1 :
名無しの笛の踊り :
05/01/19 17:42:28 ID:NMeXvK01 ドビュッシー・ラヴェル・フォーレ以外(またはまだあまり知られていない名曲) やフランスにとどまらず印象派で素敵な作曲家、名曲をじゃんじゃん挙げてください。
2get カプレ イエスの鏡
3 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 18:58:12 ID:NMeXvK01
追加情報です。 印象派に影響を受けたもの、広義の意味で音の色彩感覚を追求した音楽ならなんでも いいです。よろしく!!
4 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 19:06:47 ID:0fqx2seE
オットリーノ・レスピーギ
5 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 19:21:00 ID:tBVDQtLi
セヴラック
6 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 19:56:09 ID:NMeXvK01
代表作か、なるべくお好きな曲も挙げてください。 レスピーギはローマのなんとかシリーズしか知りません。あんまり好きな感じでは ない(なんかうるさい?)んですがどこがいいんでしょう。スイマセン。 セヴラックはピアノ曲しか知りません。ピアノ曲以外ではいい曲ありますか? ちなみにモンポウはピアノ曲では何がお薦めでしょ(太田胃酸以外でお願い)?
7 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 19:56:31 ID:4SbKIxfl
印象派ってドビュッシーだけじゃないの? 印象派って実質「ドビュッシーの確立された作風」のことでしょ? ラヴェルは「水の戯れ」以外は印象派とはとても言えないし。 あとは「ドビュッシーの影響を受けた」とか「ドビュッシーの亜流」とか 「印象派風」の曲はあるかも知れないけど。
8 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 19:57:23 ID:4SbKIxfl
文句があるなら、「印象派」について
>>1 なりに定義してよ。
9 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 20:04:24 ID:NMeXvK01
文句はないです。
>>3 でもいってるようにとにかく音楽と色彩感(空間性)に
ついて喚起させられる音楽についてじゃんじゃん出し合いましょう。時代は問わないです。
ドビュッシーについても印象主義的な作風、象徴主義的といったほうがいい
時期とかあるんです。わかりやすいイメージでとらえるために印象派という
命名を援用しただけで音楽史上でも定かじゃなものではないんです。ここでも
便利なので美術史から援用しただけの表現に過ぎませんのであまりつっこまないでね!!
ケクラン 星空の詩、ソナチネop.194 ラドミロー 交響詩「森にて」、交響詩「La briere」
11 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 20:14:30 ID:7iCCrn6F
ビル・エヴァンス
ならば チャールズ・トムリンソン・グリフィス(グリフェス)の「詩曲」
13 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 20:56:05 ID:iDBcun7k
>>6 モンポウに関して言えば
密やかな音楽、組曲風景、対話が好きかな。
スクリャービンの幻想ソナタも印象派風。
そんじゃ、ディーリアス「楽園への道」 有名すぎる?
>>7 厳密に言えば確かにそういうことになるね。
以下引用。
「印象主義の代表者をドビュッシーとするのが常識になっているが、同時期
のデュカス、ルーセル、シュミット、ラヴェルらの作品にも、さらにフラン
ス外の音楽(ディーリアス、シュレーカー、レスピーギ、ファリャなど)に
も、同様の傾向がしばしば認められる。」
(『新音楽辞典 楽語』音楽之友社(1977)より「印象主義」(抜粋))
>>6 レスピーギは、「リュートのための古風な舞曲とアリア」や「グレゴリオ
聖歌風協奏曲」(前者は厳密には編曲ものですが)をお勧め。
16 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 22:02:58 ID:NMeXvK01
皆さん、ありがとうございます。 ラドミロー チャールズ・トムリンソン・グリフィス(グリフェス) 全然知りません・・・誰?皆さんご存知??
17 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 22:10:47 ID:ocgmCrCN
ああ、アメリカのでしょ? ピアノでよく弾いてるよ。 あなたたち、イベール忘れちゃいけませんよ。
18 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 22:12:03 ID:d1ghVkt4
イベールってピアニストですか?
19 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 22:18:26 ID:ocgmCrCN
作曲家。フランス六人組には入ってない。 ラヴェルやらドビュッシーの作風をパクッてて(?) すんなりなじめるよ。 なんか、エスプリの効いたまさにフランスって感じの曲が多い
20 :
名無しの笛の踊り :05/01/19 22:26:16 ID:d1ghVkt4
フランス六人組ってラヴェル、ドビュッシー、デュカス、フランク、サーン ・サーンス、オッフェンバックでしたっけ?
バディングス「3つのブルターニュの歌」。
フランス6人組といえば、あれだろ、 ピエルネ、ケクラン、ルーセル、シュミット、ビュッセル、それとサティだろ。
24 :
10 :05/01/20 03:01:04 ID:llbpyN2w
25 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 19:56:23 ID:Sjy052m8
ソーゲの交響曲なんてどうよ?
26 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 20:05:52 ID:wC8iH189
ソーゲって、どこの作曲家ですか?
>>26 アンリ・ソーゲ Henri Sauguet 1901-1989
フランスの作曲家。サティを信奉する音楽家の集まりである「アルクイユ楽派」
の一人。
代表作として普通あげられるのはバレエ音楽『旅芸人』だけど、わたしは
『パリの風景』なんかも好き。
28 :
27 :05/01/20 20:17:02 ID:1/tD2K7g
ていうか、サティや6人組、アルクイユ楽派の基本理念は 「反ドビュッシズム、反印象主義」だったはずなんだが。
29 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 20:22:49 ID:Sjy052m8
>>28 =27
漏れも書き込んだ後にそれを思った、スマソ。
っつうことでデュティーユのソナタとかは?
デュティーユは現代だけどラヴェルやドビュッシーの影響がかなり強いから
聴きやすいと思うんだがどうでしょ?
>>29 デュティユーいいね!スキスキ!
ベタですまんが、やっぱり「フルートとピアノのためのソナチネ」や
「オーボエとピアノのためのソナタ」「夜はかくのごとくなんかが
お気に入り。
31 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 20:42:20 ID:ucogbZyv
32 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 21:06:37 ID:ucogbZyv
33 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 21:21:23 ID:ucogbZyv
35 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 21:30:38 ID:5utAw3PV
オレはピエルネをおすすめ! 「ハープの為の小協奏曲」は感動的な曲だよ。 バレエ曲もいいし、室内楽も聴き易いと思うんだけどなぁ。
36 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 22:07:39 ID:wC8iH189
狂詩曲「スペイン」で知られているシャブリエも良いと思うが、どうすか?
フォーレはいつから印象派になったの?
38 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 22:21:32 ID:wC8iH189
うーん分からぬ。俺は19世紀後半だと思うが。
39 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 22:26:27 ID:S7XUSj+G
タイトルが「印象派」ではなく「近代フランス音楽」だったらもうちょっと柔軟だったかもしれない。 なぜかモーリス・デュリュフレが挙がっていないので挙げておこう。 「レクイエム」Op.9はまず必聴、壺にはまったらフルオケ版だけでなく オルガン版も、出来れば童声で。(室内楽版はどうしてもそろえたいコレクター向け) 「グレゴリオ聖歌による4つのモテット」Op.10と「われらの父」Op.14、それとミサ「クム・ユビロ」Op.11、 あとはオルガン曲全集(1枚で揃う、演奏多数)、管弦楽のための3つの舞曲Op.6、 そして何といっても一押しは「フルート・ヴィオラ・ピアノのための前奏曲・レチタティーフと変奏曲」Op.3 これでフランス近代ファンなら確実に撃沈するはず。 上記にあげたもので、入手可能な範囲のほぼすべての作品が揃う。 作品は全部でOp.14までしかなく、Op.1は紛失、Op.8は現在録音がなく入手不可なので。
本日深夜ベルギー国立フラマン語放送Klaraでフランス音楽の演奏会を放送。
カナダでの録音、明日の同時間にも。
04:00-06:08 20.00-22.08 Klara Podium
City of Music Montreal.
