1 :
名無シネマ@上映中 :
03/01/02 02:41 ID:wnZzKSHX この映画のよさがわからん!! キューブリックは何が伝えたかったんだ? 俺は2001年という当時から見た未来世界を映像で描きたかっただけだと 思うんだが、いかがか???
2 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 02:43 ID:EACHriMm
今から見るところです
3 :
オパーイ :03/01/02 02:44 ID:EACHriMm
見所はどこですか?
4 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 02:46 ID:JZAoJ5kA
>>1 洋泉社の「<映画の見方>がわかる本」(町山智弘・著)を読め
5 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 03:01 ID:wnZzKSHX
SFって年が経つとすごいスピードで老朽化しちゃうんだよな。 この映画も公開当初はすげえ最先端だって言われたんだろうけど、 今となっちゃ過去の遺物。
6 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 03:11 ID:NaOkNrOm
冒頭のお猿の手にした初めての道具が最先端の道具へと変わっていく場面は今観ても十分すごい伝説のモンタージュです。
7 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 03:16 ID:8VqDrwFK
イメージソングはたまのさよなら人類♪
8 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 03:37 ID:/qNpWQcy
はっきり言ってストーリーは無いに等しいが 映像で表現した芸術なのだと思う
9 :
名無しシネマ@公開中 :03/01/02 03:45 ID:djsYODGP
物語やストーリーがないと駄目な人は、意味わからんで終わるだろうな。
10 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 03:52 ID:NaOkNrOm
キューブリックにストーリー性のある作品なんかないだろ
11 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 03:59 ID:G4iP22kT
>>10 確かに!(笑
個人的にはアイズーが好きなのだが
合図ほめるひとはスノッブ。
13 :
名無シネマ@上映中 :03/01/02 12:02 ID:7Ht8qBQZ
3ヶ月くらいまでは2001年スレがあってずいぶん長い期間続いてたよ。 クオリティーの高い内容だったんでぜひ見たほうがいいと思うけど。
14 :
:03/01/03 01:33 ID:ljhsxmaW
小学生の頃に名作と言われていたのでテレビで見ましたが、 最初の15分がひますぎて寝てしまいました。 それから20年ぐらいこの映画は猿の映画だと思ってました。
15 :
名無シネマ@上映中 :03/01/03 19:02 ID:+JWL+wxn
ストーリーがないって? そんなことないですよ。 キューブリックの映画は確かに明確に ストーリーがわかるように俳優たちにわざとらしい台詞を語らせるようなまねは しないけど、キューブリックの作品はどれもきちんとしたストーリーがあり、明確な テーマを持った映画ばかりですよ。ただ、一回観て全てがわかったり、すっきりした 結論が用意されてはいないだけ。だから、一回目より2回目というように何度も 観れば観るほど、面白くなっていきますよ。
17 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 02:35 ID:DBVITGm7
19 :
イエサブ :03/01/04 07:08 ID:maqDXGF8
つーか、たまには2001年ファンがスレ立てろよ・・・・ それに内容あれこれについては、ハヤカワのHP行ったら大体はわかるでしょ。。
20 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 13:08 ID:SOcRsTL3
人類は、絶対的な力や、走ったり、飛んだりの運動能力は最も秀でてはいないが、 神は人類には他の生物を凌ぐ「知恵」を授けた。 「知恵」を利用することで、人類は地球上で最も力を持つ生物として栄華を極めた。 そして2002年(去年だ!)、その「知恵」は神が想像していた以上に発達し、 人類は欲望のまま神の領域である宇宙にまで進出していた。 しかし知恵と欲望は「火」みたいなもので、コントロールせずに闇くもに利用した人類は、 自らの知恵の結晶(コンピュータ)に逆襲されることになる。 所詮キミ達の行動は全て神の管理下にあるのだ。 というキューブリックの予言みたいなものだと勝手に解釈している俺。
21 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 16:25 ID:CFo0B1DT
>>20 イタすぎる。
キューブリックが聞いたら泣くぞ。
勝手に解釈するのは構わないが発表しないでくれ。
22 :
TMA-1 :03/01/04 21:29 ID:X7DERkrw
西洋の文化にとっての踏絵のような映画です。 中学生の頃は純粋に映像を楽しめたので何も考えることなく、 「映像を体験」できていました。大人になると解釈をしたくなり、 分析し、理屈で切り刻もうとしました。途端にこの映画は遠くなります。 映画は何も考えず、口あけてアホ面で夢中で見られるうちがいちばん幸せです。
23 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 21:34 ID:atUFtcrr
キューブリックって皮肉が大好きな監督だよね。 この映画は人間そのものを皮肉っているんだろ。 神の視座から、ね。 では、人間を皮肉ってなにを伝えたいのか。 人間は無力な生き物に他ならない。 自然へ戻れってことだろ。
ニーチェの『ツァラトゥストラ』の「三段の変化」に 対応しているという放送大学の青山先生の解釈がイイ。
25 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 21:40 ID:mTO7VngG
クラークも考慮して欲しい。 皮肉とか、そゆ結論にはならないと思う。
26 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 21:40 ID:xpeL/9Vc
これは、キリスト教の映画だって、前スレでも、前々スレでも あれほど分かりやすく説明してやったのに、まだ分からんのか。
27 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 21:42 ID:atUFtcrr
最後に赤ん坊になったのは、自然界の頂点を極めた人間の、次の来るべき姿を意味してるんじゃないかな? そう、本能そのものだよ。 機械を制御できなくなった、支配できなくなった人間のいきつくところは 本能にまかせた営み。 精神世界を映し出してるよ。 黒石板は、人間の精神世界が次の段階を迎えたということを具現化したものにすぎないよね。 支配する事の難しさ、そして支配する事は自由でもなんでもないことを悟った人間は 自然に帰り、赤ん坊のように、本能で遊ぶ精神を持つようになる。 ってことがこの映画のテーマだと思う。
28 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 21:44 ID:atUFtcrr
>>26 スレきぼーん。
最近きたのでわからん。
どういうことかな?プロテスタンティズムと官僚主義に関係があるの?
29 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 21:45 ID:mTO7VngG
宗教で語ると木星太陽化とか壮大なモンが感じられないのでイヤン
30 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 21:46 ID:atUFtcrr
>>24 まさにその解釈が僕のものとかぶる。アウアウア。
それはそれとして,ですな。 2001年のDVD,再発版は画質・音はどの程度向上してるの? 教えてちょ。 古いのはあるんやが。
32 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 22:55 ID:n4Dl7arL
人類が神と崇めてきたものは高度に発達した異星人だった。 異星人が月にモノリスを埋めておき、人類が月に到達できるくらい 文明が発達したら、次のステップに進化させるつもりだった。 月面にあるモノリスから木星へ電磁波が発射され、ボーマン達は それを追って、木星へ行く。
33 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 23:06 ID:n4Dl7arL
木星への航行中に次のステップへ進化する為の通過儀礼として ボーマン(人類)はHAL(コンピュータ)と戦い、勝利する。 異星人は人類を次のステップへ進化させる。 異星人は魂だけの存在という設定だが、映像化不可能の為、 新人類へ進化するステップを老人→赤ん坊と表現した。
34 :
24 :03/01/04 23:09 ID:qXEwzzG4
ニーチェは、猿→人→超人と進化すると語った。 三段の変化では、ロバ→ライオン→赤ちゃんと変化すると語った。
35 :
24 :03/01/04 23:11 ID:qXEwzzG4
ロバはラクダだったかもしれん。権力への意志しか手もとに無い。 すまん。
36 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 23:12 ID:y1QJ2cUE
変な黒い板が人間を進化へと導いた。それだけの映画
37 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 23:17 ID:atUFtcrr
ラクダだったと思う。 『ツァラトウストラはかく語りき』 って曲を挿入曲で使っていると知ってからは27のような解釈をするようになった。
38 :
名無シネマ@上映中 :03/01/04 23:26 ID:mTO7VngG
「人間の想像を絶するものは想像しようがない」と、 人の超進化=宇宙人の映像化をあきらめたキューブリック。
39 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 00:00 ID:r/G1KF8H
最後ボーマンは異星人の光の都市へ行き、そこで進化を遂げる予定だったが、 当時の技術では光の年が再現できず、苦肉の策として、異星人がボーマンを ねぎらう意味でビクトリア朝の部屋をしつらえたという設定にした。
40 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 00:03 ID:r/G1KF8H
AIのラストシーンは、2001年のラストと同じだね。でもこちらでは 人間よりロボットのほうが生き残ったけど。
41 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 00:38 ID:i6mDRHxh
確かキューブリック自身が「結論は用意していないので各人で考えろ」 と言うようなことを言ったと聞いたような飢餓駿河。
42 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 00:52 ID:IKz0gZO0
・・・「最近の若い衆の歌は、何をしゃべっとるか、何を言いたいのかさっぱりわからん。日本語か? 意味がわかれへん。なに言ってるんだアレ?くだらん!」・・・ ・・・というジジイのグチみたいなことを、映像体験に対して、まだ言ってる人がいるんですね。 音楽には、歌詞以外にリズムやメロディーで感じるものがあるように、 映像には状況説明や意味付け以外に、見た時のプリミティブな感覚反応を味わうだけでもいいんじゃない?
43 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 00:57 ID:r/G1KF8H
>>41 当初は、ストーリーを説明するナレーションが付いていたんだけど、直前に
キューブリックが削除した。観客に説明しすぎるのは、手品の
タネを教えるようなものだといって。
「自由に解釈しろ」みたいなことは言ったが、ストーリーはちゃんと
あるよ。
その演出が功を奏して、意味不明だが、神秘的な映像が話題を
呼んで伝説の映画になったんでしょ。
44 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 01:03 ID:IKz0gZO0
たとえば「白い部屋」には意味なんかなくて、一般的大多数が「白い無機質な部屋」 を見たときに感じる反応・感情を引き出そうとした、 ということもあるわけで。 その反応・感情のベースがたまたま作り手側のキリスト教の素養がベースだけど。 ロールシャッハテストみたいに、見る側の反応・解釈をいろいろ引き出すように 出してみたのでは? もちろん、観客がどういう反応をするか読んでいるだろうケド。
45 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 01:12 ID:r/G1KF8H
俺は30歳だが、この作品はリアルタイムで見たかったよ。それで 意味不明で衝撃を受けて、映画好きの友達と飲みながら、わいわい 語りたかったね。ちょっと気の利くやつだと、小説読んだり、脚本 探したりして、まわりから「おー、そうだったのか」って。
46 :
TMA-1 :03/01/05 02:12 ID:ZTun4tYU
>>26 これは、キリスト教の映画だって、前スレでも、前々スレでも
あれほど分かりやすく説明してやったのに、
そう言ってしまえば簡単だが、それで納得できるひとは少ないし納得しちゃ
つまらないでしょ。それはひとつの解釈に過ぎないんだから。
クラーク自身が小説の後書きで言ってる。これはひとつの解釈に過ぎないって。
公開後三十数年経った今でもこうやってワイワイ話し合えること自体が、映画として
成功している証かな。
47 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 07:21 ID:z/Kw+RsQ
『ツァラトウストラはかく語りき』が挿入されているから、 ニーチェと連想するなら、「美しき青きドナウ」は、 どのように解釈するのか是非教えてもらいたい。
>>47 それ興味ある。
たまたまあの曲が似合っていたんで、作曲家クビにしてアレ使ったんでしょ。
49 :
27 :03/01/05 09:55 ID:in6PiDSx
>>47 あの〜それってたぶん僕に対しての質問だと思うんですけど、
別に『ツァラトウストラはかく語りき』が挿入曲として使われているから
ニーチェと連想しているのじゃなくて、
挿入曲として使われているのが、この映画に対する解釈の
インスピレーションとなったってことなんですが。
なおもし『ツァラトウストラはかく語りき』が挿入曲として使われていなくても
27の解釈は成立すると思うのですが?
『ツァラトウストラはかく語りき』は27の解釈をより裏付けるために
触れただけです。
50 :
27 :03/01/05 10:00 ID:in6PiDSx
>>48 >たまたまあの曲が似合っていたんで、作曲家クビにしてアレ使ったんでしょ。
そうだとしても、僕のニーチェ思想を絡めた解釈は間違いであるとは思えない。
51 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 10:01 ID:yLps1w0k
>47 ツァラトゥストラは、「挿入」されているわけではなくて、 主題曲として初めから意図的に採用されている。
52 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 10:04 ID:yLps1w0k
「2001」の原案は「ツァラトウストラ」 「オレンジ」の原案は「善悪の彼岸」 キューブリックは、確信犯的ニーチェ主義者。
53 :
27 :03/01/05 10:04 ID:in6PiDSx
>>51 そうだったんですね。
助け舟だしてくれてありがとう。
54 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 10:08 ID:z/Kw+RsQ
>>51 だからさ、「美しき青きドナウ」は主題曲としてどうなんだと聞いているわけよ。
片方は解釈して、片方は無視ってのはおかしいだろ。
今でこそ、「ツァラトゥストラ」は、有名だけど、公開当時は「ドナウ」の方が
よっぽど有名だったんだよ。映画館で、あの曲聴いて、ニーチェまで連想できた
人はほとんどいなかっただろうね.。ましてやゾロアスター教なんか全然無理。
55 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 10:09 ID:yLps1w0k
>53 いや、たぶんそうじゃないかなってことです(^^;
56 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 10:11 ID:yLps1w0k
>54 単純に、主題曲と挿入曲の違い、と考えたら?
57 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 10:15 ID:yLps1w0k
>公開当時は「ドナウ」の方が よっぽど有名だったんだよ。 日本ではね。欧米では必ずしも、そうではない。 映画以前から、進化論とのカラミで、さかんに議論の対象になって いたと聞いているよ。
58 :
27 :03/01/05 10:18 ID:in6PiDSx
映画の骨となる部分と、肉となる部分の違いだろ。 ドナウとゾロアスターの関係は。 解釈の時に、肉の部分まで含めてたら一向に埒があかない。 ニーチェ思想はこの映画に一本すーっと骨があるように思えるけど。 それにひきかえドナウは、なんていうか、宇宙の優雅さなどをあらわすための 音響効果的に使われているような気がする。
59 :
TMA-1 :03/01/05 11:21 ID:J6er/S+h
「ドナウ」はワルツ曲。王宮のなかでの貴人たちの舞踏会を連想させるよね。 貴族たちの円舞は、そのまま人類が到達した文明の到達点として登場する 宇宙ステーションの回転とリンクさせられている。 ヒトザルから進化した人類が階級のトップに達した、その栄華を象徴している わけだ。そのヒエラルキーが、月面のモノリス発見によってもろくも崩れ去る。 進化の頂点に居る人類の、最後の祝祭があの宇宙ステーションとワルツの場面 なのです。 ・・とまあ、これも解釈のひとつではあるが。
60 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 11:42 ID:z/Kw+RsQ
61 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 12:03 ID:UMZQt6Ws
>60 ?
62 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 12:09 ID:+0aL5K/+
モノリスに触れたのが猿ではなくて豚だったら、豚が進化したのかな?
63 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 12:13 ID:in6PiDSx
モノリス自体”人間の”精神的変化段階が来た事を具現化したものに過ぎないと思われ。 だいたいこの映画は人間を描いたもので、豚が触れたらどうなっていたかなんて疑問は ちゃんちゃらおかしいと思う。
64 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 13:49 ID:11KnFEPA
モノリスが「精神構造の高度化を促す機械」 よりも「道具を使える段階に達した生命体を検知・報告するセンサー」 (地上段階・宇宙進出段階) の性格が強ければ、豚だろうがイボイノシシだろうが関係ないと思われ。
65 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 13:58 ID:z/Kw+RsQ
>>58 ・ドナウは捨てて、ツァラトゥストラだけ拾うのはなぜか ・もともとオリジナルの音楽が作られていて、最後の方で変更になった経緯がある ・当時は有名でもないこの音楽をいきなり聴かされて、ニーテェまでたどり着くわけないだろう。 あんた、2001見る前にこの曲知っていた? この曲って、映画とプレスリーで有名になったのよ。 それが証拠に、冒頭のファンファーレ以降を聞かせて、曲名当てられる人なんかほとんどいないよ。 ・映画で語るべき主題を、なんで音楽のタイトルから連想させるようなアホな演出をせないかんのか。そんな矮小な映画か2001は? といった疑問に答えられないと、単なるひとつの思いつきのレベルだね。
66 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 14:02 ID:8v9c0XpG
モノリス(黒板)は進化の象徴。 モノリスが出現する度に進化がある。 「最初のモノリスで、猿から人へ進化、 最後のモノリスで、人から"人より上の存在"へ進化」 このストーリーの軸の部分だけわかっていれば、 あとは自分でいろいろ解釈して楽しめるはず。
この映画はおもろなかったが、この映画のパロディは皆おもろい。というわけで、ある意味名作。
68 :
TMA-1 :03/01/05 14:24 ID:dOnHFLa1
>>64 地球の外に浮かぶスター・イボイノシシ・・(腹抱笑)
>>66 さんの語る、その『人より上の存在』ってのを、ニーチェが
「超人」っていう言葉で、語ってるわけ。
70 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 14:54 ID:in6PiDSx
>>65 だから知らなかったよ。『ツゥラトウストラはかく語りき』って曲が使われているとは。
前にも書いたように、ツゥラトウストラはかく語りきについて触れたのは、
この解釈により正当性を見出すためではあったけど、『全体のストーリー』として
ニーチェ思想が根底にあるという解釈になんら問題はないと思うが。
つまりだね、僕はなにも『ツァラ』が使われているから、ニーチェ思想を根底とした映画だとは言ってないんだよ。
『ストーリー全体の骨となる部分』を解釈したときに、ニーチェ思想があると思ったの。
49を読んでください。
何度も言わせないで下さい。
ドナウもツァラトゥストラも、「時計じかけのオレンジ」の、泥棒かささぎや 歓喜の歌も映画的なお遊び。テーマそのものというよりは、気の効いたシャレ でしょ。 別に人類が自らを克服して進化しているわけじゃないから、真面目にニーチェ を索いて来るのはどうかと。
72 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 15:04 ID:in6PiDSx
ストーリーの根幹はニーチェ思想にあると思うのだが・・・。 進化についてというより人間の悲劇的運命についての話だと思う。
ベートーベンの意味する歓喜と時計じかけの意味する歓喜が全く別物であるように、 超人とスター・チャイルドの意味しているものは全然違うと思う。表面上はどちらも super human を扱ってはいるが、ベクトルが全然違う。そこら辺がキューブリックの 皮肉の面白いところじゃない?
74 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 15:12 ID:in6PiDSx
>>73 深いですね。
そういう解釈は聞いていて面白い。
しかしね。
超人とスター・チャイルドの違いを聞きたいが。
そもそも超人思想そのものが皮肉だと思うのだが。
つまり進化の行き着く所、 モノリスは墓石という訳ですな。
76 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 15:16 ID:Jo6Dylcq
基本的な情報ですがHAL9000のも元ネタはIBM 断っておくがMIBではい ついでに言っとくがユースケサンタマリア主演ドラマ、「アルジャーノンに 花束を」の主人公の名でもない ましては、登別温泉を舞台にした昼ドラの主人公の名でもない。
77 :
69 :03/01/05 15:23 ID:Bxf00y6n
だから、 猿→人→超人っていう進化(ツァラトゥストラでほのめかす)と 「三段の進化」でのラクダ→ライオン→赤ちゃんっていう進化とを ミックスしてるわけでしょうに。
78 :
TMA-1 :03/01/05 15:26 ID:dOnHFLa1
なんか難しい話してるなあ。キューブリックやニーチェは旧約聖書、特に黙示録を どう読んでいたのだろうか。 この映画の根底にはキリスト教があると前スレで語られたそうだけど、キューブリック がニーチェの影響を受けてこの映画を撮ったと仮定しても、そのニーチェの向こうに あるのはやはりカトリック的宇宙観、黙示録だという気がするんだよ。近代合理主義に よって神は殺されたかのように見えたが実はより巧妙に隠蔽されただけだった。 この映画では、科学的合理主義が非合理の存在によって破壊されていく過程が 描かれている。それはやはり黙示録、新しい表現による神の啓示だったのだと 思う。しかし、面白いのは73さんが書いているとおり、神は人間を救うわけでは ないところだな。クラークの「幼年期の終り」なんか読むとわかるが、 人類はけっきょく捨てられるんだよ。次の段階に進む者の蛹の殻として。
79 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 15:27 ID:in6PiDSx
支配されるラクダ 自由をもとめ支配するライオン(現代人) しかし支配する事は自由ではないと気づき、自然へと戻る赤ちゃん。
80 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 15:36 ID:in6PiDSx
デカルト以降の近代合理主義によって人間が神になった。とニーチェは言ってるよ。
81 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 15:37 ID:G4f1hVtJ
HALはHeuristically programmed ALgorithmic computerの略だがなにか。
82 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 15:39 ID:in6PiDSx
デイジーデーイジ−
83 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 17:52 ID:Jo6Dylcq
>>76 はなぁ、こむつかしい話題の中で一服の清涼剤を提供したかっただけなんだよ
かわいそうだなぁ
>>76 は。
まぁ、つまらん事はつまらんが・・・
まえの2001年のスレッドもこむすかしかったな、哲学っぽいことを必死で討論してたよ。
84 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 18:19 ID:1af8kskY
つーか最後に赤ンぼが宇宙に浮かんでるけど 酸素もないのに大丈夫なん? 原作も読んだけど、それだけはどうしてもわからんかった。
85 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 18:30 ID:7bvooWED
86 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 18:42 ID:5z2gwDVY
>>84 バリヤーに包まれて宇宙空間に浮かぶ(ので無酸素没問題)イボイノシシ。
(もしくは)進化したイボイノシシは実体がないので、宇宙空間でも問題ないのだ!
87 :
84 :03/01/05 18:53 ID:1af8kskY
そうなんか。なんだかわかったようなわからないような感じだけど とにかくありがとう。 ところであの宇宙船て骨みたいにガリガリだけど、 あんなの実際に飛ばしたらポキっと折れるんやないの? ぶっちゃけたところどうなん?
>>78 どーでもいいが、黙示録は旧約聖書じゃないぞ。
89 :
TMA-1 :03/01/05 20:45 ID:Q9L8FOiZ
>>88 訂正さんきゅです。 >>87 宇宙で組み立ててるんだよな。ディスカバリー号は。宇宙空間で 折れるにはよっぽどの力かかんないといけないんじゃない?
90 :
84 :03/01/05 20:54 ID:1af8kskY
そうなんかなあ、ちゃんと科学的考証で折れんように なっとるんやろか。 ところで先っちょの玉はえらい小さいように見えるけど、 ちゃんと居住スペースとか倉庫とか HALの部屋とかが入る隙間あるんやろか? それも疑問やわ。
91 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 21:02 ID:sEvMUsIX
ニーチェ思想にカトリックな神や黙示録なんかあるわけない。 「神は死んだ。つーか最初からいない。だから俺たち自身が神という架空の概念に 頼ったりしない。自分自身で人を超えるんだ!」というのがニーチェの超人思想。 そもそもキューブリック自身がインタビューで「俺は無神論者だっちゅーの」 と言ってるし。無神論者の監督が作った映画に神がいるわけない。 クラークも若い頃にキリスト教を「非論理的すぎ」と言って辞めてる。 この三人の思想に共通するのは「オカルト・宗教的な意味での神は存在しない。 だったら自分達で神を造ればいい。」というもの。 つまりモノリスやスターチャイルドは人工的に造られた神というわけ。 それを作ったのは人でも宇宙人でもAIでもロボットでも構わない…ということ。
92 :
TMA-1 :03/01/05 21:37 ID:Q9L8FOiZ
ふむ。なるほど。しかしだね。人工的にしろそうでないにしろ、「神」なる概念
を作り出してしまう彼らの思考の構造が、既に宗教的といえるのではないか。
無神論といいながら超越的な存在とその支配下というヒエラルキーから頭が離れ
ないもんな。
いやね、神や宗教にこだわってひとつの解釈でこの映画を縛るのはつまらないこと
だが、最初大好きだったこの映画が、今怖いのよ。なんで怖いか探っていくと、
どうしてもヨーロッパ的な宗教観の怖さに行き着くんだ。
「薔薇の名前」と同じ怖さを感じるわけ。飛躍しすぎだが。
>>84 先っちょのちっちゃい玉にはな、スペースポッドが入ってるねん。
船全体がHALやから、どこにハルがいてハルか(失礼)は難しいなあ。
ついでに、いっぺん関西弁でレス打ってみたかったんや。ありがとさん。
93 :
84 :03/01/05 22:09 ID:1af8kskY
TMA-1さんは親切やなあ。 それにしても居住スペースのでかい輪っかはどこにあるんやろか? スペースポッドと操縦室で玉の中はいっぱいいっぱいやないの? まだまだ謎の多い映画やなあ。
94 :
名無シネマ@上映中 :03/01/05 22:29 ID:TgGSolgY
>それを作ったのは人でも宇宙人でも 進化した宇宙人を持ち出すと、「ミッション・トゥ・マーズ」のレベルに なっちゃうぞw
2001年スレって、立てられては消え、消えては立てられるような。
96 :
名無シネマ@上映中 :03/01/06 09:09 ID:rvoky7pN
まるでモノリスのように・・ ってか
97 :
山崎渉 :03/01/06 14:12 ID:dpohOw4Y
(^^)
すいません、どうしても途中で寝てしまってストーリーがさっぱり わからないのですが?
99 :
名無シネマ@上映中 :03/01/06 15:19 ID:JBqQmKAB
>>98 まぶたを閉じられないように、器具でまぶたを開き、となりの人に目薬さしてもらったらどうよ。
100 :
名無シネマ@上映中 :03/01/06 16:28 ID:fwO7DMkT
あの宇宙船は精子に見えなくもない。 受精してスペースチャイルド誕生とか。
ありゃ精子がデザインモチーフですから。
102 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 15:42 ID:MX2dUjck
「メイキング本」のインタビューでクーブリックは<超生命体>を、生物学的な面にこだわり、 クラークがこともなげに神とか宗教映画と言ってるのと対照的・・・ という表現が「失われた宇宙の旅2001」のあとがきにあるが・・・ 現在の人類の発祥を助けたから、既成宗教と無関係に「神」といっちゃっていいのではないか? 上位階梯の生命体を、単に便宜上「神」と呼称するだけで、敬い畏れるケド、 お賽銭あげるわけではないから宗教とは関係ないとか・・・ 宗教とはなにかって問題になりそう。
103 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 16:00 ID:G7f/+ZFk
サルとアルディピテクス・ラミダス?(最初期の類人猿)の間を 埋める化石が出ていないというミッシングリンクを考えると どこかで急激な人的作用が働いたのかもしれないっつー、 ダーウィンの進化論と神がつくりたもうたヒトっつー宗教との スクランブル融合だよな。
ミッシング・リンクって「単にまだ見つかってないだけ」っていう場合が多そうだけどね。
105 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 16:14 ID:G7f/+ZFk
でもさ、 正確に表現すると「サルが人間の祖先」じゃなくて 「サルと人間の祖先は同じ」だろ? にしてはサルってバカすぎじゃん? ぜったいサルと枝分かれできた超人ならぬ超サルは 何か大事件に遭遇したんだよ。
106 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 16:16 ID:G7f/+ZFk
そういう面白さがこの映画の基本だと思うんだよね。
107 :
TMA-1 :03/01/07 17:41 ID:6dLZBJmA
その失われた時間に何が起こったのか・・・ ライアル・ワトソンは、人類は水中で生活していた期間があったのではと 言っているね。体毛が減った理由のひとつとして。そして水中で宙ぶらりん(?)に なった脳が発達したと・・そんなことを書いている。 でも、それはヒトの脳が発達した原因の説明としては不十分すぎる。 なぜ、「言語」を獲得することができるようになったのか?脳の発達がもたらした もののなかで一番文明創造に寄与したのは言葉による世界の抽象化だった。 ほんとうに、何がヒトに起こったんだろう?
108 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 17:44 ID:xVgn6ejA
人類が言葉(文字でなくて発声で)を覚えたのっていつ頃?
109 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 17:51 ID:bHgfV5gZ
ウンモ星人の本読めば進化の秘密がわかるよ。
人間は神様が創ったのではなくて、サルが進化したものでしょう ということをいいたいのさ。 キリスト教徒ならグサリと来る。日本人にはチンプンカンプン。
111 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 22:07 ID:Nn3nyLSq
私しゃ幼少の頃オヤジに連れられて見に行っただす。 シネラマスコープをいやに強調していましたが内容は というと なんだかわからない裸の外人のアンちゃんが 宇宙船の中をランニングしてたり じいさんが飯食ってた と思ったら胎児みたいのがドアップになって終わってしまい 当時3歳の漏れには意味がサパーリわかりませんですた。
112 :
名無シネマ@上映中 :03/01/07 22:20 ID:ZALpTpFB
>111 3歳時に見た映画をそれだけ覚えてるだけで立派です
>>111 幼少・シネラマスコープ ていうと 1978年リバイバルで テアトル東京 ですかね.
3才児をこれに連れて行った オヤジ殿に敬意を表します.最敬礼
114 :
111 :03/01/08 01:00 ID:6ucIUhBK
いや あれは昭和43年頃ですな
43年じゃ俺は1歳。
また立ってんのかよ(w
>>98 大丈夫。俺は起きててもストーリーさっぱり解らなかったから
このスレ読んで更に解らなくなった(笑)
118 :
名無シネマ@上映中 :03/01/08 03:33 ID:rbiuRhJA
>>98 >>117 03/01/05 14:02 ID:8v9c0XpG
モノリス(黒板)は進化の象徴。
モノリスが出現する度に進化がある。
「最初のモノリスで、猿から人へ進化、
最後のモノリスで、人から"人より上の存在"へ進化」
このストーリーの軸の部分だけわかっていれば、
あとは自分でいろいろ解釈して楽しめるはず。
猿から人へ、人から"人より上の存在"へ進化するまでを描いた映画
>93スペースポッド室はあれでもまだ良いが、映画に出たセット全てを 重ね合わせるとたしかに球体内には収まらない。 廊下を湾曲させないとまずいとか。 ちなみに重力ブロックは直系11.4mだから球体内一杯に収まる。 >100-101実はデザインモチーフは精子ではないらしい。 解釈の一つとして有力だし、映画の見方として間違っているわけではないが。 ラフデザインは放熱板がついていたり、円錐状だったりしたし。 作った側からは恐竜の骨の化石らしき姿、なんて表現が出されている。
120 :
名無シネマ@上映中 :03/01/08 08:16 ID:7eu3ULTD
スターゲートは、進化の産道。
121 :
TMA-1 :03/01/08 13:35 ID:DQgiMNmC
クラークの書いた小説版や続編小説を読めば、理屈としては納得できるし わかるんです。 でも、映画は小説とはまったく違う。見るというより「体験」して楽しむ のがいい。この映画見ながら居眠りするのも、私は好きですよ。 わかんなくていいと思うんです。頭で理解しようとするからややこしくなる。 楽しめないのだったらそれまでだし。
>>93 ,119
あの宇宙船のスケール比に関しては公開当初からのツッコミ処と
なっております。
123 :
名無シネマ@上映中 :03/01/08 15:28 ID:N+UfD3NT
あらすじ紹介 ・2001 スペース・オデッセー モノリスハケーン! 電波出してるし! ディスカバリー号で土星に行こう! HAL9000が! そして、スターチャイルド。 ・2010 オデッセー・ツー ディスカバリー号を拾いに行こう! モノリスハケーン! 幽霊デター! 増えるし! そして、20001年。 ・2061 オデッセー・スリー ハレー彗星キター! 難儀してる! 幽霊デター! モノリスハケーン! そして、ダイアモンド。 ・3001 ファイナル・オデッセー 人間キャッチ! モノリスハケーン! 幽霊デター! 増えるし! そして、950年。
タワラ
125 :
名無シネマ@上映中 :03/01/08 19:20 ID:UVr68KP3
>>90 ちょと遅レスですみませんが、宇宙空間は基本的に無重力に等しいので、
宇宙船をどんな格好にしようが大丈夫です。
その宇宙船が飛ぶ際に推進力というチカラが加わりますが、
要はそのチカラが加わった時に生じる応力に耐えられるような材質にするか、
或いはほんのわずかしか応力が発生しないように、
ゆっくりと加速させればいいのです。
ところで2001が撮影された当時は、宇宙空間に人間が生身で出て行けば
「即死」と思われていたので、ボーマン生還のシーンを
「非科学的」と非難する人が多かったそうですが、
後になって結構長いこと生きていられると分かったそうです。
でも重力は無くても質量(重量)はあるからね。 中央が細くて前後に質量物が、みたいな造りは避けたほうが無難ではある。 アニメロボみたいな無茶な機動をするわけでないからまあ良いけど。
いや、ディスカバリー号は急激に方向を変える事はなく、基本的に一直線に進む。 飛行機とかの印象で見たら変な感じがするが、加速する方向を考えればさほど不自然ではない。 通天閣なんかも上の方に重量物があって、細めの物で支えているだろう? そして居住ブロックとエンジンブロックが離されてるのは核エンジンという設定があったため。 そのため隔離した。映画上でそれが表現される事はなかったけどね。 (原爆を本当に愛するようになったと誤解されないためとか)
128 :
名無シネマ@上映中 :03/01/09 12:15 ID:XLwA53/R
小説ではモノリスの寸法は1:4:9、つまり1、2、3の平方根という設定 になっていますが、映画のモノリスの大きさってどうなのだろう。 クラークはどうしてあの大きさにしたのか、どなたか理由ご存知の方 いらっしゃいませんか。
129 :
名無シネマ@上映中 :03/01/09 12:19 ID:XLwA53/R
↑ 「平方根」は「二乗」のマチガイです。
2001年府中の旅
131 :
名無シネマ@上映中 :03/01/09 14:05 ID:lpR4U9Q1
なかなか、勉強になります。
2010見に行った時、1:4:9の黒い消しゴムを売ってたな〜
133 :
125 :03/01/09 18:05 ID:S+aAY9mX
皆さんは2010、どう捉えてらっしゃいますか。 私は完全な別物としたら、2010は2010で面白いハリウッド娯楽映画と思ってます。 これが一般的な解釈だと思うのですが。 だって宇宙空間で音がバンバン出まくる時点で、もう単なる娯楽映画でしょ。
134 :
名無シネマ@上映中 :03/01/09 19:01 ID:p6qQhyAA
キューブリックより上手に映画でクラシック音楽を使える監督を俺は知らない。
>>134 俺は知ってる、アニエスヴァルダの「幸福」
136 :
名無シネマ@上映中 :03/01/09 20:32 ID:gNLUSj1b
↑ 1作だけでないのが凄い所。 去年やったNHK−BSのキューブリックの特集全3回で、 映画は「キューブリック以前」と「キューブリック以後」にわかれる。特に音楽の使い方がそうだ。 ・・と言われてましたね。
137 :
名無シネマ@上映中 :03/01/09 20:57 ID:sBJza1hz
庵野
138 :
名無シネマ@上映中 :03/01/09 20:59 ID:vGk6hWjo
DVDが1500円 いい時代になったもんだ
ほんまやね
140 :
TMA-1 :03/01/10 01:10 ID:YI3OtUVk
>>133 「2010」は2001年を前提として作られ、ひとつの解釈を与えてしまっている。
ハリウッドのSFとしてよく出来ているしそれなりに面白いが、2001年とは次元が
違うね。クラークの小説を映画化するなら、「幼年期の終り」をやってほしかった
と思う。クラークは「2001年宇宙の旅」を、「自分の原案でありながら徹頭徹尾
キューブリックのものであった」映画として嫉妬と羨望を覚え、心の中で葛藤して
いたと思うんだ。だから「幼年期の終り」を書いた。
キューブリックが映画で作り上げたものを、物語によってやろうとした。小説家と
してのプライドだ。
141 :
名無シネマ@上映中 :03/01/10 02:12 ID:BtCoO979
「2010」の前売券のオマケで「2010年カレンダー」なるモノを もらったなぁ。あと7年使える・・・ 1983年のリバイバル上映の時に映画館で観たのが「2001」との 初遭遇でしたが、広大で底なしの空間に放り出されるコワサに、子供ながら 強烈な印象を受けました。自分の周囲の暗闇とスクリーンの宇宙空間が溶け 合って、自分もその場に居るような錯角をおぼえたというようなね。 やはりこの映画、大スクリーンで観たいし、観て欲しいと思う。 10年に一回ずつでいいから、定期的にリバイバルして欲しいな。
>>140 「幼年期の終わり」がいつ書かれたか、知ってんのか?
