1 :
名無しの笛の踊り:
K617のグラス・ハーモニカ(ホフマン)曲を初めて聴いたんだけど
すごく良かった。
10年近くモーツァルトファンでもまだまだ聴いたことない曲がいっぱい。
オススメのマイナー曲があったら教えてください。
とりあえず、ブリリアントの全集買って、全部聴いてみたら?
出たな、モーヲタ。
5 :
名無しの笛の踊り:02/04/30 15:58 ID:6KDNQsGY
どこまではメジャーで、どこからがマイナー作品か、というのは
なかなか難しいところだけど、一応の線引きとしては、
交響曲:35番のハフナー以降
管弦楽曲:アイネクライネ、13管、KV.136〜138のDIV
ピアノ協奏曲:9、17、20番以降
弦の協奏曲:3〜5番、VnとVaの協奏交響曲
管の協奏曲:FlとHrp、Fl、Hrn、Cl
室内楽:P5、Cl5、Fl4、S5の3〜5番、ハイドンセット、Vnソナタ28番
器楽曲:ピアノソナタ8、11、15番、キラキラ星変奏曲
歌曲:すみれ
宗教曲:戴冠式ミサ、ハ短調ミサ、レクイエム、エクスルターテ・ユビラーテ
オペラ:後宮、フィガロ、ドン・ジョバンニ、コシ、魔笛
と、この辺りまでは有名曲ということでどうでしょうかね? 諸兄
これだけで既に50余曲、こっから先はヲタ度によって、当たり前
の曲と知らない曲が大きく分かれると思われ.....。
それでこれ以外のおすすめを書こう!と言ってみるテスト.....半分マジ
6 :
名無しの笛の踊り:02/04/30 16:07 ID:XrYTQ19Q
7 :
1:02/04/30 16:55 ID:XhsQaCZg
>5
私のいたらない説明にすごく明確な輪郭を与えていただきありがとうございます。
私自身モーツァルトにそれほど詳しくないので「有名として認知されてるのはこれか」って
とても参考になりました。有名なものの範疇として、まったく異存なしです。
>2
全集を全部聴く、おっしゃる通りなんですけど、けっこう膨大な作品数なので…。
やっぱり聞き込んでる濃いファンの方のオススメがあれば伺ってみたい。
自分が聴いたことあってそのままになってしまってる曲も、繰り返し愛聴してる
他人様がいるって知って注意深く聴き、良さがわかってくるってことがけっこう
あったりしますもんで。
8 :
名無しの笛の踊り:02/04/30 17:01 ID:lAzGSRSc
初期のヴァイオリン・ソナタいいよ、
輸入盤で売っていたな、大手販売店行って御覧なさいな
それからプロシャ王セットは有名なのかな?
ヴェラーSQの演奏がデッカで出ているからどうぞ、
泣きたくなるような美しい演奏です
9 :
名無しの笛の踊り:02/04/30 17:18 ID:MRw/7vis
交響曲1番とか、なかなか新鮮でした。
8歳ぐらいで作曲したんじゃなかったっけな・・・。
10 :
5:02/04/30 19:19 ID:6KDNQsGY
んじゃ、まぁ、漏れも.....ちょっと変則気味ですが、管弦楽曲から始めます。
セレナードの4番=K.189b(203)なんてどうでしょうかね。7、9〜12あたりを
推すのもやぶさかではありませんが、この若書きの作品もとてもいいです。
一言で言えば、
チャーミングな曲
ちゅう感じでしょうか。全部で8楽章なんですけど、もうこれでもかという
位に魅力的なメロディのオンパレード。今出先で資料がないんで確か
なことは忘れましたが、この内の何楽章かを選んで交響曲のように
演奏したり(実際ホグウッド指揮の交響曲全集では、その「セレナード
4番交響曲」とでも言えるようなのが聞ける)、真ん中あたりの3楽章を
選んで「ヴァイオリンのための協奏曲」のように楽しむこともできると
(確か管が活躍する楽章もあったような)、一粒で「二度も三度も」
おいしい曲です。ぜひ試してみてください。
こういう大曲じゃないのは演奏は誰それなんて言ってもヤボです
