようにして倒れた。
「…」
武器を奪いその場を去る超は、心なしかさびしそうな目をしていた。


【出席番号22 鳴滝風香 死亡  残り18人】
241作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:23:10 ID:???
《57.決意を新たに》

「…」
明日菜は桜子の死を目の当たりに二階一室に座り込んでいた。
自分の取った行動は間違いだったのか、そればかりが頭を過ぎる。
もしかしたら行動一つで助けられたかもしれないのに…
さらに刹那の死の報告も明日菜にとってはショックであった。
京都の修学旅行以来、親友であり戦友だった刹那。
「……明日菜さん」
あやかは呆然とする明日菜をただ見ているだけでしかなかった。

バカだ自分は、そんな考えが明日菜の頭を巡る。
自分が追い込んだんだ…
明日菜の傍にいたあやかは、まだ脱力感の残る手で明日菜の肩に手を置く。
「…明日菜さんのせいではありませんよ」

顔を上げない明日菜は何も反応を示さない。
あやかの頭にふとした考えが浮かぶ。
桜子は風香に撃たれた。
その原因は何だ?私じゃないか?
桜子の名前を呼んで銃を向けたとき、桜子は狂乱して叫んだ。
あまりの大声に風香が居場所を見つけ窓に見える後姿の桜子を撃った。
私が、桜子さんを?
私が、…

「いいんちょ…」
「明日菜さん!?」
242作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:24:06 ID:???
明日菜が立ち上がる。未だに重い空気は抜けていない。
「長瀬さんに会いに行こうと思う。長瀬さんなら同じバカレンジャーだし、信頼できるよ」
「明日菜さん…」
「だから…今はこのことを忘れようと思うの…」
明日菜はマグナムを持ちあやかの手を手招きする。
雨が降りしきる中で明日菜は決意を固めた。

「このゲームは私が必ず止める。」

あやかは明日菜を見つめる、暗い雰囲気だがその奥に見える決心に満ちた目。
もうこの悲劇を繰り返してはならない。まだ生き残っている人は多い。
これから人数は減るだろう、ならばそれを最小限に食い止めるためにもこのゲームを早く
終わらせないといけない。
「そうですわね」
「そうと決まればみんなを集めよう。銃撃戦になった時はうまくフォローしなさいよ」
「誰に言ってますの?」
「あんたよあんた。…頼りにしてんだから」
「…ふふ、私もですわ」
決意も新たに二人は雨の中を力いっぱい駆け出した。


【残り18人】
243作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:25:32 ID:???
《58.狂戦士》

「うふふふふふふふふ」
澄んだ森の中、円は薄気味悪い笑いを浮かべながら金属バットとボウガンを持ちさまよっていた。
「みーんな殺しちゃうんだー…生き残るんだから…ふふふふふふ」
傷はまったく気にしていない。
もはやそこの痛みは感じていない。

「歩きにくいなぁ〜もぉ〜」
足元の石が歩くのを邪魔する。
腹が立ちその場の石ころを蹴飛ばしながら進んだ。
「殺すの…みんな殺しちゃうのぉ…」
正気を失い円は怒って笑いながらも進んでいく。
「…うふふ。みーつけた」
誰かを見つけて喜びながら武器を探る。正面の岩の陰から人が出てくる。
ボウガンと金属バットを持つがいきなり出てきた人物に話しかけられた。

「亜子!」
裕奈が急いで亜子のいる所に走り出す。
「…どなんした…ゆーな」
「助かったよ。私たちを助けに来てくれたんだよ。やっとここから出られるよ」
裕奈も亜子も助けが来た事を喜んだ。
「ほら、ここだよ。亜子が怪我してるの、運ぶの手伝って」
裕奈がその相手の手を引く。
「……!!!!!」
亜子の顔が強張る。
裕奈が連れてきた円は裕奈の後ろで薄笑いを浮かべていたから。


【残り18人】
244作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:26:22 ID:???
《59.茶々丸再起動》

「…」
あれ以来、ほとんど会話が無くなった楓とエヴァ。
雨降りしきる森の中で黒々と上がる黒煙を見つけた。
危険性を感じながらも誰かいないかと思いその場に行く。

「…ひどい有様でござるな」
楓が見たものは爆発で倒壊した倉庫である。
そこにいたはずのハルナやザジ、夏美の姿はなかった
「……ふん」
エヴァは瓦礫を蹴飛ばすようにしてそれを見つめる。
おそらくかなりの量の爆発量であることは間違いない。

「……!?おい手伝え!」
いきなりエヴァが叫んだ。
「なんでござる」
楓が行くとそこには瓦礫に埋もれた誰かがいた。
エヴァが必死に手を引っ張る。その機械部分むき出した手を見てすぐに
相手が茶々丸であることを悟る。
「大丈夫でござるか!」
楓は駆け寄り瓦礫をどかす。
機能停止しているのか全く動かない茶々丸。
とりあえず瓦礫をすべてどけて平らな所へ運んだ。
245作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:27:19 ID:???

「どうするでござる。拙者機械について全く分からないでござるよ」
「そんなもん私も分からん」
あちこち傷があるが動きそうな雰囲気の茶々丸を前にして正直戸惑う二人。

……損傷率23%。行動に多少の不安はあるものの支障なし。システム再起動します。

ブゥゥゥゥゥン
茶々丸が目を開ける。
「おっ、目を覚ましたでござるよ」
「おい!茶々丸。何があった」
エヴァと楓を前にしてゆっくりと見る茶々丸。
マスターであるエヴァの言葉も、もはや茶々丸には届かない。
今の茶々丸にとって二人はただの標的。
「………ターゲット確認。排除します」


【残り18人】
246作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/20(月) 21:29:42 ID:???
何とか仕事の都合に合わせてましたが月末で厳しくなってきました。
明日以降より9時か10時頃の投下に変更となりそうです。

あと灰さんGJです。それではまた明日…
247マロン名無しさん:2006/02/20(月) 23:49:32 ID:???
248マロン名無しさん:2006/02/21(火) 07:54:21 ID:???
乙です
いよいよ運命の刻か・・・
249マロン名無しさん:2006/02/21(火) 09:27:07 ID:???
あこゆなnigete――――!!!
250マロン名無しさん:2006/02/21(火) 11:04:03 ID:???
作者1様、乙です
ただ、今回は少々苦言を


31話で裕奈は亜子から円が狂ってしまった事実を聞いていたのでは?


挙げ足取りですみません
ですが貴方の技量を考慮した上であえて発言しました
これからも私は貴方の作品を楽しみに待つ事に変わりはありません

続きをwktkで待ってます!
251マロン名無しさん:2006/02/21(火) 19:42:19 ID:???
>>250
どう狂ってしまったのかってのはゆうなは聞いてなかったと思うよ

自分は亜子はうわごとみたいにぶつぶつ言ってたからゆうなにははっきり聞こえてなかったと解釈した
252作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:09:51 ID:???
投下します。
>>250
間違えてまた修正前の部分を投下していたようです。
↓本来投下するはずだった所。

(ウチ……円に…)
亜子の身に起きた悲しい真実。無理にでも薬を飲むのをやめさせればきっと何とかなったはず。
当然自分がこんな怪我も負う必要はなかったはずだ。
(…ウチが……円を…狂…わせた…んや……)
決して口には出さなかった。そうしたらさらに自分が情けなくなってしまうから。

ご指摘ありがとうございます。おそらく自分でも気づいてなかったと思います。
253作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:11:09 ID:???
《60.賭ける物は自分の命》

「出来たー!」
聡美が歓喜の声を上げた。
「出来たの!?」
見張りの交代で寝ていた和美や美空、千雨もパソコンの前に集合する。
ついに完成した。首輪の解除プログラムが。

「それじゃ試しにやってみようよ」
和美が喜ぶように声を出したが聡美はいたって慎重だ。
「しかし完成したと言っても必ず成功するとはかぎりません」
聡美の計算ならこれで理論上は首輪の解除が出来るだろう。
だがもしも失敗だったら待っているのは死である。
そんな危険なことをどうやって確かめたらいい?
ここにいる4人の誰かを使うのか。
あまりにも究極の選択だろう。ある意味、死んでくれというようなものだ。

「…誰が行くんだ」
「私がやるよ」
聡美がキーボードを叩き自分の出席番号である24を入力する。
「いいのか!?もし失敗したら…」
「その時は…千雨さんあなたがこのプログラムを直してください」
千雨は戸惑う。しかし聡美の真剣な顔に一息つく。
「…プログラム作成の件、生きて帰れたら参加してやるよ」
それが返事の代わりであった。
254作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:11:50 ID:???
「じゃあ…いくよ…」
和美、千雨、美空、聡美(とさよ)の4人の間に緊張が走る。
成功するか失敗するかは聡美の命が証明する。
万が一のことを考えて聡美から離れる3人。それを確認して聡美がカウントダウンをする。
「…3…2…1!」
聡美は意を決しキーボードのEnterキーを強く叩いた。


【残り18人】
255作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:12:59 ID:???
《61.ネギ出撃》

準備は出来た。あとはその島に向かって行くだけだ。
ネギは学園が準備したヘリに乗り込む。

本来は船でその島まで行くべきだったが、時間を考慮して少人数で最短ルートで
向かうことにした。
障壁などのことがあり危険性があるためネギ、高畑、小太郎、ココネなどの
即戦力が向かうことにした。残りのメンバーはシャークティをリーダーに船で向かうことにする。
「いよいよやな」
「うん」
小太郎とネギは手に力が入る。早く助けないといけない、守るべき人たちがあの島にいるから。

「みなさん、くれぐれも無理だけはしないように気をつけてください」
「分かった、それじゃあ行こう!」
高畑の合図でヘリは空中高く舞い上がった。


【残り18人】
256作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:14:05 ID:???
《62.帰りたい》

ハルナの両手にはザジと夏美のタオルが巻かれていた。
傷つき火傷だらけの手。
「夕映…夕映ぇぇ……」
未だに死んだ親友の名前を呟きながら顔を押さえて泣いていた。

ここにいるのは危険だと判断してその場を離れた3人は途方に暮れていた。
(パル…)
夕映、ハルナ、のどかの3人がいつも教室で笑いながら談笑している姿を思い出した。
「…」
ザジは何も言わずにハルナを見ているがすぐに見張りに戻る。
疲労で悪寒がぶり返してあちこちの関節が痛んでいる。さらに雨で体が濡れて余計に
体力を消耗した。首元から異様に汗が噴き出すのとは対照的に、舌と上顎はカラカラだ。
「パル…水置いとくね…」
「…」
ハルナが何か言うのが聞こえたが、彼女が何を言っているのか分からない。
苦しかった。辛かった。
他人とはいえそれが痛いほど解りすぎるほどに解っていたけれど。
「帰りたいよ……」
夏美は小さく呟く。帰りたい。どうしてこんな事になってしまったんだろう。
どうしてこんな酷い目に遭わなければいけないんだろう。
人殺しにならなければ生き残れないなんて、そんなの無茶苦茶だ。
257作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:14:56 ID:???
夏美は水を口に含んで座る。
姉のように下って千鶴はもういない。途端に悲しくなった。
懐かしいあの日々を思い出すと夏美は静かに泣いた。
静かに、密やかに、声も立てずに、ただ涙だけを流した。
残ったのは、辛い悲しみだけ。
(帰りたいよぉ……助けて、ちづ姉)
ハルナに聞こえないように夏美は泣いた。


【残り18人】
258作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:15:43 ID:???
《63.最後の抵抗》


「……危険度レベルAAランク。武装をイングラムに変更します」
「!!!」
「…ターゲットロックオン」
突然響いたのは銃声。
助けた茶々丸がイングラムを構えていきなり撃ってきた。
突然のことに対応できずにエヴァはその銃弾に倒れた。
楓も少し食らったが持ち直し武器のやかんを(役に立つわけではないが一応)構える。

ダダダダダダダ

「くっ!」
今度の攻撃は体勢をかえてうまくかわした。
自分の腹を見ると何発かの銃弾の後があった。腹から出る血が制服を赤に染めていく。
(木乃香殿が昨日教えてくれた拙者のラッキーカラーは赤であったでござるな…)
どうでもいい事を考えている自分がおかしくて、楓は乾いた笑いをこぼす。
こんな時に思い出す事ではない。どうやってこの状況を切り抜けるかだろう。
茶々丸が弾を撃ちつくし予備弾の交換をした。その隙に木の陰に隠れる。
一度自分の身体を見下ろした。真っ赤だ。シャツの白い部分がが残っている所が少ない。
残りの面積は赤で埋め尽くされている。靴の中にまで血が溜まっていた。
「……ゴホッ、ゴ、ホッ……」
びちゃ、びちゃと音を立てて地面に落下したもの。
自分のものだが直視に耐えない。苦しさと痛みに浸された意識は朦朧としていてる。
こうやって立って歩いている事自体が奇跡みたいなものだ。

「拙者は…死ぬのか…」
楓の顔から血の気が引く。
259作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:16:14 ID:???
身体はそう長くはもたないだろう。それでも抵抗したかった。そう思うだけの反骨心は
体がどんなに傷つこうとも失われることなく、自分の中に息づいている。
たちの思い通りになりたくなかった。
(……だが)
死ぬわけにはいかない。
あの場所から動くことなく倒れているエヴァを助けるために。
エヴァの疑いは取れていない。だが少なくとも今まで一緒に行動した仲間だ。
自分だけそそくさと逃げるのは自分自身が許さなかった。
茶々丸は弾を装填しこちらに近づいてくる。
狙いは正確だ、あの楓ですら一撃目の攻撃を見切れないのだから。
さらに厳しくなる体だと恐らく避けきれない。しかし…
「長瀬楓…参る」
楓は茶々丸に向かって走り出す。茶々丸はイングラムを乱射してきた。
シュンシュンシュン
一瞬で楓が17人に増えた。分身の術だ。
「見切れるでござるか!?」
一瞬で標的が17に増えて戸惑う茶々丸だがすぐにターゲットを探す。
「はあああぁぁぁっ!!」
ターゲットを補足する前に楓の鋭い蹴りが茶々丸を捕らえる。イングラムも落としたのを見た。

茶々丸が倒れこの隙にエヴァの元へ向かう楓。
「あと少しでござ……!」
その瞬間、楓の体が傾く。
楓は茶々丸の武器であるイングラムを何とかするのをだけに力を出し切ったことが仇となる。
倒れた茶々丸はニューナンブを取り出し楓の背中を狙った。
260作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:16:46 ID:???
(…限界なのか)
歯を喰いしばる力すら残っていなかった、二、三メートル前にぼやけて見える。
あと少し、あともう少しなんだ。神様仏様、誰でも構わない。
もう少しだけ、たった数分でいい。エヴァがそこに倒れているんだ。
「……」
エヴァに到達する前に楓は地面に倒れる、もう立ち上がる力はなかった。

茶々丸は楓の亡骸を確認するとエヴァにもニューナンブを構える。
「……」
マスター。
その言葉が茶々丸のデータに現れると突然動きを止める。
マスター、排除、エヴァンジェリン、ターゲット、長瀬さん、目標、殺す。
「………マス…ター」
茶々丸はエヴァにとどめを指すことなくふらつきながらその場を去った。


【出席番号20 長瀬楓 死亡  残り17人】
261作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:17:38 ID:???
《64.出会いと別れ》


頭に衝撃が走ったのは亜子の恐怖に満ちた顔を見た直後だろうか。
血が見えた、自分の頭から血が出ているんだ…
あぁ…自分は何て人物を誘ってしまったんだ。

ドサァ

「ゆ…ゆーな…」
何も出来ずにただ倒れこんだ裕奈をみて亜子は恐怖に顔を歪める。
「ふふふ、うふふ、なぁーんだ亜子。生きてたんだ…」
円は裕奈を殴った金属バットを捨ててボウガンを取り出す。
「いやぁ……助けて……来んといて」
動けない亜子は助けを懇願するが円は徐々にこちらに近づく。
「もぉ、仕方ないなぁ。今度はちゃんととどめをしてあげるから」
ボウガンの先がこちらを向く。
殺される!
亜子は目を閉じてその瞬間を待った。

ドォォン

途端に銃声。
262作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:18:55 ID:???
円が弾き飛ばされるように倒れた。
「ゆーな!亜子!大丈夫」
日本刀を構えたアキラが駆けつけた。後ろでは真名がデザートイーグルを持っていた。
「うぅぅ…アキラぁ…アキラぁぁ」
亜子が涙を流した。うれしい、助けに来てくれた。
「急いでここから離れよう」
真名が裕奈を、アキラが亜子を抱えてその場を立ち去る。
アキラが一度振り向くと視界の端に映ったものがある。
血塗れの円の死体が、岩の上に横たわっていた。
「…」
何も言わずにアキラは亜子を抱えて歩き出した。


【出席番号11 釘宮円 死亡  残り16人】
263作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/21(火) 21:20:41 ID:???
それでは失礼します。
264マロン名無しさん:2006/02/21(火) 22:47:52 ID:???
超以外普通だけど結構死ぬものだね。
265マロン名無しさん:2006/02/22(水) 01:09:10 ID:???
デイバッグ+日本刀+体中骨折の亜子

アキラどんな格好で運んでんのかな
266作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:31:07 ID:???
投下します。
267作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:32:46 ID:???
《65.新たな標的》

もう昼だ。
雨は一向に止まない。多くの犠牲を悼む涙雨だろうか。
超はバス停留所の待合所でこの雨をやり過ごしていた。
ぼんやりと空を眺めていた超の耳に、あの声が響いてきた。
『みんな聞いているか。放送の時間だ。いつも通りまずは死亡者から。出席番号4番綾瀬夕映。
  11番、釘宮円。20番、長瀬楓。22番、鳴滝風香。24番、葉加瀬聡美だ。
  次に禁止エリアだ。1時より…』
読み上げられる名前を書きとめながら残りの人数を確認する。
龍宮真名、神楽坂明日菜。ここらが一番危険性が高い。次に誰をターゲットにするか
超は頭の中でシュミレーションした。

『……、5時よりAの5、以上だ』

地図を見る、他の生徒の地図なら禁止区域の場所と時間を細かに書いているにも関わらず
超の地図はきれいなままだ。放送によるとここは5時に禁止エリアになる。
屋根から滴り落ちる雨粒を眺めながら、超は呟く。
「禁止エリアなんて、私には関係ないヨ」
そう言った途端、首を探り首輪を掴む。
カチリ、と音がすると超の首にあった首輪が外れた。

「それじゃあ、行動再会といきますカ」
超は外した首輪を投げ捨て丘を目指して歩き出した。


【残り16人】
268作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:33:44 ID:???
《66.回想》

「…ふぅ」
放送を終えて新田は椅子に腰掛けてた。
「お疲れ様、ゆっくりとしてくださいね」
「…」
軍服を着た兵士にそう言われても新田は何も応えない。
応える気がない。椅子を倒して少し休む。
別に何かをするわけでもない、ただ時間がきたら放送をするだけだ。
(私は…何をしているのだろうな…)


新田が超の研究所に呼ばれたのはゲーム開始の数日前であった。。
(こんな遅くに何の用だ……)
下校時間はとっくに過ぎている。
なのに残っている超。用事のついでに指導しておかなくてはならない。
だが、何故わざわざ研究所に呼び出したりするのか?
考えたところで答えが分かるわけではない。本人に会えば分かることだ。

「新田先生ですね」
「そうだが」
そこには見覚えのない男が1人いた。案内され超のいる研究室に入った。
「新田先生。待ってたネ。そこの椅子に座って待ってるヨ」
聞き慣れた声が返ってくる。新田がドアを開けると、予想通りの顔がそこにはあった。
机の上に超胞子特製の肉まんが置いてあった。
「どういうことだ!下校時間はとっくに過ぎてるだろう」
269作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:35:13 ID:???
新田が怒鳴るが超は顔色一つ変えない。 すると後をついて入ってきた男2人がドアを締め、
新田の両脇を囲むようにする。
「何だ!?この人らは?」
「まーま。硬いことおっしゃらないで座るヨロシ」
「…まったく」
着心地の悪さに仕方なく座る新田。すると男二人は逃げられないように唯一の出入り口である
ドアの前に立った。
「実は、新田先生に頼みたいことがあるヨ、今度ある合同合宿を仕切って欲しいネ」
「合同合宿を仕切れだと?」
そんな話は聞いていない。しかもそんなものは職員会議で決まるもので個人で決まるような
ものでもない 。
「―と言っても先生はただ時間がきたら放送をするだけでいいヨ」
「何の話をしているんだ。何故合宿で何の放送をする気だ」
仕方なく新田は超に質問をぶつけた。
「死んでいった生徒の放送ヨ」
「は?」
意味が分からない。新田は空気の抜けた返事をした。
「説明すると長くなるんですけど…。実は3−Aは殺し合いゲームに参加することになったネ」
そこから始まった話は本当に長く、また全く要領を得ない分かりにくいものだった。
「そういうことで、新田先生は ゲームの進行を手伝ってほしいネ」

「ふざけるな!何故私がそんなことを!」
乱暴にテーブルを叩き、新田は立ち上がる。
だがその瞬間、新田のすぐ後ろから、銃声が鳴った。
270作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:35:57 ID:???
新田の後方の窓硝子に、一瞬で蜘蛛の巣のようなひびが
走り、男の手には恐ろしく大きな銃が握られている。
「……」
その様子に、新田は声も出せないまま硬直した。
それが後ろに控える黒服の男のうち一人が撃った銃弾によるものだと悟った瞬間、
新田の背中に言いようもない寒さが押し迫った。
男に半ば無理矢理席に戻された新田に、超は超胞子特製肉まんを差し出した。
「超胞子の肉まんはおいしいヨ。疲れた体にもバッチリネ」
新田は荒っぽくそれを受け取り、勢いよく食べた。
乾ききった喉に五月特製の味付けをされたジューシーな肉汁が口の中に広がる。
「頼みごとだから、見返りはそれなりに用意するネ」
部品だらけの机から電卓を取り出して打った額は一般人の金銭感覚ではおよそ
想像もつかないような金額だった。
富と栄誉を手にする変わりに自分の教え子を踏み台にしろということだ。

「協力してくれたら命の保障はするネ。足がつかないように別の学校に転入させたりも簡単ヨ」
「…君は…」
「もしそれでも拒否するなら……新田先生、あなた両親やご家族の命もありませんヨ」
新田がその言葉に反応し超を睨む。家族や親は関係ない、何も…。
参加すれば教え子を見殺しに、断れば自分や親、家族が犠牲になる。
「君は…教え子の身でありながら…教師を強請る気なのか…」
「…早くしないと。先生死んじゃうヨ。早く決めるヨロシ」
もう一度問いかけられたとき、新田に選択の余地はなかった。
乾ききった口の中では、まだ肉まんの香りが残っていた。


【残り16人】
271作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:36:54 ID:???
《67.作戦成功》

その名前が呼ばれた途端、小屋の中は歓喜の声に包まれた。
放送で聡美の名前を読み上げられたが聡美は現にここに生きている。
それどころか首輪を外すことに成功したのだ。
「やりました!これで脱出ができますよ!」
聡美や美空に和美、千雨までも喜んだ。

「やった!早くみんなの分も外してよハカセ」
和美が急かすように聡美に話す。
「待ってよ。みんなの分となると大量の操作になりそうだから、ちょっと時間がかかるよ」
そう言いながらも笑いながらキーボードを叩く聡美。
「…やったな。これであいつらに一泡吹かせるな」
千雨は聡美の肩に手を置いて喜んでいた。
「はい、ハッキングしてくれた千雨さんのおかげです」
聡美は喜んでいた。千雨も少し赤くなる。
「いや…別にいいんだけどよ…」
「任せてください。もう少し時間が掛かりますがあっという間ですよ」
聡美の顔はいつも見るマッドサイエンティストになっていた。
こうなると聡美を止められない。
だがいつにも増してその聡美が頼もしく見えた。


【残り16人】
272作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:38:38 ID:???
《68.光》

「うぅ……」
体の痛みでエヴァは目を覚ました。自分はどうしたのだろう。
体が濡れているのは雨のせいだ、今は小雨になっている。
少しずつ思い出した。
(そうだ…私は茶々丸に…)
近くには楓が横たわっている、おそらく…
起き上がろうとして、腹部の痛みに顔をしかめた。痛い。痛すぎる。熱いだけで他の感覚がない。
手で触った。
「ぐ…!」
血だらけだ。出血多量。死ななかっただけ良かった。そう思うしかないほどの血の量。
エヴァは長い間生きてきて初めて死の恐怖というものを知った。
(落ち着け…まだ私は生きている…私は吸血鬼の神祖なんだぞ…)
デイパックを探し中身を調べる。何も取られてはいなかった。
さらに時計を見る。0時50分。
(…ってことは。もう禁止区域の発表は終わっている!)
頭の中が真っ白になる。これは危険だ。気絶していて、放送を聞き逃してしまった!
痛む腹を押さえながらエヴァは必死に前に進む。

その頃、明日菜とあやかは楓に会おうとあやかの首輪探知機で捜索していた。
だが突然楓の反応が消えた。同時にあるのは26と10の斑点だけ。
出席番号26と10。それはエヴァンジェリンと茶々丸だ。
(まさか…エヴァちゃん)
ゲームに乗ったと思いその場を離れようとした。だがよく見ると茶々丸が離れていったのだ。
もうすぐ次の禁止区域であるCの5、そこにエヴァはいる。
禁止区域になるのにマスターを置いてくのはおかしいと思ったため、あやかの静止を
振り切り明日菜はその場所へ向かう。
273作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:39:29 ID:???
「このへんなんだけど…」
この先へ行こうと思ったが足が進まない。
「明日菜さん!これ以上は危険です。引き返しましょう」
「う…うん、だけど……」
そう思って足を止めるがよく見ると前の茂みが動いた。
「誰ですの?」
「まさかエヴァちゃん!?」
そこからエヴァが苦しそうな顔で歩いてきた。
「神楽坂明日菜に…雪広あやかか…」
「エヴァちゃん!走って!あと2分よ!」
「……え?」
中途半端な返事。
「エヴァンジェリンさん!あと2分でそこは禁止区域になりますのよ!」
「なっ?!」
「聞いてなかったの?!」
「……気を失ってた!」
「早く走って!」
「あ、ああ」
かすかに草を踏む音。しかし、エヴァの体は中々前に進まない。
ついに足が縺れて転んでしまう。
「エヴァちゃん!」
明日菜が必死に叫ぶ。
「…ぐ……死んでたまるか…死んでたまるかあああああぁぁぁぁ!」
「エヴァンジェリンさん!」
「エヴァちゃん!急いで!」
あやかは時計を見る。あと1分を切った。

ピッピッピ

「!?」
274作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:40:23 ID:???
エヴァの首輪が警告音を発した、時間が無い。
口から血を吐きながらもエヴァが必死に立ち上がったがまた倒れる。
「エヴァちゃん!!」
「明日菜さん!」
明日菜は咄嗟にエヴァの下に走ろうとしたがあやかに止められる。
「止めてください!明日菜さん!!」
「離して!エヴァちゃんが!!!」
目の前にいるエヴァを見殺しにするなど耐えられなかった。
しかし明日菜が数歩動くと自分の首輪が警告音を発した。
それに怯んだ隙にあやかが禁止区域から引き剥がす。
「離してぇ!」
「いけません!明日菜さん!!」
(神楽坂明日菜…こんな私でも助けてくれるというのか……私は…)
「エヴァちゃん!!」
明日菜があやかの静止をまた振り切り飛び出そうとした。
「来るな!!」
エヴァがそう叫んで明日菜を止めた。

「…」
その場に倒れていたエヴァは途端に動くのをやめた。体を起こすが全く動こうとしない。
座り込んでしまった。
そのとき雨が止み雲の隙間から太陽の光が指し、エヴァの顔を照らす。
(…眩しい)
眩しくて目がくらむ。
―光の中に生きてみろ―
あるサウザンドマスターにそう言われたことを思い出す。
(ナギよ…私は少しでも…光の中に生きることができたのかな…)
275作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:42:32 ID:???
「神楽坂明日菜、雪広あやか。よく聞け!お前らは生きろ!私は長く生き過ぎた!」
「駄目!エヴァちゃん!!」
「フッ、私の最後を看取るのがお前だとは…な…」
ピピピピピ
警告音が早くなった。
あやかが時計を見る、タイムリミットだ。
「エヴァちゃん」
「私に構うな!行け!!」
「エヴァちゃん!!」
ピー
「行けえええええええ!!!!!」

ドォン


【出席番号26 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル 死亡  残り15人】
276作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/22(水) 22:43:10 ID:???
それでは失礼します。
277マロン名無しさん:2006/02/22(水) 22:55:28 ID:???
乙!
新田が黒幕じゃないのか…
エヴァ・゚・(つД`)・゚・
278マロン名無しさん:2006/02/22(水) 22:56:22 ID:???
Σ(゜Д゜;)エヴァの首輪爆発?!!!!!!

GJでした
279マロン名無しさん:2006/02/22(水) 23:54:41 ID:???
エヴァがこんな形で死ぬなんて……

もったいないもったいない
280作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:35:37 ID:???
投下します。
281作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:36:47 ID:???
《69.強敵》

「いやあああああああ!!」
エヴァが死んだ、たった今、目の前で。
自分たちは何も出来ずにただ見殺しにするしか出来なかった。
明日菜は泣いた、こんなのはあんまりだ。行こうと思えばあやかを無理やりにでも
引き剥がして行くことはできた。だがあの首輪の警告音を聞いて怖くなった。
エヴァの名前を叫んで、自分は安全なところで…
卑怯だ、助けられたかもしれない命を見捨てたなんて。

「…」
あやかもまた俯いたまま何も声を掛けれなかった。
あまりにも無力でどうしようもなかった。
「…?」
あやかの首輪探知機が何かに反応した。番号は10、茶々丸だ。
「明日菜さん、行きましょう。茶々丸さんが来ます」
「…」
明日菜は動かなかった。茶々丸に言いたいことがあったから。

少しの間をおいて茶々丸が戻ってきた。
「……どうして見捨てたの」
「…」
「あなたなら、禁止区域になる前にエヴァちゃんを助けられたかもしれないのに!」
怒りを茶々丸にぶつけた。責任転化はずるいだろう。だがそうしなければ明日菜の
気が治まらない。初めに見捨てたのは茶々丸なのだから。
「…」
「答えて!!」
明日菜の声も茶々丸には聞こえていない。
手に持ったニューナンブがこちらの方を向いた瞬間に、二人はすべてを悟る。

楓もエヴァもこいつにやられた。
282作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:37:27 ID:???
銃弾が発射される。
二人は必死になってかわした。大木の裏に隠れると二人は応戦する。
「このぉぉ!!」
「くっ!」
二人とも握ったことの無い本物の銃。しかも明日菜は強力なマグナム、反動は半端ではない。
一発撃つだけで両肩に強い衝撃が走り尻餅をついた。
「うぅぅ…痛たた…」
「明日菜さん、ここはひとまず逃げましょう!」
「駄目!ここで逃げたら茶々丸さんに殺される人が増えるじゃない」
正直、逃げたほうが得策かもしれない。だが明日菜は意地になり応戦した。
「仕方ありませんわね」
「銃火器の戦闘力から武器の変更を開始します」
茶々丸はニューナンブからイングラムへと持ち代えた。

「はああああ!!」
茶々丸の背後に明日菜が回りこみあやかが牽制する。
反動の大きいマグナム、到底扱える品物ではないが一発で仕留める強さはある。
一気に近づいて至近距離から茶々丸を狙って撃つ。
どんなにかわすのがうまくても零距離射撃では避けきれまい。
右腕が使えないらしく右腕は全く動かない。
明日菜はそう考えて一気に茶々丸のやや右側の背後を取る。
正面ではあやかが懸命に牽制している。こちらに気づきイングラムを撃つが前と後ろの攻撃で対応が
できない。次にあやかの方を向いたら一気に近づいて茶々丸の頭を撃つ。
「今だ!」
明日菜は一気に近づく。茶々丸がこちらを向くが遅い。茶々丸の動かなくなった右腕を脇で掴んで
体を密着させる。さらに左腕に握られていたイングラムを自慢の脚力から繰り出される蹴りで弾いた。
283作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:38:10 ID:???
すぐにニューナンブを出すだろうが時間稼ぎには十分だ。
「これで!」
マグナムの引き金に指をかける明日菜。
「…右腕拘束、ジョイント部分を外します」

プシュー カン

「!」
何か音がした途端、茶々丸の右腕が肘から外れた。密着していた体が離れ体勢を失う明日菜。
茶々丸のニューナンブがこちらを向いた。
「それって…反則じゃないの…」

ドンドンドン

明日菜がニューナンブの銃弾を浴びて近くの木に吹き飛ばされる。
「明日菜さん!!」
あやかが叫びその声に反応して茶々丸が銃を向ける。
目標はあやかの顔、一撃で殺せる。だがここでまたノイズが入る。
―ザー、明日菜さん、ネコさん、いいんちょさん、マスター…
茶々丸が銃を一発放った。弾丸はあやかの顔ではなく首輪に当たる。
ガシャッ!という何かが壊れる音。驚きと反動であやかの体が地面に倒れる。
「わたsiワ……たタかu…ねk…さn……0101010110000011…ERROR…マスター…」
茶々丸はあやかの生死の確認もせず、イングラムを拾わずにぶつぶつと呟きながら歩いた。


【残り15人】
284作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:38:56 ID:???
《70.見えない絆》

「亜子、大丈夫」
「うん、ありがとう」
二人に助けられた裕奈と亜子は小さな納屋にいた。
丁度初日、真名が刹那と初めて出会った場所だ。

傷ついた亜子は台の上に寝かされている。
折れた足や腕はしっかりとした板で固定しておいた。
すべて真名から教わった、何故こんなに知っているのだろうと思った。
「亜子、ごめんね。私がしっかりしてたら…」
「ええんよ、ゆーな」
裕奈も金属バットで頭を殴られその治療をしていた。
「しょうがないよ、こんなことになったら」
裕奈、亜子、アキラは互いに生きていることを喜び、まき絵の死を深く悲しんだ。
修学旅行で一緒にいた真名も意外と早く溶け込めた。
「龍宮さん、これでいいですか」
「あぁ、それでいい」
真名の指摘はしっかりとしている。すべてを任せられるリーダー的存在だ。
「きっと…何とかなる…みんなで生き残ろう」
「うん」
3人は皆で生き残る選択をした。殺し合いを何とかしてみんなで帰るんだ。

そんな3人を真名は遠目で見ていた。
285作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:39:36 ID:???
(…刹那)
真名の親友だった刹那はもういない。
超の罠に嵌り木乃香を殺し、その罪に耐え切れずに崩壊した。
そして自分で自分の命を絶つ最悪の結末を迎えた。
あと少し早ければ刹那を助けることができたかもしれない。そう思うと胸が痛くなる。
いくら戦闘のプロでも血の通った人間だ。
悲しいときは涙も出る。自ら殺しを楽しむ殺人マシーンではない。
(私は……あの子たちを守る…)
デザートイーグルの弾薬はまだある。どこまでいけるか知らないが精一杯戦おう。

「龍宮さんもがんばりましょう」
「……あぁ」
ふっと笑う。こうやってみんなが真名を信用してくれている。
仕事の内容の都合であまり多くの人と関わりを持ってはいけないが
今そう思ってもらえるだけでも真名は十分幸せだった。


【残り15人】
286作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:40:37 ID:???
《71.落ち込んでる暇はない》

あれから一歩も動いていない。
ハルナは泣きつかれたのか虚ろな瞳でぼんやりと外を眺めている。
夏美も無口になっていた。
ザジは依然として見張りをしている。

「…私たち、どうしたらいいのかな」
夏美がぼそっと呟いた。
「……分からない…もう…どうしたらいいかなんて…分からない」
ハルナがやっと口を開いた。全く覇気がない。
「私…は……何をしたいんだろね…」
ボロボロに傷ついた両手を見る。完治するまでおそらくペンは握れない。
守るべき友を助けることが出来なかった。
夕映の傷ついた腕が出てきたとき、ハルナの心は砕けたようなものだ。
友が目の前で死んで自分は図々しく生きている。
もう何もしたくない。このまま死んでもいいと思った。

「パル…」
掛ける言葉が出ない。
こんな殺し合いの世界でどうしたらいいのか…

「…!」
突然ザジが慌ててやってくる。
「どうしたんですか?」
「…逃げて…」
そうはっきりと聞こえた。
外では茶々丸がふらつきながらこちらにやってきた。


【残り15人】
287作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:43:04 ID:???
《72.まさに狐に摘まれた顔》

地面に倒れていたあやかは、ようやく目を覚まして起き上がった。
何かが眩しかったからだ。
「何ですの?」
チカチカした光が目に入る。やがてそれは、首輪の赤いランプが点滅しているのだとわかった。
「そんな!」
首輪の点滅。それが何を意味しているのか、先ほど見たエヴァのように…爆発。
「何故!?」
さっき茶々丸が放った銃弾は、首輪のちょうど正面の部分を掠めた。壊れたのかもしれない。
慌てふためくが、どうにもならない。点滅間隔が短くなる。
「い、嫌ぁ!」
これは明らかに爆発だ。とにかく焦るがどうしようもない。
首輪を外したいが装着部分はしっかりとロックされている。
しかも無理矢理外そうとしても爆発すると言われている。点滅が激しくなった。
(あぁぁ、ネギ先生!)
目を閉じ、覚悟とは言い切れない未練いっぱいの覚悟をした。

……

何も起こらない。
ゆっくりと、目を開けた。もう赤い点滅はしていなかった。
(………どうしてですの?)
288作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:43:46 ID:???
恐る恐る、首輪の撃たれた部分に手を当てた。ゴツゴツした機械が壊れて露出しているのがわかる。
パキン。
薄い鉄板のようなものが割れる音。
(え?)
首輪の全面が二つに割れた。
(え、えぇ?)
あまりにもあっけなくあやかの首輪は地面に落ちた。
突然のことに半ば呆然とするあやか。
「ひょっとして助かりましたの?」
首輪は爆破せずに外れた、つまりこの殺人ゲームからも助かったのだ。


【残り15人】
289作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:44:38 ID:???
《73.親友−ASUNA−》

「…明日菜さんは!?」
自分の命は助かった。となれば明日菜の安否が気がかりになった。
「明日菜さん!」
目の前に、木にもたれたまま動かない明日菜の姿。
急いで明日菜の下へと走った。
「明日菜さん!しっかりしてください!」

体に無数の赤い斑点、そこから真っ赤な血が流れ出ている。
あやかの問いかけに、閉じられていた明日菜の目が少し開きあやかを見た。
「……いいんちょ…私、もうだめみたい…」
咳き込むたびに明日菜の口から血が出てくる。
「何を言ってますの!このゲームを止めるのでしょう!だったら生きなさい!」
あやかの叫び、明日菜にはしっかりと聞こえた。
「…そうだよね…止めないと…みんなを…助けないと……」
目がかすむ。あやかの顔がぼやけて仕方ない。
それでも明日菜は手を伸ばしそっとあやかの手を掴む。

「……生きなさいよ…いいんちょ…ネギを…あんまり困らせんじゃ…ない…わよ…」

「それは…それはこっちの台詞ですわ!明日菜さん…生きなさい…生きて…」

「……なぁーに…泣いてん…のよ…」

「明日菜さん…」

「あんた…って…昔っから…余計なことに…よく…突っ掛かるから…」
290作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:45:12 ID:???

「…そんなの…そんなの関係ありませんわ!」

「あはは……やっぱ…いいんちょは…こうでないと…ゴホッ」

「明日菜さん!死なないでください!あなたは……あなたは私の…大切な……」

「……あんたに…そんなこと言われる…なんてね…」

「うぅ…うぅぅ」

「…これじゃ……まる…で…………」

「…明日菜さん?」

「…」

「明日菜さん!」

「…」

「明日菜さん!!!明日菜さああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

先ほどまで小雨だった雨がまた強く降りだした。


【出席番号8 神楽坂明日菜 死亡  残り15人】
291作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/23(木) 21:46:25 ID:???
それでは失礼します。
あと73話の最後の残り人数が15人でしたが14の間違いでした。
292マロン名無しさん:2006/02/23(木) 22:34:11 ID:???
作者1さん おつ&GJ!!!

しかし・・・・・明日菜・・・・・・・・・・・・・ヽ(`Д´)ノウワァン
293マロン名無しさん:2006/02/24(金) 00:03:14 ID:???
GJ!今回のバトロワほど、たつみーが頼もしく思えた事はない
頼むぞたつみー!!全ては君にかかっている!!
294マロン名無しさん:2006/02/24(金) 00:08:03 ID:???
乙。

あやかの首輪は無理矢理なカンジがするが、戦闘は凄く良かった。
295まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/02/24(金) 00:37:42 ID:???
作者1さんGJです!
いいんちょとアスナの関係がなんか泣ける・・・

《73.親友−ASUNA−》まで更新しました
296マロン名無しさん:2006/02/24(金) 21:16:00 ID:???
このカキコを見た人は44日後に不幸が訪れ44日後に死にます。
それがイヤならこれをコピペして5ヵ所にカキコしてください。私の友達はこれを信じず、44日後に親が死にました。
44日後に友達は行方不明に…今だ手がかりもなく。
私はこのコピペを5ヵ所にはりつけました。すると7日後に彼氏ができ、10日後に大嫌いな人が事故で入院しました。信じる、信じないは勝手です
297作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:06:58 ID:???
それでは投下します
298作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:10:00 ID:???
《74.雨と銃弾−前−》


ザァァァァァァァ

雨がまた強くなった気がする。昼の放送前は小雨でほんの少しの間雨が止んだ。
だがまた小雨になり今は本降りになった。
窓から眺める千雨は、この雨が何だか鬱陶しく思えてきた。

後ろでは聡美がシステム破壊プログラムを懸命に作っている。
千雨はいつでも戦闘に出られるように銃を構える練習をしていた。
「千雨」
和美が話しかけた。
「何だ」
「千雨さ、生き残ったら何がしたい?」
「……お前に教える気はねぇよ」
和美の会話をすぐに遮断する。
「…大丈夫だよ。どんなスクープ見つけても…もうこの手じゃ…」
3本指が欠けた右手を見て皮肉めいたため息をつく。
「…お前はそれでも報道部を続けろ」
聞こえるか聞こえないくらいの声でそう言った。
「え?何か言った?」
「ただの独り言だ。気にするな」
「う〜ん。気になるなぁ〜」
和美が千雨に詰め寄る。
「ほっとけ」

「出来ました!」
聡美がそう言って大きく背を伸ばした。
「出来たの」
和美、美空、千雨がパソコン画面に釘付けになった。
299作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:10:40 ID:???
「あとはEnterキーを押すだけで…」
ついにこの戦いに終止符を打つことができる。殺し合いをしなくていい。
恐らくすべてを止めることになれば自分たちを兵士が殺しにくるだろう。
それなら迎え撃ってやる。全力で戦って生き抜いてみせる。
美空はショットガンを、千雨はコルトガバメントを力強く握り締めた。
「それじゃあ行くよ」
皆が頷き、聡美がEnterキーに指を置く。
「3…2…1!」
聡美がEnterキーを強く押した。

「…」
「…何も起きないよ」
画面は全く変化はなかった。
「どうして!?」
聡美は慌ててパソコン画面を切り替える。
突然警告音と共に画面に真っ赤な英語の文字が現れた。
「そんな!?アクセスが拒否されてる!」
「えぇ!!」
あまりのことに驚く一同。聡美は再度アクセスを試みるが全く反応が無い。
「駄目、何も受け付けなくなってる」
「くそったれ!!」
千雨が近くの壁を思いっきり蹴った。
「……ん!?誰かこっちに来るぞ」
千雨は窓の外に人影を見た。
「誰!もしもゲームに乗った人だったら…」
聡美はショットガンを構える。同時に千雨もいつでも撃てる体勢になる。
「……あれは超さん!」
聡美が立ち上がり出口に向かって走る。
「ハカセ!駄目!!」
美空は聡美の腕を掴む。そうあいつに会ってはいけない。
美空の任務のもうひとつそれは…
聡美は美空の制止を振り切り雨の中飛び出し超に駆け寄った。
300作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:11:28 ID:???
「超さん!首輪…どうやって」
超は不気味に笑ってH&Kを聡美に向けて一発放つ。
「!!」
弾丸は聡美には当たらず近くの地面を打ち抜いた。聡美の顔が徐々に強張る。
「超さん…まさか」
「そうネ。悪く思わないでネ」
「ハカセ、逃げて!!」
すぐ後ろで話を聞いていた美空が割って入りショットガンを放つ。
超はすぐに後ろの茂みに隠れてしまい、そこから銃弾がいくつも飛んでくる。
「二人とも逃げて!」
呆然とする聡美を連れて美空は走り出した。小屋を捨てて雨の中を必死に走る。
「くそったれがぁ!!」
どこからともなく飛んでくる相手に向かってコルトガバメントの引き金を引く。
だがどこに隠れたのかわからないため無駄弾を撃っただけだった。
超がどこからともなく銃を放ち和美の足近くにあたり和美が転ぶ。
「朝倉!!」
「朝倉は私に任せて二人は上に逃げて!」
美空はそう告げて走るのを止めた。それでもやってくる銃弾。
徐々にこちら側に近づいているのは確かだ。
「くそっ!どうすりゃいいんだ」
「とにかく逃げましょう!」
聡美は大きく切り立った崖を上る。自分の身長ほどの高さだ、それほど苦労はしなかった。
「さ、早く」
「…分かった」
段差が急なためか上るだけで一苦労だった、差し伸べられた聡美の手を握る。

「朝倉!大丈夫!」
「朝倉さん!大丈夫ですか」
右から美空、左からはさよの声、またステレオ状態だ。
301作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:12:17 ID:???
「大丈夫、何とか…」
二人にそう言って無事を伝えた。和美の無事を確認すると美空はすぐにショットガンを茂みに向ける。
どこかの茂みに消えた。いつ出てくるかわからない。
緊張感が二人を包む。
「…」
「…」
静寂、何も音がない。聞こえるのは雨の音。体が雨で濡れ制服が肌にべったりとくっつく。
狙おうと思えばすぐ撃ってくるはずだ、なのに何故超は撃ってこない。
何故!?

ダァァァン

その静寂を破ったのは一発の銃声だった。



【残り14人】
302作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:13:21 ID:???
《75.雨と銃弾−後−》

「!?」
突然の音に驚く。銃声だがこちらには弾丸は飛んでこない。
なら何処に飛んだ!?
「朝倉さん!上!!」
「上!?」
さよの声に反応して上を見上げる。

「長谷川さん!」
聡美の声と同時に千雨が段差から落ちてきた。
落ちてきた千雨の右胸からは血。
和美はたまらず走り出し千雨の体を掴む。
「うああああ!」
雨でぬかるんだ地面、茂みとは反対側へと滑っていく千雨と和美。
その先にあるのは崖。
「朝倉!!」
美空が詰め寄ろうとしたがその瞬間銃声。
「うあっ!」
超の銃弾を食らいその場に跪く美空。
「と…止まれぇぇぇ!!」
どんなに踏ん張ってもぬかるんだ地面は止まることを許してはくれなかった。
「ああぁぁ」
千雨と和美が崖から落ちる。和美は大木の枝に手を伸ばしたが2本になった右手は
それを掴むことができなかった。
「朝倉さん!」
さよが手を伸ばすが空しくも手を伸ばした和美の手をすり抜けてしまう。
(今度は…朝倉さんだけでなく、長谷川さんまで…)
絶望の顔をするさよ。二人はがけ下の木々が多い茂る森へと落ちていった。
303作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:13:55 ID:???

