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マロン名無しさん:05/01/25 19:48:11 ID:taL2qmpC
2GET
>1乙
>>1乙
前スレで種アストレイのストーリーを教えて欲しいとか言っていたから書いてみる。
コズミック・イラ70
遺伝子に手を加えた新人類<コーディネイター>はその優秀さゆえに従来の人類<ナチュラル>の迫害を受けていた。
そして、ナチュラル軍(連合軍)はコーディネイターの農業プラントへの核攻撃(通称、血のバレンタイン)を実行
この一件によりコーディネイター、ナチュラルの緊張は高まり、本格的武力衝突に発展。
物量で圧倒する連合軍の勝利を誰もが疑わなかったが、コーディネイター軍(ザフト軍)の有する
人型兵器モビルスーツ(以後、MS)の戦闘能力により、両軍の戦力は拮抗し、戦局は疲弊していった。
そして、戦争開始から11ヶ月が過ぎようとした時、中立コロニーであるヘリオポリスで連合軍が極秘で開発した
5機の新型MS<ガンダム>うち、4機がザフトに奪われ、崩壊するという戦況を左右する大事件が発生した。
ヘリオポリスが崩壊して、僅か数時間後
ジャンク屋のロウ・ギュールら三人は残された金目の物を探すためにヘリオポリスを訪れていた。
そこでロウは見たことも無いMSの腕を発見し、さらに無事な赤と青のMS二機を発見した。
高性能なMSを二機も手に入れ、喜ぶロウ達だったが、このMSを狙う傭兵が現れ、
ロウの強運のおかげにより命こそ無事だったが、一機を傭兵に強奪されてしまった。
青いMSを強奪した傭兵<叢雲劾>はこのMSの証拠を消すために雇われていたのだが、
依頼者の裏切りで彼までも命を狙われてしまう。
その場に居合わせたロウの母艦も狙われるが、二人の協力により事無きを得た。
結果的に劾に救われたロウは青いMS<ブルーフレーム>を譲り渡し、
また何処かで再会しそうな予感を感じながら別れていった。
ロウは数日前にザフト軍の攻撃により壊滅的被害を受けた連合軍の要塞<アルテミス>を訪れた。
しかし、壊滅状態のアルテミスは戦力が殆ど無いにもかかわらずに海賊達の蹂躙を受けずに存在していた。
理由は劾率いる傭兵部隊サーペントテールが護衛として雇われていたからだ。
劾はロウにここから離れるように警告するが、
航行能力を失った海賊やジャンク屋の船を修理しようとするロウは警告を無視。
劾は攻撃し、ロウも対抗するがナチュラルである上にジャンク屋のロウは
コーディネイターでありMS操縦のエキスパートの傭兵である劾にどんどん押されていく。
さらにアルテミスの司令は劾の仲間であるイライジャを人質にし、
ロウのMS<レッドフレーム>を捕獲する事を強制されてしまう。
遂にロウは敗北してしまうが、二人の姦計によりどうにかイライジャを開放することに成功する。
そして、二人は再び別れて、ロウは新たなお宝を探すために船を進ませていった。
ロウは溜まったジャンクパーツを売り払うために
軍事産業で有名なアクタイオン・インダストリィ社に訪れた。
しかし、ロウのMSを是が非でも欲しい彼等の仕組んだ罠だった。
MSを無理矢理にでも売らせようと広い空間に閉じ込められてしまうロウ達だが、
彼等の持ち前の知識とMSの力を生かして、脱出に成功。
そして、命乞いをする責任者にロウはジャンクの請求書を渡し、料金を受け取り消えていった。
かつて地球外生命体が発見された木星に向かうためのコロニーでロウの仲間のリアームは兄と再会する。
リアームは兄達の行動を夢物語と一蹴するが、現実に嫌気のさした兄は逆にリアームをコロニーへ誘う。
コロニーへの移住を断るが、兄の一途な思いを受け止め、コロニーの修理に協力する。
しかし、連合軍にこの計画がバレてしまい艦隊がこのコロニーへ向かってくる非常事態が発生。
ロウとリアームはMSで艦隊の動きをかく乱したおかげでどうにかコロニーは木星に発進した。
メンテナンスの為にドッグを訪れたロウ達はマリーンというジャンク屋に出会う。
だが、どうにもマリーンの行動は怪しく、疑問を持った矢先に<レッドフレーム>が盗まれてしまう。
盗まれたレッドフレームを追うロウの他にコーディネイターの傭兵まで加わり、三つ巴の状況に陥る。
どうにかロウはレッドフレームを奪還に成功し、強奪しようとする傭兵と戦闘。
コーディネイターの傭兵とはいえ、腕は劾とは比べ物にならない二流。
終始互角の戦いを演じ、更に偶然から必殺技を習得したロウに撃退される。
マリーンも戦闘後に開放されるが、ジャンク屋追放されてしまう。
しかし、彼女の正体はジャンク屋ではなく、このMSの開発者の部下だったのだ。
この戦闘で得たデータは開発国のオーブに送られ、彼等のMSの実用化に一歩近づいた。
劾は情報屋にロウの命を狙われていると告げられる。
しかし、劾はロウ達を助けるようなことはせず自分を狙った傭兵のみを倒して消えていった。
その頃、ロウは地球に落ちる宇宙のゴミを回収する作業を行っていた。
ふと、何かを感じたロウは現場を離れてデブリ帯に向かっていくと、
かつて彼が見つけたMSの片腕の本体を発見。
喜んで回収しようとするが突然、MSがバズーカを発砲。戦闘になってしまう。
無人だと思っていたMS<ゴールドフレーム>にはパイロットがいたのだ。
片腕が無いにも関わらず、ゴールドフレームの戦闘力はロウのレッドフレームを圧倒。
エネルギーの尽きかけたレッドフレームだが、ロウの機転と仲間の助けにより撃退に成功。
しかし、完全にエネルギーの切れたレッドどフレームは地球に落ちていく。
強力なMSとはいえ大気圏を突入する装備の無いレッドフレームは燃え尽きてしまうだけだ。
だが、仲間の母艦と回収したコロニーの破片を盾代わりにしたおかげでロウは九死に一生を得た。
地球に下りたロウ達はザフトの陸上戦艦を修理し、レッドフレームの開発国オーブへ向かった。
危うく攻撃されそうになりながらも、ロウの仲間プロフェッサーのおかげで事無きを得る。
そして、ロウ達はオーブの地下工場に招待され、そこでレッドフレームの量産機<M1アストレイ>を発見。
そこで開発者のエリカがプロフェッサーに情報を流したおかげでレッドフレームを発見出来た事を告げる。
さらにエリカはM1アストレイのナチュラル用OS開発の協力を依頼し、合意。
ついでにオーブを訪れていた連合軍の新型戦艦<アークエンジェル>修理にも協力する。
M1アストレイとの模擬戦にも参加。パイロットはゴールドフレームに乗っていた
コーディネイターのロンドなのだがロウはそのことを知らない。
愛用の実体剣<ガーベラストレート>を駆使して戦うがそれでも、ロウはロンドに敗北してしまう。
しかし、ロウは悔しがらず、素直にロンドの腕を賞賛。
そして、ガーベラ・ストレートを強奪して使ったロンドのMSは負荷が掛かり破損する。
そう、ロウはロンドに一方的に敗北したわけではなかったのだ。
ロウはレッドフレームにM1アストレイ用の飛行ユニットを装備し、
テストも兼ねてマルキオ導師と呼ばれるナチュラルの元へ訪れることにした。
しかし、その道中で憎しみに駆られ死闘を演じるストライクとイージズを目撃。
イージスの自爆に巻き込まれるものの、ガーベラストレートを盾にしてどうにか耐える。
ロウはコックピットを降り、自爆されたストライクの中からパイロットのキラを発見、救出し、
意識の無い、彼を背負いながら雨の中を歩き続け、マルキオ導師の家にどうにか辿り着く。
そして、マルキオ導師によりキラは宇宙に運ばれ、ロウも別の依頼を受けて海上施設ギガフロートへ向かっていった。
地上の宇宙港がザフトに次々と破壊される中、
中立国のオーブはマスドライバーを備えた宇宙港<ギガフロート>を建造。
劾とロウもそれぞれの依頼でギガフロートを訪れていた。
ロウのレッドフレームのおかげもあり、建造は順調に進んでいったが突如、ギガフロートが攻撃を受ける。
ギガフロートを攻撃したのはかつてロウが撃退したゴールドフレーム。
しかも、オーブ近海で破壊された<ブリッツ>のパーツを使い回収された
ゴールドフレームは圧倒的な性能を誇り、撃墜寸前まで追い込まれるが、
水中用装備のブルーフレームがギガフロートを守るために現れ、地の利を活かし撃退。
しかし、ロウのサポートをするコンピューター<ハチ>が海に沈んでいった。
ハチは孤島に流れ着き、子供達に拾われる。
子供達は高性能コンピューターのハチを珍しがり、ハチを使って遊んだ。
しばらくしてハチはロウの行方を探ろうと子供達に聞くが、子供達は知らなかった。
子供達はハチの情報を見て、島に置かれているザフトのMSの元まで連れて行くが、
そこで島の住人を強制労働させ、暴行する連合軍を発見。
怒ったハチは子供達に手伝ってもらいMSを起動して連合軍を追い払った。
そして、ハチはロウに発見され、島を後にした。
新しい宇宙船を造ったロウ達は宇宙へ飛び立っていった。
その頃、オーブ本国は連合軍の攻撃で壊滅し、オーブの首長ウズミも業火に消えていった。
ロウはジャンクの中からファーストコーディネイター<ジョージ・グレン>の脳を発見し蘇らせることに成功。
彼のファンであった樹里は彼の本性を知って、愕然とし
ロウは間接的ながらもこの戦争の発端のジョージに戦争について問う。
ジョージは間違ってるものを正せば良い。
人類と新人類の架け橋をする君こそ本物の調停者<コーディネイター>だと言われる。
そして、救難信号をキャッチしたロウ達はその現場に向かうが、そこで再びゴールド遭遇する。
ロウは破壊するだけのゴールドフレームに怒りを覚え、銃を向ける。
パイロットのロンドは世を統べる者には全てを自由にする権利があると反論。
ゴールドフレームの新装備に仲間の援護と気合で食らい付いていくロウだが、
パイロットの技量でも機体の性能でも劣るため、遂にゴールドフレームに取り付かれてしまう。
エネルギーを吸収され、切り札のガーベラストレートも折られ、絶体絶命。
そこに機体を改修し、パワーアップした劾がロウの前に現れる。
劾はロウが以前開発した多目的武装<タクティカルアームズ>を渡し、
タクティカルアームズの大型剣の一撃でゴールドフレームに致命傷を与えた。
命を奪わずに帰っていくロウに怒ったロンドは銃を向けるが、
折られたガーベラストレートが放たれたビームをロウから守った。
その光景を見て錯乱したロンドに劾は刃を突き立てられ死亡。
去っていくロウに劾は
「理想だけでは戦い―生きていく事は出来ない。
それでも、お前はその道を選ぶのか…『正道を外れて(アストレイ)』を…」
と呟いた。
死亡したロンド・ギナ・ハサクはオーブの宇宙ステーションに運ばれた。
彼の姉?ロンド・ミナ・ハサクは悲しみに暮れ、妹の無念を晴らそうと心に決める。
その頃、ロウ達はゴールドフレームに折られたガーベラ・ストレートの修理を終え、
新たな依頼でかつてバイオハザードが発生したメンデルというコロニーへ向かった。
そこではコーディネイターがMS使ってこのコロニーに残されている
ジョージ・グレンの遺伝子サンプルを捜索していた。
ロウ達の依頼はそのMSの部品の修理だった。
樹里がジョージの脳が自分達の所にあることを告げるが、
評議員はそれで満足するかもしれませんが、自分達の思いは達成されないので、と受け渡しを拒否。
彼等の思いに心を打たれたロウは、変わり同士意気投合する。
ロウは戦争の無い世の中を作ってみる心に決め、コロニーをあとにした。
そして、物語はX ASTRYにへ続く。
ブルーフレームを入手する以前の劾はザフトの補給基地を破壊する任務を行っていた。
ザフトは劾を倒すためにエース部隊のクルーゼ隊を派遣し、
その中でも専用機を持ち、黄昏の魔弾の異名を持つミゲル・アイマンが劾を迎え撃った。
一進一退の攻防の末に劾機は腹部を、ミゲル機は腕を破壊された。
損傷の深い劾の負けと思われたが、劾は機体から脱出し、
爆発寸前のMSを爆弾代わりにして、補給基地を壊滅させる事に成功する。
その後、クルーゼ隊はヘリオポリスを強襲、四機のMSを強奪する事に成功するが、
専用機の修理が間に合わず、通常のMSで出撃したミゲルはストライクに撃墜され戦死。
劾はその数時間後、アストレイと遭遇する事になる。
というわけで書いてみた。
そのうちX ASTRY編も書いてみる予定。
21 :
マロン名無しさん:05/01/26 01:06:57 ID:4fJrPIxi
ツインシグナル。なんかおばさんの弟が(エリックだっけ?)が
死んで、新しい町に行ったあたりから読んでない。
こっからエンディングまで教えてくれ。
9巻が発売されました。
キアロの身を案じるルクレツィアに「彼は死んだ」と告げるチェーザレ。
ルクレは短剣で胸を突いて自殺しようとするが、サンチャに励まされ、思い止まる。
一方キアロは、アルフォンソと一緒には行けないと、彼等と別れる。
キアロはルクレにはもう会わないと決意を語り、アルは
片腕を失っても彼が逸材である事に変わりはない、また会える日を楽しみにしていると剣と金を渡す。
一人になったキアロはフィレンツェに辿り着き、魔法師(実はニッコロ・マキャベリ)と再会する。
ニッコロは魔法の力を封印し、政府書記官になっていた。
法王庁では反乱分子の扇動者としてサヴォナローラが処刑され、ロドリゴの権力は強められていった。
ルクレはキアロの子を産むが、その顔を見ぬ内にタジオの命を受けた兵士に拉致される。
赤ん坊を殺す様に言われていた兵士・ベルナルドが剣を振り下ろそうとした瞬間、赤子は不思議な光を放つ。
ベルナルドは神の光だと思い、赤子を殺さずに家で育てる事にする。
彼は血まみれの産ぶ着を殺害の証拠としてチェーザレに提出するが見破られ、正直に訳を話す。
それを聞いたチェーザレは気が変わったと言い、そのまま彼に赤子の育て親を頼む。
子供を失い、呆けた様になったルクレを見舞ったチェーザレは、子供が生きている事を告げ、
「私の言う事に大人しく従えば、いずれ会わせてやろう」と無理やりに口付けする。
「お前は私を愛していると言ったな?その想いは、キアロを愛してどう変化した?」
愛など偽りだ、誰も私を愛する者などいない、それならば…
とチェーザレは、全てを破壊してしまいたい衝動に駆られ、ルクレを強姦しようとする。
ルクレは羽根枕を投げつけ逃れるが、その時、チェーザレの涙を見た様な気がして、優しく彼の頭を撫でる。
「魂に傷を負っていらっしゃるの?一人で闇の中をさまよっているの?可哀想なお兄様…」
チェーザレは慈悲などいらぬと「今度私に触れたら殺す」と言って、去る。
続く
フィレンツェ。
キアロはニッコロに世話してもらった酒場で働いていた。
休憩時間にキアロが秘かに剣の練習をしている森に行き、ニッコロは「あの人(チェーザレ)はもう駄目だ」と告げる。
キアロはチェーザレを人の世界に繋ぎ止める唯一の楔であった。
そして、それを失った今、魂としての救いは消滅によってしか得られない。
そう聞いたキアロは愕然とする。
法王庁。
ルクレとの結婚に先掛けて、アルにはビシェリエ公の称号が授与される。
ルクレと引き会わされたアルは初対面を装って彼女を庭に連れ出す。
ルクレの出産を知ったアルは喜び、キアロは生きている筈だと告げる。
共犯者の様に理解を深める二人を、物陰からタジオが見つめていた。
程無く盛大な二人の結婚式が行われた。
その夜。
アルは立会い人達(※)に下剤を盛り、初夜が成立した事にしようとルクレに言う。
そこへチェーザレが現れ、ルクレを追い出し、アルにキアロの行方を尋ねる。
逃亡の手助けはしたが、行方は分からないと言うアルに剣を一閃させ、今後自分に背けば殺すと告げ、チェーザレは自室へ。
タジオに「(キアロを)いつまで追うのか」と聞かれたチェーザレは、逃げるなら手足を切り落としてでも家畜のように繋ぐ、と答える。
タジオを近くに呼び、彼の忠誠を確認したチェーザレは、いつかキアロが落としていった仮面を彼に被せる。
「この月明かりでのみ、有効な名前をお前にやろう。
ミケーレ・ダ・コレーリア。夜に潜む殺人鬼、死の天使“ミケロット”」
近いの口付けを交わし、チェーザレはタジオに、還俗すると告げる。
枢機卿会議でチェーザレの還俗は承認され、彼は聖職者の証である緋の衣を脱ぎ捨てる。
ロドリゴは人知れず、「ついに…修羅は世に放たれた…か」と呟くのであった。
(10巻へ続く)
(※)当時の王候貴族の婚礼初夜の制度。コトが終わって婚姻が成されたのを確認する。
25 :
マロン名無しさん:05/01/26 13:36:25 ID:+oQTHbd0
>>8
リアーム→リーアム
>>25 あ、素で間違えてた。
まとめサイトの管理人さん、出来れば直してくれると助かります。
前スレで書き忘れてたから今ここで。
ホットロード乙。
あの人の画、ちょっと苦手で敬遠してたからよかった。
つーか、あなたのまとめ方なんかステキだわ。
恋愛出世絵巻えん×むすお願いします
『MONSTER』を投下します。リクエストからだいぶ時間があいているようですが、まだ需要がある
ことを祈って。なお、体裁上はじめから書いています。省略部分は、前に書かれた方のものと並行
して御覧頂ければ補完できると思います。>以前書かれた方へ 購買意欲を掻き立てられる紹介
ありがとうございます。御礼を兼ねて、微力ながらまとめの残りを引き継がせていただきます。
浦沢直樹(うらさわ・なおき) 小学館 『MONSTER』 全18巻
ドイツ・アイスラー記念病院に勤務する日本人医師天馬賢三(てんま・けんぞう 以下テンマと表記)。
天才脳外科医として名を馳せる彼は、ハイネマン院長の身勝手な振る舞いや院内での派閥争いに
辟易しながらも、院長の愛娘エヴァと婚約し、出世魚のごとく順風満帆な人生を送っていた。
ある日、テンマは、頭部に銃弾を撃ち込まれ、瀕死の重傷を負った少年ヨハン・リーベルトの命を救う。
しかし、ほぼ同時刻に搬送された市長の手術執刀という院長命令に背き、ヨハンの手術を優先させた
彼は、市長の死の責任を問われ、政治的に窮地に立たされる。エヴァとの婚約を破棄され、院内での
立場をも失うテンマ。しかし、院長ら上層部の怪死により、計らずも外科部長に昇進する。
BKA(ドイツ連邦捜査局)の敏腕警部ルンゲは、事件の犯人として真っ先にテンマを疑う。犯行手口、
状況証拠、はては動機に至るまで、列挙された事柄はあまりにテンマに不利だった。
9年後、テンマの前に成長したヨハンが現れる。事件当夜、喧騒に包まれた病院から妹アンナを連れて
失踪していた彼は、院長らを殺害したのは自分だと告白。さらに、過去2年間に起こった4件の中年夫婦
連続殺人事件への関与もほのめかせたヨハンは、その事件の重要参考人である男をテンマの目の前で
射殺する。「私は、モンスターを蘇らせてしまった」テンマは、無実の罪で追われながらヨハンを追跡する。
ドイツ・ハイデルベルク大学の学生ニナ・フォルトナー。聡明で快活な彼女だが実は10歳以前の記憶を
失くしていた。ある日、ニナは「もうすぐ迎えに行く」という差出人不明のメールを受ける。ロマンチックな
文を紡ぐその人物に白馬の王子様を重ねるニナだが学内で見覚えのある男(=ヨハン)を見て卒倒して
以来、気味が悪くなる。数日後、新たにメールが舞い込む。「誕生日の夜、ハイデルベルク城で会おう」
一方、テンマは独自にヨハンの足跡を辿っていた。ヨハンは過去に殺害された中年夫婦らの養子となり、
名前を変えながら各地を転々としていた。テンマはただひとりヨハンを覚えていた盲目の老人の証言から
ヨハンが現在ハイデルベルクにいると突き止める。また過去の新聞記事から、9年前ハイデルベルクに
住むフォルトナー夫妻が、行方不明になった双子の兄の捜索願を出していたことを知る。
誕生日当日。ハイデルベルク城でメールの差出人を待つニナの元に駆けつけたテンマは、男に襲われる。
二ナに助けられたテンマは、彼女を乗せて一路フォルトナー家へ車を走らせる。しかし、既に夫妻は殺害
され、その凄惨な現場を見たニナは「あの時あたしがお兄ちゃん殺したのに!!」と口走る。やはりニナは
アンナだった。ふたりは現れた刑事に保護されるが、テンマは、彼らが夫妻殺しの犯人だと気づき、ニナと
ともに逃走する。ニナは記憶を少し取り戻し、9年前、養父母のリーベルト夫妻を殺害した兄ヨハンの頭を
撃ったと告白。テンマは警察に赴くが、そこに夫妻を殺害した刑事がいたためやむなく引き返す。ヨハンは
警察内部とも通じていた。ニナはひとりヨハンを求めて旅立つ。生き返った兄を再びこの手で殺すために。
一方、ハイデルベルク城でテンマを襲った男も何者かに殺害されていた。現場で発見されたタイをテンマの
ものだと証言する元婚約者のエヴァ。彼女は3回目の結婚にも失敗しテンマをその元凶と考え憎んでいた。
警察はテンマを重要参考人として確保せんとするが、既にテンマは、辞表を提出し病院から姿を消していた。
5ヶ月後、指名手配中のテンマは、新たに発生した中年夫婦殺人事件の現場に行きそこで空き巣を働く男
ヘッケルと会う。彼はテンマにこの事件の真犯人を教える代わりにもぐりの医者にならないかと持ちかける。
案内された安アパートに住む男は、夫婦殺害はヨハンの依頼だった、現場にヨハンからメッセージがあると
言い残して自殺する。現場に戻ったテンマは、壁に大きく書かれたメッセージを発見し、身体を震わせる。
「僕を見て!僕を見て!僕の中のモンスターがこんなに大きくなったよ、Dr.テンマ」
9年前、双子が暮らしていた旧東ドイツのリーベルト邸を訪れたテンマは、あの双子が孤児院育ちだと知る。
兄ヨハンが育った孤児院「511キンダーハイム」の元関係者ハルトマンは、ヨハンに心酔し、孤児院が閉鎖
された後も第2のヨハンを創造しようとしていた。テンマは彼に虐待されていた少年ディーターを連れ出す。
テンマは、妹アンナがいた別の孤児院で「511キンダーハイム」の実態を知る。そこは、親が罪を問われた
ために引き離されて孤児となった子どもらが、非人道的な扱いを受け育った場所だった。旧東ドイツ政府は
完全な兵士育成を目論み、孤児らに様々な実験を課していた。やがて彼らは、徒党を組んで憎み合い争い
合い、冷徹な戦士となっていった。しかしある日、院長の変死から始まった「革命」は、教官や孤児を含めた
全メンバーが殺し合い、全員が死亡するという形で幕を下ろす。この狂騒劇を扇動したのはヨハンだった。
テンマはニナの養父母だったフォルトナー夫妻を殺害した刑事のひとりメスナーに接触する。彼は警察を
辞職し、「赤ん坊」という極右の大物の元にいた。薬物の禁断症状に侵されていた彼は「赤ん坊」に頼まれ
ニナと引き合わせたと話す。彼女を救うべく、巨大極右組織に乗り込んだテンマは、そこでヴォルフ将軍と
面会する。彼は、チェコの国境近くを飢えて彷徨っていた双子の兄妹を保護し「なまえのない」兄にヨハンと
名付けた人物だった。旧東ドイツ時代、ヨハンの才能をいち早く見出したヴォルフは、彼を「511キンダー
ハイム」に送り込み、崩壊寸前の国を支える優秀な人材として、また第2のヒトラーのような指導者とすべく
育て上げようとした。しかし、やがてヨハンの内に潜む計り知れぬ闇に気づいた彼は、恐怖で老衰した顔で
テンマにヨハンを殺して欲しいと依頼する。
一方、「赤ん坊」を通じ、組織でヴォルフと双璧をなすゲーデリック教授と対面したニナは、いつのまにか
教授含め、屋敷中の人間が殺されていることに気づく。現場にはヨハンからメッセージが残されていた。
テンマもまた、メッセージを受けて指定された場所へと向かう。ニナと行き違いになりながら彼はヨハンの
心の叫びを見る。「助けて!僕の中のモンスターが破裂しそうだ!」
テンマは、大学の同期で現在は犯罪心理学の権威として活躍するDr.ギーレンを訪ねる。彼は、ヨハンが
書き残したメッセージを見せ意見を求めるが、ギーレンはテンマの話を信用せず、警察に通報する。しかし
自ら調査中のある殺人事件の現場でそれと酷似した文面の手紙を発見、一転ヨハンの存在を信じ始める。
ギーレンは、分析医としてテンマにある見解を示す。ヨハンは、殺人者を見分け、彼らの孤独に入り込み、
操ることが出来る。彼は理想の家族を探し求め、様々な養父母に寄生し、いらなくなった時点で殺害する。
己の過去を知る者を処分するために。テンマはギーレンの協力で張り込んだ警察から逃れ、ヨハンを追う。
ニナの養父母を殺害したもうひとりの刑事ミハエルは、多額の報酬を手に入れ、警察を辞め、家族とともに
悠々自適に暮らしていた。しかし、悪夢にうなされるミハエルは、探偵を雇い事件の関係者の追跡調査を、
またボディガードを雇い身辺警護を依頼していた。ある日、探偵が殺害され、ニナが現れる。ミハエル邸の
隣の空き家に潜み、しばらく監視を続けていた彼女は、ボディガードのロベルトが探偵を殺したと言い放ち、
探偵が収集した資料を持ち出す。しかし、ミハエルの家族を人質に取られたニナは取引に応じ、ロベルトは
奪った資料を手に彼女に告げる。ヨハンは今、ミュンヘンで理想的な家族とともに幸せに暮らしていると。
院長邸宅を焼き払い、テンマを追い続けるエヴァの元にロベルトが現れる。彼女はヨハンを知りすぎていた。
テンマとヨハンが9年ぶりに再会したあの雨の夜、耳にした3発の銃声と青年ヨハンの顔、そして翌日、その
現場で発見された射殺体。エヴァは直感した。ヨハンがこれら一連の事件の背後にいる。エヴァはテンマの
無実を知る証人でありながら、彼に対する執着と愛憎から口を固く閉ざしていた。ロベルトはヨハンの過去を
知る者として彼女を殺そうとするが、そこにテンマが現れ、エヴァは一命を取り留める。
「バイエルンの吸血鬼」との異名を持つ財界の重鎮シューバルト。彼の屋敷でアルバイトをして働く大学生
カールは、かつてシューバルトと愛人の娼婦の間に出来た子どもだったが、当の本人は息子と名乗り出る
つもりはない。ある日、シューバルトの前に彼の息子を騙る青年が現れる。カールは、男の正体を暴こうと
友人ロッテとともに男の家に乗り込むが、彼は既に自殺していた。翌日、なにか釈然としない思いを抱える
ふたりにヨハンが接触する。既に屋敷に出入りしていた彼は、カールを利用してシューバルトに近づこうと
画策する。そしてヨハンの計らいにより、シューバルトとカールは親子の対面を果たす。
海野つなみ短編集「tunamix」に収録されてる話をお願いします
大庭賢哉「トモネン」と中山かつみ「CYNICAL ORANGE.」をお願いします
リクのあった「空の帝国」やります。
空の帝国は通常の連載体系を取っておらず、読切、連載を繰り返したため
全体では長い話もあれば短い話もありのバラバラな章構成です(話は大体時系列だけど)
一応リスト
・空の帝国(プロローグ)
・空の帝国U
・空賊キッド
・神の名前
・新帝イデム
・ニセモノの恋
・僕たちの時間(番外編)
・目覚めの鳥
・鏡のヒビ
・らせんの花
西暦2500年過ぎ、若くして世界を統一した帝王イデア。
しかし彼は急死し、その反動で世界は混沌とし荒れ放題に。
王都ジオリアにある王宮ではイデアのクローン計画が持ち上がるが、
「培養液で成長させても、イデアの経歴が不明なので別の人間になってしまう」
と、イデアの親友でクローン研究第一人者の天才科学者・英里(♂)はこれを断る。
英里と共に暮らすリリカは"猛獣使い"との通称の鞭装備の強い美少女。
彼女は路地の死体を金目のものは持ってないかと調べていた。
(金目のものなくても身体の一部が機械なら売り飛ばせるよbyリリカ)
しかしその死体は生きていた。「俺はイデアじゃない」と呟き意識を失う少年。
そこに通りかかった英里はその少年がイデアと同じ顔であるのを見て驚く。
少年を保護した英里は、宰相らが無断で英里の研究を持ち出したのではと考える。
少年は記憶を失っており、リリカは彼に額の薔薇のようなアザ(銃傷)から"ローズ"と命名。
(それ女性名だよリリカ・・・(汗 by英里)
しかし町でもイデアに似てると騒動になったり、暗殺者に狙われたりとまぁ大変。
英里はローズがイデアのクローンだと遺伝子検査で確信するが
英里から真実を聞く前に、ローズは暗殺者に自分のことを聞こうと家を飛び出す。
王宮からクローンを一人逃がしてしまったので探して始末するよう言われる英里。
断られても諦め切れずに、作って失敗だと思ったら殺し、また作り、を繰り返していたらしい。
「いらないから殺すの?」と涙するリリカ。彼女は孤児で英里に拾われた少女なのだ。
暗殺者にクローンという事実を突きつけられ、ショックを受けるローズに
「自分が出会ったのはローズでイデアなんて知らない。関係ない。」と言うリリカ。
ローズを殺そうとする暗殺者だが、いくら撃っても当たらない。
イデアは不思議な力を持っていて、ローズも最初銃口を押し付けられたとき力に目覚めたのだ。
額の傷はそのときのもの。頭部に銃弾を受けながら死ななかった理由はこれだった。
ローズは暗殺者に銃を向けるが結局殺さなかった。英里も王宮からの命令は無視する。
(僕はイデアの言うことしか聞かないよby英里)
ローズも俺は俺だよ、ということで空の帝国Tは終わり。
>>38 全部やればいいんでしょうか?
とりあえず「たまごやき」と「世界の終わりに君を思う」を明日までに投下します。
クローンを野放しにはできないと、王宮公認となり王宮で暮らすことになったローズ。
いきなり帝王学を詰め込まれるわ、周囲に逐一イデアと比べられるしでローズは不満。
イデアは完璧万能だったらしい。(どうせ俺はイデアじゃねーよbyローズ)
ローズも滅茶苦茶優秀なのだが、イデアに比べると全然駄目らしい。
コンプレックスに苛まれるローズは、英里に「イデアを見て来い」と言われたことを思い出し
死体安置場所に行くが、もぬけの殻。
イデアの死体は盗まれてしまったために、ローズに高待遇になっていたのだ。
死体がなくてはクローンは作れない。
犯人はイデアの秘書官だったイリヤと、イデアを盲信する一派だった。
自分はイデアじゃないと主張するローズだが、
「だから許せないのですよ。」「イデア様のクローンを作るなど神への冒涜だ。」
と殺されそうになる。ESPシールドを付けているために対抗できない。
しかしイリヤが一転して身体を張ってローズを庇い、散弾に倒れるのだった。
「・・・やっぱりあなたはイデア様に似ていますよ。」
王宮の異変に気付いていた英里は、リリカとともに王宮に乗り込み、
リリカがESPのロックキーを持ち出し、ローズは力を解放して事態を収める。
ローズに頼まれ英里が執刀し、イリヤは一命を取り留める。
「あなたはイデア様の命令しか聞かない人でしたね。」とのイリヤの言葉に、にっこりと笑う英里だった。
またもイデアの死体が盗まれ、その捜索をローズがすることになる。
犯人は空賊の大男・キッド。
下町に詳しいリリカと情報収集に乗り出すローズだが、酒場で顔を見られて店は大混乱。
そこに現れた美女にローズは攫われてしまう。彼女はキッドの恋人・アヤ子。
キッドはイデアを憎んでいたと言う。頬の傷はイデアに付けられたもの。
しかしローズの弱さにキッドは怒り、ローズをイデアとして裏取引しようとする。
ローズを買おうとした男は、キッドに金など払うつもりはないとキッドの空飛ぶ船を砲撃。
石油地帯に船が墜落しかかるところを、ローズが火事場の馬鹿(超能)力で大惨事を防ぐのだった。
そして、本当はイデアのことを好きだったんだろと指摘。
キッドは、イデアの強さに恐れそして憧れていたのだ。
「ローズがイデアより強くなるまで殺すのは保留にする」とキッドは言う。
イデアの死体は通称"右目"という右目しかない男に売ってしまったらしい。
***
この辺でちょっとおさらい
ローズ・・・イデアのクローンの中で唯一人ESPを発揮し、生き延びた。
身体年齢は15,16だが、実年齢は1歳。リリカが好き。
リリカ・・・元々は孤児で英里と共に暮らす15歳の小柄なチャイナ服の美少女。
見た目に反して鞭を握らすと危険人物。唯一英里にだけは絶対忠誠。
英里・・・10歳で医学博士となり18の現在では遺伝子学の第一人者という奇才。
帝王イデアと親友であると共に、彼にとってイデアは絶対的な存在。
イデア・・・世界統一させた後突然死した帝王。誰に聞いてもどこをとっても万能で
ESPも持っていた人間離れした人物。その出自と死は謎に包まれている。
イリヤ・・・イデアの元秘書官。ローズを殺そうと画策するが、彼の中のイデアを見て寝返る。
現在はローズに対して絶対的忠誠を誓っている。
キッド・・・空飛ぶ船を根城に活動する義賊の頭。2Mもの大男だが過去イデアに辛酸を舐めた。
何かと味方になってくれている。下町の人気者だが中身は子供のような男。
>38
まだ出たばっかりだよ?買えよ。
右目が無法都市ディスオーダにいるとの情報を手にしたローズはそこへ行くことに。
ディスオーダは、リリカが英里に引き取られる以前暮らしていた場所で、
そこはイデアが世界統一後も唯一光の当たらなかった場所。
リリカを好きなローズだが、リリカは英里が好き。
ローズは、英里がリリカを好きにならない理由を英里に聞くと
「イデアがリリカを好きだったから、リリカは駄目(自分の対象ではない)」とのこと。
イデアは以前お忍びでディスオーダに出かけたときにリリカに会ったことがあるらしい。
自分がイデアと同じ人を好きになったこと、英里がローズにリリカを好きになるよう仕向けたことに
気付きショックを受け英里を責めたて、ローズは王宮を飛び出し一人ディスオーダへ。
英里は右目と逆で左目しかなく、英里の右目は特殊な義眼である。
本来の右目はイデアを身を持って助けた人間にあげたのだと言う。
彼は英里の右腕の助手だった。そして彼の恋人はイデアの護衛の一人だった。
イデアが暗殺されかかったとき、イデアを助けようとして、彼女は命を落とし彼は両目を失明した。
イデアを助けた褒美を聞かれ、男はイデアも彼女も綺麗だと言っていた英里の目を求める。
その男が「右目」だったのだ。
「イデアが死んで、なんのために彼女が死んだのか判らなくなった。」
イデアが死んだせいで恨みが増したとローズに語る右目。
イデアの死体は危険だ。なぜなら・・・――――クローンの材料となるから。
そうしてまた神が一人生まれた。
ローズは心の整理をつけ、王宮に戻る。
7月20日午前五時ごろ、○県○市内の公立中学校で子供たちが倒れているとの通報があった。
倒れていたのは三月に同中を卒業した高校一年生ら47名で、全員が三年生当時の同級生だった。
生徒たちは19日深夜から20日未明にかけて、お互いに手をつないで校舎の屋上から飛び降りたと見られ、
県警では集団自殺として調べを進めている。亡くなった生徒たちの三年生当時の担任が
6月に病死していることがわかっているが、事件との関連性は不明。
3月9日(事件四ヶ月前) 中学校卒業式
担任の浅野先生が春からよその学校に飛ばされる事になった。
生徒たちは、浅野先生に目をつけている生徒指導の吉良先生のせいではないかと疑う。
「チキ様に言いつけてやろうぜ」
「そうだよチキ様に頼めばいいじゃん。あいつ信じてないんだろ?」
「吉良がチキ様を馬鹿にするからいけないんだよ」
千木神社の宮司の息子である大石良平に、原や片岡を中心とした
クラスメートたちは吉良先生を呪うように冗談混じりに頼む。
宮司の息子とはいえ大石は祈祷のやり方などわからないので適当ながら、
吉良先生の盗んできたサンダルに、もう二度と生徒を追いかけれないようにと祈る。
そこへ浅野先生がやって来た。何をしているのかと聞かれ、堀部は受験合格の祈願ですと誤魔化した。
「そっかーじゃ先生も一緒に祈らしてもらうよ。みんなの願いがかないますように」
4月8日(祈祷一ヵ月後) 高校入学式
同じ高校に入った大石と堀部と不破。
「おう不破!悪いねーお前の彼氏は俺のクラスだ」
ふざけながらそう言う堀部に、不破は切羽詰った様子で叫ぶ。
「ふたりともまだ知らないの!? 吉良先生事故にあったって!
しかもケガしたの足だって! みんな呪いのせいじゃないかって言ってる…」
あんなインチキ祈祷が聞くわけない、ただの偶然だと大石は笑い、
元々みんな吉良先生にむかついて祈祷をしたのだ、
ラッキーだとでも思えばいいじゃないかと言うと、
「あんた最低見損なった」と怒鳴って不破は去っていった。
4月21日(高校入学2週間後) 中学校教室
吉良先生の事故の後、落雷によって校庭の木が二つに割れた。
みんなはあの落雷をチキ様の呪いのせいだと思い、
吉良先生にかけた呪いが自分たちに返ってきたのではないかと恐れた。
二つの事件に共通性はなく、どちらもただの偶然だ。
しかしみんなの中には後ろめたさがあり、
今度は大石にチキ様のお祓いをさせた。
お祓いが終わり、みんなはホッとした様子で帰っていった。
大石と不破は並んで帰る。「この前はごめんね」と不破は謝る。
不破の兄が病気になり、その事で不破家は荒れ、不破も神経質になっていた。
その事を言う不破に「大丈夫うまくいく。何もかも」と大石は励ました。
6月20日(お祓いの儀式2ヶ月後) 千木神社務所
浅野先生が亡くなった。みんなは呪いのせいだと不安がる。
お祓いの場に浅野先生を呼ばなかったせいかもしれない。
「わたしたちが先生を殺したんだ…」
みんなは泣き出したり怒鳴ったりと、混乱している。
「お祓いが効かなかったって事は、わたしたちどうなるの?」
不破の言葉に、一瞬みんなが止まった。
みんなも浅野先生のように死んでしまうかもしれない。
一人が、どうすればいいんだと大石に訊ねかける。
「浅野先生が亡くなってこれでチキ様の怒りは鎮まるのか。
それとも最後の一人まで続くのか…」
大石のその言葉に寺坂が激昂する。
「ふざけんな大石! なにもかもお前のせいじゃねーか!
怪しげなまじないしやがって俺たち巻き込みやがってよ!」
大石はみんなに頼まれてやっただけだろうと
他の生徒が抑えようとするが、寺坂は怒り続け、もみ合いになる。
「やめて! みんなの意見でやったのよ!責任はここにいるみんなにあるわ」
小野寺の言葉にみんな黙り込む。
誰かが「最後の一人にはなりたくない」とつぶやいた。
「え!? 最後ってみんなが死んでいくのを見てなきゃなんないの?」
「そんなの蛇の生殺しじゃねーか」
「だったら最初に死ぬほうがマシだよ」
またみんなは混乱していく。そこへ吉田が提案する。
「じゃあみんな一緒に死ぬか」
元委員長だからと仕切るな、死にたいならお前ら勝手に自殺しろ、そう寺坂は怒鳴る。
「じゃあお前が最後に死んでくれるんだ。先生みたいに」
堀部は落ち着いた態度で寺坂に言った。
「俺は死なない。俺は関係ない。俺は悪くない。悪いのはみんなお前らだ。
死にたいなら勝手に死ねばいい!俺は絶対死なねーぞ!」
7月19日(事件当日) 中学校教室
かつてみんなが使っていた教室に、寺坂以外の全員が集まっていた。
「みんなごめんな。巻き込んじゃって。俺は死んで当然だ…全部俺のせいだから。
俺がチキ様を怒らせたんだよ。あんないいかげんなまじないやって」
悔やむ大石をみんなは、お前のせいじゃない責任はみんなにあると励ます。
「俺はいいよ。死んでも。先輩殴ってバスケ部辞めちゃったし、もーどーでもいいよ」
堀部はそう言う。
「……わたし高校入って友達いないの。暗いんだよとか言われて……
でもしょうがないでしょう? こんな事があってそれで明るくできるわけないじゃない?
勉強だって手につかないし…学校になんか行っても苦しいだけ」
そう告白する武林に向かって吉田は言う。
「俺はやってるよ勉強。死に物狂いでやってるんだ。なにも考えなくていいように」
気づくといつも、吉田の後ろにもう一人の自分がいる。
そいつは吉田に向かって言う「こんな事してたって逃げられないよ。おまえなんかしんじまえ」
いつのまにか大石と不破がいなくなっていた。二人で最後の会話をしているのだ。
「好きなやつと死ねるっていいよな…」誰かがつぶやいた。
大石は不破に言う。本当は寺坂と同じように自分も死ぬ事を怖がっていると。
「なにもかもいらない。良平が一緒だったらもうなにもいらない。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんもどうでもいいよ。わたしが良平のそばにいる。ずっと…」
一同は屋上に集まり、手を繋ぎながら唱えた。
「荒びたまう我が産砂の千木神社の神よ。我らが願い聞こしめしてどうか鎮まりたまえ」
36人は飛び降りた。そこへ、はじめから屋上に隠れていた寺坂が現れた。
本当に死んでしまったのかを確かめに、寺坂は屋上から下を覗き込む。
壮絶な光景に怯えた寺坂もまた、足の震えによって屋上から落ちた。
再び3月9日(中学校卒業式) 職員室
教員の一人が、向こうは空気もいいし体にいいですよと浅野先生に話しかける。
「浅野先生。生徒たちに病気のことは」
「いえ、もう公立受験直前ですし。なにも言わずこのまま…」
浅野先生の転勤は、病気療養のためだった。
「子供らは転勤がわたしのせいだと思ってるらしいがね」
吉良先生に「すみません」と浅野先生は謝る。
「生活指導はいつも憎まれ役ですよ。損な役だ」
1月7日(事件半年前) 三学期始業式
「最近校内で『チキ様』という遊びがはやってるみたいですが、
これについてはPTAからも苦情が来ており全面的に禁止にしたいと思います」
始業式の吉良先生の言葉に生徒たちがざわめく。
そこで誰かが、なんで始業式に浅野先生がいないのかと隣の生徒に訊いた。
原と片岡がチキ様を怒らせてしまったからと午前三時に神社に行った時に、
付き添った浅野先生は三日間の謹慎処分になったのだ。
「なにソレ浅野悪くないじゃん!」
「それでチキ様禁止かよアホらしー」
「いっつもうるせーよな吉良のジジイ」
7月18日(事件一年前) 中学校・放課後
教室で女子生徒が『こっくりさん』の亜流の『チキ様』をやっている。
それを見て大石は馬鹿みたいだと非難し、
「お前もやったりすんの?」と不破に訊ねた。
「恋占いとかね」と答え不破はそのまま帰っていこうとする。
大石は不破を呼び留め「俺ずっとおまえのこと好きだったんだ」と告白した。
不破は頬を赤くさせ「嬉しい」と答えた。
<完>
長すぎたので。
中学校の卒業式の日、3年3組の生徒たちは嫌われ者の吉良先生に呪いをかけた。
みんなは遊び半分でやったのだが、しばらくして吉良先生は事故で足を怪我した。
次に落雷によって校庭の木が割れ、そして3年3組の担任だった浅野先生が亡くなった。
一連の事件は呪いのせいだ。そのうちみんなも死んでしまうかもしれない。
生徒たちはパニックになる。どうせ死んでしまうのなら、最後の一人にはなりたくない。
誰かの死を傍目で見るぐらいなら、いっそみんなで死のう。
校舎の屋上から、37人の生徒たちは手をつないで飛び降り自殺した。
「たまごやき」は今日は無理でした。
他に出来る方がいたらお願いします。
>>46の続き
英里は右目が新たなクローンを作り、いずれ城が奪われるであろうことを予見する。
そして自分は「イデア」の味方だから、どっちの味方にもならないとローズを牽制。
その時が来たらイデアの遺産を探すよう示唆する。
予見通りに右目は他国の王・ヒンメルに取り入り、クローン・イデムを連れ、王宮に急襲。
冷酷なイデムに歯軋りする英里だが、イデアのクローンには逆らえないと言う。
「だからリリカは好きに動いて、僕の代わりに。」
その言葉の真意を受け取り、ローズ救出に向かうリリカ。
圧倒的な能力を持つイデムに、ローズは城からはるか下の海に落とされてしまう。
リリカはローズの無事を祈りながらイデムに対抗する。
ESPのシールド阻まれるも、隙をついて毒針をイデムに刺すことに成功。
形勢は逆転しイデムを倒そうとするが、現れた右目の麻酔銃の前にリリカは倒れる。
同じクローンでありながら、ローズの方を選び助けようとしたリリカをイデムは不可解に思う。
英里はイデアの遺産のある場所を教える代わりに、城の人間を解放するよう要求する。
ローズは浜に打ち上げられたところを、近くの洋館の主"伯爵"に助けられた。
伯爵はイデアの友人で、生前イデアがローズのことを予言していたとのこと。
イデアの遺産を探すために案内された洞窟は罠だらけで、しかも時間ごとに構造が変わる。
罠に引っかかったり、ヒンメル達が伯爵を人質にしたりしながらも最奥へ着くローズ達。
そこにあったのは王冠だった。それを手にした瞬間、光を浴びてローズは倒れる。
王冠を手にしたヒンメルは意外とつまらないものだったと呟く。
そして王宮を乗っ取った彼らは、戴冠式を設け新帝としてイデムを即位させる。
しかしイデアの遺産とはローズの受けた光のことだった。
***
右目・・・元は英里の助手。イデアのせいで恋人を失い、復讐を企みイデアのクローン・イデムを作る。
右目というのは通称。彼の右目は英里の目である。イデムを作った目的は後々・・・。
イデム・・・右目に認められようとイデアに成りきろうとするクローン。なぜか最初から高い能力を持っている。
ヒンメル・・・砂漠の国エンデの王。裏の世界に通じている。右目と組んで王都を乗っ取る。
俺だったら死ぬ度胸なくてこっそり生き残るけどなあ・・・
イデアの後継者から、一転して追われる立場になったローズ。
リリカが英里にべったりなことに不貞腐れるローズは、
空賊キッドに誘われ自らに掛けられた賞金を奪おうを画策する。
時同じくしてリリカは、ブラッディという殺人用アンドロイドに攫われ王宮へ。
リリカを切望したのはイデムだった。彼はリリカがイデアの想い人だったと聞き、
イデアに成りきるためにリリカを求めたのだった。
「イデアがリリカを好きだったなら、私もそうならなくては」と言うイデム。
右目は勝手な行動を取るイデムを諌めるが、ヒンメルはイデムに取り入ろうと考える。
復讐以外に全く野心のない右目に、ヒンメルは愛想をつかしているのだが
イデムは右目の言うことしか聞かないからである。
賞金奪取に失敗したキッドとローズは王宮内を逃走中、リリカが捕まっているのを発見。
一旦退避したローズは、メイドとして女装し城に再潜入。
リリカは英里に思いをはせるが、同時に自分を引き取った英里に対し初めて不信感を抱く。
リリカを救出したローズに、英里の元へは帰れないとリリカはぐずるが、
結局、キッドの船で迎えに来た英里の手を泣きながら取るのだった。
イデムはどうしてもイデアになりたいから、リリカを手に入れると言う。
***
伯爵・・・イデアの友人で城の近くの洋館に双子の妖精と共に住んでいる。
見た目は若いが実は歳を取りにくい体質なだけで、相当な年齢らしい。
ブラッディ・・・ヒンメルに使われる殺人用アンドロイド。元は人間であったらしい。
その時の記憶は隠蔽されているが、時折フラッシュバックに苛まれる。
途中省略したキャラとか。
ダスト・・・王宮の科学者で、英里の研究を勝手に持ち出しローズを作った人。
キリー&キアラ・・・伯爵と共に暮らす双子の妖精(というかキメラ)。見た目は可愛いが残忍。
過去虐待を受けた経験から、伯爵とイデアを除く他人を信用しない。
アイリーン・・・右目を慕う少女だが、あまり報われてない。ディスオーダ通らしい。
ミア・・・王宮のメイドでイデムを想う少女。リリカに嫉妬する。
イデアのことを周りの人に聞きまくるローズだが
誰の話を聞いても本当のイデアについて聞いたような気がしない。
しかし英里にだけはイデアのことを聞かないローズをリリカはからかう。
夜、眠ろうとするローズの元に訪れ、勝手にw語り始める英里。
英里がイデアと出会ったのは英里が10歳の時だった。
彼は優秀な子供の集まる施設に幼児期に超高額で売り飛ばされた天才児で
医学博士の称号を取った後、施設から逃れるため、ありとあらゆる利権を振り切り
遺伝子学の権威、ルービック=リッジウェイの養子となった。
優秀さから周囲を蔑む英里に、助手の絵理子はつい「売られた子供」と暴言を吐いてしまう。
その言葉に泣いているところをイデアという少年に出会った英里は、
彼が治癒能力を持っているのを見る。
その後、絵理子と仲直りした英里だが、前後してリッジウェイ博士は倒れ
英里は助からないことを知りながら足掻いていた。
イデアならなんとかできるのでは、と思う英里だが一向にイデアは姿を見せない。
そしてリッジウェイの死後、英里の前に現れたイデアに、英里は怒る。
ナイフで切りつけ、治癒能力を引き出させようとするが、傷が深かったため中々治らない。
その傷を見て謝る英里。イデアは、自分にリッジウェイは助けられなかったと言う。
正体を問う英里に「君は自分が何者は知っている?僕は知らない。」と言うイデア。
イデアには未来が見えるらしい。
イデアは三年後に世界で遊ぼうと言い、英里の前から姿を消した。
そして三年後、イデアは支配者として英里の前に現れ、世界統一を始める。
話の間耳を塞いでいたローズだが、しっかり聞いていたらしい。
好きに解釈するように言い残し、英里はリリカとともにローズの部屋を後にする。
真実は闇の中・・・。
キッドの空賊船をブラッディが急襲。
応戦するローズだが、船の上から一人落ちてしまう。
木にひっかかり助かるが、エメラルドの谷に住む少年ベリルらに捕まる。
顔を隠すローズが信用を得られるはずもなく拘留されてしまうが、そこに追手が現れ、
ベリルの父ダリルは息子とともにローズを身を挺して逃がすのだった。
ダリルはイデアの知り合いで、ローズがクローンであることに気付いていたのだ。
ローズにそんな価値はないと、ベリルはローズを憎む。
その頃イデムは、王宮内に安置されているイデアを消そうと考えていた。
彼は右目に認められたいのだが、能力を使わないよう言われている上、体調が思わしくない。
遺産もローズの手に渡ってしまい、焦りを感じている。
イデアを消せば、自分がより貴重になると英里の入れ知恵で、言いつけを破り棺桶を開けた。
しかし中を見て絶望したイデムは王宮を飛び出してしまう。
ベリルに刺され、深手を負ったローズは英里にきついことを言われ落ち込むが、
リリカは英里がローズを気に入っているのだと諭す。
そこへヒンメルの追手が現れ、リリカとローズは捕まってしまう。
情報を提供したベリルだが、賞金を手にすればそれを狙われ殺される。
そのことに気付いたローズは、リリカとベリルと引き換えに
怪物が飲み込んだらしいエメラルドを取ってくるとヒンメルに約束。
なんとかエメラルドを取ったローズだがそこへ様子のおかしいイデムが現れ、
力を使い果たしていたローズはその場に拘束されてしまう。
三日で生物は皆死ぬと言われるその場所で、ローズは生き続けていた。
一羽の鳥が彼に水を運び続けていたのだ。
イデアは生前多くの鳥を従わせていたという。
ローズには一匹・・・。
城を勝手に脱出したリリカをブラッディが助けたり、ベリルに認められたり色々あって
ローズ達は英里の元へ戻る。
なんか和風の名前だったり西洋人風のファンタジー風の名前だったり
クローンや遺伝子技術があったり妖精が居たりESPがあったり
世界観に節操がないな
>>58 色々省略しているので判りにくいのもあるかも・・・。
妖精や怪物は、色々な生物の違法な遺伝子操作の結果生まれた生物
・・・ということになってます。
後、イデアは超万能でどう考えても人間じゃないので、なんでもありらしい・・・。
ラスト二章纏めようと思ったんですが、中身に自信がなくなってきたので
読み直します。続きは後日。
リクにあったシャルトル公爵家シリーズやります。
登場人物が多い上に、一話完結なので、人物紹介と、大まかなあらすじのみ。
二月初旬に投下します。
元刑事で現在、探偵業を営むリヒァルトは、シューバルトの依頼で息子の死亡調査をしていたが、彼が
偽者だったためにそれも立ち消えになる。しかし、リヒァルトはその死を他殺だと見抜き背後にヨハンの
存在を確信したため、彼によって殺害される。
精神科医Dr.ライヒワインはリヒァルトの知人だった。彼は、リヒァルトの死(飲酒運転による転落死)に
疑問を持ち、生前彼が語っていた「ヨハン」について調べ始める。そんなライヒワインの元を、教え子の
ギーレンが訪ね「ヨハン」の存在はより明らかになる。ある日、真相に迫るライヒワインはロベルトに命を
狙われたところをテンマによって助けられる。テンマはリヒァルトの記事を見てそこにヨハンの影を感じ、
ライヒワインの身辺を張っていた。ライヒワインらは、証拠を揃えヨハンを警察に突き出すことでテンマの
無実を証明しようとするが、テンマの目的はただひとつ、自らが蘇らせてしまったモンスターを殺すこと
だった。テンマは、ディーターをライヒワインの元に預け、ひとりヨハンを追跡すべく旅立つ。
ニナは、ロベルトの言葉を頼りにミュンヘンを訪れてロッテと知り合う。ロッテは、ニナにヨハンを重ねる。
シューバルトは、屋敷内に保管してあった大量の蔵書を大学図書館に寄贈すると決める。全ては息子
カールの一件以来、片腕として働くヨハンのプログラム通りに進行する。図書館にて寄贈セレモニーが
行われることとなり、その下見に訪れたヨハンは、チェコ語で書かれたある絵本を見て卒倒する。
セレモニー当日。シューバルトの動向を探っていたテンマは、狙撃銃を手に入れ、予め館内に忍び込み
その機会を窺う。しかし、ヨハンに狙いを定めたテンマの背後にロベルトが現れふたりは揉み合いになる。
一方、ニナはロッテからヨハンがチェコ語の絵本『なまえのないかいぶつ』を見て卒倒したと聞く。問題の
絵本を読み、言いようのない懐かしさを覚えたニナは、銃を片手に図書館へと急ぐ。
会場は、ヨハンの仲間が火を放ち、業火の海となる。式典に参列した多くの人々が出入り口を求めて
逃げ惑う様を見つめながら、ヨハンは満足そうにシューバルトに告白する。「僕はおとぎの国のような
街で生まれた。たくさんの人が死んで…世界に僕ら二人だけみたいだった。僕らには名前がなかった」
そこにロベルトを退けたテンマが駆けつけ、ヨハンに向けて銃を構える。時同じくして駆けつけたニナも
またヨハンに銃を向けるが、ヨハンは火と煙の中に消える。図書館から脱出したニナは、ライヒワインや
ギーレンの元で記憶の断片をまた少し取り戻し、彼女はそれを手がかりにディーターとプラハに立つ。
一方、テンマもシューバルトの証言(「双子の母親はプラハで生きている」)から単身プラハに向かう。
『なまえのないかいぶつ』 著:エミル・シェーベ(=フランツ・ボナパルタ変名)
むかしむかしあるところに、なまえのないかいぶつがいました。
かいぶつは、なまえがほしくてほしくてしかたありませんでした。
そこでかいぶつはたびにでて、なまえをさがすことにしました。
でもせかいはひろいので、かいぶつはふたつにわかれてたびにでました。
いっぴきはひがしへ、もういっぴきはにしへ。
ひがしへいったかいぶつは、むらをみつけました。
「かじやのおじさん、ぼくにあなたのなまえをください」
「なまえなんて、あげられるものか」
「なまえをくれたら、おれいにおじさんのなかにはいって、ちからをつよくしてあげるよ」
「ほんとうか、ちからがつよくなるなら、なまえをあげよう」
かいぶつはかじやのなかにはいっていきました。
かいぶつはかじやのオットーになりました。
オットーは、むらいちばんのちからもち。でも、あるひ、
「ぼくをみて ぼくをみて、ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ」
バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
おなかのすいたかいぶつは、オットーをなかからたべてしまいました。
かいぶつは、また、なまえのないかいぶつにぎゃくもどり。
くつやのハンスのなかにはいっても、バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
また、なまえのないかいぶつにぎゃくもどり。
かりうどのトマスのなかにはいっても、バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
やっぱり、なまえのないかいぶつにぎゃくもどり。
かいぶつは、おしろのなかにすてきななまえをさがしにいきました。
「きみのなまえをくれたら、つよくしてあげるよ」
「びょうきがなおってつよくなるなら、なまえをあげる」
かいぶつはおとこのこのなかにはいりました。
おとこのこは、とてもげんきになりました。
おうさまはおおよろこび。
「おうじがげんきになった。おうじがげんきになった」
かいぶつは、おとこのこのなまえがきにいりました。
おしろのくらしもきにいりました。
だから、おなかがすいてもがまんしました。
まいにちまいにち、おなかがぺこぺこでもがまんしました。
でもあまりおなかがすいてしまったので、
「ぼくをみて ぼくをみて、ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ」
おとこのこは、おうさまもけらいもみんなたべてしまいました。
バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
あるひおとこのこは、にしへいったかいぶつにであいました。
「なまえがついたよ。すてきななまえなんだ」
にしへいったかいぶつはいいました。
「なまえなんていらないわ。なまえなんてなくてもしあわせよ」
「わたしたちは、なまえのないかいぶつですもの」
おとこのこは、にしへいったかいぶつをたべてしまいました。
せっかくなまえがついたのに、だれもなまえをよんでくれるひとはいなくなりました。
ヨハン、すてきななまえなのに。
66 :
38:05/01/28 19:13:48 ID:???
>>45 出たばかりの本はだめなんでしょうか?
>暇がない、金がない、手に入らない等などの事情により読めない漫画のストーリーを教えてもらうスレです。
と
>>1には書かれていますが。
>>47-52 ありがとうございます。乙です。
いつもののほほんとした話とは毛色が違いますね。
「テニスの王子様」 許斐 剛(このみ たけし)
まず作者について語らせてもらいます。というのもこの漫画自体があまりにも
アレ過ぎるので作者がどんな人物か、から解ってもらう必要があると思ったから。
★許斐 剛(このみ たけし)
かなりの自信家でナルシストだと思われる。
許斐本人が原作の本スレのタイトルになったことも有る。
元々テニスをやっていたそうだが漫画を読む限り
全然テニスを愛していないっぽい。
★あだな
ジャンプ13号(2002年)で「許斐 剛」の振り仮名が
「このみ たしけ」と誤植されていたことが原因で2ch内では
しばしば「たしけ」と言われる。
★スマッシュ3月号インタビュー記事より(Part 03)
インタビュアー「現在テニスの王子様は大人気ですが、
これほどまでにヒットする自信はありましたか?」
たしけ「ありましたよ!これは絶対イケルと。読み切り掲載のときから思ってました。
どんなマンガが当たるかは、経験上わかりますからね」
(前に連載した漫画は半年ちょいくらいで打ち切り)
★W杯開催前のWJにて(Part 24)
・許斐コメント
W杯の日本対ロシア観に行ってきました。
初めてのサッカー観戦でしたが、とても興奮しました。
やはり生の迫力はすごいですね。
・他の先生のコメント
このコメントが掲載される頃には、W杯の日本代表の命運はほぼ決まっているかも。
果たして予選突破は可能なのかなぁ・・・?!
主人公は私立青春学園中等部(東京都)の1年生。
あくまでも本作品は中学が舞台の漫画です。
内容は薄っぺらい。大ゴマ、必殺技の連発。
アストロ球団のテニスバージョンだと思ってもらえればわかりやすいかも。
また他校のチームに悪人がかなり多く、ラフプレイも多々ある。
(例:試合前に相手を罵倒。試合後に応援団が相手チームを
負け犬呼ばわりの大合唱。試合中相手チームの顧問に球をぶつけて担架で運ばせるなど。)
青春学園の主要テニス部員説明
★越前リョーマ(1年:主人公)
アメリカのジュニア大会4連続優勝の経歴をひっさげて日本に帰国。
その後青春学園(通称青学)のテニス部に入部。
しかし超人ぞろいのこの漫画では「アメリカのジュニア大会4連続優勝」
などほとんど意味のないものである。色々な技の使い手。
★桃城武(2年)
ダンクスマッシュとジャックナイフの使い手。
★海堂薫(2年)
通称「マムシ」。ゴリラっぽい動きをする。
スネイクとブーメランスネイクの使い手。
★河村隆(3年)
ラケットを持つと人格が変わる。波動球の使い手。
★菊丸英二(3年)
アクロバティックの使い手。
★大石秀一郎(3年)
ボウリングが得意。
★乾貞治(3年)
相手のデータを徹底的に取ってから戦う「データテニス」の使い手。
★不二周助(3年)
普段は目を閉じている。三種の返し球(トリプルカウンター)の使い手。
★手塚国光(3年)
中学テニス界ではかなり有名。青春学園テニス部の部長。
リョーマに「お前は青学の柱になれ!」と言う。
零式ドロップショットの使い手。
ストーリーは青春学園が中等部のテニス部が
他校の超人チームと戦い、全国制覇を目指すと言うお話。
>>38 >>52 「tsunamix」全部出すのはさすがにまずくない?
こないだ出たばっかりだし。
>>69-70 技の名だけ並べられてもよくわからんが・・・
リングにかけろとか聖闘士星矢みたいな感じ?