(そもそもいい作品は、演奏がどうあれ曲自体の魅力もありますし)。
手に入るものをどうぞ。
わたし自身はコレギウム=アウレウム(HMV)の演奏を最初に聴き
ましたが、ボスコフスキー(DECCA)でも、マリナー(Philips)でも、
ヴェーグ(Cappricio)でも、アーノンクール(TELDEC)でも、カントロ
フ(DENON)でも、あるいはブリリアントのやつでも構いません。
11 :
1:02/04/30 23:49 ID:XhsQaCZg
おお。やっぱり皆さん色々な指揮者の演奏で聴き込んでいるんですねぇ。
私はふところが淋しいので今のところは一つの曲の別の演奏よりも
まだ聴いたことがない曲を買うって段階です。
っていうか、正直、演奏家の違いがそれほどわからなかったりする(>_<)。
なんで、とりあえずスタンダードな演奏のものを買えればいいやみたいな。
今後皆さんの推薦版も、買うときに参考にさせてもらいますです。
>10 K203 案の定持っているけど(マリナー)あまり聴いてない曲でした。
今晩じっくり聞いてみたいと思います。
行進曲K408、K445、K290
2本のホルンのための二重奏曲K487
自動オルガンのためのアダージョとアレグロK594
ホルン協奏曲K494a、K98a
ディヴェルティメント第8番K213
あたりはメジャーかな?ごめん、染んでくる。
13 :
名無しの笛の踊り:02/05/01 00:44 ID:vHPabZ2w
マイナーな曲を探す前にクラリネット協奏曲とクラリネット5重奏曲はぜひ聞き込んでください。おすすめはレオポルト・ウラッハのやつです。後、アヴェ・ヴェルム・コルプスもお忘れなく!
個人的にはメジャーな曲から聴く事をオススメします。5番さんのリストはいい参考になると思いますよ。マイナーな曲はやっぱり万人うけしないからマイナーなんだと思います。メジャーな曲だけでも実際あまり聞いた事がない曲が結構あると思います。
教会ソナタ集なんてどうでしょう。
オルガンと弦楽器の小品たちなんですけど、昔ドイツのハルモニア・ムンディ
から出ていたテイチクの廉価版で良く聴いていたのですが、演奏者
の名前は失念してしまいました。CDにはなっていないのでしょうか?
15 :
名無しの笛の踊り:02/05/01 09:10 ID:p60jLpF6
マイナーなものを簡単に聞くには、
フィリップスの全集で揃えるのが良いのではないかな。
劇付随音楽やバレエ音楽もマイナーな部類かな?
16 :
名無しの笛の踊り:02/05/01 09:16 ID:.mwq0fBg
弦楽三重奏の為のディベルティメント K.563
は、むしろメージャーかな?
17 :
5:02/05/01 09:57 ID:FsNBZtAY
>>13 ああ、そうだ、アヴェ・ヴェルム・コルプスあたりはメジャー宗教曲と
セットでついてくることも多いですよね。実際、評判はよいようで、
モツの曲の中で「一押し」の人もいるんだけど、漏れはまだそこまで
感動した経験が残念ながらないんですよ。「これ」という演奏があっ
たらチャレンジしてみたいので、お勧めをきぼ〜ん。
>>15 >>1 さんはマイナーそのものを志向しているんではなくて、まだ自分
は知らないけど、いい曲ないですかねという、「次のステップ」を
模索していると思われ。で、確かに
>>13 さんが言われているように、
「有名な曲だけど聞いていない」のも重要かもしれません。
もちろんマイナー曲にチャレンジしたいという他の人には参考になる
はず。今なら、他にも進行中のブリリアント、モーツァルト・エディシ
ョンという選択肢もありますよね。安いし。
>>16 K.563 はモツヲタには超メジャーでしょうが、このスレの主旨から言
えば(って、漏れが勝手に憶測しててスマソだけど)、ズバリどんぴしゃ
かもしれません。傑作ですよね。
全集以外で「音楽のさいころ遊び」が聴けるCDある?
