バイオハザード(第3部) スペンサービル編(あらすじ)
等訓市、狭戸市の第二次生物災害から約3週間後。
悪夢の舞台はスペンサービル、傘社研究所、サナトリウムを保有する九武村の2箇所で幕を開ける。
簡単なあらすじ・スペンサービル編
スペンサービルでは正午から特殊災害共同救助会議が開催され、その後は政財界、傘社重役による懇談会(パーティ)が開催されていた。
ショッピングモールではそれにあわせ、テナント各店によるチャリティバーゲンが開始されており、多くの人出で賑わっていた。
いつもの夕方だった。誰もがいつもと同じ日常がずっと続くと信じていた。
ちょうど培尾市や等訓市、狭戸市の住民がそうだったように…。
パーティに参加するデュランを狙い、反デュラン派の突入チームが屋上、地下鉄から侵入。
デュランを射殺し突入チームは任務完了したかに思えたが、デュラン側近であるグリムローズ達が本来の計画を発動。
パーティー客の半分を一瞬でにグリーンゾンビに変えた。
さらにデュラン側はビルを封鎖。
ギリス大佐(クロノス)が館内放送で、ビル内の全ての人間にビルから脱出するための「ゲームのルール」を説明する。
保管庫?
バイオハザード(第3部) 九武村編(あらすじ)
等訓市、狭戸市の第二次生物災害から約3週間後。
悪夢の舞台はスペンサービル、傘社研究所、サナトリウムを保有する九武村の2箇所で幕を開ける。
簡単なあらすじ・九武村編
周りを山に囲まれた九武村。
のどかな田園風景が広がる、日本の原風景のような…どこにでも見られる、ごくありふれた山村だった。
強いて挙げるとすれば、生物災害の被害者を収容するためのサナトリウムと研究所があるくらいだろうか。
サナトリウムには、二人の女性が収容されていた。
一人は、その体液を使えばどんな感染体でも死滅させられる女性。
もう一人はその体液によって、生物をTともGとも異なるモノに変化させる女性。
彼女達をめぐり、米軍、傘社、防衛庁、あるいは個人が暗躍していたことなど…誰も、彼女自身すら知る由も無かった。
予告無しに鳴らされたサイレンと銃声。
それが悪夢の幕開けだった。
永遠に続くと信じていた穏やかな日常は、そこで突如崩壊する。
事故だったのだろうか、それとも、最初から仕組まれた罠だったのだろうか。
次々に感染し増え続けるゾンビと、どこからとも無く現れたクリーチャー達。
僅かに生き残った人々は脱出を図るが、やがて知らされた現実にうちのめされる。
九武村は、完全に封鎖されていた。
化け物ではなく人間の――彼らを守るはずである国家…自衛隊の手によって。
6 :
名無しになりきれ:2005/12/13(火) 22:52:55
7 :
名無しになりきれ:2005/12/13(火) 22:57:51
板違いカエレ
8 :
名無しになりきれ:2005/12/13(火) 23:00:00
あーあ、平和だったのに…
9 :
名無しになりきれ:2005/12/13(火) 23:12:32
>>1 バイオハザード1からここまでの解説をしてくれたら参加してもいいですよ。
11 :
名無しになりきれ:2005/12/13(火) 23:24:39
>前スレ335、340
>「じゃろうな。ワシが不思議なのは只一つ。この体でどうやって浮いていたか、じゃな。」
俺の漏らしたつぶやきに鈴木が反応する。確かにこの体つきで水に浮くのもおかしな話だが…。
すると、あの噴水の水は真水ではないということだろうか。少し考えていると後ろから声をかけられる。
>「よう、電子顕微鏡は・・・間に合っているようだな。噴水にはあまり近づかん方がいいぞ。
> ハンターの亜種がまだ底を泳いでいるかもしれん。」
立ち上がって振り向く。先ほど見たガスマスクの男だ。二階を素通りして下りてきたらしい。
両手を軽く挙げて、何も持っていないことをアピールしている。
>「ビビるなよ、そっちの鈴木センセイもだ。何であんたがここにいるんだ?
> パーティーからどうやって抜け出したんだ?」
その問いに鈴木は俺の後ろに隠れるようにしながら答えた。
>「あのー・・・記憶にございません。」
政治家の答弁の見本といえる、見事な回答だ。同時に鈴木の素性に思い当たる。
斡旋収賄容疑で店じまいを余儀なくされた疑惑の総合商社。
いまどき珍しく清濁併せ呑むところを隠そうとしない政治家だった。
しかし、あれだけ報道されまくった事件の主役を、見た瞬間に気づかないあたり俺もかなり浮世離れしてきたらしい。
目の前に来たガスマスクの男に視線を戻す。両手をだらりと下げて敵意がないように見せてはいる。
実際、敵意があればいきなり撃つか、そこまで行かなくても銃を突き付けるくらいはするだろう。
とはいえ下げた手はホルスターの横。何かあれば即座に抜けるはずだ。
「…ご忠告どうも。あんたも脱サラ組みかい?」
こちらも体の力を抜き、ほんの少しだけ踵を浮かせながらガスマスクに問いかけた。
所持品:携帯電話、ナイフ(スパイダルコ てんとう虫)、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器)、
財布、火炎瓶×2
現在地:スペンサービル1階 噴水前
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
前スレ>345
やっぱり滝沢のお兄ちゃんだ。嬉しい、生きてたんだ。
「遊んで!」とよく纏わりついたものだ。
しつこくおねだりすると、渋々ながらも時々おままごとに付き合ってくれた。
最近は夜バイクの音で「あ、帰ってきたのかな?」って分かる程度だったけど。
久しぶりのお兄ちゃんはかなり背が伸びたように思うけど、頭の色以外はあんまり変わってない気がする。
怖そうなお兄ちゃんたちが近くに居ないせいかもしれない。
でもどうして金髪にするのかな?黒髪の方が絶対かっこいいのに。
>「ていうか、お前1人で来たのかよ?おじさんやおばさんはどうした?」
問われて、涙がぼろぼろ出てきた。安心したせいかもしれない。
「あ、あのね、寝てたらパパとママがいきなりき、来て、…で、でも…ちょっと変になっちゃってて…」
こんな要領を得ない説明にお兄ちゃんはどう思うんだろう。
「そこに銃をもったおっきな人が来て…いきなり撃って…お父さんもお母さんも…」
だけど、私の説明はお兄ちゃんの真剣な叫びに遮られた。
>「こっちへ走って来い!なんかいやがるぞ!」
言われて、はっと振り向いた。後ろから、何かのうなり声が聞こえる。
お兄ちゃんに会って気が緩んでたみたい。全然気が付かなかった。
はじかれたように駆け出すと、背後の何かも私を追って走り出した。
必死でお兄ちゃんの方へ走るけど、あと少しのところで転んだ。
慌てて立ち上がろうとするけれど、何かの足音と息遣いはもうすぐそこまで来てる。
もうダメ!
「助けてお兄ちゃん!!」
私は目を瞑り、噛み付かれる痛みを思って身を強ばらせた。
名前:森村 彩(もりむら あや)
所持品:カードファイル、ロケット、指輪、財布、鍵、非常用袋(中身不明)
服装:セーター、ジーンズ、防寒服上下、手袋、完全防水ブーツ
現在地:九武村、自販機付近
健康状態:腕と肩に噛み傷(治療済)、感染の疑い(抗ウィルス剤投与済)
15 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 13:44:03
16 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 13:44:33
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
17 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 13:47:29
板違いカエレ
18 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 13:49:53
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
19 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 14:49:15
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
20 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 16:04:36
続いてたのか
21 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 16:07:52
@
22 :
名無しになりきれ:2005/12/14(水) 19:29:14
sine^^
>前341
>「それもどうかしらね。この村に徘徊している化け物相手では、バリケードなと何の役にも立ちませんわよ?」
畳屋の老人は悟りきったような笑顔を浮かべる。
「じゃろうな。だがどうすれば良い?国にも見捨てられた年寄りが殆どだからのう。
おまけに村から抜け出す道はバスが壊れておって移動できん。この寒空の下を歩いていくとして
どうやって他所まで行けばいいんじゃろうな。」
畳屋が勝手口を開けると、中に入るように促した。
>「私なら…本当に大切なものは手元に置きますわ。――なくしてから悔やんでも、取り返しがつきませんもの」
「あんんたも若いが苦労しているようじゃなぁ・・・ああ、靴は履いたまんまでええよ。何の話じゃった?」
「大切なものじゃよ。」
米屋が答えた。
「大切なもんなんぞわし等に無いからのう。刺し違える覚悟はあるわい。」
ガハハと畳屋が振り返るとカッパの前を開くとその下にびっしりとダイナマイトが巻きつけられていた。
「ま、若い連中は自分も生き延びたいと思うだろうがわし等にゃ先が無いからの。」
「そうじゃの。若い連中の方が色々やらにゃならん事もあるじゃろ。」
米屋が相槌を打つ。
屋敷の要所を守る比較的若いと思われる村人達は瞬きをすることも無くそっと外の様子を伺っている。
気迫に溢れるその姿は老人たちとは対象的だ。
「ワシらは充分生きた。もう少しぐらい生きても良いとは思うがの。若い連中が不憫で溜まらんよ。」
「それに傘の連中を迎え入れたのもわし等が決めた事じゃ。まぁそれ位は若い連中にしてやらんとな。」
軋む床の上を滑るように畳屋が歩いていく。
>「さっきの話ですけれど、村を封鎖されるような心当たりはありませんの?」
傘の研究所を誘致した村役場の二人にとってその質問は鬼門だった。
これだけ事故が続けばマークされても当然だという考えがあったからだ。
>「どうしてあまり人望の無さそうな名主に付き従っておられるのかしら?」
「・・・そうじゃな。病気を治すことが出来るからじゃよ。」
「長生きも出来るし、遠くの事も解るようになる。だがの・・・人間じゃなくなっちまうんじゃよ。
生きたい奴はそれでもええ。じゃが、わし等はそれは避けるべきだと思っとる。」
沈黙が辺りを支配し、軋む床の音だけが響いた。
現在地:母屋の廊下(後少しで名主の部屋)
24 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 00:10:42
15名無しになりきれ2005/12/14(水) 13:44:03 重複です
バイオハザードの世界から生き残るスレ
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1131526790/l50 16名無しになりきれ2005/12/14(水) 13:44:33 >前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>前スレ330
爆発の衝撃で近くにあった死神の銅像の手に持っていた鋼鉄製の大鎌の柄が外れた、鋼鉄製の鋭い切れ味の大鎌は330の背中に向かっていく
>14
はじかれるようにして走り出す、ガキんちょ。
しかしそれに気付いた野犬も走り出す。
このまま走ってきたところをこの鉄パイプで殴りつけてやる!
そう俺は心に決めていたが次の瞬間にガキんちょがこけるのを見てしまう。
牙を向ける野犬、身を縮めるガキんちょ。
どう考えても間に合いそうにない。
俺は咄嗟に鉄パイプを投げ捨ててそこらへんに落ちてる石ころを拾い上げた。
「絶対に頭上げんじゃねぇぞ!」
それだけガキんちょに向けて怒鳴り。
そのまま石ころを野犬に向けて強く投げ。
名前:滝沢 優哉
年齢:17歳
性別:♂
所持品:鉄パイプ、携帯、煙草(LARKのメンソールが14本)、100円ライター、バイクのカギ、財布(中身は1万円札x1、他はビデオ店の会員証など)
現在地:九武村内、どっかの建物の影
現在の状況:鉄パイプを放り投げて石を拾い上げると野犬と思わしき生物に向かって投げつけ
>25
「ギャインッ!」
子供に噛み付こうとしたゾンビ犬だったが、飛び掛ったところで
顔面に石を受け、転げ回る…が、直ぐに起き上がると、今度は滝沢を正面に見据える。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
27 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 14:34:54
>25
「ギャインッ!」
子供に噛み付こうとしたゾンビ犬だったが、飛び掛ったところで
顔面に石を受け、転げ回る…が、直ぐに起き上がると、今度は滝沢を正面に見据える。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
>26
>「ギャインッ!」
聞こえる鳴き声、どうやら俺の投げた石が当たったらしい。
グッドタイミング!今のうちにガキを連れて逃げれば、なんて考えるがそんなに世の中は甘くはない。
>「ワンワン!」
次の瞬間にやはり慣れないことはするもんじゃないと後悔した。
こちらへと狙いを変えた野犬、というよりも悪友に噛み付いたヤツにそっくりな犬。
正直身の毛がよだつほど気持ち悪い。
鉄パイプは投げ捨たばかりで武器になるものは手元にまったくない。
とりあえずここはさっき投げ捨てた鉄パイプを拾うことに専念しようとそのまま鉄パイプが落ちている方向へ走り始め。
名前:滝沢 優哉
年齢:17歳
性別:♂
所持品:携帯、煙草(LARKのメンソールが14本)、100円ライター、バイクのカギ、財布(中身は1万円札x1、他はビデオ店の会員証など)
現在地:九武村内、どっかの建物の影
現在の状況:野犬ならぬ腐った犬に対抗するために鉄パイプのある方向へと走り出し
29 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 15:57:53
名前:滝沢 優哉
年齢:17歳
性別:♂
所持品:携帯、煙草(LARKのメンソールが14本)、100円ライター、バイクのカギ、財布(中身は1万円札x1、他はビデオ店の会員証など)
現在地:九武村内、どっかの建物の影
現在の状況:野犬ならぬ腐った犬に対抗するために鉄パイプのある方向へと走り出し名前:滝沢 優哉
年齢:17歳
性別:♂
所持品:携帯、煙草(LARKのメンソールが14本)、100円ライター、バイクのカギ、財布(中身は1万円札x1、他はビデオ店の会員証など)
現在地:九武村内、どっかの建物の影
現在の状況:野犬ならぬ腐った犬に対抗するために鉄パイプのある方向へと走り出し名前:滝沢 優哉
年齢:17歳
性別:♂
所持品:携帯、煙草(LARKのメンソールが14本)、100円ライター、バイクのカギ、財布(中身は1万円札x1、他はビデオ店の会員証など)
現在地:九武村内、どっかの建物の影
現在の状況:野犬ならぬ腐った犬に対抗するために鉄パイプのある方向へと走り出し名前:滝沢 優哉
年齢:17歳
性別:♂
所持品:携帯、煙草(LARKのメンソールが14本)、100円ライター、バイクのカギ、財布(中身は1万円札x1、他はビデオ店の会員証など)
現在地:九武村内、どっかの建物の影
現在の状況:野犬ならぬ腐った犬に対抗するために鉄パイプのある方向へと走り出し名前:滝沢 優哉
年齢:17歳
性別:♂
所持品:携帯、煙草(LARKのメンソールが14本)、100円ライター、バイクのカギ、財布(中身は1万円札x1、他はビデオ店の会員証など)
現在地:九武村内、どっかの建物の影
現在の状況:野犬ならぬ腐った犬に対抗するために鉄パイプのある方向へと走り出し
30 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 15:58:36
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ギャインッ!」
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
31 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 16:02:52
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
32 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 22:00:18
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
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「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
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「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
>
シノザキの後ろに回りこんだ鈴木が答える。
>「あのー・・・記憶にございません。」
いつもながらの回答に半分呆れながらも感心した。
土壇場でこれだけの台詞が言えるとはそれなりに大物らしい。
「ま、何だって構わないがね。ここは国会と違って人権も何も無い所だぜ?
チャーチルの奴はアル・カポネ宜しくシカゴタイプライターを持ってたがね。
あんたは葉巻すらない状態だからな。」
何か揺さぶりを掛けられるような情報が無いかとガスマスク内のデータベースを操作する。
出てきた画像は、目の前の男が赤ん坊の扮装をした写真だった。
週刊誌にスッパ抜かれた時の写真らしい。
「・・・チャーチルの戦争バカもマザコンだったな。」
軽く頭を振りながら呟いた。
そして目の前の男をちょっとだけ尊敬した。
不倫相手のドレスに掛かった代物の鑑定をされたクリントン、不倫相手に君の生理用品になりたいと
囁いたチャールズ皇太子と横に並べても遜色の無い男らしい。
「何だっていいさ。どうやってここまで来たのかさえ教えてもらえればな。」
溜息を吐きながらマクナブが力なく言った。
>12
>「…ご忠告どうも。あんたも脱サラ組みかい?」
「似たようなもんだがね。キャリアは段違いだが。」
充分な距離を取ったままマクナブが笑う。
ガスマスクのせいで篭った笑い声が響いた。
「少なくとも恥ずかしい決め台詞を吐かない程度には、な。くそ、息苦しくて困る。
顔は見ても殺さないから心配するな。」
汗でゴムの部分が濡れて気色の悪いガスマスクを外すとマクナブが笑った。
金髪碧眼の典型的なアングロサクソン顔だった。
「さて、どうしてここにいるか説明してもらおうか。俺はあの男ほど優しくは無くてね。
第1次生物災害時に傘社からデータを盗み出した挙句、またまたこの場に現れた。
何か理由があるんだろうな?」
ガスマスクを取り外す時にレコーダーを兼ねたデータベースの電源は切っておいた。
くそ、小川の奴が言ってたな。
シノザキと左腕が変異した工作員を見つけても殺すな、と。
前者には借りがあるし、後者は小川自身の手で殺したい、と。
守らなければ間違いなく殺しにくる。
1年掛かろうが、10年掛かろうが、相手が教官であろうが確実に殺すだろう。
あの男は蛇のように執念深く、計算高い男だ。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク (外してある)
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(30+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(10)
現在地・状況:1階・噴水前
状況:シノザキと鈴木に尋問開始。
34 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 22:56:11
>
シノザキの後ろに回りこんだ鈴木が答える。
>「あのー・・・記憶にございません。」
いつもながらの回答に半分呆れながらも感心した。
土壇場でこれだけの台詞が言えるとはそれなりに大物らしい。
「ま、何だって構わないがね。ここは国会と違って人権も何も無い所だぜ?
チャーチルの奴はアル・カポネ宜しくシカゴタイプライターを持ってたがね。
あんたは葉巻すらない状態だからな。」
何か揺さぶりを掛けられるような情報が無いかとガスマスク内のデータベースを操作する。
出てきた画像は、目の前の男が赤ん坊の扮装をした写真だった。
週刊誌にスッパ抜かれた時の写真らしい。
「・・・チャーチルの戦争バカもマザコンだったな。」
軽く頭を振りながら呟いた。
そして目の前の男をちょっとだけ尊敬した。
不倫相手のドレスに掛かった代物の鑑定をされたクリントン、不倫相手に君の生理用品になりたいと
囁いたチャールズ皇太子と横に並べても遜色の無い男らしい。
「何だっていいさ。どうやってここまで来たのかさえ教えてもらえればな。」
溜息を吐きながらマクナブが力なく言った。
>12
>「…ご忠告どうも。あんたも脱サラ組みかい?」
「似たようなもんだがね。キャリアは段違いだが。」
充分な距離を取ったままマクナブが笑う。
ガスマスクのせいで篭った笑い声が響いた。
「少なくとも恥ずかしい決め台詞を吐かない程度には、な。くそ、息苦しくて困る。
顔は見ても殺さないから心配するな。」
汗でゴムの部分が濡れて気色の悪いガスマスクを外すとマクナブが笑った。
金髪碧眼の典型的なアングロサクソン顔だった。
「さて、どうしてここにいるか説明してもらおうか。俺はあの男ほど優しくは無くてね。
第1次生物災害時に傘社からデータを盗み出した挙句、またまたこの場に現れた。
何か理由があるんだろうな?」
ガスマスクを取り外す時にレコーダーを兼ねたデータベースの電源は切っておいた。
くそ、小川の奴が言ってたな。
シノザキと左腕が変異した工作員を見つけても殺すな、と。
前者には借りがあるし、後者は小川自身の手で殺したい、と。
守らなければ間違いなく殺しにくる。
1年掛かろうが、10年掛かろうが、相手が教官であろうが確実に殺すだろう。
あの男は蛇のように執念深く、計算高い男だ。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク (外してある)
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(30+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(10)
現在地・状況:1階・噴水前
状況:シノザキと鈴木に尋問開始。
35 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 22:56:44
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
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「ワンワン!」
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「ワンワン!」
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「ワンワン!」
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怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
36 :
名無しになりきれ:2005/12/15(木) 22:58:16
37 :
名無しになりきれ:2005/12/16(金) 00:56:07
そうやって反応してるのが一番喜ばせるよ。
気にしないのが一番。
>前321.331
「まぁ…この状況だ…気にするな…」
無論本来は健康に良くないのだが…
むしろ口に物を咥えると何か落ち着くと言う体質なのだよ私は
「外と連絡…と言うと…」
>「無理だな。通信系は多分全部駄目。村の周りは猟犬どもが囲んでる」
「…!?」 私がコメントを挟む前に色男(仮名)。
…明らかに色男が…台無しになってるな…。
「…てか…あんた…自分の傷触って笑ってるって…」
はっ! まさか…まさか…!この人は…マz
「先ほど携帯は試したが…他もダメか…」
やはり状況は最低、最悪…それにも劣る獄低極悪。
「猟犬…?忠犬ハチ公か…それともラッシーか…」
勿論、この獄低極悪状況で、ご親切にもにも村の周りを囲んでくれる『犬』が
前のような腐れ犬、ましてや死の訪れる瞬間まで主人を待ち続ける、主人と運命を
共に出来るお涙頂戴の犬では無い事は分かる…が…どういう事だ…?
そんな私の思考には気付かないのか、その人は別方向を見ていた。
…?何かいるのか…? 警官はパトカーを遮蔽物にして長銃を構えているが…。
とりあえず私もパトカーを遮蔽物にするように屈み、少しだけ顔を出して目を凝らす。
マズいな…もう化け物が来たか…いや、案外他のヤバイ化け物かもしれん…
>344
>「あー、何だよ何だよ!待った!はい!タイム!はいタイムはい!」
「脅かすなよ…」
向こうから現れたのは白衣を着た、以下にも学者と言う感じの男性だった…
39 :
名無しになりきれ:2005/12/17(土) 13:23:43
散発的な銃声が村のあちこちから響き始める。
338ラプアマグナムの銃声から始まったそれに答えるようにショットガンの銃声が聞こえ、学校のチャイムが響きだす。
内戦の続く東欧の市街地のように、日常と非日常が重なった音に脳が敏感に反応し、アドレナリンが噴出す。
「・・・銃声同士の距離が離れてますね。戦闘をしているようでは無いようですが。」
どうやらあの碧眼の自衛官がL96を回収する事に成功したらしい。
まだ望みはある、という事か。
「シグ、あー、拳銃を返していただきますよ。」
スライドを後退させ初弾のチェック、マガジンを抜いて残弾のチェック、LAMのライト、レーザーのバッテリーのチェックを済ます。
残弾には不安はあったが、荒れ寺に戻る時間は残されているのだろうか?
いや、それよりももっと基本的な手段、どうやって脱出するかがはっきりしない。
組織、それも強大な権力を持った国家や企業と対等に戦う事の難しさを実感した瞬間だった。
「・・・丸腰よりはマシ、ですかね。」
グリップに刻まれたチェッカリングの感触を楽しみながら小川が笑った。
「取り合えず、移動しましょう。」
それとなくバックミラーを確認する。
巨大な泥の塊が車の後部を覆うように広がり、視界を完全に塞いでいた。
「あすかさん!車を出して!」
シートベルトを締めながら叫び、急発進の慣性に備える。
が、急なバックにシートベルトが食い込み咳き込む。
前進して逃げる前に、バックで突っ込み泥の壁に突っ込んだのだ。
「・・・無茶苦茶だ。」
目の前の看護婦は思ったよりタフらしい。
煙草を吸っている時に抗議の鳴き声を挙げていた猫が嬉しそうにニヤァ、と笑った。
所持品:シグP226(7)、アンプルシューター(1)、ワクチン×4、無線機、空のアンプル×7
煙草、 ライター 、濃硫酸入りガラス瓶4個
服装:泥まみれのワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ(雨で濡れている)
現在地:研究所から市街地への道。
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)
状況:車で移動中。
>25
何か重い、金属のようなものが地面に落ちた音がした。
>「絶対に頭上げんじゃねぇぞ!」
お兄ちゃんの叫び声に、私はよりいっそう身を縮める。
鈍い音があたりに響き、次の瞬間私の頭の上で犬の悲鳴が上がった。
恐る恐る顔を上げると、ごく近い場所で腐りかけた犬が地面を転げまわっていた。
………た、助かったの?
恐々身を起こす。
>26 >28
だけどこれで終わりじゃなかった。
石をぶつけられた犬は、今度はお兄ちゃんに標的を変えたようだ。
お兄ちゃんも気づいて、はじかれたように走り出した。すぐ先には長い棒状の何かが落ちている。
だけど、遠い。
お兄ちゃんが武器を構えるのと犬が飛び掛るのとどっちが早い?なんて考えるまでも無い。
「犬!やめてあっち行ってよ!」
震える手で石を犬に投げつけた。
もちろん私では、犬に命中させる事なんてできなかった。
だけど、近くのお店の閉まりかけたシャッターには当たった。
いきなり聞こえたおっきな音に、腐った犬はほんの一瞬だけ足を止めた。それだけだった。
――でも、これで十分。
だってほら。もうお兄ちゃんが鉄パイプを手に取ったもの。
>33
>「ま、何だって構わないがね。ここは国会と違って人権も何も無い所だぜ?
チャーチルの奴はアル・カポネ宜しくシカゴタイプライターを持ってたがね。
あんたは葉巻すらない状態だからな。」
「ふん、そんな事言われんでも解っとる。チャーチルだろうがサッチャーだろうが何だろうがワシの邪魔はさせんぞ。」
ムネヲが精一杯の虚勢を張りながら睨みつける。
シノザキの肩越しに睨みつけるその目はまだ希望を失っては居なかった。
いや、恐怖を感じていなかった、と言っても言いぐらいだ。
>「何だっていいさ。どうやってここまで来たのかさえ教えてもらえればな。」
「見返りは何が貰えるんだ?人生はギブアンドテイクだ。只じゃ教えてやれんよ。」
いざとなれればシノザキを突き飛ばして逃げ出せばいい。それだけの事だ。
「何が目的かは解らんが・・・上に行く方法が無いわけじゃないぞ。もっともあの化物を殺せればの話だがな。」
>「さて、どうしてここにいるか説明してもらおうか。俺はあの男ほど優しくは無くてね。
第1次生物災害時に傘社からデータを盗み出した挙句、またまたこの場に現れた。
何か理由があるんだろうな?」
「・・・お前、やっぱり生き残りのようだな。どっち側の人間なんだ?」
シノザキが答えるより早くムネヲが口を挟む。
「K機構か?それとも他国のスパイか?いや、賠尾市の一件のときはまだK機構も存在しなかった。
だとすれば他国のスパイ、だな。これでも外務省のバカ共とやりあっているんだ。
驚くには価せん。連中は保身しか考えていない間抜けだからな。」
前スレ>344
「それ以上近付かずに両手を挙げろ!!反抗するならば射殺する!」
現れた運転手は白衣を身につけており、恐らくはあの研究所の職員だろう。
武装している様子は無いが、やはり口癖となっている台詞が飛び出す。
>38
私の警告に対して、「気にするな」と言いながら喫煙を続ける黒人。
新潟県警時代は殴ってでも止めさせていた。その所為でこんな田舎に送られたのだが。
それにこんな状況だ。止めさせる意味も無い。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備7発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(3発装填、予備9発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村駐在所付近 パトカー
現在の状況:赤木を発見、銃を向ける
>43
>「それ以上近付かずに両手を挙げろ!!反抗するならば射殺する!」
「フフ…そういう台詞を言う奴は…死亡フラグが立つぜ…?」
フフン、と微笑と共に鼻を鳴らす。
まぁ事実は小説よりも奇なりとも言うが
…それじゃダメだろ私。
とりあえず、警官は銃を向けているが、
「…」 フン…。 パトカーに腰をかけてジロジロと目線を流すが、
よく見るといかにも運動してませんって顔だな…。
いや、別に私も人の事を言えた立場では無いんだが…。
「ったく…全然気付かなかったぜ…?」
そんな所で隠れてみているって事は…誰かのおっかけか…?
「で…あんたは…? んなゲロと小便臭い白衣を着て…何者だ…?誰のストーカーだ…?
何の研究員だ…いや、何となく予想はしているが…で、この村の状況は…?何故こんな事に?
他の生存者は?」
とりあえず腕を組んで質問をいくつかしてみる。
名前:希望チャップマン
年齢:17
性別:男
所持品:ポケット:コイン等 リュックサック:暇つぶし用具、その他
帽子:蜘蛛(まだ怯え)
現在地・状況:九武村(民家前
自分の状態: FINE(緑)
> 23
身体に巻き付けたダイナマイトを見せられ眉を顰める。
「たとえ死んでも、償いにはなりませんわ」
自嘲気味に呟くと、促されるまま靴を脱がずに屋敷へ上がりこんだ。
土足に抵抗感が無いわけではなかったが、緊急事態とあれば仕方無い。
それにしても、どうしたものか。
自衛官の口ぶりから考えて、除染作業は決定事項と考えるのが妥当だろう。
だが村からの脱出は非常に困難なようだ。
思わずため息が漏れた。
除染作業を伏せておく事は出来ない。だがひとつ間違えれば、さっきの自衛官のようになりかねない。
―― 花井博士は、どうお考えなのかしら?
ちらりと博士を伺うが、担がれているためこちらからは表情が見えない。
名主に関しての返答は予想外の事だった。だがこれ以上答える気は無いらしい。
老人達に促されるまま無言で歩く。
かなり広い屋敷には違いないが、何度か同じ場所を歩かされた気もした。
先を歩いていた米屋がある部屋の前で立ち止まった。ここが名主の部屋なのだろうか。
だがまだ話は終わっていない。
廊下の途中で足を止めると、畳屋がいぶかしげにこちらを振り向いた。
「最後に聞かせて。名主はまだ人間ですの?