「朝倉!長谷川さん!」
迂闊だった、超は自分たちではなく崖を上ろうとしていた無防備な二人を狙ってきた。
それでは聡美は?
「ハカセ!」
「は…長谷川さんが…長谷川さんが…」
震えて返事をする聡美。
「私のことはいいから…逃げて」
「で…でも…」
「逃げてーーー!!」
「ひっ…」
その言葉に聡美は勢いよく逃げ出した。
「ぐ…」
もう立つ事が出来ない。ショットガンを落としてその場に倒れる美空。
それを見て超がゆっくりとこちらにやって来る。
「うぅぅ…」
急所を撃たれた、体がどんどん重くなる。

「ずいぶん私を付け回っていたようだけど…詰めが甘いヨ」
「な…」
確信を付かれる、美空のターゲットの相手は新田と超だったから。
それに超の首をよく見ると首輪が外されていた。
「く…首輪…どうや…て」
「外したヨ」
当たり前のように言ってのける超。
304作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:14:26 ID:???
「な……どうやって」
「その首輪、私が作ったネ。外し方くらい知ってるヨ」
「!!」
美空が驚く。どういうことだ、何故超が首輪を…
「私を尾行してたみたいだけど甘いネ」
超は美空に銃を構えた。
「行動を監視されてたのは分かっていたヨ。なら逆にそれを利用してたネ」
美空の目が見開く。まさか…
「春日サンが尾行してない所でプログラムは動いてたヨ」

ドン

美空の体が大きく跳ねた。
「や…ぱり…」
「さよなら、シスター美空」


【出席番号9 春日美空 死亡  残り13人】
305作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:15:15 ID:???
《76.精一杯の笑顔》

銃弾をかわしながらも3人は必死に走った。
茶々丸に見つからないようにしていたが、やはり見つかってしまった。
必死に逃げたが茶々丸は追ってくる。
「私は…ワたシha……」
いつも聞く茶々丸の声ではない、機械的な音声。もう壊れかけているのか…

「…夕映の…夕映の仇!」
ハルナは二人と一緒に走ったが突然引き返し茶々丸に向かって走り出した。
「パル!」
夏美の制止を振り切り手榴弾を茶々丸に投げつけた。
「うわああああああああああああ!!」
茶々丸の近くで爆発音。
しかし茶々丸はそれでも走ってきた。
「!!」
ニューナンブがこちらを向きハルナの右肩を掠った。
「うわああっ!」
ハルナが倒れる。
「パル!!」
夏美が立ち止まるがザジが制止する。
「……村上さんは、逃げてください」
そう言ってスタンガンを手に走り出すザジ

「うぅぅ…」
ハルナが追い詰められる、もう後がない。
(ごめん夕映)
「!?」
306作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:15:59 ID:???
茶々丸は一歩後ずさる、その間からスタンガンを構えてザジが飛び出してきたのだ。
がしゃん。
「―――っ!」
茶々丸はザジの腕からスタンガンを弾き飛ばし、ザジの首を掴む。
「ああああ!」
その瞬間、ハルナは声を上げて茶々丸に向かって突進する。
その隙を狙い、ザジがわき腹に一撃を加えた。
茶々丸は機械だ、効かないが動きを止めるくらいならなんとかなる。
「うわあああああああ!」
勢いで茶々丸の顔に一撃。傷ついた拳と茶々丸の頬が擦れ、痛みが走る。
更に踏み込んで蹴り上げる。この憎い仇を倒さないと夕映が浮かばれない。

全身を使って抵抗する茶々丸に圧し掛かり、腹や顔にに膝をめり込ませる。
ザジが足を、ハルナが拳を同時に挙げたこの瞬間、茶々丸の目が光る。
「攻撃開始」
それは所詮、彼女にとって野良猫の甘噛みした程度に過ぎない。
一瞬を逃さず立ち上がりザジの延髄部を力の限りに打ち据えた。
「ぁ…」
目の前が真っ白になり倒れこむザジ、さらにハルナの足を払い、倒れた所に胸を押さえつけ膝に思い切り体重を落とす。
「――――!!」
声にならない絶叫。裂かれた空気の爆ぜる音。遠慮なく膝を捻じ込むと、
ハルナの口から鋭い悲鳴が一瞬遅れて耳を抉っていく。

「やめてぇー!」
夏美の叫びが聞こえた。逃げろと言ったはずだが、どうやら戻ってきたようだ。
「ターゲットロック」
茶々丸はハルナを蹴り飛ばした。彼女がいた場所に落ちたニューナンブがあり、それを拾い夏美に向けた。
307作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:16:43 ID:???
ドンドン

二発の銃声。
だが弾丸は夏美に当たることは無かった。
「ザジさん!」
ザジ立ち上がり、自分を盾にしたのだ。
「―!」
傷つく体でザジが再度、茶々丸に突進した。
そこにあったのは茶々丸の雨で濡れた体、出力全開のスタンガン。

パァァァァァァァァァァァァァァァン

一瞬でスパークが起こり二人は弾き飛ばされた。
茶々丸の電子回路を一瞬で壊すには十分すぎる威力だ。茶々丸はもう動かない。
「ザジさん!」
夏美がザジに駆け寄る。胸に二発の弾丸。もう助からない。
「ザジ…さん…」
ハルナも傷ついた体で立ち上がる。
「ザジさん…ザジさん…」
「……二人とも……生きて…」
二人にはっきりと聞こえたザジの声。
それ以上ザジは喋らない。
「…」
308作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:17:25 ID:???
最後ににっこりと二人に笑顔を見せる。
営業スマイルではない。二人に希望を持って生きてほしい思いを込めて、精一杯の笑顔をした。
「ザジさん…」
もうザジは何も言わなかった。
「ザジさ……」
さっきまで本降りだった雨がまた止んだ。


【出席番号10、31 絡繰茶々丸、ザジ・レニーディ 死亡  残り11人】
309作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:19:00 ID:???
《77.ソルジャー》

明日菜が木にもたれて眠ったように死んでいる。
その姿を見届けてあやかは歩き出す。
首輪がない、つまり禁止区域にも入れるのだ。これで相手は自分は死んだと思い込み油断する。
そこを突く。

茶々丸の落としたイングラムとワルサーP38、さらに明日菜のコンバットマグナム。
武器は十分ある。ただしたった一人だ。
どこまで戦えるか知らないが今この作戦ができるのは自分ただ一人。
敵のいるフェリーに単身乗り込み管理しているプログラム類をすべて破壊する。
「明日菜さん、行ってきますわ」
雪広あやかは倒すべき敵の本拠地に向かって歩みを進めた。

【残り11人】
310作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/24(金) 22:20:08 ID:???
それでは失礼します。
311マロン名無しさん:2006/02/24(金) 22:22:34 ID:oKj3Md0Z
>>作者1さん
乙です!
あやかどうなるのか・・・wktk
312まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/02/24(金) 23:32:09 ID:???
作者1さん乙です。
《31.大きく変わる運命》の後半に修正がありましたが、どこからどこまでを差し替えなのか
微妙にわからないまま修正したので一応まとめサイトで確認をお願いします。

《77.ソルジャー》まで更新しました
313マロン名無しさん:2006/02/25(土) 00:18:27 ID:???
乙でした。

あやかの応援にネギ達が駆けつける頃ですね
今後超の方がどうなっていくのか期待です。
314マロン名無しさん:2006/02/25(土) 00:57:05 ID:???
今回ザジはよく頑張ったな
315マロン名無しさん:2006/02/25(土) 04:51:01 ID:???
前書いてた司書さんってエヴァチャの人?違うかな
316sage:2006/02/25(土) 07:35:50 ID:???
ttp://www.geocities.jp/happy_negima/
ttp://sympath.jp/farmteam/modules/news/
ここら辺でドラマ化してもらうとかww
317マロン名無しさん:2006/02/25(土) 18:14:16 ID:???
>>316
なにそのカオスなサイトどもwwwww
318作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 20:58:55 ID:???
投下します。
319作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 20:59:33 ID:???
《78.突撃》

あやかは走った。目的の場所まで、フェリーの停泊している港まで来た。
この付近は既に禁止区域になっている。
ゲームの主催者が、生きている者は誰もいないと判断した地域だった。
偶然の重なりで首輪が取れたあやかは、彼らにとっては見えない存在になっていた。

フェリーの入り口にこっそりと入る。誰も来ないだろうと油断してか誰もいない。
あやかは、少しずつ出発地点のホールへと近づいていた。
遠くで聞こえる銃撃戦に胸を痛めながらも、それらを止めるには自分の行動が重要なのだとわかっていた。
焦らず、ゆっくりと、着実に進む。見つかってはいけない。
デイパックからイングラムを取り出す。予備弾はない、あっても代える暇など無い一発勝負。
護衛は何人いるのだろう。少なくとも、ミリタリー男が三人いた。
(………それ以上人数がいたら勝ち目はありませんわね)
とにかく首輪や高圧電流をコントロールしている機械を壊す。ブレーカーを壊せれば一番いいのだが。
それらしき場所の近くまで来た。
兵士が何人か見張りでフェリーの周りを廻っているだけで他は何もない。監視カメラくらい付けろと思った。
覚悟は出来ている。
(私の命に代えてでも、皆さんを助けなくては)
この作戦を考えた時点で、自分の命に未練は無い。本当に無いと言えば嘘になる。家族やネギの顔が浮かぶ。
(今これが出来るのは私しかいません。)
正面は危険と判断して、横の窓に狙いを定めた。その窓にそっと手をかける。
開いた。案の定大きなパソコンや機械がある。そこがすべてを制御している所だ。
敵も油断しているのだろう。もし開いていなければ、割って入る覚悟だった。
(…勢いよく中に飛び込み銃を乱射。パソコンや電源、ブレーカーが見えたら、そこも撃つ)
小さく息を吐く。
320作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 21:00:08 ID:???
(……さよならネギ先生、せめて先生の顔を見て行きたかったですわ)
自然と笑みがこぼれた。
(3−Aの委員長として…私は戦います。ネギ先生、私をお守り下さい)
銃を構え大きく深呼吸を一回。表情を引き締める。

勢いよく窓を開けると、あやかは部屋に飛び込み銃を乱射し始めた。
激しい火薬の爆発音。男達の絶叫。
「うあああああああああっ!!!」
あやかが叫びながら銃弾を打ち込む。
一人、また一人と兵士が倒れていき、大きなパソコンや計器類が次々と音を立てて壊れていく。
首輪と禁止区域を制御しているものをすべて破壊した。これでみんなは助かる。
だがけたたましい銃声に兵士が何人も駆けつけ応戦する。

カチカチ

イングラムの弾が切れた。あやかは素早くワルサーに持ち替えて応戦する。
大量の兵士、武器の状態を考えるとあやかに勝ち目は無い。
逃げ道はない。もはや袋の鼠だった。
「ぐぅ!」
今右肩を弾丸が掠った、だがあやかは銃を構えるのを止めない。
今度は左足。徐々に追い詰められていくがあやかの心境は不思議と穏やかであった。
ワルサーのマガジンを取り替える、残りマガジンはあと1つ。
321作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 21:00:54 ID:???
防戦一方なのに早く止めないといけなかった。だがあまりにも分が悪すぎる。
「あああああ!!」
あやかの体が大きく跳ねる。また撃たれた。
痛い、痛い、体が言うことを聞かない。お願いもう少しだけもって私の体。
「あがぁぁ!!」
弾丸の一発が頭を掠った。あまりの出血に顔の右半分が血に染まる。
美しいブロンズの髪も血に汚れ何本もの床に落ちた。
もう銃を構える気力もない。その場に倒れた。
(明日菜さん…もうすぐ…そちらに向かいますわ…)
最後にそう思ったあやかはゆっくりと目を閉じた。


「…ん…い…さん……いいんちょさん」
聞きなれた懐かしい声。
(あぁ…ネギ先生の幻ですか……)
「いいんちょさん!」
「…!?」
気がつけばあやかはベッドに寝かされていた。顔や腕た足には包帯。
そして目の前には愛おしいネギの姿。
「私…」
あやかが目覚めた時、すべては終わっていた。


【残り11人】
322作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 21:01:44 ID:???
《79.救出》

ドォン パァン
「何?今の音」
「そろそろここも危険か…」
納屋から動かないようにしていた4人だったが、銃声が近くから聞こえたため移動をすることになった。
裕奈がデイパックを持ち、アキラが亜子を背負い、真名を先頭に歩き出した。
たまに聞こえる銃声。もっと安全な所に行こうとした。

ガサガサガサガサ

「ひぃ!」
裕奈の後ろで何かが落ちる音がした。
すぐ後ろは森だ。とすれば木の上から何かが落ちたのか?
「お前らは動くな」
真名がデザートイーグルを構えて音のした方向へと向ける。
音からしてかなりの大きさだ。油断は禁物なのだが地面には何もない。
だが何かが動く音がする。真名は視線を上に向けた。
「うぅぅ…痛てて…」
「…朝倉!?」
真名は目を見開く。何故木の上に引っかかるように和美がいるのか。
ここは崖に面した森だ。考えられることと言えば…
「お前…あの崖から落ちてきたのか…」
「う…うん……」
千雨と共に崖から落下した和美は下が森だったことが幸いし、何度も体を木にぶつけながら落下し
落ちた衝撃を最小限に食い止められたのだ。
と言ってもやはり高さが高さなため体中傷だらけ、制服も所々破けている。
「降りられるか」
「何とか…でも千雨が…」
323作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 21:02:23 ID:???
横にいる千雨はぐったりして動いていない。胸を撃たれており血が出ている。
その時、木の枝が千雨の体重を支えきれずに折れ真名に落下してきた。
「うわ!」
ズーーン
うまくキャッチできたがおもいっきり腰を強打してしまった。
和美も不器用に木から下りてきた。
「しかし怪我人が増えると困ったものだな…」
「うん…どうしよう…」

現在の状態
健康、龍宮真名、大河内アキラ。軽い怪我、明石裕奈。
右腕損傷、朝倉和美。重症、長谷川千雨。かなり重症、和泉亜子。

かなりまずい状態だ。これだけの人数が固まっていると狙われやすい。
だからと言って今更二つに分けることもできない。
八方塞がりになり困り果てていた。
ピー
「えっ!?」
突然みんなの首輪が鳴り出しそして止まった。
「何が…」
「首輪が解除されたようだ」
突然誰かの声に驚く一同。
324作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 21:04:33 ID:???

「みなさん無事ですか?」
そこにいたのは派手な服を着た少女だった。
「あなたは…」
「私はあなたたちを助けにきた者です」
そう言って高音は自身ある表情をした。


【残り11人】
325作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 21:05:35 ID:???
《80.ゲーム終了》

突然聞こえた銃声。
新田や周りの兵士も驚いた。
「何があった!?」
「襲撃です。生徒の一人がこのフェリーに乗り込んで…」
「そんな馬鹿な!」
首輪が外れることなど予想外だった。しかしその生徒は首輪がなく、しかも制御装置を狙って襲撃したのだ。
「万が一のことがあります。新田先生、こちらへ」
「…あ、あぁ」
気が進まないまま安全なところへ誘導されるが、外がまた騒がしくなる。
「今度は何だ!?」
「子供です!我々の攻撃が利きません!」
その子供はあっという間にこちらに乗り込んできた。
「うりゃああああ!!」
「雷の斧!」
一人は目にも止まらぬ速さで肉弾戦を、もう一人は杖を構えてなにやら呪文を唱えると雷を呼び出したのだ。
しかもこちらの銃弾はその少年の防壁ではじき返されてしまう。
「一体何が…」
「こういうことだよ」
いきなり現れた男性に弾き飛ばされる兵士。
「さて…新田先生。一緒に来てもらおうか」
「…高畑先生……わかりました」
新田はいともあっさりと降伏した。
やっと終わる。この殺人ゲームは終わる。やっと…


【魔法生徒、先生の襲撃で本部制圧。ゲーム終了】

【残り11人】
326作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 21:06:33 ID:???
残りは11時過ぎになります。それでは一時的に失礼します。
327マロン名無しさん:2006/02/25(土) 21:57:58 ID:???
急展開GJ!
ところで今回は分岐ルート編の予定はおありで?
328マロン名無しさん:2006/02/25(土) 23:44:27 ID:???
!?
まさかこうなるとは思わなかった!
いいんちょが生き残るとは・・・


作者1さんGJっす!



どうでもいいことだけど、まとめサイトその3に行ったらカウンターが02222だったw
はい、どうでもいいですね。
329作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 23:52:30 ID:???
《81.終幕は訪れず…》

あれから生き残った11人の生徒は保護された。
武器を回収され小さな部屋に入れられた。見つかったとき逃げて叫びわめいていた聡美は
医務室の隅でずっと震えているままだが。
暖かい食事にベッドが与えられた、超と新田を除いて…

朝になり生徒の前に出されたのは夜のうちに見つかった生徒の遺体。
「ちづ姉ー!」
千鶴の亡骸の入った棺桶の前で泣き崩れる夏美。
「ちづ姉ぇ…俺…俺…まだ謝ってないのに…」
小太郎も涙を流す。前日に喧嘩したまま謝ることが出来なかった。
くやしさから涙が出る。
「夕映…のどか…」
ハルナは夕映とのどかの棺桶の前に立つ。
「ごめんね…ごめんね…」
守ることが出来なかった友人。不甲斐ない自分に情けなくて泣いた。

「まき絵…ゆっくり休んでね…」
裕奈が亡き友人の棺桶に話しかけた。亜子は治療のために医療室で眠っている。
「刹那……近衛と仲良くしてるか…」
刹那と木乃香の棺桶に呟く真名。

「明日菜さん…」
ネギも明日菜の棺桶を見る。初めてやってきたときに初めて出会ったのが彼女だ。
もう会えないと思うととても辛くなる。

それぞれが死んだ友人に話しかける。これが最後の別れ。
後から来た残りのみんなの乗った船が出向する。
死んだ生徒の遺体はこのまま火葬されるだろう。
残りの生徒は初めに乗ったフェリーで帰るのだ。
330マロン名無しさん:2006/02/25(土) 23:53:01 ID:???
ちゃおりんは・・ちゃおりんはどーなるんだぁぁぁぁぁぁ!!!

作者1さんGJ!
331作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 23:53:18 ID:???
「…」
辛い思いが交錯する。心に大きな傷を持った人物も少なくない。
震えている聡美の横では亜子が寝ている。
亜子も立ち直れないのかもしれない。アキラはそんな二人をやるせない思いでそれを見つめていた。

さらにその横にいた和美は銃弾に倒れた千雨を見守っていた。
命に別状はないがしばらくの安静が必要との判断だ。
「もういいのか…」
「うん」
部屋を出てきたところに真名がそう呟いた。
窓の外を見ると超と新田が問い詰められていた。
「ごめんなさい。しばらく外の空気を吸ってきます」
聡美が部屋から出てきて、そのままとぼとぼと歩きだした。
「私が一緒に行きますよ。葉加瀬さん」
「ありがとうございます」
近くにいた愛衣が付き添ってくれた。

「さて、新田先生。超君。事情を話してもらいましょうか」
「…」
新田は魔法生徒先生に囲まれていた。無論超も。
「言う必要はないネ」
「何だと!麻帆良祭の時とはいかない!超鈴音、君は一体何を考えているんだ。」
ガンドルフィーニもやや感傷的に言い寄る。
「…超君。諦めよう、本当のことを話すんだ」
新田は俯きながらそう喋る。
「…」
何も言わずに新田を睨む超。
332作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 23:54:59 ID:???
「…」
何も言わずに新田を睨む超。
「私は教師の身でありながら生徒を見殺しにしてしまった。教師以前に、人として最低だ」
神妙な面持ちで空を眺める新田。
「…私が話せるだけのことを言おう…それがせめてもの罪滅ぼしなら」
「新田先生…」
新田は穏やかな顔だ。依然として超は新田を睨んだまま…
「私は…」

ガチャリ

「!?」
何かの音に反応する高畑。
咄嗟にフェリーの方を見た。誰かがこちらに向かって銃を向けている。
誰が!?生徒全員武器は持っていないはず…
「逃げろぉぉぉぉ!!」
ダァァン

「!!」
その弾丸は新田に当たった。
「あ…あぁ」
弾は新田の心臓を撃ち抜きその場に倒れた。
魔法生徒、先生はもとより、その瞬間を見た真名や和美も驚いた。
特に和美にとって新田を撃った銃は見覚えがある。
眼鏡の奥に写るドス黒い殺気が真名以外の人物にもはっきり分かった。
コルトガバメントを構えたその相手に。
医療室に千雨の姿は……なかった。


【残り11人】
333作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/25(土) 23:56:45 ID:???
それでは失礼します。
31はこれでいいです。まとめの人ご苦労様です。

>>327
考え中です。
334マロン名無しさん:2006/02/25(土) 23:57:09 ID:HEmRE2gc
ちょw千雨
335マロン名無しさん:2006/02/25(土) 23:58:21 ID:???

sage忘れスマソ
336マロン名無しさん:2006/02/26(日) 00:33:46 ID:???
まだまだこの恐怖は終わらないようだ・・・・GJでした



(チラシの裏:不覚にも「棺桶」と「火葬」に反応した俺orz)
337マロン名無しさん:2006/02/26(日) 01:16:35 ID:???
>>336
おま俺wwwwwwトラウマがwwww
338マロン名無しさん:2006/02/26(日) 02:46:04 ID:???
乙。

ちう………トイレかな?
339マロン名無しさん:2006/02/26(日) 11:50:32 ID:???
>>338
ちうが新田を殺したんだろ?
340マロン名無しさん:2006/02/26(日) 14:20:36 ID:???
ネギま第二期放送決定
341マロン名無しさん:2006/02/26(日) 18:20:49 ID:???
また黒歴史だ
342作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:42:24 ID:???
今日は休みですので早めに投下します。
343作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:43:28 ID:???
《82.贖罪》

いきなりの銃声。そして倒れる超。
その隙を超は逃さなかった。
「!、離れるんだ!」
高畑の叫びと共に超の目の前で閃光。

ドォォォォォォォォォン

大きな音と光を出す閃光弾を使い魔法生徒、先生の目を晦ます。
「うぅぅ」
光が治まった時には超の姿はない。
「ど…どこに…」
「あそこです!」
瀬流彦が指差した先、フェリーのデッキに超はいた。
しかも愛衣と聡美を人質にして。さらに愛衣には魔法を使わせないために口にタオルを巻いていた。

「動かない方がいいヨ。二人が死ぬことになるネ」
「ぐ…」
「卑怯者!愛衣を離しなさい!!」
高音が叫ぶが超は不気味な笑みを浮かべるだけ、二人の人質は恐怖に顔を歪めるしかなかった。
その声と同時にフェリーが少しずつ動き出す。誰が動かした!?
まさか超の共犯がいるのか!
「超さん!」
ネギが徐々に大海原に出て行くフェリーに向かって叫んだ。
「…ネギ坊主」
人質がいる以上手出しできない。しかも初めに乗ってきたヘリはフェリー襲撃のためにそのフェリーの
ヘリポートに止めたまま、誰もいない無人島にネギたちは取り残された…
344作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:44:09 ID:???
「新田先生!」
先ほど撃たれた新田先生に高音とネギ、高畑が駆け寄る。
「…高畑先生……これは…きっと罰なのでしょうな…」
新田はゆっくりと口を開いた。
「ネギ…先生……すまなかった…私は…死ぬのが怖かった……あの時…死んででも…止めるべきだった…
 雪広あやか君の方が…私なんかよりも…よっぽど…」
「新田先生!!」
新田が目を閉じた。もう何も感じない。なぜか死が怖くなかった。
鬼教師と言われた男の最後の顔は、誰にも見せたことのない穏やか顔だった。


【残り11人】
345作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:45:16 ID:???
《83.地獄巡りの片道切符》

フェリーが動き出した。だが何かがおかしい。
裕奈やアキラはそう感じ取った。
亜子を医務室に残して二人はホールに向かう。
途中でハルナや夏美、息を上げて駆けつけた和美と真名。傷ついたあやかもそこにいた。
「一体何が起こってますの!?」
あやかの問いかけに誰も答えない。いきなりの出航、取り残されている先生たち。
おかしい、この嫌な空気は何なのか。
「そ…それは」
和美がそれを言おうとした時に後ろのホールの扉を蹴破る音が聞こえた。

「超!?」
そこから現れた超は聡美と愛衣に銃を突きつけていた。
「超さん、一体何の真似ですの!?もう殺し合いはしなくていいのですのよ!」
「どんな真似でもないヨ。これが真実ネ」
「真実…」
「殺人ゲームは続くネ。主催者が生きてれば」
何それ…その言い方じゃまるで…

「このゲームを仕組んだのはこの私ヨ」

「!!!!」
全員が絶句する。まさか参加していた生徒の一人がゲームを仕組んでいたなんて…
この一人の生徒のせいで20人もの同じクラスメイトが犠牲になった。
「あなたが…」
「超…一つ聞こう…」
「何ネ」
真名が話しかける。
「主催者の身でありながら、何故参加した。殺されるかもしれないと思わなかったのか」
346作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:46:22 ID:???
真名の言うとおりだ、なぜリスクを犯して主催者がゲームに参加するのか、それが一番知りたい。
「…分からないカ?」
「何?」
「これは殺人“ゲーム”ヨ。ゲームなんだから楽しまないとネ」
なんて呆気ない返答だ。
「貴様…」
真名の拳が強く握られるが人質がいる以上下手に動くと危険だ。
「…もうやめて…二人を離して!」
「ん!!うぐぅぅぅうぅ!!」
愛衣が必死に何かを言おうと叫ぶが口に巻かれたタオルがそれを許さなかった。
「先生もバカネ。武器をこのフェリーに保管するなんて」
実際フェリーに武器が保管されていたのは知っていた。ただそれがどこに隠してあるのか分からないだけだった。
こちらはまったくの丸腰。集団で襲い掛かっても精神的に満身創痍な連中では歯が立たない。
「そこで取引ネ。このホールのセットの中に武器が隠してあるヨ。それと人質一人でどうネ」
「…もう一人は」
「それはまた後で言うヨ」
「…」
反論してもこちらが不利になるだけだ。
しかたなく真名がホールのセットの蓋を外す。するとそこには29ものデイパックが収められていた。
「何が欲しい…」
「やっぱり銃ネ。あと日本刀とか」
真名はしかたなくデイパックを片っ端からさぐり銃や日本刀を取り出した。何故かボウガンがない。
「…!」
デイパックの奥にあるものが隠されていることに気づいた。向こうはまだ分かっていない。
こっそりとデイパックで隠した。
取り出された銃類はアキラと裕奈が受け渡した。
「約束だよ。一人離して」
「…いいヨ」
すると超は聡美を開放した。
聡美は泣きそうな顔で裕奈に飛びつく。
「うわぁぁぁ…怖かったよぉぉ…」
347作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:46:59 ID:???
「大丈夫だから…」
聡美を宥める裕奈の正面で不敵な笑いを浮かべる超。
「何その顔…武器なんてなくったってこっちには龍宮さんがいるんだから!」
裕奈の強気な発言も聞き流しているとしか思えないその笑み。実に不愉快だ。

「明石!そいつから離れろ!!」
突然ホールに響いた声。
「え?」

ドォォン

銃声が響いた。
今一体なにが起きた!?超は銃をこちらには向けてない誰が…
その瞬間に裕奈の体が頽れた。
「ゆーな!!」
アキラが叫ぶ。裕奈の制服は腹から真っ赤に染まっていた。
至近距離から鉛弾を撃ち込まれて。
「ふぅ…超さん。迫真の演技でしたよ、ほんとに殺されるかと思ったよ」
「それを言うならそっちこそ。演劇部に入ったらどうネ」
二人の会話。
今、さっき裕奈に聡美が飛びついた。その後銃声。そして倒れる裕奈。
聡美の手にはコルトガバメント。
「まさか…」
真名や和美は目を疑う。太陽の逆光でよく分からなかったが相手が眼鏡を掛けてることだけは分かった。
だからこの場にいない千雨だと思った。
所がどうだ。聡美はさも当たり前のように超の横に付いた。

「…まだ生きていたんですね。千雨さん」
聡美が銃を向けた先に上半身包帯だらけの千雨がボウガンを持って立っていた。


【出席番号2 明石裕奈 死亡  残り10人】
348作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:48:13 ID:???
《84.脱出不可能!?》

それはあの雨が降りしきる崖を上る二人の時まで遡る。

「くそっ!どうしたらいい!」
先に上がった聡美の後を追って上っていたが段差に阻まれてしまい動けなくなった。
「早く、千雨さん」
千雨は仕方なくコルトガバメントを手放し聡美の手を掴んだ。
聡美はそれを逃さずコルトガバメントを奪う。
「!!」

ダァァァン

それに気づいた頃にはもう撃たれたあとだった。
聡美はすぐに銃を隠してあたかも目の前で千雨がやられた演技をする。
そして千雨は崖から転落して死ぬはずだった。


「テメェ…よくもやりやがったな……ぐっ…」
体の痛みで思うように動けない。だがボウガンを構えることだけは止めなかった。
「千雨さん…残念でしたね……パソコンをいじっている時点で気づくべきでしたよ」
不敵な笑みを浮かべ銃を構えなおす。
「すべて…あなたたちが仕組んだことでしたの…」
「そうです。悪く思わないでくださいね」
なんという残酷な現実。この中に二人も裏切り者がいたことに。

対峙する二人の少女。真ん中で死んだ親友を抱きしめ涙を流すアキラ。
ただ見ているしかない残りの生徒。真名を除いて。
「あのプログラムは、私にしか操作できないようになってたんですよ」
「だからダミーを作って技と失敗したように見せかけた……」
349作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:49:15 ID:???
千雨の息が荒い、撃たれた箇所が血で滲み出してきた。動いてはいけない体なのに…
「そういうことネ。みんな死んでもらうヨ」
「ひぃ」

「それはどうかな!」
突然真名が突進する。その手に握られていたのは剣。
刹那がスタート直後に没収されていた夕凪だ。こんなところに隠してあったとは。
一撃目で牽制、千雨もボウガンを放ち聡美の注意を引いた。その聡美を蹴り飛ばし超から愛衣を引き剥がす。
「ちっ!」
超が引き金を引いた。咄嗟に愛衣を庇って右腕を撃ち抜かれる。
「ぐあっ!」
大事な右手を撃ち抜かれた、これでは銃が握れない。
だが今はそんなことを気にしている場合ではない。傍にいたアキラに夕凪を渡し、銃の入ったデイパックを
力の限り蹴り飛ばす。
銃の何丁かがあやかや和美の足元に落ち、それを拾ってホールから飛び出す。
「逃がさないヨ」

「超さん!!」
聡美も続こうとしたがボウガンの矢がそれを止める。
「こっから先には行かさねぇぞ!」

「どうするの!」
デッキを走りながら真名に話しかける。
「とにかく救命ボートを探すんだ!それで脱出すれば!」
遅れて医務室から飛び出してきたアキラ。亜子を抱えて走り出す。
「何があったん!…ゆーなは?」
「……ゆーなは…」
アキラはそこから先を答えない。いや、何も答えないのが答えだ。
「嘘や…嘘って言うて!」
「…」
アキラは何も答えない。涙を流して何か言おうとしているのをぐっと耐えている。
「嘘や!嘘やぁぁぁ!!」
350作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:50:02 ID:???
アキラの背中で泣く亜子。アキラは涙で前が見えなくなっても走り続けた。

千雨を除く8人がそこに出た。
「これだけあれば何とか…」
救命ボートは結構あった。逃げられる、そう思っただろう。
「私が見てきます」
愛衣がボートの中を確認する。
「フフフ…」
超が笑い、あるボタンを押した。

「!?」
ピッピッピ
ボートの中にあった黒い箱が点滅する。
「逃げてくださ

ドォォォォォォォン

激しい爆発音。
その爆風に愛衣は吹き飛ばされた。そして次々と爆発する救命ボート。
逃げ道は立たれた。


【残り10人】
351作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 18:51:06 ID:???
少し家族と外出してきます。
残りは帰ってき次第投下します。
352マロン名無しさん:2006/02/26(日) 18:51:47 ID:???
まさか聡美まで共犯とは…GJ!
353マロン名無しさん:2006/02/26(日) 18:54:55 ID:???
ゆーにゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
354マロン名無しさん:2006/02/26(日) 20:05:19 ID:???
すげえ…すげえ展開だ!ここまで裏をかいてくるとは!GJ!
355マロン名無しさん:2006/02/26(日) 20:30:52 ID:???
1話ごとに Σ Ω ΩΩ <な、なんだってー! の連続な件
作者恐るべし
356マロン名無しさん:2006/02/26(日) 21:27:08 ID:???
序盤、茶々丸の「開発者には逆らえない」って言葉にハカセか!と思ったんだが、
読んでいって何も無かったから開発者って超のことかと納得していた。
御免、今更言っても遅いな。
357マロン名無しさん:2006/02/26(日) 22:09:04 ID:???
昨日の投下から察して千雨が共犯者かと思ってた 作者1恐るべし
358マロン名無しさん:2006/02/26(日) 22:49:22 ID:???
・・・あれ? 愛衣も死亡?
359作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 22:53:47 ID:???
《85.希望と絶望》

「うわあああ!!」
みんなの目の前で次々と爆破されていく救命ボート。
一瞬で絶望の底に叩き落される感じだった。
「おい!しっかりしろ」
爆風で吹き飛ばされた愛衣が倒れていた。命に別状はない、気を失っているだけだ。
「フフ…どう?これで逃げ道はないヨ」
超が銃をこちらに構えている。

「貴様…」
痛む右腕を庇いながら睨む真名。
しかしこれではどうしようもない、銃など握ったことのないみんなに殺しをさせたくはない。
せいぜい銃を扱ったことがあるのは真名とあやかくらいだ。
夕凪を持ったアキラは戦力になるかどうかは微妙な所だろう。

パンパンパン

「こっちだ!」
何とかしてみんなを助けないと、だがこんな360度見渡す限りの大海原にダイブする気は全くない。
それこそ自殺行為だ。
真名が左腕に持つ銃で牽制しながらほかのみんなを逃がす。
それをさよはただ見つめることしかできなかった…
(私は…どうしたら……!)
突如さよは何かを見つけ和美に詰め寄る。
「朝倉さん!」
「何!?さよちゃん!」
「あの救命ボート、無事じゃありませんか?」
「えっ!」
さよの指差す先、間違いなくそれは救命ボートだ。
しかもそのボートは見覚えがある。
「朝倉さん…ひょっとしてこれ…」
360作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 22:54:44 ID:???
「うん」
そのボートは出航直後に通信室の兵士から逃げ出すときに隠れたボートだ。
アキラが出てくる際、足に黒い箱を引っ掛けて海に落としてしまったがどうやらそれが運命の分かれ道だった。
その箱こそ超の作った自爆発火装置だったのだ。
「とにかく乗ろう!」
念のためボートの中を確認、何もない、これなら安全だ。
「!?何でボートが!」
駆けつけた超が驚くがすぐにボートに向かって銃の引き金を引く。

パァンパァン

「うわぁぁ!」
銃弾に驚く和美とハルナ。
「これ以上はさせない!」
超の銃に真名がしがみ付く。
「離すヨ」
「早く乗れ!」
片腕しか使えない真名が超に勝てるかどうかは分からない。だが真名は命をかけて戦ってくれている。
早く脱出しなければ。
「さっ!早く」
ハルナがまず乗り込み次に夏美が乗る。
「和泉さんを乗せたほうがいいですわ」
あやかの提案で次は亜子が乗ることになった。背中の亜子をゆっくりとボートに乗せる。

ズドン

「ああああ!!!」
361作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 22:55:26 ID:???
後ろで銃声。真名の悲鳴のあと足を払われ倒れた。
「これで両腕が使えなくなったネ。片手だけで勝とうだなんて思わないことネ!」
勝ち誇った口調で真名の傷ついた両腕を踏みつける。
「が…がぁぁぁ!!」
苦痛に顔を歪める真名。
「急いで!」
亜子を乗せて後は身に任せてボートにダイブしたほうがいい。
そう考えたが行動はあまりにも遅かった。

超はボートを繋いであったロープを一発で撃ち抜いた。
パチン
「うわああああああああ!!」
救命ボートは一気に傾く。
尚も超は二本、三本とロープを撃ち抜き、遂に抵抗がなくなったボートはハルナと夏美を乗せて海の真ん中へと落下した。
亜子は入れる最中だったために投げ出されアキラが辛うじて左腕を掴んで落下を止めることができた。
搬入を手伝っていたあやかと和美はボートと共に落下しかけたが一本のロープが足に絡まったおかげで落下せずにすんだ。
しかも運のいいことにすぐ下のデッキがすぐ見える。勢いをつけてそのデッキの手すりを掴んでフェリーに乗り込んだ。

デッキに残ったのは傷ついた真名とアキラ、そして左手一本で海に落ちるのを必死に絶えている亜子。
アキラが掴んでいる手を離せば亜子は海に落下。両足と右腕が動かせない亜子はすぐに溺れ死ぬだろう。
「さて…どうするかネ」
アキラと亜子に銃を向ける超。
「お願い!私はどうなってもいい!亜子だけは…亜子だけは助けて!」
アキラが必死に懇願する。
「あかんて…アキラ…あかん」
「亜子は何も言わないで!!」
必死になる、たった左手一本で亜子を支えている。もう一本の右腕は手すりをしっかりと掴んでいて離すと亜子と一緒に
海に落下しかねないからだ。
362作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 22:55:58 ID:???
「…」
超は何も言わずじっとこちらを見ている。
ただ沈黙。
そして超がゆっくりと口を開く。
「それでいいのカ?」
「ああ!」
アキラが覚悟の返事をする。
「アキラ……もうええんや……ウチのために…」
「だめだよ亜子!希望を捨てちゃ駄目!」
必死に亜子を掴みあげようとするアキラ。だが左手が痛みで痙攣しだした。
「お願い!早く亜子を助けて!!!!」
「……分かったヨ!」

ドン

超がいきなり引き金を引いた。
「うわっ!!」
超が狙ったのはアキラの左腕、正確には左腕を掠るように狙った。
それだけで亜子の手を掴んでいたアキラの手は緩み亜子の手を離す結果となった。
「亜子!!!!!」
アキラの問いかけも空しく落下する亜子。
(ええんよ……こんなウチのために…死なんでも……あ、これじゃゆーなにまた怒られるわな…)
徐々にアキラの顔が小さくなる。
(アキラ……ウチ…ゆーなやみんなに会えて…幸せやった……向こうで待っとるで…)

亜子の体が海に沈む。
そしてその姿が浮かんでくることはなかった。


【出席番号5 和泉亜子 死亡  残り9人】
363作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 22:57:39 ID:???
《86.暴走》

「…亜子」
亜子は海に沈んだ。もう浮かんでこない。
「亜子…亜子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
何で、何で死ぬのにあんな穏やかな顔でいられるの!?
何で私の目の前で親友が死んでいくの!教えて!誰か教えて!!
「うああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
アキラの絶叫がデッキに響いた。
悔しくて泣いた。もっとあの手を伸ばせば亜子の手を掴むことができたのではないのか。
誰も助けられなかった。目の前にいてまき絵も裕奈も亜子も!
声を絞り出すように泣いて、泣いて、声が枯れるまで泣き続けた。

「…」
アキラが泣きやんだ所を見計らい超が詰め寄る。
夕凪は奪わなかった。彼女にそんな抵抗などないと踏んで。
実際、アキラは手すりに体を預けるようにしてそこから放心していた。
目は何処を見ているのか分からない。正気を失い、ぶつぶつと何かを言っている。
(…こいつ、壊れたネ)
壊れた人に用はないとばかりに頭に銃を突きつけてた。
「何か言い残すことはないかネ」
超が情けでそう言った。
「……………何で…亜子を殺したの」
アキラの口からやっと聞こえる程度の声が出た。
「何を言ってるネ。アキラサンの言う通りにしただけヨ」
「…」
「だから助けたネ。苦しむ怪我から。あんなに傷ついてボロボロなら死んだほうがましヨ」
364作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 22:58:59 ID:???
なんて自分勝手で無慈悲な返答だ。
こんなの答えにもなっていない。酷すぎる。
「………」
アキラがまた黙り込む。下を向きもう抵抗できないような状態だ。
「安心するネ。すぐみんなの所に行かせてあげるヨ」
超が銃の引き金に力を入れた瞬間、アキラがこちらを向く。
「!」
何か見てはいけないものを見たような顔をする超。

その後の一部始終を真名は見ていた。
あまりにも早いモーションで夕凪を拾い超に振り下ろす。
超はH&Kとベレッタの銃身で辛うじて受け止めることができた。
あのスピードは刹那でも驚くだろう。
そして何より超と真名の二人を驚かせたのはアキラの顔。

目つきは完全に坐りきり無言のまま超を睨んでいる。
もう人の顔ではなかった。


【残り9人】
365作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/26(日) 22:59:41 ID:???
それでは失礼します。
あと明日は都合によりお休みします。それでは。
366マロン名無しさん:2006/02/26(日) 23:02:23 ID:???
>>365
ここで生殺しかあああああああ!!!!!

・・・・とりあえずがんばってください
367マロン名無しさん:2006/02/26(日) 23:04:51 ID:???
モトk・・・アキラktkrwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
GJGJGJGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
368マロン名無しさん:2006/02/27(月) 00:28:11 ID:???
素………アキラすげぇ
369マロン名無しさん:2006/02/27(月) 01:18:03 ID:???
最後のシーンは目の白黒が逆になった顔を想像するべきなのだろうか。

…と少し思って少し考えたらかなり怖い想像が浮かんだ。


なにはともわれGJ!!
370マロン名無しさん:2006/02/27(月) 01:48:00 ID:???
ま た 素 子 か !
371マロン名無しさん?:2006/02/27(月) 02:13:55 ID:???
素子かよwwwwwww
372マロン名無しさん:2006/02/27(月) 02:32:37 ID:???
般若の面をかぶっている素子が頭に浮かんだ。

恐ろしいというより滑稽だ。
373マロン名無しさん:2006/02/27(月) 06:54:24 ID:???
ここまでって!ここまでやなんて!!生殺しやなんてもんやないで!!
神様のいけずーーーっ!!!

・・早くも「分岐シナリオはあるのかな?」とwktkな俺
374 ◆HApiMATEH6 :2006/02/27(月) 19:56:03 ID:???
http://kochi.wisnet.ne.jp/ranking/category/music/summer/favorite/
http://kochi.wisnet.ne.jp/ranking/category/music/disappointed-love/favorite/
http://www.rankingbook.com/category/music/winter/favorite/
http://www.rankingbook.com/category/music/graduation/favorite/
http://www.rankingbook.com/category/music/wedding/favorite/の
ハッピー☆マテリアル(麻帆良学園中等部2-A)に投票して下さい
※ひとつの投票箇所に付き1人5票まで投票出来るのでハッピー☆マテリアルの項目が複数
あれば全部投票してハッピー☆マテリアル以外のネギま!の曲にも投票して下さいお願いします
メアドは任意なので必要ありません!
375マロン名無しさん:2006/02/28(火) 00:16:19 ID:???
投下マダー?
376マロン名無しさん:2006/02/28(火) 00:40:56 ID:???
今日は休みでは・・
377作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:39:05 ID:???
それでは投下します。
378作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:40:04 ID:???
《87.ルパンごっこ3》

銃声が聞こえ、そして次に聞こえるのは何かが突き刺さる音。
聡美のコルトガバメントと千雨のボウガンの応酬だ。

どこまで行ってもきりがない。
逆に長期戦になると千雨が不利だ。
「ハァ…ハァ…畜生…」
息がしづらい、包帯を撒かれた上半身の右胸から徐々に赤に染まっていく。
頭がぼんやりしてきた。だがここで負けるわけにはいかない。
遂に見つけた、ゲームの主催者を…この手で…
「うあああああああっ!!」
隠れていた机から飛び出してボウガンの矢を放つ。
矢は聡美の近くに当たり、仕返しとばかりに聡美が銃を放つ。

肩を掠った。だが千雨は床を転がりながら物陰に隠れ次のチャンスを伺う。
「隠れたって無駄ですよ。その怪我では長くは持たないでしょうね」
「……くっ」
痛みなら何とか耐えれたが苦しさが徐々に大きくなってきた。
ちょっと走るだけで息が上がる、間違いなく右の肺をやられた。
「見つけましたよ、千雨さん」
聡美に見つかる、もうボウガンの矢は切れていた。
「あれだけのハッキング能力があるとこちら側としては消したほうがいいでしょうね」
聡美が銃を向ける。
「あのロボもお前が狂わせたのか…」
「そうですね。あっ、もちろんですが私と超さんは攻撃しないようにプログラムしてます。
 あの森で出会った時みたいに私だけは当たっていなかったでしょう」
初めて出会った時から気づくべきだった。他のみんなは正確に狙ってきているのに聡美はなぜか
すべてはずれていた。初めからそういう風にプログラムをいじっていたのだ。
「…てめぇ…」
「さよなら、千雨さん」
379作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:40:49 ID:???

「千雨ーー!!!」
銃声が鳴った。おもわず聡美は千雨から離れた。
「千雨!しっかりして。大丈夫!?」
「朝倉……」
和美が駆けつけてきてくれた、左手にはワルサーP38が握られている。
「私、戦うよ。そして生きて…報道部を続ける。右手が使えなくったって左手があれば」
まっすぐ千雨を見て応えた。
「…ふ、それでこそ朝倉だ」
「じゃあ行こう。この中から武器を取って」
デイパックの中から手榴弾と銃が顔を覗くが千雨は銃を選んだ。
それはコンバットマグナム。
「まるでルパンと次元ね」
「何の話をしてんだ」
聡美に銃を構えて叫ぶ。
「あきらめなさい。私たちじゃ一人で太刀打ちできないでしょ!」
「……私は…諦めない!!」

和美が危なっかしい腕前で銃を放つ。それに反応して聡美が身を翻して近くの机に隠れる。
千雨はそれを逃さなかった。
照準を机に合わせてマグナムの引き金を引いていた。
無茶な体制から撃った割には覚悟していたほどの反動は来なかった。
机が傾き聡美が飛び出さざるを得なかった。
聡美が飛び出す。コルトガバメントは和美に向いている。同時にワルサーを向ける和美。
それを見て千雨が飛び出し聡美にマグナムを向けた。

ドォン

ほぼ3人同時に引き金を引き、そこにあったのは銃弾二発を食らい倒れた聡美だった。
380作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:41:31 ID:???
「―ってーーー」
マグナムの強い反動に両手を押さえて顔を歪める千雨。
和美が駆けつける。彼女の頬には聡美の放った銃弾の掠った後があった。
「大丈夫。千雨」
「あぁ…何とか…」

ズズーーーーン

「何!?」
突然フェリーに響いた爆発音。
「デッキの方だよ。千雨、立てる?」
和美の肩を借りて立ち上がる千雨。急いでデッキに上がっていった。
(あれ?さよちゃんは?)

さよはホールに居た。
机近くで聡美が立ち上がるところを見ていたのだ。


【残り9人】
381作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:42:48 ID:???
《88.化け物》

キィィィィン ガキィィィン
鉄のぶつかり合う音。
一撃目の攻撃でH&Kの銃身が少しだけ変形してしまった。
ならばとベレッタを向けるがアキラの振りは速い。
超は一歩引いてアキラに銃弾を食らわす。

わき腹に命中した。
「!!……うあああああああ!!」
それでも襲ってくるアキラ。
一体彼女の何がそこまで動かすのか?
超はデイパックから無造作に救急箱を取り出しアキラの頭目掛けて振り下ろした。

ガァン

箱が壊れ、薬が散乱した。だがさっきの衝撃はかなりの手ごたえのはずだ。
「いい加減やられるネ!!」
膝から落ちたアキラだがまたも立ち上がる。
「……くくくくく」
アキラは額から流れる血が口元に流れる、それを舐めて超の声を聞き流した。
超は絶対仕留める。
仮に逃げられたとしても、罪を被るのも厭わず超を見つけ殺すだろう。
殺した所で亜子や裕奈が生き返るわけがない。ならが落ちるところまで落ちればいいではないか?
「くくくく……ふふふふふふ」
見開いた目は人のそれらしい光を失っていた。あるのは超や聡美のように殺しを楽しむ目。
だが二人と決定的に違うものは、アキラは自らの滅びを望んでいることだ。
「…!その目を…その目をするなぁ!!」
超がベレッタの引き金を引くが運悪く弾切れになる。
「チッ」
382作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:43:25 ID:???
アキラを蹴り飛ばしヘリポートに置いてあるヘリに向かって走り出す。
「…待てぇ!!!!」
夕凪を持ち直すアキラ。そこに真名の姿が視界に入る。

「…龍宮さん」
両手が使えない真名が壁にもたれながら立ち上がる。
「すまない……私が居ながらこの様だ……右腕が動けば何とか超を仕留められたんだが…」
あの時、利き腕を撃たれさえしなければ有利に進められたはずだ。
「さっき何と言いました?」
「え?」
アキラが歩みを止めてこちらに近づいてくる。
「…超を…仕留める?」
「おい…アキラ…何をする気だ…おい…アキラ!!」
こちらに夕凪を構えるアキラの姿を見て真名は恐怖する。
あれはもうアキラではない、アキラの姿をした生き血を吸う鬼だ。
そう感じた瞬間、真名の首から真っ赤な血が噴出した。
「が…あ…ぁあ……」
アキラの顔が真っ赤に見えたのを最後に真名の意識は閉じた。
「…」
抱え持っていた夕凪を手放し、両手を見つめた。
血まみれの手、人殺しの手だ。これ以上汚れようもなく汚れた。

いまさら元の生活には戻れない。戻ろうとする気すら起きない。
まき絵、裕奈、亜子。みんな死んだ。
そして皆で笑い合いネギ先生が授業をする3−Aも、永遠に葬られてしまったのだ。
誰が一番悪いというわけでもない。全員で殺し合い、壊したのだ。
アキラは笑った。誰もが狂っている。自分もまともではない。
383作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:43:55 ID:???
「チャオハワタシガコロス」
口に出して言った。
復讐がしたい。誰にも邪魔はさせない…邪魔をする者など蹴散らしてくれる。
亜子を裕奈をまき絵を、そして3−Aを崩壊に導いた政府も許せない。
復讐を果たせば後は血まみれの道を行くまでだ。
それもまたいいかもしれない。
今までずっと、もしかしたらすべてやり直して生きていけるのではないかと思っていた。
だがもう必要がないものだった。

手始めに手足を動けないようにして、怯える超の顔面をこの刀で切り刻んでやる。
…それとも、じわじわと嬲り殺す方がいいだろうか。
今に見ていろ。二度とでかい口を利けなくなるようなサンゲキを見せてやる。
アキラは自分がまっとうな人間として生きていく権利を自ら放棄した。

【出席番号18 龍宮真名 死亡  残り8人】
384作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:46:42 ID:???
《89.最後の抵抗》

「ハカセ、うまく逃げるヨ」
階段を上がりながら超は聡美に呟いた。
ヘリポートには先生たちが乗りつけたヘリがある。そこから逃げれば助かる。
予想外のことが起こって超は後退せざるを得ない状況だった。

「!?」
ヘリポートが見えそこに大きなヘリコプターが止まっている。
超がヘリに近づこうとしたが。

ドォン

「超さん!」
足元を撃って超の足を止めた人物がいる。
「…いいんちょ」
「超さん!もうやめてください、これ以上続けるのであれば…撃ちます!」
あやかがデザートイーグルを構えている。
脅しではなく本気だ。
体の節々が痛む。普通であれば立っているのがやっとのはずなのにあやかはじっとこちらを見つめている。
「…無理ネ」
超があやかの制止を無視してヘリに走り出した。
「くっ!」
一発、二発と弾丸を撃つがあやかの体では狙いを定めることは無理であった、
いとも簡単にヘリに乗り込む。
「待ちなさい!!」
あやかがヘリの扉にしがみ付く。
徐々にローターが激しく回って浮かび上がるヘリ。
あやかはヘリの扉を開けて超の体を掴む。
385作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:47:19 ID:???
「もうおしまいです!あきらめてください!」
「離すネ」
運転席で暴れる超とそれを離さないようにしがみ付くあやか。
超があやかのお腹を蹴り飛ばした。
「あぁぁ!!」
「!?」
あやかを振りほどきやっと正面を見ることが出来た超だが、遅すぎた。
超の目の前に見えたものは巨大なポール。

ドガァ!!