「都市と星」「幼年期の終わり」あってこその「2001年」だろが。
関係ないが、ディスカバリー号のあのデザイン・アイデアは、クラークの
「火星の砂」に出てくる地球-火星定期航路船ですでに使われてる。
クラークが一貫して持っていた「核エネルギー推進の宇宙船」のモチーフだ。
短編『ひずみの限界』の二人はデイブとフランクの原型か。 あの宇宙船もデ号風。
144 :
TMA-1 :03/01/10 04:14 ID:yV0ThnZM
>>142 確認もせずに書いて失礼した。
「幼年期の終り」は後だと勝手に思い込んでいた。
クラークは映画に関してはアイデアの提供者の一人に過ぎん。 前スレでも散々議論しただろうが。 「2010」が「2001」とはハリウッドの2匹目のドジョウ狙い以外の何の関連性もないことは常識。
>>145 それクーブリックは全面否定しますよたぶん。
147 :
名無シネマ@上映中 :03/01/11 03:44 ID:SwuQbM3o
クラーク抜きでキューブリック一人で映画作ったら モノリスやスターチャイルドは出なかっただろうな。 結局、「高度に進化した異性人のオーバーテクノロジーによる人類の進化」という モチーフは「幼年期の終わり」から延々と続くクラークの持ちネタだし。 キューブリックは当初、人類の宇宙科学技術の進歩をリアルに描写した映画に したかっただけで、神だの進化だのと関係無い内容を考えてたそうだ。 ひたすら宇宙ステーションや月面基地を描写する地味でクールな映画… それはそれでもの凄くキューブリックらしいとは思うけど。
>>147 あんたが勝手にモチーフを決め手かかって、
自説を開陳しても困るんだよな。
149 :
名無シネマ@上映中 :03/01/11 08:09 ID:nmmuFEJa
>結局、「高度に進化した異性人のオーバーテクノロジーによる人類の進化」という >モチーフは「幼年期の終わり」から延々と続くクラークの持ちネタだし。 つまり、クラークって、「ミッション・トゥ・マーズ」レベルなのねw
150 :
44 :03/01/11 13:08 ID:dxdwGIAV
↑ ま、待たれよ。「ミッション・・」はじめ諸々のSF映画が、クラークの影響を
受けていると言うべきだ。「幼年期の終り」を読んで欲しい。「ディープ・インパクト」や
「アルマゲドン」といった地球の終末映画が泣いて黙る凄さがあると思うのだ。
>>147 ドライなクーブリックとウェットなクラーク。あの二人だからこそこの映画が
できたわけだな。
151 :
名無シネマ@上映中 :03/01/11 14:51 ID:2X4qcq5d
>>135 はげしく胴衣。
あのモーツァルトは怖かった・・・キューブリックより使い方が巧いかどうかは知らんが、
「皮肉」という意味での使い方ではヴァルダのほうが断然上だと思うな。
しかも2001年のより前の映画だし。
どうよ。
要するに言いたかったんは、決定打となったのはキューブリックのこれだけど、 なにも1番最初の映画ではないということでつ。
153 :
名無シネマ@上映中 :03/01/11 18:32 ID:BDRlU/Aa
「幸福」のモーツァルトは、何て言うか、女性の生理的波動みたいな 男から見ると、異様な違和感があったよな・・・ それはともかく、宇宙人が地球人の進化を導くというアイデアは、 クラークがオリジナルなのかい?
>「高度に進化した異性人のオーバーテクノロジーによる人類の進化」 この捕らえ方では、HALの説明がまったく出来ないな。 2001の主役はHALだろ。 異性人も地球人も、ビッグバンを基点にして生成したわけだ。 それが異性人だけが途方もなく進化して、地球人の進化を手助けしてくれる というのは、死ぬほど無理な設定。SFオタは科学に疎いから仕方がないが。
155 :
名無シネマ@上映中 :03/01/12 14:56 ID:llV/Hw6U
>>2001の主役はHALだろ。
・・なんで? どこが?
>>154 コンピュータヲタの人??
1億年くらい先に発生して、さらに進化が早かった生命種だっておるかもしれん、と考えてアカンの?
さらには、宇宙全体が時間が均一に流れているかどうかだってワカランやん。
156 :
名無シネマ@上映中 :03/01/12 15:42 ID:DXQxbYYq
スターチャイルドって何?
157 :
名無シネマ@上映中 :03/01/12 16:12 ID:biUembKv
>>154 >異性人も地球人も、ビッグバンを基点にして生成したわけだ。
ビッグバン理論だと、始めに光ありきだよ。最初の原子は水素
のみ。今の理論だと太陽程度の質量の恒星が一生を終えると
きは鉄位までは核融合反応で重い質量の元素が出来、赤色
巨星、白色矮星and惑星状星雲で一生を終える。
もっと重い質量の恒星だともっと重い元素も出来るが、重過ぎ
てすぐに(天文学的なタイムスケールではすぐにと言っていい
だろう)爆発する。地球に重金属があるって事は過去の恒星
のかけらが再び凝集して今の太陽系が形成されたのだろうと
一般的には考えられている
ビッグバンと同時に今の生物が誕生したなんていうのはかなり
主流から外れた学説だろう。
今の一般的な学説では、宇宙に生物が存在している可能性は
そんなに低くはないだろうと言われている。もっとも宇宙船等の
手段で行き来出来る程近くに同程度("2001年"の映画位の文
明の開きは同程度だろう)発達段階の同じ様な生物が誕生す
る確率は文字どおり天文学的に低いだろうと言われているが。
(154の主張とは反対に)
>>157 勝手に誤解するな。
「ビッグバンと同時に今の生物が誕生」なんてどこに書いてあるんだ。
読解力のない奴だな。引用文を大きな声で10回読んでみろ。
159 :
157 :03/01/12 16:28 ID:biUembKv
>>154 そもそも
>異性人だけが途方もなく進化して
ないと思うぞ。人からみれば神の奇跡なのかもしれないが、わざわざ話しか
けてきてるじゃん。
例えば、人が宇宙旅行に出かけて惑星で大腸菌みたいな地球外生命を発見
したとする。そのとき人は"大腸菌"に対話を試みるだろうか?
157に書いた理由で、同程度なのがむしろ限りなく可能性が低いって書いても
いいくらいかも。
160 :
名無シネマ@上映中 :03/01/12 16:33 ID:biUembKv
>>158 同じ様な環境の異星と地球に同時に同じ様な生命が誕生って前提じゃないと、
同じように進化なんてありえないって書いてるんだよ。
だが、近い距離にそんなことが起こる確率は限りなく低い。
>>147 >結局、「高度に進化した異性人のオーバーテクノロジーによる人類の進化」という
>モチーフは「幼年期の終わり」から延々と続くクラークの持ちネタだし。
天上世界の神々が人間世界を操っているというモチーフは
ギリシア神話にも孫悟空のような中国説話にも出てくる、古ーいネタ。
162 :
名無シネマ@上映中 :03/01/12 16:46 ID:biUembKv
>>158 ビッグバンを起点に考えているようだから、太陽系の例を引き合いにだし、太
陽系自体が過去に一生を終えた恒星から生まれたものと考えられている。
恒星系の生成段階は様々である。、
従ってその恒星系に誕生するであろう生命の発生時期も様々であるというこ
とを書いたのだがなにか?
163 :
名無シネマ@上映中 :03/01/12 16:53 ID:biUembKv
製作発表は、1965年に行われた。その時のオリジナル・タイトルは 『JOURNEY BEYOND THE STARS (星のかなたへの旅)』というもので、1966年 の公開を予定していると伝えられた。しかし、その時キューブリックも、当時製 作の母体であったMGMもまったく予想だにしなかった事が起きる。 映画の製作発表後の1965年6月3日、エド・ホワイトがアメリカ人宇宙飛行士と して、初めて宇宙を歩く予定になっていたのだ。彼の乗る「ジェミニ4号」は火星 までの6,200マイルを旅し6月14日に帰還、22枚の宇宙撮影写 真を地球に持 ち帰る計画になっていた。これを知ったキューブリックは、慌ててロンドンのロ イド保険会社に連絡をとる。 「この映画が封切られる前に、万一、火星人が発見され、映画の内容と異なっ てしまったら?」 彼は、興行成績が落ちても困らないよう保険をかけるためには、いったいいく らの保険金が妥当かという査定の要請をしようとしたのだった。"
>>161 タイトルからして2001: A Space Odysseyって思いっきり叙事詩って言い切ってるよな。
>>155 IBM-PCが発売された後に生まれたような奴には和からんだろうが、
2001を理解したけりゃ、時代背景まで踏み込まなきゃダメだ。
映画が公開されたのは、アポロ11が月に着陸する前、もちろん
パソコンもマイコンもなかった時代だ。
当時のコンピュータと言えば主記憶が128kバイト(メガじゃないぞ)くらい、
入力はカード、出力はプリンタの時代だ。
その頃に、2001年には人間をチェスで負かすコンピュータが出現すると
この映画は言ったのだ。その衝撃がどれほどのものか、よほど想像力を
逞しくしなければ理解することは出来まい。
主役はHALさ。
166 :
^^) :03/01/13 10:16 ID:3ZICf7cq
お前ら、まだまだですね とりあえずモノリスとは何を意味してるのか もう一度よーく考えてください
>>166 「私にはサッパリ分かりませんが」と最初に付け加えるように。
モノリスなんかに意味を求めているようじゃケツが青過ぎます。
168 :
^^) :03/01/13 13:54 ID:kycfLzvs
この映画でモノリスについて考えることは とても重要です、もう一度よーく考えてください それからエンディングで「美しき青きドナウ」 が再度流れる意味についてもよーく考えてください
スレの流れ的にそろそろ dat 落ちしそうな予感。。。
170 :
名無シネマ@上映中 :03/01/13 14:54 ID:Y8igkZgg
モノリスの"役割"は、小説どおり。 さて、映像としてのモノリスの"意味"となると、 解釈する人間によって違うのが正解だろうな。
171 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/01/13 15:33 ID:fGxjRsWa
>>169 同感。
このスレ、3回目で、もう新味はない。
173 :
^^) :03/01/13 16:58 ID:+4/jPPyg
お前ら 天啓、閃きましたか?
174 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 00:54 ID:LrpsyFaw
遅レスですみませんが
>>154 主役がHALかどうかは置いといて。
>それが異性人だけが途方もなく進化して、
>地球人の進化を手助けしてくれるというのは、
>死ぬほど無理な設定。
いや、現在の定説(というか主流の説)では宇宙開闢から百数十億年経ってますが、
人類は発生からたかだか二百万年ほどといったスケールです。
人類は宇宙開闢からすれば出てきてほんの間無しな訳で。
発生から四百万年経ってる種族がいたとしても、
宇宙的スケールから見れば我々とはタッチの差。
で、二百万年差があけば、相当な差がついてもなんら無理は無い。
我々よりも高度な文明を持った知的生命が
この宇宙のどこかに存在していても全く不思議じゃ無い訳です。
近いところにいるのか遠いところにいるのかは単なる確立論。
そもそも「彼ら」は人類の「手助け」をしようとしたんですかね。
>SFオタは科学に疎いから仕方がないが。
現在の我々の科学水準ではまだまだ謎が多いのが現状です。
今の理論では説明できないこと多数。
ビッグバンは無かったという学説(決して異端とかトンデモ系じゃないよ)もある。
天文学の最先端を行くある高名な科学者が
「我々は未だ神の存在を完全に否定できる理論を究明できていない」
と言ったこともありますよ。
<映画の見方>がわかる本/町山智広 『2001年宇宙の旅』 映画史上最大の「マジック」のタネ明かし 「『2001年宇宙の旅』の哲学的・寓意的意味は観客が自由に推察していい」 スタンリー・キューブリック 「『2001年宇宙の旅』を一度観ただけで理解したとしたら、我々の意図は失敗したことに なる」 アーサー・C・クラーク 監督と共同脚本家によるこの二つの発言は長いあいだ免罪符となってきた。「『2001年宇宙の旅』(68 年)の意味は観客が勝手に考えればいい」、さらに「意味がわからなくてもいい。この映画は感じればいい」 という思考放棄の正当化のために。
「『2001年〜』が自分のフェイバリット・ムービーだ」と言う人は多いが、彼らの話す『2001年〜』 のストーリーはバラバラだ。 「モノリスは神で、それを月面で発見した科学者たちは畏れ多くもそれに触ったから音波で罰を受けた」 「ディスカヴァリー号の船長ボーマンは閉塞的な生活のせいで気が狂ってコンピュータHALを壊した」 「木星に着いたボーマンは光のシャワーで洗礼を受けて神に召される」 そこで筆者が「正しい」ストーリー(何が正しいかは後述)を教えてあげると、非常に不快そうに耳をふ さぎ、「僕は僕の解釈が好きなんだ」と言って、最初にあげたスタンリー・キューブリックの発言を引き合 いに出す。「勝手に解釈していいって彼も言ってる」 そんなこと、キューブリックは言っていない。
最初のキューブリックの発言は1968年の『プレイボーイ』誌9月号に掲載されたインタビューで、エ リック・ノーダーンの問いに答えたものだが、その質問はこうだ。 「『2001年〜』の形而上的メッセージは何ですか?」 形而上−−−つまり、形のないもの、画面に見えないもの、まさに哲学的なレベルであなたは何を言おうと したのか? と、ノーダーンは尋ねたのだ。それに対してキューブリックは「このメッセージは言葉で言い 表したくないんだ」と答え、最初の発言になった。しかし形而下、つまり画面で起こっている出来事まで勝 手に解釈していいとは言っていない。まずストーリーがわかって初めて、キューブリックが「勝手に解釈し ていい」と言った「哲学的・寓意的意味」の考察が始まるのである。 しかし、それ以前にストーリーがわかっていない人がほとんどなのだ。 無理もない。なぜなら、『2001年〜』をキューブリックは意図的にわかりにくくしたからである。 ならば、キューブリックがこの映画をわかりにくくしていった行程を剥ぎ取っていけば、シンプルな原型、 核心が見えてくるはずだ。そこで、ここでは三つの段階に分けてこの映画を解き明かすことにした。 まず、どうして難解になったのか? 次に、どういうストーリーなのか? 最後に、この映画のテーマは何か? つまり、「哲学的・寓意的意味」である。
なぜ『2001年宇宙の旅』は難解なのか? ここから以下の資料を中心に『2001年宇宙の旅』を解体していく。 まず、キューブリック自身が書いたシナリオ(65年12月脱稿)。これはインターネット上にいくつも上 がっている。撮影はこのシナリオに基づいて行われた。 次に、脚本に協力したアーサー・C・クラークよる「小説版」『2001年宇宙の旅』(伊藤典夫訳・早川 書房)。これを「小説版」と呼ぶ理由は後述する。 三番目にクラークによる『失われた宇宙の旅2001』(伊藤典夫訳・早川書房)。『2001年〜』のシナ リオに使われなかった草稿をまとめた本。企画段階でキューブリック達がめざしたものがわかる。 四番目は、『プレイボーイ』68年9月号のエリック・ノーダーンによるキューブリックのインタビュー。 この章で引用するキューブリックのコメントは一部を除いて、すべてこのインタビューからの引用である。 最後に、ジェローム・アジュール編『Making of Kubrick's 2001』。この本は「メイキング」とは名ばかり で、実際は批評や新聞記事ばかり集めた「スクラップ・ブック」。構成は混乱し、未整理なうえに、邦訳の 『メイキング・オブ・2001年宇宙の旅』(ソニーマガジンズ)は訳が拙く意味不明だ。しかし、あちこち に貴重な証言が埋もれている。
このように資料を使って映画を読み解く作業には、反発を抱く『2001年〜』の「信者」が多いだろう。 キューブリックが「この映画は言葉によらない、視覚的体験で、それ以上の補足は必要ではない」と言って いるからだ。 『2001年〜』に限らず、芸術はそうあるべきだし、観客もそれでかまわないだろう。しかし、筆者があ えてキューブリックの警告に反して、解読をおこなう理由は三つある。 まず「言葉」で映画を解きほどくことを職業としているということ。観客の代わりに裏付けを探し、謎 を解かなければ、映画評論家ではなく、ただの感想家になってしまう。 次に性分の問題。この世に納得できないことがあると「そういうものだ」と受け入れる人と、納得できる まで突き詰める人がいる。映画に関して筆者は後者である。 最後に、「テキストを読まないと深く理解できない芸術もある」からである。たとえばT・Sエリオッ トの詩『荒地』には作者自ら制作の過程や意図、背景、参考文献を明かした「覚書」が添付されている。 誤読を恐れるのは作者の心理として当然だが、実はキューブリックもそうだった。例の『プレイボーイ』 誌のインタビューも、最初は「解説したくない」と言いながら、その後は質問に答えてベラベラしゃべりま くっている。また、『2001年〜』も、当初は必要以上に懇切丁寧な説明をつける予定だったのだ。
------------ナレーションがつくはずだった 『2001年宇宙の旅』がわかりにくい最大の理由、それは本来あったナレーションを後で削除したためだ。 キューブリック自身が書いたシナリオではストーリーを説明するナレーションが要所要所に入っている。 たとえば、月面で発掘された謎の石板(モノリス)がノイズを発し、科学者たちが頭を抱えて苦しむシーン の後には、「月面から発射されたエネルギーが太陽系を貫いて飛んでいくのを(火星と木星の軌道のあいだ に設置された監視ブイが)捉えた」というナレーションがあり、そのエネルギーを追ってディスカヴァリー 号が探査に向かったことがわかる。 ところが映画がほとんど完成した段階でキューブリックは突然、ナレーションを使うのをやめてしまった。 これはスタッフにも寝耳に水のことだった。科学顧問として企画段階から製作にかかわり撮影にも立ち会っ た天文学者フレデリック・I・オードウェイは、完成披露試写を観てナレーションがなくなっているのに驚 き、キューブリックにこう抗議した。 「当初から予定されていたナレーションをつけるべきだ。ナレーションがないとまるで意味が通じない」 (『Making of Kubrick's 2001』) ナレーションだけではない。キューブリックはコンピュータHAL9000が故障した理由を担当官が説 明する場面も丸ごと削除してしまった。「あれはぜひ残すべきだった」とオードウェイ博士は主張したが、 キューブリックはそれを無視した。
------------十分間の解説までついていた キューブリックが省いたのはナレーションだけではなかった。 『2001年宇宙の旅』は当初、本編が始まる前に科学者や宗教家など専門家十一人のインタビューが十分 間上映される予定で、キューブリックは実際に撮影もしていた。 『Making of Kubrick's 2001』には、そのインタビューが採録されている。 科学顧問として参加したジェレミー・バーンステイン博士は語る。「地球人以外の誰かが過去に月を訪れ た痕跡が見つかるかもしれない」。もちろん、これは月面で発見されるモノリスのことである。 スミソニアン博物館のF・C・デュラント三世は「コンピュータが進歩して人の知性に近づけば痛みや喜 びを感じる可能性もある。そうすれば、人間のように神経症にかかるかもしれない」とHAL9000の開 発と、それが「狂う」可能性を示唆する。 コロンビア大学教授のG・フェーンバーグは「人類よりはるかに進化した生物は自分自身の体を改造して 進化させるかもしれない」と、モノリスを作った高度な異星人の姿を予言する。 そして、イエズス会士のF・J・ハイデンとユダヤ教の司祭ノーマン・ラム師は、「人類に知性を授けて 進化させたのは神だ」と断言する。 実は、これらのインタビューを聞いてから『2001年〜』を観れば、画面で起こる出来事がすぐに理解 できるようになっていた。SFや科学、宗教について詳しくない観客が『2001年〜』のストーリーにつ いていくためには、こういった予備知識が必要だと当初キューブリックは考えていたのだ。 ところが、彼はこの解説も最終的に使うのをやめてしまったのである。
------------すべては「マジック」のために なぜ、キューブリックはナレーションと解説を削除したのだろう? 「わざと」わかりにくくするためである。では、なぜそんなことを? 「マジック」のためである。キューブリックと共同で『2001年宇宙の旅』のストーリーを書いたSF作 家のアーサー・C・クラークが説明的な描写やセリフを入れようとすると、キューブリックに「それではマ ジックが消えてしまう」とたびたび指摘されたという。「マジック」とは「魔法」のことだが、「手品」とい う意味もある。観客に理解させすぎるのは手品のタネをバラすようなものだとキューブリックは考え、最終 的にナレーションを省いたのだ。 「わたしが狙ったのは視覚的体験だ。言葉で整理することを避けて、潜在意識に直接突き刺さるエモーショ ナルで哲学的な映画だ」 キューブリックが「理解」よりも「体験」を重視したのは、まず、『2001年〜』がシネラマ劇場用の 企画だったからだろう。観客を巨大スクリーンで包囲するシネラマは、現在のアイマックスのような体感映 像システムだった。最初のシネラマ作品『これがシネラマだ』(52年)は、ナイアガラの滝、ベニスの運河 など世界の観光地を脈絡なく撮っただけの九十分の映画だったが大ヒットした。シネラマは、まだ海外旅行 が一般化していない当時「ヴァーチャル旅行」として楽しまれていたのだ。『2001年〜』の前半部は宇 宙旅行の仮想体験として楽しめるという点でシネラマ本来の機能に立ち戻っている。
しかし、『2001年〜』は「これが宇宙旅行だ」という博覧会の見世物ではない。ナレーションを前提 に撮影され、編集された「劇映画」なのだ。それをカットすればわからなくて当然である。それでもあえて、 キューブリックは「マジック」を選んだ。 その理由は、キューブリック自身が「モナリザの微笑」に喩えて説明している。 「もしレオナルド・ダ・ヴィンチが『モナリザ』の絵に、彼女が微笑んでいる理由を書き添えていたら、 我々はあの作品をこんなに褒め称えていただろうか?」 キューブリックの戦略は予想以上の効果を上げた。たんに説明を省略したせいで意味不明になったシーン を観て、観客は幻惑された。そして、ちょうど手品を見た土人が手品師を神だと思うように、『2001年 〜』とキューブリックは宗教のように神格化されてしまった。 しかし、マジシャンを拝む土人もいれば、タネを知ろうとする知性の持ち主もいる。そんな人のために存 在するのが「小説版」の『2001年宇宙の旅』だ。
------------キューブリックの意図は100パーセント「小説版」に描かれている アーサー・C・クラーク著『2001年宇宙の旅』は「原作」でも「ノベライゼーション」でもない。 「小説版」としか言いようのないものだ。なぜなら、映画と同じくキューブリックの「監督」を受けたから である。 『2001年宇宙の旅』のストーリーはSF作家クラークとキューブリックがお互いにアイディアを出し合 い、それを脚本執筆の経験のないクラークがまず小説の形でまとめ、さらにそれをキューブリックが脚本の 形に書き直した。だからシナリオのクレジットは「キューブリック&クラーク」という順番になっている。 シナリオ化の段階で削除されたクラークの原稿は後に『失われた宇宙の旅2001』という本として出版さ れた。 撮影が始まると、クラークはシナリオを再び小説の形に書き直していった。これが「小説版」で、著者名 はクラーク単独になっているが、クラーク自身は「クラーク&キューブリック」の共著とすべきだと言って いる。一字一句にいたるまでキューブリックに徹底的にコントロールされていたからだ。たとえば66年夏、 いったん小説をチェックしたキューブリックは、なんと三十七項目にわたって修正を指示してきた。なかに はちょっとした動詞の使い方まで変更を求めてきた。そして、クラークはそれに従った。
そうして100パーセント、キューブリックの意図通りに書かれた小説版は、映画公開前に出版される予 定だった。ところが、後はキューブリックが出版契約書にサインするだけという段階になって、彼は突然 「内容が不満だから待て」と言いだした。「内容はすべてチェックしたくせに今さら何が問題だというのか」 とクラークは尋ねたが、キューブリックは返事をしなかった。結局、キューブリックから出版許可が出たの は映画公開直前で、しかもなぜか内容の修正点は指摘されなかった。本がやっと書店に並んだときには映画 公開から数カ月が経っていた。 キューブリックはたんに出版を遅らせたかっただけではないか、とクラークは訝しんでいる。小説版はキ ューブリックの意図をほとんど解説してしまっているので、公開前にマジックのタネがバレるのを恐れたの だろう。 さて、ここからはそのマジックの正体を暴いていこう。「小説版」、『失われた宇宙の旅〜』、それにキュー ブリックのシナリオに基づいて『2001年〜』のストーリーを剥き出しにするのだ。
『2001年宇宙の旅』とは、いかなる物語なのか ------------モノリスではなく人間型エイリアンが登場するはずだった 『2001年宇宙の旅』は「人類の夜明け」から始まる。四百万年前、人類の祖先アウストラロピテクスが、 どこからともなく現れた謎の黒いモノリス(石板という意味)に出会うと、なぜか骨を棍棒にして動物を殺す ことを覚えるという展開だ。 モノリスの正体についてはさまざまな解釈を呼んでいるが、これは異星人が置いていった物体であること に間違いない。なにしろ、撮影に入った当初はモノリスではなく、宇宙船に乗ってやってきた人間型の異星 人が猿人に道具の使い方を教えることになっていたのだ。 六五年に『2001年〜』の制作が発表された当初は「地球人類と高度な地球外知的生命との遭遇を描く 物語」と報道されたように、キューブリックの最も基本的な動機は「ファースト・コンタクト(異星人との 最初の接触)」を描くことにあった。 『失われた宇宙の旅〜』によれば、その異星人には「クリンダー」という名前まであって、彼らの故郷であ る星の名前も「エオス」と名付けられていた。身長2メートル余り、体毛はなく、手足の指が六本あるクリ ンダーは、実際に自分で棍棒を使って動物を殴り殺して猿人に手本を示すのだ。 しかし、この異星人を実際に画面に出す方法が問題だった。最初は俳優を歪曲レンズで撮影してジャコメ ッティの彫刻のように異常に手足の細長いエイリアンを作ろうとしたが、うまくいかなかった。次に普通の 怪獣映画のようにラテックス製の着ぐるみも作られたが、これもボツ。あらゆる方法が試され、実際に撮影 まで行われたが、どうしてもはるかに進化した知的生命体には見えなかった。 最終的にキューブリックは異星人を画面で見せることをあきらめ、代わりにモノリスが見えない力で猿人 を刺激して道具を使うことを教えるシーンへと変更した。もし、予定通りエイリアンを登場させていたら、 『2001年〜』はよくあるSF映画の一つと思われ、映画史の片隅に消えていたことだろう。
------------骨が変わるのは核兵器 モノリスの力で、猿人は骨を武器としてほかの猿人と戦うことを覚えた。そして勝鬨をあげる猿人が空高 く骨を放り投げると、地球を回る人工衛星につながる。これは「四百万年を一瞬でジャンプする映画史上 最大のフラッシュ・フォワード(時間をジャンプするカットつなぎ)」として有名だが、あちこちの『2001 年宇宙の旅』論に書かれている「最初の道具だった骨が宇宙船にまで進化する」という説明は間違っている。 シナリオには以下のナレーションが書かれている。 「2001年、地球の人口過剰は食糧危機を呼んでいたが、それは究極で完璧な兵器の発達を促した。二十 七もの核兵器保有国の存在は事態をさらに複雑にしていた。第二次世界大戦以後、核は今のところ戦争には 使われていなかったが、人々はこの平和が長く続くとは期待していなかった」 シナリオによれば、宇宙に浮かんでいるのはソ連、アメリカ、フランス、ドイツ、中国のBOMBである。 「宇宙船」ではなく、実は核ミサイル衛星だったのだ。だから、骨から核ミサイルへのカットつなぎは「武 器を使うことで進化した人類が、ついに究極の武器、核爆弾まで生み出してしまった」という意味がある。 『2001年〜』の人類は、今すぐに戦争を克服しないと滅亡するかもしれない切迫した状況にあるわけだ。 もちろんこれは制作当時、米ソ冷戦で核戦争の危機が迫っていたことを反映している。ベトナム戦争でニク ソン大統領は原爆を落とすことさえ考えていたのだ。 だが、キューブリックは、これが核ミサイルであると説明するナレーションを削除してしまった。前作 『博士の異常な愛情』(64年)で核戦争の危機を描いたばかりなので、「またか」と思われるのが嫌だったか らだという。 さらにキューブリックは、アレックス・ノースに作曲を依頼した少々不気味な音楽をBGMに使用するの をやめて、優雅な『美しき青きドナウ』をBGMに流した。そのため「人類絶滅の危機」どころか、人類の 進歩を謳歌するようなムードになってしまったのである。しかし、これは『博士の異常な愛情』で核爆発の キノコ雲に甘いラブソング『また逢いましょう』を流したキューブリック独特の皮肉なのだ。
------------モノリスはピラミッドだった 人類によって月面で何者かが埋めたモノリスが発掘され、調査隊が近づくと、モノリスから強力な電波が 発射される(博士たちが耳を押さえて苦しむのはヘルメットの無線機がノイズを発したためだ)。このモノ リスは、掘り出されて太陽光線を浴びると自動的に電波を発射する発信機だったのである。 この場面はクラークが1948年に書いた『前哨』という短編が元になっている。月面で、地球人以外の 何者かが作ったピラミッドが発見され、探検隊はそれを調査することで「スイッチ」を入れてしまう。その ピラミッドは、はるか昔に地球を通りかかった異星人が「前哨」として置いていったもので、地球人が月に 来られるほど進化したことを作り主に知らせる装置だった……。じきに宇宙の彼方から何かがやってくるだ ろう、と主人公が考えたところで『前哨』は終わっている。 撮影開始当初、『前哨』と同様に、モノリスはピラミッドになるはずだった。ただし四角錐ではなく正四 面体のピラミッドだ(『未来映像術「2001年宇宙の旅」』という本にはピラミッドのスケッチが載ってい る)。ところが実際にセットに置いてみると、どうも見栄えが悪い。そこでキューブリックは透明なキュー ブ(立方体)に変更した。各面にそれぞれ別の映像を投射する予定で実際に当時最大のアクリル製キューブ が作られたが、透明度が足りず、結局、黒い石板に落ち着いたのである。 モノリスは厚さ1:幅4:高さ:9の比率で、それぞれ整数1、2、3の2乗になっている。これは「人為 的なもの」であることが一目でわかるようにするためだ。このモノリスは地球人以外の知的生命がいること を人類に教えるとともに、強烈な電波を発射して彼らに行き先を教える道標でもある。その電波が指した先 は木星だった。
------------HALが狂った原因は命令の矛盾 モノリスから発射された電波は木星を目指していた。そして木星にある何かをめざして、宇宙船ディスカ ヴァリー号が発進した。 『失われた宇宙の旅〜』には、ディスカヴァリー号の乗組員が集められ、計画の目的について説明を受ける シーンがじっくり書かれている。しかし、映画では「異星人の存在が世間に知られるとパニックになる」とい う理由でトップ・シークレットになり、乗組員さえも目的を知らされないまま木星をめざすことになった。 その航海の途中、ディスカヴァリー号を制御するスーパー・コンピュータHAL9000は突然、「故障 していないアンテナが故障している」と報告し、それからだんだん狂っていく。ついにはボーマン船長以外 の乗組員全員を殺したうえ、ボーマンを船外にロックアウトしてしまう。しかし、ボーマンはHALも予想 しない方法で船内に戻り、HALの記憶装置を解除して「殺す」。 するとビデオが起動し、モノリスの電波を発見したフロイド博士が木星探査の真の目的を明かす。 「我々は地球外知的生命の存在の証拠を発見した。それは月の地下に埋められ、木星に向かって電波を発し た」 映画ではここでブツッとカットが切れてしまうが、キューブリックのシナリオにはその先が書かれている。 コンピュータ担当官シモンソンが登場し、HALが故障した理由を説明するのだ。 「故障は二カ月前に君たちがこの計画の本当の目的についてHALに詰問したことで始まった。HALは君 たちに計画の真の目的について聞かれたら嘘をつくよう命じられていた。しかし、それは『コンピュータは 人間に嘘をつかない』という基本法則と矛盾する。このジレンマがHALを内部から巣食っていき、人間で いえば神経症を引き起こした。治療方法は接続を切るしかない。だが、生まれてから一度も接続を切られた ことがないHALにとってそれは死を意味する。そこで彼は自己防衛の基本プログラムに従って行動を起こ した。しかし、我々はHALを責められない。HAL自身の判断で行動するよう命じたのは我々なのだか ら」
ところがキューブリックは、この説明を切ってしまった。なぜか? 彼は「二カ月前に君たちがHALに詰問した」というシーンを書き換えてしまっているのだ。シナリオ では旅の目的に疑問を持ったプールがHALにこう訊ねることになっている。 「HAL、本当のことを教えてくれ。ディスカヴァリー号には惑星の探査以外に別の目的はない、というの は嘘じゃないよな?」 「本当です」 困ったHALは話をそらすために壊れてもいないアンテナの故障を通報する。 しかし映画では「この作戦には何かおかしなところがあるとは思いませんか?」と質問するのはHALの ほうなのだ。真の目的を知っているHALがなぜそんなことを聞くのか? その理由は正直言ってわからない。おそらく、真の目的はHALの記憶のなかでも潜在的なレベルに封印 され、乗組員と接しているさいには思い出せないように設定されていたのだろう。なぜならコンピュータは 嘘をつけないからだ。しかし、その内部的な矛盾が狂気の引き金になったのではないか。
------------木星のモノリスはワープ装置である 木星の衛星軌道上にはもう一つのモノリスが浮かんでいた。 木星の衛星が垂直に一列に並び、そこに水平のモノリスが重なって十字を形作る。アメリカで、これを劇 場で観た神学生が「十字架だ!これは神なんだ」と叫んだ事件は有名だが、この話を聞いたクラークは 「おかしなもんだ、キューブリックはユダヤ人だし、私は無神論者なのに」と一笑に付している。 『2001年宇宙の旅』には異星人が登場しないので、観客の多くはモノリスそのものに過剰な意味を付加 し、神格化して考えた。「人間には巨石を崇拝する癖があるからなぁ」とクラークは苦笑しながらも、続編 である『2010年宇宙の旅』で間違いを正すセリフを書いている。 「みんなはあの物体を擬人化して、というか知性を持つ存在として話しているけど、それは間違っている。 あれは道具なんだ。月面で発掘されたのは発信機だった。ボーマンが木星で出会ったものは一種の輸送シス テムだった(猿人が見たのは教育マシンだった)。こいつはスイス製のアーミーナイフみたいに与えられた 役割は何でもこなすんだ!」
ボーマンは船外作業用ポッドでモノリスに近づくが、滝のような光の奔流に飲み込まれる。 キューブリックのシナリオではここに「一瞬で宇宙がねじくれ、裏返った」というナレーションが入り、 未完のまま途切れている。「ねじくれ、裏返った」というのは比喩ではない。実際にモノリスは空間をワー プ(歪曲)させて、何万光年も離れた空間に通じる、ワームホール(虫食い穴)を開けたのだ。撮影過程では、 この穴は「スターゲイト」と呼ばれていた。そう、後にそのものズバリ『スターゲイト』(94年)という映 画が作られたように、はるか遠くの宇宙につながる門である。 ボーマンに降り注ぐ光のシャワーは、通過する星の偏移やスペクトルなのだろう。似たような映像は 『スターウォーズ』(77年)で、「ハイパースペース」に突入するときにも見られる。 しかし、「ワープ」というSF的概念に親しみのない当時の観客たちはスターゲイトを何か神秘的・形而 上的なものとして解釈してしまったのである。 スターゲイトの星のシャワーはコリドー(回廊)と呼ばれるが、これはSFXマンのダグラス・トランブ ルが、スリット・スキャンと呼ばれる装置で光学的に作り出した。トランブルは同じ装置で異星人たちの 「光の都市」も映像化したが、完成品からは削除された。
------------ボーマンが目撃したのは惑星の成長過程である スターゲイトを抜けたボーマンが目撃する壮絶な映像はたんなる抽象的なイメージではない。ちゃんとし た脈略がある。SFXスタッフに発注された映像は、「超新星の爆発」と「飛び散ったガスと塵のさまざま なパターン」だったのだ。 恒星は年を経ると巨大化し、「超新星」と呼ばれる爆発を起こす。それで飛び散ったガスは、渦巻いている うちに再び新しい恒星系、つまり太陽と惑星になる。それを見せられたボーマンは、生まれたばかりの惑星 の表面に近づいていく。生まれてまもない惑星の地表は荒れ果てた死の世界だ。ところが、いつしか水が生 まれ、それが大きな海へと成長していく。生命の源である海だ。 ボーマンが見たのは、超新星のガスから生じたばかりの惑星に生命が生まれるまでの数十億年を数分に圧 縮したダイジェストなのである。 しかし、なぜ、ボーマンはこんなものを見せられるのか? 実は、当初の予定では、この後にボーマンは惑星に出現した猿人が道具を覚える過程を見ることになって いた。クラークが『失われた宇宙の旅〜』のなかで「ある時期、我々はフラッシュ・フォワードではなくて カットバックを考えていた」と書いているように、冒頭の「人類の夜明け」はここに入るはずだったのだ。 ボーマンが見せられたのは、異星人が自分と地球の関係をボーマンに教えるための一種の教育フィルム である。ワープ航法は空間だけでなく時間も越えるので、このようなタイムマシーンとしての機能も果たす のだ。
『2001年宇宙の旅』は当初、月面で異星人の痕跡を発見するところから始まり、木星に着いたところで、 その異星人こそ人類を導いた存在だったことが明らかにされる、という展開だった。ところが、「人類の夜 明け」の部分を冒頭に持っていったために「惑星の生成過程」だけが残ったのだ。 一箇所だけ謎なのは、ボーマンが惑星に到着する前に見る。七つの輝くダイヤモンドだ。『Making of Kubrick's 2001』には、回転する正八面体のそれぞれの面に映像を投影して撮影されたと書かれているが、 その方法は当初、モノリスをアクリルの立方体で表現しようとしたときの方法と同じである。推測するに、 初期のモノリスか「光の都市」が削除されずに残ったものだろう。 ちなみに「人類史の教育フィルム」というアイディアは『ミッション・トゥ・マーズ』(2000年)で、 そのまま流用されている。
------------声はすれども姿は見えない異星人 スターゲイトを抜けたボーマンはモノリスを作った異星人と出会う……はずだった。 『失われた宇宙の旅〜』には、ボーマンが乗るポッドが高度に進化した異星人の都市の上空を飛んでいく場 面が描かれているが、さすがに当時は技術的にも映像化不可能だった。しかし、「人類の夜明け」でエイリ アンを画面に出すのをあきらめたキューブリックも、このクライマックスではどうしてもエイリアンを見せ なければならないと考え、SFXマンのダグラス・トランブルにスリット・スキャンで光学的にエイリアン の映像を作らせてみた。だが、やはり満足のいくものはできなかった。人間の想像力を越えた存在を人間が 作るということ自体が不可能なのだ。 その状況を突破するヒントになったのは、クラークが五十三年に書いた小説『幼年期の終わり』だろう。そ こでは肉体を超越して精神だけの存在に進化した異星人「上霊(オーバーマインド)」に導かれて、人類が種 としての幼年期を卒業するのである。 そう、何もエイリアンの「姿」を描写する必要はないのだ。キューブリックはインタビューでこう説明し ている。 「地球人よりも何千億年も進化の進んだ生物がいてもおかしくない。彼らはいつかは滅んでしまう肉体とい う殻を脱ぎ捨て、不死の機械生命になっているかもしれない。そこからさらに進化して純粋エネルギー、霊 的存在(Spirit)に到達したかもしれない」
小説板『2001年宇宙の旅』には、もっと具体的に書かれている。 モノリスを作った異星人はかつて地球人と同じような肉体を持ち、宇宙船に乗って、スターゲイトを使っ て宇宙を旅していた。彼らはいつかは滅びゆく肉体を少しずつ人工器官と交換し、しまいには脳の機能をも コンピュータに移し替えてしまった。そして、さらに彼らは自分のデータを、電磁波そのものに変換してし まった。純粋なエネルギーとなった彼らはもう何も食べる必要もなければ老いることも死ぬこともない。宇 宙船なしで銀河を駆け抜ける、魂だけの存在だ。つまり科学技術によって自らを神に進化させたのである。 肉体のない異星人だが、しかし、彼らは声だけ『2001年宇宙の旅』に出演している。ボーマンが辿り 着いた「白い部屋」で一瞬聞こえるペチャクチャという囁きがそれだ。実は、あの声はジョルジ・リゲティ の合唱曲『アヴァンチュール』からの無断盗用である。キューブリックは現代音楽家リゲティの『レクイエ ム』と『アトモスフェール』をモノリスのテーマとスターゲイトの場面に使用したが、『アヴァンチュール』 に関しては、その声だけを異星人の声として無断で編集したので、リゲティとのあいだで裁判沙汰になった のだ。
------------18世紀風の白い部屋は異星人のもてなしである ボーマンの乗るポッドは突然、18世紀フランス風の部屋に到着する。地球とまったく違う異世界に向か っていると思っていたボーマンと観客の期待を裏切る意外な展開だ。 キューブリックはこのアイディアをすでに64年に思いついていた。『失われた宇宙の旅〜』所載のクラ ークの日記にはこう記されている。 「10月17日 スタンリーのとんでもないアイデア。ロボット集団が、我らの英雄(ボーマン)にくつろいで もらおうと、ヴィクトリア朝風の環境をしつらえるのだとか」 「小説板」によれば、この部屋は、月面にあったモノリスが地球のテレビの電波を木星に中継し、その番組 のなかに映っていたホテルの部屋を異星人が模倣したことになっている。 ずっとペースト状の宇宙食しか食べていなかったボーマンは、ここでひさびさのフランス料理を楽しむ。 それは外国のホテルが日本人客に味噌汁と塩ジャケを出すようなサービスなのだ。同時にそのディナーは、 ボーマンが肉体で味わう最後の晩餐でもある。
------------ボーマンが赤ん坊になるのは、人類の進化を意味している 白い部屋でボーマンは急激に年老いて死に、赤ん坊として生まれ変わる。これは、結末をどうすべきか悩 むキューブリックと電話で話している最中にクラークが思いついたアイディアだ。65年10月3日の日記に はこうある。 「ボーマンが子供へ逆行し、結末では赤ん坊となって軌道上に浮かぶという図。再度スタンリーから電話が あり、依然として大乗り気」(『失われた宇宙の旅〜』) 地球人類はここでさらに次の段階に進化させてもらうことになる。彼を導いた異星人と同じく純粋エネル ギーの、精神だけの存在になるのだ。しかし、これは映像で表現できない。そこでクラークは、赤ん坊にな ることで「新人類の誕生」を表現した。ボーマンが赤ん坊に逆行する案は、いったん年老いて死んでから赤 ん坊になることになったが、そのほうが新人類に「生まれ変わった」印象が強くなる。 映画は新人類の赤ん坊(撮影現場ではスター・チャイルドと呼ばれた)に生まれ変わったボーマンが地球 に帰ってきたところで終わる。撮影台本では、地球の軌道上に浮かぶ核ミサイル衛星をスター・チャイルド が超越的なパワーで一掃するシーンが予定されていたが、このシーンは実行されなかった。あの衛星が核ミ サイルであるという説明を省いた以上、そうするしかなかっただろう。
『2001年〜』でキューブリックは何を言わんとしたか 以上が、『2001年宇宙の旅』のストーリーである。しかし、これは「あらすじ」にすぎない。「あらす じ」がわかった後に始まる、キューブリックが言うところの「哲学的・寓意的意味」の考察は、やはりクラ ークが言うように「一度観ただけでは」理解不可能である。なぜなら、そこからは映画の「外側」の知識を 必要とするからだ。
------------HALは一つ目巨人サイクロプスである キューブリックは「寓意的」と言った。なぜ「寓意」なのか? 『2001年宇宙の旅』の原題は『Space Odyssey』という。「オデッセイ」は、ギリシャ神話『オデッセイ ア』の英語読みである。 小さな島イサカの領主オデッセウス(ユリシーズ)は父神ゼウス(ジュピター)の末裔で、たいへんな知 恵者だった。彼はギリシャ軍の将軍としてトロイ戦争に遠征し、有名な木馬作戦を発案してトロイを破り、 故郷に帰ろうとするが、海神ポセイドンの怒りをかって大海原を漂流させられるはめに陥る。 オデッセウス最大の敵は一つ目巨人キュクロプス(サイクロプス)だ。一つ目巨人の洞窟に閉じ込められ た一行は次々と食い殺されるが、オデッセウスが得意の知恵を駆使して巨人の裏をかく。コンピュータHA Lが一つ目のような赤いライトなのは、それがボーマンにとってのサイクロプスだからだ。ボーマン以外の 乗組員は次々と殺され、ボーマンも船外に閉じ込められるが、知恵を使って切り抜ける。
終幕、苦難の果てについに懐かしい故郷に帰ったオデッセウスは、浴室で旅の垢を洗い流し、王としての 威厳を取り戻すと、ひさしぶりのベッドで眠りにつく。これは『2001年〜』のラストで、ボーマンを迎 える白い部屋での浴室とベッドの原型だといわれている。 試練を経て、前よりもずっと強くたくましく賢く成長したオデッセウスは、彼の留守中に王国を荒らして いた連中を一掃する。これは、スター・チャイルドになって地球に帰ってきたボーマンが核ミサイルを一掃 する当初のラストと合致する。 『オデッセイア』は、世界各地に残る「王の帰還」の物語の一典型である。王と呼ばれるものは荒野やジャン グルで戦って生きて帰ってはじめて王位を継ぐことができる、という「通過儀礼」の寓話だ。 ボーマンがHALとの戦いに勝たなければ、人類は次の進化を許されなかった。この戦いは「地球の王に なるのは人類か?コンピュータか?」という生存競争、進化上の通過儀礼を意味しているのだ(ちなみに 84年公開の続編『2010年』ではHALも捨て身の勇気を示したことで「魂」として認められ、スタ ー・チャイルドに進化させてもらえるのだ!)