……その『病気を治した人』は、一体どのくらいいらっしゃるのかしら?」
現在地:名主の部屋前
>330
お姉さまが川崎さんから銃と抗ウィルス剤を受け取った。じっと薬を凝視する横顔は冴えない。
気になるけど、しばらくそっとしておいてあげよう。
川崎さんが無線でミスタ・ルイスに連絡を取っている。よかった、ご無事のようね。
つつつ、と近寄り背伸びして無線に耳を澄ませるが、ふいに川崎さんが振り向いた。
なんとなくとがめられた気がして、乾いた笑いを浮かべつつ離れた。
まあ川崎さんの事だもの。大事なお話はきっと後から聞かせてくれるでしょ。
ふと思いついて、完全に存在を忘れ去っていた財布と携帯入りのポーチを引っ張り出した。
携帯のアンテナはちゃんとが3本立っていた。
ドキドキしながら自宅の電話番号を押す。早く家族の声が聞きたかった。
………だけど、電話は繋がらなかった。家族の携帯も試してみたが、結果は同じだった。
ため息をついて携帯をしまう。泣いたらダメ。電話は……また後で試せばいいんだから。
ごしごしと目元をこすりつつ振り返る。
お姉様はまだ薬を口にしていないようだ。どうしたのかしら?
あ!分かった!!お姉様ったらきっと、水がないと薬が飲めない人なんだわ!
川崎さんの抗ウィルス剤の効果に関して、まったく疑いを持ってない私はそう解釈した。
…えっと……お水、どこかしら?
きょろきょろと辺りを見渡すと、近くのドアが開いたままになっていた。
ホテルなら冷蔵庫くらいあるわよね、と中に入る。
だけど、奥の方からはうめき声と引きずったような足音が聞こえた。
「ごめんなさい間違えました」
ドアを閉じるとかちりとドアロックが掛かった。ホテルって便利ね〜。これで一安心。
再び辺りを見渡すと、近くにprivateと書かれた扉があった。
そっと中を覗くと、そこはホテルの備品の倉庫のような場所だった。
リネン等に混じって、ミネラルウォーターやジュースの名前が印刷されたダンボールが置かれていた。
何本かペットボトルを失敬し、嬉々として倉庫から出ようとする。
47 :
ソニクス:2005/12/19(月) 13:36:11
前スレ336
大樹さんのランドセルにしがみついたまま、私ははしたなくも結構な大股で階段を上がっていく。
ドレスの裾を踏まないように、一歩一歩を気をつけて。
「・・・・もくもくとかいだんをゆくだけだなんてたいくつですわ。なにかおはなしをしましょう?」
やっと見つけた話し相手ですもの。寡黙な彼の話を聞いてみたい。
「50かいでパーティーがおこなわれたのはしってらっしゃるかしら? わたくし、それにかおをだしておりましたの。
・・・・・ママの――ははのかわりに」
人から話を聞く時は、まず自分から水を向ける。当然ですわ。
ママのことを深く聞かれたら、少し困ってしまうけれど・・・・大丈夫よね。
彼はレディのプライベートを訊いて楽しむような方ではないわ。
私にはわかる。
「このさわぎがはじまったのは、そのパーティーかいじょうからですわ。しょうたいきゃくのはんぶんがグリーンゾンビに
されてしまったんですの」
飲み物の中に種を仕込んで、彼らの体内に入ったそれらを開放させた。
わけもないこと。
どうせ、生きていても仕方のない人達でしたもの。
これから訪れる新世界には必要のない人達。
社長もそうおっしゃってましたわ。
新世界・・・・・・・虚しい響き。
私としては、そこにママがいてくれさえすれば、何も言うことはありませんわ。
>46
後ろからゆっくりとグリーンゾンビが近づいてくる・・・
川崎とミリアは気がついていないようだ。
>334
ダストシューターからゾンビ達が降って来た・・・
どのゾンビも皮膚は酸で焼かれたかのようにドロドロに溶けている。
49 :
名無しになりきれ:2005/12/20(火) 00:17:34
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
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怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
「ワンワン!」
怒り狂ったゾンビ犬は、滝沢に狙いを変えて襲いかかった。
50 :
名無しになりきれ:2005/12/20(火) 00:18:05
>33>42
ガスマスクの男と鈴木が何度か言葉をかわす。気になる単語がいくつか出てきた。
その後俺が放った問いをガスマスクの男は部分的に肯定した。そして、さも忌々しげにマスクを外す。
金髪碧眼。どこの国の人間か、と聞かれれば、おそらく10人中9人までがアメリカかイギリスと言うだろう容貌だ。
心なしか鈴木を見る目に何か微妙なものを感じる。
>「さて、どうしてここにいるか説明してもらおうか。俺はあの男ほど優しくは無くてね。
> 第1次生物災害時に傘社からデータを盗み出した挙句、またまたこの場に現れた。
> 何か理由があるんだろうな?」
続いて向こうから発せられた問いに俺が答えるより早く、鈴木が口を挟む。
>「・・・お前、やっぱり生き残りのようだな。どっち側の人間なんだ?」
>「K機構か?それとも他国のスパイか?いや、賠尾市の一件のときはまだK機構も存在しなかった。
> だとすれば他国のスパイ、だな。これでも外務省のバカ共とやりあっているんだ。
> 驚くには価せん。連中は保身しか考えていない間抜けだからな。」
K機構…第二次災害時に行動を共にした反乱自衛隊の連中の口からも聞かれた単語だ。
実態は知らないが、知らないんだから俺がその組織に属していると言うことも当然無い。
では後者は、と言うと・・・
「・・・俺、日本生まれの日本育ちなんだけどなぁ」
生まれてこのかた、菊の御紋の入っていないパスポートを持ったためしは無い。
まぁ、よその国のスパイが必ずそこの国籍を有しているわけでもないのだろうが。
「さて、ここにいる理由・・・ね。不幸なことにこの辺でまともな南米料理を食わせてくれる店がこのビルにしか無かったんでな」
やや半身になっていた体を金髪の男に向けながら言う。一応事実なのだが、さて。
「あとは・・・デュラン氏のご尊顔を一度拝謁賜っときてぇな、と。ま、あんたらが一ヶ月足らずで行動起こすなんて分かってりゃ
こんな馬鹿げた事は考えなかったがね。良い手並みだわ・・・えーと、なんて呼びゃあいいんだ?」
ガスマスクの男(もう脱いでいるが)に名を尋ねる。おい、だのあんた、だのと呼び続けるのも面倒な話だ。
もっとも、どういう形にしろ短い付き合いで終わるだろう相手に、それほど気を回すことも無いのかもしれないが。
52 :
名無しになりきれ:2005/12/21(水) 03:11:29
53 :
名無しになりきれ:2005/12/21(水) 12:46:39
魚オオオオオオオオおおおおおおおおおおおおおお!!!
>42>51
>「K機構か?それとも他国のスパイか?いや、賠尾市の一件のときはまだK機構も存在しなかった。
だとすれば他国のスパイ、だな。これでも外務省のバカ共とやりあっているんだ。
驚くには価せん。連中は保身しか考えていない間抜けだからな。」
口角飛ばして捲くし立てる鈴木をマクナブが睨みつける。
「なぁ、本当に自分の立場が解っているのか?K機構でも何でも無いお前さんがここで何をしている?
それに質問された事にはきちんと答えろ。記憶に無いなら思い出させてやっても良いんだぞ?」
淡々と事実のみを感じさせる声でマクナブが言った。
それでも鈴木の発言は好都合だった。
仮にシノザキがスパイだとすれば相当なスキルの持ち主に違いあるまい。
それに情報をリークするには悪くない相手だ。
ジャーナリストというカバー、偽装も利用出来るかもしれない。
>「さて、ここにいる理由・・・ね。不幸なことにこの辺でまともな南米料理を食わせてくれる店が
このビルにしか無かったんでな」
「南米料理!そいつはいいな。90年前後にコロンビアに滞在していた事があってな。
パブロの間抜けも93年に死んだっけな。」
シノザキの回答に対しマクナブが吐き捨てるように言った。
80年代後半、コロンビアには、大小あわせて60を超える右派左派、そして麻薬カルテルといった様々な組織が存在した。
その中でもアメリカの目の敵にされた組織のリーダー、それがパブロだった。
麻薬取締局、CIA、陸軍諜報部隊セントラ・スパイク、デルタフォースと言った様々な連中がコロンビア陸軍と協力し
パブロの逮捕――或いは殺害――に参加した。
結局、数億ドルを費やした13ヶ月の追跡によりパブロは1993年に射殺された。
盗んだ墓石の名を削り落とし、それを売って小遣いを稼いでいたクソガキは麻薬王になり、
自動小銃を乱射して抵抗し、そして頭を撃ち抜かれて死んだ。
イギリスもまた年代から老獪で性質の悪い古参のSAS隊員を派遣し、現地のコロンビア陸軍の教育に当たった。
もちろん老獪で性質が悪い、というのは優秀の同義語だ。
「お陰で湾岸戦争には参加出来なかったがな。」
そう言ったマクナブの目が険しくなる。
コロンビア派遣の最中に始まった湾岸戦争で、SASは数多くの死傷者を出した。
酷い作戦立案の数々――航空機用の地図かナショナルジオグラフィック誌のコピーしか地図が支給されない、
イラクの地理に関する知識を持つものは殆ど居らず、下手な山岳部より高度が高い地域に通常装備で派遣された隊員たち。
ある者は凍死し、ある者は捕虜になり、ある者は数百キロを走破し、逃げ延びた。
あまりにも多くの隊員が失われ、悲嘆にくれた日々。
政治的な理由――アメリカに対してのアピールの為にイラクへ派遣されなかった古参の軍曹たちは信じていた。
俺たちがいれば若い連中を救えた、と。
それは同時にマクナブがSASを辞める事を考えた初めての瞬間でもあった。
>「あとは・・・デュラン氏のご尊顔を一度拝謁賜っときてぇな、と。ま、あんたらが一ヶ月足らずで行動起こすなんて
分かってりゃ こんな馬鹿げた事は考えなかったがね。良い手並みだわ・・・えーと、なんて呼びゃあいいんだ?」
「マクナブだ。ルイス・マクナブ。勿論偽名だ。それにしても酷すぎるとは思わんか?
ちなみにミスもミスタもいらん。サーの称号は未だに未練がちょっとだけあるがね。」
ルイスもマクナブも両方名字だ。
「ま、予想外の状況でもあるがね。バイオハザードの発生は本当に予想外だった。
それにデュランなら射殺されたはずだ。・・・死体を見ていないから確証は無いがね。
俺たちは・・・孤立している。状況は最悪だよ。」
マクナブが簡単に説明する。
「降りているシャッターは、耐熱分子を組み込まれたニオブチタン合金とカーボンナノチューブの複合品。
120ミリ戦車砲の直撃に耐えられる上に極めて強い耐熱性を持つ。次世代戦車の装甲とも言われている代物だ。」
おまけに、とマクナブが壁を示す。
「外壁を吹き飛ばしての突入作戦も不可能。複雑に配置された水道管、ガス管にダメージを与えれば
内部のウイルスが漏れる可能性が発生する。仮に周辺5キロを無人にするとして9時間。
平行してシャッターの切断を行なうとすれば最低14時間必要だな。」
最後に大きく溜息を吐いた。
「K機構、暗殺されたと言われる小泉元総理が指揮する反乱自衛軍が政権の奪還をする予定だがどうなる事やら。
アライアランスにしてみれば余計な問題が増えただけだからな。」
アライアンランス。ある程度の事情通かゴシップ記事マニアなら知っている組織名だった。
同盟を意味する傘社内部の不穏分子。
傘社に恨みを持つ者たちが作り上げた傘社内部のネットワークとも言われる。
スペンサー一族から反デュラン派に至るまで様々な部署、様々な地位に点在すると言われる構成員たち。
「なんにしろ状況は最悪だよ。脱出は不可能、中にはゾンビがうじゃうじゃ居やがる。
自力で脱出しようとするなら、プレートを回収するしかないのかもしれんな。」
>前333(甲殻虫型変異体)>前338(大宮老人)
猟銃やクワ、その他にも分校に備え付けられていたサスマタで武装した村人達が玄関の周りに座り込んでいた。
運動会の時に使うテントを引っ張り出し、石油ストーブで暖を取りながら周辺に以上が無いか目を光らせていた。
>「AOOOOOOOOOO!!!!」
その咆哮に分校の守りについていた村人達が猟銃を手に取り狙いを着ける。
「いかん。死体じゃないぞ。チャイムを鳴らせ!」
村人の一人が大声を出すと別の男が走り出す。
「やれるかの?」
ゆっくりと体育館に向かう>前33に狙いを着けながら男が呟いた。
「どうじゃろうな・・・立てこもる準備は必要じゃな。体育館にも連絡しとけ。」
その声を掻き消すようにチャイムが鈍い音を立て始めた・・・
>342(カラスの群れ)
「い、いかん!一旦分校にはいるぞ!」
>前333に襲い掛かるカラスの群れに気がついた男が校舎の中へと飛び込んだ。
「これで全員か?!」
「いや、まだじゃ!あそこを見てみろ!」
>前338(大宮老人)を指差すと大声で叫んだ。
「こっちじゃ!急げ!」
校舎の中から大声を上げる老人たちは、それが大宮老人だと気がついていなかった。
>45
>「最後に聞かせて。名主はまだ人間ですの?
……その『病気を治した人』は、一体どのくらいいらっしゃるのかしら?」
「ああ、それは外の・・・」
扉の向こう側から甲高い声が聞こえ、畳屋の声を遮った。
「私は感染しておりませんし、感染する心配もありません。」
畳屋が膝を着き、引き戸を開ける。
暗い和室の中に座る名主はおかしなシェルエットをしていた。
どこがおかしいのかと聞かれればバランスだ。
太く短い手足と肉付きの良い胴体と大きな頭。
赤ん坊のように赤みがかった肌、いや赤ん坊その物の肌を持っている。
一言で言えば赤ん坊をそのまま大きくしたような姿だ。
河豚のようにぽってりとした唇はよだれで光り、小さな目が顔の両端にぽつん、ぽつんと着いている。どこと無く不気味な姿であり、見る者に不安と生理的な嫌悪感を抱かせる存在だった。
魚に先祖がえりしたような顔が不気味なのか、只単に肥大化しただけで成長をしていない姿に不安を抱くのか。
そのどちらもが合さった事が不気味さの原因なのかもしれない。
「私を人間扱いしなかった者達もいましたが、今ではこうして慕ってくれているのですよ。」
傲慢な笑顔を浮かべながら名主が笑った。
それは今まで自尊心に見合うだけの扱いをされていなかった事を証明する笑いだった。
「救ったのは・・・5人ほど。そのうち一人が外の人間です。貴方たちにも治療のお手伝いをして頂こうかと思いましてね。」
桂木の顔をまじまじと見ながら名主が溜息をつく。
「美しい方とは知りませんでした。祝言を挙げても良い位ですな。
異形の身となった今では並みの男では逃げ出すでしょうが・・・私は構いませんよ。」
見下したような求婚の言葉は「自分は心の広い男なのだ」という名主の歪みきった自尊心から出た言葉だった。
58 :
名無しになりきれ:2005/12/22(木) 00:56:21
>47
「パーティーか・・・・パーティーなんて、誕生パーティーくらいしか参加したことねえな」
俺の家は七人兄弟、父ちゃん母ちゃん爺ちゃん婆ちゃん入れての十一人家族だ。
ガキの誕生日には、その十一人に主役の友達とその家族が集まって、浜で色々な料理を作って食べる。
鉄板焼きに寄せ鍋に、獲れたての魚の刺身・・・・まあ、早い話が漁師料理だな。
俺の家は瀬戸内海に浮かぶ小さな島の漁師村にあって、爺ちゃんも父ちゃんも漁師で・・・・ずっと漁師の家系だった。
俺は長男だったから、父ちゃんの後を継いで漁師になるために、五つの頃から船に乗って手伝いをやっていた。
・・・・厳しかったなあ。
あの時は、俺も父ちゃんみたいになって、そんで爺ちゃんみたいになってくんだろうなって、思ってたんだけどなあ。
・・・・まさか、あんなことになるなんてな。
「・・・・だから、こっちの奴ら、みんな俺のこと塩の匂いがするって言うんだぜ」
背後のソニクスに、ざっと俺の故郷の話をしてやった。
こっちに来ることになった理由は伏せておく。
自分の身に起こった悲劇なんぞ、小さな子に聞かせるもんじゃねえ。
「しかし、全然化け物に出くわさねえな?」
こう静かだと気味が悪い。順調な道行きってのには、決まって落とし穴があるもんだからな。
「・・・・そうだ。その五十階のパーティーで、傘の開発部長って肩書きの奴いなかったか?
レオナールなんとかって名前なんだけどよ」
俺は知りたい。
どうして、あんなことが起こったのか。どうして、俺の故郷でなければなかったのか。
どうして、俺だけ生き残っちまったのか。
俺は、知るためにここに来たんだ。
所持品:ポーチ(五百円玉弾x50、かんしゃく玉弾x20)、ランドセル(ガムテープ、接着剤、カロリーメイト&ゼリー飲料各種
バイザー、マスク、特製パチンコ
現在地:スペンサービル35階、階段
行動:階段を上りながら、ソニクスに故郷での暮らしについて語る。
状態:Fine
こうして戦友と木々の生い茂った場所を歩いていると戦地での戦いを思い出す。
出撃の際には実に勇ましい行進曲が流れ、基地への帰還の際には出撃した人数と比べ、
半分にも満たない生存者だけになることも多々あった。
「……大佐、本当に村民を殲滅するのですか…?」
ふと背後から話しかけられる。かつて大陸で中国軍と戦った金田兵長の声だ。
大陸では化学戦部隊だったと聞いている。九武基地では兵器開発に参加していた。
「やはり少々の調査が必要かと…軍人が国民を殺すなど、本来あってはならんのです」
昔と変わらぬ訛の抜けない口調で兵長が言う。だが、確かにそのとおりだ。
軍隊は国民を護るべき組織であり、国民を殺傷する組織ではない。
>56
周囲で鴉が喧しく鳴き始めた頃、目的地である分校の校舎が見えてきた。
「…ならば極力発砲は控えろ。敵は殺さずに銃を奪い拘束。情報を聞き出す努力をしろ。
もしも向こうが先に銃を構えたならば…その時は撃たれる前に射殺せよ」
私は戦友に短く指示を出し、全員が了解の意を示したのを確認する。
我々はこちらへ向かって叫ぶ歩哨に向かって走り始めた。
名前:大宮外吉
年齢:85
性別:男
所持品:M60拳銃(5発装填、予備8発)、九七式軍刀(鞘無し)
現在地:九武村分校前
自分の状態:歩哨に気付き、走り始める(変異体には気付かず)
61 :
名無しになりきれ:2005/12/23(金) 00:59:46
62 :
名無しになりきれ:2005/12/23(金) 01:00:33
63 :
名無しになりきれ:2005/12/23(金) 01:02:09
>60
あんた、85歳がどれだけ大変かわかっとらん!
なりきるならもっと上手になりきりしな!!
64 :
名無しになりきれ:2005/12/23(金) 01:10:45
( ゚Д゚)< 俺のクリスマスを予言
◇レス番1桁目. ◇時刻の秒2桁目 ◇時刻の秒1桁目
[1] 女子高生に. [1] 「キタ━(゚∀゚)━ !! 」と [1] チンコ引き千切られる。
[2] 初恋の人に. [2] 「必死だなw」と. [2] 泣かれる。
[3] 母親に. [3] 「愛しているの」と [3] 説教される。
[4] ヨン様に. [4] 「反省しる」と. [4] 言われながらオナニー。
[5] 女友達に. [5] 「逝ってよし」と. [5] 押し倒される。
[6] 二丁目の兄貴に. [0] 「ウホッ」と. [6] 刺される。
[7] 片思いの相手に [7] プレゼントを捨てられる。
[8] 風俗嬢に. [8] キスされる。
[9] 幼女に. [9] からかわれる。
[0] 運命の人に. [0] 通報される。
ヨン様に
反省しると
押し倒される
残念wwwww
( ゚Д゚)< 俺のクリスマスを予言
◇レス番1桁目. ◇時刻の秒2桁目 ◇時刻の秒1桁目
[1] 女子高生に. [1] 「キタ━(゚∀゚)━ !! 」と [1] チンコ引き千切られる。
[2] 初恋の人に. [2] 「必死だなw」と. [2] 泣かれる。
[3] 母親に. [3] 「愛しているの」と [3] 説教される。
[4] ヨン様に. [4] 「反省しる」と. [4] 言われながらオナニー。
[5] 女友達に. [5] 「逝ってよし」と. [5] 押し倒される。
[6] 二丁目の兄貴に. [0] 「ウホッ」と. [6] 刺される。
[7] 片思いの相手に [7] プレゼントを捨てられる。
[8] 風俗嬢に. [8] キスされる。
[9] 幼女に. [9] からかわれる。
[0] 運命の人に. [0] 通報される。
幼女に「愛してるの」とプレゼントを捨てられる
ヤター!!
ツンデレ幼女とクリスマスナイト!!
71 :
名無しになりきれ:2005/12/23(金) 01:53:47
否、これは
「私、プレゼントなんていらない……お兄ちゃんがいれば他に何もいらないもん…テヘッ☆」
という幼女の愛情表現だ…ウラヤマシス(´・ω・`)
>71
なるほど!そういう事だったのかー!!
で…お前は
女子高生に逝ってよしとプレゼントを捨てられる
…カワイソス(´・ω・`)
>前スレ>344
>「あー、何だよ何だよ!待った!はい!タイム!はいタイムはい!」
情けない声を上げながら車から出てきた男を視認して、俺は軽く溜め息を吐く。
その男のことは覚えている、鈴木と再会した場で、いの一番に俺を見て叫び声を上げた男だ。
エサの典型的なその態度・・・気に入らない気に入らない、大層気に入らない。
「なんだ、誰かと思えば・・・単なるエサ、か・・・」
ボソリと呟き、再び失意の溜め息を吐いた。
もう、俺はそのエサへの期待は何も無い。
少年と田中がそのエサにどういう処遇を施そうが俺には興味はない。
俺は再び、軽い溜め息を吐き出すと、明後日の方向を向き、つまらなそうに大きく欠伸をした。
所持品:ベレッタM92F(残弾5) 自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 右腕無し 右頬に大きな裂傷
>48
ペットボトルをぎゅうぎゅう鞄に詰め込みながら、ふとあたしは思った。
そういえば、ホラー映画なんかでは、こういう寄り道する人ってたいてい…
「あ、あはははっ!ま、まさかね〜」
そういいつつも、恐る恐る背後を振り返る。
…うそ。グリーンゾンビ様ご登場?!
キャー!いや―っ!!なんで?!さっきまで誰も居なかったでしょー!!
…内心パニックだったけど、悲鳴を上げなかったのはもしかして大進歩かしら?
なんて馬鹿な事考えてる場合じゃないわ。もうゾンビは目の前まで来てるし。
慌てて吊り下げていた銃を手に取り、引き金を引く。
「―― うそーっ!」
なんで弾出ないの!
あ、もうダメ避け切れない。あたしはこのゾンビに頭からバリバリ齧られるんだわ…。
……と一瞬諦めかけたんだけど、それでも出来るだけ身をかわしてみた。
そしたらなんとゾンビの熱ーい抱擁は頭の上をあっさり空振り。
………背が低くて本当に良かったと、こんなに強く感じたのは初めてだわ。
「それでも大ピンチなんだけどね〜」
ゾンビは入り口付近にあったダンボールの山を崩した。
ここから出たいなら、あたしはあれを退かさないと。
………つまりこのグリーンゾンビを倒さなきゃ、ここから出られないって訳。
ジュッとすぐ脇の床が煙を上げた。ゾンビが口から吐き出すモノは酸か何かかしら?
とにかく距離をとろうと、テーブルの下を潜って反対側へと抜ける。
相手と少しだけ離れたお陰で、少しだけ心に余裕が出来た。
―――― 映画ならこんな時、ヒーローかヒロインが颯爽と登場するのにね。
だけど、コレは現実。世の中そんなに甘くない。
ゾンビはこちらに気づいて、手と植物のツタを伸ばしながらこちらへと近寄ってきた。
頭が冷えたところで、ミスタ・ルイスやお姉様に教わった事を思い出した。
今度はちゃんと安全装置をはずして、連射に切り替える。
あたしはこんな銃なんて持った事ない。撃つのももちろん初めて。
誰にでも『最初』があるっていうけれど…。
川崎さんやお姉さまや、ミスタ・ルイスも、初めてのときはこんな気持ちになったのかしら。
まあこのまま最後にならないとも限らないのだけれど。
死ぬにしても精一杯足掻かないとね。
部屋の中央の机を迂回して、ゾンビがすぐそこまで来ていた。
当たれと強く念じながら、あたしはゆっくりと引き金を引いた。
現在地・状況:25階/ホテルスタッフルーム内。グリーンゾンビをMP5にて射撃
服装:赤いパーティードレス、ルビーネックレス、腕時計。リボン&髪飾り、イヤリング、詰め物、ストッキング
所持品:ライター、ショルダーバック(懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
ナイフガン(5)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(30) 予備弾倉5
自分の状態:崖っぷち
75 :
名無しになりきれ:2005/12/24(土) 00:43:47
>73
母親に 「ウホッ」と プレゼントを捨てられる
親にすらプレゼントを貰えないのかwwww
>74
ヨン様に 「反省しる」と 言われながらオナニー
悲しすぎるぞ>74よwwww
でもヨン様に会えてよかったじゃんwww
>51>54
>「なぁ、本当に自分の立場が解っているのか?K機構でも何でも無いお前さんがここで何をしている?
それに質問された事にはきちんと答えろ。記憶に無いなら思い出させてやっても良いんだぞ?」
「・・・解った。そう怒鳴るな。わしは途中まで料理を運ぶ時に使うエスカレーターを使ったんだ。
いや、エレベーターだったか?あの・・・箱が上がり下がりする・・・」
考え込むふりをするとシノザキを突き飛ばし、マクナブに襲い掛かる。
マクナブの両手に持ったサブマシンガンに抱きつき、それを奪おうとするが銃弾が発射された。
胸から腹にかけて何発か銃弾を受けるとムネヲは目を見開いたまま、動かなくなった・・・
77 :
名無しになりきれ:2005/12/24(土) 01:27:49
( ゚Д゚)< 俺のクリスマスを予言
◇レス番1桁目. ◇時刻の秒2桁目 ◇時刻の秒1桁目
[1] 女子高生に. [1] 「キタ━(゚∀゚)━ !! 」と [1] チンコ引き千切られる。
[2] 初恋の人に. [2] 「必死だなw」と. [2] 泣かれる。
[3] 母親に. [3] 「愛しているの」と [3] 説教される。
[4] ヨン様に. [4] 「反省しる」と. [4] 言われながらオナニー。
[5] 女友達に. [5] 「逝ってよし」と. [5] 押し倒される。
[6] 二丁目の兄貴に. [0] 「ウホッ」と. [6] 刺される。
[7] 片思いの相手に [7] プレゼントを捨てられる。
[8] 風俗嬢に. [8] キスされる。
[9] 幼女に. [9] からかわれる。
[0] 運命の人に. [0] 通報される。
78 :
名無しになりきれ:2005/12/24(土) 03:11:09
>75
女友達に 反省しると プレゼントを捨てられる
このスレ、プレゼント捨てられる事多いな…
>76
二丁目の兄貴に 逝ってよしと 泣かされる
かわいそうだがワロス
>77
片思いの相手に 反省しると からかわれる
クリスマスにしては上出来だぜ
よーっし!この俺様の運命を知れ!!
>79
幼女に 愛してるのと 押し倒される
うらやましいが…おまえ、からだ弱いな…
81 :
名無しになりきれ:2005/12/24(土) 04:27:31
虚弱体質ワロスwwww
>「・・・解った。そう怒鳴るな。わしは途中まで料理を運ぶ時に使うエスカレーターを使ったんだ。
いや、エレベーターだったか?あの・・・箱が上がり下がりする・・・」
「エレベーターだろ、最初のでっと。」
突き飛ばされたシノザキを払いのけると鈴木が襲い掛かってくる。
マクナブは掴まれたMP5を自分の方に一度引き寄せ、そしてMP5毎、鈴木を突き飛ばした。
引っ張ろうと後ろに重心を掛けていた鈴木はバランスを大きく崩し、後ろによろめいた。
素早く太腿に括り付けられたホルスターからシグを抜き、相手の腹に密着させるような格好で撃つ。
強化プラスチック製のレッグホルスターはとても抜きやすく、おまけに保持も抜群だ。
ほぼ一瞬で引き抜かれたシグが鈴木の腹部にめり込み、篭った銃声が聞こえた。
銃声の殆どは鈴木の体に吸収され、サイレンサーを着けての発砲と同じぐらいの銃声が漏れた。
音はせいぜいくしゃみとシャックリの間で、おまけに水っぽい銃声だった。
床に倒れた鈴木を見るマクナブの碧眼に何の感情も映し出していなかった。
「・・・事故だぜ?逃げ出したきゃ逃げても構わんがな。後ろから撃ちはしないし・・・ちょっと失礼。」
2分だけ、とジェスチャーするように指を立てるとガスマスクを顔に当てた。
> 「マクナブ、ちょっとしたごたごたがあったが直ぐに片付いた。
これから其方に向かうから、合流地点を決めておいてくれ」
「無事なら構わんさ。ああ、そうだな。そこから3階に移動できるか?中華料理、いや南米料理屋にで集合だ。折角だからな。」
ガスマスクをそのまま装着するとシノザキに向かい合う。
「さて、そういう事だ。すまんが道案内を頼めるか?くそ、日本語は喋れるんだが・・・漢字は苦手でね。」
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク (外してある)
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(30+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(7)
現在地・状況:1階・噴水前、足元に鈴木の死体。
状況:シノザキに南米料理屋まで案内を頼む。
83 :
名無しになりきれ:2005/12/25(日) 22:36:56
( ゚Д゚)< 俺のクリスマスを予言
◇レス番1桁目. ◇時刻の秒2桁目 ◇時刻の秒1桁目
[1] 女子高生に. [1] 「キタ━(゚∀゚)━ !! 」と [1] チンコ引き千切られる。
[2] 初恋の人に. [2] 「必死だなw」と. [2] 泣かれる。
[3] 母親に. [3] 「愛しているの」と [3] 説教される。
[4] ヨン様に. [4] 「反省しる」と. [4] 言われながらオナニー。
[5] 女友達に. [5] 「逝ってよし」と. [5] 押し倒される。
[6] 二丁目の兄貴に. [0] 「ウホッ」と. [6] 刺される。
[7] 片思いの相手に [7] プレゼントを捨てられる。
[8] 風俗嬢に. [8] キスされる。
[9] 幼女に. [9] からかわれる。
[0] 運命の人に. [0] 通報される。
84 :
ジル・バレンタイン:2005/12/26(月) 01:20:51
sit!弾切れか… どっかにマガジン落ちてないかしら?
