単独じゃ成り立たない邦画監督についてのスレです。
内田吐夢、三隅研次、家城巳代治、沢島忠なんかいいですねぇ
2 :
名無シネマ@上映中:02/06/07 22:06 ID:Mh3qR938
2
3 :
名無シネマ@上映中:02/06/07 22:57 ID:0hVIjq5L
衣笠貞之助の狂った一頁と十字路が見てみたい。
4 :
名無シネマ@上映中:02/06/07 23:40 ID:f231ZzHb
森一生(モリ カズオ)を…
>>3 その二本は私も観てみたいです!
衣笠作品は晩年の何てことない作品しか観た事無しだったのですが、東宝時代に撮った『四つの恋の物語』は凝ったカメラワークで印象的でした。
全盛期の作品はどんなだったろうと興味津々でありまふ。
>>3 彼の作品と言ったら『薄桜記』でしょうか
渡辺謙のTV時代劇『御家人斬九朗』の最終回がソークリで驚きました。
TV『金田一シリーズ』も面白かったですね。
6 :
>゚)))彡:02/06/08 02:12 ID:CqsWMRO6
川頭義郎監督はどうでしょう。
若尾文子が松竹作品に出演した『涙』は隠れた名作、地味ながら良質な作品を撮った監督さんです。
ちなみに俳優の川津祐介さんのお兄さんでもあります。
と、これは質問なのですが数年前にスタジオAMSや大井武蔵野館で特集上映された鈴木英夫監督のパンフの話
『鈴木英夫は何故、大映を去らねばならなかったのか。
「田坂具隆からの教え」とはなんだったのか。
成瀬巳喜男が密かに鈴木英夫に託した事とは。
美鳩まりとの秘めた恋愛とは?
今後、次々と明らかになる鈴木英夫インタビューに乞うご期待!』
と掲載されていたのですが、後に↑で挙げられた事柄に付いての掲載された本はあるのでしょうか?
秘められた恋はどうでも良いのですが、成瀬監督の話は気になって
ここは詳しい人が訪れそうなので書きこしてみました(すいません_(._.)_)
>>6 川頭作品は「涙」「子供の眼」の2本しか見た事無しですが共に好きな作品です。
「涙」のラスト、ナマハゲのシーンが忘れられませんね。
蒲田調でも乾いた感じがする作風が印象的、別の作品も見てみたいですわ。
>鈴木英夫
私も武蔵野館に行きました(^^)
伊藤雄之助さんが二枚目?を演じている「大番頭小番頭」が印象に残っています。
残念ながらパンフの事はわかりません。
成瀬監督が託した事ですか、確かに気になりますね。
何方かご存知の方が訪れてくれたら良いのですが
にしても武蔵野館やAMSのような小屋も少なくなりましたねぇ(しみじみ)
8 :
白夜の陰獣:02/06/08 08:49 ID:r7sJ45rO
>>6 田中真澄氏が書いた、鈴木英夫の現存、全作品の解説と研究があるようです。
これはプライベートなプリンターで刷られて何かの映画研究会で少数だけ配布された
そうです。「文学界」の田中真澄氏の連載記事に、この小冊子がヤフオクで
高値が付いていた旨が書かれてありました。
すれ違いでありますが、現在、「文学界」に田中氏は「小津安二郎、周遊」を
連載中で、小津のみならず昭和初期の映画界のことが詳述されており読み応え
があります。日本映画ファンは必読であります
9 :
名無シネマ@上映中:02/06/08 17:35 ID:Uwo0lh+u
日活時代の蔵原惟繕作品が好きです。
プログラムピクチャー専門ですがその中で自分の味を出していた監督だと思います
日活退社後の作品は・・・ですが…
10 :
>゚)))彡:02/06/09 07:35 ID:EHyxqfM2
>>8 情報ありがとうございます<m(__)m>
それは手に入らないですね。
あの上映がもう少し盛り上がったのなら一冊の本にもなったのでしょう。
「文学界」の連載に収録される事を祈って待つ事にします。
どうも、ありがとうございました。
11 :
名無シネマ@上映中:02/06/09 07:43 ID:X9rC6jBU
12 :
名無シネマ@上映中:02/06/09 07:54 ID:X9rC6jBU
川頭は木下恵介の実妹で脚本家の楠田芳子と組んだ作品がよい。
AMSの川頭特集には通ったが、もともと才気よりも地味な作風だから、
楠田から離れ、晩年になると途端につまらなくなる。
川頭+楠田コンビ作では、最高作「涙」を筆頭に「子供の眼」「青空よいつまでも」
「恋して愛して喧嘩して」など良作多し。
13 :
名無シネマ@上映中:02/06/09 08:00 ID:X9rC6jBU
つうか、楠田脚本では山村聡が監督した「母子草」もよかったにゃあ。
14 :
白夜の陰獣:02/06/09 09:35 ID:qu1cJKpr
>>13 「母子草」のオリジナルは戦前の田坂具隆監督、風見章子主演です。
これ伝説の名画ですが、残念ながら焼失して再映出来ません。風見さんが先日、テレビ
で、もう一度見てみたいと言ってました。
私の好きな監督は、久松静児、駅前シリーズの娯楽物や「地の果ての歌」「南の島に雪が降る」
「月夜の傘」と佳作が多い。
15 :
>゚)))彡:02/06/09 17:32 ID:a2quQ0RO
>>11 情報ありがとうございます(^^)/
さすが2ch、知ってる人はいるものですねー。
黒澤監督が「成瀬出演者は演技を勉強してきて使いやすい」と言っていたのを思い出しました。
とはいえ鈴木→成瀬→黒澤で出演した役者さんってそんなに多くないですね^^;
>ローテーション上、喜劇やメロドラマも作らされて無残な失敗をした
無残というのは酷いなぁ。
目白三平シリーズも普通に面白かったし、ノワール監督と強調する為とはいえ少し大袈裟な表現ですね。
にしてもアテネで上映ですか、これで盛り上がって作品がビデオ化される事を祈ります(-人-)←東京を離れたので見に行けないのです(T_T)
>川頭監督
晩年はアイドル歌手ばかり撮らされていましたからね。
下の世代が育って脇にまわされた感じがします。
16 :
名無シネマ@上映中:02/06/09 18:56 ID:mPbsswzH
堀川弘通監督はどうですか?
昨日『白と黒』を視てあまりの迫力に圧倒されたもんで。
17 :
名無シネマ@上映中:02/06/09 19:07 ID:mPbsswzH
>>14 しかし『クレージー作戦 先手必勝』では見事にコケてるんだけど。
あれは何故なんだろう。個人的には好きな監督なんですけどね>久松静児。
やはりクレージーの毒気にあてられてしまったか?
18 :
白夜の陰獣:02/06/09 19:27 ID:qu1cJKpr
久松静児がクレージー物を作っているとは存じませんでした。クレージーというと
古沢憲吾がぶっ飛んでいていいですね。古沢は若大将も手掛けていますね。
鈴木英夫は「三匹の狸」が印象に残っています。小沢昭一の怪演!!
19 :
名無シネマ@上映中:02/06/09 19:55 ID:N0i5nPJ5
森一生を!
20 :
名無シネマ@上映中:02/06/10 01:49 ID:rErUl7mT
>>5 実は大島渚『青春残酷物語』のラストシーンが『薄桜記』なんですよ。
大井武蔵野(故人)で薄桜記やった時に、ロビーの壁にそれを告白する大島の
文章が張られていた。あれは出典は何だったんだろう?
森一生は、伊藤大輔とかに比べると、やっぱり作りが小ぢんまりとしてるよね。
嫌いじゃないが、強烈に惹きつけるオーラが個人的には感じられない。
内田吐夢みたいにオーラだけの人も困ったもんだが、オーラがない人よりはまあ
まだ共感できるかな。キネマ倶楽部なくなる前に『たそがれ酒場』を買わなくっちゃ。
ところで
>>11のリンク先に「千葉泰樹を見よ!」と書いたんだけど、この人以上に
屈折した監督は、ちょっといないんじゃないかなあ。ニコラス・レイと同じくらい
屈折している。今度浅草東宝で久々にやる『大番』を見たら原節子の描き方に腰抜かすよ。
だって観客も加東大介の視点に立って原節子をスケベな目で見るように作られてるんだもん。
同じ日にやるのが豊田四郎。どうもこの人は成瀬の引き立て役みたいに言われてるが、
高峰秀子なんて「オバサン」と呼んでバカにしてるが、個人的には壊れちゃったあとの
『地獄変』や『四谷怪談』が好き。『四谷怪談』の様式美は中川信夫以上だと思う。
21 :
名無シネマ@上映中:02/06/10 02:29 ID:Cfkaweeh
>>20 別スレではどうも(藁
千葉泰樹がニコラス・レイと同じぐらい屈折しているとは思われなくって。
「山の彼方に」「夜の緋牡丹」「丘は花ざかり」「ひまわり娘」、それに宝田明+尤敏の
香港ロケ映画。どこが屈折してるのかまるでわからん。別にケンカを売ってるんじゃなくてさ。
豊田四郎はまるで受け付けない。例外的に「雁」「麦笛」「夫婦善哉」を評価している程度。
文芸作が多いわりに大映時代の市川崑作品のように独自性がまるっきりない。
これまた別にケンカを売ってるわけじゃなくってさ。そう思うのだが。
22 :
20:02/06/10 03:03 ID:rErUl7mT
>>21 いえいえ、どうもどうも。
別に気にされなくても、そんなケンカを売ってるだなんてアナタ。
−−−ト言ひ乍ら、背中にバットを隠し持ってゐる。
ってのは嘘で、その監督に対する興味の持ち方が違うだけの話ですから。
自分が最初に観た千葉作品は『大番』で(82年ごろ?フィルムセンターの東宝特集)
、原節子の撮り方がヘンだぞと。それで気になって『鬼火』を観てビックリ。
『生きている画像』で更に腰を抜かしました。だって、女は死ななきゃ絶対的な美を
獲得できないなんてねえ。宝田明+尤敏では『ホノルル・東京・香港』がヘンだった。
草笛光子突然のヒロイン降格みたいな(藁。あとは『裸の重役』とか『若人よ挑戦せよ』では
一種の父殺し、『水戸黄門漫遊記』はセックスにファンタジーを求める童貞的な黄門様一行を
支配しようとする池内淳子のグレートマザーでしょ。あれだけセックスと縁の切れない、それに
男根主義をグロテスクにデフォルメしたような監督はちょっと珍しいと思う。
豊田四郎は『花咲く港』と『隣の八重ちゃん』が好きだけど、基本的には
>>20に書いた通り
壊れたあとが好き。
『四谷怪談』の勘三郎=直助権兵衛が与茂七の顔の皮をベリベリと剥ぐところに
ジックリと時間を割いたりするようなああいう偏執狂的なところがたまらない。
『墨東奇譚』のラストのガラス窓に映った娼婦の影とかね。まあ、広い意味での独自性は
ないだろうけれど、細部の拘りっていうのかな、そこに夢中になる。
『恍惚の人』の、田村高広の眼鏡と高峰秀子の白髪で老境に入ったところを
表現する、ああいう細かさがね、たまらない。
>>14 昔、小林信彦が古澤憲吾の新しさを称揚したあとで、「久松静児の喜劇なんか
見たくもないのだ」と書いていて、激しく同意しました。駅前シリーズなどで
東宝喜劇を堕落させた責任は大きいと思う。
>>20 >>21の尻馬に乗る訳ではないが、千葉と豊田の評価にちょい疑問。とりわけ
豊田は「四谷怪談」も「地獄変」も、「ふやけた文芸映画」の域を出てないような。
「四谷怪談」で岡田茉莉子の顔を崩れさせなかったヌルさ、「地獄変」の
権力者vs芸術家の対立の構図の図式性はともかく、仲代と錦之助の
「いかにもな演技」をあっさり容認してしまうあたり、気になるねえ。
ところで、中川版と豊田版の両方に池内淳子が出ているのがおかしいな。
>>21 いつもどうもです(W
24 :
20:02/06/10 03:42 ID:rErUl7mT
サッカーの余韻で今夜は眠れそうもないので(ウチ新横浜の近くだし、
まだ外で誰か騒いでるよw)、ソッコーレスだが、
>>21 >仲代と錦之助の「いかにもな演技」をあっさりと容認
は、何も豊田に限ったことではないでしょ。それに『四谷怪談』では、
豊田の趣味は勘三郎にしか向かっていないから仲代の扱いがぞんざいに
なるのはある意味しょうがない。岡田茉莉子の顔を崩れさせなかったのは
製作の佐藤=椎野コンビがこれを文芸映画にする意向で話を進めていたから
豊田の意図とは関係ないと思う。どうもプロデューサーに課せられる責任と
監督に課せられる責任をごっちゃにしてませんか?
まあ、「顔が崩れなくとも」という常道破りが許される時代ではあったから、
その他の仕掛け(盥から伸びる手や、夏の蒸し暑さ)はどうか?
お岩殺害のくだりは、文芸映画の枠にはまったおかげでカットごとの時間が
長く取れたぶん、不安が持続する効果を上げているのではないかな。
池内淳子は豊田版のお袖を先に観たから、中川版のお梅を観た時は
「出世したなあ」とつくづく思ったよ。
稲垣浩はどうでしょうか。
戦前には斬新な作風で名作を多く残したのに晩年は凡庸な大作ばかりなのが残念
自分の本領を勘違いした気がします。
>>22 「花咲く港」=木下恵介
「隣の八重ちゃん」=島津保次郎
じゃなかった(?_?)
リメイクしてるのかな???
27 :
名無シネマ@上映中:02/06/10 09:43 ID:2sowUpHn
『狂った一頁』は3年前に世田谷文学館の「川端・横光生誕100周年なんたら」
という企画で上映されてたよ。おもしろかった。
28 :
名無シネマ@上映中:02/06/10 17:46 ID:mLRIZQsX
マキノ雅弘の名前がないですね。
断片ですがオリジナル『浪人街』の疾走感といったら、露西亜辺りから完全版が発見される事を祈ります
一日で撮ったという『昨日消えた男』も名作ですよ。
29 :
名無シネマ@上映中:02/06/10 19:29 ID:wnnup9wQ
>>27 へ〜、見たかったなぁ。
そうそう、確か「狂った一頁」には川端康成が脚本に加わってたんですよね。
日本映画史とかいう分厚い何巻もある本に、1920年代の衣笠貞之助の活躍が
記述されていて、そこで初めて知りました。
しかし、狂った一頁か十字路どっちか忘れたが、フィルムが衣笠家の米びつから見つかったと聞いてわろてしまたんだが。
30 :
@:02/06/10 20:39 ID:sXTZb8TL
>>29 衣笠家から発見されたのは「狂った一頁」ですね。
発見後には岩波ホールで公開されました。
ほいで面白い記事が有りましたのでどんぞ
犬塚稔 大いに語る(95年9月23日)
犬塚:衣笠は横光利一をはじめとする新感覚派の連中と『日輪』の映画化で親しくなりましてね。
東京の松沢病院を見学して興奮し、この様相を映画化したくなった。
そこで川端康成、片岡鉄平、横光利一の三人が脚本を書く事になって京都へ来たんですよ。
で、私と衣笠の書生の澤田晩紅が本職だということでそれに加わり、そうして五人で、宿屋に十日間ばかり泊まって書いたんです。
−−:そこで出来上がった脚本が、世に知られる「狂った一頁」なのですね。
中略
犬塚:徳川無声が弁士をやることになったがいいが、無声無字幕ですから見たって何が何だかサッパリ分からない。
さあ大変だ、台本を書かなきゃというんだけけれど、衣笠は何も持ってきていないんですよ。
仕方なく私が二日間徹夜して書いたわけですが、そうして出来た物を夢声に渡したんです。
それに川端康成が筆を入れたんです。
それだけで『狂った一頁』の原作には川端の名前が記され、私たちの著作権は剥奪されたわけです。
31 :
3=29:02/06/10 21:38 ID:B/R3Rbfz
>>30 貴重な記事ありがとうございます。
そうか、横光利一とは「日輪」で知り合ったのですか。
「日輪」って卑弥呼について描いて検閲であぼーんされたやつですよね。
「狂った一頁」って、純粋(?)な映画を目指していたため、無声無字幕だったんですよね。
しかし、一般の観客には物語すらあまり理解できなくて、弁士の説明によってやっと理解できたという。
>それだけで『狂った一頁』の原作には川端の名前が記され、
>私たちの著作権は剥奪されたわけです。
なるほど、原作として川端康成の名前が出てくるのに、そんな経緯があったのですか。
でも、その頃って、著作権とかあったのかな?
32 :
@:02/06/10 22:48 ID:sXTZb8TL
「新感覚派映画聯盟」
横光利一、川端康成、片岡鉄平、池谷信三郎、岸田国士、それに衣笠監督というメンバーだったようです。
結局制作されたのは『狂った一頁』だけだったみたいですが岸田国士が脚本「ゼンマイの戯れ」を書いたり、乱歩の「屋根裏の散歩者」「踊る一寸法師」の企画があったそうです。
>著作権
著作権というより犬塚さんは自分の名前が抹消された事を言いたかったのじゃないでしょうか
このインタビューは95年に発売されたキネ旬「日本映画オールタイムベストテン」の抜粋なのですが他にも裏話が読めて面白いですよ。
「狂った一頁」資料でしたら川崎市民ミュージアムで行われた「シネマの世紀 映画誕生100年博覧会」のカタログもお勧めです。
33 :
名無シネマ@上映中:02/06/10 23:29 ID:OUpA/Kbb
>豊田四郎は『花咲く港』と『隣の八重ちゃん』が好きだけど、基本的には
>>20に書いた通り
>壊れたあとが好き。
やっぱこういう基本的なことを間違っている段階でダメだわ。
34 :
鰻:02/06/11 01:47 ID:ncWvaW0M
35 :
名無シネマ@上映中:02/06/11 02:24 ID:/AKUS6Ku
>>28 「日本映画の父」と言われるお人なのに
レスついてないね(w
あんまり数見てないけど
「おしどり歌合戦」面白かったよ
36 :
名無シネマ@上映中:02/06/11 05:46 ID:6zowmuib
マキノは別スレ立てようや。
>>35 >>「日本映画の父」と言われるお人なのに
それはマキノ省三だろうが!
37 :
@:02/06/11 07:34 ID:Gos0q51V
>>36 マキノで人が集まるやろか
好きな監督さんやけど、それはちょっと無理なような…
>マキノ省三
といえば孫の長門裕之が演じたTVドラマ「カツドウ屋一代」ってのがあるそうですね。
月形竜之介や中村鴈治郎さんが出演だったとか、VTRが残ってるならビデオ化して欲しい作品です。
>>25 >稲垣作品
無声映画時代に撮った『番場の忠太郎 瞼の母』が印象に残っています。
晩年の大味な大作しか知らなかったのでその斬新で繊細な映像には驚き&魅せられました。
淀川さんが若い頃にファンレターを出したというのも、この作品を観て納得でした。
39 :
名無シネマ@上映中:02/06/11 21:52 ID:jP8jcQ6r
内田吐夢はタイトルがイマイチな作品が多いのが気の毒だと思う…。
たとえば、
格調高い悲劇なのに、タイトルは胡散臭すぎる『妖刀物語 花の吉原百人切り』
内容を反映していないにも程がある『暴れん坊街道』
パワフルで熱い映画なんだからもうちょっと何とかならんかったか『たそがれ酒場』
でもどれも傑作。観てホスィ。
40 :
気になる監督:02/06/12 00:44 ID:Bcm+4R/9
戦前はとてもモダンだったという阿部豊作品
晩年の凡庸な作品しか知らないのですが、何方か観た事のある人はいます?
41 :
名無シネマ@上映中:02/06/12 02:57 ID:0erY+te/
島津保次郎を・・・
42 :
名無シネマ@上映中:02/06/12 07:44 ID:Ec20JnDG
日活アクションの基礎を作った井上梅次監督も忘れずに!
中でも『勝利者』(主役は裕次郎ではなく三橋達也なのだ)は傑作よん。
東映に行った後は知らないけど…
43 :
名無シネマ@上映中:02/06/12 15:22 ID:I+lI+1q9
>>25 たしかに。三船「宮本武蔵」シリーズ、アカデミー賞とったけど。
何かわざと、つまらなく演出しているとしか思えなかった。
44 :
松竹錠:02/06/12 15:57 ID:qP8OV5fn
>>41
『初恋三羽烏』って、戦前のサラリーマン喜劇なら観た事あり。
快テンポで話が進んで、オモロイこと。
現代でもこの演出は充分通用する、つーか、最近のワカモン向けTVドラマは
この映画のセンスを50倍くらいに薄めたよーなものじゃない?
45 :
名無シネマ@上映中:02/06/12 18:27 ID:ZCdsEpzd
>>42 井上監督は香港でも作品を撮ったそうですね。
代表作の『嵐を呼ぶ男』をリメイクして大ヒットしたとか、ちょっと興味ありです。
>>41 『隣の八重ちゃん』『兄とその妹』でしょうか
松竹ホームドラマの原形のような作品なのですが、他には無いモダンさがなんとも印象的でした。
46 :
名無シネマ@上映中:02/06/12 20:51 ID:LzqCPkqQ
>>34 舛田利雄ったら「太陽は狂っている」でしょかねぇ
吉永&浜田コンビなのですが他の作品とは違って辛口の作品
ただ浜田がオカンの事を「ママン」って呼ぶのがちょっと…
47 :
名無シネマ@上映中:02/06/13 03:40 ID:d6xdt1Sh
『自由学校』『てんやわんや』の渋谷實もお忘れなく!
トンデモハップンハップン♪
48 :
名無シネマ@上映中:02/06/13 08:26 ID:wY5MvdnC
>>43 衣笠監督の『地獄門』のカンヌもわからんちん
私が観たフィルムが色落ちした物だったからかもしれんが
49 :
白夜の陰獣:02/06/13 12:07 ID:O8Wolofh
>>48 「地獄門」の当時の不完全なカラーで日本人の肌が黄色くなっていたのがエキゾチック
と評価されたらしい。羅生門.地獄門.と続けざまに海外で表彰されたので調子になって
永田ラッパが「朱雀門」を作ったらこけたそうな。
「狂った一頁」に参加した犬塚稔は101歳で御健在、今も脚本を書いている。
今月号の「文芸春秋」で坂東妻三郎のことを語られているが頭脳明晰でぼけていない。
この人の監督としての全盛期は戦前なのですか、作品が焼失してしまい評価が低く
かわいそう。「座頭市」の脚本だけが後世の我々に評価されている。
50 :
名無シネマ@上映中:02/06/13 13:14 ID:7MQWC2aF
>>49 「新座頭市物語 折れた杖」って犬塚稔の脚本にどのくらい忠実なんだろう。
少し前に、衛星劇場のインタビューでこの作品を酷評してたけど。
51 :
名無シネマ@上映中:02/06/13 18:38 ID:ofk0Tnk4
>>49 『朱雀門』もアジア映画祭(かな?)で賞を獲ったYO!
この作品の為に作った映画祭って話もあるが…
52 :
名無シネマ@上映中:02/06/13 22:33 ID:vyqWXxJn
黒澤監督のお師匠さん=山本嘉次郎は駄目ですか?
53 :
名無シネマ@上映中:02/06/14 07:25 ID:miVg74+3
>>52 「馬」しか知らなひ…
オイラも知りたいので誰かよろしく
54 :
名無シネマ@上映中:02/06/14 11:23 ID:Hkmn+vO1
>>47『自由学校』佐田啓二のイカレっぷりが最高。
『てんやわんや』よりは『飛び出したお嬢さん』『本日休診』の方がおもしろかったような・・。
55 :
名無シネマ@上映中:02/06/14 13:19 ID:tR+pYLav
岡本喜八は?
56 :
名無シネマ@上映中:02/06/14 13:24 ID:xjjht2SW
>>55 「肉弾」のアイツは今も海をさまよっている・・・。
57 :
名無シネマ@上映中:02/06/14 14:11 ID:c6dMHAkB
58 :
名無シネマ@上映中:02/06/14 18:18 ID:Z6YbicJX
>>55 『江分利満氏の優雅な生活』が一番ですね。
大コケで自分の好きな作品が撮れなくなったらしいけど
59 :
名無シネマ@上映中:02/06/15 00:09 ID:Tydo9zZi
>岡本監督
ダイナマイトどんどんが好き
駄目か・・・
60 :
名無シネマ@上映中:02/06/15 06:21 ID:TGIXzFZ0
中平康は?
晩年は無視していいから語って
61 :
名無シネマ@上映中:02/06/15 17:55 ID:GV/s9j57
中平は『紅の翼』と『あいつと私』かな
『あいつと私』で裕次郎(かな)が来るまで現れるカットはカチョエーYO!
62 :
名無シネマ@上映中:02/06/15 23:43 ID:9gukjtR5
回顧上映やったのに増村&市川崑みたく盛り上がらなかったねー
加賀まりこ出演作は単独で話題になったけどもさ
63 :
名無シネマ@上映中:02/06/16 12:07 ID:gXglLFgf
川島雄三監督の話がまだ出てませんね。
『幕末太陽伝』も好きですが『州崎パラダイス』に見惚れるです。
日活に裕次郎が登場しなかったらもっと文芸作中心だったかと思うと残念
(日活アクションも好きなんですけどね。)
64 :
名無シネマ@上映中:02/06/16 12:11 ID:koLdS/wJ
川島雄三って誰かスレ立てたらどうだい?
65 :
名無シネマ@上映中:02/06/16 23:21 ID:YZTeynh2
川島スレって昔あったよね。
消えたって事は単独は無理かな
どうだろ?
ちなみにオイラは断然『女は二度生まれる』だな
写楽も川島さんに撮って欲しかった
66 :
名無シネマ@上映中:02/06/17 00:26 ID:9sPqShCV
洲崎パラダイスは、一杯飲み屋のロケーションないしトポロジーが魅力的。
橋を渡ればパラダイス(苦界)、その向こうは海なんだよね。
タイトルバックでのみカメラがパラダイスの中に入らないのも巧いよね。
67 :
名無シネマ@上映中:02/06/17 19:19 ID:DGXfva1B
>州崎パラダイス
再開した三橋達也と新珠三千代が見つめ合うシーンは見入ってしまうね。
三橋さんのモダンさが川島さんの作風に凄く嵌まるのです。
日活を出てから三橋主演作無なのが惜しまれるるる
68 :
名無シネマ@上映中:02/06/17 22:31 ID:sVg+OpAg
川島雄三レトロスペクティヴの存在を知りながら金がなくて一つも観れなかった
関西人の気持ちがわかるかあ!と言いたいです・・・
ところで勅使河原宏について何でも良いんで教えてください
最近DVD出ましたよね
69 :
:02/06/17 23:31 ID:EyKhfpre
70 :
名無シネマ@上映中:02/06/18 00:40 ID:iC+v/Q1M
松林宗恵はどうだい?
「社長シリーズ」とか「戦争もの」など一定の評価を与えても・・・
71 :
名無シネマ@上映中:02/06/18 01:20 ID:NQEfx2WD
てっきり『世界大戦争』は本多監督と思ってたYO!
73 :
名無シネマ@上映中:02/06/18 07:53 ID:BvKGiU+i
そういや本多猪四郎ってどうなの?
74 :
名無シネマ@上映中:02/06/18 12:20 ID:rE3/58k0
>本多作品
「ガス人間第一号」や「マタンゴ」みたいな人間ドラマ性強い作品をもっと撮って欲しかったね。
と言うか本人も撮りたかったんだろうけど、コケタのが痛かった。
今観ると何じゃって作品もあるけど「モスラ」の完成度は高いと思いますですな。
75 :
名無シネマ@上映中:02/06/18 12:54 ID:KB1/mrJV
本多監督ですかぁ
デビュー作は黒澤さんが気に入らなくて怒ったとか
何が気に入らなかったんだろう
と、いっても作品見た事ないのだが^^;
76 :
名無シネマ@上映中:02/06/18 18:42 ID:6twt4NxP
>>72
私も本多監督と思ってました^^;
円谷作品=本多作品って勝手に思っちゃうんだよねー
77 :
名無シネマ@上映中:02/06/18 20:23 ID:H+GJ7AI1
鳴滝組のメンバーだった滝沢英輔は?
稲垣と同じく晩年は凡庸な作品しか残してない様だが
というか戦争挟んで駄目、というか何処にでもいる監督になった人多いですね。
78 :
77:02/06/18 20:26 ID:H+GJ7AI1
「というか」連発ですまん(-_-;)
79 :
名無シネマ@上映中:02/06/19 16:35 ID:KUNh5z9Z
沢島忠は?
何処がどう時代劇ヌーベルバーグなのかわからんけど、どの作品も勢いがあって面白い
東映の娯楽時代劇って今観ると凡庸な作品ばっかだけど、彼の作品は今観ても一級品、もっと評価して欲しいよ
80 :
業務連絡:02/06/20 01:17 ID:c2yyzxDa
>>65 若尾好きらしき人へ。
パソコントラブルでメアドなくした。お深いの件で連絡ちょ。
81 :
ossan:02/06/20 02:10 ID:FLQKniMN
森一生(もり・かずお)は?
82 :
名無シネマ@上映中:02/06/20 17:42 ID:AKVcJaAW
>森一生
一級の職人監督だと思うが特徴といわれると思い付かない^^;
でも、こういった監督が邦画全盛期を支えていたんだと思うよ
83 :
白夜の陰獣:02/06/20 19:27 ID:MJ8FoI4C
今日発売のキネマ旬報を見たら、鈴木英夫監督が先月亡くなられた訃報記事が出て
いました。合掌。
私は彼の作品は「三匹の狸」が印象に残っています。
84 :
(T人T)合掌:02/06/20 21:09 ID:krXnAXp4
これから再評価って時に…
85 :
名無シネマ@上映中:02/06/20 21:58 ID:SLwvpuqT
森一生
中島貞夫先生が未だにイッセイ言うんですが
ワザとかな?
個人的には『ある殺し屋』スゲーよ
86 :
#:02/06/21 04:51 ID:5ZAZFuOQ
『ある殺し屋』はシリーズ作もっと撮って欲しかった。
『ある殺し屋の鍵』だけじゃなくて。
87 :
名無シネマ@上映中:02/06/21 04:57 ID:+Dx/2sbQ
名声とリーダーシップを求めるのではなく、監督業の本質そのもの
に忠実に注力した監督を発掘しないといけないと言う事か。
>>86 あの映画の状態が市川雷蔵の地眉毛?
