1 :
朝西正 :
03/07/12 10:42 ID:V8XwRPyc
2 :
朝西正 :03/07/12 10:43 ID:V8XwRPyc
フェリーニ・フィルモグラフィー 寄席の脚光(共同監督作品) 1950年 白い酋長 1952年 青春群像 1953年 結婚相談所(「巷の恋」第4話) 1953年 道 1954年 崖 1955年 カビリアの夜 1957年 甘い生活 1959年 誘惑(「ボッカチオ'70」第2話) 1962年 81/2 1963年 魂のジュリエッタ 1965年 悪魔の首飾り(「世にも怪奇な物語」第3話) 1968年 フェリーニ監督ノート(テレビ用映画) 1969年 サテリコン 1969年 フェリーニの道化師 1970年 フェリーニのローマ 1972年 フェリーニのアマルコルド 1973年 カサノバ 1976年 オーケストラ・リハーサル 1979年 女の都 1980年 そして船は行く 1983年 ジンジャーとフレッド 1985年 インテルビスタ 1988年 ボイス・オブ・ムーン 1990年
3 :
名無シネマ@上映中 :03/07/12 10:45 ID:rNdK2peT
La Dolce Vita!
4 :
山崎 渉 :03/07/12 10:47 ID:38UpHbxG
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
映画気取りが好きな監督さんやね。
6 :
名無シネマ@上映中 :03/07/12 13:05 ID:Z3i3O47/
映画気取りだってさ(w
7 :
名無シネマ@上映中 :03/07/12 14:58 ID:RWHNWT5F
結構作品きちんととってる。 いや制作費だしてくれる人がいたという意味。 興行的にはどうなん? 一番あたったのはどれ? ローマとかもうかったんじゃない?
8 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 00:23 ID:u5x7iOn6
このスレの住人的にはやっぱりユングとか好きなのかな。 漏れが唯一読んだユングは「人間と象徴」って本。ユング以外の学者の 論文も入ってるけどビジュアルが豊富でけっこう愉しく読めた。 たしか甘い生活のカットも引用されてましたね。
9 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 00:27 ID:z80goFPJ
ユングってかいつまんでいうとなんだっけ? もう忘れちゃったよ。 恐れとかそういうのあったね。
漏れもそんなに詳しくはないが、なんかユング特有のキータームがあったな。 元型的イメージとかで、グレートマザーとかシャドウとか。無意識の構造を 語るにも塔とか地下室とかわりと空間的イメージの比喩があったりして いかにもフェリーニが好みそうでけっこう面白い。 無意識と外界の出来事にある種の相関関係があるっていう説も唱えてたみたいで、 そこまで行くとオカルトだけども、フェリーニはけっこう信じてたみたいね。 81/2やジュリエッタあたりに一番影響が出てるかなあ。
11 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 00:54 ID:z80goFPJ
個人採点 スクリーンに習って★★★★が満点の感じ。☆がおまけ。 寄席の脚光(共同監督作品) 未見 白い酋長 未見 青春群像 未見 結婚相談所 未見 道 ★★★★ 崖 未見 カビリアの夜 地味そうだったので最後までみてない。 ていうかフェリーニよく知らなかった。 機会あれば再度見たい。 マシーナぶすだなとか思ってたので。 甘い生活 ★★★★ 構図が絶品 誘惑(「ボッカチオ'70」第2話) ★★★★ とんでもない話 81/2 ★★★★☆ 歴史的前衛作品 魂のジュリエッタ ★★★★ 映像が凄まじい。脚本弱いよ。 悪魔の首飾り(「世にも怪奇な物語」第3話) ★★★★ 絶品。 フェリーニ監督ノート(テレビ用映画) 未見
12 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 00:54 ID:z80goFPJ
サテリコン ★★★★☆☆ とんでもない映画史に残る作品。凄まじい映画の構図。映像。 フェリーニの道化師 未見。 凄いみたい。 フェリーニのローマ ★★★★ いやーエネルギッシュ!脂っこい。 フェリーニのアマルコルド ★★★★☆ いわゆる名作。 カサノバ ★★★★ 世紀末的作品 オーケストラ・リハーサル ★★★★ きっちできてます。 女の都 ★★★★ 面白いです。構図がやぱすごい。 そして船は行く 退屈で途中放棄。またみたいです。再評価したい。 ジンジャーとフレッド ★★★☆☆☆ 老いの哀愁 ちょっと甘めの採点。 インテルビスタ ★★★☆☆☆ 映画哀歌。 おいおい一人で感激すんなよと。採点甘いよな。 ボイス・オブ・ムーン ★★★☆☆☆ 俺も点数甘いよな。でも後半十分もりあがってたし ところどころ復活して。与太話映画だろーな。
13 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 00:57 ID:3WJnq3XL
だんだん酔ってきました こうなると、甘い生活が見たくなる そんな人、いる? もう、こんな状態が3年ぐらい続いています 大浴場バーのシーンは、完璧ですよね 何度見ても感心してしまいます
14 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 00:58 ID:z80goFPJ
道 フェリーニの原点 神 救済 サーカス ピエロ 白痴 きちんとした脚本でつくってた頃の作品。間違いなく傑作。 最初のうち貧乏くさいなとおもってたが見終わると 心にいつまでも残る。 アカデミー外国映画賞受賞作品。
15 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 08:09 ID:6p81V8fK
前スレ
>>990 >「インテルビスタ」「ボイスオブムーン」並みの画質はありますでしょうか?
画質は問題無いですよ。
16 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 08:09 ID:6p81V8fK
「ジンジャーとフレッド」は音楽担当がニーノ・ロータでは無く ニコラ・ビオヴァーニなんだけど、これがまた見事にはまってるんだな。 TV番組開始時音楽でのヴァイオリンの気味悪いポルタメント (弦を滑るように移動する奏法)など一度聴いてくせになってしまった。 DVDを観ているとその場面がくるとドキドキしてしまうw。 マストロヤンニ扮するピッポのつまらない詩がなぜか可笑しかったり、 テレビスタジオのセットや登場人物の奇抜さ、牛の鳴き声、踊る場面、 踊り終わった後のアメリアの涙、二人の別れの場面など観るべきところ が多い名作だと思います。 分かれる時に文無しのピッポがアメリアにお金を借りる場面など、 ほろ苦さと共に胸に来るものが有るんだよなぁ。 身につまされてるからってかW。 演劇学校同期だったマストロヤンニとマシーナの最初で最後の共演も 息がぴったり合っていて最高っす。
>>12 >フェリーニのアマルコルド ★★★★☆ いわゆる名作。
22本中10本しか見ていない、半端なフェリーニファンだけどね。
「アマルコルド」「サテリコン」は評価するよ。すばらしいと思う。
「アマルコルド」のノスタルジックな雰囲気、笑い、フェリーニ節爆発の最高傑作
だと思う。
前スレでも書いたけど、フェリーニは晩節を汚した代表選手。映画の世界では、
黒澤明、大島渚らと並ぶ、天才が落ちぶれるとこうなるという、悲劇を体現した
人だね。
その臨界点となる「カサノバ」を未見なのが、惜しいけど。
18 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 10:14 ID:z80goFPJ
>>17 カサノバはまだ大丈夫。まだエネルギーの塊
これでもかというぐらい。
ただカサノバへの思い入れを監督がしていないので、人生俯瞰図。
非常に辛辣な作品。
フェリーニのバリーリンドン。
美術は素晴らしい。非常に引き締まった演出。
>>18 キューブリックスレでも話題にしてるけど、「バリー・リンドン」はキューブリック
の中で位置づけの難しい作品だよね。
そうか、フェリーニのそれなんだね。確か興行は当たったと記憶する。
いつかスクリーンで見たいもんだ。
20 :
990 :03/07/13 14:48 ID:u5x7iOn6
>>15 >>16 DVD買います!
プルーストやカフカのそっくりさんとか笑えるし、見どころ多いですよね。
他の作品と比べると小品て感じだけど、1カット1カットの情報量が凄い。
独特のノリのいい音楽もあるし、しばらくするとまた見たくなる。
人情ドラマだけど再会した二人がくっ付くわけでもなく別れるラストの辛口ぶりも
好きです。
21 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 15:27 ID:KzHmapwV
>>11 「カリビアの夜」は良いゾー。
ナイトクラブのシーンではマンボでマシーナ全開だが、そのマシーナを
見る上流階級の女性達の表情などまるで後に「甘い生活」を手がけること
になるフェリーニを示唆しているよう。
そして何と言ってもラストの青年達に混じりながら歩くマシーナの絶妙な表情!
あの表情はマシーナ以外の女優には出せないだろう。
22 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 17:10 ID:fZFuvn0g
>>12 「そして船は行く」は良いゾー。
先ず、ツアィスのレンズで撮ったような中間調の発色が見事で立体感ある映像が
素敵だ。黒衣の女性の衣装と肌の描写、船の特徴ない壁の色がこれほど雄弁に
視覚に訴えかけてくる映像はそう滅多に無いだろう。
それに、クラシック音楽をふんだんに使っての物語の進行も素敵だ。あまり
聴きすぎると脳障害を起こすと言われているが、その音色の素晴らしさに
モーツァルトも作曲したグラスハープを聴けるだけでも価値がある。
さらに、時間が静止しているような船上の旅を、特徴ある人物を配して
上記のような素晴らしい色調の映像で物語を展開してゆくフェリーニの
才能はやはり非凡としか言いようがない。
最後の方、個室で浸水しながらエドゥメヤとのプライベート映像に見入る
青年指揮者のシーンは良かったなぁ。二人の関係をこのようなさりげない
映像で表現できるフェリーニって素晴らしい。
23 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 17:48 ID:z80goFPJ
>>22 なんで途中でみるのやめちゃったかというと
なんだか静止画像続けてみてるような感じだったから。
登場人物も精気がないというか。
恐らくフェリーニってこのころインポになっちゃったんだと思う。
不能になるって人生で大きいからね。
フェリーニローマの頃なんて脂ぎっててスパゲッティたらふく食いまくって
100まで生きて1000人切りぐらいの勢いだったのにね。
今だったらバイアグラもあったのにね。
肉体の衰えがそのまま映画にでた監督だったね。
でもDVDみたら買ってみる。ここでは評判いいんだよね。
何回か そして船は行く がいいというレスみてるし。
マストロナの旅 みたかったな。
絶頂期は 甘い生活から カサノヴァ までだと思う。
(女の都は傑作 だけどやぱ所々 おや?と思う弱さがみえてる。
まあ最後の傑作。)
>>23 フェリーニのセルフ・パロディにすぎないけどね。
23は前スレからのコピペか?同じこと嬉しそうに何度も書くな!
26 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 18:58 ID:z80goFPJ
>>25 うるせーなー。
売文業やってんじゃないし、好きにかかせろよ。
同じ映画について何度もあたまん中で反芻してりゃ同じ事いうだろさ。
俺は映画監督でもなけりゃ文芸記者でもねー!!
>>22 あーそうなんだよ。「船」の色調って絶妙なんだよね!サテリコンみたいな
ギラギラ感がないから23氏みたいに衰えちゃったって感じる人もいるのかも
しれないけど、すごく落ち着いた色彩感覚は「船」特有の色彩設計だと思う。
古きよきヨーロッパの衰退というか西洋の没落といおうか、そういう感覚が
映画全体の色彩に滲み出てる気がする。
前スレでもビスコンティを連想させるって感想があったけど、「船」は
フェリーニが自分語りから離れて、失われつつある西欧のクラッシック文化
を料理しためずらしい作品なんじゃないかと思ってる。
29 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 20:34 ID:TmJ60l0N
>>28 おお、分かってるねー!
なんか嬉しいぞ。
30 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 21:33 ID:r+2KO5Z+
>>23 インポもいいもんだよ。
マターリと相手を何度もいかせられる。
さて離婚と、ローマ、カサノヴァあたりのフェリーニが好き。 カビリア〜とか魂のジュリエッタとは、えらく芸風がかわってるよね。
>>26 売文業かどうかは一切関係ないよ。少しの重複なら我慢もするが
度を越してるから書いたまで。
ちなみに前スレで「同じ事書くな」と書いた人と漏れは別人だ。
少しはお気を付け下され。。。
>>32 君が相手にしてる
>>23 って、確かに文章に品はないけど、言ってることは正しい
と思うね。(およそプロの文章じゃないぞ)
さんざん書いた、フェリーニ=晩節を汚した芸術家、っていうことだよね。
黒澤、大島渚、ホロヴィッツ、デ・キリコ、安部公房、みんなそう。
34 :
名無シネマ@上映中 :03/07/13 22:44 ID:93ZF4THq
狭いのお…
前スレのラストあんなバカな終わらせ方したの誰だ?
長生きして晩節を汚さなかった芸術家の方が珍しいと思いますが。 むしろフェリーニ、黒澤などは最後まで創作に携ろうとしただけ、 撮り続けようとしただけでも、全然マシですね。 とっとと引退、隠居生活、引きこもり、自殺した人達より私的に評価に値します。 「そして船は行く」などはフェリーニ的ではないというだけで、 作品自体は何らレベルが劣っているとも思えませんし。
> (女の都は傑作 だけどやぱ所々 おや?と思う弱さがみえてる。 > まあ最後の傑作。) 巨根博士が途中本当に自分のタマキンを撃ち抜いて 自殺したからねえ ほんとは最後まで博士がズナポラツに同行するのだが、 急遽シナリオが書き換えられた 犬を埋める博士もよくみると別人
>>36 ベルイマンは? 最後まできちんとした作品を残し、引退しましたけど。
あとは音楽家とか作家なんかでは、最後の作品なり演奏なりが、最高というのは
ごく普通にありますけど。
39 :
名無シネマ@上映中 :03/07/14 08:08 ID:dxgHUiIs
ラブシネのオッサンさん、
>>11 >>12 みたいに見た作品の星取りやってくんない?
一口に晩節を汚したって言われてもどの作品からダメだと思ってるのか
わからんし、逆にフェリーニのどういう所を評価してるのかぜんぜんわからんのよ。
「サテリコン」と「アマルコルド」しか覚えてないわけじゃないでしょ?
>>38 ベルイマンは好きですが、完璧主義故に早い段階で引退したその姿勢を、
潔いと捉えるか、後ろ向きと捉えるかは、人によると思えます。
「ファニーとアレクサンデル」以上の作品は作れないと
自ら『満足』してしまった姿勢は、芸術家としてはどうなのか?
とはいえ金銭面や配給会社と折り合いがつかず、妥協する位なら作りたく無い、
だったら脚本だけで良い、舞台演出も楽しい、って事情かもしれませんけど。
そういった事情を考慮してみても、
創作意欲に燃え、溢れ出るイメージを自ら具現化しようと、老いた身体を
自覚しながら、最期まで映画を撮る事にこだわったフェリーニや黒澤。
彼らがベルイマンに劣っているとは、全く思えないのです。
ところで、作家については人生経験が有利な職業とも言えますし、
映画監督ほど気を配らねばならない事も無く、体力もいらない。
最後の作品が最高傑作というのは普通にあり得るかもしれませんね。
音楽家の演奏については、特別「クリエイティブな脳」はいりませんからねえ・・。
フェリーニって課題をどんどん変えて 行って、最後撮るものが枯渇したんだろうな 興行的に考えて、カアビリア2、青春群像2、甘い生活2 的な作品を撮っていけば生き延びれたんだろ 彼はそのあたり拒否してたみたいだし 老いを撮られてもあまりぐっと来るものがないなあ
43 :
名無シネマ@上映中 :03/07/14 12:34 ID:fLl5wnjP
>>42 確かに自分の模倣晩年やってるけど
題材だけは おんなじもんやってないね。
そういう意味では一作ごとに次はどんな作品と期待させてくれるとこはある。
道と悪魔の首飾り なんにもしらない人だったら 同じ監督とおもうわけないよね。
彼にとって異色作品ってあるわけで
サテリコン ローマ 悪魔の首飾りが かなーり変わっていたと思う。
81/2って魂のジュリエッタでもう一回やってるしね。
甘い生活は総括だし。 アマルコルドも総括だよね。
44 :
名無シネマ@上映中 :03/07/14 13:26 ID:JVCGnC5I
ていうーか、ベルイマンは引退してないっつうの。
>>44 ベルイマンは「ファニーとアレクサンデル」を最後に、映画界(監督業)
を引退していたと思いましたが・・。
その後も脚本やらTV作品(観た事ないけど)は発表し続けているとはいえ..。
「日曜日のピュ」は息子の監督作だし。
>>42 >最後撮るものが枯渇したんだろうな
企画はいろいろあったみたいだが。晩年のインタビューでは
ナポリについての映画
ヴェネチアについての映画
監督ノートの集大成・映画についての映画
のアイディアを語ってるね。どれも二番煎じ的な企画に見えるけど、
「アマルコルド」や「女の都」みたいにあるテーマの集大成をやるのは彼のパターンだから
これらの総括もして欲しかったな。特に映画についての映画はかなり企画が進んでいたのに
実現しなかったのは本当に残念。
47 :
名無シネマ@上映中 :03/07/14 14:17 ID:JVCGnC5I
>45 新作撮ってるよ(昨年の情報)。本業は舞台演出。
49 :
名無シネマ@上映中 :03/07/14 14:53 ID:JVCGnC5I
>48 不明。 「ある結婚の風景」の続編だとか。
>49 あー、なるほど..。アリガトデス
52 :
名無シネマ@上映中 :03/07/14 17:13 ID:Y61p2/kr
>>42 「青春群像」の続編を練り直したのが「甘い生活」でしょ。
53 :
名無シネマ@上映中 :03/07/14 20:55 ID:l/IgNfeB
>>映画についての映画 インテルビスタ あるじゃん。 81/2もそうだし。 映画についての映画って81/2が最初では。 まあこういう映画いいよ。 死についての映画 例の未完成映画のがみたかった。 ところでボイス オブ ムーン って結局なんについての映画か 未だにわからない。 結局あれなにいいたかったの?
55 :
名無シネマ@上映中 :03/07/15 03:54 ID:GNSc7izZ
甘い生活のアヌーク・エーメみたいな女いねーかなー
56 :
山崎 渉 :03/07/15 11:41 ID:g3Ce4hB8
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
81/2で2時の時計2回ほど映るシーンがあって、でも時計はどっちも2時で 甘い生活ではある男が“時計は2時で止まってる”なんて台詞があって そういう引っ掛けが面白いね、改めて感心
58 :
名無シネマ@上映中 :03/07/15 19:48 ID:KyCUpXJc
>>57 81/2、最近見直したばかりなんだが気づかなかったなあ
今回俺が改めて思ったのは81/2のラストシーンの気分的な大逆転はロータの音楽にかなり
助けられてるって気がした。
グイドの少年姿がサーカスにくっついて笛を吹いていて、ゴンドラの脇に
歩いていき、ちょうど音楽が盛り上がるまで足踏みして待ってる。
そんでゴンドラのゲートが開いてグイドの人生に関わってる人たちが
ドドーって雪崩れ込んでくる瞬間にロータの音楽が高らかに演奏されるんだけど、
ロータの音楽のパンチがなければ、グイドの肯定感もあれほど説得力を持たなかったんじゃ
ないかなあ。
59 :
名無シネマ@上映中 :03/07/15 22:21 ID:+J5gHLi7
フェリーニは大好きだが、8 1/2は苦手だなぁ。 脚本弱くねぇ? それに58さんには申し訳ないが、ラストシーンでのアメリカ映画っぽい おバカな大団円てダメなんだよな。 やっぱ「甘い生活」でしょ。 しかし、「甘い生活」の当初の案がマストロヤンニではなくポール・ニューマン だったということには驚いた。 フェリーニがポールを却下しマストロヤンニを採用したとさ。
60 :
名無シネマ@上映中 :03/07/15 22:50 ID:faL/bD+0
ポール・ニューマンだとしんき臭いな。重すぎ。 81/2 タイムリーにみてれば驚愕したろうけど フォロワーおおすぎたよな。その後。 くいつくされたというか。 こういう作品も不幸だな。 時間や空間 自由にいききするって 当時じゃ破格の話だったろうしさ。 (当時の評論なんてもう大絶賛なんてもんじゃない。) いまみても美しいのはその映像の比類ない構図の美しさ
61 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 06:29 ID:brr97Q72
>>60 そんなにフォロワーっていたっけ?81/2は時間と空間、現実とファンタジーの
往還だけでなく、さらにメタフィクションの構造も取ってるよね。二重三重の仕掛けが
してあって、今見ても構成はかなり複雑だと思ったよ。けして色褪せた陳腐さは感じなかったけどなあ。
62 :
(;´Д`) :03/07/16 06:31 ID:w6npXy7d
63 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 07:54 ID:Xn1kN6Zh
>>61 >>メタフィクションの構造 て何?意味しらない。
81/2で フェリーニはプルーストのような
歴史的な大実験作つくったんだよね。
しかも商業的にも大成功したという。
彼が凄いのは同じ路線は魂のジュリエッタまでで、サテリコンで
また別世界をきり開いたこと。ここでは時間は前後せず、
空間が解体されている。空前絶後だった。
サテリコンと同じような作品ってあまりみない。
何度見てもその豊穣な映像から喚起される興奮がある。
64 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 08:08 ID:Xn1kN6Zh
晩年はともかく (気のいいおじいちゃんの映画ばっかだったが...これが辛辣な作品だったら と思うけど 年とって楽したくなったんだろうね。) 「甘い生活」「81/2」「サテリコン」 これだけで十分映画史に残る。81/2というとかっては一線を画す絶対的作品 だったけど、今や時間を飛び越える作品いくらでもあるけどね。
65 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 15:02 ID:nvsi7ldx
>>60 >81/2 タイムリーにみてれば驚愕したろうけど
そうだったろうね。
フェリーニ本人はどう思ったかはともかく、「甘い生活」でネオ・リアリズモに
終止符を打ち、「8 2/1」で現実と人間の思考の内での妄想、幻想なども映像化して
しまったからね。
今では新しくも何でもないけれど、当時はその映像手法を批評家達はアラン・レネ
の「去年マリエンバードで」と同類と見なして比較したらしいからね。
もちろん、フェリーニしてみれば日常の人間の思考や現実を映像化したに過ぎない
のでレネの実験的な試みとは対極に有ると言っているが。
「8 1/2」の成功、イタリア国内では最初は不評だったらしいが、により妄想、
幻想と現実を行ったり来たりの手法に自信を深めて、「サテリコン」、「女の都」
と行き着いたのだろう。晩年には妄想や幻想の縮小しより現実的な
「ジンジャーとフレッド」などの名作を生み出すことになるが。
そういえば、「8 1/2」のグイド、当初マストロヤンニではなく
ローレンス・オリビエの案がフェリーニには有ったらしい。
こちらは「甘い生活」のポール・ニューマンよりは多少観てみたい気がする。
へえ、 甘いも81/2もマルチェロなんで なんとなく、2つの映画の派橋渡し的なというか連作的なものとして 意識してしまう
67 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 19:46 ID:Xn1kN6Zh
フェリーニもマルチェロもニノロータもみんな死んじゃったよ。。 やっぱり人間てしんじゃうんだなと。 当たり前だけどさ。 キューブリックも死んじゃったし。 オリベイラみたいに長生きして現役やってるのがいるっていうのも 人生の不思議だけど。 80でお終いかああ。なんか死にたくねえなあ。 冗談ぬきで人が死ぬってこと忘れて生活してるし。 ああもう死んじゃいたいと思うことあるけど、 フェリーニとかキューブリックみてるとやぱ死にたくないなあ。 フェリーニなんてまさか死ぬなんて思ってなかった。 またいつか傑作とってくれると..
68 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 21:05 ID:49IgXeO/
>>67 フェリーニの後を追うように逝ったジュリエッタ・マシーナを忘れては
いかんだろう。
「ジンジャーとフレッド」のアメリアが踊り終わった後に泣くシーンは、
1993年のアカデミー賞授賞式でのフェリーニがマシーナに向かって
「泣かないで」と言うシーンを思い出してホロリとくるんだよね。
フェリーニとジュリエッタ。偉大な芸術家を人類はまた失ったね。
69 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 21:09 ID:Xn1kN6Zh
????? >>>>1993年のアカデミー賞授賞式 ???? なんの映画?
70 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 21:19 ID:49IgXeO/
>>69 特別名誉賞ですよ。
そして、’93年にフェリーニ、マシーナとも返らない人になって
しまってけどね。
71 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 21:24 ID:49IgXeO/
70だが訂正。 マシーナが無くなったのは1994年3月でした。
72 :
名無シネマ@上映中 :03/07/16 21:56 ID:brr97Q72
81/2の人生肯定はさあ、混乱しているこの俺の人生をそのまま肯定しよう みたいな感じだったけどさ、グイドの女房の立場から見たら「ふざけんな」だよね。 現在のグイドの人生の混乱の大きな要素はサンドラ・ミーロとアヌーク・エーメという およそタイプの違う女がいて、さらに清純そうな乙女クラウディア・カルディナーレに 虫のいい幻想を抱くという、こりゃあ混乱するだろうけどさ、そりゃあ自業自得って もんだ。そのあげく、俺の人生これで良し!さあみんなで仲良く踊ろうゼみたいなこと 言ったら普通女房から張り倒されるよね。
国葬された巨匠ってフェリーニだけだよね?
81/2のラスト、当初はグイドが夢の中で列車に乗る すると、それまでの人生にかかわった人が乗客として 顔をそろえる。全員白い服を着て食堂車に集まってくる このイメージ撮影。 が、満足できず、予告編を撮るという口実でサーカスも モチーフの円を撮影 二つを比べ、即円になったというエピソードがある また、途中までは水爆戦争から逃れるため宇宙船に 乗り込むという場面も撮影する予定であった 発射台と祝祭行進風の行列を描いたガラス絵 このガラス絵は宇宙船の発射の特撮用に 重ね焼きされるものだったそうだ だが、資金が枯渇し発射台だけで終わり あと、ホテルの未完成部分をちらっと見せたのも 皮肉をこめてらしい すんませんな くだらん話で
75 :
名無シネマ@上映中 :03/07/17 06:28 ID:Y3Y5zdhv
>>74 食堂車のラストは編集もされて別エンディングとして完成してたらしいね。
最近のDVDのオマケみたいに幻のエンディングとしてそれも見てみたかったよ。
(クライテリオンのDVDにはこれのスチールが載ってたが)
でも結局これは「女の都」のラストとして復活したから良かったかな。
スナポラツが夢から醒めると周りの女たちが謎めいた笑みをかわすあのラストが
凄く気に入ってるもんで。
76 :
名無シネマ@上映中 :03/07/17 12:16 ID:p8fSrtp4
そう 思いだした。ラスト。 あれはよかったょ...
クライテリオンの4枚の写真 ロケがこれまたぜいたくな食堂車に乗ってるなあ とずっと思っていた シーン**みたいな表示はあるんだが あれは、最後の部分の別バージョンなんですね 女の都の最後、マルチェロが眼鏡のレンズの無くなった ところを指でこするのが好き
78 :
名無シネマ@上映中 :03/07/19 08:47 ID:++kqNic7
どーでもいいがDVDだして! 81/2もでてないって異常。 一番売れ線のアマルコルドもだしてないなんて。 俺様的マーケティング。 売り上げ予想 1アマルコルド 281/2 3道 4サテリコン 5ローマ 6インテルビスタ
79 :
名無シネマ@上映中 :03/07/19 08:51 ID:++kqNic7
それにしても DVD安くなったよね。もちっとやすくしてくれるとなあ。 ビデオにくらべて場所とらないし取り扱いも楽。 それに2本組なんてまずないし、おまけなんてのもついていて愉しい。 なにより映像が抜群にビデオに比べて綺麗なのが最高! 映画オタクにとってはもう最高の贈り物。 映画館っていくと疲れるんだよね.....
80 :
名無シネマ@上映中 :03/07/19 13:22 ID:n1wKKTmK
いやぁ〜フェリーニは人類の至宝ですね! 黒澤のDVDみたいにプリントのキズをデジタル修正して 全作品を収録した豪華絢爛ボックスセットがなぜ出ないのか! ところでイタリアのDVDショップ見てたらインテルビスタやボイスオブムーンの イタリア盤ってスクイーズ収録になっとるでねえの。 日本版はLDをそのまま移植したのかなあ
81 :
名無シネマ@上映中 :03/07/19 13:26 ID:++kqNic7
スクイーズ収録 って一枚に何本もはいってるの?
>81 ワイドテレビで見た時に画質の差が出てきます。詳しいことはググって見てくり。 説明してるサイト沢山あります
83 :
名無シネマ@上映中 :03/07/19 23:04 ID:++kqNic7
アマゾンみてたらフェリーニのローマdvd近日発売 だって!!! 絶対買うぞーーーー。絶頂期の映画だ。
85 :
名無シネマ@上映中 :03/07/20 18:56 ID:vPfKOmbk
予約いれといた。。 これ面白いぞーーー。 フェリーニ本人がこの際全部の晩年作品にでりゃよかったんだよ。
86 :
名無シネマ@上映中 :03/07/20 20:49 ID:Q379FI0z
サテリコンも10/17発売だって。メイキングとかも入ってればいいんだけど。。。
87 :
_ :03/07/20 20:49 ID:MS4NhAHw
88 :
名無シネマ@上映中 :03/07/20 21:46 ID:Y0XTb92s
「サテリコン日誌」と「フェリーニの都」を一緒にしたDVDとか出してほしいよね。
日本のはこのあたりのサービスがないね 81/2なんかほんとおいしかった
>>86 マジですか、ソースは?
崖の完全版のDVDも出して欲しい
91 :
名無シネマ@上映中 :03/07/20 23:56 ID:eQhihOwe
サテリコンDVD出るのかーー!ゼッテェ買う!この際BOXを出すんだ、ゴラァ$
92 :
名無シネマ@上映中 :03/07/21 00:13 ID:5MmrfqL0
>>90 アマゾンでサテリコン検索すると出てくるよ。
ローマと一緒の発売日。発売元20世紀FOX。
93 :
名無シネマ@上映中 :03/07/21 00:25 ID:sdWmIci8
ついでに道化師とカサノバもキボーン。
94 :
名無シネマ@上映中 :03/07/21 01:04 ID:/Zqgdwb/
北米盤のサテリコン持ってるけど発売元はMGMなんだよな。 これってどういうことかなあ。因みに北米盤はスクイーズで 画質は申し分なし。オマケは予告篇のみでした。
95 :
名無シネマ@上映中 :03/07/21 01:11 ID:Cb8CKhgp
ベタだが、やっぱ『甘い生活』が一番好き。酔っ払って帰宅した晩に、 何気なくこのDVDを再生することが多い(何かシラフで観る気に なれんのよ)。劇中のマストロヤンニには遠く及びませんが、おれも 退廃的というか怠惰な日常に流され、目標や夢を失って久しく、 もはや、「少女の語りかけ」を聞き取ることが出来ません...。鬱
96 :
名無シネマ@上映中 :03/07/21 01:19 ID:/Au1Qw2t
語れる程には映画に対する知識も何もないのだけど 世の中の人が言うように、やっぱりフェリーニはすんごいなと思う。 「8 1/2」は特に、今後繰り返して見る作品のような気がしてる。 見る度に違った感想を持ってしまうというか。 30代に入ったらまた見てみたいなあ、とかそんな事を思わせる映画。 結局はすべてを肯定して終わるところもいい感じ。映像だけでも楽しいし。 DVD出たら買うのになー
97 :
13 :03/07/21 01:59 ID:s4uPQUO2
>95 おぉ、同志よ! この映画って、男の人生が凝縮されているような気がします 私なんか、 マルチェロ>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>>>>>私 なんですけどね
98 :
名無シネマ@上映中 :03/07/21 07:45 ID:Pa5fH+co
サテリコン とだけでていて解説なし。 フェリーニ作品かどうかわからないよ。 予約する勇気なかった。。。 監督名 内容 一切わからない。 アマゾンひどくない?
99 :
名無シネマ@上映中 :03/07/21 11:39 ID:/Zqgdwb/
サテリコンたらフェリーニのでしょう。 発売がけっこう先だと細かい情報はわからないみたいね。 一月前くらいになったらもう少し詳しい情報が載るはず。
100
101 :
名無シネマ@上映中 :03/07/22 00:12 ID:NYRLchii
メイキング映像がつくと本編の神秘性とか怪しさが薄れるので つけないで欲しい。>サテリコンDVD
102 :
名無シネマ@上映中 :03/07/22 00:14 ID:HcvZuGTQ
8 1/2見ました 始まって浴室に入り、鏡見てポーズとって なぜ変な公園なんですか? そこでまた変なマジシャンが出てきて 全然わかりません 途中から早送りになりました
103 :
名無シネマ@上映中 :03/07/22 00:42 ID:c2nykFhN
>>102 その不可解さが魅力的
でもテーマはわかりやすいと思うよ。一貫してるでそ。
無理して見るような作品ではないと思うので
いつかまた思い出した頃にでも見ればいーんじゃないの。
105 :
名無シネマ@上映中 :03/07/22 00:49 ID:q5LOsJGI
>104 サテリコン日誌のことでわ
106 :
名無シネマ@上映中 :03/07/22 00:52 ID:NYRLchii
あるよ。60分のやつ。 俳優たちがオフカメラだと普通の人たちだったのがショックだった。
>>102 公園もマジシャンも普通の時間経過だったと思うが…何がわからないのか
わからん。
ま、今出ていないDVDも、いつかは出るさ。
109 :
名無シネマ@上映中 :03/07/22 22:46 ID:c2nykFhN
>>106 >俳優たちがオフカメラだと普通の人たちだったのがショックだった。
なんかワラタ。
110 :
名無シネマ@上映中 :03/07/24 12:24 ID:Qp3Yn1lt
フェリーニは緻密に映像をつくってるんだというのが フェリーニの巨匠たちの映像をみてわかった。 いいかげんにとってるようでとんでもない。 映画の構図 俳優の身振り手振り 全部細部もらさず指示している。 編集を乱暴にぶつぎりにしてるやりかたはイタリア監督に多いんだけど あれをやるとダイナミックになるんだよね。 アメリカ映画は編集、人にまかせてるから、スマートになりすぎて 映像の流れが逆にとまる。コッポラは編集いいよね。うまい。 評論集「フェリーニを読む」 で淀川長治がジンジャーとフレッド インテルビスタ は焼き直し でよくんかったけど ボイスオブムーンで帰ってきた とかいているけど 賛成。かなり復調していたと思う。晩年では一番いいかも。
111 :
名無シネマ@上映中 :03/07/24 13:30 ID:NyFK41VA
ジンジャーやインテルビスタって焼き直しかなあ。 どこがどう焼き直し?
112 :
名無シネマ@上映中 :03/07/24 22:36 ID:h+kArqLW
ひとつひとつの映像と展開が昔の映画のパターンの うまくない繰り返し。縮小生産。
113 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 02:58 ID:fUkomU1N
>>112 評論家は好き勝手なこと言えるからね。
フェリーニの作品初演後、評論家の好意的な記事が多数を占めた作品って
あるのかな?
焼き直しなどという短絡的な言い回しで誤解を恐れず言うと、フェリーニの
作品など殆ど『寄席の脚光』の焼き直しではないだろうか。しかし、これって
ナンセンスだよね。所詮評論家などこの程度だと私には思えるけれど。
114 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 12:27 ID:CvhYv1VT
拡大再生産 とか改善拡張発展だったらいいけど 縮小再生産まずいでしょ。 あきらかにジンジャーとかインテルビスタはその自己模倣がつまらない。 なんか弱弱しい。当時自信なかったのかな。 ローマとインテルビスタ比べたら別人の映画のようにインパクトが弱い。 ジンジャーとアマルコルドでここまで完成度違うかというぐらい。 画面から精気感じなかった。よくできてるけど おじいちゃんの繰言 不平 与太話になっている。 ところどころみててつらい。まあそれでも水準としては上なんだけど。 フェリーニは天才だからフェリーニなんで俊英とか名匠監督なんてものなら フェリーニは存在価値がない。彼は映画史上の残る歴史的な監督。 エイゼンシュタイン ウエルズ ベルイマン ショトロハイム キューブリックなどという巨匠に匹敵する。 そしてそのなかでも彼の作品は非常に稀な奇蹟の映像をたびたび残しているのだ。 だからこそ晩年の作品はさびしく思える。でも素晴らしい人生だったと思う。 彼の映画に対する想いは永遠に語り継がれるだろう。 それはとてもうらやましくことだ。
115 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 12:53 ID:SqXmbz49
『寄席の脚光』は良いよ。 フェリーニの世界が凝縮されているし、座長のケッコはフェリーニ そのものだろう。横にマシーナもしっかり陣取っているし。(w フェリーニの全作品の面影をこの作品で見て取れる。 何故この作品が不評だったのか分からない。
116 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 13:52 ID:stIdRsxH
ソマソ、ショトロハイムって誰だか教えてくれ。
117 :
GET! DVD :03/07/25 13:53 ID:csznF3GY
118 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 19:33 ID:6qCIPvB6
>>114 キューブリックって巨匠?と言う疑問から始まって、
あなたの感性というか素養というかそんなものの狭量が微かに
しかし確固と見えたりしますな。
個人の単なる嗜好の問題を強引に一般化しようとしているところなど
かなりお寒いですよ。
119 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 19:37 ID:AV35hIUa
ショトロハイムって誰でつか
120 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:17 ID:aorfjtwp
↑ スイスの有名な高山写真家、、、 みたいな名
121 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:32 ID:GqBj8c91
122 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:37 ID:GqBj8c91
個人の嗜好でみてなあにが悪いの?あ? フェリーニなんて個人的な宇宙を普遍化 一般化した代表でしょうが? 芸術ってまさしく個人のもの。 それがわかっってないで芸術論戦わせようなんて100年早いよ。 一般的な芸術論ってなんだよ(藁藁 こういうこという人って恋愛も貧弱、人生も貧弱なんだろうな。
123 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:40 ID:Hjiwp/My
124 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:43 ID:GqBj8c91
フェリーニの凄さはまさしく個人的で独断的な人生観 神秘主義 そして凄まじい映像を、敷延させ、個人的な宇宙を 人間全体の世界まで押し広げていったこと。それが凄い。 強引すぎて辟易する人もいるけど商業的に相当大成功したほうだ。 個人的な宇宙を普遍化させる映画という意味で彼に勝る者はない。 まさしく唯一無二の存在だった。 だからこそ「私は映画だ。」といえるのだ。
125 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:44 ID:GqBj8c91
そうだね。 要するに 「俺様の映画」 だった。
126 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:46 ID:ofJBGbEw
>>122 映画の嗜好を人生の一般論として疑いもなく妄想を抱くところなど
寒すぎるよ。
誰か相手してやってよ。
必死だなぁ(w
127 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:49 ID:GqBj8c91
>>126 貧弱な人生観 芸術館 いってないで
なんかいってみろよ。
所詮 傍観者の文ぐらいしかかけないんだろが。
ツマンねーよ。お前の人生そのものがさ。(藁
128 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:52 ID:yRsog+BR
そろそろ基地の中に入った方が良いんじゃないの?