Presentatie: Lut Brits Samenstelling: Koen Uvin & Lut Brits
George Enescu: Sept chansons de Clement Marot, opus 15 (Marie-Nicole Lemieux, mezzo;
Michael McMahon?, piano) - Overname ERU
Ernest Chausson: Vier liederen: Les papillons, opus 2/3 La derniere feuille, opus 2/4
La chanson bien douce, op 34/1 La caravane, opus 14 (Marie-Nicole Lemieux, mezzo;
Michael McMahon?, piano) - Overname ERU
Claude Debussy: Fetes galantes II: Les ingenus / Le faune / Colloque sentimental
(Marie-Nicole Lemieux, mezzo; Michael McMahon?, piano) - Overname ERU
Gabriel Faure: Mirages opus 113: Cygne sur l’eau / Reflets dans l’eau / Jardin nocturne /
Danseuse (Marie-Nicole Lemieux, mezzo; Michael McMahon?, piano) - Overname ERU
Reynaldo Hahn: Zeven liederen: Trois jours de vendange / Offrande / D’une prison /
L’heure exquise / Fetes galantes / Puisque j’ai mis ma levre / Quand la nuit n’est pas etoilee
(Marie-Nicole Lemieux, mezzo; Michael McMahon?, piano) - Overname ERU
Henri Duparc: BIS: L’invitation au voyage (Marie-Nicole Lemieux, mezzo; Michael McMahon?, piano)
- Overname ERU
http://classicradio.hp.infoseek.co.jp/
41 :
名無しの笛の踊り :05/01/20 22:32:32 ID:S7XUSj+G
せっかく番組表に名前が出てきたので、レイナルド・アーンとアンリ・デュパルクを挙げておく。 どちらも印象派と言うには少し時代が前だが。 ショーソンはちょうど本日例の自転車あぼ〜んでの没後100周年だし、いまさらいうまでもないだろう。
>>39 フランス近現代スレってのが確かあったはずだけどもう落ちてしまった
からね。今では「6人組とその仲間たち」スレがそれに近い役目を担って
いるようだけど。
デュリュフレのレクイエムはわたしもやはりオルガン版が一番スキ。
それこそフォーレのレクイエムが好きな人だったら撃沈確実でしょうな。
「われらの父」は聴くたびに心洗われる想いがします。
op.3は前から探してるんだけどなかなか見つからなくて…。
>>41 アーンとデュパルクは歌曲の人ですねー。器楽好きのわたしはあんまり
聴いたことはないのですが、デュパルクはいかにも「フランス」という
感じがするのでスキかも。
というわけで、器楽好きのわたしとしてはフランセなんて挙げてみたい
ところなんだけど、全然「印象派」って感じじゃないしなーw
>>42 デュリュフレの「前奏曲、レチタティーフと変奏曲」Op.3は、
最近出た今井信子ほかのBISのがおすすめ。
他スレでも以前書きましたが、厳密に言えばピアノパートが
多少間違ったことを弾いているものの(和声的にずれてはいないので)
暗譜しまくった人でなければそれほど気にならないし、
何よりも演奏の質が今まで聞いた中では一番良いので。
ジャン・フランセを挙げるなら、これも他スレに書いたんですが、
ギイ・レイベルとジャン=ミッシェル・ダマーズを挙げておきましょうか・・・
あえて「あれらの作風が好み」な人向けですね。
この現代において、いまさらあの作風に固執するのはちょっと・・・
という考えの人(僕を含めて)にはあまりお勧めできません。
では現代ものの中で、印象派好きの人にも割と聴きやすいものと言ったら何なのか? 僕のお勧めは、まずトリスタン・ミュライユ「神秘の小舟」「日没の13色」「鳥瞰」ほかの小品。 これではまったらジェラール・グリゼーの「音響空間」全90分の大作にチャレンジ。 あとはブーレーズの「レポン」と「プリ・スロン・プリ」。 初期ブーレーズのセリーアンテグラルな作風に拒否反応を示した人でも、 「レポン」なら現代版・水の戯れとして聴けるかも。 (すげー大雑把な意見) もっと大雑把な発言をすると、武満徹の1970年代後半以降の音楽は、 印象派に慣れ親しんだ耳なら割とすんなり受け付けると思う。 それに慣れ親しんでくると、1960年頃の一番前衛的といわれる時代の作風でも、 他の現代作曲家と比べてものすごくまろやかに聞こえてくるはず。
45 :
名無しの笛の踊り :05/01/21 01:13:21 ID:SBxuX/r1
46 :
名無しの笛の踊り :05/01/21 18:33:22 ID:IYAq6z4W
デュリュフレもいいですよね。 「フルート・ヴィオラ・ピアノのための前奏曲・レチタティーフと変奏曲」Op.3 知りません。おおいにそそられます!ありがとうございます。 デュティユーやサリアーホ、武満などの名前もでて、まさに期待していた通り!で嬉しいです。 サリアーホは「遥かな愛」は綺麗だと思ったのですが、他の曲(弦楽四重奏だったかな?)は ちょっと怖かったんです? あと確か韓国人の現代作曲家にもメシアンなどに影響受けた人がいたのですが、ラジオで一度聴いたきり で名前覚え出せないのですけどまさに印象派って感じでした。心あたりのあるかた教えて下さい。 日本人の現代作曲家などもどんどん出てくるといいですね。知らないです。吉松さんとかはどうなんでしょ? また武満がドビュッシーの孫的存在といわれるのは何故なのか具体的にお話してくださる方いませんか。 こうやって現代作曲家の名前が一杯出るのも楽しいですね!!これからもよろしくお願いします。 あ、レスピーギのスレも読んどきますね。曲名をみる限り高雅そうな曲想でそそられます。 あとたくさん貼ってくださった方ありがとうございました。 それから海外ラジオの音楽番組をオンライン放送で聴こう@クラシック板みたのですが、 どうやって実際聴けるのか、教えて下さい。実はショーソン、あまり知らないです・・・。
レスピーギは華麗な管弦楽作品よりも歌曲に印象派の影響が有ると 思われ。 歌曲集「森の神々」などは「イタリア生まれのドビュッシー」と 評した解説があったかと。
48 :
名無しの笛の踊り :05/01/21 21:04:40 ID:zAdWRikN
レスピーギってどっちかというと印象主義より新古典主義じゃね?
49 :
名無しの笛の踊り :05/01/21 21:06:10 ID:jQoFGCsQ
50 :
名無しの笛の踊り :05/01/21 21:21:34 ID:GopGCoIi
カントルーブって「オーベルニュの歌」以外の曲聴く機会ないね。
このスレの意義は印象主義のあり方云々と言うよりは、 ドビュッシーやラヴェルなどの近代フランス音楽や それに近い響きを持つ音楽を紹介すると言う意味合いが強いでしょ。 フランス人以外だと、ファリャのピアノ協奏曲「スペインの庭の夜」とか、 マルティヌーやエネスコの曲の一部もフランス的と言えるかも。 日本人だと古くは菅原明朗とか。 池内友次郎門下のいわゆる芸大アカデミズムの枠を挙げるのはあまり気が進まないが、 あえて挙げるなら矢代秋雄とか三善晃とか。 それらよりもまず最初に推したいのは平義久。 フランス的と日本的な両方の精神が深く刻み込まれており、 音響(特に「残響」とそれに伴う音のエネルギー)に対するこだわりが特に強い。 自身ドビュッシーに強く影響を受けたと何度も発言しているし、フランス音楽ファンなら 割とすんなりと受け入れられるのでは。
ああカントルーブがあったか、たしかに「オーヴェルニュの歌」以外聴いたことがない。 管楽器の室内楽小品に、あまり知られない作曲家の色々な佳作がありますね。 例えばゴーベールとかボスマンとか。この辺は管楽器に詳しい人フォローお願いします。
53 :
名無しの笛の踊り :05/01/21 21:52:32 ID:jQoFGCsQ
本日深夜4:00からベルギーのKlaraでドビュッシー、フォーレ、ラヴェルのヴァイオリンソナタ、
Netherland Radio4でオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を放送。
詳しくは
>>40 のリンク先で。
54 :
48 :05/01/21 22:13:56 ID:zAdWRikN
もうすぐConcertzenderでリャードフのキキモラーやバーバヤーガ、サティの パラードも放送されるよ!
55 :
♪さん :05/01/22 10:38:10 ID:HPU7AwY/
アルベール ルーセルの印象派風なバレー曲「蜘蛛の宴会」 冒頭のフルートの旋律がいい。 本当は線的な曲なんだけど、全体が もやもやした雰囲気もある。 昆虫を描いた珍しい曲。 昆虫が登場する曲って、案外少ないんじゃないか?
56 :
名無しの笛の踊り :05/01/22 10:58:56 ID:svGfasE2
うーん、分からないのう。それはさておき、私はデュカスの魔法使いの弟子が 印象派の音楽らしく良いと思う。
若き日に遊び、画家としても成功したニーストレムがヴィオラと 小管弦楽で謡いあげた「フランスへのオマージュ」も良い。
timpani、skarboレーベルには頑張ってもらいたい。
メシアンの影響、という点では中国の陳基鋼(チェン・ギガン)なんかもどうか。 「イリス」とか美しいと思いますがね。
ラジオフランスのイリスの初演でブーたれたのは俺だ。
62 :
名無しの笛の踊り :05/01/23 19:42:32 ID:nK8hrHA/
デュカスというと「魔法使いの弟子」ばかり有名だが、 ピアノソナタもいいよ。あと交響曲。 ラ・ペリは特にファンファーレが有名。
63 :
名無しの笛の踊り :05/01/23 19:47:01 ID:LObN9SCg
初期のビル・エヴァンスって言うのは無しですか? そうですか
64 :
名無しの笛の踊り :05/01/23 20:07:37 ID:nK8hrHA/
あとオルガン音楽ね。 すでに挙げたモーリス・デュリュフレのほか、シャルル・トゥルヌミール、 マルセル・デュプレ、ジャン・アラン、シャルル・マリー・ヴィドール、 あとヴィエルヌあたりも要チェック。 当然ながらメシアンのオルガン曲も忘れてはならない。
65 :
♪さん :05/01/23 21:27:59 ID:96zg8Wk8
>>62 デュカスの唯一のオペラ「アリアーヌと青髭」
20世紀初頭の仏オペラで 「ペレアスとメリサンド」と双璧と
評されているらしいけど、上演される機会は殆どない。CDが
出ているので聞いたが、以外と面白い。「ペレアス・・」より
オペラ的だし、管弦楽は見事。
昔合唱やってて、ピツェッティの「ぢゅえ・こんぽぢおーに・こらーり(二つの合唱曲)」というのに参加しますた。 指揮の先生は「印象派の影響のある作品だ」と言ってますた。 音楽史的なお話しは解りませんが、曲想はそんな感じです。
「知られざる名曲」というスレでベタなものをあげるかもしれないが、 ・ドビュッシー「フルート・ヴィオラ・ハープのためのソナタ」 ・ラヴェル「ピアノ三重奏曲」 ・メシアン「世の終わりのための四重奏曲」 これら3曲の室内楽の共通点は、戦争と死を意識して書かれたということ。 単にきれいとか言う次元にとどまらない、死と向かい合う現実の重みが感じられる。
68 :
名無しの笛の踊り :05/01/26 16:03:34 ID:+SoZyzjy
デュカスは印象派の作曲家ではなかったみたいでした。
69 :
名無しの笛の踊り :05/01/26 17:29:21 ID:cXthAVCt
>>67 武満徹にドビュッシー「フルート・ヴィオラ・ハープのためのソナタ」に導かれた
同じ編成の作品「そして、それが風であることを知った」があるぞ。
>>69 室内楽総合スレからのコピペだが
>同じ編成の作品
>ジョリヴェ(フランス):小組曲
>バックス(イギリス):悲歌の三重奏曲
>ゲンツマー(ドイツ):三重奏曲
>カーリアー(アメリカ):サンブーカ・ソナタ
>グバイドゥーリナ(ロシア)にもあるらしい
カイヤ・サーリアホにも同編成のNew Gatesがある。 フィリップ・エルサンにも。タイトルは忘れた。 エルサンはあれだ、現役作曲家にもかかわらず保守派なので 過去の音響を期待する人には聞きやすいかもしれない。個人的には余り好きではないが。
72 :
名無しの笛の踊り :05/01/27 16:24:39 ID:a9GwKi1Z
>メシアンの影響、という点では中国の陳基鋼(チェン・ギガン)なんかもどうか。 この人って中国年だったときシャトレのバレエの音楽に使われた人?
73 :
名無しの笛の踊り :05/01/27 16:30:32 ID:ZXwUhLIb
ゲ・ガンルーて元気なの?
ロパルツの前奏曲「海と歌」だったかな? これもドビュッシーの「フルート〜」と同じ編成の曲だったと思う。 曲も良い。
75 :
名無しの笛の踊り :05/01/27 19:20:25 ID:a9GwKi1Z
>>74 検索しますた
ジョセフ・ギイ・ロパルツ Joseph Guy Ropartz (1864-1955)
・前奏曲,海景と歌
prélude, marine et chanson (1928) <fl, hrp, 2vln, vla, vc>
>>71 フィリップ・エルサン:もっと情報欲しい!