「うわあああああああああ!!」
ポールに激突してコントロールを失い、真っ逆さまに落下したヘリ。
超は落下の衝撃でフロントガラスを突き破りデッキに投げ出された。
(あぁ…ネギ…先
ヘリが部品を撒き散らしながら下のデッキへと落下。
運転席を押しつぶされたあやかはその場で即死してしまう。
その後、ヘリは大爆発を遂げた。


【出席番号29 雪広あやか 死亡  残り7人】
386作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:48:02 ID:???
《90.赤い血》

「うぅぅ…」
燃え盛るヘリの炎を見ながら超は意識を取り戻した。
手すりが異様に変形している、背中からここに落下したようだ。
頭が痛い、フロントガラスに頭から突っ込んだんだ、無事なわけが無い。
「い…痛い…」
体が言うことを利かない。手すりに勢いよく背中を強打し背骨が折れたかもしれない。
このまま手すりに凭れてる体勢でいてはいずれ誰かに殺されるだろう。
だがどうすることも出来ない。逃げることも戦うことも出来ない。
「年貢の納め時ネ…」
すぐそこに千雨と和美が現れたから。

「超……」
「テメェ…」
銃を構える千雨。
「……復讐ネ、一思いに殺すがいいネ。もう抵抗すら出来ないヨ」
和美も千雨も声を出さない。
「…千雨、行こう。放っておいてもいずれ…」
「…チッ」
千雨は乱暴に超を手放すと、超を置いて聡美を追った。

「…」
体が本当に痛い。もう自分の命もあと僅かだろう…
「あ…」
アキラが夕凪を引きずりながらやって来た。
「私を殺すカ」
何も言わずに超に夕凪を向けるアキラ。もうその瞳は人らしい輝きを失っている。
「地獄で…待ってるヨ」
387作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:49:02 ID:???

ザシュッ

超の体が縦に切り裂かれる。
その返り血を浴びて赤くなったアキラの制服がさらに赤く染まった。
「……ふふふふふはははははははは…あははははははははははははははははははははは!!!!!」」
デッキにはアキラの笑い声がこだまする。
「ははははははは…やった…遂にやったんだ……亜子、ゆーな、まき絵…私はやったんだ…」
アキラの顔は赤い血に染まり、涙を流しながら笑っていた。


【出席番号19 超鈴音 死亡  残り6人】
388作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/02/28(火) 20:50:46 ID:???
89話のタイトルが“最後の抵抗”でしたが“地獄の業火”の間違いでした。
それではまた明日。
389マロン名無しさん:2006/02/28(火) 20:55:48 ID:???
アキラがこーなってそーなるなんて、予想外だった…
GJです!!
390まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/02/28(火) 21:02:17 ID:???
作者さんGJです!アキラ完全に壊れちゃったよ(;´д⊂ヽ

《90.赤い血》まで更新しました。>>2
391マロン名無しさん:2006/02/28(火) 21:02:47 ID:???
素……アキラkoeeeeee!!
392マロン名無しさん:2006/02/28(火) 21:03:54 ID:???
壮絶なクライマックスの予感
GJでしたああぁぁぁぁ!!!
393マロン名無しさん:2006/02/28(火) 21:06:43 ID:???
やべ〜まじでGJ今後の展開が気になる!
394マロン名無しさん:2006/02/28(火) 21:44:11 ID:???
超死んだのにまだ一波乱ありそうだze・・・
作者1、GJ!!!
395マロン名無しさん:2006/03/01(水) 00:19:45 ID:???
いいんちょつД`)・゚・。・゚
396マロン名無しさん:2006/03/01(水) 02:26:21 ID:???
嵐のような急展開だったので、一度読み返してみた

真名ちょっと弱すぎね?、と思った
特に首輪が効力を失ってからは魔眼使えるハズ
人質捕られていようが、真名なら即座にハカセと超の額をブチ抜けると思う
利き腕、って、真名は二挺拳銃やってるくらいだしね・・・

あまりにGJばかりなんで否定的な意見も必要かと思った
でも作者1氏の実力は認めているから、応援する気持ちで書いた
397マロン名無しさん:2006/03/01(水) 02:49:10 ID:???
ラストは返り血で服が染まったアキラが金色の野に降り立って全員生き返る
398マロン名無しさん:2006/03/01(水) 02:57:51 ID:???
>>396
そんなこと言い出したら魔法先生空飛べるんだから追ってこいよとか
いくらでもツッコミ所があるのでストーリー優先ってことでいいんでないの。
399マロン名無しさん:2006/03/01(水) 03:10:33 ID:???
だが、職人というものはツッコミを受けてこそ育つもの
作者1氏に緻密な考証と文章力が備わればプロになれると思う
400マロン名無しさん:2006/03/01(水) 04:14:48 ID:???
なんでもありのネギまの世界でバトルロワイアルなんて出来ないんだよ。
だからストーリーを作る上で強引にならざるを得なくなるときが必ず出てくる。
そこをいかに自然に近付けられるかが問題だな。

作者1氏みたいに斬新なストーリーを求めた場合、妥協点が増えてしまうのはしかたないと思う。
401マロン名無しさん:2006/03/01(水) 04:53:59 ID:???
作者1氏の8部の斬新な展開にwktkなのは俺だけじゃないハズだ
だがしかし、俺は6部のような展開は平凡でも、キャラ描写に重点を置いた話も好きだ

作者1さんなら両立出来ないかな?というのは高望みだろうか・・
402作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 21:29:51 ID:???
それでは投下します。
403作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 21:31:23 ID:???
《91.出席番号1の生徒》

「こんな所で死ぬわけには…」
聡美は体を引きずりながら階段を下っていた。
脱出手段はまだあった。船の端に隠してある脱出ポッド。
これに入れば救難信号で政府の人間が助けてくれる。
超鈴音が自分の存在を政府に名前だけしか伝えてないから疑われるかもしれないが
背に腹は変えられない。

「これで…」
ポッドの中を見る、2、3人が楽に入れる大きさのポッドが二つ。
その中に入ろうとした。

ダァン

後ろで銃声が聞こえる。
「今度は脅しではありません…これ以上動かないでください!」
そこにいたのは愛衣だった。
「…誰かと思えば佐倉さんでしたか…あなたみたいな人に殺せますか?」
だが愛衣はじっと見つめる。いつもの愛衣ではない。
「…私は佐倉さんではありません」
「…なら誰ですか。あなたは」
銃を持ったままこちらを見つめている。
やがて愛衣は口を開く。

「私は…3−Aの生徒です」
404作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 21:32:03 ID:???
「ありえないですよ。あなたはこのクラスの生徒のはずがありません」
「…たしかに見た目はそうです。ですがこの人の魔力と私のフルパワーで僅かの間ですが
 この人の体を借りています」
そう言った。そう見過ごしてはいけない。3−Aのクラスを崩壊に導いた相手を倒さなくてはいけない。
霊体で何もできなかった自分に腹が立った。もう後悔はしたくない。
そのためなら。
和美に悪霊とも人を利用したと罵倒されてもいいと、嫌われる覚悟を決めた。
この体の人、ごめんなさい。

「私は…麻帆良学園中等部3−A出席番号1番、相坂さよです!!」


【残り6人】
405作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 21:33:59 ID:???
残りの投下分を紛失してしまっているので今から必死に作っています。
しばらくお待ちください。
406マロン名無しさん:2006/03/01(水) 22:01:03 ID:???
ものすごい勢いで待ってます
407マロン名無しさん:2006/03/01(水) 22:22:52 ID:???
_   ∩
( ゚∀゚)彡作者1!作者1!
  ⊂彡
408マロン名無しさん:2006/03/01(水) 22:46:50 ID:???
さよ参戦ktkr!!!!!!!!!
409マロン名無しさん:2006/03/01(水) 22:49:53 ID:???
予想外な展開!!作者1さんファイト!
410マロン名無しさん:2006/03/01(水) 22:51:08 ID:???
どうせ除霊されるんだろう。と思う俺はひねくれ者だと思う。
411作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:05:07 ID:???
《92.人を殺せるボーダーライン》


「出席番号1…そんなのありえません!だって相坂さんは…」
そう、相坂さよは存在していない。
それはありえないことだ。
そんなことはありえない幽霊などありえるはずがない!
「…」
「そんなことが…」
じっと愛衣を見つめる聡美。
「そんなのありえない、そんなこと!!」
コルトガバメントを取り出し愛衣に向ける聡美。
愛衣もそれにあわせて走り出す。
一発目の銃弾が足を掠った。足が存在する、懐かしい感触を感じる余裕はない。
愛衣はそのまま転がりその体勢で初めて銃を放つ。
破裂音が聞こえ両腕に反動がきたが相手は倒れていない。
撃たなくてはいけない。3−Aをみんなを殺し合いに巻き込んだ人を許せない。
だから撃つ。聡美を殺す。
「…うぅ」
迷ってはいけない。和美をあんな目に遭わせた管理人を…
だが撃てない…何故…こんなときに手が震えていた。
「迷ってはいけませんよ!」
聡美が銃を構える。

ダァン

「うあっ」
一発の銃弾が聡美のコルトガバメントを弾き飛ばした。
「お前みたいな部外者が手を汚す必要はねぇよ」
愛衣が後ろを見ると千雨がマグナムを構えていた。
「お前の負けだ。諦めろ」
「私は……」
412作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:06:26 ID:???
千雨が聡美にマグナムを向けて牽制する。
「…さよちゃん…なんだね」
「…はい」
愛衣に声を掛けた和美。先ほどの会話を聞いていた。
今まで霊体で触れることすらできない友に初めて触れた。
「朝倉さん。私…少しの間ですが…人を殺そうと思いました……」
「さよちゃん。ありがとう、さよちゃんが止めてくれなかったらきっと逃がしてた」
和美は愛衣の頭を撫でた。
「うぅ…朝倉さん…」
愛衣の姿をしたさよはその場で涙を流した。

「さて…覚悟してもらおうか」
マグナムの引き金に力を込める千雨。
「嫌ぁ…やめて…殺さないで…」
命乞いをする聡美。
「……」
このゲームを仕組んだ管理人を許さない。
「チッ…」
だから殺す…
「…」
それでいいのか…
「…」
千雨は銃を降ろした。
「…」
千雨は怯えてきった顔をしている聡美を哀れんだ顔で見つめる。
殺せなかった。ここにきて手が震えて殺すことが出来なかった。
(こんなときに…私はあいつみたいに迷ってる)
「…長谷川さ
413作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:06:57 ID:???

ドシュ

「え?」
そこにいたすべての人間が自分の目を疑う。
聡美にとっては信じられない光景だった。自分の腹から鋭い刀が生えているのだから。
後ろの人間が刀を引き抜いた瞬間、腹から大量の血が飛び出す。
「い゛やあぁぁぁぁ……助け…てぇ……」
床に大量の血が流れその上に聡美が倒れる。
「助けて……助…け………」
聡美は自分の死の恐怖を感じながらあっけない死を迎えた。

「あぁぁ…」
「…なんて…」
千雨、和美、さよはその場で固まる。
後ろには夕凪を持ったアキラが体を血に染めながら立っていた。
「ふふふふふ……長谷川さん…甘いですよ……殺すときはこうして死の恐怖を味あわせないと…」


【出席番号24 葉加瀬聡美 死亡  残り5人】
414作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:07:44 ID:???
《93.脱出》

人はそれを惨劇と呼ぶのだろう。
床の上が真っ赤に広がる赤。人をあっという間に殺した人間。
アキラは不気味な笑いを浮かべて3人を睨んでいる。
「あなたたちも…私の邪魔をするの…」
「邪魔って…何のこと…」
「邪魔は…させない!!!!」
アキラが夕凪を構えて突進してきた。
「うわぁ!」
和美がアキラの体を掴んで制止する。
「だめ!正気に戻って!!」
「うあああああああああああああああああああああ!!」
千雨は勢いでアキラの体を突き飛ばす。
アキラはそのまま脱出用ポッドの中に落ちた。
千雨、和美、愛衣(さよ)も反動で足を踏み外しポッドに転落した。

ドコォォォン

さらに落ちた拍子にスイッチが入り二つのポッドは大海原に投げ出されてしまったのだ。
「狭い…苦しいって…」
「しょうがないじゃん。我慢して」
「朝倉さん。そこ痛いです…」
右も左も上も下も分からないままポッドは漂流を続け、最後は何かにぶつかる音がして止まった。
「何かに当たったぞ!?」
「出られないの?」
「これじゃないですか?」
レバーみたいなものを回していくとすぐに外に出られた。
「皆さん!無事でしたか!」
ネギたちが迎えに来てくれた。港で使えそうな船を使い何とかここまで出られたのだ。
415作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:08:41 ID:???
そして後ろには救命ボートで海に投げ出されたハルナと夏美もいた。

「愛衣!」
「お姉さま!」
高音と愛衣が抱き合い無事を喜び合った。さよとの憑依は解けていた。
「朝倉さん…これで…よかったんですか?」
「…分からない…でもきっと答えが出る日がくるよ」
さよと和美もまたすべてが終わった事を実感していた。
「…終わったよ…夕映、のどか…」
すべてが終わったことを亡き親友に伝えるハルナ。
「まずはちづ姉のお墓作ってあげないとね…」
「そうやな…」
夏美と小太郎は共に姉として慕っていた人物の死を悲しんだ。
「…」
終わった。すべて終わらせた。千雨はただ外を眺めていた。
「千雨さん…」
ネギが詰め寄る。
「…」
すべてをぶち壊す覚悟だった。それだったら人殺しでも何にでもなる覚悟を持っていたはずだった。
だがアキラのあの姿を見て恐怖に震え上がった。
おぞましい。あれが同じ人のすることなのか、真っ赤な血を浴びて笑っていたアキラの姿を…
思い出した途端に体の震えが止まらない。
所詮自分の覚悟なんてそんなものだ。千雨は涙を流した。
こんなガキの前で絶対泣いてたまるものかと心に決めていたが、恐怖心から千雨の涙は止まることはなかった。
416作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:09:44 ID:???
そんな千雨にネギはそっと慰めた。
その後、アキラの乗った脱出ポッドは発見されなかった。


【生存者】
出席番号3  朝倉和美
出席番号14 早乙女ハルナ
出席番号25 長谷川千雨
出席番号28 村上夏美

【行方不明】
出席番号6  大河内アキラ
417マロン名無しさん:2006/03/01(水) 23:11:05 ID:oTK7n6/d
神乙です!!
418マロン名無しさん:2006/03/01(水) 23:12:02 ID:???
モトk・・・・いやアキラ(((((((((;゚д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガク
419作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:12:39 ID:???
《94.最後の生還者》

〜3日後〜

「…はい、麻帆良学園の生徒を保護しました。写真の照合から大河内アキラと判明」
「超鈴音の仲間のようだが…その言っていた人物か」
「仲間がいると聞いただけですが、こちらが用意した脱出用ポッドに入っているからそうでしょう」
「分かった。念のために超のことを聞いておけ」
「了解」

これは好都合だった。
どうやら超と聡美の協力を受けていた政府の所に偶然潜り込めた。
これならみんなに復讐できる。邪魔はさせない…
何年掛かってでも3−Aの復讐を成し遂げる…
このゲームを仕組んだ組織の人間すべてを皆殺しにしてやる。

保護されたアキラは笑っていた。
目つきはあれ以来座ったままだった。
420作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/01(水) 23:14:09 ID:???
明日でエピローグとなります。
分岐エンドは亜子エンド、アキラが壊れないエンド、いいんちょエンドを予定してます。
それでは。
421マロン名無しさん:2006/03/01(水) 23:34:37 ID:???
作者1、乙!!!いよいよ明日でエンドか・・。
分岐も期待してます。
422マロン名無しさん:2006/03/02(木) 00:07:13 ID:???
アキラがとにかく恐かった マジで鳥肌たった
423マロン名無しさん:2006/03/02(木) 00:09:24 ID:???
乙です!
こんな平凡な言葉しか浮かんでこない俺orz
424マロン名無しさん:2006/03/02(木) 00:51:27 ID:???
全員あやかスルーかよw

和美もちうもヘリ爆破後に来たからあやかがそこにいたこと知らないよな
死んだこと知ってるのならソレはそれでガン無視だし
知らないなら誰もあやかの安否を気にかけないとかひどいね。
425作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/02(木) 17:21:29 ID:???
お初です。
作者1さんのすばらしい作品に影響されて私もバトロワを書いてみました。
もうほぼ投下準備ができましたので私も予約させていただきます。
426マロン名無しさん:2006/03/02(木) 20:03:37 ID:???
超がバトロワ開催した動機は一体・・・。
427マロン名無しさん:2006/03/02(木) 20:15:57 ID:???
それはわからずじまいだよね〜w
428作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/02(木) 20:32:07 ID:???
《95.ペンネーム》

「…というのが今回のストーリーのコンプセットよ」
「すごいですね先生。次の本もベストセラー確実ですよ」
「私はそれが欲しくて作家になったわけじゃないわよ」

〜5年後、某出版社〜

「しかしすごいですよ先生。これだけいろんな作品を作り出せますからね」
「…そうね、デビューして2年…早いものね」
その人物が5年前にバトルロワイアルの被害者であるという真実は誰も知らない。

あれ以来、麻帆良学園に帰ってきた4人の生徒はまず病院に送り込まれた。
治療とカウセリングを受け、全員一ヶ月後には学園に復帰できた。
麻帆良学園3−Aの生徒は合同合宿中に不慮の事故に遭いほんの僅かな生存者しか発見出来なかった。
死んでいった生徒は皆大きな墓の下で眠っている。
ただ一人海に沈んだ和泉亜子の遺体は発見されぬまま、そして今も大河内アキラの消息は不明のまま。

「…」
早乙女ハルナはあれから高等部へと進学し、卒業と同時に新しく立ち上げる出版社の看板作家となった。
厳しい毎日だがそれでも充実していた。
「夕映…のどか…」
ハルナは定期入れに入れていた写真を見る。
5年前に3人で取った最後の写真。夕映がのどかがハルナが笑っている。
429作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/02(木) 20:32:39 ID:???
ハルナは鞄に書類と原稿用紙を入れて立ち上がる。
「さてと…」
ハルナは歩き出した。
死んだ二人のそして残りのみんなのために生きることを。
そしてしばらくしてハルナの本が出版された。
ペンネームは親友の名前を忘れないようにするために付けた。


『魔法先生』 著者、綾瀬のどか
430作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/02(木) 20:34:15 ID:???
残りすべて投下しようとしましたが
データをなくした挙句、夜勤シフトへの変更で今日はこれだけになります。
明日か明後日までにすべてそろえます。それでは…
431マロン名無しさん:2006/03/02(木) 21:07:32 ID:???
GJ!!
ハルナまじでいいw
5年後ってことは20歳?
432マロン名無しさん:2006/03/02(木) 21:25:56 ID:???
ケータイで>>428のサワリを目にした瞬間つい
「ここまで来てフィクションオチかーーい!!」
とツッコミかけた粗忽者は漏れだけじゃないと思いた…
433マロン名無しさん:2006/03/02(木) 21:53:29 ID:???
>>432
恥ずかしながら漏れもです・・。
綾瀬のどか・・・:'(ノд`)';,プギャー
434マロン名無しさん:2006/03/02(木) 21:57:25 ID:???
>>432

大丈夫。俺もだ。
435マロン名無しさん:2006/03/02(木) 22:12:12 ID:???
>>432
同じく俺も・・・
436マロン名無しさん:2006/03/02(木) 22:55:31 ID:???
>>432
PCで読んでいたのだが、読み始めたところで一瞬それが脳裏をよぎった
437マロン名無しさん:2006/03/02(木) 22:58:18 ID:???
ストーリーのコンプセット?
438マロン名無しさん:2006/03/02(木) 23:46:15 ID:???
>>432
作者1さんの前の作品の最後それだったからこのスレ復活してからいる人はほとんど全員頭によぎったんじゃないかな?
そっからああつづくとはほんとにうますぎる…
439マロン名無しさん:2006/03/03(金) 00:32:33 ID:???
>>437
多分コンセプトの誤変換か何かだと思うよ
440作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:52:54 ID:???
投下します。
コンセプトをコンプセットと誤変換してました。最近ミスが多いorz
441作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:53:47 ID:???
《96.墓参り》

今日の天気は生憎の雨。
だがその日は必ず出かけなければならなかった。
「ちづ姉…」
村上夏美と犬神小太郎は、5年前のこの日3−Aの生徒はあの忌まわしいゲームに参加させられた。
その墓参りを毎年欠かさずに参加している。
「ちづ姉ぇ、元気にしとるか?俺たち二人とも元気にやっとるで」
大学に進み演劇部の部長になっている夏美。
小太郎はその体力が認められ学園の柔道部の大将として活躍している。

「二人とも元気だから安心してね、ちづ姉」
千鶴の墓参りを終えると次はあやかの墓へ、そしてザジへと向かう。
「ザジさん…ありがとう……あなたがいなければ私はきっと……」
ほんの僅かな間だがザジと親しくなれた、最後の最後まで私を守ってくれたザジ。
自分の腕の中で、冷たくなっていくザジの体。その感触は今でも忘れていない。
あのまま狂ってしまえたら、どんなに楽だったろう。
けれど、運命はそれを許してくれなかった。
「……ザジ…さん」
涙ぐみ顔を抑える夏美。
「夏美…」
涙を流す夏美にそっと肩に手をやる小太郎。
5年前のあの日を決して忘れない。
そう思ったそのとき、ザジが死んだあの時みたいに雨がゆっくりと止んだ。
442作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:54:40 ID:???
《97.普段通りの日常》

朝起きて、大学に通う、そして今日も何事もなく寮に帰る。
千雨は普通の生活を望んでいたはずだった。だがこの虚無感は一体何だろう?
心に大きな穴がぽっかりと開いてしまった。

気を紛らわそうとテレビを付ける、ある殺人のことで持ちきりだった。
ある政府の軍隊が崩壊したニュースだった。しかも犯人がわかっていないらしい。
そんなニュースを見つつ、千雨は何の驚きも抱かない自分に驚いた。
心のどこかで、いつかこんなことが起こるだろうと思っていたのかもしれない。
千雨にある人物の名前が浮かぶ。
あの日から行方を晦まし、今尚行方不明の身である一人の生徒の存在を思い出す。
千雨は笑った。笑いながら泣いた。あいつはただの復讐鬼だ。
やっとわかった。これが目的だったんだろう、お前は。
あの殺された人間は裏でバトルロワイアルに関わっていた人間なのだろう。
己の全てを捧げてまで…お前は復讐を成したかったのか。
そうだとしたらお前はもう人間じゃない、狂った鬼だ。こんな執念、人間技なものか。

背筋が冷える感覚が走り、テレビの電源を切った。
忘れよう。私は何も知らない。私はあのゲームにはもう関わりたくない。
その狂気に負けたくない。そのためには生き続けるしかない。
そうだろ。…アキラ。

トントン

扉をノックする音、相手は和美からだ。
443作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:55:17 ID:???
あれ以来ずっと落ち込んでいたが卒業までにようやく明るさを取り戻した。
その後は一度も同じクラスにはならず高校卒業後、サンフランシスコへ渡米。
つい最近帰ってきたらしい。
夢であるジャーナリスト。指を失いその夢は半ば失われたと思われたが和美は運命に逆らった。
左手で必死に字を書く技術を学び、カメラも左手で操作できるように改良を加えていた。
いろんなことがあって和美は一回り大きな存在になっていた。
「…何だよ」
「あっ、千雨元気〜?実は会社のパソコンが壊れちゃってさ、ちょーっと千雨のパソコン使わせて」
「な!?いきなり入ってくんじゃねぇよ」
まるで当たり前のように入り込む和美。
「朝倉さん、今日も相変わらずですね」
さよがやれやれと言った感じでため息をつく。
「どうせまたゴシップ誌だろ。誰も読みゃせんって」
「いや今度はホント!マジ!証拠の写真も持ってるから」
懐かしい、何もかもがとても懐かしく感じた。ずっと忘れていた感覚。
もしや自分はこれを望んでいたのか?
「ねーいいでしょ。こういうのアテに出来るの千雨くらいなの、お願い!」
「…」
以前の自分ならすぐに断っていただろう。何の意味も無い、自分に何の利益にもならない。
正直くだらない。
「全く、お前ってやつは…勝手にしろ」
千雨はそう言ったが、その顔は決して不快そうではなかった。
444作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:56:18 ID:???
《98.明日菜の声》

3−A。
5年ぶりだ、この場所に立つのは。
「不安か?ネギ君」
「…不安は、あるけど…」
5年前、まだ麻帆良のことを何も知らない10歳の頃だった。
もう15になり、またこの学園に配属となった。
「僕は本当に…ここに来てよかったのかな、タカミチ」
「それはネギ君。君が決めることだ」
そっとなだめる高畑。現在は新人教育指導の第一人者となった。

「さぁ、ネギ君」
ぽんっと背中を押した。
「…」
迷いが出る、自分は5年前にこの3−Aを守ることが出来なかった。
新しくもらったクラス名簿はもちろん知らない顔。5年前もそうだった。
「僕は…」

「なぁーに辛気臭い顔してんのよ、ネギ」

懐かしい人物に声を掛けられた。
「えっ!?明日菜さん!?」
すこし周りを見回したがそこには高畑しかいない。
ではさっきの声は何なのか。幻聴?それとも幻?

「あんたはあんたらしくしてりゃいいのよ」

また声が聞こえた。幻聴ではない。はっきりとした明日菜の声。
445作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:56:49 ID:???

「そうやって一人で抱え込むのがいけないのよ。男らしくシャキっとしなさい」

「…そうでしたね。明日菜さん」
「明日菜君がどうしたんだ」
高畑には何のことだか分からない。どうして明日菜の声を聞くことができたかなんてわからない。
でもそう言ってくれたことを信じたい。
「…じゃあ、行って来るね」
「うん」
そう言って第一歩を踏むや黒板消しが頭の上に落ちてきた。
たしか5年前もそうだったはず。
ネギは魔法を使わずにそのまま黒板消しを頭に受けた。
クラスから笑い声や心配する声が聞こえる。ここはいつでも3−Aのまま。
ここが僕の居場所なんだ。

「えーと、始めまして。僕はネギ・スプリングフィールドです」
446作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:57:40 ID:???
《99.復讐》

この日、ある組織の軍事部隊が壊滅した。
何百といた兵士は殺され、上層部の人間は見るも無残に切り刻まれた。
こんな惨いこと人が出来るものなのか。
犯人は依然として逃亡中、しかも女性だそうだ。

犯人の捜査中の兵士が部屋の端にいる女性を見つけた。
「お前、一体誰なん

ブシュッ

一瞬の内にその女性は刀を取り出し兵士の首を掻っ切った。
何が起きたか理解できずにその兵士は絶命する。
その返り血を浴び、不気味な笑みを浮かべる女性は死体を隠すと屋根裏から外へと逃げた。
その手には5年前から持っている刀の夕凪。さらに服には大量の武器が隠されている。

この5年間死に物狂いで戦いの技術を学んだ。麻帆良学園3−A生徒の復讐のため。
そのためなら何でもした、殺した人の数はもう数えていない。
利用するためだけに男に近づき大人の世界を嫌と言うほど味わった、時には女だって堕とした。
必要な情報を盗み利用し、そして虫ケラのように殺した。誰一人として生かした相手はいない。
学ぶものは何も無い、だったらこの施設は必要ない。
司令部や人事の配置も把握済みだ。バトルロワイアルに関わった人間のファイルは既に入手している。
日本、イギリス、ドイツ、中国、アメリカ、世界各国の大量に存在する裏組織がそれに関わっている。
それをすべて破壊する。まずはここからすべてが始まるんだ。
447作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 19:58:27 ID:???
ここまで時間が掛かるならあの時、超を殺さないで無理やりにでも知っている情報を吐かせるべきだったと
今更ながら後悔し皮肉めいた笑いを浮かべる。

爆弾のスイッチを押そうとした瞬間、3−Aのあのクラスの顔が浮かんだ。
笑いが絶えず、ネギ先生の授業を聞いて、みんな先生を慕っていた。
この5年間、1日たりとも忘れたことはない。裕奈が、まき絵が、そして亜子が一緒に居て笑っていたあの頃が
一番懐かしい。何もかもあのゲームがすべてを変えた、みんなをそして私も…
すべてを奪った連中を私は許さない。
「亜子、ゆーな、まき絵、さぁ行こう。……みんなの復讐だ!」

アキラがスイッチを押し、施設は大爆発を遂げる。
その瞬間、アキラの目から涙が零れた。
448作者1 ◆0Z3l12M4xM :2006/03/03(金) 20:02:04 ID:???
8月から1部を書き、そして今8部を書き終えました。
分岐ルートに関しては3月末を予定しております。
あの頃から全く書き方変わっておりませんがいろいろな評価をくださってありがとうございます。
またいつか違った形で出会えたら光栄であります。
449マロン名無しさん:2006/03/03(金) 20:27:25 ID:???
作者1さん乙でした!!!!
このスレをチェックする楽しみが減ったのは残念ですが、
あと約1ヶ月後にまた会えると信じて待ってます…つд`)
ホントーにお疲れ様ですた。
450マロン名無しさん:2006/03/03(金) 20:45:24 ID:???
GJ!!!毎日、ほんと楽しませていただきました。
次回作も期待して待ってます(分岐も)

外伝でアキラの今後が見たいような・・・。
451マロン名無しさん:2006/03/03(金) 23:03:30 ID:???
乙です!
いや〜作者1さんはなんていいものを書くんだ
はやく分岐がみてー!!
452まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/03/04(土) 00:13:58 ID:???
いやーまさかアキラが復讐鬼になるとは思わなかった・・・!
作者1さん本当に乙&GJでした!
分岐エンドにも期待しております

《99.復讐》まで、更新しました
453マロン名無しさん:2006/03/04(土) 07:11:59 ID:???
乙でした!いやー今回も良かった。

ところで次は誰?
454マロン名無しさん:2006/03/04(土) 08:53:29 ID:???
アキラ… 切ねぇ
455マロン名無しさん:2006/03/04(土) 15:57:58 ID:???
1部〜8部生存率ランキング 矢印の横の数字は前スレ876-877での順位。
※数字は終了したエンドのみで計算した生存率。 順位は未完のルートも含めた順位
※1部は1ルートにつき4分の1で計算

1位  1→近衛木乃香   53.1%          刹那 2部BAD 3部         5部 6部 
2位  2→桜咲刹那    53.1%          刹那 2部BAD 3部 4部アキラ        7部
3位  3→明石裕奈    46.9% 1部   古菲刹那 2部BAD 3部                7部
4位  8↑長谷川千雨   40.6%    千雨       2部BAD             5部        8部
5位  4↓龍宮真名    37.5%              2部BAD 3部         5部
    11↑早乙女ハルナ 37.5%                     3部 4部アキラ            8部
7位  5↓那波千鶴    37.5%              2部BAD 3部 4部アキラ
8位 14↑朝倉和美    37.5%              2部    3部                   8部
9位  6↓古菲       31.3% 1部   古菲           3部 4部
10位 7↓宮崎のどか   28.1% 1部          2部BAD 3部    アキラ
    17↑大河内アキラ  28.1%          刹那 2部BAD       アキラ            8部
12位 8↓長瀬楓      28.1%       古菲    2部BAD 3部
13位 10↓釘宮円      25.0%                    3部                7部
14位 11↓神楽坂明日菜 25.0%              2部BAD 3部   
    11↓鳴滝史伽    25.0%                        4部アキラ 5部
456マロン名無しさん:2006/03/04(土) 15:58:30 ID:???
16位 15↓エヴァ      15.6%          刹那    BAD 3部
17位 16↓雪広あやか   15.6%          刹那                          7部
18位 18↓春日美空    12.5%                    3部    アキラ
    18↓絡繰茶々丸   12.5%                BAD 3部
    18↓超鈴音      12.5%                    3部
    26↑村上夏美    12.5%                                          8部
22位 21↓綾瀬夕映    12.5%              2部BAD
    21↓和泉亜子    12.5%              2部BAD
    21↓佐々木まき絵  12.5%                        4部アキラ
    21↓四葉五月    12.5%                        4部アキラ
26位 25↓柿崎美砂     3.1%  1部
27位 26↓鳴滝風香      0%                      
    26↓椎名桜子      0%
    26↓葉加瀬聡美     0%
    26↓ザジ         0%

生存率0%5人組から夏美がザジの犠牲で脱退。 
明日菜がどんどん順位が下がって14位。  本編でも最近出番がないが巻き返しなるか

毎回ながら例によってずれてます。
457マロン名無しさん:2006/03/04(土) 16:23:00 ID:???
平均遭遇人数です。 死体発見の場合や、相手が誰かわかる前に攻撃して逃げた場合でもカウントしています。()の中身は生存率での順位です。
会ったと言えるかどうか微妙なところがかなりあるので、他の人が集計したら結果が違ってくると思います。
8部の後半(81以降)のみ死体発見時はカウントしていません。

1位 (2)  桜咲刹那    11.66人  16位(18) 春日美空    7.25人
2位 (5)  龍宮真名    10.91人  17位(7)  那波千鶴    6.88人
3位 (4)  長谷川千雨  10.50人     (5)  早乙女ハルナ 6.88人
4位 (10) 大河内アキラ 10.44人  19位(25) 椎名桜子    5.75人
5位 (3)  明石裕奈    10.09人  20位(22) 綾瀬夕映    5.38人
6位 (20) 超鈴音      9.25人   21位(26) 柿崎美砂    4.94人
7位 (18) 絡繰茶々丸   9.06人   22位(17) 雪広あやか   4.88人
8位 (1)  近衛木乃香   8.78人   23位(9)  古菲       4.81人
9位 (10) 宮崎のどか   8.69人   24位(22) 佐々木まき絵  4.50人
10位(22) 和泉亜子    8.63人      (26) 葉加瀬聡美   4.50人
   (8)  朝倉和美    8.63人   26位(14) 鳴滝史伽    4.38人
12位(14) 神楽坂明日菜 8.47人      (20) 村上夏美    4.38人
13位(13) 釘宮円      7.75人   28位(22) 四葉五月    3.88人
14位(12) 長瀬楓      7.72人   29位(26) 鳴滝風香    3.25人
15位(16) エヴァ      7.38人   30位(−) 相坂さよ     3.13人
                       31位(26) ザジ       3.00人

おまけ 遭遇率80%以上の組み合わせ一覧
   明石裕奈-釘宮円
神楽坂明日菜-絡繰茶々丸
  絡繰茶々丸-エヴァ
  近衛木乃香-桜咲刹那
   鳴滝風香-鳴滝史伽
(次点・75% 明石裕奈-和泉亜子/明石裕奈-大河内アキラ/神楽坂明日菜-エヴァ
 近衛木乃香-龍宮真名/桜咲刹那-龍宮真名/龍宮真名-宮崎のどか)
458マロン名無しさん:2006/03/04(土) 16:24:59 ID:???
すみません、修正ミスです。

18位 18→春日美空    12.5%                    3部    アキラ
    18→絡繰茶々丸   12.5%                BAD 3部
20位 20↓超鈴音      12.5%                    3部
    26↑村上夏美    12.5%                                          8部
459マロン名無しさん:2006/03/04(土) 17:08:47 ID:???
ランキング乙です。
なぜかアキラと裕奈の遭遇人数は多いんだな
460作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/04(土) 19:21:33 ID:???
>>453
もし誰も名乗りでないようでしたら私が連載を始めても宜しいでしょうか…
461マロン名無しさん:2006/03/04(土) 19:58:55 ID:???
>>459
アキラは7・8部で稼いだからな
>>460
まあ、何日かは様子見だな
先約の方が来なかったらどーぞ
462マロン名無しさん:2006/03/04(土) 20:40:12 ID:???
現在の順番待ち
@ sayu ◆58a3gZRgHQ   (消息不明)
A 45 ◆Duc2GLNmmI    (学校から投下)
B 気紛れ作者 ◆T6J3cL3e6. (未完成・前スレ>>649
C 作者10番目以内希望   (詳細不明)
D 作者No? ◆v6o5vmGF8U    (投下準備おk>>125
E 作者?            (詳細不明)
F ? ◆QrbEOfF/sg      (執筆中前スレ>>690
G 作者志願者 ◆TEYOXX8T.c  
463マロン名無しさん:2006/03/04(土) 20:44:23 ID:???
作者2氏のBADとか
分岐の投下を待ってたいところです
464作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/04(土) 21:45:05 ID:???
>>461
了解しました。二日ほど待ってみます。
465 ◆Vh7rBjZ2jM :2006/03/04(土) 21:46:42 ID:???
自分も執筆中の身ながら順番待ちに加えてもらってもいいですか?
466作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/04(土) 22:34:12 ID:???
自分も一応順番待ちに加えていただけますか?
467マロン名無しさん:2006/03/04(土) 22:51:46 ID:???
増えるのはいいんじゃまいか?
>>465>>466
楽しみにしてまっせ
468マロン名無しさん:2006/03/04(土) 23:16:01 ID:???
皆さんけっこう順番待ちだね
>>465氏 >>466氏がんばってください
期待してます
469マロン名無しさん:2006/03/04(土) 23:52:43 ID:???
なあ>>466氏は第三部の修正版なんだろ?
二日間様子見するなら、
つなぎとして投下してもらったらどうだろうか?
470マロン名無しさん:2006/03/05(日) 00:10:47 ID:???
それがいいですね
471マロン名無しさん:2006/03/05(日) 00:27:15 ID:???
作者3氏かも〜ん
472マロン名無しさん:2006/03/05(日) 06:19:02 ID:???
4部アキラルートも途中だったっけ?
473作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 07:31:53 ID:???
これは…投稿してもいいのかな?
474マロン名無しさん:2006/03/05(日) 09:46:53 ID:???
おねげーします
475マロン名無しさん:2006/03/05(日) 10:43:12 ID:VaPuEz3o
投稿舞ってます
476マロン名無しさん:2006/03/05(日) 11:39:14 ID:???
投票してくださいww
477マロン名無しさん:2006/03/05(日) 12:01:57 ID:HrwSiuhU
>>476
投票→投稿ね
478マロン名無しさん:2006/03/05(日) 12:47:54 ID:???
>>477
スマソ
479マロン名無しさん:2006/03/05(日) 13:23:43 ID:???
9部マダ〜?
480作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:24:15 ID:???
では投稿したいと思います。
バイトの合間を縫っての投稿になります。
不定期な投稿になることは先に謝っておきます。
それからこの作品は第三部の修正版ですのであらかじめご了承ください。
481作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:28:21 ID:???
1、見知らぬ部屋
今日は楽しいクラス旅行だ。「‥な殿、ゆ‥な殿。」誰かが体をゆすっている、
私を起こそうとしているのか?
「‥‥ん、もう着いたんだ。」明石裕奈(出席番号2番)は目を開けた。
と同時に異変に気づく。
ここはバスじゃない。周りを見ると、ここはどこだと詮索するもの、
怖いというもの、まだ寝ているもの。
裕奈は自分を起こしてくれた、長瀬楓(出席番号20番)のほうを向いた。
「あの‥‥長瀬さんはここに来たときって覚えてる?」
「いや、バスの中で急に眠くなって、起きたらここに居たでござる。」
裕奈はバスのことを思い出した‥‥‥
確か大きなトンネル入ってから、急に眠くなってきて、
それまで騒いでいた子とかも、寝ちゃってて‥‥‥
気が付いたらここに居たんだ。
裕奈はもう一度静かに周りを見た。
黒板と教卓がある。どこかの学校らしい。
校舎は木造らしく、特有の匂いが渦巻いている。
外が暗いので夜である。
もう皆起きているらしく、騒がしくなっていた。
周りを見渡してみても状況がつかめない。
482作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:29:10 ID:???
わからない事が多すぎるのだ。
裕奈は二つ目の異変に気づく。
皆首に何がついているんだ? 首輪?
恐る恐る自分の首に手をやると、ヒヤッとしたものがある。
「何だこれ?」
そのとき足音が聞こえた。一人ではない。
ガラガラガラ
ドアが開き現れたのは、麻帆良学園の教師の、新田である。
その顔にはいつもと変わらない眼鏡。
後ろには、銃を持っている兵士が三人立っている。
ピシッとした格好、真剣な顔でまっすぐ前を向いている。
「みなさん起きましたね、今から担任を受け持つことになった新田です。」
教卓に手をつき、いつものように話し始めた。
そう、「皆揃いましたね。それでは出席を取ります。」とでもいうかのように。
しかしここはいつもの教室じゃない。
そもそも銃を持った兵士がいること自体おかしい。
クラスがザワっとなる中、雪広あやか(出席番号29番)が新田に質問をしようと、
立ち上がろうとした瞬間、
兵士のうち一人が、天井に向かって銃を撃った。
パンッ
普段なかなか静かにならないクラスもたちまち静かになった。
483作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:29:41 ID:???
その銃声がなったことで、生徒達にその銃は本物と教える事が出来た。
銃から白い煙が消えたころ、新田が話し始める。
「みなさん、質問は話の最後に聞きますので、黙って聞いてくださいね。」
あの銃で私達を殺せる、いつでも、簡単に。
そんな恐怖で体は動かなかった。
いや体は動いていた。かすかに小刻みに‥‥。声も出ない。
顔は引きつっているだろう。普段じゃ考えられないほどに。
新田はそんな姿を楽しむようにニヤっとし、話を続けた。
「皆さんにここに来てもらったのは、あるゲームをしてもらうためです。」
484作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:32:38 ID:???
そういうと新田は黒板に B R 法 と書いた。
誰も反応しない。当たり前である。
新田は次に驚くべき言葉を発した。
「いいですか、君たちは将来、この国を支えていく大事な方々です。
しかし、この国には、特殊な能力を持つ魔法使いと呼ばれる方々がたくさんいます。
ちなみにこのクラスにもたくさんいますが。」
裕奈は思った、魔法使い? 何を言っているんだこいつは?
それはほかの生徒も同じだった。一部の人間を除いて。
485作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:38:14 ID:???
2、ゲームのルール
「魔法使いというのは,、
我々一般人にとって非常に大きな脅威になりかねません。
もちろんこの国にとっても、世界各国にとってもです。
そこで、国防衛上必要な対魔法使い戦闘シュミレーションとして、
この法律が決まりました。
皆さんには、ここの国の兵士たちと、ちょっと殺し合いをしてもらいます。
ルールは簡単、兵士を全員殺せば勝ち。おうちに帰れます。
兵士の数は君たちと一緒の三十人です。
あとキミ達にも武器を配ります。兵士だけじゃ不公平だからな。」
皆喰い入るように新田の話を聞いている。
「武器はランダムで配られます。あたりもあればハズレもあるってことです。
戦闘場所はこの島です。あっ、市民の人には出てってもらってるから誰もいません。」
ようやく状況が読めた。コロシアイヲスル。と同時に怖さから体が震え始めた。
そんな裕奈をみた楓は後ろに回りこみ、座ったまま裕奈を抱きしめた。
声は出せない、だからこれが拙者ができる精一杯なこと。
もしかしたら危険行為として撃たれるかもしれない‥‥‥。
486作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:38:49 ID:???
だが撃たれることはなかった。
「なぜこんな事をするのか? 皆さん気になってると思うので、軽く説明します。
まずは魔法使いがどのような戦法で戦うのか、
運動能力の高さなどを、データとして分析するためです。」
楓は裕奈を落ち着かせると、小さくため息をついた。
ここにきてから、体に異変があった。
気(魔法)が使えないのである。
桜咲刹那(出席番号15番)や
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(出席番号26番)も、
同様に使えないらしい。
「ちなみ兵士は、死刑を宣告された囚人に、
戦闘の基礎を叩き込んだ人たちですので、安心して殺しちゃってください。」
安心して殺せ? 
何を言ってるんだこいつは? 
人を殺せといっているんだぞお前は。
「でも人を殺したくない人、ゲームをしたくない人は、
拒否してもらってもいいですけどね。」
えっ? それって参加しなくっていいってことか?
希望の光が見え、お互いの顔を見合う。
その光景を見ていた新田が言葉を付け加える。
「拒否した人は‥‥‥死んでもらいますけどね。」
その瞬間顔が凍りつく。それは選択の余地すらない。
最悪だ。そう最悪。
今までの人生でこの言葉がつくことはなかった“最悪”
「それでは、拒否したい人は挙手をお願いします。」
誰も上げない。上げればそれは死を意味する。
「‥‥あの。」
突然雪広あやかが声を上げ立ち上がる。
「何ですか?」
「私は参加できません。」
487作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:41:35 ID:???
「私はクラス委員長です、ネギ先生がどこにいるかわからない今、
このクラスを守るのは、この私ですわ。
こんな理不尽なことに参加できませんわ。」
誰も反抗できないのはわかってた。だから私が。
これで死のうともかまわない。私は人を絶対に殺さない。
これが私のプライド。精一杯の抵抗。委員長としての最後の仕事‥‥。
新田はハァ〜と息を吐き、
「じゃあしょうがないな‥‥。」
新田は一人の兵士に指示を出し、あやかに銃口を向けた。
全員の顔がこわばる。
しかしあやかは笑顔だった。
(みなさん、生きてくださいね。)
パンッ
銃口から白い煙が上がっていた。
それを確認したと同時に、あやかの体が一度ビクッとし、後ろに倒れた。
明日菜があやかに近づく。
その明日菜の顔はただの抜け殻のような顔をしていた。
しかしあやかの顔は撃たれる前のあの笑顔だった。
「いいんちょ‥‥‥。」
そう、いくら話しかけてもその笑顔から返事は返ってこない。
その無残なあやかを見て、涙があふれてきた。
(確かにあんたは頭がいいから、理不尽なことには賛成できないんだろうけど、
生きてれば脱出できたかもしれないじゃない。バカ。)
明日菜は、あやかの胸の辺りに顔を伏せ泣いた。
【雪広あやか(出席番号29番)死亡
 3−A残り29人
 兵士残り30人】
488作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:45:25 ID:???
3、連帯責任
ピッ‥‥ピッ‥‥ピッ‥‥ピッ‥‥
聞きなれない音が、部屋中に響く。
ふいに那波千鶴が村上夏美(出席番号28番)の首輪を指差し、
「夏美? 首輪が‥‥。」
「えっ、わ、わたし!? なんで?」
夏美の着けている首輪が赤く点滅していた。
新田の顔が妙ににやけていた様な気がした。
「ごめん大事なこと忘れてたわ。
今皆に付けてもらっている首輪は、
対防水、耐ショックせいで、絶対に外れません。
それで、皆さんの心臓の電流パルスをモニターしていて、皆さんの生死、
どこにいるのかなどを、電波としてパソコンに送ってきてくれます。
で、怪しい行動をしている人がいたり、禁止エリア、これについては後で説明しますが、
そこにいる人がいたら、逆に電波を送ります、そうすると首輪は警告音を発し、」
全員が新田を見つめる。
「ボン!」
全員の肩がビクッとなる。
「爆発します。無理やり外そうとしても爆発するからな。
でな、村上。」
夏美が新田に反応する。
「出席番号、雪広の前だったな。」
うんうんと、うなずく夏美。
「えーこのゲームはタッグマッチです。
489作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:46:13 ID:???
偶数の人だったら、次の番号の人とタッグを組んでもらっています。
ああ、奇数だったら前の番号の人な。
で、タッグを組んでいる人が死んだら、もう一人の首輪が爆発します。
絶対助かりません。」
夏美の顔から一瞬で血の気が引いた。
えっ私の首輪が爆発?つまり死?
いいんちょはこんな事になるなんて思ってもいなかったはずだ。
「まあ運命だと思ってあきらめてくれ、な?」
ここまでの新田の言葉は顔がにやけていて、
こうなる事がわかっていてわざと言わなかったような気がした。
そもそもこんな大切な事忘れるわけないんだ。
「おぬしまさか!?」
楓が声を張り上げて新田に言った。
「何ですか長瀬さん?」
「わざとだな? こうなる事をはじめから知っていたな!?」
乾いた教室に楓の怒鳴り声が響く。
「何を言っているんですか? 
私が生徒をわざと殺したでも?
490作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 14:50:13 ID:???
そんなわけないでしょう?」
「じゃあその顔は何だ!? なぜにやけている!!?」
「長瀬さん、あんまり大人をからかわない方がいい。」
新田の言葉に反応するかのように兵士が銃口を向けた。
二人がやり取りをしている間に、
夏美は警告音の感覚が短くなっているのに気がついた。
死へのカウントダウン。
自然に涙が溢れ出す。
怖い、死にたくない、誰がこんなことに巻き込んだ? 新田?
憎い、こんなことに巻き込んだ新田が憎い。
行き場のない怒りが夏見をつつむ。
今まで感じたことのない感情。
夏美は演劇部に所属し、今までアドリブは一度もしたことがなかった。
舞台に上がれば何かが変わる気がした。
今の自分を変えたい、そんな思いがいま実現した。
死への恐怖と、新田への怒りが夏美の体をのっとり、
いかりの矛先を新田に向ける。
その体は新田へと向かっていた。
「うあああああぁぁぁぁ!!」
そこにはいつもの夏美はいなかった。
鬼となった者がそこにいた。
新田の後ろにいた兵士3人が夏美に向けて銃を放った。
何発もの銃声が部屋中に響く。
夏美がその場に腰を落とし倒れた。
しばらくして、首輪の警告音が止まった。
「いやああぁぁぁぁぁ!!!」
その場に残されたものたちの悲痛な叫びが、夏美と、あやかの鎮魂歌となった。
【村上夏美(出席番号28番)死亡
 3−A残り28人
 兵士残り30人】
491作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 19:43:11 ID:???
4、島について
「それでは細かいルール説明をしますね。」
新田は何事もなかったかのように話し始めた。
教室には強烈な悪臭が漂っていた。
鼻を手で覆っても消しきれない匂い。
これが死体のはっする匂いなのか。
裕奈は、自分の体の奥から湧き上がる想いと戦っていた。
できることならこの悪魔を殺したい。
だが今はだめだ。
一人なら命を賭して、新田に襲い掛かかっていたかもしれない。
しかし、自分が死んだら、朝倉和美(出席番号3番)も死ぬことになる。
とにかく今はだめだ。
このタッグマッチというルールが、生徒達を逆に冷静にさせた。
誰一人反抗する事もなかった。真剣に新田の話を聞く。
「ええっと、タッグを組んだ人と、
50メートル以上離れても爆発するので注意してください。
まあこのゲームは、動くと危険ってのがあるから、
どこかの家にお邪魔して、そこを動かないほうが
兵士には見つかりにくいし、安全だと思います。」
そういうと、新田は、いびつな円を書き始めた。
円の中心あたりに、×を書いた。
「はい、これが島の地図です。」
そうすると×をチョークでコンコンと叩き
492作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 19:44:43 ID:???
「ここが今皆のいる学校な。で、」
そういうと、新田は島の地図(地図なんていうには程遠いものだが)に
何本ものの平行線を入れ始めた。
そして左上から横に向かって、A,B,C‥‥、左上から縦に1、2‥‥。
「ハイ、いいですか? われわれ政府は、この島をこのようなエリアに分けました。
一ヶ所にとどまっていたほうが安全、と先ほどいいましたが、
そんなことをしていたら、ゲームが進みません。
そこで、毎日、午前と午後の零時と六時に放送をします。一日4回です。
その放送で、何時からこのエリアが禁止エリアになるみたいな感じで、皆さんに伝えます。
そのときに、死んだ人の名前、兵士の残り人数なんかもいうからな。
その指定した時間を過ぎてもそのエリアに居る人がいたら、さっき話したとおり、爆発します。
つまり皆さんは死にたくないのなら移動しなければなりません。
ちなみに、ここは皆さんが出て行ってから一時間後に禁止エリアになります。
それと同時に兵士が出て行きますので、戦闘までの一時間、
仲間を探すのもよし、作戦を立てるもよし、各自の自由にしてください。
493作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 19:50:07 ID:???
ここまでで質問はありますか?」
「はい。」
綾瀬夕映(出席番号4番)が手を上げた。
クラス中が夕映の方を向く。
「何です?」
「先生は誰が魔法使いなのか把握しているのですか?」
「もちろんです。」
「もうひとついいですか?」
「‥‥どうぞ。」
「何で私達が選ばれたのですか?」
「厳正なる抽選の結果です。
他に質問はありますか?」
ここまで皆は、このゲームの開始を長引かせようと考えていたので、
先ほどのやり取りすらよくわからなかった。
しかも、それは一瞬だったような気がした。
しかも、それは一瞬だったような気がした。
「はいそれでは皆さんには出席番号順に二人ずつ、二分間隔で教室を出て行ってもらいます。
そのときにこのバックを渡します。
これには武器と、この島の地図と、ペンと方位磁石、食料と水が入っていますので
各自あとで確認してください。説明は以上です。」
その瞬間、全員の顔がこわばった。
始まる、残酷のゲームがついに‥‥‥。
494作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 20:57:00 ID:???
5、ゲーム開始
「では出席番号2番明石裕奈さん、3番朝倉和美さん」
さっそく自分たちの番が来た。
「自分たちの荷物は持って言っていいですよ。何かの足しにしてください。」
裕奈と和美は自分たちのバックを持って教室の出口へと向かった。
廊下へ出ると、兵士が立っていて、無造作に積み上げられたバックの山から、
ひとつ取り渡された。和美にも渡された。
ずっしりと重い感覚に襲われた。
このバックは、手で持つほかに背負えるような工夫がしてあった。
「そうそう、校庭で皆を待ってようとか考えるなよ?
そんなやつは殺しちゃうからな、速やかにその場から離れるように。」
新田は裕奈たちにも聞こえるように言い放った。
和美の顔が少しゆがんだように見えた。まあ気にするほどではなっかったが。
廊下を歩いていくと、いくつかの部屋があり、
ひとつの部屋にはパソコンがたくさん並べてあった。
学校の外に出ると、新田のいったように、兵士が立っていた。
外は特別変わった事はなく、心地よい風が裕奈の肌をやさしくつつむ。
こんなとこで殺し合いが始まるんだ。
「朝倉。」
495作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 20:59:14 ID:???
裕奈が地図を見ながら、何か考え事をしていた
(少なくとも裕奈にはそう見えた)和美に話しかけた。
「ん?」
和美が反応した。
「どっち行こうか?」
「そのことなんだけどね‥‥。」
和美は、分校から南の方向の、商店街を指差し、
「まずはここを目指さない? いろいろ調達したいものとかあるし。」
裕奈は納得した。いや、この朝倉の提案が果して正解なのかなんて、分からなかった。
人が死ぬ瞬間を目の当たりにして、
胸は破裂しそうなくらいどきどきしてて、
体は小刻みに揺れ、とても冷静な判断が出来そうにない。
そんな裕奈から出た答えは従うこと。
「わかった行こう。」
二人は目的地に向かって走り出した。
496作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 20:59:45 ID:???
――――二人が立ち去った後しばらくして、
明日菜と春日美空(出席番号9番)が出てきた。
「美空ちゃんどうしようか?」
明日菜が美空に尋ねる。
「うーん‥‥‥あっちのほうでいいんじゃない?」
美空は特に何も考えずに明日菜の質問に答えた。
「み、美空ちゃん!?」
「とにかくここから離れないと、殺されちゃうから。」
美空が指差したほうを明日菜が向くと、兵士がこっちに向けて銃を構えていた。
明日菜はなるほど、と納得し、分校の北側にある集落
(二人は指差したほうに集落があるかなどは知るよしも無かったが)を目指した。
497作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 21:05:32 ID:???
6、魔法使い
和泉亜子(出席番号5番)と綾瀬夕映(は分校から北側
(明日菜などが向かった集落より東に行ったところ)に向かっていた。
これは夕映の提案であった。そこなら集落も近く、仲間が見つかるかもしれない。
それに、敵に見つかったとしても、
少し走れば森があり敵を撒ける可能性が高くなるとのこと。
亜子はその提案に乗った。
「なぁなぁ夕映。」
亜子が突然話しかける。
「何です和泉さん、急ぎますよ。」
夕映は軽く流そうとした。
しかし亜子は話を続けた。
「夕映は新田のゆうてた事本当やと思う?
この世界には魔法使いが居るとかどうとかって。」
二人の足が止まった。
夕映は亜子のほうを向く。
「‥‥‥わかりました、そのことについては丘についた後に、
私の見解を話しますから、今はとにかく丘へ行きましょう。」
亜子はしぶしぶ納得し、丘へと急いだ。
丘へ着くと集落が見え、丘の下も良く見える場所に座った。
月の光が二人の周りを照らし、普段よりも月が大きく見えた。
二人はバックの中のものを確認した。
地図とライトはここにくる途中必要だったので、確認済みである。
「うちの武器はカマみたいや。」
亜子はバックの中からカマを取り出し振って見せた。
「私は銃みたいですね。まあ当たりの武器といえるでしょう。」
亜子は移動中に夕映に聞いたことをまた訊ねてみた。
「なあ夕映? さっき聞いたことなんやけど。」
「ああ魔法使いについてですか。」
498作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/05(日) 21:06:24 ID:???
夕映は少し間を置き真剣な顔で語る。
「魔法使いはいます。現にこのクラスにも私の認識しているだけでも、結構います。」
亜子はポカーンとしている。
夕映はかまわず話を続ける。
「ちなみにネギ先生も魔法使いです。
魔法は訓練しだいで誰でも使えるようになるそうです。」
亜子が慌てて夕映の話に待ったをかけた。
「ちょちょちょまっちょっと待って夕映、
ネギ君が魔法使い? ホンマかいな!?
てことは夕映も魔法使いゆうこと?」
夕映はいつもの冷静な顔で答える。
「いえ。ネギ先生に軽い講義は受けましたが‥‥。」
亜子はあっと思い出したような声を出した。
「そういえばネギ君どこいったんやろ。」
「それは‥‥今はなんともいえません。」
夕映の顔がこわばるのが見えた。
「ただ‥‥ネギ先生のことです、我々のゲームへの参加を認めなかったはずです。
なのでもしかしたら‥‥。」
夕映は首を数回横に振る。
「そんなことはありえませんね。」
「うん‥‥‥。」
亜子もネギは死んでいないと考えるほど、
なぜあそこにいなっかたのか等の疑問がよぎってくる。
しばらくして、亜子は考えるのはやめた。
499作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/05(日) 22:17:02 ID:???
作者3さん乙です〜。
それで、私の方の作品も、先約の方が現れない場合、作者3さんの投稿が終わり次第投稿しようと思っていますが、宜しいでしょうか?
500マロン名無しさん:2006/03/06(月) 00:38:23 ID:???
作者3氏さ、そのペースで投下して何日かかると思ってんの?
あんたは二日間のつなぎになるからって思われたから皆に投下の催促されただけで
本来は作者志願者氏が第9部始める予定なんだろ。
そんなんされたら作者志願者氏があまりに可哀想じゃないか。