129 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:54 ID:AV35hIUa
GqBj8c91はあんまり映画に詳しくないのがわかっちゃった もっといろいろ見るといいでつよ
130 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 21:59 ID:nkSAvaSA
>>121 >キューブリックは立派に巨匠でしょう。
>かれを巨匠とよばずして誰を呼ぶの?
何故キューブリックが巨匠と感じますか?
淀川先生などの引用は結構ですので、個人的な感想でも構いませんので
思うところを書いていただければ説得力も増すと思います。
スレ違いですが、フェリーニファンの皆様しばしご容赦。
芸術論どうこうはわからないな 単に映画を見てみてエネルギーを感じて 気に入ったというレベルだけどね 素直に映画を浴びたという感じだな
132 :
131 :03/07/25 22:04 ID:ajjPiFUv
私は121氏ではありませんので
133 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 22:04 ID:7RSWryqJ
>>127 あの〜、126は別に
>人生観 芸術館 いってないで
と言われるように”人生観 芸術館”は言っていないと思いますが。
芸術館は芸術観もしくは芸術感だとは思いますが・・・。
134 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 23:17 ID:stIdRsxH
>>114 の言いたいことはわからなくはないんだけどさ、このスレは一応フェリーニ
プロパーのスレなんだから感想はできればもうちっとデリケートに書いて欲しいな。
ローマとインテルビスタ、ジンジャーとアマルコルド、自分なんかからすると
かなり違うトーンの違う映画なんで、単純に焼き直しとか縮小再生産って決め付けられても
個々の作品の持つ面白いニュアンスを全て捨象した上での大味な感想になっちゃっててさ、
結局114の個人的意見の押し付けだけしか感じられなくなってしまうわけよ。
批評するんであればもう少し繊細な包丁さばきで料理してほしいでつね。
135 :
名無シネマ@上映中 :03/07/25 23:23 ID:MLEeizYH
サテリコンDVD 特典 オリジナル劇場予告のみ・・・ 発売元違うけど、中身は北米版とかとまるっきり一緒な気がしてきた。
136 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 01:53 ID:bU9w/QPG
11月1日からイメージフォーラムで特集上映やるらしい。 今年の10月31日が亡くなって10年だそうです。
137 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 08:21 ID:wW9vtlmh
>>134 ありゃりゃ
ここの板って評論家の卵の板だったの?そりゃしらなんだ。
蓮実にでもなったつもりかよ。
ジンジャーとインテルビスタがいつかみたフェリーニの映画の
かなり安易な、引用あるいは再利用なんてみりゃすぐわかるじゃん。
ローマででてくる珍奇な連中とジンジャー インテルビスタ
にでてくる珍奇な連中とで
明らかに違うのは、ローマででてくる連中がなんだこりゃなのに
ジンジャーらはいかにも変な人作ってみましたという表層的な仮装行列。
全てが表層的にみえて映像から喚起される力が乏しいということ。
だからうまくない引用 縮小再生産ということ。
映像に含まれている意味性が乏しい。(フェリーニが元気な時はそこに
複層的意味をこめていた。)
フェリーにって、本読んでいたらローマ大学なんだね。俺は今まで
ノンインテリの高卒漫画家と思っていたので、びっくりしたよ。
いいかげんに作っているのでなく、全てに意志が働いていたと。
彼はそれをいわないで無意識でやってたようにふるまってるけど
違うなと思う。全ての映像 構図 編集が、無意識を装った緻密さから
成立していたと思う。「甘い生活」をDVDでみていてあまりにも
その映像の構図がぴったり計算されているのでびっくりした。
つまりジンジャー インテルビスタではそういった緻密な作法がなされていないということだろう。
だから喚起させられるものが乏しかったということだろう。
138 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 08:23 ID:wW9vtlmh
彼は映像の魔術師 といわれていたけど 彼は天才かもしれないけれど ベルイマンと同じく緻密な思考をしていたと思ってる。
139 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 08:33 ID:wW9vtlmh
キューブリックが、巨匠なのは明白だよ。 天才 巨匠 といわれる人は ある一線を超えられるかどうかだ。 映像から喚起させるイメージ インパクトが 過去の映画がなしえなかったものであるとき、 その監督は映画史に残る監督となる。 そういう作品を何本も作り、しかもスケールの大きい作品 であったなら、巨匠とよばずしてなんというのか。 一体、 2001年宇宙の旅 博士の異常な愛情 バリーリンドン、 のような突き抜けた作品を、誰が作ったことがあるだろうか。
140 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 09:49 ID:VZvsFl2I
>>137 フェリーニがローマ大学だって知ったら、途端に彼の映画が違って見えてくるのって
よけいなお世話だが、なんて不幸なんだろう
自分の感性より、その人の学歴を信用するってか
ハア
141 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 09:59 ID:wW9vtlmh
違ってみえたんでなく 彼の作品が天賦の才能だけで感覚的に作ってると思ってたからね。 それがきちんとした大学の教育というバックグラウンドがあったんだと知って びっくりしただけ。 サーカス好きのカリカチャー漫画家だってしってたので 感覚だけでいきてきた人だと思ってたのでびっくりしただけ。 だから映像に込められてる意味性も重層構造だったんだと納得しただけ。 作品自体はどっちにせよ偉大だよ。
142 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 10:32 ID:FOMRSLqe
学歴でいきなり映画の見方が変わるってのは致命的だと思われ…。 だいたい「感覚だけで映画を作る」なんてありえない。
143 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 11:07 ID:wQY1AJoe
>>137 さん
まぁ、あなたがローマやアマルコルドが大好きなのも分かるのですが、
だからといってジンジャーやインテルビスタが安易な映画だと断定す
るのはいかがなものかと思いますよ。
先ず、インテルビスタ自体が題の通りフェリーニの過去の作品の登場
人物へのインタビューがメインの映画ですので、引用、再利用される
のは不自然ではないと思います。私のこの映画の好きなところは好き
なフェリーニの映画に関わった人物達を興味深く身近に観て感じられ
た点、電車に乗って観光をする場面などフェリーニを通してのイタリ
ア節満載でこの場面は他の監督では感じることが出来ない観るたびに
ドキドキウキウキするところなどでしょうか。エグバーグとの再会場
面は言うに及ばずです。
次に、ジンジャーとフレッドですが、確かに若い頃のように現実世界
と妄想(精神)世界を行ったり来たりの自由な手法は有りませんが、
それでも他の作品よりは人生や感情の機微が何とも言えない絶妙な
フェリーニ独特の映像と共に味付けがしてあって繰り返し観たくなる
名作だと思います。(次に続く)
144 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 11:08 ID:wQY1AJoe
(前の続き) 137さんにとっては上記2作品は独創性が欠如、137さんいうところの 安易な、引用あるいは再利用、しているので好みでは無いと感じられ るかも知れませんが、独創性のみが映画の価値を決めるものでもない し、フェリーニの既に確立された独自の映像手段、手法がある故によ り前に作られた作品とある程度表現に類似性が生じるのは当然のこと ではないでしょうか。それを私たちはフェリーニらしさの一つとして 感じるのだと思いますが。 映画の感想など個人的なものですので137さんがどう感じようが私はあ ずかり知らぬことですが、”現在”137さんがお気に召さない作品だか らと言って”縮小、再生産”と決めつけるのもどうかと思いますよ。 ところで、『寄席の脚光』、『白い酋長』はご覧になられましたか? もしまだ観られていないのなら一度観られるのも興味深いと思います よ。
145 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 11:18 ID:VZvsFl2I
>>141 いよいよもって不幸な人だ
フェリーニがローマ大学では籍をおいていただけだと知ったら、今度は何て言うんだろ
そんな「バックグラウンド」はないんだよ
だいたい、大学教育があった「から映像に込められてる意味性も重層構造だったんだと納得」ってのは
こっちは何のことだかさっぱり納得できない
大学で何を学べば「意味性も重層構造」になるのかよかったら教えてくれないか
それから「意味性」って何のこと?
147 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 13:21 ID:tWajH8yM
>>143 >>144 はげどー。インテルビスタはチンチン電車のシーンの詩情なんて格別だと思う。
ローマの高速道路シーンのビジュアルは確かに突き抜けてるけど、
叙情性という面でインテルビスタのチンチン電車、ジーンと来るよ。
オナニー野郎が同乗してる女の子を意識してる挙動不振な演技、最高です。
ジンジャーも老いの持つペーソスな味わいがなんともいえん。
ダメ芸人のマストロヤンニも情けなくって可愛いし、しっかりもので潔癖そうな
ジュリエッタは「魂」のときよりもジュリエッタ本人の個性が光ってるようで
これまたかけがえのない映画だ。
148 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 15:27 ID:wW9vtlmh
映画作家の過去の経験が創造作品に影響しないわけないだろが。 当然作家の履歴しれば作品に対しての考察も深くなる。 あたりまえだろ。 ヴィスコンティは大公爵の家柄で長男だからこその経験環境が あって華麗な作品を残した。 籍を名門大学に老いていただけでも友人との接触はあるだろうし 刺激をうけないわけはない。違う世界が必ず見えてくる。 こういうものを否定するなんてこと自体おかしい。 環境は作品に影響しない。うまれもったもんだとでもいうのか。 100%ありえない話だ。 貧乏人には貧乏人の作品。貴族には貴族の作品。 女性には女性の作品。男性には男性の作品。 アフリカの困窮地の人間の創造物と豊かな欧米の階層の人間の創造物は 同じとでもいうのだろうか? 等価になりえても全く異質なものを含有している。
149 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 15:49 ID:VZvsFl2I
>>148 日本語も不自由なようだ
籍をおいていただけというのは「大学には行ってない」ということなの。
>貧乏人には貧乏人の作品。貴族には貴族の作品。
>女性には女性の作品。男性には男性の作品。
あんたはそんなことは言ってないだろ
ローマ大学で学んだという経歴(事実誤認だけど)が
あった「から映像に込められてる意味性も重層構造だったんだと納得」だって
言ってたんだ
フェリーニはローマ大学には行ってないのに君には大学で学んだものが「見えた」
148みたいな詭弁で話をそらすのはやめたほうがいい
150 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 16:48 ID:NNLJr7uT
>>148 >映画作家の過去の経験が創造作品に影響しないわけないだろが。
143ですが、きちんと上記の事項は認識できているようですね。
ただ、
>ジンジャーとインテルビスタがいつかみたフェリーニの映画の
>かなり安易な、引用あるいは再利用なんてみりゃすぐわかるじゃん。
は違うと思いますよ。ジンジャーはジンジャーなりにインテルビスタは
インテルビスタなりに、当たり前ですがフェリーニの手法を踏襲しつつ、
他の作品とは明らかに異なる作品の意味なり価値は存在します。
148さん個人がジンジャーやインテルビスタを”今は”お気に召さなく
<<安易な、引用あるいは再利用>>と個人的に感じられても、あくまで
148さんの個人的な感想でありこれらの作品の価値には全く無関係なのだ、
と言うことを少なくとも認識すべきだと思います。
151 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 20:16 ID:wW9vtlmh
ちょっとよみとばしていたんで抜粋。 父親は卸売りの仕事で成功していた。 フェリーニはカリカチュア(風刺漫画)の投稿、ポスター書き などで10代のうちから金銭を得ていた。 しかし父親の希望は弁護士、母親の希望は医者にならせることだった。 ボローニャ大学の法学部に進むべく勉強していが、結局ユーモア新聞の雑用 として雇って貰い「フラッシュゴードン」のイタリア版を作成もしていた。 半年後、結局ローマにいくことにした。 両親との妥協でローマ大学の法学部に籍をおくことになった。 両親のためにローマ大学に籍をおいていたものの授業をひとつも とらなかったようだとのこと。 似顔絵、ポスターなどを書きながら、雑文をかいたりなどしながら 生活し、やっとユーモア紙に職を得る。
152 :
名無シネマ@上映中 :03/07/26 20:29 ID:wW9vtlmh
最初は印刷最終段階の仕事だったが やがて自分自身の挿絵いり文章を かくようになり、やがて映画シナリオに参加するようになる。 ジュリエタマシーナとは彼の連載物語のラジオ放送をきっかけで 知り合う。当時彼女はローマ大学生で既に演劇活動でしられていた。 大学の演劇仲間にマストロヤンニがいた。彼女は以前ボローニャ大学で 考古学もを勉強していた。 フェリーニはラジオ放送の声しかしらなかったが、電話をして デートにさそった。豪華なレストランにさそったが、フェリーニの 服装はよれよれで、ジュリエッタは彼が食事代を払えるのか心配だった。 数ヶ月後、叔母の家でひっそりと結婚式を挙げた。
いろいろ本で彼のインタビューを読むけど、 大学出というよりたたき上げの職人と言う感じだね 逆に、インテリへのコンプレックスさえ感じるときがある あまりソフィスケイトされすぎるとああいう エネルギーのある映画は作れないだろうな 思い込みが激しいし、自意識過剰だし、他人からの 評価も実はものすごく気にしてるし それがエネルギーの源じゃないかね
154 :
名無シネマ@上映中 :03/07/27 00:03 ID:x4xR6flK
ヴィスコンティは長男ではありません 三男です
155 :
名無シネマ@上映中 :03/07/27 21:26 ID:HpAtyE5L
インテルビスタDVDかってじくりみることに しますた。
>>153 漏れは逆にインタビュー読んでかなりインテリって感じがしたけどな。
もっと感性だけでやってるかと思ったら、いっぱしの知識人ぽかった。
活字にする段階で推敲してるのかもしれないが、喩えの使い方とか
まるで文学作品を読んでるように多彩で、こんなにうまく喋れる監督って
そうはいないと思った。
157 :
名無シネマ@上映中 :03/07/28 22:06 ID:tEkUWJFg
いやおれはまじでただの高卒とおもってた。 サーカス好きの虚言癖のある妄想狂で才能が凄いヤツって。 でもありゃポーズだよ。実際すごいもん。演技指導、映像の構図。 あんだけ綿密な「絵」つくりあげる人いないよ。 「甘い生活」みててふと街の風景とか写してるのみるとばっちり。 トレビの泉騒動のあとの街の風景 なにげにみててびっくり。 思うに天才なんだろうけど、やぱみえない努力一杯してたと思うよ。 頑張りすぎて晩年息切れしたんでしょ。
甘い生活、確かにパノラマ的な広角レンズ で撮ったのは無いそうだ すべて75mmか100mmか150mmあたりらしい 望遠に近いので撮ると深度が浅くなり ピンの合う範囲が狭くなる この手法によって出演者ごとに閉ざされた 空間を暗に演出したらしい スクリーンは1.33:1のスタンダードでなく 2.55:1のシネスコサイズを選んだとか 即興かと思ったが相当の凝り性だなあ
159 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 01:58 ID:5V0Dv51N
>>156 饒舌なんだけど、誰かの言ったことの言い回しなんだよね。
160 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 13:46 ID:V/ODNktd
フェリーニって2CHで人気ありまつね、ここのスレは熱いでつ
161 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 15:18 ID:Wj+TaWsk
>>158 カメラのテクニカルな面はぜんぜん知らないってどこかで語ってたが。
一度ロトゥンノか誰かに一から説明してもらったが結局ワカランかったって。
でも映像設計にどこまでフェリーニが指示してたのかはけっこう興味あるな。
歴代カメラマンのインタビューとかあればいいのにね。
162 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 19:20 ID:dOLLiPjM
俺のみたかぎりじゃ ベルトリッチ ヴィスコンティ ウエルズに比べても映像構図すごいぞ。 漫画家だったし、相当注文つけてたはず。 フェリーニってアドリブやりそうだけど 実際はきちんと設計して演技指導も細かい(俳優は人形と同じ) 間違いなくカメラに相当細かい注文指示だしている。 ホーリーマウンテンとかエルトポの監督ホドロコフスキーは間違いなく フェリーニの影響うけてるけど、みた直後はいいけど 時間たつとあんまり残らないんだよね。 フェリーニってやぱ「分厚い」。若いころは「脂っこい」「エネルギッシュ」。
163 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 21:01 ID:Wj+TaWsk
ん〜フレームやアングルとか絵の構図の指示はある程度出してたと思うんだけど、 レンズの種類とかまで指定してたのかな、って思ってさ。あと細かい色調設定とか。 ロトゥンノと組むようになってからはラッシュを見るのはロトゥンノにまかせて フェリーニはラッシュの上がりを見たことないって話なんだよね。 ロトゥンノをそこまで信頼してたのか、単にメンドクサかっただけなのか、 ラッシュを見て撮影の仕上がりを確認しない監督ってあまりいないんじゃないかと 思ってさ、けっこうびっくりしたよ。
甘い生活でアネクエーメとマストロヤンニが乗ってる 車、あれ、フェリーニの私物だったそうですね 女の都で卵に目が書いてるポスター、あの目は フェリーニの目らしいです
165 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 22:57 ID:ZgA1lzbj
ロトウンノの映像ってフレスコ画みたいで重いよね。 風格があるというか。ぬりこめられたというか。 コバックとかニクヴェスト ゴッドファーザーのカメラだれだっけ? なんかと全く違う。いかにもイタリアという。晩年ってロトウンノじゃないんだよね。 悪魔の首飾り サテリコン ローマ アマルコルド カサノバ オーケストラリハーサル 女の都 そして船はいく そして船は行くもロトウンノだったの?っと思った。DVD欲しい。じっくりみたい。
166 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 23:00 ID:ZgA1lzbj
脚本にザーッポーニがからんだ作品は辛辣になる傾向があったように 思う。 フェリーニだけだと夢見がちになったような気がする。
167 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 23:58 ID:SRPSItoS
フェリーにの生まれたリミニに行きました。 行くと全てがわかるような気が…。あの太陽にこの海、馬が砂浜走ってたりするし。 フィレンツェとかミラノより、観光するならリミニがお勧め。
168 :
名無シネマ@上映中 :03/07/30 00:43 ID:JRB1pxK2
>>167 4月頃リミニに行くとホントに綿毛が舞ってたりして
アマルコルドの世界そのものだね。
街の広場や海岸線の雰囲気もまんまそうだし、イタリア行く人は絶対に行くべきだと思う。
169 :
名無シネマ@上映中 :03/07/30 00:52 ID:6J/YSueX
死ぬまでに一度はいきたい。イタリア。 なかなか余裕なくて。金はともかく。精神的にさあ。
170 :
名無シネマ@上映中 :03/07/30 08:28 ID:38RWJFkP
>悪魔の首飾り サテリコン ローマ アマルコルド カサノバ >オーケストラリハーサル 女の都 そして船はいく 撮影監督はロトゥンノみたいだけど、カメラマンは違うみたいだよ。 『カサノバ』はヴェナンツォだが、『そして船はいく』はフィオーレ。 撮影監督で映像が決まる要素が大きいのかな? ちなみに、『ジンジャ−・・・』、『インテルビスタ』、『ボイス・・・』 の撮影監督はトニーノ・デッリ・コッリです。
81/2の指揮するグイドの後ろでカメラマンに指示をする男がいる やっぱフェリーニかな?
グランドホテルってどこにあります? 海側にある別館というのは違うんですよね 綿毛は中国もひどいですよ アイルトンセナが死んだサンマリノ、も 当時綿毛だらけでアマルコルドとダブりますな
173 :
名無シネマ@上映中 :03/07/30 20:53 ID:6J/YSueX
インテルビスタdvd届きました。 いまみてる途中。 うううむ。 おもしろいけどね。 やぱ枯れてる。中期に比べると。 アメリカ人がとった映画みたいになあっさり味。 もっといっぱいオリーブオイルいれてほしかったかなと。。。。。 まだ最初の10分。 見終わったらまた書きます。
フェリーニで実況かよw マンドレークキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!! 尻のデカイ女キタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!
175 :
名無シネマ@上映中 :03/07/30 23:21 ID:6J/YSueX
しかしこのスレ題名芸ないぞ。 次は「悪魔の首飾りがないぞ!フェリーニ」 「デカぱいにはさまれて・アマルコルドのフェリーニ」 「カサノバは嫌いなフェリーニだ。」 「ああ映画。インテルビスタのフェリーニ」 とか無理矢理フェリーニ作品いれてほしいな。 勿論全作品について語る。 ええとインテルビスタみてる最中だけど明日またみる。 忙しいのと疲れてるのと。 この作品珍しく2時間未満。 カサノバ以降 制作費かけられなかったような気しないでもない。 イタリア映画で最大級の制作費ってラストエンペラーあたりかな。
176 :
_ :03/07/30 23:22 ID:UEv8R2ZI
177 :
名無シネマ@上映中 :03/07/31 00:11 ID:+bw8PRcB
わしが映画や
178 :
名無シネマ@上映中 :03/07/31 00:14 ID:j3WHPfKO
ウザイけどパワフル! フェリーニ映画に出てきそうな奴ががんばってるスレだね。 ちなみに私は「道化師」が好き。ラストの十数分には圧倒されますた。
179 :
名無シネマ@上映中 :03/07/31 00:29 ID:iV+cfAda
道化師みたことないです。 絶頂期の重要な作品ときいてます。 この当時はなにを作っても傑作とう時代。
181 :
名無シネマ@上映中 :03/07/31 12:31 ID:EZyC7Jrg
アメリカのビデオレビューの星なんかみると フェリーニなんかより 黒澤明のがずっと評価高いんでびっくりだよ。 5つ星ばっかり。凄いよ。神様扱い。 フェリーニはたまに3つ星あったりしてえ?とか思う。 個人的にはフェリーニ>黒澤 だけどね。 でもフェリーニが亡くなる前に世界文化賞あげられたのは 日本人として嬉しいな。 インテルビスタの日本人女性記者かわいいよね。でもイタリア語流暢すぎ。 なんであんなにうまいんだ?
>>181 アメリカ人にフェリーニ(ヨーロッパ映画)が理解できるはず無かろう
アメリカは娯楽としての映画だから
> 道化師みたことないです。 > 絶頂期の重要な作品ときいてます。 音楽のノリがいいですよ 映像の回転にも勢いがあるよ
184 :
名無シネマ@上映中 :03/07/31 23:21 ID:uV5mw0nh
フェリーニの『道化師』は当初チャップリンの出る場面をフェリーニは 考えたそうだが、チャップリンに断られるのが怖く、拒否され彼に 嫌な思いをさせたくないので見送ったそうだ。ま、俺に言わせれば チャップリンなる商人が出なくて良かったと思っているが。 ま、個人的な感想はさておいて、チャップリンの娘が出ている。 さらに、登場人物をユング、フロイト、ピカソ、ヒトラー、ムッソリーニ、 ピウス12世、ヨハネス23世、ガッダ、モラヴィア、パゾリーニ、 ヴィスコンティ役で登場させているのでそれを探すのも楽しみだ。 フェリーニ自身もオーギュストとクラウン役で出ているそうだが。 『道化師』、楽しんでくれ。
近所のレンタルショップどこにもおいてないんだよね 81/2以降の作品 Qブリク・黒っちは全て置いてるのに フェリーニの扱い酷いな
186 :
名無シネマ@上映中 :03/08/01 12:23 ID:AlOYS2pe
道化師、20年前くらいにビデオで一回見たきりで内容忘れちゃった。 オープニングの少年時代の回想くらいしか印象に残ってない。 >登場人物をユング、フロイト、ピカソ、ヒトラー、ムッソリーニ、 >ピウス12世、ヨハネス23世、ガッダ、モラヴィア、パゾリーニ、 >ヴィスコンティ役で登場させているのでそれを探すのも楽しみだ。 これってどういうアレでしたっけ?ジンジャーみたいにソックリさんが 出てくるの?
187 :
名無シネマ@上映中 :03/08/01 12:32 ID:EOCCH3bu
黒っち って誰? 美好昂帝・安堵似鬼・富画璃煮・倍流取血 誤駄流・鳥婦生 いくらでもできるな。。。w
188 :
名無シネマ@上映中 :03/08/01 16:17 ID:Hp4Pg12h
>>173 インテルビスタ楽しんでる?
この映画フェリーニの若い頃の回想シーンをフェリーニのインタビューを
交えながら映画にしているので面白いでしょ。
フェリーニが若い頃、新聞記者として実際にチネチッタで「鉄の王冠」
を撮影しているブラゼッティ監督とヴァレンチンにインタビュー行った
経験などを元にしているらしいよ。
フェリーニきっとちんちん電車でファシストの高官に話しかけられたんだ
ろね。そういえば、ファシストの高官役がこの映画の製作総指揮をしている
ノタリアンニが演じているのも面白いね。
楽しんでくれ(^^)。
撮影所で怒鳴り散らしている監督はロッセリーニがモデルだと聴いた。
>187 澤明じゃないのか...? ビスコンティ・アルドリッチ・フェリーニ・ベルトリッチ ゴダール・トリュフォー って、そういうのは他にスレ立ててやれってw
191 :
188 :03/08/01 16:35 ID:7veLc+d4
>>189 ほんと?ソースは?
てっきりブラゼッティをモデルにしていると思っていた。
インテルビスタはマニアックな映画だからな フェリーニを取り巻く環境を知らない奴が 見ると、単なる意味のわからない屑映画だろうな 知れば知るほどシーンの意味がわかる ネタバレ的映画
フェリーニの映画を一部字幕なしで見れるということに シュールさを感じました。>インテルビスタ
>>192 フェリーニが映像の中で動いているだけでも凄いんだよね。
フェリーニがもうこの世にいないことなど信じられない。
動くフェリーニも凄いが、この映画の音楽はニーノ・ロータに 捧げられているんだよね。 ニーノ・ロータの何とも哀愁を感じさせる音楽とフェリーニの 自由自在な映像表現がころほどまで相乗効果を発揮して雄弁に語る コンビは今後とも映画界に存在するのは稀だろね。 貴重な人材を失ったものです。 最後のチネチッタでのカチンコの場面は感慨深かったでつ。
196 :
名無シネマ@上映中 :03/08/01 22:09 ID:il35e8jo
>>187 安堵似鬼 アントニーニ
噂すらない不幸な巨匠。
197 :
名無シネマ@上映中 :03/08/01 22:42 ID:BvpOEcxm
>>196 ミケランジェロ・アントニオーニですね。
確か『白い酋長』でフェリーニ、ピネッリと共の原案者ですね。
「愛の不毛」3部作が有名ですが、
『さすらい』>『情事』>『太陽はひとりぼっち』
の順で作品を手がけるたびに駄作度は高くなりまちた。
モニカ・ヴィッティとの愛人関係で芸術と欲望をはき違えて
映画監督の質を落としたと個人的には思っています。
対して『寄席の脚光』、『白い酋長』のマシーナは良い〜!
特に、『白い酋長』ではマシーナ、娼婦”カリビア”(!)役でっせ!
198 :
名無シネマ@上映中 :03/08/01 23:13 ID:UxSPYcLQ
>>197 カビリアだろっ
カリビアじゃ意味ないじゃん W
>>195 それって、「オーケストラリハーサル」じゃないの?
>>197 「白い酋長」は、当初はアントニオーニがメガホンをとる
筈だったけれども、頓挫して、脚本がプロデューサーを渡って
いくうちにフェリーニに流れ着いたらしいです。
原案にアントニオーニの名前を入れる事で、アントニオーニは
手を引いたとか。
200 :
名無シネマ@上映中 :03/08/02 00:13 ID:SADKKSJ/
最晩年はヨイヨイになって歩行器使ってて哀れだったな。 フェリーニらしいとも言えるが。 誰かフェリーニの冥る地から出で エピゴーネンではない 大輪の花を咲かせてみせてくれ。 なんだか淋しくて老いを感じるばかりのようで もうフェリーニの映画を再び見ようって気になれないんだよ。 年取っちまったかな。
201 :
名無シネマ@上映中 :03/08/02 00:16 ID:1dwdSJzT
そういえば今イタリア映画って誰がいるんだ? モレッティ? トルナトーレ? スコーラ? タヴィアーニ?
202 :
名無シネマ@上映中 :03/08/02 00:32 ID:zW8nYq4L
もうイタリア映画の時代じゃないもんね。 でも、タランティーノは名前からしたらイタリア系?
203 :
名無シネマ@上映中 :03/08/02 00:39 ID:jkzHZBfq
>>201 モレッティの「アプリーレ」と「カーロ・ダイアリオ」は最強。
204 :
山崎 渉 :03/08/02 01:02 ID:jO9c+XRy
(^^)
205 :
名無シネマ@上映中 :03/08/02 07:40 ID:VXEuQbrY
タヴィアーニ ちょっとみたことあるけど ふつーの映画でちょっとがっかりした。 イタリア映画ってとにかく個性的なのが特徴で凄い監督 過去にいたのに 残念。 ベルトリッチには大作を撮って欲しい。 それにしても世界中小粒な人だらけになった。 ショーンペンは好きだけどまだ大傑作を撮ってない。 メメントの監督は優秀だけどまだ途上。 文句なしに凄いという人がいません。 だからシャマランみたいなB級監督作品のが気楽にみれたりします。
206 :
195 :03/08/02 08:00 ID:MYTcHkSc
>>199 >それって、「オーケストラリハーサル」じゃないの?
捧げられているのは『インテルビスタ』でっせ。
『オーケストラ・・・』はニーノ・ロータまだ生きていて
音楽担当してるよ。
個人的にはベルドルッチは「1900年」で終わったな。
208 :
名無シネマ@上映中 :03/08/02 23:37 ID:VW4Bvs0A
ベルトリッチ 『暗殺の森』まぁまぁ、 『ラスト・タンゴ・イン・パリ』終わった、 『1900年』良いじゃない!、 『ラスト・エンペラー』これも良いじゃない! かな。 フェリーニは全ての作品が好きで良いと思う。
209 :
:03/08/03 00:31 ID:N70ELmje
>>207 ヨモタンはパゾリーニが死んでから駄目になった、
と言っているけど、そうかも。
パゾリーニが生きていれば、『ラストエンペラー』や
『シェルタリングスカイ』も違ったものになっていたと思う。
(パゾリーニの『アポロンの地獄』や『メディア王』のような
社会学的な異化の手法があったと思う)
210 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 00:37 ID:pERI4mbs
>>209 『メディア王』
ワロタ 意味違うやんけ
>社会学的な異化の手法
えろう難かしいことば使いはりまんなあ
どういう意味でっか
211 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 11:55 ID:e7eu7VZl
そういやぁ、パゾリーニの初作『アッカトーネ』ってフェリーニの 会社が製作したんだったよね。フェリーニは『アッカ・・・』最初は 評価していなかったようだけど。
212 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 13:50 ID:1J9eDHVu
王女メディアって、小編のサテリコンみたいと思わない? デカメロン とかいった艶笑3部作面白いよね。
213 :
:03/08/03 19:58 ID:Y6nA2gSf
『サテリコン』と『王女メディア』は同年に製作されたんだよね。 「王女メディア」>>「サテリコン」 ですね。やっぱり。志が違います。 「サテリコン」好きですよ。誤解なく。
214 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 20:23 ID:Sng9uaYS
>>213 決して煽っているわけではなくご教示をお願いしたいのですが、
>「王女メディア」>>「サテリコン」
>ですね。やっぱり。志が違います。
君が言うところの志って何?
フェリーニはパゾリーニに嫉妬してるな 平山郁夫みたいに有望な奴の芽は摘む というかんじかな
216 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 23:01 ID:1J9eDHVu
俺は嫌だ。当時の批評でもサテリコン>>>メディア パゾリーニの最高傑作はオディプスだし。
217 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 23:05 ID:1J9eDHVu
女王メディア いいよ。たしかに。 でも世界が比較するとあまりに小さい。 サテリコンはありとあらゆるものをたたき込んだ畢竟の超大作。 凄まじい映画だ。 フェリーニがSFなんだといっているけど 2001年宇宙の旅 と同じで哲学の映画でもあるんだ。 パゾリーニにこれだけの映像作品はとれない。彼はあまりに異常性欲だった。 フェリーニは正常な神経の持ち主だったからこそ、 飛躍した想像力を働かせることができた。 これは奇跡的な作品だ。
218 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 23:06 ID:1J9eDHVu
オディプス=アポロンの地獄ね。
まぁ比較してもあまり意味がないと思うが。
「異常性欲だから飛躍した想像力が働かない」というのもどうかと
思うし。
>>211 「アッカトーネ」は、当初はフェリーニの設立した映画会社が配給
する筈だったんですが、フェリーニは気に喰わず、(結局この会社
では、まともな映画は殆ど製作されなかった)頓挫したため、ボロ
ウニーニの紹介によりアルフレッド・ビニのプロデュース、
チーノ・デ・ドゥーカの配給で製作されました。
この件で、フェリーニとパゾリーニの反目は終生続くことになりま
す。
>>219 >フェリーニとパゾリーニの反目は終生続くことに
ハスミンとヨモタンみたいなもんか...
221 :
名無シネマ@上映中 :03/08/04 12:15 ID:tXXjFvHc
ヨモタンって誰?
でも、撮影を訪れたりしてたみたいから、 犬猿の仲というほど、ひどいものではなかった模様。 パゾリーニは「ラ・リコッタ(ロゴパグ)」の中で、フェリーニ は「悪魔の首飾り」の中で、それとなく批判し合っていますね。 仕事上の反目といったところでしょうね。 パゾの訃報が届いたとき、フェリーニは泣いたそうな。 本当にフェリーニと仲が悪かったのはゼッフレッリらしいね。
223 :
名無シネマ@上映中 :03/08/05 12:23 ID:sp291wZ9
パゾリーニ ベルトリッチ フェリーニ は似ているところがある。 ヴィスコンティも部分的に似ている。
黒沢 小津 溝口 は似ているところがある。 成瀬も部分的に似ている。
まぁ、同じスタッフが絡んでいたりするからね。
226 :
名無シネマ@上映中 :03/08/05 20:55 ID:HAAoWpRI
似ている人がいない人 キューブリック ブニュエル グリーナウェイ ベルイマン 黒澤(似てる人いないと思う。具体的な作品なんかある?) エイゼンシュタイン ウエルズ トリフォー アンゲロブロス フォロワーがでたけど結局及びもつかない存在 フェリーニ ヒッチコック
>>226 イ、イタい....
でも誰にでもこんな時期はあるかなっ
228 :
名無シネマ@上映中 :03/08/05 22:42 ID:HAAoWpRI
なんでだよ...あ???? いってみただけじゃんよ。 悪いか? あんまり知ったかぶりしないでくれる?
痛いね(ワラ
>>229 ワラっちゃ悪いよ
例のスターウォーズキッドと同じで、ある程度映画を見てくるとこんな段階に
さしかかることはよくある いわばハシカみたいなもの
あと千本くらい映画を見れば226は自己嫌悪になるし、さらに千本見れば
笑いとばせるようになるのでは?
231 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 04:08 ID:WBH0xs8F
いっぱいみてるよ。 なんか悪い? 意味わからないな? 相変わらずしったかぶり止めてくれる? もうちと具体的になんかいってよ。 反論でもなんでも。 さぱーりわからないんだけど?あ?
232 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 04:10 ID:WBH0xs8F
いっとくけど 蓮実なんてどーでもいいと思ってるからね。 関係ないね。どーでもいい。
233 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 04:13 ID:WBH0xs8F
あと本数さえみてればいいと思ってるのは文庫本オタクみたいなもんで、 商売じゃないなら、ただの病気。机の前に座ってるだけで頭良くなると 思ってるただの机オタクと同じ。スクリーン画面舐めてれば?
234 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 04:14 ID:WBH0xs8F
オタクは嫌い!!うんこ。
なんていうかさ フェリーニ好きなのはいいんですけど なんでだよ...あ????‥‥って言葉を つかう人格って、どうなんだろ?
228はなんか話題を作ろうといろいろ努力してる印象があるんだが、 無理してる感じがするなあ。それに感覚がズレててなんか変ですね。 もしかして人格に似合わないことやってるんじゃない?
237 :
235 :03/08/06 18:07 ID:s4shx1sc
今更ながら 人格という言葉はいきすぎました 御免なさい
,,,--─===─ヽ/へ /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶 iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ iiiiiiiiiiiiiiiiii/ \iiiiiiiゞ iiiiiiiiiiii/ \iiヽ iiiiiiiiiiiiiii《 ━━━'/ ヽ━━━ ヽミヽ ...iiiiiiiiii彡/ __,.:: :: __ ヽiiiii| ..iiiiiiiiiiiii》| ::: |iiiii| iiiiiiiiiiiiiiii|, |iii| ..iiiiiiiiiiiiiiiiii, ( ● ● ) .|iiii| iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii 》━━━━《 |iiiii| iiiiiiiiiiiiiii《《《ヽ 》 / ̄ ̄\ 《 |iiiiiiii| iiiiiiiii《《《《《《《《 《《 \ ̄ ̄/ 》》 |iiiiiiiiiii| iiiiiiiiiiii《《《《《《《《《《《 》》  ̄ ̄ 《《 》》》》》iiiii| iiiiiiiiii《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii| iiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii
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夏厨の夏、2chの夏
242 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 20:39 ID:WBH0xs8F
ていうか、 なにが痛いだよ。 ふざけんなよ。お前を遺体にして埋めてやりたいよ。 まともに話でできねーヤツは「逝ってよし!」だ。 「必死だな。」とかいう捨てぜりふと同じ事ほざくな。 DVDでもしゃぶって、ヴィデオテープで自分のケツでも拭いてろ!。
>フォロワーがでたけど結局及びもつかない存在 フェリーニの映画を見るときに近い快感を与えてくれる人っていえば、 大正三部作のころの清順かなあ。ストーリーはあまり重要じゃなくて 繰り出されるイメージを何も考えずぼーっと眺めてればいいみたいな。
244 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 21:55 ID:Tu7/pJj8
夏ですなあ このタイプの痛い映画初心者は、なぜかキューブリックスレでよく見かける そういえば226でもキューブリックが筆頭に出てるし なぜキューブリックなのか、みなさんの考えをよければお聞きしたい
おっとsage忘れた 失敬 許されたし
>>244 多分、キューブリックのような一貫性の無い監督故に、
何故キューブリックなのかは書いた本人も分からないだろう。
よって、蓮ミンなんかどうでも良い旨のそれこそどうでも
よい痛い発言をするだろう。
247 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 22:17 ID:WBH0xs8F
ていうか何かあると日本で世界歴代映画評論家 投票やると 2001年宇宙の旅 なんだよな。キューブリック監督の。 ちょっと前だと2位あたりに旅芸人の記録。テオアンゲロブロスの。 今やっても2001年宇宙の旅じゃないかしら。 ゴッドファーザーは順位あげてると思う。 フェリーニは81/2出した頃が、評論家うけ最高の時期で 当時なら一位とれたかも。 フェリーニは多分今なら10位以内に作品おくりこめないと思う。 殆ど アメリカ映画だろうし。 個人的にはサテリコン一位だけど。 今やったらという世界歴代映画評論家 投票予想 1.2001年宇宙の旅 2.ゴッドファーザー 3.旅芸人の記録 という感じかな?
