1 :
カイザー ◆OrJKdYNK3U :
遥か昔…世界を我が物にせんとする魔王軍とそこに住まう人々との戦いがあった…
後に邪滅戦争と呼ばれるこの戦いは魔王が封印され一応の決着をみたと伝えられている…。
それから1000年後…大昔の大戦を忘れ人々は平和に暮らしていた。
だがいつからか人々の間に魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。
俺は聖騎士カイザー、このパーティのリーダーだ。
この世界を支配しようと企む魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、俺たちと共に打倒魔王の旅に出よう!
2 :
名無しになりきれ:2006/05/24(水) 20:09:03
死んでいいよ
<これまでのあらすじ>
始まりは、とある酒場だった。
そこに魔王軍と戦うという強い志を持った仲間たちが集まり、旅立つ事となった。
最初の町・神聖都市イサドでは偽の市長を倒し、水の精霊を入手。
どうやら魔王は精霊の力を手に入れようと企んでいるらしい…。
俺たちの当面の目的は魔王よりも先に精霊を手に入れることとなった。
精霊には上位精霊から下位精霊まで数多く存在すると言われているが
魔王が狙っているのは火・水・風・大地・光・闇を司る6大精霊のようだ。
続いて五月雨の洞窟にて、邪悪な魔導士ラーガスを倒し、
俺たちは火の精霊のいるというズイミタアの町へと到着した。
その町にあるゼンザイ火山にて魔王軍ガルムを倒して火の精霊を入手。
次に向かった風の精霊のいるというダルキアでは武術大会が行われていた。
しかしその裏では魔軍四天王クロが暗躍しており、既に王宮は制圧されていた。
俺たちは秘密通路を使って王宮内へと潜入し、どうにか捕らわれていた人質を解放することに成功した。
しかし、風の精霊はダルキアの街には無かった。俺達は風の精霊が祭られているという聖地シュテドニアス山脈へ足を運んだ。
そして、数々の罠を潜り抜け、ついに俺達は風の精霊の救出に成功した。
続いて向かったのは闇の精霊が存在していると言う地下街だ。
ここでは闇の精霊が商品となる大会が開かれようとしていた。
勿論、俺達はその大会に参加し、会場の塔を登り始めた。
だがそこでは、一筋縄じゃいかない仕掛けと賞品の賞品を狙う者達が俺達を待ち受けているのであった・・・
参加用テンプレ。
【年齢】
【性別】
【職業(LV)】
【魔法・特技】
【装備・持ち物】
【身長・体重】
【容姿の特徴、風貌】
【性格】
【趣味】
【人生のモットー】
【自分の恋愛観】
【一言・その他】
ほしゅ
7 :
魔王弾正忠:2006/05/26(金) 21:26:33
かかってこいよカス!
緋刃:「新スレか、誰が立てたか知らねぇがよくやったと言っといてやるよ」
凛星:「カイザーとか言う人アルね、お疲れ様アルよ」
前スレ>804 >806 >807
どういうわけか知らないがフーリンが急にやる気を見せてくれたようだ。
なんとか崖っぷちの状況を逃れた凛星はほっとした。
「(ほんと何とかとはさみは使いようアルね)」
こうなれば共同戦線も無かったことになる、そして互いを潰しあってくれればまさに一石二鳥だ。
しかしその中でブルームが話しかけてきた。
「え、饅頭アルか?ちょーっと待って……あれ?どこいったアル?」
凛星は袖口を探り饅頭を探した、中にはちゃんと饅頭があるのだがあえて見つからない振りをした。
「(ここで大人しく渡したら計画丸つぶれアルね……
それにブルームの治療もそこそこやったアルからそろそろ逃げ時アル)」
とりあえずこの塔の中から脱出できるくらいの体力までは回復させたはずだ。
「あっ!そうだ!!私、家族探しに行くアルね!!この火事だからきっとどこかに非難している違いないアルよ
君の体力もほどほどに回復しているアル、はやく逃げるといいアルよ」
そう言いながら凛星はその場から後ずさりしていく。
フーリン「さあさあ、混沌を抱えたまま新スレに突入〜!」
ブルーム「カイザーさん、お疲れ様でした。これからもよろしくお願いしますね」
【名前】ブルーム/フーリン
【年齢】17歳/17歳
【性別】男/女
【職業(LV)】見習い魔法使い兼盗賊/格闘家兼盗賊
【魔法・特技】基本的な魔法しか使えないが、その威力は上級魔法にも引けをとらない。手の平からあらゆる物体を個体・液体・気体に変化できる
/魔法は基本的な回復魔法しか使えない。素早い身のこなしで敵を瞬殺する。
【装備・持ち物】先端に宝石のついたロッドと黒い手袋(能力を抑えるため)/両手に金銀の巨大な爪
【身長・体重】171センチ。54キロ/162センチ。秘密よん
【容姿の特徴、風貌】青くて短い髪に青い瞳。黒いレザージャケットを着ている/茶色の髪に黒いチャイナを着ている。
【性格】いたって温厚だが、戦闘と「仕事」の時間になると強気になる/頭が温かい性格。トラブルメーカー
【趣味】「獲物」の鑑賞/饅頭を頬張ること
【人生のモットー】この世の全ては俺達が手に入れてやる!…なんてね/のんびりだらだらいきましょうよ〜
【自分の恋愛観】えっと……おとなしい人がいいなぁ/頼りになる人が良いね〜私を守ってくれるような〜
【一言・その他】フーリンが何かした場合は僕にご連絡ください。すぐに黙らせますんで…/お菓子をくれる子はいねが〜
【キャラ解説】世間に知られた盗賊。異名が青き嵐。表では見習い魔法使いと格闘家として修行の旅
ブルームの特殊能力は禁断の力、あらゆるものを固体、液体、気体に変化させる能力を持つ。
しかし、力を使えば使うほど内なる邪悪な存在が目覚めつつある。その存在こそがブルームの両親を消滅させた。
フーリン「さてさて!ここでブルーム&フーリンの華麗なる軌道をごらんあれ〜!ズームインっ!!」
ブルーム「誰に向かって指さしているのさ…」
ブルームは幼児の時に、親子とピクニックを楽しんでいるときにとある遺跡を見つける。
好奇心から親の目を盗んで中へと入ってしまう。奥深くに古びた祭壇があり、その上に黒い霧があり、それに触れると声が聞こえてきて意識を失う。
再び起きたときは、両手の甲に魔方陣が書かれて、周りには両親の服のみがあった。
両親を無くして、途方にくれているときに赤き旋風と呼ばれた義賊の師匠に出会い、以後師匠の下で盗賊としての力を身につける。
現在は、フーリンと共に師匠を助けるためのお金を手に入れるために町を渡り歩き、価値のあるものを盗んでいく生活を送っていた。
そんなある日、道端に落ちていた手紙を拾う。それは闇の精霊にまつわる品物を手に入れるための大会が開かれると書かれていた。
二人はさっそく、その大会が開かれる地下街へと向かったのであった。
館でのメリフィリアとの戦いによって鍵を手に入れた二人組は塔へと向かい、幾多の戦闘を繰り返していた。
そして次の階には燃えた町が広がっていた…
>前スレから
槍を構えたフレイに対してフーリンは武器を構えなおした。
金銀の爪を突き出すようにして間合いをとる。
「大丈夫〜殺しはしないから。ちょっと黄泉の国をさまようかもしれないけれどね〜」
しかし、フーリンは言動とは裏腹に少しフレイに対する用心を深めた。
さっきの回し蹴りをまともに食らってすぐに立ち上がれるとは思いもしなかったのだから。
(……これはちょっと本気でいかなきゃやばいかもね〜)
相手は槍を持っている。長い間合いを一瞬で詰めれば勝てる。フーリンはそういう戦法が得意だった。
でも、相手は並外れた耐久力を持っている。一撃で気絶させるか、間合いの外まで飛ばさないとその槍によって腹を裂かれるだろう。
一撃必中。そう心に決め、足に力をためる。
一呼吸の後、はじける音がする。その瞬間にフーリンは消えた。
フーリンが長い残像となって、まっずくフレイへ飛び掛る。爪を出し、
体をくるりと一回転して、裏拳を叩きつけるように、刃の無いミネのほうで襲い掛かる。
しかし、そこにフーリンの油断があった。裏拳を叩き込むために体を一回転した。その瞬間に隙ができる。
フーリンはフレイをどこかで甘く見ていたのだ。その一瞬の隙をつかれるのかそれが勝負の行方を左右するだろう。
>8
「饅頭ないのっ!?ど、どうしよう…」
うろたえるブルームに凛星は家族を探しに行くために離れようとする。
「ちょっと待って!」
凛星を呼び止め、ずいと近づく。
「傷を治してくれてありがとう。あと家族が無事だといいね」
そう言って握手し、凛星を見送る。
「…さて」手に握られている饅頭を弄びながらぼそりと呟く。
実は、握手するときにもう片方で袖口のほんの一部を液体化し饅頭を抜き去り、もう一度固体化して元に戻したのだ。
その技術は師匠に鍛えられた盗賊としての技術に特殊能力を合わせたブルーム独特の方法だった。
(凛星…とか言ったね…いったい何者なんだろう…明らかにこの場を混乱させようとした。それに饅頭のことを隠していた。
それは混乱が収まると困るからなのか…)
(でも…彼女は僕の傷を治してくれた。…わからない。敵なのか味方なのか…)
考え込んだ頭を振って、とりあえず目の前の混乱を収めようとする。
(凛星、饅頭を勝手に盗ってごめんね)
心の中で凛星に謝った。
カイザー達に向かって、ちょいちょいと手招きをする。
「あう…すみません…うちのフーリンが…それで、ちょっと協力をして欲しいんです」
カイザー達に饅頭を見せて、
「この饅頭を使ってフーリンをこっちにおびき寄せます。フーリンは僕から饅頭を奪い取ろうと襲い掛かってくるので
僕の前に立って、はじめの一撃だけ何とか受け止めてください。あとは僕がなんとかしますから…お願いできますか?」
前スレ>807 新スレ>7>10
>そうすれば単なるスキンシップと思えるぞ!
話の内容はともかくとして、声が届いた事で混乱した頭に少し整理が付いた。
フレイ(・・いや、違うでしょ・・?)
えらく頭が冷めて、今度は落ち着いて向かい合った。
>ちょっと黄泉の国をさまようかもしれないけれどね〜
フレイ「・・・・」
とは言え、抵抗しなければ殺されかねない・・
>その瞬間にフーリンは消えた。
フレイ(・・見えない事は無いね)
神経を集中し、相手の動きを見据える。更に槍を逆さに持ち替える。
>裏拳を叩き込むために体を一回転した。
フレイ「隙ありっ!」
一瞬の隙を付き、柄でフーリンを突き飛ばした。
フレイ「・・・」
槍を構えつつ、後退して様子を見る。
実はリョウはさっきからすぐ近くまで来ていたが、色々とややこしそうなので黙っていた。
と言うか、タイミングを計りかねていただけだが・・
ただ、フレイとフーリンの戦いが誤解から起こっているのは何と無く想像が付いた。
リョウ(あいつが自ら喧嘩を売るとは思えんしな・・もう少ししたら出て見るか・・)
因みに、レンはまだ階段付近で待機していた・・
レン(これの術者・・もう上に行っちまったのかなぁ・・)
術者を捕らえるためにまだ階段付近をうろうろしていた。
フレイ「カイザー、スレ立てお疲れさま!」
レン「お疲れ!」
リョウ「感謝する」
【年齢】「20」 「17」 「19」
【性別】全員男
【職業(LV)】「バトルマスター(Lv23)」 「魔導/四聖流剣士(Lv33)」 「陰陽戦士(Lv21)」
【魔法・特技】
フレイ「槍術・棒術・剣術」
レン「四聖流剣術・魔導剣術・魔導術・召喚術」
リョウ「陰陽術・陰陽刀術・陰陽秘術・陰陽秘刀」
【装備・持ち物】
フレイ「龍王槍・火龍の鎧・黒マント(・破邪の剣・刺龍棒)・傷薬・毒消し薬」
レン「ミスリルソード・黒龍の鎧・鉢巻・魔力増幅の腕輪・傷薬・毒消し薬」
リョウ「翔燕(・剛煉・真迅)・白龍の胸当・青龍の篭手・オーバーマント・傷薬
毒消し薬・干し肉」
【身長・体重】
「179cm・74kg」 「165cm・52kg」 「184cm・75kg」
【容姿の特徴、風貌】
「黒髪・青い瞳・短めの黒マント・童顔」 「茶髪・鉢巻」 「黒髪・三本の刀・オーバーマント」
【性格】
「温厚」 「活発」 「冷静」
【趣味】
「昼寝」 「放浪」 「鍛錬」
【人生のモットー】
「出来るだけ、楽しく」 「好きな様に」 「やりたいように」
【自分の恋愛観】
「(強いて言うと)優しいほうが良いんじゃないかと思っている」 「意識無し」 「意識無し」
【一言・その他】
フレイ「少し間が抜けてるかも知れないけど、宜しくね!」
レン「馬鹿だけど宜しくな!」
リョウ「まだまだ未熟な面もあるが、宜しく頼む」
【解説】
フレイ「東国で槍術の修行等を積んでいた。出生不明。
一応武芸百般に多少通じたりしている。傭兵みたいな仕事をしていた」
レン「山奥で老戦士に拾われ東国の剣術を叩きこまれた。
魔力の発生源は不明。こちらも傭兵みたいな仕事をしていた。
最近ようやく魔導剣術を扱えるようになった」
リョウ「フレイとは同門。父の強さに憧れ、弛まぬ鍛錬と才能で、僅か3年で免許皆伝となった。
フレイとは親友(ライバル)同士で、つい半年前、フレイを追い始め、追いついた」
>10>11
カイザー:(くそっ、このままじゃ余計な争いをする破目になるな。
…どうする、何か手段は無いか?)
解決策を探すために辺りをキョロキョロと見回していると、ブルームが手招きしている事に気付いた。
カイザーはブルームのいる方へ向かった。
カイザー:「どうしたんだ?」
>「あう…すみません…うちのフーリンが…それで、ちょっと協力をして欲しいんです」
>「この饅頭を使ってフーリンをこっちにおびき寄せます。フーリンは僕から饅頭を奪い取ろうと襲い掛かってくるので
>僕の前に立って、はじめの一撃だけ何とか受け止めてください。あとは僕がなんとかしますから…お願いできますか?」
カイザー:「ああ、お安い御用だぜ。
…そして、こういう時の為にこの男は存在しているのだ。」
カイザーは地面に伏せているザイガを指差す。
どうやら、オーバーヒートした頭を冷やすために休息状態に移行していたようだ。
カイザーはザイガの襟首の部分を掴んで、自分の盾にする。
カイザー:「さあ、早くあの勘違いムスメを止めようぜ」
既に戦闘を開始しているフレイとフーリンを止めるべく行動が開始されようとしていた。
(次は決定リールでもOK)
カイザー ザイガ
【年齢】 18歳 18歳
【性別】 男 男
【職業(LV)】 聖騎士Lv25 炎騎士Lv23 (色々あって上がっていた)
【魔法・特技】 光属性の魔法 火属性の魔法
【装備・持ち物】 聖剣、プリズムの鎧、輝くペンダント 爪、胴着、腕輪
【身長・体重】 175cm、70kg 178cm、76kg
【容姿の特徴、風貌】 やや短めで強い直毛の黒髪 赤毛で前髪が逆立っている
【性格】 普段は冷静だが、熱くなりやすい 無鉄砲で何事にも大げさ
【趣味】 散歩 ランニング
【人生のモットー】 案ずるより生むが易し 危機回避
【自分の恋愛観】 愛した人は護り通すだけ 自分に付いてきてくれる人がいい
【一言・その他】 「どんな絶望も、俺が輝きに変えてやるさ」 「心が燃え上がれば、怖いものなんて俺にはないぜ!」
カイザーの特徴
1.半径1メートル以内に近づいた女が突然潮を噴出す
2.目があった女は頬を真っ赤にしよだれをたらしながら腰を振り出しガクガクと痙攣したようにその場にうずくまる
3.話しかけた女の呂律が一切回らなくなり母乳を噴出しながら後ろに倒れブリッジ姿勢で耐える
4.歩くと隣を通過した女がオーガズムに達し奇声を発しながら転げまわる
5.キスされた女が鼻から泡を出し白目を向いて股間から子供がワラワラ産まれだす
16 :
シロマ&クロマ ◆jdzeH1qHMg :2006/06/02(金) 16:47:23
クロマ「新スレ、出来たみたいだね」
シロマ「どこの誰だか今は知らないけどお疲れ様。」
シロマ
【年齢】 永遠の15歳(クロマ談:16)
【性別】 女
【職業(LV)】 白魔術師Lv16
【魔法・特技】 白魔法・槌術・料理
【装備・持ち物】 ハンマー『ラストジャッジメント』(シロマ命名)・白のローブ
【身長・体重】 162cm/(クロマ談:体重は(ラストジャッジメント)
【容姿の特徴、風貌】 フードを外した
【性格】 瀟洒(クロマ談:暴力白m(ラストジャッジメント)
【趣味】 午後の紅茶(クロマ談:暴れまわるこt(ラストジャッジメント)
【人生のモットー】 瀟洒に。
【自分の恋愛観】 そんなこと聞いても仕方ないでしょ?
【一言・その他】 普通の白魔術師(本人談)。
だがその実体は両手持ちハンマーを振り回すどう見ても前衛向けの戦士。
クロマと旅をしている。
クロマ
【年齢】 16
【性別】 男
【職業(LV)】 黒魔術師Lv16
【魔法・特技】 黒魔法・青魔法・製菓
【装備・持ち物】 魔道書『法の書』(呪)・黒のローブ
【身長・体重】 142cm/36kg
【容姿の特徴、風貌】 ローブで全身を覆い隠しているためローブの隙間から目しか見えない。不気味。
【性格】 ちょっと臆病
【趣味】 ティータイム
【人生のモットー】 シロマのハンマーを食らわないために余計なことは言わない
【自分の恋愛観】 じ、実は・・・いや、なんでもない
【一言・その他】 どう見ても不審な黒魔術師。
シロマに振り回される毎日。
敵の攻撃をパクることが出来る。・・・が、パクった技は数日で忘れる。一部のアイテムを見て閃くことも出来る。もちろん数日で忘れる。
ちなみに持っている『法の書』は増刊する度に災厄が発生しているらしい。(注:画面の外の世界での実話です)
>前スレ773
クロマ「うわぁ・・・吐きそう」
シロマ「吐くんなら後にしてよ。さあ、優勝目指してさっさと上に登る!」
進路の前にいる騎手を撥ね飛ばす(殴り飛ばす?)失礼なことをしつつひたすら先へ進む。
しかしながら後発組が追いつくのは相当根気と速度がいるわけで、追いつく頃には既に優勝の座を奪われているだろう。
シロマ「ああもうっ!もう少し速く走れないの!?」
クロマ「そんなこと言われても、速くなる魔法なんて時魔導師の分野なんだけど・・・」
シロマ「マイティガードっての使えたでしょ!?さっさと使う!」
クロマ「ま、マィティガード?」
シロマ「また忘れたのかこのトロマが!これよこれ!」
シロマがポケットから取り出したのは古代文明の品と思われる携帯結界装置(壊)。
クロマ「・・・。 ・・・。 ・・・! 青魔法、マイティガード!」
青き力が物理・魔法に対する簡易結界と時間加速を2人にもたらした。
シロマ「さあ、さっさと行くわよ!」
2倍程度の速度で今までの遅れを取り戻しに疾走する。
>10
凛星はその場から逃げ去ろうとしたがブルームの突然呼び止めたのであせってしまった。
「……え!あっ、ああそうネ傷治すのはわけないアルだけど無理は駄目アルよそれじゃバイバイ」
かなり早口で別れの挨拶をし、握手をしてから立ち去った。
あとはフーリンがフレイ達にどれだけやれるかだ、まぁ勝てないとしてもある程度の怪我は負わせられるだろう。
「ん……」
袖口に入れておいた饅頭が無い。
袖をひらひらさせてみたがやっぱり無い。
「ふーん……?」
一度後ろを振り返り
「ふーん……」
そして凛星はあの階段の方へ向かっていった。
緋刃:「遅せぇぞ!!どこ行ってやがった!!」
戻ってきた凛星に緋刃が馬上から怒鳴りつけた。
凛星:「ひゃっ!……ごめん。あれ?その馬どうしたアル?」
緋刃:「あの雑魚から奪った、これで一気に階段を上る。上手くいけばそのまま最上階までいけそうだな」
緋刃は槍を器用に操り凛星を馬に乗せた。
凛星:「あっ、あのね。さっき他の参加者達に会ったアルけど……」
緋刃:「情報ならいらねぇよ、聞くだけ無駄だ。ハッ!!」
手綱を操り馬を走らせ階段に向かう。
凛星:「でもでも!一人は本当に要注意アルね!!ブルームとか言ったアルよ!!
あいつ相手はフェイは厳しいアル!」
緋刃:「くだらねぇ……俺が負けると。そう言いたいのか」
凛星:「適材適所。ブルームは私が相手するアルよ。フェイはフーリンって言うの倒すいいアル」
その後凛星は出会った相手の事を緋刃に話した。
凛星:「フーリンって女の子は単純な性格で接近戦に特化してるアル。フェイの槍なら倒すのは楽ね
それと……」
フレイ、カイザー、ザイガのことを思い出したが
凛星:「あと他に人いたようアルけど、特になし。どれもこれも似たり寄ったりアルね
槍を使ってる人がいた様な気がするアルけど、問題ないアル」
槍使いと聞いて緋刃は少し期待したが、次の言葉を聞いて何も無かったかのような顔をしていた。
緋刃:「所詮、どこにでもいるような見てくれだけの雑魚か」
凛星:「私達、絶対負けないアルよ。……そろそろ階段アルね。呪符を解除するから速度緩めてほしいアル」
速度を緩め早足にし、呪符の壁に近づく。
緋刃:「(敵が攻撃を仕掛けてくるならここだ。一人くらいいても不思議じゃねぇ……)」
凛星(リンシン)
【年齢】 17
【性別】 女
【職業(LV)】 道士(Lv20)
【魔法・特技】 道術 神仙術
【装備・持ち物】 無数の呪札/暗器「縛魂釘」/暗器「流星錘」
【身長・体重】 149cm/最上級機密事項アルよ
【容姿の特徴、風貌】髪をお団子みたいに二つにまとめ二本の三つ編みを下げている/童顔
黄色を基調とし、太極図の刺繍を施した道士の服
【性格】 心優しく大人しい
【趣味】 二胡の演奏
【人生のモットー】 魔王を倒すことが全てアル
【自分の恋愛観】 フェイは冷たいアル
【一言・その他】 魔王を倒すのは私達アルね
緋刃(フェイレン)
【年齢】 19?
【性別】 男
【職業(LV)】 武術家(Lv32)
【魔法・特技】 九龍武術・一龍「拳」/三龍「槍」
【装備・持ち物】 槍「廬山(ルーシャン)」
【身長・体重】 181cm/71s
【容姿の特徴、風貌】 短髪(黒く長い布を巻きつけている)/赤く鋭い瞳/
黒を基調とし、太極図と炎の刺繍を施した服
【性格】 攻撃的 冷酷
【趣味】 狩り 武術の鍛錬
【人生のモットー】 全て復讐のために生きている
【自分の恋愛観】 たかが旅一つに恋だの愛だの関係ねぇだろ
【一言・その他】 相手が何だろうとぶっ殺してやる
>11.13.17
フレイの一撃を食らい、フーリンの体が空中に舞う。
空中で体勢を変えて、そして地面に着陸する。
「ったぁ〜い!」
わき腹あたりをさすりながら、フレイを見据える。
「もう怒ったぁ〜!本気で行くよっ!本当だからねっ!」
またもや、ステップを踏み始める。さっきよりはリズムが早くなっている。
「…奥義、流れ五――」
凄まじい気配を放ちながら、技を繰り出そうとしたそのとき、背後から声が聞こえてきた。
「フーリンーお前の大好きな饅頭があるよー欲しいかー(超棒読み)………はぁ…」
ブルームの手元には饅頭が握られていた。フーリンが大好きな饅頭。
「ブルーム…あのねぇ、そんなことで私が飛びつくとても………欲しい〜!」
すぐさま、方向転換して、ブルームの持っている饅頭めがけて地面を蹴って駆け出した。
ブルームの予想とおりだった。フーリンは目にも止まらぬ速さで砂煙を上げながらこっちに向かってくる。
「…ってか、さっきの戦闘よりも早い…!」
フーリンが目の前に迫ってきて、奪い取ろうと手を伸ばしてくる。
そのとき、カイザーがザイガを盾にブルームの前に立つ。
「…ってぇ〜!?どいてどいて〜!」
フーリンが急ブレーキを掛けようとするが間に合わず、ザイガにぶつかってしまう。
「…………きゅぅ〜」フーリンの頭の上に星が舞っている。
「おい、フーリン……頭冷えたか?」
フーリンがふらつく頭を持ち上げて、ブルームを見ると、明らかに怒りの表情をしていた。
口調も変わっているということは本気で怒っているということだ。
「…あ…あはは…えっと…ごめんなさい…きゃぅっ!」
ブルームはロッドでフーリンの頭を叩いた。
「いい加減にしろ!今すぐ迷惑掛けた人たちに謝れ!早くしろ!」
「…はぅ…はい…」
フーリンはたんこぶの出来た頭をさすりながら、フレイやカイザー達にぺこりと頭を下げて謝った。
「みなさん、本当にすみませんでした〜平に平にご容赦を〜」
「みなさん…フーリンが本当にご迷惑をおかけしてすみませんでした…えっと…そろそろ次の階に行きましょうか?」
そう言って、階段のほうを指差す。
>13.17.19
>さっきよりはリズムが早くなっている
フレイ(次は・・威力を抑えた技で迎撃するしか無い・・!)