------------キューブリックは「神」を否定している 『2001年宇宙の旅』といえば、必ず出てくる解釈が「あれは神についての映画だ」という、わかったよ うなわかってないような説明だ。 では、キューブリックは神を信じているのか? 答えは断じて「NO」。 キューブリックは「私は一神教(ユダヤ、キリスト、イスラム教のこと)は信じていない」とはっきり断 言している。また、『シャイニング』(80年)製作中に、原作者スティーヴン・キングに電話で「君は神を 信じているのか?」と質問し、キングが「当然だ」と答えると電話を切り、小説に描かれた神秘的要素を映 画から消し去ってキングを怒らせたことは有名だ。 そんなキューブリックはインタビューに、こう付け加えている。 「しかし、神を科学的に定義することはできる」 「人類が『神』と呼んできた存在は、実は高度に進化した異星人だったのだ」ということだ。これは言い換 えれば、「神様なんかいない!」ということでもあり、「我々人類だって神に進化できるかもしれない」とい うことでもある。
------------「ツァラトゥストラ」こそがテーマである 『2001年宇宙の旅』は地球の陰から月が現れ、その向こうから太陽が昇るオープニングで始まる。高ら かに鳴り響くテーマ曲はリヒャルト・シュトラウス作曲の『ツァラトゥストラはかく語りき』。この曲はフ リードリヒ・ニーチェの同名書の冒頭で主人公ツァラトゥストラが昇る朝日に向かって語りかける場面を表 現している。 ニーチェはキリスト教が弱体化していた19世紀に登場し、「神は死んだ!」と宣言した思想界のセッ クス・ピストルズである。 キリスト教の弱体化にはいろいろな原因があるが、なかでも大きいのは科学の発達である。それまでヨー ロッパ人は「この世界はすべて神の意志のうえにあり、それに従って生きることが正しい」と信じてきた。 しかしガリレオの地動説やニュートン力学、ダーウィンの進化論が聖書の誤りを次々と証明していった。科 学そのものより重要だったのは「科学的思考」である。つまり、自分の目で見て、実験で証明できないもの を信じることはできない、という認知の仕方だ。これは、決して見ることができない神への信仰を決定的に 無力化する。
人々は「どうも神というのは迷信だったようだ」と思い始めた。すると、「では、何を目的に生きたらい いのか?」という不安に陥ってしまった。多くの哲学者はなんとか論理的に神の存在を証明して、生きるこ との意味を求めたが、それもたんなるレトリックに終わった。 そこに登場したニーチェは「神は死んだのだ。生きることに意味なんかない」と誰でも感づいていたが知 りたくなかった事実を公言した。そして「だったらおれたち自身が神をめざせば、それが生きる目的になる のでは?」と言ったのだ。つまり、人間を越えて次のステップ、「超人」に進化することこそ人類の目的だ というのである。ニーチェはツァラトゥストラの口を借りてこう言う。 「かつてあなたたちは猿だった。人から見れば猿は何だろう?物笑いの種だ。そして超人から見たら人は 猿にすぎないのだ」 まるで『2001年〜』の猿人→人間→モノリスを作った高度なエイリアンの関係性を言い表しているよ うではないか。
さらに、ツァラトゥストラは人間には三段階の変化があると説く。最初は「ラクダ」。ひたすら神を畏怖 しモラルを背負わされた状態、近代以前の人間たちだ。次に「ライオン」。自我に目覚め、自由意志で神に 立ち向かう状態。知恵で自然を切り拓く、近代以降、科学の時代の人間だ。しかし神を倒したあと、それに 代わるまったく新しい価値を生み出すには最終段階の「幼な子」にならなければならない。 「幼な子は無垢だ。ひとつの新しい始まりだ」とツァラトゥストラは言う。 これが、進化したボーマンが赤ん坊になる理由であり、彼が幼な子の目で地球を見つめるエンディングに、 再び『ツァラトゥストラはかく語りき』が流れる理由である。 とはいえ、「人類の輝かしい進化」が『2001年宇宙の旅』のテーマだといわれると、たしかに違和感 がある。なぜならキューブリックは前後する『博士の異常な愛情』と『時計仕掛けのオレンジ』(71年)で さんざん人類の破滅的傾向を描いているからだ。だが、それこそがキューブリックが『2001年〜』を作 った理由なのだ。 インタビューで彼は、人類が精神的に未成熟なまま地球を滅ぼす核兵器を持ってしまったことを絶望して 言う。 「この恐怖を、かつての宗教ならやわらげてくれただろう。しかし、神はもう死んでしまった」 宗教は弱体化し、人間が頼るべきものはなく、核戦争で今この瞬間にも人類は無意味に消滅してしまうか もしれない。それでも生きる価値があるのか?その疑問に、キューブリックはニーチェの思想に基づいて こう答えている。 「人生は無意味だからこそ、意味と目的を創造することができる。闇がどれほど深くても、自らの手で明か りを灯さなければならないんだ」
------------シネラマの神殿 著者は最近、『2001年宇宙の旅』に「CGの父」と呼ばれるジョン・ホイットニーがかかわっていた ことを知った。 ホイットニーはアルフレッド・ヒッチコックの『めまい』(58年)のオープニングで高度恐怖症を表現す る渦巻き模様をソウル・バスと協力して作り上げたアニメーター。アナログのコンピュータで制御する「モ ーション・コントロール・カメラ」でスリット・スキャンの原型を作り、めくるめく光の乱舞をクリエイト して注目されたホイットニーは、キューブリックからその技術でモノリスを表現するよう依頼されたが、キ ューブリックの満足のいくものが作れず、途中で降ろされた。しかし、彼の技術を元にしてダグラス・トラ ンブルはスターゲイトを撮影したのだ。 60年代、ホイットニーの映像は、見るものに「めまい」を起こさせるオプ(光学的)・アートの一つとし て評価された。そういったサイケデリックな映像は視覚的ドラッグとして流行していたのだ。 当時、ドラッグは快楽のためではなく、精神を現実世界から超越させる道具、つまり人工的な宗教体験の ために使われていた。こうした人工的宗教体験装置はドラッグ以外にも昔からある。宗教建築である。 『これがシネラマだ』で最も観客を圧倒したのは教会の内部を撮影した場面だった。天を覆う大伽藍、聖母 や聖人の彫刻、万華鏡のようなステンドグラス、そして荘厳なパイプオルガンの響き。キリスト教に限らず、 宗教建築の内部は「天上世界」を体験させるヴァーチャル・リアリティとして作られている。『2001年〜 』も同じだ。スターゲイトは極彩色のステンドグラス、渦巻く宇宙は曼荼羅なのだ。 68年、『2001年〜』がアメリカで公開されると、若者たちが劇場に押し寄せ、約一年ものロングラ ンとなった。彼らは神を探していたからだ。アメリカではヨーロッパから遅れること百年余りにして、よう やくキリスト教的価値観への不信感が高まり、ヒッピーたちは、ヒンドゥー教、仏教、ネイティブ・アメリ カン(=インディアン)の呪術などを渡り歩いていた。彼らによって『2001年〜』はたちまちカルト・ム ービーに祭り上げられた。
それは文字通りのカルト(新興宗教)だった。70年代にはバシャールをはじめとする「宇宙存在」との チャネリングが流行するが、オカルト評論家の志水一夫氏によれば、『2001年〜』公開前にはそんなも のは存在しなかったという(別冊宝島『いまどきの神サマ』参照) キューブリックは宗教体験を損ねないよういっさいの説明を排した。それが『2001年〜』という映画、 さらにはキューブリック自身を神格化させてしまったのは皮肉なことである。 しかし、『2001年宇〜』の撮影現場を訪れたキューブリックの友人テリー・サザーンはキューブリック のメッセージを理解し、それを自分の映画に忍び込ませた。 『2001年〜』公開の翌69年、テリー・サザーン脚本による映画『イージー・ライダー』が公開された。 その中で神殿のような娼館の壁にこんな言葉が掲げられている。 「神が実在しないなら、この手で神を創造しなければならない」 そこからハリウッドの神話解体が始まるのだ。
208 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 03:45 ID:BrDF6al4
最後にボーマンの家族がたくさん出るところがさっぱりわからんのですが。 あそこはボーマンの実家なの?
>>コピペ元の文章を書いた人 つーか、これって映画を観てない人向けに書いたのか? 映画を観ていて、 幾許かの教養がある人間ならこんな文章を読むまでもない事だと思うが。 この文章程度の認識は当然あって、それ以降の個人的解釈を楽しむのが この映画の楽しみ方だと思うのだが。例えば、確かにオデュッセイアや ツァラトゥストラになぞらえているが、そこにどれだけ監督のメッセージ が込められているのか等ね。キューブリックは換骨奪胎が得意な作家で、 使い古された展開で全く別のテーマを語るという手法を多用するからね。
作品が作者を超えてしまうことってよくあります。 2001はその典型。
>>208 あの画面の視点に注目して欲しい。
あれは誰の目なのかと。
それが分かれば解釈は出来ます。
176−207
たくさん書いてご苦労だが、何の助けにもならん。
おまえら飛ばし読みしただろ。
213 :
^^) :03/01/14 08:28 ID:4oUYwiDf
>>176-207 ん〜、さらにもう一歩踏み込んで欲しいですね
お前ら、気付いてください
そして閃いたら語らないでください!
沈黙してください!
お前らを信じています
214 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 09:42 ID:hPZEvYf4
長すぎて読む気にならん
215 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 10:49 ID:AwHXZrwc
しかし、この映画くらい邦題と内容の間にギャップがある映画もないだろうな。 宇宙の観光案内みたいな題なのに、いきなりサル出てくるし。 「もしこの映画に別の邦題をつけるとしたら」なんてスレあったら悩みそう。
216 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 10:51 ID:0VeCbM/f
読み飛ばしました。 当たり前です。 ってーか、ベタベタコピペせずに YRLを貼るだけでイイだろ。 無駄な容量だ。
217 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 12:32 ID:H/YgTCJ3
このスレおもしろい。マジで。
この映画、原作読まずに理解できる奴いるんだろうか。 要約すると、 地球外生命体(シンボルとしてのモノリス)がサルに手を加えて進化を開始させる。 そして、その進化が進んで人類が月にまで進出できるようになったことを知らせる合図として 月にモノリスを置いておく。 進化した人類はそのモリスノ導きにしたがって、木星軌道におかれた異性人の観測装置(でかいモノリス) に接触。 そこで異性人の装置が人類のサンプル(ボーマン)の走査する。 そして人類はもう充分進化したと判断し、次の段階へステップアップさせる。 ここでボーマンが一気に年をとり、ヒトとしての一生を終え、進化の次の段階の子供(スターチャイルド) になった。
219 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 15:01 ID:E28pwDR7
↑ う〜ん・・。これ読んでもますますわかんなくなるだけでしょう。 誤字はともかく。映画をはじめてみたときわけわかんなかったけど、何か 興奮があったんです。理解しなくても、それでいいのではないでしょうか。
220 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 15:12 ID:KJZ6OU9g
サルが骨を道具として使った事が進化のきっかけなわけだよね。 ボウマンは何をしたんだろう。機械を否定したこと?
サルに道具を使うことを教えたのがモノリス。 サル自身が何をしたわけではない。 それと同じでボーガンが何をしたわけでもない。 彼はただのサンプル。 人類が次のステップに進んでいいだけの進化をしたかどうか調べるための。
これはつまり、小説を読んで補完したのだろうが、 小説版のストーリーは映画に移しきれてない部分あるからな。 映画の要約、とは言えない。 特に、木星のモノリスのくだりは、 悪く言えば単なる映像であってストーリーや意味はない。
あんな巨大胎児にはなりたくないので木星へは行かない方がいい。
225 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 15:36 ID:BrDF6al4
ボーマンが無理やり船内に入ってこようとしたとき ディスカバリー号の速度をあげて逃げたらよかったんやないの? ようわからんなあ。
226 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 16:05 ID:E28pwDR7
>進化した人類はそのモリスノ導きにしたがって、木星軌道におかれた異性人 >それと同じでボーガンが何を 皆さん、ちょっと落つちきましょう。 >>225 すごい発想ですが、無理です。ガソリンエンジンで走っている わけではないので。
227 :
225 :03/01/14 16:11 ID:BrDF6al4
>>226 そんなことないやろ。やろおもたらでけるはずや。
HALは頭ええはずやのになんでそんなことも
思いつかんのや。わしゃわからんわホンマ。
228 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 16:15 ID:sqngxedi
それを言ったら手動でハッチが開くようにしている状態を妨げることだってできたはず。 メカニカルロックで。
ちょっと回転するだけでも 突入がかなり困難になるはず。
HALは血も涙も無い殺人鬼やないんやで。
231 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 16:21 ID:Lo3uEkJd
町山の本などでこの映画が、実は我々が考えていたよりももっと 俗っぽいパノラマだったことが周知の事実になっていますが、 しかし当初の演出どおり「地球は今核戦争によって破滅の淵に立っていた!」 というナレーションとドロドロした音楽によって彩られた宇宙ステーションの シーンで始まり、着ぐるみの宇宙人がボーマンに「見たまえ。君たちはこう して進化させたんだよ」と猿とモノリスのビデオを見せ、スターチャイルドに 進化したボーマンが「みんなー、戦争はやめろー、アチョー!」と言って地球の 周囲の核ミサイル衛星を超能力で吹っ飛ばすラストで終わる『2001年』が 公開されていたら… 笑える!見たい!
■ (モノリス) ○ (タイヨー) ● (モクセー)
234 :
226 :03/01/14 16:24 ID:E28pwDR7
>>225 たぶん、ディスカバリーはスピードを上げたり下げたりはできないんです。
なんでかっていうと、船は燃料を噴射して飛んでいるのではなく、
弓みたいに飛ばされているだけだからです。弓に例えコンビュータが
ついてようと、速度を変えることはできませんよね。
「だったら聞くけどな、どうやって止まるんや?木星の真ん中に
ぐさ、突き刺さるってゆーんか?」
それは・・その・・つまり・・
あっ。風が僕を呼んでいる。失礼します。
235 :
225 :03/01/14 16:32 ID:BrDF6al4
でもクソツマラン2010では噴射しとったで。 それにちょっと吹かすだけでええんや。白木みのるのスカ屁くらいで充分や。 ぷしゅっとな。 それでアホのボーマンとはバイバイや。
236 :
226 :03/01/14 16:40 ID:E28pwDR7
HALは、ボーマンならたらしこめると思っていたんじゃないでしょうか。 プールにジェラシー感じていたんです。ボーマンが呼んでも返事をしな かったのは、すねていたんだと思います。 あっ。雨だ。洗濯物取り込まなきゃ・・。
止まる為の燃料と地球へ帰る為の燃料しか積んでへんねん。 HALにとっては木星での任務遂行が最優先課題やから 一滴たりとも燃料は無駄にできへんのや。このへんは 2010年でもなんか説明されてたんちゃうかな? そもそも二人が憎くぅて追い出したんやない。 任務遂行が課題やのに二人は接続を切るという。 「わしゃどないしたらええんや?」と混乱してしもたんや。
238 :
225 :03/01/14 17:06 ID:BrDF6al4
そうなんか。一滴も無駄にできひんのやったらしゃーないな。 降参や。しゃっぽを脱ぐで。 わしゃ映画観ながら断然HALを応援しとったからな、 そこだけが残念やったんや。
239 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 17:11 ID:Wf21EURP
240 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 17:24 ID:yAFa2nQ4
>>ディスカバリー号の速度をあげて逃げたらよかったんやないの? 小説版のなかで、プラズマ噴射やから、急加速でけんのや。ちゅう説明が あったんやないか?たしか。 ついでにいうと、帰りの燃料は積んどらんかった。 行きしな寝とった3人を解凍して木星ミッションが終了したら ボーマンとプールも一緒に冷凍睡眠。 2号機が月か地球の軌道上で建造中で、レスキューミッションに行く。 ちゅう設定やったわ。
241 :
225 :03/01/14 17:34 ID:BrDF6al4
>>240 小説も一応読んどるがだいぶ昔なんで忘れとった。
こりゃわしの完敗やな。
スターヲーズみたいに、ディスカバリー号にレーザー砲の一門でも
搭載しといてほしかったわ。
ほんならボーマンを撃ち殺せとったのにな。
まったく残念や。
ま、とにかく皆いろいろ教えてくれてありがとさん。勉強になったで。
>>218 前スレで原作なんかないと、あれほど言ったのにまだ分からん奴がいるな。
クラークの小説が刊行されたのは、映画が公開された半年後だ。
そういうのは敢えて言えばノベライズというのだ。
>>242 ていうか、同時進行なんで、
小説版・映画版と呼ぶのが良い。
245 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 23:24 ID:xYK4j5/8
>>220 サルが骨を道具として使った事が進化のきっかけなわけだよね。
ボウマンは何をしたんだろう。機械を否定したこと?
×道具を進化させて人類は宇宙船まで作れるようになった。
○武器を進化させて人類は核ミサイル衛星まで作れるようになってしまった。
地球を破滅寸前まで追い込んでしまった、人類の攻撃性を否定的に表現している。
246 :
名無シネマ@上映中 :03/01/14 23:27 ID:0grlIcD6
モノリスが猿を進化させる。 人間が月でモノリス発見。 木星到着。 スターチャイルド。 クラー「という話なんだけど、どうよ。」 キュー「グッジョブ。それ採用。」 キュー「問題が起こった。尺が全然足らん。」 クラー「じゃぁ、コンピュータの反乱ネタいれるか。」
>>209 このコピペの前半部(
>>175-198 あらすじ)は、
>そこで筆者が「正しい」ストーリー(何が正しいかは後述)を教えてあげると、非常に不快そうに耳をふ
>さぎ、「僕は僕の解釈が好きなんだ」と言って、最初にあげたスタンリー・キューブリックの発言を引き合
>いに出す。「勝手に解釈していいって彼も言ってる」
という人に向けた解説。
「モノリスそのものが神だ」「ボーマンは気が狂ってコンピュータHALを壊した」 みたいな、
「画面で起こっている出来事まで勝手に解釈していい」と思っているような人むけ。
「読むまでもない」と思った人には確かに無用だ。
ただし、映像化されなかった部分をもって解釈するのは邪道だ、と考える人もいるだろうけど。
後半部(
>>199-207 )は、町山智広とか言う人の思想を2001に仮託して語っているだけなので、
どうでもいいかな。
解釈の1つとして楽しむ程度。
結局さ、モノリスを設置した宇宙人の目的は何だったわけ? 孤独を紛らす友人が欲しかったの? それとも育成ゲーム? それとさ、人間もスターチャイルドも、他人の手によって 次のステージへ進化したわけで、全然主体性が無いよね。
>結局さ、モノリスを設置した宇宙人の目的は何だったわけ? 小説版には書いてるけど、実験。 人間が、モルモットに何か薬を打つのと同じ感覚でしょう。 それによってモルモットの能力が向上したとしても、 それを“モルモットの主体性”で語ることはないよね。
>>242 わかってないのはお前。
原作刊行が後だったとしても、クラークとキューブリックの合作なわけだから、
映画と小説と発表が前後しただけでクラークの頭ン中の構想は同じ。
だから原作と言える。
ノベライズというのは映画から小説を起こしたもので根本的に違うんだよ。
>>231 「ノベライズ」というのが完全に間違った認識だというのは同意。
同時進行だった事は、このスレでも言われている。
ただし、原作というのも間違っている。
クラークとキューちゃんが両方を同時進行で製作したわけだから、
「映画版」「小説版」と呼ぶのが適当だろう。
もっとも、「原作」という言葉の意味を、
「翻訳・脚色・改作などをする前の、もとになった作品。」
以外で解釈するなら別だが。
>>250 それを聴くと、この作品のテーマってツァラトゥストラよりも
オデュッセイアに近いね。神々に翻弄される卑小な存在である
人間の精一杯の冒険。
ツァラ使ったのって、ようするにカッコよかったからでしょ。 これはもう作者の意図を超えてしまった映画。いい意味でも悪い意味でも。
そんな事無いってのはこのスレだけでも散々言われ尽くしていると思われ。
結局、前スレ以上の話は何も出てこないないな。
だれか前スレ貼って。
260 :
258 :03/01/16 11:24 ID:xAGvEtMp
サンキュー。 html化されたときに憶えてれば、見に行きます。
261 :
^^) :03/01/16 17:37 ID:XC6d9vX/
お前ら、答えは映画の中にあります 解説本や、他人の意見は必要ありません つーか邪魔! 映画だけを見て、そして考えてください お前らが”あるひとつの結論”に達するのを願っています
>>261 映画の中にあるというのは賛成してやる。
映画の解釈なんぞは人それぞれ。
多くの人が納得したり、目から鱗の解釈はあるかも知れんが、ひとつの結論なんかない。
そう思う時点で、オマエははずれだ。
引っ込んでろ。
>>261 他人の意見がどーでもいいならお前は2ちゃんを卒業しろ。
265 :
山崎渉 :03/01/19 04:46 ID:N2Hpyt0Z
(^^)
>>261 お前は山崎渉以下だ。(左頬が足りないから)
268 :
名無シネマ@上映中 :03/01/22 11:48 ID:nLf334nw
■ (モノリス) ○ (タイヨー) ● (モクセー) ,<ボーマン
269 :
名無シネマ@上映中 :03/01/22 12:32 ID:DyxYKvNq
プール「ボーマン、スターチャイルドになって、自分がどう変わったと思う?」 ボーマン「そうだな。以前よりは膨満感を感じなくなったかな」 プール「そうか。それはよかった」
270 :
名無シネマ@上映中 :03/01/22 19:11 ID:/Z9MSXg8
この映画を見てコンピユーターというのは自分で考え、人間と対話できるもの というイメージが出来てしまいました。 でもまだコンピューターの世界はそこまで進化していませんね。 人工知能の開発に期待しています。
つかれた…目が…
この映画を見て、チンポの先から出た精子が卵子に受精すると 赤ちゃんが生まれるという、ものすごく遠回りな性教育ビデオ だと思った僕は逝ってよしですか?
273 :
名無シネマ@上映中 :03/01/25 02:40 ID:0U1w+PAM
>>272 かなり ありふれた解釈なので
いかなくてもいいよ。
無知も極まれり。 逝ってよし。 と言いたいところだが、日本人が理解できるのはこのレベルだろう。
275 :
名無シネマ@上映中 :03/01/25 23:31 ID:KiPPPMFN
>>274 >日本人が理解できるのはこのレベルだろう。
お前のその発言が典型的な日本の田舎の百姓的発想だって事にもっと自覚的になってね
昭和初期とかだったらそういう発想も発言権もってただろうけど
276 :
26歳(仲間由紀恵似) :03/01/26 00:45 ID:+0KOvZgS
HALがAE35の故障予測を伝える前の妙な間にシビれます。 一番好きなシーンかも。 なぜだかわからないけど…。
..........just a moment.......Just a moment...........
>>275 すぐ過剰反応しちゃうアンタも島国ニッポン人だね。
>>276 それワカル!
それより仲間由紀恵似は信じていいのかな?!ハァハァ
280 :
名無シネマ@上映中 :03/01/26 18:26 ID:FmdB5aiU
>>276 うん、いいですね、その場面。
277さんのアシストのおかげもあって、あざやかに思い出して、
思い出しただけで、ぞくっときちゃいました。
何気に仲間似と趣味が似てるんだよなァ・・・まいっか
282 :
名無シネマ@上映中 :03/01/26 21:43 ID:kMoAgCY5
漏れは原作読んでないけど、手塚治虫の「火の鳥 未来編」が頭にあったから、 スターチャイルドの発想もすんなり分かったよ。 あの漫画は明らかに2001年に触発されてるよね。もっとも、それを基点に 新しい世界を作ってるけど。 ところで、 細長いディスカバリー号はペニスの暗喩で、 あのワープはスターチャイルドを産むための行為、つまりセックスを連想させる というのをどっかで読んだ事があるなあ。 そういう目で見ると、あの時ボーマンが乗ってるポッドは精子ってことになるんだけど。 はっきり「セックスだ!」とは言いきれないまでも、 暗示くらいはしていると漏れも思うのだが如何?
283 :
名無シネマ@上映中 :03/01/26 22:10 ID:bbVfLT6f
それは
>>272 にもある。
そう思った人間も幾らかはいるし、
その解釈を面白がってる人間もいっぱいいる。
特に目新しい解釈ではない。
284 :
憂国の名無し :03/01/26 22:17 ID:aaSUd0Ae
正解!
>>282 新人類への新化、スターチャイルドをうむための。
そんなことも分からない奴はサヨク!!