19 :
5:02/05/01 10:15 ID:FsNBZtAY
んで、今日は交響曲のお勧め第一弾す。
昨日の有名曲リストで、25、29が漏れちゃったんだけど
その辺りは、まずモーツァルトファンの基本中の基本と言
えませう。
で、漏れがお勧めしたいのは33番です。
これはモーツァルトにしてはめちゃめちゃいい旋律が
あるというわけでないし、前後に30のパリだとか、35
のハフナー以降とか、大曲が犇めいていて、いまいち
脚光があたらないんですけど、とても好きです。
どこがどういいのかというと、凡庸な修飾になっちゃい
ますが、一言で言えば、モーツァルトの
「愉悦」
とでも言えるものが感じられるところでしょうかね。
要するに、パパゲノに通じる「踊る喜び」のような
もの、ブッフォ性に溢れた曲で、終楽章の弾むような
フレーズなんか、聴いていて楽しくて仕方ありません。
>>1 さんも多分お持ちじゃないかと思いますので、
そゆ感じで聞き直してみて下さい。
だから演奏はできるだけ軽やかに曲調を再現して
いるものが望ましいです。意外なことに33番は
カラヤンが評価されているんですけど、上で書いた
意味ではちょっと立派すぎて重たいです。ベーム
なんかも同じで立派すぎ。漏れはマリナーを愛聴。
20 :
5:02/05/01 10:37 ID:FsNBZtAY
21 :
5:02/05/01 10:57 ID:FsNBZtAY
>21
どうもです。早速落としてみました。面白いものがあるんですね。
K563は、クラリネット五重奏と並ぶかれの室内楽の
最高傑作。モーヲタでなくても、これくらい聴いておく
のは常識。
24 :
1:02/05/01 19:03 ID:vCJ7fpTM
>5
あっ私も33番、特に最終楽章が好きでけっこう聴きます。持ってるのは
ベーム版の全集だけなんでそれで聴いてますが、軽やかさという点では
マリナーが○ですか。う〜ん、やっぱり交響曲も他の指揮者のセットも
欲しいなぁ。
>13
クラリネットの二曲は私も大好きです。
マイナー云々に関しては5さんが指摘して下さってる通りでして、
ベスト100的なものはだいたいカバーしてるものの、全作品のセットを
持っていない身としては、マイナーだけど意外に味わい深い隠れた名品が
たくさんあるんじゃないかと思ったものですから…。
25 :
1:02/05/01 19:13 ID:vCJ7fpTM
あと、前から不思議に思ってることがあるんですけど、
モーツァルトの作品の出来不出来ってわりと楽章全体に
及んでる傾向がありませんか?いわゆる名曲とされてる
ものはたいてい全楽章が傑作ていうか、霊感に支配されてる
のに、平凡な作品はだいたい全楽章にわたって平凡で、
その中の一楽章だけ突出してるってあまり見かけないって
印象があるんですが…。
こういうことが他の作曲家にも共通してるのかどうか、
私はモーツァルト以外の作曲家はいわゆる世の知られた超有名曲以外
あまり開拓していないんでわからないんですけど、いつも不思議に思うんですけれど。
もし、この作品のこの楽章だけは突出しているっていうようなものが
あればぜひ教えてくださいませ。
彼が9歳ぐらいで作曲した「第1戒律の責務」。
これは非常に素晴らしいよ。
10年前のオペラアワーでクロキョーの解説ではじめて聞き、
その生新な響きとストーリーの面白さで興奮したよ。
マリナー指揮シュツットガルト放送交響楽団だったかな?