ゴン=フリークス
離島出身の田舎者主人公。失踪した親父を探している。
キルア=ゾルディック
伝説の殺し屋一家の三男。父から期待されてる。でも本人は嫌がってる。
レオリオ
医者志望。フケて見えるがまだ10代
最初はそこそこ活躍していたが、周りが強くなり過ぎたため
ヤムチャ化。そして医大受験のためフェードアウト。
クラピカ
クルタ族とか言う、感情が高まると目が赤くなる民族の生き残り
作者の冨樫義弘がとんでもないサボり屋で、
5週連続で休んだり下書きをそのまま載せたり
DQの新作が出るたびやりこんだりするので展開が遅いのが特徴。
>>72 む、すまん。そうだね、そういう感じで見てもらえば幸いです。
アストロテニス部とでも思ってくれれば・・・
ハンター試験編
主人公のゴンはハンターになるのを夢見る男の子。
失踪した親父がハンターだったから興味があるらしい。
で、実際に受けてみることに。
やたら厳しいハンター試験。受かるのは3年に一人だとか。
試験を受ける道中、キルア、レオリオ、クラピカと会う。
そして合格。ゴンとキルア以外はまたみんなバラバラに別れる。
キルア奪還編忘れてた。
キルア奪還編
キルアが家族に帰ってくるよう言われ、ハンター試験を合格できずに
帰ってしまった。
ゴンが切れる。キルアの実家へ殴り込みにいく。
「キルア返せ」
キルア戻ってくる。ゴン喜ぶ。
クラピカとレオリオも喜ぶ。
ゴンとキルア以外はまたみんなバラバラに別れる。
〜キルア奪還編〜終
天空闘技場編
ゴンとキルア、こづかい稼ぎに天空闘技場へ行き
常人離れした肉体でお金を稼ぎまくる。
しかし200Fで頭打ちする。
あきらかにそこから次元が違うらしい。
そこからは「念能力」というドラゴンボールで言う「気」の
ような、生命エネルギーを操る超能力が必要なことを知る。
そして念能力を習得。
はやく闘いたいゴン、調子に乗ってボコボコにされ全治4カ月の大怪我をする。
でも一カ月で治った。そして修行で強くなった。
ついでに「ヒソカ」というハンター試験で出会ったキチガイと再会→闘う→敗ける。
こいつはさらに次元が違う!!
念の基本能力を習得したゴンとキルアはもう用が無いので帰ることにしました。
帰郷編
ゴンは田舎の実家に帰郷。
そこの育ての親にジン(失踪したオヤジ)から預ってたものがある、と言われ
箱を渡される。
中にはメッセージ入りテープと謎の指輪とゲームのメモリーカード。
メモリーカードのデータはハンター専用のレアゲーム
「グリードアイランド」の物だった。このゲームに失踪親父の手がかりが
あると思ったゴンとキルアはレアゲーのグリードアイランドを探しにいきます。
ヨークシンシティ編その1
オークションで有名な都市、ヨークシンに来たゴンとキルア。
そこでレオリオと再会。
超レアゲー「グリードアイランド」を競り落とすには最低でも
58億は必要だと言われ、金策に奔走するゴンとキルア。
レオリオも手伝うが、そんな大金の用意なんて到底無理。
そこで3人は超A級の賞金首、盗賊集団の「幻影旅団」を捕まえることにした。
幻影旅団は今回のオークションに出品される物を
奪いに来ていたのだった。
ヨークシンシティ編その2
一方そのころクラピカは、とある有名なマフィアに
護衛団の一人として雇われていたのでした。
クラピカは幻影旅団に一族を皆殺しにされ、仲間の目ん玉も売り払われていた
(クルタ族の赤い目は奇麗だから高く売れるらしい)
というハードな過去の持ち主だ。
クラピカの目的は2つ。
1:仲間の目を取り戻す。
2:旅団を殲滅し、仲間のカタキをうつ。
そのマフィアのボスはヨークシンに名品、珍品を競り落しに来たのだった。
クラピカはそのオークションで仲間の目が競り出されることを予想していた。
そして旅団も出品物を奪いにヨークシンへ全員集合。
オークションはマフィアが裏で仕切っているだけに
旅団とドンパチしまくり。しかし旅団はどいつもこいつも
念能力を極めたようなやたら強い連中なのでマフィアは苦戦。
クラピカも旅団と闘い、一番強そうだった筋肉馬鹿を退治。殺して埋める。
旅団はそのことに激怒する。
ヨークシンシティ編その3
旅団は旅団でその筋肉馬鹿のカタキを討とうと怒り狂う。
でも逆にゴン・キルア・レオリオと組んだクラピカとかに
返り討ちの様な形に会い、また団員を一人失う。
おまけにクラピカの「念」で団長の念能力も封じられる。
ゴンたちには何の被害も出ませんでしたとさ。
グリードアイランド編1
踏んだり蹴ったりの目にあった旅団は
一旦休戦し、本業(盗み)に専念する。
ゴン達はグリードアイランドを競り落せなかったものの、
「代わりにグリードアイランドをクリアーしてくれる人」を募集している大富豪を
見つけ、その仕事を請け負う。
その後クラピカはマフィアの所に帰り、レオリオは医大を受験しにいく。
親父の箱の中にあった指輪を装着しゲームの世界に入るゴンとキルア。
なんかゲームのルールは
・死んだらゲームオーバー
・指輪をはめてカードを具現化する、魔法を使う
・とあるナンバーのカードを100枚集めたらクリアー
と言うものでした
グリードアイランド編2
そこで新たな念の師匠を見つけ、弟子入りするゴンとキルア。
修行してワンランク強くなる。
色々なイベントをこなし、着実にクリアーに必要なカードを集める2人。
キルアは途中で現実世界に帰りハンター試験を受けなおし、合格する。
そして最後は人殺しをして他人のカードを奪う凶悪な他プレイヤーを倒し
カードをコンプリートする。ゲームクリアーだ。
ついに父親の元へいけるアイテムを手に入れたゴンとキルア。
現実世界へ帰り、念の師匠2号と別れ父親に会いにいくのだった。
キメラアント編
父の元へ行けるかと思ったが、着いたのは父の弟子の所だった。
やることが無いのでその父の弟子の仕事を手伝うことに。
一方、キメラアント(食べた生物のDNAを持つ子供を産む獰猛なアリ)の突然変異で
人間大くらいの大きさの女王蟻がとある地方で暴れ回っていた。
女王蟻は巣を作りどんどん新たな蟻を産み、その蟻が人間を襲う。
人間のDNAを持つので念能力に目覚める蟻も出てくる始末。
父の弟子も強い蟻に殺される。
おまけに女王蟻がやたらと強い王(様蟻)を産んでしまう。
でも王を産む時に女王蟻はその王に殺される。
ハンター協会はその突然変異のキメラアント達(とくに王様蟻がやばい)を世界危機と
見なし、殲滅作戦に乗り出す。
以上、連載してる部分までです。
テンプレのまとめサイトの「赤ちゃんと僕」の欄、もう説明終って
文字が赤色なのにまだ【現在、未解決分】リストに入ってるのはミスだよね?
架空の高校「一応高校」を舞台に、一堂零をはじめとする5人組の奇面組と
河川唯と宇留千絵など様々な個性的なキャラクターが活躍するドタバタコメディ。
『3年奇面組』から引き続き、番組や腕組などの5人組がいろいろ登場し、
キャラクターの名前も一堂零(一同、礼!)という風に語呂合わせになっている。
一話完結の話も多いがクラブ挑戦シリーズとして複数回に渡り、
奇面組が新たに登場する手ごわいライバルとスポーツ等で対決するという話などもある。
最後は夢オチ。
ハンターハンター、奇面組乙。簡潔でGood
>>57の続き
ローズと再会したイデムは、ローズに仲間にならないかと持ちかける。
そして自分達以外のクローンを作れないよう製作者を殺さないかと。
戸惑うローズに、イデムは「イデアが生きている」と真相を告げる。
それなら自分に存在意義などないと絶望したローズは、リリカ達の前からイデムと姿を消す。
王宮に潜り込んだリリカはそこで英里を見て驚く。
イデアから離れられないから王宮に戻ってきたのだと英里は言う。
真実を聞き、イデアが生きているのになぜローズを作ったのかと英里を責めるリリカ。
自分も嫌だったんだと言う英里に別れを告げ、リリカはローズの元へ駆けつける。
愛憎が裏返り、右目を憎むイデムは右目の居場所を突き止める。
完全にヒンメルから離反した右目達は潜んでいたが、
イデムには本人の気付かぬうちに発信機がつけられており、追手に見つかる。
右目を嫌いきれないイデムは、結局右目を助けようとして銃弾に倒れた。
イデムのESP能力が高かったのは、右目が無理に身体をいじっていたせいだった。
右目から離れて久しかったため、投薬を受けられずに弱っていたイデム。
右目のために右目の嫌うイデアにならなければならなかった、とイデムは告白する。
そんな自分が右目に好かれるはずはないのだと。
それでもイデムは自分の存在価値を見出すために、イデアになろうとしていたのだ。
なぜ右目が死んだ恋人のクローンではなく、憎むイデアのクローンを作ったのか。
どう作っても別人になってしまうことを知っていたからである。
そして自分の作ったクローンにイデアを求めることで復讐をした。
これほどつらいことはないから。
とうとう自分は最期までイデアにはなれなかったと言い、息を引き取るイデム。
しかし最期に右目に「イデム」として認められた彼を、ローズは羨ましく思うのだった。
ローズは王宮に戻って真実を見ようと決意する。
イデアのもとへ辿り着いたローズは恐る恐るイデアを見る。
そこには自分と同じ顔の、髪の長いイデアが眠っていた。
イデアを見ても会ったことを思い出さないと言うリリカの背後でイデアが突如目覚める。
イデアと話し、ようやくかつてイデアに会ったことを思い出すリリカ。
感慨深げでどこか悲しげな英里。
イデアはこの世界に同じ人間は二人もいらない、と言う。
そしてイデアは自分の見た未来は絶望で、いずれ世界が滅ぶことを示唆する。
イデアは万能でなんでもできた。しかしそれ故に何も出来ない存在でもあるという。
世界に対する執着を失い、世界が滅びるのを待つだけ。
イデアが何をしても、世界は滅ぶのだ。
ならばそんな絶望の未来を見る自分を消してしまおう。
それがイデアの出した答えだった。ローズはイデアよりずっと力が小さいが
彼は世界に執着し、自分にはない希望を持った存在だと言う。
そうしてイデアは全てをローズに渡して本当に消えた。
だから嫌だったんだと英里は涙を流し、直後失踪する。
ローズとイデアの攻防を見たヒンメルは、化け物と戦う気はないと、自国に撤退した。
一年後、ローズの戴冠式に英里は現れ、即位を祝う。
「世界で遊ぼう」
と英里を誘うローズ。
物語は回帰し、そこでストーリーは幕を閉じる。
以上、章別に書いて見ましたが、短いのが好みの方のための縮小版↓
急死した帝王イデアの失敗クローン、ローズ。
自分はイデアじゃないのだと、ローズとして生きようとするのだが
イデアのクローンだからと助けられたり、イデアであることを求められたり
自分の周りの人間は皆イデアの知り合いだったり
イデアの遺産を受け取ったりするので別人だとは言っていられなくなる。
なんやかや頑張ってるうちにローズは力をつけ、イデアの片鱗を見せていく。
しかし自分であろうとするほど、大事なものを守ろうとするほどに、イデアの影に苛まれ
神のようなイデアの劣化版でしかない自分に対し
自分ってなんなんだ?生まれてきて良かったのか?と悩む。
王宮を奪還しようとする中、実はイデアは生きているということが発覚し、
自分はいらない存在と絶望するローズ。
しかしローズと対面したイデアは別のことに絶望していた。
力がありすぎるのもいいことじゃないらしい。
ローズに力を与えて消滅するイデア。
結局、イデアのクローン計画の黒幕はイデア本人であった。
ローズはイデアとは違うからこそ世界を救う可能性を持っているらしい。
そして、しばらく空だった帝国はローズという新しい王を向かえる。
あ、ひとつ書き忘れ・・・
「空の帝国」は「からのていこく」と読みます。
帝王不在の帝国という意味です。
まとめサイトの方、さ行の未解決欄にこれが入ってたので一応、訂正。
乙です。[とか\ってマックでは表示されないって聞いた気がするけど大丈夫?
93 :
e:05/01/29 12:55:06 ID:WFRk7WiT
99999
>>92>>94 はぅあ!すみませんっ(´Д`;)
タイトルくらい忠実に書こうと思ったんですが機種依存とは知らず・・・
というわけで管理人さん申し訳ありませんがまとめるとき
直していただけませんでしょうか_| ̄|○
ドラクエモンスターズ+。止まってるようだけど、俺が書いてもいい?
いいんでない?
【バーコードファイター】
作:小野敏洋 全5巻 コロコロコミック掲載
バーコードを読み込んでモンスターのデータに変え、対戦できる
「バーコードバトラー(エポック社)」とのタイアップ漫画。
最初はバーコードの読みとりもロクにできなかった
主人公だが、なんか色んな大会に出たりして強くなっていき
最後ら辺には「勇者の刻印」が浮き上がったり、すごいことになってくる。
しかしその直後に突然の打ち切り。
理由はそのもはやメチャクチャな展開もそうだと思うのだが
真の理由は、ヒロイン的なキャラが実は野郎だったからと思われる。
しかもそいつが捕まってエロいカッコウをしたり、
男だと分かっててそいつに告白する奴が出てきたりで
コロコロコミック(児童書)にあるまじき同人誌のような
ことになったりしている。
こんなことをしていては打ち切られて当然と思われる。
詳しくはこことか見て下さい
ttp://www.fifan.net/barcode/utikiri.htm
主要登場キャラ
・スピン
主人公のお手伝い少女ロボット。通称「エロボット」に
なるためにがんばる。自律学習型で性格は悪くないが純粋無垢すぎて
その言動がたまに人を傷つけたりもする。
・V博士
スピンを作ったエロ博士。借金取りに追われてる。
レンタルロボットショップを経営しているが客は滅多に来ない。
・透瑠
博士の孫。女子校生。ツッコミ役。主要キャラの中で唯一まともな人。
==================================
毎回博士の店に来る人に、その人の悩みにあったロボットを提供する。
基本的にはドタバタコメディー・・・なのだが
下ネタやパロ(パクリ?)ネタが多く、しかもそれがマニアックすぎた?
ため、わずかな期間で打ち切られた。単行本も1巻だけ。
特にジョジョネタが多かった様な気がする。
最後は店が大火事になり、スピンが捨て身(自爆)で消火して
頭部とかだけになり店が無くなったからバイバイ、で終わり(打ち切り)。
>>38 「たまごやき」
借金の支払いのために主人公は卵子を売る事になる。
結局強制された不法な行為として、警察によって卵子の売買は止められるが、
主人公はいつもは生理で捨てるだけだった卵子の重みを知る。
「両手に愛をつかめ!」
魚人の人権が認められた時代、
魚人と人間とのハーフの少年と、
転校生で魚人を生理的に受け付けれない、
水恐怖症の少女の話。
>>71 講談社もあらすじくらいで噛み付いたりせんだろ。
神経質になる必要なし。
>101
この程度のなら別に構わないと思うけど
世界の終わりに君を思うみたくだらだら書くのはちょっとどうかと。
折角重版かかったんだしね。
>>102 いつ詳細を書くのがだめと言うルールができたんだ?
重版かかっても金のない人や読む暇のない人はいるだろ。
単にお前が気に入らないだけなんじゃ。
でも新しい漫画にはちょっと気を使って欲しいかも・・・
ハンター×ハンターをコミックス待ちで自分読んでるんだけど
上のヤツ思いっきり雑誌の分まで書いてあって間違って読んじゃったよショボーン
せっかくもうすぐ新刊が出るのに・・・
あらすじ知りたい人のスレなわけだから、知りたくないなら見なけりゃいい。
他人にばかり頼らないで自衛しろ。文句つけるだけは厨みたいだ。
このスレも新作は名前欄に新作トリップ入れるようにしたらどうすか。
2chブラウザで新作トリップをあぼーんするようにしとけば
自衛もできるし。
>>105 そりゃそうだけど目に入っちゃうし・・・
書いてくれる人に書いてもらう側がそこまで配慮を求めるのは気がひける
やはりこのスレに限ってはネタバレを見ないように自分で気を付けるべきでは
スレの趣旨からしてネタバレがあるだろうなとは予想できるんだし
109 :
マロン名無しさん:05/01/31 13:01:59 ID:+mSEE5Pr
文句つけてる奴うざい。
せっかく書いてくれてる人に失礼すぎ。
ギャーギャー騒ぐなら最初から見るな。
冷静になるな!
こーゆーとき冷静になってどうする!
話す余地もないの・・?
提案さえ駄目なのか
いやだから新作書く時用に
新作トリップ作ればそれで済む。
他板ではそうやってる
名前欄に「#新作ネタ」と入れてみた。
で、それをNGネームに指定しておけば
あぼーんになって見なくて済む。
トリップつけるのはいいとして、どこからどこまでが新作なのだろうか。
取りあえずコミックスに収録されてない分かな
新作も定義するか…
雑誌で発表されたがまだ単行本に収録されていないものは自動的に新作扱い。
更に、単行本が発売されてから半年は新作扱い。
ただ、単行本に収録される予定のないものについては
単行本と同様に発表から半年間は新作扱いとする
半年ってのは適当に例をあげただけなので、
期間は話し合って設定するということで。
雑誌連載が隔月くらいの間隔で少数ページでちんたら続いて
コミックスに収録されてない分が2〜3年前あたりの作品でも
やっぱり新作扱い?
>>117 それは難しいな。
週刊・月刊ペースで連載している作品は
だいたい半年〜1年もあればコミックス化されるし、
雑誌では読まずコミックス派、と言う人も結構多いので
コミックス化されていない漫画は「原則として」新作扱いで。
それに当てはまらないものについては
発表から半年間は新作扱い、くらいでどうでしょう。
単行本未収録分 ・問題なく単行本化されるであろうもの
.・長期休載・不定期連載等のもの
.・収録予定のないもの
分類するとこんな感じだろうか
MONSTER乙!
新作トリップ反対。
ただでさえまとめるのって労力かかるのにもう1ステップ必要になったら書き手が減りそう
>>121 何か勘違いしてらっしゃるようですが、
名前欄に#新作ネタって入れるだけっすよ?
自分は書き手でもあり、読み手でもありだけど
トリップつけるルールは賛成。
今までその辺はっきりしなくて書き手のときは既に終了したものとか
既刊分は書かなかったりしてたし
自分でも購読して読むものもあるので
なにもなしで自衛はちょっと難しい。
×既刊分は
○既刊分以外は
決まりにしたら、トリップ付け忘れた時に罵倒されそうでやだなあ
どうせなら新刊ネタは禁止にしてくれた方がマシ
RPG板ではそれで上手くいってる。付け忘れぐらいは仕方ないだろう。付けてもらえればありがたい程度で。
もうムダな議論はこの辺にしよう。良スレがムダな議論で潰れて来たのを何度か見た。
コミックス買ってない漫画を雑誌から書くときはコミックスの発売日を調べなきゃいけないけど、発売日ってネット書店に表示されたっけ
雑誌買ってる場合は雑誌見れば分かるのでは・・・
ネタバレ気にするなんて世界でも日本人くらいのもんだろ。
気楽に書き込んでいこうぜー。
世界はどうでもいいけど新作かどうか気にするのめんどい
新刊だろうが発売してる分にはありだが雑誌掲載に留まってるヤツはなしだと思ってる
コミックスにずーっと収録されないような作品だってあるんだよぅ
トリップを付けるか否かは以上の書き込みをもって判断して下さい。
では書いてくれる方、気にせずどうか投下して下さい
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
くれくれ君がめんどうくさがってそうな予感。
長いあらすじ書くくらいだから
トリップ入れるくらい面倒でもなんでもないよ。
自分で見たくせに「ネタバレ見せられた」とクレームつけるなんていい身分だ。
他板では普通にやってることを何故ここで出来ないっつーんだ。
・・・上でうざいって言われた身分ですが。
なるべく自衛はしてるつもりなんだけど、投下中にはどうしても自衛が難しくて
今回も書いてて投下してる途中で間違って見てしまったわけです。
他にもこういう人いるんじゃないかと思ったので言ってみただけですが
見せられたなんて書いてませんし、できればつけてほしいくらいの希望ですよ。
書き手に廻ると本当に自衛が難しいので
>136
それが嫌なら何も書かなければいいじゃないか。
セリフまで書き出しちゃってるような書いた本人の自己満足みたいのってウザ。
次スレからテンプレに追加しよう。
・海野つなみの漫画のあらすじは禁止。
・雑誌に掲載されてから一年以上経ってない漫画のあらすじは禁止。
・一冊分で2レス以上使ったあらすじは禁止。
・短編は五行以内で書く事。
・作中の台詞をそのまま書き込むのは禁止。
>>134 クレクレくんは書かないんだからトリップつける必要もないわけで面倒臭がる理由はないとオモ
>>140 47か・・・余程悔しかったんだね。可哀想でちゅね〜ヨチヨチ。
ウザとかオモとか一気に腐臭の漂うスレになってしまった
腐女子に侵略されてもうここも終わりか・・・
もういいじゃんトリップつけるって事で。
この流れすごい雰囲気悪いよ。
なんで書いてくれた人をたたく様な展開になってるの?
・あなたが新作だと思う漫画のストーリーを書くときは、名前欄の最後に「#新作」と入れると、
新作のネタバレを嫌う人がネタバレを避けられて喜びます。
特に強制ではないので使いたい方だけ使ってください。
これをやらなかったからと言って責める者は荒らしなので放置してください。
>>144 便乗してる香具師がいるだけだろう。
短く纏めてることに対して賞賛するレスがあったから
長いのを嫌がってる人がいるなとは思ってた。
長いのにも短いのにもどっちもメリットはあると思うけどね。
あんまり短すぎると本の紹介の「あらすじ」と大差なくなってしまうから。
>>144 めんどくさいって言う人がいる以上、トリップ付けると決めるのは反対
>>144 >なんで書いてくれた人をたたく様な展開になってるの?
被害妄想丸出しですね47さん。
沈静化するのに必死で自演なんて情けない。
叩きじゃなくて批判でしょう。
批判されるのさえも嫌なら最初から書かなければいいのに。
あんな荒らしまがいのグダグダとした長文、
あなたは悦になっていても他の人には迷惑なだけですよ?
文章力を磨いてから出直してください。
あなたの文章は幼稚すぎてすぐにわかっちゃいますから。
>>147 たかがトリップつけることすらめんどくさい奴はやらんでいい。
心ある人だけやってくれればいいです。
うん。俺は長い方が好き。
>>148 おめーも長文しつこい。トリップつけなくていいから消えろ
>>151 47さんまた自演ですか。
すごいですね一行だけでここまで幼稚な文をかけるなんて。
長文があれだけ幼稚な上に、一行だけの文でもその幼稚さを隠せないなんて。
もしかして小学生か中学生かな?
こんな遅くまでネットやってないで早く寝ましょうねw
145に一票。
タイトルを名前欄に入れるのも強制じゃないんだし
>>145くらいでいいのでは
トリップを付けるか否かは以上の書き込みをもって判断して下さい。
では書いてくれる方、気にせずどうか投下して下さい
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>155 いいかげんコテにでもなったらどうですか?
そうしたら貴方の書き込みだけあぼ〜んしますから。
粘着もほどほどにしてください。
ポカーン
この流れじゃあ次書く人大変だよ・・・
人の噂も75日さ
二ヵ月半も噂の的かよ
このまま投稿を待つのは難しそうなのでせめて話題変えてみる。
既にまとめサイトにあるもので、
多分リクした人の要望なんだろうけど、オチしか書いてないものがあるんだけど
全体の話が知りたいので再リクエストというのは駄目だろうか?
>161
いいと思うよ。いままでにもあったし。
プラハ行きの列車内で偽造パスポートを見破られたテンマは、ジャーナリストを名乗る男グリマーにより
助けられる。テンマと別れ、プラハに着いたグリマーは、かつて(ヨハンが現れる以前に)「511キンダー
ハイム」の院長だった老人と接触するが、彼は何者かによって殺害される。絶命寸前、彼は貸し金庫の
存在をグリマーに伝える。そこには、孤児院で行われたという数々の実験の記録とそこを破滅に導いた
怪物ヨハンの声を収めたテープが保管されているという。この事件には、多くの目撃者がいた。彼らは、
口を揃えて証言する。院長殺害の実行犯は、長い金髪を風になびかせた若く美しい女だったと。
事情聴取のため警察を訪れたグリマーは、その帰り道に男らに襲われる。彼らは先ほど署内で会った
ゼーマン警部の仲間で、ヨハンの声を録音したテープを極右組織に売却し、一儲けしようと企んでいた。
遅れてきたゼーマンも仲間に加わり、グリマーは、ひどい拷問を受けてやがて意識を手放す。薄れゆく
意識の中で彼は、銃を構えた金髪の少女の残像を見る。ふと目を覚ました彼の前に転がる3つの死体。
ひとりは銃殺、残りのふたりは撲殺。血に汚れボロボロになった両手を見つめながらグリマーは呟いた。
「超人シュタイナーか……また、やっちゃった……」
プラハ署の新米刑事スークは、生前世話になった先輩ゼーマンを思い、ひどく落ち込んでいた。そんな
彼の前に金髪の美女が現れ、スークは密かに恋心を募らせる。
一時は弔い合戦に燃えたスークだったが、ゼーマンが旧チェコスロバキアの秘密警察と通じていたこと、
さらには署内にいまだ元秘密警察のスパイが潜んでいることを突き止め愕然とする。極右組織と繋がる
彼らの目的は、旧東ドイツ時代、闇に存在したといわれる特別孤児院の現存資料と、少年ヨハンの肉声
テープ。「何も信じられなくなった……」孤独と失望に揺れるスークが女にそうもらした夜、署内では殺人
事件が発生、署長以下上層部3名が殺害された。死亡した彼らはスークによりその黒い関係を暴かれた
スパイだった。刑事生活初の大手柄は一転、疑惑の目を向けられたスークは暗雲に飲み込まれる。
スークは、その後もたびたび金髪の美女と会い、請われるままに事件の詳細や内部情報を話していた。
そして一連の事件の原因である貸し金庫の存在を明かした夜、彼女は、初めてスークに名前を名乗る。
「アンナ・リーベルト」──金髪美女アンナの正体は女装したヨハン。しかし誰もその事実に気づかない。
スークとグリマーは貸し金庫のテープを再生する。薬物投与されたヨハンが、核心について語り始めると
突然グリマーは、激しい吐き気を催してテープを止める。
警察内部に諜報員、さらには署内での殺人事件という二重の失態から、上層部を一新し、特別チームを
組織したプラハ署は、スークとグリマーを監視する。部屋から殺人事件の重要証拠があがったスークは、
連行されかけるが、ふと目を離した隙に担当刑事が射殺され、彼は無実の罪で追われる身となる。
一方、テンマは新聞記事でスーク事件を知り、いくつかの重要なキーワードが自分の追われている事件と
似ていることから、ヨハンの関与を疑う。彼は、スークの母と話し潜伏先のヒントを得てその場に急行する。
スークは記録とテープを母の元へ送りグリマーと廃ビルに潜むが、元秘密警察の追っ手がすぐ近くに迫り、
スークは銃撃される。瀕死の彼の側でグリマーは超人シュタイナーに変身する。一足遅れてテンマが乗り
込むと、息も絶え絶えに這う男らと呆然と佇むグリマーがいた。テンマの問いに彼は答える。これは、もう
ひとりの自分がやった、俺は「511キンダーハイム」の出身、当時の記憶は断片しかない、奇妙な授業の
せいでみんな忘れてしまったと。(超人シュタイナーとは少年グリマーが観ていたアニメの無敵のヒーロー)
テンマとグリマーは、搬送先の病院から連れ去られたスークを探して旧チェコスロバキア秘密警察の大物
カレル・ランケ大佐と会合、そこで取引を成立させる。スークの無事を確認後、3人はテープを再生させる。
「……僕が、一番怖いもの……アンナを、忘れてしまうこと。アンナを忘れさせないで…世界には、アンナと
僕、二人だけなんだ……」ここで少年ヨハンの言葉は途絶え、現在のヨハンが話し出す。テープは、上書き
録音されていた。「僕がどこへ行くべきか……やっとわかったよ、Dr.テンマ」
長期休暇中のルンゲは、プラハ警察署に知人を訪ねる。彼は『なまえのないかいぶつ』という絵本の
一節にヨハンのメッセージとの類似点を発見していた。スーク事件に揺れる署はルンゲに意見を請い、
彼は事件の特徴が共通することからテンマを思い描く。行方不明になったスークを心配する友人らは、
ルンゲに対し、最近、彼に「アンナ・リーベルト」という彼女が出来たと証言する。
ルンゲは、出版社に立ち寄り、そこで絵本の著者エミル・シェーベが、いくつかのペンネームを使い分けて
いたことを知る。さらに美しい妊婦と双子の兄妹が描かれた大量のラフスケッチを発見した彼は、いくつか
あるペンネームのひとつ「フランツ・ボナパルタ」を調べるうちにランケに辿りつく。彼は旧チェコスロバキア
秘密警察の人間だった。ルンゲは、ランケからボナパルタの邸宅「赤いバラの屋敷」とそこで起こったある
惨劇を聞く。ルンゲは、屋敷内に忍び込み、閉ざされた扉をこじ開け、そこに一枚の肖像画を見る。それは
あのラフスケッチ画の女性、若き日の双子の母親の姿だった。
一方、グリマーはスークに掛かる全ての嫌疑を被って逃亡すると決意し、テンマと別れる。テンマは一路
「赤いバラの屋敷」を目指すが、市民の通報を受けて駆けつけた警察によって拘束される。
「赤いバラの屋敷」を再度訪れたルンゲは、肖像画の裏にドイツ語で殴り書きされた手紙を見つける。
「怪物から美女への恋文 君のことをずっと見ていた 君のすべてを食い尽くすために見ていた だが
逆に君のすべてが私を侵食した……」
ライヒワインの元にアルコール依存症を訴えやってきたエヴァは、そこでテンマ拘束を知る。テンマの
無実を訴えるライヒワインら友人や元患者たちは、法曹界の寵児ヴァーデマンに彼の弁護を依頼する。
テンマは、ドイツに強制送還された後も黙秘を続けていたが、ある日、弁護士ヴァーデマンの相棒と
してロベルトが面会に現れ、エヴァ殺害をほのめかす。ロベルトは、火の海と化した図書館からうまく
逃げ遂せていた。エヴァの危機を救うべく、脱獄王ミルヒと脱走を図ったテンマは、その足でエヴァの
宿泊するホテルの部屋に駆けつけるが、既にそこは空だった。
一方、ルンゲは弁護士ヴァーデマンを訪ね、絵本の著者ボナパルタとヴァーデマンの亡き父が「赤い
バラの屋敷」で密会していたと話し始めると、ヴァーデマンはひどく動揺した素振りを見せる。
へたくそ
>>167 乙です。ここまで細かく書いてくれるのは詳細を知りたい自分にとっては本当にありがたいです
169 :
168:05/02/01 13:23:25 ID:???
ここって犯罪者だらけだね。
なにが「ありがとう」だよ。
出版社や作者に対する営業妨害だろ。
さっさと削除依頼出せ。
幻想水滸伝3をお願いします
ダラダラと何週もかけ、「音の4人衆」+αを倒したシカマルたち。
ナルトはサスケを説得して連れて帰ろうとするが、もはやサスケはそんな気毛頭なく、
結局闘うことになる。
そしてナルトはサスケに敗れ、サスケは大蛇丸の元へ行ってしまう。
だが早漏の大蛇丸はサスケが来る前に我慢できず、他の人間を器にして
転生しちゃう。一度転生の術を使うと最低3年くらいは転生できないらしい。
じゃあサスケは少なくとも3年は器にされることは無いな、
それまで修行して力つけてからサスケを取り戻しに行くか、ということになった。
そして2年半後・・・ナルトは成長して木の葉の里に帰ってきた!!
ナルトは服のデザインが変わった。サクラは見た目はそんなに変わらず。
「昔言った通りこれが本当の私、エルフの女王様」と言い、ジルを霧の谷に来るよう誘う
ロシーヌ。だがジルを抱えて飛び立とうとした途端、魔を感じて駆け戻って来た
ガッツが斬りかかった。結局間一髪でかわされ羽根の端を切るにとどまったが、ロシーヌは怒り
反撃しようとする。しかしジルが「やめて」と言うとそのまま飛び去った。
ジルまで一緒に斬ろうとしたことに腹を立て、飛び去るパック。だがガッツは自分が
手加減してしまっていたことを感じ、戸惑っていた。
空から見下ろす景色をジルに見せるロシーヌ。そして「ジルも私達の仲間になれば飛べるよ」
と言う。そして「あの黒い剣士、霧の谷に辿り着けるかな」と言うロシーヌ。
霧の谷は決して子供を傷つけたりせず守ってくれる“本当の大人達”森の守護者(ガーディアン)
によって守られているのだと言う。
実際に霧の谷に踏み込んだガッツは、人間の死体が集まった塊を目にしていた。
そしてその中から出て来たのは、いつぞやのジルを攫おうとしていた盗賊達。
彼らは四つ足で這うように走り寄り、ボウガンで撃たれてもビクともせず、虫の怪物に変身した。
それを斬り捨てるガッツ。だが更に大量の虫の怪物が現れる。
大量の子供達の焼死体を埋葬する村。そこに訪れたのは、法王庁の聖鉄鎖騎士団だった。
何があったのか聞かれ、妖精と黒い剣士のことを答える村の司祭。それを聞いた
団長ファルネーゼは、我々はその黒い剣士を追っている、という。
近年よく聞かれる魑魅魍魎の話、その幾つかに黒い剣士の目撃報告が共通して存在するので、
とにかく正体を突き止めようとしているのだと言う。
それを聞いていたジルの父親は、手柄欲しさに案内を名乗り出る。
大量の虫を斬ったガッツの前に、カブトムシをカマキリに変身する2人組が現れる。
カマキリのスピードとカブトムシの外殻、パワー。元は騎士というだけあって別格の強さの2人。
しかしガッツは大砲と剣を駆使してそれも片付ける。大量に出血して膝をつくが、
上手いことにカバンの中に薬になるパックの鱗粉が残っていた。
一方でパックは、たまたまながら霧の谷に到達していた。その奥に広がっていたのは、
秋だというのに花の咲き乱れる、一見のどかな湿原。そこではあの村を襲ったエルフもどき達が
遊んでいた。思わず釣られて紛れ込んでしまうパック。だが彼らがボールのように遊びに
使っていたのは、人間の目玉だった。固まるパック。
だがそこで「女王が戻った」との知らせ。エルフもどき達を追ってパックも行くと、
そこには確かに大木の上でジルを歓迎するロシーヌがいた。
ジルに「逃げよう」と言うパック。だが大人達に虐待されていたジルは、ロシーヌに
仲間になれと誘われて迷っていた。「あの子達より楽しそうなことが私には見つからないの」
側で歓声が上がる。エルフもどき――子供達が虫の角や羽、植物で武装したり、
虫に騎乗したりして、戦争ごっこをしているようだった。
だが彼らは本当に相手を刺し、殺し合っていた。そして串刺しにした死体をパック達に
渡そうとして来た。悲鳴を上げはらいのけるジル。落ちた死体が、人間の子供に戻る。
他の死んだ連中も、人間の大きさに戻って行く。更にエルフもどき達が
贈り物を受け取らないから、「仲間違う?」と言い出し、変身し始めた。逃げ出すジルとパック。
ジルとパックは木から丸いものが無数にぶら下がっているところに通りかかる。
その丸いものから羽化するエルフもどき。人間の子供達をエルフもどきに変えているのだった。
エルフもどきになった子供達が殺し合っていたのは人間ごっこ、エルフになれば怖くなくなる、
人間の村では嫌なことばかりだったはず、ここには楽しいことが全部ある、と
ジルを誘うロシーヌ。ロシーヌの作り出す繭に捕われかけるジルだが、パックが呼び止める。
ロシーヌはパックを攻撃しようとして近くの繭を切ってしまい、中からエルフもどきに
なりかけた子供の、溶け崩れた体が。我に返り悲鳴を上げるジル。
そこでふと、炎が迫っているのに気付く一同。松明を持ったガッツが火を放っていた。
燃える木を切り倒し無数に飛んでくるエルフもどきを火に包むガッツ。
ジルの目には一瞬、ガッツの方が恐ろしい怪物のように映っていた。
一方その頃ジルの父親の案内で霧の谷にやって来た聖鉄鎖騎士団は、
死んで虫の怪物から人間の姿に戻った「守護者」達の無残な死体の山を目にしていた。
(続く。あんまり進みませんでしたね)
(もうちょっと出来たんで続き行きます)
エルフもどきに全身に喰らい付かれても、炎に飛び込んで焼き、繭を切り裂いて
体液と内臓を浴び消火して戦うガッツ。木々が邪魔をしてロシーヌは速く飛べない上、
毒の鱗粉も炎によって舞い上げられてしまう。ロシーヌの触角を1本斬り、
仕留めかけるガッツだが、また間一髪かわされる。いや、外した。
自分の妖精の国を焼き尽くされ怒るロシーヌは、巨大な蛾の怪物への変身した。
突撃してその口器で貫こうとするのをガッツは何とかドラゴン殺しで防いだものの、
その速度は超音速、ほとんど見ることもできず通り過ぎた後に音が聞こえ、
体を引きちぎられそうな衝撃波が来る。
だがロシーヌも3回目はより正確に狙おうと思って速度を落としてきた、そこをガッツは
自分の腕を貫かせ、鋼鉄の義手で頭は守ってくっ付いて行く。
そのまま全速力で飛んでガッツを引き裂こうとするロシーヌだが、ガッツは義手の大砲で
ロシーヌの腹を撃ち抜く。空から落下する2人。
だがロシーヌは生きている。頭部の人間の少女の姿を留めた部分を撃ち抜けば殺せたであろうに、
自分の甘さに怒りながら、動かない手に剣を括り付けるガッツ。
炎に囲まれて絶望するジル。だが燃える木が倒れてきた時、ロシーヌがかばう。その時、
ガッツの剣がロシーヌの体を貫いた。ジルを助けるのを見越して、炎の中に潜んだのだった。
再び空への戦いの場は移るが、ガッツは蛾の口器に頬を貫かれながらも歯で噛み止め、
ロシーヌの体を完全に切り裂いたのだった。
ロシーヌは思い返していた。霧の谷で何日も待ち続けても、妖精は現れなかった。
そこに捜しに来た両親。殴りつける父。「霧の谷にこんなのがあっちゃいけない」絶望、
殴られて切れた口から落ちた血がベヘリットに付き、そして・・・
落下したロシーヌところに駆けつけるジル。「ほんとうは、エルフなんていなかったんだ」
と言うロシーヌを、“本物のエルフ”パックが否定する。
「なぜかいなくなったけれど、ここは昔本当に妖精郷だった」と語るパック。
静かに息を引き取ろうとするロシーヌだが、そこに止めを刺しにガッツが現れる。
制止するジルをはねのけ剣を振り下ろそうとするガッツだが、その脇腹を矢が貫く。
撃ったのはジルの父親だった。満身創痍で聖鉄鎖騎士団に追い立てられ、
やむを得ず逃げるガッツ。一方ジルの父親は手柄欲しさに来たのに「そこで子供達を
見ていてやってくだされ」と止められ地団駄を踏む。
ロシーヌはまだ力があったのか急に立ち上がると、帰り着くことのない家路を飛び去った――
父を振り切りガッツを追うジル。騎士団に追われ岩陰に隠れているガッツを見つけると、
(パックが捜し出したようだ)「ここじゃないどこか遠くへ私を連れてって」と懇願する。
だがガッツは自分の周りにまとわりつく闇、悪霊達を見せ付ける。
「逃げ出した先に楽園なんてありゃしねえのさ」
ガッツが闇の中へ消えた後、夜が明け霧の晴れた空を見上げて、ジルは決意する。
「私はやっぱり剣士さんみたいに激しくはできないと思うし、ロシーヌみたいに逃げ出す
勇気も無いのだと思う。だけどせめて、泣いて叫んで噛み付いてみようと思う。
何かがかえられるかも・・・」
それを見届けたパックは「やっぱほっとけないじゃん」と再びガッツを追いかけて行った。
(続く)
「戦いから逃げても そこにあるのは やっぱり戦いだけだ」
のシーンだな
育毛剤のCMみたいなフレーズだね。
冤罪立証の名弁護士ヴァーデマン。彼が法曹界で頭角を現せた原動力は父に掛けられたスパイ容疑(死後
冤罪確定)にあった。しかしある日彼は父が本物のスパイだったという証拠を発見する。ボナパルタとの密会
記録を記した手帳。テンマはロベルトの本当の目的に気づき、手帳を持って「赤いバラの屋敷」へ向かう。
一方、ニナは断片的な記憶を頼りにして、遂に「赤いバラの屋敷」に辿りつく。屋敷内に侵入したニナは、
不気味な扉の向こう側に多くの折り重なる死体を見て卒倒し、そこを人形使いのリプスキーに救われる。
彼は創作イメージを得ようと頻繁に屋敷を訪れていた。彼の部屋は大量の絵本で埋まり、ボナパルタの
著作もあった。リプスキーは回想する。かつてあの屋敷で定期的に開かれていた朗読会のことを。彼が
ボナパルタの絵本を朗読し始めると、ニナはあの惨劇を蘇らせる。──1986年、雨の降る夜。アンナ・
リーベルトは養父母を殺害した兄の頭を撃った。ヨハンは言った。「怪物がやってきたんだ……大丈夫…
僕が死んでも……君は僕で……僕は君……」ヨハンの言う「怪物」は誰?あの日、誰か訪問者がいた?
その頃、「赤いバラの屋敷」をひとり訪れたヨハンは、母の肖像画の前でマッチに火を点した。
全焼した屋敷を前にしたテンマは、再びヴォルフの元に案内される。衰弱した彼は、自分を取り巻く人間が
次々とヨハンによって葬られたと話す。自分の名前を知る者は全て消え失せた。私は誰だ?私はヨハンに
名前を奪われた。これが、彼の言う名前のない世界か。焼失した屋敷跡から大量の白骨体が発見された。
彼らもまたヨハンにその名前を奪われた者たちだ。どんなに身元を調査してもそれは徒労に終わるだろう。
彼らが白日の下に晒されたとき、既に彼らを知る者はこの世に存在しないのだから。エヴァは組織のある
人物がヨハンに通じる大事な駒として保護しているという。彼らは、ヴォルフの及ばぬところで暴走を始め
ヨハンの恐怖にまだ気づかない。彼らが気づいたとき、それは彼らの命がヨハンの手の中にあるとき。
ニナは屋敷の残骸を見る。多くの白骨体。折り重なり倒れる人々。彼女の見た幻影は間違いなく本物
だった。ニナと入れ替わるようにリプスキーを訪ねるひとりの男。ルンゲはボナパルタの息子に辿りつく。
「赤いバラの屋敷」で行われた朗読会の参加者ペトル・チャペックと特別孤児院「511キンダーハイム」
出身の青年クリストフ・ジーヴァーニッヒ。組織の統率者4人のうち、ヴォルフとゲーデリックは既に死に
彼らふたりが残った。彼らはヴォルフの話した暴走する組織の幹部だった。エヴァに与えられた仕事は、
ヨハンと彼らの橋渡しをすること。何度目かのパーティでその役目を果たし終えた彼女は死を覚悟する。
しかし、彼女を護衛していた男マルティンは、組織を裏切り、その命と引き換えにエヴァを逃がす。
ニナは、プラハに残って記憶の糸を手繰っていたが、屋敷を取り囲むバラの棘を指に刺した瞬間から、
フラッシュバックが始まる。溢れる記憶に苦しむニナを見て、ディーターは耐え切れず、ライヒワインの
元に帰ろうと諭す。一度は戻ったニナだったがライヒワインに宛てたテンマの手紙を読んで彼の悲壮な
決意を知り、やはり全てを取り戻そうと再度ギーレンに協力を仰ぐ。そして、彼女は記憶の扉を開いた。
幼いニナは、母とヨハンとともにプラハの狭い路地裏で息を潜めて暮らしていた。父は組織に抹殺され、
母は双子を連れて逃亡した。彼女はヨハンに女装をさせ、美しい双子は完璧に同一視された。全ては、
組織の陰謀から逃れるための手段。しかし、ある日その隠れ家にボナパルタとチャペックがやってくる。
「実験だ」母は両脇にしがみつく幼い双子を見比べ、ヨハンを差し出し、ニナを残した。母と兄は組織に
連行され、妹はひとり取り残された。……でもこの記憶は……。ニナは闇に沈んだ真実を認めテンマを
救うべく、彼のいるフランクフルトに旅立つ。
「赤ん坊」が殺害された。腹心の部下を失い、ふいにチャペックは周囲の異変を感じ取る。ヨハンの行動が
読めない。闇が迫ってくる。全てプログラム通りのはずなのに。暴走しているのは誰だ?私か?ヨハンか?
我々とヨハンは常に同価値だと思っていた。…本当に対等に渡り合えると思っていたのか?あの怪物と?
チャペックはようやくヨハンの闇に気づいた。迫りくる危機に身の安全を考えた彼は、組織の者が知らない
何人も不可侵の山荘を目指す。しかし、到着した彼を出迎えたのはヨハンだった。ヨハンは、ボナパルタの
所在を問う。──フランツ・ボナパルタ。一連の惨劇の引き金を引いた男。『なまえのないかいぶつ』はじめ
何冊もの絵本を描き、その異様な世界観で洗脳教育を施したプログラムの首謀者。──1986年、雨降る
夜。リーベルト夫妻殺害のあの日、彼は双子の元を訪れていた。ヨハンの言う「怪物」は、ボナパルタ。
一方、ニナは、チャペックから出生に関する衝撃の事実を聞く。彼らの計画は、実に綿密に練られていた。
優秀な遺伝子同士の結合。父と母の出会いも全て仕組まれたものだった。全ては祖国東ドイツの発展の
ため、有能な人材の育成のため、ボナパルタの計画を完璧に遂行するため……。ふたりは極右組織から
逃亡を図り、失敗し、引き離された。既に懐妊していた母は、毎日のように面会に来てはラフ画を描いて
いくボナパルタに、呪いの言葉を吐き続けた。「私は……あなたを決して許さない……私が死んでも……
この私の中で、どんどん大きくなっていくこの子達が……必ずあなたに復讐する」……双子が復讐する。
チャペックの精神は既に崩壊を始め、ニナはヨハンの元へと向かう。彼の知らない真実を伝えるために。
テンマがジーヴァーニッヒからヨハンの居所を聞き出し向かうその頃、遂にニナは、ヨハンと対峙する。
作者:名香 智子
出版:小学館
約20年に渡り、飛び飛びにプチフラワー誌上に連載された、
フランスの大富豪・シャルトル公爵家を舞台に展開する
ゴージャス・ファミリー・コメディー。
プチフラワーコミックス(絶版?)
・純愛はジゴロの愉しみ
・アポローンは嫉妬する
・貴婦人は頷かない
・向日葵が恋をしたのは誰?
・黒の皇太子
・少年は贔屓される
・悪趣味な美学
・籠の中のお姫様
・秘密はバラしてもいい
・エメラルドは気取り屋
・縦横無尽の風
・薄情が薄氷を踏む
文庫
シャルトル公爵の愉しみ 全7巻
「ひとまずの完結」と銘うたれており、作者は「気がむいたら続きを描くかも」との事。
(シャルトル家 〜・ド・シャルトル)
●ラウール ヨーロッパ一の大富豪・シャルトル家の当主。金髪に青い瞳。
ゲイではないが、女性が苦手。振り回され体質で、本人もそう自覚しつつも、結構楽しそうな人。
普段は道徳感の塊みたいな男だが、誘惑には弱い面もある。わりとミーハー体質。
●ヴィスタリア 白っぽい金髪の短い巻き毛にエメラルドの瞳。
男嫌いでレズビアン…の筈が、何故かラウールと結婚。
チャーミングで男女問わずモテるが、ラウールの事はわりと愛している様子。
自身もグランサニュー侯爵の娘で、財産家。人形コレクターとしても有名。
道徳感は激しく欠如気味。
●アンリ シャルトル家の跡取り息子。父から金髪を、母から緑の瞳を受け継ぐ。
頭脳明晰、容姿端麗でバイセクシャル。
かなりのプレイボーイだが、選択基準は厳しい。
母親ほどではないが、道徳感は欠如気味…のわりに、独占欲は強い。
他人には冷たいが、身内への愛情は厚い。
本シリーズには描かれていないが、自身の誘拐事件で片足を無くし、義足生活。
●アテネー アンリより23歳下の妹。金髪に青い瞳。
テレパシー等の超能力の持ち主で、シャルトル一家の悩みの種。
●レオポルディーネ ハプスブルクの血を引く、世が世ならお姫様。今は庶民。
ウネウネとした長い金髪、空手をたしなむ破壊系ゴージャス美人。
幼い頃からラウールに恋しているが(今も)「義理の娘になれるから」とアンリにプロポーズされ、結婚。
ヴィスに次ぐシリーズひっかき回しキャラ。
●フィリップ アンリとレオポルディーネの息子。ハプスブルクの血が濃い赤味の強い黒茶髪。
コンピューターの天才で、大人を舐めた様な態度をとる事がある。
父親のアンリが器用な万能型人間だとすると、フィリップは一つの事に突出した研究者タイプ。
●クロウディア アンリ達の娘で、フィリップとは4歳違い。容姿はアンリ、性格はヴィス(最強か?)
現在は兄のフィリップ命の超ブラコン。
残念ながら、あまり活躍する間もなくシリーズ終了。
●ミカエル 大泥棒だった父親の血をひき、スリの才能に恵まれた少年。
美人の母親からは容姿を受け継ぎ、少年の頃にはよく女装していた。
アンリに経営能力を見い出され、後にシャルトルの子会社を任されるまでに成長する。
一時は沢山の女性と浮き名を流したが、ある事件をきっかけに一途に。
●ソフィー・ド・ロシャンボー アテネーの遊び相手。
黒髪の美少女で、幼い頃にミカエルと結婚の約束を交わす。
外交官である父の都合で一時期フランスを去るが、何年か後に更に美しくなって帰国。
●リオン 宝石の産出国・ロノス王国の皇太子。
黒髪に黒い瞳で「黒の皇太子」と呼ばれている。
小国ゆえに資金繰りが厳しく、持参金目当てにアテネーに求婚。
別名をダグラス・ホジキンといい、宝石専門の泥棒もこなす。
●シュニーユ・ド・ヴィヨン
一応男爵位だが、名のみで、実体はジゴロ。
ラウールとヴィスの結びの神(?)
(カイザー家)アメリカの巨大財閥。
●アルフレッド 富を増やす事に執念を燃やす当主。
ラウールとは学生時代の旧友で、一方的に迷惑な親しみを抱いている。
昔はほっそりとした美男子だったが、後に巨デブなオヤジに…
アルフレッドジュニア、バート、スコット、エドウィンと、4人の息子を持つ。
末子のエドウィンをアテネーと結婚させたいと思っている。
時を経て向かい合う双子の兄妹。ニナが「赤いバラの屋敷」での凄惨な体験は自分の記憶だと話すと
ヨハンはそのまま姿を消した。「夢からさめたんだ……」彼は、怪物ボナパルタに会いに行く。
駆けつけたテンマは、側頭部に銃口を押し当て放心するニナを見る。彼女は青ざめた表情で告白する。
あの日、屋敷で起こった悪夢から逃げるように帰った幼いニナは、ひとり帰りを待っていたヨハンにその
一部始終を話した。毎日毎日。来る日も来る日も。ヨハンはその話に耳を傾けていただけ……。ニナは
苦しむ。ヨハンに話さえしなかったら、ヨハンが共鳴を感じさえしなかったら、あるいはこの一連の悲劇を
防げたかもしれない。……ヨハンが破滅する。きっと全てを終わりにする。あたしのせいで。
幼いヨハンは隠れ家に火を放ち、屋敷から戻った妹と逃げ出した。組織も父も母もいない兄妹ふたりきり。
チェコ国境を彷徨う姿をヴォルフに発見されるそのときまで、世界はまるでヨハンとアンナふたりきり……。
一方、ボナパルタの行方を追いかけるルンゲとグリマーは、南ドイツの山間にある町ルーエンハイムで
遂に彼を発見する。町では、既にロベルトを中心としたヨハンの心酔者たちが武装して暴れ始めていた。
大雨が降り出し、交通は遮断され、陸の孤島となった町は銃声と悲鳴と血に染まっていく。
「君をルーエンハイムで待っている」というヨハンのメールを読み、ニナはその地へ向かう。ライヒワイン、
ディーター、エヴァ、シューバルト、カール、そしてロッテ……ヨハンを知る者たちに避難を指示して。
恐怖と疑心暗鬼の町。侵入者が大量の銃をばら撒き、人々は殺し合う。かつての惨劇を繰り返すように。
ルンゲは、テンマにこれまでの執拗な追跡を詫び、テンマは、ボナパルタに手紙を読み聞かせながら問う。
「怪物から美女への恋文 君のことをずっと見ていた …… 君は美しい宝物を残してくれた あの永遠の
生命のような双子 一番罪なことは、人の名前を奪い去ること 君に名前を返そう 君の名はアンナ 今は
ただ悲しい…」ボナパルタは答える。双子の母に恋したと。考えを改めた彼はその残酷なプログラムを一切
消去すべく計画を知る全ての人間を「赤いバラの屋敷」で毒殺し、愛する彼女と双子の幸せと安穏の日々を
祈った。しかし、ボナパルタの世界に魅入られた者は多く、彼らは、国を動かす偉大な指導者としてヨハンを
崇拝し、暴走を止める術を持たない彼は故郷ルーエンハイムでひっそりと裁きが来るそのときを待っていた。
グリマーが死に、ルンゲも撃たれた。ロベルトが息を引き取り、ボナパルタの意識はない。遂に、ヨハンは
テンマと対峙する。「あなたにとって、命は平等……僕は生き返った……でも……誰にも平等なのは……
死だけだ」ニナの叫びは空しく響きヨハンは俯く。「だめだよ……テンマは僕を撃つんだ」彼は子どもに銃を
向けテンマに問う。「そうでしょ?」ヨハンは頭を撃ち抜かれた。撃ったのはテンマではなく子どもの父親。
惨劇は終わった。テンマは再びヨハンの命を救い、双子の母親を訪ねた。彼女は夫と我が子を実験と称した
プログラムに奪われた悲しみから精神を病んでいた。テンマは徐々に彼女の心を開いていく。天気のいい日。
母は、双子につけた名前を思い出したとテンマに告げる。テンマは病室で眠るヨハンを見舞い、覚醒した彼を
見る。ヨハンは、テンマに問う。「あの怪物が僕の前に現れた……母さんは僕を助けようとしたの?……僕と
妹を間違えたの?いらなかったのはどっち……?」──それは幻覚。エヴァはキッチン・コーディネーターに
グリマーの嫌疑はヴァーデマンに晴らされ、ルンゲは警察大学校教授となった。テンマは国境なき医師団で
活動中、ニナは大学を卒業し弁護士を目指す。……ベッドから消えたヨハンは、今いずこ。 <了>
以上で『MONSTER』終了です。予定よりだいぶ長くなってしまいましたので、後で簡略化した粗筋を
UPします。管理人さんには申し訳ないですが、そちらをchapter1の前に置いて頂ければ幸いです。
浦沢直樹(うらさわ・なおき) 小学館 『MONSTER』 全18巻
ドイツ・アイスラー記念病院の天才脳外科医天馬賢三。9年前、彼がその命を救った少年ヨハンは怪物
(モンスター)という名の殺人鬼だった。ひとりでも多くの尊い命を守るため、テンマは逃亡を続けながら、
ヨハンを追跡する。ドイツ・ハイデルベルク大学の学生ニナ・フォルトナーは、20歳の誕生日に養父母を
殺害され、ある失った記憶を取り戻す。彼女もまた、行方不明の双子の兄ヨハンを追跡する旅に出る。
テンマは、ヨハンを追う過程である極右組織の存在を知る。彼らは祖国東ドイツの復活を願い、ヨハンを
絶対的な指導者として迎えようとしていた。計画は用意周到に組まれ着実な進行を見せていたが、突如
その歯車が狂い出す。ヨハンの闇は深すぎた。暴走を止める術もなく、組織の人間や彼に関わった者は
次々と葬られていく。一方、ニナはヨハンの足跡を辿りながら徐々に溢れ出すおぞましい記憶に苦しむ。
怪物ヨハンのルーツは、フランツ・ボナパルタという人物にあった。彼は計画の首謀者だった。彼の著作、
彼の邸宅、彼の行動、彼の本当の願い…一連の悲劇の終焉を迎えるべく、ヨハンは彼の故郷を目指す。
怪物ボナパルタの故郷で、遂にテンマはヨハンを発見し、銃口を向ける。テンマが選ぶのは、生か死か。
対峙するふたりの間に一閃が駆け抜け、ヨハンは頭を撃ち抜かれる。惨劇は幕を下ろし、テンマは再び
ヨハンの命を救う。……病室のベッドから忽然と消えたヨハンは、今いずこ。 <了>
粗筋だけでいいんで
紗夢猫の
神様だもの(タイトルが正確ではないかも。)
をよろしくお願いします。
やっぱりよくわかんないおわり方だよな、モンスター
【純愛はジゴロの愉しみ】
コート・ダジュールにリゾート旅行中のラウールを、ヴィスが血相を変えて訪ねてくる。
ラウールは近々結婚しなければならず、ヴィスはその相手が自分ではないと腹を立てていた。
二人は精神的には愛し合っている関係だったが、ヴィスがレズで、肉体的に男を愛せない為、貴族の長男の嫁にはなれないのだ。
ジゴロのシュニーユと出会い、ヤケになっていたヴィスは、彼が女性達をおとす手伝いをする事に。
シュニーユにはヴィスと瓜二つのジュエという男の相棒が居り、彼がご婦人方を口説くのを見たラウールは、ヴィスだと思いこむ。
「私はアブノーマルを愛している!」と、気持ちを自覚したラウールはジュエに結婚を申し込むが、勿論男なので断られる。
肉体関係が無く、ヴィスが本当に女である事に確信が持てず、ラウールは錯乱。
一方、「あんたが気に入った」とシュニーユにキスされたヴィスは、気持ち悪さに嘔吐し、やはり錯乱。
ラウールとヴィスの事情を察したシュニーユは、ラウールから高額の手間賃を取り、錯乱している二人をベッドインさせる事に成功。
ベッドの中で正気に戻った二人だったが、ヴィスは立派に妊娠し、二人は結婚したのだった。
【純金は黒ネコの楽しみ】
(本筋とは関係無いのでサクッと)
公爵家所有の別荘に二人が滞在中、裏の崖に溺死体が打ち上げられる。
ヴィスは男が持っていた写真の謎を解き、純金の女神像を手に入れる。
MONSTER乙でした!
ええっとつまりモンスターは、母親に見捨てられたと思ってたヨハンが
それでも母親の意志を汲んで復讐を完遂する話ってことでいいの?
二ナのせいとかじゃなく。
んで最後はそれ聞きに母親に会いにいったっていう解釈でいいわけ?
そんな浅い話と違うよ
漫画を読んでも一回で理解できたらすげーと思う
俺としてはAKIRAとMONSTERは面白いけど難解な漫画ベスト2
MONSTER結構有名だけど、ストーリーは知らなかったなぁ
確かにすごく難しい・・・・
>ヨハンの闇は深すぎた。
>テンマが選ぶのは、生か死か。
カッコイイ〜書き方。
いつもはハンタみたいなあらすじ書きが好きだけど
こういう正統派もやっぱいいかも。とにかく乙!
自分は読むのは長いのが好きかも。
ストーリー書くときってどのくらいの長さがベストなんだろう・・・
自分は「夕凪の町、桜の国」の奴がちょうどよかった
>>200 そこまで気を使う必要はないよ。
リク主含めここにいる読み手はみんな読めればラッキーって
スタンスなんだから。
自分がイイと思う長さがベストだよ。
>>202 レスどうも。
未解決リストにあるE'Sに挑戦しようかと思ってます。
これも結構難解な話で、まだ連載中なので謎があんまり解明されてないですが
世界とストーリーが分かる程度に書いてみますね・・・。
マイペースにがんがれ
>>201 あれは書き手の技量と作品自体の素晴らしさが合わさったレアケースだと思う。
もちろんあれぐらいの長さがあったほうが雰囲気が伝わるのかもしれないが、
単行本1冊で8レスも消費しちゃうと顰蹙買う場合もあるかと。
まぁそのときは文句つける奴ほうが悪いか。
あ、単に長いのが好みで例としてあげてるならこのレスは見当違いだな。
中身さえわかりゃ一冊で20レスぐらいでも許容範囲。
書き手はあくまでもボランティアだからケチつける気はない。
『E'S』結賀さとる
Gファンタジーで97年から連載しているアニメ化もしたコミックスです。
内容は超能力者(サイキッカー)もの。
現在、11巻まで発売中。
いつのころからか、特殊能力を持つ者が現れるようになった
彼らがどういう要因で現れたのか定かではない
しかし精神能力を物理力などに変えることのできるその力は、
人々の恐怖と嫌悪の対象となり、彼らは能力を発揮したそのときから化け物扱いされ、
徐々に社会適応能力を失っていった
人は彼らを侮蔑を込めて呼ぶ
『E'S』と――…
旧時代の末期に起こった第三次世界大戦は、全世界にかつてない甚大な被害を与え
その結果『国家』という枠組みを弱らせるという現象を生んだ
そして人々が帰属する新たなる枠となったのが『企業』であった
企業の役割は徐々に肥大化し、もはや単純に営利団体と呼べる粋を超え
軍事、治安、福祉など、かつて国家が担っていた役割を代替わりするようになった
その新体制は貧富の差の拡大といった弊害を生んだものの、新しい秩序として機能
し始めていた
表面上は穏やかな世紀が訪れていた
世界の企業の内、巨大コングロマリットは現在十二あり、その代表十二企業は
合わせて『企業連合』と呼ばれ、世界の枢軸を担っていた
その中のひとつ『アシュラム』は、ここ数年で頭角を現し登りつめた企業である
特殊能力者は社会から隔離され、政府に権限を与えられたアシュラムが
一括して管理するようになった
そしてアシュラムは管理されていない能力者を保護するという名目で
特殊能力者による特別部隊を結成し、活動を開始していた
209 :
マロン名無しさん:05/02/05 22:12:06 ID:QLNQsSRZ
yu
E'Sのアニメは糞だったなあ・・・・
物語の舞台となる『G(ガルド)』は、かつて企業連合(当時はアシュラムを除く代表
十一企業)が海に埋め立てて作り上げようとした洋上都市だったが、開発が途中で断念され
現在では廃棄されたビル郡に貧しい人々が築き上げた街となっている。
アシュラムはGの再開発に乗り出そうとしていた。
Gのゲリラ組織の長である衿宮(エリミヤ)は、便利屋稼業を営む勇基=篤川(ユウキ
=トクガワ)に『カリヴァリオの秘蹟』の捜索を依頼する。
それは、Gにあることは確かだがその存在する場所もそれが何なのかも分からない。
しかしそれを求めてアシュラムもGを攻めにくると衿宮は予知する。
衿宮は非合法能力者のひとりだった。
彼は能力者を集め、アシュラムに対抗しようとしていた。
戒=玖堂(カイ=クドウ ※主人公)は曳士=鷺宮(エイジ=サギミヤ)指揮下の
アシュラムの能力者部隊の一員として「G地区ゲリラ掃討作戦」のため、神露(シンルー)
神龍(シェンロン)・瑠璃達とGに降り立った。
戒は人との共存を願い、外の世界で苦しむ非合法能力者を救いたいと考えていた。
瑠璃と移動中、炎の中から逃げ遅れた少女を救った戒。
しかしその場を離れている間にその少女の母親が瑠璃を殺してしまう。この作戦には銃の
携帯義務があったが、戒は人を傷つけることを恐れ、銃弾を抜いていたのだ。
そして瑠璃の元を離れる際、戒はその空の銃を落としてしまった。それが不幸の連鎖を生んだ。
ショックを受けた戒は、能力を制御しきれず人を殺してしまう…。
神露は、戒と瑠璃が現れないため仕方なく一人で作戦を開始していたが衿宮の能力に阻まれ
危機に陥っていた。
神露の双子の弟・神龍は、姉の危機を感じ取り危害を加えようとしていた人間を惨殺。
それを止めようとした戒もろともその周辺の地区を吹き飛ばしてしまう。
この事件で、アシュラムのG再開発は一旦凍結されることになった。
ナイトメアチルドレンが未解決リストにあったみたいなんで書こうかと思います。
PCが絶賛壊滅中なんで、携帯で書きます。
そのため、進行が遅くなるやも知れませぬが勘弁してくださいf^_^;
…そういえば、E'Sと同じスクエニですな。
一時期あれだけいた改革派はどこにいったんだろう。
結局ルールは次スレから変更するのか?