結構八の字で下がってます
89 :
若尾好き:02/06/21 18:23 ID:b7NW2SdR
川島雄三が『幕末太陽伝』のラストをめぐってフランキーと口論に
なったのは有名な話だが、あのラストに川島がこだわったのも
「日活をやめる自分自身」を彼が投影したかったから、だとか。
裕次郎主演のアクション映画が盛んになっていく日活の状況に
耐えられなかったのだ。
おれが思うに、川島のいう「積極的逃避」ほど誤解を受けてる
言葉はない。これは端的に言って「消耗戦」を闘わないのという
ことなのだ。実際、彼があのまま日活にいたら、大映で撮った3本
(『女は二度生まれる』『雁の寺』『しとやかな獣』)は
存在しなかったかもしれない。これらの作品をおれは
川島が資本主義社会に突きつけた「ゲリラ3部作」と呼ぶ。
つまり、「積極的逃避」とは「闘争のための逃走」なのだ。
>>80 パらしきお方へ。65はおれじゃない。メールしといたよ、よろぴく。
90 :
名無シネマ@上映中:02/06/21 18:28 ID:xIJO1/Eh
小林正樹監督はー?
60年代の作品とは思えないほど
スタイリッシュな映像、好きだ。
91 :
名無シネマ@上映中:02/06/21 18:30 ID:MFEIqlOh
>>83 マジですか!!!!!!!!!!
正当な評価がされないまま亡くなっていったのですか。
なにせレンタルビデオで見れるのテレビの「傷だらけの天使」だけ・・・。
「彼奴を逃がすな」や「悪の階段」を埋もれたままにしておく東宝を恨みます。
合掌・・・・・・・・・
92 :
白夜の陰獣:02/06/21 19:13 ID:fhC1VGg8
>>91 今、発売されているキネ旬を読むと訃報をマスコミに公表せず、親族だけの葬儀に
したそうです。
93 :
名無シネマ@上映中:02/06/21 21:04 ID:qEV2BKFf
吉村公三郎の名前が無い・・・
新藤脚本の比重が強いから?
94 :
名無シネマ@上映中:02/06/21 23:44 ID:3Md36IvA
明日から武蔵野館で「全身活動屋・平山秀幸特集」!
95 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 10:29 ID:jB+zGijk
今月のBS邦画放送予定
「千曲川絶唱」 6月24日(月) 15:55〜17:38
【監督】豊田四郎
【出演】北大路欣也、星由里子、宮口精二 ほか
(1967年/東京映画/白黒)
「廃市」6月25日(火) 15:50〜17:37
【監督】大林宣彦
【出演】小林聡美、山下規介、根岸季衣 ほか
(1984年/PSC、新日本製作、ATG/カラー)
「卑弥呼」6月28日(金) 2:25〜 4:06
【監督】篠田正浩
【出演】岩下志麻、草刈正雄、三國連太郎、土方巽、横山リエ ほか
(1974年/表現社=ATG/カラー)
「白と黒」6月28日(金) 16:05〜17:59
【監督】堀川弘通
【出演】小林桂樹、仲代達矢、井川比佐志 ほか
(1963年/東京映画/白黒)
「甘い汗」6月30日(日) 2:00〜 4:00
【監督】豊田四郎
【出演】京マチ子、池内淳子、桑野みゆき、佐田啓二 ほか
(1964年/東京映画/白黒)
「真剣勝負」6月30日(日) 10:30〜11:47
【監督】内田吐夢
【出演】中村錦之助、三國連太郎、沖山秀子 ほか
(1971年/東宝映画/カラー)
「いのち・ぼうにふろう」6月30日(日) 13:00〜15:03
【監督】小林正樹
【出演】仲代達矢、中村翫右衛門、栗原小巻、佐藤慶、勝新太郎 ほか
(1971年/俳優座映画放送/白黒)
「上意討ち−拝領妻始末−」6月30日(日) 15:03〜17:12
【監督】小林正樹
【出演】三船敏郎、司葉子、仲代達矢、加藤剛、山形勲 ほか
(1967年/三船プロ、東宝/白黒)
「切られ与三郎」6月30日(日) 19:25〜21:00
【監督・脚本】伊藤大輔
【出演】市川雷蔵、淡路恵子、冨士真奈美、中村玉緒 ほか
(1960年/大映/カラー)
「ひとり狼」6月30日(日) 21:01〜22:27
【監督】池広一夫
【出演】市川雷蔵、長門勇、小川真由美、長谷川明男 ほか
(1968年/大映京都/カラー)
96 :
七月のBS邦画放送予定:02/06/22 10:43 ID:jB+zGijk
「青葉繁れる」 (1974年/東宝/カラー)7月 1日(月) 時間未定
【監督・脚本】岡本喜八
【出演】丹波義隆、草刈正雄、伊藤敏孝、秋吉久美子 ほか
「わが輩は猫である」 (1975年/芸苑社/カラー)7月 1日(月) 15:40〜17:36
【監督・脚本】市川崑
【出演】仲代達矢、波乃久里子、伊丹十三 ほか
「人間の翼 最後のキャッチボール」 (1996年・映画「人間の翼」をつくる会/日本/白黒)7月 4日(木) 15:25〜17:40
【監督】岡本明久
【出演】東根作寿英、山口真有美、酒井一圭、佐藤允 ほか
「青春の門」 (1975年/東宝/カラー) 7月14日(日) 1:15〜 5:00
【監督・脚本】浦山桐郎
【出演】田中健、吉永小百合、仲代達矢、小林旭、大竹しのぶ ほか
7月は少ないですねぇ。
洋画はロメールとカウリスマキにコックスと渋揃いだからいいけどねー
97 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 13:10 ID:WkDwWR+q
>>85 中島貞夫を先生とは、あなたは大阪芸大生ですか?
98 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 13:16 ID:3y3nVtfy
>>95 来週邦画ラッシュやね。
「千曲川絶唱」「白と黒」「いのちぼうにふろう」は要録画だ。
99 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 13:34 ID:TjdQRfCW
>「いのちぼうにふろう」
この映画に関してだけは「申し訳ありません!」と、今から謝っとく。
当方小林正樹監督ファン(vv。
(なぜかこれだけはちょー駄作なんだよな。仲代の大根演技がいけないと
思われ)。
100 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 13:47 ID:Khja8lXC
100get
101 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 14:36 ID:tJvo75Bl
>>95 [真剣勝負]は東宝だったんだ!
東映……
102 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 21:48 ID:9y8tuFTr
早撮りの巨匠こと渡辺邦男は。
自分としては「姿三四郎」あたりが印象が強いが
103 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 22:03 ID:852Vd7qi
渡辺邦男は「忠臣蔵」でしょ
ってかそれしか観た事がないだけなんだが^^;。
でも、巧く纏めてるよね。
オールスター共演の「忠臣蔵」じゃ一番じゃないかなぁ
番外の「キャング忠臣蔵」ってのもお気に入りじゃが一部完ってのが…
104 :
白夜の陰獣:02/06/22 23:07 ID:KYksD3x/
>>98 千曲川絶唱は星由里子の裸が見られる。「颱風とザクロ」という映画は星由里子の
乳首が見られると云うが残念ながら未見。
105 :
名無シネマ@上映中:02/06/22 23:10 ID:9y8tuFTr
>103
たしか、雷ちゃんが内匠頭をやったやつでしょ!
自分は映画版「忠臣蔵」は、渡辺版のしか見ていない
106 :
名無シネマ@上映中:02/06/23 02:27 ID:nOqr4CbQ
>>105 「忠臣蔵」
目玉の松ちゃん出演の古〜い作品をを観に行ったけど爆睡、あそこまで古い作品だとちょっとした眠気で最後まで行っちゃうね(-_-;)。
っと言う事で私も普通に楽しめる渡辺「忠臣蔵」に一票です。鶴田浩二もでてるしねー。
107 :
名無シネマ@上映中:02/06/23 10:36 ID:XGCxQX01
「忠臣蔵」といえば他に、大曽根辰夫版もあって歌舞伎役者等も出ているようだがそちらのほうは?
109 :
名無シネマ@上映中:02/06/23 14:32 ID:gzRi7dTK
「忠臣蔵」なら「サラリーマン忠臣蔵」が観たい
他にも「サラリーマン十戒」「サラリーマン一心太助」があるらしい
110 :
名無シネマ@上映中:02/06/23 19:57 ID:psLYFlJj
>>107 大曾根版は先代の幸四郎が主演してますね。他には誰か出てたのかな。歌舞伎に詳しくて^^;
幸四郎は稲垣「忠臣蔵」でも主演してますよね。
共にまぁそれなりに楽しめるかな
111 :
魚場:02/06/24 02:51 ID:VKLgBYjC
『サラリーマン忠臣蔵』が出たついでに杉江敏男監督も
まず語られる事の無いプログラムピクチャー専門監督であるが、作品はどれもカラッとしてテンポも悪くない、評論家を唸らせる事はなかっただろうが観客は楽しんで帰ったはずだ。
数少ない評論家受けの作品は『三十六人の乗客』だろうか、私としては若大将第一作「大学の若大将」を強く推薦、青春物として非常によく出来た一本でありんすよ。
112 :
名無シネマ@上映中:02/06/24 04:07 ID:Q84cOvNE
杉江敏男は『黒い画集 ある遭難』がおすすめ。
主演が伊藤久哉と土屋嘉男なんていう地味なキャスティングだけど
かなりよく出来てます。脚本は石井輝男。
113 :
名無シネマ@上映中:02/06/24 10:37 ID:DXqEO6z9
語られる事のない監督なら坪島孝を!
クレイジー専門で「奇想天外」「天下無敵」は好きじゃ〜(←野川由美子出演だからか)
人にはまず薦めないけどねー
でも実写「ルパン」を撮ったとして映画史には残るかも
114 :
名無シネマ@上映中:02/06/24 18:45 ID:40UeTriV
杉江敏男は「若大将」「無責任」「社長」「駅前」「お姐ちゃん」「国際秘密警察」
「3人娘」等東宝のシリーズものには殆ど登板してるプログラムピクチャーの雄。
本人は「三十六人の乗客」や「ある遭難」のようなサスペンスものがやりたかった
らしいけど、監督作の大半はコメディなのは会社からそのコメディセンスの腕を
買われていた証拠かな。
海外ロケの作品にも数多く登板して、「お姐ちゃん罷り通る」「社長外遊記」
「香港クレージー作戦」等を撮ってるし。
115 :
名無シネマ@上映中:02/06/25 08:29 ID:7xPAMlRs
え〜この状況で古沢憲吾が出ていないのは変なので挙げときます^^;
一般的な評価は『ニッポン無責任時代』でしょが私は断然「日本一のゴマすり男」が好きなんだわさ。
人生の師匠でありますよ。
♪ゴマをすりましょ♪
116 :
名無シネマ@上映中:02/06/25 18:51 ID:uYd9F3Co
「若大将」「クレージー」以外での古澤憲吾の傑作といえば、「今日もわれ大空にあり」。
航空自衛隊のジェット戦闘機部隊を描いた作品で、本物の自衛隊も協力している。
佐藤允、夏木陽介、三橋達也が主演だった。
あと「青島要塞爆撃命令」という航空戦争アクションや、「大空の野郎ども」という
これまたセスナパイロット(佐藤允)が主役のアクションも撮ってる。
さすが元パレンパン落下傘部隊、ヒコーキに賭ける思いは強いね。
117 :
名無シネマ@上映中:02/06/25 19:09 ID:FDovHGkM
みなさん、忠臣蔵を語るときは製作会社か、製作年度を入れてください。
忠臣蔵、忠臣蔵、忠臣蔵・・・でナニが何だか解りません!
118 :
106:02/06/25 20:48 ID:OEbWNbSY
>>117 106以外は私じゃないので違ってたらゴメンして^^;
103→「忠臣蔵」1958 大映
監督:渡辺邦男 大石:長谷川一夫 浅野:市川雷蔵
103→「ギャング忠臣蔵」1963 東映
監督:小沢茂弘 大石:片岡千恵蔵 浅野:高倉健
106→「松之助の忠臣蔵」1910〜1916
監督:牧野省三 大石&浅野:尾上松之助
10〜16年に作られた作品を繋ぎあわせて一本にした作品、眠くて前半しか覚えてないや^^;
110→「忠臣蔵 花の巻 雪の巻」1954 松竹
監督:大曾根辰夫 大石:松本幸四郎 浅野:高田浩吉
「大忠臣蔵」1957 松竹
監督:大曾根辰夫 大石:市川猿之助 浅野:北上弥太郎
松本幸四郎親子出演だし、107さんが言いたかったのはこちらでは?
「忠臣蔵 花の巻 雪の巻」1962 東宝
監督:稲垣浩 大石:松本幸四郎 浅野:加山雄三
109→「サラリーマン忠臣蔵」1960 東宝
「続サラリーマン忠臣蔵」1961 東宝
監督:杉江敏男 大石:森繁久彌 浅野:池部良
あと有名所では
「忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻」1959 東映
監督:松田定次 大石:片岡千恵蔵 浅野:中村錦之介
松田監督は1956・1961にも東映で撮ってますね。
「元禄忠臣蔵 前篇」1941 松竹
「元禄忠臣蔵 後篇」1942 松竹
監督:溝口健二 大石:河原崎長十郎 浅野:嵐芳三郎
119 :
名無シネマ@上映中:02/06/25 21:22 ID:uOlH9mCj
いまのところ東宝編か、大映編になったら書き込もう。
120 :
魚魚魚:02/06/25 22:37 ID:jqmX27cm
>>42(今更レスでスマンです)
>井上梅次
なんともバタ臭さが魅力の監督ですよねー
音楽映画も名作が多くて特に「嵐を呼ぶ楽団」は楽しいだわさ
ただ晩年の松竹には水が合わなかったような
あのバタ臭さは大映、日活にて最大発揮できたと思うですわ
121 :
117:02/06/25 22:58 ID:4p5ct4IM
>>118さん、ご丁寧にありがとうございます。
こうしてみると2,3年おきにオールスター忠臣蔵が作られていたんですね。
なんか忠臣蔵だけでスレ立ちそうですね。
なるほど、「サラリーマン忠臣蔵1960」は「忠臣蔵1962東宝」の2年前ですか。
これで先代幸四郎が松竹から移籍(本人にとっては大失敗)した時、
当時の東宝社長が「これで忠臣蔵が作れる」と喜んだ事情がよくわかりました。
でも私は「サラリーマン忠臣蔵」の方が好きです。
文芸座のオールナイトで一度だけ見ましたが、これって歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」の
のパロディなんですね。
だから桃井若狭介(三船)、加古川本蔵(志村)、定九郎(三橋)なんて歌舞伎キャラが出てくる。
堀部安兵衛が女(安子)だったり、ラストの本所松阪会館の株主総会も楽しかったなぁ。
122 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 00:23 ID:xwBkyQkz
>>118 「ギャング忠臣蔵」はなんで後半作られなかったのでしょうかね
単に興行成績が振るわなかったからかな?
TVで観たんだけど、これから討ち入りだってところで一部完、あれで続編ないなんて酷いよ(T_T)
123 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 01:36 ID:uiL+iE4L
>>122 想像だけど時代劇撤退のゴタゴタが絡んでるんじゃないかなぁ
この翌年に市川歌右衛門はスクリーンから退いてるしねー
124 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 08:35 ID:QN6SV3vL
ブーンング覚悟で書きます、忠臣蔵物なら深作監督の「忠臣蔵外伝・四谷怪談」が一番のお気に入りっす
ケレン味溢れるよか作品と思うんだけど評判悪いよねぇ。そんなに駄目かなぁ。
他の深作作品だと「仁義シリーズ」より初期の「誇り高き挑戦」なんかが好きだなぁ(これまたブーイングだろうけど^^;)
125 :
白夜の陰獣:02/06/26 08:50 ID:iUDz1nj9
>>124
淀川長治さんは褒めていたよ!!
126 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 11:27 ID:E2mL7LTE
>>124 あれがなんで評判が悪いかと言うと、忠臣蔵と四谷怪談の混合を、説明不足なまま、
やってしまっているせいだな。それで、お岩の設定を変えるわ、お梅一族をフリーク
スにするわ、観客をおきざりにしたまま、好き勝手な外伝にしているので、観ていて
困ってしまう。その前の「いつギラ」も、東映アクションのセルフ・リメイクを、
なぜああ単純にやってしまうのか、理解に苦しむ。なんでも、野沢尚に脚本が在った
時点では、90年に起こった西成暴動をネタにした、「県警対組織暴力」みたいな
話だったらしいんだけど・・・そっちを捨て、なぜ、日本ではムリなハリウッドごっ
こに挑んだのか、わけわからん。「おもちゃ」も、遊郭モノという伝統が途絶えた
時代に、いきなり直球勝負されてもなあ。失望がイヤで、「バトロワ」は観なかった。
ああそうか。深作が迷走しているのは、もう終わってしまったジャンル・ムービー
を、ひとりで撮って、しかも、1本の映画のなかで、正統と逸脱をやってるからだな。
そりゃ、ひとりツッコミ・ひとりボケは疲れるだろうなあ。
127 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 12:39 ID:8elqXaeO
>>126 「四谷怪談」は設定を変えて好き勝手にやってたところが面白かったと思うのだが、正統派を望んでた人には何じゃだったと思う。
「いつかギラギラ〜」は今更と思ったけど、前半のオヤジ達の疾走感は流石、ただ後半 若手が絡んできてから失速、ハリウッド風な爆音銃撃戦とオジサンが想像する若者像にちょっとね。でも当時の邦画としては頑張った方じゃないの。
最近迷走してるのは単に年取って才能が枯れただけでしょ。
128 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 13:08 ID:5hRqXa0u
>>126 え、もともと忠臣蔵と四谷怪談って表裏一体の話ですよ。
129 :
はじめまして:02/06/26 13:37 ID:M0aI4oNV
山内鉄也⇒「忍者狩り」が素晴らしく面白かったんだけど他の作品はどうですか?
錦之助が独立後に制作した「祇園祭」なんか興味があるのだけど
130 :
白夜の陰獣:02/06/26 13:55 ID:iUDz1nj9
>>129 山内監督の「祇園祭」は中村プロの倒産のあおりでネガが散逸しプリントが1本
京都の映像博物館?にしか残っていない半ば幻の映画と聞いてます。
噂では、スター出過ぎたので、彼らの顔が潰れぬよう配慮したので出来はイマイチのようです
131 :
126 :02/06/26 14:27 ID:sGJKzXNg
>>128 それは知ってるYO! ただ、外伝として四谷怪談をまぜるという発想自体がすでに、
ジャンル・ムービーとしての忠臣蔵が確立していた時代のモノなんだよ。
忠臣蔵伝説が国民衆知の時代だからこそ、外伝としての「血煙高田馬場」や「四十八人目」
や「薄桜記」が成立するんだよね。国民伝説としての忠臣蔵が衰退した時代に、
変化球を投げられても、「ハァ?」と思うしかない。
でも、サクさんは可哀相だな。「いつギラ」のクライマックス、パトカー大集結の
場面、ぜんぜん迫力が足りない。急遽、サクさんが自分で指図して、パトラン
プを竹ザオにくくりつけて、パトカーの群れに混ぜて、見かけの台数を増やしたとか。
サクさんのことだから、精力的に自らやったんだろうけど、本当はそんなこと、
スタッフが気を利かせてやっておくべきなのに・・・そんな状況で映画を撮る
なんて、辛すぎるぜ。
132 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 14:43 ID:TsJpmrrB
「黒部の太陽」と「祇園祭」の映像ソフト化はもはや絶望的
133 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 16:29 ID:gDKW15Um
>>131 「四谷怪談」「忠臣蔵」は今でもみんな知ってるから良いんじゃない
そんな事言い出したら時代劇映画自体作れないじゃん
>>132 「黒部の太陽」は撮影した地元に権利から何から全てプレゼントしたんだっけ?
黒部では毎年上映会が模様されてるらしいけどフィルムの管理とか駄目そうだねぇ
>>133 しかも、チャンネルNECOのスタッフの日記によると。
放送局や、他の上映会への貸し出しを頑なに拒否してるみたいだね。
135 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 17:05 ID:SetpmlEu
>>134 石原プロはリバイバルやソフト化のタイミングを図っている、と聞いたことがあるが。
136 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 17:19 ID:cM5MgwwD
これからの若い連中は時代劇観るのにも、相当予習が必要になって来る訳だな。
137 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 17:31 ID:3Wzshw++
>>131 もともと鶴屋南北の「東海道四谷怪談」自体が「仮名手本忠臣蔵」を織り交ぜた
戯曲だったと思うのだが。
それから、深作欣二の「四谷怪談」が作られるまでには、
猿之助の「二十四時忠臣蔵」や勘九郎がオリジナルに忠実に演出した
「東海道四谷怪談」が歌舞伎座にかかっているし、蜷川幸雄の「魔性の夏」も
忠臣蔵がらみの四谷怪談だから、そちらの流れを受けているんじゃないか?
いい加減な映画史知識で深作の映画にダメ出すんじゃないよ。
138 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 17:37 ID:uG784vC3
>>133 黒部での上映会は石原プロが主催か共催でやってるはず。
>>135 三船プロとの合作だから権利が複雑なんじゃなかったっけ?
撮影に協力したゼネコンの熊谷組なんかも権利に絡んでたんじゃ
なかったかな?
139 :
126:02/06/26 19:15 ID:dcvCrw+g
>>133 >「四谷怪談」「忠臣蔵」は今でもみんな知ってるから良いんじゃない
それが甘いんだってば! そこらへんの若いヤツに聞いてごらん。
>そんな事言い出したら時代劇映画自体作れないじゃん
だから、時代劇はものすごく作りにくくなってるんだよね。「ご存じ!」的国民共有
伝説が、消えてしまってしまっているから。
>>137 >そちらの流れを受けているんじゃないか?
だから、そんなことを「知らない」人間にまでイッパツで「なにがなんだかわから
んが凄い」と思わせないと、映画としては失格なんだよ! 「仁義なき戦い」は、
広島戦争を知らなくても面白いが、「忠臣蔵外伝・四谷怪談」を、知らない人間が
観ても面白いか?
サクさんなら、「里見八犬伝」も、「ハア?」な企画だったが、薬師丸ひろ子の人気で
押し切ってしまった。ここまでくると、監督がどうこう言う以前に、プロデューサー
の責任だけどな。
>いい加減な映画史知識で深作の映画にダメ出すんじゃないよ。
ダメ出しというより、見極めの甘い企画で、深作が徒手空拳しているのは、観ていて
辛い。プロのみなさん、もっとなんとかしてください!
140 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 21:41 ID:UBe5zV1a
「祇園祭」の監督って最初は沢島忠か伊藤大輔じゃなかった?
で降板して山内鉄也が引き継いだんじゃなかったっけ。
141 :
107:02/06/26 22:03 ID:nURMsAbi
深作映画についてあれこれ出ているが、私も一言。
深作さんって「お金の使い方」が下手だと思う。この人が文芸作品(「おもちゃ」など)をとっても品格がなく薄ら寒いように見えてしまう。
文芸物を撮るなとはいわないが、同時期に公開された「47人の刺客」(東宝 市昆、ケンタカクラコンビ)と比べるのも酷だが、「忠臣蔵」を楽しみたいのなら市昆だと思ってしまうほど深作作品は時代劇に重要な美術に「金」をかけない。
もともとこの監督は、「実録もの」が得意な監督だけに美術的センスが、東映の先輩監督(沢島忠など)に比べると低いと思う。
深作さんは「外伝」以前に「赤穂城断絶」という作品を撮っているのでそれと比べても、面白さがまったくなかった。
いまさら実録ものといっても題材がないかもしれないが、そちらのほうで活躍してもらいたい。
142 :
124:02/06/26 22:29 ID:AnwNswbF
>>139 この作品が公開された当時、私は高校生だったのですが、周りの友人は忠臣蔵&四谷怪談は知ってたと思いますよ。
と言っても忠臣蔵は仇討ちの話で四谷怪談は女の人が化けて出る程度(私もね^^;)、それでも普通に楽しめたんですがね。
海外のコチュ−ム物で知識が無いのに楽しめるのと同じ、単なる男女の物語として好きなんですけど・・・。
逆に「四谷怪談」「忠臣蔵」はこうだって頭の中で出来あがってる人には駄目だったんじゃないでしょうか
「アマデウス」を見たモーツアルトファンの批判に似た物を感じます。
143 :
126:02/06/26 22:56 ID:SoZoprc+
>>141 たしかに、「おもちゃ」は、いかにも京都の裏街でロケしました、ってのが
わかっちゃうからな。冒頭で主人公が歩く場面で、TV時代劇によく出てくる小
川のある光景(大覚寺あたり?)が出てきて萎えた。田坂具隆の「五番町夕霧楼」
みたいに、オープンセットが組めると良かったんだろうけどね。昔パートが
安いから、クライマックスで主人公が現代の大阪に現れる場面が、まったく
栄えないのが辛い。
でも、往年の実録路線も、どう見ても昭和20・30年代には見えない風景が平気で
出てくる(「仁義」で、松方アニイが射殺されるおもちゃ屋には、なんとパンダ
のぬいぐるみがある!)のに、別に気にならない。なぜだろう?
>>142 うーん。ボク、アタマが固かったカモね(苦笑) それとボクも、「誇り高き
挑戦」は好きですよ。まだカッコよかったタンバ! 梅タツも若いZE!
144 :
137:02/06/26 22:59 ID:8lZSf7kA
>>139 だから、ご自身の無知を「忠臣蔵」=時代遅れのせいにしないでよ。
「忠臣蔵外伝・四谷怪談」、そんなに当たってないことないよ。
当時のキネ旬「興行街」はちゃんと読んだ?
それに忠臣蔵や四谷怪談に弱い観客向けには
「仁義なき戦いを思わせる、組織から外れたアウトローの破滅劇」
「江川悦子の特殊メイク」
という餌をちゃんと蒔いているし、それはちゃんと興行成績に結びついてるよ。
だいたい原作を原作通りに映画化することの何が悪いんだよ?
>>141 そうか?少なくとも当時の一般的評価+俺の評価はまったく逆だな。
だいたい二条城+姫路城+京都ロケで誤魔化している市川崑作品と
ちゃんと吉良邸+長屋のセットを組んでいる深作作品と比べる事自体
深作と松竹に失礼ってもんだ。
『四十七人の刺客』の場合、ちゃんとセット組んでいるのは最後の
迷路だけじゃないか。しかも、照明を暗くすることで奥行きを潰して
セットのセコさを隠蔽している始末。
だいたい何の説明もなく忠臣蔵のストーリーをアレンジしている『四十七人』に
比べれば男女の愛に物語を集約した『四谷怪談』の方がずっと面白いというのが
当時の評価であり、だからベストテン入りもしたんだろ?
自分勝手な解釈で深作監督自身「お気に入りの作品」と言っている
『四谷怪談』を貶さないでくれる?
145 :
名無シネマ@上映中:02/06/26 23:08 ID:blYtBrAa
>141
深作監督って時代劇についての素養はあるの?
「赤穂城断絶」の撮影現場を取材した番組をTVで見たけど、大石が上野介に
止めを刺す場面で、錦之助が監督に「いいですね?いいんですね?これで、いいんですね!」
と何度も確認をとっていた。
それを見て、主演俳優と監督の意見が合わないんじゃないかと思ったよ。
梨園出身の錦之助と現代アクションが専門の深作監督とでは、
「芸」のルーツがまったく違うだろうし。
どちらが良いとか、上とか言う事ではなく、ミスマッチなのかなぁと思った。
146 :
137:02/06/26 23:28 ID:8lZSf7kA
>>145 「柳生一族の陰謀」も錦之助+深作欣二ですが?
「赤穂城断絶」について錦之助が疑問に思った部分を推定するなら次の二点。
・正統派の忠臣蔵を目指すなら、吉良に止めを刺すのは吉良に一番槍を刺した間十次郎。
撮影前からのゴタゴタで結局正統派忠臣蔵路線に準じようという方針決定したが、
クライマックスが依然あの形だったので錦之助が疑問を感じた。
・安宅産業倒産事件を赤穂藩断絶に重ねて新解釈の忠臣蔵を目指していたはずなのに、
脚本書き直しがあって、それが錦之助にとっては不満だった。
当時の錦之助は勝新太郎的な路線を目指していた節があり、
『新宿警察』なんかをやっていたから、アクション時代劇を目指す
深作に合わせること自体はそんなに難しいことじゃなかったんですよ。
それに『柳生一族』が大ヒットしたから、もっと新しい解釈の時代劇を
やりたいという気持ちが錦之助にはあった。
それが、安宅産業事件を忠臣蔵の世界を借りてやるという当初の目論見が
潰されたから、錦之助は『赤穂城断絶』がただの忠臣蔵映画になることには
凄い不満があったということでしょ。
147 :
124:02/06/27 00:15 ID:a7fSzjpx
>>126 馬鹿にされるのは不快だなぁ
私が作ったスレなのでもう来ないでくださいね
ってかオイラが去るか
後はよろしく
148 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 00:20 ID:QfR1Uiyr
>>146 「新宿警察」ってテレビドラマ。だったら北大路欣也の間違いだと思うけど。
深作が演出した時代劇といえば有名なのはテレビの「必殺仕掛人」かなあ。
そのときの京都映画の撮影&照明コンビが「忠臣蔵外伝・四谷怪談」も手掛けてる。
あとテレビなのに35ミリで撮られた「阿部一族」も石原興がキャメラマン。
149 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 00:36 ID:kln45U2n
なぜ、松竹は「東映の申し子」ともいうべき深作さんに、映画を撮らせたのか?
自前の前田陽一、森崎東などいい監督も居たのに!
150 :
137:02/06/27 01:04 ID:wuGTJFdT
>>148 あっ、そう?じゃあ、錦之助が出ていた刑事ドラマ、たしかに見たぞ。
タイトルが思い出せんな。単発か?
