YAIBA(ヤイバ)連載中 第03話

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1マロン名無しさん
週刊少年サンデー 昭和63年39号より 「YAIBA」という漫画が連載された。
この漫画について語ろうじゃないか。
この漫画は作者が覇王ペンを使用することによって、2日に1話ずつの速度で連載されるようだ。
なお、時々ペンがただの竹刀に戻ったりして、変な時期に合併号になる事もあるが気にしないでくれ。
このスレの詳しい事は連載中スレの楽屋裏にて。ちなみに今日は1991年(平成3年) 17号の発売日だ。

【過去スレ】
YAIBA(ヤイバ)連載中 第02話 (前スレ)
http://comic7.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1157355567/l50
YAIBA(ヤイバ)連載中 第01話
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1143900044/l50

【関連スレ】
連載中スレの楽屋裏 第21幕
http://comic7.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1165810149/l50
2マロン名無しさん:2007/01/17(水) 21:03:07 ID:???
まんこぽけもん
3マロン名無しさん:2007/01/17(水) 21:05:59 ID:???
ちんこぽけもん
4週刊少年サンデー 1991年 17号:2007/01/17(水) 21:06:50 ID:???
第130話 東京水攻め作戦 の巻 1/2

壁で囲い込まれた東京の街に、大量の海水が流れ込む。
次々と水につかるビル群、そして市街。もちろん峰家も例外ではない。
屋根の一番高いところに鎮座した鬼瓦、もとい鬼丸像の周辺は、
はからずも刃たちの避難場所となっていた。

「早く何とかしておくんなまし〜〜!」
冷たい波にさらされる鬼丸を見て、クモ男は刃に泣きついた。
「そうでござるぞ刃殿!!」
珍しく積極的な調子で同意したのは小次郎だ。
彼は熱い涙を頬に伝わせ、この街を襲う悲劇を嘆いた。
「ああ… このままでは東京中のおなごが溺れ死んでしまう〜〜〜!」

……ともあれ確かに、このままでは東京の陸(おか)にいる生物は全滅である。
刃は壁を打ち壊すため飛び立とうとするが、
ムサシはこれを、かぐやの罠かもしれないと言って制止した。
「ここはしばらく様子を見て、奴らの出方を…」
が、そんな中でも水位は徐々に高くなり、波がムサシを洗った。
あっぷあっぷ。ムサシは改めて決断を下した。
「行けぃ刃っ!! あの壁を叩き潰すのじゃー!!」
「お、おう…」

こうして刃は龍神剣を構え、巨大な壁を破壊するべく飛んでいった。
かたや、刃を見送って鬼丸の頭に腰を下ろすムサシ。
「コラ――、どこに座っとるんや〜〜〜!!」
こなた、濡れてしまった上着や靴下を風神剣に引っ掛ける さやか。
「干すな〜〜〜!!」
クモ男は哀れっぽく抗議の声を張り上げた。
「ああ〜〜、なんて人たちなんや〜〜!!」
「文句があるなら、かぐやに言いなさいよ!!」
町が沈みゆく中、クモ男の嘆きにすげなく言い返す さやかであった。
5週刊少年サンデー 1991年 17号:2007/01/17(水) 21:08:51 ID:???
第130話 東京水攻め作戦 の巻 2/2

さて、東京の端に到着した刃は 『火』の力を操り、楽々と防壁に穴をうがった。
あいた穴から海水が都外へと流れ出していく。
すると、空から壁を見る刃のもとへ、刺客マンゲツが襲いかかってきた。
「待ちかねたぞ龍神っ!!」
マンゲツは餅つきのキネのような武器をふるい、刃に猛攻をかける。
「貴様ごとき、姫の手をわずらわせる程でもないわ!!」
だが刃は動じることなく敵をあしらった。
『水』の力により街に残る海水を操り、マンゲツを東京の壁の外へとはじき飛ばす。
ウサギの墜落した先はシーフードレストラン 『ロイヤル ロブスター』 南柏店。

後を追ってきた刃は、よろよろと立ち上がるマンゲツを見て退却を勧める。
かぐやもさっさと月に帰れ、と。しかしマンゲツはまだ屈しなかった。
「貴様こそ、われら月星人(げっせいじん) の力を見くびっているようだな!」
レストランのいけすにおもむろに手を突っ込むマンゲツ。
「見よ! これが月星人の真の力だ!!」
そう言うと彼は、つかみあげたロブスターをこれ見よがしに掲げてみせた。
目をぱちくりさせ、「ザリガニか?」 首をひねる刃。
次の瞬間、マンゲツが叫んだ。

「合体!!!」

彼を中心にして爆発が巻き起こる。
あたりにただよった煙が晴れてゆくと、その中から現れたのは―― 異形。
ざらついた甲殻とウサギの耳を持ち合わせる、新たなマンゲツの姿であった。
6マロン名無しさん:2007/01/17(水) 21:23:47 ID:???
ウサギとの対決じゃ物足りないなと思ってたら合体能力とは!
これでまた個性的な敵キャラとのバトルが組めるな。
八鬼衆や獣の本性見せた剣士剣豪もそうだけど、青山先生の
怪人デザインって野暮ったさを感じさせない絶妙なアレンジだな。
7マロン名無しさん:2007/01/17(水) 21:32:49 ID:???
「ザリガニか?」って台詞もあるし
もしや仮面ライダーV3のザリガーナのパロディか?
8マロン名無しさん:2007/01/18(木) 06:42:44 ID:???
合体か
なかなか強そうだな
9マロン名無しさん:2007/01/18(木) 13:43:59 ID:???
おれもかぐや様と合体してみたいです
10マロン名無しさん:2007/01/18(木) 23:02:45 ID:???
毎度思うけど、クモ男はあの鬼丸にどうしてそこまで忠誠を尽くせるのか謎だ・・・
11マロン名無しさん:2007/01/19(金) 01:33:02 ID:???
「ほすな〜!」ワラタwwww
12マロン名無しさん:2007/01/19(金) 19:55:10 ID:???
よく見たら、うさぎのヒゲがエビのヒゲに変わってるのかw 芸が細かい
13週刊少年サンデー 1991年 18号:2007/01/19(金) 20:58:40 ID:???
第131話 必殺合体ロブスター の巻 1/2

刃が壁を破壊したことにより、東京の地からは徐々に水が引きつつあった。
しかし、かぐや陣営の狙いは最初から東京を沈めることではない。
刃を誘い出し抹殺するのが目的だ。

シーフードレストランの店内で刺客 ・ マンゲツと対峙する刃。
ロブスターと 『合体』し勝ち誇るマンゲツだが、
「ケッ! ウサギがエビになっただけじゃねーか!!」
刃は相手の自信を軽く笑い飛ばした。

それに対しマンゲツは、変わったのは姿だけではないと不敵に笑む。
「われら月星人は合体することによってそのパワーを…」
硬い甲殻に包まれた腕を引き絞るマンゲツ。

「数十倍に上げることが… できるのじゃー!!」

エビ類の持つ頑丈なハサミが刃めがけて振り下ろされた。
龍神剣でそれを受けんとした刃だが、なんと力負けして吹き飛ばされてしまう。
レストランの壁を破って飛び出した刃にマンゲツは追い打ちをかけた。
ぱくりと開いたハサミの先からエネルギー弾が放たれる。
これを剣で切り裂く刃だが、追撃のショルダータックルが彼の顔面にめり込む。

二人の戦いは新宿のビル街へと場所を移した。
中空で激しく斬り結び、やがて彼らはひときわ目立つビルの上へと降り立った。
Hの字にも似た二股の摩天楼―― そう、昨年末に建ったばかりの新宿新都庁だ。
14週刊少年サンデー 1991年 18号:2007/01/19(金) 21:00:24 ID:???
第131話 必殺合体ロブスター の巻 2/2

龍神の玉が 『火』の字を浮かび上がらせ、刃は猛火をまとって気炎を吐く。
「エビフライにしてやっから!! 覚悟しやがれ!!」
対するマンゲツも一歩も引きはしない。
「フライになるのは貴様の方よっ!!」
両のハサミの先からマンゲツは次々と光弾を発射、
かたや刃も巨大な火炎の弾をエビウサギめがけて撃ち込む。
激しい戦いのあおりをくらい新都庁の上半分がぐらりと傾いだ。
支える刃の奮戦もむなしく、生まれたばかりの新庁舎は土煙を上げて崩れ落ちたのだった。

瓦礫の山を後に残しつつも二人の戦いはまだ続く。
マンゲツは右手のハサミをロケットパンチよろしく発射した。
ハサミはCPUゲームのパックマンのように刃を追跡し始める。
行く手のビルを破壊しながらしつこく追いすがるハサミに、
業を煮やした刃は 『氷』の一撃を放った。
氷づけとなったところを一刀両断にされ、ハサミは爆音と共に砕け散った。
「ケッ、ざまあみやがれ!!」

 ガ ッ !

次の瞬間、刃の体はビルの外壁に縫いつけられていた。

「ハサミは一本だけじゃねーんだぜ!」

彼を押さえ込んだのは、マンゲツの放ったもう一丁のハサミ。
身動きの取れない刃の身に、甲殻類の手っ甲がメリメリと食い込んでいく。
マンゲツは勝利の確信に口元を歪めた。

「きさまの悪運もこれまでだ!! さあ観念しやがれ!!」
15マロン名無しさん:2007/01/19(金) 21:41:07 ID:???
奈良では大仏、大阪では通天閣、そして新都庁……
作者のこの破壊衝動はどこから来てるんだ
16マロン名無しさん:2007/01/19(金) 23:42:21 ID:???
>>15
次はどこが破壊されるか予想してみようか
17マロン名無しさん:2007/01/19(金) 23:59:45 ID:???
北海道の五稜郭とか
18マロン名無しさん:2007/01/20(土) 01:00:46 ID:???
じゃぁ神戸のポートタワー

わかってるよ!マイナーだってことは!!
19マロン名無しさん:2007/01/20(土) 01:50:00 ID:???
加古川
20マロン名無しさん:2007/01/20(土) 04:01:47 ID:???
甲子園
21マロン名無しさん:2007/01/20(土) 10:45:53 ID:???
われら月星人はってことは他の奴らも合体するのか?
22マロン名無しさん:2007/01/21(日) 15:58:39 ID:???
>>21
その他大勢っぽいグラサンのウサギどもは合体できなくて
一部のエリートだけが合体できるって感じがする、なんとなく。

かぐやもラストが近付いたら何かと合体すんのかな。
23マロン名無しさん:2007/01/21(日) 19:09:41 ID:???
そういえばエリートっぽいウサギは体の色が白くて
ザコっぽいのはグレーだな。
何となく気になってたがこれも何かに関係あんのかね。
24週刊少年サンデー 1991年 19号:2007/01/21(日) 20:51:52 ID:???
第132話 反撃開始 の巻 1/3

「ガッハッハッ!! どうだ龍神!! もう逃げられまい!!」

ロブスターと合体したマンゲツによってビルに釘付けにされた刃。
身動きの取れない彼めがけ、マンゲツのショルダータックルが放たれる。

「いっ…   いてええええっ!!」

容赦なく押しつぶされ、骨まで響く痛みに絶叫する刃。

「痛がっていられるのも今のうちだぜ!!」
マンゲツはなおも攻撃を重ねるべく襲いかかった。
刃は炎の玉を撃つが、ハサミに身を捕らわれたままで狙いが定まらない。
マンゲツにあっさりとかわされ再び体当たりをくらってしまう。

「ぐあああああ!!」
25週刊少年サンデー 1991年 19号:2007/01/21(日) 20:53:01 ID:???
第132話 反撃開始 の巻 2/3

刃の叫びを聞きつけて、ビルの窓際には中で働く会社員たちが寄ってきた。
が、みたび迫るマンゲツの姿を見つけ、慌てて社内から逃げ出していく。
刃はビルの外壁に龍神剣を突き立てた。

「ウオオオオオッ!!」

 ド ゥ !!

建物に向けて放たれた爆炎により、外壁が中のフロアごと吹き飛んだ。
これで刃はハサミの拘束から逃れることに成功、
動揺するマンゲツに対し、すかさず火の玉を発射する。

「ぶ!! 分離!!」

火炎が命中するすんでのところで、マンゲツは合体を解除し被弾を免れた。
元のウサギに戻った彼は必死に空を飛んで逃げる。
あの火の玉さえ何とかすれば――。
そう歯噛みする彼の目に、丸い大きなガスタンクが映った。

(これだあ!!)
26週刊少年サンデー 1991年 19号:2007/01/21(日) 20:54:42 ID:???
第132話 反撃開始 の巻 3/3

しめたとばかりに笑いを浮かべ、ガスタンクの上へ降り立ったマンゲツ。
彼はタンクの球面に手を触れて叫んだ。

「合体!!!」

白い爆煙に包まれ、またもマンゲツがその姿を変える。
巨大ガスタンクそのままのボディに、ちょこなんとはえたウサギの頭部・手足。
見てくれは悪いがこれで刃の火の玉は封じられた。
タンク内部のガスに引火すれば東京中が火の海となってしまうからだ。
『火』が駄目でも 『氷』があると冷気で攻撃する刃だが、
これもマンゲツが口から吐き出す炎によって退けられてしまった。

巨体にまかせた体当たりを仕掛けてくる相手に、刃は次なる力で対抗する。
龍神の玉に浮かび上がった文字は 『大』。
従来よりパワーアップした玉の力でぐんぐんと巨大化する刃の背は、
ビルを追い越し、雲をも破り、人工衛星の巡る宇宙空間へと――。

「い… 息ができねぇ〜〜〜!!」

伸びすぎたところで文字通りの致命的な状況に突き当たった。
シュルシュルと縮み、高層ビルほどの背丈で落ち着く刃。
アホなところも見せはしたが、これでサイズは五分と五分。
ガスタンク VS 巨人の対決が始まる。
27マロン名無しさん:2007/01/21(日) 23:15:24 ID:???
真空空間で息が出来ないだけで済むなんてw
28マロン名無しさん:2007/01/21(日) 23:56:51 ID:???
無生物とも合体できるのか
ダイアモンドとかとくっついたら最強じゃね?
29マロン名無しさん:2007/01/22(月) 00:34:44 ID:???
残念だったな…ダイヤモンドは燃えるしトンカチで叩けば壊せるんだ…
30マロン名無しさん:2007/01/22(月) 13:41:21 ID:???
大の玉か、なんか懐かしいな。
しかし大仏の時のことを考えたら、もう東京の運命は決まったようなものだ。
31マロン名無しさん:2007/01/22(月) 19:17:11 ID:???
しかし、宇宙に届くほどでかくなれるなら、
息が出来る程度にもっとでかくなればいいのに
32マロン名無しさん:2007/01/22(月) 22:30:23 ID:???
龍神剣手に入れてからこっち、凄絶な戦いが多いな。
流血試合っぽいバトルにはあまりなってほしくないが。
しかしマンゲツ、ザリガニ合体はかっこよかったのに
ガスタンクとの合体ってのは何だかな
33マロン名無しさん:2007/01/22(月) 22:40:47 ID:???
マンゲツひっ掴んで
もう一回ぐんぐん伸びて
宇宙空間にポイ捨てしてくれば良くね?
34マロン名無しさん:2007/01/23(火) 00:33:08 ID:???
>>31
微妙なコントロールは難しいんだろ
35マロン名無しさん:2007/01/23(火) 02:57:41 ID:???
>>32
「いてええええっ!!」のコマとか本気で痛そうだもんなー
YAIBAもついにドラゴンボール並みのバトル漫画になるときが来たか
36マロン名無しさん:2007/01/23(火) 19:34:33 ID:???
>>34
何のために龍神の玉を手に入れたんだか判らないな
37週刊少年サンデー 1991年 20・21号:2007/01/23(火) 20:55:33 ID:???
第133話 くたばれマンゲツ の巻 1/3

ガスタンクと合体したマンゲツに対抗し、『大』の力で巨大化した刃。
しかし相手の腹の中には可燃性ガスが充満している。
大きくなってみたところで、攻撃をすれば東京ごと大爆発である状況に変わりはない。
手をこまねく刃にマンゲツは炎を吐きながら回転し体当たりを仕掛けた。
攻撃を受けて近くのビルに叩きつけられた刃は、はずみで剣を手放してしまう。

「りゅ、龍神剣が…!」
剣を離しては龍神の力を使うことが出来ない。
みるみるうちに刃の体が、そして龍神剣のサイズが縮んでいく。
刃が慌てて剣を拾う様子を見て、マンゲツはなるほどと薄笑いを浮かべた。

巨体でなおも猛攻するマンゲツを、元のサイズに戻った刃は必死でかわす。
だがこのままでは戦いによって東京の街が破壊されるばかりだ。
斬れない以上は街の外に放り出すしかないと、刃は再び巨大化を試みる。
がっしり受け止めたマンゲツを抱えて投げようとするが、
それより先にウサギの吐き出した炎が刃の顔面を襲った。

「あちゃちゃちゃっ! 水〜〜ゥ!!」
38週刊少年サンデー 1991年 20・21号:2007/01/23(火) 20:56:52 ID:???
第133話 くたばれマンゲツ の巻 2/3

刃は慌てて公園の池に飛び込み頭の火を消す。
カップルたちが漕ぐボートを押しのけ座り込んだ刃に、マンゲツが飛びかかった。
重いガスタンクにのしかかられ刃は身動きが取れない。
その剣を握る手めがけマンゲツは炎を放射した。

「あっちぃ〜〜!!」
刀身から手へと熱が伝わり、刃は涙目で悲鳴を上げる。
しかし龍神剣を離せば巨大化が解けマンゲツの巨体に押しつぶされてしまう。
母船のモニターで戦いの様子を見ていた かぐやは、
苦戦する刃の姿を目の当たりにして満足げな嘲笑を響かせた。

「さぞ熱かろう! のう龍神…!!」

だが刃は観念するわけにはいかない。
公園のシーソーを見て何事か思いついた彼は、熱された剣をマンゲツの顔に押しつけた。
マンゲツが熱さに叫ぶ隙に脱出し、近くに建っていたビルを折って抱え上げる。

「ずりゃあ!!」

刃はビルを空高く放り上げた。
そして巨大化している龍神剣をマンゲツの足下へと投げつける。
マンゲツは危なげなく剣をかわした。
龍神剣は彼と彼の前にある建造物の間に斜めの状態で突き刺さった。
39週刊少年サンデー 1991年 20・21号:2007/01/23(火) 20:57:46 ID:???
第133話 くたばれマンゲツ の巻 3/3

「バカめ! みずから剣を手離すとは…」
マンゲツが馬鹿にしたように笑みを浮かべたそのとき、
空から先ほどのビルが落下してきた。

「へ?」

ビルは龍神剣の柄の上にあやまたず着地し、刀身がシーソーよろしく跳ね上がる。
そして跳ね上げられた刀身は、てこの原理でマンゲツの巨体を弾き飛ばした。
高々と空を舞うガスタンクを刃はすかさず追いかける。

「宇宙の果てまで!! 飛んでいきやがれぃ!!」

空中でキャッチした龍神剣を握り、刃は心おきなく炎を放った。
火の玉がマンゲツの体を貫き、タンクは空のかなたで大爆発を起こす。
もとの姿に戻ったウサギは爆風にあおられ大気圏外へ。
故郷の月まで勢いよく吹っ飛んでいった。

「あ、あの… 役立たずがあ!!」

わなわなと怒りに身を震わせ、母船のかぐやが床に扇を叩きつけた。

「作戦を立て直す!! ツキカゲ!! 全艦、母船に引き上げさせぃ!!」

指揮官を失った艦隊は、かぐやの指令に従い東京の空から退却していった。
その姿を見上げながら刃と東京の市民は喜びの声を上げるのだった。
40マロン名無しさん:2007/01/23(火) 21:17:34 ID:???
マンゲツどこまで吹っ飛んでんだw
こいつ再登場できんのかな
41マロン名無しさん:2007/01/24(水) 00:25:29 ID:???
あれだけヤイバを苦しめたのに、

>「あ、あの… 役立たずがあ!!」

かよ。あんまり良い上司じゃないな。
42マロン名無しさん:2007/01/24(水) 01:51:52 ID:???
マンゲツは八鬼で言うとヘビ男みたいなポジションだったな
次はまた違うウサギが出てくんのか?
43マロン名無しさん:2007/01/24(水) 09:38:37 ID:???
マンゲツが出てくるんだからかぐやまであと29人は倒さないといけないな。
44マロン名無しさん:2007/01/24(水) 13:19:08 ID:???
>43
イザヨイとか出てきたら格好よさそうだ
45マロン名無しさん:2007/01/24(水) 15:04:51 ID:???
>「さぞ熱かろう!のう龍神…!!」
かぐや様ステキ
46マロン名無しさん:2007/01/24(水) 21:54:45 ID:???
なんか今週出てきたボートの池、地元の公園(都内)に似てる気がする
自分ちの近所が荒らされてると思うと感情移入できるもんだ
おかげで最後は妙にすかっとしたw
47週刊少年サンデー 1991年 22号:2007/01/25(木) 21:00:31 ID:???
第134話 空飛ぶ潜水艦 の巻 1/3

峰家の平和な夜。刃一行はマンゲツを見事に撃退したことを祝し、
例によって例のごとくドンチャン騒ぎに興じていた。
ただ一人それを眺めて呆れ顔なのは、八鬼がクモ男。
「まったく… またいつ、かぐやが攻めてくるかも わからへんのに…」
宴席から抜け出した彼は鬼丸のカーボンフリーズ像を見上げ、
主君を復活させることを改めて心に誓うのだった。

そして翌朝、刃たちはやかましい工具の音に叩き起こされた。
なんと峰家の庭には、鬼丸軍団が建造を始めた潜水艦の姿があったのだ。
「これが潜水艦かよ?」 「どう見てもブルドーザーの出来損ないじゃわい…」
刃たちから手厳しい意見を頂戴するクモ男だが、その行動にはちゃんと理があった。
彼の調べによると月星人たちには海中の敵を察知する能力がない。
なにしろ月には海が存在しないのだ。刃が以前、海に落ちて逃げおおせた理由もそこにあった。
そこで潜水艦により、海から かぐやの母船に忍び込もうというのである。

ただし潜入して かぐやたちを攻撃しようというのではない。
狙いはエキスのためにさらわれた娘たちの奪還だ。
彼女たちさえ逃がしてしまえば、かぐやはエキスが吸えずおのずと朽ち果てる。
クモ男の妙案に刃たちは思わず感心した。
そりゃーもう鬼丸様を復活させるため―― もとい、
日本を守るためならば、クモ男は骨身も削る覚悟なのである。

が、問題は山積だ。道場を(勝手に)解体して造った木製であるため装甲は貧弱、
そもそも完成したところで海まで運ぶ手段を考えていなかった。
いきなり暗礁に乗り上げた計画だが、そんな窮地を一人の男が救いに来た。
「ワシに任せると良いぞい!! ヒッヒッヒッ!」
怪しげな笑い声と共に現れたのは、天才科学者 ・ 金棒博士。
鬼丸瓦を見つけてやってきたという博士は、さっそく潜水艦の手直しを始めた。
……しかし、これは彼にとって「時間稼ぎ」に過ぎないのだ。
刃たちが出払った隙に、大事な金づる、魔王鬼丸を復活させるための――。
48週刊少年サンデー 1991年 22号:2007/01/25(木) 21:01:43 ID:???
第134話 空飛ぶ潜水艦 の巻 2/3

一方その頃、月の母船では、自ら出陣しようとする かぐやのことを
ツキカゲを始め燕尾服の白ウサギたちが必死になだめていた。
敵にエキスのことを知られている以上、かぐやの出陣はリスクが大きすぎる。

押し問答の続く中、ほうほうの体で帰還したのは前回刃に敗れ去ったマンゲツ。
「よくもまあ ぬけぬけと帰ってこれたものじゃのう!」
叱責するかぐやに対し、マンゲツは今一度のチャンスをと哀願した。
かぐやはそれを認めようとはせず、代わりに暇を取らせるとマンゲツに告げた。
「で、では、お言葉に甘えて… しばし休養を…」
すると女帝はその美しい かんばせに酷薄な笑みをたたえた。

「ホホホ、たっぷり楽しむがよい。永遠の休養をな……」

―― カ ッ !

扇から放たれた閃光が容赦なくマンゲツを焼く。

「ひっ、姫ぇ〜〜!!」

断末魔の悲鳴のあとには、ただ黒い消し炭だけが残った。
かぐやは部下たちに向かって鷹揚に告げる。
龍神の始末はお前たちに任せる、と。

「じゃが…  失敗には死あるのみ!! 心しておけ!!」
49週刊少年サンデー 1991年 22号:2007/01/25(木) 21:03:28 ID:???
第134話 空飛ぶ潜水艦 の巻 3/3

命を受け玉座の前を辞したウサギたちは、廊下を歩きつつ口々に言い合った。
姫は顔は美しいが恐ろしいお方だ――。
それにしても姫はなぜ我々と違って人間に似ておられるのか――。
姫は我らが生まれたときからあの姿のままであるが――。
「きさまら、知らんのか?」
黙って聞いていたツキカゲがふと口を開き、面白がるようにして笑んだ。
「かぐや様の 本当の姿を…」

ところは戻って峰家。とうとう潜水艦の出航する日がやってきた。
金棒博士の手により生まれ変わったそれは、飛行船と一体化しており空も飛べる。
ちなみに船の名前は―― 『スパイダー号』。
気に入らない刃はさっそく船名を 『鉄刃号』に塗り替えようとする。
しかしムサシに異議あり。船の名前なら 『武蔵』に決まっている。
いやいや 『小次郎丸』の方が―― 『さやか号』では―― 『ゲロゲロ号』 『十兵衛丸』――。
あまたの候補の中から、厳正なるジャンケンにより船の名前は決定した。

『 プリティー さやか号 』

というわけで かぐやの母船に向け―― プ、プリチィーさやか号の…… 発進じゃー!!
50マロン名無しさん:2007/01/25(木) 21:42:54 ID:???
ひょっとしてこの漫画で初めて人が死んだ? 兎だけど。
51マロン名無しさん:2007/01/26(金) 02:49:50 ID:???
それにしてもクモ男はいつも鬼丸にひどい目に遭わされているのに忠誠心が高いな
52マロン名無しさん:2007/01/26(金) 03:24:50 ID:???
生みの親だからな

と考えるとちょっとバイオレンスな家庭環境だな
53マロン名無しさん:2007/01/26(金) 10:49:41 ID:???
十兵衛すっかりギャグキャラだな
54マロン名無しさん:2007/01/26(金) 17:56:58 ID:???
金棒博士、忘れられてなかったのね。ケロ吉や蟷螂男みたく
中途半端な退場になるかと思ってたらw
腹黒でも気前よくポンポンすごい兵器を作ってくれるのはうらやましいなw
55マロン名無しさん:2007/01/26(金) 19:36:52 ID:???
ツキカゲを出し抜こうという野心も表に出る前に退場か>マンゲツ
まぁ敵キャラでは珍しく性格悪そうだったし、生かしておいた所で
かわいげの出るキャラではなさそうだがw
マンゲツ処罰前にかぐやが浮かべた氷の微笑に今作屈指のシリアスな非情さを見た。

しかし漫画の中とはいえ、峰家の毎度の住宅被害には同情せずにはいられんw
木製潜水艦はどうやって処分したのやら。何気にクモ男達のスピード大工ぶりも凄いぞw
56マロン名無しさん:2007/01/26(金) 22:31:40 ID:???
峰家は今後も無数に住宅被害受けるんだろうなw
とばっちりかわいそす
57マロン名無しさん:2007/01/27(土) 00:35:33 ID:???
1000年前の龍神との戦いの時点でもカグヤは今と同じ姿だったよなぁ。
つまり龍神から逃げるために人間に化けたとかいう理由ではないのか。
ありがちだけど巨大すぎる力を封印してるパターン?
58マロン名無しさん:2007/01/27(土) 00:48:38 ID:???
寝てる限り年をとらないとか、そんなじゃないの。
59マロン名無しさん:2007/01/27(土) 01:12:08 ID:???
白ウサギ軍団、ツキカゲ以外はみんな雑魚っぽい顔だな
出てきてもマンゲツの二の舞になりそうというか・・・

次の展開は
博士が鬼丸を復活させようとする→ツキカゲに奪還されて鬼丸洗脳→カグヤの手下として鬼丸復活 てとこか?
60マロン名無しさん:2007/01/27(土) 03:18:44 ID:???
八鬼も何匹か仲間になったしウサギ達も仲間なったりして
61マロン名無しさん:2007/01/27(土) 18:41:19 ID:???
>「かぐや様の 本当の姿を…」
実はょぅι゛ょ
62週刊少年サンデー 1991年 23号:2007/01/27(土) 20:57:11 ID:???
第135話 おとり作戦 の巻 1/2

東京の空を飛び、海原へと到着した 『プリティー さやか号』。
いよいよ潜水して かぐやの母船に向かおうというとき、
ムサシが操縦手のクモ男を止めて一つの策を提案した。
いくら海中が手薄とはいえ、このまま無為に近付くのは危険すぎる。
そこで刃を囮にして敵の目を引き付け、その隙に母船へと忍び込もうというのだ。

助けに行く方がカッコイイと渋る刃だが、ムサシはそれを一喝する。
「バカモノ!! 攻めるにも兵法というのがあるのじゃ!!」
その通りだと小次郎も同意する。
「ま、若いおなごは拙者にまかせられぃ!!」
助けた美女たちに妄想にひたる、相も変わらずな天才剣士であった。

億劫そうに潜水艦のハッチから出る囮役。さやかがそこに声をかけた。
「刃、がんばってね!」
応援の言葉に対しても気のない反応の刃だが、
立ち去り際、少しだけ真面目な表情を さやかへと向けた。
「捕まってる女を一人残らず助けねえと、しょーちしねえからな!!」
さやかはそれにうなずき返し、刃は龍神剣を駆って空へと飛び立った。

向かってくる龍神のパワーを月星人のソナーが敏に察知する。
かぐやはツキカゲ、シンゲツ、ミカヅキの三匹の燕尾服に出撃を命じた。
刃を討てば日の本の国の一部を譲ると告げ、更にツキカゲには自分の扇を貸し与える。
「失敗したらそのときは…… わかっておろうな!」
女帝に冷たい微笑を向けられ、三人は緊張した面持ちで母船を発った。
63週刊少年サンデー 1991年 23号:2007/01/27(土) 20:58:35 ID:???
第135話 おとり作戦 の巻 2/2

潜水艦と行動を別にし洋上を一人で飛ぶ刃。
そこへ一条の光線が襲いかかり、海面に激しい爆発を巻き起こした。
すわ かぐやかと身構える刃だが、彼が見たのは扇を構えるツキカゲの姿。
攻撃を避けて刃が海中へ逃げ込むと、後を追ってミカヅキとシンゲツも潜水した。
「追え! 逃がすな!! 奴を海面に引きずりだせ!!」
鋭く指示を飛ばすツキカゲ。
「奴が首を出したら… オレがたたく!!」

刃は龍神剣で海中をぐんぐんと進み、追いつけないウサギたちを挑発した。
すると二匹は余裕の笑みを浮かべ、『素材』へとおもむろに手を伸ばす。
「合体!!!」
ミカヅキは鮫と、シンゲツは巨大イカと融合し、見る間に刃へと肉薄する。
パワーアップした追っ手とツキカゲの攻撃に挟まれ、刃は必死で逃げ出した。
―― これこそ彼の思惑通りの展開だ。

(よーし、ついてこい!! もっと母船から離れさせてやる!!)

刃がツキカゲたちを引き付けている隙に、潜水艦は月の母船へと到着した。
船を基地の裏側に浮上させ、一行はとうとう潜入を開始する。
が、その頃、ツキカゲは一向に反撃しようとしない刃の動きに疑問を感じ始めていた。

(ま、まさか! 我らが出払っているスキに!?)

そう察するやいなや、将軍ツキカゲは母船に向かって反転した。

「おのれ… そうはさせんぞ!!」
64マロン名無しさん:2007/01/27(土) 21:26:13 ID:???
ツキカゲ察しが良すぎる
おとり作戦が一話ともってないじゃねぇか
65マロン名無しさん:2007/01/27(土) 21:45:01 ID:???
これは刃がアホなんだ。陽動のなんたるかを全然分かってない。
66マロン名無しさん:2007/01/27(土) 22:18:41 ID:???
適度に応戦しつつ、苦戦したふりして後退なんて
演技できるほど器用じゃなさそうだしなぁ、刃は。
67マロン名無しさん:2007/01/27(土) 22:23:48 ID:???
イカのおでこ?についてる蝶ネクタイが
リボンみたいに見えて変に可愛らしい・・・
68マロン名無しさん:2007/01/28(日) 04:18:55 ID:???
ツキカゲがかっこよすぎる
69マロン名無しさん:2007/01/28(日) 09:10:59 ID:???
>>66
そんな刃に作戦を託したムサシも悪いな

このままだとムサシたちが一網打尽になりそうで
助けが来るアテもないが・・・まさか鬼丸登場?
70マロン名無しさん:2007/01/28(日) 12:08:22 ID:???
>>69
かといって海の上じゃ他に陽動できる奴いないじゃん。
タコ入道戦みたいに庄之助使うという手もあるにはあるが。
71マロン名無しさん:2007/01/28(日) 13:45:03 ID:???
マンゲツ→体型が太い
ミカヅキ→ひたいに細い傷跡
シンゲツ→目が眉毛で隠れてる

なんとなく程度だけど名前とデザインが対応してるんだな
72マロン名無しさん:2007/01/28(日) 20:08:14 ID:???
んじゃ
 イザヨイ→16人兄弟
 ミソカ→戦闘力30倍
こんな感じか
73マロン名無しさん:2007/01/29(月) 20:12:56 ID:???
部下に日本の一部をやってもいいってことは
かぐやの最終目標は世界征服なんだろうか
74週刊少年サンデー 1991年 24号:2007/01/29(月) 20:49:57 ID:???
第136話 ツキカゲ猛反撃 の巻 1/3

(ええい、オレとしたことが こんな幼稚な手に引っかかるとは…)
( なさけない!! )

刃の陽動作戦を見抜いたツキカゲは、すぐさま母船へと引き返し始めた。
刃が慌てて挑発の言葉を投げつけるがツキカゲは相手にしなかった。

「たっぷりと相手をしてやるさ!! 貴様の仲間を始末した後でな!!」

刃は作戦がバレたと悟り、なんとかツキカゲを止めようと海上に飛び上がる。
だがイカの触手がその足を捕らえ、サメの待ち構える海中へと引きずり込んだ。
海洋生物の力を存分に活用するシンゲツ・ミカヅキに対し、刃は為すすべがない。
75週刊少年サンデー 1991年 24号:2007/01/29(月) 20:52:23 ID:???
第136話 ツキカゲ猛反撃 の巻 2/3

かぐやの母船に潜入したムサシらの一行は、
雑兵のウサギに変装して囚われの娘たちを探していた。
しかし広大な基地の内部はまるで迷路。一同はあてもなく周囲を見回す。
そのとき小次郎が足を止めて通路の一つを指差した。
「ムサシ〜〜、こっちでござるぞ〜〜!!」
足取り軽く駆けだした小次郎をムサシは疑うことなく追いかける。
「ちょっとー、ほんとにこの道で合ってんの〜〜?」
さやかの疑問の声にムサシは即答した。
「大丈夫じゃ! 女をかぎつける あやつの鼻は天下一じゃからな!」
「あっ、そう……」

一方、母船の裏の『さやか号』では、カエルとナマコの二人組が暇を持て余していた。
「留守番なんて引き受けなきゃ良かったゲロ」 「ズラ」
しかしそんな彼らを突然の衝撃が襲う。
母船にとって返したツキカゲが潜水艦を攻撃したのだ。
水棲生物の二人は幸い無事であったが、『さやか号』は完全に破壊されてしまった。

小次郎の嗅覚に従って、ムサシらは生け贄の捕まっている部屋へと辿り着いた。
娘たちの閉じこめられたオリは四種類。
『特級』 『一級』 『二級』 ……そして 『使用済』。
最後のオリの娘たちは、既に かぐやにエキスを吸われてしまった後のようだ。
オリの中から助け出された若き美女たちは、口々に礼を述べながら
救世主・小次郎―― ではなく十兵衛に抱きついた。これぞ無欲の勝利か。
しかし極めて心外そうにする小次郎を、娘たちは見捨ててはいなかった。
「ありがとう!」 「ありがとう!」
……ひしと小次郎を取り巻いたのは 『使用済』の可憐な娘たちだったとさ。
76週刊少年サンデー 1991年 24号:2007/01/29(月) 20:54:45 ID:???
第136話 ツキカゲ猛反撃 の巻 3/3

娘たちを見つけはしたものの、ムサシらに成功を喜んでいる時間はない。
刃の迎撃準備を調える かぐやの前に、将軍ツキカゲが姿を見せた。
「き、きさま! なぜ舞い戻った!! 龍神はまだ生きておるではないか!!」
驚いた かぐやは、シンゲツらと戦う刃の映像を指してツキカゲを非難する。
「まさか臆病風に吹かれたのではなかろうな!!」
「め、めっそうもない!!」
ツキカゲは刃が陽動作戦のおとり役であったことを説明した。
目的はまだ不明ではあるが、龍神の仲間が艦内に忍び込んでいることは間違いない――。
その報告を聞いて、おのが母船を侵された女帝は まなじりを吊り上げた。
「兵に伝えい!! 侵入者を一人残らず抹殺せよとな!!」

けたたましい警報が船内に響き渡る。
否応なく事態を察したムサシたちは、娘らを連れて廊下を駆けだした。
77マロン名無しさん:2007/01/29(月) 21:18:34 ID:???
ツキカゲ猛反撃というか、ツキカゲ大忙しの巻だな
78マロン名無しさん:2007/01/29(月) 21:42:01 ID:0yM27END
クモ男ならこんなことにはならないんだろうがな。
下手に有能だと、副官は辛いな。
79マロン名無しさん:2007/01/29(月) 21:45:36 ID:0yM27END
クモ男ならこんなことにはならないんだろうがな。
下手に有能だと、副官は辛いな。
80マロン名無しさん:2007/01/29(月) 23:23:26 ID:???
>『使用済』

未来の俺の嫁達がこんな姿にィィィィ
81マロン名無しさん:2007/01/29(月) 23:34:33 ID:???
バーロー、使用済みったって中身は可憐な少女達だぞ。
82マロン名無しさん:2007/01/30(火) 00:36:08 ID:???
中身がバーさんの美少女に次ぐ新たな属性出現だな。
83マロン名無しさん:2007/01/30(火) 01:31:02 ID:???
>水棲生物の二人は幸い無事であったが

ナマコは海の生き物だけど
カエルも塩水だいじょうぶなの?
84マロン名無しさん:2007/01/30(火) 01:56:34 ID:???
使用済みの婆さんたちは大半が処女だったりするのか。
85マロン名無しさん:2007/01/30(火) 02:16:26 ID:???
十兵衛みたいなキャラって確かに女性(読者)ウケしそうだよな
最近すっかり影が薄いけど
86マロン名無しさん:2007/01/30(火) 13:26:05 ID:???
小次郎に抱きついてきた女達の顔がマジでトラウマ物なんですが!
半端に目がキラキラしてるせいか。普通の青山絵のババア顔でいいのに。
87マロン名無しさん:2007/01/30(火) 22:00:41 ID:???
折角のかっけー潜水艦がもうお陀仏とは展開早いなー
88マロン名無しさん:2007/01/30(火) 22:41:40 ID:???
>>79
クモ男はクモ男なりに有能だけどなー
なんつーか知略面では
鬼丸>かぐや、ツキカゲ>クモ男

鬼丸軍団>かぐや軍団、な希ガス
89マロン名無しさん:2007/01/31(水) 00:03:07 ID:???
微妙にスレ違いだけど今ドラゴンボールってどの辺やってたっけ?
90マロン名無しさん:2007/01/31(水) 01:53:46 ID:???
なんでもかんでもすぐに処刑するかぐやに比べて
鬼丸様は寛大だとオモタ
91マロン名無しさん:2007/01/31(水) 08:45:50 ID:???
鬼丸様は必要もなく部下を始末したりしないからな。
刃ごとクモ男を吹っ飛ばそうとしたことはあったけど。
92マロン名無しさん:2007/01/31(水) 12:24:21 ID:???
>89
「不老不死にしろーっ!!」
スルーされる
93マロン名無しさん:2007/01/31(水) 17:25:41 ID:???
>>92
トン
スーパーヤイバ人はかぐや編で出るかな?
94週刊少年サンデー 1991年 25号:2007/01/31(水) 23:05:33 ID:???
第137話 急げムサシ! 急げ刃!! の巻 1/2

「第一小隊は地上!! 第二小隊は地下を探せ!!
 残った兵士は裏口を固めろ!! 奴らは潜水艦で逃げるためにそこに戻るはずだ!!」

マイクを通じてツキカゲが兵たちに指示を飛ばす。
娘たちを助け出し大集団となったムサシらは、監視の目から隠れるだけで精一杯だ。
が、ここでクモ男がドラえもんよろしく秘密道具を取り出した。
またたく間に現れた150人分の変装セットにより、集団はウサギの群れに姿を変えた。

(やはり人を隠すには人の中じゃのう)
ほくそ笑むムサシは集団を引き連れ、自分たちを捜す兵にまぎれながら裏口を目指した。
しかし途中でゲロ左エ門らと合流し、潜水艦が破壊されてしまったことを知らされる。
外は既にウサギたちによって見張られており、それを破ったとしても海を行く手立てはない。

一方、かぐやにせっつかれて艦内を捜索していたツキカゲは、
もぬけの殻となったオリを発見し敵の目的を悟った。
ムサシたちの狙いは、かぐやからエキスを奪って朽ち果てさせること。
その報告を受けた女帝はいらだちを募らせ、荒っぽい手段に打って出た。
母船内に海水を注入し、侵入者をまとめて始末しようというのだ。

ムサシらが窮地に陥っている頃、刃もまた絶体絶命の危機を迎えていた。
変身したウサギ二匹の猛攻。視界を奪うイカの墨、噛みちぎらんと迫るサメの口。
刃はシンゲツの触手に捕まって海中に沈められ、このままでは溺れ死んでしまう。

ミカヅキの邪魔で剣も振るえず、刃はどうにか束縛から逃れようと
手当たり次第に巨大イカに噛みついた。しかしシンゲツにはまるで効く様子がない。
「ホッホッホッ、悪あがきはやめなされ!」
そのとき刃の歯が、イカの頭に残された長い耳へと食い込んだ。
「 うぎゃあぁ! 」
途端、シンゲツが目に涙を浮かべて飛び上がる。
95週刊少年サンデー 1991年 25号:2007/01/31(水) 23:07:12 ID:???
第137話 急げムサシ! 急げ刃!! の巻 2/2

(そうか… こいつら耳が弱点だったのか!!)
そうと気がついた刃は炎を放って両名を振り払い、鋭く宙を舞って剣をないだ。
二匹のウサギの耳は見事に切断され、ミカヅキとシンゲツは海へと沈む。
刃は龍神剣を逆手に握ると仲間を救うため かぐやの母船へ飛び立った。

そうはさせぬとばかり、サメとイカが海面に顔を出す。
「おのれ、逃がすかあ!!」 「元の姿に戻って奴を食い止めるのじゃ!!」
二人は声高く叫んだ。

「 分離!! 」

―― し ー ん。

一瞬の静寂と沈黙ののち、二人は重大な事実を思い出した。

「 しまった!! ワシら耳斬られたら元に戻れないんだったー!! 」

青ざめながらミカヅキがシンゲツに問う。
「じゃあオレたちは一生このままなのかあ!?」
「まあ、そういうことじゃ…」
あとにはしゅんと沈む二匹の姿が残された。

かぐやの母船ではムサシたちが迫り来る海水から必死に逃げていた。
行く手をさえぎる扉を小次郎と十兵衛とが斬り開き、一団は先へと進む。
息を弾ませ通路を駆けながら さやかは願った。
(刃!! 早く!!)
(早く来て!!)
彼らは徐々に母船の塔の一角へと追い詰められていた。
洋上を飛ぶ刃は果たして仲間の危機に間に合うのか――。
96マロン名無しさん:2007/02/01(木) 00:57:40 ID:???
>「じゃあオレたちは一生このままなのかあ!?」
>「まあ、そういうことじゃ…」
> あとにはしゅんと沈む二匹の姿が残された。

ちょっとかわいそうだな・・・
97マロン名無しさん:2007/02/01(木) 02:09:43 ID:???
本当にかわいそうなのはウサギに合体されたイカ達かもな
主人格はウサギのものになってるっぽいし
98マロン名無しさん:2007/02/01(木) 03:06:28 ID:???
復活した鬼丸がツキカゲに同化される夢を見た。
99マロン名無しさん:2007/02/01(木) 07:57:40 ID:???
ありそうだな、その展開>98
ついにウサ耳鬼丸の誕生か
100マロン名無しさん:2007/02/01(木) 11:50:31 ID:???
ザリガニと合体しただけであれだけ超絶パワーアップ
(数十倍なんてレベルじゃねー)するのに
鬼丸なんかと合体されたらマジで地球終わりだな
101マロン名無しさん:2007/02/01(木) 20:36:33 ID:???
ザリガニも食ってパワーアップ!
102マロン名無しさん:2007/02/01(木) 23:02:46 ID:???
ウサ耳鬼丸の主人格はウサギと鬼丸のどっちになるんだろう
103マロン名無しさん:2007/02/01(木) 23:37:52 ID:???
一体鬼丸はどんだけ人格を歪められたら気が済むんだ
104マロン名無しさん:2007/02/02(金) 00:25:19 ID:???
ウサギ+風神+鬼丸になるわけか。最終回には13ぐらい人格がありそうだ。
105マロン名無しさん:2007/02/02(金) 09:56:37 ID:???
ぶっちゃけウサギごときなら主導権は奪われずに
鬼丸(+風神)に取りこまれるんじゃないのか?

そしてウサギを吸収した分パワーアアップで鬼丸VSかぐや
106マロン名無しさん:2007/02/02(金) 17:49:24 ID:???
>>96
でもさ、よく考えてみれば
失敗して戻ってもマンゲツのように処刑されるんだから逆に幸せだったと思うよ

月星人はかぐやがトップな時点で不幸?
107マロン名無しさん:2007/02/02(金) 18:43:00 ID:???
>105
少しだけ男を見せるツキカゲが鬼丸の動きを一瞬止めて
「今です、カグヤさま! 私ごとこやつを!」
とかいう無駄に熱い散りざまを見せてくれるに違いない。
108マロン名無しさん:2007/02/02(金) 18:55:05 ID:???
>>107
熱いのはいいが主人公がカヤの外である件
109週刊少年サンデー 1991年 26号:2007/02/02(金) 20:57:18 ID:???
第138話 いくぜ、かぐや軍団 の巻 1/3

背後に迫る水から逃れ、ムサシらの一団は塔の螺旋階段を駆け上がった。
「ホホホ… 登れ登れ、もっと登れ!!」
母船の外へ姿を現した かぐやは、冷たい微笑をたたえながら扇を開いた。

「行き着くところが そなたたちの死に場所じゃ…」

ムサシたちはついに階段を上りきった。
行き止まりのそこは飛行艇のコクピットであるようだ。
なんとか動かして母船から脱出しようと考えるが、異星の機械がそう簡単に操れるわけもない。
ムサシらと女性たちの一団は竹筒型の棺桶の中に追い詰められてしまった。

一方のツキカゲは操縦室へ戻り、部下に尋ねて かぐやの居場所を確かめていた。
そのとき室内のレーダーが一つの反応を捉え、けたたましく鳴り始める。
「し、しまった!!」
ツキカゲが焦りの声を発した。
そう、十二時の方向から近付くのは龍神―― 鉄 刃。

「いくぜ、かぐや!!!」

炎を身にまとった刃が、切っ先から巨大な火の玉を放つ。
今しもムサシらを攻撃しようとしていた女帝は、虚を突かれて避けることが出来ない。

―― ド ゥ !!