強制じゃないけどトリップ推奨ってなことになったような。
基本
>>145でいいかと。強制しない、罵倒厳禁。
なにより書き手を不愉快にさせちゃマズイ。
ここに書くときプレッシャーを感じる人もいるようだから。
そもそも、新作バレがそんなにないしね
王討伐10日前
対戦の組合せのようなものが出る
(ただしいい加減な冨樫なのでいくらでも変えられる恐れあり)
ゴン&キルア 対 ネフェルピトー
ナックル&シュート 対 モントゥトゥ・ユピー
モラウ&ノブ 対 シャウアプフ
ネテロ会長 対 王
いくらネテロ会長でも護衛軍の3人がいたのでは王を倒せないということで
それぞれのコンビに護衛軍を王から引き離すように命令したのだった。
ゴンとキルアはそれぞれサイヤ人の死にかけパワーアップ並の
戦闘力上昇を遂げて、いままで色々理屈つけて修行してきたのが台無し。
ここからは別行動だ、ということでゴンはキルアと二人で行くことになる。
同じ日に旅団のうちの何人かは、故郷の流星街を支配しようとしていた
サソリ女のザザンを退治していた。ザザンしぼんぬ。
島根の奥地で生まれた力♪
偽りの平和 消し去るぜ
混沌(カオス)和歌山でバーニング!!
なんでNGL編だけ長くやってるんだろう
NGL編はこうでよくね?
悪い蟻でてきた。
主人公たちが倒した。
でも○○や○○は死んだ。
誰か「わたしは真悟」たのんます。
わたしは真悟の内容は文章化するのは不可能。
樋野まつり 白泉社 「WANTED」
お願いします
尾田栄一郎の方の「WANTED!」なら知ってるんだが・・
簡単な内容紹介でいいんでないの?
樋野まつりの漫画って話がどんどん破綻していくんで
紹介する価値があるのやらないのやら・・・
めるぷりも未解決欄にあったなぁ
>>222 17世紀末、地中海。幼い頃、海賊に攫われた初恋の少年・ルースを追って、
かつてルースを攫った海賊船に男装して乗り込んだ元歌姫アルメリア。
しかし船長スカルズこそ探していたルースだった。
憧れの優しい人がすっかり傲慢で凶暴で女好きになっていたけど
まあそれなりにいちゃいちゃしたり冒険したりな感じ。
船戸明里 「Honey Rose」
お願いします
227 :
222:05/02/06 18:20:24 ID:???
以前、神様だものを依頼したものです。
タイトルはあっているようでした。
引き続きお待ちしています。
>>225 価値はお前が見出すものではないから無問題
書き手に文句付けられると困るんですが
一応まとめサイトにはあったけど、クランプの聖伝希望
せめてもーちょっと詳しく知りたい
前スレでリクあった「バナナブレッドのプディング」投下します。
「きょうはあしたの前日だから………だからこわくてしかたないんですわ」
人とちょっと違った思考回路の持ち主の少女、三浦衣良。
両親も彼女を持て余し、姉の沙良だけが唯一の理解者だった。
しかし沙良は結婚して家を出ることになり、両親がそれを機に自分の精神鑑定をしようと言っているのを
聞いた衣良は不安にさいなまれる日々を送っていた。
結婚式の前日、転校した学校で衣良はさっそく「血液がフリーズドライ化するほどこわい日」といった発言を
して教師に不審がられるが、幼なじみの御茶屋さえ子と再会する。
話を聞いたさえ子はボーイフレンドが出来れば治るといい人を紹介すると言うが、衣良の理想の男性像は
「世間に後ろめたさを感じている男色家」というとんでもないもの。
何とかしようとマネージャーをしているサッカー部の部員を当たり、片思いの相手の奥上が男色家だと知り
さえ子はショック。しかし世間に後ろめたさを感じているという条件には当てはまらない。
そこにコーチであるさえ子の兄峠が現れ、衣良は峠をさえ子が紹介する人だと勘違い。さえ子もいい手かも
しれないとそのまま通すことに。何も知らない遊び人の峠はさっそく衣良と放課後会う約束を取り付ける。
放課後。二人は昔一度だけ石蹴りをして遊んだ話から石蹴りで対決をすることに。
衣良は「私が勝ったら結婚してください」と峠に言い、冗談だと思った峠はそれを了承。結果は衣良の勝ち。
その後衣良が好きだった庭の薔薇の木の話をしたりといい雰囲気に。
明日アパートに行くという衣良の言葉に峠はすっかり有頂天になる。
翌日沙良は式を挙げ、衣良も峠と結婚するべく家を出て行ってしまう。
さえ子は衣良の両親を説得することに成功。一人残された峠はさえ子が置いた手紙で真実を知り大慌て。
しかし結局は、さえ子に促されるまま衣良と形だけの式を挙げることに。
さえ子は「義理のきょうだいねわたしたち」と衣良とはしゃぐが、峠は複雑だった。
式の最中、衣良はあなたの恋人も呼ぶべきと言い出し、峠はかわそうとするがさえ子は奥上を連れてくる。
奥上は恋人と待ち合わせがあったが、さえ子に頼まれ恋人役を引き受けてくれたのだ。
自分はカモフラージュだから峠が奥上との関係を隠す必要がなくなったら出て行くという衣良の言葉に、
峠はうまくいけば早く解放されるかもしれないと思う。衣良が嫌いではなかったが、こういう状態になるのは
我慢ならなかった。
その夜衣良は、子供の頃からよく見る人食い鬼に捕まり食べられる夢を見る。しかしその日の夢では、
途中で峠が現れ衣良を助けてくれる。衣良はいつまでもここにいてくださいと頼むが、峠は去っていく。
悲しい夢だと衣良は思った。
翌日、奥上に会ったさえ子と峠は彼が傷だらけなのにびっくり。忘れ物を届けた際衣良がいたので
芝居をしていたのだが、それを彼の恋人が目撃していたらしいのだ。奥上は芝居を降りてしまう。
午後には衣良の目の前で恋人同士のキスシーンをすることになっている(隠す必要がないことを
証明するため)のにと困る峠だが、どうにか柔道部の友人に代役を頼むことに成功する。
放課後、奥上の見舞いに行ったさえ子は彼が寝言で兄を呼びながら泣いているのを見てしまい、改めて
自分が失恋したことにショックを受ける。
峠も作戦通りに芝居を決行しようとするが失敗。衣良にはごまかしたおかげでばれずに済んだが
衣良が嬉しそうにしているのを見て、彼女の事をまったく考えていなかったことに気づき反省。
不安定な衣良のためにしばらくは彼女の「ライナスの毛布」でいようと思う。
衣良もまた、峠の側から離れなくてすむ事が嬉しい自分に戸惑っていた。
サッカー部は大会を控え特別練習に入り、衣良は峠や部員達におやつを持って行ったりと二人の中は
急接近していく。一方で衣良は峠を神様みたいな人だと思わないようにと必死だった。
そう思っていた人は皆――沙良も、衣良の側から離れていってしまったから。
奥上は寝不足の日々を送り、練習でも倒れるようになる。
たった一度芝居に付き合っただけだが、峠に対して特別な感情を抱くようになってしまったのだ。
その日も眠れないでいたところに、峠が部屋を訪ねてくる。奥上は大喜びするが、それを見ている人影が。
翌日奥上は学校を休み、気になったさえ子と峠が部屋に様子を見に行くと奥上は傷だらけだった。
夕べのことを恋人に目撃され、やられたのだと話す奥上に元はといえば俺が芝居を頼んだからだとそいつと
話をつけるという峠。ところが奥上の恋人は峠の大学の教授で、男色家であることを公にされることを
嫌うからよしてくれと言う。後をつけて来ていた衣良は全てを聞いてしまい茫然。
嘘をつかれていた事を知り、自分が何のために峠と一緒にいるのかがわからなくなる。
その夜、沙良が新婚旅行から帰ってるはずと衣良は家に戻るが、沙良は帰っておらず両親が
「なんであの子(衣良)ちゃんと沙良のように育ってくれなかったのかしら」と話しているのを聞いてしまう。
自分の居場所がどこにもなくなったと感じた衣良は「沙良の赤ちゃんに生まれ変わりたい」と涙を流す。
峠は教授の家に向かう途中、自分そっくりの男に出会う。捕まえて見るとそれはさえ子だった。
夕べ奥上の家を訪ねたのは峠に変装したさえ子で、彼女もまた、教授に全てを話そうと種明かしをしに
行く途中だった。
教授の家に着くとそこには衣良が。衣良も誤解を解きに来たのだが、峠に残酷な仕返しをしたいと思った
教授の策略で、衣良は峠と別れ教授と同居することを決めていた。
教授は巧みに衣良の両親を説き伏せ、治療を目的に自分との同居を承諾させる。
衣良は泣きながら去っていく母を見ながらいつもどおりだと思う。
自分のやることなすこと、母は泣き、父はため息をつく。
新しい生活を始めた衣良だが、理想通りの人と生活しているはずなのにどうしても峠のことを考えてしまうことに
悩んでいた。ずっと憧れていたバナナブレッドのプディングも「枯葉の味」がするだけ。
峠のほうも、衣良がいなくなったことで心に重い何かが残っていた。
さえ子はまた峠に変装して奥上に会うが、へまをしてもまるで動じない彼に何があっても奥上が兄を好きな
気持ちは揺るがないということを思い知らされただけで終わってしまう。
教授と二人で散歩に出た衣良は、他の女性と話している峠を目撃。今まで感じたことのない感情にその場を
逃げ出す。
「ああどうしようああどうしよう。こわれそうこわれそうたすけてたすけて」
衣良は再び人食い鬼の夢を見る。峠に助けを求めるが今度は来てくれない。
「おまえはわたしにくわれてわたしになるんだ。そして峠をにくむようになっていつか峠をやっつけてしまうのだ」
鬼に捕まり食べられてしまう衣良。
起きるとさえ子が尋ねてきて、土曜にサッカーの試合があるから応援に来るようにと誘う。
だが衣良は複雑だった。何もないのに峠が憎くてたまらない。
峠なんか試合に負ければいい、大嫌い――そう大声で叫ばなければ気がすまない自分が不思議でならない。
衣良はそれを、夢の中の鬼に食べられて自分も鬼になったせいだと思い込む。
鬼になったという思い込みで衣良は自分を次第に追い詰めて行く。
教授は久しぶりに奥上と会う。しかし彼の意に反して奥上は峠を本気で好きになったから別れると告げる。
激怒した教授は奥上の顔を木の枝でひっぱたき去っていく。
様子を見ていたさえ子は変装して彼に合うのをやめることを決意。何となくふらふらしていたところを、
かつて教授に救われた大学生に呼び止められ、成り行きで彼にこれまでのことを相談することに。
変装したのは兄と一心同体になりたい願望があるからだといった妙な理屈に押され、さえ子は兄と距離を
置いたほうがいいというアドバイスに従い留学することを決める。
家でひとり飲んでいる教授の様子を見に行く衣良。しかし酔った教授は衣良を奥上だと思い首を絞めてくる。
抵抗した衣良は果物ナイフで教授を刺してしまう。ほんのかすり傷程度だったが、泥酔して眠り込んだ教授を
見た衣良は教授が死んだと思い込み、家を飛び出し自殺をしようとする。
お手伝いさんから知らせを受けた両親も追いかけてきて、衣良は峠の家に着く。
中に入ると留守かと思われた家には峠がいた。峠は飛び降りようとする衣良を止めようとして頬を切られる。
それを見て我に返った衣良は糸が切れたように眠り込んでしまった。
衣良は自分が鬼になることを恐れ両親の言うとおり病院へ行こうかと考えるが、峠はこれからさえ子が
留学するから一緒に食卓を囲んでほしいと衣良を引き止める。
それでもいつか人殺しだってやるかもしれないと恐れる衣良だが峠はそれでも構わないと「きみが大好きだ」
と告白。衣良は驚く。
――わたし、薔薇の木は大好きだった。
でも、薔薇の木から好きだよなんて言ってもらえるなんて夢にも思わなかった。
夢にも思わなかったわ……。
衣良は再び、峠の元に戻ることに。
沙良は不思議な夢を見る。
まだ生まれてもいない赤ちゃんが男と女、どちらに生まれたほうが生きやすいかと尋ねる夢だ。
どっちも同じように生きやすい事はないと答えるが、赤ちゃんはさらに生まれるのが怖い、一人ぼっちは嫌だ
と言う。
沙良は答えた。「まあ生まれてきてごらんなさい。最高に素晴らしいことが待ってるから」
――わたしが答えた「最高の素晴らしさ」ってなんなのだろう。わたし自身もまだお目にはかかっていないのに。
ほんとうになんなのでしょう。わたしは自信たっぷりに子どもに答えていたんです。
<完>
吉田基已「恋風」お願いします。
ナイトメア☆チルドレン一巻ほぼ出来たんですが、まとめるの下手で2〜3レス消費してしまいそうです。
それでもいいなら投稿しときますが。
いや自分は読みきり1本で2レス使ったことあるし…
そうですか…。
なら、もっと長くてよかったんですかねぇ。
2分の1くらいの分量にしちゃいましたよ。
まぁ、一巻ずつ投下します。へたれですが。
作品紹介。
ナイトメア☆チルドレン
作:藤野 もやむ
ガンガンWINGにて99年頃〜02年頃まで連載。
全5巻。
世界観はファンタジー。というか近現代のヨーロッパ辺りをイメージしてください。
「ナイトメアチルドレン」を巡るストーリー。
最初は一話完結だがキャラが出そろってくるにつれて、一本筋のストーリーになってくる。
無駄な回がほとんど無く、5巻いっぱいいっぱいに詰まっている感じ。
なお、マッグガーデンからこの作品のプロローグというか外伝みたいな物がでている。
詳細が知りたい人は言ってください。
世間知らずなお嬢さま、クレームドゥ=カカオは、姉を助けるため、
ベルスタシオ=イヴルというなんでも屋をたずねた。
しかし、事情を話しても相手にされず、追い返されてしまう。
カカオが途方にくれていると、家にいるはずの姉が背後に現れた。
しかしどうも様子がおかしい…。
疑問に思っていると、ペット兼相棒のバクの反応が気にかかり、カカオを追ってきたベルスタシオが姉を拳銃で撃ち抜いた。
すると、『カカオの姉』の死体が収束し、
カカオと同じくらいの年の少年の姿をかたどっていく。
その少年は、ナイトメアと呼ばれ、捨て台詞を残し姿を消した。
家に帰れとベルスタシオに言われるカカオだが、なぜかこう思った。
―この人じゃなきゃいけない…気がする―
ベルスタシオのうでに思わずしがみつき私も連れてってと頼むカカオ。
―似てる…。―
「守って、やろうか?」
「え?」
突然のベルスタシオの提案に驚くカカオ。
どうして急にベルスタシオが自分を守ってくれると言ったのか、
どうして自分も守ってもらいたかったのか、
この時のカカオはまだ何も知らなかった。
それから何日か経った日のこと。
ベルスタシオとカカオは、依頼のあった町にやってきていた。
ベルスタシオが情報を集めている間にカカオは、アミエルという、依頼の手紙を届けた郵便配達の少年と出会い、話すにつれ、次第に仲良くなっていった。
話の流れでナイトメアの話になり、
カカオは自分がベルスタシオの仕事にくっついて来たことを話す。
それを受けて、アミエルは言う。
―邪眼(イーヴルアイ)を持つナイトメア。人間に「幸せな夢」を与える代わりにその人の命を奪う、そんなおとぎ話―
ナイトメア最大の特徴である邪眼。しかし、それはおとぎ話ではない。
生まれつき邪眼をもつ少年、それが自分だと、目を見せるアミエル。
そこにはあのナイトメアと同じ目があった。
不意にベルスタシオが現れる。
カカオを遠ざけるとベルスタシオはアミエルに銃を構えた。役場からの依頼。それは、アミエルを殺すこと。
「最後に答えてくれ。お前はあの手紙の内容を知っていたのか?」
そう聞かれ、アミエルはそっと目を閉じた。
カカオが戻ったとき、すべては終わっていた。
泣きながら平手打ちするカカオを尻目に淡々とベルスタシオは語る。
「邪眼には不思議な力がある。癒す力、壊す力、、手紙の中身を勝手に読んでしまう力…とかな。
こいつは手紙の中身を知っていた。それでも逃げなかったんだ」
人はその力を恐れ、不安を感じ、それがいつしか憎しみに変わり、邪眼の人間―ナイトメア―を殺そうとする。
「でも…、これじゃあ、ただの人殺しだわ!!」
カカオはこの晩、ベルスタシオの家の中で眠らず、
毛布一枚で外の家の壁にもたれ掛かって眠りについた。
カカオの姉は病気か何かなの?
しまった。消したまんまだったorz
家から帰ったら正式版出します。
まぁ、最初の数行追加するだけですが。
こんな感じで。変わったのは上部分だけですがw
―パパもママもお兄ちゃんもすごく忙しくて私の相手なんてしてられない。
だからこそ特別だったんだ。
いつも私の頭をやさしくなでてくれるのは…
お姉ちゃんだけだった―
話しかけてもこっちを見ようとせず、
一日中ベッドの中で、
まるでそこにいないみたいにいつもどこかを見ている。
世間知らずなお嬢さま、クレームドゥ=カカオはそんな姉を助けるため、
ベルスタシオ=イヴルというなんでも屋をたずねた。
しかし、事情を話しても相手にされず、追い返されてしまう。
カカオが途方にくれていると、家にいるはずの姉が背後に現れた。
しかしどうも様子がおかしい…。
疑問に思っていると、ペット兼相棒のバクの反応が気にかかり、カカオを追ってきたベルスタシオが姉を拳銃で撃ち抜いた。
すると、『カカオの姉』の死体が収束し、
カカオと同じくらいの年の少年の姿をかたどっていく。
その少年は、ナイトメアと呼ばれ、捨て台詞を残し姿を消した。
家に帰れとベルスタシオに言われるカカオだが、なぜかこう思った。
―この人じゃなきゃいけない…気がする―
ベルスタシオのうでに思わずしがみつき私も連れてってと頼むカカオ。
―似てる…。―
「守って、やろうか?」
「え?」
突然のベルスタシオの提案に驚くカカオ。
どうして急にベルスタシオが自分を守ってくれると言ったのか、
どうして自分も守ってもらいたかったのか、
この時のカカオはまだ何も知らなかった。
勇基の義妹・明日香は、家の近くで重症の戒を発見し保護する。
「あの爆発で一万人が死んだ」と戒を責める勇基。
戒の怪我を診ていたGの闇医者・浅倉は、アシュラムの能力者が投薬による能力強化と
意識操作のための洗脳を受けていると言う。そして投薬から離れた期間が続けば当然
能力は衰えていくだろうと予見する。
だが戒は浅倉の話に反して逆に日が経つほどに増大していく力に怯え始めていた…。
そして勇基は、戒が殺人兵器として仕込まれていることに気付く…。
戒は、母親がアシュラムの研究員だったためアシュラムで生まれ育ち、
母親の死後も妹・光流共々面倒を見てくれたアシュラムに恩義を感じていた。
光流は絶大な能力の持ち主と言われているが、身体が弱く入院治療中の身である。
それ故最初は盲目的にアシュラムを信じていた戒だったが、しばらく勇基の仕事を
手伝いながらGで生活するうち、内側からは見えなかったアシュラムの残酷な実態を
知るようになり、アシュラムに戻るか否か迷うようになる。
時折フラッシュバックする記憶に苛まれる戒。
何者かに連れて行かれそうになり、能力を暴走させ彼らを消し去る光流。
動き出す首のない死体。
光流を悪魔と言い、戒に殺すよう懇願する母親。
そしてその母親を殺してしまった戒。
精神が不安定になった戒は明日香達の前から姿を消した。
「DRAG-ON DRAGOON Judgement」作:名取佐和子 画:寺田亨
二話まで出たところで雑誌の都合で途切れたままだというこの漫画、
その一話と二話をできるだけ詳しい描写で教えてほしいです。
どうか、お願いします。
253 :
マロン名無しさん:05/02/08 12:01:40 ID:r23B4MZe
長文ストーリーはPCより携帯で読んだほうがなんか読みやすい
PCだと画面内の文字の洪水にびびるからだろうか
ゴメンナサイ。
今日の投稿分ではナイトメア☆チルドレンの2巻分の3分の1しか終わってません…(を
調子に乗って長くし過ぎました(T_T)
1巻ずつやるとか言っといて2巻目でこうなってしまい、本当に申し訳ありませんでした…。
あれから夜が明けて、朝になった。
天気は雨。外で寝ていたカカオはびしょ濡れであった。
一方、ベルスタシオ。
なんだかんだいってカカオを心配していると、耳元で囁く声が聞こえる。
―誰(なに)が欲しい…?―
「…ニセモノなんて、いらねぇよ」
「ウソばっかり…。」
ハッとするベルスタシオ。不意に窓のところにナイトメア―あの少年―が現れた。
「よほど強く意識してないと見分けもつかない癖に」
そういい残すと少年は消えて、部屋にはベルスタシオだけが残された。
カカオはバクを抱えながら雨に打たれつつしゃがんでいると、前から17、8歳くらいの女性が歩いてきた。
「そんなところで何してるの〜?」
その女性はベルスタシオを「ベル」とあだ名で呼んだ。
どうやらベルスタシオの知り合いらしい。
「待って!依頼ならいらないわ。お願い…!!もう、あんなの見たくない…」
カカオは女性にしがみついていた…。
場面は変わり、ベルスタシオの家。
本を広げつつも、頭の中はカカオと、もう一人の女性のこと。
「なんだかな…。似すぎだよ…、コルク…」
バン!バン!
ドアがものすごい音が鳴る。開けると女性がカカオを抱えながら勢いよく突っ込んできた。
ドアがものすごい音が鳴る。開けると女性がカカオを抱えながら勢いよく突っ込んできた。
カカオは苦しそうにしている。どうやら、熱があるようだ。
ひとまず、カカオを別室のヘッドに寝かせた。
「で?今回は何をしに来たんだよ、アーリ」
その女性(タイムズ=アーリ)はその質問に答えかけ、いったん止めた。
「隣の部屋で話さない?」
アーリはベルスタシオに依頼を持ってきたのだと言う。
カカオのことを考慮して目の前で話すことを避けたのだった。
ベルスタシオがカカオの反応の訳を言う。
昨日、邪眼の子供を殺したこと。
その子とカカオが仲良くなっていたこと。
ちゃんとその子を人間扱いしていたこと。
カカオは何も知らない。ナイトメアも邪眼も。
それが故に純粋なのだ。
アーリがその部屋から出ると、カカオは起きていた。
支離滅裂なカカオの話を優しく聞くアーリ。
大体の事情を把握し、ベルスタシオにバトンタッチする。
たどたどしい会話の末に、ベルスタシオは約束する。
…もう、殺したりはしないことを。
食卓ではアーリが食事を用意していた。
3人で囲む食卓。食事の最中、カカオが突然叫ぶ。
「決めた!これからはベルスタシオ=イヴルを略してベイルって呼ぶ!!」
それは彼女なりの気分転換だったのかもしれなかった。
一方、カカオの家。
二人の男が女性の眠る部屋の前で話し合っている。
「コルクはずっとあの調子なのか」
「ああ、兄さん。…もう手遅れじゃないのかな」
「やはり、ベルに頼むしかないか…。ついでに『カカオ』も迎えに行くとしよう」
誤字がァッッッ!!!!
ドアがものすごい音が鳴る。→ドアがものすごい音で鳴った。
です。
ホントスミマセン…。
まだ誤字脱字あるようでしたらお手数ですが、
ご報告お願いいたします…。
【純毛は生娘の愉しみ】
普段はそれぞれの屋敷に別れて暮らし、月に一度、どちらかの家で食事をするラウールとヴィス。
今月はヴィスのグランサニュー館で食事の予定であったが、朝になっても彼女が帰らず、ラウールはヴィスの車を借りて自分の館へ帰ろうとする。
途中の森の中で、黒髪の気の強そうな美人が飛び出してくる。
彼女の名はサラ・ヴェルシニ。
恋人を亡くしてヤケになっていた無名のデザイナー兼お針子。
女好きのヴィスに取り入ろうと故意に車に当たったのだが、運転していたのはラウールだった。
自分には運が無い、と湖に入水しようとしたサラをラウールは止めるが、二人してズブ濡れになり、森番小屋で暖をとる。
ヴィスのすっぽかしに落ち込んでいたラウールはサラの身の上話を聞き
「(パトロンが)女でなくてはいけないのか」と、彼女に自分の愛人にならないか、と持ちかける。
パリに帰ったラウールはサラと高級レストランに出かけ、そこで偶然にヴィスと出会う。
ヴィスはすっかりサラが気に入ってしまい、自分の女友達全員とサラを交換したい、とラウールに持ちかけるが、彼は拒否。
花瓶を投げつけてラウールを気絶させたヴィスはサラのアパートを訪ね、彼女のデザイン画を見て、その才能に気付く。
結局ラウールがサラのパトロンになり、ヴィスはサラのブティックの顧客となった。
【アポローンは嫉妬する】
アメリカのカイザー家に招かれたラウールとヴィス。
カイザーのアルフレッドはシャルトルのボランティア援助活動を支援する代わりにラウールにゲームを提案。
仕方無くゲームに参加するラウールだったが、カイザー邸に共産主義団体『赤い氷河』の一味が紛れ込んでおり、拉致されてしまう。
ヴィスは誘拐に備えてラウールの奥歯に埋め込まれている発信機を辿って、救出に向かう。
その後、ヴィスの機転で二人は助かり、ゲームにも勝つ。
二人は『赤い氷河』の連中に広大な牧場と住居を世話してやり、彼等はすっかり洗脳されてしまったのであった…。
259 :
マロン名無しさん:05/02/09 22:51:11 ID:1h2KKpXa
「残酷な神が支配する」お願いします。
萩尾望都好きだし、ストーリーにも(変な意味ではなく)惹かれるものがあるのだけど
自分じゃどうしても読めなかったので。
「光のパンジー」をお願いいたします。
>>252 「DRAG-ON DRAGOON Judgement」
雑誌持ってるんでやります。
第1話「家族の肖像」
遠い昔、ドラゴンが空を飛んでいた時代。
戦場で、傷ついた瀕死の男・カイムと同じく瀕死の身のレッドドラゴンが邂逅を果たす。
カイムとレッドドラゴンが生き残る道はただひとつ。
それは、人間と人間以外の生物が魂を交換し合う「契約」だった。
契約を交わした時、レッドドラゴンはカイムの生へと執着する理由である過去を見る。
世界は、「封印の女神」と呼ばれる存在が平和を守っていた時代。
カールレオンという小国の王子として生まれ育ったカイムは家族や友人に囲まれ、
時に軋みを見せながらも、平和な日々を過ごしていた。
そんな時、カイムの妹・フリアエが大人の女性となり、
カイムとフリアエの幼なじみでもあるイウヴァルトとの縁組が結ばれる。
しかし、帝国軍がカールレオンに攻め込み、戦いは次期王位継承者であるカイムにも剣を握らせる。
イウヴァルトも初陣である。
イウヴァルトと婚約したフリアエは、王家の女性の風習として、
初夜に備え伽教えを受けることになっていた。
見知らぬ男性と一夜を共にすることにフリアエは戸惑いを覚える。
しかし、伽教えを行おうとしていたその時、フリアエの身に異変が起きる。
今までの「封印の女神」が死亡し、フリアエの腹部に女神の「オシルシ」が現れたのだ。
母である王妃から、意味ありげに「フリアエを助けてあげて」と言われ、
フリアエの部屋まで行ったカイムは、それを見てしまう。
一方、封印の女神の死を確認した男(素性不明・生前の女神に迫られていた)は、
女神が隠れてしまっては世界は破滅すると、一刻も早く次の女神を捜そうとしていた。
第2話「兄と妹」
女神とは、現世の均衡を保つ採集封印。「神」という求心力でもって世を治める権力の道具。
供物として孤独に生きることを強要される哀れな女――
カイムは、フリアエの身に出現した女神のオシルシを見てしまった伽教えの男性を殺し、
フリアエに「二人だけの秘密だ」と言う。
しかしフリアエはそんな兄に恐れを感じる。
女神の崩御は、世界の混乱を招いた。
民衆達の暴動は日に日に拡大しており、人々は次の女神を求めていた。
カイムはフリアエに女神のオシルシが現れて以来、人が変わったようになった。
戦場でも容赦なく戦うカイムの姿を、親友のイウヴァルトも不審に思い、距離を感じるようになる。
イウヴァルトとフリアエの婚儀は、女神の忌明けにまで延ばされた。
そんな時イウヴァルトは、フリアエのよからぬ噂を耳にしてしまう――
===============================================
以上、月刊少年ガンガン増刊・ガンガンYGの壱号と弐号に掲載されました。
ガンガンYG参号でいきなり「休載」となり、その後、季刊であったガンガンYGは
隔週のヤングガンガンとなり、「DRAG-ON DRAGOON Judgement」については何のフォローも告知もありません。
続きが描かれる可能性は低いのではないかと思います。
乙です。
素性不明の女神に迫られていた男ってハゲですか?
もしハゲていたらゲームの主要キャラクターである、神官長ヴェルドレだと思います
>>264 素性不明の男は長髪のおっさんでした。
「神官長を呼んでくる」という台詞があったので、違うんじゃないかと思います。
原作のゲームはやったことがないので、誰なのかわからないです。すいません。
重ね重ねすいません。
>>263の一行目、誤変換してました…。
×採集封印→○最終封印
267 :
252:05/02/10 02:27:55 ID:???
DRAG-ON DRAGOONをリクエストした者です。ありがとうございます。
この漫画がのっていると知らなくて雑誌を買っていなくて、読み逃してたんですが、
詳しく書いてくださってうれしいです。
3話以降。
「デスノート」を拾ってそのノートの所有権を得ると
そいつに死神がつく。月についた死神は「リューク」という奴だった。
夜神 月「新世界の神になりて〜。Lウゼーーーー殺して〜」
L「キラ捕まえて〜」
月「俺のオヤジは警察官の局長だ。親父のパソコン見たら犯罪者のデータありまくりんぐwww
これでどんどん公になってない犯罪者も殺せるwwうえっwwっwうえっw
オヤジ、そんなことしらずにキラ事件に奔走。
死神の眼は人間の顔を見ると、そいつの名前と残り寿命が見えるのだ・・・!!
リューク「この眼の能力うらやましくね?残り寿命の半分くれたらこの能力やるよ。
月「イラネ。
超探偵LはFBIの人達を送り込むが全員月に名前書かれあぼーん。
LはもうFBIに捜査官を貸してもらえなくなっちゃった。
月のオヤジ「キラは殺人の超能力を持ってるぽい。命懸けで手伝ってくれる奴だけついてこい!
そう言ったら部下のほとんどが抜け、数人だけの小数精鋭になった。
L「あんたら余程やる気のようだから、あんたらには顔晒してやる。一緒に捜査しようぜ」
オヤジ達とLが手を組んだ!!
L「夜神さん、あんたには悪いけどあんたの息子さん(月のこと)怪し過ぎ。
月「そろそろ大学受験だ。せっかくだから超一流大学を選ぶぜ。
そしてなんと受験会場で月はLと出逢う!!
もちろんLが月と同じ大学を受けたのは月と接触するためだ。
L「月くん、私はLです。キラ事件の捜査を手伝ってくれ。
月「な、なんだってー。いいよ。
月「お友達ごっこして名前を引き出したら殺してやるm9(^Д^)プギャー
L「こいつとふれあってるとやっぱ怪しい。色々調べてやる。
それからしばらくしてなんと「死神の眼」の取り引きをした第2のキラが登場。
第2のキラの正体は少しオツムが足りない駆け出し女優「ミサ」だ。
自分の親の命を奪った殺人犯を殺してくれた元祖キラ(月)にゾッコンだ。
ちなみにミサについてる死神は「レム」。
ミサは月を見つけ出し、会いに来て役に立ちたいと言ってくる。
月「うはwwwwwおkwwwwwこいつの眼があればLの名前がわかる!!利用してやろw
月とミサは手を組んだ。キラカップルの誕生だ。
>>240 時間かかるかもしれないけど恋風書いてみます
まとめサイトで既に赤字項目となっていますが、もう少し詳細を希望する方に、
『天は赤い河のほとり』を。ちなみに、正しい読み方は『そらは』です(×てん)。
掲載雑誌が、別名「性コミ」と揶揄されるほどに悪名高い『少女コミック』だった
ためそれなりのエロ描写それなりの口説き文句等各所に配置されていますが
史実も交えながら展開する漫画ですので、興味を持たれた方は是非一読を。
篠原千絵(しのはら・ちえ) 小学館 『天は赤い河のほとり』 全28巻
<主な登場人物>
・ユーリ・イシュタル…現代日本の中学3年生。取り柄は、運動神経ととっさの機転と度胸の良さ。
・カイル・ムルシリ…古代ヒッタイト帝国の皇子。才覚に長け軍法に明るく、皆が彼の治世を望む。
・イル・バーニ…古代ヒッタイト帝国の宰相。頭脳派。カイルの乳兄弟であり彼のブレーン的存在。
・キックリ、ハディ、リュイ、シャラ…カイルの従者、ハッティ族の3姉妹(後にユーリ付きの女官)。
・カッシュ、ミッタンナムワ、ルサファ…カイルの近臣で軍の3隊長。順に戦車、槍、弓隊を率いる。
・ウセル・ラムセス…エジプト将軍職から後に皇帝となる。後世に伝わる大王ラムセスは彼の孫。
・ナキア…古代ヒッタイト帝国の皇妃。カイルの義母。「水を操る神官」として数々の悪行を重ねる。
<あらすじ>
現代で平和に暮らすユーリは、突然水たまりから現れた手に引きずり込まれ、古代ヒッタイト帝国に
連れてこられる。そこは皇位継承問題に揺れ、他国との戦争に明け暮れる、内憂外患の世界だった。
皇子カイル・ムルシリの元で側室として匿われたユーリは、やがてその才覚と人望により、戦の女神
イシュタルと崇められ、戦場で多くの武勲を挙げていく。皇帝カイルの隣で一生添い遂げようと誓った
ユーリは、万民の支持を得てタワナアンナ(皇妃)となり、帝国はその歴史上最大の栄華を極める。
鈴木夕梨(すずき・ゆうり 以下ユーリ)は中学3年生。ある日、ボーイフレンドとデートを楽しんでいた
ユーリは、突然現れた<謎の手>によって水たまりの中に引きずり込まれる。やっとの思いで逃れた
ものの、ふと辺りを見渡すとそこは別世界が広がっていた。訳が分からず戸惑うユーリを助けたのは
皇子カイル・ムルシリ。彼は、この地を古代ヒッタイト帝国の首都ハットゥサだという。ヒッタイトの時の
皇后ナキアは、自分が産んだ末弟の皇子ジュダを帝位に就かせるため他の兄皇子らを呪い殺そうと
企んでいた。ユーリは、ナキアの陰謀により現代から生贄として連れてこられたのだ。
ユーリは、カイルの宮に側室として匿われながら現代に還る機会を窺う。必要な条件は全部で3つ。
首都ハットゥサの7つの泉が満ちる<水の季節>になること、日本から着てきた洋服、高位の神官。
ユーリは皇妃の宮でなんとか洋服を奪還するが、代わりにカイルの使用人ティトの命を犠牲にする。
ティトの死は父タロスの逆鱗に触れ、ユーリはティトを殺した男との一騎打ちに挑み、鉄剣でそれを
退ける。戦いに際して、ユーリが選んだ錆びついた鉄剣は、ティトの一族(ハッティ族)に伝わる宝剣
だった。亡きティトを弔い、勝利の咆哮とともに鉄剣を天に掲げるユーリの姿に、タロスは戦の女神
イシュタルを重ね、長年一族で守ってきた製鉄法と、3姉妹(ティトの姉たち)をユーリに献上する。
カイルが近衛長官に就任した頃、エジプト18王朝ツタンカーメンの崩御により、エジプトから皇女との
縁組が申し込まれる。カイルの実弟皇子ザナンザの婿入りが決定し、ユーリ・イシュタルはエジプトに
向かう一行を国境付近まで先導する。そこにエジプトとの友好を望まないナキアの放った刺客が現れ
ザナンザを殺害し、ユーリも大怪我を負う。息も絶え絶えに、カイルに報告しなければと砂漠を彷徨う
ユーリは、エジプトの将軍ウセル・ラムセスに助けられる。ちょうどその頃、カイルの待つヒッタイトには
行方不明になったザナンザとユーリの死亡が確認されたとの知らせが舞い込む。
皇子とイシュタルの死をエジプトの謀略だとするヒッタイト皇帝は戦の準備を始める。一方、エジプトも
身に覚えのないことだと憤慨する。両軍は国境を挟んで睨み合い、最後の話し合いも物別れに終わる。
すわ、開戦かと思われたそのとき、戦の女神ユーリ・イシュタルが現れる。彼女はザナンザを死に追い
遣った槍を見せ、これはエジプトのものではなくヒッタイトのものだと証明、戦は回避される。
皇帝が七日熱により崩御しカイルの兄が即位する。ヒッタイトの皇位継承争いの最中、カタパの街に
ユーリの偽者が現れイシュタルの名の下に傍若無人の振る舞いをし、民衆の不満は日に日に高まる。
このまま放っておけば皇太子候補のカイルの立場が危うくなると考えたユーリ(※)は、ひとりカタパに
乗り込むが、誰もユーリが本物だと信じない。それどころかイシュタルへの侮辱罪として街外れの谷へ
放り込まれる。そこは、伝染病の七日熱に罹った患者の収容所だった。これもナキアの仕業だったが、
ユーリは現代で受けた予防接種が効いたためか、病に臥せることもなく、奇跡の娘と崇められる。
(※ユーリはカイルの側室。よって彼女の愚行はそのままカイルの評判を落とすことになりかねない)
一方、イシュタルを騙った女ウルスラは、恐怖に身を震わせながらカイルの御前へ進み出る。己の
下賎な身の上は承知している。さらに皇子の側室を名乗り愚弄した罪は死で償ってもまだ余りある。
極刑は必至だ。しかし、ユーリの計らいにより、ウルスラはカイルの宮の女官として命を救われる。
カイルは正式に皇太子に指名され、継承問題は決着したかに見えたが、ある日、元老院議長の娘
ギュゼル姫が幼子をカイルの子どもだとして連れてくる。これもまた、ナキアの陰謀なのか?しかし、
いずれは愛息ジュダを帝位にと考えていた彼女の本当の狙いは…不安を増すユーリは、ナキアが
密かに毒薬を手に入れ、皇帝暗殺を企てていると知る。実子問題で揺れるカイルに、謀反の疑いを
掛けようというのだ。計画を阻止すべく、ユーリは単身王宮へ乗り込むが、時既に遅く、皇帝は毒殺
される。その現場にいたため、真っ先に疑惑を受けたユーリは、為す術もなく3姉妹と彼女らの故郷
アリンナへ身を隠す。ナキアは、全てを見越していた。カイルが自ら身の潔白を証明すると、彼女は
即座にアリンナへ討伐隊を仕向ける。
ナキアの兵に追われたユーリは誤って赤い河に落ちるが、ラムセスによって助けられ、エジプトへ連れ
去られる。一方、ヒッタイトはユーリが行方不明になり、事態はますます紛糾を極めていた。ウルスラは
恩人のユーリを思い、皇帝暗殺犯として名乗りをあげ、無実の罪で処刑される。
ヒッタイトに帰還したユーリは、ウルスラの処刑を止めなかったカイルに怒りをぶつける。平和と戦乱の
世をそれぞれ生きるふたりは、互いの価値観の違いに戸惑い、心苦しさを覚える。カイルは皇帝として
即位し、ユーリは王冠を戴いたカイルの手を取りながら日本に還るそのときまで戦の女神イシュタルと
して仕えると誓う。皇帝となった日……カイルは寝所のユーリを夜這うが激しく拒絶される。ウルスラの
一件は、ユーリの心に深い悲しみと憤りを刻みつけ、カイルとの仲に大きな隔たりをつくっていた。
なんでただの女子高生がそんなに強いんだ?
それではややさらりと光のパンジーをば書かせて頂きます。
光のパンジー
作者:奥村真理子 全七巻
冒険家のマーク・アニマルはアフリカから一人の少女を連れて帰ってきます。
彼女は赤ん坊の頃からチンパンジーに育てられていたようで、人間の言葉も話せずまんま猿でした。
マークと婚約者のマージは、少女にチンパンジーなのでパンジーと名付けて、人間の教育を施し始めます。
ところでパンジーはトロイメライに何やら思い出があるらしく、曲を聴いては涙しています。なんなんでしょう。
ある日、パンジーはマークの家の近くで寝ていた一人の少年に出会います。
謎の金髪美少年エドは、パンジーの動物的な純粋さに惹かれ優しく彼女を見守っていくようになります。
のびのびと教育されたパンジーは人間らしく娘らしくなっていき、ことにピアノの才能を発揮し始めます。
マージはパンジーにさらなる教育を施そうと、自分の通っていた女学校に通わせることにしました。
エドは反対しましたが折れて言いました。「パンジー、最高のレディになるって約束して」
ところがどっこい早々に、パンジーは意地悪な同級生ジョアンナを相手に猿と化して騒ぎを引き起こします。
逃げ出した先で不法侵入したパンジーですが、病気の貴族の老人になぜか懐かしさを覚えます。
色々あって判明しますが、彼はパンジーの祖父でした。そう、パンジーは由緒ある貴族の姫君だったのです。
探検家であったパンジーの父は、ピアニストであった母オリビアと恋に落ちましたが身分違いで許されませんでした。
なかば駆け落ち気味に一緒になった二人は、アフリカに行ってそのまま風土病にかかり還らぬ人となりました。
赤ん坊で一人になってしまったパンジーは、チンパンジーに育てられるようになったわけです。ラッキーかね。
オリビアはお守りにオルゴールでトロイメライを聴かせていましたので、パンジーはトロイメライが好きなのですね。
晴れて祖父に孫だと認められ、パンジーは本名ボーレット・オリビア・ハーフォードとして貴族として迎えられます。
祖父は死んでしまいましたが、パンジーはマーク達も招きハーフォード家でお嬢様として暮らし始めました。
しかし平和な生活は、パンジーがお城に招かれたことで崩れ始めます。
>チンパンジーなのでパンジー
いいかげんだなー
リク未着手『花ぶらんこゆれて…』
太刃掛秀子:作 1978〜1980年 りぼん
現在は集英社文庫(全2巻)で新刊入手可能。
国際結婚がまだまだ珍しかったこの時代、ハーフとして生まれた「るり」
(ハーフなのに金髪碧眼〉の苦悩と、父の再婚による継母、継子との確執。
そこに恋愛や父の過去などが絡み、物語は昔のドラマ『赤いシリーズ』の様なノリで進んでいきます。
ツッコミ所は多々あれど、妙な迫力を持った作品です。
用語:花ぶらんこ:太い植物の蔓で編んだぶらんこ。
花の季節には上部に花が咲き、ぶらんこを漕ぐと花が降り注ぐ。
るりの家の先住者が作ったものらしい。
【本編】
貿易会社を営む茂とフランス人のソニアは結婚し、ソニアによく似た「るり」と云う女の子に恵まれる。
しかしソニアは慣れない日本での暮らしに疲れ、赤ん坊のるりを残して帰国してしまう。
周囲の手を借りて、茂は何とかるりを育てていた。
るりが3歳の時、庭の花ぶらんこで遊んでいると、
彼女より少し年上の男の子がやってきて、ぶらんこを押してくれる。
舞い散る花びらに喜ぶるり。途中、彼の母親が迎えに来て、
その姿を見送ったるりは、自分に母親が居ない事を不思議に思う。
そんなるりを見て、やはり母親が必要だろうと、茂は夫と死別した女性・杪(こずえ)と子連れ再婚。
梢の連れ子でるりの義兄となる真幸(まさき)も優しい男の子で、
髪や目の色は違えど、本当の兄妹の様に二人は仲良くなる。
幼稚園に入園し、周囲と違う容姿の自分を自覚したるりは、帰宅して泣きじゃくる。
茂は「こんな時、ソニアが居てくれたら…」と感じ、るりを哀れに思う。
その哀れみは杪に間違って伝わり、掃除をしている時に
ソニアの写真を見てしまった彼女は、茂がまだソニアを忘れていないのだ、と思い込む。
意識するまいと思っていても、杪はソニアそっくりに成長するるりに複雑な感情を抱く。
そんな時、梢は茂の子を妊娠し、この子が家族の礎になってくれれば、と思う。
やがてその娘・唯が生まれる。
産院から帰宅した唯を見たるりは、やはり自分とは違う、と更に孤独感を強める。
「本当の家族となれる筈だったのに」と苦悩する茂は、その夜中、
ソニアの夢を見て「何故だ!ソニア!」と叫んで飛び起きる。
それを聞いた杪はショックを受け、自分が茂に望まれたのではなく、
るりの母親になってくれる女なら誰でも良かったのだと、
益々るり(=ソニア)への憎悪を強め、その行き場の無い気持ちは唯に傾いてゆく。
続く
るりは小学校に上がる。
最初こそ皆との容姿の違いに戸惑うが、友達も出来、先に入学していた真幸の助けもあり、穏やかな時を過ごす。
ある日、るりが唯を花ぶらんこで遊ばせていると、唯は突然苦しみだす。
それを見た杪は話も聞かずにるりを殴り、「唯に何をしたの!」と逆上する。
苦しむ唯を抱え、タクシーで病院へ向かう杪を追った真幸は
車中で「るりは何もしてない」と弁護するが、杪は聞く耳を持たない。
庭に一人残されたるりの所に、いつかの男の子がやって来る。
男の子は母親が死んでしまった、と喪服を着て、泣きながら花ぶらんこを漕ぐ。
彼の母はこの花ぶらんこを知っていて、最期まで乗りたい、と言っていたらしい。
男の子は母親の代わりに乗りにきたんだ、と少し微笑んで、泣いているるりを花ぶらんこに乗せてあげる。
「忘れないで。悲しい時は、花ぶらんこ漕ぐんだよ。花びらの散った分だけ、心が軽くなるよ…」
男の子が去り、花ぶらんこで眠っていたるりは、一人帰宅した真幸に起こされる。
唯を心配するるりに、真幸は衝撃の事実を告げる。
「るり…唯ね、怪我じゃないんだ。唯の病気ね、心臓なんだって」
唯はそのまま入院する事になる。
入院生活は3年に渡り、手術も2回に及んだ。
その間、るりと真幸は唯につきっきりの杪に代わって家事をこなす。
唯の退院の日。
唯の為に庭の花を抱えて現れたるりにソニアの面影を見、杪は素直になれず、冷たくあたってしまう。
るりは杪に嫌われているのかと真幸に相談するが、彼に母の苦悩が解る筈もなく、
「きっと、唯の事で精一杯なんだよ」と慰めるが、彼も釈然としないものを感じてはいた。
唯が学齢になり、真幸は中学生。
るりと唯は同じ小学校に初登校を果たした唯は、帰宅すると、無邪気に杪にるりの自慢をする。
「お姉ちゃま、お姫様みたいに綺麗だから、みんなが振り返って見るの。
唯、一緒に歩いてて、得意になっちゃった」
杪の脳裏にはソニアの面影が浮かび、それが許せず、感情を爆発させる。
「おやめ、唯!
みんながるりを振り返るのは、綺麗だからじゃなくて、珍しいからよ!
その金髪と青い目が!」 るりはショックを受け、庭に走り出る。
続く
唯も幼いながらに母の豹変にショックを受け、杪を責める。
真幸は唯をなだめ、るりを追う。
花ぶらんこに乗って呆然とするるりを慰め、一体何が優しかった母をあんなにしたのか、と真幸も悩む。
「きっと何か訳があるんだ。だって、るりを傷付けた後、ママはとても苦しそうなんだ。
今だってママ、泣きそうな顔してた。るりが嫌いな訳じゃないんだよ…」
るりは中学校に入学。二つ上の真幸と一年だけ同じ学校だ。
そのの頃るりは、幼い時から慰めてくれた真幸に、兄以上の思慕を抱く様になっていた。
そんな折、唯の心臓にまた異変が現れ、再び長期入院する事に。
同じ頃、父の書斎で調べ物をしていた真幸は、偶然ソニアの写真を見つけ、あまりにもるりと似たその容姿に愕然とする。
その時、廊下を通りかかった杪は真幸の手から写真を奪い、破り捨てる。
母の青冷めた顔に、真幸は彼女の苦悩を理解する。
翌日から真幸は、るりの顔を見ても笑えなくなり、やがて家から逃げる様に、全寮制の高校に入学してしまう。
父の茂は仕事で不在が多く、唯も真幸も居ない家で杪は冷たく、るりは図書館の閉館まで粘って帰宅する毎日。
想いが募り、るりは電車で2時間の真幸の高校へ出かけるが、
GFらしき女性と歩く彼を見て、声をかける事も出来ず帰宅する。
落ち込んで帰ると、急に退院した唯がいっぱいの笑顔で迎えてくれた。
杪のあたりも柔らかくなり、るりはホッとする。
翌日からるりは唯と一緒に(途中まで)登校するが、唯は早退を繰り返し、やがて学校に行くのを嫌がるようになる。
体の不調ではなく、入院で学年遅れになった事が嫌だと言う唯。
るりは「人と違う気持ちは誰よりわかる」と唯を慰め、その事から逃げずに頑張ろう、
と自分も頼ってばかりいた真幸への想いを裁ち切ろうと決心する。
続く
夏休みになって帰省してきた真幸は背も高くなり、すっかり青年になっていた。
やはり憧れの様な気持ちはあるが、以前の様な苦しさを感じる事もなく、るりは安心する。
真幸の帰省荷物に、街で売りつけられたと云う童話の同人誌を見つけ、るりはそれを貰う。
ウキウキと読んでいると『花ぶらんこの魔法』と云う一編が目に止まる。
「四季折々の花が咲き乱れるその庭には、花ぶらんこがあって…
花びらの散った分だけ、心が軽くなるのです…」
あの男の子が書いたものに違いない、と暖かな記憶にるりは喜ぶ。
るりは高校に入学。
唯は頻繁に熱を出す様になり、外出もままならない。
真幸は帰省の度に美しくなるるりを愛しく思う様になるが、
それが兄としての感情なのか、男としてのものか自分でも判らず、苦しんでいた。
しかし、逃げ出した自分に彼女を幸せにする資格は無い、と受験勉強に没頭する。
その甲斐あって、今の高校に近い、難関のK大学に合格し、一人暮らしを送る事になる。
杪は学校に行けない唯の為に家庭教師を募集し、真幸と同じ大学の
安積惣一郎(あづみ・そういちろう)がやってくる。
眼鏡をかけた優し気な容姿の彼に、杪もるりも好感を持つ。
惣一郎の履歴書を見た茂は「安積」という名字に妙なひっかかりを感じるが、
本人は好青年であるし「遠いけれど、是非」と乗り気で、彼は篠崎家(るりの名字は篠崎)に出入りする様になる。
12歳になった唯も惣一郎に懐き、やがてその想いは恋となっていった。
しかし、惣一郎にとって唯は可愛い生徒で、妹の様な存在でしかなかった。
彼はるりに惹かれてゆくが、唯の気持ちに気付いたるりは
クラブ活動などで遅い帰宅を心がけ、なるべく惣一郎と顔を会わせない様にしていた。
そんなある日、7時を過ぎて帰宅したるりを惣一郎が待っていた。
勉強中に唯が発作を起こし、自分も容態が気になったので、杪の帰宅を待っているのだと言う。
惣一郎はるりに連絡を頼み、唯への見舞いだと帰り際にハンカチに包んだ花びらを渡す。
るりは惣一郎があの男の子ではないかと思うが、唯の机にあった同人誌を見て、納得。
やはり優しい人だと思い、るりは暖かい気持ちになる。
続く
るりは昔、同人誌の発行サークルに『花ぶらんこの魔法』の作者について問い合わせをしたが、
作品だけが送られてきたもので、REIKO・ASAKAと名があるだけだったと云う。
その頃から、違うと解っていても、いつもあの男の子の事を思い出しては、同人誌を読んでいた。
唯は長期入院が決まり、惣一郎は引き続き、るりの家庭教師として雇われる事になる。
ある日、唯の病院から帰宅した杪は、迎えに出たるりにいきなり怒りだす。
「ばら色の頬をして!何だってそんなに幸せそうな顔をしているの?
唯が…!唯が!ゆ…」
そのまま玄関で倒れてしまった杪を惣一郎がベッドへ運び、
るりは唯に何かあったのかと病院に電話をするが、変わった事は何も無かった。
だが杪は、唯の検査結果が悪く、もう一度大きな発作を起こせば命が危ない、と聞いていたのだ。
思い詰めた杪は惣一郎にその事を話し、唯の恋人になってほしいと頼む。
好きなフリをしてくれるだけでいい、と言う杪に一度は断る惣一郎。
しかし杪は彼にとりすがり「残された日々を幸せだけで埋めてやりたいんです!