「必殺仕掛人」は深作よりも三隅研次の回の方が印象深いのが多かった。
ただ、あの第一話を見ると「深作に時代劇の素養はあったのか?」という
疑問なんて絶対持たなくなるはず。あの第一話はテレビ時代劇の流れを変えた
といっても過言じゃないし、その後フジの「鬼平犯科帖」に至る池波時代劇の
基本路線を作ったともいえる。
深作というと実録路線や「解散式」しか思い浮かばない人は反省すべし。
151 :
126:02/06/27 01:17 ID:PbElezBP
>>144 まず、初めに、深作ファンである貴方に、心から敬意を表する。皮肉でなく、こんな
にサクさんが好きな人がいる、という事実に感動した。そのうえで・・・
>それはちゃんと興行成績に結びついてるよ。
それがクセモノなんだよ。まさか、キネ旬の興行街の数字が、すべて、正しいとでも?
あの映画は、プロデューサーや宣伝部の仕切りが悪かったのか、公開直前に急遽、
チームオクヤマ作品になった、いわくつきだぜ。オレが観たのは、新宿ピカデリー
だったが、休日なのに、ゾッとするほど客がいなかった。
>>147 スマン。つーか、オレなんか、ぶっ飛ばしてYO!
>>148 「必殺仕掛人」も、当時の定番時代劇路線から外れた破調だったから、ヒットしたし
面白かった。前にも書いたけど、いまのサクさんの不幸は、定番的邦画のない時代に、
破調をやるしんどさだろうな。定番と破調を1本の映画でこなすのはきついよ!
最近のサクさんは、サポートする人間に恵まれていないのではないか? 健太さん
には悪いが、息子と組むなんて、コッポラ・ファミリーの悪い面を見ているようで辛い。
152 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 03:24 ID:iwCCMn/x
「必殺仕掛人」は1話より2話の方が面白かったな、漏れは。
153 :
137:02/06/27 03:46 ID:wuGTJFdT
>>151 違う、違うよ!
『四谷怪談』でチームオクヤマが担当したのは宣伝アドバイスだけ。
あれは最初松竹の製作本部長だった奥山和由が憧れの深作欣二で映画を作りたいと
言って始めた企画だったけど、奥山が『RAMPO』の予算オーバーを理由に解任
される事件が勃発し、後任の大谷現松竹社長に深作欣二やスタッフが反抗して撮影
ボイコットしたのがトラブルの真相。
それで遅れに遅れて、結局その間に公開された『RAMPO』が興収15億を上げ
たことで和由復帰が実現し、『四谷怪談』は結局松竹映画として封切っている。
『四十七人・・・』と公開がぶつかるという不利な条件だったし、俺が見に行った
時は渋谷の松竹セントラルは8割の入りだったけど、それでも貴方が言うとおり
大ヒットには繋がらなかったとしても、その原因はトラブルや同じタイプの映画と
バッティングしちゃったことにあるわけで、決して「忠臣蔵」を題材に選んだこと
じゃないよ。興収も10億近くまでは行っているしね。
関係ないが、個人的に四谷怪談が忠臣蔵を背景にした話だということを知ったのは
水木しげる+宮田雪コンビが学研から出した『四谷怪談』が最初だった。
あれでスケールの大きさにワクワクした身にとっては、深作版は凄く嬉しかったな。
まあ、中川信夫版も最初は播州赤穂から話が始まるんだけど。
あと、作品世界の汚さからいったら、深作版がいちばん原作に近い。
当時の貧民窟とか下層社会を映像化できるのは深作だけだね。
『バトロワ』は俺もダメ。単純にあの年齢層は、深作の世界じゃないだろって感じ。
154 :
白夜の陰獣:02/06/27 07:22 ID:KVQkzCWP
伊藤大輔は日本映画史上の偉人と思いますが、全盛期の戦前の作品が悉く消失した
ため評価が低いのは残念。
155 :
>゚)))彡:02/06/27 16:55 ID:o6LccJl0
>「黒部の太陽」
私の聞いた話だと石原プロは大町市だけに上映の許可をしているそうです。
石原裕次郎の代表作として崇め奉ってるそうで、絶対ビデオ化もしないとか
大町以外での上映では熊井監督所蔵のフィルムだったりするそうですよ。
完全に諦めていましたが135さんの話が本当だと嬉しいですね。
>「忠臣蔵外伝・四谷怪談」
「四谷怪談」はそこそこ稼いだし、評論家の評判もよかったですよ。
興行成績がからっきしで、評価も低いのなら126さんの言う事に説得力があるんだけど
理解不能だから無理矢理に自分の理論に当てはめて納得してる感じがするなぁ
>137
私も錦之介=刑事役の記憶があったのですが勘違いだったようです
http://www.linkclub.or.jp/~ty92727/nishiki/hyou3.htm >145
深作監督も「柳生」撮影時には「オーバーな芝居だなぁ」と思ってたそうですよ。
しかし、最近では逆に「オーバーじゃない。一番役を理解していたのは錦之助さんだと判った」と考えが変わったそうです。
>154
稲垣浩も同様だと
戦後の大味な作品が・・・
156 :
129です:02/06/27 17:55 ID:dfVvBdfu
>130
情報ありがとうございます(ぺこり)
その状況では観る事はできそうにないですね(T_T)
凡作でも観てみたいなぁ・・・
157 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 18:22 ID:xmasBNoN
おれが観た東京都町田市の映画館では「忠臣蔵外伝 四谷怪談」と「四十七人の刺客」
は2本立てだった。料金は1800円(ココは会員になると平日は990円で観られる)
もちろん、おれは990円で観た。
あ、ココは別に2番館でも名画座でもないよ。普通の封切館。
158 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 19:01 ID:yvRwp70a
>>157 東京でも新作2本立てやる劇場あるんだ!
うちの田舎じゃそれが普通だったから東京出てきた時は損した気分だったYO!
159 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 21:31 ID:KicfHYYk
160 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 21:35 ID:sbPBKxzl
五所平之助はどないですか?
161 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 22:14 ID://qwznpf
>>157 八王子でさえ2本立てはないよ
あぁ初めて町田に勝てた
嬉しいぃぃぃ(感涙)
>>160 トーキー第一号の「マダムと女房」の監督でしたっけ?
田中絹代の声が話題だったといいますが、う〜ん普通
逆に駄目駄目で落ちぶれた入江たか子の声の方がいいなぁと思ったのでした。
と、作品と関係の無い話でごめんでした
『マダムと女房』は正直面白くない
トーキー第一作を意識して音ネタばかりでサイレントの絵で見せるという流れを切っちゃってるし
163 :
名無シネマ@上映中:02/06/27 23:36 ID:W2NHkpyK
>>160 「人生のお荷物」といった小市民作品が巧い監督さんですね。
「煙突の見える場所」が見たいのですが、ビデオ出てないのかなぁ
164 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 00:19 ID:Uk5ugs02
深作に限らず東映出身の監督は,
とくに東京撮影所は美術アカンのは常識。
でも深作の時代劇では、テレビでやった「阿部一族」がおもしろかったにゃあ。
山本薩夫はどう?
166 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 01:30 ID:SDfaV/9F
>>164 内田吐夢が大映所属だったらもっとエエ作品撮ったと思ふ
167 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 01:48 ID:u/43NTqK
>>163 「煙突の見える場所」のビデオ出てるよ。
新宿TUTAYAには、他の作品と共に置いてあったよ。
DVDでも出てる。
168 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 03:29 ID:Qr3jdwVC
ところで、割と黙殺されているような気がするんだけど
吉村公三郎ってどうですか?新藤兼人とセットにされるせいかな、無視されるのは。
「夜の河」は好きなんだけど。
あと半身不随になりながら撮ったという「眠れる美女」は見てみたい。
169 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 03:35 ID:Qr3jdwVC
>>166 そうですか?
東映時代の内田吐夢はこの上望むべくもない完璧な出来だったが?
「宮本武蔵・一乗寺の決闘」の美術なんて気が狂ったように凄かったし。
内田吐夢がいかに美術センスのある監督だったかは、今度BSでやる
『真剣勝負』を見ればわかる。
>>169 「真剣勝負」はいかな中古智といえど、低予算からくるセットの貧しさ
ばかりが目に付いて、かなり辛いものがあるが。この映画で吐夢の美術センス
うんぬんを語るのは、ちょっとどうか。
171 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 03:55 ID:Qr3jdwVC
>>170 低予算=美術が貧弱
というのはあまりにも単純な発想じゃないか。
てゆーかそれは美術の見方じゃなくて金庫番の考え方だ。
例えば絵に描いた三十三間堂を斜めにするとか、美術予算がいかに
貧弱だとしても、そこでいかに工夫するかを教えてくれる教科書的な
作品だと思うのだが。
金掛けりゃ一定の美術が作れるのは当たり前。
そんな貴方は『クレオパトラ』でも褒めていなさい(藁。
172 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 04:39 ID:BfrdYNiU
拝金主義ではなく、こちらとしては、内田吐夢のような撮影所育ちの監督は、
ある程度予算が潤沢で、東映時代のように撮影所システムが順調に機能している
環境でこそ、真価が発揮されるタイプの作家ではないか、と言いたかっただけなのだけど。
書割りの三十三間堂の下りは、まさに「低予算映画における工夫の教科書的作品」だ
という意見には同意。ここでの中古智の「工夫」は見事だと思う。ただし、
本編に入るとセットは小屋ひとつで、さしたる凝った画作りも見られない。
低予算を逆手にとった試みもあまりなく、貧弱なセットが緊張感を削いでいるようで、
だから「かなり辛い」んですよ。ロケーションで野原に火を放つ場面もあるが、
スペクタクルな方向よりもむしろ主要人物三人の心理を丹念に追っているので、
屋外場面ではそうした不満はない。
吐夢の美術センスを伝えるのかどうか、病床でこの映画の取り直しを気にかけていた
彼が「(早く撮影に行かないと)草の色が変わってしまう」と言っていたという
エピソードはちょっと感動的でありますね。
173 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 08:21 ID:9bLQ2IyV
>>168 以前わても似たような書き込みしたのですがレス無でしたよ(T_T)
「偽れる盛装」なんか凄いと思うのだがなぁ
>>吐夢
わても「真剣勝負」じゃちと
彼の美術センスを堪能するなら好き勝手やれた「大菩薩峠」
色落ちして魅力半減だそうだが十分堪能できると思う(そんな事ない?)
「宮本武蔵」といえば、シリーズ後半は製作中止になりかかったのを土下座して頼み込んだと言うエピソードにホロリだ
東映はなぁ
174 :
126 :02/06/28 08:25 ID:4rBfhkr0
>>155 >理解不能だから無理矢理に自分の理論に当てはめて納得してる感じがするなぁ
ははは。もうヤメにします(w
>>172 >内田吐夢のような撮影所育ちの監督
揚げ足を取るようでなんですが、歴史的には、撮影所で育ったというより、撮影所
を創りあげていった監督のひとりですよね。戦前から撮っていますから。撮影所衰
退期に亡くなるとは、なんだか象徴的だなあ。
それにしても、吐夢の色のセンスは凄いよなあ。「人生劇場 飛車角と吉良常」、
鶴田浩二がラストで歩く花道、赤いホリゾントにスモーク、なんじゃ、ありゃ?
モノクロ時代を知っているスタッフは、色彩を撮ることに意欲的ですね。カラーが当たり前
の時代のスタッフの色遣いは、かえってつまらない。発見の喜びがないんだろうな。
175 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 08:45 ID:x83sWWKZ
色落した作品を復元して公開してくれないかなぁ
SWみたくお金を回収できなきゃ無理だろうけどさ
内田吐夢作品を観る度にそう思う
176 :
171:02/06/28 10:34 ID:Qr3jdwVC
>>172 言いたいことはわかりましたけど、でも納得いかないなあ。
>>174がおっしゃるように撮影所を創りあげた監督っていうのもあるんだけど、
決して潤沢に予算を使うだけの監督じゃなかったと思うんだよね。
戦前の『限りなき前進』や復帰二作目の『たそがれ酒場』なんて、そんなに
セットに予算を投じていないしね。まあ、『浪花の恋の物語』や『花の吉原百人斬り』
みたいに映画美術の極限まで行っちゃった作品を見るとやはり『真剣勝負』は
物足りないっていうのはわかるんだけど、セット予算を潤沢に使えてこそ本領が
発揮できる監督というのは、内田吐夢の本質じゃないと思う。
シベリア帰りだしね、けっこうそれだけじゃ負けない強靭さは持っていたのでは?
まあ、『真剣勝負』は撮影所が衰退した時代に良くやった、感動した、というところかな。
でも『子連れ狼・子貸し腕貸したてまつる』の方がもうちょっと凄いかな。
177 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 12:47 ID:vAz4czI+
内田吐夢にしてみれば東宝で「真剣勝負」撮れたことは幸せだったと思う。
当時東映は時代劇路線を完全廃止して任侠路線に転換して、自分の才能を活かせない
中で、低予算ながら東宝からお声が掛かって、東映の「宮本武蔵」シリーズで描き
きれなかった部分を、しかも綿之助主演でやらせて貰える。
当時内田吐夢はテレビ時代劇の監督中心にやってたから、低予算でもまた映画が、
しかも武蔵が撮れるという喜びは凄かったと思う。
178 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 13:19 ID:Gisnqxqx
>>174 撮影所育ちと書いたのは、ちと勇み足でしたかね。まあ、戦前からの撮影所のキャリアも
含めてのつもりだったのですが。
>>176 レスどうも。またまたこちらとしては、予算のことよりも「撮影所システムが順調に
機能している環境でこそ」の方に重きを置いているつもりだったのですが。事実、吐夢の
最良の作品群はそうして生まれたわけで。
予算については「ある程度」と書いたまでで、また、この「予算」は美術セットだけにあらず、
作品つくりの環境のことです。当方も決して「セット予算を潤沢に使えてこそ本領が
発揮できる」とは思っていません。「真剣勝負」も、悪条件の中で苦闘しているのが
すごくよくわかり、そこが作品の魅力にもなっていると思う。だからこそ、の不満であります。
こちらが気になったのはあくまで、「真剣勝負」で吐夢の美術センスを語るより、
他に適当な作品があるのでは、ということです。
「子を貸し腕貸しつかまつる」は、当初は大映末期配給のつもりで製作するも
大映のスタジオが使用できず、松竹の撮影所でセットを少々使った他はロケが主体だが、
低予算を感じさせない画面の豊かさがあると思う。
179 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 14:11 ID:jQUrv7aS
>>176 >大映のスタジオが使用できず、
業界ネタですが・・・
>>176さんの書いた事は、スタジオが他の作品で塞がってたのかもしれませんが、
大映スタジオは他と比べてスタジオレンタル料金が高いらしくて、
たとえば平成「ガメラ」の特撮の場合、
長期間での撮影だと照明のスタジオ電気使用料がバカにならないらしく
および長時間の点灯で球が切れることも多く、(これの金額がすごいらしい!)
そのため大型発電車を使用し、電圧を下げて球を切れにくくする対応したそうです。
当然、電圧を下げるとライトの色温度が下がるので、そこをフィルターで調節して
撮影を続けたそうです。
発電車のレンタル代とフィルター代を足しても、スタジオの電気を使用した場合と
球切れ代よりも安く挙がったそうです。
「ガメラ」のヒットで作られた「ガメラ2」では予算の関係上、
大映スタジオ自体も使用できず、本来テレビ映画の撮影所である
東宝ビルトスタジオ(ウルトラマンシリーズなど撮影している)を
使用したそうです。
これが今の日本映画界の現状でもあります。
ネタズレ失礼しました。
180 :
179:02/06/28 14:15 ID:jQUrv7aS
181 :
166:02/06/28 14:41 ID:Cfby3vmJ
>>169 え〜吐夢監督に美術センスが無いと言いたかったのではなくて、美術センスが溢れているからこそ、当時セット美術、照明等の最高峰であった大映であったら、より素晴らしい作品が残せたのではと言いたかったわけです。
晩年の東映の扱いにも不満だった物で、誤解を招いたようですいませんでしたm(__)m
182 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 14:50 ID:MTQCgLE9
飢餓海峡は悪くはないが、内田作品の中では、
世間の評価ほどのものではないと思う。
血槍富士は好きだ。
宮元武蔵の映画は、この先、あれほどのものは出てこないだろう。
184 :
名無シネマ@上映中:02/06/28 15:19 ID:svgZZP/M
同じく東映に巨匠として迎えられた田坂具隆監督はどうですか?
185 :
126:02/06/28 16:14 ID:fcmrq7GV
>>179 撮影所衰退期以降の日本映画は、予算に応じて、スタジオを使いわけるのが当然に
なっているわけですが、それが、スタジオの力を高めることに寄与していない(むしろ、
マイナス)のは辛いですね。なぜ、大映京都が消えたのか、疑問だったんですが、
恐らく、しっかりした設備が、コスト的に足を引っ張ったんでしょうね。
そういえば、「ガメラ」シリーズの屋外オープンは、確か日活撮影所の空き地でしたね。
186 :
179:02/06/28 17:33 ID:1NBOaIA1
>>185 「ガメラ」シリーズのオープンセットは世田谷の東宝ビルト内の敷地の中で
撮影されています。
この敷地は古くは黒澤組の「用心棒」の宿場町、五社組の「雲霧仁左衛門」等の
時代劇オープンセットも作られた場所です。
にっかつ撮影所の多摩川沿いにあった旧駐車場跡地も使われたかもしれません。
187 :
141:02/06/29 16:26 ID:4wD04drS
大映出身の監督ってあまり出てないね。
池広一夫にしても三隅研次、安田公義にしたって「股旅もの」や「眠狂四郎」などいい仕事しているのに
なぜか大映倒産後の映画製作に恵まれていない、
個人的には安田監督が撮った「大魔神」がいい
188 :
名無シネマ@上映中:02/06/29 23:55 ID:O4rcssEb
横スレだが
>>166に同意。内田吐夢は、モノクロ時代はともかくカラーになってからは、
見るたびに、東映ではなく、大映ならばなあ、と思う。ともかく東映は照明や美術がひどすぎ。
吐夢作品にこそ、陰影を使った重苦しいばかりの大映カラーが似合っていたのではないか、と。
でも、長年、中国にいた吐夢が赤に染まっているとして、どこも受け入れず、東映だけが受け入れた
のも事実。そのあたりはしゃーないね。
吉村は、松竹時代で終わった人。近代映画協会時代は、新藤に強姦された時代。「眠れる美女」ひどかった!
田坂はもっと評価されるべきでしょう。とくにあまり見る機会のない大映時代の作品、とくに
アジアでは「羅生門」とともに大きな影響を与えた「雪割草」を!
189 :
名無シネマ@上映中:02/06/30 02:10 ID:rW6qZytX
吐夢監督が不幸だったのは189さんも指摘の通り赤に染まっていた監督を映画会社が受け入れなかったのと、時代劇を作っていたところが結局東映しかなかったという点にある。
当時どこの会社も時代劇より現代劇を制作していたからねぇ。
190 :
名無シネマ@上映中:02/06/30 02:31 ID:Aha47K8q
>>189 突っ込みをいれるようでスマンが、
なんで時代劇を作っていた必要があったのでしょうか。
もともと吐夢は現代劇の監督。受け入れ先が東映だったから時代劇を作り始めたのですけども。
日活多摩川では時代劇なんて作っていませんがな。
191 :
名無シネマ@上映中:02/06/30 02:36 ID:3kq4NXzS
>>188-189 全然違います。
東映の前身東横映画はマキノ満男(光雄)など満映からの帰還映画人が起こした会社。
傾向映画に流れた戦前からの映画会社に反発する形で発足した新東宝と同じく、
どちらかというと映画人の意思を尊重し、ちょっと右翼的傾向もあった。
内田吐夢は終戦直前に満州に渡り、結局映画も撮らずおまけに甘粕正彦の自殺も
防げなかった形で長い残留生活を送ったが、帰国してまず訪ねたのは戦前からの
知己であり、彼を満州に招いたマキノ満男のところだったらしく、たしかマキノは
内田の帰国後の復帰にも尽力していたと思う。
だから内田はマキノが企画を立てた『血槍富士』を東映で撮って、以後東映に籍を
置いたというわけ(『たそがれ酒場』と『真剣勝負』を除く)。
山口猛によれば東映は満映のカラーを受け継いでいるというし、確かにああいう
極限まで明るく照らすことで豪華さを醸し出す照明は後期満映譲りなところもある。
正直、
>>188-189は東映を過小評価しすぎ。大映のマニアックなのがベストというのは
ちょっと初心者的意見みたい。
192 :
191:02/06/30 02:46 ID:3kq4NXzS
>>190 内田吐夢の原点は日活大将軍と日活太秦で作った時代劇だよ。
『仇討選手』は確か観たような記憶あり。
東映京都に戻ったのは太秦という故郷に戻るようなものだったんだろう。
ついでに
>>191で内田吐夢は戦後2本を除いてずっと東映にいたように書いたが、
『自分の穴の中で』(日活)を入れるのを忘れてた。これもなかなか重厚な
現代劇だったけど、『限りなき前進』を見た後だとちょっと暗さが耐えられない
ような気が。
193 :
191:02/06/30 02:51 ID:3kq4NXzS
もひとつ。
『血槍富士』はクレジットされている企画はマキノ光雄になっているが、
伊藤大輔、溝口健二、小津安二郎などがマキノの呼びかけで内田の復帰を
助けるような形で企画に参加している。
原作は井上金太郎の映画『道中悲記』でしたか。無声映画時代からの映画人は
そんな主義主張や思想云々じゃなくて友達の幅がけっこう広いっす。
194 :
189:02/06/30 11:39 ID:71ZFUYuB
吐夢監督、戦前に「土」という作品を作ったけど、戦後今井正が東映で「米」という作品を作った際、今井の面前で「今井君は農民を知らない」といって喧嘩になったらしい。
中国に何年も留まってたり。
結構吐夢監督は「孤高の監督」というイメージをもっているんだけど
195 :
名無シネマ@上映中:02/06/30 14:19 ID:Js68csSB
内田吐夢は映画に賭ける思いが強いためか、私生活では目茶苦茶だったらしいね。
しかし、晩年は仕事面でも不幸で、仕事がなくて悲惨だったみたい。
遺作の「真剣勝負」の撮影中に末期ガンで入院して、そのまま死去。
最後まで撮り終えることができず病床にいた監督の無念を思うと泣けてくる。
(結局「真剣勝負」の未撮影部分は助監督が演出、撮影開始から丸一年して完成、公開)
>>191 >極限まで明るく照らすことで豪華さを醸し出す
>ともかく東映は照明や美術がひどすぎ
これって矛盾していないと思いますけど?
197 :
名無シネマ@上映中:02/06/30 22:26 ID:51ySizM+
田坂具隆監督は「五番町夕霧桜」を東映で撮ってるけど、むしろ日活時代に撮った、「女中ッこ」をもう少し評価してもよいと思う。
198 :
名無シネマ@上映中:02/07/01 02:14 ID:xmSJCT87
>>191 あなた、『仇討選手』を見てるって、いったいおいくつなんでせう?
199 :
名無シネマ@上映中:02/07/01 02:17 ID:xmSJCT87
>>191 それにしても戦前の吐夢の原点が時代劇とは・・・すごい珍説!?
内田吐夢は中国抑留の間、共産主義を徹底的に洗脳され右翼から左翼に変身したと聞く
201 :
191:02/07/01 13:24 ID:Shlqmgs0
>>196 矛盾とかそういう問題じゃなくて、貴方は単純に具体例も挙げずに「ひどすぎ」と
言って拒絶しているだけ。それに対して私は具体例を挙げて肯定している。
>>198 だから観たような記憶があると言ってるだろ?最近、シネクラブも乱立状態だし
おまけに発掘フィルムもどんどん登場するから、記憶が曖昧になるのもあるんだよ。
悪かったな。
>>199 無知。
>>200 お前、映画がどうこうじゃなくて単なるミーハーウヨ坊だろ?
てゆーか、このスレに集まるヤツってみんなこんなクソばっかりか?
ろくに知りもしねーで映画監督の名前あげつらうんじゃねーよ、巨匠に失礼だ。
>>191 >傾向映画に流れた戦前からの映画会社に反発する形で発足した新東宝
傾向映画が流行したのは戦前の1920〜1930年代だが、それと新東宝発足と
何か関係があるのだろうか? 「戦前からの映画会社」とはP.C.L.→東宝のこと
だろうか? だとすると、やはり戦前の傾向映画と戦後の東宝争議には何も関係が
ないと思うが。
>>202さん
わたしも「傾向映画」ってサイレント時代の用語だと思っていました。
かように191氏の書込みには、細かい「?」がたくさんあるんですが、
一言レスすると、十倍突っ込まれそうなので止めときます。
ただ、191氏にこの調子で博覧強記されると、気の弱い方は書込みを
躊躇されるのではないかと心配です。
>>1さん、そう思われませんか?
204 :
191:02/07/02 00:07 ID:bTT3xfhP
>>202 「左翼映画」だね、スマソ。転向映画(そんな言葉があるかどうか知らないけれど、
松林宗恵はそう言って山本嘉次郎を批判していた)と書くつもりで間違えました。
>>203 確かに言い過ぎたとは思うけど、別に謝るつもりはない。
過去ログ見れば私よりも他の人の方がいい加減な決め付けをしてるんじゃないのかな?
内田吐夢が戦後唐突に時代劇を撮り始めたとか、その真意を詮索することもせずに
「かわいそう」だとか「美術や照明がひどい」だなんて出鱈目もいいところだ。
205 :
名無シネマ@上映中:02/07/02 01:40 ID:qDZS5Fbk
>>204 君も相当曲解してると思われ。
誰も戦後唐突に時代劇を撮り始めたんなんて書いてないし、「かわいそう」だとか
「美術や照明がひどい」とか、「出鱈目」に言ってるわけではない。
ただ「もし吐夢が大映だったら」とかとゆう「もしも」という映画ファン的なノリで書いて
るだけだろ。
「仇討選手」発見されたら、新聞記事になってますがな。
最近発見されたのは、吐夢の初期作品「少年美談・清き心」だが、もちろんこれも時代劇ではない。
具体例を挙げれば、東映はああいう陰影のないベカベカの照明で、薄っぺらいセット(これは美術費に
かける予算が他社に比べて少ないこと、セットの使い回しが多いことで証明できる)だからこそ、生まれた
作品群というのもあるわけで、たとえば澤島忠は大映の重厚な映像では才能は開花しなかったかもしれない。
吐夢の「大菩薩峠」と大映「大菩薩峠」を比較して、吐夢が大映で「大菩薩峠」を撮ったら、と想像するもの
おもしろい、と、「真意を詮索することもせず」に発言するが、どんなもんじゃろうか?
そういえば「花の吉原百人斬り」では、水谷良枝がペディキュアを塗ったまま花魁道中のシーンを撮ったことを
後悔しておったが、それはまた別の話。
206 :
名無シネマ@上映中:02/07/02 01:53 ID:3aSOF8C1
>>205 >「仇討選手」
これは、断片が現存しているよ。1分くらいしかないけどね。
>「少年美談・清き心」
5・6年前だったか、アテネで上映されたときは、故水島道太郎が来ていた
な。子役時代の作品なのよ。もうすっかり一般人になっちゃって、スター気
取りのない、いい人だったな。田中眞澄のやる気のない講演態度が凄かった(w
>澤島忠
大映にも、軽妙時代劇の系譜はあるけどね。
でも、伊藤大輔は各社で撮れたんだから、吐夢も、と期待するファンのif
ぐらいは、許容されてエエんじゃないか?
208 :
名無シネマ@上映中:02/07/02 02:45 ID:9TPSKtwW
209 :
191:02/07/02 03:05 ID:JYZKT9a6
>>205 ちゃんと過去ログ見て物言ってるのか?
>>190のキティなタワゴト。
>なんで時代劇を作っていた必要があったのでしょうか。
>>188の誤解を招く言いざま。
>ともかく東映は照明や美術がひどすぎ。
>でも、長年、中国にいた吐夢が赤に染まっているとして、
どこも受け入れず、東映だけが受け入れたのも事実。そのあたりはしゃーないね。
こいつら、内田吐夢に死んで謝れ(w。
出来なかったら、映画村行って照明屋さんに天井ライト落としてもらえ。
>>205=
>>188だとして、188はとても「ifを期待するファンの夢想」とは思えないぞ。
単に「東映エラクナイ、大映エラーイ。大映ちゃんちゅきちゅき」と言っているとしか
思えないが、どうか?
210 :
@:02/07/02 08:59 ID:AMFqC3x0
正直、東映の美術を素晴らしいと思った事は少ないなぁ
極限まで照明を照らす事で豪華さを醸し出したとそうですが、その豪華さを感じた事はない
陰影が無く奥行きがないという印象しかない、色落ちしていた事も原因だろうが
リアリズムを追求していた内田吐夢ならば、そんな照明を売りとする東映よりも、リアリティ重視(?)の美術だった大映の方が馬が合ったと思うよ(191さんに言わせれば映画初心者の見方なんだろうが)
そういえば東宝の美術スタッフ(大道具関係)は月に一、二度、大映に足を運んでたらしいですね
黒澤監督が大映で「羅生門」を撮った時に感心しての事らしいです。
仇討ち選手はリメークされています。数年前にも「仇討ちでござる」の改題で
堺正章と植木等の主演で舞台で再演されています。その前に、このコンビでテレビドラマ
になったそうですから、見たような気がするのでは...
212 :
名無シネマ@上映中:02/07/02 10:29 ID:1TKJxuKx
>>210 以前から東宝のセットは大映に近い物があると思ってたので思わず納得だったYO!
213 :
名無シネマ@上映中:02/07/02 18:54 ID:Aly1Xsn1
>>211 堺正章と山口果林の「仇討選手」なら十数年前に見ました。
二時間枠のテレビ時代劇でした。よく覚えていませんが・・・
「仇討選手」って原作があるんですか?
原作から脚本化したんでしょうか?
214 :
名無シネマ@上映中:02/07/02 20:40 ID:MRyH3oP1
215 :
213:02/07/02 22:11 ID:KhtFk4Rb
>>214さん、ありがとう。
じゃ舞台やテレビは、映画から設定とストーリーだけ頂いたわけですね。
東宝で百恵・友和映画を撮っていた西河克己監督は既出でしょうか?