>凄まじい気配を放ちながら、技を繰り出そうとした
フレイ「・・来るか」
フレイも奥義の構えを見せる。
しかし、ブルームが饅頭が欲しいかと言った途端・・
>ブルームの持っている饅頭めがけて地面を蹴って駆け出した。
フレイ「はぁ!?」
フーリンはカイザーに盾にされたザイガに激突した。
・・ブルームがフーリンをしかると、頭を下げさせた。
>平に平にご容赦を〜
フレイ「まぁ、結局大事には至らなかったし、大丈夫だよ」
>階段のほうを指差す
フレイは階段を見た。未だ呪符に囲まれている。
フレイ「ああ、そう言えばレンを置いてきちゃった」
リョウ「騒動は終わったか」
突然フレイの背後にリョウが現れた。
フレイ「うわっ!?って・・回復した?」
リョウ「あぁ、寝てもられんしな・・
ところでカイザー、ザイガは動けるのか?」
オーバーヒートしたザイガを見ながら、そう言った。
一方、レンは馬に乗った男女を発見した。
>呪符の壁に近づく
レン「この壁を作った奴らか!?」
怒鳴りながら走り、緋刃達の前に立ちはだかる。
してやられてしまった事もあり、かなり頭にきているようだ。
レンの魔力はかなり戻っていた。再び剣を天に掲げる。
腕輪が振るえ、今度は剣から風が巻き起こった。
剣はその形を変え、細く長い、サーベルの様な剣に変わった。
レン「で・・どうなんだ?ま、どっちにしろ通さねぇけどな。
壁を解かなきゃ通れねぇし」
久々に全力での戦いになるからか、レンはニヤりと笑った。
>20の最後は「なるからか」ではなく「なれそうだからか」ですorz
>19>20
>フーリンが目の前に迫ってきて、奪い取ろうと手を伸ばしてくる。
>そのとき、カイザーがザイガを盾にブルームの前に立つ。
>「…ってぇ〜!?どいてどいて〜!」
>フーリンが急ブレーキを掛けようとするが間に合わず、ザイガにぶつかってしまう。
ザイガ :「!g!ョ!!」
突撃の瞬間、ザイガは声にならない叫び声を発した。
フーリンとザイガは激突し、ザイガは深い眠りへと誘われ地面に伏した。
>「いい加減にしろ!今すぐ迷惑掛けた人たちに謝れ!早くしろ!」
>「…はぅ…はい…」
>「みなさん、本当にすみませんでした〜平に平にご容赦を〜」
カイザー:「…ふぅ、ようやく収まったか。
まあ、俺は何もされてないし、咎める事など何も無いさ」
>「みなさん…フーリンが本当にご迷惑をおかけしてすみませんでした…えっと…そろそろ次の階に行きましょうか?」
カイザー:「ああ、そうだな。早くしないと他の参加者に先を越されてしまう」
そう言い、先を進もうとするとフレイの背後にリョウが現れた。
>リョウ「あぁ、寝てもられんしな・・
> ところでカイザー、ザイガは動けるのか?」
カイザーは地面に伏せているザイガを肩に担ぎ、言葉を発した。
カイザー:「頑丈だけが取り得の男だからな。
これぐらいならすぐに目を覚ますだろ、心配する必要は無いさ。
それよりも、そっちこそレンがいない様だが、あいつは大丈夫なのか?」
話しながら階段へと足を進め、そして登ってゆく。
名前入れ忘れた
天へと伸びる光り輝く長い長い螺旋階段の上の方で、小さな魔女が立っていた。
「新スレね!立ててくれたのはカイザー君かな?
ともかく、今は目の前には居ないけど、お礼を言っておかないとね。ありがとう」
小さな魔女は、新スレを祝い、また立ててくれた者に対しての感謝の言葉を送っていた。
ただ、その言葉はは未知の言語によって紡がれていたが。
>16
階段を登ってどんどん進んでいくと、塔の中に居たはずなのに東洋風の町へと辿り着いた。
そこでは、火事が沈下した後の煙と、巨大なバッタが天へと昇ってゆくのが見える。
目が良くないと確認できないことだが、さきほどまでバッタの上に乗っていた人が乗っていない。
>17>19>20>22
敵が襲ってくるタイミングのようにも思えたが、不気味に静まり返っている。
ふと一瞬、足元に巨大な影ができた。
真上を巨大な生物が猛スピードで通り過ぎていったようで、後には突風が吹いた。
見上げると、大きなバッタが凄い勢いで階段を登ってゆくのが見える。
バッタはかなりの高さまで登ると―――そこには、バッタの主人と思しき魔女が立っていた。
少女のような風貌をしてはいるが、この距離にあってなお身震いするほどの強い邪気を放っている。
彼女がバッタに向けて手をかざすと、バッタの化物は縮小されて、虫篭と思しき容器の中に入った。
魔女はカイザー達の方を見て、不敵な笑みを浮かべていたが、暫くして、背を向けて登り始めた。
重力を全く感じていないかのような軽い不思議な足取りで、瞬く間に登っていってしまい、見えなくなってしまった。
>20 >24
緋刃:「ああん?次からに次にウゼェ雑魚だ……」
目の前に飛び出してきた一人の男に凛星と緋刃は顔を見合わせた。
緋刃:「こいつがさっき言っていた連中か?」
凛星:「ううん、全然知らないアルね」
緋刃は目の前に男にまったく臆することなく槍を向ける。
緋刃:「会話すんのにいちいちキレてんじゃねぇよ、その剣は何だ?手品のつもりか?
つまりはここを通りたいんだろ?凛星やってやれ」
その言葉を聞くと凛星は指をチョイと動かした。
すると呪符の壁に隙間が空いた、馬一頭くらいなら楽に通る事のできる隙間。
緋刃:「おら、さっさとどけよ。俺たちが通ればまた閉めるんだ
俺らにケツ見せてとっとと階段上るか、ここで俺に殺されるか。好きな方を選びな」
凛星:「大人しく諦めて帰るっていう選択肢もアルね」
馬を早足で歩かせ階段に向かう、もはやこの男に興味も何も無い。
さっさと上の階に向かおうとしたその時、空をバッタが飛んでいく。
緋刃:「あれは外で見た……くそっ、先を越された!!」
凛星:「噂で聞いた魔女ってあれのことアルか?」
緋刃は目の前の男に槍を突きつけ
緋刃:「さぁどっちだ!さっさと退くかここで死ぬか!?」
>20,22,24
>まぁ、結局大事には至らなかったし、大丈夫だよ
>:…ふぅ、ようやく収まったか。 まあ、俺は何もされてないし、咎める事など何も無いさ
みんなが許してくれると、フーリンはぱっと明るくなり
「よかった〜えへへ〜♪よっし、行こう!行きましょう!行かれましょう〜!」
みんなの先頭をスキップしながら階段へと向かう。
「…本当に反省しているのかな…」
先頭の一番後列を歩きながら、ブルームはため息をついた。
>見上げると、大きなバッタ〜
フーリンがバッタと少女を手のひらを額に当てながら見ると
「あ〜!先に行かれちゃうよ〜!みんな、早く早く〜!」
みんなの方を振り返って、両手をブンブンと振り回す。そして、自分ひとりだけ、階段に足を掛けて上っていってしまった。
「フーリンっ!一人じゃ危ない…!って行っちゃった…」
額に手をあてて、二度目のため息をつこうとすると。
――闇が集う。闇は何を聞き、何を見て、何を思い、何をするのだろうか――
「――っ!」
声が聞こえた。とても禍々しい声が。それはブルームの体内から発せられていて
――ブルームよ。お前が我を手にしたときから全ては終わりへと向かっていたのだ
いや、もしかしたら、始まりかもしれぬな。終わりから始まる闇へと――
だ…誰だ?
――我はダー。闇に住まい、闇から闇へと渡り歩く者――
ダー……
――そうだ。そして、我の復活はまもなくやってくる。闇の気配が一番強い所で我は甦る――
ふと、気づくとブルームは地面に倒れていた。一瞬とはいえ、今まで気を失っていたのだろうか。
他のみんなに見られないうちにすばやく体を起こしてみんなのあとを追いかける。
もし……もし、今ここに気配とか、霊感とかに鋭い者が居たのならば、
きっと気づくだろう。ブルームを取り囲む、暗くて深くて邪悪な闇の気配が纏わりつつあることを。
>24
突風と共に階段を登る影が現れた。
カイザー:(・・・バッタ?・・・でかいな)
バッタは凄い脚力で凄い速度で階段を昇り続けていた。
その先には少女のような風貌をしている魔女が立っていた。
魔女が何かの動作をすると、急にバッタは小さくなり、魔女の持っていた容器の中へ入った。
魔女はこちらを見て不敵な笑みを浮かべていたが、
背を向けて階段を軽い足取りで登っていってしまった。
カイザー:(・・・あんぱん袋のバッタ女と同一人物か?)
不思議な光景を目の当たりにしたが、事実であることは間違いなかった。
今の魔女に遅れを取らないためにも、今は階段を一歩ずつ昇ってゆく。
>26
カイザー:(黒い闇が近くに・・・
・・・嫌な寒気がするな。何かが起きようとしているのか?)
聖騎士であるカイザーには、闇に対する反応が人一倍強い。
カイザー:(そうか、闇の精霊が近いのかもしれないな。)
だが、この塔の賞品が闇の精霊である為、カイザーは近づく闇に対して、それ以上の思考を探らせる事は無かった。
カイザー:「ブルーム、何か考えてる様な表情をしてるが、何かあったのか?」
何故か、ふとブルームが目に留まり、声を掛けた。
カイザーに話しかけられて、一瞬身じろぎをした。
「あ…いえ。特になんでも――」
ふと、師匠の言葉を思い出す。盗賊としての授業を受けていたときだった。
「いいかい、あんたたちは屋敷に忍び込んで、間抜けにも見つかった。屋敷の者が総動員し、眩いライトが辺りかまわず照らし出された。
逃げ道はどこにも無い。となると見つからない所でやり過ごすしかないわけだ。さて、あんたたちはどこに隠れるんだい?」
最初に手をあげたのはフーリンだった。
「は〜い!屋敷の人を沢山殺して、その山の中に隠れます〜!」
「フーリン。その山を積み上げるのにどんだけ時間がかかると思っているんだい?却下だよ。さて、ブルームはなんかあるかい?」
「…えっと、とりあえず、ライトの当たらない所に行きます」
「惜しいね。方向性は合っているんだけれどね。正解はライトのすぐ側に隠れるんだ」
「えっ〜!それじゃあすぐに見つかっちゃいますよ〜?」
「それが違うんだよ。光が強ければ強いほど、その側にある闇は深く、暗くなるもんさね。マジックの基本さ。
そこに隠れちゃ、そっとちょっとじゃ見つからんはずさ。そしてライトが消えたときには諦めたってことになるから、そのあとに逃げ――呪われろ
呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪わ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■死■■
■■■■■■■■闇■■■■■■■の■■■■■■■■■■ら■■■■■■■裏切■■■ら■■■■■■■■■■混沌■■■■■■■■■■■■■
■心臓■■■■■■■■■■■■■■■取ら■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■な…これは…■■■■■■■わが生命の
ともしび、わが肉のほむら。わが罪、わが魂■■■■■■■■■堕■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■死■■■■■■■■■■死ね■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「―がっ…はぁ…!」頭の中が闇の狂気に満ちていく。それは呪いそのもの。
叫びだしたくなる声を必死で手で押さえる。落ち着け…考えるな。
体内に魔方陣結界を展開する。種類は耐精神。
(我が望むは魂の安らぎ。神聖なる光に包まれ、我は神の温もりに抱かれる)
体がわずかに光り、それと同時に落ち着きを取り戻す。
「……ふぅ…」ため息を吐く。
(光が強ければ強いほど闇も強くなる……)
カイザーを見つめ、師匠の言葉をもう一度思い返した。
怖い。カイザーが怖い。無意識に半歩ほど後退したような気がする。
こみ上げる恐怖を無理やり抑え付け、口を開く。
「ええ、少し気分が悪いみたいです。でも大丈夫ですから。さあ、早く闇の精霊を手に入れましょう」
そう、師匠を助けるために、手に入れなければならない。それが僕にどんな結末をもたらそうとも。
>22-24
リョウ「頑丈か・・確かにそうだな・・」
>それよりも、そっちこそレンがいない様だが、あいつは大丈夫なのか?
フレイ「大丈夫だと思うよ。・・よっぽど強い相手じゃなきゃね」
などと言いながら階段へと進んだ。
が、突然物凄い突風が吹いた。突風の後、階段見上げると魔女が立っていた。
魔女はバッタを何かに入れた後すぐに登り始め、見えなくなった。
リョウ「あれは・・?」
フレイ「・・もしかして、あの人が・・アイシアかな?・・あれ?」
リョウ「どうした?」
フレイ「いや・・さっきまで符の壁があったんだけど・・
一部っぽいけど、アイシアって人が消したのかな?」
リョウ「それならそれで良いだろう。登るぞ」
一応、何があるか分からないのでカイザーに続いた。
【壁に関する解釈が間違ってたら本当にすみませんorz】
>25
レン「雑魚扱いすんなッ!」
・・見た目がどうにも弱いので、雑魚扱いも仕方が無い。
レン「てっめ・・俺と勝負しろ・・!」
が、緋刃は全く意に介さずに話を進める・・槍を突き付けられるが、動じない。
レン「だから俺と戦・・」
ここまで言った所で、緋刃が「先を越された」と叫んだ。
レンが思わず階段の方を見ると、魔女が階段の上へと消えた。
レン(・・あれがアイシアか・・?・・って・・はぁ!?)
何故かカイザー達が階段を登っている。ザイガはカイザーの肩の上でぐったりとしている。
その光景でレンの頭は一気に冷やされた。色々な意味で。
レン「(ザイガ・・どうしたんだよ・・)・・壁に穴が出来てたみたいだぞ・・
つーわけで、『ケツ見せて逃げる』わ。そっちのが速そうだけど。じゃあな!
(・・どーせあんたらじゃアイシアは倒せねぇだろうし)」
相手は急いでるし、抜かれると思っているので早足程度の速度だ。
先を行かれてはいるが、カイザー達にならじきに追いつけそうだ。
>26.28
リョウ(・・『闇』があるな)
早々にブルームの闇を微かに感じ取った。しかし、
リョウ「大丈夫か。無理をするなよ」
そう言っただけだった。まだ本質が分からない。
フレイ「ちょ・・大丈夫?無理しないでね・・?」
こちらは特に何も感じなかったようで、普通に心配している。
>27 >29
緋刃:「(さて、こっちもさっさと通るか……追っ手が来たらまずい)」
緋刃は目の前の男を牽制しつつ穴を通ろうとしたその時
凛星:「フェイ!あれ見て!!」
緋刃:「何言ってやがる、さっきの女が……なんだと!」
魔女が階段を上った後、続けて凛星が見たと言うカイザー達が階段を上っていくのが見えた。
緋刃:「馬鹿な!どうやって!!穴はここだけのはずだ……いや」
魔女アイシアはどこからとも無く現れ、凛星の結界を通り抜けた。
もしあのアイシアとカイザー達が手を組んでいたら?
可能性は否定できない、どんな手を使ったかは知らないが現にカイザー達は先に進んでいる。
目の前の男もひょっとすると彼らの仲間かもしれない。
緋刃:「くそっ!完全にやられた!!」
凛星が手を前に出した、呪符の壁が剥がれ落ち袖の中に戻っていく。
凛星:「もう、こんなもの意味無いアル。しばらく私が攻撃に出るアル
フェイは馬を思いっきりとばして!!どうせ人と馬じゃ勝負は見えてるアルよ」
槍を鞭の代わりにし馬に鞭打つ、手綱を操り階段を駆け上る。
緋刃:「この距離なら追い抜かせない事は無い!!」
>30
馬は乗り手の重さを感じていないのか、そもそもが名馬なのかは定かではないが、とてつもない速さで登っていった。
かなり長い距離を登ったが、疲れている様子は見られない。
どうもこの階段自体に何かしらの癒しの魔法が施されているようだ。
この光の階段の上では精神的・肉体的に疲れることが無く、
人も馬も全力でこの階段を駆け抜けることが可能なようである。
階段の果てには、大きな扉があって、魔女はその中に入っていった。
特に鍵などはかかっていないようだが、あの奥に待ち伏せていることは間違いない。
>>28 >「あ…いえ。特になんでも――」
>「―がっ…はぁ…!」
ブルームは口を手で押さえている、表情は深刻そのものであるのは誰が見ても一目瞭然である。
だが、すぐにその表情は消え、普段…と言うほど付き合いは長くないが、普通の表情に戻ったようだ。
>「ええ、少し気分が悪いみたいです。でも大丈夫ですから。さあ、早く闇の精霊を手に入れましょう」
カイザー:「…そうか、無理はするなよ。」
ブルームへの異変を感じていたものの、今は時間が無い。
階段を昇り続ける、それがどんな結果になろうとも。
>>30-31 >階段の果てには、大きな扉があって、魔女はその中に入っていった。
>緋刃:「この距離なら追い抜かせない事は無い!!」
階段の先にある扉が目に入った。
あと一息で昇りきれると油断した時だった、下方から馬の蹄の音が鳴り響いてきたのだ。
カイザー:「くっ、他の参加者か!」
鞘から剣を抜く。
剣は瞬く間に淡い光を放ち、それを大きく振り被った。
カイザー:「悪いが貴様達に精霊を渡すわけにはいかない!
ブレンテル流、速攻の剣!―――疾風聖波烈斬!!」
剣を振り下ろすと同時に、剣先から光の刃が飛び出す。
光の刃は空を切り裂いて勢い良く飛ぶ。
光の刃の狙いは、騎手ではなく乗馬。相手の足を止めようとする手段だ。
>>29 フレイ達にも心配されてしまって、ブルームは苦笑する。
「はは…大丈夫ですよ。せっかく協力するのに、足を引っ張っちゃ本末転倒ですからね
ほら、僕はまだまだいけますよ。っとと……」
胸をむんっと張って、元気であることを見せようとしたが、足がもつれて、壁に寄りかかる。
その時、手を壁についた瞬間、ずぶりと手が壁にめり込んだ。
「……っ!あ…ダメだなぁ僕。慌てて能力を使ってしまったようです。はは…」
慌てて、その手を引っ込め、ごまかし笑いをする。
……能力を抑える手袋の効力が薄くなっている…これも闇の気配が強くなっているせいか…?
>>30.31
「ええ、本当に大丈夫ですから…その、カイザーさん、あなたは闇が怖くな…」
カイザーに質問をしようとした瞬間、背後から馬の駆け上る音が響いてきた。
>カイザー:「くっ、他の参加者か!」 〜
カイザーの声に振り向くと、さっきの女性と見知らぬ男性が馬にまたがってやってきた。
「ええっ!階段を馬で……無茶をする…!カイザーさん、気をつけてください…!」
その時、フーリンはみんなの先頭を駆け上っていた。
フーリンもまた、馬の駆け上る音を聞いて振り向く。しかし、足は速度を緩めないままで
「ほぇ、凄いね〜これじゃあ追い抜かれるかも〜」
そう言って、懐から火薬の瓶を取り出して、階段の下に向かってばら撒く!
「はいはい〜味方のみ早く上ってらっしゃい〜でないと、壁に綺麗な赤一色で彩られたアートの一部になっちゃうよ〜♪」
悪役そのものとしか思えないセリフを吐きながら陽気な笑顔で、爆弾の行く先を見守っていたが、次の瞬間驚きの表情に変わる。
「ええ〜!ブルーム、なんでそんなに遅いの〜!?」
ブルームは列の最後列で、なにやら苦しそうにしていた。爆弾の軌道は頂点を超え、落下を始める。
「ったく〜!とことん貧弱なんだから〜」
足を止め、踵を返してジャンプをする。そして、壁に足を掛け、三角飛びの応用で階下のブルームに向かって足を思いっきり踏みしめる。
壁にひびが入る。爆弾はブルームのすぐ後ろに落ちようとしている。
残像すら見える速さで仲間達の間をすり抜け、ブルームの前に来ると、「ほい!」
ブルームの服の裾を爪で引っ掛け、また来た道を戻るように壁を蹴りながら飛び上がる。
「お、扉の前に来たみたい〜う〜ん、なんか嫌な予感がするから仲間達が来るまで隠れてようよ〜」
扉の前で、ブルームを抱えたまま、もう一度ジャンプをし、天井に爪を引っ掛けて気配を消して様子を見る。
なお、瓶の火薬はすっかりしけってしまって、不発するのだが、未だにフーリンは気づいていない。
だが、爆弾を投げつけられたということに対しては牽制の意味はあるだろう。もっとも、相手の二人組にそんなものが効けばの話だが…
保守
緋刃:「いくぞ凛星!しっかりつかまっていろ!!」
カイザーたちにかなり後れを取った2人は全速力で馬を走らせ階段を駆け抜けていく。
凛星:「うわぁ、この馬元気アルねー。かなりの名馬アルよ」
緋刃:「(だが奴らもそれなりに速い、この階段何かおかしい……)
すぐ追い着く。凛星、奴らの動きに気をつけろ」
カイザー達も緋刃の動きに気付き、二人を止めようと攻撃を仕掛けてきた。
緋刃:「来たぞ凛星!!」
その言葉と同時に馬の周りに呪符を飛ばし防壁を作り上げ、攻撃を防いだ。
凛星:「まず足を止めようってのは賢いんだけど、そんなの誰でも気付くアルね
兵法の基本中の基本アルよ」
速度を緩めることなく距離を縮めようとしたがフーリンの言葉に緋刃が反応した。
凛星:「あっ、さっきの子アルね」
緋刃:「爆弾か!くそっ、あの女め!!
凛星!馬の目と耳を呪符で覆え!!」
それと同時に馬を急停止させ、凛星は呪符の壁をさらに固めた。
爆発は馬を動揺させ暴れだす原因になる、それが元で落馬をすればひとたまりも無い。ましてやこの階段で起こればどうなるか2人は理解している。
しかし火薬の入った瓶は爆発することなく階下を転がっていった。
凛星:「……アレ?」
緋刃:「囮か……雑魚が!!」
槍で馬に鞭打ち、カイザー達に向かって突っ込んでいく。
緋刃:「あの女と手を組んで精霊を狙う気か!!ここでツブしてやる!!」
呪符の壁を纏ったまま、馬を全速力で走らせていく。
>33>35
カイザー:「ちっ、防がれたか!」
光の刃は呪符によって作り出された障壁で弾き飛ばされる。
カイザー:「ならば、次はこの…」
―――コン
何かが後頭部に当たり、カイザーは振り向いた。
カイザー:「なん…火薬だと!?」
とっさに防御の体制を取り、身を守るために聖闘気を噴出させた。
…が、何も起こらない。
どうやら火薬は既に湿気って使い物にならないようだ。
カイザー:「誰だか知らんが、もし爆発したらどうする気だ!」
ザイガ :「後ろを振り向いて叫んでいるが、内心は爆発しないでラッキーとか思っているカイザーであった。」
>緋刃:「あの女と手を組んで精霊を狙う気か!!ここでツブしてやる!!」
>呪符の壁を纏ったまま、馬を全速力で走らせていく。
カイザー:「…くっ、この体制では攻撃は無理か!」
ザイガ :「ちょ、おい!俺が目を覚ましたんだから何か反応しろよ!」
攻撃不可能と予測したカイザーはザイガを抱えたまま大きく飛び上がり、
馬で駆け上がってゆく二人組みの上を飛び越え、階段の下の方へ移動する。
ザイガ :「いいのか!?あいつらを先に行かせちまうぞ!」
カイザー:「あのままあそこに立っていたら馬に蹴飛ばされていた
だが、俺達が越えられてもまだ4人いる。…そう簡単に奴らの好きにはならないさ。」
>>35>>36 「……ありゃ?爆発しない〜あれあれ?」
フーリンはブルームを抱きかかえたまま、天井から降りて、階段を覗き込む。
「どうやら不発だったようだね。しかもカイザー達を押しのけてどんどんやってくるよ」
「ええ〜!どうすんの?追い抜かれたら一位になれないよ〜!」
そこでブルームは何かを考えるような仕草をして。
「……いや、追い抜かされよう」
そう言って、扉の前に立つ。
「ええっ!何で何で!?ついに頭がぼけちゃったの〜!?大丈夫だよ私が一生介護してあげるからさ〜!」
「フーリンに介護されたら寿命が一瞬で消えるよ……このまま避難してもいいけれど、どうせなら置かれている状況をわからせないとな?くくっ」
ニヤリとブルームが笑う。戦闘態勢の性格に変化していた。
扉の前で、ブルームは迫り来る凛星達に向かって語りかける。
「そこの凛星と男。まいったぜ。そんなに通りたいのなら通してやる」
ブルームは不敵な笑みを浮かべ、後ろの扉を親指でくいっと指す。
「さっきの空飛ぶ女がこの中に入っていったのは確かだ。そして俺達を待ち構えている。しかし、俺はこのとおり疲れていてね」
そう言って、皮肉たっぷりに肩をすくめる。
「命令すんぜ。お前らが今からすることは俺達の代わりに中に居る敵を倒せ。ほらほらもたもたしている暇はねぇぞ?」
階段に居る仲間達を見て、
「カイザー達もすぐに階段を駆け上ってくるだろう。そうなったら二人で六人を相手にしなきゃならない。
しかも挟み撃ちだ。まあ、お前らがやる気なら相手してもかまわねぇけどな。敵が二人減るだけだ」
ブルームは心底からおかしそうに笑う。それはまさに邪悪な笑みだった。
「あっと、でも、お前が扉の向こうの敵と戦うとなると、お前らの敵は七人になるな。ははっ!どうする!?