あなたでなければ駄目なんです!どうか、お願いです…」と頭を下げる。
惣一郎は無下に断る事も出来ず、時間をくれと篠崎家を出る。
廊下で話を聞いていたるりもショックを受け、惣一郎に唯を愛してやってほしいと頼む。
幾日か後。
高校の門前で惣一郎はるりを待ち、唯の事で話をしたいと二人は喫茶店へ。
るりは家族の事情に惣一郎を巻き込んでしまった事を謝り、やっぱり無茶な事だから、と断ろうとする。
惣一郎は、そんな事は気にするなと言い、唯が望む様には愛せないと前置きした上で続ける。
「この気持ちのくい違いが、いつかあの子を傷付ける事になってしまうかもしれない。
けれど、本当に…僕に今出来る事と言ったら、ただ唯ちゃんのそばにいて…
見守る事だけなんだよ。それでも…それだけでも構わないなら…」
希望に顔を上げたるりは、真剣な表情で自分を見つめる惣一郎に躊躇するが、唯の為に頷く。
「…わかった。そうしよう」
続く
翌日から早速惣一郎は病院に出かけ、「また一緒に勉強をしようね」と唯を見舞う。
唯は目に見えて明るくなり、惣一郎と時間をずらして見舞うるりに彼の話をあれこれとする。
大学では写真部で、子供好きな事。入院中の他の子供達とも仲良しな事…
そんな話を聞きながら、るりも和むが、喫茶店での彼の表情を思いだし、沈んだ気持ちになる。
秋になり、夏中教習所に通って帰省しなかった真幸がひょっこり帰ってくる。
この頃には真幸も惣一郎と顔見知りになっていて、大学でも挨拶を交わす仲になっていた。
真幸は惣一郎の気持ちに気付いており「あいつになら、るりを任せられる」と信頼していた。
ラフな格好で家を切盛りするるりを「たまにはお洒落しろよ」と着飾らせ、
童心に返って、二人は花ぶらんこに乗ってはしゃぐ。
そんなるりを、木陰から狙うカメラがあった…
続いて真幸は唯を見舞い、「な〜んだ、惣先生じゃないのか」とがっかりされる。
今週は惣一郎が来ないと知って、唯は落ち込んでいるのだ。
真幸が「今週は大学祭だから、あいつも忙しいんだよ」と言うと、唯は行きたがる。
結局杪も粘り負けし、唯に付き添って大学祭に行く事になる。
同じ頃、高校の友人から誘われたるりも大学祭へ。
当日。友達とはぐれたるりは、何とはなしに写真部の展示に向かう。
そこには、この前真幸と遊んだ日のるりの写真が飾られていた。
惣一郎は隠し撮りを謝るが、るりは「これ以上、るりの中に入ってこないで!」と展示室を後にする。
ごったがえす大学の中庭に出て沈んでいたるりは、唯達が写真部の展示に入ろうとするのを見て慌てる。
だが気付いた時には、既に写真は唯の目に止まっていた。
事情を知らない真幸は杪達に「あいつがるりの写真が撮りたいって言うから、
隠し撮りさせてやったんだ」と言い、写真部員は
「被写体への愛情が伝わってくる、いい写真でしょ」と解説する。
惣一郎の気持ちを知った唯は、杪にすがり「病院に帰る!」と泣き出してしまう。
続く
まずい事をしたと気付いた真幸は、惣一郎を探しに出る。
人気の無い駐車場の裏手に来た真幸は、惣一郎がコート姿のやつれた男と話しているのを見つける。
コートの男は「あの写真が篠崎の娘か…あの娘を使って篠崎を…」と物騒な事を言う。
惣一郎は何も答えず、青ざめた顔をして「部に戻らなきゃ」と男に背を向ける。
男はその背中に「10年前、篠崎茂のためにどんな思いをしたか忘れたのか!」と叫ぶ。
「俺はあいつに、俺と同じ思いを味わわせてやりたいんだ」
一人帰宅したるりは、知らぬ事とは言え、唯を傷付けた事を気に病む。
そこへ真幸が帰宅し、「人の気持ちはままらないものだから」と慰める。
続いて唯を病院に送ってきた杪も帰宅し、写真の事を謝るるりと真幸に
無かった事だと言い、惣一郎には今まで通り唯のそばに居てもらう、と告げる。
たとえ偽りでも、唯の幸せの為だけに。
それからも惣一郎は相変わらず唯の病室を訪れるが、るりとは疎遠になっていった。
真幸は惣一郎のるりへの想いは真摯なものだと思えたし、彼にコートの男の事を聞けないでいた。
冬休みに入り、夜に帰省した真幸は家の近くの角で息を切らせて走ってきたるりとぶつかる。
近付く唯の誕生日にカーディガンを編んでいたるりは毛糸が足りなくなり、買い物に出た帰りに何者かにつけられたのだ。
真幸が反対側の角を見ると、いつかのコートの男が逃げていくところだった。
放っておくわけにもいかず、真幸は惣一郎の身辺調査を始める。
唯の誕生日。
るりは編み上がったカーディガンやケーキを持って、唯を見舞う。
「今日は惣先生が来る日だし、二人でパーティしなよ」とグッズを置いてゆくるり。
長い入院で自分の誕生日も忘れていた唯は感激し、礼を言いながらるりに抱きついて泣きじゃくる。
自分の存在が、惹かれ合う惣一郎とるりの障害となっている事に、幼い唯も心を痛めていたのだった。
続く
お詫び:
今確認してみると、るりの名字は「篠原」でした(´・ω・`)
ここでは「篠崎」で通します。すみません。
290 :
マロン名無しさん:05/02/12 17:58:31 ID:WFX2iFLd
大学でミサにLの顔を見せることに成功した月(ライト)。
「勝った・・・!これで後はミサからLの名を聞き出し、ノートに書き込むだけだ。」
しかし、ミサの事を怪しいと踏んでいたLはその後すぐにミサを捕まえ、監禁。月まいった。
ミサから自分のことバラされると困る。
でも、ミサはノートの所有権を放棄し、デスノートに関する全ての記憶をなくす。
L、何も聞き出せず。月よっしゃ。
しかし今度は、レム怒って月に詰めよる。ミサの持っていたノートを月にあげて
「ミサを助けないと、お前を殺す。」月また困った。そこで片方のノートをレムに渡し、
「このノートを、自分の出世の為に利用するような欲深そうな奴に渡してこい。
ただし、[定期的に報道される犯罪者を殺していく]という条件つきでな。」
月、一冊めのノートの所有権を放棄。もう一冊は雑木林のような場所に埋める。
要するに第3のキラをつくり出そうというのだ。レム、第3のキラ候補を探しに行く。
そして月は自らLに捕まることに。
「僕はキラかも知れない。そこで僕を監禁して、しばらくしても犯罪者裁きが
続くようならシロと判断して解放してくれ。」
監禁されてしばらく経つと、月は2冊目のノートの所有権も放棄。
リューク「じゃあな。」
月もミサのようにデスノートに関する全ての記憶を忘れる。
結局犯罪者裁きは止まらず、ミサと月は解放された。
そしてLのキラ事件の捜査を手伝うこととなる。
ファイブスターストーリーをお願いします。
程無く唯は、杪に「家に帰りたい」と訴え、主治医に許可される。
るりは喜ぶが、それは、唯の死期が近付いていると云う事でもあった。
惣一郎も交えた退院祝の席で忙しく立ち働くるり。
杪はキッチンでグラスの用意をするるりに「わかってるわね?後は私がやるわ」と釘を刺し、退席させる。
一方、大学の事務局で惣一郎の学籍簿を調べた真幸は、彼の名字の読み方が「あさか」である事を知る。
茂の会社に出向いた真幸は「安積商事」について尋ね、父と安積家の因縁を知る。(後述)
自宅療養中の唯は、杪に編み物を習い始め、セーターを編む。
それを見たるりは、きっと惣一郎に送るのだろう、と応援する。
唯はセーターが編み上がったら、惣一郎を諦めようと決心していたのだが、
いざとなると、なかなか編み進められないでいた。
そんな冬の、雪が降り積もった日。
花ぶらんこに雪が積もっているのを見た唯は「花が咲いてるみたい」とるりに付き添われて庭に出る。
ぶらんこを軽く押すと、積もった雪がはらはらと舞い落ちて、まるで花びらの様だった。
唯は喜び、座部の雪をはらうと、ゆっくりとぶらんこを漕ぐ。
「お姉ちゃま、今までありがとう」
唯は「ママも惣先生も、一人占めしてた」とるりに謝り、ぶらんこを漕ぐ手に力をこめる。
「発作の度に、今にも心臓が止まっちゃいそうで、とても怖かったの。
ひとりぼっちで…とても寒かった。
惣先生の手は、いつもあったかで、唯、離したくなかったの…
惣先生がお姉ちゃまの事好きでも、そばにいられるだけで…」
それが死に急ぐ人の言葉の様に思えて、るりは唯を止めようとする。
唯は益々早くぶらんこを漕ぐ。
篠塚家に向かっていた惣一郎はコートの男とすれ違い、悪い予感に急ぐ。
彼が篠崎家に着いたその時、ぶらんこを吊り下げてある太い木の枝に亀裂が入り、唯は振り落とされる。
るりはとっさに唯を突き飛ばし、花ぶらんこは折れた枝ごと、るりの頭に落下し、彼女は意識を失う。
病院のベッドで目覚めたるりの傍には、青い顔をした惣一郎が付き添っていた。
痛む頭で唯の安否を気遣うるり。
惣一郎は頭を垂れ「急な発作だったんだ」と言う。
病院へ向かう車の、惣一郎の腕の中で、唯は冷たくなっていったのだ、と…
続く
るりと杪が自失の内に唯の葬儀は終了し、杪は伏せってしまう。
るりは気丈に家事をこなすが、頭を打った後遺症なのか、度々の立ちくらみに苦しむ。
起きられる様になった杪は家に惣一郎を呼び、今までの礼を言う。
唯の部屋から形見分けの品を持っていってほしいと言われた惣一郎は、何も持たずに家を出る。
庭に居たるりに「唯の形見を貰う資格はない」と惣一郎は別れを告げる。
結局は「愛せなかった事」で唯を傷付けただけだと、彼も自分を責めていた。
暫くは真幸も家から大学に通う事にし、唯の居ない生活が始まった。
春になり、月命日に唯の眠る霊園に出かけたるりと真幸は、
併設の公園で子供達と野球をしていた惣一郎と偶然に再会する。
懐かしさに笑顔を見せるるりに、真幸は「その男に近付くな」と止める。
良くしてもらったのに、と不審に思うるりに、真幸は惣一郎の過去を告げる。
惣一郎はかつて茂のライバル会社だった安積商事の社長の息子で、茂との競合に敗れ、会社と家を失った。
家は元々、安積の妻・玲子の生家であった。
そして、茂自身も知らなかった事だが、今の篠崎の家が、他ならぬその家だったのだ。
安積(父)の憎しみは10年前に玲子が死んだ時から茂へと向かい、今も復讐の機会を待っていた。
結果的には惣一郎を使って唯を傷付け、彼は復讐を果たしたのだ…と。
父の事とはいえ、自分も名前を隠して篠崎家に入り込んだ事に言及された惣一郎は何も言えず、ただうつむいていた。
るりは足元が崩れる様な衝撃を受け、お参りも出来ないまま、真幸と帰宅する。
真幸は「あそこまで言う気はなかった」と反省しつつも、惣一郎に向けられたるりの笑顔を一人占めしたいと思った気持ちを自覚する。
今更だが、今だからこそ、自分がるりを守ってみせる、と。
家での杪のるりに対する態度は相変わらずだったが、少しずつ柔らかくなっていた。
あの雪の日の前夜、唯は杪の手を握り「お姉ちゃまにも、唯にするみたいに優しくしてあげて」と言ったのだ。
小さな手と交わした約束が、杪の心を締め付ける。
続く
四月。
傷心の惣一郎はフランスへの短期留学を決め、旅立つ。
るりは立ちくらみが続き、ついには失明してしまう。
花ぶらんこの落下による衝撃で脳内出血を起こしていたるりは手術を受けるが、病巣が取り除かれた後も、光は戻らなかった。
心因性のものかもしれないと言う医者の見立てに、杪と真幸はそれぞれ思い当たり、るりに優しくなる。
るりは暫く入院して様子を見る事になる。
そんなある日、るりの失明を知らない惣一郎からの手紙が届く。
真幸はそれを誰にも知らせず隠匿する。
二ヶ月が過ぎてもるりに光は戻らず、るりは盲学校へ通い始める。
杪は一階の唯の部屋をるりに使わせ、るりは遠慮しながらも喜ぶ。
「今夜はいい夢を見られそうだな」と部屋に来た真幸に、るりは「唯のおかげだ」と微笑む。
「唯が天国で花ぶらんこを揺らしてくれてるんだ」と聞いた真幸は、
るりがまだ惣一郎に気持ちを残していると感じ「過去は忘れろ」と声を荒げる。
気持ちが抑えきれず、真幸はるりを抱きしめ「好きだったんだ、ずっと…!」と告白する。
るりは恐慌し「ここに居るのは私のお兄さんじゃない」と激しく拒絶する。
真幸は自責の念にかられ、それぞれが、眠れぬ夜を過ごす。
一方、フランスの惣一郎はるりからの返事を待ち続け、留学期間を過ぎても帰国出来ずにいた。
そんな折、町の図書館でるりに似た少女・リュティシア(リュー)を見かける。
懐かしさに彼女に声をかけた惣一郎は、田舎で牧場とホテルを経営しているというリューの祖父の家に滞在する事になる。
リューは唯と同じ年、男の子に混じってサッカーをしたりする、明るくお転婆な少女だ。
外見は似ていても、寂し気なるりとは違うリューと接していると、惣一郎は穏やかな気持ちになる。
リューの13歳の誕生パーティに招かれた惣一郎は彼女に告白されるが、彼女にるりの面影を追う自分に気付き、断る。
リューに「そんなに好きなのに、こんな所で何をしているの?」と言われた惣一郎は帰国を決意する。
帰国荷物をまとめているとリューがやってきて、偶然見つけたるりの写真を「そっくりだから、祖父に見せる」と持って行ってしまう。
写真を見たリューの祖父は驚き、惣一郎に確認を取る。
リューは、ソニアが帰国後再婚して産んだ、るりの異父妹だったのだ。
続く
夏の日本。
真幸は深夜、るりの部屋を訪ね、眠っているるりの枕元に惣一郎の手紙を置く。
実は寝たふりをして息を詰めていたるりは、手に触れた手紙の差し出し人に思い当たる。
周囲の人間は皆、るりの失明を知っている。最近没交渉なのは、惣一郎だけだ。
杪に読んでもらおうか…しかし…と悩む内、病院に定期検査に出かけたるりは、
慰問に来ていた大学の児童研究サークルの連中から惣一郎の噂を聞く。
「あいつ、フランスで金髪の女の子とくっついちまって…」
そう聞いたるりは、きっと別れの手紙だろうと、内容を確かめずに破り捨てる。
季節が移り、惣一郎は帰国し、るりの失明を知る。
盲学校の帰りにるりを待ち伏せした惣一郎は「手紙は読みませんでした…もう、そっとしておいて」と言われる。
「ごめん…君の心をかき乱すつもりじゃなかった。
ただ…父の事も謝っておきたかったんだ。父が何と言おうと、
僕はこの家の人達が好きだったよ。それだけは信じてほしい…」
そう言ったものの、目の見えないるりが気にかかり、
喉を痛めているからと声を出さず、善意の第三者として、惣一郎は何くれとなくるりを助ける。
告白の夜から、真幸はおかしな態度をとる事もなく、良き兄としてるりに接する様にしていた。
しかし、日々想いは募り、気付いた杪に釘をさされる。
「義理の兄妹なんだから、変な噂が立たない様、男のあなたが気をつけてあげないと…」
真幸はカッとなり
「そうだよ、血は繋がってない!だから、僕がるりを好きになってもいいんだ!」と言ってしまう。
冬の朝、るりを車で学校まで送ろうと一緒に家を出た真幸は、彼女を人気の無い海岸へ連れ出す。
思い詰めた真幸は、るりと無理心中をするつもりだった。
真幸は車のキーを海に投げ捨て、「キーを失くしたから帰れない」とるりの手を引く。
冬の海は豪々と荒れ、強い潮風が打ちつける。
「怖くないか?」と聞かれたるりは「お兄ちゃんと一緒だから、怖くない」
と答え、真幸はその全幅の信頼にハッとする。
自分には、その信頼だけで充分だ…そう思った真幸は立ち止まり、るりの手を離す。
そして、重いものを吐き出す様に言う。
「惣一郎の手紙は…四月の初めに着いたんだ」
続く
「渡せなかったんだ…ずっと持ってた。そして…読んだんだ。
“全てのわだかまりを捨てて、会える日が来るのなら、返事を下さい。
君が好きです”…あの手紙には、そう書いてあった。
るりをあいつに渡したくなくて、手紙を隠した。そのまま、忘れてしまえたら…と思ってた。
でも…読んでしまったら…隠しておけなくなった。
すまない…どれ程たくさんのものを、君から奪ってしまったことか…」
「いいの…手紙を破り捨てたのはるりだもの。
いつもいつも、待ってるばかりで、何もしなかったのは、るりだもの…」
真幸は町へ向かうトラックに便乗し、夜遅くるりを乗せて帰宅する。
顔色を失くした杪は、真幸の頬を打つ。真幸には何も言えなかった。
惣一郎のもとにはリューとその祖父が訪れ、篠崎家に行くつもりだという。
一人でホテルを抜け出したリューは篠崎家に向かい、惣一郎もあとを追う。
同じ頃。早く帰宅した茂は、るりと話す機会を得、問われるままにソニアの話をする。
ソニアを憎んだ事は無かったのか、と聞かれた茂は「るりがみんなとは違う、と泣きながら帰ってきた日にね」と答える。
「ママを追わなかった事、後悔しなかった?」
「後悔してないよ。だって今は、かけがえのない家庭があるからね」
愛しくてたまらない、という表情を浮かべ、茂は続ける。
「杪に初めて会った時、他の誰でもない、この人とならやり直せる、と思ったよ。
幸せだと思ってる…」
お茶を運んできた杪は中に入る事が出来ず、廊下で立ちつくしていた。
自分は、一人で誤解して、るりを傷付けた。
茂の愛情を疑い、るりを通してソニアを憎み…
自責の念に駆られた杪はふらふらと台所に戻り、発作的にガス自殺を図る。
書斎ではまだ、るりと茂の話が続いていた。
ソニアは既に病没しているが、その家族がるりに会いたがっていると伝えた茂は、
会いたいと言うるりの意思を確認し、リュー達に連絡しようと階下へ。
充満するガス臭に台所に入ると、自失した杪が床に座りこんでいた。
「何をしてるんだ!」急いで杪を立たせようとする茂。
テーブルの足にひっかかり、ふらつく二人。
衝撃で何かのコンセントが抜け、ガスに発火する。
続く
発火直前、リューと惣一郎、そして帰宅してきた真幸は門前で鉢合わせする。
「話があるんだ」と真幸が門を開けようとした瞬間、台所付近が爆発し、篠崎家は炎に包まれる。
二階の書斎に居たるりは、盲目ゆえに何が起きたのか解らず、爆発の衝撃に転ぶ。
「何…?誰か…!」瞬く間に炎は広がり、るりは煙に包まれる。
茂は火傷を負いながらも杪を連れて自力で脱出する。
るりが中に居ると聞いた惣一郎は水に浸したコートを羽織り、中へ突入する。
るりは、このまま誰にも会わずに死んでしまうのか、と叫ぶ。
心に浮かんだのは惣一郎だった。
「助けて!惣先生!」惣一郎はその声を聞きつけ、書斎へ向かう。
自分を呼ぶ声に走り出するり。その姿を認めた惣一郎の頭上で、梁が焼け落ちる―――
白い天井。
「惣…先生…?」病院のベッドで目覚めたるりは、傍らで椅子に座ったまま眠る、惣一郎を見た。
「ああ…気が付いたんだね」惣一郎も目を覚まし、るりを見る。
「るりちゃん…目が…!?」るりには久しぶりの光、そして、惣一郎の姿。
二人は抱き合い、互いの無事を喜ぶ。
あの時、惣一郎のあとを追ってきた真幸が二人を突き飛ばし、二人は助かったのだ。
杪、茂とも重体ではあるが、命は取り止めた。
彼等の病室には、真幸が詰めていた(書き人の呟き:何で助かってるんだろう…?)
杪は横たわったままるりを呼び、今までの事を詫びる。
生きる気力を失くしてしまいそうな告白に、るりは杪の手を握る。
それを同室のベッドで聞いていた茂は無理に体を起こし、杪のもとに這って行く。
「逝ってしまわないでくれ。お前にそんな想いをさせたのは私だ。
これからの生涯をかけて、償わせてくれないか…杪、お前が必要なんだ…」
一人で病室を出た真幸を、るりが追ってくる。
「見えるようになったんだね…」真幸に言われ、るりは微笑む。
自分にはるりの目を治してやる事は出来なかった、と心の中でひっそりと、真幸はるりに決別する。
病院にはリューと祖父が見舞いに訪れる。
リューの祖父は茂に「かつては恨んだが、惣一郎の写真のるりを見て、
愛らしい娘に育ててくれた」と、わだかまり無く話す。
リュー祖父は、軽傷で退院したるりと真幸を、仮住まいにと自分達の宿泊するホテルに滞在させる。
続く
リューとるり達は親交を深め、3週間後、二人はフランスへ帰国した。
そして、真幸も。
リュー祖父は真幸を「経済をやっているなら、是非ヨーロッパへいらっしゃい」
と誘い、彼は一通の手紙をるりに残し、リュー達とフランスへ発った。
今度会う時は兄として…るりを忘れる為の、長い旅になりそうだった。
時が過ぎ、春。
茂と杪もすっかり元気になり、新居も完成する。
荷物を整理しながら、杪は唯が編んでいたセーターを編み上げ、るりに渡す。
「たまたま真幸が持ち出していて、無事だったのよ」
惣一郎に渡すべきだと言うるりに、杪は「女物よ」と笑う。
唯は、るりにセーターを編んでいたのだ。
「解っていたけど、“唯の惣先生”でいてほしくて、今まで渡せなかったのよ…
あの子は、心を残して逝ったのじゃないわ。
ありがとう、って唯は言ったの。それが…最期の言葉だったのよ」
るりと両親は引っ越し前に唯の墓参りに出かける。
るりは墓石に膝まづき、唯に「幸せよ」と話しかける。
篠崎一行を影から見送り、同じ霊園に眠る玲子の墓に参った安積は、玲子の
「お家に花ぶらんこが無くても、ママには惣ちゃんとパパが居てくれるもの」
との言葉を思い出し、憎しみが風化してゆくのを感じる。
篠崎の新居には惣一郎が、いっぱいに咲いた花の鉢植えを持って待っていた。
「花ぶらんこの花だよ」
唯の死後、うち捨てられていた木を拾い、惣一郎が今まで育てていたのだという。
惣一郎が腕を伸ばし、鉢を振ると、るりの頭上から花びらが舞い落ちる。
花びらがこぼれすぎて…
幸せがあふれすぎて…
心に幸せが舞い落ちる…
終わり
リクした人じゃないけど、花ぶらんこ乙でした。
漫画専門の雑誌とか特集とかでたびたび目にするタイトルだったので
どんな作品なんだろうと思ってましたが、読みごたえのありそうな話ですね〜。
花ぶらんこ乙。今だったら軽く10巻はいきそうな話だね。
花ぶらんこ乙。
中学の頃、星矢を読んでいたらクラスの男子に「女はそんな読まずに『花ぶらんこゆれて』とか読め!」と
叱られたトラウマから解放されましたw
その男子のチョイスは渋いと思う。
「ドリームネットPAPA」をリクエストします。
よろしくお願いします。
大手ゲームメーカー「ドリームス」のプロデューサー、五味ヒデハルは飛行機を待っていた。
身ごもったまま2年前に別れた妻がアメリカで出産ののち1年で他界、残された息子を引き取ろうというのだ。
パソコンを習わせよう、いつか自分の作ったゲームで遊ばせたいと夢をふくらませるヒデハル。
しかしその彼を飛行機を暴走した飛行機が襲った。
…(息子より)妻のほうに早くあえそうだ…
病院で目を覚ましたヒデハルの前に、目の座った赤ん坊の姿があった。叫ぶヒデハルに、
「それが息子に対する第一声か」と憮然と答える赤ん坊。
赤ん坊の名前はネット。1才にして流暢な日本語を使い、マサチューセッツ工科大学を卒業済という天才ベビーである。
その後ニュースで、飛行機の操縦桿を奪った赤ん坊の目撃証言が流れ、
ヒデハルは全治3ヶ月の怪我をおして病院から逃げることになる。
早速自分の作ったゲームで遊ばせ、父の偉大さを見せようというヒデハル。
しかしネットの作った携帯ゲーム機「トイボックス」の前に父の威厳は粉々になる。
「トイボックス」は現在のゲーム機の上の性能を持つばかりでなく
バーチャルペットのホログラフィー、ウサたんを操ってしまうという夢のゲーム機だった。
ヒデハルは父の威厳を捨て、トイボックスの構造を教えてくれと頼む。
しかしネットは「これはクラリスママのために作ったゲーム機だ。金もうけのためには使わせない」と拒んだ。
怒るヒデハル。彼は金もうけのためにゲームを作った事は一度もない。
子供達の笑顔を見たいがために、今までゲームを作ってきたのだ…が、それをネットに言い返すことはできなかった。
ヒデハルはまだ、自分の息子の笑顔を見ていない。
…でもやっぱりトイボックスがあれば、と会社で悩みつつ働くヒデハルの前に突然ウサたんが現れる。
ネットと「トイボックス」の存在を知ったライバル「リアール社」のスーツマン秀樹が、ネットを誘拐したのだ。
ウサたんはネットが送ったSOS 。ヒデハルはフェラーリを飛ばし中学生の自転車を奪いとり、
(ウサたんの力で)なぜか空を飛び杉並区の皆様に思い出を残しながら、ウサギと共に秀樹を追う。
「俺のトイボックス〜〜ぅぅぅ!!」
そのままその迫力で秀樹を倒し、トイボックスとネットを助け出したヒデハル。
助けられたネットは「助けにきてくれるか知りたかった」と言い、トイボックスをヒデハルに差し出す。
これさえあれば夢のゲームが作れる…。思わず手を出しかけたヒデハルだったが、その時彼の頭に亡き妻の笑顔が浮かんだ。
「(ヒデハルの作ったゲーム、好きよ!)」
ヒデハルは出しかけた手をネットの頭に置いた。「バカにするな。父はこんなモン、自分で作れるさ!」
最初のエピソードだけ書いてみたので張ってみます。
残りはもうちょっと大雑把になるかも。明日以降に…。
前スレ187からの続き
帰宅した二人はシンとアンジェラを交えて殺し屋対策会議を開くが、アンジェラの
「遺産の半分を使うぐらいの腕ききなら、一発でジェームスを仕留めてくれる筈」
との一言でお開きに。時を同じくしてサミエルが死に、カーターには「アンディを頼む」と遺言状が届く。
地下室を整理していたジェームスはモナ葬儀時のアンディのモノクロ写真を見つける。
「彼の瞳は何色だ?」カーターは黒だと答えるが、ジェームスは確信を持って「青だ」と言う。
アンディこそが、ジェームスの夢の中の少年だったからだ。
アンディを迎えに空港に出向いたカーターは、彼の瞳が鮮やかなブルーである事に驚く。
空港ではシンの起こしたいざこざに巻き込まれ、ジェームスは事情聴取に残される。
夜遅く帰宅したジェームスは、既に眠っているアンディを優し気に見つめ、カーターから「瞳は青だった」と聞く。
翌朝、皆と挨拶を交したアンディは、ジェームスにライオンのジェイクの魂が入っている様に感じ、彼をジェイクと呼び、慕う。
高校への編入試験の為、ジェームスはアンディの家庭教師をこなし、同時進行でカーターの元恋人・ジャネットの行方を探す。
家出人捜索等、本来の探偵の仕事も舞い込み、大きな仕事がワイエスから持ち込まれる。
ワイエスは自分が重役を務める会社の技術者達が麻薬の売買に手を染め、
金欲しさに産業スパイをしているのではないか、との疑いを持っていた。
ワイエスが当たりをつけた経理部長のケルトナー他、技術者二人をマークする事が、カーター達の当面の仕事となった。
仕事を始め、生き生きとするカーターに、ビアトリスは「今まで私のお守をありがとう」と別れを告げる。
そんな中、ジェームスはペンシルバニア行きの切符をとり、腰の重いカーターに「本気なら、かたをつけろ」を渡す。
ペンシルバニアに向かったカーターはジャネットの夫・ランスを訪ねるが、彼女は一年前に離婚し、行方不明になっていた。
ランスから「彼女はあなたを忘れる為に結婚した事を恥じ、
私に悪いと思っている様だった」と聞いたカーターは嬉しい反面、これでまた振出しだ、と帰宅する。
ジェームスはカーターの為、看護婦だったジャネットは復帰しているかもしれない、
と周辺の病院や実家をあたるが、彼女の行方は判らなかった。
続く
PAPAのキャラは別の柴田漫画と共有だったのか・・・買わねば
ワイエスの依頼の方は詰めの段階に入り、カーターとジェームスはケルトナーを取引現場まで尾行する。
ディーラーはジェームスの少年刑務所時代の知り合い・オカマのグレッグ。
翌日、ジェームスはグレッグが行き着けのバーに顔を出し、彼と話をする。
ジェームスはグレッグに麻薬の値の吊り上げを要求し、拒否すればFDE(連邦麻薬取締局)に通報する、と脅す。
ワイエスは「金が欲しい」とケルトナーの仲間になったふりをし、機密取引の日時を聞き出す。
グレッグが値を吊り上げた為、早急に金が必要になったケルトナーは、ライバル会社に取引を持ちかけていた。
ジェームスはバーに出向き、グレッグに礼を言う。
少刑時代からジェームスを想っていたグレッグは「言葉じゃないお礼が欲しいわ」
と言うが、そこへFDEの捜査官が現れ、グレッグが帽子に隠した麻薬を提示し、現行犯逮捕する。
「だましたわね!」「これで麻薬と縁が切れれば、俺に感謝する様になるさ」
ジェームスは「出所の時は迎えに行ってやる。俺に迫らなければ、良き友人として」とバーを出る。
ワイエスは何とか場所を室内に設定しようとするが、相手方も用心深く、広野での取引を指定してくる。
仕方無く警察官を車のトランクに潜ませ、ジェームスとカーターは離れた果樹園に車を止め、指示を待つ事になる。
助手としてアンディもジェームスについてくる。
取引の現場を抑えられた相手とケルトナーは現行犯逮捕となり、
トランシーバーでワイエスと連絡を取ったジェームス達は現場へ向かおうとする。
そこへ機関銃を構えた数人が乗った車が現れ、ジェームスとアンディに発砲。
二人は果樹園の中を現場に向かって走る。距離はゆうに4マイル。
全力疾走のわりに息一つ乱さないジェームスに、汗だくのアンディは疑問を持つ。
現場に到着し、ワイエスに呼ばれてアンディと離れたジェームスは急に息切れを起こし、ふらつく。
何事かとアンディがそばに寄ると、ジェームスは回復する。
事情聴取で警察署に場所を移した一行。
ジェームスを襲ったのは、エリーの雇った殺し屋だろうかとの話になり、
トランシーバーでの会話が傍受されたのだろう、という結論に落ち着く。
続く
幾日か過ぎて。
かねてから「一人で寝られない」と
こぼしていたアンディはジェームスの部屋にベッドを運び入れ、同じ部屋で寝る事に。
事件解決の礼に、とワイエスの会社の社長からホテルでの創立パーティに招かれたカーター達。
アンジェラはノーマンとのデート、ジェームスは殺し屋の事があるからと遠慮し、カーターとアンディが出席する。
会場で偶然ビアトリスに会ったカーターはアンディを紹介し、
彼女は「黒い肌に青い瞳って神秘的で素敵ね」と、アンディを気に入った様だった。
カーターが社長に呼ばれ、一人になったアンディはボーイから伝言を受け、ビアトリスの部屋へ。
気分が悪いと退出したビアトリスは体が透ける薄いガウン姿でアンディを迎え、誘惑する。
「こんな悲しい事やめろよ。あんた、俺のこと、好きでも何でもないじゃないか」
アンディは彼女を払い退け、泣きながら部屋を出る。
都会の毒に染まっていないアンディにそう言われると、不思議にビアトリスも胸が痛んだ。
騒がしい場所に慣れないアンディはさっさとタクシーで帰宅し、遅れてカーターも帰宅する。
ちょうどシンが碁盤を抱えてやって来て、ジェームスを誘って居間で碁をうつ。
シンは有段者で、いくら天才とはいえ、初めての碁にジェームスは苦戦する。
そこへアンディが起きてきて、ジェームスの隣で観戦する。
すると、ジェームスは頭が冴え、勝ち続けになる。
「初めてなんて嘘つきやがって!」ふてくされてシンが出ていき、
カーターはジェームスに感心するが、彼もふてくされた様に部屋に戻ってしまう。
「自分の力で勝った訳じゃないから、スネてるのさ」
アンディはそう言って、カーターに「どう思う?」と聞く。
「こないだ殺し屋から逃げてた時もそうだったろ?
タイピングだって、オフィスでやるより、部屋で俺と居る時の方が凄く早いんだ」
超常現象にうといカーターは「私にはわからん」と流そうとするが、
ジェームスが幼い頃からアンディの夢を見ていたという話をし、そう聞いたアンディは益々混乱する。
「君達の間に、何か超自然的な繋がりがあるのはわかったが、深く考えない方がいい。
どうせ答えは出ないからな。私にだって、わからない事の方が多いんだ。
君より長く生きていても、同じように、不安なんだよ」
続く
眠れなくなったカーターとアンディは広間で話しこんで夜を明かし、
アンディがシャワーを浴びている間にジェームスが起きてくる。
「繋がっている君が不安になると、アンディも不安になるんだから、しっかりしろ」
カーターにそう言われたジェームスは、シャワーを終えたアンディに
「お前がこの国で暮らしていける様になるまでは、きちんと面倒を見る」と請けあう。
一方、パーティでの一件から何となく元気が無いビアトリス。
忙しい夫の帰りを待つ、いつもの午後。
フォレスト邸には賊が侵入し、ビアトリスを拉致。
賊はオーガス邸に電話を入れ、ビアトリスとの交換条件にジェームスを呼び出す。
「旧マリナ・ホテルの8階だ。丸腰で来い。サツを連れて来たら、女は死ぬぜ」
オーガス邸にはビリーが逆探知装置をつけ、ビアトリスの夫・ハーディも駆け付ける。
ビリーは、過去の誘拐事件の例から、犯人は次々と場所を移し、ジェームスを引っ張り回すだろうと予想する。
8時が近づき、ビリーから渡された小型のマイクを付けたジェームスは家を出る。
最後になるかもしれない、と見送りに出たカーターは
「君が言った事は本当だ。私には、君が必要だ。
だが…ビアトリスを見殺しにするわけにはいかん」
「わかってるさ」二人は握手を交わし、続いてアンディ。
「行ったら殺されるんだろ?そばに居てくれるって言ったじゃないか!」
ついてゆくと言うアンディを制し、ジェームスは車に乗り込む。
「俺だって…お前や、カーターやアンジェラと、もっと一緒に暮らしていたいんだ。
何十年とはいわない、5年、3年、でなければ1年。何なら、あと一日でもいい。
ここに、とどまっていたい。だが、行かなきゃならない。
出来るだけ永く生きろ、アンディ。お前に頼みたいのはそれだけだ。
世界はお前が生まれた時始まって、死んだ時に終わるんだ。
だから、その体に熱量のある内は、生きて、闘え。
自然が、いつもお前に優しい様に、祈っているよ…」
泣き出したアンディの頬を拭い、ジェームスは車を発進させる。
続く。
しかし、そんな感動的な別れの後、拍子抜けする程あっけなく犯人は逮捕され、ビアトリスも無事に保護される。
ジョージ・クラウダーと名乗る犯人は、空の銃と小さなナイフを持っていたが、秘かにジェームスを追ってきたアンディに簡単に捕り抑えられる。
以前に殺人での逮捕歴があるが、精神鑑定でクロとなり、五年の入院生活を終えたばかりだった。
ビリーは警察の尋問室でクラウダーの取り調べを始めるが、彼は「チャールズ・マンソン(注)の指令でやった」との自供を繰り返し、てんで話にならない。
クラウダーの身柄を刑務官に渡したビリーがカーターと話をしていると、ワイエスがやってくる。
丁度その時、ビリーはカーターと共に警部に呼ばれ、ワイエスを残して部屋を出る。
刑事部屋ではジェームスとアンディが供述書にサインを終え、尋問室へ向かう。
ジェームスにはマリアやイライなど、今まで自分の為に命を落とした人々のイメージが浮かび、悪い予感に足を止める。
警部への報告を終えたカーター達もジェームスと落ち合う為、尋問室へ。
途中、警察がまだ事件を発表していない事に気付いたカーターは、ワイエスの来訪に疑問を持つ。
尋問室。
マジックミラーで仕切られたドアの向こうで、ワイエスは獲物を待っていた。
尋問室に入ったジェームスは右目を撃たれ、蹲る。
ワイエスは椅子でミラーを壊すと、不敵な笑みを浮かべる。
「そうさ。殺し屋は俺だよ、マイケル」
止めを刺そうとワイエスが銃を構え直したところにカーターが戻り、ジェームスを庇って覆い被さる。
危険だからとジェームスに殴られても、カーターは更に強く抱きしめる。
ワイエスは躊躇し、銃を持って戻ったビリーに威嚇され、逃げ出す。
それをミラー側のドアに回り込んでいたアンディが殴り、馬乗りになって捕える。
ジェームスの銃創を診たカーターは、ワイエスをビリーに委せて戻ってきたアンディを手伝わせ、応急処置を施す。
続く
(注)1969年、女優シャロン・テートを惨殺した、ヒッピーの教祖的存在。
現在投獄中。
ジェームスは緊急手術をする事になり、アンディは一緒に手術室に入ろうとするが、拒否される。
カーターは「時が来たら、私が(突入を)手伝ってやる」と手術を見守る。
―ジェームス、君までも逝ってしまうのか?―
そんな想いが、カーターの過去を呼び覚ます。
カーターの母方の祖父は日本人だった。
母は赤毛で、アメリカ人の外見をしていたが、息子のカーターに黒い瞳に黒い直毛
という日系人の特徴が顕著に表れ、その外見ゆえに彼を嫌った。
カーターの歴史は「愛しい人々との別離」の歴史である。
まず、母の精神に問題があると叔父のレイフの養子となり、
高校生になった頃、和解した両親に会いに行こうとした日、彼等は事故で亡くなった。
そして、心配してやってきたレイフは、飛行場に迎えに来た
カーターの目の前で、飛行機事故に巻き込まれ、死亡。
オーガス邸に下宿していた親友も死に、彼の飼い猫も死んだ。
親しい人々を失う事に臆病になったカーターは、やがて知り合った
ジャネットにも心を開く事が出来ず、彼女も去っていった。
ヤケになって医者を辞め、およそ自分が向いていない探偵の免許を取った。
そんな時、ジェームスに出会った。
彼は、荒れ果てた家に灯をともし…「孤独だからだろ」と言ったのだ。
―解っているくせに、君は逝ってしまうのか?
あるはずのない海に、命が生まれ…受け継がれ、育まれ…
気の遠くなるような時を経て、よくやく我々は出会ったのに。
何故、離ればなれになってしまうのだろう?
還っておいで。もう一度、戻ってきて。
ずっと、そう祈り続けてきた。失くした人々に―
いよいよジェームスは危険な状態になり、カーターは手術室にアンディを入れる。
ドアにつっかえ棒をし、無線を切り、外部に連絡が取れない状況にして、手術を続行させる。
アンディはジェームスに取り付けられた邪魔な機械を取り、彼に密着する。
一時は出血多量で脈も止まったジェームスだったが、助かり、
その代わりにアンディがぐったりしてしまい、点滴を受ける。
カーターはアンディを労い、動けない彼の為に車椅子を押してやる。
続く
ジェームスの意識が回復し、軽口も叩ける様になった頃、カーターはワイエスに面会する。
「マイケルは?」「助かったよ。右目を失ったがね」
ワイエスは安堵した様に頷く。
「何故なんだ?君が…」「さぁ…あんたにわかるかな」
ワイエスの家は、アメリカの片田舎で代々農業を営んでいた。
猩紅熱で成長が止まり、ろくな力仕事も出来ないワイエスは役立たずだった。
頭だけは良かったので、サウスワースから打診され、両親はこれ幸いと彼を厄介払いした。
血の繋がりはなくとも、マリア夫妻やイライという家族に恵まれ、
光の中で笑うマイケルは、彼の憧れであり、嫉妬の対象であった。
自分は「捨てられた子供」だったから。
「奴は選ばれ、俺は取り残される。“その感じ”は、どうやっても拭えなかった…
何故、奴はあんたを選んだんだろう?俺は、あんたの様になりたかったよ」
「彼は、君が好きだよ」
「俺も、奴が好きだったよ。信じてくれるかい?」
頷くカーターに礼を言い、ワイエスはポケットから小さなカプセルを取り出した。
危険物検査にもひっかからなかった、小さな、おそらくは速効性の毒。
「ワイエス、やめろ!誰か!彼を止めてくれ!」
カーターはガラス越しに、ワイエスが崩れ落ちるのを見た。
後日、アンディはアンジェラと同じ高校に編入が決定する。
担任のキャロルに挨拶に出かけたジェームスは、彼女にアンディのゲイ相手だと誤解されるが、
特に否定もせず「理解のある先生で、彼は幸せだ」と握手をして部屋を出る。
彼が帰宅すると、ビアトリスがやってくる。
化粧っ気の無い顔に、すっきりしたパンツスーツにタートルネックのセーターを着た彼女は、今までとは別人の様だった。
夜間の大学に通う事にしたと言う彼女も、新しい一歩を踏み出すのだ。
そして、庭に立つ影。白いワンピースに身を包んだジャネット。
「早く行ってあげて。カーターが待ちわびてるわ」
そう言って、ビアトリスはジャネットに微笑みかける。
続く
papaのエピソード3つ分貼ります。
>308
papaはどこかで見たようなキャラ(実在の人物含む)が多いです。ヒデハルのモデルとか。
他作家のパロも多くそのあたり個人的に好きなのですが、
文章力がないので全部拾うとキリがない&収拾つかないので省いてます。
ヒデハルは、育てたキャラを通信対戦させるゲーム「セルフ」を製作していた。
何度でも挑戦することで「昨日よりさらに強い自分になる」…というのがコンセプト。
その前向きさを憎む刺客がリアール社からやってきた。かつて天才少年プログラマーと呼ばれた男・アキラだ。
彼は「セルフ」のモニターの子供達にバグを送りこみ、キャラが流血の殺しあいをするようしむける。
かつてアキラが作った問題作「ブラッディマンデー」から犯人をつきとめたヒデハルは、ゲームでの直接対決を約束した。
ジャージの上にキャラジャンパー姿で気合を入れるヒデハル。
しかしその気合むなしく、アキラ作「痛みが伝わる格闘ゲーム」で一方的にやられてしまう。
苦しみながらも「痛みや苦悩を表現したゲーム」を批難するヒデハル。
アキラが作った「ブラッディマンデー」は学校に現れた殺人鬼(教師)を主人公が殺すというもの。
裏モードではその殺人鬼=父親で、主人公が父を憎みメッタ差しにするというエンディングもあり、
ヒデハルはその残虐さを嫌悪していた。「そんなゲームは認めない!」
「子供ってのは残酷なもんなんだぜ!…自分より立場が弱いと分れば際限なくイジメやがる」
アキラには父親の横領が原因で同級生に虐められた過去があった。
しかし勝手なもので、アキラがゲームで賞を取ると、同級生は皆急に好意的になったのだ。
「そんな奴らのために…ゲームなんか作れるかァ」
心情を覗かせたアキラに、今度はネットが対戦を申し込む。
プログラムに送り込まれたウサたんの活躍で、アキラのキャラは自らリングアウト。
リングアウト=自滅行為の痛みに耐えられないアキラを
「本当の痛さをわからん奴がゲームを作るなッ!」とヒデハルが一喝する。
一方、ネットは「ブラッディマンデー」のもう一つの隠しシナリオを見つけていた。
殺人鬼は教師でも父親でもなく自分。自分を殺すとこのゲームは、データごとこの世から消えるのだ。
制作者の少年の思いはそこにあった。それを知ってヒデハルはアキラに言う。
「お前は夢を売るゲームが嫌いだそうだが…俺は自分が夢を忘れんためにゲームを作っているんだ。」
後日「セルフ」を遊ぶ子供達に対戦を約束するアキラの姿があった。lv1からやり直しだと彼は笑う。
「でも明日の俺は今日より強いぜ!」
ネットの家の隣には「安土 麗(アンドレ)」というロココな名前を持つ少年が住んでいる。
アンドレは両親を亡くし、厳格な祖母と二人ぐらし。全てを祖母の好みに合わせて生活しているという。
獣医になりたいが動物嫌いの祖母のせいでペットさえ飼えない、と愚痴をこぼすアンドレに、
ネットは昔自分が作った「メッセージ」というゲームをプレゼントした。
「メッセージ」はバーチャルペットに話しかけて仲良くなるゲーム。親密度が上がればペットも様々な反応を返すのだ。
すぐに夢中になったアンドレは、日々「メッセージ」に語りかけ続ける。
が、そのせいか成績が下がってしまい、祖母はそのゲームを捨ててしまう。
「今迄アンタの言う通りにやってきたじゃないか!」シヨックで家を飛び出すアンドレ。
ネットは1人残されて泣く、アンドレの祖母の姿を見る。
「あの子が動物を飼いたいのは知ってたわ。でも動物の寿命は短いじゃない…大切なものを失う辛さ、もう味あわせたくなかったのよ」
それが孫を籠にとじこめることになっていたのかと悔いる祖母。その思いを知ったネットはアンドレを追う。
沢山の言葉を受け止めてくれていた友達が捨てられた、と祖母を恨むアンドレ。
ネットは言う。「お前はそのメッセージの一つでも、おばあさんに伝えたことがあったか?
…そしてお前自身はおばあさんの本当のメッセージを受け止めていたのか?」
二人はゴミ処理場に「メッセージ」を探しに行く。
そこには必死の形相でゴミの山をあさる、アンドレの祖母の姿があった。
アンドレは祖母の目を見て、獣医になりたいという夢を語る。祖母も認め、アンドレは祖母に「ありがとう」と言う。
ネットはその二人を見て、「メッセージ」を作るきっかけになった人物・母クラリスとの最後の対面を思い返す。
ネットが動かなくなってしまった母に送った、最後のメッセージ。
「これからもずっと…大好きだぞママ!」
その後遅くに帰宅したネットを待っていたのは取り乱したヒデハルの姿だった。
「心配したんだぞ…このバカ息子ッ」ネットは珍しく、素直にあやまるのだった。
リアール社の社長…もとい総統のイリエから新たな刺客がやってきた。
名前は八神キョウジ。元天才脳外科医である。
八神はヒデハルに開発中のとあるゲームソフトを送る。それを見たヒデハルは血相を変え、開発中のゲームの強化に取り組む。
2人の対決はゲームショウの業界日、負けた方は一般公開をとりやめるということになった。
当日、招待された子供たちとネット、そして大学で八神に医学を教わっていたというアキラが、二人のゲームを体験することになる。
まずはヒデハルのゲームから公開。タイトルは「H and S 〜かくれんぼ〜」。
その名の通り、スコープで見る森の中にいる動物たちを探すゲームだ。
見るものをどこか懐かしくさせる森に囲まれ、子供達は夢中でかくれんぼを楽しむ。
ネットは、その木々がアメリカ杉(母クラリスの好きな木)であることに気が付いた。
続いて八神のゲーム「ブレインショック」。
これは脳の視角野部分に刺激を送ることで、仮想空間を脳内に造り出すというもの。
どんなジャンルのゲームでも、脳への信号ひとつでプレイヤーはそれを現実のように感じてしまう。ある種究極のゲームだ。
しかしネットは興奮状態の子供達を見て、脳への刺激が映像だけでなく感情を動かす扁桃体にも送られていることに気付く。
プレイヤーの感情までコントロールしてしまうのはもはやゲームではない。
怒りを露にするネットとヒデハルに八神は言う。「例えつくられたものだとしても、幸せだと感じるのならばいいじゃありませんか!」
その八神をさらに否定したのはアキラだった。「アンタは弟が死んでやけになってるだけなんだよ」
八神の弟は脳腫瘍で亡くなった。最後まで苦しんで死んでいったその姿に彼は医学の限界を知り、
感情を造り出すことへの可能性を求めるようになったのだ。
「私が信じていた医学は間違いだったんですよ!」と叫ぶ八神。「間違いだったなんて言うなよ」と恩師を諭すアキラ。
その時、ブース内に子供の泣き声が響いた。
「ブレインショック」で脳に強い刺激を受けていた子供が、さらに脳内のカーレースでクラッシュをしてしまったのだ。
脳に刺激を与えるゲームだけに、体調が万全でないと返ってくる衝撃も大きい。
八神は頭が痛いと泣く子供と、病床にあった自分の弟とを重ね、なんてことをしてしまったのかと我にかえる。
救急車を呼ぼうとするアキラを止めて、ネットは子供に「H and S」のスコープをつけさせた。
「このままだと、この子は一生ゲームは恐いものだと思い続けることになる」
そしてトイボックスを起動。あたりは森の香りにつつまれる。
「…夏休みに遊びに行った奥多摩の香りだぁ……」
ヒデハルの作った森の映像とアロマテラピーの相乗効果で、泣いていた子供はやがて意識を取り戻し笑顔を見せた。
他の子供達も「H and S」のスコープを付け、それぞれの森を楽しむ。
アキラに勧められ、スコープを手にする八神。そこで彼が見たのは、八神と弟の故郷である信州の森だった。
ネットが言う。「ヒデハルの作った森を子供たちはちゃんと自分の思い出の風景に受け取ったんだ。八神だってそうだろう。
心なんて誰かがつくらなくていい。みんなちゃんと心に、自分の風景を持ってるんだ。」
八神の弟は東京の病院で、ずっと故郷の信州に帰りたがっていた。
偽りの安らぎを作ることで逃げていたのは自分、弟にはちゃんと帰る場所があったのだと泣く八神。
その後八神はアキラに促されて大学に復帰。ゲームショウの一般公開日に「ブレインショック」は発表されなかった。
320 :
マロン名無しさん:05/02/18 16:54:04 ID:lsMun+ed
上條淳士さんの「sex」を
おねがいします。
>314からの続き
依頼人との電話中にジャネットを見たカーターは、固まってしまう。
ジェームスは電話を切り、アンディを誘って河原に出かける。
ジェームスがファブリ(兵器会社)で働いていた頃の上司と作った、本格的な打ち上げ花火をお祝いに上げようというのだ。
「カーター達が花火が見える所に居てくれればいいけど」
河原にはビリーやジョン、シン、アンジェラにノーマンなど、カーターの友人達に通りがかりの人々も集まり、ちょっとしたイベントになっていた。
一方カーターはジャネットと夜の街に出るが、嬉しさのあまり、頭が働かない様な状態だった。
「一人で何事かに耐えているあなたを見ていられなかった。
でも私達、知り合ってまだ何十年も経った訳じゃないわ。
しっくりいく様になるには、もっとたくさんの時間が必要なんだわ」
カーターはジャネットをアパートまで送り「寄っていって」と言うのを断る。
「今日は帰るよ。君に気安く触れたくないんだ。
君と別れてからの私は、相当節操なしだったからね」
「それじゃあ、再会を祝って抱きしめてくれる?私達、まだ握手もしてないわ」
カーターはジャネットを抱きしめ、涙を流す。
「帰ってきてくれて嬉しいよ…」
そっとキスを交わすと、彼女の部屋には入らず、カーターはアパートを後にする。
見上げた夜空には、美しい花火が咲いていた。
終わり『スタンダード・デイタイム』へ続く
Side AとSide Bの二本立て。
Side A
出所したグレッグの恋人が爆殺され、彼から依頼を受けたジェームス達は犯人探しをする事に。
パーム探偵編という趣きのお話。
Side B
高校に入ったものの、友達も作らず、早退を繰り返すアンディ。
そんな彼にクラブ活動への参加や友人を作ろうとジェームス達が奮闘(?)する話。
パーム日常編。
【新着キャラ】
●ティナ・モーガン グレッグの恋人=レックスの姪。6歳。
幼少時の悲惨な体験で、声を出せない「全緘黙症」という病気に。
●サラ・モリソン 障害児が通う私立学校の校長。
厳格ではあるが、根は優しい女性。
●マイク・シャーロット ビリーの上司の警部。
私立探偵が嫌いで、ジェームス達を良く思っていない。
●ウィラード・バーウィック 何かと黒い噂の絶えない
悪徳建設会社「リカー・マンダー」の社長。
【本編】
オーガス探偵事務所の仕事は軌道に乗っている、とは言えない状況にあった。
しかし、ワイエスがエリーから受け取った金を生前に口座に振り込んでいた為、すぐには破綻しない。
そんなものに頼っていては駄目だ、とやる気を出したカーターは看板を注文し、本格的に探偵業を始動する。
そんなある日。
FDEから麻薬中毒者の更正施設へ入っていたグレッグが出所。
約束通り花束を抱えて施設に迎えに行ったジェームスに、グレッグは大感激する。
オーガス邸への招待を受けたグレッグは「恋人が待ってるから」と断り、ジェームスにアパートまで送ってもらう。
帰宅したジェームスにグレッグから「部屋が爆破された」との電話が入り、彼はカーターと共に再びアパートへ向かう。
グレッグの恋人であるレックスはルポライターで、何かヤバい事件を追っていたという。
シャーロット警部の指揮の元、ビリーら数名の刑事が現場検証をする中、
到着した二人は警部に嫌味を言われ、彼が私立探偵をけ嫌いしているのを知る。
事情聴取を終え、住む所が無くなったグレッグは、暫くオーガス邸に滞在する事になり、
彼等は爆殺されたレックスが面倒を見ていた彼の姪=ティナを迎えに行く。
幼少時に母が男と失踪し、歯科医だった父を目の前で強盗に殺されたティナは、ショックで声が出なくなっていた。
続く
324 :
恋風:05/02/19 07:34:57 ID:???
主人公、佐伯耕四郎はどこか冷めた性格で、自分の気持ちに素直になれず
何事も無難にやり過ごしていた。
本気で人を好きになったことがなく、恋人に振られても動じない。
そんな彼が初めて本気で恋をした相手は実の妹だった。
両親が離婚してから十年以上会っていなかったため
兄妹だとは知らなかったのだった。
七夏は兄という存在に憧れていた。高校進学を期に一緒に暮らすようになり
憧れが恋へと変わり耕四郎を一人の男性として意識するようになった。
様々な苦悩を乗り越えお互いの気持ちを貫くことにした二人。
耕四郎は自分の気持ちを七夏へと告げることが出来た。
終わり
はしょりまくったけど、世間で人気の妹萌え漫画ではなく
ちゃんとした恋愛漫画です。
Palm乙です
養護学校(日本のものとは少し違いますが、便宜上)に出向いた一行は校長のサラと会う。
ジェームスを見たサラは、彼がティナの父親を殺した強盗と外見が似ている為、自分が面倒を見る、と言う。
ジェームスに脅えるティナにグレッグも諦め、一時的に彼女をサラに預ける事にする。
翌日の朝食の席で、グレッグから依頼を受けたジェームス達は、レックス爆殺犯人を探す事になる。
ジェームスはグレッグの着替えを取りに行く名目でアパートに入り、ビリーから手榴弾が使用された事、
隣人から「爆発の直前、フランス訛りのクリーニング屋が来ていた」との情報を入手。
カーターはレックスのオフィスに出向き、彼が生前、
悪徳ゼネコンとして名高いリカー・マンダー社の汚職事件を追っていた事を知る。
あちらから行動を起こしてくれる様、目立つ様に社長のバーウィックの尾行を開始するカーター達。
リカー・マンダーから悪質な地上げに遇った被害者からも話を聞き、
暴力団まがいの会社であると確信を深めるカーターだったが、
ジェームスは「フランス訛り・手榴弾・建築会社」という響きに釈然としないものを感じる。
そんな折、養護学校が火事になり、ティナの面倒を見られなくなったサラから連絡が入る。
火事はいたる所に時限発火装置が仕掛けられた、計画的な放火であった。
学校の一部を住居としていたサラは、住む所が無いのは勿論だが、
経営難による保険金目当てに彼女自身が放火したのではないか、と疑われていた。
報せを受けたカーターはグレッグと二人でティナを引き取りに出かける。
オーガス邸にやってきたティナはやはりジェームスを怖がるが、
アンディに懐き、ジェームスはなるべく彼女に姿を見せない様心がける。
一方バーウィックは、用心棒のトレイシーに、カーター達を脅す様に命じていた。
続く
>325さん、どうもです。
オーガス邸ではジャネット帰還祝いにと食事会が催される。
ティナが眠った夜遅く、銃を構えたトレイシーが乱入してくる。
ジェームスは彼を捕え、様子見にカーターとリカー・マンダー社へ向かう。
バーウィックと面談した二人は、予想外に人懐こい彼に、殺しまではやらない様な印象を受ける。
帰宅した二人はキッチンで酒を飲みながら話し合う。
ジェームスは、殺し屋の本当の狙いはティナの方ではないか、と言う。
学校に行っていなければ、レックスの部屋にはティナが居たかもしれないのだ。
そして原因は、彼女の父親が殺された強盗事件にあるのではないか、と。
レックスの関係を省き、ティナのみに絞って見てみると
「フランス訛り(=外国人)・時限発火装置(=プロ犯罪者)・手榴弾」となる。
この響きには国際テロでも絡んでいるのではないか…
怖がられてばかりもいられない、とティナと話したジェームスは、強盗事件でのティナの記憶違いを指摘する。
事件では、彼女の歯の治療の為に休日の診療所で強盗に遇った事になっていたが、
実際は、自宅に強盗が押し入り、三人で診療所に行ったのだった。
そして、歯科医だった父親を脅し、ティナの歯に何かを隠した。
おそらくはマイクロフィルム…爆破犯人が欲しがっているものは、それなのだ。
そう推理したジェームスとカーターは警察署に出向き、当時の記録を調べる事にする。
ビリーのつてで記録を閲覧すると、犯人は髪と瞳の色が同じなだけの、ジェームスとは似ても似つかない初老の男だった。
ジョセフ・マードックという犯人は札付きの元警官で、先週の水曜日に獄中死していた。
警察関係の経歴としては最後にFBIの特捜班に回され、テログループへの潜入を任されていた。
グループのリーダーは、ゾラと名乗るフランス人。
判明したのは名前と国籍のみで、人相等は不明。
マードックの死因は囚人達による集団リンチとなっていたが、実はテロリストによる
リンチを装った拷問で、その際にティナの事を吐いたと考えれば、全てが合致する。
マイクロフィルムはゾラの顔や経歴を記したもので、
マードックはそれをテログループへのユスリのネタにする為に隠匿したのだ…
続く
ヒッタイトの西側に位置する小国アルザワが、国境都市ベイジェルに侵攻してくる。同時期に東の大国
エジプトがウガリットに侵攻し、挟み撃ちとなったカイル(ヒッタイト)は裏に謀略を感じながら作戦を練る。
ユーリは渋るカイルを説き伏せ、自ら軍を率いてアルザワへ遠征する。彼女は、イル・バーニと3姉妹と
ともに旅の楽士を装いアルザワ市庁舎に侵入、女性ならではの視点と機転を利かせベイジェルを陥落
させる。アルザワはヒッタイトの属国となり、天にはイシュタルが昇る。それはユーリが日本に帰還する
時期、<水の季節>の到来を示す星だった。
一方、エジプトとの戦に遠征したカイルの戦況は悪化していた。さらに、ラムセスが遠目から放った矢に
射抜かれたカイルは大怪我を負う。カイルの従者キックリは、指揮官が目前の戦に集中できない理由を
痛いほど分かっていた。空を見上げれば輝くイシュタルがただ眩しくて……それは皇帝の最愛の寵姫が
もうすぐこの世界から永遠に消えてしまうということだった。
しかし、カイルの苦戦を知ったユーリは、彼の身を案じヒッタイトに残ることを決断、一路ウガリットにいる
カイルの元へ馬を走らせる。ユーリが率いた援軍を背に、カイルはエジプトを一気呵成に攻め立て戦に
勝利する。ユーリはカイルの側で一生添い遂げると誓い、ふたりは初めて結ばれる。
ヒッタイトに凱旋したふたりを待っていたのは、正妃、側室候補の姫君らだった。後宮は一気に華やかに
なるが、ひとりまたひとりと何者かに殺害されていく。ユーリは殺人の疑いで元老院から監視を受けるが、
これはナキアの黒い水で操られた、ある姫君の仕業だった。
疑惑が晴れたユーリは監視を解かれ、カイルは元老院の御前会議でユーリを正妃にと宣言する。しかし
ナキアの一言により、ユーリが妃になるためには自ら戦場に赴き、近衛長官を務め上げることが条件と
なる。さらに、ユーリの命を付け狙うナキアの謀りは、カイルの臣下にまで及ぶ。以前より、皇帝のたった
ひとりの側室に許されぬ恋心を抱いていたルサファはナキアに操られユーリを襲う。しかしユーリの身に
危害はなく事件は未遂のまま内輪で処理されることとなる。カイルは失意のルサファに対し3隊長の任を
解くが、同時にユーリの補佐として近衛副長官に任命する。それはカイルの信頼の証であり、ルサファは
命に代えてもユーリを守り、仕えようと誓うのだった。
カイルの弟マリが、任地ウガリットで消息を絶つ。近衛長官としてユーリ・イシュタル率いる遠征軍が
ウガリットへ向かう道中、ユーリと鉢合わせたラムセスは彼女の妊娠に気づく。ユーリの後を追って
きたカイルもまた寵姫の懐妊を知り大いに喜ぶ。しかし、ユーリの乗った船がナキアの臣下ウルヒの
手によって沈没する。カイルはユーリが行方不明だという報告を受け、ひどく体調を崩す。
ユーリとルサファは、エジプトの船に拾われた。なんとか一命は取り留めたものの、長時間海を漂流
していたユーリは流産する。ふたりはエジプトへ入国し、ラムセス邸に案内される。そこでヒッタイトの
極秘内部機密がエジプトに漏れていると気づいたふたりはスパイの存在を疑う。ユーリの命を受けた
ルサファは、ひとりエジプトを脱出し、カイルのいるウガリットに帰還する。
ナキアとエジプト皇妃ネフェルティティに諜報の疑いがあると知ったカイルは、今こそナキアを失脚に
追い込む絶好の機会だと考え、一時的にラムセスと同盟を組む。一方、ラムセスは一連の裏工作に
気づいたネフェルティティの軍に捕らえられる。ユーリは、ラムセスを助けるためにエジプトの民衆を
誘導し、反乱を起こす。そんな混乱の中で、ネフェルティティに宛てたナキアの印章付き書簡が発見
される。それは、ナキア廃位への確たる証拠となった。皇妃の宮ではりつけになっていたラムセスを
救助したユーリは、船でエジプトを脱出し、ウガリットのカイルの元へ帰還する。
ヒッタイト全軍がウガリットに集結し、対エジプト戦が開戦する。戦の最中、ユーリを庇ったルサファは、
望み通りに殉職する。カイルは敵軍の将ラムセスと一騎打ちになり、ユーリは不在の皇帝に代わって
軍の陣頭指揮を執る。ユーリが率いる軍勢の旗印・紅の獅子旗は、タワナアンナ(皇妃)旗と呼ばれ、
ヒッタイトはエジプトと講和を締結する。
皇帝暗殺の共犯を問われたウルヒは自決、売国行為を働いたナキアは生涯幽閉の身となる。空席の
タワナアンナを継ぐためユーリとカイルの婚礼準備が着々と進む中、ナキアは幽閉先から逃亡を図り、
ユーリをヒッタイトから消し去るべく最後の罠を仕掛けるが、それも失敗に終わる。
カイルの求婚を受けたユーリは、万民の支持を得てタワナアンナの位に就く。最良の妃を迎えた国は、
皇帝カイルの治世の元ヒッタイト史上最大の繁栄を極め、カイルもユーリも赤い土に還った後しばらく
して歴史上から忽然とその姿を消す。原因は一切不明のままである。海の民に滅ぼされたとも疫病が
襲ったとも伝えられているが、都は炎とともに消えていったことが、現存する遺跡から推測されている。
わたしの生きる天(そら)はここにあった
この天の下にわたしは生きて いつかこの赤い土に還ろう
わたしの生きる天は この赤い河のほとり そしてこの赤い大地!!
<了>
使徒と膠着状態が続き、待機していたチルドレンは交替で休憩をとる事に。
トウジは「一人で行くのはしんどい」と言って、シンジとともに一目ヒカリに会いに行く。
戦うことへの恐怖に涙しながらも、ヒカリを守るためにと決意して拳で涙をぬぐうトウジ。
彼の想いの深さを目の当たりにし、シンジは「自分には、これほど大事な人はいるのだろうか」と自問する。
加持はゲンドウに渚カヲルについて質問する。
出自の曖昧なパイロット・カヲルは、ゲンドウの中学時代の同級生と何か関係があるのだろうか?
だがゲンドウはまるで覚えていないという返事。同じく同級生の筈のユイに訊ねても同じ結果だった。
渚カヲルについて思い出そうとすると、頭の中にもやがかかったみたいにわからなくなるという。
ゲンドウはかつて誰かに「こんな世界でも守ってやる」と約束したことがあるらしいのだが…。
使徒再始動。チルドレンはEVAに乗り込む。
零号機はレイ、初号機はシンジ、弐号機にアスカ、三号機にトウジ。
四号機はケンスケで、カヲルは待機の予定だったが、彼はミサトに「何も知らないくせに」と言い捨てるとケンスケに当て身をくらわせ、自分が四号機に乗り込んだ。
戦闘中。アスカを庇って使徒の前に飛び出した初号機は、そのまま光の巨人に呑み込まれてしまう。
不思議な空間の中で、カヲルがシンジを誘う。
「ここにいようよ。僕と一緒にいれば君の望む世界をあげるよ」
たとえば優しい父親のいる世界。たとえばずっと変わらない友達のいる世界。
それがシンジの望んだ世界…?
「バカシンジ! 一人で勝手にどこ行くのよ!」
弐号機が初号機の腕を掴む。アスカのもとへ還らなきゃ!
シンジを解放すると同時に、光の巨人は消えてしまった…。
戦闘態勢が解除され、チルドレンもそれぞれ家路に。
研究所の廊下でカヲルがシンジに訊ねる。
「きみは幸せ?」
シンジはうなずき「これからもっと幸せになる」と答えた。微笑んで頷くカヲル。
シンジはアスカと手をつないでマンションに帰って行った。
こんな時間がこのままずっと続けばいいのに…。
上層部の命令によって五人は、パイロットとして各国の研究所に派遣されることになった。
「どうして子供じゃないとエヴァに乗れないんだろう」ぼやくケンスケにレイは答える。
「大人が嫌いなのよ、きっと」
はなればなれになっても、きっとここに戻って来ようと、彼らはタイムカプセルを埋めることにする。
何を埋めていいのかわからないと遠巻きに見ているカヲルにシンジは、いつかこの河原で撮った写真を渡す。
「一緒に埋めよう」「アンタも一緒に帰ってくるんでしょ!」「入れなよ」「お前の手で入れろよ」
仲間達に言われカヲルは嬉しそうな笑顔を見せた。
「ありがとう」
それぞれの旅立ちの日。アスカが乗る船の出航時間が迫る。
見送りに来たケンスケにアスカは「あんたが友達で良かった」と言う。苦笑するケンスケ。
港に駆け込んできたシンジはレイに「大事な友達だけど、綾波さんを一番に想えない」と告げる。
「アスカが待ってる」レイに急かされ、シンジはまた走り出す。
アスカの元に駆けつけるシンジ。アスカは彼の腕に飛び込んだ。
「アスカ、好きだよ。大好きなんだ」
「私も」
大事なのは君なんだ。シンジは答えを見つけた。
一人涙をこぼすレイに、カヲルが声をかける。
「これで良かったの?」
「悲しいけど、これで終わりじゃないもの。いつかこの街に帰ってくるの。またみんなで笑って」
「ぼくは君が羨ましい。同じ時の中で、みんな大人になっていくんだね」
カヲルの姿がゆっくりとぼやけていく。
「シンジくんが大人になっても見上げる空は青いのかな」
青空の下、渚カヲルの存在は消えてしまった。
数年後。
一時帰国したチルドレンは、タイムカプセルを掘り返すことに。
懐かしい写真が出て来るが、シンジは一瞥して「知らない人が写っている」と訝しむ。
シンジの隣で微笑む少年。知らないのに懐かしい面影。
わけもわからず涙を流すシンジ。シンジの隣には、もう誰も写っていない。
チルドレンとヒカリはそれぞれ青い空の下を歩いていく。
背が伸びたシンジは空が近くなったように感じていた。
アスカに思いを伝えた日。仲間達がばらばらになった日。子供時代が終わった日。
「あのときもこんな青空だった」
完(ゲンドウ・ユイ・カヲルの中学時代編に続くらしいです)
>天は赤い河のほとり
あれだけ(ムダに)多かった濡れ場をことごとく削ってるねぇ。
イイヨイイヨ〜。
にしても篠原作品は少女漫画っちゅうジャンルを考えると
死人が多いよね。しかもザナンザとかウルスラとか身内キャラの。
天は〜の人とエヴァの人お疲れさん
両方楽しく読ませていただきますた
初代エヴァしか見ていないんだけど、ユイが生きているのはどうして?
>>337 アニメのエヴァとは世界が違うから。
パラレルワールドだから。
クロノクルセイドの最後ってどうなったんでしょうか?
終わったとは聞いたのです
まとめサイトで途中まで読んだんですが
気になって夜は眠れますが、昼がちょっとという状態ですw
よろしくお願いします
340 :
マロン名無しさん:05/02/22 23:16:58 ID:iefElQOA
「超絶聖剣ブッタギレイヤー」と「パルアラーナの冒険」をお願いします
未解決になってる『幽々白書』って『幽遊白書』のことでいいのかね?
