第三部 空条承太郎 法皇花京院 一巡花京院+平賀才人 メロン花京院 ジョセフ アブドゥル ポルナレフ イギー DIO様 ンドゥール ペットショップ ヴァニラ・アイス ホル・ホース ダービー兄 ミドラー デーボ 第四部 東方仗助 仗助+トニオさん 広瀬康一 アンリエッタの康一 デッドマン吉良 猫草 キラー・クイーン 第五部 ブチャラティ ポルナレフ+ココ・ジャンボ(亀ナレフ) アバ茶 ナラ・アバ・ブチャ組 ディアボロとドッピオ プロシュートの兄貴 リゾット ローリングストーン ギアッチョ メローネ 俺TUEEEディアボロ ペッシ ホルマジオ
第六部 引力徐倫 星を見た徐倫 F・F アナスイ 承太郎DISC ウェザー エルメェス プッチ神父 SBR+その他 リンゴォ マウンテン・ティム 橋沢育郎 ジャイロ+才人 ウェカピポ
5部からフーゴが退場してるように見える件について
/に (ニ==\
//') に二) (ヽ 新スレを立てやがったなッ!
〃____,r^)__,r、(ニユ| よく立ててくれたよなぁぁぁぁぁぁ
i! ● / /● ヾヽヽ,!
>>1 鬱!…
ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi じゃなくて……
>>1 物……でもない
/⌒ヽ__ ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
\ /::::: >,、 __, イァ/ /
. \ |三/ []「/__ /
`ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/
/に u (ニ==\
//') u に二) (ヽ もうどにでーもなーれ
〃____,r^)__,r、(ニユ|
i! ● / /● ヾヽヽ,!
ヽニ⊃,//u ⊂⊃}:}ソi
/⌒ヽ__ ヘ ̄u  ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
\ /::::: >,、 __, イァ/ /
. \ |三/ []「/__ /
`ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/
△△△△△△△
¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶
¶¶¶¶¶¶¶""""""¶¶¶¶¶¶¶¶""
000◯◯0 _,,,,, ▼,,,≡0◯
¶¶¶¶ ¶ ¶ 〃 _\ /≡≡|
¶¶¶¶ ¶ ¶ 〈 (・)》 ((・)〉|
¶¶¶¶ ¶ ¶ "" ̄≡|≡≡|
¶¶¶¶ ¶ ¶≡ / ... |||≡≡|
¶¶¶¶ ¶ ¶ 《 .ヽ 〉 ≡|
>>1 乙ッ!
¶¶¶¶ ¶ ¶ ゛ γ⌒〜≡/ パ、パンティあげちゃうんだからねッ!
¶¶¶¶ ¶ ¶ ..L_」≡/
¶¶¶ ¶ | .┗━┛ |
¶¶¶ ¶ \ _≡/
諦めるなッ!
__ , ────── 、__ , - ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / ;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ /,,;,,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,,,,,,,;::::::丶 / :::::::::;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,;:::::::::::::::::::ヽ i゙:::;:::::||::::::,!i:::::::::::,|i::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::゙i i゙::::|;;;;| |;;;;;| |::::::::::| |:::::::::::::::::||::::::::::::::::::::::::::::::::| . i゙::::::i ''''''''''' '───' |;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::| .|:::::::|,-====-´ ゙ヽ,,,,,,,,,,,,,、 |:::::::::::::::::::| |;::::::::|,-──、 ~ニニ,,_` |:::::::::::::::::::| `ヽ、i (、i´ノ ´い,, ノ ' |;;;::::::::::::::/ 新スレを立てやがったなッ! . i ^~~~ー==─ ー'-+、 /^゙-、;;;;/ よく立ててくれたよなぁぁぁぁぁぁ { ヽゝ '-'~ノ λ ''゙゙''-''-─、 /-'^" ・・・なんで、このスレすぐ埋まってしまうん? ヽ,_ ^~^ ( /`''丶、 , - /^l / /( ノ `'''''''´~ _, - ' ~ ゙i、 { / /| ̄ ̄ ̄ ̄ _,-'^¨ } {/ / ゙ー────'~ \|
>>1 乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙!!
乙の領収書だぜ。
>>4 だってフーゴだしw
>>4 ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´
,/´{ ミ l /゙トェェェェェィ、 ) | 原作通りじゃないか
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ
__ ,_ ,、‐'´ ̄  ̄`'ヽ、 _,,,_ i、`'iヽtr、 i-、 / `、 r‐-、,,、ト亥 ''v!ヾ/| !!ノ |'i .)ヽ, ,、 乙 乙 乙 `, r‐亠彡ミ、 ミ|トミミ|ヾ))/ノ ノ ´.''彡}ノ!| 乙 乙 乙 i i´ /// ≡゙、`vi‖| !以´' <ヾ≡ ノノi | !, //// (r、、i , ン、/ ヽヾ ≡三.c,,ノ| . 乙 乙 乙 乙 | ) | |/ 》 )/イ´''''‐-i |iノ iiノ ヾ、ヾ= << . 乙 乙 乙 乙 .| く ! | |` .|イ{ i!/ノノイ ミミ=---ミζ / ,、! 彡r,ソ ト、ri ,, リノソ ト、ミ ミミ≡γ 乙 / , ア .t‐' tテ}゙ '`===-、⊥,,.t三≡彡, ヽ、 .乙 / .//τ'' | 7 ヾr゚‐´´ ̄ i!/´ri.|、| ヽ、, / |!ii|'´ |<.. ´ ' ))!ノ、| `''''''''''' ̄ヽゝ ヾi.! _ ''r, |、,_ ,, t-‐´ヾ|i `` ,、r-<ヽ, CO、'''''‐ァ /σ゙'λ!i | i! >, テ=|.ミ三彡'´ / / ヽiκ } ノゝ'`´ .|`'''''' ,、、-‐'''´,、-'' yヘ, ヽ、 .!´-、ミ-t'''i´,,、、-''´_ //υi \ ! . } { !i'´´i! / \ _,,,,、、、/`'''‐ ,.r‐' ヽ . /\ \ | ´'''''''‐‐‐‐‐‐''''r'| ヽ / \ ´
/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
{` ̄~¨¨""'''''''''''''"´}
ヽ},.▽ヒ..[互].ご.L._/
{ヽ._____ノ}
r_Y ヘ..__、 ,_,,. ヘVヽ
{ハ| ニf:i. ,!iエ' |ハ.}
ヾ,l " i " |ン′ 家に帰って
', `'´ / かあさんの
>>1 乙の方がいいな
ヽ `二´ , '|
__}.\____/__,|_
__|「  ̄`|| ̄ ,!|,_
/{´了`ヾ ̄ ̄ ̄ `` 〇 '"´ , `¨ ̄ ̄ ̄`}ヽ
{ | ` `ヽ ! ‐'乙 '´ _ ⌒ ,' }
V ', _二 / ハ
ノ ヽ __○__ / / ノ
/ ヽ.__,,, -‐ __二 -―-  ̄二__ー- _/ ノ (
〈ノ ノヽ-一''" `'ー-イ / 〉
/ A \ _/ ∀ `ー―vヘ、 〃´ -゚-―‐゚―‐- 、0\ l ̄` / \ l | (0/ `ヽ、 / y′ ./ j{ :.:.ヽ:.:.:.:ヽ :.:.:.:l ,' :/ .:.| .:八 .:.}.:.jl.::.:.:.|:. .:.:.:.| . | ,'.:.:.. .:./!.:./--\ :.jV-ハ.:.:.l.:.:.:j:. l j.:l.:.:.:{.: .:':{ ヽ{ _ ヽ.:./ _ ∨.:.:/∨ /./\:.\::.:.l x==ミ ∨ ィ=、 ,':.;.小 乙ですわ . /:.,':.〃lヽ:.{\{ ′ イ.:.:.:.l::ヘ /.:.:l :.:.: |.:.:.:.:ヘ ` } .:.:.:|.:.:.ヽ . /.:.:.:.!.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:\ (ア /.:.:.:/l:.:lヽ:', {.:.:.:.::|.:.:.:.:.lヽ.:.:.:.:.:.,:> 、 ,.イ:l.:.:.:.:/.:.|:.:! l:.:l ',.:.:.:.l..:.{:.:.:!:.:\.:.:.:.{(!_.≧く|>!| l :./.:./l:/ V \∧:.ヽ:.|ヘ:.}\.:.:}厂X⌒}0 j:! ! .:.!:.:{' /  ̄ ̄_二>!:人ノ__>'´ ̄Vヘ :.W> _, イ j/ / '´ ヽ{ `ヽ、 / // ゙̄ヽ \ . / { o |: 〈( !) 〉 o { ヽ l / | ヽ_/ l l │ j" | ヘ | | たまには使い魔キャラも出すべきだと思ったのでアンリエッタ
というかこのスレの最初はいつもAAの爆発から始まるなw
>>1 ∩∩ 血 管 針 攻 撃 ! V∩
(7ヌ) (/ /
/ / ∧_∧ ||
/ / ∧_∧ ∧_∧ _(´∀` ) ∧_∧ ||
\ \( ´∀`)―--( ´∀` ) ̄ ⌒ヽ(´∀` ) //
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、ペイジ /~⌒ ⌒ /
| |ー、 / ̄| //`i プラント /
| ジョーンズ| | ボーンナム/ (ミ ミ) | |
| | | | / \ | |
| | ) / /\ \| ヽ
/ ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ |
| | | / /| / レ \`ー ' | | /
┌――-- ....__ ____,,_
| : : : : : : : : : : : : ̄フ三ニ__≠ニ_;彡イ
|: : : : : : : : : : {〃//\/\,.ィ′
| : : : : : : : Y´ | ヘブンズドアーーッ!!
:|: : : : : : トイ^lヘ/\/∨
:| : : : 〉.!リ ヽミ ミ ミ:ソ
>>1 乙はここまでッ!
|: : ∠ソ!}丶,.ニ=-(__
| _ / Lノ/_.ニ"- ┴'フ⌒\
,.イレ' ノ / ┌'/´ /, ヽ
|| イ _// ,' // { ヽ ,ノ
.イ-‐ '''' ""~ ̄ r'7′ l ヽヽ.〉ノ |八
彡 へ ノ〈 l ,. -‐'''_二=〉 | }
/彡 〈/ /ヘ. ヽ ヽ/ '"´ | |,ム
/|/ 彡 / ==ー \ / `l、,. | ヽ!
/|/ 〈 ノ __ニ-└┐ ハ ,. '"´ノ.| }
/〉 ,ィイ{ ,_, -''"/ ヽ ∧ / `) ノ八-、_
X/ ' /フ′ .〉 V ヽ、 ヽ  ̄\―ュ__
よく考えたらもう召喚されてるんだったなフーゴ 不憫すぎワラタ
23 :
『紫霞』書き :2007/06/25(月) 23:12:03 ID:???
>>1 乙!
>>2 これは『試練』だ…
もっと早く作品を作れという『試練』と
オレは受け取った!(涙)
1000 :マロン名無しさん:2007/06/25(月) 23:12:50 ID:??? 1000ならトリッシュが召喚される
前スレ1000… トリッシュか
>>20 が片手で書類読んでるお洒落さんにしか見えないw
さて、7分後くらいに投下しようかな。
GOOD!
存在抹消ww ナンテコッタ・フーゴ
ダービーに麻雀やらせたら何食わぬ顔でツバメ返しとかやりそうだから困る
グッド!
ダービーVSアカギVS哭きの竜VS兎
コインにされたギーシュの話だったか・・・
次は誰をゲットするんだろ
「モンモランシー!どうして?」 「ギーシュの魂ならこのモンモランシーが先に賭ける権利があるでしょ。 あんなのでも私の元彼なんだから。」 "元"という所を強調してモンモランシーは言った。――それにここで恩を売っておけば後々動かしやすいしね…フフ。心の中で付足す。 「私は水系統のメイジ! よって水を使った賭け、『グラスとコイン』での勝負を希望するッ!」 「グッド!」 ――かかったな、アホが! この『グラスとコイン』は私の得意の賭けッ! はっきり言ってやりこんでいるッ! モンモランシーは何処からか持って来たテーブルの上でグラスに水を注いだ。そのかおには不敵な笑みが浮かんでいた。 ――このグラスの大きさ、水の量から考えて、9枚、それ以上多くも少なくも無く、きっかり9枚だけコインは入る。 この勝負もらったわね…アハハハ…フハハ
「課題を仕上げる」「SSも書く」「スレに張り付く」「夜睡眠をとって居眠りを止める」全部まとめてやらなきゃ行けないのが俺の辛いところだな 覚悟は良いか?俺は出来てない
ジョセフの二の舞かwwww
「君がイカサマをしているとは言わないが、念のためグラスとコインをあらためさせてもらおうか。」 「どうぞ、自由に。」 イカサマなんてしなくても私は勝てるのよ、フフン! とでも言いたそうな顔でダービーにグラスを渡す。 ――さて、ギーシュの魂が戻ったら二股かけてたお仕置きをたっぷりしてやらないと。とりあえず高い秘薬でも買わせないとね。あっ新しい靴もほしいなぁ。ドレスもほしい。えーいみんな買わせちまうか! モンモランシーは完全に自分の世界に入っていた。
テラ油断ww
勝ち誇ったときにそいつはすでに敗北している
所変わって、ここは学院長室。 「大変ですぞ、オールド・オスマンッ!」 頭の中身ではなく外見が気の毒な男、コルベールがまくし立てた。 「『ヴェストリの広場』でギャンブルをしておる生徒がいるようです。」 「なんじゃ、そんな事か。賭け事なんぞわしも昔は良くやった物じゃ。 おおそうだコルベール君久しぶりに麻雀でもやらんか。」 「いいですね〜。さっそく面子を集めましょう。」 「ミス・ロングビル! 大丈夫じゃよ教えてあげるから。」 「ギトー君! きみは付き合いという物をもっと大切にせねばなりませんぞ!」 事の重大さを誰一人として理解していなかった。 … …… ………
さよならモンモン…。俺、君のデコだけは大好きだったよ。
ダービー、チョコレート持参か?
俺はロールが。
麻雀あるのかよwwwwwwwww
「さぁ、貴方の番からよ。」 「コインは一回に何枚入れてもかまいませんかね?」 「結構、一回で入れるならね。」 ダービーは中指と親指で7枚のコインをつかんだ。群集がざわめく。 「7枚か!? コイン7枚も入れるのか? 7枚…このイヤしんぼめ!」 「静かに! テーブルに手を触れないでくれ。」 誰もが固唾を飲んで見守るなか、7枚のコインは、静かに、グラスの底へと沈んだ。 「ものすごい精神力ね正直驚いたわ。」 ――でも、これで私の勝利は確実な物となったわ。あと2枚。これなら私の小さな手でも確実に入れることが出来る。1枚や2枚でちまちまやられるよりも遥かに良いわ。これでチェックメイトよ! モンモランシーが2枚のコインを指にはさみグラスへと運んだ。
なんて憐れなメイジ達・・・ ン、ン〜これは名言だな
ダービー、モンモンの次の対戦相手はタバサ&キュルケっぽいな
紫煙!
「貴方に言いたいこことが2つある。ひとつ、あなたは考えていることを顔に出しすぎる。ふたつ、対戦相手の動きは良くみるべきだ。」 ダービーが口を開いた。 「なにがいいたいの?」 「『今後』の教訓にしてくれればいい。『今後』が有るのならね。」 その場の空気が唸りを上げるような感覚が彼女を襲った。もしかして、まずいのかしら。そう思った時にはすでにコインはモンモランシーの手から離れていた。 グラスから、音も無く、水があふれ出した。 グラスの底に小石がかませてあったことに気付いた者はいなかった。
チョコラータが混ざってるぞwww
「さあ、次は誰だね?」真直ぐにルイズの目を見据えダービーが言う。 「私が行くしかない様ね。誰かッ! 二人の死体に固定化の魔法をッ!」 今更ながら固定化の魔法がかけられる。ギーシュの死体はちょっぴり腐りかけているようだった。 「賭けるわッ! アタシの魂をッ!」 「グッド! それでは私はまずギーシュを賭けよう。」 ダービーがテーブルの上にギーシュのコインを弾く。 その時、意を決したようにシエスタが申し出た。 「ミス・ヴァリエール! 私の『魂』を貴方に預けます。私の『魂』も賭けてください!」 「なんですって! 貴方、本気なの!?」 「この決闘、もとはと言えば私の責任です。貴族様の『魂』に比べたら下等な『魂』かもしれませんが私の『魂』を賭けてください!」 ルイズはしばらく悩んだが、シエスタの気迫に押され了承した。 「わかったわ。貴方の『魂』少しの間借りておくわ。」 「いいでしょう。『魂』に貴賎など有りません。私もさらにモンモランシーをレイズしよう。」
なるほど小石か…… ってモンモン迂闊杉ww
ギーシュゾンビ化するwww
ギーシュww腐ったwww
「それではゲームを開始しましょう、何にします何でもかまいませんがね。」 「何勘違いしてるの!?まだアタシには賭ける物が残ってるのよ。」 「……どうゆうことだ?」 「アタシはさらにそこにいるマリコルヌの『魂』を賭けるわ!」 抗議の声をあげようとするマリコルヌにすかさずタバサが『サイレント』の魔法をかけた。 「これでマリコルヌは自分の『魂』をかけられてもアタシに文句は言わない! さあダービー…アンタにもマリコルヌの『魂』に見合ったものを賭けてもらうわ。」 ルイズが続ける。 「それはッ! 『掃除、洗濯、その他家事全般』を毎日やってもらう事よッ!使い魔は使い魔らしくね。」 「……グッド!」 ←To be continued
>>53 溶けるチョコじゃなくて溶けない小石なら、
油断さえしなければモンモンの勝ちだったのに
マリコルヌww安いwww
マリコルヌの魂はそこまで価値が低いのかwww
以上です。 改行してなくて 気持ち悪いことになってま すね。 すみませ ん。
マリコルヌwww哀れwwww
マリコルヌの魂=掃除洗濯 マリコルヌかわいそうwwwwww 何はともあれGJ!
マリコルヌの魂の価値は家事全般と同じかよwwwwwww
マリコルヌが注目を浴びている裏で ギーシュが大変な事にw
GOOD! シエスタはメイジ派かよww
>>66 ダービーはシエスタに好かれるような事をひとつもしてない。
マリコルヌも徐々に頭角をあらわしてきたな
そのうちマリコルヌ座談会も開かれるな
さりげなくタバサが酷いなw
>>66 殊勝な事言っておかないと後で貴族からの報復が来るから。
何で勝負するんだ? ワクワクするぜ!
GOOD!
そして遅まきながら
>>1 乙です。
初めてSS書いた…
そして書き込み自体、はじめてだぜ…
お気に召すかどうかわからないが…
ここにSSを投下してもかまいませんね!!
1.ポーカ 2.別のカードゲーム 3.麻雀 4.ふふふ・・・それは次までのお楽しみです どれですか。
援護射撃開始する!!
プロローグ 知りたい… こんな…… 圧倒的な『精神力』…… 『裏切り者のくせに』…… ボスに始末される運命の… 未来に絶望しかないくせに……… なんなのだ? ヤツラをつき動かす…… まるで希望があるかのような精神力は…… 一体? 知りたい…… スタンド使いにとって『精神力』は『強さ』だ…… 『覚悟』や『決意』によって 人は確かに『強くなれる』だろう… オレ達もこの「任務」に『覚悟』と『決意』をもって望んだ… いつものように…… だが敗れた… やがて…死に…至るだろう…
スクアーロ!
知りたい… オレたちは『覚悟と決意の差』によって敗れたのか? 相棒が命を懸けた行動の末、敗れた… 相棒の『命』はヤツラの『心』に敗れたのか? 知りたいッ! ヤツラとオレ達の差をッ! 知りたいッ! ヤツラの『精神力の強さ』足るものをッ! 知りたいッ!! 『揺ぎの無い 確かな精神』をッ!! 知りたい…… …知りたい…… …ティッツァーノ…… おまえも… そう思うだろ… なぁ…… ティッツァ… オレたちなら… きっと… 手に… 入れられる… はずだ… そうだ… ろう… ティッツァ……
ピンチになるとネガティブ思考のあの男か
あの二人絶対ホモだよね・・・
意識が闇に囚われる瞬間、光る鏡のようなモノが上空に現れる 優しく包むように、ゆっくりと下降してゆく やがてそれは 広場から ヴェネツィアから イタリアから 地球から 消えるように「飛んで行った」…… 彼は気づいた 自分たちと『裏切り者達』に違いがあることを 彼は変わった ボスの命令である「任務」のためでなく 組織への「忠誠」のためでなく 「友」のために『覚悟』と『決意』を持ったのだ 彼は得られるだろうか…… 『揺ぎ無い確固たる精神』を… 『光り輝く黄金のような精神』を…… 彼は目醒めることができるだろうか… 『眠れる運命の奴隷』から…… プロローグ 〜友と鮫と嘘と鏡と〜 To Be Continued …?
ティッツァーノは女としか思えないのだが
タイトルがw あったなそんな映画w
あの映画好きなんだよね。特に我修院達也wwwww
鮫肌男と桃尻女だったか?w
投下終了しました! 駄文ご勘弁!! とりあえず、ここまでです。 続きですが、遅筆なので余り期待せずにいてください。 誰かタイトルゴッドファーザーになって下さい! 投下してみて、 改めて、神職人の方々を偉大さを味わったぜ! これからも精進するので、よろしくお願い申し上げます!
そのタイトルでいいと思う。
いや、いいんじゃないかな そのタイトルで…
なかなかセンスあると思うよ、そのタイトルでいこう
それでいいと思うが…
すでにタイトルついているのに名付け親探しとは…嫌しんぼめ!
>>87 モンモン香水を差し上げますので
ガンガレ。
ギー酒を片手に待つか・・グバ(吐血)
>>90 >>91 >>92 >>93 マジですか!?
オホメイタダキ、アリガトウゴザイマス!
では、自信をもって正式タイトルにしたいと重います!
>>94 自分みたいに、転んでも転びっぱなしの人間も、
たまには嫌しんぼになりたいのですw
しっかしなんつー微妙なスタンドを…… 難しいとは思うががんがってくれ
ギーシュは香水をかけられた瞬間にのどを食い破られる!!
改めて見ると、スクアーロってけっこう美形だな 味方思いでイイヤツだし・・・・・・ ホモじゃなければトップクラスに好きになれるのにな・・・・・・
どっちがスクアーロだっけ?
101 :
マロン名無しさん :2007/06/26(火) 00:36:48 ID:6t4CbUqV
あれ? スクアーロ? あれ? ……そういやリボーンにもスクアーロって居たんだっけ。 どうりで二通りの画像が出てくるわけだ。
色が黒い方だと思う
流石に投下ラッシュは終わったよな?
モンモン水、ル水、タバ茶、マリコヌ味噌、ギー酒、シエス茶 ル水は番鳥ギーシュ モンモン(香)水はその他ギーシュ タバ茶はメローネが攻略中か
白いほうか。間違えた
108 :
L・I・A :2007/06/26(火) 00:50:31 ID:???
投下してやるッ!! と思ったんだが、長くなって無理だった。次回は文字数二・三倍でお送りします。 明日くらいには投下したいな。 あ・・・・・リアルな生活が・・・・
髪が短い方だよ
何か今日はスピードがゆっくりだな 平日だからか? 流石の神父も疲れたか
というより神父のいる時間が深夜じゃなくなってきたからか? まぁそれでも他のスレに比べれば十分に早いんだけど・・・・。
一日ちょいで1スレとか異常な速度だからw だいたい書き手の皆様、通勤通学大丈夫なのか? 昼とか関係なく加速してる時もあったし
そうやって油断している……心に生まれた弛緩が、俺の勝機になるということだ…… 三時までには投下するお(^ω^)
>>113 なんという焦らしプレイ
間違いなく俺は今日寝不足確定
けど期待している
絶頂番鳥究極猫草爆炎が読みたい
117 :
37 :2007/06/26(火) 02:00:11 ID:???
>>112 やっと見つけたバイト先がやばそうだから、やめようと思ってるんだ。
激しく心配ない。
三時に書こうと思ってたらプロパイダがメンテ始めてたぜ… 明日に書き込むぜ…ヌケサクと罵ってくれ(TT)
120 :
37 :2007/06/26(火) 02:22:48 ID:???
詳しい事はいえないけど気分不良が職場の環境のせいかも知れないんだ。 そして今は気持ち悪すぎて眠れないから、死にそうになりながらかきこしてるんだ ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 人間追い詰められすぎると返って余裕できるもんだね
>>119 まあ、これでも掛けて落着けや。
つモンモラ水
>>119 つギー酒
>>120 前に死ねるほど忙しかった時があったけど
徹夜4日目とか突入するとむしろHI!になってくるから困る
ジョルノにぶん殴られて精神だけ加速してるみたいな変な高揚感と猛烈な疲労感が気持ちよかった(俺ドM?
その後、2日ほど寝たけどなw
投下もないようだし、寝るとするよ
>>122 モンモラ水は香水だから飲むもんじゃ無いぜ。
>>120 には
アンリエッ茶を進呈しておく。
126 :
37 :2007/06/26(火) 03:41:17 ID:???
風呂に入ったら吐いてすっきりした馬鹿が通りますよ。 思ったんだが、ルイ茶って、語呂的にルイ酢のほうがしっくりクルと思うんだ。 そして、股間からの茶ではなく、『ご本人達がお風呂でじっくりだしをとって作った茶』だと思えば、 引いてる人もハァハァ出来ると思うんだ。 んじゃ、おやすみ。
吐いた直後にんな話題するなw
どっちにしてもアレだと思うのだけれどもww
「(土日を休日返上で働いて)こ・・・ここまでやったんです!わたしの休みはッ!この有料社員のわたしの休暇だけは付けてくれますよねェェェェ〜ッ」 「だめだ」 「わはははははははははははーッ!!」 等の会話を経て四つんばいになりながら投下します
6 奪う少女、与える少女 惨憺たる有様の教室を、デーボは掃除する。息を吹き返したシュヴルーズが命じた罰である。 もちろんルイズに命じた罰であるが、当のルイズは「主人と使い魔は一心同体。主人の責は使い魔の責でもある」 の言のもと、昨日に従えたばかりの使い魔を存分に使役するつもりのようだ。 デーボは最前列の席だった瓦礫を拾い集める。煤で汚れた壁を拭く。教室中に飛び散った砂利を掃き、ドサクサに紛れて捨て置かれた赤土を掴む。 椅子と机を取り替える。窓枠から割れたガラス窓を取り外し、備品室から代わりの窓を運んでくる。 彼の主人は自らの起こした惨劇の後始末に関わる気はないらしく、教室の最上段の――最も無傷に近い状態の――席に座り、ボンヤリと宙を見つめている。 魔法の成功率がゼロだと?なんだそれは。デーボは内心で毒づく。やはりロクなもんじゃなかったか、この女は。 食堂で貴族の心得を得意げに語るルイズの顔を思い出す。こんなやつに粗末な食事を恵んでもらって、喜んでいたってのか、おれは。 まあいい。感謝の気持ちも吹き飛んだところで、これからは言いたいことを言うとしよう。「こっち」に落ち延びられたことを差し引いても、感謝すべき待遇ではない。 そういえば、なぜ自分の召喚に成功したのか?そして使い魔の契約とやらも。左手の甲を見る。どの傷よりも前からそこにあったかのように、文様が刻まれている。 窓枠を嵌めなおす。足元でガラスが割れる音がする。拾い損ないのガラスを踏んだらしい。 こっちの世界では誰が最初にガラスを発明したんだ?いや、それは他の金属だってそうか。初めに誰かが採掘したものを見なければ イメージのしようもない。それともイメージした物に一番近しい(存在する)物質になるのか?そうだとするなら錬金も万能ではないのか。 ガラスを数枚つまみあげながらどうでもいいことを考えていると、左手の甲が光りだした。体が軽くなる。なんだ、この感覚は。不揃いなはずのガラス片が手にしっくり馴染む。 新品の窓を開け、空を見上げる。太陽はもうほぼ真上だ。白い鳥が四羽の群れを成して北に向かって飛んでいる。いい的だ。自分の思考に疑問。的?空を飛ぶ鳥が? デーボは大きく身を乗り出し、腕を大きく振り上げ、ガラスを投げ上げる。風切り音を残して、高空に吸い込まれるように飛んでゆく。鳥は――
「なにサボってんのよ、使い魔のクセに。キビキビ働きなさいよね」 いつの間にか近くに寄ってきていたルイズが声を荒げる。デーボの二段ほど上にたって腕を組んでいる。視線がほぼ同じ高さになる。流石にカチンとくる。 「魔法で掃除ぐらいパッと終わらせろ」 振り向いて言い返す。反撃を予想していなかったのか、ルイズは一瞬、言葉に詰まる。 「…そんな魔法ないわよ」 「おれが前いた所にはあったがな」 スクリーンの中にな。魔法使いに扮したネズミが杖を振ると、ホウキが意思を持ち、城中を水浸しになるまで掃除し続けるのだ。 「…嘘。本当なら、何の系統か言ってみなさいよ」 「言ったところで使えやしないだろ。『ゼロ』のお前には」 ルイズの眉がピクンと跳ね上がる。余裕のある笑顔を見せようとするが、目を細めて歯を食いしばったようにしか見えない。 「な、なにを言ってるのかしらねーこの使い魔は。主人に対する口の利き方も知らないようねー」 「だいたい全部お前のせいだろうが。教室で爆発もお前、掃除をしないのもお前。おかげでもう昼だ、それであのメシか?ふざけるな。何が貴族だ。魔法の才能ゼロが」 ルイズは黙り込む。デーボもまた言いたいことを言い、間が持たなくなる。意味もなく左手を見る。光はもう消えていた。 無言で食堂に着き、ルイズの椅子を引く。床に座り、一つだけの皿を睨みつける。手を伸ばしたところを、横からさらわれる。 見上げる。皿を持ったルイズが、立ったまま肩を震わせている。 「今度からゼロって言った数だけご飯ヌキ!例外なし!」 ルイズは勝ち誇るように言ってのける。 「こんなメシ、いくら抜かれようが……」 負け惜しみにしか聞こえないし事実そうであったのだが、それでも言わずにはいられなかった。 いざとなればこっちには切り札がある。何のために教室を掃除したと思っている。立ち上がり、出口へ向かう。
すきっ腹を抱えながら食堂を出る。ゴミ捨て場に向かう。赤土の粘土を拾う。細く割れた石を探す。砂利を適当に掬って戻る。 食堂の入り口付近に座り込み、背中を丸めて作業に没頭する。 石を大の字に並べる。粘土をまとわり付かせ、肉付けする。顔に二粒、手足に複数、砂利を埋め込む。即席の人形が出来る。 後は動かすだけだが、後ろに気配を感じる。人形を手に持ち、立ち上がる。ゴミ捨て場でそのまま組み立てるべきだった。 二度手間だが、人気の少ないところへ移動しよう。呟きがもれる。 「くそ……腹が減った」 「どうなさいました?」 独り言を聞かれたか、呼びかけられる。 振り向くと、大きい銀のトレイを持ったメイドがいた。黒髪をカチューシャで纏めている。 メイドは振り向いた顔の傷跡に若干ひるんだ様子を見せたが、それでも心配そうにデーボを見つめている。 「なんでもない」 手を振って追い払う。文化の違いか、伝わらない。メイドは振られた手に描かれたルーンに気づく。 「あなた、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう……」 「知っているのか」 「ええ。なんでも、召喚の魔法で平民を呼んでしまったって。噂になってますわ」 メイドはにっこりと笑う。失笑でも嘲笑でもないように見える。デーボは相手の素性を探る。 「貴族なのにメイドなのか」 尋ねる。 「いえ、私は違います。あなたと同じ平民です。貴族の方々をお世話するために、ここでご奉公させていただいてるんです」 貴族のお世話か。ルイズもこいつに世話してもらえばいい。デーボの腹が鳴る。 そうだ、おれにはさし当たってやらなくてはならない事がある。貴族の食事を頂くために久しぶりにエボニーデビルを働かせなくては。 「お腹が空いてるんですね」 メイドが言う 「ああ」 だから早く消えろ。食事が終わった人数が多いほど目立つ。 「こちらにいらしてください」 デーボの意に反して、メイドは歩き出した。 食堂を通って、裏の厨房へ行くようだ。ルイズの席を見ると、むこうもこちらをジットリとした視線で見ている。 目をそらし、窓の外を見た。首を切られた鳥が中庭に転がっている。
投下しました ここまで来たら決闘ぐらいまで書くべきだったか つーか名前欄忘れたやっべ
あくま乙!
乙!&GJ! 相変わらず短いのに読み応えがあるな
GJ! 淡々とした中に静かな迫力を感じるぜ
137 :
逆使 :2007/06/26(火) 04:54:09 ID:???
兄貴ィ… マンモーニな俺も投下していいかな?
何度言えば解るんだ 『投下した』なら使ってもいい!
139 :
逆使 :2007/06/26(火) 04:59:35 ID:???
わかったよ!兄貴! 言葉ではなく、心で理解した! 此処は練兵場だか何だか知らんが広い場所 この場に立っているのは、私とチョビ髭と主人だ 互いに実力を知るために手合せをしよう、とか何とか まぁ、断るのも可愛そうだから引き受けたが… 試したい事もあるから丁度良い! さて、始めようか! 【逆に考える使い魔】
少し時間をバイツァ・ダスト! 手合せの為に宿の外に出た時 私は見てしまった! 空から変態が落下してきた瞬間を! そして!私の血に潜む何かが…奴は『邪悪』だと叫んでいる! 「ここは何処だ!?貴様は誰だ!?」 混乱してようが関係ない! 「俺に近y「ふんッ!」…ッ!?」 ―ハルケギニア BF1階― ジョージに首を両断されて死亡 妙なテロップが…電波か? 「相棒よぉ…使ってくれるのは有り難いけど…イキナリ辻斬りh(チンッ)」 初ゼリフのデルフを無視し、戦利品を懐に収める DISCという名らしい… 私が死んでから何年経ったか知らないが、向こうの世界では便利な物が出来たようだ… 音楽を楽しむ為の娯楽道具(CD部分の説明)と戦う為の武具(スタンド部分の説明)を兼ねるとは、お得だな DISCには、ヘタクソな字で『クリーム』と書いてある 未強化だから慎重に使わねばな…
やっほうやっとメンテが終わったぜ。 支援がてら投下予告をさせてもらうッ……!
いななきを上げる馬が二頭。 虚無の曜日の早朝、ルイズとジョセフは厩舎の前で馬に乗っていた。 「いやあ、ラクダに比べると馬に乗るのは随分と楽ですのう」 ジョセフは小さい頃に乗馬も仕込まれたので、けっこうスムーズに鞍に跨っていた。 ラクダ、という聞きなれない単語にルイズが軽く怪訝そうな顔をした。 「ラクダ? 何それ」 「砂漠の辺りに生息する……まあ砂漠で馬代わりに使う生き物ですじゃ。なかなか言う事を聞かんので往生しましたわい」 ルイズは少しの間、記憶の糸を辿り……かつて昔に呼んだことのある生物事典に載っていた名前を思い出した。 「乗ったことあるの? いつ?」 「ここに召喚されるちょっと前に仲間達と旅をしてた時にですな。まあ何と言うか……ずぅいぶんとマイペースな生き物でしてな。色々苦労しましたわい」 はっはっは、と笑うジョセフを、ルイズはじっと見つめていた。 ルイズは、ジョセフを召喚してから今日に至るまで、彼に色んな事を聞かれていたことはあるが、自分から彼に話を聞いた経験がほとんどないことに気付いた。 (……まずいわ。もしかしなくても、ギーシュやキュルケの方が私よりジョセフのことをよく知ってたりするんだわ) 自分がジョセフについて知っている事を上げてみて……まずすぎるくらい何も知らないことが今更ながら思いやられる。決闘までもろくすっぽ話してなかったし、決闘が終わってからは自分から口を利かないようにしていた。 そもそも「武器を買ってあげるわ!」と言ったのも、何を渡せばジョセフが喜ぶのかさえ知らないから、その場で出た出任せに近い申し出ではないか。
(……うろたえないッ! ヴァリエール公爵家三女はうろたえないッ! ここから城下町まで馬でも三時間、行って帰る間にジョセフから色々話を聞けば今からでも何とかなるわ! ……うふふ……この緻密で完璧な作戦、それでこそ私よ) スポンジのように穴だらけの緻密な完璧を抱くルイズに、ジョセフはのんびり声を掛けた。 「んじゃ行きますかいご主人様」 「え、ええ。行くわよジョセフ」 そして二人はゆったりした足取りで学院の門を潜る。 門を出てから三分後、ルイズはこれ以上ない自然さを心がけて横を歩くジョセフに声を掛けた。 「え、えーとジョセフ。なんかヒマだわ、せっかくだからあんたの話とか色々聞いてあげてもいいわ! ほら、私ご主人様だから使い魔のことは何でも知っておいてあげないとね!」 ものすごい一生懸命に話題を作ってきたルイズに、ジョセフは実に微笑ましげに彼女を見やった。彼女の懸命さに応じようと、彼女の不審な態度にはあえて触れようともしなかった。 「わしの話ですか? ううむ、どんな話をすればよいですかのう。赤い洗面器の話なぞいかがですかの。こいつぁ100%バカウケの話なんですが」 今クラスメート達の間では、「赤い洗面器」という単語が出ただけで大きな笑いが巻き起こるのをルイズはよく知っていた。すごい気になる。が。 (いやいやいやっ、そういう話を今聞いてる場合じゃないわっ! ジョセフのことを知っておかなきゃならないんだから!) 甘い知的探究心を全力で押さえつけようと、ぶんぶんと大きく首を振った。 「違う違う違う! そういう話は後でいいの! ジョセフが今までどういう風に生きてこんなヘンな平民になったのかを聞きたいの! あんた、ただの平民じゃないでしょ!? 私はイレギュラーな使い魔を持ってるんだから、その辺りちゃんと聞いとかないと!」
「ふうむ。わしの話ですか……なんのかの言って、68年生きてますからの。掻い摘んでもかなり長話になっちまうんですがいいんですかの?」 「とりあえず私に必要かなーとか思う所だけ掻い摘んでくれたらいいわ。どうせあんたか私が死ぬまで一緒にいることになるんだから、時間は有り余ってるでしょ?」 彼女の言葉に、ジョセフは思わず緩く天を仰いで口をへの字にしそうになったが、それを見咎められればまたルイズが目ざとく見つけるだろうと、頑張って表情を消した。 承太郎はDIOの死体をちゃんと処分しただろう。ただ、自分の死を孫の口から妻に伝えさせようとしたのは酷だとは思う。だが、あの鏡が現れた時点での最善手はどう考えてもあれしかなかったのだから。 「どうしたのよジョセフ。なんか気に食わないことでも?」 「あー、いやいや。ご主人様に話さなきゃならんことがかんなりありましてのう。どうダイジェストにするか考えてたところですじゃ」 息をするようにハッタリをかませるジョセフの言葉に、世間知らずのルイズはそれ以上疑うことをしなかった。 「ではまずわしの事を話す前に、家のことから話すとしましょうかの。わしの家はジョースター家と言いましてな……由緒正しい貴族の家じゃったんですじゃ。ただわしのいた世界では、貴族とはここのように魔法を使える者の事ではなく……」 それから語られたことは、ギーシュ達にも語られたことのない、ジョースター家と吸血鬼の確執、人類と柱の男との激闘の歴史だった。 ルイズは話の途中で「そんなホラ話が聞きたいんじゃない」と言おうとして、垣間見えた彼の横顔にその言葉を飲み込んだ。出来れば話したくないことだが、それでもなお話さなければならないと判断した、彼の苦悩を感じてしまったからだ。 ジョセフの言葉は、全て真実だ。そう感じて、ルイズはただジョセフの話を聞き続けた。
で、現在に至るわけだが 再びデルフを抜いて構え…頭に流れる膨大な量の情報から不要なモノを排除! オメガ13Zって何だ? そんな事を考えながら打ち合っていると魔法で吹き飛ばされてしまった… しまったな…どうせなら、盛大に血糊を撒き散らしながら派手に吹き飛べば良かった… なに?何故、盛大に血糊を撒き散らすのか? 逆に考えるんだ、『油断させて抹殺出来る』と考えるんだ…どうにも奴が気に食わないからな!
「……じゃがジョースターとDIOの因縁はまだ終わっていなかった。ついこの前のことじゃ。海の底から一つの棺が引き上げられた……」 いつの間にかジョセフの口調は敬語ではなくなり、ジョセフの普段のそれになっていたが、ルイズはそれを注意することすら忘れていた。 孫と自分に起こった不可思議な力、スタンドの発現。娘の命を救う為に、仇敵を倒しに行く二ヶ月足らずの旅。信頼を寄せ合った仲間達の死、仇敵DIOとの死闘。 最後、孫の手で蘇った直後の救急車の中、現れた召喚の鏡。 「……わしはなんとしても、DIOをあの鏡に触れさせてはいかんと感じた。そしてその直感は当たっておった。この世界に彼奴が来ていれば、何もかもが台無しになる。わしらの旅だけじゃあない。この美しい世界が、彼奴の手に落ちた。 わしはDIOに近付いてきた鏡の前に飛び出し、DIOの死体を全て蹴り飛ばし、鏡に飛び込んで……ご主人様の使い魔になった。あやつをこの世界にやらんかっただけでも、わしはこの世界に来た意味がある。――こんなところですかの」 朝日の中に町並みが見えてきた頃になって、ジョセフの話は終わりを告げた。 だがルイズは、知らず知らず手綱を強く握り詰めていることしかできなかった。 (何を言えばいいの……何を答えればいいの……? ジョセフは……ただの平民、なんかじゃなかった……。もう旅が終わって、帰れるのに……ジョセフは何があるのかも判らないのに、この世界に来たんだ! 私がもし、ジョセフなら……ジョセフのような事が出来た? ううん……出来ない……きっと足がすくんで、ただ見ているだけ……『突然のことでどうしようもなかった』って言って……それで、終わりにしてる……) 本当は途中で、「もういい!」と打ち切りたかった。図書室で出会った彼女の言葉とジョセフの告白が合わさって、痛過ぎるほど心を抉る。
SSが絡み合ってモッツァレラとトマトのようだァーッ!