85 :
名無しになりきれ:2005/12/26(月) 03:27:40
>84
近所のセブンで見かけたよ
>57
―――― これが、名主?
私は内心で驚きながら、不躾にならない程度に男を観察した。
まるで魚と赤ん坊を足して大きくしたような姿だ。だが驚きと嫌悪感を相手に悟らせるほど子供ではない。
私は黙って領主の言葉に耳を傾けた。
………それにしても非常に耳障りな声だ。
おまけに、口調こそ丁寧なものの、言葉の端々からは彼の傲慢さがにじみ出ていた。
どうやら彼の内面も、外見からうける印象とさして変わりないようだ。
「救ったのは・・・5人ほど。そのうち一人が外の人間です。貴方たちにも治療のお手伝いをして頂こうかと思いましてね。」
私はふと山村さんの事を思い出した。
サナトリウムでも研究所でも姿を見かけなかったが、今どうしているのだろうか。
急に領主が黙り込み、私の姿をしげしげと眺める。居心地悪く私はコートの襟元を合わせた。
悪寒の原因は雨に濡れたからではなく、向けられる視線のせいだろう。
>「美しい方とは知りませんでした。祝言を挙げても良い位ですな。
> 異形の身となった今では並みの男では逃げ出すでしょうが・・・私は構いませんよ。」
この一言で、私の中での名主の位置づけが決まった。
――― 信頼していない相手から化け物呼ばわりされても、今更傷つく必要など無い。
ただ、相手が私をそう扱うならば、私もそれに相応しい扱いをするだけだ。
誠意を持って対応する気など無い。そして――― 引き出せる情報は、多ければ多いほど良い。
求婚めいた言葉には一言も触れず、ただ艶然と笑みを浮かべた。
名主ではなく別の相手だと想像すれば、いくらでも親しげに微笑む事が出来た。
「………感染する心配が無いって具体的にどういうことですの?
私にも分かるように、優しく説明して下さいますわよね?ええと………」
名前など本当はどうでも良いのだが、さも知りたげな視線を向ける。
「あら。私ったら自己紹介がまだでしたわ。でも今更、必要ありませんわよね?」
私はゆっくりとコートを脱ぐと、右腕にかけた。濡れたワンピースが身体に張り付いているが、それは承知の上だ。
「…先程の話ですけれど、外の方まで救われたのですって?…お優しい方なのね。
もし宜しければ、そのときの武勇伝をぜひ私にも聞かせてくださらないかしら?」
>56
急に周囲が慌しくなった気がする。
遠くから学校のチャイムらしきものが聞こえてきた。先程村人が話していた分校からだろうか。
非常に悪い予感がする。だが今は、この男から情報を得る事が先決だ。
「それに治療のお手伝いって仰っても、私は何をすれば良いのかしら?
花井博士ならともかく、門外漢の私など、とても治療のお役には立てそうにありませんわ…」
申し訳無さそうに小首を傾げて、潤んだ目で名主の表情を伺う。
………懐柔するには少々やりすぎだろうか?だが、このくらいあからさまなほうを好むと思ったのだが。
現在地、状況:名主の部屋、名主に質問
87 :
名無しになりきれ:2005/12/26(月) 20:40:03
いy、かんbがえりって馬鹿zたbネーのお前hさ?しねよいきゅそみゃrつおう
88 :
名無しになりきれ:2005/12/26(月) 20:47:07
師ねしねしねしね師ネイsネイsねいsにsねいんしせいんしええいねいsねいしえにえsに
>44
黒人が腕を組み、半ば罵りに近いような質問を投げかけてきた。
普段ならば、傷ついていただろうと思う。
劣等感に呑み込まれ、言い様のない息苦しさを覚え、
家に帰っては白日夢の中へと助けを求めては考えるのを諦めてそのまま眠る。
だが今は、轟くような雨音と風の音に遮られているせいだろうか、何も感じられない。
意識が曖昧なのか、温かな海の底から、陸地の何者かの呟きを聞いているような
釈然としない感覚しか湧かないのだ。
「え、えー…」
黒人の言葉は届かない。その理由も、自分の心情の変化も何だかよく解らない。
「何してたっていいだろ」
回答として成立しているのかは良く解らないが、取り敢えず言ってみた。
俺の知性では太刀打ち出来ない会話なら、あまり長引くことは望まない。
車から出た此処は驚くほどに寒いし、何しろ体が濡れる。
早く車内に戻らないと風邪ひいちゃうのだ。
「俺は研究員じゃないかんな!あ、いやー、でも何も知らねえから!ね!ね!」
年齢:32
性別:男
装備:454カスール(装填数5発)
所持品:ボールペン、古びた新聞の切れ端、『地獄都市から生還せよ!』(田中宗一・著)、現金80万
服装:白衣
現在地・九武村・森林付近の道路
状態: 車から出て手を上げる。
90 :
名無しになりきれ:2005/12/27(火) 03:54:45
( ゚Д゚)< 俺のクリスマスを予言
◇レス番1桁目. ◇時刻の秒2桁目 ◇時刻の秒1桁目
[1] 女子高生に. [1] 「キタ━(゚∀゚)━ !! 」と [1] チンコ引き千切られる。
[2] 初恋の人に. [2] 「必死だなw」と. [2] 泣かれる。
[3] 母親に. [3] 「愛しているの」と [3] 説教される。
[4] ヨン様に. [4] 「反省しる」と. [4] 言われながらオナニー。
[5] 女友達に. [5] 「逝ってよし」と. [5] 押し倒される。
[6] 二丁目の兄貴に. [0] 「ウホッ」と. [6] 刺される。
[7] 片思いの相手に [7] プレゼントを捨てられる。
[8] 風俗嬢に. [8] キスされる。
[9] 幼女に. [9] からかわれる。
[0] 運命の人に. [0] 通報される。
91 :
名無しになりきれ:2005/12/27(火) 04:43:04
PS2のバイオ4って買い?
>44
「悪い、これは昔からの口癖でね……」
黒人は相手が自分より弱いと確信したのか、パトカーに座って尋問を開始する。
こいつはもし向こうが銃でも隠し持っていたらどうするつもりだろう。
>73
ふと怪物のほうを見ると、落ち込んだ様子で何か呟き、欠伸をしている。
「君、少々物を頼まれてくれないかね?あの男の所持品を確認してきて欲しいんだ。
武器を持っているならそれを取り上げてきてくれ」
この怪物は私の指示に従うだろうか。従わないならば私が確認に行かなければ。
>89
「さて、私からもいくつか質問をさせてもらおうか」
両手を挙げた白衣の男が黒人の質問に答えた後、私からも白衣の男に話しかける。
「……まず君の名前を教えてもらおう。それから職業も教えてもらえるとありがたい。
もう一度聞いておくが、本当に研究所の職員ではないんだな?」
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備7発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(3発装填、予備9発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村駐在所付近 パトカー
現在の状況:赤木を発見、銃を向ける
93 :
名無しになりきれ:2005/12/27(火) 22:36:42
>91
微妙な出来だな
94 :
名無しになりきれ:2005/12/27(火) 22:39:27
最近のゲームは…
95 :
ソニクス:2005/12/28(水) 14:52:20
>59
・・・・確かに、微かな塩分とミネラルの香りがしますわ。
これが海の香りというものなのかしら?
彼の話を、半ばうっとりと聞いていた私は、その口から出た以外な人物の名前に眉を動かしてしまいましたわ。
「かさのかいはつぶちょうさま、ですの? パーティーのさいちゅうにデュランしゃちょうにあわただしくはなしかけたかたが、
たしか、そのようなかたがきのかただったかしら?」
少し、足りない口調で言いながら、私は思いを巡らせた。
傘社開発部長、レオナール・クリッペン。
このビルにゾンビ以外のB.O.Wを解き放った張本人ですわ。本当に困った方。
確かハンナさんが追いかけて見失ったとのことですけれど、一体どこに隠れてらっしゃるのかしら?
「その、かいはつぶちょうさんをおたずねになって、このビルにまでいらっしゃったんですの?」
クリッペン様が大の日本贔屓なのは、傘では有名なお話ですわ。
そう、彼は何度もこの国を訪れている。仕事半分、遊び半分で。
大樹さんの故郷の島、何という名前だったかしら?
恐らくは、そこで傘に関係する何かが大樹さんの身に起こった?
・・・・・もう少し、傘のデータベースを覗いておいた方が良かったかしら?
私の見立ての通りに、彼はただの少年ではなかった。
そして私の考えでは、彼は、この計画のイレギュラーとなる可能性を秘めている。
事件? 日本の島で起こった事件? 何でしょう? 確かそのようなことがデータベースの中に・・・・。
「タイキさん、エンブレムをあつめたいのでしょう? 45かいでは、そこのかどをまがったすみのへやがあやしいようにみうけられましたわ」
何の障害もなく辿り着いた45階、私は大樹さんの前に出て、閉じた扇を持った右手で真っ直ぐに先を示した。
・・・・・これから、彼をどうしてさしあげましょうか?
96 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 15:41:14
( ゚Д゚)< 俺のクリスマスを予言
◇レス番1桁目. ◇時刻の秒2桁目 ◇時刻の秒1桁目
[1] 女子高生に. [1] 「キタ━(゚∀゚)━ !! 」と [1] チンコ引き千切られる。
[2] 初恋の人に. [2] 「必死だなw」と. [2] 泣かれる。
[3] 母親に. [3] 「愛しているの」と [3] 説教される。
[4] ヨン様に. [4] 「反省しる」と. [4] 言われながらオナニー。
[5] 女友達に. [5] 「逝ってよし」と. [5] 押し倒される。
[6] 二丁目の兄貴に. [0] 「ウホッ」と. [6] 刺される。
[7] 片思いの相手に [7] プレゼントを捨てられる。
[8] 風俗嬢に. [8] キスされる。
[9] 幼女に. [9] からかわれる。
[0] 運命の人に. [0] 通報される。
( ゚Д゚)< 俺のクリスマスを予言
◇レス番1桁目. ◇時刻の秒2桁目 ◇時刻の秒1桁目
[1] 女子高生に. [1] 「キタ━(゚∀゚)━ !! 」と [1] チンコ引き千切られる。
[2] 初恋の人に. [2] 「必死だなw」と. [2] 泣かれる。
[3] 母親に. [3] 「愛しているの」と [3] 説教される。
[4] ヨン様に. [4] 「反省しる」と. [4] 言われながらオナニー。
[5] 女友達に. [5] 「逝ってよし」と. [5] 押し倒される。
[6] 二丁目の兄貴に. [0] 「ウホッ」と. [6] 刺される。
[7] 片思いの相手に [7] プレゼントを捨てられる。
[8] 風俗嬢に. [8] キスされる。
[9] 幼女に. [9] からかわれる。
[0] 運命の人に. [0] 通報される。
97 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 19:14:53
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└━┷┴━━╂┘ └╋━┘ 馬鹿にはできないコピペです
┌╋┐ ┌╋┐
┃└╋╋━━╋╋┘┃ 3つの文章の始まりを揃えてコピペしてみやがれ
┃ ┃┃ ┃┃ ┃
└━┘┘ └└━┘ 出来ないだろうがな、よーく見やがれ
98 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 19:15:30
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└━┷┴━━╂┘ └╋━┘ 馬鹿にはできないコピペです
┌╋┐ ┌╋┐
┃└╋╋━━╋╋┘┃ 3つの文章の始まりを揃えてコピペしてみやがれ
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└━┘┘ └└━┘ 出来ないだろうがな、よーく見やがれ
99 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 19:40:12
______ ______
r' ,v^v^v^v^v^il / ヽ
l / jニニコ iニニ!. / ジ き ぼ l
i~^' fエ:エi fエエ)Fi ! ャ れ く l
ヽr > V ! イ い は l
l !ー―‐r l <. ア な l
__,.r-‐人 `ー―' ノ_ ヽ ン /
ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i \_ _ノ
ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \  ̄ ̄ ̄ ̄
ヾV / ! /.入
100 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 19:41:20
げと?
101 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 19:44:31
おめ
>92 89
>「君、少々物を頼まれてくれないかね?あの男の所持品を確認してきて欲しいんだ。
武器を持っているならそれを取り上げてきてくれ」
まったく予想外の言葉に、俺は欠伸をしたままの姿勢で固まった。
・・・・・・なに?・・・コイツは、田中は今・・・なんて言ったんだ?
俺の聞き間違い出ないのなら、頼み、だと?
なんの躊躇いも無く、なんの遠慮も無く、この人外に・・・頼み事?
口が大きく笑みの形に歪んだ。裂け広がっていた裂傷部がさらに裂け広がり鮮血を撒き散らす。
コイツは・・・まったくと言っていいほど俺を同等に扱っている。恐怖とかそんなのは一切無い。
意識しているのか、それともしていないのかよくわからんが・・・そんなことはどうでもいい。
素晴らしい・・・否、素晴らしすぎる。とてもとても、本当に・・・震えるほどに素晴らしい。
ゾクゾクとした快感が背中を駆け巡っているのを悟られないように、俺は田中の言葉に応えた。
「・・・いいよ、構わない。アンタの『頼み事』・・・引き受けよう。
ただし・・・俺なりのやり方で、だけどな」
俺はゆっくりとエサの方に視線を向ける。
「聞いてたかい、所持品検査だ。・・・俺がたどり着くまでにお前の持っている所持品の全てを地面にブチ撒けろ。
お前に許されるのはこちらの質問に答えながら、所持品を地面にブチ撒けることだけ。
拒否すれば殺す、変な素振りを見せても殺す、逃げても殺す、叫んでも殺す、泣いても殺す、笑っても殺す。
攻撃したなら問答無用で殺す、生きているのを後悔するほどの激痛と恥辱を与えて殺す。
理解したのならさっさと所持品を地面にブチ撒けな。でないと汚いエサの汚い臓物が汚い地面と汚いキスをすることになるぞ?」
俺はその台詞を言い切り、ゆっくりとした足取りでエサに向かって歩き始めた。
所持品:ベレッタM92F(残弾5) 自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 右腕無し 右頬に大きな裂傷 ゆっくりと赤木に歩み寄る。
103 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 23:07:03
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└━┷┴━━╂┘ └╋━┘ 馬鹿にはできないコピペです
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┃└╋╋━━╋╋┘┃ 3つの文章の始まりを揃えてコピペしてみやがれ
┃ ┃┃ ┃┃ ┃
└━┘┘ └└━┘ 出来ないだろうがな、よーく見やがれ
>前スレ329
米屋の老人の背中に身を預け、そのままゆさゆさと運ばれる。
彼の言うとおり私は軽いので、そのゆさゆさに何度も体が上下を繰り返して、酔いがまわってくる。
「すまないねー」
がらんどうな体内で貴重な血肉の粒が、カラカラ転がるような奇妙な感覚。
何処と無く呆けている頭の片隅で、私は後尾より流れてくる永田さんと桂木さんの会話を耳にしていた。
女子供を避難させる為の場所は、予想通り設けられていたが名主の家ではなかった。
どこかの分校の中らしいが私には見当が付かない。
此処の屋敷との地理的な関係も、実はよくわからない。
余りにも離れていることはないと思うが、あまり孤立した場所に女性と子供を取り残しているのが現状なら、
それも危険なのではないか、と思う。
誰かを守ろうとする精神とは、常に自分の身を自分から、その者の傍に控えさせようというものだからだ。
「ところで……ええと、ですな」
米屋の老人に言葉を掛けようとしたが、それは叶わなかった。
彼の名前をまだ知らないからだ。今になって、明確な呼び名の有無によって会話に影響がでるのは学生のとき以来だ。
ちょっとした事で困れば、すぐに仏頂面になる私の心中を背中越しに察してくれたのか、
老人は本名を告げ、弱く笑った。
「ああ、申し訳ない。ところでお聞きしたいのですが――分校の場所というのは」
研究所から外へ出ることは殆どなかった。日光も風も浴びない生活を続けてきた。
清潔ではあるが無菌室のような、味気ない場所にしか居場所はなかったし、今思えば人間らしくもなかった。
だから村の地理に関しては、私は何も知らされていなかったのだ。
彼は一通り私に説明し終わった後、再び笑った。
老人だとしても、まだまだ健康的なように感じられた。
105 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 23:14:23
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└━┷┴━━╂┘ └╋━┘ 馬鹿にはできないコピペです
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┃└╋╋━━╋╋┘┃ 3つの文章の始まりを揃えてコピペしてみやがれ
┃ ┃┃ ┃┃ ┃
└━┘┘ └└━┘ 出来ないだろうがな、よーく見やがれ
>57 >86
この事は未だ誰からも説明がないのだが、赤木慎作はどうしたのだろうか。
奴のことだから、臆病にも、あてもなく逃げ出したのだろうか。
桂木さんに尋ねられる状態が、どうにも訪れなかったので、「もうし……」
と手を伸ばしたのだが、やはり今度も邪魔が入った。
「……」
奇妙な形の影が現れ、影の主がうっすらと笑みを浮かべたのだ。
すぐに、これが名主か、と察しはついた。
達磨のように起伏した胴と、同様に赤みを帯びている肌。
機能を果たしていないようにも思える、短すぎる手足は既に醜悪さを纏っていた。
だらしなく開かれた唇からは涎が滴っている。
>「救ったのは・・・5人ほど。そのうち一人が外の人間です。貴方たちにも治療のお手伝いをして頂こうかと思いましてね。」
米屋の老人の背中からは、何も感じなかった。
彼らはこの名主をどう思っているのだろうか。ただ無感情に、上手い接し方をしているのか。
>「美しい方とは知りませんでした。祝言を挙げても良い位ですな。
異形の身となった今では並みの男では逃げ出すでしょうが・・・私は構いませんよ。」
「……」
怪物ならば一概に凶悪とも言えないし、人間ならば人間の心を持っていると、
これもまた一概に言えるものではない。
少なくともこの名主、彼の持つ闇は人間であった頃からのものだろう。
年齢:57
性別:男
所持品:なし
服装:汚れた白衣、老眼鏡
現在地・名主の部屋内
状態:名主と桂木の会話を聞いている
107 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 23:17:05
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└━┷┴━━╂┘ └╋━┘ 馬鹿にはできないコピペです
┌╋┐ ┌╋┐
┃└╋╋━━╋╋┘┃ 3つの文章の始まりを揃えてコピペしてみやがれ
┃ ┃┃ ┃┃ ┃
└━┘┘ └└━┘ 出来ないだろうがな、よーく見やがれ
108 :
名無しになりきれ:2005/12/28(水) 23:23:50
〃∩∧_∧
⊂⌒( ・ω・) はいはい、おわりおわり
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
∧_∧
⊂(#・д・) おわりって言ってんだろ!!
/ ノ∪
し―-J |l| |
人ペシッ!!
>54>55>76>82
ガスマスクの男はルイスと名乗った。
>「ま、予想外の状況でもあるがね。バイオハザードの発生は本当に予想外だった。
> それにデュランなら射殺されたはずだ。・・・死体を見ていないから確証は無いがね。
> 俺たちは・・・孤立している。状況は最悪だよ。」
そういって、今このビルを取り巻く状況を説明しだす。なるほど、こいつらの手並みもそうだが、
デュランのそれも相当なものらしい。死ぬならみんな道連れにということか、あるいは・・・。
>「K機構、暗殺されたと言われる小泉元総理が指揮する反乱自衛軍が政権の奪還をする予定だがどうなる事やら。
> アライアランスにしてみれば余計な問題が増えただけだからな。」
アライアランス・・・。週刊誌で見たことがある名だ。傘社内部に存在する半傘社勢力。
道義的な面で反対してるのか権力闘争の一環なのかは知らんが、実在はしているらしい。
大手新聞やテレビなど目立つメディアより、中小メディアの方が真実に近いことが多いと言うのは、
いつになってもあまり変わらないようだ。・・・連載の企画持ち込んだら新聞社には軒並み断られたしなぁ。
>「なんにしろ状況は最悪だよ。脱出は不可能、中にはゾンビがうじゃうじゃ居やがる。
> 自力で脱出しようとするなら、プレートを回収するしかないのかもしれんな。」
「へたすりゃ14時間待つ方が安全かもな」
ポツリとつぶやいた一言は俺以外の耳に届いたかどうか。
細くため息が漏れた。好奇心は猫を殺すと言うが、人だって殺せるのは何度も証明されてきたことだ。
(大人しくしてりゃよかったなぁ、まったく)
そんなことを考えていると急に足が床から離れた。
「あ?」
と声を上げる間にマクナブが急速に近づいてくる。次の瞬間には床に転げていた。さらに次の瞬間、
鈴木議員に後ろから突き飛ばされたのだと理解したのと同時に圧縮された空気が弾けるような音が数度響いた。
サイレンサー付きの拳銃の銃声だ。鈴木が床へ倒れこむ。
>「・・・事故だぜ?逃げ出したきゃ逃げても構わんがな。後ろから撃ちはしないし・・・ちょっと失礼。」
「・・・あてがありゃそうしてるさ」
無線でやり取りするルイスに声を投げかけながら立ち上がる。通信の相手は仲間のようだ。
俺がいたレストランで合流するらしい。さて、何人生き残っているのだろうか。
(セオリー通りなら多くて3人、多分1人だろうな)
ガスマスクを被りなおしたルイスがこちらを向く。
>「さて、そういう事だ。すまんが道案内を頼めるか?くそ、日本語は喋れるんだが・・・漢字は苦手でね。」
「OK、とりあえず3階だ」
ルイスを促してとりあえず階段へ向かう。この状況でのエレベーターはちょっとしたトラウマだ。
所持品:携帯電話、ナイフ(スパイダルコ てんとう虫)、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器)、
財布、火炎瓶×2
現在地:スペンサービル1階 階段
>57
「あら。私ったら自己紹介がまだでしたわ。でも今更、必要ありませんわよね?」
コートを脱いだ桂木の姿に反応するかのように名主の股間の辺りが動いた。
ぴっちりと張り付いたワンピースから体のラインが見て取れる。
桜木の体に視線を這わす。
>「…先程の話ですけれど、外の方まで救われたのですって?…お優しい方なのね。
もし宜しければ、そのときの武勇伝をぜひ私にも聞かせてくださらないかしら?」
「そのような事をわざわざ説明する必要はないでしょう。ただ単に血を分けただけの事にすぎません。
彼の利害と私の利害が一致しただけに過ぎません・・・もし彼の目論見が成功した暁には貴方も知ることになる。」
名主自身、喋りたくて仕方が無いのだが自分の英雄的行為を話す事は見苦しいという考えに染まっていた。
喋りたいという衝動を堪え、自分を大きく見せる事に成功したと思った名主が愉快そうに笑う。
しかし突然、腹の辺りを押さえて叫びだした。
「・・・ぐぅ、ぐっえ、ぐっえぇぇ。あの男・・・潰してやる・・・潰してやるぞ・・・」
客人の前で悪態をついたことに気がついた名主は顔を歪めた。
「・・・申し訳ない。体調があまり優れないのです。さて、治療ですが簡単な事です。
貴方にはまず、私の仔を孕んで頂きたい。新たな血が、新たな力が我々には必要なのですよ。」
この女が母に相応しくなかろうと、そうでなかろうと名主にはどうでも良かった。
おそらく、母としてはもう一人の女の方が相応しかろう。
だが、名主にとってはあの気の強そうな看護婦よりも女としての価値は目の前の桂木の方が高い。
「・・・取り合えずこの女を座敷牢まで連れて行きなさい。化粧と服の替えを与えて置くように。」
名主がそういうと米屋と畳屋が立ち上がり桂木を外に出すように促す。
部屋から出て行く桂木の後姿を見守り、これから始まる事を考え、唇を禍々しく歪ませた。
>106
「・・・さて、貴方に残って頂いたのは他でもありません。」
「貴方は学者だ。もしかしたら、私自身を救えるかもしれない。」
その場で和服を脱ぎ始める。
カサカサに荒れた肌と奇妙な赤みのある弛んだ体が花井の前に晒された。
その腹部には3箇所、血が浮き出ている。
丁度、鈴木が銃弾を受けた場所と一緒だった。
「ああ・・・此処ではないのです。もっと下なのです・・・」
恥じ入るかのように名主が言う。
足と足の付け根の部分には本来あるべきものが失われていた。
「・・・私は永遠の命を得ましたが、その代償は大きかったのです。男として生きる事が出来なくなってしまった。
貴方のような高名な方なら、或いは私を救ってくれるかもしれない。」
泣くのを必死に堪えるように名主が呟いた。
そしてそのままその場に崩れ落ちると泣き出した。
>巨漢の老人
「だったら、赤坂に装備を返して遣ってくれ。こいつは優秀な観測手だ。
こいつがいなければ、私の狙撃に確実を期す事はできないがね…」
名主とは、あの資料に載っていた男の事だろうか。
尤も、詳細な資料は得られなかったようで、自分は名主について目の前の老人ほど知らないが。
「狙撃をして欲しいのならばこの屋敷の詳細な見取り図と最良の狙撃陣地を教えてくれ。
事態は急を要するんだろ?ならば此方で陣地を評定している暇は無い」
目の前の老人が此方が提示した条件を呑むかどうかで今後の計画が変ってくる。
しかし、彼は敵であるにも関わらず、此方に協力を要請してきた。
それほどまでに彼らの状況は切迫しているのだろう。ならば条件は必ず呑むはずだ。
装備:戦闘服、88式鉄帽、NBG、ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、防弾フェイスガード、フェイスマスク
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×7(一つは10連))、アッパーポーチ(.338LapuaMag×73)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、L96(3)
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、FAL弾倉、バラ弾薬×30、ファーストエイドキット、バイポッド)」
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×21、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(10)、消音器、12連弾倉×2」、G3A4(14)+マスターキー(2)
現在地/状況:豪邸/老人と会話
>109
>「へたすりゃ14時間待つ方が安全かもな」
「微妙な所だな。デカい黒人ねーちゃんが虐殺をしてくれたお陰でゾンビの数自体は多くは無いかもしれん。
ま、こっちにも事情があるんでね。」
シノザキの吐いた溜め息にマスク越しに笑いかける。
>「OK、とりあえず3階だ」
「そうと決まればさっさと移動しよう。」
シノザキの後ろについて階段へと向かう。
所々障害物でで封鎖されているものの階段その物にバリケードは施されていなかった。
作った連中はどこに立て篭もろうとしたのだろうか?
「鈴木に関して聞きたい事がある。」
シノザキの背中に声を掛ける。
「政治家の方じゃない。あんたが一緒に行動した方の鈴木だ。」
振り返ったシノザキに肩を竦めて見せる。
「今回の突入作戦もあの男の立案でね。幾つか変更点は合ったがな。」
鈴木の――小川の立てたプランの場合、ヘビーマシンガン、アサルトライフル、グレネードランチャーといった
暗殺作戦の規模を超えた重武装の隊員による強襲作戦だった。
当初のプランである火力と速度に任せた正面攻撃は、政治的な理由によって破棄され、変わりにSMGと拳銃、メデューサ・ハンターを
持ち込む結果となり、こうしてクロノスシリーズに怯えながら移動する羽目になった。
小川はあの黒人女、クロノスシリーズについて何かを知っていたのか?
そして口止めされた代わりに重武装のプランを練ったのか?
「あの男とはそれなりに古い知り合いだった。ここ暫く会っていないんだ。
良かったらあの男がどうしていたかを聞かせて欲しい。」
溜め息混じりにマクナブが呟いた。
「少し位、あいつについて教えてやれるかも知れんしな。少し位、あいつの事を知っている人間が居てくれた方が良いだろうよ。」
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク (外してある)
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(30+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(7)
現在地・状況:スペンサービル、1階、階段
>89
白衣の男は私の顔を見ながら困惑した表情を見せる
何がなんだか分からない、そんな顔だ
>「何してたっていいだろ」
「…」(-.-)y-〜
言いたくない…か
まぁ…私にそれを咎める権利は無いな…
>「俺は研究員じゃないかんな!あ、いやー、でも何も知らねえから!ね!ね!」
「そうか…」 格好からして研究員だと思ったんだが…役に立たんな…
>92 >102
>「君、少々物を頼まれてくれないかね?あの男の所持品を確認してきて欲しいんだ。
>武器を持っているならそれを取り上げてきてくれ」
おっ、死亡フラグは解除だな。おめでdっと…
と、いつまでも引っ張るべきネタではないな…
私に出来る事は今のところは無いな…高みの見物とするか…
ゾクリ、と、まるで背中に凍りついた蛆虫が這うような感覚が走った
笑ってる…! 色男は自分の顔を台無しにしている傷を更に不快で湿った音を立てながら拡張していた…
「…痛く無いのかあんた…」 というか見ているこっちが痛くなるぜ…
>「聞いてたかい、所持品検査だ。・・・俺がたどり着くまでにお前の持っている所持品の全てを地面にブチ撒けろ。
>理解したのならさっさと所持品を地面にブチ撒けな。でないと汚いエサの汚い臓物が汚い地面と汚いキスをすることになるぞ?」
「…」
兄さん、一刻も早くこの人の言う事は聞いた方がいいぜ…?