>>75 「エルサンは1948年生まれ、パリ音楽院でジョリヴェに師事。70年にブーラン
ジェ賞を獲得したのを皮切りに数々の受賞歴を持つ。また映画音楽なども多数
手がけている。」
最近だと『ぼくの好きな先生』とかですかね。<映画音楽
>50 蜘蛛は昆虫じゃない by Ryu
78 :
77 :05/01/29 00:25:36 ID:DbqjX+Jh
アンカー間違えた。 >50 × >55 ○
79 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 15:47:42 ID:q3Dym+fb
既出一覧です。 ☆カプレ ♯ イエスの鏡 ♭シャルル・ケクラン ♯「星空の詩」ソナチネop.194 ♪ラドミロー ♯ 交響詩「森にて」、交響詩「La briere」 ♭ビル・エヴァンス ♪チャールズ・トムリンソン・グリフィス(グリフェス) 「詩曲」 ♭モンポウ ♯ 密やかな音楽、組曲風景、対話 ♭スクリャービン ♯ 幻想ソナタ ♭ディーリアス ♯「楽園への道」 ♪バディングス 「3つのブルターニュの歌」 ♪ビュッセル ♭レスピーギ ♯「ボッティチェリの3枚の絵」組曲「鳥」 歌曲集「森の神々」 ♪アンリ・ソーゲ ♯ 交響曲 バレエ音楽『旅芸人』 『パリの風景』
80 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 15:48:33 ID:q3Dym+fb
♭デュティユー ♯ ソナタ 「フルートとピアノのためのソナチネ」 「オーボエとピアノのためのソナタ」「夜はかくのごとく」 ☆ピエルネ ♯「ハープの為の小協奏曲」バレエ曲、室内楽 ☆シャブリエ ♯狂詩曲【スペイン】 ♭モーリス・デュリュフレ ♯「レクイエム」Op.9フルオケ版オルガン版室内楽版 「グレゴリオ聖歌による4つのモテット」Op.10「われらの父」Op.14、 ミサ「クム・ユビロ」Op.11 管弦楽のための3つの舞曲Op.6オルガン曲全集 「フルート・ヴィオラ・ピアノのための前奏曲・レチタティーフと変奏曲」Op.3 ♪レイナルド・アーン ☆アンリ・デュパルク ☆ショーソン ♯「詩曲」「コンセール」 ♪ジャン・フランセ ♪ギイ・レイベル ♪ジャン=ミッシェル・ダマーズ
81 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 15:49:23 ID:q3Dym+fb
☆トリスタン・ミュライユ ♯「神秘の小舟」「日没の13色」「鳥瞰」 ☆ジェラール・グリゼー ♯「音響空間」 ♭ブーレーズ ♯「レポン」「プリ・スロン・プリ」。 ♭武満徹 ♭メシアン ♯「前奏曲集」「世の終わりのための四重奏曲」「幼子イエスにそそぐ20のまなざし」「トゥランガリーラ交響曲」「彼方の閃光」「峡谷から星たちへ」「鳥たちの目覚め」「クロノクロミー」「我らの主イエスキリストの変容」「鳥のカタログ」 ♭フランク ♭サン=サーンス ☆イベール ♯「寄港地」「フルート協奏曲」「フルートとピアノのためのソナチネ“遊戯”」 ☆ミヨー ☆オネゲル ♪タイユフェール ♭プーランク ♯「グローリア」「スターバト・マーテル」 ☆ガブリエル・ピエルネ
82 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 15:50:09 ID:q3Dym+fb
☆カイヤ・サーリアホ ♯オペラ「遥かな愛」フルート協奏曲 ♪チン・ウンスク(陳銀淑) ♯「ピアノのためのエチュード」 ♪カントルーブ 「オーベルニュの歌」 ♭ファリャ ピアノ協奏曲「スペインの庭の夜」 ☆マルティヌー ☆エネスコ ♪ゴーベール ♪ボスマン ☆オネゲル ♯「火刑台上のジャンヌ・ダルク」 ☆アルベール ルーセル バレー曲「蜘蛛の宴会」 ☆デュカス ♯魔法使いの弟子 ♪ニーストレム ヴィオラと小管弦楽の「フランスへのオマージュ」 ♪陳基鋼(チェン・ギガン) ♯「イリス」
83 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 15:50:52 ID:q3Dym+fb
♪シャルル・トゥルヌミール ☆マルセル・デュプレ ♪ジャン・アラン ☆シャルル・マリー・ヴィドール ♭ヴィエルヌ ♭デュカス ♯オペラ「アリアーヌと青髭」 ☆シュミット ☆シュレーカー
84 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 15:51:25 ID:q3Dym+fb
特別企画 この編成って癖になる???シリーズ(以後シリーズ編集も大募集中) ◆ドビュッシー『ヴィオラ・ハープ・フルートのためのソナタ』と同じ編成の作品◆ ♭武満徹 ♯「そして、それが風であることを知った」 ☆ジョリヴェ(フランス) 小組曲 ♪バックス(イギリス) 悲歌の三重奏曲 ♪ゲンツマー(ドイツ) 三重奏曲 ♪カーリアー(アメリカ) サンブーカ・ソナタ ☆グバイドゥーリナ(ロシア) ☆カイヤ・サーリアホ New Gates ♪フィリップ・エルサン (代表作? 映画音楽?『ぼくの好きな先生』など) ♪ジョセフ・ギイ・ロパルツ 前奏曲「海景と歌」 prélude, marine et chanson (1928) <fl, hrp, 2vln, vla, vc>
85 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 15:52:40 ID:q3Dym+fb
以上しるし勝手につけちゃいました。お話の目安にでも使っていただければ・・・ ♪ きいたこともないヨ!はずかしい? ☆ ほとんど名前しか知らないヨ!もっと教えて(汗 ♭ この人の知る人ぞ知る名曲教えてちょ! ♯ この作品の薀蓄もっとして頂戴!!(♯は以降のすべての作品群にかかる) 作品までまだあがっていない作曲家や作品詳細など今後ともよろしくお願い致します。 既出の作品に関してもさらなる薀蓄などまだまだ楽しみにしてますので♪ ★個人的には、ピアノ独奏作品の傑作(内容的にも技術的にも充実したもの &音楽学の専門家?にいかにもうけそうな至宝)を大募集中です★ また例えば晩年期の室内楽の至宝シリーズ?など募集します。(ヴァイオリンソナタの至宝BEST5とか) 歌曲の詩などにも興味ありますのでぜひお話ください。そういえばサーリアホさんのご使命って? 以後もどうぞよろしくお願いします〜
86 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 17:34:17 ID:QYyE4xsR
>>79-85 乙。せっかくなら、どこかでwiki間借りできないかな?
フルネームや原語スペルがわかっている人とか、
外部ページにどんどんリンク張っていけるし。
87 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 19:54:22 ID:QYyE4xsR
記事フォロー。 ●アンドレ・カプレ(キャプレ) André Caplet フランス 代表作は「赤死病の仮面」エドガー・アラン・ポーの小説によるハープと室内楽のための舞台劇 他にフルートとピアノのための「夢と小さな舞曲」も佳品。 ●シャルル・ケクラン Charles Koecklin フランス 専用スレもあるのでそちらで。多作家。漏れのお勧めは「フルートとピアノのためのソナチネ」 ●ビル・エヴァンス Bil Evans ジャズピアニストとしてとても有名。ジャズ板を検索すればいくらでも記事はあるはず。 クラシック畑では、ジャン=イヴ・ティボーデがカヴァーCDを出している。 ●フェデリコ・モンポウ Federico Mompou スペイン ●フレデリック・ディーリアス Frederick Delius イギリス ●アレクサンドル・スクリャービン Alexandre Scriabin ロシア ●アンリ・ビュッセル Henri Büsser フランス (日本ではビュッセルの表記で出回っているがビュセールの方が近い。) ●オットリーノ・レスピーギ Ottorino Respighi イタリア ●アンリ・ソーゲ Henri Sauget フランス
88 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 20:09:06 ID:QYyE4xsR
Billのlが一つ抜けてた。 ●アンリ・デュティユー Henri Dutilleux フランス 現在なお健在のフランス作曲界の最長老。代表作は「メタボール」や2つの交響曲など。 特に交響曲第2番「ル・ドゥーブル」は、フルオケとそのトップのみの室内オケを二重配置して対比させる傑作。 ●ガブリエル・ピエルネ Gabriel Pierné フランス 代表作は「シダリーズと牧羊神」。 ●エマニュエル・シャブリエ Emmanuel Chabrier フランス 「エスパーニャ」など。 ●モーリス・デュリュフレ Maurice Duruflé ガイシュツレスで大体フォローされているので参考。 ●レイナルド・アーン Reynardo Hahn フランス 確かこの人は国籍はフランスだったが血筋は南の島かどこかだったのでは?白人ではなかったはず。 マスネ門下として師に可愛がられたらしい。(調べたらベネズエラ出身だった。) ●アンリ・デュパルク Henri Duparc フランス 夭折したが歌曲を多く残した。 ●エルンスト・ショーソン Ernst Chausson フランス 専用スレがあるのでそちらで。 ●ジャン・フランセ Jean Français フランス イベールなどのエスプリに溢れた小粋な作風を継承し発展させた。室内楽に佳作多し。 ●ギイ・レイベル Guy Reibel フランス 現在パリ音楽院で管弦楽法の教授を務めている、らしい。 ドビュッシーの海そっくりのクラリネット協奏曲を聴いたことがある。2002年初演というのでぶったまげた。 ●ジャン=ミッシェル・ダマーズ Jean-Michel Damase フランス 現在パリ・エコールノルマル音楽院院長。作風はイベールやフランセの系統をそのまま継承したもの。
89 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 20:21:51 ID:QYyE4xsR
90 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 20:46:54 ID:QYyE4xsR
●カイヤ・サーリアホ Kaija Saariaho フィンランド
公式HP
http://www.petals.org/ ずっと前に過去スレで「でんちゃん」シリーズを書いたのでそちらを参考に。
http://music.2ch.net/classical/kako/1011/10118/1011865508.html サーリアホ編627-632,634 補足897
ちなみにスペクトル楽派(グリゼー)編172-175、武満編187-189。あとルトスワフスキ編254-259
●チン・ウンスク(陳銀淑) Chin Un-sk 韓国
●マリー=ジョセフ・カントルーブ Marie-Joseph Canteloube フランス
●マヌエル・デ・ファリャ Manuel de Falla スペイン
●ジョルジュ・エネスコ Georges Enesco ルーマニア
●フィリップ・ゴーベール Philippe Gaubert フランス
フルーティスト出身なのでフルート・ソナタ(1〜3番)をはじめフルートのための作品が多い。
●フィリップ・ボスマン Philippe Boesmans ベルギー
この人は現役の現代音楽作曲家だが、作風が聴きやすいという意味で挙がっているのだろうか?