148 :
逆使 :2007/06/26(火) 05:23:01 ID:???
携帯からの投下だから最初の文を再投下できない…orz
片方は悪乗りしすぎの三次創作だけどな
こんな時間に俺の好きなジョセフとはッ!
DIOルイズの例があるからジョセフの発言には 説得力があるなw
波紋もスタンドもない世界ならDIOは太陽光と虚無の魔法に巻き込まれでもしない限り倒せないだろうからなぁ
153 :
代理投下 :2007/06/26(火) 05:39:19 ID:???
80 :ゼロと奇妙な隠者:2007/06/26(火) 05:29:05 ID:??? 彼女はジョセフをカットされたアメジストだと称し、ルイズを掘り出してもいない原石だと言った。 だがそれは、ジョセフをかなり過小評価した例えだと、痛感していた。 ジョセフはアメジストどころか、ルビーそのものだ。 認めたくないが、石ころにルビーをあしらった滑稽な姿を今更鏡で見せつけられた。今まで自分が美しいと自負してきたものは、ただの石ころだったのだ。何がメイジだ。何が貴族だ。 私がヴァリエールの生まれでなかったら……何も、何も。 胸の奥から溢れたものを必死に押さえ込もうとして、それが不毛な努力にしか過ぎないことを、ルイズは強く自覚していた。 ここ数日、何回も湧き上がってきた感情と似て非なるもの。ジョセフを妬んで悔しくて泣いたのではない。自らの小ささを本当に知った、不甲斐なさからの涙だった。 「……ジョセフ……ごめんなさい、ごめんなさい……」 抑えきれない感情の発露。片手で手綱は握りながらも、もう片手は拭いても拭いても零れ続ける涙を拭うしかできなかった。 「お、おいちょっと待たんかルイズ。なんじゃどうした、今の話で何も泣くポイントないじゃろ? ちょっと止まるぞ、そんなんで馬乗っとったら危ないわい」 ジョセフは柄にも無く狼狽しながら、急いで留めた馬を木に繋ぎ止めると、それでもなお泣き続けるルイズに腕を伸ばして抱き下ろす。 ごめんなさい、ごめんなさい、とただ繰り返して泣きじゃくるルイズは、まるで本当の子供のようで。 泣き止ませることを早いうちに諦めたジョセフは、少々悩んでから。ままよ、と自らの身を緩く屈めて、ルイズを自分の胸に抱きしめた。
154 :
逆使 :2007/06/26(火) 05:40:10 ID:???
>>149 悪乗りし過ぎで悪かったな
一つ、嫌なら読むな
コレ、二次、三次の鉄則だと思う
二つ、批判・アンチは更に気張って書く奴がいるから気を付けろ!(ニヤリ
155 :
代理投下 :2007/06/26(火) 05:40:16 ID:???
81 :ゼロと奇妙な隠者:2007/06/26(火) 05:30:05 ID:??? 何が悲しくて泣いているのか、何を謝られているのか、ジョセフには全く理解できない。 何で悲しくて泣いているのか、何で謝っているのか、ルイズにも全く理解できない。 だから少女が泣き止むまで。二人とも、何も出来なかった。 やがて慟哭が嗚咽に変わり、しゃくり上げる様な声に変わってきた頃、ルイズは、ジョセフに抱きしめられていた自分を改めて自覚し……今になって、ジョセフを突き飛ばすように離れた。 「……き、気にしないでっ……」 気にするなと言われても何を気にしなくていいのか見当も付かない。ジョセフは、小さくため息を漏らし。引っかかれる危険を押して、ルイズの頭に手を伸ばし、撫でた。 だがルイズはその手を振り解くこともせず、ただ撫でられるままになっていた。 「気にしてくれるなルイズ。わしは見ての通りジジイで平民で使い魔じゃ。他の誰にも言わんから、気にせんかったらいいんじゃよ」 「そうじゃないの! 私はあんたより下なのよ! 劣ってるのよ! 『ゼロ』なのよ!」 キッ、とジョセフを見上げて睨みつけるルイズ。 泣いた理由の片鱗が、少しだけ理解できた。ジョセフは小さくため息をついて、苦笑した。 「わしがルイズんくらいの年にゃ、ただ毎日ケンカしとるだけのクソガキじゃった。努力とか訓練とかが死ぬほど大嫌いで、とにかく気に入らんことがあったら誰彼構わず殴りかかっただけのクソガキじゃった。 それに比べたら、ルイズの方が……」 「おためごかし言わないでッ! 私は昔のあんたを召喚したんじゃないわ、今のあんたを召喚したのよ! あんたに比べて、私なんか……私なんか、情けなさ過ぎるのよッ!」 「おっと、それ以上言っちゃいかん。それ以上言うなら、シタ入れてキスしちまうぞ」 なおも言葉を続けようとしたルイズの唇に、ジョセフの指先が当てられた。
156 :
代理投下 :2007/06/26(火) 05:41:17 ID:???
82 :ゼロと奇妙な隠者:2007/06/26(火) 05:31:03 ID:??? 「いいかルイズ。わしもかつて、自分の才能だけで突き進んで、こっぴどくボロ負けしちまった。じゃがな、わしはそこで今までの愚かさを自覚し、大嫌いじゃった修行に専念した。それもせんとただウジウジしとるだけなら、わしは今頃ここにゃおらんわい」 やっとしゃくり上げるのを止めたルイズは、泣き腫らした目で、それでもまだ何か言いたげにジョセフを見上げて、彼の言葉を聞いていた。 「わしの修行をつけてくれた師匠も先輩も友人も、みぃんなわしよりずっと上にいた。今、ルイズが感じている悔しさは、きっとかつてのわしが感じた悔しさじゃ。世の中の人間は、貴族だろうが平民だろうが、必ず自分の弱さにぶち当たった。 今のお前は、正にぶち当たったところなんじゃ。大切なのはぶち当たってから、どうするかじゃよ。うじうじ悩んでるのもよし、弱い自分をどうにかしようとするのも足掻くのもいい。 じゃがルイズ、お前さんには忘れちゃあいかんものがあるんじゃ」 頭に置いていた手を、肩に置き。両手でルイズの肩を掴んだジョセフは、彼女の目の高さと同じ高さに自らの視線を合わせた。 「お前さんにはお前さんを心配してくれる友達だって、お前さんを心配しておる使い魔じゃっておるッ! いいか忘れちゃならんぞ、お前さんは一人じゃないッ! 一人で悩むんも時にはいいッ、じゃが一人で何もかもしようとするのはただの傲慢じゃ! 人を信じて頼るのは弱さじゃあないッ! 自分の弱さを直視せず、自分に出来ないことを出来ると嘘を吐く、その行為自体が真の弱さじゃ! 少なくともわしは、そう信じておるッッッ!!!」 ぐっ、と肩を強く掴んで、彼女に言い聞かせる。 潤んだ鳶色の瞳が、ジョセフの瞳を、真正面から見つめ返した。 「……私、『ゼロ』よ? ジョセフみたいに、すごくもなんともない……それでも、いい?」 「言ったじゃろ。今は『ゼロ』でも構わん。いずれ、強くなるんじゃ……『わしら』は」
157 :
代理投下 :2007/06/26(火) 05:43:49 ID:???
83 :ゼロと奇妙な隠者:2007/06/26(火) 05:31:39 ID:??? 「……離してっ、肩痛いわよ、ボケ犬っ」 ルイズはジョセフの手から離れると、背を向けて。ごしごしと目元を袖で拭って、背を向けたまま口を開いた。 「……聞いてて、とっても恥ずかしかったわっ」 「同感じゃな。わしも言ってて死ぬかと思ったわい」 主人の憎まれ口に、ちっとも死にそうじゃない口調で返すジョセフ。 「……どさくさに紛れて恥ずかしいコトばっかり言ってっ。そんなこと言ったからって三ヶ月の食事抜きは覆らないんだからねっ! 心配してくれても、エサあげないんだからっ!」 ピンクの髪の間から微かに覗くルイズの耳が真っ赤なのを、ジョセフは見た。 「そんだけ大口叩いたんだから、ちゃんと責任持って私が強くなるまでいなさいよっ! 思い切り頼ってこき使うわ、覚悟なさい! それから、それからっ……私が泣いた、なんて他の誰かに言いふらしたらっ……絶対に、ぜーったいに、許さないんだからね!? 絶対誰にも言わないでよっ!?」 振り返ったと同時に杖をジョセフの鼻先に吐き付けるルイズは、まだ顔は赤いままで。けれど、ジョセフを見上げる目は。今までとは、決定的に違っていた。 ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ――優しかった。 「墓場まで、持って行くことにしますわい。ご主人様?」 ジョセフの笑みは、今までと変わらず。どうしようもないくらい、優しかった。 「さっ、つい道草食べちゃったわ! 早く行かないと店が閉まっちゃうじゃないボケ犬!」 ピンクの髪を勢い良く風になびかせ。木に繋いでいた馬へ歩いていき……ジョセフはその後姿を、微笑ましげに見つめて、その後ろを歩いていった。 To Be Contined →
158 :
逆使 :2007/06/26(火) 05:45:05 ID:???
0600時に全文再投下する!
黄金の精神が輝きすぎてまともに見られネェ・・・むしろ溶ける
なんというツンデレ・・・・・・ 今、「言葉」ではなく「心」で理解した これは間違いなく萌える
真っ白に萌え尽きたよ・・・・。 GJ!!
162 :
代理投下 :2007/06/26(火) 05:53:18 ID:???
84 名前:ゼロと奇妙な隠者 投稿日: 2007/06/26(火) 05:32:12 ID:??? 「い……今起こったことをありのまま話すぜ! やっと俺の出番かと思ったら、作者大好きなこっぱずかしい展開で一話分終わってた。 オリジナルとか妄想炸裂とかそんなチャチなモンじゃねえ、もっとアイタタな何かの片鱗を味わったぜ……はいはいおでれーたおでれーた」 「うるせえぞデル公! ちったあそのへらず口を閉じてやがれ!」 To Be Contined?
GJ! 原作序盤のルイズは思わず殺っちゃいそうだし ツンデレ発動はウザイ そんなキャラをキッチリとマトモな萌キャラにした貴方は偉大だ!
隠者さんと代理さんGJ! 若者を導く大人としてのジョセフが非常に上手く書けていてGJ そしてそれに対するルイズのツンデレっぷりは神懸かりすぎだ!
166 :
逆使 :2007/06/26(火) 05:58:12 ID:???
時間だ!再投下開始する!
此処は練兵場だか何だか知らんが広い場所 この場に立っているのは、私とチョビ髭と主人だ 互いに実力を知るために手合せをしよう、とか何とか まぁ、断るのも可愛そうだから引き受けたが… 試したい事もあるから丁度良い さて、始めようか! 【逆に考える使い魔】
少し時間をバイツァ・ダスト! 手合せの為に宿の外に出た時 私は見てしまった! 空から変態が落下してきた瞬間を! そして!私の血に潜む何かが…奴は『邪悪』だと叫んでいる! 「ここは何処だ!?貴様は誰だ!?」 混乱してようが関係ない! 「俺に近「ふんッ!」…ッ!?」 ―ハルケギニア BF1階― ジョージに首を両断されて死亡 妙なテロップが…電波か? 「相棒よぉ…使ってくれるのは有り難いけど…イキナリ辻斬りh(チンッ)」 初ゼリフのデルフを無視し、戦利品を懐に収める DISCという名らしい… 私が死んでから何年経ったか知らないが、向こうの世界では便利な物が出来たようだ… 音楽を楽しむ為の娯楽道具(CD部分の説明)と戦う為の武具(スタンド部分の説明)を兼ねるとは、お得だな DISCには、ヘタクソな字で『クリーム』と書いてある 未強化だから慎重に使わば…
で、現在に至るわけだが 再びデルフを抜いて構え…頭に流れる膨大な量の情報から不要なモノを排除! オメガ13Zって何だ? そんな事を考えながら打ち合っていると魔法で吹き飛ばされてしまった… しまったな…どうせなら、盛大に血糊を撒き散らしながら派手に吹き飛べば良かった… なに?何故、盛大に血糊を撒き散らすのか? 逆に考えるんだ、『油断させて抹殺出来る』と考えるんだ…どうにも奴が気に食わないからな!
GJ!GJだおじいちゃん…ルイズが可愛くてしかたない
「ン、ンー?それの程度では使い魔失格だよ?」 キタ−−−−−−−−−!プッツンキタネコレハ! 「調子扱いてんじゃ…ゲフン!ゲフン!…良いのかね?全力を出しても?」 「僕は実戦で鍛えられたメイジだ、多少のことでは揺るがないよ」 「ならば刮目せよ!己の魂を燃やす一撃!」 己に感じる小宇宙を燃やす! 「ハァァァァアアアア!」ただならぬ気配に警戒を強めるチョビ髭…しかし、無駄な行為だ!
ワルドっていつの間にチョビ髭になったんだ?
さらに気張って警戒が強まった…このタイミングだ! 「アアアッ!…限界だ…」 「な、なんだっ「隙有りィぁ!」しまっ!?」 全てを霧散させて崩れ落ちると見せ掛け、懐に忍ばせたロープを掴み、巧みな操作で縛り上げる! 「変態秘奥義!空中亀甲縛りッ!」 本来なら木に吊し上げるなりするのだが、場所が無いからハンマー投げの如く高速回転! 「ギィャアアァァア!絞まるぅ!…でも、それがイ「氏ねぃ!」 なんか呟いたので地面に叩きつけて黙らせた… 真性とはな…いや、主人がドSだから問題ないな… 気は乗らないが、気絶したチョビ髭を(縛ったまま)担いで宿に戻るとするか… 本日の成果 クリームのDISK ルーンの効果を確認(様々な武具の効果、使用法、技術情報の習得)
174 :
逆使 :2007/06/26(火) 06:20:58 ID:???
>>172 あの髭が何故か気に入らないから俺の脳内と作品内で修正w
なんつーか、妙に刈りたくなるw
175 :
逆使 :2007/06/26(火) 06:26:34 ID:???
俺にとっての髭 1.チョビ髭 2.クマ髭 3.不精髭 4.関羽級のロン毛ならぬロン髭 これ以外はリアルだろうが二次元だろうが脳内修正してしまうw 気分を害したら御免なw
知らんがな(´・ω・`)
さすがに外見の独自設定はアレなので チョビを消して修正したいのだけど…無理? そして、明日から四日間ほどPCと携帯を使えない環境に陥る… バイトに人体実験とか切羽詰まってます!
投下したいんだが、まだ誰か支援してくれる人はいるかね?
支援か……今の俺に出来るのはそれだけだッ!
いつだって誰かが居るのがこのスレだぜ。
ノ
見守っているぞッ
では第九章を投下する!
>>177 マジであんたの投稿は避難所でやってくれないか
第九章 獅子身中 朝もやの中、ルイズ、リゾット、ギーシュの三人が馬の用意をしている。 アルビオンへの船が出ているという港町、ラ・ロシェールまでは馬で二日かかるという。 リゾットはまだ馬の扱いになれていないため、少々、憂鬱だった。 馬に自分の荷物(といっても私物はないに等しいのだが)をくくりつけているとギーシュが遠慮がちに声をかけてきた。 「お願いがあるんだが……」 「何だ…?」 「僕の使い魔を連れて行きたいんだ」 「お前の使い魔?」 「ああ…。そういえばルイズやリゾットにはまだ見せたことがなかったね。紹介しよう。僕の使い魔、ヴェルダンデだ」 ギーシュはおもちゃを自慢する子供のように屈託なく笑うと、足で地面をたたく。すると、もぞもぞと地面が盛り上がり、茶色の大きな生き物が顔を出した。 ありていにいって、小さい熊ほどもある巨大なモグラである。ギーシュは膝を突いて、そのモグラにひしと抱きついた。 「ヴェルダンデ! ああ、僕の可愛いヴェルダンデ!!」 「…………ジャイアントモールか」 リゾットが図鑑で見た生き物の名前を思い出して呟くと、ギーシュが頷く。 「そうだ。ああ、ヴェルダンデ、君はいつ見ても可愛いね。困ってしまうね。どばどばミミズはいっぱい食べてきたかい? そうか、そりゃ良かった!」 ギーシュは心底嬉しそうに巨大モグラに頬を擦り付けている。傍からはいまいち分からないコミュニケーションが成立しているらしく、モグラも鼻をひくつかせたりして応えている。 「なあ、ヴェルダンデを連れて行ってもいいだろう?」 「ダメよ、ギーシュ。その生き物、地面の中を進んで行くんでしょう?」 「そうだ。ヴェルダンデは何せ、モグラだからな」
ディ・モールト・ベネ!!
モグラさんギザカワイス
待ってたぜ!
「だが……アルビオンは確か……浮いてるんだろう?」 タバサにアルビオンについて訊いたとき、そう言っていた。 「そうよ。地面を掘って進む生き物を連れて行くなんて、ダメよ」 ルイズがたしなめるようにいうと、ギーシュはがっくりと膝を突く。 「そんな……お別れなんて辛い。辛すぎるよ、ヴェルダンデ……」 「置いて行きたくないのは分かるけど…。仕方ないのよ。諦めて」 余りの落胆振りに気の毒になったルイズがギーシュに近寄ると、ヴェルダンデが鼻をひくつかせた。 「な、何よ、このモグラ……。ちょ、ちょっと!」 巨大モグラはいきなりルイズを押し倒し、鼻で体をまさぐり始めた。 リゾットは助けようとしたが、何しろ相手は小熊ほどもあるモグラである。力も結構強い上に、ルイズが暴れているので足やら拳が当たる。手を出しかねた。 「ギーシュ。お前は以前、ルイズが使い魔の躾も出来ないといっていたが……自分の方はどうなんだ?」 リゾットの視線を受けて、ギーシュが顔をそらす。 「えっと……ヴェルダンデがこんな風になるってことは何か宝石を探してるんじゃないかな?」 「宝石?」 「早く助けなさいよ! きゃあ!」 ヴェルダンデは、ルイズの右手の薬指に光るルビーを見つけると、そこに鼻をすり寄せた。 「この! 無礼なモグラね! 姫様に頂いた指輪に鼻をくっつけないで!」 「なるほど、指輪か…」 『土』系統の魔法の秘薬の材料には宝石が使われる。『土』の使い魔らしく、このモグラにはそういった能力があるのだろう。 リゾットはそう理解し、ルイズから指輪を外そうと近寄る。 その時、一陣の風が舞い上がり、ルイズに抱きつくモグラを吹き飛ばした。
君が! 書き終えるまで! 支援するのを! やめない!
「誰だ!」 ギーシュが激昂してわめいた。薔薇の造花を掲げるが、その杖も風に吹き飛ばされる。 霧の中から、一人の長身の貴族が現れた。その特徴的な羽帽子にリゾットは見覚えがあった。王女の護衛の隊長だ。 ヴェルダンデやギーシュを傷つけずに片付けた手際といい、敵意は感じられないが、用心のため、ルイズとの間に立ってデルフリンガーの柄に手をかけ、僅かに鞘から抜く。 「よう、相棒! 何だか手ごわそうな奴だな」 「待ってくれ。僕は敵じゃない。姫殿下より、君たちに同行することを命じられてね。君たちだけではやはり心もとないらしい。しかし、お忍びの任務であるゆえ、一部隊をつけるわけにもいかぬ。そこで、僕が指名されたってわけだ」 長身の貴族は、帽子を取って一礼した。髭のせいで分かりづらいが、リゾットと同年代らしい美男子だった。 「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」 ギーシュが相手が悪いと知って黙り込む。魔法衛士隊は実力と人品を備えた者だけが入隊できる、全貴族の憧れである。 「君の使い魔を吹き飛ばしたりしてすまない。だが、婚約者がモグラに襲われているのを見て見ぬ振りはできなくてね」 「ほー、なるほど。お前さん、貴族の娘っ子の婚約者なのか。おでれーたな」 「婚約者……?」 親子ほど年の離れた夫婦も世界的にはそこまで珍しくはない。十や二十の差では驚かない。 しかし婚約者という聞き慣れない単語に、リゾットはルイズとワルドを見比べた。 ワルドは人懐っこい笑みを浮かべると、立ち上がったルイズに駆け寄り、抱えあげる。 「久しぶりだな! ルイズ! 僕のルイズ! 相変わらず軽いな、君は! まるで羽のようだね!」 「お久しぶりでございます。……お恥ずかしいですわ」 ルイズは頬を染め、再会を喜ぶ。 リゾットは昨日、ルイズの様子がおかしかったことを思い出した。原因はどうやらワルドにあったらしい。
ひとしきり再会を喜び合った後、ルイズはリゾットとギーシュをワルドに紹介した。 「君がルイズの使い魔かい? 人とは思わなかったな。僕の婚約者がお世話になっているよ」 「………いや…」 最低限の返事しかしないリゾットに、ワルドはにっこり笑うと、ぽんぽんと肩をたたいた。 「どうした? もしかして緊張しているのかい? なあに! 何も心配することはないさ。君はルイズと一緒に使い魔としてあの『土くれ』のフーケを捕まえたんだろう? その勇気があれば何だってできるとも!」 あっはっはっ、と豪快かつ爽やかに笑う。それに対してリゾットは矢のような視線を返しただけだった。 「うん? 気に障ってしまったかな? 失礼。単に無口なだけみたいだね」 ワルドは口笛を吹いて鷲の頭と上半身と翼、それに獅子の下半身を持つグリフォンを呼び、ひらりと跨る。そしてルイズに手招きをした。 「おいで、ルイズ」 ルイズはもじもじしていたが、ワルドに抱きかかえられ、グリフォンに跨った。ワルドは手綱を握り、号令した。 「では諸君! 出撃だ!」 「仕切ってるねえ、あの髭」 デルフリンガーがつまらなそうにぼそりと呟く。かくて四人と一振りは空中浮遊大陸アルビオンに向かって出発した。 アンリエッタは出発する一行を学院長室の窓から見つめていた。眼を閉じ、手を組んで祈りをささげる。 「始祖ブリミルよ。彼女たちにご加護を……」 アンリエッタは昨晩、ルイズの使い魔に言われたことを反復していた。信頼できる部下を作れ、と彼は言っていた。そのためには他人を信じろ、とも。 だからこそアンリエッタは忠臣の呼び声高く、ルイズの婚約者でもあるワルドをつけたのだ。それでも、一抹の不安がよぎる。彼女の周りの貴族は忠誠を謳いながら自分のことしか考えない者で溢れているのだから。 そんなアンリエッタの胸中を知ってか知らずか、隣でオスマンが鼻毛を抜いている。
しえーん
原作と照らし合わせて思うんだが 鉄の人ほんと文章まとめんのうめーな。 尊敬もんだよ
>だからこそアンリエッタは忠臣の呼び声高く、ルイズの婚約者でもあるワルドをつけたのだ。 そのワルドがある意味では一番の裏切り者な罠w m9(^Д^)プギャーーーッ
言われたそばから裏切られたら人間不信にもなるよなぁ。
しぇん
「見送らないのですか? オールド・オスマン」 「ほほ、見ての通り、このおいぼれは鼻毛を抜いておりますのでな」 「トリステインの未来がかかっているのですよ? なぜそのような余裕の態度を…」 「既に杖は振られました。なに、彼ならば道中どんな困難に会おうと、やってくれますじゃ」 「彼とは? あのギーシュが? それともワルド子爵のことですか?」 オスマンは意味ありげに首を振る。 「まさか、あのルイズの使い魔が? 彼は平民ではありませんか」 「その平民でありながら、彼は数々の困難を乗り越えてきましたのでな。そう、あの伝説の使い魔『ガンダールヴ』にも匹敵すると、わしは思っておるんですじゃ。何しろ、異世界から来た男ですからのぅ」 「異世界? そのような場所が……」 「姫様、世界は広いですぞ。ハルケギニアではない、どこか。『ここ』ではない、どこか。そういうものがあるのを頭越しに否定していては、いつまで経っても進歩はありませんわい」 アンリエッタは遠くを見るような眼をした。 「ならば、祈りましょう。異世界から吹く風が、アルビオンに吹く風に負けぬことを」 リゾットたちが出発した後の学院の寮塔の一室。 キュルケはタバサの部屋の扉を叩いていた。しばらく待ったが起きてこない。仕方なく『アンロック』を唱えて鍵を外し、中に入る。タバサはまだ寝ていた。 「タバサ、起きて!」 ゆさゆさと揺するとタバサはゆっくりと眼を開いた。眼をこすりながら小さくあくびをすると、枕元にあった眼鏡をかけ、キュルケの顔を確認した。 「おはよう……」 「おはよう、タバサ! 今から出かけるわよ!」 またか、とタバサは思ったが、キュルケが性急なのはいつものことなので、説得は諦め、眠い頭で話を聞くことにする。
いくら分身しても、身体の中から剃刀出てきたら意味がないよなぁ。
キュルケが説明によると、ルイズとリゾットとギーシュ、それに見慣れない男がグリフォンと馬に乗り、急いだ様子で学院を出て行ったのだという。 「これは絶対何か面白いことがあるに違いないわ! ダーリンも気にかかるし、貴方の風竜で追いかけてちょうだい!」 タバサは頷いた。そして、もそもそとベッドから出るとクローゼットを開け、制服に着替え始める。 「貴方、着替えるの?」 キュルケが驚いて訊くと、タバサは再度頷いた。基本的にタバサは誰にどう見られようと気にしない性格。 こういう急な頼みは前に何度かしたことがあるが、どこにいくのだろうと本だけ持ってそのときの格好――朝ならパジャマ――のまま出かけてしまうのが常だった。 身だしなみを整えるなんてことにはてんで気が回らないはずなのだ。 「ま、まあ、着替えるくらいの時間は待つけど……」 キュルケは親友の変貌(というほどのものでもないが)に驚き、しばらく待つことにした。 数分後、寮搭から背に二人の女性を乗せたシルフィードが飛び上がった。 魔法学院を出発して半日、ワルドは止まることなくグリフォンを疾駆させていた。リゾットたちは途中、駅で馬を好感したりしながらついていく。 「ちょっと、ペースが速くない? リゾットもギーシュもついてこれないわ」 ワルドの前に跨ったルイズが言う。ワルドの頼みもあり、雑談を交わすうちに口調はいつものものに戻っていた。 「ラ・ロシェールの港町まで、止まらずに行きたいんだ。ついてこれないなら置いて行けばいい」 「おいていくなんて駄目よ」 「どうして?」 「だって、仲間じゃない…。それに…使い魔をおいていくなんて、メイジのすることじゃないわ」 いいわけじみた口調でルイズは言う。
うおお鉄が来た! 早起きして良かった! しえん!
「やけにあの二人の肩を持つね。どちらかが君の恋人かい?」 「そ、そんなことはないわ」 「そうか、ならよかった。婚約者に恋人がいるなんて聞いたらショックで死んでしまう」 「婚約者っていっても……その……親が決めた事じゃない」 「おや? 僕の小さなルイズ、僕の事が嫌いになったのかい?」 「嫌いな訳ないじゃない」 ルイズが照れたように言う。 「良かった。じゃあ、好きなんだね」 ワルドが軽快に笑って、手綱を握った手でルイズの肩を抱いた。ルイズはなおも戸惑ったような顔をする。そんなルイズにワルドは落ち着いて言った。 「旅はいい機会だ。一緒に旅を続ければ、またあの懐かしい気持ちになるさ」 昔話に花を咲かせつつもルイズは考える。自分はワルドのことが好きなのか? 嫌いじゃないのは確かだ。強くて優しいワルドは幼いルイズにとって、憧れの象徴だった。しかしそれは記憶が擦り切れるくらい昔だ。 ワルドの両親が亡くなり、彼が魔法衛士隊に入隊してから今まで、もう十年も会っていない。 なのにいきなり婚約者だの結婚だのといわれても困る。離れた時間がありすぎて、好きなのかどうか、いまいちわからないのだ。 他人の思考や感情をよく理解し、的確な判断をする自分の使い魔ならこの気持ちが何なのか、わかるだろうか。 そう思ってルイズは後方のリゾットに視線を投げかける。リゾットもこちらを見ていて、ルイズはわけもなく動揺した。
203 :
逆使 :2007/06/26(火) 07:00:12 ID:???
このスレの作家達は下手なプロ作家より巧い人が多いと思うのは俺だけかな? 俺なんて本能に任せて書き殴りだからなぁw しかも今回は途中でメモなくしたしw
支援だッ!
「まったく、魔法衛士隊の連中は化け物か?」 ギーシュが馬の首にぐったりと上半身を預け、隣を行くリゾットに声をかける。 リゾットも体力自体はギーシュよりも数段上だが、乗りなれない馬で駆け続けるのは相当の負担だった。 「相棒、大丈夫か? 馬に乗りなれてねーだろ」 「…大丈夫だ」 しかし、リゾットは疲れを感じさせない声で返事をした。その目はじっと一点に見ている。ギーシュが視線を追うと、空中を行くグリフォンが居た。 「…?」 不思議そうにリゾットを見たが、ある仮説を思いつき、ギーシュはニヤッと笑う。リゾットをからかう格好の種がみつかったと思ったのだ。 「もしかして、君……やきもち焼いてるのかい?」 その言葉にリゾットがギーシュを見た。 「……やきもち? 嫉妬のことか?」 「そう。さっきからずっとあのグリフォンを見てるじゃないか。ご主人様を取られて嫉妬でもしてるのかな、と思ってね。いや! もしそうなら悪いことは言わないよ! 身分違いの恋は不幸の元だ! 諦めるんだね!」 調子に乗ってギーシュはリゾットの背中を二度三度、軽く叩く。リゾットの弱みを握れたのだ。気分は最高に「ハイ!」って奴だ。 だが、リゾットに少しの動揺も見られない。むしろ「何を言ってるんだ? この馬鹿は」という軽蔑の冷たい視線を送ってきた。 「………あ、アレ? 違った? 僕の勘違い?」 流石にギーシュもそれに気づいて口を噤む。 「俺が何か考えていたとして……お前に関係あるのか?」 「いや……だってずっとあっちを見てるからさ……」 言い訳するギーシュに、リゾットは視線を緩めた。 「確かに興味はある……。しかしお前が考えているようなことじゃない…」 「そ、そうか。うん、失礼した」 「おいていかれる。急ごう」 リゾットが再び馬を駆けさせた。慌ててギーシュはそれについていく。
リゾットはルイズではなく、ワルドを見ていた。ワルドを見ているうちに、ある男を思い出したからだ。 その男とは彼が所属していた組織の幹部、ポルポだ。もちろん、横たわっているとベッドのように見えるデブのポルポと、女性なら誰でも憧れる美男子のワルドでは、外見は似ても似つかない。 両者の共通点はその仕草や表情だった。二人のそれは共通して演技に満ちていたのだ。アンリエッタともまた違うそれは、全てが作り物のようで、逆にどれが嘘なのか判別できないくらいだった。 ポルポは常日頃から信頼の大切さを説き、侮辱に対しては命を賭けると口にしていたが、本心は他人を利用し、体と同じように私腹を肥やすことしか頭にない男だった。 ではワルドはどうなのだろうか? 貴族が礼儀やら作法やら体面に拘る以上、常日頃から自分を作っている可能性はある。それだけでは敵と判断することはできない。 だが、仮にも婚約者の前でもその演技を続けるだろうか。そう考えると、リゾットはこの旅の間、ワルドに決して気を許すまいと決心するのだった。 さらに進むこと数時間、日が落ちた頃、リゾットは突然馬を止めた。前方を飛ぶワルドにも合図をして呼び寄せる。 「どうしたんだ?」 不審そうにギーシュが訊いてくる。 「多分、この辺りに敵がいる……」 「敵ですって?」 「ああ。盗賊か、アルビオン貴族派かまでは分からないが…」 「何故そう思うんだい?」 ワルドが興味深げに訊いてくる。 「両側が断崖絶壁で、所々穴が開いているだろう。起伏も多いし、待ち伏せには絶好だ」 リゾットが指し示しながら根拠を述べる。もちろん、それだけでは絶対の根拠ではない。渓谷に入る手前にフーケが作った三つに重なった平らな石を見つけたのだ。何らかの脅威が待ち受けている印だ。 「もちろん、居たとしてもメイジが三人もいる一行を襲ってくるかどうかは分からない。だが、注意だけはしてくれ」 「分かった。なに、何が来ようとも僕がルイズを守るさ」 「飛んでいる分、確かにそちらが安全だろう。頼んだ」 ルイズはリゾットに何か言いたげだったが、その前にワルドのグリフォンが飛び立った。
支援!
よりによってポルポかよ
「やれやれ、もうすぐでラ・ロシェールだっていうのに、敵か。本当にいたら嫌だなあ……」 ギーシュがぐったりしながら愚痴をこぼす。 「ま、今日最後の難関って奴だ。元気よく行こうぜ!」 自分で移動していないため、一人元気なデルフリンガーが励ますように明るい声を出した。 渓谷に入ってしばらくすると、リゾットが突然、馬から飛び降り、同時にギーシュを馬から引き摺り下ろした。 「な、何をするんだね、君は!」 あまりのことに怒鳴り声を上げるギーシュを無視し、リゾットは指示を飛ばす。 「ギーシュ、ワルキューレを出せ」 「へ?」 「出せと言ってるんだ! 出せッ!」 ギーシュが訳も分からずワルキューレを出すと同時に、風を切る音が複数聞こえた。 リゾットはギーシュの襟首をつかんでワルキューレの影にしゃがむ。 次の瞬間、闇を切り裂いて飛来した火矢がワルキューレの喉にめり込んだ。ワルキューレがいなければギーシュに当たっていただろう。 火が辺りを明るく照らし出し、馬が驚いて棒立ちになる。 「わわわわ! な、何だ?」 「敵襲だ! ワルキューレで防げ!」 デルフリンガーを抜き、さらに飛んで来た火矢を打ち落とす。炎を反射してデルフリンガーが鈍く煌いた。 「やばいぜ。照らされた! 今のはでたらめだったが次は当ててくるぞ!」 デルフリンガーが叫ぶ。そこにまた風を切る音。
矢が再び殺到する。今度は正確にこちらを目掛けて射撃してきていた。隣のギーシュは腰を抜かしている。 (俺はともかく、ギーシュが防げない!) その時、一陣の風が舞い起こり、リゾットたちの前の空気がゆがみ、小型の竜巻が現れた。 竜巻は飛んできた矢を巻き込み、あさっての方向へと弾き飛ばす。見上げると、グリフォンに跨ったワルドが杖を掲げている。 「大丈夫か!」 ワルドが二人に声をかける。 「ああ……。俺は…な」 魔法を警戒してか、矢は一旦途切れている。 「何をしている。今のうちに残りのワルキューレを出せ!」 リゾットに叱咤され、ギーシュはあわてて残りのワルキューレを呼び出した。 「夜盗か、山賊の類か?」 「リゾットの言うとおりだったわね……。ひょっとして、アルビオンの貴族の仕業かも…」 ワルド、ルイズがそれぞれ意見を述べるが、ワルドはルイズの言葉を言下に否定した。 「貴族なら、弓はつかわんだろう。魔法で攻撃してくるはずだ」 そのとき、聞き覚えのある羽音が聞こえた。その途端、崖の上の男たちの悲鳴が聞こえてくる。どうやら突然自分たちの頭上に現れたものを見て恐慌を起こしているらしい。 男たちは夜空に向けて矢を放つが、あっけなく風の魔法で逸らされる。その上、巻き起こった小型の竜巻によって、敵は吹き飛ばされ、崖から転がり落ちてきた。よほど体を打ちつけたのか、呻いている。 月光に照らされ、その見慣れた幻獣が姿を現した。ルイズが驚きの声を上げる。 「シルフィード!」 タバサの風竜が地面に降りると、赤い髪の少女がその背から飛び降りた。
リゾットの観察力は異常
「お待たせ!」 髪をかきあげながらキュルケが陽気に挨拶する。それに対して、グリフォンから降りたルイズが怒鳴る。 「お待たせじゃないわよ! 何をしにきたのよ!」 「助けに来てあげたんじゃないの。朝、窓から見てたらあんたたちが馬に乗って出かけようとしてるもんだから、急いでタバサを叩き起して後をつけたのよ」 キュルケが指差す先には、なるほど、いつもどおり、制服姿で本を読むタバサがいた。 「ツェルプストー、あのねえ、これは遊びじゃないの。お忍びなのよ?」 「だったらそう言いなさいよ。言ってくれなきゃわからないじゃない。とにかく、感謝しなさいよね。あなたたちを襲った連中を、捕まえたんだから」 二人でまた言い合いを始めた。 「タバサ、助かった」 「………」 リゾットが礼を言うと、タバサは無言で頷いた。 一方、ギーシュは捕まえた男たちの尋問に入ろうとしている。 「ギーシュ……、疲れただろう? 少し休め。尋問は俺がやる」 「そ、そうかい? じゃあ、頼むよ。悪いね…」 ギーシュはその場にへたり込んだ。 後ろでは、キュルケがワルドに早速アプローチをかけていた。
尋問はすぐに済んだ。当初、物取りだと主張していた盗賊だったが、嘘を読み取ったリゾットが嘘一つにつき指を一本へし折ると、途端に素直になった。 「酷い奴だ…。指を折るなんて……」 「いいや、慈悲深いぜ……。指を切断しなかっただけな…。それより、お前たちは本当に物取りか?」 男たちはしばらく黙っていたが、嘘が通じそうにないと分かると観念して喋り始めた。 「……俺たちは傭兵だよ。昼間、この先のラ・ロシェールの『金の酒樽亭』って店で、白い仮面をした、いけ好かない貴族に雇われたのさ」 「アルビオンの貴族か?」 念のため、尋ねてみる。 「いや、わからねえな。まあ、相手が誰だろうと、報酬をたっぷりくれるって言うからな。何せ、前金だけでエキュー金貨がいっぱいに入った袋をぽんと出しやがった」 「その白仮面の貴族が俺たちを襲え、と指示したのか?」 「いや、貴族が通ったら襲え、と言われていただけで、誰それを襲えって指示はなかった。現に綺麗なねーちゃんがしばらく前に通ったが、貴族じゃなさそうだったんで素通りさせたしな」 フーケのことだろう。きっちり仕事はしているようだ。 「……分かった。質問はもうない」 リゾットは傭兵たちとの会話を打ち切り、戻る。その頭の中では疑問が渦巻いていた。 (奴らが俺たちを狙っていたのは、間違いないだろう……。 だが、アンリエッタから依頼を受けたのは昨夜だ。その後、朝からここまで駆け通しだった…。 余りにも敵に捕捉されるのが早い……。誰かが情報を流していると考えるのが自然だな……) アンリエッタからの依頼を確実に知っているのは、リゾット、ルイズ、ギーシュ、デルフリンガー、ワルド、アンリエッタ本人。 他にいるかもしれないが、依頼の性質が性質だけに、アンリエッタが何人にも打ち明けているとは思えない。 また、ほぼずっと一緒に居たリゾット、ルイズ、デルフリンガーは除外してもいいだろう。 (残る容疑者はギーシュとワルド………) ギーシュが失神から回復したのは今朝方のことなので、確率としては低い。となると、やはり一番怪しいのはワルドになる。
相変わらず鉄の人のSSのクオリティタカス 支援いたします
支援だ!