公開当時はアイドル映画だと馬鹿にして見ませんでしたが、数年後テレビで「伊豆の踊子」を見て吃驚!
ある意味、原作超えていると思った。
その後、石坂洋二郎原作「何処へ」の日活版(高橋英樹)と東宝版(加山雄三)が同時期に放送されたので、
比べて見たら同じ原作とは思えないほど、西河監督の日活版の方が面白かった。
いつか襟を正して見直さなければと思いながら、これしか見てないんですよねぇ。
腕のいい職人ってだけじゃないような気もするんですが・・・
「気」だけ、なんですけどね。
216 :
名無シネマ@上映中:02/07/02 22:55 ID:HNDZVlrs
>>215 西河克己は、ワイズ出版から出ている「西河克己 映画修業」で、だいたいのことは
わかります。あんな知識人タイプの人が、職人に徹していたというのは面白い。
日活版「若い人」も西河だったと思いますが、小百合ちゃんが可愛すぎて、もうシンボー
溜まりません。職人で、ロリコン。オタクの夢を、撮影所の機構を駆使して実現した偉人です。
もっとも、なぜ、あれだけの人が、天尾完次と組んで、戸塚宏マンセー映画「スパルタの海」
(未公開)や、「一杯のかけそば」(笑)やらを撮るのか、謎ですけどね・・・
西河克己マンセー!
美しい庵主さんマンセー!
218 :
213:02/07/03 01:38 ID:p+vEYodx
>>216ありがとう
>職人で、ロリコン。オタクの夢を、
そ、そーゆー人なんですかあ?ほんとにい??
そういえば西河さん、自分はリメイク作品を一番多く撮った監督だと言っておられましたね。
でも、百恵ちゃんの引退記念作の「古都」だけは市川昆ってのは、西河さんに失礼じゃないか、
と思いましたね(原作好きなんで見ましたけどね)。
219 :
◆wv.jzWIE :02/07/03 04:05 ID:BObAkHOh
逢染夢子さん主演で「人妻真珠」という作品があるのですが、
先日話題になった菊池寛の真珠婦人が原作ではありませんわよね。
ストーリーを調べましたが出てこないのです。
スレ違いなのでsage
あ、今日は若尾あや子さんの続十代の性典を観ました。
>>219 愛染恭子かと思いました・・・・
逢染夢子って聞いた事あるような・・・あいぞめ
隣の八重ちゃんかな?
221 :
名無シネマ@上映中:02/07/03 21:32 ID:dhfGFOAL
おゆめマンセー。今やアルツハイマーでボケてるらしいが、幡ヶ谷の住所に励ましの手紙を書こう!
>>219 逢初夢子主演「人妻真珠」は芥川賞作家:菊村到の父親で作家の戸川貞雄の原作です
223 :
名無シネマ@上映中:02/07/04 02:17 ID:0u4cRHp0
フィルムセンターで『白い指の戯れ』とか『濡れた欲情・特出し21人』とか
『四畳半襖の裏張り』とか、ちょっとズレるが名作『野良猫ロック・セックスハンター』を
やるので、日活・ダイニチ・ロマンポルノで活躍した監督さんたちはどうですか?
村川透は当時から浮き沈みが激しかった。『哀愁のサーキット』は何じゃこりゃ?でも好き。
神代辰巳は、イマイチようわからんのです。『悶絶どんでん返し』は好きだけど。
でも、あれって一般公募のシナリオを映画にしたんだっけか?
長谷部安春は、『セックスハンター』だけで終わったような気が。ゴメン、個人的には
あとはダメだ。
70年代の日活は藤田敏八かなぁ
でも他は全く観てないのでsage
225 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 18:10 ID:w+rGGyl3
反応無監督に纏めてレス
蔵原惟繕 日活アクションじゃ一番バタ臭くて好きだった。退社後の作品が・・・なので語られないのが残念
堀川弘通 黒澤組では一番成功した感じ
山本嘉次郎 「馬」しか観た事無いや、晩年は悲惨だったらしひ
滝沢英輔 芦川いづみが可愛い!
山本薩夫 左風味薄の娯楽作が好き、今井正も同じ
池広一夫 漫画家とよく間違える
三隅研次 リアルな街が素晴らしい、京都を題材に現代劇を撮って欲しかった
安田公義 職人さんそれ以上でもそれ以下でもない
村川透 あぶない刑事・・・・・・
神代辰巳 原田美枝子は天才だった
長谷部安春 「みな殺しの拳銃」凄すぎ
226 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 19:32 ID:lco8d5G9
堀川弘通、衛星でのインタビュー見たけど品が良い真面目なおじさんだったよ。
黒澤明がかわいがってたのもわかる気がする。
「裸の大将」でスター監督として認められて、オファーが殺到しても
客寄せだけのシナリオはやりたくないと、そうとう断ったそうだ(寡作だもんねこの人)
「女殺し油地獄」は堀川版がベストの出来。
そういや「三文役者」に監督役で出てたね。
227 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 20:39 ID:D306hvDo
東映の職人監督 小沢茂弘はどうでしょう?
228 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 20:52 ID:bYr9mOxW
>>225 俺は「村川透」と聞くと「探偵物語(言う迄もなく有名なTVドラマの方です)」を思い出します。
229 :
228:02/07/05 20:56 ID:bYr9mOxW
すいません、ちょっと板違いのレスで失礼しました。
230 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 20:58 ID:EFs3SWtt
黒沢組直系では森谷司郎も忘れてもらっては困る。
堀川弘通監督は黒澤組の「トラ・トラ・トラ!」の時、B班の監督を
黒沢さんに依頼されたがギャラが折り合わないとの理由で断ったそうだ。
代わりにB班監督になったのが佐藤純弥監督。黒澤さんの降板と共に
降りちゃったけどね。
231 :
230:02/07/05 21:01 ID:EFs3SWtt
突っ込まれる前に(w
黒沢→黒澤の間違いです。
232 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 23:16 ID:Y/1zTc3j
小津組で大成したのは今平ぐらいか?(ってよりも今平は川島門下かや)
233 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 23:25 ID:6Vj9nY2Q
蔵原が退社後に撮ってたテレビは見ごたえあるの多し。
234 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 23:38 ID:50lcNjIX
>蔵原&村川
70年代のTVで才能を使いきってしまったといってみるテスト
235 :
名無シネマ@上映中:02/07/05 23:53 ID:guldSycW
>>225 三隅の「古都憂愁姉いもうと」は見てないの。
松竹の山根成之や貞永方久あたりはどうですか?
世にも不幸なデビューを果たした2人ですが。
236 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 00:30 ID:mwr8WON2
山根監督は面白い画面作りで好きな監督の一人。
あんまり語られないけど。
「同棲時代」の由美かおるの赤いシーツや
「続同棲時代」の左とん平の三色顔など、最初の頃の作品では
カラーを意識していろんな色をたくさん使ってサービスしてます。
「愛と誠」の同じ所を何度も歩くシーンとか
「港のヨーコ・ヨコハマ ヨコスカ」のタイトルシーン、
「パーマネント・ブルー 真夏の恋」の、船に「ぼくのこころ」と彫る
シーンなど印象的。
わりと普通の「黄金の犬」「五番町夕霧楼」もなかなか面白い映画でした。
貞永作品は「嫉妬」のルリ子さんと志麻さんのキスシーンが見物。
水を飲ませるだけだけど。
「夜が崩れた」も良い映画。音楽が佐藤勝で寒い日に見ると沁みる。
「必殺仕掛人 春雪仕掛針」これもテレビ版どおりの面白さ。
「球形の荒野」「童貞」も見たけど個人的にはもうひとつでした。
237 :
235:02/07/06 01:08 ID:xM7yyzrx
>>236 おお、早速のレスありがとうございます。
私も、山根&貞永の確信犯でやってるへんてこ具合が気になります。
貞永作品だと単独デビュー作の「黒の斜面」もいいですね。岩下志麻が妻で市原悦子が
愛人という反則技のキャスティング。
238 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 02:54 ID:rfyJe27c
「黒の斜面」
忘れてた。恐い妻と恐い愛人。
加藤剛さんは「影の車」と、この映画のイメージがダブってしまう。
239 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 02:58 ID:NQq3LZQq
>>228 村川透といえば「遊戯」シリーズのほうが先に思い浮かぶ気がするんですが、
世代間格差でしょうかね?
日活ロマンポルノ後期は曽根中生で持っていたようなところがあるけど、
曽根作品って、一般映画(嗚呼!花の応援団とか)以外はちょっと今見直すと
つらいものがあったりなんかしちゃったりして。「悪魔の部屋」なんか(以下略)。
さっき「悪魔の部屋」って書いたところで思わずリロードしちゃったんですが、
でも「天使のはらわた 赤い教室」は名作中の名作だと思う。
241 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 03:24 ID:rfyJe27c
>>227 現在東映チャンネルで小沢作品シコシコ録画して貯めてます。
「まぼろし怪盗団」シリーズとか「警視庁物語」シリーズとか
シリーズ物が多いですが、「アマゾン無宿」「ヒマラヤ無宿」の2本は
怪作と言いましょうか、珍作と言いましょうかとにかく面白いです。
自分で取材して脚本を書いた「博徒」とか「賞金首 一瞬八人斬り」
とか娯楽作品としてかなり面白いです。
東映一筋で終わってしまって、ちょっと勿体無かったかな。
>>235 助監督籍のままデビュー作を撮ることはよくあるが、
共同監督というのはあまり例はないだろうな。
243 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 11:39 ID:YMvVn+Lb
>>242 共同演出といっても、実際は殺しのシーンと芝居のシーンでパート分けして2班体制で
とったみたいね。
それにしても、なんでそんな形になったのかな。
「復讐の歌が聞える」っていえば、中村敦夫がビルの上で逆さ吊りにされてたね。
244 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 12:11 ID:tqEkon7S
村川透の作品で1番好きなのは光クラブをヒントにした夏八木勲主演の
完全犯罪映画「白昼の死角」です。
冒頭、岸田森が歌いながら焼身自殺する所からかなり引き込まれました。
村川監督はこういう犯罪映画もソツなくこなせることを見事証明した作品。
丹波哲郎、千葉真一、成田三樹夫、西田敏行など脇役も豪華。
天知茂も出演、例の明智そのまんまの演技ですけど。
ただこの作品の評価が未だなされないことがもどかしいです。
245 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 12:40 ID:UsISF2b0
>>239 え? 「悪魔の部屋」、面白いけどな・・・曾根中生って、映画のあらゆる
可能性を追求した人という印象があるけどね。評判が悪い「スーパーGUNレディ・
ワニ分署」も、取り壊し中の日活撮影所でカーアクションしたり、好き勝手
やってる。冒頭、クルマが・・・・・くる場面も、それまで延々、関係ない
お茶の間をぼーっと映すという、映画でしか許されない挑戦的な演出。凄い。
行方不明の曾根は仕方ないけど、再評価された小沼勝あたり、撮ってもいい
のにな。やっぱ、あんだけ周囲に当たり散らす人は、ダメなのかねえ?
246 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 16:22 ID:m56ZzbYG
>>245 あ、あれは日活撮影所でしたか。
小沼勝は時折テレビのサスペンスを撮りますね。でも、片平なぎさと船越の
温泉刑事ものが多かったりするけど。
247 :
245:02/07/06 20:39 ID:kWxp9Wjj
>>246 小沼さんは、もう何年も、TVは撮ってないよ。片平と船越のシリーズを撮っているのは、
ノムタカさん(野村孝)じゃなかったっけ? 小沼さんは、サクッと撮れば済むTV
ですら、現場でガンガンうるさく言うから、仕事がなくなったんだよ(悲)
小沼さんの口の悪さは、シャレになってないらしいからな・・・「S&M」なんか
甘いもんだってよ。会った人は、異口同音に、「あんないい人はいない」って言うん
だけどね。でも、現場組んで仕事としてやるのはイヤなんだよね(苦)
元日活でいまだにTVを撮れるのは、松尾昭典・斎藤光正・野村孝・長谷部安春・
田中登・黒沢直輔・澤田幸弘・小沢啓一・・・こんなもんか?
結局、映像産業で保っている人は、人柄がいいとか、現場仕切りが巧いとか、役者
に信頼されているとか、撮りが早いとか、賞が獲れるとか、純粋な仕上がり以外の
部分の評価だよね。芝居にダメ出されるのイヤがるスターも多いってよ、T村正和とか(噂)
かつて、故加藤泰がその演出力ゆえに、仕事がなかったように、演出オンリーの人は
ダメなんよ。
小沼さん、人柄はお人好しだけど、現場は恐怖支配だし、役者は怒らせちゃうし・・・
小沼さんと親しいけど、自分の仕事には絶対に呼ばないプロデューサーもいるしね。
主導権のあるスターに好かれているわけでもないし・・・受難だなあ。
248 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 21:05 ID:lc21h2T7
>>235 最初の場面の時間と空間の処理はすごかったですよ
というか僕はKBS京都テレビの『中島貞夫の邦画指定席』をよく見てるのですが誰か京都人の人います?
マキノ、三隅、森などのカラー作品をよくやってます
はっきり言って画質は最悪ですが、見れないよりはマシなので
座頭市などの有名なのはモノクロだったりしますが
249 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 22:20 ID:xOHjYNoe
>>247 ロマンポルノ以前にデビューした監督が殆どっていうのもすごいよね。
東映出身だと鷹森立一とかが未だに撮ってるし。
250 :
名無シネマ@上映中:02/07/06 22:46 ID:6bbktAv+
2時間ドラマって才能の枯れた監督の墓場と思ってたけど、みんな観てるのね
興味が出てきたので今度観てみますじゃ
251 :
名無シネマ@上映中:02/07/07 00:31 ID:qOKBxQot
山下耕作監督ってどうなんだろう?
「極道」シリーズが最高
252 :
名無シネマ@上映中:02/07/07 00:54 ID:dH5adDdM
>>251 息子がテレビの「盤嶽の一生」で監督デビューしたよ。
253 :
名無シネマ@上映中:02/07/07 01:34 ID:sd0Sh8ev
>>251 80年代以降は、余りの稲川会礼賛に面喰らう「修羅の群れ」とか、モデル(のちのバブル期に、
投資バクチで大損して自殺した波谷守之)に気を遣い過ぎでダメだった「最後の博徒」とか、
ネタは最高なのに死ぬほどつまらなかった「アナザーウェイ D機関情報」とか、そんな
んばっかしだったな。なんでも、酒の飲み過ぎで、いいモノが撮れなくなったと囁か
れているらしい。
それでも、晩年、教育映画とはいえ、好きに撮っていたらしいのがせめてもの幸いか。
オレ、観てないんだけど、山下さんの教育映画、観た人います?
254 :
228:02/07/07 08:25 ID:REUiGk8T
>>239 いやいや、書き込み不足でとんだ失礼を。
私もあの一連の「遊戯」シリーズの監督をしていたのは知っていましたが、
具体的な作品の記憶がおぼろげだったので、敢えて書かなかったんですよ。
前に数作まとめて深夜にTV放映していましたが、ズッコケオチが多かった
気がしたのは私の記憶違いでしょうか?
255 :
(-:02/07/07 21:38 ID:hjslSxpu
狸御殿シリーズで有名な木村恵吾はどないだす?
ある本には「巨匠への道もあったのに御用聞き監督に終わってしまった」とありました
初期の作品には唸らせる物があるのでしょうか
256 :
名無シネマ@上映中:02/07/08 00:35 ID:pqj5R8sE
「馬喰一代」しか見てまへん。
これ見たら確かに巨匠への予兆は感じます。
でも初期作品じゃなかったか?
257 :
名無シネマ@上映中:02/07/08 00:44 ID:zesNmK6Z
チェッカーズ「TANTANたぬき」も狸御殿シリーズの一本だと知って吃驚でひた
258 :
名無シネマ@上映中:02/07/11 23:44 ID:JMG7BoF8
木村恵吾作品は、神経痛の三船が印象的な父親役の「馬喰一代」とか
狸にならない狸映画「狸穴町0番地」とか数本見てますが
「幸福を配達する娘」(55)これがなかなか良かったです。
七人兄弟の末娘フキコは、家族をつなぐ糸のような役割で、
家から出て自立している兄や姉から、退職した父のためお金を集めて歩く。
ラストは下宿中の男と結ばれ家族そろってハッピーエンド。
心やさしいいい映画でした。
初期作品ではないですけど。
259 :
名無シネマ@上映中:02/07/12 15:28 ID:Ub67+tcX
松竹メロドラマ監督=大庭秀雄はどうでしょう?
260 :
名無シネマ@上映中:02/07/12 19:26 ID:VqEWJ1S6
大庭監督は「君の名は」とか「長崎の鐘」が有名な作品になるのかな?
島津保次郎の「愛より愛へ」の脚本を書いてますが、これが良い映画でした。
監督作品では
「命美わし」(51)が面白かったです。
自殺の名所のお堀近くに住んでいる一家。父親が予感がするたびサオにロープを
持ってでかけ人を助ける。音楽が印象的。
261 :
名無シネマ@上映中:02/07/12 19:46 ID:p8dGnvyl
私も「命美わし」が好きですね
出演者も演技者が揃ってたし、もう一度観てみたいな
262 :
名無シネマ@上映中:02/07/13 20:49 ID:4K+A3JsB
小津の助監督をやっていた斎藤武市はどう?
佐伯清監督が亡くなられました。ご冥福を祈ります。
昨年テレビで山本晋也に伊丹万作監督の思い出を元気に語られていたのが印象に残っていました。
264 :
名無シネマ@上映中:02/07/17 23:44 ID:Tjk+PkBr
「佐伯」というと駅前シリーズの佐伯幸三を思い出してしまう。
265 :
名無シネマ@上映中:02/07/18 00:19 ID:Yqhz86mk
スレが立ったのにすぐに沈没した木下恵介も
ここの仲間入りでよいですか?
266 :
名無シネマ@上映中:02/07/18 02:19 ID:F6bT0KIq
>>262 武市監督ならやっぱり「渡り鳥」シリーズでしょうね。
でも「愛は降る星のかなたに」(56)のようなちょっと社会派っぽいのも
好き。あとは「姐御」(69)もよかった。
267 :
名無シネマ@上映中:02/07/18 15:18 ID:M+DxWAIE
>>266 デビュー作「姉さんのお嫁入り」は後年の作品と違って小津っぽい作品だったらしいですね
誰か見た事ある方います?
268 :
名無シネマ@上映中:02/07/20 02:17 ID:CVuvrfZa
「太陽を盗んだ男」を撮った長谷川和彦監督を語って良いのはこのスレですか?
269 :
名無シネマ@上映中:02/07/20 04:04 ID:lr7H7bNc
>>259-261 大庭秀雄は佐分利信主演の「帰郷」が良かったと記憶している。
なんか当時としては邦画離れした作品で、妙な後味の作品だった。
270 :
名無シネマ@上映中:02/07/21 06:37 ID:GLGiDDGv
>>23 超亀レスだが・・・。
>「四谷怪談」で岡田茉莉子の顔を崩れさせなかったヌルさ
ハァ??????????
今さっき浅草東宝のオールナイトから帰ってきたんだが、
もう上映機会のほとんどない映画だからって、出鱈目言うのもいい加減にしろよ。
271 :
@:02/07/21 11:46 ID:w4T269OM
22&23は映画秘宝系のDQN映画オタクなので笑って許してあげましょう
というか、このスレって見てないくせに見たような妄想言うキティ多すぎ。
>>23とか、
>>271が言うように秘宝でマスかいりゃいいものを、マスかき中に
見た妄想を現実と勘違いしやがって書くから、「ええ?そうだったかあ?」と
忙しい中わざわざ浅草まで行って確認しなきゃならなくなるからいい迷惑だ。
内田吐夢の伝記読んでないような奴とか、JMDbのリスト丸写しして恥かく野郎とか
お前らに日本映画語る資格も権利もねーよ。
お前らが手軽に見られる長谷川ゴジの映画でも語ってな。その代わり
>>23みたいに
嘘つかねえようにちゃんとビデオ見直してから語るんだぞ。
それが出来なきゃ、とっとと削除依頼出してマスかいてろ、アホどもが。
273 :
名無シネマ@上映中:02/07/22 03:27 ID:r5T+Tw5f
妄想系の書き込みは私も苦手だけど、272さんの言動が一番痛い
そんな晢を立てる事か?
こんな書き込みされたら誰も参加しなくなるよ
不満が有るんだったら自分でスレ建てて管理すれば
274 :
名無シネマ@上映中:02/07/22 04:31 ID:t872EwJw
>>272 で、どうして内田吐夢の原点が時代劇と言い張るのか教えてほしい。
マキノで時代劇の役者をやったというのはナシよ。
275 :
村上龍:02/07/22 04:49 ID:04xQhkRc
お忘れかな?
276 :
名無シネマ@上映中:02/07/22 06:10 ID:Lk2eXnb0
278 :
名無シネマ@上映中:02/07/22 07:40 ID:Lk2eXnb0
だからお前のスレ作れって行ってるだろ!
自分で理想のスレたてろよ
279 :
名無シネマ@上映中:02/07/22 15:16 ID:VAaWjKXP
西村 潔監督
「白昼の襲撃」は数少ない日本のアクション
映画の傑作の一篇
281 :
名無シネマ@上映中:02/07/22 19:23 ID:Bm+aGOIL
仕切直しで島耕二なんかどうでしょう?
戦前の「風の又三郎」なんか好きです
283 :
名無シネマ:02/07/22 21:17 ID:Q4ZQHFCW
>>279 同感です。この映画を見て西村監督好きになりました。
デビュー作の「死ぬにはまだ早い」(69)も、若者がスナックで人質を取り立てこもる
よくあるパターンのストーリーですが面白かったです。
テレビドラマではわりと軽い感じですが、映画の方では「凄い奴ら」「黄金のパートナー」が
そんな感じでできてます。艶物コメディの「男売ります」も、まるで毛色が違って面白かったです。
>>281 島耕二作品もテレビでやると必ず見ます。「銀座カンカン娘」(49)のミュージカル仕立て、
「リルを探してくれないか風の噂のリル」(52)の駅でたむろするミュージシャン達など
印象的。
「風の又三郎」のような子供を主役にした「幻の馬」(55)これも感動的ないい映画で
競走馬にされてしまう馬と子供のお話。
サラリーマン怪談物「怪談おとし穴」(68)これも面白かった。
出世コースをなんとかつかんだ男が、ジャマな女を会社の
パイプシャフトの中へ突き落とす。おそろしや〜。夏場なのでまたやらないかな。
284 :
名無シネマ@上映中:02/07/23 01:37 ID:SiZvKXZS
>島耕二
「宇宙人東京に現わる」しか知らない・・・
岡本太郎デザインの宇宙人と風変わりな展開が印象的でした
285 :
内田有作:02/07/23 02:30 ID:St9hF71f
バカたれが!
286 :
名無シネマ@上映中:02/07/23 06:12 ID:k853srZ/
トムさんは、俗っぽくって好き。
個人的には大菩薩峠3作品は笑える。
>>282 なんか、ずっと以前のカキコに噛み付かれてたんだな。そちらのように
毎日が夏休みじゃないんで、スレもたまにしか見てないんだよ。
亀レス許したもれ。
「四谷怪談」では当初、慣例通りに顔の爛れる特殊メイクを施そうとしたが、
岡田茉莉子が断固拒否したために、メイクもほんの申し訳程度、描写もごく短く
しかもいわゆる四谷怪談映画とはまるで違って、おどろおどろしさや怖さを
微塵も感じさせない綺麗綺麗なイメージでまとめているわけで(村井博のキャメラは
真っ赤に褪色したプリントでは真価はわかりづらいが)。若杉嘉津子や稲野和子や
藤代恵子とは真逆であって、当方としてはあの程度で果たして顔を崩したといえるのか、
と思ったゆえに、そのへんを踏まえて書いたまでだったんだが。そして
顔うんぬんよりもむしろ、そこで中途半端に妥協した豊田の「ヌルさ」の方を
強調したかっただけなんだけど。
最初に豊田を持ち上げた
>>20も、
>>24では「岡田茉莉子の顔を
崩れさせなかったのは製作の佐藤=椎野コンビがこれを文芸映画に
する意向で話を進めていたから」としているから、作品の評価は
ともかく、顔の描写に対する認識は近いのかもしれん。すると
>>24も同罪か(W
まあ、誤記だというのなら素直に認めますよ、スマソでした。これでいい?
しかし、ずっと以前の、たった一行のカキコに出鱈目だ、妄想だ、嘘だ、
マスカキだと粘着三昧、ご苦労様でした。
288 :
名無シネマ@上映中:02/07/23 20:52 ID:lY3s8RMW
>>287 あっちこっちのスレでも粘着ぶりを発揮しているキティに謝ることはない。
映画ばっかり見てると妄想入った自己チューになるという典型的境界型人格障害
なんだから。「現代人」の池部良程度のモラルもなく、「汗」の島耕二ほどのユ
ーモアもないキティの野暮天。
289 :
名無シネマ@上映中:02/07/24 12:52 ID:iGMgtzYy
もう内田吐夢の話題はやめてね。1人の基地害が調子乗り出して迷惑だから。
やりたかったら専用スレ立ててね。
291 :
名無シネマ@上映中:02/07/24 23:42 ID:pUPmQB7u
野村芳太郎監督は?
「迷走地図」は何度も見たんだが、この映画野村組常連の西村晃が出ていなかったのは残念。
勝新には悪いが 彼には「大物政治家」の役は似合わない。
その一点で、この作品は駄作だと思っている
293 :
名無シネマ@上映中:02/07/25 06:29 ID:OGW2EQhn
大体、おまえ誰か分かったから今度浅草東宝で見かけたら後ろから蹴りを入れてやるから覚悟しな!
>>293 後ろからなんて喧嘩弱そうな事言ってないで正面から逝きな。(w
295 :
名無シネマ:02/07/25 22:32 ID:THnqBA5D
>>291 コメディからシリアスな物までなんでも撮ってしまうので
好きな作品が多いです。有名な「砂の器」や「張込み」よりも
「でっかいでっかい野郎」(69)や「白昼堂々」(68)の方を何回も見てます。
今月CSで見た「おはなはん」に、「鬼畜」で本妻と愛人をやっていた
岩下さんと小川さんがまた本妻と愛人(になりそうだった人役)で共演していて
興味深かったです。「あの橋の畔で・完結篇」の、前三部と違った雰囲気の難病映画的な
暗さや「続拝啓天皇陛下様」も暗くて良かった。
ジサクジエーン(・∀・)
で、散々煽っておいて、いざ
>>287がちゃんと応えると、だんまりを決め込む、と。
298 :
名無シネマ@上映中:02/07/27 10:38 ID:FkGmEOzt
age
長嶋監督が一番偉大。
300かっぱらい
301 :
名無シネマ@上映中:02/07/28 19:54 ID:PUQXTI/q
>289
内田吐夢さいこう。
『血槍富士』『大菩薩峠』『飢餓海峡』『花の吉原100人切り』『宮元武蔵5部作』などなど。
戦前にも大変な傑作があった。
なぜフランスなどで見直しがされないんだろう。ふしぎ。
302 :
名無シネマ@上映中:02/07/28 21:06 ID:lAuCcRou
佐藤純弥は?「新幹線大爆破」「北京原人」など
名作、駄作関わらずあの大味っぷりがたまらんのですが。
日本のレニーハーリンでしょ。
303 :
名無シネマ@上映中:02/07/28 21:29 ID:HrQc+gnN
町田
304 :
名無シネマ@上映中:02/07/29 00:58 ID:GrpzTKEe
松竹京都の松野宏軌とかはいかがでしょうか。マイナー過ぎますかな。
305 :
名無シネマ:02/07/30 14:17 ID:VjjZL4xJ
>>302 街中を馬が疾走する「君よ噴怒の河を渉れ」と「植村直己物語」がよかった。
>>304 チープな骸骨がいっぱいの「吸血髑髏船」と、お坊ちゃんヤクザの田村正和の
「侠勇の花道 ドス」しか見たことない。
このキャストが面白く、父親役月形龍之介、組を潰す為の送りこまれる菅原文太、
古い任侠道を守ろうとする長門勇など出てます。内容はたいしたことないけど。
306 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 14:25 ID:aGMuM3ee
>>305 >街中を馬が疾走する「君よ噴怒の河を渉れ」
街中とは新宿駅東口、現在の「新宿アルタ」前の通り。
今じゃ絶対あんな撮影できないよね。
307 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 14:30 ID:KrFR82+l
308 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 14:52 ID:k/OCacFZ
>>304 名前知らなくても誰しもテレビ映画で一回は監督作を見てるだろうね。
309 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 15:52 ID:5Ilz07DG
日活の井田探、東映の村山新治、東宝の鈴木英夫など、プログラムピクチャーをひたすら
撮り続けた監督にもっと目を向けよう!
310 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 16:06 ID:/za8Xjcn
>>309 井田探は、小沼勝が、「熊井啓なんかより、ずっと才能があった」とまで絶賛した監督。
そこまで言われると気になるよな。
村山新治は、昭和30年代邦画ニューウェーブの一人だったらしいね。映芸
に、回想記を連載していた。増村保造とも親しかった。「美少女仮面ポワトリン」
かなんかに名前があったときはビクーリ。なんでも撮ってたんだな。
こういう、地味な監督たちの映画がフィルムで観られるのは、東京、それも
フィルムセンターとかぐらいか。CSだとガンガンやってるけどな・・・あれを
見始めると、もう仕事も勉強もできないだろうなあ。
311 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 17:24 ID:HTT94bFd
>>310 小沼勝そんなこと言ってたの?
井田探は「男の紋章」シリーズ数本撮ってるけど代表作って呼べる作品あるのかな?