……だと思ってやっちゃうよ。まぁカンタンにしかできないけど。
ついでに『ドラゴンボール』も手ぇ出すか。
憶えてる限りで詳しく書こうとは思うが……途中で挫けなければの話。
冨樫義博(とがし・よしひろ) 『幽☆遊☆白書』 全19巻
<主な登場人物>
浦飯幽助(うらめし・ゆうすけ)
主人公。日々喧嘩三昧の「超」がつく不良。皿屋敷中の2年。単純バカ。器はデカイ。
桑原一真(くわばら・かずま)
幽助の喧嘩仲間。いわゆる悪友。強い霊感の持ち主。根性キャラ。義理人情に厚い。
蔵馬(くらま)
妖狐。人間界での名は南野秀一(みなみの・しゅういち)。冷静沈着。博学。
飛影(ひえい)
「邪眼」という特殊な眼を額に持つ妖怪。剣士。通常は単独行動を好む。基本無口。
雪村蛍子(ゆきむら・けいこ)
幽助の幼馴染。才色兼備(?)。しっかり者。面倒見も良し。
ぼたん
霊界案内人。霊界探偵幽助の助手兼コエンマとのパイプ役。明るく元気、さっぱりした性格。
コエンマ
閻魔大王Jr.で、おしゃぶりキャラ。普段は縮んでいるが、ちゃんとした等身のときも。
玄海(げんかい)
幽助らの師範。心身共に強靭。外見は老婆。
<あらすじ>
ある日、道路に飛び出した子どもを庇った幽助は、交通事故に遭い死んでしまう。
しかし、蛍子や桑原の協力もあり、霊界から与えられた試練を乗り越えた幽助は見事復活。
生き返った幽助は、霊界探偵としてさまざまな難事件を解決していくことになる。
そんななか、盗賊をしていた蔵馬と飛影が幽助になんとなく感化され、仲間になる。
玄海の元で鍛錬した幽助ら一行は、史上最悪の格闘技戦である暗黒武術会への参加を
余儀なくされる。決勝戦で戸愚呂(とぐろ)をぶっ倒した彼らは、ついに大会優勝者になる。
束の間の平和を切り裂いたのは、元霊界探偵の仙水。幽助は彼との戦いの最中、魔族として
覚醒する。仙水と決着した後、幽助は魔界に棲む本当の父雷禅(らいぜん)に会うため、旅立つ。
魔界は、雷禅・黄泉(よみ)・躯(むくろ)の力が拮抗し、三竦みの状態だった。
しかし、長いこと人間を喰らわずにいた雷禅は、幽助と出会った後、まもなく死去する。
彼の後を継いだ幽助は、魔界の覇権を賭けた一大トーナメントを開催すると宣言。
途中あえなく黄泉に敗退した幽助は、人間界と魔界を行き来する平穏な生活を送ることとなる。
ちなみに、幽助は魔界に行く直前、蛍子に「結婚しよう」とプロポーズするものの、
かる〜く受け流され、結局ふたりの仲に進展は見られぬまま。 <了>
鳥山明(とりやま・あきら) 『ドラゴンボール』 全42巻(完全版全34巻)
【天下一武道会編】
<主な登場人物>
孫悟空(そん・ごくう)
山奥に住む野生児。怪力。世間知らず。拾われっ子。祖父が死んでひとり暮らし。
ブルマ
世界に誇るカプセル・コーポレーションの令嬢。才色兼備。のち天才科学者。
ヤムチャ
盗賊。女性恐怖症のくせにブルマに一目惚れ。
亀仙人(かめせんにん)
「武天老子」と呼ばれる武術の達人。エロじじい。悟空たちの師匠。
クリリン
多林寺の坊主。鼻が(描かれて)ない。
<あらすじ>
ある日、悟空は、7つ揃えればどんな願いも叶うというドラゴンボールを探すブルマに出会う。
祖父孫悟飯の形見である四星球(スーシンチュウ)を狙うブルマにまるめこまれた悟空は、
ハラハラドキドキの冒険の旅へと出発する。
途中、ヤムチャや牛魔王と出会いながら、ひとつずつ確実にドラゴンボールを集めるふたり。
すったもんだの末、無事に7つ揃えた一行は、世界征服を企むピラフ一味の願いを阻止する。
ブルマと別れた悟空は、クリリンとともに、祖父の師匠である亀仙人の元に弟子入りする。
修業したふたりは、数年に一度開催される天下一武道会に参加し、ブルマやヤムチャと再会する。
決勝戦。悟空は、クリリンやヤムチャを倒した謎の老人ジャッキー・チュンと顔を合わせる。
ジャッキーの圧倒的な強さを前に敗北寸前の悟空は、輝く満月を見た瞬間、大猿に変身する。
しかし、異変の原因に気づいたジャッキーが、満月をふっ飛ばし、
大会は、ジャッキー・チュンに扮した亀仙人の優勝で幕を下ろすこととなる。
友人ウパの殺された父親ボラを生き返らせるため、再度、ドラゴンボールを集める悟空たち。
途中、アラレちゃんが住むペンギン村や、カリン塔での修行を取り入れつつ、
悟空たち一行は、世界最強の軍隊レッドリボン軍や殺し屋桃白白(タオパイパイ)と戦う。
最後にひとつ残ったドラゴンボールは、ドラゴンレーダーにも反応がないので、
困った悟空たちは、亀仙人の姉占いババの元へ行き、その在り処を占ってもらうことにする。
占う条件にガチンコ勝負を要求する占いババの切り札は、なんと亡くなった悟空の祖父だった。
7つ全て揃えた悟空たちは、神龍(シェンロン)を呼び出し、願いを叶える。
3年後、開催された天下一武道会で再会を果たす面々。
クリリンは、亀仙人のライバル鶴仙人の弟子餃子(チャオズ)と戦い、これを制す。
クリリンを下した悟空と、ジャッキー・チュン(亀仙人)を退けた天津飯(テンシンハン)による
決勝は、僅差の勝負で天津飯が勝利し、大会は平和に閉幕するかに思えた。
しかし、再会を約束する悟空たちの前でクリリンが何者かに殺され、ドラゴンボールも盗まれる。
犯人は、かつて亀仙人の師匠が命とひきかえに封じ込めたはずのピッコロ大魔王だった。
失った若さを取り戻すためドラゴンボールを集める彼を阻止しようと、悟空たちは戦いを挑む。
その最中、亀仙人を亡くし、頼りはカリン塔で超神水を飲み、パワーアップした悟空ただひとり。
願いを叶え若返って全盛期の力を持つピッコロ大魔王に、悟空は再挑戦し、見事に打ち破る。
しかし、ピッコロ大魔王は、死ぬ直前に分身を産み落としていた。
悟空は神様に会い、ピッコロ大魔王そっくりのその姿に腰を抜かす。
聞けば、昔ふたりは、善の部分と悪の部分に分裂したが、元はひとつだったらしい。
若返ったピッコロ大魔王によって消滅させられた神龍は、神様の手によって復活。
さっそく悟空は神龍に願い、クリリンたちを無事に生き返らせることが出来た。
悟空は神様の元で修行し、再び天下一武道会が開かれ、各地に散らばった戦士たちが集合する。
悟空と、正体を隠して参加した神様を下したピッコロ大魔王とで争われた緊迫の決勝は、
悟空の勝利で終わり、悟空は3度目の正直で頂点に立つ。(悟空がチチと対決するのはこの大会)
【サイヤ人襲来・ベジータ編】
<主な登場人物>
孫悟飯(そん・ごはん)
悟空とチチの長男。格闘より勉強好き。母チチの影響と思われる。
チチ
牛魔王の娘で、悟空の妻、悟飯の母。教育熱心なところを見せる。
ピッコロ
悟飯の師匠。この頃から、彼になんとなく仲間意識・連帯感が生まれる。
ラディッツ
悟空の兄。サイヤ人の生き残り。
ベジータ
誇り高きサイヤ人の王子。エリート戦士。戦闘の天才。
ナッパ
ベジータの腰巾着(側近)。最期までその人生をベジータに翻弄される。
<あらすじ>
チチと結婚し、息子悟飯や仲間たちと平和に暮らす悟空の前に兄を名乗る男ラディッツが現れる。
なんと悟空は、地球征服を企むサイヤ人という戦闘民族が送り込んだ刺客だった。
幼い頃、誤って谷底に落ち、頭を強打した悟空は、そんな目的などコロっと忘れていたのだ。
ラディッツを退けたものの、自らも命を落とす悟空。
しかし、さらなる強敵ベジータとナッパが地球に向かっていた。
彼らに立ち向かうため、界王様の元に急ぐ悟空はじめ、それぞれの方法で修行する戦士たち。
ピッコロは、悟飯の内に秘めた才能を知り、つきっきりで特訓を試みる。
遂に、サイヤ人最強の戦士ベジータとナッパが地球に襲来する。
悟空の帰還を待たずに戦いを始めるピッコロたちだが、
サイヤ人の実力は、彼らの想像をはるかに超えていて、太刀打ち出来ない。
しかし、ピンチの彼らの前に現れた悟空のパワーはナッパを圧倒、遂にベジータに挑む。
界王拳、元気玉……死力を尽くして戦う悟空。
一方、悟飯もベジータが作った満月により大猿化、徐々にベジータを追い詰める。
戦いは一時休戦、傷つきひとり去っていくベジータ。
しかし、神様(ピッコロ)の消滅により、ドラゴンボールもその力を失ってしまう。
悟飯たちは、一縷の望みを賭け、神様の故郷ナメック星へと出発する。
【フリーザ編】
<主な登場人物>
フリーザ
ベジータのボス。不老不死を望み、ドラゴンボールを狙う。オカマ口調。
ギニュー特戦隊
フリーザが持つ隠し玉。奥の手。腹心の部下。5人揃うと妙な戦隊ポーズをかます。
最長老
ナメック星でいちばんエライ長老様。他人の秘めた力を引き出すことが出来る。
ネイル
最長老の側近。戦闘タイプ。
デンデ
ナメック星人のコドモ。天才児。
<あらすじ>
ピッコロたちを生き返らせるため、ナメック星でドラゴンボールを探索する悟飯とクリリン。
しかし、そこには同じくドラゴンボールを目当てに集まったフリーザとベジータの姿があった。
ベジータの反逆を知ったフリーザは、ギニュー特戦隊を呼び寄せ、状況は一変。
圧倒的なギニュー特戦隊の力の前に、為す術がないクリリン、悟飯、ベジータの3人。
隊長ギニューにドラゴンボールを奪われるが、フリーザは願いの叶え方が分からず最長老の元へ。
特戦隊に苦戦する3人の前に、遂に悟空が現れ、悟空は傷つきながらも、ギニューを下す。
ドラゴンボールを奪取したクリリンたちは、デンデと出会い、
ポルンガ(ナメック星の神龍)を呼び出し、ピッコロを復活させてナメック星に呼ぶ。
しかし、そこで最長老は息絶え、ポルンガの力は使えなくなり、フリーザは怒りを露にする。
ネイルと融合した新生ピッコロ、死の淵から這い上がったベジータたち戦士は、
フリーザに対抗しようとするも、力の差は歴然としていた。
そこにメディカル・マシーンで傷を癒した悟空が満を持して登場。
戦闘形態に入り、次々に変身を繰り返し強くなるフリーザに、悟空もまた苦戦する。
しかし、ベジータが死に、クリリンを殺され、悟空の怒りが爆発する。
その頃、ピッコロが生き返ったことにより、地球のドラゴンボールが復活する。
殺された人々が生き返ること、ナメック星のポルンガ復活を願い、
悟飯たちは、悟空とフリーザを残し、ナメック星を後にする。
フリーザが唯一恐れる伝説のスーパー・サイヤ人になった悟空は、フリーザを倒す。
【人造人間・セル編】
<主な登場人物>
トランクス
未来から来たサイヤ人。ベジータとブルマの長男。
人造人間20号と19号
レッドリボン軍の生き残りの科学者ドクター・ゲロと忠実な部下。
17号18号
ドクター・ゲロが造り出した人造人間。兄は好戦的、妹は金髪碧眼のクール・ビューティ。
セル
未来から来た敵。ドクター・ゲロのコンピュータが造った人造人間。
<あらすじ>
地球に復活したフリーザ親子が襲来するが、突然現れたトランクスによって瞬殺される。
彼は無事に帰還した悟空に、3年後の地球に脅威の人造人間が現れるという。
トランクスの予告通りに現れた人造人間たちは、とてつもない能力で暴れまわる。
ウィルス性心臓病を発症した悟空に代わり、ベジータは人造人間19号を倒すが、
そこに未来からトランクスが現れ、本物の脅威はこんなものじゃない……と言っている間に
20号を見失い、17号18号を覚醒させてしまう。(ここで20号は17号によって殺される)
17号18号の力の前に為す術がない戦士たち。
ベジータは新たに修行に出かけ、ピッコロは神様と融合する。
そんななか、地球に現れたセルは、17号18号を吸収して完全体となり、
彼の前に、「精神と時の部屋(※)」で修行したベジータとトランクスも敗れ去る。
セルは、セル・ゲーム開催を予告し、悟空と悟飯は、「精神と時の部屋」で修行する。
一方、デンデが新たに地球の神となり、ドラゴンボールが復活する。
(※)精神と時の部屋……時間軸の違いから外界での1年が部屋内では1日に相当。修行部屋。
セル・ゲーム当日、自称世界一の格戦家ミスター・サタン登場、セルに挑むがあっけなく敗退。
一番手に名乗りを上げたが、実力で敵わないと悟った悟空は、悟飯に地球の命運を託し、
怒りを爆発させた悟飯の攻撃に、セルの完全体は解かれる。
セルは地球もろとも自爆を試みるが、危険を察知した悟空が界王星に瞬間移動し、爆死する。
しかし、まだ生き延びていたセルは復活し、再び悟飯の前に現れる。
ベジータを庇い負傷しながらも、悟飯は死んだ悟空の励ましによって遂にセルを倒す。
神龍によって復活したトランクスは未来へ帰り、力をつけた彼は未来の人造人間やセルを倒す。
【魔人ブウ編】
<主な登場人物>
ビーデル
世界一の格戦家ミスター・サタンの娘。日々、正義の味方として働く。
孫悟天(そん・ごてん)
悟空とチチの次男。幼い頃の悟空に似ている。大らかで物怖じしない性格。
界王神シン
地球の危機を知り、ともに戦う仲間を探しに天下一武道会に出場する。
魔導師バビディ
父親を界王神に殺された。戦闘力は高くないが、魔術を操る。
ダーブラ
魔界の王。バビディに操られる。
魔人ブウ
バビディの父が造った最大の脅威。ガキっぽい性格。大の甘党。お菓子好き。
<あらすじ>
セルとの死闘から数年が経ち、16歳になった悟飯はサタン・シティの高校に通いながら、
謎の正義戦士グレート・サイヤマンとして、朝から悪者撲滅に忙しい。
同じクラスのビーデルに、あっさり正体を見破られた悟飯は、天下一武道会出場を強要される。
他に天界から悟空も駆けつけ、ベジータ、ピッコロ、悟天、トランクスのメンバーで頂点を争う。
天下一武道会コドモの部は、決勝で悟天に勝利したトランクスが優勝する。
いよいよ始まるオトナの部、久しぶりにワクワクした戦いが出来ると活気づく悟空たちだったが、
謎の出場者シンが界王神だと知った直後、悟飯が生命エネルギーを大量に奪われる。
武道会から逃走する不気味なふたりを追った悟空たちは、魔導師バビディとダーブラを発見。
魔人ブウ復活のためさらなるエネルギーが欲しいバビディは、悟空たちを宇宙船の中に誘い込む。
一方、悟空たちがいなくなった武道会では、マイティマスクに扮したトランクス+悟天、18号、
そしてサタンの三つ巴の戦いが行われ、18号の取引に応じたサタンが見事に優勝を決める。
バビディの宇宙船内では、彼に操られたベジータが悟空と戦い、
そのダメージ・エネルギーは一気に蓄積され、魔人ブウが復活する。
悟飯と界王神はブウによって瀕死の重傷を負い、単身戦いを挑んだベジータはその命を落とす。
命を救われた悟飯は、界王神たちに力を増幅させる伝説の剣ゼット・ソードを託される。
ブウは、バビディを殺し、街の破壊を楽しみ始める。
地上にいるリミットが迫る悟空は、悟天とトランクスに合体技フュージョンを伝授する。
一度は仲良くなったサタンの説得に応じ、殺しを止めると約束したブウだったが、
目の前でサタンが撃たれたことで怒りが頂点に達し、善と悪の部分に分かれる。
人類を全滅させた悪ブウに、ピッコロ、パワーアップしたゴテンクスや悟飯までもが吸収される。
生き返った悟空とベジータはポタラ(合体可能なイヤリング)を使い、悟飯たちを救い出す。
地球を消滅させた悪ブウは界王神界に出現し、悟空との最終決戦が始まる。
ベジータや善ブウ、サタンの助けを受け、悟空は超元気玉で悪ブウを消滅させる。
そして10年後、天下一武道会に参加した悟空は、悪ブウの生まれ変わりであるウーブを誘い、
もっと強くなろうと修行の旅へ、飛び立つ。 <了>
>>339 最後ってどこから?
八巻(最終巻)くらいからなら書いても良いが。
>>356 ありがとうございます
何巻かはわからないんですが、空の上で公爵とアイオーンが闘ってて
主人公は落下して、宝石の魔物に助けられたところで
まとめサイトは終わってるんですが
なんかストーリ的に、伏線解消してないのはもう最後の謎だけってぐらいのところなので
8巻で終わりなら、たぶん7巻の終わりのような気がします
>>357 事情で明日まで家に帰れないけど、来週の月曜までには書いとくよ。
でも、前のあらすじ書きさんは居ないのかなぁ?
別に問題ないなら書くが。
あと、その場面は七巻真ん中から後半辺りだと思う。うる覚えだけど。
>>358 >でも、前のあらすじ書きさんは居ないのかなぁ?
たぶん問題ないと思うんですが
(まとめサイトの終わりが去年の9月くらいのレスで終わっていたので)
よろしくおねがいします
幽白もドラゴンボールも乙。
個人的には、かめはめ波も霊丸もない要約を見て
斬新というか、妙な清清しさを感じた。
入れ込み過ぎてないって言うか客観的な感じだね。
初心者にはやや不親切な感はあるけど
はしょりっぷりは見習いたい
ウルトラジャンプで連載中の「天上天下」お願いします。
たま〜に本紙を読むんだけど出てくる人が変わってる?
展開が速い?んで全然わかりません。
ハイティーン・ブギのラストが知りたいです。
桃子のことはなんとなく聞いたんですが、
他の翔とか風太とかライダーズの面々は
どうなったんでしょうか。
文武両道がモットーの統堂学園へ入学してきた主人公(?)凪宗一郎とボブ牧原
学校を〆ようと暴れまわる二人だが、上級生の棗真夜と高柳政孝に叩きのめされる。
その際色々あって、凪は真夜の妹の亜夜に惚れられてしまう。
また学園を牛耳る執行部の刺客により、二人は粛清されボコボコ、ボブの彼女もレ○ープ。
かくして力を求め、凪とボブは真夜が部長を務める柔剣部の門を叩く。
学校には数年に一度、大会で各部活が戦って執行部の座を勝ち取る決まりがあり、
その予備戦が近い時期、執行部は因縁のある柔剣部を襲撃してくる。
それぞれ幹部を撃退するが、会長の高柳光臣には総掛りでも全く敵わず全員病院送りに。
ヘコミ気味の凪らに、執行部の一人の俵文吉は過去を語る。
かつて柔剣部には真という異能の力を持つ超強い真夜の兄貴がいた。
光臣は真の弟分だったが、真夜と親密になるつれシスコンの真は嫉妬。
いろいろあって、光臣は短時間だけ超人な体にされ、真と決闘して殺してしまう。
結局、光臣らのグループが執行部となったが柔剣部とは袂を分けることになったとか。
執行会と別に、光臣が仕切っている異能集団・赤羽12宗家(通称「F」)からも刺客が来て、
またいろいろあって凪が連れ去られてしまう。(現在修行中)
どうやら「F」は長である光臣と別に、凪の父親による指示で動いて(洗脳されて)いる様子。
柔剣部は重要機密らしいICチップを入手(内容まだわからず)
メンバーそれぞれ誠意修行中、予備選まであとわずか。
というのが現時点までの粗筋。正直、ストーリーを楽しむ漫画じゃないです。
なんかゲットバッカーズを学園物にしたような話だな
すげー無茶苦茶なストーリーだな
その説明の仕方なら、「ストーリーを楽しむ漫画じゃない」ではなく、
「大筋を楽しむ漫画じゃない」ということにならんか。
ともあれ乙。
369 :
363:05/02/28 19:36:00 ID:???
早速のあらすじありがとう!
自分が読んだ部分がどこにあたるのか検討もつかないですw
ストーリーを楽しむ漫画じゃないのかあ・・・どこを楽しむんだろう?
結構人気ありますよね。
>>369 >どこを楽しむんだろう?
エロい絵じゃないの?
絵も綺麗だし、戦闘シーンも中々面白い。
真主人公の政孝とかダブリの俵とか、
>>366で省いたけど中国ゾンビの虎サンとか良いキャラいるし。
「コミックマスターJ」をお願いします
すみません。
クロノクルセイドのあらすじなんですが、PCがぶっこわれたせいで保存データぶっ飛びました。
携帯で書く暇もないので、しばらく期間があいてしまうかも知れません。
ご依頼なさった方、まことにすみませんでした…。
『ES』をはじめから再UPします。大幅に加筆・修正しました。
管理人様、お手数をかけてすみませんが、
前回UPした分は全て削除して頂けると、有難いです。
375 :
ES:05/03/01 07:32:25 ID:???
惣領冬実(そうりょう・ふゆみ) モーニングKC『ES』 全8巻
タイトル『ES』とは「Eternal Sabbath(=永遠の安息日)」の略。
最先端科学の名の下に造り出された生命体、コードネーム<ES(エス)>。彼らは、免疫システムが
自在に進化する変異遺伝子(通称ES)を組み込まれ誕生した人間の試作品だった。あらゆる細胞の
異変や外部からの侵入者である病原体に対して遺伝子自らが考え、変化し、鉄壁の防御システムを
展開する、完全無欠の生命体。それは不老不死への憧れを抱く我々人類の飽くなき願望をそのまま
体現する奇跡のような存在だった。──果たしてヒトはどこまで神の領域に踏み込むのだろうか。
遺伝子操作人間<ES>は、2体作られた。オリジナルとそのクローン。クローンは高らかに宣言する。
生まれながら定められた過酷な運命をただ甘んじて受けるわけにはいかない。そうだ。高慢で強欲な
人間どもに大いなる怒りの鉄槌を下そう。神の裁きを与えよう。彼らは、その類まれな生命力と同時に
他人の脳に潜入し操作する能力を持って生まれ落ちる。やがて起こる反抗と混乱──<ES>の前に
人間はこうも無力だとは思わなかった──。
東鵬医大の研究室に勤務する脳生理学者九條未祢(くじょう・みね)は、あるホームレス殴打殺害事件に
ついて奇妙な話を聞く。事件の概要はこうだ。ある少年Aが幼馴染の少年Bを集団でいじめていたところ、
止めに入ったホームレスを殴り殺してしまい、その罪をBに擦り付け、口封じのため焼死自殺に見せかけ
殺してしまおうと画策した。ところがその計画は頓挫し、主犯格のAは出頭してきた。なぜか彼は、これと
いった外傷も見受けられないのに火傷がひどくて苦しいと訴えているらしい。未祢は、検査の依頼を受け
警察病院を訪れて、少年に当時の状況を証言させる。
少年は、人が焼かれる姿を想像していたという。熱くて痛くて苦しくて……そんな炎の中で、人はどの程度
耐え、いつ死ぬのだろう。彼は、その瞬間、頭の中に描いた炎に包まれた。「男が頭に浮かんだんだ──
全然知らないやつ。オレじゃない誰かがオレを冷ややかに見てた」
その後まもなく、少年の上半身に皮下熱傷が現れる。それはまるで本物の炎に包まれたかのようなひどい
火傷の症状だった。未祢は、不可解ながらも、研究者としてとても興味を惹かれる事例に出会えたと思う。
未祢は、学生時代の友人貴美子と食事を済ませた帰りに、チンピラ男が金属バットで殴り殺される凄惨な
現場を目撃するが、そこで彼女は別の男に目を奪われる。目前で人が頭を割られているというのに平然と
して、ただ忌々しそうに己のシャツに飛び散った血痕を一瞥して通り過ぎていった、ひどく違和感のある男。
まるで事件が、あの時あの場所で起こることを以前から察知していたように……。
後日、未祢は学内でその男を発見し、先日の件を問いつめる。秋庭と名乗った男は、あっさりと現場にいた
ことを認め、衝撃の事実を語る。僕は人の心の中が分かるのだと。彼はいつものように未祢の記憶を操作・
改竄しようとするが思うようにいかない。秋庭は驚きつつも苛立った様子でその場を後にする。追いすがる
未祢に対し、彼女の手を切り裂く幻覚を見せながら……。秋庭は、再び接触を試みた未祢を笑って迎える。
彼は言う。人間には操作されやすいタイプと、そうでないタイプがいるのだと。前者は、少年Aのように想像
しただけで本物の火傷を負い、後者は、未祢のように(幻覚を見るだけで)まるで影響を受けない。
未祢は大学の学生課に立ち寄り、秋庭が中途退学した学生のIDを改竄し使用していることを知る。さらに
彼女は秋庭家を訪れ、そこに居た年老いた祖母から、秋庭の両親が既に他界していると聞き、ある確信を
抱く。「彼は秋庭亮介じゃない。全くの別人が秋庭亮介に寄生し、彼の記憶を奪ったにすぎないんだ……」
翌日、未祢が研究室に出勤するとそこに秋庭の姿があり、助手として雇われたと涼しい顔をする。同僚の
記憶が彼により改竄されたのは自明だった。警戒する未祢に対し、秋庭は笑顔を絶やさず、共生したいと
言う。未祢のように能力に翻弄されない少数派が、異種である己に対し攻撃性を持たない限り。「あなたの
ような人間に会うと、否応なしに思い知らされるよ。僕たちが決して無敵じゃないってことをね」彼の言葉に
未祢は驚きを隠せない。秋庭のような能力を持った人間がまだ複数存在するということ……?
頭を抱える未祢の前に榊と名乗る男が現れる。彼は国立衛生研究所で免疫学を研究する研究員だった。
榊は重い口を開く。我々は、違法に不老不死の研究をしていたと。免疫システムが進化する変異遺伝子
<ES>を組み込んだ生命体、遺伝子操作人間シュロ。それが秋庭の本当の姿だった。長年待ちわびた
奇跡の誕生。しかし、<ES>の能力は予想外の副産物だった。それに気づいたとき、既に危険因子は、
2体に増えていた──。数多くある胚の中で、なぜシュロだけが分裂を始め、生き延びたのか、謎を解明
するために複製が必要だったから。<ES>の原型であるシュロを傷つけるわけにはいかなかったから。
──シュロ誕生から10年後、榊ら研究者は、クローンを造った。彼の名はイザク。イザクは生贄にされる
ため誕生した。研究対象として、身体をパーツごとに切り刻まれるために生まれたのだ。
「火星物語―五月の花嫁」のストーリー教えてください
神尾葉子の「花より男子」が知りたいです。
巻数が多いのでざっとあらすじだけで構いません。
お願いします。
>>373 しょぼーんですがw
時間のあいた時にでもよろしくお願いします。
>327の続き
ジェームスは危険な立場であるティナを迎えに行こうと駐車場に向かう。
そこへ脅えたグレッグとティナ、アンディがやってくる。
「警察署なら安全だわ」とグレッグが言った矢先、ライフルを乱射しながらゾラが襲ってくる。
ジェームスはアンディにティナを託し、ゾラと対決し勝利。
しかしゾラの仲間が外に待機しており、アンディ達は追い詰められる。
仲間の男女二人組の男がアンディに狙いを定めた時、ティナの声が復活し、彼等の位置を把握したジェームスは男を倒す。
女は反対側から回り込んだカーターが倒し、皆はティナに駆け寄る。
「また怖い思いをさせてしまったな」と謝るカーターに、ティナは
「違うの」と涙を流し、ジェームスに抱きつくのだった。
ゾラは逮捕され、平和になったオーガス邸。
グレッグは別れが苦手だとティナに会わずに邸を去る。
ティナはサラに引き取られる事になり、ジェームス達との別れを惜しむ。
そんなティナに「またおいで」と、ジェームスは電話番号を書いたプレートペンダントをかけてあげる。
「安心したよ。君でも女性に電話番号を教えるんだな」
カーターは笑い、和やかな朝のひとときになった。
終わり
惣領冬実のMARSをお願いします。
Palmの人激乙
ポポロクロイス物語をお願いします
北原文野の夢の果てをお願いします。
パーム絵柄が好みじゃなくて敬遠してたけど、この話にはあの絵でいいのかも。
ブックオフ見てこよう。
>>376 >少年は、人が焼かれる姿を想像していたという。熱くて痛くて苦しくて……そんな炎の中で、人はどの程度
>耐え、いつ死ぬのだろう。彼は、その瞬間、頭の中に描いた炎に包まれた。
コワッこの人の画ってすごく冷ややかなんだよね。しかもいつもなんかしらの狂気に満ちてるカンジ。
小花美穂が初期の頃に発表している短編のあらすじを教えてください。
タイトルもなしですか(´Д`)
前兆は、1ヶ月前に起きた研究主幹の変死だった。研究所最期の日。──イザクが覚醒した日。突然、
研究員同士が殺し合いを始め、所内は大混乱に陥る。<ES>の能力に影響を受けず、逃げ回る榊を
助けたシュロの言葉に彼は衝撃を受ける。「あいつ研究所ごと破壊する気だ。……知りつくしたからさ、
あんたたちの心を」瞬く間に火炎に包まれた研究所から必死に逃げる榊の視界に赤く燃える炎の中で
微笑むイザクがちらりと映った。研究所は焼失し、榊は仲間の大半を失った。
榊は恐れる。解剖されるために生まれ、情操教育を一切受けずに育ったイザク。彼は、殺人を躊躇しない。
今もどこかで、誰かになりすまし生きるイザク。これ以上犠牲が出る前に彼を殺すこと。それが生き残った
自分の使命だ。さらに榊はイザクの潜伏地を予言する。「やがてその地域で死体が発見される、常識では
考えられない奇妙な死体が」
未祢は秋庭と話す。榊のこと。研究所のこと。イザクのこと。秋庭は能力を隠していた理由を生きるためだと
語る。彼ら<ES>は、己の立場を承知していた。思い通りのサンプルでないと処分される存在。<ES>は
IDを持たない。いつのまにか、闇に葬られても誰も構わない。研究者は無慈悲だから。秋庭は薄く微笑む。
呆然とする未祢は、小学生の遺体発見という臨時ニュースを耳にする。発見された遺体はその頭部だけが
粉々に砕かれているという。未祢は榊の言葉を思い出す。「奇妙な死体……」
未祢は葬儀の場で、被害児童の担任教諭と会う。彼もまた、<ES>に影響されない人間だった。イザクの
追跡調査を行う未祢に、彼は突然見知らぬ児童が現れ今も学校にいると告白し、直後に死亡する。未祢は
岩村有里という少女と出会い、彼女から「高岡智也」という少年に摩り替わったイザクの情報を得る。
榊は有里を利用し、イザクを誘き出そうと提案する。彼女は<ES>に影響されず、イザクが唯一心を許す
存在だった。未祢は迷いながらも了承するが、榊が有里をも犠牲にする覚悟だと知り、秋庭に助けを請う。
廃墟と化した工場跡で、榊は拳銃を忍ばせてふたりを待つが、有里に裏切られる。彼はイザクに操られた
警官に囲まれ、場は銃撃戦となるが、またもシュロに助けられ、一命を取り留める。
共生を望む秋庭は、未祢らに協力を申し出る。未祢は、先の警官発砲事件の重要参考人として指名手配
された榊を自宅に匿い、一時的に貴美子宅に居候すると決める。暗い夜道、肩を並べて談笑する未祢と
秋庭を、マンションのベランダから貴美子がじっと見つめていた。
未祢は有里と会い、彼女が心配している失明寸前の犬を保護したいと考え動物病院に連れて行く。そこで
知り合いの獣医から貴美子が離婚間近と聞いた未祢は驚く。どうして私に相談してくれなかったのかしら?
獣医は笑う。「無理もないわ。学生時代からの好敵手にこれ以上負い目感じたくなかったんじゃない」
貴美子と会った秋庭は、彼女を警戒するよう未祢に念を押す。一方、イザクは貴美子と遭遇し、彼女を
興味深そうに見つめる。心の闇に悪魔が巣食う、その瞬間が訪れる──。
未祢は、秋庭の忠告に従い貴美子宅を出ようとするが、そこを貴美子に襲われる。助けに入った秋庭は、
貴美子の意識下でイザクと対峙する。「九條未祢を殺すのにふさわしいキャラクターだ……彼女は九條
未祢に憎悪を抱いてた、僕はただ彼女に自分に素直になるよう命じただけさ」イザクはそう言って微笑む。
正気に戻った貴美子は泣き崩れて謝罪する。医学の道を捨てたことも結婚して家に入ったことも、全部
自分が決断した。学生時代ライバルだった未祢が順調にキャリアを積み重ねる一方で、頼りだった結婚
生活が破綻しかけているのも、全部中途半端な自分の責任だ。それなのに、未練や嫉妬、後悔といった
弱く醜い感情が未祢を憎悪する気持ちを生み、危うく大事な親友を傷つけるところだったと。
未祢と秋庭が去った後の貴美子宅にイザクが現れる。苦悩する貴美子にイザクは笑いながら話しかける。
「こんな何もかも中途半端な人生自分でもうんざりだろう。いっそのこともう終わらせちゃったら」貴美子は
包丁を取り出し頚動脈を裂いた。親友を心配し戻った未祢は血の海に佇む貴美子を発見し、彼女を死に
追い遣ったのは他ならぬ自分だと泣く。一方、秋庭はイザクの仕業だと確信する。
貴美子の葬儀の場で、未祢はひとり佇む少年を見る。未祢はイザクを知らない。顔の造作も背格好も。
しかし本能で理解した未祢はイザクを追いかけ、貴美子を巻き込み、彼女を死に至らしめた理由を問う。
己の能力を見せつけたかっただけと答える彼に激昂する未祢は、逆にイザクに問われる。「大量の命を
消費して初めて命を理解する。消費される命と救済される命……その差が何なのか教えてくれよ」彼は、
呆然とする未祢を残したまま、悠然と立ち去る。
未祢は秋庭にある計画を持ちかける。シュロ(オリジナル)の完全な複製であるイザク(クローン)の特性。
それは突然変異が起こらぬ限り、親と同じ遺伝情報を持つこと。しかし当初から捨て駒であったイザクは
その成長段階においてシュロと著しい違いがあった。もしそこになんらかの弱点が発見されるならそれは
きっと<ES>攻略の手がかりになる。仮説を立てた未祢は、催眠療法により秋庭の意識の奥底を覗く。
未祢と榊に見守られながらトランス状態になった秋庭は、「人を殺した」と衝撃の告白をする。研究所終幕の
発端となった主幹の変死は、シュロによるものだった。外界に、作り物でないリアルな世界に触れたかった。
それだけが望みだった……。<ES>は結託し、イザクが人工子宮から出されるその日を狙い行動を起こす。
しかし、シュロを兄のように慕うイザクは彼を通して<ES>の能力や殺しを学び、彼の想定外だった惨劇を
招いた。潜在意識に接した未祢は、圧倒的な経験値の差、それが唯一ふたりを分け隔てていると分析する。
一方、イザクは有里とともに鬼退治を楽しんでいた。鬼─それは世に蔓延る悪者たち。例えば動物虐待を
している青年。例えば中年サラリーマンを暴行して金を巻き上げる若者たち。小学生の有里に悪意はない。
イザクの破壊は収まらず、怒りを抱えたシュロによって攻撃を受ける。血だらけになった彼は、病院に搬送
され、院内に侵入した榊は、イザクの血が付着した洋服を持ち出すことに成功する。
同族であるイザクの暴走に心を痛める秋庭を、未祢は優しく慰める。「あなたに惹かれてる」そう告白する
秋庭に、未祢は驚きつつもそれは錯覚だと冷静に答える。<ES>の能力が通じない特異体質の女性に
疑似恋愛しているだけだと。そんな未祢の言葉に戸惑いを覚えながらも、秋庭は嫌われてないと分かった
だけで良かったと微笑む。未祢は、秋庭を男性として意識し始める。
失明した犬の術後経過を見にきた有里は、イザクをいじめないでと訴える。彼女は未祢と秋庭がイザクの
命を狙う理由が理解出来ない。殺害も厭わないという未祢に、有里は傍にあった花瓶をぶつける。癇癪を
起こした有里を宥める未祢は、彼女の背中に虐待の痕を見る。「お母さんにぶたれた……有里は悪い子
だから。悪い子は罰を受けなきゃならない……みんなも」未祢は、有里の母親に接触を試みる。
両親からひどい虐待を受けて育った有里の母親は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいた。
早く専門的なカウンセリングをと勧める未祢に、母親は固辞の姿勢を見せる。「私あの子が本当に嫌い
なんです。幸せに…私なんかとは全く違う人生を送ってきた、あなたのような人も嫌いなんです」未祢は
そう語る母親の顔が死んだ貴美子と重なり、ひどく打ちのめされる。翌日未祢は仕事で大きなミスを犯し、
しばらく休暇を取る。心配した秋庭は未祢宅を訪れ、ふたりは身体を重ねる。
>>389 特に指定がないってことは短編全部ってことかな?
書けるやつだけなら書いてもいいけど。
てか小花美穂は短い方が味があっていいんだよねぇ。
そうとう、薄めてみました。
第一巻主な登場人物&用語
・騎士
筋力、反射神経などがきわめてすぐれた超人種。
騎士でなければMHのパイロットにはなれない。
・ファティマ
騎士とともにMHに搭乗し、操縦をサポートする人造人間。
精神がコントロールされており、人間の命令に逆らう事が出来ない。
人権は認められず所有物として扱われるが、自分の仕える騎士だけは
自分で選ぶことが出来る。
・モーターヘッド(MH)
人型巨大ロボット兵器。騎士とファティマが乗り込むことによって
操縦する。
・レディオス・ソープ
若き天才MH整備士。バランシェの友人。美少年。
・Dr.バランシェ
星団屈指のファティマ・マイト(制作者)。
・ボード・ヴュラード
トラン連邦の騎士。常に明るさを忘れない好人物。
・アトロポス、ラキシス、クローソー
バランシェの製作したファティマ三姉妹。
第一話で長女のアトロポスは行方不明。
・ユーバー
悪代官ならぬ悪領主。見るからに悪そう。
・アマテラス
国家A.K.D.の君主。先天性のアルビノで、絶世の美貌の持ち主。騎士。
・アイシャ
アマテラス腹心の部下。女性騎士。
・コーラス23世
コーラス王朝皇帝。通常、10の桁は省略されて3世と呼ばれる。騎士。
第一話/運命の三人の女神・ラキシス
星団歴2988年。ソープはマシンがエンストで立ち往生しているところ
をトランの騎士ヴュラードに助けられる。
二人が目指す先は領主ユーバーの城。これからDr.バランシェの最新
ファティマのおひろめがあるというので、星団中から名だたる騎士が
続々と集まってきているという。
しかし、マインドコントロールを受けていないクローソーは、ユーバー
に利用されることを厭がり、城から脱走してしまう。
その場に居合わせて、追いかけるソープ。
ソープはバランシェの友人で、ユーバーから彼女たちを助けるために
やって来たのだ。
ユーバーの追っ手に掴まりかけたクローソーは、あやういところを
コーラス三世に助けられる。
一目見て、コーラス三世に、そしてその血につながる未来の騎士に
惹かれ、クローソーは彼の許に身を寄せる決心をする。
駆けつけたソープにクローソーは
「ソープ様が好きでした。でも姉様はもっとソープ様の事が。
今もソープ様を待っておられます」
とラキシスの気持ちを伝える。
幼いラキシスはソープに
「ソープ様がラキシスのマスターになるの」
「黄金のMHを作って下さい。その前で結婚式をあげるの」
と無邪気にねだっていた。
彼女は今もその気持ちを抱き続けているのか…。
天才マイスター・ソープはユーバーに大歓迎で迎えられた。
偽装されていても、MHの素性を次々と当ててしまうソープに
ヴュラードは内心舌を巻く。
「これじゃ俺のファティマの素性なんて簡単に当てられちまう」
「そうしたら私のマスターもわかってしまいますものね?」
パートナーのメガエラは心得て身をひそめている様子。
軟禁されるラキシスと、ガラス窓ごしに束の間の邂逅を果たすソープ。
「ソープ様が来て下さった!」喜びに胸がいっぱいのラキシス。
彼女の異変を訝しむユーバーだが、助け船を出すように、アマテラスが
部屋に入ってくる。
領主の手が美しいアマテラスにいやらしく触れる。
それを見たソープの瞳が怒りに妖しく煌めいた。
おひろめの日。名だたる騎士が次々とラキシスを望むが、ラキシスは
誰も選ぼうとしない。
ソープはいない。失意に沈むラキシス。
一方ソープは「僕に彼女が愛せるわけがない」とラキシスに背を向ける
が、かつての妻・リトラーの亡霊に「認めるのが怖いのでしょう」と
叱責され、覚悟を決める。
「ラキシス! おいで!」
人波をかき分け、ラキシスに腕を伸ばすソープ。ラキシスは迷わず彼の
腕に飛び込んだ。
「マスター!!」
騎士でない者を選ぶとは、あのファティマは壊れている!
追われる二人。だがコーラス三世らの助力もあり、城から逃げ出す。
ミラージュ騎士団もなぜか二人の味方をする。
ソープを助けようとするヴュラードは、謎の騎士に止められる。
「この騒ぎに乗じれば、領主を失脚させる材料は簡単に見つけられる
だろう」
ヴュラードは実はこのトラン連邦の大統領。
諸事情で放浪の旅に出ていたところ、留守の間にユーバーのごときが
幅を利かせていたので、とっちめに来た水戸黄門騎士だったのだ。
「まさか俺が仕事をやりすいように奴らが騒ぎを…?」
クローソーとラキシスにマインド・コントロールを施していなかった為
バランシェ邸にもユーバーの配下が迫るが、ここもミラージュ騎士に
よってすでに厳重に警備されていた。
「ラキシスはソープ様のもとに行きました。
私、ふられてしまいました…」
涙を見せるアマテラス。バランシェは頭を垂れた。
「すまん、"アイシャ"…」
ユーバーはついにMHを持ち出す。甥と偽って雇っていたデコースなる
凄腕の騎士に二人を追わせる。
追いつめられた二人だが、ソープが隠していたMHがそこで目覚めた。
黄金のMH。ナイト・オブ・ゴールド(KOG)。
ソープとラキシスは乗り込み、デコースを撃退する。
「ソープ様、約束を覚えていて下さったんですね」
感激するラキシスに、照れるソープ。
「はじめまして、KOG。これからずっといっしょ。よろしくね!」
ラキシスを気に入ったらしい反応を見せるKOG。
「いい気なもんだ」苦笑するソープの髪が白く変化していく。
「そろそろ薬の切れる時間だ」
白い髪、赤い瞳。なんと、ソープの正体こそがアマテラスだった。
影武者を勤めたアイシャからは「さっさとお帰りください陛下!」
と小言の連絡。
アマテラス=ソープはラキシスにキスをして、自らの城へと
彼女を連れ帰るのだった。
一巻おわり。一話のエピローグは二巻冒頭に渡ります。
単行本を見ながら書くと、伏線を無駄に拾いそうだったので記憶だけで
書きました。細部違ってると思いますが大体こんな感じです。
なんか複雑な話だな
ラキシス!おいで!
って見ると頭のなかで瞳の中のファラウェイが演奏されちゃうな
誰かサラダデイズの最終エピソードをちょっと詳細気味にお願いできますか?
高校生のうちは化粧なんてするもんじゃないよ。
大人が言うそんな言葉では何も説得されない。だって、私はいまリップが引きたいんだから。明日には交通事故で死んでしまうかもしれないじゃないか。
そんなモラトリアム女子高生がつまらない日々を送るうち、ある同級生と恋をする。
不思議な雰囲気を持つ彼は、妖精の国の王子様だった。
初めての恋に心躍る毎日は長くは続かない。ある日突然、妖精たちに連れ去られる王子様。
主人公・じゅりあは彼をその手に取り戻すため、妖精の国へ旅立つ決意をする。
優しい妖精たちに力を借りながら、傷つき倒れぼろぼろになっても歩き続けるじゅりあは、ついに王子様との邂逅を果たす。
しかし間もなく王子様は妖精クーフーリンによってヌッ殺されるのであった。
んでなんかしらんが何故かその仇のクーフーリンと同棲始めていっしょに王子様との子供を育てる。
じゅりあはクーフーリンを憎んでるとかゆってるが、愛憎半ばする気持ちらしいとか娘に思われてる。
高河ゆんにしては珍しく完結したね。
>高河ゆんにしては珍しく完結したね。
orz
源氏の続きを未だに待ってる自分は負け組
>>402 横レスだが
>>400に出てきた「謎の騎士」とは、アマテラスの私設(あくまで国ではなく
アマテラス個人が所有する)騎士団であるミラージュ騎士団の全軍総司令を務める
F.U.ログナー。(ファルク・ユーゲン・ログナー)
第1巻ではパートナーのイエッタ(バランシェが作ったファティマの中では最年長組)と共に
黒装束に身を包み隠密行動していたが、ユーバーがソープ&ラキシスを追うべく城を出た後、
ようやくヴュラードやクローソーたちの前で素顔を晒したのだ。
また、
>>401での「そろそろ薬の切れる時間だ」は単なる言い訳。本当は神としての力を使っていた。
第1巻冒頭のメインキャラ紹介でも彼は人間ではなく光の神だと明言されている。
>>405 源氏だけは、4年のスパン置いて連載再開とか前例があって
作者に愛されてる感じがあるからいいじゃない
夜嬢帝国とかアーシアンとか待ってる俺の負け犬っぷりに比べれば・・・
アーシアン完結したんじゃないの
アーシアンが真っ先に連載再開したような?
『白波の幻想(イリュージョン)』
夏。主人公は、金とナンパ目的で海の家のバイトを始める。
ある日、主人公は、真昼間から大ジョッキでビールを呷る女を発見し、
ちょっとワケあり風を気にしつつも、その外見に惚れて声をかける。
女は、結婚を約束した恋人を飛行機事故で失っていた。
事故から数年たった今でも幻覚に惑わされ、現実を受け入れられない彼女だが、
生身の人間(主人公)の暖かさや優しさに触れ、混乱し、ぶっ倒れたりする。
主人公は、彼女を救おうと大事な指輪を海に投げ捨てるという荒療治に出るが、
指輪を追って彼女も海に飛び込んでしまい、主人公もダイブを敢行する。
海の底に沈んでいくふたりは、優しい光に包まれた気がした。
いつの間にか、浜辺にうちあげられているふたり。
彼の声が聴こえたと言う彼女の眼は、すっきりと澄み切って輝きを取り戻し、
ふたりは、この夏が終わっても、また会おうと約束する。 <了>
『ぼくとお嬢様』
ある日、主人公は、バス停のベンチで寝ている、妙に身なりのいい少女を拾う。
祖母とふたり暮しの質素な家や、ファーストフードを珍しがる少女を見て、
こりゃ生粋のお嬢様だ、どこの深窓のご令嬢だと思いながらも惹かれる主人公。
少々ワケありらしい彼女を友達と一緒に遊園地に連れて行った主人公は、
観覧車の中で、歯をぶつけ合いながらという、痛いファースト・キスを体験する。
厳格な家を嫌い飛び出したと言う彼女は、もっと強くなると言い残し帰っていく。
主人公は、いつか来るであろう再会の日を夢見ている。 <了>
『7年目のシーン』
小学生の頃に駆け落ち経験のある主人公。
相手の男は今も同じ高校に通っているが、疎遠な状態が続いていた。
ある日、合コンで顔を合わせた主人公は、彼の母親が精神を患っていると知る。
家事を手伝いながら、彼の孤独に触れた主人公は、なんとか彼の力になりたいと思う。
しかし、そんな秘密の自宅デートは、すぐに発覚してしまう。
主人公の両親は、またあのときの二の舞になるものかと彼女を自宅謹慎させる。
母親の病気を理由に交際を反対する親を許すことが出来ず、啖呵を切る主人公。
真剣な顔で訴える娘に親は圧倒され、ふたりの自宅デートは続行許可となる。 <了>
『眠り姫にズレたKISS』
中学時代、アイドルおたくだった主人公は、周囲の男に全く興味がなかった。
でも、そんな彼女を可愛いと思い、告白した、物好き男1号。
びっくりした主人公は、その場で彼を振るが、以降気になる存在に格上げされる。
高校に進学し、外見は美しくなるものの、天然っぷりを増す主人公。
そこに惚れる、物好き男1号の親友、2号。
彼らの三角関係は、同じ高校という舞台も手伝って面白可笑しく展開するが、
ある日、主人公の爆弾発言を男ふたりが立ち聞きしてしまい、事態は急変。
あの日、ふられた瞬間から好かれていたと知った1号は複雑な気分になるが、
友達思いの2号の一押しもあって、晴れてふたりは恋人同士になる。
数年越しのズレた片思いが実ったとき、彼らはキスをかわす。 <了>
『そんなロマンス』
バレンタイン・デー当日、ふられた者同士傷を舐めあったふたりは、新学期に再会する。
屈託ない笑顔と明るさで人気者になった彼に惹かれ、正式に付き合い始めた主人公だが、
あの日の泣き顔を思い、あんな顔をさせるなんてどんなに素敵な女だったのと心を痛める。
ある日、彼の元に、元カノから寄りを戻したいと連絡があったことを知った主人公は、
それまで彼と築き上げてきた関係を信じきれず、初めて出会った思い出の場所に行く。
そこには、あの日と同じように泣き腫らした目をサングラスで隠した彼が待っていた。
「どうしたらいいかな?彼女が信じてくれないんだ、俺はこんなに大好きなのに」
見かけによらず泣き上戸なんだと言う彼を、主人公もまた泣笑いながら抱きしめる。 <了>
『無期限のしあわせ』
両家公認の倦怠期カップルである主人公は、付き合いの長さで信頼を測れると思っている。
愛してるなんて言葉はいらない、だって抱きしめあえば心は伝わるでしょうと彼女は思う。
一方、彼は、そんな彼女のいつも一言少ない愛情表現を不満に思い、不安に駆られていた。
ある日、可愛らしい後輩が「自分の誕生日まで限定の彼女にして」と彼に告白する。
主人公は嫉妬を覚えながらも、短期間だからと了承し、不用意に彼を傷つけてしまう。
大好きな人と付き合う喜びをあのコにも知って欲しかった……彼女の悲痛な叫びは彼に届かない。
ある日、一緒に拾った捨て猫の世話をしようと彼の家を訪れた主人公は、
仲良さそうにしゃべるふたりを見つけて、思わず逃げ出してしまう。
約束の期限─誕生日当日。別荘でふたりきりという状況にいてもたってもいられなくなった
主人公が現場に駆けつけると、彼は、すでに帰った後だった。
主人公は、彼女を裏切れないと言った彼の気持ちを思い、今後の態度を改めようと誓う。 <了>
『窓のむこう』
喫茶店でバイトする主人公には、お気に入りで憧れの常連カップルがいる。
彼らは、いつも、大きな窓がある景色のいい席に座って楽しそうにしゃべっている。
あたしもいつか、ふたりのような恋人同士になってあんなふうにデートがしたい。
でも、そんな夢見る主人公に言い寄ってくるのは、どうにもガキっぽい同級生。
嫌いじゃないけど、こいつじゃ、あのふたりのようにはなれない。
そんなある日、ふたりは、突然口論を始め、女は店を飛び出し、男はそれを追わなかった。
それからというもの、店に顔を出しては閉店時間まで粘る彼を見て、
主人公は、きっと彼女を待っているんだと思い、気持ちが落ち着かなくなる。
憧れのふたりだからどうしても気になるという主人公の言い分を不審がる同級生は、
「その男に気があるんだろう」と暴言を吐き、主人公を怒らせる。
ある日、ゴミ出しをしていた主人公は、店の外に彼女がいるのを発見し、彼に知らせる。
抱きしめあうふたりを見た主人公は、頬に涙が伝うのを感じた。
その後、相変わらずスキスキ言い寄る同級生となんとなくいい雰囲気になった主人公。
彼らは、すれ違う中学生に「あんなカップルが理想だな」と言われる。 <了>
※この他にもいくつか短編がありますが、記憶が曖昧で書くことが出来ません。
登場人物の名前も頭の中で混交しているので、あえて挙げませんでした。
ただ、『せつないね』という作品は、個人的にとても気に入っていて、
ちょっとだけ詳しく書きたいので、もう少し時間を下さい。
小花美穂の話で
貧乏な幼馴染(♀)に成長して再会する話
ってなかったっけ・・・
【新着キャラ】
●ラウル・ポインター
アンジェラとアンディの級友。アメフトの花形選手で、高校のアイドル。
●ボギー・ベン
ラウルの親友。短気なラウルのなだめ役になる事が多い。
●シド・キャロル
アンディ達のクラス担任の女教師。
ゲイ疑惑の解けたジェームスに片想い中だが、オクテで言い出せない。
後の『愛でなく』では準主役に。
【本編】
18歳のアンディは高3クラスに編入したが馴染めず、孤高の人になっていた。
本人はたいして気にしていない様子だが、彼のそんな態度が益々垣根を高くし、クラスの中には彼に反感を持つ者も。
その筆頭が人気者のラウルで、彼は事ある毎にアンディにつっかかる。
アンディは我関せずといった風で、彼を無視する様な態度をとり、二人の関係は悪化していった。
元凶は、アメフトに誘ったラウルにアンディが「ボール遊びなんてバカバカしい」と答えた事だった。
この時アンディには悪気があった訳ではなく、アメフトが理解出来なかっただけなのだが…
実は面倒見の良いアンジェラは、級友達とアンディの板挟みになり、キリキリ舞い。
オーガス邸の雰囲気も悪くなってゆく。
時はクリスマス・シーズン。
アンディの事でシドに呼び出されたカーターは帰宅時にシンの知り合いのヤクザな借金取りに絡まれる。
「親戚だからといって、シンの借金を払ってやる義務はない」とヤクザを追い返すカーター。
そこへ弁護士のジョンが訪ねてきて、シンが酒場で暴れて拘留中だと言う。
仕方無く警察署に出向いたカーターはビリーに「ジェームスを引き取りに来たのか?」と聞かれ、我が身の不運を嘆く。
全く、次から次へと問題が起こるものである。
アンディに関しては、このままではいけないと思ったカーターは、アンディを学校生活に慣れさせる為、クラブ活動や行事に参加させる。
アフリカで像を彫っていたアンディは彫刻クラブに入り、才能を発揮する。
続く
※書き忘れ
カーターがシンを引き取りに行った時、ジェームスは探偵の仕事中に行き過ぎた調査をして拘留中だった※
ラウルの親友=ボギー・ベンは、二人を仲良くさせようと助言する。
ラウルも折れて、アンディと話をしようと学食へ。
「色々と悪かったな」と謝るラウルに「最初にボール遊びなんて言って悪かった」とアンディも謝る。
しかし、そんな子供じみた理由でスネていたと図星を指された様に感じたラウルは怒ってしまい、益々頑に。
一方、借金取りのしつこさにうんざりしたカーターは、結局シンの借金=2000ドルを肩代わりする事に。
そんな中、高校のクリスマス・パーティに参加したアンディとアンジェラ。
アンジェラは「ナンパでもしなさいよ」と、アンディに暇そうな女の子に声をかけさせる。
アンディ達の高校は私立だが、女の子は公立校から紛れ込んだ少しガラの悪い子だった。
その子を連れて会場の外に出たアンディは、女の子の彼氏を含む公立校の不良達に因縁をつけられる。
そこへアンディと話をつけようとラウルがやって来る。
女の子は不良達と行くのを嫌がり、彼女を庇うアンディと不良達は喧嘩になってしまう。
卑怯な事が嫌いなラウルはアンディに加勢し、大乱闘に。
そこへアンディを迎えに来たカーターが仲裁に入り「ここでは迷惑だし、家の庭を提供するよ」と彼等を引き連れてオーガス邸へ。
玄関に出迎えたジェームスとシンを見た不良達は二人の迫力に気押され、大人しくなる。
ジェームスはラウルの怪我を治療し、カーターは加勢の礼を言う。
彼等からアンディの出自を聞いたラウルは、アンディが普段から大ボケなのだと納得し、今までの事を謝る。
不良達を帰した後。
自分に加勢してくれた事でラウルに懐いたアンディは彼を自宅まで送っていき、二人は何となく友人に。
シンは嫌味に大量の25セント玉で2000ドルを運んで来て、オーガス邸の玄関に小銭の詰まった箱をいくつも置いてゆく。
カーターが途方に暮れていると、オクヨルン(アンディのアフリカ時代の知り合い)が訪ねて来る。
アンディの不在で帰って行く、彼女の美しい後ろ姿を見送りながら、カーターは「クリスマスの妖精の様だ」と思うのだった。
『星の歴史』へ続く。
【新着キャラ】
●ボアズ・ウルマン
ジェームスの刑務所時代の仲間。黒人。
音楽の才能がある。
●エティアス・サロニー
宝石のブローカー助手。
仕事中に交通事故を起こし、ボアズと同じ日に刑務所へ。
ジェームスに異常な執着を見せる。
●ゲイリー・キャプライス(通称:ティット)
ジェームスと同室の元プロレスラー。
身長2メートル以上の迫力満点の黒人だが、気は優しい。
●ハーバート・ハスキンス(通称:ハーヴ)
ジェームスの実母イライザの友人で著名な画家。
今でもイライザを愛していて、ジェームスとも仲が良い。
●アビー・ウルマン
ボアズの姉。街娼。
【あらすじ】
ボアズ、サロニーとジェームスの出会いから出所までの交流。
(一部『あるはずのない海』とリンク)
その後『スタンダード〜』以降に繋がり、出所したボアズはジェームスと再会。
サロニーは殺人鬼となって、ジェームスを執拗に付け狙う。
カーターとボアズを傷つけられたジェームスは、彼等を守る為、サロニーと対決する。
※注 Palm連載前に発表されたダイジェスト版『お豆の半分』という短編とリンクしていますので、
書き人が適当に二つを合わせて書きます。ご了承下さい。
>404
妖精の王子様頃されてないけど…
妖精はもうこの世に住めないと言って敵対してた妖精もすべて
連れて別の世界に行ってしまうだけ。クーフーリンは残る。
14年後王子はじゅりあを迎えに来てクーフーリンはやはり残り、
じゅりあの娘メシアと共に生きていく(と暗示される)。
矢沢あいの「うすべにの嵐」が知りたいです。
画がどうにも苦手で敬遠してたんですが、
なかなか感動できる話らしいので。
『せつないね』
パチンコ屋のひとり娘千絵。中学生の千絵は、従業員の恭司に一目惚れするが、
彼には駆け落ちしてきた郁子という彼女がいて、ともに住み込みで働いていた。
「立ち仕事は脚にくるよな」そう言って、恭司は郁子にマッサージをする。
千絵は、郁子のことを、とても素敵でライバルなのに憎めなくて辛いと思う。
でも、郁子は休憩時間にふと姿が見えなくなると、時々、目を赤く腫らして帰ってくる。
遠く離れた両親を思って影で泣く郁子は、恭司をとても不安な気持ちにさせている。
千絵は、私を見て欲しいと思う。郁子さんじゃなくて……私を。
郁子さんがいなくなれば、恭ちゃんは私を見てくれるかもしれない。きっと……。
恭ちゃん恋しさに思いつめた千絵は、事務所から郁子の履歴書を盗み出し、実家に連絡する。
その日の夜、思い出話に花を咲かせ、幸せになりたいと肩を寄せ合うふたりを見た千絵は、
早く逃げてと叫ぶ。一刻も早く……そうしないと、離れ離れになる……!