だが、リゾットはこの時点で追求することは不可能だと判断した。何の証拠もないのだ。アンリエッタが誰に打ち明けたか、確かなことが分からない限り、いくらでも言い逃れようがある。 ここで推論を述べても、一行に疑心暗鬼を植えつけるだけだろう。ワルドが本当に味方だった場合、無用な争いが起きることになる。 (どちらにしても、今の時点では裏切らないだろう……。警戒は必要だが、しばらく様子を見るか……) そう考え、ワルドたちにはただの物取りだと報告する。 「ふむ………、ならば捨て置こう」 ワルドはそう答えると、再びグリフォンに跨り、颯爽とルイズを抱きかかえた。キュルケは面白くなさそうな顔をしている。どうやらワルドにふられたらしい。 「諸君、もう少しだ。今日はラ・ロシェールに一泊して、月の様子にもよるが、明日の朝一番の便でアルビオンに向かうとしよう」 そういうと、グリフォンを飛び立たせる。 リゾットも自分の馬に乗ろうとしたが、コートの裾が引っ張られた。振り向くと、本を読んでいるタバサがコートを掴んでいる。 「何だ…?」 リゾットがたずねると、タバサは自分の横…風竜の背を指差す。一瞬、本から眼を離して、リゾットの方を向く。 「貴方は馬に乗りなれていない。腰への負担は避けるべき」 無表情にそういわれた。要するに乗っていけということだろう。確かに表には出さないが、ほぼ一日馬に乗り続けたリゾットは腰に痛みを感じていた。 「そうね。ダーリンは馬が苦手だし、一緒に行きましょう」 キュルケも同意する。 「分かった。では、乗らせてもらう」 「……」 タバサは無言で頷く。ギーシュも乗りたそうなそぶりを見せたが、馬二頭を放置するわけにもいかないと考えたのか、渋々馬に跨る。 風竜が飛び立つ。キュルケはもう気分を切り替えたのか、空から見える景色について盛んにリゾットに話しかけてきた。タバサは相変わらず本を読んでいる。 ふと見ると、グリフォンに乗ったルイズがリゾットを睨んでいた。何か気に食わないらしい。 前方に明かりが見える。夜中にはラ・ロシェールにつけるようだった。
これにて投下終了! 支援、ありがとうございました。 みんなの感想やGJの声が俺を先に進ませる! ちょっとアンリエッタが人間不信になる根拠が原作では足りないように感じたので、より不幸にしてみました。 王女ファンの皆さん、すまねえ
紫煙
フラグがまた一本 いや着替えでもう一本
GJ!! たまんないぜリーダー
毎回の高クオリティ、僕は敬意を表するッ! 原作けっこうヌルイ感じなのでこれぐらいでちょうどいいと思われる
リゾットにタバサフラグを アンリエッタには絶望フラグを このSSにおいて王子が助かる事は絶対にないな 王子が生き残ってる作品って何かあるか?
鉄のタバサの可愛さは異常 リゾットvsワルドも楽しみだ・・・
224 :
来訪者 :2007/06/26(火) 07:17:36 ID:???
相変わらず質、量共に素晴らしい… 直後で恥ずかしいが、自分も仕事行く前に投下しよう
トリスティン魔法学園のとある教室。 そこに2つの人影入ると、それまで雑談していた生徒達が一斉に好奇の視線を向ける。 朝食を終えたルイズと育郎である。 二人を確認するとくすくすと笑い出す生徒達を、無視して席に座ろうとするルイズに 一人の生徒が声をかける。 「あらルイズ、貴方本当に平民が使い魔なのね」 燃えるような赤い髪に豊満な肉体、褐色の肌を持つその生徒を、ルイズは苦々しく見た。 「キュルケ…なによ、何か用なの?」 「用事って程じゃないわよ、貴方の噂の使い魔を見たくてね。へ〜」 そういって育郎をじろじろと見る。 「中々いい男じゃない…でも、やっぱり使い魔って言ったらこういうのじゃないと」 キュルケの横から、真っ赤な巨大トカゲがのっそりと身を乗り出してくる。 「これって、サラマンダーじゃない…」 「そうよー、火トカゲよー。見てこの尻尾!」 悔しげにサラマンダーを見ながら、キュルケの自慢話を聞くルイズを横目に、一人育郎は 眼の前のサラマンダーと、周りにいる使い魔たちを感心して見ていた。 (本当に漫画やゲームの世界だな…あれはキメラ、いやマンティコアだっけ?) 「ルイズ…あの浮いている目玉はなんて言うんだい?」 「鈴木土下座衛門って…ちょっとあんた、恥ずかしいからキョロキョロしないでよ!」 「いいじゃない。貴方、私の使い魔はどう?素敵でしょ」 と言われても、育郎にサラマンダーの良し悪しなど判るはずもない。 大きさを褒めるべきなんだろうか? それとも色? そういえば昔、沙羅曼蛇ってゲームがあったっけ? 小学校で同じクラスになった花京院君はゲームが上手かったな… 禁止と言っても毒ガスを放つドイツ超人を必ず使うから嫌われてたっけ 彼は今どうしているのだろう?
リゾットは聡明かつ強いな さすがリーダーだ。 そしてワルドウザスww ぜひともこいつに剃刀吐かせてくれww
こら花京院wwwwww
「はいはい、みなさん席に座って」 そうこう考えてるうちに先生が入ってきたようだ。 助かったと思い、席に座ろうとするが「使い魔は椅子に座っちゃ駄目!」とルイズに 言われた為、仕方なく教室の後ろの壁に背を預ける。 ふくよかな頬から優しい印象を受けるミセス・シュヴルーズは土の魔法の先生らしい。 授業は始めてと言う事もあって、実にわかりやすい。 (それにしても…火、水、土、風はわかるけど虚無か) 属性の説明を聞きながら育郎は考える。 失われた属性と言われる虚無。 他の事柄は、それこそ漫画やゲームの知識のままだが、虚無と言うのは異質に感じる。 「では…ミス・ヴァリエール、この石を『錬金』で金属に変えてみてください」 その声で考えを中断して、ルイズの方を見る。 するといつも元気なルイズが、困ったようにもじもじしているではないか。 周りの様子もおかしい。 「なんて事だッ!『ゼロのルイズ』に魔法を使わせる事になってしまったッ! ラ・ヴァリエール家が生み出した、恐るべき暴発兵器『ゼロのルイズ』をッ!」 「『ゼロのルイズ』に魔法を使わせることは核爆発させる事と同じだッ!」 等と叫ぶ生徒もいれば、急いで机の下に隠れる生徒もいる。キュルケも顔面蒼白だ。 それとは対照的に、前に出たルイズににっこりと微笑むミセス・シュヴルーズ。 「ミス・ヴァリエールッ! あなたは必ず錬金を成功できるッ!もっと!もっと! 石ころを金属に変えれるとおもいなさいッ!空気を吸って吐くことのように! HBの鉛筆をベキッ!とへし折ることと同じようにッ!出来て当然と思うのですッ! 大切なのは『認識』することですッ! 魔法を操ると言う事は、出来て当然と思う精神力なのですッ!」 ミセス・シュヴルーズのアドバイスに意を決して杖を掲げる、ルイズ。 精一杯頑張っていますと、全身からオーラを出すルイズを見て、育郎は思わず微笑んだ。 そしてルイズが勢いよく杖を振り下ろした次の瞬間…机の上の石ころが爆発した。
ルイズは自分の魔法の失敗で生まれた爆風を受けながら考えていた。 またやってしまった…また失敗してしまった… そして自分につけられた二つ名を嫌でも思い出す。 ゼロのルイズ 魔法の成功率ゼロ 落ちこぼれの証 泣きたくなるほど情けなくなるが、彼女の人一倍高いプライドがそれを許さなかった。 とりあえず何かを言って誤魔化さなければならない。 失敗しちゃった(テヘ) 等と言うわけにはいかないのだ。何か良い言葉は無いか… また、つまらぬ物を爆発させてしまった… こんなのはどうだろう? いいぞ、なんかそこはかとなく格好良い気がする。 意を決して口を開こうとした時、誰かが自分を揺さぶっている事に気付いた。 「ルイズ、大丈夫かッ!?」 「はえ?」
231 :
来訪者 :2007/06/26(火) 07:26:18 ID:???
「よかった…怪我はない………先生!先生、大丈夫ですか!?」 ルイズに大した怪我が無い事を確認した育郎が、今度はミセス・シュヴルーズを介抱する。 「おお…一体何が…」 「わかりません…急に爆発が起きて…」 「そんな!ミス・ヴァリエールは?生徒達は大丈夫ですか!?」 「ええ、心配ありません。みんな無事です」 「ああ…よかった…本当に良かった…」 安心して泣き崩れるミセス・シュヴルーズ。 その光景を呆然としながらみつめる生徒達とルイズ。 「君、お医者さんか保険の先生を!」 「あ、うん…」 普段なら「平民如きが貴族に命令するんじゃない!」と怒るところだが、 状況についていけないその少年は素直に従う。 「な…なにこれ?彼は何をしているの!?」 キュルケが信じられないと言うようにつぶやく。 「いや、これが『普通』なんだ…」 「え?」 誰と無く言った言葉に、医務室から先生を連れてきた少年が答える 「僕達も最初はああだった…でもいつのまにか慣れてしまったんだ… 彼は、僕達に忘れていた大切な何かを思い出させてくれたんだよ…」 「ていうかあなた誰?」 「な!?マリコルヌ!風上のマリコルヌだよ!去年も一緒だったろ!?」 「そうだっけ?」 「ひどい!?」
232 :
来訪者 :2007/06/26(火) 07:28:39 ID:???
投下終了。 普通なリアクションを取らせてみたら今までにない事になった。 なにはともあれ最初の授業終了…ギーシュ編はもうちょっと後になる予定
良い事いってるのに結局悲惨なマリコルヌwww
マリコルヌここでもカワイソス(´・ω・`) w
来訪者はほのぼのしてていい感じだ…… 原作なぞらないで、学園生活をちまちまやっていくのも悪くないかもしれないと思った
しかしバオーは着々と進化成長を(ry
鈴木土下座衛門www
五右衛門ネタがでるとはw マルコメかわいそうだよマルコメ
自分、投下していいすか?
投下しちまいなよYOU
7 働く悪魔、働くメイド こんなに不味い食事は初めてかもしれない。隣に置いてある薄いスープの味がうつったのかと思えるほどだ。 ルイズはのろのろと食事を摂る。食堂の入り口をチラチラと見る。生徒が出入りする。教師が出入りする。 メイドが出入りする。彼女の使い魔を伴って。ナイフとフォークを置き、思わずそちらに首を向ける。 使い魔とメイドは楽しそうに――メイドが笑っているだけで、男はいつもどおりの無表情――話しているのが見て取れる。 呼びかけようとして気づいた。まだ男の名前も知らない。最初に自己紹介の一つもしなさいよ!使い魔なんだから!理不尽な怒りに駆られる。 男がこちらを向く。ルイズも男を睨む。男は目を逸らし、窓の外を見ながら歩いてゆく。メイドと使い魔は厨房に入っていった。 不味い食事が更にまずくなった。 厨房でまかない料理でも食べているのだろう。男はなかなか出てこない。食事を抜けば、度々ああやってメイドの世話になるつもりだろうか? 情けない使い魔だ。そう、情けない。情けない使い魔はメイジの恥であり、これは矯正しなくてはならないだろう。だがどうやって? 第一に、食事を(ちょっとは)マシなものにすること。これは却下。結局のところ、厨房に指示して、そのとおり作らせる事になる。 これでは感謝の気持ちが厨房に向くだけだ。そもそもあの男に、感謝の気持ちがあるのだろうか? 第二。質素な食事でもありがたがるまで、調教して調教して調教しまくる。これも却下だろう。あの図体と全身の傷。ここに来るまでに何をしていたのか。 乗馬用の鞭で叩いたところで、こたえそうにない。魔法を使うか?それこそ却下だ。使えない爆発を見せれば見せるほど、尊厳は右肩下がりだ。 第三は…魔法の実力をつけ、使い魔に崇められ、尊敬される様なメイジになる。確実なはずだが、出来るのかと言われれば答えに詰まる。
ルイズは様々な可能性を頭の中で転がす。最終的なビジョンが無いために、転がすだけに留まっている。使い魔を屈服させたいのか、信頼されたいのか、さもなければ――なんだろう? とりあえず名前を聞こう。何をするにも、そこから始めなければ。結論を出して気が楽になる。ロクに手をつけていないメインディッシュに取り掛かる。 周りはもうほとんどが食事を終えて、歓談に興じている。ルイズはひときわ盛り上がっている食堂手前、入り口側を見る。数人の二年男子がかたまっている。 フリルつきのシャツを着た、金髪巻き毛の美男子が輪の中心のようだ。ギーシュ・ド・グラモンとその取り巻きだ。 「なあ、ギーシュ!お前、今は誰と付き合ってるんだよ!」 油で固めて三叉に尖らせた髪形の生徒が、同じくらいに尖らせた口で聞く。 「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」 隣国アルビオンの有名な、赤い軍艦の名を胸に刺繍している固太りの男子が重ねて聞く。 中央でゆったりと足を組むギーシュは、目を閉じて答える 「つきあう?僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」 スッと唇の前に指を立てる。 気恥ずかしさに追い立てられるように目を逸らす。反対側を向く。厨房の扉が目に入る。何かが扉の下をくぐって、食堂に来る。なんだ?ナイフとフォークを置き、凝視する。 匍匐によって扉をくぐり抜けたそれは、全長10サント程の、赤土で出来たゴーレムだった。胴部分に何重にも紐を巻いているようだ。 ミセス・シュヴルーズが使役しているのか? 周りを見る。自分以外に気づいている者はいない。食事が終わった後に厨房に目を向ける人などいない。中階を見る。教師陣に混じって彼女の姿が見える。気づいていない。 再びゴーレムを見る。巻いていた紐を解き、クルクルと縦に回している。壁に作りつけられている燭台に向かって投げ上げる。 なにかがチカリと光った。紐の先端に小さな石がくくられている。それが光源だろうか。ゴーレムは燭台に絡みついた紐――どうやら、その辺にあった布を裂いた物――をスルスルと登ってゆく。 登りきったゴーレムは、油皿に立ち、食堂を見回しているようだ。そんな姿をルイズは微笑ましく思う。 あれは誰かの使い魔なのだろうか?誰かを探しているのだろうか?どうやら見つからなかったらしく、がっくりと肩を落とす。
肩を落とす?さっきまでの微笑ましさが消える。なんだあれは。まるで生物のようだ。それも人間のような動作を……。 そんなルイズの視線に気づいているのかいないのか、ゴーレムは引っかかった紐をまとめている。石を外して折りたたみ、厚くする。 燭台の上から真下に向かって落とし、その上にゴーレム自体も飛び降りる。ますますあやしい。怪我を恐れているような行動。 布をわきに追いやり、大テーブルに近づいてくるゴーレム。何を探しているんだ? ルイズはテーブルの下を覗き込む。ゴーレムは左右に首を振りながら小走りで端から端まで駆け抜け、次は隣の3年のテーブルへ走ってゆこうとした。 そのとき、ゴーレムが何かに反応したように180度首をねじる。向かう先には多数の足のほかに、床をゆっくり転がるビンがある。たった今落ちたようだ。 顔をあげてみると、そこはギーシュとその取り巻きのグループだった。話は更に盛り上がっているようだ。ギーシュが何か言うたびに、周囲から嘆息の声があがる。落ちたビンに気づくものはいない。 もう一度机の下を覗き込むルイズ。ギーシュの足まわりをみたが、それしか見えない。あいつはどこに行った? すぐ後ろからゴロゴロと小さく音が聞こえる。ルイズは(机の下で)あわてて向きを変える。 ゴーレムがビンを転がして、今しも遠ざかって行くところだった。手を伸ばすが掴まえられない。せめて目で追う。 ビンを強く突き飛ばし、その後を追うゴーレム。厨房の扉の下に、両者とも消えてゆく。 なんだったんだろう?ルイズは立ち上がる。食堂の隅に行き、残された紐を手に取る。使い魔が纏っていたボロ布と同じもののようだが……。
厨房の扉が普通に開き、さっき使い魔をつれて厨房に入っていったメイドがあわてた様子で歩く。手にはさっき厨房へ入っていったビンを持っている。ゴーレムは?見当たらない。 ギーシュのもとへたどり着いたメイドは、恐縮した様子でビンを返す。それを見た友人が騒ぎ始める。 「おお? その香水は、もしや、モンモランシーの香水じゃないのか?」 尖った少年が目ざとく言う。 「そうだ! その鮮やかな紫色は、モンモランシーが自分のためだけに調合している香水だぞ!」 固太りの少年が補うようにわめく。 「そいつが、ギーシュ、お前のポケットからさっき落ちたってことは、つまりお前は今、モンモランシーとつきあっている。そうだな?」 メガネを掛けたさえない顔の少年が、女のような声で止めを刺す。 ギーシュはなにか反論(弁解?)を行っている。しかし、回りの少年達に声量で押し切られる。 彼の後ろの席に座っていた、茶色いマントの少女がたちあがる。ギーシュに向き直り、泣き、頬を張り、去ってゆく。 ギーシュは頬をさすっている。今度は同じ学年の女子が立ち上がる。口論にもならない口論が始まり、終わる。テーブルの上のワインが、女子によって掴み取られる。中身がギーシュの頭にそそがれる。 女子――モンモランシー――は怒鳴り、去ってゆく。 ギーシュは顔を拭き、メイドに向き直る。足を組みなおし、高圧的な態度で語りかける。メイドの顔色が変わる。地面にうずくまるようにして謝罪するが、許されないようだ。 救いを求めるような目でこちらを見るメイド。ルイズに心当たりはない。今日の昼食中に初めて顔を覚えたのだ。 メイドが見ているのは自分ではなかった。背後に立つ気配に振り向く。使い魔が立っていた。 「紐、返してくれ」 使い魔が手を出す。紐を渡す。 「なんなのよ」 とりあえず反発してしまう。 無言で左手に持った人形に紐を通す男。さっきのゴーレムだ。生命力の片鱗も見られない。紐を通し終わると、男は首飾りのようにそれを下げた。
使い魔がギーシュの所へ行く。謝るのだろう。一緒について行くべきかとも思ったが。あのキザな仕草でバカにされるのも腹が立つ。 そうこうしているうちに使い魔がギーシュの前に立つ。メイドを立たせる。二言三言会話すると、周りの少年達が笑う。 ギーシュの顔に赤みが差す。立ち上がり、何事か告げる。マントを翻し、立ち去る。取り巻きの少年達以外にも、多数の生徒が後を追う。一人がテーブルに残る。見張っているようだ。何故? 男とメイドが話す。メイドが走って逃げる。何故? 使い魔のもとに駆け寄る。 「なんの騒ぎよ?」 睨み付ける。答えは無い。一人残った生徒が言う。 「ヴェストリの広場で決闘だよ」 ルイズは何を言っているのか、その瞬間理解できなかった。料理は完全に冷めている。
支援!
投下しました
誰もいない時間ってのは案外こんな時間なんだなあ
とおもったら
>>240 にジャニさん発見、背中の後押しありがとうございます
乙かれ!
ってもう終わってるし、なんでこんなときだけ書き込み成功するんだよorz GJでした〜あくまの人のは読み応えと密かな小ネタがいいねw
初めてエボニーデビルが可愛いと思っちまったGJ!
わかりづらいとアレなのでデーボの視点 ・シチュー食ったけど足りねえ(見た目のマイナス査定により原作の「お代わりもありますから」セリフカット) ・こうなりゃ当初の目的どおりに貴族の食事をいただきます ・ほとんど食い終わっててダメじゃん(肩落とす) ・しょうがない、食い残しでも落ちてないかなー(走り回る) ・なんか落ちた、酒か!?(転がす) ・(持ってかえってあけてみる)香水じゃないか…がっかり、をシエスタに見咎められて、返すことに だいたいこんな感じであります。 シエスタが怒られるパターンはほんとすいません、思いつきませんでした。毒吐かれる覚悟はしてます。 デーボが給仕やるよりは自然と思ったんだがやっぱワンパターンかな。
今までにないパターンは新しくていいんじゃないか。 説明でよくわかりました〜。つまりGJ!
怒られてるデーボwww
仕事の前にこれだけは言っておきたい …鉄最高!
>>254 どうみても会社からの書き込みです
本当に(ry
特にどの作品がって話じゃないんだが、言い回しくらいならともかく、 むりやりジョジョキャラのセリフをゼロ魔キャラに言わせたりするのはどうかと思うんだ
だがそれがいい
あくまの人GJゥ! 最早他のキャラと話の空気から違うな。 食堂〜決闘の流れをオリジナルかつルイズ視点限定は新鮮だ よくわからんうちに使い魔が決闘とか言ったならそりゃ驚くわな 今後のゴーレムもといエボニーデビルの活躍に期待するッ!
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) なに?ジョジョキャラのセリフをゼロ魔キャラに言わせるのはどうかと思う? く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ 逆に考えるんだ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ 「ゼロ魔キャラの魅力を損ねない面白いSSを自分で書けばいいや」と ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | 考えるんだ ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
さすが卿そこにしびれるあこがれるぅ!! だが黒い
>>256 その逆もあるんだぜ?
俺はいつジョジョキャラが胸革命と言ってくれるか
楽しみでならない
>>262 変態かポルポル君が言ってくれると信じている
なんで誰もスネオやジャイアンを指摘しないんだw<あくま
次回いよいよ「メーーーン」かw
266 :
幼顔 :2007/06/26(火) 10:10:54 ID:???
おかゆさんはもっと自重するべきだと思うんです! >< タバタンもきっと迷惑してるにちがいありません!
己の欲望を隠そうともしない変態ぶり! 僕は敬意を表するッ!
ギーシュ・・・鉄球のときは大丈夫だったが今度こそ下が再起不能になってしまうのか。
鉄の人はタバサにフラグ立ちまくりだな 今からVSタバサが楽しみだぜ!w
スネ夫はわかるんだが ジャイアンがよくわかんない 赤い軍艦ってなんだ?
>>269 我々はあれを知っている!
すでにタバタンが妊娠している事を
代理投下 いっきまーす
ルイズ達が目指しているのは、港町ラ・ロシェール。 トリステインから馬を走らせれば二日、空に浮かぶ大陸『アルビオン』への玄関口として知られている。 港町とは言っても海に面しているわけではない、いや、空を海に例えれば間違いではないが。 そのラ・ロシェールの酒場で、アルビオンへ行こうとする傭兵達が集まり、前祝いをしていた。 「アルビオンの王さまはもう終わりだね!」 「ガハハ!『共和制』ってヤツの始まりなのか!」 「では、『共和制』に乾杯!」 そう言って乾杯しあう傭兵達、彼らは元はアルビオンの王党派についていた傭兵達だが、王党派よりも良い待遇で貴族派が雇ってくれると知って、王党派を裏切った。 彼らは王党派を離脱すると、貴族派に付いて各地の傭兵達を集めた、この酒場に残っている傭兵達は、言わば連絡役なのだ。 ひとしきり乾杯が済んだとき、酒場に仮面を付けた男が現れた。 男は傭兵達に近づき、料理の並ぶテーブルの上に重そうな袋を置く、すると重みで口が開き、金貨が顔を見せた。 「働いて貰うぞ」 傭兵達はその男を不審に思ったが、袋に書かれているマークがアルビオン貴族派のものだったので、にやりと笑って頷いた。 一方、魔法学院を出発したルイズ達は、ワルドの乗るグリフォンの早さに驚いていた。 ロングビルとギーシュの乗る馬は、途中で二回も交換した、しかしワルドのグリフォンは疲れを見せずに走り続ける。 長時間馬を駆るのは乗り手にとっても大きな負担だが、ワルドとグリフォンはまったく疲れた様子を見せない。 「ちょっと、ペースが速くない?」 ワルドの前に跨ったルイズが言った。 ルイズはワルドと雑談を交わすうちに、学院で見せるようなくだけた口調に変わっていった、ワルドがそれを望んだためでもある。
「ギーシュもミス・ロングビルも、へばってるわ」 ワルドが後ろを向くと、ギーシュはまるで倒れるような格好でへばっている、ロングビルは明らかに表情に疲れが出ている 「ラ・ロシェールの港町まで、止まらずに行きたいんだが……」 「普通は馬で二日かかる距離なのよ、無理があるわ」 「へばったら、置いていけばいい」 「そういうわけにはいかないわ」 「ほう、どうしてだい?」 ルイズは、困ったように言った。 「だって、仲間じゃない。それに……」 何かを思い出そうとして、結局そこで口をつぐんだ。 ルイズの頭に、古い宮殿での記憶が引き出される。 ある目的を持って二手に分かれたが、それが二人を見た最後だった。 三人いるはずの別チームが、再会したときは一人に減っていた。 炎の使い手と、砂の使い手、その二人を助けられなかったことをずっと悔やんでいる。 その記憶に引きずられたルイズもまた、仲間と離れるのは怖いのだ。 「やけにあの二人の肩を持つね。もしかして、彼はきみの恋人かい?」 「あ、あれが…? 冗談じゃないわよ」 ルイズは苦虫をかみつぶしたような顔をした。 「ならよかった。婚約者に恋人がいるなんて聞いたら、ショックで死んでしまうからね」 「お、親が決めたことじゃない」 「おや?ルイズ!僕の小さなルイズ!きみは僕のことが嫌いになったのかい?」 過去の記憶と同じおどけた口調で、ワルドが言った。 「何よ、もう、私、小さくないもの。失礼ね」 ルイズは頬が熱くなるのを誤魔化すように、頬を膨らませた。
代理投下支援!
グリフォンの上でワルドに抱きかかえられながら、ルイズは先日見た夢を思い出していた。 生まれ故郷の、ラ・ヴァリエールの屋敷で、困っているときは、いつもワルドが迎えにきてくれた。 だが、そこに現れる白金の光、光は徐々に人型をして、屈強な戦士を思わせる姿に変わる。 薄いブルーの色をしたその戦士に抱きかかえられ、ワルドと対峙するルイズ。 その夢が何を意味するのか、今のルイズには分からなかった。 途中、何度か馬を替えたので、ルイズ達はその日の夜中にラ・ロシェール付近にまでたどり着くことができた。 町の灯りが見えたので、ギーシュとロングビルは安堵のため息をついた。 「待って!」 不意にルイズがワルドを制止した。 「どうしたんだい?」 「誰かいるわ…2……3人…」 そのとき、不意にルイズ達めがけて、崖の上から松明が投げこまれ一行を照らした。 「な、なんだ!」 「馬から下りなさい!」 慌てて怒鳴ったギーシュに、ロングビルは指示を飛ばす。 突然の事に驚いた馬が前足を上げたので、ギーシュは馬から落ちてしまう、そこに何本かの矢が飛んできた。 もの矢が夜風を裂いて飛んでくる。 「奇襲だ!」 「伏せなさい!」 ギーシュがわめくと同時に、ロングビルは地面を練金して泥の壁を作った、スカッと軽い音を立てて矢が突き刺さる。 ワルドは風の魔法を唱えて身の回りにつむじ風を起こし、矢を防いてでいたが、攻撃に転じようとしたときに別方向から一陣の風が吹いた。 同時に、ばっさばっさと羽音が聞こえた、その音に聞き覚えのあったルイズが崖の上に目をこらすと、六人ほどの男達が風の魔法に巻かれて崖から転がり落ちてきた。
「ほう」 感心したようにワルドが呟くと、がけの上から落ちた男達は地面に体を打ち付けてうめき声を上げた。 そして空には見慣れた幻獣…タバサの乗るシルフィードが姿を見せていた。 「シルフィード!」 ルイズが驚いて声を上げると、シルフィードは地面に降り、その上からキュルケが地面に飛び降り髪をかきあげた。 「お待たせ」 ルイズもグリフォンから飛び降りキュルケに怒鳴る。 「お待たせじゃないわよ! 何しにきたのよあんたたち!」 「あーら、助けにきてあげたんじゃないの。朝がた、あんたとギーシュが馬に乗って出かけようとしてるもんだから、急いでタバサを叩き起こして後をつけたのよ」 キュルケはシルフィードの上に乗ったままのタバサを指差した。 寝込みを叩き起こされたとは言え、パジャマ姿は何か面妖だ。 「キュルケ、あのねえ、これはお忍びなのよ?」 「お忍び? …まさかギーシュと駆け落ち?」 ルイズは笑顔になりながら杖を抜いた、その仕草にキュルケが冷や汗を流す、やばい、怒ってる。 こんな場所で爆発を起こされてはたまったものではない、これにはキュルケも謝った。 「ま、まあ冗談よ!勘違いしないで。あなたを助けにきたわけじゃないの」 キュルケはグリフォンに跨ったままのワルドににじり寄り、しなを作った。 「おひげが素敵なお方ね、あなた情熱はご存知?」
ワルドは、側に寄ろうとするキュルケを手で押しやる。 「あらん?」 「助けは嬉しいが、婚約者に誤解を受けると困るのでね、これ以上近づかないでくれたまえ」 そう言ってルイズを見つめる。 「こ、婚約者?…ふーん、ルイズにねぇ…」 キュルケはルイズを冷やかしてやろうかと考えたが、気が乗らない。 ルイズに微妙な戸惑いがある、と感じたからだ。 しばらくしてから、男達を練金の手かせで拘束し、尋問していたロングビルとギーシュが戻ってきた。 「子爵、あいつらは物取りだと言っていましたが」 「ふむ……、なら捨て置こう」 ギーシュの報告を受けて 先を急ごうとグリフォンに跨るワルドをルイズが制止する。 「ルイズ、どうしたんだ?」 「あいつら、グリフォンに乗ったワルドを見ていたはずだわ。それなのにたった三人で襲ってくるなんて…ねえ、キュルケ、上空から見ても三人だった?」 「あたしが見た限りじゃ三人よ、ね、タバサ」 タバサは無言で頷く。 「何か気になることでも?」 ロングビルの質問に、メイジ4人をたった3人で襲う野党がいるだろうか?と、ルイズが答える。 「貴族派に嗅ぎつかれているのかもしれんな…どちらにせよ、ラ・ロシェールに一泊するしか無い、朝一番の便でアルビオンに渡ろう」 ワルドは一行にそう告げた。 ルイズは腑に落ちないものを感じながらワルドに手を引かれ、グリフォンに跨った。 キュルケはシルフィードの上に乗り、本を読んでいたタバサの頬を突っつく、出発の合図らしい。 目の前の峡谷には、ラ・ロシェールの街の灯が怪しく輝いていた。 そしてルイズの中にいる『誰か』が、ワルドに対する警戒心を強めていた。
代理投下オワタ しかし、なんというスタプラ・・・間違いなくワルドはフルボッコ
こりゃ王子が死んだらプッツンオラだな。
スタプラ×ルイズ新しい
代理乙! 記憶とスタンドを承ったルイズは可愛さの中に漢があるな
まとめページのローリングストーンズの項目が、三から五に飛んでるのはわざとなのか?
飛んでたらそっと足しておくのが紳士
3や5は良い。しかし4はダメだ、と。
なんだこの有り得ない時間帯に投下されまくるSS群はw 全てにGJ!
ひび割れるワルドktkr
このラッシュを見て帰り次第仕上げにかかろうと思うが兄貴だとルイズフラグというよりペッシ化フラグが立って困るなw
兄貴マダ〜?
>>288 釣り竿を振り回すルイズを想像したwww
乙かれさん
あんたが誰か知らんが根つめて体調崩すなよ
リゾットは相変わらず鋭いな。並の頭脳と眼力じゃないぜ さすがリーダー的存在 ギャングといってもチームをまとめたり縄張りを仕切ったりするのは、腕っ節が強いだけじゃつとまらないからな 人の上に立つ者は人を見る目がないと 生き馬の目を抜くような世界は生き抜けないぜ 続きも期待大 そして清涼飲料水のように爽やかな郁郎にGJ! 貴族を改心させるとはなんという人徳の持ち主
釘宮ボイスでオラオラ聞いてみたい
次回、ワルドの顔がゲルニカに
ワルド:ブレイク・ダーク・サンダーで消し炭<はえーよw
日常編ラストできました。 投下します。
支援しま〜す
タバサは最近、自分の使い魔におきた変化に困惑していた。 最近、妙に身体が重い。 私のことではない。使い魔のシルフィードのことだ。 先日ギュルケを乗せてルイズとその使い魔の尾行をした際に気がついた。 切り返し等の空中機動が以前より少し鈍っている気がする。 (なお、ルイズはあの使い魔にインテリジェンスソードを買い与えた。 ギーシュの劣化ぶりを目の当たりにして、自分も使い魔に似るのではと危機感を抱いたらしい) スタイルも多少変化しているような…ありていに言えば、太りはじめた? ここ数日で特に普段と変わった食事は与えていない。 数日前にキュルケから、厩舎に置いておくとギーシュの使い魔が世話してくれると聞いて、あの子に伝えた。 次の日ぴかぴかになっていたので噂は事実なのだろう。 …ひょっとしてそこで何かもらっているのだろうか?
きゅいきゅい太った?
午後の授業を抜ける。 この時間、普通ならシルフィードはその辺を飛び回っている。 …何故厩舎に反応があるのか。 影からこっそりと様子を伺う。 いる。 厩舎前にでっぷりと(仮にも風韻竜についていい形容ではない!)寝そべっている。 ツバサをギーシュの使い魔が磨いている。何やら実に楽しそうだ。 シルフィードは、寸胴鍋に頭を突っ込んでいる。 しかも、空の寸胴鍋がいくつか周囲にある。 運動するべき時間にこれだけ食べて寝そべっていればそれは太る。当たり前だ。 (…シルフィード) 真後ろに立って思考で呼びかける。 びくん!と竜の巨体が震える。 (お、おねえさま…) (説明を) (…はい)
テラつまみ食いw
ギーシュの使い魔(ミドラーというらしい)とシルフィードを並べて尋問する。 この竜の飼い主だ、と名乗ると意外にもミドラーは大人しくなった。 数名の生徒に対する暴行(いや、強盗か)から推測していたよりは凶暴ではないようだ。 (何故ここにいるのか) (このおねーちゃんが翼を洗ってくれるって言うからおねがいしてました) 杖で寸胴を指しながら訊く (これは何か) (細かいお肉とご飯をねって、ぶどうの葉っぱでくるんで煮たものだそうです。おいしかったです) (そんなことは訊いてない) (ごめんなさいごめんなさいおねえさまおこらないで) ミドラーにも話を聞く。 どうやら洗っている間に逃げたりしないように与えていた餌がどんどんエスカレートしたらしい。 状況を聞くに付け、どうやらシルフィードがせがんだようだ。 この竜はどこにいるのか、どうやって飼い慣らすのかと訊ねてくるが、曖昧にスルーする。 竜自体を学院で初めて見たようだ。風韻竜がばれた様子はない。 ただの風竜としての知識を教えておけばいいだろう。 「喋れるなんていいなあ…」 その、肩を落としてシルフィードに呟いた台詞に、心臓が凍りつくようなショックを受ける。 (シルフィード!) 「しゃ、しゃべってなんかいません!」 もう駄目だ。
仕方なく風韻竜について説明する。 絶滅危惧種なので無用のトラブルを招かない為に風竜を装っていること。 人語で会話も可能、呪文詠唱、アイスブレスも可能。 人間に変身することも可能。 この子の為を思うなら秘密にしてほしい、と伝えると快諾してくれた。 さっきの台詞は「(テレパシーで)喋れるなんて(飼い主は)いいなあ…」という意味だったらしい。 簡単に動揺した自分を戒める。
きゅいきゅいうかつ杉w
きゅいきゅいかわいいよきゅいきゅい
気を取り直してシルフィードに訊く。 (今までどんなものを食べたか報告) 竜にはよくない食物だってある。 場合によっては薬草を飲ませる必要があるかもしれない。 (なすとピーマンとにんにくと、細かく砕いたお肉をまぜて焼いたものをいただきました。おいしかったです) …この子はピーマンが嫌いだった気がするのだが…? (見たことのない緑色の何かをいただきました。おいしかったです) ミドラーに確認。たーめいやというものらしい。主成分は空豆か、なら大丈夫。 (くるみとぶどうのつつみ揚げをいただきました。おいしかったです) …その組み合わせは初耳。おいしいのか。 (お肉とトマトと豆の入ったスープをいただきました。おいしかったです) ……… (あと今日はぴらみすというお菓子をくれるそうです) すっかり餌付けされている気がする。 これはいけない。 私がミドラーに話をしようと振り向くと、彼女は四角錐の奇妙なケーキを運んできた。 ぴらみすとはこれのことらしい。 勧められるままに味見をする。 甘い。 独特の風味があって実に美味しい。 二人の使い魔のすがるような目を前に、わたしは考える。
ミドラーテラ料理上手www
ミドラー料理上手なのかw かわいいなあもう 支援
これは、明らかに未知の調理。 私の知る限りの国には、このようなものはない。 つまりこのミドラーという使い魔は、私の知らない異国の出身。 彼女はシルフィードに餌付けして支配、という意思はなさそう。ただ餌を与えたいだけだろう。 シルフィードも彼女の料理を望んでいる。私のあげるサラダは残すくせに。 彼女との交流は非常に意義深い。 見知らぬ異国の薬や魔法ならば、母を治すことも可能かもしれない。 私には既存の知識だけでなく異国の知識も必要なのだ。 しかし主のいない場所で使い魔が他人に餌付け、というのは実に拙い。 ……… 決めた。 私は彼女達に伝える。 「このままではよくない。シルフィードは太りつつあるし、いつ毒性の食物が混じるかわからない」 がっくりする二人に、言葉を続ける。 「午後の授業が終わった後、私が同伴して毒見をしてもいいなら許可」 「シルフィードは晩御飯の減量と特別の機動訓練をすること」 歓声をあげて二人の使い魔は抱き合って喜んでいる。 ちょっとミドラーに嫉妬した。 料理の取り分は、4:6にしよう。
タバサもいやしんぼだなw
タバサ食べたいだけじゃんかw このミドラーのかわいさは異常
投下終了。本日ここまで。 次回、フーケ騒ぎ。 うっかり日常描写が続くとぐたぐたの4コマめいた話になりそうなので自戒します。
みどらーかわいいよみどらー
乙&GJ! この頭悪そうなミドラーがかわいいw 和む話も嫌いじゃないぜ。
なんだこの可愛さw
原作通りでなくていいよぐたぐたもいいよ、と考えたところで逆に考えた。 原作通りもやりながら関係なく日常の話も同時にやればいいと(AA略)
GJ! フーケ編の後の日常編が今から楽しみですよもう。 シリアスも頑張ってくださいね。
スタンドがほとんで出てこないけど まったく問題ないな。龍夢にかわる新マスコット ミドラー。
>竜にはよくない食物だってある。 >私のあげるサラダは残すくせに。 はしばみ草のサラダの方が体に悪そうだがw
ミドラーさんの使い魔になりたいです><
ミドラーさんのセックスフレンドになりたいです><
自重w
>>322 うかつなこと言うと
噛 み 千 切 ら れ る ぞ w
ミドラー使い魔たちと仲良すぎw
ミドラーさんをダッチワイフにします><
ミドラーさんのホノボノ路線いいっすね
何時来ても最高だなここは!
ミドラーって何歳ぐらいなんだろうな
ゲームでも荒木絵なんで判り難いがw少なくとも現役で踊り子ができる歳。
ヘイ、
>>322 !
お前のタマキン、噛みちぎってやるぜ、
メーーーーン!!
荒木絵は10代〜40台が どれでも通用するからこまるw
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) 何? ミドラーの正確な年齢がわからなくて困ってる? ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ 見た目は美人なのにそれ以上の答えを求めようとするからだよ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 逆に考えるんだ { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ 「読み手がそれぞれ自分の好みの年齢で妄想できる」と ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ 考えるんだ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
なんて、ヒワイな…>331だ…
三部序盤のホリィさんとか45歳には見えんよ。 小じわとか考慮しても30代で通るだろ。
ホリィさんも生まれつき波紋の呼吸をしてたんだろう。 ただジョセフほど強い波紋を練れないから波紋能力を使うことはできない。 その代わり一応若さを多少保つことはできるって感じで。 ジョセフが老けてるのはスージーQと一緒に老いたかったからあえて波紋の呼吸をやめてるとかきっとそういう理由さ。
みんな第六部の承太郎にはだれもつっこまんのか 波紋使いでもないのに
荒木絵が年齢不詳なのは、本人が歳を取らないために老いというものがいまいち理解できないというのが通説。 あとタバサときゅいきゅいで4:6ておい。本人が太るぞw
>>338 きっとタバサは太らない体質なんだよ。
内臓脂肪がめがっさ増えそうだが。
露伴先生が二十歳だと未だに信じられない俺が通りますよ
>>329 23ぐらい?あの絵だと10代にしか見えんが。
ってか三部格ゲーの公式ガイドブックってなにげに豪華だよな。名シーンがフルカラーで載ってるし。
3部格闘の力の入れ方は異常
≫339 危なァーいッ!上から襲ってくるゥー!!
承太郎が若くなっているように見えるのは きっと戦う事がなくなって筋肉が落ちて、貧弱になっていってるんだよ!
スタンド発現する以前は素手で喧嘩してたんだろうが、 スタプラ使えるようになってからはオラオラばっかりだからな
外見をうっかりマライアさんと勘違いしてた俺が通りますよ λ....
学業に精を出してたから筋肉落ちたんだろうな・・・ あと天然波紋呼吸のせいかな若返り気味なのは。
歳食って性格が丸くなったせいじゃね
娘ができたから……
もうみんな前貼ってあったポコのコラ状態だなww ず っ と 休 憩 中 ! !
リサリサ先生なぞアレで50だしな 年齢知ったらキュルケあたりは確実に弟子入りするぞw
ジョセフって誰にも教わってないのに波紋使えたしな。 あの承太郎なら天然で使ってそうだ(笑
>>353 てかたぶん皆若さを保てるなら弟子入りすると思うよw
一緒に弟子入りして修行に入ったため破壊の杖を盗みそこねるロングビルことフーケ
356 :
37 :2007/06/26(火) 18:53:20 ID:???
バイトやめれた俺が通りますよ。 ルイズは逆に嫌がりそうだな……成長できないからw
そこで鉄球の技術だ
波紋は老化しないだけで成長はするんじゃね? でないと波紋習得したら筋肉成長しないからマッチョメンにならないぞw
リサリサは色気もたっぷりだった。 波紋は生命のエネルギー! 女性が習得すれば女性ホルモンが分泌されボンッキュッボンッになる可能性も!?
360 :
ガノ :2007/06/26(火) 19:07:43 ID:???