しいて言えばテレビ「プレイガール」で弾けてたくらいなんだけど。
312 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 17:31 ID:oPcZIh1b
>>301 フランスにはシネマテーク・フランセーズの伝統があるからだよ
一朝一夕にできたわけじゃない
313 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 23:19 ID:DRJuqQ35
314 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 23:29 ID:5Pe8IIp/
新藤兼人はどうですか?「鬼婆」とか「三文役者」とか好きなんだが。
315 :
310:02/07/30 23:39 ID:uwhi5xAo
>>311 なんでも、井田探は、「小沼ちゃん。私はほんとは社会派の映画を撮りたいんだ」
とか言い出したとか。キネ旬の小沼本に出ているね。こういう人が、黙々と
撮り続けたおかげで、作家型監督は活躍できたんだな。
>>313 松野は京都映画のTVを陰で支えた監督。なにげなく、「京都殺人案内」を
観ていると、この人だったりする。必殺シリーズ最多登板監督。他の監督が
断った企画・脚本、スケジュールの都合で流れそうになった作品を、トラブル
シューティングし続けた監督。「吸血髑髏船」にしても、小林久三が、キイハンター
「幽霊船が呼んでいる」(監督=佐藤肇 脚本=高久進)を、テキトーになぞった
シナリオで、撮らねばならなかったそうだ。
316 :
名無シネマ@上映中:02/07/30 23:55 ID:aAaiwFS0
>>315 へえ、「吸血髑髏船」のその話は初耳。
小林久三の「雨の日の動物園」によると松野監督、初稿見たときから乗る気で企画通して
撮影終了してから船貸した会社からクレームついてズタボロにカットされた状態で公開
されたって。それで松野は大船を去り古巣の京都でテレビ時代劇を手掛けるようになった
みたい。
でも、小林の書いたことだから自分絡みのトコはかなり美談仕立てにしてるっぽいよね。
松野といえば、初期の必殺シリーズで工藤栄一や三隅研次よりも凝った構図の連続を
披露することもあったな。
317 :
310:02/07/31 00:19 ID:0qPcCUjA
>>316 そもそも、佐藤肇・高久進が小林久三と知り合ったのは、「吸血鬼ゴケミドロ」
なんだけど、高久が映芸の佐藤肇追悼特集で語ったところによると、「ゴケミドロ」
の時も、小林は「私はシナリオを書きに来たんじゃない。お目付役に来たんだ」
とか言って、書いていないそうだ。んで、松竹で怪談をやる際に、高久にアイデア
を求めたんで、キイハンターを教えたら、パクっちゃったとか。
佐藤肇も不遇の人だね。「ゴケミドロ」ぐらいしか観ていないけど、ほとんど
劇場用映画を撮れなかった人。「TVの方が、むしろ好きに撮れる」と、TVに
のめり込んでいった監督。お陰で、「特捜最前線」ヲタのヒーローだけどな。
>>314 新藤兼人好きな人なんているの?
あんまり友達になりたくないな。
319 :
名無シネマ:02/08/04 03:55 ID:f6v03TdL
>>317 佐藤肇は「黄金バット」(66)を今日見ました。千葉ちゃん主演でアニメを映像化したようで
音楽もアニメと一緒。宇宙一の存在になりたい為地球に惑星をぶっつけようとするネズミのようなナゾー。
それを阻止する国連の秘密組織が黄金バットに助けられて活躍。影を多用してていい感じ。
ナゾーの手下ケロイド、ピラニサ、ジャッカルの悪の三人組が面白い。
>>309 井田作品はSP物が多いようで「単車で飛ばそう」「東京ドドンパ娘」「トップ屋シリーズ」など見ましたが、
コメディ「天使が俺を追い駈ける」(61)これは面白かったです。三木のり平と吉永小百合が結ばれる話。
自殺しようとするが、なかなか死ねない三本木六平の所へ突然現れる殺し屋ヌーベルのバク(八波むと志)。
そこで自分の殺しを依頼するが、そこから急に運がよくなり死にたくなくなる。
長編では「夜の最前線 女狩り」(69)
田舎者の若い二人がヤクザ数人にからまれて女は強姦、連れ去られ、男はヤクザを刺してしまい刑務所へ。
寒い監獄内の男と、ヤクザにトルコでムリヤリ働かされる女の4年間が過ぎ、復讐の為帰ってくる男。
モノクロで暗い感じが、主役の和田浩治にぴったり。
鈴木英夫の映画は傑作が多く、気弱な電気屋さんが犯人を目撃してしまう「彼奴を逃すな」(56)とか
刑事の家の近くで脱獄犯が復讐する為潜伏するが、その犯人を誘き出そうとする刑事とその妻の話「脱獄囚」(57)とか
現金を盗んだ数名の男女が仲間の誰かに一人一人殺されていく「悪の階段」(65)とか、画家のモデルになる為山から降りてくる
野生児魔子の奇行を描く「魔子恐るべし」(54)とか、誘拐犯人のモンタージュ写真を新聞に発表してしまう若い記者の失敗
「危険な英雄」(57)とか、上役に愛人を取られてしまう情けない男の話「黒い画集 寒流」(61)とか
挙げたらキリがないけどどれも面白かったです。
320 :
名無シネマ@上映中:02/08/05 17:51 ID:Dbeyv91U
鈴木英夫は秀作を多く残した監督だけど、その作品を容易に見ることができないのが残念。
キネマ倶楽部でも「続・三等重役」と「その場所に女ありて」だけだったからなぁ。
そういえば「危険な英雄」は石原慎太郎主演だったね。
下手糞な演技が笑えた。役者には厳しい鈴木監督も、相手は新進気鋭の作家だから
あまり文句も言えなかったのかなぁ、物凄く良く出来たサスペンスタッチの
人間ドラマだったんですが。
>>306 そう言えば、寺山修司「田園に死す」のあの衝撃的なラストも
新宿東口だったね。
佐藤「憤怒」は知らないけど、寺山の方はゲリラ撮影っぽい。
322 :
名無シネマ:02/08/05 23:52 ID:x1gQRqUW
寺山「書を捨てよ・・」のチンチン型サンドバッグは面白いね。
>>320 石原氏はボクシング映画も監督してるし、実名で市川崑の「穴」でも
チョコッと出てきますね。関係ないけど「牛乳屋フランキー」で、2階に下宿している
金貸し学生のブーチャンが石原氏のパロディになってました。
323 :
名無シネマ@上映中:02/08/06 11:10 ID:hADXaa8+
>>322 東宝で1958年に撮った「若い獣」ですね。慎太郎唯一の監督作品。
藤本真澄が石原慎太郎に監督させると発表して、助監督達が一斉に反発した。
結局、助監督の中から一人監督に昇進させるということで会社と助監督達が和解して、
そして「独立愚連隊」のシナリオを会社に提出した岡本喜八が監督に昇進。
ちなみに60年代末の東宝アクションを担った西村潔は慎太郎の大学時代の親友。
324 :
名無シネマ@上映中:02/08/06 17:12 ID:hyYUwVSi
>>322 「牛乳屋フランキー」前にMXTVでやっていましたね。
市村俊幸が演じていた青年はそういう意味があったんですね。
スレ違いのレスで寸魔噂。
325 :
名無シネマ@上映中:02/08/06 18:51 ID:TP9kqGSR
>323
石原慎太郎はヨーロッパの監督と撮ったオムニバスがありませんでしたっけ?
ワイダやトリュフォーなど大御所がズラリ並んでる中に慎太郎氏の名前があって何故にと思った記憶があります。
326 :
名無シネマ@上映中:02/08/06 20:53 ID:+HMO8EjE
>325
二十歳の恋か。
>>325 「二十歳の恋」は
フランス編=トリュフォー
イタリア編=レンツォ・ロッセリーニ(ロベルトの息子)
日本編=石原
ドイツ編=マルセル・オフュルス(マックスの息子)
ポーランド編=ワイダ
ですな。
トリュフォー編はいわゆる「アントワーヌ・ドワネル」物の第二作で、
長編のビデオに附録でついてたので、これだけ独立で見たことあります。
なんでも石原編は例の小松川女子高生殺しをネタにしたもので、
相当暗そうな話ですな。
石原が在日に関連する話を撮ってるのも今では意外です。
(ただ当時の石原は天皇制も否定する反体制派知識人だったようですが)
328 :
名無シネマ@上映中:02/08/06 22:32 ID:w1MqJVf4
>「二十歳の恋」
何故に慎太郎氏が選ばれたんだろうね
「狂った果実」繋がりかな
329 :
はのじるし:02/08/09 17:01 ID:RV6d9O30
何と言っても沢島忠!素晴らしい。
「暴れん坊兄弟」「家光と彦左と一心太助」「殿さま弥次喜多」
みんなみんな大好きだー!
東映も「北京原人」だの「ひかる源氏」だのに金を費やすなら、沢島監督に「忠臣蔵」を撮らせろっての。
330 :
名無シネマ:02/08/10 21:06 ID:xoiupUDu
沢島作品で薦めるなら
「ひばりチエミ弥次喜多道中」(62)
おきゃんな下足番の娘二人が事件に巻き込まれ江戸を出る。恋あり、歌あり、踊りありの
道中。大阪へついてまた下足番。実に楽しいオープニング。
それと有名な「股旅三人やくざ](65)
オムニバス作品で、一人の女郎を命を懸けて助ける男。自分の娘の前にイカサマ博打で儲けた
金を持って現れる老人。村の人達に助っ人で雇われる弱虫男の三話。
「サラリーマン一心太助」(62)
時代劇の一心太助を現代にしたお話。しかしコンピューターであらゆる事を計算して
最後は会社や、商品を卸した店の人たちをパニックに落とし入れる。なかなか凄いパニック(?)映画。
あとは「海賊八幡船」(60)も船はデカイし、合戦シーンが良かったです。
三船プロで作った「新撰組」(70)も、芹沢鴨が人間くさくて印象的。「人生劇場」は続編しか見てないです。
監督の解説で、撮影中に起こった小さな竜巻を画面に取り入れたというシーンは見ました。
331 :
名無シネマ@上映中:02/08/11 22:58 ID:JzV3vm5O
>沢島忠
周五郎の「彦左衛門外記」を錦之助で映画化して欲しかったYO!
332 :
名無シネマ@上映中:02/08/12 21:54 ID:5oe4x/Hv
栗山の最近作はどうよ。
333 :
コギャルとHな出会い:02/08/12 21:56 ID:Kf3flE3F
http://kado7.ug.to/net/ 朝までから騒ぎ!!
小中高生
コギャル〜熟女まで
メル友
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女性の子もたくさん来てね
小中高生大歓迎です
全国デ−トスポット情報も有ります。
全国エステ&ネイル情報あります。
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334 :
名無シネマ@上映中:02/08/13 01:03 ID:qmR9RN/D
335 :
名無シネマ@上映中:02/08/13 15:43 ID:JJ48Vuna
内田トムはもともとはピアノの調律師だよね。
336 :
名無シネマ@上映中:02/08/13 17:42 ID:Xs5jNOW+
沢島忠は講談調の作品が面白い
あの面白さは東映だからこそ確立できたのだろう
もちろん、大映で育ったら、違った意味で面白い作家になっていたかもしれない
まぁそれはいいとして私の不満は錦之助の評価が低い事だ
沢島と組んだ作品の錦之助の素晴らしさには圧倒される
特に『一心太助』シリーズの畳み掛けるような演技には見惚れるばかり
大技小技を嫌みなく、そして出し惜しみないのよね
雷蔵も死ぬほど好きだけど錦之助も観てよねーと叫びたくなる今日この頃なのさ
337 :
名無シネマ@上映中:02/08/13 19:03 ID:7PpnbIvz
黒い十人の女はドラマ化されるそうですね。
キャスティングなかなかです。
小泉今日子はなんだかなあと思いましたが。
338 :
名無シネマ@上映中:02/08/16 17:16 ID:1qh8/tSA
黒澤清監督の「回路」。いまいち話が良くわかりませんでした。スレ違いかもしれませんが誰か筋を説明してください。
339 :
名無シネマ@上映中:02/08/22 10:51 ID:Ut6v+oNN
340 :
名無シネマ@上映中:02/08/22 14:23 ID:jF5pcfiF
井筒和幸ってどうなん?
341 :
白夜の陰獣:02/08/24 12:35 ID:2kyvOz12
山中貞雄.HP.掲示板よりコビベ
山中貞雄の兄である父は96歳で健在ですが、東京の実家にある貞雄さんの関連の
遺品を出版社や研究されておられる方が見に来られたり、借りていかれて、戻って
こないことが起こるようになりました。兄弟が相談し、京都にある財団法人の
京都文化博物館に寄贈することに決め、今月、8月2日に正式に山中貞雄直筆の
絵入りのメモの『従軍記』や写真を含む遺品や、当時の仲間の映画監督による
寄せ書き等、関連ある物を全てお渡しいたしました。
これにより京都文化博物館を通して、京都が生んだ映画監督、山中貞雄の遺品を広く
皆さんにご覧いただくことが出来るようになりました。
これを機会に、皆さんの中で山中貞雄の貴重なフィルムや写真や遺品をお持ちの方は
、それらが将来散逸するのを防ぎ、また多くの方々に山中貞雄を知っていただくため
にも、お持ちの遺品を下記の京都文化博物館にお預けいただけましたら遺族としても
大変嬉しく存じます。幾つかの団体より、遺品保管のご希望がございましたが、京都文化
博物館の井上さんや森脇さんに日本映画関係のフィルムや脚本、書籍の行き届いた
管理を見せていただき、安心してお預けすることにいたしました。
同館の山中貞雄に関するお問い合わせにつきましては井上さん、森脇さんに
お願いいたします。
財団法人 京都文化財団 京都府 京都文化博物館
〒604−8183
京都市中京区高倉通り三条上ル東片町623−1
学芸第一課 主幹兼映像情報室長 井上文夫
学芸第一課 主任 森脇清隆
(TEL)075−213−2893(直通)
尚、京都文化博物館では9月13日より、山中貞雄の特別展示を予定されるとのこと
です。また毎年、黒木和雄監督を中心に、老若男女のファンが集い開かれております
『山中貞雄を偲ぶ会』は、今年も山中貞雄のお墓のある京都の大雄寺で9月16日昼
より開かれる予定です。浄土宗 大雄寺(だいおうじ)
京都市上京区七本松通り出水下ル(TEL) 075−841−8876
342 :
名無シネマ@上映中:02/08/24 12:43 ID:UrBtMjGQ
>>341 今まで無かったことの方が驚きだよね。
ああ、「街の入墨者」とか「国定忠治」とかどこかに
フィルムが残ってないもんか。
343 :
名無シネマ@上映中:02/08/24 17:44 ID:/bJgv3xR
>出版社や研究されておられる方が見に来られたり、借りていかれて、戻ってこないことが起こるようになりました。
最悪だな…(鬱)
344 :
白夜の陰獣:02/08/24 17:53 ID:2kyvOz12
これ有名な話だけど、東大の蓮見重彦教授の研究室に掲げてある
日本映画監督協会.第1回.総会の記念写真−溝口.小津.山中.清水宏
を初め錚々たるメンバーの写る−は山中家から蓮見氏が借り出して返さなかった
物。東大の学長の見識が、この程度だから、東大出身の官僚が悪い事をする筈だ。
345 :
名無シネマ@上映中:02/08/25 23:36 ID:3D8ImrfY
松竹の女性映画の巨匠、中村登は?
346 :
白夜の陰獣:02/08/28 19:54 ID:+9KoBzEL
稲垣浩の幻の名作「海を渡る祭礼」がロシアで見つかっているのだけど何故か未だに
公開されない。数巻のフィルムしかない30分足らずの不完全版らしいのだけど
それでも早く見てみたい。
戦前の満州では「無法松の一生」の完全版−日本国内では検閲でカットされていた
無法松が未亡人に愛を告白するシーンがある−が上映されていたので、完全版が
ロシアから見つかると期待されていたけど散逸して見つからなかったようだ。
347 :
名無シネマ@上映中:02/08/28 21:05 ID:uRUrrZkf
>>345 5月に三百人劇場で特集やった時、どっかのスレでずいぶんネタになったよ。
個人的に一番気に入ってるのは「古都」。
348 :
名無シネマ@上映中:02/08/28 22:17 ID:RPqzcURf
>>346 おおおお。それしらなかった。さすが白夜の陰獣さんは情報通っすね。
しかしなんたってロシアは広いから、人海戦術で探しまくったら
出てきそうな気もするんだけど。。。
349 :
名無シネマ@上映中:02/08/28 22:25 ID:gsh07PTE
前から不思議なんだけど 幻のフィルムって露西亜から発見される事が多いの?
350 :
名無シネマ@上映中:02/08/29 01:06 ID:JHKI5W/F
>>348 ロシアには人がいても、日本側の人材がいないという罠。日本の映画アーカイブ事業・
映画アカデミズムは貧弱。やっといま、始まったばかり。単純に、人手不足。
>>349 ゴス・フィルム・フォンドとかいう、巨大なフィルム・アーカイブがあって、そこに
片っ端から、ロシアに残されていた各種映画フィルムが収集されているらしい。
やっぱ、欧米のアカデミズムの物量的広大さにはかなわない・・・日本にも、ホール・
美術館・博物館は多いのに・・・仏作って、魂入れず。
351 :
名無シネマ@上映中:02/08/30 23:47 ID:dsUlgEHY
佐藤純弥は、ホントに息の長い監督だね。
自分はGメン75で知って、映画館で作品を始めてみたのは「北京原人」だった。
始め「こんな作品しか撮れんのか」と思ってしまったが、そのあと「新幹線大爆破」を見たとき、「この監督こそホントの娯楽映画の巨匠だ。」と思ったよ
352 :
白夜の陰獣:02/08/31 07:22 ID:ZRGmH2+n
山中貞雄は「小笠原壱岐之守」と「海鳴り街道」の、ほんの一分ばかりのフィルム
が見つかっています。後者は公開されてますが、大河内伝二郎が走っているシーン
だけとか。でも、ないよりはましか。
353 :
金森万象って:02/09/02 01:29 ID:e6DCTSdl
いい名前だね。
無声映画の監督で賀古残夢なんて風流な名の監督も居たと思うけど、この人、作品
残っているのだろうか
355 :
名無シネマ@上映中:02/09/08 22:47 ID:6W7dVYbw
9,11をテーマにした映画を今村昌平が撮るらしいが、「反戦映画」といえば新藤の親父だと思うがどうだろうか?
356 :
名無シネマ@上映中:02/09/16 04:01 ID:blrGsApZ
ここ、寂れてるな。
357 :
名無シネマ@上映中:02/09/16 19:04 ID:RC95OuBh
戦争映画といえば、丸山誠冶も居たわけだが
358 :
名無しなの…:02/09/17 01:37 ID:m7VH2/XT
359 :
名無シネマ@上映中:02/09/17 01:41 ID:wv5q54yq
>>355 911以降にTVで放送するみたいに聞いたけど、もう放送されたのかな?
>>355 今村昌平が取るなら、反戦映画じゃなくて、
プリミティブな感情とその感情に支配された暮らしの映画でしょ。
やっぱ、オールロケなの?
>>352 この前、田村正和の出ているチョトHな時代劇観たら、
女囚の拷問シーン(のいいところ)だけ切り抜かれていたよ。
俺の見たのは残骸で、その走っているところは戦利品だろうな。
361 :
白夜の陰獣:02/09/17 07:16 ID:HxT0N2Ax
淀川長治さんが晩年、1920年制作の栗原喜三郎監督作品「葛飾砂子」をしきりと
懐かしがられていた。この映画、関東大震災で消失して原作者の泉鏡花が残念がって
いたというから残っているわけがない。
夭折した栗原は戦後世代の我々には幻の名監督だけど、最近アメリカから大正活映の
10分ばかりの断片が発見されたと聞きますが私は未見。
362 :
名無シネマ@上映中:02/09/17 08:48 ID:rW2xpCDu
363 :
名無シネマ@上映中:02/09/17 20:39 ID:OY6KBEVm
映画黎明期には福岡にも映画会社があって製作もしてたらしいのだが、そこらへんの作品も残ってないのかなぁ
364 :
名無シネマ@上映中:02/09/17 23:14 ID:30tORdJF
365 :
3ysy:02/09/19 21:32 ID:CgawOT4V
アマチュア倶楽部には、日本初の、女優の水着シーンがあった、こういうものは
マニアが取っておくものなのだが..
因みに日本初水着女優は「痴人の愛」のモデルの葉山三千子。
作家の色川武大が九州の某興業会社の倉庫には新興キネマの古い映画が山積みで
残されているそうだ、と書いていたが、それから15年以上経っても何故か出てこない。
山中貞雄の「抱き寝の長脇差」「盤嶽の一生」「右門捕物帖」もアンダーグランドで
コレクターが秘匿しているという噂があるが実際には日の目を見ない。
大河内伝二郎と伊藤大輔の名コンビの最初の作品「長恨」は、つい最近、フリーマーケット
だか露天骨董市で西部劇マニアが最終場面の1巻をオリジナルの35ミリで見付け
フィルムセンターに寄贈されたと云うから、山中映画もどこかに転がっているのかも..
366 :
名無シネマ@上映中:02/09/21 17:08 ID:ukVZqQ0t
喜劇映画監督といえば皆さんは誰を思い出します?
私は松林宗恵監督なんですが
社長シリーズいいですねえ。
368 :
名無シネマ@上映中:02/09/21 22:37 ID:mciz1kyD
「東京のえくぼ」の頃は和製フランク・キャプラっぽかった。
>>365 > 作家の色川武大が九州の某興業会社の倉庫には新興キネマの古い映画が山積みで
新興の頃って、まだプリントの貸出契約がはっきりしてないんだろうか?
そもそも新興キネマの配給権ってどうなってるんだろ?
封切り時から50年有効?
370 :
白夜の陰獣:02/09/22 08:10 ID:LPVS8QL2
よく事情は判らないのですが、戦前の映画は、そうした契約が曖昧のようです。
終戦直後の昭和20年代に、巡回映画として昭和初期の無声映画が弁士付きで九州、
沖縄の地方を巡回興行していたそうです。忠次旅日記が現存したのも、その残骸。
新興キネマは日活、大都映画とともに戦前に国策で合併され大映になり、本来なら
新興キネマの古い映画は大映の倉庫に残されているはずですが、実際は殆ど空。
1971年に大映が倒産する前は古い無声映画が大映に残っていたという話を映画会社
の関係者から聞いたことがあります。倒産の前後、散逸してしまったようです。
>>370 つくづく、我が国の映画企業・行政の無策には呆れるしかないですね。
95年頃に、リュミエール・メリエス・ゴーモンと、フランス映画史を飾る作品群が、
次々に日本にやってきましたが、「ゴーモンは、自らの歴史を捨てるようなことは、
決してしなかった」と、誇らしげにパンフ(フィルムセンター)に書いてありました。
日本じゃ有り得ません。
フィルムセンターなど、あれが本当に、1億人以上も人口がいる国の陣容なんでしょうか?
彼らの熱意を問う以前に、スタッフが少な過ぎ。
もっとも、こうした作品保存のアバウトさは、アジア共通みたいけどですね・・・
だからこそ、行政が力を入れないといけないのですが・・・アメリカ・ヨーロッパ
が羨ましい。
372 :
白夜の陰獣:02/09/22 13:01 ID:LPVS8QL2
でもハリウッドでも戦前の映画は、かなり消失しています。
無声映画は60%以上、消失したと聞いてます。
可燃性のセルロイドフィルムを使用していた1950年以前の映画は全世界的に
50パーセント以上、焼失しているそうです。セルロイド・フィルムは長期間
高湿度の処に置いておくと自ら発火し時に爆発することもあるそうです。それで
日本の撮影所の倉庫、京都松竹や日活なと゛、度々火災を起こして映画が焼失した。
欧米が古い映画が残っているというのは保管体制がよいことと乾燥した気候の御陰
という面もあります。高温多湿の気候で、戦災があり、おまけに保管体制も最悪の
日本では戦前の映画が残っている方が不思議。日本の戦前の映画の残存率は10%
を切っているそうです。
373 :
名無しなの…:02/09/22 14:23 ID:m0Vr0uZ+
>>370 著作権が切れていて、貸出契約じゃないとすると、
流通するには有利だね。壷みたいな単純な財産権になるから。
貸出のものはなかなか表には出てこないでしょうねぇ。
国映あたり権利が引き継いでいるでしょうから。
374 :
名無シネマ@上映中:02/09/22 20:08 ID:2ebqKDMC
>>366 >喜劇映画監督といえば皆さんは誰を思い出します?
渋谷実、川島雄三、斎藤寅次郎、瀬川昌治、前田陽一、森崎東・・・このへんか?
瀬川なんか、シネフィルが作家にしちゃったけど、普通に面白い、腕の確かな娯楽
映画監督だと思うけどね。「乾杯! ごきげん野郎」のミュージカル・シーンには、
謎の合成ショットがあることで有名。瀬川周辺のファンのみが知るんだろうな、あの
秘密は。
>>368 宗恵の新東宝作品をご覧になっているとは! 「東京のえくぼ」はDVDが出ている
が・・・確か、スクリーンで大々的に宗恵が上映されたのは、96年のスタジオams閉館時が
最後だったはず。いまや、瀬川のニュー東映作品すら、東映チャンネルで流れている
時代だから、CSなどで掛かっても不思議ではないが・・・一方、フィルムで観られる
機会は多くなく、自由の中の不自由を感じる。
375 :
白夜の陰獣:02/09/23 10:38 ID:uNwhLyWG
戦前の幻の映画を見られるだろう一縷の望みは実は北朝鮮。
金日成.金生日は有名な映画コレクターで、しかも寅さんファンという日本映画好き
彼らのコレクションに戦前の日本統治化の朝鮮半島で上映されていた日本映画が
ある可能性は大きい。それらが国交回復で日の目を見るかもしれない。
376 :
名無シネマ@上映中:02/09/23 16:18 ID:htmSQDNv
>>365 > 作家の色川武大が九州の某興業会社の倉庫には新興キネマの古い映画が山積みで
邦画ファンの希望なんだけど、やっぱり架空の話なのかなぁ
377 :
名無しなの…:02/09/24 04:20 ID:fkF6ZgWr
>>375 戦後も総連経由で手に入れていたかも。
しかし、チャンバラや任侠ものは社会主義的にどうなんだろ?
集めていいのか? 寅さんは問題なさそう。なんか偏りがありそう。
378 :
名無シネマ@上映中:02/09/24 14:41 ID:vTuGuO/Z
この前、北朝鮮で開催された映画祭でも山田洋次の作品が上映されたらしいよ
379 :
名無シネマ@上映中:02/09/29 11:02 ID:Iu0S0GzO
東映で活躍した(?)深田金之助はどうですか?
380 :
名無シネマ@上映中:02/09/30 11:15 ID:Xbc398t+
「マキノ雅弘」命!
381 :
白夜の陰獣:02/09/30 11:30 ID:xP6wClni
日本映画界におけるマキノ一族の貢献は大きいよ。もっと評価されるべき
382 :
名無シネマ@上映中:02/09/30 20:38 ID:zBDJ5Bkl
レンタル屋で舛田利雄=『映画三国志』って見付けたけれど面白いですか?
TV作品なのかな
383 :
白夜の陰獣:02/10/01 13:02 ID:A8nsQkzp
「隣の八重ちゃん」の島津保次朗監督は既出か?
384 :
,,,:02/10/02 21:30 ID:B9xD5HjX
村田実監督の作品って現存するの?
385 :
白夜の陰獣:02/10/02 22:26 ID:cgU+n8nS
>>384 路上の霊魂.霧笛.と後一本.失念.残っているはず。
「霧笛」は黒澤の「酔いどれ天使」のモデルともされています。
386 :
名無シネマ@上映中:02/10/04 22:32 ID:tY4owDhV
松田定次はどうでしょう?
代表作は「忠臣蔵」かな
387 :
白夜の陰獣:02/10/09 08:07 ID:6Mxh0h4q
おとといテレビの特番のクイズをみていたら、100歳の老人10人に聞きました
というコーナーがあり、その内の一人に芸能界最長老の101歳犬塚稔さんがでていた
けど映画監督、脚本家という事を紹介していなかった。司会の伸助!勉強しておけよ!!
388 :
名無シネマ@上映中:02/10/09 22:14 ID:HP6ITVRL
犬塚さんの最後の脚本は完成したのだろうか?