248 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 22:20 ID:WBH0xs8F
キューブリックは一貫してるよ、 俯瞰による人生だよ。 じっと遠くから冷徹な目で見ている。 だから画面にはいつも冷え冷えとした冷気が走る。
249 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 22:20 ID:7xsStUzW
>>246 なるほど、なるほど
一貫性がないというのは、異論があることは承知のうえで、
どちらかといえばわたしも賛成です
他のみなさんの意見もどうぞ
251 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 22:24 ID:WBH0xs8F
人間をビーカーにいる虫のように観察する人=キューブリック。 だからベタな映画は絶対にとらない。
252 :
名無シネマ@上映中 :03/08/06 22:25 ID:WBH0xs8F
神=超越者の視点 でみるのが彼のカメラ。
>人間をビーカーにいる虫のように観察する人=キューブリック まぁカーク・ダグラスがしゃしゃり出た『スパルタカス』は別にしても、 『ロリータ』、『ワイズ・・・』、『シャイニング』、『バリー・・・』 など『2001年・・・』以外は、神=超越者の視点 なるカメラワーク とは到底思えないなぁ(w なんか、『2001年・・・』をもってして針小棒大にキューブリックを 語っている奴って多いと思うが。 だから説得力無いんだよね。 俺はキューブリックの映画嫌いでは無いんだけどね。 キューブリックなどはどうでも良いから、そろそろフェリーニの話しようよ。
254 :
名無シネマ@上映中 :03/08/07 09:38 ID:X78aJL2L
お肉、おしり、おっきいのだーいすき。 やかましくて小心者の虫みたいな性格のキャラもすき。 それが、自分の好きなフェリーニ。 そんなフェリーニだーいすき。 今晩「カサノバ」みーようっと。
255 :
名無シネマ@上映中 :03/08/07 12:27 ID:5i/Lld59
神の視点というのはおおげさにしても遠くから眺めてるような 視点 俯瞰的な視点なのは確か。登場人物にも感情移入しない。 つきはなしているというか。 フェリーニも少しつきはなしているところがある。 登場人物に感情移入はしない。 道ですらおおげさにお涙頂戴にしていないと思う。 晩年は、あまりお肉、おちちに欲望をいだかなくなったような気がする。 枯れた味は自分が死期を現実に意識しないとわからないのかもしれない。 死期がせまったとき、人間はどう想うのだろう? 枯れた作風でフェリーニは心情をしめそうとしたのだろうか? 死ぬ直前まで走り回って腹上死する人生ではない人生。 金持ちは死ぬ直前まで金儲けにまい進する。 普通人は定年で引退する。 芸術家は、何を想って死期を迎えるのだろう? ていうかカサノバ DVDでてないよね? あるんなら熱望。
256 :
名無シネマ@上映中 :03/08/07 13:10 ID:gOJlEjjQ
つーか、厨からの質問だけど。フェリーニのことよく知らないけど、 ここの書き込みを見ると、彼は肉が大好きとか、ちち大好きとかを見ると 疑問を感じるんだが、彼って家庭主義の人だよね?それとも違う?あ〜混乱してきた
257 :
名無シネマ@上映中 :03/08/07 14:38 ID:X78aJL2L
え〜? 家庭主義ってのは、聞いたことない。 肉、乳、はよく聞く。 お金かけて、大きな豚足つくる。 巨大巨乳美女が街を闊歩する。 恍惚のホモ老人(白塗り)が美男子を貪る。 そういう自由奔放なイメージが溢れるなかで ふっと、子供の頃の風景(やさしそうな母親とか)が出てくるのがそうなのかな。 「カサノバ」中古ビデオ500円でしたよ。
なんか、さいきん、このすれあれてるね。 いぜんは、もっとれべるたかかったのに。
レベル高い→自分の方がレベル高いと思ってる勘違い厨乱入→258登場
なんか、さいきん、どういつじんぶつがかきこんでいるのか、 かきこみないようがたんちょう、いっぽうてきで、おもしろくないね。 それも、たいしたないようでも、ないようだし。 おまけに、いっぴき、つろうとしていないのにつれちゃったし(わら
261 :
名無シネマ@上映中 :03/08/07 20:36 ID:6u8gAUGK
1酒池肉林が願望=人間の本姓=肉=性交 2.しかし孤独=自殺を考える=サーカスのピエロの笛 3.ああ母のおっぱいに埋まってゆっくろいねたい=お乳 4.しかしいつのまにか老齢=死期=不安=肉体の衰え 5.寂しい。ひたすら寂しい。愛だけが支えだ。 6.神 神は救済してくれるのだっろうか?そう信じるのみだ。 7.想いで=私を想いだして欲しい。映画をみてほしい。そうそれが最高だ。
262 :
259 :03/08/07 22:03 ID:mWxXt4xQ
>260 わーい、釣ってくれてありがとう〜^^
263 :
名無シネマ@上映中 :03/08/08 02:10 ID:mYEOTnsQ
>フェリーニも少しつきはなしているところがある。 >登場人物に感情移入はしない。 そりゃあネオリアリズモから派生した監督だから当然。
264 :
名無シネマ@上映中 :03/08/08 03:20 ID:FSA9gRHz
>フェリーニも少しつきはなしているところがある。 >登場人物に感情移入はしない。 >道ですらおおげさにお涙頂戴にしていないと思う。 あれはお涙頂戴だよ。 まあ、君がどんな意味でその言葉を使っているか知らないが。 あの映画から涙をとったら何が残る?フェリー二自身が真っ先に 泣いている映画じゃないか。
265 :
CT :03/08/08 03:49 ID:dvDhB3h2
煽りっぽく見える
>>264 だけど、真実やと思うで。
ただ、その「お涙頂戴」が、「安易なお涙頂戴」になっとらんだけ。
この、「安易」かどうかで、凡人とフェリーニの大きな違いがあるんや。
フェリーニは、涙が好きで、超センチメンタルな監督。
超センチメンタルなクセに、「安易」さに流れず、オッサンなりの美学に
のっとった強靱な完成度を持つ作品を作り上げた点に凄みがある。
(ここの「完成度」とは、「過不足なくよく出来てる」って意味やないで!
念のため言うと……「破けてる魅力」も含めての、完成度や!)
『青春群像』の、『カビリアの夜』の、ラストの、センチメンタリズム!
傷ついたカビリアに向かって、無邪気に「こんばんは」いう女の子のアップを
入れる、ほとんど少女漫画みたいなオセンチのツボ!(あそこで号泣するんやけどな)
それでも、ただ単に「おセンチなだけ」にならんかったところが、このオッサンの
偉大さや! そしてその後、おセンチの壁を突破して、変なところに逝って
しもたんも、皆さん、御存知の通りや!
266 :
名無シネマ@上映中 :03/08/08 07:37 ID:IIRHWj2r
>傷ついたカビリアに向かって、無邪気に「こんばんは」いう女の子のアップを あの場面は良いよね。続くジュリエッタ・マシーナ演ずるカビリアの 悲しげにオプチミズを感じさせる複雑な表情の変化など、マシーナ名演技集が あったら必ず入る名演技ですわ。
最後に救いを残すのかね 甘い生活は救いが無いようだったが
268 :
名無シネマ@上映中 :03/08/08 12:30 ID:AYdJGmbv
救済というのは 凄く重要なテーマだよね。 最終的な救い。 酒池肉林映画とるけど 彼にとって目的でなく、あくまで旅の途中。 でもこれは一般人にとっても最大級のテーマだと思う。 すべての人間は生きてる限り旅の途中だ。 サテリコンは魂の放浪。 ところでインテルビスタみてる途中だけど、出だしの盛り上がらなさはともかく 中盤の映画スタジオでの仮想撮影風景は結構いけてる。 出演者の奇妙な動きも制御されてる。 彼の映画の特徴はどれだけ俳優をコントロールしてるかで、濃度が違う。 どうも晩年あまり全体をコントロールしようとしなかったふしがあって 枯れた印象がするのだろうと思う。
フェリーニをより理解するためにはロッセリーニも観て おく必要がありますな。
270 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 00:50 ID:ijBpN305
『青春群像』ヴェネチアで銀獅子賞とったようだけど、俺は 『寄席の脚光』、『白い酋長』の方が面白いと思うよ。 なんか『青春群像』って説教臭いよね。 しかし、『寄席の脚光』、『青春群像』での芝居小屋のレビューの場面は フェリーニ節が凄いね。輝いてるよ。本当にフェリーニはサーカスや芝居小屋 が好きだったんだなぁ。
271 :
:03/08/09 07:17 ID:bJtOU+W8
フェリーニっておげれつじゃないの?
272 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 09:06 ID:sTUJ6yN7
うんにゃ。 お下劣にみえるけど、知性がはたらいてる。 同じSMでも大学教授のそれと、肉体労働者のSMじゃ 中身が全く違うようなもん。 ところで、双葉十三郎 大先生の 「外国映画ぼくの500本」文藝春秋社 950円。週刊誌に新刊紹介あって、アマゾンでかったよ。おもろいよー。 フェリーニの作品に☆☆☆☆★★がなくて☆☆☆☆★どまりのが ちょっと悲しかった.. ちなみに☆☆☆☆★★は ベルイマン「野いちご」 トリュフォー「突然炎のごとく」等 フェリーニ ☆☆☆☆★ は「甘い生活」「81/2」「アマルコルド」 だった。おおむね 彼の作品は☆☆☆☆ほぼ満点。晩年の作品が双葉先生、 個人的に、お好きらしい。枯淡の境地ですな。
白い酋長はツマラン!
274 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 13:39 ID:sTUJ6yN7
フェリーニ・ヴィスコンティ・ベルイマン・トリュフォー・アンゲロプロス・ エイゼンシュタイン・ウエルズ・黒澤・ヒッチコック・コッポラ .... 「天井桟敷の人々」があまりに名声高いのでみましたが退屈して30分で放棄。 アンゲロプロスも「霧の中の風景」以外はちょっと立派すぎて敷居が高いです。 フェリーニって難解じゃないよね。なーんにも考えないでぼーっと見てられます。 最近「ジョーズ」またみましたが、単純に面白かったです。 CGがあまり好きじゃありません。スターウオーズ最新作も途中放棄。
276 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 16:01 ID:sTUJ6yN7
DVD 「インテルビスタ」 見終わりました。 傑作ですね。.. 正直最初の30分は退屈でした。 どうも晩年は最初のエンジンのかかりおそかったようですね。 「ボイスオブムーン」もそうでした。 「アメリカ」撮影のスタジオという画面になってから 一気に緊張感が復活し、画面に精気が戻ってきます。 最終に近づくほど調子をあげていきます。役者も生き生きと動き回ります。 最初の場面の映画と同一とは思えません。 後のり の映画ってあるんだなと思いました。最初の30分は普通のイタリア監督 後半以降は天才監督の片鱗があちこちに見られます。 草原の風景は、なんとなく未完の映画「マストロナの旅」 の一場面を想起させました。
何が「傑作ですね」だよ。こういう映画通を気取った馬鹿がいるから困る。 結局は何も理解していない癖に口だけは達者w
279 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 16:29 ID:sTUJ6yN7
しかし えらく余裕ないね。 映画通も糞もないだろが。 よかったな。といってなああにが悪い?あ? ここは好き勝手書き込んで、それでおしまいだろが。 きち害は他でやってくれよ。 「逝ってよし」「必死だな」 あ? うんこたれ。
280 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 16:31 ID:sTUJ6yN7
なあにが映画通だ。ヴォケが。 映画でなんかいうと映画通かあああああ。あ? アホが。 だから脳みそ腐ってるっていわれんだよ。 銀蠅がお前の頭にたかってるんだろうが。 シネや。ヴオケ。
>>277 がどうしようもない屑だっていうのは分かるから、もうやめましょう。
sTUJ6yN7 さん。
282 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 16:41 ID:A53DdPCt
しっかし、1953年の『青春群像』で男色の芸術家が男をナンパ するところを撮ったフェリーニって凄いよね。 ’59年に日本で公開されてようだが、はたして観客は劇団の団長が 脚本家志望の男を橋の下に誘う場面が男色家のナンバ場面だというこ とに気付いたのだろうか?
284 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 18:58 ID:sTUJ6yN7
>>283 お前は偏頭痛。
おれがどたまかち割って直してヤンヨ。
月がでてない夜は5メートル以内いつも神経とがらしてろよ!あ?
最初の30分が退屈なのは、チネチッタ50周年記念 の映画だからじゃないかな 一応、チネチッタの紹介的な感じで ナディアという女性が出てくるが、この女性 そっくりの写真が女の都の博士の家の壁に 張ってある気が
286 :
名無シネマ@上映中 :03/08/09 19:32 ID:xUx/M/qM
>>272 >同じSMでも大学教授のそれと、肉体労働者のSMじゃ
> 中身が全く違うようなもん。
具体的に、どう違うんですか?
>>282 男色の芸術家役には当初、ヴィットリオ・デ・シーカが
予定されていたらしいですね。
288 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 02:19 ID:y2wgDmqd
>>287 ルセー。
てめえの口そぎとってやる。
海に沈めてやるからまってろ!
291 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 13:06 ID:y2wgDmqd
へえー。糞野郎は口だけじゃねーのか(藁 この糞詰まり野郎がW くっだらねー人生はいまわってきたカス野郎が。 どうせくっだらねー一生だよ。てめーなんか。 フェリーニの登場人物にも選ばれない貧相なツラ抱えて 一生もだえてろ。 そのうち、練炭かいこみたくなるだろーよ(ぶっ
292 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 13:29 ID:jG83sNLn
『崖』って『道』の後の作品にしては脚本弱いなぁ。物語の着眼は 面白いんだけどね。もう少し後半アウグストとピカソの人物周りの話を 膨らませた方がいいとおもた。音楽は『カビリアの夜』の習作ぽい 感じだった。どちらかというと凡作かな。個人的には初期作品の好みは 『道』=『カビリアの夜』>『寄席の脚光』>『白い酋長』>『崖』 かな。そう言えば『カビリア・・・』の後、『甘い生活』でフェリーニ 大化けするんだたね。
293 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 13:31 ID:jG83sNLn
ゴメソ。『青春群像』忘れてた。個人的には 『道』=『カビリアの夜』>『寄席の脚光』>『白い酋長』> 『青春群像』>『崖』 でつ。
294 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 13:34 ID:jG83sNLn
そういえば、『青春群像』のあと1953年作の 『結婚相談所』(オムニバス映画『巷の恋』 第四話) 見たいけど日本語字幕版無いよね? せめて英語字幕でもあれば良いのだが、情報持てる人 教えて下さい。よろぴく。
295 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 14:24 ID:UrStnsCw
>>294 昔、深夜にテレビ放送(もちろん字幕)したのを持ってるけどビデオとかは見たこと無いですね
296 :
294 :03/08/10 15:13 ID:JF2lQyT5
>>295 おぉ、テレビ放送(字幕)あたのですね。有り難う。
希望をもてさがします。
>>291 ごめん夏房、もう相手してられないわ(ワラ
298 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 20:23 ID:y2wgDmqd
インテルビスタ の音楽よあったYO ニノロータじゃないけどいかにものフェリーニ音楽で登場人物の動きにあってた。 前30分で放り出した「そして船はいく」ももう一回みたいなあ。 レンタルでかりる監督じゃあまりないなという気がした。 落ち着いてゆったりみる監督という感じ。 「フェリーニのローマ」DVD注文したけど くるの10月なんだ。 随分先だなあ。 「サテリコン」「カサノバ」「81/2」のDVDがないって変だよね。 欲しいなあ。見たいなあ。レンタルにすらおいてないし。
299 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 21:19 ID:yzJNz95W
だからあ、サテリコンは10月にDVD出るってば。
300 :
名無シネマ@上映中 :03/08/10 23:33 ID:IGsx/02U
>>297 291はホンモノのキ○ガイだから相手にするな
301 :
名無シネマ@上映中 :03/08/11 00:15 ID:P6PB5rZY
302 :
名無シネマ@上映中 :03/08/11 01:04 ID:SEqtjHxo
>>294 っていうか、廉価版で普通にビデオ出てたよ。
持ってるもん。
東北新社から出ていた筈。ビデオレンタル屋を
まめに探せば置いてあるでしょう。
タイトルは「巷の恋」ではなく、
「街の恋」となってます。
フェリーニの映画でビデオが出てないのは
「監督ノート」だけじゃないかな。
> タイトルは「巷の恋」ではなく、 > 「街の恋」となってます。 俺の近くはあるよ つい最近まで廉価版は売ってたよ タワーレコードとかで
304 :
294 :03/08/11 07:46 ID:1Q5xsoF7
>>302 ,
>>303 どもありがとう。amazonで検索かけたら「街の恋」の字幕版ビデオ
廃盤でしたがありました。これから探してみまつ。
305 :
名無シネマ@上映中 :03/08/11 08:58 ID:P6PB5rZY
>>304 熱心なコレクター。
僕はDVD待ちます。画質段違いなんだもん。
307 :
名無シネマ@上映中 :03/08/11 11:20 ID:P6PB5rZY
>>306 いいからお前ちんぽこ切って死ねよ。
いつまでやってんだよこのアホが。
しかしフェリーニファンって、映画通ぶってる癖に性格は幼稚なんだな。 あんまり人前で話さない方は良いぞ。恥書くから(ワラ
310 :
名無シネマ@上映中 :03/08/11 12:24 ID:P6PB5rZY
>>309 そりゃてめーのこったろ。
文章のセンスから、頭が切れねーのはミエミエだよ。
このIQ70野郎が。でめええは鎖の切れねーザンパーノだ。ぺっ。
↑アホ発見w 中卒かよ(藁
312 :
名無シネマ@上映中 :03/08/11 14:08 ID:P6PB5rZY
馬鹿は放置。 お前は放送大学でも受講してろ。 「日本の下層社会について」
313 :
名無シネマ@上映中 :03/08/11 14:10 ID:P6PB5rZY
所詮蓮実の本も理解できないようなアホと話なんかしてられっか。 死ね。
↑アホ発見w 童貞かよ(藁
誰も言ってないのに だいたい前とはなしが違うぞ w 232 :名無シネマ@上映中 :03/08/06 04:10 ID:WBH0xs8F いっとくけど 蓮実なんてどーでもいいと思ってるからね。 関係ないね。どーでもいい。
316 :
名無シネマ@上映中 :03/08/13 15:27 ID:C8Uw/1jv
蓮実の本は理解できるが 最終的には蓮実以外にとってはどうでもいいことを ずらずら書いているとしか思えない。 蓮実に興味あればいいが興味はない。 フェリーニは自分のことをやたらしゃべりまくった映画とるが 普遍性があるし、お肉、お乳、SEXぃっぱいなので、みたあと とても得した気分になる。幸福感があったりする。 ベルイマンはみたあと沈痛な気分になるが、よくよく考えてみると それほど贅沢な階級に自分がいたっけとか思ったりしないでもない。 ヴィスコンティはみた後、ああ俺も公爵家にうまれたかったと つくづく思ったりする。 ゴダールみたあとは醜男じゃなくて本当によかったと思う。 スピルバーグの映画みたあとは、とりあえずお金もちにならなくちゃと 心新たにします。
318 :
名無シネマ@上映中 :03/08/13 19:02 ID:UCA2C9Bi
>お肉、お乳、SEXぃっぱいなので、みたあと >とても得した気分になる。幸福感があったりする。 てめえの女房の萎びた乳でも吸ってろ。
319 :
名無シネマ@上映中 :03/08/14 22:25 ID:ri2xjvmj
わしが映画や!
320 :
名無シネマ@上映中 :03/08/15 00:33 ID:SJWh+cxL
映画はもうやれるだけのことをやり尽くしたってかいてある本あるけど 同意。 最近の映画みるとまたかよばっか。 音楽もそう。 個人生活のがはるかに刺激的。
321 :
気狂い :03/08/15 00:41 ID:g/rGuuZn
フェリーニは巨匠 好き嫌いあるかもしれないけど 見ておくべきだと思う映画ばかりです
322 :
名無シネマ@上映中 :03/08/15 01:06 ID:SJWh+cxL
ピエロ フェリーニのピエロは全く正常です。
あぼーん
324 :
名無シネマ@上映中 :03/08/15 16:51 ID:SJWh+cxL
フェリーニの手紙 やあ元気。ローマに君がきたときたのしかったね。 日本人役で君に今度でてもらうよ。 マストロナの旅 ついに映画にできるんだ。 制作費はディノディラウレンティスがまたやってくれるってさ。 レッドドラゴンみたいな映画はもういいってさ。 制作費しこたまかけてくれるって。ヨーロッパでは当たるけど アメリカじゃあまりあたらないからな。 音楽は試しに坂本龍一に頼むつもりだ。いっそ彼をマルチェロのかわりに 主役にすえようかとも思ってる。丁度音楽家だしね。そうだ。彼のYMOとやらの メンバーも全員だそう。 脚本はザッポーニとウディアレン コッポラにも書いてもらうつもり。 コッポラにも製作手伝ってもらおう。 それではチャオ。
325 :
名無シネマ@上映中 :03/08/18 20:55 ID:NIga00Ja
フェリーニのローマDVDくるの10月です。 サテリコンの表示まだアマゾンのフェリーニのところにありません。 でるのでしょうか?でたら速攻かいます!
326 :
名無シネマ@上映中 :03/08/18 22:49 ID:peYJeUiu
327 :
名無シネマ@上映中 :03/08/18 23:31 ID:NIga00Ja
いや... これがフェリーニ監督かどうかわからないでしょう? こわくてかえません。
328 :
名無シネマ@上映中 :03/08/18 23:35 ID:NIga00Ja
レビューみたら たしかにフェリーニ。 注文しますた。
329 :
ERROR :03/08/19 12:02 ID:xBL595lV
「サテリコン」のDVDが「アマルコルド」のヴィデオのように全画面収まっていることを 切に望む。「サテリコン」のヴィデオ画面がTVサイズに中途半端に切られているのを見た時は マジに腹がたった。
>329 米盤をそのまま移植してれば大丈夫。画質はスクイーズで 最高でしたよ。
331 :
名無シネマ@上映中 :03/08/19 17:49 ID:C0OdCEgu
サテリコンはシネスコサイズの映画だからね。アマルコルドのビデオというか、 甘い生活サイズで収まってないと納得いきませんね。 少なくとも輸入盤のレーザーはシネスコで収録されてましたが。
332 :
名無シネマ@上映中 :03/08/19 20:09 ID:eN5FW8Wu
DVDはビデオとくらべて 格段に映像が綺麗なので愉しみ。 ましてあの破格の映像 サテリコン なら(生唾ごくり....)
333 :
名無シネマ@上映中 :03/08/20 20:35 ID:s0vJ4Ult
ところでパゾリーニスレは無くなったの?
アマゾンのサテリコンジャケ写も出たね
335 :
名無シネマ@上映中 :03/08/22 17:33 ID:ug3Ud4aP
336 :
名無シネマ@上映中 :03/08/22 22:11 ID:LgAfTqqB
そう言えばフェリーニとデビット・リンチって誕生日1月20日で 同じ日なんですね. フェリーニファンのリンチが嬉しそうに自慢してました。
>336 ほう…フェリーニ&リンチファンじゃがそれは知らんかった。 つーかリンチがフェリーニファンってのも初耳じゃのう。
しかし、鈴木その子も同じ誕生日だとは、リンチも気が付かなかったろう
339 :
名無シネマ@上映中 :03/08/23 00:44 ID:Q9oMVt1E
つーか、フェリーニファンじゃない映画監督っているのか? みんな彼のことが大好きなのさ!あのキューブリックだってフェリーニの大ファンだった!
340 :
名無シネマ@上映中 :03/08/23 03:32 ID:eTz8KWNN
リンチけっこうあちこちでフェリーニについて語ってるよ。 確かにギリアムとかスコセッシみたくフェリーニ組と組みたがるとかは 無いけど凄く意識してるみたい。 鈴木そのこの白塗りはいわれてみるとフェリーニそしてリンチ的ですね。
341 :
名無シネマ@上映中 :03/08/23 04:18 ID:RDo5ZZnu
鈴木そのこがフェリーニの映画に出演するとしたら、やっぱ『カサノバ』 かな。ゴラァ、ドナルド君。鈴木そのことのからみは勘弁してなど、 甘えるではない。
342 :
名無シネマ@上映中 :03/08/23 04:45 ID:eTz8KWNN
リンチ、ポォを映画化した「世にも怪奇な物語」とか好きそう。
>>335 またあのキモいジャケットだ〜ヽ(`Д´)ノ
頼むからちゃんと主人公をジャケットにしてくれよ。・゚・(ノД`)・゚・。
346 :
名無シネマ@上映中 :03/08/26 00:03 ID:GVKXt7Tr
フェリーニの映画はビデオ化が進んでいた分、DVD化が遅れているのだと思う。 逆にパゾリーニの映画などは廃盤になっていたものが多く、アッと言う間に ほとんどDVD化されてしまった。
348 :
名無シネマ@上映中 :03/08/26 01:58 ID:Vmyd58CK
349 :
名無シネマ@上映中 :03/08/28 20:33 ID:NG+cVZGr
パゾリーニ はテオレマ みたがいまいち。 パゾリーニ はサテリコンの世界をずっとさまよってる人間だった気がする。 フェリーニはすぐにぬけだしごく普通の市井の人となった。
350 :
名無シネマ@上映中 :03/08/29 04:11 ID:fF0TumlS
で?
351 :
名無シネマ@上映中 :03/08/30 10:35 ID:OeLsUOu7
撮り方 少しにてるよね。 フェリーニ パゾリーニ ベルトリッチ
>351 どこが?ぜんぜん違うと思うが。
353 :
名無シネマ@上映中 :03/08/30 11:25 ID:BtUmsXPH
>351 ヨーロッパから見れば、相米も北野も似てる(?)ってレベルの話か?
354 :
名無シネマ@上映中 :03/08/30 21:40 ID:rfPSFiv4
フェリーニとパゾリーニはスタッフが重なっている作品が 多くあるけどな。 撮り方が似てるかどうかはなんとも言えない。
355 :
ERROR :03/08/30 23:13 ID:dlwaMWC+
三者ともぜんぜん似てない。
356 :
名無シネマ@上映中 :03/08/31 03:24 ID:TSj4ROy1
没10周年フェリーニ映画際絶対逝きま〜す。
357 :
名無シネマ@上映中 :03/09/03 19:44 ID:IhY9I5P0
あげ
358 :
名無シネマ@上映中 :03/09/03 20:03 ID:Tn5CR1+u
映画祭にアマルコルドがあれば観たかった。
映画祭に8 1/2があれば観たかった。
360 :
名無シネマ@上映中 :03/09/04 02:09 ID:FwMYnsDF
映画祭にローマがあれば観たかった。
361 :
名無シネマ@上映中 :03/09/04 02:16 ID:eG1ZClnx
映画祭はもっと大きなスクリーンで観たかった。 でも今の御時世、これだけまとめて映画館で観られるのは有り難い話だ。
362 :
名無シネマ@上映中 :03/09/04 06:05 ID:/oIS/0yk
近代美術館フィルムセンターとかでやればいいのにな。 「カサノバ」「道化師」はスクリーンで観たいんだけど なぁ。
>>344 ほんとこのジャケットだったらよかったね。
左の宣伝コピーが全部読み取れなくて残念でつ。
364 :
ERROR :03/09/06 21:51 ID:hrkl+d2d
わしの特に好きなベスト3は、「8 1/2」、「サテリコン」、「アマルコルド」。 小品だと「オーケストラリハーサル」や「世にも怪奇な物語」 「道」は見れば見るほど良くなってくる不思議な作品だなや。 かつて浦山桐郎が「8 1/2」を見て、「映画にウソがない」と言っていたけど、その表現わかるなー。 フェリーニはまさしく映画だな。
今、イマジカで放送中の「甘い生活」をDVD録画中 DVD手に入らないんで、とりあえずこれでいいや
11日の産経夕刊のコラム、「シネアストの肖像」で 映画祭絡みで山田宏一氏がフェリーニについて語ってたね
367 :
名無シネマ@上映中 :03/09/12 23:52 ID:bNyTknuN
マフマルバフの「カンダハル」ってフェリーニ的でつね 「サテリコン」DVDが届いてまつ これから見まつ
369 :
名無シネマ@上映中 :03/09/13 05:59 ID:l9vHr5sM
今更ながらキューブリックとフェリーニですが。 どうも神の視点てのが気になる・・・。 むしろキューブリックって覗き見願望強しって感じだけど。 人の本性を見たい見たい見たい見たいって感じだった。 疎外感の強い人だった気がする。 比べるならフェリーニは、 あの時それを見たんだ、だから撮ったんだ。 って感じ。 ちなみにフェリーニもキューブリックも好きです。
>>361 少なくとも「甘い生活」や「81/2」などはTVとスクリーンじゃ
全く印象が違ってくる。特に「81/2」の湯治場の場面は白くとんだ
画面が、大画面だとすごい効果的で驚くよ。
371 :
名無シネマ@上映中 :03/09/13 19:55 ID:E94skBc3
サテリコンのトルマルキオの大饗宴は大画面だと違うだろな。 あとローマも大画面向き。
372 :
名無シネマ@上映中 :03/09/13 22:04 ID:SumkSpRD
というか、フェリーニの映画は全て大画面の為に作られているんじゃない だろうか。TV映画を除いて。
373 :
名無シネマ@上映中 :03/09/14 06:02 ID:ST7xfMQD
サテリコンの日本盤DVDはレタボだね しかも音声はイタリア語のみ R1はスクイーズで、原語(?)の英語オプションもついてるのに
374 :
373 :03/09/14 06:20 ID:ST7xfMQD
スマソ FOXのHP見てレタボだと思ったんだけど、 他のページも見てみたら、表記はアナモかどうかは区別せずLBって書いてあるんだね だから断定はできない 英語トラックはやっぱり無いけど
ローマとか、ジンジャーとフレッドとか見てて思ったんだけど しゃべりと声がズレてることが多くない? フェリーニの映画って、後から漫画みたいに 声入れをしてたりすんの?
376 :
名無シネマ@上映中 :03/09/14 20:40 ID:6PxIiwtD
>373 変な話だなあ。ジャケットがR1のMGM盤とほぼ同じだからそのまんま移植してる と思ってたんだが。漏れはR1で買ったからいいけど。英語トラックの有無は まだ許せるとしてアナモじゃなかったら鬱だよねぇ あと11月にボッカチオ70がDVDで発売みたいだね。フェリーニ以外 興味ないけどやぱ買うしかないかな。あれのロータの音楽最高だし。 >375 そうですよ。
377 :
名無シネマ@上映中 :03/09/14 21:18 ID:ST7xfMQD
>>376 HMVのサイトでは日本盤はアナモになってる
DVD(R1)の長さは2時間9分
FOXの日本盤は発表は130分というアバウトさでよくワカラン
今年イギリスでPALも初めて出たが、これが今回の日本盤と
関係あるのかないのかも不明
>>375 「サテリコン」のばあいは特に重要
もともと英語でしゃべってる役者がいるから
今回の日本盤ではそのオリジナル音声は聞けない
>375 フェリーニのメイキングなど撮影してるのを見たことない? 監督が大声で叫び続けて撮ってる。あれでは音と一緒に撮影など無理。
379 :
名無シネマ@上映中 :03/09/14 21:44 ID:eMTPDgFO
あの〜、済みませんが、アナモとかLBって何ですか? シャンソンのアダモとリバティベルとは別物なのは分かりますが。 多分、R1はリージョン1ですよね? まさかリリース1とかは無いですよね。
>379 アナモ→アナモーフィック。日本ではスクィーズ仕様っていうほうが一般的かも。 LB→レターボックス さらに詳しいことは検索すればいろんなところで解説してます。 R1はリージョン1です。
381 :
379 :03/09/15 10:25 ID:zc8ZXN3W
382 :
名無シネマ@上映中 :03/09/15 14:11 ID:0VSkfMaE
>375 というか、フェリーニに限らず、イタリア映画は殆ど吹き替えです。
383 :
名無シネマ@上映中 :03/09/15 14:54 ID:BM3Eon4r
>>375 フェリーニはアフレコが多いけど、サテリコンなど英語とイタリア語の両方じゃなかったけ
384 :
女優は脱ぐ :03/09/15 15:11 ID:AfADXrq2
このまま、「道化師」DVDならないかな。 「ローマ」はいいですね。
385 :
名無シネマ@上映中 :03/09/15 15:57 ID:KO1O6Xxv
サテリコンはマーティン・ポーターとかもともと英語喋る役者が何人かいて、 配給だか製作が United Artistsだっけ、アメリカ公開を前提に作ったから 英語版も作ったんだよね。でも吹き替えであることには変わらないよね。 377も言うとおり、役者の生声が聞けるという利点は大きいが。
386 :
375 :03/09/16 01:26 ID:RcNHO0nm
サンクス。 本当に吹き替えだったんですか。 長年の疑問が解決しますた。
女の都、巨根博士がタマキンぶちぬいて 自殺したから声は別人だよ
ありゃ自殺じゃなくて事故だろ。
389 :
名無シネマ@上映中 :03/09/16 12:37 ID:SEGbiZW9
吹き替えじゃなくてアフレコでしょ。
不可解な死ですね 実際、玉が入ってたみたいですね 無防備都市にエットーレマンニのクレジットが 入っていましたが、巨根博士の顔とは 全然似てませんね
>>366 に続いて、今週はニーノ・ロータについて語ってた。
来週もありそう。
「ジンジャーとフレッド」で何度かかかってた あのロック(じゃないか)みたいなあの曲って 何か聞き覚えあるんだけど全く思い出せない。 なんか有名なCMとかで使われてたっけ?
393 :
名無シネマ@上映中 :03/09/19 21:52 ID:P4PqzNhd
>392 たぶんノリのいいあの曲を言ってるんだろうと思うけど、 あの映画のオリジナルだと思う。インテルビスタにも使われてたよ。
394 :
名無シネマ@上映中 :03/09/19 22:02 ID:MMtOi7xA
映画監督って寿命短くない? 力仕事だしな..
来月スーパーチャンネルで"81/2"の放送がある模様 DVDはいつ出るのだろう。。
>>393 オリジナルだったんですか。
確か最初に流れるのは、最初にホテルについてテレビをパチパチ
回してるときに、宇宙服を着た男が出てくる番組の時だったと
思うのですが。
インテルビスタはそれよりも3ケ月前くらいに見てたので
記憶の片隅に残ってたんでしょうね。
なんか、もうずっーと前から知ってる曲のように
錯覚していました。
フェリーニの映画ってnyに流れてないのかなあ・・・。
大きな画像、奇麗な画像で見たほうがいいぞ DVDデッキでも、高級なやつで見たらより 鮮明でびっくりした ぼろDVDで見てた時は、色合いも悪いし シャープさもなかったけど
今日、大阪日本橋の阪神優勝セールで 「ボイス・オブ・ムーン」「魂のジュリエッタ」「オーケストラ・リハーサル」を2,000円 「カビリアの夜」「崖」を1,500円 で買ってきた。メチャラッキー!!
400
サテリコンはアナモで英語トラックもつくみたいね。DVDでーたに 書いてあった。
カサノバには相当金をっぶっこんでるな
11月に「道」の新版がクライテリオンから出るね。
405 :
名無シネマ@上映中 :03/09/25 01:25 ID:GKRXW9RL
この監督の映画、見た後強烈なイメージだけがすごく脳に残るよな でもう一回見たくなる・・
406 :
名無シネマ@上映中 :03/09/25 04:18 ID:IZq612L6
>>402 完全に北米盤の移植なんだろうね
北米盤持ってるから、いらないや
407 :
名無シネマ@上映中 :03/09/28 05:07 ID:B6h6vVRc
特別休暇が取れたのでローマに行ってみた 甘い生活のラストの場所にも行ってみた 森の中は別の場所の撮影だね あの海岸、道の最初のシーンと同じだったよ
悪魔の首飾りはフェリーニのローマとかなり 心理状態がかぶっているな
409 :
名無シネマ@上映中 :03/09/28 23:01 ID:k1eUhpec
写真にして一番画面が鮮烈なのがフェリーニ。 フェリーニって演出緻密。基本的にアドリブ許さない監督だと思う。 よく映画は協同作業っていうけど、ことフェリーニに関するかぎり 全てはフェリーニの為に。 アメリカのスター俳優にはたえられなかったろう。 だからただの一回もアメリカ資本映画をとってない。 キューブリックは全部自分で制作してたし。
>409 サテリコンはランレンティスが途中で降りてアメリカ資本が肩代わりしたんじゃ なかった?
411 :
名無シネマ@上映中 :03/09/28 23:46 ID:Ky1KUyg1
サテリコンは1回見たけど、わけ分からなくて・・・。 でもなぜかもう一回みたいような、見たくないような・・・・・
412 :
名無シネマ@上映中 :03/09/28 23:54 ID:a4rUV6oP
「フェリーニのローマ」 わけわからんのだがもう一回みてみたいぞ。
413 :
名無シネマ@上映中 :03/09/29 00:15 ID:lH2d1iRp
アマゾンに現在注文中です。サテリコン。ローマ。 理解なんぞしないで、フレスコ画みてるつもりで鑑賞すればよし。 立派な美術品です。酒池肉林。阿鼻叫喚と想いでの数々。お祭り。
414 :
名無シネマ@上映中 :03/09/29 00:26 ID:OYMrnQdl
>413 そうね。見てわかるわからないじゃないと思う。一回見てあのイメージの 奔流を愉しめなかったら趣味が違うのかもしれない。知的に理解したところで それほど大した内容があるわけではないし。
今のところ「ローマ」が一番好き。 良いのは、劇場でロウソクもった3人組が歌うシーンと フェリーニの映画に良く出てくるチビが踊るシーンと 女3人組みが歌うシーンとRPGの敵として出てきそうな 変な衣装のファッションショー。 「カサノバ」は寄り目の女が最強。 ああいう、地味だけど印象に残るアイデアもフェリーニが全部一人で 考えたのだろうか。 それともたまたま笑うと寄り目になる女優を使っただけなのだろうか。
寄り目の女、怪しくてインパクトあるよね。女の都のスケートシーンにも チラッと出てた。そこでも寄り目の演技してた気がする。 ローマは高速道路のシーンがただただ圧倒された。後であの高速道路が セットて知ってびっくりしたよ。
419 :
名無シネマ@上映中 :03/09/30 05:22 ID:v8p8eEhg
ん?
420 :
名無シネマ@上映中 :03/10/01 02:32 ID:vPKJcVi2
バックの山の形が同じだ
査定に来ん!
イメージをぶち壊すなw パーティーが終わり、森を通り、海なの
425 :
名無シネマ@上映中 :03/10/03 21:24 ID:m6jrtFkV
フェリーニの都は面白いですか
426 :
名無シネマ@上映中 :03/10/03 22:33 ID:+4KmucwE
うんにゃ、フェリーには「インテルヴィスタ」ぐらいまでじゃないの?
>425 女の都のメーキングだからあの映画が好きなら愉しめるよ。まあ 大した内容はないが、職人が手作りで作ってるんだなあっていうのが 実感できる。
428 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 05:39 ID:j2BZ/Fox
女の都、途中間延びしちゃうんだよね
429 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 09:52 ID:902/gvBK
今日 8 1/2 放映だよ。 (スーパーch)
430 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 11:49 ID:7aCs1gjl
>428 間延びってどの辺がそう思った? 漏れは退屈したとこなかったぞ。
>431 8 1/2 ひょっとして途中CM無しだった?