●アルベール・ルーセル Albert Roussel フランス
●ポール・デュカス Paul Dukas フランス
●陳基鋼(チェン・ギガン) Quigan Chen 中国
91 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 20:59:38 ID:QYyE4xsR
●シャルル・トゥルヌミール Charles Tournemire フランス パリ7区サント・クロティルド教会のオルガニスト。オルガン曲を多く残す。 ●マルセル・デュプレ Marsel Dupré フランス オルガニストとしてとても有名。「オルガンとオーケストラのための協奏曲」など。 ●ジャン・アラン Jean Allan フランス マリー=クレール・アランの実兄でオルガニストだったが、第二次大戦で戦死。 ●シャルル=マリー・ヴィドール Charles-Marie Widor フランス パリ6区サン・シュルピス教会のオルガニスト。「オルガン交響曲」(実際は独奏曲)1〜10番など。 ●ルイ・ヴィエルヌ Louis Vierne フランス パリ・ノートルダム大聖堂のオルガニスト。オルガン曲で特に有名だが、ほかにも室内楽曲やピアノ曲などがあるらしい。 ●フローラン・シュミット Florent Schmitt フランス 同時代に良く似た名前のフランツ・シュミット(オーストリア)がいるので注意。 しかも一部のCDや文献に両者の作品の混乱が見られたりするらしいので、なおややこしい。 見分け方は、こちらはFranz Schmidtとdが入るのでドイツ語圏、と覚えておこう。 ●フランツ・シュレーカー Franz Schreker オーストリア
92 :
名無しの笛の踊り :05/01/29 21:15:02 ID:QYyE4xsR
アランはAlainだった
94 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 00:52:25 ID:UuXf8+i8
95 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 01:08:53 ID:UuXf8+i8
保守的だというレッテルつきで前者を紹介してしまった以上、現在のフランスにおける 先鋭的で注目すべき作曲家を挙げておかないと不公平になるので挙げておく。 やはりIRCAMスペクトル系に偏らざるを得ないが、とりあえず国籍にこだわらず パリで注目されている人を中心に挙げてみる。(フォローよろしく。) まずガイシュツだがこの2人は最重要。 ●トリスタン・ミュライユ Tristan Murail ●ジェラール・グリゼー Gerard Grisey (故人) 続いて列挙。 ●ミカエル・レヴィナス Michaël Levinas フランス 有名な哲学者エマニュエル・レヴィナスの息子。アンサンブル・イティネレールの初代代表を務めた。 ●ユーグ・デュフール Hugues Dufour フランス 最近作に3時間の大作「冬」がある。 ●フィリップ・ルルー Philippe Leroux フランス 若手世代のスペクトラルな誤報としては最も注目されている。 ●ジャン=リュック・エルヴェ Jean-Luc Herv&eaccute; フランス ●望月京 Misato Mochizuki 日本 日本の若手世代を文字通り代表する作曲家と言える。女性。 ●ルカ・フランチェスコーニ Luca Francesconi イタリア ●マルコ・ストロッパ Marco Stroppa イタリア ●ミカエル・ジャレル Michaél Jarell スイス(フランス語圏) ●ジョナサン・ハーヴェイ Jonathan Hervey イギリス こんなところか。まだ色々あるはずなのだが。
96 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 01:12:27 ID:UuXf8+i8
●平義久 Yoshihisa Taira 日本 というか一連の表で平義久のフォローをしていなかった。ガイシュツなのに。 日本の大家世代では最重要作曲家の一人であるはずなのだが、 在仏歴も長く余り日本で省みられる機会も少ないため、どうしても忘れられがちなのが惜しい。 代表作は2つの大作管弦楽曲「クロモフォニー」と「メディタシオン」。 空間と緊張力を生かした管弦楽法に特に秀でているが、室内楽曲にも緊張感あふれる傑作が多い。
97 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 01:17:04 ID:UuXf8+i8
ついでに
>>51 の自己フォローをしておくと、
●菅原明朗
ピアノ曲「水煙」が文字通り印象主義的でおすすめ。
文字通り「みずけむり」と捉えがちだが、実は瓦屋根の様式なのだとか。
●矢代秋雄
あえて挙げるなら初期のピアノ三重奏曲とか。フランス近代風和声に立脚しながら
単純な動機を展開させるアカデミックな書法。
●黛敏郎
初期のヴァイオリンソナタやディヴェルティメントなどにフランス近代風の音響を用いている。
これらをまとめた零細CDがあったはず。思い出し次第またフォローを入れる。
98 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 01:19:47 ID:UuXf8+i8
>>84 のソフィア・グバイドゥーリナSofia GubaidulinaのFl, Va, Hp編成の曲は
「喜びと悲しみの園」というタイトルだったはず。
同編成を用いつつもドビュッシー風にならずグバイドゥーリナ色ばりばり。
99 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 01:25:17 ID:UuXf8+i8
そうだ、ナディア・ブーランジェとリリー・ブーランジェ姉妹を忘れているじゃないか。 リリーが夭折してからナディアは作曲の筆を折ってしまったが、その後名教師として活躍。 フィリップ・グラスやアストゥール・ピアソラなども個人教授で習っている。 たまにこのブーランジェ姉妹の曲が演奏されるが、良い意味でフランス近代的 (しかも決して退嬰的な態度は感じさせない)なので馴染みやすい。お勧め。
100 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 01:49:36 ID:UuXf8+i8
ブーランジェ姉妹のスペルはNadia BoulangerとLilie Boulanger (Boulangerとはパン屋の意だが、女性店主だとBoulangerieになる。 しかし彼女たちの場合は苗字なので固定。念のため。) 女性作曲家としては ●ジャンヌ・ルルーJeanne Leleuも挙げておかなければならない。 ルルーという姓はカタカナで書くと大量に見受けられるが、 例えば先に紹介したPhilippe Lerouxや映画音楽の作曲家Maurice Lerouxとはスペルが違うので注意。 このジャンヌ・ルルーはマルグリット・ロンの生徒であり、そして何といってもラヴェルにかわいがられ、 「マ・メール・ロワ」はまだほんの子供であった頃の彼女(ともう一人の生徒)が 初演し、またパリ音楽院の入学試験では同じくラヴェルの「前奏曲」が初見課題として出され、 最も優秀な演奏をしたこのジャンヌ・ルルーにラヴェルはそれを献呈した。 その後彼女は作曲家として成長し、1923年にローマ大賞を受ける。 その時の審査員の一人にやはりラヴェルが加わっていて、絶賛したという。 現在では音源を聴くことは難しいと思われるが、ごくたまにネットラジオなどで 紹介されることもあるので、要チェック。
101 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 01:57:38 ID:UuXf8+i8
102 :
66 :05/01/30 02:18:53 ID:8uYl6SNC
>>66 のピツェッティ(Ildebrando Pizzetti)がスルーされとるがーん(AA略)荒らしと思われた?
でもこのスレ的には「知られざる」度が上がってランクアップといえよう。
でもミーはあまり詳しくないので質問には答えられませぬ。
>>102 フォロー乙。あとセヴラックも忘れていた。
>>79 の二重フォローなので他にも落ちている作曲家があるかもしれません。
フォローよろしく。
こういうスレでも影が薄いデオダハァハァ
>>88 デュパルクは「夭逝した」のではなく若くして(37歳だったか)神経衰弱を
患い、以後一切の創作活動をしなかった由。長生きはしてるはず(1848-1933)
>>100 リリ・ブーランジェの「リリ」の綴りは確か Lili だったはず。
>>102 ●イルデブランド・ピツェッティ Ildebrando Pizzetti 1880-1968
彼の作風の根幹は基本的に「古典主義」だと言われている。合唱作品などは
パレストリーナの作品に比して語られることもある。
「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ調」「チェロとピアノのための
ソナタ ヘ調」など室内楽にも傑作多し。
●デオダ・ド・セヴラック Déodat de Séverac 1872-1921
ピアノ曲で有名。んー、印象主義とロマン主義との中間みたいな感じ?
組曲「ラングドック地方にて」とか。
106 :
名無しの笛の踊り :05/01/30 23:28:53 ID:UuXf8+i8
ヴァイオリンのフランコ・ベルギー楽派はどうよ? 時代的にはドビュッシーのちょっと前あたりの作曲家が多いが。 ●シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ Charles-Auguste de Bériot ベルギー 注:イタリアの現代作曲家ルチアーノ・ベリオLuciano Berioと間違えないように! こっちには終わりにtが付く。この楽派の創始者的存在で、ヴァイオリン協奏曲が 多く残っているが、今では教育的作品としての印象が強い。第9番が有名? ●アンリ・ヴュータン Henri Vieuxtemps ベルギー やはり今では教育的作品の印象が強い。ヴァイオリン協奏曲が5つ。 他にもいくつかのヴァイオリンとピアノの小品が、いわゆるアンコールピースとして よく取り上げられている。 ●ギョーム・ルクー Guillaume Lekeu ベルギー 24歳で夭折。ヴァイオリンソナタが特に有名。他にいくつかの室内楽など。 他にセザール・フランクのヴァイオリンソナタもこの楽派に含んで考えても良いかも。 演奏家としてはグリュミオーなどがいる。
だんだん印象派から離れていってる気が…。 興味ある作品が多いので参考にはなるけど。
フランコベルギー楽派といえばイザイを忘れていた。 ●ウジェーヌ・イザイ Eug&eggrave;ne Ysaye ベルギー 小文字のyはトレマ付き。ÿ←出るかな? 無伴奏ヴァイオリンソナタが有名。ほかに室内楽や協奏曲など。 20世紀に入っていることもあって、この楽派の作曲家としては 特に凝った和声や旋律法が見られる。
ÿは出たのにeのアクサングラーヴを失敗した_| ̄|○ Eugène Ysaÿe これでどうだ。
ええとですね、昔1998年頃書いたフランス近代音楽の劣化コピーみたいなくだらん曲があるんでつが。
ttp://yo.achoo.jp/src/yo-kan0376.mp3.html この当時は先にあげてきたようなフランス近代物にかぶれていたので、こんなスタイルで書いてしまったが
今はぜんぜん別のスタイルの作曲をやっているので、これは若き日の過ちということで
実名では出しません。作曲者名はIWEysXIJということでよろしく。別に名無しさんでもいいけど。
ピアノは漏れ自身、フルートとヴァイオリンは学生仲間です。彼女らに悪いので名前は伏せます。
演奏の質は・・・正直、あまり良くないかも。というか漏れの下手糞なピアノはともかくとして
vnの技量不足でピッチカートがつぶれているのが残念なのだが。
つーか今の音楽学生ってみんなこんなスタイルの曲ばかり書いているのよね。
技術は見に付くだろうが、なんか作曲という行為の根本的な部分が見失われているような気がする。
フランス近代ファンにとっては良いだろうけど。
あと2曲それらしきブツがあるけどどうする?(´・ω・`)
111 :
名無しの笛の踊り :05/01/31 22:43:15 ID:lNA/Iauw
↑サイト開けないです たすけて!!