かぐやを飲み込まんとした火炎を、間一髪、割って入ったツキカゲが阻んだ。
片腕を盾に炎を受け止め、渾身の力をもって振り払う。
「大丈夫でございますか、姫っ!!」
「ツキカゲ!!」
そう声を上げた かぐやは龍神の襲来を知り、更なる攻撃を放つ刃に応戦し始めた。
110週刊少年サンデー 1991年 26号:2007/02/02(金) 20:59:34 ID:???
第138話 いくぜ、かぐや軍団 の巻 2/3

飛行艇から顔を出したゲロ左エ門が、刃に脱出を試みていることを知らせる。
しかしムサシが手当たり次第に操作してみても、飛行艇はいまだ飛ぶ気配を見せない。
そうこうする内にウサギの雑兵たちが部屋の真下まで迫ってきた。
いち早くそれに気付いた十兵衛が階下に降りて敵を食い止める。
「十兵衛、早く〜〜!!」
さやかが慌てて声をかけるが、敵の数は多く簡単には片付きそうもない。
焦るムサシは半ば念じるようにしながらコンソールへ拳を叩きつけた。
「ええい!! 動け!! 動け!!  動けえ!!」

『 ピッ 』

ムサシの願いが通じたかのように電子音が応え、飛行艇は空へと飛び上がる。
それを見た刃は かぐやと母船に最後の一撃を放ち、仲間を追って身を翻した。
「おのれ逃がすかあ!!」
「ひ、姫! 深追いは禁物ですぞ!!」
いきりたって追いかけようとする女帝をツキカゲが引き止めた。
「ここは母船を修復し… た、態勢の立て直しが先決…… かと…」
「ツ、ツキカゲ!!」
手傷を負ったツキカゲの体は、進言の言葉を残してぐらりと崩れ落ちた。

「武蔵殿… うまく逃げてくだされよ!」
飛び去るムサシたちの艇を、母船の上から見上げる者があった。
それは飛行艇の外でウサギたちと戦っていた十兵衛。
彼を置き去りにしてしまったことにムサシたちもすぐに気がついたが、
どうやって動かしたかさえ分からない船では救出に戻ることも出来ない。
銃を構えるウサギたちに囲まれ、十兵衛は静かに剣を下ろした。
111週刊少年サンデー 1991年 26号:2007/02/02(金) 21:06:53 ID:???
第138話 いくぜ、かぐや軍団 の巻 3/3

玉座に戻ったかぐやは、ツキカゲが完治まで3日と聞きいらだちを募らせる。
「あ〜〜〜〜!! もう おなごのエキスが切れそうじゃっ!!」
みずから出陣し女たちを調達しようと急く彼女を、丸眼鏡の白ウサギが慌てて止めた。
エキスが切れたところを龍神に攻められては危険にすぎる。
だがツキカゲの回復を待とうにも、かぐやのエキスには24時間の猶予しかないのだ。

そんな彼らのもとに、大ぶりなひげを生やした小柄な白ウサギ―― ハンゲツが、
縛り上げた十兵衛を引き立ててやってきた。
「さあ早く斬れい!! 生き恥はさらさぬわ!!」
「ホホホ… 面白い」
臆することなく身を差し出す十兵衛を見て、女帝が冷ややかにあざ笑う。
「見せしめじゃ!! 首をはねて奴らに突き返せ!!」
だが、かぐやのその剣幕をハンゲツが押しとどめた。
十兵衛を利用すれば刃たちを内部からつぶすことが出来るというのだ。
「こーやって…」
ハンゲツはおもむろに十兵衛の肩に手を置いた。

「合体!!!」

小さな爆発が巻き起こり、煙の中から十兵衛一人の姿が現れる。
―― ただし、その頭からは一対の白い耳が伸びていた。
かぐやは彼の姿を見てほくそ笑み、配下に命令を下した。
「わらわは おなごどもをさらいに行く!! そちは奴らを葬り去れい!!」

十兵衛の皮を着たウサギは不穏な笑みを浮かべてしかと答えた。

「おまかせを!!」
112マロン名無しさん:2007/02/02(金) 21:17:03 ID:???
あ〜ん、十兵衛さまが><
113マロン名無しさん:2007/02/02(金) 21:55:39 ID:???
鬼丸より先に十兵衛がウサ耳かよ
どうせなら小次郎置いてくれば良かったのに…
114マロン名無しさん:2007/02/02(金) 22:01:31 ID:???
相変わらずかぐや様の氷の微笑には圧倒的なナニかを感じるぜ!Mな読者は大喜びだなw
ついに人間キャラとウサギの合体か。確かに十兵衛なら実力も
シリアス性も十分だな。今度こそ刃と白黒つけるのか?
しかしマンゲツ、シンゲツ、ハンゲツと似たような名前ばかりで面白みがないな〜
115マロン名無しさん:2007/02/02(金) 22:12:11 ID:???
やべ、ツキカゲが意外とかっこよく見えてきた
クモ男とはまた違うタイプの忠臣だな
116マロン名無しさん:2007/02/02(金) 22:30:59 ID:???
>>113
小次郎だとかぐやのバニーちゃん姿に迫られたらニョホホ面になって緊迫感台無しになるからw
しっかし美形で腕も立つ正統派キャラなのに刃と精神的な交流が全然ないね小次郎。
117マロン名無しさん:2007/02/02(金) 23:18:44 ID:???
小次郎はあっさり寝返りそうだw
118マロン名無しさん:2007/02/02(金) 23:32:59 ID:???
>>117
こういう事か?
「わっはっは、この時を待っていたぞ(ry」
119マロン名無しさん:2007/02/02(金) 23:43:45 ID:???
>>114
月絡みだから仕方ないんじゃないの?<名前
ネマチとかイザヨイも使えば使えるだろうけど、子供の読者にわかりにくい
こう考えてみるとツキカゲだけやけに格好いい単語使ってもらってるな
120マロン名無しさん:2007/02/02(金) 23:55:38 ID:???
せっかくだから十兵衛対ムサシの師弟対決が見たい
121マロン名無しさん:2007/02/03(土) 00:33:31 ID:???
十兵衛の中の人もまた増えたな
122マロン名無しさん:2007/02/03(土) 01:05:21 ID:???
>>120
ムサシが勝てる気がしない
123マロン名無しさん:2007/02/03(土) 01:28:20 ID:???
>>122
なんかこう、知略で弱点を突いたり・・・
でも既に十兵衛>小次郎>ムサシの構図が出来上がってるしな
無理か
124マロン名無しさん:2007/02/03(土) 04:35:49 ID:???
>>121
十兵衛本人にオオカミにウサギか。
忙しいこって
125マロン名無しさん:2007/02/03(土) 13:46:06 ID:???
前回ミカヅキとシンゲツが生き残ったのは伏線じゃねーの? 


サメとイカという特性を生かして最後になにかやらかすと見た
126マロン名無しさん:2007/02/03(土) 17:17:36 ID:???
>>125
さすがにそれはないだろ
と思ったが、ヒトデの先例があったな・・・
127マロン名無しさん:2007/02/03(土) 17:23:02 ID:???
ヒトデはもう再登場したから…
カマキリ、イカ、サメに要注意だな。
特にカマキリがかぐや打倒のキーパーソンだ
128マロン名無しさん:2007/02/03(土) 22:48:36 ID:???
人間と月星人が合体するとああなる…って事は
かぐやだけ人間の姿なのも合体したからって事か?
129マロン名無しさん:2007/02/03(土) 23:32:10 ID:???
>>128
そうか。奴らは合体するとパワーうpするんだから、
ひょっとしてカグヤの「真の姿」っていうのは、本体は実は弱いって意味だったのか?
130マロン名無しさん:2007/02/04(日) 00:00:42 ID:???
アレだ、ゾーマの闇の衣みたいなもんか
カマキリ男とシンゲツとハンゲツを生贄にしてゲットした天の玉(仮称)
の力でかぐやを本体から引きずり出し、復活した鬼丸と刃の二人がかりで弱体化したかぐやと戦う


こんな感じだな。ぶっちゃけ戦力的に現時点で元気な状態のかぐやとガチで
やりあうのは二人がかりでも無理っぽいし、もう敵を弱体化させるしかないっしょ
131マロン名無しさん:2007/02/04(日) 00:55:41 ID:???
すんごいちっこい子ウザギでてきたらどうしよう(*´Д`*)
132マロン名無しさん:2007/02/04(日) 01:07:33 ID:???
>>131
萌えまくり

なんせ「姫」ってよばれてるからな。本体はきっと可愛いに違いないぜ
133マロン名無しさん:2007/02/04(日) 01:18:52 ID:???
>>131
       ハ,_,ハ
      ,:' ・ω・'; ぽふぽふ〜
    l^ヽ'"'"~/^i'ツ'∧_∧
  ヾ        'ミ,    )
  ミ   ・ ω・  と,   ヽ
  ッ       _   "ミ__>
 (´彡,.     (,,_,ノ  _ヽ_)_)
     "'"'゙''""''''゙""´
134マロン名無しさん:2007/02/04(日) 01:19:59 ID:???
            /^l
     ,―-y'"'~"゛´  |
     ヽ    ´ ∀ ` ゛':
     ミ.   ∧ ∧  ミ.,
     ':;ミ;,,.,.,)*‘ω‘*)(,.,ミ_ (<; ) つれて来たんですか
      / \       ___\と )
     .<\※ \______|i\__ヽ.ノ
        ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽ  〜♪
        \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐>    ♪
          ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|
               \|____|〜
135マロン名無しさん:2007/02/04(日) 18:43:19 ID:???
>>123
武蔵は戦力よりもパーティを引っ張ってくブレーン的な役割だからな

小次郎や十兵衛に勝てなかったり戦力的に劣っても仕方ない


むしろ完全に十兵衛に食われた小次郎がやばい
136マロン名無しさん:2007/02/04(日) 20:03:39 ID:???
最近すっかりギャグ担当だな、小次郎は・・・。

小次郎もだし十兵衛もだけど、みんなで一緒に戦うから背景と化してる気がする。
月四天王みたいのが出てきてムサシ、小次郎、十兵衛、刃と
一人ずつサシで戦ったりすれば脇の奴らも活躍させられると思うんだが。
137マロン名無しさん:2007/02/04(日) 20:49:45 ID:d1ndgP3t
かと言って、エビごときと合体したぐらいでビームを発射できるような連中に小次郎、十兵衛が敵うとも思えんしなあ。
138週刊少年サンデー 1991年 27号:2007/02/04(日) 20:54:21 ID:???
第139話 刺客十兵衛ウサギ の巻 1/3

娘らを救い出した刃一行は、月の飛行艇を飛ばして日本の空に戻ってきた。
止め方の分からないメカは危うくビルに激突しかけるが、
刃がコクピットを吹き飛ばしたことにより道路に不時着できた。
何はともあれ作戦完了である。

任を果たした刃たちは東京の峰家へと帰宅した。
その中にあってクモ男の足取りは軽い。
何しろ彼らの留守の間に金棒博士が魔王鬼丸を復活させる計画であったからだ。
ところがどっこい峰家の屋根の上、相変わらず鎮座しまします鬼丸像。
「金棒博士、話が違いまんがな!」
嘆くクモ男に博士はひょうひょうと説明した。
鬼丸は地球上には存在しない物質で加工されている。
そしてその物質は火にも水にもレーザーにもビクともしない。つまり――。
「鬼丸の復活は当分無理ということじゃぞい!」

さてその頃、峰家の玄関に近付く一つの影。
縁側では刃やムサシらが膝をつき合わせ、十兵衛救出の算段を話し合っていた。
「その必要はござらんぞ!」
そこへ姿を現したのは編み笠をかぶったサムライ―― 誰あろう柳生十兵衛だ。
仲間の無事な姿を見てムサシを始め一同は大いに喜ぶ。
「生きて戻るとはさすが十兵衛じゃ!」 「恐縮でございます……」
そうと分かれば安心と、刃たちは上機嫌で食事の席へ向かった。
さやかだけは十兵衛から外に友人が来ていると知らされ、裏門へと出て行く。
139マロン名無しさん:2007/02/04(日) 20:54:38 ID:???
小次郎はまだいいよ、物干し竿って言う魔剣があるから。
十兵衛なんて狼に変身しても剣技そのものは割と真っ当だから
まるで通用する気配がない。
140マロン名無しさん:2007/02/04(日) 20:55:06 ID:???
第139話 刺客十兵衛ウサギ の巻 2/3

さやかは裏口を出てあたりを見回した。そこには誰の姿もない。
「ちょっと、十兵衛〜〜〜!」
さやかは十兵衛を振り返って戸惑いの声を上げるが、
そんな彼女の前に突如として月星人の一団が姿を現した。
さやかは慌てて十兵衛の背中に隠れ、ウサギたちに向かって舌を突き出す。
「なによ〜〜、あんたらなんか十兵衛の敵じゃないわよーだ!!」
「確かに敵ではござらんな…」
その声音に何か異なものを感じ、さやかは編み笠の中の十兵衛の顔を見上げた。
「え?」
たじろぐ彼女の視線の先で “十兵衛” はニヤリと暗い笑みを浮かべた。

一方、女帝かぐやは艦隊を率いて日本を襲い、生け贄の女たちを集めていた。
「捕らえろ! 捕らえろ! もっと捕らえるのじゃ――!!」
ボディーコンシャスに身を包んだ美女がさっそく女帝の前に引き出される。
美女は口付けによってエキスを吸い出され、またたくまに老婆と成り果てた。
「さあハンゲツよ! 早く龍神たちを捕らえて参れ!!」
憎き敵の眼前でその仲間の女―― さやかのエキスを吸うことを考え、
かぐやは心地よさそうに高笑いを響かせた。
141週刊少年サンデー 1991年 27号:2007/02/04(日) 20:56:48 ID:???
第139話 刺客十兵衛ウサギ の巻 3/3

さて、峰家の今日の献立はさくさくのトンカツ。
さやかの姿が見えないが、友人の家に行ったと十兵衛に聞かされ刃は食卓につく。
そして一同が食事に気を取られている隙、月星人の刺客は台所の鍋へ忍び寄った。
『捕らえるのがムリなら… 殺しても構わんぞ!!』
彼は女帝の命に従って、味噌汁の中に毒薬と思しき粉を注ぎ込む。
味噌汁はそのまま椀につがれ、何も知らない刃たちの前へ運ばれてしまった。

だがたった一人―― いや一匹、十兵衛の不審な動きに気付いている者がいた。
帰ってきた十兵衛を最初から疑っていたカゲトラだ。
言葉の話せないカゲトラだが、代わりに身を挺して食事を阻み刃たちの命を救う。

するとカゲトラをかすめて十兵衛の刀が一閃した。
「おのれ、邪魔しおって…」
その言葉と行動を目の当たりにして、刃らもとうとう事態に気付く。
敵の顔を隠す編み笠をムサシがすかさず斬り払った。
「おぬし、何者じゃ!!」
誰何に答える声と共に、編み笠の下からは十兵衛の顔、そして白いウサギの耳が現れた。
「フフフフ… かぐや軍団 軍師……… ハンゲツだ!!」

相手の正体を知って、刃はすぐさまあることに思い至る。
―― 姿の見えない さやか!
彼の憂慮にハンゲツはにんまりとあざ笑いながら答えた。
「あの娘は今頃、かぐや様にエキスを吸われているところよ!!」
「な、なにぃ!?」
思わず声を上げた刃の前には黒衣の柳生剣士が立ちはだかる。

「行きたければオレを斬ってから行くんだな!!」
142マロン名無しさん:2007/02/04(日) 22:29:53 ID:???
おお、カゲトラに活躍の場が
143マロン名無しさん:2007/02/05(月) 01:21:04 ID:???
とんかつ美味そう
144マロン名無しさん:2007/02/05(月) 02:25:48 ID:???
鬼丸は復活しないのかよ
なんだこの肩透かし
145マロン名無しさん:2007/02/05(月) 12:43:13 ID:???
切れって言われても十兵衛を切れないだろうな
146マロン名無しさん:2007/02/05(月) 12:57:52 ID:???
なんか今回の黒シャツ・ショートパンツのさやかが異様にかわいいんだが
太股の魔力か
147マロン名無しさん:2007/02/05(月) 17:49:04 ID:???
単純な剣の腕に関して言えば十兵衛は今でも最強キャラに近いと思うんだよな。
龍神剣を使えば瞬殺だろうが、さすがにそれはできないだろうし。
と考えるとまともに勝つ手はなさそう。
やっぱ十兵衛の意識が目覚めてハンゲツを止めるとかいうベタな展開?
148マロン名無しさん:2007/02/05(月) 21:30:41 ID:???
>かぐや軍団 軍師……… ハンゲツだ!!」
ぽっと出の地味なヒゲウサギだと思っていたが役職持ちとはちょっとカッコイイな
149マロン名無しさん:2007/02/05(月) 21:49:26 ID:???
でもこいつ、ムサシたちが変装して忍び込んだときに
全然気付かなかったウサギじゃないっけ・・・・
150マロン名無しさん:2007/02/05(月) 22:25:14 ID:???
狼人格を使うんでねーの?

151マロン名無しさん:2007/02/05(月) 22:35:13 ID:???
>>149
というかこいつに限らず月星人は全員区別本物か偽物かできねーんじゃねーの?
やつらの目は節穴だぜきっと
152マロン名無しさん:2007/02/05(月) 23:37:57 ID:???
たぶん月星人はウサ耳だけで判別してるんだよ
この耳は家具屋様、この耳はツキカゲ様みたいに
153マロン名無しさん:2007/02/06(火) 16:07:18 ID:???
・ハリマオさやかをスルーした黒鬼
・シルエットがどう見てもあやしい黒鬼をスルーした五右衛門
つまりこの漫画において変装とは絶対的な威力を持つということだ。
154マロン名無しさん:2007/02/07(水) 01:28:55 ID:???
というか腕が六本もあるクモ男の変装のがバレバレだって。
逆に考えればそれがバレてないんだから、他がバレることはまずないってことさ。
155週刊少年サンデー 1991年 28号:2007/02/07(水) 21:12:30 ID:???
第140話 ムサシの機転 の巻 1/4

両手に刀を携え、底意地の悪い笑みを浮かべて十兵衛ウサギが立ちはだかる。
「行けぃ、刃!!」 「こやつは拙者たちに任せられぃ!!」
さやかの身を案じる刃に代わり、ムサシと小次郎が打って出た。
「早く行かんとまた一人この世にババアが増えてしまうぞ!!」
「…………」
ライバルの行動原理にもはやムサシはあきらめ顔だが、
ともかく刃は仲間たちに戦いを任せ、峰家の上空へと飛び上がった。

しかし十兵衛ウサギはムサシらの攻撃をくぐり抜け、刃の後を追って空を舞う。
「言ったはずだ!! 行きたければ! オレを斬ってから―― 行けってなぁ!」
鋭い太刀筋が刃の頬をかすめる。
意識はウサギに乗っ取られていても、その能力は十兵衛のもの。容易にあしらえる相手ではない。
さりとて龍神剣のパワーを使えば十兵衛までも殺してしまうことになる。

苦戦を強いられる刃は、ふと先の海中での戦いを思い出した。
(待てよ、確かこいつら…)
刃はムサシと小次郎に向かって叫んだ。
「耳だっ!! 耳をちょん切っちまえ〜〜!!」
月星人たちの弱点は耳。ならばそれを斬ってしまえば倒せるはずと刃は考えた。

しかし十兵衛に宿るハンゲツはまるで動じる様子がない。
なぜなら合体した月星人は耳を切られると分離できなくなる。
それでも良ければ好きなようにするがいいと、敵は十兵衛の体を盾に取ったのだ。
為すすべをなくした刃にハンゲツが容赦なく襲いかかる。
刃の脳天めがけ無慈悲に振り下ろされる一刀。
しかし、その切っ先がぴたりと止まった。
156週刊少年サンデー 1991年 28号:2007/02/07(水) 21:14:44 ID:???
第140話 ムサシの機転 の巻 2/4

「や、刃殿……」

苦しげに漏れた言葉はハンゲツのものではない。

「ウ、ウサギもろとも、 せ、拙者を… 拙者を斬ってくだされ!!」

それは本来の十兵衛の意識。ハンゲツの支配に抗いながら彼は必死に訴えた。
自分を殺せと言いつのる十兵衛に、しかし刃は応えることが出来ない。

「できねーよ!! 仲間なんか斬れねーよ!!」

そんな悲痛な叫びを刃が上げるうち、十兵衛の意識はついに力尽きた。
再びその体を支配下に置いたハンゲツは、刀を両手に歩み寄り、
仲間のくれたチャンスをふいにした あまちゃんと、苦しむ刃をあざ笑う。
と、そのとき。

「やめじゃ やめじゃー!!」

ムサシがなんと降服を宣言して刀を放り出した。
戦いなんてもうウンザリ。さやかだってエキスを吸われても年取るだけで死にはしない。
それに気合いを入れれば400年くらいは生きられるというものだ。
そう言ってムサシはヒョッヒョッヒョと笑った。

「宴会じゃー、パーッと騒ぐぞ――!」
157週刊少年サンデー 1991年 28号:2007/02/07(水) 21:15:50 ID:???
第140話 ムサシの機転 の巻 3/4

……というわけで、庭先にゴザを広げて本当に飲み始めたムサシたち。
刃は一人で怪訝な顔だが、小次郎もゲロ左エ門もジョッキを片手に上機嫌である。
「おーい、お前さんもこっちに来て飲まんか?」 「おいしいゲロよ!!」
ムサシたちからそんな声さえかけられ、十兵衛ウサギは呆気に取られる。
しかし戦いの意志などまるでないような敵の姿を目の当たりにし、
そこまで言うならばとビールの瓶を受け取った。
ハンゲツはうまそうに麦酒を飲み干す。
「プハーッ、うめ〜〜っ!!」

―― ギン!

その瞬間、十兵衛の目が怪しく光った。彼の肉体の内で凶暴な獣の血が騒ぎ出す。
そう。もとは鬼丸軍の刺客である十兵衛。彼は酒を飲むとオオカミ男になってしまうのだ。
その様子を見てムサシはにんまりと笑みを浮かべた。

「ほ――れ、オオカミとウサギの喧嘩が始まるぞ〜〜!!」
158週刊少年サンデー 1991年 28号:2007/02/07(水) 21:17:53 ID:???
第140話 ムサシの機転 の巻 4/4

              ―― 十兵衛ウサギの内的葛藤 ――

「ふああ…… よく寝たぜぇ〜〜〜!!」
十兵衛の心の奥底。気持ちよさそうに伸びをするのは酔いどれのさすらいウルフ。
かたわらにその姿を発見して白ウサギのハンゲツは目を丸くする。
起き出したウルフもまた、自分と同居している 『大好物』に気付いて舌なめずりをした。
「まるまる太って うまそうじゃね――か! え――、おいっ!」
オオカミの舌に舐められ、事態を悟ったハンゲツは泡を食って走り出す。
十兵衛ウルフはそのあとを執拗に情熱的に追いかけた。
「チューしよ、チュ――!」
「ぶっ!!」


「 分離!!!! 」

オオカミと化した十兵衛の体からハンゲツはたまらず飛び出した。
刃たちは待ってましたとばかり二匹を木槌で殴り倒す。
オオカミとウサギは仲良く失神。これにて刺客ハンゲツはムサシの知謀の前に退けられたのだ。
そして刃は休む間もなく空へと飛ぶ。連れ去られた さやかを救出するために。


「おお、待ちかねたぞ!!」
その頃、さやかはとうとう女帝かぐやの前に引きずりだされていた。
嫌がる彼女をとっくりと眺め、かぐやは嗜虐の愉悦に頬を吊り上げた。

「龍神の女のエキスは… さぞかし格別な味がするんじゃろうのう…」
159マロン名無しさん:2007/02/07(水) 21:28:54 ID:???
途中までシリアスな葛藤で盛り上げて最後はそれかよw 面白いけど
160マロン名無しさん:2007/02/08(木) 07:58:26 ID:???
やっぱりムサシは策士だな
161マロン名無しさん:2007/02/08(木) 09:54:28 ID:???
>龍神の女
かぐやの脳内ではヤイバ×さやかのカプができあがっているようです

結論:かぐやは腐女子
162マロン名無しさん:2007/02/08(木) 13:52:24 ID:???
そのカップリングは一般人の考える所だろう。
腐なら十兵衛×ヤイバとかを想像するんじゃないか?
163マロン名無しさん:2007/02/08(木) 15:16:07 ID:???
そこで真の姿フラグですよ。
かぐや様は実は男の萌ヲタなのでノーマルカプが頭に浮かぶのだ。
164マロン名無しさん:2007/02/08(木) 19:24:11 ID:???
>「早く行かんとまた一人この世にババアが増えてしまうぞ!!」
こんな理由だけで戦えるというのは、それはそれで偉いような気がしてきた
165マロン名無しさん:2007/02/08(木) 22:13:53 ID:???
かぐやが単なる強敵だったら傍観するか寝返るかのニ者択一だな>小次郎
166マロン名無しさん:2007/02/09(金) 11:33:07 ID:???
>「龍神の女のエキスは… さぞかし格別な味がするんじゃろうのう…」

逃げてー、さやか超逃げてー
167マロン名無しさん:2007/02/09(金) 12:42:02 ID:???
さやかがババアになったら嫌だな
168マロン名無しさん:2007/02/09(金) 16:26:13 ID:???
ヒロインが悪役に殺されかけるのは王道展開だが
ババアになるってのは類を見ないよな・・・絵的にもマズイだろうし
169マロン名無しさん:2007/02/09(金) 16:40:51 ID:???
さやかって将来ご隠居みたいになるのかな…
170マロン名無しさん:2007/02/09(金) 19:15:42 ID:???
実はあの血筋はものすごく寿命が長くて老けるのも遅いので
エキス吸われてもバアさんにはならずに済みました、みたいな感じじゃね?
171マロン名無しさん:2007/02/09(金) 19:25:19 ID:???
月の幹部連中も悪くはないし合体能力は面白い使われ方してて不満って程じゃないんだけど…
かぐや以外は普通よりすぎて八鬼や玉探し編の刺客に比べるとイマイチキャラが薄い気がする
172マロン名無しさん:2007/02/09(金) 19:55:33 ID:???
八鬼はほぼギャグだったから濃いキャラにできたし、
玉探し編は剣客がモチーフだったからキャラも立てやすかった。
そのときに比べると確かに今は大人しすぎかもな。
まぁ鬼丸復活って手札が残ってるし、そっちで盛り上がるんじゃないの。
173週刊少年サンデー 1991年 29号:2007/02/09(金) 20:54:21 ID:???
第141話 さやか奪還 の巻 1/3

東京の空に浮かぶ戦艦の上、さやかは絶対の窮地に追い込まれていた。
エキスを吸われては14年かけて磨いた(さやか談) 若さも美貌も奪われてしまう。
嫌がる彼女に対し、恨むなら龍神を恨めと かぐやは言う。

「わらわをエキスを取らねばならぬ こんな体にした、龍神をな!!」

狭い艦首の先端に追い詰められた さやかへ、残酷な女帝がじわりと歩み寄る。

「自分の愛する女が老婆になっては… さぞかし悲しむじゃろうのう、龍神は…」

戦意を失った刃など、赤子の手をひねるも同然に始末できる――。
かぐやは仇敵の絶望を思ってほくそ笑んだ。
既にさやかに逃げ場はなく、また抗うすべも力もない。
しかし彼女は気丈な声を張り上げた。

「吸いたければ吸いなさいよ――!!」

わずかに意外そうな色を浮かべる かぐやに、さやかはなおも言いつのる。

「でも刃は戦意なんか なくさないわよ!!
 その怒りをパワーに換えて、もっともっと強くなって…」

目の端に涙を浮かべながらも彼女は叫んだ。

「あんたなんか こてんぱんに やっつけちゃうんだから〜〜っ!!」

かぐやはそれを冷たい一笑に付した。容赦なく相手の肩を捕らえ、引き寄せる。
174週刊少年サンデー 1991年 29号:2007/02/09(金) 20:57:02 ID:???
第141話 さやか奪還 の巻 2/3

しかしそのとき、かぐやの戦艦を巨大な火の玉がうがった。

「さやかを離せぇ!!」

龍神剣を握り、その身を炎に包んだ刃が吼える。
かぐやは敵の姿を確認すると、慌てるでもなく、逆に好都合だと微笑を浮かべた。
他の戦艦に刃を足止めさせながら、その眼前でさやかのエキスを吸おうというのだ。
かぐやはとうとう生け贄の唇に自分のそれを重ねた。
刃が愕然として目を見開く。
「さやか!!!」

―― ド ク ン !

次の瞬間、かぐやは さやかの体を突き飛ばしていた。
さやかはたまらず倒れ込んだが、エキスはまだ吸い取られておらず無事な姿である。
かぐやは自分の中で何かが脈打ったのを感じ、驚きの表情を浮かべていた。

(こ、この女!?)

かぐやの内に生じた鼓動は徐々に激しさを増し、やがてそれは肉体の外へとあふれ出す。
勢いよくほとばしったのは、真っ黒い、ウサギともヘビともつかぬ異形の影。
いくつもの頭部を持つそれは、不気味に目をぎらつかせながら刃とさやかに襲いかかった。
175週刊少年サンデー 1991年 29号:2007/02/09(金) 20:58:48 ID:???
第141話 さやか奪還 の巻 3/3

母船で戦いの映像を見る月星人たちも、女帝の異様な姿を見て一様に動揺していた。
そこへ、片腕をまだ不自由にしながらも将軍ツキカゲが姿を現した。

「驚くことはない………」

彼はスクリーンに映る異形を見上げ、満足げに笑った。

「あれが姫の真の姿だ!!」

刃は自分の体にさやかをつかまらせると、龍神剣に力を込め、
ひときわスピードを上げて黒い影を振り切った。
影はするすると縮むようにして収束し、かぐやの体の中に飲み込まれていく。
艦首の柵に手をついて、息を荒らげながらも彼女は笑みを浮かべた。
ついに見つけた、と。

「あの娘こそ、龍の巫女の血を引く娘…」

あの娘のエキスを吸い尽くせば元の体に戻ることができる。
強大な力を秘めた、あの体に――。
そうと考えた かぐやは作戦を立て直すべく艦隊を引き上げさせた。
逃げゆく刃たちの方へは、彼女は今はもう見向きもしなかった。
176マロン名無しさん:2007/02/09(金) 22:00:25 ID:???
>あの娘こそ、龍の巫女の血を引く娘
後付け設定キター
177マロン名無しさん:2007/02/09(金) 22:28:48 ID:???
>あれが姫の真の姿だ!!
>あれが姫の真の姿だ!!
>あれが姫の真の姿だ!!

嘘だ…嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だーー!
嘘を吐くなー!
老化させたり怪物にしたりなんて酷い青山
178マロン名無しさん:2007/02/09(金) 23:18:17 ID:???
龍の巫女って何なんだろ
よくわからんけど今後はさやかを巡る攻防になるわけか
179マロン名無しさん:2007/02/09(金) 23:19:46 ID:???
真の姿といわれても黒いだけでよくわからないな
エネルギー体なのか?
180マロン名無しさん:2007/02/09(金) 23:38:08 ID:???
>「あれが姫の真の姿だ!!」
この前のツキカゲの自慢げな笑顔からしててっきり夜の姿を連想したのに…
しかし龍の巫女って…この手の「主人公は特別な血を受け継ぐ者だった!」系の
後付けって大嫌いだから出してほしくなかったんだがなぁ。主人公ってかヒロインだけど。
つーかさやかたん衝撃の百合ファーストキスなんだが、刃もスレ住人もつっこまないのねw
181マロン名無しさん:2007/02/09(金) 23:39:22 ID:???
>>180
>百合ファーストキス
いや、正直萌えた
182マロン名無しさん:2007/02/10(土) 01:21:13 ID:???
ヤマタノオロチキター?
183マロン名無しさん:2007/02/10(土) 04:54:45 ID:???
>>180
>この手の「主人公は特別な血を受け継ぐ者だった!」系の後付け
そういえば刃が雷神剣を扱える伝説の侍だって設定はどこ行ったんだろ
184マロン名無しさん:2007/02/10(土) 06:16:22 ID:???
あれは設定っていうか、立派な侍としての素養がありました、みたいな意味じゃないの
185マロン名無しさん:2007/02/10(土) 13:04:09 ID:???
俺が思うに、実は七つの玉のありかの掛け軸がさやかの家にあったのが伏線だったんじゃないか?
186マロン名無しさん:2007/02/10(土) 16:59:42 ID:???
つーか元の体に戻れる大チャンスだったのになに突き飛ばしてんだよw
とっととすってりゃ元の姿に慣れたのに
187マロン名無しさん:2007/02/10(土) 18:29:51 ID:???
>>183-184
待てよ…雷神剣を使えるのは伝説のサムライと言う事になると
対になる風神剣を使えるのも伝説のサムライ?

じゃあ鬼丸も…
188マロン名無しさん:2007/02/10(土) 18:57:52 ID:???
>>186
コーラだと思って飲んだら醤油だったみたいなもんだから、突き飛ばしても無理はあるまい
189マロン名無しさん:2007/02/10(土) 21:04:12 ID:???
結論
かぐや様はドジッ子
190マロン名無しさん:2007/02/10(土) 22:20:04 ID:???
>>185
お前天才だな。気付かなかったよ
191マロン名無しさん:2007/02/10(土) 23:45:31 ID:???
>>185
うっ、確かにあんな都合よく宝の地図があったのは不自然だが…
龍の巫女って言うくらいだから龍神の関係者なんだろうしなぁ

・・・いやでも、だったら旧龍神が何かコメントしてないとおかしいだろ
やっぱ単なる後付けだな
192マロン名無しさん:2007/02/11(日) 02:51:49 ID:???
>>191
見た目普通の人間と全然変わらんから気づかなかったなんて線もありうるぞ。
かぐやだってエキスを吸いかけて初めてさやかの正体に気づいたわけだし。
193マロン名無しさん:2007/02/11(日) 08:47:51 ID:???
そもそも龍の巫女とあの龍神に直接関わりがあるかどうかもわからないし
194マロン名無しさん:2007/02/11(日) 14:54:52 ID:???
つーかコレ、どうすんの?
今のかぐやでもいっぱいいっぱいなのに真の姿だなんてパワーアップされたら
太刀打ちできないじゃん

…まさかこれ以上新しい強敵だとか出るわけないよね?
195マロン名無しさん:2007/02/11(日) 16:24:09 ID:???
今気付いたんだけどちょっとだけ吸われたって事は
さやかもちょっとだけ年とったというわけで…ハァハァ
196マロン名無しさん:2007/02/11(日) 16:34:42 ID:???
敵が更に強くなるってことは、鬼丸はひょっとして敵じゃなく味方として復活するのかな?
197マロン名無しさん:2007/02/11(日) 17:30:51 ID:???
>>187
鬼丸は使いこなせずに取り込まれちゃったんだから違うんじゃない?
真の風神剣の継承者が他にいるに違いない
姉とか
198マロン名無しさん:2007/02/11(日) 18:09:42 ID:???
>>180
>>「あれが姫の真の姿だ!!」
>この前のツキカゲの自慢げな笑顔からしててっきり夜の姿を連想したのに…

ちょw さりげなく凄いこと言うな
199マロン名無しさん:2007/02/11(日) 18:58:26 ID:???
もし今の展開で鬼丸が復活して仲間になったりヤイバ達と手を組んだりしたら…

弱体化&かませ犬化は免れないぞ!
ピッ○ロとかベ○ータみたく
200マロン名無しさん:2007/02/11(日) 19:09:53 ID:???
>>197
つまり…鬼丸の姉が参戦して実はかぐやより強かったとか
そんなオチだったんだよ!
201マロン名無しさん:2007/02/11(日) 19:42:19 ID:???
カグヤという新しい強敵が出た時点で、鬼丸の噛ませ犬化は免れない
202週刊少年サンデー 1991年 30号:2007/02/11(日) 21:14:31 ID:???
第142話 かぐやの謎 の巻 1/3

峰家へ帰ってきた刃たちは、かぐやが一瞬見せた怪物のような姿をムサシたちに伝えた。
さやかのエキスでそうなったということは、まさか さやかは化け物……!?
それはともかく、ただでさえ強い かぐやが更に化け物になったのでは太刀打ちができない。
そんな嘆き節のゲロ左エ門に対し、ムサシはどうせ威嚇用の幻影だろうと平静に断じた。
しかし捕虜となっていたハンゲツが口を挟む。
それは幻影などではない。かぐや様の真の姿である、と。

「じゃ、じゃあ今の姿は…」
「合体されたのよ… 地球人の女となあ!!」

衝撃の事実を語られ驚くムサシたち。
ハンゲツによれば、今のかぐやはその強大な力を抑制しているのだという。
彼女が真の姿を現せば地球全土は席巻され、この星はすぐにでも月星人のものとなる――。
調子に乗ってうそぶくハンゲツを、刃は龍神剣でぶん殴った。
ならばどうして分離して襲ってこないのかと、もっともな質問をぶつける刃。
「そ、それは…」
ハンゲツは愛想笑いをしいしい答えた。
「なにしろ千年前のワシが生まれる以前の話… ワシもツキカゲ様に聞いたもんで詳しくは…」
どうやら人に聞いた話を偉そうに語っていただけらしい。
千年前のかぐやの身に、いったい何が起こったというのか。
203週刊少年サンデー 1991年 30号:2007/02/11(日) 21:18:41 ID:???
第142話 かぐやの謎 の巻 2/3

母船の司令室に戻った かぐやは、千年前の出来事に思いを馳せていた。
紅蓮に燃え上がる京都の町。空で相打つ二つの影―― かぐやと龍神。
思いのほか手強い龍神に対し、かぐやは真の姿で戦おうと身構える。
龍神はそれには動じず、月星人の弱点である耳を狙おうと考えた。
耳を断ち切られれば彼女は元の姿に戻ることはできない。
だが所詮はひ弱な人間の体、耳を切られても自力で食い破ってくれようと女帝は笑った。

そこで龍神はある一つの事実を告げた。かぐやが合体した娘は龍王に仕える龍の巫女。
一度封じ込められたが最後、外に出ることなどできはしない。
解放の手段はただ一つ、千年後に現れる龍の巫女の末裔のみ――。
「それまでそなたは生き長らえておられるかな!?」
放たれた火の玉が かぐやの体勢を崩した。
「たわむれにこの星の おなごと同化したのが、そなたの一生の不覚!!」
龍神は宙を駆け、かぐやへと迫る。

(許せ…… 龍の巫女…)

彼の振るった刀身が、かぐやの頭上の耳をふっつりと断ち切った。

千年前の屈辱に女帝は身を震わせる。
「お、おのれ…  龍神めえ!!」
ウサギの耳を模したヘアバンドが乱暴に床へと叩きつけられた。
その下から現れたのは、根元を残して切り落とされた、かぐやの白い耳だった。
エキスを取らねば生きられない体になったことを呪いに呪う彼女だが、
ついに見つけた龍の巫女―― さやかを捕らえれば、その苦しみからも解放される。
さっそくツキカゲに出撃を命じようとした彼女は、しかし途中で考えを変えた。

「ゲッコーじゃ…… この任務、かつてわらわの片腕だったゲッコーがふさわしい…」
204週刊少年サンデー 1991年 30号:2007/02/11(日) 21:21:57 ID:???
第142話 かぐやの謎 の巻 3/3

かぐやが持ち出した名前を聞いて、ツキカゲはにわかに慌てた様子を見せる。
ゲッコーは かぐやが千年の眠りについている間に、月を乗っ取ろうと反乱を起こした張本人。
呼び寄せるのは危険だとツキカゲは止めるが、それを素直に容れるかぐやではない。
奴を牢から解き放てとの命を、ツキカゲはそれ以上拒めはしなかった。
かぐやは刃たちの前途を思ってか得意げに笑う。

「ホホホ… しかしまあ、龍の巫女の末裔が今の龍神の女だったとは… 因果なものよのう…」

その頃、当のさやかは峰家の庭からきれいな満月を見上げていた。
かぐやがあそこから攻めてきたのに、と刃は少し呆れ気味である。
月のかたわらから流れる光を見て、さやかは流れ星だと無邪気に喜んだ。

―― それは星ではなかった。
地球に臨む宇宙の暗がり。月から飛び立った光の正体は一機の宇宙船だった。
後部座席には一匹のウサギの囚人が乗せられていた。
黒い毛並みに薄汚れた衣服、そして古傷にふさがれた右側の目。

「たった一人の地球人に手こずるとは…」

かせのはまった両手をもたげ、彼はふてぶてしい嘲笑を浮かべた。

「かぐや様もヤキがまわったもんだぜ!!」
205マロン名無しさん:2007/02/11(日) 21:44:45 ID:???
ゲッコーか・・・・強いのかな、こいつ
206マロン名無しさん:2007/02/11(日) 22:14:12 ID:???
かぐやの外の人はきっとおしとやかで心根の優しいおにゃのこだったんだろうなあ…
207マロン名無しさん:2007/02/11(日) 22:26:01 ID:???
竜神が仏心を出して止めを刺さなかったから、こんな事になってるのか・・・
208マロン名無しさん:2007/02/11(日) 22:35:11 ID:???
久々に長めの戦い来るか?マンゲツ以外のウサギ達はポンポン敗退したからなぁ。
209マロン名無しさん:2007/02/11(日) 22:48:29 ID:???
回想シーンのあれ、本質的には龍神が龍の巫女を殺したようなもんだよな
試練の時に「数人の仲間を助けるため苦しんでる人たちを見捨てるのか?」みたいなことを聞いてたけど
そう言った本人は苦しんでる人たちのために龍の巫女一人を犠牲にしたわけか・・・・
なんか今考えてみると意味深に思えてくる
210マロン名無しさん:2007/02/11(日) 23:18:54 ID:???
明らかに今までのウサギ軍団とは格が違うな
本格的にバトル路線移行しそうで楽しみだ
211マロン名無しさん:2007/02/11(日) 23:25:43 ID:???
>>207
それもあるけどまぁ仕方ないかもしれない
けど龍神は他にも決定的な失態を犯してるぞ

>そこで龍神はある一つの事実を告げた。かぐやが合体した娘は龍王に仕える龍の巫女。
>一度封じ込められたが最後、外に出ることなどできはしない。
>解放の手段はただ一つ、千年後に現れる龍の巫女の末裔のみ――。

>そこで龍神はある一つの事実を告げた
>そこで龍神はある一つの事実を告げた
>そこで龍神はある一つの事実を告げた

わざわざ強敵に耳寄り情報なんか教えちゃったりして。
これからさやかが狙われたりもしかぐやが真の姿になったりすればもう
あのボケ老人のせいって事に…
212マロン名無しさん:2007/02/12(月) 00:53:38 ID:???
>>211
龍神がおちゃめで、うそを教えた可能性もあるぞ

そもそも同化したら別れられない能力をもった龍の巫女なのに、
末裔のエキスでもとに戻れるのがおかしい
さらにかぐやを弱体化させるための罠かもしれない
213マロン名無しさん:2007/02/12(月) 01:45:32 ID:???
そもそも、その龍の巫女に閉じ込められた例など他にあるのだろうか・・・
214マロン名無しさん:2007/02/12(月) 04:59:57 ID:???
>>212
龍神黒すぎだろw
だけど実際に一瞬だけ真の姿にかぐやがなっちゃったわけだから…
ブラフじゃなくて本当っぽいと思う
215マロン名無しさん:2007/02/12(月) 14:17:55 ID:???
ツキカゲの長寿っぷりに驚いた
216マロン名無しさん:2007/02/12(月) 15:20:28 ID:???
いや、案外ツキカゲも人から聞いた話を偉そうに話してただけかもしれん
217マロン名無しさん:2007/02/12(月) 19:09:59 ID:???
龍神剣の力を完全に使いこなせれば現かぐやと互角程度にはやりあえるんだな
ゲッコーの実力にもよるが鬼丸と組めばなんとかなりそう?
218マロン名無しさん:2007/02/12(月) 19:44:58 ID:???
実はツキカゲ最強説
219マロン名無しさん:2007/02/12(月) 21:20:08 ID:???
新しい敵の名前はそう来たかって感じだった。
ただ月光=月影だからかぶってるよな。
ひょっとすると作者は、月影って単語の意味を勘違いして覚えてるんじゃ……。
220マロン名無しさん:2007/02/12(月) 22:38:49 ID:???
生来目が見えない人と恐ろしい子! の人だっけ?
221マロン名無しさん:2007/02/13(火) 00:26:52 ID:???
中ボスのゲッコーとの戦いで、刃が新しい力に目覚めてパワーうpって感じかな?
222マロン名無しさん:2007/02/13(火) 03:07:47 ID:???
これは難しい問題だ

バトル漫画的には敵ボスを最強形態にまでパワーアップさせて倒す必要がある
けどカグヤが真の姿になるにはさやかがおばあちゃんにならないといけないわけで・・・

なんかいい方法ある?
223マロン名無しさん:2007/02/13(火) 03:13:33 ID:???
実は武蔵が龍の巫女の末裔でした〜
とか
224マロン名無しさん:2007/02/13(火) 04:55:05 ID:???
>>219
単純に名前を考えるとき、月ってつけばいいと思ってるんじゃないの?
225マロン名無しさん:2007/02/13(火) 05:28:15 ID:???
>>223
なんでそこでムサシが出てくるw
さやかのばーちゃんとかどうよ?
226マロン名無しさん:2007/02/13(火) 08:45:11 ID:???
きっとさやかのばーちゃんが若返るんだよ!
227マロン名無しさん:2007/02/13(火) 09:45:31 ID:???
つかウサギの年齢設定ってどうなってんだろ。
ツキカゲもああ見えて数百歳越えてたりするんだろうか。
228マロン名無しさん:2007/02/13(火) 12:34:10 ID:???
鬼丸がまだ石化状態で良かった…
ヘタに今復活してたら次回あたりで新登場のゲッコーに一方的にボコられて
「あの鬼丸が手も足も出ないなんて!」とかいう役回りになるとこだった…
229マロン名無しさん:2007/02/13(火) 16:32:50 ID:???
国を乗っ取ろうとした奴を大事な任務に起用するなんて、かぐや様おおらか過ぎだろ
まぁでも捕まってたってことはそこまでメチャクチャに強くもないのか?
230マロン名無しさん:2007/02/13(火) 19:46:58 ID:???
>>222
さやかだけは若さじゃなく生命を吸い取られるとか
これだと死ぬけど、ババアになるよりはいいんじゃない(ヒロインの体面的に)
231週刊少年サンデー 1991年 31号:2007/02/13(火) 20:57:01 ID:???
第143話 危険なヤツ接近 の巻 1/4

地球の母船に到着したゲッコーが、かぐやの前へと連れてこられた。
ゲッコーは自分を引き立てる雑兵たちに乱暴をはたらき、どっかと床に座り込む。
そんな彼を、かぐやは鷹揚な視線で見下ろした。

「どうじゃ、久し振りに牢から出た気分は?」
「ああ、晴れ晴れするぜ! こいつがなきゃーな!」

ゲッコーは両手にはまった枷(かせ)を掲げて皮肉ってみせた。
「口を慎め、ゲッコー! 姫の御前だぞ!!」
粗雑な物言いをツキカゲがとがめるが、ゲッコーはそれを鼻であしらう。
かぐやはさっそく本題を切り出した。龍の巫女である娘をさらってきてほしいと。
その言葉にゲッコーは迷いなく答えた。

「やなこった!」

「き、きさま…」
床にツバを吐き捨てるゲッコーを見て、ツキカゲがいささか色をなす。
しかし、かぐやは腹を立てるでもなくゲッコーへと告げた。
娘を守っているのは千年前の戦いでお前の右目を奪った龍神、その二代目であると。
232週刊少年サンデー 1991年 31号:2007/02/13(火) 20:58:03 ID:???
第143話 危険なヤツ接近 の巻 2/4

「なにぃ!? 龍神だとぉ!!」
ゲッコーはにわかに態度を変えた。再度のかぐやの命に今度は首を縦に振る。
ただしやるには条件があると彼は付け加えた。
龍神を殺し女を奪ったあかつきには日本の半分を寄越せと言うのだ。

「ホホホ… よかろう! 成功すれば日の本の国を丸ごと そなたにくれてやるわ!!」

大それた要求にツキカゲは驚くが、女帝はそれをよそにあっさりと条件を飲んだ。

「ただし…」

突然かぐやは扇を広げ、ゲッコーめがけて光線を放った。
激しい爆音と共に煙がはじける。
光線はゲッコーの手首の枷(かせ)だけをあやまたず破壊していた。
わずかに冷や汗をかいたゲッコーを見ながら、かぐやは冷たい微笑を浮かべる。

「失敗すれば貴様のその体… この世から消滅するものと思うがよい…」

ゲッコーは臆することなく笑った。

「もとよりその覚悟ですぜ。姫殿……」
233週刊少年サンデー 1991年 31号:2007/02/13(火) 20:59:23 ID:???
第143話 危険なヤツ接近 の巻 3/4

そんなこととはつゆ知らず、峰家の屋根の下では平和な日常が展開していた。

「お――い、紙じゃ〜〜!! 誰か紙を持ってきてくれ〜〜〜!!」

不覚にもトイレで身動きの取れなくなった剣豪 ・ 宮本武蔵。
さやかが押し入れを開けてトイレットペーパーを探していると、
刃がここにあったと戸棚の奥から巨大な巻物を引っ張り出してきた。

ところがご隠居が一喝。それは尻など拭いていいものではない。
なんと巻物は峰家に伝わる代々の家系図であった。
好奇心に駆られた刃は、ご隠居が止めるのも聞かず家系図の一番初めを見てしまう。
そこにはこう書かれていた。

    乙姫 ┯ 浦島太郎

とんだ嘘っぱちだと大笑いする刃。これだから見せたくなかったと溜息のご隠居。
さやかは自分は乙姫様の血を引いていたのかとはしゃいでいる。
廊下にはムサシの哀れっぽい声が響いた。
「お〜〜い… 紙……」
234週刊少年サンデー 1991年 31号:2007/02/13(火) 21:02:52 ID:???
第143話 危険なヤツ接近 の巻 4/4

東京の空の上には、一隻の月の戦艦が浮かんでいた。
艦首からは、小ぎれいな戦闘服に着替えたゲッコーが、マントをなびかせ地上を見下ろす。
ゲッコーの背に立つツキカゲは、龍の巫女だけは生け捕りにするよう改めて念を押した。
分かっていると応じたゲッコーが不意に顔を押さえてよろめく。
面食らうツキカゲにゲッコーは、静かな暗い笑みを浮かべて答えた。

「うずくんだよ、奴にやられた右目がよぉ…  奴を殺せ殺せってなぁ!!」

ゲッコーは仇敵 ・ 龍神のもとへ向かうべく、艦首の鉄柵に足をかけた。
「じゃあ、行ってくるぜ…」
彼はツキカゲの方を振り向いて小さく笑う。

「兄キ…」

空に身を躍らせた彼を、ツキカゲは感慨の色を浮かべるでもなく無言で見送った。

(ぬかるなよ、ゲッコー!!)