433 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 20:43 ID:7aCs1gjl
ちゃっちゃっ ちゃ ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ ちゃちゃっ ちゃ ちゃちゃちゃちゃちゃ わかる?
434 :
名無シネマ@上映中 :03/10/04 21:14 ID:NC41R/Ok
マストロヤンニが枕でもほじくってるのかw?
435 :
名無シネマ@上映中 :03/10/05 00:03 ID:fCLTbN5m
>>433 8 1/2 に出てくる音楽だろ。「セビリアの理髪師」のような。
436 :
名無シネマ@上映中 :03/10/05 00:59 ID:EhEiU5ox
今アルトマンのプレタポルテ観てる。 ってあんまり関係ないか。
437 :
名無シネマ@上映中 :03/10/05 02:02 ID:ppwgrvlf
アヌクエーメはあまり変わらないなあ エクバーグはサラギーナ化したが
438 :
名無シネマ@上映中 :03/10/05 03:10 ID:fCLTbN5m
完全なサラギーナだね。エクバーグは。 「インテルヴィスタ」できれいだなどとお世辞を言わせているけど。 もっともフェリーニはああいうサラギーナタイプが好きなんだけどね。
>>430 女の都、巨根博士のパーティーの後から
マルチェロのダンスが始まるあたりまで
間延びしたというよりストーリーのリズムが
悪くなってる感じ
過去レスにもありましたが、ほんとは最後まで
巨根博士がマルチェロを案内する設定だった
ようですが
最終的にシナリオを書き換えたみたいですね
でも、私は女の都はそれでも好きな部類です
>439 巨根博士の取り残しは滑り台のシーンくらいだったと思うが。 基本的にマルチェロの回想から成り立ってるからそれほどストーリーに 影響があったとは思えん。
441 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 01:55 ID:PbKJG2bR
10/17がフェリーニのローマ サテュリコン 11/21 ボッカチオ70ですかあ ようやく出たと言う感じですね アマルコルド 8-1/2は遅いですね
442 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 13:31 ID:mop51kV1
『ボイス・オブ・ムーン』初めてみたが、これ駄作だね。 2時間苦痛だたよ。
443 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 21:30 ID:1Yh0Y5Gx
UMU. 僕も最初みたときほうりだしたが 2度目にいいとこがみえた。 最初の30分はとろすぎる。 さてサテリコン ローマ 予約いれてあるし、 そのうちポストに放り込んであるだろう。 サテリコンは僕の映画史上NO1.
444 :
名無シネマ@上映中 :03/10/07 23:49 ID:IXREbLae
ニューシマパラをまたちんたら見た そういえば、青春群像(1953年)の労働者をからかう カットが映画館でのシーンで使われていたなあ その時期の設定が1954年
445 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 00:54 ID:N1FaECX2
確かにサテリコン良いね。若いときに池袋文芸座などで何度サテリコン見たことか。 ミノタウロスの場面や不能になった青年を棒で叩く場面、独特の「ヤーヤーヤーヤー」 等のかけ声が今でも頭に浮かぶ。 俺んちのポストにもサテリコン、ローマそのうち放り込まれるだろう。 しかし、『ボイス・・』は・・・。フェリーニも歳とった。淋しい。 今では故人だけどね。
ボイスが遺作になってしまったのが何より哀しい。
447 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 22:03 ID:etDG8x1N
「甘い生活」で、 マストロヤンニに気持ちを告白しながら、 彼の居ないとこで別の男に抱かれてる アヌクエーメの場面が好きです。 自分が女だからかな。
448 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 22:12 ID:qtWhu+bx
デカダン
449 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 22:16 ID:pKQ28V/T
450 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 22:17 ID:etDG8x1N
あー、そうねデカダンかもね。 高校生の時坂口安吾とか好きだったしね。
そのアクメエーヨって誰でつか? もしかして447さん本人でつか?
452 :
名無シネマ@上映中 :03/10/08 22:35 ID:o3JaJ3o6
誰がアクメエーヨやねん。と受けて見る。
いや”アヌスエーベ”でしょう。 少々栃木弁混じりますがゴメソ。
>マストロヤンニに気持ちを告白しながら、 >彼の居ないとこで別の男に抱かれてる ぬぁにがデガダンか。んなもん、ただのヤリマンコ。
455 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 00:26 ID:gN1nM8yb
>>453 キアヌリーヴス?ありゃアヌスに入れてもらって喜んどるバイでしょうが。
456 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 03:10 ID:SONd1tn4
急に上がってるかと思えばw 今、何歳かしらないが、と言うことは 甘い生活の時は20才前だったのかな 81/2の時、30才あたりかと思ったんだが ふけ顔なんだが、それ以降変わらない マルチェロは途中から急激にふけるなあ
457 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 13:22 ID:gN1nM8yb
マルチェロはもう旅立ったんじゃなかったっけ?
458 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 21:14 ID:YmT2JYjx
女にはフェリーニの良さはわからんだろ。
459 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 21:20 ID:cWcVz+5G
女にわかるのは殆どプリティウーマン系列ばっか。 そんなに楽したいんかと小一時間...
460 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 21:49 ID:ggAYuvQ0
普通、フェリーニ映画はなかなかアクが強くて わからないと思う 特に、女性はこういう映画は嫌うと思うな
461 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 23:03 ID:rWqeH6cK
>>457 マルチェロは旅だったよー
エグバーグはまだ生きてるよね。なにしてるんだろうなー
>>458 んなこたぁない。私は熱烈なファンです。
462 :
名無シネマ@上映中 :03/10/09 23:52 ID:ghPDQYy4
岡崎京子とかも熱烈なフェリーニファンだったしね。
463 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 00:21 ID:M0zXUhdU
なぜ女にフェリーニがわからないと思うの? サテリコンにせよアマルコルドにせよ、いっぱい女は見に来てたよ。
464 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 00:36 ID:Ql4ElHLB
女にファリーニが分からないとは思わないな。
ただ、女は男の視点で映画を観てるわけじゃないから、
自分の映画の楽しみ方・理解の仕方が違うのも当たり前だし、
そうだからといって女に映画はワカランとは決して言えんだろ。
>>458 >>459 は所詮男の視点でしか物を見れないんだろう・・
465 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 00:42 ID:Ord2NYSK
フェリーニの女って天使か娼婦のどっちかしかなくて、男には 理解不能な神秘的な生き物っていう構図が多いじゃん。 女のリアリティより、男が女に抱く幻想が見ててオモロイんだが、 当の女がそれを面白いと思うのかどうか、正直よくわからん。 461あたりがどんなところを面白がってるのか説明してくれるとありがたい。
466 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 00:46 ID:vRmtM4/0
>>447 の書き込みの内容が偏見を生むのだろう。
少なくとも書き込む個人にのみ理解できる自己満足の内容の書き込みは
一般的には行わないだろう。本人が恥ずかしいからね。
例えば、
”昨日サテリコンみたが、昨日ナンパした女の子に主人公が似ていたので
いたく感激した”
なる書き込みは無視される。
その無視される類の書き込みを447があえて堂々と書いた無神経さに
愚かさがある。
少しは考えてね>447
だから2chで揶揄され叩かれるのよ。
467 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 00:53 ID:Ql4ElHLB
>>465 だから、男の方はそう思ってても
観てる方の女はフェリーニの映画の女を
天使か娼婦か2つに分けてないんだって。
どっちも女の一側面でしかないんだよ。
甘い生活の天真爛漫なエグバーグも
孤独でアバスレなアヌクエーメも
女から観たらどちらも本質的には同じなんだよ(彼女談)
>>466 そうは思わないな。
例え個人的すぎる解釈だとしても、
個人の映画の見方や感じ方は自由だし。
468 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:04 ID:M0zXUhdU
あの映画の魔術は男にも女にも楽しめるもんじゃないの?
469 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:09 ID:Ql4ElHLB
>>468 そう思う。
フェリーニの映画は
女の描き方どうこうの以前の話として、
映画のパワーや混沌とした大きな流れに圧倒される。
自分は大学の演劇学の授業でフェリーニ好きな
男とも女とも議論した事があったけど、
やっぱりフェリーニ好きって言ってる人は
女の描き方とかよりも彼の映画の勢い自体に
魅せられてる人がほとんどだった。
470 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:25 ID:M0zXUhdU
だよね。あの映画自体がうそがないというか、本当みたいなんだもん。 目の前でリアルに見る演劇のように生生しい映画は、フェリーニ以外に見たことが無い。
471 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:29 ID:Ord2NYSK
ビジュアルという点で美大系の腐女子とかには受けそうだな。 あと寺山とか好きなアングラ演劇系の女。 でもスターのグラビアが主流の映画雑誌を読んでて、 イケメンの俳優や恋愛ドラマが好きなオナゴには受けんだろう。 女の映画好きって大体そっちが主流じゃないの?
472 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:37 ID:M0zXUhdU
なにを根拠に? 男だってフェリーニじゃなくてスピルバーグやルーカスが好きな奴はいっぱいいまっせ。 男の映画好きの主流が大体そっちの方じゃないの、という暴論に似てるな。
473 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:40 ID:Ql4ElHLB
うむ。 しかし不毛な議論だな・・ 男でも女でも素晴らしい物が 分かる人には分かると思うのだが。 ここに居る人間は自分の感性で フェリーニが良いと思ったんだろ。 だったらそれでいいじゃないか・・。
474 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:48 ID:P/AnBaVq
475 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:54 ID:M0zXUhdU
「女にゃ絶対わからない!」って言ってるけど、女の気持ちがわかるの? 言っとくけど俺は男だけどね。
476 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 01:56 ID:Ord2NYSK
前にあったサテリコンのスレにはけっこう女もいたと思うんだよ。 でもこのスレの住人で女ってほとんどいないでしょ? サテリコンって美少年&ホモっていう、やおい族みたいな腐女子にアピールする要素が あったからだと思うんだが、サテリコンに痺れた腐女子が作家としての フェリーニに興味を持って、他の作品も同じように面白がってるって あまり想像できないんだよね。ま、あくまで漏れの個人的印象だけどね。
477 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 02:07 ID:M0zXUhdU
どうせ「サテリコンって美少年&ホモっていう、やおい族みたいな腐女子にアピールする要素があった」 って言うと思ったんだ。わけのわからん子供が良く口にするワンパターンのセリフだもの。 俺が反論するのは、なぜこんな意識の低い子供みたいなのがフェリーニファンとして多いのか、 ということに同じフェリーニファンとして腹が立つからだよ。
478 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 02:12 ID:VUZDo85Y
フェリーニ映画ってフェリーニの視線の映画だから、 男にはよくわかるところがある。 女性がどの視線から見てるか見当がつかない 母性愛に固執するあたりも 多分自分とは見方が違うんだろうなというだけで、 人それぞれ自分の中で消化できれば、それはそれで よいとも思う フェリーニ自身、そう考えてるみたいだし しかし、久々に伸びてるなw
479 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 02:19 ID:Ord2NYSK
>477 漏れはサテリコンが特に腐女子からそういう消費のされ方をしたんじゃないの って言ってるだけで、サテリコンの魅力がそういうところにあるなんて思ってないよ。 よく読んでみて。
480 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 02:29 ID:M0zXUhdU
>>479 心配無用。そっちの言うとおりに捉えて、その捉え方を問題にしている。
それを意識が低いと言っている。
で478に応えるなら、それは当然そうあるべきだと思う。
作品は完成した時点で監督の手を離れて、あとは観客の嗜好にゆだねられるものだから。
『サテリコン』公開当時を知ってるオサーンですが、確かに当時から若い女子に
「すごいキレイな男の子が出て……」云々な捉えられ方をしとりました。
そういう現象を捉えるのも、まあ、『サテリコン』を巡る語り方のひとつ。
フェリーニファンとして意識が低いだの言い出した日にゃあ、
「おやおや、この人はよほど御立派な観方、語り方をしている自負がおありで」
と思うのみ。
フェリーニなんてヤマっ気たっぷりな人だから、ひょっとしたら撮りながら
「これ、若者……特に女性にウケルぜえ」と思ってたかも知れないし。
そういう興味で何回も観た女性が『サテリコン』の細かいところまでよく観ていて、
頭の中でシーンが再現できるぐらい消化できてて、
>>480 あたりよりもより詳細に
語ることが出来たら、これはこれで痛快だな。
483 :
480 :03/10/10 13:58 ID:M0zXUhdU
>>481 そういう風な捉え方で話している女子のことは知っています。だから言っているのです。
例えばヴィスコンティの「ヴェニスに死す」でも同じことが言える。でも女子があの映画に惹かれたのは
単に「美少年」が出ているからだけじゃないでしょ。
その映画全体から出てくる雰囲気(物語の展開、テンポ、構図、色彩、人物の動かし方等、映画全体からかもし出されてくるもの)
に酔わされるからでしょ。
それを単に美少年云々程度の次元に女子の感覚を限定して、フェリーニがわからないだのなんだのというのは、
あまりも人をバカにした話で、意識の低い独りよがりと言っているのです。
あと、「これ、若者……特に女性にウケルぜえ」ということですが、そういう受ける要素というのは、
フェリーニに限らずどの監督でも考えることでしょう。
それとこれとは別なんですけどね。
484 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 14:42 ID:Ord2NYSK
女が無意識レベルでどう感じてるのかはそりゃわからんけどさ、 実際言ってることは「〜の顔がきれいでびっくり!」的な感想しかあまり 聞かないんだよね。この女はこう言ってるが、本当はもっと深いところで 感応してるはずだってあえて考えなきゃならん理由がよくわからんな。 批評家でもさ、ポーリン・ケイルとかフェリーニに全く不感症だったらしく、 カサノバなんか退屈のあまり途中で退席したらしいよ。
485 :
名無シネマ@上映中 :03/10/10 15:56 ID:kaN2HW2H
特別な一日のマンションか?
まぁ、フェミニストにはフェリーニは不評だよね。
>>484 >カサノバなんか退屈のあまり途中で退席したらしいよ。
理想の女を求めるドン・ファン(=ドン・ジュアン=ドン・ジョバンニ)や
性体験を突き詰めたかったカサノバなどモデルにした作品(原作もだが)は
今までは男中心社会だったので、男性監督が多かったので男の視点からの作品だからね。
これからは男も女も作品を撮る上での障害に差は無くなって来る(来た?)だろう
から、ある意味では今までは「自分のみを考えていた」女達にとっては大変だよね。
あ、全ての女性が「自分のみを考えていた」客観性希薄な人間とは考えてないから
誤解しないでね。
しかし、今までのすり切れた男側の感想以外に女側の感想を読んだり聞いたりできるのは
楽しいよな。
上記の女史、もう少し余裕が欲しかったね。
488 :
481 :03/10/10 23:50 ID:W+W5FBSE
>>483 >>478 を読むとそもそもその「ウケル要素」で女子が集まるって指摘自体を
ヴァカにしてるように読めたもんで。
その「ウケル要素」がキッカケで観た女子の中にも、それ以上の何かを掴んだ
人がいたはずだから十把一絡げにするなって話なの?
まあ、それならそれでいいけど、分かりにくかったな(笑)。
>>484 亡くなった方だからナンですけど、ポーリン・ケイルって、けっこう痛いでしょ。
489 :
461 :03/10/11 00:44 ID:LrT95yLZ
フェリーニの映画はなんといっても、ニーノの音楽との融合。すばらしい。 テーマを聞いただけで映画の情景を思い浮かべて、おかげで我が家はサントラだらけ。 アマルコルドとか聞くと、本当に満たされた気分になる。 もちろん映画も面白い。マシーナは愛らしいし、マルチェロはかっこいい。 テレンス・スタンプもあの気味悪さ、素敵だった。 そうこうしていたら、フェリーニにずっぽりはまってた。1作品見た後は満腹感。 本とか読んで深めると面白いし、フェリーニ自身の人柄も好きかもしれない。 フェリーニの映画をつまんないって言う人もまぁいます。 肌に合わないとダラダラして退屈だし、人それぞれの感性の違いですね。
490 :
480 :03/10/11 01:24 ID:WvoWwGuZ
いまごろわかったのかい?前のレスの続きだから当然わかると思っていた。 繰り返せば美少年云々の発言も471が書いているように「でもスターのグラビアが主流の映画雑誌を読んでて、 イケメンの俳優や恋愛ドラマが好きなオナゴには受けんだろう。女の映画好きって大体そっちが主流じゃないの?」 という発想と同じなんだよ。だから女にフェリーニはわからない、というのなら 男のほうも472で書いたようにフェリーニが好きじゃない奴はいっぱいいるし、 逆にルーカスなどアクション主体のものを好む奴の方は、フェリーニ以上に多い。 (フェリーニ好きは全映画ファンの中では少数派だよ)女の論法に倣って言えば 男の映画好きって大体そっちが主流なんじゃないの?ということになる。 つまりだから男にはフェリーニはわからない、ということにもなる。 こんな馬鹿げたものの見方はないといってるんだよ。
491 :
481 :03/10/11 02:13 ID:0VqsPRng
>>490 なんかやっぱり分かりにくい文章だなあ(漏れの理解力不足かな?)
「んなこと言うのは、『男だったらアクション映画だぜ!
フェリーニなんて観てられるかよ』というヤツを勝手に想像して、
男を全部その型にはめてんのと同じだよ」とでも言えば簡単なのに……。
まあ、文章の分かり易さについて言っててもしゃあないんで……、
あなたの意見に同意の上で言いますと、フェリーニってけっこう間口広いよね。
いろんな入って行き方が出来るし、それぞれのファンにとってのフェリーニ像
を育てていける「懐の広さ」が最大の魅力。
「女には分からないフェリーニ」という自分勝手なイメージに縛られると、
そういうフェリーニの魅力からも、ほど遠い見方になるよね。
>>489 『ニーノ・ロータ・プレイズ・ニーノ・ロータ』は持ってる? あれ、いいよね。
アナログではB面にあたるフェリーニ音楽集が、それぞれ小さな組曲になってて。
最後のサテリコンとローマのメドレーなんか、最高だね。
492 :
名無シネマ@上映中 :03/10/11 02:51 ID:eu1u+1H1
作品にも由ると思うけど「女にゃわからん」って要素はやっぱりあると 思うけどな。 ある種の男が持つ、女に対する畏怖や憧れとか、母性へのノスタルジーとか、 胎内回帰願望とか、なんつーか、かなり深いところで男性的なファンタジーが 関わってるからね。男のファンタジーの最たるものといえばポルノだけどさ、 フェリーニの映画って男の無意識を直撃する芸術ポルノっていうような 側面さえある気がする。
493 :
481 :03/10/11 03:09 ID:0VqsPRng
ロマンポルノの好きな女性だっているよ。 誰かフェリーニの女性ファンがいるとして。 そういうフェリーニの「男」な側面も含めて、フェリーニが好きなら、 彼女はフェリーニを「分かってる」ことになるでしょ。 それぞれの立場で、「分かること」。それ即ち、「共感」ではない。 漏れはローマンカソリックでは全くないですけど、 フェリーニの映画に出てくるカソリックがらみのシーンは面白いな。
フェリーニスレは年齢層高め。 で、平日は仕事で忙しいので週末に一気にスレが伸びるとか。。
495 :
480 :03/10/11 14:10 ID:WvoWwGuZ
>>492 男のファンタジーをかわいいと思う女は結構いるよ。
たとえそれに嫌悪感を抱く女がいても、いずれにしても相手を理解できないとそういう感情は生まれないよね。
「女にゃわからん」ではなくて「女にもわかる」んじゃないの。
まあこういうことはないと思うけど、フェリーニを「わかる」(この言葉は漠としすぎているが)というのは、
必ずしもフェリーニの映画に現れる個人的な性向を探ってそれに共感を示すことではない。
(それはフェリーニ理解の一つにすぎない。)
そんな事をすれば、つまるところ他人のことは所詮わからないから誰もフェリーにを理解できないという所に行き着く。
(相変わらずわかりづらい文章でごめんな>481)
496 :
:03/10/11 14:15 ID:zlF4caNd
ボイス・オブ・ムーンはカスだったけどそれ以外は傑作という稀有な巨匠じゃ。 まぁ金太郎飴みたいなとこがあるからちょっとボタンを掛け違うと 「わからない」ってことはあるんじゃないの。
497 :
492 :03/10/11 17:00 ID:eu1u+1H1
漏れは「わかる」って言葉を共感の意味で使ってた。だって作り手が やろうとしてることをいくら理解したってそれは面白さにはつながらないと 思うけど。つーか、よほど変な映画じゃなけりゃ、大抵の映画は見てて 何をやろうとしてるのかは理解はできるよ。でもだからって面白いとは ぜんぜん思わないことのほうが多いけどな。映画を見て味わい、愉しむためには 理解なんかより共感のほうがはるかに大事だと思うが。つーか、逆に何をやろうと してるのか理解できなくても、女の尻や巨大なオブジェとかに萌えてるだけで じゅうぶん愉しい。そういった意味でフェリーニに感覚的に共鳴できるのは やっぱ女より男だろ。
498 :
481 :03/10/11 17:22 ID:0VqsPRng
漏れは「理解」なんて言葉は考えてませんでした。 「面白く感じる」「いいな、と思う」「グッと来る」というのが、 映画が「わかる」ってことです。 それは必ずしも(表面的な意味での)「共感」じゃないですよ。 あなたの言う意味と違う意味で女性が面白がれるように、 あなたには面白がれないかも知れません。 それにもう一つ。 これは特殊な例かも知れないけど……レズでも何でもない女性が、 フェリーニの映画を見ている時だけ女の尻に萌えることもあるかも!? 映画にはそれぐらいとんでもない力があるもんです。
499 :
480 :03/10/11 18:14 ID:WvoWwGuZ
>>497 俺はここでは「理解」も「わかる」も同じ意味で使ってんだけどね。
という前置きはさておくとして、で497の書いているのはいわゆるフェリーニ的な面白さの一部だよな。
で「女の尻や巨大なオブジェとかに萌えてるだけでじゅうぶん愉しい。」という感覚を女は共有できない、
というのは身勝手な思い込みでは、というのがこれまで言って来たこと。(男だってそういう場面に共感するとは限らない)
またあなたと共感できない面で面白がる人がいても、それはそれでフェリーニ好きといってなんら問題はないわけで。
で「わかる」という言葉に拘るなら、言っている事はわかるけど、だからフェリーニは嫌いだと言う人も、
やはりフェリーにが「わかる」ということなんじゃないの? フェリーニファンとは呼ばないけどね。
500 :
名無シネマ@上映中 :03/10/11 18:17 ID:27eNKL7H
フェリーニの都を見たよ サテリコン日誌より数倍よかつた サテリコン日誌は皮肉や威張りばかりでいやな感じがした フェリーニの都じゃフェリーニの演技、顔の表情が最高に良かった あと、滑り台も後ろから紐で支えてたんだね 列車の特撮はローテクだが感動したよ
501 :
名無シネマ@上映中 :03/10/11 18:18 ID:H5I6SW3g
「道」がたまらなく好きだ!!!!! 何度観ても号泣。・゚・(ノД`)・゚・。
フェリーニの映画を見て感動し好きになってくれる人は全員ファンでしょ ここにはフェリーニオタクもいるみたいだけど ただでもファン層が限られてるんだからw
503 :
名無シネマ@上映中 :03/10/11 18:40 ID:eu1u+1H1
う〜ん。まあ漏れの身勝手な思い込みでもいいや。べつに他人が わかってようがわかっていまいが、関係ないっていえば関係ない。 ただ、今までフェリーニの映画について話していて女と「わかりあえた」 って気がしたことがなかったから、実感として述べてみたまでなんだけどね。 別に女にゃわからんって言ったって女をバカにしてるわけじゃなくてさ、 例えばフェリーニの映画のマルチェロはなんかオチャメで可愛いって言う 女はけっこういると思うんだよ。そういう感想もフェリーニの映画の魅力の 一端だとは思う。(でもそういうのはあくまで一端であって、核心的なもの じゃないのではっていうのが漏れの個人的意見なんだけどね) ところで「魂のジュリエッタ」はフェリーニの手法で女の魂の遍歴を 描いているわけだけど、漏れが言ってるような意味であの映画に 共感した女っているのかな?
>う〜ん。まあ漏れの身勝手な思い込みでもいいや。べつに他人が >わかってようがわかっていまいが、関係ないっていえば関係ない。 >ただ、今までフェリーニの映画について話していて女と「わかりあえた」 >って気がしたことがなかったから、実感として述べてみたまでなんだけどね。
つーか、何かについて女と話していて「わかりあえた」なんて 気になったことはほとんどないかも。
映画だけじゃなくて 普通音楽でも異性とそこまで「分かり合える」ことは ほとんど無いに等しいと思うけどね。 それが問題だとは思わない。 正しい捉え方なんて無いからね。
なんかみんな正直じゃないねぇ。自分が深く好きなジャンルについて だれかと話してて「コイツ、わかってねーな」って思うことってないのか? あらゆる意見や感想がすべて等価だと本気で思ってるの?なんか 建前ばっかり聞かされてる気がしてしょーがないんすけど。
その誰かが、「ああ、本当に好きなんだな」と分かれば、その人の見方は尊重します。
正直な話だよ、これ。建前じゃない。
もちろん「こいつ、分かってねえなー」と思うこと、あるけど、その場合、たいてい、
「こいつ、別にたいして好きでもねーよな」と、見え透いちゃう。傲慢かも知れないが。
周りにあんまり映画好きな人、いないんじゃない?
>>507
フェリーニと言えば、道、甘い生活ぐらいしか普通の人はあまり知りませんね(大雑把か? それだけしか見てなくて語るな、という勝手な思い上がりは洒落としてありますよ 良さを説明しても、見てない人が多いし、あまり共感されませんね 癖の有るラーメンみたいなもんでしょうか 性描写もうまく嫌味が無いのが好きですね
でも、いわゆる巨匠の中ではかなりポピュラーな方だと思うぞ。 そりゃまあ、チャップリンあたりの知名度にはかなわないけどさ(笑) ドライヤーだのブレッソンだのジャン・ヴィゴだの普通の人には題名も 挙げられない場合が多いんちゃう? 癖が有るってのは同意で、かなり映画好きでフェリーニはダメって人、 実際に知ってる。もう、登場人物のメイクからしてダメみたい。
フェリーニのこういうところが嫌いっていう意見には 共感はしなくてもおおむね「わかる」気はするな。 リアリズムが好きな人は人工的な音の処理だけで嫌だろうな。 アフレコもそうだけど、いかにも的な音の処理とか、管理されすぎてて 息苦しくなる瞬間があるもん。 そういう点ではフェリーニってアニメヲタにはすんなり受け入れられるかも。
512 :
名無シネマ@上映中 :03/10/12 16:32 ID:Bs22/dNo
>>511 フェリーニ好きとアニメヲタを一緒にするのは勘弁してよ。
>>510 ドライヤーは今月特集上映があるし、DVDも発売するみたいなのでちょっとは知名度上がるかも
でも2ちゃんでは誰も話題にしないな、スレも立ってないみたいだし
>512 そうか?漏れ自身、それほどアニメ見るほうじゃないが、 フェリーニの人口性ってアニメとかCGとかの人口性に 近いところがあると思うんだけど。特に心象風景や 現実のデフォルメ感を表現する場合、普通の実写映画は 現実のディテールを映しこんじゃってなかなか現実感が拭えないけど 作り手のイメージだけから成り立ってるアニメはシュール感を 出すには適切なジャンルだと思うんだよね。カサノバとかそして船はいく とか全編スタジオで撮られたフェリーニの映画はけっこうアニメに近い気が するんだけど。
515 :
名無シネマ@上映中 :03/10/12 17:42 ID:LQ3j7/08
でも、ネオリアリズモの映画って、殆どアフレコじゃない?
>515 そうなんですか?でも同録ができないからアフレコしてたんじゃないの? イメージに合わせてまるっきり別の人が吹き替えしちゃったりするフェリーニの 手法とはまた別じゃないのかな?
まあ、アニヲタとか出すと話が紛糾するけど、
フェリーニの映画っていかにも、もと漫画家って感じはしますよね。
(漫画以外にもいろんなことで食ってたんだろうけど)
後期の作品はアニメ、もっというと、人形劇に近い味わいがある。
『カサノバ』のラストなんて、それを象徴してる感じがするね。
>>516 アフレコに関しちゃ、「適当に喋ってろ、あとでセリフ入れるから」って
やらせることもあるそうで、それは確かに独特ですね。
518 :
512 :03/10/13 00:29 ID:IXO49B6A
>>514 つうか、映画事態が演劇など以上に虚構の形態で(時間、空間の飛躍、フィルムによる再現等)、シュール感を出すには最適な表現形態なんだよね。
アニメはその映画を真似したもの。
フェリーニ以外にも多くの監督が(例えばブニュエルなど)いろんな遊びをやっているよ。
519 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 00:36 ID:0V+EFB0z
>>518 >アニメはその映画を真似したもの。
違うな。映画の父は写真であり、母はアニメだ。
アニメは映画誕生以前から存在してたんだよ。
むしろアニメ的な面白さを追求するのに映画技術が革新的だった。
メリエスのように。
520 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 00:38 ID:6CXO6e/H
私は相当な映画マニアだが、フェリーニは苦手だ! 正直、好きな作品は三本だけ。シュール感覚の心地よい、 『サテリコン』、『カサノバ』、『オーケストラ・リハーサル』。 サテリコンDVDは予約したぜ! カサノバ出してくれ!
521 :
512 :03/10/13 00:54 ID:IXO49B6A
>>519 違うな。
漫画が例えば「鳥獣戯画」などのように昔からあることは承知しているよ。(さらに古くは壁画など)
でアニメ的な面白さを追求するために映画を利用するのはアニメ作家。
フェリーニやブニュエルなどは人間の面白さを追及して映画を選んだんだよ。
さらに言えば、アニメ自体、もともと人間の生態・面白さを写したもの。
アニメありきではない。
522 :
514 :03/10/13 01:28 ID:yz5XExG2
>>518 あーシュールレアリスムということでは実写のほうがかなってるって指摘は
そうかもしれない。なんとなくシュールって書いちゃったけど、間違ってたよ。
でも518さんが言う意味でのシュールということであれば
ブニュエルはたしかにシュールだけど、フェリーニはシュールじゃないと思う。
フェリーニは現実をデフォルメしたり捨象したり、
グロテスクに戯画化したりはするけど、ブニュエルみたいな「関係ない現実同士の
結びつきから生じる非現実性」みたいなものはフェリーニとは無縁って気がする。
夢のような文脈の81/2やジュリエッタでさえ、フェリーニなりの内的論理に
従って一貫してて、ブニュエルのようなアナーキーさはないもんね。
523 :
512 :03/10/13 01:38 ID:IXO49B6A
>>522 シュールという書き込みがあったので、ブニュエルを引き合いにだしただけ。
(「現実をデフォルメしたり捨象したり、グロテスクに戯画化したり」もシュールの意味から行けば充分シュールなんだけどね)
要はフェリーニもブニュエルも映画の特性を使って充分遊んでいるってこと。アニメのマネをしてるんではなくってね。
>>520 >私は相当な映画マニアだが
度胸のある発言でつね (゚o゚)
昨日下北沢レコファンで DVD『オーケストラ・リハーサル』2350円でゲット。
526 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 01:58 ID:yz5XExG2
「千と千尋」観ました?漏れはけっこうフェリーニっぽくって面白いって 思ったんだけど、どうですか? マネとか映画の起源とかの問題じゃなくてさ、心象風景のビジュアル化という 点で、フェリーニ的だと思いませんですかね?
>526 思います。
フェリーニって政治色がほとんど無いね 反権力志向もあまりなさそうだし 最後、ほとんどロケなし tチネチッタに篭ったね 本とか読むと、すべてチネチッタでできることがわかった とか書いてあるけど、これもデフォルメの一環かね 綺麗なものは駄目とも言ってるね
529 :
512 :03/10/13 02:10 ID:IXO49B6A
そーいやフェリーニを師と仰ぐギリアムもマンガ出身だよな。ブラジルや
バロンの人工的宇宙のビジュアル的インパクトの根っこはその辺にあるんじゃないのかな。
現実の風景を撮影するだけの実写型の映像作家では決して達成できないビジュアルの
面白さはマンガやアニメーターの幻視する力なんじゃないのかな。
>>529 いちおー勉強のつもりで見てみたらいかがですか?お話はともかく、イメージの
奔放さには圧倒されると思いますよ。
531 :
512 :03/10/13 02:34 ID:IXO49B6A
>>528 セットの方が自由に遊べるからね。金はかかるけど。
アマルコルドの海のシーン、一部セットじゃなかったっけ?
>>530 映画監督はフェリーニに限らず子供のような遊び心のある人が多いっす。
「千と千尋」を見ろ? どーしよーかなー。
532 :
517 :03/10/13 02:57 ID:+QnDa2ct
>>526 ……思います。
実は、
>>517 を書く時に、『千と千尋』に触れようか、一瞬、魔がさした。
ただ、『千と千尋』は2ちゃんねるでいろんな文脈で語られてる作品だからねー。
誤解を生みそうで、コワかったのです。
533 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 06:47 ID:bz00DiP/
>>522 >グロテスクに戯画化したりはするけど、ブニュエルみたいな「関係ない現実同士の
>結びつきから生じる非現実性」みたいなものはフェリーニとは無縁って気がする。
超現実の観点で言うと『女の都』等はまさしくシュールリアリズムだと思のですが?
フェリーニはシュールリアリストでは無いが、シュールリアリズム的表現はかなり多用していると思います。
ブニュエル自信も純然たるシュールリアリストではありませんからね。
534 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 13:26 ID:yz5XExG2
>533 広い意味ではシュールなのかなあ。 漏れはフェリーニの幻想ってシュールっていうよりファンタジーって言った方が 近いような気がするんだけど。「女の都」も「アンダルシアの犬」より 「千と千尋」のほうに親近性を感じちゃうんだが。ブニュエルとか 観てると鬼面人を驚かすアフォくささ?っていうかのかな、つまらない ギャグみたいなアイディアが多いけど、フェリーニはふざけてるように見えても 本質的にはもっと真面目で、シュール的な現実の異化作用とかよりは、 無意識の一貫性とでもいうか、夢のようだけど、それなりに一貫した夢の論理を 壊さないように綿密に計算されている、って印象を持っているんだけど。
535 :
162 :03/10/13 13:34 ID:SsZWsvtl
>>534 学術論文じゃないから厳密性を求めるわけじゃないけど、
あまりに言葉をあいまいに使いすぎると、そのような混乱した表現になるよ。
536 :
512 :03/10/13 13:39 ID:SsZWsvtl
ごめん、162ではなくて512です。
537 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 14:09 ID:yz5XExG2
>535 混乱した表現かも知れんけど、自分なりにフェリーニの面白さを 多少「厳密」に求めてるつもりなんだけどね。 ブニュエルも嫌いじゃないが、「夢のような映画」「シュールな映画」 「幻想的な映画」「わけわからん映画」っていう括りで一緒くたに するには本質的なところで違うんじゃないかって思うから…
538 :
512 :03/10/13 14:30 ID:SsZWsvtl
>>537 別にそういう括りを設けて、一人の映画監督の見方を限定することもないと思うんだが。
だれもフェリーニとブニュエルを同一には見ていないし。
ブニュエルファンなら「シュールな映画」という括りにとらわれた見方に反発を覚えると思うよ。
539 :
名無シネマ@上映中 :03/10/13 14:54 ID:yz5XExG2
>別にそういう括りを設けて、一人の映画監督の見方を限定することもないと思うんだが。 あー漏れが色々書いてる目的はべつに見方を限定しようっていうんじゃなくて、 自分がフェリーニのどういうところを面白いと思ってるのか書いてみて、 他の人の意見、とくにみんながどういう面白がりかたをしてるのか聞いて みたいってだけですから。ジャンル論的な話になるのも、あくまで 漏れが感じるフェリーニの独特さを言いたいためで、べつに分類自体に 興味があるわけじゃないんだよね。だから512氏もご自身が感じる フェリーニの面白さを勝手に語っていただければいいのではないかと。
シュールという言葉自体が曖昧すぎる。 まあ、フェリーニが漫画っぽいというのは、隠しようのない事実だと思うが。
541 :
名無シネマ@上映中 :03/10/14 05:27 ID:nDhEroHE
シュールっていっても色々ある。フェリーニはエルンスト系というよりは、 キリコとかに近い雰囲気だね。カサノバで使ったローラン・トボルも エロ系シュールレアリストだね。
542 :
名無シネマ@上映中 :03/10/14 07:13 ID:El+FS5T6
そういうこっちゃね。
543 :
名無シネマ@上映中 :03/10/14 08:08 ID:US0C8o5z
>>541 それを言うなら、ブルトンよりもフロイトに近いと言ったほうがしっくりしない?
いや、フロイトよりもユングだな。
545 :
名無シネマ@上映中 :03/10/15 01:02 ID:LoRbSXNX
好きなものと嫌いなものをあげてくれってインタビューで 好きな画家はマティス、ターナー、嫌いな画家でマグリット。 好きな作家はシムノン、ディケンズ、カフカ、ロンドン。 少なくともフェリーニってシュールレアリスム運動やシュール系のアーティストに それほどシンパシーを感じてたとは思えないね。フェリーニのシュールさは カフカみたいな生得的なもので、シュールレアリスムの系譜には属さないんじゃないかな。
確かにフェリーニ作品には前衛を感じませんね 前衛芸術って作者自身がその作品の意味づけを放棄してるものが多いと思いますが、 フェリーニは自分の作品の意味づけは明確なんでしょう 手綱をちゃんと取ってる感じ
リハーサルの指揮者、フェラーリの社長に似ている オランダ人なんでしょ
548 :
名無シネマ@上映中 :03/10/16 01:07 ID:10sdExbb
>547 オーケストラ、VHSは持ってるんだけど、DVD買おうかなあ。 画質とか多少はいいのかな?
549 :
名無シネマ@上映中 :03/10/16 01:55 ID:p+yfHJvb
オーケストラのVHSってあるの? 俺、昔テレヴィで録画したものしか持ってねーや。 それも全然盛り上がらないへたな日本語吹き替えのやつ。 日本人って、喜劇的な吹き替えになると、なんで馬鹿げたわるふざけのようにしか出来ないんだろうね。 ユーモアセンスが乏しいのかなあ。
550 :
名無シネマ@上映中 :03/10/16 01:59 ID:PWPdlsr8
>>545 >少なくともフェリーニってシュールレアリスム運動やシュール系のアーティストに
>それほどシンパシーを感じてたとは思えないね。
もともとネオレアリズモ全盛の時期に助監督として出発してるしね。
オーケストラリハーサル、ビデオ屋にVHSはありますよ DVDもありますが、あの時間で値段が結構高いのですよ そういえば、最近近くのツタヤんい女の都とフェリーニの都が入りました 不思議ですね、絶版じゃないんですかね それとも、レンタル用に特別に限定生産でもしてるんですかね 取り出してみましたが、テープとかラベルとか新しかったですね
VHSは漏れも持ってます。 日本語吹き替えはそれはそれで貴重(?)かも。 以前テレビ東京の深夜に流れていた日本語吹き替えの サテリコンは録画して、まだとってあるなぁ。 まぁ作品を味わうのには無理があるけれどね。
553 :
名無シネマ@上映中 :03/10/17 01:40 ID:qYAj5+p6
ああそういえば、サテリコンも録画した覚えがある。へたな日本語吹き替えで、バツバツにはさみの入っているやつ。 もっともヴィデオが出たので、それは消去したけどね。 でもあのヴィデオなんだよー。シネスコサイズじゃねーじゃん。 芸術品の破損に近い憤慨を覚えた。(アマルコルドはシネスコサイズだったのに)
554 :
名無シネマ@上映中 :03/10/17 07:00 ID:6nEb/mB3
オーケストラ・リハーサルはわりと政治的な寓意がある映画らしいね。 モロ事件とか、世相を反映してるとか。
サテリコンとローマ購入。 さて離婚は、絵がちょっと明るいように感じる。 テレビ放送は肝心の部分をカットしまくりなのだが 脇役のちょっとした台詞もあてているので、 日本語音声も見直してみたいと思いました。 老婆はヨーロピアンビスタでスクィーズじゃないのが萎。 でも、この調子でまだ出ていない残りの作品もDVD化してほしい!
