モーリス・ラヴェル (Maurice Ravel) 7
952 :
名無しの笛の踊り:2008/07/26(土) 13:59:57 ID:sUQ9yhBM
プレリュード冒頭の八分音符はそのまま均等に弾いたら音楽にならない。
どうアクセントをつけどう持ち上げるか、うまく不均等にかつ自然にやらなきゃいけない
といって、あまり表情をつけると次の左手分散和音(同じく八分音符)とつながらない。
ここだけでも物凄く悩むし頭の体操になる。
正解は何通りもある(各ピアニストの録音を参考)が、といって自由なわけではない。
954 :
名無しの笛の踊り:2008/07/26(土) 21:13:06 ID:s55dNXZ+
ラベル=古典派の流れに属す作曲家?
カテゴライズに無理があると思う。
ストラビンスキーあたりが先頭に立って提唱した古典回帰主義
(ハイドンが活躍した時代のような音楽 感情表現を抑え、楽器編成も形式もコンパクトにまとめる)
この潮流が、当時の作曲界にあり、ラベルもそれにそった作品を書いたって事だろうけど。
もし、ラベルが古典派に属す作曲家とするなら
ストラビンスキーもプロコフィエフも古典派に属す作曲家になってしまう。
結果的に古典派を手本とした作品はいくつか書いてるけど
ラベルが古典派に属す作曲家か?と問われれば違和感を感じるね。
バロック-古典風の曲もあり、ロマン派に近い音-印象派風の曲もある。
官能的な音も書いたし、即物的な音も書いた。
楽器編成も切り詰めた必要最小限のアンサンブル〜拡大された大編成のオーケストラまである。
ラベルも作風は広い。
ラベルにとって古典派とは、重要ではあるがあくまで一要素だと思う。
>>954 新古典(擬古典)的な曲を書いたという意味での古典(回帰)主義者ではない。手法の問題じゃないんだ。
そりゃ19世紀後半〜20世紀前半に生きた作曲家として、ロマン派や同時代の音楽からの様々な要素があったとしても、
職人的な気質、形式感へのこだわり、仕上げの滑らかさ(表現が優先して完成度を落とすことがない)
などから、「古典的な」美意識を持った作曲家として位置づけることができる。
956 :
名無しの笛の踊り:2008/07/26(土) 21:47:42 ID:s55dNXZ+
古典的美意識ね。
確かに強烈にあるのは確かだろうけど、それは
最後の仕上げ、修正、音楽のパッケージングにそれは感じるね。
個人的には、ラベルの音楽の核は、やはり強烈なロマンティシズムにあると思っている。
おのが噴出する表現力が強すぎるが故に、厳格な形式をあえて選んだのではないかと思っている。
核はロマン派だが、外から見た殻は古典派に見える。
自分は、そんな、捉え方をしている。
不思議な作曲家だお
>955
古典派にこだわるこのお方は愚かだと思って読んでいたが
>956
ロマンチシズムがっていわれる方がもっとずっと違和感バリバリだね
ラヴェルがコンセルヴァトワールでピアノを習っていた頃、
表現過剰な弾き方と評価された時期があったらしい。
そんなところから、ラヴェルが人並み以上の感情表現の欲求をもちながら、
それを意図的に抑制したとする論者もいるようだ。
いずれにしろ、ラヴェルのしばしば控えめな表現のなかに見え隠れする
情感の発露に対する感受性をもちえるかがどうかが、
「作曲技術が優れているだけの職人」といった陳腐な評価を超えて、
ラヴェルという作曲家を愛せるかどうかの分かれ目になると思う。
960 :
名無しの笛の踊り:2008/07/27(日) 14:23:34 ID:bSqs2YWl
情感の発露に対する感受性をもちえるかがどうかって・・・
自分の解釈が間違ってるとは微塵も思わないの?
>>960 何で他人に対してはそんな否定的な言葉しか出てこないの?