>>94 ↑同じ方?かな??
>これから挙げる作曲家はこのスレの趣味的には合うだろうと思うので資料として
列記するが、個人的にお勧めするものではない。念のため。
個人的なお薦めもぜひどうぞ!!ついてきますよ?!(ねェ、皆さん??)
ミュライユの記事を書いたかたと同じかた?でしょうか??
彼がマルトノー奏者だったとは知りませんでした(どうせ名前しか知らないので・・)
それからミカエル・レヴィナスがあの哲学者の息子だったとは知らなかったんです(汗
デュフールの「冬」ってオペラ???
ディ=チュッシってデュティユーの後継者なんですか?タンギーとかもそうって聞きます?
ぺクーとかエスケシュってよく目にしてたのでどんな??って思ってたのですが、
エスケシュだといけそうかも??
ヴィエルヌってまだ生きてるんです??この人のピアノ曲でお薦めってありませんか?
とにかくものすごい充実ぶりです 大感激!!
面白そうなのはいっぱいいっぱ〜いあるのだけど・・・
吸収が追いつかない・・・ちょっと待って!待って!!
小出し〜にご自身の現在の趣味との連関(批判!)のなかでつらつらと
語っていただけると嬉しいかなぁ。。??作曲のparcoursなんかも一緒に、ね♪
ご自身のcreation提示できる方も大歓迎です。ただ、開けないとエラーとか
どうしていいのかよくわかんないので。助けてください(汗
コメントのほう、どうかじゃんじゃんどうぞ!!
そうかイヴ・タンギーIves Tanguyを忘れていた・・・ zipのページは、よく見ると広告の記述に混じってzipへのリンクがあるでしょ?
113 :
名無しの笛の踊り :05/01/31 22:50:30 ID:lNA/Iauw
↑それ押してもエラーでますよ
>>113 よく見たらIDがINA。ネ申。
別のところにうpしなおすのでお待ちを。
フォーレの『ラシーヌ讃歌』。
118 :
名無しの笛の踊り :05/02/02 00:01:20 ID:ZF3oSk7s
119 :
名無しの笛の踊り :05/02/02 00:16:49 ID:bC+cDQa1
>>118 すごく素敵でしたよぉ。ブラヴォー!!
今はどんなことやっておられます?作風とか。スペクトラルばりばりです?
これらの作品からどんな風に変化していったのか・・・
非常に興味のあるところですけど・・・よろしかったらぜひ最近の作品も
公開なさってくださいませんか?聴きたい〜
ヲイヲイ、君、ここ2ちゃんだよ...
>>120 とそのサイトの無事を祈る。
いままでの膨大な作曲家と作品の列挙は、自分の曲を聴いてもらうための前振りだったのか? >あと2曲それらしきブツがあるけどどうする?(´・ω・`) って、素直に聴いてくれって書けば良いのに。 荒らす気はないけど、なんだかなあ…。
(ゎ・_・ぉ)<まぁまぁみなさんおちついて。
フローラン・シュミットの打率が少ないですね。
割に同じスタイルで多作した感がありますが、サロメの悲劇や協奏交響曲は傑作。
ここまでのオーケストレーションはもはやメシアン一歩寸前。
>>85 マルティヌーの「幻想曲とトッカータ」は印象派でもあり、
なおかつ新古典でもある様式混合のピアノ曲だが、15分全く飽きない。随分前にやった。
レスピーギの「グレゴリオ旋律による三つの前奏曲」これも良い。
印象派というべきではないのかも知れないが、
時期的にスタンチンスキーがピアノソナタ第二番を書いている。異色作。
>>122 決してそういう意図ではないんだけどなー。
昔からフランスものが好きだし、そもそも自発的にクラシック音楽に触れるきっかけになったのがドビュッシーからなので。
昔の自作曲は一発ネタと捉えてくれればいいです。(演奏レヴェルはヤヴァイし。)ロダの回転は速いのですぐ消えるし。
>>111 個人的なお勧めは
>>95 のほう。
>デュフールの「冬」ってオペラ???
室内オケ曲です。CDもAEONから3枚組みで出ています。AEON AECD0209
デュリュフレのオルガン曲と合唱曲に、エスケシュがそれに基づく自作を織り交ぜて録音したCDがあります。
Hommage à Maurice Duruflé Thierry Escaich/Ian de Massini/Cambridge Voices CALLIOPE CAL9939
あとイアン・デ・マッシーニという合唱指揮者が自作でデュリュフレのオルガン曲やfl,va,pのOp.3のモティーフを
合唱に編曲したものもありますが
Duruflé: Requiem Ian de Massini/Cambridge Voices Herald HAVPCD234
しかしオリジナルの部分が、教会旋法の単純な使用法にこだわりすぎて
デュリュフレ独特の複旋法などが出てこないので様式上の差異を若干感じるかも。
>>123 フローラン・シュミットといえば詩篇47番(合唱とオケ、オルガン)とか。
マルティヌーも響きとしては近いものがあるなと感じていましたがあまり聞き込んでません。
チェコでもヤナーチェクになるとちょっと離れてくるかな。あとドホナーニ(現役指揮者の祖父)とか。ちょっと違うか・・・
詩篇47番はそれほどシュミット色は濃くないんだよな、、
マルティヌーは時期によって響きが全く異なる。 真に核心を突いた音が出てくるのは交響曲の5番あたりからか?6番のオケ技法は印象派の影響が大きいけど。 お勧めは弦楽四重奏曲第5番(これはどうみても印象派ではないが、) ヤナーチェクは多調でカラフルになるくらいの知識はあったらしい。が、印象派といわれるとやや抵抗が ドホナーニは渋い後期ロマン派
127 :
名無しの笛の踊り :05/02/02 19:46:21 ID:wGgcpdBQ
東欧だと、シマノフスキとバルトーク(「二つの映像」だけ)もいますね。
128 :
名無しの笛の踊り :05/02/02 20:08:32 ID:sTqoA98p
シマノフスキが印象主義だったのは中期だけ。 でもメトープやマスクなどの傑作を残してくれた。 シェヘラザーデ萌え〜。
129 :
名無しの笛の踊り :05/02/02 23:49:20 ID:bC+cDQa1
>>120 ご自分の新作のテクスト書くのそっちぬけにして2chにせっせとカキコしてる
新進作曲家っているんですね♪・・う〜ん。。(爆
時の環、なんていうか・・・つかんで離さない濃厚ではりつめた空気の心地良さというか
がずっと続いて。。こういうのってふつう私にはわけわかんないので集中力が途切れがち?なはずなのだけど。
うん。迫力がスゴイ。いろんな質感が織り交ざっていてクリスタリンな響きとかなんというか土臭さみたいなの
とかサーカスの裏舞台みたいな感じとかいろんな感覚をつぎつぎと喚起させて非常に面白かったです。
本当に吸い込まれる感じ。どうやったらこんなの思いつくの??
>邦楽奏者に独特の時間感覚である「掛け合い」「間合い」といった呼吸に注目して書かれた曲。
>奏者にとって大量の音を詰め込み、さらに奏者同士のコンタクトが頻繁に必要なため、
その拮抗が一種の摩擦力となって音楽の方向性をクライマックスへと向ける。
まさにそんな感じでした。う〜ん。面白いですね。
演奏も素晴らしくエオトヴォシュ(ぢゃないの?表記?)に振ってもらったんです!
スゴぉイ(ってTrois soeursくらいしか知らないけど)!!
うん。Éclat dans la Pénombreもすごく綺麗でした。
各作品の命名というかコンセプトもかなり興味深いんです。説明のとこ読むの面白いですね。うん。
ヘンツェの〜と、同期、エラーが出て聴けませんでしたよ。とくにピアノとヴァイオリンのは聴きたいです〜。
火花も聴きたいんです。なぁんだ。やっぱりこの編成でご自分で書かれてたんですね。一覧表に追加しましょ!
あと最初の3つの作品ですが、さっそく友達に聴かせたら幻想ソナタがとても気に入ったそうです。
本当に美しくてのけぞりましたよ。でも私哀歌の雰囲気もすごく好きですねぇぇ!
朝霧を纏う梢って和楽器使ってもよさそうな感じ、しません?胡弓とか?
130 :
名無しの笛の踊り :05/02/02 23:53:11 ID:bC+cDQa1
↑あの〜、もっとましなコメントできる方来てくださいね〜。ぜひ(涙。
だいぶ遅くなっちゃいましたが一覧表に漏れがあってゴメンナサイでした。
フォローありがとうございます。ええと、ピツェッティはアラシとは思ってなかったですよ。
うっかりだったんです!きいたこともないんですね(汗 機会があれば!!
>>15 も抜けてたんです。わざわざ辞書までうつしてくださったのに。
ところで挙げてくださったレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」の
ピアノ版と
>>123 の「グレゴリオ旋律による三つの前奏曲」聴いてたのですが、
特に後者の方冴えきったなかなかの逸品です。レスピーギも見直しましたヨ♪
ちょこちょこお薦めの方ちゃんと吸収していきますのでよろしく!
バルトークにも印象派っぽいのあったんです?