ふと、ミスタが召喚されての対ギーシュ戦が浮かんだ。 ワルキューレ相手にとりあえず様子を見るミスタ。 一体二体ならあしらえたが、七体同時に出てきてピンチに陥る。 ルイズとの一コマ。 銃を抜く(契約してから初めて)。妙な違和感を感じるがお構い無しに撃つ。 精神が入れ替わった時のピストルズと同様のハイな状態になり、複数体のワルキューレを同時に撃ちぬく。 二〜三発でワルキューレ全滅。ついでにギーシュの杖も撃ち砕く。 ギーシュのこめかみに銃を押し付け、スコリッピにしたのと同様のロシアンルーレットをする。 二回か三回目でギーシュ漏らしながら気絶。
ワルキューレ数残り四体になったところでへタレる悪寒
5個の時点で「まとめて二個ぶっ壊しちまえばよォー、3個になるよなァー」
いや多分AP弾使うだろ?隠れてる下種ごと撃ち抜いてさ というかミスタは他の銃火器とか特殊弾頭(ホローP、ダムダム、増薬弾) とかは使わなかったのかねぇ…
ガンダールヴなミスタならロケラン外してもピストルズで軌道修正しかねん …でかいゴーレム相手に外すのもアレだが…
リボルバーで勝てると自負してるからリボルバーしか使わないんじゃなかったか? スナイパーも使おうと思えば使えるはず
他の銃火器とか特殊弾頭とか現代イタリアの下っ端ギャングじゃ手に入らないんだろ 仮に手に入ったとしても普通の弾に比べて高いだろうからそうそう使うわけにもいかんだろうし
今ジョジョを読み返したけど、リゾットの洞察力の高さに吹いた。
毎日コツコツいきたいと思います。投下させていただきます。
メタリカの射程5〜10メートルって結構微妙な距離だな
371 :
一巡後…… :2007/06/26(火) 19:49:06 ID:???
……ハイジョン、これは犬ですか? いいえ、これは眼鏡です。 私の中のジョンも眼鏡だと言っていた。 私も眼鏡だと思う。それ以外の何にも見えないし。 そう、眼鏡。見るからに眼鏡。誰が見ても眼鏡。眼鏡祭りだ。 わっしょい、わっしょい。あはは、うひひ。わっしょい、わっしょい。 ……ちょっと落ち着こう。冷静になろう。とりあえず手に取ってみよう。 ほうほうほほう。こりゃ立派なもんね。レンズの輝きなんて、磨き上げられた宝玉も真っ青。 パッドの可動域はかなり広めに作られてる。 蝶番も九十度以上は余裕だから、小さい人も大きい人もオッケーってわけか。 しっかしこれどういう技術使えばできるんだろう。かなりの熟練職人が練成したんだろうな。 この軽さ。かといって頑丈さを犠牲にしてるわけじゃない。 本来なら両立できないはず二つの柱がでんとそびえているわけよ。すごいね。 無理に両立してるわけじゃなくて、ごく自然にそう作られている。 この屋根を支えるにはこの太さの柱が必要ってな感じで。 そして色。この色。草原の緑と素晴らしいコントラストを描く赤。 使いようによってはかなり下品になっちゃう色なんだけど、これは違う。 炎の赤? 血の赤? 夕陽の赤? 唇の赤? 髪の赤? どれも違う。 フレームに使われた赤は、わたしが見たことのない赤だ。 地面に置かれていたせいで少し土がついていた。息を吐きかけ、ハンカチで拭く。 ああ、きれい。これはきれい。日用品じゃなくて芸術品。見てるだけでうっとりしちゃう。 でもね。 「ミスタ・コルベール」 「なんだね。ミス・ヴァリエール」 「もう一回召喚させてください」 「それはダメだ。ミス・ヴァリエール」 「眼鏡は使い魔になりません」 「これは伝統なんだ。ミス・ヴァリエール。例外は認められない」 いやいやいやいや。いくらなんでも眼鏡は無いって。
眼鏡?
とりあえずワラタ
眼鏡に死亡フラグが
375 :
一巡後…… :2007/06/26(火) 19:52:02 ID:???
「彼は……」 口に出してからおかしいことを言ったと気づいたんだろうね。 眼鏡に彼も彼女もないって。 「コホン。その眼鏡は……」 あ、ごまかした。 「ただの眼鏡かもしれないが、呼び出された以上、君の『使い魔』にならなければならない。古今東西、眼鏡を使い魔にした例はないが、春の使い魔召喚の儀式のルールはあらゆるルールに優先する。彼には君の使い魔になってもらわなくてはな」 あ、また彼って言った。 「嫌です。伝統がどうこういったってわたしは嫌です」 「だからね」 「わたしは眼鏡なんて嫌です」 「はい」 「なんだね、ミス・タバサ」 「私は眼鏡が好きです」 「君ちょっと黙っててくれないか。頼むから。……ミス・ヴァリエール。眼鏡をそう毛嫌いするもんじゃない」 毛嫌いはしてないけどね。でもねぇ。 「おいおいゼロのルイズが眼鏡召喚したぜ!」 「すごいな、俺たちにゃ到底真似できないぞ!」 ここでどかんと笑いが起きた。 あーあ、自分のことでなけりゃわたしだって笑いたいよ。 でも自分のキャラってもんがあるし、とりあえずマリコルヌ睨んどこう。 「ミスタ・コルベール。やっぱり眼鏡は使い魔になりません。眼鏡は物じゃないですか」 「いやしかし。物といえば、ゴーレムだって物なわけじゃないかね」 なるほど、一理ある。あってもやだけど。 まずいな、このまま言い負かされちゃうと本当に眼鏡使い魔にするはめになる。 そんなことになったら……そんなことになったら……まずい、まずい。まずいって。 「眼鏡はゴーレムじゃありません」 「しかしだね……」 「私は眼鏡なんか嫌です」 「私は眼鏡が好きです」 「ミス・タバサ、少しでいいから黙っていてくれ」
ジョジョで眼鏡って言ったらなんかあったっけ? まったく分からん
タバサwww
タバサwww空気嫁wwwwww
379 :
一巡後…… :2007/06/26(火) 19:54:20 ID:???
とりあえず以上です。 ジョジョのキャラが本格的に(まともな形で)出てくるのはもう少しだけ先になります。 某アニメ映画を見ていたらクリ○リスが話し始めてびっくりしました。
タバサ可愛いなぁ……www
全く予想できねえw
精巧な眼鏡っつーことは現代レベルだよな 最初に連想したのはギアッチョの眼鏡なんだが でも一巡後?なんだよな
眼鏡だけ(に見える)、ということで最初は透明赤ちゃんかと思ったが 透明赤ちゃんがかけてるのはグラサンだからなぁ。 レンズの輝きが宝玉のよう、ということはただの眼鏡だろうし・・・ 本当になんだろ?
眼鏡……四部ジョセフ?
一番納得のいく予想だと 眼鏡に化けたミキタカかなぁ
わかった! 二部に出てきた郵便局のおっちゃんだ!
ストーンフリーってグラサンかけてたよね? 一巡後ってことは六部絡みだろうし、六部でメガネっつったらストフリじゃないか?
そういやあの眼鏡赤かった気もするな・・・。
ストーンフリー(ry
マンインザミラーも…
おっとベイビィ・フェイスを忘れてもらっちゃ困るぜ
ジョリーン化フラグか!!!
チクショーーーー スタプラ+22と グレフル+24装備で死んだアアアアアアアア
395 :
マロン名無しさん :2007/06/26(火) 20:18:06 ID:6t4CbUqV
ストーンフリーが眼鏡だけなのが気になるわ
誰かミキタカ召喚で書いてくれないかな ある意味JOJOキャラ1の変人といえる彼なら、かなり奇想天外なストーリーになるに違いない
あのキャラ再現するのは相当難しいぞw
「あんた誰?」 「よくぞ聞いてくれました、実は私異世界から来たんです」 原作再現ktkr
SFのサングラスも糸なので色々問題あるんじゃね
ミキタカは実際スタンド使いなのか宇宙人なのかが 判明してないからなぁ その時点で相当難しそうだ
コルベルに興味を持たれるミキタカ タバサに眼鏡になれとせがまれるミキタカ キュルケに奇妙がられるミキタカ 変身してギシュに付きまとうミキタカ そしてミキタカが何に変身したか分からず途方にくれるルイズ
それは読みたいなw
ギャルのぱんちぃに変身するミキタカ
ミキタカってスタンド使いだとしたらマジで異質だよな。 矢を生身で弾いた時点で普通の人間じゃないし
そういや楳図の漫画にそんなのあったな
投下したいけどいいですか?
三つのしもべの黒豹が化けてるのさ
翌日、いよいよ始まった品評会。舞台の上では次々と二年生たちが自身の使 い魔の特技を披露している。うち何名かは単なる大道芸になっていたりする のだが、滞りなく進行していた。 そして、ついに、ルイズの名前が呼ばれた。彼女は先日とは違い、覚悟を決 めたのか凛とした表情で己の使い魔を連れたって舞台に上った。 ルイズのクラスメイトや数名の教師、自分の仕事をしているものたち以外は ざわめきを起こす。それでも彼女は動揺しなかった。 「私の使い魔を紹介いたします。名はンドゥールです」 「がんばれー、『ゼロ』のルイズー」 野次が飛ぶ。その二つ名の意味を知っているものたちからは笑いが生まれる。 それでも顔をうつむかせない。 「見てのとおり、彼は人間です」 さっきより大きな笑いが起こる。こんな罵声はわかっていたことだ。 それに負けぬよう、彼女は己の胸を張って言い放った。端的にンドゥールの 特技というか得意なことを表すもの。 「――この場の誰より強い人間です!」 笑い声も何もかもが消え、しんとなった。ルイズは表情を硬くして、観衆を 見つめながら思った。 (言っちゃった………)
どんとこい!
「なら誰かとやってみろよ!」 予想通りの声が飛んできた。それを合図にしてかざわつきが生まれ、それは 加速度的に大きくなっていく。教師たちは静まらせようとしたが、その必要 はなかった。 親衛隊の一人がゆっくりと手を上げた。 「私が相手になりましょう」 今度はどよめきだ。トリステインで親衛隊というものは男児であれば誰もが 入隊を夢見る部隊。それほどの実績と、吟味された力がある。そんな人物と 戦う。 ルイズはやっぱりやめにしないかなあと思った。勝てるとは到底思えなかっ たのだ。 「礼を言う」 だが、ンドゥールはそんな主人の心配などお構いなしに了承した。 わかっていたことである。元々、ンドゥールが親衛隊の中から適当に一人選 んで戦わせてくれと王女に頼んだのだ。なれば受けるのは当然の流れ。 ルイズは舞台に歩いてい来る騎士を見た。精悍な顔にマントの下にある鎧か らあふれる威厳、別にンドゥールを弱いと思っているわけではないが、いく らなんでも相手が悪すぎる。 そう思っていた。
アンリエッタ+康一はずっとこのタイトルのままでいくのかね
支援する…!
すぐさま刃引きされた剣が用意される。勝負はどちらかが自身の敗北を認め ることで終わる。魔法は自由だ。ルイズはここまで来てしまってはもう止め ようなどとは思わなかったが、下がる前にンドゥールに尋ねた。 「これ、使う?」 ルイズは懐から水筒を出した。彼が異常聴覚以外になにか特別なものをもっ ているのは確かだが、具体的にはわかっていない。それでも水を使うことを 彼女は知っている。 「一応、いただいておこう」 ンドゥールはそれをズボンのポッケに入れて、騎士と対峙した。その人物は 剣を構え、目を尖らせている。杖を取り出さないことから魔法を使う気はな いようだった。対するンドゥールは、左手に剣を握っているものの構えては いなかった。 しばらくどちらも動かなかったが、痺れを切らしたのか騎士がじりじりとす り足で近づいた。やがて互いの間合いに入る。 騎士が剣を振りかぶり、床を蹴った。 ンドゥールの左手が光った。 「んぬお!」 騎士が苦悶の叫びを上げた。 鎧の横っ腹に目にいつのまにか剣が食い込んでいた。 「まいった……」 今度は逆に喝采があがった。野次を掛けていたものたちも大きな拍手を鳴ら している。騎士は一礼をしてから舞台から降りていった。
支援する!
しえーん
「やっぱりタバサのシルフィードか。ま、妥当なとこよね」 キュルケが舞台を見てそんなことをいった。隣にはギーシュやルイズもいる が、ンドゥールの姿はない。彼は生徒ではなく使い魔の立場である。そのた め席が用意されておらず、ほかの使い魔たちとともに中庭の隅で鎮座してい た。 「ダーリンもなかなかだったけどねえ。ルイズ、悔しくないの?」 「あれだけやってのけたら十分じゃないの。本当に親衛隊を倒すなんてこっ ちが驚いたわ」 「そうよね。ますます惚れ直しちゃったわ」 「言っときなさい。でも、おかしいのよね。剣は使えなかったはずなのよ。 自分でも言ってたもの」 「あんなあっさり倒したのに?」 「うん」 二人の視線が木陰で休んでいるンドゥールに注がれる。もしかして、あれが デルフリンガーの言っていたことなのかしら、と、ルイズは思った。 舞台上では王女がもう一度竜で舞ってほしいと頼んでいた。それに応じ、タ バサは使い魔に乗りあがった。 「あれ?」 自分の使い魔が選ばれずにいてうなだれていたギーシュが声をだす。静粛な 場にふさわしくないそれを隣席のモンモランシーが注意する。 「どうしたのよ」 「いや、彼、なにをしてるのかなって」 「誰よ」 「ンドゥール、ルイズの使い魔だよ」
異端者シェン
その名前にモンモランシーだけでなくキュルケ、ルイズもそちらを見た。 ンドゥールは、使い魔の群れから離れて歩いていた。向かっていく先は外に 繋がる門である。 「あいつ……!」 「ちょっと駄目よ。座ってなさいな」 席を立とうとするルイズをキュルケがとめる。渋々それに従った。 「でも、彼はどこへ行こうっていうんだろうね」 「さあ。でもそろそろ黙ったほうがいいんじゃないの? 先生たちがこっち 見てるわよ」 モンモランシーがそう言うとぴたりと全員口を閉じてしまったが、ルイズだ けはそわそわと落ち着きがなかった。 (どこに行くのよ) 自分が戦いを頼んだのだから腹が立ったなんてわけではないだろう。それに なんだか妙に急いでいる。一体なんだというのだ。 答えはすぐにわかった。というよりもわからされた。突如、彼が向かってい る門が破られたのだ。
であえ、であえ! 支援!
「なに!?」 いち早くルイズがそれを見た。そしてルイズの隣にいた者たち、舞台にいる ものたちと波紋が広がるように次々と門から出てきたものに気づいていった。 人型、薄茶色の肌、城壁と同じ背、生えている草、ところどころ穴が開いて いるがメイジならすぐさまそれがなんなのか理解する。 「ゴーレム!」 「姫殿下をお守りしろ!」 その声に応じて親衛隊が王女の周りを固めた。学院の教師たちは自身の杖を 取り出す。 「あんのバカ! 気づいてたらいいなさいよ!」 ルイズも杖を取り出し、魔法を唱えだすが横から口をふさがれる。 「ふがふ! ふがふがががー!」 「あんたが魔法使ったって失敗しかしないでしょ。使い魔を殺す気?」 キュルケにそう言われ、しぶしぶ杖を下ろす。と、次には駆け出そうとした ところを再びとめられる。 「離しなさいよ!」 「だからやめなさいって言ってるでしょ。ここは私たちに任せなさい。フレ イム!」 主の声にサラマンダーが鎌首を持ち上げ走り出す。それだけでなく彼女自身 も呪文を唱える。 「この『微熱』のキュルケがお相手してあげるわ! ファイアーボール!」 「僕だってやってやるさ。ゴーレムたち!」 火球が飛んでいき、青銅の像が走っていく。それだけでなく多くの攻撃魔法 が襲い掛かる。タバサは本を読んでいる。 ンドゥールはそれらとゴーレムの攻撃をよけながらなんとか奮闘している。 圧倒的な優勢ではあるが、見ているしかないルイズは胸の奥に焦燥感を覚え た。
支援だッ!
(自分でいうのもなんだけど使い魔は立派。立派だけど、じゃああたしって 何なのよ!) 地団駄を踏む。彼女は己の無力さに涙がこみあげてきそうになった。いまは それを堪えることが精一杯。唇からは血が出ていた。 やがてゴーレムは多重攻撃に耐えかね、ゆっくりとその形を崩していった。 魔法の数も少なくなっていく、と、一発の大きなファイアーボールがンドゥ ールを狙ったかのように飛んでいった。 それは直撃こそしなかったものの、ンドゥールを転ばせてしまった。さらに 運の悪いことに力を失ったゴーレムが土の塊となって彼に降りかかり、完全 にその姿を隠してしまった。 それを見て、ルイズは気絶しかけたが、何とか踏みとどまる。 「ギーシュお願い!」 「わかってるさ。愛しのヴェルダンデ、彼を助けてやってくれ」 主人の命令に応じ、大きなモグラが土の山に突き進む。 「大丈夫でしょ。そんなたいした量じゃないわ」 「……うん。そうよね」 ルイズはキュルケの言葉で心が少し落ち着いた。が、なにか先ほどまでとは 違う焦りが心の中にやってきた。それはとても妙なもの、自分のものではな く他人のもののような気がした。
パープルヘイズだ!!
おもしれえじゃねえか盲目さんよ 支援だ!
徐々に、それは形を得て、言葉になった。 (囮―本命―違う) それは彼女がよく知る、ンドゥールの重く響く声だった。 「ルイズどうしたのよ。顔色悪いわよ?」 キュルケの声も聞こえない。モンモランシーやタバサも顔を寄せているが、 ルイズは彼女たちの顔が見えていない。 (狙いは――) ルイズは首を真後ろに向けた。ムチウチになりそうな勢いだった。 彼女の視線の先は、この品評会が行われている広場の反対側。僅かな暇もな くルイズは走り出した。 「どこにいくのよ! ルイズ!」 後ろから掛けられる声も気に留めない。使い魔から発せられたメッセージを 受けて走る。敬愛する王女の姿も入らないほど視野狭窄になっていた。 彼女は裏側にたどり着き、本命を見た。それは門を破壊したものとは比べ物 にならない大きさのゴーレムだった。そばにはフードで顔を隠した人物が宙 に浮いている。ゴーレムを操り同時にフライを使う、それだけで相当な使い 手とわかる。 狙いは明白。宝物庫の破壊だ。 「ちょっと、なによこれ!」 キュルケとタバサがルイズのあとを追ってやってきた。 「ゴーレムよ! 見たらわかるでしょ!」 「でもこれさっきのよりもっと大きい……もしかして『土くれ』のフーケ!?」 その大きな声が災いした。 フーケと思われる人物に彼女たちは姿を見られてしまった。
「く……ファイアー!」 キュルケが火球を投げつける。だがそれはゴーレムの肌を少し焦がすにとど まった。 「見掛け倒しってわけじゃないのね」 「当たり前よ。こっちが本命だもん」 「あんた、そういやなんで気づ……なにしてるのよ!」 キュルケが声を上げるのも無理はなかった。ルイズは呪文を唱えていたのだ。 成功率『ゼロ』だというのに。 「ちょ、やめ………」 「―――ファイアー、ボール!」 ゴーレムが主人を守ろうと動く。が、ルイズの魔法は、なにも起こらなかっ た、わけではない。宝物庫の外壁が爆発した。 「どこがファイアーボールよ!」 「うるさいわね。ちょっと失敗しただけじゃないの」 最悪の状況で二人は口喧嘩を始めてしまった。危険極まりない、が、ゴーレ ムは彼女らを攻撃しなかった。 「あれ……」 タバサが上空を指差した。ルイズとキュルケは喧嘩をやめて空を見上げた。 そこでは、ゴーレムが宝物庫の壁を巨大な腕で殴りかかっていた。 「ああ!」 ゴーレムは壁を打ち抜いた。
ならば支援だ
ンドゥール、心眼開放だ!
432 :
マロン名無しさん :2007/06/26(火) 20:59:58 ID:4WblhrL4
支援
ヴェルダンデによってンドゥールはたいした時間もかからず救助された。と はいえ下半身はいまだ土の中だ。 「感謝は結構だよ。君は体を張って奮戦していたわけだしね」 ギーシュはそういうものの高慢な笑みが張り付いた顔は、礼をして当たり前 と言った感じだった。本来ならンドゥールは感謝するところだが、今回はし なかった。己の杖を地面に突き刺し、柄を自分の耳に当てる。 ギーシュはそれを見て少し腹が立ったが、その些細な苛立ちを吹き飛ばす轟 音が耳に入った。 『土くれ』のフーケと思われる人物は宝物庫に入り、長い箱を奪っていった。 「……ん、」 タバサが使い魔のシルフィードに乗って風の魔法を放つが、それすらもゴー レムという壁に阻まれてしまう。 地面からはキュルケが何度も火球を放つがまったく効果はない。 「かったいわねえ! 逃げられちゃうわこれじゃ」 「そうさせないようにがんばりなさいよ!」 「やってるわよ!」 また喧嘩が始まるが今度はすぐにやめた。大きな足が迫ってきていたら当然 だ。二人はなんとかそれを避けるが、こんどは大きな腕が振り下ろされる。 タバサがシルフィードを向かわせる。自身でも魔法でゴーレムを攻撃する。 しかしその巨体は揺るがない。 拳は、落ちた。が、結果的に、ルイズとキュルケは無事だった。ゴーレムに つぶされる直前、何かに押し飛ばされたのだ。 「……なに、あれ」 タバサは思わず声を上げていた。もともと寡黙な彼女がこのような声を出す ということは、それだけの驚きだったのだ。
パープルヘイズ!
フーケ溺死か!?
「……水?」 キュルケがそうこぼした。そのとおり、彼女らの眼前に水が立っていた。水 系統のメイジが助けてくれたのだろうか。キュルケにはそれが誰かわからな かったが、ルイズにはその人物に心当たりがあった。 「――ンドゥール!」 「うそ! これダーリンなの!?」 「たぶん!」 水は返答せずにゴーレムに襲い掛かった。やすやすと体に穴を開けて潜り込 むと縦横無尽に走り回り、傷だらけにしていく。しかし効果がない。一瞬で ふさがってしまう。水もそれを察したのか、ゴーレムの頭に上っていき、術 者を狙おうとする。 しかし、見当違いなところを襲っている。 「どうしたのあれ」 「わからないのよ! ンドゥールは音で場所を確認するの。だから空にいら れたら攻撃できないんだわ」 「じゃあ教えないと。ダーリンそこじゃないわ左よ!」 キュルケが場所を叫ぶがそれは術者にも筒抜けだ。水は相変わらず命中しな い。ゴーレムは外へと歩いていく。このままではまんまと宝物を盗まれてし まう。 「……ンドゥール、隠れてて」 ルイズはそういい、呪文を唱えだした。キュルケはそれが聞こえていなかっ たので止めることができなかったが、ンドゥールがゴーレムの体の中に隠れ たことでルイズが何をやろうとしてるのか気づいた。 「また………」 「ファイアーボール!」 数秒の間をおき、爆発した。今度は宝物庫ではなくゴーレムだったが、頭の 表面をほんの少し削っただけ。砂を巻き上げただけに過ぎない。 ゴーレムはなんのダメージも負っていないのか歩みを止めなかった。 だが、ようやく水は当たりをつけ、まっすぐ術者に向かっていった。 腕を掠め、血が吹き出る。しかしなんの障害にもならなかった。盗賊はゴー レムとともに外へと出て行ってしまった。
紫煙!
わくわく! 支援
とりあえずここまで、です。 次は隠れ家いく場面。その次に戦闘、そんで1巻おわりです。 支援ありがとうございました。書き溜めてはいるので明日にでも投下します。
ブラボー!
支援
砂が舞い上がればセンサーになる・・・!
エジプト神話のゲブ神ってけっこう大物なんだなオシリス、イシス、セト他の父親で大地の神
GJ! 長くて読みごたえあったぜ
GJ!! ンドゥールの真価は超遠距離戦にあり!!
エジプトの便所って紙でケツを拭くかわりに豚がなめてくれるんだっけ?
ゲブ神の射程は最低4キロ以上だっけ フーケの小屋まで追跡可能だろうか?
>>446 それはゆがんだ情報です
無菌の砂で拭きます なかなか快感ですよ
エジプトはイスラムだからそもそも豚がいなさそう
25分から投下開始すると予告しよう!
支援すると予告しよう!
支援します
時の加速が始まる・・・!
ガキのころ見た豚は思ってたよりでかくて臭かった
日本のトイレは勇気の賛歌! 日本人の素晴らしさは無駄の素晴らしさ!
光の速さで明日へダッシュさ〜♪
俺が支援するのは職人が投下するときだけだ
雨が降ったらゲブ神とんでもないくらい強くなるな・・・
報告! そして微妙に変化した日常へ シルフィードに乗ってトリステインの王宮に着陸したルイズ達は、 不審者として衛士に捕らえられかけたが、 ルイズがアンリエッタの密命を受けていた事や、 その場にアンリエッタが現れルイズを迎えたため事なきをえた。 ルイズと承太郎は報告のためアンリエッタの部屋に通され、 ギーシュとキュルケとタバサは謁見待合室に残される事になった。 報告は――とてもつらいものだったが、ルイズは一部始終を話した。 そしてルイズから手紙を返されたアンリエッタは、泣いた。 裏切り者を使者に選んだ自分を責め、愛するウェールズの戦死を悼む。 死を確認した訳ではないが、片腕で戦場に赴いたのなら結果は見えている。 ルイズがウェールズに亡命を勧めたのではないかとアンリエッタに問うと、 アンリエッタは泣きながらうなずいて肯定した。 「わたくしより、名誉をお選びになられたのですね……あの方は……」 「それは違うぜ」 承太郎が口を挟む。 「皇太子は、亡命した先に迷惑をかける訳にはいかないと言っていた。 ……他国に戦禍を広げる訳にはいかないと……。 それが愛する者の国だったとしたら、なおさらだろう……」 「しかし、残されたわたくしはどうすればいいのでしょう……」 ルイズはポケットから、水のルビーと風のルビーを取り出す。 「姫様、これを」 「これは……風のルビーではありませんか」 「ウェールズ皇太子よりお預かりして参りました。 …………最期に……これを姫様に渡すよう、命じられました」 ルイズは嘘をついた。その嘘でアンリエッタの悲しみが少しでも癒えるように。 アンリエッタは風のルビーを受け取り、水のルビーをルイズに握らせる。
「忠誠には、報いねばなりません。水のルビーはあなたがお持ちになって」 ルイズは戸惑いながらも、水のルビーを自分のポケットの中に戻す。 そしてすべての報告を終えたルイズと承太郎は退室し、 待ちくたびれていたギーシュ達と合流した。 いったい何の任務だったのかキュルケは興味津々だったが、 承太郎が「国家機密を聞き出そうというからには覚悟はあるんだろうな?」と、 とても怖い顔と口調で凄んできたためキュルケはあっさり引き下がった。 さらに、ギーシュは手紙の内容までは知らなかったものの、 キュルケ達に比べれば結構任務の内容を知っていたので、 ルイズと承太郎から厳重に釘を刺され誰にも話さないと約束させられた。 その事に関しては特に文句のないギーシュだったが、 しつこくひとつの事を確認してきた。 「ところで、姫殿下は僕の事を噂しなかったかね? 頼もしいとか、よくやったとか、恩賞を与えるとか、密会の約束とか」 ルイズと承太郎は完璧な無視を決め込む。 こうして王宮での用事をすました彼等は、シルフィードに乗って学院へと帰還した。 そして三日後、正式にトリステイン王国王女アンリエッタと、 帝政ゲルマニア皇帝アルブレヒト三世との婚姻が発表された。 式は一ヵ月後に行われる運びとなり、それに先立ち軍事同盟が締結される事となった。 その翌日、新政府樹立の公布をなしたアルビオンから特使が派遣され、 不可侵条約の締結を打診してきた。 こうしてハルケギニアに表面上の平和が訪れた。 政治家達にとっては夜も眠れぬ一触即発の日々が続いたが、 普通の貴族や平民にとってはいつもと変わらぬ日々が待っていた。 それはトリステイン魔法学院も同様である。 しかしルイズと承太郎の日常は、ちょっぴり変化していたり。
承太郎の喫煙量が増えた。 以前コルベールに頼んでおいた紙タバコが完成したからだ。 コルベールの手作りのためあまり大量には生産できないが、 これでこの世界でタバコが吸えなくなる事態は無くなったといえる。 しかもキュルケが協力して、工場で大量生産する話も持ち上がっている。 この世界に特許とか印税とかがあるのかは知らないが、 もし紙タバコがハルケギニアに普及したら、 コルベールとツェルプストー家は大儲けできるだろう。 キュルケは新しい紙タバコの銘柄を日夜考えている。 先日などは直接どの名前がいいか、などと名前一覧を見せられた。 だいたいこんな感じだった。 『ジョータロー・スモーク』 『ジョータロー・ラブ・ハート』 『ジョータロー・クールビューティー』 『ジョータロー・キャンディー』 『ジョータロー・クリムゾン』 『ジョータロー・イン・ヘブン』 『ツェルプストー・ヴォルケイノ』 『ツェルプストー・ファイヤー』 『ツェルプストー・サラマンダー』 『ツェルプストー・フレイム』 『オインゴ・ボインゴ』 『マジシャンズ・レッド』 『シャイニングフィンガー』 『ヘル・アンド・ヘヴン』 『ストナーサンシャイン』
支援するっ!
後半カオスwwww
Gガンやらゲッターが混じってるwww
承太郎はとりあえず『ジョータロー』と名づけられている名前を却下した。 続いて『マジシャンズ・レッド』も却下させた。 「ところでこの『オインゴ・ボインゴ』ってのはどういう意味だ? 他の名前と違ってこれだけ意味がさっぱり解らねー」 「あら、こんな名前書いたかしら? 徹夜してたせいで寝惚けてたみたい」 こうして『オインゴ・ボインゴ』も却下となった。 そしてルイズの方にも変化があった。 どう変化したかというと、あまり承太郎に突っかからなくなった。 以前は「あんたは私の使い魔でしょ!」とか言って威張っていたのに、 最近は一応承太郎を自分の使い魔として認めさせようという態度は取るが、 喚き散らすような真似は一切しなくなった。 ルイズが留守のうちに、承太郎が部屋の中で堂々とタバコを吸っていた事があった。 ところが突然ルイズが帰ってきてそれを目撃。 当然承太郎はルイズが「外で吸いなさい!」とか、 もしくは「タバコなんか健康と発育に悪いんだから〜」とか言うと思った。 しかし、ルイズは顔をしかめてこう言った。 「タバコ吸うなら窓を開けなさいよ。煙がこもるでしょ?」 こうして承太郎は条件つきとはいえ、何と室内での喫煙を許可されたのだ。 逆に突っかかるようになった部分といえば、着替えだ。 今までは承太郎が部屋にいようが平気で服を着替えていたが、 なぜか承太郎を部屋から追い出してから着替えるようになっていた。 ちなみに今までの承太郎はルイズの着替えをパーフェクトに無視していた。 具体的にはルイズが着替えを始めると別の方向へ視線を向けていたのだ。 この変化を――承太郎はこう受け取った。 ――ようやくルイズも淑女の恥じらいというものを身につけたか。 明らかにツンデレのデレが発現しているというのに、 そのへんの理解力が少ない承太郎は勘違いしていた。
ちなみにキュルケはコルベールと行うタバコ関連の打ち合わせを除けば普段通り。 タバサは最近なぜかはしばみ草をおいしく食べられる料理を研究しているそうだ。 「きゅいきゅい! お姉様は好きな食べ物をあのクールな彼に食べてもらいたいのね!」 と、誰かさんがタバサをからかって怒られたりした。 ギーシュはといえば、モンモランシーにまた誤解を受けていた。 「ゼロのルイズと泊りがけなんて、素敵な休暇だったようねギーシュ」 「誤解だよモンモランシー! ジョータローやキュルケやタバサも一緒だったんだから!」 「まあ。キュルケやタバサとも一緒だったの。 盛りのついた犬は、もう、ほんとどうしょうもないわね」 「違うんだ! 僕はただ……ちょっと人に言えないような重大な仕事を……」 「ひひひ、人に言えないような事を、ルイズやキュルケとですって?」 こんな調子でピンチに陥ったところに、ルイズと承太郎がやって来た。 「ハッ! ジョータロー! 頼む、僕達が授業を休んで何をしていたのか説明を!」 しかし答えたのはルイズだった。 「ギーシュ。あんまり口が軽いと、姫様に嫌われるわよ。それはもう軽蔑の極みよ」 「ゲェーッ! そ、それは困る……。ダメだ、これじゃあ誤解を解けないィッ!」 こうしてギーシュはモンモランシーから平手打ちを食らうハメになるのだった。 教室で席についたルイズは、生徒用の席に堂々と座る承太郎を怒りもせず訊ねた。 「ところでジョータロー。あんた最近よく授業を見にくるわね?」 「まあ……な。どんな魔法があるか覚えておいて損はねえ。 詠唱が解れば相手が魔法を使う前に対処できるしな……」 「……そうね」 仮に戦争になっても、まだ生徒である自分達が戦う機会は無いだろう。 でもルイズは、ふと予感した。自分と承太郎はまた戦いに巻き込まれるのではと。 かなうなら――戦争はもちろん、自分達が戦いに巻き込まれる事などなければいい。 ルイズがそう思っていると、授業が始まった。 その時間の授業はちょっと特殊だった。コルベールが変な道具を持ってきたからだ。
GGGとGとG自重wwwwww
そういや承太郎はあの兄弟の名前は知らないのか つーか知らんうちに倒されたのか
いつの間にかタバサフラグまで立ってる……。流石は承太郎!
>>466 _/ / ミミミミ
\______───/_/ミミミミミミミ ミミミミミ
\______───/ミミミミミミミミ ミミ
∬∬∬ミ ミ
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│ |\ ミ∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬
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/ミ/ /ミミミミ \ \__//
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\___) ミミ ミ /
∬∬∬∬∬∬∬ ミ /
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( ミ /
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|ミミミミミ ミ /
| ミミ ミ /
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| _―
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呼吸をみだすのは『ツン』と『デレ』! だが『ツン』と『デレ』が融合した時! 呼吸は規則正しく乱れない!
波紋法の呼吸は『ツンデレ』の産物! ルイズ賛歌は『ツンデレ』の賛歌! ルイズの素晴らしさはツンデレの素晴らしさ!
『ツンデレ』を知らん貴様はノミと同類よォーッ!!
ガッツのGまで読んだ
GGGとGとG G重しろよ
もしやス〇〇ボか!?
銘柄・・・・・『フレイム・テイル』とか、煙草っぽくね?
つスタープラチナ
銘柄のネタがwww
マイルドスター
パープル・スモーク。つまり紫煙だ。
>ようやくルイズも淑女の恥じらいというものを身につけたか。 まるでお父さんwww
パープルヘイズ 吸ったら死にそうだな
484 :
506 :2007/06/26(火) 21:42:36 ID:???
投下しても……いいかなぁ〜
グレイトフルデッドやアクアネックレスというのはどうかな! 吸うと相手は死ぬ
>>482 つまり
「お前のことは・・・いつだって大切に(ry」フラグか?
承太郎が吸うといえばジャスティスですよ
>>485 エターナルフォースブリザード
相手は死ぬ
>>484 「投下する」なんて(ry
「投下した」なら使っていいッ!
>>477 外伝ですでに名前決まってるぞ。ツェルブストー・サラマンドラだったっけ?
>>484 来なさい!
キュルケが昼食だと呼びに来た。昼食時にワルドに会うかと思うと嫌になってくる。そう思いながらギーシュとキュルケと共に一階に下りる。 その間キュルケが言い寄ってきた。お前の今のお目当てはワルドじゃなかったのか? ルイズたちと合流すると昼食が始まった。勿論その場にはワルドもいた。 しかし私はワルドがまた手合わせを願ってくるとばっかり思っていたのだが、意外にもワルドは何も言ってこなかった。 驚きだ。絶対また言ってくると思ったんだがな。さすがにギーシュに怒られたのが精神的にきたのかもしれないな。 しかし言ってこなくなったのはいい事だ。つっかえが取れて晴れ晴れした気分だ。これで昼食を邪魔されずに楽しむことが出来る。 昼食を食べ終えキュルケをあしらい部屋へ戻り鍵をかける。ギーシュはまだ部屋に入っていなかったが大丈夫だろう。 ベッドに寝転び暫らく休憩することにする。食後すぐに運動するようなことはしない。 休憩している途中に「開けてくれ」だとか「ヨシカゲ!いるんだろ!」とか激しくドアを叩く音が聞こえてきたが無視した。 『アンロック』すればいいだろうに……、そう思ったらギーシュのベッドに杖が置いてあった。油断しすぎだろ。 さて、そろそろ行くか。デルフを手に取り部屋を出るためドアを開ける。 「へぶちッ!」 ドアに何かが当たる感触と短い悲鳴が聞こえた。部屋を出てみるとギーシュが倒れている。すっかりギャグキャラ要員が定着したんじゃないか? ギャグキャラは死なない。放っておこう。 ギーシュをそのままに中庭に向かう。中庭にある錬兵場は物置だった。樽や空き箱が積まれている。 こんな場所に好んでくる馬鹿などいないだろう。周りからも見えにくい。いい場所だ。帽子をとり上の服を脱ぐ。 そしてデルフを抜く。体が軽くなりルーンの発動が確認できる。 「んじゃやろうぜ相棒」 「その前に言っておくことがある。喋るな」 「ああ?何でよ?なーんかいつもみたいにうるせえから喋るなって感じじゃなさそうだな。小声だし」 「もし見られていたらどうする。お前が無闇に喋って情報が漏洩したら困るじゃないか。いいな。なにか思い出しても喋るな。部屋で聞く」 デルフが暫らくうなるが、 「わかったよ。どうしてだか知らねえが相棒は正体隠してるみたいだしな」
そういって了承した。ありがたい。もし有益な情報を喋ってワルドにそれを聞かれたりしたらどうなるかわかったもんじゃない。 色々何か追求されるか、もしくは敵の本性を現して殺しに来るかもしれない。 本当はワルドは敵ではないのかもしれないが敵ではなくても怪しいのは確実だからダメだ。 剣を一振り、それほど力を込めずただ横に振るう。二振り、剣を返し縦に振るう。 さて、はじめるか。 さっきと同じように力を抜いて振るう。しかし今度は徐々に力を込めより速く振るう。 勢いを止めずさらに力を込め、勢いを利用しさらに加速させ剣を振るい続ける。 剣を振るうことでもっとも大切なことは何か、それは力でもなければ技量でもない。 単純に剣を振るい続けることの出来る体力が大切だ。力や技量は体力をつけてから出ないと話にならない。……勝手な持論なのでどうでもあってるかどうかわからないが。 だから剣を振り続ける。休まず止まらずより速く! ただ無心で振るう。軽くなったこの体でもきついと思えるほどに振るう。振るう。振るう。振るう。振るう。振るう。振るう…… 暫らくしてやっと剣を止める。顎に汗が伝う。や、やりすぎた……、正直ここまでするつもりはなかったんだがな。 もう少ししたほうがいいかもしれないと考えるとなかなかやめられなかった。デルフを鞘に収めるとさらに疲労感が増す。 いつも以上に練習しすぎた。速くベッドで休むとするか。 汗をぬぐい服を着て帽子を被る。そして部屋に戻ろうとするとパチパチという音が聞こえてきた。拍手の音だ。何故?拍手が聞こえる後ろを振り向くと、 そこにいたのはワルドだった。まさか見ていたのか!? 「いやいや、お美事な剣捌きだったよ。さすが『ガンダールヴ』あらゆる武器を使いこなす使い魔だ」 見ていたようだな。やはりデルフを黙らせておいて正解だった。 「はぁ、どうもありがとうございます」 何も知らない振りをする。そんなあからさまな釣りで私が反応を出すと思っているのだろうか。馬鹿な奴だ。 「それで何か御用でしょうか」 「きみが話しを聞いてくれないからね、話しをしようと思って探したらここにいてね。声を掛けようにもあまりにも真剣だったんで声がかけれなかったのさ。それに剣捌きに見とれていたしね」
御託はいい。 「御用は何でしょうか」 「勿論今朝の話さ。手合わせしたいというね。さっきのを見てますますしたくなったよ」 ウザい、ウザすぎる。もし私が女ならこんな男はごめんだ。人の拒絶を認めず一方的に押し付けてくることが不快なことだとは思わないのか? 「それはお断りしたはずですが」 「わかってる。つまりきみは手合わせがいやなんだろう?だから考えたんだ」 はて?何をであろうか? 「手合わせがいやなら決闘しようじゃないか!きみは手合わせという中途半端がいやだったんだろう?だから真剣に勝負するんだ」 ……イタイイタイタイヨー。ダレカコノ人ツレテッテー。っとこれは私のキャラじゃないな。 「私は正々堂々きみに決闘を申し込む」 そういって頭を下げる。うぜえ…… 「まさか誇り高い決闘を、よもや断るわけはないだろうね」 「お断りします」 「よし、そうか!では早速……ってええッ!?」 まさか断るなんて!といった顔をしながらワルドが叫ぶ。誰が決闘なんかするか!さらに危険度が上がってるじゃないか! 「こここ、断るというのかい!?決闘を!?」 「はい、お断りします」 「どうして!?」 「やる理由ないですし」 ここまで断ればもう言ってこないだろう。しつこすぎるんだよったく……
これは可哀想だwwwww
「ではこれで」 そう言ってワルドに背を向ける。やっと休めるな。 「……もしかしてきみは怖いのかい?」 足が止まる。何だって?後ろ向くとワルドがニヤニヤしながらこちらを見てくる。 「きみは怖いんだろ?メイジと戦うことが。でも安心したまえ、ちゃんと手加減はしてあげるさ」 かなりムカつく言い方だ。カチンと来るね。顔もニヤニヤしていかにも挑発してますって顔だ。 なるほど、いい手段だ。答えてやろうじゃないか! 「その通りです。なのでお断りします」 「……」 ワルドの顔が凍りついた。ふん!誰がするものか馬鹿め。 「なんだい、きみはそんな腰抜けだったのかい!やれやれ、本当に幻滅だね。期待して損したよ。もう帰ってくれても構わんよ」 「それではお言葉に甘えて失礼します」 ワルドの顔は今度こそ完璧に凍りついた。目を見開き指一本動かさない。 まさか!といった感じだな。そりゃ普通の人間ならあそこまで厭味ったらしく挑発されたら決闘してしまうだろうな。 だが私にはそんな挑発に乗るほどプライドはないんでね。 固まっているワルドを後目に今度こそ部屋に戻った。
吉良の思考がかなり面白い方向に向かってるな
さすが吉良w 挑発程度じゃびくともしないな。
吉良、いつからお前そんな面白いキャラになったw
500 :
506 :2007/06/26(火) 21:53:16 ID:???