ああ、お前らがあの敵と戦っているときに敵ごとお前らを葬るのも面白いかもな?ククク……」
ブルームは今すぐでもこいつらを倒して闇の精霊を手に入れたいと思っていたが、
こうしてからかって絶望に沈む顔を眺めるのも悪くは無いなと思い始めるようになっていた。
これもまた、闇の呪いによるものなのか……ブルームはゆっくりと、確実に壊れ始めていた。
>31-33.35-37
>慌てて能力を使ってしまったようです。はは…
フレイ「きっと疲れてるんだよ。うん、多分・・」
リョウ「・・そうだな。一段落したら休めば良い」
敢えて深い事は言わなかった。と、扉が近付いてきた所で後方から馬の蹄の音が聞こえてきた。
リョウ「馬で階段・・?誰だ?」
フレイ「さぁ・・ただ、余り良い人たちじゃないみたいだね」
カイザー達が足止めに向かった。が、勢いがある緋刃達はどんどんと迫ってくる。
ブルーム達は戻ってきたが、カイザー達は馬を越えて緋刃達の後ろに退避したようだ。
リョウ「面倒だな」
フレイ「だね」
などと言いつつ武器に手を掛けるが、ブルームが「追い抜かされよう」と言った。
リョウ「な・・!何を・・」
フレイ「リョウ、俺は良いと思うよ。階段の上じゃ分が悪いし、
全体を見ればこっちの方が数は多いんだし」
そして最後に「宝珠もあるしね・・」と密かに呟いた。
内心では先にカイザー達に話さなかった事を悔いていた。
リョウ「・・一応は任せよう」
苦々しい表情だが、何とか納得したようだ。
が、その後のブルームの口調や仕草には二人揃って驚いた。
フレイ(どう出る・・)
この状況下でもどう出るか分からない相手でもあるので、臨戦体勢は解かなかった。
レン「うわああああ!」
全開で行けるようにと階段をゆっくりと登っていたレンは、
落ちて来た爆弾に激しく動揺した。・・・・が、全部不発だった。
レン「お、驚いた・・急ぐか・・」
モタモタしてると爆弾がもう一度来るのでは・・と恐れたレンは、登る速度を一気に上げた。
>36-38
緋刃:「ふん、てめぇの技も大した事は無いな!!どいつもこいつも見た目だけは一人前なのになぁ!!」
馬を走らせ緋刃はカイザーに迫ったが、呪符の壁で弾いた光の刃の粒子がほんの少し顔に当たった。
その瞬間緋刃の顔が一瞬引きつった。
凛星:「……フェイ?」
緋刃:「(何が起こった……?)……どうかしたか?」
目の前の敵を馬で蹴り飛ばしていこうと考えていたが、カイザー達は二人を飛び越え後方へ回避した。
緋刃:「逃げを選ぶだけの脳はあったようだな」
凛星:「あ、また会ったアルね。ブルーム、フーリン
あとそこのフ…………えーと、とにかくみんな元気で私も嬉しいアルよ」
凛星はとりあえず再び出会ったブルーム達と挨拶をした。フレイのことは良く覚えていない。
緋刃:「こいつらが凛星の言っていた奴らか、おい」
さっさとそこを退け。そう言いたかったがブルームの発言に凛星は不安を感じた。
凛星:「ブルーム?どうしたア……」
緋刃:「俺に向かって指図か?生意気な態度。てめぇ……何様のつもりだ、あ?」
目の前の少年の態度がよほど気に入らないのだろう、馬を歩ませ槍をブルームに突きつける。
緋刃:「言われなくても俺たちはここを通る、てめぇらはせいぜいここで馬のケツでも見てな
そしてさっきの言葉を後悔しろ」
その言葉を聞き、凛星は手を前に出す。無数の呪符が二人とブルーム達との間に壁を作る。
凛星:「悪いけど私達はどうしても精霊の力が欲しいアル……
だからこれ以上進んでもらっては困るアルね」
緋刃:「無理やり呪符を剥がせばなんとか進めるかもな、だが確実に一人は使い物にはならなくなるぜ」
不敵な笑みを浮かべ、緋刃は槍で扉を押し中に進んでいく。
凛星:「ごめんね……」
誰にも聞こえないようなか細い声で凛星はカイザー達に謝りの言葉をかけた。
>>39 無数の呪符が二人とブルーム達との間に壁を作る。
「ふん、そうきたか。フーリン。お前が剥がせ。さっさとしろ」
冷酷な目で仲間であるフーリンを見る。
「えっ……そ、そんな〜」
「今、一番近いのはお前だ。俺はやらんぞ。いやだと言うんなら無理やりぶつける
俺はな、あいつらの絶望に満ちた表情が見たくてたまらないんだよ」
「う……ど、どうしても〜?――っ!」
ブルームがフーリンの髪を乱暴にわしづかみにし、グイっと呪符に押し付けようとする。
「さあ、剥がせ。そしてあいつらに闇を刻み込んでやる」
「や、止めて……ブルーム…いつものブルームに戻ってよ…」
段々と狭まる呪符とフーリンの顔。その差が紙一重になろうとしたとき、
「ん、よく考えたら他の奴らにも壁になんだよな。よし」
そう呟いた後、掴んでいた手を離し、横の壁際に移動する。そこに手のひらを重ねると、すぶりと体が沈み、壁の外にでる。そこから壁伝いに移動し、再び外から壁の中に入り込んで呪符の壁の向こう側にたどり着く。
ブルームの能力。あらゆるモノを固体、液体、気体に変化させる能力を使って難なく呪符の壁を攻略した。
「さて、俺も行ってくるぜ。ははっ!闇の精霊を手に入れて俺は完全な力を取り戻す。誰も止められぬ」
そう言ってブルームもまた扉の中へと侵入する。
とり残されたフーリンは呪符の壁の前で蹲り、涙を流していた。
ブルームの変貌もあるが、己の無力さがとても悔しかった。あの時約束をしたのに。
それは師匠がブルームを連れて帰ってきた時のこと。泣きそうな顔でこっちを見るブルームに私は聞いた。
『ねえ、どうして泣いているの〜?』
『母さんと父さんが居なくなっちゃったの……僕一人ぼっちになっちゃったよ…』
『ふ〜ん。可哀想だね〜。じゃあ私がずっと一緒にいて守ってあげる!それだったらもう寂しくないでしょ〜?』
子供のころのあどけない約束だった。でも私にとっては一生貫くべき約束だった。
だって、そう言ったあとのブルームの笑顔が私にとって、とても眩しかったから。だから本当に守ってあげようって思った。なのに。
涙が止まらない。ブルームを守るべきなのに。私が守らなきゃ。私が――!
フーリンは涙を拭きながら呪符の壁の前に立つ。
今までかつて無い気迫が湧き上がる。それは己が命を顧みない気迫。
この呪符さえ解ければブルームを守れる。私が守る。
金銀の爪を槍のように構えるその姿は一点突破の形。命さえあれば体を動かせる。
フーリンの心にある感情がわきあがる。それは生まれて初めての狂うような怒り。
「ふざけないで!ブルームっ!あんたの頬を引っ叩いても無理やり目を覚ましてやるからっ!」
それは純粋な叫びだった。
「金銀爪奥義……菊花羅撃っ!!」
腰を回転し、足を踏み込み、金銀の爪を呪符の壁に突き刺す。
凄まじい衝撃が襲う。体全体が引き裂かれそうな感じ。いや本当に引き裂かれているのかもしれない。
それでもフーリンは倒れない。歯を食いしばり、手に力をこめる。奥歯が砕ける音がした。
10本の金銀の爪は段々と外側に開かれ、それはまるで菊の花が開かれているような。
それが完全に開かれ、綺麗な菊の花になると呪符は耳をつんざくような音と共に弾け飛んだ。
「―――ぁ」
フーリンの体が前のめりに倒れる。体の至るところから血が滲み出て、床を赤く染めていく。もはや戦うことはおろか、意識を繋ぐだけで精一杯になる。
途切れそうになる意識のなか、考えていたのは、怒られながらも拳骨を食らいながらも、それでも楽しかったブルームとの盗賊としての日々。
「ブ、ルーム……お願い…ブルームを……」
【済みません……順番間違えてしまいました…】
42 :
ハーディウス:2006/07/07(金) 18:03:31
【年齢】ハーディウス
【性別】漢
【職業(LV)】異界の魔王
【魔法・特技】秘密
【装備・持ち物】骸骨杖 マント 王冠 とってもエクセレントな秘密兵器
【身長・体重】秘密
【容姿の特徴、風貌】羊のような角 青い髪 黒い肌 赤い目
【性格】ハト派
【趣味】人間観察
【人生のモットー】事勿れ
【自分の恋愛観】好きになったら一直線
【一言・その他】どうでもいいけど魔王倒すのに別の魔王召還するのってどうよ
>37-40
ザイガはカイザーの肩から降り、二人は階段の先を見据える。
かなり下まで降りたらしく、仲間達の動向が見えない。
カイザー:「何だ?…嫌な予感するぞ」
ザイガ :「…俺も同じだぜ、急いだ方がいいんじゃねえか?」
カイザー:「ああ、急ごう。」
二人が駆け出そうとした時、階段の下方から足音が聞こえた。
何者かがこちらへと迫ってきているようだ。
カイザー:「他の参加者か?
これ以上事態をややこしくさせない為にここで倒しておくか」
二人が迎撃の態勢をとって待ち構えていると、階段を昇っていた人物が視界に入った。
なんと、その人物はレンだった。二人は戦闘態勢を解き、レンに話しかける。
カイザー:「レン、お前も無事にたどり着いたみたいだな」
ザイガ :「よっしゃあ、それじゃとっとと上の異常事態を解決しに行こうぜ!」
そして、再び階段を駆け出した
>42
新しい参加者かな、よろしく頼む
あと、参加するならトリップを付けた方がいいかもしれないぜ
>39-40
やはり緋刃の怒りを買った。通っては行ったが、その後には予想通り呪符の壁が出来た。
>フーリン。お前が剥がせ。さっさとしろ
が、直後にブルームの変わり果てた行動を眼にした。
リョウ「貴様・・」
と、ブルームは自らの能力を使って壁の向こうへ出てしまった。
>闇の精霊を手に入れて俺は完全な力を取り戻す。誰も止められぬ
フーリンは何とか無事に済んだようだが、ブルームは中へと進んでしまった。
フーリンは泣き崩れていた・・が、直後に怒声を上げ、一瞬で呪符に特攻した。
フレイ「何を!?」
リョウ「ばっ・・やめろ!」
今度は言葉が出たが、既に遅かった。フーリンは無残に吹き飛ばされた・・
彼女は最後の力とも思える弱々しさでで、振り絞って言葉を発した。
>ブ、ルーム……お願い…ブルームを……
リョウ「くっ・・フレイ!ありったけの傷薬を出せ!!」
リョウが必死の形相で怒鳴る。
フレイ「分かった!」
リョウは自らも傷薬をばらまきつつ、中から椀を取り出した。固形の傷薬を椀の中に入れる。
リョウは刀を一本抜き、刀身に火を宿らせた。刀を近付け、薬を溶かす。
そうして溶けきった後に今度は刀が氷を帯び、冷やした。それをフーリンの体に満遍なく掛けていく。
この程度の応急処置が果たして通じるかどうか、二人には判断がつかなかった。
リョウ「今の俺達に出来るのはこれだけだ・・今はフーリンの願いを達する。行くぞ、フレイ・・」
非情なようだが、彼等にはこれ以外に出来る事が見つけられなかった。
フレイ「あぁ・・早く行こう。アイシアは俺に任せてくれ。奴の壁を破る『宝珠が』あるんだ」
フレイが奇妙な口調で奇妙に笑った。もう「裏の」フレイが出てきているようだ。
リョウ「さぁな・・油断はするな、と言っておこう」
二人はフーリンの『決死』の行動の末に出来た道を通り、先へと進んだ。
>43
レンはとんとんと階段を登っていたが・・ピタッ、と一回止まった。
レン「・・何か・・すっげぇ嫌な感じだ」
そう呟くと、再び階段を登り始めた。すると、カイザー達が目に入った。
>レン、お前も無事にたどり着いたみたいだな
>よっしゃあ、それじゃとっとと上の異常事態を解決しに行こうぜ!
レン「おう!まぁ・・色々あったけど・・さっさと行こうぜ!」
カイザー達に続く形で、階段を駆け登った。
あの時わしは優雅にティータイムを楽しんでいたんじゃ
ハーディウス「むっ!!魔方陣?誰かがわしを召還しようとしとるな、まあ暇じゃから行ってみるか」
巫女っぽい人「伝説の勇者様を召還したはずなんだけど・・・・・おかしいわね」
ハーディウス「わしを呼んだのは君かね」
巫女っぽい人「ええそうよ・・・・・お尋ねしますが勇者様であってるわよね」
ハーディウス「うんにゃわし魔王」
巫女っぽい人「なんてこったぁぁぁぁぁ!!」
結局なんだかんだで魔王を倒しに行く魔王というややこしい構図が出来上がったのであった
巫女っぽい人「行ってらっしゃいませ」
ハーディウス「まあ説教ですめば一番じゃがな、あまり期待せんで待っておれ」
がんばれ魔王ハーディウス、負けるな魔王ハーディウス
カイザーに合流していきなり斬りかかられないよう気を付けろハーディウス
明日にはきっと何かある
47 :
名無しになりきれ:2006/07/09(日) 09:34:12
sakeってw
48 :
名無しになりきれ:2006/07/09(日) 15:41:15
>28
伏字がエロい
49 :
名無しになりきれ:2006/07/09(日) 15:43:05
>48ワロス
とりあえず下げろ
だが断る
>40
扉の向こう側は、また奇々怪々たる光景が広がっていた。
星の無い漆黒の夜空、寂しい荒野、そしてそれら全てを照らして余りある輝きを持つ歪な満月。
不意に、あの主催者の声が鳴り響いた。
『闇の精霊を求めるならば、そこに居る古の魔法使いを撃ち破ることだ。
彼奴は闇の精霊に魔法をかけてその形状を歪め、月という決して持ち帰ることのできない代物へと変えてしまった。
精霊を本来の姿に戻すためには、術の維持をしている魔力を断たねばならぬ』
どうやら強力な魔術によって、闇の精霊はこの異空間の月へと姿を変えられたらしい。
そして、その古の魔法使いとやらが姿を現した。
「おや、君が最初に此処に辿り着いたか。ようこそ、闇の精霊の聖域へ。
初めまして。僕は闇の精霊の巫女の代理をやっている者だ」
そう言う彼は、カイザー達に『先生』を名乗っていた、あの男であった。
だが、かつて放っていた、あの包み込むような優しい波動は失われていた。
代わりに、まともな戦士ならば「こいつは絶対に生かしちゃおけねえ」と思うような、そんな禍々しい気配がする。
「代理として、闇の精霊の守護と、生贄の儀式を行っているんだよ。
ここに足を踏み入れたということは、生贄になりに来たか、闇の精霊を狙って来たか……
どちらにしても、残念だけど、君を殺さないといけない」
「さあ、古い魔法を見せてあげよう。
もっとも、人の記憶から失われて久しい魔法は、若者には少々刺激が強いけどね!」
『先生』は、呪文を唱え始めた。
>52
同時刻
ハーディウス「ふむ、この世界の魔族の王は精霊の力を手に入れようとしとるのじゃな」
村人A「この世界?」
ハーディウス「なーにこっちの話じゃ・・・そういえばあの巫女さん自分のことを大地の巫女とかいっとったな・・・
まあ今は噂になっとる聖騎士カイザーとやらに接触するほうが優先事項じゃろて」
村人A「あの方は噂によると地下街でやっている何とかっていう大会に出場したとか」
ハーディウス「地下街か・・・・・場所はわかるかね」
村人A「大体ここから北に徒歩で三日ぐらいで着くはずですよ」
ハーディウス「割と近いのぉ・・助かったこれは礼じゃ」
そういってハーディウスは何枚かの金貨を渡し地下街のほうに向かった。
村人A「行っちまった・・・しかし最近の魔道師は角みてえな飾り物を付けるのが流行ってんのかねえ」
さすがにさっきまで自分と話していた人物が異界の魔王だなんて思いもしないのだった。
精霊なんて取っても強くなるって思わない
これを使え
つ【テポドン2号】
ズギューーーーーーーーーーーーーン!
はい、ちょっとここ通るよ。
>40 >52
凛星:「……壁が破られたアル」
緋刃:「おそらくはあの坊主か……?まぁ誰だろうがいい、これで厄介者が一人消えたな
凛星、残りの呪符でまだ壁を作る事はできるか?」
凛星:「大がかりなものは無理アル、さっき使った呪符も回収不可能アルね」
二人を乗せた馬は不気味な月が照らす荒野を走っていた。
だが突然どこからともなく主催者の声が聞こえてきた。
そして二人の前には謎の男が姿を現した。
緋刃:「てめぇ……何者だ。あの女はどこへ行った?」
凛星:「あの月が闇の精霊?精霊を月に変えるなんてなかなかのものアルね」
緋刃は足元にある小石をいくつか掴み、袖の中に隠した。
緋刃:「てめぇが精霊を守っていると言うなら嫌でも俺達に渡してもらうぞ
生贄になんぞなる気はねぇ、大人しく覚悟を決めな!!」
体から黒いオーラが溢れ出す。全ての者への憎悪と憤怒が具現化した漆黒のオーラ。
槍を振り回し肩に乗せ左手で目の前の男を手招きする。
凛星は呪符を扇のように広げ戦闘体制に入った。
緋刃:「凛星!防御を固めろ!!奴の魔術を防御しろ!!」
>57
先生「すべてを喰らい尽くす闇の顎よ!シャドウファング!!」
そういって「先生」は呪文を発動させたその瞬間
ビューーーーーーン!(転移呪文の効果音)
ハーディウス「やれやれ変なところに転移したようじゃ・・・・ん?」
ちゅどーーーーーん!
ちょうど「先生」の目の前にたまたま転移したハーディウスに攻撃呪文は命中した
あまりのことに他のものは言葉が出ない
ハーディウス「いきなり何するんじゃ」
先生「なに?無傷だと」
ハーディウス「ん?お主「シャドウファング」を使ったのか(道理で効かないはずじゃ「わしの力」でわしは傷つけられんからのお)」
異界の魔王参戦!
階段を駆け上がっている、先程まで聞こえていた戦闘の気配が消えている。
遅れを取り戻す為に急ぐと、上方で人が倒れていた。
>>40 カイザー「…フーリン!大丈夫か!?」
倒れていたのはフーリンだった。
床を血溜りが染め、見るからに危険な状態であると分かった。
ザイガ 「くそっ!誰がこんな事しやがったんだ!」
壁に拳を叩きつける。壁には小さいヒビが入り、塗装が少し落ちた。
カイザー:「治療された後がある…これ以上、俺達に出切る事は無い。進むぞ」
ザイガ :「俺達じゃ回復魔法も使えねえ…くそっ!」
札のような物の破片が辺りに散っていたが、それを気にしている場合ではなかった。
>>54 ザイガ :「俺はテポドンよりつええー!!」
カイザー:「…どうした?テポドンて何だ?」
ザイガ :「知らない、急に叫びたくなった」
>56
>はい、ちょっとここ通るよ。
ザイガ :「邪魔だ!おりゃあ!ザイガパーンチ!」
謎の通り掛かりを一撃でKOした
カイザー:「…こいつは、おそらくこの塔のモンスターだな、先を急ごう」
>45
走り続けていると、上の方にフレイ達の姿が確認できた
しかし、その中にブルームの姿は確認できなかった。
カイザーは何か嫌な予感がした
>58(私が言うのも何だけど、他人のキャラをここまで派手に動かさないように)
いきなり現われたハーディウスに呪文を防がれた「先生」は、
気を取り直して、今度は呪文詠唱の無い魔法を使ったようだった。
空が明るくなって夜明けになり、闇の精霊が変えられた月の姿が隠されてゆく。
じきに太陽が天に昇り、肌を焼く不快な暑さが辺りを満たした。
>59
「先生」にとって聞き覚えのある声が聞こえた。
それを聞いた「先生」の全身から発せられる魔力が、少しだけ緩くなった。
「もう少しで役者が揃う。それまでは小手調べだ。
―――この程度で死んだら、地獄に放り込むからね」
懐から料理包丁を取り出して振りかざすと、その太刀筋にそって空間が裂け、裂け目からおびただしい数の黒い蝶が出てきた。
どう見てもただの蝶ではない。猛毒の鱗粉と鋭い牙を持つ、「先生」の使い魔の蝶だった。
この蝶は集団で襲いかかり、毒の鱗粉で獲物を麻痺させ、ピラニアの如くその肉を喰らう凶暴な魔物なのである。
これには召喚者の力が上乗せされており、鋭い牙も毒の鱗粉も、その威力を増している。
更に「先生」は、さきほどとは全く趣の異なる呪文を唱え始めた。
>60
ハーディウス「いかんあの術は!!」
ハーディウスは何かに気づいたようだ
ハーディウス「この蝶々はわしが引き受ける誰かきゃつの呪文を阻止するのじゃ」
そういってハーディウスは影を操り蝶を撃退し始めた
ハーディウス「これが本当のシャドウファングじゃ」
次々と落ちていく蝶、だが敵の呪文の完成は近い
>52,57,58,60
部屋に入るとそこは荒野だった。いまさら何も驚きもしなかったが、目の前にいる邪悪な存在にブルームは胸に秘めた歓喜の感情を抑え切れなかった。
もうすぐだ……もうすぐで俺は完全な力を得る。
「生け贄。いい響きだ。そうだとも。ここに居る全ての奴らは俺の生け贄になってもらう
俺がお前らを無で食い尽くしてやろう!」
そう叫ぶと、腰にぶら下げているナイフで自分の手首を縦に切り裂く。
血が噴水のように飛び出し、地面を赤く染める。
血にまみれた右腕を振り回し、その血は能力で空中で凝固する。
そしてブルームは空中に血で魔方陣を描く。属性は超暗黒。
――我らが心を占めるのは、我らが肉を苛むは、暗黒と、罪と、罰――
一番外側にある第一の魔方陣円が形を成していく。
――だが、我は飼いならす。闇を。忘れまじ悔恨を――
そして二番目の魔法陣円が完成される
――我が呪いを身に受け、喚き、のたうち回れ!――
最後の中心の魔法陣円が完成されると、魔法陣は不気味な光を放ち、そこから現れるは邪悪な魔物。トロール。
人間の2倍はある巨大な体躯に鼻や耳が醜く膨張しており、嫌らしい笑みを浮かべた口からは粘っこい涎が滴り落ちる。
その口から放たれる狂った咆哮が辺りの空気を切り裂く。
「YUGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
「トロールよ、お前のご馳走は目の前に沢山いるぞ。さあ、食らい、貪り、味わいつくせ!あはははははははははは!!!!」
ブルームもまた狂った叫び声を上げて、トロールを目の前の生き物共に向けて放った。
トロールはまず、一番近くにいる凛星達に目標を定めたようだ。右手にぶら下げたあまりにも巨大な赤い斧を振り上げて、その目標の頭上に飛翔する。そして、斧を振り下ろしながら襲い掛かる。
その呪われし斧。その威力はあらゆるものを叩き潰す。わずかでもその刃に触れれば、その体は風船のように弾け飛ぶだろう。
そして、ブルームは、さらに二つの魔法陣を両手で同時に描き始めた。
右手は防御の為の反発魔法陣。左手には絶対的な勝利を手に入れるための広範囲爆発魔法陣を描き始めた。
みんなが去った後にフーリンはよろよろと体を起こして、壁にもたれかかった。
「……はぁ…っ…ぅ…」
傷薬のおかげで意識はなんとか繋ぎとめることが出来たが、依然として死にそうなのは変わっていなかった。このままじっとしていても死ぬだろう。
ならば、私は、行かなければいけない。ブルームを止めなければ……
「ああ…でもね〜なんで……昔のことばっかり思い出すのかな〜……なんかさ……もう帰れないようで寂しいね〜……っぷ…」
吐血。真っ赤な血が地面にびしゃっとぶちまけられる。
「あ…凄い…これが本当の出血大サービスってやつ〜?……あははぁ…」
悪態をつきながら、体を起こして、壁に手をつきながらふらふらと後を追っていく。
>52.57.58.59.60
二人が進むと、いきなりの荒野が広がった。が、下の町の事もあり特に動じずに進めた。
進んだ先に・・緋刃達とブルームと・・誰か、そして「先生」がいた。
フレイ「・・え?な・・何で・・アイシアは?」
リョウ「・・どう言う事だ・・」
状況と雰囲気から、ただならぬ何かを感じた。
先生が謎の蝶々を召喚したが、それよりも強烈なものを眼にした。
ブルームが魔法陣を描き、醜悪なトロールを呼び出したのだ。
リョウ「・・・まずい」
比較的遠くだったため狙われなかったが、緋刃達が狙われたようだ。
リョウ「フレイ、先生の所へ行ってくれ。話は通じそうに無いがな。
あいつらは大丈夫だろう。・・俺は『ブルーム』を取り戻す。何としてもな」
フレイ「・・分かった。・・戦いは避けられないかもね」
緋刃達に手助けは必要はないと判断した。
これらは余りに多くの事があり、混乱した中での「本能」に近い判断だった。
階段を登り続けていたが・・・
血塗れのフーリンを見て、レンは絶句した。
レン「・・・・クソ・・がぁッ!」
数秒立ち尽くした後、札の破片を目ざとく見つけ踏みにじった。
レン「・・・・」
自分の数ある魔法の中、治癒魔法が一つも無い・・自分への怒りを抑え、カイザー達に続いた。
64 :
名無しになりきれ:2006/07/24(月) 11:09:03
ダーの秘密
実は魔王とハーディウスの同級生
実は9歳までおねしょをしていた
割とファンシーなものが好き
>60-63
カイザーとザイガは階段を昇り切った。
そこは荒野が広がっていた、異様な雰囲気を感じ足を進める
ザイガ :「これは…どうなってやがんだ?」
そこには先程戦った二人、ブルーム、謎の人、フレイ、リョウ、先生がいた
しかし驚くべき所はそこではない、
ブルームは高笑いでトロールを操り、先生は無数の蝶々を操っている。
よく分からない人…人なのか?がその蝶々の退治もしている。
そして、明らかにブルームの様子がおかしい。まるで、何かに操られているかのように
カイザー:「…闇の力…!!