シマノフスキはさらっとピアノ曲きいたけどなんかとっつきにくかったです。
シュミットって二人いるの?違い教えて!(汗
>>130 は僕じゃないです。失礼な。これだから実名載せると、もう・・・
でもこのトリップもあちこちで使っているので今後は滅多な事はかけないですな。
というか僕の名前は一度数年前にここの板で晒されているのですが。
>ご自分の新作のテクスト書くのそっちぬけにして2chにせっせとカキコしてる
>新進作曲家っているんですね♪・・う〜ん。。(爆
ああ耳が痛い・・・とりあえず後で補っておきます。
>↑あの〜、もっとましなコメントできる方来てくださいね〜。ぜひ(涙。 あ、このコメントってご自身の文章へのご謙遜でしたか・・・ 大変失礼しました。いやまた誰かほかの人が僕を騙ってコメントしたのかと・・・ お詫び申し上げます。
先ほどは大変失礼しました。重ねてお詫び申し上げます。_| ̄|○ 僕の自サイトについては、僕が長文レスを書くのはスレ違いになるので、 よろしければサイトからメール下さい。 気を取り直して、シュミットについて。 シュミットについては実はどちらもあまりなじみがあるほうではなくて、 フローラン Florent SchmiTT は、詩篇47番とオルガンの演奏会でいくつかの作品に触れたことがあるのと、 フランツ・シュミット Franz SchmiDT は、ベタ甘のオペラ間奏曲が昔買ったカラヤン文庫に入っていて それを聴いたくらいですが、ウィーンを中心に活動していたとあって、 ツェムリンスキーの「小人(妖精)」を聴いた時に、それと響きの近さを感じたことがあります。 詳しい方、フォローよろしく。
作曲家もいろいろ戦略を立ててたいへんなんだな、とだけ理解した。
歌曲の世界では有名だが、一般にはマイナーなものとして、
橋本国彦「斑猫」をあげておく。
>>133 フローランは合唱曲「よい声で」、吹奏楽曲「ディオニュソスの
祭り」を聴くこと。コンクールヲタと話すには必要だべ。
少しまじめに書くと、サキソフォン四重奏曲とかをどうぞ。
フランツは(この人は印象派というよりは後期ロマン派に分類
されているけど)、「ノートルダム」(「ベタ甘のオペラ」はたぶんそれ)
の着メロを入れるところからはじめるべ。
>>129 私は「テクスト、書くの凄く面倒。本当はいらない。」と考えるほうが多いです。
よっぽどのオリジナルなアイデアがないと
誰が解説しても、似たよう楽語ばっかり並ぶんですね〜、、、
三輪さんもその点を批判なさってた
今日は湯浅譲二氏の演奏会に行ってきて、とても良かったです。後で湯浅スレのほうにも書き込むつもり。
ところでヴァンサン・ダンディVincent d'Indyの名がまだ挙がっていないですね?
僕も詳しく知っているほうではないのですが、彼もこのスレでフォローしても良いタイプの作風では。
>>134 両シュミットのフォロー感謝。
橋本国彦といえばNaxosからCDが出ていますね。名前ばかり知っていて作品そのものに
あまり触れたことがなかったので、今度改めて聞いてみようかな。Naxosは安いですしね。
>>135 というか僕の場合は、自分の作風を語る上でよっぽど強靭なアイデアがないと
自分の文章としてどれも似たようなものになってしまい、結局自己模倣なのではないかと
解説を書いているうちに自問自答して悩んでしまったりすることはあります。
数スレ前に自分で晒したような過去の形式の模倣には今や全くこだわっていないつもりだったので
ネタとして投下したつもりでした。
過去の形式の模倣をする能力を磨くことを作曲能力の訓練だとは今は僕は思わないし、
それの手本がたとえ印象主義風だろうと、あるいは現代的なスペクトル楽派風や新複雑主義風だろうと、
根本的な意味では変わらないはずです。
しかし、今日湯浅氏の演奏会の後で氏の新しい本をロビー販売で買って帰りの電車で読んでいたら、
彼の最初期の作品「2つのパストラール」についても触れられていて、(外見は古い形だが)
初心が込められた作品であるということで他の演奏家たちも大切に扱っているという文章を興味深く拝読し、
過去の時点における未熟ながらも真摯な作曲への態度というものはそれなりにあるのではないかと思い、
過去の自分をむやみに否定するのも良くないかと思いました。
ただし僕の場合は(今回の2chでのネタ投下ではなく)実際の演奏会にかけるとしたら、
まず現時点の僕の手・僕の目で校正を入れるでしょうね。
武満徹が「2つのレント」を後年「リタニ」に改作したように。
そろそろ空気読めよ
もういいって。自分のサイトで思う存分語れや。 印象派のスレにダンディーやらヴュータンやらドホナーニやら列挙するなんぞ、 知識をひけらかしたいとしか思えん。
そこまで言わんでもいいのに_| ̄|○ 悪かった、もう自ネタの話はここでは振らない。 ヴュータンやドホナーニは様式としては離れているのでこれも余計だったか? 印象主義という言葉を突き詰めていくと範囲はどんどん限定されて行くような気がする。 時代様式として1900年初頭前後を印象主義として区切ると、それ以前のフォーレ(特に後期)やショーソン、 それ以後は六人組他イベール・ルーセルあたり、さらにメシアンやデュティユー初期とかでも、 作曲意図としての主義は異なるが響きとしては近いものを持っているはずだが、 それらも切り離していくとなると、「知られざる」曲と言えばドビュッシーやラヴェルの亜流の地位にとどまる (言い方は悪いが)いわゆるB級作曲家などしか残らなくなるのでは? まあまず第一に、大量投稿したあげく自ネタで引っ張った漏れの空気がまずかったのだろうが・・・
> 印象派のスレにダンディーやらヴュータンやらドホナーニやら列挙するなんぞ、 > 知識をひけらかしたいとしか思えん。 いや俺なら知らない曲にも興味がわくので悪くないと思う。毛嫌いは良くない でも印象派を期待してなけなしの小遣いでCDを買ったら 旧い曲でがっかりしたという害ならあるかモナー
しかし、ヴュータンの曲には和声学の禁則そのままの完全五度平行移動があり この響きが非常に好評だったようなので、近代への幕開けにかかわったことは間違いない ダンディはたしか一本の旋律を綺麗にオケで彩色する技法を持った曲があって これも印象派テクに近い ということは、フランスの印象派出現は、でるべくして出たということになる
>>141 ダンディで思い出したのだが、国際音楽協会(Sosiété Internationale de Musique = SIM)
のレヴュー雑誌の企画で、ハイドン100周年にちなんでHAYDN=シラレレソというメロディで
ピアノ小品を作るという有名な企画があったのだが、現在ではドビュッシー、ラヴェル、デュカスのものが
比較的容易に触れることができる。ドビュッシーやラヴェルは作曲家ごとの曲集にもまとめられているし、
デュランから出版されている楽譜はそれらにデュカスを加えて一冊にまとめている。
もちろん音源も容易に入手可能。
しかし実際はそれらに加えて、レイナルド・アーン、シャルル=マリー・ヴィドール、そして
ヴァンサン・ダンディの計6人がこの企画に加わっていたそうなのだが、これら後者3人は
めったに触れることがない。少なくとも僕はお目にかかったことがないのだが、録音などあるのだろうか?
楽譜はたぶん契約している出版社が違ったか何かでデュランからは出ていないという理由なのでは。
フランス近代音楽としてはこれら3人もそれなりに足跡を残しているわけだし、
6人がまとめて触れられても良いのではと思うのだが。
ごめん、よく見たらシャンドスだった。 Chandos CHAN 8578 (CD) らしい。でもシャンドスのページではこれで検索しても出てこない。廃盤かな? googleで全文一致検索にかけると、スウェーデン放送P2などでヴィドールなどを抜粋放送した記録がある。
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/B000058294/026-7422801-0229251 Availability: This item has been discontinued. If you would like to purchase this title, we recommend that you request it used.
ということでやはり廃盤らしい。見かけたらラッキーという程度か。
ウィドール(と書いた方がいいか)はフーガを書いたのね。やはり彼らしいな。
ドビュッシー、ラヴェル、デュカスの3曲の中では、ラヴェルのが最も手が込んでいて好き。
まさに時計職人の名にふさわしく、随所にシラレレソが隠されている。
(反抗系になっていたり、楽譜を逆さにすると見えたり)
響きとしても一番好みだな。
反抗系→反行形
>過去の形式の模倣をする能力を磨くことを作曲能力の訓練だとは今は僕は思わないし、 そうか、最近の作曲家の方々はこういう風に考えていらっしゃるのだな。 なるほど勉強になるますよ。
>>147 メシアン・スレに書いたのですが
> 他人の様式を模倣することを訓練とするというやり方は、 (中略)
> そこに何らかのオリジナリティを自分なりに加えない限り、
> 結局は根本的な作曲という創造行為においては意味をなさないと思う。
こう書くべきだったかも。(特に2行目)
昨日ハイドンのネタを振ったので音名象徴についてネタ振り。
「ハイドンの名による〜」は、皆さんご存知の通り
ABCDEFG
HIJKLMN
OPQRSTU
VWXYZ
という文字列を作り、さらにHをドイツ音名でシとすることによってHAYDN=HADDGと読み替えたもの。
似たような企画で「フォーレの名による〜」(ラヴェルのvn曲が有名)は
Gabriel Faure=GABRBE FAGRE (Bはイギリス式にシのナチュラル)になる。
でもデュリュフレの「アランの名による前奏曲とフーガop.7」は
ABCDEFGH
IJKLAMOP
QRSTUVWX
YZ
という配列を用いているらしく、ALAIN=ADAAFという音列を用いている。
この曲では前奏曲の終わりに、ジュアン・アランのオルガン曲「リタニ」のメロディが出てくることも付記。
149 :
名無しの笛の踊り :05/02/06 08:56:03 ID:uCkT9W8O
他人の様式を模倣する → 様式を利用する のです
シマノフスキの交響曲第3番「夜の歌」は印象派かなぁ。 彼のピアノ曲以外の作品では唯一好きな曲なんだけど。
スレ違いすまそ。 現代の作曲家ってどうやって食ってるの? ちょっと前だと演奏と作曲の両面で活躍してるの多かったけれど。
>>151 伝統的なところでは演奏、教育、音楽評論、音楽プロデュースといったところですか。
純粋に作曲による収入だけで食える人なんて、昔も今も滅多にいませんよね。
あと、商業音楽の作曲というのもありますね。映画音楽とか、劇伴とか。 それから編曲とか。
◆30rKs56MaEたんも
>>152 のように暮らしてるの?