2日分投下してみた!これぐらいでいいかな。 剣に関しての持論は剣道をしていたときに先生から最初に叩き込まれた言葉です。
ワルドは放置プレイが定着してきたな
ギーシュに同じだけど正反対って感じだな ジョジョでいうところの、『はじく波紋』と『くっつく波紋』だな
まー剣道にしろ何にしろ、格闘技をやる時はまず体力作りだもんな。 剣道とか数ヶ月くらい筋トレしないと竹刀すら握らせてもらえないって聞くし。 そしてGGGGGJ! ワルドが哀れすぎて何も言えねえw
オインゴ・ボインゴを見た瞬間にかじってた氷をふきだしそうになった。
承太郎以上にやる気ねえw
こうして見ると兄貴ワルドがどれだけ優遇されていたかよぉ〜く解るなw
実際ルイズに興味ないとあそこで決闘受ける理由ゼロだからなあw
ルイズに興味? そんなものあるわけないじゃないですか ロリやペドじゃないんですから
哀れすぎるな静かワルド
ワルド嫌いだがこれはかわいそすぎるw
吉良にダメージを与えるための毒舌に自分がダメージを受けてるワルドバロスw
静か「あの糞平民、あそこまで言われて決闘に応じないとは! プライドはないのかプライドは!」 星屑「別にいいじゃあないか、決闘してボロ負けするよりは」 兄貴「まったく、情けない連中だ。本当に僕と同一人物なのか? 私など決闘に勝ちガンダールヴを出し抜いたというのに!」 星屑「ギーシュが兄貴ギーシュから不幸の道を歩み出したように、ワルドも真の不幸は兄貴ワルドから始まると思うよ」 静か「直でひからびて死ぬに違いない」 兄貴「不吉なことを言うな! 我々はギーシュとかいう小僧とは違うのだ、もっと誇り高くあれ!」 星屑「悪かったね、誇りを捨てて逃げ出して。結局いったいなにをされて負けたのかチンプンカンプンだ」 静か「ガンダールヴの力がわからないというのは怖いな。なんとしても決闘せねば」 兄貴「ふん、星屑はもう負けてしまったが静かにはまだ可能性がある、せいぜいがんばるのだな」 星屑「えらそうにしやがって。一番悲惨な負け方をするがいい」 静か「黄金ギーシュと違って黄金ワルドが誕生することは絶対にないような気がしてきたよ」
十分から投下します
ワルド座談会w
ちょwwwwワルド座談会wwwwwwwww
つ 鏡の中で他のレコン・キスタの皆さんと同じように干乾びてるワルド
支援するッ!!
吉良自分のこと棚に上げすぎだろw
30 名前:ま〜ろろん[] 投稿日:2007/04/20(金) 19:15:46 ID:0i1T6SRl ほんとにハンバーガーの話なんだなぁ。 ココの貧乏セットは頼むときに勇気がいるなぁ。 愛車のエンブレムを盗まれた。 取り寄せしたら、2万かかると・・。 しばらく貧乏セットをドライブスルーで買うかな。 __ / /l. i´ `i , l < > .| | r,シ,..:':レ'l 問題のレスはこちら V | .| /::::':::::::::::::', | .l i::::ニ_:::::::、:::', | ! ,r':::、::_:ミ:::ヽ、::ヽ、 、、 i | /:::i:::::::::\:::::::::ヽ::::`- ___ __.- ___ i´ `1 .l ,リ:::!::::l゙_、::::::、::::::::::ヾ::::::::ヾ l / . / `'l: iー− |_ __!_l:::::',l゙i oヽ\ i`o、::::::::::::ヾ ' / ̄、i i.', ',__... l `'´、 ノ::::::i `'''´ `''''"゙i::::::ハ-、 / i ゙'; i !、 ヽ !ハ::、 ´ ` ,从::l ゙ l 〉、 ヽ、 ヽ. i ヽ`ー‐-=--―=._‐=‐ ,ィ'1!リヾ l ゙ーヽ、_:ii.r''''ソiニフ `iェ‐ニ'ノ 〃 |i i ``'''": '´ _,.-ッー-――‐'ー''" jt. l i _、__ ,.-‐'´r-'i ' , ' / i l ``ー-''''´ヽ、_ニ‐'''´~ i _ , ' / ア-‐ .l く_,.-‐'´ / / ̄ , ! / `` ' l! / /
ギーシュは死亡フラグを立てる。ワルドは放置プレイされる…つまり五十歩百歩の形になるな… あ、ギーシュは黄金ギーシュがいるしまだマシか。
朝になってアルビオンへ出発するため正門にでる。 おれの荷物はデルフリンガーのみだ。 ルイズは旅用の荷物のほかに王女から預かった『水のルビー』とやらを持っている。 バナナはおやつに入る?って聞いたら怒られた。これは遠足じゃないらしい。 お、ギーシュがやってきた。さあ出発だ。 「お願いがあるんだ」 と思ったら何か話があるらしい、空気を読め、まったく。 「僕の使い魔を連れて行きたいんだが、良いかい?」 まったく、そんなことかよ 「ダメだ」 「何で!?せめて見てからでも良いじゃないか!」 「ダメだ」 「ヴェルダンデ、出てきてくれ」 そういってギーシュが地面を足で叩く。話を聞け。 すると大きなモグラが現れた。 「これが僕の可愛い使い魔、ジャイアントモールのヴェルダンテさ!」 「なるほど、で味は?」 「食べる気かい!?そんなことしちゃダメだよ!」 食ったらウマそうなんだがなぁ 「アルビオンに行くのよ、そんなの連れて行くなんて、ダメよ」 今まで黙ってたルイズが口を挟んできた。 「そんな…お別れなんてイヤだよヴェルダンテ…」 ギーシュが悲しそうな声で言う、だがそのモグラはルイズに向かって突進した。 そのままルイズを押し倒す。 「おお、これは中々見ごたえがあるな」 それを見たギーシュの感想がこれだ。まったくそのとおりだ、ある意味官能的で実に良い。 「あんたたち!早く助けなさいよ!」 えー、もっと見たいのに。
「このモグラ!姫様から頂いた指輪に鼻をつけないで!」 指輪?水のルビーか? 「ああなるほど、ヴェルダンテは宝石が大好きだからね」 よし、ならこいつは部下にしよう。ついでに後で盗む予定のルビーの罪もなすりつけよう。 さて、そろそろ助けようかな、でもルイズはどうせ感謝しないだろうしどうしようかな。 あ、今の右ストレートは痛いぞ〜、助けるのはモグラの方だなこりゃ おれがそのまま傍観するか否かを決めかねていたら強い風が吹いてモグラを吹き飛ばした。 風の魔法か?おれが辺りを見回すと。 おっさんがいた。 そのおっさんはアンリエッタが来る時にルイズが見ていたおっさんだった。 「貴様、僕のヴェルダンテに何をするんだ!」 ギーシュが騒いだ。うるせーなあ。 「僕は敵じゃない。魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルドだ。」 なるほど、おれ達だけじゃ不安だから援軍としてやってきたって事か、だが納得できない事がある。 「敵じゃないのに何故攻撃した?」 敵じゃないならモグラを吹き飛ばす理由などない。これは絶対に不自然だ。 「すまない。婚約者が襲われているのを見て見ぬ振りはできなくてね」 そうかヴェルダンテの婚約者だったのか。変わった趣味だがそれなら納得だ。
ちょwwwwwイギーテラ勘違いwwwwwwwwwww
「ワルド様!」 いきなりルイズが声を上げた。ちゃんと謝っとけよ、お前はコイツの婚約者をボコボコにしてたんだから。 「久しぶりだな!ルイズ!僕のルイズ!」 あ、婚約者ってルイズの方か、なるほど婚約者が犯罪者にならないようにモグラを吹き飛ばしたのか。 って納得いかねぇーーーー! なんでルイズが婚約してるの!? モグラじゃなくてルイズ!?ありえねーだろ!あ、モグラの方がありえないか。 つまりお前はロリコンか?ロリコンなのか?おれもだ! おっと混乱しちまった。 おれはロリコンじゃないぞ、ロリコンでもあるってだけでそれ以外もオッケーだ。 だがコイツは真性のロリコンだ。間違いない。 話が脱線したな、元に戻そう。
ヴェルダンデにもフラグが立ったw イギー帝国建設の日は近いw
そのロリコンはルイズを抱え上げ、 「彼らを紹介してくれないか?」 と言った。紹介くらいならまだ良い、だがおれをそっちの道に引きずり込むなよ。迷うから。 「ギーシュ・ド・グラモンと使い魔のイギーです」 ギーシュは頭を下げ、おれも一応下げておいた。目を付けられたくないからな。 「この犬がルイズの使い魔かい?フーケを捕まえた時は大活躍だったらしいね」 まあな、スゴイだろ。でもロリコンのほうがスゴイな、絶対。 「さて」 そういってワルドは口笛を吹いた。その口笛が合図なのかグリフォンが現れた。 そのグリフォンにルイズを抱えたまま跨り、杖を掲げて叫んだ。 「では諸君!出発だ!」 ロリコンのクセに仕切るな。 後で上下関係をハッキリさせてやるぞ。 おれはそう誓いながら馬に乗り込み(もちろん部下にしてある)出発した。 To Be Continued…
このイギー、変態と同じ穴のムジナ臭がw
イギーwwwロリコン言い過ぎwwwwwwww
ちょっと短いけど今回はここまでです
GJ! このイギーは面白すぎるw イギー視点だとワルドが3割増しでヘタレになりそうだw
ワルド株の下降が止まらねえw
犬に決闘を申し込むスクウェアメイジ
534 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:22:06 ID:???
やあ、富竹だよ。三分後に投下してもいいかい?
ワルド株、暴落中w
3分間待ってやる
変態ッ!変態ッ!変態ッ!変態ッ! 変態が来たッ!
正直その日暮らしネタはイマイチわからないんだよなぁ、原作が怖くてプレイできねえ まあそれはともかくゴートゥ変態!ゴートゥ変態!
540 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:24:28 ID:???
やぁみんな〜!久しぶり〜! 誰だって?ヒントは・・・不意打ちなら最強のスタンド使い。 そうだね、イルーゾォだね。・・・わかんなかった奴、鏡に気をつけとけ。 え?誰だって?『マン・イン・ザ・ミラー』の鏡のイルーゾォさ! え?変なおさげ?あの地味?・・・お前ギーシュみたいにすんぞコラ。 僕の恐ろしさがわからない人は僕のSSを読んでね! え?なんでおまえが変態にいるかって?地獄で死んでろ地味野郎?お前が死ね。 実は地獄で閻魔様にあったとき、お前らかっこよすぎだから天国ってね。ホントラッキー。 そう言えば彼女って能力者なのかね?『白黒はっきりつける程度の能力』って。 ま、そんなこんなで天国で悠々自適に暮らしてるわけだ。 で、今回はドッキリでメローネの日常を伝えてやろうと思ってね。ありがたく思え。 何でオレかって?・・・リーダーが「お前は地味だからばれないだろう」って。 うるせーよ!だれが山崎だ!好きで地味やってんじゃあねえんだよ!そもそも霊体だから関係ないだろ! 一生アイマスに金つぎ込んでろこの裸コート!! ちなみにこの放送は全天国ノーカット生中継でお送りします。 ゼロの変態番外 惑いて来たれ、地味な神隠し
髪の毛を毟られて、屁をかけられるワルドか OH!!GoodNewsだな
リーダーアイマスに金つぎ込んでるのか
543 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:25:54 ID:???
メローネの1日の始まりは早い。 日もあがらないうちに目を覚ます。一説によると睡眠時間は三時間らしい。 目を覚ますとメローネはニンテンドーDSを取り出した。 ・・・この世界電気無いからバッテリー切れたらやばいんじゃね? 何をやっているかと思えば萌えドリルだ。朝っぱらからこいつは・・・。 で、何でさっきからこいつはオレのかがみの胸を執拗にさわってんだ? お前こなた派だろーが!!こいつオレに気付いてんのか!?わざとか!? 三十分にわたりオレの嫁にセクハラした変態は、ご主人様に頼まれた洗濯物をしに行った。 しかしこいつのご主人様は・・・(チラッ マジではいてねぇ・・・ さて、水場についた変態はメイドさんと遭遇する。 「おはようございます、メローネさん。いつもお早いですね。」 「おはようございます、シエスタさん。まぁ、仕事がありますからね。」 談笑しながら洗濯するメローネ。なんで丁寧語なんだよ。お前が丁寧語しゃべってんの見たことねぇぞ? 洗濯が終わる頃には日が昇っていた。水を汲んで部屋に戻るメローネ。大変だね。 そしてメローネはご主人様を起こすという任務につく。 「うわぁあっ!・・・ち、ちょっと!たまにはまともな起こし方しなさいよ!!」 「普通だと起きねぇだろーが。」 いや、女の子にゆかりんファンタジアはキツイって。 ご主人様の服を着替えさせてあげるメローネ。なんで襲いかからないかが不思議だ。 そして二人はアルヴィーズの食堂へむかった。
544 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:27:19 ID:???
しっかし、えらい豪華なところだな・・・ さて、メローネはここで貧相な飯を食うはずだったのだが・・・ メローネはえーと・・・ギシュー?の所へ行った。 「同志ギーシュ、おはよう。突然だが席を替わってくれないか?」 「ど、どうしたんだメローネ?」 「もちろんただとは言わない。・・・こいつをやろう。」 そういうとメローネはスクール水着を取り出した。 「モンモンに着せてあげるといい。」 「しかし・・・サイズが一回り小さいんだけど・・・」 「貴様ッ・・・バカかッ・・・!小さいから、いいんじゃあないか・・・!」 「ハッ・・・!!ありがとうメローネ!」 こうして変態は朝飯を確保した。かに見えた・・・! なんとこの男サラダを隣のガキに見えないように周りの貴族から集め出したのだ! みんな喜んで差し出すので、たちまちサラダは山盛りになった。そんなに不味いのか?隣のメガネのガキが見ている。 そして、メローネはそれを食べ始めた。普通にうまそうに食っている。 「はしばみ草のサラダはうまいがもらいすぎてしまったか・・・?」 そしてメローネは半分ほどに減った(十分多いが)を隣のガキに差し出した。 「なぁ、タバタン。もし良ければ食べてもいいぜ。」 「・・・(コクン」 ガキは無言でうなずくと、サラダを食べ始めた。 「いや〜さすがにもらいすぎてしまってな。」 「ありがとう。」 こ、この男!食事を取るために席を替わってもらったんじゃあないッ! プレゼント!これのためだけに!なんと言う男だ・・・。ホントに好きっぽかったが。 しかしこのガキ、タバサだっけ?なんでこっち見てんだ?こっちみないで。
ゲイツマネー吹いた
546 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:28:28 ID:???
今から授業らしい。教室に着くと使い魔がメローネの周りに集まってきた。 メローネは平然と東方をやっている。なんて集中力だ・・・! 爆発が起こっても平然としてやがる・・・。 「ノォォオォォォォォウ!!」 あ、今絶対ミスった。 メローネはパソコンをしまうと教室を出た。 タバサが相変わらずこっち見ている。見えてんのか? メローネは学院長室に来ていた。 「ほっほっほ、メローネ君。よく来たの。」 「あぁ。暇つぶしだ。ところでハルナのフィギュアがあるが買うかい?」 「なんじゃと!!買う買う!300エキューだすぞ!」 「学院長!無駄遣いするとミス・ロングビルに怒られますぞ!!」 「うるさい!なんでお前がここにおるんじゃこの暇人!!」 「コルさん。ハカセのフィギュアもあるぞ。買うかい?」 「なんですと!!買いますとも!新金貨600枚だしますぞ!」 「それより爺さん。ネギま!読んだのか?本があれば一冊50で変えてやるぞ。」 「なんじゃと!!全部創ってくれ!」 「わ、わたしも!」 えーと、100エキューほどで一般市民が一年ぐらい暮らせるんだよな・・・ どんだけ金持ちだこの変態。
ちょwwwイルーゾォ何やってんのwwwwwwwww
メローネは使い魔の中で一番順応してるなwww
549 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:30:04 ID:???
昼休みになるとメローネは食堂の厨房へ行った。 いつもはここで飯を恵んでもらっているらしい。金持ちが!ペッ! 厨房のコック長マルトーはえらくこの変態を気に入っているらしい。 ことあるごとに『我らの変態』と呼び、メローネとハイタッチをしていた。 飯を食った後、こいつは食堂の前で陣取り、旗を掲げた。 なんて書いてあるかわからんので、そこら辺にいたタバサに聞いてみる。 「貴方の本変えます!一冊10エキュー。」 生徒相手にもやってんのか。あれ、何でこの子オレの声が聞こえるの? そうこうしているうちにメローネは決闘を挑まれていた。ざまぁみろ!! 「よろしく・・・お願い申し上げます・・・!」 「よかろう!!来い!!同志マリコルヌ!!」 そう言うとこいつらは殴り合いを始めた!Gガンかこいつら・・・ どうやら漢レベルを上げるためとからしい。あ、デブ倒れた。 「み・・・見事だ・・・メローネ・・・」 「お前も強かったよ、同志マリコルヌ。そこでこれだ。カミナ兄貴のサングラス〜! これをつけると漢レベルが3倍になるぞ!」 「なんだって!すぐ買う!200エキュー出す!」 周りの貴族達もいっせいに買い求める。 ・・・もうしらねぇ。 さて、メローネが座ると貴族達(勾玉+グラサン)が集まってくる。 「さて今日は・・・誰の話をしようか・・・?ソルベは?」 「メローネ、昨日話したよ。」 「え、じゃああと誰が・・・あ!イルーゾォの話をしよう! こいつはとにかく地味な奴でな、暗殺者としては一流だったが、かっこよく覚悟を決めたけど ダメでしたって感じで死んだんだ。いや、結構強いよ。地味だけど。 これでオレ達のチームの話はお終いだ。」 ウー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロス!!・・・出ないか。 あぁ、カオスよ。オレに力を。この変態に天罰を。
タバサ・・・見えているのか?見えているのかと聞いているのだタバサ!
551 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:31:45 ID:???
漢の説話を済ませたメローネは図書室に向かった。 そして辞典のようなものを持って、タバサの前に座った。勉強するらしい。 しかしお互いひたすら読んでるだけ。メローネが時たまタバサに質問しているが。 ・・・こいつストーカー認定してもよくね? だからこのメガネなんでこっちみてんだ!! 「・・・どうかしたか、タバタン?オレの後ろになんかいるのか?」 「・・・(コクリ」 「何もいない気がするんだが・・・念のため薙ぎ払っておくか。」 メローネのベイビィ・フェイスの腕が、油断していたオレの股間に直撃した。 図書館から二人が帰っていくのでタバサの方に憑いていく。 「なぁ、あの変態のこと、どう思ってるんだ?」 「おもしろい人。かつて私にここまで興味を示した人間はいなかった。 ・・・それに、普段は隠してるけどとても有能。一番恐ろしいタイプ。」 やたらしゃべり出したなこの女。 「あぁ、たしかにな。でもうっとうしいだろ、付きまとわれると。」 「別に。・・・少なくとも貴方よりは。」 アハハ。オレは変態以下ですかソーデスか!あれ・・・目から変な汁が。
メローネが成り上がっている件についてw
553 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:33:20 ID:???
部屋に戻った変態はベイビィ・フェイスに掃除を任せ、To laveるを読み出した。 掃除が終わった頃、ご主人様が帰ってくる。何やってたんだコイツ。 ご主人様が小言を言っているのを無視して変態はブートキャンプを始める。 あきらめてご主人様は着替えて寝る。下着をメローネに投げつけるのを忘れない。 その後、変態はブートキャンプを終えるとそのまま戦国ランスを始める。 夜も更けてきた頃、ようやく寝る変態。遅すぎだろ。 はい。変態の一日を見てきたわけですけども。・・・やっぱりただのダメ人間ですね。死ね。 四季映姫さん。こいつがきたら問答無用で地獄送りにしてください。 というか、別にオレが地味なんじゃないよね。周りが濃すぎるんだよね。 というわけで周りの濃すぎる人自重してください。 以上、最強の暗殺者、かっこいい天才イルーゾォがハルケギニアからお送りしました。 ――天国 「「「「「「イルーゾォ悲惨すぎワラタwww」」」」」」」 「ドクロちゃん。あいつが戻ってきたら撲殺しておいてくれないか?」 「はぁ〜い♪リゾットのおじさま(はぁと」
タバタンルート攻略が実に絶好調で進んでるううううううう!!
タバサ何で見えてんの? つか会話wwwwww
タバサの苦手なものって幽霊じゃなかったか? 奇妙においてはお茶を生成するぐらいに
つっこみどころ満載というべきか カオスすぎて何もいわないべきか どっちだwwwwww
558 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:34:24 ID:???
途中経過 メローネ・・・新興宗教じみた集団『漢の世界』を開く。スタンド名『ベイビィ・フェイス』 ギーシュ・・・『漢の世界』に入門しているが、モンモランシーと付き合っている。 現実嫁(リアルラバー)『モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ 』 マリコルヌ・・・『漢の世界』に入門。脳内嫁(ブレインラバー)『翠星石』 ルイズ・・・一般人。最近電波慣れしてきた。 キュルケ・・・まだ一般人。 タバサ・・・イルーゾォのことは幽霊ではなく凄い地味な人だと思っていた。 モンモランシー・・・ギーシュとよりを戻した。ギーシュがスク水やブルマを着てくれとせがむので 初めは嫌々着ていたが、最近癖になった。攻め。 オスマン・・・ロングビルの尻を触る回数が減った。脳内嫁『早乙女ハルナ』 その他男子生徒・・・9割が入門。そのうち6割が脳内嫁使い。
ブレインラバーって朝目のアレっすか!?
560 :
ゼロの変態 :2007/06/26(火) 22:35:52 ID:???
以上です。たまには平穏な日常を書きたくなるのです。 次、町に行きます。
地味に学園の戦力が強化されてるなw
モンモン攻めかよwwwwwwwwww
相変わらずのカオスっぷり・・・尊敬するぜw
ちょwwwおまいらwww 特にリゾット、あんた何やってんのwww
ちょw 脳内嫁使いってw 被ってる脳内嫁は一体どうするんだろうw
GJ!GJGJ!!グッジョブゥゥゥゥ!!! 全然 G・J が止まらない!! 変態さんG☆J♪
イルーゾォマジ悲惨ww ・・・俺の脳内嫁とも被ることもあるだろうな
安心しろイルーゾォお前は充分濃いよ えーとほら泣き顔とか...
タバタン√開拓の上ではしばみ草耐性があるのはでかいな
原作だとかなりテンション高いキャラなんだがな、イルーゾォ。 このスレだとホラーor地味キャラなんだよなwww
俺が地味!? そんなことは許可しないィィィィィーーーッ
最後はハデなのにな ウイルスでドロドロだし
リゾットも突っ込み所満載な件w
東方ネタが最近多くなってきたぜ とりあえず変態には金閣寺をプレゼント 3000枚かかったんだぜ?
シャバダバドゥ(四季映姫)は幻想卿の閻魔だろw どうやって行ったw
倒れながら俺たちの仲間はお前らを追いかけるぜ...と格好良く散る 死にかけながらもグレイトフルデッドという格好良さ ブチャラティ個人に嫌がらせするというゲスな考えだったがまぁ成功してれば仲間の為にはなってた ミスタと覚悟勝負 一人では死なねぇとボスを道連れに やばい俺死ぬwwwwやばすぎwwwww イルーゾォ...
何で変態抜かしてたんだろ俺。 もう一度トライしようとして蛇に咬まれる。
夢のように儚い覚悟だったから幻想卿に行ったんだな 勿論バスで
10分に…投下…させていただく…!
こい!
支援するっ
ブレインラバー?いませんよそんなの。 ファンタジーやメルヘンじゃないんですから。 リアルラバーだけでも結構手一杯なのにそんなもん養えるか!
>>582 「俺にリアルラバー・・・?おかしい、辻褄が合わない!これは幻覚だ!」
オスマンは眼鏡&ムチムチが好きなんだな コルベールは……デコか? デコなのか?
ルイズとDIOは、お互いに背中合わせに立ち、 腕を組んでいる。 鏡に合わせたように同じポーズだが、生憎とルイズの身長は、 DIOの腰よりちょっと上の辺りまでしかない。 傍から見たら、背伸びをした子供が、 父親の真似をしているようにも見えるかもしれない。 「ご苦労様。 でもちょっと遅いわよ、DIO」 背中を合わせたまま、ルイズはふてくされたようにDIOに言った。 本当は、DIOが来てくれたことに安心していたし、 ちょっぴり………ほんのちょっぴりだけ嬉しかったりしたのだが、 ルイズは決してそれを態度には出さなかった。 ルイズのセリフに、DIOが肩をすくめた。 「せっかく助けてやったというのにそれか。 君はもう少し、感謝という言葉を覚えた方がいい」 言葉だけとってみれば、不満を漏らしたようにも聞こえるが、 その口調はどこか楽しげだった。 それを受けてルイズは、 やはり振り向きもしないままで軽口を叩いた。 「使い魔が御主人様を助けるのは当然なのよ? "ありがとう"なんて言葉は、あんたにはもったいないわ」 直ぐ目の前に巨大なゴーレムがいるにもかかわらず、 2人は声もなく、静かに笑った。
DIOと二人で普通に世界制覇しそうだ。
と……時が!
ここだけみればすごく和やかだが・・・
二人とも邪悪の化身状態www
邪悪の化身状態……ルイズは上半身マッパということで宜しいですね!?
なんというDIO
いいコンビだなぁ。
>>591 そら一時は文字通り死ぬほどボロボロにされたわけだし服が無事なわけないわな
黒いw 真っ黒すぎて近寄れねえw
DIOも神父ほどじゃないが、それなりの友人ができた感じなんだろうか
DIOから見れば面白いペットぐらいの認識じゃ
流石DIO、いくらルイズが邪悪の化身になってもペット扱い そこに痺れるあこがれるゥ
すみません、なんだかつながりがわるくて… ―――と、2人が会話をしていると、 空から無数の氷の槍が、ゴーレム目掛けて飛来した。 ゴーレムは、肩に乗っているフーケを庇うように、 両腕を頭上でクロスした。 ルイズは弾かれたように上を見た。 シルフィードに乗ったキュルケとタバサが見えた。 どうやら先程の攻撃は、 タバサの風魔法によるものらしかった。 ゴーレムに気付いた2人が、駆けつけてきたのだ。 タバサの魔法のレベルの高さに、ルイズは一瞬だけ舌を巻いたが、 直ぐに気を取り直して、DIOの方を向いた。 「DIO! 『破壊の杖』、ちゃんと持ってきてるでしょうね!?」 DIOは無言で頷いた。 ルイズは慌てた様子で先を続けた。 「私に貸しなさい!」 ルイズの命令に、DIOはどこからともなく ズルリと『破壊の杖』を取り出した。 一体どこに仕舞っていたのか、ルイズは激しく疑問に思ったが、 残念ながら気にしている暇はない。 ルイズはDIOから『破壊の杖』をもぎ取ると、 一つ質問をした。 「爆発するって言ったわね。 どれくらいの規模なの?」
「…………少なくとも、十数メートル……おっと、 十数『メイル』は離れることをおすすめする。 細かい距離までは、分からんよ。 ……あのゴーレムに使うのか?」 何かを確かめるように『破壊の杖』の表面を撫でていたルイズは、 DIOの質問を、首を横に振って否定した。 その目は、フーケに対する憎悪で満ち満ちていた。 途端にルイズの声のトーンが下がる。 「そんな…もったいないこと……するわけないじゃない。 こいつの出番は、もう少し後よ。 ゴーレムは、あんたに任せるわ。 何が何でも倒してもらうから」 ルイズの空恐ろしい狙いを汲み取ったDIOは、 フフフ…、と笑った。 「これはこれは……フーケとやらに同情せざるを得ないな。 ……いいだろう。 可愛い『マスター』の願いを、叶えてやろうじゃあないか」 ルイズは、DIOを向いたまま、ニッコリと笑った。 そしてルイズは、ゴーレムに対して一瞥もくれずに、 笑顔のままゴーレム目掛けて杖を振り下ろした。 それに際して、ルイズは詠唱を行わなかった。 にもかかわらず、ゴーレムの足下で爆発が起こり、 ゴーレムの片足が吹き飛んだ。 バランスを崩したゴーレムは、片膝をついた。
直撃コースですかw
602 :
マロン名無しさん :2007/06/26(火) 23:25:29 ID:P246WAFW
ロケランを人に撃つって・・・ それなんてバイオ?
フーケ跡形もなく消し飛ばされる事確実・・・
「直」は効くんだぜえー
逆に考えるんだ 跡形もなく消し飛ばされて死ぬのは まだ幸せだったと考えるんだ(AA略
詠唱を行う素振りを見せなかったルイズに、 DIOは興味津々といった表情を浮かべた。 そんなDIOの様子に気づいたのか、 ルイズは頭の傷を押さえながら、ぶっきらぼうに言った。 もうおおかた塞がってはいるが、未だに血が滲んでいる。 「戦闘経験を積んだメイジともなればね……、 詠唱しながらお喋りすることだって出来るのよ」 それは、以前フーケが、ルイズに向けて言った言葉だった。 ルイズは、フーケが使った技法をそっくり吸収していたのだ。 あのとき受けた屈辱を思い出し、 ルイズは唇をきつく噛み締めた。 血がつぅーと垂れて、血涙痕と相まって、ルイズの顔に新たなアクセントが加わる。 ゴーレムがバランスを崩したのを好機と見たのか、 キュルケとタバサを乗せたシルフィードが、2人の近くに降り立った。 「乗って!」 風竜に跨ったタバサが叫んだ。 ルイズは、後は任せたとばかりに"ポンッ"と DIOの胸を軽く叩いて、風竜に駆け寄り、跨った。 「あなたも早く!」 タバサが珍しく、焦った調子でDIOに言った。 しかし、DIOは風竜に乗らずに、 体勢を整えつつあるゴーレムに向き直った。
・・・・・・・・・・・・ フーケは…こなみじんになって死んだ!
ロケランの弾を直撃させるんじゃなくて あえて発射の時のバックファイアを浴びせるというのはどうかな?
「私はいい」 短くそう告げるDIOを、タバサは無表情に見つめていたが、 ゴーレムをチラリと見やり、やむなく風竜を飛び上がらせた。 それとほぼ時を同じくして、 足の再生を終えたゴーレムが、ゆっくりと立ち上がった。 肩に乗るフーケが、空に舞い上がるシルフィードを見て、 忌々しげに呟いた。 「まったくどいつもこいつも…… ハエみたいに人を怒らせるのが得意だね!」 それから、ただ一人地表に残ったDIOに視線を向けた。 「あらあら、あなたご主人様に見捨てられちゃったみたいね。 捨て駒にされた気分はどう? 同情はするけど、容赦はしないわよ、私」 矛先をDIOに向けたフーケは、残酷な笑みを浮かべた。 しかし、DIOはフーケの言葉を華麗に無視して、 逆に質問をした。 「お前が欲しい物は?」 DIOの肩の後ろにある星形のアザが、鈍く輝いた。 人の内面を深く抉るDIOの言葉に、 フーケの体が硬直した。 鎧でガチガチに固められたはずの心に、 そのわずかな隙間を縫って針が突き立てられたような衝撃を、 フーケは感じていた。 自分の大切な部分に土足で入り込まれて、 思わず激昂する。
フーケが死んだなどと・・・嘘をつくなァー!(´;ω;`)
>>608 フーケが死んだなど・・・うそをつくなァーー!!
……せめて安らかに死ねたら良いね、虹村(父)の様になる可能性まであるし。
なんか洗脳言語こそが卿のスタンド能力だといわれても信じられそうなくらいの言葉の力
これはむしろ肉の芽フラグ?
「!!………ッッぶっ殺してやる!!!」 心に忍び寄る闇を振り払うように吐き捨てたフーケは、 ゴーレムの左手を鋼鉄に変え、DIOめがけて振り下ろした。 DIOはつまらなさそうに、フンッと呟き、片手を振った。 それに応じたように、DIOの体から半透明の人影が浮き出てきて、 迫るゴーレムの拳を、殴りつけた。 "ゴワァアアアン!!" と、クラクラするような轟音があたりに響き、 次の瞬間、ゴーレムの拳にヒビが入り、 やがてガラガラと崩れ落ちた。 「何!?」 フーケは、自分の予想とは全く異なる展開に、 ひきつった声を上げた。 フーケは以前、オスマン達とともに、DIOの戦いを見たことがあった。 そのときの……ルーンが怪しい光を放つまでのDIOは、 先程の幽霊のような物を使役していた。 その存在にフーケは少し驚きはしたものの、 その幽霊の腕力は、せいぜい青銅を凹ませる程度だったのだ。 フーケはその時のデータを参考にした上で、ゴーレムの拳を鋼鉄に変えたのだった。 しかし、これでは話が違うではないか…! 以前よりも強力になった幽霊に、 フーケは少し浮き足立った。
ああ、馴染んだのか
置いておきますね つ『墓石』
その隙を狙う形で、DIOは剣を2本、 やはりどこからともなくズルリと取り出した。 デルフリンガと、シュペー卿の剣だった。 一体どこに仕舞っていたというのだろうか? 「まぁ……すごい! DIOのズボンって、魔法のズボンみたいね。 何でも出てくるもの!」 上空から、キュルケの感心したような声が聞こえた。 勢いを削がれたDIOは、いかんともしがたい表情を 上空のシルフィードに向けた。 to be continued……
DIOwwwwww 魔法のズボンってwwww
キュルケ空気嫁w
シータ自重wwwwwwww
キュルケシータww
キュルケ・トゥエル・ウル・ラピュタ自重www
以上、『投下した』…! 突如つながらなくなった時は本気で焦った。 ゲドゲドの恐怖ヅラだったズラ…
キュルケ空気嫁w
キュルケが全てをもってったww
(キュルケ>)DIO>ルイズ>>(バケモノの壁)>>>フーケ≧タバサ>>>(ザコの壁)>>ギーシュ この辺りまで感じ取った
キュルケは本当にこの作品の唯一の白だ でも空気嫁w
アンデルセン神父の銃剣だって無限に出てくるから大丈夫さ!
どんな処刑タイムかな?かな?
何で最後だけジブリテイストwww
フーケはキュルケに命乞いをすべきだなw
弟「そろそろ寝てもいいですよね・・・?」
眠い・・・・ パトラッシュ・・・僕疲れたよ・・・・
DIO「デルフとシュペ、どっちで切りつけるか当ててみな」 フケ「一思いにデルフでやってくれ・・・」 NO NO NO NO NO NO フケ「シュペ!?」 NO NO NO NO NO NO フケ「両方ですかぁ〜!?」 NO NO NO NO NO NO フケ「もしかしてナイフで針ネズミですかぁーーーッ!?」 YES YES YES Oh!my god!!
寝ていいんだよ みんなが寝たあとに投下するから
まるで636の言葉が優しい子守唄のようなレスで恐怖を覚えた・・
外道www
639 :
サブ・ゼロ :2007/06/26(火) 23:49:33 ID:???
12時半・・・までには投下したい。という 煮え切らない予告をさせてもらおう!
リアルタイムじゃなくても良いんだったら、 投下を無視して寝て、起きたら作品が大量に・・・って手段があるが
そして639のレスを見・・・トイレでないた
だがお気に入りの作品はリアルタイムで見たい俺 そういうわけでサブ・ゼロさん、待ってるぜ!
フーケ逃げて超逃げて〜ェッッッ!! 故郷で待ってるテファと子供たちのためにッ!
>>643 この話だとテファも黒いような気がしてならない。
だが・・・フーケきさまを可哀想とは思わん
dio 人間をボロキレに変える腕力(柱の男達の方が数段上、DIOは悲しいかな石仮面の量産吸血鬼に過ぎない) スタンド(DIOより強力なスタンドを持つ者はけっこう居る) 諦めの悪さ(一世紀以上、引揚げられるかも判らない棺桶の中で発狂せず機会を待ち続けた精神力は特筆) DIOの強さは身体能力やスタンド能力では無く、どんな状況下でも生延びようとする諦めの悪さに有ると思う。
サブ・ゼロは当初、ギアッチョの凶悪ぶりにDIOルイズに続くハード展開を予想していたが 思いのほか優しい物語で、いい意味で裏切られたな。期待。 承りや隠者などに続いて、ルイズが萌え可愛いから、正直おっきせざる得ない。 僕の夢はツンデレスター!
DIO「あと、リンゴが一個と、 アメ玉が二つ。 それに、ナイフが数十本あるんだ♪」 フーケ「…………」
>>643 しかし、ロケラン直撃ちによる爆死はほぼ確定している
ルイズは証拠隠滅のために始末するつもりだしな
サブ・ゼロの人はSだからなこの変でまたルイズにでっかく大変です
世界より強力なスタンドってなかなか無くないか?かなりの鬼性能だと思うんだが
そういや意外な展開で思い出したが亜空ってどうなった? ギーシュ戦が意外すぎたよな
射程10Mでスタプラ並のパワーとスピードに時間停止 キラークイーンで爆殺するかザ・サンで本体を狙うしかないな
ロケラン直撃ちするより小細工した上でわざとフーケに取らせて暴発爆死させると見た これなら怪しまれない
『爆破で時を戻す』 『時を消し飛ばす』 『時を加速する』 ラスボス級は次々に強力な奴が現れてる。
>>654 フーケ「弾の起動上にいたのは・・・・私だったァ〜」
1点特化型のと比べればいくらか見劣りするところはあるだろうさ ホワイトアルバムとかヘブンズドアみたいな卑怯なほどの鬼性能の 総合得点でいくとトップ3には入るだろうけど
DIO「世界を操る程度の能力」 承太郎「時を止める程度の能力」 ボス「時を飛ばす程度の能力」「未来を予知する程度の能力」 Q「物を爆弾に変える程度の能力」「時を巻き戻す程度の能力」 神父「DISCを抜き取る程度の能力」「裏返させる程度の能力」「時を加速させる程度の能力」 こんな感じか?
キンクリは能力と性能はいいんだが本体がへタレだからな
吉良も結局時止めにやられてるしボスもDIO相手には決定力に欠ける気がする 神父は…無理か
DIOなんて紫外線照射装置を買えばいいだろwwww あれから強化もされてるはずだ
吸血鬼が完成版石仮面使ったらさらに進化しないのかな?
吸血鬼も根絶したのに紫外線の需要があるのって日焼けサロンくらいだろwww
柱の男たちがスタンド入手したら最強にならんかね?
>>664 一度居なくなって柱の男ってのが現れたんだぜ?
財団が油断して開発をやめるとは思えんwwwwwww
>>665 矢に貫かれて死ぬという可能性もなきにしもあらず
スタンドは精神力だから最強にはならないな
日焼けサロン最強
669 :
マロン名無しさん :2007/06/27(水) 00:09:57 ID:/Rno/5xr
>>657 なるほど・・・確かに、特にホワイトアルバムは完全装着した後なら、キラークイン
以外では、確かに対処に困りますな。スタープラチナの拳でも凍り付いて
駄目になりかねませんし。スタンドの攻撃手段が直接打撃のみのでは対処
が非常に難しいですし。
そういや、サンタナって未だに紫外線照射装置の中だったな
対スタンドだと世界は最強の部類に入る まあ一番はGERだが
>>670 さすがにリサリサかジョセフが波紋流してるだろ
>>667 康一の例から考えて『死ななければおk』だからな
物凄い高確率で生き残ってスタンド発現すると思うんだが。
20分ぐらいに投下する!