ヘ短調幻想曲K608。
ほんとに自動オルガンのための曲なのかと
モザート氏を問い詰めたくなるような。
28 :
名無しの笛の踊り:02/05/01 20:07 ID:e3wHZThw
モーツァルトって意外とdurが多いんだよね。
そこがまた、んー。えらいっ。
エジプト王ターモスって曲がなかなかよかった。
たしかデルデックレーベルでアーノンクール指揮
だったがもう入手不可かなぁ
30 :
良い子:02/05/01 22:20 ID:Siw/rEAU
29>
私もエジプトの王タモスは愛聴してます。アーノンクール盤、輸入版現役。
ちなみにCPOというレーベルから出ていた未完のオペラ集
「騙された花婿」「カイロの鵞鳥」はなかなか良かった。
特に序曲のトランペットとティンパニのファンファーレで始まり、
そのまま序曲の再現部から唄が入るのは、モーツァルトでも
最初で最後なはず。
31 :
名無しの笛の踊り:02/05/01 23:38 ID:vCJ7fpTM
私もターモス好き。
特に合唱をよく聞いてます。魔笛の合唱に匹敵するくらいいいんじゃない
かと思ってます。アーノンクール盤も持ってるけど、Klee 盤のほうを
贔屓にしてます。
モーツァルトの曲をアッパー系とダウナー系に分けたりすると怒られてしまうかも
しれませんが、私はわりとアッパー系の曲を好んで聴いてしまう。
変な話ですが、クレド・ミサK257のグローリアを私は一種の活力剤として
かけることが多いんですが、モーツァルトの曲にはこちらの気分を一オクターブ
引き上げてくれるような効果ってありませんか?
>>28 ベートーヴェンもそうだよ。
短調が多いのは例えばバッハとか。数えたこと無いけど
半々くらい?
33 :
名無しの笛の踊り:02/05/02 09:44 ID:Dl34jOTg
[交響曲33番]
お薦め出来るのはいろいろあるけど、あえてクレンペラーを推すよ。
どうせマターリしてるんだろ?と思うでしょ?
ノンノン、オペラの時のように遅くしてないし、
曲によってはむしろ速めのテンポをとってるのもある。一度聴いてみて欲しいな。
34 :
名無しの笛の踊り:02/05/02 23:13 ID:IQf8HABc
「後宮」のオスミンのアリアが凄く好き。単にトルコ調
というだけではない、異様な魅力があって。
オスミンが出てるってんで「ツァイーデ」も買ったんですが、
後宮の彼のアリアほど悪魔的な魅力はあまりなかった。
私はモーツァルトの器楽曲はあまり知らないんですが、
器楽曲でオスミンのアリアを思わせるような曲ってありますか?
そんなのがあったらすごく聴いてみたい。
35 :
名無しの笛の踊り:02/05/04 22:28 ID:fe9pSOkc
初期オペラなら「スキピオの夢」もいいよ。
聴いた録音がフライブルク・バロックオケでバリバリビキビキで好みだったってのもあるけど…。
36 :
:02/05/04 23:09 ID:???
バイオリンとビオラのための二重奏 k423/k424
>>5には入っていないが、メジャーな向きかも知れん。
ディヴェルティメント11、15、17
ポストホルン
なんてのはどうですか?
ピアノ協奏曲第5番、第3楽章
39 :
名無しの笛の踊り:02/05/05 21:25 ID:J0AsOv8s
大昔に、NHK-FMの「名曲のたのしみ」吉田爺ちゃんの司会でモーツァルト
特集してた時にかかった、「教会ソナタ ニ長調 K.69」のメロディが
いまだに忘れられないんだ・・・
数年前TVで放送していた(爆笑問題が司会)番組で
「ウンコがコロコロ・・・」という歌詞の曲が妙に頭に残っています。
何と言う曲名なのか教えて下さい。
41 :
e-nb3.lcv.ne.jp:02/05/05 21:50 ID:j2o0GPpI
いい趣味ですね。皆さん
。ちかごろ[?]アイネクライ
ねばかりCDに入ってますが・
・ん〜。やっぱりベスト板の面子って決まっ
ているようですね。
いい曲は[アイネクライネも悪くないですが]私の場合映画を通してい
い曲にであっていることが多いです
。レいを挙げるとショーシャ
ンクス。フィガロとかです。で
もイ一番言い曲
をエらぶことってはっきり言っ
てムりですね。短調も長調もどっちもキレイですし[←大まかすぎ!!]