962 :
名無しの笛の踊り:2008/07/27(日) 14:34:32 ID:bSqs2YWl
だって文章見る限り最初に結論ありきでそれを武装しているようにしか見えないもの
963 :
名無しの笛の踊り:2008/07/27(日) 21:13:51 ID:qhjdwUAA
956だが
>>960 どこかしら、人間的にグールドとかぶる所があると思った。
二人とも、はにかみ屋で、且つ天才的な表現者だし。
グールドは極端な程、理論武装して語る(弾く)けれども、この人、やはりロマンティストなんだ。
グールド本人も言っている。「私はどうしようもないロマンティストだ」と。
自分の裸体の音楽の核心を見られたくない、恥ずかしいと感じるから、理論武装してるんだな、と。
>>936にある、スカルボに対するコメント見ても、ラベルはロマンティストだと思うよ。
>>962 自分こそ最初に結論ありきだからこそ他人の意見を否定的にしか見られないんだろ
>964
いやあ959みたいな極論を断言されてもねえ。普通の人は否定的になるよねえ
966 :
名無しの笛の踊り:2008/07/29(火) 00:06:06 ID:L2xCb3Bz
>>955 古典主義を形式主義と読み変えて、或いは限定的に捉えて理解しようとする人が
多いのよ。
その区別がわからないのね。まず概念を明確にしてから語りなさいな。
ほんとうにバカばっかりねぇ
急に出てきてバカばっかりとはこれまた愚かな謂い
それでは尊師、古典主義の概念について明確にどうぞ
あ、文学とか美術のことは別によろしいのでねw
ボレロ…古典主義
ラ・ヴァルス…ロマン主義
ダフニスとクロエ…両方
弦楽四重奏曲・ピアノ三重奏曲…古典主義
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ・ヴァイオリンソナタ…ロマン主義
古風なメヌエット・ソナチネ・クープランの墓…古典主義
鏡・夜のガスパール…ロマン主義
ピアノ協奏曲ト長調…古典主義
左手のための協奏曲…ロマン主義
マラルメの3つの歌・マダガスカル島民の歌…ロマン主義
ま、大雑把な印象としてこんな感じだけど。
>>963 同じことを考える人がいるとはね。
自分はグールドヲタだけど常々ラヴェルと似てるなと思ってた。
感情抑制の美学を持つ人間が、胸に秘める抒情を抑えきれなくなる瞬間がある。
そういう時の演奏や作品は他に例えようもなく美しいね。
夜のガスパールなんてロマンティストじゃなきゃ絶対に作れないと思う。
973 :
名無しの笛の踊り:2008/07/29(火) 07:29:24 ID:Sq6SScAk
ロマンティシズムと古典って作曲家にとっては対立概念と言うより、両方必要な要素だと思う。
磁石のS極とN極みたいなものじゃなかろうか。
シューマン、ショパン、リスト、ブラームス、シュトラウス、マーラー
程度の差こそあれ、両方の要素がある。
しかし、(ドイツ的文学的)ロマン派古典派の範疇を飛び越えた、形容しがたい音楽も書いてるんだよね。
鏡とか、ボレロとか、他にも。
陳腐な例えかもしれないが、やはり、これは音楽に於ける絵画ではないのか?と思ったりする。
ボレロなど、リアルタイムに絵がスケッチングされ、カラーリングされている過程を見ている様で面白い。
974 :
名無しの笛の踊り:2008/07/29(火) 08:33:55 ID:/HwEdZCL
, -‐ァ‐- 、
/>:<´ ..:ヽ
, -‐ヤ .:rt:ァ;゙´ ,」:\
` ̄`ヾ"`ヾ:::7 シ.: : :ヽ
ト-、 ` ツ:.: : : : :\
l _:、 : : : :.:.、\
', .: :ヾ、:.:.、:.:_ミゝ、
'、 ` ‐_ミミミミ、
ヽ. _,`''=ミミミミ:、
`7>- ニ..ミ三彡ヘヽ\ `
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、,/ / ヾ.:ヾ\
 ̄/ __/ ヾ:.ヽヾ、
/ ヽ
ヒョウロンカキドリ 山梨県 富士樹海
他の鳥が作った巣に難癖をつけ、攻撃する習性を持つ
しかし自分では巣を作らない
古いwwwww
977 :
名無しの笛の踊り:2008/07/29(火) 19:15:54 ID:DH4iM92n
978 :
名無しの笛の踊り:2008/07/30(水) 13:01:50 ID:Rjyb3iT9
>>977 無関係な映像
マオが、だからどうした?