峰家では刃たちが食卓を囲んでいた。今日の献立はエビフライ。
人質のハンゲツもちゃっかり加わる平和な席に、
突如として天井を突き破り、機械仕掛けのキネが落下してくる。
その上に降り立った白マントの人影を見て、ハンゲツは驚きの声を上げた。

「お、お前は!? ゲッコー!!」

悠然と一同を見下ろしながら黒ウサギは己の目的を告げた。
龍王の娘、乙姫の血を引く龍の巫女をもらい受けに来たと。
手杵型の武器を握って構え、彼は剣をつかむ刃とその背のさやかに視線を定めた。
235マロン名無しさん:2007/02/13(火) 21:13:45 ID:dUkqFVqw
またしても戦闘のとばっちりで被害を被る峰家カワイソス
236マロン名無しさん:2007/02/13(火) 21:36:39 ID:???
>「うずくんだよ、奴にやられた右目がよぉ…  奴を殺せ殺せってなぁ!!」
      __,,,,.. --_─_一_-_-、-、、,,,,__
    ,r'´-_-_‐_‐_‐_‐_-_-、`-、ミ`ヽ ヾ`ヽ、
   /,r',.-_‐_‐_‐_‐_-_-、ヾ ヽ ヽ丶、`ヾ 、ヽ
  /(.'´_-_‐_‐_‐_-_-、ヾヽヾ ))) ), )) ) )),)))ヘ
 l(i,i'´⌒ヾトヽ、ヾ ヾ ヾ ))_,ィ,'イ」〃川 jノjノjノ}
 !iゝ⌒))}!ヾヘヽ ),ィ_'イ」〃'″  フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
 ヾ、ニ,,.ノノ〃ィ"::::::::::::::     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!    
        /  ノ'' ll ''ヽ ノ( |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| 
        | (●) (●)⌒ .\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    
        |  / ̄⌒ ̄ヽ          |   
        |  | .l~ ̄~ヽ |          |   
        |  ヽ  ̄~ ̄ ノ          |         !?
        |    ̄ ̄ ̄           |
237マロン名無しさん:2007/02/13(火) 22:04:10 ID:???
兄キか……フラグ立ったな
どっちか死ぬな
238マロン名無しさん:2007/02/13(火) 22:41:47 ID:???
浦島太郎と乙姫がやったってのは斬新な解釈な気がした
239マロン名無しさん:2007/02/13(火) 22:59:07 ID:???
ツキカゲとゲッコー兄弟かよ
240マロン名無しさん:2007/02/13(火) 23:42:06 ID:???
浦島太郎と乙姫の子孫って、それ天皇家w
241マロン名無しさん:2007/02/13(火) 23:59:11 ID:???
かぐや様太っ腹だな。その貫禄はすでに鬼丸を超えたな。
ワルと真面目な兄弟ってのはたまにあるパターンだが今作でも見れるとはな。
しかもウサギ。シリアス入ってるけどウサギ。ちょっと萌えるぞw
242マロン名無しさん:2007/02/14(水) 09:12:49 ID:???
わがままな上司にあごで使われ、同僚には妬まれ、弟は国事犯・・・ツキカゲも大変だな
243マロン名無しさん:2007/02/14(水) 17:44:04 ID:???
乙姫と浦島の子孫かよw
244マロン名無しさん:2007/02/14(水) 19:59:36 ID:???
カグヤの外の人も乙姫の子孫なのかな?
だとしたらこの前の百合チッスは世代を超えた近親相k・・・
245マロン名無しさん:2007/02/15(木) 13:41:33 ID:???
>>242
泣けるな
246マロン名無しさん:2007/02/15(木) 18:57:26 ID:???
家系図を見るとさやかの母親は「静香」でご隠居は「富士」なのか
峰富士って凄い名前だな……
247週刊少年サンデー 1991年 32号:2007/02/15(木) 20:58:17 ID:???
第144話 過激な侵入者 の巻 1/3

龍の巫女を手に入れるべく峰家へと現れた刺客 ・ ゲッコー。
刃は さやかを背にかばいつつ、さてはスケベ目的かと勝手に決めつける。
そんな彼にゲッコーは、龍の巫女を欲しがっているのは かぐやだと教えた。
「かぐや様が元のあの体に戻るのに必要なんだよ! 龍の巫女のエキスがなあ――」

ゲッコーはキネ型の武器を肩に担ぎ上げると、出てきたスコープに隻眼をあて、
バズーカよろしく武器の先から強力なエネルギー弾を発射した。
さやかを抱え龍神剣で飛んで逃げる刃だが、ゲッコーの遠慮ない追撃にダメージを負ってしまう。
よろめきながらも立ち上がり、刃は深刻な面持ちで考えた。
(さ、さやかが龍の巫女ってことは…)

「気をつけろ、ムサシ!! そのバーちゃんだって龍の巫女かもしんねーんだぞ!!」

その指摘を聞いて慌てるご隠居。しかしムサシはご隠居の顔を横目に断言した。

「こんなババアのエキスなんぞ吸いたくなるか!!」
「悪かったな……」

襲いくるゲッコーに対し、刃は龍神剣の火の玉を撃ち込んだ。
しかしゲッコーはそれをあっさりとかわし、今度は武器の先端から奇妙な固まりを発射する。
いくつも吐き出され刃とさやかを取り囲んだその正体は、宇宙生命体モチロン。
彼らは粘っこい体で刃に引っ付き、刃の身動きを封じてしまった。

「あばよ、龍神!!」
あっさりと告げてゲッコーがキネ型の武器を掲げ持つ。
その先端に激しいエネルギーが集まり、矢じりのような形を作り上げた。
刃は身にまとった炎でモチロンを引きはがそうとするが、
それより先に串刺しにすべく、ゲッコーは鋭いくさびを投げはなった。
248週刊少年サンデー 1991年 32号:2007/02/15(木) 20:59:41 ID:???
第144話 過激な侵入者 の巻 2/3

激しい衝撃と白煙が巻き起こり、峰家の庭に大きなクレーターがうがたれる。
中心に突き刺さったゲッコーの武器の下に、刃の姿は影も形もない。

「フン、さすがの龍神も、チリと消えたか……」

地面に降り立ってせせら笑うゲッコー。呆気に取られるムサシや仲間たち。
が、そのとき、地面がもこもこと盛り上がったかと思うと、
その土のうねが近くに取り残されたさやかを拾い上げ、仲間の元へと運んだ。
土の中から飛び出したのは、竹筒を口にくわえた鉄 刃。

「ムサシの忍者修行が初めて役に立ったぜ!!」
「土遁の術でござるな!」
(そんな修行やったかのう…)
喜ぶ刃と感心する十兵衛をよそに、ムサシは心中ぼやくのだった。

間一髪で危機を逃れはしたが、ゲッコーはまだ攻撃の手をゆるめない。
そこでムサシは一つの計を刃に耳打ちした。
ゲッコーの砲撃をかわし、刃たちは峰家の中へと姿を隠す。
彼らを追って室内に踏み入ったゲッコーは、一人ずつ殺してくれると家捜しを始めた。

「ここか!!」 「ここか!!」 「ここかぁ!!」

「きゃああああ!!」

次々にふすまを開け放ったゲッコーは、とある一室で甲高い悲鳴と出くわした。
249週刊少年サンデー 1991年 32号:2007/02/15(木) 21:02:07 ID:???
第144話 過激な侵入者 の巻 3/3

「なんだ… 龍の巫女じゃねーか…」
「いやあ 放してえ〜〜!」

畳の真ん中に一人へたり込む悲鳴のぬし。
泣き叫ぶ相手を悠々と見下ろし、ゲッコーはあざけりの言葉を吐いた。
「しかし龍神もバカな奴よ… 龍の巫女をこんな所に置き去りにするとはな…」
そのときゲッコーの腕につかまれていた相手がニヤリと笑みを浮かべた。

「バカはおめーだぜ!!」

さやか―― ではない。その背に隠し持たれていたのは龍神の剣。
玉に宿された七つの力の一つ、変化(へんげ)の 『金』。
ゲッコーが捕らえたかに見えた龍の巫女の正体は、さやかに変身した鉄 刃であった。

「き、きさまは… 龍神!!!」
「気付くのがちょっと遅かったようだな!!」

虚を突かれて慌てるゲッコーに “さやか”は至近距離から切っ先を向けた。
燃えさかる巨大な火の玉が発射され、敵を空のかなたへと吹き飛ばす。
「ヘッ、ざまーみやがれ!!」
爆発の煙に包まれる姿を見送って、刃は威勢のいい笑顔を見せた。

火炎から逃れダメージを回避したゲッコーは、じっと下界を見下ろしていた。
その目からは余裕の色が消えていない。むしろ楽しげな様子ですらある。
「こうなれば、かぐや様の必殺剣の封印を解くか…」

そう考えながら彼は口の端を吊り上げた。

( 魔王剣の封印をな!! )
250マロン名無しさん:2007/02/15(木) 21:11:20 ID:???
新しい剣キターーー
251マロン名無しさん:2007/02/15(木) 21:19:46 ID:???
雷神剣の月バージョンみたいなやつか?
なんかいかにも呪われそうなネーミングだが・・・
252マロン名無しさん:2007/02/15(木) 21:55:31 ID:???
>新しい剣
もりあがってまいりました!(*゚∀゚)=3

このゲッコーってやつスゲー荒くれ者だなぁ。
他のウサギ達が、かぐやがあの姿になる前を知らなかったことからも、
龍神と戦ったゲッコーは、他のウサギより年上ってことになる。
兄であるツキカゲも当然…
(ウサギだけど)若そうにみえて実は年寄りかこいつら?
年寄りなのにこんなガラスの十代よろしく、ナイフみたいにとがってんのか?
253マロン名無しさん:2007/02/15(木) 22:04:41 ID:???
魔王剣とは龍神剣と対を成す魔剣であり、この二振りの剣を手にしたものは
天地魔界をも支配することが出来るとか、曰くが付いてそうだな
254マロン名無しさん:2007/02/15(木) 22:13:58 ID:???
>>252
ガラスの十代ワロス

でも確かにハンゲツとかより歳食ってんだよなぁ?
かぐやみたいに冬眠しながら長生きしてるのかもしれんが
255マロン名無しさん:2007/02/15(木) 22:54:57 ID:???
そんなことよりハンゲツはどこへ…まさか巻き添え食らって灰に!?
あとエッチ目的でさやかをさらう気だな!?と言う刃の勘違い発言に赤面するさやか萌え。
256マロン名無しさん:2007/02/15(木) 22:56:51 ID:???
金○玉にやられるとはゲッコーも情けない奴だな
257マロン名無しさん:2007/02/15(木) 23:31:04 ID:???
>>256
そこを伏せるなーっ
258マロン名無しさん:2007/02/15(木) 23:32:01 ID:???
雷神剣と風神剣みたく
未熟者が使うと剣に意識を乗っ取られるのか?
259マロン名無しさん:2007/02/16(金) 01:04:40 ID:???
>>256
せめてこういう伏せ方をしてください><
つ金☆玉
260マロン名無しさん:2007/02/16(金) 01:18:03 ID:???
龍神剣を使うさやかヤイバの姿がカコイイと思ってしまった。
今後さやかも何らかの戦力として刃に協力できたらいいなー
261マロン名無しさん:2007/02/16(金) 09:59:51 ID:???
さやかのばあちゃんはともかく、
さやかの母ちゃんならまだ十分にエキスが残ってそうなもんだが。
今回たまたま不在っぽくて助かったな。
262マロン名無しさん:2007/02/16(金) 16:05:00 ID:???
かーちゃん全然あんな大きな娘がいるように見えないもんなー
263マロン名無しさん:2007/02/16(金) 21:25:20 ID:???
さやかが14だから20で生めば34、25で生めば39か。
ちょうど脂が乗って来ていい時期じゃないか。
264マロン名無しさん:2007/02/16(金) 21:54:43 ID:???
>>260
龍の巫女って設定が出てきたからには、なんか能力に目覚めるんじゃないかな。回復とか。
個人的にはさやかには普通の女子中学生でいてほしかったが・・・・。
265マロン名無しさん:2007/02/16(金) 22:10:43 ID:???
そうか、タケちゃんも中学生なんだよな。
266マロン名無しさん:2007/02/16(金) 22:26:57 ID:???
…つかヤイバってハッキリとした年齢出てきてなくね?
一応タケちゃんやさやかと同じ中学行ってたけどさ。
267マロン名無しさん:2007/02/17(土) 04:43:56 ID:???
さやかのばあちゃんからエキスを吸って真の姿になると予想
さすがにヒロインはおばあさんにならないだろうし
268マロン名無しさん:2007/02/17(土) 11:45:21 ID:???
今さら忍者修行の話なんて引っぱりだしてくるとは
金の玉もなんか懐かしいな
269マロン名無しさん:2007/02/17(土) 16:48:05 ID:???
>>267
すごく嫌なシーンになるぞw
270マロン名無しさん:2007/02/17(土) 17:42:47 ID:???
「かぐや様の必殺剣」というからには魔王剣は元はカグヤの武器だったのか?
龍神に対抗するために作ったけどヤバイものができて封印したとかかな。
271マロン名無しさん:2007/02/17(土) 20:56:18 ID:???
第145話 さやかを守れ の巻 1/4

「お――い、さやか殿〜〜っ、どこへ行く気じゃ〜〜〜!?」

手かごを提げて出かけようという さやかをムサシが引き止めた。
さやかは振り返って当然のことのように答える。

「どこってお使いよ、お使い!!」
「なんじゃ買い物じゃったか…」

納得して首肯したムサシは、一瞬ののち我に返った。

「 バ カ モ ノ ォ!!!
 自分が奴らに狙われているというのに、のこのこ外出するとは何事じゃー!!」

彼女を一喝し、ゲロ左エ門にお使いを押しつけるムサシ。
さやかのエキスによって かぐやが真の姿になれば、世界は滅びるかも知れないのだ。
それを忘れるなと釘を刺され、さやかは渋々ながらうなずいた。
272マロン名無しさん:2007/02/17(土) 20:57:31 ID:???
第145話 さやかを守れ の巻 2/4

さやかの窮屈な日常はまだ続く。
夕飯のハンバーグは毒味のためだと刃にかじられ、
トイレに入ろうとすれば十兵衛が飛んできて中の安全を確かめる。
洗濯機を開けようとするのを止められ、冷蔵庫を開こうとしても止められ――。

「きゃあぁぁぁ!!」

……自室のゴキブリに悲鳴を上げれば、男性陣が武器を手に手に駆けつける。
そんな落ち着きのない生活を嘆く さやかに、刃は言った。

「オレたちが奴らを倒すまで我慢してくれ!
 それまでオメーには指一本触れさせねーからよ!!」

その頼もしげな言葉に、さやかは思わず感動を覚える。
まるでナイトに守られるお姫様のよう……そう思うと悪い気はしない。

「龍の巫女ってサイコ――!」


その頃、月の母船では かぐやがツキカゲからの報告を受けていた。
彼は母船へと向かうゲッコーの姿を目撃し、その様子をいぶかしんでいた。
龍神も倒さぬうちになぜ……そう考える かぐやのもとに、また新たな情報が届けられた。
母船へ戻ってきたゲッコーが、閉鎖中の666ブロックに侵入して暴れているという。
それを聞いた かぐやは、あることに思い当たり愕然とした。

(ま、まさか あやつ… 魔王剣を!?)
273マロン名無しさん:2007/02/17(土) 20:59:31 ID:???
第145話 さやかを守れ の巻 3/4

扉を破壊し666ブロックに踏み入ったゲッコーは、
止めようとする雑兵たちを殴り倒し、悠然と部屋の奥に歩を進めた。
「さあ、とくと拝見させてもらおうか…」

(お前の邪悪なる力を…)

彼が見上げる先には、台座に突き立ち火花を放つ、一振りの長剣があった。
まがまがしい黒い刀身、その根元に位置するドクロの彫刻。
ぱっくり開いたドクロの口の中は、黒くて丸い鏡のようになっている。
解放を待ち望むように荒ぶる剣へとゲッコーはその手を伸ばした。

「さあ… 存分に暴れてみせろや… 魔王剣よぉ!! 」

つかを握る手にゲッコーが力を込めた刹那、ドクロの口の中に細い月のごとき光が浮かび上がる。
と同時、剣を封じ込めていた台座はばらばらに砕け散った。
かぐやがその場へと駆けつけたが、とき既に遅い。
魔王剣とそれを手にしたゲッコーは、並々ならぬ力をほとばしらせながら、
天井を突き破って空のかなたへ飛び去ってしまった。
ゲッコーは魔剣の力が自分に及ぼした異変に気付き、嬉々として高笑いした。

「み、見えるぞ!! 初代龍神につぶされた、右目が!!!」

かぐやはその姿を見送り、忌々しげに歯噛みした。
「き、きさまは わらわの地球を… ただの岩の塊にする気か!!」
彼女はクレーターに覆われた青白い母星を思う。

「あれは月を死の星に変えた… 魔剣なのじゃぞ!!」
274マロン名無しさん:2007/02/17(土) 21:00:53 ID:???
第145話 さやかを守れ の巻 4/4

一方の峰家では、さやかがお風呂で束の間の安息を楽しもうとしていた。
下心見え見えのボディーガードたち(ムサシと小次郎)を追い払い、彼女は湯船へとつかる。
が、その湯の中から突然に人影が現れた。
「ふ〜〜っ、湯船の中は異常なしと…」
ボディーガードも楽じゃないぜ、とカッコつけて去ろうとする刃に、
「バカ〜〜〜!!!」
さやかは洗面器を投げつけて叫んだ。

「龍の巫女なんてサイテーよ――!!」

彼女の声が響き渡る夜空には、明るく輝く三日月。
その光を背にして黒い影が笑った。

「フフフ…… もっと最低な思いをさせてやるぜ…」

彼の手の中には凶暴なる魔剣が握られていた。

「このゲッコーがな!!」
275マロン名無しさん:2007/02/17(土) 21:35:57 ID:???
まさかさやかにあんな事やこんな事をする気かーッ
276マロン名無しさん:2007/02/17(土) 22:25:02 ID:???
おいおい、月丸ごと壊せる剣って強すぎないか
普通に考えて今の刃じゃ勝てないぞ
277マロン名無しさん:2007/02/17(土) 23:03:16 ID:???
いい年こいた大人が女子中学生と混浴希望だと!?同年代の
思春期まっただ中の青ガキは湯船に潜んでたっぷり視姦だと!?

大昔の「るんるん温泉旅行」だったかの話もそうだが寄ってたかって
14歳の少女の裸に欲情する男共のこの危うさよ!そしてそれをちょっと叩いたり
洗面器ぶつけてすねるだけで許してしまうさやかたんの懐の深さよ!
つーか無防備さよ!

お、俺も峰家に居候して無防備なさやかたんに色々セクハラして〜!(*´д`*)
278マロン名無しさん:2007/02/17(土) 23:30:36 ID:???
女子のトイレをチェックなんてセクハラ以外の何者でもないのに
十兵衛がやるとなぜか悲壮感を感じるなw
279マロン名無しさん:2007/02/17(土) 23:34:31 ID:???
>>277
まぁ(現実の)宮本武蔵の活躍した時代なら14歳でもOK、か?

でもゴキブリその他の時は顔すら見せないくせに
風呂だけちゃっかり同行しようとする小次郎って・・・・
280マロン名無しさん:2007/02/18(日) 12:14:09 ID:???
黒ウサギという独立カラーも相まってゲッコーの暴走ぶりは
どんどん加速していきそうだな。
チョイ悪ウサギの先駆けだったミカヅキはもはや忘却の彼方だw
281マロン名無しさん:2007/02/18(日) 16:17:45 ID:???
>>279
小次郎…
282マロン名無しさん:2007/02/18(日) 16:39:49 ID:???
ゲッコー自身も既にだいぶ暴走してるが、
魔王剣もそのうち制御しきれなくなって暴走したりしそうだよな
283マロン名無しさん:2007/02/18(日) 22:01:27 ID:???
きっと龍神剣も魔王剣に対抗して新しい力に目覚めたりするんだろうなー。
あ、そこでさやかの龍の巫女パワーとかが絡むのか?
284マロン名無しさん:2007/02/18(日) 22:28:10 ID:???
>>279
さすが俺達の小次郎だ
285マロン名無しさん:2007/02/18(日) 22:31:07 ID:???
>>282
んで魔王剣に心を食われて魔王化するわけか
286マロン名無しさん:2007/02/18(日) 22:42:32 ID:???
ますます鬼丸の立場がなくなりますね。まぁ流石にぽっと出の不良ウサギに
ライバルの座を奪われちゃあこれまでの積み重ねが意味ないから、逆にゲッコーは
同じ悪の剣士ってことで復活した鬼丸との対立関係になったりして。
287マロン名無しさん:2007/02/18(日) 23:19:45 ID:???
合体して兎丸になればいいな
288マロン名無しさん:2007/02/18(日) 23:24:08 ID:???
心配せんでも鬼丸には十兵衛や小次郎のポジションが待ってるさ。
289マロン名無しさん:2007/02/18(日) 23:45:57 ID:???
合体に使われるってのは絶対ありそうだな<鬼丸
ゲッコーかツキカゲあたりと
290マロン名無しさん:2007/02/19(月) 00:04:23 ID:???
>>288
さやかの風呂を覗きに行ったり酒飲んでウサギにキスしたりするようになるのか
291マロン名無しさん:2007/02/19(月) 00:04:46 ID:???
鬼丸は黒いウサ耳なら似合いそうだ
292マロン名無しさん:2007/02/19(月) 00:11:41 ID:???
白と黒のツキカゲとゲッコーが兄弟合体することで通常の10倍ドンの力になるのだ!
ゲッコー一人では扱いきれなかった魔王剣もこの状態なら〜〜

鬼丸はかぐや編が終わるまで盛大にスルー
293マロン名無しさん:2007/02/19(月) 16:44:34 ID:???
>>288
まぁタケちゃんも中学生だし
異性の裸には
小次郎以上に浴場するとみた
294マロン名無しさん:2007/02/19(月) 20:57:37 ID:???
第146話 ゲッコーの逆襲 の巻 1/3

「あ〜〜もう… 嫌よこんなの〜〜〜!!」

自室のベッドの上で さやかは嘆きの声を上げた。

「どうした さやか!?」 「さやか殿!?」 「なんだゲロ!?」 「なんじゃ、何が嫌なんじゃ!?」

即座にドアから窓から天井からゴミ箱から、声を聞きつけた仲間たちが現れる。
そんな彼らに、さやかは しびれを切らしたように言い放った。

「あんたたちに監視されてるのが嫌なのよ!!」

エキスを奪われ かぐやが化け物となったら世界は―― なんて御託は聞き飽きた。
遊びたい盛りに部屋の中に閉じこめられ彼女の我慢は限界である。
だだをこねて泣き出す彼女を前に、ムサシたちは折れることを余儀なくされた。

というわけで、さやかのリクエストに応え、やってきたのは横浜ベイブリッジ。
白い二つの主塔から伸びた扇形のケーブルが晴れた夜空によく映える。
刃たち五人は車に乗り込み、橋の上の道路を走っていた。
ライトアップされた鉄橋を見上げて、さやかもご満悦の様子だ。

「ところで小次郎… おぬし、いつ免許取ったんじゃ?」
「免許?」
後部座席から顔を出したムサシの問いに、運転席の小次郎は屈託なく笑いながら答えた。
「ハッハッハッ、この佐々木小次郎、もとより免許皆伝の腕前でござるわ!!」

……ライバルの返事にムサシが懸念を覚えた次の瞬間、案の定と言うべきか、
車は中央分離帯を突き破って反対車線へと侵入してしまった。
向かってくる車列をすんでのところで避けるが、彼らの眼前には路肩の柵が迫る。
「ぶ、ぶつかる〜〜〜!!!」
295マロン名無しさん:2007/02/19(月) 20:58:39 ID:???
第146話 ゲッコーの逆襲 の巻 2/3

―― 激突の寸前で、空から降ってきた何かが車のボンネットを串刺しにして止めた。

「おいおい、気をつけてくれねーと困るぜ…」

驚く刃たちの目の前に、マントをなびかせた人影が降り立つ。
その影が車体から引き抜いたのは黒く巨大な長剣。

「その娘は かぐや様に献上する大事な龍の巫女なんだからよ――!!」

笑みを浮かべて見下ろすのはゲッコーだ。
こうして家から出てきては逃げも隠れもできまいと言うゲッコーに、
それはそちらも同じことと刃が龍神剣を構える。
すぐさま巨大な火の玉を敵めがけて放つが、ゲッコーの握る魔王剣は、
吹き出すエネルギーを長い刀身に変え、迫りくる火炎を真っ二つに斬り裂いた。
攻撃に転じるゲッコーの剣を刃はひらりとかわし、
肉薄して斬りつけんとする龍神剣を今度はゲッコーが受け止める。

二人はいったん間合いを取り、それぞれに鉄橋の主塔の上へと降り立った。
夜空にぽっかりと浮かんだ三日月が橋と彼らの姿を照らす。
さやかたちはその光景を道路の上から他に為すすべなく見上げた。
296マロン名無しさん:2007/02/19(月) 21:00:10 ID:???
第146話 ゲッコーの逆襲 の巻 3/3

大きくなるだけの剣で自分は斬れないと挑発する刃に、ゲッコーが余裕の表情で答える。
魔王剣の真の力はこんなものではない、と。
ゲッコーは剣を水平に掲げ持って、つかを握る手に力を込めた。

(さあオレの邪悪な心を吸い取って、パワーに換えろ!!)

(魔王剣!!)

剣に彫られたドクロの意匠が、その口の中に三日月型の光をともらせる。
するとにわかに魔王剣から激しい力が発せられ、橋の下の海がしけのように波立ちはじめた。
ムサシが危険を察して逃げるように叫ぶが、刃はそれを聞かずに飛び出す。
ゲッコーは魔王剣を振りかざした。

「 消え失せろ!! 」

宙をなぐ切っ先から、橋を飲むがごとく巨大な黒いエネルギーの球体が放たれた。
刃はその威力に驚愕しながらも龍神剣のバリヤーを展開するが、
攻撃を受け止めた剣はすぐに悲鳴を上げはじめる。
そのまま魔王剣の力に押された刃は、海上に吹き飛ばされ大きな爆発に飲み込まれた。

「や、刃ぁ〜〜〜!!!」

さやかたちが悲痛な叫びを上げる中、ゲッコーは高らかに勝利の笑い声を響かせた。
297マロン名無しさん:2007/02/19(月) 21:35:41 ID:???
つーかこれ勝てねーだろ 
現かぐやでいっぱいいっぱいな上に真の姿が待ち構えてて魔王剣とかまで出てきて…


今更鬼丸が復活しても劇的には変わらんぜ
298マロン名無しさん:2007/02/19(月) 21:51:00 ID:???
むしろここらでサヤカ覚醒でしょ
299マロン名無しさん:2007/02/19(月) 22:32:52 ID:???
こんな緊迫した漫画がYAIBAだなんて俺は認めない!
300マロン名無しさん:2007/02/19(月) 22:50:49 ID:???
なぁに心配するな、俺たちの小次郎はいつものままだぜ!
301マロン名無しさん:2007/02/19(月) 23:04:05 ID:???
暴走したゲッコーを倒すために
ヤイバ・鬼丸・かぐや様が共闘するとみた!
302マロン名無しさん:2007/02/19(月) 23:57:42 ID:???
龍神剣がイマイチ活躍しない件
303マロン名無しさん:2007/02/20(火) 00:23:44 ID:???
龍神剣しょぼいな。
今の所、風神剣+風神波の出力に劣ってるし。
304マロン名無しさん:2007/02/20(火) 01:07:29 ID:???
龍神剣がしょぼいんじゃない!刃がしょぼいんだ!!
と主張してみる。
305マロン名無しさん:2007/02/20(火) 02:17:21 ID:???
>>301
共闘イイネイイネー
306マロン名無しさん:2007/02/20(火) 02:31:00 ID:???
雷神 VS 風神の次は
龍神 VS 魔王か。

魔王なんて所詮王様なんだから神にとっては雑魚だよね。
307マロン名無しさん:2007/02/20(火) 02:54:14 ID:???
この国じゃあ神様なんか八百万いてその辺の石ころでも神様だからなぁ・・・。
王様のほうが強いかも知れんぞ。
308マロン名無しさん:2007/02/20(火) 03:40:04 ID:???
龍神の玉は龍帝の玉に進化した!!
309マロン名無しさん:2007/02/20(火) 06:46:13 ID:???
>「どうした さやか!?」 「さやか殿!?」 「なんだゲロ!?」 「なんじゃ、何が嫌なんじゃ!?」
あいかわらず小次郎は出てこない件。

風呂狙ったり無免許運転してみたり、奴はさやかとかかぐやとかどうでもよくて、
ただ自分が楽しんでるだけなんじゃないか……。
310マロン名無しさん:2007/02/20(火) 09:33:19 ID:???
>>306
国によっては神<王という思想もあるから何とも言えんぞ
311マロン名無しさん:2007/02/20(火) 19:28:59 ID:???
龍神丸は
パワーアップして
龍王丸になる
312マロン名無しさん:2007/02/20(火) 20:04:30 ID:???
今までにも議事堂とか大仏とか都庁とかが犠牲になってきたが
今回はベイブリッジが破壊されるようだな
313マロン名無しさん:2007/02/20(火) 22:07:04 ID:???
>>311
ってことは龍神剣も龍王剣になるんだな。

…昔は龍神丸→龍王丸に疑問を抱かなかったが、
今思えば神から王にパワーダウンしてるよな。
314マロン名無しさん:2007/02/20(火) 23:27:26 ID:???
「龍神」の中の「王」なんだろ。

‥あ、それでいくと魔王は「魔神」の「王」になるな。
竜王丸も魔神だから‥‥‥
315マロン名無しさん:2007/02/21(水) 01:24:29 ID:???
最強形態は龍星剣か
316マロン名無しさん:2007/02/21(水) 02:06:49 ID:???
ライトファンタジー的な考え方じゃ悪魔≒神なので
魔王=神、あるいは魔王=神の中の王って事じゃないのかな、かな
317マロン名無しさん:2007/02/21(水) 03:10:14 ID:???
>>315
音速で攻撃するわけですね
318マロン名無しさん:2007/02/21(水) 03:26:15 ID:???
音速って遅くね?
すでに雷の技や、ビームがあるのに
319マロン名無しさん:2007/02/21(水) 10:48:22 ID:???
ビームは関係なくね?
別に光速じゃないぞ?
320マロン名無しさん:2007/02/21(水) 11:40:49 ID:???
ゲッコーは峰家からベイブリッジまで、ずっと車の後をついてきたんだろうか。暇な奴だな。
321マロン名無しさん:2007/02/21(水) 12:39:32 ID:???
出るタイミングをはかってたんだろ
322マロン名無しさん:2007/02/21(水) 18:17:58 ID:???
つまりゲッコーは見かけに反して空気の読めるやつ?
323マロン名無しさん:2007/02/21(水) 18:51:07 ID:???
次回の展開予測 
・魔王剣に以外な弱点が、そこを突いて反撃
・土壇場で刃が新必殺技ヤイバストラッシュ
・なんらかの理由でゲッコーが自滅
・暴走しすぎてかぐや様が押さえにくる 
本命→・大ピンチの状況でついに鬼丸様が復活、華麗にゲッコーを薙ぎ倒す 
・YAIBAなんだしギャグが入ってなんとかなるさ 



まずありえないけど
・普通に完敗。現実は非常である
324マロン名無しさん:2007/02/21(水) 19:35:09 ID:???
俺は「押さえに来る」が本命のような気がするな
このタイミングで都合よく鬼丸が復活してジャジャーンと登場するとも思えん
325マロン名無しさん:2007/02/21(水) 21:06:25 ID:???
第147話 おそるべし魔王剣 の巻 1/3

魔王剣の攻撃をくらい、刃は海のかなたで激しい爆発に飲み込まれた。
ゲッコーは橋の上で呆然と立ち尽くすムサシらに、さやかを引き渡すよう要求する。
ムサシ ・ 小次郎 ・ 十兵衛の三人は剣を構え、さやかの身を守るべく立ちはだかった。

「ハッハッハッ、頼みの龍神小僧が消し飛んだというのに
 まだこのオレ様に… この魔王剣に逆らう気かぁ!!」

ゲッコーは勝ち誇って高笑いするが、そこへ橋げたを突き破って刃が現れた。
龍神剣から巨大な火の玉が放たれるも、ゲッコーはそれを一刀のもとに斬り払った。
刃の無事な姿を見て、さやかたちは喜びの声を上げる。

「あのどえらい攻撃をかわすとは、さすが刃じゃ!!」
「バーロォ!! 海水がクッションになってくれたおかげで、たまたま助かっただけだ!!」

褒めるムサシの言葉を、刃は息を荒らげながら否定した。
その表情はいつになく深刻で、常の強気な態度はどこにもない。

「今度あれを まともにくらったら… ひとたまりもね――!!」

刃のらしからぬ姿を目の当たりにして、ムサシは魔王剣の力の恐ろしさを悟る。
326マロン名無しさん:2007/02/21(水) 21:08:19 ID:???
第147話 おそるべし魔王剣 の巻 2/3

ゲッコーが再び魔王剣を構えると、先ほどの攻撃のとき同様に、
ドクロの口の中に三日月型の光が浮かび上がった。
させてなるかとムサシが車のトランクを開け、中から現れた庄之介が、
小次郎と十兵衛をその背に乗せてゲッコーの待つ空へと飛び上がった。

「伸びろ物干し竿!!」
小次郎の突き出した切っ先がゲッコーの不意を衝いて体勢を崩す。
そこに襲いかかった十兵衛の猛攻が敵の攻撃を封じ込める。
「どけ十兵衛!!」
その声に反応した十兵衛が飛びすさるやいなや、
あせるゲッコーめがけて龍神剣から猛火が放たれた。
ベイブリッジの主塔に叩きつけられたゲッコーは、怒りに顔を歪める。

「お… おのれ…  虫ケラ共めぇ!!」


その頃、将軍ツキカゲは母船の かぐやと通信を行い、
ゲッコーが魔王剣を持ち出したとの情報を聞かされていた。

「そうじゃ、そなたの弟がな!!」
「あのバカが…」

思わず歯噛みするツキカゲに、かぐやは何としてもゲッコーを止めるよう命じる。
魔王剣は邪悪な心を吸い取ってパワーに変える魔剣。
邪悪な心が増せば増すほど、剣に映る月が大きくなる。
その月が三日月のうちはいいが、半月となり、ましてや満月となると、
海水はすべて蒸発、町はおろか大気までも消し飛んで、
美しい地球は死の星と化す。―― かつての月と同じように。
327マロン名無しさん:2007/02/21(水) 21:09:25 ID:???
第147話 おそるべし魔王剣 の巻 3/3

ゲッコーと刃たちの攻防は一進一退のまま続いていた。
「よおし、小次郎、左じゃ!! 十兵衛は右から回り込め!!」
ムサシの指示と刃たちの連係の前に、ゲッコーは魔王剣の力を使い切れぬままだ。
そこでゲッコーは肘のプロテクターから宇宙生命体モチロンを発射した。
吐き出された粘着性の生物が小次郎たちの体にへばりつき、彼らの動きを封じてしまう。
そして残された刃に対し、ゲッコーは魔王剣を掲げて向き直った。

(さあ、吸収しろ、魔王剣!! オレの邪悪な心を!!)

ドクロの彫像の中に三日月の光がともった。だがゲッコーは攻撃に移ろうとはしない。

(まだだ! まだ三日月だ!)
(もっともっとオレの邪心を吸い尽くし)

(半月となって…  暴れてみせろぉ!!!)

―― ギ ン !

ゲッコーの心の声に応えるように、映り込んだ光が面積を増して半月となる。
その瞬間、今までにない強烈な光が魔王剣から放たれ、刃とゲッコーの姿を包み込んだ。
328マロン名無しさん:2007/02/21(水) 21:23:51 ID:???
ムサシ・小次郎・十兵衛が普通に戦力になってて驚いた。
…でも全く勝てる気がしねえぞ。
329マロン名無しさん:2007/02/21(水) 21:24:34 ID:???
月が満ちるにつれて破壊力が増すってアイデアは秀逸だな。
なりきり玩具で出してほしいくらいだw
330マロン名無しさん:2007/02/21(水) 21:31:39 ID:???
>「そうじゃ、そなたの弟がな!!」
>「あのバカが…」

だから奴を呼ぶのは危険だって止めたのにね……お兄ちゃんカワイソス
331マロン名無しさん:2007/02/21(水) 23:04:10 ID:???
きっと学生時代も同じことがあったに違いない

「また、ゲッコーが上級生を病院送りにしたってさ」
「あのバカが…」

「またゲッコーがカツアゲしたってさ」
「あのバカが…」

「またゲッコーがカグヤ様の入浴を覗き見したってさ」
「あのバカが…」

「また(ry」
「あの(ry」
332マロン名無しさん:2007/02/21(水) 23:09:07 ID:???
>またゲッコーがカグヤ様の入浴を覗き見したってさ
時系列考えると除いてたのは真の姿の頃だよな。
あの姿って月星人にとっては覗きたくなるようなものなのか。
333マロン名無しさん:2007/02/21(水) 23:22:12 ID:???
>>332
綺麗な女の子の体とっかえひっかえしてたんじゃね?
334マロン名無しさん:2007/02/22(木) 01:41:00 ID:???
なんかツキカゲに対するイメージが
怪しいウサギ→意外とカッコイイ→苦労人
と変化してきた・・・
335マロン名無しさん:2007/02/22(木) 05:36:28 ID:???
ツキカゲって強いのかな?
頭は良さそうだけど
336マロン名無しさん:2007/02/22(木) 07:52:04 ID:???
ツキカゲが人間型だったら絶対イケメンだっただろーな(´・ω・`)
337マロン名無しさん:2007/02/22(木) 08:42:26 ID:???
>>335
母船突入時にヤイバの攻撃を体を張って止めてたくらいだからそれなりに強いんだろう。
将軍という立場上あまり前線に立たないだけで、
まともに戦ったら魔王剣なしのゲッコーくらいの実力はあるんじゃね?
338マロン名無しさん:2007/02/22(木) 10:53:25 ID:???
ヤイバがカグヤに撃った火球を防ぐくらいだから、相当なものだろ。
339マロン名無しさん:2007/02/22(木) 12:19:27 ID:???
でも弟みたいに奔放ではなく、
その実力を誰かのフォローにしか使えない。

テラカワイソス(´-ω-`)
340マロン名無しさん:2007/02/22(木) 14:47:56 ID:???
実力はあるのに実戦じゃ活躍できない奴っているよな
341マロン名無しさん:2007/02/22(木) 15:18:32 ID:???
>>331
>またゲッコーがカグヤ様の入浴を覗き見したってさ
>「あのバカが…」
真っ裸で寝るかぐや様と薄布越しにお喋りできる兄貴が羨ましかったんだなw
「兄貴はいいよな!かぐや様の寝所前にまで行く権利あってよ!
姫殿の機嫌がいい時は添い寝とかさせてもらったんだろハァハァ」
342マロン名無しさん:2007/02/22(木) 15:59:47 ID:???
でもゲッコーはゲッコーでかぐやの片腕だったらしいからな。
過去に反乱起こしたことすら不問みたいな状態だし。
まともに働いてる兄貴の方がかぐやの評価は低かったりして…。
343マロン名無しさん:2007/02/22(木) 16:07:44 ID:???
>>341
兄貴ギガンティックウラヤマシス』(*´Д`)ハァハァハァハァハアハアノ\アノ\ア
344マロン名無しさん:2007/02/22(木) 16:23:31 ID:???
新ジャンル「月の女王」
345マロン名無しさん:2007/02/22(木) 17:30:59 ID:???
昔は兄貴の方がヤンチャで、ゲッコーは泣き虫だったとか
今のゲッコーは遅すぎた反抗期
346マロン名無しさん:2007/02/22(木) 18:58:57 ID:???
>>337
どうしてもツキカゲの場合戦力よりも頭の部分の頑張りが目立つからなー

かぐや軍
トップ(かぐや)超戦力だけど頭がパー
主戦力(ゲッコー)強いがかなりプッツン来てる
中間管理職(ツキカゲ)↑こんなやつらのフォローは超有能でないと務まらない

鬼丸軍
トップ(鬼丸)戦力はかぐやに劣るが、(どちらかというと頭よりもパワータイプだが)
頭は切れて判断力等にも優れる
ブレイン(博士)マッドだがやはり頭は切れる
中間管理職(クモ男)ツキカゲほど優秀じゃなくドジだが偵察や潜入等それなりに仕事はこなすし
上の人々がしっかりしてくれているし


ツキカゲ頑張れ超頑張れ
347マロン名無しさん:2007/02/22(木) 19:04:32 ID:???
>>345
ゲ「エーン、ジャ○アンがいじめるよー」
ツ「またか。よーし兄ちゃんがぶっ飛ばしてきてやるからな」
ゲ「うん、兄ちゃんありがとー(兄ちゃんみたいに強くなりたいな)」
つぶらな瞳で尊敬のまなざしを兄に向ける幼き日のゲッコー

こんな感じ?
348マロン名無しさん:2007/02/22(木) 19:58:47 ID:???
三日月の時点でひとたまりもねーとか言ってたのに
半月が来たら止める方法がないんじゃなかろうか
さては邪心が足りなくて使えませんでした、とかいうオチか?
349マロン名無しさん:2007/02/22(木) 20:11:50 ID:???
ヤイバ  → 重傷を負う
ゲッコー → 力の逆流でダメージ負って撤退

で、痛みわけかなぁ
350マロン名無しさん:2007/02/22(木) 20:22:26 ID:???
>>337
月星人の強さって武器とか合体とかいった+αな要素に依る所が大きい印象があるから
(かぐやはエキス切れな状態であれだけ鬼丸の攻撃に耐えて逆転した位だから
本人もガチで頑丈なんだろうが)ツキカゲも強力な武器を手に入れるなりしないと
強敵っぽく見えないだろうな。
…ゲッコーの手にすら負えなくなった魔王剣の真の持ち主になるとか?
>>347
そして真実を知らぬ兄貴は「昔はあんなにかわいかったのに!」と愚痴をこぼしながら
今日も弟の尻ぬぐいに奔走するのだった…
351マロン名無しさん:2007/02/22(木) 20:26:36 ID:???
今回の話で、ツキカゲが止めに来るっていうのは確定みたいだけど
どの時点で止めに来るのかが分岐の分かれ目っぽい

かなりのダメージだがまだ戦闘可能状態→ゲッコー撤退でさやかは無事

止めに来た時にはもう全滅でさやかは捕まってました
になるのか
352マロン名無しさん:2007/02/22(木) 21:59:33 ID:???
>本人もガチで頑丈なんだろうが
本人っつか、かぐやの外の人が異様に強かったのかもな。
ついでに千年たっても年取ったで済むくらいの超長寿。
普通に生きてたらムサシといいコンビ組めたかもしれん。
353マロン名無しさん:2007/02/22(木) 22:26:51 ID:???
それにしても、龍神剣で魔王剣に勝てる気がしねー……。
354マロン名無しさん:2007/02/22(木) 22:41:46 ID:???
>>314
遅レスだが、なぜか魔「神」より魔「王」の方が強く思えるのはなぜだろうか。
ロープレのラスボスがよく魔王を名乗ってるのに対して
魔神は結構雑魚キャラでほいほい出てくるからだろうか?
355マロン名無しさん:2007/02/23(金) 07:09:36 ID:???
>>353
新技か龍神剣がパワーアップか新しい玉か鬼丸かなぁ…
356マロン名無しさん:2007/02/23(金) 07:41:57 ID:???
ここは、龍神剣の力を100%引き出せるように修業だろ
357マロン名無しさん:2007/02/23(金) 09:34:34 ID:???
ゲッコーが自滅とかいうオチだったら泣くぞ
358マロン名無しさん:2007/02/23(金) 13:20:25 ID:???
皆忘れてないか、ゲッコーはまだ半月しか使ってないんだぞ。
満月剣まで行くと惑星破壊レベルになるらしいんだぞ。