ブルームめ、正気じゃないな?」
今、ブルーム発している力は間違い無く黒き闇。
その力はブルームが描く魔方陣に集まっている。
魔方陣を描いているのだ、大きな魔法を唱えるに違いない。
状況が掴めない二人は防御体制に入り、今の状況を知ろうとする。
カイザー:「くっ…防御結界を張るぞ!!
ザイガは耐火結界を!俺は光の結界を張る!!」
ザイガ :「おう、分かった!」
赤いピラミッド状の結界がカイザーとザイガを包み、
それを覆い尽くすように白銀のピラミッド状の結界が更に包む。
カイザー:「何が真実なのか…見極めてやるさ」
急造した結界で防ぎきれる攻撃が来るとは思えない
しかし、幾分かの軽減は出来るはずだ。
>60 >62-63 >65
緋刃:「月が隠れていく……」
それと同時に灼熱の太陽が容赦なく二人を照らしつける。
さらに現れた無数の黒い蝶が羽ばたき、鱗粉が空を舞う。
その時、馬のいななく声が聞こえた。二人の乗ってきた馬が黒い塊となっていたがそれはすぐに白い骨の残骸と化していた。
不快な暑さと毒の鱗粉の中、緋刃は顔色一つ変えず目の前の男を睨みつける。
緋刃:「この程度がてめぇの魔術か?がっかりさせんじゃねぇ……」
だかその後ろで凛星は地面にひざをついた。
凛星:「あ、暑いアル……ケホッ、ケホッ」
緋刃:「ちっ、凛星にはキツいか。まぁ当たり前だがな
凛星、結界を張れ。ただしお前一人分だけでいい」
頭に巻きつけていた布を凛星の顔にグルグルと巻きつけていく。
凛星:「でも私一人だけなんてそんな!!」
緋刃:「俺は魔術なんて一つも使えねぇんだ、お前の術は奴に十分対抗できる
もっともその前に俺が奴を潰すかもな」
自分の顔にも布を巻きつけ即席の覆面を作る。さらにまた足元の石をいくつか拾い袖の中に入れた。
凛星が結界を作り上げるのを見た後、自らの服についた蝶を握り潰し足元に叩きつけた。
槍を手に持ち大きく掲げ振り回す、異様な音を上げ蝶を切り裂き地面に叩きつけていった。
緋刃:「蝶ごときで龍を倒せると思ったか!!九龍武術『世界ヲ喰ラウ混沌ノ龍』!!」
緋刃が蝶を次々と葬る中、凛星は結界の中で紙に字を書いていた。
自らの血で呪文を書き呪符に更なる力を与える。少なくなった呪符を少しでも補わなければならない。
しかし、背後から凶悪な闇の気配を感じ振り返るとそこにはブルームがいた。
凛星:「ブルー……ム?」
まるで別人にしか見えない、治療した時感じた気配はやはり――
そして目の前には巨大なトロール。赤い斧を凛星めがけて振り下ろす。
緋刃:「瘟(オーン)!!」
槍を振り回す遠心力を使い、凛星の元にとっさに跳躍しトロールの一撃を防いだ。
緋刃:「逃げ回れ、凛星!!動きであの化け物をかく乱しろ!!」
ゆっくりと緋刃はブルームを見て不敵な笑みを浮かべた。
緋刃:「随分てめぇらしい不細工な化け物を出してきたな、こんなもので勝ったと思ってんのか?」
トロールをあざ笑うかのようにステップを踏み、動き続ける。
さらに部屋の中にフレイ・リョウ、カイザー・ザイガが姿を現す。
凛星:「フーリンがいない……」
緋刃:「あの女が……なるほど、そういうことか
よぉ、また会ったな。お前たちにしちゃ賢い考えだな!!」
さらに言葉を続ける。
緋刃:「確かにあの女は一番使えなさそうだったからな!!捨て駒にするとはなかなかやるじゃねぇか!!ハハハハハ!!」
次々と参加者が現れる中、ブルームは巨大な魔方陣を描いた。
凛星:「あんな巨大なもの……フェイ!!早く私のところに来て!!」
緋刃:「俺に構うな!!お前が生き残る事を優先しろ!!」
その言葉を聞き、呪符を空に貼り陣を形成する。
凛星:「お願い、間に合って!!」
>65
おお!あの巫女の言った特徴と一致しておる、主がカイザーじゃな
わしの名はハーディウス!!大地の巫女により召還されしもの
大地の巫女の頼みでな、おぬしの援護に来たのじゃ
この蝶はおとりに過ぎぬ早くやつの呪文を阻止するのじゃ
>66
東洋魔術の使い手か?
その男には何か取り付いておるようじゃ
はて・・・・・(ブルームを見る)
どっかで会ったことのあるような気配じゃな
(ハーディウスは蝶を闇で引き裂きつつトロールを蹴倒している)
まさかな・・・・・あやつがダーのやつがこんな所にいるはずがないわな
いいねこの糞スレ。魔法スレと同じ豚の匂いがするぜ
69 :
名無しになりきれ:2006/07/27(木) 13:21:28
カイザーファンって
70 :
大輝:2006/07/27(木) 13:37:47
アナタはバカですか?
カイザーの聖騎士資格剥奪な?今後は、一兵士として頑張ってくれ!!
イインダヨ!!
>62
カイザー達が闇の精霊の聖域に到達した直後に、「先生」は呪文を唱え終えた。
それと同時に、魔法を打ち消す力を持つ波動―――いわゆるアンチマジックの魔法が、術者の指先から放たれた。
これによって黒い蝶が姿を消し、「先生」の攻撃がひとまず止んだ。
防御の魔法陣と爆発の魔法陣とを張るブルームや、魔術に酔って呼び出されたトロールにも、このアンチマジックの波動が襲い掛かった。
このアンチマジックは闇の精霊の聖域や、昼夜を変えた先ほどの魔法を打ち消すほどの力は無かった。
呪文の効果を知らない人には、「魔法を無効化する呪文」を唱えたように見えただろう。
>61
>ハーディウス「いかんあの術は!!」
「勘違いするな。確かに今までの呪文の体系に似たものはあるが、これは全く新しい呪文。
考えついた僕自身にさえ知らないことが多い、まことの知られざる呪文だ」
さきほどの呪文は、「先生」が自分で考えて、自分で完成させた、全くの術者オリジナルの魔法で、言わば「先生」の奥義である。
その効果を見たことがあるのは、今のところは弟子のアルベールだけであり、これを用いることができるのも「先生」だけ。
だがハーディウスのように勘の良い者ならば、魔法の無効化がさきほどの呪文によるものではないことに気付き、こう思っただろう。
あの呪文には、何か特別な効果があったのだろうか?と。
―――まだ何も起こる気配は無い。
>63>65
「やはり此処まで来たか。流石、僕が見込んだだけの事はある」
カイザー達が此処に来るのは予想通りだと言わんばかりの態度であった。
そして全身から放たれているのは、今までにない邪悪な魔力だ。
「僕は此処、闇の精霊の聖域の番人をやっている。代理だがね。
そちらの人達にはもう話したけど、僕の役目は闇の精霊の守護と、生贄の儀式の遂行だ。
だが君らみたいに魔王に挑む者にとっては、もう一つの意味がある。
すなわち、魔王を討つ英雄が必ず通る試練だ」
そう言うと、「先生」の全身から放たれる邪悪な魔力が、一段と強さを増す。
耐性の無い人間には、それだけで害になるような強い邪気が吹き付けてくる。
「魔王に挑む資格を持つか否か、此処で見極めてやろう。この―――」
マントを翻すような仕草をして、大きな布で自らの全身を覆い隠す「先生」。
そして布が除かれたときには、「先生」の姿は無かった。
「魔女アイシアがね!」
代わりに、あのバッタにのった少女―――町で散々噂になっていた古い魔女が、姿を現したのであった。
「今まで味方だったからって容赦はしない。
そっちも手を抜く必要も、まして躊躇う必要も無い。
そもそも私は邪悪な魔女のルーツだからね!」
本人の言うとおり、魔女アイシアといえば、一般的な「邪悪な魔女」のルーツとされる人物だ。
邪悪な魔女―――つまり箒を使って空を飛び、動物などに変身できて、何より魔法で災厄をもたらす存在。
見ると、魔女アイシアは箒に乗って空を飛んでいる。まさに魔女だった。
>66
「そういえば、あんたは龍だそうね」
箒に乗って宙に浮く魔女アイシアは、遅れて言葉を投げかける。
蝶ごときでは龍は倒せないという言葉に対しての返事であった。
「確かに、いくら私でも、蝶で龍を倒そうなんて大それた真似はできない。
でも、せっかくだからこちらも、面白いものを見せてあげる。
……龍は日輪を蹂躙するに足るのかな?」
パン、と拍手を打つと、またあの闇の精霊が変化した月が現われ、今度は太陽を月が覆い隠し、皆既日食が起こった。
その光景は、あたかも黒い太陽が光り輝いているように見えた。
そして月ではなく闇の精霊によって起こった日食のため、太陽光が有害な光へと変貌を遂げている。
生命力を奪う死の光が、辺りを照らし始めたのだ。
「『黒い太陽』だ。アンデッドなんかには効かないだろうが……」
この場に居る者全てを照らす太陽からの攻撃。
当然、術者自身もこの術による死の光に照らされることになるのだが、それは噂になっていた強力な防御壁で無効化している。
ただ、防御壁は全くの不可視のもので、単純に壁を作って魔法や衝撃を弾いたりするものではないことが解る。
「時間稼ぎには十分だ」
またも別の呪文を唱え始めた。
>73
先生からアイシアへの変貌を見て驚いた
ハーディウス「ぜんぜん体型が違うではないかどうやって誤魔化してたんだ」
どうやら人間とは感性が違うようだ
そして彼女の言葉の意味を考えると自分が直接手を出すわけにはいけない気がした
英雄はあくまで人間でなくてはいけないのである
>74
生命力を奪うはずの黒い太陽の光
だがハーディウスは逆に元気になってきた
ハーディウス「何じゃろう懐かしい故郷の太陽の光に似ている」
どうも他の者がなぜ苦しんでいるか分からない
だがなんとなく危険な状況だということは理解できる
ハーディウス「影よこの者達を守れ」
ハーディウスはカイザー達の為、を遮断する防護魔法を唱えた
>63.65-67.73-75
みんながブルームの魔法陣に対して防御の姿勢をとる。
しかし、ブルームは急造の結界程度では完全に防ぐことは出来ないとほくそ笑む。
「遅い!遅いぞ!もうお前らは死ぬ!闇の炎に焼かれて死んでしまえ!!あははははは!!」
>アンチマジックの波動が襲い掛かった。
さっきまで魔法陣に満ちていた魔力が突然霧になったように消滅した。
それと同時に凛星を追い詰めていたトロールも消滅する。
ブルームは今の状況がつかめず、両手のひらを見つめて呆然としていた。
「……どういうことだ?魔法陣を打ち消した…?」
そして、憎悪の意をこめて術者を睨みつける。
「……貴様ぁぁ…!よくも!よくも!このブルームの邪魔をしたなぁぁ!この糞がぁぁ!!」
そして、標的を術者に向ける。あの怪しい術がある限り俺の力は無力と化する。
それをわかっていたのだろう。術者に向かって、一歩一歩踏みしめるように歩みだす。
「くそくそくそくそくそくそ!!!!殺してやる!絞め殺してやる!刺し殺してやる!」
手の先から放たれる闇の剣。何の付加効果もない、ただ斬る為の刃。
だからこそ、たとえ、もう一度あの技を使われたとしても即座に再生できる。
「噛み殺してやる!轢き殺してやる!殴り殺してやる!焼き殺してやる!ぶち殺してやる!打ち殺してやるぞぉぉぉぉ!!」
>生命力を奪う死の光が、辺りを照らし始めたのだ。
その光がブルームの体を照らす。その瞬間、ブルームの体から煙が立ち込めてくる。
「な…!この光は…死…!?ぐぁぁぁぁ!!」
光が当たる部分がジュウジュウと音を立てていた。無である存在にとって初めての「有」たる光は最も苦手な存在だった。
「こ…殺してや…ころして……コロシテヤル…コロコロコロシ…ぃ!!!!」
ブルームは足を踏ん張り、体を焼かれながらも、一歩一歩前へ進む。
左手がベキンと小気味のいい音を立てて折れて荒野に転がる。
それでもブルームは歩く。もはや理解不能な言語を叫びながら。
今度は、右手。握られていた闇の剣も一緒に転がりゆく。
歩く。右足の膝から下が千切られる。転ぶようにその場に蹲る。
残った左足で荒野を這う。
「あ…がぁ…ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
そして、ついに全身が光で包まれ、その姿は灰となって消滅していく。
その光景は誰もがブルームの最後だと知るだろう。疑うはずがない。
そしてブルームだった者から一つの光球が浮かんで、その場をゆらりゆらりと漂う。
それは魂。ブルームの魂。
狂気に取り付かれたブルームは死んだ。
――ならば、後に残されるのは何なのか。
77 :
名無しになりきれ:2006/07/31(月) 16:10:48
オレだよ。オレオレ。
なんで精霊の力が必要ナン?神に力借りろよm9(^д^)
神に力を借りると力貸し料をぼったくられる。
おちんちんびろーん
>73-76
>「魔女アイシアがね!」
フレイ「な・・(先生は・・自分で自分の弱点を・・?)」
混乱しつつも、宝玉は確かめる。
>生命力を奪う死の光が、辺りを照らし始めたのだ。
フレイ「ぐっ・・・」
即座に立っていられないほど力を奪われたが、防護壁が張られた。
フレイは防護壁を張ったであろうハーディウスを見やり、一礼した。
フレイ「次の呪文・・備えた方が良さそうかな・・?」
空中戦は苦手なので、そのまま地上で次に備えた。
>殺してやる!絞め殺してやる!刺し殺してやる!
リョウ「・・・愚かな」
声をかける事すら出来なかった。
>生命力を奪う死の光が、辺りを照らし始めたのだ。
>その光がブルームの体を照らす。その瞬間、ブルームの体から煙が立ち込めてくる。
光がリョウを照らし、リョウはガクリと膝をついた。
リョウ「迂闊だった・・。な・・ブルーム!?」
ブルームはどんどんとその形を崩し、断末魔の悲鳴を上げて灰となった。
――が、光球・・魂が浮かんでいる。
リョウ「こ・・これは・・?」
誰かの防護壁に助けられたリョウは、ふらつきつつも魂を手に乗せた。
>ブ、ルーム……お願い…ブルームを……
フーリンの言葉が思い出される。
リョウ「・・これは『ブルーム』なんだろう・・フーリンの所へ行こう」
闇の精霊に背を向け、魂を持ちながら階段があった方へと引き返した。・・まだフーリンが生きている事を願って。
レン「くっそ・・」
ブルームの魔法を防げそうな防御手段を持たないため、
カイザー達を僅かに追い越したレンは、死の光でやはり膝をついていた。が、その内に誰かの防護壁で楽になった。
レン「どうする・・ん?アレは・・」
リョウが引き返していくのが見えた。しかし、とりあえず今はフレイの隣で戦う事にした。
レン「分からねぇんだけどよ・・試練だからか?」
フレイ「ま・・容赦は出来ないし、したらこっちが死ぬね」
ニヤリと笑った。半分ほど、裏のフレイが出ている感がある。
>66
>緋刃:「確かにあの女は一番使えなさそうだったからな!!捨て駒にするとはなかなかやるじゃねぇか!!ハハハハハ!!」
結界の外で声が聞こえた、そしてその言葉は怒りを生んだ。
ザイガ :「あ…あの野郎ォ!!」
カイザー:「待て!ザイガ!」
結界から飛び出して行こうとするザイガを引きとめる。
ザイガ :「お前はあんな事を言われて悔しくねえの……っ!」
言葉が途中で止まった。怒りを必死に押し込めているカイザーの表情を見たからである。
カイザー:「…時が来たら奴には口から出した言葉の責任を取らせる。それがどんな結果になろうともな」
静かにそう言い放ち、再び周りの状況判断へ移った。
>67
>おお!あの巫女の言った特徴と一致しておる、主がカイザーじゃな
謎の男は自己紹介を始めた。
名はハーディウス、巫女により召喚され、その巫女の命令で自分達の助けに来たらしい。
そして、今飛びまわっている蝶は注意を引き付ける為のものであると言う事だ。
カイザー:「なるほどな…今の状況を考えれば一人でも仲間が欲しいからな。
アンタの言葉を信じるぜ、よろしくなハーディウス。」
ザイガ :「俺はザイガだ、これから頼むぜ!」
すぐに他の場所へ移動したので聞こえたのか分からないが、返事を返した。
>73-76>81
ふと、魔力が途切れる。
誰がやったのか、それが分かるのにそう時間は掛からなかった。
先生の仕業である。
そして、先生は語った。
闇の精霊の番人であり、精霊の守り手と生贄の儀式を行う者である。
そして、この道は魔王を討つ為に通らなくてはならない道だという。
>「魔王に挑む資格を持つか否か、此処で見極めてやろう。この―――」
>マントを翻すような仕草をして、大きな布で自らの全身を覆い隠す「先生」。
>そして布が除かれたときには、「先生」の姿は無かった。
>「魔女アイシアがね!」
ザイガ :「な…あ、ありゃさっきのアンパン娘じゃねーか!」
カイザー:「あれが…先生の正体なのか…!!」
二人は理解した。
今までのこの街での幾つかの奇妙な出来事を起こしていた者の正体が先生…いや、アイシアによるものだという事を。
>「今まで味方だったからって容赦はしない。
> そっちも手を抜く必要も、まして躊躇う必要も無い。
> そもそも私は邪悪な魔女のルーツだからね!」
カイザー:「闇の精霊の番人、か。
…なるほどな、通りで自分の過去をひた隠しにしてた訳だ…くそっ!」
探っていた状況の答え…それが味方と戦わねばならないという状況であった。
アイシアが合図の様な動きをすると、日食が始まり、食われた太陽の光が身に降りかかってくる。
カイザー:「…ぐっ!!」
ザイガ :「うがあああああっ!!」
二人の左胸に鋭い痛みが走る。二人は左胸を抑える、ザイガに到っては蹲ってしまっている。
表れる症状に誤差があるのは、光を操る技術の有無であった。
>「こ…殺してや…ころして……コロシテヤル…コロコロコロシ…ぃ!!!!」
誰かの声が響いた、二人は顔を上げ、声の方向を向いた。
>「あ…がぁ…ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
眼から入る映像は映し出した―――ブルームが灰になった瞬間を。
カイザー:「ブルームが……死んだ?…死んだ…だと!」
ザイガ :「……くそったれ…フーリンになんて言えばいいんだよ!!」
二人が絶望に覆い被されようとしたその時、灰の中から一つの光の玉が浮かび上がってきた。
ザイガ :「あ…あれは…光?」
>リョウ「・・これは『ブルーム』なんだろう・・フーリンの所へ行こう」
そう言うと、リョウは階段の方へ向かった。
カイザー:「ブルーム…悲しませちゃいけない人物ぐらい分かってるよな?」
そう呟き、去って行くリョウの背中を見送った。
ザイガ :「…うおっ!?」
急に立ち上がるザイガ。自分の身体の異常が元に戻っている事に不思議そうな顔をしていた。
カイザー:「ハーディウスのお陰さ、防御壁が張られている。」
ザイガ :「助かったぜ、おっさん!サンキュー!」
二人はハーディウスに礼を言うと、アイシアの方へと向く。
カイザー:「先生、アンタとは戦いたくない。
…そう言っても、もう無駄なんだろうな。なんとなく分かる。」
右手を前に差し出し、戦闘の構えを取る。
カイザー:「だから…倒してみせる!!」
右手に光が纏い始め、…そして、輝きが辺りへと発せられる。
カイザー:「はああああっ!!」
気勢と共にアイシアへと狙いを定める。
カイザー:「ブレンテル流、弾丸の技!!―――聖闘気圧縮弾!!」
右手から拳台の光の聖闘気弾が本物の銃弾を越えるスピードで次々と放たれる。
その数は合計で50発以上、その姿はまるでマシンガンであった。
ザイガ :「ったれ!戦うしかねえのかよ!…ん?魔女…魔法使い?…ちょ、待てよ…なんか忘れてねーか?」
その場で考え始めるザイガ…そして、以前の公園での出来事を思い出した。
ザイガ :(そういやアルベールが言ってたな。
魔法使いが操る死神がいて…そいつから身を守る為に……注射するんだ!そうだ、忘れてた!)
道具袋の中に入れていた注射を思い出し、ザイガは周りを見渡した。
ザイガ :(ハーディウスのおっさんはそういうのに耐性強そうだし・・・フレイとレンだな!)
ザイガ :「おーい!フレイ&レンー!!」
ザイガはフレイとレンの元へ駆け寄り、事情を説明し始めた。
ザイガ :「アルベールからの伝言で、
魔法使いが操る死神がいて…そいつから身を守る為に……注射するんだ!」
これで伝わったのかは分からないが、そう言うと、道具袋の中から2本の注射器を取り出した。
ザイガ :「どーする?これ使うか?…あ、でもこれ使うと気持ち悪くなるぞ?」
>73-76 >81-83
凛星:「間に……合え!!」
凛星の術によって空中に貼られた呪符が氷で覆われ巨大な壁を作り上げた。
しかし謎の男が発した波動が氷の壁を粉々に砕いてしまった。
凛星:「そんな……あれ?」
あの波動はどうやらブルームの攻撃魔法陣や目の前のトロールですらも消滅させてしまった。
緋刃:「一筋縄じゃいかねぇな……ったくよぉ」
目の前の男が語る、これは魔王を打つ英雄の通る試練。
そして男は布で姿を隠し、再び現れたときはあの塔の外や階段に現れたあの女「魔女アイシア」だった。
緋刃:「生意気な奴だ……てめぇごときに選定されたかねぇ
魔族を殺す、そして魔王をぶっ殺すのはこの俺だってこと教えてやるよ」
凛星:「フェイ!あれ見て!!」
空を見ると太陽が月を覆い隠し皆既日食が起こり邪悪な光が二人に降り注いだ。
凛星:「うぁ……頭痛いアル……」
凛星が頭を抑え地面にへたりこんでしまったが、
緋刃:「ああ?凛星どうした?何倒れこんでやがる」
緋刃は何事もないように平然としている。
しかしアイシアの言葉に緋刃は鋭い視線をぶつけた。
緋刃:「てめぇ、気づいてやがったのか……だが俺を残したのが間違いだったようだな!!
龍が日輪すら喰らうのを見せてやるぜ」
皆既日食の光は凛星の体力を奪っていく。
凛星:「もう……私ってばいっつもフェイの足手まといアル……」
呪符を大地に貼ると辺りから植物の根が次々に伸びてやがて完全に凛星を覆い隠した。
日陰になったとはいえそれでも体力を奪われる。
策を考えていると今度はブルームの悲鳴が聞こえた。
凛星:「ブルーム?ブルーム!?」
緋刃:「いい様だ…………馬鹿が」
(「来るなら来い!!貴様らなどに翠京の地を蹂躙されてなるものか!!
この俺がここで貴様らを返り討ちにしてやる!!」)
緋刃:「…………ふん、くだらねぇ」
ブルームの魂を思われるものを一瞥しアイシアに視線を向ける。
(「代理として、闇の精霊の守護と、生贄の儀式を行っているんだよ。」)
ふとアイシアの言葉を思い出した、生贄の儀式?