>>37 それら、十分メジャーだよ!
お前、フォルン拭きだな!?
43 :
名無しの笛の踊り:02/05/05 23:08 ID:xdoGpl9.
アンダンテ ヘ長調k616。
まじいいっす。
K616、いいよね!
途中で短調に転調するところ。
最近は何人かのピアニストが録音してますけど、
80年代のシフの演奏、美しすぎる!
K.339のヴェスペレ。
このようなモーツァルトの作品を知らない者は、モーツァルトを
知っているとは言えない。Laudate Dominum だけでも聴いてみそ。
46 :
名無しの笛の踊り:02/05/06 11:37 ID:TPIyYZqk
連弾のピアノ曲が大好きだ。K501とか。
47 :
名無しの笛の踊り:02/05/07 02:04 ID:p/Etq0io
セレナータ・ノットルナなんてどうでしょうか。そこそこ知られてますが。
どマイナーなところではリタニアk.243が素晴らしいですよ。
48 :
名無しの笛の踊り:02/05/07 19:11 ID:1NwK3Zqw
自動オルガンの曲ならk594「アダージョとアレグロ」が好きだな。
49 :
名無しの笛の踊り:02/05/07 19:35 ID:p/Etq0io
ピアノ三重奏曲も隠れた名曲があるね。ホ長調がお気に入り。
50 :
5:02/05/09 10:09 ID:???
どもども、ちょっと忙しかったので、久しぶりにのぞきました
>>1 さん、まだ見ていらっしゃいますか?
ご存知のように、CDや曲を紹介する本というのはたくさんあって、
中でもモーツァルトについては、彼のCD、作品だけをとりあげた
ものだけでも10冊や20冊じゃきかない程あるんじゃないかと思
いますが(わたしも沢山もってる)、
モーツァルトのマイナー作品のええとこどりをしようと思ったならば、
全曲を聴き通した上でものを書かれている井上太郎さんの著作が
参考になると思います。例えば
井上太郎『わが友モ−ツァルト』講談社現代新書、1986、\631
井上太郎『モ−ツァルト・ガイドブック』ちくま新書、1995、\660
井上太郎『モ−ツァルトのいる部屋』ちくま学芸文庫、1995、\1,262
井上太郎『モ−ツァルトのいる街』ちくま学芸文庫、1996、\1,117
51 :
5:02/05/09 11:02 ID:spXsZL3U
続きですが
残念ながら4冊とも絶版、ないし品切れ重版未定状態で、いずれも
普通の書店では入手不可です。ネットなどを利用して古書で探して
みて下さい。
後2者は、もともと新潮社から単行本として出ていたのを文庫化し
たもので、CDや曲の紹介と言うよりも「評伝」なんですが、かなり
マイナーな作品まで、その魅力が紹介されていますから、知られ
ざる名曲発掘に適しています。これも聴いてみよう、あれも聴いてみ
ようと思えてきて楽しいですよ。評伝としてもvividで魅力にあふれ
ています。
前2者は実際にこの曲の、このCDはいかがという紹介つきです。
同じ著者なのに、各々切り口が違っており、CD選定もタイムラグ
があるために、かなり異なっていて、どちらも参考になります。
特に一番最初にあげた『わが友モーツァルト』には巻末にかなり
の数の曲がピックアップされており、これがマイナー曲選びの
参考になります。このスレで皆さんがあげて下さったような曲は
ほとんど漏れなくあがっていて、そこにある曲を聴いていけば
まずハズレはありません。実はわたしも15年ほど前に大分
参考にしました。
52 :
1:02/05/09 19:29 ID:qVZb9uq6
>>50 ほぼ毎日覗いて「今日の一曲」って感じで鑑賞の手引きにさせてもらっております〜。
聴いたことがない曲がまだまだ沢山あるのがすごく嬉しい。これからCD集める
のが楽しみです。
詳しい本のご紹介ありがとうございます。
井上氏の本は筑摩新書のガイドブックだけ持ってました。おっしゃる通り、
相当マイナーな曲まで取り上げてくれていてとても参考になりますね。
私は最近になってやっぱり全曲聴きたい!って野望を持ってしまい、
ガイドブック巻末のK番号に持ってる曲をチェックし始めました。
コレクターの愉しみですね。
まだチェックされてない曲が沢山あるってことにウットリ。
あと数年もしたら立派なモーオタになれるかな?