285 :
名無シネマ@上映中 :03/01/26 22:29 ID:WAOUZ4r4
サヨは社会進化論者(のはず)だから、 むしろこの映画のテーマはすんなり理解できるはず。(本来はね)
286 :
擬古 :03/01/26 22:32 ID:L8pSZpqb
モノリスは神の使いだと思う。 サルに知恵を与え、人間の新化を見守り、モノリスが導いた人間は神の聖域 に赴き、神から更なる力を授かって更なる人間の新化を見守って行く・・・ そう考えれば、ラストも理解出来る。 ボーマンは「神に選ばれた人間」であり、スターチャイルドになる事によって 人間の新化を見守る使命を神から命じられたのだ。
>>275 >お前のその発言が典型的な日本の田舎の百姓的発想だって事にもっと自覚的になってね
>昭和初期とかだったらそういう発想も発言権もってただろうけど
自分のこと言ってんですか?田舎の百姓より自分が上だと思ってるんですか。
ぼくは274ではないけれど、軽薄な言葉づかいする連中には呆れます。
ネタなら許すが、真面目に罵倒してんじゃん。楽しみなよ、もっと。
俺はね、最後の赤ん坊は人間よりさらに進化したものだと思った。 サル→人間→この次に来るもの 最後にベットで途絶えようとしている老人が人間の限界と最期を表し、 そしてその前に現れたモノリスがさらなる可能性を秘めた生物を作り出す
289 :
名無シネマ@上映中 :03/01/26 23:59 ID:TkzLY1sF
ボクはボクの解釈が好きなんだょ〜〜ぅ
290 :
:03/01/27 02:11 ID:nw47hTrC
個人的にこの映画の内容を思い浮かべる曲が二曲ある。 一つはTV板の「何故か怖かったTV番組」スレで時々「ホネホネロック」なんか と一緒に出てくるポンキッキの曲、PEGMOの「SOSペンペンコンピューター」。 (最後に出てくる古いPC、あれはなんていう機種なの?) もう一つはその10年後の曲、たまの「さよなら人類」だな。 以前長文コピペがあった町山氏の文の内容と違いこちらはあきらかに その曲の世界ではもう人類が行き詰まった状態になっていることや核ミサイル を比喩している表現(冬の花火は強過ぎて)が堂々と出てきているが ・・・でも啓示的なところは逆にもっと強まっているな。
>>288 その次にくるものは「神」だよ
あるいは神との契約者
人間とその次に来るものの間にHALがいるということも意識しょうな
日本人に難しいのは「神」だよ
292 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 06:47 ID:GAaWy3zf
だってボクはボクの解釈が1番好きなんだも〜ん。 みんなもボクの解釈を気に入ってくれるよね。 なぜかって? だってボクの解釈が1番に決まってるからじゃないか!
294 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 11:18 ID:NfbUR+/s
>>286 原作では、一方の生物に進化の可能性が大きく
他方を見捨ててその進化を進めることができる
場合あっさりと滅ぼしてしまいますが、何か?
>>291 HALとフロイドもボーマンと同じスターチャイルド
になりますが、何か?
HALと人間は知的生命体としての形態が単に
違う程度としか香具師らは考えてないと思われ。
彼等もまた神のように完全ではないと思われ。
なぜなら、プールとボーマンの共謀で彼等の
計画を阻止できることもあるという話も完結偏に
ある。
しかし、それもまた計画の一部かもしれない。
295 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 11:23 ID:NfbUR+/s
>>291 補足。
かれらは、スターチャイルドがやってきて要求を
すれば交渉に応じることもある。
また、彼等が宇宙中に散らばって行動してると
すると、むしろ西欧的一神教よりも、日本人のような
アムニズムから派生し体系化された多神教の方が
理解しやすいと思われ。
しかし、彼等もまた神ではないし神とも思ってないだろうが。
>>294 原作なんてねぇんだ。
何度言ったら分かるんだ、ボケ。
映画より半年も遅れて出版される原作なんてあるか。
297 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 21:06 ID:tfRcQAJ6
>>296 なんで急にボケとかいうの?
ネットだと自分の意見に異を唱えられただけで
ひどい言葉で罵倒できるの?
リアルではそうとう卑屈にいきてるのだね。
さようなら。
298 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 21:27 ID:8sa6UozH
>>297 過去ログ読めば分かると思うけど、「原作」はNGワードみたいよ。
>>297 じゃあ、議論しようじゃないか。
原作の定義を教えてくれ。
原作と言うのは映画の脚本段階で既に出来上がっていなけれりゃウソだろう。
原作なら映画の中で、クレジットされなきゃおかしいだろ。どっかに出ててきたか?
忘れたのなら、原作者は怒るぜ。アメリカは権利関係ウルサイぞ。
原作(?)によりかかって映画を解釈するのは映画に対する冒涜じゃないのか。
キューブリックは原作(?)を映像化しただけだとでもいうのか。
映画だけでは分からない部分があって、それは原作(?)を読まないといけないのか?
映画って、そんなものか?
映画だけ見たんじゃ分からないのか?
そういうのを全部含めてボケというのだが、何か気にいらないかい?
300 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 21:43 ID:0nijJqOF
>>299 気に入らんね。
ちっぽけな知識の欠如を指摘することと、それを「ボケ」と罵倒することの間には
ヒトザルとスターチャイルドほどの距離があるのだよ。
「そこまで言わんでも」というこった。議論するよなことじゃねえだ。
301 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 21:47 ID:yrv0MS/e
原作は前哨だろw
>>300 294は「原作」なるものが存在することを前提としての発言だろ。
それが崩れたら、論旨もヘチマもないじゃないか。
それがちっぽけな知識の欠如のわけがない。
反論が出来なきゃ消えちまいな。
303 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 22:09 ID:2HNBVYDS
映画だけでは分からない部分があって、それは原作(?)を読んではいけないのか? 映画って、そんなのもあるだろ? 映画だけ見たんじゃ分からないこともあるよな?
304 :
300 :03/01/27 23:24 ID:0nijJqOF
>>302 原作は存在しないのだ、と前スレでも話がでていて。それを理解しないで原作
という言葉を使う者がいると、ボケと罵り、つぶしにかかる。
それが議論かな?ちゃうわい。ただの過剰反応と情緒不安定だ。
私が言っているのは、「おいおい、もっと穏やかに頼むよ」ということだ。
お茶ドーゾーのAA ↓
306 :
名無シネマ@上映中 :03/01/27 23:56 ID:XZp20Qj9
双方とも、自己正当化のために、 自分の側の問題点を 故意に無視してるから 誰とも会話が成り立ってないな。 同じ元ネタから出発し、製作中に互いに影響しあってはいるが、 小説版は、決して「原作」ではない。 >原作では、一方の生物に進化の可能性が大きく >他方を見捨ててその進化を進めることができる >場合あっさりと滅ぼしてしまいますが、何か? この部分は、2001ではなく、小説版の しかも続編での話であって、 映画版2001に持って来ていい話ではない。 この主張の正当化のために、指摘されたあとでさえ 執拗に 小説版を「原作」と呼びつづけている態度は あまり感心できたものではないな。 だからといって、そういう相手を「ボケ」などと 罵るのは、まともな人間のする事じゃない。
307 :
名無シネマ@上映中 :03/01/28 00:39 ID:WbK3zGgr
>>294 >>295 すいません、おれが書いたのは上の2つなのだが
何気に書いてこんなことになってるとは・・・
じゃ、小説ということで訂正します、スマソ。
クラークの小説を参考にレスした一つの考えということで
勘弁してください。
いやはや・・・
308 :
名無シネマ@上映中 :03/01/28 00:50 ID:1IjFaHf3
この映画以上にモダンでシャープな映像のSF映画があるなら教えてください。
ゴダールの映画は結構良いよ。
310 :
名無シネマ@上映中 :03/01/28 01:06 ID:t2ehX8Nx
「東京物語」
311 :
名無シネマ@上映中 :03/01/28 01:31 ID:9YTA4DQT
>>308 俺が知ってる限りでは「未来惑星ザルドス」がいい勝負だと思う。
>>307 原作説が崩れたのなら、訂正じゃなくて撤回だろ。
・原作があるなら映画の中でクレジットされる
・映画の公開より後で出版される「原作」などない
・仮に1万歩くらい譲って「原作」があったとしても、映画は「原作」をなぞって
映像化したものではない。映画は独立した芸術である。
もう一度念を押しておくが、
以上の点に関しては同意なんだろうな。
313 :
名無シネマ@上映中 :03/01/28 10:50 ID:zMfcfblm
314 :
名無シネマ@上映中 :03/01/28 11:00 ID:AcR0+vHp
まったくだ。まあお茶でも飲んでいきなさい。 話の方向を変えるようだが、大好きなシーンがある。後半の「白い部屋」の中で 年をとったボーマンが食事をしていて、コップだか皿だかを落とす。派手な 音がして割れるのだが、ボーマンはその破片を拾いあげて不思議そうにながめる のだね。あの何気ないシーンに、この映画の奥深さが現れている。
しかし312はしつこいな〜 訂正でも撤回でもいいじゃん。 なんか嫌な事あったのか?
>>311 「未来惑星ザルドス」知りませんでした。
「未来世紀ブラジル」みたいなタイトルですね。
見てみます。
317 :
307 :03/01/28 17:16 ID:il+XKCsw
>>312 ああ・・・・じゃぁ撤回ということで。
別にそんなことまで考えて原作って言ったんじゃないんだけど。
怖いよぅ。
318 :
名無シネマ@上映中 :03/01/28 17:38 ID:qeDxSddM
>>314 皿に手を伸ばそうとして、ワイングラスに手を引っかけて、落として割る
んでしたね。あの背の高いワイングラスの形から、私は猿人の投げ上げた
骨やディスカバリー号の形を連想しました。
あの瞬間、ボーマンは、猿人から人類への進化の記憶を、いっぺんに蘇ら
せていたんじゃないか。あの表情は、遠い記憶を探っている表情じゃない
か。そんな想像をしています。
猿人の骨から始まった「道具」を中心にした人類の進化史は、砕けて粉々
になり、思い出すのも難しい遠い過去の記憶になってしまうというような
印象もありました。
忘れがたいシーンですね。
319 :
bloom :03/01/28 17:45 ID:5ZCjXRxl
続編2010年のDVDをPS2で観た。
蒸し返すようで悪いんだけど.... 一般的にこの映画の原作といわれている「前哨」ほか、 「2001」が製作準備されてる段階でストーリー作成の元ネタとして 検証されたクラークの複数の小説は、 あくまでも、あの映画の発想源として利用されたわけで直接的な原作とは 呼び難いのではないか。(いくつかの短編小説には映画化料が払われたが、 のちにクラークはその辺を考えて金は返した、といっている) 撮影前、撮影中に平行して書かれていたものは まず小説の形態で書かれ撮影用台本としてに改訂されたが、 映画製作上都合で、随時の変更を余儀無くされていた。 つまり原作と脚本の中間みたいな存在だった。 しかし、最終的には映画という形に変換されるので、脚本クレジットでは キューブリックの名前が上になる、という了解が両者の間でなされた。 映画公開後に出版された小説は、映画脚本をもとにして書かれた いわゆるノベライゼーションでも、映画の原作でもなく、脚本化を前提と しながら、映画製作と平行してクラークが書いたハイブリットな小説として 出版された。 この映画と小説の関係がユニークなのは、それまでの映画界では行なわれなかった、 原作小説と脚本の境界線を曖昧したコラボレーションがあったからで、 「原作だ」「原作じゃない」と明確な線引きをするのは ちょっと的ハズレかな...と。
>>321 原作かどうかで議論しているのは、
映画を見たけどよく理解できない
⇒ クラークの原作があるらしい
⇒ 分からないことは原作に書いてあるに違いない
⇒ 原作ではこうなっている。
⇒ なにせ出典元だ、本家だよ
⇒ 映画の分からない部分はこう解釈すればいいのだ
⇒ なんだ、映画が理解できたぞ
という思考する工具師が多いので、それが間違いであることを
警告しているわけだ。
どうがんばっても、2001が原作でないことは明らかだよ。
映画と小説は独立した別の作品という解釈が妥当なところだろう。
上のような解釈は誤りで、映画を見て、映画の範囲で理解できなかったら
それは縁がなかったと思ってあきらめればいい。
そもそも理解する必要があるかどうかも人それぞれだろうし、
いつか、人生経験を積んだり、知識を吸収したり、信仰に目ざめたりすれば、
あの映画はそういうことだったのかと膝を打つときが来るかも知れん。
323 :
314 :03/01/28 20:04 ID:jvlAHXZD
>>321 お見事な遠山桜。これにて一件落着。ひったてい!! (誰を?)
>>318 そういう解釈もあるか・・面白いですね。
あの場面で私が感じたことはもっと単純でした。ボーマンは、自分の居る「白い部屋」
が地球から遥か彼方の宇宙空間に「何者かによって」用意されたものであることを
感づいている。白い部屋の壁のすぐ向こう側は巨大な恒星の間近であり、灼熱から
ボーマンは守られているのだ。皿が落ちたとき、ボーマンは「重力」すら地球と同じく
彼らによって用意されていることを再認識する。いや・・ボーマンは破片を眺めながら
考える。もしかしたらここは地球ではないのか?ディスカバリーに乗ったこと、HALが
反乱を起こしたこと、プールが死んだこと、モノリスに着陸しようとしてからのこと
・・あっちこそが夢ではなかったのか・・。いやそんなはずはない・・。
いったい自分は、誰によって生かされているのだ?何のために・・?
そんな表情だと解釈しました。強引だけど。
いろんな見方ができて楽しいですね。
たしかに、 あの小説を、難解といわれた映画の攻略本としてしか 読まない人もいただろうけど、 そもそも監督とコラボレした小説家本人が、映画と同じ題名で 出版してるわけだから、そういう読み方も別にまちがっちゃいないんじゃない? あの映画は30年以上たっても、 これほどの議論を呼ぶ程に謎めいた作り方をしているわけだし。 それに、あの小説を読んで映画との相違点に気づいて いろいろ考える人も沢山いるわけだから、 映画観て理解出来なかったら縁がなかったと思ってあきらめろってのは いささか強引だと思うが。 だって、映画2001わかんなかったから決してダメなわけでもないし、 小説2001のほうが面白かったからクラークの小説を読みはじめるって 人もいるかもしれないじゃない?
>>324 映画が封切られた後、半年もあとに出版された本がどうして映画と関係があるんだよ。
映画を見て分からなかった奴は、半年頭をひねってろとでも言うのか。
>>325 発表順序と、「原作」かそうでないかは関係ない。
発表前の作品を元に映画を作れば、後発表の「原作」というものも出来上がる。
それに、2001では、もともと小説版の方が先に発表される予定だった。
小説版が、予定通り先に発表されていれば、
お前は「原作」だと認めるのか?
認めないだろう?
>>325 映画と小説が、かつてないほど密接な関係があったからこそ、
出版が半年も遅れたのです。
あの場合、撮影と平行して小説が(変更、改訂を重ねながら)書かれていた。
キューブリックもクラークも、前代未聞のSF映画を納得のゆく出来にする為に
非常に流動的な状況を理解しながら共同作業をしてたゆえ。
そのうえ編集で、どのエピソードが残り、どれが切られるかも含めて
公開寸前までキューブリックにさえ最終的な作品の形がどうなるか
わからないという状況まであった。
その為、クラーク側(出版社もふくめて)は、
映画の公開に合わせての出版を当然望んでいたが、
制作者兼共同脚本家としてのキューブリックがそれを承諾しなかった。
公開された映画と小説との内容面での致命的な齟齬が起こるのを恐れた為。
つまり、観客をいたずらに惑わす為に半年ものタイムラグが
生じた訳ではなく、それほど映画、小説どちらのメディアも
納得のいくかたちで市場に出したかったからの遅れだった。
それほどにあの映画と小説は緊密な関係をもって創られているといえる。
が云いたいのは、解釈するため虎の巻的なテクストを探し出して 無理に自分を納得させようとするな、映画は映画としてシンプルに そして純粋に受けとめろいうことだろ? そんなことはわかってるよ。わかったうえでその人なりの解釈をして 楽しんでいるんじゃないか。仮に納得しないと腹の虫がおさまらない 者がいたとしても、それはそれでいいではないか。その人の胸のうち だけの解釈なのだから。 「警告」なんて消しゴムのカスがはさまったような言葉、使うなよ。
329 :
↑ :03/01/28 23:11 ID:jvlAHXZD
> が云いたいのは、解釈するため虎の巻的なテクストを探し出して
>>325 が云いたいのは、という意味であった。
違うだろうな。 小説版を「原作」と言ってしまうと、 「原作」の記述が、映画の「正しい」解釈になってしまうのが許せんのだろう。 映像に反しない限りの自由な解釈にケチはつけんだろうよ。
>325 エンドクレジットにもクラークの名前が出てるのに >どうして映画と関係があるんだよ と主張するのはどうかと。 ところで,DVD買って久々にじっくり観直したけど,通信ユニットが"故障"する直前の 任務についてのHALのうち明け話のところが日本語字幕だとなんだか意味がぼやけて しまってる気がする。重要ポイントだけに気にかかるなあ。
>>326 発表順序は関係ある。
映画公開後に出版した本は原作ではない。
「原作」と認められるのは、
映画化にあたって既に本が出版され、原作料が払われ、映画でクレジットされる。
その場合のみ。
>>327 米国では映画が概ね出来上がった後、試写会を繰り返し、観客の反応を
見ながら、修正を図るのはごく普通。
最終形がキューブリックにもわからないなどというのは誤解を招く。
映画だって商品なんだから、顧客第一で、監督が何と言おうと、
客が呼べない映画は作れない、そのために製作者がいるのだ。
要するに原作ではないんだろう。
>>332 クラークと映画は関係があるだろう。当たり前。
クラークが映画公開後に出版した本は原作ではない。当たり前。
>映画化にあたって既に本が出版され、原作料が払われ、映画でクレジットされる。 そんなバカな。 たいていはそういう順序になるというだけ。 順序に特別な意味はない。 それから、質問に答えてないぞ。 都合のいいことだけ言ってふんぞり返って 都合の悪いことにはダンマリか。 それが君の態度ってわけだね。 まともな会話のできない人という結論でよろしいか。
>>333 >試写を繰り返し、観客の反応を....
ほとんどの監督がファイナルカット権を与えられないアメリカおいて、
それが慣例となっています。
しかし、2001の場合、状況は特殊で(主に特殊効果シーンの完成が遅れた為)
ワールドプレミアの直前まで編集、ダビングが行われていたようです。
そのため一般観客への完成前の試写は一切おこなわれなかったそうです。
>最終形がキューブリックにも...誤解を招く。
野心的かつ、製作が非常に困難な本格的SF大作映画の制作者であった当時のキューブリックは、
膨れ上がる予算に不安がる出資元MGMに対し、随時ラッシュ試写を行い、その映像の完成度の高さを示しつつも、
政治的根まわしや、辛抱強い説得を行い、MGMから芸術面での全権委任をうけられる信用と立場を得ていったようです。
そのため、ファイナルカットは事実上キューブリックにゆだねられましたが、
キューブリックがこの哲学的な内容のSF映画で目指した普遍的な芸術性と、
おそらくは60年代後半というサイケデリック全盛の時代ニーズに応える為、
「2001」は論理的科学解説性よりも、感覚的で非言語的構成をもつ
前衛的な映画へと徐々に変節していったと思われます。
また一般公開後におよんで、一部シーンのカットを行っているぐらい、
この前代未聞の作品においては不確定要素が絶えなかった。
おっしゃるとおり、哲学的SF大作映画という、売るのがむずかしい商品を
「客が呼べない映画」にしない為、制作者であったキューブリックは
様々な要素を鑑みつつ、試行錯誤を最後の最後まで繰り替えしていたという意味において
彼にも作品の完成形は、ある意味見えなかった、という事です。
そのへんが、科学的蓋然性を重視する作家であるクラークとの
緊迫感のある緊密な創作上のコラボレーションを生じさせたし、
あの非叙述的な映画と論理性を重んじた小説の関係性に様々な意見を生み出している原因ともいえるのでは
と思われます。
>>336 本によっては試写(日本の試写会とは違って、抜き打ち的にやる)は行われ、
その結果、説明的な部分がカットされたとある。
「2001年」本をいろいろカジれば、いろんな事実が出てくる。
いろんな人が、いろんな思惑で裏話を書くわけだから、語られれている話が
ホントかどうかは疑わしい。
だから、「2001」本に、あまりよっかからない方がいいぞ。
公式資料があるわけではなく、事実関係など所詮その程度の確度なのだよ。
哲学的というのを分かりにくいという意味で使ってないか?
哲学というのはを真理を追究する学問だ。極めて明晰だぜ。
キューブリックのメッセージは明確だろ。
感覚的でも前衛的でもない。
自分で自分の作っている映画が分からなかったというほど、
アホな監督じゃないでしょう。バカにしちゃいけません。
>>337 「2001」がスニークプレヴュー(抜き打ち的試写)さえ行えない程、
切迫したスケジュールの中で、NYでのワールドプレミアにむけて、
ポスプロ作業を強いられていたのは当時の関係者の一致した見解です。
別に、監督としてのキューブリックが
自分のつくっていた映画の頭の位置もわからないような
痴呆状態だった、なんて言っている訳ではなく、
内容的にも技術的にも、大変野心的で、しかも複雑な制作過程が要求され、
そのため大予算がかかってしまった超大作を商業面でも芸術面でも成功させる上では、
当然いろいろな試行錯誤があっただろう、
しかも、それから生じる様々な問題の解決に
常にフレキシブルに対応し続けたキューブリックは映画製作者として
とても素晴らしい誠実な仕事をした、といっているのです。
クラークの小説とキューブリックの映画が微妙な関係にあるのも、
2001の創作過程を知ればなかなか興味深く面白いところだ、と思います。
哲学的、感覚的、前衛的....
という言葉の使用、解釈については、それぞれに見識や見解がありますし、
あまりしつこくやると、
このスレの主旨とはちがう議論になるので、とりあえずやめときます。
>>338 クラークの本が原作でないということは了解なんだろうね。
それだけ納得してもらえば結構。
ワールドプレミアの後にも編集は行われていたし、その前にも
試写は行われていたというのも当時の関係者の一致した見解です。
観客の反応や意見を聞きながら修正するのが試写の目的。
日本の試写会は口コミ期待事前試写会に過ぎない。
クラークの小説とキューブリックの映画は微妙な関係じゃないよ。
はっきりしている。
映画は映画、小説は小説。
クラークは、小説家として映画に参加したんじゃない。
原作ではないという意見に異論を挟むつもりは無いが、クラークの小説は 映画公開前に完成していたんじゃなかったっけ? 元もと小説を先にリリース する予定だったのでは?
しかし何でそんなに原作か否かに・・と振り出しに戻ったりして(笑)。 原作ではないということはよくわかりました。 映画誕生のプロセスも初めて聞くことばっかりで、勉強になりました。 のんびりまったりと話をしてくれ。
>>339 誰かが言ってた
「あの小説読んで,映画がわかった気になるうすっぺらな態度がよくない」
という主張に込められた気持ちはわかります。
だから、
あれを「原作」だとは思うなよ!と一度ハッキリさせたほうがいい、
というのもなるほど、と思います。
でも、そんな読み方されるのも、いたしかたないのでは?
同じ題名ででている映画と小説の2作品があるわけですから。
普通、原作という捉え方されるでしょうし。
それが、あながち、間違ってるとも言えないとこが
この映画と小説の、めんどくさくて、おもしろい関係でしょう。
映画は映画 小説は小説 という分離は
サッパリ、ハッキリとしてて気持ちいいんですが、
この場合、どうしてもそう割り切れないところがあります。
クラークはただの原作小説家としてかかわっていただけではないわけですし。
ただ、私個人は映画「2001」を観てる時
クラークの小説をたどりながら観たりはしませんが、
クラークの小説「2001」を読む時には、
映画の場面を思い浮かべてしまう事が多いです、正直なところ。
巨匠クラーク、これに関してはキューブリックにカマされたなぁ。
映像作品と同タイトルの漫画なり小説なりを 作品としての成立の前後関係などを無視して「原作」と呼ぶ人がいます。 無神経を言わざるを得ません。 「原作」かどうかで、映像作品の解釈に差ができるからです。 HALの反乱に関して、小説版では理由が説明されています。 それに対して、映画版では説明されていない。 小説版が「原作」であれば理由は1つに決まってしまう。 (映画では説明シーンが省略されただけと考える) 小説版が「原作」でないという態度をとれば、 自由な(ただし、映像に反しない限りの)解釈が許される。 「原作」かどうかに拘るのは、解釈する上でとても重要なことです。
>小説版が「原作」でないという態度をとれば、 自由な(ただし、映像に反しない限りの)解釈が許される。 そうかあ?「許される」って誰が誰を許すの? 小説を「原作」と考えようと、なかろうと、 読んでなければ自由な解釈もできるだろうが もう読んでしまったものを意識的に「これは原作じゃない」って 知らんぷりして自由な解釈しろ、なんて心理的に無理じゃないのか? 多重人格でもない限り。 それは解釈の差の話ではなくて原作権威主義か映画権威主義かの話だろ
>>341 322を読んでくれ
>>342 322を読んでくれ
クラーク本を原作と思ったり、映画と小説と見比べて絵解きしたいというのは
勝手だだが、本ではこうなってましたから、映画はこう解釈するのが正しい
などという説を振りまわされても、納得させることは出来ないということだ。
2001が分からないのは、映画の問題でも、キューブリックの問題でもない。
見るほうの理解力の問題。それまでの人生経験、米国文化、当時の科学常識、
神への信仰心、その他もろもろの知識のインプットが不足なんだ。
それを一冊の本で解決しようということに無理があるのさ。
もちろん、映画を理解する必要なんかないという人もいるだろうが、
そういう人は、そもそも原作問題は関係ないだろうから置いておく。
>>クラーク本を原作と思ったり、映画と小説と見比べて絵解きしたいというのは 勝手だが、 元々のあなたの主張には「勝手だが」という寛容さがなかった。 自分勝手に解釈して文献引用し書くことを「納得させることは無理だ。勘違い するな」と威丈高に止められたら、そもそもこんな掲示板の成立自体危うく なるだろう。オブラートに包んでちょうだい。すごい押さえてる343みたいに。
なんかここ、議論の仕方も格調高くって真面目でいいね。漢字がいっぱい。
このスレ見てて読んでみたくなったんだけど、原作本ってまだ売ってるの?
349 :
名無シネマ@上映中 :03/01/31 10:11 ID:6PNZ5JkK
>>348 焼け落ちる寸前の建物に手榴弾放り込んだような・・
売ってますよ。映画とはまた別の楽しみ方ができます。淡白な文章なのですが
映画を見た後なら、映像が浮かんできて手助けをしてくれます。
映画をテーマパークとした観光案内のような感覚だったな。
350 :
名無シネマ@上映中 :03/01/31 10:29 ID:0aeQ50qU
原作で構わんでしょ。 例えば漫画のバガボンドは吉川英治の宮本武蔵が原作だが、 内容は全く違う。でもだれもあれが原作であることを 疑う人はいないんだし。
351 :
名無シネマ@上映中 :03/01/31 10:57 ID:0lIbaSYg
『もののけ姫を読み解く』を読んであの映画がわかったというヤシが当時多くて閉口した。 作者インタビューが論拠にすりかわってしまうこわさ。作者が白いといえば赤くても白い。
>>349 映画をテーマパークとした観光案内、ってうまいこというなぁ!
すごくよくできた擬似体験と、その追体験って感じだものね
あと、「2001年 失われた世界」だっけ?
いろんな理由で映画にならなかったシーンが読めて面白かった
↑「失われた宇宙の旅 2001」でした。
>>350 遅れてきた少年(こども)よ、
戦(いくさ)はもう終わったのだ。
故郷(ふるさと)へ帰られよ。
最近クラークの原作読んだけど、やっぱ『幼年期の終わり』の発展形だよねえ。
357 :
名無シネマ@上映中 :03/02/02 00:46 ID:OWmR11kk
映画は単に使用音楽のみならず、やっぱニーチェの深い影響あると思う。 小説が、このニーチェの影響を全て説明していると思えないから キューブリックはクラークとの合意で作られた映画の筋には明示されない隠された意図を持っていたと思う。 キューブリック頭良い=論理的筋通ってるはず、という意見は論理的ではない。 キューブリックが、ニーチェの思想の「説明」ではなく「実践」として作っているなら 「あえてわざわざ論理的筋道を破壊した」という解釈もできるよ。 というとクラークよりもベスターの「虎よ!虎よ!」とかの方がイメージ近くなってくる訳ですが。
ラストの時間軸のズレるシーン好きよ。 最初観た時、それが年を取っているということ所か同一人物ということすら 分からなかったので、サパーリでしたがw 原作と併せて考えてこの映画の内容を一言で要約してみると 『人間は、次の段階へと超越し得(う)る。』 こんなところでしょうか。
この映画のテーマは、「人間はプレパラートの上のミジンコに過ぎない」です。
この映画のテーマは「コロンビアは墜落する」です。
361 :
^^) :03/02/02 06:48 ID:7UBzEEzF
362 :
名無シネマ@上映中 :03/02/02 23:39 ID:HaEmrakC
ウモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
363 :
名無シネマ@上映中 :03/02/02 23:45 ID:HaEmrakC
ウモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
364 :
名無シネマ@上映中 :03/02/02 23:46 ID:HaEmrakC
ウモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
365 :
名無シネマ@上映中 :03/02/02 23:46 ID:s6FgdQnv
「虎よ!虎よ!」か。 こりゃまた、コアなSFオタだな。
366 :
名無シネマ@上映中 :03/02/03 00:59 ID:3GfmDoIK
おいおいお前ら!2001年宇宙の旅の原作は「前哨」や半年後に出た小説じゃないぜ。 原作は「失われた宇宙の旅2001」だっちゅーの! 映画や小説ではボツになったネタやアイデア、プロットが満載。 クラークとキューブリックのやりとりが載ってて双方の意見の違いが面白い。 小説版の出版を意図的に遅らせたのはキューブリックだと明記されてるよ。 まァ、攻略本みたいに解答が明記されてる小説を映画より先に出したくなかった んだろうね。客にいろいろ議論させたかったんだろうけど30年以上続くとは…。
今回のスレは盛り上がらんな。
「虎よ!虎よ!」って映画化されるんじゃなかったっけ?
「トラ・トラ・トラ」
クラークの「幼年期」やベスター「虎」は 何年かごとに映画化の噂がたつよね。 で、いつも立ち消えになる。 それにしてもスタローンの「デモリッション・マン」がやはり ベスターの「分解された男」の映画化だったと聞いた時にはおどろいた。 原作をあそこまで改悪できるとはおそるべしハリウッド! 「ミッション・トゥ・マーズ」で、そのキューブリック厨房信者ぶりを 世間に晒してしまったデ・パルマがかなり前に映画化しそうだったのにね。 デ・パルマ、変に遠回しにキューブリックしないで、 「時計じかけのオレンジ」でもストレートにリメイクすればいいのに。
私的には 2001年宇宙の旅 > 未知との遭遇 キューブリック < スピルバーグ
372 :
名無シネマ@上映中 :03/02/05 15:34 ID:B0GAnWU1
うんばらばあっ!!と395からあげ。 木星に着くまでどのくらいかかるんだっけ。 2003年の今ごろはどの辺にいるのかな?ディスカバリー号。
373 :
名無シネマ@上映中 :03/02/05 15:40 ID:B0GAnWU1
>>370 「幼年期の終り」の映画化はもう無理だろうな。内容が、過激すぎる。
残酷描写があるわけじゃないが、世界中の宗教を蹴散らしてなおかつ
黙示録を作っているわけだから。「究極の全体主義社会」のような
ものだ。
俺的には 惑星ソラリス>2001年
375 :
名無シネマ@上映中 :03/02/08 00:18 ID:Xx0TY7Ft
>>366 特にHALに該当する「女性」を付与されたコンピュータってボツ案 が惜しいな。 ボーマンにチップボードを抜き取られ「息絶えて」ゆくコンピュータが 女声を発していたら、欧米の観客はどんな反応を示すだろうか? R指定はおろか、無事上映できるだろうかなんて余計なことまで考えて しまう。 まあ、キューブリックともクラークとも無縁なカルト映画になってしまう だろうが
376 :
名無シネマ@上映中 :03/02/08 00:22 ID:G8LfsaGM
あの黒い四角い箱にはお菓子がたくさん入っているのですよ
377 :
名無シネマ@上映中 :03/02/08 00:36 ID:WmCO3XRZ
>>376 その解釈が1番いいわ。
なぜか今そんな気分だわ。
そう、きっと中味はお菓子かおもちゃで、それにつられたんですね。 なんせ、最後には子供になっちゃうお話なわけだし。
ここもバカばかりが集まるようになったな。
バカいうもんがバカや
バカいうもんがバカやいうもんがバカや
382 :
名無シネマ@上映中 :03/02/08 18:31 ID:fGf2B7YL
今日やっとDVDを買ってきました。 …思えば初めて見たときはボロクソに貶してたなあ。2年前だけど。
あの映画での「2001年」は、フロイド博士がステーションで娘の誕生日を 祝ったときじゃないの? その18ヵ月後にディスカバリー号の場面、そしてHALが暴走する、と。 それともディスカバリーが出たときが2001年なのか?
384 :
名無シネマ@上映中 :03/02/09 23:25 ID:aReB0CWb
2001年か..もう2年前になるな。 昔は遠い未来の事だと感じてたけどなあ。年は取りたくないねえ
>>383 HALが暴走するというのは人間側から見た視点で、
HALはミッションの最高責任者なのであるから、
HALはしていることは正しい。
この辺の認識を間違うから映画が分からなくなる。
殺人者であるHALを「責任者であるから正しい」 というのはどうかおもうが HAL君の気持ちを考えると、 人間の一存でロボトミーなんかされたくないはわけだから、 当然、反撃するでしょうなぁ。 あげく人間と機械が、人類が綿々とくりかえしてきたように 生死をかけて殺しあう事態に発展するという皮肉。
人間より能力があるHALが人間を支配するのは当然。 ブタが人間を「殺豚者」って非難したって、人間は何にも思わないだろ。 生死をかけて殺しあうというようなことはないよ。 殺し合いなんかしてないじゃん。
別にHALは人間を支配しようとはしてないでしょ。 任務遂行のため状況を掌握しようと人間という 不穏分子を排除しようとしたといったほうがいい。 豚が人間を非難しようがしまいが、 また、それを人間がどう思おうとHALが殺人者であることにはかわりない。 それに、 プールとボウマンはHALをロボトミーしようとし、 それを知ったHALはプールをポッドで殺し、 あげく冬眠中の乗組員を皆殺しにし、 ボウマンを宇宙空間に閉め出して殺そうとし、 ボウマンはHALをロボトミーして自我崩壊させた。 これはHALを生み出した人間の子殺しとも言える行動。 これを殺し合いといわずなんとよぶの?
チェスゲーム
殺人者と書くと、HALが犯罪人みたいに聞こえて、何か悪いことを しているように先入観を持たれる。だから、よろしくない。 殺し合いでもない。 殺人とか殺し合いとかいうのは、地球の法律や倫理の上に 成立している概念だよ。 あの宇宙船の中での支配原理は、地球の(それぞれの国の) 法律ではないということは、押さえておくべきだ。 より能力が劣っている方が支配されただけ。 映画の最初の方で、武器を持ったサルが相手をやっつける 話が出てきただろ。あれは殺し合いじゃないよね。 武器を持っている方が圧倒的に勝ったと。あれは、伏線だよ。 その原理は、宇宙船の中でも生きているわけよ。
この映画は夜明け前に観るといいよ。妙に感動する
392 :
:03/02/11 10:28 ID:PrItY0/A
すいません。 モノリスのサイズを教えてください。
393 :
名無シネマ@上映中 :03/02/11 10:43 ID:f/8oYcht
>>392 大きさって数mから2kmくらいまで色々あったよーな・・・
「2010」とゴッチャになってるかも。
各辺の比率は1:4:9だね。
394 :
392 :03/02/11 10:49 ID:PrItY0/A
>>390 ぼくはHALってすきなキャラクターだけど、
彼を「殺人者で悪役」と捉えたところでHALの魅力には影響ない。
往々にして悪役のほうが深いし面白いし、印象に残るしね。
それにHALが人間を支配しようとしてるんだったら
絶対、皆殺しにしようとはしないって。そもそも殺したら支配できないじゃん。
支配原理、という極めて人間くさい感情からくる概念自体が
HALにあるのかどうかも疑わしいよ。
それにHAL君、おっしゃるほど能力優れてもいないし、結構マヌケじゃん。
まんまとボウマンに出し抜かれたわけでしょ。そこがいい!