対抗するにはもちろん刃が地球のみんなの元気を集めて(ry
359マロン名無しさん:2007/02/23(金) 13:32:43 ID:???
次回予想

ゲッコーの半月剣にやられてボロボロの刃

ゲッコーがとどめの一撃を放つが…

掛けこんできたさやかが刃を突き飛ばして代わりに食らう→さやか死亡

「俺は怒ったぞーっ!ゲッコーーーー!!」
360マロン名無しさん:2007/02/23(金) 16:58:08 ID:???
「これはムサシの恨み!!!こいつは庄之助の恨みだ!!
こいつはカゲトラの恨み!!そして、こいつはさやかのうらみだーーー!!!」
361マロン名無しさん:2007/02/23(金) 18:08:32 ID:???
>>359
伝説のサムライ設定はその伏線だったのか!
362マロン名無しさん:2007/02/23(金) 18:37:09 ID:???
家具屋「そなたの弟が龍の神子を殺したぞ!どう責任を取ってくれる!!!!」
兄貴「も、もうしわけ…(だから出すなっていったのに
   つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚) 」
363マロン名無しさん:2007/02/23(金) 18:46:10 ID:???
兄貴も大変だな
きっといつもこんな感じだぜ
364マロン名無しさん:2007/02/23(金) 19:18:30 ID:???
だが、既にそれがカイカンに・・・
365マロン名無しさん:2007/02/23(金) 21:00:01 ID:???
第148話 刃、敗れる!? の巻 1/3

半月の光を宿した魔王剣。
ゲッコーはその切っ先を、夜空を刺し貫くかのように高々と掲げた。
魔王剣から放たれる強烈な光が、夜半の横浜の街と海とを真っ白に染め上げた。

「よ、夜が!! 夜が昼間になりおった!!」

驚愕の声を上げるムサシ。
刃は龍神剣の 『大』の力を使い、みずからの体を巨大化させた。
こうなれば大きくなってバリヤーで対抗するしかない。
夜を照らす光の中からは、黒い太陽のような激しいエネルギーの固まりが顔を出しつつあった。
ゲッコーは仇敵 ・ 龍神に狙いを定め、ついにその攻撃を放った。

「いけ!! 魔王剣 半月剣!!!」
366マロン名無しさん:2007/02/23(金) 21:01:50 ID:???
第148話 刃、敗れる!? の巻 2/3

刃の巨大バリヤーと半月剣とが激しくぶつかり合う。
ベイブリッジを背にかばう刃は、徐々に半月剣の威力に押され始めた。

「ダ、ダメだ…」

とうとうその言葉が刃の口をついて出る。
彼は橋の上の人々に向かって最後の声を振り絞った。

「早く逃げろぉ!!!」

その叫びに弾かれるように、人々は車を捨てて逃げ出していく。
刃を案じて立ちすくむ さやかの手をムサシが強引に引いた。
橋げたに食い込んだ刃の体は、ついに攻撃の威力に耐えかねて吹き飛ばされる。
鋼のケーブルとコンクリートを引きちぎり、半月剣は刃を海の向こうの陸地にまで押し込んだ。
そして激しく巻き起こる爆発、衝撃。
横浜の空に巨大なきのこ雲がふくれあがる。
焦土と化した町の瓦礫の下から、元の大きさに戻った刃は息もたえだえに這い出した。
そんな刃をいつの間にか見下ろしていたゲッコーが、彼の焦燥を鼻で笑う。

「フン、くだらんバリヤーなぞ張りやがって…
 本当ならこの国もろとも消し飛んでいるところだ!!」

今度こそ息の根を止めてやるとばかり、ゲッコーは刃に連続して三日月剣を放った。
既に力を使い果たしてかわすだけでも精一杯の刃を、
ゲッコーは魔王剣の凄まじい威力によって容赦なく追い詰めていく。

「死ね! 死ね!  死ね!!」
367マロン名無しさん:2007/02/23(金) 21:05:23 ID:???
第148話 刃、敗れる!? の巻 3/3

ムサシたちは黒煙を上げる町の中へと降り立ち、刃の姿を探した。
しかし呼べど叫べど応える声はない。
彼らが見つけたものは、あるじをなくして焦土に突き刺さる一本の雷神剣だけ。
まさか刃は――。

「ハッハッハッハッハ!! いくら呼んでも奴はもう来ねーぜ!!」

色を失ったムサシたちの耳に、ゲッコーの高笑いが聞こえてきた。
ゲッコーは倒れてひしゃげた信号機の上に悠々と腰掛け、魔王剣を肩にもたれさせている。
さやかはゲッコーに向かって即座に言い返した。

「う、嘘よそんなの!! 刃がそう簡単にやられるわけないでしょ!?」

今はどこかに隠れてチャンスをうかがっているだけだと、
刃の戦いをずっと見守ってきた彼女は言った。

「刃はあんたなんかより、ずーっとずーっと… 強いんだからー!!」

しかしゲッコーはそれに対し、落ち着き払った態度で答えてみせた。

「悪いがもう決着はついちまったんだよ……」

彼は肩に乗せた魔王剣の切っ先を振り返る。
そこには血にまみれ力無くうなだれた、刃の体がぶら下がっていた。
368マロン名無しさん:2007/02/23(金) 21:11:14 ID:???
主人公がまさかの完全敗北・・・・?
369マロン名無しさん:2007/02/23(金) 21:48:16 ID:???
刃先にぶらさがる刃の図はお約束の土遁で逆襲のパターンが
完全に封じられたってワケで衝撃的だな。ゲッコーの余裕ぶりも頷けるわ。
しかし半月、三日月剣か…結局倒されたウサギ共と名称被っちゃったな。
悪いとまでは言わないけど、何か少し残念だ。
370マロン名無しさん:2007/02/23(金) 22:07:11 ID:???
>今はどこかに隠れてチャンスをうかがっているだけ
最後のページを見るまでは自分もさやかと同じこと考えてた…
371マロン名無しさん:2007/02/23(金) 22:37:17 ID:???
こ、これどーするの?
ゲッコーのほかにもかぐやが控えてるってのにこの実力差。
これはもしやかぐやに変わってゲッコーがラスボスになる可能性もあり?
372マロン名無しさん:2007/02/23(金) 23:27:21 ID:???
魔王半月剣>>>>>>龍神剣巨大化バリア

どうすんの? これ。龍雷剣とかにパワーアップするの?
それでも魔王満月剣に勝てるの?
373マロン名無しさん:2007/02/23(金) 23:32:29 ID:???
ネタバレ

さやかさらわれる⇒瀕死の刃を龍神に預け、他の仲間でさやか奪還作戦開始⇒
刃が龍神の新たな試練でパワーアップ⇒
追い詰められた仲間達+エキスを吸われる寸前のさやかの前に刃登場。⇒
ゲッコーとの激闘の末、魔王満月剣を打ち破る。
374マロン名無しさん:2007/02/23(金) 23:37:04 ID:???
主人公特権の「死にかけ→覚醒」パワーアップを使うしかあるまい
375マロン名無しさん:2007/02/24(土) 01:23:04 ID:???
いつの間にこんなハードなバトルマンガになった
376マロン名無しさん:2007/02/24(土) 03:20:04 ID:???
きっと剣十郎が一発でゲッコーを倒す…とみた
377マロン名無しさん:2007/02/24(土) 05:51:21 ID:???
>>375
ゲッコーだけじゃこうはいかなかっただろう。
一瞬にしてハードバトル漫画に転換させた魔王剣の力はすさまじいな。
378マロン名無しさん:2007/02/24(土) 06:48:07 ID:???
ああそういや親父なにやってんだろ。
379マロン名無しさん:2007/02/24(土) 08:14:35 ID:???
いくら剣の技量があっても特殊な剣がないと戦力にならないだろうなぁ
380マロン名無しさん:2007/02/24(土) 08:49:08 ID:???
親父のことだからどっかから剣パクって戦力になってくれるよ
381マロン名無しさん:2007/02/24(土) 13:31:56 ID:???
鬼丸の風神剣と龍神の龍神剣があれば、雷神剣あわせて剣が3本になる。

刃;雷神剣+龍神の玉
十兵衛:風神剣             (狼で戦え。魔王剣相手なら意識があろうがなかろうが戦うしかない)
武蔵:龍神の龍神剣+雷神の玉   (凶暴化防止)
小次郎:物干し竿

382マロン名無しさん:2007/02/24(土) 14:43:18 ID:???
武蔵って確か二刀流だったよな
右手に雷神剣左手に風神剣で闘えばいいんじゃねーの?
383マロン名無しさん:2007/02/24(土) 15:41:30 ID:???
ぎ…ぎっくり腰が…
384マロン名無しさん:2007/02/24(土) 16:19:53 ID:???
風神剣回収したら鬼丸も一緒に復活するんじゃね?
共闘するのかなぁ
385マロン名無しさん:2007/02/24(土) 16:57:36 ID:???
>>369
マンゲツ剣と書くとすげー弱そうだな
386マロン名無しさん:2007/02/24(土) 18:02:38 ID:???
>369
死んでいった仲間達の力を借りてパワーアップしてたのかと勘違いしそうなネーミングではあるな。
いや、死んでない奴も要るけど。
387マロン名無しさん:2007/02/24(土) 19:32:58 ID:???
>>371
でもかぐやの貫禄を考えると、魔王剣があってもゲッコーに負けるとは思えん
その点、智略込みとは言えかぐやをギリギリまで追い詰めた鬼丸はよくやったよな
388マロン名無しさん:2007/02/24(土) 19:36:01 ID:???
半月、三日月剣ってことは
ピンチのときに新技、刃新陰流「日食剣」でもつかうのかな?

あ、日食は太陽が月で隠れることだった・・・。
389マロン名無しさん:2007/02/24(土) 20:05:16 ID:???
今までは何だかんだ言って「一般人は避難して無事でした」みたいな描写だったけど
今回の横浜は確実に死人が出てるよな……
390マロン名無しさん:2007/02/24(土) 20:08:36 ID:???
>>387
鬼丸は頭脳もある強者、かぐやはパワーバカって感じなんだよな。
普通は女の方が頭脳キャラになりそうなんだけど。
391マロン名無しさん:2007/02/24(土) 20:10:51 ID:???
>>389
「ダ、ダメだ…」となってから実は30分くらい粘ってたんだよ。
その間に横浜の住民はきっと避難できたんだよ。
392マロン名無しさん:2007/02/24(土) 22:10:45 ID:???
シオジどこいった…
393マロン名無しさん:2007/02/25(日) 01:25:18 ID:???
>>392
あんたあの子の何なのさ
394マロン名無しさん:2007/02/25(日) 16:17:51 ID:???
「本当ならこの国もろとも消し飛んでいるところ」って・・・強すぎだろ。
だいたいゲッコーは日本もらう気じゃなかったのか。消し飛ばしてどうする。
395マロン名無しさん:2007/02/25(日) 16:54:28 ID:???
この国とは武蔵の国のことだろう。
ベイブリッジ破壊して、日本全体が消し飛ぶとは思えん。津波とかで沈むことはあるかもしれんが
396マロン名無しさん:2007/02/25(日) 19:56:10 ID:???
ちょっと前までの話だったら「どうせ死んだふりだろ」で済む展開なのに
397マロン名無しさん:2007/02/25(日) 20:56:07 ID:???
第149話 さやかの決心 の巻 1/4

「さあ、見るがいい…
 これがかぐや様に逆らった愚かな龍神小僧の… なれの果てだ!!」

そう勝ち誇ってゲッコーは刃を大地へと投げ捨てる。
さやかがすぐさま抱え起こしたその体は、傷ついて血を流し半死半生の状態だ。
それでもなお雷神剣に手を伸ばそうとする刃をムサシは沈痛な面持ちで見る。
「もう良い、刃… お前はよう戦った…」
十兵衛、小次郎、そしてムサシの三人はそろって刀の鞘を払った。

「あとはワシらにまかせろ!!!」

いっせいに斬りかからんとする彼らを前に、
しかしゲッコーは小馬鹿にしたように笑うだけだった。

「フン、龍神小僧がおらんと何もできんウジ虫どもが… こざかしい…」

ゲッコーは信号機の上に腰掛けたまま、魔王剣の一なぎで三人を弾き飛ばした。
地面に叩きつけられた三人めがけて更に魔王三日月剣を放つ。
容赦のない攻撃が焦土をえぐり、ムサシたちは為すすべなく地べたにはいつくばった。

「思い知ったか、ウジ虫どもめえ!!」

無慈悲な黒ウサギがあたりに嘲笑を響かせる。
398マロン名無しさん:2007/02/25(日) 20:57:23 ID:???
第149話 さやかの決心 の巻 2/4

「そこまでだ、ゲッコー!!」

不意の声がゲッコーの高笑いをさえぎった。
魔王剣の暴走を止めに現れたのは、燕尾服の白ウサギ―― 将軍ツキカゲ。

「まったく… これからかぐや様が支配される星を、こんなに荒らしやがって…」
「ハッハッハッ! 兄貴にも見せたかったぜ、この剣のパワーをよぉ!!」

一瞬驚いた様子を見せたゲッコーだが、すぐに気安い調子で町の残骸を見せびらかす。
まさか魔王満月剣は……と確かめるツキカゲに、ゲッコーは使っていないと答えを返した。

「まだ三日月と半月しか試してねー… 満月剣は使いたくても使えねーからな」

その言葉を聞いたムサシは魔王剣には更に上があるのかと恐れおののく。
動けぬ彼らをよそにゲッコーは悠々とさやかへ歩み寄った。
贄(にえ)となることを拒む彼女に、ゲッコーは死にはしないと嘲笑まじりに説いてみせる。

「エキスを吸われてババアになるだけよ! しわくちゃのババアになぁ!!」
399マロン名無しさん:2007/02/25(日) 20:58:49 ID:???
第149話 さやかの決心 の巻 3/4

そう言ってさもおかしそうに大笑いしたゲッコーは、
次の瞬間、背後から巨大な火の玉をくらって無様にも吹き飛んだ。

「さ、さや…かに… さわるなぁ!!!」

もはや残っていないはずの力を振り絞って龍神剣を振るった刃は、
必死にその言葉を絞り出すと、ついに立つこともできなくなって倒れ込んだ。
ゲッコーは瓦礫の上で身を起こしながら低く笑った。

「クックックッ… 許さんぞ… 貴様だけは絶対に許さん…」

もたげた顔から笑みが消え去る。

「満月剣で息の根を、止めてくれるわ!!」

ゲッコーは魔王剣を構えて飛び上がった。

「ま、まてゲッコ――!! 満月剣を使えばこの星は!!」
「この星が燃えよーが砕けよーが知ったことか!!」

制止する兄の言葉も聞かず、ゲッコーは狂気じみた殺意に口角を吊り上げた。

「オレはそいつを殺せばそれでいいんだよぉ!!!」
400マロン名無しさん:2007/02/25(日) 21:03:39 ID:???
第149話 さやかの決心 の巻 4/4

魔王剣のドクロの中に煌々(こうこう)たる満月が姿を現す。
町中の瓦礫が強烈なパワーに吸い上げられるよう宙を舞う。
さやかはその光景を見て、そして地面に倒れ伏す刃の姿を見て色をなくした。

(や、刃が…)

(刃が死んじゃう!!)

さやかは刃を背にかばうように立って両腕を広げた。

「やめてぇー!!」 「どけぃ、龍の巫女!!!」

魔王剣を構えたゲッコーが激しく一喝する。
刃は必死に頭をもたげ、苦しい息の下から さやかを止めた。
しかしそんな刃の姿を目の当たりにし、彼女はとうとう心を決める。

「わ、わたし…… わたし行きます!!」

彼女の言葉に、一瞬その場の全員が息を呑んだ。

「だからもう みんなに手を出さないで――!!」

ゲッコーは短く笑い、最初からそうすればいいのだと言って剣を収めた。
さやかに追いすがろうとする刃の頭をゲッコーの足が無惨にも踏みつぶす。
さやかが刃をかばって強く非難すると、ゲッコーはそれには構わず彼女の腕を引いた。

(さようなら、刃……)

言葉にならない別れを告げ、さやかは二人の月星人に連れられて焼けた夜空へと消える。
あとには彼女の名を叫ぶ刃の声だけがむなしく響いた。
401マロン名無しさん:2007/02/25(日) 21:14:44 ID:???
これマジでYAIBAか……?
402マロン名無しさん:2007/02/25(日) 21:25:46 ID:???
とうとう龍の巫女が持ってかれたか
つかゲッコーまじで容赦ないな
403マロン名無しさん:2007/02/25(日) 23:22:13 ID:???
ゲッコーを止めに来たはずなのに全然止められてない兄貴・・・
404マロン名無しさん:2007/02/25(日) 23:35:14 ID:???
つーか満月剣はつかえねーんじゃないのか。
405マロン名無しさん:2007/02/26(月) 00:56:01 ID:???
ホントにどーすんだこれから…
406マロン名無しさん:2007/02/26(月) 01:12:10 ID:???
かぐやがさやかをレイプ。
かぐやが真の姿に変身。さやかは婆ちゃんになり以後漫画から退場。
かぐや、龍の力を制御するつもりが、逆に乗っ取られる。

かぐやがさやかの人格に。かぐやが仲間になる。


かぐや、ヤイバ、いつの間に復活した鬼丸の3人でゲッコーと戦う。
こんな展開だな。
407マロン名無しさん:2007/02/26(月) 01:27:06 ID:???
魔王剣>>>>>龍神剣>=風神剣=雷神剣

でFA?
408マロン名無しさん:2007/02/26(月) 02:48:55 ID:???
たまには物干し竿のことも思い出してやってくれ
409マロン名無しさん:2007/02/26(月) 03:50:31 ID:???
ゲッコーが今までの敵と別格すぎる・・・
鬼丸なんかこいつに比べりゃ全然かわいかったよな
410マロン名無しさん:2007/02/26(月) 05:34:03 ID:???
風神剣じゃせいぜい竜巻しか起こせんもんな。
411マロン名無しさん:2007/02/26(月) 11:41:10 ID:???
ゲッコーもだが魔王剣のインパクトが強烈すぎる
412マロン名無しさん:2007/02/26(月) 11:53:30 ID:???
鬼丸はギャグにも付き合ってたし、理性のあるキャラだったもんなぁ
ゲッコーはこいつ完全にイッちゃってるだろ
413マロン名無しさん:2007/02/26(月) 13:29:18 ID:???
どうせ捕らわれるもエキスを吸われそうなところでギリギリ助けが来てくれるだろ
414マロン名無しさん:2007/02/26(月) 17:20:24 ID:???
>>413
でも、結構ボスの最終形態の封印とかは、解かれること多いからな

エキス吸われてさやかはババァに、カグヤ完全復活。

何とか倒す

さやかを元に戻すために伝説の○○を探す旅に…

とかなるかもしれん
415マロン名無しさん:2007/02/26(月) 18:35:53 ID:???
>>404
「使いたくても使えない」と言っておきながら普通に使ってるのは謎だな…
実は不完全な満月剣しか使えないという意味か?
416マロン名無しさん:2007/02/26(月) 19:44:59 ID:???
いや、使おうと思えば使えるけど地球巻き込んじゃうから使えないってことだろ。
だけどゲッコーは頭弱いからキレると見境なく使おうとしてしまう。
そりゃ兄貴が危険と言うわけだわ。
417マロン名無しさん:2007/02/26(月) 20:48:54 ID:???
かぐや編のラスボスはかぐや真の姿+魔王剣装備かな?
うわ、勝てる気しねえな。
しかしかぐや編の後も続くんかな、以外とこれで最終かもギャグ入らなくなってきたし。
418マロン名無しさん:2007/02/26(月) 22:07:50 ID:???
かぐやで終わったら
鬼丸どうすんのよ・・・
419マロン名無しさん:2007/02/26(月) 22:46:30 ID:???
カグヤの前座のゲッコーですらこれなのに、今さら鬼丸と戦ってもなぁ…
なんかカグヤを倒す過程で鬼丸も人間に戻るとかそんな展開じゃ?
420マロン名無しさん:2007/02/26(月) 23:22:49 ID:???
ウサギといえば亀。
亀と言えばトータスヨーロッパ。
まさヵ魔王剣に対抗するのが蜘蛛男のトータスヨーロッパを改造した金棒博士になるなんて
421マロン名無しさん:2007/02/27(火) 01:30:50 ID:???
初代龍神登場でゲッコーを瞬殺
422マロン名無しさん:2007/02/27(火) 03:05:20 ID:???
>>421
そういやあいつどこ行ったのかね
ゲッコーとも戦ったことあるなら、何かアドバイスぐらいしてやればいいのに
かぐやに龍の巫女のことバラしちゃったのが気まずくて隠れてるんだろうか
423マロン名無しさん:2007/02/27(火) 04:08:44 ID:???
出てきたところでゲッコーに瞬殺されそうな悪寒
424マロン名無しさん:2007/02/27(火) 11:55:33 ID:???
初代龍神は精神体であって既に肉体がないから、まともに戦闘できないとか。
425マロン名無しさん:2007/02/27(火) 20:56:05 ID:???
第150話 勝利の可能性 の巻 1/3

世界の行く末を暗示するかのように東京の空は荒れ模様だ。
傷つき敗れた刃は三日の昏睡ののちに峰家で目を覚ました。
さやかはゲッコーに連れ去られ、かぐやが真の姿になるのも時間の問題。
とは言え、かぐやにも魔王剣にも太刀打ちできない現状では、
すべてを忘れて傷を直すのが先決だとムサシは言う。

「しばし戦士の休息じゃ。ゆっくり楽しむがよい…」

包帯でぐるぐる巻きの刃は、部屋に取り残され不満げにぼやいた。
「ちぇっ… なーにが戦士の給食だよ…」

母船にさやかを運び込んだゲッコーは、かぐやの前で一つの要求を口にしていた。
なんと龍の巫女と引き換えに魔王剣をもらい受けたいというのだ。
「ホホホ… たわけたことを…」
「オレは本気ですぜ、姫殿…」
ざれ言として片付けようととする女帝に対し、ゲッコーは魔王剣を握る手に力を込めた。
持ち主の邪心に応えて魔剣が荒々しくうなり出す。

「あ〜〜〜、わかった! わかった! そんな剣、そちにくれてやるわ!!」
かぐやは怯むでも慌てるでもなく、ただ面倒くさそうに言ってゲッコーの要求を認めた。
ゲッコーは薬で眠らせた さやかを床に置き、魔王剣を持って意気揚々と出て行く。
本当にいいのかとツキカゲが尋ねるが、どうせすぐに逆らえなくなると かぐやは言った。
儀式が執り行われるのは満月の夜。
その神聖なる光のもとで、さやかのエキスは吸い尽くされ、かぐやは真の姿を取り戻す。
426マロン名無しさん:2007/02/27(火) 20:57:09 ID:???
第150話 勝利の可能性 の巻 2/3

一方ムサシたちはというと、かぐやたちに対抗する方策に頭を悩ませていた。
攻撃の要(かなめ)である刃が万全となっても、現状の戦力では到底彼らにかなわない。
「こりゃー助っ人がいるでござるな――、強力な助っ人が…」
小次郎の言葉を聞いてムサシもうなった。

「どっかにおらんかのう… 刃クラスの助っ人が…」

ふすま一つ隔てた部屋では、刃がテレビを見ながらゲラゲラと笑っていた。
食べていたせんべいの袋がからになり、刃は振り向いて声を上げる。

「お――い、さやかー!! なんか…食いもん………」

振り返ったそこには、だだっぴろい無人の空間しかなかった。

(さやか…)

いつもそこにいたはずの彼女の姿が思い出される。
そして目の前から連れ去られていったときの、彼女の悲しい涙も。

「くっ… くっそぉ〜〜〜〜!!」
427マロン名無しさん:2007/02/27(火) 20:58:10 ID:???
第150話 勝利の可能性 の巻 3/3

刃はぼろぼろの体もかえりみず、雷雨の降りしきる庭へと飛び出した。
仲間たちが慌ててそれを引き止める。
勝ち目がなくても行くしかないんだと叫ぶ刃を、ムサシは厳しく一喝した。
今やかぐやを止めることができるのは龍神剣の使い手である刃だけ。
世界の平安のためにも、彼をかばって捕まった さやかのためにも、
負けるための戦いなどしてはならないのだ。

それを説くムサシに、体が治ったら本当に勝算はあるのかと刃は尋ねる。
一つだけある、とムサシは答えた。
助力をたのむのだ。刃の龍神剣と同等のパワーを持つ、ある男の力を。
それはかつて刃と互角に渡りあった風神剣の使い手。
すなわち――。

「鬼丸を復活させるのじゃ!!!」

彼らが見上げる屋根の上、彫像と化した魔王の背後で、激しい雷がとどろき渡った。
428マロン名無しさん:2007/02/27(火) 21:21:24 ID:???
やっぱここで鬼丸と共闘かぁ
でも鬼丸一人増えたってカグヤ+ゲッコーには勝てんだろ
429マロン名無しさん:2007/02/27(火) 21:41:12 ID:???
ゲッコーなら何とかなるかも
要は魔王剣にパワー溜めさせなきゃいいわけだから
430マロン名無しさん:2007/02/27(火) 22:34:11 ID:???
流石に同時にかかられたら勝ち目はないだろうが、二人がかりで各個撃破は不可能じゃあない筈だ。

それよりも前に、鬼丸をどうやって復活させるのか、復活させたとしても刃には絶対味方してくれないだろうって方が大問題だがな
431マロン名無しさん:2007/02/27(火) 23:05:10 ID:???
これで鬼丸がピッコロ化か。今度からはタケちゃんとか呼ぶんだろうな・・・
432マロン名無しさん:2007/02/27(火) 23:28:29 ID:???
たぶん刃と鬼丸がもめてるところにゲッコー襲来、
「今は争っている場合じゃない!」とか言って力を合わせる二人、
そして戦いの中で芽生える友情……みたいな感じになるんだろうなぁ
カグヤを倒したあとの最終回では鬼丸が「あいつとはもう戦う気にならん」と言って山奥に去っていきます
433マロン名無しさん:2007/02/27(火) 23:47:25 ID:???
竹取のじいさんのせいで、1000年後が大変なことに・・・
434マロン名無しさん:2007/02/27(火) 23:47:42 ID:???
>>432
一度くらいお姉さんと祖父の所に顔見せに行ってやれよw
まぁあれだけ暴れて、今さらどの面下げてって面はあるが。
435マロン名無しさん:2007/02/28(水) 00:01:58 ID:???
>そんな剣、そちにくれてやるわ
かぐや様豪快すぎ。このコマの表情すげーやる気ないし。
436マロン名無しさん:2007/02/28(水) 00:46:08 ID:???
満月剣発動という最悪の事態までありうるのに
「すぐに逆らえなくなる」で済ませてるからな…
いったい真かぐやってどんだけ強いんだ。
437マロン名無しさん:2007/02/28(水) 00:50:28 ID:???
地球を破壊するほどの威力といわれる満月剣ですら太刀打ちできないってことか・・・
438マロン名無しさん:2007/02/28(水) 08:20:26 ID:???
真カグヤ>>>>>満月剣>>>>>>>>>>>三日月剣>龍神剣

こんな感じか。
439マロン名無しさん:2007/02/28(水) 08:56:38 ID:???
スーパーゴリラさえいれば…
440マロン名無しさん:2007/02/28(水) 09:11:42 ID:???
ズポポちゃんがいれば…
441マロン名無しさん:2007/02/28(水) 19:55:16 ID:???
いつもいるはずの人間がいなくなったことに日常の中で気付く、っていうのは
ベタな演出ではあるけど泣けた
442マロン名無しさん:2007/02/28(水) 22:25:44 ID:???
鬼丸どうやって復活させるんだろ。
金棒博士が当分ムリとか言ってたのに。
443マロン名無しさん:2007/02/28(水) 22:32:20 ID:???
別に鬼丸居なくても風神剣さえあれば良いのと違うの?
所詮元は一介の中学生剣道少年のタケちゃんより
十兵衛や小次郎のがスペック高いだろ。
444マロン名無しさん:2007/02/28(水) 22:41:49 ID:???
ちょっ、鬼丸が中学生なわけないだろwww どうみても成人してるだろ
445マロン名無しさん:2007/02/28(水) 22:51:48 ID:???
ニーチェや但馬みたいに5回落第してたと仮定してもまだ19歳だぞ>鬼丸
446マロン名無しさん:2007/03/01(木) 00:41:34 ID:???
中一 病弱で5〜6年ほど留年
中二 健康を取り戻し、剣道の才能に目覚める
中三 鬼になる

こんな感じじゃね?
447マロン名無しさん:2007/03/01(木) 00:59:45 ID:???
さやかがタメ口で喋ってたんだから同い年じゃねーの?
それならまだ中二だ。
448マロン名無しさん:2007/03/01(木) 09:15:30 ID:???
>>447
さやかにナメられてる
449マロン名無しさん:2007/03/01(木) 11:57:49 ID:???
>>445>>446

それじゃ鬼丸の姉さんは女子高生じゃないってのか!?
450マロン名無しさん:2007/03/01(木) 12:26:25 ID:???
>>449
あやめタンは実は小学5年生
年齢より老けて見える外見を気にしているが大好きなお兄ちゃんに
姉弟プレイをねだられるのはまんざら嫌でもない
451マロン名無しさん:2007/03/01(木) 13:49:56 ID:???
ロリキメェwwww
452マロン名無しさん:2007/03/01(木) 15:18:59 ID:???
>>442
フリーズっていうくらいだしお湯かければいいんじゃね?
453マロン名無しさん:2007/03/01(木) 17:09:41 ID:???
カーボンの方はどうしたら?
454マロン名無しさん:2007/03/01(木) 18:42:29 ID:???
カーボンって釣り竿とか竹刀に使うアレだろ?
火球か雷で一発じゃね?
455マロン名無しさん:2007/03/01(木) 18:52:52 ID:???
何がお湯だよ
お前らもっと真面目に考えろよな!
456マロン名無しさん:2007/03/01(木) 20:54:33 ID:lxzJtNJr
第151話 鬼丸復活!! の巻 1/3

ゲッコーの魔王剣に対抗するため、ムサシは鬼丸を復活させることを決意した。
事態を聞きつけて忠臣 ・ クモ男は大喜びである。
しかし凶悪極まりないあの男、復活させて本当に大丈夫なのか……?
いぶかる刃たちに対し、ムサシは心配はいらないと自信たっぷりに答えた。
「鬼丸も所詮、人の子じゃ… ワシらが復活させてやったら…」

  ―― この恩は一生忘れん。(と感涙にむせぶ鬼丸)
  ―― うんうん…(その謝意を大らかに受け入れるムサシ) ※

「心よく味方についてくれるじゃろうて!!」
(※ 画面は はめこみ合成です。実際の事態とは異なることがあります)

クモ男は彼らの思惑を聞きながら ほくそ笑む。
(バーカめ、鬼丸様がかつての宿敵である あんたらと手を組むわけないやろ…)
鬼丸様が復活すれば、風神剣の力で刃もかぐやも打ち倒し、世界はワテらのもの――。
そう考えるクモ男をよそに、刃たちは四角い彫像と化している鬼丸を運び始めた。
457マロン名無しさん:2007/03/01(木) 20:55:34 ID:???
第151話 鬼丸復活!! の巻 2/3

「鬼丸が かぐやにカーボンフリーズされたということは…
 奴は今、凍っている状態のはずじゃ… つまりあのカーボンは…」

ムサシは冷静に事態を分析する。

「熱に弱い!!」

というわけで、庭にしつらえた鍋の中に放り込まれる鬼丸。
だがしかし、溶ける様子はない。
「あたりまえや〜〜〜!!」
クモ男のツッコミを尻目に新たな手立てを考えるムサシ。

「となると、あのカーボンは… 火に弱い!!」

金網の上で火にかけられる鬼丸。

「ちっとも ふくらんでこねーなー…」
「鬼丸様はモチやおまへんで――!」

雷神剣で突っつかれる鬼丸を見ながら、ムサシは神妙な顔で言った。

「ウ――ム、煮ても焼いても食えぬ奴じゃのう…」
「しゃれてる場合か〜〜〜っ!!」

らちの明かない所業を繰り返す彼らの前に、一人の男が姿を現した。
「どうやらワシの出番らしいのう………」
そう、彼こそは鬼丸軍団が誇る天才科学者 ・ 金棒博士。
彼は巨大な四角形をしたマシンを鬼丸復活のために用意していた。
458マロン名無しさん:2007/03/01(木) 20:57:04 ID:???
第151話 鬼丸復活!! の巻 3/3

「煮ても焼いてもダメなら… レンジで 『チン』 じゃ!!」

……そしてレンジは爆発した。
こうなれば鬼丸自身を目覚めさせ、みずからの力でカーボンから脱出させるしかない。
刃は鬼丸を起こすため、龍神の玉でビルほどに巨大化し、カーボン像めがけて剣を振り下ろした。
だが、強固なカーボンフリーズはびくともしない。
業を煮やした刃は、文字通り天を衝くほどに大きくなると、
峰家の一角もろとも鬼丸像をたたっ斬った。

「起きろ!! 鬼丸ぅ!!!」

―― ド ゴ ォ ン !

カーボンに亀裂が走ったかと思うと、それは見る間に像全体を覆い、
硬い炭素の殻を破ってついに鬼丸がその身を現した。
「お、鬼丸…」
今いる状況を一瞬とらえかねた鬼丸だが、そばに立つライバルを見下ろして事態を悟る。
「鉄 刃…」
復活した鬼丸の姿を前に、刃とクモ男たちは手に手を取り合い歓声を上げた。
「やった〜〜!! 鬼丸が復活したぞ〜〜!!」

が、そのとき、刃の肩を鬼丸の手がつかんだ。

「フフフ…愚かな奴よ… みずから敵となるこの鬼丸を蘇らせるとはな…」

ニタリと笑みを浮かべた鬼神は、刃の胸ぐらをつかみ上げて こころよく申し出た。

「お礼にオレがみずから あの世に送ってやろう…」
459マロン名無しさん:2007/03/01(木) 21:09:33 ID:???
まあこうでなけりゃウソだわな
460マロン名無しさん:2007/03/01(木) 21:14:43 ID:???
空気読まない鬼丸ワロスw
復活して早々さすがだな
461マロン名無しさん:2007/03/01(木) 21:39:24 ID:???
もう日本終わったなw
462マロン名無しさん:2007/03/01(木) 21:49:07 ID:???
米軍は何をやってるんだ。
日本でこんだけエネルギー放出戦してたら米国にだって影響あるだろ。
463マロン名無しさん:2007/03/01(木) 22:17:32 ID:???
チンしてなんでレンジが爆発するんだ?
464マロン名無しさん:2007/03/01(木) 23:28:04 ID:???
鬼丸はゆでたまご
465マロン名無しさん:2007/03/01(木) 23:34:45 ID:???
>>462
それ言ったら鬼丸が議事堂を乗っ取った時点で(ry
こんだけ事件があっても普通に生活してる日本人ってすごいよね
466マロン名無しさん:2007/03/02(金) 00:26:06 ID:???
>>463
レンジでシャー芯をチンするとプラズマ?が出て
危険という実験があるな

あんなでかいカーボンの塊をチンしたから中はやばかったんじゃね
467マロン名無しさん:2007/03/02(金) 01:48:30 ID:???
そんな予測が立てれない金棒博士って一体……
468マロン名無しさん:2007/03/02(金) 07:13:37 ID:???
とても協力してくれそうには見えない状況だが、
鬼丸も一度カグヤに負けてるわけだし、まずは二人がかりでカグヤ倒した方が得策だろう
ちゃんと説得すれば意外と言うこと聞いてくれるんじゃないか?
469マロン名無しさん:2007/03/02(金) 08:18:51 ID:???
今さらヤイバが鬼丸に殺されるとも思えんがな
470マロン名無しさん:2007/03/02(金) 08:42:57 ID:???
>>465
鬼丸はいろいろ無茶してるけど無意味な圧政は強いてないからなあ。
いきなり砲撃したり関所作ったりもしたけど、
新球団作って娯楽の活性化を図ったりかぐやが攻めてきた時は
刃ほっといて真剣に防衛に挑んでいたし。
逆らわなければ意外に普通の生活が送れそうだ。
471マロン名無しさん:2007/03/02(金) 19:13:04 ID:???
>>470
カストロ政権下のキューバよりマシだな
472マロン名無しさん:2007/03/02(金) 20:08:38 ID:???
>>470
ポル・ポト政権下のカンボジアより(ry
473マロン名無しさん:2007/03/02(金) 20:12:37 ID:???
かぐやの暴れっぷりを見てたら「あれよりはマシ」ということで
鬼丸の支持率が上がりそうですらある
474マロン名無しさん:2007/03/02(金) 23:45:04 ID:???
ここで鬼丸がかぐやに勝って地球を守ったりしたら、鬼丸は国際連合事務総長と米國大統領を兼任しそうだな
475マロン名無しさん:2007/03/03(土) 01:11:40 ID:???
っノー○ル平和賞
476マロン名無しさん:2007/03/03(土) 17:24:43 ID:???
意外とまともに三つ巴してるね
477マロン名無しさん:2007/03/03(土) 22:11:39 ID:???
第152話 強い味方 の巻 1/3

片手に刃を捕らえた鬼丸は、風神剣を構えてその切っ先を突きつけた。
「どこから そぎ落としてやろうか? 耳か? 手か? それとも首か!?」
残虐な笑みをたたえてライバルに斬りつける鬼丸。
刃はその一刀を雷神剣で受け止めた。
しかし反撃はしない。今の刃の目的は鬼丸を味方につけることなのだ。

「いやー、鬼丸〜〜! 相変わらず すげー力だなぁ!!」

ムリヤリに笑いを浮かべ、刃はおべっかを口にした。
友好的に握手を求めようとするライバルに、鬼丸はふざけるなと攻撃で返す。
刃は大量の風神破をくらってビルのてっぺんに叩きつけられたが、それでも笑顔を崩さない。

「ま、待てよ、鬼丸!! 今オレたちが戦ってもムダに力を使うだけだぜ…
 ここは、いっぱつ手を組んで、二人でかぐやたちを……」

にこやかに説得を試みる刃だが、鬼丸は冷笑を浮かべ、にべもなく突っぱねた。

「フン… むしずが走るわ!!」

―― ズゴゴゴゴ・・・ ボ ン !

風神剣の威力が高層ビルを縦一文字に切り裂き、建物は瓦礫となって崩れ落ちる。
防戦一方で立ち上がろうともしない宿敵を見下ろし、鬼丸はいらだちの表情を浮かべた。

「剣を取れ、鉄 刃!! それでも龍神の力を授かったサムライか!!」
478マロン名無しさん:2007/03/03(土) 22:11:57 ID:???
第152話 強い味方 の巻 2/3

刃は地べたに転がった龍神剣を拾い上げる。だがそれは戦うためではなかった。
剣を構えることなく地面に突き立て、刃は苦しげな面持ちで告げる。
捕らわれた さやかを救うため鬼丸の助力が必要なのだと。

「たのむ、鬼丸!! オレに力を貸してくれ…」

長らく戦い続けてきた宿敵に対する、深く頭を下げてまでの懇願。
鬼丸はそれを聞いて静かに剣を収めた。
確かにお前と戦うのはムダらしいとの彼の言葉に、刃は希望の色を浮かべる。
しかし彼の期待に反して返ったのは、鬼丸の冷ややかな嘲笑だった。

「守るべき女をみすみす奪われた腰抜けと、交える剣なぞ持たぬということだ!!」

プライドを捨ててさえの願いを馬鹿にされ、刃の我慢がぷっつりと途切れる。

「あ――、そうかいそうかい、わかったよ…… したてに出りゃーつけ上がりやがって…
 かぐやを倒す前におめーを… 血祭りに上げてやらぁ――!!」

刃が龍神剣を握り、炎で身を包んだのを確認すると、
鬼丸はおもむろに向き直って満足げな笑みを明らかにした。

「それでこそ鉄 刃!! わが宿敵よぉ!!」
479マロン名無しさん:2007/03/03(土) 22:12:21 ID:???
第152話 強い味方 の巻 3/3

だが二人の気勢は、一条の光線を目撃して差し止められた。
空から街をうがち粉々に破壊するのは、あの怖ろしき魔王剣―― それを握るゲッコー。
彼は高笑いをしながら下界の人々に告げた。
三日後の満月の夜、儀式が執り行われ、女帝かぐやは元の強大な姿を取り戻す。

「そして貴様ら人間は、我ら月星人の奴隷となり、永遠の忠誠を誓うのだ!!」

星をも消し飛ばしうる魔剣を片手に、ゲッコーは空のかなたへと飛び去っていった。
あと三日という刻限を知り、さやかの身を案じてあせる刃。
そのとき驚いたことに、刃と組んで かぐやたちと戦うことを鬼丸が了承した。

「言っとくが… 貴様らの地球を守るために戦うのではない…」

いずれ自分のものとなる地球のために戦うのだと鬼丸は言った。
宿敵の協力に一安心しつつも、すげない彼の態度に「かわいくねー奴」とぼやく刃。
だが鬼丸の胸中には、言葉には出さなかったもう一つの思惑があった――。

(フン! 星をも砕く、魔王剣か……)

鬼丸は心の中でほくそ笑んだ。

(この魔王 鬼丸に、ふさわしい剣よぉ!!)
480マロン名無しさん:2007/03/03(土) 22:16:27 ID:???
ゲッコー死亡
481マロン名無しさん:2007/03/03(土) 22:17:32 ID:???
これは鬼丸が魔王剣を奪って、
鬼丸ヤイバVSかぐやゲッコーだった構図が
鬼丸ゲッコーVSヤイバかぐやになる伏線か?
482マロン名無しさん:2007/03/03(土) 22:19:09 ID:???
鬼丸vsヤイバかぐやツキカゲゲッコー竜神その他
483マロン名無しさん:2007/03/03(土) 23:02:22 ID:???
>ヤイバかぐや
ねーよwwww
484マロン名無しさん:2007/03/03(土) 23:08:16 ID:???
本当の意味で三つ巴になるんじゃね?
485マロン名無しさん:2007/03/03(土) 23:38:30 ID:???
やっぱこの漫画の悪役は鬼丸なんだなぁ・・・・
この前まですごい強敵だったはずのゲッコーが急に風前の灯火
486マロン名無しさん:2007/03/04(日) 00:03:12 ID:???
やっぱり腹を割った男の信念なんてのが通じる関係じゃないんだなこの二人は。
しかし愛刀の風神剣からあっさり魔王剣に鞍替えしようと考えてる辺り、強いモノには目がないのねw
487マロン名無しさん:2007/03/04(日) 01:23:55 ID:???
なんかすごいな・・・
うまく言えないんだけど、こういう形で一気に鬼丸の存在感深めたのが上手いと思う
鬼丸が魔王剣持ったら・・・やばい、マジで燃えないか?
488マロン名無しさん:2007/03/04(日) 02:16:45 ID:???
鬼丸は今週の最後の一コマで、噛ませ犬化フラグと「実はいいヤツ」化フラグを
一気に数十本へし折ってくれた気がした
489マロン名無しさん:2007/03/04(日) 02:20:03 ID:???
ゲッコーより鬼丸が強いとはとても思えないのに
鬼丸がゲッコー殺して魔王剣奪い取る展開がひどく自然なものに思える
490マロン名無しさん:2007/03/04(日) 04:19:59 ID:???
>>486
悪の部分は風神なのに、自分の本体とも言える風神剣から乗りかえるって出来るんかいね?
491マロン名無しさん:2007/03/04(日) 09:00:56 ID:???
風神剣きっかけで鬼になったんであって風神剣がなくとももう関係ないんじゃない。
492マロン名無しさん:2007/03/04(日) 09:19:01 ID:???
金を手に入れた以上もう昔の女に用はないから
新しい女に乗り換えるわけか
493マロン名無しさん:2007/03/04(日) 10:06:58 ID:???
>>490
鬼に取り付かれたとは言え中の人はあくまで
良い子のタケちゃんだからねぇ。
494マロン名無しさん:2007/03/04(日) 10:32:30 ID:???
>>492
まぁ、タケちゃんったらいけない人!
495マロン名無しさん:2007/03/04(日) 11:07:16 ID:???
そういやタケちゃん姉はどこいったんだよw
あと親父w
496マロン名無しさん:2007/03/04(日) 13:57:33 ID:???
ゲッコーも確かにいい悪役だけど、魔王って風格じゃないからな・・・
この展開は作者が最初から決めてたのかな。
497マロン名無しさん:2007/03/04(日) 17:20:30 ID:???
あまった風神剣を装備する新キャラが登場しそうだな
498マロン名無しさん:2007/03/04(日) 17:40:56 ID:???
鬼丸が風神剣と魔王剣の二刀流かもしれないぞ
499マロン名無しさん:2007/03/04(日) 22:46:51 ID:???
たまには雷神の玉のことも思い出してあげて下さい。

……冷静に考えれば相当強い筈なんだが、ヤイバが雷に打たれても平気だったりする世界だからなあ……。
500マロン名無しさん:2007/03/04(日) 22:59:02 ID:???
何でもスパスパ斬る風神波に比べて雷神波は命中したら即爆発するワケでもないからな。
敵を弾き飛ばしたり剣でガードされたりでイマイチ刃の必殺玉らしい画が少ない。
火の玉の方がよっぽど刃の戦力描写多いかも。
501マロン名無しさん:2007/03/04(日) 23:50:58 ID:???
ベタだが雷神剣、風神剣の二刀流とか?
それだと龍神剣が余るから足に挟んで三刀流とかか?
あー、でも雷神の玉いれる剣がないか
502マロン名無しさん:2007/03/05(月) 00:11:11 ID:???
龍神は龍神の玉を持って普通の剣で戦ってたよね。
ヤイバは龍神の玉の使い方を間違っているのでは?
503マロン名無しさん:2007/03/05(月) 20:25:52 ID:???
鬼丸が魔王剣を手に入れるのは決定的か
でも今シリーズ中に壊れたりしそうだな
504マロン名無しさん:2007/03/05(月) 20:50:58 ID:???
第153話 満月の夜 の巻 1/3

(月よ…わが母なる星よ… さあ、祝福しておくれ…)

(この美しい地球の女王となる… このかぐやに、祝福を!!)