389 :
名無シネマ@上映中:02/10/09 22:33 ID:TcDsJAA1
>>389 島田紳助のことだと思う。
もし、「紳」と「伸」の誤字に対しての皮肉だとしたらマジレスごめん。
391 :
名無しシネマ:02/10/10 00:50 ID:/r7/5ha1
>>314 新藤作品なら、溝口の「祇園の姉妹」を意識したような「縮図」や
「どぶ」の頭のおかしい女役の乙羽さんの発狂シーンが凄かったです。
それと「さくら隊散る」もショッキングな映画でした。「兄いもうと」(36)
「彦六大いに笑う」(36)などで凶暴な役をやっていた丸山定夫さんの死の瞬間を再現していて
凄まじいです。
「ある映画監督の生涯〜溝口健二の記録〜」このドキュメントも
「元禄忠臣蔵」の撮影中、溝口監督の奥さんが狂ってしまったという話に驚きました。
それと「狼」もどことなくシュールな画面作りで印象的。
392 :
名無しシネマ:02/10/10 00:51 ID:/r7/5ha1
>>366 松林監督は社長シリーズ以外なら、「万事お金」とか「てなもんや幽霊道中」が面白かったです。
喜劇じゃないけど、ブルジョア坊ちゃんとデパートガールが指輪がもとで結婚するちょっと古臭い話の
「婚約指輪(エンゲージリング)」とか、任務完了後死の戦闘を開始する「潜水艦イー57降伏せず」
が記憶に残ってます。
393 :
明日からのBS劇場:02/10/10 19:14 ID:A2WGUaEA
10/11 16:05-18:00
『青春怪談』(1955日活)
監督:市川崑 出演:北原三枝、三橋達也、山村聰、轟由起子
10/15 15:40-17:40
『あした来る人』(1955日活)
監督:川島雄三 出演:月丘夢路、新珠三千代、山村聰、三橋達也、三國連太郎
10/15 25:10-27:45
『何処へ』(1964日活)
監督:西河克己 出演:高橋英樹 十朱幸代 松原智恵子 伊藤雄之助
10/16 20:00-21:45
『姉妹坂』(1985東宝)
監督:大林宣彦 出演:沢口靖子 紺野美沙子 浅野温子 富田靖子 尾美としのり
10/16 25:00-27:00
『サンダンカン娼館望郷』(1974東宝)
監督:熊井啓 出演:田中絹代 栗原小巻 高橋洋子 田中健 浜田光夫
394 :
明日からのBS劇場:02/10/10 19:17 ID:A2WGUaEA
10/17 20:00-22:25
『細雪』(1983東宝)
監督:市川崑 出演:岸恵子 佐久間良子 吉永小百合 古手川祐子 石坂浩二
10/17 26:10-28:02
『神阪四郎の犯罪』(1956日活)
監督:久松静児 出演:森繁久彌 新珠三千代 左幸子
10/18 16:10-18:00
『六人の暗殺者』(1955日活)
監督:滝沢英輔 出演:島田正吾 辰巳柳太郎 滝沢修 宮城野由美子 山形勲
10/26 24:45-26:10
『神田川』(1974東宝)
監督:出目昌伸 出演:草刈正雄 関根恵子
10/26 26:10-
『あにいもうと』(1976東宝)
監督:今井正 出演:草刈正雄 秋吉久美子 池上季実子 大滝秀治
395 :
明日からのBS劇場:02/10/10 19:19 ID:A2WGUaEA
10/28 16:00-17:20
『学園広場』(1963日活)
監督:山崎徳次郎 出演:山内賢 久里千春 舟木一夫 トニー谷 かまやつヒロシ
10/29 16:00-17:20
『美しい十代』(1964日活)
監督:吉村廉 出演:西尾三枝子 浜田光夫 三田明 久里千春 宇野重吉
10/30 16:00-17:25
『星のフラメンコ』(1966日活)
監督:森永健次郎 出演:西郷輝彦 川地民夫 松原智恵子 嵯峨善兵
10/31 16:00-17:19
『逢いたくて逢いたくて』(1966日活)
監督:江崎実生 出演:園まり 渡哲也 松原智恵子 伊東ゆかり 和田浩治
396 :
明日からのBS劇場:02/10/10 19:27 ID:A2WGUaEA
『細雪』は、何度目の登場だろう
好きな作品だけど、もういい加減辞めて欲すぃ・・・
どうせなら新東宝版を頼む・・・
個人的には『あした来る人』が楽しみ、『学園広場』のムッシュも
397 :
名無シネマ@上映中:02/10/11 01:04 ID:y0Gwmh/6
黒澤作品ももういいっす>BS
398 :
名無シネマ@上映中:02/10/11 16:52 ID:Y1Q6dAsu
『あにいもうと』は今井正も撮ってたのかぁ
でも折角なら成瀬版が観たかったな
399 :
名無シネマ@上映中:02/10/11 18:37 ID:htZhXp4j
あした来る人大好きです〜
個人的には細雪は昔のもやってほしいわ。
今、スカパーも良いですね。
400かっぱらい。
401 :
名無シネマ@上映中:02/10/12 21:16 ID:S1xdhZqX
歌謡映画特集か
スパイダースとかGS物もやってくれないかな
402 :
名無シネマ@上映中:02/10/13 15:17 ID:8ZvzMYhh
>『六人の暗殺者』
この監督って鳴滝組だよね?
面白いのかな
403 :
名無しシネマ:02/10/13 18:37 ID:LrQbjzP9
>>402 この映画は見たことないけど、
百姓まるだしでヤクザの親分になり哀れな最後を遂げる「國定忠治」(54)とか
剣豪物というよりも愛の物語だった「地獄の剣豪平手造酒」(54)
板前の丑の度重なる不幸「暗闇の丑松より初姿丑松格子」(54)
町の顔役を敵にまわして名を売り女郎屋をはじめるひねくれ者が、娘達を悲惨な目に合わせる
「無法一代」(57)、年寄り坊主の怪異譚「白夜の妖女」(57)
どちらも悲惨な主人公の一生を描いた
「佳人」(58)「雑草のような命」(60)とか
手堅く良い映画を作っている優れた監督だと思います。
404 :
名無シネマ@上映中:02/10/14 18:28 ID:+v3wq4du
滝沢英輔の遺作って高橋英樹の「男の紋章」ではなかったか?
その点で滝沢も戦後時代劇にもっとも縁遠い会社「日活」に居たことを不幸だと思う
405 :
名無シネマ@上映中:02/10/14 18:57 ID:OPBO8lxx
>>403 よく観てらっしゃいますねえ・・・故amsやNECOにハマッた方ですか?
>>404 不幸というか、日活が製作再開したときに、かき集められた監督のひとりだからねえ。
初期日活は、まだ路線が固まっていない、奇妙な会社だったし、時代劇が撮れる監督も
欲しかったんだと思うよ。
時代劇が思う存分に撮りたきゃ、大映京都にでも行くしかないよ。東映京都ですら、
あっさり時代劇を捨てて、任侠に行っちゃうんだから。
406 :
名無シネマ@上映中:02/10/14 19:23 ID:t5uQVNJR
>>新生日活
インタビューなんか読むと文芸物やりたくて移籍してきた役者さん多いみたいだね
407 :
名無シネマ@上映中:02/10/15 01:40 ID:rgonjugC
明日は川島雄三だ
みんな録画を忘れるな!!
408 :
名無シネマ@上映中:02/10/16 15:56 ID:io5huUxH
「あした来る人」
新珠三千代と三橋達也のシーンはため息でした。
松竹時代もあんな粋な演出なのかしら
409 :
名無シネマ@上映中:02/10/17 05:02 ID:Fn/12otD
新珠さんも月岡さんもあの当時本当におきれいですものね。
女性としても参考になります。
今日細雪ですね。
邦画のDVDも充実させてほしいところです。
410 :
名無シネマ@上映中:02/10/18 07:41 ID:lpquUqzG
「細雪」
またまた溜息でした(ぽや〜ん)
あんな贅沢な気分にさせてくれる邦画をまた作ってくれないかしらねぇ
411 :
名無シネマ@上映中:02/10/20 19:26 ID:ijUIJzg6
『六人の暗殺者』はマキノ作品っぽいと思たです
412 :
名無シネマ@上映中:02/10/22 16:01 ID:inXVaoet
『何処へ』は加山版の方が好きだったな。役者の好みだろうけど
413 :
名無シネマ@上映中:02/10/25 17:46 ID:oBkiY+Jf
保存あげ
414 :
名無シネマ@上映中:02/10/26 08:10 ID:3Un4arWV
『あにいもうと』は成瀬の印象強いからなぁ
観ない方がいいかなぁ
415 :
名無シネマ@上映中 :02/10/26 21:41 ID:P+bI3U33
BS見れないからな〜。
416 :
名無シネマ@上映中:02/10/26 22:02 ID:ydfGP2KF
今井正は自作では気に入っている、と言ってたけどね。
『子育てごっこ』が観てみたいんだが。
417 :
名無シネマ@上映中:02/10/27 14:31 ID:o3GOIc3W
「子育てごっこ」はNHKのドラマ版は見た。
418 :
名無シネマ@上映中:02/10/27 14:45 ID:mqVd4Xk5
今井正には「にごりえ」のような作品をもっと撮って欲しかったなぁ
419 :
名無シネマ@上映中:02/10/27 15:24 ID:KEHT/0dD
今井正もまた、予算・日数オーバー型の完全主義者だったから、
映画が斜陽になってからはいい企画に恵まっれなかったね。
全盛期の作品では、『夜の鼓』、『純愛物語』、『キクとイサム』が好き。
「にごりえ」は当時、「東京物語」「雨月物語」をおさえての
キネマ旬報ベスト1に輝いた作品なのに、今となっては、
評価の上で他の二作に大きく水を開けられている。何故?
421 :
名無シネマ@上映中:02/10/27 20:34 ID:ZXRL8FUq
小学生の時、劇場で見た「小林多喜二」はショックが強かった。
個人的には「米」や「どっこい生きてる」のような
暗くて落ちこむような映画をもっと見たかったです。
大映色の濃い「砂糖菓子が壊れるとき」「不信のとき」も面白かったけど。
422 :
名無シネマ@上映中:02/10/27 22:53 ID:GIt3Zi+/
(若い頃の)山本圭のファンなので、
「小林多喜二」モノスゴク見たいのだけどビデオ化されてないのよねん‥‥
423 :
白夜の陰獣:02/10/27 23:01 ID:nRKobLhd
「純愛物語」のラストの通行人に当時.大部屋の山城新吾と佐久間良子が
歩いている。分かるかな
>>423 そうなん?知らんかったよぅ。
見る前に教えてくれればよかったのに!
「純愛物語」の印象=鼻血と田中邦衛
425 :
名無シネマ@上映中:02/10/28 17:42 ID:6YW66Hwg
今村 昌平は日本映画を代表する監督の一人なのは確かでしょう。
「復讐するは我にあり」 この映画とたまたま出遭ったのが今村にのめりこむキッカケとなった。
人の心の奥深くにあるドロドロした欲望をこれほどうまく映像でみせてくれる監督も世界中探しても
そう多く居るものじゃない。
426 :
名無シネマ@上映中:02/10/28 23:34 ID:1y0H1VMo
「小林多喜二」には若き日の宮本顕治も出ていたような。
演じてたのは誰だっけ?
427 :
:02/10/28 23:40 ID:at4btvlM
今村 昌平って「バトロワ」で見なおしたよ。
この監督って大監督なのに本当に宮崎のような嫌味っぽさや
虚栄心が無いね。観客が喜べば幸せって感じ。
少なくとも70越したジジイが撮れる映画じゃないよ>バトロワ
>427
『バトロワ』は深作欣二ではないかと……。深作監督を見直してあげてください(笑)。
429 :
名無シネマ@上映中:02/10/29 00:51 ID:5gYlhVQ9
>>426 多喜二を演じていたのは山本圭さんです。
太股に錐を刺されるシーンがあって恐かったです。
430 :
名無シネマ@上映中:02/10/29 09:08 ID:6G4tr8vx
431 :
名無シネマ@上映中:02/10/29 19:33 ID:8biC7SDX
432 :
名無シネマ@上映中:02/10/29 21:15 ID:HBTQjfB6
433 :
名無シネマ@上映中:02/10/30 13:16 ID:BWxHApu0
>>427 確かに『復讐するは我にあり』を取り合った二人だが。
434 :
名無シネマ@上映中:02/10/31 18:32 ID:BMsohlZF
復讐するは我にあり
たしかに傑作だ。 逮捕されたあと緒方拳と三國連太郎が絡むシーン唾はかけるは罵るわで
みてる私は息をのんだ。小川真由美とのカラミのシーンこれほどエロティクな濡れ場も多くはないだろう。
また加藤嘉扮する老人を殺害し遺体を押し入れ隠す、酒をラッパ呑みしそれを死体に吹きかける。
リアルでした。
犯罪映画の金字塔だと思います。
435 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 12:15 ID:DmYOOulG
今井正監督も歴史に残る名監督でしょう。
この人の作品ほとんどみましたが駄作はないように思います。
映画製作に対する意気込み情熱が凄く伝わってきます。
きっと立派な人格の方だっのでしょう。
436 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 12:36 ID:k0Xpx+H6
今井正は戦中に軍部のプロパガンダ映画を撮っていました。
後年になって自らその過ちを認めてはいます。
しかしそういうのは抜きにしても、今井正の映画って映画っぽくないんだよな
437 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 12:53 ID:zFO8XgI/
>>436 「映画っぽくない」てのがよーわからんのですが。
自分の場合、多感な時期に『また逢う日まで』を見てガラス窓ごしのキス
シーンとか、カメラがセットを彷徨って久我美子の肖像画に近づくラスト
なんかを見て「これぞ映画じゃあ」と感激したタチなんですが、そういう
意味で言ってるんじゃないっすか?
438 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 12:59 ID:sWIcrntJ
これまで名前の出ていない人では、清水宏、増村保造、野村浩将、
丸根賛太郎なんてどうでしょう?
439 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 13:05 ID:k0Xpx+H6
>>437 『また逢う日まで』は未見ですが、なんだかテンポがトロ臭く、どこがどうとは
明確に指摘するのは困難を極めるのですが、例えばジョン・セイルズ作品を観て
「こんなのは映画じゃない」というのと同じような感覚で、今井映画は映画らしく
ない気がするのです。
440 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 16:09 ID:3yKVqIfM
俺は中川信夫ファン。彼の作品に不思議な魅力が。
「東海道四谷怪談」「地獄」などが有名だけど旧新東宝にはオモシロイ作品がかなりある。
マイナーと言われればそれまでだが妙に惹かれるのは何故だろう?
>435
釣りですか?(藁
442 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 20:48 ID:2x7fcOny
このスレで他の三監督と同列扱いの
ゴダールの日本映画についてのコメントでは
ほとんどのメディアで「成瀬」が削除されていた
日本じゃ成瀬はマイナーなんだよヽ(`Д´)ノウワァァン
443 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 21:46 ID:PQHbmAvq
成瀬がいまいちメジャーになれないのはすべてキネマ倶楽部のせいです。
444 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 21:56 ID:PQHbmAvq
今井正なら「あれが港の灯だ」がおもしろかったな。
今のご時世に見ると余計に感慨深いものがある。
すっかり忘れられた人状態だけど、再評価されてもええんではないかな。
見た限り(といっても10本程度だけど)外れ少ないし。(決定打もないけど)
今井を指して映画っぽくないというはワタシもわからんな。
う〜ん、今井正はどうしてもダメです……申しわけない(笑)。『ここに泉あり』って
面白いんですかねぇ。NHK BSで放映されたのを録画しましたが、長いので手をつける
勇気が出なくて……。
>>443 でも、キネマ倶楽部が潰れて、やたらスカパーで放映されるようになってきましたね。
しかし、最近スカパーに入ったので、以前放映された作品も再放送してくれないかな……と
(←わがまま)。さすがに今から一般販売のソフト化は難しいかなぁ……。採算とれるまで
売れるかどうか。
しかし、戦前の成瀬作品には時々演技のド下手な俳優がいるから驚きます。というか、
東宝(P.C.L)は歴史が浅い映画会社なので俳優もまだ上手くなかったという話を
聞いたことがあります。
446 :
名無シネマ@上映中:02/11/02 00:34 ID:ILf3ybcS
「また逢う日まで」はただ退屈な映画だった記憶しかない。
ガラス越しのキスシーンも今となっては・・・。
447 :
446:02/11/02 00:43 ID:ILf3ybcS
島津保次郎は新人女優の演技指導はピカイチ(隣の八重ちゃんは殆ど素人同然の子を使ってるみたい)
読書量は松竹一らしい。
は松竹一(自称?)傑作と呼ばれてる「隣の八重ちゃん」はどう見ても映画自体で評価したら佳作だろ。
トーキー初期の映画ってことで評価が高いんだろうけど。
この人もっと生きててくれたらな。早すぎたよ死ぬのが。
448 :
名無シネマ@上映中:02/11/02 14:54 ID:Jl5zD7tU
今井正監督の『真昼の暗黒』
言いたいことは分かるんだけど・・・
映画で正義を説かれても、私困るんです。
449 :
名無シネマ@上映中:02/11/02 17:41 ID:VCrGBoBQ
>>448 正義云々というより真面目な性格が作風に現れているのでしょう。
ともすれば奇を衒う様な描写やテクニックばかりが先走りしてしまっている作品いかに多いことか。
映画に対峙する時の真摯な姿勢は全ての作品に貫かれていたように感じます。
例えば「仇討」という作品。この映画なかなかの逸品でした。橋本忍のよく練られた脚本や中村錦之助の真に迫る演技も素晴らしかった。
450 :
名無シネマ@上映中:02/11/02 18:21 ID:k5a6Og0D
今井正の最高傑作は『夜の鼓』だと思います。
観てる人が誠に少ないので、興味ある方、是非。
あと、『キクとイサム』、『あれが港の灯だ』もよかったな。
『また逢う日まで』、『ここに泉あり』、『山びこ学校』
あたりは、今見るとイカニモ古臭くてしんどいが……
451 :
名無シネマ@上映中:02/11/03 09:49 ID:HaL39f4g
>>447 その時代の映画に見慣れてから「隣の八重ちゃん」を見ると
かなり新鮮だったよう。だから評価高いんかなあ。
>>448 「真昼の暗黒」はリアルタイムで見ないとあんまり意味なさそう。
現在進行形の事件を扱って社会に問題を投げかける映画、
こういう映画のあり方も昔はあったんだねえ。
452 :
名無シネマ@上映中:02/11/03 09:55 ID:Mbr2BS2i
>>450 『また逢う日まで』しか今井のは見てないけど、出会いが悪かったのかなあ?
でも映画史に残る傑作として名が上げられることが多いけど、だから
いっそうこの監督とは波長があわないのか、と思ってしまったのか。
ほんとに今見ても面白いものがあるの?
453 :
名無シネマ@上映中:02/11/03 16:05 ID:emsyEAPK
>>452 『夜の鼓』と『キクとイサム』をお薦めします。
「なかなか面白いじゃん」、と思ったら、
『ひめゆりの塔』、『にごりえ』を試してみて下さい。
454 :
名無シネマ@上映中:02/11/03 19:19 ID:WZns3/63
実は東映商業路線に乗せられて
「武士道残酷物語」などという
加藤泰や石井輝男もびっくりなトンデモ・グロ作品も撮ってたりする今井正先生。
455 :
名無シネマ@上映中:02/11/04 00:28 ID:F+Ua/w1F
「砂糖菓子の壊れるとき」(67)
芸能スキャンダル物で、いきなり若尾さんがヌード写真を撮るシーンから始まります。
あとはいろんな男にくっついて悲しい最後。
「不信のとき」(68)
田宮さんと岡田さんの夫婦。二人の間に若尾さんがわりこんで三角関係。
若尾さんに田宮さんの子供が出来てさぁ大変。
この2本を見ればイメージ変わるかもしれません。ビデオあるかどうか不明。
456 :
名無シネマ@上映中:02/11/04 03:42 ID:eL5/AV4M
どういうわけだか、今井正が大映で撮ったのはビデオ化されてないのね。
(だよね?少なくともレンラルビデオ屋では見ないぞ。)
独立プロで撮ったのは大映ビデオから出ているんだから、
大映で撮った作品もビデオ化されてもいいもんだと思うのだけど、
何か事情があるのかしらん。
さっき、「仇討」を見たけどおもしろかったよ。
「切腹」ぽいなと思ったら、脚本が同じ橋本忍なのね。
457 :
名無シネマ@上映中:02/11/04 11:42 ID:/f/WdN9H
『仇討』はもともと黒澤明用に準備していたネタだったらしいね、橋本忍。
あの回想形式が橋本流。錦之介がよかったねぇ。加藤嘉も。
『砂糖菓子が壊れる時』、『不信のとき』は、失敗作として名高いが、
ぜひ一度観てみたい。あと、『妖婆』も。
458 :
名無シネマ@上映中:02/11/04 12:19 ID:ZFAGrLAz
>>454 おまえは映画観る目もたんアホか?
あの作品がグロにしか見えんようやったら映画みるんやめとけ!
459 :
名無シネマ@上映中:02/11/04 13:11 ID:iL62wnp+
リメイク、小品の『あにいもうと』がけっこう面白かった<今井正監督
社会派の一連の作品はことごとく駄目。
イデオロギーばかりが先にたって、こんなのが映画として優れていると
言えるんだろうかと疑問に感じるばかり。
>>459 今井正のイデオロギー臭の強い作品ってどれ?
山本薩夫なら何本かぽこぽこ思い浮かぶけど、
今井正はありそでなさそう。
461 :
名無シネマ@上映中:02/11/05 00:04 ID:/u+AVFWB
>>460 そうかな?多くの作品に感じたけど・・・
今井正が社会体制のなかで虐げられた人、犠牲者を描くとき悲惨
ではあるけどその死が浄化される演劇的、映画的なものがほとんど
なくて、映画による社会批判のレベルで止まってしまっている
ような・・・
462 :
名無シネマ@上映中:02/11/05 03:55 ID:1+Rz5N/4
たしかに今井作品は社会的弱者の悲惨さにこだわりすぎなところはあるね。
でも、映画的なものがほとんどないというのはどうなんだろう。
『ここに泉あり』冒頭の楽団員をバラバラに描いた移動シーンとか(こいつら
何をしにどこへ行くのか、という期待があった)とか、
『切腹』の殺陣シーンの見事さとか、あと『いのちぼうにふろう』も今井正だっけ?
あれも中村翫右衛門のボス役というか、悪の魅力があってよかったとか。
>>437を書いたのは漏れだけど『また逢う日まで』のキスシーンとか、
印象に残る名シーンは色々ある。イデオロギー色には目をつぶって、見てほしい。
なんて、傲慢なお願いかも知れないですが。
463 :
名無シネマ@上映中:02/11/05 07:57 ID:wulGGNeP
>>『切腹』の殺陣シーンの見事さとか、あと『いのちぼうにふろう』も今井正だっけ?
あれも中村翫右衛門のボス役というか、悪の魅力があってよかったとか。
それは小林正樹ですがな。
464 :
名無シネマ@上映中:02/11/05 09:11 ID:1+Rz5N/4
>>463 失礼しました。スンマソン(汗。「仇討ち」と「武士道残酷物語」ですな。
何か間違えやすいな。武士道…白黒だったせいかな。
で、今井正って結局のところどうなのよ。
465 :
名無シネマ@上映中:02/11/05 10:11 ID:wGrT2dsh
今井正監督と小林正樹監督の作品を間違われるのは理解できます。誕生した年はそれぞれ
1912年 1916年 とほぼ同じです。各々海外で評価の高かった時代劇を撮ってます。
「武士道残酷物語」「切腹」 第二次大戦の悲惨を描いた二つの作品も秀作でした。
「ひめゆりの塔」 「人間の条件」 また異色の時代物として閉鎖的な武家社会に歯向かい権力に押潰されるニ作品。
「仇討」 「上意打ち.拝領妻始末」
シリアスで重いものが多いですね。
あと裁判や青春もの恋愛ものと確かに作風、テーマはよく似てます。
466 :
名無シネマ@上映中:02/11/05 10:33 ID:wGrT2dsh
「キクとイサム」:混血児の差別を描いた映画
「橋のない川」 :部落差別を描いた映画
「あれが港の灯だ」:朝鮮人差別を描いた映画
「越後つついし親不知」:女性差別を描いた映画
「どっこい生きている」:職業差別を描いた映画
「小林多喜ニ」:思想差別を描いた映画
467 :
名無シネマ@上映中:02/11/05 17:50 ID:dsj34P5G
日本映画の巨匠として吉村公三郎も歴史に残る監督でしょう。
「安城家の舞踏会」は貴族、「暖流」は大病院、「西陣の姉妹」は商家と
それぞれ没落や内紛という悲劇を描きながらも再起し希望的暗示で物語は終わり
ますので観終えた後がスガスガしい。田宮寅彦原作の「足摺岬」のような暗い
作品も吉村流に品よく仕上げていました。
>>458 >>454を擁護するわけではないが、「武士道残酷物語」は、その企画の背景にあった
当時の「残酷映画ブーム」を抜きには語れないと思う。「椿三十郎」のラストが
観客の度肝を抜いてから、日本映画界は流血ショー的な残虐描写の見せ場を用意した作品が急増。
時代劇では「切腹」「無宿人別帳」「斬る」など、現代劇でも「陸軍残虐物語」などが
あり、洋画でも「世界残酷物語」など一連のヤコペッティ物や「世界の夜」シリーズ
などのドキュメンタリー映画がその残酷描写ゆえに評判を集めていた。
「武士道残酷物語」も作家の意図はともかく、残酷な要素が売りであったことは
間違いないわけで、あながち否定できないのでは。エログロ&オムニバス構成は、
石井輝男の異常性愛路線の先駆ともいえるし。
469 :
名無シネマ@上映中:02/11/06 12:44 ID:FKw00/QY
>>468 時代背景とかブームの影響があったのは否定せん。
ただほとんどそのテの映画はエログロそのもんが売りもんや。
残虐な描写や性的興奮を煽るフィルムは昔からぎょうさん有った。
ただそれらが自分のなかに残るか否かやろな。
パゾリーニ、グリーナウェイ、リンチ、ポランスキー、大島
糞食わすシーン、馬が腐っていくシーン、チンポ切るシーン、鼻切るシーン
ホモ、覗き見、フリークス......
一方の視点で観ればこれらはかなりのキワモノや。
しかしそんなもんみせる目的で創った映画でないことは確かや。
470 :
名無シネマ@上映中:02/11/06 15:23 ID:RLdna2iN
まったく関係ないが、そのころ、
永島慎二のマンガに『漫画家残酷物語』ってのもあったね。
当時流行の言葉だったんだろな、「残酷物語」。
単に悲惨でイタイ話、という意味のようだが。
471 :
名無シネマ@上映中:02/11/06 17:18 ID:AGeFRLUL
日本残酷物語
青春残酷物語
陸軍残酷物語
世界残酷物語
幕末残酷物語
怪談残酷物語
銀行残酷物語
映画化された残酷物語 記憶してる範囲で挙げてみました。
青春(大島渚)世界(ヤコペッティ)が知られてます。
472 :
名無シネマ@上映中:02/11/06 17:31 ID:gc1At+QK
大阪弁でカキコするのはうざいのでやまてください。
473 :
名無シネマ@上映中:02/11/06 17:56 ID:AGeFRLUL
小栗康平監督と根岸吉太郎監督
日本映画を背負うのはこの二人でしょう
474 :
名無シネマ@上映中:02/11/06 18:53 ID:KAgXqGyJ
根岸吉太郎って浅草の天才興行師の家系に生まれている割にはイマイチな気が。
南京玉簾物語とか作らないかな。
475 :
名無シネマ@上映中:02/11/06 20:35 ID:DmjKYyXj
>>474 根岸は可哀相ですよ。表舞台に立ったときには、もう、日本映画界は普通のことが普通に
できなくなってるんだから。あの繊細な「オリオンの殺意より 情事の方程式」を
撮った人が、なんでまた、大味な「課長島耕作」を撮らにゃならんのか(泣
原作がだいぶ進んでるのに、バカ正直に最初のエピソードを使う段階で、もう・・・
なんつーか、ああいうの、「シナリオが悪い」って言うんだろうね。
映芸に載った「絆」Pの製作日誌を読んでもわかるが、今は、企画を通して、現場を組む
だけで精一杯みたいね。たかが、ロケ場所の段取り程度を、心配してるようではね。
しかも、東宝直属の人間が企画しているのに、なかなか、会社から正式なGOサイン
が出ないのでは、いかに荒井晴彦と言えども、まともに書き様がないよ。
あれでいい映画を撮れ、という方がムリだよね。
477 :
468:02/11/07 14:16 ID:/iq45L54
>>471 よく間違われるが、佐藤純弥監督のデビュー作は「陸軍残虐物語」でつ。
478 :
名無シネマ@上映中:02/11/07 18:02 ID:DBoA8qCL
成瀬、黒澤、小津、溝口、
その次はといえば今村だな。
1950年代後半から1960年にかけて日活で撮った作品にはスッゲーエネルギーがあった。
「赤い殺意」「豚と軍艦」「にっぽん昆虫記」などが代表かな。
春川ますみって女優よかった。アタマ弱そうでそれでいて芯が強くて
今時だとあんなに太ってちゃ見向きもされないだろうが妙に変な色気もあった。
淫欲や金欲、暴力、それらを真正面から見据えたこれらの作品が俺は好き。
479 :
名無シネマ@上映中:02/11/07 19:00 ID:k2Cup1fB
今村昌平の最高傑作は『神々の深き欲望』だな、やっぱり。
480 :
名無シネマ@上映中:02/11/07 19:51 ID:CvSftzwB
今は亡き大井武蔵野館的には
今村ではなく、その師匠の川島雄三こそ五人目の「巨匠」て感じなんですが。
481 :
名無シネマ@上映中:02/11/07 21:14 ID:ZdSFIsVx
松本俊夫監督の「修羅」見ますた。
グロ・・・・。
482 :
名無シネマ@上映中:02/11/07 22:11 ID:k2Cup1fB
川島雄三は「巨匠」の称号がどうも似合わない気がする。
「異才」とか「鬼才」ならわかるけど、巨匠的権威性を感じさせないのが、
川島の特徴では?
なので、五人目は木下惠介、または小林正樹を推薦します。
483 :
名無シネマ@上映中:02/11/07 22:49 ID:pYZQYaxl
>482
同感。
木下と小林は黒澤と同世代だから、フィルムセンターでも一緒に特集されていた。
今井と山本も同世代だけど、その社会性が時代の濾過に耐えられなかったような気がする。
個人的には木下はシナリオライターとして評価したい。ストーリーテリング、構成力、会話のうまさ、どれをとっても
小国英夫、橋本忍、菊島隆三、新藤兼人といった名シナリオライターと肩を並べる才能だと思う。
「カルメン純情す」「女の園」「破れ太鼓」「日本の悲劇」「永遠の人」といった作品が同じライターによって書かれたことが驚異的だ。
さすが、山田太一の師匠!
484 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 00:06 ID:oMxtiuMt
485 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 00:40 ID:45m0JH6e
>482
そうだね。五人目なら木下恵介か小林正樹だろね。
山田太一が脚本の手伝いをした時は全て口述筆記で
木下恵介が順に言って行くことをその通りに書き写していく
するとあっという間にシナリオができてるんだって。
しかも一切手直しはしないらしい。
まさに「天才」だと言っていた。
木下恵介はシナリライターとしても凄いけど
カメラマンとしても凄いんじゃないの。
この人もともとカメラマンから助監督へ上がった人じゃなかったっけ。
うる覚えなので間違ってたら悪いけど。
486 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 01:23 ID:2w2GAiQ7
木下恵介監督の持ち味だった叙情性って案外移ろいやすいというか、
外国人や今の人の感覚じゃついていけないところも正直ある。
やはり四人の巨匠に比べると普遍性では劣っているのかも・・・
487 :
:02/11/08 03:11 ID:dZqrKcD/
五人目=稲垣浩とか伊藤大輔なんかはダメでしょうか?
『無法松の一生』ってベネチアで賞とってるんでしょ?
488 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 06:19 ID:+qsPa8hc
>>487 映画史的な評価で言えば、溝口、小津になんら遜色ないが、
戦後作品が不振というか、コレという作品に乏しく……
ベネチアで賞取った「無法松」も戦後版で、
いい出来だが阪妻のインパクトには及ばないんだな。
489 :
白夜の陰獣:02/11/08 07:40 ID:OHW0y+gn
前にも書いたけど稲垣.伊藤は全盛期の戦前の作品が悉く焼失してしまったから評価が低い。
彼らは可愛そう。
490 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 08:13 ID:oMxtiuMt
市川崑は?