>>152-153 それは「音楽家」として稼ぐ手段だけど、他に考えられるのは
○音楽以外の副業(あるいは本業)
○家族や他人の援助を受ける
デュティユーの新曲Correspondance
932 名前:名無しの笛の踊り 本日のレス 投稿日:05/02/09 01:32:35 VdlbG4pI
(・∀・)つ
ttp://www.rupan.org/~kain/cgi-bin/upload/src/up28827.zip.html 933 名前:名無しの笛の踊り 本日のレス 投稿日:05/02/09 01:35:23 VdlbG4pI
最初にピアノ小品がある。その後オランダ語で少し喋った後、
ソプラノを歌うバーバラ・ハーニガンと電話でのインタビューが英語なので、ここは切らずに収録した。
それから演奏が始まる。
終わった後、アナウンサーが「次はリムスキー=コルサコフのシェエラザード」
というか言わないかのあたりで切った。
157 :
名無しの笛の踊り :05/02/10 19:50:56 ID:hYjdZPO2
そういえばさっきConcertzenderでロシアの電子音楽をやっていて、 エディソン・デニソフの曲もあったのだが、 デニソフといえばドビュッシーの若い頃の未完オペラ「ロドリーグとシメーヌ」を 補筆完成させている。 この曲は殆ど知られていないわけだし、このスレにも会うのではないかと思うのでここで挙げておく。 ERATOから出ているケント・ナガノ指揮のCDがあり。 また「ペレアス」以後の未完オペラとして補筆完成された約30分弱の小オペラに仕上がっている 「アッシャー家の崩壊」もついでに挙げておく。こちらもCDあり。たしかモナコのモンテカルロ管でCDが出ている。EMI.
160 :
名無しの笛の踊り :05/02/13 11:07:29 ID:PeS/J0TU
「アッシャー家の崩壊」はどんな音楽かな♪ ペレアス みたいな雰囲気なの♪ ちょっとドビュッシーらしくない
明日の朝ポルトガルAntena2でエスケシュを放送。 08:00-08:30 23.00-23.30 Antena2 MUSICA CONTEMPORANEA T.Escaich Les Litanies de l´Ombre * Claire-Marie Le Guay (pn) 10´55´´ La Ronde, p/ quinteto de piano e cordas * Quarteto de cordas Ludwig.~ Thierry Escaich (pn) 14´17´´
>>160 前奏曲第2集「カノープス」の中間部分、左手の連打の続く
不協和な部分が、この物語の主人公マデリーヌの主題だったり
します。
163 :
名無しの笛の踊り :05/02/15 16:51:39 ID:/X9wDV/D
エスケシュ、タイマー予約しておいたのになんだか入っていないのか聴きかたが
わかっていないのか・・・(涙
>>145 私もラヴェルの楽譜逆さにしてみてました。よくできてるなぁって。響きも可愛いし。
クープランの墓のフーガも好きです。私フーガフェチなんですが印象派の響きでフーガと
いうと素敵なのありますか?ドビュッシーってかいてないです?
>>106 ヴュータンのヴァイオリン協奏曲は7つあります。たしか。
>>158 デュティユーは前にピアノ曲ばかり聴いてた。オケはあまり聴きかたがわからなかったんです。
メタボルって何か音楽用語的になにか意味ありました?これ綺麗な曲です。
タイトルももろに印象派チックで綺麗でいいんです♪
リゲティのエチュードも印象派的な響きの曲がありますけど、こんな感じので
素敵なのないですか・・・クルタグとかも響きの綺麗なのつくってた気がした。
TVでピエール・ロラン・エマールが弾いてました。どなたかご存知ですか?
あ、ベリオも水の曲がどうたらというのがあって綺麗だったんです。でもCD
みつかりません。小品のCDには入ってませんでした。
リゲティのエチュードなんて素人が手を出すものじゃないですよね・・・
第3集の楽譜って発売になったんですか?第3集のいくつかの曲しか録音ない
ですけど6曲?もう出来上がってるのですか?
164 :
名無しの笛の踊り :05/02/15 17:00:24 ID:/X9wDV/D
>>159 タルコフスキーのいくつかの作品好きなんだけど、ソラリス(はみてない)の音楽
すごくないですか?これってエレクトロアコースティックと呼ばれる音楽なんです?
デニソフって名前は聞いたことあるような・・・ロドリーグとシメーヌは彼が補筆
したなんて知りませんでした。どういった経由で?
ロドリーグ(以下省略)ってすごくキッチュなとことかないですか?たしか無理やり
書かされたとか?
アッシャーは聞きたいと思ってたんです。録音もいくつか出ているのですか?
交響曲にされているのか、それとも声楽つきの作品になっているのですか?
>>162 すごくお詳しいんですね。どこのテーマだ?
165 :
名無しの笛の踊り :05/02/15 17:05:51 ID:/X9wDV/D
そういえば、ペレアス交響曲ってあるのご存知です?これ、素人の私が聴いても もっと聴きどころをうまく入れて欲しかったって感じがするのですけど・・・ 作曲家の皆様方どう思われます?(←コンスタン編の『歌劇ペレアスとメリザンド による交響曲』)
Antena2は録音が終わるとなぜかタイムスタンプがおかしくなるので、どこかに紛れ込んでいるのかもしれない。 Net Transportの画面でちゃんと録音されているようなら、ファイル名で検索すれば出てくるかも。 タイムスタンプ変更ツールは、検索すれば色々ある。 ドビュッシーの学生時代の習作フーガ(オルガンのための)が2001年だったかにウィーンの国立図書館で 発見されたそうで、翌年日本初演を草津音楽祭で行った。その辺の資料を問い合わせれば詳細がわかるはず。 アッシャーは舞台上演が可能。しかしアッシャーおよびロドリーグは漏れより詳しい方がいらっしゃるようなので 詳細はお任せしますm(__)m ベリオやリゲティを「響きが流動的だから印象派」と定義してしまうのはどうも違うような気もするが・・・ おそらく言われているのは「水の鍵盤(Wasserklavier)」のことでは。 火の鍵盤(Feuerklavier)、土の鍵盤(Erdenklavier)、空の鍵盤(Luftklavier)もある。 複数の減衰音鍵盤楽器がアルペジオでからみあうリネアなども響きとしては心地よい。 この辺の解説は「ベリオ・現代音楽の航海者」デヴィッド・オズモンド・スミス 松平頼暁訳 青土社 に詳しい。
今Netherlands Radio4で Balakirev. Scherzo nr. 2 in bes. を聞いているが、ロシア風の旋律に和声が後期リストから印象主義への過渡期のように 修飾されていておもしろい。 ドビュッシーは少年時代フォン・メック夫人の娘のピアノ教師としてドイツやロシアを旅行して ムソルグスキーなどロシア五人組に影響を受けたそうだが、それがはっきりと聞き取れる。 ・・・で、その娘に手を出して首になったんだよね(w
>>167 あー、これは学校倒産後の作品だな
バラキレフのピアノ物は総じてクオリティが高い。
バラキレフだとタマーラが印象派に近づいてるな。 ロシアものならリャードフの魔法にかけられた湖や、リムスキーの金鶏組曲の二曲目とか。
170 :
名無しの笛の踊り :05/02/22 10:43:31 ID:Yt4kNUJB
ピエール・オクターブ・フェルーってどうですか?
171 :
名無しの笛の踊り :05/02/22 21:48:35 ID:4NxcC4LU
フェルーはなかなかいいんだがCD少なすぎ。 とりあえずジロのピアノ曲集でも聴いとけ。
172 :
名無しの笛の踊り :05/02/22 22:06:24 ID:g0GCh5wd
クリヴィヌが振ったフェルーの交響曲は絶品。
173 :
名無しの笛の踊り :05/02/24 01:57:18 ID:MVtxZXC5
フェルーまんせ
174 :
名無しの笛の踊り :05/02/27 21:20:07 ID:397iECQh
ジャン=ルイ・フロレンツ Jean-Louis Florentzは既出? 去年亡くなってしまったが、 正に「印象派」の後継者。 メシアン、デュティユー、武満などの影響もあると思うが、 彼らより調性感高く聴きやすい。 オーケストラの為の 「アメンタの庭」「ソロモンの環」「島の子供」などが代表作か。
175 :
名無しの笛の踊り :05/02/27 21:46:25 ID:397iECQh
ジャン・クラ「航海日誌」 ニコライ・チェレプニン「ナルシスとエコー」
176 :
名無しの笛の踊り :05/02/27 21:57:09 ID:IldvyVgF
この間ラトル指揮のシマノフスキの2つのvlnコン聴いたけど結構いいな。
1番は中期にしては調性感がわりと感じられるけど響きはやはり神秘的。
2番は晩年の作品だけどマズルカみたいな民族臭は薄い気がしてとても聴きやすいし。
>>174 フロレンツはまだ若かったのに、本当に悲しいです。癌でしたっけ?
近代音楽家の生き残りのような素晴らしい作曲家達がこのまま減っていき、いわゆる
現代音楽だけが現在の音楽界には生き残るのでしょうか?
これも時代の流れだから仕方ないですかね。
MFAから数年前にリリースされた時は、まさか死ぬとは思っていなかったが、、
>>176 何を吉松隆みたいなことをゆっておるのだw
というより、認識が30年ほどずれてないか?