979 :
名無しの笛の踊り:2008/07/30(水) 13:06:16 ID:ywUoqSMG
ていうかドビュッシーだし
ピアノ協奏曲の3楽章が
「ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ」
に聞こえる件について
>980
オマージュ
982 :
名無しの笛の踊り:2008/08/01(金) 18:42:25 ID:MlgI5dIV
「スペインの時」のCDのオススメって何かある?
>>981 伊福部氏本人が、あのメロディーは直前の上行音型から出てきたもので、関連はないと言っている。
他の人に指摘されてびっくりしたそうだ。
983 :
名無しの笛の踊り:2008/08/01(金) 19:29:14 ID:J6Wr7Shh
ていうかラヴェルがパクったんだろ
ゴジラからパクるとはふてえ野郎だ
984 :
名無しの笛の踊り:2008/08/01(金) 20:51:18 ID:aKAV+zzG
ラヴェルの晩年の「憑(ツ)きもの」が ”ドシラ” 。
”左手Pfコン””両手Pfコン” ”ヴァイオリンソナタ”でも出てくるw
”左手” は ♭ミレド、♭ミ♭ミレド〜 ソ♭シラソ、♭ミレソ♭シドレ〜
一種の「お化け」だな。
衣服ベべ先生は、こいつをゴジラに化けさせた!
伊福部さんすごいなあ
ラベルは民俗音楽興味合ったのか?
986 :
名無しの笛の踊り:2008/08/02(土) 08:23:07 ID:P8qVcByB
映画「ゴジラ」のヒットもラヴェルのおかげ!
987 :
名無しの笛の踊り:2008/08/02(土) 15:35:51 ID:FqPVDar+
どうしても、ラヴェルと「アメリカ」が強く結びついてしまうんだが、ラヴェルくらい
アメリカに魅せられたというか取り入れた作曲家ってドヴォルジャークくらい?
ガーシュウィンはダメか
>987
アメリカに特別強く影響されているとは思わないけどね。
ラヴェルにはスペイン風味とかオリエント風味とかいろいろな側面があるでしょう。
ジャズが流行った次期ということはあるから同時期ドビュッシーなんかも
取り入れてたけどね。
>>987 群小作曲家を含めりゃいくらでもいるだろ
ゴットシャルクとかグレインジャーとか。
>>987 何の曲で取り入れてたっけ?「子供と魔法」のティーポットぐらいしか思いつかないんだが。
ジャズ=アメリカって考えはどうかと思うよ。
当時のパリでは、黒人文化は(一種の新たな異国趣味として)十分に受け入れられていた。
ドヴォルザークにしたって、アメリカの素材(?)を実際に作品に使うことはほとんどなかったから、
単に、二次大戦前後にアメリカに渡った作曲家たちと同じようなものだと思うよ。
色んな側面があるにしても、曲聴けば全然フランスものだよ
アメリカのイメージなんてないわ
>>991 ヴァイオリンソナタの2楽章がブルースコードじゃなかったっけ
994 :
名無しの笛の踊り:2008/08/03(日) 07:13:16 ID:b/hHo7eX
>>992 > 色んな側面があるにしても、曲聴けば全然フランスものだよ
全然フランスものってどんなんだよ? 単純化しすぎじゃね?
998 :
名無しの笛の踊り:2008/08/03(日) 16:41:07 ID:ifWEaluT
産め
曲聴けば全然ガーシュインのパクリだよ
て言う人もいるだろうね。
ラヴェルはジャズには結構入れ込んでたみたいだけど、
ジャズの要素を取り入れた曲なら他の作曲家でもたくさんあるからねえ。
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