再びブルームの魂に目を向けた、そこにはリョウがいる。
緋刃:「何やってんだあの野郎!!凛星!!縛魂釘をよこせ!!」
凛星:「えっ、わっ、分かったアルね」
走り出した緋刃に訳も分からず緋刃に数本、縛魂釘を手渡す。
緋刃:「考えが甘かったな!!これで儀式とやらも台無しだな!!」
そして魂めがけて縛魂釘を投げつけた。
さらに両手を握り魂とリョウに向け石を弾き飛ばした。
袖の中に隠しいれた小石を親指で次々に弾き飛ばし、弾丸の如き速さで襲い掛かる。
凛星は根のドームの中で状況を変えるべく策を練っていた。
アイシアはあの光を浴びても平然としている、何か彼女を守っているものがあるのだろう。
「この太陽なんとかしなきゃ……ん?」
アイシアの波動で破壊された氷の壁が太陽の光で溶けてそこらじゅうに水溜りとなっていた。
「…………そうだ、これアルよ!!」
呪符を大地に貼り付け呪文を唱える、空気がキラキラと輝きはじめ息が白くなる。
「人が太陽を支配しようなんておこがましいアルね」
???*・・・暇ね・・・デオラ・・・なんで地上の人間は誰も私達、神からから力を借りようとしないのかしらね?
美しい白い二枚の翼と薄手の絹のシルクのローブを纏い地上の様子を見る
慈愛と生命を司る女神アクエリアスは、ポテトチップスを食べながら水鏡を見ていた。
神族は、人間の接触すること許されていない・・・
だが母なる人間の生みの親である彼らに会いたいと心から思っていた。
???:そりゃ・・・女神様・・・あんたら神を召喚したら代償が必要でしょう?
口が悪く、背中に乗せてぬっくらと体を休めている藍色の鱗と金色の角を持つメスのアクエリアスの守護龍デオラ=ハシュルトは言った。
アクア:呼びかけてくれれば来てあげるのに・・・
デオラ:無理ですって・・・生んだ時点で許されていません!!
ムッとした感じでデオラの頭をポカンと叩くと
アクア:ちょっと神どもから力貰ってきますよ^^
デオラ:あぁーー最高神から怒られても知りませんからね!!
アクア:いいから行くのよ!!馬鹿デカトカゲ!!
デオラ:何を言ってんですか!!あんたの我侭で精霊とか産んだって責任もあるんですからね!!
だからあんな戦いを人間と魔族はしなくてはいけない!!責任はあるんですか!!
アクア:ないよ?だってあいつらがいないと人間生まれなかったし?
デオラ:きっぱり言うなーーーーーーーーーーーー!!馬鹿女神!!!!!!!!!
アクア:なにをーーーーー!!!バカバカバカバカぁ!!!!!!!!!!!
銀製の水鏡等をデオラにぶつけながらぴーぴー騒ぎ立てるアクエリアス・・・
アクア:はぁ・・・気が済んだ、さてとご飯ご飯・・・
デオラ:(勝手な人だ・・・相変わらず・・・)
去っていく女神をじと見しながら青き巨龍はぶすっとしながら体を寝なおした・・・
そして女神たちは気づいてなかった・・・投げたときの拍子に神界のりんごが地上に落ちたと言う事・・・
似たもの同士ワロスwwww
>82-85
ザイガが言うには、アイシアが操る死神から護られるための薬があるらしい。
フレイ「じゃあ貰うよ」
レン「気持ち悪くなるのか・・まぁ、死ぬよかマシだよな・・俺も貰うぜ」
と気軽に注射したものの、レンは明らかに倒れそうになった。
フレイ「頭痛が・・・・
・・ありがとう、ザイガ!じゃ、加勢に行って来るね」
レン「な・・んで走れるかな・・まってくれー・・あ、ザイガ、ありがとな」
フレイはさっさと走って行ったが、レンはフラフラと後を追う形になった。
フレイ「宝玉の事をカイザーに話さないとね・・」
>そして魂めがけて縛魂釘を投げつけた。
>さらに両手を握り魂とリョウに向け石を弾き飛ばした。
それらを飛ばした瞬間、リョウは「御免」と呟き、一度魂を高く投げ上げた――
その一瞬に二本の刀を抜き放ち、凄まじい刀捌きで釘、石を全て切り払った。
素早く刀を納め、魂を傷つけないように優しく捕った。
リョウ「・・儀式だの何だのと・・くだらない・・」
眼に鬼気迫るものを湛え、吐き捨てるように言った。そして背を向け、再び階段の方へ戻り始めた。
>86
ズドン!!どこからともかく降ってきた黄金のりんごがハーディウスのドタマを直撃した
いたた、なんじゃこれは?
まあいい今は援護が先じゃ
さてあの呪文だと塔が吹っ飛ぶし
さりとてこれだと町が消えかねん
あまり弱くても弾かれるし
ん?そうじゃ相手の防護壁を消してしまえばいいんじゃ
ハーディウスは魔女アイシアに向かいこう唱えた
すなわち”ディスペル”と
>83>89
50発の光の弾丸が放たれ、今まさに魔女アイシアに命中しようとしていたそのとき、噂になっている防御壁の正体が見えた。
正確には、壁と呼べるものでさえなかった。
距離を操っているのである。あらゆる攻撃が勢いを失って届かないほどの距離を作り出しているのだ。
これを破らなければ、まずダメージは与えられない。ディスペルの魔法の波動さえも同じことであった。
魔女アイシアはこの距離の防壁に絶大な信頼を置いているようで、光の弾丸による猛攻を仕掛けても、魔法を打ち消す術をかけられてもなお集中力が途切れることが無かった。
「屍を照らすは黒き日輪!生きとし生ける者を遍く照らすは赤き月!
刮目すべし、日輪を超えた月の姿を!」
先生は呪文を唱え終えた。
すると、太陽が高速で沈み、空には満月が浮かぶようになったが、その月は血のような赤色だった。
その月の輝きは太陽に比べて遥かに弱いにも関わらず、漆黒の夜空全体に赤みがかかっている。
この赤い月の輝きに応じて、土から大量のネズミが出てきて、瞬く間にこの果てしない荒野を覆うほどの数になった。
たちの悪い伝染病をばら撒くネズミの群れは、地下都市で散々見たものだ。
そして今は術者が近い。術者の魔力で感染力・進行速度ともに先ほどの何十倍にもなっているだろう。
死に至る病は死神そのもの。
魔女アイシアが操る死神から身を守る為の薬とは、即ち伝染病に対するワクチンである。
こういったワクチンは効果が発揮されるまでに時間がかかるが、その欠点はアルベールが用いた術で補われている。
「古代から人々を苦しめてきた死神、それは病気。
人も魔族も、未だこの死神から完全に逃れる術は確立していないのよ。
ましてこの赤い月の下、死を運ぶ生き物はいくらでも姿を現すわ!」
大量のネズミだけに飽き足らず、また蝶を呼び出した。
今度は光る蝶だったが、実はさっきの蝶と同じ種類の蝶である。
先ほどの黒い蝶は、暗くなると光る性質があるのだ。
光り輝く蝶の乱舞は実に美しい光景だったが、のんびり鑑賞する暇は無い。
発光しているこの蝶は毒の鱗粉と牙に加え、月の魔力を利用した殺人光線を放つのだ。
しかも、今空に浮かんでいるのは満月、それも魔性の月である。
月の魔力が最大限に得られるため、光線の威力はかなり強力なものとなっている。
ネズミの病気と、無数の蝶の光線の波状攻撃。
全く情け容赦が無い猛攻だったが、まだ本気を出している様子が無い。
「人生は長いからね。魔界の夜の風物詩を楽しむくらいの余裕があってこそ、その長い人生が楽しめるんだよ」
>>90 おお!ねずみが出てきた
ますます懐かしい
あの頃はよくから揚げにして食べたっけなあ
どうやら魔界の生き物らしい
しかもよく食卓に並ぶようだ
まあ人間にはあまりお勧めしないが・・・・
>蝶が殺人光線を出してきた
また面白いことをする”リフレクトミラー”
ハーディウスはあらゆる光線を反射する防御呪文を唱えた
この呪文の副作用として術者の姿が見えなくなるというものがある
術者に光が行かなくなるので闇に覆われるのだ
一部の部分だけ完全な闇という異様な空間が形成された
そこだけ暗いので術者の位置は丸分かりである
92 :
参加者A:2006/08/10(木) 23:31:18
よし私にいい考えがある アイシアを近くに召還するんだ
で囲んで殴れ
もしくは誰か空間を削り取れ
>90
聖闘気圧縮弾は全てが無効化された。
だが、そのお陰で防御壁のカラクリは分かった。
カイザー:「距離を操るとはな…どうしたものか」
>「屍を照らすは黒き日輪!生きとし生ける者を遍く照らすは赤き月!
> 刮目すべし、日輪を超えた月の姿を!」
アイシアが呪文を叫ぶと太陽が沈み、赤い月が現れた。
そして、大量に涌き出るネズミ達
…その数は背筋に寒気を感じるほどに多すぎた、まるで絨毯のように地面に無数に存在している。
>「古代から人々を苦しめてきた死神、それは病気。
> 人も魔族も、未だこの死神から完全に逃れる術は確立していないのよ。
> ましてこの赤い月の下、死を運ぶ生き物はいくらでも姿を現すわ!」
その言葉に、街で病人が大量発生していた事を思い出した。
(すると、このネズミや蝶からの伝染で…!!)
カイザー:「くっ…ハアアアアアアァッ!!」
カイザーは身体から聖闘気を大きく放ち始める。
それによって起こされた風が、カイザーの周りのネズミや蝶を吹き飛ばす。
だが、それらを近づけない事で精一杯で、そこから動くはできない。
ザイガ :「な、なんだこのネズミとかは!?」
その時、注射の存在を思い出した。
カイザー:「ザイガ、お前は大丈夫だろう。
…おそらく、お前が以前に使った注射はネズミ達が発する病原体の抗体を持っている筈だ。…くっ!」
話をしているうちに聖闘気の勢いが弱まっていた、再び勢いを強める。
カイザー:「今から俺が注射を使っても、いつ効くかは分からない。
だから、お前が先生と戦え。
…おそらく、あの防御壁は接近戦では使えない筈だ。…だから、どうにかして接近戦へ持ちこめ!」
ザイガ :「おう!了解したぜ!」
そう言ってザイガは駆け出していった。
カイザー:(…俺も、このままでは終わりにしないがな)
ザイガ :「…って、言っても…どうすりゃいいんだ?
ええい!こうなりゃヤケだ!!」
両拳を包むように火が発生し、赤く燃えあがった。
ザイガ :「…っと、うわっ!」
蝶々が光線を発してきた、それを咄嗟に避けるが、
その先で地面を這っていたネズミが光線に焼かれ、大部分が炭になって絶命した。
ザイガ :「やべえ…ネズミが黒コゲになっちまってる
…この、クソ蝶どもめ!!」
空中を舞う蝶目掛け、火の塊を連続で発してゆく。
それに少しでも触れた蝶は蒸発し無に帰る。
近づく蝶を次々に倒して行くが、圧倒的に数が違いすぎる。
このままでは消耗戦になってしまう…だが、今はチャンスを待つしかない。
ふむこの大量の虫やねずみを何とかせねばな
今から酸の雨を降らせる禿げたくなければなにかで頭を覆え
行くぞ”アシッドレイン”
ハーディウスの降らした酸の雨により次々と落ちていく蝶
そして確実に弱まっていくネズミ達
どうやらだいぶ数が減ってきたようだ
さて後はあの魔女めをなんとかするか
ハーディウスは長距離攻撃呪文”シャドウアロー”を唱えた
まあ届く頃には子供がパチンコで石をぶつけるぐらいの威力になるだろうが
痛いものは痛いし隙ぐらいは作れるだろう
「後は任せたぞ若人達」
>>88 「フーリン……ごめんね」
「そ、そんな……守れなかった私のほうが…!」
フーリンがそう言うと、ブルームはさらに悲しい顔になり、
「違う……違うんだよ。僕がごめんって言ったのはそういう意味じゃないんだ」
「え……?どういうこと?」
「ん……フーリンのことだから僕の中に邪悪な存在が居るって事はもう勘付いているよね?」
「う、うん…」
「僕の中にはダーという怪物が居てね、フーリンに出会う前にそいつと出会ってしまったんだ。怪物が僕の中に侵入して、僕の体をのっとろうとしている。……そう思ってた」
そこで、ブルームは、顔を上げて、フーリンを見つめる。それは罪を犯した人が、神父を前に懺悔するような表情だった。
「でも、僕は気づいてしまった。違う。違ったんだよ。ダーは僕でもあったんだ」
その声はわずかに震えていた。
「僕は、禁断の力を手に入れた。それだけだった。しかし、その力を用いるにはあまりにも罪深すぎた。
だから僕は作り出した。自分の中に邪悪な存在を。それが「ダー」全てはそいつのせいにすることで僕は自我を保ってきた」
二重人格。それがブルームとダーであった。全ての狂気はブルームが生み出したものに過ぎなかった。なお、ブルームの懺悔は続く。
「でも、肉体が失われた今の瞬間に、ダーは僕を塗りつぶして今、完全なる姿として現れようとしている。だから…そうなる前に僕を殺し――!!」
凛とした声がブルームの魂の中から発せられる。何の感情もこもっていない機械的な感じだった。
――全ては優しさに満ちた終局に向けて――
あ…や、止めろ……
――人類の過ちをこの我が大いなる慈悲を持って償おう――
僕は…俺は…そんなこと……
――我は全ての存在を消し去り、新たな世界を再構築する唯一無二の世界の死神――
ボクハ……フーリ……ン……
ブルームの魂が姿を変えていく。球から人なる形へ。禁断の力を全て解放した、真なる「ダー」
それは小さな子供だった。あどけない表情をしたまだ世界に絶望をしていなかった頃のブルーム。
「――絶望せよ。全てを無へと還す邪悪は今、生まれたぞ」
ゆっくりと体を起こし、フーリンとリョウを見回す。何もする気配がない。それがかえって恐ろしかった。
>89-91.93-94
>噂になっている防御壁の正体が見えた。
フレイ「思いっきり近付かないとならないかな」
フレイがカイザーに近付こうとした時、アイシアが大量のネズミを呼び出した。
レン「なる・・ほどな。こいつの病気から守るための薬って事か・・」
フレイ「そうだろうね・・あ・・っと。うるさいなぁ・・」
現れた蝶が光線を放ったが、軽々と避けた。
レン「今は蝶を蹴散らすしかねぇ!」
レンは剣の形状を『風』に変化させ、直線的な竜巻を放って蝶を消し始めた。
フレイ「っと・・計算外だなぁ」
近付いて来た蝶を槍で蹴散らすが、移動がままならない。
カイザー達も、自分達の事で一杯一杯に追い込まれている。
フレイ(一瞬で良いから・・その隙に一気に距離を詰めれば・・)
と、ここでまたハーディウスが対抗呪文を唱えた。フレイとレンは懐から布を出し、頭を覆った。
蝶が次々と落ちて行く。・・ハーディウスは続いて攻撃を仕掛るようだが・・
レン「これで隙が出来るんじゃねぇか?」
フレイ「さぁ・・何にせよ、出来たら逃せないね・・」
油断無く構え、貪欲に隙を狙う事にした。
>95
傷つきつつ近付いてきたフーリンに驚きを隠せなかったが、聞こえない会話をしばし見守っていた。
だがフーリンを見ていると、どうも話がおかしいようだ。と、突然魂が姿を変え始め、遂には子供の姿になった。
>「――絶望せよ。全てを無へと還す邪悪は今、生まれたぞ」
何の迷いも無くフーリンの前に回りこみ、刀に手をかける。
リョウ「・・闇の本質を見抜けなかった俺の責任だが・・殺さずには済まないかも知れないな・・」
フーリンを目の端で見ながら、そう言った。
一体この先どうなるのか、皆目見当もつかない・・
ファイヤー!!
98 :
名無しになりきれ:2006/08/21(月) 21:06:09
さあ!戦いだ!
ハーディウスの酸の雨、ザイガの炎、レンの竜巻などにより、蝶はあらかた死に絶えた。
だが、赤い月は無限に鼠を生み出している。こちらはキリが無い。
空の風景が震えて、星と月が闇に隠れた。
すると蝶と鼠は姿を消し、同時に魔女アイシアの姿も闇の中へ消えた。
辺りを静寂が包み込む。
耳を澄ませば、息遣いのような風の音が聞こえてくる。
だが、この風の音はどうしても人間の言葉、それも呪文のように聞こえるものだった。
『今までのはほんのウォーミングアップ。良い準備体操だったでしょう?
だけど本番はこれから。私の奥義を垣間見、その様をあの世で語り継ぐが良いわ!』
刃のように鋭く、雷のような音量の声と共に、魔女アイシアは闇の中から再び姿を現した。
無防備な状態で、恐らく一撃で勝負を決めるような呪文を唱えている。
防御壁を維持したままでは使えないほどに魔力と集中力を要する、言わば必殺の呪文のようだ。
100 :
ハーディウス ◆Mr4pY0q0hg :2006/08/23(水) 23:00:27
「やっと本命の呪文が来るか・・・・ならば”リフレクト”」
このリフレクトという呪文ありとあらゆる呪文を跳ね返すというまことに厄介な呪文である
ただし回復呪文も跳ね返すので使い方には気をつけねばならない
ちなみに他人に呪文をかけるのには支障が無いらしい
「みなのものヘイストをかけてやろう」
見方全員のすばやさが2倍になった
「さあ今がチャンスじゃ魔女である限り物理攻撃には弱いはずじゃぞ」
「わしの攻撃呪文は強力すぎてこの塔が崩壊する恐れがあるから手が出せん」
「さあみなのもの行くがいい」
ハーディウスよ!最終決戦に備えてまずヘイスガを買いに行くんだ!
102 :
ハーディウス ◆Mr4pY0q0hg :2006/08/23(水) 23:14:15
巫女から報酬もらわんと無理じゃ
103 :
sage:2006/08/23(水) 23:27:31
無敵設定厨乙
>89 >90 >99
緋刃:「これだから甘い奴は……!!」
縛魂釘と石を弾かれたのを見て緋刃はもう一度拳を魂に向けた、拳は黒い気を発しており先ほどのそれ以上の威力で打ち抜くつもりだ。
凛星:「待ってフェイ!!」
緋刃:「何だ」
突然の凛星の大声に動きを止めた。
凛星:「もうあいつ達に関わるだけ時間の無駄アルね、もうリョウはこの戦いから逃げたも同然アルよ
それに、闇の精霊さえ手に入れればあとはどうにでもなるアル」
それでも緋刃は魂に狙いを定めていたが、やがて拳を下ろし地面に石を弾き深く地面をえぐった。
緋刃:「そうだ、奴を倒せば俺達の願いに一歩近づく……」
凛星:「ブルーム……」
邪悪な気配がさらに高まる、それでも
凛星:「フーリン、リョウ……」
彼を救うチャンスはまだあるかもしれない、だが自分は助けに行く事ができない。
凛星:「(頑張れとしか祈る事ができないアルね……だから)」
凛星:周りがさらに白く輝いていく、周りの草木や地面が凍りつき息も白くなる。
周りにいた蝶や近づいてきた鼠が次々と氷漬けになっていく。
それだけではなく大気中の水蒸気すらも氷になり巨大な氷塊が空に浮かんだ。
凛星:「まだまだ……」
歯がカチカチいう、息も白い、震えが止まらない。それでも術を止めようとはしない。
アイシアが闇の中に消え再び姿を現した時、先ほどまでとは比べ物にならない魔力を凛星は感じとった。
緋刃は周りの蝶を槍で切り払い蹴りで叩き落していたが、凛星が送った一瞬の目線で全てを理解した。
群がっていた鼠を一蹴し、槍に刺さった鼠を噛み千切った。
緋刃:「ふん、大した味じゃねぇな。もっとマシなもん出して来いや」
食べかけの鼠を放り投げると緋刃はアイシアに向かって走り出した。
宙に浮かぶ氷塊を足場にし、槍を向け襲い掛かる。
アイシアは詠唱無しで術を使えるのか――私にはそんな便利な技はまだまだできない。
あえて時間が掛かるが一撃の術をもってアイシアを倒す、そのためにフェイは囮になっている。
凛星:「もっと水を作らなきゃ……これだけじゃ足りないアル……」
地面に呪符を貼ると、そこから木の根が出現してきた。大地の水分を吸い上げて大気中に放出する。
その水分をさらに凍らせ巨大な氷の塊を次々に作り出す。
緋刃は氷塊を移動しながら先ほどの黒い気を纏った石のつぶてをアイシアに向け放っていく。
先ほどまでの不可思議な防御壁はもう無いのだろうか、緋刃はさらに近づいていく。
緋刃:「(ここで勝負を決めにきたか、すさまじい魔力だ……)」
だがこれだけの技を使うにはそれだけの集中力が必要だ。
緋刃:「相手の『律』を乱す、闘いの基本だ」
突然、足元の氷を大音響と共に破壊し始めた。
たとえどんなに優れた魔術師であろうと集中力を乱されればある程度、術の完成は遅れる。
他の氷塊に飛び移ってはやかましい音を立てて破壊し、次に移っていく。
破壊される氷を見て凛星はさらに新しい氷塊を作り上げていく。
凛星:「貴女の魔力も凄いけど、翠京の道術も引けは取らないアルよ
基本の術を組み合わせ応用すれば、巨大な相手も倒せると師父は言ってたアル」
そう言うと木の根がさらに伸び始めた、更なる術につなげるために。
>96,104
小さなブルームの姿をしたダーは身構えたリョウを一瞥してゆっくりとその場を歩いて、塔の窓から空を覗き見る。
「空には何もない。だから鳥は自由気ままに飛ぶことが出来る。無こそが真の自由であり、安らぎでもあるのだ」
体内に封じ込められたブルームの自我から記憶を取り出す。
「そうは思わないか?リョウ。フーリン」
振り向く。何の表情もなく、人を人として見ていない瞳だった。
「ブルーム……」
「苦しみも悲しみも喜びも幸福も嫉妬も生も死も人の心をかき乱す不純物に過ぎない何故人は眠るのを好むのか。
指一本も自由に動かせず、何の感情も表せない状態を望むのか。それは簡単なこと。誰もが無を望んでいるのだから」
そして、そこで初めてダーの表情に変化が生まれる。それは子供の純粋な微笑み。
「だから、感謝して。我が…僕が…君達の望んでいる願いを叶えてあげるよ」
さっきまでの口調とはうってかわって優しい感じになっていた。しかしそれでも放たれる邪悪な気配は変わっていない。
そうはっきりと語ると、突然床に巨大な魔法陣が現れる。時計回りに回転して、それがゆっくりと止まり、辺りにむせ返るような死臭が立ち込める。
「でも、このままじゃあっけなくて寂しいよね。だから、遊ぼうよ。ね、ちょっとだけだからさ」
クスクスとダーがくるっと身を翻して笑う。
魔法陣の中心から黒い塊が盛り上がってくる。それがいきなり弾け、上のほうから狂った笑い声が聞こえてくる。
「HAHAHAHAHAHAHA!!初めましてだネ!ボクの名前を聞きたいかイ?聞きたいんだネ!いいとモ!いいともサ!教えてあげちゃおウ!」
「ひっ!あ…あ…何…このとても気持ち悪い感じ…」
フーリンは体中に付いた傷口が腐り落ちるような錯覚に陥ってしまう。
思わず、リョウの服の端をぎゅっと掴んでしまう。
上からゆっくりと降りてくるのは真っ白な肌にペイントを施したピエロみたいな顔に耳まで裂けた大きな口、ぎょろりと見開かれた目。
首から下は大きなマントで覆われて手足が確認できない。ピエロと呼ぶにはあまりにも大きく、3メートルは近い。
そんな巨大なピエロがフーリンとリョウの前に降り立つと、またも狂った笑い声を出して
「ボクの名前はッ!ボゴネラッ!ダーの可愛い可愛い道化師さァ!」
ぴょんぴょんと大きな体型に似つかわしくない俊敏な動きで辺りを飛び跳ねる。
それを楽しそうに拍手するダー。
「わーい!ボゴネラ、最初は何を見せてくれるの?ねぇ?」
「うーン!そうだねェ!最初が肝心だと言うから、ここは派手なのをやっちゃおうカ!?そうだネ!いいネ!イッツアショータイム!!」
ボゴネラのマントが開かれると、そこから現れるのは大砲の筒。その先端に得体の知れない妖気が集まっていく。
「さあさア!フーリンちゃン!リョウちゃン!楽しんでねェ!HAHAHAHAHAHAHA!」
耳をつんざくような爆音と共に、フーリンとリョウに向かって妖気の弾が放たれる。
>99-100.104
>防御壁を維持したままでは使えないほどに魔力と集中力を要する、言わば必殺の呪文のようだ。
アイシアがどうやら必殺の呪文を唱えようとしているようだ。
恐ろしい気配が伝わって来た。
緋刃が跳びかかり、小石をアイシアに放っているが・・防御壁が無いように見える。
それに続いて、氷塊を破壊する音でアイシアの気を逸らそうとしているようだ。
フレイ「今しかないね・・レン!一気に行くよ!」
レン「任せろ!」
この状況で敵味方の別も無い、と、続くように二人で跳びかかった。
中空に留まる術が無いので、防御壁が無いのであれば全力で一撃を加えるつもりだ。
念のためにフレイは片手で槍を突き出しつつ、宝玉を片手に握った。
>105
>君達の望んでいる願いを叶えてあげるよ
リョウ「・・・」
攻撃を警戒し、更に深く構える。
>だから、遊ぼうよ。ね、ちょっとだけだからさ
>「ボクの名前はッ!ボゴネラッ!ダーの可愛い可愛い道化師さァ!」
ダーが魔物・・とも言える、奇妙な道化師を召喚した。
リョウは邪気とも何ともつかない、異様な感覚を覚えた。
一瞬手から力が抜けたが、すぐに力を入れ直す。
ボゴネラは口上を述べた後、いきなりマントの中から大筒を出し、妖気の弾を放ってきた。
リョウ「・・・ふぅ」
フーリンを抱え上げ、横に跳んで弾を回避する。
そのままフーリンを降ろすと、真迅と剛煉を抜き放った。
リョウ「フーリン、無理はするなよ・・。おい、こっちの番で良いな?」
真迅を下、剛煉を上に向け、互いに逆回転で動かして円を描く。
手を離すと、真迅が白、剛煉が黒の気を纏い宙に浮いている。
リョウ「俺達の命運、これに賭ける・・」
誰にも聞こえないように、呟いた。
そのまま両方がスライドし、横に重なった時――白と黒が奇妙に混ざり合った。
リョウ「・・待たせたな。行くぞ」
嬉しい成功でも、飽くまで表情は崩さなかった。
刀同士が融合こそされたが、見た目に大きな変化が見られない。翔燕を抜き、今度は普通に構える。
リョウ「陰陽秘刀、烈刃!」
二本の刀で無数に真空の刃を放った。新たな刀のお陰なのか、威力・速度は飛躍的に上がっている。
アイシアの周りに魔力が集中する。
どうやら、大技を狙っているようだ。
ザイガ:「なんてこった、凄ぇ魔力が集まってるじゃねぇか…」
そう言ってアイシアを睨み付ける。
ザイガ:「だけどよ…タダじゃ食らわねえぜ!俺の炎を消せるもんなら消してみやがれ!!」
熱気を含む紅いオーラがザイガの右拳を纏い始める。
そして、熱気が一定以上に達したとき、ザイガの掌の上に火の塊が完成していた。
火の大きさは人の頭の二倍程度、ごうごうと燃え盛るそれは、まるで獲物に食らい付く瞬間の豹のようだ。
ザイガ:「防御壁が消えているなら…
行くぜぇ!バーニングボール!!」
火の塊が掌から放たれ、物凄いスピード且つ地面を時折飛び跳ねる不規則な動きでアイシア目がけて突き進んでゆく。
108 :
剣士A:2006/09/02(土) 13:28:34
縦横無尽滅殺剣!!ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
>104
魔女アイシアは目を閉じて呪文を唱えている。
氷が割れる音に反応して、後ろへ跳び、全ての敵を視界に捉えられるように位置を調整した。
あくまで呪文を唱えたままだ。この魔女の集中力は並外れたものではない。
単なる騒音だけではその集中力を途切れさせることはできない。
>105
そして、この魔女の感覚は、魔術によって最大限に研ぎ澄まされている。
眼を閉じてもなお、まるで全てが見えているかのように、火の玉に反応した。
空気の流れや大気の熱の動きなどを、魔術によって強化された触角によって感知しているのだろう。
間一髪、体全体を焼き尽くされることだけは避けていたが、かなり酷い火傷を負うことになる。
だが、この魔女は苦痛を感じていないのか、全く気にした様子も無く、呪文を唱えている。
この魔女の不老不死は、精神と肉体を完全に切り離して考えることによって成り立っている。
強い精神力を持った霊体が、単に時間によって劣化し難い肉体を操っているというだけである。
故に、痛覚などといった感覚を、好きなときに切り離すことができるのだ。
>106
しかし、感覚を切り離したことによって、この魔女の動きは精彩を失うことになり、それが致命傷へとつながることになった。
彼女は生粋の戦士ではなく、あくまで魔法使いだ。
魔法によって身体能力や反応力などを強化したところで、肉弾戦の経験の差が出てくることは避けられない。
フレイの槍は、魔女アイシアの心臓を貫いた。
肉体と魂を切り離しているが、この秘術にとって、心臓は魔術的に多大な意味がある。
心臓が無ければ、それこそ魂と肉体は完全に切り離されてしまう。
心臓を失った肉体をこの秘術で操るのは、霊体に著しい負担がかかる、きわめて危険な行為なのだ。
かくして、1600年もの時を生きた魔女アイシアは倒れた。
すると、例の魔女によって維持されていた、幻の夜空が崩れ始めた。
空のひび割れた部分からは、塔の中に違いない無機質な光景が広がっている。
幻の空が完全に崩れ去ると、ちゃんと塔の中に居る事が認識できた。
下の階を満たしていた魔力も失われたのがわかり、恐らく町は消失していることだろう。
月へと姿を変えられていた闇の精霊も、その真の姿を取り戻した。
一切の光を反射しない、これまでにない黒色の刃を持つ剣こそが、闇の精霊の御神体であり、この世に実体を保つ為の肉体でもあった。
そして、この剣は、生贄となった者を殺すのに用いられた祭器でもある。
闇の精霊は、幾多の生贄の血を吸ってきた魔剣なのだ。
見よ!闇の精霊たる魔剣は、かつてない強烈な闇のオーラを放っている!