180 :
名無しの笛の踊り :05/03/07 01:49:40 ID:kzvoPW/i
フロレンツのどこがいいんだか。
ま、人の好みってのはそれぞれだからさ。
182 :
名無しの笛の踊り :05/03/16 20:38:03 ID:I5WLCctN
◆色;色彩関連シリーズ◆ シェーンベルク Farben(5つの管弦楽曲 Op.16 ) ドビュッシー 白と黒で リゲティ Etude15−White on white ファニホウ 見えざる色彩 メシアン 天国の色彩
スクリャービンは? なんかあったよな。
ブリス 色彩交響曲 下山 彩響 平 クロモフォニィ (繰り返しますが、ご冥福をお祈りいたします。) 南 彩色計画
吉松隆:虹色ぷりずむシリーズ 3つの白い風景 水色スカラー 虹色機関 風色ベクトル 夢色モビール
ピエール−イヴ アルトー氏によるモンド紙の追悼記事の翻訳してみました。 もっと早くに気づけばよかったのですが・・・訂正ご指摘あればお願いします。 平 義久 日本人作曲家 モンド紙 2005年3月15日 管弦楽の巨匠 作曲家 平義久氏が2002年からの長期にわたる病状のすえ、勇気ある病気との闘い も虚しくパリのビシャ−クロードベルナール病院にて3月13日亡くなった。 1937年東京生まれ、平義久氏は故郷にて最初にピアノ、ついでエクリチュ−ルと作曲の 音楽教育を受けた。 平氏は自身が多大なる尊敬を抱いてきた7歳年上の武満徹の弟子であり、師のアドバイス を受けるなど、武満氏を非常に密接に追随する立場にあった。また武満氏の幾年にわたる フランスでの翻訳者として活躍し、その親交は途絶えることがなかった。
19世紀から20世紀の転換期に於けるフランス音楽の発見、特にドビュッシーの音楽の 発見は平氏の経歴のなかで決定的な転機となった。この時期から平氏はフランスで 学ぶことを切に願うようになり、その願いはすぐにオリヴィエ・メシアンとアンドレ・ジョリベの 音楽の発見によりなおいっそう高まることとなった。 そして平氏の渡仏への歩みは、1966年中頃にまずモスクワまで航路にて、それからパリまで バスと列車という、3週間にも及ぶ彼自身の西欧と東欧を発見にも繋がる長旅から始まる。 1966年8月平氏はニースアカデミーにてルイ・フォレスティエのクラスに指揮法を学んだ。 まさにこの場所で私ははじめて彼に出遭ったのだが、その一ヵ月後平氏はパリ音楽院の作曲科の 学生としてアンドレ・ジョリヴェのクラスに在籍していた。師はすぐにその新入生の比類なき才能を 見破っていたようだ。
パリにて フランスでの暮らしは、若き平氏にとってたやすいものではなかった。ときとして独自の 日本文化とはまったく正反対でさえあるような、全く異なる文化に直面することで、 平氏は自身の根底にあるものに徐々に目覚めていったのだ。しかしその日本の伝統的な 芸術観に逆らってまでも、平氏が重要な位置を得るに至ったのはこのパリだったのだ。 彼の音楽が証明することは、その音楽は西洋芸術に非常に近く、1960年代のダルムシュタット 学派の書き写し(?)であったのだが、しかし1969年と1970年に彼の音楽は装飾的な要素が 決然と薄れ、精神的にも技巧の上でもより瞑想的になった。それは西洋と東洋の素晴らしい統合 となり、そして常にそうであったように依然として武満徹と松平頼則に影響を受けていた。 また平氏の最初のフルートによる作品群も1969年にさかのぼる。Hierophonie IV に始まり、 またジョリヴェがとりわけ賞賛したMayaもそうだ。平氏はこの師と同じく人情味にあふれ、精神的 探求こそがその創造活動のみなもとであった。
私はこれまで平氏と彼の人生の長期に渡る30年もの間、フルートのための作品群を初演し 続けてこれたことに多大な敬意を表する。 確かに平氏は管弦楽の巨匠として早々に知られていた。しかしその才は非常に幅広く全ての 楽器や編成(ソロ・管弦楽・室内楽・アンサンブル)にくまなく捧げられており、とりわけ フラウト・トラベルソとの関係性(用い方)に平氏の才の最高峰がみられる。 我々の出会いと40年近くもの間、保ち続けた深い友情関係を単なる偶然とみなすことはできない。 さらにこの人間のひと息によって奏でられる華奢な楽器は、おそらく人知れず彼自身の 内なる声、この”あるがままにという祈り”にとって最適な表現手段であったのだろう。 こうして平氏の経歴は、まさにHierophonie III でフラウト・トラベルソの息吹に始まり、 そしてまたその息吹とともに終曲(Ambre pour deux flûtes) を告げた。 ピエール−イヴ アルトー 2005年3月16日の記事より
191 :
名無しの笛の踊り :05/03/21 00:38:09 ID:FZt+F+sf
皆様にお願い!!音楽&絵画その他関連などで素敵な著作あったら教えてくださ〜い♪ よかったら感想なども述べてください。(スレ違い気味?許して!) ちなみに私の持っているのは(昔読んでもうだいぶ忘れたとか&全部読んだとは限らないのだけど) 世紀末から20世紀音楽へ ユング・シュテンルツ編 ジョルジ・リゲティ論 音楽における現象学的空間〜 神月朋子 ドビュッシィ 印象主義と象徴主義 S・ヤロチニスキ 精神のフーガ 中村雄二郎 眼と耳 M.デュフレンヌ くらいかなぁ・・・ ブーレーズにもクレーについての本があったような?どなたかご存知ですか?
>>191 豊穣なる時のなんとかとかいうの。あるね。でもあんまり面白い本じゃない。
音楽書は国内にはまともな本が少ない。
2005年時点のお勧めはホウベンの書いた「ヘスポス」pfau-verlag 独語
>>192 >ホウベンの書いた「ヘスポス」pfau-verlag 独語
どんな本ですか?ドイツ語読めません・・・ホウベン?聞いたことない。
嘘もホウベン
187−190 お詫び:作曲家のことをよく知りもしないのに本当に軽率なことしました。スルーしてください。 いまさらですが・・・間違い:管弦楽の巨匠 → オーケストレーションの巨匠、名手??? :たぶん他一杯 無茶苦茶でした。本当にすみません。
196 :
名無しの笛の踊り :2005/03/28(月) 20:35:38 ID:lF6WIceL
>>2 カプレどこにも売ってないよ。ききてー
みなさまユーロ圏のレーベルのCDってどこかっていますか?
ユーロ高すぎ。
197 :
名無しの笛の踊り :2005/03/29(火) 20:34:36 ID:E/MSDPHe
>>196 どなたか情報お願いしますね♪
カプレってアッシャーのカップリングになんかあったような・・・
そういえばなんか編曲もしてませんでした?
◆印象派の宗教音楽で素敵なの◆あったらお願いしますね。
>>192 「エヴァ=マリア・ホウベン1955年に生まれ、オルガニスト兼音楽学者
として活動していた彼女は、90年代末にヴァンデルヴァイザー楽派の音楽に
接して作曲に目覚め、2000年からその一員として作曲活動を始めた・・・」
↓以下のページより抜粋
http://www.web-cri.com/review/0404_noda-creole_v01.htm ←体力消耗のペース配分の心配までしてくれるベタ褒め音楽評論(爆♪
↓上記サイトからのリンクで発見
http://www.evamariahouben.de/ エヴァ=マリア・ホウベンのHP
http://www.pfau-verlag.de/shop/1-6-005.html ↓から
「作曲家ハンス・ジョアキン・ヘスポス(1938年生)の音楽の取り組みは
すんごく変わってる。彼の作品はどっかの流派に属さないし、
これといった系統だてられたやりかたにもあてはまんない。
ヘスポスにとって音楽は " 耳に聞こえてくるものすべて"。
こんな風に音楽を常に未知なものとして、いつも違うように聴きたいっていう
欲求は、そのつど私たちを取り囲む耳との新しい関係としてたち現れてくる?
エヴァ・マリア・ホウベンはアンチ・コンフォーミストな作曲家ヘスポスを
このような耳に関するヴィジョンを通して研究しており、
多数の作品分析・ドキュメント・音楽へのコメントは
ホウベンの音楽美学的な見地を明らかにし反映している」
どの楽派にも属さないってことはない
200 :
名無しの笛の踊り :2005/03/30(水) 00:16:59 ID:lfGP4haA
>>182 ファニホウ 見えざる色彩 どんなんかおせーて
>>199 ヴァンデルヴァイザーと印象派スレってすごい組み合わせ
おもろい
>>196 マルコ・ポーロから出ているのは現在でも入手可能かと。
ある店では「在庫あり」だった。
202 :
名無しの笛の踊り :2005/03/30(水) 23:03:57 ID:X0FzOSiC
>>196 普通に犬でアコールやティンパニのが売ってるじゃん、歌曲集だけど。
赤死病もドビュのソナタとかとカップリングであるし。
>>200 ヴァイオリンのメロディカルな動きを追求した曲
「シャコンヌ風〜」ほど辛くない
204 :
196 :2005/03/31(木) 22:25:11 ID:/oT23vv5
>>202 まさにアコールからでてる宗教音楽が聞きたいんだけど・・・
犬ってなんじゃらほい?
206 :
196 :2005/03/31(木) 23:34:41 ID:cBL/9Wcc
207 :
名無しの笛の踊り :2005/04/09(土) 23:59:38 ID:LVu4cikc
◆桜♪春♪花♪桜♪春♪花♪桜♪春♪花♪桜♪春♪花♪桜♪春♪花♪◆ 皆さま。超々急いで◆桜観に合うBGM〜〜♪♪◆教えて!!くだされ♪ ルトスワフスキ オーケストラの書 (花吹雪系) ディーリアス 春を告げるカッコウ (満開うっとり系?) セヴラック 春の墓地の片隅、他 (たそがれ系) ベリオ ピアノのための小組曲 (小鳥のさえずり&踊り系) プロコフィエフ 束の間の幻影 (夜桜系?) う〜ん・・・
フランセ 花時計
209 :
名無しの笛の踊り :2005/05/06(金) 15:20:57 ID:kn5XPd3Q
>>197 >◆印象派の宗教音楽で素敵なの
ヴォーン=ウィリアムスってどうですか?
210 :
名無しの笛の踊り :2005/05/23(月) 08:26:13 ID:qGwTQ1mC
音楽上の印象派の技法って何? よく ”ドビュッシーは印象派の技法を確立した”などと言われる。 どういう書法かを、確実に言葉で説明できるのであれば、それによって 書かれた音楽は「印象派の音楽」でしょう? その音楽がドビュッシーの亜流か否か、作曲家がB級かなどは、どうでも いいことでしょう?
当人たちは印象派って言われたくなかったわけだしね。
212 :
名無しの笛の踊り :2005/06/07(火) 20:19:57 ID:l2c+xpmZ
ルーセルの「蜘蛛の饗宴」は印象派的です。冒頭のフルートの音色を 聞けば、ドビュの牧神の午後の前奏の、あの曲想を連想してしまいます。 昼の林に蜘蛛が一匹、ひっそりと獲物をねらって巣をはっている、みたいな 情景が目に浮かびます。 後年の彼の新古典主義の作風からは、ちょっと想像できないくらい 柔らかい色彩が魅力的。
213 :
名無しの笛の踊り :2005/06/07(火) 20:20:09 ID:l2c+xpmZ
ルーセルの「蜘蛛の饗宴」は印象派的です。冒頭のフルートの音色を 聞けば、ドビュの牧神の午後の前奏の、あの曲想を連想してしまいます。 昼の林に蜘蛛が一匹、ひっそりと獲物をねらって巣をはっている、みたいな 情景が目に浮かびます。 後年の彼の新古典主義の作風からは、ちょっと想像できないくらい 柔らかい色彩が魅力的。
214 :
名無しの笛の踊り :2005/06/16(木) 22:23:58 ID:HC4vrQrn
ブリッジのファンタジーカルテットは印象派のような気がする。
215 :
名無しの笛の踊り :2005/06/17(金) 22:07:19 ID:6LYYI0wT
ディーリアスだろ
216 :
名無しの笛の踊り :2005/06/23(木) 19:19:11 ID:iz+AkPpF
217 :
名無しの笛の踊り :
2005/07/06(水) 22:00:41 ID:6surMC2P シャブリエ 「絵画的小品」 フランス人好みの絵画的な音楽