サンタナは財団で研究材料にされてそう。 というか、あのスピードワゴン財団っていろんな技術を秘匿してる危ない組織になってる気が
戦闘用のスタンドはワムウしか発現しなさそうだな カーズはチープトリックみたいなの
透き透るほど青い空。高く浮かぶ白い雲の下。 気持ちよく晴れわたる午前の陽気の中で。 一人の少年が、しゃがみ込んでなにやらタライに張った水と格闘している。 平賀才人は、この世界――魔法という文明が根幹を成す彼の常識が全く通用しない世界――で、今日も元気に主の下着を洗濯していた。 主人がまるで嫌がらせとしか思えないほど何回も着替えし、結果として毎日大量の洗濯物が出る。 それにさっきまで独りで文句を言いながら、鬱憤を毒吐きしつつ洗濯をしていた。 面と向かって文句を言えば、倍以上になって返ってくるのは、わかりきっているからだ。 「……っと、こうじゃ、ないんだよなぁ……」 今日の分の洗濯が終わり、一休みしていた彼は手に持った石を一つ、空中に放り投げ、戻ってはまた放る動作を繰り返す。 「イメージは……あるんだよな。……なんとなく」 水の張ったタライの中心に、再び才人は石を浸す。 それを、勢いをつけて回した。が、石はすぐに勢いを失い、水は掻き混ざったときの僅かな泡を残し、波紋一つ無く、凪一つなく水面は沈黙する。 「あー、わっかんねえなあ」 才人は悔しがる。これができれば――、少なくとも洗濯は、大分楽になるのに。 そう、思った。
意外ッ!JOJO最終部のラスボスはスピードワゴン財団ッ!
洗濯の為の回転www
才人達がこの世界にきて、すでに四日が過ぎた。 余りにも違いすぎる環境に、戸惑うどころか、頭を抱えたくなったこともあったが、いまはそれなりに馴染んで、毎日を過ごしていた。 すでに彼の首には首輪こそあったが、鎖は、繋がれていない。 比較的、まだ従順だと判断されているからだ。 つまり、もう一人のほうはどうかというと――あいも変わらず、雁字搦めの生活である。 ジャイロの拘束が解けたのは、才人の一日あとであったが、それは「壁から鎖を離された」ということであり、首、両手、両足には、今もしっかりと鎖がついていた。 初日の大逃走劇が今も尾を引いていて、「自由にすると何されるかわからない」と認識されているからだ。 使い魔を呼び出した翌日の授業には、才人だけが連れていかれた。 周りの連中が、「ルイズ! もう一人はどうしたんだよ!? まさかまた逃げられたのか!?」 と、囃し立てたので、 「調教中よ!!」 と一喝し、教室を引かせたのは記憶に新しい。 その日は当然というか、食事ができたのは才人一人。 彼が余りにも不憫なので、才人は自分のパンの五分の四を食べたところで、残りは隠して部屋に持っていった。 そして今、才人は 「あんたができるのはこのぐらいでしょ」 と、洗濯の仕事を皮切りに、雑用全般を押し付けられている。 そしてジャイロも――、いまは一見大人しく、ルイズの我がままを、彼なりに聞いていた。 「ただ逃げるだけじゃねぇ……。どうやって“この世界”から逃げるか、だぜ」 ニョホ、と、隣でまた我を通して腫れた唇で笑った男に、才人は尋ね返す。 「ここから逃げるだけじゃ駄目なのかよ」 「オレ達がこの世界に呼び出されたってんなら。……向こうに行く方法だってねえとは限らねえ。なんか方法はあるはずだ。……まず、そいつを探さなきゃよォ」 「じゃあ、しばらくはここに留まるのか?」 「聞く限りじゃ、ここは学校なんだろ。文献だってごまんとありそうだしな。探してみりゃなんか載ってるかもしれねえなぁ」 「……だけど、俺もあんたも、この世界の文字なんて読めないぞ?」 「文字ってのは法則があんだよ……心配すんな。なんとか憶えてみるからよ」 再び、笑った男の顔が、どことなく頼もしく、才人には見えた。
「……にしても、オメー。洗濯遅せーなぁ」 「なっ……? もう終わったのか!? 早すぎだろそれ! 量だって俺の倍あっただろ!」 「オレのは早えーんだぜ。なんたって全自動だからなぁー」 ニョホホ、と笑い、ジャイロは絞り終わった洗濯物を張ったロープにかけていく。 才人が、ジャイロの使っていたタライを見る。 その水は、勢いよく渦を巻いていた。 その中心で――、拳ほどの石が、勢いよく回転していたのだった。 「ピザ・モッツァレラ♪ ピザ・モッツァレラ♪ レラレラレラレラ レラレラレラレラ レラレラレラレラ ピザ・モッツァレラ♪」 ンッン〜、と鼻歌を歌いながらジャイロは洗濯物を干していく。 「ちょ、ちょっと! おい! ジャイロ!」 才人が彼を呼ぶ。 「何だぁ? 言っとくが手伝いはしねーぞ。あのチビ、オレに多めによこしやがったんだからよぉー。あ、それともこの歌か? 作詞作曲オレだ。パクんなよ」 「そうじゃなくて! 石! 石が回ってる!」 すでに勢いを失い、水は平静を取り戻そうとしていたが……まだその潮流は、残っている。 「あー、それか。オレが回した」 「まわしたぁ?!」 「回転させたんだ……。だが石は駄目だ、脆くてよォ」 すぐに壊れんだよ、と彼は言う。 覗いてみると……、確かに、石は水の中で、粉々になっていた。 「やっぱ鉄だな。それも削りだしたやつ。鉄でも木っ端寄せ集めたヤツも、すぐ壊れるからよ」 まあ一度くらいなら投げられるがよ、と、彼は独り言のように、言った。
そのうち爪が回転して飛びそうだなこの才人。
衣類の汚れが落ちないのは洗濯機を黄金の回転で回していないからだ
「な、なぁ。例えば、これって……。俺にも、できるかな?」 「はあ? おたくもやりてーってか。まあ技術だからな。できねーことはねーと思うぜ。オレほど使いこなせねーとは思うがな」 うっし、終わり。とジャイロは自分の仕事を終え、その場を離れる。 「ま、待てって! 俺ももうすぐ終わるから!」 「終わったんなら戻って来いよー。おチビちゃん、うるせえからよォ」 バイバイ、と手を振りながら、ジャイロはニョホホホホと去っていく。 「あ、あんにゃろぅ……」 乱暴に絞った洗濯物を担いで、ロープにかけようとするが、近くの木に空きは無かった。 仕方なく、壁向こうにあった木にロープがあったな、と思い出し、足を向ける。 壁を通り過ぎ、木を見る。 そこのロープは、空いていたが。 「あ、あの! すいません!」 誰かに、声をかけられた。 自分の前には、誰もいない。 首をかしげた才人に、 「あの! こっちです! こっち!」 上から、声がする。 見上げる。 高いところにある幹に腰掛けた、メイド服の少女がひとり、なんだか焦ったような、困ったような顔をして、そこにいる。 「何してんの、君?」 「あ、あの、大変申し訳ないんですけど! 助けてください!」 要するに、――高すぎて降りれない、ということらしい。 「降りれないのに登っちゃったの?」 「うぅー。……まあそうなんですけど」 ますます困った顔をした少女を、少年は助けてあげようとは思ったのだけど。 「……高いよね」 「……はい。……だいぶ、高いです」 「たとえば――、飛び降りたり、できない?」 「たぶん……、足とか折れちゃいます」 「……だろうね」 これは自分一人では、どうしようもないな、と才人は思った。
増援を呼ぼうと考えつく。 「ちょっと待ってて。いま人呼んでくるから」 そう言って反対を向いた才人の、正面に。 「なにしてんだ?」 よく知る男が、いた。 「ジャイロ?! 戻ったんじゃないのか!?」 「一人で戻っておチビちゃんの相手なんかしてーと思わねーよ。それに、……探しものしてるからよ」 「探しもの?」 「鉄球だ鉄球。一個失くしてんだよ。ほれ、オメーも暇なら探せ」 「いや、こっちも忙しいんだ。むしろ手伝ってほしい」 「何だ?」 指をさす。――借りてきた猫のように大人しくなった黒髪の少女が、大分高いところで縮んでいた。 「ほー。そんで降りれねーから助けてくれと。……しかし、梯子もねーのにどーやって登ったんだか」 ジャイロが見上げたまま、少女と会話する。 「どーするジャイロ……? 梯子とか持ってくるしかないんじゃないか?」 「まー、そうするしかねーだろ。まさかお嬢ちゃんに飛び降りろとは言えねーだろ。受け止めそこなったら大変だからよォ」 責任とらされるかもな、とジャイロは言う。 鉄球があれば、木を湾曲させて幹を低くすることもできたのだが。 仕方なく、才人に梯子をもって来てもらう案で、決定する。 「よーしお嬢ちゃん、もーすぐ助けるから、少しそこで待ってな」 ジャイロが声をかける。 「あ、ありがとうございますー」 上から、感謝の言葉が聞こえた。 「あ、あのー。お二人は貴族の方ではないんですよねー?」 「ああー? まーそーだなー。そんな大したもんじゃねーなぁ」 「い、いや、魔法をお使いにならないみたいでしたからー」 魔法を使わないから、貴族じゃない。 そういうことらしい。
「あ、あのー。もしかしてー。この前、召還された使い魔の平民って、あなた達のことですかー?」 「まー、そーみてーだなー」 そして、才人が梯子を持って、駆け戻ってくる。 少女がそれを見て、ほっとした表情を見せた、そのとき。 風が、吹いた。 それは陽気なそよ風にも似て、気持ちよくも感じたものではあったが。 少女の、スカートが。――ぺろり、と、舞い上がる。 それは正面の才人から、とても、よく見え。 真下にいた、ジャイロには、なんのことかわからず。 才人が思わず、「白」と言ったことに。 「――えっ? えっ!? えええっ!?」 あわてて前を押さえつける。だが、腰掛けているものがあまりにも不安定なものだったから。 ずるっ。と、滑り落ちた。 どんっ!! と大きな音が響く。 少女がいて、その下には――ジャイロがいて。 彼がクッションになったおかげで、少女は傷一つ無い。 「だ、大丈夫かよ!?」 才人が駆け寄る。 「あ、はい私は。――あと、この子も」 少女が胸を開けてなにか取り出す。 にゃあ、と泣き声がして――、子猫が一匹、顔を覗かせた。 「もしかして――こいつを、助けるために?」 「ええ。まあ」 てへっ、と少女が舌をだす。 「あの、助けてくださって、本当にありがとうございました。私、シエスタっていいます。あの――あなた、達の」 「俺は才人。平賀才人。……で、君の下で気絶してるのが、ジャイロ」 陽気な日差しの中、才人とシエスタは、お互いに笑いあった。
ジャイロwww
以上、投下した。
691 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:29:48 ID:???
GJッ! 才人鉄球使いフラグは予想外だぜ! そして35分に投下させてもらう!
才人おいしすぎるw
ジャイロ扱いひどいw GJ!
もう限界だっ!寝るねっ!
さっきまでのカッコよさ台無しwwww
笑い合っとる場合かーッ!
697 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:34:51 ID:???
ルイズは今夜も夢を見ていた。古ぼけた部屋の中の、かすみがかった人物達の夢。 ルイズはまた自分ではない誰かになっていて、かすみがかった部屋でかすんだ姿の まま、かすんだ男達と音の擦り切れた会話を交わしていた。 あの使い魔、ギアッチョを召喚した時から――いや、正確にはギーシュとの決闘を 終えた日から、ルイズはこの不思議な夢ばかりを見るようになっている。 使い魔となった者は、主人の目となり耳となる能力や人語を解する能力などを手に 入れる。ギアッチョにはそんな力はなかったが、ひょっとするとそれが夢の共有と いう形で発現しているのかもしれないとルイズは考えた。もしそうだとすると、この 夢を決闘の翌日から見るようになったということは――あの決闘を通して、 ギアッチョが自分を少し認めてくれたということなのかもしれない。ならば、と ルイズは思う。日々霧が晴れるように鮮明さを増してゆくこの夢は、彼が徐々に 心を開いていってくれているということなのだろうか。勿論、霧が全て消えれば 信頼度MAXなどというわけではないのだろうが、興味なんてさらさら無いように 見えるギアッチョが日々内心自分に心を開きつつあると思うと、ルイズはなんだか 無性に嬉しかった。
サブ・ゼロ氏が終わったらその次、投下させていただきます。
699 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:35:50 ID:???
「どこに行くのよ」 ドアに向かって立ち上がったギアッチョにルイズが問いかける。外はもう双月が 煌々と輝いている時間である。 「剣の練習だ」 ギアッチョはそう言って喋る魔剣デルフリンガーを掴む。 「ちょっと待って わたしも行くわ」 そう言ってベッドから跳ね起きるルイズをギアッチョは物珍しげな眼で見る。 「ああ?何しに行くんだよ」 「何しにって・・・こっ、このわたしが見てあげるって言ってるのよ!ありがたく 思いなさい!」 ルイズはそう言うとギアッチョより先にドアを開けて行ってしまった。ギアッチョは その後姿を眺めながら、 「全くコロコロと機嫌の変わるヤローだなァァ あれが女心と秋の空ってヤツか? え?オンボロよォォ〜〜」 デルフリンガーの柄を鞘からわずか引き抜いて言う。話を振られた魔剣は、 「えっ!?あ、ハ、ハイ そのようでダンナ・・・」 先日ギアッチョにタンカを切った時の威勢のよさは微塵も無くなっていた。 ギアッチョが中庭へ出ると、先に到着していたルイズがキュルケと喧嘩をしていた。 その後ろには心配そうに主人を見守るフレイム。二人をサイドから眺めるような 位置でタバサが本を読んでいる。 「何でてめーらがここにいる?」 ギアッチョが当然の疑問を発すると、 「ちょっと食べすぎちゃったのよ で、運動しようと思ったらこのおチビちゃんが やって来たワケ」 返答にもルイズへの罵倒を織り交ぜるキュルケだった。 「だ、誰がチビよ!このストーカー!」 「ストッ・・・!?」
700 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:36:48 ID:???
「ストッ・・・!?」 ルイズの一撃はキュルケの心を見事に刺し貫いた。別に感謝されたくてやって いたわけではないが、それにしたってキュルケの行動は――無論本人は肯定など しないだろうが――ひとえにルイズを心配するが故なのである。そこに気付いて いないとはいえ、ルイズのこの一言は相当なダメージだった。 「・・・ストーカーね・・・ フフフ・・・ストーカーですって・・・」 がっくりと肩を落としてブツブツと呟くキュルケに流石のルイズも異変を感じたのか、 「えっ!?ちょっとわたし何かした!?」とタバサに助けを求めている。 タバサが「どっちもどっち」と呟いたのを合図に、ギアッチョは彼女達から魔剣へと 視線を移す。 「で? どーすりゃあいいんだオンボロ」 「ど、どうするって?」 「剣なんざ扱ったこともねーって言わなかったか?喋れんなら剣の指南ぐれー 出来るだろ 前の持ち主の剣術とかよォォー」 完全に人まかせ、否剣まかせのギアッチョである。 「あっ、あーあーなるほど!だからダンナはわざわざこの俺をお買いになられた わけッスねェー!さすがはギアッチョのダンナ!」 デルフリンガーはなんとかギアッチョの機嫌を損ねまいと頑張っている。 「てめーそのダンナってのはどうにかならねーのか?」 「え・・・いや、相棒ってのもなんか違うし兄貴はもう取られてるし・・・」 よく分からないことを言い出すデル公だった。 「まぁいい で、結局どーすんだ」 「どうするって言われても・・・え、えーと じゃあとりあえず剣を抜いて・・・」 ギアッチョは言われるままに柄に手をかけ、剣を引き抜き―― バッグォォオオン!! 突如として中庭に轟音が鳴り響いた!
DIOの台詞って「お前が欲しい物はなんだ?」じゃなかったけ?
702 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:37:44 ID:???
「何・・・だァァ〜〜〜?」 ギアッチョが音のしたほうを振り向くと、岩が集まったような巨大な化け物が 本塔の壁を殴りつけているところだった。 「あれも使い魔だってェのか?」 抜きかけた剣を収めてルイズ達と合流したギアッチョが問う。 「あれはゴーレムよ それもとんでもなく大きい・・・!あんなものを練成する なんて・・・少なくともトライアングルクラスのメイジだわ」 どうやらあれは魔法によって作られるものらしい。彼女達の反応を見るに、 相当高度な魔法のようだ。 「なんにしても・・・見過ごすわけにはいかないわね!」 言うが早いかキュルケが走り出し、 「ちょっ、何やってんのよ!」 ルイズがそれを追いかける。タバサはギアッチョにちらりと眼を向けると、 「危険」 一言告げて先の二人を追いかける。ギアッチョは一つ大げさに溜息をつくと、 仕方なく彼女達のあとに続いた。
703 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:38:39 ID:???
ゴーレムの肩の上に、黒衣に身を包んだ女性が立っている。彼女――土くれの フーケは、今まさに「仕事」の只中であった。大怪盗の名を持つ彼女の今宵の 目的は、トリステイン魔法学院本塔の宝物庫に秘蔵されている「破壊の杖」で ある。幾重にも封印が施された扉からの侵入を諦めた彼女は、魔法の薄い 外壁のほうを狙っていた。しかし内側よりは防御が甘いとは言え、高レベルの メイジがかけた固定化の魔法はそう簡単に破れるものではない。ゴーレムの 拳に、本塔の外壁は全くこたえた様子を見せなかった。しかしフーケは 慌てない。ぶつぶつと何事か呟くと、ゴーレムの両腕は鋼鉄の塊へと変じた。 フーケのゴーレムはそのまま壁へと突きのラッシュを放ち――何度目かの 突きで、固定されていた壁は見事に爆砕した。 フーケはちらと地面を見下ろす。学院の生徒達が何名かこちらに向かって いるが、彼女はクスリと笑うとそのまま宝物庫へと侵入した。
704 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:39:37 ID:???
キュルケは走りながら魔法を唱え、ルイズとタバサがそれに続く。三者三様の 魔法が激突するが、多少の破損が認められるだけでゴーレムは問題なく 動き続ける。小うるさいアリ共を潰すべく、動く岩塊が右腕を打ち下ろし、 「きゃああっ!?」 間一髪逃れた三人に容赦なく左腕が振り下ろされる! 殺られる――!!ルイズは死を覚悟した。 しかし鉄の拳が彼女達を押しつぶす寸前、タバサが魔法を発動させる! バシィィィンッ!! タバサが打ち込んだ風がゴーレムの拳を刹那弾き返し、 「逃げて」 言うや否や二人に杖の先を向ける。 「なッ・・・タバサ!!」 タバサの風に二人はゴーレムの射程外まで吹っ飛び、そして再び呪文を 唱える間も、ましてや逃げる間も少女達の悲鳴が届く間もなく、タバサを 鋼鉄の拳が―― ズンッ!!
支援ッ!
706 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:40:49 ID:???
圧死の痛みの代わりに誰かに抱きかかえられる感触を感じて、タバサは 閉じていた眼を開いた。少女の眼に最初に飛び込んできたものは、 幾度も眼にしたことのあるボタンの多い服。そして彼女の頭上で、幾度も 耳にした声が響いた。 「てめー・・・シルフィードだったか?なかなかガッツがあるじゃあねーか」 ギアッチョが飛び乗ったシルフィードは、彼が何かを言う前に主人目掛けて 亜音速で飛来し、ゴーレムの拳が地面に激突する一瞬の間隙を縫って 主人を救い、空へと上昇した。タバサを捕まえたのはギアッチョである。 ギアッチョとシルフィード、それぞれが一瞬ですべきことを把握しなければ 出来ない芸当だった。使い魔同士の信じられないコンビネーションに、 破壊の杖を抱えて出てきたフーケを含む誰もが呆然と空を見上げていた。 一瞬あっけに取られていたフーケだったが、目的を果たしたことを思い出すと さっさとこの場から逃げることに決めた。地響きを立てて去ってゆくゴーレムを 見送って、 「大丈夫」 とタバサは一言口にする。それを合図にギアッチョが抱えていた手を離し、 タバサの命で風竜はゆるゆると地上へ向かった。 「――ありがとう」 シルフィードが地面に降り立つ直前、タバサは小さな声で言う。ギアッチョは 一瞬だけタバサに眼を遣ると、フン、と鼻を鳴らした。
>>701 14巻で
「お前の欲しいものはなんだ?」
でも完全一致させる必要もないんじゃないかなと思ったり
708 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:42:01 ID:???
「タバサ!!大丈夫!?タバサ!!」 「無事なのあんた達!?」 地上に戻った2人と1匹に、キュルケとルイズが駆け寄る。その顔は今にも 泣き出しそうだった。ギアッチョは3人を見渡して、誰にも怪我がないことを 確認すると、 「てめーらそこに並びな」 彼女達を一列に整列させる。 そしてルイズ達に待っていたのは。 「このッ・・・バカ野郎共がッ!!!」 鬼も裸足で逃げ出さんばかりのギアッチョの怒鳴り声だった。
亜音速で飛来とな!? シルフィードは零戦よりも早いのか?
710 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 00:43:23 ID:???
以上、投下したッ!
フレイム影薄ッ!
>>709 高速の比喩として使ったんで
額面通りに受け取ってもらわなくてOK
乙&GJ!!ギアッチョが 説教する側に回るなんてwwwこれが成長と 言うものなのか。
風竜は本気だすと短時間なら零戦並の速さが出せるぞ、と。
714 :
L・I・A :2007/06/27(水) 00:46:07 ID:???
GJ! きゅいきゅい速えぇww あ、俺、素数氏の後ね。
でもギアッチョだからな、説教しながら自分の言った言葉にキレそうな気がするwww
GJ!! 説教の時間だ!!!
サブ・ゼロ氏GJです。 ていうかあなたもタバサフラグですかァー!?
まーた眠れませんよ 投下祭りwktkwktk
GJ! ギアッチョがリーダーの役割を果たす日も近そうだ あとタバサフラグには期待しても構いませんねッ!
投下されるまでブートキャンプしてくる
今から投下する。 ポルナレフは二人にシルバー・チャリオッツとについて説明した。 ただ、剣針飛ばしや甲冑を外せる事等、伏せるべき事は伏せておいた。 味方だろうと、誰にも知られない方が奥の手として敵にも伝わりにくいからだ。 「で、結局その『銀の戦車』とやらはゴーレムじゃ無く、杖を使わずとも呼び出せ、しかも人間以上に素早く精密な動作までできるというのか?」 コルベールは終始驚きっぱなしだったが、オスマンは深刻な顔付きをしていた。 「君は…その力で何もする気は本当に無いのかね? そのような魔法に対抗出来る力を持ったら平民の誰もがやましいことを考えてもおかしくないと思うがのぉ…」 確かにこの世界では魔法という力が平民の恐怖そのものだ。それを分かっているだけに、スタンドの存在をオスマンは恐れたのだ。 「俺にそのような気持ちは無い。今までチャリオッツを正しいと信じた事以外に使ったことは無い。」 ポルナレフはそう自らの意志を示した。 なるほど、マリコルヌを針串刺しにしたのは正しいと信じているらしい。 「…一先ず君を信じよう。まだ我々は君がそれを悪用しているのを見ておらんしの。」 オスマンがそう言った時、ロングビルが帰って来た。 「た…只今…ハァ、戻りました…ハァ。」 急いで戻って来たのか、ロングビルは息を切らしていた。 ポルナレフはそれを見てそろそろ頃合いかと思い、 「どうやら帰ってきたようだな。それではもう話すこともないので、私はこれで。」 と言って、席から立ち上がるとそのまま退室しようとした。が、 「ちょっと待ちたまえ、ポルナレフ君。」 オスマンに呼び止められた。
>>721 は37秒でどれだけ脂肪を燃やせたのだろう
マリコルヌ支援
725 :
ガノ :2007/06/27(水) 01:00:03 ID:???
規制にかかったのかな?
「まだ何か?」 ポルナレフは面倒臭そうに振り返った。 「君はどうやってそれを身につけた?それも思い返せば君はミスタ・グラモンとの決闘の途中までそれを使わなかった。 君が本当に闘いに美学を置いているなら、決闘の途中で手に入れたと見ていい…違うかね?」 ポルナレフは1番教えたくない点を言われ、一瞬ビクリとした。しかしすぐに冷静を装うと、 「鋭いな…。しかし、それに答える事は出来ない。」 と答えた 「ちょ、ちょっと!答えられないってそれは無いだろ!全部話すって言ったじゃないか!」 コルベールが思わず叫んだ。 「その通りじゃ。話したまえ。」 オスマンも同意する。 少し考えてポルナレフは閃いた。 「そうだ、こうしよう。先程私はミス・ロングビルが帰ってくる頃にはルイズも戻ってくるといった。これで賭けをしよう。」 「『賭け』?」 「もし、このドアの向こうにルイズが居なかったらどうやって手に入れたか話そう。」 「逆にいたら?」 「そうだな…500エキューぐらいもらおうか。」 「高ッ!」 コルベールが叫んだ。平民が一年は暮らしていける金額の数倍である。 「別にいいぞ。やらないなら話さないだけだ。最も、チャリオッツを使えばこの敷地から逃げ出すなんて訳は無いしな。」 ポルナレフは脅すように言った。 三人は額を寄せて話し合い、分はこっちにある、大体あの娘にそんなこと出来る訳無いだろ、と結論づけた。 「君の話に乗ろう。賭けようじゃないか。」 オスマンはポルナレフにそう誓った。 「GOOD!」 ポルナレフはそう言うと、ドアを思いっきり勢いをつけて開けた!
ポルポル支援
ポルナレフ、賭けに弱いのに・・
コルベル「ところでコイツは私のルイズさ」 以下ポルポルコイン略
ドガァンッ! 「ガペシッ!」 またドアと何かがぶつかる音と珍妙な悲鳴がした。 そしてそこにはまた鼻柱をドアに打ち付け、後頭部を床にしたたかに打ち付けたルイズの姿があった。 「…」 三人共黙ってしまった。 「さて私の勝ちだな。約束通り貰おうか。500エキューをな…」 ポルナレフはニヤリと笑いながら手を突き出した。 「まったく、あんたご主人様を何だと思ってんの!?」 ルイズは部屋に戻る途中ポルナレフにキレ続けた。二回もドアに顔面を打ち付けられたのだ。キレてもしょうがない。 「盗み聞きしてる方が悪いと思うがな。」 ポルナレフは悪びれせずに言った。これを聞いて、ルイズはわなわなと震え出した。 「こここ、この犬のくせにご主人様になんて事を…!」 「聞きたいのなら別にあんな事しなくても、後で俺から話してやるというのに…」 ポルナレフは呆れたかの様に言った。 「ほ、本当!?」 ルイズは目を輝かせた。 「ただし100エキュー払うならな。」 「五月蝿い!やっぱりあんたの話なんて聞きたくないわ!」 こいつはプッツンしてて手に負えないな、とポルナレフは思うと、部屋に着くまで黙り通すことにした。
やがて二人と一匹は部屋の前に着いたのだが、ルイズと亀が入り、ポルナレフも入ろうとするとドアを閉められ、ガチャリと内部から小さな音がした。 しまった!と急いでノブをガチャガチャ回したが、開かなくなっていた。どうやら施錠したらしい。 「あんたなんてクビよ!使い魔は亀だけで十分だわ!!」 ドアの向こうからルイズが怒鳴った。 「おい、それは無いだろ!亀の中には色々大切な物が入っているんだ!貴様ごときに取られるわけにはいかん!開けろ!小娘!」 ポルナレフも叫んだのだが、返事は無かった。 いずれ地球に帰る時には亀と一緒に帰らなければならない。亀の中にはジョルノ達の『心』が納められているからだ。 それは去って行った仲間達から受け取った矢をはじめとした遺品の数々のことである。 だからポルナレフはなるべく亀と一緒にいる必要があった。もし自分だけ帰ったら殺されるだろうし。
支援しやう!!
ポルポル哀れ
支援支援!
「仕方があるまい…何処か寝れる場所を…」 と呟き、辺りを見渡すとキュルケのフレイムがこちらを見ているのに気付いた。 また見てるな…と思っていると、フレイムがこちらに近づいてきて、ズボンの端をくわえると引っ張り始めた。何処かへ連れていきたいらしい。 「こら、引っ張るな。ついていってやるから!」 そうポルナレフが言うと、理解したのか、フレイムは引っ張るのをやめきゅるきゅる鳴くと、ポルナレフを隣のキュルケの部屋へ引導していった。 キュルケの部屋の中は暗かった。フレイムの周りだけぼんやりと明るい。 「扉を閉めて?」 暗闇からキュルケの声がした。変に色っぽい気がしたが、一応言う通りに閉めた。 「こっちへいらっしゃいな。」 「話したいのは山々なんだが、暗くて部屋の中がよく分からんのでな…すまないが明かりをつけてくれないか?」 ポルナレフは嫌な気がして、ドアの近くからそう言った。 すると杖を振るような小さな音がして、蝋燭の一本一本に火が灯った。 その明かりに浮かび上がったのは下着姿のキュルケだった。 「これでいいかしら?そんな所に突っ立ってないでこちらにいらっしゃいな。」 誘惑するかのような声で話しかけてくる。おそらく並の男ならイチコロだろう。しかしポルナレフは違った。 まてまて、今の俺はこんなキャラじゃ無い。このキャラはエジプトで卒業したはずだ。 ポルナレフの脳内でそんな声がしたのだ。更に続けて そうだ。今の俺はこんなキャラじゃ無い。逃げろ。逃げるんだよォーッ!スモーキィーーッ!! と聞こえた気がした。 ポルナレフはジョースターさん?と思いつつも、この声に従いじりじり後退した。
さすが5部のポルナレフだw
普通にチャリオッツで鍵を開ければ良いのに。
持った状態でホワイトアルバム発現するたびに悲鳴をあげそうだなデル公。 しかし氷で覆われた状態なら、強度アップにはなりそうだ。
5部ナレフは冷静だなぁ。 3部じゃネーナやエンヤ婆にさえ騙されてたのに。
その様子を見てキュルケは溜息をついた。 「貴方はあたしをはしたない女だとおもうでしょうね。」 ポルナレフはドン引きした。自覚してるなら恋人でもない男の前でそんな恰好するな。親が泣くぞ?そう思った。 「思われても仕方ないの。あたしの二つ名は『微熱』。」 ポルナレフは嫌でも分かった。ここは逃げるべきだと。もはやここから話を聞く余裕など無かった。 「〜〜〜」 まだキュルケが何か言っている。もうとっとと逃げるべきだ。そう判断するとドアのノブを握った。 しかし、ドアは開かなかった。ハッと前を見た。キュルケが杖をドアに向けていた。 「あたしがこれだけ無視されるなんて初めてだわ…」 ヤバイ、俺はやっぱりこのキャラを卒業出来てなかったのか?トイレと女運は全て俺なのか? 「でも、ますます燃えてきたわ…貴方をどうやってでも振り向かせたい、あたしの虜にしたい…!」 やばい、ヤバすぎる。こうなったら仕方あるまい! 「チャリ…」 チャリオッツを呼び出そうとした時、ガシャガシャと窓が叩かれた。 見ると男子生徒が一人窓の外にいた。 「待ち合わせの時間に来ないから来てみれば…」 「ペリッソン!えぇと二時間後に!」 「約束が違う!」 キュルケはこちらに向けていた杖を窓の方に振ると、蝋燭の火がペリッソンをたたき落とした。 ギーシュと同じく二股しようとしていたらしい。貴族の風上にもおけない奴らである。 「まったく無粋なフクロウね」 「お前が言えるか。小娘」 「あら、嫉妬かしら?安心して。彼はただの友達よ。とにかく今、あたしが1番恋してるのはあなたよ。ジャン…」 キュルケはそう言うとするするとポルナレフの方へ近寄ってきたが、また誰かが窓を叩く音がした。 今度は先程のと違う男で、ポルナレフも見覚えがあった。名前は忘れていたが決闘を挑んで来た奴だ。 その彼も蝋燭の炎によって落とされた。
しかし、男はそれでおしまいでは無かった。 今度は三人が同時に来たのである。彼等は口々に何か言ったが、フレイムの吐く炎によって落とされた。 その間にもキュルケはポルナレフとの間を詰めて行った。 だが、ポルナレフは既に逃走経路を作っていた。チャリオッツを先程呼び出した時にドアを切り裂いておいたのだ。 ポルナレフはキュルケに背を向けるとキュルケが抱きつくより早くドアに突進した! バッキャァーンッ! ポルナレフは廊下に回転しながら着地した。しかし、彼の女運はまだ続いていた。 今度のそれはすぐ隣の部屋のドアを開けて出てきた少女、ポルナレフのご主人様であるルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールその人だった… To Be Continued...
>ジャン… なんだこの違和感は
GJ! ポルナレフ少しぐらいキレてもいいんだぞwww
女に関する運の悪さは変わらないポルナレフ・・・ そういえば死んだのもトリッシュに化けたボスの仕業だったしなぁ。
746 :
ガノ :2007/06/27(水) 01:18:21 ID:???
なぜか、ジョータローだけ名前で呼んで、他のメンバーは皆苗字で呼んでいたな<第三部
GJ! 大人なキャラのはずなのに、ジョセフたちとの差がw ポルナレフはもう少し貫禄を見せて待遇を良くしないとツラそうだな
投下完了した。 すまない!始めの方で書き足してたら時間がかかってしまった! さて次はデルフなんだが、どうしようか?だってポルポルだとレイピア買いそうじゃん…デルフはレイピアじゃないし…曲げたくないし…
亀そろそろ返してあげろよw タイトルにも入ってるのにw
逆に考えるんだ。レイピアとデル公同時に買ってしまえばいいと(ry
751 :
サブ・ゼロ :2007/06/27(水) 01:22:53 ID:???
GJ! ここでチャリと本体の二刀流ですよ
こう考えるんだ…抱合せ販売と
アヌビス神も曲刀だったから桶
>>743 それわざとした。言いたいことは分かるよね?
755 :
ガノ :2007/06/27(水) 01:24:13 ID:???
極東というか日本刀ダナ
>>754 ごめん、親密さの演出以外に思いつかない。
むしろアヌビスも売っててチャリ+デル+アヌビス三刀流
ホワイトアルバム強いけど今回みたいに味方が近くにいる場合巻き込んじゃうよな・・・ それにしてもギアッチョvsフーケが楽しみであります。
逆に考えるんだ。 デルフをレイピアに改造すればいいと考えるんだ。
チャリオッツで突く! デルフリンガーで斬る!
761 :
L・I・A :2007/06/27(水) 01:29:19 ID:???
よっしゃあッ! 投下祭りを続けてもいいかな? あ、素数氏GJであります
そういや亀のオスマンたちはスタンドを警戒してるけど 一部を除いて脅威にはならないよな 弓矢があっても平民の多数が使えるわけでもないし
>>756 ヒント>コルベール先生のフルネーム・・・だと思われる。
>>762 傭兵にぶっさしまくればおk下手したら一騎当千以上のスタンド使いができるんだぜ?
ギアッチョがスーツ状態だと時速80キロで滑れるのって本人の技術なんだろうか。 +デルフリンガーだと機動力が上がってますます強くなりそうだな。 続きも期待!!
>>762 使えるとしても1割くらいか
クレイジーダイヤモンドがあれば全員が全員なれるっぽいけどな
>>763 Exactly(その通りでございます)
そういえばPS版のダービー弟の発音凄い上手かったな。
>>766 五部の掃除爺さん見るに魂の方ぶっさしてるみたいだからCDでも修復無理じゃね?
矢に素質のある人間を選ばせることも出来るんだよな
>>768 あれはブラックサバスがわざと殺すように刺してるんじゃあないか?
康一君は直さないと死んでいた可能性も高そうだし、 生還率は上がるんじゃないかな?
投下マダー?
>>772 もうちょっと待ってくれ
なれないシリアスだから手こずっている
>>770 矢に刺された場合、スタンド使いになれない素質の無い人間はウイルスに冒されて
グズグズに溶けて死ぬんじゃなかったっけ?
776 :
L・I・A :2007/06/27(水) 01:53:24 ID:???
携帯のせいか繋がり悪い・・・・
それなりに素質があると康一のようになるのか・・・
778 :
L・I・A :2007/06/27(水) 01:57:04 ID:???
773 先に投下なされますかい?
康一君だけスタンド発現が異質だからな 後から見て運命というものを感じざるを得ない
>>778 いや、今書いたの半分以上消して書き直してるからお先にどうぞ
壮絶な書き直しだなw
康一君はAct3でも 成長性Bもあるからな もう一段階くらいいくんじゃないかと思ってたが
783 :
ゼロの兄貴 :2007/06/27(水) 02:04:51 ID:???
つまり兄貴が横合いから最高のタイミングで殴りぬけ投下してもよろしいかッ!? なんか、ホスト規制あったから避難するかもしれんけど・・・
では先に。 第12話 イタリア人は金剛石がお好き メメタァ!! 「あぎゃッ!」 何やら嫌な打撃音と共に、およそ淑女らしからぬ声を上げるルイズ。その身は破片に弾き飛ばされ、無惨にも床に転がる。 「あいたたたた・・・・・・・って、誰よアンタッ!?」 打ち付けたおかげで一発で目が覚めたルイズは、出入口に立っている闖入者に気付く。 そこに立っていたのは2メイル近くあるだろうか長身で大柄な男が立っていたのは。 質感の固そうな黒装束にハートマークを始めとした様々な紋をあしらったアクセサリー。胸が少々開いており、中から黒のインナーが見え隠れしている。 一見奇抜な格好ではあるがルイズは不思議と嫌悪感は持たなかった。どことなく『似合っている』とか『様になっている』と感じた。 「おいおい、昨日あんだけ騒いで忘れちまったのかァ〜?ボケるには早ぇんじゃねェ〜のかァ?」 仗助は溜め息をつきながら言う。ルイズは直ぐ様記憶を取り戻す。 「あっ!そうだったわね・・・・ッて!何するのよッ!痛いじゃないッ!ご主人様にこんな事していいと思ってるのッ!?」 自分の覚醒の原因であるあの衝撃はこの男の仕業だと断定し、問い詰める。しかし 「何いってんだオメェ〜?俺は何もしてねーーーッスよ?」 「えッ!?」 その言葉に部屋を見回すルイズ。確か、何か扉の様な物が激突したような気がしないでもない。 だが、そんな破片すら見付からないし、無論、扉もキッチリあるべき場所にある。 「何か変な夢見て自分でひっくり返ったんじゃねェーーーのか?」 「ん〜〜〜〜〜〜」
Act3は退化してる説もあるからな Act2でもズシィ!とかで重く出来そうだし
それにしてもこの仗助、嘘っこきである。 この一連の怪奇劇の真相はこうである。 ガチャガチャ・・・・・ガチャ 朝になったら一応起こしてやるのも仕事だと言われ、絶妙なタイミングで来たらコレだ。扉が開かない。いくら扉を叩いても起きる気配もない。 「・・・・・・・・」 無言で扉を見詰める仗助。普通ならここで泣き寝入りだが、あいにく彼には『能力』がある。力の盛大な無駄遣いの様な気がしないでもないが、この際致し方無い。 周りを確認する。魔法使いが『見える』かどうかは分からないが、見知らぬ土地で自分の手の内を晒すような真似をする必要はない。気を付けるには越したことはない。 体からパワーを溢れさせる。瞬間ッ!その身から『ヒトの様なモノ』が現れるッ! 全身が限界までに鍛えこまれ、アーマーを纏ったような出で立ち。後頭部から背の間に管が伸び、どことなく無機質っぽさも醸し出す。頭部にはハートマーク。 そうッ!コレこそが彼の力ッ!彼の『精神のビジョン』!傍に立つものの意から『幽波紋(スタンド)』! そしてその名はッ! 『クレイジー・ダイヤモンド』!!! ドゴォォォォォッ!!! 戦士の拳が扉に打ち込まれる。それは容易く弾け飛び メメタァ!!! 「あぎゃッ!」 ・・・・・・破片は部屋の主へと襲い掛かった。 「あ、やっべ」 しかし、うろたえないッ!東方仗助はうろたえないッ! 何故ならッ!彼の『能力』はッ! 「ドアを全部直すッ!!」 『壊れたモノを直す事』!!! 飛んだ破片が、まるでビデオを巻き戻しているかのように修復されていく。 そんな訳で彼はなに食わぬ顔で佇むのであった。 「まぁ、いいわ」 考えても仕方ないのでルイズは深く追求する事はしなかった。そして大きな欠伸をして一言。
「服」 「はぁ?」 訳が解らなかった。 「とって」 まぁ、丁度目の前の椅子に制服が掛けてあったからそれを渡してやる。 「下着」 「ハァーーーーーー!?」 コイツ、何を言ってやがる!?ま、まさか使い魔ってのを召し使いと勘違いしてねぇか!? 「クローゼットの一番下」 「何で俺がよォーーーんな事しなくちゃいけねェンだ?」 文句の一つでも言ってやる。 「いいから取りなさいよ」 OK。俺もチビッコのガキじゃあない。ここは1つ懐の広さを見せてやる。 適当なモノを掴んで投げてやる。それにしても女性の下着を掴むなど、心臓に悪いものである。 「服」 「渡したじゃあねェーか」 「着せて」 コレには仗助もプッツン来た。 「さっきからふざけやがってッ!テメェーは何も出来ないお子ちゃまかッ!?」 それに対しルイズは1つ溜め息をつき、 「平民のアンタは知らないだろうけど、貴族は下僕が居るときは自分で服なんて着ないのよ?」 なんなんだコイツはホントに。さっきから平民、平民と。ここの貴族と言うものは皆こうなのか? 理不尽さにストレスを蓄積していく仗助の頭にある言葉が浮かんだ。 『貴族』・・・そういえばよォ〜貴族って言えばよぉ〜〜 ニヤリ 仗助のターン。反撃開始。「俺の親父は貴族だったがよォーーー周りに手伝ってくれるヤツが居ても自分でやれることは自分でやっていたゼェーー?」 そう、仗助の父、ジョセフ・ジョースターは元は高貴な英国貴族の生まれである。 家の権力自体は恐ろしいと言うほどでは無いもののかなり裕福な家系であった。 彼の祖母エリナから、紳士として教育を受けていたと聞くから誇り高い魂を持つ、地位と人格を備えた人々が居たのだろう。さすれば仗助も貴族の末裔。それを抜きにしても下僕なんぞとは呼ばれたくない。 仗助はそう思い、コレをネタに我が儘なルイズに一泡吹かせようとした。
しえん
>>785 act3は一応ラッシュができるほどのパワーと人間並みの知能が長所
「!?・・・へ、へぇ?で、でもあくまでもここはトリステインよ?アンタ魔法が使えないんでしょ?なら平民よッ!」 なんとかやったッ!といった感じでルイズが反論する。しかし意外な話題にかなり動揺している、 「でもよォ〜高貴な人間って、下っ端を使うしか出来ねぇ人間なんスかねェーーー?」 皮肉って言ってやる。するとルイズは顔を赤くして 「分かったわよッ!」 そういって寝間着を、下着をぬごうと・・・ 「ちょっと待てやコラァーーーーーーー!!」 仗助が待ったをかける。 「仮にも女なんだから隠せッ!」 杜王町ではかなりのモテモテだった仗助だが、うっとおしいのか誰かと付き合うような事はしなかった。故に女性の裸なんぞに耐性があるわけない。 「あら、使い魔相手に男とか女とかないでしょ?」 仗助の反応を見てしてやったりといった表情でお返しをするルイズ。 そしてまた仗助のストレスが蓄積されていく。するとどうだろうか、ルイズの裸も気にならなくなった。 「まぁ、そんな貧弱な体じゃあ、男も魅了出来ないッスもんねーーーーーー!!」 意地の悪い笑顔で言ってやる仗助。コンプレックスを的確に突かれたルイズは逆に意識してしまい、恥ずかしくなってしまった。 「ッ!!!出てけーーーーーーーッ!!!!」 「へいへ〜い」 さっさと退散する仗助。部屋に1人残されたルイズは「はぁ〜〜〜〜」 空しい溜め息を吐くのだった。 「はぁー全くよォーー一筋縄ではいかねェゼェーーグレートだぜ、まったく」 己の人権確保の為の戦いで幾分か疲れた。 下を向いて一息ついていると、3つ並んだドアの1つから燃えるような髪の少女が現れた。 「グレート・・・・」 なんてこった、ルイズとは正反対だ。 即ちそれは、ボンッ!キュッ!ボンッ!のグンバツのボディーーーーーーー!!!