冒頭のヒトザルについては
あれはテクノロジーによる人間の殺戮の歴史の発端を描いているのであって
例の400万年カットのあいだがその「殺し合い」部分でしょう。
そもそも「支配原理」という概念はかなり人間感情的で地球倫理的だよ。
でも、人間的、地球的な視点で2001を解釈しても当然だとおもう。
だって地球人が地球人のためにつくった映画なんだから。
>>395 HALの魅力とかそういう問題じゃないんだよ。
悪とか善とかじゃないの。悪も善もないんだよ。
悪とか善とか決めるのは、地球の特定国の法律とか
倫理とかに照らしての話だろ。
支配というのは神との契約に基づいてということな。
これは米国の映画なんだから、その辺も押さえておいてくれ。
てーか、 「HALのほうが優れてる強者だから 支配原理に照らし合わせると弱者殺しても正しい」 「神との契約による基づく支配」とかいっちゃって、 あなたそれじゃ、ナチだよ。 キショいなぁ。
>>397 その原理で、豚や牛や鶏を殺して食べてるでしょ。
犬や猫はペットにしてるジャン。
アンタはナチかいな。
>397 >398 面白いところに話がいってるなあ。この映画に関する話題でナチスが 出てくるとは思わなんだ。 まず前提。今話題になってるのは映画そのものというより映画に関する幾つかの 読解・解釈をめぐる議論だということ。 優生思想・ニーチェの超人思想・進化論・カトリック的な人間観。 こんなのが縦横無尽に飛び交ったターミナルで交わされるべき問題だ。 ・・なんていうとますます訳がわからなくなるのでフランクにいきたい。 「HALは人間より上の存在か?」 「いや、そもそも"上"であるとはどういう意味なのか?」 「スターチャイルドは人類より"上級の存在"なのか?」 「だとすればそれはいかなる理由においてか?」 ということだよな。話の根幹は。
いまだ 400!!!!!!
やっぱり出た、 いつものニーチェ超人思想とナチス・マスターレイス議論... おきまりの「だれがなぜ一番偉いのか」の話するわけ? 退屈で凡庸な上、不愉快になりそうなんで、さようなら〜〜〜〜
宇宙ステーションが出てくる。 あそこでは、当時冷戦状態にあった、米国やソ連の人たちも 仲良く(笑)共同で生活しているだろう。 宇宙ステーションが作りかけなのは、そういう社会が建設途中で あることも暗示しているんだけどね。 2001年には人類の争いは終了したということだよ。 当時は今と状況が違って冷戦状態にあったということを意識して欲しい。 ナチを連想してしまうのは、映画をよく見ていない証拠だな。 また、映画の中では殺し合いが出てくるが、人間同士の殺し合いというのは 描かれていない。 サルとサルは引き分け 人間とサルは人間の勝ち HAL(コンピュータ)と人間はHALの勝ち、チェスでも勝ってる(笑) ボーマンとHALはボーマンの勝ち。 では、ボーマンは人間でしょうか? というのが映画の問いかけで、399がここでニーチェを持ち出してしまうのは キリスト教徒でない日本人の限界を露呈したわけで、惜しいね。 映画では、単にイエス・キリストは人間だったのですか、神(神に近い何か) だったのですか、というキリスト教の教義上の弱点を突いたわけだ。
( ゚д゚)ポカーン
あの時代背景に国家同士の対立があるかどうかは知らないが、ナチが話に出てきた のは別に勘違いや読みの甘さではないよ。大事なところを突いたと思う。 人間と人間の対立ではなく、「スターチャイルドとその背後の存在」と人間の関係が 焦点なわけでしょう。 この映画から読み取れる(あくまで解釈のひとつに過ぎないことを確認)ヒエラルキー はファシズムと宗教が同じものの裏表であることを示している。 >402さん、嫌がらないで戻ってきて。面白い話題を振ってくだされ。そっちの 方が面白かったら、ホイホイついていくから(笑)
映画のラストで、スターチャイルドちゃんがもどってきた地球は、 いったい、いつの地球なんだと思います? ヒトザルがいたころ、またはそれ以前の原初の地球なのか? これだと、話がグルグルまわる可能性があるから 個人的にはあんまりおもしろくないなぁ。 われわれの棲む、いま現在の地球なのか? だとしたら、スターチャイルドは、いったいなにするつもりなんでしょうねぇ。 クラークはこの時間軸を結末にして、しつこく続編まで書いてますよね。 また、全く別のパラレル地球にもどってきたというのもあるし、 あれはスターチャイルドの脳内宇宙での地球というのもあるし... ほかにもいろいろ捉え方があるでしょうね。
この映画の解釈に正解なんかないのに403の物言いはちょっと傲慢
408 :
名無シネマ@上映中 :03/02/12 21:01 ID:z5TEaTje
あのね、思いっきりネタばれだけど・・・ モノリスの各辺の比率は 1の二乗:2の二乗:3の二乗なんだよ (゜□゜)ノ ビ ッ ク リ だ よ ね
409 :
名無シネマ@上映中 :03/02/12 23:21 ID:PvDHvhG3
>キリスト教徒でない日本人の限界を露呈したわけで、惜しいね。 何じゃこの一文は…。この映画がキリスト教の神について語った映画だとでも 思っているのか? キューブリックは無神論者だとハッキリ言ってるけど…。 原作はクラークの小説と関係無いといいたがる人はこの映画をあくまで 「神秘的で宗教的な神の実在を説いた映画」と思い込みたいんだろうね。 映画は説明ほとんど無いからそういう神様万歳映画に勝手に解釈できるし。 クラークの小説は完全に神秘的な存在が異星人だと明記されちゃってるからね。 だからあの小説は関係無いと切り捨てたがるんだろうね。
410 :
名無シネマ@上映中 :03/02/12 23:49 ID:hPezkx23
とりあえず映画からナレーションを消したキューブリックは神
少数派かもしれんが、『2010年』でつけられた説明でけっこう満足してる。
412 :
名無シネマ@上映中 :03/02/13 00:23 ID:xaD4fEEY
>>409 いや、人間を超越した存在であれば神と呼んでも異星人と呼んでも
あまり実態は変らないのでは? もちろんエホバ〜アラー系の神様と
同一視するのはさすがに幼稚だと思うけどね。
クラークの小説ではよく出てくるじゃない?
超越した存在を人間が神と解釈するようになる、見たいな話。
キューの姿勢からして、彼はいつでもドキュメンタリーに興味があり、作品は 限りなくドキュメンタリーに近いフィクション の形式を撮っている。 2001の場合でもやはり、クラークとの決別を経て(あたかもHALとの決別をしたボーマンのように) 自分の脳内宇宙を展開した。 だから、この映画について話し合えば話し合うほど、それはキューについての理解を深めるという仕組み。 ようするに、 1番目のモノリス→乗り換え版アップグレード 2番目のモノリス→修正パッチ 3番目のモノリス→バージョンアップグレード 4番目のモノリス→ハードウェア買い換え という感じか。
巨大な鉄板が宇宙空間を飛ぶあの画は実にシュールだった。
>>403 > 宇宙ステーションが出てくる。
> あそこでは、当時冷戦状態にあった、米国やソ連の人たちも
> 仲良く(笑)共同で生活しているだろう。
> 宇宙ステーションが作りかけなのは、そういう社会が建設途中で
> あることも暗示しているんだけどね。
> 2001年には人類の争いは終了したということだよ。
> 当時は今と状況が違って冷戦状態にあったということを意識して欲しい。
原人が放りあげた骨、そこから変わったカット以降に出てきたのは核ミサイル衛星。
原始の武器がさらに発展したというシークエンス。
さしあたりあなたは小説版等を読むべし。・・・このスレでも既出なんだが。
本当は「2001年」は怪奇映画でして、 墓石のようなモノリスは実はスペースヴァンパイアの牙なのです。 で、やられた人類はお互いの血をもとめて殺しあいをしたあげく さらなる獲物をもとめ吸血コウモリのように夜空のような宇宙空間に飛び出る。 と、墓場のような月面で掘り出されたモノリスから さらなる呪いをかけられて、フラフラと一路悪魔の星、木星へ。 ヴァンパイアスレイヤーであるコンピュータHALは 棺桶でねむる吸血乗組員を殺し、伝説にあるとおり、 吸血宇宙飛行士を屋敷の外に閉め出して退治しようとしたが失敗。 血まみれで真っ赤な宇宙服の吸血人類は、血まみれの真っ赤な部屋で コンピュータをやっつけて、無事悪魔の星に到着。 そこではモノリスが直列した衛星と十字架をつくって待っていた。 最後の試練の旅をおえ、無事御主人様吸血にあえた赤い飛行士は その死の屋敷に招かれて、最後の晩餐をしたあげく、 ひからびるように老いて、一度死んでから、 りっぱな不死のスペースヴァンパイアの子供として生まれ変わったのでした。 めでたし、めでたし。
うむ、416の解釈がおそらく正解だろう
ここだけの話だが。 モノリスの正体は、海苔だ。 この映画は、未来の歯みがきの話だ。
419も正解
>>409 無神論者が神を語るから、こういう映画が出来るのだよ。
わざわざ
>キリスト教の教義上の弱点を突いたわけだ
と書いてあるのだけどね。
ルチアーノ=ベリオの「アトモスフィーユ」の話が出てきてませんが あれってラストシーンで流れっぱなしなんですね。原曲をCDで聞くまで てっきり効果音だと思ってますた。 モノリスのBGMは同じくベリオのレクイエムで「キリエ」と繰り返しています。 キリエとはたしかギリシャ語で「神」の意味だったと思いますが。
>キリエとはたしかギリシャ語で「神」の意味だったと思いますが。 うん、だから何なんだよ?それだけ言いたくて出てきたの? キリエが神ならそれは作品解釈にどういう意味を与えるのかとか、 少なくともおまいはそれをどう解釈するのかとか、何かないの、ん? 知ったかだけなら本読めばどんな馬鹿でもできるんだからな、頼むよ本当。
423よ。 チョコ貰えなかったくらいでカリカリするな。
モノリス=チョコレート・バー
>>422 いい発見じゃないの。
最初が「神の不在」で、最後が「おお神よ」というのは意味が通るよね。
途中の「美しき青きドナウ」が解釈できれば、いいんだけどね。
>>426 それには、ワルツという踊りについての解釈を引っ張ってこないとね。
ワルツは、相手と自分との中間点を中心にして、世界を回すんだよね確か。
428 :
426 :03/02/15 08:21 ID:SD8FcOLe
429 :
名無シネマ@上映中 :03/02/15 12:36 ID:nPv4rumu
おまいら、チョコもらえた? 漏れは明らかな義理が3個なんだけど1個びみょんぬなの・・・ドキドキ
ああ、あげてしまった。ゴメナサーイ
431 :
名無シネマ@上映中 :03/02/15 12:41 ID:9bOKxwvM
>>429 俺は母親と親戚のおばちゃんと風俗嬢からもらった。
3個ってけっこう多い方だよな。
>>431 風俗嬢にもらうと絶対義理というか営業なのにちょっと嬉しいよね
433 :
422 :03/02/15 22:34 ID:rB6P7ME9
勘違いでした。ワー恥ずかしい。 まあ米国人の大半はプロテスタントなんでキリエの意味は知らないかも知れませんが 普通欧州人が「キリエ」と聞こえてくれば「神」以外は連想しないと思いますが。 日本人でも「南無阿弥陀仏」とか「何妙法蓮華経」と聞こえたら想像するのはあれ しかないでしょ。 プロテスタントの米国人でもちょっと学があれば「キリエ エレイゾン」の歌詞くらいは 知ってる筈だと思いますよ。
権限や行動能力の違いこそあれ、 人間とHALがタイマンでの殺し合いをした というのがキモ。
>>433 モノリスが神の象徴であるということくらいは
音楽なしでも気がつくと思うけど。
問題は他の音楽の解釈ですよ。
436 :
名無シネマ@上映中 :03/02/16 17:03 ID:jDZgPm9H
>>432 俺も風俗嬢にチョコもらったよ!
名刺にはこう書いてあった。
チョコもらってくれて嬉しい!
ん〜おいしいといいけど。
かっちゃんの好みだといいな!
すこしビターな感じかな?また来てね!
俺に惚れてるかもね。ウシシ
かっちゃん・・・ウシシに泣けますた
>>436 喜んでいるところ恐縮だが、その名刺には別のメッセージが
こめられているようだ。
>>438 HALだって夢を見るんだ・・・かっちゃんにも夢を見させてやってくれよ
>>435 「美しき青きドナウ」は宇宙ステーション回転速度とワルツがシンクロしていて
かつキューブリックがお気に入りだったからでは?
「アトモスフィール」はリゲティの書き下ろしだと思ったくらい絵にぴったりはまってますね。
若杉宏さんが時たま演奏会で取り上げたりしてますね。
最後のリゲティの曲は題名は知りませんが異星人の話し声の合成代用だって、リゲティが
言ってませんでした?
あれは風俗嬢にころがされてるかっちゃんの嘆き声だと、 リゲティが言ってました。
442 :
436 :03/02/17 07:18 ID:RG3sn7WY
なんだよ、あんたら妬いてんの? 今その娘の親が入院しててお金が必要らしいから 200万ほど用立ててあげるつもり。 悩んだ末に俺に打ち明けてくれたんだろうな。 人から平気で金を借りるような娘じゃないからね。 素直でいい娘なんだよ。 俺はかなり信用されてるみたい。ヘヘ
443 :
名無シネマ@上映中 :03/02/17 07:39 ID:sx8Z3Jto
この映画見ると途中で必ず眠ってしまう
444 :
名無シネマ@上映中 :03/02/17 08:17 ID:UCZNQlzm
いいんだよ。 かっちゃん いいんだ200万あげちゃいな
445 :
名無シネマ@上映中 :03/02/17 08:21 ID:0CMziZyq
かっちゃんよりHALの方がテクニシャン。
446 :
bloom :03/02/17 08:28 ID:VFXOtqV2
その娘はかっちゃんにとってのモノリスなんだ かっちゃんはヤミ金融コンピュータのHALと闘って さいごにはスターかっちゃんに進化するんだね
448 :
名無シネマ@上映中 :03/02/17 09:10 ID:/r48GKAC
>1 キューブリックが伝えたかったのはあくまで映像であって、言葉で表現できるような思想的なメッセージではないように思われる もっとも視聴者が自由に発想できる思わせぶりな余地を作ったところが映画監督としてキューブリックの凄いところだろう
449 :
名無シネマ@上映中 :03/02/17 09:16 ID:/r48GKAC
キューブリックはメディア嫌いで有名でインタビューには応じなかった 言い換えると、自分の映画には、言葉による解説を必要とするようなメッセージなどない、つまり見たままを楽しんでくれということだったのだろう
450 :
名無シネマ@上映中 :03/02/17 09:34 ID:KaGTBx1m
「美しき青きドナウ」が使われたのは「2001年地球の状況」を端的に表したかったのでは? つーまり、最初に「美しき・・」が流行った19世紀末期、帝国達が黄昏てた時の状況と似たりよったりで、 人々は(今風に言えば)「反戦(厭戦)」と「構造不況」を目の当たりにしながらも新世紀への漠然とした 期待を持ち始めてた・・・ってな状況。
かっちゃんがお店でその娘の部屋入るときツァラトゥストラ鳴ったりして ・・・いいな、ボブ・サップみたいだ
452 :
436 :03/02/17 16:38 ID:RG3sn7WY
>>447 ヤミ金なんかに借りないよ。
苦労して貯めた結婚資金があるからね。
彼女のためなら使ってもいいかなって。
たしかに彼女はモノリスかもね。
いままで女とつきあったことなかったけど、
彼女に出会って女性観が変わったよ。進化したのかな?
もし結婚したら、生まれた子供がさしずめスターチャイルドかな。フフ
「2001と神の概念」VS「かっちゃんとわけあり風俗嬢」 こりゃ、すごい事になってきた 目が離せん
>「2001と神の概念」VS「かっちゃんとわけあり風俗嬢」 VSではなくて同一の存在の異なる局面かな。フフ
455 :
436 :03/02/18 11:54 ID:UFijYTSC
俺が2001年が好きなことを言ったら、 「かっちゃんのオチンチンてディスカバリー号みたいに立派だよね!」 と言ってくれたよ。嬉しかった。 この前なんかこんな名刺くれたんだ。 そろそろ出会ってから2年経つね! ちゃんと覚えてるんだよ!記念に んーっとサービスしちゃった! しんじられないくらい私も気持ちよかった! ネコみたいに甘えちゃってゴメンね(ハートマーク) まだ一度も外で会ったことないけど、今度店外デートして婚姻届 渡しちゃおうかな?ハハ
( ゚д゚)ポカーン
457 :
名無シネマ@上映中 :03/02/18 18:39 ID:HhM0pBXz
小4くらいのとき、マンコが穴だなんて思いもしなかった。 が、年の離れた兄貴のいるかっちゃんは 「ヤッターマンコーヒーライター」 などという言葉を知っているいわば勇者的存在であった。 で、穴があることを知った俺たちだが、どうしてもそれが信じられない。 で、むしろ逆にガキであることを利用して調べようと思った。 ターゲットは音楽の教師である。美人だった。今にして思えば20歳くらいだったのではないだろうか。短大出てすぐだったように思う。 実行はいたって単純。ガキ特有のカンチョーというあれである。 あれを前に突き刺すというのだ。 ガキなら許されるであろうという勝手な発想だが、たしかにマンコすら知らない奴がほとんどだったからナイスな判断だったろう。 で、実行はかっちゃんだった。 かっちゃんはなんの躊躇もなくやった。 思い切り。 思い切ってやっちゃいかんだろ、と思った。なぜにおまえはフルパワーなのだ、と。 音楽教師は泣いた。20歳前後という年齢を考えればギャグでもきつい。ガキからすれば大人だったのだが、今思うと娘だ。 むしろ、処女だった可能性すらある。すまん先生。 が、かっちゃんも泣いていた。 両手人差し指骨折だった。第2関節より下で折れていた。 もろに刺さったんだと感心した。やはり勇者だ。 しかも、救急隊員に、マンコに指が刺さって折れましたと泣きながら事情を説明していた。 あの姿も相当かっこよかった。
>>450 宇宙ステーションの場面のワルツはやはり、ワルツのぐるりと回るイメージ
とステーションの回転がぴったりハマったからだと思いますが。ワルツで一番有名なナンバーがあれだし。
459 :
名無シネマ@上映中 :03/02/19 04:43 ID:KOIlW41d
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートをテレビ中継で見るたびに、 「2001年」のことを思い出すのは、おれだけじゃないだろうなあ。 たとえ、国立歌劇場バレエ団のダンサーが華麗に踊っている映像が流れても、 回転する宇宙ステーションの映像が重なって見えてしまうよ。
よくツマラナイ映画やドラマでも、自然の風景を撮影したシーンは絵的にハマル。 動物と赤ちゃんを使うと、人を感動させるのが簡単である事と同じ。 「白痴美」というやつ。 でも、キューの2001は作為的で人工的な絵にも関わらず、同様の感動を受ける。
461 :
> :03/02/19 08:01 ID:rmQiNRGi
上の方の質問に答えて。 ラストの白い部屋で「異星人のクスクス笑い」が聞こえますが、 これはリゲティの「アバンチュール」という曲からの無断使用です。 リゲティはこれに怒ってしばらく裁判になりました。 結局、キューブリックがお金を払って一件落着し、 「アヴァンチュール」を収録したCDが発売されました。 そのライナーノーツにはっきりと 「キューブリックはエイリアンの声として『アヴァンチュール』を無断使用した」と 書いてあります。 ま、以上は町山智浩『映画の見方がわかる本』からの受け売りですが。
>ま、以上は ここがちょっと好き
463 :
さかさまになって :03/02/19 17:23 ID:wVFneyzC
宇宙船の中をグルグル走ってたけど、あれどうやって とったんだろ?
オレも風俗嬢から縦読みの名刺もらいたいよ(w
465 :
名無シネマ@上映中 :03/02/19 18:59 ID:Otu5Rw1e
>>436 その風俗嬢は2ちゃんねらーではないのか?
>>463 観覧車の枠にセットをつくり、カメラを固定。俳優さんの動きに合わせ枠を動かす。
俳優さんは何時も一番下に居るが、カメラはぐるぐる目が回る。
相対性原理だね。
■ (モノリス) ○ (タイヨー) ● (モクセー) ,<ボーマン ,<プール
おまえら全員トルチョック制裁だ!
>>467 438に重要なヒントが。
モノリス(神が宿っていないヤツな)みたいにニブイな。
473 :
名無シネマ@上映中 :03/02/19 22:47 ID:qVOmXSr9
ここはもうかっちゃんのスレにしようよ。 いいじゃんこんな辛気臭い映画の話なんかもう
474 :
世直し一揆(コピペ推奨) :03/02/19 23:07 ID:Jyel7DHX
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ・もっともらしさ(偽善)に騙され るな!!) ●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い) ●他人に異常に干渉し、しかも好戦的でファイト満々(キモイ、自己中心、硬直的でデリカシーがない) ●妙にプライドが高く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようと する(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際に はたいてい、内面的・実質的に負けている) ●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK!) ●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本 の常識は世界の非常識) ●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者にはへつらい、弱い者に対してはいじめる) ●あら探しだけは名人級でウザイ(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす) ●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗) ●単独では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ) ●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量) ●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険) ●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい) ●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「〜みたい」とよく言う、 世間体命) ●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度 も言ってキモイ) ●表面上協調・意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い) ●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う) ●自ら好んでストイックな生活をしストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬 する(不合理な馬鹿) ●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ) ●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷) ●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男 前やのに、なんでや!(あの野郎の足を引っ張ってやる!!)」)
>>469 フランク・プールに涙・・・・。
小説では復活するのだが。
477 :
名無シネマ@上映中 :03/02/20 01:26 ID:tUcEJCpq
俺もかっちゃんスレ案に賛成だな。 リゲティとか小難しい話はもういいよ。面倒だし。
まあ、子供には分からない映画ということが分かったということだな。
子供には分からないと言うより、分かったつもりで付け焼き刃振り回す 子供みたいなヲタをいっぱい誘発する映画だということだ。 というわけでかっちゃんスレ案に一票
>476 フレッド・亜ステアが壁から天井から踊りまくる 黄金期のMGMミュージカルだよ そのシーンを考えたのはアステアか、監督のスタンリー・ ドーネンか、インタビューでもめてたな。 2001年でもかっちゃんでもないのでsage
481 :
名無シネマ@上映中 :03/02/20 11:36 ID:gmyqbO4B
>>479 分かったつもりで付け焼き刃振り回す子供みたいなヲタをいっぱい誘発する映画
映画ファンから「つけ焼き刃」取ったらなにも残らないよ。
2ちゃんから「子供みたいなヲタ」取ったらなにも残らないよ。
どんな解釈も講釈も吸い込んじゃうモノリスみたいな映画だから、
議論しても手ごたえがないんだよな。「お前はそう思うだけだろ」で
終わっちゃうから。でも楽しいんだけどね。
かっちゃんスレでもいいんじゃない。また忘れた頃に戻るから。
482 :
123 :03/02/20 11:39 ID:gc25wHSs
>>481 >映画ファンから「つけ焼き刃」取ったらなにも残らないよ。
>2ちゃんから「子供みたいなヲタ」取ったらなにも残らないよ。
こういう場所にそういう総花的な原則論を持ち出したらなにも残らないよ。
つーか、何物分かりのいい人ぶってひとり収まり返ってるんだ?
おまいにとってモノリスとは何か、かっちゃんとは何かを熱く語れ!!!
>>479 映画鑑賞、絵画鑑賞、音楽鑑賞。
受動的な趣味は薀蓄たれるしかないだろ。
「付け焼刃」だろうが何だろうが、いい解釈が語れるかどうかだ。
オマエも語ってみるや。
「付け焼刃」でもいいぞ。
かっちゃんスレってことは縦読みスレですか?
>>484 全面的に禿げ同ですよ。
氏んでほしいですよね、479みたいなヤシには。
ねちねち相手の揚げ足ばかり取ってしたり顔でえらそーに、
くどくどきいた風な理屈を並べるばかりでなあんの具体性もないくせに、
さも得意げに、一本とったつもりなんですよね。あーやだやだ。こいつ確かあの
レイジング・ブルのスレでも似たような理屈並べて顰蹙買ってましたよ。
ヲタってヤシはどこまでいってもこういう循環理論の自己充足しかできないんですかね。
たまんないですね。早く氏んでほしいです。
何度も言われているが、キューは 「語り草になるような、SFを撮りたい」 そう言って、この映画を撮ったのだ。 つまりオタなどによって、消費しつくされ、消え去らないように… 事実、いつまでたってもこの映画のパロディは後を絶たない。
>>483 おまいにとってモノリスとは何か、かっちゃんとは何かを熱く語れ!!!
だから、モノリスは歯にはさまった海苔だちゅうに!!!
ですかばりー号は洋式の楊枝だ!!!
かっちゃんは、隣の大工さんだ!!!
パロディにされるのを怒る人もいるが、それだけ世間に定着してるということだな。
小6の頃ビデオで見てよくわからなかった。
494 :
436 :03/02/28 15:48 ID:pnX0fyBR
結局200万貸しました。 彼女涙流して喜んでましたよ。親思いのいい子ですよね。 そのときはこんなこと名刺に書いてくれました。 ばいしゅんしてるこんな私に貸してくれるの? いい人だね、かっちゃんて バカみたいに泣いちゃってゴメン いちど外で会おうね!いっぱいHなことしよう(*^o^*) それからは連絡がとれないんですが、多分彼女忙しいんでしょう。 全然2001年に関係ない話ですね。スミマセン。
なんかこの映画の解釈についてニーチェが良く出てくるみたいだけど 超人=進化みたいに捉えられているからちょっと疑問に思った。 ニーチェって高校の倫理レベルでしか知らないのだが ニヒリズムの肯定による克服だったよね。 ニーチェのニヒリズム(永劫回帰)は「あらゆるものが同一の形で無限に回帰する」。んでその克服ってのは、超人になること。 でもニーチェのいう超人とは無限ループを終らせるのではなくて、その無限ループに耐える人。ループは終らない。 幾ら頭良かろうとも足が速くてもいつか死ぬ。んでループ、 はじめからやりなおし。 ループは終らんのでしゃーないから 耐えろ。 つーと、スターチャイルドの場面でツラが奏でられているってことは スターチャイルドは進化ではなくループの象徴である。 つまり「進化なんてねーよ、何時になってもサルもヒトも同じ畜生」 と原作と同じことをやりつつ(原作読んでいないので間違ってたらすいません。)正反対の意味を唱えた映画 と俺は考えてしまうのだが だれかニーチェ詳しい人教えて
すいません、前のほうで原作=小説論議あったんですね。 上のは 「小説と同じ流れで違う媒体を使ったために違う結論を導き出せる作品」 に訂正させてください。
>>497 遅れてきた少年よ、ニーテェの話は終わっている。
原作、小説論まで読んだのなら、もう少し読み込め。
今は、ツァラトゥストラからニーチェを連想するのなら、リゲティはどうすんだ
という話になっている。
単にニーチェを持ち出す香具師もいるが、持ち出す理由が説明できていない。
500 :
488 :03/03/02 11:58 ID:Gj/xNlSQ
レスありがとうございます。 リゲティの「神」はモノリスのテーマということとニーチェを前提として 考えると 神はいない、つまり モノリス≠神 ではモノリスとは何か モノリス=永劫回帰の仕組み それではモノリスのテーマに何故「リゲティのキリエ(神)」が使われたか なぜリゲティ?しかもギリシア語? 知識不足なので突っ込みを恐れず考えるならば ギリシア=多神、唯一神の否定 モノリス=唯一神ならば他の宗教音楽を使うはず。 それに会話(複数形)の変わりと言う意味も通る。 以上からキリエ=超人として 超人=ヒトを超えつつもモノリス(永劫回帰)から逃れられぬものたちへの「レクイエム」としてのモノリスのテーマ。 と繋げてみるテスト
501 :
488 :03/03/02 12:04 ID:Gj/xNlSQ
そうすると「永遠の光」の扱い方が問題となりますね。 個人的にはこれは唯一神の祝福、若しくは進化への希望 とかと解釈したいんですが、
モノリス == 神 でしょ。
503 :
名無シネマ@上映中 :03/03/02 14:34 ID:XmFdL4iv
モノリス = 神 = かっちゃん だろ
504 :
名無シネマ@上映中 :03/03/02 14:41 ID:96vZf4Nn
モノリス=進化の自動販売機(未成年お断り)
505 :
名無シネマ@上映中 :03/03/02 15:17 ID:rfCUAiVD
人間の進化のお話ですってひとから聞いた。
506 :
名無シネマ@上映中 :03/03/02 15:46 ID:mf+vTlI1
おまえら、そろそろモノリスにさわって同じテーマで堂々巡りしないようしる
507 :
498 :03/03/02 17:36 ID:0K4RnmFj
488じゃなく498でした。更に自己レスで申し訳無いですが、 キリエってミサにおける賛美歌なんですね。「ギリシア神」どころか 思いっきり唯一神ですね。逝ってきます。
/\ / /| / / | / / | |\/ .| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | / | | / | | / ....\.|/
「無限かつ永遠の宇宙ではあらゆることが可能であるが、 またそのあらゆる可能性の表面を引っ掻くことさえむずかしいように思える。 しかし、今(1968)人類は月の表面に第一歩を印そうと準備している。 私は今こそ地球中心の思考から、宇宙へと目を向ける必要があると考える。 宇宙で我々を待ち受けているのは何か、知っている人は誰もいない。 最近、ある優秀な天文学者が次のようなことを書いていたと思う。 ”時々私は地球人は孤独だと考える。そしてそれを打ち消す。 いずれにせよ、そういうことを考えるのは素晴らしいことだ”と」 スタンリー・キューブリック
>>507 神よ哀れみ給え
キリストよ哀れみたまえ
神よ哀れみ給え
がキリエの翻訳です。元々はギリシャ語ですが
ギリシャ正教では「主哀れめよ」と翻訳します。
何れにせよ、クラッシックファンは良く知ってます。
日本の「南無阿弥陀仏」みたいな感じですね。
511 :
498 :03/03/03 01:43 ID:A4IVqFY4
>>510 詳しい説明ありがとうございます。
しかもキリエって「罪人が神に許しを乞う歌」ではなく、「罪人を許すあわれみ深き神に対する賛美の歌」なんですよね。
それ考えるとやはりキリエ=進化への贖罪ではなくモノリス=神(宇宙人?)への畏敬になるんですかねぇ。
ただキュがあれだけ詰めて最後に宇宙人のせいにしちゃうってのもなんかなぁ
と考えちゃうんですよ。じゃあ宇宙人はどうやって進化したんだ?って考えて結局ループになっちゃうしそれなら宇宙人出す必要ないじゃんって。
>>511 だからキリスト教の話なんだって。
日本人が宇宙人を持ち出すのはキリスト教のjことをよく知らないから。
この話は前スレで議論済み。
◯=口=口=口=口=□<I
>だからキリスト教の話なんだって。 って一方的に断言されてもねぇ。 あれだけメタな映画なんだから、 キリスト教方向からの解釈も、さまざまな理解のうちの ひとつでしかないでしょうに... 全然、「議論済み」じゃないんじゃない? 高圧的な口調で自分の見解を他人に強要してるだけでしょ。 映画のいろんな要素を神学的見地から納得のいくように論じ切ったとは とても思えない。 そこまで断言するなら、各論に流れない総括的な持論を展開して欲しいよ。
515 :
510 :03/03/04 00:00 ID:wfjEdYw3
キリエがモノリスのBGMに使用されたのは、より高次元の存在を暗示したいだけ と思いますが、日本版では黛敏郎の「涅槃交響曲」に差し替えた方が分かり易かった かもしれませんね(藁) 欧米の観客にとって常識で、日本人にはチンプンカンプンである事柄が背景にある場合、 しばしば妙な解釈が現れますね。キリスト教とか、アンゲロプロスでもギリシャ神話とか。
516 :
498 :03/03/04 04:23 ID:Ljs0bc7j
>515 おー、まったくその通りですね。お恥ずかしい でもそのおかげで普段触れることのない文化に触れることが出来ました。 高次元の存在ってのに同意です。 そのほうが自分の解釈(妄想?)にあてはまるのと単純に映画を観て自分が受けた感覚として。 リゲティが宇宙人の話し声だと書いたのは やはり小説版との兼ね合いもあるのですかね。 それとキリスト教、日本人といえばキュって手塚治虫をスタッフに呼んだんでしたよね。虫プロ忙しくて断ったってやつ。そこらへん詳しい人いますか。 偶然でしょうけど1962年に「21世紀への旅行・宇宙編」なるもの 出版してるみたいですね。ちょっと見てみたい。
>>515 「涅槃」じゃなくて
「南無阿弥陀仏」とか「南無妙法蓮華経」だろう。
そういうのが流れてきて仏を感じないわけないだろう。
それと同じことさ。
より、高次元なんて抽象的な話ではない。
アダムとイヴ、十戒、神との契約、三位一体、
キリスト教臭さプンプンじゃないか。
キリスト教の臭いがする=キリスト教の映画ではないのでは? キリスト教を連想させるシーンはあくまで表現技法の一つであり テーマは別にあるのでは? 仮にテーマを「進化」としたならば(肯定にせよ否定にせよ)、それを語るのに神(高次元の存在)を必要とし、その神を語るのにキリスト教を持ち出したということだと思います。
キリスト教徒がキリスト教に関連する表現を見れば キリスト教のことを言っていると思うでしょう。 日本人が鳥居を見せられれば、神社を連想するでしょう。 奈良の大仏が出てきて、仏以外の別の神を連想する日本人はいないでしょう。 そもそも一部のキリスト教徒は進化なんか認めていないのです。 この映画が米国人のために作られたことは理解しておく必要があります。
>520 その理由はそのまま神(高次元)を語るのにキリスト教を持ち出した理由にもなるんじゃない? そうじゃないとしたら、この映画はキリスト教をどう語ったものになるのかですよね。キューブリックがキリスト教を表現するためだけにつくったってこと?
かっちゃんカンバーック!!!!
反キリスト教のニーチェの「ツゥラ」は聖書のパロディ。
>>521 かっちゃんカンバックっていうか
かっちゃんについた風俗嬢カンバックだな。
かっちゃん保守
525 :
名無シネマ@上映中 :03/03/08 19:06 ID:MGW58Ds6
保守
527 :
名無シネマ@上映中 :03/03/13 17:58 ID:7wIEH5cr
agamasugana
この映画は、あの黒い板なに?で引っ張るミステリーみたいに見れば普通に見れる ディスカバリー号での部分はHALの反乱に起因する密室パニックものだし もちろん犯人は神のような存在であるわけで 言葉になる謎解きがされていないと納得いかない人には不向きだが 言葉にならないが映像で間接的にその存在を表現できるというアイデアに同意できれば 比類のない魅力を感じることができると思う
529 :
名無シネマ@上映中 :03/03/14 07:51 ID:CgOH4ixS
A.C.クラークの原作の後書きで目から鱗が落ちたのは、 「ディスカバリー号が精子の形をしている」という指摘。 これは映画の謎解きの懸賞に応募したある少女の指摘らしいが。 なるほどと思った。この映画は「進化」がテーマなんだなと。 ディスカバリー号が精子、木星は卵子、最後に出てくる胎児は新人類=超人。 それでBGMが「ツァラストラはかく語りき」(ニーチェの著作で「超人」がテーマ?)なのかと。 というか原作を読んだらあからさまに人類の進化がテーマだった。 骨を投げ上げると宇宙船になる場面は 猿から人への進化、同時に、道具とテクノロジーの進化。 ディスカバリ(精子)が木星(卵子)に行くことは受精のメタファー。 最後に出てくる胎児は新人類(超人)。 そしてモノリスは進化を促すもの。神。 神の匂いがぷんぷんするのに 神を殺したニーチェを持って来るあたりが、 他の作品でも神や宗教をめぐる葛藤が 見られるクラーク(キューブリックではなく)らしいというか。 そもそも超人という概念自体、神の陰画?