そうか、今日はローマの発売でしたね
557 :
名無シネマ@上映中 :03/10/17 15:40 ID:qYAj5+p6
オーケストラ・リハーサルを寓意にとる人にとっては、いろんな寓意に見えると思うよ。
ローマはR1もスクイーズじゃない罠。 今、R1で出ててスクイーズなのが、 81/2 (クライテリオン ジュリエッタ (クラ 女の都 アマルコルド、船、もクライテリオンだが非スクイーズだったので がっかり。今度ボッカチオの国内盤が出るみたいだけど、あれはどうかな。
559 :
名無シネマ@上映中 :03/10/17 19:55 ID:XUaa+dFa
DVD ローマ とサテリコン 今日発売ですね 購入した方、画質のインプレお願いいたします それにしても、81/2 DVDは国内発売の予定無いんですかねー 米国では発売されてるのに、その変どうなんでしょうね?
560 :
名無シネマ@上映中 :03/10/17 22:55 ID:2yY+rjmG
サテリコン ローマ 今日どどどと到着。 11月くらいかと思ってたのでびっくり。 時間なくてすぐはみられない(泣泣)(;;) 追って報告します。フェリーニのとっておきの大作傑作ですからね。 ラストエンペラーもびっくりの巨編なんてそうあるもんじゃない。
561 :
名無シネマ@上映中 :03/10/17 23:01 ID:eVYQ9dHq
>>558 俺R1のさてりこん持ってるけど、スクイーズだよ
>561 サテリコンは両方ともスクィーズってことはわかってると思って 書かなかった。漏れも持ってるのはR1です。
563 :
名無シネマ@上映中 :03/10/18 00:34 ID:oaJ1PQzi
サテリコンがDVDででたけど サテリコン日誌がついた特別版とか出して欲しいよ
564 :
:03/10/18 01:04 ID:IJmmht2o
●●●マスコミの 「盗聴/盗撮」 は許されるの?その7A●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1004/10049/1004950940.html 38 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 01/11/09 19:17 ID:/Jozo2co
フジのスーパーニュースを見ていたら、盗聴、盗撮をしていた。
とにかくレポーターとか、テレビ局の人間と話しをする時は、
カメラやマイクで隠し撮りをしていることを、常に念頭に置くべし。
マスコミをとにかく用心するに超したことはない。
取材を受けて、物がなくなったというのもよく聞く。
39 名前: >38 投稿日: 01/11/09 21:33 ID:qM1FVdrM
蛆は自爆か(W
カミングアウトをするより、盗聴を止めろ
置かれた盗聴機はいつ撤去するんだよ?
そんなことを電波に流されたからって、不安で寝れやしない。
40 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 01/11/09 22:32 ID:GPVrbaOJ
マスコミ相手にしても仕方ないぜ。まじで自分らの生活を死守する方が大事。
テレビ・ラジオは出来る限り無視しよう。ついつい見聞きするから調子に乗らせる。
今後世の中どうなっていくかわからんのだから、必要な情報のみ入手して身の保全を
図れ。いい加減な娯楽メディアは放っておくべし。
81/2は二枚組みで出てほしいぞ
566 :
名無シネマ@上映中 :03/10/18 12:15 ID:T+N9N1NM
今みてます。 時間ないのでちょこっと。 「サテリコン」と「ローマ」凄すぎ。 ロータの音楽ってやっぱり圧倒的。淀川長治がロータ死んで駄目になった といってるけど当たってるかも。 「女の都」あたりから落ち始めてるし。 とにかく凄い。「妖気」が画面から漂ってくる。こういう映画ってない。 まさしく天才。この当時、彼自身も天才と自覚していたろう。 思うに絶頂期は、「悪魔の首飾り」から「カサノヴァ」あたりでは。 最高傑作は「甘い生活」とか「81/2」とかいわれてるけど 実際なにかが乗り移ったごとく凄まじい天才発揮したのは、むしろこの頃だろう。 なに作っても傑作になってしまうという。 個人的には「サテリコン」がベスト。映画史上でもNO1にしたい。 とにかく凄いの一言。 画面に圧倒されるよ。本当に。
>566 個人的な好みではサテリコンがベストではないが、この時期の作品群は も〜天才!って言うしかないってことにはハゲドー。人類の遺産と言っても 過言ではないのに、完全復元ニュープリント・スクィーズ、豪華解説パンフレット付きという 仕様にならないのが不思議でしょーがない。
568 :
名無シネマ@上映中 :03/10/18 18:59 ID:T+N9N1NM
解説があまりにしょぼい。 なんでこういう扱いか。。。
569 :
名無シネマ@上映中 :03/10/18 21:11 ID:+8CDZd6D
で・・・DVDの画質はビデオに比べてどう?
570 :
名無シネマ@上映中 :03/10/18 22:03 ID:T+N9N1NM
ずーっっといいよ。 綺麗綺麗。
572 :
名無シネマ@上映中 :03/10/19 12:20 ID:gDNAu8V3
今日、届いたDVDの『ローマ』見たが、久しぶりにフェリーニ節堪能した。 劇場の場面は激しく笑ろた。 劇場の場面、『寄席の脚光』と音楽似ているね。
573 :
名無シネマ@上映中 :03/10/19 14:58 ID:Goo8OiAi
「ローマ」は高速道路のシーンでノックアウトされました。 「インテルビスタ」のチンチン電車のシークエンスと比較しても面白い。 壮年と老年の生理の差が歴然としてる。まあ枯れたと言われるんだろうが、 インテルビスタの軽さも捨てがたい味がある。あの感傷的な感じが なんとも言えん。
574 :
名無シネマ@上映中 :03/10/19 18:38 ID:kST8QIfV
「サテリコン」無修正だった。 ポコチ○二箇所くらい見えたよ。
575 :
名無シネマ@上映中 :03/10/19 18:57 ID:Jlh/V4MB
じゃ、無修正版を銘歌わねば DVDですが、フィルムの傷とかめだちますか?
576 :
名無シネマ@上映中 :03/10/19 23:08 ID:+6HXGlQc
>>575 『ローマ』はフィルムの傷は完全に修復されていませんが、昨今のコントラスト
バリバリのデジタル補正でなかったのには助かりました。ロトゥンノのカメラ
ワークとツァイスのレンズで撮ったのか、中間調や実写の風景の微妙な色乗りが
再現されていて画質的には満足しました。
フィルムの傷が多少気になったのはオープニングの単色のテロップでしたが、
本編では気になりませんでした。
デジタル補正を謳いながらコントラストバリバリで人工漫画的になっている
小津BOXよりははるかにましでした。
577 :
名無シネマ@上映中 :03/10/20 01:24 ID:XaDuny+v
サテリコンDVD内容は申し分なかった。 問題はジャケット。 廉価版VHSが出た時と写真も見当違いの解説も同じまま。 あのジャケットでは初めて手にとる人は誰でも、 変な老人と子供が主役なんだと思ってしまうだろう・・・
578 :
名無シネマ@上映中 :03/10/20 03:04 ID:qJgvknJ6
579 :
名無シネマ@上映中 :03/10/20 20:31 ID:8nUAh9GK
今回のキネマ旬報に サテリコンとローマの特集のってるよ! 予告編が凄いとのことで、まだみてないのですが あとでみます。時間あんまりないなあ。 ロトウンノって抜群だよね。凄いよ。 僕はどうもザッポーニとロトウンノのからんだ 作品が好きみたいだ。辛口なんだよね。妖気ただよってて。 「悪魔の首飾り」「サテリコン」「ローマ」「カサノバ」「女の都」 女の都あたりで衰えみえるけど絶頂期だよね。 「甘い生活」 「81/2」確かに凄いけど これだけだったら、映画青年の教科書的存在で終わってたと思う。 「野いちご」「市民ケーン」みたいなね。 破壊的で狂気に満ちて妖艶な「悪魔の首飾り」以降の映画があったからこそ 誰をも寄せ付けない「圧倒的な存在」としてのフェリーニ像ができあがったと思う。 どう考えても、天才としか思えない映像が何度もでてくるからね。
>どう考えても、天才としか思えない映像が何度もでてくるからね。 特にどういう映像,あるいはカットに天才を感じました?
581 :
名無シネマ@上映中 :03/10/20 22:12 ID:8nUAh9GK
いわれつくしてるけど 「サテリコン」 トリマルキオの饗宴。 それから冒頭のわけわからん住居。 格闘場のシーン。 それからラストシーン 登場人物が石壁画になる映像はぐっときた。 「ローマ」 娼婦の館。 寄席のシーン。 わけわからん連中がスパゲッッティ食い散らすシーン。 かな。
582 :
名無シネマ@上映中 :03/10/20 22:18 ID:8nUAh9GK
フェリーニの映画が凄いというのは 一枚の写真に落とした映像にとくに感じる。 他の監督と映像の密度が全く異なっていて、とにかく濃い。 そして構図がきちんとできている。 レネの「ある日マリエンバートで」という映画の写真みたことあるけど (映画は未見)フェリーニの映像はそういう密度の高い画面の連続だと思う。 甘い生活 81/2の時は静止画のような美しさをもっていたけど 悪魔の首飾りからカサノバぐらいまではうねるような映像の迫力となった。
>581 ローマは高速道路外せないんじゃないかなあ。特にトビーダミット好きなら 通じる妖気があると思うんだけど。ピストルで発光煙みたいなのを打ち上げて 数秒闇に浮かび上がる古代の遺跡とか、もう痺れまくり。 ラストのオートバイの疾走もなんかしらん凄い迫力。ライトアップされた コロッセウムとか広場を映してるだけなのになんでだろう。 娼館はヒゲのオヤジがウッシシシシって笑う笑い方が変な味だしてたなあ。 別に理屈はないんだろうけど、ああいうセンスにも天才性を感じますねぇ。
584 :
名無シネマ@上映中 :03/10/21 12:39 ID:pwWcwdNQ
>>583 あの高速道路 全部セットってしってる>w
びっくりでしょw
>>582 フェリーニの絵の密度の濃さについては同意です。
ただ、私は「カサノバ」あたりからすでに
絵がスカスカになってきているように感じました。
もちろん「他のフェリーニ作品に比べて」ですが。
たとえばパイプオルガン合戦のシーン。
高いはしごなどを使って、なんとか縦の空間を埋めようと
していますが、「サテリコン」のもはやこれしか絵の
作りようがあるまいと思わせるほどの突き詰めがない。
なにかあるぞあるぞと思わせて、幻灯会しかしてない
クジラのシーンも同様。(ただし空中ブランコはいい!)
このあたり、以前なら、もっと立体的に作ったのでは
ないかと思います。
それでも、オープニングの祭とかお馴染みビニールの海とか
見どころはそこかしこにあるのだけど、なんといっても
この映画の凄いところはニーノ・ロータの音楽だと思います。
前述のパイプオルガンやカマキリのダンス、黄金の鳥の
音楽こそがこの映画で一番濃いのではないか。
ロータの音楽は常にフェリーニ作品に寄り添うように
存在してきましたが、ここにきて遂に音楽が映像を
凌駕したような迫力と自由闊達さを感じました。
チネチッタの回りの風景を覚えちゃった ローマの高速道路、地下鉄工事の入り口も チネチッタの裏だねえ ローマのラストでスペイン階段をターンするのだが、階段の 根元に撮影小屋があるのを発見 こっちに来るバイクをあの小屋から撮影していたと思われる
>>585 カサノバの音楽はほんと素晴らしいですね。
で、確かに絵の密度は薄くなってるし、スカスカ感がありますけど、
あのうつろな感じが、無意味な旅を続けるカサノバの人生に相応しかった
ような気もします。
カサノバは今はなき三鷹オスカーで観ました。ぞーっとしたり、ドキドキしたり、
大興奮だったことを覚えています。
>>587 >うつろな感じ
なるほど。そういう効果はありますね。
カサノバのラスト、全ての人が去って人形だけが残りますが
もはや人形だけしか相手にしてくれないカサノバ、
その顔が心無しか幸福そうなだけに、寒々として
なんとも突き放された気分になるラストシーンでした。
人間がカサノバを見捨てたようにも、
カサノバが人間であることを捨てたようにも見える。
たしかフェリーニ自身も、最初はカサノバを毛嫌いしていたけど、
だんだん感情移入してしまったと言っていたと思います。
うろ覚えですが。
カサノバは絵がスカスカか…人工的なセットの凄さに感嘆してて そこまで厳しい目で見たことなかったな。 たしかに空中ブランコのイメージは凄かった。ほとんどこの世のものとは 思えないようなイメージ。
590 :
名無シネマ@上映中 :03/10/21 20:44 ID:hGIVwhpZ
>>585 うーん、じつは僕もそうおもってたけどみてみないふりして
ひいき目でかいたw
確かにかげり見え始めていたとは思う。
女の都では幾分つかいまわしみえたし。(どきどきしたけど。)
カサノバと同時期の作品にヴィスコンティのルードヴィヒがあるんだけど
この作品には圧倒されたなあ。
僕の映画史上 best1 サテリコン best2 ルードヴィヒ です。
本当の意味でのフェリーニマジックはローマで消えたのかもしれない。
ここいらまではひたすらエネルギッシュだった。
冗談抜きに彼自身の性欲の衰えがあり、性的に魅力のあった映像が消えていった
と思えてならない。
谷崎潤一郎の作風から 晩年永井荷風になったという。
晩年は本当に枯れた作風になっていた。
(正直みていて素晴らしいと思う反面、いじましいなあ、哀しいなあ、
さびしいなあ、という人生の悲哀感を感じてしかたがない。)
ところで東京国際映画祭 フェリーニ特集やるよ!彼をとったドキュメント
「ある嘘つきの記録」も上映。
591 :
名無シネマ@上映中 :03/10/21 22:27 ID:hGIVwhpZ
キネ旬にサテリコンDVDについてる予告編はかっこいい とかいてあったが まさしくその通り!ローマの予告編もいい! この作品はアメリカのマジソンスクエアガーデンでロックコンサートの 後上映され熱狂させたとのこと。 たしかにこれ以上の「カルト映画」はない。 甘い生活 81/2は映像派作品といわれるけど、まだまだ説明の部分があった。 しかしサテリコン ローマは感じる映画だ。
592 :
名無シネマ@上映中 :03/10/21 23:07 ID:RojeVCP7
>593 ホントだ。読んでたハズなんだが脳がスルーしてたらしい。 しかしDVDで何回も見てると流石にスクリーンにかかる有り難味が薄れるね。 カラーではオーケストラ・リハーサルは劇場で見たことないけど、 もともとあれってテレビ用映画だよね。日本公開時は小屋にかかったんだっけ?
595 :
名無シネマ@上映中 :03/10/22 12:34 ID:gCacJuk1
フェリーニの道化師は サテリコンとローマの間の作品。絶好調の時期とするとできはどうですか? 最高ですか?
596 :
名無シネマ@上映中 :03/10/22 13:19 ID:urBYamim
>>594 かかったよ。千石にある三百人劇場だったかな。
道化師よりオーケストラ・リハーサルの方がよかったな。>595
漏れは道化師のほうが良いと思う。
道化師は昔一回見たきりで内容忘れちゃったな。オープニングの 少年時代の回想が「おっフェリーニ」って思っただけで、 あとはフツーのドキュメンタリーみたいな映画だったような。 わりと本気でピエロのオジサンとかにインタビューしてて、映画的快感は あまりなかったような気がしたなあ。
途中のサーカスの出し物は笑えると思う だんだん盛り上がって、黒い煙が出始めて なんだか、最後ぐるぐる回る映画が多いね
600 :
名無シネマ@上映中 :03/10/22 20:06 ID:9yVaL7Pl
やっぱり、フェリーニのやき直し映画ってなえるよね。 インテルビスタとかさ。 まさしく独創的だったのは 道 甘い生活 81/2 悪魔のくび飾り サテリコン ローマ アマルコルド ここいらがフェリーニの頂点。 晩年は、道楽で茶飲み話撮ってたと納得しないとね。 あまりにも天才時代と差ありすぎるから。 晩年はイタリアの気のいいおじちゃんのよくできたほら映画 と考えればそれほど哀しくもならないだろう。 もうおまけの悠々自適の人生だった。 世界文化賞も貰ったしさw でもベルイマンの後だったなあ(ちょっと不満)
「道化師」の最後のぐるぐるは最高だよ!
「道」は頂点じゃね〜だろよw
女の都のラストでも回るよ インテルビスタって、回想録的な感じで楽しいけど チネチッタを自分の過去の作品とリンクさせて見せて くれてるし
604 :
名無シネマ@上映中 :03/10/23 04:06 ID:Z6h2Ybmz
「道化師」は「監督ノート」と「ローマ」の中間くらいの作品。 時期的にも作風的にも。 「オーケストラリハーサル」はちょっとこじんまりしたような 感じがする。
605 :
名無シネマ@上映中 :03/10/23 09:04 ID:hDjB60NH
「道化師」と「オーケストラリハーサル」はテレビ用だから 軽いですね。「道化師」はつまらない。「オーケストラ...」 はロータの音楽を満喫できる。 それにしても、フェリーニの映画の魅力ははニーノ・ロータ の音楽と切り離せないと思う。そういう意味でロータの死と ともにフェリーニも終わったと思う。
606 :
:03/10/23 11:26 ID:8mObhpXn
イタリア語の字幕がついてるから「ローマ」買った。 毎日見て、イタリア語の勉強してる。 夢のようだよ。 やっぱ、ええわ。この映画。
今度のフェリーニ映画祭のラインナップ、微妙だな。
608 :
名無シネマ@上映中 :03/10/23 19:35 ID:PgcxiLfB
ロータの音楽あるとまるっきり違うなとつくづく思った。 サテリコン ローマ たしかに淀川長治がいうとおりロータは大きい。 音楽聴いて考えながらフェリーが編集したのは間違いない。 晩年編集もせりふも脱力してたなあ。 ロトウンノのカメラ・ザッポーニの脚本参加・ロータの音楽。 これらがフェリーニの天才に必要だったとつくづく思う。 一人じゃできない映画だな。
懲りずによくもまあ毎日同じようなことを…
610 :
名無シネマ@上映中 :03/10/23 22:16 ID:ubWXjqOr
まあ、まあ、それがファン心理てーもんよ。
611 :
名無シネマ@上映中 :03/10/23 23:05 ID:PgcxiLfB
>>609 ていうかまだ10分ぐらいしかみてないんでさ。
見終わるのは今月末かな?
612 :
名無シネマ@上映中 :03/10/23 23:08 ID:PgcxiLfB
DVD買えるぐらいになってよかったのは レンタルと違って時間きにせずすこしづつみることができること。 丁度小説かってきてすこしづつ読むような愉しみ。 まだ高いので、ハードカバーかな? 思うんだけどクラシクなんかはもう少しDVD安くしても 商売になるんではとか思う。 グリフィスも2000円ぐらいなら買うんだけどな。 カールドライヤーのドラキュラもみてみたい。
613 :
名無シネマ@上映中 :03/10/24 00:04 ID:ppWMN1AN
あー「ローマ」とか「サテリコン」はそういう楽しみ方できるね。 ドラマ性がほとんどないから通して見て感情移入する必要があまりない。 毎晩一つ一つのシークエンスを舌なめずりしながら画集をめくるみたいに 愉しむのもオツだと思う。
最近ようやくDVDでも監督別にフェリーニができたよ ロッセリーニの方が先に出来上がっていたが
615 :
:03/10/24 09:10 ID:jFjOk9o+
大金をつかって映画をつくれるのは現代ではフェリーニしかいいない、 ってゴダールが言っていたな。
ハリウッド映画はどうなるんだw
617 :
名無シネマ@上映中 :03/10/24 20:35 ID:OJ0bqZUe
DVDのシーンごとに選べるメニューは大助かり。 一気にみる余裕ないんで、シーンごとに観る。 フェリーニなんてはっきりいって一画面・一画面 本当に芸術絵画なんで こういうじくりした味方あってる。 ローマの小学校のシーンは滑稽でいかしてる。いかにもといういかめしい じいさん先生がでてくるのがおかしい。それにしても、のってるときって なんということがないはずのシーンが凄い精気をはなってる。 こういう時期あるのって幸せだなあ。
「魂のジュリエッタ」の話はあまり出てないね。 まあ、過渡期の作品ではあるんだけど、 ラスト近くのガーデンパーティー(?)のシーンの イメージは何度観てもゾクゾクする。
619 :
名無シネマ@上映中 :03/10/25 10:22 ID:3NruYu8t
「魂のジュリエッタ」 はモスクワ映画祭グランプリ 初の色彩映画 最初みたときは衝撃うけたけど 年月すぎるといまいち。 確かに映像は素晴らしいの極致。凄いイマジネーション。 でもなんか弱い。英国映画のような気がしてしまう。 マルチェロが主役だったらもっと肉食獣のイタリアっぽさがでたかもとも 思うけど、やはり脚本の弱さだと思う。 なにより浮気に悩む人妻の妄想と幻想って興味もてないし 題材がちいさすぎる。 (他の映画は人生そのものがテーマだった。 女性の人生観というのはもともとちんけなんだろうか?という偏見さえ抱いてしまう。 なんかANANの見開きページえんえんと見せられてるような気がしないでもない。) とはいえ金銭にゆとりできたらいつかDVDかうつもり。 中期の作品としては傑作とはいえ問題ありだけど、晩年の作品と比較に ならないほど映像イマジネーションは凄まじかった。
620 :
名無シネマ@上映中 :03/10/25 13:10 ID:g09BfjCv
女性の人生観の仮面をかぶってフェリーニ自身の精神分析を 見せられてる感が否めない。しかもある種の性的な抑圧とその解放が テーマなのに、演じてるのがフェロモンゼロのマシーナだし…。 彼女自身にエロさがないから、どうも見てて戸惑うんだよね。 堅実で現実にしっかり足をつけて生きてるって顔してるマシーナは ジンジャーとフレッドではハマってたけど、「ジュリエッタ」には ミスキャストだったんじゃないかなあ
621 :
名無シネマ@上映中 :03/10/25 14:44 ID:3NruYu8t
そうそう叶恭子とかさ。 ていうかこれ主演がアニタエグバーグだったら絶品だったと思う。 正直美人じゃないマシーナの有閑夫人にえんえんと悩まれても 勝手にすればあ、わけれりゃいいじゃんとしか思わないのよ。 元々、フェリーニが現実にアニタエグバーグと浮気してて それを罪滅ぼしというか題材につかったらしいんでさ。 そういう狭い個人的な世界観でつくられても困るのよ。 アニタエグバーグの妄想ならそりゃあ凄いだろうなあとかいくらでも 世界拡がるけどね。いっそ浮気話で自分が主役やりゃよかったんだよ。、 がんがん巨乳の浮気女だして。81/2かるーく超える傑作は間違いない。
622 :
名無シネマ@上映中 :03/10/25 15:02 ID:UVKsq1vR
なかなか、81/2を超えるものはおいそれとでけんじゃろ。
623 :
名無シネマ@上映中 :03/10/25 20:10 ID:3NruYu8t
魂のジュリエッタは81/2のカラー版だが かなりおちる。 好きな人は案外すくないのでは? 自分でも失敗と思ってサテリコンにいったと思う。
624 :
名無シネマ@上映中 :03/10/25 23:34 ID:FIWbaf9J
主演がアニタエグバーグというのも厳しいと思う。 フェリーニって、女性的な女性を主役にした映画って撮ってないよね。 アニタエグバーグを主役に据えたとことで良く撮れていたかは疑問。
「ローマ」いいっすねー じっと見つられてるようなフレスコ画のシーンと 終わりのほうの、奇妙なファッションショーで、ぐっときちゃいます。 ぐっとくる壷は人それぞれなんでしょうねー
626 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 00:48 ID:XkraN9ba
ローマでフェリーニ役やった主役の俳優よかった。 女の都を最後に 役者の演出ぐっとおおざっぱというかへたになったと思ふ。
フェリーニの声って変に甲高くって巨匠ズラしたあの顔に似合ってない。 まるで違う人が吹き替えされてるみたいにチグハグ。 監督本人の声も渋い声の声優に吹き替えすりゃ良かったのに。
628 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 01:45 ID:XkraN9ba
そそ 気がちっちゃくみえるんだよね。
フェリーニの生声とか性格は「サテリコン日誌」みるとだいたいわかるよ。
630 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 11:18 ID:XkraN9ba
なんか81/2のころって すごいびくびくしてる感じだよね。 アカデミー賞ももらえて恐縮ですという感じ。 ローマにでてくるフェリーニが一番自信にみちてて エネルギッシュ。 インテルビスタでは枯れたなあという印象。 作品もえらい枯れてた。 これでモスクワ映画祭グランプリ って甘いな。
631 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 14:11 ID:tI9qkXNl
インテルヴィスタはいい方だよ。 賞とっても、え、こんなもんなの?という作品(フェリーニじゃないよ)結構あるよ。 だから賞はあんまりあてにならない。
632 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 14:49 ID:QJSk84S1
でも「インテルビスタ」はけっこう見直す回数が多いんだなあ。 甘い生活や81/2とかはさあ見るぞって構えないとなかなか見直す気になれないけど、 インテルビスタは軽いからフェリーニ節を軽く愉しみたいときについつい 見ちゃう。やぱ何度もスルメ的に噛んで味わえるものがあるからだと思う。
633 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 15:28 ID:tI9qkXNl
「モスクワ映画祭グランプリって甘い」って言葉に対して 「インテルヴィスタはいい方」と書いたんで、(「いい」に力点アリ) 悪いという意味じゃないからね。
634 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 15:28 ID:XkraN9ba
たしかにそういうのってある。 いわゆる大傑作って重いから気楽にみれない。 気楽にみれるB級的作品ってすてがたい。 ロジャ−コーマンの旧作なんて馬鹿にしつつみられる。 悪魔の首飾りは B級的な大傑作かな。
635 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 15:48 ID:tI9qkXNl
「悪魔の首飾り」はいかにもフェリーニじゃないですか。 あれはA級的傑作。
小説とかでも重厚な大作は気が重いけど、軽いエッセイなら読みたいってときが けっこうあるんだな。若いときはとにかく食べ応えがあるものを求めるけど、 歳とってくると脂ぎったものより、あっさり風味のほうが良くなってくるとか。 もう生きるか死ぬかみたいな煩悶は暑苦しいから、軽く人生の断面を切り取った 味わいの小品が魅力的に思えたり。ってもまだ30代だけど。
637 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 16:05 ID:nkebvCxS
「ローマ」のナレーションはフェリーニが語っていると勘違い している人も多いみたいけれど、実は別人が語っているんだよね。
>637 そうなんですか?でもフェリーニの声に似た感じだったよね。 ナレーションで別にクレジット出てましたかね。
639 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 17:13 ID:/Ok8GNyo
81/2 の最初の洗面所で、丸チェロが沈み込んでいくのだが ありゃなんだ?
640 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 20:31 ID:kRfq/yxO
>>635 悪魔の首飾りはホントに凄いですよね.ポォの原作こえてます。
もう何本かフェリーニがホラー撮ってたらまじでジャンルの歴史かわってたのに。
フレディ・フランシスのホラーオムニバスみたく「世にも怪奇な物語」は全部
フェリーニにとってもらいたかったですね.
641 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 21:10 ID:XkraN9ba
ていうか 81/2 サテリコン ローマ カサノバ って ホラー的要素 あると思うんだけど。 マストロナの旅は脚本からみるかぎり十分ホラーだったと思う。 フェリーニの映画 が妖気をただよわせてた作品はとにかくみてて 凄いと思わせていた。 晩年はもう人生は愉しいが一番的なところが自分には ちょっとだった。老年に達すると人生の嫌な所を みたくなくなるのだろう。 黒澤の「まあだだよ」はそういう人生万歳の遺言だったのだろう。
世にも怪奇な物語 フェリーニの話だけ消したよ そのビデオがそこにあるってことだけで怖すぎて。 今に至るまで、どのホラーより怖い
格が違うけどマリオ・バーバとかアルジェントに通じるホラーっぽさは あるよね。ホラーのタイプは違うけど、ベルイマンとかも本気でホラー撮ったら 面白かったのになあって思うことある。 晩年のフェリーニは死とか人生の不条理を恐怖として捉え、そこから 目をそむけるっていうより、死も含めたそうもの全てを一種の神秘として 受容するような精神の境地にいってたような印象があるけどな。 死が近い歳になると様々なものが自分にバイバイって言ってるような気がするって 何の台詞だったか、まあ悲哀と諦念が入り混じってるんだろうけど、 最後になって暗黒面から見ないようにしていたっていうのとはニュアンスが違う感じがする。
644 :
名無シネマ@上映中 :03/10/26 21:55 ID:tI9qkXNl
なぜ煙をたくのだ
>>643 うん、ベルイマンもほんとにそう。マックス・フォン・シド―使って
悪魔払いのはなしとかとってほしかった。
そういえば黒沢清が最近良くフェリーニとトビ―・フーパーを並べてますね。
カーニバル描いた「ファンハウス」に関してはなんか分かる気が。
すっかり出遅れてしまったが 「魂のジュリエッタ」の見どころは、個人的には メイドと白目剥いた幻影の二役をやった Milena Vukoticという女優。 カメラ振った瞬間に数フレーム写り込む演出に戦慄した。 この女優は他にも「悪魔の首飾り」で テレビカメラの横に座ったインタビュアー役を演じている。
>>64 1
マストルナってホラーぽいんだ。脚本に参加してるディーノ・ブッツァ―ティの
小説結構怖いからもしやとかおもってたんですが。
脚本、どっかが出版してくれないものかなぁ
649 :
名無シネマ@上映中 :03/10/27 17:01 ID:ZRrlEdD4
>>638 「誘惑」と「ローマ」の、穏やかだが説得力のあるナレーションは、
ノスケーゼである。とくに「ローマ」では、フェリーニの女性的な
声にそっくりなナレーションが効果的で、フェリーニの声よりマイク
のりがいいのだが、監督自身が語っているのと勘違いした批評家も
多かった。
と、バクスターの本に書いてある。
650 :
名無シネマ@上映中 :03/10/27 18:30 ID:tx57dX2w
>649
バクスター読んでたのにすっかり忘れてた。
>>578 で注文した本が今日届いたんだけど、かなり良さそうな本ですよ。
TASCHENって画集関係が多いからビジュアル主体の本だと思って
洋書で注文しちゃったんだけど、本文もかなり充実してて、翻訳が
出るまで待てば良かったってちょっと後悔。だもんでテキストの内容は
なんとも言えないんだけど、ビジュアル的にかなり充実してます。
今まで見たこともない現場スチールや、各作品の味のあるスチール写真が
いっぱいで、「フェリーニの宇宙」とも重複があんまないし、これは買いじゃないかと。
>>648 ブッツァーティ「七人の使者」しか読んだことないんだけど、けっこうツボだった。
死の恐怖と不条理感覚が濃厚の作風はマストルナの企画にピッタリだったのに
実現したなかったのは本当に惜しい。脚本はイタリアでは出版されてるのかなあ。
「監督日記」にマストルナのセットの廃墟で撮られたイメージシーンがあるけど、
ノリはまさしく「悪魔の首飾り」のホラータッチでしたよ。
652 :
名無シネマ@上映中 :03/10/27 19:46 ID:rP37GXoI
>>651 それでとりかけの映像から妖気ただよってたんだ。
納得だ。
晩年脚本家にめぐまれてなかったんでは?
>>651 「監督日記」そんなシーンあるんですか。うー、マストルナ じっげんしてほしかったなあ。
654 :
名無シネマ@上映中 :03/10/28 04:26 ID:ZCWwOucp
>>647 この人、ブニュエルの作品にも出てるよね。なんか奇妙な味の女優。
656 :
名無シネマ@上映中 :03/10/28 20:46 ID:zGDaAD0T
とにかく中期の頃って なにとろうが全て傑作になるという凄まじい時代だったね。 ベルイマンも傑作ばっかり。 ヴィスコンティは死ぬまで質がおちなかった。 ここいらはもう別格という感じ。 ベルトリッチ コッポラは あれれというのもあるし。 まあフェリーニも晩年 荒れれ だったけどね。W。 全体的にみて凄すぎるから 目つぶるW
657 :
名無シネマ@上映中 :03/10/28 20:47 ID:zGDaAD0T
あれれ ね。 荒れてはいなかった。結構丁寧だった。 そのかわりエネルギーが感じられなかった。 枯淡。
後半はバランスが悪い テンポが遅い 小手先のテクに走っている
659 :
名無シネマ@上映中 :03/10/28 21:24 ID:ZCWwOucp
「監督ノート」はもともと輸入ビデオで持ってたんだけど、画質が最悪だった。
通販でアメリカのビデオ屋から取り寄せたんだけど、ちゃんとしたパッケージもなく、
タイトルだけ記されてて裏ビデオみたいだった。
クライテリオンの81/2に特典として監督ノートも入ったんで画質の向上を
期待したんだが、やはり異常にザラついた画面でビデオとたいして変わらず
ガックシだったんだけど、もうオリジナルのプリントがないのかなあ。
>>655 のマストルナの映像っていうのも、監督ノートからの抜粋だと思うけど、
その部分の映像はどうでしたかね?
660 :
名無シネマ@上映中 :03/10/28 23:42 ID:fEjoZgRc
「サテリコン」のDVDを買って来た!やっぱり予告編がカッコウイイね> これから本編を久しぶりに堪能するぞ!!
661 :
名無シネマ@上映中 :03/10/29 00:16 ID:B0WpLciD
>>659 DVDは結構綺麗だったよ。
巨匠シリーズの一部だよね。マストルナもばっちり。
できたてらさぞやという雰囲気がぴきぴきしてた。
662 :
名無シネマ@上映中 :03/10/29 00:17 ID:B0WpLciD
とにかくビデオって画質よくなかった。 DVDはとにかく最高だよ。 別物だよ、全く。
663 :
名無シネマ@上映中 :03/10/29 00:46 ID:A3AaGOO7
>661 その巨匠シリーズってもともとのソースはなんなんでしょう。 どこかの国のTV局か作った番組のシリーズか何かですかね? フェリーニのインタビューの他に、映画からのシーンとかも けっこう入ってたりするんでしょうか?
>>642 これかね?
cgi.2chan.net/up2/src/f38944.jpg
ロジャー・コーマンのポォ物を何本かみてたんですがやっぱり 「悪魔の首飾り」には全然かなわないですね。リンチがポォ物の企画 抱えてると聞きましたがどこまでがんばれるか。
>>663 見直さないとちょっとわからないが、巨匠シリーズのフェリーニ編は
モノクロのニュース映像のようなものが多かったと記憶しています。
モスクワで「8 1/2」が賞をとった時のものとか。
ビデオ画像は知らないが、マストルナの映像は8ミリフィルムを
ブローアップしたような画質で、きれいとは言いがたいと思う。
このDVDの見どころはむしろ、フェリーニとベルイマンが共同で
インタビューを受けている映像かな。ふたりの出合いは活字では
さんざん読んだが、うそつきフェリーニのことだから、もしかしたら
創作ではないかと疑ったこともある。
667 :
名無シネマ@上映中 :03/10/29 14:54 ID:A3AaGOO7
>666 うーむそうですか… ベルイマンと会ってる写真は何かの本で見たことある。リブ・ウルマンも 一緒だったけど、共同インタビューもそのときかしらん。 ところで「大いなる嘘つき」はアメリカでDVDが12/2に発売だね。いちおー 予約しました。
669 :
名無シネマ@上映中 :03/10/29 17:19 ID:oH8ZBWVX
監督ノートは6、7年前に池袋で観た。 あのころはまだミニシアターでちょくちょく掛かっていたと 記憶しているが。 まぁ画質が悪いといっても、もともとテレビ番組だからね。
670 :
名無シネマ@上映中 :03/10/30 00:13 ID:5hZGyKpY
サテリコンって言葉の意味はなんですか?
英語でサタイア=風刺って言葉があるけど、それのラテン語のなんかなんじゃ ないかな。
サテリコンは中世の油絵を連続して見せられてるような気分だね
673 :
名無シネマ@上映中 :03/10/30 23:22 ID:YqgJZ5AS
油絵 じゃないよなああ。 やっぱりローマの石壁画だよ。 油絵みたくかわいていない。 人間の原初的な欲望というか。 それでもなおかつ神の存在がちらちらみえてくる。
サテリコンのビデオやDVDのカバー写真は、 映画の中では出会わないジドンとトリマルキオ が仲良く並んでいて不思議な感じ。
「ローマ」のDVD買ってきて久しぶりに観ました。 いやー、地下の遺跡のシークエンスと教会のファッションショーはやっぱ良いね。 個人的に一番好きなのはローマに入る道を雨の中、撮影隊が延々ドキュメンタリー風に撮ってるところ
677 :
670 :03/10/31 00:29 ID:EZa+qmVq
>>676 詳しく説明していただきありがとうございました!やっぱり深い意味があったのね。
この映画大好きです!
678 :
674 :03/10/31 00:38 ID:LtzSCSEh
>676 おぉそうだったのか。テキトーなこと書いてゴメン。 >675 道路のシーンは81/2のオープニングの渋滞の夢のシーンが カラーになって動き出したような独特の幻想感があるんだよね。 漏れもあそこが一番圧倒された。
>>674 あれはトリマルキオのチゴです(一緒に出てたでしょ)
ジトンはあんなにブサイクじゃありません、そんなに
良くもないけど(w
680 :
674 :03/10/31 23:44 ID:gaMrJbD4
>>679 そうでしたか。
しばらく見てないので記憶があやふやになってました。
そーいえば、前にエロ目当てで「本当に若い娘」ってフランス映画観てたら アシルトやってた俳優が出てたな。なんかサテリコン当時とほとんど変わってなかったよ。
682 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 00:50 ID:Rc0Jjh/p
よおく 考えてみると サテリコンってフェリーニ映画としては かなーり特異な作品だったのかもね。 ローマもそう。 本質は結局アマルコルドにいきつくのかも。
作品的な違いでいえば、81/2以前と以後って感じもします。 8作品目以降作れなくなって、81/2そのままに悩んだあげく これでいいんだ(81/2のラストまんま)って悟ったのかもって・・・
どうでもいいけど皆どうして「2分の81」と書くのかなぁ。
読み方は 「はっかにぶんのいち」? 「はちとにぶんのいち」?