二日間で投下できないなら作者志願者氏に譲れ、と提案する。
501マロン名無しさん:2006/03/06(月) 00:39:50 ID:???
>>500
その提案はいいにしても言い方ってもんがあるだろうに
502? ◆QrbEOfF/sg :2006/03/06(月) 00:43:07 ID:???
>>500
まぁまぁ、おさえておさえて
503作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:00:49 ID:???
うわっすげぇ言われようだなこりゃ。
>>500投稿の仕方が気に障ったんなら謝ります。
ごめんなさい。
二日で全投下という約束は守ります。
504作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:05:55 ID:???
7、大当たり
明石裕奈と、朝倉和美は当初の予定通り、南の商店街に来ていた。
急いできたため、息は上がっていた。
息を落ち着かせるのにしばらくの時間を要した。
しかし今は夜という事で、涼しい風が手伝って、回復も幾分早いように感じた。
ちょうど商店街のベンチがあったので、そこに腰掛けている。
家の中にいるより遥かに仲間を見つけやすい。
「私が思うにね。」
和美が切り出す。
それに裕奈が答える。
「うん?」
「このゲームって、学園長とか、ネギ君は何も知らないと思うの。」
和美はここに着いてからすぐ、魔法使いのことを話した。
もちろん、裕奈はとても驚いていたが。
「ネギ君と学園長は魔法使いで、当然政府にとっても脅威なわけだから
このことは新田しか知らないんじゃないかな。」
ここで裕奈は疑問をぶつける。
505作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:06:27 ID:???
「でもさ、なんで新田は誰が魔法使いで、
誰が魔法使いじゃないなんて知ってるんだろう?
そもそも魔法使いのことだって、何で知ってるんだろ?」
和美はこれにも答えを用意をしていた。
「私の考えだと、どこかで魔法の存在を知った新田が、
軍にばらしたんじゃないかと思うの。
自分の出世のために。
もちろんこれは憶測だから確信はないけどね。
それに新田は魔法使いについては完璧には把握してないんじゃないかな?」
「えっ?」
「ていうか、魔法使いは把握していなくても、
多分この首輪で魔法が使えなくなる何かが施してあるんじゃないかな?
だから誰が魔法使いとかは知らなくても問題ないと思うよ?」
ああ〜確かに。
「じゃ、そろそろ食料とか調達しますかねぇ。っとその前に。」
というと、バックをゴソゴソとあさりはじめた。
「私の武器わぁ〜‥‥っと、なんじゃこりゃ?」
自分の武器を確認しようとしていた裕奈も、朝倉の武器を見た。
ゲームボーイのちっちゃいやつみたいなものである。
「なんか説明書とか入ってないの?」
「んー、あっ、これか。」
そういうと一枚の紙を取り出した。
506マロン名無しさん:2006/03/06(月) 01:06:42 ID:???
>>500に同意だが、確かに言い方ってモンがあるよな
でも、作者3氏の修正版は確実に文章力がパワーアップしてるので
かなりwktkになっちまったじゃねーか!
ストーリーまで変化するのならマジ読みたい

ここは順番待ちの方の反応で決めて欲すい・・・
507作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:10:25 ID:???
「ふんふん‥‥これ大当たりの武器じゃん!!」
紙には、
「これは兵士の付けている、首輪に反応する探査機。
有効範囲は、百メートル、十五メートルの二種類に切り替え可能。」
つまり使い方によっては兵士に会わずに、
このゲームを乗り切ることが可能な武器だった。
もちろんそんな事はゲームのルール上不可能に近い事なのだが、
強い味方になってくれるに違いない。
欲を言えば、自分たちの首輪にも反応してほしかったが‥‥。
和美がそんなことを考えているうちに、裕奈は自分の武器を確認した。
「おおっと、銃みたいだなぁ、でもなんかこれちっちゃいね。」
そういうと説明書を取り出した。
裕奈の武器はデリンジャー、二連式である。
「よし、武器も確認したことだし、行きますか。」
和美はなぜか張り切っていた。
二人は商店街で、生き残るのに必要なものを探し始めた。
508作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:13:43 ID:???
8、脱出に必要なもの
絡繰茶々丸(出席番号10番)と釘宮円(出席番号11番)は南の集落へ来ていた。
ここに来てから近くの家へ入り、ドライバーとラジオを探していた。
何でも、脱出するために必要な部品があるらしい。
茶々丸のそんな姿を確認しながら、円は自分の武器を確認した。
「銃か‥‥。」
銃をボーっと眺めた。
予備マガジンは二個入っている。
使い方は説明書が付いていたので、一通り目を通した。
こんなものでも人が殺せるらしい。
茶々丸は、ショットガン。
椅子に腰掛け、バックの中に入っていた水を一口飲んだ。
「ふぅ。」
円はこれまでのことを落ち着いて振り返り始めた。
どうしてここに来たのかや、誰が死んだなど‥‥。
円の頭の中に今までに起こった事が、走馬灯のように駆け巡っていた。
そういえば人間はあんなにも簡単に死んでしまうものなんだ。
こんなことに巻き込まれて、友達ももう二人も死んじゃって、
普通の生活なんか出来ないよね。
ああ、普通だったらもうお風呂に入っていて、布団の中で横になっているのかな。
元の生活に戻りたいな。
509作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:14:16 ID:???
そんなことばかり考えると、不安で頭が真っ白になってしまいそうなので、
魔法使いについても考えた。
このクラスにもたくさんいる。
本当かなぁ、そんな新田の言葉を思い出し、
誰が魔法使いなんだろうとか、空は飛べるのだろうなど、
およそ一般の人が考えそうなことを頭の中で思い浮かべていた。
「釘宮さん。」
突然茶々丸が話しかける。
「ん?」
円が返事を返す。
「これから、超さん、葉加瀬さんを探したいのですが‥‥。」
茶々丸はある人の名前を言わなかった。
今は言う必要がなかったのだろう。
「そうだね、あの二人ならこの首輪ぐらいすぐ外せそうだもんね。」
「ただ、どこにいるかわからないので、かなりの距離を歩くかもしれませんが‥‥。」
「チアの体力なめないでよ。」
笑顔で返事を返した。
それを聞いた茶々丸は、「それでは急ぎましょう。」
と一言言うと、
ラジオと、ドライバーをバックに入れ、ショットガンを肩にかけた。。
円もそれに続き、家を後にした。
510? ◆QrbEOfF/sg :2006/03/06(月) 01:14:22 ID:???
俺も早く仕上げねーとだなぁ…
やばい、学期末考査が俺の邪魔をする
511作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:17:47 ID:???
9、天才とスナイパー
龍宮真名(出席番号18番)と超鈴音(出席番号19番)は北西の商店街へ来ていた。
超の武器はボクシンググローブで、真名の武器はダーツセットだった。
もちろん当たりの武器ではなかったが、
小さいときからさまざまな戦場を駆け巡った真名にとっては、
ダーツでも人を殺すことが可能である。
しかし、さすがにダーツのみで武装した兵士たちに勝つのは困難であり、
敵の数が複数ならば、なお更である。
そこで、龍宮はコインを探していた。
銭形平次の得意技、羅漢銭をするためである。
この島にあるお金は、住民が避難する時に持って行っているはずなので、
あっても一円やそこらである。
そこで、商店街のパチスロ屋に来ていた。
お金はなくても、コインがあるはずである。
「いや〜、いつでも龍宮サンは、頼りになるネ。」
超が龍宮を冷やかすかのように龍宮にいった。
「そうか? そういう超も冷静じゃないか?」
それを冷静に帰す龍宮。
「私はこんなところで死ぬとは思ってないヨ。
512作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:18:25 ID:???
こんな首輪なんか茶々丸に会えればチョチョイノチョイヨ。」
そんなことを話しながら、パチスロ屋に着き、コインを探し始めた。
まあ両替機の中にあるのはわかっているので、あけるだけである。
ちょっと心が痛むかな? ふふっ何を考えているんだ私は。
そんなことを思いながら、金物屋から持ってきた針金で、
両替機の鍵を外し、コインをおもむろにつかみ袋の中や、
制服のポケットに入れる。
これだけのコインがあれば兵士が数人ならば、十分戦える。
一人倒してしまえば、銃が手に入る。圧倒的に有利になる。
真名の顔から笑みがこぼれた。
そんな真名を見ていた超は、
うわぁ〜やっぱり頼もしいネと、心の中でつぶやいた。
プンッ――
突然聞きなれない音がした。
拡声器によるものらしい。
『皆さん聞こえますか? 担任の新田です。
皆さんが出て行ってから一時間になりました。』
敵の総大将からの放送である。
『これより兵士を投入します。
皆さんの健闘を祈ります。では後ほど。』
プンッ――
「ついに来たネ。」
超の顔が一気に引きつった。
それは龍宮も一緒だった。
「行こう超。」
無言でうなずくと、荷物を抱え、商店街を後にした。
513マロン名無しさん:2006/03/06(月) 01:20:36 ID:???
氏の作品も楽しみだが、さすがに2日で修正版を全部投下するのはきついだろ
3、4日かけてもいいんじゃないか?
ま、そこは作者志願者氏や作者3氏にまかせるが
514作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:21:24 ID:???
10、パクティオーカード
明日菜と美空は北側の集落で、放送を聞いていた。
「もう一時間たったんだ‥‥。」
明日菜はそうつぶやく。
顔がいつになくビシッとしている。
とてつもなく緊張しているらしい。
そりゃそうだ。“死”という言葉が常に隣にあるのだから。
「でも、明日菜の武器は面白かったなぁ。」
美空が張り詰めた空気をぶち壊す。
明日菜の武器は、英語の教科書だった。
イヤミかっ!! と明日菜はすぐに捨てていたが。
ちなみに美空の武器はオペラグラスだった。
「ちょっと美空ちゃん!?」
「はい?」
美空は支給されたオペラグラスで明日菜を見る。
明日菜はウッと気が緩んだ。
こんな状況なのにどうして美空はこんな落ち着いていられるのだろうか?
もう頭が狂ってしまったのか?
美空はにこっとして、
「やっぱ緊張してたら助かるものも助からなくなっちゃうから。」
明日菜は、アッと気がついたような顔をした。
こんな状況なのに他人のことを気にかけられるなんて、
自分の命も危ないのに、緊張をほぐしてくれるなんて。
しばらくしてニコッと笑い、
「ありがとう。」
と、とても優しい声で言った。
自分でも驚くほどの。
515作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:22:02 ID:???
「あ、明日菜。」
美空が明日菜のほうを向く。
「ん?」
「ずっと気になってたんだけど、ネギ先生と明日菜って、
パクティオー結んでるんだよね?」
明日菜は美空の突然の発言に戸惑う。
美空が魔法使い?
そんな明日菜を尻目に、美空が話を続ける。
「今パクティオーカード持ってる?」
うん、と頷きバックの中からカードを取り出す。
それを確認すると、
「ネギ先生の生死気になるよね?
もしもネギ先生が生きているのなら、アイテムが取り出せるはずなの。」
明日菜はパクティオーカードをじっと見て、
「アデアット!!」
と叫んだが、何の反応もない。
つまりネギは死んでいる。
しかし、不思議と涙は出ない。
ネギは死んでいない。そんな思いが明日菜の心の中にあった。
それは微分の否定の気持ちすら受け入れない、強い意志。
自分の中になぜこんな気持ちがあるのかは解らなかったが、確かにあった。
「バカレンジャーでも考えることあるんだね。」
美空がまた真剣な空気をぶち壊す。
「なんですってー!」
今回は明日菜も美空の空気に便乗する。
「そんだけ元気ならなんとか死なずに、ここから帰れるね。」
「あたりまえでしょ!」
明日菜が答える。
「じゃ早く仲間を探そうか。」
とにかく、武器を探しに、集落を見て回ることにした。
(せめてバットでも、と思った。)
516作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:25:38 ID:???
11、双子
鳴滝風香(出席番号22番)と、鳴滝史伽(出席番号23番)は、
東の集落に来ていた。二人の武器は銃で、当たりの武器だった。
放送を聞いてから、三十分が経った。
「お姉ちゃん。」
不意に史伽が話しかける。
「なに?」
「ここ‥動かなくていいの?」
不安そうな声で話しかける。
「確かにそろそろ敵が来る頃だもんね。
 ‥‥少し動こうか。」
史伽は地図を広げ、集落よりもっと東に行ったところにある、
灯台を指さした。
「ここにいかない?」
風香は無言でうなずき、
荷物をまとめ、右手に銃を構え、家を後にした。
家の裏には森があり、今は夜という事もあり、
見つかる可危険性は少なかった。
しかし、慎重に、足音を立てないように歩く。
少しいくと、自分たちではない話し声が聞こえる。
517作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:26:53 ID:???
男の声だ。つまり兵士の声と言うことになる。
とても近くにいる。
話し声がどんどん近くなってくる。
早くこの場から離れなければ。
そんな焦りの気持ちが足下の注意をおろそかにする。
史伽が木の根っこにつまずき転んでしまう。
「あっ!!」
思わず声がでてしまう。
急いで起きあがるが、そのときにはもう兵士に存在を気づかれてしまった。
足音が、歩きから、走りに変わる。
二人の顔色が変わる。
目の前に兵士の姿が見えたとき、二人は無我夢中で走っていた。
「お姉ちゃん!!」
叫ぶ史伽に風香が答える。
「急いで史伽!」
ぱらららら
兵士が容赦なく、銃を連射してくる。
何発もの銃声が聞こえて、
その中の一発が史伽の脇をかすめる。
「うっ。」
そんな史伽の声が聞こえて、
風香が後ろを向く。
史伽が脇を押さえながら走っている。
「史伽!!」
風香は、後ろを向き兵士に向かって銃を構えた。
引き金を引けば人の命が失われるかもしれない。
そんな躊躇の気持ちが判断を遅らせ、
一発の銃弾が風香の顔面をかすめる。
恐怖で引き金を引く。
かっこよく言い訳をするなら、
相手も自分を殺そうとしている。
518マロン名無しさん:2006/03/06(月) 01:28:13 ID:???
>>506
確かに全体的に前よりもよくなってるな。

ただ、個人的に区切りの多さが気になって、テンポよく読めないんだが・・・



今日は平日だけど、作者3氏は大丈夫なのかな。
確かに2日以内に投稿したほうがいいが、2ch優先よりもリアル優先してがんばってください。
519作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:31:33 ID:???
ならば自分も自分たちを守るために、引き金を引く。
「うわあぁぁぁぁ!!!」
パン―――
銃の反動が思ったよりすごく、
狙いが定まらない。
それでも撃たなければならない。大事な人を守るために。
パンパン
二発目の銃声が聞こえたとき、史伽が横を通り過ぎていった。
風香が、通り過ぎた風香を横目で見た瞬間、
ぱららららという音と共に、
自分と史伽の銃が落とされた。
「私達が、私達が何をしたの!?」
風香が声を張り上げる。
そんな質問をしても何も変わらない。
それはただ、
生きていられる時間を延ばすための質問だったのかもしれない。
「別に、ただそこに存在しているだけ。それだけの事が、
俺らにしてみればお前らを殺す最大の理由で、それこそがお前らのしたことだ。」
「えっ?」
聞く限り私達は何もしていない。
「お前らを殺さないとこっちが死ぬ。ただ、それだけだ。」
なんて自己中な、なんて迷惑な理由だろう。
こいつらは忘れてしまったのだ。
他人のこと。
思いやりの心。
兵士の目はまっすぐ風香を捕らえて放さなかった。
風香も目をそらさなかった。
520作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:32:13 ID:???
風香がその目に魅入られていると、ぱららららという音が聞こえた。
自分のお腹がとても熱くなったのに気づいた。
よく見ると、赤くなっている。
「えっ?」
となりでドサッという音が聞こえた。
史伽に目をやると、背中が真っ赤になって倒れていた。
「ねえ史伽? 何で寝ているの? その赤いの、汗?」
急に視界が傾いて、地面が顔に付いた。
ああそうか、撃たれたんだ。死ぬのかなぁ。まだやってないこと沢山あるのに。
死ぬときって―――
そこで風香の思考は止まった。
兵士達はニヤッとしてその場を後にした。
【鳴滝風香(出席番号22番)
 鳴滝史伽(出席番号23番)死亡
 3−A残り26人
 兵士残り30人】
521作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:35:40 ID:???
12、銃声
長瀬楓と那波千鶴(出席番号21番)は、分校を出た後、診療所へ行き、
最初の放送を聞いた。二人の武器は、共にナイフだった。
楓のほうが長く、刃渡り15cmはあった。
診療所に寄った理由は、包帯などの医療器具を手に入れるためだった。
その後話し合った結果、ここから一番近い南の商店街を目指すことにした。
ここから商店街までは、慎重に歩いて、二十分くらいの距離だった。
楓は忍者(当の本人は否定しているが)なので、
一般の人より気配は、感じられるほうだし、人が通りそうな道も、大体解る。
その分遠回りになってしまうが、命には代えられない。
「千鶴殿、大丈夫でござるか?」
千鶴が小さくうなずく。息が荒い。
歩き出してから、10分ほどたった。
普通ならば、10分歩いたくらいでは、息は切れない。
しかし、楓の歩くスピードは、一般人より遥かにはやい。
雪広あやかと村上夏美も自分の目の前で死んだ。
やはり少しペースを落とすべきか?
楓は少しペースを落とし、千鶴の手を引いて歩いた。
こうすることで、千鶴の恐怖を少しでも緩和できれば、と思った。
522作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:36:56 ID:???
しばらくして、少し手の震えも収まったとき、この島で最初の銃声が響いた。
ぱらららら パンパンパン   ぱららららら
二種類の銃声。
どこかで銃撃戦をしているのか?
銃声はそこでやんだが、千鶴の震えが更に増した。
普段から大人しく、冷静な彼女なだけに、
今の状況は楓にも、少なからず不安を与えた。
ついには、その場から動かなくなってしまった。
その後も銃声がしない事から、誰かが死んだかもしれない。
もちろん兵士かもしれないし、クラスメートかもしれなかった。
クラスメイトだった場合、最低でも二人は死んだ事になる。
「さっきの銃声だよね?」
「そうみたいね。でもここら辺には兵士はいないみたいだし。」
どこかで聞いたことのある声がする。
顔ははっきりと見えないが、一人は小さい銃を持ち、
一人はゲームボーイのようなものを持ってた。
523作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:39:45 ID:???
13、仲間
「ゆ、裕奈殿、和美殿。」
楓が声をかけると、二人はビクッとしたが、楓に気づくと、
駆け足で向かってきた。
「千鶴殿、裕奈殿と、和美殿でござるよ。」
楓が千鶴の肩をたたく。
千鶴も顔を上げて二人を見る。
その顔はもはや普段の千鶴の顔ではなかった。
「長瀬さん、それに那波さん。良かったー、仲間に会えた。」
裕奈が笑顔でいった。
「長瀬さん、教室ではありがとね。」
それに和美も続いた。
「長瀬さんがいれば、生き残る確立アップよね。」
千鶴も落ち着きを取り戻し、大きく深呼吸をした。
「ありがとう長瀬さん、もう大丈夫よ。」
千鶴はいつもの笑顔をやって見せた。
それを見た楓は、ふうっと息を軽く吐いて、ニコッと笑った。
和美が、楓のほうに近づいてきた。
そしてとても小さな声で、
「長瀬さん、魔法は使えないの?」
「あい、全然使えないでござる。
詳しくはわからんが、
この首輪に、対魔法用の何かが施してあるみたいでござる。」
やっぱりという顔で、楓の話を聞いていた。
そんな和美を見ていた楓が、ひとつの疑問を投げかける。
524作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:40:38 ID:???
「そういえばさっき、ここら辺に兵士はいないとか言っていたが、
なぜわかるのでござるか?」
「ああそれはね。」
和美がゲームボーイのようなものを取り出し、楓にみせる。
「これは、兵士の首輪に反応するものみたいなの。
兵士が近くにいると、この画面に表示されるの。
つまり兵士の位置がわかるってわけ。」
「なるほど。それは拙者たちの位置は、わからないんでござるな?」
さっきの、裕奈と和美の反応を見ればそう考えるのは、当然である。
しかしそれは、平穏な日常の事であって、
こんな状況の中で、そう考えられるのは、楓が冷静でいる証拠でもある。
まあそんなことは誰も気づかなかったが‥‥。
「うん、わかんないんだ‥‥。
でも大当たりの武器であることには、変わりないわけだし。」
「なんか和美殿張り切っている?」
やる気満々の顔、スクープをおさえたかのような口調だったので思わず聞いてしまう。
「うん、私の嫌いなもの教えようか?」
少し時間を置き、
「巨悪。」
とさらっと言った。
巨悪というのはやはり新田たちの事だろう。
裕奈と千鶴はそんな二人の様子黙って見守っていた。
525作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:44:12 ID:???
14、脱出の可能性
葉加瀬聡美(出席番号24番)と長谷川千雨(出席番号25番)は、
南の集落に来ていた。
わずか十分ほど前に、とても近くで、数発の銃声が聞こえたばかりだった。
「なあ‥‥お前はこんな首輪、簡単にはずせるんじゃないのか?」
さっきから千雨はこの質問をするべきか、しないべきか迷っていた。
たぶんはずせるとは思うが、
もし無理といわれた場合の、事を考えると、怖くて聞けなかった。
しかし、このまま黙ってても事が進まないので、聞いてみた。
「二人の首輪が連動している限り、私達二人には無理です。
超か、茶々丸に会えればはずせる可能性がありますが。」
予想外の答えにびっくりする千雨。
葉加瀬はあの茶々丸を作った一人なのだ。
こんなものは外せて当然だと思っていた。
526作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:44:45 ID:???
「なぜだ? 別に連動していたとしても、外しちまえば関係ないだろう?」
ふう、とため息をつき、千雨を見た。
「では、千雨さんに、この首輪の構造を話して、外す自信ありますか?
しかも、爆発するまでのわずかな
(夏美の首輪の警告音が短くなっていった時間を考えると、
あまり時間がない気がする)時間で。」
ウッと言う顔をして、
「‥‥‥無理。」
と一言言った。
葉加瀬はニコッとして、話を続けた。
「それに、不安もあるんです。
もし首輪を外すのがばれた場合、爆発させられる可能性があります。」
「じゃあ、学校にパソコンたくさんあったよな?
てことは、そこにハッキングをすれば、ゲームをのっとれるんじゃないか?
そうすれば、首輪を無効にする事だって出来るんじゃないか?」
527作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:45:37 ID:???
「たしかにそうすれば、脱出の可能性はグーンと上がりますね。
駄目もとでやってみますか?」
駄目もとでという言葉が少し引っかかったが、
とりあえず千雨はにっこりと笑って、
「ああ、ウイルスも作れるから、いろんなことが可能だしな。」
葉加瀬はえっと、驚いた顔をした。
「千雨さんはパソコン得意なんですか?
てかウイルスって、なんで作れるんですか?」
千雨はしまったという顔をした。
(やべえな、もし私がネットアイドルやってて、
人気のサイトにウイルス貼ってます、ってのがバレたらどうしよう(>−<))
「千雨さん? どうかしましたか?」
ビクッとして千雨が、答えた。
口がひくひく動いている。
「いやなんでもない。」
(やべー体の震えが止まらねー)
「ま‥‥まあさ、とにかくパソコンがないと話にならないから、
探さないか?」
「そうですね。」
そういうと二人は、今いる家を出て、パソコンを探し始めた。
528作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:48:56 ID:???
15、暗さゆえの誤認
古菲(出席番号12番)と近衛木乃香(出席番号13番)は、
西の集落にいた。
古の武器は日本刀で、木乃香はハチマキだった。
ハチマキには、勝利と書いてあった。ちょっとした冗談のつもりか?
今は、ここよりちょっと北にある農協目指して、話を進めた。
「じゃあ行くアル。」
木乃香が軽くうなずく。
「はようせっちゃんに会いたいなぁ。」
「刹那もきっと木乃香の事探しているアルヨ。」
二人が見つめあって笑った。
集落を出て、早足で農協を目指した。
ここから農協まで、地図を見る限り五分とかからない。
早歩きなので三分ほどで農協が見えた。
「クーちゃん、ちょっとペースを落とさへんか?」
息が切れている、こんな状況じゃ仕方のないことだが。
「わかったアル。」
農協がすぐそこに見えた今、そこまで急ぐ必要はなかった。
まあ見つからないという保証はないので、
ここで一休みしましょう、というわけにはいかないが。
古は、いつでも刀を抜けるよう柄に手をかけ、
慎重に周りを見渡しながら農協に向かった。
529作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:49:33 ID:???
入り口に着くと、まず古が、中を覗き込んだ。
(人の気配がするアル‥‥。)
一気に緊張する。柄を握る手に力が入る。
(向こうも気づいたアルか?
気がひしひし伝わってくるアル‥‥。
勝てるか? これで。)
手で木乃香に動くなと合図を送る。
古が刀に目をやる。
それを見計らって、中にいる誰か、が
飛び出してきた。
暗いため顔が見えない。
(くっ、早い!! 間に合うか?) 
すばやく抜刀して、誰かに切りかかる。
キンッ
金属音がして、古の刀が止まった。
古の持つ日本刀がきらりと光ったのが確認できた。
誰か、が古の足をかけた。
それと同時に手が古の目の前に現れた。
パン
とオデコを叩かれ、バランスを崩し古はその場に倒れる。
日本刀もバランスを崩した事で手から離れてしまった。
(強い!)
それを遠くで見ていた木乃香は何が起こったかわからなかったが、
ひとつだけ解ったことがあった。
「せっちゃん?」
誰かがいう、
「お嬢様? 古菲?」
そこにはただ呆然とその場に立つ桜咲刹那(出席番号15番)がいた。
530作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:52:25 ID:???
16、武器
「えっ木乃香? 古菲? 」
棚の裏にいた早乙女ハルナ(出席番号14番)もヒョッコっと、顔を出した。
刹那が木乃香の方をみた。
木乃香と目が合うと、木乃香は刹那に向かって走り出した。
抱きつかれるのはすぐに解った。
修学旅行後、とても親しくなった。
何回も抱きつかれているが、やはり緊張する。
刹那の予想は当たり「せっちゃん!!」
という声と共に木乃香に抱きつかれた。
刹那も木乃香を抱きしめる。
優しくしたつもりだが、いつも力が入ってしまう。
「お嬢様、無事で何よりです。」
「せっちゃんもや。」
そんな二人を見ていたハルナと古が、
「あら? 私達の事忘れられちゃったかな?」
「そうみたいアルネ。」
「とにかく中に入らない?」
刹那が我に返って、木乃香を放す。
「申し訳ありませんお嬢様。」
顔が真っ赤になっていた。
木乃香がニコッと笑って、
「せっちゃん、放さんでもええのにぃ〜。」
「お嬢様!?」
「ああまたお嬢様ってゆうたぁ。」
そのわずかな時間だけではあるが、普段の日常に戻った気がした。
「あの〜中に入りませんか?」
ハルナが、申し訳なさそうに話しかける。
531作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:53:06 ID:???
「申し訳ありませんハルナさん、古菲。」
刹那があたふたしている。
「本当あるヨ。」
古も笑いながら言った。
そして四人は農協の中へ入って行った。
「そうだ、古菲。」
刹那が古に何かを渡した。
「トンファーアルか?」
刹那の武器は鉄製のトンファーだった。
「お前が持っていた方が役に立つだろう。」
「ありがとうアル
あっじゃあこれは刹那が持つアル。」
そういうと古は刹那に日本刀を渡した
「ありがとう。」
刹那に日本刀は、鬼に金棒である。
それは古にもいえる事だが。
「お嬢様、古菲、ハルナさん、私が見張っていますので、仮眠を取ってください。」
と刹那が提案した。
「でもそれじゃあ刹那が休めないアルヨ?
私と交代で見張るアル。
それなら朝の六時までの六時間、三時間ずつ寝れるアル。」
「いいのか? 古菲。」
古がニコッと笑って
「もちろんアル。」
「すまない。」
と軽く頭を下げ、言った。
「じゃあ先に刹那が寝るアル。」
「わかった。それではお嬢様と、ハルナさんは放送があるまで休んでください。」
木乃香とハルナは軽くうなずき、それぞれ休み始めた。
532作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:58:54 ID:???
17、シスター
明日菜と美空は、北の集落にいた。
「ねえ美空ちゃん、何で魔法使いの事知ってんの?」
唐突過ぎる質問に、美空はびっくりしながら、
「それは私が、そっちの世界の人間だからだよ。」
確かにそうだが、明日菜が聞きたかったのはそこじゃない。
生まれたときから、魔法使いの世界に身を置いていたのか、
それとも明日菜みたいに、魔法使いと関ったのかが知りたかった。
「イヤそうじゃなくて、うーん何ていえばいいんだろ。
つまり‥‥生まれたときから魔法少女だったの?」
まほうしょうじょぉぉぉぉ!? どんだけ珍しい響きだ?
「私は、最近かな。
明日菜はどうだったの?」
えっという顔で、美空を見る。
「私は、ネギが来たその日に魔法使いの存在を知ったの。
それ以上は思い出したくありません。」
(や、やばい‥‥クマパン、パイパン、高畑先生〜。)
明日菜の顔が徐々に絶望へと変わっていく。
ん? なんかまずいこと聞いたか? 
そんな表情の美空。
「あ、明日菜はさ、なんか脱出の方法とか思いついた?」
533作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 01:59:48 ID:???
その言葉を美空が言い終わった直後に、約4半日前に聞いた、拡声器の音がした。
プンッ―――
『皆さんおはようございます。
担任の新田です。寝ている人は起きるように。
筆記用具を用意してください。
それではまず、死んだお友達の名前を言います。
えー、22番、鳴滝風香さん
23番、鳴滝史伽さん
兵士は誰も死んでません。
いいか、兵士はみんなと同じ人数いるんだ。
もっと積極的にゲームに参加して兵士と戦うようにな。
それでは禁止エリアです。
9時からH-7、
11時からB-3です。以上。みんながんばってな。』
プン―――
「え‥‥双子が死んだ‥‥?」
美空がつぶやくように言う。
双子とは、いろんな悪戯をした仲だった。
思い出も沢山ある。
「しょうがないか、死んじゃったもんは‥‥。」
しょうがないか。この言葉に明日菜は別の意味を感じた。
上を向き、しばらく黙祷をささげる。
そんな美空を見た明日菜は、声をかけることすら出来なかった。
「明日菜。」
「えっなに?」
美空の目にはいくらか涙がたまっていたように見えた。
534作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 02:01:39 ID:???
「私決めた、絶対みんなの仇を取る。そのためにはなんとしても生き残らなきゃならない。
力、貸してくれる?」
「もちろん、私にも、いいんちょや村上さんの仇があるもん。」
(ネギはまだ死んでない気がする、だからまだ、ネギの仇とはいわないよ。)
「でも私もシスターだから、もっとちゃんとしたとこで、四人の冥福を祈ってあげたいんだ。
そうじゃなきゃ、私今までみたいにいれないよ。」
「うん。」
明日菜は地図を取り出し、
「ここから西へ行ったところに神社があるみたいなの。
そこでいい?」
「うん、ありがとう。」
そういうと二人は、荷物をまとめ、神社へと向かった。        
かすかに美空の肩が震えていたような気がした。
535作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 02:04:43 ID:???
18、羅漢銭
西の集落のある一室で、パソコンを叩く音が聞こえる。
コードがたくさん繋がっている。
「なるほど‥‥いい調子アル‥‥ああ違うヨ。」
超は約一時間前からこんな感じでパソコンとにらめっこしている。
そんな超の姿を横目で見つつ、真名は窓の外を見ていた。
早くもクラスメートが死んだ。
きっとあのときの銃声だろう。
しかしその後は平穏な時間が流れている。
運がいいんだか悪いんだか‥‥‥。
まあこのゲームを進めていく上では運が悪いんだろうけど。
窓の外で、足音が聞こえる。何人だ? 四、五人か?
エヴァンジェリンと宮崎のどか(出席番号27番)が見える。
ぱらららら
「銃声? あの二人追われているのか!?」
窓を開け、
「超! 二人を助けるぞ!! 」
「わかったアル」
超はパソコンのキーを一度力強く叩いた。
そしてパソコンから離れ、窓のほうへ向かった。
二人が真名たちに気づいた。
「二人とも! こっちへ!!」
そういうと、窓から外に出て二人を誘導する。
兵士の人数は二人いた。
兵士たちも真名たちに気づいた。
536作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 02:05:16 ID:???
真名はコインをポケットから取り出し、得意の羅漢銭で、
兵士にコインをぶつける。
一発目で銃を落としたが、後ろにいた兵士が銃を連射してくる。
「くっ。」
走りながら、弾をかわす。
一発もあたらなかったのは奇跡だった。
後ろの兵士の銃も落とすと、一人の兵士に狙いを定めた。
何発ものコインを連射する。
フラッと兵士が後ろに傾き倒れる。ピクピク痙攣している。
それを確認すると、もう一人のほうを見た。
兵士は、はじめてみる事にびっくりしていたが、
ハンド銃を取り出し真名へ向けた、が、それもコインによって弾き落とされてしまう。
そして真名は容赦のない連打で、一人目と同じ感じで兵士を倒す。
そして急いで兵士の落とした銃を拾い、二回引き金を引いた。
パン パン
【兵士二人死亡 
 3−A残り26人
 兵士残り28人】
537作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 02:11:12 ID:???
とりあえずここでいったん落ちます。
私のせいで不快な思いをしてしまった方、いましたらこの場を借りてお詫び申し上げます。
また私の生活を心配してくれた方々、ありがとうございます。
それから二日で投稿しきるのかよ、とつっこんでくれた方々、
大丈夫です。
明日のこの時間(もしかしたらプラス二時間?)には投稿し終わっている予定です。
538マロン名無しさん:2006/03/06(月) 02:27:39 ID:???
作者3氏、乙です!
明日の投下も楽しみに待ってます
539マロン名無しさん:2006/03/06(月) 03:13:42 ID:???
乙です
なんかいろいろ大変なことになってますが、
楽しみにしてますので頑張ってください
540506:2006/03/06(月) 03:42:03 ID:???
割り込みになって申し訳ない
2日で投下完了でしたら全く問題ないと思います
そしてGJ!明日の分で個人的に引っ掛かってた箇所があるから
メチャwktkでお待ちしてます
541駄文爆撃機 ◆WCFrZJox3o :2006/03/06(月) 04:02:25 ID:???
現在執筆中の者ですが、列に並んでもいいですか?
このスレ見たら何となく書きたくなって。
多少BRと離れたところもありますがよろしくお願いします。