私もできるなら食欲が無くなる映像は見たくは無い
状況:パトカーに腰掛 様子を見る
シャファンは一人、隠された地下道を歩いていた。
髪はすっかり乾き、服に染み込んだ噴水の水も床を濡らすほどではなくなっていた。
結構な時間が経った。
最初に出くわした人型昆虫は、ここに仕掛けられた数多くの罠の一つに過ぎなかったのだ。
「んっ」
壁にある石像の口から発射された銃弾を前屈みになって避けながら、シャファンは小さく欠伸をする。
「・・・・つまんない」
楽しめたのも最初だけ、特に神経を磨り減らしているというわけでもないが、長く続く単調な道行きにシャファンは飽き飽きしていた。
冷酷かつ残忍な一面を持ってはいるが、彼女はまだまだ子供である。さらにいうと生来から根気のある性質ではない。
おまけに自信過剰である。
「よ〜し!」
そんなシャファンはついに慎重に行くことをやめ、身を低くして走り出した。
風を切って、暗い地下道を進む。
跳んで転がり起き上がり、時には蛇行し壁に足をつける。
襲い来る数々の悪意ある罠を持ち前の勘と身体能力だけでかわし、かわして、ひた走る。
「ほんと長かったわねぇ〜」
ようやく、ゴールが見えてきた。
巨大な、通路一杯の大きさがある両開きの金属製の扉が、この地下道の終点であった。
「・・・・まさか、この先もず〜っと同じ地下道ってこたないわよねぇ〜?」
尽きることなく文句を垂れつつも、扉にぴったりと張り付くようにして調べるシャファン。
真ん中に縦に走った継ぎ目はあるが、取っ手がない。さらにさらに鍵穴もない。
「・・・・ちょっと〜ふざけないでよぉ〜」
堪忍袋が内圧で限界を迎えそうになって、ようやく扉の仕掛けを発見する。
右隅の装飾がスライドして、その中身を見せたのだ。
「・・・・・・・・・」
中から出てきたのは16インチの液晶モニターとキーボード、それによくわからない機械だった。多分何かのセンサーだろう。
モニターには扉の開閉コードを催促する文字が映し出され、点滅しながら来訪者の入力を待っていた。
お手上げ、である。
「わかるかあああああああ!」
がつんと分厚い扉にソバットを叩き込むシャファン、一発では気が済まなかったので立て続けに蹴りを入れる。
「もしもしもしもし!? 聞こえますか〜? 誰かいませんか〜? 返事しろ○○○○○○!!」
センサーに平手をくらわせながら、乱暴に呼びかける。マイクくらいついてるだろう。なかったら困る。
「あたしシャファ〜ン、まだ十歳なの〜。なんにもわかんなぁ〜い。優しい誰か開閉コードおせぇて〜」
終いには頭の悪そうな媚びを売り始める。・・・・・反応なし。
シャファンは大きくため息をついて、その場に座り込んだ。
・・・・これからどうしようか?
所持品:鈍鮫x左右(右の水鉄砲残り三発)、半袖ジャージにスパッツ姿
現在地・状況:スペンサービル、隠された地下道の終点、巨大な扉の前で立ち往生。
状態:胸に三条の浅い傷、服は生乾き
>111
>「だったら、赤坂に装備を返して遣ってくれ。こいつは優秀な観測手だ。
こいつがいなければ、私の狙撃に確実を期す事はできないがね…」
永田が短く呻いた。
「難しい話だ。頭をしこたま殴られた男にまともな観測が出来ると思えんからな。
視神経がいかれている可能性もあるぞ?まぁ良かろう。ただし、狙撃の場所はワシが決める。
どうせ確実に狙える場所は限られているからな。」
永田が頭を振るとゆっくりと後ずさりをした。
「今から・・・そうじゃな。30分後に裏手の地蔵で落ち合おう。それでどうじゃ?
その前にそっちの若いのには治療を受けさせるのはどうだ?
名主の息のかかっていない医者がいるしのう。」
そのまま老人は雑賀の返事を待った。
>60
駆け寄ってくる老人たちを見て中年男性が目を丸くした。
「大宮んとこの爺様はねぇか。怪我ぁなかったけ?」
「おい!金田んとこのじっさまもいんじゃねぇか。」
急いで中へ入るように急かすと安堵の溜め息を漏らす村人達。
「無事で良かったなぁ。奥に暖取れっところがあるからよ。入ってくろ。」
何の警戒も抱かぬまま、老人たちを校舎の奥へと案内しようとしてた。
状況:分校の玄関
「・・・・・そう、じゃあその旧日本軍の研究施設だかが怪しいのね」
オズウェル坊やはほんとに面倒なことをしてくれたわ。アレをわざわざそんなど田舎の片隅に追いやるだなんて。
まあ、御しきれない上に始末するのもはばかられるってんだから、他の手もなかったんでしょうけどね。
「うん、村を包囲してる自衛隊の規模は? ・・・・・そうね〜。アンタも行くの? 行かない? じゃあ、あの二人だけでいいわ」
二人とも軍隊相手にしか使えないような融通の利かない体の持ち主だ。
野外で思いっきり暴れてもらわなくっちゃね〜。
「ああ、私がこっから指示出すから心配しないで。どの道、オヴィディウスに言うこと聞かせるのは私じゃなきゃ無理だし、アンタもその方が気が楽なんじゃない? ん〜?」
無線機からは何やらモゴモゴとした太い声しか聞こえてこない。
・・・・ちょっと堅物に育てすぎたかしら?
五十過ぎて気の利いた返事の一つもできないだなんて、そんなだからホモ野郎だなんて陰口叩かれるのよ。お婆ちゃん悲しいわ、まったく。
「そんじゃ、そっちは任せたわよ。デュランの言うことしっかり聞いて頑張ってね〜」
今度の返事は威勢がいい。まあ、悪くても困るんだけど。
・・・・向こうのことは、任せるしかないわよね。
ずず〜っとカップ麺を啜りながら無線機のスイッチを切り替えて、次なる馬鹿に指示を与える。
・・・・この豚骨スープ、ちょっと臭うわね。ほんとに業界ナンバーワン?
あ、繋がった。
「は〜いもしもしオヴィ〜? 私よ私、私っつったらわたしよ。そう、女王ネヘレニア。・・・・じゃなくって。
誰よそれは? はいはい、今度買ってあげるからちょっとスピード落としなさい。風がうるさくて何も聞こえないわ。
前に話したミッションを実行してもらう時がきたわよ。そう、天国に突撃して大天使ガブリエルのパンツを・・・・盗ってこなくていいから、今すぐ日本に向かいなさい。
ビッグサイトじゃなくて九武村よ。わかってるわね? はあ? 徳川埋蔵金って何年前の話よ。
今回はそれじゃなくって、村の地下にある御神体を持ってきてほしいのよ。
そう、湖を割ってのしのしと・・・・・そんな昔の映画は関係ないから、村を包囲してる自衛隊を適当に蹴散らしちゃってね。
うん、超級覇王電影弾でもサイコクラッシャーでもV-MAXでも何でもいいからとにかくお願いね。
上手く用事を済ませて帰ってきたら、アンタの好物いくらでもあげるから。
・・・・・は? ドラ焼き? チーズバーガー? メロンパン? そんなの前から好きだった?
まあ、何でもいいわ。マタタビとワタパチを五百キロずつ用意しておくから行ってきなさい。
・・・・・・・こら、ご褒美聞いただけで失神しないの!」
よし、これであの子は間違いなく九武村へと向かうだろう。・・・・多分ね。
>114
あら、ビル内から通信が入ってるわ。誰かしら?
点灯するランプの下のスイッチを押して、無線を館内通信に切り替える。
聞こえてきたのは、大ホールでナイフ投げを興じあった少女の、可愛らしい下品な叫びだった。
・・・・なんとまあ、これでシャファンを名乗ってるんだから、世の中いい加減よね〜。
「は〜い、優しい優しいギリスお婆ちゃんよ〜。どうぞ〜」
丁度暇だったので、からかい半分に返事をしてやる。
扉の開閉コードは、確かローズちゃんが知っていたはず。ビルの中にもヒントか何かあったかしら?
まあいいわ。お互い身動きできない状況みたいだし、話し相手は誰でもいいわよね。
現在地・状況:スペンサービル55階、司令室。無線でシャファンに話しかける。
>105 >110
>「そのような事をわざわざ説明する必要はないでしょう。ただ単に血を分けただけの事にすぎません。
> 彼の利害と私の利害が一致しただけに過ぎません・・・もし彼の目論見が成功した暁には貴方も知ることになる。」
もう少し口が軽いとなお良かったのだが、収穫はあった。
名主自身が人外の者であることと、血を与えることによって仲間を増やすことだ。
だが名主自身も、そのお仲間もどういう能力を秘めているのかは未知数だ。
花井博士は、黙って私たちのやり取りに耳を傾けている。
もう少し聞き出そうと口を開きかけたとき、くらりと視界が回った。
寒くてたまらないのに、じわりと背に冷や汗が浮く。――まただわ…どうしてこんな時に…!
突然叫び始めた名主は、私の変調に気づいていないようだった。私は俯き、どうにか『発作』をやり過ごそうと足掻いていた。
たが、そのまま直ぐ気を失ったほうが幸せだったのかもしれない。
>「・・・申し訳ない。体調があまり優れないのです。さて、治療ですが簡単な事です。
> 貴方にはまず、私の仔を孕んで頂きたい。新たな血が、新たな力が我々には必要なのですよ。」
予想外の言葉に呆然とした。そんな私にニヤリと名主が笑いかける。さあっと全身に鳥肌が立った。
「残念…ですけれど、この村にそんな時間は…」
残されていない、と告げようとして叶わない。限界だった。
がくりと膝が折れた私を、横合いから誰かが支えた。名主の申し出に、貧血でも起こしたと思われたかもしれない。
>「・・・取り合えずこの女を座敷牢まで連れて行きなさい。化粧と服の替えを与えて置くように。」
冗談ではありませんわ、と内心で毒づく。だが視界は暗くなり、名主の声が急に遠ざかっていった。
――――このままでは座敷牢に繋がれて、あの男の慰み者になってしまう。
「私を逃がして。それが出来ないのならいっそ殺して…これ以上…誰かに…利用されたく…な…」
意識を手放す直前そう口にしたつもりだが、私を支えた人間の耳に届いたかどうかはわからない。
目を開けると、蔵らしき壁が目に入った。
眩暈はだいぶ治まったが、体全体が揺れている。おそらくは誰かに運ばれているのだろう。
「………自分で歩きますわ」
自分でも驚くほど力の無い声だった。回復にはもう少し時間が必要なようだ。
「もうすぐこの村は、賠尾市や等訓市と同じ運命を辿る……」
さっき名主に話せなかった話の続きだ。呪詛めいた言葉に、私を運んでいる誰かの足が止まった。
現在地、状況:蔵の扉付近。自衛官から聞いた除染作業の事を、館の人間に話す。
状態:眩暈、強い倦怠感
119 :
名無しになりきれ:2005/12/31(土) 04:48:56
〃∩∧_∧
⊂⌒( ・ω・) はいはい、おわりおわり
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
∧_∧
⊂(#・д・) おわりって言ってんだろ!!
/ ノ∪
し―-J |l| |
人ペシッ!!
しっかし
感情が先走るばかりで、舌が馬鹿な方向にばかり向かう。
いつもの調子なのだが、こんな時まで口下手なのでは冗談抜きで命取りになるだろう。
ていうか尋問めいた状況には反吐が出る思いだ。
俺は慌てふためくことも許されないし、不審だと勘繰られるようなことも出来ない。
危険な状況に固定されてしまっているのだ。
「あ、いや……職員なんだけど……」
無理やりに頭を機能させようとして、失敗したらしく、
その反動によって脳味噌が真っ白の闇に染められる。
「でも、何も有益な情報は持っていませんね……」
今はただ、心が重いだけだ。
>102
>「お前に許されるのはこちらの質問に答えながら、所持品を地面にブチ撒けることだけ。
〜理解したのならさっさと所持品を地面にブチ撒けな。
でないと汚いエサの汚い臓物が汚い地面と汚いキスをすることになるぞ?」
雨粒ひとつひとつ勢いよく裂いて、俺の耳まで至ったような鋭い声が聞こえ、
俺はその方向を確認して後ずさった。
異端な奴が、巨大な左腕と体中にひらいた傷口を揺らめかせて近づいてくる。
「……はは。は」
赤木は口をパクパクさせた。
あのバケモノは、どこかで見覚えがあるのだが思い出せない。
思考回路に異物でも詰まったかの様に、無理に記憶を辿ろうとすると
耐え難い苦痛と不快を感じるのだ。
今も思い出そうとしたが、再度、失敗の反動が脳味噌を直撃した。
口がパクパクした。「……ぁぁぁ」
気持ち悪いほどに衝撃を受けて、視界がぐらつく。
別に記憶喪失なんたらになった覚えはないし、そうこうしてる内に、バケモノとの距離は縮まっていく。
俺はすかさず要求に応えた。
端からすれば滑稽な目つきをバケモノに送りつつ、白衣を脱ぎ捨てる。
そして、その際に取り出した札束を、誇らしげにかざす。
これはまだ数えてはいないが、相当な額の金額の筈だ。この分厚さが説き明かしている。
「え、えーとだ。俺は丸腰だし、情報も持ってないぞ!度胸もないぞ!だが金はあるぞ!」
苦肉の策であった。武器を手放せば、このバケモノは確実に俺を殺しにくる。
だが人語を喋る知性もあるわけだ。傍には本物の人間もいるのだし、この手は通用するだろう。
「俺には目的も糞もないし、これは!この通りやるから!見逃せ」
そこまで言い掛け、突如として息が詰まった。
「うぷっ……」
そのまま地面に膝をつき、泥に浸った足を嫌悪したが、再度来た苦しさにあらゆる思考が吹き飛び、
目を見開いて悶えた。
「……ぐええぇええ」
いつの間にか口を手で押さえ、そこに血液の臭いを感じていた。
寒い性なのか、血液には、その独特の温もりを感じることは出来なかった。
泥をビタビタと散らせて、足が暴れまわる。
年齢:32
性別:男
装備:454カスール(装填数5発)
所持品:ボールペン、古びた新聞の切れ端、『地獄都市から生還せよ!』(田中宗一・著)、現金80万
服装:白衣
現在地・九武村・森林付近の道路
状態: ユダの要求を承諾するが、ウィルスの影響から苦しみ始める。
121 :
名無しになりきれ:2005/12/31(土) 15:14:25
(#・ω・) オワンネーノ?
>95
そうか、やっぱり来てやがったのか。
「・・・・ああ、ちょっと用があってな。直接顔を見たことはねえんだけど、聞きたいことあるんだ」
言ってやりたいこともある。
しかし、事件の発生場所にいたってんじゃあ生きてるかどうかもわかんねえな。
プレートを取るついでに生死の方も確かめておくか。
ソニクスと出会ってからの階段では、特に何に襲われるということもなく、意外なほどにあっさりと最初の目的地である四十五階に辿り着くことができた。
この階のどこかの部屋にあるんだよな? 何とかって名前のプレートが。
「・・・・・」
ソニクスが余裕たっぷりの仕草で、怪しい部屋とやらの位置を指し示してくる。
怪しいっつってもな・・・・こんなでかいビルの広いフロアの一つの部屋を疑う余裕なんてあるのか?
今更言うのもなんだが、この子は変だ。
こんな時だってのに妙に活き活きとしていて、それでいて少しも怖がってない。
・・・・気をつけなくちゃいけねえかもな。
まあ、どんなに怪しくても他に当てがないんだから、それに従うしかないわけだ。
俺はソニクスに言われた通りに正面の角を右に曲がって真っ直ぐ進んだ。
「・・・・・?」
突き当たりの部屋が見えたところで、立ち止まる。
何だ? ドアが歪んで壁一面にヒビが入ってるぞあの部屋。中で爆発で起こったのか?
確かに、これは誰が見ても怪しい。
ソニクスじゃなくても、通りがかりにチラっと見ただけで忘れられようもないだろう。
しかしこれ、どうやって中に入るんだ?
とりあえずドアを蹴飛ばしてみるか。
>114>117
・・・・駄目だな。すっかり変形して壁に食い込んじまってる。
他の入り口はないのかと首を動かす俺の耳に、微かな声が聞こえてきた。
叫び声だ。細かい内容はわからないが、どっか聞いたような・・・・?
「・・・・シャファン、だったっけ?」
そうだ、あの前髪紫色の猫みたいな姉ちゃんの声だ。
何かノイズみたいなのが混じって聞き取りにくいから、多分中に置いてある通信機だか何だかがシャファンの声を流しているんだろう。
・・・・・さて、どうやって中に入ろうか?
現在地:スペンサービル45F、クリッペンルーム前
行動:ドア越しにシャファンの声を聞き、何とかして中に入る方法はないかと調べ始める。
状態:Fine
>40
獲物は確かに捕らえた、絶対に逃さない
マッドマドはそのまま自分の体で敵を包み込もうとするが…
───?
相手の乗っていた塊は自分に目掛けて突進してきた
予想外の行動、予想外の攻撃、予想外の威力
赤球には直接はぶつからなかったものの、かなりの衝撃だ…
車に覆いかぶさっていた土は完全に崩れ、ただの泥と化した
もう動く事は無い
>「・・・無茶苦茶だ。」
──ナンナンダヨ
状況:車の一撃を受け大ダメージ、撤退
状態:最低限の土を纏い、地中に潜っている
>74
桃華の撃った銃弾が胸に当たる。
悲しそうな呻き声を上げたグリーンゾンビは、桃華とパーティー会場で話した人物だった。
背骨を撃たれたグリーンゾンビは這いずりながら近寄ってくる。
・・・まるで助けを求めるように腕を差し出しながら。
>118
>「私を逃がして。それが出来ないのならいっそ殺して…これ以上…誰かに…利用されたく…な…」
米屋と畳屋が桂木の頭と足を持って部屋を出る。
そのまま座敷牢のある蔵へと歩いていく。
>「………自分で歩きますわ」
「無理はせん方がええぞ。石油ストーブがあるから暖まりなさい。」
座敷牢の中は黴臭いが、暖かく、乾いていた。
小さな机と布団があるだけの狭い部屋だ。
>「もうすぐこの村は、賠尾市や等訓市と同じ運命を辿る……」
「ああ、そうじゃ。無理はせん方がええ。それよりも詳しく聞かせてくれんかのう。」
桂木の説明に耳を傾けると二人が押し黙った。
「つまり、あの自衛隊を殺さずに、尚且つあんたと看護婦を連れて行かせる必要があるんじゃな。」
二人が何かを考え込むように沈黙した。
「・・・治療を受けたのはな、永田の孫娘じゃよ。」
「他にも何人か・・・村役場の連中やら何やらじゃ。」
ガシャリと音を立てて鍵が落ちた。
「暗くてよう見つけられんの。」
「軽トラの鍵だけじゃ。構わんじゃろ。」
そう呟いて二人が外へ出ていくと扉が閉まった。
音はそれだけで鍵が閉まった音は聞こえない。
「・・・牢屋の鍵は掛けたかのう。年を取ると忘れぽっくなっていかんのう。」
「そうじゃのう。ワシも掛けたか忘れてしもうた。まぁいいじゃろ。老い先短いんじゃからの。」
・・・軽トラの鍵の下に金属の箱がある。
掘り出しますか?→Yes
No
>102
怪物は笑いながら私の頼みを素直に聞いてくれた。
その際、怪物の傷口から撒き散らされた血が少しだけ制服に掛かった。
「ありがとう。助かるよ」
何故こいつが私に従うのかは判らないが、従うならそれでいい。
態度を変えて、私を殺そうとする時には何らかの兆候が現れるだろう。
その時になれば戦うなり逃げるなりすればいいのだ。
>120
「では、やはり君は研究所の職員なんだろう?何故嘘をつこうとしたんだ?
それから君の名前を教えてくれないか」
小銃を構えたまま、持ち物検査を行なわれている白衣の男に引き続き尋問する。
まさかあの怪物に逆らうほど度胸がある男ではないだろう。
「……どうした。早く名前を答え………え?」
もう一度問いかけ、やっと男に何らかの異常が起きている事に気付いた。
「おい、どうしたっ!そいつに何をしたんだっ!」
怪物に向かって叫びながら、血を吐く男に駆け寄った。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備7発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(3発装填、予備9発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村駐在所付近 パトカー
現在の状況:慌てて赤木に駆け寄る
>116
歩哨が銃の射程内に入ったのを確認すると、私は後ろの戦友に手で合図を出した。
彼らはその合図に合わせて立ち止まり、銃を構える。
「全員武器を捨ててそのまま中に入れ!」
歩哨達はそろってぽかんとしていたが、先頭の男の首に軍刀を突きつけると状況を理解したようだ。
大人しく銃を落として両手を挙げ、校舎の中に入っていく。
「我々は陸軍培尾連隊九武部隊の者だ。九武村村民諸君にはスパイの容疑が掛かっている。
陸軍大佐の権限により、この建物の調査を終了するまで諸君を拘束させてもらう」
手を上げた捕虜達は目を丸くして私達を見ていた。
「飯田少佐、外に捨ててある武装を回収してこい。私は金田兵長と共に捕虜の尋問に当たる。
残りは校舎内を捜索し、証拠の類を発見したら戻ってくるように」
命令を受けて、飯田少佐は私に敬礼して外に出て、兵長は捕虜に向かって銃を向ける。
残りの二人、橋本中尉と水野軍曹も私に敬礼して廊下を走っていった。
名前:大宮外吉
年齢:85
性別:男
所持品:M60拳銃(5発装填、予備8発)、九七式軍刀(鞘無し)
現在地:九武村分校
自分の状態:歩哨を武装解除させる
>112
店舗の入り口などに乱雑に積まれたバリケードを横目に階段へ足をかける。
あのバリケードの向こう側に誰かが立てこもっているのか、
バリケードの向こう側の何かを締め出そうとしたのか。確認する気はあまり無い。
>「鈴木に関して聞きたい事がある。」
段を上りかけたところで後ろから声をかけられた。
>「政治家の方じゃない。あんたが一緒に行動した方の鈴木だ。」
さて聞きたいことと言われても、間違いなく向こうの方が鈴木に関しては知っているだろう。
こちらがいささか怪訝な顔をしているのを見て取ったのか、ルイスは小さく肩をすくめた。
>「今回の突入作戦もあの男の立案でね。幾つか変更点は合ったがな。」
正直なところ、立案したのが鈴木だろうが田中だろうが佐藤だろうが俺には何の関係も無いのだが。
何故そんなことを、今ここで聞くのだろうか?
>「あの男とはそれなりに古い知り合いだった。ここ暫く会っていないんだ。
> 良かったらあの男がどうしていたかを聞かせて欲しい。」
少しだけ間があって、溜息と共にルイスが言葉を搾り出す。
どうも音信の取れない旧友の様子を尋ねている、と言う感じには聞こえないのだが。
しかしそうなると質問の意図が余計にわからなくなってくる。
>「少し位、あいつについて教えてやれるかも知れんしな。少し位、あいつの事を知っている人間が居てくれた方が良いだろうよ。」
「・・・と言われてもね。ぶっちゃけ人の様子気にしてられるほど余裕無かったしな。
まぁ吐いたり下したり泣き言言ってたりはしてたよ」
間違いなく向こうが求めている情報ではないだろうが、俺が把握してる事実がこれなんだからしょうがない。
「それにいくら最近交流が無いからって、小川のことに関しちゃあんたの方が詳しいだろ?」
小川。狭戸の研究所でちらりと聞いた名だ。段を上りながら、あえてその名前を出してカマをかける。
もっとも、この名ですら偽名かもしれないし、本名であってもそれを知ったところで意味はない。
どころか相手に無用な刺激を与えることにもなりかねない。
・・・なんでこんなこと言ったんだろ、俺。
現在地・状況:スペンサービル 1〜2階
>117
「・・・・・はぁ〜あ?」
センサーかと思っていた機械から、熟れた女のくすぐるような声が聞こえてきた。
八方塞りの現状、返事が来たのは素直に嬉しいが、その声の主がいただけない。
「ババア! テメェどこにいやがる!?」
それまで、大の字に床に寝そべってぼ〜っと宙を見つめていたシャファンだったが、すぐに跳ね起きてモニターに突進する。
五十階の大ホールで出会ったっきりの標的の一人だ。
ルクレティア・ギリス大佐、旧ナチスドイツの元SS大佐という化石のような経歴の持ち主。
普通なら何の冗談かと思うところだが、依頼の際に送られきた資料の中には、彼女の現役時代の白黒写真があった。
六十年以上も昔の、今とまったく変わらぬ美貌の軍服姿が・・・・。
「おうババア、アタシは今、この辛気臭い地下の扉の前で立ち往生だ。殺してやるから開閉コードを教えやがれ」
そんな不気味なエピソードを持つ相手だったが、シャファンはこれっぽっちも気にかけてはいなかった。
かといって、不思議を不思議とも思わないほど世間離れしているわけではない。
ただ、同じ女という生き物に対して、殺意や敵意以外の感情を持てない性質なのだ。
友愛や、敬意や、ましてや恐れなど、魂の底から認められない。
シャファンとは、そういう少女だった。
現在地・状況:スペンサービル隠し地下道の扉前、ギリスに開閉コードを尋ねる。
4月17日
今日から晴れて隠居の身である。
長年、妻と子供たちには仕事で随分と迷惑を掛けてきた。
しかし、妻もこの土地が気に入ったようだ。
都会育ちの妻には、広々とした山に囲まれた田舎が気に入ったらしい。
最初に引っ越してきた時には、何も無い田舎だったが随分と発展してきたと思う。
今日はのんびりと妻の掃除を手伝い、畑の手入れを行なう予定。
4月19日
書斎の片付けも済み、いよいよ目的の郷土史研究を行なう。
元々、この村を建設予定地にした理由もこの目的と重なる。
人里離れ、感染が広がらないエリアとなると此処位しかなかった。
何よりも興味深いのは江戸時代の旅の僧侶、三上上人(みかみしょうにん)がこの地に住んだという事実だ。
流浪の果てに何故この土地を選んだのか。
現役時代は仕事に追われ趣味の時間も無かったが、これからはたっぷりと時間がある。
まずは分校の図書館にて資料集めから始める。
4月24日
おかしな事実に突き当たり街まで下る。
目的地は図書館である。街の駅前には傘社資本のビルが建設中だった。
此処暫く下りていなかった間に世の中も随分と様変わりしたものだと言うと妻に笑われた。
「こんな笑顔を浮かべるのか」と非常に驚いた。
もう少し妻と共に時間を過ごすべきだったと後悔する。
なんであれ、パートナーがいるのは素晴らしい事だ。
ついでに息子たちにも会う。
研究者として働く息子たちに会うのはとても辛い。
私が人の道を外れた研究を行なってきたからだろう。
明日は外の資料と村の資料を比較する予定。
5月1日
やはり予想した通りだった。
村の資料からは抜けている部分が多い。
そういえば最近、村人の様子がおかしい。
腫れ物にでも触るような態度だ。
明日は予定通り沙羅笊寺(さらざるでら)へと向かうおう。
この村の疫病を治療して回ったという三上上人縁りの寺だ。
5月2日
興奮しながらこの手記を書いている。
寺の地下から謎の手記を見つけた。
これは大発見では無かろうか?
知人に年代鑑定を依頼するもやはり時代は当時と一致する。
村からすっぽり資料が抜けている時期のものだと良いのだが。
5月8日
田植えも終わり、涼しげな風が水田から吹いてくる。
しかし私の心は重い。
この事実をどうするべきか。
藩主、取場 常時(とれば つねとき)の切腹の理由とお家取り潰し。
そして名主の家系の謎。
事によっては私は墓泥棒のような行為をしなければならない。
5月12日
年代鑑定は事実だった。
さらに気が重くなる。取場家のお抱えの医師となった名主の家系にまつわる噂は事実だろうか?