686 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 12:06 ID:bspVMnN3
はっかにぶんのいち
確かに「はっかにぶんのいち」と読む人が多いけど、 今の世代(40歳以下くらい?)は帯分数の読み方で 「っか」なんて習わないし、使わないだよな。
688 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 13:43 ID:Rc0Jjh/p
81/2 で1/2を小文字でかけないから。
689 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 13:49 ID:Rc0Jjh/p
81/2 最高傑作とされてきたけど 今の人はこういう技法なれちゃってるからなあ。 時間空間自由にいききするって タランティーノですらやってる。 結局フェリーニはプルースト的手法を最初に持ち込んだという意味で 前衛的で、作品が純文学的だったというのはある。 構図の素晴らしさは抜群。 それでもサテリコンの無茶苦茶にはまける。 時間のいききはなかったけど 空間の自由な飛翔はあった。 最高傑作はやぱサテリコンだと思う。 歴史的にどちらが評価されるか?
690 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 19:36 ID:cKgp8jzG
8 1/2 は傑作かなぁ? フェリーニかなり好きだけど、8 1/2は脚本弱いし今ひとつ作品として 弱いとおもうんだよなぁ。 8 1/2なら「甘い生活」の方が頭一つぬきんでていると思うが。 以上、個人的な感覚かも知れないが。 それに比べ、サテリコンやローマは文句なく天才的な作品でしょう。
691 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 19:47 ID:Rc0Jjh/p
発表当時はまさしく前代未聞の衝撃的大傑作だったらしい。 映画の革命という。 そういう映画がなかった。 その模倣やら手法 使われまくって、 オリジナルの価値がおちたというところだと思う。 それでも81/2があったからこそ世界的大巨匠になれた というのが歴史的経緯としてあるみたい。 81/2の衝撃自体は「市民ケーン」より上だったという事実は 凄いと思う。
692 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 19:57 ID:Rc0Jjh/p
フェリーニが面白いのは 「道」の頃と「甘い生活」までのクラシック芸術時代 「81/2」の頃の前衛爆発時代 「サテリコン」「ローマ」時代の前衛的大映像主義作品時代 「ジンジャーとフレッド」「インテルビスタ」晩年のほのぼの時代 と作風が極端に変化してるところかな。 こういう監督少ないと思う。 ゴダールでさえみえてると結局同じという印象うけるし アントニオーニなんて全部同じ。 アンゲロブロスはもうただひたすら巨匠しまくってるし。 コッポラは案外1作1作違う。
693 :
690 :03/11/01 20:04 ID:cKgp8jzG
>>691 >その模倣やら手法 使われまくって、
>オリジナルの価値がおちたというところだと思う。
なるほどなるほど。納得。
しかし、
>コッポラは案外1作1作違う。
は、笑ろた。
確かに「地獄・・・」と「シーパーズ・・・」はなぁ(爆)・
694 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 20:18 ID:3LF/Puo9
「81/2」は手法的にどうこういう以前に傑作だと思う。 オナニーを芸術に昇華させたような奇跡的作品。 あと「ローマ」の原点は「監督ノート」ですな。
時々キューブリック<<フェリーニのレスがありますが 私はキューブリック=フェリーニです。 どちらの監督も貶して欲しくない立派な巨匠です。 仲良く行きましょう。 ちなみに私の映画ベストは 1位 「そして船は行く」(何回見ても飽きない、絵画か風景の様になってます) 2位 同位で「時計じかけのオレンジ」と「2001年宇宙の旅」 4位 日本のアニメですが「銀河鉄道の夜」(りんたろう) 5位 「アマデウス」(ミロス・フォアマン) 6位 「マーラー」(ケン・ラッセル) 7位 「道」(フェデリコ・フェリーニ) 個人的には好きな映画なので皆さんに観て欲しいでつ(・∀・)イイ!!
696 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 22:09 ID:Rc0Jjh/p
1位 「そして船は行く」(何回見ても飽きない、絵画か風景の様になってます) これすっごいめずらしくない? フェリーニでこれまず選ばない。凄い完成度が高いのはたしかだけど。 よいうわけでDVDみたら必ず買ってきちんとみます。 ふうん。ちゃんとみよう。 マーラーすきです。ケンラッセルはなんというか精力強すぎというか げっそりと言う感じですけどこれはいいです。 グリーナウェイとかイギリス監督にはきち害いるんですね。マコンはびっくり。 みたあと、おちこみました。傑作ですが。
695は他のフェリーニ作品全部見て「船」がベストなの?
698 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 23:15 ID:GR2K7Ww6
>>695 船をベスト1にあげるあんたは、確かに特殊な感性の持ち主と思われ。
4位が銀河鉄道だもんなあ・・・・
699 :
名無シネマ@上映中 :03/11/01 23:45 ID:c1nnt/db
トルナトーレ監督(ニューシネマパラダイスの監督)の「みんな元気」での海辺の気球のシーンを見てて、 「81/2」の冒頭の渋滞のシーンで頭上高く舞い上るシーンとダブって見えたんだけど、あれって意識してオマージュとかなのかな・・・
700 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 00:43 ID:PGlEFeVa
トルナトーレ監督 ってどう考えても 激しく2流監督だよなあ。 テレビ映画みてるようなやすっぽさ。
701 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 01:30 ID:PGlEFeVa
そして船はいく ってなんか影絵をみせられてるような気してくるんだよね。 フェリーニ映画でもとくにフェリーニ的色彩少ないのでは? まるでチェコかどっかの監督がつくったアニメーション映画のような。 亡霊の映画のような。
漏れは『ニューシネマパラダイス』に広場の男が出てきた時に、 「ああ、この監督、フェリーニが好きだな」と思ったよ。 で、全然キマってねえな……と、思った。
703 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 12:19 ID:94WsM0Rt
704 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 12:26 ID:PGlEFeVa
DVDは2000円代にならないものかと密かに期待。 CDみたく紙ジャケでいいからさ。
705 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 12:43 ID:PGlEFeVa
今まで入手したフェリーニ DVD 甘い生活 インテルビスタ ボイスオブムーン サテリコン ローマ 巨匠シリーズ アマゾン みてたらボッカチ70でてた。 うーん。いまいち。触手うごかない。 次に欲しいDVD そして船はいく カサノバ 女の都 道化師 81/2 道はいい作品だけどみてるのが辛い。 マシーナ 幾分苦手 よって魂のジュリエッタもいまいち。 カラー作品のが好き。
706 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 17:53 ID:lFcasg7Q
マシーナが一番輝いているのは「カビリアの夜」。
707 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 19:19 ID:tRnAGUvY
道でしょう。「カビリア」はマシーナのオンパレードだけど、なんか弱いなあ。
漏れは「ジンジャーとフレッド」のマシーナが一番好きだな。
709 :
名無シネマ@上映中 :03/11/02 23:33 ID:PGlEFeVa
フェリーニは、大ばけした監督だと思う。 道の頃 まさか 甘い生活 81/2 サテリコン なんて とんでもないもん創るなんて予想できなかったと思う。 こういう大化けした監督って他にいる?
鈴木清順とか
ベルイマンも、初期は人情ドラマが得意な職人って感じ。 キューブリックも、初期は才気煥発なB級監督。 そもそも映画の父と言っていいグリフィスも、 初期の短篇はごく普通の無声映画だった。 けっこういるんじゃない?
712 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 03:15 ID:fI8KtN+5
713 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 11:11 ID:kKQ7rvP0
“ワンフレーム”で誰が作ったの分かる、 そんな独特なスタイルをもつ映画作家の、ファンだ。 フェリーニは、僕にとっては、そんなアーティストの典型だ。 どの映画も、彼のみなぎる想像力を放射している。 妖しく、印象的で、可笑しくて、セクシーで、心に響く ---いつも魔法のようで“生命”に満ち溢れている。 ローマン・コッポラ(映画監督) コッポラの息子だよね。彼の作品評判いいみたい。 ローマみててなんかゴッドファーザーPART2の昔時代の映像がにてたなと。 コッポラ フェリーニ好きだったんだろうなと。
714 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 11:36 ID:qev7RxtF
>>712 この映画祭に行こうと思ってるんですけど、どれがお薦めでしょうか?
自分は今までカリビアの夜しか観てません。
今のところ、「道」と「甘い生活」は有名なので観ようと思ってます。
他にこれは、というのがあれば助言お願いします。
715 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 13:06 ID:kKQ7rvP0
娯楽度だけからいいますと 女の都>道>魂のジュリエッタ>甘い生活 甘い生活は当時としては大娯楽巨編だったろうけど いまではむしろ難解かも。 道は最初暗いのでめげるかも。見終わったあとはもうしばらく席たてませんが。 女の都 はとにかくわかりやすい。大娯楽作品。保証。 魂のジュリエッタは、内容はどうでも映像だけで圧倒されます。
>>713 >コッポラ フェリーニ好きだったんだろうなと。
そりゃまあ、『ゴッドファーザー』の音楽は誰かというと。。。
>>715 や、素晴らしい『青春群像』を忘れてもらっちゃ。。。
717 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 13:37 ID:nLD9oGpR
フェリーニのメインストリームの大作とは別に あたしゃ道化師・アマルコルド・オケリハ・ジンジャーが好きさあ。 特にオケリハは10代のとき深夜放送で見、20代のときに映画館で見、 30代でDVDを手に入れ、何度も見直してますです。 これほど簡潔でかつこれほどフェリーニらしい作品はないのではないですか。 冒頭で、楽譜がぱさりぱさりと落ちる場面、 蝋燭に導かれてマエストロが狂乱した楽団員の場面へと出向く場面、 「音楽はどこからやってくるのか」という問いかけ、 途中途中の場面で微妙に揺れる教会堂、 生きることそのものが敬虔さに包まれる瞬間があることを 納得させてくれる。
718 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 13:45 ID:nLD9oGpR
フェリーニとタメで語っていい監督って、キューブリックではなく、 タチだと思う。キューブリックは頭(観念)の映画・フェリーニとタチは 身体(体感)の映画だと思う。
719 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 14:33 ID:XA02oaa3
>>718 をい、タチって館ひろしかぁ?
まさかレズビアンの男役では無いだろう・・・。
マイナーな監督は略号を使わんでくれよ。恥ずかしいからさ。
720 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 14:36 ID:nLD9oGpR
ジャック・タチてマイナーかな?
721 :
719 :03/11/03 14:44 ID:XA02oaa3
>>720 漏れの叔父さんが言ってたけど、かなりマイナーだよ。
フェリーニと比較するのはどうかと思うよ。
ところで、連休の昼間に2chを覗いている君はかなり暇だね。
俺もそうだが(爆)。
722 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 15:42 ID:kKQ7rvP0
タチの僕のおじさんはキネ旬かスクリーンでその年の2位ぐらいだったと 思う。 ちらとみたけど哲学風コメディだった。
スレ違いになるけど、いわせてね。 マイナーの定義というか、どうゆうのをそう名付けるのだろか? 私はジャック・タチをマイナーとは思わないし、映画を語る文脈には よく登場すると思うけど。。。。 1シーンごとの映像の考え尽くされたバランスと、軽妙さ、の中に込められた 文明社会?への皮肉など、面白いと思う。 というわけで、フェリーニと比べるのはどうか?と思います。
724 :
名無シネマ@上映中 :03/11/03 16:15 ID:kKQ7rvP0
フェリーニ の濃さとタチの軽妙な哲学って相当違うと思うけど。 フレスコ画と銅版画みたいな。
まあ、映画好きが集まる板という前提で、ジャック・タチをマイナーはないだろ。 タチと言っただけで、すぐ分かるし。
漏れもオケリハ好きだ。テンポいいし、指揮者のオッサンがなんか可愛い。
野蛮人っぽい演奏家の面々も見てて飽きない。
タチは僕のオジサンしか観てないが、けっこう好みだった。
フェリーニっぽいかどうかわからないけど、
>>718 の言うように
観てて身体感覚的な快感があった気がする。けっこうビジュアルと
映像のテンポだけで美味しいってところはフェリーニっぽいのかも。
地下鉄のザジなんかもちょっとそういう感覚があってわりと好きだった。
727 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 00:28 ID:QkRR9Rp6
今サテリコンみてる途中なんだけど この作品はフェリーニの作品の中でも相当特異だなと思った。 演技がやたらリアルで怖い。 いつもの冗談めかした演出でなくマジ。 フェリーニは演出してるとき完全にはいりこんでるなと思った。 なんか全体に怖さが感じられる。 パゾーリーニにかなり近い。ドラッグでもやっていたのか? いつもの愛情が一杯・神様の慈愛という世界でなく 突きはなした神無き世界の物語。 フェリーニの映画ではっきりとした残酷な殺人が行われるのは この作品だけでは?首が吹っ飛ぶ。残酷美。 発表当時ロックコンサートの後上映され大喝采あびたということだが まさしくカウンターカルチャーの極致。ジョンレノンはこの映画を大絶賛していたという。 超絶的とはこの映画のことだろう。 2001年宇宙の旅やバリーリンドン、ラストエンペラーより びっくりさせられることうけあいだろう。 とんでもない監督だったな。
728 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 00:38 ID:QkRR9Rp6
なんかローマみて凄いいいなあと思って サテリコンみたんだが、サテリコンはなんかもう全然格が違う気がする。 とにかく破格というかこんなもんよく作ったなという。 それでいて娯楽作品としてもよくできていて、前衛の極致。 まさしく巨匠フェリーニ最大の大巨編。最高傑作だと思う。
サテリコンはSFのつもりで撮ったんだって。古代の人々を異星人の ように不可解で神秘的な人たちとして、解釈や意味つけを一切せずに イメージしてみた、って、。ジトンの結んで開いてみたいな 振り付けとかたしかに異星人同士の不可解な会話を見てるみたいな気がする。 エニグマ。
730 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 05:45 ID:/z8eHDli
個人的には「サテリコン」と「カサノバ」は割と近い作品だと 思っている。
731 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 12:34 ID:vsjyNcsd
>>715 返事ありがとうございます。
「女の都」と「魂のジュリエッタ」も是非観ようと思います。
うう、お金が幾らあっても足りない・・・。
>>730 原作もので、登場人物が人形のようだしね。
733 :
名無シネマ@上映中 :03/11/04 17:01 ID:pQgHTgC8
魂のジュリエッタはあまり期待しないほうが・・・
女の都は好きな作品のひとつなんだけど 好きなだけに何度も見返すと ローラースケートのつながりが雑だったり スタッフが眼鏡に思いきり写り込んでたり 気球のロープがモロバレだったりと やたら粗が目立つ…というのは既出ですか?
>734 漏れも好きで何度も見返してるけど、ぜんぜん気づかなかった。 バレものはいいとして、ローラースケートのつながりって何ですか? シーンのカットカットの繋ぎの編集が雑ってこと?アクションが うまく繋がってなくて、飛んで見えるとか?気になったことはなかったですが…
眼鏡はわざとでしょ。
>>731 だから、何も言わずに『青春群像』も観ろって。本当にいいから。
参考までに言うと、キューブリックの選ぶ映画のベストワン。
へぇキューブリックが…。ちょっと意外。青春群像を選んでるのも意外だけど、 キューちゃんはあまり他人の映画とか誉めそうもないんで、何かの映画をあげて マイ・ベストワンって言ってること自体が意外っていうか。
739 :
737 :03/11/05 01:09 ID:/Rb4MPQ7
3年ぐらい前かな。。。映画監督が選ぶベストみたいな本があって。 世界の監督が挙げたベストが、集めてあったんですよ。 (この本用のアンケートではなく、そういう発言や文章を集めたものだと思う) そこに書かれていて、漏れも、キューブリックがああいう暖かい感じの 情感のある映画をベストにしてるのが大変意外で、よく覚えています。 漏れ自身、『青春群像』は最初に買ったDVDというぐらい好きだから、 嬉しかったですが。
740 :
737 :03/11/05 01:12 ID:/Rb4MPQ7
補(蛇?)足 「暖かい感じの情感」とは、「クールな情感」じゃないって程度の意味です。 いわゆる「心温まる作品」というより、ある種の厳しさを持った映画ですよね。
741 :
名無シネマ@上映中 :03/11/05 05:35 ID:LT/Rgd/z
742 :
名無シネマ@上映中 :03/11/05 05:56 ID:wu5uqU99
わざとだよ
不粋を承知で「女の都」の重箱の隅 (こういうの嫌な人はスルーしる) ・森でマルチェロに迫られた女がこちらを向くと グラサンにスタッフ一同が映ってる。 ・ローラースケートで階段から落下すると、カットごとに スケートが片足から外れたり、また履いていたりする。 ・温室のシーンでニワトリを引っ張るテグスばれ。 ・滑り台のシーン(1)滑り降りていくカメラの主観のカットで まだ途中なのに滑り台のゴールが見えてしまう。 ・(2)アイロンをかけている女の下半身が作り物なのだが 上半身が作ってないので、背景の炎が透けて見える。 ・(3)アラレちゃん眼鏡のデカ尻娼婦。部屋がうっすらと見えると 彼女の尻が揺れているが、これがひざまでしかない作り物で ひざの下から男の足が出ているのが見える。 ・ラストの気球が持ち上がるシーンでのぶっといロープばれ。 しかし、そんな粗も半笑いでしゃべる巨乳ドナテッラでちゃら。 マシンガン乱射シーンが凛々しいなぁ。 おまけ重箱「悪魔の首飾り」 ・ラスト近く、橋の上で車をバックさせる時、トビーが脱いだはずの 黒い上着を着ている。
>>739 キューブリックが選んだチャップリンの映画からの1本が
「殺人狂時代」ではなく「街の灯」だったのも意外。
スレ違いすんまそん
>743 漏れが唯一気になったのは停まってた列車が動き出したときのジャンプカットだな。 あれは途中のフィルムが欠けてるんじゃないかと思うような見苦しい繋ぎだった。 あと眼鏡娼婦の作りもののデカ尻は劇場で初めて観たときは、魚眼か何かで撮ってるから ああいうふうにデフォルメされてるけど、ホンモノの尻だと思ってた。 スクリーンで観たときはマンコにボカシが入ってたような気もするんだけど どうだったろう? DVDで観て初めて男の足が見えてることに漏れも気づいたんだけど、 ああいうのはDVDだからはっきりわかっちゃうってこともありそうだ。 他のヘマ?は今まで何回か観てるけど気づかなかった。次回見るときに 探してみようっと。 女の都は女を「神秘的な生き物」「永遠の謎」として観る視点が好きなんだよね。まあ 一人一人の個性じゃなくて、「類」として観てるってフェミから批判されるんだろうけど、 何か新鮮な目で女を見直す色眼鏡でもあると思うんだな。
746 :
名無シネマ@上映中 :03/11/05 19:29 ID:jvCpE9Vj
なんかドキュメンタリー作品できいいらしいよ。 サテリコンは演出まじで俳優がきびきび動いてる。 フェリーニは即興演技をきらってるらしく、きっちり演出するみたいだ。 巨匠シリーズですっごい細かい指示だしてた。(ゴダールと逆だ。) あんだけ細かく作るから凄い作品できるんで、 だからフェリーニもどきでてきても駄目なんだと思ったよ。 ただ女の都あたりからは、もうフェリーニもお遊びというか趣味にはいちゃった という気がする。名声もえたしつかれたんだろう。 確かにあれだけ細かい演出するんじゃつかれるわな。だから70になったらすぐ 死んじゃった(;;泣泣
「フェリーニの都」という「女の都」のメイキングを見たことあるが フェリーニが演技指導しているシーンがあって、フィルムに残った 役者の演技よりうまいなと思ったよ。 具体的には、マルチェロのベッドから踊子ふたりが逃げていく場面で、 戸口でひとりが「奥さんが来るから」とジェスチャーで示す演技を フェリーニ自身がやってみせている。 これ以外にも電車の女がマルチェロにキスしそうになる森のシーンとか フェリーニが演技してみせているスチールはけっこう残っている。 あと、物を投げ付けられるシーンが女の都にもサテリコンにもあるけど 最初に投げるのがたいてい監督自身のようだ。 そういう演出をしているから、フェリーニ作品に出てくるキャラクター って同じ匂いというか、雰囲気の統一がとれているのではないかと 思います。
748 :
名無シネマ@上映中 :03/11/06 21:04 ID:JttkZxn5
青春群像は何か途中でほうりだした。 DVDかってじくりみたほうがいいんでしょうか?
749 :
名無シネマ@上映中 :03/11/06 21:09 ID:JttkZxn5
フェリーニ作品はみてて愉しいので順次かうつもり。 いまのところ サテリコン ローマ インテルビスタ ボイスオブムーン 甘い生活 が そろったので 欲しい順だと カサノバ 女の都 そして船はいく 81/2 アマルコルド フェリーニの道化師 あと今度のドキュメンタリー 道は好きだけど見てるのが辛い... よくもこういう映画とってる人がサテリコン撮るよね。
オケリハのDVDは単なる再発売なのかな?値段、パッケージ、仕様とかで 以前のものと違いってありますかね?
752 :
名無シネマ@上映中 :03/11/07 01:29 ID:Mhb5jxoC
青春群像のDVDは画質等、どうですか?
753 :
名無シネマ@上映中 :03/11/07 06:09 ID:GPrd86CT
他スレを見て思ったのだけど、 「レッドドラゴン」の盲目の女性役のエミリー・ワトソンには 「道」のジェルソミーナ的な演技が垣間見られます
754 :
名無シネマ@上映中 :03/11/07 18:18 ID:02kRQ/Bs
>>737 遅レスですみません。
青春群像も是非観たいと思います。
楽しみだな。
755 :
名無シネマ@上映中 :03/11/07 20:24 ID:mTSu+J0T
うーんビデオで青春群像かりたけどのれないで放棄した。 DVDでたらかうこと検討する。 実際ビデオとDVDでは印象違いすぎ。 とにかくDVDは凄い綺麗。サテリコンもビデオと段違いの画質。 まるで別の映画。 画質いいと全体がひきしまる。
test
757 :
名無シネマ@上映中 :03/11/08 11:04 ID:JGcV1Use
それにしても インテルビスタは画像落ちる。 ローマと比較しても段違い。 なんかぼけてる。 ボイスオブムーンは映像無茶苦茶綺麗。 同じ撮影監督なのでデジタル撮影したのではと思う。 ボイスオブムーンは序盤の話の暗さカットすればいいと思う。 脚本弱すぎ。 それにしても音楽家とか絵描きと比較して、一生で残せる作品なんて すくないんだろうと思う。やはり制作費の問題なのだろう。 制作費の問題で中止になった キューブリックのJ・ニコルスン主演予定の巨編「ナポレオン」 フェリーニの例の「マストルナの旅」みたかった。 悪魔の首飾り頃の作品なのでこの作品はホラーだったのではと思う。
インテルビスタの画像が悪そうなのは撮影のせいじゃなくて DVDへの移植の問題なんじゃないかなあ。スクリーンで 見た時、特に画像が悪いって意識した覚えないもん。あと 作品自体かなりドキュメンタリー映画っぽいから照明とかも 劇映画的な陰翳のある照明じゃなく、わりと平坦に当ててるシーンが 多いっていうのもあるかも。
>>718 タチとフェリーニ確かに納得.どっちも小さなエピソードの積み重ねだったり、 馬鹿馬鹿しい動作を深く愛してたりしてて色々似てるとこあるかも。 デビット・リンチがふたりを二大フェイバリットに上げてたけど なるほどなって思わせられる。
760 :
名無シネマ@上映中 :03/11/08 20:39 ID:JGcV1Use
ああいう脚本って結構難しいと思う。 パゾリーニもそうだ。 オーラッキーマンもそう。おもろかった。
761 :
名無シネマ@上映中 :03/11/09 10:51 ID:1qwfkQ0H
タッシェンの日本語版買いました。 フェリーニファンにはたまらない内容ですね。 最後のマシーナとのツーショットが、50年も前なのに色あせてない。 本当に素敵でした。
762 :
名無シネマ@上映中 :03/11/09 12:51 ID:BGvt9ont
>761 かなり美味しい本だよね。本文はまだ全部読んでないけど、 あらすじ、撮影時の逸話、批評がわりとバランスよく書かれていて いい感じだった。バクスターやインタビュー集読んでれば 特に目新しいことは書いてなさそうだけど、コンパクトにうまく まとまっててこれはこれで使えるかなと。 「道」のセットのスチールで鮮明なカラー写真にはビックリした。
今さら初めて「魂のジュリエッタ」を見ましたが、いやあ、素ん晴らしかった……! 620前後に主演がジュリエッタ・マシーナであることに否定的意見が幾つかあったけど、 何でよ、これ「フェロモンゼロの女」じゃないと、まるっきり形をなさんじゃないの。 おまいらは、とことん「♂」かと。 あの年齢のマシーナじゃないと、この映画は駄目。 独りTVの前にちょこんと座ったマシーナが泣き出すとこなんか、もうたまらん。 そして、そこからの怒涛のビジュアル展開。結果、迎える魂の開放。 まさに「8 1/2」の妻編――何と妻への愛と敬意に満ちた映画だったか。 そう、この映画には深い敬意がある。そういう映画はありそうで、あんまりない。 それに応えたジュリエッタも立派。 「サテリコン」「ローマ」と続けて見たが、圧倒的な「サテリコン」ほどではないにしても、 「ローマ」より買うですわ、自分は。文句なしの傑作。
764 :
名無シネマ@上映中 :03/11/10 00:43 ID:7gCCwoFq
>763 まあね…それはそうなんだけどさーホラ、この人にも性欲があるんだって 想像したくないタイプっているじゃん。もちろん「ジュリエッタ」は 性的な抑圧だけがテーマじゃないけどさ、やぱ封印されてる官能の解放って いう要素が強いっしょ。マシーナの官能の解放ってどうも見てて濡れてこないんだよ〜
IVCの「道」って買っても大丈夫ですか? あそこの会社はいい加減なマスターテープ使ったりするから画質とか心配
その「道」を買えばどうなるものかー 買えばわかるさー まよわず買えよ!ダーーーッ
つまらん。。
>765 英語が多少できてR1が見られる環境なら、今月出る予定のクライテリオン盤に 決まりだろう。漏れは一応予約したよ。
769 :
名無シネマ@上映中 :03/11/12 17:56 ID:8LUANR73
R1で出てる「世にも怪奇な物語」見たよ。アナモーフィック収録なので ワイドテレビの画面全体に広がる映像で見れるんだけど、今まではっきりと わからなかったディテールまでバッチシ見れて感動したよ。 空港のシーンはロビーに座ってる人たちの中に人形やら平面の写真だけの 人物がところどころ配置されててシュール感が倍増してるんだけど、 その中に写真のお面をかぶった男がいる。このお面をかぶった男が 最後のほうでスタンプが橋のたもとに車を止めたとき、小屋みたいな ところから出てくるんだよね。持っているレーザーディスクだと顔がつぶれて わからなかったんだけど、DVDだとこの男が写真の仮面をかぶってる ことがはっきりとわかる。空港にいたお面の男との類似には深い意味はないと 思うけど、スタンプが最後に見た男も仮面人間だったことで、彼の孤独つーか、 ある種の寄る辺なさみたいなものが際立ってる気はしたな。
「妹がいたら味見してやるぜ」
771 :
名無シネマ@上映中 :03/11/12 21:31 ID:BsK9UrvI
dvd 画質いいから
道 買いじゃない?
>>763 >>764 ビデオとTVでしかみてないんでDVDみてからでないと
なんともいえないんだけど
主役がアニタエグバーグとかモニカベッティ クラウディアカルディレーレ
だったら、そりゃあもう凄かったと思う。
予想。
アニタエグバーグ 編 そりゃあもう肉欲 むんむん お乳満開。
殆どサテリコンの 性欲編。
モニカベッティ 編 抑鬱された性欲の鬱々 悶々
アントニオーニの「情事」を軽く超える傑作。
クラウディアカルディナーレ 編
日本人好みのイタリアむちむち。庶民的な情緒溢れるお色気巨編の81/2
やぱ、マシーナよりいいよ。。。
どう考えても、ジェルソミーナやカビリアの悩みのようにしか見えない。
作品は素晴らしいけど、マシーナは女優としては小粒だと思う。
道みたいな宗教的な小編では生きるけど巨編に無理。
やはり魂のジュリエッタにはセクシーな女優が必要だった。
実際、その後、ジンジャーまでジュリエッタを使ってない。
使わなくて大正解だったと思う。
フェリーニもジュリエッタの弱点は間違いなく認識していたと思う。
あれ、キューブリック原案のA.I(監督スピルバーグ)が、
このスレで出てこないのが不思議・・
本当は
>>737 さんが言うような映画が撮りたかったのかなぁと思います。
しかし、苦手だったのかな?
でもキューブリックのA.I観たかったです。
しかし、ジュリエッタ・マシーナってほんと良い女優さんですね。
フェリーニも自分の嫁さんにわけだ。
× フェリーニも自分の嫁さんにわけだ。 ○ フェリーニも自分の嫁さんにしたわけだ。
>>771 しかしその3女優じゃ『道』は出来ないわけで、小粒とかいう話じゃない。
チャップリンがジョン・ウェインより小粒な役者と言えないようにね。
小柄、だ。
775 :
七六三 :03/11/13 02:12 ID:H6locGTL
>>771 うそーん。
つか、「魂の〜」って鬱積した性欲云々の映画を作ろう、って出発してないでしょ。
>どう考えても、ジェルソミーナやカビリアの悩みのようにしか見えない。
そう見えるのがむしろ正しいんだ、っていう。
ただ、当然のことながら、そういう女にも性欲はあるんじゃ、ってだけで。
いるじゃない、764氏が言ってるように、
「この人にも性欲があるんだって想像したくないタイプ」っていうのが。
(>どうも見てて濡れてこないんだよ〜 ←正直でワラタ(w )
イタリア女に生まれながら、見ず知らずの日本人にすらそう言われる容貌やキャラで、
劇中で「家庭的ね」とかって言われてたけど、何かチンマリしてて、エロスに乏しいの。
で、そんな奥さんもらっちゃったから旦那は若い女に走って(それ以外に理由がない)、
それをきっかけに、嫉妬からエロスに乏しい女にも炎がついたっていう、そういう話でしょ。
隣のフラチなパーティに行った時なんか、気の毒なくらいものすご背伸びしてるし。
「私にも余裕でそのくらい出来るのよ」とか言って、背伸びしすぎて脚プルプルしてるみたいな。
――で、そうした苦悶から最終的に、
「嫉妬に狂ってフラチなエロスにも走らず、さりとて幼少期から縛り付けられてた宗教的ドグマにも戻らず、
自殺への誘惑にも打ち勝って、晴れやかにその時に苛まれていた全ての苦しみから開放された」
ってところに到ってる訳で。
土台、お色気ムンムン系の映画じゃないじゃん。
それは何か『生きる』の主役も三船が良かった、やっぱり黒澤はスカッとさせてくれなきゃ、
って言ってるのと変わらんような気がする……
当時、フェデリコ兄やんとジュリエッタ姐やんがどういう状態にあったかはよく知らんが、
「巨乳とチンコばっかですいません。貴女はやっぱり素敵で偉いと思う」
っていう映画を作ったんじゃないのかな、アレって。
機会があったらもう一回見てみてよ。
間違いなく、「ジュリエッタ・マシーナの旦那でもある男」の撮った傑作だと思うよ。
長文スマソ。
776 :
七六三 :03/11/13 02:14 ID:H6locGTL
うわ、読みにくいな、ホンマにスマン……
777 :
名無シネマ@上映中 :03/11/13 11:29 ID:VyEhhtjm
>775 う〜ん、まああの映画の主旨はその通りだと思うんだけど、 バクスターだったかな、描かれてる内面が浮気された主婦のそれって いうよりはフェリーニ自身の内面って感じで、ジュリエッタが フェリーニの皮をかぶってる木偶人形みたいで気持ち悪いって指摘があった。 漏れもどっちかっていえばそういう居心地の悪さを感じたなあ。 ジュリエッタの顔や体型を見てると、彼女の幸福はダンナに愛されて家庭的で 小市民的な生活を送ることにしかないって印象しかもてないんだよね。 彼女が官能と無意識の王国に投げ込まれて自分を見つめ直し、最後に自分を解放していくっていう ストーリー自体がすごく作り物に思えてしまうっていうか。フェリーニにとっては あれが彼女に対するオマージュのつもりでも、なんか押し着せの価値観って感じで、 ジュリエッタはそういう解放を信じられる女じゃないんじゃないかっていう印象が拭えないっていうかね。
778 :
:03/11/13 11:34 ID:ESTtfkep
779 :
七六三 :03/11/13 18:44 ID:H6locGTL
>777 なるほど、確かに「サテリコン」みたいな作家の体質から直球ど真ん中でドーンと 放り投げたような作品には匹敵できてないし、幾分作り物臭いきらいはあるわね。 そういう批判なら解るし、あとそれから、 「幸福はダンナに愛されて家庭的で小市民的な生活を送ることにしかない」 って風な女も現実に少なからずいるだろうと思うんだけど、その人にも、 「官能と無意識の王国」 があるっていうのは当たり前だと、前提条件的に受け入れられるかどうか、 その辺りが、この映画についての好悪をまず分けるところとなってくるのかも知れんね。 自分はそれをフェリーニのビジュアルで見れたってことが大変面白かったんだろうな。 ある意味、その主題をもっと確かにリアルに描ける作家は他にいるだろうと思うんだけど、 そっちの充足にひけを取らないほどの面白みを感じたんだろう、っていう。 >778 すまん、男ばっか三人兄弟の末っ子なんで、悪いけど兄貴で我慢してくれ。
780 :
名無シネマ@上映中 :03/11/13 22:59 ID:JJnDL+P7
ていうかね。 小市民の映画ならキアロミスタとかウディアレンとかそこらの監督 とってくれればいいとおもうんだ。 やぱさ。 フェリーニにちまちま小市民とってほしくないのよ。 それは道 カビリアで通過したと。 フェリーニが道とカビリアで終わってたら まあ記憶に残る愛すべき小品をとった名匠で終わってたとおもうんだ。 やぱ甘い生活以降の 一作ごとに圧倒されるような作品あったからこそ 世界映画史上 並ぶ者なき大巨匠としてのこったんだでさ。 ジュリエッタは、はっきりいってテーマ小さすぎ。 だから映像にどんなに圧倒されても、記憶に残るものが すくないんだよな。 人間というものの存在を衝撃的にそして甘美に目の前に現出させる 映像の魔術師。 それこそ、みんなが望んでたフェリーニだったんではと思うんだ。
>みんなが望んでたフェリーニ 勝手に「みんな」とか言うなよ(苦笑) 小市民つうか庶民を描いた映画そのものの『アマルコルド』は素晴らしい映画で 支持者もイパーイいるわけだが。
782 :
名無シネマ@上映中 :03/11/14 01:16 ID:/UfbclmY
783 :
名無シネマ@上映中 :03/11/14 02:19 ID:Jm1oLjWP
「女の都」を初めて観たが、ちょっとパンチが足りない感じ。 内省的なのは毎度おなじみだけど、それがはじけたり、膨らんでゴロゴロ転がり出す そんな瞬間はなかった。 「スミックスマック」は素敵な語感。
784 :
そうかな :03/11/14 02:36 ID:RaOzYDeX
女の都はいい映画ですよ。マストロヤンニも良いですね。男からみた女性への 願望と現実とそれでも追っかける男を表現した実にすばらしい映画です。私には。 終わりの方で、美女の形をした気球に助けられてそれが撃たれてしわしわになって 落ちてゆく所なんか正しく象徴的で大好きです。 なんだかアマルコルドが出てきませんがあれは、後のジョーズとかタワーリングなんとか とかのお化け屋敷的、効果演劇的映画の走りだったと思います。豪華客船のシーンが ずっと後の未知との遭遇なんてストーリーの無い、表現主義的な映画と主題が似ていると 私は思うのですけれどもね。音楽も良くて、最後の披露宴のアコーデオンの スクリーンミュージックを買いましたよ。8 1/2の日本語版DVDが早く出て 欲しいですね。
785 :
783 :03/11/14 02:54 ID:Jm1oLjWP
「女の都」に今一つのれなかったのは音楽がニーノ・ロータじゃなかったからかも。 アマルコルドの音楽はほんと素晴らしかった。 船が来た!のシーン、未知との遭遇の宇宙船との類似、面白いです。 私は自堕落に映画を観ているので、ああいうシーンでは、 ついつい涙などこぼしてしまうのですが。
>>784 >未知との遭遇なんてストーリーの無い、表現主義的な映画
うーん、言いたいことは分かるけど、もう少し考えて書いた方が……。
『未知との遭遇』にはストーリー、あるでしょ。
「各地にUFOに遭遇した人がいた。主人公もその一人で、彼は何らかの
メッセージを受け取り、そして遂に……」って、映画のストーリーなんて、
そんなものが多いですよ。
あと、「表現主義」っていうのは、映画の場合、サイレント期からの立派な用語です。
787 :
:03/11/14 08:55 ID:dxYYazZA
>>782 ローマの高速道路に出てきた
フーリガン同士の低劣な罵り合い。
映画祭行かれた方客入りはどうですか? 作品や曜日にもよるだろうけど、小さい会場なので上映開始直前にノコノコ行ったら 定員オーバーになりそうで心配です。 会社帰りに最後の部がギリギリ間に合うんですが、土日公開の時に午前中に整理券貰って 午後の作品見た方が確実かな? 行った方雰囲気だけでもおしえていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
789 :
名無シネマ@上映中 :03/11/14 23:35 ID:Ufd6U6wt
>>788 日曜の三時半、一番混みどころでも、空席ありますよ。若干。
ひとりならば、真ん中のいい席がぽっこり空いていることも。
満席になることはないんじゃないかな?
790 :
名無シネマ@上映中 :03/11/15 09:26 ID:WVk9d/+2
>>781 アマルコルドにでてくる連中、とてもじゃないけど「小市民」に
みえなかったよ。w
もうやたらエネルギッシュでドスケベで、人生謳歌しまくり。
正直リミニが本当にこういう街で
自分が住んでたら、疲れて一年ぐらいで死んじゃいますw
791 :
名無シネマ@上映中 :03/11/15 09:32 ID:WVk9d/+2
それにしてもニーノロータ 晩年の作品までやってればちがってたとは思う。 音楽のつけかたが絶妙で演出を確実にサポートしている。 サテリコン ローマ なんかは 音楽が凄い重要だというのがわかる。 フェリーニも絶頂期だったがロータもまた絶頂期だったのだということを 痛感させられる。 それにしてもパゾリーニの王女メディアとサテリコンに共通したものを 感じる。文体はかなりことなるんだが。パゾリーニも買うか。
[映画] 道 (日本語字幕).avi 696,164,954 f764eab4adce9c438701c3067e1bc604
793 :
788 :03/11/17 15:06 ID:H+QL9EW4
789さんありがとうございます。 土曜日大好きな<そして船は行く>を見てきました。 小さい会場で、週末なのにあまり人いなくてびっくりしました。 あれで映画祭なのかなぁー?あまり知られてないのかなぁー? 客層もいろいろで面白かったです。 何度も見た映画だけど、小さいとはいえ家とは比べ物にならない大きさで見たから 良かったです。 何故か何度も見た場面なのに涙がところどころで出てきました。 (大切なペットを失ったばかりだったからか?お葬式というシュチュエーションと重なって泣いたのかな?よくわかんないや) 音は残念だけど、サントラ持ってるから我慢できました。 やっぱりいいなぁー。何度でも見たいです。
794 :
名無シネマ@上映中 :03/11/17 18:17 ID:MabL6/Nx
「船」に出てくる指揮者の爺さんはフルトベングラーに雰囲気が似てるよね。 ドイツ人の役者さんなのかな?