井上氏の本は他の本も面白そうですね。絶版本も古本サイトで探してみたい
と思います。
53 :
5:02/05/10 10:50 ID:5Rc1xMlo
>>1 さん(
>>52)
>私は最近になってやっぱり全曲聴きたい!って野望を持ってしまい
いらっしゃ〜い。そんなこと考えた時点でもう立派なモーヲタですよ。
でも「モーツァルト以外は全部クズ」だとか、「モーツァルトに駄作は
ない」などといった他の作曲家ファンたちの神経を逆なでするような
物騒なことでも言い出さない限り、ヲタもそんなに悪くないと思われ。
モーツァルトに駄作がない(あるいは少ない)かどうか、これには実際
そう思う方もおられるかもしれませんが、わざわざそれを言明したり、
他の作曲家を引き合いに出してけなしたりすることに、どれほどの
意味があるのかと問えば、ほとんどの場合に疑問が生じます。
そんなことを意識せずとも、気楽に全曲鑑賞して(・∀・)イイ!! と思え
ればめっけもんです。例えば初期のシンフォニーを誰もが聴かな
ければならないとは思いませんが、
>>9 さんが書かれていたように、
第1番なんかは実際とてもよく書けているように思えます。続けて
ケッヒェル番号の若いシンフォニーを流したりすると、漏れなんかは
どうしても注意が散漫になったりするのですが、それでも時々「はっ」
とすることがあります。一曲全部好きにならなくとも、そんな「はっ」
とする楽章やフレーズに出会えたりすると、なんだかとても幸せで
得した気分になります。全曲鑑賞の楽しみはこれでしょう。第6番
の2楽章は最初期のオペラ「アポロとヒュアキントス」のデュエットか
ら転用されたものなんですが、先にオペラの方を聴き慣れていた
だけでなく、実際に魅力的なので、いつもここに来ると耳を奪われます。
54 :
5:02/05/10 11:35 ID:5Rc1xMlo
で、今日はピアノソナタです。皆さん、モーツァルトのピアノソナタって
どうですかね? だいたいソナタ全集買ってしまう人って多いと思うの
で、どの曲もマイナーというと気がひけるのですが、結構軽く見られて
いるのじゃないかと思うので敢えて書きます。
漏れは真正モツヲタ(モーヲタっつうと娘。ヲタのようで(^^ゞ.....、
でも実は漏れ、ヲヤジの癖にキショいヤグヲタ)なんですが、どの
時代の、どの地域の曲も結構まんべんなく聴いてはいるつもりです。
で、最近ブリリアントのソナタ全集を買ってしまって、ハイドンのピアノ
ソナタにはまってます(ブリのハイドンピアノソナタ全集めちゃくちゃ
おすすめ。安い、演奏いい、その結果曲の魅力も引き出しているの
3拍子)。いやハイドンのソナタって理屈抜きに「面白い」。で、モーツ
ァルトのピアノソナタの方はハイドンのような面白みには欠けるよう
な気がしますが、その代わり繰り返し聴けば聴くほど味わいというか、
滋味があります。
そんな中で今日のお勧めは第2番と第9番です。これには演奏の
指定もあります。ズバリ、グールド(前記カップリングの他にトルコ
行進曲つき11番)。モツのソナタは普段内田かピリスのものに手が
延びることが多いのですが、グールドの全集は裏名盤で、特に
このあんまり人があげない2曲はグールドの演奏で良さを発見し
ました。特に両曲とも中間楽章の雨の日のひとりぼっちのつぶ
やきのような感じが「ぐっ」ときます。もちろんグールドじゃなければ
ダメというわけじゃありませんが、ひとつ騙されたと思って試して下さい。