千絵の取り乱した様子に、訳も分からず、ただ呆然とする恭司と郁子。
そんな彼らの前に、怒りに身体を震わせ、気色ばんだ表情をした郁子の両親が現れる。
父は恭司を殴り飛ばし、母は泣いている郁子の腕を取った。連れ戻される郁子。
郁子の居場所をリークしたのが千絵だと知っても、恭司は責めることはせず、
逆に、これで良かったのかもしれないと言って、泣いて謝る千恵を慰める。
ある休日、どこかに出かけようと誘うために恭司の部屋を訪れた千絵は、
郁子のヘアバンドをつけて放心している恭司を見て、胸を痛める。
気丈な恭司は、普段はいつも以上に元気に振舞い、皆に心配をかけまいとしている。
ある日、郁子から恭司に、別れを告げる電話が入る。
落ち込む恭司に、千絵は意を決して告白するが、郁子を想う恭司の言葉に傷つけられる。
しかたない……恭ちゃんから郁子さんを遠ざけたのは、私だもの……。
それでもそばにいたいと思う千絵だったが、恭司の寂しそうな表情は一向に晴れない。
ああ…今になってわかった…私は郁子さんを一生懸命愛してる恭ちゃんを好きになったんだ…
郁子さんがいないと、恭ちゃんが、私の好きな恭ちゃんじゃなくなってく……。
数日後、郁子から恭司宛に手紙が届き、千絵は迷いながらもそれを恭司に手渡す。
手紙の内容には、察しがついていた。別れの電話を打ち消すように届いた手紙。
恭司に会いたい……郁子の気持ちを再確認した恭司は、郁子の元へと急ぐ。
はじめてのキスは恭ちゃんとしたかった……そういう千絵の唇に優しいキスを残して。<了>
『この手をはなさない』
両親を早くに亡くし、小さな喫茶店を経営する兄とふたり暮しの高校生中野恒(なかの・こう)。
彼は、小学生の頃に、今でも思い出すたびに胸が痛くなる「初恋との別離」を経験していた。
季節外れの転校生だった少女は、学業優秀・スポーツ万能で、すぐにクラスの輪の中心となった。
しかしそんな笑顔の裏で、少女は、母とふたり、借金取りの執拗な追跡に怯えながら暮らしていた。
人伝に事情を知った恒は、生活苦を全く感じさせない、明るさと素直さとひたむきさを持った少女に
惹かれるが、ある日、突然、少女は失踪してしまう。少女の名は、光部由香子(みつべ・ゆかこ)。
ある日、恒は犬の散歩中に万引き現場に遭遇し、成り行きで追われていた女を助けてしまう。
ガリガリに痩せ細り、着る物もままならない「小汚い女」。でも、その顔には見覚えがあった。
「由香子なのか……」俄かには信じ難い恒だが、女は、あのときと変わらぬ笑顔で恒に微笑む。
しかし、手首に自殺未遂を思わせる傷痕を残し、母は既に他界したと話す由香子は、
自堕落で荒んだ生活をしており、その変貌振りに心を痛める恒は、なんとか彼女を救いたいと思う。
由香子は、母の元恋人ハルキと暮らしていた。恒は、不本意ながら「ペットと飼い主の関係だから」
という由香子の言葉を信じ、栄養失調気味の彼女のために、日々餌付けに勤しむ。
さらに、恒のバイト先で働き始めた由香子は、徐々に本来の明るさを取り戻し、雰囲気も一変する。
ある日、恒と由香子はガラの悪い連中に取り囲まれる。彼女は未だに借金取りから追われていた。
彼らの話から、由香子の手首の傷痕は、無理心中のときに母から負わされたものだと知った恒は、
彼女をこれ以上危険に晒すくらいならと、亡き父が遺してくれた土地を差し出す。
由香子には多くを語らず、ただ「これで自由になった」と笑う恒だったが、事実を知った彼女は、
土地を買い戻そうと金を得るために、再び恒の前から姿を消す。
由香子の2度目の失踪に、過去がフラッシュバックし、パニックになる恒。
一方、旅館の仲居として働いていた由香子も現金盗難の疑いをかけられ、追い出されてしまう。
なんとか由香子を見つけた恒は、ふたりで働きながらいつか土地を買い戻そうと彼女を説得する。
恒の元に帰った由香子の前に、ある日、元カレの淳也(じゅんや)がやってくる。
強引に由香子を連れ出し逃げる淳也を追いかけた恒の目の前で、クラッシュし、横転するバイク。
タンデム・シートに座っていた由香子は、勢いよく投げ出され、流血し、病院に搬送される。
しかし、今にも倒れ込みそうなほど心配する恒が病室を訪れると、そこには元気に笑う由香子がいた。
一連のヤクザな取り立てが違法行為だと分かった由香子は晴れて自由になり、恒も土地を取り戻す。
ふたりは結婚し、狭いながらも新居を構え、子どもたちと幸せで温かい家庭を築く。 <了>
高橋留美子の「炎トリッパー」が知りたいです。
よろしくお願いします。
あ、じゃあ便乗して高橋留美子の「人魚の森」お願いします。
尼子騒兵衛(あまこ・そうべえ) 『落第忍者乱太郎』 36巻〜以下続刊
1986年1月より、朝日小学生新聞にて季節限定(4〜6月と10〜12月)で連載中。
物語の時代設定は、室町後期。出てくる小道具などの考証もしっかりしているよう。
忍者のタマゴ(略して忍玉)が、「忍術学園」の仲間とともに奮闘するドタバタ・コメディ。
<主な登場人物>
「忍術学園」 1年は組 生徒
猪名寺乱太郎(いなでら・らんたろう)
摂津出身。10歳。三流(ヒラ)忍者の家柄だが、一流を目指して勉強中。
ひどい乱視でメガネが欠かせない。足は速く、絵が得意。保健委員。
朗らかで、明るく、素直、友達思い。ぼさぼさの髪の毛、そばかすあり、色素薄め。
きり丸(きりまる)
摂津出身。10歳。農民出のため、苗字はない。戦で家を焼け出され、天涯孤独。
ものすごくドケチ。趣味はアルバイト。ゼニ、タダ、安いと云う言葉に弱い。
長い黒髪。楽天的だが、ややきつめな発言も。頭の回転が速く、弁が立つ。
福富しんベヱ(ふくとみ・しんべえ)
10歳。堺の貿易の息子。おっとりとした性格。食べること、寝ることが趣味。
鼻炎気味。おねしょ癖あり。カメ子という(知能指数の高そうな)5歳の妹がいる。
自慢の石頭や鼻水が凶器となり、仲間のピンチを救うこともある。
黒木庄左ヱ門(くろき・しょうざえもん)
実家は京都洛北の炭屋。趣味は茶の湯。成績はクラス一。1年は組の学級委員長。
沈着冷静、分析能力に長ける。ノリも良く、バカ騒ぎに乗じることも出来る、順応型。
まだ赤子の弟あり。忍術学園の寮「忍玉長屋」では、伊助と同室。
二郭伊助(にのくるわ・いすけ)
河内の国(大阪府東部)出身。10歳、乙女座、AB型。実家は染物屋。
ぽっちゃりした顔立ち。大胆かつ臨機応変な対応も出来る。キレイ好き。火薬委員。
皆本金吾(みなもと・きんご)
相模の国(神奈川県)出身。実家は武家。尊敬する人は剣術師範の戸辺先生。
「忍玉長屋」では、喜三太と同室。
山村喜三太(やまむら・きさんた)
相模の国(神奈川県)出身。10歳、水瓶座、O型。父は武士。ナメクジ好き。
喜怒哀楽の感情表現が豊かで、しんべヱとクラスで一二を争う子どもっぽさ。
また、しんべヱとふたりで用具委員を務める。漢字が苦手。転校生。
他に、馬術が特技の加藤団蔵、からくり屋敷好きの笹山兵太夫、夢前三治郎、虎若など。
「忍術学園」 1年は組 教師
土井半助(どい・はんすけ)
教科担当。25歳、射手座、O型。火薬や兵法に詳しく、カマボコ・チクワが苦手。
実家は瀬戸内のとある豪族だが、既に一家離散。快活、世話好き、家事万能。
可愛くも、出来の悪い生徒たちのおかげで神経性胃炎持ち。
山田伝蔵(やまだ・でんぞう)
実技担当。46歳、蟹座、A型。特技は鉄砲。女装癖あり。
美人の妻と優秀な忍者の息子利吉(18)を残し、単身赴任中。
戦忍(いくさしのび)として活躍した、豊富な実戦経験の持ち主。
「忍術学園」 くノ一教室 生徒と教師
ユキとトモミ
ユキは、今の兵庫県須磨出身。11歳、山羊座、B型。くノ一教室のリーダー的存在。
良家の出で行儀見習として学園に入学。いたずら好きで、1年は組は格好の標的。
トモミは、11歳、牡羊座、B型。ユキの親友。料理が上手く、空手が得意。
教師山本シナは、美女と老婆ふたつの顔を持つが、どちらが本物か誰にもわからない。
他に、戸部新左エ門(とべ・しんざえもん)、斜堂影麿(しゃどう・かげまろ)
野村雄三(のむら・ゆうぞう)、木下鉄丸(きのした・てつまる)など教師多数。
その他の主な生徒
伊ケ崎孫平(いがさき・まごへい)
3年い組、12歳、山羊座、B型。爬虫類好きが高じてペットにして名前を付けている。
鉢屋三郎(はちや・さぶろう)
5年ろ組、14歳、双子座、B型。学業優秀、特に変装術に長ける。
不破雷蔵(ふわ・らいぞう)
5年ろ組、14歳、魚座、O型。面長な顔立ち。穏やかで面倒見が良い。図書委員。
立花仙蔵(たちばな・せんぞう)
6年い組、15歳、山羊座、AB型。直毛の美形。天邪鬼。ひねくれ者。
中在家長次(なかざいけ・ちょうじ)
6年ろ組、15歳、蠍(さそり)座、AB型。無口で協調性に欠ける。図書委員。
七松小平太(ななまつ・こへいた)
6年ろ組、15歳、獅子座、O型。濃い顔立ちに浅黒い肌。おおらかで楽観的。
「忍術学園」 関係者
大川平次渦正(おおかわ・へいじ・うずまさ)
学園長。葛城山出身。思いつきで行動する、はた迷惑な爺。有名な忍者。ナルシスト。
ヘムヘムと食堂のおばちゃん
学園で飼われている犬と、口癖は「おのこしはゆるしまへんでぇ」の恰幅のいいおばさん。
小松田秀作(こまつだ・しゅうさく)
用務員。来訪者のために記名帳を常に携帯している。学園の門番を預かる。
ドクタケ城
稗田八方斎(ひえた・はっぽうさい)
49歳、水瓶座、A型。ドクタケ忍者隊首領。頭が異常に大きくすぐバランスを崩す。
狡賢い小悪党だが、ボケっぷり、マヌケっぷりがすさまじく、なかなか憎めない。
ドクタケ忍術教室 生徒と教師
いぶ鬼、しぶ鬼、ふぶ鬼、山ぶ鬼(やまぶき)。ドクタケ忍者のタマゴ(略してドクタマ)。
やまぶきは紅一点。教師は、魔界之小路(まかいのこうじ)先生。
他に、大黄奈栗野木下穴太(おおきなくりのきのしたあなた)、風鬼(ふうき)がいる。
主なストーリーを挙げると、手裏剣・速歩・早駆け・火縄銃の実践訓練、テストに四苦八苦、
学園破りや野盗に対抗し、姫様捜しやニセ金騒動に奔走、ドクタケ忍者隊との小競り合い、
武道大会や家庭訪問、夏休み(の宿題)などの行事も盛り沢山……という具合。
何度季節が巡っても、乱太郎たちが成長し、進級することはありません(今のところ)。
ちなみに、アニメ『忍たま乱太郎』がNHK教育にて放映中。興味のある方は、ご視聴あれ。
「名探偵コナン」の黒の組織に関する伏線だけ掻い摘んで
教えて欲しいってゆーのは、出来ますかね?
前スレ:
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1101487752/459より 第7話 日本トップ企業への脅迫? 登場人物
日本側
官邸サイド
大橋高廣:日本国最後の議院内閣制選出の総理。 歴史的で重大な決断を行う。
望月太一:防衛庁長官。緊急連絡を入れてくる。(後半のみ登場)
佐藤省ニ:内閣官房長官。大橋にとある提案をする。(後半のみ登場)
沢村哲三:与党幹事長・閣僚らしい。
桜木サイド:
桜木健一郎:日本国公選首相選出者。次期首相。
鯨井洋介:元外交官。桜木のブレーン。
モリス・谷口:桜木ブレーン 。
恩田誠十郎…桜木の参謀(後半のみ)
日本マスコミ:思考停止。今回も大橋総理の追及を行う。
古之川元久…大学教授。桜木ブレーン(後半のみ)
鷲尾星ニ…米国戦略研究所元首席研究員桜木ブレーン
神崎瑶子・・・スナック「巽」のママ。着物、水着。相変わらず艶やか。大物の係累らしい。
劉さん・・・中華料理屋 中華料理 劉昇 料理人店主。桜木にアドバイスをする。
米国側
アレックス・キャラダイン:米大統領。今回、大橋総理に、助け舟を出すが…?
ジェファーソン・スパイダー:米大統領首席補佐官
米国側司令官:挨拶だけ。
ロシア:チェリノデスキー:ロシア大統領。
千島司令官:発言は一言だけ。
中国側:王龍明:国家主席
その他
渡辺妻男(読切新聞)・築地哲二(朝夕新聞)・山村公三(評論家):朝生系番組出演者。
会合出席者
竹下総太郎:竹下電機社長
宗像慶一:(株)ソリー社長
飯盛照人:帝国金属代表
海老沢(えびざわ) 巌:菱川グループ社長
磯貝久蔵:JC(日本シガー)会長
他に、スーツ姿のものが3名、普段着姿の若者が1名。
飛行機が・・・艦艇が・・・港や空港に到着する。翻る米国旗。
米軍の軍靴がザッザッザ、と音を立て、止まり、成立した。
米軍司令官は、向き合った相手国司令官に対して、「Nice to meet you」と話し掛ける。
相手は「Здравствуйте. ズドラーストヴィチェ(こんにちは)」と返し。
両者はがっちりと手を結んだ。
ヘリからの中継:「世界が変わる」という言葉は今日の日のためにあったのでしょうか!?
アメリカはアジア有事のさなか冷戦時代の敵国ロシアと安全保障条約を締結!!
これに基づき米軍基地がここ北方領土に誕生!!
空から俯瞰すると緑の島だった北方四島がグレー一色に染まった感じがします!!
―ホワイトハウス前―
キャラダイン米大統領:(チェリノデスキー露大統領と並んで)我々は 世界平和実現のためにこの条約を締結した!!
これより先、世界の安全はアメリカ合衆国と露西亜が一体となって守りつづける事で同意した!
国家とは命懸けで国家を守り安全と平和な暮らしを保障する義務を有する存在で
あり続けなければならないッ
懸念されていたアジア有事は今や世界を混乱に陥れる事態にまで発展し始めようとしている!
我々は身勝手な政治や軍事行動は断じて許さない覚悟であるッ
(聴衆からの大歓声)
―日本国首相官邸―
(テレビをテレビで抑えながら汗だくでわななく大橋総理)
大橋:そっ…そっ…そんなバカなッ!!
閣僚A:し…信じられんッ ア…アメリカとロシアが…!
閣僚B:し…しかも北方四島に基地を移すなんて…!
私はそんなこと一言も聞いらんぞーッ!一体どうなっとるんだ!と叫ぶ大橋。
(米露安保締結を伝える新聞各社。朝生風番組に場面が移る)
要約:これは完全な冷戦の終結。日米安保も米ソ冷戦を背景にして朝鮮戦争をきっかけに発足した事を考えると奇遇だ。
米軍基地がロシアに移ったことが問題だ。北方領土はさておき、日米安保亡き今、他国に攻められたら誰が
日本を守るのか。
米大統領も述べたように、国家には国民の安全を守る義務がある。当然政府も何か方策はあるだろう。
日本の国防力は世界第4位だ。F15戦闘機を300機以上有し国内24ヶ所以上にパトリオットミサイルを配備、
イージス艦を10隻以上持っていることを考えると日本の防衛能力は第一いともいえるわけで、独力で
日本を独力で守れるだろうから、日米安保で中国からの脅威が去ったんだから米軍撤退を評価すべき。
―国際政治研究センタ(桜木サイド)―
古之川元久によれば、アジア有事、日米安保廃棄…そしてロシアとの条約締結とそれに伴う北方四島への基地移転…
一連の動きはアメリカの動きは、外交常識から言って、仕組まれていたと考えるべきだと言う。
さらに鷲尾星ニによればアメリカはケーススタディ(状況想定に基づく思考・計画立案)が好きな国であり、
あらゆる事態に対して自国が不利にならないよう、事前予測を怠る事はありえない、という。
桜木は日本政府はアメリカにまんまと乗せられたのか、と言うと、モリスが疑問を呈す。
なぜ、ロシアは取引に応じて基地を提供したのか、と。譲歩しすぎだと言うのだ。
それに、鯨井は答える。ロシアの夫妻は既に返済不可能な領域に達しており(注:1999年現在。)
対米負債の棒引きに加えて、経済援助を得られるなら、願っても無い話なのだと。国内経済問題も破綻状態。
ロシアの企業の一部を支配した米国は、日本を見捨ててドル経済圏を広げたのだ…と。
桜木は窓際へと向かった。日米安保無き今、世界からの日本への信頼こそが問題なのだ、と。
このままでは、日本を恐ろしいシナリオが襲うと述べた。
鯨井は朝鮮動乱に触れ、邦人死者が5千人を超えたことを伝え、自衛隊が動けても、もはや手遅れだ、と述べた。
手を握り締める桜木。
恩田誠十郎は朝鮮動乱は完全に飛び火した。このままでは日本が崩壊する。機は熟した、と決断を促す。
「はいッ」そう答えて桜木は姿を消した。
―夜間の車中と銀座―
車中の桜木はスナック巽のママに電話をかけた。
「まだこないの?」「まさか今夜泊めてくれなんていわないよね?」とからむママに桜木は話を切り出した。
「日本の首領(ドン)と呼ばれた男の血を引くキミの助けが必要なんだ。力を貸して欲しい…」
「今からいう10人を集めて欲しい…しかも極秘にだ!」
とまどうママ。帰る店の女の子達の挨拶も耳には届かない。
「何が起こるの?健一郎…」
「キミの助けがなければまず銀座はなくなるね」
「フッ…それもいいわね。そうなったらファーストレディにしてくれる?」
「どうかな…考えておくよ」
「もうッ!! いいわ!でも彼ら(・・つき)ほどの大物となると私でもそう簡単にはいかない…少し時間をちょうだい」
「わかった よろしく頼む!」
―横浜 中華街―
空家や閉店が目立つ。
―中華料理 劉昇―
桜木と鯨井が入店。歓声で向かえる店主・劉さん。
桜木が閉店が多い、地価が急激に下がった、と不動産屋が嘆いてた、と話すと
劉さんは、不景気で…と逃げる。
鯨井はそれだけじゃあるまい、とアジア系航空会社の乗り入れの欠航の多発・香港シンガポールへの便は
連日増員・増発。まるで【天災を予知して逃げ出すネズミのようだ】と指摘すると、劉さんは観念したように
料理の手を止め、「ナルホド…すべてお見通し…って訳ネ 自分の目でそれを確かめにきた…のネ」「
そんなところだ、と桜木が返すと劉さんは確かに日本は危ない。我々はそういう歴史を繰り返してきた
民族だから、敏感なのヨ! と返しつつ、「劉さん特製スタミナチャーハン二丁」を完成させた。
劉さんの仲間はみんな海外に店を移しており、自分も既にカナダに移る準備を終えたのだと言う。
桜木が残念がると、劉さんは、目をギラつかせて言った。「アナタ次第ヨ 日本を救うも殺すも…ネ」と。
桜木はチャーハンをほうばりつつ、「ああ わかってるよ!」と返した。
そこにテレビが市況を伝える。大暴落のようだ。
”主要銘柄の平均株価 京御膳の終値は前日に比べ1026円03銭安の1万5297円40銭!日米安保以来、
下がり相場を続けている株価は午後も続くものと見られ、デフレの懸念やアジア経済への波及も不安視されています"
―首相官邸―
(大暴落を伝える新聞をみて机を叩いて叫ぶ大橋総理)
要約:一体どうなっとるんだ!基地がなくなって喜ぶ人間が居る国民がいるのに安保廃棄で世界の信用が
なくなって株が大暴落だとぉ!大蔵大臣!円が下がるなら政府が介入してでも買い戻せ!このままでは日本が滅ぶ、と。
佐藤官房長官は、我々はアメリカに見捨てられたのだ、もはや中国との条約を早期に発表するしかない、
最終交渉を進めよう、と総理に促した。深刻な顔になる総理。
―アメリカ・ホワイトハウス―
スパイダー補佐官はキャラダイン大統領に進言した。株価急落は急激過ぎる。このままでは日本の経済界は完全に破綻して
日本発の経済恐慌の可能性も否定できない、と。
キャラダインは得意げに真相を語った。全てシミュレーションどおりではないか、と。
この先、日本企業の株価が落ちきると。のを待って、アメリカの主要企業は…底値で一気に日本企業の株を買い占める!
いわば経済的「日本再占領」だ!そして、心身ともに弱体化した日本に対し新たに我々に有利な新しい(・・・つき)
「日米安保」を結ぶ!そうるえば、この暴落傾向も一時的なもので終わるだろう、と。
そのためには、徹底的に日本に地獄を見せるひつ欧があるのだ、対アジア戦略の第二ステップのために、と。
日本・7時のニュース
東京外国為替市場の午後の円相場はすでに180円を記録、これに伴いロンドン、ニューヨーク市場でも大混乱、
取引停止も検討、国内では金融機関に預金者や一般投資家が暴徒化して殺到。鎮圧の為、治安当局が動く事態に。
加えて日本円の信用低下で荷積みできないコンテナがあふれ、自動車や電化製品の輸出は完全に停止。
日本は暗黒時代に突入しました!
また…「日本屈指の家電メーカー【徳河電工】は本社の米国移転を検討中とのことです!」
―桜木事務所―
恩田:なっ…なんじゃとォ!
鯨井:世界的主要企業の本社海外移転は重大な資産流出となり日本の経済破綻に一層の薄謝をかけることになるッ!
モリスが、それに数社が追随したら、もはや手のうちようががない、と立ち上がると、桜木は呟いた。
「遅かったか…ついにおそれていtア事態が起こってしまった…」悩んでいるところに携帯がなる。
巽のママ、瑶子だ。
桜木:はい…桜木…
瑶子:うかないわね そんなの健一郎らしくないわよ
桜木:よ…瑶子ッ!
(今度はプールサイドで読者サービスです、瑶子さん)
瑶子:明日の午後1時、河口湖畔にあるワタシの別荘に全員ご招待したわ
皆さんぜひともあなたのお話を伺いたいそうよ
桜木:…すまん、恩に着る。
どうやら首の皮一枚はかろうじてつながってたようだと一息つくと鯨井が問うた。賞賛はあるのか?と。
桜木:どうかな、ただ、彼ら(・・つき)の頭の中を真っ白にできる方策がひとつだけある…
しかしそれがブラフで済むか済まないかは…神のみぞ知る…だ!
―首相官邸―
総理への伝令は総理に対して中国の王首席とのホットラインの準備が完了したことを告げた。
電話を取る大橋。
日中安保条約に対するからの要求は安保をベースにした中国との軍事的との締結。
中国からの返答は、見返りは?そして、大橋の返答は経済援助。王首席は日本経済は大丈夫か?と問う。
大橋は中国の力添えがあれば、と返す。
そして、王首席は、前向きに検討する、述べた後に要求する。
条件として、日本主要企業の本社をわが中国に移転することを要求する!と。
軍事的条約と言っても、日本は中国の有事に対して軍を出すのは憲法上不可能だろう?
ならばそれに見合う経済力を差し出すのが筋だろう、その経済力すら
我が中国の協力なくしてありえない、と大橋総理が言ったばかりではないか、と。返答を迫る首席。
返答を先延ばしする首相。首席は中国はメリットの無い条約を結ぶ気は無い、
日本の価値が残っているうちに頼む、といい、総理は電話を切った。
大橋総理は、もはやアジア共栄圏しか日本が生き残る道は残っていない。そして、叫んだ。
「世界的に通用する日本の主要企業の代表権を持つ者全員に連絡を取れ!!
大橋が緊急に会談を望んでいると伝えろッ!!」
―河口湖―
富士山、河口湖…道路を走ってくる小太りの男。
そこに「おや?これは飯森さんじゃないですか?」と話し掛ける2名の老人。ゴルフバックや釣り道具を背負っている。
ジャージ姿を褒めたり、汗を流すのはいいもんだ、とか、ではご一緒に、という声。
いや、ワタシは高血圧なもんでジョギングはちょっと…と爆笑する3人。
―首相官邸―
激昂する大橋総理。
報告する官僚。菱川グループ会長は本日は休暇で家族と温泉旅行中で夜まで連絡が取れない、
ソリーの社長は?帝国金属の代表は?と問う大橋。
困惑しながら報告する官僚。
ソリーの宗像社長はプライベート、帝国金属の飯盛代表は海外出張中で連絡が…
更に激昂する大橋。一体何人と連絡がとれたのか?と問う大橋。
ひとりもとれていない、と言う官僚に。
ブチキレる大橋。
―料亭風別荘―
A:いやぁ〜疲れたぁ〜ッ
B:おや?もう皆さんお揃いかね?
靴や下駄や雪駄の脇に、長靴やランニングシューズが並んでいる。さっきの三人のようだ。
女将:はい、お三人が最後でございます。
C:すまんすまん。ではさっそく着替えさせてもらおうか。
さっきの三人のようだ。
着物姿の女将が手をついて出迎える。あの、瑶子だ。
瑶子:本日はお忙しい中 無理なお願いをお聞きいただきありがとうございます
メガネの人ほか3人(笑いながら):なァに 瑶子ママの頼みとあっちゃあ断る訳にはいくまい
それに―といいながら、真顔で彼らは言った。
「我々としてもぜひあの男の度量を見極めたいと思っておった所だ!」
障子越しに「失礼します!」との声。
ス…と更に厳しい表情となり姿勢をただす首脳。
桜木、入室。
視線が交差する。入り口に正座する桜木。
桜木:本日ははるばるのご足労に感謝すると同時にまずは連日の日本政府の不手際
国政をあずかる者のひとりとして心よりお詫び足します
宗方:これはこれはご丁寧な挨拶を…
海老沢:しかし次期首相直々のお呼び出しだ政治資金の要請ごとき要件なら
我々は帰らせていただきますよ。
桜木:では単刀直入に申し上げる
日本のGDPの30%を稼ぎ出しているあなた方に海外に出て行かれては日本は崩壊する
いかなる事態においても本社資産の海外流出は厳に謹んで(・・・つき)いただきたいッ!
磯貝:(ブチキレて立ち上がる)つ…慎めだとォ!?キミは一体誰に対してそんな口を!
竹下:まァまァ磯貝さん落ち着いて…
となだめつつ、竹下は続けた。
竹下:しかし桜木さん!かつて経済記者だったあなたの言葉とは信じられませんなァ…!
桜木:はっ?
竹下:この株価暴落の中 我々の純粋な企業活動には一刻の猶予も無い…我々は企業人なのです
利潤追求のためには経済的ボーダーレスしか道は残されていないのですよ
じっと聞き入る桜木。
竹下:かと言って おそらく現政府が敷くであろう方針どおりにも事は運べない
日本の企業は戦後アメリカの文明の中でアメリカのルールの中で商売をやってきた
中東にしろ東南アジアにしろアメリカのドルを中心にドル支配圏だからこそやってこれたのだ
しかし中国は違う 文明もルールも違う国とは長期にわたる商売はできないツ
企業として今さら後戻りはできんのですよ!
桜木:…だから国を捨てる…何とも安直なお考えだ
磯貝:くだらんッ ワシャ帰るッ 私らとて日本人!好き好んで国を捨てるつもりは無いが
これでは話にならんッ!と立ち上がる。
首脳A:同感で砂 では 私も…と立ち上がる。
>>441の磯貝→飯盛(マラソンの人)に変更。
また、以下の状況説明を挿入。
座敷に並ぶ10人…1人だけは茶髪メガネ私服でくつろいでいる。
上座に座るのは竹下電機社長、竹下総太郎。さっきのメガネの人だ。
(株)ソリー社長 宗方慶一 神経質そうだ。
(株)帝国金属代表 飯盛照人 さっきのマラソンの人。小太りで頭頂部は禿頭だ。
菱川グループ社長 海老沢 巌 さっきの3人の1人。温厚そうだが、厳しい表情。
JC(日本シガー)会長 磯貝久蔵
他、5名。
立ち上がる桜木:誤解しないでいただきたいッ
竹下・飯盛:何ッ!?
桜木:今日ここで泣きを入れるつもりは毛頭ない…私はあなた方を
脅迫するッ!
竹下・海老沢・飯盛:きょっ…脅迫!?
桜木:皆さんに…(スッと万年筆を取った)
(万年筆を一同に突き出して)今この場で"辞表"を書いていただきたいッ!
一同:えッ…
A:じっ…辞表ォォーーー!?
B:わ…我々をお払い箱にするというのかぁーッ!?
C:きさま一体何の権利があってそんなことを!!
桜木:そして同時に来るべき桜木新内閣の閣僚就任を要請するッ!!
D:かっ…かっ…閣僚だとォ!?
D:わっ…我々を大臣にすえると言うのかぁ――――――ッ!?
一同の心中:じっ…辞表…か…閣僚…就…任ッ
桜木:経済的独立なしに日本の真の独立はありえない
そのためにみなさんの力が必要なのです!!
一同が呆然としている中、竹下が反論する。
竹下:さすが桜木さん 何とも大胆な事をお考えだ…しかしそれだけでは根本的な解決にはならんッ!
日米安保に代わる日本の安全保障がない限り しょせん機上の空論だ
その策があなたにおありならぜひお聞かせいただきたいツ!
瞑目する桜木。そして、一条の汗をかきつつ、口を開いた。
桜木:日本の安全保障を考えるうえで 避けては通れぬ議論がある――
一同:えっ?(ドキッとする)なっ…何ィィッ!
竹下(呆然としながら):きっ…きさま…まさか…か…核を…!?
スッ…と覚悟を決めて、桜木は語る。
桜木:日本の技術力からすれば不可能な選択肢ではありません
(グッと拳を握り締めて叫ぶ)もはや避けて通る事は許されないッ!!
世界を相手に闘ってこられたあなた方となら新たな結論を見出せると私は信じるッ
桜木(太字・ラストカット):新生日本の根幹をなすであろう この議論を
桜木内閣第一回閣僚会議の議題とするッ!!
第7話了 第一巻 了
第2卷 第8話 アメリカからの贈りもの に続く
※何人か紹介忘れてました。
●バリー・フロスト
FBI捜査官。バイタリティー溢れる国粋主義者。
●ビクター・サーリング
CIA捜査官。
●トニー・スキャフィーノ
スキャフィーノ・ファミリーの跡取り息子。ちょっと頼りない。
【本編】
「お前はクズだ」黒人スラム生まれのボアズはそう言われて育った。
物心ついた時から母親と姉は娼婦で、父親はアル中のヒモだった。
そんな彼の唯一の宝物はハモニカだった。音楽が好きだった。
だが、そのハモニカも父が勝手に質に入れてしまった。
質屋のウィンドウに飾られたハモニカを眺め、子供である事の無力さを噛みしめた。
ガラスを割って、ハモニカを盗んだ。そうして、ボアズは堕ちていった。
マフィアのスキャフィーノ・ファミリーに出入りし、
銃や麻薬の売買に手を染め、10歳を幾つか過ぎて、人を撃ち殺した。
それが元で少年刑務所に入ったボアズは、年を重ねて成人刑務所に移される。
同房のカービーに「ボスに挨拶してきな」と言われたボアズは、向かいの房の大柄な黒人に声をかける。
「あんたがボスか?」「いや、俺は副官のティット。ボスはこいつだ。」
ティットの向こうにはジェームスが寝そべっていた。
「やあ」旧知の友人にする様に、ジェームスは挨拶する。
「シロ(白人)じゃねぇか!俺はシロが大嫌いなんだ。俺は誰の指図も受けないからな!」
ボアズはそう言って身構えるが、ジェームスは読んでいた本を閉じて寝返りをうち、ティットもそれに倣う。
一人熱くなったボアズは拍子抜けして自房に戻る。
翌日。ジェームスの取り巻きにも参加せず、一人で過ごすボアズに、同じく新入りのサロニーが話しかけてくる。
彼はカタギの宝石のセールスマンで、交通事故で人を牽いてしまい、入所した。
犯罪者達の輪には入っていけないし、ボスは怖いと言うサロニー。
「彼はジェームス・ブライアンだ」
ボアズも名前だけは知っていたが「関係ねぇよ」と一蹴する。
「あんた、俺にボディガードでも頼もうってのか?だったらお角違いだぜ。俺はシロとは組まねぇんだ」
続く
そんな事があった翌朝。
サロニーは一人でシャワー室に籠り、自分で顔を壁に打ちつけ痣を作る。
ジェームスには転んだと言い、サロニーは労働を免除される。
その日は所内の工房で仕事をする予定だったが、ボアズは初日の言葉通りジェームスの指図を無視する。
「なぁ、少刑のルールはここでも通じるのか?」
それはボスを倒した者が新しいボスになるというものだ。
「通じるが…仕事をしないならサロニーを頼む」
またしてもサロニーと二人になったボアズ。
サロニーは「さっきの事、本気なら協力するよ」と話しかけてくる。
「実はこの痣は、あの黒人の副官にやられたんだ」
サロニーは仕返しがしたいと、ジェームスを倒すのに加勢すると言う。
「その気があるなら、午後から工房に行こう」
午後。一通り作業を終え、囚人達は散っていった。
ボアズとサロニーは残り、打ち合わせ通りに行動を起こす。
ボアズは粉砕機に手を巻き込まれた芝居をし、ジェームスを呼ぶ。
ジェームスは最後まで残っていた囚人にティットを呼びに走らせ、工房には三人だけになる。
ボアズを気遣うジェームスの後頭部をサロニーがスパナで殴る。
「覚悟しろ、ブライアン。貴様はもう俺のものだ」
別人の様になったサロニーはスパナを振り上げる。
「話が違うぞサロニー!そんなもので殴ったら殺しちまう!」
焦って止めるボアズをも殴り、サロニーはジェームスと向き合う。
と、ジェームスは急に力が抜けた様に膝を折る。例の神経症的な発作が表れたのだ。
サロニーがジェームスに馬乗りになり、スパナを振り下ろそうとした瞬間にティットが戻ってくる。
サロニーは捕り押さえられ、笑みを浮かべる。
「失礼したな、ブライアン。お前は上玉だよ。いつもこんな男だと思わんでくれ。俺は本当は、恐ろしく気が長いんだ」
狂った様に笑いながら、サロニーは連行されていった。
続く
イザクは手に入れた拳銃を有里に見せながら、「これならシュロを殺せる」と微笑む。はじめは悪者退治の
はずだった。でも未祢も秋庭も悪者じゃない。イザクの狂気に触れた有里は、拳銃を持ち出し未祢に送る。
一方、有里の母親は己の悲劇を繰り返さないためにも、治療を受けようと決意する。さらに彼女は有里との
関係を第一に考え、身篭った子どもを諦める。イザクは、有里が持ち出した拳銃を取り戻しに有里宅を訪れ
そこで有里の母親が堕胎したと知る。その瞬間、彼の脳裏に己の課せられた運命が過ぎる。生まれながら
捨て駒のイザク。命を粗末に扱う研究者たち。イザクは子どもを殺した母親を嫌悪の目で見つめ、有里の父
もろとも殺害する。帰宅した有里は、その凄惨な光景に立ち尽くす。
両親が死んだ理由を確かめるためイザクと対峙した有里。理解者だった少女は敵対者へと変わり、イザクの
殺意は有里に向けられる。有里は、優しく暖かい母親の幻覚を見る。それは、有里が心の底から望んでいた
母親の姿だった。有里は彼女に誘われるまま、陸橋から身を投げる。
有里の死に呆然自失となった未祢は、届けられた拳銃でイザクを撃つも、致命傷にならない。現場となった
小学校に秋庭や榊も駆けつけるが、そこで3人はイザクに操られた人間に囲まれる。「逃がすもんか。殺す」
──しかし、攻撃を開始しようとしたイザクは、突然体の自由を失い、倒れ込む。
ふいに消えたイザクの気配を訝しむシュロに榊はバグが生じたのだという。全てが管理された人工子宮から
外界へ突然放り出されたイザクの免疫システムは、フル活用を余儀なくされ消耗し、結果、著しいスピードで
老化している。イザクの血液を調査した榊が、出した結論だった。「イザクは自滅する」榊の言葉に、シュロは
複雑な表情を見せる。その頃、病院のベッドの上で目覚めたイザクは、鏡に映る白髪の自分に愕然とする。
己の身の破滅を知り、絶望から自暴自棄になったイザク。新宿は、彼によって操られた人間の破壊活動で
混乱する。「もっと無秩序で、もっと荒廃した、混沌とした世界が見たい──」秋庭は、未祢との別れを予感
しながら、同族であり分身でもあるイザクとの決戦に挑む。全ては、愛する未祢の生きる世界を守るために。
一方、秋庭がリンクした映像を手掛かりにふたりの<ES>を捜す未祢と榊は炭化したイザクの遺体と
向き合う秋庭を発見する。しかし、それはイザクに乗っ取られた秋庭の姿だった。黒焦げの肉塊に泣き
崩れる未祢は、ふいにイザクとリンクする。こんなことが出来るのは分身である秋庭だけ……。未祢は、
己の中に秋庭の存在を確認する。一方、イザクもまた、シュロが消滅せず未祢に寄生したことに気づく。
未祢は己に睡眠暗示を掛け、イザクの脳内に侵入する。イザクは未祢のトラウマを利用し精神崩壊を促すが
未祢は秋庭の言葉に我を取り戻す。未祢はイザクの中の老いて怯える彼を発見し、銃口を向ける。躊躇なく
撃たれた弾丸はイザクを貫き、彼は消滅するが、空になった肉体に秋庭の精神が戻ることはなかった。
闘いは決着し、新宿は狂気の夜を明ける。イザクの存在は消え、榊は新たな研究のためにドイツへ飛ぶ。
未祢の胎内には秋庭との子が宿っていた。その命の鼓動を聴きながら、未祢は穏やかに微笑む。<了>
・表記上の「秋庭」と「シュロ」の違いについて
遺伝子操作人間「シュロ」にとって、「秋庭亮介」は、かりそめの宿のようなもの……だったようですが、
九條未祢は、本編中一度も秋庭をシュロとは呼びません。それは未祢のささやかな愛情表現または、
ひとりの人間と接している証拠として描かれているようでしたので、要約も、未祢の存在が確認された
場面では「秋庭」、それ以外を「シュロ」としています。分かりにくい書き方ですみません。
書き手の皆様、お疲れ様です。
>「窓のむこう」は当時の衝撃作だったなぁ、
主人公たちの恋愛がメインじゃない恋愛ものだもんね。
ぼくの地球を守ってお願いします
落乱乙。しんべヱ妹居たんだ。
ESも乙。
乱太郎ってこんなに人物設定が細かいんだ。
さすが長期連載に耐えうる漫画だけあるわ。
ウリックら三人を捜すイールズオーブァ。シオンはオブジェの上に座っていた。
イールズオーブァの願いは、魔物による世界統一。
人間を野放しにしておけば、いずれ自然界のバランスは崩壊し、
近い未来に、オッツ・キィムは崩壊すると。
イールズオーブァは、シオンの力を見込んで、世界を救うために協力を持ちかけた。
シオンはそれをいやだい、と断る。
「魔物統一以外に何か方法あんだろ!たとえばっ…魔物が共生し調和のとれた世界をつくるとか…!」
昔ザードが言っていた台詞を言いながら、魔法を使うシオン。イールズオーブァは、昔のシオンに似ていた。
いつからこんな説得力のないことを言うようになったんだろうと、傷だらけでシオンは倒れる。
倒れたシオンに、とどめを刺そうとするイールズオーブァ。
起き上がるシオンは魔法を放ち、その攻撃を受けたイールズオーブァの仮面が割れた。
シオンは空を見上げる。月は半分以上離れている。
イールズオーブァは、シオンに対して剥き出しの殺意を抱いていた。
カメのようなトロクて弱そうな顔をしてる、とシオンは挑発する。
書架を滅茶苦茶にされ、イールズオーブァは子供のように怒りを露わにした。
レムの呼びかけに、ウリックは目を覚ます。そこは異世界の砂漠だった。
城へ戻ろう、とレムは言うが、ウリックは嫌だと脅えていた。一瞥して、レムは一人で城へ戻っていく。
ウリックは振り向く。砂漠には、二人分の足跡が残されていた。
ずっとこうやって旅をしてきたんだ、とウリックはシオンの足跡を見る。
先に行くレムに、ウリックは声をかけた。「ボクも…ボクも行く…!」
城の内部を走るウリック。攻撃を受けて倒れるシオンを見付けた。
切れ切れの息で、何で戻ってきたと叫ぶシオン。
当たり前だ、と言い返すレム。死ぬのは怖いがシオンを失いたくないと言うウリック。
シオンは自分の為に二人が戻ってきたのだと知り、目を見開いた。
魔力によって異形の魔物に成り果てたイールズオーヴァが、三人を見下ろす。
苦しい事や辛い事は、他の誰にも味わって欲しくない、とウリックはイールズオーブァに泣きつく。
そんな奴殺しても良いのに、とレムが叫ぶ。
「…アタ…タカイ…。な…んて…ココチヨ…イ…。いい…な…なつかし…いなぁ…」
戦意を喪失したかのように、涙を零すイールズオーヴァ。
しかし、そんな世界を作るため、障害となる人間を殺さねばならないと
イールズオーヴァは再び三人に襲いかかってきた。
閃光が辺りを包む。
イールズオーブァは攻撃を繰り出す事も出来ず、シオンの魔法で破壊されていた。
殺してすまない、けど仕方がなかったんだ、とシオンは言う。笑って、ウリックに手を差し伸べた。
手を取ろうとするウリック。同時に、シオンの手から力が抜けた。身体中から血が溢れ出る。
魔法の威力が強大すぎて、体に負担がかかりすぎた為だった。
そのまま倒れ、動かないシオン。
イールズオーブァは虫の息だったが、体の破片を集め、再生し始める。
とぎれとぎれに、シオンはウリックに逃げろと言う。
ウリックは泣き叫び、書架から本を取り、手当たり次第にイールズオーブァを攻撃した。
イールズオーブァは動かない。
レムはウリックを止めようと声を掛けるが
ウリックは静止の声を無視し、イールズオーブァの骸を殴り続けていた。
レムはシオンを治療するが、シオンの怪我は完治しない。
意識を取り戻したシオンに、こんな事に巻き込んでゴメン、とウリックは謝る。
「みんな心配…してる…カナ。陛下も…してくれるカナ…親父…だもんな。…血のつながった…」
シオンは少しずつ、昔の事を話し始めた。レムは喋らないで、と言うが、ウリックがそれを制した。
子供の頃のシオンは、周囲の望む王子を演じてきた。
「それで楽しいか?」男が問う。シオンは仕方がない、と言った。
男は一枚の写真を見せた。魔物と共に笑顔で写る少女――イリアの写真だった。
その男――ザードは、イリアの好きな絵本をシオンに見せる。他愛もないお伽噺だと、シオンはバカにする。
イリアはその本を見るたびに泣いているのだと、ザードは言った。
自室の机の上に突っ伏しているシオン。イリアの事を考えると、胸の下辺りが苦しくなる。
女に対する嫌悪とは違う、イリアを理解するのが恐いのか、どうして絵本一冊で泣くのか分からない。
イリアを馬鹿にすることも、けなすことも、一緒に泣く事も出来るのに、とザードは問う。
「だが君はいずれも選ばずわからないと言って怖がってる。何故だ」
シオンは、ばあやと話をしていた。
ばあやは「シオンが無理をしているように見える」と言う。
「そうさせているのはお前達だ、皆が自分を分かろうとしていない」と、シオン。
「自分の気持ちに…感情のままに…素直であってくだされ…。でなければ、いずれ分からなくなってしまいます」
ばあやは言った。
それからも、ザードは城に訪れるたびにイリアの話をしていた。
イリアに対する恐怖心が薄れ、シオンは逆に興味を惹かれたのだと話す。
「そうなんだ、そんな時に…」言いかけるシオン。
ウリックを見てから、何でもない、と目を閉じて笑う。
シオンは、幼い頃にイリアと会っていた。
森の中で、足に怪我を負ったシオン見て、急に泣き出すイリア。
怪我に応急処置を施してから、イリアは笑った。
「キズこれでだいじょうぶだヨ」
久し振りにシオンが見たイリア――ウリックは、男の格好をしていた。
影からウリックを守ってやっていたが、シオンが魔物に襲われていると勘違いされて、逆に助けられる羽目になる。
ザードの頼みだからウリックを守るが、それだけではないような気分になるシオン。
「これでだいじょうぶ」他人を心配するウリックに、シオンは昔見たイリアを重ねていた。
「昔ばばの言ったことも…ザードの問いの答えもよくわからなかった…
ケド…今ごろ…今ごろなんとなくわかったよーな気がする」
早くオッツ・キィムに帰れと言うシオンに、ウリックは一緒に残ると言う。
「いろんなことを…自分自身の目でたしかめて…いろんな生き物や いろんな人と触れ合って
時に笑って時に泣いて…悩み 感動して 知って お前のこれからの時間を…すばらし…い…もの…に…
…イリア…生きて…く……」
シオンの腕が床に落ちた。嗚咽を堪えずに、泣き出すウリックとレム。
――これからもすばらしい時間(とき)を――
レヴァリアース・END
同作者の作品「刻の大地」は、レヴァリアースの3年後の物語です
主人公は新キャラですが、ウリックやレムがサブキャラとして登場しています
現在、刻の大地は休載中
長々と失礼、これにてレヴァリアース終了
459 :
E'S:05/03/08 21:03:07 ID:???
460 :
E'S:05/03/08 21:06:55 ID:???
以下●マークの3つの話は同時進行です。
●戒と教会勢力
Gの地下層に迷い込んだ戒は教会とゲリラの繋がりを知る。
企業と市民との間に立つ中立勢力『教会』がゲリラと組み能力者集めをしている。
その理由を訝る戒。
司教ギベリーニから協力を要請された戒は、見世物の殺し合いをさせられている能力者の子供達のため、一旦ギベリーニの下につくことに。
彼の依頼は『カルヴァリオの秘蹟』の捜索と彼ら独自の能力者研究への協力だった。
現教皇は長い間臥せっており、聖枢機卿の間で跡目争いの内紛が勃発していた。
ギベリーニは次期教皇の有力候補の一人である。
唯一秘蹟の手がかりを握っていた前教皇マルティヌス14世は、
ある日数人の僧達の前で突然姿を消した。彼は特殊能力者だったのだ。
教会はその事実をひた隠しにした。
教会の能力者のひとりラファエルは、隠れた精神感応力者(※)だった。
ラファエルの暴走から、子供達が自発的に教会に従う理由を知った戒は、彼の暴走を止め
悲しみから救い出した。
そしてGの電力の不可解な流れから、G地下第4層に能力者研究施設の存在を知る。
※能力者の能力は個人差はあれ、一般的には飛行・念動力・瞬間移動(短距離のみ)程度である。
それもアシュラムで強化された能力者以外は普通飛ぶことさえ叶わない。精神感応力は
一般の能力者の進化系であるが、その能力者は希少で表向きには見つかっていない。
461 :
E'S:05/03/08 21:09:26 ID:???
●篤川家とゲリラ
勇基は独自に依頼された『カルヴォリオの秘蹟』について調査していたが
一向に手掛かりさえ見つからない。
『カルヴァリオ』はキリストが処刑された地名であるが…。
衿宮の養女マリアは、明日香が精神感応力の持ち主だと確信し、衿宮のために
明日香の能力を役立てようと考える。そして篤川家を訪れた。
組織も明日香に目を付け、能力者のマキシムが明日香を連れに家に訪れる。
その乱暴なやり方にマリアはマキシムと対立する。
結局勇基が折れ、衿宮に会うためにマリア・勇基・明日香の三人で組織を訪れることになった。
●アシュラムの能力者
先のGのゲリラ掃討作戦で、衿宮の精神攻撃を受けた神露は
治療後アシュラムから洗脳を受けた。
それを知らないながら、姉が依然とは様子が異なることに神龍は不安を覚える。
神露と神龍はマキシムのチームに異動。
シェリー、喬を含むこのチームで戒を捜索することが決まる。
能力者殺しに快感を覚える喬は、待機命令を無視して戒を殺すためにGを目指し、
シェリーもついて行くことに。
462 :
E'S:05/03/08 21:23:26 ID:???
地下層への道すがら同じ船に乗り合わせた勇基らと喬&シェリー。
明日香の話から戒の手がかりを掴んだ喬とシェリーは、彼らの後を追跡する。
そしてマキシムがゲリラにスパイとして潜入しているのを知る。
地下層で教会関係者に扮したゲリラと会ったマリア・勇基・明日香は
既に衿宮が鬼籍に入っていると聞き、遺書と亡骸(ビーカー詰め)を渡される。
Gが処刑場(カルヴァリオ)であることが、秘蹟の謎のひとつだと彼らは言うが…。
遺書の署名を見たシェリーはそれを奪おうと目論み、
ゲリラの能力者+勇基対シェリー・喬の間で戦闘が始まった。
遺書の署名には「マルティヌス14世」とあった。
衿宮の正体は前教皇だった。
組織の能力者のひとりダルクは言う「衿宮様は能力者を救おうとしていたのだ」と。
衿宮は次期教皇に勇基を指名したらしい。
ダルクは施設内の管理コンピューターのアクセスコードを勇基に教え息絶える。
コードは「堅信」――「CONFIRMER」
核融合施設近距離での戦闘に、炉心融解の危機はなんとか回避される。
戦闘の中、遺書はマキシムの手に渡る。
争いはマキシムの誘導により戒が乱入し、アシュラム側が途中で撤退。
マリアは仲間をほぼ全員殺され、アシュラムの能力者への憎悪が深まり、
アシュラムの能力者である戒を殺すことを決意してその場から消えた…。
そしてやっとのことで三人は篤川家に戻る。
463 :
E'S:05/03/09 01:25:28 ID:???
遺書はマキシムから曳士の手に渡り、曳士はそれを切り札として
現在G地区で主導権を握っている「教会」の司教ギベリーニと交渉。
遺書には聖断(天皇の下す決断)の文章として後継者――次代教皇が示されている。
これが公開されれば、次期教皇選出にギベリーニがなることはできない。
遺書に示されている人物を捜索しギベリーニに差し出す変わりに
Gの所有権をアシュラムに渡すよう口添えをするよう曳士は言う。
ギベリーニはアシュラムを警戒しながらも、その手を取った。
一方、つかの間の平和を取り戻していた篤川家に、マリアが傷だらけで現れる。
衿宮の亡骸までアシュラムに奪われ、戒に殺意を抱くマリアを、明日香は必死に説得する。
前後して、便利屋の仕事で勇基と戒は十二企業のひとつ『クローフ』の能力者に関わる
怪しい動きに気付く。
能力者に関する利権の一切は現在アシュラムが独占しており、他企業の能力者に
関する商売は違法行為である。
クローフ傘下『ガトーヴィ』の御曹司ジュマは、個人的に対能力者開発兵器の研究を
していたが、その研究を勝手にクローフが持ち出し、闇で売っているらしい。
便利屋の仕事でジュマとコネを作った戒は、対能力者開発兵器から身を守るため、
ジュマにジャミング装置を作ってもらう。
クローフから運び屋の仕事を請け負った戒と勇基は、思わぬトラブルに巻き込まれる。
その過程でクローフがGで能力者研究を行っていたこと、
アシュラムが近くGの統治権を握ることを知る。
※能力者は★印。☆は無自覚の能力者。()付きは能力を隠している人。
アシュラムサイド
戒=玖堂…主人公。人と共存したいと願う理想主義者。★
神露=ベルヴェディア…戒が好き。洗脳を受けてから様子が異なる。★
神龍=ベルヴェディア…神露と双子。サイコメトリが得意。戒が嫌い。★
瑠璃=久石…Gで助けた子供の母親に殺される。★
曳士=鷺宮…能力者部隊の指揮官。謎の多い人物。玖堂兄妹に拘る。(★)
光流=玖堂…戒の妹。絶大な能力の持ち主と言われる。病弱で入院治療中。★
マキシム=フェラー…ドレイン能力を持つ。戒に準えて訓練された。★
シェリー…常に女装している。サイコメトリ能力の持ち主。生来の能力者ではない。★
喬…能力者殺人に快楽を感じる。戒を殺そうと考える。生来の能力者ではない。★
響子=茅…曳士の恩師。能力者研究で最も権限を持っている。
一美=茅…響子の姪で研究員。曳士とは同級。浅倉を恩師として慕っている。☆
ボル=カーナル…アシュラムからGに派遣された警部。能力者の子供という生い立ち。
ゲリラ・教会サイド
衿宮…アシュラムに対抗するゲリラの指導者。非合法能力者でその正体は前教皇。★
マリア…衿宮の養女。明日香を連れて行こうとする。アシュラムの能力者を憎む。★
バルク…勇基に衿宮の遺志を伝えた後、シェリーに殺される。★
ギベリーニ…Gを影で支配する教会の実質的指導者。教皇の座を狙いゲリラと結託する。
ラファエル…教会に集められた子供の能力者のひとり。精神感応力の持ち主。★
サマエル…戒にそっくりな能力者。以前ラファエルが殺してしまったらしい。★
勢力外
勇基=篤川…Gの便利屋。戒を拾ったために様々な危険に巻き込まれていく。
明日香=篤川…勇基の義理の妹。動物好きの少女。精神感応力の持ち主。☆
圭吾=浅倉…Gの闇医者。元はアシュラムの研究者だったがそれを隠している。
レオニード=モニオ…Gの情報屋。意外にも油断できない人物。
ジュマ=ダルヴァザルク…十二企業「クローフ」傘下取締役。対能力者兵器を開発する。
メリック…クローフの能力者開発で拙い遺伝子操作を受けた。★
エイオス…メリックの妻。能力者をおびき出すためにクローフに利用される。★
465 :
E'S:05/03/09 09:29:50 ID:???
神露・シェリー・喬は新たな任務のため再びGに降り立った。
神露とシェリーの任務は教会の能力者研究施設の破壊。研究施設で能力者の
クローンを大量に作っていることにショックを受けた神露は、それを全て破壊してしまう。
血の近い能力者同士は、精神感応力者でなくとも感応する。
そのためクローンのオリジナルであるラファエルたちはもがき苦しみ、ラファエルは
無意識のうち悲鳴を能力に乗せて飛ばした。
それを受け取った明日香は能力を使い込んで倒れてしまう。
それまで明日香が能力者だということを頑なに否定し続けていた勇基だが、これを機に
能力者について知ろうと考えるようになり、能力者に詳しい浅倉に教えを請う。
喬は教会に乗り込み、ギベリーニ以外の教皇候補を暗殺。この『不慮の事故』の結果、
ギベリーニが次期教皇に内定する。この横暴なやり方にギベリーニは蒼顔になるが
時既に遅く、アシュラムの傀儡となり形だけの支配権が手に残るのみであった。
アシュラムに残った神龍は、姉の治療データを盗み出そうとしていたところ、能力者研究の
トップである響子=茅の姪・一美に見つかる。
神露が洗脳されていると訴える神龍だが、一美にはそれが理解できない。
神露を守るため強くなりたいと願う神龍は、一美と結託し能力強化することに。
一美は伯母のコネを使って能力者開発チームに異動。
曳士への対抗意識と、恩師・浅倉の「曳士の研究は間違っている」という言葉の真意を
確かめるため一美は能力者について知ろうとしていた。
初日から開発チームの面々の、能力者をペットのように見下した考え方に衝撃を受け、
そしてその考えを曳士が浸透させていると知る一美。
曳士の『支配しているよう思い込ませることで、支配する』ことに反発し、一美は徹底して能力
者研究の闇に手を入れようと考える。
466 :
E'S:05/03/09 09:36:43 ID:???
>>465 すみません。上の最後で改行ミスってしまいました。
まとめサイトで修正お願いします。
467 :
E'S:05/03/09 09:37:59 ID:???
マリアと戒の不仲のため、勇基は一芝居うって二人に便利屋の仕事を任せる。
またも予想外のトラブルに巻き込まれるも、少し戒を理解し見直すマリアだが、
過去の記憶のフラッシュバックにまたも戒がおかしくなってしまうという自体も。
アシュラムから離れ投薬を長期間切らしているため、アシュラムに対する認識や
記憶の塗り替えに綻びが生じ不安定になっているのだった。
嘘の記憶の中に時折真実が混じり、その矛盾に戒は苦しむ。
一連の騒動でアシュラム側に居場所を知られた戒を、神露が迎えに訪れる。
「一緒にアシュラムに帰ろう。」と。
しかしそこに喬が現れたため、戒はマリアと共に消え、呆然とする神露。
喬の出陣は戒の能力向上を企む曳士の故意の仕業だった。
曳士はシェリーに任務終了を告げる。しかし意固地になった神露はアシュラムには
戻らず戒を捜索すると言い、シェリーもそれに付き合うことに。
神龍は知らさせない内にまた元のチームに配属となっていた。
神龍たちに与えられた任務はGの新教皇就任披露の警護であるが、神龍は
Gから嫌なものを感じ取って毛嫌いしており、派遣に難色を示す。
しかし神露が戻ってきていないと知り、Gに赴く決心をする。
468 :
E'S:05/03/09 09:52:40 ID:???
篤川家に、先のゲリラのアジトでの騒動に関わったレオニードが現れる。
管理コンピュータのコード「堅信」。これでほぼ全てのことができたのだが、
ひとつだけこのコードを使っても開かない部分があったという。
それが教会のデータバンクへの、のぞき穴だった。
堅信という言葉から長期かけ、7つある秘蹟※のアナグラムを解いたレオニード。
しかしアシュラムにG統治権が移った頃、そのプログラムが使えなくなってしまった。
そののぞき穴に気付いた人物が塞いだのである。
勇基はレオニードの深入りに注意を促すが、レオニードは聞き入れない。
プログラム復活のコード「洗礼」を衿宮の養女であるマリアが握っているのではないかと
考え篤川家を訪れたのだ。
しかしマリアには心当たりがなかった。
レオニードは衿宮の形見である十字架がその鍵ではないかと暗に指摘、
マリアは十字架の解析を勇基に提案する。
レオニードは戒に新教皇就任イベント時に聖堂への侵入を手伝うよう依頼。
拒否する戒だが…。
一方、戒の居場所(篤川家)を探す神露とシェリーの二人。
シェリーのサイコメトリ能力で戒の捜索を進めるが、Gに渦巻きのようにある不可解な磁場と
勇基のダミー工作から、なかなか篤川家を見つけることができずにいた。
※7つの秘蹟とは、カトリックの7儀礼「洗礼」「堅信」「告解」「聖体」「婚姻」「叙階」「塗油」。
469 :
E'S:05/03/09 10:00:12 ID:???
勇基と戒は偶然ボルと会い、ある殺人事件について耳にする。
痕跡から犯人はアシュラムの能力者であると分かり、戒は神露ではないかと心配し、
彼女に会うため即位式に行くことを決める。※
曳士はマルティヌス14世の遺書にある後継者の元を訪れる。
その遺書に書かれた後継者は勇基ではなかった。
ある一族の能力者である彼は、自分の首を取りにきた曳士に真の後継者が自分では
なくある人間だということ、曳士が戒にいずれ殺されるであろうことを告げて死ぬ。
曳士の能力は能力者の中でも特殊で群を抜いていた。
曳士の研究室に今の能力者研究の大元となった彼の父の研究を盗みに入った一美は、
戒のデータを偶然発見し、戒の染色体がXX(女性)であることに気付く。
しかし開発チームのメンバーのひとりがそこに現れ、一美は銃弾に倒れる。
だが一美は心臓を撃たれながら死ななかった。彼女は無自覚の能力者だったのだ。
一美はGへ赴くことを決め、旅立つ。
十字架の解析を専門家に依頼するために訪れた場所で、戒と勇基は神露と会う。
しかし神露は正気を失っていた。そこに現れたシェリーと一触即発の状況となり、
戒は勇基に家に戻って、明日香の能力で十字架の解析をすることを提案し、
式典での再会を約束して勇基はその場を辞す。
シェリーは神露とサイコメトリの能力を利用して、戒に戦いを挑む。
※神露は式典の警護とは別チームなので、
戒が式典に行けば神露に会えると思っているのは間違い
470 :
E'S:05/03/09 10:17:12 ID:???
以上、ここまでが『E'S』既刊11巻分の内容です。
普通に読んでも小難しい話をぎゅうぎゅうに絞って書いたので
主要ストーリー以外はほぼ全て省いていますが悪しからず。
勝手に解釈して書いている部分もあるので間違いがあったら訂正ツッコミお願いします。
>>464 ドレイン能力って何?体力とか超能力を吸い取るの?
ヒトミが死なないのはエイジの能力で既に死んでるのを生かされてるからじゃなかったっけ?
「異国館ダンディ」「丘の家のミッキー」のストーリーを教えてください
>>471 能力のドレイン(吸収)です。
マキシムは相手の能力を取り込むことができます。
(奪われた能力者はしばらく能力が使えなくなる)
ちなみにE'Sの世界では、特殊能力者≠超能力者。らしい。
>>472 Σ( ̄□ ̄lll)!!
既刊分しか読んでないので分かりませんが、訂正しておいたほうが良さそうですね・・・。
一美が誰にも知らせてない曳士の居場所が分かったという話と
浅倉が勇基に能力者の心臓に銃弾を打ち込む話をしていたので
絶対一美は能力者だと思ったんですが・・・。
475 :
E'S:05/03/10 00:43:22 ID:???
>>469の差し替え
勇基と戒は偶然ボルと会い、ある殺人事件について耳にする。
痕跡から犯人はアシュラムの能力者であると分かり、戒は神露ではないかと心配し、
彼女に会うため即位式に行くことを決める。※
曳士はマルティヌス14世の遺書にある後継者の元を訪れる。
その遺書に書かれた後継者は勇基ではなかった。
ある一族の能力者である彼は、自分の首を取りにきた曳士に真の後継者が自分では
なくある人間だということ、曳士が戒にいずれ殺されるであろうことを告げて死ぬ。
曳士の能力は能力者の中でも特殊で群を抜いていた。
曳士は魂と屍を操ることができるのだ。
曳士の研究室に今の能力者研究の大元となった彼の父の研究を盗みに入った一美は、
戒のデータを偶然発見し、戒の染色体がXX(女性)であることに気付く。
しかし開発チームのメンバーのひとりがそこに現れ、一美は銃弾に倒れる。
だが一美は心臓を撃たれながら時間が経っても死ななかった。
ショックを受けながらも、一美は何かを思いGへ旅立つ。
十字架の解析を専門家に依頼するために訪れた場所で、戒と勇基は神露と会う。
しかし神露は正気を失っていた。そこに現れたシェリーと一触即発の状況となり、
戒は勇基に家に戻って、明日香の能力で十字架の解析をすることを提案し、
式典での再会を約束して勇基はその場を辞す。
シェリーは神露とサイコメトリの能力を利用して、戒に戦いを挑む。
※神露は式典の警護とは別チームなので、
戒が式典に行けば神露に会えると思っているのは間違い
攻殻機動隊the ghost in the shell
企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなる程
情報化されていない近未来……
2029年の情報化社会、日本が舞台。
テロリストや政治の悪、企業悪に対抗して、犯罪が起きたときに対処するのではなく、
犯罪の芽を探し出して除去する攻性の組織「攻殻機動隊」(公安九課)の活動を描いた漫画。
首相直属の組織であり、荒巻部長(ヒヒジジイ)を除けば上は首相しかいない。
主人公は隊長である草薙素子(くさなぎもとこ)。アクティブな男気のある姉御で、
部下のむさい男たちにはメスゴリラだのなんだの言われながら慕われている。
作者がリアリティにこだわる人なので書込みがものすごく、欄外の注釈が鬼のようで、
読みにくい人には読みにくいが、はまればかめばかむほど味が出てくるスルメのような漫画。
頭に入れておきたい言葉
ghost=霊魂? 機械由来でない人間特有の精神をさすらしい言葉
shell=殻=義体(義手、義足の全身版。生体部分は脳、脊髄のみ)のこと。
素子は幼少時生身の体をなくしコレで生活している。そのせいか知らんがナイスバディ。
電脳化:首の後ろにプラグの差込口をつけ、脳をいじってコンピュータからの情報を直で理解できるようにすること。
別にこの世界では珍しいことでもなく、機動隊メンバーはもちろん一般人でもそうしてる人が多い。
プロローグ:
悪徳外交官を捕まえるため公安部部長の荒巻は公安を指揮して突入、しかし光学迷彩(光で周りの景色と同化。見た目は透明人間)
を使って忍び込んでいた女にその外交官を暗殺されてしまう。
追いかけるが犯人は窓を破って逃走。地上へ向かって落ちてゆく瞬間にほんの少しだけ顔を見せる。
翌日その女サイボーグ(草薙素子少佐と名乗るがどうせ偽名だ)は内務大臣のオフィスに座っていた。前首相発行の暗殺指令書を持って。
唯一確かなのは危機管理の必要性と彼女(たち)の能力だけだった―――。
第一話:SUPER SUPARATION
この時点では攻殻機動隊は出来てない。荒巻と取引しつつなんとか特殊部隊を作ろうとする素子たちのお話。
プロローグの後なんだかんだで取引をしあうくらいには近い関係になったらしい荒巻と素子たちの部隊。
花見をしていた素子プラス素子率いる隊のむさい男プラス彼らが乗る戦車(フチコマの名。人工知能入りでしゃべる)
たちの元へ連絡が入る。
荒巻「仕事だ少佐 南新浜四区 水仙と合流 待機しろ」
素子「やなこったへへーん(花見酒をくらいつつ)」
荒巻「貴様が要求してた予算は通したぞ 仕事しろ」
素子は酒を食らった後フチコマを怒鳴りつけて予算通過の確認させる。
素子の隊は正式な特殊部隊(犯罪者と戦うための)を作りたいのだがそれには公安の協力が必要。
部下のバトーは周りのメンバーを見やりつつ「公安部のサル部長は切れ者のクソ野郎だ 取引に賛成は3反対2棄権1」と。
公安は素子たちに独立より専属を望んでるので下手に仕事でコケられないのだ。
なんだかんだいいつつ「よし!桜の24時間監視は中止 ヌードバーにつれてってやるぞ!」と部下たちに怒鳴り
フチコマに乗って出発。
公安が監視下においてるのは聖庶民救済センター。
社会に出す人材のレンジが広い孤児院であるが、そこが洗脳装置を使っているらしいのだとオペレーターが説明する。
証拠がなく踏み込めないので、素子たちはいざというときの制圧と逮捕のために呼ばれたと言う。
証拠も礼状もないのに公式?と素子。(サル部長めガセネタを強引に攻めさせ法廷で私を叩く気か)
孤児院の中の映像。やせてみすぼらしい少年たちが強面のおっさんに一食おかゆ一杯しか
食わせてもらえなかったり、不満そうな顔をするものは電気ショックで罰せられたり。
仕事部屋で強制労働させられ、手がはれても手を休めるだけで電気ショックをうける少年たち。
オペ「なぜ人権擁護局が騒がないのかしら」
素子「ここで作ってる浄水器は人権より重要だからね・・・大衆は残酷よ」
学習コースはコレよりひどいらしいと隣の少年に言う少年の映像。だが公安部では映像がないそうな。
「聞いたか部長!いい部下をたくさん持ったな!」と皮肉る素子。
しゃーないので素子が学習装置からそれにつながった少年の脳につないで映像ゲット。
頭に電極とかたくさんつけられて白目をむいてる子がいっぱい。
つなげた少年は装置のせいで頭が一杯一杯になり訳が分からなくなったらしい。
「何か変だ 変だよォ 宇宙が降ってくるぅ」
周りの科学者らしき人が「どうした28号」「オーバーフローしてるぞッ」「落ち着け!」など叫ぶが少年は
「もういやだァ!!」と装置から逃走。
映像が切れた画面を見つめる素子。やり方はアレだがあの装置は洗脳装置ではなかった。
「おい!ありゃただの学習装置だふざけやがって一体ど―――」
切れる素子をバトーが抑える。
「気になる 切れる一瞬前『捕まったら何もかも終わって楽になる』・・・って感じしなかったか?」
バトーは脱走少年に子グモ(盗聴器で追跡装置みたいなもの。以降素子たちはこれで少年の情報を得る)を仕込むようトグサ(新米隊員)に命令。忍び込んでた小型戦車にのった隊員が少年を気絶させうなじのソケットに何か仕込む。
バト「最悪の事態が生じた場合これで言い訳できる 合理的だろ?」
素子「責任とっておまえは引退 部隊は存続か? そう甘くはないさ 心遣いには感謝するが ね」
脱走少年を追っかける警備員たちは政府支給の部品を使ったサイボーグだった。じゃあここは政府の組織だ!