洋上に浮かぶ月の母船。その外殻が開き、女帝を乗せた玉座がせり上がる。
満月を背にして、ついに時が来たと宣言する かぐや。
一面につどった大観衆のウサギたちは興奮のるつぼにあった。
儀式の主菜―― 龍の巫女である さやかが、かぐやのもとへと運ばれていく。

「ホホホ… 何を怖がっておる…? お前はエキスを吸われて年を取るだけじゃ!!」
「おばーちゃんになるのなんて絶対にいやー!!」

台座に縛られ動けない さやかは、それでも必死に抵抗を試みた。
涙を浮かべる彼女を泰然と見下ろし、かぐやは慰めるような色を浮かべてみせた。

「恥ずかしがることはない… 誰もお前に気付きはせんよ…
 お前は100歳も年を取るのじゃからのう…」

かぐやの唇が さやかのそれへと近付く。
絶望的な状況の中、さやかは刃の助けをこいねがった。
すると彼女の心の声に応えるように、巨大な刃の姿が海を割って現れたのである。

――ただし、4人も。
505マロン名無しさん:2007/03/05(月) 20:53:07 ID:???
第153話 満月の夜 の巻 2/3

すぐさま魔王剣を片手に応戦するゲッコー。
彼の放った三日月剣が、一人の巨大刃の胴体を吹き飛ばした!
……と思いきや。

「なんじゃこの装甲の薄さは〜〜〜!?」
「仕方おまへんやろ。製作期間が三日しかなかったんやから…」

腹の内部に座って操縦桿を握っていたのはムサシとクモ男。
そう、ゲッコーに攻撃された刃の正体は巨大ロボットだったのだ。
そのとき、囚われの さやかのもとへと一体の巨人が手を伸ばした。
気付いたツキカゲが扇を振るい、手のぬしの顔面を撃つ。
巨大刃は不細工な鉄の面をあらわにして、居並ぶウサギたちの真ん中へ倒れ込んだ。

「フン… 4体ともロボットではないのか?」
かぐやがその可能性を指摘するが、探知機によると確かに龍神の反応がある。
ゲッコーは、残った二体まとめて倒してやると鼻息荒く打って出た。
そのゲッコーめがけ、一人の刃がロケットパンチを放ち、もう一人は巨大な剣を振るって衝撃波を発射した。
それを見たゲッコーがせせら笑う。
「バカめ!! てめえがロボット!! そして…」
まずはパンチを飛ばした方の刃を斬って捨て、それからゲッコーは最後の巨大刃に三日月剣を放った。
「てめえが!! 龍神だぁ!!!」

あやまたず命中した魔王三日月剣が、刃の胴体に大穴をうがった。
506マロン名無しさん:2007/03/05(月) 20:55:06 ID:???
第153話 満月の夜 の巻 3/3

さやかの悲鳴が響く中、ゲッコーは腹に穴のあいた刃の上に立って勝ち誇った。
「我ら月星人に逆らう奴はこうなるのだ!! わかったかあ!!」
だが次の瞬間、彼の足下から声が発せられる。
「わからんな…」
そして放たれる衝撃波。返るはずのない攻撃にゲッコーは驚く。
彼が目にしたものは、巨大刃の中より姿を現した 魔王 ・ 鬼丸であった。
なんと4体目の正体も巨大ロボット。では本物はいったいどこに――?

カーボンフリーズされたはずの鬼丸の出現に、ツキカゲたちは呆気に取られる。
その機を狙ってムサシは叫んだ。
「今じゃ刃〜〜〜!!」
するとその声に従ってむっくりと体を起こす―― ツキカゲに倒されていた二番目の刃が。
彼は混乱によって生じた隙を逃さず、まんまと さやかを奪取すると、
顔につけていたロボットの覆面をはぎとって笑顔を見せた。

「待たせたな… さやか!!」

刃の言葉に さやかも安堵で顔をほころばせる。
「やったぁ!」 「作戦成功やろ!」
手を取り合って喜ぶムサシとクモ男。

「お、おのれ… 地球のサルどもが…」
その光景を前にして、美しき女帝はにわかに凶相を浮かび上がらせた。

「皆殺しじゃー!!」
507マロン名無しさん:2007/03/05(月) 22:26:23 ID:???
こんなふざけた作戦に引っかかるとはやはり脳味噌が1000年遅れてるとしかw
508マロン名無しさん:2007/03/05(月) 22:44:25 ID:???
なんというか、「まじっく快斗」的な作戦だな・・・・
クモ男発案なんだろうか・・・
509マロン名無しさん:2007/03/05(月) 22:52:08 ID:???
シリアスとギャグが安定してないなぁ
510マロン名無しさん:2007/03/05(月) 22:57:34 ID:???
メカ顔むき出しの刃ロボちょっぴりグロ死体っぽくてきもい〜。
本人の変装だとわかった時は何か安心した
511マロン名無しさん:2007/03/05(月) 23:09:21 ID:???
今週の戦犯=ツキカゲ
512マロン名無しさん:2007/03/06(火) 00:07:33 ID:???
これを3日で作るクモ男はなんだかんだで優秀。
513マロン名無しさん:2007/03/06(火) 01:30:48 ID:???
おいおい、こないだの対ゲッコー戦のような殺伐とした雰囲気はどこにいったんだ
514マロン名無しさん:2007/03/06(火) 10:49:25 ID:???
でもこれって3日でロボができるかというのを除けば結構まともな作戦じゃね?
顔面以外に攻撃食らってたらどう誤魔化すつもりだったのかは知らんけど。
515マロン名無しさん:2007/03/06(火) 13:54:26 ID:???
>>514
たぶん胴体あたりにも何か仕込んでたんじゃね?
516マロン名無しさん:2007/03/06(火) 19:57:25 ID:???
この作戦について鬼丸も一緒に話し合って
少なくとも最終的には同意したのかと思うと笑える
517マロン名無しさん:2007/03/07(水) 20:24:28 ID:???
ん、もしかしてさやかが助かっちゃう展開なのか?
それにしてもどうやって魔王剣持ったゲッコーを破るのかは
想像できないのに鬼丸がゲッコーぶっとばして魔王剣奪う図だけは容易に想像できるのがw

自滅オチか何かかな、やっぱ
518週刊少年サンデー 1991年 43号:2007/03/07(水) 20:56:15 ID:???
第154話 怒りのかぐや の巻 1/2

「ニャハハハハ!! 残念だったな、かぐや!!」

さやかの奪取に成功した巨大刃は、さやかを口の中へ避難させると、
そのまま龍神剣につかまって空へと飛び上がった。
だが、追いすがるゲッコーの攻撃が刃を地表へ叩き落とす。
刃はさやかを口から出すと、刃ロボットの一体(腹に穴)に向けて投げ渡した。

十兵衛の操縦するロボットが見事にさやかをキャッチし、
「よ――し、逃げるでござるぞー!!」
三体のメカは海中を走り出す。
ゲッコーが後を追いかけようとするが、その彼を風神剣の攻撃が阻んだ。

「フン… 星をも砕く魔王剣か…」

ゲッコーと対峙する鬼丸は冷ややかに笑った。

「きさまには過ぎた剣よ…」 「なに!?」

一方、海を駆けるロボットたちは今度はツキカゲの追跡にさらされていた。
ツキカゲが扇から放つ光線が十兵衛のロボットを狙う。
「小次郎殿ぉ!!」
彼は攻撃をかわし、小次郎の操縦する刃ロボ(首なし)めがけ さやかを投げる。
しかしそれを上手く拾ったロボの腕をツキカゲの攻撃が破壊してしまう。
「ハッハッハッ!! 龍の巫女はもらったぞ!!」

「そうはさせん!!」
落ちかかる さやかを抱えたツキカゲに、十兵衛のロボットがその頭部を発射する。
たまらずツキカゲが巫女を手放すと、小次郎のロボの残った右手が彼女をキャッチした。
519週刊少年サンデー 1991年 43号:2007/03/07(水) 20:58:24 ID:???
第154話 怒りのかぐや の巻 2/2

「小次郎、こっちじゃー!!」
先を行くムサシがロボット(上半身なし)の中から声を上げると、
小次郎はそれに応えてメカの右腕を思い切り振りかぶった。
「よーし… いくぞ、ムサシ!!」

ズ ド ォ ン!

豪速球と化した さやかが、クモ男の構える網の中へと投げ込まれた。

「ナイスキャッチや――!」

「えーん、えーん。怖かったよっっ」
網の中で泣きじゃくる彼女の言葉に、ムサシとクモ男は真剣な顔でうなずいた。
「そうじゃろ、そうじゃろ」 「あいつら、人を人とも思わない悪い奴らさかいな」
「それはあんたたちでしょ!?」

何はともあれ さやかが当面の窮地を脱していた頃、
ゲッコーは鬼丸と巨大刃の二人の攻撃を受け、苦戦していた。
そんな部下の戦いを見て、かぐやはいらだちをつのらせる。
そして彼女は言った。

「ゲッコー!! さっさと魔王半月剣を使わぬか!!」

地球が傷ついても構わないのかとゲッコーは問うが、
かぐやは刃たちを倒すためならやむなしと躊躇なく許可を与えた。
彼女の言葉を受けてゲッコーが魔王剣を構える。
―― 刻まれたドクロの口内で、月がまがまがしく光り始めた。
520マロン名無しさん:2007/03/07(水) 22:58:31 ID:???
なんとも小物臭漂うなゲッコーw
521マロン名無しさん:2007/03/07(水) 23:04:30 ID:???
さやかたんかわいそすぎるw
522マロン名無しさん:2007/03/07(水) 23:31:34 ID:???
なんか懐かしいノリだった
十兵衛が真面目に頭発射してるとこワロス
523マロン名無しさん:2007/03/08(木) 00:51:29 ID:???
>「きさまには過ぎた剣よ…」 「なに!?」

ゲッコー終わったな
…と思ったけど半月剣使われたら鬼丸も勝てんよな
524マロン名無しさん:2007/03/08(木) 01:04:17 ID:???
金棒博士が持ってきてる新兵器は本当に使えるんだろうか
こないだレンジ作ってただけに信用できない・・・
525マロン名無しさん:2007/03/08(木) 03:06:23 ID:???
>>524
おまえ電子レンジなめんなよ
たまごだって爆弾に出来るんだぞ
猫だって乾かせんだぞ
526マロン名無しさん:2007/03/08(木) 12:30:53 ID:???
>>524
あれは実はギャグだったんだよ
「ボケたな?ボケたな?当然ワシに期待がかかるな?
 よーしそこでワシもふざけてクモ男ズッコケ!」と。
527マロン名無しさん:2007/03/08(木) 15:55:43 ID:???
天才なだけじゃなくて空気も読めるステキな博士だったのか
528マロン名無しさん:2007/03/08(木) 22:41:46 ID:???
さやかカワイソス('・ω・`)

刃&タケちゃんVSゲッコー(&カグヤ?)
その他メンバーVSツキカゲ
の構図が出来たな。

どうみても後者がギャグ担当です
529マロン名無しさん:2007/03/08(木) 23:01:19 ID:???
小次郎…仮にもさやかはオナゴなんだからもっと優しく汁w
530マロン名無しさん:2007/03/08(木) 23:08:11 ID:???
>>527
博士の空気の読みっぷりはこの漫画では異常なくらいだぞ。
どいつもこいつも思ったことは口に出すか顔に出るかなのに
済ました顔で「鬼丸は大事な金ヅル」とか思ってるんだから。
531マロン名無しさん:2007/03/09(金) 01:18:20 ID:???
>>528
ツキカゲ……('・ω・`)
532マロン名無しさん:2007/03/09(金) 20:01:58 ID:???
げっ、今週の最初のコマ、満月じゃなくて三日月が出てるぞ
533週刊少年サンデー 1991年 44号:2007/03/09(金) 20:55:29 ID:???
第155話 刃&鬼丸大反撃 の巻 1/3

ゲッコーの魔王剣が半月の力を発揮する。
威力を量ろうと泰然と構える鬼丸だが、巨大刃はその彼をひっつかんで迷うことなく逃げを打った。
龍神剣で洋上を走る彼らめがけ、魔王半月剣が発射される。
島をも丸ごと消し飛ばすその威力に、刃たちは日本をはるかに離れた海上まで吹き飛ばされた。
二人は魔王剣の恐ろしさに息を飲み、ゲッコーに剣の力を使わせまいと距離を詰めて戦い始めた。

巨大刃と鬼丸の奮戦を遠目に眺めながら、かぐやは無駄な抵抗と笑い飛ばした。
「さっさとわらわに降参するがよい!! 地球の女王となる、このかぐやにのう…」
だがそうして余裕の笑みを浮かべたとき、かぐやの体を戦慄が襲った。

―― ピ キ

「ギャアアア!!!」

エキスが切れて激しく身悶えする女帝。
龍の巫女はどうしたと怒りの声を上げるが、さやかを取り戻しに行ったツキカゲはまだ戻っていない。
すぐさま無線機に入れられた通信を、ツキカゲは洋上にて受けた。

「ツキカゲ、何をしておる? さっさと龍の巫女を連れてこんか!!」
「そ、それが… 捕まえるには捕まえたのですが…」 「いやあああ!!」

悲鳴を上げる さやかを抱えながら、ツキカゲは足下の光景を見下ろした。

「なんともしがたい状況で…」

ツキカゲに捕まった さやか、……の足をつかむムサシ、……を抱える小次郎、
……を抱える十兵衛、……を抱えて足場のロボットに踏ん張るクモ男……。
ムサシの号令に応じて、仲間たちは声をそろえた。

「よいか皆の者!! 絶対に放してはならんぞ!!」 「オ〜〜〜ッ!!」
534週刊少年サンデー 1991年 44号:2007/03/09(金) 20:57:17 ID:???
第155話 刃&鬼丸大反撃 の巻 2/3

その頃、刃と鬼丸はゲッコーの魔王剣の前に苦戦を強いられていた。
巨大化した刃は火炎の玉を、鬼丸は竜巻斬りを放つが、
同時に着弾せんとした二人の攻撃は、魔王剣の力であっさり蹴散らされる。
必殺の攻撃さえも軽くいなされ、刃だけでなく鬼丸の顔にも焦燥の色が浮かんだ。
刃は龍神の力を使いすぎたせいか元の大きさへと戻ってしまう。

「遊びは終わりだ!! 死にさらせぃ!!」

ゲッコーが魔王剣を掲げて最後の一撃を放とうとする。
そのとき、刃たちの眼下で海面が波立った。

―― ザ パ ァ ン !

夜の暗い空と海とを、白銀の砲台が突き上げる。
これこそは金棒博士の発明品、いわく 『宇宙最強の究極兵器』 風雷バズーカだ。
バズーカの端の画面に博士の顔が映し出され、潜水艦の中から説明を飛ばす。
この兵器の使い方は実に簡単だ。
左右の穴に鬼丸が持っている雷神の玉と風神の玉を入れ、狙いを定めて引き金を引くだけ。
本当に役に立つのかと危ぶむ刃に、見くびってはならぬと博士は言った。

「あの魔王剣が星をも砕く魔剣なら…これは…  銀河を貫く大砲じゃあ!!!」
535週刊少年サンデー 1991年 44号:2007/03/09(金) 20:58:20 ID:???
第155話 刃&鬼丸大反撃 の巻 3/3

けれんみたっぷりの博士の言葉に、刃と鬼丸は思わず息を飲んだ。

「ふ、ふざけるなぁ〜〜〜!!」

それを聞かされたゲッコーはすぐさま魔王剣を振るおうとするが、刃の放った火炎が阻む。
刃は風雷バズーカをゲッコーに当てるため、敵の動きを封じる役をみずから買って出た。
鬼丸は不敵な笑みを浮かべると、刃の背に向かって確かめた。

「いいのか………? きさまに当たってもしらんぞ」

刃はちらりとだけ振り向いて強気な顔で応じた。

「へっ… そんときは… そんときよぉ!!」

飛び出していく刃を無言で見送ったあと、鬼丸は静かにせせら笑った。

「愚かな奴よ… 黒ウサギを撃ち抜いたあとは… きさまの番だ!!」
「それは無理じゃな…」

あっさりとした金棒博士の声が即座に結論を下す。
続く博士の言葉を聞いて、鬼丸は驚きに目を見開いた。

「残念ながらこの大砲は…… 一発しか撃てんのじゃぞい!!」
536マロン名無しさん:2007/03/09(金) 21:28:53 ID:???
これ、ちゃんばら漫画だよね…?
バズーカでちゃったよ
537マロン名無しさん:2007/03/09(金) 21:31:05 ID:???
バズーカは剣よりも強しというわけか!
538マロン名無しさん:2007/03/09(金) 21:44:45 ID:???
>銀河を貫く大砲じゃあーーーっ!
このセリフにシビれた。
539マロン名無しさん:2007/03/09(金) 22:49:16 ID:???
ツキカゲはなに遊んでんだw
540マロン名無しさん:2007/03/09(金) 22:56:01 ID:???

天下(日本一)が取れる
 龍神の玉

星をも破壊する
 魔王剣

銀河を貫く
 風神の玉と雷神の玉


龍神の玉の株価が下げ止まらないわけだが・・・。
541マロン名無しさん:2007/03/09(金) 23:15:47 ID:???
風雷バズーカ…原動力は風神の玉と雷神の玉。
この2つの玉は鬼丸と刃を表している。
つまり金棒博士は鬼丸と刃が真に心を通わすならば魔王剣など敵ではない、
信頼こそ最大の武器ということを伝えようとしてるんだ。
542マロン名無しさん:2007/03/09(金) 23:23:07 ID:???
しかし、そう解釈したとしても
龍神の玉への救済にはならないね…

ゲッコー・鬼丸がベジータ・ピッコロになるかも
という危惧が以前話題になったけど
まさか龍神の玉がそうだったとは予想外
543マロン名無しさん:2007/03/10(土) 00:29:03 ID:???
なら俺は今の内に龍神の玉の株を沢山買っておくぜ!
544マロン名無しさん:2007/03/10(土) 01:20:25 ID:???
じゃぁ俺はここであえて物干し竿に全財産の8割をかける!!
545マロン名無しさん:2007/03/10(土) 01:26:37 ID:???
当たり玉が覚醒して龍神の玉が喋り出しパワーうPという展開を予想して
俺も龍神の玉の株を買っておく
546マロン名無しさん:2007/03/10(土) 05:45:02 ID:???
そういや当たり玉のやつはどこに行ったんだろうなぁ…
547マロン名無しさん:2007/03/10(土) 13:49:54 ID:???
7つの玉の力の中の、火と大仏しか使ってないもんな。
金の玉でかぐやに化けて攪乱するとか、水の玉で霧を発生させるとか、
作戦がなさすぎる。
548マロン名無しさん:2007/03/10(土) 15:11:38 ID:???
火の玉と氷の玉を同時に使えれば便利なのにな。
プラスエネルギーとマイナスエネルギーをスパークさせて
何でも消滅させる力を引き出せる。
549マロン名無しさん:2007/03/10(土) 17:38:58 ID:???
マグネットパワーだったら雷神剣の力でひきだせるだろ・・・常識的に考えて
550マロン名無しさん:2007/03/10(土) 18:16:44 ID:???
小次郎
風車
龍神の玉 


鬼丸もリスト入りかと思いきや逆にライバル復帰フラグがたったし
551マロン名無しさん:2007/03/10(土) 18:25:34 ID:???
じゃあ雷斬りの株に全財産投資!!
552マロン名無しさん:2007/03/10(土) 19:03:33 ID:???
もうかみなり斬りの出番はないだろ。
今後刃が繰り出すことがあるなら俺は単行本10冊ずつ買ったって良いぜ。
553マロン名無しさん:2007/03/10(土) 19:15:24 ID:???
竜巻斬りも鬼丸が魔王剣をゲットすればお役ご免だな
554マロン名無しさん:2007/03/10(土) 20:13:04 ID:???
せんぷう剣…
風車…
555マロン名無しさん:2007/03/10(土) 20:41:25 ID:???
せんぷう剣→八鬼との戦いで活躍、強敵を次々と撃破
さやかが「せんぷうけ〜んって悪いやつらをばったばった倒して」と惚気る位の勇姿、
が小次郎に破られお役ご免に 
序盤の切り札

かみなり斬り→小次郎をビビらせ、強化バットマンと四天王を撃破、鬼丸戦で雷神のパワーを上乗せして風神剣を折る
玉集め編の中盤までは決め手として刺客達を撃破、
がそれ以降十兵衛、ゴエモン、ケロ吉に破られ限界がきてしまう

中盤の切り札

風車→ケロ吉を倒す、弁慶の袴を斬る、鬼丸には片手で止められる
龍神剣の力を上乗せして鬼丸にそれなりのダメージ 
かぐや軍団との対決でも全く使われず
556マロン名無しさん:2007/03/11(日) 00:04:55 ID:???
ちょっとまて、ケロ吉ってそんなに強かったか?
557マロン名無しさん:2007/03/11(日) 00:17:30 ID:???
ケロ吉w しかし間違える気持ちはわからないでもない

>「いいのか………? きさまに当たってもしらんぞ」
ふと思ったけど、鬼丸のこの台詞って
「わざと当てるかもよ」という意味を込めて刃を試したのかな
558マロン名無しさん:2007/03/11(日) 14:54:26 ID:???
別にエキス吸うだけなら、さやか待たないで別の女でもいいんじゃないのか?と思った
559マロン名無しさん:2007/03/11(日) 17:37:57 ID:???
龍神の玉ゲットしてから玉のパワーが前面に出てきた感じ 

かみなり斬りみたいな新技はもう無理カナー
560マロン名無しさん:2007/03/11(日) 19:21:55 ID:???
さやかたちを見て「おおきなかぶ」を思い出した。

>547
ヒトデの取った玉や町を破壊しまくった大仏の玉で
こんな真面目な敵と戦ってるのかと思うとなんか変な感じがするな・・・。
561週刊少年サンデー 1991年 45号:2007/03/11(日) 20:53:51 ID:???
第156話 風雷バズーカ登場 の巻 1/4

風雷バズーカは威力はあれども一発しか撃てないという代物だった。
なぜならこの大砲のエネルギー源である雷神と風神は、
互いに相反する、いわばプラス(+)とマイナス(−)の関係。
その二つの力をショートさせ、巨大な力を発生させようというのだから、
にわか作りの砲身などで耐えられるはずがない。

「したがって一発かぎりじゃ! 外すでないぞい♪」

金棒博士の忠告を聞いて、引き金に手をかける鬼丸は忌々しげに舌打ちをした。
チャンスはたった一度――。慎重に狙いを定める鬼丸だが、
スコープにはゲッコーと共に、その動きを止めようと戦う刃の姿も入り込む。
鬼丸が躊躇しているうちにゲッコーが大砲の狙いに気がついてしまった。
ゲッコーは鬼丸に向けて半月剣を放とうとし、刃はその余波に吹き飛ばされる。

「邪魔だ!! どけぃ、刃あ!!」

―― ズ ア ッ!!

鬼丸は砲身をゲッコーに向けて風雷バズーカを発射した。
慌ててかわす刃の横を、雷をまとった竜巻が凄まじい勢いで貫く。
二つの玉の力は中空でスパークを巻き起こし、激しいエネルギーの弾道へと姿を変えた。
562週刊少年サンデー 1991年 45号:2007/03/11(日) 20:54:47 ID:???
第156話 風雷バズーカ登場 の巻 2/4

ゴ ォ ・・!

ほとばしる光の中にゲッコーの姿が飲まれる。
風雷の砲弾は夜空を突き破り、太陽系の狭間を一文字に突き抜け、
立ちふさがる惑星を粉々に砕きながら、文字通り銀河を貫いてそのかなたへと消えた。

「ヘッ… 脅かしやがって…」

しかしゲッコーは、肩の防具を削り取られただけで無傷だった。

『 は ず れ たー!!! 』

愕然としてアゴが外れんばかりになる刃。
同時に風雷バズーカは鬼丸の眼前で爆発を起こし、動かぬ鉄クズと化してしまった。
刃は鬼の形相でライバルに迫り、鬼丸のことをメッタメタにこき下ろす。

「バケヤロォ!!! はずした上に大砲まで壊しやがって!!
 このドジのマヌケのへたくそのバカタリがぁ〜〜〜!!」

(やはり、こ奴ごと撃つべきだったな…)

鬼丸がそんなことを考えるうち、ゲッコーは再び魔王剣を構えた。
風雷バズーカを失った二人は、ゲッコーに悪態をつかれながら為すすべがない。
563週刊少年サンデー 1991年 45号:2007/03/11(日) 20:56:47 ID:???
第156話 風雷バズーカ登場 の巻 3/4

一方、エキスを切らして苦しむかぐやは、当座を普通の娘でしのぐと部下に伝えた。
しかし さやか奪還の騒ぎの裏では、カエル男とナマコ男が船で娘たちを救出していたのだ。

「こ、この、たわけども… が…」

補給のすべを断たれた女帝には、もはや部下たちを怒る力もなく、
かぐやは玉座の高みから真っ逆さまに転げ落ちた。

その頃、さやかを取り返しにいったツキカゲはというと、先週号と同じ状況にあった。
業を煮やした彼は扇を開き、巫女を手放さないムサシらを攻撃しようとする。
その手を必死につかみ、ツキカゲの動きを封じる さやか。
が、その拍子に彼女の足が動いて、スカートの中がまる見えになってしまった。
思わずニヤつくムサシと小次郎(と、顔を赤らめつつ目をつぶった十兵衛)。

「ちょっとやだ!! どこ見てんのよ〜〜〜!!」

さやかはムサシの顔面に思いっきり蹴りを入れた。

「あっ」

はずみでムサシの手が離れ、彼女はそのままツキカゲに連れ去られてしまう。

「さやか殿ぉ〜〜〜!!」

エロジジイの声がむなしく響いた。
564週刊少年サンデー 1991年 45号:2007/03/11(日) 20:59:05 ID:???
第156話 風雷バズーカ登場 の巻 4/4

刃と鬼丸を相手にするゲッコーは、またしても半月剣を放とうとしていた。
博士の発明も種切れで、万策尽きたかと鬼丸が歯噛みする中、刃はあることを思いついた。
雷神と風神の力ですごいパワーが生み出せるというなら、
雷神剣と風神剣を二人で同時に使ってもその巨大な力が出せるのではないかと。
金棒博士は慌てふためいてその思いつきを止めた。
何しろ銀河を貫くパワーなのだ。生身の人間が耐えられるはずがない。

「よせ、やめろ、このバズーカのように粉々になりたいか?」

しかし刃も鬼丸も、その言葉を気に留めはしなかった。
鬼丸は砲台から二つの玉を取り外し、ライバルに雷神の玉を投げ渡した。

「へへへ… 死んじまったらあの世で勝負だな!」
「フン、バカめ… オレは耐えてみせる。地獄へ行くのはお前一人だ!!」

視線を交わす二人。刃は剣から龍神の玉を抜き取ると、代わりに雷神の玉をはめ込んだ。

「へっ! 上等だぁ!!!」

刃はひらりと鬼丸の肩へ跳び乗り、ちょうど肩車のような形になった。
彼らの眼前へと魔王剣のまがまがしい光が迫る。

「魔王半月剣!!!」

ゲッコーがその切っ先を差し向ける中、
二振りの伝説の剣が、雷電と暴風とを巻き起こし始めた――。
565マロン名無しさん:2007/03/11(日) 20:59:59 ID:???
風雷バズーカSugeeeeeee
566マロン名無しさん:2007/03/11(日) 21:09:29 ID:???
あ、あたらなければ意味がない
567マロン名無しさん:2007/03/11(日) 21:16:08 ID:???
龍神の玉、ついにお役御免。お疲れさまでした。
今後も飛ぶ時だけは使ってあげますんで。
568マロン名無しさん:2007/03/11(日) 21:28:29 ID:???
金棒博士、疑っててごめん…
569マロン名無しさん:2007/03/11(日) 22:20:30 ID:???
十兵衛モエス
570マロン名無しさん:2007/03/11(日) 22:29:42 ID:???
14歳女子中学生のパンチラに鼻の下を伸ばすジジイ…
この機を逃さず眼福にあやかる我らが小次郎…

何かもう色々とダメダメだ!!w
571マロン名無しさん:2007/03/11(日) 22:30:28 ID:???
カエルとナマコがロボに乗ってなかったのは
戦力外通告されたわけじゃなくてちゃんと理由があったのか。
でもこのままだとさやかのエキスが吸われちゃう展開だよな。
しかも連れてかれた理由がパンツ・・・・
572マロン名無しさん:2007/03/11(日) 22:32:41 ID:???
刃の「はずれたー!!」って心の叫びがこの漫画には珍しい太文字表現でワロスw
573マロン名無しさん:2007/03/11(日) 22:36:17 ID:???
風神・雷神の玉の力を利用しているとはいえ、
魔王剣をも上回る威力の兵器を作り出すとは…
金棒博士マジで人類の至宝とも言える天才だな
574マロン名無しさん:2007/03/11(日) 22:39:08 ID:???
偽ロボで撹乱してさやか奪還、一発限りとはいえ切り札を用意、
さらに騒ぎに乗じて女子を奪還するってこの漫画に似つかわしくない
えらくまともな作戦だが、青山に何があったんだ?
575マロン名無しさん:2007/03/11(日) 23:08:12 ID:???
風神「あっ、お久しぶりです刃さん」
576マロン名無しさん:2007/03/11(日) 23:23:54 ID:???
雷神剣の真の姿が久方ぶりに拝めたな
こういう相対するものが協力とかは燃えるな
577マロン名無しさん:2007/03/11(日) 23:27:28 ID:???
竜神の玉リストラ…
578マロン名無しさん:2007/03/12(月) 00:06:54 ID:???
風雷バズーカのビーム、光速超えてねえか?w
579マロン名無しさん:2007/03/12(月) 00:33:49 ID:???
龍神の玉がこのまま忘れ去られて、
ヤイバがこのまま雷神の玉で戦い続けたら、笑える。

580マロン名無しさん:2007/03/12(月) 10:49:51 ID:???
まあ本来は浮遊城に突入するために探していた玉に過ぎんからな>龍神の玉
いつ頃からか天下を取れる玉という妙なインフレ具合になっていったけど。
581マロン名無しさん:2007/03/12(月) 17:28:45 ID:???
刃が雷神の玉を使うのも相当久し振りだな
原点回帰という感じで燃えた
582マロン名無しさん:2007/03/12(月) 18:02:38 ID:???
風神+雷神の玉>>魔王半月剣>>>(越えられない壁)>>>>>龍神の玉
583マロン名無しさん:2007/03/12(月) 20:25:10 ID:???
やっぱり刃には雷神の玉が一番馴染むぜッ!
584マロン名無しさん:2007/03/12(月) 22:26:07 ID:???
実際、龍神の玉の火炎玉って雷神波とどっちが強いか微妙だったしな。
龍神の玉で役に立ってるのはバリアと飛行能力だけ。
その飛行能力も金棒博士発明と思われるジェット噴射とあまり変わらん。
585マロン名無しさん:2007/03/12(月) 23:27:40 ID:???
鬼丸と刃は、協力してるのに馴れ合わない、真のライバル同士という感じでいいな
586マロン名無しさん:2007/03/13(火) 02:33:11 ID:???
>>584
大の力も役立ってたじゃないか!!
587マロン名無しさん:2007/03/13(火) 18:59:26 ID:???
大きくなりながら同時に火を出せるっていうのは龍神の玉だからこそか
でも強い玉っていうか便利な玉だよな、結局……
588週刊少年サンデー 1991年 46号:2007/03/13(火) 20:57:10 ID:???
第157話 合体パワー“風雷波” の巻 1/4

刃は剣を縦に、鬼丸は横ざまに構え、つかを握る手に力を込めた。
半月剣の黒い巨大なエネルギー球が眼前へ迫るのを見据え、
彼らはついに二つの玉の力を解き放った。

「風(ふう)!!」
「雷(らい)!!」

二振りの剣が十文字にかち合う。

「波(は)!!!」

交差した刀身から雷をまとった竜巻が放たれる。
大海をも波立たせる凄まじい攻撃が、魔王半月剣の威力を食い止めた。
その光景にさしものゲッコーも一瞬驚きの表情を浮かべる。

「だが、そこまでだ!!」

ゲッコーが魔王剣を振るうと半月剣は勢いを増し、風雷波を押し返し始めた。
刃と鬼丸を飲み尽くそうと、暗黒の光が彼らに迫る。
589週刊少年サンデー 1991年 46号:2007/03/13(火) 20:58:11 ID:???
第157話 合体パワー “風雷波” の巻 2/4

「どうした刃!! きさまの力はその程度か?」

苦しい様子を見せる刃に、鬼丸は挑発的な言葉を放つ。

「うっせー!!!」

余力を振り絞るように刃が吼えた。
風雷波の威力が再び高まり、半月剣を貫き始める。

「バ、バカな!?」

驚愕の声を上げたゲッコーは、次の瞬間、風雷の渦の中に飲み込まれていた。
風雷波は半月剣を四散させ、海水を、海底を、そして月の母船をもえぐり取り、
ゲッコーとその手の魔王剣を上空かなたへ吹き飛ばした。
母船の外れへ墜落したゲッコーに、もはや動く力は残されていなかった。

刃と鬼丸は自身らも攻撃の余波により、えぐれた地面に叩きつけられたが、
互いの命が無事だったことを確認し、憎まれ口をたたき合った。
しかし、そんな彼らのもとに刃の名を呼ぶ悲鳴が聞こえてくる。
それは空を行くツキカゲに抱えられた さやかの声――。
590週刊少年サンデー 1991年 46号:2007/03/13(火) 21:00:06 ID:???
第157話 合体パワー “風雷波” の巻 3/4

月の母船では、力を失って老い果てつつある女帝を、
ウサギの雑兵たちがうろたえながら囲んでいた。
「い、いかん」 「早くエキスを取らねば姫の体は…」
「ええい、触るなぁ!!」

かぐやはウサギたちの手を振り払った。
彼女は白髪を振り乱しながら、皺だらけの顔に狂気じみた笑いを浮かべる。

「わ、わらわは女王となるのじゃ… あの娘のエキスを吸い尽くし…
 も、元の強大なあの体で、こ、この星の… 女王となるのじゃあ〜〜〜!!」

―― ピ キ

「ギャアアアアア!!!」

口にする願望もむなしく、無様に身悶える かぐや。
彼女が血走った目をうつろに見開くその頭上では、
龍の巫女を抱えたツキカゲと、それに追いすがる刃がもみ合っていた。

「エ〜〜〜〜 キ〜〜〜〜 ス〜〜〜…」

骨と皮に成り果てた喉から、かすれた声が絞り出される。
空中で刃と格闘していたツキカゲは、刃に蹴られたはずみで巫女を取り落としてしまう。
さやかの体は母船の上につどうウサギたちのあいだへ落下した。
591週刊少年サンデー 1991年 46号:2007/03/13(火) 21:01:09 ID:???
第157話 合体パワー “風雷波” の巻 4/4

刃は慌てて母船に飛び降り、雑兵たちをかき分けながら必死にさやかの姿を探す。

「さやか〜〜〜!! どこだ〜〜〜!!」

かけずり回る彼の耳に、落ち着いた声音が届いた。

「その娘なら ここじゃ…」

言葉を発したのは赤いくちびる。
つややかな黒髪と真白の肌を取り戻した女帝が、そこに厳かに立ち上がっていた。

「ここにおるわ!!」

彼女は勝ち誇った笑みを浮かべ、立ち尽くす刃に宣告する。
かぐやの手中から崩れ落ちた さやかは、既に元の姿の彼女ではなく――。
592マロン名無しさん:2007/03/13(火) 21:14:58 ID:???
え……
593マロン名無しさん:2007/03/13(火) 21:30:25 ID:???
や、やりやがった、青山・・・・
594マロン名無しさん:2007/03/13(火) 21:36:58 ID:???
「やっ やったッ!!」

「さすが姫殿! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!」

「君……… もう龍神の小僧とキスはしたのかい? まだだよなァ 初めての相手はあの小僧ではないッ! このかぐやだッ! ーーーーッ」
595マロン名無しさん:2007/03/13(火) 21:50:35 ID:???
かぐやが元の姿に戻るのは既定路線としても、
まさか本当にさやかをババアにするとは・・・
まぁ今週のヒキも後ろ姿だし、顔は描かないつもりなのかな
596マロン名無しさん:2007/03/13(火) 21:50:56 ID:???
風雷波すげえええええ。と思ったら、何これ・・・・
597マロン名無しさん:2007/03/13(火) 22:33:04 ID:???
風雷波カッコいいな。これからも必殺技として活躍しそうだ。
598マロン名無しさん:2007/03/13(火) 22:41:26 ID:???
主人公+ライバルの同時攻撃&ゲッコー撃破という超怒濤の展開なのに
最後のさやか陥落が全部持っていっちまった…

こりゃかぐや編もいよいよ終わりに近いな!!
599マロン名無しさん:2007/03/13(火) 22:48:03 ID:???
これは…やけになった刃が魔王剣を振るって世界を滅ぼすフラグ何じゃないか
600マロン名無しさん:2007/03/13(火) 22:55:09 ID:???
風雷波を英語にするとハリケーンサンダークラッシュってとこか。
…うん、日本語の方がカコイイな。
601マロン名無しさん:2007/03/13(火) 23:18:17 ID:???
エーーーキーーースーーーー、のコマのかぐや様が怖すぎるんだが
どんなに美人に戻ってもまったくハァハァする気になれん…
602マロン名無しさん:2007/03/13(火) 23:25:20 ID:???
次週ではさやかが、エキス〜よこせと反撃するわけか。
603マロン名無しさん:2007/03/14(水) 00:25:23 ID:???
すごい、色んな意味で凄いわ
「まさかマジでさやかをばーちゃんにしないだろ」って思ってた所にこうとは…
604マロン名無しさん:2007/03/14(水) 01:13:03 ID:???
ヒロインは婆になるわ女ボスは化け物になるわで来週からは色気ゼロの展開だな
605マロン名無しさん:2007/03/14(水) 01:20:44 ID:???
要するに青山の破壊衝動が限界を越えちゃったというわけだ
606マロン名無しさん:2007/03/14(水) 01:29:59 ID:???
今週でかぐやのバニー姿も見納めって事か。
青山め…
607マロン名無しさん:2007/03/14(水) 02:05:50 ID:???
そもそもかぐやの設定の段階ですごい

・美女だけどすごく強くて(性格が)恐ろしい
…けど

・エキスが切れると老化する
・エキスを吸われた女性はおばあちゃんになってしまう
・正体は怪物
608マロン名無しさん:2007/03/14(水) 11:20:50 ID:???
>>600
ハリケーン≠風
サンダー≠雷
609マロン名無しさん:2007/03/14(水) 16:45:14 ID:???
さやかが…
610マロン名無しさん:2007/03/14(水) 17:01:37 ID:???
強敵ゲッコーついに撃破、の回でもあったけど、
なんか終盤のゲッコーは鬼丸の陰で霞みがちだったかもなぁ
魔王剣の力を別にしても、ベイブリッジ戦のあたりでは凄い悪役に見えたはずなんだが
611マロン名無しさん:2007/03/14(水) 21:59:17 ID:???
鬼丸が魔王剣を狙ってる 
風神と雷神の力を合わせれば半月剣を超える

これって今後の展開への伏線じゃね?







と言おうとしたけど最後のさやかエキス吸いとられで吹っ飛んだ。
鬼丸の弱体化味方化(ピッコロベジータ化)フラグをたった一コマで粉砕した事といい
最近の展開は神がかってる
612マロン名無しさん:2007/03/14(水) 22:32:22 ID:???
まぁ今の人気でカグヤ編後に連載終了ってことはないだろうから
作者も先の展開は考えてるだろう
ただ魔王剣は強すぎるし、今シリーズ限りで消えるんじゃないかなぁ
鬼丸がカグヤに満月剣を使用→剣が耐えきれずにアボンみたいな感じで
613マロン名無しさん:2007/03/14(水) 23:00:38 ID:???
魔王剣の中から新キャラが出てきてカグヤ瞬殺とか
614マロン名無しさん:2007/03/14(水) 23:09:47 ID:???
>>611
いやまったく、最近の展開はマジで面白いな。
それで久しぶりに1巻読みなおしてみたんだが、刃が竹刀で剣道部なんかに苦戦していて吹いた。
615マロン名無しさん:2007/03/14(水) 23:33:17 ID:???
だがネーミング的に魔王剣は鬼丸に相応しいんだよなあ
616マロン名無しさん:2007/03/15(木) 00:11:32 ID:???
>>610
魔王剣を得た後でもなおカグヤに逆らおうとか思ってないのが敗因じゃないかな
どうしたって大物にはみえん
617マロン名無しさん:2007/03/15(木) 00:35:23 ID:???
風雷波、無茶苦茶強い上に展開的にもオイシすぎるな。
今度こそ本当にさよなら龍神の玉……。
618マロン名無しさん:2007/03/15(木) 01:31:24 ID:L7rbX9ZY
風雷波イイヨイイヨー
619マロン名無しさん:2007/03/15(木) 16:26:08 ID:???
このマンガはいつからこんな神マンガに・・・
こんなにドキドキするのはドラゴンボールのピッコロ大魔王編以来だぜ!
620マロン名無しさん:2007/03/15(木) 19:38:06 ID:???
何だかんだ言ってツキカゲの兄貴は立派に職務をまっとうしたな
なんかもう顔がギャグ要員のものになってるけど
621週刊少年サンデー 1991年 47号:2007/03/15(木) 20:57:15 ID:???
第158話 奪われたエキス の巻 1/4

「さやかぁ!!!」

目の前の光景に茫然自失とし、刃は思わず叫び声を上げた。
力を失い崩れ落ちる さやかの体を、かぐやは刃に向かって突き飛ばす。

「さあ、見るがよい…… これがそなたが守り通した、
 いとしい いとしい女子(おなご)の… なれの果てじゃ〜〜〜!!」

刃に抱き止められたのは、かつての快活だった少女ではない。
白い髪と、
しわだらけの顔をした、
一人の老婆だった。

「どうじゃ、愛せるか? わらわにエキスを吸い尽くされ、醜い老婆になったその おなごを…」

「さやか…」

戸惑いと悲しみの入り交じった表情で刃が取った手は、
ひどく筋張って、皮膚もしなびていた。
622週刊少年サンデー 1991年 47号:2007/03/15(木) 20:59:15 ID:???
第158話 奪われたエキス の巻 2/4

かぐやが勝ち誇った笑みを浮かべる。
彼女が片手を影絵のキツネのようにして掲げると、
その腕は見る間にバケモノの本性を取り戻し、巨大な獣の頭部と化して伸び始めた。

「お願い、刃…」

さやかは小さな声を漏らし、涙の浮かんだ目を逸らした。

「見ないで…」

かぐやの体から凄まじいエネルギーがほとばしる。
腕に続いて背中からも黒いウサギの首が突き出し凶暴な牙をむく。
そして美女のかんばせは口が耳まで裂け、同じくバケモノの首へと変貌した。
刃はそれを見てなどいなかった。
ひどく苦しげな悲痛の表情を浮かべ、刃は歯を食いしばった。

「くっ… くそったれ〜〜〜っ!!!」

さやかの体を抱きかかえて、刃はやりきれぬ思いに声を振り絞る。
と同時、彼らの背後に見上げんばかりの巨大な影がそびえ立った。
それは地にはう半球のごとき胴体とあまたの長き首を備えた真黒の怪物――。

「化け物め…」

ツキカゲが女帝の真の姿を前に嬉々とする中、鬼丸はいまいましげに言葉を吐いた。
623週刊少年サンデー 1991年 47号:2007/03/15(木) 21:01:26 ID:???
第158話 奪われたエキス の巻 3/4

さやかを抱え雷神剣で飛んで逃げる刃に、かぐやの首の一つが襲いかかる。
それを救ったのは鬼丸の風神剣の一撃だった。
鬼丸は刃に、足手まといの女を捨てるなり何なりしろと言いつけた。

「この化け物を殺すには、貴様にオレの援護をさせねばならんようだ…」

またぞろ鎌首をもたげる かぐやと向かい合い、鬼丸は刃に急ぐよう命じた。
ひとまず かぐやを鬼丸にまかせ、刃はさやかを連れて海上を飛んだ。

「ごめんね、刃…」

うなだれたままの彼女がふと言葉を発する。

「私のエキスのせいで…」
「さやか…」

刃は沈痛な面持ちで隣の彼女を見やった。

「私がもうちょっと頑張ってたら…… こんな事になんなかったのに…」

しわの刻まれた頬に涙がこぼれる。

「しゃべるな、さやか…」

刃はその声を振り切ろうとするように、必死で前を見据えた。

「ごめん…」
「黙ってろ〜〜〜!!!」
624週刊少年サンデー 1991年 47号:2007/03/15(木) 21:03:18 ID:???
第158話 奪われたエキス の巻 4/4

彼らの前方にゲロ左エ門とナマコ男らの乗る船が見えてきた。
刃は素早く甲板に降り立つと、驚きおののく彼らに さやかの身を預ける。
再び戦線に戻ろうとする刃は、彼女に背を向けたままふと足を止めた。

「さやか…」

目に迷いのない色を浮かべ、刃は言った。

「好きだぜ、さやか…」

彼女の方を振り向いた刃は、いつものように明るく笑っていた。

「これからも、ず――っと ず――っと、大好きだからな!!」

それだけ告げると刃は夜空に向かって飛び立っていった。
さやかはその姿を船上から見上げる。

(刃……)

その頃、鬼丸は今なお かぐやの首との戦いを続けていた。
獣の首はその牙によって文字通りに風神破を食い止め、逆に鬼丸めがけて投げ返す。
その攻撃から、今度は刃の雷神剣が鬼丸を救った。
ロボットの残骸に乗って駆けつけたムサシは、本物の首を見つけて落とせと二人に指示する。
さっそく二人はそれぞれの剣を振るい、十字に交差した攻撃が かぐやの首の一つを倒す。
しかし、真っ黒い巨大な胴体からは、すぐに別の頭がはえて再生してしまった。
彼らを取り囲む、ウサギめいた獣の首たち。本当にこの中に本物の首があるのか?