542作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:00:06 ID:???
では今日の分を投稿したいとおもいます。
今日も不規則な投稿になりますがご了承ください。
543作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:00:56 ID:???
19、ハッキング
死んだことを確認しようと兵士に近づく。
「なっ!? 首輪?」
兵士の首には、自分達がつけているものとは別の首輪がついていた。
この首輪は兵士が逃げないようにつけたものだろう。
超とエヴァは何か話をしながら兵士に近づく。
のどかは一人後ろからゆっくりと近づいてくる。
「宮崎は無理をするなよ。」
真名はのどかに一言そういうとまた兵士のほうを見た。
のどかはその言葉に甘える事にした。
ただでさえ人が死ぬところに居合わせてしまったのだ。
これ以上精神的に不安定にする必要はない。
超は兵士の首輪を見ようと首輪に近づくと、兵士の首輪が突然爆発した。
「うわっ!」
突然の事で、皆驚いてしまう。
「もしかしてワタシ達が、首輪を調べられるとまずいと言う事か?」
びっくりしながらも冷静に答える超。
「あっ!」
544作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:01:37 ID:???
超は急いで家の中に戻ると、パソコンに向かった。
「よかったヨ、ちゃんと正常に動いてるみたいネ。」
銃と、バックを抱えて家の中に入ってきた真名が、
床に座り、バックの中身を調べる。
入っていたものは、弾、予備のマガジン二種類(自動小銃のものと、ハンドガンのもの)
ナイフ、地図、ライト、食料、水、方位磁針である。
ふいにエヴァが声を上げる。
「なあ、ナニやってるんだ?」
超がエヴァをみて、
「いま、本部にハッキングをかけている所ネ。」
皆ポカンとしている。
そりゃそうだ。ハッキング? なんだそりゃ? 
「ワタシは今、本部にある首輪のデータを丸ごといただいている所ネ。
丸ごとだから、けっこう時間かかっちゃうけどネ。」
ふーんという顔で超を見るエヴァ。
そんなエヴァを、本当はわかってないだろと見る真名。
いろんなことが一気に起こって頭が混乱しているのどか。
話し終えると、パソコンを見る超。
「それで、データをいただいた後は、首輪を外して本部に奇襲でもかけるか?」
545作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:02:21 ID:???
手馴れた手つきで、マガジンに弾を装填しながら、超に聞く。
そんな姿が実によく似合う。
「そうネ、首輪に対魔法用の、何らかの処置が施してあることは間違いない、
だから、解除できれば、後はどうにでもなるヨ。」
パソコンの画面は、ダウンロード二十パーセント終了、の文字がある。
「‥‥‥あの。」
今までおとなしくしていたのどかが声を上げる。
みんながのどかのほうを見る。
「さっきの音を聞いて、敵がここに来るっていう可能性はないでしょうか?」
我慢して我慢して、でも我慢できなくて質問してみた。
「いや、きっとくるだろうな。」
笑っている真名に、疑問がよぎる。
えっ? 笑ってる? 何で? 逃げなきゃ!!
546作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:06:21 ID:???
「いいか、今の装備で負けるわけないし、
ああ、もちろん敵が、手榴弾なんかの爆発するものを持っていれば、
ここから逃げなきゃいけないが、今兵士の荷物を調べたときには、持ってなかった。
しかし、こんな考えも出来ないか?
もしかしたら仲間がくるかもしれないだろう。
それに‥‥‥。」
そういうと超のほうを見る。
「あれだけのコード、どうやって持って逃げろって言うんだ?」
真名の指差したほうには超のパソコンがあり、
それには無数のコードが張り巡らされていた。
のどかは気づいたのか、顔を赤くして下を向いた。
「ただ‥‥このゲームに乗る気のないペアは
銃声のしたほうには絶対来ないんだろうけどな。」
フンッ
聞きなれない音がする。
まあこの島に来てからは、聞きなれない音ばかりだが。
この音がパソコンから発せられたものだとはすぐにわかった。
「超?」
真名が声をかけるが一言も反応しない。
画面をじっと見つめている。
画面を覗き込むと、回線がダウンしています、の文字がある。
つまり、ハッキングがバレ、何らかの形で回線を落とされたようだ。
エヴァはそんな状況がわかるはずもなく、ん? 終わったか?
という表情で見当違いのことを考えていた。
「そんな‥‥なんで?」
(ハッキングは完璧だったヨ、それでもばれたって事は‥‥
まさか!)
547作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:11:15 ID:???
超は真名を手招きで呼び、自分の前に座らせ、首輪の内側を見た。
ちょうど、男だったらのど仏のある部分に、小さな穴が二つ斜めに開いているのがわかる。
超の考えは当たっていた。うかつだった。盗聴されていた!!
次に考えたことは、これが危険行為に当たり、首輪が爆発されないか。
しかし、いっこうに警告音はならない。
つまりこれは、新田にとって“想定の範囲内”の行動だった。
それなら、対応が早かったのもわかる。
爆発させなかったという事は、
もうこっちには手はないと踏んだからかもしれない。
超はなめられたのだ。新田に。それが許せなかった。
(私をすぐに殺さなかったこと、後悔させてやるネ、絶対に!!)
548作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:19:22 ID:???
20、余裕
たくさんのパソコンに囲まれ、ある男が、ソファーに腰掛け、
コーヒーを飲んでいる。
「良いんですか先生? 超鈴音の首輪を爆発させなくて。」
先生と呼ばれた男、新田である。
先ほどまで、超のハッキング対策の指揮をしていた。
(まあ新田がやったことは、兵士にあるソフトを起動させる事のみだが‥‥‥。)
もちろん、このクラスの誰かが、ハッキングを仕掛けてくるのは予想をしていたので、
あらかじめ、対策用のソフトを作っておいた。
「かまわんよ、それに彼女達もこれでわかっただろう、
首輪は外せない。なんせあの超鈴音が失敗したんだからな。
そうなれば自ずとするべきことがわかってくるだろう。
まさか自殺する生徒はいないだろうしね。」
一人の兵士が口をはさむ。
「なぜです? 恐怖に耐えられなくなって、とかありそうじゃないですか?」
「いやそれはないよ。仲間思いのいいクラスだからね。
自分の死が仲間の死につながるんだ。そんな事は出来ないよ。
私も教師だからね、生徒がやる気になってくれれば、それほど嬉しい事はないよ。」
また一口、コーヒーを口に含む。
549作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 07:22:14 ID:???
「それに、さっき指令(新田が、魔法の事をばらし、兵士を提供してくれた、政府のお偉いさん。)
から電話があってね、彼女らに大金を賭けたらしいんだ。」
トトカルチョである。まあ政府の考えそうなことである。
ちなみに一番人気は兵士達の勝利。
その次が龍宮真名、超鈴音組みである。
「ただし、いけない事をしたんだ、それなりの罰は受けてもらうつもりだよ。
今あの子達の近くに、兵士は何人いますか?」
ある一人の兵士が、パソコンに向かう。
「六人います。全員が、十分以内に到着する距離です。」
いちどあごをなでるような仕草をして、
「確か兵士の耳には、受信機が付いていましたね、
六人全員を、彼女達のところへ向かわせてください。」
さっきの兵士が軽くうなずき、
パソコンを操作して、マイクに向かって、
「こちら本部、全員C-3へ向かってください。
目的は、生徒の排除です。」
返事は返ってこないが、六人がいっせいに、
C-3へと向かい始めた。
550作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/06(月) 08:42:54 ID:???
作者3さんGJです!
2日間で全投下は大変でしょうが、頑張ってください。
私の方も作品の最終点検をしつつ、作者3さんの続きをwktkしながら待ってます。
551作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 09:52:08 ID:???
21、親友
和泉亜子と、綾瀬夕映はいまだに丘の上にいた。
放送が聞こえ、双子が死んだことが告げられた。
ここはひとまず禁止エリアではないので、移動せずにすむ。
まだ誰とも会っておらず、移動するかしないかで話をしていたところである。
しかしいつまでもそんな会話が続くはずもなく、二人は黙り込んでしまった。
静かになると考えてしまうこと。
ネギの事。仲間の事。今後の生活の事。
いくら考えてもその先にあるもの。それは闇。
ほんの少しの希望の光すら照らす事を許さない闇。
考えたくはないが考えてしまう。もういやだ!!
急に亜子が声を上げる。
「あっ、まき絵、桜子!」
丘の下に、ナタを持った椎名桜子(出席番号17番)と、佐々木まき絵(出席番号16番)がいた。
「あっ、亜子、夕映!」
声を上げたのはまき絵だった。
「どうやってそこに行けばいいの?」
桜子も続く。
「私たちがそこに行くです。待っていてください。」
そういうと荷物をまとめ、桜子達の元へ向かった。
丘から、桜子達の場所までは、一分とかからずに着く。
「まき絵ー!」
亜子がとてもうれしそうに声を上げる。
552作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 09:52:57 ID:???
仲間が出来た。しかも同じ部屋にすんでいる、親友に会えた。
桜子も、親友と呼べる一人だし、早く会いたい。
もうこれからはあんな事考えなくてすむ。
ぱららららら
もう手の届きそうなところで銃声が響く。
あと一歩。この言葉が胸に響く。
何回か聞いた銃声の中で一番近い位置で。
何が起こったのかわからない。だが、反射的に岩陰へと隠れた。
その音は教室で聞いた音だったから。
「な‥‥何やいったい。」
容赦なく連射は続く。
岩から音のするほうを覗くと、三人が一斉に銃を放っているのがわかる。
そうだまき絵たちは大丈夫やろか?
「まき絵、桜子!?」
銃声の間を縫って、返事が返ってくる。
「なんとか無事だよー!!」
よかった、みんな生きてる。
そう思ったのもつかの間、教室で聞いた、あの首輪の警告音が聞こえた。
えっ?
亜子の首輪が警告音を発している。
なぜ?
「亜子!! 夕映が!!」
桜子が声を上げる。
まき絵は「いやぁぁぁぁ!!」
と叫んでいる。二人とも兵士のほうを見ている。
えっ? と兵士のほうを見ると、髪の毛の長い、女の子が倒れている。
「夕映!?」
553作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 09:55:04 ID:???
つまり、この警告音は、夕映が死んだことを意味する。
亜子の中に新田のいった言葉が浮かんでくる。
〔えーこのゲームはタッグマッチです。
偶数の人だったら、次の番号の人とタッグを組んでもらっています。
ああ、奇数だったら前の番号の人な。
で、タッグを組んでいる人が死んだら、もう一人の首輪が爆発します。
絶対助かりません。〕
夕映の死は、亜子の死でもある。
亜子の身に、狙われたら助かる事の出来ない悪魔が降り立った。
その悪魔は亜子の平常心を奪い取る。
死にたくない、イヤだ。
警告音のスピードが速くなっていく。
兵士たちは、銃を撃ちながらだんだん近づいてくる。
「亜子!! 亜子!!」
親友の叫び声ももはや亜子の耳には届かなかった。
ピ・ピ――――ドン!!
そして悪魔は和泉亜子という女の子の命、一生を奪い取っていった。
554作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 09:56:10 ID:???
亜子の首から大量の血が弾けとんだ。
ゆっくりと後ろに倒れていった。
「亜子ーー!!」
まき絵は叫び続けた。
体の中のすべての力、
新田への怒り、
友を失った悲しみを声に変えて‥‥。
「まき絵、しっかりして! まき絵!」
まき絵の中で何かが弾けとんだ。
一人が銃を連射してくる。
桜子が倒した兵士にあたっても気にせず撃ってくる。
桜子に銃弾が当たり、ナタを持っていた手も次第に力がなくなっていく。
「あっ、ああぁぁぁぁ‥‥‥。」
桜子がナタを落としたのを確認すると、、標準をまき絵に代えた。
まき絵はバックの中から、ごつごつした物を取り出した。
手榴弾である。ピンを抜き、その場にポイッと落とす。
兵士は桜子が壁になり、何が起こったのか判断できなかった。
チームプレイ
まき絵は笑っていた。
ドゴーン!!!!!
555作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 09:56:50 ID:???
爆音で周りの木々が揺れた。そう、すべてを消し去るかのように。
その爆音が収まると、もうそこには、仲良しだったクラスメイトの姿はなかった。
【綾瀬夕映(出席番号4番)
 和泉亜子(出席番号5番)
 佐々木まき絵(出席番号16番)
 椎名桜子(出席番号17番)死亡
 兵士三名死亡
 3−A残り22人
 兵士残り25人】
556作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 10:00:31 ID:???
22、襲撃
超は、皆に自分達が盗聴されていることを話した。
もちろん、声に出すことはマズイと考え、パソコンを通して伝えた。
それで、真名達が元々いた西の商店街へ行くことにした。
今は荷物の整理をしていた。
ふいに真名が窓の外を見る。銃を構え、窓の外をじっと見つめている。
真名が舌打ちをしたのが見えた。
「よく聞いて欲しい。
ここにいるのがばれた。
しかも敵にだ。」
えっ、敵にばれた? 龍宮さんの思い過ごしだといって欲しい。
そんなのどかの願いもむなしく、龍宮は話を続ける。
「四人だ、覚悟を決めて欲しい。」
のどかには何の覚悟かはわからなかった。
死の覚悟? 人を殺す覚悟? それとも何か別の?
しかしとにかくいつでも動けるような準備はしておいた。
しばらくの静寂。
しかし空気は張り詰め、何のきっかけで戦いが始まるのかわからない。
だから動かない。
だがその静寂も一人の兵士の指示によって打ち砕かれた。
外にいた兵士の構えた銃がいっせいに火を噴く。
「ふせろぉぉぉぉ!!」
パリンッ
ガラスが割れた音がした。
557作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 10:01:11 ID:???
それでも尚続く銃声に、微塵の躊躇の心も感じられなかった。
真名がほふく前進をしながら、前方を伺う。
のどかは頭を抱えている。
超は後方のドアを開けて、逃げ道を確保しようとしている。
真名は神経を集中させていた。
真名は1対4をするつもりだった。
もちろんここから逃げられればいい。
部屋の中のものが次々に壊れていく。
もうちょっと‥‥。
銃を構える手に緊張が走る。
次に真名の銃から火が吹いた。
と同時に、銃からきれいな弧を描いて空となった薬莢が床に落ちる。
超も応援に駆けつける。
「大丈夫アルか?」
「向こうには隠れるところが沢山ありすぎる。
私が撃ちながら後退して行くから、
超は一足先にエヴァと宮崎を連れて裏口から逃げてくれ!
安全なところまでいったら、一発銃を撃ってくれ。」
「わかったアル。じゃあ二人ともいくアル。」
三人は姿勢を低くして、超を先頭に部屋を出た。
その間真名は、マガジンを一回換えて撃ちかたを変えた。
一発ずつ、正確に敵の撃つタイミングを潰していった。
(超、まだか? いつまでももたないぞ?)
いつもより時間が長く感じられた。
ぱらららら
558作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 10:05:57 ID:???
待ちに待った超からの合図。
しかし一発でない、オートで撃っている。
「ん? 超? あいつがミスをしたのか? 珍しいな。」
そんなことを考えていると、激しい銃声が何発も聞こえる。
しかし、真名の前方からではない。後方からである。
「まさか!!」
真名は超の方へ向かった。
後ろから銃声が聞こえるも、真名には当たらなかった。
「超!!」
真名が駆けつけると、超が銃を撃っていた。
「大丈夫か!?」
「やられたアル、裏口に二人いたアル。」
「やばいぞ、向こうの奴らも片付いていないんだろ?
はさまれたら厄介だぞ!?」
エヴァも、真名に話しかけながら応戦している。
宮崎は‥‥動けないか、まあしょうがない。
「イヤ、しかし助かった、こっちから逃げることにするぞ。」
真名は一回転して、外に出て、銃を連射した。
ぱらららら
真名の放った弾は、正確に兵士の体の中に吸い込まれていくかのようだった。
さすがに真名は、銃に関してはすごい腕を持っていた。
まさか中学生にこんな動きが出来るなんて、
不意をつかれた兵士は、身を隠すことすら出来ず、ただ銃弾の的になるだけだった。
559作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 10:06:32 ID:???
「いくぞみんな!!」
倒した兵士の死亡確認をするべきなんだろうけど、そんな暇はない。
もっといえば、兵士が来るまでに、銃を奪いたかったが‥‥。
息をつくまもなく銃声が響く。
「あそこまで行くぞ。」
真名が指差したところはコンクリートの塀のある家だった。
塀の裏に隠れ、兵士のほうを見た。
くるときは気づかなかったが、敵は隠れるところがあまりにも少ない。
真名はそんなところまで気づいていたのだ。
あれ? 龍宮さんがいない?
のどかは周りを見渡した。
それに気づいたのか超が声を上げる。
「真名は大丈夫アル。とにかく銃を撃って欲しいアル。」
エヴァが、軽くうなづくと銃を撃ち始めた。
のどかも撃とうとがんばっている。
のどかが塀の外を見る。
兵士の後ろから真名が銃を構えているのが見えた。
その目は訓練された兵士のようだった。
ぱらららら
勝負は一瞬で終わった。
(やはり私はこのゲームに乗ってしまったようだな。)
【兵士6人死亡
 3−A残り22人
 兵士残り19人】
560作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 13:20:37 ID:???
23、天才手品師
長谷川千雨と、葉加瀬聡美は、東の集落でパソコンを探し始めた。
もちろん夜のうちに探すことも出来たが、これは賭けなのだ、と葉加瀬がいった。
仲間を探す、この目標のためには、より自身を目立たせること、それが大事だった。
生き残るか死ぬかはやはりギャンブルだった。
夜のうちに銃声が聞こえて、新田の放送で双子が死んだことを伝えられた。
あの銃声が双子の命を奪ったんだろうか、しかも自分達の近くで‥‥。
もしかしたら自分達が死んでいたかもしれない。
言い方は悪いが運がよかった。
兵士に見つかるのも、確立の問題だった。
こんなことに参加させられた。
それだけでもう十分過ぎるくらい不幸を味わった。
そのお返しに何かいいことがあってもいいんじゃないか?
根拠のない方程式、しかし自信はある。
(へぇ、こいつがこんなことを言うことがあるんだ。非科学的なのになぁ。)
こんな現実味のない現実に、考えも変わったのか?
もちろんそれはただの気休めに言ったのかも知れない。
周りを慎重に見回して、兵士がいないか、仲間がいないかを確認しながら進んだ。
561作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 13:22:02 ID:???
目の前に大きな家が見えた。
こんな島に、こんな目立つ家は珍しい。
庭も広いし、玄関も立派、いわゆる豪邸ってやつだ。
ここならパソコンがあるに違いない。
(むしろどこにでもあるものだが、スペックが良い物がある家は限られてくる。)
パンパンパン
(な‥‥。)
後ろを向いた千雨。その眼には銃を構え、ニヤッとしている兵士が映った。
とにかく葉加瀬と豪邸の中に入って、逃げるチャンスをうかがった。
しかしどこにいたんだ? しっかり見渡しながらここまで来たのに‥‥。 
外観もそうだが、中もすごい家だった。
なんだか高そうな壺や、絵がいくつもある。
「ハカセさん。」
とても小さい声で、後ろから話しかけられた。
ビクッとして後ろを向くと、そこには
四葉五月(出席番号30番)と、ザジ・レイニーディ(出席番号31番)がいた。
「とにかくこっちへ。」
二人は言われるがままに、豪邸の中の一室に入った。
兵士には、どこに行ったのかまだバレていないらしい。
「お前ら、ずっとここに隠れたのか?」
千雨が二人に問いかける。
「はい、そしたらお二人が襲われているのが見えたので‥‥。」
ザジはいまだ黙ったままだった。
562作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 13:24:14 ID:???
兵士の足音が聞こえる。
「おい、どうすんだ?」
「‥‥私に任せて。」
えっ? ザジがしゃべったぁぁぁ!?
でも武器は?
千雨はテーブルの上をみた。
ナイフと、『手品セット』とかかれた玩具がある。
「でもどうするんです? あの武器じゃ兵士に勝てるとは思いませんが‥‥。」
ザジはおもむろにテーブルの上にある武器を手に取り、
これから手品ショーが始まりますよ。といわんばかりに、ナイフに白いハンカチをかけた。
「さっきの兵士は、多分すぐに私たちを殺さない‥‥、さっきあなた達を襲ったときも、
わざと外していたように見えた‥‥。
すぐに撃たれなければ、勝機はある。」
兵士の足音が部屋の前で止まった。
ドアには鍵をかけてあるので多少の時間稼ぎになる。
バンッ
563作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 14:18:55 ID:???
突然兵士の叫び声が聞こえる。
千雨には何が起こったのかわからなかったが、兵士の足の間から、血が落ちるのが見えた。
ザジだ、ザジがやったんだ!
(お願い、倒れて!!)
しかし兵士は倒れずに、かわりに銃を撃った。
ぱらららら
今度ははっきりと見えた。ザジと、五月が撃たれた!
ザジの手からナイフが落ち、大量の血が噴出している。
壁に赤い模様をつけながら二人は倒れていった。
後ろを向き、自分達にも銃を向ける。
兵士のちょうど心臓の辺りが、特に真っ赤になっていた。
もしかしたらザジの刺したナイフは、心臓に届いていたのかもしれない。
兵士の心臓あたりから血がふきでている。
「畜生!!」
兵士は今にも途切れそうな声で、しかしはっきりといった。
その言葉を終えると兵士は床に倒れた。
しかし兵士の勝利への執念と、
闇から光への生還するという希望が、
兵士にもう一度、立ち上がる力を与えた。
葉加瀬は、茶々丸が助けに来てくれることを願った。
しかしそんな願いもむなしく、
ぱらららら
と音が聞こえて、千雨と葉加瀬は倒れた。
兵士は、その場にひざを付いた。
564作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 14:19:39 ID:???
「ははは、こんなとこで‥‥こここんなこと‥‥。」
千雨の予感は当たっていた。
ザジのさしたナイフは、心臓を傷つけていた。
「死にたく‥しししぃぃぃぃぃぃ‥‥‥‥。」
しばらくして兵士も動かなくなった。
そこに残ったものは、おびただしい匂いと、後悔の念だけだった。
【葉加瀬聡美(出席番号24番)
 長谷川千雨(出席番号25番)
 四葉五月(出席番号30番)
 ザジ・レイニーディ(出席番号31番)死亡
 兵士一人死亡
 3−A残り18人
 兵士残り18人】
565作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 14:32:08 ID:???
24、“何か”のチカラ
大河内アキラ(出席番号6番)と、柿崎美砂(出席番号7番)は、
分校から出たあと一度南東にある港へ向かい、脱出出来ないかを考えた。
二人の武器は、アキラが銃、美砂がマシンガンであった。
島の向こう側には明かりがあり、浮き輪などがあれば泳いでいける距離なのを確認した。
そこで厄介になるのがこの首輪である。
泳いで逃げようとすれば当然、爆発させられるだろう。
何とか外せないかと考えたが、ラジオの分解とはわけが違う。
ここまで誰にもあっていないのは、運がいいのか悪いのか‥‥。
一回目の放送を聞いてから、何度も銃声がした。大きな爆発音もした。
しかし幸い、自分達のいる港からはだいぶ離れていた。
とりあえず今は港で、二回目の放送を聞く、という話で落ち着いた。
プンッ―――
『皆さん、担任の新田です。
 お昼になりました。
 では死んだ人の名前を発表します。
 4番、綾瀬夕映さん、
 5番、和泉亜子さん、
 16番、佐々木まき絵さん、
 17番、椎名桜子さん、
 24番、葉加瀬聡美さん、
 25番、長谷川千雨さん、
 30番、四葉五月さん、
 31番、ザジ・レイニーディさんです。
 皆さんの敵の兵士は‥‥、
 残り18人になりました。みんながんばってるなぁー。
 では禁止エリアです。
 今から二時間後、2時から、G-6、
 4時から、D-4、6時から、D-3です。
566作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 14:34:49 ID:???
今までは我慢できた。生き残って安全なところに行くまでは。
でもいつも一緒にいた人がもういない。
今の私達には友達の顔すら拝めないのかもしれない。
美砂は顔に手をかぶせて、アキラは泣いているのを隠すように美砂に背中を向た。
二人の手には支給された銃が握られていた。何かを決意したかのように、力強く。
「あの…さ、いつまでもここに居る訳には行かないよね‥‥。」
美砂がアキラに話しかける。
今にも泣きそうな声で。
「そうだね、移動しようか‥‥。
いつまでも逃げてるわけにはいかないね。」
二人は地図を見た。銃声がなったほうはここから北にあるところ。
少なくとも北には兵士が居る。つまり危険な区域である。
考えていることが同じ仲間は居るはずだ。
二人はひとまず、西の集落を目指すことにした。
禁止エリアの目的は、同じ場所に生徒をとどまらせないことにある。
新田が禁止エリアを三つに増やしたということは、そこには、仲間が居る可能性があるということ。
もちろんそこには兵士の居る可能性があるが‥‥。
567作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/06(月) 14:35:26 ID:???
二人には不安はなかった、いや、あったが、親友の名前が死亡者リストにあり、
二人で涙を流したということで、共感できるところを見つけた二人には、
普段の生活ではなかなか手に入らない“何か”を手に入れた。
その“何か”が、不安を飲み込んでしまったのだ。
二人は、とにかく西の集落を目指し、港をあとにした。
568マロン名無しさん:2006/03/06(月) 20:08:08 ID:hSwS6yZC
死ね
569マロン名無しさん:2006/03/06(月) 21:11:33 ID:???
誰が?
570マロン名無しさん:2006/03/06(月) 21:30:34 ID:???
さあ?
571作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/06(月) 22:09:14 ID:???
作者3さん、バイトの合間を縫っての投稿、お疲れ様です。
あと半分、wktkでお待ちしています。
それで、私の作品ですが、明日の午後5時頃より投下を始めても宜しいでしょうか?
572マロン名無しさん:2006/03/06(月) 22:18:09 ID:???
>>571
毎日毎日投下したがってるけどさー一体どうしたの?
そんなに焦って投下する理由は何なのさ?
目立ちまくったくせに、いざ投下したら糞ストーリーでした みたいになっちゃったらどーすんのさ?
まあ、俺から言えることはもっともちつけよ。って事くらいかな。
573マロン名無しさん:2006/03/06(月) 22:40:05 ID:???
はやく僕の傑作を皆に見てもらいたい、
評価して欲しい、賞賛を浴びせて欲しい、
ってとこかな、俺の見解だと
574マロン名無しさん:2006/03/06(月) 22:44:29 ID:???
>>573
俺もそう思う
まぁ俺の言えたぎりじゃないがなw
575マロン名無しさん:2006/03/07(火) 00:01:38 ID:???
カス作者は消えれ
576マロン名無しさん:2006/03/07(火) 00:08:22 ID:???
まぁ俺らはただ見てるだけの立場だから偉そうなことは言えんがな。
577まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/03/07(火) 00:22:20 ID:???
遅くなりましたが生存率・遭遇率の人、毎度乙です
それから作者3さんも投下乙&GJです!
修正版ということですが、分岐というわけではないんですよね?
まとめのほうは一応両方見られるようにする予定で作成していますが、
それでいいでしょうか。
578マロン名無しさん:2006/03/07(火) 00:26:25 ID:???
順番抜かしてまで投下した割にぜんぜんおもしろくなかったのとかあるしな
579マロン名無しさん:2006/03/07(火) 00:33:40 ID:???
作者3氏の次って?氏だよな?
学期末がどうのか言ってるから多分まだ執筆中(?)だろ。
それより先は予約ねーから別に順番抜かしたわけじゃねーだろ
580マロン名無しさん:2006/03/07(火) 00:43:24 ID:???
文章はちゃんと読んだほうがいいとおもうの
581作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 00:54:02 ID:???
ただいまです。
全部私へのアンチですかね…。軽くへこみますね。
といっても、しょせんはつなぎとしての投稿です。
もう少しだけお付き合いください。
>>577楽な方でいいですよ♪
582作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 00:57:20 ID:???
25、移動
いい天気だ。葉っぱのかすれる音さえ聞こえてきそうだ。
そう、この島には音がない。生活していくうえでの、
ご近所さん同士のあいさつや、子供のはしゃぐ声、
この時間だと、各家庭からおいしそうなご飯の匂いなんかも漂ってきてもいい位だ。
桜咲刹那はそんな自分達が平和だったころのことを思い出しながら、外を眺めていた。
未だ人の気配はなく、少なくとも安心してこの場所に居られる。
ただ、このエリアが禁止エリアに選ばれてしまったことが、今一番の不安要素である。
一度目の放送を聞いたとき、木乃香は寝ていた。
起こそうか? と思ったが、休めるときには休んでおかないと、
今後の行動に支障をきたす、と判断し、
起こさないことにした。ハルナも一度は起きたが、刹那の指示で二度寝をした。
それからは古菲と2時間ごとに仮眠を取りながら、見張りをした。
本当ならば夜に行動をしたいのだが、禁止エリアになるのが、まだ陽があるうちの午後4時。
ならば早めに行動したほうが、急がずに行けるだろうと考えた。
「‥‥ん‥‥せっちゃん?」
583作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 00:59:20 ID:???
声のした方を刹那が向く。木乃香が顔を上げこっちを見ていた。
やはり寝起きなので眼は半開きである。
「おはようございます、お嬢様。」
会釈程度に頭を下げ、また見張りを続けた。
しばらくたって、木乃香の近づいてくる音がする。
「せっちゃんごめんな、ウチだけこんなに休んでもうて。」
「いえ、それより疲れは取れましたか?」
「うん、やっぱせっちゃんがそばに居てくれるだけで、ウチあんしん出来るみたいや。」
「お嬢様‥‥。」
木乃香は誰が死んだか、禁止エリアはどこかとは聞いてこなかった。
一応木乃香の地図には、刹那が禁止エリアを書き込み、裏に死んだ人の名前を書いておいた。
刹那と話していて、たまに見せる木乃香の悲しげな表情を見る限り、それをみたのかもしれない。
584作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:00:06 ID:???
「それで、ここは4時に禁止エリアになってしまいます。
そこで、ここから少し行った所に大きな森があります。
そこに行ってみませんか?」
木乃香はうん、とうなずいた。
「そうやせっちゃんご飯食べた?」
「いえまだですが‥‥?」
「ウチがなんか作ったげる、ちょっと待ってな。」
お嬢様の手料理? そういえば初めてかもしれないな。
「ありがとうございます。」
そういうと木乃香は支給されたパンに、農協から失敬したジャムを塗った。
さらに、烏龍茶もあったのでそれも持って、刹那の前に出した。
「はーいお待たせ。こんなもんしかあらへんけど‥‥。」
「いえいえ、十分ですお嬢様。いただきます。」
「せっちゃん、生きて帰ったらもっとおいしいもん作ったるからな。
585作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:01:09 ID:???
絶対生きて帰ろうな。約束やで。」
「はい、ご飯楽しみにしています。」
しばらくしてハルナと古菲も起きた。
木乃香は二人にも、刹那と同じものをつくり食べさせた。
そしてこれからどこへ向かうのかなどを話した。
「いいアルヨ。」
それにハルナも続く。
「仲間見つかるといいね。」
心なしか元気がない。夕映が死んだのだ、無理もない。
「それでは1時にここを出発しましょう。」
そういうと各自うなずき、荷物の整理などを始めた。
586作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:03:17 ID:???
26、わずかな勇気
明日菜と美空は神社に来ていた。
武器はバット。
ふたりは死んだ人達のために、簡単ではあるが、
手を合わせしばらく黙祷をささげた。
二回目のときの放送時にも同じく黙祷をささげた。
この島では人が死にすぎている。
しかし自分達はまだ誰ともあっていない。明日菜はずっとそのことを考えていた。
そうしないと考えてしまうネギの事を隠すかのように‥‥。
美空は黙ったままだ。冥福を祈ったとはいえ、
やはり死んだ人との想い出を思い浮かべているのだろうか。
何度もうつむき、何度も目を真っ赤にし、遠くを見つめていた。
「あのさ‥‥、私このままおかしくなっちゃうかも。」
突然の美空の発言に戸惑う明日菜。
「美空ちゃん‥‥。」
「あはは、もうすでにおかしいみたいだね。
私怖いんだ、魔法も使えないみたいだし。」
587作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:04:05 ID:???
当然といえば当然か‥‥。この状況を中学3年生が受け止めるのは、あまりにも事が大きすぎる。
しかし明日菜は美空に励ましてもらったこともあり、今度は私が、と思い、
「美空ちゃん、これは気休めにしかならないかもしれないけど、
ネギがはじめてきたとき、私に言ったの。
“魔法は万能じゃない、わずかな勇気が本当の魔法だ”って。
このゲームはさ、兵士を殺せるのも勇気、兵士を殺さずに脱出を試みるのも勇気、
そして友の死を認めるのも勇気なんだよ。美空ちゃんは今、恐怖と戦ってるんだよ。
もし自分に妥協して恐怖に負けてしまうことも出来る。
でも、“わずかな勇気”で、その恐怖に立ち向かうことも出来る。
私にはその恐怖を倒すことは出来ない、
でも、美空ちゃんがその恐怖と戦ってるときにそばにいてあげることは出来る。」
美空に手を握る。力強く、しかしやさしく。
希望に満ちた明日菜の目、笑顔、とまではいかないが‥‥。
美空の頬が涙で濡れる。なんて暖かいぬくもり。
そして友の声、こんな近くにあった大切なこと。
今までは近すぎて気づかなかった、本当の魔法。
588作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:05:03 ID:???
自分だって悲しいはずなのに、私のことを気遣ってくれた明日菜に、
感謝の気持ちを抱いた。
気付くと震えが止まっている。恐怖に勝った、ということかな。
「明日菜、ありがと。」
美空は明日菜にお礼をいい、軽く頭を下げた。
顔を上げたときには顔がいい笑顔になっていた。いたずらをする前のような顔、
しかし今回のいたずらは、タチが悪そうだ。
今までのいたずらの規模を越えるいたずら。つまり新田への復讐。
そのためには仲間がいる、しかも同じ目標を持つ仲間。
絶対に見つけ出してみせる。これ以上誰も死なないように。
589マロン名無しさん:2006/03/07(火) 01:05:12 ID:???
作者3氏、心配するな
アンタのアンチじゃねーよ…たぶん
…よく読んでねーから知らねーけど
590作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:07:24 ID:???
27、仲間の死んだ場所
茶々丸と円はもといた南の集落から少し離れたところにいたが、銃声が聞こえ来た道を戻っていた。
敵に会うかもしれないので、銃を構え慎重に歩いていた。
今は静かな時間が流れている。
しかし緊張感が二人をつつむ。
二人は豪邸の前に来た。不自然にあいている門、玄関があり、
中に入ってみることにした。
なんだか変なにおいがする。各部屋のドアも一階は開いていないが、
二階に上るとドアが開いている部屋が目立つ。
いくつかの部屋の中を覗き、あるひとつの部屋に目がいった。
そこは悪臭を放っていた。立ち入ろろうとする者を、拒んでいるかのように。
「うわ‥‥。」
円は反射的に鼻を手で押さえる。
強烈な吐き気が襲ってくる。茶々丸は平気なようだ。
「私が見てきます。」
茶々丸が部屋の中に入る。
しばらくたった後、茶々丸が出てきた。
入ったときとは雰囲気が違うような気がする。
遠くを見るような、そんな感じだった。
「茶々丸さん?」
「兵士が一人倒れていました。
それから‥‥千雨さん、ザジさん、四葉さん、葉加瀬さんの死体がありました。」
591作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:08:53 ID:???
放送で死んだことは知っていたが、自分達のすぐ近くだったとは。
やりきれない気持ちが円をつつむ。ハカセと合流できれば、首輪が外せたかもしれない。
そうすればみんな死なずにすんだかも知れない。
いくら考えても、後悔という気持ちが円の中にあった。
茶々丸はもう一度部屋の中に入り武器を持ってきた。
兵士の持っていたものだろうか? 自動小銃と、銃と、バックを持ってきた。
「円さんは、こっちを。」
そういうと自動小銃を差し出した。
「いや‥‥重いでしょ?それ、
私はそっちの小さいほうでいいよ。」
そういうと茶々丸が、別の手に持っていた銃を指差した。
「私はいいのですが‥‥。」
茶々丸が言いかかった言葉に待ったをかけるかのように、
「じゃあそっちもらうね。」
と、円が銃を茶々丸の手から取った。銃のグリップには血が付いていた。
多分、ハカセ達のものだろう。
茶々丸は自動小銃を構え、ショットガンを肩にかけた。
まあ女子中学生のする格好ではないな‥‥。
早くしないと超の身にもどんなことが起きるのかわからない。
もちろんそれは自分達にも言えることだが。
時計を見た。もうすぐ午後二時になる。
ここから少しいった西の商店街はもう禁止エリアになるので、
少し遠回りになるが分校の方を通り西の商店街に向かうことにした。
592作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:09:45 ID:???
エリアになるので、
少し遠回りになるが分校の方を通り西の商店街に向かうことにした。
593作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:15:00 ID:???
28、不穏な動き
明石裕奈と朝倉和美、長瀬楓と那波は南の商店街で食事を取り、今後の事を話し合っていた。
あと三十分ほどでここは禁止エリアになるので、もう立ち退かなくてはならない。
荷物はもうまとめてあるので、いつでも出発できる。
「さて、そろそろいくでござる。」
楓が立ち上がり皆に言った。
それに残りの三人も続き、荷物を持った。
今自分達のいるところだと、分校の方を通っていくより、もっと南にある丘にいったほうが、
時間もかからずにいける。別に丘まで行かなくてもいいのだが、
余裕を持っていったほうが禁止エリアに引っかからずにいける。
とにかく丘へ行くことが大事だった。そこについてからでも行き先を決めるのは遅くない。
和美は探査機を見ている。
(大丈夫、周りに敵はいない。)
「じゃ行こうか。」
四人は丘へと向かって歩き出した。
594作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:19:38 ID:???
裕奈は考え事をしていた。
最初は恐怖でいっぱいだった心も、仲間と会い、信頼を深めていくことによって、
少しずつではあるが恐怖は消えていった。もちろん完璧になくなったわけではない。
この首についているもののせいで、いやでもゲームに参加していることを思い出してしまう。
そのたびに、恐怖というものも、思い出してしまう。
しかし、こうして冷静でいられるのも皆のおかげだとつくづく思う。
移動は楓、和美を先頭に行う。
千鶴は武器を楓に渡したので無防備な状態である。
自分はデリンジャーを構え、必死に兵士がいないか、仲間がいないかを見渡しながら進んだ。
商店街を抜けると、砂利道があった。
ここからは一本で丘まで続いているらしいが、そこを通るわけには行かない。
595作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:20:25 ID:???
横道にそれて、右側に森が広がっているので、そこを通っていくことにした。
昼間とはいえ森の中なので視界が悪い。
木の根も飛び出ているのでつまづかないように慎重に進む。
これが夜だったら、と思うとゾッとする。
もう禁止エリアの外に出たので、首輪が爆発することはない。
普段だったらこんな長い距離を歩くと、会話が弾むものだが、
こんな状況なので、誰一人言葉を発しない。
その代わり、息を吐く音、歩く音がとてもよく聞こえた。
それほど静かなのだ。これなら兵士が近づいてきても足音でわかるのではないか?
まあ、和美の持っている探査機によって、兵士がいるかいないかなどはすぐにわかるのだが‥‥。
もうすぐ丘に着く。突然和美が立ち止まる。
596作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:22:13 ID:???
「やばい、丘の上に兵士がいるみたい。かなりの人数だよ。」
裕奈が探査機を覗き込む。かなり固まっている。
何人かはわからないが、生きている兵士のうち半分以上はいるみたいだ。
「どうする? やばいよね。」
楓は考え事をしている。
「やはり引き返したほうが良いようでござるな。」
三人はうなずくと、腰を低くし、急ぎ足でその場をあとにした。
597作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:24:39 ID:???
29、待ち伏せ
龍宮達は、予定通り西の商店街へ来ていた。
兵士を倒したので、一人一人が、兵士と同じ武器を手に入れることが出来た。
のどかは自動小銃が重いらしく、いつもハンドガンを構えている
集落から、移動し終えて一息ついたときに、放送があった。
せっかく息を潜めここまできたのに、午後六時には禁止エリアになる。
「まったく、とことん運がないな。」
エヴァが腕を組みながら言った。
「不幸続きだが、これからいい事あると考えるヨロシ。」
エヴァがフンという顔でそっぽを向いてしまった。
「それにしても、さっきの兵士といい、私たちは狙われているのでしょうか?」
のどかが、誰に、というわけではないが、問いかける。
たしかに突然、自分達の周りで、いろんなことが起きるようになった気がする。
それに龍宮が反応する。
「宮崎、それは考えすぎだよ。確かに兵士に居場所がばれたのは、新田が手を回した可能性は高い。
しかし、今回の事についてはどうだ? 最後に禁止エリアになるだろう。
もし私たちを狙っているならば、最初に禁止エリアにしたほうが、
598作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:26:16 ID:???
移動する時間帯がある程度絞れるから、そっちのほうが殺されやすいんじゃないか?」
のどかは、うーんという顔で下を向いてしまった。
そんなのどかを横目に龍宮が話を続ける。
「まあ新田が何を考えていようと関係ない。私たちの首輪を爆発させようとしない限りな。」
たしかに先ほどの龍宮の動きを見れば、敵が何人集まってこようが関係なさそうだ。
それに、のどかの相棒は、不死身のエヴァンジェリン、龍宮はあの、超人、超と組んでいる。
しかも、武器もそろっている。負ける気がしない。そして私は‥‥、
のどかは自分の制服の中を見た。のどかの支給の武器は防弾チョッキ。
これなら臓器が守られる。そりゃ頭に当たったら即死になるが‥‥。
大丈夫、私達は負けない。死なない。
「しばらくここに居よう。私だったら、まず禁止エリアになるところに、
599作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:28:57 ID:???
仲間を探しにいく。それは敵も一緒だが、私達がいれば、敵から仲間を守ることが出来る。」
それにエヴァが喰い付く。
「たしかにそうかもな。だが、この商店街も広いぞ、入り口もいくつもある。
その入り口をすべて見ている訳にもいくまい。」
「それがそうでもないんだ。さっき言ったろ、禁止エリアを探しに行くと。
ならば、農協方面からくる可能性が高いだろう。」
一同は、なるほど、という顔で龍宮を見る
「ならいくとこは決まったネ。」
そういうと荷物をまとめ、商店街南の入り口を目指した。
600作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:31:38 ID:???
30、あきらめない
大河内アキラと柿崎美砂は、東の集落を目指していた。
美砂はマシンガン、アキラは銃を手に持ち、
手をつなぎながら歩いていた。
こうすることで恐怖が少しでも和らげば、と、どちらともなく出た案だった。
時々顔をあわせるとニコッと笑いあったり、手をぎゅっと握ってみたり、そんなことまでしている。
まるで仲のいい友達、いや二人はもう親友なのかもしれない。
いつまでもこんな時間が、平穏なこの時間が過ごせればと思った。
しかし、目の前に兵士が二人現れた。
不気味な顔つきでこっちをみるなりかまわず銃を撃ったきた。
二人はとっさに手を離し、岩の陰へと身を隠した。
ぱららららら
幾度となく響く銃声。
岩の破片が飛び散り二人に恐怖を与えた。
「なんで!?」
美砂は混乱しているようだ。耳を押さえながら下を向いている。
「美砂!! やるしかないよ。」
一応は納得したのかうん、とうなずき銃を握り締めた。
岩の横からまずアキラが兵士に向かって銃を放った。
パン
衝撃が強く、反動で腕が上に上がる。
601作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:32:54 ID:???
それを見た美砂も覚悟を決めマシンガンを両手で持ち狙いを兵士に定めた。
ぱらら‥ぱらららら
美砂の持っているマシンガンから弾がこれでもかというほど絞り出される。
しかし弾は見当ハズレのところにいってしまう。
「やばいよ美砂、相手はマシンガン二個、このままだと距離を詰められちゃう!!」
そうアキラが言った直後に兵士は距離を詰めてきた。
少しずつ、しかし確実に距離を詰めてくる。
二人は追い込まれていた。後ろをみるも隠れられるようなところはない。
「絶対に死なない!! あきらめない!!」
しかし兵士はすぐそこまで来ていた。
足音すらも聞こえてきそうだ。
どうする? 逃げれないのなら!!
アキラは兵士に向かって銃を構えた。
「うっ!!」
アキラの瞳には兵士が大きく写ってた。
手を伸ばせば届く距離に兵士がいたのだ。
兵士は引き金を引く。
ぱららららら
その銃弾の数発がアキラの腕に当たる。
「うわあぁぁぁぁ!!??」
銃弾はアキラの指を2本、吹き飛ばしていた。
更には肩口に一発の銃弾が当たる。
602作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:37:05 ID:???
これが痛くないわけがない。地面に頭をぶつけたりしても痛みが消えるわけじゃない。
必死に傷口を押さえながら痛みにもがく。
「アキラ!?」
美砂が心配するもその美砂にも、銃口が向けられる。
美砂にも何発もの銃弾が当たった。
しかしなぜか兵士は即死となるような傷はつけなかった。
「へっ。」
兵士はニヤッとしてアキラの顔を力の限り蹴飛ばした。
アキラの顔から血がたれる。
美砂も岩の逆側に連れて行かれた。
「ああああ!!!」
美砂の悲鳴が聞こえる。
同時に鈍い音も聞こえる。
「くそ!! 何をしている!?」
兵士はその質問に答えず代わりに傷ついた手を蹴り上げる。
「うわあああぁぁぁ‥‥‥!!」
兵士はアキラの体にも数発の銃弾を打ち込んだ。
「あああああ!!??」
アキラのきれいな体から血がたくさん滲み出る。
603作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:39:18 ID:???
兵士はニヤニヤしながらその傷ついたアキラの体を、これでもか
というかのように踏みつけ、そして蹴っていった。
兵士はナイフを取り出しゆっくりとアキラに近づけていった。
一瞬で何をされるか分かった。
「や‥やめて‥‥‥。」
恐怖で声が震える。
そんなアキラの姿をまるで楽しむかのような兵士の顔は、悪魔に見えた。
兵士の持つナイフがアキラの体を切り刻む。
「!!!!」
もう声にすらならない痛み。死にたい。
そういえば美砂の声がもう聞こえない。
兵士はアキラが動かなくなると、
「ずいぶんやったなぁ〜。たのしかったな。」
と二人で話している。そしてその場から離れていった。
「ううっ‥‥。」
アキラは傷つきながらも意識を失わずに生きていた。
もう得意の水泳は出来そうにない。
しかし、今はそんなことより、ペアの美砂が心配だ。
「美砂ぁ。」
ふらふらしながら起き上がる。今生きていること自体が奇跡だった。
もしかしたら、今こうして起き上がれるのは、
神様が美砂のもとへ、といってくれているのかも知れない。
這いずりながら美砂の元へと向かう。
少し動くだけでも激痛が走る。
604作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:41:25 ID:???
遠のく意識をとどめるかのように歯を食いしばり必死に前を向く。
普段はなんてことのない距離も、今は果てしなく遠く感じる。
果たして本当にたどり着けるのか?
たくさんの血が軌跡を示していた。
ようやく美砂の元へ着く。
顔は腫上がり、体中から血が流れ出ている。
「ア‥‥アキ‥‥ラ。」
美砂が今にも消えそうな声でしゃべる。
「美砂? 意識、あるの?」
アキラも消えそうな声だが力を食いしばる。      
二人の目からは涙が溢れ出している。
「はは‥‥ごめん‥もう私‥‥‥。」
アキラは美砂の隣に寄りかかり腕をつかんだ。
「そんな事いっちゃ‥‥。」
もう美砂の手には力がなかった。
「ごめんね、アキラ‥‥わわたし‥‥ああなたに会えてよかった。」
美砂は目を閉じると頭ががくっと落ちた。
アキラにも美砂の頭を受け止める力がなかった。
「私もだよ美砂、ありがとう。」
それを言い終わるとアキラはそっと目をとじ、その場に崩れ落ちた。
二人は手をつないだままその場に倒れていた。
【大河内アキラ(出席番号6番)
 柿崎美砂(出席番号7番)死亡
 3−A残り16人
 兵士残り18人】
605作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:44:27 ID:???
31、残したもの
釘宮円と絡繰茶々丸は、西の商店街へ向かっていた。
武器も充実しており、安心とはいえないが、かなりの自信を持っているため、
歩くスピードもかなり速くなっていた。
出発してから結構な時間がたち、もうちょっとで西の商店街へ着く。
「ねえ、茶々丸さん?」
円が話しかける。商店街へ向かい始めてから何回か言葉を交わしたが、
疲れが表面化しているらしい。
「はい、何でしょう。」
「ちょっと休みません?」
「しかしチアの体力を‥‥。」
「あーっと、そんなこと言わないでさ、流石にこんだけ歩けば疲れるって。」
茶々丸は少し考え、もとい今の状況を分析し、
「では、あそこの影まで行きましょう。」
茶々丸が指差したのは、深い緑に囲まれた場所だった。
606作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:45:16 ID:???
普段だったら、かくれんぼに使えるような、そんな隠れるのには適した場所だった。
「私が見張っていますので。」
「ありがと、茶々丸さん。」
円は、バックから水を取り出すと一口、口に含んだ。
茶々丸はずっと周りを見渡している。
「茶々丸さん、もう大丈夫、いこ。」
茶々丸は軽くうなずくと、その場から立ち上がり歩き始めた。
しばらくすると森を抜け、商店街が見えた。といってもまだ距離を歩くが‥‥。
ぱらららららら
突然の事にビックリして顔を伏せてしまう。
円は恐る恐る顔を上げると、兵士が二人、木の向こうにいるのが見えた。
急に円のお腹の辺りをつかまれたような感覚があった。
それと同時に円の視界が、空へと向いた。
一瞬の事で頭が混乱しているが、どうやら茶々丸が私を抱きかかえて、どこかに移動しているらしい。
移動中もぱらららららという音が何度も聞こえた。
不意にどこかにおろされた。茶々丸はすぐに兵士のいるであろう方を向き銃を撃った。
ぱららららら 
茶々丸の方には支給されたショットガンが掛けてある。
しかし茶々丸の動きがだんだん鈍くなっているのに気付いた。
607作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:47:36 ID:???
「?」
円の頭に浮かんだたった一つの疑問。
よくみると茶々丸の背中に何かに撃たれた痕が見えた。
時々電気が走っている。
円はこうしては居られないと思い、銃を握り締めた。
兵士の人数は‥‥二人だ!!
銃を構え兵士に向かって銃を連射した。
円の撃つ弾は正確にとはいかないまでも、その精度はかなりのものだった。
円は、チアの他の二人をいつもまとめていた。
自由奔放に動く二人をいつも眼で追っている円にとって、
兵士の単調な動きは手に取るように分かった。
円の射撃の才能が開花し始めた瞬間でもあった。
円の目はもう兵士しか見てなかった。
しかし木に邪魔され、兵士にはなかなか当たらない。
そんな中兵士の放った弾が円の左胸にあたった。
「うっ!!」
円はその場に倒れた。
「円さん!!」
608作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:49:13 ID:???
しかし茶々丸も、メインプログラムが消えかかっている。それに逆らう事は出来ない。
円は遠のく意識の中、一筋の光を見つけた。
光の名は、龍宮真名
龍宮の構えた銃から光が見え、兵士が後ろに倒れた。
「クギミー!!」
超が話しかけるも、円の反応はないに等しい。
「あはは‥‥ごめんね‥‥ちか‥らになれ‥なくて‥‥。」
そこで円は目を閉じた。
「おい!! 茶々丸!!」
エヴァも茶々丸に話しかける。
不意に茶々丸の首輪が反応する。
「!?」
茶々丸は生きていた。いや詳しく言うなら、待機モードに移行しただけだった。
茶々丸の場合、首輪は、心臓をモニターしている訳ではなく、
首に流れている“電気”を感知する仕組みになってる。
待機モードでも電気は流れているので、“まだ生きている”という事になる。
609作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:50:55 ID:???
しかし、今の超には、茶々丸を直す術はなく、茶々丸が壊れるのをただ見ているしかなかった。
しばらくすると茶々丸の首輪が爆発し、茶々丸は“スクラップ”になってしまった。
しかし超は思い出した、茶々丸に備わってる機能。
それは茶々丸の眼で見た、頭で考えた事を、二日間だけ記録する機能。
茶々丸がもし首輪の外し方を知っていたとしたら‥‥。
超は茶々丸の胸の辺りを探り、一枚のCDを出した。
「それは‥‥?」
茶々丸をじっと見つめていたエヴァが、超の動きを見ていった。
「ここに茶々丸の見てきたことがデータとして入っているネ。
茶々丸のことネ、きっと首輪の外し方は知っていたはずネ。」
皆、笑顔を見せた。
超たちは首輪に布のようなものを巻き、盗聴器対策をしていた。
「さっそく起動してみるネ。」
610作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:52:04 ID:???
ひとまず商店街へ戻る事にした。
「なあ超、どうなんだ?」
あれから超はパソコンとにらめっこしている。
「ん? あれは?」
円の死体のあたりに人影が見える。
美空と明日菜だ。
「明日菜さん。」
のどかが明日菜を呼び、皆こっちに気付いた。
二人は走ってこっちに近づいてきた。
「皆ここに居たんだ。結構近くに居たんだね。」
明日菜と美空は走って来たのにもかかわらず息があまり上がっていない。
明日菜たちにも同じく首輪に、布を巻いた。
その後しばらく雑談が続いた。
「よし!! やはり茶々丸は、外し方知っていたネ。」
超が自信満々の顔で振り返った。
超は茶々丸のバックを開けると、ラジオを取り出した。
「しかし、私達だけ首輪を解除するわけにはいかないヨ。」
そう、自分達だけ首輪を解除してしまうと、他のみんなの首輪を爆発される恐れがある。
そのとき銃声がした。ここから近いようだ。
「いくぞ!!」
真名が皆に大きな声で言った。超は首輪解除に必要なものをバックにつめ、真名に続いた。
【絡繰茶々丸(出席番号10番)
 釘宮円(出席番号11番)死亡
 兵士二人死亡
 3−A残り16人
 兵士残り14人】
611作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:54:41 ID:???
32、開放そして‥‥
「くっ!!」
長瀬楓は後ろを向き兵士の位置を確認した。
兵士は三人。
真名たちが聞いた銃声は、楓たちを撃っている音だった。
なぜこんな事になったのか。
和美は探査機を落としてしまった。
丘が危険だとわかり、急いで森の中を通っていた。そこで落としてしまったのだ。
つまり兵士の位置がわからない。和美は何度も皆に謝ったが、誰も和美を責めなかった。
むしろ感謝していたのだ。丘に兵士が居るのも和美がいたからわかった事だ。
責める理由なんかあるはずない。
その後兵士に会ってしまったのは不運だったが、ここは森なので逃げおおせる可能性は高い。
「大丈夫でござるか? 千鶴殿。」
千鶴は息を荒くしながらついて来ている。
楓は迫りくる木々を交わしながら、不定期に右へ、左へと曲がりながら走っている。
「ん? 前からも‥‥さすがにまずいでござるな。」
楓はルートを変えようと思った。しかし前に見えたのは麻帆良の制服だった。
612作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:55:26 ID:???
前に見えたのはトンファーを構えた古菲と、刀を構えた刹那だった。
刹那と古菲は楓たちとは違うルートで兵士に向かっていった。
木が邪魔になって兵士たちには気付かれていないようだ。
もっとも楓たちに夢中な兵士の視覚には正面しか見えていないようだが‥‥。
後ろから鈍い音がしたとき楓たちは走るのをやめ、楓は兵士たちに向かっていった。
兵士たちはそれぞれお腹を押さえてうずくまっている。
楓たち三人は、兵士をそれぞれ羽交い絞めにし、気絶させた。
「ふう。それにしても二人とも、助かったでござる。」
「しかしどうしたんだ? こんなミス珍しいじゃないか。」
刹那は兵士たちの武器を確認しながら言った。
「やはり気が使えないのは厳しいでござるよ‥‥。」
「なら、使えるようにしたらいい。」
後ろから声がした。皆一斉に振り向くとそこには龍宮達がたっていた。
「龍宮!?」
「まったく、銃声がしたから来てみれば、たまにはいいこともあるものだな。」
今ここに3−Aの生き残りの生徒が集まった。
首輪解除という武器を持って。
超は、他の皆にも盗聴器対策をした。
それでから、
「今からみんなの首輪を外すヨ。」
613作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 01:57:31 ID:???
そこにいた者達から笑顔がこぼれる。
超は一人一人の首輪に小さい部品を取り付け始めた。
全員の首輪にそれを取り付けるのはそんなに時間はかからなかった。
「よし。龍宮サン。私のもお願い。」
超は龍宮に指示を出し、同じように付けさせた。
「もう少し待つネ。」
しばらくすると全員の首輪から警告音がなった。
さすがにビクッとはしたが、一回の警告音で止んだ。
超は自分の首輪を引っ張り外して見せた。
それを見た周りの皆も首輪を外し始め、全員の首からあの忌々しいものが外れた。
「なんだ!?」
エヴァが声を上げる。そういえば楓、刹那なども様子がおかしい。
「魔力が戻っていないぞ!?」
「えっ!?」
超の考えでは首輪に、魔力を抑えられるようなものが施していると思っていた。
もちろんそれは他の皆も同じで、首輪を何とかすれば、と思った。
しかしそうではない。となると、島中に仕掛けが施してあるのか?
確かに、新田が何と戦っているのかを考えるとそっちの方がいいのかもしれない。
しかしこんな小さな島とはいえ、島中に仕掛けを施すには莫大な費用と、時間がかかる。
614作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:00:01 ID:???
だったらひとつの大きな仕掛けを作ったほうがいい。
魔法の事を詳しく調べる事が出来るならば、
ハイテク技術を駆使して、電波によって魔法を制御する仕掛けなら今の技術でも出来る。
考えている暇はない。
「みんな、この島には魔法を電波で制御する仕掛けがしていあるネ。
そこで、私はまず、茶々丸についているステルスを少しイジって、
電子爆弾の核を作ろうと思うネ。だがそれだけじゃあ‥‥。」
待ったをかけるように朝倉が言葉を発した。
「ちょっと待って。」
「ん?」
「電子爆弾でなにをするの?」
「仕掛けの電波を混乱させて魔法を使えるようにするヨ。
もちろんそれは一時的なもの。そこで私は電子爆弾にウイルスを忍ばせておくネ。
電波が正常に戻った数秒後にはその仕掛けそのものを壊す事が出来るネ。」
皆やはりよくわかっていないようなので専門的な話はやめた。
「とにかく、話を続けるヨ。
茶々丸のパーツだけじゃあ、部品が足りないネ。
そこで、この島にあるものでそれを作らなきゃならないネ。」
「それは可能なのか?」
615作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:01:09 ID:???
「もちろん。これから作るのは、電子爆弾の起爆装置の一部。
車や電気屋で揃う物ばかりネ。だが‥‥私は探しに行けない。それはさっき話した通りヨ。」
「二手に分かれると?」
「まあそういうことネ。」
「では超、お前が決めてくれ。」
と、龍宮がいった。
探しに行く人たちは、出来るだけ戦闘力の高い人たちのほうがいい。
しかも出来るだけ迅速に行動するために、三つの班に分かれることにした。
爆弾製作、待機組み超、和美、木乃香、刹那、ハルナ、のどか、千鶴、裕奈、エヴァ
材料集め一班、龍宮、明日菜、美空
材料集め二班、楓、古
「それでは、出来るだけ早く材料を集めてきて欲しいネ。」
「それで集合場所はどうするんだ?」
「病院にするネ。」
病院にはいろんな器具が揃っている。工作のお勉強をするにはうってつけの場所だ。
超はそれぞれの班にメモを渡した。そこには集めてくる材料が書かれていた。
「それじゃあ、健闘を祈ってるヨ。」
そういうと各自、自分達の目的地に行き始めた。
616作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:03:37 ID:???
33、招集命令
慌しく動いている兵士。それもそのはず、生徒が全滅したと報告があった。
「どうやら首輪は解除されたようです。」
これには新田も動揺を隠せない。ハッキング対策は完璧だった。
考えられる事は、全滅の報告があった少し前、死亡した茶々丸と超が接触している事。
更にいえば、茶々丸が葉加瀬たちの死体を見つけたとき、その場に五分間は滞在していた事。
そこに答えがあった。
つまり、茶々丸が葉加瀬たちの首輪を分解、そして解析。
超はその方法を死亡した茶々丸から手に入れた。
となると次は、本部に乗り込んでくるか、魔法の制御装置を壊すか。
これは慎重に考え指示を出さなければならない。
本部に乗り込んでくる気なら、兵士を本部に集めなければならない。
しかし、制御装置の破壊ならば、何か準備が要る。どこかに陣取るはずなので、
そこを徹底的に叩く。
新田は究極の選択を強いられていた。どうする? 
とにかくどっちにするにしても早めに決断しなければならない。
「先生?」
617作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:04:27 ID:???
一人の兵士が新田に話しかける。新田は静かにその兵士を見る。
「この際、人工衛星を使ってみてはいかがでしょう?」
「人工衛星? それでどうするんです?」
「ご存じないんですか? 人工衛星から写真が撮れるんです。
それなら彼女達の居場所を特定できるでしょう。」
「しかし、彼女達が建物の中に入っていたとしたら、まったく意味ないですよね?」
確かにそうだった。それこそ経費の無駄遣いになってしまう。
「兵士を一回本部に呼び戻しましょう。」
とにかくもう一度作戦を練り直すという事なんだろう。
「兵士がここに来る途中に生徒達を見ても、報告のみで、絶対に手を出すなといってください。
それから、本土への連絡も。」
その新田の言葉をきっかけに、兵士たちは一斉に動き始めた。
618作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:05:46 ID:???
34、重圧
新田からの指示を聞いた兵士たちは本部へと向かっていた。
本来ならばこの耳に付いた受信機は、この戦いを有利に進めるための情報が入ってくるものだった。
しかし今はどうだ? 今回の指示は本部へ戻れ。別に生徒が全滅したわけじゃない。
しかも生徒を見かけても手を出すなとのことだ。
意味が分からない。何かしたのか? そう考えるのが普通である。
まあ本部に着くまで時間はたっぷりある。
「ん?」
話し声が聞こえる。ここからはハッキリとは聞こえないが、生徒の声と考えて間違いないだろう。
兵士は茂みに隠れながら、声のしたほうへと向かった。
茂みの葉がからだに触れ、ガサッと音がする。
しかしその音も風によって揺れる葉の音によってカモフラージュできる。
兵士は目を凝らしながら生徒を観察した。
何かあるはずだ。そして兵士は見つけた。自分達が本部へと呼ばれたであろう理由を。
“首輪”がない。生徒の首についているはずのアレが。
しかし変だ、いくら首輪が外れたからといって、手を出すなというのはおかしい。
619作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:07:16 ID:???
もっとも首輪を外せるような中学生だから警戒しろという事なのか?
まあとにかく指示は守ろう。それが自分を守るためならば。
「おい。」
ビクッとしたが、後ろを振り向くと兵士が立っていた。
「何やってんだこんなとこで。ん? あれは‥‥。」
「どうするか悩んでたんだ。だけど俺は指示を守る事にしたよ。」
「はぁ!? 的がいるんだぜ? しかも今は無防備に何か探しているようだし。」
兵士は銃を構え茂みから出て行くタイミングをうかがっていた。
「おい、やめとけよ。」
「大丈夫だって、まあ見とけよ。」
その言葉を最後に兵士は勢いよく茂みから飛び出して行った。
最初にいた兵士はそれを止める術がなかった。そんな事をしたら生徒に見つかってしまうからだ。
どんどん小さくなっていく兵士を見ながら、生徒のほうをうかがっていた。
やはりすぐに気付かれてしまうが、生徒が銃を構える前に兵士が銃を撃った。
しかし、走っているために狙いが定まらず周りに当たってしまう。
しかし生徒もすぐに応戦するわけでもなく、探していた何かをバックにいれ始めた。
620作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:08:25 ID:???
「どう? 死ななかったろ?」
と、自慢げに話す兵士がいた。しかしさすがにあきれた。あんなの一歩間違えれば死んでいた。
「死んだらどうすんだ!!」
「おう、そんなに大声出すなって。俺らは一回死んだはずの人間なんだし、いいんじゃん?」
「そうだけど‥‥、それでも‥‥。」
それ以上の言葉は浮かばなかった。命を大切にしろなんていえるわけない。
「とにかく本部へ。」
「おう。」
このとき一人の兵士が罪悪感でいっぱいになった。
命について考えてしまったから。
他人について考えてしまったから。
自分が今までしてきた事、これからしようとしている事の重圧に負けてしまった。
兵士はその場に泣き崩れた。
621作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:10:02 ID:???
35、準備完了
「しかしあいつはなんだったアルか? 追ってくる気配もないネ。」
そうつぶやいたのは古
先ほど兵士が襲ったのは楓、古の班だった。
しかし幸いにも、自分達の集める部品を見つけた後だったので助かった。
「とにかく急ぎ超殿のところへいくでござるよ。」
「そうアルね。またいつ襲われるかわかったもんじゃないアル。」
魔法が使えないが移動速度は並み以上。さすがに速い。
一回も止まらずに病院に着いた。
「遅かったじゃないか。」
ドアの所には龍宮がいた。もうすでに部品は集め終わったようだ。
「しょうがないアルヨ。さっき兵士に襲われたネ。」
「えっ、怪我とかしてない?」
二人が戻ってきたと聞いてやってきた和美が、心配そうにこちらを見ている。
「大丈夫でござるよ。しかし、気になる事があったでござる。」
「そう、じゃあとりあえず皆がいる部屋に行こう。話はそれからでも遅くないわよね?」
その和美の言葉に皆が頷き、みんなのいる部屋へと向かった。
622作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:11:37 ID:???
皆からのこの言葉がとても懐かしく、とても温かく感じる。
「ただいまでござる。」
超もいってくれたようだが、すぐにパソコンに向かった。
「それで、気になる事って?」
「ああ、実は拙者たち、兵士に襲われたといったが、それ以外に三人兵士を見ているでござる。
もちろん兵士はこっちに気付いていないようだったが、
三人とも、学校方面へと向かっていたでござるよ。
しかもまっすぐに。」
それが何か? と言う顔をしている人もいたが、明日菜と、美空は顔を見合っていた。
「長瀬さん、実はね私達も兵士を二人見ていたんだけど、
その二人も実は学校へ向かっていたみたいなの。」
これにはさすがに驚いた。
「そんなの当たり前ネ。」
超がパソコンの画面を見ながらいった。
「敵は私達が首輪を外した事に気付いているね。だったら、作戦を練り直すんじゃないかネ。
五人といわず、全員が本部へ向かっていてもおかしくないヨ。」
それもそうだな。こんな事に気付かなかったなんて、首輪が外れて浮れてしまったのかな。
それこそ油断しているという事になるな。注意しなければ。
そう、もうだれも死なないように。
623作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:13:21 ID:???
36、完成そして‥‥
カタカタ カタ カタカタ
全員が集まる少し前から病院の一室には、パソコンを叩く音が響いている。
こんな小さな音が響くほど、部屋の中は静かだった。
今は病院の入り口に代わりで見張りをつけている。今は古がその役についている。
一度大きな音がして超が皆のほうを向いた。
「ようやくプログラムがひと段落着いたネ。
それで皆にやって欲しい事があるネ。」
そういうと超はパソコンのほうを向き、少しキーボードを叩いた。
その動作が終わると、プリンターが作動し始めた。
「今皆に作ってもらいたいものの図面をコピーしている所ネ。
そんな難しいものではないが、慎重に作ってもらいたいネ。」
図面には丁寧に作り方が書いてあった。
それぞれの部品の役割も大まかに書いてあった。
今はまさに工作の時間。こんなときでもワイワイと皆で協力しながら部品を組み立てる。
そんな光景を見た超は、口元に笑顔を浮かべ、またパソコンに向かった。
細かい作業もあまり苦にならずに、さくさく作業が進んでいく。
不意に龍宮が口を開く。
624作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:14:40 ID:???
「超、なんかこの装置について詳しくないか?」
確かに超はそれほど考えずに装置のこと、それを壊すために必要なものを指示した。
「たぶんこれの生みの親はワタシネ。それを新田が手に入れて使っているヨ。」
なぜ超がそんなものをと思ったが、今はありがたい。こうやって壊す術があるのだから。
それぞれの部品が完成し、後はそれぞれを組み立てて、形にするだけだ。
最後のパーツを組み立て終わると、どこからともなく歓声が聞こえた。
電子爆弾の形は、ごつごつして、鉄パイプが一本飛び出している。
上下の部品が触れ合う事によって作動するようになっている。
茶々丸のプログラムは、超の使っているパソコンにつなげられ、
そこからこの爆弾につなぐ仕組みになっている。
「超、出来たぞ。」
「本当か? こっちももう少しで‥‥。」
しばらくの沈黙の後力強くキーを叩く音がして、
「出来た!!」
超は皆のほうを振り向くとそこには、何かやり遂げた、達成感のある顔をした仲間がいた。
「くーふぇ呼んでくるね。」
ハルナとのどかはそういうと走って古の方へと向かった。
「これからこの爆弾を作動させるネ。」
ぱららららら
きゃ――――!!
625作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:15:56 ID:???
37、地獄絵図
勢いよくドアの開く音がした。
振り向くと、そこにはお腹を押さえている古がいた。
「やられたアル!!」
ぱらららら
いきなりの銃声、全員が意味が分からず逃げまとう。
「和美!!」
千鶴が和美をかばい撃たれる。
崩れ落ちる千鶴に視線を向けていたが、
兵士の放つ銃声によって千鶴の最後すら見取る事が出来なかった。
(ごめん。ありがとう。)
和美は心の中でそうつぶやくと、千鶴によって守られた命を、
今度は自分の手で守るために行動し始めた。
「クソ!!」
龍宮が応戦するもいきなり襲われたため、被害がでかい。
「うわっ!?」
古が顔をゆがませながら、近くの兵士を蹴る。
一発蹴るごとに顔は歪み、お腹からは大量の血がこぼれ落ちる。
意識は遠退き、いつ倒れてもおかしくない状態だった。
「古菲!!」
刹那もそこへ向かい兵士にみね打ちを喰らわせる。
痛みという苦痛によって気を失わせる。
電子爆弾は兵士の近くにある。
裕奈はそこへ向かうが、敵の容赦のない攻撃で、すぐに力尽きてしまう。
それを見ていた超も今自分がするべきことを考え、
626作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:17:52 ID:???
電子爆弾に向かい、銃弾を浴びる。
しかし超は止まらない。もう確実に致死量の銃弾を浴びているのにもかかわらず、
もう意識はないのかもしれない。しかし止まらない。止まれない。
超の手が鉄パイプに届きそのまま倒れこむ。超はそのまま起き上がる事はなかった。
激しい火花が飛び、電子爆弾が作動した事を告げる。
魔法が使用可能になり、一瞬にして勝負はついた。
「古菲!!」
刹那は古の名前を呼び続けた。
しかしそこにはいつもの元気な姿はなかった。
ぐったりとした古しかいなかった。
もう死亡していた。木乃香の魔法でどうにかなる問題ではない。
後一瞬でも早かったら、誰も死ななかった。あと少し‥‥。
悔やんでも、自分を憎んでみても、自分を納得できるものではなかった。
今兵士はエヴァの魔法によって、捕縛してある。
しかしやはり本部は兵士が負けたことを知ると、首輪を爆発させた。
周辺は兵士たちの血でいっぱいになり、まさにそこは地獄絵図のようだった。
エヴァの魔法で兵士たちの首輪を解除する事も出来たが、兵士はそれを拒んだ。
正確に言うと兵士の一人が強くそれを拒んだ。
自分は死ぬべき人間なんだ。
もうこれ以上罪のない人間を殺したくない。
これ以上罪を重ねたくない。
そういって兵士は死んでいった。
兵士が死んだという事は、このゲームの勝者は3Aという事になった。
627作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:19:01 ID:???
もちろんそれを認める生徒はいないし、本部の連中もそれを認める事はないだろう。
本部の連中は、いってみれば戦闘のプロ。
といってもそれは一般社会の中の事であって、所詮は一般の人間。
今の彼女らに勝てる可能性なんて1%もない。
その安心感からか、
全員の目から今まで内に秘めていた感情が涙となって流れ出した。
【明石裕奈(出席番号2番)
 古菲(出席番号12番)
 早乙女ハルナ(出席番号14番)
 超鈴音(出席番号19番)
 那波千鶴(出席番号21番)
 宮崎のどか(出席番号27番)死亡
 3−A残り8人】
628作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:20:31 ID:???
38、切り札
「兵士全員の死亡が確認されました。」
新田は軽く頷いた。
「まあとにかく、やるべきことをやるまでです。
生徒達が勝ったと思っている今がチャンスです。特殊部隊の出動を。」
「あれを使う事になるなんて、正直思っていませんでした。」
「仕方ないでしょう。」
そういうと新田は立ち上がり、マイクに向かった。
『非常事態です。生徒達を排除してください。』
そして新田は、核ミサイル発射のボタンのように、何重もの鍵で守られている赤いボタンを押した。
629マロン名無しさん:2006/03/07(火) 02:41:05 ID:???
夜遅くまでお疲れさまです
630作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:43:24 ID:???
39、最終兵器
「ん!?」
場の異変に最初に気付いたのはエヴァだった。
ものすごいスピードで何かが迫ってくる。しかもかなりの数で。
楓、龍宮、刹那も気付いた。
が、もうそのときにはその“何か”が何なのか確認できた。
兵士である。10人の兵士が一斉にこちらに向かってきている。
なぜ兵士が? と考える時間すらくれないまま兵士は銃を連射してきた。
「ふん、無駄な事っう!!」
エヴァの魔法障壁によって防がれるはずの銃弾は、
そこに何もなかったかのようにエヴァへと一直線に向かっていった。
エヴァは驚異の再生能力によって、傷口がふさがる。
しかしまずい、障壁が効かなかったということは、銃弾に何かが施してあるに違いない。
しかし魔力は感じられない。むしろ魔力を感じていたらこんな事にはならなかったはずだ。
「!!??」
楓と、龍宮、エヴァと刹那は、兵士に異変を感じた。
(殺気が増している?)
631作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:44:42 ID:???
兵士の首には血管が浮き出ており、眼は充血し、誰が見ても一目でわかる、やばい状態だった。
やばい状態なのにも関らず、銃の狙いは正確で、一発で動けなくなる急所を狙ってきている。
この特殊部隊は首輪から発せられる人間にとって有害と呼べる電波を力のもとにしていた。
つまりいってみれば、麻薬である。その電波により、
脳は支配され、五感は極限まで研ぎ澄まされ、身体能力が飛躍的にUPしている。
つまりこの戦いは、科学対魔法。
しかし、その首輪も電波で制御されている。
超の作った電子爆弾によって、無効化されたはずだった。
しかし超の作った電子爆弾は、1〜1.5GHzの電波を発するものを破壊するもので、
兵士の首輪はその範囲を超えるものだった。よって破壊されなかったのだ。
632作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:46:05 ID:???
知りすぎていたための誤算。
しかし今はそんな事を考えている場合ではない。
前衛は、楓、刹那に任せ、龍宮が二人の援助、そしてエヴァがでかいのを決めるはずだった。
しかし兵士は10人もいる。
楓、刹那、龍宮の防衛線をかいくぐり、エヴァの詠唱を止めてしまう。
「くそ!! 新月でなければ!!」
そんな思いもむなしく兵士たちは止むことのない攻撃で、4人を襲う。
接近戦での兵士たちの右ストレートは、ボクサーのジャブのスピードを持っていた。
それに異常なまでの筋肉から出るパワーを無駄なくコブシに乗せ放ってくる。
この状況はまずい。
「とにかく皆さんは安全なところへ非難してください!!」
刹那がそう呼びかける。
「エヴァちゃん、私も!!」
明日菜がエヴァに向かって叫んだ。
黙ってみていられなかった。一人でも多いほうがと思った。
「お前が来たところでどうだというのだ!! 黙ってそこにいろ!」
明日菜はコブシをぎゅっと握った。
何も出来ない自分。それが悔しくてたまらなかった。
今は修行の身とはいえ、多少なら剣術も心得ていたし、
何より自信があった。しかし今エヴァから発せられた言葉。
633作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:48:02 ID:???
オマエガキタトコロデドウダトイウノダ。
あまりにもストレートな戦力外通告。今の明日菜には言い返すことも出来なかった。
「明日菜さんは皆さんを守ってあげてください。」
刹那の言葉で冷静さを取り戻すと、皆をまとめその場から立ち去ろうとした。
しかし、他にも兵士、しかも今エヴァ達が戦っているような兵士がいたら、
自分には守る事が出来ない。一番安全な場所。それはここ。
そう考えがまとまった。
戦う事は出来ない。しかし何か出来る事を。
しかし何も見つからない。今のこの状況では、助けを呼ぶ事も‥‥ん?
もしかしたら助けを呼べるかもしれない。携帯では場所が特定できないかもしれないが、
魔法なら。確か修学旅行の時にはネギが私達を移動させた。
その逆も出来るかも。
戦おうとして手に持っていた一枚のカード。
それをオデコにあて必死に語り続けた。有効範囲があるのかもしれない。
しかし京都でやったときはかなりの距離があったはず。
届いて!!
(‥スナさん‥明日菜さん!!)
「ネ、ネギ!?」
(明日菜さん無事ですか!?)
634作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:49:51 ID:???
「うん、でも今大変な事になってて。」
(とにかく今からそっちにいきます。カードをオデコから離さないでください。)
「うん。」
目の前に突然光が現れ、小柄な人影が現れた。もう一人、背の高い人も一緒だった。
「ネギ!! 高畑先生!!」
「すみません明日菜さん。」
「ネギ君、話は後だ。今はあれを何とかしよう。」
そうだと思い、兵士に眼を向ける。楓と刹那が今にも倒れそうに見える。
そのときもう一つ光が現れた。そして二つの影。
一人はフードをかぶっており顔がよく見えないが、明日菜にはとても懐かしく感じた。
もう一人は小太郎。小太郎は周りをきょろきょろしている。
小太郎の事を兄弟のように、家族のようにかわいがってくれた皆はもうここにはいない。
635作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:50:40 ID:???
悲しみを拳の乗せるかのように、気を集中させ、兵士に向かっていった。
今度の兵士の場合、薬中と同じなので、生かしておけない。
もしかしたら電波が途切れた瞬間にでも、苦しみだし、死んでしまうかもしれない。
ならば、いっそうここで殺してやったほうがいい。
タカミチの豪殺居合い拳、小太郎の疾空・黒狼牙からの狼牙双掌打、ネギの雷の暴風、
エヴァの闇の吹雪、刹那の百烈桜華斬、それぞれの業が炸裂した。
勝負がつくのは一瞬だった。
636作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:52:42 ID:???
40、罪と罰
「先生!! 生徒達がこっちにきます。」
「そうですか」
「ん? 子供も一緒ですね?」
やはりきたか。仕方ない。
「新田さん。」
いつの間にかタカミチが新田の後ろにいた。
「高畑先生ですか。まあ座ってください。」
意外にも新田は冷静だった。新田はソファーにタカミチを座らせた。
「それではなぜこんな事をしたのか聞きましょうか。」
腕を組み、堂々とした態度で新田に言う。
周りには銃を持った兵士がたくさんいるというのに。
しかしこの兵士たちがかなわないのはわかっている。
新田はこうなってしまったら、絶対に逃れられない死の運命から、
どうにかして逃げる方法を考えていた。
新田がこのゲームをした本当の理由。それは出世。
何とかしてこの場を切り抜ければいい。
「これは生徒達にも言いましたが、この世界には魔法使いと呼ばれる者達がたくさんいます。
そんな方々を野放しにしておいたらこの地球がどうなるかわからない。
我々一般人にどのような被害が及ぶかわからない。
政府の手の中で踊っていたほうが安全でしょう?
637作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:53:57 ID:???
いや言葉が適切ではありませんでしたね。
政府によって管理されていたほうが安全でしょう?
その事に気付いた私は、政府関係者の中のいい方にこの話を持ちかけました。
そこで問題になってくるのが魔法使いの戦闘能力。
そこで問題になってくるのが魔法使いの戦闘能力。
そこで私はウチの学校で特に問題児が多いクラスを検査対象として抜擢したんです。
これが成功すれば私は将来安泰。いやいい生活が出来る。
今考えたらばかばかしい話ですがね。」
タカミチは黙って新田の顔をじっと見つめていた。
少しの顔の変化も見逃さなかった。
魔法使いに対する人間の思いを伝えていたときは、
悪口をいい合うかのような、してやったりというような表情。
言い終わった後はやってしまったと、今にも頭を抱え込みそうな表情。
638作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:54:54 ID:???
そこには人間の儚い心の部分が垣間見えた様な気がする。
「エヴァ。」
タカミチはエヴァを呼んだ。
「もういいのか?」
「ああ、やってくれ。」
何のことだ? 新田は不安な顔をしていた。
「永遠の恐怖!!」
新田の周りに黒い霧が取り巻く。その霧が消えたとき新田は呆然と立っていた。
とたんに震えだした。恐怖で顔がゆがんでいる。
兵士たちは黙ってそれを見ていた。
639作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:55:47 ID:???
41、涙の理由
「これでよかったのか?」
「ああ、終わった。と、まだだった。」
タカミチは立ち上がり生徒達の元へ向かった。
「みんなよく生きていてくれた。つらかったろう、悲しかったろう。
だが聞いてくれ。私には皆の記憶を自由にいじることが出来る。
この悲しい出来事を消せる。」
明日菜が口を開く。
「待ってください。さっきそのことについて皆と話し合ったのですが、
それは皆との楽しかった思い出も消えてしまいます。
私達はこのつらかった事を含めて背負って生きていきます。」
力強い言葉。何の迷いのないまっすぐな目。
タカミチは皆を信じることにした。
「皆さんすいません。もっと早くこれればよかったのですが。
僕は‥‥。」
「魔力が封じられてて場所が特定できなかったんでしょ? なら仕方ないじゃない。」
640作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:57:25 ID:???
「それでも僕は、皆を守りたかった。誰ひとり欠けることなく麻帆良学園に帰りたかった。」
「ネギ‥‥‥。」
明日菜は、涙を流しながら必死に訴えかけるネギに出来ること、
それは、やさしく、生後間もない赤ちゃんを抱くかのように、ネギのすべてを胸で受け止める事。
ネギは泣いた。つらかった事のすべてをこの島においていくかのように。皆も一緒だった。
しかし置いていけるわけない。置いていけたらどんなに楽だろう。
いや、置いていきたいんじゃない、置いていきたくないんだ。
皆との思い出を、たくさんの笑顔を置いていけるわけない。
だから泣く。もうこの島を出たら泣かないように。みんなの事を忘れないために。
「‥‥帰ろうか。僕らのうちへ。」
タカミチのこの一言で、みんな顔を上げ、真っ赤な目を前に向けた。
タカミチが先頭で港へ向かう事にした。
移動中誰もしゃべる事はなかったが、誰も泣く事はなかった。
港へ着くと、大きな船が止まっていた。
そこには関西呪術協会の長や、その周りの方々が出迎えてくれた。
皆船に乗り込み、島を後にした。
皆が死んだ場所。悲しい場所であったが、
夕焼け色に染まった海と島はとてもきれいだった。
641作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 02:59:39 ID:???
【生存者
 朝倉和美(出席番号3番)
 神楽坂明日菜(出席番号8番)
 春日美空(出席番号9番)
 近衛木乃香(出席番号13番)
 桜咲刹那(出席番号15番)
642作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 03:00:35 ID:???
42、それぞれの決意
地獄のゲームが終わって一ヶ月。
彼女らは不運のバス転落事故として世間に伝えられ、
新田の関った組織は水面下で、学園長の指揮の下消滅させられた。
事件後すぐに関西呪術協会へと向かい、休養を取った生徒達は、
彼女らの強い希望でその後すぐに麻帆良学園へと戻った。
生き残った8人は、他のクラスに振り分けられる事を拒み、3Aの教室へ通っている。
なんとエヴァンジェリンですら毎日学校に通うようになった。
皆がいない教室で授業を受けるのはつらいけど、ううん、皆はいる。
この教室で授業を受ける事が皆といれる方法。
ここには3Aのみんなの記憶や想いがぎっしり詰まっている。
だからどんなにつらくても毎日通おう。
そしてもうひとつ、もう二度とこんな事が起きないように、彼女らは魔法を習う事にした。
643作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 03:01:49 ID:???
朝倉和美は巨悪撲滅のために、
神楽坂明日菜は自分の過去を知るために、
春日美空はシスターとして困っている人たちを助けるために、
近衛木乃香は自分の持っている魔力で多くの人を救うために、
桜咲刹那は大切な人をいつまでも守れるように、
龍宮真名は悪から周りのみんなを守るために、
長瀬楓は見聞を広めより強い力を手に入れるために、
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは大切な人を探すために、
動き始めている。
644作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 03:02:46 ID:???
自己満足で終わるかもしれない、何も出来ないかもしれない。
だけど、今こうしている間にも、
つらい思いをしている人がいる。
つらい思いを誰かにさせている人がいる。
争いに巻き込まれ死んでいく人たちがいる。
喧嘩をしている人がいる。
悪い事をたくらんでいる人がいる。
そういう心のさびしい人達を救う事が、
悪の心の撲滅の第一歩になるのなら、
少しでも誰かのためになるのなら、
精一杯やり遂げよう。
死んで行った皆に見せても恥ずかしくない一生を送ろう。
みんなの分も一生懸命生きよう。
それが私達が皆にできる精一杯のことだから
645作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 03:04:35 ID:???
以上で修正版終了です。
二日間お付き合い頂ありがとうございました。
一応分岐ルートも考えてます。
646マロン名無しさん:2006/03/07(火) 03:06:38 ID:???
駄乙
647マロン名無しさん:2006/03/07(火) 03:10:08 ID:???
お疲れさまでした!
とても面白かったです!
>>641の生存者の名前がすくない気がするのですが
648マロン名無しさん:2006/03/07(火) 03:14:03 ID:???
GJです!!!
展開がかなり変わってましたね…分岐も楽しみにしてます!
649作者3 ◆.rnu6gZpBE :2006/03/07(火) 03:16:20 ID:???
>>647
あっ、確かに少ないですね。
ご指摘ありがとうございます。
まとめの方修正お願いします。
【生存者
 朝倉和美(出席番号3番)
 神楽坂明日菜(出席番号8番)
 春日美空(出席番号9番)
 近衛木乃香(出席番号13番)
 桜咲刹那(出席番号15番)
 龍宮真名(出席番号18番)
 長瀬楓(出席番号20番)
 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(出席番号26番)】
650マロン名無しさん:2006/03/07(火) 03:30:48 ID:???
ただの改定だからストーリーに大幅な変更ないだろうと思って先に最後の生存者とか見ちゃってかなり後悔