55 :
名無しの笛の踊り:02/05/10 11:47 ID:X.An9UPA
Brilliantレーベルから170枚組の全集が完成途上に
あります。現在92枚が発売されていますが、170枚
まで揃った時点で、紙ジャケットの超廉価BOXが出る
と聞きます。詳しくはブリリアントのスレに情報を提供
されている方がいます。なんでもバッハ全集は160枚
組で200ユーロで通販されているとのこと。モーツァ
ルトの場合は、10枚くらいそれよりも多いので220
ユーロくらいになるかもしれません。モーツァルティア
ンには朗報でしょう。
56 :
名無しの笛の踊り:02/05/10 12:25 ID:e7Zwbp.o
私も十数年前にケッヒェル番号順に全曲聴き通したことがあります。
もっとも、その頃には小学館の全集もなかったので、抜けも多かった
と思います。学生で時間があったので、井上太郎氏の「モーツァル
トのいる部屋」を片手にカタログをチェックしながら2,3週間で聴
きましたが、充実したときを過ごした思い出として残っています。そ
の後も何度か試みましたが、時間と集中力の欠如によりいつも挫折。
57 :
ビオリスト:02/05/11 07:14 ID:9SdLtra6
初期の交響曲なんかいいと思いますよ。
個人的には「Alt Lanbach」なんかが聞きやすいと思いますけど・・・
58 :
名無しの笛の踊り:02/05/11 07:37 ID:JdtnddoY
59 :
名無しの笛の踊り:02/05/11 07:39 ID:J5imxhjI
交響曲第12番ト長調(K110)とかね
初夏の頃の爽やかな朝という雰囲気かな
60 :
名無しの笛の踊り:02/05/11 09:13 ID:fu.OOk3I
そろそろ1は、
モーツァルトのどの曲を聴いた事があるのかを書いた方がいいんでないの?
レクイエムの版違いは聴いたことある?
61 :
1:02/05/11 23:49 ID:MlcS1L12
>60
う〜ん、聴いたことのある曲をあげていったら大変なことになります〜(w
私は全集的なもので言えばベームのシンフォニー全集、ブレンデルのピアノコンチェルト、
特に宗教曲が好きなのでフィリップスのミサ曲全集とリタニア全集を持っています。
後はベスト100選に載るような作品はバラでだいたい持っているかな?
私は56さんのように今まで網羅的に聴くということをせず変則的に聴いてきたので、
冒頭にあげたK617のような曲を聴いて、まだこんなキレイな曲があったんだって
ショックを受けたんですね(w なんかこういう曲があるのを知らずに十数年
過ごしてきたことが悔しい!って一頻り地団駄を踏んだ後、そういうマイナー曲の名品がもっと
あるのかなあって思い、このスレを建てさせていただいたという次第なんです。
私自身ヘンなバラツキのある聴き方をしてきたっていうのもあって自分の欠落
した部分をうまく説明できないんですが、仮に全集で持っていても全集で買ってしまうと
それで安心してしまい、ちゃんと聴いてない曲もけっこうあったりして、
他の方のご推薦を聴き直すきっかけにさせていただいており、
私の極私的事情などは無視していただいてお好きな作品について語っていただければ本望かと。
レクイエムはホグウッドとフィリップスのミサ全集に入ってるシュライヤーの
ものしか聴いたことがありませんが、何かオススメはありますでしょうか?