続けて支援!
「あら?」 少女がこちらに気付く。 「あなた、どちら様?」 当然の如く問われる。 「まぁーなんかーー使い魔ッてヤツらしいッス」 その答えで少女は気付いたように笑う。 「あはははは!ホントに人間なのね!」 仗助の方はバツが悪そうに苦笑するだけだ。やはり人が召喚されると言うのは異端らしい。 「あら、ごめんなさい?あーそう、私はルイズのクラスメイトでキュルケ、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アルハンツ・ツェルプストーよ」 「俺ァ・・」 ガチャ 仗助が口を開こうとした時、背後の扉が開き、ルイズが出てくる。 「おはよう、ルイズ」 キュルケはルイズが現れるとニヤリと笑った。ルイズは顔をしかめ、嫌そうに返す。 「おはようキュルケ」 「すごいわね、平民を呼び出しちゃうなんて。流石はゼロのルイズ」 ルイズの頬に赤みがさす。「うるさいわね」 「私は一発で成功よ、誰かさんと違ってね?」 「あっ、そ」 「やっぱり使い魔にするなら、こういうのがいいわよね〜フレイム〜」 そうキュルケが言うと何か大きな生物がぬっ、と出てくる。真っ赤なトカゲである。 「グレート・・・・こいつぁ、いわゆるサラマンダーってヤツかい?」 「おほほ・・・そうよ。あら?もしかして初めて?」 「ああ、でもなんだか可愛いヤツっスねェ〜」 そう言ってフレイムの方に手を伸ばしてみる。するとフレイムのほうも撫でられるように頭を近付けて来た。
支援した!
「きゅるきゅる」 「あら、他の人になつくなんて・・・もしかしたら、いいお友達になれるかもね?」 「ならなくていいわよ」 ルイズがぶすっと言う。 「あら、なに?嫉妬?ふふふ、言っとくけど、フレイムは火竜山脈のサラマンダーよ?ブランドよ?そんな子とお友達になるのも悪くないのではなくて?」 「はいはい、良かったわね」 「私の『微熱』に相応しい属性。ホントにピッタリだわ。」 「あんた火の属性だものね」 うんざりしたように言うルイズ。 「そうよ。微熱は情熱。アナタと違って男の子は皆イチコロなのですわ」 ルイズとキュルケで不毛な争いをしている間、仗助はフレイムとコンタクトをとってみた。 「きゅるきゅる」 チロチロと火を出して喜ぶフレイム。どうやら頭を撫でられるのは好きらしい。 同時に気付く。なんとなく相手の考えが分かるということである。 「(使い魔は使い魔どうしで意識疎通ができるってか?ますますグレートだゼ)」 「それであなた、お名前は?」 胸の張り合いが終わったのかこっちを見詰めてくるキュルケ。 「仗助、東方仗助ッス。珍しい苗字って言われるけど、あんま苗字では呼ばれねェーなーーー。仗助とかジョジョなんて呼ぶヤツもいるけどよォーー」 それを聞いてキュルケは目を見開く。特に苗字のくだりからだ。 「へぇ〜もしかしてあなた貴族?」 「上流階級の末裔ってのは否定しねェーがよォ」 「あらそうなの?へぇ〜〜。あ、朝食の時間だわ。それじゃ、お先に失礼ルイズ、ジョジョ」 そう言うと、髪を書き上げ、フレイムと共に颯爽と去っていく。 そして後にルイズと仗助も食堂に向かう。無論、使い魔がどうだのと、仗助が小言言われたのはお約束である。
支援
「グレート・・・こいつァデケェな。」 暫しの後に辿り着くは巨大な空間。ロフトの中階があれど悠々と広く、優に三百人は横に座れるであろう大きなテーブル。 あらゆる所に豪華絢爛な飾り付けがなされ、まさに豪華の一言に尽きる。 「学院で教えるのは魔法だけじゃないのよ。メイジのほとんどが貴族故に『貴族は魔法をもってしてその精神となす』のモットーの下、貴族足るべき教育を受けるのよ。もちろん食堂もそれに相応しいものでなければいけない」 驚いた様子の仗助に、胸を張って饒舌に語るルイズ。 「アンタの生まれが良くても、こんな食堂には入ったことないでしょ?」 まるで相手の答えが分かっているかの様な言い方である。 「ああ。こんなデケェ食堂は初めてだゼェーーー」 勿論、仗助にそんな経験が有るわけない。 「感謝しなさいよね。ホントなら貴族じゃなきゃこの『アルヴィーズの食堂』には入れないんだから」 「へいへい」 分かったよといった感じで両手を挙げる。 それにしても豪華な装飾である。席まで歩くがてら見渡してみる。聞けば周りにある像は夜になると踊り出すそうである。流石は魔法の世界。 「そんなことはいいから椅子を引いて頂戴。気が利かないわね」 腕を組んでルイズが言った。プッツンしてもしょうがない。レディーファーストとも言うし、ここは1つ聞いてやろう。 「すげェ料理だな」 自らも椅子に腰掛け仗助が言う。鳥のローストや鱒の形のパイなど無駄に豪華である。胃がもたれないのだろうか? 「ちょっと」 ルイズが仗助を突っつく。見ると彼女は床を指差している。その先には粗末なスープと固そうなパンが二切れ。
支援しよう
「アンタはそっち。床でね。使い魔なんだからホントなら外よ?感謝してよね」 「そっちのは?」 「貴族の食事。それに癖になるからダメ」 プッ、ツ〜〜〜〜ン 「んだとコラァーーーーーーー!!!」 最大級の抗議。こんな母親が忙しい時の手抜き料理にも劣る食事など理不尽、いや、あり得ない。 「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよッ!?」 「俺はホームレスだってェのかァーーーーーー!?」 確かに人間の食事としては貧相すぎる。 しかし、ルイズには不機嫌の種、そして仗助には天の助けが降臨する。神は仗助を見捨ててはいなかったッ!! 『彼』だッ!食堂とは『厨房』からの料理が出される場所ッ!『食事』に関する場所であれば、すなわちそれは『彼の領域(テリトリー)』!!!!! 「仗助サン!!」 突然の仗助を呼ぶ声。実に流暢だが、どこか舌っ足らずな片言が混じる声。そう、仗助を懇意にしているのは『ヤツ』しかいないッ!! 「いい物ヲ、持って来まシタヨ?」 トニオ・トラサルディーーーーーーー!!!! 「トニオさんッ!!」 ガタッ! 仗助は期待の笑みを、ルイズは昨日のせいか、思わず身構える。 「そんな食事ではパワーも出マセンし、楽しくないデショウ?」 そう言ってカートに乗せてきたのは、 「軽い春野菜のサラダとトースト。それに、人参とブロッコリーのソテーに鳥のローストを付けてオキマシタ」 ニコッ その笑顔は愛と焔の所持者最上位の熾天使セラピムか聖人イエス・キリストの如く仗助には見えた。
act3は出てきたときは ちょっと動いただけで 康一君吹っ飛ばされんだけどなあ エコーズは全体的に鈍い
トニオさんキター!
「今回はパール・ジャムは使ッテマセンから、そのままでいけマスヨ?さっ、ドーゾ」 そう言ってテーブルの上に置かれた物はどれも出来立てで、心なしか周りの物よりも手が込んでいる様に見える。 仗助は大喜びで空いている椅子につく。それにルイズが待ったをかけようとするも・・・・ 「ちょっとルイズサンッ!」 「は、はひッ!」 尽くトニオに潰されるのであった。 「いくらなんでも床はナイデショウッ!?バイ菌が入ッテ病気にでもなったらドウスルンデスッ!?昨日教えたデショウ?」 昨日に続いて説教を受けるのであった・・・・・・・ 後に彼女はこう語っている。 「ミスタ・トラサルディーは敵に回しちゃいけないわ。絶対に。」 ・ ・・・ ・・・・・・・ 「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ(トニオさん)。今朝も(は)ささやかな(最高の)糧を(ウマイ飯を)我に(俺に)与えたもうことを(食わしてくれる事を)感謝致します。(感謝するゼェー、いただきます)」 祈りの?声が唱和される。暫くして、 「ウんんんッメェェェェェェッ!!!」 結局はトニオの力によって貴族以上の待遇を受ける仗助であった・・・・・・ 「なんなのよッ!使い魔のクセにッ!!」 To Be Continued・・・・・
身分に差がw
803 :
L・I・A :2007/06/27(水) 02:17:55 ID:???
以上、投下した。 しかし今回は長くなったな・・・・・・
GJ!!! トニオさんの料理が食えるのなら、俺は使い魔でもなんでもいいぜ!
逆に考えるんだトニオさんを唸らせると
トニオさんGJ! 次は誰が来るんだ!?俺を早く寝かせてくれぇ!!!
GJ! そういえばトニオさんは一回の食事ごとに何人分位作れるんだろ? オスマン、仗助、マルトーその他はランダムかな?
GJ! トニオさんは食の神として崇められる日も近い気がw 仗助の心情といいキャラの性格が上手くつかめていてディモールトいい!
トニオさん最強説――否、トニオさん最高説
トニオさんがいなかったら周りがとんでもないことになったかもしれないな
811 :
L・I・A :2007/06/27(水) 02:27:35 ID:???
マルトーはどちらかと言うと質より大量に捌く感じ。逆にトニオさんは量より質派。そんなに多くは出来ないと設定している。 もちろん文脈の通り、今回は仗助の為にわざわざ作ってる。理由はいわずもがな
トニオさんが学生全員分作ってたら食堂がえらいことにw
「食前酒デゴザイマス」 食堂中が絶叫 「前菜でございます」 食堂中が垢まみれ
タバサの母親を治せる可能性が最も高いのがトニオさん。 治療風景はタバサでも三日は飯が不味くなる凄まじいスプラッターになりそうだが。
トニオさんは料理では妥協しないからな そりゃルイズじゃ勝てないな 衣食住のうち、食は押さえた仗助か
外科の仗助と内科のトニオさん、それぞれその道で最高の能力を持ってるからな…
>>814 仗助とトニオのコンビだからどうしても期待してしまう
エコーズACT3 殴ったものを「重く」して動けなくする『3FREEZE(スリー・フリーズ)』という能力を持つ。 1. 一般的な物質以外にも、生物、スタンドさえも「重く」できる。 2. 「重さ」は物理的かつ圧倒的で、Aクラスのパワーを持ったスタンドでさえも満足に動けなくする。 3. 「重く」しておける対象は同時に1体だけである。 4. 「重さ」は本体との距離に反比例し、射程外に出ると解除される。(加減も可能) 48巻 破壊力A スピードC 持続力C 精密動作性C 成長性B JOJO A-GO!GO!(第5部完結記念イラスト集) 破壊力B スピードB 持続力B 精密動作性C 成長性A 成長性が上がっている件について…… 破壊力Aはフリーズ限定だと思われる。
この仗助は住も押さえとるからな もしかしたらこのスレで最も待遇のいい生活送ってるかもしれんw 住押さえてたはずの亀ポルは未だに亀取り上げられたままだが
821 :
兄貴 :2007/06/27(水) 02:36:41 ID:???
ホスト規制で避難するから後頼みたい
>>816 毒素を放出する為、全身が爆発するぐらいの事は起きそう。
823 :
L・I・A :2007/06/27(水) 02:39:05 ID:???
兄貴ィィィィィィィ!!!
824 :
L・I・A :2007/06/27(水) 02:41:38 ID:???
皆、忘れてないかい? トニオさんは食神であると同時に薬学にも精通している事をッ!
>タバサママン おそらく王蟲の血を飲ませれば治るな
>>817 バオーの血液を飲ませて生命力も上げてみよう
トニオ「ドウヤラ、コレハ病気デハナク毒物ニ因ル物ミタイデス。」 トニオがタバママに料理を食べさせる。 タバママ「う〜美味いyyyyyy」 そう叫び肉が弾け飛んで何秒か骨だけになるタバママ。
828 :
兄貴 :2007/06/27(水) 02:47:10 ID:???
避難したっ!
避難所で兄貴確認。 代理投下致します
ニューカッスル城礼拝堂。始祖ブリミルの像が置かれている場所に皇太子の礼服に身を包んだウェールズが佇んでいた。 周りは戦の準備や脱出者の手伝いなどで忙しいため他には誰も居ない。 ウェールズもこの式が終わり次第すぐにでも戦の準備に駆けつける予定だ。 そこに扉が開き。ルイズとワルドが現れた。ルイズの方は昨日プロシュートから式があると聞かされていたものの、まだ戸惑っている。 もっとも、昨日言われた『なら、気絶させてでも連れ帰るか?オメーにそれをやるだけの覚悟があんのならやってやってもいい』 これを本気で考えていたため、結婚の事など頭から消し飛んでいたのだが。 確かに気絶させるなりすればウェールズをトリステインに連れ帰る事はできる。 …だが、問題はその後だ。『自分一人無様に生き残ったと思い命を絶つ』 そうなった場合、下手をすればアンリエッタまでもがその後を追いかねない。 もちろん、自殺するとは限らないが『覚悟』という言葉が重くのしかかっていた。 死を覚悟した王子を止める『覚悟』ができない自分に対して自暴自棄な気になり落ち込ませていた。 ワルドはそんなルイズに「今から結婚式をするんだ」と告げアルビオン王家から借り受けた新婦の冠をルイズの頭に載せ 続いて、何時も着けている黒のマントを外し同じく借り受けた純白のマントをまとわせる。 ワルドによって着飾られても、思考の渦に埋まっているルイズは無反応でワルドはそれを肯定の意思と受け取った。 だが、一つある事に気付いたルイズがワルドに問う。 「………プロシュートは?」 「彼なら今頃イーグル号に乗ってるところさ」 それを聞いた瞬間ルイズの心にさらに影が差す。 あれだけ『今のオレの任務はオメーの護衛だ』と言っていたプロシュートが自分を置いて先にトリステインに帰る。 (何時までたっても『覚悟』ができない自分に対して呆れ見捨てられたんだ……) そう思いさらに自暴自棄な気持ちが心を支配した。
91 :ヤバイ『兄貴』がIN:2007/06/27(水) 02:38:48 ID:??? 「では、式を始める 新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名においてこの者を敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか」 ワルドは重々しく頷いて、杖を握った左手を胸の前に置いた。 「誓います」 ウェールズは頷き、今度はルイズに視線を移すが当のルイズはハイウェイ・トゥ・ヘルが発現してもおかしくない状態だ。 そんな、状態でウェールズやワルドの声がマトモに聞こえるはずはなかった。 「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」 朗々と誓いの詔をウェールズが読み上げる段階になってようやく結婚式をやっているという事に気付いた。 相手は、幼い頃からこの時をぼんやりと想像し憧れていた頼もしいワルド。 その想像が今、現実のものとなろうとしている。 ワルドのことは嫌いじゃない。おそらく、好いてもいるだろう。 でも、それならばどうして、こんなに心に迷いがあるのだろう。 そう思い、宿屋でワルドに結婚を申し込まれた事をプロシュートに相談した事を思い出した。 どうして自分は、プロシュートにそれを相談したのだろうかと思う。 (自分で決められずに他人に決めて欲しかったからだ) なぜ決められなかったか。その答えはスデに自分が知っている。 (肝心な時に『覚悟』ができていなかったからだ) プロシュートがよく言っている言葉を借りれば自分は『マンモーニ』だという事だ。 そして、その覚悟の意味を知っているであろうプロシュートは自分から離れていった。 「兄貴ィィィ起きてくれよォーーー」 壁に打ち付けられ体中に傷を作り血に塗れたプロシュートのが辛うじて握っていたデルフリンガーが己の主の名…もとい敬称を呼ぶが返事は無い。 「『ガンダールヴ』の事を思い出せそうなのに兄貴が死んだら意味がねぇだろうがよォーーー」 だが、それに答えるべき主は沈黙したままだった。
ウジュルジュルルと復元するのか それとも骨から再生するのか・・・
「では、式を始める 新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名においてこの者を敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか」 ワルドは重々しく頷いて、杖を握った左手を胸の前に置いた。 「誓います」 ウェールズは頷き、今度はルイズに視線を移すが当のルイズはハイウェイ・トゥ・ヘルが発現してもおかしくない状態だ。 そんな、状態でウェールズやワルドの声がマトモに聞こえるはずはなかった。 「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」 朗々と誓いの詔をウェールズが読み上げる段階になってようやく結婚式をやっているという事に気付いた。 相手は、幼い頃からこの時をぼんやりと想像し憧れていた頼もしいワルド。 その想像が今、現実のものとなろうとしている。 ワルドのことは嫌いじゃない。おそらく、好いてもいるだろう。 でも、それならばどうして、こんなに心に迷いがあるのだろう。 そう思い、宿屋でワルドに結婚を申し込まれた事をプロシュートに相談した事を思い出した。 どうして自分は、プロシュートにそれを相談したのだろうかと思う。 (自分で決められずに他人に決めて欲しかったからだ) なぜ決められなかったか。その答えはスデに自分が知っている。 (肝心な時に『覚悟』ができていなかったからだ) プロシュートがよく言っている言葉を借りれば自分は『マンモーニ』だという事だ。 そして、その覚悟の意味を知っているであろうプロシュートは自分から離れていった。 「兄貴ィィィ起きてくれよォーーー」 壁に打ち付けられ体中に傷を作り血に塗れたプロシュートのが辛うじて握っていたデルフリンガーが己の主の名…もとい敬称を呼ぶが返事は無い。 「『ガンダールヴ』の事を思い出せそうなのに兄貴が死んだら意味がねぇだろうがよォーーー」 だが、それに答えるべき主は沈黙したままだった。
>>831 これは!!誰かのいたづら・・・はっ辻褄が合わないこれは現実ではない
ん?他の人とダブってるな このままつづけていいかな
……… ……………… ……………………………… 気が付くとさっきまでとは別の場所を歩いていた。 見覚えが無い場所ではない。いや…見覚えが無いどころかよく知っている場所 一定のリズムで規則正しく流れる音。自分が召喚される前居た『ヴェネツィア超特急』の中だ。 無意識の内に車両を進むと、一人の男が釣竿を持ってそこに居た。列車に釣竿、ミスマッチもいいとこな組み合わせだがそいつの事はよく知っている。 「ペッシかッ!」 しかし、ペッシはそれに答えずに何かを叫んでいる。 「まさかッ!この糸から墜落した一人分の『体重』っていうのはッ!うっ嘘だッ! う…嘘だ!嘘だッ!あ…兄貴がッ!ま…まさかッ!オ…オレのプロシュート兄貴がッ!う…嘘だ!」 ペッシが床に蹲りパニクって泣き始める 「どうしよう〜どうしよう〜あ…兄貴がう…嘘だ!!オ…オレどうすれば……? う…ううう…うう〜〜〜そんなぁああああ…亀の中のヤツらも、でっ出てくる!ど…どうしよう〜オ…オレ」 『マンモーニ』、その言葉に相応しいうろたえ様だ。当然そんな弟分にする事はただ一つ。 「オレがさっき言った事がまだ分かんねーのかッ!?ママっ子野郎のペッシ!!」 その言葉と同時にペッシの顔面に思いっきり蹴りをブチ込む。それを受けたペッシは吹っ飛びいつもの説教に突入するはずだった。 だが、それは虚空を蹴る。 「なん…だと…!?」 もう一度同じようにして蹴り上げる。だが同じだ。 さっきと同じように空を蹴るだけだ。いや、ペッシには当たっている。当たっているが、何事もなかったかのように『通り抜けて』いる。 「も…もうダメだあああああ」 「なんだパニクってらあ〜〜〜こいつマンモーニだな〜ちェッ!」 誰かにまでマンモーニと言われるペッシだがその声の主は老化が解けた乗客だった。 そこでプロシュートが理解をする。自分が居なくなった事により老化が解除された列車だという事を。
そこで全ての光景が途絶え闇になり自分がどこで、何をしていたかを思い出す。 「あの野郎にやられてくたばってるってわけか…」 こうして、考えることができるという事は恐らくまだ生きてるのだろうとそう検討を付ける。 断崖に置かれた樽と同じ状況だ。少しでも押せば谷底に、引き戻せば手元に戻る。 そして、出した結論は一つだった。 「ったく…情けねーなぁおい?何が『腑抜け野郎』だ?誰が『マンモーニ』だ? オレがここで覚悟見せねーと…この先オレがペッシにマンモーニって言われちまうじゃあねーか!!」 その言葉と同時にどこからか 「兄貴ィィィィィィィイイイイイイイ」 と聞こえたような気がし意識が光に包まれた。 「兄貴ィーーーー!」 「ペッ…いやオメーか」 デルフリンガーを杖代わりにして立ち上がる。 状態は最悪に近い。左脚にヒビが入り、全身打撲。おまけに頭も打っていてまだ視界がボヤけている。 「チッ…左目が妙だな…」 「そりゃああれだけ、やられればな」 デルフリンガーは頭を打ったせいだと言うが、それが右目と左目で微妙に違っている。だが、まだその違いに気付けないでいた。 「新婦?」 妙な様子に気付いたウェールズがルイズを見ている。思考の渦からそれに気付いたルイズは慌てて顔を上げた。 「緊張しているのかい?初めての時は事がなんであれ緊張するものだからね」 緊張…などではない。自分は一人では何も決められない『マンモーニ』だ。 だからこそ、今ワルド…いや誰かと結婚する事などできない
そう思い、深く深呼吸をし生涯初めての『真の覚悟』を決めウェールズの言葉の途中首を横に振った。 「新婦?」 「ルイズ?」 二人が怪訝な顔でルイズの顔を覗き込んむ。ルイズはワルドに向き直り、悲しくも何かを決意した顔で再び首を振る。 「どうしたね、ルイズ。気分でも悪いのかい?」 ワルドがルイズの目を見るが、その視線は反らさない。 「日が悪いなら、改めて……」 「そうじゃない、そうじゃないの。ワルド、わたし、あなたとは結婚できない」 声そのものは小さいが、その言葉には確かに『決意』と『覚悟』が込められていた。 その言葉にウェールズが首を捻る。 「新婦は、この結婚を望まぬのか?」 「そのとおりでございます。お二人には大変失礼を致すことになりますが…わたくしはこの結婚を望みません!」 その瞬間、ワルドの顔に朱が差し、ウェールズは残念そうにワルドに告げた。 「子爵。誠にお気の毒だが、花嫁が望まぬ式をこれ以上続ける訳にはいかぬ」 だが、ワルドはウェールズを無視しルイズに詰め寄りその手を取る。 「……緊張しているんだ。そうだろルイズ。君が、僕との結婚を拒む訳がないッ!」 「ごめんなさいワルド。確かに憧れてた、恋もしてたかもしれない。でも…わたし自身がまだ結婚なんてできる段階じゃない」 ワルドがルイズの両肩を掴み熱っぽい口調で語りだし、目が爬虫類を思わせるような冷たい目に変わった。 「世界だルイズ。僕は世界を手に入れる! そのために君が必要なんだ!」 人格が入れ替わった…そう思えるほどに豹変したワルドに脅えながら何とか首を振る。 「僕には君が必要なんだ! 君の『能力』が! 君の『力』がッ!」 プロシュートが怒っている所を見て怖いと思うことはあったが恐ろしいと思うことは無かった。 あいつが人に対して本気で怒る時は必ず相手に何らかの原因があったからだ。 だけど、このワルドは違う…! 「ルイズ!宿屋で話した事を忘れたか!君は始祖ブリミルに劣らぬ優秀なメイジに成長するだろう!君がまだ自分で気付いていないだけだ!その才能に!」 この感情は…恐怖そのものだ。目の前のワルドはルイズが知っているワルドではない。 それだけに、今のワルドが無性に恐ろしかった。
代理の人に支援
「子爵…君はフラれたのだ。ここはいさぎよく……」 「黙っていろッ!!」 そう叫ぶと再びルイズの手をヘビが獲物に絡みつくがの如く両の手で握る。 「君の才能が僕には必要なんだ!」 「わたしは『ゼロ』よ!そんな才能のあるメイジなんかじゃあないわ」 「何度も言っている!自分で気付いていないだけだ!」 「あなたが愛しているのは、あなたがわたしにあるという在りもしない魔法の才能だけ… そんな理由で結婚しようだなんてこんな侮辱はないわ!そんな結婚…たとえ死んでも嫌よ」 ルイズがワルドの手を振りほどこうと暴れるが離れない、尋常ならざる力で握られていた。 見かねたウェールズがワルドの肩に手を置き、二人を引き離そうとするが突き飛ばされる。 ウェールズが立ち上がると同時に杖を引き抜く。 「なんたる無礼!なんたる侮辱!子爵、今すぐラ・ヴァリエール嬢から手を離したまえ!さもなくば我が魔法の刃が君を切り裂くぞ!」 その段階になってようやくルイズから手を離すが、その顔はどこまでも優しい、『偽善』で固められた顔だった。 「こうまで僕が言ってもダメかい? ルイズ。僕のルイズ」 「嫌よ…誰があなたと結婚なんかするもんですか…!」 「ふぅ…この旅で君の気持ちを掴むため随分と努力をしたんだが…仕方あるまい。目的の一つは諦めよう。」 「目…的…?」 頭に『理解不能!理解不能!理解不能!理解不能!』という幻聴が聞こえる。 「まず一つは君だ。ルイズ、君を手に入れる事。しかし、これは果たせないようだ」 「…当然よ!」 「二つ目は…君が受け取ったアンリエッタの手紙」 「ワルド、あなた……」 「そして三つ目…」 アンリエッタの手紙という言葉で全てを理解し杖をワルドに向け詠唱を始めるが それよりも、ワルドの方が閃光の如く杖を引き抜きウェールズの心臓を青白く光る杖で的確に貫いた。
もっかい支援。他に人いないのかな?
みてるぜ
「き…貴様…『レコン…キスタ』…」 ウェールズの口から血が溢れる。誰がどう見ても致命傷だった。 「三つ目…貴様の命だ」 「貴族派…!アルビオンの貴族派だったのねワルド!」 「Exactly。いかにも僕はアルビオンの貴族派『レコン・キスタ』の一員さ」 「トリステインの貴族のあたながどうして!」 「答える必要は無いな…これから君はウェールズや…プロシュートだったか?彼らの下に逝くのだから」 その言葉にプロシュートの名が入っている事に衝撃を受ける。 ウェールズと同時に言われたという事はスデにプロシュートもワルドに殺されたという事だ…! 杖を握ろうとしたがそれをあえなくワルドに弾き飛ばされる。 「助けて…」 蒼白になり後ずさる。立って逃げようとしても腰が抜けて立てないでいるが、その様子をみてワルドが首を振り『ウィンド・ブレイク』で吹き飛ばす。 「もう遅い…だから共に世界を手に入れようと言ったではないか…鳴かぬなら殺してしまえと言うだろう?なぁ…ルイズ…」 壁に叩き付けられ床に転がる。呻き声をあげ泣き、もうこの世にいないであろう使い魔に助けを求めた。 「助けて……お願い……」 そう繰り返し助けを求めるが、ワルドは愉しそうに呪文を唱え始めたが扉の外から足音と声が聞こえてきた。 「『殺す』…そんな言葉は使う必要はねーんだ…」 声と足音が大きくなる。そしてその声はルイズにとって聞きなれたものだ。 「なぜならオレやオレ達の仲間が…その言葉を頭の中に思い浮かべた時には…」 次の瞬間ドアがブチ破られ、ドアの破片が飛びそれをワルドが回避する。 「実際に相手を殺っちまってもうスデに終わっちまってるからだ…!」 慌てるわけでもなく、怒りをもっているわけでもなく、いつもの調子で危険極まりない言葉を吐き出し歩くのは全身傷だらけになったプロシュートだ。 「…貴様!」 「プロシュート…!」
支援
>>841 います。兄貴が終わったら投下する予定でございます。
ア・ニ・キ! ア・ニ・キ!
二人が驚愕の目で傷だらけのプロシュートを見るが、ワルドの目は怒りを含み、ルイズの目は動揺を含んでいる。 「オレが昔やった事と同じ事をしたようだから忠告…しといてやる……敵の頭に銃弾をブチ込んだとしても…生死の確認ぐらいしておくんだったな…」 列車内でミスタに直触りを仕掛け、拳銃を奪い頭に3発の銃弾をブチ込み死んだものと思い亀に向かったが どういうわけか脳天に弾をブチ込んだはずの『ミスタのスタンド』が『氷』を持って『ブチャラティ』の所に居た。 生死さえキッチリ確認していれば今頃は、ブチャラティ達は全滅しボスの娘を奪っているはずだったのだ。 「…ったく、どっちの世界もマンモーニだな…!なに泣いてやがる」 ギャングであるペッシとそうでないルイズを比べるのもどうかと思うがまぁ似たようなものとして扱っているプロシュートには関係無い。 「生きてるなら…早く来なさいよ…!」 そう叫ぶが顔の方は泣き顔のそれだ。
「さっきのお前の魔法…本当にオシマイかと思ったよ…ワルド…今までお前の事『老け顔のヒゲ』だなんて思っていたが 撤回するよ…無礼な事だったな…お前は信頼を裏切れる男だ…『婚約者の信頼』を含めてな…いやマジにおそれいったよ」 淡々とした口調だがその言葉にははっきりとした意思がある。そのままゆっくりとワルドに近付くが『ウィンド・ブレイク』が飛び吹き飛ばされ壁に激突する。 だが、それでも何事も無かったかのように立ち上がり再びワルドに近付く。 「オメーは『ゲス野郎』なんだよワルド…裏切ったんだ…組織のようにな…!分かるか?え?オレの言ってる事…」 「信じるのはそちらの勝手だ。勝手に信じたものを利用して何が悪い?」 また『ウィンド・ブレイク』が飛びまた吹き飛ばされそうになるが、今度はデルフリンガーを床に打ち込みスタンドパワー全開で支え飛ばされないようにする。 「どうした『ガンダールヴ』!動きが鈍いぞ?今にも死にそうではないか。攻撃しないと僕を倒せないぞ?せいぜい僕を楽しませてくれるんだな」 だが、その言葉にも動じずその目はワルドのみを見据え歩みを進める。その歩みには一片に迷いなど無い。 「…分かったよ兄貴!兄貴がいつも言っている『覚悟』ってのが俺にも言葉でなく『心』で理解できたッ!!」 三度『ウィンド・ブレイク』が飛ぶがデルフリンガーが自分を前に突き出すように叫びそれに応じるかのように手を前に突き出す。 「無駄よ!無駄無駄ァァアアア!剣などでは風は受けることはできん!」 風がプロシュートを飛ばそうとした時デルフリンガーの刀身が光だし風を全て吸い込んだ。 「魔法を吸い込むと思ったなら兄貴…!スデに行動は終わっているんだな…!」 「そんな事ができるなら最初からやりやがれ…!」
しえん
デルフ覚醒支援
「六千年前も昔に『ガンダールヴ』に握られて以来だからてんで忘れてたんだよ でも、これからは任せてくれていいぜ兄貴ィ!ちゃちは魔法は俺が全部『吸い込んだ』からよ!」 「…なるほど。私の『ライトニング・クラウド』を受けて生きているのはおかしいと思っていたが… その剣のおかげか。それならばこちらも本気を出そう。何故風が最強と呼ばれるのか、その由縁を教育してやる」 プロシュートとルイズはそれを見据えたまま動かないでいる。前者はあえて動かないでいるが、後者は動けないでいる。 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」 そうしてワルドが分裂するが、今度は1体だけではなく4体…計5体のワルドがプロシュートと相対した。 「また同じか芸がねーな」 分身が懐から仮面を取り出し顔に付ける。 「『エア・ニードル』…杖自体が魔法の渦の中心だ。その剣で吸い込む事は不可能よッ!!」
それを見てプロシュートがルイズの方に向かい話し始める。ワルドx5は完全に余裕の態度でそれを見ている。 「なに…ボケっとして…やがる。正念場だぜ…ルイズよォーー! フーケの時の覚悟見せやがれ…!オレが…突っ込むからよ…オメーは爆発を起こせ。自信を持て…いいなッ!」 「無茶よ!そんな…!それに、そんな怪我してるのに巻き添え受けたらどうするのよ…!」 それを聞かずに、ワルドの本体へと歩き出す。 後ろ取られないようにワルドへ向かう。 剣とグレイトフル・デッドで受け流すが、相手は五体。後ろを取られないようにしているとはいえ入れ替わるように分身と本体が攻撃を仕掛けてくる。 腕に一撃を受ける。だが止まらない。 脇腹を杖が掠め血が流れ出る。だが止まらない。 大腿部に『エア・ニードル』が突き刺さる。だがそれでも止まらない。止まろうとしない。 急所に受ける攻撃だけを受け流し、後は全て体で受け止めている。 傍から見れば一方的に攻撃を受けているだけに見えるが、ジリジリと後退しているのはワルドと分身の方だ。 「こ…こいつ!何故だ…?何故、貴様を使い魔として使役しているあの高慢なルイズのために命を捨てる!?」 「『恩には恩を…仇には仇を…』それがオレ達チームのリーダーの流儀だ… だから…オレもそれに従っている……オレの命を救ったという借りを返さねーってのは…オレがチームの流儀を裏切る…って事になるからな…!」
兄貴支援
「兄貴!それだ!心を振るわせられればなんでもいい!『ガンダルーヴ』もそうやって力を溜めていた!」 それを聞いた瞬間ルイズに衝撃が走る。 プロシュートは自分の魔法を信頼してくれているからあんな無謀な行為をしてくれている。 ここで自分が何もしないという事はその信頼を裏切る…つまりワルドと同じ事をするという事だ…! 「まだ『覚悟』っていうのはよく分からない…けど!わたしを信頼してくれているのは『心』で理解できたわ!」 その声と共に杖を本体と分身に向け、詠唱の短いコモンマジックを連発する。 狙いはプロシュート以外の全ての物だ。 一発が分身に直撃し消し飛ばす。 それでも爆発は止まらない。残りは命中はしていないが爆風がワルドと分身を容赦なく襲う。当然突っ込んでいるプロシュートにもそれは襲いかかる。 「…くッ!邪魔だ!!」 3体の分身がルイズに襲い掛かる。だがそれでもルイズは魔法を止めようとはしない。最後まで自分の使い魔を信頼すると決めたからだ。 『エア・ニードル』がルイズを突き刺そうと飛び掛った瞬間…分身の動きが急激に鈍くなった。 「グレイト…フル・デッド…」 そう呟くように言う本体のワルドへと突き進む。 「こ…これは…!?貴様…まさか…私や貴族達を…道連れに死ぬ気か…!?」 「一瞬だ…一瞬老化させて掴めればそれでいい。爆風の熱で温まってる今なら…オメーだけよく老化するだろうよォーーーーーー!」 それだけ言うとワルドに突き進む。速い、満身創痍な状態とは思えない速さだ。 ワルドの左腕を右腕で掴むと老化を解除する。この程度の時間ならば城の連中に効果はあまり及んでいないはずだ。 「てめーにも…覚悟してもらうぜ…」 だが、そこに広域老化が解除され動きが元に戻った分身の杖が振り下ろされ… 空中に『腕が舞った』 ←To be continued
兄貴GJ! クソォ!次回が待てねぇぜ!!!
GJだぜ、兄貴ぃ〜
兄貴・・・アニィキィィィイイイ!!! GJです!!
「本文が長すぎます」に阻まれ原文を分割した部分があります ゼロ兄貴さんの不本意な箇所で切っていたら本当にすみませぬ・・・
兄貴満身創痍>< ワルドうざいので干物にしちゃってください>>兄貴
GJ! 引きの上手さにwktk ルイズとデル公に今までの兄貴の影響が出ててグッド 熱い兄貴は最高だぜ!
兄貴は本当にカッコイイ漢の中の漢だな。 それにしても兄貴のスーツが本格的にズダボロに。 代わりの服ってあんのか?! 続きが待ちきれん
兄貴は相変わらず最高だな GJ!! ところで投下ラッシュはもう終了かい?