そんな禍々しき闇の剣は、カラン、と渇いた音とともに床に落ちた。
しかし。あの魔女の死体が、影に溶けて闇と化し、形を変える。
『これが私の最後の奥義『黙示録』。
呪文の完成に加えて、術者たる私の死があって、初めてこの最高の破壊の秘術が実現するの。
見事私の奥義を乗り越え、その闇の剣の主に相応しい事を示しなさい!
でないと、あんた達は地獄に飲み込まれることになるよ!』
魔女アイシアが倒れていた位置を中心に、どす黒い闇が広がってゆく。
闇の中におぼろげに見える光景は、まさしく地獄そのものであった。
幸いにして、剣が落下した位置と、魔女アイシアの死体が転がっていた位置は、それなりの距離がある。
闇の精霊を回収して逃げるだけの余裕はあるが、急がなければならない。
もたもたしていると、魔女アイシアの言葉どおり、本当に地獄に飲み込まれることになるだろう。
この塔の周囲は、この街を支配する偽の太陽・クロアによって、空間が歪められている。
その空間の歪みは、単に侵入者を阻むためだけのものではなく、この術の効果が外に漏れて、町が破壊されることを防ぐためのものだ。
故に、この塔を脱出すれば、『黙示録』による破滅を避けることができよう。
>106-107 >109-110
緋刃:「やはりこれだけじゃ無理があったか……だが」
これだけ音を立てれば他の参加者も嫌でも気がつく。
緋刃:「本来の作戦とは違ったが、これはこれでいい。後は……」
凛星に目配せをし、緋刃は後に下がった。
あの厄介な防御壁が無いのならフレイ達に始末させるのもいいだろう。
緋刃:「凛星、今のうちに休んでおけ。俺達は俺達の目的を果たす」
凛星:「あの魔女強いアルね……でもいい勉強になったアルよ」
周りの氷が次々と崩れ落ちていく、それと同時に地面にへたり込んだ。
フレイの槍が魔女を貫き、地面に倒れ落ちた。
凛星:「あっけないアルね……」
偽りの夜空も消え去り目の前には塔の壁が見える。
魔力も感じられなくなった、下の階の町も消滅しているだろう。
緋刃:「あれか」
一振りの黒い剣、月に姿を変えられていた闇の精霊。
凛星:「凶悪な気を感じるアルよ」
緋刃:「だが、あれがあれば……」
剣に向かって進もうとしたその時、アイシアの死体が闇へと姿を変える。
凛星:「最後の最後でまだこんな魔法を使うアルか!?」
緋刃:「くだらん悪あがきを!!凛星、『流星錘』をよこせ!!」
凛星が紐のような物を手渡すと緋刃は剣に向かって一気に走り出した。
凛星:「アイシア、貴女の術ちょっと借りるアルよ」
拳ほどの大きさの氷の塊、しかしそれは異常なほどに輝いていた。
中にはアイシアの術の月食の光が封じ込められている。
凛星:「砕けろ!!」
氷が砕け膨大な光があふれ出し部屋の内部を覆いつくしていく。
凛星:「目くらましには十分アルね」
それと同時に緋刃と剣の間に氷の道を作り、さらに樹の根で屋根を作り他の参加者が手を出せないようにした。
緋刃:「これが地獄だと……?地獄ならもう見たんだよ!!」
緋刃は流星錘を振り回し片側を剣に向かって投げた。
紐の両端に鉄の重りが付いた武器、本来は暗器として使うがそれ以外の目的でも役に立つ。
緋刃:「そうだ、魔王を倒すのはこの俺だ!!この剣で皆の無念を晴らす!!」
流星錘の片方が剣の柄に巻き付いた。
緋刃:「もらった!!」
ハーディウス #45
【年齢】3000歳
【性別】男
【職業(LV)】異界の魔王 (LV35)
【魔法・特技】秘密
【装備・持ち物】骸骨杖 マント 王冠 とってもエクセレントな秘密兵器
【身長・体重】秘密
【容姿の特徴、風貌】羊のような角 青い髪 黒い肌 赤い目
【性格】ハト派
【趣味】人間観察
【人生のモットー】事勿れ
【自分の恋愛観】好きになったら一直線
【一言・その他】どうでもいいけど魔王倒すのに別の魔王召還するのってどうよ
>110
魔女が倒れるのを確認したわしはこの場を脱出することに決めた
「わしは先に大地の巫女のところに戻る!」
ハーディウスはとってもエクセレントな秘密兵器1号削岩用溝付回転槍にて床をぶち破り
塔を脱出した。
ただいま
巫女「お帰りなさいませ」
じゃあわし魔界に帰るから
巫女「ずいぶんと早いですわね・・・お茶でも飲んでらしたらいいのに」
そろそろ書類整備とか仕事がたまってる頃なんでな
こうしてハーディウスは魔界に帰っていった
酉変えような!!
魔界に帰ったわしは書類を片付けながら思った
また地上に召還される時を・・・
あの戦いは魔界の生活100年分の価値があっただろう
とかく魔界は暇なのだ・・・あの魔王が地上を手に入れようとする気持ちは良くわかる
面倒だからわしはやらんがな・・・巫女に預けた神界のりんごはカイザー達の役に立てばいいのだが・・・
わしは書類をあらかた片付けると眠りに付いた
今までのトリップ◆Mr4pY0q0hg ◆8zHol6NAOo (さらに変えました)
>>106.109-110
リョウの攻撃がボゴネラの体を切り裂く。その間も再生を繰り返すが、
そのあまりの速さに追いつかずに全身を切りざまれる。そして、あっけなく霧となって消滅した。
「わ…凄いね。まさかここまでとは思わなかったよ。じゃあこれはどうかな?」
そう言って手を広げて、まだ何かを召還しようとする。
しかし、ダーはその召還の儀式を突然止める。そして扉の向こうに目を向ける。
闇が広がっていくのを感じる。
「……!来た!ついに来たんだ!闇が、永久なる闇が!なんという絶望の物語!素晴らしいよ!」
ダーは歓喜の叫びを上げて、自分もまた、闇の波動を拡大させる。闇と闇が交じり合い。さらなる深遠の闇を生み出す。
「闇は千の王座から生まれ立ち上がり、この世を覆いつくす!闇がざわめく!感じるだろう!
フーリン!リョウ!これこそが僕の望んでいた状況だ!」
そう言うと、体を黒い霧状に変化させて、真っ直ぐ真の姿を現した精霊の元へ向かっていく。
そのスピードは凄まじく、外の者がすぐに行動に移さないとあっという間に奪われるだろう。
「ダメっ!リョウ!はやく闇の精霊を!ダーにとられる前にっ!」
フーリンはリョウの背中を突き飛ばして、その場にへたり込む。
>>111 ダーの狂喜に満ちた声が響く。
霧となったダーがものすごい速さで、樹の根の合間を潜って、剣にまとわり付く。
黒い霧が徐々に姿を成して、小さな子供に変わる。
「はははははは!ダメだよ!これは僕のものなんだから!」
剣の柄の天辺に立ち、緋刃が剣を取ろうとするのを押さえつける。
「ははははは!諦めて早く逃げたらどう!?地獄が迫ってくるよ!決して逃れられぬ苦しみがやってくるよ!」
そう叫びながら、くくりつけられている紐に向かって手刀を振り下ろす。
>109-116
アイシアは倒れた
そして、塔の風景もあるべき姿へと戻ってゆく。
ザイガ :「……」
カイザー:「……くっ、先生…!」
と、その時、一本の黒い剣が床に落ちた。
ザイガ :「この感覚は精霊・・・あいつが闇の精霊だな!」
>『これが私の最後の奥義『黙示録』。
> 呪文の完成に加えて、術者たる私の死があって、初めてこの最高の破壊の秘術が実現するの。
> 見事私の奥義を乗り越え、その闇の剣の主に相応しい事を示しなさい!
> でないと、あんた達は地獄に飲み込まれることになるよ!』
ザイガ :「この黒い力は…これが先生の本命なのか!」
その眼前の強大な闇の力の前に、ザイガは迫り来るもう一つの大きな闇の力には気付いていない。
>緋刃:「もらった!!」
>「はははははは!ダメだよ!これは僕のものなんだから!」
二つの影が黒い剣へと迫り、互いを傷つけようとしている。
ザイガ :「てめえらに、その剣は渡せるかよ!」
その時、上空から声が響いた。
カイザー:「下がれザイガ!!」
走り出そうとするザイガは足を止め、上を見上げる。
そこには、いつの間にか跳び上がっていたカイザーがいた。
そして、直径10メートルはあろうかという巨大な光の玉を両手で抱え上げる様な体制になっていた。
カイザーは今まで無駄に闘気を発していたのではない。
いかなる場合に備えていつでも技を繰り出せる用意をしていたのだ。
そして、現れたのは邪悪な力を持つ者、ダー。
予想外の登場であったが、最優先で倒すべき敵とカイザーのセンサーが反応している。
カイザー:「…そっちの普通の体型の男!!俺は聖騎士のカイザーだ!」
緋刃に向かい、上空から話しかける。
カイザー:「俺はその馬鹿でかい化け物を倒す!
だから今だけでいい!手を貸してくれ!!」
その返答を聞く前に、カイザーはダーへ向けて技を放つ。
カイザー:「ブレンテル流、聖弾の技!
――――ホーリーシューティング!!」
巨大な光の玉が、ダーの邪悪な力へ向けて降り注いでゆく。
ミスった、下から6行目
×カイザー:「俺はその馬鹿でかい化け物を倒す!
○カイザー:「俺はその小さな化け物を倒す!
>107>109-111>116>117
>1600年もの時を生きた魔女アイシアは倒れた。
止めを刺して地面に降り立ったフレイは、すぐに構え直す。
フレイ「まだだ・・」
レン「どうしたよ?」
レンは、フレイの眼に何か別の物が見えたように思えた――
そして闇の精霊が剣となり現れ、塔の空間も元に戻った。
>これが私の最後の奥義『黙示録』。
だがアイシアは最後の業を放った。死体を中心に闇が広がり始める。
フレイとレンは死体の近くから離れた。
レン「あっちゃー・・凄い技。・・で、どうする?」
フレイ「まぁ・・行くしか無いでしょ・・」
>ついに来たんだ!闇が、永久なる闇が!なんという絶望の物語!素晴らしいよ!
リョウ「・・・」
確かに凄まじいまでの邪気、闇を感じる。するとダーは自らを霧にし、猛スピードで移動を始めた。
>「ダメっ!リョウ!はやく闇の精霊を!ダーにとられる前にっ!」
リョウ「・・・・分かった。ここで『待っていろ』」
フーリンを置いて行くのは辛いが、どう考えても抱えて行って間に合う距離では無い。
感情を押し殺し、ダーを追い始める。リョウは全力でそれこそ風の如く駆け、
ダーよりも僅かに遅れはしたが、あっと言う間にフレイとレンを跳び越えて行った。
フレイ「丁度良いね・・俺達も続こう」
レン「おう!」
リョウはそのまま闇の精霊の剣の場所まで侵入した。
丁度カイザーが攻撃を放った所で、下手には近づけない。
リョウ「流石に聖騎士だな・・これでも沈むとは思えないが」
感心しつつも、ダーに隙あらば攻撃を放つ構えだ。チャンスがあれば剣も狙いに行くつもりだ。
リョウ(・・本性を見抜けなかった俺の責任でもあるからな・・)
――手に掛けた第四の刀から白い光が漏れ出している。
>116-119
緋刃が流星錘を手繰り剣を手にしようとしたその時、根の壁の隙間から黒い霧が現れそのまま子供の姿と化した。
緋刃:「なんだこのガキ!?……ぐおっ!!」
剣の柄の天辺に立ち、緋刃を強烈な力で押さえつける。
その間にもアイシアの「黙示録」が広がってくる。
緋刃:「こんなものの何が地獄だ……ぐ……でめぇごときに……精霊を奪われてたまるか!!」
渾身の力で引き離すと、槍に黒い気を纏わせダー目掛けて突きと斬撃を連続して浴びせかける。
凛星:「んっ、あれは……下の階で出会った剣士、彼も来ていたアルか」
空に飛び上がっているカイザーの言葉に凛星が反応した。
凛星:「フェイ!!」
凛星が根の屋根を解いた次の瞬間、緋刃が剣を持ち素早く離れる。
それと同時に凛星が2枚の呪符をダーに向けて飛ばした。
凛星:「氷霊!!雷霊!!」
言葉を発した瞬間、ダーを氷の塊の中に封じ込めその内側で雷を次々と落としていく。
空を見上げカイザーに微笑む。
緋刃:「手を貸してくれ……か」
剣を手にし、緋刃が呟いた。
そしてカイザーの方を向き
緋刃:「断る!!」
剣に布を巻き帯にさした後、素早くその場から離れ凛星の元に向かう。
緋刃:「いいか、この大会の目的はこの剣を手にする事だ!それさえ果たせばてめぇらなんぞに用はねぇ!!」
この近くにもう一人誰かが向かってくる。
凛星:「リョウ!!」
緋刃:「ふん……俺の邪魔した男か。今度はあのガキに味方する気か?」
槍を向け牽制しながら移動する。
緋刃:「結局はそういうことか……カイザー!!てめぇらなんぞ信用ならねぇ!!魔族もそいつらに味方する奴らも全て俺達の敵だ!!」
>120
緋刃はどうやらカイザーの頼みを拒んだようだ。
>今度はあのガキに味方する気か?
>魔族もそいつらに味方する奴らも全て俺達の敵だ!!
リョウ「お前か。さっきの石と言い、何だか知らんが誤解も甚だしいな・・
俺はあいつを止めに来ただけで、味方のつもりは毛頭無い。
それでも敵だと言うなら仕方が無いが・・俺にはお前を相手にしている暇は無い。
その場合は・・フレイ、レン!任せたぞ」
そう言い終わるや否や、ダーに向かって走りながら刀を抜き、刀身から『陽』の力を刃にして放った。
フレイ「と、言う訳で・・・カイザーと協力するのがどうしても嫌だ、と言うなら・・
剣は渡せないんで俺達が相手になりますね」
レン「何だかなぁ・・全部敵に出来るなんて、お前楽な頭してんな」
リョウより遅れたため、緋刃達の前に現れる格好になり、立ち塞がった。
フレイ「早速ですが・・死ぬか、一時的にでも協力するか、剣を置いて逃げるか・・
どれにする?今なら選び放題だ」
一気に目付きを変え、槍を向けて問う。極限に置いては
ほとんど多重人格者になる性格だ。レンもそれに続いて剣を抜く。
出番はまだだろうか・・・・・
信じて待つのです・・・今はそれだけです
>>117-121 >巨大な光の玉が、ダーの邪悪な力へ向けて降り注いでゆく。
「ははははっ!闇には光ってわけかい!?」
迫り来る光の玉に少しも臆する様子は無く、むしろ笑みを浮かべていた。
「僕は闇であり、無でもあり、影でもある!光が強ければ強いほど、影もまた濃く深くなるんだよっ!」
光の玉によって出来たダーの背後の影が伸びる。巨大な黒き翼となって、光の玉を覆いつくす。一際の閃光の後、光の玉は消えてなくなった。
「無駄だよ。カイザー。僕はね、ずっとこのときを待ち望んでいたんだ。ブルームの中で僕は生まれた。そのときに最初に抱いた感情なんかお前には分かるはずもないだろうね」
そう言って、翼を広げる。背後に地獄の光景を背負いながら黒き翼を広げるその姿はデビルそのものであった。
「――ナ・デア・レイア」
無数の翼の羽が弓矢のように射出され、空中のカイザーに襲い掛かる。
ダーが生まれて最初に抱いた感情は僕を存在たらしめる世界への悲しみであった。
>ダーに向かって走りながら刀を抜き、刀身から『陽』の力を刃にして放った。
それに対しても笑みを崩さず、嬉しそうな表情で、両手を広げる。
「リョウ。やっと来たんだね。……そう、君達が無の世界を望まないのなら立ち向かうと良いよ。全力をもってねじ伏せてあげるっ!」
またも翼が黒く光り、放たれた陽の力をそっと撫でる。乾いた音がしてそれは砕け散る。
「闇は光を糧にその力を増幅する。闇も闇を濃くする。闇に敵は――居ないのさ」
>渾身の力で引き離すと、槍に黒い気を纏わせダー目掛けて突きと斬撃を連続して浴びせかける。
「え…わわっ!?」
黒い気を纏わせた攻撃がダーの体を切り裂こうとする。ダーはその瞬間に霧に姿を変える。攻撃は虚しく霧を切り裂くのみだった。その隙をつかれたのか、重さをなくしたダーから剣を奪う。
「ああっ!僕のものなのにっ。返せよっ!」
人の姿に変え、翼を広げて追いかけようとすると、
>それと同時に凛星が2枚の呪符をダーに向けて飛ばした
ダーが氷に閉じ込められて、その中に雷が襲い掛かる。
「くっ……しっつこいなぁもう!」
雷を受けながらも、体を縮めて、弾くように黒き翼を広げる。ダーを包んでいた氷が破壊されて砕け散る。
「もう、みんな死んでしまえっ!」
空高く舞い上がると、ダーは黒き魔法陣を描き始める。属性は絶対無。
部屋全体を覆うほど巨大で、かつて無いほどの邪気が満ちてくる!
――地獄の底から天国の神の王座まで――
――無、無、無、無、無、全てを無で埋め尽くさん――
――地獄の鬼よ、恐怖に震えろ。天国の神々よ震えながらではなく藁のように消えろ――
――そして間に住まう人々は、祈れ。祈りながら醜く消滅しろ――
「這い寄る混沌、ナイアトラホテップっ!」
何百ものの邪気の塊が全員に向けて追尾して襲い掛かってくる。
フーリンが壁に寄りかかりながらかろうじて、みんなの居る所へたどり着く。
「はぁ……はぁ…なんて戦いなの…」
そして、その場で倒れる。立つのもままならなかった。
「はぁ……あ…」
ふと、フーリンの脳裏にあるひらめきが浮かんだ。
気づいたときは、大声で叫んでいた。
「みんな…っ!ダーの中に居るブルームに呼びかけて…!光が影をつくるのならば…
影が出来る隙間もなく光で満たせば……!ブルームが目覚めたら…中から攻撃でき……外側からはカイザー達が全包囲から光属性の攻撃を……これで…ダーは……」
フーリンの体中の血が抜けていく。死が迫ってくるのを感じる。
125 :
イチロー ◆wcO7prxO66 :2006/09/18(月) 00:55:17
ぬるぽ
>>120 >緋刃:「断る!!」
>剣に布を巻き帯にさした後、素早くその場から離れ凛星の元に向かう。
>緋刃:「いいか、この大会の目的はこの剣を手にする事だ!それさえ果たせばてめぇらなんぞに用はねぇ!!」
カイザー:(…今は、奴に闇の精霊を渡さない事が先決だ。)
ダーの方へと向く。
ダーは先程放った光の玉を闇の力で覆い尽くし、消滅させていた。
>「無駄だよ。カイザー。僕はね、ずっとこのときを待ち望んでいたんだ。ブルームの中で僕は生まれた。そのときに最初に抱いた感情なんかお前には分かるはずもないだろうね」
カイザー:「なるほどな。どこか知っている力だと思っていたが、そういう事か」
>「――ナ・デア・レイア」
>無数の翼の羽が弓矢のように射出され、空中のカイザーに襲い掛かる。
カイザー:「…ちいっ!」
全身から聖闘気を放ち、防御体制に移る。
そして、黒い羽がカイザーに攻撃を開始した。
強い衝撃の後、鎧に大きな亀裂が生まれ、そしてカイザーの体にも無数の小さな傷が出来ていた。
>「みんな…っ!ダーの中に居るブルームに呼びかけて…!光が影をつくるのならば…
> 影が出来る隙間もなく光で満たせば……!ブルームが目覚めたら…中から攻撃でき……外側からはカイザー達が全包囲から光属性の攻撃を……これで…ダーは……」
フーリンの声が響く。
いつの間にか、カイザーの近くにザイガの姿があった。
ザイガ :「…よし、俺がブルームに呼びかけてやるぜ。
その後の…光の攻撃は、お前に任せたぞ!」
そう言って、ザイガは駆け出して行った。
カイザー:「考えている暇は無いな。…ハアアアッ!!」
両手に凄まじい光の力が集まり、塔内を照らす。
ザイガ :「ブルーム!手前の女を悲しませてるんじゃねえ!!