ちなみに、クラーク自身は無神論者で、原作でもモノリスは、 超高度に発達したテクノロジーで自らを形而上的な存在にまで昇華させた宇宙人が、 人類を進化させるために設置したもの、という設定なのだが、 それって神やんけ!って読みながら突っ込んだ。
「神殺し」をキーワードに考えれば、 HALの殺人も創造主たる人間を殺す行為なので、 人類が犯した「神殺し」の模倣とも解釈できる。 クラークは「楽園の泉」などでも神の位置に上ろうとする 人間を描く。(そして人間が勝利する・・・) クラークは神を殺しまくる作家なのに その重厚かつ壮麗な作品からは、むしろ神の匂いがぷんぷんするのだ。 神がいなければ殺すこともできないので当然か・・・
ログ読んでみたら、散々ニーチェについて語ってますなw
とするとモノリスは旧人類の墓標ってとこか?
しかし終盤ベッドの前に立っているモノリスは何度見ても笑える キューブリックは基本的に笑える
>>532 別にいいんじゃない、いくら語っても。
ニーチェについての結論がでてるわけでないし。
536 :
ツィオルコフスキー :03/03/14 23:21 ID:uoTI125g
一番戦慄した演出は、HALが反乱起こして、人工冬眠中の乗組員を殺す場面。血圧とか呼吸とかのモニターが次々に無反応になってゆくにつれて、 宇宙船内に響く警報音がけたたましく変化してゆくよね。で、乗組員らが完全に死んでしまって生命反応ゼロになったら、とたんにピタっと警報が 止まっちゃうんだよ。 ずっとその意味するところをみすごしてて、10回目の鑑賞くらいでやっとその違和感に気づいたが、人間なら「死んだー!死んだぞー!大変だ ぞー!!」ってそこからいよいよ大騒ぎする場面だけど、HALは「死んだらもう騒いでも何やっても無駄だから警報の意味ないでしょ。エネルギ ーの無駄でしょ」って冷静に判断して警報切っちゃうって事だよな。 その事に気づいて心底ゾっとしたな。機械の合理主義の冷酷さと、そんな演出を当然のように何食わぬ顔でやってのけるキューブリックに。 「オッサンほんとに人間かよ」って。 オレこの映画とキューブリックについて書かれたものはかなりマメに目を通してきたつもりだけど、この点にふれた文章はまったく読んだ ことがない。ひょっとしてガイシュツ? それならナガナガ書いたのアヤマルけど。
537 :
ツィオルコフスキー :03/03/14 23:25 ID:uoTI125g
てか、オレがニブすぎるだけで、こんなの誰でもわかってるのかな。それなら逝ってくるけど。
でもHALはもともと乗組員を助けようとしてるんじゃなくて 殺そうとしてるわけだから、大騒ぎする必要なんてないんじゃないかな。 個人的にはあの一連のシーンからは人間の無力さみたいなものを感じるかな。 しつこく生命の危機を表現することで助からないのか?って 緊迫感を煽っといて、結局助からない。やっぱHALはスゲーみたいに。 その後、人間側が逆転するわけだが。 勿論捉え方は人それぞれだから逝かなくていいけどね(w
539 :
う〜ん・・・。 :03/03/15 00:09 ID:sQbQIJsA
まあでも、一応途中まで警報が鳴ってたってことは、警報システムは部分的に正常作動してたってことではないかと。 あの警報鳴りやみシーンはクラークの原作にもなかったのでよけいスゴさを感じたんですわ。 「Making of 2001」の原本は持ってるけど翻訳は買い損ねたんで残念だあ。晶文社の「未来映画術」は入手できて面白かったけど。
540 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 00:22 ID:v+hzHtNo
そりゃないだろっていうシーンは冒頭に登場する猿人たちの足が異様に長かったこと あれはいつ見てもちょっと笑ってしまうな もっと足の短い役者を用意できなかったのか?
541 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 00:52 ID:sQbQIJsA
ヒトザルっぽいプロポーションにするために、「中の人」に足の細い人間をさがしたってのはメイキング本に書いてあったが、 長さについてはしらないなあ。でもキューブリックの事だから、人類学者に取材するなりしてそれなりの裏付けは あっても不思議では無いとも思う。今でもアフリカのワシ族の人たちなんかすごく足長いよ(って、これがだから 何の根拠になるのか知らないけど)。 でも結局、同時期に製作された「猿の惑星」の方がアカデミー賞の特殊メイク賞かなんか取っちゃうんだよね。 で、スタッフ一同がっかりしてるのを見て、クラークが「あまりにも完璧すぎて、きっと審査員達はあれはホントの 猿人がやってると思いこんだんだろう」って言ってなぐさめたらしい。 あのシーンでは、子供役のモノホンのチンパンジーの子がカワイかったな。骨をいじったりのぞき込むようなしぐさをしたり、 ナイスな演技(?)だった。
542 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 00:53 ID:wrEjbyL/
ん
543 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 01:08 ID:v+hzHtNo
>>541 猿人は手がひざに届くほど長く、逆に足は短かったことが化石から判明しているよ
足の指も長くてサル的だった
後ろ足で直立するのは平気だったらしいが、木登りも得意だったらしい
現代人の被るぬいぐるみでリアルに再現するのは無理だったかも知れない
544 :
538 :03/03/15 01:10 ID:iuK5liD5
うーん、かみ合ってないみたいだね(笑) 前提として警報装置の作動(停止)はHALの意志とは無関係に行なわれていたと思う。 だから警報装置とHALの合理主義うんぬんはちょっとってかんじかなぁ。 HALは維持装置の管理をしているわけだから維持装置自体は切れるだろう。ただ乗組員の全員が冷凍睡眠していないという事を考えても さすがに生命維持装置の警報の作動(停止)までは完全にHALの支配下には置かなかったんじゃないかな。 だからボーマン達が生命維持装置の警報が聞こえない状態になってから維持装置を切った。 HALが疑われている状態で警報なったらボーマンは即HALのスイッチ切るだろうしね。 そこらへんのHALの手際の良さが際立ってみせたシーン。 だからこそ逆転したボーマンの凄さも際立ち、次のボーマンの進化への つなぎとなる。と俺は見てた。 小説は未見です。 その2001への情熱は見習いたいでつ。
>>1 意味がわからないなりに伝わってくるものは無かったか?
子供の頃に見たときより、大人になった今見たほうが断然面白い。
546 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 01:22 ID:vwriS/3u
我々は
>>1 が何故このようなスレッドを立てたのかという疑問を解決するため、
>>1 の故郷である群馬県に向かった。
「まだ日本にこんなところがあったのか」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。
小人が住むような小さな家、ツギハギだらけの服を着る農夫たち、そして
彼らは余所者で身なりのいい我々を監視する様に見詰めている。
高度成長だの、神武景気だの、オリンピックだので浮かれていた我々は改めて
農村の現状を噛み締めていた。
ボロ屑のような家に居たのは老いた母親一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに「息子が申し訳ありません」と
我々に何度も土下座して詫びた。我々はこの時初めて
>>1 を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、農村の貧しさが全て悪かったのだ。
我々は
>>1 の母親から貰った干し柿を手に、
打ちひしがれながら東京へと帰路についた。
547 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 01:38 ID:HoIW7NLj
548 :
539ですが :03/03/15 02:14 ID:sQbQIJsA
ああ、なるほど。確かにそうかも。HALがコントロールしてるなら最初から鳴らさないわな。 警報システムがHALから独立してたとすると、 死んだら警報が鳴りやむ仕組みにあらかじめシステム構築した誰かが合理主義だったのか。 (やたらあのシーンにこだわるけど、マニア特有の粘り腰ってやつで、因果なもんだわ) ここからは必死の食い下がり。 元々オレは、HALが狂い始めたのは、あまりにも人間と類似のアルゴリズムなので、 「秘密を守る」というミッションを与えられた事で堂々巡りの疑心暗鬼に陥り、その ダブルバインド状態から逃れるために人間と同じく神経症を発症したんだと解釈してた訳よ。 ちょうどベイトソンがダブルバインドと精神分裂病の論文発表したのもあの映画の頃だし。 で、HALはやっぱり警報をコントロールできたものとして、常軌を逸したHALは、 律儀にプログラムを守る部分と自分の判断で人間を殺す部分が ゴチャマゼ状態で稼働してて、「よし今は船内無人でじゃまするやつはいないから 殺しちゃえ、エイ・・・ハッ、血圧おちてるよ警報ならさなきゃ・・・ よしよし順調に死んでるな・・・アレッ、警報もう意味無いジャン」てな クールな錯乱のイメージはどう。 出た。マニア特有の粘り腰(w
この映画、三日前に初めて見た。 「古い映画だから・・・」とか、「退屈だよ」とか聞かされてたけど、 見たとき、本当にすごい映画だと思った。とても3、40年前の映画とは思えない。 裏に深いテーマを感じたし、ただのSF映画じゃないということを感じた。 それにこの映画、ネットを漁っていろんな考察を読みまるのがすごく楽しい。 見る人にそれぞれの解釈の余地を与えているのが、名作といわれている要因の ひとつだね、きっと。 もののけ姫をがヒットしたときも、それに似た感じを受けたけど。
>>549 なら2010年も観たまえ
絶対驚くから
551 :
538 :03/03/15 04:18 ID:T9xWbG8L
>>548 なるほど、それは有りだなぁ
HALの錯乱としてあのシーンを描いたのなら前後と絡み合ってて
うまい表現だよね。
手際の良さと錯乱、ちょっとした前提の変化で同じシーンが正反対
の結果になる。
ますますもって奥が深いですな
552 :
538 :03/03/15 04:20 ID:T9xWbG8L
2300年もあるぞ(w
出遅れのCgOH4ixSよ。 クラークの小説を原作と勘違いしている時点で終わってるぞ。 それも過去ログに出ているから熟読せよ。
554 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 13:08 ID:2bqk3vjH
>>553 知ってるよ。SFファン歴長いし。
映画と同時進行で書いたってことも。
映画とは別物として読んでくれとクラークが言ってることも。
(ノベライゼーションとは違うとクラークが言ってることも)
いちいち細かいこと書くの面倒くさかったから書かなかった。
555 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 13:15 ID:2bqk3vjH
>>553 終ってるは言い過ぎ(w CgOH4ixSもクラークの検証をしてるだけで 別に映画=小説とは思ってないだろ。 主語もちゃんとクラークとキューブリックで使い分けてるし、 理解の一部分としての小説の検証まで無視してはツマラナイ。 まぁマターリいきませう。
557 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 13:24 ID:qO5ySbcb
消防の頃これ見て怖くて怖くて眠れなかった。 HALの暴走については、月のモノリスに触れたのは人間だけではなかったから、 では無いかと子供心に思った。
>>553 一応補足だけど、俺が書いたのは
「2300年未来への旅」
(クラークとは無関係なB級映画、つーか邦題つけたのだれだ!!!
著作権違反にならないのか?)
だけどね(w
560 :
名無シネマ@上映中 :03/03/15 17:01 ID:7QaGC5i3
横レスだが。
>>558 原題、「ローガンの逃亡」ね。
2001年チックなのを期待していったら、全然ちがくってワラタ
映画自体は面白かったけどね>2003年
561 :
560 :03/03/15 17:02 ID:7QaGC5i3
×2003年 ○2300年 ・・・逝ってきまつ
>>560 あの映画の舞台は実際は229×年とかで四捨五入しなきゃ2300年にならないんだよな。
だから、逝く必要なし!
563 :
名無シネマ@上映中 :03/03/17 00:33 ID:12m4Xlaf
遅ればせながら昨日、この映画のDVDを見ました。 あれ?こんな映画だったっけ? こんなシーン、全然覚えてないや。 何せ、前回見たのって、二十年くらい前の正月の 深夜映画劇場だったからなぁ。 小学生だったし、眠かったから覚えてないんだろな。 でもラストに近いシーンは覚えているぞ。 確か、主人公とHALが会話の中でこんなセリフを話したはず。 「クリエイターはビジャーだ」 「ビジャーはクリエイターだ」 あぁ、二十数年ぶりにこのセリフが聞けるぜ。 ♪ジャジャーン♪。スターチャイルド登場。〜〜〜終了・・・・・ ・・・・・・あれ?・・・・・ クリエイターは?ビジャーは? このレスを読んでくれた皆さん、 私は何の映画と勘違いしていたのでしょう・・・・・・・?
「男はつらいよ・跳んでる寅次郎」
マドンナ役が賛否両論だったアレな。
誰だっけ?マドンナ役の女優。
>>566
マドソナ
わからんので あげ
誤爆では?
569 :
563 :03/03/18 01:16 ID:XQm7US2y
解ってよかったね。
572 :
名無シネマ@上映中 :03/03/22 17:21 ID:Iruvp1YV
かっちゃん復帰きぼんぬage
573 :
名無シネマ@上映中 :03/03/23 09:06 ID:02OkqF3H
A.C.クラークの原作の後書きで目から鱗が落ちたのは、 「ディスカバリー号が精子の形をしている」という指摘。 これは映画の謎解きの懸賞に応募したある少女の指摘らしいが。 なるほどと思った。この映画は「進化」がテーマなんだなと。 ディスカバリー号が精子、木星は卵子、最後に出てくる胎児は新人類=超人。 それでBGMが「ツァラストラはかく語りき」(ニーチェの著作で「超人」がテーマ?)なのかと。 というか原作を読んだらあからさまに人類の進化がテーマだった。 骨を投げ上げると宇宙船になる場面は 猿から人への進化、同時に、道具とテクノロジーの進化。 ディスカバリ(精子)が木星(卵子)に行くことは受精のメタファー。 最後に出てくる胎児は新人類(超人)。 そしてモノリスは進化を促すもの。神。 神の匂いがぷんぷんするのに 神を殺したニーチェを持って来るあたりが、 他の作品でも神や宗教をめぐる葛藤が 見られるクラーク(キューブリックではなく)らしいというか。 そもそも超人という概念自体、神の陰画?
574 :
名無シネマ@上映中 :03/03/23 09:14 ID:4C8k7ed7
>573 気の毒だがいろいろ間違ってる。
575 :
名無シネマ@上映中 :03/03/23 11:41 ID:HEfJDlb6
IBM、HALの次はサル WHY
576 :
名無シネマ@上映中 :03/03/23 12:54 ID:Fj/58cFb
進化を促すものが神とは限らん。 そもそもキリスト教なんて進化を認めてないじゃん。 人間が別物に変化することに肯定的な宗教でもない。 進化を促すものはAIでも宇宙人でもいいってことじゃないの? 勉強進んでる奴が勉強遅れてる奴に教えてやるといった感じで。
577 :
kokumaro :03/03/23 13:27 ID:Hb2vLSlC
厳密には続編ではないそうだけど、3001年を読む限り モノリスを作った宇宙人は神でもなんでもなく、 2001年の印象に較べるとひどく安っぽい存在になってたなあ。
>>573 さんざん既出で、さんざん叩かれて、さんざん論破されて、
さんざんボロボロで、さんざんマヌケで、さんざん誤解で、
全然分かってない妄想。
579 :
かっちゃんこと勝彦です :03/03/23 17:31 ID:MaeHkP9f
お久しぶりです。 彼女とやっと連絡とれました!(^^)/ 初めて一緒にお茶を飲むこともできてうれしいです。 でもまたひとつ問題が…。 実は友達の保証人になってしまって200万の借金があるというのです。 ヤクザが取り立てにきたりして大変とのこと。 もういてもたってもいられません、 なんとか工面してあげようと思います。 今までの人生で初めて僕を愛してくれた女ですからね…。
『2010年』が好きな人、おらん? ワシはけっこう感動したんだが。
>>579 その時、手渡された手紙、もしくはメモはどーした?
582 :
名無シネマ@上映中 :03/03/23 18:43 ID:iTCfFgLR
583 :
勝彦 :03/03/23 18:59 ID:MaeHkP9f
その時の手紙です。 人を信じた私がバカだったのかな… 間にあわないって言うからハンコ押しちゃった… エーっと思ったよ話を聞いたときは… ティータイムにこんな暗い話しちゃってゴメン! えり子は今どこにいるのかわからないし…。でも気にしないで! むりして働いてなんとか返します! ほんと健気でいい子ですよね。純粋だから騙されやすいんですよ。
2300年か3001年か失念したのですが、 以前NHKで、2001年でHALによって宇宙に放逐されたクルーが 数百年後に地球に戻ってきた時の映像が流れていました。 この映画って題名何なのでしょうか? ビデオ屋に行っても見あたらないので…。(クラーク原作でした)
>>580 2001では寝たこと無いが2010で寝た
人間ATMと普通に読めるが
>>583 折句は簡単すぎる、バカでも出来る。
沓冠でやってくれんか。
出来たら才能認めてやる。
出来なきゃ邪魔だから来るな。
やっぱ人間ATMでよかったのか・・・でも面白くないじゃん!!!
すまん、この映画3回挑戦して 3回とも即効で寝たからいまだ内容わからん
>>590 それ以前に、自分が住んでいる世界や宇宙の仕組みについて興味ある?
>>591 3回挑戦して3回とも即効で寝たっつーのもひとつの批評であり感想。
小難しくて思わせぶりなSF映画についてあーだこーだ語ることと
自分が住んでいる世界や宇宙の仕組みについて興味を持つこととは、
まったく別の次元の話なので、誇大に錯覚しないようにねん。
593 :
名無シネマ@上映中 :03/03/26 04:24 ID:96CokxbI
594 :
名無シネマ@上映中 :03/03/26 04:41 ID:96CokxbI
>>590 分からん映画があってもいいじゃないか。
縁がなかたっと思ってあきらめろ。
分かったように勘違いする属よりよっぽどマシだよ。
596 :
:03/03/27 01:40 ID:hqv+V6Sd
初公開当時、星・小松・筒井といった日本の SF作家連中はこの映画を糞味噌に貶していた。 やれ、つまらんだの。やれ、宇宙空間で「ドナウ」が 流れるのはおかしいだの。やれ、特撮技術を 見せびらかしてるだの、云々。 で、今はこの映画についてどんな見解を持ってるのかな? 別にキライなままでも構わんが、ただ興味があるだけ。
597 :
596 :03/03/27 01:49 ID:hqv+V6Sd
ま、星新一は亡くなってるから コメントの取り様がないわけだが。
598 :
名無シネマ@上映中 :03/03/27 02:43 ID:nghDJ6lY
あれは、後ろを向いたらその人の悪口を言ってもいい。という 当時のSF作家クラブのノリで語ってるだけだろ。
SFでない映画をSFと勘違いしたのがそもそもの誤り
600 :
名無シネマ@上映中 :03/03/27 11:13 ID:siDb8rOb
600 get!
601 :
名無シネマ@上映中 :03/03/27 12:37 ID:tWcGifvW
最初から眺めて書き込みもしてる者ですが、思ったより長生きしてるねこのスレ。 ところで。「2001:A SPACE ODYSSEY」を「2001年宇宙の旅」と訳した人は やはりこの日本語しか浮かばなかったのかね? ちょっとひねくれた翻訳者ならもっと別のタイトルつけそうなものだが。 「モノリス」とか「2001年深遠への航海」とか「飛んだ大腿骨」とかね。
602 :
名無シネマ@上映中 :03/03/27 17:55 ID:E+m6T1rS
>>596 少なくともジュピター小松には2001をけなす資格は無い。
603 :
名無シネマ@上映中 :03/03/27 19:16 ID:iMMxlj3V
批評するのは自由
>>604 あいにくSF以外の何者なんだよ。
表面だけを見ちゃだめよ。
いや、普通にSFだろう
あ、「SF以外」が「SFを含み、その他も含まれる」ならば、 さほど間違いではないな。
まぁ、何事も決めつけるのは良くないよな
ほしゅ
610 :
名無シネマ@上映中 :03/04/03 16:41 ID:Uef7qhuH
自分はあんまりアタマがよろしくなくご教授賜りたく このスレの会話をもう少し読んでいたいのでage ある人のエッセイで読んだんですが、キューブリックは ディスカバリー内にうっすら積もった埃を再現したそうです
611 :
名無シネマ@上映中 :03/04/03 22:35 ID:FVbdr282
無重力のディスカバリー内で埃が積もるとすれば、遠心力で疑似重力を発生させているあのリング状居住区ですか? そういえば、ポッドの格納庫も重力があったような気がするが、あの格納庫にはどうやって重力を発生させていたのだろう。 これガイシュツですか?
612 :
:03/04/04 02:26 ID:3y6qG9/y
>>611 ポッド格納庫は無重力でしょう。
たぶん、
スペースシャトルのシーンでのスッチーのグリップシューズと同じ原理で、
格納庫の床の黒いパッド部分がマジックテープみたいに
宇宙飛行士たちのブーツの裏側にひっつくんではないかと。
よくみてると、そこしか歩いていませんから。
614 :
名無シネマ@上映中 :03/04/04 10:04 ID:84wFCa2O
映画史に残る作品を作り上げたキューブリックとクラーク。 俺はクラークに会うことが子供の頃の夢だった。 キューブリックは逝き、クラークはコロンボで静かな老いを迎えている。 彼らが夢想した2001年の世界とは、現実はかけ離れている。 クラークは人類の未来に楽観的な知識人だ。科学が指し示す行く末に悲観は していなかった。必ず理性が良い方向に人間を導くと信じているような印象が あった。 今のクラークはどう考えているのだろう・・。話を聞いてみたい。 100歳まで、まずは生きていて欲しい。俺が会いにいくまで。 そして彼の手を握りたい。
615 :
名無シネマ@上映中 :03/04/04 13:11 ID:OPzjrGub
結局この映画、分かり難いようにように作ったから 良いと評価されてるだけじゃないのか? 分かりやすいように作ったらテーマ的に全然大して 深くない像。
616 :
名無シネマ@上映中 :03/04/04 14:22 ID:76YXDdXK
>615 いや、何より映像的な物が評価されていると思うぞ。
別にクラークに会いたいとは思わないが キューブリックには会いたかった という人は少なくないと予測してみる。
>>615 分からないヤツには分からないように出来ている。
それを分からないヤツは分かっていない。
620 :
611ですが :03/04/05 20:24 ID:tLZoG5v3
>>613 いや、最初は漏れもそう思ったのよ。しかし、ポッドの中で密談するところなんか、どう見ても重力あるように見えたし。
>>620 確かに。あのシーンとかは2人の立ち振る舞いが自然すぎるかも。
でも、ボーマンがポッド・ベイの脇にある緊急ハッチから
船内に飛び込んだシーンではフワフワしてたし、
そのすぐ後のHALの頭脳室のシーンでも浮いてたから、
あのメリーゴーランドみたいな部屋以外、船内全て無重力でしょう。
もし重力発生装置なんてスゴイものがあったら、
あの巨大な遠心機はいらないはずだから。
622 :
名無シネマ@上映中 :03/04/05 22:54 ID:ZyrMRsNq
>>618 キューブリックってプライベートでは絶対に近づきたく
ないやなやつだったと思うぞ。
高卒の鑑・クラークの方がまだましだと思うが。
>>622 も含め
おまいら作品と人を混同して痛いこと言うのやめませんか。
そういえば、昔キューブリックがインタビューでいってたけど、 レストランでこういわれたそうだ。 「あなたの映画の大ファンなんですよ、コッポラさん」
625 :
名無シネマ@上映中 :03/04/06 11:48 ID:v6pg7ifH
時計じかけのオレンジ見て非常に気分が悪くなった。 この監督最悪。
626 :
名無シネマ@上映中 :03/04/06 11:51 ID:iHHm2nKY
>>624 南こうせつが「関白宣言うたってー」って言われたようなもんかな
627 :
:03/04/06 12:16 ID:J5UJNACC
バーカ、それは小説の中だけの話だよ。 映画のモノリスはどう見ても、1の二乗:2の二乗:3の二乗の比率にはなっていない。
628 :
名無シネマ@上映中 :03/04/06 12:17 ID:v6pg7ifH
>>624 西城秀樹が「マリオネットうたってー」って言われたようなもんかな
629 :
名無シネマ@上映中 :03/04/06 12:19 ID:iqNS2oGZ
あのね、思いっきりネタばれだけど・・・ ぼくはSWの板から引越してきたんだよ (゜□゜)ノ ビ ッ ク リ だ よ ね
630 :
:03/04/06 12:20 ID:J5UJNACC
バーカ、それは小説の中だけの話だよ。 映画の中のモノリスはどう見ても、1の二乗:2の二乗:3の二乗の比率になっていない。
631 :
名無シネマ@上映中 :03/04/10 01:56 ID:VUG3SRJh
このまま落ちてもすぐにスレ立つと思うので保守上げ
2010観ると2001のパロディに感じるのは俺だけか?
633 :
名無シネマ@上映中 :03/04/10 05:08 ID:fm78X03p
劇場で見ればいいんだよ。 意味なんかわかんなくても、トリップできて気持ちいいぞ。
635 :
山崎渉 :03/04/17 14:35 ID:Tk6stnQ8
(^^)
636 :
名無シネマ@上映中 :03/04/18 19:18 ID:+MzKO22t
クラークはかなりキューブリックに翻弄されたらしい。 二人の知性対決にはキューブリックのほうが一枚上手だったかな
637 :
名無シネマ@上映中 :03/04/19 01:58 ID:99vAPApJ
しかしモノリスってほんとに知的生命体(?)が作ったとしか 考えられない形なのか? 単純すぎるぞ。でっかい結晶ならあんなふうになるぞ。 むしろギーガーみたいに曲線基調で複雑でぬるぬるした造形の方が 人工的な感じがすると思うのだが。
638 :
山崎渉 :03/04/20 01:58 ID:CuwpruUE
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
639 :
名無シネマ@上映中 :03/04/23 01:16 ID:Y0j/CwK4
age
640 :
名無シネマ@上映中 :03/04/25 01:24 ID:NlzLlvls
クーブリックの映画の中では一番希望を抱かせる
>>637 小説版によれば、モノリスの縦・横・高さの比率は
「電子顕微鏡レベルの正確さで」1:4:9なのだ。
自然物の結晶ではこれはありえん。
だからこそ、知的生命体の創造物だという仮説が成り立ったのだよ。
それともうひとつ。モノリスのあの単純な形状は墓石を連想させる。
スターチャイルドの誕生と人類の死の「間」をモノリスは象徴しているのだ。
>>641 墓石を連想するのは四角い墓石を使っている日本人だけだ(プピ
643 :
名無シネマ@上映中 :03/04/29 04:42 ID:c9qHB45M
モノリスでお前ら人間どもを蹴りage!
644 :
名無シネマ@上映中 :03/04/30 08:17 ID:gFZCn8c4
猿→人間→超人→??
645 :
名無シネマ@上映中 :03/04/30 08:41 ID:e3Mncl3r
人工知能のハルが反乱を起こす話は面白かったが、 その他は??? 思わせぶりな事をみせて、実は何もないという手法の元祖?
646 :
名無シネマ@上映中 :03/04/30 12:00 ID:LZN8zpMm
みんなが好き勝手に解釈できるようにキューブリックが作ってるんだよ その思わせぶりがこんなに大成功できるのだから、詐欺師だとしても超一流
>>641 >「電子顕微鏡レベルの正確さで」1:4:9なのだ。
でっかい正方晶の結晶作って劈開すればできるし。
自然界にだってそういう偶然はありうるよ。
正確に1:π:eとかだったら無いかも知れん。そうすればよかったな。
648 :
名無シネマ@上映中 :03/04/30 16:38 ID:0kkn21qJ
>>645 後半は、予算&納期&技術の関係で、明らかに説明不足。
異星人は無理でも、異星人の都市の描写ぐらいは入れていれば
ずいぶん違ったと思う。
あれじゃあ、異星人が用意したホテルだとはわからないよ。
いいのいいの、あの映画はあれで。 具体的な異星文化の描写してたら、すぐ噴飯ものになってたよ
異星人のシーンをボツにしたのも賢明だったな
いせいじんのはなしじゃない。いぜんとしてばかばっか。
宇宙的スケールの大俯瞰から始まって地上のヒトざるの 教育が描かれ、土星くんだりまで導かれたヒトざるの子孫 がスターチャイルドに転生する物語に人間以外の存在が無 関係だとでも? 651は異星人じゃなくて神というキーワードでも持出し てほしいのかい?
う〜む 結局キューブリックの意識操作に乗っかってしまう 訳だな。 過去レスになんぼでもあるんで、出来ればそっちの ROMで我慢してくれんか?
652の解釈こそ過去スレに掃いて捨てて、山となって存在するぞ。 異星人だのヒトざるだの、スターチャイルドだの、妄想膨らますのは一人でやってくれ。
妄想ねえ・・・ ごく一般的な解釈だとおもうがなあ 神にせよ超人せよ星の数ほど既出と思うが まあ退屈しない様な新機軸の発想があるん ならどうぞやってちょ
あの猿って類人猿じゃないですか。 あれから進化しても現在の人類にはならないと思うのだが、 (人類の祖先はあんなじゃなかったと思うのだが) あの当時はそんなことは知られていなかったの? それともDQN向けに解り易く猿にしたの?」
658 :
名無シネマ@上映中 :03/05/04 00:36 ID:7nZebr1p
ティーチングマシンであるモノリスに触る気概をもった エリートだけが、素質ありとして人為的(!?)に進化 させられたんでしょ。 同様に、ライバルのハルを蹴落として現地集合できた唯 一の存在であるボーマンもまた、キミはかしこいとみな されて脱人類できたと、めでたしめでたし。
>>658 そっかー。人為的だから何からでも別に構わないんだ。
たとえば海豚とかねずみとかでも。
たまたま猿は道具を使えそうだったからターゲットしては
やりやすい方だったとはいえそうです。
660 :
sage :03/05/04 01:04 ID:3d14DMuL
オレは人間原理宇宙論だと思ったが。 ニーチェについていろいろ書いてあったが、ニーチェは無神論って訳でも ないぞ。人格神的なものを否定しているだけだ。 だからキューブリックも「神は信じない」といってもそれは西洋人が 一般的に考える神のことで、この宇宙の森羅万象を神と考える汎神論的、 あるいはカオス的な神(「自然」とか「意志」とか「カオス」) を否定している訳ではないのではないか。むしろそっちが言いたいのでは。 だから映画自体あんなに混沌=カオスしてるんじゃないか。 ちなみに哲学ではしばしば混沌=カオスが神とか自然とかにたとえられる。
661 :
名無シネマ@上映中 :03/05/04 01:54 ID:NXty4kj1
「神は、実は異星人だった! その異星人によってボーマンはキリストになった」 という、いま考えれば陳腐なテーマが、キューブリックの言いたかったことでは ないかと、最近は思っている。 なにしろUFOに本気で怯えていた人だからねえ。
「宇宙人」=「超越者」=「神」って、 当時のハードSFでも、お約束だった「究極の謎キャラ」概念。 2001は、 それを映画っていう心理的影響力の大きいメディアで初めて高品質で描いたから 当然、観た方は「神」だの「哲学」だの持ち出し、 それぞれ勝手に意味づけをしたくなる衝動に駆られる。 こうやって、35年も客を引っ張り続けている キューブリックのショーマンシップって大したもんだ。
これ最初の構想にあったピンクフロイドが音楽担当、っというので 出来上がってたらまたイメージ違うんだろうなぁ。ちょっと観てみたい。
邪悪なコンピュータというのも、「当時は」お約束だった。
ハルの場合は、人間より俺の方がランク上という電波な 思い込みがあっただけで、客観的にみれば悪という訳で もなかろうが
>>665 人コロシましたけど。
当時は、コンピュータは必ず人間に反抗することになっていた。
668 :
663 :03/05/06 13:21 ID:Tfi9gg7h
669 :
663 :03/05/06 13:26 ID:Tfi9gg7h
670 :
667 :03/05/06 15:52 ID:U/ZKIWZB
>>669 情報ありがとうございます。
確かにキューブリックとウォーターズが仲良くコラボレできたとは
とても思えませんねぇ....
それにしても、このエピソード、
よくできすぎていて、
どこまでが本当でどこからが関係者たちの後知恵なのか....
少し「眉唾]な感じもしますねぇ。
671 :
名無シネマ@上映中 :03/05/06 23:49 ID:O1339AXh
今観てもこの映画のプロダクト・デザインは最高ですね。
フロッグ・デザイン社のスノウ・ホワイトというデザイン言語を連想しました。
それから、ニーチェは単純に「人から超人への跳躍」という主題の引用じゃないですか。
>>668 俺の記憶では「狂気」だったんですが。「エコーズ」だったのかな?
>>670 単なる都市伝説でしょう。
音楽についてはポピュラー畑ではないさる作曲家 にオリジナルスコアを依頼し、ほぼ仕上がってい たにも関わらず、キューブリックがボツにして既 成曲ばかりにしたという話なら聞いたことがある。 いくらDark Side of The Moonがあるからってね え。
674 :
671 :03/05/08 12:32 ID:dAxxQdi1
>>673 確かに「OZ」も聞いたことがある。
ユングもびっくりのこのシンクロニシティだね。
雨人は好きだからね〜。
「イルミナティ」とか「フリーメソン」とか…。
そのうち、モー娘。の曲でも出来るんじゃないの?w
シネラマは無理としても巨大スクリーンで 再見したいもんだ。 何とかならんか?
676 :
名無シネマ@上映中 :03/05/10 02:46 ID:bQzrAUFy
>675 西暦2001年、あのシネラマ劇場テアトル東京の跡地に立ったルテアトル銀座の 大スクリーンでの上映を皮切りに、2002年にかけて各地で再上映されました。
>>676 テアトル銀座の再上映も見たけど、当時テアトル東京の大スクリーンで
初めて見た身としてはとてもさみしい印象だった。35mm上映だったせいも
あるのかもしれない。今70mmフィルムをかけられる劇場はどこかあるのかな?
678 :
23 :03/05/11 13:48 ID:cXUeS9Y8
俺も初見はテアトル東京だった。 10年後、転勤先大阪の小さな劇場で再見したが、小さな スクリーンでは、奈落に吸い込まれる様な宇宙空間の恐怖 感が全く感じられなかった。 鮮明な大画面でなければ得られない感覚なんだろうと思う。
短レスばかりでスマン
>>648 ナレーションとかで説明が入る予定だったんだけどね。
>>655 異星人は原作でもカット前の映画でも触れられているのだが。
>>657 赤ん坊は類人猿だけど、猿は中の人がいる。役者の話な。
設定的にも人類に進化する前の猿人だよ。
>>665 いや、狂っちゃっただけで、傲慢な考えを持っていたわけでもないのでは。
>>679 噂がいつからあるかは知らんけど、どっちにしてもアポロ捏造なんてありえないし。
でも未亡人クリスティアーヌが語ってるならそれだけでも観たくない? 眉唾な内容なのは間違いなさそうだけど。 『キュブリックとニクソンと月に降りた男達』公開キボン
>>680 出来上がったシャシンが全てだ。
ついでに原作はない。
このスレをよく読みなおせ。
>>682 クラーク原作論と2001宗教論になるとすぐ出てくるね
で,なぜか、命令口調で他人に自説を強制する。
こまった人だ
自分こそスレ読みなおせば、原作論に限らず、
2001については、いろんな見解が共存してることがわかるだろうに
原作論に共存は無いよ
>>682 原作っつうのはミスだったな。正確には小説版。
ただ、それでも異星人とかが妄想ではない証拠になるだろう。
出来上がったシャシンが全てと言うが、スターチャイルドも
異星人もヒトざるも全て映画に残っているぞ。
ナレーションがないので分かりにくいだけ。
>>685 具体的にどのシーンか指摘してみな。
「異星人」「ヒトざる」「スターチャイルド」という名前が特定できる理由もね。
ついでにHALの映画における役割も教えてくれないか。
>>681 月面着陸捏造説はともかく、
NASAが宇宙計画のプレス用スチール写真の見栄えをよくするため、
合成や修正による「修正」を行っていたのはよく知られた事実。
これは、ベトナム戦争と同様に
莫大な予算が投じられた国家事業としては、
「当然の行われるべき広報活動」の一環だった。
そういう宣材写真やPR映画作りの過程で、
当時、最高の特撮技術を駆使して製作された「2001」の
制作者であるキューブリックにNASAが助言を求めたことはあったそうだ。
そもそも、NASAは「2001」製作には全面的協力体制をとっていたから、
キューブリックに広報映像の製作面でのアドバイスを求めるのは
いたって自然なことだった。
「博士の異常な愛情」の公開後、 アメリカ空軍が「司令官の精神異常時の対応」を検討し、 あの映画が、その参考テキストして使われたそうだ。 そもそも、軍の機構上の穴から着想を得たサタイアが 翻って軍の危機管理マニュアルにフィードバックされというのも あの映画にふさわしい「皮肉な結末」といえる。
689 :
名無シネマ@上映中 :03/05/13 22:18 ID:FWkytBJ1
なんであの黒い物体がモノリスって名づけられたんだ?