491 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 10:07 ID:L80gO7Fc
>>482 >>485 え、なんで小林正樹なの?
いい監督だけど、木下恵介、今井正、市川崑、大島渚、今村昌平、
山本薩夫、内田吐夢らと比べ、明らかに格下じゃん。
492 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 10:27 ID:+qsPa8hc
>>491 小林正樹が今井正、山本薩夫より格下ってマジで言ってる?
493 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 10:46 ID:HAIrMToN
このクラスになれば好みの差じゃないの?
誰にでもヒイキってのがあるから。
494 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 11:14 ID:aJ/DvIgk
五番目はマキノじゃ・・・駄目か^^;
495 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 11:18 ID:CnXL4uIC
今井正はあまり好きじゃないけど、
「にごりえ」だけは評価してます。オムニバス映画には隠れ名作が多い様な
気がするけど、「にごりえ」はオイラのベストワン。
演出の中にヒッチコック張りのアソビなどがあって楽しだり感心したり。
496 :
:02/11/08 12:40 ID:dZqrKcD/
>>495 今井正って結構飄々として映画を撮っている気がする。アソビ(心)禿しく同意。
晩年は「実は映画監督だったんですよ」と言うと周囲が「あの今井正ですか?」と
驚く、そのリアクションを楽しむのが好きだとか、讀賣のインタビューで言ってた。
497 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 12:56 ID:J5t5Q16n
今井監督は確かに巨匠だが正義とか道徳押し付けがましいのが
鼻につく。
左すぎて俺の肌には合わない。
498 :
名無シネマ@上映中:02/11/08 22:49 ID:Wzlsf0o5
一番好きな監督ではないけれど好きな作品は多いです。
遺作も見に行ったし。
499 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 00:11 ID:pWwVj2mK
ちょっくら試すに、キネ旬のベストテンで、1位:10点〜10位:1点で計算し、
監督別で集計すたらこうなりますた。
【戦後編BEST20】
1.黒澤明/178点(25作)
2.今井正/141点(23作)
3.木下恵介/134点(20作)
4.市川崑/114点(18作)
5.山本薩夫/111点(20作)
6.山田洋次/109点(21作)
7.今村昌平/107点(15作)
8.新藤兼人/80点(18作)
9.小林正樹/67点(11作)
10.深作欣二/66点(11作)
11.小津安二郎/66点(10作)
12.熊井啓/63点(8作)
13.大島渚/62点(12作)
14.篠田正浩/59点(9作)
15.成瀬巳喜男/57点(11作)
16.宮崎駿/47点(7作)
17.吉村公三郎/46点(9作)
18.相米慎二/44点(7作)
19.大林宣彦/44点(7作)
20.北野武/42点(7作)
500 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 00:12 ID:pWwVj2mK
【戦前編BEST10】
1.小津安二郎/78点(10作)
2.溝口健二/73点(12作)
3.伊藤大輔/66点(11作)
4.島津保次郎/53点(10作)
5.内田吐夢/51点(7作)
6.田坂具隆/49点(7作)
7.マキノ正博/42点(6作)
8.五所平之助/41点(8作)
9.阿部豊/37点(6作)
10.山中貞雄/36点(8作)
501 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 00:13 ID:pWwVj2mK
【戦前+戦後合計BEST20】
1.黒澤明/178点(25作)
2.小津安二郎/144点(20作)
3.今井正/141点(23作)
4.木下恵介/134点(20作)
5.市川崑/114点(18作)
6.山本薩夫/111点(20作)
7.山田洋次/109点(21作)
8.今村昌平/107点(15作)
9.溝口健二/103点(19作)
10.成瀬巳喜男/90点(16作)
11.新藤兼人/80点(18作)
12.田坂具隆/76点(12作)
13.内田吐夢/75点(13作)
14.伊藤大輔/74点(13作)
15.小林正樹/67点(11作)
16.深作欣二/66点(11作)
17.熊井啓/63点(8作)
18.大島渚/62点(12作)
19.五所平之助/61点(12作)
20.吉村公三郎/59点(11作)
502 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 00:14 ID:pWwVj2mK
引用ではなく↑適当に計算したものなので、ウソ書いてたらゴメンナサイ。
503 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 00:16 ID:pWwVj2mK
504 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 00:21 ID:pWwVj2mK
計算しながら、そういえば、山田洋次と新藤兼人がいたなぁと思い出すました。
しかしなんでかこの二人を五人目に推薦する気にはならんのです。
505 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 01:07 ID:ugZIuMM0
なんで衣笠貞之助がないの?>ランキング
この人の戦前の作品奇跡的にも残ってるんでしょ?
観た人いない?
なんか今井正の評価がこの板は異様に高いな。
関係ないけどこの人も吉村公三郎もそうだけど小津安二郎は過大評価されてるみたいなこと言ってるよね。
吉村公三郎は小津より島津保次郎を師事してるし。
俺は純粋に大島、勅使河原、神代が凄いと思う。
なんか日本は戦前の監督ばかり有難がられてる風潮が未だにあるような気がするんだけど。
506 :
:02/11/09 01:21 ID:UzHVNunN
大島は北チョンに魂を売ってギャラまで払ったから山本、今井、新藤よりも
罪は重いでしょう。大島早く氏ね。
507 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 02:05 ID:pWwVj2mK
>>505 衣笠さんは戦前編だと十三位ですた。
なお、戦後にベストテン入りした作品は二本だけですた。
小津はリアルタイムで接した当時の若者には、ほとんど骨董品扱いに
されていたんですヨね。
一時は完全に忘れられた存在だったのに、70年代以降に再評価され出し、
というより外国で評判になり、ポール・シュレイダーやヴェンダースが
小津を持ち上げ、国内でも小津人気が高まったと。
成瀬にしても、ほんの十年前までは、「浮雲」が知られているくらいで、
どちらかというと忘れられつつある存在だったのに、
フランスで「浮雲」が公開されて評判になり、カラックスが成瀬好きと
発言した頃から、途端に第四の巨匠扱い。
大体、レンタルされていない成瀬の作品を見ている人が、日本にどれだけ
いるというの?という疑問。
溝口人気もトリフォーやゴダールが持ち上げたおかげ。
黒澤人気もコッポラやルーカスやスピルバーグが持ち上げたおかげ。
508 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 11:58 ID:NMCU70tx
成瀬巳喜男は現役のときから巨匠と呼ばれてたです。
でもちゃんと外国に紹介してこなかったのは何故なんだろ・・・?
509 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 12:00 ID:Ndt/OQTc
東宝の福田純監督が好きです。
「暗黒街」「若大将」「惑星大戦争」「電送怪人」
>>508 いかにも日本的で、外人ウケしそうもないと思われていたみたい。
現役当時、国内で評価の高かった木下恵介は、国外での評価は
散々だったので、だったら成瀬もそうでしょうと。
現役のときに巨匠と呼ばれているのは、んなこた知ってら。
現役の時に巨匠なのは何人もいます。
その巨匠たちが死後、忘れ去られつつある中、成瀬だけが
最近なって突然、溝口、黒澤、小津に続く第四の巨匠として
注目されたのは、なんでかなぁと。
レンタルしていないから見ている人はどんどん減っているのにネ。
511 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 12:51 ID:dJKUmJ1p
512 :
:02/11/09 12:55 ID:OCznzEYK
成瀬は蓮實重ピコや山根貞男がフランスに紹介したのが最初じゃないの?
リュミエールにはそう書いてあるけどね。
あと、東京に限定させてもらえば、成瀬はけっこうあっちこっちで特集上映が
組まれているし、旧文芸座でやった成瀬特集なんて連日大入り満員だったから
「日本にどれだけいるの?」というのはちょっと大袈裟なような気がする。
513 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 13:27 ID:CZOxLkVJ
本か何かで読んだような意見より
映画を見てどう思ったか知りたいです。
>>513 お前のはどちらでもなくて単なるオネダリだな…
成瀬は暗いから敬遠されるということはあるかも。
「杏っ子」なんかも旦那の暗さは相当なもんだし、
前向きなエンディングだけど、坂を下っていくところで終わるんだよね…
「恵まれないが前向きに」っていうんじゃなくて、
人生に対する絶望感や諦念が随所にある。
たぶん城戸はそれが気にくわなかった。
小津は二人いらないっのは口実だと思う。
森崎の首を切ったのも同じ理由なんだと思う。
成瀬や森崎は、小津や山田よりずっとドライでホームドラマからは逸脱するだから。
515 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 15:57 ID:ytPpUTtX
成瀬は確か、日本映画研究家のオーディー・ボック女史が熱心に
海外で紹介したのでは?
>「恵まれないが前向きに」っていうんじゃなくて、
>人生に対する絶望感や諦念が随所にある。
本当にそう。成瀬映画は人間を信じていないようなキビしさがあるよね。
『流れる』、『晩菊』、『稲妻』、『杏っ子』いずれも人間のどうしようもなさに、
慄然としたよ。
516 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 17:13 ID:fMcfAJNr
映画館街で私と父は東映の時代劇母は東宝の現代劇どちらかで迷ったことがありました。
結局私は母と同じ映画を観ることになりました。
その時上映されていたのが「コタンの口笛」。もう四十年も前の事ですが。
母がポロポロ涙を流していたのが妙に記憶に残っています。
幼少の頃のことですから感情移入は勿論あらすじの把握もままなりませんでした。
後年になって母が成瀬の熱烈なファン知り、彼女の遺品に成瀬に関する書籍、作品ブロマイドなど
数十点ありました。
「コタンの口笛」もう一度観たい。そう思うこの頃です。
成瀬はやはり名匠だったと思います。いい作品は誰がどう評価しようがいい作品です。
517 :
白夜の陰獣:02/11/09 17:34 ID:JdqK+43w
成瀬の海外での評価は1980年?のスイス・ロカルノ映画祭で回顧上映をしてから
と聞いてますが...
その前の1977年のスコセッシの「アリスの恋」を見て日本の評論家が
貧乏な人が沢山出てきて成瀬の映画みたいだとスコセッシに言ったら、彼は成瀬を
見ていて勉強していると答えたそうだ。
518 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/09 18:53 ID:k7wYga3e
成瀬・黒沢・小津・溝口以外じゃなのかよ、このスレは
519 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 20:19 ID:FAHAA/5f
そのとおり!
520 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 20:25 ID:UeX1vAO9
♪ヤイシャァ〜マ〜ァァァネ〜ェナ〜 ヤイシャァ〜マ〜ァァァネ〜
♪テ〜タ〜カ〜ァァァン テ〜タ〜カ〜ァァァン
(Composed by Akira Ifukube)
521 :
名無シネマ@上映中:02/11/09 21:43 ID:3uyC5HMX
522 :
名無シネマ@上映中:02/11/10 01:39 ID:hTN3387m
吉村公三郎作品で、現在、観るに耐えるのはどれだ?
俺としては、
『偽れる盛装』、『足摺岬』、『夜の河』、『地上』
ぐらいだと思うのだが。
『暖流』も『安城家』も『源氏物語』も他のは正直しんどかった……
『森の石松』、『越前竹人形』は未見だが気になる。
523 :
名無シネマ@上映中:02/11/10 02:19 ID:MXKKuQD0
>>522 91年か92年頃、テアトル新宿で特集してたね。観ればよかったな・・・
「暖流」は、いま観ても、戦前モダニズム映画の記念碑以上の意味はないかもね。
もっさりしてるし。
でも、同じ大船で野村浩将が撮ったメロドラマ「人妻椿」をフィルムセンターで観たけど、
当時は大ヒットしたらしいが、いまやギャグでしかなかった。随所の、書き割りを使
った人工的な奇妙なセットに、味があるだけ。あと、笠智衆の悪役に驚愕するだけ(w
ああいうダサい時代に、モダンな「暖流」を撮るのは素直に凄いと思う。
「暖流」は、やっぱ、見事に吉村バージョンを衣替えしたマスムラバージョンだろ。
ヤマサツファンには悪いが、あれを観ちゃうと、つくづく、「白い巨塔」もマスムラに
撮って欲しかったと思うよ。これ、昼ドラでやればいいのにね。
まさにジェットコースター・メロドラマ!
「真珠夫人」が受けるいま、昔の通俗小説・娯楽映画には、おもろいネタが多いのに、
ゴールデンは無難なマンガ原作ばっか。いまのTVマン・ライターは、昔の映画を
観まくり、ネタを探すべし!
524 :
名無シネマ@上映中:02/11/10 02:54 ID:e+mG5wek
日本の映画ってさ後で見返すと古くささが物凄く際立つ作品が多いよな。
別に映画だけに云える事じゃないけど。
525 :
名無シネマ@上映中:02/11/10 12:46 ID:Ll6vCqq7
『暖流』って完全版は残ってるのかな?。
私が観た事無いだけかもしれないけど・・・
526 :
:02/11/10 16:56 ID:rlkswaiY
小津・黒澤・溝口・成瀬以外といえば、今度文芸坐で「人情紙風船」やるね。
都内でやるのはほぼ1年ぶりかな?確か去年の暮れ(or今年の初め)に浅草
東宝で見て以来だから。同時上映が「西鶴一代女」ってのもアレだけど。
山中って色々評価はわかれるでしょうけど、やっぱり一番脂が乗っていたのが
「紙風船」の頃だと思うんだけど。だから「チト寂しい」なのかも知れんけど。
527 :
名無シネマ@上映中:02/11/10 20:34 ID:eJ7s5yGh
小津・溝口・黒澤・成瀬に続く第4の巨匠を決めるスレになってしまっているが、
答えは内田吐夢で決まりでしょう。
実績、実力、誰も異論がないと思うがね。それに続くのが木下恵介と小林正樹。
あと、今井、山本、伊藤、田坂、清水と並ぶのが「定説」です。
大島や今村、挙句の果てに神代や山田や新藤を出してくるヤシは好き嫌いで語るなら問題はないが、
第4の巨匠は誰かという問いには明らかな間違い。
だから、この話題はここで終了して、当初の目的どおり、成瀬・黒澤・小津・溝口意外を
個人の好き嫌いでまったりと語ろうではないか!
因みに俺の好みはマキノと加藤泰と三隅研二と岡本喜八。巨匠などと呼ばれたくない人達が好きです。
528 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 00:37 ID:PSIO3Huj
邦画最盛期が後十年続いていたら工藤栄一は大巨匠になってたかもしれない
529 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 00:45 ID:x4y4Vwus
>>528 産業構造が昭和35年を境に(目標は昭和39年オリンピック)大幅に
変化したんで、映画産業は採算分岐点が維持しにくい前時代の産業に
落下したんだ。 残念な事だ。
あ、あの・・・勅使河原宏家元(前)は?
531 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 02:31 ID:5tcGsiro
>>528 増村保造は『華岡青洲の妻』のような文芸大作専門の監督になったと想像
532 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 03:34 ID:SRq0vm9l
>あと、今井、山本、伊藤、田坂、清水と並ぶのが「定説」です。
これはどう考えても並ばないだろ。定説なのか?
なんで今井、山本と伊藤、田坂、清水が一緒の枠に括られるのか。
これこそ間違い。
ちなみ今井の作品で一番好きなのは「海軍特別少年兵」
533 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 03:43 ID:USGq+uay
「海軍特別少年兵」??うー奈津貸しい。あれ昔西成の映画館で見たけど
今井正の映画だったのかあ。個人的には”越後つついし親知らず”が好きね。
あと純愛物語も。中原ひとみが死ぬシーンは本当にあたしも泣いたね。
534 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 05:32 ID:dsnrlMim
>>522 「越前竹人形」は現在も見るに耐える作品です。
「足摺岬」すら辛かったワタシが言うのだから間違いないです。
>>532 「海軍特別少年兵」、偶然、昨日見たです。
戦闘シーンが意外とリアルでびっくりです。
今井正なら「仇討」が好きです。
「純愛物語」の鼻血たらりんにはひええ。
535 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 07:32 ID:JoG/WnEp
まさかあの吐夢好きじゃないだろうな…
536 :
名無シネマ@上映中:02/11/11 12:07 ID:M4a+RaPw
書き込されている皆さん映画に大変お詳しいですね。楽しく読ませて頂いております。
ところで、小生甚だ浅学でして、「巨匠」 「名匠」 「鬼才」 とよく使われ言葉ですが
どう区別するのかが理解できません。 どなたかお教え願えれば幸いですが?
私は
巨匠>名匠>鬼才
と認識していますが、殆ど担当者も信じているか疑わしい宣伝文句ですので
無視して結構です
広辞苑によると、
[巨匠]ある専門分野、特に芸術方面で、その道に傑出した人。大家。
[名匠]@名高い学者。すぐれた学者。A名高い工匠。すぐれてよい腕前の工人。名工。
[鬼才]世にも珍しいすぐれた才能。また、その才能を持った人。
とありますけど、個人的なイメージだと、
[巨匠]キャリアが長く、かつて評価あるいは興行面で一時代を築き、業界に対し特権的な立場を得たことのある人。
[名匠]キャリアが長く、会社から与えられた仕事をそつなくこなす人。職人的手腕に優れている人。
[異才]キャリアを問わず、癖のある作品を作る人。あるいは当人にまつわる癖のあるエピソードの多い人。
という感じです。曖昧ですけど。
どちらが上でどちらが下という区分けはないのではないかと。
名匠→巨匠という変化はありますけど、変化であって、巨匠のほうがランクが上というわけでもないような。
なお、巨匠と名匠は正統派というイメージがあるので、鬼才はまた全然別の感じ。
ちなみに、現役の日本の映画監督で、巨匠はすでに存在しないような気がします。
市川崑、深作欣二、篠田正浩らは職人=名匠として、
鈴木清順、大島渚、今村昌平、吉田喜重らは鬼才として生き残っているように思います。
なんというか、映画業界自体がこじんまりとしてしまって、業界に対し特権らしい特権を得ようもなく、
「巨匠」というスケール感を醸し出せないような感じ。
と、以上、一個人の見解ですけど、皆さんはどう?
↑途中から「鬼才」と「異才」を混同してるし。(恥)
広辞苑では、
[鬼才]人間のものとは思われないほどすぐれた才能。また、その才能を持った人。
だそうです。ほとんど同じ?違う?
541 :
:02/11/12 15:30 ID:Svhf7qh2
542 :
名無シネマ@上映中:02/11/12 22:28 ID:LOruW4wh
内田吐夢は「血槍富士」と「恋や恋なすな恋」と「飢餓海峡」しか
見たことないよぅ。
評判のよい「血槍富士」や「飢餓海峡」は個人的にはあんまり。
「恋や恋なすな恋」は、つまんないんけどすごいなぁと思った。
「浪花の恋の物語」はおもしろいの?他にお薦めは?
543 :
名無シネマ@上映中:02/11/12 22:59 ID:QT9Ds5sY
内田吐夢は偉大だと思うが、
「飢餓海峡」なんかが日本映画史上のベスト10に選ばれちゃったりするのは
違和感ありあり。
似たコンセプトの作品では橋本忍(あえて野村芳太郎とは言わない)の
「砂の器」の方が数段上だろう。
544 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 02:23 ID:yXTGd6nq
最近良かった作品『右門捕物帳 まぼろし灯篭の女』
東映の右門捕物帳も面白いじゃないですか
最近「ん!」と思ったのが松田定次監督です。単なる娯楽時代劇の人かと思ってましたが、
数ヶ月前にスカパーに入って観た『髑髏銭』や『天下の御意見番』そして『戦国時代』と
いった作品が、かなりいい感じ。特に後二者は感動させられました。
546 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 03:20 ID:rmou81xq
市川昆は?金田一シリーズ好きだなぁ。
547 :
:02/11/13 04:30 ID:it4K5MTU
古澤憲吾、坪島孝と言ってみるテスト。
気にしないで。
548 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 13:06 ID:RHRf6zMm
>>543「飢餓海峡」は大傑作だ!!
「砂の器」とは比べられない。
「砂の器」では涙ポロポロだった。
「飢餓海峡」では出かかった涙が止まってしまった。
それほど凄い映画だった。 BEST3の1本。
549 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 14:52 ID:wvGofgeu
>>548 俺も高校生の頃にビデオで観た印象では、
『砂の器』の方が感動的に思えたものだが、
最近、劇場で観直したところ、『砂の器』はあざとさが目立ち、
『飢餓海峡』こそ、真の人間存在に迫る迫力を備えた映画だと、
思い知った。
550 :
:02/11/13 14:53 ID:47+7UYUI
551 :
白夜の陰獣:02/11/13 18:45 ID:UuE7Ysru
誰も井上梅次、牛原嘘彦、斉藤武市とか野口晴康の名をあげないなぁ。
尾崎純とか印南広の作品.見た人はいるでせうか
552 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 18:49 ID:v/AgMXIS
昔、井上梅次挙げたけど反応無だったYO!
553 :
552:02/11/13 18:58 ID:v/AgMXIS
無じゃなかったです
ごめんなさい・・・(鬱)
554 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 19:15 ID:TMwychFj
555 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 21:35 ID:z21vxTPG
舛田利雄は?
556 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 21:50 ID:lMb9AkNz
「虹男」(昭和24年大映)
牛原虚彦作品。LDで買いました。モノクロですが一部カラーを再現
していて不思議な映画です。
井上梅次は音楽を使った楽しい映画が多いですが
江利チエミと芦川いずみが間違われる「裏町のお転婆娘」(56)
橋幸夫が新米新聞記者になりヤクザの仲裁を歌いながらする
「赤い鷹」(65)とか見ましたが、やはり面白さでは
主題歌が記憶に残る「黒蜥蜴」(62)でしょうか。
斎藤監督は「東京の暴れ坊」今日やってました。
「飢餓海峡」、あのバカ女は自業自得。としか思えんかたよ。
でも、いいと言う人がいるのもわかる気がする。
しかし「砂の器」だけはどうしてもわからん。何がいいんだか。
数回見たけど、一般受けしているという事実が本当に不思議。
泣けるというけど、一体どのシーンで?と素朴な疑問。
558 :
名無シネマ@上映中:02/11/13 23:54 ID:5SedZkme
>>557 >「飢餓海峡」
左幸子が生きた戦後の東京の情景はじめ、あの映画の随所に出てくるさりげないショ
ットの多くは、もう、今の日本映画では撮れないものばかりです。それだけで価値があるよね。
>「砂の器」
これは74年だが、タンバ扮する今西刑事は、翌75年スタートの「Gメン’75」
における黒木警視のキャラにつながっていないか?
コンサートで、人生の絶頂を味わっている加藤剛に、破滅を告げに現れるタンバ。
「いま、あの男は、父親に会っているんだ」と、なぜか断言。なぜわかるんだよ(w
これは、Gメンのラストに現れて、もっともらしいセリフとともに、犯罪者に破滅
を告げる黒木警視にソクーリ。
もちろん、今西は自分で歩き回って捜査するが、黒木はいつも部下に任せっきりで、いいトコ
どりだけするんだがな。推定撮影拘束日数・半日(w
559 :
名無シネマ@上映中:02/11/14 00:33 ID:xJuhwxaR
東京国際映画祭ショーブラザーズ特集で見た井上梅次の「香港ノクターン」は傑作だった。
香港で撮ってもいつもの井上調、梅次節。こういう娯楽映画の天才こそ巨匠の称号にふさわしいのでは?
佐々木康とか河野寿一とか、もっと評価してほしいヨ。
560 :
名無シネマ@上映中:02/11/14 00:51 ID:pptThu94
>>558 丹波さんのあのキャラは「Gメン」以前に、
「キイハンター」、その次の知る人ぞ知る(w)「アイフル大作戦」あたりですでに出来上がってたよ。
その延長線上での「今西刑事」だったのでは?
映画でも「新幹線大爆破」はキャリア警官だったけど、基本的なキャラは「砂」と同じ。
スレ違いゴメン。
561 :
名無シネマ@上映中:02/11/14 01:40 ID:fKUibXun
>>560 いや、それを言ったら「誇り高き挑戦」(1962年)の方が先だ(w
あの映画の丹波は刑事役ではなくCIA役だが、後のキャラに通じるものがあった。
いずれにしても監督は同じなんだけどね。
562 :
名無シネマ@上映中:02/11/14 01:42 ID:zyQyL8xp
浅草で井上梅次の「花の不死鳥」1970松竹(ニュープリント上映)見てきた。
美空ひばり(普通にしゃべれんのか?唄はサイコーなんだが)につきる映画だった。
563 :
:02/11/14 02:07 ID:vn0cvfpu
魚河岸の丹波軍団が草木一本たりとも残さぬ破壊をし尽くして、その罪を
鶴田浩二がかぶるのはマキノの何だっけ?「日本侠客伝」だっけ?
564 :
558:02/11/14 02:51 ID:4X3ZiXSu
>>560-561 そうですよね。まるで預言者のように、他人の運命を左右する男、タンバ。
いま、あのキャラができる役者はいない。仲代達矢にも三國連太郎にも山崎努にもムリだ。
タンバの場合、たまにHOTELの社長役で出てきても、あのキャラなんだからすげーよ。
ちなみに「誇り高き挑戦」で、鶴田浩二が演じた役名は黒木。「キイハンター」・
「Gメン’75」のタンバの役名も黒木。深作欣二は、重要なキャラに「黒木」と
名付けるのが好きだった。
>>563 それは、「日本侠客伝 関東篇」ではないかな? 「おい、のんき坊主」と高倉健を
からかいながら、味方するタンバ。痛快だったなあ。
565 :
名無シネマ@上映中:02/11/14 12:16 ID:/XtO64X8
個人的には犯罪を扱った日本映画のベスト3
1:飢餓海峡
2:復讐するは我にあり
3:砂の器
566 :
名無シネマ@上映中:02/11/14 22:29 ID:taeGnGC4
中平が香港で撮った作品はどうだったんだらう
567 :
名無シネマ:02/11/15 02:26 ID:QCB8SeL+
>>565 2,3は松竹だけど、城戸四郎が封じていた人間の負の面を描く映画が、
タガが外れて、炸裂しましたな。
568 :
名無シネマ@上映中:02/11/15 16:16 ID:/qHBtXtm
>>565 俺のベスト3
1_天国と地獄
2_飢餓海峡
3_張込み
569 :
名無シネマ@上映中:02/11/15 18:15 ID:ZiGbgtal
天国と地獄
新幹線大爆破
妻は告白する
570 :
名無シネマ@上映中:02/11/15 19:02 ID:Jbnbfmtl
金子修介監督のスレはどこ?
571 :
名無シネマ@上映中:02/11/16 17:54 ID:OCi7kkt7
マキノの自伝には松田定次の事が書かれていないね。(「〜を監督した」とはあるが)
兄弟なのに交流はなかったのかしら
572 :
名無シネマ@上映中:02/11/17 07:33 ID:3uGm4Vbe
井上監督は『嵐を呼ぶ楽団』だに
573 :
名無シネマ@上映中:02/11/17 14:38 ID:RqOmIiAG
>>572 一度はみてみたい
同じ 新東宝出身の渡辺祐介はどうだろう?
若くして亡くなったが、ドリフ主演の喜劇や 武田鉄矢の「刑事物語」などそれなりにいい仕事をしていたと思うよ。
574 :
名無シネマ@上映中:02/11/17 14:40 ID:RqOmIiAG
>>572 一度はみてみたい
同じ 新東宝出身の渡辺祐介はどうだろう?
若くして亡くなったが、ドリフ主演の喜劇や 武田鉄矢の「刑事物語」などそれなりにいい仕事をしていたと思うよ。
575 :
白夜の陰獣:02/11/17 15:10 ID:rtEP9l1q
>>571 腹違いの兄弟だからでしょ
松田監督は未だ御存命。奥さんは山中貞雄の処女作「抱き寝の長脇差」に出ていた
松浦筑江で共に御健在の芸能人長寿夫婦。
576 :
:02/11/18 17:53 ID:BETt2IB/
古澤憲吾。
577 :
名無シネマ@上映中:02/11/18 19:54 ID:/hCK+T5K
578 :
名無シネマ@上映中:02/11/18 20:42 ID:iAumCnGu
>>575 松田定次とマキノ雅弘って、仲が悪いの? そういえば、松田特集って見たことないな。
>>576 古澤って、相当の変人で、それで撮れなくなったってホント?
−他、単独スレの立たない東宝監督をまとめておくと−
福田純・坪島孝・杉江敏男・鈴木英夫・森谷司郎・筧正典・須川栄三・児玉進・
小谷承靖・西村潔・浅野正雄・堀川弘通・松林宗恵・丸林久信・岩城英二、こんなもん?
みんな、浅草東宝ファンのスター。かつて、スタジオamsがあった頃は、ゲッ
プが出るほど見れた。いい時代だった(w
しかし、自殺した西村潔を筆頭に、なんだか幸薄い人ばかり。
これは東宝に限ったことじゃないが、ツワモノどもの、夢の跡だな・・・
だから、勅使河原家元(前)はどうしたのかと。
580 :
名無シネマ@上映中:02/11/19 00:10 ID:+WbkDpjK
>>579 単純に、観られてないんじゃないの?
アート系インディペンデント監督が、商業映画に越境してたってカンジだし。しかし、
「利休」とか、あーゆーの、バブル映画って言うんだろーね。
監督の好き放題で、あんな贅沢な大作を、あの頃は撮れたんだよね。
581 :
名無シネマ@上映中:02/11/19 00:16 ID:HQR4enhv
利休かあ・・・そんなのもあったね。
あと散々宣伝した挙げ句思いっきりコケまくった「天と地と」も
バブル映画だったね。
あれは角川映画の断末魔の叫びと思った。
582 :
:02/11/19 00:31 ID:gP2dFK6c
>>578 リスト的にはそんなもん。あと小田基義、丸山誠治、千葉泰樹、青柳信雄
佐伯幸三、森永健次郎、ゴジラや特撮以外の本多猪四郎が入れば完璧?