素子「われわれが突入すれば命令を出したサル部長は辞職か・・・話がうますぎるよ」
バト「この構図は妙だな」
倒れた少年を見つける警備員のおっさんたち。
「脱走三回は『洗脳』なのによ」
「機圧(学習装置のこと?)に負けたら道は二つ 洗脳(ゴーストバック)か死(ゴーストアウト)だ」
素子たちは悩む。
素子「政府の洗脳センター・・・公安はなぜ我々に公式捜査させたいのか・・・」
バト「ワナだ サルの命令は存在しなかった おまえ疑似体験をかまされたのさ」
素子「私の防壁素子はそんな安物じゃないわよ!」
どの道突入はスキャンダル、火の粉をかぶるのは政治家か我々かそれともセンターの子供らか、とバトー。
素子は「全員突入用意!洗脳装置が顔を出したら突っ込むぞ!(少年を洗脳しようとして装置が出るのを確認できたら突っ込むぞ!の意?)」と命令をかける。「OH MY GHOST!」とはバトーの言。
素子はてきぱき準備しながら
「いつの時代にも我々のようなものは必要だ だから失うものはない
スキャンダル工作 政治家の足の引き合い 子供の洗脳
そういうクソ野郎どもを一掃するためサルと取引したんだ やってやろうじゃないの!
そうしろとささやくのよ 私のゴーストが」
警備員に子グモが見つかる。素子は子グモを仕込んだトグサに脱出を命令。
敵は攻勢防壁(ハックしてきた相手から自分をブロック、さらに相手を攻撃するプログラム)をオペレーターに突っ込んでくる。ショートして血を吐き倒れるオペレーター。
素子「行くぞバトー そいつはただのスピーカーだ 公安部が処理するさ」
バト「新しいプログラムを注入してか?ゴーストがないお人形は悲しいね」
フチコマに乗り出て行く二人。
警備員は焼いたのが人工知能であることに気づき、敵はプロだ!と直感。
用水路から脱出しようとしたトグサは阻まれ、彼を連れ出そうとしたしたパズ、サイトー(ともにフチコマに乗る)も足止め。
イシカワは警備員の一人を殺すが、ハックされ洗脳されかけ、サイトー、そして素子も警備員からハックされ洗脳されかかる。
しかし素子はすんでのところでフチコマから脱出し洗脳から逃れる。
素子は相手が使ったゴースト進入鍵を複製、相手に逆流させ攻勢防壁を突っ込む。警備員は身代わり装置で逃れ、「あのヘンな女隊長を抑えねば」と素子がいると思しきところへ行くが、そのとき素子は光学迷彩を掛けて爆弾を仕掛け、警備員が来るのを待ち伏せていた。
打たれて警備員は降伏。
警備「あんたら一体なんなんだ!?」
素子「洗脳なんてのが大っ嫌いなゴーストさ 電脳倫理侵害現行犯で逮捕する」
脱走少年が気がついていたらしく素子の下へかけよる。
少年「僕らを外へ解放しに来てくれたんですね!?」
素子「はあ?
何が望みだ?俗悪メディアに洗脳されながら種(ギム)をまかずに実(フクシ)を食べることか?
興進国を犠牲にして」
少年「そっ そんな・・・」
素子「お前にだってゴーストがあるだろ 脳だってついてる 電脳にもアクセスできる」
再び光学迷彩で消えてゆく素子。「未来を創れ」
そんな事言われてもナ、と立ち尽くす少年。
荒巻からの説明を受ける素子たち部隊。
あれは政府の洗脳装置の一つで私欲のため独走を始めたので他の見せしめになってもらったのだとか。これを理由に辞職した議員はNATOのスパイだそうな。
次にこの時点でのボス(内務大臣)が出てきて
「少々派手になりすぎたな、特殊部隊設立の件だがこのようなことがあると難しいな」
などとほざきだしたため、むかっ腹立てた素子は警備員から取ったゴースト侵入素子を持ってこさせ、「二秒だけ有線(電波でなくうなじのソケットに直接つなぐこと)させてもらえませんか」と言い、ボスが有線したときに侵入、相手の腕を動かして顔に一発食らわせる。
さらばわが軍役の日々よ、とため息混じりに笑う素子。
隊員たちに「一杯つきあえ」と素子、みんなでバーで愚痴っているところに「いいパンチだったな」と荒巻登場。
荒巻「わしとボスの考えは違う」
素子「そりゃそうだろ ボスが私が突入するかどうか試したりしない」(事なかれ主義だから?)
大臣は怒りくるって舞台の即時解散を決定したそうな。
荒巻は言い知らせと悪い知らせがある、という。
「国際的対テロ(素子が立てたがってた奴?)の予算が出たといったろあれはウソだ
お前の申請額の約三倍の規模で国際救助隊が設立される」
微妙な表情で荒巻をうかがう素子。
「というのはタテマエで・・・予算の八割は『攻殻機動隊』の創設資金となる
上は首相だけ責任はわしが持つ・・・階級なしの実力主義・・・最優先ライン
犯罪の芽を探し出しこれを除去する・・・お前やわしが心から望んでいた攻性の組織だ
質はお前たち次第だが」
驚愕する素子。自分の要望のさらに上を行くことが実現したのだ。
明朝六時に誓約書にサインして持って来いといい去る荒巻。
「してやられたなボスも施設も俺たちも」とイシカワ。
「えへへっ」と笑う素子。
席をはずしていて話を聞いてなかったバトーが戻ってくる。
「笑うならもうひとつ面白いことがあるぜ すぐそこでサル親父の車見つけたんでタイヤに花火仕掛けてやった!」
「へっ!?」
あわてて外に駆け出しすと車が煙を上げていた。「部長!」と車のドアを開け叫ぶ素子。
しかしその後ろには平然とした顔の荒巻が。
「ご苦労だなパンク修理か?車両課に回せ明日遅れるな」
ヘルメットをかぶり単車でビーッと走っていく荒巻。バトーのやることくらい予想できないとやってけないということか。
素子「くそォまたスカされた 部長ッッ!」
腹立ち紛れに車の破片を叩きつけて怒鳴る素子。とまった荒巻に表情を一転させておほほとわらい
「高級払ってね(はあと)」
最後のコマで、
脱走少年がモニタで各部署?を見つつ仕事しながら「肉もエアコンも買えないようもっと働いてくれよう」と泣きながら仲間に訴え
仲間は「あっもう休憩の時間だ」「オヤツ出ないのはズルイ奴がいるからだナ」と苦労しつつも人間らしい生活が出来るようになったことを匂わせて終わり。
増えてすんません。
長々と書きましたがそれだけ密度のこい漫画です。カルピスの原液を煮詰めたくらい。
スレの趣旨から激しくズレますが、読める状況になったらぜひ読んでほしいな。
多田かおる「イタズラなKiss」を教えてください。
日渡早紀(ひわたり・さき) 『ぼくの地球を守って』 全21巻
<主な登場人物>
坂口亜梨子(さかぐち・ありす)=木蓮(モクレン)
植物と交信する能力を持つ、泣き虫で内向的で無口な女子高生。
小林輪(こばやし・りん)=紫苑(シオン)
亜梨子をからかうことを日課とする、小生意気な小学生。
小椋迅八(おぐら・じんぱち)=玉蘭(ギョクラン)
亜梨子に密かに惹かれる高校生。正義感が強く、直情型。
錦織一成(にしきおり・いっせい)=槐(エンジュ)
仲間内で唯一性別を異なって転生した男子高生。迅八の親友。
笠間春彦(かさま・はるひこ)=秋海棠(シュウカイドウ)
前世での罪の意識から輪に脅迫を受け、利用される。
国生桜(こくしょう・さくら)=繻子蘭(シュスラン)
勝気で、さっぱり、竹を割ったような性格の持ち主。
土橋大介(どばし・だいすけ)=柊(ヒイラギ)
前世でも現世でも実質的なリーダー。冷静沈着だが堅物。
※人物名は左が現世、右が前世。前世の表記名は通称で正式ではない。
他に、苦悩する春彦に救いの手を差し伸べる恩人田村一登(たむら・かずと)や、
対峙した輪の心に触れ、親身になるエスパー薬師丸未来路(やくしまる・みくろ)など。
<あらすじ>
あるひとりはマンションのベランダから誤って転落して……またあるひとりは夜毎鮮明になる夢に
うなされて……そうして蘇った前世の記憶によって引き寄せられた、亜梨子ら7人の若者たち。
覚醒した7人の前に待ち受ける過酷な運命は、やがて彼らを仲間内での命を懸けた争いに誘う。
それは、皆が死に絶えた前世にひとり取り残され、苦悩と絶望のうちに発狂し、孤独死した男の、
時を越えた復讐が発端となった悲しい戦いだった。
それぞれが前世の贖罪の十字架を背負いながら、現世に転生した彼らは、徐々に明らかになる
過去に戸惑い、心を砕かれながらも、懸命に未来を見つめ、結託し、行動を起こしていく。
そして、過去に囚われた男の魂は、愛する人や仲間たちに救われ、浄化していくのだった。
<ストーリーと解説>
物語の肝は、「輪廻転生」「過去(前世)との決別」「未来への解放」「仲間との愛憎と確執」。
亜梨子(木蓮)を中心として集まった仲間たちは、ある使命感を覚えながら記憶を辿っていくが、
一方で、覚醒した能力を使い、不可解な暴走をする輪(紫苑)に頭を悩ませていた。
しかし、仲間の中でひとり幼い輪には、皆が知らない、前世での辛く悲しい体験があった。
前世での彼ら7人は、月基地から地球の生命を観察する、選ばれた科学者たちだった。
異星人である彼らの母星は、大規模な星間戦争によって既に滅び去り、安全だった基地内も、
やがて発生した悪性ウィルスが蔓延し、彼らは、ひとり、またひとりとその命を落としていった。
最後まで生き残ったのは、サージャリム(=神)に選ばれた印を持つ木蓮、
悪性ウィルスに対する抗体ワクチンをひとり研究し続けていた秋海棠、
そして先の母星消滅時に地球降下を主張し、異端として隔離・幽閉された紫苑だった。
秋海棠は、たったひとりぶんだけ出来た抗体ワクチンを紫苑に投与し、死んでいく。
ある諍いから紫苑を憎んでいた秋海棠の願いは、紫苑が仲間の死体に囲まれながら、
命の炎が燃え尽きるそのときまで、孤独と絶望にのたうち回って死ぬこと。
秋海棠の目的は見事に達せられ、紫苑は愛する木蓮の最期を看取り、また彼女の遺言のために
自ら命を絶つことも出来ず、9年間の孤独と苦痛に侵され、発狂しながらその命を終えた。
仲間内でひとり転生が遅れた輪の、憎しみと哀しみに満ちた空白の9年間を知った亜梨子たち。
彼らは、やがて己に課せられた使命が、「月基地を破壊すること」だと気づいていく。
いずれ来る近未来──月に進出した愚かな地球人が、基地の最先端技術を悪用し、戦争が
勃発する──を想定していた彼らは、各々が基地破壊の「パスワード」を持って転生していた。
一方、ひとり別行動を取る輪は、仲間を騙し、操り、傷つけながら「パスワード」を回収していく。
破壊信号の発信元となる東京タワーで輪と対峙した亜梨子たちは、彼の本当の目的を知る。
輪は、人工的な争いによって、破滅に向かいつつある地球を憂い、救いたいと考えていた。
前世において、気のふれた紫苑が造り出したもの──それは、自らの歌声を月基地や地球の
大気に満たすことで、草花を育み、星々を救っていた超能力者木蓮の立体映像装置だった。
さらに輪は、月基地の技術を自在に操り地球人を洗脳し、強制的な平和をもたらそうとしていた。
戦争孤児であった紫苑の亡霊に取り付かれ、衝動的な行動を取る輪に胸を痛める亜梨子たち。
しかし、肝心の装置は作動せず、昏倒した輪は、意識下で亜梨子たち仲間の声を聞く。
9年間の孤独に耐えられず、死んだ仲間を恨み、恋人木蓮の愛までも信じ切れなかった紫苑。
輪は、亜梨子の言葉に、恒久の平和と同時に無償の愛に飢えていた自分自身を発見する。
月基地は破壊され、亜梨子と輪は、時を越えて互いの愛を確認しあう。 <了>
「蛇足」と、あまり評判の良くない後日談について。
成長した輪は、9歳の年齢差を乗り越えて亜梨子にプロポーズし、特別編では子どももいる模様。
一成は、前世から引き摺っていた迅八に対する恋心を成就できないものの、桜といい仲になる。
21巻という長丁場で描かれた本作。前世・月基地での出来事など木蓮や紫苑を中心とした7人の
仲間たちの視点を通し、懇切丁寧なストーリー展開となっています。そのため冗長な部分も見られ、
また各所に張られた伏線から壮大なスケールを匂わせながら、結局は恋愛に終始し、尻すぼみの
ラストを迎えたことは否めません。しかし、多くの読者から支持を受けた、作者の代表作です。
尻すぼみか?
元々個人的な恨みが発端の復讐なんだから
最初からラストはああいう予定だったと思うが。
この漫画の影響を受けて「私の前世はうんたらかんたら」と作者に長い手紙を送り付けたり
オカルト雑誌の文通欄で前世の仲間を探したりするイタい人が急増したそうな
>>489 個人的見解とストーリーを同じレスに書いちゃ駄目だよ
いずれ保管されるんだからさ・・・
>>491 個人的には、主観丸出しのストーリーテリングも、紹介し終わった後のホッと一息、
一服しようかみたいな辛口コメントは入れても有りだと思うがな。
ファンはカチンとくるかもしれないが、とりあえずその作品に愛がなきゃボランティアで
紹介なんてしないんだからさ。
矢沢あい(やざわ・あい) 単行本『うすべにの嵐』より 他短編2編とともに収録済
<あらすじ>
リトルリーグの監督をする親父の夢、「息子たちを野球選手にすること」を叶えるために、
日々、泥にまみれながら必死に白球を追いかけていた、兄・タカシと弟・キヨシ。
しかし、親父は、そんなふたりの晴れ姿を見ることなく、逝ってしまった。
あの夏の日、親父が愛した向日葵畑で、親父の大きな背中に誓った約束を胸に抱きながら、
成長する兄弟。彼らの絆を軸に、周囲の人々の人間模様も絡んで描かれる話。
親父が死んで6度目の春、名門校のエースを務める兄は、あと一歩で選抜甲子園への切符を
掴もうとしていたが、中学生のキヨシは、野球部を離れ、焦燥に駆られる日々を送っていた。
他界した親父と寮生活の兄がいなくなった家は、幼いキヨシにとって寂しく居辛かった。
母は、親父が高校時代にバッテリーを組んでいた親友との再婚をほのめかし、
最近気になり始めた同級生の幼馴染は、兄の勇姿に憧れと感嘆の声を惜しまない。
キヨシは、自分を取り巻く環境の変化にうまく対応できない苦しみをずっと感じていた。
キヨシは、兄が久しぶりに帰省したときも、すすんで顔を合わせようとはしない。
しかし、母も兄もそんなキヨシの複雑な心情を理解し、暖かく受け入れようとする。
ふたりの優しさが歯痒いキヨシは、ますます反発を強め、兄の肩の故障に気づけなかった。
甲子園がかかった重要な試合で打ち込まれる兄・タカシ。
予想だにしない兄の乱調に、ラジオを聴いていたキヨシは、思わず家を飛び出す。
「もう間に合わないよ」自転車をこぐ友人の言葉を制し、荷台でラジオに耳を傾けるキヨシ。
そのとき、周囲の雑音に塗れながら漏れ聞こえる音声が、兄の高校の敗北を伝えた。
高校を訪れたキヨシは、出迎えた野球部の仲間が一様に晴れやかな顔をしていることに
戸惑いを覚える。彼らは、兄の故障を承知の上で、マウンドに送り出していた。
肩にテーピングを施された兄は、その痛々しい姿とは裏腹に明るい表情でキヨシを迎える。
そこで、親父との思い出を語った兄は、「まだ、夏があるさ」とキヨシに微笑んだ。
キヨシは、兄と同じ道を歩もうと心に決めるが、ひとりになる母や家計を思い、言い出せない。
しかし、葛藤するキヨシを見た母は、援助を惜しまないと発破をかけ、次男の成長に目を細める。
兄と母の愛に支えられ、キヨシは親父との約束を果たすために道を切り開いた。 <了>
<補足>
野球好きにはニヤニヤ出来る小ネタ有り。主人公家族の苗字が「三原」だったり、甲子園悲運の
エースで、連載当時には日本ハム期待の若手だった松商学園・上田佳範の名前があったり、等。
ちなみに、物語のラストで、キヨシは幼馴染に対して(高校)球児らしい愛の告白をします。
画は、今のように洗練されてもなく、初期のように荒くもなく、受け付けやすいかと思います。
>>493 ストーリー投下した後に感想書くとかなら分かるが。
最終兵器彼女をお願いできませんでしょうか
あの少女の行く末が気になって気になって
管理人さんへ
惣領冬実の「ES」はもう終わってるみたいですよ。
井上雄彦の『リアル』が知りたいです。お願いします。
>>496 俺は書く奴がこのスレの神で正義で大黒柱だと思う。
書く奴が好きなようにすればいいと思う。
書き手と管理人が神
>>495 松商・上田かぁ(遠い目
懐かしいな。オツカレサマ
輝夜姫とかも終わってるな
ここは書き手至上主義。
ぶっちゃけた話、管理人さんだって
書き手に断りもなく、文章を削るのは良くないと思うよ。
よっほど萎える文だったら別だけどさ。
つーか個人的見解盛り込むなって……
俺、書き直しかよ……
てことで「リアル」予約ね。
見解云々は置いといて。
「僕の地球を守って」のストーリー解説部分で気になるところ
>月基地は破壊され
破壊されてないような・・・
>しかし、肝心の装置は作動せずあって
輪が最終的に作動させて失敗したのは自爆装置で
その強制平和の装置は一度も作動させてない
>星々を救っていた超能力者木蓮
???
主観になるのは仕方ないけど
実際のストーリーから著しく逸脱しているのでは?
批判が起こってるのはそのせいでは?という気がしなくもない
>>431で「名探偵コナン」の伏線を、とお願いしたものですが
どうも未解決の方に含まれていないようです。
こういうリクエストの仕方がダメなら諦めますが、
見落とされているならリスト追加でお願いします。
遠野一実の「香る水」をお願いします
>>504 書き手より管理人さんのほうが偉いに決まってるだろ・・・
えらいとかどーでもいいですがな。
まとめサイトは書き手さんがいないと成り立たないわけで。
まとめサイトがあることによって書き手さんのモチベーションが上がる→スレ盛り上がる
のいい循環ができればいいなぁ、とは思うけど。
>書き手に断りもなく、文章を削るのは良くないと思うよ。
確かにそうなんすけどね。これまでのまとめのも見てもらえば分かると思いますけど、
「これは内容とは関係ないかなぁ」と思うようなとこは結構削ってます。あくまでまとめ人の
主観でですけど。まぁ生ログも置いてるんだからそっち見をてくれということで。
個人的には個人的見解入れるのは構わないけどあんまりネガティブなのはどうかなぁ?
と思いまする。賛否両論でファンの間でも物議を醸し出した、とか書きようはいろいろ
あると思うし。
>>506 ごめんなさい見落としてました。次の更新の時に追加しておきます。
管理人様
『ぼくの地球を守って』の書き手です。
どうやら記憶の定かでないところを思い込みで書いてしまったようです。
訂正箇所は「4」に集中しているので、とりあえずそこを削除して進行中の項目に加えてください。
詳細を確認し次第、追ってUPしたいと思います。お手数かけます。
ご指摘くださった皆さん、ありがとうございます。
もし、気分を害された方がいらしたら申し訳ないです。すいませんでした。
うろ覚えで書いたっていーんだよ
こんなふうに他の誰かから突っ込みや訂正が入るから
一条ゆかり「砂の城」「女ともだち」をお願いします。
男ドアホウ甲子園、お願いします。
少女漫画の「ミントな僕ら」をお願いします。!
おお、なんと奇遇な……
吉住渉つながりで「ママレード・ボーイ」もお願いします。
管理人さま
攻殻機動隊が緑になってましたが、あれは連載中の漫画に分類されるものではないと思います。
アニメでは続いてますが原作は作者がイラストの仕事しかしなくなったため
絶好調停止中です。もともと不定期連載の漫画なので終わったか休止中なのかの線引きが難しいのですが…。
>>510 たかが2ちゃんの書き込みごときにそう思いつめることもないですよ。
「ちゃんとしたの書くまであれが晒されてるのは嫌だー」ということなら
おっしゃる通りにしますけど(というか4だけ切るというような中途半端の載せるよりは
一度取り下げ扱いでリンク切っておきます)、そうでないなら上がったときにそこだけ
差し替えでもいんじゃないかと。
それと
>>509でネガティブな〜と書きましたけど、根拠の薄い大絶賛なんかもどうかなぁ?
と思いまする。要はバランス。信者臭もアンチ臭もしない中立的なものの方が誰が読んでも
安心できるんではないかと。
>>516 色分けはそう厳密じゃなくて大体の目安みたいなモンなんで、そういうややこしいのは
別に緑でも青でもいんじゃないでしょうか。
また続き描かれる可能性もあるわけですし。
しかし作者そういう状態ってことはもうニューロ・ハードの続きはないのかねぇ…。
あと輝夜姫って終わってたのね…。これも次回直します。
惣領冬実(そうりょう・ふゆみ) 講談社 『MARS』 全15巻+番外編1巻
タイトル『MARS』とは、ローマ神話より「軍神・戦争の神」の意。マルスとも。
対人恐怖症を抱えて周囲から孤立してきたキラと、原因不明の記憶喪失に陥り、刹那主義に生きる零。
同じ高校に通うふたりは、偶然の出会いを経て、互いの心の傷に触れ合い、どうしようもなく惹かれ合う。
付き合い始めた彼らは、それをきっかけに、それぞれが目を背けていた辛い過去と向き合うこととなる。
零の痛みは、双子の弟を自殺で失ったこと。幼い頃から身体が弱かった弟を、必死に守っていた零。
中学時代のある日、零は、呼び出された学校の屋上で、弟がその身を投げる現場を目撃してしまう。
今なお生き続ける弟の幻は、当時の零を傷つけ、蝕み、拘束服を身に纏うほど荒れた生活を強いていた。
キラの愛を得て、弟の死を乗り越えた零に、親しげに近づく少年桐島牧生(きりしま・まきお)。
牧生は、かつての零と似た、冷えきった目で零を見つめ、羨望と侮蔑の混じった言葉を吐きかける。
「誰かを愛するあなたなんて、見たくもない」──恋人キラの危機を感じ、零は、恐怖に身を凍らせる。
牧生の冷酷で悪意に満ちた言葉に、キラは忌まわしい過去を蘇らせ、零と触れることも叶わなくなる。
キラの痛みは、継父に陵辱されたこと。恋人の封印された秘密を知った零は、一刻も早くキラを継父から
遠ざけようとするが、病弱な母を抱える家の経済状態を心配するキラは、なかなか首を縦に振らない。
しかし、零を疎ましく思い、別れを迫る継父が、再びキラの身体に触れたとき、キラは過去と決別する。
ひとり暮らしをする零の元に転がり込んだキラは、零と結婚を誓い合い、初めて身体を重ねる。
キラは、零が、とある大企業の御曹司であると知るとともに、彼と彼の父親の間にある確執に気づく。
零たち双子は、実母の不貞の末に出来た子どもだった。その母も、本当の父も既に他界した今、
残された零たち親子の関係は、ひどく不安定なものとなっていたが、キラの継父に誘拐・監禁罪を
問われかけた零を救い、自分に安住を保障した零の父に、キラは、その不器用な愛し方を感じ取る。
キラとの生活と引き換えに、いずれ企業のトップを任される身になった零は、バイク・レーサーの夢を
諦め、父に付いて帝王学を学び始めるが、簡単にその想いを消すことは出来なかった。
サーキットに焦がれる零の熱い胸の内を知ったキラは、その滾る情熱を彼の父に伝えて懇願する。
平穏な日々。父の了承を得て、バイク・レーサーを目指すこととなった零の前に、再び、牧生が現れる。
荒れていた頃とは違う、穏やかな表情をする零を目の前にして、牧生は、ひどく失望したと冷笑する。
「同じ血の匂いがすると思ったのに……」牧生は、持っていたナイフを零の腹に突き立て、逃亡する。
零が重態だと聞かされたキラは、友人とともに病院に駆けつけ、ただ無事を祈って待ち続ける。
零は、瀕死の状態から峠を越えた後、奇跡的な回復を見せ、キラたちを安心させる。
一方、殺人未遂容疑で捕まった牧生は、今まで彼を支えてきた零の存在を自ら葬り去り、精神病院に
収容される。牧生の面会に訪れた零は、かつては牧生と同じ穴のムジナだった自身を思い、改めて
キラとの出会いに感謝する。キラと零の新しい生活は、まだ始まったばかり──。 <了>
※番外編『MARS〜名前のない馬〜』のテーマは、キラと知り合う前の零の日常と親友との出会い。
>445の続き
所長のキルバーンはサロニーの前歴を調べるが、特に不審な点は無かった。
結局サロニーは回復次第、精神病棟から出所という事になりそうだった。
ボアズはジェームスが「サロニーを止めようとした」と庇った為、特に罰を受ける事もなかった。
それからもボアズは、仕事はするが行事には参加しないスタンスであった。
そんな中、ティットの妻の減刑嘆願運動が実り、彼の出所が決まった。
たくさんの仲間に祝福され、ティットは出所。
それを見たボアズは自分の出所後を思い描く。
家へ帰っても相変わらず母親は娼婦で、父親は飲んだくれているだろう。
そうして、自分はまた同じ事を繰り返してしまうだろう…
数日後。
務所仲間達はボアズの周りに集まり、新しい副官にならないかと提案してくる。
「なんで俺なんだよ?奴とは全然仲良くないぜ」
「それがいいんだよ。裏表が無いって事だし、ジェームスにきつい事も言える人間が適任だ」
「…俺はシロとは組まねぇ」ボアズは未だに頑だった。
面会日。
ジェームスには実母の友人=ハーヴが、ボアズには姉のアビーが、それぞれ訪ねて来る。
アビーとはあまり交流が無かった為、不審に思うボアズ。
しかし彼女は機嫌良さそうに喋りまくる。
「あんた、ここを出ても家に戻ろうなんて思うんじゃないよ。
親子ったって、あそこまで腐ってちゃ手がつけらんないよ。あたしんとこへおいで」
アビーはいずれ娼婦から足抜けしてカフェをやるのだという。
驚いて目を丸くするボアズに差入れのギターと詩集を置いて、彼女は帰って行く。
一方ジェームスはハーヴと話し、母=イライザの事を色々と聞く。(ここらは『午前の光』で詳しく)
房に戻ったボアズはギターの置き場に困り、仕方なく今は一人のジェームスの房に置かせてもらう事に。
ジェームスはギターを聴きたがり、ボアズはずっと忘れていた音楽を思い出す。
それが縁で、なし崩しにジェームスと同房になり、副官となってしまうボアズ。
次の面会日にはまたアビーがハモニカやカセットデッキを持ってやって来る。
続く
MARS乙。
かなりハードな話っぽいけど、読んでみたくなったよ。
マース、乙〜。
惣領はつくづく青年誌に移って良かったと思う。
スリーも既にリクエスト済みみたいだけど、
誰かが書いてくれるのを楽しみにしてます。
柊あおい「銀色のハーモニー」
池野恋「おしえて菜花」
を教えてください。
ageage
渡瀬悠宇「ふしぎ遊戯」をお願いします。
玄武開伝ではなく、朱雀編の方です。
うすべにの嵐も小花美穂も、その時代にりぼんを読んでた身としては、
懐かしさいっぱいで、なんか顔がにやけるね。
それよりはちょっと新しい作品になるけど
矢沢あいの「下弦の月」知ってる人がいたら
教えてください。よろしくお願いします。
じゃあ、「下弦の月」書きます。予約。
まとめるのでちょいとお待ちを。
里中満智子「海のオーロラ」「あすなろ坂」が知りたいです。
よろしくお願いします。
まとめサイトみれないんで、もしかしたらあがってしまってるかもしれないけど
「なるたる」知りたいです。マンガ版の方です。よろしくお願いします。
531 :
530:05/03/16 12:51:38 ID:???
>>530 すみません、サイトみれました。
ご迷惑おかけしました。スルーでお願いします。
河村恵利 明日香の王女 をお願いします。
いくえみ綾「オススメボーイフレンド」「ケチャップマヨネーズ」が
知りたいです。よろしくおねがいします。
既出かもしれないけど、だれかBLEACHかBLAME!おながいします
あだち充の「ラフ」「みゆき」を教えてください。
ラストが分かれば、あとは簡単なあらすじで構いません。
お願いします。
世界の中心で、愛をさけぶ が知りたいです。
よろしくお願いします。
537 :
sage:05/03/18 17:23:34 ID:7ZeLgfq/
天使禁猟区おねがいします。
>>535 「みゆき」
あだちラブコメの元祖。
主人公若松真人には同居する妹・みゆき、と
相思相愛の恋人鹿島みゆきがいた。
実は主人公と妹みゆきは血がつながっていないのだが、
この事実を知っているのは主人公だけ。(後に実は妹も知っていたことが明らかに)
で、鹿島みゆきは主人公が浪人すれば一緒に浪人。
主人公が三流大学に入れば、おっかけて入学、ってくらいゾッコン。
だけど主人公は妹のみゆきに惹かれていって・・・
最終巻・主人公の幼なじみでプロサッカー選手優一があらわれ、妹みゆきに求婚する。
主人公は表面上は祝福、まわりも喜び妹も表面上は喜ぶ。
しかしその内面ではマグマのようにドロドロとした男と女の情念が。
そして二人の結婚披露宴で、新郎友人の挨拶にたった主人公の
「俺は、妹みゆきが好きなんだー!」発言。
そして暗転・登場人物達のモノローグ
「最初からこうなるしかなかった」「妹も血はつながってないことは知っていたようだ」
そして時は流れ、主人公と妹は外国で二人だけで結婚式を挙げる。
最後、傷心旅行にでかけた鹿島みゆきと、
前述のプロサッカー選手優一との出会いが暗示されH2Oの歌詞が引用され完。
>>535 「ラフ」
あだちラブコメの発展系にして最終完成型。
主人公大和圭介は中学時代三年連続で日本三位の記録を持つ水泳選手
ヒロイン二ノ宮亜美は高校から、水泳・飛び込みの世界へ入った万能少女。
二人の実家はともにライバル関係にある菓子屋で、
主人公は毎年二ノ宮から恨み節のこもった年賀状をうけとって困惑していた。
が、高校に入ってお互いの距離が縮み、仲良しこよしに。
最初横暴、のちに主人公を慕うようになる小柳かおりの存在。
二ノ宮亜美がお兄ちゃんと慕う、自由形日本記録保持者仲西弘樹の存在。
この四者がいりみだれてのくっつき離れてあだち世界が中盤。
しかし、そんな仲西が二ノ宮を助けるために交通事故に巻き込まれてしまう。
責任を感じる二ノ宮。
水泳は絶望的だといわれ荒れる仲西。
どうしていいか解らない他一同。
紆余曲折を経てリハビリを終了、完全復活する仲西。
主人公に「二ノ宮を賭けて水泳勝負をしよう」宣言。
主人公は仲西との勝負の舞台である、選考会の前に二ノ宮にカセットテープを渡す。
そのテープには二ノ宮への愛の告白が収録されていましたとさ。
「スタート!パーンッ(銃声)」結果は示されぬまま、完。
↑上二つは俺が今記憶だけでガーッと書いただけだから
まとめサイト収録とかしないでいいよ。間違ってても責任とれんし、めんどくさいし。
まぁラストが知りたいって要望には概ね応えられたという自負はあるからそんだけで十分。
>>534 BLAME!は数ヶ月前に誰かが予約して放置中なんですが、異論が無ければ変わりにやっていいですか?
>>542 数ヶ月・・・
できればお願いしまっす。
543 :
542:05/03/18 20:42:52 ID:???
544 :
541:05/03/18 20:59:31 ID:???
了解ッス。2、3日お待ち下さい。
書き手さんへ
ワガママなお願いをきいてもらってほんとうにありがとうございます。
今週末にでもブクオフ回ってみます。
予約が入った日時を予約欄の作品名の横に書いといてさ、何ヵ月か経ったら
予約欄から消すシステムにしちゃどうかな?>まとめサイト管理人
確かRPG板ではそうしてたし。
>>546 すごく正確でいいアイディアだと思うけど、なにも管理人さんの手を煩わせなくても
書き手が書きたい作品を自分で追っていけばいいんじゃない?
半年ぐらい期間があけば。
それともそうすると書き手が重なっちゃうかな。
あのー姫ちゃんのリボン、コミックになっているのは
まとめサイトにありますが、雑誌掲載されたほうとは
内容が違っていると聞いて、その内容を知りたいんですが、
教えていただけませんか?
なんでもコミックになった時は人一人消されたとか。
>>539
>主人公は仲西との勝負の舞台である、選考会の前に二ノ宮にカセットテープを渡す。
>そのテープには二ノ宮への愛の告白が収録されていましたとさ。
これは逆
選考会の前に圭介にカセットテープを渡す。
そのテープには圭介への愛の告白が収録されていましたとさ。
ヒロインが主人公へ告白テープを送る。
自分がレースの副賞扱いされたり、負けた相手への同情扱いされたくないから。
>>549 おお。そうだっけ。ごめん。
そこ間違ってたら、だいぶ印象変わっちゃうわな。
そっちの方が美しいしね。さーすがあだち。あだち勉はスゲェな。
>>548 このスレの主旨から外れているのでは?
水沢スレで聞いたほうがいいのではないでしょうか
>521の続き
店の設計図を広げ、嬉しそうに夢を語るアビー。
彼女は以前ボアズに渡した詩集の中の『星の歴史』という詩に勇気づけられたのだという。
ボアズはあまり読み書きが出来ない為、房に戻ってジェームスに詩を読んでもらう。
『凡庸な人間など存在しない
ひとつひとつが常に非凡で独特で
それに似ている星はない』
ロシア人が書いたと思われる、短い一篇だった。
ボアズに感想を聞かれたジェームスは「確かにみんなクセがある」と言う。
「これを書いた奴はアメリカ人じゃない。ハーレムを知らないんだ。
生まれてから死ぬまで有色人種で、金も無けりゃ、儲ける方法も教われねぇ。
こいつの国には、そんな奴が居ねえんだ。だから、つまらねえ奴が居ねぇなんて、おめでたい事が言えるんだ。
あんたに感想聞くなんて、俺がバカだった。あんたはシロだからな」
ボアズがそう言うのを聞いたジェームスは「生まれは変え様がない」と怒ってしまう。
「こっちは手を広げて待ってるのに、お前はいつまでもそんな態度なんだな」
そう言ってベッドで背を向けてしまったジェームスの機嫌を取ろうとするボアズ。
「俺が悪かった、機嫌直せよ。
もう少ししたら、も一度あの詩を読んでくれよ」
ボアズはジェームスの隣に座る。
「お前はいい奴だよ、ジェームス。
お前は肩書きが肩書きだから、色々言われんのは仕方ねぇけどよ。
お前は本当は、いい奴だよ…」
それからのボアズは熱心にジェームスに読み書きを習い、図書室に入り浸る。
そんな中、エリー暗殺の報が届き、狂言脱走で刑期を伸ばす必要が無くなったジェームスの出所が近づく。
弁護士のジョンはジェームスの就職先を決める為、度々刑務所に足を運ぶ。
ジョンは彼にカーターを紹介し、二人は意気投合するが、神経症の絡みで拒否されてしまう。
その夜、ジェームスはボアズに「きっとあの男(カーター)の所に行く事になる」と告げる。
翌日、ボアズが一人でいる時にジョンが訪ねてきて、ジェームスの事を色々と聞いてくる。
続く
ジェームスがここを暴力で支配しているのかと聞くジョンに、笑いながらボアズは答える。
「奴は拳はぶん回さねぇよ…あいつは面白い奴よ。クソまじめなんだ。
あいつは、当たり前にやってんだ。あいつなりにさ。
あいつは、みんなとも俺ともうまくやっていきてぇんだよ。
…俺は、クズだったしよ…周りの奴らにも、ずっとそう言われ続けてたしよ…
だけど奴は変な奴で、飛び込んできた奴とは、みんなとうまくやりたがるんだよ。
最初に会った時――奴は俺に“やぁ”って言った。普通の感じでさ。
俺みたいなクズにさ!」
声をあげて笑っていたボアズは、やがて泣き出してしまう。
「すまねぇ弁護士さん、勘弁してくれよ…
あいつは、凄い奴よ。みんながあいつを待ってる。
だけど俺には…俺には、奴しかいねぇんだよ」
ジョンは優しくボアズの肩を抱く。
「彼が本当に君が言った様な男なら、けっして君を忘れたりしないさ。
君の刑期も長い事はない。ここを出たら、真っ先に訪ねていってごらん。
きっと、喜んで迎えてくれる筈だ」
そして現在。
出所したボアズは、夜遅く、オーガス邸にやってきた。
折しもクリスマスのパーティで、親しい人々が集っていた。
久しぶりにボアズと会ったジェームスは彼を抱きしめる。
ボアズは音楽がやりたいと、今はウェイターをしながらナイトクラブでバンドをやっているのだという。
その日はつもる話で夜が更けていった。
そして、もう一人。
ワイエスのジェームス暗殺失敗を受け、サロニーも動き出していた。
サロニーはネガットの幹部に自分を売り込み、ジェームスを殺した際の報酬を約束させる。
時は過ぎ、ボアズの店で開かれた大晦日のオールナイトパーティに招かれたジェームス達。
音楽の渦の中、サロニーが現れ、ジェームスに耳打ちする。
「世間は狭いな。警戒するなよ、ブライアン。
俺はお前の仲間だ。じきそれが解る。何もかも捨てて、俺の所に来たくなる…
何もかも捨ててな…もう、後戻りは出来ない…」
続く
アメリカのドラマみたいな話だ
ただならぬ気配を感じたカーターは何事かと聞くが、ジェームスは昔の仲間だ、と答えるだけだった。
一方、このパーティで音楽に興味を持ったアンディはボアズにギターを習い始め、非凡な才能を見せる。
バンドのメンバー達も舞台映えしそうなアンディを気に入り、
彼をボーカルにしてニューヨークで開かれるコンテストに出場する事に。
アンディと長時間離れたジェームスの作業能力は著しく落ち、彼は呼ばれる様にニューヨークへ発つ。
アンディも調子が悪くなり、コンテストをすっぽかして空港に向かう。
ジェームスが乗った飛行機はハイジャックされるが、アンディ会いたさに、ジェームスはさくっと犯人を倒す。
ニューヨークに到着したジェームスは空港でアンディを見つけ、駆け寄って抱きしめる。
この一連の派手な行動は大々的に報道される。
ロスに戻ったジェームスはハイジャック犯の仲間と名乗る組織に狙われる。
彼等は「お前が奴から取り上げたブツを渡せ」と要求してくるが、ジェームスには何の事か解らない。
ブツは国家機密で、ジェームスを囮にソ連(PALMの舞台は80年代)の大物スパイを捕まえようと、FBIが嘘の情報を流したのだった。
結局この件にソ連は絡んでおらず、ケチなヤクザ一味を挙げただけだった。
この時のFBIの捜査官がフロストで、彼とは長い付き合いになる。
時は少し前、ジェームスがロスに戻った頃。
サロニーはジェームスを追い詰める為、行動を起こしていた。
彼は昔ボアズが出入りしていたスキャフィーノ・ファミリーに入り込む。
ボスの息子であるトニーに取り入り、彼に殺人をさせたサロニーは、その現場に前もってボアズを呼び出しておいたのだった。
今はカタギのボアズは、殺人の目撃者としてトニーに追われる事になる。
サロニーはトニーに内緒でボアズを捕え、人里離れた別荘に監禁する。
そしてトニーには「オーガスって探偵の所によく出入りしていた」との情報を流し、
探偵がボアズを匿っているに違いないと、カーターを捕えてボアズの居場所を吐かせよう、と提案する。
続く
>554
ほんとそんな感じです。
この頃が丁度ジェームス達が組織に追われている時期で、彼等は安全の為、ホテル住まいをしていた。
ハイジャック事件が片付き、自宅に戻った一行はアビーからボアズが行方不明であると聞き、捜索を開始。
翌日、自宅前でボアズからの手紙(サロニーに脅されて書いた?)を受け取ったカーターとジェームスは、指定された場所に向かう。
人気の無い倉庫街に着いたジェームスはカーターを車に残し、歩く。
そこへサロニーとトニーが現れ、カーターを拉致する。
サロニーはカーターを盾にジェームスのナイフを取り上げ、倉庫に閉じ込める。
その際に「スキャフィーノの坊っちゃん、よろしいですよ!」とヒントを残すのも忘れなかった。
倉庫の2階から彼等の車の天井に乗り移ったジェームスは道路の桁で胸を打ち、振り落とされてしまう。
気がつくとオーガス邸だった。
アンジェラが言うには、ジェームスが自分で帰ってきたのだという。
脳震動を起こし、胸を強く打った彼には休養が必要であったが…
「カーターは?」「サロニーにとられた…」
そう言うとジェームスは上衣を着け、アンディを連れてスキャフィーノに乗り込む。
トニーの父=大スキャフィーノはジェームスの名前を聞くと
「ネガットを敵に回すつもりはない」と話し合いに応じるが、
トニーの独断による行動で、彼も何も把握していない様な状態だった。
トニーと共に姿を消した部下の住所を聞き出したジェームスは、そこで張り込む。
一方、どこかの小屋に連れ込まれたカーターは、サロニーに拷問を受ける。
サロニーはジェームスのナイフを暖炉で熱し、カーターの胸に押しつける。
「奴もまさか自分のナイフがあんたを傷つけるとは思わなかっただろうな」
続いてカーターの腕を切り落とそうとするサロニーをトニーは止める。
「お前のやり方は異常だ!その男を殺す気か!」
「こういう手合いは強情なんだ。止めろとも知らんとも言わない。
吐けば消されるのを心得てる。血を絞り出して、
頭がボウッとなったところに聞き出すのが一番なんだ」
「じゃあ薬を使う。もうたくさんだ!出ていけ!」
だがこれも、サロニーにとっては計画通りと言えた。
彼の標的はあくまでジェームスなのだ。
続く
サロニーを放逐したトニーとその部下二人はカーターに麻薬を打ち、ボアズの行方を喋らせ様とする。
カーターは強い精神力で抵抗し、床に落ちていた釘を隠し、部下の一人を傷つける。
腕をざっくりと切られた部下は動揺し「破傷風になっちまう」と騒ぐ。
仕方なくトニーはもう一人の部下に薬を買いに行かせる。
外に出た部下は飼っているオウムが気になり、自宅に戻ったところをジェームスに捕えられる。
と、そこへアンジェラから連絡を受けたビリーがCIAの捜査官=サーリングを連れてやってくる。
サーリングは助手席に乗り込み、ジェームスと話をする。
サロニーは表向きは宝石商、その実CIAの局員であった。
ある時から殺しの才能を発揮し始めたサロニーは、単なる局員からCIA公認の殺し屋になった。
だが、いつの頃からか彼は暴走を始め、当局の手に負えない存在になっていったのだった。
慌てたCIAはサロニーの経歴を調べた。
ヨーロッパの名門の出である彼は幼い頃から残虐で、その事を憂えた実父に殺されかける。
しかし彼はそれを返り討ちにし、家族を皆殺しにして逃げた。
焦ったCIAは何人もの殺し屋をサロニー暗殺に差し向けるが、誰も帰ってはこなかった。
「不信を買うだけだろうから率直に言うが、今回の件で私達は君に大いに期待している。
あわよくば、サロニーを返り討ちにしてくれるのではないか、とね。
気を悪くしたかね?」
「あんたはどうだ?気分が悪くならないか?」
「だが、我々は君の味方だ。援助させてくれ」
こうしてCIAの協力のもと、カーターを救出したジェームスは
ビリーが止めるのも聞かず、無理矢理にカーターを家へ連れて帰る。
家ではジャネットが献身的にカーターを看護するが、彼はバスルームに一人で籠り、中毒をやり過ごす。
そこへサロニーから電話が入り、ジェームスはランフルース(地名)へ呼び出される。
ランフルースは砂漠で、何も隠す事が出来ない辺境だ。
「ボアズに会わせてやるぞ。一人で来い。見通しがいいからな。
何か見つけたらスイッチ一つでボアズとは永久にさよならだ。
何のスイッチかは、言わなくても解るな?」
続く
「廃屋のあかずの間が魔法の国に通じている」・……と判明するまでの過程が全然違う。
雑誌掲載時→姫子の母親の小説『或る廃屋の謎』の大ファンだった織田和也なる人物が登場。
廃屋に無断で侵入したり、合鍵を盗んだり、いろいろと嗅ぎ回って、姫子たちを不安にさせる。
単行本では、これらの行動が全て削られて、魔法の国(の入り口)に迷い込んでしまうのも、
織田和也から日比野ひかるに置き換えられている。まさに「人ひとり分」消去されている。
さらに詳しく知りたければ、↑にあるキーワードでググると、ある考察サイトが引っかかるはず。
>>551 そんな厳密な線引きはしなくていいんじゃないの。
それに、これだって雑誌に掲載されたときのストーリーだからね。
「ラフ」と「みゆき」の書き手さん、訂正してくれた人、
ありがとうごさいます。大変満足しました。
大長編ドラえもんの、藤子F先生が亡くなられた後の作品をお願いします。
BLAME! 弐瓶勉(全10巻)
舞台はおそらく遥か未来の、おそらく地球。
そこは全てが無限の広さの階層都市に覆われた世界。
かつては統制が執れていた都市世界も、遥か昔に起きた"異変"によってカオス化し
無秩序に、そして無限に増殖を続けている。そんな世界を"感染前のネット端末遺伝子"を求め彷徨う、探索者"霧亥"の物語。
霧亥・・・主人公。無口。並外れた頑強な身体と回復力を有する。
腰部にあるコネクターで他者の脳とリンク可能。
網膜に様々な情報が表示されるが、本人は理解出来ていない。
色々な点で通常の人間とは異なる。
重力子放射線射出装置・・・・霧亥が所持する銃。実体弾ではなくエネルギー弾のようなものを打ち出す。
命中すれば破壊出来ない物は無い最強の銃。
ネット端末遺伝子・・・・正規に"ネットスフィア"にアクセスできる存在。かつては都市に住まう人間全てが持っていたが
"異変"によってほぼ全ての人間が"感染"し遺伝子に異常をきたしている為、幻の存在。
ネットスフィア・・・・都市全体を統括するOSのような存在。そのハードは都市構造体に内蔵されており
都市が無秩序に増殖している現状では、機能に障害を起こしている
混沌とした世界をネット端末遺伝子を求め、彷徨う霧亥には様々な敵が襲い掛かる。
人間を無差別に駆除し続ける"統治局"と呼ばれる戦闘集団。人類とは異なるの進化を遂
げ、人間を敵視する種族"珪素生物"。-----
その放浪の果て、霧亥は廃棄階層に栄える科学者集団「生電社」が支配する都市・塊都に
辿り着く。ネット端末遺伝子を求め、生電社に潜入した霧亥は警備兵に追われ地下へ。
そこで幽閉されていたミイラ姿の科学者の協力を得て、生電社を捜索する霧亥。
主電脳へアクセスを試みるも、警備の襲撃で科学者は死亡。その残した情報を元に
霧亥は生電社を統べる主電脳"頭取"の所まで辿り着く。だが警備の猛攻で片腕を切断され
窮地に陥る霧亥。止めを刺さんと襲いかかる警備兵。その刹那、警備兵の機能がロックされ機能停止に。
そこへ現れる電子機器に身を包んだ長身の美女。
「助けに来たわよ 霧亥」
彼女こそミイラの身体が破壊される寸前、新たな身体に自我を転送していた科学者・シボだった。
シボはかつて頭取との抗争に破れ、流刑に処されていたのだ。その電子技術で警備を沈黙させ
頭取にハッキングを仕掛けるシボ。息詰まる電脳戦の末、頭取をクラッシュ。が、一瞬の隙を突き
放たれた警備兵の一撃でシボの機能がフリーズ。再起動する頭取と警備兵。
猛反撃を受ける霧亥とシボ。そしてシボの告白で生電社には
ネット端末遺伝子の情報が無いことを知った霧亥は、銃の高出力射撃で頭取を倒すのだった。
頭取から開放された生電社で治療を受ける霧亥。彼にシボは、自分達もかつてネット端末遺伝子を求め
人為的に合成を試みるも"統治局"の襲撃を受け失敗した事、新たな情報を求め
"超構造体(メガストラクチャー)"を突破しようとしたが失敗した事、霧亥の銃ならば
超構造体を破壊できる事、そして自分も探索に同行する事を告げる。
※超構造体・・・・・都市の階層同士を隔てる壁。現存する技術では破壊不可な超硬度。
接近する者は"統治局"の襲撃を受ける。
塊都上部の超構造体を目指し旅立つ二人。その途中で彼等の前に現れる"統治局"を名乗る存在。
その言によると、それまで襲撃者と思われていた統治局は、実はネットスフィアを管理する存在であり、人間を守護する者だった。
人々を襲撃していた戦闘集団は"セーフガード"。本来は都市の不法居住者を駆除し、ネットスフィアへの
不正アクセスを防ぐ警備集団だったが、"感染"し遺伝子に異常をきたした現在の人間を不法居住者と認定。
発見次第駆除し続けていた。セーフガードはネットスフィアからも独立した機関な為、統治局も干渉出来ず止める事は出来ない。
統治局は霧亥へ、統治局は都市機能を正常化したいのだが、制約上ネット端末遺伝子を持つ人間の命令が無ければ実行出来ない事、
それ故都市正常化にはネット端末遺伝子が不可欠な事、そして霧亥の探索の成功を祈っている事を告げる。
そこへ霧亥達の存在を感知したセーフガードが出現。統治局が食い止めている間、超構造体へ辿り着いく二人。
再び襲い掛かるセーフガード。辛くもこれを突破し、霧亥の銃で穿った穴から上位階層へ向け二人は旅立つのだった。
ここまでが二巻分です。なお一巻は不定期連載時の掲載分で、一話完結型の短編集的な内容となっており
ストーリー全体との関連性が殆ど無いので、大幅に省略してあります。続きは近日中に。
んー、引越しする事になって、このままの描写だと、最後までやり遂げるのが非情に、
アレな状況になってきたので、ほどよくダイジェストに最後までやりますね。
第2卷
第8話アメリカからの贈り物
追加登場人物
料亭(別荘)内
豊川達史…豊産自動車の若社長。Tシャツ。
エイミー=スパイダー…桜木の元に「弟子入り」。スパイダー首席補佐官ならびに妖艶なレイチェル夫人の娘。
桜木が招聘した財界重鎮に辞職要求ならびに閣僚就任を要請した、桜木。
その場で桜木が一方的に開会を宣言した、第一回、桜木内閣閣僚会議。
桜木は、日本最大のタブーともいえる、「日本の核保有」に言及。
反発する財界の重鎮達。桜木は、核兵器は嫌いであるが、誘拐された海外の日本人1人助けられない
現状が嫌なのだ、という。
桜木は、一つの話を行う。89年、シンガポールにおいて、ある日本人大学生達が捕まった。
その原因は、バリ島で知り合った友人が「日本に居る知り合いに渡して欲しい」といわれた、極少量の粉だった。
麻薬である。シンガポールでは、麻薬所持は死刑である。彼らには死刑判決が下った。
信じられない面持ちの財界人に、桜木は言う。
桜木は、他にも数え切れないほどの日本人が海外で、こういう目に遭っているが政府は全く動かない、むしろ
動けない、という。
アメリカであれば、たとえ票目当て、人気取りの為であろうとも、大統領がシンガポールの首相に
助命要求の電話を掛けるだろう、と。
安全保障とは、国民を守ること!そのために必要なのは外交である、そして、外交は、力である、と。
力なくして、外交は成立しない…そのために、核保有さえも是か非か議論する必要があるのだ、と…
静まり返り、緊迫した空気が流れる。そこに、着物姿の瑶子が茶をもって入ってくる。
竹下ら、4名の財界人はそれを断り退出しようとした。
竹下電機は、既に実質的には本拠は米国にあり、企業にとっては資本を提供してくれる株主が主人であって
企業をあずかるトップたるもの、株主に損失を与える政策をとれないため、というのが結論であった。
そこに、「私は残る。私は出て行くわけにはいかないんだ」と述べる若者。Tシャツだ。グラサンだ。
豊川達史。35歳。豊産自動車の若社長である。
創業社長の直系とはいえ、道楽やボランティアで決めていいことではない、という他社のトップを尻目に、
豊川は言う。本社移転に伴って、必要なのは、一部の経営陣と技術者だけで、労働者は不要だ。
自分は急逝した父の後をついで35歳で社長になった。道楽社長といわれるのも分かっている。
が、自分でも、居なくなれば食えなくなる人間が居るのだ。
桜木が国民を思うように、自分も社員の経済的安全の保障を考える必要があるんだ!、と。
同調する、飯盛照人:帝国金属代表 「桜木に核のボタンを押させるわけにはいかん」
海老沢(えびざわ) 巌:菱川グループ社長
「自分はサラリーマン社長だ。いずれは社を去らねばならない。こんな私でも、育ててくれた会社と
日本のためになるなら、もう一花咲かせよう」と。
礼を言い頭を下げるう桜木に竹下が問う。「なぜ出て行くと分かっていたものまで呼んだのか?」と。
桜木は、言った。
「たとへどこへ本社を移したとしても現地へ赴任した邦人である社員の皆さんの安全は必ず守るという
一国の首相としての決意を伝える為です!!」と。
財界人たちは、やはりキミは我々の見込んだとおりの男だったようだ、と述べ、立場はそれぞれ違えども、
桜木新政権への全面的な支持を約束した…
―成田空港につく飛行機の中にサングラスを掛けた白人女性の姿。
―首相官邸―
大橋首相は激怒していた。
首相からの会談要請を財界人たちが電話一本で断りを入れてきていたからだ。
そこに佐藤官房長官が入ってくる。会談拒否の原因が分かった。
全ては桜木のせいだった。内容はわからないが、数社は海外移転を留まるという。
大橋は、机をドカッと殴った。そこに、ホットラインの呼び出し音が鳴る。
王龍民国家主席による、最後通牒だ。
桜木のせいだと暗にほのめかした大橋は王首席から陰謀を持ちかけられる。
「桜木次期首相失脚計画」である。
王首席は自由憲政党とならば組めるが、桜木とは組めない、よって潰す、と。
大橋は、これに乗った。桜木の年貢の納め時、どんな手段を使っても潰す、と大橋は決意したのだった。
ホットラインを切り、葉巻に点火しつつ、ほくそえむ王首席。そして、彼はつぶやく。
中国への日本企業の本社移転など、中国が日本を飲み込めば、造作も無い、そう、同盟という名の
「日本占領」でな!!と。
タクシーから降りる白人女性。そして、そのタクシーに乗ろうとして捕まえそこなった、モリス・守口。
クスクス笑いながら「All is lost!!(万事休す…ネ)」「That’s quite a cheeky statement!(やなこと言うねえ…)」
と舌戦する、二人。
―桜木事務所内―
ソウルでの死傷者が民間人を含めて15万人に達した事、その中での邦人死傷者が推定で7千人超である事。
中国が台湾海峡で待機するフリゲート艦の数を倍増させている事、外務大臣と在日中国大使の会談が
予定よりもはるかにオーバーしていること、などが報告されている。
議員会館に出かけたはずのモリスが帰ってきたのを見て、鯨井が声を掛ける。
桜木に会わせろと聞くかない外人の女の娘(こ)がいるという。
桜木は彼女からモリスに渡された写真をみて、驚く。
それは、レイチェル=スパイダーと桜木健一郎の若き日のツーショット写真であった。
彼女は、桜木の面会に成功したのである。
エイミーは、桜木の前に、ワインのビンを置く。状況の飲み込めない桜木に、エイミーは言う。
父親スパイダーからの預かりもので、「約束のシャトーフィジャックがいっしょにのめないのが残念だ」と。
いつまで居るのか、と質問した桜木に、エイミーは言った。
彼女は大学でジャーナリズムを専攻していて、夢は国際ジャーナリストだ、と。
だから、日本が変貌しようとしている瞬間に立ち会いたい、自分お肌で時代を感じたい、
お願い、私をここで働かせて、と。
レイチェルが、ひとり娘を日本に置くなど許さないだろう、と反論した。
しかし、エイミーは両親共に、祝福したし、ケンのために、少しでも力になりなさい、といってくれたわ、と。
そして、父親からの伝言を伝えた。「健が日本の首相になるのと時を同じくしてパパはアメリカ合衆国の国務長官に任命されるそうよ」と。
アメリカが人事情報を事前にもらすということは、通常ありえないことである。
桜木はしばらく考えた後、気づいた。
エイミーそのものが、メッセージだったということに。
アメリカは日本にまだ未来を感じている、ということに。
健、アナタによ、というエイミーに桜木は、忠告する。日本では「ボスの事は呼び捨てにしないんだ」と。
「その目に焼きつけるがいい 一国の歴史が変わるのを!」「YES BOSS!」桜木に、部下が1人、増えた。
―アメリカ スパイダー邸―
写真をみる、レイチェル。「おちびさん」だったころのエイミー、と彼女に手を引っ張られるスパイダーと桜木。
それを後ろから見守る、レイチェル。
レイチェルは、エイミーが日本とアメリカの新しい掛け橋になってくれることを望んでいた。
第9話 桜木健一郎の知られざる過去/全25話へ続く。
偶然うちにあるので「飢餓一族」予約します。
ちょい質問なんけど、未解決の中に途中までは知ってるんだけどって作品があった場合、
そこまでは説明して、後は他の人に委ねるってやり方はアリなの?
今まで見たところ、自発的にそういうことしてる人はいないみたいだけど。
それともやっぱり文章の癖とか違っちゃうし、読みづらくなるかもしれんし、
積極的にそういう行為を認めちゃうのはダメかね?
>>572冒頭に
>桜木は、今、この国は大変危険な状況にあるのはジャーナリスト志望なら分かるだろうし、スパイダーや
を追加。
>>574 いんじゃね?
俺ライスピ1話だけ書いて後はまかせた、にしたし。
「俺は仮面ライター2号!」にはかなり楽しませてもらったw
途中からじゃなんかしっくりこない、て人はまた1から書くだろうし。
小花美穂のこどものおもちゃが知りたいです。
水の館も分かる方がいたら加えてお願いします。
水の館は解釈が難しい・・・
>>578 あ、さっそく反応があって嬉しい。
簡単なあらすじでいいんです。
こんなカンジの話なんだよって分かれば…
解釈が人それぞれ分かれちゃう話なんですかね?