795 :
初心者 :03/11/17 20:46 ID:EZzm6n8d
この人の映画劇場で見るの実質2作目なんですけど、 上映後かなり気力体力消耗しますね…。「ジュリエッタ」の後「甘い生活」見ようと 思ってたんですけど、 濃厚な映像にノックアウトされてドライヤーに乗り換えてしまいました(w
796 :
名無シネマ@上映中 :03/11/17 21:11 ID:Po6FwTVL
>>795 僕もフェリーニ初心者なんですが、最近「サテリコン」「ローマ」など
絶頂期の作品を自宅で見てその映像に圧倒されつつもやはりこれは絶対
劇場で「体験」すべきものであると思った次第です。
気力体力消耗しようとも“初心者”さんは大正解だったと思いますよ。
これからは僕も面倒くさがらずに劇場に足を運びます。
797 :
名無シネマ@上映中 :03/11/17 22:46 ID:7wMtF0KG
私も映画だ。
798 :
名無シネマ@上映中 :03/11/18 21:16 ID:/ellcWKr
おもうんだけど フェリーニの映画って 何度かみて、その想いでを愉しむという 珍しい映画だと思う。 全てが懐かしく感じるという。 ビデオでみたときボイスオブムーンは駄作だと思いましたがDVDで 何度かみてるうちに愛おしくなりました。 甘い生活からサテリコンにかけては フェリーニの作品から異様な妖気が漂っていて 普通じゃなかったですね。 あれは一体なんだったんでしょうね。 凄いですよね。
799 :
名無シネマ@上映中 :03/11/20 17:01 ID:e9z5OASR
お勉強でフェリーニの映画を観てるやつって、生粋のフェリーニファンから見たら滑稽だよね。
>>799 オサーンの漏れは『ローマ』公開当時にリアル厨房で、『道』も何も知らずに
雑誌「スクリーン」に載ってたちょっとした記事と写真に興味を持って見に行き、
今まで知らなかった世界に圧倒されたクチですが。
たとえお勉強で観に行っても、その後夢中になるかどうかは本人次第だと思う。
肌が合わず、お勉強で続けて観るような人でも、観る方がいいし、
そのうち肌が合うタイプの作品もハケーンするかも知れない。
あなたの書き込みの方が滑稽。
801 :
名無シネマ@上映中 :03/11/20 17:10 ID:CwCZ0pjV
>>799 ふくれあがったオチチやオシリを前に
ズリ落ちたメガネを上げながら熱心にメモをとっている学生。ニキビ有り。
これじゃ本当にフェリーニ映画の中の人ですよ!
>>801 そういう人も微笑んで見るのがフェリーニの視線ですよね。
>>802 そういう人にはホントうんざりというのが(漏れもそうだが)、ウディ・アレソの立場ですね。
淀川さんがなんかの話で「ヴィスコンティは男色、フェリーニは女色を 追求してる巨匠」みたいなこと言ってるのを聞いて、スケベ精神全開で 「女の都」と「カサノバ」の二本立てを大塚の名画座に観に行ったのが フェリーニ初体験だったなあ。 田舎の高校生でさー成人映画を見に行く勇気がなくて、いちおう芸術の 建前がある映画なら見やすいと思ってね。じっさいエロいシーンでも かなり興奮したが、やはり単なるエロ以上の圧倒的映像体験で、もう 完全にイカレちゃった。フェリーニにはエロと映像芸術両方の筆おろしを 同時にしてもらったって感じだよ。
805 :
名無シネマ@上映中 :03/11/20 20:27 ID:ASgc3dUP
フェリーニは 「甘い生活」 撮って はじけちゃったんだね。 「道」をとってた敬虔なクリスチャンが、 「サテリコン」や「カサノバ」みたいなとんでもない 反道徳的なアンチキリスト教的な匂いがぷんぷんする作品 とったというのが凄い。 ベルイマンは最初から最後まで神に忠実でした。 彼の「野いちご」ってフェリーニっぽい。
>>805 >ベルイマンは最初から最後まで神に忠実でした。
あのう……ネタですよね?
神の中の人なんていない!
それほどベルイマンの映画見てるわけじゃないんだけど ベルイマンは最後まで神の存在(もしくは不在)とかそうゆう 問題意識から完全に自由になれなかったっていうようなことなんじゃないの? 逆にいうとサテリコンとかカサノバにアンチキリスト教は感じないけどね。 フェリーニにとってキリスト教的な問題意識は幼年時代のカトリック的な 禁欲とか自我の解放を抑圧するシステムとしてしか見てなくて、ベルイマンの ように神に対してこぶしを振り上げるようなアンチじゃないっていうか、 そういう宗教的深刻さとは無縁のところにいる気がする。
>>808 自分もそれほど観ているわけじゃないんだけど、
いくらなんでもそれを「忠実」とは言わんでしょ。
というか、ベルイマンは「神の沈黙」三部作で神と決別したわけだし。
『冬の光』など、自分にはハッキリと神の不在を表明している映画に見えた。
「以後」の『叫びとささやき』の神父(牧師だったかな?)も、
単なる人間としてしか描かれてなかった。これを「神に忠実」とは言わない。
ただし、フェリーニとベルイマンの宗教的深刻さに差があるというのは賛成で
牧師の家の子として神との決別をわざわざ映画でやらなきゃならなかった
ベルイマンは、立場としてはニーチェに少し似てますね。
対して、フェリーニの『甘い生活』の冒頭のヘリコプターでのキリスト像運搬は
皮肉めいてても深刻さは感じられない。哲学的というより、洒落っ気。
フェリーニの中の信仰は、生活の中の信仰というか……
漏れんちの近所でもさ、お寺さんの評判の坊さんに子供の名前を決めて貰ったり、
占いをしてもらったりというのがあるけど、そんな感じに似ている。
『道』『カビリアの夜』にしても、宗教めいた寓話ではあるが、
あんまりそのへん、深刻に考えず楽しめる。
寓話の楽しさ、切なさ、人情味の方が、優先されてる感じで、庶民的ですね。
フェリーニが宗教的にいちばん真面目に考えていたのは、
むしろ脚本家時代ではないでしょうか。
『神の道化師フランチェスコ』『アモーレ』の中の『奇跡』……。
特に『フランチェスコ』は信仰に真っ正面から取り組んだ映画として、
奇跡的な傑作ではないかと思います。長文、失礼。
810 :
名無シネマ@上映中 :03/11/21 22:26 ID:KAsXLSIG
今回、「崖」がどうしても観られません。平日のため。 IFのあと都内で巡映しないかな? キェシロフスキやチャップリンのように。
>>809 「戦火のかなた」の5話目(だったか?)の修道院の話は
他の5話とは毛色が異なっていて、宗教的なテーマを描
いてるけど、演出も含めて、この話はほとんどフェリーニ
の作品らしい。実質的にフェリーニの処女作じゃないかな。
812 :
808 :03/11/21 22:59 ID:SYCKY0xh
>>809 そのとーりだと思います。ただ甘い生活には神なき時代の虚無感とか心の空洞
みたいなものは多少テーマとしてあったのかなあ。アニトニオーニの
赤い沙漠に通じるような。でもまあ宗教的な問題意識っていうより
なんとなく時代的な気分だけかもしれないけど。
「甘い生活」は、ヴァチカンから非難され、イタリアの国会で 議論されるほど物議を醸したらしいから、当時としては反カトリック的 と見られたみたいだね。それとも、それまでがカトリック的だったので 反動が大きかったのか。どちらにしても最後は国葬にされてるんだから フェリーニが「アンチキリスト教的」とみなされていることはないと思うよ。
814 :
名無シネマ@上映中 :03/11/22 00:39 ID:zL8cKjIt
>『アモーレ』の中の『奇跡』……。 は、たしかアメリカではカトリックの反感をかって 上映禁止になったんじゃなかったっけか?
815 :
名無シネマ@上映中 :03/11/22 10:03 ID:uD0re3tk
まあアンチキリストという言い方はいいすぎで 実際はキリスト意識しすぎるほど しすぎて、その上での冒涜的な描写というべきだろうな。 神に対する意識が表面的だというのはあたってないと思う。 体になじんでしまっているキリスト教の体質はやぱサテリコンにも でてる。 ていうかそういう、「土着的キリスト教」が肉体にはいりこんでるからこそ 凄まじい表現がいきたとともいえる。 サテリコン的な酒池肉林の映画、多々あれど、深遠なものがないのはそのせいだろ。 それにしても、エルトポの監督みたいのがでてもサテリコンは模倣による 価値の減少がみられない非常に稀有な作品だ。 81/2は、その表現方法が模倣・引用されまくって、みたことがなかった人も いつかみたような映像のように錯覚してしまい、その本当の価値が わからなくなってしまった。 全ての超現実的前衛映画はここから出発したのに! 映画監督の映画という意味ではトリュフォーの「アメリカの夜」のが 愛らしくみえてしまうところもあって問題かもと思う。
816 :
809 :03/11/22 15:52 ID:vJyi/l3i
>>811 ひょっとしたらフェリーニはロッセリーニのチームの中で宗教担当という意識
があったのかも知れません。だからこそ、脚本家時代には宗教色が強かったかと。
しかし、ロッセリーニはその後も宗教的なテーマの映画を撮ることがあったようですね。
映画としては遺作の『救世主』は新約聖書ネタだったようだし、ひょっとしたら
数少ない最後まで「神に忠実」な作家だったのかも……。ただ、不勉強にして
『救世主』は観てません。機会があったら、自分の目で確かめたいものです。
>>812 時代的な気分というのは、あるでしょうね。ジャーナリスティックな感覚の
強い人だったんだろうし。
ただ、『甘い生活』の最後の少女は、天使のメタファーとも思えます。
つまり、天使と語れぬ時代の悲しい男の話かと。
>>814 宗教的な映画が旧弊な宗教団体から攻撃されるというのは、ありがちですよね。
『奇跡』は下層民の中の聖女というテーマで、『道』『カビリア』と
ストレートにつながる。その2作とも比べても、ハッキリ宗教色は強いですね。
>>815 『サテリコン』は、キリスト教以前のローマというのがミソですね。
>全ての超現実的前衛映画はここから出発したのに!
これは、言い過ぎ。『アンダルシアの犬』とか、観たことありますか?
『アメリカの夜』は、たいして関係ないでしょう。あれはむしろ、
『雨に唄えば』に近い内幕モノ。ちなみに、『アメリカの夜』は『アマルコルド』
と同年の日本公開で、当時、ベルイマンの『叫びとささやき』と三つどもえで
国内の映画賞を争っていた覚えがあります。
817 :
809 :03/11/22 16:01 ID:vJyi/l3i
>>815 追記。
>神に対する意識が表面的だというのはあたってないと思う。
誰も、そんな風には言ってません。
私に限って言えば、庶民の生活レベルになじんだキリスト教で、
むしろあなたの言う「土着」。
ベルイマンのように哲学的に深刻では無かった……ということです。
長文が続いてすいません。もう少し簡潔に書けよ>漏れ
>816 >ただ、『甘い生活』の最後の少女は、天使のメタファーとも思えます。 >つまり、天使と語れぬ時代の悲しい男の話かと。 あーそれで少女の言ってることがマルチェロの耳に届かなかったのか。 まあその解釈もありだとして、そういうメタファーの使い方は 個人的には好きじゃないなあ。そういう「意味」とか「観念」を伝える メタファーってフェリーニの作品にはありそうでいてあまりないと思ってるんだけど。 でも「甘い生活」はわりとそういうメタファーが多そうだね。
819 :
名無シネマ@上映中 :03/11/22 17:16 ID:uD0re3tk
実はパゾリーニとの相似性から アポロンの地獄をみた。 白黒だと思ってたらカラー。 カナーリよかった。 フェリーニを粗暴にした感じというか。 甘い生活 とか 81/2 カラーでみたかったなあ。 すっげー作品になってたと思う。 甘い生活の トレビの泉のシーン とか 81/2 のラストシーンとか。 白黒のがいい監督とカラーのがいい監督いるけど フェリーニは絶対カラーに向いてる。 道でさえ、色彩だったら、最後のザンパーノの慟哭が救われた気分で終わったと思う。 (白黒でこのラストはつらすぎたよ。カビリアよりずっとこっちのがいいなあ。 マシーナはピンの主役つらいと思う。)
820 :
名無シネマ@上映中 :03/11/22 17:22 ID:uD0re3tk
それから
>>816 ブニュエルのアンダルシアの犬 DVDもってますよW
黄金時代みたいなあ。
忘れられた人々Mみたことあるけどありゃすごかった。
メキシコ時代の映画凄いですね。野卑な魅力というか。
フェリーニの時間・空間の飛躍っていうのは
相当熟練したもので、ブニュエルのそれとかなり異なると思う。
彼の81/2はプルーストの失われた時を求めて にあたるぐらいの
画期的作品だと思う。
ヴィスコンティはこのプルースト作品 映画化したがってたらしいですね。
制作費工面できなかったとか。
フェリーニは、大体撮りたい作品は全部とれちゃったんじゃないでしょうか?
お客さんはいりそうですものね。
822 :
809 :03/11/22 18:28 ID:vJyi/l3i
>>818 >あーそれで少女の言ってることがマルチェロの耳に届かなかったのか。
一方、カビリアは最後の少女の「こんばんは」で笑みを取り戻しますね。
>個人的には好きじゃないなあ。そういう「意味」とか「観念」を伝える
>メタファーってフェリーニの作品にはありそうでいてあまりないと思ってるんだけど。
まあ、ある意味合いから出発しても「語り口」の魅力で、
意味を超えるのがフェリーニの魅力ですから。
『ローマ』の地下壁画が消えるところとか、発想はもろ図式っぽいけど、超えてますよね。
>>820 『黄金時代』はねー、ずいぶん昔に観たんですけど、『アンダルシアの犬』より
もっとスラプスティックなナンセンス性が強いというか……強烈です。
>>821 妹はいないので、漏れのオシーリでは?
ところで、忘れてますた。
>>812 812 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
823 :
名無シネマ@上映中 :03/11/22 22:52 ID:uD0re3tk
思うんだけど フェリーニってリアルでは、本当に気のいいオッサンだったような気する。 パゾリーニはリアルじゃ変態だし、 ヴィスオンティは気難しい同性愛の公爵御曹司、 ブニュエル は屈折しまくりの偏屈 ブレッソンは孤高の偏屈 ゴダールは女にもてないという劣等感ひきずるまくりの頭でっかち、 ベルイマンは思索する哲学者 トリュフォーは..いわゆるひきこもりに近い..本当にいいヤツだったな。 アメリカの今の巨匠はなんだかんだいっても まともすぎるくらいのヤツばっかだな。 コッポラ スピルバーグ。欧州の屈折した映画とはやぱ違う。 フェリーニは屈折してなかったのになんであんなへんてこりんな 映画とれたんだろう?素顔の彼はジンジャーとフレッドにでてくる おっさんのような人だったような気がする。
824 :
809 :03/11/23 03:30 ID:M3sbRCd4
>>823 つうか、単なる気のいいオッサンというよりは、
やっぱり頑固で、自分が全て!って人だったと思いますよ。
ただそれが、あなたの挙げたような作家気質ではなく、
むしろ、老練な芸人に近いものだったと思います。
ニコニコして話しても、「食えない奴」みたいな……
で、人をビックリさせるのが好きで、おおらかな反面、神経症みたいな。
歌舞伎の、猿之助とか、唐十郎とか。
そっちの方の、芸人フィールドに近い感じがします。
>824 そうそう。つまらん冗談言っておどけてても目が笑ってないタイプだよな。 社交的に振舞っているが実はかなりナーバスっていう。でもナイーブじゃなくて 人心を操る老獪さはしっかりと持ってる感じ。でもこういう二面性があってこそ 海千のプロデューサーや我儘な俳優と渉りあいながら繊細な表現も追求できた んだろうね。
ケーブルで昔のプロレス見てたら、馬場とかブッチャ―とかミル・マスカラス とかすごい濃い面々がでてきて、そのカーニバルな空気にフェリーニを 思い出した。でもフェリーニや馬場といった濃密なカーニバルの主催者が もういないことも思いだして・・・ K―1もハリウッド大作もカーニバルじゃなくてイベントなんだよなあ。
827 :
名無シネマ@上映中 :03/11/23 12:24 ID:UEY10U/J
晩年 衰えた というのはしょうがないかな とも思う。 甘い生活にしろ、サテリコンにしろ、ローマにしろ 映像の構図がびちっと驚くほどきまってるのが凄い。 「ある日マリエンバートで」というアランレネの映画は未見で 様式美の極致らしいけど、フェリーニも実は負けないくらい 様式にこだわってた緻密な頭脳の持ち主だったんだよな。 (レネも何作かみたけどやぱ巨匠だよね。凄いよ。) フェリーニの映画はとてつもない集中力と頭脳労働だったろうと思う。 演技指導もやたら細かくてここまでやるんかと思った。 甘い生活はどっちかというと大まかなんかとか思ってたら 一画面 一画面 力 はいりまくりで、 おいおいそこまでやっかと呆れるほどだったよ。 こういう作家は老齢になると集中力おちるから、晩年の作品がまたーりしてる おじいさん芸術映画になってもしょうがなかったのかなとも思う。 アンゲロブロス ヴィスコンティみたいな文体の映画は多分死ぬまで 傑作とれるんだろうね。 フェリーニの映画は体力・頭脳をフル稼働して創るエネルギッシュなもんだから 晩年衰えちゃったんだと思う。
8 1/2(Otto e mezzo)で、 もう構図で勝負するようになったと思うのですよ。 言いたいことは脚本ではなく、構図、空間設計、美術で言う。 映画の概念をまったく変えてしまった。 これはゴダールに先駆けるもので、映画の革命と言いと思うのです。
829 :
名無シネマ@上映中 :03/11/23 22:46 ID:UEY10U/J
ついにでた! 「そして船はいく」DVD! 今注文しました。 ここのスレで評判いいんで気になってました。 ビデオでみたとき なんか精気なくて 途中でほうりだしちゃったんだけど、 DVDだとどうかな? 期待してます! あとで報告します。
830 :
名無シネマ@上映中 :03/11/24 16:36 ID:C8Dy3l68
フェデリコ・フェリーニ映画祭で『フェリーニ〜大いなる嘘つき〜』を見てきました。 フェリーニ自身については10年位前のインタビューになるんですかね、私としては 貴重な証言を聞けてよかったです。 フェリーニの口から「シニシズム」という言葉がでてきて、あぁなるほどと思いました。 「8 1/2」からの映像が彼の過去をイメージするために多用されてました。 既成の家族、宗教、社会制度に喧嘩を売りつつも自らは霊的なメッセージを 受けているようにも感じられました。 アイディアが成熟したものの製作まではいたらなかった幻の作品のエッセンスが 形を変えながらもいろんな作品に散りばめる事ができた、そうです。 空想、妄想、夢、思い出が現実よりもよりリアルに感じられる瞬間を求めていたのでしょう。 彼の過去と現在(と未来)の概念は普通ではなかったのでしょう。 関係者の中で興味深かったのは撮影監督のジュゼッペ・ロトゥンノジュゼッペ・ロトゥンノでした。 何故かシーンによっては影絵でインタビューを受けていたり… 彼のカメラワークはフェリーニの後半の作品の要だったし、フェリーニも芸術作品における 光の重要性について述べているように… それにしてもドナルド・サザーランドは見る影もなかったです。 「カサノバ」撮影での絶望的な体験を聞いていて疲れました。 「悪魔の首飾り(世にも怪奇な物語)」でクレイジーな演技をしたテレンス・スタンプの話が 一番面白かったです。 フェリーニの全盛期の関係者のインタビューをもっと見たいです。 適わぬ夢ですが。 多くの人はこの世にいませんので。
サザーランドがひたすら悲惨だったのはけっこう色々なところで 読んでるから、ロトゥンノとスタンプの話は興味深いね。 漏れはR1のDVDを注文しちゃったんでそれ待ちだ。
832 :
名無シネマ@上映中 :03/11/24 22:49 ID:XatttHRV
彼は撮影監督 晩年ロトウンノになぜしなかったんだろう? ニノロータいなくなってから駄目になったという淀川説流布してそれ信じてる 人多いけど、音消してしばらくみてみたんだよね、ローマ。 でもね、一画面一画面、精気みなぎっていて、実にエネルギッシュなんだ。 映像だけでもつという感じ。 だからニノロータが亡くなったのだけが原因じゃないと思うんだけどな。 編集のせいでもないと思う。 役者への演技のつけかたも晩年あまくなってると思う。
833 :
809 :03/11/25 01:15 ID:BJZIdiTT
>>832 漏れも、ただ単純にロータだけが原因ではないと思いますけど、
音無しで画面だけでも大丈夫だから……というのが、必ずしも証明になるとは思えない。
その画面をつくるための大きなイマジネーションの源のひとつとして、
ロータの音楽があったと思うから。
ロータとフェリーニの関係は、通常の監督と音楽家の関係を超えていたでしょう。
どっちかというと、ミュージカルの作者・音楽家の名コンビに近しいものが
あったのではないでしょうか。『道』の時点で、既にテーマ曲が物語の重要な
モチーフになっていますよね。
あなたの言う通りロータが逝ったから……というの「だけ」が原因とは思わないが、
かなり大きな要素にはなっていると思います。
カサノバはロータ+ロトゥンノだけど、精彩に欠ける気がする。 当時、これを見てフェリーニは終わったと思ったよ。とても 期待していただけにがっかりしたのを思い出す。 「大いなる嘘つき」でもフェリーニ自身が言っていたように、 特にこれ以降の作品は前金を返したくないから嫌々完成させた だけというのが本音ではないか。情熱を失っていたのでしょう。
835 :
809 :03/11/25 02:25 ID:BJZIdiTT
>>834 『カサノバ』は、枯れかけというか、半分映画が死んでるような感じが
凄くいいんですが。精力横溢で作っていたら、あのラストがあそこまで
響かなかったでしょう。
『甘い生活』のラストのむなしさともまた違う、不吉さ、やりきれなさ。
フェリーニ自身、最後までノリきれなかったのかも知れませんね。
でも、そういうこととは別に(あるいは、それゆえに)異様な、今までとは
違うフェリーニの映画の貌が表れたのは、まさに天才の証だと思います。
当時ガカーリしたというのは、期待するフェリーニ像と違ったからでは?
漏れも戸惑いましたが、重い杭のようなものを胸に打ちこまれた異様な感動
を覚えました。一度、自分の中の「フェリーニ、こうあるべし」を捨てて、
再見されたらいかがでしょうか……。
ロータの音楽の美しさも、とても不吉です。
836 :
名無シネマ@上映中 :03/11/25 15:48 ID:51Pt87SK
歳とってまでギンギンの奴は少ないです。 自分が年寄りになってから「ボイス・オブ・ムーン」撮ってみろといわれても あの迫力は無理です。 あの人は「映画」ですから、あの人が体力なくなると「映画」も 元気なくなるのは、あたりまえで。
837 :
名無シネマ@上映中 :03/11/25 16:08 ID:/xHrZPvT
ロータやロトゥンノとの関係もあるけれど、脚本家との関係も大きいんではないでしょうか? 「甘い生活」や「8 1/2」を頂点とするエンニオ・フライアーノとのコンビを解消したあと ベルナルディーノ・ザッポーニやトニーノ・グェッラ(タルコフスキーやアンゲロプロストも組んでた)と お相手を変えるに従って、フェリーニ映画も微妙に変っていったような気がします。 植草圭之助、菊島隆三、橋本忍といった有能な脚本家の名前がタイトルから次々と消えていくに従って、 黒澤映画がどんどんつまらなくなっていったのを連想します。
カサノバ面白いと思うけどな。ロータの音楽も最高だし。 オールセットの人工宇宙が好きだっていうのもあるが。 カサノバのサントラって今でも手に入るのかな? 機械仕掛けの鳥の音楽かけて一度セクースしてみたい。
839 :
名無シネマ@上映中 :03/11/25 20:01 ID:9z5phgRL
一番好きなのが ザッポーニとロトウンノが組んでたころ。 やたら妖気がただようというか、俺は天才だぞううううというのが もろあらわれてた時期。 悪魔の首飾り サテリコン ローマ カサノヴァ 女の都 女の都はちょっと落ちるけど共通項あるでしょう。 なんかすごい妖しげな作品。 一番資質にあってたんじゃないかな。 このトリオだったら甘い生活 81/2ももっと攻撃的だったと思う。 一番フェリーニが強烈だった時期がこれ。
ワタシとしては、「8 1/2」〜「サテリコン」がピークと言ってみたい。
どうでもいいが、81/2 DVDもったいつけないで早くだせ! 少なくとも俺は早速予約すっぞ!
81/2 アメリカでは発売してるのにな
もったいつけて出さない訳ではなく、 単純に出しても売れないから、出さないだけですよ。
そんなことないよ だいたい、12月に発売の「ローマの休日」だってだいぶ アメリカと日本では発売にずれがあるしさ
845 :
名無シネマ@上映中 :03/11/26 00:55 ID:Co2yARHH
「81/2」よりさすが「ボイスオブムーン」や「そして船がいく」 が売れるとは思えないよW
フェリーニ映画だったら商売になるでしょ。 DVD購買層(日本の映画ファン)に、それなりに人気のある監督だから。 ましてや、代表作の一本と言われてる作品なんだしねえ。
ローマとサテリコンが出たのは向こうでMGMから発売されてたからだろうね。 81/2はクライテリオンだけど、クライテリオンの作品をそのまま移植してる 日本の会社ってないよね。ビデオを出してたのは東北新社だっけ?だとすれば 東北新社がDVDにしないとずっとそのまんまなんじゃない?
848 :
名無シネマ@上映中 :03/11/26 02:26 ID:Z2bvMgVK
>>847 私が持ってるだけでも「バンデッドQ」とビースティボーイズのPV集は
原盤がクライテリオンですよ
他にもあるんじゃないですか?
でもほんと8 1/2は早く出して欲しいもんです
amazon USA を調べたところ 8 1/2は2種類ある Single Disc Editionは単に2枚組みのCriterion Collectionの Single Discとは思えないが・・どうだろ? 1) 8 1/2 - Criterion Collection (1963) Release Information: Studio: Home Vision Entertainment Theatrical Release Date: June 25, 1963 DVD Release Date: December 4, 2001 Run Time: 138 minutes Production Company: Public Media, Inc 2) 8 1/2 (Single Disc Edition) (1963) Release Information: Studio: Image Entertainment Theatrical Release Date: June 25, 1963 DVD Release Date: October 8, 2002 Run Time: 138 minutes Production Company: image
>849 2)の Image はアートハウス系とかカルト系を多く出してる会社だね。漏れは Image 盤の「魂のジュリエッタ」持ってる。 クライテリオン盤は画質も最高だし、おまけに「監督ノート」まで入ってるから そのまま日本版で出せれば最高なんだろうけど、廉価な値段でImageのが移植されても 悪くなさそう。ちゃんとスクイーズみたいだし。
851 :
名無シネマ@上映中 :03/11/26 22:32 ID:Co2yARHH
僕は 駄作にしろ傑作にしろ フェリーニ映画みたあとはほんわかした気分に大抵なります。 晩年の作品みてると衰えてるなあと思って、哀しい気持ちになったりします。 でもそれでもフェリーニおじさんが大好きです。 人生ってやぱ哀しいけどいいなあと感じさせてくれたりします。 ぼくもこういう人になりたいなと思います。 フェリーニおじさん、ありがとう。
つ〜か、売れるんだったら、なんで出ないんよ?
854 :
名無シネマ@上映中 :03/11/27 23:13 ID:dcQ+0tfV
851はかわいいなあ。
855 :
名無シネマ@上映中 :03/11/28 01:04 ID:mA7nYIHx
クライテリオンの『8 1/2』が届いた。同時注文は、 ファスビンダーBOXと『悪魔のシスター』。 ...もう、日本製のDVDなんて、絶対に買わねえっ!! 全ての出来が最高。 ジュリエッタも買います。
ヤフオクで19800円開始の「オーケストラリハーサル」に入札した人が…… あとたった3週間で再発なのに…… よほどの金持ちならいいけど。
フェリーニ作品なら絶版になって再発の予定がぜんぜんなさそうな ときが来たらけっこう高く売れそうだよね。サテリコンやローマ なんかもし絶版になったら3万でも買う香具師いるんじゃない? 今から買占めとくかw
ザンパノが最後に浜辺で泣き崩れるのはどうして?
いろいろ経験すればわかってくるよ
>859 どうしてって…見ててザンパノと一緒に泣けなければ 理由なんか知ったところで意味はないと思うが。
>860 >861 色々経験したり人たちや、ザンパノと一緒に泣いた人たちは 大体同じ解釈、更に言うとフェリーニがさせようとした解釈を してるのでしょうか。
フェリーニはあえて解釈を強制してないとおもうよ。
864 :
名無シネマ@上映中 :03/11/28 20:28 ID:WIGWfZaG
つまるところ 自分のおろかしさ。情けなさ。 そして自分の人でなしかげんさ。 思い返すとあの娘の純な顔がうかんでくる。 ああ俺は屑だ。ひとでなしだ。 なんであいつを捨てたんだ。 そいういった感情が渦巻いて慟哭してるんだ。 フェリーニはザンパーノが救済されることを 密かに思っている。 静香に小さい音でラストラーダの音楽がひびく。 そしてフェリーニは思う。人間は愚かしい。罪を犯し後悔も一杯だ。 間違った事もしてきた。 そして心から泣きたくなることもある。 それでも、しかし、人間を神は見捨てないで救済して欲しい。 神は存在するのか。いやそれはあんまりかんがえまい。 祈ろう。そして救済されるよう願おう。
>ザンパーノ ・・・
>863 そういえば強制はしてないと思います俺も。改めると、フェリーニとしては ザンパノが泣いている理由を何だったのかってのと同じ理由になるのかって ことです。また変な事言ってる気もしますが。 >864 ありがとうございます。難しいところもありますが、なるほどなあと思います。
867 :
名無シネマ@上映中 :03/11/29 19:47 ID:TcoVVHJS
っていうか、フェリーニは曖昧且つ余韻の残るエンディングシーンをつくるのがとてもうまい よね。
そういえば、誰かフェリーニの映画でエンドマークのあるものと無いものを 分けてみてくれたら、何かが見えてきそうで、面白そう(他力本願、スマソ)。
869 :
名無シネマ@上映中 :03/11/30 01:47 ID:vFAzcswU
>864 初期のフェリーニにはそのような無理をした救済(もっといえば、つじつまあわせ) が感じられるね。ザンパノがよっぱらって女を抱いたり、殺すところの獣性などは実に のびのびしてるのに。そういうところがまだ硬い。というかキリスト教モラルに無理に自分をおしこめてるというか。 それ以降の81/2などの傑作につながってゆく本当のフェリーニらしい自由さの萌芽は随所にみられるけどね。
>>869 といってもあのザンパノの慟哭あるからこそ、余韻が深くのこったと思う。
名作といわれているのはそのせいでしょう。
そういえば、初期の作品はいわゆる名作で、甘い生活以降の作品を
名作といった古典的呼び方でよぶ気しないですね。
巨編とか、秀作、超弩級の作品 とかのふさわしい。
初期はネオリアリズム風ですね。
殆ど突然変異のように甘い生活 81/2がでた。
サテリコンの変貌も凄い。なにか突然作風が変わる。
女の都のあとの「そして船はいく」への変貌もまるで別の監督の作品みたいでした。
871 :
名無シネマ@上映中 :03/12/01 00:39 ID:nLr+VUxd
作風はかわってもさ、ほら、なんていうか、フェリーニの映画には必ず登場するものってある じゃん。そういう点、初期も円熟期も奥底では同じものが流れていると思う。
872 :
名無シネマ@上映中 :03/12/01 02:15 ID:YfdrE29D
>>867 「サテリコン」のエンディングシーンは史上最高だと思うなあ、鳥肌がたったよ
873 :
名無シネマ@上映中 :03/12/01 13:51 ID:sVppkDe0
サテリコンのエンドクレジットの音楽寂しいね すごい好きなのよ
日本の楽器つかわれてる。。 パゾリーニもそうしてた。
ボッカチオ'70「アントニオ博士の誘惑」はどんな出来ですか?
>>875 ああ、フェリーニの作ったマンガだなあ……という程度の感じ。
ボッカチオは甘い生活と81/2の間に撮ってるんだよね。 でもスタイルは中期以降の作品のほうに近くて面白いよ。 もしかしたら現実と幻想のフェリーニタッチはボッカチオで確立されたのかも。
ストーリーはおもしろいよね。 音楽も。
879 :
名無シネマ@上映中 :03/12/03 00:30 ID:jGIN7QRz
同じ短編でも、ボッカチオよりは悪魔の首飾りのほうが数段傑作。
>>879 そりゃまあ、ほとんどの人がそう答えるのでは?
881 :
名無シネマ@上映中 :03/12/03 00:54 ID:8ehGjeZg
でも甘い生活から81/2への変異て突拍子もない変貌なんで このボッカチオのとんでもないほら話の映像イメージが 彼の映像表現を大いに刺激したんではと思う。 これだけ作風変貌させていった監督も珍しいと思う。
882 :
名無シネマ@上映中 :03/12/03 01:03 ID:8ehGjeZg
道 カビリアの夜 までは明らかにネオリアリズムの影響にある。 そして作品はいわゆる「名作」だ。 甘い生活で、超弩級大作をとり、完全なエピソード主義となり話はどんどん 飛びまくる。映像表現はこのころから精緻をきわめている。ただしあくまで 古典的映像を踏襲していたと思う。 81/2で映画史をくつがえすような、当時としては、とんでもない前衛映画 をとる。映像主義に完全に移行した。もはやなんでもありだ。 サテリコンでまた変貌。非常に過激で残酷な表現もするようになった。 全てが過剰でデフォルメされゴシック映画の究極を示した。 これ以降ひたすらエネルギッシュなフェリーニ節炸裂時代となる。 そして船は行く から 彼は非常に内省的な作風となった。 全てがとまっているような静寂の時を大切にするような。 彼の人生そのものがサーカスだった。 最初は地味にもの悲しく中年では壮絶な出し物、晩年は枯れて哀しいピエロの 出し物で終わった。
>>881 そりゃあるかも知れないけど、まあ作品自体は、フェリーニの短篇の中では
「まあこんなもんか」レベルだすね。愛せるけど。
個人的には『結婚相談所』の方がビックリしたなあ。『道』の前の作品なのに、
アパートの描写に『ローマ』みたいな魅惑的な喧噪感があって。
>>882 言いたいことは分かるような気もしないでもないが、
あまり映像主義を強調するのはどうか。
『81/2』以降も、シナリオは大事にしてたと思うよお。
シナリオの作り方が変わっただけで。
例えばケネス・アンガーあたりの実験映画の人に比べて、
フェリーニは「語り手」としての魅力を失わなかった点にも、個性が感じられる。
884 :
名無シネマ@上映中 :03/12/03 02:32 ID:MsTYwUFZ
ズミッズマッズミッズマッ
885 :
名無シネマ@上映中 :03/12/03 20:10 ID:GM7JWHA7
ネオレアリズモの影響といえば、最後まで残ってると思うんだよね。 フェリーニの映画は主観的な映画でありながら、底には客観性がある ので独善的な映画にならない。その客観性はロッセリーニ譲りだと思える。
886 :
名無シネマ@上映中 :03/12/03 23:58 ID:8ehGjeZg
>>885 いいこといった!!
フェリーニって前衛的なのに、妙に嘘っぽくない。
フェリーニ的映像つくるフォロワー多いが、薄っぺらで
説得力ないのはそのせいだ。
リアリストにして前衛的。
いやかっこいいね。
プルーストとドストエフスキーをドッキングだね!
> ネオレアリズモの影響といえば、最後まで残ってると思うんだよね。 俺もその根底にあるものはいつも感じていた 彼なりの妄想をかぶせても、その影響がいつも 見え隠れする この映画の登場人物の誰がフェリーニの分身かな とも考えたりする そこに、彼の映画を身近に感じるトリックが あるのかもしれない
ネオリアリズモの関係とかよくわからんが、 女の都を見ていて、男の視点だけのようでいて、しっかり男の身勝手さみたいな ものもちゃんと描かれてて感心した覚えがあるな。
889 :
名無シネマ@上映中 :03/12/04 07:50 ID:QYn9ZU8Z
フェリーニを語る奴に悪い奴はいない
フェリーニを語る奴は、長文好き。 というか、あの映像を語ろうとすればそうなるのかな。 …スクリーンいっぱいのお乳とお尻だけど。
>フェリーニを語る奴は、長文好き。 ワロタ 確かにこのスレ,読むのが大変だよね。
このスレ初心者はデジャブに注意だな。スレの70%くらいはデジャブ的 カキコで埋まってる。
893 :
名無シネマ@上映中 :03/12/05 00:32 ID:H9OGnr5g
で 今日「そして船はいく」がアマゾンから届いた。 このスレで人気があるということで、ぜひちゃんとみようと おもってたんだ! うむ、愉しみ。 700万ドルの大作ということです。 女の都は批評家の受けよくなかったけど この作品はベネチア映画祭で熱狂的な大喝采を浴びたとのこと。 ほんまかいな。 あとで感想かきます。 では。
894 :
名無シネマ@上映中 :03/12/05 00:55 ID:H9OGnr5g
それにしてもこの映画すごくこわくない? 開巻かなり怖い。 この映画の登場人物は皆死人みたいな気がしてくる。 なぜか異様に「死の世界」が感じられる。 フェリーニの映画でも一番の異色さだと思う。 デリーニの映画というとエネルギッシュというイメージあるけど この映画は全て止まっている感じがする。 マストロナの旅の変形なのだろうか? まるで別人そうテオアンゲロブロスみたいな作風に感じたりする。 非常に不思議で怖い作品だ。 傑作の予感。 前みたときは途中放棄したのだが。 しかし怖い作品だと思う。 フェリーニに一体なにがあったのだろう?
さて離婚
プンプンプン!
897 :
名無シネマ@上映中 :03/12/05 15:30 ID:y81UKIck
フェリーニとコンビを組んだキャメラマン。 オテロ・マルテッリ…初期〜「甘い生活」 ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ…「8 1/2」「魂のジュリエッタ」 ジュゼッペ・ロトゥンノ…「サテリコン」「アマルコルド」「カサノヴァ」… トニーノ・デリ・コリ…晩年の数作 もともとマルテッリはロッセリーニ(「戦火のかなた」他)、ヴェナンツォは アントニオーニ、ロトゥンノはヴィスコンティ、デリ・コリはパゾリーニと それぞれコンビを組んでいた。 監督とキャメラマンの関係を夫婦にたとえるならば、 フェリー二は他人の奥さんに手をつける女たらしか? 奪っては捨て、奪っては捨てながら成熟してゆく、 これぞ芸術家の鑑。
898 :
名無シネマ@上映中 :03/12/05 21:12 ID:Mb4QYNo3
フェリーニ映画祭も東京では終了です。 みなさん、何を見ましたか?