乙でした!
651マロン名無しさん:2006/03/07(火) 05:31:39 ID:???
全体的に前よりもいいんだが、その分気になる点も多いな。 こういうことを気にするのは俺だけかもしれんが

1.作中での時期
これはある程度適当でいいんだが、明日菜が美空が魔法使いであることを知るのと
千雨が茶々丸をロボットだとしっかり認識するのは同じ麻帆良際だから、明日菜が知らないで千雨が認識しているのはおかしい。
まだ原作も麻帆良際の途中だからさらに変化はあるとはいえ、確定している部分は直してほしい。

2.「、」の多さ
ちょっと多すぎる。もう少し減らした方がテンポよく読めるはず。

3.超のしゃべり方
超は「アル」じゃなくて「〜ネ」「〜ヨ」
結構よく間違われるポイントではあるけど、このあたりはしっかりとしたほうがいい。
ちゃんとなってる部分とそのままの部分があるから、おそらく修正ミスだとは思うけど。

4.各キャラの呼び方
これも超関連なんだが、31で超の場合は「クギミー」じゃなくて「釘宮サン」と呼ぶと思う。少し主観が入ってるけどな。

5.省略してはいけない部分の省略
これも31の話だが、釘宮の死体の位置にいた明日菜達が龍宮達と合流したときに、そのことを一切話さないのはおかしい。
どの位置にいたかとかを削るか、会話を追加したほうがいいと思う。
あと37でハルナやのどかの死が一切かかれていないのも気になった。
このあたりは結構重要な部分だから、1行でもいいのでしっかり書いてほしかった。

あくまで個人的な感想なんで、他の人には単に俺好みにしろと言ってるだけに見えるかもしれんが一応書いてみた。
なんか批判ばっかり書いてるが、別にただの批判と見て無視してもかまわないので。

後、最後に。2日間乙でした!
652作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 06:03:36 ID:???
作者3さん、二日間本当にお疲れ様でした。

まず最初に、僕のせいで投下を焦らせてしまったことを深くお詫びします。
確かに僕も作者3さんの作品を楽しみにしていたのと同時に、早く自分の作品を公開したい、という気持ちもありました。
それで結果的に作者3さんを催促するような形になってしまい、深く反省しています。
皆さん、ご迷惑をおかけして本当にすみませんでした。

次に、作者3さんの作品の感想ですが、全体的に本当に前よりも確実に良くなっているような気がします。
作者3さんが課題とされていた後半部分ですが、前よりも臨場感の感じられる格段に良いものになっていると思います。
特に今回追加された、最後の42の部分などでは、思わず涙が出そうになりました。
本当に素晴らしい作品、どうもありがとうございました。
653マロン名無しさん:2006/03/07(火) 06:37:41 ID:???
作者3氏、乙
作者志願者氏、がんばww
654マロン名無しさん:2006/03/07(火) 07:26:48 ID:???
>>652
お前、何様だよ
655マロン名無しさん:2006/03/07(火) 08:01:29 ID:???
痛様
656マロン名無しさん:2006/03/07(火) 08:21:04 ID:???
作者さんたちは頑張ってるのになんか空気悪くなってるな
657マロン名無しさん:2006/03/07(火) 08:37:43 ID:???
自分勝手な
厨房が多いからな。
春休み頃だろうし。
658マロン名無しさん:2006/03/07(火) 10:36:53 ID:???
まあ1氏の後だからかワカランが生き残ったメンバーは順当過ぎるかな、と思ったり。
あとバトロワ2がベースだからかもしれんが一般生徒が只の死にキャラなのは個人的には微妙だったなぁ
台詞どころか描写さえされんキャラがいるくらいだし。
659マロン名無しさん:2006/03/07(火) 15:09:45 ID:???
あえて言うなら、上にもあるように37話についてちょっと気になったけど、
作者3氏GJ! 前回よりかなり良作になってて感激した

>>652
投下予定時刻まであと2時間。ワクテカして待ってますよ
660作者志願者 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:00:08 ID:???
それでは、時間になりましたので、いろいろありましたが、予定通り投下を始めさせていただきます。
作者志願者改め作者9◆TEYOXX8T.c、全力で頑張りますのでどうか宜しくお願いします。
(厳密には8人目の作者ですが、『第9部作者』ということで便宜上作者9を名乗らせていただきます。)
661作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:00:58 ID:???
<< 0 前書き >>

このSSは、単なる一ネギまファンの書く、処女作です。
そのため、文章の随所につたない部分があるかと思いますが、なにとぞご容赦ください。
また、だいぶ原作の設定に沿ったつもりですが、原作には設定が未だ謎のキャラがいます。
そのような部分は、推測で書いたり、オリジナル設定を入れている部分もありますので、予めご了承ください。

それでは、今から私のSSを投下致しますので、最後までどうぞ宜しくお願いします。
662作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:02:18 ID:???
<< 1 プロローグ >>

「夕映夕映ー、今回のキャンプ楽しかったね。」
「そうですね」
「んー、私はやっぱり2日目のネギ君争奪戦、第二弾が一番かな!」


楽しかった三日間のキャンプも終わり、麻帆良学園中等部3−Aの生徒たちは、帰りのバスにめいめいの荷物を積み込んでいた。
このときはどの生徒も、長いキャンプを終えた後の充実感でいっぱいだった。
そう、この後何が起こるのかも知らずに…


ようやく全員分の荷物を積み終わり、生徒30人と担任のネギ先生を乗せたバスは走り出す。
しばらくしてキャンプの疲れが出たのか、ほとんどの生徒が居眠りを始めた。

「まったくみんなはしゃぎ過ぎなんだから…ねえ刹那さん…あれ?」
「………くー…」
神楽坂明日菜(出席番号8番)が隣の桜咲刹那(出席番号15番)に声をかけるが、当の刹那はすっかり眠りに入っている。
「刹那さんまで…ま、仕方ないよね…」
無理も無い。このキャンプ中は昼間は屋外活動の連続、その上夜も先生たちに隠れて遊んでいたとなると疲れが溜まるのも当たり前である。
663作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:03:20 ID:???
やがて明日菜にも強い眠気が襲ってきた。
「…ふあぁ〜みんな寝てることだし、私も寝るとするかな…」
その時明日菜は前の座席にいるはずの近衛木乃香(出席番号13番)がいつの間にかいなくなっているのに気づいた。
しかし睡魔に襲われた明日菜にこの時このことを不審に思うだけの余裕は無かった。
「このか、席移動したのかな……ま、いいや。おやすみなさい………」

かくして、3−Aの生徒全員は眠りについた。
たった一人、最前列でいつの間にかガスマスクをしていた担任のネギ先生を除いて…
664作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:04:51 ID:???
<< 2「殺し合い」>>

明日菜が次に目を覚ました時、そこはとある学校の一教室だった。
「どうして…私たちはバスに乗っていたはずなのに…」
周りの生徒たちも状況が飲み込めていないらしく、皆そわそわと周りを見回している。

明日菜はその中でも、刹那の様子が特におかしいのに気づいた。
顔は真っ青で、普段のような落ち着きが無い。
「刹那さん、どうしたの…?」
「…木乃香お嬢様が、どこにも見当たらないんです……」
「えっ!?」
見ると、確かに他の生徒は全員いるが、木乃香の姿はどこにも無かった。

(そういえばバスの中からこのかの姿が見えなかったわね…)
そう思った明日菜は、刹那に尋ねてみた。
「ねえ刹那さん、バスの中で最後にこのかを見たのって、いつだったか覚えてる?」
「…それが、私はバスに乗ってすぐに眠気に襲われて…お嬢様がバスに乗るのを確認していないんですよ…」
「え!?刹那さんが?」
「はい…いつもはこんなことは無いのですが…」

何かがおかしい。明日菜はそう感じていた。
常に木乃香に注意を払っている刹那が見落とすなどあり得ない。
(このか…変なことに巻き込まれていないといいけど…)
その時明日菜は、ある重大なことに気付いた。
665作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:06:21 ID:???
「!?刹那さん、その首輪、どうしたの…」
そう言いかけて明日菜は自分の首にも同じ首輪があることに気付く。
「はい…起きたときから首に付いていました…一体何なのでしょう?」
「私も、もう何が何だか分からないわよ!」

明日菜はこの時、ネギにさえ会えたら、この不安は解決されると信じていた。
今までどんなピンチのときも、明日菜はネギとともにくぐりぬけてきたからである。
(ネギ…早く来て…私もう…訳分かんない…)
その時、そのまさに明日菜が聞きたかったネギの声が、廊下の奥から聞こえてきた。
「皆さーん、もう起きましたか?」


(ネギ!)
教室の扉を開けて3−A担任、ネギ・スプリングフィールドが中に入ってきた。
明日菜は教室中に安堵の色が広がったのが手に取るように分かった。
「良かった…ネギ君がくればもう安心だよね…」
「ネギく〜ん、私とっても怖かったよぉ…」

しかしすぐにその安堵感は、底知れぬ不安に変わった。
ネギは、何故か銃を持った屈強な迷彩服の男を二人引き連れていたのである。
「…ネギ、その人たち、一体どうしたのよ……」
ネギは、明日菜のこの質問には答えず、はっきりとこう言い放った。


「えーっと、皆さんには、これから、『殺し合い』をしてもらいますっ!」
666作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:07:44 ID:???
<< 3 狂気のゲーム >>

…………『殺し合い』?何ソレ?
クラス全員が、訳が分からない、というような顔をする。
ネギはそんな生徒には目も触れず、淡々と説明を続けた。
「あまり公にはされていませんが、この国、日本には、生徒が殺し合い、それを賭けなどをして楽しむ、という一種の娯楽があるのですよ。」
……娯楽?殺し合いが娯楽?
「主にこの国の大富豪たちがこぞって参加していて、どんどん大金をつぎこんでいるんです。
 もちろん政府公認。法律によってこのゲームで人を殺しても罰せられないので、じゃんじゃん殺しちゃってください。」

クラス全体が静かになる。と、その時、佐々木まき絵(出席番号16番)が口を開いた。
「ねえ〜、ネギ君〜、悪い冗談はやめてよ〜。まさかこれも何かのドッキリ?」
クラスが少しざわつく。何だ、ただのドッキリか。心配させないでよ。
そうだよね。殺し合いなんてこの平和なご時世にある訳ないよね。
「ほら、その銃だって、ただのオモチャなんでしょ…」
まき絵がそういいかけた途端、急に男が持っている銃が火を噴いた。
667作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:09:06 ID:???
「…あ、ああ……」
銃弾はまき絵の前方、わずか数十センチの床に当たり、木造の床にしっかりとめり込んだ。
まき絵はあまりの恐怖に二の句が継げなかった。

「まったく…皆さん本当に何も分かってませんね。やっぱり僕が日頃から甘くし過ぎたのかな…
 ……まあいいです。皆さんにこのゲームのことを本当に分かってもらうために、まずはこの映像を見てください。」
ネギがそう言うと、前方の黒板が開いて巨大なモニターが現れた。
そしてすぐに映像が始まった。


『…た、助けて〜、せっちゃん!』
「こ…木乃香お嬢様……」
刹那はその映像を見て愕然とした。
そこにはある狭い部屋の一室で、椅子に縛り付けられ、男に銃を向けられている木乃香の姿があった。

668作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 17:10:17 ID:???
とりあえず一旦落ちます。
今日は夜にでももう1話投下する予定です。
669マロン名無しさん:2006/03/07(火) 17:47:09 ID:???
楽しみにまってます
670? ◆QrbEOfF/sg :2006/03/07(火) 18:01:55 ID:???
作者9氏、GJです
ところで全話投稿までだいたい何日かかりますかね?
それに合わせて執筆していきますので
671マロン名無しさん:2006/03/07(火) 18:41:32 ID:???
>>668
なかなか新鮮ですね。
期待しています。
672作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 21:16:28 ID:???
>>670
いつまでかかるかは具体的には決めていませんが、3月中には終わる予定にしています。

それでは続きを投下します。
673作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 21:18:25 ID:???
<< 4 ゲーム開始 >>

「え〜と、このかさんには今、別室で待機してもらってます。」
ネギが説明を始める。
「…貴様、お嬢様に何をするつもりだ!」
刹那は今にもネギに飛びかかりそうだ。

「いや、別に大したことではないんですよ。
 このゲームでは、最初に一人、皆さんへの見せしめのために、死んで貰うことになっているんです。
 それが、たまたま抽選の結果、このかさんになった、というだけですよ。」
これを聞いた瞬間、刹那の中で何かが弾けた。

「ふ………ふざけるなあああああっ!」
刹那は瞬動術でネギとの間合いを一気に詰め、気を込めたパンチでネギの横っ面を殴ろうとした。

しかし逆に迷彩服の男にカウンターパンチを喰らい、刹那は床に叩きつけられる。
「ぐっ………」
「刹那さん!」
明日菜が刹那に駆け寄る。
674作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 21:19:38 ID:???
「そんな…気が、上手く練れない…?」
「えーと、皆さんが今いる所は、地形の影響で、気も、魔力も、通常の10分の1以下に抑えられています。
 だから、今の刹那さんみたいに、そういうのを使おうとしても無駄ですよ。」
……気?魔力?聞きなれない言葉にクラスの半数ほどが動揺する。

「えーと、じゃ、そろそろこのかさんには死んでもらいましょうか。」
ネギが無線で別室の男にゴーサインを出す。
そして、男の持っている銃が木乃香に向けられる。
『嫌やあ!誰か、助けてえー!』
「…………止めろ!止めろーっ!」
刹那が必死に叫ぶが、気が使えない以上何もすることはできない。
そして、男はついに銃の引き金を引いた。

…………パアン!
銃声が教室全体に響く。
映像はそこで終わったが、誰も口を開くものはいない。
皆、クラスメイトを一人失ったショックで、誰一人として口をきくことができないのだ。
「……お…お嬢様…」
刹那は立っていることができず、その場に崩れ落ちた。
675作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 21:21:24 ID:???
「さて、そろそろゲームの説明をしましょうか。」
そう言ってネギはこの馬鹿げたゲームの説明を始めた。
「えーと、基本的にこのゲームにルールはありません。
 皆さんそれぞれ好きなように殺しあっちゃってください。
 そして、明日の正午まで生き抜いた人が、見事優勝となり、家に帰れます。
 それで、一つだけ気をつけて欲しいのが、その、皆さんにお付けした首輪です。」

「な、何?この首輪!」
「は…外れない…」
何人かの生徒は今初めて首輪に気付いたらしく、必死に外そうとしている。

「おっと、その首輪は爆発しますからね。あまりさわらない方がいいですよ。」
生徒たちの手が止まる。………爆発?首輪が爆発?
彼女たちがその意味を理解するのにそう時間はかからなかった。
そう、全員の命はすべてネギの手に握られているのだ。

「皆さんは今、とある無人島に来ています。
 この島は、それほど広くは無いのですが、下手をすると二日間誰も会わない、ということになりかねません。
 そこで、ゲームの進行に伴い、少しづつ『禁止エリア』というのを設置しようと思います。
 この『禁止エリア』に入った人は、無条件に首輪が爆発しちゃいますので、気をつけてくださいね。
 『禁止エリア』は、こちらから3時間おきに放送でお知らせしますので、皆さんちゃんと聞いてくださいね。
 なお、この放送のときに新しく死んだ人も一緒に放送します。
 …あと、この学校は、皆さんが出て行った後すぐ『禁止エリア』になりますので、本部に攻撃をかけようとしても無駄ですよ。」
明日菜はこの時、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(出席番号26番)が舌打ちしたのを見た。
彼女のことだ、ゲーム開始直後にでも本部に戦いを挑もうと思っていたのだろう、と明日菜は思った。
エヴァは魔法界では賞金首だが、決して悪い人では無いことを明日菜は良く知っていたからである。
676作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 21:22:33 ID:???
「えーと、最後に一つ言っておきます。
 明日の正午まで生き残ればいいのなら、別に人殺しをしなくてもいいだろう、って思った人、いますよね?
 でも、明日の正午になった時点で、まだ『三人以上』残っている場合、全員の首輪が爆発しますので、気をつけてくださいねー!」
明日菜はこの言葉の意味をすぐに悟ることができた。
……そう、私たちは絶対に殺し合いを避けることはできないのだ……

「それでは今から軍のみなさんがあなた方をスタート地点にお連れしますので、その指示に従ってくださいね!
 その時にそれぞれリュックを渡してくれると思いますんで、ちゃんと受け取ってくださいね。
 その中には水、食料、それから殺し合いのための武器が入ってます。
 運がよければ相当強力な武器が入っているかもしれませんよ。
 ………では、第5回、バトルロワイアルの開始を宣言しまーす!!」


教室にぞろぞろと迷彩服を着た男が入ってくる。
男に銃を向けられた明日菜は、逆らうことができずに男の指示の通り歩き出した。
そして、教室を出る直前、ちらっとネギの横顔を見た。
ネギは薄笑いを浮かべていて、その顔には余裕さえあった。
(ネギ…あんたに何があったのかは知らないけど、あんたは必ず私がぶっ飛ばして、正気に戻してやるんだから!)
明日菜はこう決心し、教室を後にした。




               ネ ギ ま バ ト ル ロ ワ イ ア ル



【ゲーム開始  残り30人】
677作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/07(火) 21:23:34 ID:???
今日の分は以上です。
それでは失礼します…
678マロン名無しさん:2006/03/07(火) 21:24:40 ID:???
残り30人ってさよ参加?木乃香関連の複線?ただのミス?
679マロン名無しさん:2006/03/07(火) 21:47:28 ID:???
このかが真っ先に死亡とは考えもしなかった 作者9GJ
680マロン名無しさん:2006/03/07(火) 22:30:30 ID:???
あぁ、このかが死んじゃった・・・
でもまぁこうゆう展開もありかなw
681マロン名無しさん:2006/03/07(火) 22:39:37 ID:???
てゆーか単にこのかが上手く動いてくれなかったんだろ
だから最初に殺した
ただそれだけ
682マロン名無しさん:2006/03/07(火) 23:15:54 ID:???
683マロン名無しさん:2006/03/07(火) 23:25:02 ID:???
違うよ、ただ目新しい展開を求めただけだよ。
どうにかしてマンネリ化を防ごうっていう苦肉の策じゃないかな
684マロン名無しさん:2006/03/07(火) 23:40:04 ID:???
だね。木乃香が動かしにくいワケがない。
刹那を操る為に最適なカードをあえて序盤に切った勇気に乾杯
685マロン名無しさん:2006/03/08(水) 00:16:27 ID:???
みせしめにするならモニター越しというのはどうかと
686マロン名無しさん:2006/03/08(水) 00:23:38 ID:???
実は人質として生きてるとか 生き残りカウントはさよ除いたら30人だし
687マロン名無しさん:2006/03/08(水) 00:33:52 ID:???
バトロワのお約束に従えば木乃香は(ry
688マロン名無しさん:2006/03/08(水) 01:46:27 ID:???
…木乃香と思ったら髪が黒いさよだった。

>>651
超の「クギミー」は既出(1巻P28)
というか実際クギミーと呼んでるのは
文化祭前まで超のこれか双子くらいしかない。
まあ普段は釘宮サンと呼んでいるであろうことは予測できるけど。
689マロン名無しさん:2006/03/08(水) 02:26:14 ID:???
既出であるのは前提で、問題はシチュエーションにあるということを言ってた風に見えるけど
690マロン名無しさん:2006/03/08(水) 15:46:56 ID:???
お前らこんな所で人間の屑みたいなことしてないで
こっちに来いって。面白いぞ〜。
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1141229158/
691マロン名無しさん:2006/03/08(水) 20:49:56 ID:???
今日はまだかの
692作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:04:15 ID:???
それでは今日の投下を始めます。
693作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:05:08 ID:???
<< 5 銃の感触 >>

「よし、この辺りでいいだろう。」
男は明石裕奈(出席番号2番)にリュックを渡し、去っていった。
「…私、これからどうしよう……」
裕奈は途方にくれるが、とりあえず中身だけでも確認しようと思ってリュックを開けた。
ネギの言ったとおり、リュックからは水、食料、それから最後に四角い箱が出てきた。
「何だろう、これ…」
裕奈はその四角い箱を開けてみた。

「!!…これは…」
その中に入っていたのは『ベレッタ92F』と書かれた本物の拳銃だった。
裕奈は唖然とした。ネギは「相当強力な武器」とは言ったが、まさか本物の銃が入っていたなんて!