>>579 じゃあ超簡単あらすじで・・・
●こどものおもちゃ
主人公・倉田紗南は芸能活動をしている女の子。最近はレギュラー番組も持ち売り出し中。
紗南の通う私立神保小学校6年3組では、男子達の先生いじめで学級崩壊状態で、まともに
授業が行われていない。その男子達を仕切っているのが、羽山秋人だった。
面倒なことには巻き込まれたくない紗南は当初は無視していたのだが、壮絶ないじめに
とうとう切れ、女子の代表として羽山と全面対決することに。
羽山の弱みを握った紗南は羽山にいじめをやめることを約束させるが、羽山が突然大人しく
なったことに不良男子連中は猛反発。しかし元々いじめに執着のなかった羽山は知らん振り。
そのうち羽山が男子達にハブられるように。常に一人でいる羽山を気にかけはじめた紗南は
羽山の持つ暗い闇を見ることになる。羽山は母親が自分の産後すぐ死んだことから、「悪魔」と
罵られ、育ったのだった・・・。
学園ものとしてはよくある恋愛・友人との人間関係の悩みや、いじめ・学級崩壊・少年犯罪・
家庭問題など現代社会の問題をも扱った子供の視点から見た物語。
↑の話の他は紗南の暗い過去、中学生編での三角関係・四角関係、少年の傷害事件等が
話のメインになっていきます。
倉田紗南 劇団こまわり所属の人気タレント。バラエティ番組中心に活躍していたが
演技力には定評があり、段々売れっ子に。元は孤児で美紗子に引き取られた。
羽山秋人 紗南のクラスメイト。母親が出産後亡くなったことから姉から悪魔と呼ばれ育つ。
紗南と出会い、徐々に心を開くように。小学校編後半から紗南を好きになる。
加村直澄 超売れっ子タレント。碧眼の美少年。紗南との噂が絶えない。紗南とはかつて
接点があり、実は同様の過去を持っている。
松井風花 中学生編で登場。大阪育ち。容姿・性格ともにやや紗南に似ていることから、
紗南と気が合い親友に。羽山の幼なじみで、その後羽山と付き合うことになる。
倉田美紗子 変わり者の作家。紗南の母親。紗南の出生の秘密を書いた本を出版する。
相模玲 紗南のマネージャー。ホームレスだったところを紗南に拾われた。
依頼する時に、「簡単でいいので」とか「詳しいあらすじキボンヌ」とか
書いてくれると助かる。気がする。
●水の館
「こどものおもちゃ」で作中、直澄と紗南が長期ロケで撮影していた映画。
14歳の浩人は交通事故で両親を亡くし、一人きりに。だが6年前、自分と同じ14歳のときに失踪した兄・
正人は生きているらしい。浩人は探偵を雇って情報収集し兄の行方を捜し始める。兄と同じく失踪した
正人の彼女・真子と友人の美和。美和の祖父の話を頼りに、浩人は兄達が出かけた館を見つけるため
ある森へ。行き倒れた浩人は、そこで美少女と出会う。
ようやく辿りついた館。正人と美和は20歳になっていたが、真子はなぜか14歳のままで・・・。
真子に惹かれる浩人は、この館で悪夢のような体験をする。真子は館に憑いた幽霊だった。
真実を探る浩人だが・・・。
とこんな感じのかなりホラーなお話です。ラストがかなり壮絶で、これで終わりかと思ったところで
ぎょっとするどんでん返しが待っています。解釈は分かれるというか、どうとも取れる落ちなので
ちょっと説明しかねます。
登場人物 ※()内は「こどものおもちゃ」でのキャスト
鈴原浩人(加村直澄) 14歳。両親を事故で失い、6年前失踪した兄を探してある館へ。
園田真子(倉田紗南) 美少女。6年前から全く成長していない。正人の元彼女。
鈴原正人(川合貴光) 浩人の兄。14歳のときに真子・美和とともに失踪した。
中川美和(来海麻子) 真子・正人の友人で、旅行に家の別荘を提供する。
なんかかなり序盤の内容紹介になってしまった
ラストまで希望の場合は追記しますが、購入検討しているのかもと思い
控えめな紹介で抑えてみました
>>581 同意。基本的にはリクした方に向けて書くんで。
大別すると、
1.漫画読まずに完全に内容理解したい(希望:詳しく。ネタバレあり)
2.なんとなくどんな話か知りたい(あらすじ。ネタバレあり)
3.購入の参考にしたい(あらすじ。ネタバレなし)
に分かれてる気がする。
>>582 へぇー、こどちゃの作中のドラマって一個で作品化してるんだ
知らんかった
『飢餓一族』高河ゆん
ピチコミックスDXミステリー 全一巻(完結済)
月刊LCミステリー連載
1984年3月1日 第1刷発行
【登場人物】
>花園聖子(主人公)
主人公。文芸部部長。PN「綾小寺綺羅」。眼鏡。地味。巨乳。母親は小説家。
さばさばしていて口調は男っぽい。一人称「私」。
>日柿全次郎
生徒会長。美形眼鏡。学校での評価は「立派な人格者・学校の人気者・清廉潔白・性格温厚」。
普段は丁寧口調。キザな台詞をさらりと言う人。
>東るり子&西緑子
生徒会の書記&会計。日柿のファン。金持ちのお嬢様。プライドが高い。胸は普通サイズ(?)。
>ジーン
褐色肌。黒髪。結構巨乳っぽい。
煽り(?)
『温和で品行方正の生徒会長、日柿全次郎は文芸部部長の花園聖子の天敵。
なんの因果かふたりは付き合うことになって…。』
高河作品はちょっと説明し辛い故、多少順番が前後するやもしれません。ご勘弁のほどお願いいたします。
春のある日。聖子は東南アジアっぽい夢を見た。それが始まりだった。
この学校の文芸部は派手である。
聖子曰く「実力者たる私の鋭い批評眼、適切な指導、練りに練った活動計画のおかげだ!」とのこと。
しかし聖子は自分で小説等を書くことはない。もっぱら編集と指導ばかりだ。
部員にそのことについて問われると、「編集の方が好きだから」と答えている。
そんな聖子の天敵は、生徒会長の日柿。考え方の違いから「こいつとは気が合わない!」と思う聖子。
夢を見たその日の部活中、ふと東南アジアっぽいイメージが頭に浮かぶ。しかも日柿が中心に居る。
なんだろうと疑問に思っていると、不思議な音が聞こえてくる。ガムランの音だ。
「日柿さんが弾いてるんですよ。」「バリ島のほうとかの楽器で。」
「日柿さんって東南アジアからの帰国子女なんですって。」
部員たちのその言葉を聞き、何かを思い出しそうになり、日柿の元へ向かう聖子。廊下に出ると日柿が居た。
聖子は夢の中で何かを見たのだが、思い出せない。そのことをわかっているような口調の日柿。
突如、日柿は聖子の乳をがしっと鷲掴みにする。「おっきな胸だな。大好き。」
真っ白になる聖子。ものすごい叫び声を上げるも、既に日柿は立ち去った後。
部員に言うも「いいがかりは失礼ですよ」と信じてもらえない。
その夜、胸を握られたショックのせいか、聖子は日柿の夢を見る。
『おなかが空いたんです。花園さん、食べてもいいかな。』
聖子は頭を抱える。
聖子には秘密がある。彼女が編集しかしない理由。実は彼女の文章は、ものすごく乙女チックなのだ。
幼い頃、母にその乙女チックすぎる文章を笑われ、以来それがトラウマになっている。
聖子の日記も乙女チックポエム風で書かれていて、それも母のからかいの種になっていた。
日柿を見ていると、何かを思い出しそうになる。それを突き止めたい。
会誌のための取材と称し、聖子は日柿に近づく。
外ヅラが完璧の日柿は、実は巨乳好きのケダモノである。
そして彼には更なる秘密があった。満月が近づくと、異常な大食になるのだ。それに気付く聖子。
あるものを食べたいが、食べられない故、代わりのものを食べているという日柿。
「あれ、食べたいな。」「あれって……なに?」
聖子は夢の中で見たものを思い出した。夢の中に出てきた日柿。
(そうだ。日柿はあのとき、干し首を持っていた―――。)
何を食べたいのか知りたいかと問う日柿。聖子は断り帰ろうとする。日柿は出入り口を塞ぐ。
「こんなときにいうのもなんですが、僕たちお付き合いしませんか?」「花園さん(の体)が好きなんです。」
断る聖子。しかし聖子の日記(超乙女チック)を読んだ日柿が「女の子らしくて良い」と言うと大喜び。
「いつもそれを言ってくれるなら付き合う」と承諾する。
こうして二人は付き合い始めたのだった。
第一話完。
聖子は毎晩日柿に長電話をしている。
日柿にポエム(超乙女チック)を聞いてもらい、「女の子らしくて可愛い」と感想を言ってもらうためである。
締め切り前の母は「高2の夏なんだからどこか出かけろ」と聖子を追い出そうとする。
話を聞いた日柿は、聖子を沖縄にある別荘へ誘う。それを聞いた東&西も無理矢理参加。4人で行くことに。
夕方。別荘にて。
ポエム(超乙女チック)を書き終えた聖子は、それを持って日柿の部屋へ向かった。
しかし日柿の部屋は、水道が壊れて酷い有様。
日柿は管理人さんに連絡しようとするが、受話器を握り潰してしまった。蛇口を捻じ切って壊したのも日柿だった。
満月が近づくと、大食になる他、怪力になったりもするかららしい。
そこに東&西が乱入。みんなで花火をすることに。
最中、飲み物を取りに行った西が行方不明になる。
日柿は「2階の突き当たりのドアを開けたのかもしれない」と言う。
日柿曰く、そのドアは異次元と繋がる時があり、その時ドアを開けると帰れなくなるらしい。
怖いから行かないという東を残し、聖子と日柿はドアへ向かう。
ドアを開ける二人。ドアの中は開閉する度に変化し、外に直接繋がったり、白い壁があるだけだったりした。
あからさまに怪しい日柿。付いて来たことを後悔し始める聖子。
聖子は日柿に押され、ドアの中に入らされる。そこには首の無い女性の肖像画が飾られていた。
「他の人は邪魔だから」という日柿の言葉に、聖子は慌てて東の様子を見に行く。しかし東は居なかった。
「あの人たちは後でおいしくいただくので…」という日柿に、
聖子は言ってはいけないと思いつつ、「人を食べちゃうのか!?」と聞いてしまう。
日柿は聖子の頬に軽く優しく噛み付いた。驚き、すごい声で叫ぶ聖子。
日柿は、聖子をからかっただけで、東&西はプールサイドに居ると言う。
聖子がプールサイドに行くと、東&西はビーチチェアーで眠っていた。
東&西は目を覚ますとあることに気付く。首の周りを一周するような切り傷が二人ともにあったのだ。
聖子は日柿を更に怪しく思うと同時に、面白いものが書けるかもと、正体を見るまで離れない決意をする。
第二話完。
(既に沖縄から地元に帰ってきています。)
ある満月の近い夜、聖子は夢を見て飛び起きる。日柿と褐色肌の女性がHしている夢だった。
赤い顔をしている聖子に母は「予知夢かもよ」と言う。
その日の放課後、聖子を迎えに文芸部へやって来た日柿。その首にはなんとキスマークが。
聖子は怒ってさっさと下校する。しかしその途中、街中で、夢に出てきた女性、ジーンを見かける。
「お帰りなさい、全次郎。」ジーンは日柿に寄り添った。ショックを受ける聖子。
そこに東&西が乱入して「べたべたしてるんじゃないわよっ」とキレる。
日柿はジーンのことを幼馴染みだと言ってフォロー(?)する。
聖子は日柿から離れて公園に居た。
別にいい。日柿は私の文章を理解してくれればいいんであって、別に誰と付き合おうと関係ない。
そう思おうとするも、何故かイライラする聖子。
東&西は「あとからでてきたのに奪われて黙ってるなんて、女じゃねーわよ!!」(原文通り)と言い、
「知ってる人な分だけジーンよりまだマシ」と日柿の住所を教え、聖子を応援する。
第三話完。
自分は日柿なんか好きじゃない!断じて違う!ただ二股かけられるのがシャクなだけだ!
そう思いつつ、聖子は日柿のアパート(高級っぽい)に到着した。
チャイムを押すと、インターホンから大勢の声がする。
部屋の中はまるでジャングルのように植物だらけで、床には大食したらしい残骸だらけ。
中には日柿とジーンが居た。窓から満月が見える。
ジーンのことや日柿の体質について問い詰めていると、周囲からひそひそと大勢の声がする。
誰も居ないはずなのに。そういえばさっきもインターホンから声が…。
さらに日柿を問い詰めるが、あまりに声がうるさいため、ついに聖子はキレる。「喋るなら堂々と喋れ」と。
「ごっ…ごめんなさい」
近くの木から生首が飛び出した。手の平サイズで、ぴょんぴょん跳ねて、生きて喋っている生首。
固まる聖子。
日柿は笑って言った。「見てしまったからには、帰せないな。」
次の瞬間、部屋の窓が一斉に弾け割れた。窓の外にはなんとヘリコプターが。
日柿は聖子とジーンを連れ、自家用ヘリから自家用飛行機に乗り換え、屋久島へ向かう。
連れてこられたのは日柿の実家だった。
聖子はそこで首の無い女性が歩いているのを見る。それは自分の母だという日柿。
前に聖子が別荘で見た、あの首の無い女性の絵。あれは数代前の祖母だと日柿は言う。
「うちの家系は代々、跡継ぎの妻には首がないんです。
だから僕の花嫁には、首を切っても生きられる人じゃないとなれない。」
「気持ち悪いこというな!首切ったらふつーは誰でも死ぬでしょー!!」
「いーえ、誰でも死ぬとは限りません。 ね…? 花園さん?」
聖子は拘束された。日柿は首を切るべく冷静に準備を進める。ショックで気絶するジーン。
「日柿っ!あんたいったいなんなのよ!!」
「首狩り族の王子様(はーと)」
日柿の持つ首切り包丁が振り下ろされた。
第四話完。
まだ第五話(最終話)がありますがまた後日…。
ここまでで疑問や訂正などありましたらよろしくお願いします。
フランスの金持ちの一人娘ナタリーは自分が生まれた日に屋敷の
前に捨てられていた男の子フランシスと一緒に育てられ、二人は
自然と愛し合うようになり、結婚を約束するが親戚は身分が違うと
反対していた。
両親はフランシスのことを認めていたが事故で死んでしまい、
二人の結婚を認める人間は誰もいなかった。二人は家から逃げ出すが
追い詰められて心中(崖の上から海に飛び込む)。しかしナタリーは
一人発見されて助かってしまう。
自殺未遂などの後ようやく少し落ち着いたナタリーは故郷を離れ、
童話作家として名をなすようになるが、偶然から、記憶を失って
既に別の女性と結婚していたフランシスに再会。だがフランシスは
ナタリーを思い出したのもつかのま、交通事故で死んでしまう。
妻だった女性も後を追って自殺。
ナタリーは身寄りの無くなった二人の間の子供(5歳の男の子)を
引き取って「フランシス」と呼び、二人で暮らす。
母親を恋しがる少年とお嬢様育ちのナタリーの間は初めは
ぎくしゃくしがちだったが友人達の助けなどで二人はなんとか
うまく行くようになる。
フランシスが少年のうちは彼を自分の子供のように愛していた
だけのナタリーだったが、彼が昔のフランシスの年に近づくに
つれて男として見ていることに気づく。年齢差や立場、また彼を
昔のフランシスの身代わりにしたいだけではなどと考えて
苦しむナタリーは数年ニューヨークに行き、フランシスと離れる
努力をするが、結局忘れることは出来ず、またフランシスも
同じようにずっとナタリーを愛していて、ようやくフランスに
戻ってきたナタリーと結ばれる。
だが昔からずっとフランシスに片思いしていた美少女ミルフィーヌ
は諦めずつきまとう。それでもナタリーが妊娠してようやく
落ち着くと思った時に、フランシスはミルフィーヌの「最後の
頼み」を断り切れずに日帰りで旅行につきあい、彼が不在の間に
ナタリーはその事を知ったショックもあって階段で転んで
流産してしまい、さらに精神に異常をきたし現実から離れた
状態になってしまう。
フランシスは二人が昔暮らしていた家にナタリーを連れて行き、
二人だけの生活をする。年齢差などからいつも心に不安を抱えていた
ナタリーが本当に幸福そうなのはこの時だけだった。
ある冬の日フランシスを探してさまよったナタリーは高熱を出し
危険な状態になるが、目覚めて正気に戻り、集まった友人一同を
安心させる。だが皆が帰った後ナタリーはフランシスの腕の中で
幸福なまま息を引き取ったのだった。
>>583 すばやい対応に細やかな配慮までしていただいて…感謝します。
主人公が小学生ってことで少し敬遠気味だったんですけど、
やっぱりなかなか重い話なんですね。小花美穂らしく。
説明しかねる…と書かれているところ申し訳ないんですが、
水の館のラストがとても気になります。教えてもらえますか?
>>593 おお、まさに昼メロの世界……お疲れさま。
>目覚めて正気に戻り、
これってすべてを思い出すってこと?流産とかその他もろもろ。
第9話 桜木健一郎の知られざる過去
追加人物
花村環…世界15カ国に支店を持つ世界有数の日系ファッションメーカー、タマキ・ハナムラの総帥。
上海支店の脱税発覚に端を発し、桜木への献金、果ては桜木との愛人関係まで報道される。
中台関係が緊張する中、王龍民首席に一本の電話が入る。大橋首相からである。
桜木に関する情報を交換した両首脳は、「全力で桜木を潰す」ことを誓いあった。
桜木事務所内。エイミー・スパイダーは、桜木に、一つの質問をする。
エイミーは、母レイチェルが桜木と恋人関係にあったのではないか、と疑っており、問い詰めようとしたのだ。
桜木が「大切な思い出」と語り、エイミーがさらに追及しようとした時…桜木が手にしていた新聞に、
とんでもない記事があった。
世界のハナムラ、上海副支社長が脱税逮捕。東京本社への家宅捜索要請、そして、政治化の関与も、と書いてあった。
テレビ画面。女帝、花村環(54)。彼女はタマキ・ハナムラの創立30周年記念パリコレクションの準備で忙しく、
司直の呼び出しがあれば受ける、と言い残し、車に乗り込んだ。
桜木事務所。一言で言うと、桜木に多額の献金を行っているタマキ・ハナムラ潰し、と同時に、桜木潰し、と
みんな、気づいていた。
このような事態において、まず考えるべきは「誰が得をするか」である。
次期総理の就任式直前のスキャンダルで得をするのは、現政権首脳、そして、上海発、ということは、中国もバックに居る。
そう、鯨井は分析した。
モリスは、これは序章に過ぎず、まだまだひどいことになる、手を打たなければ、と言い、
桜木は、吐き捨てた。この国は、どこまで腐っているんだ、と。
某駅のキオスク。
売店のお姉さんが、タブロイド紙の宣伝垂れ幕を出す。驚愕する、周囲のサラリーマン。
そこには、こうあった。「桜木次期首相と花村環との熱愛発覚!!」
新宿、アルタビジョン。
ニュース番組では、スポーツ新聞での熱愛報道、そして、明日発売の【現代論座】の記事による驚くべきスクープが
発表されていた。
【特集 桜木健一郎氏への公開質問 「お前の隠し子と巨悪政治資金を国民に釈明せよ」】
翌日。新聞緊急アンケート。支持18%、不支持82%。巷には、不支持の声が相次ぎ、事務所前には
釈明を求める抗議の声。
エイミーは桜木に詰め寄る。花村とのことも、子供の事も、母レイチェルのことも、全て、昨日見せた、
母レイチェルと桜木の親密そうな写真の時期だったからだ。
桜木は、一言、「言い訳はするつもりは無い…ただ、私は天に誓って恥じる事は何一つないッ!!」と言い放つのみだった。
鯨井に車を借りた桜木は1人、どこかへとでかける。それに気づき、追いかけるエイミー。
行き着いた先は、タマキーハナムラの第一号店。
花村環は桜木が現れたんを見て、驚愕する。
しかし、桜木は知っていた。30年前、ここがタマキーハナムラの原点であった事、そして、大きなコレクションを開く
ときは、初心を忘れない為に、ここにくることを。そして、30周年、おめでとう、と花束を渡した。
花村は「騒動の詫びを言いに来たのならかえってちょうだい」といい、そういうわけでは、と照れる桜木に対し、
何も変わっていない、と回想にふける。
桜木健一郎と花村環が初めて出会ったのは、56歳で死去した、健一郎の父、
航洋商事の社長、桜木航の葬儀でのこと。
若き桜木は、葬儀上にも入らず、入り口で涙を流しつつ、手を合わせる喪服の女性に気がついた。
そして、こう語りかけた。めったに連絡をくれない父だったが、3ヶ月前にくれた手紙に、こう書いてあった、と。
「花村環という世界に通用するファッションデザイナーを発掘した」と。
花村を第一線に送り出せなかったのは、父の心残りにナタだろう、是非焼香を、という健一郎の勧めを断る花村。
そして、健一郎は気づいた。
彼女が抱える赤ん坊が、自らの幼い頃にそっくりであったことを。
父の花村との間に出来た、こども。
心から桜木社長を尊敬しており、私の宝だ、と式場を去ろうとする、花村に、健一郎は、言った。
自分は、アメリカで物心ついたときから、父を知らない子を多く見てきた。
そういう彼らのようなつらさを、彼に味あわせたくない。
そして、現実を受け入れなければならなくなるまで…ボクが父親となる…その子…ボクの子としよう…!
と。
こうして、健一郎は、父親から相続した株式を自らには無用、と全て、花村と、その子に譲ったのであった。
後ろからこっそりと見ていたエイミーは、これが原因で健がママ(レイチェル)から身を引いた、ということが
理解できなずにいた。
若気の至りだったかな、という、桜木に花村は明言する。
「私はそれに甘えてしまったのであり、十分すぎるほどの幸せを味あわせてもらった。
私はあなたとあなたのお父さまの与えてくれた水で咲いた花…いつでも散る覚悟はできてるわ!」
「今度は私があなたを助ける番よ!」と。
第9話了 第10話 次期首相の告白/全23話へ続く
第10話 次期首相の告白
桜木譲(ジョー)…「桜木」の子。
以下、絵だけ、もしくは一言コメントのみ。
マチルダ・ジャコブ…フランス大統領夫人
イーナ・キャラダイン…アメリカ合衆国大統領夫人
アンジェラ・ビセット…ハリウッド女優
渋谷BNN街頭インタビュー。
国民の信頼を得て日本のトップになろうとしていた人間が国民を欺こうとしていた、これは大問題である。
せめて当選前に知りたかった。と応用率は88%だったわけだし。
女性として隠し事言うのは最低。政治資金も誰がなっても政治家は同じだったのかしら。
古今東西、政治家のエネルギー源は物欲と権力欲。桜木次期首相には堂々と弁明を行ってもらいたい。
BNN独自支持率調査で29%。桜木人気は急効果、と中継は締めくくられた。
フランス・パリ・ルーブル美術館。
ここから出てきた、花村環は、マスコミからの記者会見要求を一切無視。
「私は逃げも隠れもしないといったはず、ショーは明日午後零時から、ルーブル美術館中央庭園特設会場で
行います。くれくれもお遅れの無いように」と言い切ったのみであった。
桜木事務所前。
世界中の報道陣(プレス)が集結していた。
万策尽きる報道担当のモリス。
桜木は決断する。明日、記者会見を行い、自ら説明する、と。
モリスは言う。これからの政治家に必要なのは、説明責任(アカウンタビリティー)であると。
恩田も言う。これまで日本国民は政治に無関心であった。それは、国民に胸襟を開かせなかった政治家の責任でもある、と。
桜木は、モリスの「台本を準備する」という申し出を拒否。
「政治家桜木健一郎のすべてを 私自らが全国民の前にさらし その真価を問う!!」と。
―アメリカ・ワシントン郊外―
レイチェル・スパイダーは日本についてから初めての電話をとる。
母は、娘に「昔の恋人」に問い詰められる。
彼らが別れた原因を聞いた、そして、健はママのことをきらいになったのではない、と。
母は、前から知っていた、と。
互いに愛し合っていて別れるのはおかしい、というエイミー。
それに対し、レイチェルは、「『LOVE』は日本語で何て訳すか知ってる?」とエイミーに聞いた。
エイミーは、「愛に決まってるじゃない…」というが、レイチェルは、こういった。
「そうね・・だけど、最も近い意味を持つ言葉はー」
『慈悲』。でも、『慈悲』は仏教用語。かつてキリスト教が伝わった時、宣教師達がやむなく選んだ言葉が
『愛』だった。元来日本語の『愛』は人間のエゴに基づく利己的(セルフィッシュ)なものであって、それに対して
『慈悲』とは人をいたわり深くいつくしむ。
昔レイチェルは、今のエイミーと同じような気持ちだったが、エイミーが生まれて、初めて健の心根が
理解できたような気がするのであり、エイミーにもそのうち分かるだろう、と。
理解できない!とエイミーは電話を切った。レイチェルは、エイミーの幼い頃の写真を見ながら
「きかん坊」なのは相変わらず、と笑みを漏らしらた。
桜木の会見が決まった。中継カメラは一台。
世界中のジャーナリストは、もちろん、怒る。都合が悪ければカットする、と思ったからだ。
モリスは、「桜木は、見るもの一人一人に話し掛けたいと思っているので、余計な映像や言葉は不要」と切って捨てる。
そこに、桜木、登場。
エイミーが中継カメラの横に立つ。「私1人説得できなくて国民を説得するのは無理よ」と。
会見が始まる。
同時にパリでは、タマキ―ハナムラのコレクションが始まる。
花村環は、30年を区切りに、デザイナーを引退、社長業からも退く事を表明。
引責辞任か?との問いかけに、花村は、若き盟主を迎えて新時代を迎えるのだ、と
新たなるチーフデザイナー兼社長のを紹介する。
その名は、桜木譲。桜木健一郎とウリ二つの若者。
桜木譲は挨拶をする。
隠し子が事実であるという事、それは戸籍上であるという事、桜木の父の航の子であること、DNA鑑定も受ける準備も
あること。航が母、環の大恩人であり、少しだけ恋をしたこと、母が妊娠を知ったのはフランスへの留学中で、
それを知らせようとした時、父・航の訃報に接した事。
健一郎が葬儀の席で全てを知り、遺産を全て母の事業につぎ込んだ事。
その桜木の新たなる志に恩返しする事は、いけないことだろうか?と。
譲が全てを知ったのは高校生になった春の事であったという。
母親が父親、健一郎のの悪口を言わないのに一緒に住まないのは、何故だろう、と譲は言った。
健一郎は、アメリカ文化の中で生きて来た経験を述べ、その上で、
「みんな自分のために苦しみ、そして人を傷つけてきた すべては個人主義という名を借りたエゴイズムの残骸だ」
「自分の幸せを負いつづけたって幸せなんてぜんぜん近づいてはこない だが他人のために生きようとした途端
味わえる幸せは山ほどあるんだ キミの母さんはキミのために生き そして幸せを手に入れた
今度はキミの番じゃないのか?」「キミひとり幸せに出来なくて日本のために働く事などできない」と。
そのとき、健一郎は父から兄になったのだ、と述べて母親に花束をわたし、言った。
「母さん、30年間お疲れ様…!」と。
一方、会見場。「以上です」、桜木が全てを語った。エイミーは泣いている。
モリスは、世界のマスコミを完全にのんでおり、自分には、こんな台本は書けない、という。
鯨井は、いや、全世界の人間を飲んだ、という。
そして、恩田は言った。
「残念ながら、大橋首相にはこんな芸当はできまい…これで日本の政治の主役は変わるぞ!」
第10話了 第11話 自由への大きな代償/全23話につづく
>593
思い出せて幸せ状態だったし、もう終わるとこで確かあまり細かい
描写は無かったけど一応ちゃんと全部思い出していたのでは
なかったかと思います。砂の城。
あ、604のアンカー間違えました。>595です。
>>566の続き
新たな階層に到着した霧亥とシボ。そこで目にしたのは、遥か遠方でそびえ立つ円筒状の構造物と
その周囲で活発に動き回る"建設者"の群れだった。
※建設者・・・・自我を持たない作業機械。都市の整備と増築を担う
明らかに都市の物とは異なる、その構造物を調査すべく出発する二人。
その道中、セーフガードの襲撃を受けたと思われる集落に遭遇。そこに潜んでいた
セーフガードの攻撃を受ける。現れたのは、霧亥の銃と同じく重力(略)装置を装備した上位セーフガード。
その戦闘力で霧亥達を圧倒すると、セーフガードは霧亥に微小構成体(ナノマシン?)を打ち込み去っていった。
その後、統治局に救護される二人。統治局によると二人が目指す構造物は、かつて都市が正常だった時代の物であり、
中に人間が居るとのこと。ネット端末遺伝子がある確率が高いと知り
再び旅立つ二人だが、打ち込まれた微小構成体の影響で徐々に体調を崩す霧亥。
途中、集落の生き残りの少女・サナカンと合流。旅立つ一行にセーフガードが強襲。
応戦するも、霧亥は体調悪化で昏睡状態に。絶体絶命の危機を救ったのは、突如現れた
機動スーツと長針銃で武装した"電基漁師"達だった。彼らは、一行が目指しているのが自分達の
集落だと知り、霧亥の容態を見かねて集落に案内する。
そこでシボが目にしたのは円筒状の巨大移民船「東亜重工」と、その周囲に広がる電基漁師の集落だった。
彼らはかつて東亜重工からやってきた植民者だったが、永く外で暮らす内に文字すら忘れてしまい
船内への帰艦方法が解らなくなっていた。だが、シボに知識によって悲願だった東亜重工への入り口が開かれる。
一方、集落で手当てを受けていた霧亥は意識を回復するが、その身に異変が起きていた。
今まで理解出来なかった、網膜に表示される情報が理解出来るようになっていた。
シボのもたらした朗報に沸く集落。その人々を半ば無意識に、新たに備わった機能でスキャンする霧亥。
その中、何故かサナカンだけがスキャン出来ない。不審に感じた霧亥は、サナカンの網膜をスキャン。結果が表示される。
" セ ー フ ガ ー ド "
「そいつから離れろ!」叫ぶ霧亥。その目前でサナカンは正体を現し、宣言する
「私/我々セーフガードは排除する おまえ達ネット端末遺伝子を持たない不法居住者を」
その正体は、かつて霧亥達を襲った上位セーフガード。圧倒的な戦闘力で集落を蹂躙する。
霧亥と電基漁師達の奮戦でこれを撃退するが、去り際、サナカンは霧亥に言い残す。
「キリイ 再構成できたのは機能だけなのか?」
意味が解らず立ち尽くす霧亥と、その言葉を聞き霧亥を見つめるシボ。
サナカンの攻撃で集落は壊滅し、電基漁師の大半が失われた。そこで植民者達は、東亜重工への避難を決意。
が、攻撃の余波で入り口が瓦礫で埋没。そこでシボは、集落の外れで頓挫している大型建設者を使って
入り口を発掘する事を提案。霧亥の脳とリンクして建設者の操作言語を習得すると、調達へ向かう。
セーフガードの襲来に備える霧亥と植民者。そこへ出現する巨大セーフガード"大嚢王"。
その口内に内蔵した大型重力(略)装置で集落を照準。その一撃が放たれんとした時、シボが操る
大型建設者が到着。その巨躯で大嚢王を捻じ伏せ、入り口の発掘を開始する。その間、大嚢王より大量の
セーフガード軍が放出され、植民者達と激しく交戦。その戦禍の中、再び対峙する霧亥とサナカン。
「我々はおまえの修復に失敗した おまえはセーフガードの登録から外される」
そう宣言すると霧亥に襲い掛かるサナカン。一方、建設者を操作するシボの身に異変が。
霧亥の脳とリンクした事で脳に異常が生じ、昏睡してしまう。その間、大嚢王は建設者を破壊し復活。
圧倒的なセーフガード軍に、次第に追い込まれていく植民者達。霧亥もサナカンに歯が立たず窮地に。
その頃、昏睡したシボの意識は統治局によって"予備電子界(=電脳世界)"に召喚。
統治局はセーフガードが、現実世界に実体をダウンロードするのに使用中の"搬送器"に干渉することを指示。(統治局は立場上、直接手出し出来ない)
シボが干渉すると搬送器はオーバーロードし、全セーフガードは機能停止。
その隙に霧亥はサナカンを倒す。そして予備電子界では、作業をしながらシボが統治局に尋ねる。
「霧亥は本当にセーフガードなの?」
統治局が答えようとした時、予備電子界にセーフガードが進攻。統治局を削除し、シボを捕らえる。
削除される間際、統治局はシボに言い残す。
「・・・キリイは・・・違う・・・・セーフガード以前のシステムの・・・密使----------」
そしてセーフガードが捕らえたシボの意識を切り刻むと、現実世界のシボの身体が死亡する。
シボの干渉が無くなったことで再起動するセーフガード。何とか発掘した入り口を開かんと
苦戦中の植民者に再び襲い掛かる。それを守る霧亥。一方予備電子界では、死亡したと思われていたシボの意識が
一瞬の隙を突き、搬送器を使って何処へ逃亡する。
そして現実世界では、霧亥が満身創痍になりながらもセーフガード軍を殲滅。
残った大嚢王は、重力(略)装置で霧亥を狙う。それに対抗すべく、霧亥は銃のリミッターを解除した
フルパワー射撃「禁圧解除」を実行。その一撃は、大嚢王から放たれた一撃を蹴散らし大嚢王を破壊。
だが、霧亥も反動で吹き飛ばされる。
意識を取り戻した霧亥が集落に戻ると、既に人影は無く東亜重工の入り口が開かれていた。
そこへ現れるサナカンの姿をした少女。それはサナカンの身体を乗っ取ったシボだった。
二人は植民者を追って東亜重工内へ進むのだった。
ここまでで4巻半ばです。それにしても文章化し難い漫画だ・・・・続きは近日中に
>>591 飢餓一族
巨乳にひかれてあらすじ読んでみたけど、なんか面白そう。続きが楽しみ。
椎名軽穂「CRAZY FOR YOU」を教えてください。
幻想水滸伝3予約します。
リク主さま、解説の内容は詳しいほうが良いですか?それとも軽く粗筋だけ?(参考
>>583)
岡田あーみんの『お父さんは心配症』知ってる人いるかなぁ。
あらすじだけでもいいけど、できれば詳しく知りたいです。
あの変態ギャグをどう解説すべきか…
「今日から俺は!!」を頼みます。
前にテレビでOVA?をチラ見したきり、ずっと気になってる。
登場人物とか世界観なんかはおおよそ把握してるから、
ちゃっちゃと振り返りつつ、ラストが知りたい。
少手川ゆあ『アンネ・フリークス』をお願いします。
3巻まで買いましたが、4巻が手に入りません。
ラストが気になるので、ざっとで構いません。
「お父さんは心配症」予約してもよいですか?
まだ規制中ですので時間かかりそうですが、
大好きな作品なので挑戦したいです。
さすがにあのギャグを事細かに解説することはできませんが_| ̄|○|||
ここに投下できればいいのですが規制がいつ解けるかわからないので
もしダメだったらまとめ人の方にお手間取らせてしまうかもしれません。
その点だけ先にお詫びさせてください(´・ω・`)
(第10話) いつかオトナになったら・・・
最近反抗期かメグとリズは何度言っても部屋をちらかしっぱなし。うまくいかない
あまり子供の急激な成長を妄想してしまうチェリー。そんな時悩みから階段を
踏み外して気絶してしまったチェリーが目をさますと自分と同い年くらいの少女が。
「自分はロッテ」と言われるが赤子だったロッテの姿がアタマから離れない。
メグとリズはミドルティーンに、ロビンは大学生に成長していた。自分自身の容姿が
幼いままなのに別人のように育った子供たちに寂しさを感じ涙したチェリーに
元気のでるおまじないと、おデコをかるくあわせるロビン。「幼い頃よくチェリーに
してもらった」と言われ子供の成長を見守れる乳母の良さを再認識したチェリー。
そこで本当に目をさましたチェリーのもとに「お部屋ちゃんと片付けたからキライに
なっちゃやなの」と謝りにきたメグとリズ。ふたりを抱き寄せながら自分自身も
リッパな乳母になれるようにと決意を新たにするチェリーだった。
622 :
619:2005/03/23(水) 02:23:51 ID:???
ひょんな事からラストが分かりましたので
『アンネ・フリークス』のリクは取り下げます。
すみませんでした。
あいざわ遥の『カラフル・パレット』が知りたいです。お願いします。
>473
異国館ダンディいきます。
早ければ今週末、遅くても来週末まで。
それまでにうpしてくれる人があればまかせますのでよろしく。
ところで、詳しい方がいい?短い方がいい?
レスなければつれづれなるままに書きます。
美川べるのの「ストレンジプラス」知りたいです
>583の3の感じで、ネタバレ少な目で
ストプラはあらすじ自体がネタバレな気がするが…
>558の続き
アンディとカーターは寝ている為、アンジェラがジェームスを送り出す。
「前にもこんな事があったわね(ビアトリス誘拐時)
言っとくけど私、カーターとアンディにガタガタ言われるのは嫌ですからね。
二人が目を覚まさないうちに、ちゃんと帰ってくるのよ?」
ジェームスはアンジェラを見つめ、思いを告げる。
「俺にはあまり、ここが自分の場所だと思える所は無かった。
だが、この家は違った。ここを離れるなんて信じられない。
これが自分の招いた事なら通ってゆかねば、と思う。それはいい。
だが、あんた達と別れるのは辛い」
アンジェラはその言葉に涙する。
「そういう事は普段から言っておきなさいよ!
私、物心ついてから人前で泣いた事なんて無いのに…」
ジェームスは「口下手なんだ」と、彼女を抱きしめる。
「あんたは本当の妹みたいだった。タフで頼もしい。
一緒に居られて、いつも幸運だと思ってた」
「私もよ。でも、過去形じゃないわ。何よ、あんな変態野郎(サロニー)一人!!」
「帰って来る…他に行く所など無い。約束する」
そしてランフルースへ出かけたジェームスは警察の尾行を撒き、サロニーと対面する。
そこからはサロニーの車で長いドライブとなった。
夕刻、ジェームスはボアズが監禁されている屋敷に案内される。
「家の中に弾丸が6発置いてある。俺は銃を持たん。
日が暮れたら犬を離す。俺はこれからスキャフィーノにこの場所を知らせてやる。
お前が俺に勝ってもファミリーともう一悶着だ」
サロニーはジェームスにリボルバー銃とサンダルを渡す。
「このサンダルはボアズに。気の毒に、ちょっと靴は履けそうにないんでな…
今夜は満月だ。いい夜になるな」
同じ頃、目を覚ましたカーターはアンジェラから事情を聞き、傷付いた体をおして警察へ協力要請に向かう。
シャーロット警部とサーリングは、何かと理由をつけて協力を渋るが、カーターの迫力に圧され、頃合いを見て追跡ヘリを出す事になる。
続く
屋敷に入ったジェームスは、サロニーに両足の親指を潰され弱気になったボアズを慰め、
テーブルクロスを裂いて紐を作り、サンダルを足に固定する様に言う。
そうして屋敷を探索したしたジェームスは、一角獣の置物の尖った角を折り、鋏を入手し、弾丸を装填する。
他には何かないかと更に探索した彼は屋敷の一室に入り、愕然となる。
その部屋はジェームス部屋といった趣で、壁一面に彼の写真が貼られていた。
マイケル時代の新聞記事から最近の単独隠し撮り写真、カーター達と談笑するジェームス…
サロニーはジェームスが幼い頃からその成長を待ち、並々ならぬ関心を持って(一方的に)見守っていたのだった。
夜になり、ボアズを連れて屋敷を出たジェームスは、何か武器を積んでいる筈だと睨み、サロニーの車を目指す。
途中、ボアズはサロニーが仕掛けた狩り用の罠に足を挟まれ、スピードダウン。
3匹の犬が放たれ、彼等を追う。
犬に追い付かれたジェームスは置物の角と鋏で2匹を倒し、残る1匹を手近の石で殴り殺す。
サロニーの気配を感じたジェームスは闇の中、3発の銃弾を発射する。
と、どこからかナイフが飛んできて、ジェームスの腕に命中する。
「貴重な弾を無駄遣いするなよ、お前らしくもない」
勝ち誇った様に笑いながらサロニーは姿を現し、ジェームスが投げ返したナイフをはたき落とす。
隠し持っていた鞭でジェームスを打って転ばしたサロニーは、自在に鞭を操る。
「疲れたか?ブライアン。このまま眠ってしまえ…」
鞭はジェームスの首に巻き付き、彼の意識は朦朧となる。
頭の中で、走馬灯の様に今までの出来事が浮かぶ。
「あたしの子をどうする気だい!?」そう言って撃たれたマリア。
自分が初めて殺したカーロスとグエン。
そして、新しい名前をくれた、老ジェームス・ブライアン。
彼は幾度となく逃亡を計る自分を追う中で亡くなった。
FBIを辞め、単身、自分を探してくれたレイランダー。
一度はエリーの所から連れ出してくれたが、彼も追手に頭を飛ばされた。
自分に関わった人間はことごとく死んでいった。
だが…ワイエスの銃の前に身を投げ出しながら、カーターは死ななかった。
続く
――カーター…済まなかった。嵐がこんな所まで追いかけてくるなんて…
いつか時が来て、全てが変わると信じていた。
この人々に会いたかった。だが、ここへ来るべきではなかった…
カーター、逃げろ…遠くへ。俺は、追わない――
そして、アンディ。
――青い瞳と金の肌の精霊。まさかお前が本当にこの世にいるなんて…
お前を知っていた…ずっと昔から…
彫刻が上手いんだ。最近じゃギターもやってるんだ。
精霊のくせに、俗っぽいな。一体、誰に習ってるんだ?――
ボアズの顔が浮かんだ。そうだ、ボアズを――
ジェームスは意識を取り戻し、同時にボアズがサロニーに殴りかかる。
鞭が弛み、ジェームスはボアズを抱きかかえて車へと走る。
その時ジェームスは銃を落とし、サロニーはそれを拾って彼等を追う。
高台に停められた車に辿り着いたジェームスは、ボアズに自動車電話で警察に連絡させ、現在位置を指示する。
眼下にはスキャフィーノ一味の車が数台やってきていた。
ジェームスはボアズの足についたままの罠から釘を抜き、トランクを開ける。
だが、そこには時間のかかる組立て式のライフルが。
「目の付け所は良かったが、残念だったな」
サロニーは銃を構え、引金を引く。だが、弾は出なかった。
ジェームスは3発だけ装填し、残りを自分で持っていたのだ。
ポケットから銃弾を出し、遠くへ投げるジェームス。
サロニーがそれを取りに行く間にジェームスは急いでライフルを組み立てる。
サロニーが弾を拾い、構えるより一瞬早く、ジェームスは彼の腹を撃つ。
銃を取り落としたサロニーは、ジェームスを見つめ「殺せ!」と叫ぶ。
ジェームスは躊躇無くライフルを構え、正確にサロニーの眉間を撃ち抜いた。
ジェームスは冷静にサロニーの死体の懐を探り、車のキーを奪う。
一連の出来事を見ていたボアズは、何となくジェームスが正気を失っている様に感じ、恐ろしくなる。
まるで、サロニーに取り憑かれている様だった。
やがて騒ぎを聞き付け、スキャフィーノ達がやってくる。
彼等にライフルを向けるジェームスを必死に止めるボアズ。
「サロニー、ジェームスを離せ!誰か、助けてくれ!」
続く
その時、空に閃光が走り、数機のヘリが現れる。
それらにさえライフルを向けようとするジェームス。
「違う、味方だ!ジェームス、助かるんだ!」肩の力が抜け、ジェームスは正気に戻る。
ヘリからはアンディに付き添われたカーターが降り立ち、ジェームスの名を呼び、しっかりと抱きしめる――
その夜。
病院に保護されたボアズの足指は切断を免れ、アビーは彼の無事を喜ぶ。
満身創痍のジェームスは入院を嫌がり、その日の内に退院する事に。
中毒症状が残るカーターは暫く車椅子で生活する事になりそうだった。
見舞いに来たカーターにボアズは「ジェームスの過去を知りたい」と言うが、カーターはあっさりと「私も知らない」と答える。
「彼の身に実際何があとたのか、何一つ知らない。
だが、今の彼を知っている。彼と出会えたのは幸運だった」
「どんなふうに?」
「上手く言えんが、長年の病が治った様な、失くしたものが戻ってきた様な、そんな感じだ」
ボアズは納得し、サロニーと戦っていた時のジェームスの様子など、とるに足らない事だと思う。
退院の車に乗り込んだジェームスの元にはサーリングが訪れる。
彼は小さなビニール袋に入れたサロニーの灰を付添いのアンジェラに渡して去る。
証拠隠滅と言わんばかりの、早過ぎる焼却処理である。
見送りに来たボアズは「呆気無いもんだな」と呟く。
ジェームスは灰を受け取り、ボアズに聞く。
「サロニーから何を聞いた?」
監禁されていた時、ボアズは、ジェームスの公表されていない過去(誘拐事件で犯人二人を殺した事)を聞いていた。
答えを聞かずにジェームスは「それは本当だ」と告げ、自分はサロニーと大して違わないと言う。
「あんたはサロニーとは違うよ…」
「いや、そうじゃない。ただ、周りに居る人が違ったんだ。
サロニーの運命は、あの男一人のものだった。
だから愛し合う事も憎み合う事も出来ず、通る人々を食い尽したんだ。
牙と消化器しか持たぬ野獣の様に…」
言いながらジェームスは、夜空に灰を蒔く。
それを見ていたアンディは「サロニーを憎んではいないんだな?」と聞く。
「憎い人間など誰も居ない。一緒に居られない人間が居るだけだ」
続く
ジェームス達を見送ったボアズは、アビーにニューヨークへ行くと告げる。
コンテストに自作の曲で参加していたボアズは、リハーサルを見たプロデューサーに誘われていたが、迷っていたのだった。
「寂しいけど、離れてたって、ダチはダチだからよ」
ボアズ旅立ちの日。
長距離バスでニューヨークへ向かうボアズをジェームス達は見送る。
ジェームスは餞別だとボアズにハモニカを手渡す。
幼い頃、ウィンドウの向こうに見ていた記憶が甦る。
「俺、あんたにハモニカの事話したか?」
「…え?」
刑務所時代にも、ボアズはハモニカの話をした事は無かった。
――失くしたものが戻ってくる――
「ジェームス、愛してるぜ!あんたとはもう、よもやま話は無しだ!」
そう言ってバスに乗り込もうとするボアズに訳が分からず、ジェームスは困惑する。
「待て、ボアズ。ハモニカの話ってのは何なんだ?」
「大したこっちゃねぇよ。今はバスが出ちまうから、続きは今度会った時に話すよ!
またな!」
そう、続きは“今度”でいいのだ。また会えると、信じているから。
終わり『オールスター・プロジェクト』へ
投下してくれた皆さん乙です。
ところで、容量が450KB超えてるので次スレたてるべきなのでは。
テンプレに>583みたいなの入れておいた方がいいのかな?
>>632 そうするとこんな感じですかね?
●テンプレ案
・リクエストされる方は、どの程度まで内容を教えて欲しいのか
一言添えてリクエストされると、書き手も書きやすいです。
(例)
1.漫画読まずに完全に内容理解したい(希望:詳しく。ネタバレあり)
2.なんとなくどんな話か知りたい(あらすじ。ネタバレあり)
3.購入の参考にしたい(あらすじ。ネタバレなし)
>>632-633 合わせるとこんな感じ?
暇がない、金がない、手に入らない等などの事情により読めない漫画のストーリーを教えてもらうスレです。
次スレは
>>950か、容量が450を越えた時にお願いします。
前スレ:ストーリーを教えてもらうスレ Part10
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1106649935/ まとめサイト
http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/ 未解決リクエスト表
http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/mikaiketu.htm 【リクエストされる方へ】
・要望を出す前に既出かどうかをまとめサイトでご確認下さい。
過去ログ・リクエスト表もまとめサイトにあります。
・リクエストされる方は、 どの程度まで内容を教えて欲しいのか
一言添えてリクエストされると、書き手も書きやすいです。
(例)1.漫画読まずに完全に内容理解したい(希望:詳しく。ネタバレあり)
2.なんとなくどんな話か知りたい(あらすじ。ネタバレあり)
3.購入の参考にしたい(あらすじ。ネタバレなし)
【教えてくれる方へ】
・要望に出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい。
ただ要望に出ていないものは敬遠される傾向にあります。
レスは期待しないで下さい。それでも良いというならどうぞ。
・この板は一般板なので18禁の漫画のストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。
いいんじゃない?
リクが流れて新スレになってリスト入りした時にどうするか、ってのが問題だけど。
個人的にはネタバレOKスレだとは思ってるけどね。
>3.購入の参考にしたい(あらすじ。ネタバレなし)
↑これ希望する人っているの?
そもそもこのスレの趣旨と違うし、書店サイトその他巡れば、
十分事足りる要望だよ。書く方もネタバレの線引きに困るし。
637 :
636:2005/03/25(金) 05:04:16 ID:???
うん、3はいらないと思う
次スレたててくるよ。ちょっとお待ちを。
ぐおじょぶ!
えっと、引越しする事になりまして、ひまが取れなくなったので、ここから超ダイジェストで。
第二巻の残り。
第11話自由への大きな代償
先の桜木演説と花村の社長交代劇により、桜木の評価は復活、以前にもまして、うなぎのぼり。
新聞には、その事と、黒幕は政府要人ではないか、現代論座執筆者は「政府関係者から依頼された」などと
書いたりしていて、大橋総理はブチキレ。王首席とのホットラインもなぜか向こうが切っていてつながらない。
そして、彼ら、自由憲政党・大橋内閣は、ようやく日米安保破棄に始まる、アメリカの陰謀に気づいた。
大橋総理は、自由憲政党が、汚名を背負ったまま歴史のかなたに葬られる事が耐えられず、
「最後の切り札」という【禁断の政策】に手を出してしまう。日本が持つ、大量の米国債の売却の示唆である。
アメリカに強気の態度に出れば、国見の人気は出るし、「桜木政権後」に復活できる、と考えたのだ。
一方、ホワイトハウスでは、緊迫する朝鮮情勢が報告されていた。米国有利で動きつつあった趨勢に
北朝鮮に動きが見えた。弾道ミサイルの発射準備。それは核ではなく、サリン及び炭疽菌等の、
BC級兵器。キャラダイン大統領は決断を下した。
「弱者である小国が世界の正義を抹殺するならわがアメリカ合衆国は、その国を全滅させる!」
北朝鮮のミサイル発射確認と同時に平壌を殲滅させるまで空爆を行う許可を発令。
会合が終わり、スパイダーは大統領呼び止められる。
平和ボケに凝り固まり、権力闘争に明け暮れる日本にエイミーを置いていてもいいのか、という問い。
今の日本には、アメリカの核の傘も自らの防衛力を十分に発揮できるシステムもない。
気の効いたテロ集団なら、日本国そのものを脅迫することも可能。日本は半世紀以上、アメリカに守られてきた。
何か、欠けてしまったものがあるのではないか?このままでは、日本は滅ぶぞ?と問われ、スパイダーは何も言い返せなかった。
韓国。ミサイルが命中。苦しみ、死に行く人々。
米国防総省は、第七艦隊に報復攻撃を命令。
水上艦隊が、潜水艦隊が、平壌にトマホークなどを打ち込む。
テレビ中継。北朝鮮が韓国中枢部に化学兵器搭載ミサイルを打ち込んだこと、米韓両軍が報復攻撃し、
一説には、北朝鮮指導者、金大日が死亡したという情報が流れるなど、南北朝鮮は事実上の
無政府状態となり、コリア・クライシスがアジア一帯に拡散すると思われる…
桜木事務所前。
桜木がつくと、マスコミが殺到する。
それを事務所内から見る、恩田とモリス。恩田は、身辺強化を強化すべき、と主張。
モリスは警護を5人から10人に増やしたというが、恩田は手ぬるい!と一喝。
日本のわずか数百キロメートル先で戦争が起きている御時世、今の日本では何が起きてもおかしくないからだ。
「今、健一郎の身に何かあったら日本は瓦解するぞ…」
桜木・恩田・鯨井・モリスは「桜木内閣人事案」を決める。闘うための内閣の誕生。
恩田は、良い面構えになった、お前とはあらゆる政治局面におけるケーススタディ(=状況想定シミュレーション)
をよくやったなぁ・・・などといい、日本は生まれ生まれ変わらなければならない、健一郎…お前になら、できる、と語りかけた。
翌日、出発の時。恩田は、桜木に先に行ってくれ、桜木内閣の陣容の清書を行いたい。
「健一郎の栄えある席で私にできるのはこれくらいだ」と、譲らない、とモリスが言う。
桜木は、いつもの運転手に、恩田を待つように述べ、運転手は「就任式の際には必ず私にお送りさせてください」
と述べた。桜木は、鯨井のポルシェに乗っていくことにしたのだ。
清書の出来上がった、恩田のところに、大蔵官僚の池之平から、電話が入る。大橋内閣が禁断の果実に
手を伸ばしたという知らせだった。「バッ!バカナ!血迷ったか 大橋ィッ!!」と驚愕した恩田は急いで
車に乗り込む。
国際会議会館。桜木内閣の最後のツメが行われるべく候補者達が集まり始めていた。
そこに桜木の車が到着する。
出てきたのは恩田であったが、モリスは記者証を持っていない不審なカメラマンに気づく。
呼び止めるモリス。だが、男はズボンで何かを押し…爆発、轟音。
爆風で壁にたたきつけられるモリス。
桜木が見たのは、多数のマスコミの死体と燃える、桜木の車。
そして、息も絶え絶えの、全身血まみれで、目がうつろにも関わらず、健一郎を呼ぶ、恩田誠十郎。
救急車を呼ぶ桜木。恩田は、気力を振り絞り、「最後のケーススタディ」を出題する。
【大橋内閣が最後の悪あがき…米国債の売却をたくらんでいる。
それに対する、桜木の答えは日本が米国債を一斉に売ればアメリカ経済は一瞬で崩壊。それは、つまり
日本がアメリカ相手に拳銃を抜いたも同然である……相当量の核を保有し「世界の警察」を自認する
アメリカでさえ、公の場で「各を使用する」と発言したことは一度もない。
これはアメリカ経済に対する日本の暹s年h国!脅しではなく、自殺行為になるだろう…
大量吐血する、恩田。それだけでは不十分だ、続けろ、と恩田。
桜木は、日本が本気で売るつもりなら、キャラダイン大統領は即座に大統領特権を行使…すなわち…
【国際緊急経済権限法に基づき、アメリカは日本を敵国として認定し、合衆国内の日本資産を完全凍結する!!】
崩れ行く、恩田。
「安心して眠れそうだ…と述べた後、恩田は、皮肉なものだ第二次大戦中に制定された法律が
半世紀以上も生き延びて再び日本に襲い掛かろうとは皮肉なものじゃ…すでに私を超えた男に言うセリフではないが
(スーツの内ポケットから桜木内閣草案を取り出し、渡しながら)お前は私の…最高の生徒だった…私の・・・誇りだよ」
と。桜木は「・・・・・・・不注意でした私がもっと警戒していれば・・・」と呟く。
恩田はニコッと笑いながら、「【FRRDOM IN NOT FREE(自由は犠牲の上に存在する)】
お前の身代わりに死ねるのなら…私は…本望・・・だ」
というと、桜木に抱かれたまま、逝った。
第11話了 第12話日本国初代大統領としての決意 へつづく
( ゚ё゚)ノォィッスー
天沼 俊の「すもも」
お願いします!!
ラクロアの勇者騎士ガンダムが死闘の末火口にブラックドラゴンを落とした日、騎士アムロはラクロアから去った。
炎の剣を奪われた騎士ガンダムのために強くなると言い残して。
それから二年、アムロはノアにいた。この地ではアルガス王国とムンゾ帝国、二つの国が覇権を巡って紛争を
繰り返していた。武者修行のためこの地に踏み行ったアムロは、ジオン三魔団の使い魔ヤクトドラゴンに襲われる。
時同じくしてアルガス城。ニューの占いで旅人がジオン族に襲われる姿見た剣士ゼータは
愛馬にまたがり国境に向かう。
めざましい動きでヤクトドラゴンを追い込むアムロ。人間族でありながらMS族顔負けの動きを見せるアムロに
興味を示したジオン三魔団はドラゴンに生け捕りするよう命令する。ドラゴンの吐く冷気のブレスをかわしきれず氷漬けにされたアムロは
魔法で拉致される。駆けつけたZが見たものはアムロが落としたガンダム族に伝わる薬草袋。まだ見ぬ旅人に親近感を抱く
ゼータだった。
ジオン三魔団の一人ドライセンは、洗脳したアムロを使いアルガス騎士団を仕留めようと目論んだ。
アムロを助けようと駆けつけたゼータは、当のアムロに背後から斬りかかられヤクトドラゴンの炎を受けて窮地に追い込まれた。
弱ったゼータに止めを刺そうと剣を振り下ろすアムロ。そのとき、ゼータの兜の十字の星とアムロの剣に施された十字の星の細工が
共鳴しあった。目の前のゼータに騎士ガンダムの姿を見出したアムロは洗脳状態から脱した。
ヤクトドラゴンの炎の首はアムロの斬撃で、冷気の首は火炎の熱の直撃を受けたゼータの鎧の体当たりを受けた結果、高温で砕かれた。
うろたえるドライセンに空中からゼータの、陸からアムロの剣が襲いかかる。
ガンダムクロス流星剣。クロスに切り裂かれてドライセンは爆音とともに散った。
突然ブライト王からアルガス騎士団団長に任じられるアムロ。それを不服に思った法術師ニューガンダムは
アムロに一騎打ちを仕掛ける。剣では勝てないニューガンダムは法術を使ってアムロをうち負かす。
「人間にMS族の騎士団長が務まるものか」と断言するニューガンダムに、
ゼータは「ドライセンを倒せたのはアムロの加勢のおかげだ。俺はアムロを信じている」
と言い残すと気絶したアムロを抱えてその場を去った。
人間がMS族に勝てることが信じられないニューガンダムはドライセンの残した竜の盾に問いかける。
「お前の主人は本当にアムロに倒されたのか?」
そして、ニューガンダムは竜の盾の本当の主魔獣ジオダンテの存在を知る。
そのころ、ムンゾ帝国では、三魔団の生き残りバウとキュベレイが奪われた竜の盾を取り返そうと策を練っていた。
彼らはアルガスの王子カミーユに想いを寄せるユイリイ姫を騙して利用することにした。
ユイリィの頼みを受けて竜の盾を持ち出してきたカミーユ。ユイリィ姫を監視していたバウは竜の盾を渡せと
詰め寄る。バウの「ジオダンテは平和を愛する神」という言葉に竜の盾を渡そうとするユイリィ。
そのとき、茂みから飛び出したニューガンダムがバウに襲いかかる。
「さすがニューガンダム。法術によりジオダンテと武器の存在を知ったか」
斬りかかるニューガンダムの攻撃を冷静にかわしながらバウは双頭の槍を持ち出す。
槍の鋭い刃先が生む大気を切り裂く風の刃が生まれる。所詮法術師。二本の風の流れに惑わされて窮地に
陥るニューガンダム。二つの風の刃がニューガンダムの首を切り落とそうとしたとき、カミーユの監視のため
尾行していたゼータが割って入る。盾を刀身で弾かれるバウの風の刃。
強敵出現だが、バウはゼータの存在を鼻で笑って見せた。
「俺の槍術は一騎打ちのこざかしい剣術とはわけが違う。周りにあるもの全てをぶった斬る千流万物斬だー!!」
槍を縦横無尽に回転させて刃の陣を貼るバウ。敵の身体を取り巻く風の刃に
ゼータは攻めあぐね、武器を切り落とされ無防備になったニューガンダムに再び絶命の危機が。
そのときニューガンダムを守ったのは竜の盾を手にしたアムロだった。驚くニューガンダムに「団長が法術隊隊長を
守る。当然だろ?」と大人の態度を見せるアムロ。更に彼は宣言する。
「ニューガンダム。ゼータガンダム。お前達の戦法は間違っている。力には技。技には魔法。魔法には力だ!!」
バウの槍術を破るにはニューガンダムの法術しかない。ニューガンダムも大人になった。
「アムロ団長。私の法術の力でバウの技を破ってみせる」
ニューガンダムの放った熱風はバウの身体を取り巻く風の奔流に取り込まれていく。熱さをこらえて槍を回し続ける
バウだったが、臨海に達した熱風が爆発した。空高く舞上げられたバウをゼータの剣が襲う。
「ガンダム剣法 彗星剣」
彗星のように尾を引く斬撃に切り裂かれ、バウは散った。
ジオン三魔団残る一人は、獅子の斧を持つ魔術師キュベレイ。
戦いが終わり、ジオンの野望を知ったユイリィは父王コンスコン(←ファーストファンの皆、突っ込んじゃ駄目よ!)
にそのことを伝えるべく城に帰った。
娘の言葉を聞いてキュベレイを問いつめるコンスコン王の前に、ジークジオンの幻影が現れる。
ジークジオンは語る
「お前達この城の住人は魔獣ジオダンテを生むための養分にすぎん。」
「国王と王女を除くこの城の住人達は全てジオダンテに捧げた。残る後一人を玉座に捧げれば、ジオダンテが
生まれます。」
キュベレイの言葉とともに玉座から脈動の音が聞こえる。玉座から吹き出す粘液に身を取られジオダンテに
捧げられるコンスコン王。ユイリィ姫はキュベレイの魔法に拘束され、父王の食われていく姿を見続けるしかなかった。
竜の盾の力で快進撃を続けるアルガス騎士団。あっという間に玉座に踏み込んだが、
彼らを待っていたいのはジークジオンの繭と、繭に呑み込まれたユイリィ王女の姿だった。
キュベレイの放つ重力増加の魔法の妨害をはねのけてアルガス騎士団が止めを刺したとき、
巨大な繭を突き破って現れた手が獅子の斧をつかみ、ジオダンテが姿を現した。
初手を優勢に進めたアルガス騎士団。獅子の斧を振るう間もなくジオダンテは斧をダブルゼータに奪われる。
しかし、本気になったジオダンテの腹部の口に、ダブルゼータ、ゼータ、ニューガンダムの三名はあっという間に
吸い込まれてしまう。竜の盾の力でアムロとカミーユ王子は無事だった。
ジオダンテに吸い込まれた口の中は、生きる者は死者にかわり、死者は魔物になる魔空界だった。
魔空界で襲いかかる騎士団メンバーの恐怖心。実体のない相手に手こずる騎士団にだったが、
先に囚われのみになっていた先代騎士団長騎士アレックスの言葉を受け、獅子の斧を使って恐怖心から生まれた
魔物をうち倒す。再会を喜ぶ騎士団を、魔物になったメドゥーサキュベレイが襲う。
一方、止めを刺す直前で止まったジオダンテの爪から、ユイリィは生きていると確信したカミーユ王子は、
アムロから竜の盾とふくろうの杖を奪ってジオダンテの腹部の口に突っ込んだ。ふくろうの杖を手にした
カミーユ王子が頭部めがけて落下してきたとき、キュベレイが捉えたニューガンダムをくびり殺そうとする最中の
ことであった。一瞬で絶命するキュベレイ。こうして、ジオダンテの口の中で、竜の盾、獅子の斧、ふくろうの杖がそろった。
三つの武器を騎士団の三名が重ねたとき、光のフクロウ、光の獅子、光の竜が現れてジオダンテの腹部を突き破った。
「カミーユ王子。ば、馬鹿な、騎士アレックスまでも……」
驚愕するジークジオン。三つの獣は、ジオダンテの放つダークビーム(闇灼光線)を喰らい、ジオダンテの身体までも
喰らい始めた。闇の残り滓となって消えようとするジオダンテ。中にいるユイリィ王女を助けるべく、闇の中にまた
突っ込んでいくカミーユ王子。次第に闇の残滓は人間の姿を取り始めた。消えゆく影のなかでもがくカミーユ王子、
ユイリィ王女、コンスコン王の三人。
「ユイリィ王女の父への愛。カミーユ王子の王女への愛。影は取り込めないんだ。人の愛を。」
アレックスがニューガンダムに命じて召喚させた光の剣の力で、影は砕かれ、人は救われ、ジークジオンは去った。
「ジークジオンの次の狙いはラクロアだ。力を貸してくれ、アルガス騎士団」
戦いは終わらない
だが、俺はこれでやっと『騎士ガンダム物語四巻 アルガス騎士団』を古本屋に売り飛ばせる(完)
乙ー。続き無いの?
何故旧スレに…
最終兵器彼女って結局どうなんの?
簡単な全体の流れキボンヌ
まとめスレのゼットマンって話あってるよね
ちょろっと読んでみたがなんか違う気が下
桂正和のZETMANと間違えてたりしない?
まとめサイトにあるのは西川秀明のZ MANですよ
>657
ひょっとしたら、西川 秀明の「Z MAN」と、桂 正和の「ZETMAN」を混同してないかと言ってみるテスト。
660 :
659:2005/04/13(水) 02:16:03 ID:???
orz
662 :
657:2005/04/16(土) 04:21:15 ID:???
ひょえー、そうなのかー、調べてみる、ありがとん
モス
エアギア9巻まであるんで数日中にまとめます。
ご愛顧ありがとうございました
このスレはここまで です。。
age
WE HAVE A GOOD TIME!! THANK FOR YOU
このスレをご愛顧いただき
ありがとう ございました