土地を守るために近親婚を続けた名主の噂・・・
兎に角、胸騒ぎがする。
5月14日
疫病を治療したのは名主だった。
当時、流浪の身であった一族の初代の男は疫病の流行る村に来ると村人達に黒い丸薬を飲ませて回ったという。
治療を受けた村人達は全快し、取場 常時が褒美に名主としたのだ。
しかし、その後一月と経たずに切腹とお家取り潰しとなる。
この部分の資料が村の中には無かったのだ。
5月16日
お家取り潰しの理由、それは徳川幕府に対する謀反だった。
切腹の時期と三上上人が村に来た時期は完全に一致する。
そして寺から見つかった謎の手記。
これによると丸薬を呑んだ村人達の様子がおかしくなったと記されている。
目は炎のように赤く輝き、肌は死人のように青ざめたという。
死者の体からは、何者かが中身を抜き取ったかのように空っぽだったという。
この症状は天草士郎時貞の信者たちの死体と一致するという。
5月17
三上上人が行なったのは水源にある物を撒く事だった。
そして蟲を駆逐したのだ。
蟲とは天草四郎の信者たちの体に救ったある寄生虫だ。
・・・これで確かめねばならない事が増えた。
確かガレージにスコップがあったはずだ。コンパスと地図も。
時間を掛けて移動すれば名主の屋敷の裏に出られる。
急がなければならない。
5月20日
食料、水、そしてキャンプ用品をリュックサックに押し込むと移動を開始する事にした。
妻には急いで村から出るように告げ、見送った。
護身用の拳銃も一つ持って行く事にする。
研究所から支給されたもので草臥れたリボルバーだ。
触るのが恐ろしくて私物入れの底に押し込んでそのまま持ってきてしまった。
火薬がまだ湿っていなければ良いのだが。
5月23日
地蔵の下に埋まっていたものを見て愕然とする。
畸形の骨だった。
しかも、明らかに人の姿をしておらず、いや、人の特徴を持ち、しかし・・・
落ち着いてから書き直すとする。
5月26日(だと思う。)
名主の召使に連れられ、この座敷牢へと閉じ込められた。
寝込みを襲われ、銃を奪われ閉じ込められてしまった。
名主と小さな子供がこちらを見ている。
それなりに整った顔の少年に対し、名主の顔は魚のような特徴を備えている。
養子なのだろうか。
5月31日(だと思う。)
思えば贖罪の為にここまできたのだろう。
だとしたら非道な研究を告発するべきだったのだ。
しかし、今は非道な研究に身を投じてきた事が憎い。
お陰で正気すら失う事すら叶わない。
名主が嬉しそうに見せたの腹が異様に膨らんだ妻の姿だった。
これで耐性をつけるのだ、と名主が嬉しそうに笑う。
思うに蟲は宿主が病の時にその病気に対する治療法を学習するのでは無いだろうか?
・・・拳銃があったらと思う。
あれば妻を撃ち、名主を撃ち、自分自身の頭を撃っただろう。
6月3日(だと思う。)
とうとう、孵化した。
醜い化物だ。名主の子供が泣いている。
もしこの手記を見つけたなら沙羅笊寺を目指せ。
屋根裏にある物を探すのだ。
そして私と妻の復讐を遂げて欲しい。
6月4日
この日記に書くのも最後になるだろう。
丸薬の正体は恐らく、ある種の寄生虫では無いだろうか。
天草士郎が異常なまでのカリスマを持っていた事、そして不可解な能力を持っていたとすれば
それなりの整合性すら存在する。
多くの人間は笑って否定するだろう。
それでも構わないと思う。
今はただ、屍となって生きる苦痛から開放される事を祈るのみだ。
・・・閉じ込められてからの文章は、くすんだ茶色で書かれている。
>110
名主の体を、入念に観察した。
胎児を思わせる様な無意味な腕と足、内面的な邪悪さを思わせる瞳まで全てを見た。
私はそこから、彼がこんな形に成ってしまったまでの経緯を推測しようと思ったのだ。
彼の過去。いまの異常性と偏った価値観が確立させるまでの条件を考えたかった。
世間からの息が掛からない山中の村に住まう者達というのは
多少なりとも偏った考えを持っていても不思議ではない。
宗教的な何らかの儀式により、虐待めいた暴力を負ってこのような姿になったのか。
それとも生まれた時からこうなのか。
この異形は先天的なものか、後天的なものなのか。
だが人間とかけ離れた姿は厭でも私の記憶を刺激し、あまりに自然に、「傘社」の存在を呼び起こさせていた。
米屋の老人が私を降ろした。向き直って、桂木さんを遠くへと連れていく。
子を孕め、という言葉を聞いた彼女と村人達は、どう思ったのだろう。
村人の男に関すれば、要求された女性に対する、人間的な憐憫の情を湧いていてくれればそれで良い。
だが桂木さんは、必ず行動を起こす筈だ。当然の感情と、それの持つ力の大きさによって。
何にせよ、先ず私は名主の話を聞かなければならなかった。
背中を丸めて、見入るように彼と顔をあわせた。
>「・・・さて、貴方に残って頂いたのは他でもありません。
貴方は学者だ。もしかしたら、私自身を救えるかもしれない。」
私の準備が出来たのを察して、話の前置きを語り始める。
私はその先を待ちのびて、ただ淡々を相槌をうった。
貴方の話は熱心に聞いていますよ。だから全てを教えて下さい、という顔で。
彼なりの決心がついたのか、恥入るように顔を歪め、ゆっくりと自らの全貌を広げていくように
私の眼前に股間を露にした。
「大変だ」と私は言った。
見せられたのは永遠に失われた陰茎の名残だった。彼はペニスを失っていた。
>「・・・私は永遠の命を得ましたが、その代償は大きかったのです。男として生きる事が出来なくなってしまった。
貴方のような高名な方なら、或いは私を救ってくれるかもしれない。」
名主はそのまま頭を、床の木材に打ち付ける勢いで突っ伏すると、救いを懇願するかのように涙を流し、喚いた。
彼の涙に一瞬たじろいだが、すぐ彼の真意を見定めるように、
突発的な爆発から落ち着きを取り戻すまでじっくりと見つめた。「な、名主さん……」
私の目を感じ、どう感じたのであれ自然に彼は顔を上げ、再び話し合える状態が訪れたことを説き明かした。
少し長い時間泣いていたので、彼の顔はまるで衰弱し切っているようだった。
いま一時の哀しみだけでなく、自身の重い過去と経緯を思って涙を流した筈だ。
「名主さんね、はぐらかす訳ではないですが、永遠の命というのは……」
そこまで尋ねて、私は再び彼に見入った。
年齢:57
性別:男
所持品:なし
服装:汚れた白衣、老眼鏡
現在地・名主の部屋内
状態:名主に尋ねる
>128
階段を一歩一歩踏みしめる。
思い出すのはスタングレネードの閃光と人型のペーパーターゲット。
ぐっしょりと汗に濡れたツナギと磨り減ったブーツの底だ。
>「・・・と言われてもね。ぶっちゃけ人の様子気にしてられるほど余裕無かったしな。
まぁ吐いたり下したり泣き言言ってたりはしてたよ」
「忙しい奴だな。例のデカい化物が吐き出した異臭のお陰か。」
報告書に記載されていた事実を簡単に述べた。
そのまま何事も無く、2階を過ぎる。
>「それにいくら最近交流が無いからって、小川のことに関しちゃあんたの方が詳しいだろ?」
シノザキの後姿がどこと無く緊張しているように感じられた。
カマをかけると言うのはリスクをともなう事だ。
機関銃で武装した相手にするようなのはすでに無茶の領域という気もするが。
「・・・あの馬鹿、本名をバラしたのか。少しは変わったって事かも知れんな。」
感情を悟られないように笑いをかみ殺す。
「まぁいいさ。多少は理解しているんじゃないか?殺しはしないさ。
たとえ顔を見られても、本名を知られても俺たちに困る事は無いってのをな。」
あの男は別だが、とマクナブが付け足す。
「本名も言わない。個性を殺す軍服やスーツを着ての行動を好む。世の中を欺いて生きるのを楽しんでいたんだ。
だからこそ、おかしな義務感に支配されている。」
平和の外側にいる連中、比較的まともな犯罪者やら傭兵たちは概ねそういう生き方をしている。
信頼に足る相手である事を相手に認識させる事で自分に有利なポジションにつこうとする。
だが、虚偽入り混じる報告書を読む限り何かが変わったとしか考えられなかった。
キーワード、いやキーパーソンはユダ、山田あすか、そして目の前にいるシノザキだろう。
初めて会った頃の小川といえばすでに修行僧並みの無感動な男に過ぎなかったのだが。
「それなりに責任を感じてるのさ。この道に足を突っ込ませたのは俺の責任だからな。」
本職のスパイに仕立て上げるのはそうそう難しい事ではなかった。
世の中に対するパラノイアすれすれの不信感は慎重さに、生きる事への痛烈な欲望は攻撃性に、
何もよりも自己嫌悪は、不毛な諜報戦を行きぬく上で必須の技術だった。
「ま、今では損得より納得なのかもしれんね。そろそろ3階だな。ちょっと待ってくれ。」
再び無線機のスイッチに指を当てた。
>ブランデンブルグ
「聞こえるか?こちらマクナブ。現在3階に到着した。現在地を報告してくれ。
こっちにはこれそうか?」
状況:3階へ続く階段
>134
「お前の目の前だ」
階段の先には長身の武装SS兵士が、肩に火斧を担いで佇んでいた。
「で、その男は新しい道連れか?」
マクナブの少し後にいる男を顎でしゃくる。男の外見は20代後半か30代前半といったところだろうか。
ただ、発散されている気配が普通とは違う。妙にこういった修羅場に慣れている感じがした。
「…お前さんが誰だか知らんが、丸腰じゃこの先は辛い。良ければこいつを使ってくれ」
肩に下げていたHK33をシノザキに向って放り投げる。
「扱い方は分かるな?分からなければマクナブにでも聞いてくれ…こいつは予備弾倉だ」
ベルトに装着していたマグポーチを外し、それもシノザキに放り投げる。
「俺の心配はいらんさ。でかいのがある」
肩から吊り下げているMG3の存在を誇示するかのように、コッキングレバーを引いてみせる。
尤も、最初の装填分を除けば残弾は400発だけだが。節約して使わなければいけないだろう。
装備:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200発)、7.62mm×51NATO200連弾薬箱×1、ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、
長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾、43年型山岳帽、調合ハーブ×2、メモ)、火斧 L型ライト、女の子用下着袋
現在地:3階
状況:シノザキにHk33+ダットサイト&LAM(1+20×3)、5.56×45mm20連弾倉×3を渡す
状態:左腕@治療済み
>127
>「全員武器を捨ててそのまま中に入れ!」
突きつけられた日本刀にようやくその言葉の意味が解った。
足元に猟銃やら鍬やらサスマタやらを置くと校舎の中にぞろぞろと入っていく。
「大宮の爺さん、落ち着けってばよ。今はそれどころじゃねぇんだ。」
>「飯田少佐、外に捨ててある武装を回収してこい。私は金田兵長と共に捕虜の尋問に当たる。
残りは校舎内を捜索し、証拠の類を発見したら戻ってくるように」
最初はボケ老人に付き合っての武装解除だがぞろぞろと仲間が入り込んできた事で本格的に事態が理解できた。
全員が目を開いて、それこそ気違いでも見るかのような目で全員を見ていた。
「なぁ、外吉のじっさ・・・んっ!」
突きつけられた日本刀に村人の目が大きく開かれる。
好奇の目でなく、明らかに怯えの目付きだ。
「・・・体が丈夫だとボケた時に厄介だって話があったなぁ。」
元気に校内を走り回る老人二人を見て、ボソリと男が呟いた。
>125
濡れた服から体力まで削られているようだ。
運び込まれた座敷牢は、思いのほか暖かかった。土間のような床の上に敷かれた布団に下ろされる。
>「ああ、そうじゃ。無理はせん方がええ。それよりも詳しく聞かせてくれんかのう。」
促され、研究所で耳にした除染作業に関して知っている限りの事を話した。
>「つまり、あの自衛隊を殺さずに、尚且つあんたと看護婦を連れて行かせる必要があるんじゃな。」
老人たちの言葉に首を横に振る。逃げ場の無い彼らに、さらに追い討ちをかけるのは気が重い。
だが、彼らには知る権利がある。
「作業開始の条件に、「制限時刻を過ぎた場合」と話していました。
彼に危害を加えなかったとしても、私を差し出したとしても、所詮時間稼ぎにしかならないでしょうね」
考えられるリミットは、おそらく明朝。
絶望的な状況に、二人の老人は黙り込んだ。私は深いため息をつき、そっと目を閉じた。
>「・・・治療を受けたのはな、永田の孫娘じゃよ。」
>「他にも何人か・・・村役場の連中やら何やらじゃ。」
ぼんやりとだが、永田老人や村の人々が名主に従う理由が解った気がする。
カシャリと何か金属のようなものが落ちた音がした。軽トラの鍵だった。
驚いて起き上がると、老人たちは穏やかに微笑んで牢から出て行くところだった。そして彼らは牢の鍵をかけなかった。
「ありがとう…」
ふと、彼らの後姿が、よく見知った人物と重なって見えた。家によく遊びにきていた、義父の茶飲み友達だった老人達。
世間知らずだった私に、何くれとなく世話を焼いてくれた彼らはもう居ない。皆等訓市と運命を共にした。
――今、私を逃がそうとしてくれる老人達は、明日の今頃、いったいどこに居るのだろう。
考えるだけでやり切れない思いで一杯だった。
部屋の隅には私の荷物が置いてあった。すぐ傍に何故か小さな体操着もあった。子供がここに居たのだろうか。
震えながら濡れた服を脱ぎ、荷物の中から着物を取り出す。乾いた手触りにホッとした。思ったより雨に濡れていないのは有難い。
手早く身支度を整え、髪を結う。
牢の隅に落ちた鍵を拾おうとした私は、鍵が落ちているあたりの地面が他よりもやわらかいことに気づいた。
軽く地面を掘ってみると、金属製の箱が顔を出した。少し錆の浮いたそれを開けると、古びた日記らしき物が出てきた。
「何かしら?」
パラパラとページを捲ってみる。
>130-132
内容は名主とこの村に関しての事だった。日記に出てくる沙羅笊寺とは、九武村に連れてこられたとき目にした荒れ寺のことだろうか。
だが、そんな事を考えられたのも最初のうちだけだった。
日記の持ち主がここに閉じ込められた後は、インクの代わりに血で記したようだ。
読み進めるうちに、顔がこわばっていくのが自分でもわかった。
「……ひどい」
なんともおぞましい内容だった。特に日記に出てくる女性の末路は、今私自身に降りかかろうとしている厄災に他ならない。
だが、この時私は事態をそれ程深刻に考えていなかった。
いくらあの名主でも、除染作業の事を知れば私に関わっている暇など無くなるはずだと思ったからだった。
脱いだ服は毛布と一緒に布団の中に入れ、身代わりにして座敷牢に錠を掛けた。これで暫くは時間が稼げる筈だ。
……さて、どうやってここから抜け出そうかしら。
蔵の扉を僅かに開き、そっと外の様子を伺う。
服装/所持品:和装/写真、アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット、 研究員の手帳(カードキー) 写真 、古びた日記
現在地・状況:蔵内。古びた日記を手に入れた後、牢を出て外の様子を伺う。
>126 120
>「俺には目的も糞もないし、これは!この通りやるから!見逃せ」
金を突き出しながらそう宣言するエサに、吐き気を覚えた。
吐き気を覚えた?違う、そんな生易しいものじゃあ無い。今まさに・・・俺は吐きそうになっている。
喉まで込みあがりつつある内容物を必死に抑え、目の前のエサを睨み続ける。
クソクソクソ、まったくまったくまったく・・・なんつーエサを俺の前に出しやがるんだ。
シェフを呼べ!シェフを呼ぶんだ!こんな、こんなモノを作ったシェフを呼べ!
根絶やしだ、根絶やしにしてやる。一族郎党一切合切躊躇迷い後悔無く、全員トロトロのスープになるまで刻んでやる。
脳内で目の前のエサを切り刻む切り刻む切り刻む。想像したけど愉快にならない。
>「……ぐええぇええ」
と、その時、エサは口を抑え悶え苦しみだした。
>「おい、どうしたっ!そいつに何をしたんだっ!」
田中の声が後ろから聞こえる。俺はなにもしちゃあいない。
ま、そりゃ確かに、この中でそのエサに何か出来るとしたら俺以外にはいないだろうがね。
そこまで考えたとき、既に田中の身体は俺を追い越し、エサのもとに駆け寄ろうとしていた。
そしてソレと同時に、俺の頭の中である疑問が湧き上がる。何故、エサは血を吐いたのか?
目に見えて傷を負っていたようには・・・いや、そういえば・・・エサの肩に・・・少しの血の滲み、が・・・。
そう、白衣を脱ぎ捨てた時に見えた滲み、そして・・・今は血を吐き、苦しんでいる。
カチリと、音を立てて完成されるパズルのように、『感染』という二文字が俺の頭の中に浮かんだ。
駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ!!!駄目だ、そいつに、そいつに触るんじゃあない!
口より先に身体が、足が動き出していた。もう、田中はそのエサに駆け寄っている。
万が一、そいつがそのエサが吐いた血液を・・・田中が浴びてしまったら?触れてしまったら?
体内にソレが、入ったら?そして、ソレを壊す為のワクチンは今俺の手に無い。
殺すしか能の無いこの化け物にはワクチンの製造法はわからない。
田中も、少年も・・・下手したら今悶え苦しんでいるエサでさえも、その製造法を知っているとは限らない。
という事はだ、仮に血液を浴び、感染してしまえば・・・ほぼ確実に、そのウィルスは田中を蝕み・・・そして・・・。
駄目だ駄目だ駄目だ、許せない許せるものか許せるものかよ。
また、また駄目になってしまう。人間がエサに、腐ったエサに成り果ててしまう。
俺が求めているのは、化け物でも人工物でも、ましてや腐ったエサでもない!
あの小川のようなシノザキのような人間、決して屈せずに足掻き抵抗し、そして勝利する人間だけだ!
させるものか、させるものか、させてなるものか!
既にエサの傍で屈んでいた田中の服を勢いよく掴み、そしてパトカーの方向にブン投げる!
爪のせいで多少服が破れたかもしれないが・・・そんな事は知らないし興味は無い。
「触ったか!?このエサに触ったのか!?血液には触れたのか!?どうなんだ!?
エサの血液に触れたのか!?さっさと答えろ!!!」
何がおきたかわからず、驚いたような顔をしている田中に俺は怒鳴る様に問う。
化け物になってから、初めてかもしれない本当の焦りと本当の怒りを感じながら、俺は田中に問い続けた。
所持品:ベレッタM92F(残弾5) 自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 右腕無し 右頬に大きな裂傷 田中に問う。
>133
湿った空気に湿った鳴き声が重なる。
暗い行燈の光が不気味な影を作り出す部屋の中で成長しすぎた赤ん坊と老人が向かい合っていた。
ついさっきまで傲慢な態度を取っていた名主の姿とは程遠い惨めな姿である。
>「な、名主さん……」
「ああ、おじいちゃん・・・おじいちゃんなの?」
むくりと起き上がると子供のような声を出す名主の目からは邪気が消えうせ、無邪気な子供の目そのものになっていた。
「お父さんが怖いものを見せるんだ・・・女の人のお腹から毛虫が出てくるんだ・・・」
吐き気を催すような光景だった。
湿り気を帯びつつも蟹のように赤切れた硬質な肌を持ち、醜い四肢をばたつかせる。
安心させようとするように名主の肩に手を置いた老科学者の細く、役に立たなくなった両足に顔を埋める。
まるで甘える子供のように。
「お父さんが・・・お父さんが僕は特別な子だっていうんだ・・・だからお外で遊んじゃいけないって・・・
それで・・・女の子みたいにしたんだ・・・誰も・・・僕を殺せなくなるって・・・」
呻き声が頂点に達した時、ダムが決壊するように涙がこぼれる。
暖かいそれは、人間である事の唯一の証明のように老人に温もりを伝えてきた。
「大きな蟲が僕の中に入ってくるよ・・・痛いよぉ・・・気持ち悪いよぉ・・・お父さん、ごめんなさい。
痛くしないで・・・特別な子・・・僕は特別な子・・・お父さん・・・僕は・・・特別・・・」
呻き声はすすり声に変わり、徐々に薄闇の中へと消えていく。
>124
弾は運良くゾンビに命中した。
「あ、当たった…ってちょっ…きゃ――――?!」
だけどその後はメチャメチャだ。当然ながら、あたしに連射の強烈な反動をどうにかできる訳がない。
ようやく引き金から指を離した頃には、周囲や天井は穴だらけになっていた。
「……せっかくミスタ・ルイスが「三連発で撃て」って教えてくれたのに」
迫るグリーンゾンビを目の前にして、すっかり舞い上がっていたみたい。あたしは、こんな大事なことを忘れていた。
「お姉様や川崎さんが居なくて良かった……」
ため息混じりに呟く。
まあ…あのお二人相手ならゾンビだけでなく、弾の方まで避けて通りそうですけれど。
だけど、ホッと一息ついている場合じゃなかった。
床に倒れたゾンビは低く呻くと、再び動き出した。う、嘘!
ずるずると這いずりながらまたこちらに向かってくる。何でよやめてよ何でなのよー!
…あ、そういえば皆は頭を狙ってたっけ。頭を撃たないと死なないのかも。
座り込みそうになっていたあたしは慌てて距離を取ると、今度は連射でなく単発に切り替えた。
この距離なら多分あたしでも外さない。さっきたくさん弾を無駄遣いしちゃったんだもの、今度は――――
「えっ」
驚きのあまり、危うく銃を落としそうになった。
どうして今の今まで気づかなかったのだろう――――ゾンビは、あたしの知り合いだった。
彼女は助けを求めるように、こちらに手を伸ばしてくる。
「こ、来ないで……」
ガタガタ震えながら銃を構えるけど、定まらない照準のようにあたしの頭の中もぐちゃぐちゃになっていた。
殺したくない。もしかしたら川崎さんの薬を飲ませれば助かるんじゃないかしら、ううん、多分もう手遅れよ。だけどもしかしたら……
とん、と背に壁が当たった。もう逃げ場がないのに、それでもまだあたしは迷っていた。
でも、それも、彼女の食いちぎられたわき腹に気づくまでだった。ぎゅうっと唇をかみ締める。
あたしは引き金を引いた。
動かなくなったゾンビを前に、あたしはへなへなとその場に座り込んだ。
「うっ」
こみ上げる吐き気をどうにかやり過ごす。切ってしまった唇の血と混じってなんともいえない味が口内に広がった。
後悔はしていない。だけど、だけど……。
「どうしてなの……どうしてこんな事に」
ちょっとお節介だったけど、優しい女性だった。前回の婚約披露パーティでは、はにかみながら嬉しそうに指輪を見せてくれたのに。
確かにこのビルに集まった人間の中には、あくどいやり口の者も居た。死んで当然の人間も居たかもしれない。
だけど、少なくとも彼女は、こんな所で、こんな死に方をするような人じゃじゃなかった!
ゾンビ達だってそうよ。少し前までは普通の人間だったのに。
「許さないわ……」
このビルを地獄に変えた連中も、何にも出来なかったあたし自身も。
ふらふらと立ち上がり、女性の亡骸から婚約指輪を抜いた。髪の毛の一部も切り取り、ハンカチにくるんでしまい込む。
「私が連れて行ってあげる。……一緒に帰りましょうね」
立ち上がると、黙々とドア付近のダンボールを取り除き始める。
銃弾でドアノブが壊れていて、こちらから開ける事が出来ないと気づくのはもう少し後のことだった。
「川崎さーん!お姉様!勝手なことをしてごめんなさい、もうしないからお願い開けて――――!」
ドアを叩き声を張り上げる。でも全然反応が無い。……何かあったのかしら?
服装:赤いパーティードレス、ルビーネックレス、腕時計。リボン&髪飾り、イヤリング、詰め物、ストッキング
所持品:ライター、ショルダーバック(懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
ナイフガン(5)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(9) 予備弾倉5
現在地・状況:25階/ホテルスタッフルーム内。グリーンゾンビ活動停止。部屋から出ようと悪戦苦闘中
>129
殺し屋少女の予想通りの反応に、私は思わず鼻を鳴らしてしまった。
「五十五階にいるわよ〜。私色々忙しくってここから動けないから、お嬢ちゃんの方から訪ねて来てね。
あ、ちなみに五十階から上は業務用か、大ホール前のエレベーターか階段でしか行けないから、そこんとこよろしくね」
あの子なら、相応しいだろうか?
どちらにしろ、自力でここまで来れた者にはその資格があるとういうことだ。
箱舟の船頭に求められる、肉体と意志の強さが。
そしてできれば、若い方がいいのよね。
「あっはっは、開閉コードはねえ・・・・ちょっとど忘れしちゃってわからないのよ。そもそもそっちのルートで地下の隠し部屋に辿り着く子がいるだなんて思ってなかったから」
フロアを隈なく調べれば私達が使うエレベータが見つかったでしょうに、何で噴水に潜ろうだなんて思ったのかしらあの子?
あのルートは噴水から潜入してきた者に対して牙を剥く設定になっていた。
ほんとは地下からの脱出路だったんだけどねえ。まあ、こういうこともあるか。
「今、知ってる子と連絡とるから、そこで大人しく待ってなさい」
そう一方的に言い残して、私は無線機からモニターに向き直った。
・・・・・ローズちゃんどこかしら? あの子、無線機のスイッチ切ってるのよね。
あら、お爺ちゃんが搬入口にいるわ。
もうあいつをぶつけられる相手を見つけたのかしら?
ここが死に場所だとか張り切ってたから、ちょっと心配だわね。
現在地・状況:スペビル55F、司令室、シャファンと会話する。
>139
肩に手を掛けて、反応を見ようと思ったのだが、
それよりも早く名主は顔を上げて、此方に潤った視線をじっと向けてきた。
さらに一段階の決心を深めて、彼は真意を語ろうとしているのだろう。
歪んだ期待を寄せ、私は変わらずの姿勢でそれを待っていた。
名主は此方側の胸が煮詰まるほどに、じっくりと見つめてきた後、ゆっくりと口をひらいた。
>「ああ、おじいちゃん・・・おじいちゃんなの?」
互いに凝視しあったまま、一瞬私の思考は絶たれた。
唐突で想定外な言葉の持つ、威力がそれであった。
的外れだった。そんな言葉を放つ彼の一面の理解が困難に感じられた。
私が考え進めるのを意図的に邪魔するように、彼からの追い討ちが始まった。
>「お父さんが怖いものを見せるんだ・・・女の人のお腹から毛虫が出てくるんだ・・・」
言葉の意図を探ろうとする前に、名主は体を捩りながら私に接近していた。
恐怖だの嫌悪だのといった、明確な感情は生まれず、ただ私は硬直し、
名主は意味を失くした二本の足へ顔を埋めてきた。
私にはこれから何が起こるか見通すことは勿論、そう予測することすら出来なかった。
「え、え……」
ようやっと搾り出した言葉の不甲斐なさに、やりきれなくなった。
だが私は愚かに四苦八苦したのちに、名主が再び泣いている事実に気付く。
「……」
話していても埒が開かないと思った。
彼の啜り泣きは意図的な演技か、それとも人格形成に生じた障害によるものか。
ペニスを失ったことに関連はあるのか、慌しく考えて沈黙する。
>「大きな蟲が僕の中に入ってくるよ・・・痛いよぉ・・・気持ち悪いよぉ・・・お父さん、ごめんなさい。
痛くしないで・・・特別な子・・・僕は特別な子・・・お父さん・・・僕は・・・特別・・・」
泣声は弱々しく、か細いものになっていき、いつしか涙を流すのにも疲れたようだ。
彼の力が抜け落ちていくのがわかった。
力を抜いて、襖に開いた穴から静かににふく隙間風を感じた。
年齢:57
性別:男
所持品:なし
服装:汚れた白衣、老眼鏡
現在地・名主の部屋内
状態:考え中
スペンサービル1階。
銃弾の犠牲となった鈴木ムネヲが噴水の前に倒れこんでいた。
硬直していた四肢が震え始めると、腹部に空いた穴から勢い良く血液が噴出する。
ゆっくりと起き上がるムネヲの目は赤く輝いていた・・・
>142
か細い声が再び大きくなり始める。
「・・・そう、特別なんだ。特別だとも。だからこそ・・・・私は不老不死となったのだよ、博士。」
むくりと起き上がると硬直した老科学者に顔を近づける。
冷たい狂気の炎が名主の目に再び宿っていた。
「今となっては特別な事とも思わなくなりましたがね。」
作った無表情のまま名主が呟いた。
「多くの人間は、何かが醜いものを生み出すと考えるものです。
大抵の人間は、虐待によるトラウマやらPTSDやら・・・」
臓物が腐ったような息と共に吐き出される言葉は、悟りきったと思い込んでいる傲慢な若者特有の見下したような声色だ。
そのまま老科学者を薄汚いゴミでも見るような目で見下ろし、慣れた手付きで和服を着始める。
何事も無かったように立ち上がると薄暗い部屋の中を短い足で歩き始めた。
「身も心も醜かろうと力さえあればどうとでもなる。今はまだ小さい力だが・・・徐々に、確実に強くなる。」
和服を上手く着れた事に満足するように頷くと、腹部の辺りが不自然な動きを見せる。
先程、体のラインが眺めて取れる濡れたワンピース姿の桂木桜子を見た時と同じように。
そしてうねりはそのまま大きくなり、ついに和服の喉元から飛び出した。
「貴方には・・・そう、ちょっとだけ手助けをお願いしたいのですよ。私は、未だ、一介の、村の代表者に過ぎませんからね。」
へその辺りからのたうつ巨大なそれは、ぶるりと震えると先端に位置する口を欠伸でもするかのように開いた。
細く、鋭い牙の並んだそれが金属的な音を立てて笑う。
「少なくとも貴方は幼稚な演技に騙されるような愚か者ではない。・・・数代前の研究所の所長と面識はありますか?
そして、これにまつわる・・・何かを研究していたことはありませんか?」
どこと無く早口で詰問する名主の口調からはある種の焦りがにじみ出ていた。
あの男を殺したのは失敗だった。
生物災害の始まった今こそ、漏洩を恐れずに科学者を利用するべきだ。
「・・・これは腹潜蟲と呼ばれるある種の寄生虫です。貴方なら、この種について何か解るのでは?