裕奈はその銃を手にとってみた。当然、銃に触れるのは、これが初めてである。
「…思ったより重くて冷たい…私、これで人を殺すことになるのかな…」
裕奈は説明書にしたがって銃弾を装填し、とりあえず歩き始めた。

「………!?」
その時突然裕奈を目まいが襲った。
(…私、疲れてるのかな……)
この時はさほど気に留めずに、裕奈は森の奥へと入っていった。


【残り30人】
694作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:06:27 ID:???
<< 6 丸腰 >>

「な…何が入っとるんやろ…」
和泉亜子(出席番号5番)は、おそるおそる自分の支給されたリュックを開けてみた。

しかし、リュックから出てきたのは、水、食料と、『はずれ』と書かれた札だけだった。
「は、ハズレぇ〜?」
亜子は思わずその場に座り込んだ。

これでは完全に丸腰である。しかもこの島で丸腰でいることはすなわち死を意味する。
今の亜子にはフライパンでも、鍋のふたでもいいから、何か少しでも身を守れる物が必要だった。

「とりあえず誰か仲間を探さんと…このままでは無防備や…」
亜子は行く当ても無く歩き出した。


【残り30人】
695作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:07:49 ID:???
<< 7 猛省 >>

「ああ…なんて馬鹿げたゲームなんですか…まったく、アホですね…」
綾瀬夕映(出席番号4番)が独り言を呟く。彼女はこのゲームに参加させられていることにうんざりしていた。
しかも彼女の支給武器はただのハサミ。これでは工作はできても人と戦うのは難しい。

「とりあえずここから脱出する方法を考えないと…おや、アレは…」
夕映の前に見慣れた人影が見える。それは彼女の親友の早乙女ハルナ(出席番号14番)だった。

「ハルナ!」
夕映は思わずハルナの方に駆け出す。
「あっ、夕映!良かった〜、私、今すっごく夕映に会いたかったんだ〜」
「私もです、ハルナ!」
696作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:09:53 ID:???
しかし、お互いの距離が十分に近づいた瞬間、辺りに銃声が響いた。
「……なっ?ぐ……」
夕映の腹部に熱い感触。見ると腹に大きな穴が開いて、そこから血が滴り落ちている。
そして目の前のハルナは銃を構えていて、その銃口からは煙がたちのぼっていた。

「ハ…ハルナ…どうして…」
「…悪いね〜、夕映〜。私、こんな島で死ぬなんてめっぽうごめんなのよ。
 でも、さっき言った、夕映に会いたかった〜…っていうのはホントだから、信じてね。
 ……だって、夕映なら、私でも簡単に殺せそうじゃな〜い?」
ハルナはそう言い残し、夕映のリュックを奪って立ち去った。

(ふふ…ハルナにこんなに簡単にやられてしまうとは…アホの極みですね…今日も猛省せねば…
って私はもう死ぬのですよ?何を考えているのですか、私は…)
無情にも夕映の意識は遠のいていく。
(…のどか…私の分まで…生き残って…くだ…さい…)


【出席番号4番 綾瀬夕映 死亡 残り29人】
697作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:11:08 ID:???
<< 8 誤解 >>

「ふーん、これが私の武器か…」
釘宮円(出席番号11番)は自分の支給武器のハンドガンを眺めていた。

「…これなら護身用としては十分かな。でも一応試し撃ちはしとこっか。」
そう言って円は近くの木に向かって狙いを定め、撃ってみた。
…パアン!
小気味良い音がして、銃弾は木のど真ん中に命中した。

「おっ、私って結構射撃の才能もあるかも。」
円がそう思っていると、その木の側から誰かの声がした。
「……ひいっ!」
「この声は…桜子!?」
円が撃った木の蔭から椎名桜子(出席番号17番)が姿を現した。
698作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:12:01 ID:???
「……くぎみん、今、私を撃とうと…したよね?」
「…違う!桜子!私はただ、試し撃ちを…」
そう言いかけた円は桜子もまた銃を持っているのに気付いた。
(マズい…桜子完全に誤解してる…このままここにいると…撃たれる!?)
円の本能が警笛を鳴らす。危険だ、早く逃げろ。

「ねえ…くぎみん…どうなの…?」
桜子が近づいてくる。
(仕方ない…ごめん、桜子。)
円は桜子に背を向けて一目散に逃げ出した。

後に残された桜子は呆然と円の後姿を見ていた。
「くぎみん…逃げちゃった…ということは、やっぱり私を撃とうとしたのね…
 くぎみんまで私を殺そうとするなんて…もう、誰も信じられない。」
極度の人間不信に陥った桜子は焦点の定まらない目でふらふらと歩き出した。


【残り29人】
699作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:12:58 ID:???
<< 9 潜入 >>

3−Aのいいんちょこと雪広あやか(出席番号29番)は、島の中央部に向けて歩いていた。
「あの天使のようなネギ先生が、どうして…」
彼女は常日頃からネギを溺愛していただけに、ショックも大きかった。
しばらくして、あやかの前に大きな建物が現れた。

「こ、これは…何ですの?」
その建物の周りには、鉄線が張り巡らされ、いかにも重要な施設のように思われた。
(きっとこの中には何か重要な手がかりがあるはずですわ…)
そう思ったあやかは、この建物に潜入する決心をした。
運動能力の優れた彼女にとって、この程度の建物に潜入するのはわけなかった。

「ネギ先生…この雪広あやかが、必ず正気に戻してさしあげますわ!」
あやかの目は決意に燃えていた。


【残り29人】
700マロン名無しさん:2006/03/08(水) 21:12:58 ID:???
リアル遭遇
701作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/08(水) 21:13:34 ID:???
それでは今日は失礼します…
702マロン名無しさん:2006/03/08(水) 21:17:06 ID:???
短い…
703マロン名無しさん:2006/03/08(水) 21:32:46 ID:???
ちょっと状況の模写が少なすぎるな。
ハルナの心境の変化とか、あやかの進入の様子とかがちょっと少なすぎる。

とりあえず今後の展開に期待しておきます。 批判とかに負けずがんばれ。
704マロン名無しさん:2006/03/08(水) 21:43:21 ID:jdMYnfQN
NBRの主題歌

ムラムラが 押し寄せて来る
萌えてる 場合じゃない
ハァハァを 100倍にして
ハーレムの主役になろう

オカズにする モノが
いつか君を エロい奴にするんだ

NO-TEN P-KAN チ○ポは晴れて
IPPAI OPPAI ボクハァハァ
美少女と遊べ エロス・ボーイ 
We gotta power! ドラゴンネギまZ

NO-TEN P-KAN マ○コさえて
RA-MEN ROPPAI ハハのん気
初体験はしゃげ ヤリマン・ガール
We gotta power! ドラゴンネギまZ
705マロン名無しさん:2006/03/08(水) 23:47:26 ID:???
キャラの台詞や心境から危機感が感じられないね。なんか学芸会みたい。

あと投下量が本当に少ないと思う。
706マロン名無しさん:2006/03/09(木) 00:57:49 ID:ks78UCZA
もっと状況描写や心理描写をしないと、死亡死亡ってだけの話になっちゃうよ。
なんかよくわからんドタバタギャグみたいになってる。
とりあえず頑張れ。
期待してるよ!
707マロン名無しさん:2006/03/09(木) 01:00:26 ID:???
斬新的でいいと思うよ。
ほかの人たちの言ってること注意しながら書けばきっとよくなる。
708マロン名無しさん:2006/03/09(木) 01:27:22 ID:???
(゜凵K)シラネ
709マロン名無しさん:2006/03/09(木) 01:38:01 ID:???
今から描写の追加すると余計終わるの遅くなるから、
そのままのをペースあげて投下して、さっさと修正版作りに入ったほうがいい
710マロン名無しさん:2006/03/09(木) 14:03:56 ID:???
>>704
GJ!
おもろいやん
711マロン名無しさん:2006/03/09(木) 15:47:05 ID:???
まぁ十人十色だからな
712作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:17:56 ID:???
それでは、今日は少し早いですが、投下を始めます。
投下量が少ないとのご意見がありましたので、今日は昨日より少し多めに投下してみます。
713作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:18:35 ID:???
<< 10 みんなの為に >>

「うっ…ヤベぇ…ヤベぇよ……このままじゃ狂っちまう…」
長谷川千雨(出席番号25番)は、禁断症状になりかけて呻いていた。
禁断症状といっても、彼女の場合は『パソコン』の禁断症状だった。

長谷川千雨、ハンドルネーム、『ちう』。
千雨は、普段はあまり目立たない生徒だが、家に帰ると、もう一つの顔を持っていた。
それは、いわゆるネットアイドル『ちう』としての顔だった。
千雨は、明らかに常識離れしていた3−Aへの不満を、ネットを通して全世界にぶちまけていたのだった。

しかし、今の千雨は、ほとんど発狂寸前だった。
ただでさえキャンプ中はパソコンに触っていないのに、このようなゲームに巻き込まれたことは、極度のネット依存症の彼女にとって致命的なことだった。
そのため、彼女はパソコンのありそうな所を求めて倉庫の中をさまよっていたのだ。


ほどなく、彼女の望みのものは見つかった。
それは彼女の大好きな小型ノートパソコンで、ご丁寧にネット接続もされていた。
「うひょー…こいつはツイてるぜ…」
早速千雨はいつものサイトの巡回を始めた。

しかし、しばらくして彼女にある考えが浮かんだ。
他のみんなは必死で戦っているのに、自分だけ遊んでいてもいいのか?
しかも千雨にはそれなりのハッキング技術もあった。だからやろうと思えばみんなの助けになるかもしれない。
「みんなの為、か…私らしくもないな…………でも、ま、いっか。どうせヒマだし。」
千雨は、みんなの為に、『ある作業』を始めた。


【残り29人】
714作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:20:18 ID:???
<< 11 ハンター >>

…あそこにいるのは誰だ………なんだ、奴か。
ふふ…奴なら私の敵では無いな…昔の血が疼いてきた…

……よし、狩りを始めよう。


四葉五月(出席番号30番)は、とぼとぼと森の中を歩いていた。
戦い、憎しみ、争い…五月はこういったものが大嫌いだった。
戦いからは何も生まれない、戦いの後に残るのは虚しさだけだ。五月にはこのことが良く分かっていた。

しかしこの島でいる限り、戦いからは逃れられない。
現にもうすでに自分のクラスメイトが死んでいるのだ。
五月はそのショックで、自分のすぐ後ろに危険が迫っていることに全く気が付かなかった。
715作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:21:05 ID:???
不意に、五月は誰かに後ろから首を締め付けられた。
(…ぐっ………息が……)
少しづつ頭がぼんやりして、感覚が無くなっていく。
しかし、五月は最後まで抵抗を示さなかった。


「…戦場では今まで何人も絞め殺してきたが、ここまで抵抗しなかった奴は初めてだな。」
龍宮真名(出席番号18番)は、自分がついさっき殺した五月の死体を見下ろしていた。
そして、五月の支給武器だったサバイバルナイフを抜き取った。

真名は、幼いころから戦場で育ち、敵の兵士を何百人と殺してきた。
「…いつからだったかな…人を殺すことに抵抗がなくなったのは……」
もしかすると『彼』――私のパートナーだった人――が死んでからかもしれないな…
真名はそんなことを思いながら次の獲物を探した。


【出席番号30番 四葉五月 死亡 残り28人】
716作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:22:42 ID:???
<< 12 理不尽 >>

「あーあ…ホントに面倒くさいゲームに巻き込まれちゃったな…」
春日美空(出席番号9番)は、ぶつぶつと文句を言いながら歩いていた。
もちろん美空もこんなところで死ぬつもりはないのだが、人を殺すなんてもっとごめんである。

「…でも、私にはこれがあるし、大丈夫だよね…」
美空の手には、小さな機械が握られていた。
その機械の名は、『首輪探知機』。美空はある意味最強の武器を手に入れていたのだ。
美空はこれを駆使して、他の人となるべく会わないように気をつけながら歩いていた。

「……アデアット…って、やっぱ無理か…」
美空は何気なく彼女のアーティファクトの早く走れる靴を呼び出そうとしたが、魔力の制限された島では呼び出すことができない。

「まったく…世の中理不尽なことが多すぎるのよ…」
勝手に見知らぬ島につれて来られて、しかも殺し合いをしろだなんて理不尽極まりない。
また、美空は実は魔法生徒なのだが、それも、親の意向でやむなくやっているに過ぎなかった。
美空自身はもっとのんびりした生活を望んでいたのである。
717作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:23:39 ID:???
「ま、私は逃げ足だけは誰にも負けないし、大丈夫だよね…」
美空はそう自分に言い聞かせてはみたものの、本当はいつも逃げてばかりの自分に腹が立っていた。


麻帆良祭の時、シスターシャークティと一緒に武道会へ向かっていた途中で、美空は同じクラスの龍宮真名と対峙したことがあった。
美空は持ち前の逃げ足を生かしてその場から逃げ出したが、それは結局その場を勝手にシャークティに任せただけだった。
また、その直後に、美空は明日菜達と一緒に高畑先生を救出するために下水道へ向かった。
しかしその時も、美空はただ逃げているだけで、自ら敵に向かって行こうとはしなかった。

「…今思うと、私っていっつも逃げてばっかだよね…こんな私でも、変われるかなあ……」
美空はそう言いつつも、やはり、他の人の近くに進んで行くことはどうしてもできなかった。


【残り28人】
718作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:25:02 ID:???
<< 13 定時放送 >>

…ピーンポーンパーンポーン……
学校のチャイムのような音が鳴り響き、あの聞きなれた声が聞こえてくる。

「えー、只今より、第一回定時放送を始めます。
 まずは、これまでに亡くなった方を発表しますね。
 出席番号4番、綾瀬夕映さん。出席番号30番、四葉五月さん。以上二人です。
 それでは皆さん、亡くなった人のご冥福をお祈りして、黙祷をささげましょう。
 では一同、黙祷!」
……まだゲームが始まってから3時間しか経っていないのに、もう二人も死んでいる。
確実にこのゲームに乗った人間がいることを、明日菜は悟った。

「…それでは次に『禁止エリア』の発表をしますね。
 いまから指定する時間からはその区域に入ると死んじゃいますので気をつけてください。
 まずは、16時に3−B。次に、17時に4−A。次に、18時に1−Dです。
 それでは、また3時間後にお会いしましょう!」
明日菜は地図で禁止エリアに印をし、名簿の中の夕映と五月に×印をつけた。
719作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:26:20 ID:???
「さて、まずはだれか信頼できる仲間を探さないとね…」
明日菜はハナからゲームに乗るつもりは無かった。この首輪を何とかして、本部に乗り込むつもりだったのだ。
いずれにしても誰か信頼できる仲間が必要だった。

……まず、刹那さん。刹那さんなら一番信頼できるし、頼りになるわ。
でも、このかが死んでだいぶ気落ちしてたみたいだし…それだけが心配よね。
バカレンジャーのまきちゃん、くーふぇ、長瀬さんあたりも、運動神経が高いから仲間にしたら相当な戦力になりそうね。
あと、修学旅行のときに助っ人に来てくれた龍宮さんも強力よね。
龍宮さんは仕事一筋みたいだし、なによりどことなく怖い感じがしたけど…、きっと力になってくれるよね。
茶々丸さんも、クラスのみんなは怖がってるけど、ホントはとってもいい人だし、なによりすっごく強いから、頼りになりそうね。
あと、最後に、エヴァちゃん……エヴァちゃんは吸血鬼で、凄く人を殺してきたって話だけど…
…でもエヴァちゃんがいい人なのは私が一番知ってる!きっと大丈夫よね!
うーん、戦力になりそうなのはこれくらいかな…

「…アスナ……」
考え事をしていた明日菜は自分の名前を呼ばれて初めて誰かがいるのに気付き、振り返った。

そこには、銃を持った椎名桜子が虚ろな目をして立っていた。


【残り28人】
720作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:27:29 ID:???
<< 14 切ない願い >>

大河内アキラ(出席番号6番)は、楽しかった麻帆良学園での日々を回想していた。
亜子…裕奈…まき絵…私たちはいつも一緒だった。
部活はそれぞれ違えども、私たち運動部四人組!これが合言葉だった。

「出席番号4番、綾瀬夕映さん。出席番号30番、四葉五月さん。以上二人です。
 それでは皆さん、亡くなった人のご冥福をお祈りして、黙祷をささげましょう。」
定時放送が聞こえてくる。アキラは実際にこの島で殺し合いが行われていることを実感した。
もうあの幸せだった時には戻れない。
もしここから生きて帰れたとしても、あの時と同じような生活は待っていまい。

アキラはネギの言うとおり、静かに黙祷をささげた。
(……もう、これ以上このクラスから死人がでてほしくない…)
しかし彼女の願いに反して、ゲームは容赦なく進んでいくのであった。


【残り28人】
721作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:28:51 ID:???
<< 15 二の舞 >>

宮崎のどか(出席番号27番)は、慎重に森の中を進んでいた。
すると、ネギの声で定時放送が聞こえてきた。

「出席番号4番、綾瀬夕映さん。」
そこには彼女の親友だった、綾瀬夕映の名前があった。
「そ…そんな…夕映…どうして…」
のどかはリュックを下ろし、ペタンとその場に座り込んだ。

(だ…誰か…助けて…私…お家に…帰りたいよ…)
そう思っていると、どこからか聞きなれた声がした。

「のどか!」
見ると少し離れた丘の上に早乙女ハルナが立っている。
「…パル!」
のどかは思わず駆け出した。

「いやー、私って本当にラッキーだよね。夕映に続いてのどかにも早々と会えるなんて…」
(……え?)
この言葉を聞いてのどかは立ち止まった。
「どうして?だって、夕映は、さっき放送で…」
722作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:30:12 ID:???
「…あー、バレちゃったら、しょうがないよね。」
ハルナはそう言うと銃を取り出し、構えた。
「そ、そんな…パル、どうして……」
「悪いねー、のどか、でもこれも私のためだと思って、安らかに死んでね♪」

銃声。
(私、もう、死ぬのかな…)
のどかは咄嗟にそう思った。
しかし銃声がしたのはハルナの銃ではなかった。

「ハルナ…あんた、のどかに何をしてるの!」
そこには釘宮円がハンドガンを構えて立っていた。
円の放った銃弾はハルナの顔先ギリギリの所を掠めていた。

(チッ、新手か…ここは一旦引いた方がいいわね。)
そう思ったハルナは森の奥へと逃げていった。

「のどか!」
円はのどかに駆け寄った。
「釘宮さん…私は、大丈夫ですー」
見るとのどかに目立った外傷は無かった。
「良かった…」
円はほっと胸をなでおろした。


【残り28人】

723作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:32:34 ID:???
<< 16 秘密兵器 >>

柿崎美砂(出席番号7番)は、島の工業地帯を歩いていた。
この島も無人島になる前はそれなりに工業が盛んだったのかもしれないが、今は見る影も無い。
この島に残されていたのは、無残な跡地だけだった。

「ふふ、私の武器はただの輪ゴムか…これを人にぶつけたところで、殺すなんて無理よね…」
そう思いながら歩いていると、前方に人影が現れた。
「あれは…茶々丸さん?」

絡繰茶々丸(出席番号10番)は、工業地帯の真ん中に静かに立っていた。
その姿は、美砂から見ると一見無防備に見えた。
そのため、美砂はそれほど警戒せずに、茶々丸に近寄った。

しかし茶々丸が振り返ったとき、美砂は思わず自分の目を疑った。
なんと、茶々丸の体が開いて、中から突然ライフルが現れたのである。
724作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:33:54 ID:???
「……あっ…」
美砂が気付いたときにはもう遅かった。
茶々丸は美砂の両足に一発づつ撃ちこみ、美砂は身動きが取れなくなっていた。
「や、やめて…来ないで…」
美砂は必死に命乞いするが、その声は茶々丸には届いていなかった。

「………………」
……ズギュン!
茶々丸は無言のまま、美砂の眉間に一発撃ちこんだ。


「ん〜、茶々丸〜、終わった〜?」
建物の蔭から葉加P聡美(出席番号24番)が現れた。
「……ハカセ。ターゲット、排除しました。」
茶々丸は静かにそう答えた。
「そう、おつかれ〜、茶々丸。」
聡美はそう言うと、自分の支給武器の携帯ゲームを続けた。

聡美はこのゲームが始まるとすぐに茶々丸と合流し、クラスメイトを皆殺しにするよう指令を出しておいたのだ。
聡美の支給武器は大したことは無かったが、聡美にとって茶々丸の存在が一番の『秘密兵器』だった。
「ふっふっふ。これで私の優勝は間違いないわね〜!」
聡美の表情は完全に勝ち誇っていた。


【出席番号7番 柿崎美砂 死亡 残り27人】


725作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/09(木) 17:35:04 ID:???
それでは失礼します。
726マロン名無しさん:2006/03/09(木) 17:46:13 ID:???
あとどれくらいでおわるの?
727マロン名無しさん:2006/03/09(木) 17:49:38 ID:???
>>726
おいwwwそういう事言うなよwwww
作者9氏のがつまらないって言ってるようなもんだぞwwww
728マロン名無しさん:2006/03/09(木) 18:38:55 ID:???


狂ってるキャラの描写が少なすぎる。特にハルナ。
千雨もちょっと原作とのイメージの差が・・・完全に離れきってはないが、ちょっと苦しい気もする。
大筋は穴をうまく埋められれば悪くはないから、がんばれ。
729マロン名無しさん:2006/03/09(木) 19:47:02 ID:???
実はこのかが生きてて大金をつぎこんでる大富豪とやらが近衛家というオチ







それはないか
730マロン名無しさん:2006/03/09(木) 21:51:16 ID:???
このかが黒幕・・・
なんておいしいネタを・・・

その時、本部校舎のモニター室では
「や〜ん、夕映死ぬんはやいわあ。うち図書館探検部のみんなが殺し合うとこもっともっとみたいのに」
島各所の隠しカメラの映像が映し出されている。
「ふふふっ、うちのせっちゃんはいつまで精神(こころ)がもつんかなあ?おじいちゃん」

これはいただきましょうww作者9氏w
731マロン名無しさん:2006/03/09(木) 23:34:55 ID:???
>>730 お前が書けばいいじゃない 神に認定されるぞ
732マロン名無しさん:2006/03/10(金) 00:38:32 ID:???
なんかこの流れのままだと分岐シナリオを投下したい筈の作者1氏が辛そうだな・・・
733マロン名無しさん:2006/03/10(金) 02:18:53 ID:???
「ホッホッホ、あの半妖ふぜいがそう長くはもたんじゃろ
 それより木乃香、お友達が殺しあうのがそんなに楽しいかの?」
「何言ってん、こない楽しいコト教えてくれはったんおじいちゃんやんかぁ〜
 …ああ〜、ウチも鉄砲撃ってみたいなぁ〜」
「危ないと言っ……お、そうじゃ
 軍用ヘリが上にあったじゃろ、それに乗って空から撃つってのはどうかの?」
「ああん、そんなんじゃアカン、顔がよぉ見えへんもん
 死なない程度にいたぶって、命乞いしてきたトコに止め刺すんが気持ちええんよ」
「ホォ、恐ろしいことを考えるのぉ」
「あはは」
「ホホッ」
734まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/03/10(金) 03:07:13 ID:???
<< 16 秘密兵器 >>まで更新〜
735マロン名無しさん:2006/03/10(金) 12:11:51 ID:???
乙です〜
736マロン名無しさん:2006/03/10(金) 15:12:06 ID:???
>>734
更新されてる!?
737作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:25:41 ID:???
それでは本日の投下を始めます。
明日は諸事情により投下できませんので、今日は少し多めに、二回に分けて投下する予定です。
738作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:26:38 ID:???
<< 17 激闘再び >>

「うぅ〜、カンペキに道に迷っちゃたアルよおぉ〜」
古菲(出席番号12番)は森の中をもう四時間近くもさまよっていた。

「このままじゃ、のたれ死にしてしまうアル〜」
一応リュックの中には地図が入っていたのだが、バカレンジャーの古菲には全くその地図が読めなかった。
また、支給武器として一応銃火器が入っていたが、説明書を読んでもチンプンカンプンなのでリュックの中に虚しく横たわっていた。

「ま、ワタシは武器なんかなくても大丈夫アルよね…」
古菲は中国武術の達人で、肉弾戦なら誰にも負けない自信があった。
しかし、そうは言うものの、果たして銃を持った相手と戦えるのか?古菲はそれが心配だった。

…ガサッ……
急に古菲の近くで物音がした。
(……殺気!?)
古菲は身構え、すばやく振り向いた。
739作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:28:41 ID:???
…そこには、サバイバルナイフを振りかざした龍宮真名の姿があった。
(…な、真名!?どうして!?)
古菲は一瞬動揺したが、冷静に対処した。

「アイ〜、……ハイッ!」
古菲は真名の右手に正確な打撃をくわえ、サバイバルナイフを振り落とした。
「……………何!?」
真名は咄嗟にバックステップをし、古菲と少し距離をとった。

「……やるな、古菲。」
「にょほほ〜、中国四千年の技をナメたらアカンアルよ〜!」
(とはいえ相手は真名か…あれは完全にゲームに乗っているアルね…少し厳しいアル…)

「…ふふふ……相手にとって不足なし!この龍宮真名、本気でいくぞ!」
そう言って真名はおもむろにポケットに手を突っ込んだ。


【残り27人】

740作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:31:44 ID:???
<< 18 鬼に金棒 >>

真名はポケットから支給武器のコインを取り出し、羅漢銭の要領で乱射した。
他の人にとってはハズレであるコインも、真名にとっては立派な武器だった。

「くうぅ〜…厳しいアルね〜」
古菲は一つ一つ確実にかわしていく。
たかがコインとはいえ、当たったら骨折は免れない。
古菲は焦らず、真名のコインが弾切れになるのを待っていた。

不意に、真名の手が止まった。
(…しめた。ついに弾切れアルね!)
古菲は真名との間合いを一気に詰めようとした。

「………甘いぞ、古菲。」
真名の手から再びコインが放たれる。
(くっ…今のはただの演技アルか!?)
………ゴッ……
コインが古菲の右腕に当たり、鈍い音がする。
「…くっ……まだ…アル!」
それでも古菲は真名に向かって突進を続けた。
741作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:33:07 ID:???
「…はぁ、はぁ……さあ真名、いい加減観念するアル!」
古菲は真名の上に馬乗りになり、こう叫んだ。
(…ふう……な、何とか真名に勝てたアル…)
しかし古菲はこのとき真名の表情が少し緩んだのに気が付かなかった。


…ザシュ……
「…が……ぐ………」
古菲は突然何者かに喉元を掻ききられた。
薄れゆく意識の中で古菲はその人物を見た。

「…ど…どうして…かえ…で…」
「………………」
長瀬楓(出席番号20番)はべっとりと血に濡れたクナイを持ち、古菲がゆっくりと倒れるのを無言で眺めていた。


【出席番号12番 古 菲 死亡 残り26人】


742作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:35:32 ID:???
<< 19 悪魔の囁き >>

時間は、少し前に戻る。
四葉五月の死体を眺めていた真名は、不意に誰かに後ろから声をかけられた。

「…龍宮……それは…?」
真名が振り返ると、そこには彼女の戦友の一人である、長瀬楓が立っていた。

(楓か…厄介な相手だな…)
そう考えた真名は、方針を変えることにした。
「やあ楓、調子はどうだ?」
真名はいつものように楓に話しかけた。
「…ごまかしても無駄でござる。その四葉殿の死体は、…どういうことでござるか?」
楓はいきなり核心を突いた質問をした。

「…なあ、楓、私と一緒にゲームに乗る気は無いか?」
真名は突然、楓にとんでもないことを言い出した。
「な…何のつもりでござるか!」
真名からの意外な勧誘に、楓は動揺した。
743作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:37:38 ID:???
「考えてみろ…こんな早い時期から、我々達人二人が合流したんだ…
 もう我々に勝てる奴はいないんじゃないか?
 それに、ネギ先生は、『3人以上』の場合のみ、だめだと言ったんだ。
 だから…、明日の正午までに他の生徒を全員殺し、我々二人だけ生き残る、ということもあり得るわけだ。
 今の我々なら…、そういうことも可能だと思うがな?」
「…しかし……」
「…楓、よく考えろ。この首輪のせいで本部に乗り込むのは絶対に不可能だ。
 しかし、ここでもし私と戦うと、仮に私に勝てても、重傷は免れないだろう。
 ……さあ、選べ。私と戦うか?…それとも私と一緒に、ゲームに乗るか?」

楓の頭に悪魔が語りかけ始めた。
『ケケ…ゲームニ乗ッチマエヨ…龍宮サンモイルシ…確実ニ生キ残レルゼ…
 ヨク考エテミロヨ…イクラ善人ブッテテモ…死ンダラソコデ 終 ワ リ ダ ゼ ?』

(……皆…すまんでござる…)
楓は悪魔の囁きを聞いてしまった。
「…わかった…一緒に行動しようでござる…」
「ふふ…そうこなくっちゃな。」


【残り26人】

744作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:39:02 ID:???
<< 20 最終勧告 >>

やがて真名と楓の二人の前に、さらに鬱蒼と生い茂った林が現れた。
「…ここを探索するのはちょっと骨だな……よし、二手に分かれるか。」
「…分かったでござる。」
楓は真名と一旦別れ、一人になった。

(本当に拙者の判断は正しかったのだろうか…)
楓は、一人で考えていた。


『ふふ…ここでは自給自足が原則でござる。岩魚でもとってみるでござるか?』
『は…はいっ!』

『ん〜、ほれ、もっとこうして、ポポーンと!』
『そんなことできませんよ〜っ!』


『辛くなったときはおフロくらいにはいれてあげるから…
 今日はゆっくり休んで、それからまた、考えるでござるよ…』
『…長瀬さん………』


楓は、いつもネギのことを心配し、見守っていた。
そして、ネギがピンチのときには、いつでも駆けつけられるよう普段から修練を積んでいた。
745作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:42:39 ID:???
しかし今、そのネギによって裏切られ、こんなゲームに参加させられている。
彼女が長年培ってきた力量は、一体何だったのだろう?
…しかし、少なくともこのようなゲームで人殺しをするために手に入れた力では無いはずである。

(拙者は…一体どうすればいいのだろうか…)
これが、楓の良心からの最終勧告だった。


「この龍宮真名、本気でいくぞ!」
不意に真名の声がした。しかもそう遠くは無い。
ほどなく、楓は真名が古菲と戦っているのを発見した。

この時楓には、古菲が真名の上に馬乗りになって油断しているのが分かった。
今ならやれるかもしれない……楓はそう判断した。
楓は支給武器のクナイを握り締め、古菲との間合いを一気に詰めた……
746作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:43:34 ID:???


「いや〜、助かったよ、楓。」
真名は満面の笑みを浮かべている。
楓は何も言わずに、足元の古菲の死体を見た。
(…許してくれ……クー…)
人を殺してしまった楓は、もう後戻りができなくなってしまった。


真名は、古菲のリュックを漁っていた。
そして、ついに真名は『それ』を発見した。
「……よぉ。久しぶりだな、相棒。」
そこには、真名の愛用の銃と同じ、『デザートイーグル』が横たわっていたのだ。


【残り26人】


747作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:45:11 ID:???
<< 21 覚醒 >>

ザジ・レニーディ(出席番号31番)は、普段同様に無表情で森の中を歩いていた。
ザジはクラスの中でも、特に目立たない方で、しかも無表情なため、何を考えているのかが分からない所があった。

不意に、ザジは前方にカラスがいっぱいたかっているのを見つけた。
不審に思ったザジは、おそるおそるそれに近づいてみた。

そこには、ついさっき殺された四葉五月の死体があった。

「………………」
…ザワッ……
この時、ザジの中で、『何か』が目覚めた…


「あーあ…早くちづ姉に会いたいな…」
村上夏美(出席番号28番)は、同じクラスの那波千鶴(出席番号21番)のことを姉のように慕っていた。
いつも夏美は千鶴のオモチャにされていたが、それでも夏美は千鶴のことが大好きだった。

「私の支給武器は、大鍋か……ちづ姉、このお鍋で何かおいしいもの作ってくれないかな…」
千鶴の料理は、とてもおいしいことで評判だったのだ。

748作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:47:03 ID:???
『…みんな、いらっしゃい。今日はカレーよ。』

『お、おう。千鶴姉ちゃん。は、早く頼むぜ。』

『小太郎君、そんなに焦らなくても、カレーは逃げたりしないよ。』


『…いただきィ!…………うめぇ!千鶴姉ちゃん、これうめぇよ!』

『……う〜ん。やっぱり、ちづ姉の料理は最高だね!』

『そう言ってくれて嬉しいわ。おかわりならたくさんあるから、たんと食べてね。』


そんなことを考えていると、不意に夏美のお腹が鳴った。
「あーあ…お腹すいてきちゃったな…」
夏美はリュックを下ろし、食事の準備を始めようとした。
すると夏美は、遠くの茂みに誰かがいるのに気がついた。
好奇心に駆られた夏美は、それに近づいてみた。

「おや、あれは…ザジさん?」
夏美はザジがうずくまって、何かをやっているのが分かった。
そして、その先には五月の死体があった。
(え?ザジさん…、死体に何してるの…?)
突然恐怖に襲われた夏美は、この場から逃げ出そうとした。
749作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:50:14 ID:???
パキッ。
夏美はあまりに急いでいたため小枝を踏んでしまい、ザジに気付かれてしまった。
そしてザジは夏美の方に振り返った。
「あ…ああ……」
そのザジの顔を見て、夏美は恐怖で思わず動けなくなってしまった。


ザジの顔は、五月の血で真っ赤に染まっていたのである。


………サクッ。
突然、夏美の足に何かが刺さる。
「…痛…っ……」
それは、ザジの支給武器の、出刃包丁だった。

「…来…来ないでっ!」
夏美は逃げようとするが、足の痛みで立つことができない。
ザジは夏美の足から包丁を抜き、一瞬で夏美の腹を引き裂いた。

「ぎ……ぎゃあああああっ!」
ザジは夏美の腹から内臓を引きずり出し、思い切りかぶりついた。
(ち…ちづ姉…最後にもう一度…会いたかった…)
夏美は、激しい苦痛の中で絶命した。


【出席番号28番 村上夏美 死亡 残り25人】
750作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:52:15 ID:???
<< 22 捕食者 >>

…彼女の名前はザジ・レニーディ。いわゆる魔族とよばれる種族の一員だった。
そして、彼女の大好物は、『人間』。これは、全ての魔族に共通していた。
しかし、彼女は他の魔族とは少し違っていた。
彼女は、自分たちが食物とみなしている人間と、友達になりたかったのである。

そして、彼女はついに、人間の姿に化けて麻帆良学園に入学したのだった。

彼女は、3−Aのみんなと過ごしているうちに、いつしか、人間っていいな…と思えるようになっていた。
そのため、彼女はいつも人間に囲まれていても、むやみに食べようという気にはならなかったのである。
彼女は、この3−Aの人たちとなら…、いつかは友達になれると信じていたのだ。


しかし、四葉五月の死体を見て、彼女の中の『魔族』としての本能が、目を覚ましてしまったのである。


『食事』が終わったザジは、次なる獲物を求めて歩き出した。
その跡には、五月と夏美の衣服と、……白骨しか残っていなかった。


【残り25人】


751作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 16:53:02 ID:???
それでは一旦落ちます。
今日は夜にもう一度投下する予定です。
752マロン名無しさん:2006/03/10(金) 17:09:24 ID:???
これは・・・w
753マロン名無しさん:2006/03/10(金) 19:26:54 ID:???
すげーWWWWWWWW
こりゃ先が楽しみでねれねぇわWWWWWWWWW











だからもう今日中に全部終わらせてほしいもんだね
754マロン名無しさん:2006/03/10(金) 19:59:51 ID:???
魔族wktkwwwwwwwwwwwwwwwwwww










ねーよw
755マロン名無しさん:2006/03/10(金) 20:20:54 ID:???
楓が堕ちていく時の心理的描写の少なさに違和感。もっと葛藤する場面があってほしかった
ネギま!には「クラスの結束力」という、原作BRとは決定的に違う点があるので、細かな心理描写が非常に重要。
あと、「超人設定」はマズイ。まず批判の的になるし、原作の枠(制限)を飛び出してとんでもない方向にいってしまう可能性もある

そうはいっても、お気に入りのキャラの心理をえぐりだすようなストーリーを書くのは作者自身にとっても辛いと思う。
とにかくエンディングまで書ききれるようにがんばってほしい
756マロン名無しさん:2006/03/10(金) 20:34:46 ID:???
龍宮の口調が何かな…
757マロン名無しさん:2006/03/10(金) 20:40:15 ID:???
>>755
大体同意。

あと、超人設定に近いのだが、未確定部分を確定のように扱うのもかなり批判を覚悟したほうがいい。
ザジの魔族説以外にも、超の未来人説、ヘルマンを召還したやつ=フェイトの本体説とかな。
特に、それが全体に影響することを計画しているならともかく、1発ネタとしてやるには批判のことを考えるとかなり辛い。
9部のこの先の展開がどうなるかはまだわからないけどな。

話はそれるが、似たようなものでオリジナルキャラとかの出すぎとかもかなり批判が多いな。
名無し兵士とか、せいぜい政府関係者なら文句もないだろうが。


後、読んでいて気になったのだが、性格や口調が原作と違和感を感じるぐらいに変化してしまってるキャラ。
特に2次創作物の小説だと、キャラの性格や口調は大筋よりも重要視される場合もあるから
できる限り違和感を感じないレベルまで修正したほうがいい。 完璧は作者本人でもない限り難しいだろうけどな。
758作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:08:34 ID:???
この作品では、あえて未確定部分もほぼ確定事項として扱っている部分も多々あります。
また、今から投下する部分より、ストーリーの設定上、原作の設定を大きくずれる部分も御座います。
そういうのが嫌いな方には誠に申し訳ありませんが、作品の性格上、どうかご理解をお願いします。

それでは残りの投下を始めます。
759作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:09:36 ID:???
<< 23 姉として… >>

「…お姉ちゃん!」
「…史伽!」
鳴滝風香(出席番号22番)と鳴滝史伽(出席番号23番)は、運良くすぐに合流することができた。
そして、安全な場所を求めて、洞窟のなかに二人で潜んでいた。

「お…お姉ちゃん…怖いよう…」
「大丈夫!大丈夫だって史伽!…ボクが、絶対守ってやるから…」
本当は風香にとっても心細いのだが、風香は必死に双子の妹を元気付けていた。

(かえで姉に…かえで姉にさえ会えたら…きっと何とかしてくれるかもしれない…)
そう思った風香は、史伽にある提案をした。

「ねえ史伽、ボクがかえで姉を探してくるから、ちょっと待っててよ。」
「…えっ?」
風香からの急な申し出に、史伽は戸惑った。
「だって、ここでじっとしてても、らちがあかないだろ?
 でももしかえで姉に会えれば、きっとボクたちを助けてくれるよ!」
「…でもお姉ちゃん…史伽、一人になるのはいやですよぉ!」
760作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:11:20 ID:???
風香は優しく史伽の頭を撫でた。
「…心配するなって。いざとなったら、ボクの支給武器の『あれ』がある。
 誰かがこの洞窟にやってきたら、それで返り討ちにしてやってよ!」
「…でも、お姉ちゃんは!?」
「…大丈夫。必ず生きて、ここに戻ってくるよ。
 だからその間、史伽のナイフ、ひとつ借りるね!」

そう言うと風香は史伽の支給武器のナイフの束の中から一本取って、洞窟の外へ駆け出した。
「お…お姉ちゃーん!死んじゃ駄目だよー!」
史伽の叫び声が洞窟内にこだました。


【残り25人】
761作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:12:09 ID:???
<< 24 対峙 >>

明日菜が自分の名前を呼ばれて振り返ると、そこには桜子が立っていた。
「……桜子!?」
ついに、他の人と出会えた。明日菜は早速桜子に声をかけた。

「ねえ、桜子!私と一緒に、このゲームをぶっ潰さない?」
明日菜は、きっと桜子も自分と同じ考えだと信じていた。
「………なんでしょ。」
桜子がポツリと何か呟いた。
「え?、桜子、上手く聞き取れない…」
明日菜は桜子に聞き返した。

「…どうせ、アスナも私を騙して、殺すつもりなんでしょ!」
(…えっ?)
明日菜は動揺した。
「…ちっ…違うわ桜子!私はただ…」
この時明日菜は桜子が右手に持っている物に気付いた。
(マズい…桜子、銃を持ってるわ…)
762作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:13:29 ID:???
「お願い…桜子、信じて!私、あんたを殺すつもりなんてこれっぽっちも…」
「嘘よ!私を油断させて、そのロープで後ろから絞殺するつもりなんでしょう!」
そう言われて明日菜はハッとした。明日菜は支給武器のロープを手に持ったままだったのだ。

「…このロープだって、今たまたま手に持ってただけじゃない!あんたを絞め殺すなんて考えてなかったわ!」
「…そんなの嘘よ!信じられないわ!だってくぎみんまで私を殺そうとしたのよ!」
「……多分…それも、何かの事故よ!釘宮さんが人を殺すとは思えないし…」
「…黙って!私はもう…誰も信じられないの!」
そう言って桜子は明日菜に銃を向けた。

(…何とか桜子を説得しないと……)
明日菜は次にどう言えばいいのかを必死に考えていた。

…パアン!
(……えっ!?)
すると、急に銃声がして、桜子の体が傾いた。
「…あ……あ………」
胸のど真ん中に銃弾を受けた桜子は、そのまま地面に倒れた。

「いやー、危なかったねー、アスナ。」
「あ……朝倉?」
そこには、通称麻帆良のパパラッチ、朝倉和美(出席番号3番)が、まだ煙が出ているリボルバーを片手に立っていた。


【出席番号17番 椎名桜子 死亡 残り24人】
763マロン名無しさん:2006/03/10(金) 22:13:31 ID:???
作者9さんいろいろ言われてるけど頑張って投下して下さい 応援してますんで
764作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:14:37 ID:???
<< 25 過剰防衛 >>

「ホント、私が来てなかったら、殺されてたよ、アスナ。いやー、危ない、危ない。」
和美は非常に満足そうだ。
「…………」
「ん、アスナ、どうかした?」

「………朝倉、何て事をするのよ!」
「…え?」
明日菜から予想外の答えが返ってきて、和美は戸惑った。

「…私がもっと説得を続けてたら、桜子は落ち着いたかもしれなかったのよ?
 桜子は釘宮さんに殺されかけて我を忘れてただけだったのに!」
「そんなこと言われてもな……だって、桜子今にも撃ちそうだったし…」
「それでも…何も撃ち殺すことは無かったじゃない!」
そう言うと明日菜は桜子の死体に駆け寄った。


「!?………こ、これは…」
明日菜は桜子の死体を見て、あることに気付いた。
「アスナあ〜、何もそこまで言うこと…」
そう言いかけて、和美もそれに気付き、思わず言葉を失った。

…なんと、桜子が持っていたのは、本物の銃などではなく、ただのモデルガンだったのである。


【残り24人】
765作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:15:55 ID:???
<< 26 黒幕 >>

雪広あやかは、自分が潜入している施設に疑問を感じていた。
まず第一に、かなり重要な施設のはずなのに、人の気配が全くしない。
これではあまりに手薄ではないか。あやかは逆に不安になった。
しかし、だからといって今更引き返すわけにはいかない。そう思ったあやかは、更に奥へと進んでいった。
しばらくしてあやかは、ついに最深部の扉に辿り着いた。

「…うーん、鍵がかかってますわ。」
すると、あやかはリュックから支給武器の針金を取り出し、思い切って鍵穴に突っ込んだ…


『…という訳で、今日は一日、僕がいいんちょさんの「弟」になりますよ!
 実のお姉さんとして、何なりと僕に言いつけてください!』
『…ふふっ…ありがとう、ネギ先生……』