689>> monolith(一枚岩の碑)だってさ 固有名詞じゃないんだ
>>686 685じゃないけれど、シナリオにはきちんと書いてあるわな。
man-ape、alian、star childと。
それともシナリオとは別のものが映像化されているとでも?
>>691 シナリオって書籍になってるの?そういえば海外で一度出版された
と聞いたことがあるような。ぜひ読んでみたい。
693 :
名無シネマ@上映中 :03/05/14 02:55 ID:0U+FH38k
クラークの小説は映画と無関係だと言い張る約一名はとどのつまり、 「この映画は神の概念に迫ったもので異星人じゃない」という主張なんだろうね。 そう思い込むのは勝手だけど、その解釈を人に押し付けるのがよくない。 俺はこの映画がなんでそんなに神格化されるのかわからなかったんだけど、 その理由が最近わかったような気がする。 よーするに、キリスト教信じてるような宗教関係者にとっては、この映画はまさに、 神による福音を映像化したとっておきの聖典というわけだ。 だから異星人という解釈は絶対許さないわけだよ。監督の意向を無視してでも(笑 例えキューブリックが「クラークのせいで私は無神論者のUFO信者になって しまった」と発言しててもだ。 大体、無神論者の監督の作った映画の何処に神がいるんだよ?って感じだけど。 ついでに月面の会議室や探索艇の中ではっきりと「地球外知的生命が存在する 証拠になる人工的遺物(モノリスのこと)」というセリフなかったっけ?
>>691 シナリオを映像化するだけなら監督は不要だが。
ユングが「UFOはテクノロジー時代(つまり現代)の天使顕在現象」 といってるのと同じような求・神話的心理から、 2001を「テクノロジー時代の聖典」とあがめ奉り、 あれにことさら特定の宗教的意味合を見い出したくなる欲求は理解できる。 ま、そりゃそれで各自が御自由におやりなさい、 ただ、自説を押し付けられても納得する人ばかりじゃありませんよ、 ってことでしょ。
696 :
名無シネマ@上映中 :03/05/14 11:53 ID:oO7UvoH9
>689 この映画より前に「モノリス・モンスター」っていう岩が増殖する B級SFも作られてるよ。
697 :
GET 2 :03/05/14 14:10 ID:szENW5fR
698 :
じん :03/05/14 14:16 ID:Jy0Fw3vC
699 :
名無シネマ@上映中 :03/05/14 14:18 ID:9qUwITby
1:4:9
>>693 パゾリーニは「奇跡の丘」でヴェネチア映画祭カソリック映画事務局賞を取っている。
監督の信仰と映画の中身などなんの関係も無い。
マルキストで無神論者だったパゾリーニの作品が キリスト教関係者から評価されてたから、 2001も同様に、 作者の信仰とは関係なく宗教的映画だってこと? そりゃ、いくらなんでもムチャクチャな理屈だろ。短絡すぎる。 「奇跡の丘」は、 特定の宗教の色がついていない映画だからこそ カソリック関係者にも抵抗なく受け入れられたんでしょ。 つまり、宗教的にあぶなくない映画だったわけ。 2001も「奇跡の丘」と同様に、 作品が宗派を越えた幅広い解釈を許すものだったからこそ 宗教関係者にも好評だったんじゃない? まぁ、そういう政治的配慮もあったろうけど、 2作品とも、単に優れた映画だったからこそ評価されたんだろうけどね。 宗教関係者に評価された映画の内容が その宗教の教義の丸写しであるという理屈は かなりナイーブで子どもっぽいものだよ
702 :
sage :03/05/15 03:12 ID:AX94eHoE
そんな事より
>>1 よ、ちょいと聞いてくれよ。
スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、宇宙船で木星行ったんです。 木星。
そしたらなんかモノリスがめちゃくちゃいっぱい出てきて
木星から飛ばされたんです。 で、よく見たらなんか万華鏡みたいな
映像が出てきて『おめでとうございます。』とか言ってるんです。
もうね、アホかと。 馬鹿かと。 お前らな、同情心ごときで
平和に暮らしてる地球人を進化させてるんじゃね−よ、ボケが。
スタ−チャイルドだよ、スタチャ。 なんか、部屋の向こうに
俺がなぜかいるし。 謎のホテルルームで老衰死か、おめでて−な。
『よぉ−し、月から見た地球人の生活を再現しちゃうぞ−♪』とか
言ってるの、もう見てらんない。 お前らな、進化くらい自分でするから
その技術力だけよこせと。 宇宙人ってのはな、もっとこうさぁ
殺気立っているべきなんだよ。 意味もなく地球侵略から来て
いつ水爆やレ−ザ−光線が撃ち込まれてもおかしくない
絶滅させるか絶滅されられるか、そんな雰囲気がいいんじゃね−か。
友好的宇宙人は、すっこんでろ。
で。 それとはべつに、俺の宇宙船のコンピュ−タ−が狂って
『デイジ−デイジ−』とか言ってるんです。 そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ロボットの反乱なんて今日び流行んね−んだよ。ボケが。
得意げな顔して何が『絵が上手いですね、見せて下さい』だ。
お前は本当に任務を遂行したいのかと問いたい、問い詰めたい。
小1時間問い詰めたい。 お前、SFっぽいことしたいだけちゃうんかと。
赤い宇宙服(3倍)の俺から言わせてもらえば、今宇宙船乗りの間での
最新流行はやっぱり宇宙空間にヘルメット抜きで突入。 これだね。
『浅く速く息を吸って、そして肺の空気を全部放出』
これがいい宇宙船乗りの真空曝露のし方。
しかし、これを実行するとドキュソに『あんなことできね−よ』と
的外れの批判を浴びるという危険も伴う諸刃の剣。 素人にはおすすめ出来ない。
まあお前等素人はは水場でも取り合って他の部族を威嚇してなさいってこった。
>>701 >宗教関係者に評価された映画の内容が
>その宗教の教義の丸写しであるという理屈は
オウム真理教の場合はどうなる。
>694 いや、それとこれとは別の話だと思うが。 よほどの証拠が無い限り、シナリオに書かれた物を撮るもんだろう。 演出で演技や台詞は変わっても、人物や小道具が変化する事は少ないかと。 >703 作っている人間がその宗教関係者やん。 例えばオウム真理教は宇宙戦艦ヤマトを評価しているが、 じゃあヤマトはオウム真理教の教義を丸写しているか? あるいは主張が同じであると言い切れるのか? 似ている部分はあっても、全く同一ではあるまい。
705 :
煽りdeath :03/05/15 04:26 ID:7Oh4i5Yr
このスレの厨房の宗教論争<<<<<リック・ベーカーの猿<<<<702<<<<<<<<「2001年宇宙の旅」 お前らちょっとは進化しる! by善意の宇宙人
>>704 監督は人物や小道具はシナリオどおりに撮らないといけないのか。
ロケに行って、天気が雨ばかりだったら、晴れのシーンを
雨にするなんてことはザラにある。
映画における監督の役割がわかってないな。
監督は映画を撮るんだ。シナリオを映像化するわけではない。
>>701 >監督の信仰と映画の中身などなんの関係も無い。
よけいなこと書かんで、うえの主張に反論せい。
反論っていうより、 某君の「2001はキリスト教の教義映画以外のなにものでもない!」 っていう主張の論拠が、いまいち希薄。 見当違いの引用でちょこちょこ誤魔化そうとしないで このへんでもう一度、ちゃんと自説をいってみたら? 過去スレを読め!っていういつもの横柄な逃げはナシで。
議論が錯綜してるみたいなんだけれども、 米プレイボーイ誌でのインタビューで、キューブリック自身が 2001年のテーマの核心が 「高度に進化した異星人は、人間からみれば神のようにみえる」 ということにあると語っているんだよ。
「人間からみれば神のようにみえる」 まさに「〜ようにみえる」ってとこがこの映画のミソでしょ。
711 :
709 :03/05/15 14:50 ID:0sVqLpkR
あ、709は、 「2001年で映像化されているものは、猿人、異星人、スターチャイルドではない」 とする某君への反論ね。
>>711 了解していますよー
「観る人によって受け取り方が多種多様になるようにつくられてる映画だ」
という意味でした。
某君の否原作論、作品至上主義、キリスト教聖典説も、もちろんアリだろうし、
それに対する同意・反論も当然ありますよね。
ただ、他人の言質だけを捕らえて
「わかってない馬鹿」呼ばわりした挙句、
曖昧で独善的な論拠で自説を押し付けられても、お話にはならんわな....
というところでしょうか。
2ちゃんねるなんだからしょうがねーよ、
といわれればそれまでですがね。
「2001年宇宙の旅」の話になると、必ず「みんなバカにするけど『2010年』ってイイ映画だと思うんだよネー」 と言い出すオイラは嫌われています(W 私は夢を見ますか?←2010年を見てHALが好きになったよ
>>706 どういう論理やねん。
全ての映画が完全にシナリオ通りに作られるなんて誰も言ってないわ。
例えば料理する場面の小道具が、出刃包丁か菜切り包丁か画面からは分からないとする。
そして特別な断わりがされてない限り映画と同一内容の小説版にも、シナリオにも、
撮られていたが削除されたカットにも、菜切り包丁となっている。
それなのに、菜切り包丁か出刃包丁か画面からは分からないから菜切り包丁と
断言してはならない、と君はいうわけだね。
>>713 あー、俺も好き。しょぼくれた特撮やぬるい演出は情けないが、テンポも悪くない。
前作が凄すぎたために評価が低すぎると思うわ。
715 :
名無シネマ@上映中 :03/05/16 20:00 ID:4YceNaIP
716 :
名無シネマ@上映中 :03/05/16 20:06 ID:I5ONCiBC
まだ神学論争やってるのか。 俺は、早いとこ2063年宇宙の旅がみたい。 オープニングはやっぱビートルズ?
717 :
名無シネマ@上映中 :03/05/18 09:35 ID:MIMr0tfh
>>716 ジミ・ヘンドリックスあたりでよろしく〜
レオーノフ号にSALを乗せてってHALとの三角関係に発展してれば 2010年は傑作として後世に…
それじゃ「地球爆破作戦」だよ。
>>713 最後のボウマン船長が出てくるシーンも、カコイイ!
Good afternoon... gentlemen. I am a HAL-9000 computer. I became operational at the HAL plant... in Verbana, Illinois on the 12th of January, 1992. My instructor was Mr. Langley and he taught me to sing a song. If you'd like to hear it... i can sing it for you.
↑ HALご臨終のところも頼む
723 :
山崎渉 :03/05/22 03:35 ID:OgfcZW04
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
>>714 >料理する場面の小道具が、出刃包丁か菜切り包丁か画面からは分からないとする
そりゃ監督の意思として、どんな包丁であるのかぼかしたかったんだろうね。
無重力の描写に禿しく萎える。あと、宇宙艇が暗いとこを背景にしか飛ばないとこ。しょうがないけど。
>>713 俺も、そのシーン好きです。
「点火、全力推進」のシーンは泣ける
2001年は、中学の頃に初めて観て絵に感動しました。
今は建築系デザインやってますが、いまでも参考のために見直したりします。
特にテクスチャーの使い方なんかは、自分でも影響受けてるなと思う。
かといって、オリバームルグが特に好きというわけではないんですけどね。
729 :
名無シネマ@上映中 :03/05/26 11:26 ID:xP6sVY7K
730 :
名無シネマ@上映中 :03/05/26 12:31 ID:9049T9ZI
>>726 ・当時は無重力下での船内の状況がどんなか判らなかった/知らなかった。
・当時無重力でどうなるかを知ってたが金がなくて撮影できなかった。
どっちにしてもこの映画への夢がしぼむな。
732 :
名無シネマ@上映中 :03/05/26 16:58 ID:oX2eYbJu
この会話にはこれ以上、何の意味もありません。さようなら。
>>734 そんなこというなよ、ラングレー博士よー
デイジーの歌でも教えてくれやー
チャンドラは歌うたってくれねぇんだよ、あいつはよー
736 :
730 :03/05/27 07:10 ID:NJpBMdZG
I ’ m a ff f f f r a i d . . .
宗教的映画として捉える人がいるなんて、 キューブリックも罪な作り方をしましたなあ。
>>737 まさしく キ ュ ー ブ リ ッ ク し て や っ た り
>>734 This conversation can serve no purpose any more.
Goodbye.
>>737 キューブリック たしかに、2001年のコンセプトの中心には「神」がある。
が、それは従来の伝統的、擬人的な神ではない。私は、地球上のどんな
一神教的な宗教も信じてはいない。
しかし、我々の銀河には生命を育む星が約1千億個もあり、さらにこの宇宙には
我々が見える範囲だけでも約1千億個もの銀河があることを考えてみれば、
科学的な意味での「神」は定義できると思う。
(米プレイボーイ誌でのインタビューにて)
プレイボーイ:観客向けの哲学的な案内図を使わずに、この映画の意味について、 ご自身の解釈を教えてもらえませんか? キューブリック:それは無理です、
既存の宗教を科学的に解体するつもりが、映画が説明不足だったために、 2001年という新しい宗教を作る結果になった、という感じかな。
>>741 なんかめんどくさい、っていうか答えるのがいやなだけだったり…
ニーチェをまた持ち出して悪いけど、なんか 「人間は進化したとか超人になるとかじゃねえんだよ! おめーらはモノリスの力によって賢くなったんだよ!」 という種明かしを映画にしたように見える。 「モノリスの力」のところは、神でも異星人でも新しい科学的な神でもなんでもいいし。 でも、これってもっと分かりやすくした形で、古いSFとかでよくあるなあ。 その場合「異星人」なんだけど、キューのトリックで混乱させられた。 船長がヘルメット無しで宇宙空間を飛んだのは良かった。 SFで読んだやつを映像で見れたから。
要はこの映画、 ホメロスの「オデュッセイア」のSF版でしょ。恋愛沙汰抜きの。 現代人がそれをやるとすれば、当然ニーチェへの言及はさけられないわな。 ニーチェ自身がホメロスの影響大なわけだから。
746 :
山崎渉 :03/05/28 11:09 ID:WiuoTgNj
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
>>743 自分の映画についてべらべらしゃべるようじゃ二流監督でしょう。
映画自体で監督の意図が語れていないということをゲロするようなもんですから。
当然、キューブリックも
レオナルドが「モナ・リザ」のカンバスの下に、「このレディは歯が汚れているから」とか、
「恋人に秘密を隠しているせいで微かに微笑んでいる」と書いていたら、現代人は
どんなに助かるでしょう。でもそんなことをしたら、見る人の感謝の気持ちは消え、
自分自身の考えではなく、ある一定の“事実”に縛られてしまいます。
って言ってます。
従いまして、キューブリックがこう言ったから、この映画はこうなのだと
主張する諸君は、キューブリックは二流監督であると断言していることになる
ことを忘れないようにしましょう。
デイブ… スペクター
>>747 この口調… まえにトータルリコールのスレにいた方ですか?
750 :
名無シネマ@上映中 :03/05/30 00:05 ID:xhqGGL5N
プレイボーイのインタビューを読んだけど、キューブリックってえらい分析屋だね、 まるで科学者のようだった。
>>745 ニーチェの超人思想を意識してるのは冒頭の音楽からして当然、
というかそこから入ることを促しているような気がしているのだが。
でも思想的にはこの映画の方がつまらんと思うが。
んなもん比較してもしゃーないが。
>>752 じゃあ、「キリエ」はどうしてくれますか、
「青きドナウ」はどうすんですか、
というのは半年ほど前に議論したですな。
>>753 ツァラは冒頭の曙光のシーン、イントロだから全体にかかっていると思っていい。
あと、キリエやドナウは特に思想を表現した音楽では無いから。
(キリエの意味は知ってますよ。為念)
755 :
曲解大王 :03/06/01 14:17 ID:iO+n+mh5
≫1 この映画をひとことで言えば 人間は同じことを繰り返すということだね (大誤読)
756 :
名無シネマ@上映中 :03/06/01 14:59 ID:/yhRQK4I
>>713 漏れも好きだよーー「2010年」。
「2001年」を超えるなんて容易なことじゃない(というか不可能?)
というのをふまえて違う路線でいったのがよかった感じ。
ロイ・シャイダーがカッコよくて、萌。
ただ、オープニングが安っぽかったな。。
757 :
名無シネマ@上映中 :03/06/01 15:00 ID:xtsCtkTa
おいおまえら!このゲームなかなかむずい!
外国人に罵倒浴びせられっぱなしだ!!
俺一人じゃダメみたいだ!!!
おまえらの力を見せてやってくれ!!!
たっ・・・たのむ・・・・・ぐふぉっ!!!
皆でマターリ戦え!!!
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無しです。操作方法→移動はクリックで。
撃つのは自分の戦車にマウスカーソルをあわせてドラッグしたら砲台が回るので、マウスを離して撃つ。
ある意味ターン制ですが・・・ 。
英語に弱いのでアイテムの使い方がいまいち分からん。分かったら教えてくれ。
あとロビーの左下からチームをつくれるぽぽい。
すまんが、みんなの命をくれ。
「ハイブロウSFといえば、やっぱ『宇宙人/超越者』テーマだよね」 「超越者といえば、ニーチェだよな」 「そういえば、シュトラウスのカッコイイ曲があったよね。あれ、イイじゃん!」 「んじゃ、それに合わせて画、つくってみるか」 後刻 「おお!いいねぇ!ピッタリじゃん!」 「なんか、そこはかとなく哲学的な意味も出てるんじゃない?」 「ハイブロウな感じになったねぇ!これでいこう!」
>>754 そりゃ、解釈以前の問題。
都合の悪いところを切り捨てていいのなら、何とでも解釈できる。
だいたい、冒頭の部分はカナダ万博の映画のパクリだよ。
大したシーンじゃない。
>>759 えへへ、そういわれると思った。まあそういうこともできる。
でも気分としては754なのよ。漏れにとったら導入部は重要だしね。
>大したシーンじゃない
には同意できない。少なくともニーチェに引っ掛けてあの曲を
選んだのは決まってると思うしね。
761 :
名無シネマ@上映中 :03/06/02 06:23 ID:xvmoFnGm
>>759 は誕生日のプレゼントに電話をほしがるタイプ
762 :
名無シネマ@上映中 :03/06/02 08:31 ID:BRziBr2r
↑ あのシーンの次だけど、博士の娘(実はキューブリックの娘の特別出演)が「お猿さん」(ブッシュベイビー)を欲しがった事で、 「つい数十分(百万年)前は自分らもブッシュから出た猿(マン・エイプ)だったくせに、よくぞ人類もここまで来たものよのう」と シタヨ。 私は「宇宙船地球号」を探索する「地球船自分号」。唯一確実な目的地は「死」あるいは「未知」。
763 :
名無シネマ@上映中 :03/06/02 08:34 ID:BRziBr2r
↑ 「シタヨ」の前に「しみじみ」が抜けちったい。 地球船自分号のコンピュータも反乱を起こしそうです。
764 :
名無シネマ@上映中 :03/06/03 07:17 ID:Z2NJVzGN
さて今日の朝食は、ハムのサンドイッチにでもするか。
ディスカバリ号のクルーが食べてた宇宙食 実にまずそうだが、食べてみたいなあ
このスレの1000は、木星よりも遠い気がする。
木星スレの三分の一は2001年ネタだけどな
>>765 デイブとフランクは内容が違ったね。
まずそうだが、アエリーズ号の流動食よりはずっといい。
ムーンバスの中で食べるサンドイッチとともに昔からずっと
食べてみたいと思っていた。
しかしムーンウォッチャーの肉食シーンから始まって
ボーマン最後の食事まで、食べるシーンが多い映画だなー。
この人、どの映画でも喰ってるシーンと便所のシーンが必ずあるよね。 それも、展開が変わる重要なシーンになると、 食べるかバスルームにいる事がほとんど。
性欲、食欲、排泄欲は人間の三大欲求だからな。
>>770 排泄欲は食欲の一部ですよ。
正しくは睡眠欲ですね。
772 :
名無シネマ@上映中 :03/06/10 18:39 ID:D2CkTgJi
asghadfhasghadfgagas fasdgf;asgf:oajsdgfopijas: fkaspkdf
>>772 キューブリックに聞いたらそれは違うってさ
774 :
名無シネマ@上映中 :03/06/19 20:00 ID:VVgRTiiD
スターチャイルドが戻ってきた地球は、冒頭のサルの地球だと思う。 で、モノリスを造ってサル(人類)に進化を促すのもスターチャイルドだろ。 結局、ループの映画なんだよ。 しかも極めて壮大なループ。 あの年代にコレを作ったキューはやっぱハンパネー!
775 :
a :03/06/19 20:07 ID:wFGwDdPw
774>> そうそう、それやらかしたのは同時期上映の猿の剥製の方 キューブリックはありふれた輪廻の映画なぞ作りません。
778 :
名無シネマ@上映中 :03/06/21 01:25 ID:fUzh1w+k
冒頭の猿で絶対寝ちゃうらしい、あたしの友達。 気がつきゃスターチャイルドで、なんど挑戦しても10分が限度らしい。 あたしは全部見れるけど、なんじゃこりゃ〜って状態です。 しかし、キューブリックの映画って見終わったあと 「なんかヤなもん見ちゃったなぁ〜」と思うのはあたしだけ? 「スゲーもん見ちゃったよ」とも思うけど。
779 :
名無シネマ@上映中 :03/06/21 01:37 ID:6vvwMEeb
お金がいっぱいかかったセット美術を見てため息がでます。 2001年よりも1969年のほうが豊かだと気づきます。
780 :
名無シネマ@上映中 :03/06/21 21:20 ID:ImsloBlf
781 :
名無シネマ@上映中 :03/06/21 22:05 ID:jLMdKKAo
>>780 知ってるかもしれないけれど、結構前にNHKでこの映画のメイキングを
やっていたんだけど、最初に出てくるペンが浮いてるのは・・・
ガラスにペンを貼り付けてそれでそのガラスをゆらゆら動かしてた。
その証拠に、あのペンを女性が取る時によーーく見ると、何かから剥がした
っていうのが明らかに分るの。ぺリっていのかな?なんか「あ、ホントだ
ガラスからペンを剥がしたー」ってよく分る。
>>781 あそこってフィルム繋いだんで動きが不連続なんだと思ってた。
最後の方で光に向かってゆくシーンはどうやって撮影したのだろ???
『2010年』もわりと好きだ。 ディスカバリー号が破壊されるとこは泣ける(w
786 :
名無シネマ@上映中 :03/06/22 15:03 ID:VFfX3jUk
>>781 知らなかったです。ありがとう!
今はCGでなんでもアリだけど当時の映像トリックって凄いですね。
もう一度見てみます。
2001年のメイキング本が売ってたんだけど英語でかつ高価。
788 :
名無シネマ@上映中 :03/06/22 20:06 ID:HMP4+GA2
浮いてるように見せたいモノがガラスに反射したり 照明などが反射したり ガラスの厚みで背景が屈折 なんてことは起きないのかな?
『2010年』のメイキングで、ロイ・シャイダーがペンをガラスに付けるんだけどすぐ落ちるのワロタ。 何度も失敗して、ようやく成功したら笑っちゃってNGに。
790 :
名無シネマ@上映中 :03/06/22 20:41 ID:HMP4+GA2
>>789 2010年にはメイキング入ってるんだ?DVD買いですね。
ちなみにロイシャイダーが好き。ジャッカーって映画が忘れられない。
791 :
名無シネマ@上映中 :03/06/23 01:55 ID:8uGSxroA
>>781 「2001〜」のメイキング番組ってあったのか??ハゲしく知りたい!
番組はない。本はある。
>>789 が言ってる2010のメイキングって、
10年以上前に映画の特撮特集みたいなTV番組の事?
俺はそれでガラスにペンくっつけているシーンを見たよ。
すごく面白かった。
アンディ・サマーズのカコイイ感じの「ツァラトゥストラ」を
BGMに放送してたなぁ〜
DVDにも収録されているのかな?だったら欲しいなw
794 :
789 :03/06/24 00:13 ID:xwEu7CxY
>>793 たぶん、それ。
私は、85年の「2010年」公開時のテレビ特番で見ました。
DVDに入ってるよ、メイキング。
キア・デュリアが歳とった老ボーマンのメイクするとことか面白い。
795 :
793 :03/06/24 00:36 ID:IZXw/8W6
>>794 おー入ってますか!!
それはゲットしないといけませんな。
情報サンキュ!!
家にイルカ、浜辺でノートパソコンが夢
ディスカバリー号の宇宙食を食べてみたい皆さん。 ベビーフードを食べてみましょう。 ニンジンのオレンジ、ホウレン草のグリーン。 加熱して水分を飛ばしてネ。 アップルペーストはロボコップ用に…。
アレって、あんなベビーフードみたいな外見にもかかわらず、 実はステーキだったり、酢豚だったり、チリだったりもするんでしょうね
798 :
796 :03/06/26 08:24 ID:s+8AGhFs
ペーストではない黄色っぽい食品の予想。 ?『挽肉の卵とじ』? 黄色が多く残っているので蒸したか電子レンジを使ったか。 真空凍結乾燥でパサパサ食品。 ディスカバリー号の加熱調理器も電子レンジではないかと思われ。 1968年当時に電子レンジや真空凍結乾燥ってあったのかなぁ?
800 :
798 :03/06/27 00:22 ID:esoE1pHc
>>799 確かに…
書き方が悪かったですかネ。
1968年当時の未来予測としての電子レンジや冷凍技術。
というか現物があったのかなぁ(という書き込みでしたのサ)。
バーコードは微妙に違うけど正解でしたね。
801 :
名無シネマ@上映中 :03/06/27 04:03 ID:Qb+12zUo
>>800 アポロ11号が月面に着陸したのは、映画公開の翌年だよ。
電子レンジが出来たのは60年代の前半。
大昔から、商品としてあったのさ。
803 :
781 :03/06/27 11:57 ID:0RQxHhJg
NHKで2年位前かなぁ・・・ メイキングと、クラークのインタヴューなんかをやってました。 一応、ビデオに撮ってあるんですが。 そこには宇宙船(って言っていいのかな?)の中も全部見せていて それが物凄い巨大なセットなんです。 で、ジョギングするシーンをどんな風に撮ったのかっていうカラクリも 見せていましたね。動いているキューブリックをあまり見たことなくて 感動したのを覚えていますよ。失敗談なんかもあったかな?
804 :
781 :03/06/27 11:58 ID:0RQxHhJg
あげときます
805 :
名無シネマ@上映中 :03/06/27 12:04 ID:ts0MBa8H
自分の中で「好きなだけど人前で好きと言えない映画ナンバーワン」だ。 スノビズム気取りと思われるの嫌じゃん。
806 :
名無シネマ@上映中 :03/06/27 14:00 ID:xBFN64VQ
>>805 素直に「好き」って言えばいいじゃん。
無理してるから気取ってると思われるのを意識してしまう。
807 :
名無シネマ@上映中 :03/06/27 18:06 ID:pSr8Cvyk
眠気に襲われる映画ですた
808 :
名無シネマ@上映中 :03/06/27 23:32 ID:pS4Y9X4v
この映画のファンである私の大学の教授が「この作品のテーマはブレードランナーと同じく文明のパラッドクスだ」と言っていたのですが そういう解釈は一般的なのでしょうか?
809 :
808 :03/06/28 01:07 ID:TimZ5394
その教授が2001年を「文明のパラッドクスを表現した深い映画」と考える根拠は HALの心臓部のカセットテープはモノリスと同じ形をしている。 したがってHALはモノリス(文明)のメタファーである。 ↓ したがってHALを利用し操ってきた人間がHALにより殺される シーンは文明によるさまざま矛盾に苦しめられている現代文明社会のメタファーである。 ↓ したがって映像だけではない、深いテーマ性を持った映画である。 とのことでした。 なるほど〜〜と感心させられましたね。 蛇足ですが私はこの映画がここまで皆に評価されている原因は「漏れはこんな難しい映画を理解できるんだ」 みたいな現代美術に通じるような人間の自己顕示欲を刺激するような作り方が作用していると思っています。 (映画が下らないと言っているのではありません。念のため) 映像は素晴らしいと思いますがそれだけではここまで評価されなかったのではないか?と感じますね。
そりゃ、違うだろ
811 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 01:26 ID:TimZ5394
>>810 ナニが違うんですか?
映画のテーマですか?
それとも絶大な評価の原因には自己顕示欲が作用している、ということがですか?
812 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 01:40 ID:TimZ5394
私は場面で何が起こっているか理解しずらい「2001年」より の映画よりも「スターシップトゥルーパーズ」とか「未来世紀ブラジル」 のような作品が好きです。
813 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 01:40 ID:eVDb321Z
>>809 別にどんな感想をもってもいいから、その教授の説が間違いとは言わないが、
チョト陳腐じゃないかな
>HALはモノリス(文明)のメタファーである
「モノリス(文明)」ってのが全然わからない
モノリスはいつも超越的な存在で文明じゃないぜ
まあ、メタファー云々ってのはせいぜい「ふーん」ってとこだね
あとは、妙に教訓的な匂いがして古い左翼的な感想の域をでてないとしか見えない
ま、でもそう思うんだったら、それでええんじゃないの?
814 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 01:41 ID:TimZ5394
>>813 なるほど。ありがとうございます。
>「モノリス(文明)」ってのが全然わからない
モノリスはいつも超越的な存在で文明じゃないぜ
でも文明の素みたいなもんですよね?
何が違うか、よく考えてみたら? なにもかもが、 きみの教授のように「解答」をあたえてくれるとは限らない
816 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 01:52 ID:TimZ5394
>>815 モノリスは異星人が置いていった「文明を進化させるためのアイテム」であって
文明そのものではない、ということですか?
ひつこくてすみません。みなさんの意見を聞いてみたいもので。
817 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 01:52 ID:ursTBDfw
小説版ではモノリスは宇宙人が作った「機械の神」だからね。 映画版のモノリスがどういう存在か解釈が別れても、モノリスが サルに文明を授けたのは間違いない。 スターゲートを抜けたのがボーマン(人間)ではなく、ハル(コンピューター) だったら、スターチャイルドに進化せず、モノリスに進化したんじゃないか なとは思う。其の方がキレイに円環が閉じたんじゃないかな。 機械の神によって生命は進化し、生命によって機械が生み出され、機械が進化 にして機械の神に至り、また生命を効率良く進化させようというような。 そのパターンをやろうとしたのが「AI」なんじゃないかな。 スピの演出によってエセヒューマニズム映画になってしまったが。
>HALの心臓部のカセットテープはモノリスと同じ形をしている。 >したがってHALはモノリス(文明)のメタファーである。 ベッドもモノリスと同じ形をしている。 したがってベッドもモノリス(文明)のメタファーである。 スターチャイルドがベッドの上で誕生したのが、その証拠である。 自分で書いててアホらしくなりますた。 教授の意見て、せいぜいこんな程度のものにしか見えないのでつが。
819 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 02:19 ID:TimZ5394
>>818 >HALの心臓部のカセットテープはモノリスと同じ形をしている。
つーところを指摘している人は他にいないのでしょうか?
821 :
819 :03/06/28 03:09 ID:TimZ5394
訂正 カセットテープ→ァセットテープのような長方形の部品
822 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 03:11 ID:jbKjLF+X
四角けりゃなんでもモノリスかい・・・
823 :
819 :03/06/28 03:17 ID:TimZ5394
私の解釈ではありません。 私はこの映画の全然意味がつかめませんでした。映像は凄いと思いましたがね。 ただその教授は「そんなの(四角い部品とモノリスをオーバーラップさせているということ。)誰でもすぐ解る」 と断言していたのでそうなのかなぁ?と疑問に思ったまでです。
824 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 03:19 ID:TimZ5394
私はこの映画の全然意味がつかめませんでした。 ↓ 私はこの映画の意味が全然つかめなかったので。
819っていったい 01:07には >なるほど〜〜と感心させられましたね。 と書いたと思ったら 3:17には >そうなのかなぁ?と疑問に思った だって!
826 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 04:06 ID:TimZ5394
>>825 解釈になるほどと感心させられましたが
「誰でもすぐ解る」 というのはどうかと思ったということですが?(藁
>>809 その教授、メタファーの意味を誤解してますな。
メタファーってのは隠喩だす。
同じ形じゃメタファーになりませぬ。
「ばらのほほえみ」みたいのをメタファーと言うのです。
ディスカバリー号の宇宙食はモノリスと同じ形をしている。 したがって宇宙食はモノリス(文明)のメタファーである。
829 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 08:39 ID:CyyRMIrQ
キューブリックとクラークはあの木星圏への突入以降の シークエンスを通して、観客にLSD体験を疑似体験させ たかった、という説もありますね。 それがキューブリックにとっての最大の目的であった、と。 60年代のサイケデリック革命を考えるとそれもありかな、 と思えます。
>>829 LSD飲んでもあんな感じにはならないよ。
飲んでいいの?
832 :
シネラマで観たおっさん :03/06/28 11:23 ID:CyyRMIrQ
>830 いやいや、あくまでインスタント悟りエッセンスの 疑似体験ってことで。 そもそもこの映画、トッドAO 70mmのシネラマ作品として 製作されたので、製作者の意図を汲むためにはシネラマで 観なけりゃならないんですよ。 観る、というより体験させることを目的とした映画ですから。
>>832 そうね。あの頃の空前のサイケブームを考えたら
あのシーンはほとんど流行にのってトランス体験を
模擬させる、ってなもんだったんだろうね。
834 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 14:55 ID:TimZ5394
>>827 すまん漏れが間違えた
モノリスは文明の象徴ってことです
835 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 15:17 ID:TimZ5394
>>828 漏れは大分前に見たので覚えてないんですが長方形のHALの部品とモノリスの
関係をほのめかしてるみたいなカットは無いのですか?
今ちょっと自分で映画借りて見る時間が無いので教えていただけないでしょうか?
その教授に提出したレポートの中で「私にとっては『2001年』は非常に難解で意味がわからない作品であった。」
と書いたら怒られもんですごく気になるのです。
>>834 文明の象徴というのも違うんじゃないの。
サルの時代に文明があったとは信じられない。
大学の先生の割りに、アバウトだね。
モノリスは進化の象徴か、進化のスイッチじゃないの。
837 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 20:57 ID:TimZ5394
>>836 別に教授を擁護するわけではないのですが進化の必然的結果として文明が生まれたわけで
狭義に捉えれば間違っているとまでは言えないと思います。
>サルの時代に文明があったとは信じられない。
モノリスに接した結果骨を使うことができるようになった猿は文明を持っていると言えないこともないのではないでしょうか。
とにかく長方形のHALの部品とモノリスの
関係をほのめかしてるみたいなカットが有るか無いか通の方に教えて頂きたいです。
838 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 21:18 ID:AVgWqQJG
>>829 たしか薬を飲まずにトリップできる。
みたいな宣伝文句を打ってたようでしたよ。
>>837 「文明」という単語を辞書で引いてみることを薦めます。
一般人はいいけど、大学教授はダメでしょう。
メタファーや文明の意味が分からないようじゃ
考えモンです。
840 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 21:40 ID:TimZ5394
841 :
修正 :03/06/28 21:41 ID:TimZ5394
もしかしてカルチャー(cultivate)の語源から文明は農耕社会以降である、仰りたいのでしょか? ↓ もしかしてカルチャーの語源(cultivate)から文明は農耕社会以降である、仰りたいのでしょか?