遠い昔にこの国に持ち込まれた生き物なのですが。」
名主はまだ知らなかった。
すでにその寄生虫を利用した生物兵器が存在する事を。
復讐の女神と名付けられた同族がいる事を・・・
状況:腹から紫色の触手を出しながら質問
「う…うぅ〜ん…」
…瓦礫の中で私は目を覚ました。
!いたたっ…!ズキズキと体が痛む、あちこち怪我をしているみたいだ…
無理もない、崩れた建物の下敷きになってるんだから。
普通だったらミンチになって一貫の終わりよ。
そう、実際よく生きていられたもんだわ、我ながら悪運の強さに感心する。
『あの時』とっさに頑丈な机の下に避難したのが良かったんだろう。
私は何とか体を動かして、背中にのしかかっていた屋根の切れ端を押し退け、
立ち上がって辺りを見渡した。
そして私が見たのは、住み慣れた町の面影をわずかに残した
…見渡す限りの焼け野原だった。
子供の頃にTVで見た、大地震の被災地を思い出す…
いや、それよりもこちらの方がもっと酷いんじゃないだろうか。
まともに残っている建物は一つもない、
まるで戦争でも起こって空から爆弾を落とされたかのように
徹底して破壊された町。
私はしばらく呆然とその場に立ち尽くしていた…
性別:女 年齢:17歳
現在地:等訓市
一分も何もせず突っ立っていただろうか…
風に吹かれているうちにボーっとしていた頭が段々とハッキリしてきた
生き残ったのは私だけなんだろうか…?
そう考えてもう一度まわりを見回してみる。
よく見ると自分以外にもあちこちに動く人影の様なものが見える。
半分崩れたビルの陰や高架の下…
しかし…
「ヴぁ〜ァ〜あ〜…」
それが生きた人間でないのはすぐにわかった。
そしてその正体も…
あのゾンビたちだ!
生きた人間を襲って生肉を喰らう恐ろしい餓鬼の群れ…
人の姿をした化け物…
…私は、瓦礫の山に身を隠しながら
急いでその場から逃げ出した…
性別:女 年齢:17歳
現在地:等訓市
装備:役に立つものは特にない
服装は普通の私服のシャツにGパン、スニーカー。
>135
>「お前の目の前だ」
「おっとくそ。」
第2次大戦中のドイツ兵が目の前に佇んでいるのは非常に心臓に悪い。
特に斧のような近接戦闘武器を携帯している時などとさに顔面に照準を合わせそうになる。
最も憔悴したその目を見るとその恐怖感が幾分和らぎ、心配の要素が出てくるが。
>「で、その男は新しい道連れか?」
「ま、似たようなもんだ。友達を作りたがるのが俺の悪い癖でね。」
シノザキにHKK33を投げ渡すドイツ兵を横目に周囲を見回す。
>「俺の心配はいらんさ。でかいのがある」
MG3を掲げてみせるブランデンブルグにマクナブが笑って答える。
「だろうな。頼りにしてるぜ。」
現状では各人の戦闘スキルに依存せざるをえない状況だ。
共通の弾薬を使用できる銃は全く存在せず、手持ちの銃で対応していかざるを得ない。
極力、弾薬を節約し行動しなければ生存は不可能だろう。
「取り合えず移動しながら今後の行動について説明する。シノザキ、南米料理屋まで案内してくれ。」
状況をまとめ、作戦を、正確には今後の行動プランを考える。
マクナブの個人的な目標は、スペンサービル内に存在するスパコン、ブロード1だ。
もちろん最終的な目的はこのビルから脱出する事にある。
だとすれば忌々しい事にギリスとやらが言ったプレートの回収を行なわなければならない。
「俺達は3階にある料理運搬用のエレベーターを使って上に移動する。ブランデンブルグの説明だと10階辺りが火の海だそうだ。」
血と肉片が所々に落ちている廊下を歩きながらマクナブが言った。
「50階、45階のプレートを回収したい所だが、途中にいるゾンビが多すぎる。そこでガスボンベを使って連中を吹き飛ばす。
きちんとした発火装置さえあれば遠隔操作で爆発させる事も可能だ。」
充分な爆発を期待するならプロパンガスと酸素が適切に混合された状態にしなければならない。
「他に何か案があるなら言ってくれ。質問の類でも構わないがね。」
一番恐ろしいのは突発的な遭遇戦で弾薬を消費する事だ。
クロノスシリーズにどこまで手持ちの弾薬で対処できるのだろうか?
現在地:3階レストランフロア
状況:今後の予定を話す。
扉の右の壁、本来ならもう一部屋あるはずのスペースに何もないってのが怪しいな。
俺はその壁にぺったりと張り付いたまんま、拳を軽く当てて異常がないか調べていく。
漫画の読みすぎだって思うか?
・・・・まあ、普通の建物に隠し扉とか隠し部屋があるわけないんだけど、傘の造ったやつは別なんだ。
いやらしいを通り越して、いっそ清々しいくらいに仕掛けが施されている。
今回のプレート集めに、俺が何の抵抗も抱かずに乗った理由がこれなんだ。
いかにも傘の連中らしいって思ったんだよな。
「・・・・・ここか」
一箇所だけ違った音のする箇所があったので、とりあえず力を込めて押してみる。
ん、動くなこれ。
どうやらスイッチだったみたいだ。全部押し込むと横の壁がスライドして中に入れるようになった。
「後ろを見ててくれ」
こういう時に背後からガブリってのが多いんだホント。
ずっと後ろにいたソニクスにそう言って、俺は部屋の中を覗く。
豪華なベッドがあって、棚にはワインがあって・・・・なんだかホテルみたいな部屋だな。
まあ、用があんのは隣の部屋だ。
さっきからシャファンがうるせえんだこれが。
>129>141
「・・・・うお」
これまたボロボロになっていたドアを蹴り開けて、その怪しい部屋に入ってみると、なんだかメチャクチャになっていた。
部屋の真ん中に大きな穴が空いていて、瓦礫やら何かの機械みたいなのが下の部屋に積み重なってるんだ。
爆発でも起こったのかな?
俺は穴の中を充分警戒しながら、部屋の隅にあるパソコンに目をつけた。
アレ・・・・しかないよな。画面点いてるし
「・・・・・シャファン、俺だ。来島大樹だ。今どこで何やってんだ?」
穴に落ちないように、壁に背をつけてパソコンに近づきながら、声をかけてみる。
・・・・ん、下の部屋で何か光ってるな?
それに何だろアレ? 鉄できた棺桶みたいなやつ。英語で何か書かれてるけど。
ART・・・・E、M、IS。 あ〜、あーてみす? 読めねえよ。
・・・・・嫌な予感がするぜ。
現在地:スペンサービル45F、クリッペンルームの中の壁際
行動:シャファンの声がする端末に話しかける。下の部屋に興味を持つ。
そう、俺は機嫌が悪かったんだ。さっきから頭痛が酷いから。
だから>13を掴んで>48を殺してもボーっとしてた。無線も適当に聞き流していたのだろう。
でも声が聞こえた・・・・
>「川崎さーん!お姉様!勝手なことをしてごめんなさい、もうしないからお願い開けて――――!」
「はいはい、分かったから下がってなさい。」
頭痛が続きそうだ、そう思うと大鎌を振り上げた。
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:>大鎌、STIイーグル6.0+消音器(14+1発)と予備マガジン6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 23発予備マガジン5本
Chris Reeve ProjectU
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、25階/大鎌を振り上げる
状態、左腕に打撲。
川崎から渡された錠剤を少しの間凝視する。
得た資料に錠剤状のウィルス抑制剤の存在を知っていたが、まさか川崎が所持しているとは
予想さえもしていなかった。運が良いのだろうか。
「…効くかどうかは疑問だけどね」
効果があるかどうかは非常に疑わしいが、無いよりはマシ程度のつもりで飲めば良い。
ぐっと一気に数粒の錠剤を飲み込む…すると直ぐに異変が起こった。
「うっ!?…」
突然の嘔吐感に口を押さえるが、堪らず四つん這いになって胃の内容物を全て吐き戻す。
血肉と脂肪、臓腑で紅く染められていた床が今以上に酷い有様となってしまった。
「…っはぁ、はぁ、はぁ……うぇぇっ!」
胃の中身全てを出し切っても嘔吐は止まらず、ついには黄色い胃液までもが吐き出された。
胃液の酸っぱい匂いが周囲に立ち込める。今の自分は非常に無様な醜態を晒しているが、そんなことは如何でも良い。
不快指数は未知の領域に達している。如何にかして欲しい。誰かこの不快感を拭い去って…
「はぁ……」
ようやく出せる物は全て出してしまったようで嘔吐は止まったが、体中にどっと倦怠感が押し寄せてきた。
これも感染症の一種だろう。風邪にも似た倦怠感を催すと聞いていたが、これはそれ以上だ。
まるで体中が鉛、否、タングステンと化したように重い。疲れきった顔で壁に座ったまま何とか寄り掛かる。
「…何よ」
視界の隅を川崎の姿が掠めた。
今の自分は非常に気分が優れないし、虫の居所が兎に角悪かった。
だから何でも無い川崎の姿を見ると、理由も無しに怒りが込み上げてきた。
「見ての通り、私は手遅れよ…流石にもう駄目だわ。体が言うことを聞かないもの」
それを示すようにP226を抜いてみせる。拳銃を握る手は、ぶるぶると震えていた。
「今はまだ手足などの末端に些細な神経異常が見受けられるだけだけど、何れこれは全身に回るわ。
そうなれば満足に動くことも出来ない…そうして昏睡状態に陥り、次に目覚めたときには……」
言葉の最期は意図せずともトーンが下がってしまった。
「………でもね」
AK103を松葉杖代わりによろめきながら立ち上がると、先程吐いた場所まで歩き、少し屈んで
臓物と吐き戻した内容物が混ざった山に手を突っ込み、吐き戻した錠剤を摘み上げる。
錠剤は何だか色々な液体に濡れていたが、それをズボンで拭くと口の中に放り込んで飲み込んだ。
「…うぇ」
心底不快な顔をすると、壁に寄り掛かって桃華と川崎の遣り取りを見守った。
服装:戦闘服、アサルトベスト、タクティカルブーツ、グローブ、バンダナ、ヘッドセット
装備:アサルトベスト[7.62×39mm弾30連マガジン×5、M19カスタム(5)、357THV弾×42、無線機、光ディスク]
レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20発)+LAM&サイレンサー]、AK-103カスタム(4)
マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×3 ]
現在地・状況:25階/ 最悪
健康状態:左肩の裂傷@治療済み(感染の可能性有り) 、酷い倦怠感
>134-135>147
ルイスは笑っている。と、思う。多分。しかしそれが友好的な意味を持つとは限らない。
>「まぁいいさ。多少は理解しているんじゃないか?殺しはしないさ。
> たとえ顔を見られても、本名を知られても俺たちに困る事は無いってのをな。」
少なくとも顔に関しては、知られて困るなら会った瞬間即座に撃たれているだろう。
つまりこの台詞もある程度までは信用できるわけだ。
>「本名も言わない。個性を殺す軍服やスーツを着ての行動を好む。世の中を欺いて生きるのを楽しんでいたんだ。
> だからこそ、おかしな義務感に支配されている。」
自嘲的にも聞こえるし、他人を評しての言葉にも聞こえる。
世間が許す範囲で好きなように生きて来た俺には、どちらかはわからないが。
話し声のほかは靴底と床がこすれる音くらいしかしない。
>「ま、今では損得より納得なのかもしれんね。そろそろ3階だな。ちょっと待ってくれ。」
言いながら無線のスイッチに指をかけた。
床を踏みしめ、また一つ段を上る。そこでちょうど三階の床と視線が同じ高さになった。
そこに、第二次大戦中のドイツ将校の格好をした男が斧を担いで立っていた。
思わず足を止める。そして、前後から同じ言葉が聞こえた。
>「お前の目の前だ」
前は当然その男。後ろは無線。となると、この大男が先ほどから何回か名前が出たブランデンブルグか。
「・・・もう少し自分の風貌考えてくれ。銃もってたら多分撃ったぞ」
化け物がうろつくビルの中で斧を持った大男と対峙すれば、まぁ大体の人間はそうするだろう。きっと。
>「で、その男は新しい道連れか?」
こちらを顎で指しながらルイスに聞く。ルイスは適当に答えた。
「シノザキだ、よろしくな。フルネームは聞くな。ま、できる限り短い付き合いにしようや」
ブランデンブルグは値踏みするようにこちらを見ている。と、肩にかけていた小銃を投げてよこした。
>「…お前さんが誰だか知らんが、丸腰じゃこの先は辛い。良ければこいつを使ってくれ」
HK33。次いで予備弾倉も投げる。できればもっと短いモデルの方が有難かったが、貴重な銃器を借りておいて贅沢は言えまい。
「ありがたく借りとくが、できる限り使わせないでくれよ。こっちゃ素人だ」
言いながらコッキングレバーを半分ほど引く。少し開いた排莢口から薬室に装填された弾が見えた。レバーを戻す。
「ま、ライカの扱いよりは簡単かね。せいぜい自分の足は撃ち抜かない様にするさ」
「取り合えず移動しながら今後の行動について説明する。シノザキ、南米料理屋まで案内してくれ。」
ルイスが声をかけ、移動を開始する。あの店は・・・この階段からならそれほど遠くは無い。
歩きながら状況とこれからのプランの説明を聞く。
結局のところ、胸糞悪いお使いゲームに付き合わなければならないようだ。
>「他に何か案があるなら言ってくれ。質問の類でも構わないがね。」
「とりあえずそういうのは座ってゆっくりやろうや。ほら、そこだ」
指で指し示す方向には『el camio'n』と言う看板。スペイン語でトラックのことだ。
俺にとっての悪夢が始まった場所。まぁ生きて帰れりゃ飯の種になってくれるが。
しかし、厨房にいた店主は確かにトラックのような体格の人物だったが、
ここブラジル料理の店だよなぁ。何でポルトガル語じゃないんだろうか。
店の中には人影は無い。ボサノバがそれほど大きくない音量でかけられている。
「さて、どうするね。一杯やるかい?」
壁にしつらえられた棚は色とりどりの瓶のラベルで飾られている。どれも開けられた形跡は無い。
俺は酒瓶を一つ掴んで封を開けた。鼻を少し寄せて深く息を吸う。
すっかり血生臭さに慣れた鼻に、草の香りのする酒は少し刺激が強かった。
所持品:携帯電話、ナイフ(スパイダルコ てんとう虫)、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器)、
財布、火炎瓶×2、HK33(20+1)、予備弾倉(20×3)
現在地:スペンサービル3階 南米料理店
>120 >126 >138
パトカーから腰掛けていたがどうもこの兄さんはヘタレらしい
>「え、えーとだ。俺は丸腰だし、情報も持ってないぞ!度胸もないぞ!だが金はあるぞ!」
「前半は明らかに声高らかに言う事ではないだろ…」
何で私が突っ込んでるんだよ…
>「俺には目的も糞もないし、これは!この通りやるから!見逃せ」
「だから…ハァ」 何かを言おうとして、やめた。
警官は気付かず質問をしているが…何か色男の方から青白い炎が出ているな…
また当分食欲が湧かん光景を見せられるのか…?
異常はそこから始まった
>「うぷっ……」
ん?どうしたんだ?兄さんは地面に跪いている。
>「……ぐええぇええ」
様子がおかしい、おかしすぎる! 吐いたのは…
口を押さえた兄さんの指の間から毀れるのは…血だ…!
私は腰掛けたパトカーから立ち上がった
私より先に警官が駆け寄ったが、何故か色男に止められてしまった
「何をしているんだ…」
私はその兄さんの横に座り背中を摩る。
そしてまだ苦しそうに呼吸をする口の周りを優しい緑色をしたハンカチで拭く
思いつくことと言ったらこれしかない…
色男の方は警官に何かを叫んでいる。その尋問の意味する所、それは───
「大丈夫か…?」イヤ、止めておこう考えるのは
「少し待て…効くかどうか分からんが…」 私はリュックから使えそうな薬を適当に出す
「飲めるか…?」 兄さんの目の前に私の手とは対照的な白い錠剤を2錠差し出す。
まさかこんな事で使う事になろうとは…ただの乗り物酔いの薬だが飲まないよりはいいだろう
名前:希望チャップマン
年齢:17
性別:男
所持品:ポケット:コイン等 リュックサック:暇つぶし用具、その他
帽子:蜘蛛(怯え)
現在地・状況:九武村(民家前 ・赤木の近く
自分の状態: FINE(緑)
しっかし、狭いなあここは。
この通路なんてボクの横幅ギリギリじゃないか。しかもすぐ左は吹き抜けになってるし・・・・落ちて膝を痛めたらどうするんだよ。
・・・・えい。
右の前足でお店の前の立て看板を踏み潰す。
あ、足の裏にガラス刺さっちゃった。
痛い痛い。こういうのは地味に痛い。
足の裏を壁にこすりつけてたら、背中のお爺ちゃんがぺしぺしとボクの目蓋を叩いてきた。
そんなに先を急ぎたいんだったら、自分の足で歩けばいいのに。ワガママだなあまったくもう、
あ、そうか。お爺ちゃん、片足になってたんだったっけ。
大きいドイツジンにやられたとか言ってたけど、ドイツジンってなんだろ?
それに大きいって、どれくらいなのかなあ?
・・・・・お腹一杯になれるかな?
あ、見えてきたぞ。
あそこが目的地のナンベイリョウリテンだ。
ナンベイって、ボクの生まれたところらしいだけど、全然わかんないや。
あの入り口の前の木も、ナンベイのやつなのかな?
いただきます。
舌を伸ばしてパクっと一口・・・・・ん〜、熱帯雨林の香り?
さあ、ドイツジンもいただいちゃうぞ。
現在地・状況:スペンサービル三階、南米料理店から二十メートル程離れた通路上。舌を伸ばして入り口前のインテリアを頬張る。
「小隊長殿、奥の金庫にまだ金が残ってますよ!自分が数えられるだけでも結構な額だ!」
「了解した。すぐに回収せよ。トラックにはまだ積めるだろう。」
金庫から戻るなり大声で報告をしながらはしゃぐ同僚に言い、俺は咥えた煙草に火を灯す。
俺達は米軍や空自の合同爆撃作戦が終わってから、政府の命令でこの廃墟に派遣された。
与えられた任務は『旧市街の安全確保』、平たく言えばゴミ掃除。感染体を殲滅しろと言う事だ。
だが、俺達は命を懸けて任務を遂行しているんだ。『落し物』くらい貰ったっていいじゃないか。
どうせ交番に持って行った所で、誰かが取りに来るわけもないのだから。
突然、同僚が発砲した。銃の向こうに見えるのは、爆撃を生き延びたであろう女性行員の姿。
もちろん感染して正気は失っていた。射殺しても何ら問題は無い。いや、それが俺達の任務だ。
「へぇ……この死体、結構いいもの持ってますよ。財布にも結構ある。これも貰っておきましょうか?」
迷彩服を血に染めながら自分が射殺した行員の死体を楽しそうに漁る同僚。
「…もちろんだ。その右手に付いてる指輪は恋人にやったらどうだ?帰ったら結婚するそうじゃないか。」
「し、小隊長殿までご存知でしたか…恥ずかしいなぁ………では、そうさせて頂きましょうか。」
同僚は袖で指輪の血を拭い、ポケットに仕舞った。
>146
銀行から金の詰まった袋や鞄を荷台に運んでいる時の事だ。やや離れた場所に人影を発見した。
双眼鏡で確認をすると、それは生きた人間のようだ。救助は面倒だが、向こうが気付いていると始末が悪い。
「お〜い!こっちに逃げてこ〜い!」
煙草を捨て、その人影に向かって大声で叫んだ。
現在地:等訓市銀行前
状況:銀行からの略奪中に生き残りを発見
少しだけ想像してもらいたい。
君は田園地帯を走る車の助手席に乗っている。
田園地帯を走るのは意外と怖い。
時々、農作業に使う鎌が落ちていたりするし、道はとても狭くて少し踏み外したら
そのまま段差のある田んぼに突っ込む事になる。
それが夜中で、しかもライトをつけていない車だったらどうだろう?
そんな車の助手席に乗るのは君だって嫌なはずだ。
ところが運転している相手はそう思わないらしい。
「あすかさん・・・少し速度を落としたほうがいいんじゃないですかね?」
両足を突っ張らせながら、天井に着いている取っ手を思いっきり握る。
引き攣った笑顔を彼女に向けて言った。
彼女はただひまわり色の目を向けて笑っただけだった。
その目が、横の猫の瞳孔と同じように変化を遂げていた。
・・・少し前の話だ。
自警団か何かの車両をやり過ごし、泥の塊に突っ込んだ後、サナトリウムの調査に向かった。
といっても目的は、何か使えそうな武器は無いかという事だけだ。
物色する地に見つかったのは日本刀2本のみ。
「・・・業物、なのかな。」
刀に関しての知識は殆ど無い。
製造技術に関する事が少々と、歴史的な用途の変化が少々って所だ。
そういえばカウボーイハットの男はどこに消えたのだろうか?
伸びきって冷えたカップラーメンの匂いがサナトリウムを包んでいた。
仕方なく日本刀を回収し、裏の風化しつつある小屋に向かう。
蜂の姿はすでに消え、工具やら農具が転がっているだけだった。
「これなら・・・まだ使えるか。」
錆の浮いたスコップを見つけると手に取る。
ずっしりと重いそれは、太く頑丈な木製だった。
スコップの淵の部分を砥石で研いでやると、錆がとれ必要以上に鋭くなり刃と化す。
「接近戦ならこいつの方が頼りになるな。」
にやりと笑って日本刀2本とスコップ片手に車へと戻った。
そして現在。
声に出さずにクソックソッと呟きながら田園地帯を疾走する車の中にいる。
遠くに明かりが見え始める。
「商店街ですね。」
此処から先は舗装がされていてタイヤの後を追う事は出来ない。
だとすれば・・・兎に角怪しい所を調べていく事位しか出来ないだろう。
まずはどこへ向かうべきだろうか?
現在地:九武村銀座通り(商店街)
───ウゥぅゥウ…───
群の先頭に立つゾンビが壁に手をかけながら人間の匂いのする方向へ進んでいく
髪を立てた二十歳近い青年だったそのゾンビは、ドクロの描かれた黒い服の
裾から腸がまるで尻尾のように股を通って背後に引き摺られ
かつての整ったといえなくも無い顔は面影を無くしていた
──ガュ…ガョ…───
その足元を取り巻くように、右手左足を無くし、残っているすでに折れた二本の
手足で這って進んでいるゾンビがいる…痛みは勿論感じていない
──‥‥‥‥‥───
そして三角巾を被り、背中に白菜や大根などが入った籠を背負った老婆は
うめき声を上げる事は無い。声帯はすでに腐れ落ちたか、食いちぎられたか…
その後にも数え切れぬ、簡単に言えば生けるける屍の群、
少し捻くれて言えば死せる生物が乱れた行列をなしている
先頭のゾンビは壁を伝って角を曲がる
いた!!
そこには4つの影…
まず手前2人…1人は背中を向け跪き、もう1人は同じく跪き駆け寄って…
そして奥の2人…よくは見えないが…おそらく1人は背中を向けている…
先頭のゾンビは手前の2人に駆け寄り手を伸ばす
>136
「貴様!!許可無く口を開くんじゃない!!頭を吹っ飛ばすぞ!!」
隣に居た金田兵長が何かを呟いた捕虜に大声で怒鳴りながら散弾銃を向ける。
銃を向けられた男は、顔を真っ青にしながら兵長の言葉に頷く。
「………捕虜諸君、我々は軍人だ。指示に従って貰えるならば、危害は加えない。
我々が捕虜諸君に聞きたいのは、諸君が誰の指揮下で武装しているのかという事である」
話の途中、武器を抱えた飯田少佐が戻ってきて金田兵長と幾らか会話を交わす。
どうやら兵長が校舎周囲の状況について尋ねたようだ。
「繰り返す。諸君の指揮官について教えてもらいたい。従うなら危害は加えないと約束する」
名前:大宮外吉
年齢:85
性別:男
所持品:M60拳銃(5発装填、予備8発)、九七式軍刀(鞘無し)
現在地:九武村分校
自分の状態:歩哨を武装解除させる
>157
>「貴様!!許可無く口を開くんじゃない!!頭を吹っ飛ばすぞ!!」
青ざめた顔で何度も首を上下に振る村人。
ようやく事態が飲み込めたらしく遅れてきた恐怖に体がガクガクとしている。
ボケ老人一人ならなんとかなるがそれに付き従う兵卒までもが武装しているとなると手の出しようが無かった。
視線は突きつけられた散弾銃に集中していた。
>「………捕虜諸君、我々は軍人だ。指示に従って貰えるならば、危害は加えない。
我々が捕虜諸君に聞きたいのは、諸君が誰の指揮下で武装しているのかという事である」
「・・・は?」
質問の意味が理解できずに間の抜けた顔をする村人達に大宮老人が再び質問をした。
>「繰り返す。諸君の指揮官について教えてもらいたい。従うなら危害は加えないと約束する」
「し、指揮?わ、わし等は単なる自警団じゃ。一応、永田の爺さんが色々指示を出しちょるが・・・なぁ?」
そうじゃ、そうじゃと老人の一人が震える声を絞り出しながら言う。
「そ、そうじゃな。元々永田の爺さんは消防団の責任者じゃからのう。わし等はただ、隠れてるだけじゃよ。
よう解らん死体が歩きまわっとるし、わし等は指示にしたがっとるだけじゃ。」
ひっと悲鳴を上げて一人が走り出す。
もう一人はしりもちをついたまま大宮老人の後ろ(>156)を指差した。
「大宮の爺さん!後ろじゃ!後ろに人食いが来とるぞ!」
起き上がったムネヲはゆっくりと息を吐きながら天井を見上げた。
人の命を失った身がきしみ、関節が曲がるたびにゴリゴリと不気味な音がした。
コォォォォォと喉を震わせながら息を吐く。
声帯が人間の耳では捕らえられない音を出し、原因不明の不快感に1階の人々の顔が青ざめる。
暫くその音、いや振動が続くと上階からもっと体に響く振動が感じられた。
噴水の水が波紋を作り、パイプの中を走る水が不気味な共鳴を引き起こす。
ムネヲが満足したように笑うとゆっくりと歩き出した。
状況:ビル全体に不気味な振動が30秒間だけ走った。
>144
どうも調子を狂わせてくれる。
が、少なくとも以前より幾分か話しやすい状態が訪れているようだ。
自己の復活を見せつけるように、名主は立ち上がった。
その目には再び燃え上がるような邪悪な色が滲み、いかにも不敵である。
だが私がそれに圧倒されたのは、ほんの一瞬のみだった。
「うむ……」
ふと何の遊びだろうと思ったのだ。
感情の起伏が激しい、といった問題ではない。
この多重人格遊びには、人を翻弄せんとする彼の独特の悪意が感じられるのだ。
私は面倒そうに眉間に皺を寄せていたが、それはすぐに正した。
結局のところ、彼は真意を私から遠のけているのだろうか。
もしそうならば、この会話は意味を持っているのだろうか。
もう少しだけ名主の懐を探ることにした。
>「身も心も醜かろうと力さえあればどうとでもなる。今はまだ小さい力だが・・・徐々に、確実に強くなる。」
存在そのものを誇示するように、名主は少しずつ語っていく。
先ほどと同じ様に、ゆっくりと巨大な全貌を見せていくかのように。
和服を着る動作も淡々としており、私の期待を誘おうとしているのが窺える。
次は何が出るのかと見据えていると、彼の腹部が内側から隆起し始めた。
内臓の中でおおきな蛇が暴れまわるように、腹の表面はうねっている。
その荒々しいうねりは男の腹の形を変えて、時には内側から破壊するばかりの勢いでのたうった。
だが突然始まった蛇の様なうねりに対して、名主は表情には一片の変化もない。
ただ笑っているばかりだ。
「……」
私は何も考えず、そろそろ出現するであろう腹中の蛇を待った。
>「貴方には・・・そう、ちょっとだけ手助けをお願いしたいのですよ。私は、未だ、一介の、村の代表者に過ぎませんからね。」
和服にあいた穴から、触手の先端が顔をだしている。
蛇のように光沢を持ち、広げた口の中には、象牙細工のような歯が美しく並んでいる。
取り敢えず名主は完全なる人外なのだと、私は私で有益な情報を得た。
名主は自身の内側に巣食う触手を暫し見せたのち、幾つか問いただしてきた。
私はその中のどれに関しても深い面識があったわけでもなく、なにも答えられないのは当然だった。
「知りませんよ。通ずるものなら幾らでも、お教え出来ますがね」
触手を自ら見せたのは、名主が私に対して一歩踏み込んできたのと同等である。
何故に醜悪なものを自ら晒せるのか。彼にも人格があるのだとしたら、それはやはり焦燥感に駆られてのことだろう。
だからこそ私の方は焦ってはいけない。
「傘社のことは、ご存知だと思いますが、ええと……、その腹潜蟲を宿している人間は他にいますかな?」
あくまで此方は一歩身を引いておくべきだ。先ずはこの蟲とウィルスの関連性について引き出す。
年齢:57
性別:男
所持品:なし
服装:汚れた白衣、老眼鏡
現在地・名主の部屋内
状態:名主との問答
>154
「ぁ〜ァ〜あ〜…」
背後からゾンビたちの呻き声が迫ってくる。
私はずっと全力失踪で逃げ続けていた。
しかし道路には崩れた建物の破片や焼け焦げた車の部品、いろんな物が散乱していて
思うように前に進めない。
近くにいたゾンビも私たちの追いかけっこに気付き、追っ手の列に加わってくる。
ひぃひぃ、ふぅふぅ…
息が続かない、体力の限界だ…走るスピードも少しずつ遅くなる。
その間にも足の速いゾンビは速度を落とすことなく、どんどん私に追い付いてきた。
…駄目だぁ…もう逃げられない…!