投下します
の、前に
>>265 >>268 貴重な貴重な原作台詞なのでもうちょっととっときます。
>>270 ジャイアンが作中でレッドツェッペリンのシャツを着てたってだけの話です。思い付きのこじつけです。
投下します
8 青銅の少年、黒檀の男 決闘が一対一だというのなら、未知数の使い魔に攻撃をくらう恐れもない。魔法は使うだろう。二股がばれてワインを頭から被る男に相応しい魔法を。 だが、ルイズは言う。怪我ですんだら運がいい。メイドの顔を思い出す。ルイズの言を裏付けていたかのような、恐怖に青ざめた顔を。 メイジが自分の能力を過大に感じることはあるだろう。しかし平民の、貴族の世話をしているメイドの態度はどうだ。念のためだ。デーボは厨房に入り、無断で調理用のナイフを取る。パンツのポケットにしまう。木で出来た柄がはみ出す。 無言で出て行く。その後姿に声を掛けるものはいない。これから死ぬ人間に、なんと呼びかければいいのか。 食堂でデーボを見張る生徒に先導され、決闘の場へと歩く。大股で進むデーボに後れを取るまいと、生徒も早足で歩く。後ろから彼の主人がついて来る。更にせわしない足音。苦々しい顔をしているだろう。前をゆくデーボには見えない。 歩きながら考える。あの少年は同性の取り巻きを従えていた。容姿以外のなにかが周りを引きつけるのだ。それがなにかは判らない。 先ほどの光景を思い出す。なにかは判らないが、少年自身が持つものだとは考えにくい。彼の家が持つ金か、はたまた権力か。是非ともお近づきになりたいものだ。低く笑う。 ヴェストリの広場は、学院の敷地内、「風」と「火」の塔の間にある、中庭である。西側にあるので、昼でもあまり日が差さない。 食堂での噂を聞きつけた生徒達がひしめく。広場は溢れかえるようだ。デーボは無言のまま中庭に入る。多数の目がその姿を捉える。ざわめきと囁き声の混じる人垣が細く割れる。デーボはその隙間を進む。ルイズは人ごみに遮られて、後ろのほうでわめいている。
抜けて、広場の中央に進む。少年が待っていた。腕を組み、口に薔薇の花を横咥えにしている。その格好のままこちらを睨んでいる。 咥えていた薔薇を口から取り、掲げる。造花のようだ。 「諸君! 決闘だ!」 少年は高らかに言う。歓声が巻き起こり、広場が震える。 「ギーシュが決闘するぞ! 相手はルイズの平民だ!」 誰かが叫ぶ。再び歓声。少年――どうやらギーシュというらしい――は、腕を振ってそれに応える。 デーボは無表情に立っている。左手はポケットに入れ、ナイフを握っている。歓声が収まる。ギーシュがこちらに向き直り、歌うように言う。 「とりあえず、逃げずに来たことは誉めてやろうじゃないか」 手は薔薇の造花をいじくっている。ようやく最前列に来たらしいルイズが、何か怒鳴る。 「さてと、では始めるか」 振り向こうとすると、ギーシュが言う。視線を戻し、飛び出す。 まただ。体が軽い。ポケットからナイフごと左手を抜く。手の甲に刻まれた文様が光っている。跳ねるように相手に近づく。ギーシュは余裕の表情。優雅に薔薇の花を振る。 花びらが舞い、変化する。甲冑を着た女戦士、そんな風体の人形になった。着ている物も肌も青緑。陽光を受けてきらめく。デーボの前に立ちふさがる。 実に「らしい」じゃないか。ナイフを振り上げながら思う。女たらしは魔法まで女がらみか。女戦士の胸甲をナイフは易々と切り裂く。なんだ、この切れ味は?思わずナイフを見る。普通の鉄に見える。 意に介さず、人形は腕を振るう。デーボの左脇腹に沈む。重い。苦痛に顔を歪めながら体勢を直す。後ろに跳びすさる。
「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」 心もち顔を上向きにしながらギーシュは言う。 デーボはナイフを持ち替え、左手で脇腹を押さえる。骨はどうだ?押しつぶされた筋肉の痛みと混交して、よくわからない。 「言い忘れたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」 言うが早いか、ギーシュは造花をこちらに指す。それを引き金としたように、ワルキューレが突進する。 重いはずだ。金棒で殴られるようなもんだ。ゴーレムが向かってくる。デーボは体の軸を傾け、肩からぶつかっていく。ガシンと音がし、ゴーレムがぐらりと揺れる。倒れ掛かりながらも腕を突き出す。それをデーボは払う。装甲の薄そうな腹めがけ、ナイフを深々と差し込む。 効いていない。内臓など持っていないか。倒れたゴーレムに馬乗りになる。首を切り取る。動かなくなる。歓声が上がる。 起き上がり、ギーシュを見る。未だ余裕の表情。花びらが、今度は二枚舞い散る。ギーシュは造花を目の前にかざし、何かを呟いている。二体のゴーレムが起き上がる。格好は今足元で転がっているものと同じだ。性能も同じだろう。 何かが触れたように感じ、右手を見る。土が付いていた。鉄を錬金したらしい土が。ナイフは柄だけになっていた。 スピードが違う。速い。自分が遅くなったのか?同時にかかってくる。緻密な連携は取れないのか、それとも取らずに十分だと考えているのか。 後者かもしれない。木の柄を投げつけ、デーボは独自の構えを取る。両腕をだらりと垂らし、膝と背を曲げる。 ゴーレムが殴りかかる。瞬間、しゃがみこむ。四肢をトカゲのように開く。地面に這いつくばり、そのまま両腕を前に。一体の足を払う。 ひっくり返るワルキューレ。蹴りを食らわそうと立ち上がる。もう一体の青銅のストレートが顔に飛ぶ。防いだ左の二の腕に一撃をくらい、骨が折れた。痛い。
しえん
片腕が使用不能、大いに不利になる。いや、不利どころか―― 攻撃がデーボの顎に入る。焦点がぶれ、膝をつく。痛い。二体のワルキューレは次々に拳を繰り出す。折れたほうの腕を掠める。痛い。鳩尾にめり込む。痛い。顔にぶち当たる。痛い。 デーボは地面にうずくまる。歓声。ゴーレムは容赦なく攻撃を加える。痛い。ギーシュはもう一体、ゴーレムを作り出す。攻撃が激しさを増す。痛い。 骨はヒビだらけだ。痛え。まぶたが青黒く腫れあがって目が見えん。痛い。内臓にもダメージがあるだろう。痛い。 痛い。痛い。とっても痛い。やりやがったな。よくもやりやがったな。よくも。こんなに、こんなにしやがって。痛え。おのれ、よくもやりやがったな。こんなに。こんなに痛い苦しみは晴らさなくっちゃなあ。これで思いっきり―― 悲鳴のような叫びを耳にした。 静かになる。デーボは顔をあげる。ルイズが立っていた。使い魔をゴーレムから庇うように、間に入っている。 ルイズとギーシュが何かを言い合っている。耳が遠い。鼓膜も破れたか。ルイズが振り向く。顔を真っ赤にしている。目には、涙。 デーボはゆっくりと立ち上がる。 「寝てなさいよ! バカ! どうして立つのよ!」 肩をつかんでルイズが言う。デーボの顔を見て、息を飲む。笑っている。 「どけ」 折れた腕を顔の前で交差させる。 「エボニーデビル」 自らの半身たる、悪魔の名を呼ぶ。ワルキューレの一体がバランスを崩す。
次回のギーシュ タマキンを噛み千切られて死亡
投下しました。短めです。 投下祭りとはいうものの、別のssのすぐ後に投下するとなんか感想を言い合う時間をうばうようでまずいな もっと遅い時間にすべきだったか
いやいや、GJだ
気が付いたらすごく邪悪な笑みを浮かべてた俺Jガイル
GJッ!どうギーシュをボコってくれるのか 楽しみで仕方がねーぜ!
そろそろ、ちゅる太郎が時を止めてくれる筈・・・
__________,,,, .7;:::::::::::::;:::::::::::;::::::::;;;;;;;;ヽ !;;;;;;;;;;::::::::;;;;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;:::;;! __!;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;!jojo!;;;;;::::;:::| 〃 {_{⌒ ⌒ リ| l │ i| ほぅ・・・俺がそんな善人に見えるか? レ!小l● ● 从 |、i| ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ /⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i ! \ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
あくまのひとが24時間に3回投下してる件について
フレイム 「 不幸ギーシュとか不幸ワルドとか言うけどよォ〜、出番がきっちりある分マシだろうが。 なんでこのオレはフーケ編から出番がねえーんだよォオオォオオオ─ッ。 それって納得いくかァ〜、おい?オレはぜーんぜん納得いかねえ…。なめてんのかァーッ、このオレをッ! あと、どいつもこいつもキュイキュイ、キュイキュイ!なぜだ!なぜやつを認めてこのおれを認めねえんだ! チクショオー、ムカつくんだよ!コケにしやがって!ボケがッ!」
激しい喜びはいらない・・・その代わり深い絶望もない。フレイムのように生きることこそ私の目標だったのに…
880 :
マロン名無しさん :2007/06/27(水) 04:34:56 ID:PFQgWeiu
兄貴の人もあくまの人もGJっス。 こんな時間にも投下が止まらないとは… 兄貴の 『腕が舞った』 がどちらのなのか、ここでくるか?
どちらだろうとワルドの死亡フラグである事に変わりは無いがな。 兄貴が原作で、最後までどういう行動を取っていたかを考えれば分かるはずだ。
>>881 兄貴は車輪に挟まれながらペッシを見守るシーンが一番カッコイイからなぁ。
ぶっちゃけ、ギーシュは本編でもそれなりに重要だし、活躍も見込めるキャラだけど、
ワルドなんてここで死んでも問題ないくらいの放置っぷりだから、干物でいいよねw
投下したい…。だが、誰かいるのか? 昨日はいたが…
いるぞォ
今から家を出る所だぜ!
いる
誰も居ない・・・そんな時間は存在しないッ!
偶然います
どうも、イルーゾォです
では昨日に続き、10章投下だ! みんな、俺に勇気をくれ!
第十章 探り合い 港町ラ・ロシェールは、トリステインから離れること早馬で2日、アルビオンへの玄関口になっており、港町でありながら、狭い谷の間の山道に設けられた、小さな町である。 人口はおよそ300人。しかしアルビオンと行き来する人々で、常に10倍以上の人が街を闊歩している。 狭い山道を挟むようにしてそり立つがけの一枚岩に旅籠や商店が並んでいた。近づいて見れば、建物の一軒一軒が同じ岩から削りだされたものであることがわかる。 「これは……すごいな…」 ラ・ロシェールの町並みを見て、リゾットが感嘆の声を漏らす。 「ひとつの岩を『土』系統のメイジが削って作った」 本から目を離さず、タバサが解説する。リゾットは改めて魔法の使い方の幅広さを認識した。 スタンド能力にもいろいろあるが、ここまで広範かつ精密に岩を削って町を作ることができるものはそうない。 ラ・ロシェールで一番上等な宿、『女神の杵』亭に泊まることにした一行は、一階の酒場でくつろいでいた。 『女神の杵』亭は、貴族を相手にするだけあって、豪華なつくりをしている。 テーブルは、床と同じ一枚岩から削り出しで、ピカピカに磨き上げられていて、顔が映るぐらいだ。 しばらくのんびり過ごしていると、『桟橋』へ乗船の交渉に行っていたワルドとルイズが帰ってきた。 「アルビオンに渡る船は明後日にならないと、出ないそうだ」 「急ぎの任務なのに……」 ルイズは口を尖らせているが、ギーシュは明日、休めることにほっとしたようだった。 「あたしはアルビオンに行ったことがないからわかんないけど、どうして明日は船が出ないの?」 キュルケの問いに、ワルドが答える。
「明日の夜は月が重なる『スヴェル』の月夜だ。その翌日の朝、アルビオンが最もラ・ロシェールに近づく」 「空を旅するのにも潮の満ち引きのようなものがあるわけだ」 「そう、何しろアルビオンは普段、ハルケギニアの外を周回しているからね」 ワルドはそこまで説明すると、いくつかの鍵を取り出した。 「さて、じゃあ今日は疲れているだろうし、もう寝よう。部屋を取った」 一部屋につき二人で、部屋割りは次の通りである。キュルケとタバサ。ギーシュとリゾット。ワルドとルイズ。 ルイズはワルドと相部屋であることに、結婚前であることを理由に抗議したが、ワルドは大事な話があるといって説得した。 貴族相手の宿、『女神の杵』亭で一番上等な部屋だけあって、ワルドとルイズの部屋は、かなり立派な内装だった。 ベッドを例に取ると、天蓋付きでレースの飾りのついた大きな物だった。ギーシュとリゾットの部屋が簡素なベッドであることと比べると、かなりの待遇差だと分かる。 ワルドはテーブルに座ると、ワインの栓を抜いて、杯に注ぎそれを飲み干した。 「君も腰をかけて1杯やらないか? ルイズ」 ルイズは言われたままに、テーブルにつき、ワインが杯を満たすと、ワルドのそれと合わせる。 「二人に」 陶器が触れ合う音が響く。 「姫殿下から預かった手紙は、きちんと持っているかい?」 ワルドの言葉に、ルイズはポケットの中の封筒を確認する。手紙の内容を知らされたわけではないが、アンリエッタとルイズは幼馴染だ。 どんな手紙がやり取りされるのか、手紙を書くアンリエッタの表情でなんとなく分かる。 「………ええ」 「心配なのかい? 無事にアルビオンのウェールズ皇太子から、姫殿下の手紙を取り戻せるのかどうか」
鉄きたーーーーーーーー くそう、早起きは三文の得とはよくいったものだ
こんな朝早くに…俺の一番の楽しみが…今日はいい日だな。
「そうね。心配だわ……」 「大丈夫だよ。きっと上手くいく。なにせ、僕がついているんだから」 「そうね、貴方がいれば、きっと大丈夫。貴方は昔から、とても頼もしかったもの。……で、大事な話って?」 ルイズが本題を促すと、ワルドは急に遠くを見るような目になっていった。 「覚えているかい? あの日の約束……。ほら、きみのお屋敷の中庭で……」 「あの、池に浮かんだ小船?」 ワルドは頷いた。 「きみは、いつもご両親に怒られたあと、あそこでいじけていたな。まるで捨てられた子猫みたいに、うずくまって……」 「ほんとに、もう、変なことばっかり覚えているのね」 「そりゃ覚えているさ」 ルイズが苦笑すると、ワルドも笑いながら言った。 「きみはいつもお姉さんと魔法の才能を比べられて、出来が悪いなんて言われていた」 ルイズは恥ずかしそうに俯いた。そうだ。あの頃から自分はずっと、同情と嘲笑の中に居たのだ。 「でも僕は、それはずっと間違いだと思っていた。確かに、きみは不器用で、失敗ばかりしていたけど……」 「意地悪ね」 ルイズは頬を膨らませる。 「違うんだよ、ルイズ。君は失敗ばかりしていたけれど、誰にもないオーラを放っていた。魅力といってもいい。それは君が、他人にはない特別な力を持っているからさ。僕だって並のメイジじゃないから、それがわかる」 「まさか」 「信じられないかい? なら、君の魔法を例にあげよう。君の魔法はいかなる魔法であれ、爆発する。でも、普通のメイジが魔法を失敗する場合、どうなるかな?」 「どうなるって……何も起きないわ。精神力だけがなくなって、終わり」
鉄を渾身の支援!!
ワルドの目が光る。 「そう、その一例だけを取っても、君の魔法の才能は特異だということが分かる。ありえないことを起こせるんだからね」 「信じられないわ」 ルイズは首を振った。ワルドは冗談を言っていると思った。彼が自分の失敗魔法に価値を見出すなんて、ありえない。今まで唯一、彼女の魔法に価値を見出してくれたのはリゾットだけだ。 「そうかな? 君の使い魔だって、只者じゃあない」 「リゾットのこと?」 ちょうどリゾットのことを考えていた時だったので、ルイズはドキリとしてワルドを見た。 「そうさ。彼の左手のルーンを見て、思い出した。あれは始祖ブリミルが用いたという、伝説の使い魔ガンダールヴの印だ」 「嘘でしょう?」 「本当だ。誰もが持てる使い魔じゃない。君はそれだけの力を持ったメイジなんだよ」 いくらなんでも話が大きくなり過ぎ、ルイズはワルドの話についていけなかった。 「君は偉大なメイジになるだろう。そう、始祖ブリミルのように、歴史に名を残すような、素晴らしいメイジになるに違いない。僕はそう予感している」 ワルドは熱い眼差しでルイズを見つめ、その手をとった。 「任務が終わったら、僕と結婚しよう、ルイズ」 「え……」 いきなりのプロポーズに、ルイズは驚いた。 「僕は魔法衛士隊の隊長で終わるつもりはない。いずれは、国を……、このハルケギニアを動かすような貴族になりたいと思っている」 「で、でも、私……。まだ……」 「もう、子供じゃない。君は16だ。自分のことは自分で決められる年齢だし、父上だって許してくださっている。確かに、ずっとほったらかしだったことは謝るよ。婚約者だなんて、言えた義理じゃないこともわかっている。でもルイズ、僕には君が必要なんだ」 「ワルド……」
情熱的なワルドの態度に、ルイズは戸惑った。ワルドのことは嫌いではない。だが、こんな勢いに任せて結婚していいものだろうか? ルイズはリゾットのことを思った。彼は自分の責任は自分で取る覚悟を持てと、いつもルイズに示してきた。 ワルドと結婚したら、リゾットを放り出すことになるだろう。使い魔を放り出すなどということは、メイジ最大の責任放棄ではないか? 結婚することは、それら全ての責任をワルドになすりつけることになりはしないか? さまざまな思いが渦を巻く。 やがて、ルイズは顔を上げ、ワルドを正面から見た。 「私はまだ、自分がするべきことをしてないわ。あなたに釣り合うような立派なメイジでもない。『ゼロ』だもの……。 私を認めてくれた人はまだ一人しかいない……。でも、それじゃダメなの。いつか、皆に認めてもらいたいって…ずっと思ってたから…」 それを聞くと、ワルドはルイズの手を離した。 「君の心の中には、誰かが住み始めたみたいだね」 「そんなことないの! そんなことないのよ!」 ルイズは慌てて否定した。 「いいさ、僕にはわかる。わかった。取り消そう。今、返事をくれとは言わないよ。でも、この旅が終わったら、君の気持ちは、僕に傾くはずさ」 ルイズは頷いた。 「それじゃあ、もう寝よう。疲れただろう」 ワルドはルイズに近づいて、唇を合わせようとした。ルイズの体が一瞬、こわばり、ワルドを押し戻した。 「ルイズ?」 「ごめん。でも、なんか、その……」 ルイズはモジモジとして、ワルドを見つめた。ワルドは苦笑いを浮かべて、首を振った。 「急がないよ。僕は」 ルイズはもやもやする気持ちを抱えながら、再び頷いた。
ワルド逝ってよしw
夜、同室のギーシュが眠ったあと、リゾットはベランダで一人、ワインを飲んでいた。 正確には先ほどまでギーシュと飲んでいたのだが、彼はケティと大したことをしてないのに、モンモランシーが分かってくれないことを一しきり嘆いた後、ベッドに突っ伏してしまったのだ。 残されたリゾットは、重なりかけた二つの月を見ながら杯を傾けていた。と、そのすぐ側に人影が現れた。フーケだ。 「何だい、一人で飲んでるなんて味気ないね。私も付き合うよ」 そう言ってリゾットの向かいに座る。リゾットは三つ目のグラスをテーブルに置き、ワインを注いだ。 「用意がいいね。予測済みってわけ?」 「ああ……」 「ふふっ、まあ、私を人間と見てくれてるようでよかったよ。道具扱いされてたら流石に腹が立つからね」 「道具を雇ったりはしない」 「そうだね……。ははっ、それもそうだ」 妙に嬉しそうにフーケが笑う。それからしばらく、月明かりの中でグラスを傾け合った。一瓶空けたところでリゾットが今日の襲撃について切り出す。 「今日、お前が見つけた敵だが、傭兵らしい……。白い仮面を着けた貴族に『金の酒樽亭』で雇われたといっていたが……心当たりはあるか?」 フーケは一瞬、考えた後、答える。 「アルビオンで王党派についてこの町に逃げてきた傭兵たちを大量に雇い入れた貴族がいるって話は聞いたよ。 かなり羽振りもいいから、相当の大貴族がバックについてることは間違いないね。十中八九はアルビオン貴族派だろうけど」 「詳しく調べられるか? その傭兵の中にメイジが含まれているとかなり手強いことになる」 「まあ、それが仕事だし、お金さえ払ってもらえればやってもいいけどね……」 「けど、何だ?」 「あんた、もう少し愛想よくできないの? 何だかガーゴイルと喋ってるような気分になるよ」 「…染み付いた癖はなかなか取れない……」 リゾットの無表情は暗殺者として、他人に表情を読まれまいとする習慣だった。
文章に引き込まれて支援投稿を忘れてしまうから困るw
「ふ〜ん……」 生返事したものの、フーケは目の前の男の過去が気になった。自分は過去を知られているのに相手の過去をまるで知らないのは気分が悪い。 「ところで、あんたって使い魔になる前は何してたの? どうせ表の職業じゃなかったのは見れば分かるけど」 リゾットはその質問にすぐには答えない。どう話すか考えているようだった。やがてポツリと呟くように言う。 「ある犯罪組織のチームを一つ……率いていた」 普段よりもなお暗く、低い呟きだった。それ以上立ち入るな、という無言の圧力を感じ、フーケは黙り込む。 フーケにも人に話したくない過去はある。そこに土足で入らない程度の道義は持ち合わせていた。 「そう…。……じゃあ、私はいくよ。うまくいけば明日の夜までには調査結果を持ってくるから」 「ああ……」 そのまま立ち去る。フーケが去り際、一度振り返ると、リゾットは暗闇の中、一人でじっと座っていた。 翌朝の日の出前、リゾットは中庭で見つけた練兵場で日課の訓練に取り組んでいた。 走りこみから始まり、基礎体力向上を目的とした各種トレーニング、格闘術にナイフを使った投擲術、そしてデルフリンガーを抜いての剣術といった各種技術訓練などを淡々とこなす。 「こういったものは相手がいた方が訓練の幅がでるんだけどな……」 「まあ、話し相手はいるからいいじゃねえか」 デルフリンガーを素振りしていると、誰かが近づいてくる気配を感じ、リゾットは剣を止めた。羽帽子を被った長身の男がやってくる。ワルドだ。 「おはよう、使い魔くん。朝から精が出るじゃないか」 「ああ……。体は使わないと鈍るからな…」 そのまま、練兵場の隅にある井戸に歩いていく。ワルドがついてきた。 厨房の人たちから譲り受けたトレーニング用の服を脱いで上半身裸になり、水を汲んで頭から被る。水は冷たいが、訓練で熱した身体にはちょうどいい熱さましだった。
支援であります
おはよう鉄支援
「………何か……用か?」 リゾットが訊くと、ワルドはまた例の無駄にさわやかな笑顔を浮かべた。 「やはりその左手は『ガンダールヴ』のルーンなんだね」 「何だ? それは…」 リゾットはとぼけつつ、学院の教師陣さえ調べなければ分からなかったルーンを短時間で見破ったワルドに内心警戒を強めた。 「知らなかったのか。『ガンダールヴ』と言うのは、始祖ブリミルが従えていた、全ての武器を使いこなしたという伝説の使い魔のことさ」 「それが……俺だと?」 「僕は歴史と、兵に興味があってね。『ガンダールヴ』の印は記憶に残っていたんだ。それと君のルーンは一致する」 「……それで?」 「手合わせしないか? つまり、これだ」 ワルドは腰に差した魔法の杖を引き抜いた。つまりは決闘だろう。ワルドが敵だとしたら、伝説の力を測っておきたいという目的もあるのかもしれない。 「いいだろう……」 その目的に、敢えてリゾットは乗った。リゾット自身も魔法衛士隊隊長の力を測って起きたかったし、スタンド抜きで戦えば相手にこちらの実力について誤差を与えられる。 「……今からやるか?」 「いや、立会にはそれなりに作法というものがある。介添え人がいなくてはね。介添え人もまだ寝ているだろう。そうだな。朝食の一時間後ということでどうかな?」 「いつでも…」 「では決まりだ」 ワルドが去っていく。その背中を見ながら、デルフリンガーが心配そうな声を出した。 「相棒、あいつ、かなり使うと思うぜ」 「そうだろうな……。隙がない。だが、負けるつもりもない」 「ま、相棒がそういうなら勝てる算段があるんだろうけどね…」 リゾットは再び水を被り、汗を流し始めた。それが終わると、決闘の準備を始める。デルフリンガーに言ったとおり、負けるつもりはなかった。
ワルドの頭に斧生やしてくれ
決闘してもらえるなんてこのワルドは幸せだなぁ。 あとで釘が顔から生えるかもしれないが。
リゾットは断らなかったかw
朝食から一時間後、リゾットが練兵場に着くと、既にワルドが待っていた。 今は物置き場としか使われず、そこかしこに樽や木箱が積み上げられている広場で、二人は二十歩ほど離れて向き合う。 「昔……、といってもきみにはわからんだろうが、かのフィリップ三世の治下には、ここでは貴族がよく決闘をしたものさ」 リゾットは無言でデルフリンガーの柄を握る。ルーンが光を放ち始めた。 「古きよき時代、王がまだ力を持ち、貴族たちがそれに従った時代……、貴族が貴族らしかった時代……、名誉と、誇りをかけて僕たち貴族は魔法を唱えあった。でも、実際はくだらないことで杖を抜きあったものさ。そう、例えば女を取り合ったりね」 そこまでワルドが言ったところで、物陰からルイズが現れた。 「ワルド、来いって言うから、来てみれば、何をする気なの?」 「何、腕試しさ。君は介添え人だよ。見ていてくれ」 「もう、そんなバカなことやめて。今は、そんなことしているときじゃないでしょ?」 「そうだね。でも、貴族というヤツはやっかいでね、強いか弱いか、それが気になるともう、どうにもならなくなるのさ」 リゾットたち暗殺者にはそんな思考はない。相手より弱くても殺せばそれで勝利だからだ。 「やめなさい。これは命令よ?」 だからルイズのこの命令にも従うことは何ら問題ないのだが、敢えてリゾットは無視した。 敵かもしれない相手の実力を測っておくことは決して無意味ではない。 「なんなのよ! もう!」 そういったところで、広間に他に三人の人間が現れた。キュルケ、タバサ、ギーシュである。 「ダーリン、居ないと思ったら、何をしてるの?」 「これから立ち合いをする……。子爵の希望だ」 キュルケが驚いた顔をするが、すぐに興味津々になった。 「へー…面白いじゃない」
「こんな立ち合い、無意味だわ! 止めて!」 ルイズの声にギーシュも同意し、リゾットをとめに回る。 「子爵と立ち合いなんて無謀だよ、リゾット。魔法衛士隊は我々がかなうような相手じゃないんだ。彼はその隊長なんだぞ?」 「…………もう引き受けたからな……。それに、命の取り合いをするわけじゃない」 「そう、ちょっとした腕試しさ」 リゾットが淡々と答え、ワルドが同意する。 「しょうがないわね、男って……。いいわ、見ててあげる」 キュルケが苦笑しながら見物人に加わり、ギーシュもはらはらしながらそれに加わった。ルイズも止められないと知ると、仕方なく見ることにする。 リゾットが始めようとすると、いつの間にか近くにタバサが来ていた。 「……がんばって」 小さく呟くと、とことこ歩いてキュルケたちの所へ行き、本を広げて読みふける。 「あら、タバサ、何かダーリンに作戦でもあげたの?」 キュルケの問いに、首を振り、しばらく経ってからタバサは呟いた。 「…おまじない」
このスレのタバサは本当に萌えるタバサばかりだな
鉄は相変わらずタバサがかわいいなぁ。
おほ、リゾットは受けたか! これは楽しみだ。リーダー負けんな!
「では、介添え人も来たことだし、これ以上の見物人が増える前に、始めよう」 ワルドは腰から杖を引き抜き、フェンシングの構えのようにそれを前方に突き出す。リゾットもデルフリンガーを抜いた。 「そちらも魔法を使うだろうが……、俺は武器を使う。『ガンダールヴ』らしくな」 リゾットの声に、ワルドは薄く笑った。 「いいとも。全力で来い!」 途端にリゾットが弾けるようにに動いた。デルフリンガーでの一撃を、ワルドは杖で受け止める。一瞬、火花が散った。杖は細身に見えてかなり頑丈らしく、傷一つつかない。 加速と体重を乗せた一撃に、ワルドは流石に後退せざるをえない。その勢いを利用して後ろに下がった。かと思うと突如反転し、高速の突きを繰り出す。 リゾットはそれを身をよじってギリギリで回避し、近くまで来たワルドの頭に思いっき頭突きをした。 「ぐぅっ!?」 ワルドはたまらず飛び退り、構えを整える。勢いで羽帽子が落ちた。 「……魔法を使え…。あまり俺をなめるな」 「いや、参ったよ。速さだけじゃなく、機転も利く。頭突きなんて食らったのは初めてだ」 「そちらもな……。この状態の速度についてこれるとは思わなかった…」 ワルドのスピードはガンダールヴのルーンで強化されたリゾットのそれに劣るものではない。 「魔法衛士隊のメイジは、ただ呪文を唱えるわけじゃいけないんだ。詠唱も、戦闘に特化されている。杖を構える仕草、突き出す動作……、杖を剣のように扱いつつ詠唱を完成させる。軍人の基本中の基本さ」 詠唱中すら隙を見せないということだろう。フーケやギーシュにはなかった技だ。リゾットは相手の実力評価をさらに上方修正した。 リゾットは再びワルドに向けて突進する。それに合わせてワルドが呪文を唱える。 「相棒、魔法だ!」 空気が撥ねた。『エア・ハンマー』、巨大な空気のハンマーがリゾットに向かって飛ぶ。 リゾットはそれを右前方に跳躍して逃れると、壁際に積み上げてあった樽を蹴り、方向を転換する。蹴られた樽が崩れ落ちた。
タバサに萌えてもいいよね
このタバサの前では負けられんだろ男としてww
「三角飛びィ!?」 ギーシュが驚きの声を上げる。宙に舞い上がったリゾットは上空からワルドに襲いかかる。 しかしワルドもそれを読んでいたのか、あらかじめ唱えていた詠唱を完成させ、上空のリゾット目掛けて風の刃を飛ばした。 風の刃が全身を浅く切るが、リゾットは動脈をデルフリンガーで守り、斬られるに任せる。そのまま重力に従って刃を振り下ろすが、風の刃のせいで若干、位置がずれた。そのため、ワルドはサイドステップを踏むだけで回避する。 着地後、リゾットが切り込むが、ワルドはそれらをなんなくかわす。見切り、杖で受け流し、それでいて息一つ乱さない。 「君は確かに素早い。ただの平民とは思えない。さすがは伝説の使い魔だ」 リゾットの斬撃をかわすと、腹部に杖をめり込ませる。リゾットは肺の空気が吐き出されるのを感じた。 「しかし、剣術においては素人だ。素手などについては慣れてるんだろうが、素手では僕に勝てない。つまり、君ではルイズを守れない」 とどめに後頭部に一撃打ち込もうとするが、リゾットは前転して回避した。起き上がりぎわを狙って、ワルドは次々と攻撃を繰り出す。 威力よりも速度を重視した突きの嵐に、リゾットは裁くので手一杯になった。 閃光のように繰り出す突きと共に、ワルドの呟きが響く。突きには一定のリズムと動きがあった。 「相棒! また魔法だ!」 デルフリンガーの警告も間に合わず、ワルドが呪文の詠唱を終えようとしたとき、リゾットの袖口からワルドの顔目掛け、何かが飛び出した。 「!?」 思わず杖で叩き落したワルドだが、そのせいで魔法の詠唱はふいになってしまう。 「ちっ!」 舌打ちしてワルドが突きを繰り出す。しかし、その突きはリゾットの喉の寸前で止まった。リゾットも同様に動きを止める。 「な、何が起きたの……?」 ルイズが動きを止めた二人の様子を回り込んで見る。
ワルドの杖の先端はリゾットの喉を貫く寸前で止まっていたが、いつの間にか構えられたリゾットのナイフもまたワルドの喉を切り裂く寸前で止まっていた。 「引き分けか?」 「そのようだね」 両者が武器を収める。 「強いね。剣術での劣勢を他で取り返すとは。相当戦いなれてる証拠だ」 「そっちは全力だったわけじゃないだろう」 リゾットの言葉に、ワルドは微笑む。 「まあね。でも、それは君もだろう?」 「………」 リゾットは答えない。 「ダーリン、さっき、何を飛ばしたの?」 始終を見ていたキュルケの疑問に答え、リゾットが地面に突き立ったソレを引き抜く。長さ10サントくらいの針だった。 「指先の微細な動作で撃ち出せる様な器械を袖の中に仕込んでおいて、矢のようにセットしておいた」 「へー、ダーリンって器用なのね。見せてくれない?」 「ダメだ」 実際には、袖に仕込んでおいた針を『メタリカ』によって飛ばしたのだが、袖に暗器を仕込んでいる、とワルドに思わせておく。 「そんなの、卑怯じゃないか?」 説明を聞いて、ギーシュが口を挟んだが、それに関してはワルド自身が答えた。 「平民相手に魔法を使うのが卑怯にあたらないなら、貴族相手に平民が工夫した武器を使うのも卑怯には当たらないな。 それに……これが戦場なら、そんなことを言っても誰も聞きはしない」 「そうですか…」 対戦相手にそういわれては立つ瀬なく、ギーシュも沈黙した。
メタリカありなら一瞬で勝ってたな
「と、とにかく! ワルド、もうリゾットの実力は分かったんだから、いいでしょう? これで決闘は終わり!」 ルイズが大声で宣言すると、ワルドは苦笑しながら頷いた。その声を受けてデルフリンガーはのんきに呟く。 「いやー、相棒、引き分けにしろ、負けなくて良かったぜ」 「ほら、リゾット! その傷、手当てするわよ! ついて来なさい!」 リゾットが自分の身体を眺めると、風の刃で切った傷が少しずつついていることに気づく。 「…………これは大した傷じゃない。少し表面が切れたくらいだ」 「いいから! 早く来る!」 大声で怒鳴るルイズに促され、リゾットはその後をついていった。キュルケとギーシュも続く。途中、タバサと合流した。 「お疲れ様」 小さくタバサが呟いた。タバサは結局、一度も本から目を離さなかった。まるで最初からリゾットが負けることなどないと分かっていたように。 「わざと?」 「いや、相手が強かった……」 「そう……」 平気で歩いていくリゾットを見て、一人残されたワルドは首をかしげた。 「おかしいな。もう少し強い威力で撃ったと思うんだが……」 思い当たる節は一つ、デルフリンガーで受けたことだが魔法があの程度で威力を減少させるはずがない。 「あわてていたかな?」 ワルドは違和感を、自分のせいだと解釈したのだった。
>俺は武器を使う。『ガンダールヴ』らしくな 奥の手としてスタンドを隠してるからこそ映えるセリフだ
リゾットカッコヨス
タバサテラカワユス
第十章投下終了。 決闘は引き分けにすみました。 お互い、奥の手を残してる状態なので、実際の戦闘ではまた違うでしょうが。 では次回の第十一章でお会いしましょう。 支援してくださった皆さん、ありがとうございました。
毎日鉄が楽しみで困る。
鉄の人に早朝爽やかGJを送りたい
相変わらずの高クオリティGJ! 毎回鉄を一番心待ちにしてるよ! ワルドが全身から針出す日が楽しみだ…
鉄の人G・J!! 神父たちの一人に俺もなりたい!! 俺も調子に乗って投下してみるわ。 そうだな…家を出る7時半に投稿してみる。
鉄の人に心から拍手
ええい、朝だというのに二度寝もできんのか!
GJ! イニシアチブはどちらかと言うと奥の手が想定外なリゾットの方かな ワルドの申し出を受ける理由がリゾットらしく合理的でよかった タバサやルイズの反応も上々のようで次回も楽しみだ リゾットの本気が見れそうな次戦に期待
メタリカは奥の手どころか文字通り必殺技だな
メタリカは人ごみで力を発揮する珍しいタイプ
メタリカの弱点は空中戦(基本的に長距離)のヒットアンドアウェイ戦術か。
暗殺チームは基本的に人ごみの中のほうが力を発揮できそうなキガス
朝から良いモノが読めた しかし鉄のキャラには、なんというか"おもむき"があるな。 個人的にはリゾットとフーケの掛け合いが絶妙に思えたりする。
>>936 兄貴も無差別やる覚悟さえあればやれるな
>>937 リゾットを巡ってのタバサとフーケの修羅場か
予告どうり投下するッ!! もっと鉄の人の余韻にしたりたりだろう? 誰だってそうだ。俺もだってそうだ。 でもすまん。もう家を出なきゃならんのでな。
互いの奥の手の相性が悪すぎるな。 ワルドが瞬殺される図しか浮かばん。
「あんた、だれ?」 ルイズは、横たわる女…おそらく自分と年齢はそう変らないであろう女に対して言った。 女はかなり大胆、いや、かなり扇情的な格好をしていた。 ルイズの認識で言えばこんな格好をするのは酒場の町娘か娼婦くらいだろう。 「…ここはどこ?私はさっきまで飛行機に乗っていたはず…」 女はつぶやく様にいうとまるでルイズのことを無視したように立ち上がる。 「ルイズ、サモンサーヴァントで平民を呼び出してどうするの?」 周りの生徒がルイズを揶揄する、ルイズの顔にサッと朱が混じる。 「ちょっと間違えただけよ!!」 「間違いってルイズはいつもそうじゃん」 「さすがはゼロのルイズだ!」 周りの生徒たちが自分を嘲笑する声が聞こえる。ルイズは悔しそうに顔をゆがめた。 「…あんた、感謝しなさいよね、普通、平民が貴族にこんなことされるなんて…女でもまずないんだか ら」 ルイズは女の肩に手を伸ばすと…残念ながら女はルイズよりかなり背が高かったためにルイズは一生懸 命つま先でバランスを取りながら…唇を重ね合わせた。
「……!?……!!」 女はルイズを突き飛ばすと左手を押さえながら叫んだ。 「スパイス・ガール!!!」 ルイズの目の前に恐ろしい亜人が現れルイズをにらみつけながら何かいっていた。ルイズはそれを恐ろ しいと思いながらも美しいと感じた。しかし、やはり恐怖には勝てなかった。 ルイズは意識を手放した。 『投稿した』…これだけは使っていいんだよな…? ほんとはもっと早く投稿したかったんだが俺の力ではこれが精一杯。 ルイズがごねてなくね?とかトリッシュ性格ちがくね?とかいろいろあるかもしれんがこれでいっぱいいっぱい。 トリッシュのおっぱい。
>>940 加速し続けるスレの中に幸福はあるのだ
自信をもって来いッ
紫煙(パープルへイズ)ッ!
出勤前支援
トリッシュ……と見せかけて中の人がミスタなトリッシュかと思ったら本当にトリッシュだった
ホント鉄の人はグレートだぜ。このSSには何か凄みを感じる。 タバサとフーケ二人ともクールでありながら可愛くていいなぁ…
このスレの1000はだいたい実現するから困るwww
こんな朝っぱらだけど次スレよろしく。
953 :
950 :2007/06/27(水) 08:33:18 ID:???
無意識にスルーしちまったんだな なんてったってフーゴは裸ネクタイだから
むしろフーゴはテンプレから退場してこそ真の意味でその存在を理解される
ナンテコッタ・フーゴ じゃ、大学行くかね
鉄タバサが可愛すぎてこまるwwww そしてトリッシュも召喚されたかッ! ギーシュがスパイスガールに罵られるところが見たいww
退場するからこそ栄える紫煙 ソレがパンナコッタ・フーゴ
ゼロ兄貴の兄貴が何気にグレイトフルデッドの秘密を大声で喋っている件について。
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 なに?兄貴がグレイト _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) フルデッドの秘密を く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ 喋っているだって!? ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 逆に考えるんだ { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ 「ワルド死亡だから関係ない」 ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ と考えるんだ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
ワルドはもう兄貴が殺「した」から関係ないよ
ルイズならバレても問題は無い(秘密べらべら話すタイプじゃない) ウェールズ王子は心臓貫かれてるし問題ない ワルド?殺した相手に秘密がバレても問題ないだろう?
少し早いが埋めるか。新も立ったし。
ワルドに触ったそのときには、もうワルドは干乾びているんだね兄貴・・・
鉄の人のは毎回量があるのに面白さを保ってるな イーヴァルディの勇者無しでタバサとのフラグ立ってるのだけが納得できんけど
無口、うちに何かを秘めてるもの同士のシンパシーがあるんだよ、だからフラグがたった 変態の場合はきっと好感度は上がるけど良い人止まりだな、フラグはフラグでも良い人フラグ間違い無しだ
ここ読んでゼロの使い魔に興味持ったんだが ここ以外でゼロの使い魔のSSで面白いのってなんかない?
立っているように見えて実は立ってない天然子悪魔タバサ、そう考えるんだ。
>>967 原作がここのssなんだと思って読めばおk
じゃあ、承り太郎にハシバミ草をおいしく食べさせようとしてるのも 立ってないと申したか
>>965 逆に考えるんだ
好感度がかなり高いが、タバサルート突入の決定的なフラグは立っていない
と考えるんだ。
イーヴァルディまでは立つはずがないと思うんだが それまではキュルケに対するような友情だろう
>>967 元々の作品が中二病主人公な作品なので
恐ろしく精神年齢の低い作品しか無いよ。
ベイダー&ジョジョが最良
鉄タバサはお兄ちゃん子なのさ
>>972 直リンはよくないぞ、コピペとはいえアドレスの頭ぐらい削っておけ。
メタリカで口の中ズタズタにしちゃえば呪文の詠唱封じれるな
まあぶっちゃけ あんなちいさい子と恋愛になるはずがないわな
お料理練習とかおまじないなんて軽いジャブだろうにKO寸前だなオマイラw 俺?俺はシエスタ一筋ですからいやマジで。
>>967 ぶっちゃけ個人・投稿サイトのはヤバイSSが目白押しです。
>>967 興味を持ち続けたいならここだけ読んでた方がいいぞ。
>>967 俺もぶっちゃけよう
理想郷にあるゼロの最強の使い魔が個人的にここを除いたら一番面白かった
半年以上更新止まってるけどな
そんなにやばいのか?
>>982 あれもエミヤTueeeee!を見せたいだけで鼻につきすぎなんだよなあ。
話自体は詰まらんかった。
だから個人的ですよ 話が始まった当時はfate終わったぐらいだったから余計にね
おれもあれは好きじゃないんだよな〜 つーか 衛宮キライだし
勧められるのはベイダー卿くらいかな?
殺し屋なり暗殺稼業は如何にして目的を達成するかが肝心だからな 騎士道なんか屁でもない 暗殺はいつ、誰が、どのようにして殺したのか“知られない”ことが重要だし 何が言いたいかというとワルドは半身不随になって町の路端で物乞いをする末路だということ
むしろ衛宮好きなやつなんか人権派ような人だけだろ 普通の人はうざく感じるわな あれで衛宮方だったら流石に読む気はしないw
>>983 短編はビッグボスやホンダムとか面白いものはあるけど。
長編はガンダールヴの力で召喚された他作品キャラTueeeeee!以外内容がないものばっか。
ゼロ魔SSの長編て一巻目で止まってるのばっかだよな。 ここみたいにアルビオン編に突入している作品が複数あるなんて奇跡みたいなもん。
それをいっちゃあここも同じなんじゃ・・・
>>967 理想郷にある気運氏のイチのタバサは面白いと思うよ
1000ならトニオさんのハルキゲニア漫遊記
まあSSって元作品ごとに連載が止まる場所がある程度決まってる感じするよね
更新速度って重要なことだと思うんだ
>>996 どうしたって進むごとに原作との差異を埋められなくなるしな。
ルイズは(一巻くらいの時点では)実にアレだから その根性を黄金の精神で叩き直せるのがジョジョのゼロ魔との親和性の原因じゃないかな 1000ならティッツアーノ召喚
1000ならジョルノが遂に
1001 :
1001 :
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