いい加減…目ェ覚ましやがれ!!!」
炎を纏った拳で、ダー目掛けて殴りかかった。
NGシーン
ザイガ :「ブルーム!手前の女を孕ませてるんじゃねえ!!
いい加減…認知しやがれ!!!」
>125
『陽』の刃は呆気なく破られた。
>「闇は光を糧にその力を増幅する。闇も闇を濃くする。闇に敵は――居ないのさ」
リョウ「・・・どうしたものか」
>何百ものの邪気の塊が全員に向けて追尾して襲い掛かってくる。
リョウ「チッ・・・」
再び陽の力を溜め、今度は波動にして邪気の塊を消し去った。
リョウ「埒が空かん・・・」
と、その時フーリンの決死の声が響いた。
>「みんな…っ!ダーの中に居るブルームに呼びかけて…!光が影をつくるのならば…
>影が出来る隙間もなく光で満たせば……!ブルームが目覚めたら…中から攻撃でき……
>外側からはカイザー達が全包囲から光属性の攻撃を……これで…ダーは……」
リョウ「フーリン・・」
ザイガがすぐに呼応し、ダーに向かって行った。
第四の刀に三度『陽』の力を宿し、ブルームに叫んだ。
リョウ「・・・ブルーム!お前は今まで抑えて来れたんだ。
これからまた抑えられない事も無いだろう!目を覚ませ!
今目を覚まさずに何時目を覚ますと言うんだ!」
フレイ「ん?・・フフフ」
対峙している内に、ダーが全員に向けて放った邪気の塊が飛んで来た。
確認するや否やフレイは微笑みながら槍を空中に投げた。
塊の一つに刺さると、そこから闘気が爆散して周囲の塊を消し去った。
見た事の無い異様な技にレンは呆然としている。
フレイ「邪魔は入らないから、さっさと決めてね」
落ちてきた槍を掴み、ニヤニヤと笑っている。
>121 >124 >126 >128
緋刃:「……ふん、結局は部下任せか」
リョウが二人の前を去り、レンとフレイが立ち塞がった。
緋刃:「楽な頭だと?単純なのはてめぇらのほうだ
見ず知らずの他人のためによくもまぁ、こんな馬鹿げた事ができるもんだ」
凛星:「……二人とも黙ってここを通して欲しいアル。今ここで争っても何の解決にもならないアルよ」
緋刃:「第一、俺がトドメをさしておけばあの化け物は現れなかった!
貴様らのような馬鹿な人間がいるせいで!何の罪も無い人間が命を落とす事になる!!
この剣は渡さん!さっさとどきやがれ!!」
緋刃がレンとフレイに槍を向けたとき、フーリンの叫びが聞こえた。
凛星:「フーリン?フーリン!!」
凛星がフーリンの元に駆け寄ろうとしたが
緋刃:「どこに行く気だ?!あんな奴などほおっておけ!!」
凛星:「フェイの師父は言ってたアル、見ず知らずの人でも困っている時には手を差し伸べなさいって
その言葉を忘れたアルか?フェイはそんな人じゃなかったアルね!!」
制止を振り切りフーリンの元に行こうとする凛星を緋刃は無理矢理引き摺り倒し足で踏みつけた。
凛星:「グッ、ガハッ!!」
緋刃:「黙れ凛星、昔の俺などとうにいない。
全てを憎しむ憤怒の力が俺を動かしているんだ、こんな体にしたお前すらも憎んでいるんだよ!!」
凛星:「ブルーム……フーリン……」
倒れた凛星を後ろへ蹴り飛ばし、レンとフレイに目を向けた。
ダーが全員に向けて放った邪気の塊が緋刃に向かってきた。
緋刃:「こんなもん、どうってことねぇ」
服の袖を巧みに操り塊を受け流し槍で叩き落した。
緋刃:「邪魔がこれ以上入る前にそのニヤケ面を貫いてやろうか?
二人一度にかかってきてもいいぜ、その方が早く済みそうだ」
>129
>第一、俺がトドメをさしておけばあの化け物は現れなかった!
>貴様らのような馬鹿な人間がいるせいで!何の罪も無い人間が命を落とす事になる!!
>この剣は渡さん!さっさとどきやがれ!!
フレイ「戯れ言だな」
目付き顔付きから完全に感情が消えた。
レン「何の罪も無い・・ってさぁ・・血気に逸ってたのはどっちだったのかな〜」
と、フーリンの叫びに凛星が反応した。緋刃は凛星に過去に触れられ激怒したようだ。
>全てを憎しむ憤怒の力が俺を動かしているんだ、こんな体にしたお前すらも憎んでいるんだよ!!
レン「手前は・・やっぱ楽だわな。『憎しみ』で全部括れる辺りが・・
やっぱ、今の手前だけには渡せねぇわ。最低だ」
剣が火炎を放ち、形状を変えた。
>邪魔がこれ以上入る前にそのニヤケ面を貫いてやろうか?
>二人一度にかかってきてもいいぜ、その方が早く済みそうだ
フレイ「感情も制御出来ない青二才が良く言うねぇ・・死にたいなら仕方が無い。
じゃあレン、追撃頼むぜ。逃がすからな・・」
レン「お、おう・・・」
恐怖すら感じる態度の豹変だ。彼は記憶の彼方の『何か』に触れたようだ。
フレイ「フフフ・・・初級技だ。これとレンを凌げれば、俺の槍で刻んでやるよ。
・・その身にザクザクザクザク刻んで教えてやるからな・・『痛み』を」
フレイは言うや否や、何の前触れも無く槍を突き出し緋刃に無数の雷を放った。
仲間割れはいかんな・・・・
どこからともかくそんな声がした
>130
緋刃:「戯言だと?ならばお前達がこの剣を持つに相応しいと言えるのか!?
世界の救世主気取りにでもなるつもりか!!それこそ楽な考えだな!!」
怒りをあらわに二人を睨みつける。
緋刃:「炎と雷か、どうやらてめえらの技と言うのは所詮子供騙しか」
恐れる事無く平然と立っている前で一枚の呪符が舞い降りる。
それは突然氷の壁になり雷を弾いたが、炎で消滅してしまった。
緋刃:「立つのが遅いぞ、それと余計な手を出すな」
凛星の顔に平手打ちをすると、凛星はまた地面に倒れてしまった。
凛星:「……ごめんなさい」
よろよろと立ち上がり手にした呪符を構えた。目の前の相手を憎しみの瞳で見つめた。
何枚の呪符が組み合わさり形を変え二本の剣と化した。
凛星:「私達の存在する理由は魔族への憎しみがあるから……両親も友達も故郷も全て失ったアル
それを『楽だ』なんて言うなんて許せないアル……『最低』だなんて、なにも知らないくせによくも!!失った物も無いくせに!!」
服の袖から「縛魂釘」を取り出し自らの体に数箇所突き刺した。
緋刃:「凛星!!てめぇ!!」
凛星:「ウワアアアアアッ!!」
剣を握った腕を氷で纏い、凛星は野獣の如く一気にレンに飛び掛った。
凛星:「私達が力を手にして何が悪い!!私達が魔族を倒す事がそんなに悪いことアルか!!
お前達が精霊を目指す理由に比べたら私達の夢はそんなにくだらないアルか!?」
緋刃:「凛星は覚悟を決めた……俺も成すべき事を成す」
緋刃の体を黒い霧が覆う、憤怒の心が生む憎しみの黒。
常人では出す事のできない気が槍に集中する。
緋刃:「魔族を皆殺しにするまでは再び倒れるわけにはいかねぇ……
殺せるものなら殺してみろ、その子供騙しの流派の槍を見てやるよ」
槍を構え体を屈め、すっと前に駆け出した。
>126.128
一片の光すらない混沌の闇にブルームは捕らわれていた。
あまりにも異常だった。ここは空間も時間も理解できぬ閉ざされた領域である。
人智を超えた混沌の中で心が朽ちていく。理解を超える絶望が魂を犯していく。
ブルームは必死で意識を繋ぎとめるがそんな切なる思いをあざ笑うかのように異形の闇が心を貪っていく。
ああ、苦しい
そんな苛烈な戦いの果て――。
光が唐突に生まれた。
「ブルーム!手前の女を悲しませてるんじゃねえ!!
いい加減…目ェ覚ましやがれ!!!」
「・・・ブルーム!お前は今まで抑えて来れたんだ。
これからまた抑えられない事も無いだろう!目を覚ませ!
今目を覚まさずに何時目を覚ますと言うんだ!」
そして、闇と光は互いを浸食しようと暴れ始める。
闇が集う。闇が集う。闇が集う。
歪んだ。狂った。悶える。異形の闇が集う。
光が集う。光が集う。光が集う。
荒ぶる。吼える。あざ笑う。異形の光が集う。
乱舞する光と闇。せめぎあうその中に一つの約束が声となって文字となって浮かび上がる。
『ねえ、どうして泣いているの〜?』
『母さんと父さんが居なくなっちゃったの……僕一人ぼっちになっちゃったよ…』
『ふ〜ん。可哀想だね〜。じゃあ私がずっと一緒にいて守ってあげる!それだったらもう寂しくないでしょ〜?』
…ああ、そうか。そうだね。うん。フーリン。わかっているよ。僕はもう寂しくない。
存在しない手を操って、存在しない口を動かして、
ブルームは唱える。いや、歌う。
「――――」
歌う。存在しない目を静かに閉じて、遥かなる未来を思い描きながら。
「――――」
それは戦う誇りに満ちた歌だった。
途絶えることもなく、誰にもさえぎることの出来ない歌。
それは命の歌。生命賛美の歌。
迫り来る攻撃にダーが叫ぶ。
「はははははは!無駄だって言っているだろう!闇に剣を振るってもかすりもしない!
そんなことは分かっているくせに!」
不意に、ダーの内部から透き通った声が響く。
――魔法陣展開。【術種:注ぐ慈悲と悲哀】
「え……な、なんだよ…ブルーム…」
驚きに満ちた表情を浮かべて、たじろぐダー。
――第一魔法陣から第四まで展開。接続。回路展開。魔力注入。属性は光。
「……あんたは…」
体内から光が満ち溢れる。内側から、外側から光が満ちて、影が闇が追いやられつつある。
――更に第五魔法陣展開。接続。魔力抵抗皆無。反発作用皆無。魔力逆流皆無。全て問題なし。
「何でだよ!何で!あんたが望んでいたことじゃないか!あの時、何もかもか無くなってしまえと思っていたじゃないか!
両親が死んで僕が生まれたとき、降りしきる雨に灰色の空に押しつぶされながら、
全てを呪ったじゃないか!僕は……ずっと…」
――発動準備、全て完了。唱えよ。聖なる呪文を。注ぐ慈悲と悲哀。
眩い光が満ちる。闇が一点に凝縮されていく。
――皆さん。お願いします。闇しか知らなかったダーに光を与えてください。
それはいつものブルームの声だった。
134 :
名無しになりきれ:2006/09/29(金) 15:40:36
新規参入しづらいぞあげ
【年齢】30
【性別】男
【職業(LV)】操縦士
【魔法・特技】ありとあらゆる乗り物のライセンスを取得
【装備・持ち物】ヘルメット、自動二輪車、免許証各種
【身長・体重】175・70
【容姿の特徴、風貌】ヘルメットとライダースーツで顔は見えないが、中年太りとは無縁の肉体をしてる
【性格】上に立つ事も下に付くことも喜んでできる
【趣味】ドライブ、乗馬、サーフィン、フライト・・・他にもたくさんあるが一番はロボかな
【人生のモットー】七つの海を股にかけ、大空を越え、銀河を駆け巡る
【自分の恋愛観】俺に乗りこなせないものはない
【一言・その他】エンドレ○イリュージョン、ダリ○ス、エック○ゾーン、・・・様々な世界を渡り歩き今はこの世界にいる。
ギルド登録しておくから必要な時は呼び出してくれ。気付いたらすぐに飛んでくる。
>>135 俺様が馬になってやろう。さあ乗るがいい!
○| ̄|_
帰ってきた!!マッサカがこのスレに帰ってきた!!
マッサカって
【年齢】22歳
【性別】♂
【職業(LV)】勇者LV20
【魔法・特技】
炎系の魔法・口から炎を吐く・自己再生能力(フェニックスの力により不死身)
【装備・持ち物】
愛用の剣・朱鉄剣
軽装にマント
フェニックスの羽
【身長・体重】
188cm・約70kg
【容姿の特徴、風貌】
赤い髪に目・髪型はスーパーサイヤ人風
それなりに筋肉質
【性格】
ハードボイルド
【趣味】
ゲームもするし漫画も読む結構ヲタク趣味
【人生のモットー】
ヲレはヲレの道を進む
【自分の恋愛観】
ポニーまたはツインテールの子が好みです。髪の色は青、紫、銀がいいです。年は10代から20代まで。15前後ならなお良し【一言・その他】
死んでも骨は拾ってやらんぞ!
だっけ?ここって元々マッサカスレなんだよね・・・・
139 :
名無しになりきれ:2006/10/01(日) 08:41:59
スレヌシ帰ってきた記念上げ
140 :
名無しになりきれ:2006/10/01(日) 08:56:32
グロ画像はるな
142 :
勇者:2006/10/01(日) 10:04:09
>>136 「勇者よよくぞ言ってくれた」
そう言ってライダーは遠慮無しにマッサカの背中に跨る。
ライダー は マッサカ に 乗り換えた
改訂版
【年齢】22歳
【性別】♂
【職業(LV)】勇者LV30
【魔法・特技】
炎魔法、口から炎を吐く、フェニックス召喚、仲間を呼ぶ(女親衛隊)、自己再生能力(不死鳥の力により不死身)、鳳翼天翔、鳳凰幻魔拳
【装備・持ち物】
火焔剣ヴァーミリオン、鳳凰星座の聖衣、マント
【身長・体重】
188cm、約70kg
【容姿の特徴、風貌】
赤い髪に目、髪型はスーパーサイヤ人風、それなりに筋肉質
【性格】
ハードボイルドを目指してたはずが何をどう間違ったのかただの変態野郎に…
【趣味】
ゲーム(ギャルゲとエロゲと超兄貴)
【人生のモットー】
美男美女100人斬り
【自分の恋愛観】
男も女もどんと来い!男はアドンやサムソンみたいなガチムチ兄貴が好み。女は幼女から人妻までおk。
【一言・その他】
や ら な い か
その場のノリで跨ったはいいが・・・
ライダー「ところで勇者マッサカよ。俺は最近になってこの世界にやってきて
“世界征服を企む魔王が復活しかけていて戦う勇士を募っている”という情報を
得たのでとりあえず近くのギルドに登録をしたのだが、実は詳しい事は全く把握していない。
勇者の今までの事についてもだ。これから長い付き合いになりそうだし、良ければ話してくれないか?」
真剣な声音でライダーは聞く体制に入る。だが依然として勇者の上から退こうとはしなかった。
>>133 >――皆さん。お願いします。闇しか知らなかったダーに光を与えてください。
ザイガはダーを睨み付け、大きく跳び上がった
ザイガ:「…どおりゃあああああ!!」
撃ち出された炎の拳が向かった先はダーでは無かった
―――ドゴォッ!!ガラガラ
天井に大きな穴が空く
そして、穴から見える空にはカイザーが作り出した光の玉が浮かんでいた。
…太陽と見間違える程の輝きを放ちながら
ザイガ :「光を放つのは俺じゃねえ!
…今だカイザー!
ブルームに…ダーに、お前の光を見せてやれ!!」
構えていたカイザーの両手の光が、上空に浮かぶ光の玉と共鳴を始める。
そして、両手の光は大きく輝き出す。
カイザー:「ブレンテル流、希望の技!
―――グラン・ホーリーライト!!」
光の玉が目も眩むほどに発光した。
そこから一本の大きな光の線が発せられ、下へ向けて一直線に突き進んでゆく。
そして、光は天井に作られた穴から入り込み、視界一面が白銀の世界へと変貌してゆく。
殺傷能力は無に等しい、どことなく優しい光
―――それは、この世に生まれ出でた赤ん坊を抱きかかえる母親の様に暖かかった。
147 :
名無しになりきれ:2006/10/05(木) 22:47:38
戦いは終わったかに見えた・・・・・だが・・・
>132
>私達の存在する理由は魔族への憎しみがあるから……両親も友達も故郷も全て失ったアル
>それを『楽だ』なんて言うなんて許せないアル……『最低』だなんて、なにも知らないくせによくも!!失った物も無いくせに!!
レン「・・悪かった。俺が馬鹿だったな」
凛星の言葉に急に肩を落とし、剣も元に戻した。それほど、自分にショックを受けた。
すかさず凛星が剣と腕を氷で纏い、襲いかかって来た。
>私達が力を手にして何が悪い!!私達が魔族を倒す事がそんなに悪いことアルか!!
>お前達が精霊を目指す理由に比べたら私達の夢はそんなにくだらないアルか!?
レン「そうじゃねぇ・・俺達と目的は同じなんだよ!何で協力できない!
皆でやれば、二人より安全に、そんで二人より早く済むだろ!?」
横に跳んでかわした。悲しみと怒りが混ざっているような妙な表情をしている。
レン「俺達と協力して、とんでもなく悪い所でもあるのかよ!?
・・・謝れってなら謝る!何度でも謝らせて貰う!だから考えてくれ!」
――殺させろ・・・ラギドの業、見せつけてくれる。
――ねぇ・・殺さなくても、分かり合えるんじゃない?
――さっきのを見てなかったか?到底分かり合えんだろう。
――いや、きっと分かるよ。分かって貰うよ。あんな事情を知った上で・・・殺し合いなんかしたくない。
――・・・・・・なら俺は、金輪際力を貸さん
――もう、要りませんよ・・・
『表』と『裏』、これらの間で初めての葛藤があったが、
最終的には凛星の言葉でフレイに元の理性――と言うか、お人好しが戻って来たようだ。
>魔族を皆殺しにするまでは再び倒れるわけにはいかねぇ……
>殺せるものなら殺してみろ、その子供騙しの流派の槍を見てやるよ
フレイ「・・知らずに色々言って、悪かったね。ゴメンよ・・ただ、『協力する』意味、もう一度考えてみてよ。
ま、俺も生まれてすぐ故郷を滅ぼされたみたいだけどね・・・別に憎しみで動くつもりはないよ」
何か諦めたような表情を見せる。
フレイ「時間がないんだ。・・・どうしても手は組めないの?
俺達だって、魔族は絶対に倒すつもりで精霊探しをしてるんだよ・・」
刻々と広がる地獄を脇目に、迫る緋刃にそう言った。
>133.146
>――皆さん。お願いします。闇しか知らなかったダーに光を与えてください。
>―――それは、この世に生まれ出でた赤ん坊を抱きかかえる母親の様に暖かかった。
リョウ「・・流石だな」
『陽』は放てても、そう言う『光』を放つ事が出来ない。
リョウは、ただ黙って先行きを見つめていた。
149 :
名無しになりきれ:2006/10/08(日) 09:05:25
あげ
150 :
名無しになりきれ:2006/10/09(月) 02:48:00
この世界は我ら魔族のもの・・・・
もとはといえば魔族も神族も同じ存在・・・
人間が勝手に呼び分けただけ・・・・
151 :
名無しになりきれ:2006/10/09(月) 03:39:10
あげ
>>150 SHUFFLE!みたいな世界観ならそうも言えるんだろうけどな。
>146,148
「あ…あ…ああああああああああああああああああああ!!」
光に包まれたダーはあらん限りの叫び声を上げて後ずさる。
一歩一歩、後ろへ下がる。そして、不意にダーの姿が消える。背後に広がる地獄へ落ち始めたのだ。
地獄の底からこの世のものではない無数の何者かの手が伸びてくる。
髪を体を手を足をつかまれ、引きずり込まれようとしたその時、
上のほうから手が伸ばされ、ダーの手を掴む。
「――っぅ! ブルームっ!」
フーリンが苦痛の表情を浮かべて必死に引き上げようとしている。
しかし、無数の手によってフーリンもまた掴まれ、共に引きずられようとする。
白くて明るい聖域にブルームの精神は居た。
目の前にダーだった影が浮かんでいる。
「ダー……君は僕の暗い部分だったんだね」
それにブルームは優しい笑みを投げかける。影が少し揺れたような気がした。
「僕はもう、過去に怯えるのは止めた。あるがままに全てを受け入れよう
ダー…おいで。君も僕の一部。大切な僕の一かけらなんだから」
影がゆっくりと近づいて、重なり合い、ブルームの中へ溶け込んでいく。
それを見届けたあと、目の前を見据える。
「じゃ、行こうか、ダー。僕たちはこれから未来を生きていくんだ」
駆ける。光の風がブルームを包み、遥かなる高みへと連れて行く。
――我々が永遠と呼ぶ偉大なる終末に向けて、あるがままに生きんがために――
ブルームの体が光に包まれる。フーリンの手を握り返して抱き寄せる。
「あ……ブルームっ!!おそ〜い!」
「ただいま。フーリン。遅れてごめんね」
腰からロッドを取り出し、地獄の底へと向ける。
「レムリア……バーストっ!」
光が爆発し、ブルームとフーリンはそれに押されるように地獄から抜け出す。
地面に着陸すると、みんなに向かっていつものブルームで叫ぶ。
「皆さんっ!地獄が迫ってきます!一刻も早くここから脱出をっ!」
すべての魔族が敵というわけでもないぞ
ハーディウスとかいるし
>146 >148 >153
協力、共に魔族を倒す……分かっていた。ここに来た者はきっとそんな目的を持っているのだろう。
同じ目的を持っている人がいてうれしかった……
「でも……駄目アル……」
(――お父さん!!お母さん!!師父!!シャオ!!みんな!!)
(――なんで……どうして……)
(――町が燃える……イヤアァァァァッ!!)
武装を解除したレンになお、凛星は襲い掛かる。
自らの点穴に縛魂釘を打ち限界以上の力を引き出す奥義。
しかし剣を振るたび、体から骨が砕ける音が聞こえ服に血がにじみ始めた。
「グッ……ウワアァァァァッ!!」
口から血を吐いてもただ勝つために戦い続ける。
「協力か、何を寝ぼけた事言ってやがる」
緋刃は何の迷いも無くフレイの申し出を切り捨てた。
「協力だの何だの甘い事を言っておいて最後に裏切るのが人間のやる事だ!!
魔族は翠京の民が倒す事に意味があるんだ!!奴らの血で民の無念を晴らす!!
民の受けた痛みの何倍の痛みを味あわせて殺してやる!!
邪魔をするならてめぇらも殺し……」
カイザーの放った眩しく暖かい光が緋刃の動きを鈍らせた。
「なん……だ……
あの野郎……ナメた真似を!!」
体から黒い気が歪な形で放たれていく。カイザーの光とは正反対に憎しみと怒りが一つになった冷たく人間味の無い気。
「あのガキはくたばったようだが、あんなまやかしの光などに惑わされるものか!!勝者は俺達だ!!
九龍武術『大地ヲ砕ク荒ブル龍』!!」
槍をしならせると切っ先が歪んだ軌道を描き、フレイに襲い掛かった。
vwvw
. (;;i ゚ -゚) <カイザーだ。
(l゚・@゚l)
⊂二んhHhゝ]⊃
~し^J
157 :
名無しになりきれ:2006/10/17(火) 00:29:05
おとしてたまるかあ!!
ふむ・・・執務中だ・・・召還には応じられん
>>153 >「皆さんっ!地獄が迫ってきます!一刻も早くここから脱出をっ!」
ザイガ :「おうよ!こんな場所を人生最後の場所にゃしたくないしな!」
カイザー:「ブルームもフーリンも無事だったんだ。…全員で生還するぞ!」
駆け出そうとした時、カイザーは近くで強い力を感じた。
>>148>>155 >「あのガキはくたばったようだが、あんなまやかしの光などに惑わされるものか!!勝者は俺達だ!!
> 九龍武術『大地ヲ砕ク荒ブル龍』!!」
カイザー:(ここからじゃ遠い…!援護は出来ないか!)
フレイに迫り来る槍を見据えて、カイザーは叫んだ。
カイザー:「フレイ!レン!今は引くんだ!
いつまでもここで戦いを続けていれば、闇に飲み込まれて取り返しの付かない事になるぞ!」
そして、凛星・緋刃の方へ視線を向ける。
カイザー:「今は争っている場合じゃないだろ!
闇の精霊なんてお前達にくれてやる!だから、さっさとここから脱出しろ!!」
目的はあくまで魔王軍に精霊を渡さない事である。
要は自分達が精霊を手に入れずとも、守り通せれば良いのである。
カイザーは緋刃達の力は精霊を十分に守り通せる力量だと判断したのであろう。
そして、カイザーとザイガは下り階段へ走り出した。
160 :
魔王:2006/10/19(木) 12:40:11
我に壮大なる魔力を・・・・我は魔王
魔族の王(の一人)なり
>153.155.159
ダーが地獄に引きずり込まれようとしていた。
が、力を振り絞ったフーリンがブルームを掴み引き上げようとしている。
リョウ「まずい・・!」
駆け出そうとしたその時――!
ダー、いやブルームの体が光に包まれ、『ブルーム』が帰ってきた。
ブルームは技を使い地獄から抜け出してきた。
>皆さんっ!地獄が迫ってきます!一刻も早くここから脱出をっ!
リョウ「・・ああ、悠長な事は言ってられないな」
近くまで広がりつつある地獄を見て、そう言った。
>でも……駄目アル……
レン「何でだよ!?」
凛星は自らの体を壊してでも自分を殺すつもりのようだ。
レン「納得いかねぇ・・」
攻撃をかわしながら、どうしようもなかった。
>いつまでもここで戦いを続けていれば、闇に飲み込まれて取り返しの付かない事になるぞ!