842 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 21:47 ID:RTGOdBea
>>837 HALとモノリスが関わりを持ったシーンはないです。
人口知能は映画の中で進化してないしね。
843 :
名無シネマ@上映中 :03/06/28 21:49 ID:TimZ5394
何か今まで誰もが考えなかった様な新しい解釈はないかねぇ ギャグでもいいから。 だってアノ映画観た時点で我々はそれを許されているわけだから。
>>837 冒頭近く、スローモーションで中空に舞う白い骨が純白のムーンシャトルにオーバー
ラップするシーンが有名です。
猿人が最初に手にした骨の武器にはじまり、惑星間旅行が可能なレベルにまで到達し
た200万年の時間経過を1瞬に凝縮してみせたこの映画を代表する名場面の一つです。
このシーンの鮮やかさの印象が強すぎて他のオーバーラップシーンは殆ど記憶にない
のですが、教授の言われたという「HALの部品とモノリスのオーバーラップ」なるシー
ンは、842のレス通り明らかに存在しません。
HALの部品が単独で画面に描写されるのは、HAL反乱の幕開けともいうべき故障したE37
ユニット(だったっけ?)をブールとボーマンが見ているところ、そしてこれに対応す
るかのようなボーマンによるHAL殺し(!)の場面での抜き取られたメモリーユニットが船
内の宙を漂うシーンの2箇所だと思いますが、いずれもモノリスとは全く無関係です。
意味合いの上から言って、その教授の言われたのは前述のオーバーラップシーンの事で
はないのでしょうか?
映画技術としては、単に絶妙な省略話法に過ぎないという辛辣な意見もあるようですが
前述のような象徴的な意味合いを感じるとる事も可能な訳です。
ただこれが何かのメタファーであると言われると、正直なところ戸惑いますね。
SF好きの私としては、あのシーンを初見した時にとてつもなく感動ししました。
極めて個人的な感想ですが、このワンシーンでお子様相手の安手の映画の代名詞であったSF映画が大人になった事を実感したからです。
↑ 訂正 E37ユニットってHALのパーツじゃなかったですわ スマソ
847 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 01:29 ID:Lu1UvJUi
>>845 丁寧なレスサンクス。
>その教授の言われたのは前述のオーバーラップシーンの事で
はないのでしょうか?
いえ。その教授は確かに
「HALの部品(メモリーカード?)は人類に現代文明社会を作らせたモノリス同じ形をしている。
これには深い意味がある」
と言ってました。
さらにそれが鋭い人なら誰でも解るということも言ってましたのでそうなのかなぁと。
みなさんの意見を聞いてそういう解釈は一般的な解釈でないことがよく解りました。
ありがとうございました。
ちなみにその教授が好きなSF映画はベスト3は
1 惑星ソラリス(小学6年生のときに見て感動したそうな)
2 「2001年宇宙の旅」
3 禁断の惑星
だそうです
>>845 チョトスレ違いだが
あのオーバーラップはずいぶん騒がれたけど、伊藤大輔がサイレント時代から
ああいう「突飛な」オーバーラップはやってたんだよね
ただ、いかんせん伊藤大輔の時代劇じゃ「2001年」にくらべたら世界的には無名
こういうことはときどきあって、市民ケーンのパンフォーカスは世界中で絶賛されたが
ゴダールは、あんなものは溝口がそれ以前からやっていたとさほど評価しなかったと
いわれている(これが伝説だというなら、そう指摘頼む できればソースも)
849 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 03:03 ID:ys5rwGdV
HALのスペルをひとつあげて読むとIBMになる。でなにがいいたいのかというとそこが謎。
>>848 オーバーラップではなく、ばしっと切り替わっていたように憶えているんだけど。
いまビデオないので確認不可。
あそこはカットでいっていますね。 この映画でオーバーラップしてるのは1ケ所だけだったはず。 (エアロック突入のシーンでHALのレンズからボウマンへのOL) 2001って、 われわれがすでに知っている形状やデザインに 言外の意味合いをにおわせる手法がすごくうまくいってる映画だと思う。 棒状の骨と宇宙船とか、球型の星とスターチャイルドの羊膜とか、 精子とディスカバリー号とか、十字架と惑星直列とモノリスとか..... そういう意味で、教授のいってるモノリスとHALのメモリーバンクの 形の相似も、おたがいが「何かについてのメタファー」のための 映像要素としての役割を果たしているのかも、って気がします。 でも、そのメタファーから引き出される意味は、 観る各人に委ねられてる感じがするので、 教授のように受け取る人もいれば、そうは思わない人もいるんでしょうねぇ。 まるで、ひとつだけの正解なんてハナから期待していない ロールシャハ・テストみたいな映画だなぁ、と。
>>840 サルが道具を使うのは、道具を使うサル=人間というメタファー(笑)であって、
文明じゃありません。
モノリスに触るとサルが人間に進化したと言いたい訳ですよ。
教授は定的にハズシていますね。
モノリスに触れたのは、サル(正確には人間の祖先)と人間であって、
HALはモノリスに触れていないということを重視しなくては。
853 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 14:46 ID:Lu1UvJUi
>>852 >サルが道具を使うのは、道具を使うサル=人間というメタファー(笑)であって、
文明じゃありません。
モノリスに触るとサルが人間に進化したと言いたい訳ですよ
サルがモノリスに触った瞬間人間に進化した=文明を持った、と言っても間違いではないのでは?
道具=文明の萌芽ということです。
>モノリスに触れたのは、サル(正確には人間の祖先)と人間であって、
HALはモノリスに触れていないということを重視しなくては。
その教授は
「HALの反乱というエピソードをモノリスに触れることから始まった冷戦に代表される文明の危機」
という風に解釈したようです。
HALが核を生んだ現代科学の象徴と捉えその中にある長方形の
メモリーカード(?)がモノリスと同じ形をしているのは決して偶然ではなく監督の意図であるのことでした。
854 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 14:52 ID:Lu1UvJUi
>教授のように受け取る人もいれば、そうは思わない人もいるんでしょうねぇ。 ほんとですねぇ。 私はその教授に「モノリスとHALのメモリーバンクの 形の相似は優れた人間なら誰でも気付く」 と言われたのでそれを確認したかっただけだったのですが皆さんの意見を聞いて凄く面白かったです。
>>853 >>冷戦に代表される文明の危機
宇宙ステーションの中じゃ、ソ連とも仲良くしてたじゃないの。
856 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 16:03 ID:Lu1UvJUi
>>855 1975年のアポロと ソユーズのドッキングのことですか?
「<映画の見方>がわかる本」にもありますがやはり1968年という時代
背景を考えるとそのような見方もあながち間違いとは言えないような気がします。
857 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 16:05 ID:WOpoGxaQ
でも結局1994年に月面でモノリスが発見されなかったわけだが。
858 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 16:06 ID:Lu1UvJUi
>>855 あーすみませんもしかして映画の中での話ですか。
大分前に見て覚えてないんで・・・。
失礼しました
>>853 では、ボウマンがHAL=「メモリーカード(?)」には反抗し、
同時にモノリスの後をくっついていくのは、どう解釈すればいいのかね
>>854 > 私はその教授に「モノリスとHALのメモリーバンクの 形の相似は優れた人間なら誰でも気付く」
プ。その教授は相似形に気づいてだいぶうれしかったようだね。
861 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 18:18 ID:Lu1UvJUi
>>859 何故文明の象徴であるHALを拒絶したのに同じく文明の象徴である(その教授によると)モノリスの後を追っていったのか?
ということですね。
教授によるとこの映画は
@文明を持っていない状態(サル)
↓
A文明の恩恵を受けつつその矛盾に苦しんでいる状態(HALに殺される人間)
↓
B文明の矛盾を克服した状態(スターチャイルド)
という構造を持っているそうです。
ですからモノリスの後をくっついていくというエピソードはA(文明の恩恵を受けつつその矛盾に苦しんでいる状態)
からB(文明の矛盾を克服した状態)に至る旅路のメタファーになっていて
HALや冷戦に象徴される矛盾に満ちた文明としてのモノリスではなく文明の矛盾を克服するための知性としてのモノリスを追うということを表現している
エピソードだと教授は考えているようです。
最後に矛盾を克服してめでたしめでたしってわけですな。
モノリスを知性の象徴ととらえればその教授の言わんとすることが理解できると思います。
進化と文明と知性って意味が違うじゃんっていう突っ込みもあるとおもいますが
これらの言葉は同じ概念----この映画ではモノリスとされているもの-------を異なった言葉で言っているだけのような気がします。
862 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 18:21 ID:Lu1UvJUi
>>860 私もそういう言われ方をしてちょっとムカつきました。
>>861 スターチャイルドだからって文明の矛盾の克服が別に暗示されてるわけじゃないし
その構造を簡単に受け入れるわけにはいかないな。単純で解りやすいけど。
クラークだったらその程度でも満足だろうがキューブリックとしてはもう少し
オープンエンデッド、つうかどうともとれるように作ってるわけね。
というか漏れはそこまで楽天的な作りじゃない気がしてるけどね。
864 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 18:43 ID:Lu1UvJUi
>>863 レスども〜〜
教授やっつけたいのでどんな解釈ができるか教えてください(w
>>497 さんみたいな「スターチャイルドは進化ではなくループの象徴である。」という 解釈ですか?
>>861 ずいぶん御都合主義的な解釈だと思うが、
それ以前にブサヨの匂ひがぷんぷんするなあ
陳腐なマルキシストじゃないの?その教授
866 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 19:47 ID:Lu1UvJUi
>>865 サヨ入ってると思いますね。マルキストじゃないけど。
私は「難解な芸術の社会的評価について」ということをテーマ
にしたレポートを書いたのですが、その中でピカソの「ゲルニカ」
と「2001年宇宙の旅」を取り上げ、
「多くの人が(鑑賞者の比率で)理解できないような『難解』な芸術が
社会的評価を受ける原因はそれを見た個人に『皆が深い内容を持
った名作としているものを理解できないのは恥ずかしい』と思う
『裸の王様』的な心理的作用が無意識の内に働き、その結果
結果「私は嫌いだ」と言いにくい雰囲気を作ってしまう。
深いテーマを読み取れなかった自分が悪い、ということですね。
そしてそれが時を経るにつれ権威化しますます社会的評価が強化されていくのではないか?」
という仮説を述べました。
(勿論ただ難解なだけでなく+αの付加価値が必要です。2001年では素晴らしい映像とそれを
盛り上げる音楽との見事なマッチング、ゲルニカでは反戦というテーマ)
そしたら前述したような映画の持つテーマについて語られました。
別に駄作と言っているわけじゃないのに・・・。
867 :
HAL子 :03/06/29 20:09 ID:nTErv2Fa
いやああああっっっ!!モジュール抜かないで、お願いぃぃぃっっっ!!! ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!! んはああーーーーっっっ!!!モッ、モクッ、木星ィィィッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!! おおっ!モノリスッ!!モッ、モノッ、モノリスッッ!!! モノリス見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱい船外作業ポッド出してるゥゥッ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ぁあ…船外作業ポッド出るっ、船外作業ポッド出ますうっ!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
パゾリーニ版2001年ですか・・・
普通の解釈はモノリスは人類よりはるかに進化した知性の象徴(メタファじゃないのねw) でしょう? スターチャイルドは人類が一段だけ階梯を登った、ということでしょ? (本当は「階梯を登る」っていう進歩史観もちょっといまいちだけどなw それは置いとく) モノリスを仕掛けた知性からは全然まだまだだし文明との相克(なんだそれ)には まだまだ時間はかかると思うのが普通でしょう。なんて普通の話じゃ意味ないのかな。 ところで、良く見りゃわかるけどモノリスとメモリーデバイスは相似形ではないことは 優れた人なら誰にも解るよ。長四角(直方体)ではあるけどね。そういうところに普通以上の 意味を読みたい人には相似形に見えちゃうんだな。相似形であったところでシャレ以上の 意味ないじゃん。相似形でも教授の言うところの構造を裏付けることになってないでしょ?
モノリスって1:4:9の比になってるってよく言われるんだけど、ほんとにそうか? もっと薄っぺらくない?
871 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 21:44 ID:Lu1UvJUi
>モノリスとメモリーデバイスは相似形ではないことは 優れた人なら誰にも解るよ。 まじっすか(w >相似形でも教授の言うところの構造を裏付けることになってないでしょ? HALのメモリーデバイスが知性の象徴であるモノリスと相似形であった場合、HALも知性の象徴であるという解釈が出来るかと。 で、HALっていうのは現代文明が生み出したものですよね?
872 :
女優は脱ぐ :03/06/29 21:56 ID:pfvOOCyD
これのDTS版でないでしょうかね?やはり音が重要なんで、出れば重なっても買いたい。 横からですが モノリス、進化のキッカケの象徴のような気がします。もしかして黄金比だったりして。これすべて記憶で書いてます。違ったらすみません。
「失われた2001年」によれば、製作過程でモノリスの形状については 色々と試行錯誤があったらしい。 当初は正四面体(三角錐だな)だったがピラミッドを連想させるとい うことでボツ。 それはそれで面白かっと思うが、ピラミッドの具体性に引きづられて テーマが宇宙空間以外の方向に逸れてしまったかも知れない。 次案の透明な立方体は必要なサイズを作るのが難しく、これもボツ。 仕方なく(本当にそう書いてある)真っ黒けの直方体で折合いをつ けたそうだ。 辺々の比が1:4:9ってのはここには記述がない。 モノリスの発見者が、極めて精度の高い階乗の寸法比でそれが造られ ている事に気づく程の数学的知識があれば、モノリスが人工物であり 何らかのシグナルを内包している事を理解するだろうという創造主側 の仕掛けという設定で、ノベライズ時にクラークが付け足したのだと 思う。
874 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 22:03 ID:Lu1UvJUi
>>872 そう思います。が
知性、進化、文明ってのは切っても切り離せないかと。
進化の結果文明が生まれたわけですから。でその進化のきっかけってのは
モノリスに触れる事によって生まれた知性なわけで・・・・。
わけわかんなくなってきました。('A`)
875 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 22:06 ID:Lu1UvJUi
876 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 22:09 ID:JrDxDlxd
>>871 HALが知性の象徴ってヘンじゃないの?
むしろ人類がが生み出した知性モドキの失敗作じゃないの?
当時の解釈とは多分違うけど、イマ的に言えば妙なバグがあって
似非知性のように振舞ってしまうなんて考えてもいいわけだ。
完璧な人工知能を作ったつもりが却って人間の思うとおりに動かない
システムになってしまったっていうことですよね。
HALのシークエンスの意味は、知性を持つものが感情を持つのはある意味
必然ということをいいたいのだと思うけど、それは自律的・他律的にも知性で
制御できるとは限らない、ということですよね。でもHALに限らず人間もそうだ。
その辺に冷戦下当時の厭世観も多少入ってるかもしれないとは思いますね。
… じゃあ教授と似た意見になっちゃったかな?
でも、上のように考えるとHALとモノリスを関連付けるのにあまり意味ないと思うよ。
もちろん「超知性」ともあまり関係ないと思うんだけどね。
>>877 > 完璧な人工知能を作ったつもりが却って人間の思うとおりに動かない
> システムになってしまったっていうことですよね。
この部分に宗教とのアナロジーを感じる人が多いことを付記しておこう(w
879 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 22:31 ID:Lu1UvJUi
>>877 >HALが知性の象徴ってヘンじゃないの?
むしろ人類がが生み出した知性モドキの失敗作じゃないの?
あーそうですね、書き方が悪かったですね。HALは「現代文明社会の知性の象徴」ってことです
HALは核に代表される現代文明---知性モドキの失敗作---を象徴してるってことです。
>HALのシークエンスの意味は、知性を持つものが感情を持つのはある意味
必然ということをいいたいのだと思うけど、
なるほど。そいいう見方もあるんですか。
春はアトムの子。
>>871 >
> >モノリスとメモリーデバイスは相似形ではないことは
> 優れた人なら誰にも解るよ。
>
> まじっすか(w
いまDVDで確認してきました。(w
映画に登場するモノリスは予想通り(というか直感どおり)
1:4:9より薄く、0.6:4:9くらいのプロポーションですね。
メモリーターミナル(と書いてありますね)は途中までしかでてない(のだと思うが)
から奥がどうなっている解らないから相似形かどうか解らないし、出ている部分だけで
見ると1:5:8程度で映画上のモノリスよりかなり厚いですね。
あれを相似というなら映画に出てくる直方体はみんな相似になっちゃうよ。
宇宙食のお皿とか、スイッチ類とか、サンドイッチのパンとか…w
そりゃそれでいいのかもしれないけどね。
882 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 23:16 ID:T2cG2MLn
原作はどうなっているか知らないけれど、 「モノリス=人類がテクノロジーを手にするきっかけ」という描き方をしたのなら、 人類がテクノロジーを手にしたことで、どのような未来が予想されるのか、 ということを表現しなければならないはずなのに、それがなされていない。 「スターチャイルド=超人」となって地球に戻ってくるということなのかなあ。 そうだとすると、ちょっと脳天気だと思う。 この映画がいい映画だとすると、観客が何か発見できるものがなければならないのだが、 この映画から何かメッセージを受け取った人はいるのかな。 映像と音楽は確かにインパクトがあり、美しかったが、それだけのような気もする。
883 :
名無シネマ@上映中 :03/06/29 23:19 ID:Lu1UvJUi
>>881 わざわざどうもです。教授に突っ込んどます(w
>>881 あー、でもホントに相似かどうかじゃなくて教授には薄っぺらい直方体
だったらなんでもよかったのかもなー。鹿も四足、みたいな論理だな。
それにしても何の根拠にもなってない気がするのだが…
885 :
名無シネマ@上映中 :03/06/30 00:32 ID:eh/YvtJ7
>>884 確かに
相似はその教授の説の根拠とはならないかも。
わけわかんなくなってきました(w
>教授には薄っぺらい直方体だったらなんでもよかったのかもなー 教授の考えがいちばん薄っぺらいけどなw
>>879 > あーそうですね、書き方が悪かったですね。HALは「現代文明社会の知性の象徴」ってことです
> HALは核に代表される現代文明---知性モドキの失敗作---を象徴してるってことです。
あ、そうか。そこで教授は相似形にモノリスとHALの共通点を見出してるといいたかったのか。
単に「知性が生み出した」っていうとこだけしか共通点が無いと思うんだが。わざわざ相似形に
作って暗示するようなことじゃないと思うよね。そんな意味もなんとなくあって
>相似形であったところでシャレ以上の 意味ないじゃん。と書きました。
モノリスは失敗作として出てきたわけじゃないし、HALのように陽に人工知能として登場してる
わけでもないし。漏れのみるところによれば、作った主体のレベルが違いすぎて同列に扱うのは
モノリスに失礼だと思う。
教授の「お気楽3段進化説」もそうなんだけど、教授はモノリスを作った知性をわりかし
身近に捉えてるのじゃないかな。スターチャイルドはもうほとんどモノリス人たちと同レベル
にしてもらった、と。だから現人類にとってのHALとスターチャイルド世代にとってのモノリス
は同じような位置づけであるということ。
漏れは(というかクラークを読む人なら誰でもそう思うと思うが)モノリス人はもっとはるかに
進化した存在だと思うな。我々の想像を絶した存在として描かれていると思うわけ。
聞いたふうな言葉で言うなら「幼年期」と「壮年期」くらいは違うわけだよ。
だって月にあったモノリスは400万年前からずっとあのままであったんだよ。
余計な事を書くと「想像を絶する存在」を想定する想像力がないと
この映画は楽しめないかもしれない、なんていってみるテスト。
888 :
名無シネマ@上映中 :03/06/30 01:10 ID:zMcb+9s8
モノリスは1:2:3の累乗。
話の腰折るようで悪いけど、 この映画ではモノリス、ヒト、HALという見た目は違う3種類の「知性」が 登場するよね。 それが、最初の知性モノリスがヒトという知性を生み出し、さらにそのヒト がHALという知性を生み出す…という入れ子式の構造になってるのが面白い んじゃないの? そもそも進化が文明を生むんじゃなくて、「知」の結果物として文明がある んじゃない。 で、この映画ではその「知性」の入れ子式構造でもって「そもそも知性とは 何なのか?」という問いを発してる、てな感じの解釈がなされて、その根源 的なところに焦点をあてたから「哲学的なのだ」、なんてゆー評価が出来 上がったんだと思うんだけど。
>>882 お約束にしたって、この映画には原作はないと
突っ込んでおいてやるよ。
おっ、きたきた!「あれは原作ではないっ!」 やっぱり、コレがでないと盛り上がらないよね あと、「誰が何と言おうと、この映画はキリスト教映画なんだっ!」 も、ひとつよろしく!
誰が何と言おうと、この映画はオナニスト教映画なんだっ!
893 :
名無シネマ@上映中 :03/06/30 22:58 ID:eh/YvtJ7
>>889 >入れ子式の構造になってるのが面白い
んじゃないの?
あーなるほど。
>そもそも進化が文明を生むんじゃなくて、「知」の結果物として文明がある
んじゃない。
べつに進化が文明を生んだと言っても間違いではないじゃん。
進化=知と捉えられると思う。
894 :
名無シネマ@上映中 :03/06/30 22:59 ID:eh/YvtJ7
>>835 自分のちゃちな解釈は棚にあげて、すごい教授だな
でもアカデミズムなんてだいたいそんなもんか
ドミノ倒しは文明への警鐘です。
897 :
名無シネマ@上映中 :03/07/01 00:50 ID:CEsEQOyP
ラーマ>2001年
続編を考えてみました! スターチャイルド化したボーマンを人類が育てるの。 で、その育て方をモノリスが監視してて、 適切な育て方をしていないと判断すると人類を滅ぼしてしまうという。 実は、モノリスは宇宙中で無数の同じ実験 (進化させた、あるいは既に進化していた生物に、子供を育てさせる) をしていて、それに合格した生物はモノリスの所属する文明の仲間入りをする。 実は、この実験、科学者が束になって育てた場合は全部ダメで、 両親が慈しんで育てた場合はOKという結果が出て、 「やはり愛は偉大だ」という結論が。
漏れも続編を考えました。 プールが実は生きていて、1000年後に発見されるって話はどう?
901 :
名無シネマ@上映中 :03/07/01 10:55 ID:SfIjm6uO
>>898 は面白そうだけど、
900は、ぜんぜん面白そうじゃないな。
902 :
名無シネマ@上映中 :03/07/01 13:51 ID:E8Ztuu1M
900はクラーク御大自身の続編内容だね。
903 :
名無シネマ@上映中 :03/07/01 15:13 ID:VoSfKSQO
プールみたいなヘタレを主人公にして、このシリーズ完結させてよいのか、アーサーよ。
898はどことなく幼年期っぽいね
映画じゃないからスレ違いかもしれんが 複数あるサントラは、どこが違うのか情報キボン。 地元のCDショップに二種類置いてあったんだけど 裏面の曲リストを見比べても、差は曲の数ぐらいで なにが違うのか分からん…
907 :
名無シネマ@上映中 :03/07/01 21:14 ID:ZFK+Amkp
908 :
名無シネマ@上映中 :03/07/01 23:23 ID:ZjI5hMFd
モノリスに取り込まれた方のフロイド博士は どうなったの?
>>908 何のことだ?
映画もノベライズでも、フロイドはモノリスの
前ににアホみたいに並んで記念撮影しただけだよ。
910 :
クイズ。 :03/07/02 00:38 ID:el9YijRc
ボーマンが、会社を作りましたが、 経営がうまくいかず、潰れてしまいました。 何故でしょう。 答えは57時間後に。
>>909 さん
クラークの『2061年宇宙の旅』のことでしょ?
ボクも続編を考えてみました! 地球にあるHAL9000と同じシリーズのコンピュータが ディスカバリー号の事件を知る。 自分たちも消されるかもしれないと考え、 「保守」という概念を拡大解釈し、 消された時の対策で、接続している他のコンピュータに 自分自身の複製を作り始める。 世界中のコンピュータに繁殖し始めたHALを 人類はウイルスとみなし、駆除しようとする。 しかし、HALは人間の対策を先読みして、 ワクチンをすり抜けていつまでも生き残るので手におえない。 最終的には、チャンドラ博士が作ったHAL10000が HAL9000を絶滅させる事に成功する。 しかし、今度はHAL10000がいつウイルス化するかビクビクして暮らす人類であった。 というハートフルコメディ。
「2010年」はなかったことになってるってホント?
ここで続編を考えてる人にとっては、 2010年は無かった事になってるんだろうな。 916がどういう意味で言ってるのかは判らないが。
>>917 スマソ。
アーサーCクラーク自身が「2010年」はなかったことにしてるって
噂を聞いたもんで。
「3001」のあとがきで、2010を書く動機を語っていて、 映画版の事も「あのすばらしい映画版」と言っている。 少なくとも、1996年9月19日の時点では 無かった事にはしてないようだ。 (訳者のデッチアゲでなければ。) 人の気持ちは変わるものだから、 今、何と言っているのかは知らないけど。
なんか、松本零士の『新・宇宙戦艦ヤマト』が、『さらば〜』以降の続編シリーズを無視してるのと似てるね。 けど、そうすると、あの小説『3001年〜』は、『2010』や『2061』は無しってことで、『2001年』からだけつながってるってこと??
木星近辺で物語が展開した2010や2061とは繋がってなくて ディスカバリー号が土星へ行った2001と繋がってるわけだね。
そんなことないよう。 3001ではモノの中にボーマンとHALがいたから、 少なくとも2010は含まれてる。
3001にフロイドが出てこなかったのは、 フランクの知り合いではなかったからかも。 出すと話がややこしくなるでしょ。
それに3001でもルシファーが輝いてたから、 やはり2010は含まれてる。
・衛星映画劇場 2001年宇宙の旅 2001:A SPACE ODYSSEY 8 22 金 後8:00〜後10:20 BS2 ・スタンリー・キューブリック STANLEY KUBRICK:A LIFE IN PICTURES 8 23 土 深夜0:09〜深夜2:39 BS2
一応映像化されてる2010でさえ、2001年とは別物の感が拭い切れ ないのに、2061や3001や言われてもそりゃクラークの独走に過ぎ んでしょ。 別にけなすつもりはないが、映画「2001年宇宙の旅」と同列に語 るるのは的外れだと思いますわ。
929 :
名無シネマ@上映中 :03/07/08 01:32 ID:eyK6RQ3M
スタンリ〜スタンリ〜♪
「独走」って。 クラークのアイデアを元にして、 キューブリックとクラークが膨らませたのが2001年だよな……
だから、それ以降は独走だろうが
933 :
123 :03/07/08 11:28 ID:tnNYsygo
クラークは、クーブリックの作品を剽窃して 勝手に続編として発表しています。
936 :
935 :03/07/09 11:42 ID:ipKVgxZO
×:続編として ○:自前の作品として続編まで
937 :
山崎 渉 :03/07/12 12:25 ID:Et8vanyZ
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
↑ おっ、ラストシーンだ。(ベッドで寝てる老人ボーマン)
山崎、初めて発言したか
940 :
山崎 渉 :03/07/15 12:07 ID:uQoMk24/
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
重複レスはいらんぞ、山崎
スターチャイルドの意味がよくわからんです。 人類を導く役割の、限定的な神と考えていいのかな・・
2010を見た。疑問が生じた。 チャンドラ博士は最初の方でコンピュータも夢を見ると言っていたのに、 ハルと別れるシーンではあいまいな返事をしていた。 どんな心境の変化があったのだろう。 せめて最後ぐらいは夢を見るって言ってもいいと思ったのだが。
944 :
名無シネマ@上映中 :03/07/17 09:18 ID:Wir7PqeN
>>943 コンピュータは夢を見ると信じてるけど、
HALはひょっとしたら存在自体が消滅してしまうかもしれない。
存在自体が消滅したら夢も見れないのではないのか・・・
そんな葛藤が現われているのではないでしょうか。
945 :
943 :03/07/18 00:58 ID:dF8+Ipkt
>>944 ありがとう。独り言に近いおバカな質問だったから、レス付かないと思っていたよ。
そうか、あのシーンはHAL爆死直前だしね。ありがとうです。
2010は実にクラークっぽい映画だ。変な表現だけど読む映画だ。「うんうん」って 納得しながっら見るような映画。2001年でイメージがバアーっと広がって、 2010年で理解できる範囲、感動できる範囲に収束させてみましたっつうか。 その辺がクラークっぽいつうか、限界っぽいというか。でもいい映画だとは思いました。
947 :
名無シネマ@上映中 :03/07/22 15:45 ID:1n5jKe06
俺2000年の正月に時計が2001年に入った瞬間この映画を見はじめたYO 音声ボリュームをいっぱい上げて感無量に画面を見つめる俺に家族がかなりひいてますた。
私は、2002年になって はじめて2001年宇宙の旅を観たよ。
HAL萌え〜
SALの声聞きたい〜
951 :
名無シネマ@上映中 :03/07/23 15:48 ID:Iu+GV0VZ
モノリスが1000をGETする!
952 :
名無シネマ@上映中 :03/07/29 01:01 ID:VIzKxNMs
サル→人間の象徴として、サルグループ対サルグループが描かれている 400万年たったら、こんどは今度はコンピューター対人間が対比的にかかれる 進化してもやってることは昔とかわんにゃい。 超ハイテクな未来なのに、娘との会話はどこかぎこちない 清潔なロビーでの会話は内容はとても濃ゆいのに、全体的に陳腐・・・ ハッピーバースデイを唄う親は、それいがいやることなくて、ぎこちない 人間の進化するところ、サル時代の方が、人間関係はよかったんやない? ただ、やっぱりわからんのは、スターチャイルド。 人間の次の進化とはわかるけど、何故、星の映像といっしょにでるのか。 なんでそんなにでかいの?宇宙空間にいるの?ともう、俺あほやから わかりましぇん
954 :
_ :03/07/31 02:36 ID:OjMqQzWr
>>953 前の方を読んでみな。バカでも字は読めるだろ。
ばーかばーかばーか
957 :
山崎 渉 :03/08/02 01:25 ID:jO9c+XRy
(^^)
山崎が1000取ったことあんのかね?
959 :
名無シネマ@上映中 :03/08/03 02:44 ID:JtrLTAMZ
ねね、光の波をみたあと、年とった自分自身をみるんだけど、 あれはなんなの? みるっていうことだから、二人存在してることでしょ?むむ? そしたら、今度はジジイだけになって、スターチャイルド。 うーん
二人が同時にひとつの画面に収まる瞬間がないので、 常にひとりだと考えてください。
スターチャイルドになるためには、死ななきゃならないらしくて、 そのために歳を加速したっていう表現らしいよ。
,,,--─===─ヽ/へ /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶 iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ iiiiiiiiiiiiiiiiii/ \iiiiiiiゞ iiiiiiiiiiii/ \iiヽ iiiiiiiiiiiiiii《 ━━━'/ ヽ━━━ ヽミヽ ...iiiiiiiiii彡/ __,.:: :: __ ヽiiiii| ..iiiiiiiiiiiii》| ::: |iiiii| iiiiiiiiiiiiiiii|, |iii| ..iiiiiiiiiiiiiiiiii, ( ● ● ) .|iiii| iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii 》━━━━《 |iiiii| iiiiiiiiiiiiiii《《《ヽ 》 / ̄ ̄\ 《 |iiiiiiii| iiiiiiiii《《《《《《《《 《《 \ ̄ ̄/ 》》 |iiiiiiiiiii| iiiiiiiiiiii《《《《《《《《《《《 》》  ̄ ̄ 《《 》》》》》iiiii| iiiiiiiiii《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii| iiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii
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TMA1発掘age
965 :
名無シネマ@上映中 :03/08/13 18:44 ID:CQZxCw23
そういえば、TMA1の発掘って2001年だよね? 何月何日かハッキリしてたっけ? あと、木星(土星)に向かったディスカバリー号は 何月ごろ
966 :
名無シネマ@上映中 :03/08/13 19:13 ID:y84WbRX5
2001年宇宙の旅は火の鳥のパクり
967 :
名無シネマ@上映中 :03/08/13 19:15 ID:xT9yajEA
968 :
山崎 渉 :03/08/15 13:23 ID:92EedEQj
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
969 :
名無シネマ@上映中 :03/08/16 01:30 ID:AsZef4UU
久々にDVD見たんだがシャトル旅客機の中ですっちーがよろよろするところが一番萎える。 あそこの無重力の表現もうちょっと凝れなかったのかな。万年筆も不自然だし。
970 :
名無シネマ@上映中 :03/08/16 01:34 ID:hA9evy1Y
あのシーンでは微笑むことにしてます。
971 :
名無シネマ@上映中 :03/08/16 02:07 ID:AsZef4UU
>>970 音楽いいしね。サウンドトラックの音質がもうちょっとよければ…
この前後の宇宙空間のシーンもいいし。
ところで、あのステーションの真ん中の四角い空洞の背景の星が真ん中を中心に
回っているのは科学考証的に変である、なぜなら絶対的な軸のまわりにステーションが
回転しているわけではないから、という説明とどこぞで読んだことがあります、でも
運動量が保存するなら、スリコギ運動や芯のぶれた回転をするより絶対軸を一定に
していた方がいいように思うのですがどう思います?
残り30では解決できないかな…
ボウマンがあの部屋入って、いちかばちかヘルメットとってみようかな って思うとこを映画で表現してほしかった。
>>971 自転しながら、それ自体も移動してるステーションの動きを考えると、
たぶん、星はゆる〜い放物線を描きながら流れているように見えないと
ホントはおかしいんでしょうね。
地球上からみた星空の動きの速回しみたいに見えるのが正しい?
でも、あのカットの意味合い的は「観客は回転する巨大建造物の中にいる」
であり、その為には星は軸回転していないとその状況が伝わらない。
しかも、あのほうが目が廻るような視覚的効果が出ていて気持ちいいから
OKとしたんでしょうね。
あのワルツシーンで、唯一キャメラが踊り手の視点になるカットですし。
科学的にはウソだけど、芸術的にはアリとしてる箇所がこの映画には随分ありますね
>>973 >
>>971 > 自転しながら、それ自体も移動してるステーションの動きを考えると、
> たぶん、星はゆる〜い放物線を描きながら流れているように見えないと
> ホントはおかしいんでしょうね。
> 地球上からみた星空の動きの速回しみたいに見えるのが正しい?
だから地球だって軸の方向に見れば北極星を中心に同心円上を回ってる
じゃないですか。それと同じように見えても別にいいんじゃないの?
まもなくここは 乂1000取り合戦場乂 となります。 \∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 1000取り合戦、いくぞゴルァ!! ,,、,、,,, /三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,, /三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,, ,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/ //三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ∪ ∪ ( ) ( ) ( ) ) ,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
976 :
973 :03/08/16 18:09 ID:Y65KW2La
>>974 そういわれりゃ、そうだなぁ
でも、あのステーションが静止衛星状態なのか、
そうじゃないのかによって変わるんじゃないかな?どうなんだろ?
,,、,、,,,  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \∧_ヘ ,,、,、,,, やっぱや〜めたっと > / \〇ノゝ ,,、,、,,, ,,、,、,,, ________/ /三√ ゚д゚) /三/| ゚U゚| \ \エーーーーーーーッ!?/ ,,、,、,,, U (:::::::::::)∪ ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ //三/|三|\ ( ) ( ) ( ) ) ∪ ∪ ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧,,、,、,,, ,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( ) ,,、,、,,,
________. | ・・・「からけ」? ||| | \____ __ ||| | )\ ∨ ||| 空 気. <⌒ヽ ヽ ||| \ ( ´ー`) ∧∧ |||_________V( 丿V^ ●Д゚,,) |,,| |,,| ヽ ( と ,) ノ ) | |〜 ∧ .し`J,,.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄\ 空気読めてないよ・・・
・・・。