(宗教曲が好きだって書いたくせにアレなんですが、私はレクイエムやハ短調ミサ
は聴いていると息苦しい感じがして実はあまり聴きこんでおりません(^^;)
ほっとくと戴冠ミサやクレドミサのほうについ手が伸びてしまうのですが、やっぱり
甘いでしょうか…。)
モーツァルトの交響曲スレが落ちちゃった(泣
えと、つまらん質問なんですが、なんでモーツァルトの作品には、調号4つ以上の作品が
極端に少ないのでしょうね? 三省堂の辞典で調べても、ホ長調の曲が3つ、ヘ短調のが
2つだけ見つかりましたが・・・
どういう趣旨のこだわりなんでしょうか?
>>62 ウィーン古典派共通の問題らしいが、調律法との関連じゃない?
ただ個々の作品を調べたわけではないのであまりハッキリ言えない。
>>62-63 ハイドンの交響曲にはヘ短調やロ長調のものがありますので、一概にそうとはいいにくい
かも知れませんが、多分モーツァルトの周りの演奏家の技術(調律法も含んで)を
図ったんじゃないかな。
65 :
名無しの笛の踊り:02/05/13 09:13 ID:6LNXcpBg
66 :
名無しの笛の踊り:02/05/13 12:22 ID:27lRv1uo
>>62 一般的な調性にしないと楽譜が売れなかったからでしょう。ハイドンは
自分のオーケストラを持っていたので、いろいろ実験的な試みができた
ようですが。
67 :
名無しの笛の踊り:02/05/13 12:26 ID:I6QIB0V6
歌曲「おれの尻をなめろ、きれいにきれいにね」
これだね。
68 :
1:02/05/15 22:55 ID:5i4rk9vY
井上太郎氏の「モーツァルトのいる部屋」をゲット!単行本の古本でなんと
500円でした。ガイドブックより一曲一曲の解説が詳しく書いてあって
これはマイナー名品を捜すツールとしてとても参考になりそうです。
ご紹介ありがとうございました>5さん
私は最近井上氏の本を読んでいて初めて気づいたのですが、モーツァルトの作品中
けっこう似た曲ってあるのですね。
戴冠式ミサのアニュスデイとフィガロの伯爵夫人のアリアとか、
バルバリーナのアリアとピアノコンチェルト18番とか。
5さんも
>>53でオペラのデュエットの転用を指摘しておられますけど、
こういう類似の発見も愉しいですね。
そういう転用とかってもっとありましたら是非教えて下さい。
そーいえばネットでモーツァルト関係のホームページで見たのですが、
「バスチアンとバスチエンヌ」の冒頭テーマと「エロイカ」の主題が似ているって指摘
してる方がいらして、ホントだ!ってビックリしました。
>>68 >「バスチアンとバスチエンヌ」の冒頭テーマと「エロイカ」の主題が似ている・・・
それ、最近200年ぐらいずっと言われてる話なんですけどなにか?
>>69 先に知ってたって程度で威張るのカコワルイ
>>62 モーツァルトは先人の作品の長所をうまく取り入れて自分の音楽に生かして
いった音楽家ですが、反面、自分の趣味に合わないと感じたスタイルは徹底的に
排除し、一顧だにしないという頑固さもあったようです。
珍しい調性の指定…例えばバッハの平均律やハイドンの交響曲・四重奏曲等に
見られる要素は、自分の作品に採り入れるべからずと感じたのでしょう。
伝統の枠内で最大の挑戦をするというのがモーツァルトの美学なのでは。
72 :
名無しの笛の踊り:
>>68 部分的に似ているものなら、ピアノ協21番の第1楽章に出てくる交響曲
40番の冒頭テーマとかもありますね。