―― そのとき刃は見た。海中で不気味に光る、大きな眼(まなこ)を。
625マロン名無しさん:2007/03/15(木) 21:15:45 ID:???
雷神剣で空飛べるなら龍神剣いらないじゃん
626マロン名無しさん:2007/03/15(木) 21:31:52 ID:???
>「見ないで…」

うわ、切ねえつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
627マロン名無しさん:2007/03/15(木) 21:36:02 ID:???
「大好きだからな」に泣いた
刃お前、なんて立派な男なんだ・・・
628マロン名無しさん:2007/03/15(木) 23:06:27 ID:???
龍神剣がマジで無かったことになりそうな勢いだな。
雷神波が強いし、風雷波へ切り替え出来るし、空も自由に飛べる。
629マロン名無しさん:2007/03/15(木) 23:21:29 ID:???
「ずっとずっと大好きだからな」に泣いた 
もうホント凄いわこれ




とか言おうと思ってたのに雷神の玉の飛行能力に吹いた 
龍神はトドメ刺されたな
630マロン名無しさん:2007/03/15(木) 23:32:09 ID:???
次シリーズはさやかが若返るために神龍を呼び出す7つの玉を探す旅だな。
…そう考えでもしないと切なすぎるぜ('A`)
631マロン名無しさん:2007/03/16(金) 00:19:17 ID:???
さやか、もう駄目ぽ。老衰死亡フラグが立ってしまった。
632マロン名無しさん:2007/03/16(金) 06:54:22 ID:???
なんか最終回間近っぽい雰囲気だな
633マロン名無しさん:2007/03/16(金) 08:43:46 ID:???
さやかの老後を支えて、三年後にさやかの墓の前で刃が「じゃ、行って来る」エンドか。
634マロン名無しさん:2007/03/16(金) 11:26:27 ID:???
石仮面を使え
635マロン名無しさん:2007/03/16(金) 11:39:10 ID:???
やべえ、ヤイバなのにジーンときてしまった…
「好きだぜ…さやか」は老化した彼女を前にしての発言だからこそ
響くものがある。その後の(かぐや…許さん!!)の気迫もこれまでとは
次元の違うシリアスな情念を感じるし。

さやかは老化しても流石にヒロイン補正できれいな感じにしてる辺りに
(そして俯かせてなるべく顔を描かないようにしてる辺りに)青山の親心を見た。
636マロン名無しさん:2007/03/16(金) 17:28:29 ID:???
今回の刃、今までで一番かっこいいな。
まさに漢だぜ。
637マロン名無しさん:2007/03/16(金) 22:47:52 ID:???
638マロン名無しさん:2007/03/16(金) 23:50:00 ID:???
あんな化け物見てハァハァしてるツキカゲはどれだけかぐや様が好きなのかと・・・
639マロン名無しさん:2007/03/17(土) 00:00:23 ID:???
>「どうじゃ、愛せるか? わらわにエキスを吸い尽くされ、醜い老婆になったその おなごを…」
大仏がいきなり立ち上がった漫画とは思えない重いテーマだな
最終的に刃が出した答えは「これからもずっと大好きだからな」だけど
その前に老さやかを見てショック受けてる描写がなかったら、逆に薄っぺらくなっちゃうとこだよな
640マロン名無しさん:2007/03/17(土) 00:24:46 ID:???
>>639
>大仏がいきなり立ち上がった漫画
主人公がライバルを落とし穴に落として土管で埋めるような漫画でもあるぜw

しかしこの展開と盛りあがりだと本当にかぐや倒して終わってしまいそうな気がしてきたぞ
641マロン名無しさん:2007/03/17(土) 11:50:16 ID:???
普通に龍神剣で飛んでるものと思い込んで読んでた
このスレ見てやっと、雷神剣が飛んでることに気がついた
青山も随分アバウトだなw
642マロン名無しさん:2007/03/17(土) 16:00:34 ID:???
別に雷神剣で飛べないという描写がこれまでに出てきたわけではない。
つーか、初期の鬼丸戦で雷神の玉で飛んでたことがある。
643マロン名無しさん:2007/03/17(土) 16:29:10 ID:???
龍神剣は空飛びながら火の玉とか出せるけど
雷神剣だと飛行中は戦闘できないよね
644マロン名無しさん:2007/03/17(土) 16:34:19 ID:???
前に誰か言ってた気がするが、カグヤの真の姿はヤマタノオロチがモチーフ?
まぁ元ネタと違って上の頭は飾りみたいだけど・・・
645週刊少年サンデー 1991年 48号:2007/03/17(土) 21:08:13 ID:???
第159話 恐るべし変貌 の巻 1/3

「う、海の中に目が!?」

刃と鬼丸、そしてムサシらが見つめる中、海底から黒い半球が姿を現した。
無数の首の胴体であるかのように見えたそれは、
不気味にぎらつく二つの目と、まがまがしい歯の並んだ巨大な口とを持っていた。
裂けるように口角を吊り上げ笑った口が、刃たちに自信たっぷりに告げる。

「ホホホホホ… さあ今からそなた達に、真の恐怖を披露してあげよう…
 たっぷりと味わうがよいわ!!」

巨大な顔から生えたウサギの首が、次々に刃と鬼丸へ襲いかかる。
しかし二人は本体が分かればこっちのものと、余裕の表情で風雷波の構えを取った。
その技を使えば今度こそ体が砕けると金棒博士が警告するが、二人はひるまない。

「へっ!! オレ達がくたばるのが先か!」
「その化け物が消し飛ぶのが先か!」

「勝負だっ!!!」
646週刊少年サンデー 1991年 48号:2007/03/17(土) 21:09:58 ID:???
第159話 恐るべし変貌 の巻 2/3

だが風神剣と雷神剣が交差しようとしたその瞬間、かぐや本体の口がぱっくりと開いた。
開け放たれた大口から、凄まじいエネルギーの束が放出される。
風雷波が発動するより先に刃たちはその攻撃をくらって吹き飛ばされた。
なんとか直撃を避けた二人は、魔王半月剣と同等、いや、それ以上の威力に愕然とする。
これが奴の実力かと驚く鬼丸の言葉を、かぐやはあっさり笑い飛ばした。

「たわけたことを申すでないわ!! わざわざ火力を落としてやったのじゃ…
 わらわのこの美しい星を、これ以上傷つけぬためにのう…」

そのとき黒い首の一つが、刃が取り落としていた雷神剣に向かって伸びた。
刃が慌てて追いかけるも獣の首は剣を拾い上げ、あろうことか飲み込んでしまう。
雷神剣がなくてはもう風雷波を使うこともできない。
見ていたクモ男は思わず嘆きの声を上げた。

「あ、あかん! 剣がない刃なんて、ただのアホやで〜〜!」

地面に叩きつけられた刃は、自分のふところから転がり出た玉に気付いた。
それは彼らが長い旅の末に手に入れた、伝説の玉。
647週刊少年サンデー 1991年 48号:2007/03/17(土) 21:11:31 ID:???
第159話 恐るべし変貌 の巻 3/3

―― 龍神の玉なくして、あの女は倒せません…。

刃は先代龍神の言葉を思い出す。しかし玉があっても、それを収める剣がないのでは――。
どうすればいいのかと悩む刃に、鬼丸が突然、己の持つ風神剣を投げ渡した。
雷神剣が龍神の玉の力で龍神剣に変化するのなら、対をなす風神剣とて同じこと。
もしそれが無理なら貴様が死ぬだけだと言い残し、鬼丸はいずこかへと飛び去っていく。

「お、おい、おめーは剣なしでどーすんだよ? 鬼丸〜〜〜!?」

(フン、オレにはもっとふさわしい剣がある)

刃の困惑を背に聞きながら、鬼丸はニヤリと笑みを浮かべた。

(魔王剣という、魔剣がなあ!!)

刃はいちかばちかと風神剣の玉を抜き、そこに龍神の玉をはめ込んだ。
その背後から迫ったウサギの首の一つが、刃の体を飲み込んでしまう。
だが次の瞬間、獣の首は内側からの爆発に四散した。

「へへへ… やっぱりおめーを倒すには、この剣じゃねーと いけねーよーだぜ……」

剣を構えて炎に包まれた刃が、かぐやを見据えて不敵に笑う。

「この龍神剣じゃねーとな!!!」
648マロン名無しさん:2007/03/17(土) 21:30:29 ID:???
竜神剣復活キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
649マロン名無しさん:2007/03/17(土) 21:43:11 ID:???
しかし本当に風雷波<龍神剣なのか?
真カグヤには何か弱点があって、龍神剣だけがそれに効くんだろうか
650マロン名無しさん:2007/03/17(土) 21:52:13 ID:???
かぐやの真の姿って、なんかハゲ頭に毛が何本か生えてるみたいだ
651マロン名無しさん:2007/03/17(土) 21:57:03 ID:???
かぐやのAA作ってみたよ!

           ,-'つ
       ((  ( (       ∩ )) ワキワキ
           \\    //      ,-─、
             `i :l    // ∩   /:r ̄^ ))
  /⌒、ヽ      | :|   | | //    /:/   
  j /   \\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  /:/
  | |     y '             `v
  U     /                ヽ 
        l:::::::::.                 | 
        |::::::::::   (●)     (●)  |
       |:::::::::::::::::   \___/    |  
        ヽ:::::::::::::::::::..  \/     ノ 
652マロン名無しさん:2007/03/17(土) 21:59:32 ID:???
俺達はとんでもない事を失念していた! 

龍神の玉が嵌め込まれるのは風神剣だ 
いうまでもなく一度折れて復活した風神剣は雷神剣よりも強い 


よって龍神剣もパワーアップしてるはずだ
653マロン名無しさん:2007/03/17(土) 21:59:48 ID:???
龍神剣……駄目だ。もう地球オワタ
真カグヤに龍神剣じゃ勝てないから龍の巫女にカグヤを封じ込めて倒しただろ
もう風神雷神龍神の玉が合体するぐらいのサプライズじゃないと
654マロン名無しさん:2007/03/17(土) 22:04:55 ID:???
これがあのかぐや様の正体だと…見目麗しいバニーちゃん姿で
鬼丸を圧倒的な実力と(スレ内の)人気で速攻イラナイ子に貶め、
さらには最近減少傾向だった読者サービス要員としていつの日か
おっぱい見えーる、おっぱい見えーる、僕たちムフフ、刃はニョホホな
シーンを期待されていた、それでなくともその氷のように見下す視線で
俺達の密かなM属性をかきたててくれた月の女王様(YES!そう、女王様)の正体だと…

      ふ ざ け る な ! ! ヽ(#`Д´)ノ 

もはやウサギの原形すら留めていねーじゃねーか!!
なんだこのよくわからん動く黒い物体は!メデューサ饅頭か!!
655マロン名無しさん:2007/03/17(土) 22:11:00 ID:???
メデューサ饅頭ワロタw

そういや毛>650-651で思い出したけど
前に鬼丸がカグヤの髪の毛に捕まってたよなぁ
あれってもしかして真の姿の伏線だったんだろうか・・・・
656マロン名無しさん:2007/03/18(日) 00:27:20 ID:???
ついに魔王剣が鬼丸の手に渡るときが来たか
657マロン名無しさん:2007/03/18(日) 01:07:30 ID:???
龍神の玉っていうくらいだから、なんか龍を召還とか、なんかそんな感じで……金玉で龍になる……ダメか。
闇玉で引きずり込むとか……。
658マロン名無しさん:2007/03/18(日) 02:32:07 ID:???
>>653
きっと鬼丸様が魔王剣でなんとかしてくれるはずさ
659マロン名無しさん:2007/03/18(日) 02:57:59 ID:???
>>654
真のサムライならこういうべきだろ

「好きだぜ、かぐや様。どんな姿になってもずーっとずーっと大好きだからな」
660マロン名無しさん:2007/03/18(日) 03:03:49 ID:???
>>658
その魔王剣をカグヤはゲッコーにあっさりあげちゃってた件
661マロン名無しさん:2007/03/18(日) 04:52:31 ID:???
>>651
かぐやさん、昔東映の映画でマジンガーとかゲッターとかと闘ってませんでしたか?
662マロン名無しさん:2007/03/18(日) 08:38:25 ID:???
>>651
なぜだろう、なぜか俺の愛する球団がこの魔物に侵蝕されて行く気がしてならない…
663マロン名無しさん:2007/03/18(日) 09:19:37 ID:???
龍神剣信用無さすぎでワロタwww
誰か擁護してやれよ
664マロン名無しさん:2007/03/18(日) 09:19:57 ID:???
真カグヤの顔をみたら、ザクレロ連想した
665マロン名無しさん:2007/03/18(日) 11:24:23 ID:???
>>663
んなこといっても龍神剣で出せる最大の技ってたぶん火炎車だろ?
あんなの風雷波に遠く及ばないし…。
もう刃が時間稼いで鬼丸に魔王満月剣使ってもらうしかねーよ。
666マロン名無しさん:2007/03/18(日) 11:40:12 ID:???
しかし闇玉だけはクソの役にも立ってねえな
667マロン名無しさん:2007/03/18(日) 12:08:56 ID:???
闇玉が鍵にぎってんじゃないのか?
668マロン名無しさん:2007/03/18(日) 13:15:16 ID:???
光の玉が出るとみた
669マロン名無しさん:2007/03/18(日) 13:18:07 ID:???
かぐやの闇の衣を剥がすことさえできれば、魔王半月剣で倒せる。
670マロン名無しさん:2007/03/18(日) 14:50:41 ID:???
それじゃもっと強くなっちまうじゃないかw
671マロン名無しさん:2007/03/18(日) 17:33:10 ID:???
闇の衣=バニースーツ
672マロン名無しさん:2007/03/18(日) 19:31:13 ID:???
>669,671
もう少し前にその展開をやっておけば…
673マロン名無しさん:2007/03/19(月) 00:32:55 ID:???
クモ男のセリフわらた
674マロン名無しさん:2007/03/19(月) 09:55:36 ID:???
>>673
だが核心をついた一言だ
675マロン名無しさん:2007/03/19(月) 12:27:06 ID:???
まぁ、少年漫画の主人公にはよくある事ですよね
676マロン名無しさん:2007/03/19(月) 13:54:41 ID:???
悟空だって戦えなきゃただのニートだしな。
677マロン名無しさん:2007/03/19(月) 16:23:26 ID:???
今思いついたんだけど 
これは「さやかの事かー!」でスーパーヤイバ人かスーパー龍神剣になるって 
センじゃないか?
678マロン名無しさん:2007/03/19(月) 20:15:56 ID:???
怒りでパワーうpは絶対ありそう
679マロン名無しさん:2007/03/19(月) 20:16:13 ID:???
闇玉にとりあえず吸い込む
→闇玉破壊
→出口がなくなって脱出できずウマー
…とかはダメだろうか
680マロン名無しさん:2007/03/19(月) 20:20:00 ID:???
>>677
? ださすぎw
681週刊少年サンデー 1991年 49号:2007/03/19(月) 21:16:22 ID:???
第160話 7つの力の結晶 の巻 1/3

かつて龍神は言った。龍神剣なくして かぐやは倒せないと。
刃の言葉を聞いた かぐやは、それは人間と合体していた頃のことだとあざ笑う。

「わらわがこの体を取り戻した今となっては、龍神剣なぞ ただの棒っきれにすぎぬわ!!」
「じゃあ試してみるか? 7つの力を秘めた、この棒っきれの力をよぉ!!」

刃は玉の中に 『水』の字を浮かび上がらせ、かぐやの周囲に水柱を立てる。
更に 『氷』の力を使い、凍らせた海水で かぐやの動きを封じた。
とどめは 『大』の力で巨大化した上、『火』の力で放つ、超特大の火炎玉。
しかしその直撃をくらってなお、白煙の下から現れた かぐやは平然としていた。
逆に触手のごとき首から次々と光線を発射し、元の大きさに戻った刃を苦しめる。


「フン… 地球のサルどもが… 悪あがきしやがって…」

少し離れた母船の上には、戦いの様子を眺める一つの影があった。
それは手にした魔王剣にすがり、よろめきながら立ち上がったゲッコー。
あの姿となった かぐや様は誰にも止められぬと彼は言う。

「フフフ… もはやこの、星をも砕く魔王剣も… 必要なくなったな…」
「いや… まだ使い道はあるぞ…」
682週刊少年サンデー 1991年 49号:2007/03/19(月) 21:17:37 ID:???
第160話 7つの力の結晶 の巻 2/3

「あの化け物を退治するという使い道がな…」

不意に聞こえた頭上からの声に、ゲッコーは驚いて顔を上げた。
そこにあったのは誰あろう魔王 ・ 鬼丸の姿。
鬼丸はゲッコーの前に降り立ち、魔王剣を渡すように要求する。

「フン… 何も知らんようだな…」

ゲッコーはせせら笑い、魔王剣の力の源について語る。
この剣は邪悪な心を増幅させ、パワーに変える魔剣であると。

「愛だの友情だのという くだらん感情に縛られた貴様ら人間に…
 使いこなせるわけがないわぁ!!」

次の瞬間、ゲッコーは鬼丸の拳に殴り飛ばされていた。
無様に倒れ込むゲッコーを尻目に、鬼丸は魔王剣のつかへと手をかけた。

「貴様こそ知らんようだな… オレはもう…人間ではない」

笑みを浮かべて鬼丸は告げた。

「鬼だ…」

握られた魔王剣が危うい光を放つ。

「邪悪な心の化身なのだ!!」
683週刊少年サンデー 1991年 49号:2007/03/19(月) 21:20:09 ID:???
第160話 7つの力の結晶 の巻 3/3

その頃、刃はかぐやの猛攻を前にして、なすすべなく押されていた。
どうすればいいのかと助言をたのむ刃へ、龍神の声が語りかけてきた。

―― 7つの力を同時に使うのです!!

それこそが 『龍神の玉』のまことの力であると彼は言った。
驚いている刃に、かぐやの首の一つが容赦なく襲いかかる。
しかしその攻撃を、鬼丸の放った魔王半月剣が阻んだ。

「な、なんてパワーだ。コントロールが効かん…」

我が物たる地球を傷つけられたかぐやは、怒って鬼丸に攻撃を差し向ける。
いくら魔王剣があっても太刀打ちするのは容易ではない。
それを見た刃は意を決して龍神剣を構えた。

「よーし。7つだろーが8つだろーが。同時に使って… やらぁ!!!」

龍神剣の玉の中に、水 ・ 金 ・ 火 ・ 大 ・ 闇 ・ 氷 の文字が次々と浮かび上がる。
その気配を察した かぐやは本体の巨大な口を開き、凄まじいエネルギーを発射した。
刃は攻撃の渦の中に飲まれながらも、龍神剣を握って吼えたける。

そのとき玉の 『龍』の文字がまばゆい輝きを発し、剣の先から真っ白い光の龍が飛び出した。
龍はかぐやの攻撃の中から脱して、その長い首を上空にもたげる。
その口の中には刃の姿。
白色の龍をその身にまとい、サムライは黒き魔物と向かい合った。
まるで千年前の戦いを再現するかのように――。

「いくぜ、かぐや!!!」
684マロン名無しさん:2007/03/19(月) 21:31:12 ID:???
…「当」は?w
685マロン名無しさん:2007/03/19(月) 21:33:39 ID:???
ついに龍デター
と言うか初代龍神が昔使ってたあれが真の力だったのか…

>684
マジレスすると7つの力=当以外の6つの玉+龍 って前に言われてた
当たり玉は試練の前で役目を終えたんだろう
686マロン名無しさん:2007/03/19(月) 21:38:47 ID:???
龍神アドバイス遅すぎだろう…さやかがババアになった後じゃねえか
687マロン名無しさん:2007/03/19(月) 21:49:04 ID:???
ちょっと気になったんだが、龍神の玉をもらうときに
「龍神剣じゃないとカグヤは倒せない」なんて言ってたっけ?
「正義の心を持ったサムライでないとあの女は倒せない」とかだったような…
688マロン名無しさん:2007/03/19(月) 21:50:44 ID:???
・正義の心を持ったサムライでないと龍神の玉は使えない
・龍神の玉でないとあの女は倒せない

従って、正義の心を持ったサムライでないとあの女は倒せない。
689マロン名無しさん:2007/03/19(月) 22:01:59 ID:???
ゲッコーは相手が悪かったとしか言いようがない
690マロン名無しさん:2007/03/20(火) 00:57:51 ID:???
>>688
何その見事な三段論法
691マロン名無しさん:2007/03/21(水) 15:27:47 ID:???
鬼丸でも魔王剣をうまくコントロールできないってことは
ちゃんと使いこなしてたゲッコーはやっぱり凄かったのか
良かったなゲッコー、作者にフォローしてもらえて・・・
692週刊少年サンデー 1991年 50号:2007/03/21(水) 22:01:49 ID:???
第161話 白い龍神現る の巻 1/2

かたや白き龍神、かたや黒き怪物。刃とかぐやは海上にて対峙する。
かぐやは龍神剣の真の力を意に介すことなく笑った。

「ホホホホ… そのような蛇一匹でわらわに刃向かうとは…… かわゆいのう……」
「ヘビじゃねぇ、龍だ!! 龍神の7つの力の結晶でぃ!!」

かぐやは再び巨大な口を開き、刃に向けて攻撃を発射する。
刃も龍神剣を振るってそれに対抗した。
白い龍の口から強力なエネルギーが放たれ、かぐやの攻撃を食い止める。

「おのれ、こしゃくな……」
かぐやの体からはえた無数の首が、ずらりと並んでそのあごを開いた。
刃は追撃の気配を察し、鬼丸に魔王半月剣を使うよう頼む。

「撃っても構わんが、コントロールがきかんぞ!!」
「早くしろ!! 体がもたねえ!!」

かぐやの黒い首たちが、その口の中にエネルギーを溜め始めた。
鬼丸は黒い刀身を掲げて魔王半月剣を放つ。
「ちいっ!!」
しかし黒い球をなす邪悪の力は、軌道を誤って上空へと飛んでしまった。
刃はかぐやの攻撃をかわして、半月剣のあとを追った。
その刃めがけて、かぐやの総攻撃が発射される。
刃が身にまとう白き龍は、おのが牙を半月剣に突き立てた。

「こっ、の… ヤロォ!!!」

ぐるりと向きを転じ、龍はくわえた半月剣もろとも かぐやに体当たりを仕掛ける。

「だあああああ!!!!」
693週刊少年サンデー 1991年 50号:2007/03/21(水) 22:02:36 ID:???
第161話 白い龍神現る の巻 2/2

閃光。そして海をも吹き飛ばすような衝撃。
激しい爆発ののち、煙の中からは光の龍がその無事な姿を現した。
「刃ぁ〜〜〜!!」
胸を撫で下ろす仲間たちに、しかし刃はせっぱ詰まった表情で叫んだ。

「逃げろムサシ〜〜!!!」

その瞬間、煙の中から一条の光線が放たれ、鬼丸の右腕を貫いた。
思わず苦悶の声を上げる鬼丸をよそに、かぐやが涼しげな笑いを響かせる。

「あっぱれな奴らじゃ… 褒めてつかわすぞ…」

白煙が晴れて黒い怪物の姿が露わになる。
彼女がなかなかと賞した刃たちの攻撃は、かぐや本体の左目をつぶすに留まっていた。

「腕を撃ち抜かれては、もはや魔王剣は使えまい………
 わらわの地球をこんなに傷つけた お仕置きじゃ………」

かぐやは悠然とその不死身ぶりを示し、
今度は刃にとどめを刺すべく、母船の月星人たちに向かって命令を発する。
かぐやの命に従い、月星人たちは二人一組となって互いに合体を始めた。

「合体!!」 「合体!!」 「合体!!」

二人から巨大な一人へ、巨大な二人から更に巨大な一人へ。
月星人の集団は次々と合体を重ね、一体のウサギの形へと変じていく。
ついにひとかたまりとなったそれは、最後に主君との融合を遂げた。
月星人たちを取り込んだ かぐやの体が、にわかに不気味な脈動を始める――。
694マロン名無しさん:2007/03/21(水) 22:24:03 ID:???
龍神剣いきなり強くなったな…
まあ普通に燃えるからいいけどさ。
695マロン名無しさん:2007/03/21(水) 22:46:00 ID:???
はーい、二人組作って〜。
696マロン名無しさん:2007/03/21(水) 23:04:15 ID:???
せんせー! ゲッコーくんだけひとり余っちゃいました!
697マロン名無しさん:2007/03/22(木) 00:15:06 ID:???
真の姿の上にまだパワーアップするのか
今度は腕でも生えるのかな
698マロン名無しさん:2007/03/22(木) 01:13:28 ID:???
鬼丸がショボ過ぎる件。ゲッコーの方が相当使い手だったわけだな
699マロン名無しさん:2007/03/22(木) 12:59:10 ID:???
ゲッコーが魔王剣持って暴れ回ってた際は「鬼丸復活しても勝てるのかよ」って
スレ内で騒がれてたし、むしろ鬼丸は今回みたいな扱いが妥当だったりしてw
700マロン名無しさん:2007/03/22(木) 18:54:18 ID:???
鬼丸は最低でも半月剣な件について
701マロン名無しさん:2007/03/22(木) 20:39:48 ID:???
コントロールがきかない鬼丸にちょっと萌え
702マロン名無しさん:2007/03/22(木) 22:55:48 ID:???
何だかんだ言って「魔王〜〜剣」っていうネーミングは鬼丸にこそ似合うなぁと思った
そういや剣のデザインも鬼丸の鎧と似てる気がするし
703週刊少年サンデー 1991年 51号:2007/03/23(金) 20:54:16 ID:???
第162話 不死身のかぐや の巻 1/3

すべての月星人たちを取り込み、かぐやの体が脈動を始める。
不敵にほほ笑む彼女が次に取った行動は――。

「合体するのじゃよ… この地球となあ!!!!」

―― カ ッ !

黒い怪物の姿が、地球の中へと吸い込まれるようにして消えた。
一瞬の静寂ののち、青い惑星に巨大な目が開く。
そしていびつな牙の並ぶ大口が、ニタリと笑いを浮かべた。
かぐやはとうとう地球そのものと一体化してしまったのだ。

「う、うろたえるな… たかが海面に顔ができただけじゃ…」

そう解すムサシをあざけるように、不意に盛り上がった海面が巨大な手の形を為す。
そしてムサシやクモ男らを ゲロ左エ門たちの乗る船へと叩きつけた。
かぐやが地球と合体した今、海も大地も大気さえも彼女の意のままなのだ。

かぐやは語る。月もかつては地球に劣らぬ美しい緑の星であったと。
しかし月を治めるために作った魔王剣が、その月を冷たい死の星へと変えてしまった。
だからこそ地球が同じ運命をたどらぬように、自分が代わって支配してやろうというのだ。
704週刊少年サンデー 1991年 51号:2007/03/23(金) 20:59:17 ID:???
第162話 不死身のかぐや の巻 2/3

「ざけんな!! 月を変えちまったのは おめーらだろーが!!」

刃のその反論にも、かぐやは落ち着き払って言葉を返した。
自分は同じ過ちを繰り返しはしないが、人間は第二、第三の魔王剣を生み出しうる。

「そなたらは虫じゃ… 地球という美しい花をむしばむ… 害虫じゃからのう…」

刃は怒って海面の顔に攻撃を仕掛けるが、それは彼女のほんの一部分に過ぎない。
まるでダメージなど受けない彼女は、雲を操り鬼丸の体に雷を落としてみせた。
天候すらも かぐやの思いのまま。陸地を沈め 「害虫」たちを全滅させることとて容易である。
手始めに刃らの生まれ育った日本を沈めてやろうと女帝は笑った。

「わらわの前では すべての者が無力だということを、思い知るがよいわぁ!!!」

―― それはどうですかな!?

不意に響いたのは先代龍神の声だった。
龍神は言った。刃はまだ龍神剣の本当の力に気付いていないのだと。
龍神剣が全力を発揮すれば、この星さえもチリにすることが出来る――。
しかし刃は動けない。かぐやを倒すために地球を破壊してどうするというのか。

「撃てぃ、刃ぁ!!!」

そのとき鬼丸が叫んだ。地球に向かって撃ち放てと。
刃は唖然とした。それをしては地球が、そしてそこに住む人々が巻き添えになってしまう。
705週刊少年サンデー 1991年 51号:2007/03/23(金) 21:02:56 ID:???
第162話 不死身のかぐや の巻 3/3

怒り狂った かぐやは鋭い巨大な岩を海中から発射し、次々と刃に見舞った。
岩の一つが刃に直撃しようという瞬間、鬼丸がその身をていして刃をかばった。
鬼丸は血を吐きながら言った。

「め… 目を覚ませ…鉄 刃…  あ、あれはもう地球ではない……
 きさまの女を老婆にした化け物だ!!」

鬼丸のその言葉に刃は無念を思い出す。

(そうだ… こいつは…)
(さやかを…)

光の龍がにわかに空へと駆け上る。

(さやかを…)

(さやかを!!)

(さやかを!!!)

「やめろぉ〜〜〜〜!!!」

かぐやが目を見開いて絶叫した。船上のムサシらはただ呆然と立ち尽くす。
雲の上に出て剣を構える刃の姿を、さやかは無言で見上げていた。

(や、刃…)

「くっそぉ〜〜〜!!!!」

龍神剣を握りしめた刃は、地球に向けて渾身の一撃を放った。
706マロン名無しさん:2007/03/23(金) 21:08:55 ID:L3jqDaVa
タケちゃんキャラ変わってね?
707マロン名無しさん:2007/03/23(金) 21:35:46 ID:???
鬼丸が熱いセリフを言っちまった・・・ぜ
708マロン名無しさん:2007/03/23(金) 21:56:20 ID:???
こんなタケちゃんも嫌いじゃないゾ☆
709マロン名無しさん:2007/03/23(金) 22:25:44 ID:???
というかぶっちゃけ今回だけじゃなくてかぐや編に入ってからの
鬼丸様の格好良さは異常。
途中でカーボンされてなきゃ絶対に刃を食ってた
710マロン名無しさん:2007/03/23(金) 22:41:08 ID:???
同意。
なんか風雷波出したあたりからドキがムネムネするわ
711マロン名無しさん:2007/03/23(金) 22:44:56 ID:???
かぐや軍団VS鬼丸軍団の時からやたらとかっこよかった。
負けはしたけどギリギリまで追い詰めたし。
「待っていたぞこの時を!」「この勝負、魔王鬼丸がもらったーーっ!」
で次回に引くところなんか脳汁が出たよ。


玉集め編や初期の鬼丸編なんかじゃラスボス的なポジションだったから
迫力や存在感はあっても奥に鎮座してるって感じだったけど
かぐやが現状のラスボスになってからは良い感じに動いてくれるようになったかな
712マロン名無しさん:2007/03/23(金) 22:47:20 ID:???
           ,-'つ
       ((  ( (       ∩ )) 
           \\    //      ,-─、
             `i :l    // ∩   /:r ̄^ ))
  /⌒、ヽ      | :|   | | //    /:/   
  j /   \\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  /:/
  | |     y '             `v
  U     /                ヽ 
        l:::::::::.                 | 
        |::::::::::   (●)     (●)  |
       |:::::::::::::::::   \___/    |  
        ヽ:::::::::::::::::::..  \/     ノ 合体するのじゃよ…


           ,-'つ
       ((  ( (       ∩ )) 
           \\    //      ,-─、
             `i :l    // ∩   /:r ̄^ ))
  /⌒、ヽ      | :|   | | //    /:/   
  j /   \\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  /:/
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  U     /                ヽ 
       /                  ヽ クワッ
        l:::::::::.   (●)      (●)  |
        |:::::::::::   \____/  |
       |::::::::::::::::::   \VWV/    | この地球となあ!!!!
        ヽ::::::::::::::::::::.   \/    ノ
  
713マロン名無しさん:2007/03/23(金) 22:52:32 ID:???
>>712
まんじゅうこわい><
714マロン名無しさん:2007/03/23(金) 22:53:18 ID:???
真の力の龍神剣・魔王満月剣・風雷波
>>>(惑星破壊の壁)>>>魔王半月剣・白き龍の龍神剣
>>>(越えられない壁)>>通常龍神剣
>風神剣・雷神剣

こんな感じかね。ここ2週間で龍神剣のインフレがすげえ。
715マロン名無しさん:2007/03/23(金) 22:58:06 ID:???
今気付いたんだけどさ。初代龍神がかぐやと戦った時の
龍神剣(白い龍の龍神剣?)はかぐや人間体と互角の力だったよな?

なんでこんなに強くなってんだ…
716マロン名無しさん:2007/03/23(金) 23:12:28 ID:???
>「合体するのじゃよ… この地球となあ!!!!」

意味     ワカ     ラン♪
  ∧_∧   ∧_∧    ∧_∧
 ( ・∀・)  ( ・∀・)   ( ・∀・)
⊂ ⊂  )  ( つ つ  ⊂__へ  つ
 く く く    ) ) )     (_)/
 (_(_)  (__)_)    彡(_
717マロン名無しさん:2007/03/23(金) 23:49:08 ID:???
地球のどこかに耳が生えているからそれを切ればおk
718マロン名無しさん:2007/03/23(金) 23:53:45 ID:???
このままじゃ支配すべき地球がなくなっちゃうけど、いいのか鬼丸?
お前一応、地球を守るために戦ってたんじゃ…
719マロン名無しさん:2007/03/24(土) 00:00:09 ID:???
>>718
地球破壊後、月を支配するつもりです
720マロン名無しさん:2007/03/24(土) 00:19:46 ID:???
龍神剣の株価が1000円だったと思ったら、1,0000円になってる件。
問題は俺が暴落中に耐えかねて風雷波の回に全部売却してしまった件。その時100円だった件。
しかもその予算で雷神剣株を大量取得した次の週に雷神剣が飲まれてしまった件。OTL


721マロン名無しさん:2007/03/24(土) 01:56:43 ID:???
>>720
物干し竿株に予算の全てを突っ込んだ俺に比べればマシさ・・・
722マロン名無しさん:2007/03/24(土) 01:58:24 ID:???
>715
初代龍神は玉だけで戦ってたけど、刃の場合は風神の剣自体がもつパワーがプラスされてんだと想像してみる。
723マロン名無しさん:2007/03/24(土) 06:34:21 ID:???
>>717
どんだけデカイ耳なんだよw
724マロン名無しさん:2007/03/24(土) 07:12:28 ID:???
通常龍神剣=復活風神剣>雷神剣、元の風神剣
かな?
725マロン名無しさん:2007/03/24(土) 08:45:37 ID:???
>>717
ちょwww耳切ったら分離できなくなるだろwww 
726マロン名無しさん:2007/03/24(土) 15:28:13 ID:???
>きさまの女を老婆にした化け物だ!!
かぐやといい鬼丸といい、もはや普通に刃・さやかをカップル扱いしてるな
727マロン名無しさん:2007/03/24(土) 21:50:48 ID:???
しかしついに地球自身が敵になるとは…総力戦に相応しいインフレぶりだな、
止まることを知らぬ青山の想像力よ。
そして鬼丸の負傷は今回も痛そう。それ以前に刃は足、鬼丸は腕を光線に
貫通させられてるけどこれも何気に超深刻な傷だよなー。
しばらく穴が空きっぱなしってことだぜ。まぁそこは漫画らしく
戦い終わったらアッサリ完治するだろうがw
728マロン名無しさん:2007/03/24(土) 22:41:59 ID:???
青山の破壊衝動が限界を越えちまったんだ…
729マロン名無しさん:2007/03/24(土) 23:11:13 ID:???
あと数回、もしくは次回でかぐや編が終わってその後でいよいよ鬼丸とのラストバトルかねえ。
惑星破壊できる剣が2本も出てきちゃったり地球がボスになったりと
これ以上のインフレは可能かどうかが気になるが。
730マロン名無しさん:2007/03/25(日) 00:28:52 ID:???
今度はYAIBAが宇宙人であることが判明して、宇宙編じゃね?
まずたぶんYAIBAの兄を名乗る人物が現れると思うんだ。

あっ、でもさやかが老婆だな、どうするんだろ? 金棒博士が若返りマシンでも発明してくれるか?
731マロン名無しさん:2007/03/25(日) 00:47:10 ID:???
そこで当たり玉が秘めたる力を開放して願いを叶えてくれちゃったりするんだよ、きっと。
732マロン名無しさん:2007/03/25(日) 02:06:40 ID:???
>>726
そう思ってないのは当人達だけだぜきっと 

やっぱしこういうサンデー漫画らしい距離感って好きだな
733マロン名無しさん:2007/03/25(日) 17:47:55 ID:???
>>712
なんかこのAAツボにはまった
734マロン名無しさん:2007/03/25(日) 18:09:31 ID:???
騎士ガンダムにスペリオルドラゴンと言うのが 
あってだな。 
735週刊少年サンデー 1991年 52号:2007/03/25(日) 21:02:10 ID:???
第163話 命がけの一撃 の巻 1/5

天に昇った白い龍が、地球に対してその口を開く。

「やめろおおおおお!!」

かぐやの叫び声が響いた。
刃はかぐやに―― 地球に向かって攻撃を放つ。

「オオオオオ!!!」

―― ズ ド ッ !

空の果てから雲を突き抜け、龍神剣の力が海へと突き刺さる。
途端、かぐやに乗っ取られた地球が尋常ならぬ光を放ちはじめた。

「ち、地球が爆発するゲロ〜〜〜!!」
「に、逃げるんじゃ〜〜!!」 「に、逃げるって…」

クモ男は思わずつぶやいた。

「どこに…?」

次の瞬間、白い光がその言葉すら塗り込めた。
736週刊少年サンデー 1991年 52号:2007/03/25(日) 21:04:41 ID:???
第163話 命がけの一撃 の巻 2/5

静寂が訪れた。
穏やかにさざめく海に、あのまがまがしい顔はもう浮かんではいない。
そして地球が爆発するなどという気配も感じられない。
不意に海から一振りの剣が吐き出され、ムサシらの立つ船上へと突き立った。
それは かぐやに飲み込まれたはずの雷神剣であった。

「も、もしや かぐやは…」

―― そうです… かぐやは眠りについたのです…。

勝利を知らせる龍神の声がムサシたちの耳に届いた。
地球が爆発を免れた理由を龍神は説明する。
それは攻撃のエネルギーを、かぐやがすべて受け止めたためだと。

―― 地球を… この美しい星を… かぐやは愛していたのです…。

「なんということじゃ… ワシら人間を滅ぼそうとした かぐやに、命を助けられるとは…」

複雑な表情を浮かべるムサシに、それは違うと龍神は言った。
地球を救ったのは刃の一撃。

―― あの若武者の… 死ぬ気ではなった一撃が… かぐやを地球に封じ込めたのです…。

ただし、封じ込めたと言う以上、かぐやが完全に倒されたわけではなかった。
人間たちが無闇に地球を荒らすことがあれば、彼女はまた復活するやもしれない。
そのときまでの別れを告げ、龍神は静かに姿を消す。
と同時に、刃が持つ龍神剣からも龍神の玉が消えてしまった。
737週刊少年サンデー 1991年 52号:2007/03/25(日) 21:06:31 ID:???
第163話 命がけの一撃 の巻 3/5

空飛ぶ玉の力が失われたため、刃は船上へと落下する。
ばったりと甲板に倒れ込んだ刃へ、老いた さやかが慌てて駆け寄った。
ムサシはその光景を見つめながら憂いの表情を浮かべた。

「悲しい戦いじゃったのう… 残ったのは傷ついた男たちと…
 かぐやにエキスを吸われて年老いた、おなごたちだけとは…」

空からぽつりぽつりと雨が降り始めた。灰色の雲をムサシは見上げる。

「雨か… 地球を支配できなかった かぐやの… 涙雨かもしれんのう…」

が、そのとき、再び さやかの方へ目を向けたムサシは、
雨にそぼ濡れる彼女の、その身に起こっている異変に気がついた。

(ま、まさかこの雨…)

意識を失っていた刃は、彼の名を呼ぶ さやかの声で目を覚ました。
自分を覗き込む彼女の姿を見て、刃は思わず喜びの声を上げた。

「さやか〜〜〜っ!!!」

はね起きた刃に肩をつかまれる彼女は、元通りの若い体を取り戻していた。
さやかだけではない。かぐやにエキスを吸われた少女たちも、みな元の姿に戻っている。
先ほどから降り出した雨の正体は、かぐやが今までに吸ったエキスだったのだ。
738週刊少年サンデー 1991年 52号:2007/03/25(日) 21:07:23 ID:???
第163話 命がけの一撃 の巻 4/5

「喜んでいられるのも今のうちだぞ、鉄 刃!!」

海に浮かぶ潜水艦の上から、魔王剣を手にした鬼丸が居丈高に告げた。
傷が癒えたらこの剣で貴様の命をもらい受けに来ると。
いつでも受けて立つと返した刃は、去ろうとする鬼丸を不意に呼び止めた。

「おめー、知ってたのか……? かぐやが地球をかばうってことを…」

鬼丸は答えずにただ笑みを残し、クモ男たちと共に姿を消した。


長かった戦いを終え、日本へと引き返す船の上で、
さやかは傷の手当てをしてやりながら刃に例の告白について確かめる。
あのとき好きだと言ったのは、本当なのかと。

「いや〜〜、あれはもののはずみで、ハハハ…」
「ごまかさないで!!」
739週刊少年サンデー 1991年 52号:2007/03/25(日) 21:08:41 ID:???
第163話 命がけの一撃 の巻 5/5

笑って受け流そうとする刃の顔を、さやかは真剣に見つめる。
刃はそっと目を逸らし、さり気ない表情を作って答えた。

「ああ… 好きだぜ…」

「ムサシも…」
「は?」
「小次郎も… 十兵衛も… ゲロ左エ門も… みーんなみーんな大好きだ!!
 いやー、好きな奴が多くて困っちまうなー!」

そう言ってのうのうと笑ってみせる刃を、さやかは思い切りぶん殴った。

「いてーな、このアマ!!」
「なによー、好きなら好きってはっきり言いなさいよー!!」
「ケッ、てめえなんか好きなわけねーだろ、バーロォ!!」

空は既に雲が晴れ、その合間からは陽の光が差し込み始めている。
船上では刃の頬をひっぱたく さやかの張り手の音が鳴り響いた。
740マロン名無しさん:2007/03/25(日) 21:29:45 ID:???
良い最終回だった
741マロン名無しさん:2007/03/25(日) 21:31:53 ID:???
カグヤ編これにて終了か・・・
龍神の玉を探しに出た頃は、まさかこんな展開が待ってるとは思わなかったわ
742マロン名無しさん:2007/03/25(日) 21:57:41 ID:???
もうちょっとだけ続きそうだな
次は刃の兄が登場か
743マロン名無しさん:2007/03/25(日) 22:05:37 ID:???
強い敵「おい!きたないからかたづけておけよ そのボロクズを!」

十兵衛「きっと小次郎殿は悪い予感がしてたんだ…」

こうですか?
744マロン名無しさん:2007/03/25(日) 22:06:27 ID:???
あーん!カグヤ様が死んだ。・゚・(ノД`)・゚・。
745マロン名無しさん:2007/03/25(日) 22:08:45 ID:???
鬼丸様かっこいい・・・
746マロン名無しさん:2007/03/25(日) 22:31:48 ID:???
大団円とはまさにこの事だ、GJ!
747マロン名無しさん:2007/03/25(日) 22:32:54 ID:???
さやかが元の処女に戻ったってことは
次週いきなり五年後くらいになってて、やいばとさやかが結婚済みで、
ふたりの四歳の子どもが登場しそうだなw
748マロン名無しさん:2007/03/25(日) 22:44:35 ID:???
>>747
別にババアになったら処女を失うってわけじゃねーだろw
749マロン名無しさん:2007/03/25(日) 22:45:54 ID:???
すまん少女と打ったつもりだった
750マロン名無しさん:2007/03/25(日) 23:08:34 ID:???
新約聖書みたいな誤植しやがって。
751マロン名無しさん:2007/03/25(日) 23:25:00 ID:???
>>743
小次郎は悪い予感がしたら逃げるか寝返るかする。
そこがヤムチャと違っていつまでも前線で生き残れる理由。
752マロン名無しさん:2007/03/26(月) 00:14:20 ID:???
>>749
おまw
753マロン名無しさん:2007/03/26(月) 01:43:46 ID:???
・リアリストの鬼丸が無駄に相討ちを狙うとは思えない
・かぐやが地球を傷つけられることを嫌がってる素振りは前々からあった

……というところから考えると、先週の鬼丸の「撃て」発言は
熱血じゃなくて計算ずくだったんだろうなぁ。刃を煽るところまで含めて。
多少のギャンブルではあったろうけど。
754マロン名無しさん:2007/03/26(月) 07:30:13 ID:???
各キャラに華を持たせたいい終わらせ方だったな。地球消滅→
「に…にげるって…どこに…?」といいながら光につつまれるクモ男の図には
バッドエンドを感じてちょっと恐ろしくなったがw
インフレが頂点に達してしまったんでしばらくはこぢんまりとした話が続くんだろうか。
755マロン名無しさん:2007/03/26(月) 16:38:10 ID:???
龍神剣なくなったからという理由で
ヤイバの弱体化はできそうだな・・
756マロン名無しさん:2007/03/26(月) 16:44:09 ID:???
これにて完結か


えっまだ続くの
757マロン名無しさん:2007/03/26(月) 16:44:51 ID:???
つか、龍神剣なしでどうやって魔王剣に対抗するんだろ。
ひとり風雷波じゃさすがに刃の体がもたんぞ。
758マロン名無しさん:2007/03/26(月) 18:18:10 ID:???
雷神剣は返ってきたし風神剣も手元に残ったとなると
とうとう刃も二天一流で戦い始めるんだろうか
759マロン名無しさん:2007/03/26(月) 20:23:06 ID:???
そーいや風神剣って鬼丸に返してないよな。
このまま鬼丸が魔王剣使うとなると、ちゃっかり刃が使っちゃっても問題ないのか?
鬼丸の爺さん辺りにそっと返しておくのかもしれんが。
760マロン名無しさん:2007/03/26(月) 20:28:28 ID:???
爺さんのことなんて皆コロッと忘れちゃってるだろw
761マロン名無しさん:2007/03/26(月) 21:05:29 ID:???
じいさんのことは忘れてたが
お姉さんの事は忘れてないぜ!
762マロン名無しさん:2007/03/26(月) 22:07:20 ID:???
長らく出てない刃の親父が新展開の鍵じゃね?
763マロン名無しさん:2007/03/27(火) 00:02:43 ID:???
あいつどれくらい強いんだろうなあ。
正直、もう鬼丸とかの敵ではないんじゃ……。
764マロン名無しさん:2007/03/27(火) 06:35:50 ID:???
今週で最終回と言われても本当に違和感ないなw
とりあえず鬼丸と決着つくまでは終わらないだろうけど

鬼丸が次に出てくるときは魔王満月剣とか使ってくるだろうな・・・勝てるのかよ
765マロン名無しさん:2007/03/27(火) 06:37:57 ID:???
満月剣は地球がぶっ壊れるから使いたくても使えないはずだが、
まあそんなことコロっとなかったことにして使ってくるかもな。
766マロン名無しさん:2007/03/27(火) 10:33:08 ID:???
やっぱどうにかして一人風雷波をモノにすんじゃねーの?
767マロン名無しさん:2007/03/27(火) 16:10:08 ID:???
その頃は鬼丸が満月剣の真の使い方とかをモノにしてそうだぞ。
アニメとかでも「強力すぎて使われなかった力がある」ってのは後半戦でのパワーアップフラグだしな。
768マロン名無しさん:2007/03/27(火) 20:14:22 ID:???
かぐやの「やめろー」は、自分の命が惜しかったんじゃなくて
地球を傷つけるなって意味だったのかな
だとしたら意外と細かいとこまで考えて描いてるんだな
769マロン名無しさん:2007/03/27(火) 20:19:38 ID:???
しかしどうしても納得いかないんだけどさ
刃は最後の攻撃の瞬間、当然計算なんかなかったはずだよな
だったら、地球なんてどうなってもいいって思ったわけか?
正義の味方としてそれはどうなんだ?
770マロン名無しさん:2007/03/27(火) 20:55:21 ID:???
撃たない→かぐやに全人類ほろぼされる
撃つ→かぐやと一緒に全人類+地球ほろびる
どっちにしろ全滅ならさやかの敵討ち、だったってことか……
正義の味方としてどっちの選択が正しいかったかは難しいな
771週刊少年サンデー 1992年 1・2号:2007/03/27(火) 21:09:19 ID:???
【スペシャル版】
第164話 チキチキグランプリ(その1) の巻 1/3

「あ〜〜 つまらんの〜〜」

ここは天界――。
白いヒゲに黒スーツ姿のおっさんが、新聞を眺めながらため息をついた。

「プロ野球も F1も、大相撲も… すべて終わってしまったか…」

葉巻をくゆらせながら嘆くおっさんの正体は神様(ゴッド)。
全知全能たる彼は、退屈をまぎらわす面白いイベントに飢えていた。
彼はふと思いつく。銀河系のすべての星々をぶつけ、いざこざを起こしてやれば……。

「胸わくわくの宇宙大戦争の始まりじゃー!」
「そ、それだけは おやめくださいませ〜〜〜!」

黒スーツ+サングラス姿の天使(エンジェル)が慌てて押しとどめる。
天使は代わりにおずおずと提案した。
我々が胸わくわくの猛レースを仕掛けてはどうか―― と。

かくして神様は、好奇心おうせいな地球の民を標的に、無数の手紙をばらまいた。
それは 『万国チキチキ グランプリレース』への招待状。
紙の裏に乗りたいマシンを描けば、そのまま実物となって現れるという凄い代物だ。
また、手紙にはこうも書かれていた。