………カチャ。
もともと手先の器用な彼女は、すぐに鍵を開けることができた。
「…この中に、一体何が……?」
あやかは一瞬不安になったが、すぐに気を取り直した。
「……ネギ先生…あなたは、きっと誰かに操られているのです!そうに違いありませんわ!
 …だから、私が…きっとお助けして見せますわ!」
そう自分に言い聞かせ、あやかは扉を開けた。

766作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:16:44 ID:???
……ポロロン…ポロン…
真っ暗な部屋の中からピアノの音だけが聞こえてくる。
「この曲は聴いたことがある…ベートーヴェンの『月光』ですわ……」
見ると、部屋の中で誰かが寂しそうにピアノを弾いていた。
あやかはおそるおそるその人物に近づいてみた。
その人物は、人の気配に気付いたらしく、ピアノを弾く手を止めて、ゆっくりと振り返った。

「あーあ、いいんちょ、こんなところに入ったらいかんやろ。」
聞き覚えのある声。その顔を見て、あやかは自分の目を疑った。


「ど…、どうしてですの?あ…あなたは…」

…突然あやかを無数の閃光が襲った。
あやかは何が何だか分からないうちに、絶命した。


【出席番号29番 雪広あやか 死亡 残り23人】


767作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:17:23 ID:???
<< 27 真の目的 >>

『あの人物』から初めてネギに手紙が来たのは、今から丁度一年前のことだ。
『私と一緒に世界征服をしてみないか?』手紙にはそう書かれていた。
才能がありあまっていて魔法学校生活に飽き飽きしていたネギは、一度その人物に会ってみることにした。

そしてネギはその人物と会い、その人物が持つあまりもの強大な力に、驚愕した。
『私と一緒に世界征服をしてみないか?』もう一度、その人物は訊いた。
『…ええ、僕は、あなたにどこまでも付いていきます。』ネギは、興奮してそう答えた。
そしてネギは、その人物の指示する通りに、卒業証書に細工をし、麻帆良学園に潜入した…


「そろそろ2回目の定時放送をしないとね…」
本部の管制室に入ったネギは、管制室の電話が鳴っているのに気付いた。
「…おっ、多分『あのお方』からだな。」
ネギは、すぐに電話をとり、話し始めた。
「もしもし。こちらネギです。」
「ネギ君か。どうだ?そちらの様子は。」
(ふふ…『あのお方』、盗聴防止のために声を変えていらっしゃる…いつもにまして慎重ですね…)
ネギは即座にそう感じた。
768作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:18:25 ID:???
「どうって、全て順調ですよ。」
「そうか、それは良かった。…実はだな、今、こっちの施設に侵入者があったんだ。」
「…!?本当ですか?」

『あのお方』にこれ以上迷惑は掛けられない。そう思ったネギは、こう答えた。
「わかりました。では軍の皆さんに、そちらを守るよう言っておきましょう。」
「…でも、大丈夫か?ネギ君。今度はそちらが手薄になるぞ。」
「…平気ですよ。なんたってここは、『禁止エリア』なんですから。」
ネギは自信を持ってそう答えた。

「…でも一応、次の放送でそちらも『禁止エリア』にしましょう。その方が安全ですからね。」
「…分かった。…そうだネギ君、『あの娘』はまだ生きてるな?」
「…ええ、ちゃんと生きてますよ。」
「…ふふ……彼女にはできれば我々の側についてほしいからな…ちゃんと気を配っておけよ。」
「…ええ、仰せのままに。」
「…では切るが、あまり無理はするなよ。」
「分かっています。…全ては、我らの輝かしい未来のために…」
……プツッ!
電話はそこで切れた。

(ふふ…僕の計画にぬかりはありませんよ…)
ネギは絶対の自信を持っていた。
769作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:19:18 ID:???
ネギ達が世界征服をする際に絶対に邪魔になるもの、それは力を持った人間の存在だった。
しかもネギには、そういう人間のほとんどが麻帆良学園3−Aに集まっている、という情報を密かに仕入れていた。
だからネギは、クーデターを起こす前に、バトルロワイアルをして3−Aを根絶やしにしてしまおう、という大胆な計画を考えた。

そして、このバトルロワイアルには、もう一つの目的があった。
それは、優勝者を、ネギたちの片腕としてクーデターを起こす際の戦力にする、というのである。
優勝者は自分のためにクラスメイトを殺すような奴だ、我々の計画には簡単に賛同してくれるだろう、というのがネギの考えだった。
ネギの計画では、バトルロワイアルが終わった直後、優勝者とともにクーデターを起こす、という算段になっていた。

もちろん、こういう娯楽があるというのも、政府公認というのも、全部嘘っぱちである。
また、日本には、軍というものが無いため、ネギが迷彩服の男たちを「軍の皆さん」と呼んだのも今の所は嘘だった。
彼らは、『あの人物』がクーデターの為に手配した戦闘のスペシャリストたちだったのだ。
ネギ達が政府を乗っ取った後は、ネギ達の新政府の軍になってもらう予定になっていたため、ネギは便宜的に「軍の皆さん」と呼んでいたのだ。


「…業務連絡、業務連絡。軍の皆さんは、直ちに島の中央の施設に向かってください。」
ネギは本部内に放送を入れた。
「さて…次は定時放送をしないとね…忙しい…」
そう言うとネギは再びマイクを手に取った。


【残り23人】


770作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/10(金) 22:20:51 ID:???
今日の投下は以上です。
それではまた明後日………
771マロン名無しさん:2006/03/10(金) 23:48:00 ID:???
おめでとう
772マロン名無しさん:2006/03/11(土) 00:56:34 ID:???
>>758
べつの原作から設定ずれるのはいいけどずれすぎじゃない?どんなことにも限度ってあると思う
もうすでに「ネギまバトルロワイヤル」じゃなくてネギまのキャラの名前を借りただけの作品みたいになってるように感じる
773マロン名無しさん:2006/03/11(土) 01:04:06 ID:???
今までの常識をぶっ壊そうとする心意気はまあいいだろう。











ただ文才が(ry
774マロン名無しさん:2006/03/11(土) 01:33:51 ID:???
まぁ何を言ったところで傍観という手段しかないと思うわけだ。
おそらく作品はそれなりに完成(?)されてしまっているだろうからな。
全部でどれだけなのか知らないからはっきりとは言えないが、ここまで掲載しちまったんなら続きから改訂しても元の木阿弥ってやつか?
設定のズレ具合は最早何も言うまい。文章の書き方等にも色々あるが、既出なので言う必要もないだろう。
まぁ最後まで投稿しきって、後に時間をかけてでも改訂するのが理想だと思う俺。
今は完成されているだろう現作品を投稿しきってくれとだけ言おう。

こんな書き込みをしてしまっている俺はとりあえず負け組だと自覚してみる。え、自覚したらオシマイ? あらそうorz
775マロン名無しさん:2006/03/11(土) 02:05:30 ID:???
あのお方が誰か気になって寝れねー。一体誰なのでしょうか?本当に先の読めない展開ですね。とても感動しました。作者9様に頑張ってもらいたいです。いろいろ頑張ってもらいたいです。
776マロン名無しさん:2006/03/11(土) 04:11:33 ID:???
『あのお方』が赤松だったら神
777マロン名無しさん:2006/03/11(土) 09:39:37 ID:???
あやかを殺したのって…まさか…このか!?
このかもグルだったのか!?
778マロン名無しさん:2006/03/11(土) 13:38:49 ID:???
世界征服wwwwww
779マロン名無しさん:2006/03/11(土) 13:58:52 ID:???
色々実験的な要素があって面白いと思う。
批判も色々あるようだが修正すればどうにでもなるだろう。
だからとにかく最後まで書き切って欲しい。あと出来れば投稿ペースをあg(ry
780マロン名無しさん:2006/03/11(土) 16:16:14 ID:???
9死ね
781マロン名無しさん:2006/03/11(土) 17:24:26 ID:???
とりあえずお前が氏ね
782マロン名無しさん:2006/03/11(土) 17:56:06 ID:???
>>780
お前、そんな言い方ねぇだろう。
9氏はこれから伸びるかも知れないのに。
とりあえず、温かく見守ってやれ。芽が出るそのときまでな。
783マロン名無しさん:2006/03/11(土) 19:13:28 ID:???
まぁ、十人十色だからな。
784まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/03/11(土) 22:04:23 ID:???
<< 27 真の目的 >>まで更新しました

index.htmlをうpし忘れて見れなかったようですねorz
>>736ご指摘ありがとうございました
785マロン名無しさん:2006/03/11(土) 22:56:23 ID:???
<< 27 真の目的 >>までのまとめ 【残り23人】

                支給武器                殺した人物   
○2番 明石裕奈      ベレッタ
○3番 朝倉和美      リボルバー             17椎名(銃殺)
×4番 綾瀬夕映      ハサミ           
○5番 和泉亜子      ハズレ札      
○6番 大河内アキラ   ??????
×7番 柿崎美砂      輪ゴム
○8番 神楽坂明日菜   ロープ
○9番 春日美空      首輪探知機               
○10番 絡繰茶々丸    ライフル               7柿崎(銃殺)
○11番 釘宮円       ハンドガン
×12番 古菲        デザートイーグル
?13番 近衛木乃香
○14番 早乙女ハルナ   銃                4綾瀬(銃殺)
○15番 桜咲刹那       ??????
○16番 佐々木まき絵   ??????         
×17番 椎名桜子      モデルガン              
○18番 龍宮真名      コイン                30四葉(絞殺)
○19番 超鈴音       ??????             
○20番 長瀬楓       クナイ              12古菲(斬殺)
786マロン名無しさん:2006/03/11(土) 22:56:58 ID:???
○21番 那波千鶴      ??????          
○22番 鳴滝風香     『あれ』と呼ばれた武器  
○23番 鳴滝史伽     ナイフの束   
○24番 葉加瀬聡美    携帯ゲーム
○25番 長谷川千雨    ??????
○26番 エヴァ        ??????
○27番 宮崎のどか     ??????
×28番 村上夏美      大鍋
×29番 雪広あやか     針金
×30番 四葉五月     サバイバルナイフ
○31番 ザジ        出刃包丁             28村上(刺殺)

現在の団体行動中グループ
・3 朝倉/8 神楽坂
・10 絡繰/24 葉加P
・11 釘宮/27 宮崎
・18 龍宮/20 長瀬

積極的な参加者
10 絡繰/14 早乙女/(15 桜咲?)/18 龍宮/20 長瀬/24 葉加P/31 ザジ

こうして見ると<< 13 定時放送 >>での明日菜の戦力構想はほとんど積極的な参加者だな・・・・・・
787マロン名無しさん:2006/03/11(土) 23:20:11 ID:???
『あのお方』も気になるけど風香の『あれ』も気になる・・乙
788マロン名無しさん:2006/03/11(土) 23:37:12 ID:???
まとめサイトの第9部の17と18が見れません
789まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/03/11(土) 23:45:22 ID:???
あー、またやっちまったorz
修正しました、すみません・・・
790マロン名無しさん:2006/03/11(土) 23:49:18 ID:???
たまには裕奈のめまいも思い出してやって下さい
791ただの短編:2006/03/12(日) 02:11:33 ID:???
「桜子もさ……おかしくなっちゃったんだ……」
「…………」


あーあ、出会っちゃった。

どうしてこんなことになってしまったのか?
ほんの些細なこと。
放置されていた鳴滝史伽の亡骸を発見した時に偶然、美砂が通りかかった。
うん、ただそれだけ。
でもこの島で私が命を落とす理由に十分だった。
頭に突きつけられた拳銃は無慈悲なほど冷たい。
冷たさは私の思考をクリアにしていく。

"今回"も死んじゃうんだ。

いつから私は気づいたのか?
殺された後には何事もなかったように学校の教室で目が覚める。
今まで参加していたデスゲームが幻であったかのよう。
でもそれは違う。
数日の日常生活を経て、私達3−Aは無人島へと連れて行かれる。
時間の逆行。平行世界。ループ……。
まるでテレビゲームのリセット。
最初は疑った、ありもしないことだと思った。
でも……たびたび変わる主催者は何度も能力者、魔法という言葉を使っていた。
なら、誰かが時を動かしている?

バトルロワイアルが数日後に行われることを"知っている"私はその事実を周りに伝えた。
まずは美砂と円、信じてもらえなかった上にバトルロワイアルが行われた時、二人は真っ先に私を疑った。
他の人にも話したけど二人と同じ仕草しか見せてくれない。
792ただの短編:2006/03/12(日) 02:13:24 ID:???

そう、私以外は記憶の持ち越しはしていない。
みんなは忘れる、私だけ苦痛の記憶を刻み込んでいく…………。

本当は私だけどこか別の世界に置いていかれたのではないか?
ここにいるのはクラスメイトの顔をした誰かではないのか?
広がる不安、眼前の不信、出口の見つからない時間の牢。
どうせ元に戻る世界。
一度くらい…ね…。
あは、あははははははははははは!!!
aaaaaaaaaa……。
目を開くと血塗れた制服で着飾る自分と原型を留めない赤い惨殺空間。
私は生き残った。
それでも壊れた世界は終わらない。
本部に招かれて……そこで記憶がプッツリと切れた。

世界が歪む根底、バトルロワイアルの開催自体を防ぐ。
3−Aを救う唯一の方法である。
しかし、変わる主催者、トップシークレット、闇で蠢く者。
中学生一人ではまったく力が及ばない。
親友の協力も望めない。
最初からこの世界は袋小路だったんだ。
そして、何の抵抗も出来ずに悲劇の朝を迎える。
巻き戻される類似した世界に神経をすり減らされ、自分を守るため何も考えなくなった。
私から笑顔が……消えた。

793ただの短編:2006/03/12(日) 02:16:14 ID:???

「何とか言ってよ!桜子!!」
「…………」
「死ぬのが怖くないの!?」
死ぬ?
私は死んでから生き返っているのか?それとも死んでないのか?
どちらにしても……、
「うん、怖くない」
私が迷い込んだ世界はもっと怖いから。

    ドウッ!!

響く音と共に体内への異物の混入。幾度も体験した不快な感覚。薄れゆく意識。
「…あれ………?」
いつもとは少し勝手が違った。
頭に浮かんだ顔は誰よりも優しくしてくれた関わりの薄いクラスメイト。
長い黒髪の似合うクラスメイト。
今はただの他人となってしまった。彼女は何も覚えていないだろう。
そうであっても、私は彼女を見ると安心した。
死ぬ前に彼女の名を口にしてみる。
(…ア………キラ…………)



次の私はもう少し頑張れる。
そんな気がしながら深い闇に抱擁された。



   If 〜ネギまバトルロワイアルが平行世界だったら?・生存率0%桜子編〜
794マロン名無しさん:2006/03/12(日) 02:45:38 ID:???
桜子(・∀・)イイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
795マロン名無しさん:2006/03/12(日) 03:00:14 ID:???
マジで桜子×アキラが好きな俺は少数派ですかそうですか
796マロン名無しさん:2006/03/12(日) 03:02:07 ID:???
いや、俺もだw
797マロン名無しさん:2006/03/12(日) 03:22:43 ID:???
いや、すごい。うまい。いい。

だけど途中でこんなん入れちゃだめ、注意事項には無いけどそういうルール。
差し引き評価0。
798マロン名無しさん:2006/03/12(日) 12:05:04 ID:???
今日は投下無しって作者9から宣言されてるんだからいいんじゃないのか
799マロン名無しさん:2006/03/12(日) 21:15:12 ID:???
>>785 乙。
よく見ると今のところみんな違う人に殺されてるみたいだな。

>>791 確かに今日は作者9の投下は休みだから良いと思うぞ。
800マロン名無しさん:2006/03/12(日) 22:05:19 ID:???
800ゲット
801早乙女ハルナ:2006/03/13(月) 01:16:20 ID:???
やぉいGet!!
802マロン名無しさん:2006/03/13(月) 01:26:44 ID:???
ちょwwwわざわざこっちまで出張すんなwwwww
803マロン名無しさん:2006/03/13(月) 03:41:26 ID:???
>>802
どこスレのハルナのこと言ってるんだよ
804マロン名無しさん:2006/03/13(月) 03:55:47 ID:uQwK7AWe

805マロン名無しさん:2006/03/13(月) 12:15:42 ID:???
>>803
純粋無垢な君は知らなくていいことだ
806マロン名無しさん:2006/03/13(月) 15:18:35 ID:???
龍宮お姉さんとの約束だよ
807亜子短編1:2006/03/13(月) 18:51:18 ID:???
残酷なゲーム二日目、残り生徒は私を含め三人しかいない。運がいいのかまだ誰とも会ってない。しかし逆を言えば自分は誰も助けられなかったのだ。放送で友人の名前を聞いてただ泣くことしかできなかった。それが悔しくてまた泣いた。
亜子「みんな死んでもーた…。もうあのクラスには戻れへんのか…」
その時近くで銃声が聞こえた。今度こそ助けようと銃声が響いた方に走りだした。そこには腹から血を流している釘宮円と殺意の笑顔のザジがいた。円はまだ生きてた。私は咄嗟に銃を構えた。今度こそ大切な友人を助けるため、震える手で弾丸を放った。
ドンッという銃声と同時にザジのこめかみに赤い液体が飛び散った。一瞬人を殺した罪悪感に襲われたが亜子は倒れている円の元へ向かった。
亜子「クギミー!」
円「あ…、亜子…」
亜子「待ってて、ウチが治したる」
円「もう‥無理だよ…」
分かっていた。もう助からない事を。しかし諦めたくなかった。亜子はこれ以上友人を失いたくなかった。制服で必死に止血していると不意に円は話はじめた。
円「文化祭…楽しかったね…。」亜子は黙ってそれを聞いていた。
円「ライブの時…亜子格好よかったよ…。そしてこれからも、死んじゃった…3-Aのために格好よく生きて…」
亜子「イヤや!クギミー、死んだらアカン!」亜子の涙が円の頬に落ちる
円「クギミーって呼ぶな…。亜子は3-Aの主役…何だからね…主役が泣いてどーすんのよ…」
円に言われ必死で涙を堪える。
円「亜子…最後に…助けて…くれて…ありが…と…ぅ…」円は笑顔のまま目を閉じた
亜子「円…円ぁぁぁ!イヤや!お願いやから目開けて!円!」
必死で叫ぶ亜子の声はヘリコプターの音で掻き消された。
808亜子短編2:2006/03/13(月) 18:52:04 ID:???
しばらくしてこの事はバス転落事故として報道された。もちろん政府の隠蔽工作である。亜子はこのゲームの事を口止めされた。
その後、亜子は一週間のカウンセリングを受けた。そして寮に戻り誰もいないクラスメートの部屋ひとつひとつに謝りに行った。
(ごめんな。ウチ誰も助けられへんかった)
そして亜子は立ち止まった。釘宮円の部屋だった。大きく深呼吸をすると、亜子はドアに手を掛けた。
部屋に入るとギターが飾ってあった。日の光りに照らされてとても神秘的に見えた。不意に円の言葉が頭を過ぎる。
(「文化祭…楽しかったね…。」
「死んじゃった…3-Aのために格好よく生きて…」
「亜子は3-Aの主役…何だからね」)
(主役…、格好よく生きる…。わかったよ、クギミー。)
そして亜子は円のギターを持って部屋を後にした。その顔は何かを決意した顔だった。
809亜子短編3:2006/03/13(月) 18:54:09 ID:???
 十年後

私はテレビ局の楽屋にいる。あれから死に物狂いでギターを練習した。今では世界的にも有名なギタリストになった。
すべては格好よく生きるため、そして主役になるために。
今日は歌とインタビューの生放送である。そして亜子は十年前自分に誓った事を実行しようとしていた。
それはあの殺人ゲームを暴露することだった。そんな事すればただではすまないだろう。人殺しのレッテルを貼られるかもしれない。ゲームの関係者に殺されるかもしれない。しかし亜子は覚悟ができていた。これ以上の犠牲者を出さないために、そして3-Aの誇りにかけて。
(よう見といてなクギミー。もしそっちにいったらまた美砂と桜子で、またでこぴんロケット組もうな)亜子はギターを撫でた。十年前のあの日から使っているギターだ。
 コンコン ガチャ
「そろそろ本番です」
「ほな行くで」亜子はギターを握りしめた。
舞台に行く途中いろいろな思い出が頭を過ぎった。目が少し潤んだが必死で堪えた。泣くのはすべてが終わってからだと言い聞かせた。そして…。
司会「続いてはオリコン三週連続一位のこの方、和泉亜子さんです!」
亜子「…行くよ。クギミー…。」
そして大歓声の舞台に向かって歩きだした。



   ―終わり―

810亜子短編:2006/03/13(月) 18:56:16 ID:???
駄文すんません。どうみても自己満です。
吊ってきますorz
811マロン名無しさん:2006/03/13(月) 19:14:16 ID:???
9よりは全然いい
812マロン名無しさん:2006/03/13(月) 20:30:12 ID:???
文才は上だと思うけど内容は駄
813マロン名無しさん:2006/03/13(月) 21:02:41 ID:???
で、作者9の投下マダー?
814マロン名無しさん:2006/03/13(月) 21:47:38 ID:???
批判されすぎて逃げたのかな?
815マロン名無しさん:2006/03/13(月) 21:58:34 ID:???
そんな事言うとみんな投下しずらくなるから。













でもやっぱりつまn(ry
816作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 21:59:55 ID:???
お待たせして申し訳ありません。今帰ってきました。
それでは投下を始めます。
817作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:00:44 ID:???
<< 29 後悔 >>

「…禁止エリアは以上です。それではまた、3時間後にお会いしましょう。
 今からどんどん暗くなるので、皆さん闇討ちには気をつけてくださいね!」

「………うわあああああ!」
放送が終わると同時に、円はその場所に崩れ落ちた。
「…釘宮さん……」
のどかが心配そうに見つめる。


『ほにゃらば!今日は20時間耐久カラオケだよーっ!』

『よーし!お姉さん、どんどん歌っちゃうよー!』

『…二人とも、来週からテストでしょ?こんな時にカラオケなんかしてていいの?』


『…カラオケ三人、お願いします。』

『あいよ』

『話聞けーッ!そこのバカ!』

美砂、円、桜子のチア三人組は、どんな時でも三人一組だった。
休日には、よく三人で買い物や、カラオケなどに行って楽しんでいた。
彼女達は普段あまり表舞台に立つことはないが、仲間を精一杯応援することが三人の一番の楽しみだった。
818作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:01:31 ID:???
しかしもう、美砂と桜子はいない。
まほらチアリーディングは円一人になってしまったのだ。

「…私のせいだ……」
円がポツリと呟く。
「…私があの時桜子を見捨てて逃げたから……あの時私がもっと冷静になっていれば、桜子は死なずに済んだんだ!」
円は完全に自暴自棄になっていた。

「…釘宮さん…あまり自分を責めないでください…あなたは私の命の恩人なのですから…」
のどかは円を慰めるようにこう言ったが、本当はのどかもかなりつらかった。
親友であった夕映の死。そしてハルナも、もうかつての面影は無く、完全に殺人鬼と化していた。
のどかにとって、その一つ一つが大きなショックだった。
しかしのどかにとって一番ショックだったのは、最愛のネギ先生が、あまりにも変わってしまったことである。

(ネギ先生…もう、こんなことはやめてください…)
のどかは必死にそう祈った。


【残り23人】
819作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:02:04 ID:???
<< 30 狂気のオーラ >>

那波千鶴は、2回目の定時放送を聞き、そこに夏美の名前があるのを確認した。
「そ…そんな…夏美ちゃん…」
千鶴はあまりのショックに、その場に座り込んだ。
この時、千鶴の体を黒いオーラが覆った。


千鶴は、普段は普通の生徒だが、何か不思議な力を持っていた。
彼女は一般人のはずなのに、悪魔であるヘルマン卿に普通にビンタを食らわせたのだ。
ヘルマン卿は千鶴のもつ不思議な能力にいち早く気付き、その時は急遽千鶴も人質に取ったほどである。

また、千鶴は突然感情が高ぶったりすると、体の周りに黒いオーラを出していた。
夏美は、いつもそのオーラが出ていたときの千鶴を恐れていたのだ。
だからいつも夏美は小太郎にこう言っていた。
「ねえ、小太郎君。ちづ姉には絶対にホレないほうがいいよ。だってちづ姉って、怒ると、すーっごく怖いんだから!」


今の千鶴は、その黒いオーラが体全身から滝のようにあふれ出ていた。


「ふふ…夏美ちゃんを殺した奴は絶対に許さない…他の皆も、夏美ちゃんが殺されるのを止められなかったんだから、皆同罪よ!」
千鶴は完全に我を忘れていた。


【残り23人】
820作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:02:59 ID:???
<< 31 使命 >>

「ワタシの武器は吹き矢か…ちょっと慣れない武器ネ…」
超鈴音(出席番号19番)は、そうつぶやき早速吹き矢の練習を始めた。


超は、2年前、中国からの留学生として麻帆良学園にやってきた。
そして、麻帆良学園に入ってからは、テストでは常にトップという天才ぶりを見せていた。
しかし同時に彼女は、とても謎の多い生徒でもあった。

超は、一応中国姓にはなっているが、魔法使いの技術を駆使しても2年前までの足取りが全くつかめていなかったのだ。


「……くっ…また失敗ネ…」
さすがの天才少女にも、慣れない吹き矢の扱いは難しく、さっきから何度も失敗していた。
「…だが…ワタシはやめるわけにはいかないネ…ワタシには…『使命』があるのだから…」
そう言うと超は必死に吹き矢の練習を続けた。


【残り23人】

821作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:03:50 ID:???
<< 32 ネズミ >>

辺りは完全に暗くなった。
龍宮真名と長瀬楓は、焚き火を囲んで食事をしていた。

「ふふ、たまにはこうやって食事をするのもいいな、楓よ。」
「………野外食ならキャンプの実習で十分でござる。」
「ん?…あ、そうか。お前はいつも山の中で修行してるからな。」

…ガサッ。
突然、茂みが音を立てた。
……パアン!
反射的に真名は茂みに向かってデザートイーグルを撃ち込んだ。
822作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:05:05 ID:???
「……!?龍宮、あまり無闇に銃を撃つのは良くないでござる。」
普段らしからぬ不用意な行動をした真名を、楓は睨みつけた。
「まあまあ、そう怒るなって。これも戦場で培った、反射的なものさ。」
そう言って真名は茂みの方へ目をやったが、闇の中のため何がいたのか分からない。
「…一応、私が様子を見てくるよ。」
真名は茂みの中へ入っていった。


ほどなく、真名が帰ってきた。
「…どうでござったか?」
楓が様子を尋ねる。
「…どうって…ただネズミが一匹いただけだよ。」
真名は平然とそう答えた。
「………そうか…」
楓は心の中に何か釈然としないものを感じながらも、それ以上の追及をしなかった。


【残り23人】
823作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:05:42 ID:???
<< 33 突然の別れ >>

突然、茂みの外から銃弾が飛んできた。
「…え……っ……」
茂みの中を注意深く進んでいた鳴滝風香は、銃弾をわき腹に受けて倒れた。
あまりに突然だったので、風香はなすすべが無かったのだ。

茂みをかき分けて龍宮真名がやってきた。
(こいつか…出血からしてもう長くないな…)
真名は一瞥し、戻ってこう言った。
「…どうって…ただネズミが一匹いただけだよ。」
真名は誰か他の人と話しているようだったが、風香にはそれが誰か分からなかった。

「ふ……史伽……」
風香は最後の力を振り絞って、這いながらもと来た道を戻っていった。
最後にもう一度、史伽に会うために。
824作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:06:18 ID:???
すると、向こうから誰かがやってきた。
暗かったが、風香はすぐに妹の史伽だと悟った。
史伽は突然胸騒ぎがして、洞窟から駆け出してきたのだ。

「ふ…史伽…ごめん…龍宮サンにやられちゃったよ…」
「お姉ちゃん…」
「史伽…ボクはもう長くないけど…ボクが死んでも絶対に…叫んじゃ駄目だよ…敵に気付かれるからね…」
「…そんなこと言わないで!死んじゃだめだよ…」
史伽の目は涙で溢れていた。

「…史伽…ボクは…最後に…お前と…会えてよかったよ…」
こう言って風香は息を引き取った。


【出席番号22番 鳴滝風香 死亡 残り22人】
825作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:06:48 ID:???
<< 34 麻痺 >>

『あと二日…いっしょに頑張りましょう!まき絵さん。』

『う、うん…ネギくん。』


『アスナ…』

『…ん?』

『ネギくんって、かわいいだけじゃなくて…………ちょっとカッコイイかも。』

『え゛………』


「ど…どうしてなの…ネギくん…」
佐々木まき絵はずっとこの言葉を取り憑かれたようにつぶやきながら歩いていた。
826作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:07:21 ID:???
まき絵もまた、ネギに好意を寄せる者の一人だった。
だから、ネギの変貌ぶりは、まき絵にとっても非常に大きなショックだった。
何せ、まき絵は身をもってそれを体験していたのだから。

「……!?」
そのとき、まき絵の頭に、ある考えが浮かんだ。
あの男がまき絵に向けて撃った銃は本物だった。しかしネギが悪いことをするとは絶対に思わない。
それなら、ネギは純粋に私たちに『殺し合い』を楽しんでもらいたいのではないだろうか?まき絵はそう考えた。
「…そっか。ネギくん。そうだよね。ネギくんは何事も私達に経験してもらおうと思って、こんなゲームを計画したんだよね。」
そう言ったまき絵は前方に誰かがいるのに気がついた。

背丈は…自分よりすこし小さい。暗くてよく分からないが、どうやら自分に背を向けて誰かと話しているようだ。
しかも自分には武器のポケットピストルがある。…これで人を殺せる。

「…今日は、ゲームなんだし、ちょっとくらい人を殺しちゃっても、全然構わないよね。」
まき絵の感覚は完全に麻痺していた。


【残り22人】


827作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:07:53 ID:???
<< 35 試練 >>

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは、こんなゲームに参加させられた自分にあきれ果てていた。
「ふふ…私も落ちたものだな。やはり、少し長く生きすぎたか…」
そう言ったエヴァは、人の気配を感じて立ち止まった。

「…そこにいるのは分かっている。出て来い………刹那。」
エヴァは、横の大木に向かって、こう言い放った。

「…エヴァンジェリンさん……やはり分かっていましたか…」
そう言いながら木の蔭から桜咲刹那が現れた。
その顔からは、完全に精気が抜けてしまっていた。

「…どうした刹那。本当にダメになってしまったのか?」
エヴァは刹那を睨みつけた。

「…エヴァンジェリンさん……私はどうすればいいのか分かりません…
 木乃香お嬢様は死んでしまったし…私にはもう生きる希望が残されてないんです…」
刹那は消え入りそうな声で、そう答えた。

「…どうやら完全にフ抜けてしまったようだな、刹那。
 よし、それなら今から私がお前を殺してやる。行くぞ!刹那!」
エヴァはそう言って、刹那に飛びかかった。


【残り22人】


828作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:08:27 ID:???
<< 36 乱入者 >>

「…くっ……」
エヴァの突然の攻撃に、刹那は反応することができず、簡単に合気技で投げられてしまった。

「……がっかりだよ。刹那。お前が私に宣言した、剣と幸せのどちらも諦めない、というのはどうなったんだ。
 お前は最愛のお嬢様が死んだだけでここまでダメになるような奴だったのか?」
エヴァはこう言って再び攻撃の構えを取った。

(マズい…エヴァンジェリンさん…完全に本気だ…)
そう思った刹那は、リュックから支給武器の小刀を取り出した。
もちろん、刹那はみね打ちの構えを取った。

刹那は気が制限されていたが、短い距離の瞬動なら行うことができた。
刹那はエヴァとの間合いを詰め、小刀を(みね打ちで)振り下ろした。

しかし、普段の刹那らしからぬあまりにも単純な動きだったため、エヴァに簡単によけられ、また投げられてしまった。
「どうした刹那、こないだの試合の方がずっとましだったぞ!これじゃあただの素人だ!」
刹那はやはり木乃香を失ったショックから立ち直っていないのだった。

「…くっ……」
刹那は体勢を持ち直し、再びエヴァに向かっていった。
しかし何度やっても、結果は同じだったのだ。
829作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:08:58 ID:???
エヴァと刹那の攻防は二十分にわたって続いた。
刹那は完全に息が上がり、地面に仰向けに倒れていた。
おまけに刹那の手足はエヴァの支給武器の糸で完全に拘束され、身動きが取れなくなっていた。
エヴァの方はまだまだ余裕で、地面に倒れている刹那を睨みつけていた。

「…刹那、これは殺し合いのゲームなんだ。今のお前はただの甘えの塊だ。
 もっと非情になれ!クラスメイトが一人死んだくらいでめそめそしていたらきりが無いぞ。
 …今のお前にはクラスメイト全員殺してやる、というくらいの気持ちが必要だ!」
「…しかしエヴァンジェリンさん、私にはクラスメイトを殺すなんて……」
そう言いかけた刹那は、エヴァの後ろに誰かがいるのに気付いた。

(あれは…まき絵さん!しかも銃を持っている!?)
エヴァの後ろには佐々木まき絵が今にも銃を撃ちそうな様子で立っていた。
830作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:09:31 ID:???
「…危ない!エヴァンジェリンさん!」
刹那は咄嗟にそう叫んだ。
「…ん?」
エヴァが振り向くが、その時にはもう遅かった。

パン、パン。
まき絵のポケットピストルが火を吹いた。
「……な……何…?」
エヴァは体の真ん中に銃弾を受けて倒れた。

まき絵は初めて人を撃ったことに興奮し、思わずこう呟いた。
「………わーい。私にも、人が殺せちゃった…」


この瞬間、刹那の目つきが変わった。
「…き、貴様あああああ!」
刹那は一気にまき絵との間隔を詰め、小刀で喉元を掻き切った。


【出席番号16番 佐々木まき絵 死亡 残り21人】


831作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:10:34 ID:???
<< 37 真祖の最期 >>

まき絵は、ほとんど即死だった。
我に返った刹那は、怒りに任せて殺人をしてしまったことを自覚し、思わず嘔吐した。
「…う……おぇ……」
(私は…私はクラスメイトを殺してしまった!)
刹那は、後悔の念でいっぱいだった。

すると、エヴァンジェリンがむっくりと起き上がった。
「さ…さすがだな…刹那…」
エヴァは刹那の思いに反し、とても満足そうだった。
「…う………ゲホッ!」
しかしエヴァの傷は深く、エヴァはすぐに血を吐いた。
832作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:11:05 ID:???
「エヴァンジェリンさん!」
刹那はエヴァに駆け寄った。
「…せ…刹那か…ふふ…この島では…どうやら…再生もできないようだな…」
そう言うとエヴァは再び倒れた。

「せ…刹那…今の動き…見せてもらったぞ…
 やっぱりお前は大丈夫だ…お前は強い…」
(ま…まさかエヴァンジェリンさん…私を立ち直らせるために…わざと銃弾を…)
刹那はエヴァの手を握り締めた。
「わ…私は…長く生き過ぎた…多くの人を殺しすぎた…
 だが…刹那…お前には幸せになる権利が…ある……例え私と同じ…人外であっても…
 そしておまえは…木乃香がいなくても…きっと…幸せになることができるはずだ…
 だから私は…お前が幸せになってくれれば…それだけで…満足…だ…」
そう言ってエヴァは息を引き取った。


刹那はエヴァを埋葬したあと、その墓に向かって一礼した。
「エヴァンジェリンさん…私は人を殺してしまいました…それでも私は幸せになれるのでしょうか…」
しかし、悩んでいても仕方が無い、自分がいち早く立ち直ることがエヴァへの弔いになると考えた刹那は、とりあえずその場を後にした。
「エヴァンジェリンさんの死は無駄にしません…このゲームは絶対に私が止めて見せます!」
刹那の顔には以前の精気が戻っていた。


【出席番号26番 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル 死亡 残り20人】
833作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:11:39 ID:???
<< 38 油断 >>

龍宮真名と長瀬楓は、一晩を明かす為に、洞窟に入った。
そこは、鳴滝姉妹がいた洞窟と同じ洞窟だったが、もうそこに二人の姿は無かった。

「よし、楓、今から交代で睡眠をとろう。私が入り口で見張ってるから、お前は奥で休んでてくれ。」
「…分かったでござる。」
楓はそう言って、洞窟の奥に入っていった。

「ふー、明日も頑張って狩りまくらないとな…」
真名は人を殺すことに、完全に喜びを感じていた…


『……マナ…俺はどうやら、もうだめみたいだ……』

『…そんなこと言わないで……ください。』

『……マナ…よく聞いてくれ…俺は…お前に…俺の果たせなかった夢を…果たして欲しいんだ…
 …約束してくれ……この世界を…紛争の無い、平和な世界にしてくれると……』


真名が考え事をしていると、不意にどこからかナイフが飛んできた。
辺りは暗かったが、真名は魔眼のおかげですぐに気付き、片手で受け止めた。
834作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:12:12 ID:???
「…誰だ。出てこい。」
真名はそう言って立ち上がり、歩き出した。
「ふふ…私に勝負を仕掛けてくるとは…いい度胸だ…」
再び真名の血がうずき始めた。


真名が歩いていると、どこからともなくナイフが飛んできた。
しかし、真名は確実に一本づつ、手で受け止めながら歩いていた。
その時、真名は前方の茂みが揺れたのに気付いた。
「…そこか!」
真名はデザートイーグルを発砲した。
…手応えがあった。…ふふ。手強かったが所詮私の敵ではない。真名はそう思った。

その時、真名の頭上から何かが降ってきた。
「…何!?上か!」
真名は反射的に上に向けて発砲した。
しかし真名の、戦場で培ったその反射神経が、仇となった。

……ドォォォォォン……
辺りに爆音が響いた。


【出席番号18番 龍宮真名 死亡 残り19人】


835作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/13(月) 22:13:11 ID:???
…それでは失礼します。
836マロン名無しさん:2006/03/13(月) 22:15:21 ID:???
ちょwいきなり切れるなぁw
837マロン名無しさん:2006/03/13(月) 22:23:03 ID:???
最初の頃と比べると大分良くなったと思うが、壊れ方に無理がある気がする。それとなんだか皆死に方があっさりしてるような。もうちょっと一人一人のドラマを書いた方がよろしかと。何はともあれ乙です。
838マロン名無しさん:2006/03/13(月) 22:53:25 ID:???
いくらなんでも千鶴のあれはネーヨ
839マロン名無しさん:2006/03/13(月) 23:25:59 ID:???
パソで見るより携帯で見たほうがうまく見える。
なぜ?
840マロン名無しさん:2006/03/13(月) 23:32:50 ID:???
ボウヤだからさ
841マロン名無しさん:2006/03/13(月) 23:36:36 ID:???
龍宮、魔眼使えるんだ…。
842マロン名無しさん:2006/03/14(火) 00:08:23 ID:???
ちょwww突っ込みどころ満載wwwww
843マロン名無しさん:2006/03/14(火) 00:36:09 ID:???
風香の支給武器期待してたけど手榴弾か?
844マロン名無しさん:2006/03/14(火) 00:50:44 ID:???
大砲とか
845マロン名無しさん:2006/03/14(火) 01:31:03 ID:???
今さっきまとめサイト行ってきたけど
第九部の作者が「作者1 ◆0Z3l12M4xM」になってたぞ
846まとめ3 ◆MnB6rcpUog :2006/03/14(火) 03:25:18 ID:???
すみません。修正しました
ご指摘ありがとうございます

28話がないようなので更新のほうはちょっと保留中です
847マロン名無しさん:2006/03/14(火) 08:14:00 ID:???
ksk
848マロン名無しさん:2006/03/14(火) 09:28:25 ID:???
作者が29話から投下したから。多分作者のミスだとおもわれ
849作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:00:02 ID:???
すみません。28話飛ばしてましたorz
それでは投下を始めます。
850作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:00:45 ID:???
<< 28 定時放送その2 >>

「…さて。そろそろ食事にする?のどか。」
あたりが薄暗くなってくる。円は暗くなってしまう前に食事をとろうとして、のどかに提案した。
この時円は、のどかがリュックを持っていないのに気がついた。

「…!?あれ?のどか。リュックはどうしたの?」
「…あっ!ハルナと会う前に地面に置いて…そのまま置きっぱなしにして来ちゃいました!」
「……ええ!?」
急いで二人はハルナに遭遇した場所まで戻った。
しかしそこにはもう、のどかのリュックは無かった。

「仕方ない。私の食料を一緒に食べよう、のどか。」
「ありがとうございますー…釘宮さん…」
二人は円の食料を分け合い、食事を始めた。
851作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:01:14 ID:???
「…そうだ。のどか、武器は何が入ってたの?」
「それが、あのリュックはまだ一度も中身を見てなかったんです…」
「……そっか…ハルナに奪われたかもしれないし、あまり強力なものが入っていなければいいけど…」
そんなことを話しながら食事をとっていると、例の放送が聞こえてきた。

「皆さん、午後6時になりました。只今より第二回定時放送を始めます。
 まずは恒例の、死亡者の発表です。」
円は嫌な予感がした。急に円の頭に、桜子の姿がよぎった。

「出席番号7番、柿崎美砂さん。出席番号12番、古菲さん。
 出席番号28番、村上夏美さん。出席番号17番、椎名桜子さん。
 出席番号29番、雪広あやかさん。以上五人です。」

「……そんな!」
円の不安は当たった。死亡者の中に桜子の名前があったのだ。
しかも、桜子だけでなく、そこには美砂の名前まであったのである。


【残り23人】


852作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:02:05 ID:???
<< 39 発狂 >>

「い、今の爆発は、何でござるか!?」
楓は爆音で目を覚まし、外へ飛び出した。
楓はこの時、何か胸騒ぎのようなものを感じていた。
そして楓は、目の前の光景を見て、言葉を失った。


そこには、龍宮真名の黒コゲになった死体があったのである。


「お…お姉ちゃん…仇はとったよ…」
鳴滝史伽は、満足そうに地面に横たわっていた。

史伽は、まず風香のリュックに、風香の支給武器であった手榴弾をありったけ詰めておいた。
そして、ナイフを束ねていたロープを使って、そのリュックを木の上につるし、ロープのもう一端を地面に固定しておいた。
そして史伽は、真名を見つけるとすぐに、迷わずナイフの一本を投げたのである。

その後、史伽は、ナイフを一本づつ投げながら、真名をリュックの下へ誘導した。
しかし、真名がリュックの下に来た瞬間に、真名に気付かれてわき腹を撃たれてしまった。
それでも史伽は最後の力を振り絞り、地面に固定してあったロープの一端を切った。
そしてリュックが落ちてきて、真名の銃弾がリュックに当たり、大爆発したのである。
853作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:02:35 ID:???
「…史伽!」
楓は史伽を見つけ、史伽に駆け寄った。
見ると史伽はわき腹を撃たれていた。出血がひどくこれではもうあまりもたないだろう。

「かえで姉…私…お姉ちゃんの仇をとったんだ…
 お姉ちゃん、龍宮さんに殺されたから…」
史伽はとても満足そうだった。
「…何だって!?」
楓は思わず耳を疑った。
「かえで姉…今までありがとう…最後に会えて…よかった…」
史伽は静かに息を引き取った。

854作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:03:48 ID:???
風香が龍宮に殺された!?そんな馬鹿な。龍宮は拙者とずっと行動していたはず…
そう思った瞬間、楓はあることを思い出した。

「…どうって…ただネズミが一匹いただけだよ。」

あの時だ。あの時に違いない。風香が殺されたのは。
楓の頭に再び悪魔が語りかけた。

『ケケケ。馬鹿ナ奴ダ。俺様ノ誘イニ簡単ニ乗ッチマウカラコンナコトニナルンダ。
 アノ時冷静ニナッテイレバ、二人ハ死ナズニ済ンダンダ!』

「あ…ああ……拙者は…拙者は間違えていた…間違えていたのだ……」

『ケケ。モウドウセ元ニハ戻レナインダ。コノ際、狂ッチマエヨ。』

「…あ……ああ………」
楓は苦しみにのた打ち回った。
その顔には、もうすでに以前のような面影は全く見られなかった。


【出席番号23番 鳴滝史伽 死亡 残り18人】

855作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:05:04 ID:???
<< 40 病魔の影 >>

「…はぁ…はぁ……私…どうしたんだろ……」
明石裕奈は、今にも倒れそうだった。
目まいはますますひどくなり、さっきから頭がガンガンする。
裕奈は木にもたれかかって座り、少し休むことにした。

自分はもしかしたら何か恐ろしい病気に感染しているのかもしれない。裕奈は直感でそう感じていた。
なんたってここは亜熱帯の島のだ。どんな病気があるか分からない。
裕奈は初めて死の恐怖と直面した。

その時裕奈には向こうから誰かがやってくるのが見えた。
「あれは…パル?」


早乙女ハルナは、裕奈が普通じゃないのに気付き、いそいで裕奈に駆け寄った。
「ゆーな!どうしたの?顔色、悪いわよ…?」
ハルナは心配そうに裕奈に尋ねた。
「はは…ハルナ……私、目まいがして…さっきから頭がガンガンしてるんだ…」
裕奈はありのままをハルナに話した。

856作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:05:40 ID:???
「……そう。それは、お気の毒ねー!」
急にハルナが銃を向けてきた。
「…ハルナ……何のつもり…?」
裕奈はハルナの行動が理解できなかった。
「ふふ。裕奈、調子が悪いのなら、いっそのこと、私が楽にしてあげる。
 だから、私に、存分に感謝してね♪」
ハルナは笑顔でそう言った。

(…まき絵…亜子…アキラ……どうやら私もう…ダメみたい…)
この時裕奈にベレッタを構える余裕は無かった。


【残り18人】
857作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:06:12 ID:???
<< 41 虎口を脱す >>

突然、辺りが煙に包まれた。
「…ゴホッ。ゴホッ。何?この煙?」
ハルナは全く周りが見えなくなった。

しばらくして煙が切れたが、もうそこに裕奈の姿は無かった。
「…ちぇーっ。また邪魔が入っちゃったか…」
ハルナは残念そうにその場を去った。


大河内アキラの武器は、いわゆる忍者などが用いる『煙玉』だった。
説明書には、『これで強敵に突然遭遇しても安全だよ!』と書かれていた。
しかし、リュックには煙玉はたったの一発しか入っていなかった。

アキラは、その貴重な一発を、親友の為に使ったのである。
858作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:06:52 ID:???
裕奈は、アキラに手を引かれながら森の中を走っていた。
「た…助けてくれてありがとう…アキラ………うっ!」
突然、裕奈がその場に倒れた。
「………ゆーな!」
アキラは裕奈の額に手を当ててみた。
「……まずいな…相当熱がある……」
アキラはすぐに裕奈が危険な状態にあることを悟った。

裕奈は完全に気を失っていて、呼吸も荒かった。
(頑張れゆーな…私が…何とかしてやるから…)
そう思ったアキラは、必死に安全な場所を探した。


【残り18人】


859作者9 ◆TEYOXX8T.c :2006/03/14(火) 22:08:00 ID:???
そろそろ500KBなのでこのあたりで失礼します…
860マロン名無しさん:2006/03/14(火) 22:20:04 ID:???
じゃあちょっとスレ立て行ってきますね
861マロン名無しさん:2006/03/14(火) 22:29:11 ID:???
立った!クララが立った!

ネギまバトルロワイヤル7 〜NBRZ〜
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1142342541/
862マロン名無しさん:2006/03/14(火) 23:14:48 ID:???
ペース遅い
863マロン名無しさん:2006/03/14(火) 23:16:44 ID:uO+C+LUO

864プーチン:2006/03/14(火) 23:17:29 ID:???
 
865マロン名無しさん:2006/03/14(火) 23:18:33 ID:???
866マロン名無しさん:2006/03/14(火) 23:19:32 ID:???
867マロン名無しさん:2006/03/14(火) 23:19:44 ID:???
              
           /ヽ、 /ヽ            /| /ヽ 
           〈  ヽ/  〉 /|___/| /  |/  | 
           \   / /         ヽ|     / 
             `丁´ / へ    へ   ヽ__/ 
              ヽ/    / ̄〉      ノ       <過疎ってんじゃねえよ、童貞どもめ。バラバラにするぞ 
               ヽ     ノ       / 
                 \______/           
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868マロン名無しさん:2006/03/14(火) 23:20:38 ID:???
869マロン名無しさん:2006/03/14(火) 23:23:21 ID:???
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|,ハリ(l ゚ ヮ゚ノl  ノノノ         从i| ゚ ヮ゚ノjj  ノノノ
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  し'⌒∪  ̄M  ザックザック   し'⌒∪  ̄M  ザックザック
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     , ─ 、                 _
     ! '´ ̄ヽ              , '´  `ヽ
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     ! l(l! ゚ヮ゚ノヾ  ノノノ       从(l ゚ ヮ゚从  ノノノ
     ノ/  つ∪___ ザックザック     /  つ∪___ ザックザック
     `し'⌒∪  ̄M  ザックザック   し'⌒∪  ̄M  ザックザック

 γ´ ̄ソζ⌒ヽ           ..'´  ヽ
 l ノリ√ヽヾ)リ|           |_llノリリ」〉 ザクトハチガウノダヨザクトハ
 (d| ゚ -゚ノl  ノノノ          |ノ||. ゚ーノ|  ノノノ
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870マロン名無しさん
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