>「お〜い!こっちに逃げてこ〜い!」
朦朧とする意識の中、あきらめてその場に倒れこもうとしていたところに、何処から
ともなく救いの声が聞こえてきた。
声のした方を見ると、そこには揃いの制服に身を固めた自衛隊の姿が。
助かった…私は最後の力を振り絞って彼らの方に走っていった…
>141
「なんだとう!? もうボケが始まってんのかクソババア!」
からかうような口調でど忘れしたなどと言ってくるギリスに、シャファンは辛辣な叫びを返した。
目の前にいれば飛びかかってこの鬱憤を晴らすこともできるのだが、五十五階にいるのでは手の出しようがない。
恐らく、今このビル内で最も距離が離れている者同士なのではないだろうか?
「・・・・ぜってえ脳味噌引っ掻いてやる」
改めて、シャファンはここにギリスとの対決の決意を固めた。
>148
また、モニター横の機械から声が聞こえてきた。
「てめ――」
卑猥な言葉で怒鳴り返そうとして停止するシャファン。今度の声はオバハンではなかったのだ。
声変わり前の少年の声だ。
「えぇ〜うっそ〜!? 大樹なの〜? 今どこどこどこ? アタシはねぇ〜・・・・・」
相手の好き嫌いで、それまでの表情も声も一変させて対応できてしまうというのは、やはり彼女が女だからなのだろうか?
「・・・・・ってなことで、今地下の大きな扉の前にいるわけ。大樹はどこにいるの? もしかして結構近い? そこからこの扉の開閉コードとかわかったりしない? もし教えてくれたら、デートしてあげるからさ〜」
声の主――来島大樹少年と別れてからのことを、血生臭いこと抜きで、多少の脚色を加えつつ、一方的に言い終える。
向こうからは、短い、適当に流しているかのような相槌が返ってくるばかりであった。
「ねえ? 聞いてるの〜? 無口な男の子も、好きな子の前じゃ雄弁になるもんなのよ〜。だからもっと喋っていいの」
相手が自分に恋愛感情を抱いていると、確証もないのに自信満々に思い込んで言う。
・・・・・返事はこない。
「なぁ〜にやってんのよ〜? あ、もしかしてアタシのために開閉コード調べちゃってくれてんの? 大樹ありがと〜!」
自意識過剰の殺人狂、そこに幼さが加わればもう怖いものはない。
シャファンは、物事を自分に都合のいいように考える天才だった。
「大樹〜、調べ物してくれるなら、最後に何か艶っぽいセリフちょうだ〜い。アタシ、それで○○って待ってるから」
別に盛っているわけではない。
「きゃっ、恥ずかしっ!」
こういう言葉のやりとりが、好意的な男女の会話なのだと勘違いしているだけである。
現在地・状況:スペンサービル地下、ギリスに続いて大樹と会話。
>149 >150
開かない扉に困り果てていると、外から救いの声が聞こえた。あ、川崎さんだ!
>「はいはい、分かったから下がってなさい。」
一瞬ドアに張り付きそうになったが、慌ててドアから離れる。
何度か重たいものを打ちつける音がした後、スタッフルームの扉が砕けた。
外には大釜を右手に持った川崎さんが立っていた。
「川崎さん!助かったですわ、本当に…ありがと……その、…ごめんなさい」
うれしくて駆け寄ったものの、川崎さんの表情に気づいてだんだん声が小さくなった。
しょんぼりと俯き、上目遣いで彼の顔色を伺う。
「や、やっぱり怒っていらしゃるの?」
おずおずとペットボトルを差し出す。うえええん、怖いですわもの凄く機嫌が悪そうですわ〜
壁に持たれたお姉様はさっき以上に具合が悪そうだった。
でも足元に空の錠剤シートが落ちているから、薬はちゃんと飲んでくれたみたい。
お姉様、吐いたのかな。顔や手にその名残が残っている。
「せっかくの美人さんが台無しですわ」
色々伝えたい事があったけど、結局口に出来たのはこれだけだった。
手に入れたばかりのミネラルウォーターでハンカチを湿らせ、お姉様の顔や手を拭こうとする。
残りの水は予定通りお姉様に渡した。水を口にするだけでも、少しは気分が良くなるかもしれない。
だけど、今後さらに体調が悪化するのは目に見えている。少しづつ蝕まれて、最後は………。
ぶんぶんと頭を振り悪い想像を振り払う。ぽかぽか自分の頭を叩くいた後、お姉様に向き直った。
「薬が効いてくればきっと楽になりますわ!お姉様はちょっと働き過ぎよ。暫く休んでいてね!」
明るく言い切ると、踵を返してスタッフルームへ戻った。
お姉様は絶対死なないわ。だから泣かない。
「ねえ川崎さん、今後の予定を聞かせてくださらない?さっきの通信でミスタ・ルイスはなんて仰っていたの?」
スタッフルーム内にあった毛布と台車を引っ張り出しながら、川崎さんに質問する。
切れ切れにしか聞こえなかったけど、確かゾンビをプロパンで吹き飛ばすとか、3Fの南米がどうとか……?
何処かでミスタ・ルイス達と合流出来るのかしら?
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
ナイフガン(5) SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(9) 予備弾倉5
現在地、状況:スタッフルーム内再度物色中。ミリアに水を渡す。川崎に今後の予定を聞く。
>151>159
階段から程近いその店は、中々趣のある店だった。
>「さて、どうするね。一杯やるかい?」
HK33を壁に立てかけて酒瓶を片手に取るシノザキの姿と南米料理店の雰囲気が良く似合っていた。
今は昔の革命戦士かサム・ペキンパーのワイルドバンチと言った所だ。
ブランデンブルグにとってはラテンの雰囲気が色濃く残るこの場所がどういう風に写っているのだろう?
第三帝国の終末共に逃げ出したルドルフ・アイヒマンがイスラエルに拉致されたアルゼンチンだろうか。
それとも店名のスペイン語から巧妙な策士であり、ドイツにとっての裏切り者であるフランコ将軍だろうか。
どちらにしても死は避けられない運命にある男達の話だ。
「へぇ。中々洒落た店だな。」
さりげなく周囲を見回しながら呟く。
>「さて、どうするね。一杯やるかい?」
「悪くないね。程ほどにしとくつもりだがな。その前に厨房を覗いてくる。」
どうせ飲むなら安全に飲みたいところだ。
MP5片手に厨房へと浸入する。
客席が無人なら厨房の中もまた無人。人気の無い厨房ほど寂しい所は無い。
活気溢れる厨房は見ていて楽しいものだし、厨房に充満する何よりも熱気が好きだ。
熱々の料理は情熱と言ったところか。
通用口を兼ねた裏口に銃を向けたまま、移動する。
隠れるスペースは幾らでもあるが、連中に隠れるだけの知能があるだろうか?
キッチンの下、物陰、消耗品を置いておくヤードの下調べを済まし。、裏口の鍵を掛ける。
ついでに使えそうな物を物色する。
コンロの近くに備え付けられたプロパンガスを振ってみるとガスは満タンに近い。
恐らくビル全体の都市ガス供給量を上回るだけの量が消費された時に使う予備のようだ。
「・・・なんだ、こりゃ。」
体中の血液、いや、水分が振動し、共鳴がどんどん強くなっていく。
「気持ちわりぃな。」
おかしな感覚は無くなり、感染の疑惑だけが残る。
どうしたもんかね、と呟きボサノバのリズムに合わせて鼻歌を歌いながらグラス3つと冷め切った料理を持ってフロアへと戻った。
「裏口の鍵は閉めてきた。恐らくゾンビの類はいない筈だ。グラスは3つでいいな。」
厨房に程近い席に座り、二人を手招きした。
「ま、なんだ。シノザキには案内を頼んですまなく思っちゃいる。目的のガスボンベも見つかったし。」
ガスマスクを外し、シノザキから酒瓶を奪い取るとそれぞれのグラスに注いだ。
「ま、俺達はこれから上に上がらなきゃならん。正直な話、ここよりゾンビの多いエリアだ。」
一口酒を呷ると短く呻く。
「悪くないな。何て酒だ?」
ラベルを見ながらマクナブが呟く。
シノザキにはここで下りてもらうのが一番かもしれない。
火力の分散にこそなるが、夜明けまでやり過ごせば権力の座に復帰した首相率いる自衛隊が助けてくれるだろう。
「ああ、ところで携帯、持っているか?」
そろそろ小川に一報入れてみるとしよう。
もっとも小川にシノザキと一緒に酒を飲んでいる事まで言うつもりはなかったが。
状況:3階の南米料理店で一杯飲んでいる。
>162
横の壁が開いた、どうやらエレベーターになっているようだ。
>163
>「ねえ川崎さん、今後の予定を聞かせてくださらない?さっきの通信でミスタ・ルイスはなんて仰っていたの?」
「3階の南米料理店に居るそうだよ・・・・あとは、今から聞くよ。」
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:>大鎌、STIイーグル6.0+消音器(14+1発)と予備マガジン6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 23発予備マガジン5本
Chris Reeve ProjectU
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、25階/無線を入れる。
状態、左腕に打撲。
>152
脇腹から眼球の表面にかけて、耐え難い激痛が巡った。
口をあけたまま泥の中に沈み、そのまま意識を失おうかと思ったが
すぐに立ち起こされ何かを飲まされる。
半ばノイズのような耳障りな音が聞こえたが、それが自分の呼吸音だと解ると
また意識を失いそうになった。
この苦しみは異常だった。
肩が焼け焦げるような感覚がやってきて、その熱さに赤木は大声で喚いた。
そして幾度か胃液の混じった冷えた血液を、ぼたぼた落とすと、またその上に顔を埋めた。
「ぐっ、ぐぶぶ……」
腐ったような歯茎の中で真っ白な歯が浮き沈みしている。
口からは濁った赤い水が絶えず流れ落ち、泥の中に色を広げていった。
年齢:32
性別:男
装備:454カスール(装填数5発、白衣のなか)
所持品:ボールペン、古びた新聞の切れ端、『地獄都市から生還せよ!』(田中宗一・著)、現金80万
服装:白衣
現在地・九武村・森林付近の道路
状態: 末期(ゾンビの存在には気付いていない)
>160
>「知りませんよ。通ずるものなら幾らでも、お教え出来ますがね」
怯える事も無く淡々と話す老人に名主が唸る。
それに合わせて触手が動き、老人の顔を撫で回す。
鼻先でカチカチと歯を鳴らして見せるが怯える様子は無かった。
目の前の老人も幽閉した老科学者も冷静その物だった。
>「傘社のことは、ご存知だと思いますが、ええと……、その腹潜蟲を宿している人間は他にいますかな?」
脅すことを止め、素直に答える事にした。
拷問をした事もあるが、殺さないように痛めつけるのは意外と面倒だ。
おまけに目の前の老人の体が持つかも疑わしい。
「外に一人。村の中には3人ほどです。一人は相性が悪かったらしくすぐに死にましたよ。」
「傘社が腹潜蟲を研究している思った理由が一つ。賠尾市とその後の災害で微弱ながら意志を感じたのですよ。
飼いならされ、遥かに弱くなっていましたが・・・しかし、見えたのですよ。」
すでに触手は引っ込んでいた。
「あの女がヘリに乗っている所。それに屋上で彼に・・・いや、私に向かって銃弾を撃ち込む男達の姿がね。」
そしてもっと古い記憶だ。
その触手自身が持っていた記憶。
「肉の中にもぐりこむ記憶、その潜り込んだ肉が禿頭の巨人でした。
一番古い記憶は・・・感触だけでした。暖かい、まるで羊水の中に浮かんでいるかのような感触です。
視覚と味覚、その他の感覚を得たのは・・・禿頭の巨人の中に入ってからですかね。」
ブルリと名主が震える。
味わった事無い感覚が引き起こした生理現象だ。
その眷属を通しての感触は名主が味わった事無い感触だ。
目の見えない生き物が、視覚を突然与えられたようなもので、どうやって情報を処理してよいのかが解らなかった。
恐らく、まだ、この世に私の眷属はいるはずです。私もまた同胞を愛する感情はありますがね。」
最後の言葉は嘘だった。
時を経るごとに産卵能力が限界へと近付きつつあるのが名主には感じられたのだ。
なんとして同族を使い、子孫を残さなければならない。
「確かに私は爪弾きにされた存在でしょう。しかし・・・蟲と人は共生できるのですよ。」
老人と会話してきた中で一番素直な笑顔だった。
もっともその笑顔は人にとって見れば歪んだ笑顔だった。
無事脱出できたら、一度サナトリウムへ戻るつもりだった。
かなり危険な道行になるのは承知の上だ。
それでも夫の形見を置き去りにしたまま、どこにも行くつもりは無かった。
外の様子は随分と慌しくなっていた。先ほど聞こえたチャイムは何かの合図だったのだろうか?
これだけ浮き足立っている今なら、私一人なら何とか見つからず軽トラまで移動できるだろう。
ただ、問題は花井博士だ。
一緒に脱出したいのはやまやまだが、今の私では彼を運ぶことすら覚束ない。ゾンビに囲まれたら二人ともおしまいだ。
むしろ私の我侭につき合わせて危険にさらすより、館に残していくほうが安全とさえ思える。
除染作業のことは村人に話してあるし、博士の知識や知能は貴重だ。名主もきっと悪いようにはしないだろう。
脱出するにしても、やはり手ぶらでは心もとない。私は蔵の中を見渡し、当面の武器になりそうな物を探した。
程なくして、手頃な棒を手に入れた。木刀の代わりとまではいかないが、モップの柄より遥かに上等だ。
軽く振って具合を確かめようとしたその時だった。
「痛っ!?」
突然の左手首の痛みに、思わず棒を取り落としそうになった。
驚いて手首を見るものの、特に怪我をした様子も無い。
もう一度軽く棒を振って具合を確かめる。……今は大丈夫のようだ。
「……何だったのかしら?」
手首をさすりながら呟き、以前のように手に入れた棒を帯に差し込んだ。
>144>160
そのまま外へ出ようとして、ふと、窓から母屋の様子が伺えるのに気づいた。
開かれたままの商事のおかげで、名主と博士の姿がここからでも見える。
遠すぎて何を話しているかまでは分からないが、少なくとも博士との話はまだ終っていないようだ。これならもう少し時間が稼げるだろう。
そのまま見つからないようやり過ごそうとした時、ふいに名主が身体の向きを変えた。
「━━━ !!」
悲鳴は、なんとか手で押し殺した。だが、冷や水を浴びせられたかのように全身が強張り、ガタガタと震えている。
みっともないほど動揺しているのが自分でもわかった。
……まだ、巻きつかれた感触が肌に残っている。
大きさこそ違えど、名主の胸元から覗くそれは、デパート屋上で遭遇した化け物にそっくりだった。
重田さんに瀕死の重傷を負わせ、私の身体を人外に作り変えた、あの巨大な紫の触手。
もはや、一刻の猶予も無かった。
今すぐここを離れなくては。さもないと、私の神経が持たない。
そっと蔵の扉を開け、軽トラックのほうへとそろそろと移動する。
途中のかがり火から火種をひとつ取り、進行方向とは逆の茂みへ投げ込んだ。運がよければ庭園から火の手が上がるだろう。
>162
「・・・・・・・・・」
声も出ないとは、まったくもってこのことだろうぜ。
とりあえず、黙っておく。どう言い返していいのかわかんねえしな。
しかし、地下の部屋か・・・・プレートの一枚がある隠し部屋ってのはそこのことなのかな?
俺は45階だし、ここはシャファンと協力すんのが一番なんだろう。
何とかして、扉の向こうを調べてもらう。
あんまり女に危険なことはさせたくねえんだがなあ・・・・・自分の力不足が悔やまれるぜ。
「・・・・今、45階だ。床が崩れてドアが開かなくなってる部屋のパソコンから連絡してる。
開閉コードってのは、ちょっとわかんねえな。部屋の中に怪しいファイルでもあれば、きっとそれに書かれてるんだろうけどな」
まあ、誰が言ったか知らねえが、お約束ってやつらしい。
俺も島では、分厚いファイルケースをランドセルの中に入れて走り回ってたんだぜ。
新聞の切れ端から爺ちゃんの日記、傘の研究員とかのメモまで・・・・とにかく勘が冴え渡ってたんだろうな。何しろ怪しい資料は全部光って見えるくらいだったんだからよ。
シャファンに話しかけながら、俺は下の部屋に積もった瓦礫の上に飛び降りる。
光ってたように見えたのは、これか。
手の平サイズの薄い金属の板だ。複雑な角の模様が刻まれている。
当たりだ。
しかし、こうやって手にとって見ると、全然光ってるようには見えねえんだよなあ?
・・・・・自分の感覚と勘の鋭さが恐ろしくなってきたぜ。
「シャファン、今プレートの一枚を手に入れた。多分、その扉の向こうにも一枚あるはずなんだ。調べてもらえると助かる。俺も大急ぎで開閉コードを調べるから待っててくれ。
・・・・・・・後、調べてくれって・言ってんのと矛盾するんだけど・・・・危ないようだったら逃げるんだぞ。
お互い、五体満足でまた会おうぜ」
あの姉ちゃんは、間違いなく俺より格段にやる。心配すんのは多分、失礼なことなんだろう。
・・・・そうだな。それでも気を使っちまうんだよな。
ったく、弱っちいガキだぜ、俺って奴は。
・・・・・とにかく上に戻るか。
あそこから跳べば穴の縁に手が届きそうだな。
よし。
現在地:スペンサービル44階、クリッペンルームの下の部屋
行動:シャファンと話し、角のエンブレムを入手、上に戻ろうとする。
>153>159>164
アルコールの刺激にやや眉をしかめていると、ルイスが厨房へ向けて歩き出した。
>「悪くないね。程ほどにしとくつもりだがな。その前に厨房を覗いてくる。」
ガスボンベがどうこう言ってたが、多分この店にそれがあるかどうかと、何もいないかどうかの確認だろう。
「んじゃ俺も『食材集め』と行こうかな」
酒瓶を片手に店内をうろつく。やはり無人だ。テーブルの上には客が置き忘れたらしい財布や携帯電話、
そして煙草がいくつもあった。俺は煙草を手当たり次第にかき集める。
ありがたいことに重たい煙草ばかりだ。しかしもう少し健康には気を使うべきだと思う。
箱の空きに別の煙草を詰めてまとめる。その最中に不快感に襲われた。
「うぉ・・・っと?」
体の中で何かがざわついているような感覚。それはすぐに収まった。
開いた手を握る。開く。目線を左右に振る。違和感は残っていない。
だからこそ余計に気味が悪いとも言えるわけだが・・・
「感染は・・・してないよなぁ」
煙草をバッグに突っ込み壁に立てかけた銃を担いだところで、
料理を受け渡しするカウンターの向こうからルイスが戻ってきた。グラスと料理を持っている。
>「裏口の鍵は閉めてきた。恐らくゾンビの類はいない筈だ。グラスは3つでいいな。」
言いながら厨房から近い席に座を占めた。手招きをする。俺が近寄ると酒瓶を持っていかれた。
持ってきたグラスに順に注いでゆく。ルイスはそれを一口すすった。
>「悪くないな。何て酒だ?」
「ベーリョ・バヘイロのゴールドだ。強い割りに飲みやすい良い酒だよ」
ピンガを杉の樽で数年寝かせたものだ。味は良いし値段も割合安い。
そこらの酒屋じゃあまり売ってないのが欠点だが。まぁマイナーなものの宿命か。
俺も口を付けた。サトウキビの青臭さと樽の木の香りが鼻へ抜ける。
>「ああ、ところで携帯、持っているか?」
料理に手を伸ばしながら、ポケットから取り出した携帯をルイスに渡す。
そのとき店の外から何かが倒れる音とガラスの割れる音が聞こえた気がした。
耳を澄ましてみるがその後は何も聞こえない。他の二人は最初の音すら聞こえていなかったようだ。
空耳か、と軽く首を捻りながら鶏のオーブン焼きにかぶりついた。
所持品:携帯電話、ナイフ(スパイダルコ てんとう虫)、財布、火炎瓶×2、HK33(20×3+1)、予備弾倉(20×3)
リュック(煙草、コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器)
現在地:スペンサービル3階 南米料理店
状況:ほんの一杯のつもりで飲む
(雑賀)
>115
「それはありがたい申し出だがな、はいそうですかと同僚を差し出せると思うか?
“種”を植え付けられたりでもしたら、それこそ困る。悪いが私も付いていく」
資料に記載されていたあの奇妙な項目。あれが本当ならば、ウィルス以上の脅威と成りかねない。
知らぬ間に運び屋に仕立て上げられたりでもしたら為す術がない。
「…雑賀」
雑賀の了解に赤坂は不服そうな声を上げようとしたが、直ぐにしかめっ面となった。
私刑の際に負った傷口が開いたのだろう。骨の数本は折れているかもしれない。
「空挺の精鋭が聞いて呆れるぜ……糞」
赤坂は自分の体に悪態を付いていた。
行動:老人の申し出を受けるも条件を提示
現在地:豪邸
(甲殻虫型変異体)
「UGAAAAAA!!!」
突然襲い掛かってきた鴉の群れに堪らず、咄嗟に腕で頭を守る。
けたたましい鳴声を上げながら襲う鴉は鬱陶しいが、別にこれといった障害ではない。
このまま無視して校舎に突っ込もうと歩き出そうとしたが…
>169
「!?」
何かに惹き付けられたかのように、首が遠くに望める名主の豪邸を向いた。
理由は分からない。ただ、誰かが呼んでいるような気がしてならなかった。
それは彼の極めて原始的な欲望。即ち、食欲を凌駕していた。
「……」
襲い掛かる鴉の群れに構わず、踵を返して分校から立ち去る。
目指すは名主の豪邸。其処に何かがいる。
行動:名主の豪邸へ
現在地:分校校庭内
>165>170
「わかったわ大樹ぃ〜。お互い無事で会いましょうね。死んじゃやぁ〜よ」
人に心配されるのなんて、いつ以来だろうか?
期待してた以上の言葉をもらって、シャファンは目に見えて有頂天になった。
さっそく、右手の鈍鮫を外し、スパッツの上から事をなそうとする。
「・・・・ん〜?」
扉の右側、つまりすぐ横の壁が何の前触れもなく開いたのは、丁度その時だった。
中は円筒形の小さなスペース、恐らくはエレベーターだろう。
「・・・・せっかく興奮してきたのによぉ〜。誰が誘ってんだ?」
文句を言いながらも、すんなりと中に入るシャファン。基本的に待つということができない性分なのだ。
「あっ、もしかして大樹が寄越してくれたのかしら?」
どんな時でも、自分に都合良く、本気で思い込む。
再び右手に狂気の刃を嵌め、シャファンは大きな瞳を輝かせた。
現在地・状況:スペンサービル地下通路、扉の横のエレベーターに乗ってみる。
>166
川崎の後ろの壁が開いてゆく。
どうやらエレベーターの出口のようだ・・・・
>173
ゆっくりとエレベーターが上昇を始めた・・・・
>161
俺の呼びかけが聞こえたのか、やや離れて見える生き残りらしき人影はこちらに向かってくる。
更にトラックの周りに居た同僚達にも聞こえたようだ。
「小隊長殿、指示を。」
「うむ、お前は俺と一緒に生存者の救助に当たれ。残りは運搬作業を続けろ。」
話しかけてきた同僚は荷台に放り込んであった小銃を俺に渡し、自らも感染者に照準を合わす。
他の同僚は命令通り『落し物』を運ぶ者、拾った携帯ゲーム機で遊んでいる者と様々だ。
「よし、撃て。」
いつもの様に火を付けた煙草を咥えて短い号令を出し、同僚と共に小銃の引き金を引いた。
数度に渡って放たれた銃弾は、照準の先に居た感染者全てを的確に仕留める。
「……お前は物資擬装の指揮を取れ。少し話してくる。」
同僚はさっと敬礼してトラック周辺の同僚とともに荷台に飛び乗り簡易擬装の作業を開始した。
擬装と言っても濃緑色の布を被せるだけだが、一般人にはそれだけで軍事物資に見える。
近寄るにつれて生存者の姿が明らかになってくる。背丈から推測するにまだ10代後半程度か。
性別は恐らく女、服装はごく普通。どこを見ても何ら変わった点は無い。
「あの〜、こちらは陸上自衛隊です。怪我はありませんか?」
ある程度近寄って立ち止まり、再び大声で叫ぶ。
俺と生存者の間の、この距離に深い意味は無い。単に瓦礫の上を走るのが面倒なだけだ。
現在地:等訓市銀行前
状況:ゾンビを射殺して、生き残りに向かって叫ぶ
>169
「火事だ!」
叫び声が屋敷中に響く。
何人かが消火に当たるために持ち場を離れていく。
しかし、老人は二人に照準をつけたまま動かなかった。
驚きと言う感情を失って随分経つ。
それだけでなく、多くの感情を失った永田にも一度転機が訪れた。
若い頃に家を出たきりだった娘が連れてきた孫娘だった。
そして今、感染し、寄生された娘を救う為にこうして若き防人に、己の戦友とも言うべき男達に銃を突きつけている。
「・・・許してくれ。」
ぼそりと二人の自衛官だけに向けてのものではなかった。
囚われの身となった老科学者と数奇な運命に支配された女性に向かってのものでもあった・・・
>172
>「それはありがたい申し出だがな、はいそうですかと同僚を差し出せると思うか?
“種”を植え付けられたりでもしたら、それこそ困る。悪いが私も付いていく」
しばしの沈黙の後、永田老人が頷いた。
「良かろう。慎重に越した事は無い。」
蟲に寄生され、孫娘を人質に取られた永田老人に取っては正しい選択に思える。
>「空挺の精鋭が聞いて呆れるぜ……糞」
「ふん、空挺か。なんだって構わんが30分後に会おう。こいつは返しておくぞ。」
懐かしそうに永田が笑い、MK.23を赤坂に向かって放り投げる。
近くの手に立てかけて合った410番のレバーアクションライフルを手に取り、屋敷の外へと走り出す。
目的地は分校だ。
農作業と山歩きで鍛えた足腰には自身がある。
運動不足のサラリーマンを遥かに凌駕する運動能力を見せ付けるように永田老人は走った。
>158
永田の爺さん……ああ、思い出した。役場でも権力を持つ、この村の消防団長を勤める大柄な男だ。
私が知る限りでは、売国奴だとか親米主義者だと言う事は無い。
「永田か……有難う。捕虜諸君の協力に感謝する」
捕虜達に向けていた軍刀を下ろして敬礼をした瞬間、青ざめた捕虜が背後を指差しながら叫ぶ。
それに驚いて振向いた時、その敵は眼前に迫っていた。
「……くっ!畜生がぁ!」
背後に居たのは、細菌兵器の影響によって今や村に溢れている動く死体と化した村民の一人だった。
そいつは私に噛み付こうと襲い掛かってきた。拳銃を向けるにも軍刀を向けるにも近すぎる。
「大佐!あのシャッターの向こうまで逃げて下さい!自分が援護します!」
聞こえたのは少佐の叫び声、それに続く散弾銃の銃声。眼前の死体は脚を失って呻き、崩れ落ちた。
「…こ、後退!下がれ!全員下がれぇ!!」
後ろにいる捕虜と兵長に叫び、私自身もそちらに走る。私が拳銃を撃つと、兵長も何発か発砲した。
飯田少佐の言ったシャッターとは、我々から少し奥に見える防火用の金属製シャッターの事だ。
確かにあれを閉めればこの死体達はそれ以上は進行出来なくなるだろう。
我々が走っているうちに、腕を負傷しながらも十分な足止めを終えた少佐が追いつく。
肩に掛かった二挺の猟銃の片方は先程没収したものだろう。銃弾も幾らかは回収したようだ。
名前:大宮外吉
年齢:85
性別:男
所持品:M60拳銃(3発装填、予備8発)、九七式軍刀(鞘無し)
現在地:九武村分校
自分の状態:防火シャッターに向かって走る、飯田少佐が負傷
>138
「ぐぁっ!?」
突然体が浮き上がる。最初、私は何が起きたのかまったく理解できなかった。
少々飛んでパトカーにぶつかり、全身に痛みが走る。内臓が何かで圧迫された気がする。
数秒の後、怪物に話しかけられてやっと状況を理解できた。
「……は…?ふ、触れる前に貴様が投げたんだろっ!血などに触れるかっ!」
つい言葉遣いが乱れる。当たり前だ。いきなり投げられ妙な質問をされれば誰でもこうなる。
質問の意味は判らないが、こいつが私に妙な敵意を向けたのは理解できた。
そろそろ撤退するか?
一度自分に対して敵意を持ったものなど絶対に信用できない。するべきではない。
決定。次に考えるべきは退路。その次には逃げるタイミングを掴む事が重要になる。
>167
白衣の男も様子がおかしい。私の考えどおり、やはりこいつは気が狂っているのだ。
血を吐きながら呻き声を上げている。まるで怪物と化した村民達と同じように。
こいつはもうどうでもいい。どう見ても戦闘能力は無い。起き上がる前に逃げるべきだ。
>152
落ちた制帽を被り直しながら立ち上がる。撤退へ向けて周囲の情報を集めなければ。
黒人は無謀にも白衣の男に近寄る。あの怪物どもを見たことが無いのだろうか?