佐伯幸三で思い出したけど、「何処へ」は加山雄三版の方が個人的には
面白かったな。沢村いき雄みたいにディープな役者をメインに持ってき
たりして、かなりマニアック。
松林宗惠は幸薄くはないっす。映画が衰退してからは本願寺派の和尚に
転職したような感じだったし。「山下少年物語」は良かったが、その次の
「ゴルフ夜明け前」はいくら何でも酷すぎる。
うちの田舎では「利休」と「千利休 本覺坊遺文」が同時上映だったなぁと懐かしむ。
「天と地と」はコケてはおらんと思うよ。
五〇億かけて五〇億儲けたのだからトントンでしょ。
批評的には散々だったけど。←いつものことだし。
584 :
名無シネマ@上映中:02/11/19 05:33 ID:Fuo7IS9u
−とりあえずまとめてみた、各社監督列伝−
※所属は作風カラーで分類。スレが立ちやすい監督は極力外した。抜けはスマソ
<東宝>
福田純・坪島孝・杉江敏男・鈴木英夫・森谷司郎・筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・
西村潔・浅野正雄・堀川弘通・松林宗恵・丸林久信・岩城英二・小田基義・丸山誠治・
千葉泰樹・青柳信雄・ 佐伯幸三・本多猪四郎・山本嘉次郎・豊田四郎・稲垣浩・岩内克己
<日活>
斎藤武市・若杉光夫・中平康・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・古川卓巳・
松尾昭典・野村孝・野口博志・牛原陽一・千野皓司・舛田利雄・井田探・河辺和夫・江崎実生・
西河克己・蔵原惟繕・長谷部安春・小澤啓一・澤田幸弘・藤田敏八・浦山桐郎・春原政久
585 :
名無シネマ@上映中:02/11/19 05:34 ID:Fuo7IS9u
<ロマンポルノ>
神代辰巳・武田一成・小原宏裕・曾根中生・近藤幸彦・西村昭五郎・藤井克彦・白井伸明・
田中登・加藤彰・小沼勝・根岸吉太郎・中原俊・斎藤信幸・上垣保朗・村上修・黒沢直輔
<松竹>
堀内真直・中村登・前田陽一・森崎東・瀬川昌治・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・
長谷和夫・斎藤耕一・五所平之助・野村芳太郎・貞永方久・川頭義郎・井上和男・渋谷実
586 :
名無シネマ@上映中:02/11/19 05:36 ID:Fuo7IS9u
<東映>
加藤泰・小沢茂弘・鈴木則文・山下耕作・中島貞夫・関本郁夫・鷹森立一・野田幸男・
佐藤純弥・佐伯清・降旗康男・牧口雄二・村山新治・伊藤俊也・倉田準二・山口和彦・
関川秀雄・工藤栄一・鳥居元宏・沢島忠・松田定次・佐々木康・内出好吉・小石栄一
<大映>
池広一夫・田中徳三・安田公義・三隅研次・森一生・衣笠貞之助・黒田義之・田坂勝彦・
加戸敏・井上昭・田中重雄・帯盛廸彦・島耕二・村山三男・井上芳夫・弓削太郎・富本壮吉
587 :
名無シネマ@上映中:02/11/19 05:37 ID:Fuo7IS9u
<新東宝>
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
並木鏡太郎・志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
マキノ雅弘・石井輝男・中川信夫・伊藤大輔・内田吐夢・渡辺邦男・田坂具隆・川島雄三・
山本薩夫・今井正・木村恵吾・井上梅次・佐分利信・家城巳代治・渡辺祐介・久松静児
※やや強引に分類した監督も多いです。
これだけ制覇すれば、キミも立派な日本映画通だ(ワラ
588 :
:02/11/19 05:55 ID:gP2dFK6c
>>584-587 乙〜。凄いっすね。寝起きに見るには刺激が強すぎます。
ええと、瑞穂春海はどこだっけ?松竹大船かな。それとも大映?
あ、俺、
>>582で森永健次郎と大森健次郎間違えてた。スマソ。
俺がいいなあと思ったのは「二十歳の原点」の大森健次郎の方だったわけで。
全然関係ないけど角ゆり子可愛かったなー。
><松竹>……瀬川昌治
瀬川は新東宝でライター&助監督修行。東映で監督デビュー&第一期
しかる後松竹だったから分類的にはカラーを決めがたい監督だと思うけど。
589 :
584-587:02/11/19 13:16 ID:nTZ8yXQk
いちおう、このリストは暫定版ということで。このリストを元に、今後の話が広がる
ことを期待します。さらに、もし許されるなら、今後、100スレ刻みぐらいの間
隔で、みなさんの意見を取り入れて、バージョン・アップしていこうと思います。
>>588 >瑞穂春海
主に松竹・東宝・大映で撮った人ですね。キャリアの最後は大映だったので、大映かな。
>大森健次郎
東宝には、何人か、こういうあまり撮れなかった人がいますね。無念でしょうね・・・
>瀬川昌治
そうですね。「旅行」も東映の「列車」が原型ですし、アクション・メロドラマ・ロマンポルノまで撮るしね。
590 :
584-587:02/11/19 13:22 ID:nTZ8yXQk
まとめてみての感想ですが、
<東宝>巨匠の陰で、実はけっこう層が厚いのだ。古澤憲吾・谷口千吉・恩地日出夫・
渡辺邦彦・山本邦彦・山本迪夫・石田勝心・松本正志・和田嘉訓・木下亮を落とした。
<日活>
イマヘイも清順も、番線にこうした手堅い監督たちがいたので、安心して好き勝手に撮
れたのだ。アクションだけでなく、文芸・メロドラマ・歌謡と実は多彩。前田満州夫・
小杉勇・鍛冶昇を落とした。ところで、堀池清さんが亡くなられたらしいね。ご冥福をお祈りします。
http://www.asahi.com/obituaries/update/1118/004.html
591 :
584-587:02/11/19 13:23 ID:nTZ8yXQk
<ロマンポルノ>
入社がロマンポルノ以前と以後では、以前の世代の方が強い。後はどうしても小粒。以前
では白鳥信一、以後では池田敏春を落とした。那須博之・金子修介も入れておくべきか?
<松竹>
山田洋次と、野村が突出。ダメになるはずだ(w 三村は、時代が悪かった。中村も、
撮りまくった割りには地味。岩間鶴夫・仲倉重郎を落とした。ヌーベルバーグ派は割愛(w
<東映>
東映映画とは、マキノ満男と俊藤浩滋のものだったのではないか? 長谷川安人を落とした。
592 :
584-587:02/11/19 13:25 ID:nTZ8yXQk
<大映>
大映映画とは、藤井浩明のものだったのか!? 東西を制したのがマスムラ・コン。
京都はひたすら、池広・田中・安田・三隅・森(w 大映はスター不足と言われるが、監督も渋めの印象。
<新東宝>
野村・並木といった、監督キャリアの最後に行き着いた人。TV・ピンクに逃げた人。
近江のようなド素人。すげー会社(w 市川森一が尊敬しているという、山際永三を落とした。
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
俳優監督の田中絹代・山村聰、新藤兼人大先生、TVから越境した五社英雄を落とし
た。宇野重吉はむしろ日活か? 独立系・ピンク系監督となると、もう手に負えないな。
実は、あんまり観てない監督、1本も観てない監督も多いんですけどね。しかし、この層の
厚さと豊穣さ! これが、1970年前後に、いっぺんに崩壊する・・・眩暈がするよね。
593 :
名無シネマ@上映中:02/11/19 13:27 ID:FfYmRlSf
古すぎかもしれないけど山中貞夫は?
早すぎる死が惜しまれる日本の監督ナンバー1です
594 :
道都大おにいちゃんがんばれ:02/11/20 00:29 ID:AO1rwvBz
>>592 池広一夫監督は最近、テレビドラマで名前を見かけなくなりましたが、
引退したんですかね?そうなると大映京都出身で現役監督はもはや井上
昭監督だけ残念です。ちなみに井上監督は今日の火サスを演出していました。
脚本も同じく大映京都出身の中村努さんでした。
595 :
名無シネマ@上映中:02/11/20 00:44 ID:PAp0TSS2
近江敏郎はド素人といっても撮った本数はすごいよね。
カックン超特急はくだらなくてかなりおもしろかったよ
596 :
名無シネマ@上映中:02/11/20 01:31 ID:w9RL/C+Z
「花嫁シリーズ」や「オンボロ人生」の松竹・番匠義彰さんがない。
山中貞雄の助監をやった東映・松竹の萩原遼さんもない。
でも日活・春原監督があるのは嬉しい〜。喜劇作品が多いこの監督は
なぜかあまり語られない。「童貞先生行状記」好きです。
大映・帯盛迪彦の「高校生心中 純愛」これ見てこの監督好きになった。
>>588 ワタクシも「二十歳の原点」好きです。角ゆり子さんは「日本沈没」にも出てましたね〜。
島田正吾にくっついて最後はホコリまみれになってました。
597 :
名無シネマ@上映中:02/11/20 07:43 ID:nEtPJ6K7
松田定次は大友柳太郎作品が面白い
598 :
白夜の陰獣:02/11/20 08:13 ID:rsZjfooo
木村恵吾の「馬喰一代」が好きだけど、あまり褒める人いないなぁ
599 :
名無シネマ@上映中:02/11/20 19:22 ID:KgUtnVsE
「雪之丞変化」はマキノ版も傑作だと思う
600 :
名無シネマ@上映中:02/11/20 20:51 ID:9SCkxNsS
>>597 松田監督の作品は現代劇も面白いですよ。時代劇を現代にしたような感じで。
例えば「獄門島」「三本指の男」とか「にっぽんGメン」「多羅尾伴内シリーズ」
時代劇ならちょっと異色の「隼人族の叛乱」(57)とか忍術物の「妖蛇の魔殿」(56)
なんかが面白かった。「バラケツ勝負」(65)も、橋蔵と志村喬が親子の役でちょっとした
謎解きみたいで面白かったです。
>>598 「馬喰一代」(51)。神経痛の体で馬に乗って息子を追いかける最後は
感動的でした。
>>580 まさか、「利休」だけしか観ていないなんて事ないよね?
「砂の女」くらいは観てるよな?
この初心者を寄せ付けない雰囲気大好きです。
特に浅野正雄が入っているのに感心。三本しか撮ってないんですよね。
背広組社員になって日比谷本社の経理部にいたとかいう噂を聞いたことがあります。
さらに亡くなったという噂も・・・。
デビュー作の「街に泉があった」は大傑作です。二本目の「恋にめざめる頃」は成瀬の「妻よ薔薇のように」のリメイクなんですよね。
恐らく将来を期待された逸材だったのでしょう。
3本目の「華麗なる対決」は未見。不遇の原因はこの作品にあると思うのですが・・・。
浅草東宝でやってくれないかな。観たいよう。内藤洋子主演だし。
誰か観た人感想キボンヌ。
604 :
名無シネマ@上映中:02/11/21 18:45 ID:DklPjQLy
『地震列島』は大森健次郎の方だっけ?
今、何してるんだろ。
605 :
名無シネマ@上映中:02/11/21 23:07 ID:yOA7q4H+
>>602 浅野監督が3作品しか撮ってないとは知らなった。3作とも録画してます。
でも「華麗なる闘い」はまだ見てない。今度見ときます。
「街に泉があった」はあの主題歌が実にいい感じ。
長男の所へやってくる最初の方でヴィスコンティの「若者のすべて」と
ちょっとイメージがダブった。
606 :
12月のBS映画劇場:02/11/23 14:44 ID:xafYj2da
12/02 20:00-21:52
「さびしんぼう」(1985)〔監督〕大林宣彦 〔出演〕富田靖子 尾美としのり 藤田弓子
12/03 13:00-15:16
「猫と庄造と二人のをんな」(1956)〔監督〕豊田四郎 〔出演〕森繁久彌 浪花千栄子 山田五十鈴 香川京子
12/03 20:00-22:03
「あの、夏の日・とんでろ・じいちゃん」(1999)〔監督・脚本〕大林宣彦〔出演〕小林桂樹、菅井きん、石田ひかり
12/03 25:05-26:50
「心中天網島」(1969)〔監督・脚本〕篠田正浩〔出演〕岩下志麻、中村吉右衛門、小松方正、滝田祐介
12/03 26:50-28:20
「きこばとたん」(1993)〔製作・原作・脚本・監督〕村上靖子〔出演〕守屋利恵、大森嘉之、平良とみ
607 :
12月のBS映画劇場:02/11/23 14:46 ID:xafYj2da
12/04 20:00-21:53
「午後の遺言状」(1995) 〔監督〕新藤兼人〔出演〕杉村春子、乙羽信子、朝霧鏡子
12/05 13:00-14:35
「夏の妹」(1972)〔監督・脚本〕大島渚〔出演〕栗田ひろみ、石橋正次、りりィ、小松方正、小山明子
12/05 14:36-15:38
「愛と希望の街」(1959)監督・脚本〕大島渚〔出演〕藤川弘志、富永ユキ、望月優子、渡辺文雄
12/05 20:00-21:59
「生きたい」(1998)〔監督・原作・脚本〕新藤兼人〔出演〕三国連太郎、大竹しのぶ、吉田日出子,柄本明、大谷直子
12/06 15:40-17:55
「野ゆき山ゆき海べゆき」(1986)〔監督〕大林宣彦〔出演〕鷲尾いさ子、林泰文、片桐順一郎、佐藤浩市、竹内力、尾美としのり
608 :
12月のBS映画劇場:02/11/23 14:48 ID:xafYj2da
12/06 20:00-21:30
ドキュメンタリー「新藤兼人:終わりなき映画人生」(2002)〔出演〕新藤兼人、新藤風、大竹しのぶ、三国連太郎
12/06 21:30-23:06
「裸の島」(1960)〔製作・監督・脚本〕新藤兼人〔出演〕乙羽信子、殿山泰司、田中伸二
12/1315:15-16:58
「忠臣蔵 天の巻・地の巻」(1938)〔監督〕マキノ正博、池田富保〔出演〕阪東妻三郎、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎、山本嘉一、月形龍之介
12/13 20:00-23:03
「忠臣蔵 桜花の巻・菊花の巻」(1959)〔監督〕松田定次〔出演〕片岡千恵蔵、大友柳太郎、中村錦之助
12/17 13:00-15:06
「どん底」(1957)〔製作・監督・脚本〕黒澤明〔出演〕三船敏郎、山田五十鈴、香川京子、中村鴈治郎、千秋実
609 :
12月のBS映画劇場:02/11/23 14:51 ID:xafYj2da
12/18 13:00-15:21
「どですかでん」(1970)〔製作・監督・脚本〕黒澤明〔出演〕頭師佳孝、伴淳三郎、井川比佐志、田中邦衛、三波伸介
12/28 24:45-26:18
「赤ちょうちん」(1974)〔監督〕藤田敏八〔出演〕秋吉久美子、高岡健二、長門裕之、石橋正次
12/28 26:20-27:52
「妹」(1974)〔監督〕藤田敏八〔出演〕秋吉久美子、林隆三、吉田日出子、伊丹十三
12/30 15:10-17:13
「舞姫」(1989)〔監督・脚本〕篠田正浩〔出演〕郷ひろみ、リザ・ウォルフ、マライケ・カリエール、益岡徹、山崎努
610 :
12月のBS映画劇場:02/11/23 14:59 ID:xafYj2da
レンタルで見掛けないのは「猫と庄造と二人のをんな」とマキノ「忠臣蔵」ぐらいかな
年末なんだから(?)娯楽作中心で組んで欲しかったでふ
611 :
名無シネマ@上映中:02/11/23 15:06 ID:Wp9XxWaq
>>594 今年のテレ朝の土曜サスペンス劇場で、池広監督の名前を見たような・・・
雷蔵関係の本の中で、TV時代劇は糞だから撮らないみたいなこと言っていました。
もちろん、糞なんて言葉は言ってません(w
大映京都の最後のエースのプライドを感じました
そういや、北野武主演の火サス記念ドラマ「鬼畜」の演出は日活の田中登監督でしたね
>>597 松田定次監督いいですねー 東映時代劇の大御所
あっしも柳太朗の映画(「鳳城の花嫁」「丹下左膳」シリーズ)が好きです
「鳳城の花嫁」のボッチャン殿様の柳太朗は爆笑ものでした
単に派手なだけと(ヌーヴェルバーグ世代の)評論家達には酷評されていたけど
あれだけの豪華俳優を上手く使いこなせる監督は今いないっしょ
613 :
道都大おにいちゃんがんばれ:02/11/23 16:40 ID:okpaoOxF
>>611 今年の初頭に2、3本撮られてました。私もその雷蔵の本読みました。
その本の出た後、監督が撮られたTV時代劇は何本かあったような気
がします。その中には旧大映京都のスタッフで構成された映像京都で
撮った「御家人斬九郎」もあり、大映京都ファンとしては嬉しかった
です。もう一度、「ひとり狼」のような時代劇映画を撮ってくれませ
んかねぇ。
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
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思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1j4z/japanese/
615 :
名無シネマ@上映中:02/11/23 19:59 ID:iYdG2Vk9
豊田四郎の作品はどうしてビデオ化されていないのですか?
616 :
名無シネマ@上映中:02/11/23 21:20 ID:P5P+JmVg
浅野正雄って名前は聞きますね。見たことないなあ。
でもこうして見ると日本映画って壮観。
見たことない監督も多いが見るとみんないいんだろうな。
三軒茶屋スタジオamsでの渋谷実特集で何本か見てやっぱり昔の人はすごいと思ったし、牧口雄二や河辺和夫も初めて見たとき、ぶっとんだものです。
でも個人的に僕が一番好きな日本映画の監督はやっぱり森崎東です。
あ、
<松竹>山根成之 は入れていいのでは?
前田陽一・森崎東・瀬川昌治
617 :
大映京都派:02/11/23 21:30 ID:1h7xkQHy
山本薩夫ってのは一応大映の監督になるんですかね?
ってか、独立プロって何? 配給は大映だったんですか?
ビデオ化されている作品はだいたい大映ビデオだけど
618 :
名無シネマ@上映中:02/11/24 08:24 ID:hmDjePLi
>>615 特に意味はないと思われ
キネマ倶楽部が潰れたから、これから出るんじゃない
619 :
名無シネマ@上映中:02/11/24 11:18 ID:lMFlhBtO
豊田四郎は「地獄変」ならビデオ出ていたと思います
620 :
名無シネマ:02/11/24 20:02 ID:Lqo5LMcj
>>590 > イマヘイも清順も、番線にこうした手堅い監督たちがいたので、
> 安心して好き勝手に撮れたのだ。
清順が好き勝手やっているのはごく一部だけ。
和田浩治なんかは、日活の範囲で手堅く撮ってるよ。
好き勝手と言えるのは『殺しの烙印』、『東京流れ者』くらい。
『野獣の青春』、『関東無宿』、『刺青一代』辺りは、
他の日活作品に比べても「遊び」の部分は突出してないし、
宍戸、小林、高橋のスターを観に来る映画としても十分成立している。
621 :
名無シネマ@上映中:02/11/25 13:57 ID:Ojb7V5S7
『東京流れ者』は充分プログラムピクチャーの範囲内でしょ?好き勝手じゃ
ないような気がするけど。
そういう分類するなら、
好き勝手=『悪太郎』『悪太郎・悪い星の下でも』『けんかえれじい』
『俺たちの血が許さない』『河内カルメン』『殺しの烙印』
手堅い =『野獣の青春』『関東無宿』『刺青一代』『肉体の門』『東京流れ者』
かなあ。ただ、『野獣の青春』から『殺しの烙印』までの間って、会社の
方針転換なんかも影響してるから、こんな分類自体無意味なんだろうけど。
622 :
名無シネマ@上映中:02/11/25 21:41 ID:DkiZoy/U
清順監督がインタビューの中で、1作目の漁師の兄と騎手の弟の話の
「港の乾杯勝利をわが手に」(56)で既に会社に文句を言われたといってました。
何を作っても変な作品と会社には思われていたんじゃないでしょうか。
不良を更生させようとする「踏みはずした春」(58)なんかは普通の青春映画の部類に
入ると思いますけど。
623 :
名無シネマ@上映中:02/11/26 22:31 ID:+zvN4riM
鈴木英夫監督はどうよ? 面白いの?
>>623 「その場所に女ありて」「彼奴を逃すな」「社員無頼」「サラリーマン目白三平」
「黒い画集 寒流」「悪の階段」など傑作多数。
個人的には「大番頭小番頭」が気に入っています。
でも、今年の五月(だったかな?)お亡くなりになりました。
襟の正しいまっとうな映画を作る名匠でした。
近年、再評価された矢先の急逝が惜しまれます。合掌。(泣
多くの若い映画ファンに見てもらいたいと思います。
特に「その場所に女ありて」と「彼奴を逃すな」は、ホント、唸らせられるゼ!
625 :
名無シネマ@上映中:02/11/27 04:27 ID:p6Fgo0tf
浅野の「街に泉があった」のモトネタはヴィスコンティの「若者のすべて」。
そうかなあ、とも思うが、そう思って見ると確かに家族の設定が似てる。
626 :
名無シネマ@上映中:02/11/27 06:24 ID:92EEkiEa
こないだ衛星劇場で「カタクリ家の幸福」見たけど、あれはやっぱり
「クレージーだよ!奇想天外」や「奇々怪々俺は誰だ」あたりのノリを
狙っているのかな。しかし作詞をした奴が無理に音楽にミュージカル風の
詞を当てはめようとしたせいで、歌が聴くに堪えないものだったのは考え
ものだけど。東宝ミュージカルっつーか、あの頃の音楽映画が成功したのは
無理にミュージカルを目指さなかったからだと思うんですが。歌謡曲の韻の
踏み方というか、そうしたおかげで凄く聞き取り易かった。あれは古澤憲吾の
功績かな。それとも坪島孝が偉かったのか。
同じ東宝ミュージカルでも「君も出世ができる」なんかは作詞作曲の基礎も
知らないような輩が歌詞を書いてるみたいでひどかったけど。
「ピンキーとキラーズ恋の大冒険」は山田宏一の作詞だったかな。だんだん
スレと違う話になっていくが、いずみたくには1本ちゃんとしたミュージカル
映画の監督をやってほしかった。
そういえば、これもスレ違いですが、
「社員無頼」は未見なんだけど、あの映画で佐原健二は歌っていますか?
最近、歌う佐原健二に萌えているんですが。「南の島に雪が降る」とか
「若い季節」とか。
628 :
584-587:02/11/27 15:15 ID:u0svbatu
>>613 >その本の出た後、監督が撮られたTV時代劇は何本かあったような気がします。
その本が出た頃は、恐らく、個人的に現場で気に入らないことがあったのではない
でしょうか? 池広一夫のTV時代劇は、その本の前後もけっこうありましたし。
佳作「ひとり狼」は、音楽の盛り上げや劇的場面転換が、後年盛んになるTV時代劇に
そっくりで、TV映画のフォーマットになった作品なのかもしれませんね。
>>620 手厳しいですね(w
>>627 佐原健二は歌ってないです。
しかし、佐原がなぜあそこまで前社長に尽くすのか、よくわからんのだよな、あの映画。
佐原が張り切るほど、主人公がバカに見えるという凄い映画ですよ。
この、何をやってもムダでしたパターンが、「黒い画集・寒流」につながるのかな。
629 :
名無シネマ@上映中:02/11/27 16:55 ID:ZNwH+miI
伊藤大輔の戦前の作品が見つかったね。短縮版だけど。
630 :
名無シネマ@上映中:02/11/27 18:01 ID:vWU9EWv8
「斬人斬馬剣」ね。
移動大好き〜!
632 :
名無シネマ@上映中:02/11/27 22:11 ID:W5MJdXM/
>>629 九州にもフィルムセンター作って欲しいYO!
観られた方感想お願いしますだ_(._.)_
633 :
白夜の陰獣:02/11/28 07:12 ID:BN3h7bc0
>>629-32 ところで「斬人斬馬剣」の月形竜之介主演の役名は十時来三郎ですが、
この名前、どう読むか御存知ですか?
634 :
名無シネマ@上映中:02/11/28 17:50 ID:WvOjM3Qs
普通に読むと「ととき らいざぶろう」でしょうかね?
十時という姓はけっこうあるみたいですが…。
635 :
白夜の陰獣:02/11/28 20:38 ID:BN3h7bc0
>>634 いのときらいさぶろう、映画では、こう称していたようです。
いねときらいさぶろう、とも読めるそうです。
数年前、NHKの時代劇で長老俳優の島田正吾が、この名字の役名を演じておりました
636 :
名無シネマ@上映中:02/11/29 00:01 ID:kOn9h6bH
今日、神代辰巳の「棒の哀しみ」を借りてきたぞい。まだ未見。
初神代なので楽しみだ。
637 :
名無シネマ@上映中:02/11/29 00:48 ID:knai4Aal
>>635 「十時半睡事件帖」ですか?
見てなかったからわからないんですけど
題名は「ととき はんすい」ではありませんでした?
でも、なんか、名前考えるの面倒くさくて
「今、十時だから十時でいいやー」みたいな感もありますね。
638 :
名無シネマ:02/11/29 11:39 ID:2DRsxHvA
>>635 「い」と言うのは「亥(ゐ)の刻」が夜「十時」だからなのかな?
「いのこく/らいざぶろう」?
639 :
白夜の陰獣:02/11/29 11:52 ID:8CXukLo+
>>637 NHKは、とときと読ませておりましたか、どうも記憶が混乱しているようで
スイマセン
>>638 多分そうだと思います。
いずれにせよ「斬人斬馬剣」は黒澤明の「七人の侍」のモトネタとなった映画だ
そうで9ミリ映画のダイジェスト版とはいえ大発見です。
伊藤大輔は、無声映画.50本も監督したのに現存するのは、これで4本とか
そのうちの「長恨」はフィルム1巻のみ、「忠次旅日記」は総集編、「次郎吉格子」
はネガが残っているが1巻不足と何れも不完全版
これが伊藤の後世の評価を下げていています
640 :
名無シネマ@上映中:02/11/29 18:05 ID:4i9GY8BL
改めて伊藤大輔の作品数を見てみたら、すごい数ですね。
監督95本、脚本200本だって。
私は中学生の頃、無声映画鑑賞会で「血煙高田の馬場」を見て
ぶっ飛びました。
いま一般には「無声映画の人」で片付けられちゃうんでしょうかね…。
641 :
名無シネマ@上映中:02/11/29 18:16 ID:rJxVeWLh
今回のフィルムは一般の人が持ってたんだよね。
642 :
q:02/11/29 18:20 ID:M7IBKrY0
643 :
白夜の陰獣:02/11/29 18:35 ID:8CXukLo+
私の高校時代の恩師は昭和元年生まれ
子供の頃に見た伊藤大輔の「新版 大岡政談」はストーリーは忘れたものの
剣戟シーンの大胆な移動撮影は今でも鮮明に覚えているそうです
山根貞雄さんは9.5ミリ.ダイジェスト版という形で、幻となっていた
無声映画の名作が残っているはずと発言されていました。
未だ発見がありそうです
644 :
名無シネマ@上映中:02/12/01 13:22 ID:JxVkfHn3
(・∀・)203高地!!
645 :
名無シネマ@上映中:02/12/01 14:12 ID:Zui8DbMc
「黒の盗賊」(64)
初めて東映京都の井上梅次作品を観たけど、監督のカラー爆発ですた。
松竹で撮った作品もあんなバタ臭い(濃い)画面なんでしょうか、う〜ん想像できないなぁ
646 :
:02/12/01 14:27 ID:txJoS2WN
自称写真家で写真まさに握ってる奴みたったけ
4サイズばっか天
647 :
名無シネマ@上映中:02/12/04 01:19 ID:eULOLRcp
age
648 :
名無シネマ@上映中:02/12/04 18:25 ID:OwFM/86T
日活の井田探監督って知ってる?
649 :
名無シネマ@上映中:02/12/04 20:09 ID:fV7CsUMC
質問です
「心中天之網島」で、吉右衛門の台詞が「たとえ乞食××に落ちても」って
一箇所音声が途切れてたけど、なんていってたんでしょう
サベツ関係だとは思いますが
どなたか教えてください
650 :
名無シネマ@上映中:02/12/04 22:13 ID:wvDC54DI
始まって何分くらいでしょうか?
時間を書いてくれればすぐ分ると思いますけど・・
651 :
名無シネマ@上映中:02/12/04 23:27 ID:sh2yBGtR
部落?
>>649 「乞食非人」と見た。まだNHK BSの放映を録画したのを観てないんですが、
多分そんな感じでは。650さんはビデオをお持ちなんですか? それで確認
していただくのが一番確実ですね。
653 :
名無シネマ@上映中:02/12/05 12:07 ID:LbsS1VnC
今日TVで放送する「霧の中の男」ってどよ?
誰か見てない?
654 :
名無シネマ@上映中:02/12/05 15:02 ID:SUokh3UB
>>649 1時間10分くらいの所でのセリフ。
怒ってやってきた義父の五左衛門に、治兵衛が
「この治兵衛、たとえ乞食非人の身に落ちても、またたとえ人様の甘えで命を繋ぐようになっても
このおさんに…」と女房を連れていかないでくれるように頼むが五左衛門は、
「おまはんが非人乞食に落ちぶれるのは勝手やが、己が娘を乞食の女房にしようとは思わんわい」
とかえす。
そういうわけで652さんの正解。
655 :
649:02/12/05 17:44 ID:I0zimrHI
やはりそうでしたか、みなさんありがとうございました
『夏の妹』は台詞がさらに消えまくってましたね
パンパンとかの類語かとおもいましたが
656 :
名無シネマ:02/12/05 17:52 ID:HMpN9Al6
657 :
名無シネマ@上映中:02/12/07 22:09 ID:gyVqZP4m
うちのレンタル屋って昔の邦画と言えば東映作品しか入荷しないage
658 :
名無シネマ@上映中:
レンタル屋で邦画をさがすのは、作品が限定されてしまって
思いどおりの映画が見れないですね。駅の近くのつぶれかけてたレンタル屋で
「さようならCP」と「特効任侠自衛隊」を見つけた時はちょっと感激してすぐ借りました。
>>645 今月スカパーで「雌が雄を食い殺す かまきり」(67)見ました。
加東大介の傲慢社長の財産を我が物にしようと、3人の女がいろいろ計略を企てるという話で
なかなか面白かったですよ。