―― 優勝者には 「一番ほしい物」を与えてしんぜよう!!
772マロン名無しさん:2007/03/27(火) 21:10:27 ID:???
エキスの雨を浴びると老人が若返る!?
773週刊少年サンデー 1992年 1・2号:2007/03/27(火) 21:11:11 ID:???
第164話 チキチキグランプリ(その1) の巻 2/3

日時は「今度の日曜日」、場所は「鹿児島の先っちょ」。
レース開催当日、手紙を拾った十組の(欲の皮のつっぱった)レーサーたちが
鹿児島の南端に集結したのであった。選手のエントリーは以下の通り。

ゼッケン1 ゲロ左エ門
ゼッケン2 小次郎
ゼッケン3 さやか
ゼッケン4 鬼丸&クモ男
ゼッケン5 青山剛昌
ゼッケン6 ムサシ
ゼッケン7 ナマコ男
ゼッケン8 ヤイバ
ゼッケン9 金棒博士
ゼッケン10 十兵衛

……みんな知り合いばっかりである上に作者まで参加しているが、
とにかく全員、勝って 「一番ほしい物」を手に入れる気は満々である。

(よーし、何がなんでも優勝して、天下一の剣の腕をもらってやる!!)
(世界だ… 世界をわが手に!!)
(お城をもらって優雅に暮らすのよ…)
(世界中の美女を…) (若さを…) (か、金を…) ←青山

鹿児島の先からスタートするくらいなので、レースは日本縦断―― かと思いきや。

「日本を縦断?? バカなことを…」

なんと空から神様の巨大な指が現れ、大洋の上に線を引いてコースを造り出した。
このレースは世界一周レース。次のチェックポイントはエジプトだ!
774週刊少年サンデー 1992年 1・2号:2007/03/27(火) 21:12:07 ID:???
第164話 チキチキグランプリ(その1) の巻 3/3

スタート地点に並ぶ十台のマシン。
天使が号砲を打ち鳴らし、各車はいっせいにスタートする。

ぶっちぎりで先頭に立ったのはゼッケン8番 ・ 鉄 刃。
しかし船型マシンで海を行くムサシがそれをかわし、
鬼丸&クモ男ペアが三番手として後を追う。
後方ではいきなりの激しいクラッシュ。小次郎のマシンが炎上していた。
かっこつけて車高を低くしすぎたのがあだとなったか。

『耐熱スーツを着てて良かったですねー!』
「だまれ〜〜〜!!」

こんがり焼けつつ天使にインタビューされる小次郎であったが、
リタイアはせずに走り続ける模様。さすがはサムライ。
しかし半壊の車ではスピードは出ず、ナマコ男にすら抜かれてしまった。
ともあれレースは始まったばかり――。

『果たしてエジプト一番乗りは誰なのか!? そして優勝は誰の手に!?』
775マロン名無しさん:2007/03/27(火) 21:38:46 ID:???
工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工
何つー番外編!!
776マロン名無しさん:2007/03/27(火) 21:42:30 ID:???
いきなりレースすかwwwwwww
777マロン名無しさん:2007/03/27(火) 21:59:11 ID:???
番号とキャラクターが微妙に対応してるなw
六→「ム」サシとか、三→「さ」やかとか
778マロン名無しさん:2007/03/28(水) 00:00:15 ID:???
そんなん隣に乗っけてて大丈夫なのか、鬼丸・・・
779マロン名無しさん:2007/03/28(水) 01:57:46 ID:???
ちょwwwwww
780マロン名無しさん:2007/03/28(水) 02:31:58 ID:???
なんだこれwwwwwww
781マロン名無しさん:2007/03/28(水) 03:44:22 ID:???
作者も参加かw
782マロン名無しさん:2007/03/28(水) 10:52:29 ID:???
吹いたじゃねーか 
まさかレースとは予想できなかった。
783マロン名無しさん:2007/03/28(水) 14:12:30 ID:a884D5Lf
どう見ても優勝は小次郎だな。
784マロン名無しさん:2007/03/28(水) 16:47:50 ID:???
神の手紙スゲーwww
785マロン名無しさん:2007/03/28(水) 18:42:37 ID:???
これで作者優勝したらコミックス30冊買う
786マロン名無しさん:2007/03/28(水) 20:10:15 ID:???
まんま『チキチキマシン猛レース』だなw
なんか天草四郎が呼び出してた神様思い出した<ゴッド
787マロン名無しさん:2007/03/29(木) 08:35:56 ID:???
かぐや戦とのギャップが激しすぎる
788マロン名無しさん:2007/03/29(木) 09:04:22 ID:???
奈良の大仏と、城が変形したロボがプロレスやりだすような 
マンガだった事を思いだせばなんの問題もない
789マロン名無しさん:2007/03/29(木) 18:47:58 ID:???
神にとっては、(かぐやとの)地球争奪戦なんて星間戦争以下の注目度だったんだな。
暇潰しにもならないヤイバたちの戦い・・・。
790マロン名無しさん:2007/03/29(木) 20:51:51 ID:???
【スペシャル版】
第165話 チキチキグランプリ(その2) の巻 1/4

まずはエジプトに向けて出発した、万国チキチキグランプリレース。
先頭を突っ走るのは船型マシンで海上を行くゼッケン6番。

「ワシは百戦錬磨の宮本武蔵じゃ!! 他の奴とは頭のできが違うわー!」

しかし、紅海を北上して上陸した先はエジプトの大砂漠。
ムサシの船型マシンは陸に打ち上げられた魚のごとき状態となった。
刃にはねとばされ、後続に先を越され、ナマコ男にも抜き去られる始末。

『これでは天下無双の名が泣きます!!』

代わって先頭に立った刃は、第一のチェックポイントにたどり着いた。
砂漠の真ん中に立ちはだかったのは見上げるほどの大きな石像。
ピラミッドの用心棒 ・ スフィンクスだ。
スフィンクスは驚く刃と後から追いついてきた鬼丸&クモ男に、
自分が出す問題を解かねば先には進めぬと重々しく告げた。
固唾をのむ三人へ、第一問。

 Q. サイはサイでも、畑にたくさんいるサイってなーんだ?

「な、畑にサイなんかいねーぞ…」
「や… やサイ とちゃいまっか…?」

刃が真面目に悩んでいる横で、クモ男がおずおずと答えを口にする。
ナポレオンも苦しんだという難問をクリアし、鬼丸とクモ男はアホらしさに呆れつつも先へ進んだ。
刃が足止めされるうちに他の選手たちも追いつき、そろってスフィンクスの謎かけに挑む。
791マロン名無しさん:2007/03/29(木) 20:53:31 ID:???
第165話 チキチキグランプリ(その2) の巻 2/4

「では第16問!! 男の真ん中にあるものって、なーんだ?」

ヘソならば女にもあるし……ということは、もしや――。
あらぬところに目が行くムサシと小次郎。

「あっ、そっかー! はいはいはーい!」 「さやか殿〜〜!」

泡を食うムサシたちをよそに、さやかはあっさり答えを口にした。

「『と』 の字でーす!」

見事正解した さやかは、鬼丸ペアに続いてチェックポイントを通過する。

「そうか… 『おとこ』 の真ん中は 『と』 の字か…」
「当たり前だ!! 少年サンデーはよい子の本だぞ!!」

しみじみとつぶやいたムサシは、作者の青山にツッコミを入れられるのだった。
ともあれ他の選手たちも次々と問題をクリアしていき、
ここまでの状況は先頭が鬼丸&クモ男、続いてさやか、
ムサシやゲロ左エ門らがその後方に並び、集団の最後尾がナマコ男である。
792マロン名無しさん:2007/03/29(木) 20:54:57 ID:???
第165話 チキチキグランプリ(その2) の巻 3/4

かんかんと照りつける日差しの下、砂を蹴立てて走るマシンたち。
そんな中、先頭を行く鬼丸の車がペースダウンを起こしていた。
エンジントラブルか? いや、原因は別のところにあった。

(あ、暑い… 目がくらむ…)

「あ、暑いんやったら その服 脱げばいいでっしゃろ?」

うちわ片手にクモ男が言うと、汗だらだらの鬼丸様は――。

「バカモノ!! 悪のシンボルのこの鎧を、そう簡単に脱げるかー!!」

一方、二番手で鬼丸たちを追う さやかの車も突如スピードを落としていた。
あまりの暑さに さやかは水着へ着替え、自動運転の車内でのんびりと寝ていたのだ。
当然ながら後続たちに追い越される―― かと思いきや、
他の男どものマシンはビキニ姿のヒロインに群がって先に行こうとしない。
なんておバカな人たち……。そんなスケベ軍団を尻目に一台のマシンが飛び出した。

「剣の道に、女は無用でござる!!」

編み笠の下で笑みを浮かべ、硬派に突き進むのは柳生十兵衛。
鬼丸は後ろから追い上げてくる十兵衛に気付くと、クモ男へ何事か指示を出した。
クモ男の操作に従い、鬼丸のマシンの後部からミサイルが発射される。
エンジン音に反応してどこまでも追いかけるという、自動追尾型のミサイルだ。
だが十兵衛がエンジンを停止させると、追うべきものを見失ったミサイルは
鬼丸ペアの車の音を聞きつけ、そこに見事に着弾した。

「このバカモンが…」 「ス、スンマヘン…」
793マロン名無しさん:2007/03/29(木) 20:55:36 ID:???
第165話 チキチキグランプリ(その2) の巻 4/4

策士策に溺れて鬼丸ペアのマシンはスローダウン。
十兵衛が先頭に立って無事にアフリカ大陸を突っ切った。
神様は再び海へと指を下ろし、次はアマゾンあたりにしようかとコースを造り始める。
が、そのとき、神様の鼻がムズムズと――。

「ふぇっ… ふぇっ… ふぇっくしょん!!!」

―― グニャ。

「あ…」

十兵衛は暑さも色気も乗り越えて、神様の引いたコースの上を突っ走る。
やがて彼の眼前には南極の海と氷の大地とが姿を現した。

『暑さの次には寒さとは… さすが神様!! シャレがきいています!!』
「ハハハ…」

くしゃみで手元が狂っただけとは言えず、苦笑いで済ます神様であった。
ところでその頃、主人公の刃はと言うと――。

「ほら、早く!! 次の問題だせよ!!」
「だ、第6千3百54問…… ふあぁ…」
「寝るな〜〜〜っ!!」

……まだエジプトにいた。
794マロン名無しさん:2007/03/29(木) 21:51:50 ID:???
タケちゃんバロスw
795マロン名無しさん:2007/03/29(木) 21:53:20 ID:???
悪人やるのも大変なんだなw
796マロン名無しさん:2007/03/29(木) 21:56:22 ID:???
しつもんです。
ムサシとこじろうは、どうして、さやかちゃんをとめようとしたんですか?
わからないのでおしえてください(>_<)

                           みほ  9さい
797マロン名無しさん:2007/03/29(木) 22:23:34 ID:???
>>796
さやかにさきにこたえられたられーすにまけちゃうかもしれないからです。
むさしもこじろうもずるいですね。
798マロン名無しさん:2007/03/29(木) 23:53:43 ID:???
さやかたんの黒ビキニハァハァ…14歳女子中学生なのに、発育のいい肢体ですこと!(*´д`*)

流石いい年こいた剣十郎に「おっ中々成長しとるなV」と尻を撫でられ、
精の枯れたジジイにニョホニョホ言われながらパンチラや風呂場を覗かれ、
女たらしのゾンビにも覗かれ(こんな子どもに欲情しなくてもお前普段からモテモテだろーが)、
刃に揉まれ(生で!)、めくられ、さわられ、擦り寄られ、キスされかけられ、
てゆーか月の女王にファースト&セカンドキス奪われ、挙げ句の果てに温泉に入れば
男湯の壁壊して(※立派な犯罪です)侵入してきた男共に襲われて貞操の危機を
奪われかけられ、家にいてもそんな無頼漢共にまた狙われない保証はないカラダだけはあるなっ!!

だ か ら ど ん だ け 無 防 備 な ん だ よ ! !

女子中学生に欲情することを厭わない飢えきった奴らにまた視姦されちゃってるよ!
799マロン名無しさん:2007/03/30(金) 10:53:56 ID:???
サンデーはよい子の本
800マロン名無しさん:2007/03/30(金) 11:49:09 ID:???
でも、らんまとかおっぱい出まくってるよね
801マロン名無しさん:2007/03/30(金) 19:02:03 ID:???
おっぱいに騙されてはいけません
802マロン名無しさん:2007/03/30(金) 21:25:30 ID:???
おっぱいこそ真理
803マロン名無しさん:2007/03/31(土) 14:11:17 ID:???
みんないいキャラしてるなw
804マロン名無しさん:2007/03/31(土) 20:53:57 ID:???
【スペシャル版】
第166話 チキチキグランプリ(その3) の巻 1/4

トップで南極の氷原を行く十兵衛のマシン。
しかし何が起こるか分からないこのレース。さっそくアクシデントが発生した。
氷でブレーキが効かず、道端のペンギンをはねてしまったのである。

「気をしっかりもたれぃ!!」

十兵衛は薬研(やげん)を取り出し、草をごりごりとつぶして薬を作り始めた。
ペンギンの治療に取りかかる十兵衛を、後続の鬼丸ペアが抜き去っていく。
一方、南極に入ってもまだ寝続けていた水着さやかは、寒さでようやく目を覚ました。
と同時に、自分に注がれるスケベ軍団の視線に気がつく。

「きゃあああぁ!!!」

強烈な平手を見舞われ 「減るもんじゃあるまいし…」とぼやくムサシたち。
さやかはさっさとと服を着込み、一同は三位争いを再開する。
一方、刃はいまだエジプトで――。
805マロン名無しさん:2007/03/31(土) 20:54:53 ID:???
第166話 チキチキグランプリ(その3) の巻 2/4

「では第2万8千4百58問… 割っても割っても粉々にならないものってなーんだ?」

……第一チェックポイントの問題に延々と挑戦し続けていた。
付き合わされたスフィンクスは疲れてほうほうの体(てい)である。

(ついに徹夜をしてしまった……)
「あ、そうか!!」

元気よく刃が手を上げた。

「ダイヤモンド!!」 「ダイヤが割れるか!! 答えは数字だ!!」

一刻も早く寝たいスフィンクスは、頼むから正解してくれと刃に泣きを入れる。

「第2万8千4百59問… アルファベットの最初の文字は?」
「へ? え… え〜〜っと…」

刃のその言葉を聞いてスフィンクスは顔色を変えた。
『えー』 っと――。

「正解! 正解!! 答えはAだ!!」

歓喜の涙にむせぶスフィンクス。
待ちかねた眠りに落ちる彼を背に、刃は車をスタートさせる。
今までの遅れを取り戻すべく、全速力で。
806マロン名無しさん:2007/03/31(土) 20:57:01 ID:???
第166話 チキチキグランプリ(その3) の巻 3/4

ところ戻って南極の氷上。
オフロードタイヤのゲロ左エ門と、車の足をスケートに変形させた金棒博士が集団を先行している。
ムサシの船型マシンは再び海を進むが、氷に行く手を阻まれ、おまけに凍結しはじめてしまった。
無謀にも立ちションで氷を溶かそうとしたムサシは、そのまま自分まで凍りついてリタイヤ。
そんな師と同じく、先ほどのペンギンの治療を終えた十兵衛も、
ペンギンたちにお医者としてたてまつられてリタイヤに。

その頃、先頭を走る鬼丸ペアは第二のチェックポイントに到達していた。
そこに置かれていたのは器に山盛りのカキ氷。これを一皿食べねば先へは進めない。
クモ男は早く食べろと怒る鬼丸(でも手伝ってはくれない)にせっつかれながら、
必死にカキ氷を口へ運ぶが、頭にキーンと来る冷たさに大苦戦。
結局、後続全員に抜かされてしまう。……なお金棒博士は氷が虫歯に染みてリタイヤ。

第二チェックポイントを通過して、先頭はカキ氷大好きのゲロ左エ門。
海岸に到達した者たちに、神様は次のコースへはクジラに運んでもらうよう指示を出す。
ここで さやかがクジラの頭にキスを一つ。クジラを発憤させてトップに立った。
807マロン名無しさん:2007/03/31(土) 20:58:43 ID:???
第166話 チキチキグランプリ(その3) の巻 4/4

現在の並びは、さやか、ゲロ左エ門、小次郎、青山剛昌、ナマコ男、鬼丸&クモ男の順。
そしてリタイヤが、ムサシ、十兵衛、金棒博士の三組――。
そこまで考えて実況のエンジェルはふと首をひねった。

「あれ? 誰か忘れてるような…」

そのとき、氷原を目にも留まらぬ早さで車が走り抜けた。
山盛りのカキ氷も一瞬で口に放り込んで、飛ばすのはゼッケン8番 ・ 鉄 刃。
次なる目的地のアマゾンまで、最後尾の鬼丸を追って一直線である。
迫る刃を気にしつつ、アマゾンのジャングルに乗り入れた鬼丸は、
コースの道順を示す矢印の横でマシンを止めた。
そして道しるべの方向を近くの崖を指すように変えてしまう。

「これで奴もおだぶつだ!!」

高笑いを響かせて走り去る鬼丸を、近くで小さな影が目撃していた。

「大変だズラ!! 早く元に戻さないと…」

ナマコ男は後ろから走ってくる刃を呼び止めようとしたが、
その声は刃には届かず、刃のマシンは矢印どおりに崖へと向かってしまう。
道がないことに気付いてブレーキを踏むも、もう遅い。

「ゲゲ〜〜!! 止まらね〜〜!!」

目もくらむような断崖がすぐそこに迫る。刃、絶体絶命の大ピンチ!
808マロン名無しさん:2007/03/31(土) 21:37:55 ID:???
鬼丸め、せこい妨害を
809マロン名無しさん:2007/03/31(土) 22:45:10 ID:???
実は崖の下がコースになっててショートカット成功とか
810マロン名無しさん:2007/04/01(日) 13:13:51 ID:???
鬼丸小物杉www
811マロン名無しさん:2007/04/01(日) 19:27:14 ID:???
ムサシよりゲロ左エ門とか小次郎の方が長く残ってるというのも凄いな
812マロン名無しさん:2007/04/01(日) 23:18:54 ID:???
クモ男食べるの遅すぎでしょ・・・
ヤイバに追いつかれそうになるまで
食ってたのかよ・・・
813マロン名無しさん:2007/04/02(月) 00:14:43 ID:???
南極でかき氷つくったら、絶対溶けないの?
814マロン名無しさん:2007/04/02(月) 16:01:22 ID:???
ペンギンの医者ってw
815マロン名無しさん:2007/04/02(月) 19:56:19 ID:???
>>812
それでもかたくなに協力しない鬼丸は
カキ氷に何か嫌な思い出でもあるんだろうか
816週刊少年サンデー 1992年 6号:2007/04/02(月) 21:11:44 ID:???
【スペシャル版】
第167話 チキチキグランプリ(その4) の巻 1/4

鬼丸の罠にはめられ崖から転落しそうになる刃のマシン。

「刃さーん!!!」

―― ズザザ・・・ キ キ ッ!

だが、すんでのところでナマコ男のマシンが回り込み、
思い切りブレーキをかけて刃の車を支えた。
どうにか落下を免れた刃は、ナマコ男から事の次第を聞いて打倒 ・鬼丸に闘志を燃やす。
一方のナマコ男は、先ほどの衝撃で車が壊れてしまいレース続行をあきらめていた。

「もともとオラなんかに優勝は無理だったズラ…… 欲しい物もたいしたことないし……」

笑顔で刃を見送ろうとするナマコ男を、刃は車ごとひょいとつまみ上げた。

「バーロ!! カッコつけてんじゃねーよ!」

ナマコ男が照れたように苦笑いを返すと、
刃は彼の車を肩の上に乗せ、しっかりつかまっているように言った。

「優勝したら欲しい物は山分けだぜ!!」

二人のマシンはトップ目指して再び走り始める――。
817週刊少年サンデー 1992年 6号:2007/04/02(月) 21:13:47 ID:???
第167話 チキチキグランプリ(その4) の巻 2/4

その頃、集団の先頭をひた走るのは、お色気で動物たちを操るゼッケン三番。
動物たちに引かせた車で、さやかは第三のチェックポイントまでたどり着いた。
勇気をもって渡るべし、と書かれた川がそれである。

警戒して様子をうかがう さやかの横を、ゲロ左エ門の水陸両用車が駆け抜けた。
意気揚々と車を走らせるゲロ左エ門だが、川の中にはピラニアが――。
ゲロ田ゲロ左エ門、魚の餌となって水中に沈み、リタイヤ。

この様子を見たさやかは、近くを泳ぐワニの背に乗って川を渡ることにした。
クジラのとき同様にキス作戦を試みるが、ワニはメスだったので効果なし。
後続の小次郎もワニの背に乗る。このワニもメスらしい。となれば……。

「拙者のために頑張ってくだされ、お嬢さん」

手の甲に口付けされたワニは、小次郎の思惑どおりに大加速。
さやかを抜いて小次郎がとうとうトップに立つ。
……が、ワニはそのまま川を泳いで彼を自宅へ連れ去ってしまった。
佐々木小次郎、ワニ子との甘い生活が始まり、リタイヤ。

遅れてやってきた鬼丸&クモ男ペアは、危険も知らずに川へと突入する。
にわかに迫るピラニア。悲鳴をあげるクモ男。
鬼丸は慌てず騒がず、クモ男をマシンの外に蹴り飛ばした。

「お、鬼丸様〜〜!」

クモ男がピラニアに群がられている隙に、高笑いを響かせ走り去る鬼丸様であった。
818週刊少年サンデー 1992年 6号:2007/04/02(月) 21:15:13 ID:???
第167話 チキチキグランプリ(その4) の巻 3/4

さて、アマゾン川を抜けてトップは さやか。それを追うのが青山剛昌。
二人の差は開く一方であったが、青山はマシンから巨大消しゴムを出現させ、
なんと さやかの姿を誌上から消し去ってしまう。そして巨大なペンで自分の後方に描き直した。

『おーっと青山選手、トップに描きかえたー!! これはずるい!!
 作者の立場を利用した、卑劣な手段だー!!』

レースを台無しにした青山には神様の天罰が下り、空からの雷に打たれてリタイヤ。
残る選手は、さやか、鬼丸、そして―― ピラニアの川を強行突破した刃たち。

三台のマシンはゴールの東京を目指して日本列島へ上陸する。
通行人を蹴散らして道路をひた走る彼らの前に、ついにゴールが見えてきた。
先頭で勝利を確信する さやかだが、突如として鬼丸のマシンのフロント部分が伸び、
さやかの車を弾き飛ばしてトップに立った。

「ハッハッハッ!! 世界はもらったぞー!!」
819週刊少年サンデー 1992年 6号:2007/04/02(月) 21:16:46 ID:???
第167話 チキチキグランプリ(その4) の巻 4/4

しかし、そうはさせじと追い上げるのが刃のマシン。
鬼丸の坊主頭にタイヤ痕をつけ、文字通りに先頭へ躍り出ようとする。
対して鬼丸は更にギミックを発動させ、車の先端を曲げて刃の行く手を阻む。
二台のマシンは交錯しながらゴールへ突っ込んだ。

写真判定の結果、優勝は―― 衝撃で刃の肩から飛んだナマコ男!?
自分は刃のマシンに乗っていただけと遠慮するナマコ男だが、
刃が完走できたのも元々は彼のおかげ。刃とさやかはナマコ男の優勝を祝福する。

「ナマコ男とやら、よくぞ優勝した! 褒めてつかわすぞ!!
 さあ、欲しい物をなんなりと言うてみぃ!!」

ねぎらいと共に神様に促され、ナマコ男はとうとうその願いを口にした。

「ナマコの世界が欲しいズラ!!」

……ナマコの世界? ぽかんとする刃にナマコ男は説明する。

「そうズラ! 地球上の人間や動物すべてをナマコにして、みんな仲良く暮らすズラー!!」

優勝を争った他の三人は、想像して思わず顔を引きつらせた。
魔王剣を持つ悪役もナマコ。雷神剣を持つ主人公もナマコ。それを見守るヒロインもナマコ――。

「フム… ナマコの世界か… そりゃ面白い!」

「わ〜〜、ちょっと待って〜〜!」 「今のなし、なし!!」
「ええい、早く考えなおさんか〜〜〜!!」

願いをかなえようとする神様を慌てて押しとどめ、一同は必死にナマコ男を説得するのだった。
820マロン名無しさん:2007/04/02(月) 21:53:11 ID:???
ナマコの世界ってw
ある意味世界征服より恐ろしい
821マロン名無しさん:2007/04/02(月) 23:52:27 ID:???
どうせなら、美男美女ばかりの世界にしてくれ。
そうすれば、俺だってイケメンに…
822マロン名無しさん:2007/04/03(火) 01:31:31 ID:???
>>821
どんな世界にも階級ってのは生まれちまうもんだ。
つまりは全員同じ顔でもない限り…
823マロン名無しさん:2007/04/03(火) 06:32:30 ID:???
小次郎w
824マロン名無しさん:2007/04/03(火) 15:46:25 ID:???
クモ男カワイソス
825マロン名無しさん:2007/04/03(火) 20:11:50 ID:???
ナマコ男カワイス
826マロン名無しさん:2007/04/03(火) 20:34:34 ID:???
久々に気楽な気分で痛快冒険談を楽しめた番外編だったな。
各選手の性格にあったマシンのデザインとか最高。
オチを持ってったナマコ男、すっかりマスコットキャラめいてるな。
さやかを覗いてた時の全く邪気のない笑顔とか見るに、
(つーか金棒博士、お前もエロか!w)もうスケベ属性つける必要ねーんじゃないかw
827マロン名無しさん:2007/04/03(火) 23:41:45 ID:???
タケちゃんのギャグ顔が見れてちょっと嬉しかったんだぜ
828マロン名無しさん:2007/04/04(水) 00:41:01 ID:???
登場時から戦力外通告受けてた
ナマコ男にようやく日の目が・・・
829マロン名無しさん:2007/04/04(水) 04:17:55 ID:???
来週何事もなくナマコだらけの世界で始まったら神漫画になる。
830マロン名無しさん:2007/04/04(水) 09:41:41 ID:???
ナマコって美味しい?
831マロン名無しさん:2007/04/04(水) 10:18:18 ID:???
珍味。好きな人は好き。
       親父談
832マロン名無しさん:2007/04/04(水) 13:00:30 ID:???
この番外編、キャラの持ち味がでてて面白かった
次週はどんな話がくるかな?
833マロン名無しさん:2007/04/04(水) 15:37:25 ID:???
>>829
何事もないどころかありすぎだろw
834マロン名無しさん:2007/04/04(水) 18:15:00 ID:???
>>830
日本三大珍味の一つ
835マロン名無しさん:2007/04/04(水) 19:05:22 ID:???
残りの二つって何だ?
836マロン名無しさん:2007/04/04(水) 19:10:54 ID:???
>>835
ウニとカラスミらしい
837マロン名無しさん:2007/04/04(水) 21:29:46 ID:???
ウニは回転寿司で食った
カラスミは親戚にお土産でもらった
ナマコだけ食ったことないや
838週刊少年サンデー 1992年 7号:2007/04/04(水) 22:39:29 ID:???
第168話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その1) の巻 1/3

かぐやを退治してから一ヶ月。
鬼丸も最近は動きを見せず、刃は平和な毎日を送っていた。
そんな峰家の縁側で、小さな怪しげな影たちが囁きをかわす。

「あ、あの人なんかどうでしょう?」
「ダメだ!! オレ達が必要としているのはもっと強いサムライだ!!
 あんな小僧では話にならん!!」

のんびりと昼寝する刃の姿を見て、声のぬしたちはそう判じる。
真っ昼間からえっちなビデオを鑑賞しているムサシ&小次郎は問題外……。
最後に影たちが目をつけたのは十兵衛だった。
庭での薪割りに汗を流すその姿こそ、まさにサムライの中のサムライだ。

「ごめんねー、いつもいつも… 今どき薪でフロたくの うちくらいだから…」
「いや、フロは薪が一番でござる!!」

さやかがお茶とおにぎりを差し入れにやってくると、
小さな影は皿へとそっと近付き、薬包の中身をおにぎりに振りかけた。
しかし十兵衛が手を伸ばしたそのおにぎりを、刃が横取りして食べてしまう。
更に「変な味がする」との刃の言葉を聞き、さやかもおにぎりを味見。

すると確かに妙な味が……おまけに眠気も誘われて――。
得体の知れないおにぎりから逃げるようにして、十兵衛はそそくさと席を立ったが、
彼が縁側を振り返ったそのとき、刃とさやかの姿は忽然と消えていた。
839週刊少年サンデー 1992年 7号:2007/04/04(水) 22:42:12 ID:???
第168話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その1) の巻 2/3

刃とさやかが目を覚ますと、二人は峰家の屋根裏に来ていた。
その広すぎる空間と見上げるほどのキューティーちゃん人形を見て二人は悟る。

「そうです… あなた方は小さくなられたのです… この秘薬でね!!」

そう言って姿を現したのは三匹のネズミ。
最初は刃を小さくしてしまったことを悔やむ彼らだったが、
刃が雷神剣を構える姿を見ると にわかに態度を変えた。
たくさんのネズミたちが見守る中、食事を勧められる二人だが、どうも様子がおかしい。
二人を遠巻きに眺めるネズミたちは飢えに飢えているらしいのだ。

「わしらに出来る精一杯のもてなしですじゃ… 受けてくだされ」

長老ネズミが言うには、これは彼らに残された最後の食料なのだという。
彼らは強いサムライを探し、自分たちを守ってもらおうと考えていた。
闇のような黒い毛を持つ、悪魔の猫―― ドクロの魔の手から。

ドクロ率いる猫の一味が現れたのは、数ヶ月前の満月の夜だった。
以来彼らは、満月のたびに食料を巻き上げ、
それが出来ねば生け贄を差し出せとネズミたちにおどしをかけてきた。
だがドクロたちの目的は、今やネズミたちをなぶり殺すゲームの様相を呈している。
そしてとうとう食糧が尽き、今夜はドクロたちがやってくる満月の夜――。
840週刊少年サンデー 1992年 7号:2007/04/04(水) 22:44:08 ID:???
第168話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その1) の巻 3/3

口々に助けを乞うネズミたちの頼みを、刃はすげなく断った。
倒したければ自分たちで倒せばいいとネズミの長老に言い返す刃。
しかしネズミが猫がかなうわけがない――。

「バカヤロォ!! 戦いもせずに人を頼ろーっていう、その根性が気にくわねーんだよ!!」

刃の薄情さに泣くネズミたちを見て、さやかは猫くらい倒してあげたらと口を挟んだ。
鬼丸という宿敵がいるのに猫なんかと遊んでいられるかと怒る刃だが、
どうせ修行もしないでグータラしてたくせにと痛いところを突かれる。

そのとき突然、屋根裏に一匹のトラ猫が入り込んできた。
ニタリと酷薄な笑みを浮かべるその猫は、ドクロが送り込んできた手下の者。
食料は用意できたかと問う猫に、刃はもう勘弁してやれよと軽い調子で話しかける。
次の瞬間、刃の体は鋭い爪に襲われて吹き飛んだ。トラ猫が勝ち誇って威嚇する。

「ドクロ様に逆らう奴はこうなるのだ!! わかったかあ!!」

「ヘッ、わからねーな…」

ひたいから血を流しながらも、刃は剣を構えて立ち上がった。

「ドクロに逆らうと どーなるか…… 教えてもらおーか!!」
841マロン名無しさん:2007/04/04(水) 23:39:32 ID:???
敵が地球からネコに
ものすごいデフレだな
842マロン名無しさん:2007/04/04(水) 23:55:01 ID:???
ここまですごいデフレは初めて見たぜ
843マロン名無しさん:2007/04/05(木) 01:01:53 ID:???
地球→猫
ってすごいデフレだよな
844マロン名無しさん:2007/04/05(木) 01:04:18 ID:???
地球破壊未遂まで話がインフレしちゃったからってここまでミニマムな展開にするとはw
でも戦場となる舞台をフルに活かしたバトル描いてくれる作品だから
天井裏の決戦ってのもこれはこれで面白くなりそうだ。

以前ならあっさり引き受けたであろう弱者の頼みに刃が反発を見せたのは
意外だったが、凄惨さを増していく戦いの中で自力で強者に立ち向かう責任感や
重さが身にしみているからって所なんだろうか。

そしてついに明かされるスケベコンビの性処理の実態!w強大な色欲の前では宿敵も対立もなし!w
845マロン名無しさん:2007/04/05(木) 03:08:09 ID:???
猫相手にも雷神の力使うんかね
猫って意外に強敵だからなぁ…と今ねことバトルして完敗した俺が言ってみるw
846マロン名無しさん:2007/04/05(木) 06:35:12 ID:???
かぐや相手からいきなり猫かw
847マロン名無しさん:2007/04/05(木) 11:03:23 ID:???
ムサシと小次郎の仲のよさに吹いたw
なんだかんだでこの漫画のギャグは好きだ。
848マロン名無しさん:2007/04/05(木) 11:36:20 ID:???
平和を満喫していた刃君だがそーいや鬼丸が敷いてた関所とかの
支配体系って結局無くなっちまったのかな?
鬼丸城が陥落してボスと側近が雲隠れしたから地方の連中は逃げたんだろうか。
つーか刃、鬼丸の日本支配を飛び越えて既に地球の未来を守っちゃったんだよな…
849マロン名無しさん:2007/04/05(木) 15:37:07 ID:???
なんでわざわざネズミサイズに弱体化させる必要があるんだよ。

ネズミども馬鹿だろ
850マロン名無しさん:2007/04/05(木) 21:08:41 ID:???
>>849
ネズミサイズで話をしてから元に戻して猫を退治してもらうつもりだったんじゃないの?
説得する前に猫が来ちゃったんで大ピンチになったけど。
851マロン名無しさん:2007/04/05(木) 22:47:09 ID:???
だよなぁ。
普通に考えて
ネズミサイズのネズミ>>>>>ネズミサイズの人間

な事くらいはいくらネズミでも分かるだろう。
852マロン名無しさん:2007/04/06(金) 09:59:50 ID:???
いやネズミって普通に害があるし刄達からみれば猫応援するぞ。
同じ立場にでもならない限り手を貸す理由がないよ。
853マロン名無しさん:2007/04/06(金) 10:00:58 ID:???
野良猫の害も馬鹿にならないぞ。庭とかある家だとわかると思うが……。
なんであいつらは糞したらそれをわざわざ埋めやがりますか。
庭木が腐るまでわかんないんだよー!
854週刊少年サンデー 1992年 8号:2007/04/06(金) 22:55:39 ID:???
第169話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その2) の巻 1/3

「ニャハハハ…
 ネズミの分際で我らがボス猫 ドクロ様に逆らおうとは… いー度胸だぜ…」

「ネズミじゃねぇ〜〜!! 鉄 刃、サムライだ!!!」

剣を構える刃を見て、トラ猫はネズミたちの考えを察した。
彼らが人間を雇って用心棒にしようとしたことを。
トラ猫はボスへの手みやげにしてくれるとばかり刃に襲いかかる。
たかが猫であるが、その鋭い爪と素速い動きに小さくなった刃は為すすべがない。
ならば雷神の力で―― と考えるも、なんと刃は雷神の玉を忘れてきてしまっていた。
猫の爪にいいようになぶられ、血だらけになって転がる刃。
さやかは刃を助けるため、食べ物を投げつけて必死に猫を攻撃する。

「待ってな!! あのチビ始末したら、たっぷりと可愛がってやるからよお!」

意にも介さず さやかの顔をベロリと舐めあげたトラ猫だが、
その隙に雷神剣が尻尾へと振り下ろされ、猫は悲鳴と共に外へと逃げていった。
ひとまず尖兵は撃退したものの、刃の体はボロボロ。
そしてボスであるドクロは先ほどの猫よりずっと強いのだ――。
855マロン名無しさん:2007/04/06(金) 22:58:07 ID:???
斬あああああん!!
856週刊少年サンデー 1992年 8号:2007/04/06(金) 22:58:53 ID:???
第169話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その2) の巻 2/3

さやかは十兵衛たちに頼んで猫を追い払ってもらおうと考えた。
しかし小さくなってしまった彼女たちは、秘薬の効力により、
ネズミの言葉は分かるが人間とは会話できない状態だという。
薬の効力は一日間。それまで安全なところで待てばいいと長老ネズミは言った。

一緒に逃げようと さやかが提案するが、長老は首を縦には振らなかった。
屋根裏のネズミたちの中には、子供や老体、ケガや病気の者も少なくない。
そんな者たちをつれて無事に逃げおおせるのは不可能である。

「気になさるな…もともと無理だったのじゃ… 猫に刃向かうなんて…」
「確かに無理だ!! オレ一人じゃな…」

気を失っているかに見えた刃が、どうにか身を起こして力強く笑った。

「みんなで力を合わせりゃ、なんとかなるぜ!!」

刃はネズミたちに、板や釘を集めてくるよう言った。
屋根裏を即席の砦に作りかえ、みなで猫たちに戦いを挑もうというのだ。
非力なネズミたちとて、天から与えられた歯という武器を持っている。
刃の言葉に励まされ、ネズミたちはついに戦う意志を固めた。

屋根裏から 『砦』を作る物音が聞こえてくる。
そこで起きている事態にはつゆほども気付かず、ムサシたちは夕食を楽しんでいた。
刃らの姿が見えないわけを、ひょっとして駆け落ちかなどと言ってのんきに笑いつつ……。

―― その峰家のほど近く、満月に照らされる屋根の上に、
数十匹もの猫が集まりつつあった。
率いるのはドクロ。ひしゃげた鈴の首輪をつけた、悪魔のように黒い猫だ。
857週刊少年サンデー 1992年 8号:2007/04/06(金) 23:01:04 ID:???
第169話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その2) の巻 3/3

さやかは屋根裏で刃の手当てをしながら、子供の頃のことを思い出していた。
花火が大好きだった彼女は、ある夜、一人でこっそりロケット花火をすることにした。
しかしその中の一つが屋根裏に入り込み、爆発もしないままどこかへ消えてしまったのだ。
火事になったらどうしようと必死に探したのに、結局見つからなかった不発弾。
さやかは父親にひどく怒られ、花火禁止令を出されてしまった。

「あたりめーだよ、バーロ!!」
「そのときはガッカリしたけど、でも… もーいいの…」

さやかは楽しそうに笑いながら隣の刃を見た。

「花火みたいな奴に出会えたからね!」

雷だしたり炎ふいたり、跳んだりはねたり――。
言われた本人は不本意そうにしているが、まさに花火みたいだと さやかは笑う。
だが、そんなささやかな思い出話も、突然の緊迫感によって遮られた。
ついに攻めてきたのだ、ドクロたちの一味が。

「よーし、開けろお!!」

屋根裏の砦には、今や猫一匹がやっと通れる小窓が一つ残るばかりで、
その窓には内側からしか開かない扉がつけられている。
猫たちを一匹ずつ中へと入れ、皆の力で各個撃破するというのが刃の策だ。
ネズミたちの手で扉が開かれ、待ってましたとばかり一匹の猫が躍り込む。
刃とネズミたちは猫に向かって突撃を開始した。
858マロン名無しさん:2007/04/07(土) 00:32:28 ID:???
猫つえーな・・・
859マロン名無しさん:2007/04/07(土) 10:30:35 ID:???
サイズ的にはこれくらいの大きさの敵は今までもいたんだから、玉ありの剣持ってる時は刃の剣技自体にも
ブーストかかってたってことか。
860マロン名無しさん:2007/04/07(土) 11:48:51 ID:???
いまさらなんだが、何で服や剣も縮んでんの?
861マロン名無しさん:2007/04/07(土) 14:44:45 ID:???
今までの刃は玉の力が大きかったからなあ
おかげで十兵衛とかが戦力外に
862マロン名無しさん:2007/04/07(土) 18:19:41 ID:???
もしかして今回の話って「七人の侍」・・・? 一人だけど
863マロン名無しさん:2007/04/07(土) 18:47:15 ID:???
なんていうか、とってつけたような花火思い出し・・・。
これをさやかが見つけて火縄銃とかにするんかねぇ?
そのままじゃ何年も前の花火なんて使えないだろうけどさ。
864マロン名無しさん:2007/04/07(土) 20:42:05 ID:???
花火が大好き→「花火みたいな奴に出会えたからね!」
・・・これは遠回しな告白と受け取ってよろしいのか
865マロン名無しさん:2007/04/08(日) 10:45:17 ID:???
一度告白した後だからか、コメディ入らないちょっといい会話を
刃とさやかたんがしてるよ…花火の不発を危ないとツッコんだりと
刃はすっかり普通の男子っぽくなってんな。
ジャングルから来た非常識で破天荒な小僧には見えん。
866マロン名無しさん:2007/04/08(日) 10:57:04 ID:???
ジャングルから来たことすら忘れていたよ
867マロン名無しさん:2007/04/08(日) 18:34:00 ID:???
ドクロって見た目ちょっとゲッコーっぽいな
868マロン名無しさん:2007/04/08(日) 19:19:44 ID:???
刃とさやかが駆け落ちなんて聞いたら雷蔵パパが卒倒しそうだ
869マロン名無しさん:2007/04/08(日) 20:19:01 ID:???
最初は性的な事に全く興味無かったのにいつの間にかエロ小僧になっちまったんだぜ
870マロン名無しさん:2007/04/08(日) 20:24:21 ID:???
「なんだコブのことか……」って言ってた刃はもういないんだ……。
871週刊少年サンデー 1992年 9号:2007/04/08(日) 20:51:21 ID:???
第170話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その3) の巻 1/2

人々の寝静まった夜。天井裏で繰り広げられるネズミと猫との戦い。
ネズミたちは天敵を恐れながらも勇気を振りしぼり、
先陣を切る刃に続いておのおの猫に歯を突き立てる。
噛みつかれた猫は床板を踏み抜き、下の部屋へと転落した。

「このドラネコめぇ!!」

ムサシは降ってきた猫に眠りを邪魔され、猫を戸外へと蹴り出した。
そのとき、庭へ降りた彼は峰家に起こっている異常事態に気がつく。
尋常でない数の猫が、峰家の屋根にひしめき合っているのだ。

(もしや、刃とさやか殿がいなくなったのと関係が!?)

「あるわけないか… アホらし…… 寝よ寝よ…」

ムサシはあくびを漏らしつつお布団の中へと戻った。

戦いは刃たちの有利に進んでいた。
屋根裏に突入した猫たちは、よってたかって噛みつかれ、
屋根瓦を突き破って外へと放り出されていく。
やられて地べたに転げた猫の前に、ぬぅと黒猫が立ちはだかった。

「ド、ドクロ様!!!」

悪魔の形相を浮かべた黒猫は、不甲斐ない部下に爪の一撃をくれ、
他の猫たちに侵攻を続けるよう無言の命令を発した。
屋根裏の開いた扉から、ちらりとのぞく内部を見て、ドクロは何事か思いつく。
ドクロの指示を受けた一匹の猫は、室内に入るとネズミたちには目をくれなかった。
その代わり、砦の中を照らしているロウソクを床に倒す行動に出たのだ。
872週刊少年サンデー 1992年 9号:2007/04/08(日) 20:52:29 ID:???
第170話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その3) の巻 2/2

みるみるうちに火が燃え広がり、屋根裏からは煙が立ちのぼり始めた。
刃とさやかはネズミたちを助けながら必死に屋根瓦へと上る。

「全員そろったな…」

やっとのことで炎から逃れた刃たちを、悪魔の猫が冷ややかに見下ろしていた。

「君かね? こんな薄汚いネズミどもをかばう愚かな……人間は!?」

ドクロの鋭い爪が襲いかかり、刃は宙を飛んで瓦に叩きつけられた。
よろめきながら立ち上がる彼を見て、ドクロは冷酷な笑みを浮かべる。

「カカカ… 1匹で大勢を襲うとは… 汚い人間の考えそうなことだ……」

刃はドクロの言葉に、小さなネズミたちをいたぶる方こそ汚いと反論した。
ドクロはそれを否定しない。しかし、と彼は問いかけた。
飽きたらゴミのようにペットを捨てる人間たちは、汚くはないのかと。

「そうだ…… 我らは捨てられたのだ…」

刃たちへとドクロの憎しみの視線が注がれる。

「きさまら人間になあぁ!!!」
873マロン名無しさん:2007/04/08(日) 21:13:28 ID:???
ちょw ムサシー!
874マロン名無しさん:2007/04/09(月) 00:05:54 ID:???
息抜きのギャグ話かと思ったら微妙にシリアスw
875マロン名無しさん:2007/04/09(月) 06:20:34 ID:???
捨て猫カワイソス
876マロン名無しさん:2007/04/10(火) 17:07:13 ID:???
ドクロの白目とか見てると、白イタチのノロイを思い出す
877マロン名無しさん:2007/04/10(火) 18:00:06 ID:???
>>876
ガンバの冒険ナツカシス
878マロン名無しさん:2007/04/10(火) 18:02:04 ID:???
ぬこ…(´・ω・`)
879マロン名無しさん:2007/04/10(火) 20:07:35 ID:???
刃、結構頭っていうか策も使うようになってきたな。

なんだかんだ言って武蔵の弟子だぜ
880マロン名無しさん:2007/04/10(火) 20:14:25 ID:???
人間に捨てられたのとネズミいじめって何も関係ないような…
人間=刃がネズミに雇われたのは偶然なわけだし
881週刊少年サンデー 1992年 10号:2007/04/10(火) 20:52:35 ID:???
第171話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その4) の巻 1/4

峰家の重厚な瓦屋根は、夜の闇の中で激しく燃え上がりつつあった。
捨てられたことに対する怒りと憎しみを、人間である刃にぶつけるドクロ。
屋根瓦に叩きつけられた刃は、どうにか身を起こしてドクロに言い返す。

「う、うるせぇ… あのネズミ達は人間に育てられなくても
 立派に生きてんじゃねーか… 甘ったれんな!!」

「バカめ… もともと野生のネズミどもは
 生きるすべを知っているだろーが… 我ら捨て猫はそうはいかん…」

ことにドクロは、エサを取ることも ねぐらを探すことも知らぬまま、
生まれてから一年とたたないうちに捨てられた。
野良猫として人間に邪険にされ、大型犬らにいたぶられる毎日。
その日々の中で彼は、みじめな弱者に生きる道などないことを悟った。

「それもこれも、すべてきさまら人間のおかげだよ… きさまら人間のなぁ!!」

ドクロの爪に引き裂かれ、幾度も屋根に叩きつけられる刃。
駆け寄ろうとする さやかとネズミたちの前に、猫の一団が立ちはだかる。
ドクロは、刃の苦境を見ているほかないネズミたちのことを、
出来ることなど何もない臆病者とあざ笑う。
しかし屈することなく立ち上がった刃は、お前こそ臆病者だとドクロに言った。
882週刊少年サンデー 1992年 10号:2007/04/10(火) 20:55:09 ID:???
第171話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その4) の巻 2/4

「あいつらは戦ったんだ…
 とても勝ち目のない てめーら猫と…… 勇気を出して戦ったんだ!!」

それに比べてお前たちは、飼い主へ怒りをぶつける代わりに
ネズミという弱者を相手にして いたぶっているだけ――。
刃のその言葉にドクロは激昂し、更に荒々しく攻撃を加える。

(や、刃さん!!)