899 :
名無シネマ@上映中 :03/12/05 22:08 ID:H9OGnr5g
やはり、「船はいく」は傑作であった。 実に緻密に造られている。 エネルギッシュな動の作品でなく「静」の映画。 まるで「幻塔」をみるような。 それにしても、女の都 から、 ここまで一気に作風がかわるなんて。 前回、レンタルで当初みたとき、失望したのはフェリーニ映画のエネルギッシュさを 期待して裏切られたとおもったからだった。 フェリーニ映画ということをわすれて、テオ・アンゲロプロスがイタリアで 撮った映画だといわれてみてたら、大傑作だとおもってたろう。 傑作 95点。
ところで「船」はフェリーニの中ではわりと政治的な問題、特に コミュニケーションの断絶と戦争の関係をテーマにしてるってことらしいけど、 そうなんですかね?
903 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 07:14 ID:sW+7xzLE
>>899 「そして船は行く」「アマルコルド」etcの脚本家トニーノ・グェッラは、
「シテール島への船出」「霧の中の風景」等々で
アンゲロプロスとも組んでますね。
904 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 10:18 ID:papwMoSK
>>903 な、な、なーる。。。。。
納得しすぎ。。。。。
「霧の中の風景」 大好きです。
テオの作品というと、「旅芸人の記録」等あげる人
多いですけど、僕には「霧の中の風景」が最高作です。
この作品をテオの最高作にあげる批評家、エッセイストも多く、
個人的には嬉しいです。
フェリーニで人気投票今やったら、「サテリコン」「アマルコルド」あたりが
トップにきそうですがどうでしょうか?
「81/2」は発表当時世界史上NO1にいれてもいいくらいの勢いあったらしいですけど
最近騒がれませんね。僕はカラーでみたかったなあとつくづく思います。
「魂のジュリエッタ」の色彩と映像は凄まじかったですからね。
作品は脚本弱すぎ。
「81/2」は脚本としては一番つきつめた綿密なものだったように思います。
カラーだったら「サテリコン」もびっくりの作品だったかもと結構悔しいです。
当時カラーか白黒というのは製作費の関係だったのでしょうかね。
905 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 10:21 ID:papwMoSK
>>902 ☆☆☆☆
この作品ってエネルギッシュじゃないけど
「大力作」ですよね。フェリーニにもこういう作品とれるんだという。
まさしくネオリアリズムの影響ありますね。
>855 クライテリオンの 8 1/2 は確かに素晴らしい作りなんだけど・・・・ 細かいこと言わせて貰うとアメリカン・ビスタなんだよな。 ワイドTVで見る際には都合がいいんだけどヨーロッピアン・ビスタの映像と 比較するとどうしても窮屈なのよ。フェリーニって構図が考え尽くして決められていて 顔のアップで画面にアゴがすべて入ってるか切れてるかどうかで無理して上下切られてる印象が否めない。 ワイドを4:3にするのと違って比較しなければ気にならない程度なんだけどね。
907 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 12:37 ID:papwMoSK
英語で買う勇気ない。。。 いまいちふみきれない。 届かなかったらどうしようかと。 あとつたない英語で交渉も。 アメリカのアマゾンて日本人はいれるの? それでもクレジットカードアメリカで使うの怖い。 カード暗証ぬすまれたら.... 81/2でたら即かうんだけど。 ビデオと比べて画質別物。 比較にならない。
908 :
902 :03/12/06 13:02 ID:qmtB5tU3
>>905 だから、点数つけたり星つけたりするなよな。
909 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 15:45 ID:c7Lfi52O
トニーノ・グェッラはもともとアントニオーニと組んでた脚本家だね。 個人的にアンゲロプロスの最高傑作は「ユリシーズの瞳」
910 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 15:58 ID:sW+7xzLE
タルコフスキーの「ノスタルジア」もトニーノ・グェッラ。 タヴィアーニ兄弟とも組んでたはず。
911 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 17:34 ID:sW+7xzLE
私のフェリーニベストは「カサノヴァ」。 脚本はグェッラではなく、ザッポーニ。 失敗作との評価の方が高いけれど、 バロック的とも評すべき絢爛たる美術の陰から 退廃の香り、死の臭いが漂ってくるのがたまらない。 ニーノ・ロータの音楽も素晴らしい。 映画祭でやった「フェリーニ〜大いなる嘘つき」は 今ひとつ物足らなかったけれど、 「カサノヴァ」でカットになった黒人とのホモセックスのシーンが 復元されたのには興奮した。 ついでに、やはりカットされたというアメリカの巨乳ポルノ女優 チェスティー・モーガンのシーンも、見てみたかった。
912 :
名無シネマ@上映中 :03/12/06 18:52 ID:papwMoSK
正直「そして船はいく」 で演出力 ががくっとおちていると 前おもってたけど この作品でフェリーニ節はなりをひそめているけど 作品としての緊張度 映像の構成は凄い。後の作品で目立つ、 自己模倣の要素は逆に非常に少なく、 「フェリーニ度数」がやたら 低い異色中の異色な作品だと思う。 フェリーニというのはその気になると全く異なる作風の作品でもできちゃうんだなと 思った。 ところでこの作品興行的には成功だったの? やぱ本当に衰えたのは「ジンジャーとフレッド」からだったんですね。
>papwMoSK 悪いが、評論家気取り、思い込みで書いてるお前は、浮いてる。 ちょっと考えてから書いてくれ。
914 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 09:57 ID:t2R8M1gN
915 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 10:06 ID:t2R8M1gN
>>913 フェリーニの素晴らしさを喧伝して、少しでも多くの人にみてもらえれば
という想いでかいてるんだけど
まずい?
「そして船はいく」はどちらかというとフェリーニとしては
おつにすましていてとっつきにくいけど傑作だよといいたかったのだが?
>>914 のキネマ旬報の日本人による世界映画ベストで
読者投票では9位に「道」がはいっているのにびっくり。
日本人はこういう涙もろいのに弱いんだなと。
読者投票1位は「2001年宇宙の旅」
評論家の一位は驚くなかれ「七人の侍」が「市民ケーン」おさえ一位!
ちなみに評論家7位が「甘い生活」でした。
訂正 >>ちなみに評論家7位が「甘い生活」でした。 ちなみに評論家9位が「甘い生活」でした。
917 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 10:35 ID:+mEBqfbE
フェリーニ映画は今や裸の王様。 つまらないのに、おおっぴらにけなせないような雰囲気ができ上がっている。 「おまえは映画を語る資格はない」と言われようが、どうしようが つまらんものは、つまらん。以上
918 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 11:00 ID:+T00K8bF
「道」もいいけれど、私は「カビリアの夜」ですね。 脚本にはパゾリーニも参加している。 絶望のどん底にあるカビリアが、 陽気な若者の集団に混じるうちに笑顔を取り戻していく あの不思議なラストシーンには、 何度見ても感動してしまいます。
919 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 12:17 ID:t2R8M1gN
>>917 そうでもないんじゃない?
フェリーニファンて寛容でおおらかな人多いと思う。
81/2やサテリコンの監督だけだったらそういうカルト監督だったけど。
なんせ道 アマルコルド 女の都 ジンジャーとフレッド の監督だし。
なんか人のいいおじさん丸出しというか。
だからみんなフェリーニおじさんが好き。
920 :
:03/12/07 12:54 ID:+sv1acW6
「道」を友達に薦めようと、ストーリーを簡単に話そうとしたがうまく言えない・・・ どう言えばいいかな? あとアメリカ人はこの映画を観てどう思うだろうか?
921 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 14:54 ID:fFzvr1ny
>>913 まあまあ。ある意味、今が一番映画見てて楽しい時期なんだろうから。
しかし、映画でも何でも、期待してたものと違ったからガッカリして過小評価になる、
っていうのと同じくらいに、見返してみたら前に解らなかったものが解ったって時に、
その揺り返しで今度は過大評価になるっていうのは、これまたありがちなことで。
5年後、10年後にはまた評価変わっとるじゃろ。
>>917 フェリーニをつまらんというのは、チャップリンを笑えんっていうのと同じようなものよ。
「優れたものを優れていると認められないのが野蛮ということ」って言葉もあるわね。
ツボ的にハマらなくても、見事なものは見事。
922 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 15:17 ID:t2R8M1gN
テオの何作かは(ユリシーズの瞳等 )は非常に立派だと 思わざるえないけどよくわからない。退屈だと思ったりする。 それは「能」をみてよくわからないが、凄く素晴らしいのかもしれない と思ったりするのと同じようなもんだろうか? 勿論「霧の中の風景」が素晴らしいのだがこれをテオの最高傑作という人は 少ない。
923 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 15:21 ID:t2R8M1gN
映像作家そのものといえる フェリーニに顕著な現象と思うのだが ビデオや映画館より、はるかにDVDの映像のが美しく フェリーニの素晴らしさを再確認するということもあるのでは なかろうか? 映画館でみろという人が多いが確かに迫力という点では まさるだろうが、画質という点ではDVDには到底勝てないのでは? ニュープリントなら違うだろうが。
>>921 了解しますた。あまり人の書き込みにケチをつけるのも、良くないと分かりつつ。
>>923 >ニュープリントなら違うだろうが。
という一言に示されるように、フィルムの状態を含めた上映環境による。
むしろ良好な上映環境で映写されたフェリーニ(に限らずフィルムの)映画は、
DVDは映画に「到底」かないません。
ちなみに、けっこう乱暴な発言をされてるように思うのだけど、
思うにDVDの方が映画館で見るよりシャープな印象がするというのが
あるのではないですか? それは、細かい「ボケ味」が殺されるからで、
例えばパソコンの画像処理ソフトで、アンチエイリアスをかけるよりかけない方が、
シャープに見えるのと似てます。つまり、細かな色彩の階調が殺されることで
輪郭が際だち、エッジがはっきりするから、シャープに見えるのです。
話をフェリーニに戻すと、そこで一番失われるのは、
フェリーニ特有の幻灯のような印象ですね。
925 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 16:24 ID:t2R8M1gN
>>924 ピンボケ フェリーニ映画しかみたことありませんが
一体どこでニュープリントみられたのでしょうか?
フェリーニ映画祭ではニュープリントで上映されたのでしょうか?
そういうことでしたら、しんどいですが、そういう映画祭にも
いかねばならないと思ってますが。
(ああ疲れる。オゼゼが勿体ない。)
926 :
924 :03/12/07 17:00 ID:GZJtEBUs
>>925 あの……ピンボケって意味じゃないんですけど(;´Д`)
フェリーニ映画は『ローマ』から(遺作を除き)全てロードショーで観てます。
映画祭のプリント状況は知りません。どなたかのお答えを待ちましょう。
個人的にはビデオより鮮明なフェリーニのDVDのが遙かに好きなんですが。 というより、全体的な鮮明な映像が増えてる今となっては 鮮明な処理してもいいのではと思います。 当時の技術ではできなかったけど、今の技術があったら当然そうしたろうと いう前提で。 CDのリマスタリングなんかもそうですよね。 リミックスまでいかないのなら、ありだと思います。 個人的には全ての映画についてDVDで見たとき驚きがあります。 「偉大なるアンバースン」見たときも黒白ですが綺麗で驚きました。 いつかブニュエルのメキシコ時代の傑作やエイゼンシュタインのイワン雷帝を 入手したいと思ってます。DVDは本当に贅沢だと思います。 実際近くにこういう名作上映する所絶対ありませんので。 結局映画館は「マトリックス」を上映するところになったのでは?
漏れも81/2はリバイバルロードショーで一度見てたんだが、 クライテリオンのDVDで見直した時のほうが画面の凄さを感じた気がしたなあ。 クライテリオン盤の画面の鮮明度がハンパじゃないってこともあるけどね。 でもたしかにボケ味はっていうようなデリケートな味わいはDVDにはないな。 しかし最近DVDばっかり見てるから、たまにスクリーンで見ると、それがスクリーン本来の ボケ味なのか、映写技師が悪くピントが甘いのか判断ができなくて不安になることがある。
929 :
名無シネマ@上映中 :03/12/07 23:42 ID:t2R8M1gN
試写の時の状態は、dvdに近いんでは? ところで「そして船はいく」に「ジンジャーとフレッド」の広告あったんで おかしいなと。フェリーニでAMAZONのDVD検索してもでてこないのに??? でDVDでジンジャーとフレッドで検索したら、でてきました。 フェリーニ!アマゾン。手抜きだよ。検索メニュー。 で思い悩んだ末お金ないのに頼んじゃいました。廃盤とか在庫なしにすぐなるし。 正直、佳作だとおもうんだけど、しょうがないね。フェリーニ大好きとしては。 一生の宝にするつもりです。ていうかマジDVDより将来いいものできてくるんだろうかしら? 将来は、もう直接即ダウンロードという形になるんでしょうね。
930 :
名無シネマ@上映中 :03/12/08 03:16 ID:hmQit/bW
大阪でのフェリーニ祭がもうすぐage!全部見たいっす
フェリーニ後期作品をくさす奴は 視線で妊娠させるぞ。
932 :
名無シネマ@上映中 :03/12/09 00:14 ID:QByK8jg1
933 :
名無シネマ@上映中 :03/12/09 17:56 ID:jOZqmJe1
フェリーニって、とことっん!!ヒューマニストですよね。 最終的には、人生劇場。演歌風。なんだと思うよ。 なんていうか、人間そのものを描こうとしているって言うか。 私は映画だっ!! って書いてあるけど、本当にそんな感じ。 僕は「道」と「はっかにぶんのいち」をしか観ていませんがね。
時系列的にもっと見たらおもろいかも
935 :
名無シネマ@上映中 :03/12/09 19:48 ID:OuOlMDbj
ぼくがフェリーニ好きなのは、 1.人生に対していつも暖かい目があること。「道」という映画ですら 救いがある。「サテリコン」という映画にすら、最期の最期まで生きていこうとする 活力は失われない。だから、みたあと、凄いエネルギーをもらったような気がする。 フェリーニの映画は分かりやすい福音書のような気がすることがある。 人生に懐疑的であっても前向きであり、そして救いがある。 だから、みたいと思うし、見て良かったと思う。 2.その緻密な映像の構図は比類ないものだ。DVDでつくづくそれが分かった。 これだけ構図計算している映画作家はそういない。編集をわざと雑にぶったぎったように やるのでこういう緻密さに気付いていなかった。 白黒は構図の緻密さ。カラーは色彩計算の凄さに驚嘆します。 映画を見る愉しみ、喜びを本当に感じさせてくれる監督です。 かれのような監督は大画面でみるのも勿論迫力満点ですが、 DVDですこしづつ宝物をみるように大事に見るというのも素敵です。 DVDの時代にぴったりの監督です。
936 :
名無シネマ@上映中 :03/12/09 23:13 ID:2/wrv8Iz
関西の奴ら、フェリーニとドライヤーが被るんだがどうする?
937 :
名無シネマ@上映中 :03/12/09 23:17 ID:OuOlMDbj
カール・ドライヤー?
今年は最後にDVD 猛烈に出たのでよかった
939 :
名無シネマ@上映中 :03/12/11 22:44 ID:sazPkT7N
フェリーニの晩年作品は 完全に衰えたと思っていたので、 「そして船はいく」がどうしてどうして傑作だと発見できたのは とっても嬉しかった。得した気分だ。 はっきりいってこの作品は難解な方だと思う。 いつもの フェリーニ節にくらべると、ペースが20%ぐらいおとしていて それが、難しく感じる要因だと思う。 ただこの速度感は、この作品に必要だったのだと思う。 死をオペラによって語るという。 女の都より、かなり上ではという気がする。 この作品は、少なくとも日本では過小評価されてきたように思う。 もう少しこの作品についてかたるべきだとつくづく思った。
船はわりとエピソードに寓意がある気がするね。単にキミョーな人が 出てきてキミョーな事件が起きるわけでもないような。でもフェリーニの 映画ってわりとみんなそうか。見てるときはビジュアルだけで圧倒されちゃって あまり意味って考えないんだけど、意外に知的な映画作家かもって思う。
941 :
名無シネマ@上映中 :03/12/12 04:26 ID:IDh3dg/J
フェリーニってただのマンガ家くずれの学歴コンプで才能やたらあるヤツ。 ておもってた時期あったけど違うと思う。 かれが意識してるしてないかは別として、かれのもってる知性というものが 確実に登場人物に反映していると思う。単なる思いつきだとしても、やはり そこにかれの本能的な知性というべきものが働いていると思う。 そうはいってもフェリーニは信用できない。かれはあほや道化のふりしているが 現実にあれだけ緻密に映像や、演技をさせる人間が、作品に意味生を意識的に深く もたせていないわけないのではという疑問もある。 それは謎だ。
942 :
名無シネマ@上映中 :03/12/12 04:27 ID:IDh3dg/J
意味生 →意味性
943 :
名無シネマ@上映中 :03/12/12 04:38 ID:IDh3dg/J
「そして船はいく」 を理解する かなめは、 「死」というものをこの映画から感じ取れるかどうかが ポイントだと思う。「生」というものが基本だったこの監督にとって この作品が異色で、別世界に感じるのはそのせいだろうと思う。 人間を「死」というフィルターを通して、みるとこの作品は まさしく妖気をはなった作品だというのが理解できる。 フェリーニ映画からエネルギッシュさが消えたのは 肉体的衰えもさることながら、「死」への想いが 人一倍強かったことも作品に影響しているのかもしれない。 それがそのまま彼の寿命を縮めてしまったような気もしないではないのだが。 なにせ人一倍神経過敏な人だったから。
944 :
名無シネマ@上映中 :03/12/12 10:11 ID:LElljXXx
「そして船はいく」は、はじめてのフェリーニだったので 一番好きな作品。 そうなると、それ以前の作品が、逆にエネルギィイイシュ!過ぎて ついて行けなかったりしてます。 この作品で一番「無情」を感じるのは、 なーんで、あの娘が、あんなタレ目男に!!! 人生って辛いよな…。
私もフェリーニ
>>944 フェリーニ映画って、最初に観たのが一番好きって人、多いよね。
947 :
名無シネマ@上映中 :03/12/12 19:15 ID:IDh3dg/J
んー 「道」テレビでみたのが最初。 ああびんぼーくせえ話で暗いなーとおもってたけど 最期は泣けた。翌日、高校で、ザンパノの話で持ちきりだった。 次にみたのが「フェリーニのローマ」だっけ。 えらい食欲とエネルギーに疲れた。 凄いとは思ったが、なるほどカルトだと思った。 フェリーニの評論集を読んだ。とにかく映像写真に惹かれた。とにかく構図が 素晴らしく第一級の絵画に思えた。やたら、「81/2」が凄く思えた。 「81/2」みたのはずっとあと、正直それほど衝撃を受けなかった。 でもやはり凄いと思った。 個人的には「サテリコン」「81/2」「アマルコルド」がベスト3だ。 特に「 サテリコン」がマイ映画ベスト1だ。
俺は女の都を深夜放送でみたよ 中学生で、写真ばかりの通路、突然穴からの 滑り台。眠いのと倒錯で訳がわからなかった 友人に映画好きがいて、その話をしたら それは、フェリーニが監督で夢みたいな 映画が多数あり難解だと聞いた それから十年以上経過し、突然ビデオ屋で女の都を見つけた 家に帰りじっくり見たら、奥の深い映画だった 当時は、これはサスペンス物と勘違いしていた 質の低い話ですまんな
950 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 11:02 ID:xvGbS14b
> 当時は、これはサスペンス物と勘違いしていた いやー、ワロタよ。
951 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 11:14 ID:Wz4qium8
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952 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 12:31 ID:rm8dUXOZ
アメリカではやたら魂のジュリエッタの評価たかいんだよね。 「DVD & VIDEO 2004」 MICK MARTIN みてると5つ星なんだ。 アメリカ人には直接的なもんがいいんだろうな。 「 Leonard Maltin's Movie & Video Guide 2004 」 も今日頼んだ。 こっちはどうかな?誰か持ってる?
フェリーニのドキュメンタリ I'm a born liar R1のDVDが 届いたんで見たよ。カサノバのカットされた男色シーンは貴重だったね。 スタンプの証言もオモロかった。フェリーニ本人の語りはほかのインタビューで 言ってることと内容が同じなんで目新しさはなかったけど、魂のジュリエッタや サテリコンの撮影風景とかいろいろあって、まあまあ面白かったかな。 サテリコン日誌やフェリーニの都もDVD化してほしいね。
955 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 14:06 ID:Q/fFTDjJ
おまえも映画だ!
956 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 14:24 ID:rm8dUXOZ
そして船はいく 見終わりました。 しかしこれだけ完成度高い映画とは思わなかったなー。 もう最期の死力ふりしぼってつくったような。 なにからなにまでかっちり計算ずくでつくってある。 完璧な映画。 セルビア人がでてくるとなにかいきなりネオリアリズム思わすような カメラワークになるのが面白い。セルビア人と少女が船にのりこむシーンで カメラを振らすやりかたはまさしくネオリアリズム。 オペラが素晴らしい。本当に心に響く。 途中、映写のスタジオセットを一瞬写したが流石にびっくりした。 どういう意味か後で考えよう。 この映画は確かに理解が難しい。前みたときわからなかったのはしょうがないな。 それにしてもフェリーニ映画でも相当完成度が高いこの映画について余り語られてないのは 非常に惜しい。いわゆるフェリーニスタイルでないからだろうと思うけど。 難解な映画だと思う。でもこれはまさしく傑作だと思う。 ラストシーン。記者がサイとともに救助船でこぎ出していく光景は 「サテリコン」で「アフリカへ航海していく船にだぶって見えた。
多分この映画の進行速度を20%ほどアップしたら 凄く分かりやすかったろうと思う。恐らくフェリーニがもっと若かったら そうしていたろう。そしてもっとエネルギッシュにつくっていたろう。 しかし死の影をみている(ニーノロータを失っている)フェリーニにとって もはやただひたすらもりあげていく手法をとりえなかったのだろう。 死を前にしても毅然と対峙するヴィスコンティ、ベルイマンのような 生き方もあるが、フェリーニのように静かに対峙せざるしかない人間もいるのだろう。 多くの人間は後者なのだろう。そしてそれだからこそフェリーニは愛すべき人間なのだろう。
何か最近、『船』に入れ込んでる人が多いな。 最近見たけど、オープニングが良すぎて、船が出てから先はダルかった。 キッチリとはしてるけど、出航してから先には映画のデーモンが住んでない、という印象。 テンポが緩いとか、死の気配が漂って活力に乏しいとか、 そんな問題じゃなくて、「薄い」……整ってはいるが、底光りが感じられない。 正直、オープニング見るだけにした方が、ワシには満足感高いっす。
959 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 23:31 ID:rm8dUXOZ
この映画は「ひきこもり」の映画なんですよ。 それを最初気付かなかった。 双葉十三郎先生が晩年の作品の高い点をあげているのはそのせいなんだなあ とやっと気付いた。 人生の最後まで突っ走るとい生き方もあるけれど 人生の死というものに対峙し、けだるく生きるという生き方もありというものだと思う。 人生の晩年に想い出に耽り隠遁したような生活。 ひきこもってオペラを聞くような生活。 それをフェリーニは、映画美術にしてみせたということだと思う。 この美意識を受け入れられるかどうかだと思う。
960 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 23:35 ID:rm8dUXOZ
フェリーニの作品、とくに船はいく 以降の作品は おそらく死期を意識したフェリーニの人生観と想いでを映像にしたものだと いうこよだと思う。だからエネルギッシュなものではなかった。 ひたすらノスタルジックな映像となった。 同じく黒澤明も「まあだだよ」を創ったけど、やはり同じ晩年の作品としては 遙かにフェリーニのが上だったと思う。
961 :
名無シネマ@上映中 :03/12/13 23:58 ID:FbWyB087
第一次大戦前夜、オペラの終焉、難民の侵入(グローバル化)。 時代背景とドラマが程よく調和してしまったところに「そして船はいく」の弱さがある。
962 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 00:00 ID:WhehqLrm
ほう
963 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 00:23 ID:0oi/qu6r
>>961 ていうか
フェリーニ にとっては
「世界の終わり」より「人生の終わり」のがはるかに大事だったんでは?
なんかフェリーニって「ああ死ぬのが怖い」ってまじでいいそうな人じゃん。
964 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 00:25 ID:L9Cm1RAe
フェリーニヲタってちょっとキモイぞ、褒めてばっかしでおもろない
965 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 00:30 ID:+KNlGXF2
フェリーニのDVD高いぞ。1500円くらいにならんのか。 まったくフェリーニ関連、そのあたり嫌いだし罵倒するぜ
966 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 00:32 ID:ai8zRBN5
961の言ってることは非常に解る気がする。それが故に、飛びぬけない。 完成度は「端正」といったような意味では、高いのだけれども……。 何でこうなったのか……と思うに、 恐らく、この映画の持っている生者同士の交わりを拒むような、 独特の「トーン」を作り出すことが この時のフェリーニの第一の作家的目的だったんだろうと思うんだけど、 その「トーン」を作り出すために、映画の舞台を観念的に選んだんじゃなかろうか……? >第一次大戦前夜、オペラの終焉 といった頃を舞台にすれば、こういうトーンで一本の映画を成立させられるのではないか? って風に、恣意的に主題を選択したんじゃないのか、と。 で、その恣意からシナリオを組み立てて、それに従って、 「トーン」の構築に専念して撮っていった――が、 恣意的に主題を選び、また物語を組み上げたことから、 結果的に映画全体がシナリオに従属した形になった(ヘンな言い方かも知れんが)。 そういうことが、この『船』全体に漂う「薄さ」なのではないかと。 どうも何かそれまでの作品ほど「純化し切ってない」ような歯がゆさがある。 もう一つ壊して、もう一段昇華して欲しかったような……。 ただ、オープニングだけは、やっぱ『映画』としか呼べないものになっていると思うが。 死の気配みたいなものも、この出港までが一番濃密に満ち満ちてるし。
968 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 02:11 ID:0oi/qu6r
僕は単純にこの映画は死者の映画そのものだと考えたらすんなりはいれた。 死者に対する鎮魂歌なのだと。それがオペラなのだと。 この映画にそもそも映画的躍動感を求めること自体が意味ないのだと。
で、なぜ最後、サイなんだ? 深い意味があるように見せるトリックなのか
968>この映画にそもそも映画的躍動感を求めること自体が意味ないのだと。 うん、それだけはどうしたって間違いないわな。 ただ、こう……この映画の醸し出してる雰囲気って、 「昔は生きてたんだけど、今はもう死んじゃってこの世にはいない人達」 って風なことだと思うんだよね。普通の歴史モノが、 「今は死んじゃったけど、昔には生きてた人達」 って視点で描くところを、真逆にやる、 ってのが狙いだったんだろうと――そう思うんだけど、 しかし、第一次世界大戦とか、そういうリアルな設定を設けて、 その設定で所謂ドラマをそこそこでも組むと、 どっかしら映画を見る者にとっては、 それがいつしか「今現在」になって来ちゃうとこがある。 その辺の突き放し方にツメの甘さはなかったろうか、という。 これ、第一次世界大戦前夜っていう現実的な設定は必要だったんだろうかね? 或いは、その設定で行くなら、「もう一作法」必要だったんじゃなかろうか? ――そんな気がするのです。そこで食い足りなさを憶えてしまう。 その「もう一作法」を備えていた、あのオープニングの後では特に。
971 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 10:18 ID:0oi/qu6r
>>965 黒澤明 のDVD「夢」1500円!でしたので速攻でアマゾンで注文しました。
サイレント映画ですら4000円以上でうってるんですから
無理ですよ、普通は。
でも3000円ぐらいだと助かる。
アメリカだといくらなの?
みてみるか。
972 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 10:25 ID:0oi/qu6r
974 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 10:54 ID:+KNlGXF2
amazon.jp「そして船は行く」監督名フレディー・ジョーンズになってたんで フェリーニに直しといたよ、先週くらいに
975 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 14:19 ID:FLGaMZdF
きみも映画だ!
976 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 14:58 ID:wGt0Q0A3
>>967 最後の最後で「全部嘘ですよん」って言ってくれてるじゃない。
漏れはあのシーンでとてつもない衝撃を受けたが…。
>『船』全体に漂う「薄さ」
>「純化し切ってない」
全て作り物なのだから当たり前なわけで。
977 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 15:02 ID:7clEOsK8
じつは みんなも映画だ!
978 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 15:49 ID:YliYp+Sv
ヴィスコンティと違ってフェリーニは ほとんどオペラと縁がなかったでしょ? 処女作「寄席の脚光」から晩年に至るまで 常に「自分」にこだわってきたフェリーニにとって オペラの世界というのは967のいうように 「観念的」なものにしかにならざるを得なかったんじゃないかな。 「そして船は行く」の少し前に撮った「カサノヴァ」に関しても、 フェリー二は「電話帳を読んでるみたいに退屈な題材」と 違和感を語っていたけれど、 こちらの場合はカサノヴァに対する憎悪(近親憎悪かも)のようなものが 映画に異様な迫力のような物を与えていたように思う。 しかし「そして船は行く」にはそのような「思い入れが」ない分 軽さ、薄さ、言いかえれば透明感のような物が漂っているような気がします。
979 :
名無シネマ@上映中 :03/12/14 16:40 ID:0oi/qu6r
それいっちゃうと 思い入れないのになんで映画とるの? と思っちゃうね。 「アマルコルド」でもう創作意欲なくなったのかもね。 ミュージッシャンでも3枚アルバム創ると枯渇しちゃう人多いしね。 まあボブ・ディランやニーr・ヤングみたいにひたすら じいさんになっても疾走しつづけてるのもいるけどね。 まあたしかにゴダールは作品の評価はともかくいまだに疾走してるのは 凄いよね。 フェリーニは50ぐらいで「あがり」の気持ちになっちゃったんだろうな。 もう俺は十分創った。巨匠だ。天才監督だった。 あとは気楽にいこうと。
980 :
967 :03/12/14 23:00 ID:Y1R7LZ/X
976>最後の最後で「全部嘘ですよん」って言ってくれてるじゃない。 うん。自分はそこで「ほほう。うん、まあそれは解っとる」って思っちゃったんよね。 で、そこからいよいよ何かが来るか、しかし、いよいよ何かするにしては、 ここまでに随分時間かけたな、まあええわ、さあどう来る、とか思いもしたんだけど……。 978>「カサノヴァ」に関しても、フェリー二は「電話帳を読んでるみたいに退屈な題材」と 違和感を語っていたけれど、 「カサノバ」は、その主題から様式が芽吹いて来たんだろうと思うの。 主題からイメージを喚起させて、それを熟成させて、あの造形が出来上がった。 だから、シナリオの論理を超えた「純粋映画力」のようなものが瞬間瞬間に漲ってる。 対して、「船」は逆に様式のイメージが先にあって、それに合わせて主題を選んだんじゃないかと。 言い換えれば、「船」はそうして恣意的に選択された主題から、再び具体的なイメージを喚起させて、 さらにそれを熟成させて……ってプロセスにあまり力が入れられなかったんじゃないかな? って気が……前もって用意しといた様式で大方済ませた、というか。 ビニールの海だの、映画全体を貫く様式は大胆なんだけど、 個別のシーンにはそれほどの吸引力がない(それ以前の作品と比してだけど)。 映画全体を貫く様式を見慣れちゃうと、「シナリオ」が立ち上がってくるようになる。 映画がシナリオの論理の統御下に入って、瞬間瞬間に「純粋映画力」を発揮し切らなくなる。 まあ、そういう映画撮ったっていいじゃないかって言やそれまでなんだけど、 そういう物足りなさがね……まあいいけど。
舞台が船上に限られてるっていうのも物足りなさを感じる理由かな? グランドオペラの豪華さはあるだろうけど、イマジネーションの 奔放さがどうしたって限られちゃっただろうし。 ところで誰かそろそろ次スレ立ててくんない?
982 :
名無シネマ@上映中 :03/12/15 19:01 ID:aAg3NjSw
「甘い生活」こそイマジネーションの宝庫だとおれは思うのだが。 ていうか、フェリーニの作品を「見た目の豊かさ」からスンナリ入っていく 観客が多いから、他の映画作家に比べて貧弱と云われるのかいな。 自己投影する事で作家の刻印を軽薄にさせてる? んな事ぁねえよ。 あくまでイメージの豊饒さが作品を食ってしまっているだけではなか? まあ口だけの批評なぞこの監督には無効だな。自分は少なからずとも 「甘い生活」がドラマ的空間、審美性、時代性、虚構性、全ての演出面に 置いてベスト。(だと個人的には思うが) 「そして舟は逝く」・・は 見てないんだが、後期フェリーニは何故かしら虚構が画面全体を崩壊させて しまっている感もある。つまり自己欲求が激しくなる性癖みたいなモンがね。 ドラマの稀薄さと共に作家が自ずの血肉を捨ててしまった様な・・・。 そこがおれとしては惜しいが、いや多分(?)まだ映画だったのか、それとも・・。
983 :
名無シネマ@上映中 :03/12/15 19:37 ID:f7SQwmiu
>>982 発表当時は衝撃的だったろうけど
いまや内容的におもしろいという感じだからね。
それに繰り返しその後フェリーニ映像みてると
強烈さからいうと甘い生活はなんかネオリアリズム映画なんだよね。
これがカラーだったら絶大な支持あつめていたとは思う。
フェリーニのことだろうから色彩設計までばっちりきめて。
やぱフェリーニが凄すぎたから期待水準も高すぎるんだよ。
やぱポイントはカラーか白黒かでしょう。
984 :
名無シネマ@上映中 :03/12/15 21:25 ID:d0s+GuJZ
983>強烈さからいうと甘い生活なんかはネオレアリズム映画なんだよね。 賛成! 以前書いたけど、「甘い生活」のオテロ・マルテッリはロッセリーニのキャメラマン。 その後「8 1/2」や「魂のジュリエッタ」のジャンニ・ディ・ヴェナンツォは アントニオーニのキャメラマン。 誰が見てもわかると思うけど、同じモノクロでも 「甘い生活」と「8 1/2」の画面は全然違う。 トレビの泉のシーンや、子供の奇跡のシーンなど幻想的な映像は多々あれど 「甘い生活」の映像トーンはあくまでもリアリズム。 それに対して「8 1/2」のハレーションを起こしたような画面、 強烈な白と黒のコントラスト、遠近法を喪失したようなゆがんだ構図etcは シュールというか、マ二エリスティックというか、 それまでの映像とあきらかに一線を画してる。 ストーリーや内容ももちろんだけど、画面作りからも きっぱりとネオレアリスムと訣別するところがいかにもフェリーにらしいね。 ちなみに、ネオレアリスムとの訣別に大きな影響を及ぼしたのが 黒澤の「羅生門」だったとも、フェリーには語ってた。
985 :
名無シネマ@上映中 :03/12/15 21:33 ID:d0s+GuJZ
↑フェリーに→フェリーニ(恥)
981>舞台が船上に限られてるっていうのも物足りなさを感じる理由かな? チャプターを適当にいじくって、中盤の例えば10分なりを見て、 それ以前の作品に比する充実した感じが漲っていれば、そのせいなんだろうね。 勿論、充実ったってハイテンションとか華やかさとか、そういうことじゃなくて、 タルコフスキーみたいに力を持った静けさってのもあるんだし、 とにかく「充実」としか言い難い何か――そうしたものがあるか否か。 もし、そこに不足感が漂ってれば、原因は舞台設定の限定によるものではないはず。 一度、そういう風にして見てみれば?
987 :
名無シネマ@上映中 :03/12/16 00:08 ID:t1mlpLR2
多分違うと思うんだよね。 映画に緊張感とかダイナミズムとか 持ち込むこと自体を否定しているというか。 フェリーニは「諦念」を覚えたのではと。 ニノロータもなくなった。肉体的衰えもある。 名声は得た。金もある程度ある。 イタリア映画も閑散としてチネチッタもさびしくなった。 つまるところフェリーニははっきりとした生き甲斐を失ったのでは?と思う。 そういった心情をあらわしたのが、「そして船はおぃ」以降の作品ではと思う。 枯れた寂しさ。寂寥感。この映画以降、やたら彼は過去を振り返りノスタルジックになる。 ヴィスコンティは死ぬまで意気盛んだった。 ゴダールもよく分からないがやたらエネルギッシュだ。 (ここんとこr彼の創作本数 異常じゃないか?) ローリングストーンズのように、じいさんになってもシャウトしてる連中もいるが、 フェリーニはロッカーじゃなかった。どちらかというと気まぐれな自由人で 漫画も書くエッセイストだった。
988 :
名無シネマ@上映中 :03/12/16 00:10 ID:t1mlpLR2
晩年は巨泉じゃないけど、半分は引退の気持ちだったのではと。 かっては、アメリカ人は成功すると、早めに引退してマイアミで好き勝手に暮らした。 (今のアメリカ人は死ぬまで稼ぎ続けてるが) フェリーニはもう晩年、全盛期のようなエネルギッシュで緻密な映画作りを していく気持ちがなくなっていたのではと思う。衰えたというより、人生観自体が 変化したのではと思うのだ。 彼は自ら天才であり続けることを放棄したのかもしれない。
このすれはなんか建設的?でいいなぁ・・
987>映画に緊張感とかダイナミズムとか >持ち込むこと自体を否定しているというか。 ああ、いやいや、それは同意なんす。 >枯れた寂しさ。寂寥感。 こういったところの「クオリティ」がどうだったか、ってことなんで。 無常とか、儚さとか、過ぎ去った時間の夢幻性とか、そういう云々が、 「し……染み過ぎる……!」 という風な、問答無用の力を持ち得ているかどうか、っていう。 例えば、あの美少女が甲板に立ってる画で、思わず息を呑んでしまうどうか。 どうしてそのカットで、あんなに感情が揺さぶられたのか自分でも不明確、 みたいな風になってるかどうか、 また、そういった瞬間が映画中にどのくらいの頻度で現れて来るかが……! って、好きな映画を擁護するわけでもなく、嫌いな映画をくさすわけでもないのに、 ワシは一体何でこんなリキ入れとるのか。
991 :
名無シネマ@上映中 :
03/12/16 03:29 ID:8BX/KCHh >>967 なるほど。漏れとは全く逆の見方だね。
全て嘘だなんて皆言われなくてもわかってる。
それをあれだけ引っぱって物語の最後の最後に見せつけられてしまう。
上手い例ではないが、
八百長だろうなと思いながら、白熱する戦いに徐々に心を奪われつつあった
プロレス中継の最後の最後で、選手達が「真剣に」八百長プランの
打ち合わせをしている映像を見せられたような。
「嘘」と「真実」が一体化したとき、明らかに衰えが見えていたフェリーニの
目一杯の映画への思いが感じられ、圧倒されたな。