と、カイザーの言葉が耳に入った。よく見ると、アイシアの術がかなり広がっている。
レン「・・分かった。・・あー・・本当に悪かった。お互い頭冷やそうぜ・・」
凛星に深々と頭を下げた後、カイザー達に続いて下り階段へ向かった。
>協力だの何だの甘い事を言っておいて最後に裏切るのが人間のやる事だ!!
フレイ「・・少なくとも俺はそんな事はしないし、カイザー達だってしないよ」
そう言い終わるかどうかの所で、カイザーの光が緋刃の動きを鈍らせた。
が、とたんに黒い気が溢れ、怒り出した。
>あのガキはくたばったようだが、あんなまやかしの光などに惑わされるものか!!勝者は俺達だ!!
>九龍武術『大地ヲ砕ク荒ブル龍』!!
フレイ「ああ・・今回はもう駄目かな・・」
迫りくる緋刃の槍を弾き上げる。と、カイザーから退くように言われた。
確かにこのままでは全員地獄に落ちかねない。
フレイ「分かったよ!・・・また会えるかな」
そう呟くと、下り階段へ向かった。
【入っても宜しいでしょうか?とりあえずフリとプロフだけ載せときます。】
シャロン「あのぅ・・・すみません、道に迷ってしまったのですが・・・」
ディス「シャロン、知らない者に無闇に話し掛けるなと・・・いや、この場合は仕方が無いか。」
【年齢】23です。/ 同じく。
【性別】女ですよ、ちゃんと。/男だ。
【職業(LV)】忌師、と呼ばれます。レベルは35です。/一応槍使いだな。レベルは同じだ。
【魔法・特技】術ですね。色々と。/槍術だ。術は余り使えん。
【装備・持ち物】忌符、小針、あと赤のワンピースに扇です。あとはまあ、色々。
/十字槍、黒の胸当て、シャロンの持ち物・・・それくらいだな。
【身長・体重】151cm、43kgです。/190cm、 79kgだ。
【容姿の特徴、風貌】髪は白です。色素が薄くて・・・えっと、眼は琥珀色。年相応に見られる事は、結構稀です。
/髪は白。眼は琥珀。無愛想な顔、とはよく言われる。
【性格】楽天的で天然、と言われますね。ディスに。/無愛想で無神経、と言われる。シャロンに。
【趣味】料理は好きです。/稽古だな。
【人生のモットー】兎と亀の亀であれ。/石の上にも三年。
【自分の恋愛観】うーん・・・。励ましてくれる優しい人、が好きですね。。よく笑う人も好印象ですね。
/慕う事の出来る者。てきぱきと動ける者、だな。
【一言・その他】えっと、よろしく、御願いしますね?/迷惑を掛けるだろうが、よろしく頼む。
【とりあえず待ちます。】
>159 >160 >162
緋刃:「奴らは逃げを選んだか……手間取らせやがって」
カイザーの言葉を聞いた瞬間、緋刃は少し力を抜いた。そのため技を弾かれてしまった。
緋刃:「チッ」
だがこれ以上深追いしてはアイシアの術に飲み込まれてしまう、せっかく手に入れた闇の精霊もそうなっては意味が無い。
緋刃の体から黒い気の放出が収まったその後ろで凛星が倒れていた。
凛星:「ゲホッ……ゴホッ……」
至る所から血が流れ出し目の焦点が定まっていない。
手にしていた呪符の剣は原形を留めていない、それだけ力を使いすぎていたのだ。
緋刃:「よくやった凛星、俺達は闇の精霊を手に入れたんだ。
俺達の夢が一歩近づいたんだ」
凛星:「私少しでも役に立てたアルか……?
また足なんか引っ張っていないアルか?」
無言で凛星を背負い、ずり落ちないように流星錘で体を縛り付けた。
凛星:「フェイ、私気付いたアル……あの男達は他の精霊を持ってるアルよ」
緋刃:「奴らとは再び会う必要があるってわけか。次こそは奴らを倒してやる。
俺達が魔王を倒す……誰の手も力も不要だ」
階段を下りるカイザー達を見て緋刃はそう呟いた。
緋刃:「ここから脱出するにはあの階段を使うしかない……だがそこで奴らが襲ってきたら」
良くて相打ちだろう、他の脱出口を探さなければ。
凛星:「あっ、あれ」
凛星が上を見上げ緋刃に耳打ちする。
ザイガが塔の壁に穴を開けていたのだ。
緋刃:「これだ……奴にできて俺にできない事はない。ウオオッ!!」
槍の一撃で壁に穴を空け、
緋刃:「掴まっていろ!!」
そこから何の恐れも無く飛び降りた。
凛星:「――――――――!!」
叫ぶ気力も無かったため凛星はただ黙ってしがみついていた。
緋刃:「闇の精霊!!貴様にも手を貸してもらうぞ!!」
闇の精霊である剣を抜き塔の側面に突き立てた。
強烈な音と土煙を立てて落下速度を緩めていき、地面が近づくと壁を蹴って離れ地面に着地した。
緋刃:「よし、奴らはいないようだ」
だが別の人間の気配を感じた。
緋刃:「チッ……こんな時に」
素早くその場から離れ身を消した。
緋刃:「奴らが現れるもの時間の問題だ……早く態勢を立て直さねぇとな」
ちなみに床にも穴があったりして
>155.>159.>161.>162,>164
みんなが逃げ始めるのを確認すると、
「さあ、フーリン。僕たちも逃げよう……ってどうしたの?」
「う〜宝取り損ねた〜せっかく高く売れそうだったのにさ〜」
「あ…そうだね。でもこれでよかったのかもしれない。あれは僕たちには荷が重すぎた」
フーリンを抱えたまま、カイザー達の後を追う。
横目で凛星達が穴を通って外へ飛び出すのを確認する。
「あの人たちもきっといつか会うような気がする……もし、その時は……」
「ねえ、これからどうするの〜?」
「え、あっ…そうだね。まだ次の宝を探すよ。一刻も早く師匠を助けなきゃ」
「お金がいるもんね〜だったらさ、あの悪人顔達に募金してもらおうよ〜仲間のよしみでさ」
「そんなあつかましいこと出来ないよ…」
「大丈夫〜大丈夫〜私にいい手あるからさ〜とりあえず悪人顔達の所へゴー!」
「う、うん……だ、大丈夫だよね!?本当に本当だね!?」
少しの不安を抱えながら、速度を上げてカイザーやフレイ達の隣に並ぶ。
「うふ〜ふ〜ねぇねぇ、悪人顔達〜私を買わない〜?」
「ってぇぇぇぇぇ!?」
派手に転び、地面に鼻を思いっきりぶつける。その直前にフーリンはさらりと身を捻ってかわしていた。
「あ〜あ、何やってんの〜ほらほら、早くしないと地獄に落っこちるよ〜」
「痛い…っつぅ…フーリンっ、君が変なこと言うから…!」
涙目になりながらもフーリンを抱えなおして、走り出す。
「ほえ〜?私、変なこと言った〜?まあいいや〜ねえ、どうかな〜君達って目的あるんでしょ?その目的が達成されるまでに私が仲間になってあげる〜♪」
フーリンは両手を見せて、金額を示す。
「とりあえず、これぐらいあれば師匠を助けられるんだけれどね〜もし、それを出してくれたらいろいろしてあげちゃうんだから〜そう…『いろいろ』とね〜♪」
その金額は洋館が余裕で三棟は買える金額だった。
「フーリンっ、その危ない発言止めてよっ!すみませんすみません!」
走りながらも器用に頭を下げるブルームであった。
ようやく塔の外に脱出すると、なにやら人の気配がする。
そこには道に迷ったらしいシャロン達が居た。
「あ……と、とにかくすぐに僕達に付いてきてください!ここは危険ですからっ!」
「やぁやぁ、初めまして白髪達〜とりあえずブルームの言うとおりにしたほうがいいよ〜」
「だから、初対面の人に失礼な事を言わないのっ!」
声を掛けた甲斐があったのか、誰かが先導してくれるらしい。
シャロン「あ、はい。わかりましたー。」
ディス「危険・・・?」
シャロン「白髪なのは生まれつきですよ。」
ディス「この塔自体が危険なのか?内部が危険なのか?」
>167
名前欄がまちがっとるぞ若いの・・・
さて執務に戻るとするか・・・・
ハーディウスは魔法陣により魔界に帰った・・・
>161>162>164>166
カイザー:「…まずいな、闇の広がりが速くなって来ている」
上の階からひしひしと伝わる闇の波動、それが凄まじい速さでフロアを充満してゆく
ザイガ :「急がないとやべえな」
その時、後ろにいたブルームとフーリンが追いついてきた。
そして、急な発言をする。
>「うふ〜ふ〜ねぇねぇ、悪人顔達〜私を買わない〜?」
>「ってぇぇぇぇぇ!?」
ザイガ :「だから!俺はあくに…って、ええええぇ!?」
ブルームと同時に驚きの声を発してしまう。
カイザー:「…あのなぁ」
見事にずっこけたブルームが立ち上がるまでその場に立ち止まり、再び走り出した。
>「痛い…っつぅ…フーリンっ、君が変なこと言うから…!」
>「ほえ〜?私、変なこと言った〜?まあいいや〜ねえ、どうかな〜君達って目的あるんでしょ?その目的が達成されるまでに私が仲間になってあげる〜♪」
>フーリンは両手を見せて、金額を示す。
ザイガ :「高ッ!!」
>「とりあえず、これぐらいあれば師匠を助けられるんだけれどね〜もし、それを出してくれたらいろいろしてあげちゃうんだから〜そう…『いろいろ』とね〜♪」
>「フーリンっ、その危ない発言止めてよっ!すみませんすみません!」
カイザー:「いや、別に謝らなくてもいいぞ。慣れてきたし(…ブルームも大変なんだな)
…そうだな、目的を達してからの後払いならば、お前を傭兵として雇っても構わないぜ?」
庶民には程遠い金額を前に、カイザーは平然と言いのけた
ザイガ :「いやいや、お前そんなに金持って無いだろ!」
カイザー:「ま、アテぐらいはあるさ」
ちなみに、『魔王倒して礼金貰う』ぐらいのアテしかない
カイザー:(まあ、最悪はザイガの王都部隊総隊長というコネを利用して金を工面すればいいさ)
ザイガ :「てめえ、何か黒い笑いしてねえか?」
カイザー:「いや、別に」
そして、塔から脱出する。
そこで道に迷った二人組みの男女を発見する。
この場に残らせるのは危険な為、ブルームとフーリンが自分達に付いてくるように促す。
>ディス「この塔自体が危険なのか?内部が危険なのか?」
長身の男が疑問を投げかけてくる。
カイザー:「危険なのは塔の内部だな。
だから、塔から離れれば大丈夫だ…おそらくな」
確信は無いが、現在の所は塔から外へ力が漏れるような事は無い。
ザイガ :「ところでよ…どうやってこの街から出るんだ?」
170 :
名無しになりきれ:2006/10/24(火) 10:45:30
穴を開ければいい
・・・・・遅いですねハーちゃんが言うにはそろそろ冒険者の皆さんがやって来てもいい頃なのに・・・・
せっかく大地の精霊様と天界のリンゴがここにあるんですから・・・・
【>168さん有難う御座います・・・orz】
ディス「塔から離れれば、か。内部も恐ろしいが、塔そのものの強さも恐ろしいな・・・。」
シャロン「街から出られないんですか?不思議な場所ですね。」
的外れな返答をしているが、ディスは慣れているのか気にしない。
ディス「地上は駄目、という事か?」
>162.164.166.169
カイザー達について行っていると、ブルーム達も追いついてきた。
>「うふ〜ふ〜ねぇねぇ、悪人顔達〜私を買わない〜?」
>その目的が達成されるまでに私が仲間になってあげる〜♪
フーリンが金額を示した。この三人からして法外な値段だ。
フレイ(ええぇぇ・・高いなぁ・・)
レン(悪人っておい・・)
リョウ(・・・まぁ、完治したようで良かった)
各々別な事を考えている内に、何とカイザーが雇ったようだ。
レン「俺が今までに稼いだ金の10倍以上だぜ・・」
間も無くして塔から脱出した。
塔の外に二人組みがいて、カイザー達が一緒に来るように言っていた。
長身の男と小柄な女の子で、何故か迷い込んだ様子だ。
>地上は駄目、という事か?
レン「確かここが地下だから、地上に出た方が良いと思うぜ!多分!」
リョウ「地上云々より、今ここをどう出るかの方が重要だがな・・」
174 :
名無しになりきれ:2006/11/02(木) 01:23:52
上げるぞ
緋刃:「これが闇の精霊か……」
床に置いた剣を見て緋刃は呟いた。
あの後、ボロボロになった凛星を背負いなんとか隠れ家にしている空き家に辿り着くことができた。
凛星は今、樹の根に包まれて眠っている。
樹の精霊が大地から気を集め傷ついた体を癒しているのだ。
これ以上縛魂釘を打ちこめば体が限界を超える、多少回復の速度が遅くなってもこのほうがよほどマシだ。
緋刃:「この街から抜け出すには凛星の術がなければな……それに他の精霊も手に入れなければ。奴らを倒して」
拳を握り締め自らの槍「廬山」を見つめた。
緋刃:「虚言ばかりぬかしやがって、何が仲間だ。何が協力だ……」
(いいか!この戦いに耐えれば他国から援軍が来る!!皆、生き残って翠京に帰ろう!!)
(なんとしてでも翠京を守るんだ!魔族などに翠京の地を踏ませるな!)
(援軍はまだか!何故姿を見せない!?)
(ここで合流しなければ敵に囲まれる!何故だ!?何故来ない!!)
(援軍が来たぞ!このまま一気に敵を蹴散らせ!!)
(どういうことだ……奴らは魔族に寝返ったとでも言うのか!?)
(おのれ……我々から受けた恩義を忘れたか!!)
(全員退却しろ!!ここは俺が食い止める!!早く逃げろ―――)
緋刃:「仲間なんぞ散々利用した挙句、最後には捨てられる。
奴らなど誰が信じるものか……邪魔する奴らは必ず殺す、殺す、殺す、殺してやる!殺してやる!!」
床に置かれた剣を握り締め緋刃は叫んだ。
緋刃:「闇の精霊、貴様にも手を貸してもらうぞ。俺達の悲願のためにも」
仲間:お互いがお互いを使える道具として信頼できる関係
友達:使えるとか使えないとかの損得抜きに信頼できる関係
>>167,169,173
どうやら、二人はついてきてくれるようだ。
>ディス「この塔自体が危険なのか?内部が危険なのか?」
「危険も危険だよ〜私なんか危うく死にかけたんだから〜」
「とりあえず、ここを離れれば大丈夫だと思います」
>…そうだな、目的を達してからの後払いならば、お前を傭兵として雇っても構わないぜ?
「わ〜い♪ 流石、太っ腹だね〜。という訳でこれからよろしく〜
あ、そうだ、一応雇われているんだから敬語を使わなきゃいけませんか〜?
んっと、改めて自己紹介しますね〜フーリン・アウローラです。一応、格闘重視です〜」
そこで一旦言葉を切って、ザイガの方を見る。
「悪人顔には別に敬語使わなくてもいいよね〜?雇われていないんだし〜
これから一緒に行動するけれど、変なことしちゃダメだよ〜♪」
次にフレイ達のほうを見る。
「という訳でこれからよろしくね〜♪」
「フーリン。僕はここを出たらまず師匠のところへ帰ろうと思う
お金のあても出来たしね。道具をそろえて、とりあえず師匠を元の状態に戻すのを試してみるよ」
「うん、わかった〜あとで戻ってくるよね」
「そのつもりだよ。いつになるかわからないけれどね」
周りを見渡して、ここから出られる所を探そうと思ったが、ここからでは見つからなかった。
「見つからないなぁ……地下だから階段とかあると思うんだけれど」
「私達が来たときは、魔法だもんね〜」
十字架の塔の周りを立ち込めていた霧は消えた。
そのとき、二人の人影が、霧の結界を押し破って外に出ようとする地獄を、魔術によって抑えている姿が見えた。
あのメリフィリアと、魔女アイシアが長らく化けていた「先生」本人である。
霧が消えた後、その二人の姿は無い。
あの妖気に包まれた巨大な塔は、ただの高い建物と化し、その威圧感は失われていた。
>175
闇の精霊の祭器を握った緋刃の耳に、精霊が語りかけてくる。
『我を握った者は、力の重圧に耐え切れず、須らく破滅してきた。
およそ千年もの間無敗であり続けた、あの魔女を屠ったお前達ならば、我を制することもできよう。
だが忘れることなかれ、我は精霊の中でも魔物に近い性質を持っている。
我が魔族の手に渡れば、魔王に強大な力を与えることになるだろう。
全ては使い手次第だ。心せよ』
その数分後、闇の精霊の祭器を巡るイベントが終わった事が、町に居る者たちに告げられた。
町の人が語るには、転移用の魔法陣は十字架の塔の中にあり、闇の精霊の巫女の許可が要るのだとか。
本来、外と通じる道は、その魔法陣と、町の東から続く非常口だけだという。
毎年この時期と言えば、このような派手なイベントは毎年、決められた時期に必ず行われると聞く。
それらは闇の精霊を鎮める為のもので、外部の者に協力を仰ぐことが多いのだが、今回は少し異例のことだったとか。
今の時期は、外から呼ばれる者も多いので、基本的に巫女の方が無審査で許可を出してくれるだろう。
今また、地上の元居た場所へと帰ろうと、外部から来た参加者が十字架の塔に集っている。
東の外れから続く道には、昔から凶悪な魔物が巣食っているという。
一説によると、その魔物は闇の精霊の御使いであると言われ、敢えて討伐に行く者は居らず、また向こうがこの街を襲ったという記録もない。
その道を通って地上へ出て北へ行くと、光の精霊を祀る都市があると伝えられる。
>172>173>177>178
>「わ〜い♪ 流石、太っ腹だね〜。という訳でこれからよろしく〜
> あ、そうだ、一応雇われているんだから敬語を使わなきゃいけませんか〜?
> んっと、改めて自己紹介しますね〜フーリン・アウローラです。一応、格闘重視です〜」
カイザー「別に敬語とかは使わなくていい、畏まったのは苦手だからな。
今までタメ口だったのに今更だしな。まあ、使いたいなら止めはしない。
じゃ、俺も改めて名乗らせてもらうか。俺は聖騎士カイザーだ、よろしくな。」
>「悪人顔には別に敬語使わなくてもいいよね〜?雇われていないんだし〜
> これから一緒に行動するけれど、変なことしちゃダメだよ〜♪」
ザイガ「しねえよ!変なことって何だよ!
っていうか俺は悪人面じゃなくてザイガだ!ザイガ・ディースター!」
>その数分後、闇の精霊の祭器を巡るイベントが終わった事が、町に居る者たちに告げられた。
カイザー(やはり、闇の精霊はあの二人組の手に渡ったか。
…再び次の精霊を巡って争うかもしれないな。だが、たった二人に精霊を任せる訳にはいかないさ。)
町の住民に出口の話を聞いてみると、外へ出るためには魔方陣を使用しなければならず、その魔方陣も二つしか存在していない。
また、十字架の塔にある魔方陣の使用には闇の精霊の巫女の許可が必要らしい。
もう一つの魔方陣は町の東の外れに存在している。そして、その魔方陣を通ると、その先に光の精霊の存在する都市があるようだ。
ザイガ「うし、決まったな!」
カイザー「みんな、光の精霊を求めて、東の外れにある魔方陣を目指すぞ!」
ザイガ「塔に行ってもごった返してて、いつ帰れるか分かんねーしな」
そこでカイザーは、シャロンとディスの方へと向く。
カイザー「お前達はどうする?
どうやら迷っているようだが、俺達と共に地上へ行くか?」
>177-179
>という訳でこれからよろしくね〜♪
フレイ「あ、うん。じゃあ俺も改めて、傭兵のフレイだよ。よろしくね」
レン「俺は・・俺も傭兵。レンだ。よろしくな」
リョウ「リョウ・ヤナギだ。改めてよろしく頼む」
>闇の精霊の祭器を巡るイベントが終わった事が、町に居る者たちに告げられた
フレイ(結局、俺って駄目なままだったなぁ・・次は何とかしたい・・
元の力を取り戻したけど、まだ制御が利かないし・・・『裏』の俺を殺せただけマシかな)
レン「あの二人とは、絶対どっかでまた会うよな」
リョウ「目的が同じならば、当然だ。その中で何とかするしかないだろう」
>その道を通って地上へ出て北へ行くと、光の精霊を祀る都市があると伝えられる。
>みんな、光の精霊を求めて、東の外れにある魔方陣を目指すぞ!
リョウ「光の精霊か。それなら確かに決まり、だな」
181 :
大地の巫女 ◆o9Q2qskoKc :2006/11/09(木) 11:15:19
こないですね〜〜〜〜
・・・・お茶でも飲みましょうか・・・
ああ平和っていいわね〜〜〜〜
大地の精霊殿はすこぶる平和だった
>173-181
>「確かここが地下だから、地上に出た方が良いと思うぜ!多分!」
シャロン「そうなんですかー。モグラなら楽勝ですかね。」
ディス「どうすれば出れるか、か。」
>「危険も危険だよ〜私なんか危うく死にかけたんだから〜」
>「とりあえず、ここを離れれば大丈夫だと思います」
離れれば問題ないと聞き、安堵する。
ディス「ならば大きな危険はそんなには無いか・・・。」
シャロン「つまらないね?」
>「お前達はどうする?
どうやら迷っているようだが、俺達と共に地上へ行くか?」
少し考えてから答える。
ディス「そうだな・・・そうさせてもらう。」
シャロン「これから宜しく御願いしますねー。」
シャロンは暢気に手を軽く上げて会釈した。
>178
凛星が眠りについている間、緋刃は眠りもせず闇の精霊と対峙していた。
眠る事だけでなく痛みも人間の心もこの体には残っていない。
ただ坐している静寂の中、手にした剣が語りかけてくる。
緋刃:「俺は必ず復讐を果たす、その日まで再び倒れる事は俺には許されない
貴様を従え魔王の首を取ってやる」
そして不敵な笑みを浮かべた。
緋刃「魔物に近い性格か……安心しろ、俺もとっくの昔に人間である事を捨てた
人間を越えたこの肉体とお前の力があれば敵などない」
凛星:「……大会終わったみたいアルね、どうやら勝ったのは私達みたいアル」
緋刃:「動けるようになったのか」
凛星:「完治するまではまだ時間掛かるアルよ、そっかぁ〜……まずは一つ目かぁ」
樹の根の玉の中である程度動けるようになった凛星は呪符を作り始めた。
凛星:「ねぇ……塔の中で会った人たちのことだけど」
緋刃:「見つけ次第精霊を奪う、そうだろ?」
凛星:「…うん……そうアルね……」
何かを言おうとしたが結局何も言えずじまいだった。
凛星:「あっ、そうだフェイ。一度町に戻りたいアル」
緋刃:「今更あの町に行く事に何の意味がある」
凛星:「情報が欲しいアル、この町からどこの町に行けるかとか。あ、ついでに買い物もいいネ
戻ったとしても私達のことを知っているのは奴らぐらいアルよ、その剣が優勝者へ与えられた物なんて誰もわからないアル」
緋刃は黙って聞いていたが
緋刃:「……買い物の方が目的なんだろ。だがいいだろう
万一、奴らに会っても戦えるようにしておけ」
剣に布を巻き腰布にはさみ、緋刃は立ち上がり空き家の外に出た。
緋刃「俺達には果たさなければならないことがあるんだ、そのためならどんな手段でも使ってやる」
184 :
ハーディウス ◆o9Q2qskoKc :2006/11/17(金) 21:46:09
とある魔界の国
「え〜い一体何枚書類がのこっとるのじゃ!!」
秘書「あと3900枚でございます陛下・・・」
「オー!ノー!!」
>178-180,182
ブルームはメリフィリアの姿を認めると、自分の中で何かがざわつく感触がした。
「……ブルーム?」
「…あ、いや、何でもないよ。もう終わったことだし……うん」
闇の精霊の祭器を巡るイベントが終わった事が、町に居る者たちに告げられた。
「そっか、やっと終わったんだね〜」
「そうだね……ようやくここから出られるよ」
「今度は光の精霊だって〜やっぱり、そこはキラキラな所なのかな〜?」
「う〜ん、分からないよ。フーリンが確認してきてよ」
フーリンはカイザー達の名前を確認すると、ふむふむとうなずいて、
「うんうん、じゃあ敬語は止めるね〜」
>しねえよ!変なことって何だよ!〜
「ザイガだね。ん? 変なこと? ん〜何だろうね〜あはは♪」
フーリンはフレイ達の方に向いて、
「フレイとレンとリョウだね。うんっ!こっちこそよろしくね〜!」
「みなさん、フーリンが変なことしたら遠慮なく叩いていいですから」
「う〜ブルーム。愛が無いよ〜」
「愛の鞭だよ。叩かれたくなきゃ大人しくしてなよっ」
>シャロン「つまらないね?」〜
「お、お?言ったね?言ったね? 強気だね? うんっ!頼もしいね〜お姉ちゃん頼りにしちゃうから〜♪」
「えっと、僕はブルーム。こっちはフーリンです。よろしくお願いしますね」