猫に囲まれていたネズミたちは、まなじりを決した。

「死ねぇ!!!」

ドクロの爪が刃の喉元めがけて振り下ろされる。
だがネズミたちがドクロの尾や足に噛みつき、必死にその攻撃を阻んだ。
見れば他の猫たちも、ネズミらの決死の反撃を受けて浮き足立っている。

さやかが突然、刃の名を叫んだ。
彼女とネズミたちが抱えているのは、火のついたロケット花火。
昔なくした 『不発弾』は、以来ずっと瓦の隙間に眠っており、
さやかは とうとうそれを発見したのだ。

「受け取って〜〜〜!!!」

発射されたロケット花火に刃は飛び乗り、それごとドクロに体当たりを見舞う。
悪魔の黒猫は飛び散る火花と煙とに巻かれてよろめいた。
その眉間めがけて雷神剣が振り下ろされ、ドクロと刃は屋根の端から転げ落ちた。
883週刊少年サンデー 1992年 10号:2007/04/10(火) 20:56:36 ID:???
第171話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その4) の巻 3/4

「ふえっくしょん!!」

翌朝、布団の中のムサシは厳しい冷え込みで目を覚ました。

「う〜〜っ… 今朝は一段と冷えるのお…」

ムサシは天井を見上げてその原因に気付く。

「や、屋根がない!?」

見事に焼け落ちた屋根はさておき、さやかとネズミたちは刃を探していた。
すると庭の井戸の中から、刃が気を失ったドクロを担いで姿を現した。
意識を取り戻したドクロは歯噛みして刃らをねめつける。

「おのれ… しょせん動物は人間にはかなわぬか… だが覚えておけ!!
 きさまら人間のカゲで動物達が泣かされているということを…」
884週刊少年サンデー 1992年 10号:2007/04/10(火) 20:58:06 ID:???
第171話 強ネコ・ドクロ VS. 刃(その4) の巻 4/4

「クロ! クロ!!」

そのとき突然、学校の制服を着た少女がドクロに向かって声をかけた。

「その首輪… やっぱりクロね!」

毛を逆立てて威嚇するドクロを、少女は涙を浮かべて抱き上げた。
引っ越しのどさくさで別れてしまって以来、ずっと探していたのだと彼女は言った。

「ごめんね、クロ… ごめんね! ごめんね!!」

飼い主に抱きしめられ、ドクロは少しの沈黙のあと細い鳴き声を発した。

「フニ〜〜〜!」

黒猫を抱えた少女の背は、やがて道の奥へと消えていった。
刃とさやかは秘薬の効果が切れ、ようやく元のサイズに戻ることができた。
ぺこりと頭を下げていくネズミたちに、刃は笑って手を振る。
そして、こっそり逃げようとしていた野良猫たちには――。

「元気でな!!」

それから三日後……峰家の中にはやけにネズミが増えたという。
885マロン名無しさん:2007/04/10(火) 21:31:37 ID:???
この話……実はかなり深いんじゃないか?
886マロン名無しさん:2007/04/10(火) 21:41:13 ID:???
「ドクロ」はクロに一文字付け足して名乗ってたのかな
飼い主につけてもらった名前は捨てられなかったという事なんだろうか
887マロン名無しさん:2007/04/10(火) 22:09:56 ID:???
何というドクロの変わり身の早さ…
屋根がなくなったってのは今回唯一の甚大な被害だな。
888マロン名無しさん:2007/04/10(火) 23:39:35 ID:???
峰家w
889マロン名無しさん:2007/04/11(水) 03:09:03 ID:???
フニ〜に萌えた
890マロン名無しさん:2007/04/11(水) 10:35:29 ID:???
ムサシは火事で逃げ遅れるタイプか
891マロン名無しさん:2007/04/11(水) 11:23:42 ID:???
>>890
や〜ねぇ
892マロン名無しさん:2007/04/11(水) 11:47:15 ID:???
刃の戦いは建物を傷つけてばかりだな
893マロン名無しさん:2007/04/11(水) 17:20:07 ID:???
山田君>>891のざぶとん全部持ってちゃってー
894マロン名無しさん:2007/04/11(水) 17:43:40 ID:???
いやんばかーん、そこはお乳なの、あはん☆
895マロン名無しさん:2007/04/12(木) 03:51:05 ID:???
よく全焼しなかったな
896マロン名無しさん:2007/04/12(木) 12:55:48 ID:???
>>892
だけど今回は被害範囲もミニだぜ
897マロン名無しさん:2007/04/12(木) 18:14:28 ID:???
ドクロって実は単に迷子になってただけかw
898週刊少年サンデー 1992年 11号:2007/04/12(木) 21:17:48 ID:???
第172話 大和撫子がやってきた の巻 1/5

―― 鉄 刃様… お慕い申しております…。
―― あなたを探して かれこれ三年…。私にはもう…探すところがありませぬ…。

ぼたん雪の降りしきる中、思い人を捜してさすらう少女がいた。
出で立ちは白の稽古着に朱のはかま。袋に収まった薙刀(なぎなた)を手にしている。
少女は偶然通りすがった峰道場の前で、運命の再会を果たすこととなった。
彼女がそこで見たのは、小娘に買い物を押しつけられる思い人の姿。

(おのれ、刃様をこき使うとは… ゆるさん!!!)

間もなくして居間のさやからは、道場破りの出現を知らされた。
さやかの父もご隠居も留守だというのに間が悪い。
めっぽう強い女道場破りと聞いてゴリラみたいな女傑を想像するムサシたちだが、
その正体は案に反して絶世の美女であった。

「姓は大和… 名は撫子(なでしこ)…
 刃様と夫婦(めおと)の誓いを立てた、おなごでざいます!!」

名乗りを上げた撫子は、道場を明け渡して刃を解放するよう要求した。
なんと刃と共にここで暮らそうというつもりらしい。
さやかはその話を聞くやいなや、物凄い剣幕で要求を拒否した。
899週刊少年サンデー 1992年 11号:2007/04/12(木) 21:18:57 ID:???
第172話 大和撫子がやってきた の巻 2/5

「フッ… では、お手合わせ願えますかな?」
「も、もちろんやるわよ」

さやかはそう言って竹刀を手にした。

「小次郎がね…」 「え?」

いきなり竹刀を差し出された小次郎は、美女を傷つける気はないと対戦を渋る。
しかしこのままだと、その美女は刃のものになってしまうのでは――。
さやかの指摘を耳にした途端、すっくと立って竹刀を握る小次郎であった。

撫子は薙刀を構え、素速い踏み込みで小次郎に迫った。
次いで軽やかに宙を舞い、小次郎の背後から鋭い一撃を打ち込む。

―― ガ キ ッ

「なるほど… 確かに強いがまだまだ未熟」

小次郎は振り返りもせずに竹刀で撫子の攻撃を受け止めた。

「どうじゃ? 刃殿なんぞ あきらめて、拙者と付き合わんか?
 手とり足とり教えるでござるぞ」

鼻の下を伸ばして口説きにかかる小次郎。
ひとまず間合いを広げる撫子だが、小次郎はそれを許さず相手を追い詰める。
そしてとどめの一撃を見舞おうと竹刀を振るった。

「伸びろ、物干…」
900週刊少年サンデー 1992年 11号:2007/04/12(木) 21:20:39 ID:???
第172話 大和撫子がやってきた の巻 3/5

「竿…?」

小次郎の竹刀が空を切った。
その隙を逃さずに相手の脳天に薙刀を振り下ろす撫子。

「バカモノ、竹刀が伸びるわけなかろう」 「い、いつものクセで…」

敗れ去った小次郎に代わり、今度は二天一流・宮本武蔵が打って出る。

「そうよ、今度は天下無双の宮本武蔵よ!!
 巌流島でやられた小次郎とは わけが違うわよ――!!」

さやかの声援を背に受け、そっくりかえって笑うムサシは、
そっくりかえりすぎてギックリ腰に。そしてあっけなく敗れるムサシ。

「なんなのよ、あんたらは!?」

並んでしょんぼり座り込む二人に怒りをぶつける さやかだが、
今はそれよりも撫子を倒さなくてはならない。
だと言うのに、頼りの十兵衛は撫子の美しさに見とれて戦意ゼロ。

「待って!! わたしが相手よ!!」

勝利を宣そうとした撫子の前に、さやかが竹刀を持って身構える。
かなう相手ではないとムサシが止めるが、撫子は構わずに受けて立った。
撫子が容赦なく振るった薙刀は、模擬であるにもかかわらず、
なんとさやかの竹刀を切り落としてしまった。
901週刊少年サンデー 1992年 11号:2007/04/12(木) 21:22:04 ID:???
第172話 大和撫子がやってきた の巻 4/5

これも刃にふさわしい女となるため身に付けた強さだと彼女は言う。
撫子が刃と初めて出会った場所は、ジャングルの奥地であった。
冒険好きの父に連れられてきた彼女は、そこで猛獣に襲われた。
その窮地を救ってくれたのが刃だったのだ。

刃に一目惚れし同行しようとする撫子を、弱いヤツは足手まといだと刃は拒む。
ならばと幼き日の撫子は言った。

『大きくなって強くなったら…
 私をあなたの そば に…  私を もらってくれますか!?』

そのプロポーズを刃は喜んで受け入れてくれたと撫子は語る。
信じられずに動揺する さやか。地力で劣る彼女に撫子は次々と攻撃を加えた。
それでも屈さず立ち上がってくる姿を見て、撫子はとどめを刺さんと意を決する。

「覚悟ぉ!!!」

薙刀がさやかの頭上に振り下ろされようとしたそのとき、
買い物から帰ってきた刃が道場の中を覗いて歓声を上げた。

「あ――、おめーはあん時の… ソバ屋のボウズ〜〜!!」
902週刊少年サンデー 1992年 11号:2007/04/12(木) 21:23:42 ID:???
第172話 大和撫子がやってきた の巻 5/5

ソバ屋のボウズと呼ばれて呆気に取られ、驚きのあまり動きの止まる撫子。
その隙をついて さやかは、撫子の胴に一本を叩き込んだ。

『あなたのソバに…』 『もらってくれますか!?』

実は刃は撫子の言葉を、ソバをごちそうしてくれる約束だと勘違いしていたのだ。
撫子は静かに自分の失恋を悟り、刃に背を向けたまま別れを告げた。

「さようなら…… 刃様… さようなら…」

雪の中へと戻っていく寂しげな後ろ姿を、刃は慌てて呼び止めた。
そして撫子に言った。強いやつは好きだから、強くなったらまた来いよと。

「はい!!」

嬉しそうにうなずいた彼女は、雪の中を足取り軽く駆けていった。
今度戻ってくるときには、さぞかし強くなっていることだろう……。
次こそみんな負けてしまったらどうする気かと刃を問い詰める さやか。
しかし刃はいまだに事態を理解しておらず、
今度来たらソバをごちそうしてもらおうと楽しみにするばかりであった。
903マロン名無しさん:2007/04/12(木) 23:29:59 ID:???
超久々に1話完結エピが来たな。前回の小さくなっても頼もしい
勇猛な刃はどこへやら、初期の頃のような非常識小僧に…
904マロン名無しさん:2007/04/13(金) 00:19:13 ID:???
もしかして、このまま八つの玉編くらいのギャグテイストに戻るのか……?
905マロン名無しさん:2007/04/13(金) 04:08:07 ID:???
せっかく小次郎の格好いいシーンだったのに…
もう小次郎が活躍する話は見られないんだろうな
906マロン名無しさん:2007/04/13(金) 09:28:39 ID:???
十兵衛も珍しい反応だな
907マロン名無しさん:2007/04/13(金) 19:19:07 ID:???
なんというストレートな名前
908マロン名無しさん:2007/04/13(金) 20:37:31 ID:???
刃連れてくってのはともかく道場渡せってのはすげー傲慢だよな。
まあおかげでさやかたんが戦う大義名分は出来たけど。
コメディ話が続くならまた出てほしいぞ、撫子たん。
909マロン名無しさん:2007/04/14(土) 08:34:37 ID:???
なんかもろDBのチチじゃね?と思った
910マロン名無しさん:2007/04/14(土) 09:00:38 ID:???
話の展開や結果が別物だからあまりそういう意識はなかったな。
ってかチチってあまり美人キャラには見えないんで、そもそも思い出さなか(ry
911マロン名無しさん:2007/04/14(土) 20:53:31 ID:???
蕎麦食いたくなってきた
912マロン名無しさん:2007/04/14(土) 21:31:11 ID:???
撫子がレギュラー化したら、らんま路線に変更だな
913週刊少年サンデー 1992年 12号:2007/04/14(土) 21:56:16 ID:???
第173話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その1) の巻 1/4

『遅いぞ、ムサシ!!!』
『ハッハッハッ、小次郎 敗れたりー!!!』

風呂上がりの刃とナマコ男が茶の間を覗くと、
部屋の中ではムサシと小次郎が刀まで抜いて喧嘩していた。
二人を必死に止めているのは さやかと十兵衛。
聞けば原因は、テレビでやっていた巌流島の決闘の話らしい。

自分は卑怯な手にはめられただけであり、ムサシに負けたわけではないと、
380年前の決着に異議を唱える小次郎。するとムサシは一冊の本を取り出した。
でかでかと掲げられたタイトルは 『小次郎 やぶれたり』。
表紙にはムサシの顔、そして著者の名前は宮本武蔵だ。
これを読んで兵法のなんたるかを学べと言われ、小次郎の頭に血が上る。

「伸びろ、物干竿!!!」

かくして家をメチャメチャに荒らされた さやかは堪忍袋の緒を切らし、
ムサシたちから本と刀を没収した。しかし二人に反省の色はない。
一方刃は、魔剣 ・ 物干竿を手にして興味津々だ。
本をふところに突っ込んでおいて、刃はこっそり物干竿を持ち出した。
914週刊少年サンデー 1992年 12号:2007/04/14(土) 21:58:27 ID:???
第173話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その1) の巻 2/4

「怒られるズラよ、そんなことしたら…」
「心配すんな、あとで戻せばバレねーよ」

伸びる仕組みを調べてやろうと、刃は柄(つか)に巻かれた紐(ひも)を解き始めた。
その瞬間、猛烈な妖気が峰家の中に立ちこめる。
小次郎が即座に顔色を変えて刃の元に駆けつけたが、時すでに遅し。
刃の背後には黒い穴のようなものが生じて、刃とナマコ男をその暗闇の中へと吸い込んでしまった。

二人は暗いトンネルを抜けて、空にあいた出口から外へと放り出された。
落下した刃はちょうど真下を通っていた行列の中に突っ込み、
白ヒゲをはやした偉そうなオッサンを気絶させてしまう。

「ぶ、無礼者!! そのお方を、今村摂津守 愛長様と知っての狼藉か!?」

刃とナマコ男が目の当たりにしたのは、長い長い大名行列であった。
はて、時代劇の撮影だろうか?
二人が首をかしげるうち、真剣を構えた武士たちは怒って刃に斬りかかった。
だが雷神剣の刃にとっては物の数ではない。武士たちは簡単にいなされる。
起きあがった大名に何者かと詰問され、いつものように刃は名乗った。

「鉄 刃! サムライだ!!」

「侍ぐらい見ればわかるわ!! どこの手の者と申しておるのじゃ!!」
915週刊少年サンデー 1992年 12号:2007/04/14(土) 22:00:02 ID:???
第173話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その1) の巻 3/4

師は一応ムサシだと刃が戸惑いがちに答えると、
大名たちは途端に真っ青になり目にも留まらぬ早さで逃げていった。
どうも様子がおかしい。道行く人はみな着物。見渡す限りビルもない。
そして町の掲示板には日付がこう記されていた。
慶長十七年 弥生―― と。

「ま、まさかここは…」

「日光江戸村」 「おいおい」

お約束のボケをこなしつつも、刃たちはようやく状況を理解する。
そして峰家のさやかたちも、小次郎から事態の説明を聞かされていた。

「え〜〜っ!! 刃がタイムスリップ!?」

ことの原因は妖刀 物干竿にあった。
この刀はいわば妖気の塊であり、普段は獅子の毛を編んだ柄紐(つかひも)で
妖気が暴走しないように封印をほどこしてある。
だが刃がそれをほどいてしまったために妖気が外へあふれ出し、
時空がねじ曲げられて、時のかなたへと繋がる穴ができてしまったのだ。

解けていた結び目から察するに、刃が飛ばされた先は約380年前、
すなわち慶長十年(1605年)ごろということになる。
不幸中の幸いにも、それはムサシや小次郎が幅をきかせていた時代。
過去の小次郎に出会えれば、現代へ帰る方法も教えてもらえるはずだ。
916週刊少年サンデー 1992年 12号:2007/04/14(土) 22:01:14 ID:???
第173話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その1) の巻 4/4

「ったく、ほんとにいるのかよ? この時代にムサシと小次郎が…」

江戸時代をさまよう刃とナマコ男も、同じ考えにたどり着いていた。
頼みの綱は刃がふところに入れていた本、ムサシ作の 『小次郎やぶれたり』。
巌流島の決闘が慶長十七年と記されているから、ムサシたちはまだ健在のはずだ。
町の中をあてどなく歩きながら、刃は疲れた声を張り上げた。

「ムサシ、小次郎、早く出てこぉ〜〜い!!」

「まあ… あなた、武蔵様のお知り合い?」

刃の声を聞きつけたのは一人の少女だった。その顔を見ると―― さやか!?
しかし笠をかぶって着物をまとったその姿は、どう見ても江戸時代の住人だ。

「私の名は おつう… さやかではございませぬ」

少女が名乗るのを聞き、刃は慌ててページをめくった。
ムサシの本によれば 『おつう』とは宮本武蔵の恋人ではないか。
驚く刃にその事実を指摘されると、おつうは はにかんだような笑みを浮かべた。
917マロン名無しさん:2007/04/14(土) 22:53:26 ID:???
せっかく直したのにまた壊される峰家カワイソス
918マロン名無しさん:2007/04/14(土) 23:28:21 ID:???
「鉄 刃! サムライだ!!」「侍ぐらい見ればわかるわ!!」
なんかこのやり取りがウケタ
919マロン名無しさん:2007/04/14(土) 23:57:14 ID:???
とばっちりで峰家のテレビが…屋根が…ここん家は
「地球を救った英雄が居候してる家」ってことで政府から補助金もらう位
しないと毎日の補修費と生活費がハンパじゃねえぞ!
剣道の月謝だけで足りるものか!
920マロン名無しさん:2007/04/15(日) 06:26:07 ID:???
何か刃の強さってムラがあるな
前々回で、ただの猫に苦戦してたかと思ったら
今回DB並の超スピードを出してるし
結局どんくらい強いんだ?
921マロン名無しさん:2007/04/15(日) 09:57:30 ID:???
物干し竿すげーな。
過去に飛べるなんて、上手く使ったら雷神とか龍神より強いんじゃねーか?
922マロン名無しさん:2007/04/15(日) 10:46:34 ID:???
>>921
だよな。相手の行動を把握した上でちょっと過去に戻れば怖いものなしじゃん
923マロン名無しさん:2007/04/15(日) 11:16:27 ID:???
その「上手く使う」が難しいんじゃね?
1日前に戻りたいのに誤差が1年くらい出るとかだったら
流石に面倒すぎる。
924マロン名無しさん:2007/04/15(日) 12:06:20 ID:???
軽くほどいただけで百年単位で戻っちゃうみたいだしな
925マロン名無しさん:2007/04/15(日) 12:18:04 ID:???
>>921
未来にも行けるみたいだから
強敵に会う→未来送り→この時代は平和
こんな作戦とかどうだろう
926マロン名無しさん:2007/04/15(日) 17:24:11 ID:fW0w/oge
いっそのこと天地開闢前に戻せば確実に死ぬからいいんじゃね
927マロン名無しさん:2007/04/15(日) 17:52:02 ID:???
話の都合とはいえ、たまたま小次郎がいる時代に飛べたとはラッキーすぎだよな
しかもちょうど巌流島の決闘の年かよ
928マロン名無しさん:2007/04/15(日) 18:07:14 ID:???
久々にかっこいい小次郎の姿が見れるのか。
最後に見たのはいつだっけかなぁ…
十兵衛と切り結んだ時?
929マロン名無しさん:2007/04/15(日) 19:29:46 ID:???
>>928
ヤイバVSゲッコーじゃね
横浜ふっとんだ時の
930マロン名無しさん:2007/04/16(月) 03:32:17 ID:???
もしかして峰家って時代劇がやるたびに崩壊してんの?
時代劇以外にも宮元武蔵と佐々木小次郎を題材にした
漫画やアニメとかが危険そう・・・
931週刊少年サンデー 1992年 13号:2007/04/17(火) 21:21:34 ID:???
第174話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その2) の巻 1/3

「この山岸 栄之進に勝負を挑むとは… 小僧! 名をなのれ!!」

廃墟となった寺の前で、二人のサムライが対峙していた。
二振りの刀を構えた小柄な影が、求めに応じて名を口にする。

「二天流… 宮本ムサシだ!!」 「む、武蔵だと!?」

その正体に驚愕しながらも男は槍をかざして打って出る。
恐るべき怪力を披露する男だが、最後は雷神剣の切れ味の前に敗れ去った。
……そう、この 『宮本武蔵』の正体は鉄 刃。
刃はムサシを捜す おつうと共に、この時代の小次郎に会うべく旅をしていた。

こうして武蔵として名前を広めていけば、好敵手たる小次郎や、
ひいてはムサシ本人も噂を聞きつけて会いに来るという寸法だ。
おつうのこの作戦に刃は半信半疑だが、未来へ戻るためには他に手がない。

なりは小さいがめっぽう強い 『宮本武蔵』の評判は、またたくまに広がった。
連日決闘を挑みにやってくる武芸者らを次々と退ける刃。
しかし、肝心の小次郎たちとはまだ出くわせない。
戦いをよそに おつうは居眠りを始めるが、そのとき刃は事件に出くわした。
932週刊少年サンデー 1992年 13号:2007/04/17(火) 21:23:16 ID:???
第174話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その2) の巻 2/3

「コラ坊主! きさまワシに わざとぶつかったな――!!」
「め、めっそーもない…」

刃がまた一人の挑戦者を倒した近くで、一人の虚無僧が大柄な侍に絡まれていた。
表情は深編み笠の下になって分からないが、かなりうろたえている様子だ。
刃は僧を助けようと間に割って入り、自分は宮本武蔵だと名乗った。

(む、武蔵!?)

虚無僧と侍は同時に驚きの反応を見せた。
侍は虚無僧を放り出して刃に向き直り、なんとこう言ったではないか。

「そいつは奇遇だなぁ… 何を隠そうワシの名も… 宮本武蔵じゃ!!」

それを聞いた刃は、380年ぶりのファーストコンタクトに喜びの声を上げた。
その侍はごっつくて大柄でゴリラみたいな顔ではあったが、
言われてみれば鼻のあたりにムサシの面影があるような気がしないでもない。
刃に唐突に馴れ馴れしくされた彼は、怒って刃に斬りかかる。
が、その二刀流はあっけなく刃にかわされ、男は簡単に倒されてしまった。

「おめー、むちゃくちゃ弱えーなー… ほんとにムサシか?」

刃が尋ねると、男は武蔵に憧れて名をかたっていたことを打ち明けた。
弟子にしてくれと頭を下げる男を刃はすげなく追い払う。
またしても探索が空振りに終わり、刃は肩を落として帰ろうとした。
933週刊少年サンデー 1992年 13号:2007/04/17(火) 21:25:54 ID:???
第174話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その2) の巻 3/3

「しばし待たれッ!!」

その背を先ほどの虚無僧が呼び止めた。
礼ならいらないと刃は答えるが、僧が申し出たのは礼ではなく手合わせ。

「なぜなら それがしの名もまた… 宮本武蔵…」

傾く西日が照らす中、虚無僧は静かに長刀の鞘を握った。
刃は一振りの刀しか持たない相手を見て、刀一本じゃ武蔵じゃないと指摘する。
だが僧はたじろぎもせずに答えた。
二天流は持てる武器をくまなく使う流派、刀ばかりが二天流にあらず、と。

刀を鞘に収めたままの相手へ、刃は斬りかかった。
刃の剣は虚無僧の編み笠を切り裂くが、同時に振るわれた僧の居合は
目にも留まらぬ速さで刃の左肩に傷を負わせていた。

(け、剣スジが早くて見えねー… まさかこいつ…)

「も、もう一度きく… おめーの名は!?」

険しい表情を浮かべて問う刃に、虚無僧は涼やかな声で応じた。

「作州浪人… 宮本 武蔵!!」

編み笠の下から現れたのは、無造作に髪をくくり、無精ひげをはやした青年の顔。
現代のあのエロジジイとは似ても似つかぬ、端正で精悍な面差しではないか。
呆気に取られる刃に対し、武蔵は再び剣を構えた。

「宮本武蔵は一人で十分… 参るぞ!!!」
934マロン名無しさん:2007/04/17(火) 22:09:33 ID:???
オイオイ出たぞ出たぞ、カッコイイのがよ〜wついに刃VSムサシか!
こういう「若い時or真の姿は美形」ネタは結構好きだ。
935マロン名無しさん:2007/04/18(水) 00:03:30 ID:???
年老いたムサシを見てるとこういう武蔵に違和感を持ってしまう
936マロン名無しさん:2007/04/18(水) 04:14:11 ID:???
ついにかっこいい武蔵来たか。
確かにこれなら小次郎にも勝てそうだな。
937マロン名無しさん:2007/04/18(水) 15:57:29 ID:???
ムサシ格好いいなw
938マロン名無しさん:2007/04/19(木) 18:38:09 ID:???
380年の間に何があったんだ
939マロン名無しさん:2007/04/19(木) 20:22:09 ID:???
380年もあればそりゃ色々あるだろw
940週刊少年サンデー 1992年 14号:2007/04/19(木) 21:04:55 ID:???
第175話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その3) の巻 1/4

武蔵の名をかたるニセモノこと刃に、本物の宮本武蔵が斬りかかる。
ナマコ男は居眠り中のおつうを慌てて起こしにかかった。
刃は武蔵に刀の一本を折られ、雷神剣も弾き飛ばされてしまう。
その上、目覚めた おつうは助けてくれるどころか武蔵を応援する始末。

―― ド ゥ !

とうとう武蔵の一撃が刃のふところに突き刺さった。
バッタリ倒れる刃と、武蔵に抱きついて喜ぶ おつう。
だが、刃はすぐに起きあがった。幽霊ではない。
刀の先がふところに入れていた本に刺さり、おかげで命拾いしたのだ。
刃はその 『小次郎やぶれたり』を読ませながら武蔵に事情を説明する。

「でも… 未来の武蔵様がこんな下品な老人とは…」
「信じられん……」 「ああ、オレもな…」

当人も含めて理解に苦しむ刃らであった。
ともあれ刃は、未来に戻るため小次郎に会うことが目的。
武蔵に小次郎の居所を聞くと、ちょうど明日が巌流島での決闘だという。
941週刊少年サンデー 1992年 14号:2007/04/19(木) 21:07:02 ID:???
第175話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その3) の巻 2/4

そのとき、往来を歩く彼らの背後から、女性ファンに囲まれる小次郎の声が聞こえてきた。
互いの姿を見て取るやいなや、武蔵と小次郎の間には静かな殺気が張りつめた。

「ありゃー小次郎でねぇか!?」 「じゃあ、こっちのヒゲづらは武蔵か!?」

周囲の人々が言い騒ぐ中、二人は徐々に歩みを進める。
一触即発かと思われたそのとき、近くの屋根にいた大工が
武蔵と小次郎の頭上に大きな角材を落としてしまった。
次の瞬間、光のごとく白刃が舞う。二人の刀は同時に鞘へと収められ、
細く規則的に切り刻まれた角材はバラバラになって地面に転がった。

「す、すげー!! みんな割りバシになってやがる…」
「しかも二人の名前入りだべ…」 「数もピッタリ、一万本ずつ…」

積み重なった割りバシの山を前に人々は息を呑む。

「ご… 互角だ……」

「腕を上げたな、武蔵…」 「お手前こそ…」

二人の剣客はすれ違い、振り返らぬまま言葉を交わした。

「明日の勝負… 心おきなく戦おうぞ……」
  「申すに及ばず…」
     「剣にかけて…」
942週刊少年サンデー 1992年 14号:2007/04/19(木) 21:08:18 ID:???
第175話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その3) の巻 3/4

小次郎は刃が呼び止める暇もなくその場を立ち去ってしまった。
けれど巌流島で会えば済むことと刃は軽く考え、明日の戦いを楽しみにする。
もっとも、遅れていって武蔵が勝つと決まっているのだが。
おつうは刃のその言葉を聞いて、武蔵はそんな卑怯な真似はしないと反論した。
ギクリとした様子の武蔵は、二人に向き直ってきっぱりと告げた。

「果たし場に遅れるは武士の恥… この宮本武蔵! 遅れる気は毛頭ござらん!!」

一夜を宿で過ごす武蔵は、ひげを剃って戦いの身なりを整えた。
寝ずに朝を待って果たし合いに挑むつもりらしい。
遅れはしないと言い張る武蔵を見て、負けても知らねーぞと刃はぼやいた。
まぁ、いざとなったら雷神剣で助太刀してやるか――と、
そう思って手を伸ばした剣が、なんと鞘の中から消えてしまっている。

「や、刃さん、大変だズラ! ムサシさんの本が!?」

ナマコ男の慌てた声を聞いて刃が覗き込むと、
ムサシの書いた 『小次郎やぶれたり』は、まったく別の本へと変貌していた。
それは著者 ・ 佐々木小次郎の手による 『武蔵やぶれたり』。
943週刊少年サンデー 1992年 14号:2007/04/19(木) 21:10:04 ID:???
第175話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その3) の巻 4/4

本の中には巌流島の決闘についてこう書かれていた。
寝不足のムサシは波に足を取られ、あっけなく討ち死にしたと。
そう、刃が未来について口走ったために歴史が変わってしまったのだ。

(あの雷神剣はムサシにもらったから、ムサシが負けると手に入らない…)
(――てことは雷神剣のないオレは…)

(鬼丸に、殺される!?)

歴史の因果が変化したため、刃の存在にも影響が及ぶ。
体が薄く透けはじめ、このままでは今いる刃が歴史から消え去ってしまう。
刃は武蔵に酒を飲ませ、寝かせて未来を修正しようと思いついた。
最初は刃の提案にまるで耳を貸さない武蔵だが、必死の刃が
ミニスカねーちゃんでいっぱいな薔薇色の未来についてアピールすると、
そっと頬を赤らめて話に乗ってきたではないか。

楽しい未来の話をさかなに酒が進み、ようやくのことで武蔵は寝入る。
透けた体も元に戻って刃は一安心するが、それも束の間、
おつうの口から酔いつぶれた武蔵は丸一日起きないと衝撃の事実を聞かされた。

―― そして翌朝の巌流島。

「遅い… 遅い… 遅い…  遅いぞ!! 武蔵!!」

歴史どおり待ちぼうけを食わされ、浜辺でいらだつ小次郎。
しかしその頃、武蔵たち三人は宿屋でただぐうぐうと寝ていたのであった。
944マロン名無しさん:2007/04/19(木) 21:21:36 ID:???
流石は江戸時代。
おつうさん ぱ ん つ は い て な い  (*´Д`)
945マロン名無しさん:2007/04/19(木) 21:34:26 ID:???
目にトーンがない小次郎にものすごい違和感が
946マロン名無しさん:2007/04/19(木) 22:18:53 ID:???
小次郎の目のトーンってクマーだっけ?
947マロン名無しさん:2007/04/19(木) 22:22:58 ID:???
つか、2人とも380年前の方が圧倒的に強えw
ムサシはともかく小次郎はどれだけ堕落したんだよw
948マロン名無しさん:2007/04/19(木) 22:33:46 ID:???
シリアスなシーンなのになんで割り箸なんだよw
名前入りとかどう考えても無理すぎるだろ
949マロン名無しさん:2007/04/20(金) 02:28:13 ID:???
むしろ武蔵はとても380歳とは思えない
950マロン名無しさん:2007/04/20(金) 08:18:36 ID:???
なんか若ムサシって十兵衛っぽいなぁ。
951マロン名無しさん:2007/04/20(金) 16:38:52 ID:???
純粋な剣技でいえば、刃は武蔵や小次郎にはかなわないんだろうな。
こういう力関係はなんか好きだ。
952マロン名無しさん:2007/04/20(金) 20:03:17 ID:???
落ちてきた木材を割り箸にした二人も凄いが、
一瞬で一万本数えたおっちゃんはもっとすげーw
953マロン名無しさん:2007/04/20(金) 22:51:54 ID:???
>>952
バカ言え、きちんと数え終わるまでムサシと小次郎が
根気良く待っていてくれたに決まってるだろ
954マロン名無しさん:2007/04/20(金) 23:40:29 ID:???
その辛抱強さを何故巌流島では使えなかったのだ小次郎…
955マロン名無しさん:2007/04/21(土) 03:28:33 ID:???
>>954
そりゃあにっくき武蔵が挑発したからでしょ
956マロン名無しさん:2007/04/21(土) 08:37:47 ID:???
>>950
十兵衛が憧れ、そして380年後に切腹したくなるほど落ち込んだのも無理ないよなw
957週刊少年サンデー 1992年 15号:2007/04/21(土) 21:05:22 ID:???
第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 1/4

「遅い… 遅い! 遅い! 遅い! 遅い! 遅い! 遅い! 遅ぉ〜い!!」

しびれを切らして小次郎が叫ぶ。

「臆したか武蔵!!」

さざ波寄せる巌流島で、小次郎と立会人たちは宮本武蔵の到着を待っていた。
が、武蔵も刃もいまだ寝ており、どれだけ待っても着こうはずがない。
小次郎は不意に立ち上がり、ふところから懐紙を取り出して何やら筆を走らせた。
紙を刀の先に突きさすと、大きく息を吸い込んで一声。

「伸びろ、物干竿!!!」

浜からぐんぐんと伸びて北九州に到達した切っ先は、
壁を破壊し、長屋を突き抜け、宿で眠い目をこする刃の顔の前で止まった。
刀に刺された紙には、鬼のごとき小次郎の似顔絵とともに一言。

『 おそいぞ 武蔵 』

「や、やべ… 遅刻だ〜〜!!」

刃は眠ったままの武蔵と おつうをひっつかみ、小舟に飛び込んで猛然と漕ぎはじめた。
武蔵を蹴りつけて起こそうとするが、熟睡していて目覚める気配がまったくない。
武蔵に歴史どおり小次郎に勝って生き延びてもらわねば、刃の存在はかき消えてしまう。
ムサシの本を見ると、幸いなことに宮本武蔵が勝つ未来は変わっていないようだ。

「へっ、こーなったらオレが、このまま歴史どおりにしてやるぜ!!」
958週刊少年サンデー 1992年 15号:2007/04/21(土) 21:07:39 ID:???
第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 2/4

小次郎たちが待ちくたびれて居眠りを始めた頃、
夕陽に照らされる巌流島に、とうとう宮本武蔵が姿を見せた。
が、その正体は高下駄をはいて武蔵の服を着込んだ鉄 刃。

「お、おぬし、変わったな…」 「おめーの気のせいでござるぜ…」

とにかく武蔵に化けた刃は、歴史どおりに小次郎を倒すべくムサシの本を開いた。
ここに書いてあるとおりに行動すれば勝利は間違いないはずだ。
まずは武蔵の上陸直後、二人が顔を合わせるシーンからおさらいする。
遅刻に怒る小次郎に対し、武蔵がいきなり「小次郎、敗れたり」と言う場面だ。
このとき小次郎はいらだちのあまり刀の鞘を海に投げ捨てていた。
刀を鞘に収めることができるのは、戦いに勝って生き残った者だけ。
その鞘を戦う前から捨ててしまった小次郎は、既に心理的に負けているというわけだ。

「か〜〜っ、語るねー、あのジジイも…」

ムサシのご託宣を読んで冷やかすように笑い、刃は小次郎に向かって台詞を発する。

「お、惜しや小次郎! 早や敗れた… り?」

ところが目の前の小次郎は、鞘を捨てたりなどせず、しっかりと砂浜に突き立てた。
話が違う。というわけで、刀を構えた小次郎にストップをかける刃。
ちゃんと歴史どおりやってくれない小次郎に、刃は手ずから段取りを教える。
こうやって鞘を持って、あっちにポイ。で、海にドプン。今度こそバッチリだ!

「戦う前になぜ鞘を捨てる? 惜しや小次郎、早や敗れたり――!!」
959週刊少年サンデー 1992年 15号:2007/04/21(土) 21:08:48 ID:???
第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 3/4

……当然ながら怒った小次郎は猛然と刃に斬りかかった。
とは言え、このあたりの流れもムサシの本の記述どおりだ。
刃は本を読みつつ、武器代わりの船の櫂(かい)を握って小次郎に挑む。

「襲いくる小次郎の刀をひらりとかわし…」 ヒラ――
「返す刀でハカマの裾を斬られ、」 ズ バ !
「ヨロめいた小次郎の眉間めがけて、」 ヨ ロ ッ・・

「打ちおろすなり!!」

―― ガ ッ !

「フフフ… さすがは武蔵! 我がつばめ返し、よくぞかわした…」

なんと決め手になるはずの一撃は小次郎の刀に受け止められてしまった。
小次郎は物干竿を長々と伸ばし、またしても必殺のつばめ返しを放つ。
ギリギリでかわす刃の下駄の歯を小次郎は切り落とし、
バランスを失って尻もちをついた相手に、大上段から物干竿を振り下ろす。
鋭い長刀は近くの崖もろとも、刃のかかげた櫂(かい)を斬り落とした。
960週刊少年サンデー 1992年 15号:2007/04/21(土) 21:09:38 ID:???
第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 4/4

「勝負あったな…」

とどめを刺そうと砂の上を悠然と近付いてくる小次郎。
刃はやむなく、歴史をちょっとだけ無視して雷神剣を使うことに決めた。
が、その雷神剣がまたしても鞘の中から消えているではないか。
ナマコ男が、転がった本の表紙を見て悲鳴を上げた。
未来で書かれたムサシの本は、またも小次郎著の 『武蔵やぶれたり』に変化している。
そこには巌流島の決着についてこう書かれていた。
卑怯にも影武者をたて船で寝ていたムサシは、影武者もろとも あっさり斬られ――。

「こ、この影武者って… オレ…?」

間近に迫る佐々木小次郎が、慌てふためく刃の顔をただ冷然と見下ろした。

「ム、ムサシ〜〜〜!!」

頼みの武蔵は船の中でいびきを響かせるばかりだった。
961マロン名無しさん:2007/04/21(土) 21:32:04 ID:???
小次郎の強いところが見れて何か嬉しいぞ。
よけた太刀が崖を斬り落としてるスケールのでかさがこの漫画らしくてイイ。
962マロン名無しさん:2007/04/21(土) 21:38:21 ID:???
新スレ建ちました。以降、楽屋裏。
中途半端なタイミングになってすまんかった。

YAIBA(ヤイバ)連載中 第04話
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1177158245/l50
963マロン名無しさん:2007/04/21(土) 22:57:51 ID:???
>>962

残すは地底人編にヤマタノオロチ編に信長トーナメントか…
964マロン名無しさん:2007/04/22(日) 01:41:54 ID:???
>>962
おつ

信長トーナメントはなくても良かったな・・・
鬼じゃなくなった鬼丸が普通の学生に戻れてたことが驚愕だった
日本支配とかしてたのに
965マロン名無しさん:2007/04/22(日) 03:02:23 ID:???
本読みながら小次郎と戦うのは無謀すぎるだろ
966マロン名無しさん:2007/04/22(日) 10:58:37 ID:???
信長トーナメントはすっかり放置されてた親父を持ってきて親父越えを目指すというテーマ自体は好きだった。
地球破壊レベルの戦いやったあとに木刀で戦うってのがどうしようもなくショボいのが痛いけど。
967マロン名無しさん:2007/04/22(日) 12:15:31 ID:???
今までの剣の性能に左右される展開をバッサリいったのは良かったと思う。>信長御前試合
しかし、改めて思ったのは覇王剣入手以降のテンションのほうが、例外的だったんだな。
かぐや変身後ですらコミカルなノリがあったんだから。


968マロン名無しさん:2007/04/22(日) 14:12:15 ID:???
>>966
>>967
今の(連載中スレの)ドクロ編や江戸時代編の刃は剣の力抜きじゃ強敵や剣豪に
自力じゃ少しだけかなわないってパワーバランスだな。

かぐや編やオロチ編のクライマックスで剣の破壊力が大きくなりすぎたから
それ無しで戦う刃ってのは分かるし好きだ
969マロン名無しさん:2007/04/23(月) 03:55:47 ID:???
でも明確に
沖田>>>>>>>小次郎、十兵衛
なのはちょっと萎えた。
970マロン名無しさん:2007/04/23(月) 08:14:03 ID:???
純粋な剣の腕で言うと、
鬼丸、沖田>>小次郎、十兵衛>刃
って感じなんだよな、信長トーナメントは

しかし小次郎や十兵衛はある意味ファンタジー的な存在だからか
リアル路線の鬼丸や沖田と同じ舞台で戦ってること自体に違和感がある
なんつーか、コナンの世界にナマコ男が出てくるような・・・・
971マロン名無しさん:2007/04/23(月) 10:03:19 ID:???
鬼丸の家族はやはり自害してしまったのかな
972マロン名無しさん:2007/04/23(月) 12:19:16 ID:???
つか、小次郎ってなんで鬼丸に負けたんだろな。
物干竿が反則にならない限り多少の腕の差は十分ひっくり返せそうなのに。
やっぱ女遊びを控えるなんてらしくないことしたのがまずかったのか…
973マロン名無しさん:2007/04/23(月) 19:14:15 ID:???
小次郎が負けたのは沖田だろ?
974マロン名無しさん:2007/04/23(月) 20:41:54 ID:???
>>971
ちょw でも確かに、ちらっとでも再登場させてやれば良かったのにな

そういえば金棒博士ももう出てこないんだっけ?
チキチキが最後の出番だったのか?
975マロン名無しさん:2007/04/23(月) 23:03:28 ID:???
この後登場する鬼丸は、なんか反則的に強くなってんだよな。
976マロン名無しさん:2007/04/23(月) 23:55:09 ID:???
家族から鬼丸みたいなのが出たら恥ずかしくて生きていけんのは確か。
でも鬼丸は日本国王になっていたので、恥ずかしくても周囲からは徹底的にヨイショされる事実
977マロン名無しさん:2007/04/24(火) 10:28:40 ID:???
>>976
そういう状態で鬼丸政権が崩壊したら…
978マロン名無しさん:2007/04/24(火) 12:55:17 ID:???
>>975
それ、未だに納得できないんだよな。
鬼時代は鬼になって強くなりました、で分かるけど
鬼じゃなくなったらただの中学剣道部員タケちゃんなのに。
979マロン名無しさん:2007/04/24(火) 19:40:37 ID:???
かぐや戦での鬼丸様のかっこよさは異常
でもオロチ編は正直微妙という印象しか覚えてない
980マロン名無しさん:2007/04/24(火) 20:40:26 ID:???
刃を本気で相手にしなくなったからじゃね>オロチ編鬼丸
執着しすぎてヘマをするような真似はそれ以前もしなかったけどさ。
レイン経由で「飽きた」って言われちゃあなぁ…対抗心が原因で鬼になったくせに。
完全にシリアス入っちゃって、日本を鬼丸ブランドだらけにして喜ぶみたいな
人間味やかわいさが無くなっちまったんだよw
981マロン名無しさん:2007/04/24(火) 22:38:00 ID:???
かぐや以降の鬼丸は日本征服を飛び越して世界征服を狙ってるのはいいんだが、
その結果日本を沈没させようとしたりオロチにして実質全滅させたりと
やり方がえぐくなっちゃったからな…
982マロン名無しさん:2007/04/25(水) 16:45:14 ID:sDcSYwoN
18
983マロン名無しさん:2007/04/25(水) 21:17:16 ID:???
出番後半のゲッコーって意外と格好悪いというか、鬼丸に食われまくってたな
あいつも再登場するんだっけ?
ツキカゲはちらっと出てきたような覚えがあるけど
984マロン名無しさん:2007/04/25(水) 21:41:31 ID:???
ツキカゲは、バニーかぐや復活後に「姫はその姿の方がよろしいようで」
みたいな事を言うコマがあったよな
985マロン名無しさん:2007/04/25(水) 22:31:30 ID:???
剣システムの素晴らしいところは他のバトル漫画で起こってしまいがちな
「真の姿のかぐやよりも強い岩石ソルジャーやスギ花粉ソルジャー」
などという事態を自然に防止できるところ
986マロン名無しさん:2007/04/26(木) 00:39:56 ID:???
かぐや編終了と同時に7つの玉とアッサリお別れさせた
作者の潔さには感動すら覚えるw
987マロン名無しさん:2007/04/26(木) 00:47:39 ID:???
確かに金銀じゃあ真かぐやとか地球かぐやにはどう足掻いても勝ち目ねーよな。
だが俺はデフレ起こしてても地底編好きだぜ。エメラルドも好きだぜ。
988マロン名無しさん:2007/04/26(木) 01:08:12 ID:???
破壊のインフレ自体は好きじゃないんでソルジャー編の初期とか
むしろ八鬼編を思い出して好きなんだけどね。
城、森、天井裏といったありとあらゆる場所でその舞台をフルに
活かして戦ってくれるミクロ的展開の方が想像力刺激されて楽しかったから。
日本回って剣士剣豪と戦ってた頃が冒険めいてて一番ワクワクしたな。
ドカーンボーンと景気よく一面吹っ飛ばしちまうマクロな戦闘は好みじゃないね。
989マロン名無しさん:2007/04/26(木) 03:50:55 ID:???
>>987
俺もエメラルドは大好きだぜ!地底編も嫌いじゃない。
でもヤマタノオロチの話からはちょっと・・・
なんてーか暗い。
990マロン名無しさん:2007/04/26(木) 08:50:29 ID:???
やっぱり可愛げのないタケちゃんなんてダメだわ
991マロン名無しさん:2007/04/26(木) 12:48:02 ID:???
諸刃が好きな俺は異端児かえ?
992マロン名無しさん:2007/04/26(木) 13:32:39 ID:???
基本的に死人は出ず、老化しても最後には元に戻るなど終わりよければ全て良しのこの作品で
エメラルド死亡ってのは結構例外的なエピソードなんだよな。
ジュエルの圧倒的な強さ(冷静に考えれば真かぐやよりは弱いはずなんだけど)もあって
地底編はかなり好きなシリーズだ。小次郎や十兵衛もそれなりに出番あるし。
993マロン名無しさん:2007/04/27(金) 04:40:38 ID:???
地底人編は刃の
「もうこいつらに作らせたくないんだよエメラルドのような悲しい戦士(ソルジャー)はな
がグッとくるから好きだな
994マロン名無しさん:2007/04/27(金) 12:32:39 ID:???
あの時の刃は全編通してもトップクラスにかっこいいもんな。
そしてその後微妙に役立つ物干し竿にワロス
995マロン名無しさん:2007/04/28(土) 06:53:50 ID:???
996マロン名無しさん:2007/04/28(土) 06:54:48 ID:???
997マロン名無しさん:2007/04/28(土) 06:55:33 ID:???
998マロン名無しさん:2007/04/28(土) 06:57:16 ID:???
999マロン名無しさん:2007/04/28(土) 06:58:02 ID:???
1000終わったッ!第03話完!:2007/04/28(土) 07:34:13 ID:???
>>1000ならタケちゃんは俺の嫁
10011001
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