なんにせよ、こいつも私の行動の障害とはならないだろう。
あとは怪物、ユダと名乗るあの怪物の隙を突くだけだ。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備7発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(3発装填、予備9発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村駐在所付近 パトカー
現在の状況:密かに逃げるタイミングを伺う
>167
「クソッ…」
何とか薬を無理矢理飲ませたが、血液とともに戻されてしまう
仕方無い…私のタイプでは無いが…。私は兄さんの左手を私の首にまわし、腕と脇で挟む
そして残った右手で相手の脇の下を掴んだ
「立て…」 兄さんはなおも苦しんでいる。自力で立つのは難しいだろう…
とりあえず立ち上がらせるが案の定、ビクビクと痙攣し、顔色は悪く、なおも吐血…
「じっとしてくれ…」
>156
とにかく二人の所へ戻ろう…
とりあえず相手の爪先が磨り減るだろうが弁償する気は無い
「!!」 後からの人間のうめき声! 振り向く!
おいおい…冗、談だろ…?よりによってこんな時に…? ホント…悪い冗談だ…
空気嫁と…ふ…フフくはは…
「歩け!食われちまうぜ!あっ」
肩と首を掴まれた…クッ…これでは振り払えん…!
戦うか…いや…兄さんは逃げられる状態では…
頭の中で浮かぶ選択肢
白衣の男を見捨てる…
二人に助けを求める…
どうする…ドウスル…どうする…
名前:希望チャップマン
年齢:17
性別:男
所持品:ポケット:コイン等 リュックサック:暇つぶし用具、その他
帽子:蜘蛛(うぉ!マジヤベエ!今のうち逃げとくか!?)
現在地・状況:九武村・赤木に肩を貸している・ゾンビにつかまれてパニックを起している
・ライブセレクション状態
自分の状態: FINE(緑)
>56
鉄パイプを手に取った滝沢のお兄ちゃんは、私に逃げろと叫んだ。
だから今私は一人で逃げている。行き先は分校だ。
さっきチャイムの音がしたから、多分生き残った村の人は分校に逃げたんだと思う。
お兄ちゃんもきっとチャイムを聞いたはずだから、向こうできっと合流できるはず。
絶対また逢えるって、そう信じてる。
だけど、さっきからずっと私は猫のゾンビに追われている。多分タバコ屋さんところのシロだろう。
猫って案外足が速いのね。おまけに妙にしつこい。私、恨まれるような事した覚えは無いんだけどな。
>155
何度目かの爪攻撃?をかわし、民家のフェンスを乗り越えて商店街の大通りに面した路地に入った。
物陰からそっと大通りの様子を伺う。やっぱり2、3体のゾンビがうろうろしていた。
ここをやり過ごして、早く分校へ行かなきゃ。そう考えていた私の背後からフーッという声が聞こえた。
ぎょっとして振り向く。
「もう!いいかげんにしてよね!」
リュックを振り回しながら何とか応戦したけど、弾みで大通りに出てしまった。
気づいたゾンビがゆっくりとこちらを振り向く。・・・気づかれた!
私は走って通りを横切ろうとした。その時いきなり耳障りで甲高い音が聞こえた。
・・・・・・それが急ブレーキ音だと分かった時には、車はもう目の前まで来ていた。
所持品:カードファイル、ロケット、指輪、財布、鍵、非常用袋(中身不明)
服装:セーター、ジーンズ、防寒服上下、手袋、完全防水ブーツ
健康状態:腕と肩に噛み傷(治療済)、感染の疑い(抗ウィルス剤投与済)
現在地:九武村銀座大通り。車に轢かれる寸前
>138>178
パトカーの向こう側からもゾンビが系8匹迫って来た
挟み撃ちだ…!
>167>179
time overだ。更に何匹ものゾンビが二人を掴んで自分の群の中心へ
引きずり込まんとする
>151>164>171
鼻を撲つアルコールの匂いと共に懐かしい思い出が胸中に蘇ってくる。
薄暗い酒場の中、隣の席に座った女の薄紅を引いたような唇が今でもはっきりと脳裏に浮かぶ。
赤く濡れた舌先、耳を打つ透明な声音、女の甘い体臭…あの時ほど、異性を意識した事は無かった。
女が耳元で囁く声は麻薬の様にさえ感じられ、彼女の吐息は官能的な悦びを齎していた。
頭の芯が痺れ、何も思考する事は出来無くい。自分の身体の中から湧き上がる、今までに経験した事の無い
激情を如何扱っていいのか分からなかった。だが女はそれが何であるかを自分に教えてくれた。
それは小学生に勉強を教えるかの様に、手取り足取り丁寧に教えてくれた。
「…ちっ」
ヘルメットの庇を下げ、目深に被り直す。如何にもこういう場では湿っぽくなっていけない。
「酒は遠慮しておく。苦い思い出しかないんでね」
嘘である。本当は、甘い思い出しか見当たらない。
狂おしい程に甘い想い。だからこそ、この魔女の釜の底には相応しくない。
「…おい、一杯やるのも別に構わんがな、どうやら外にでかいお客さんがいるみたいだぞ」
店の外から聞こえる物音を親指で指し示す。何やらでかいドンパチになりそうな予感がする。
装備:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200発)、7.62mm×51NATO200連弾薬箱×1、ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、
長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾、43年型山岳帽、調合ハーブ×2、メモ)、火斧 L型ライト、女の子用下着袋
現在地:3階南米料理店
状況:二人に警告
状態:左腕@治療済み
>163
「…ありがとう」
吐瀉物で汚れた顔を水で湿らしたハンカチで拭いてくれた桃華の心遣いが、
多少なりとも感染の発症によるミリアの荒れた心を落ち着かせてくれた。
背伸びをして顔を拭ってくれる桃華の存在が愛おしく感じられる。
よくもまぁ、こんな地獄以上の場所で人の心配を出来る娘だ…だが、それが彼女の強さではなかろうか。
ペットボトルのミネラルウォーターを受け取ると、すっきりさせる意味で頭からぶっ掛けた。冷たい水が、頭の芯を冷やしてくれる。
「心配掛けて御免なさいね、桃華ちゃん。私はもう大丈夫だから…」
ようやく薬が効いてきたのか、全身の倦怠感が徐々に引き始めていた。其れに伴って気分も晴れる。
暫くは以前の様にとまではいかないが、行動可能な程体調は回復した。
AK103のドラム型弾倉を抜き、残り4発となっていた7.62×39mm弾を抜き取るとポケットに入れた。
そしてマガジンポーチから新たなバナナ型弾倉を取り出し、装着する。
序に胸のホルスターのM19カスタムにも357THV弾を込めておく。暇があれば、残弾を補給するのは常識だ。
「桃華ちゃん。弾倉を交換しておいた方がいいわよ。戦闘中に弾切れになったら大変だから」
一応桃華にも忠告しておく。戦闘中に残弾を補給する暇があるとは限らないので、常に残弾をフルロードしておくべきだろう。
服装:戦闘服、アサルトベスト、タクティカルブーツ、グローブ、バンダナ、ヘッドセット
装備:アサルトベスト[7.62×39mm弾30連マガジン×4+4発、M19カスタム(5)、357THV弾×42、無線機、光ディスク]
レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20発)+LAM&サイレンサー]、AK-103カスタム(30)
マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×3 ]
現在地・状況:25階/ 準備完了
健康状態:左肩の裂傷@治療済み(感染の可能性有り)
>180
「何かに捕まって!」
「ちょ!まふっ、んぐっ!」
その叫び声の「な」の部分と同時に急ブレーキが踏まれる。
天井に着いている取っ手を握ったままだったので前に投げ出される事は無かったが、警告は殆ど効果が無かった。
フロントガラス越しに小さな影に向けて銃を向け、フラッシュライトのスイッチを入れる。
「ゾンビなら轢いてしまえば良かったのに!」
痛む舌を必死に動かしながら叫ぶ。
「馬鹿言わないで!あの娘はまだ人間よ!早く助けて!」
短く舌打ちすると――また舌が痛んだが――同時に車のドアを開け、外へと飛び出す。
尻餅をついた子供に拳銃を構えたまま近付く。
「怪我は無い?急いで車の方へ!」
視線と銃口は子供が飛び出して来た路地に向けておく。
「おっと、くそ。」
少女が飛び出してきた路地から小さな陰に突っ込んでくる。
手早く拳銃に取り付けられたフラッシュライトのスイッチを入れる。
カメラのストロボが焚かれたような光が裏路地を貫いた。
小さな影がミヤッと不気味な悲鳴を上げたまま道路を横切り、壁に激突していく小さな影。
よく見てみればそれは猫で、おまけに感染していたらしい。
四肢を痙攣させながら必死に起き上がろうとするが、頭蓋骨が砕け、血と脳漿を零した状態ではそれも叶わない。
元々瞬間的に視力を奪う事を目的に開発されたフラッシュライトだ。
暗闇でも良く見える目には少々どころか、視神経にダメージを与えるぐらい強力なはずだ。
「・・・無駄弾を使わないで済んだか。このサイズだと当てるのも一苦労だな。」
のた打ち回る猫を眺めているとクラクションが派手に鳴らされビクリと背筋が伸びた。
振り返ると数匹のゾンビが路地からやって来るところだった。
「あぁもう。」
尻餅を着いたままの子供と同じ目線にしゃがみ込む。
「君がどこに逃げるつもりかは解らないが・・・さっきチャイムのなった場所が解るかな?
あそこならまだ多分、人が居るし、比較的安全だと思う。良かったらそこまで案内してくれないかな?
俺達もここから逃げ出そうとしている最中でね。」
村人達が逃げ込んでいる場所なら恐らく限られているだろう。
どこか安全に立て篭もれる場所だ。
その選択肢には学校も含まれている。
「何にしろ・・・ここからは移動した方が安全だと思う。君はどうする?運転席のお姉さんは助けたがっているし・・・
俺も犠牲者は可能な限り少ない方がいいと思う。良かったら車に乗ると良い。」
どうやら生物災害の度に子供に関わる運命にあるらしい。
第1次は、R目標――小学生の救助に、第2次は――科学者を父に持つ少年を。
そして今度は目の前の女の子だ。
所持品:シグP226(7)、アンプルシューター(1)、ワクチン×4、無線機、空のアンプル×7
煙草、 ライター 、濃硫酸入りガラス瓶4個、日本刀X2、スコップ
服装:泥まみれのワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ(雨で濡れている)
現在地:研究所から市街地への道。
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)
状況:>180に分校までの案内を頼む。
>153>171>182
>「ベーリョ・バヘイロのゴールドだ。強い割りに飲みやすい良い酒だよ」
「へぇ。ベースはサトウキビみたいだがラムとは随分違うな。」
そのままもう一口啜り、シノザキが差し出した携帯を受け取るとそのまま素早く11桁の番号をプッシュする。
しかし、聞こえたのは電源が入っていないとか電波が通じないと言った類のアナウンスだけだった。
「おっと。取り込み中かね。」
代わりにメールを送ることにした。
小川が現在使用しているのは、無関係な第3者に契約を結ばせたプリペイド携帯だ。
以前と比べて購入時の規約は厳しくなっているが、金を積めば代わりに契約してくれる人間は幾らでもいる。
不器用に両手でメールを打ち始める。
内容は「作戦エリア内で生物災害発生。任務は継続。目標達成後の合流時間を指示せよ。緊急の連絡は・・・」
「すまん、この携帯の番号を教えてくれ。」
シノザキが答えるとその番号を打ち込み、最後にアライアンスと打ち込んで送信。そのまま携帯を投げ返す。
>「酒は遠慮しておく。苦い思い出しかないんでね」
「ま、構わんがね。酔っ払って車運転して事故を起こしても酒を禁止しろって言う人間は居ないよな。」
自前の煙草に火を附け、煙を吐き出しながら呟いた。
「煙草の方がよっぽど安全だと思うんだがな・・・」
何やら思索に耽っているブランデンブルグを横目に煙草の香りを楽しんだ。
この男の素顔が見られるという期待は脆くも崩れ去った訳だ。
>「…おい、一杯やるのも別に構わんがな、どうやら外にでかいお客さんがいるみたいだぞ」
「ああ、その様だな。一杯と言わずに一本開けても良い位美味い酒なんだが・・・」
煙草を揉み消すとMP5の安全装置を解除、素早くガスマスクを装着する。
ここから先は己の指のみが安全装置だ。
ブランデンブルグが指差した入り口の木がベキベキと音を立て、消えていく。
「一体・・・なんだありゃ。リッカーの親玉か?」
此処からでは良く見えないが、何か巨大な生き物の舌が南米料理店を蹂躙している。
舌の大きさ、長さから推測するに本体は相当巨大なはずだ。
「ちっ、一旦移動するぞ。開けた場所じゃ分が悪い。狭いエリアに引きずり込むのはどうだ?
取り合えず厨房へ移動しよう。シノザキ、援護するから先に行って裏口を開けておいてくれ!
ブランデンブルグ!お前さんは俺と一緒に時間稼ぎだ!お互いに援護しながら移動する!
俺が移動している間の発砲は任せた!」
移動しながらの射撃は精度がぐんと落ちる。
片方が援護している間に移動し、移動が終わったほうが発砲するようにすれば
少ない弾薬で最大限のダメージが与えられるはずだ。
「よし!二人とも移動しろ!」
再び南米料理店に伸びてきた舌に向かって10ミリ弾を叩き込みながら叫ぶ。
「ブランデンブルグは厨房入り口で待機してくれ!」
舌の動きが怯み、一瞬動きが止まった今が移動のチャンスだ。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(30+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(7)
現在地・状況:3階・南米料理屋。大王丸(>153)の舌に発砲。
>
3発撃っては照準を調整し、再び3発撃ち込む。
ガスマスクに仕込まれた無線機から短い空電音が響く。
このクソ忙しい時に誰だ?
「今取り込み中だ!この後の予定?!」
場所を聞いてきた声から川崎だと解った。
「そっちに向かうんだよ!これからルームサービス用のエレベーターにガスボンベ積んで上げるからな!
ブランデンブルグと新しく出来た飲み友達も一緒だ!ラジコンはまだ持ってるな!捨てるなよ!
無くしていたらお前に自爆してもらうからな!」
喋る度に照準が乱れ、狙いがそれる高速で動く舌に銃弾を叩き込むのは一苦労だ。
そもそも男の脳みそは、一度に二つの事を出来ない。
「エレベーターは一度に一人ずつしか移動できない!おまけにライフルの類は構えられん!
周辺の警戒を頼むぞ!質問も減らず口も無し!こっちはデカい化物と遣り合っているんだ、以上!」
銃声の中、カエルの鳴き声が聞こえた気がした。
まさかあの娘の渡してくれたカエルが鳴いた訳じゃないよな、とマクナブは一瞬思った。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(18+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(7)
現在地・状況:3階・南米料理屋。大王丸(>153)の舌に発砲。
川崎の無線に答えて無線を一方的に切る。
>168
焦りが生じるには、色々と体系があるし、それによって焦りの種類も変わってくる。
名主は私の知っている全ての事実を、自分のものにしようという焦燥に囚われている。
ならば少し判断力に欠いて、荒い手段をとってしまおう、というのはよく理解出来ることだ。
それが脅迫であったり、脅迫を含んだ拷問であったりしても、私は仕方ないと思った。
もしそんな、彼の一途な焦燥感に私の生命が巻き込まれるようなことがあったら、
潔く舌を噛んで死んでしまえば良い。それも悪くはないかと密かに考えていたが、責務という言葉を
思えば、やはり死ぬのは許されないだろうと緊張が走る。
結局、私は死ねない範囲で立ち回るしか許されなかった。
どうして、こんな風に死を意識するのか気になったが、いけないと思い頭を正した。
腹潜蟲は、やはり人間の手によって存在しているものなのだろうか。
私が傘社の下で研究を続けていた時期には、こんな蟲の話が出たことは一度たりともなかった。
勿論、傘社が生物兵器に関連する全ての情報を、研究者である者達に提供してくれる、などと
いう事実は有り得ない。だからこの蟲も、我々の知り得ない水面下で別の研究者に調べられていたのかも知れない。
謎も闇も、傘社には多い。
そういえば九武村には多少なりとも、傘社からの息が掛かっていた。
>「傘社が腹潜蟲を研究している思った理由が一つ。賠尾市とその後の災害で微弱ながら意志を感じたのですよ。
飼いならされ、遥かに弱くなっていましたが・・・しかし、見えたのですよ」
自然と口にしてきた『傘社』に、鮮烈さを感じ、私はまた黙り込んだ。
名主が表情を変えるが、そこは私の意識が行き渡っていないのか、ぼかしでも入ったかのように淡く滲んでいる。
傘社は蟲を創ったのか、蟲を発見し手を加えたのかは定かではないし、考えるのにも時間がいると思う。
いまは名主から多くのヒントを得たいと願った。
「確かに私は爪弾きにされた存在でしょう。しかし・・・蟲と人は共生できるのですよ。」
私は彼の笑みを遮るように、「私は村の施設で研究を始めて、まだ短いんです」と言った。
「先代の方とも面識はありません。他の研究員とも……幽閉、されてまして」
相手を探る、という目的意識を持っている割には、すこし饒舌過ぎるだろうか。
「その腹潜蟲は、前の所長から流れてきたものですか」
尋ね終わった辺りで、私は敵意を感じた。それは名主からのものではなく、私から溢れ出る荒い渦巻くような感情だった。
心の何処から湧いてくるのかは釈然としないが、私はただ傘社を敵として記号化し、どうかしてやろうかと企んでいた。
知りもしない新鮮な力を得たような感覚であった。
年齢:57
性別:男
所持品:なし
服装:汚れた白衣、老眼鏡
現在地・名主の部屋内
状態:考え中
>170
少年の背後で、まるで浮き輪に穴でも空いたかのような空気の漏れる音がした。
瓦礫の山に埋もれていたB.O.W保存用のカプセル。その中に満たされていた催眠ガスが排出される音だ。
眠り姫の覚醒は早い。
カプセルの蓋が開き、腕を組んで横たわっていた眠り姫が身じろぎを始める。
瓦礫が邪魔をして蓋が開ききらなかったのは、不幸中の幸いだろう。
三十センチほどに開いて止まったカプセルの隙間から、眠り姫はその起き抜けの顔を覗かせた。
笑顔だ。満面の笑み。
少年と同世代の、漆黒に純白のフリルがドレスを着込んだ金髪の少女である。
青い瞳と金髪の巻き毛が、まるで豪華なアンティークドールのような印象を見る者に与える。そんな可憐で、無機質な少女。
彼女は、ただ笑みを作るばかりで何の言葉も発さなかった。
言葉の代わりに聞こえてきたのは、圧倒的な量の空気が彼女の小さな体に流れ込む音だった。
現在地・状況:スペンサービル44F、瓦礫に埋もれたカプセルの中から>170を見る。
>166 >183
無線機を取り出している川崎さんを尻目に、台車と毛布、タオルを引っ張り出した。
お姉さまが動けない場合、台車に乗って貰おうと思ったから。
でも、それは杞憂だった。ドア越しに見えたお姉様の顔色は随分よくなっていた。
良かった!川崎さんの薬が効いたのかな?
なんて考えていた矢先、奇妙な感覚に囚われた。なんだか気分が悪い。
ちょうど高速エレベーターに乗った時みたいな不快感。身体の中が震えているような感覚。
――だけどそれは、始まったのと同様唐突に消える。……何?今の。
「まさか今ごろ葉っぱお化けに変身!なんて無いですわよね……」
ま、考えてても仕方が無いわ。
軽く頭を振って気持ちを切り替えると、あたしはタオルを手にお姉様の元へ戻った。
>「心配掛けて御免なさいね、桃華ちゃん。私はもう大丈夫だから…」
こっくりと頷くと、あたしはお姉様の肩にちょこんとタオルを乗せた。
>「桃華ちゃん。弾倉を交換しておいた方がいいわよ。戦闘中に弾切れになったら大変だから」
「はい!」
習ったとおりに予備の弾を取り出し、新しいものと交換する。良かった、上手くセット出来たみたい。
「ねえ御姉さま、残った弾はやっぱりケースから出した方がいいのかしら?」
とりあえず途中まで使ってある弾倉を、掌の上で逆さに振ってみる。
>186
あ、川崎さんの無線が繋がったみたい。今度はこっそり話を聞く必要なんて無かった。
>「今取り込み中だ!この後の予定?!」
だって会話が筒抜けだったんだもの。
銃撃の音が凄い。ところで新しい飲み友達って何?まさか下でお酒でも飲んでたのかしら?
>「エレベーターは一度に一人ずつしか移動できない!おまけにライフルの類は構えられん!
周辺の警戒を頼むぞ!質問も減らず口も無し!こっちはデカい化物と遣り合っているんだ、以上!」
ブツッと通信が切れる直前、蛙の鳴き声を聞いたような気がした。
空耳、よね?だって超高層ビルにカエルなんてありえないわ〜!
>174
切羽詰った通信が切れた後、急に静かになった。どこからともなくエレベーターの音も聞こえてくる。
でも変ね?さっき話題に上ったエレベーターはスタッフルームの中でしょ?
「川崎さん、お姉様、エレベーターの音がしない?」
なんだか音の発生源は、川崎さんの後ろの壁みたいなんだけど……?
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
ナイフガン(5) SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(30) 予備弾倉4(ひとつは残り9発)
>189
>「その腹潜蟲は、前の所長から流れてきたものですか」
「いや、もっと古いものです。資料の多くが失われて久しいのですが。」
というより名主の父親が村の中の全ての資料を焼き捨ててしまった。
惜しい事をしたものだ。
もし、どこから我々がやってきたのかが解れば、ゆっくりと朽ちていく事も無かったのだ。
同族探しもすんなりと終わり、目の前の老科学者に頼る事も無かっただろう。
「我が祖先がこの村にやってきた時にはすでに所有していたと聞きますが。」
名主の中の、いや、体内に巣食う蟲の古い記憶が蘇る。
あれは戦場の中だった。
死体に埋もれていた男は、己も死体であり、それをはっきりと自覚していた。
死ぬ前に飲んだ丸薬こそが不老不死を約束してくれたのだ。
蟲と共に新たに生まれ変わった男は、迫害を恐れ、深い山の中へと姿を消した。
そしてあの忌々しい記憶が蘇る。
憤怒の表情をなんとか押さえ、同族たちが死んでいく記憶の中の痛みに体が震える。
そして痛みが微弱な意思の中に封じられていた記憶の扉を開け放った。
「・・・私と貴方は一度お会いしている。」
歓喜の表情を浮かべ突如笑い出しす名主。
そうとも。私はあの時、確かに目の前の老人と会ったのだ!
「・・・消防署・・・私は・・・いや、彼は一人の娘を追っていた・・・消防隊員と貴方があそこにいたんだ!」
あまりのおかしさに名主が床を叩きながら大笑いをする。
「解ったでしょう?ねぇ、解ったでしょう?!」
目を不気味に輝かせながら笑い、涙まで零し始めた。
「ねぇ、私が何だったか解ったでしょう?あの時、私が、ははっ、ひーっひひっ、私がどんな姿をしていて
どんな事していて、くくくっ、そう、私が傘社が生み出した、何だったのか・・・うひゃひゃひゃ・・うひゃ」
笑い声はどんどん大きくなる。
名主は笑っていた。これでまた生き延びられると思うと笑いが止まらなかった。
状況:消防署に現れた追跡者に寄生していたネメシスの記憶を思い出し、大笑い。
修正版
>169
「火事だ!」
叫び声が屋敷中に響く。
何人かが消火に当たるために持ち場を離れていく。
しかし、老人は二人に照準をつけたまま動かなかった。
驚きと言う感情を失って随分経つ。
それだけでなく、多くの感情を失った永田にも一度転機が訪れた。
若い頃に家を出たきりだった娘が連れてきた孫娘だった。
そして今、感染し、寄生された娘を救う為にこうして若き防人に、己の戦友とも言うべき男達に銃を突きつけている。
「・・・許してくれ。」
ぼそりと二人の自衛官だけに向けてのものではなかった。
囚われの身となった老科学者と数奇な運命に支配された女性に向かってのものでもあった・・・
>172
>「それはありがたい申し出だがな、はいそうですかと同僚を差し出せると思うか?
“種”を植え付けられたりでもしたら、それこそ困る。悪いが私も付いていく」
しばしの沈黙の後、永田老人が頷いた。
「良かろう。慎重に越した事は無い。」
蟲に寄生され、孫娘を人質に取られた永田老人に取っては正しい選択に思える。
>「空挺の精鋭が聞いて呆れるぜ……糞」
「ふん、空挺ねぇ。」
嬉しそうに永田が笑い、近くの木に立てかけて合った410番のレバーアクションライフルを手に取ると大声で叫んだ。
「ワシはこれから分校に向かう!門はワシが見張っておくから可能な限りの人員を消化に回しとけ!
クラクションを鳴らしたらワシは移動するぞ!」
周辺を警戒していた村人達がいっきに火の手の方に向かっていく。
「ちょっと待ってろ。そうじゃな、あそこの茂みに隠れておればいいじゃろ。」
二人が茂みに隠れると軽トラックを取りに向かう。
再び門のところに現れると二人に手招きをした。
「よし、乗ったな。暫くしたら移動するぞ。姿勢を低くしとけ。」
だが、狭い軽トラの席に屈強な男が3人だ。身動きは殆ど出来ない。
と、そこへ畳屋と米屋が息を切らせながら走ってきた。
「畳屋、米屋、何をしとる!こら、こっちまで来なくていいか、あっ!」
畳屋と米屋が軽トラックの中の自衛官を見て目を丸くした。
「・・・まぁいいじゃろ。実はなゴニョゴニョゴニョ」
畳屋が永田の耳元で囁くと永田の顔色が変わった。
「解った。見張りを頼んだぞ。上手い事やれよ。門番がお前等なら大丈夫じゃろうがな。」
畳屋と米屋は桜木を逃がす為に門番を引き受けたのだった。
クラクションを2度鳴らし、永田が再び叫んだ。
「門の見張りは米屋と畳屋がするぞ!ワシはもう出発する!それと発破を幾つか貰うぞ。」
畳屋が体に巻きつけておいたダイナマイトを数本差し出す。
「これだけあれば充分じゃろ?」
「ま、お前さんは欲張りすぎじゃ。じゃ、ワシは行くぞ。」
「おう、気ぃつけてな。それにしても窮屈そうじゃのう。」
「乗ってるワシ等が一番解っとるよ。」
永田がアクセルを踏むと軽トラックが走り出す。
軽トラの後姿がぐんぐん小さくなる。
「飛ばしとるのぉ。」
「センセイのところなら10分もかからんじゃろ。3輪オートであのスピードだったらこけるのう。」
「三輪はまだ起こしやすいからのう。さてと、あのご婦人が逃げ出すまでわし等は立ちっぱなしじゃな。」
「米屋、あの娘、お前の好みじゃろ?死んだカミさんそっくりじゃからのう。」
畳屋が笑いながら言った。
「なーにをいっとる。緊急事態じゃぞ、緊急事態。」
米屋が向きになって言い返した。
状況:永田は自衛官二人を乗せて軽トラで移動中。畳屋と米屋は門番を引き受ける。
>185>186
ん、なんか変な味がするなあ?
と思ったら痛いし痛いし。これボクの血の味じゃないか。
なんてことすんだよ!
ボクは舌を引っ込めてジャンプ、ナンベイリョウリテンの前に着地する。
体の向きを変えて正面から中を覗き込むと、三人の人間がボクを見ていた。
どれもこれも小さいなあ・・・・・この中にドイツジンがいるのかな?
「ワシから貴様らへの最後の試練じゃ! 見事この大王丸を倒してみろ!」
お爺ちゃんがボクの上で叫んでいる。倒してみろってそりゃないよ。
このガラスとか邪魔邪魔。
前足でナンベイリョウリテンの玄関を綺麗にして、やっとボクが入れるくらいの大きさを作っていく。
その間に結構撃たれちゃったし・・・・こんにゃろー!
ボクをそこらに散らかっていた机や椅子を舌や前足で弾き飛ばし、人間三人に反撃する。
よし、怯んだ怯んだ。
あ、そっち逃げんなよー。
ボクはびゅっと舌を伸ばして最初のエサを絡めとりにかかる。
どれも美味しくなさそうなんだけど・・・・・とりあえず君に決めた!
現在地・状況:スペビル3階、南米料理店前、玄関を破壊して店内への侵入を試みる。三人に瓦礫をぶつける。一番最初にレス返しをしたキャラに舌巻きつき攻撃。
>185>192
舌に向ってマクナブが射撃を加えると、舌は直ぐに引っ込んだ。
だが、次の瞬間、像が料理店の目の前に着地していた。
「おいおい…洒落にならないぞ」
それは像ではなく、巨大な蛙だった。口の大きさは人を楽に丸呑みできるぐらいある。
蛙は巨大な前足でガラス窓を破ると、そのままの勢いで机や椅子を吹き飛ばす。
「うぉっ!?」
勢い良く飛んできた机にぶつかり、床の上を転がる。
「くそ…あの野朗、死んで無かったのか」
体を強かに打ちつけたが大した事はない。直ぐに起き上がると、蛙の背に乗っている老人に悪態をつく。
「いい加減手前らのお遊びに付きあっている暇は無いんだよ。こちとら火を飲み込む思いで急…」
立ち上がった所に蛙の舌が伸ばされ、足に巻きつくと勢い良く引っ張られる。
「くっそ…!」
舌は掃除機のコードがと同様に蛙の口腔内へと巻き戻され、ブランデンブルクの体は軽々と宙を舞って
蛙の巨大な口腔内へと吸い込まれて行った…彼の手から離れた火斧が、床を転がる。
「食われて堪るか!」
咄嗟に蛙の口の端に掴まり、何とか飲み込まれまいと踏ん張る。
しかし、既に足首付近は蛙の食道に飲み込まれている。何れ全身が食道を通って胃袋に収まるのも時間の問題だ。
「…マクナブ!俺に構うな!さっさと行け!」
マクナブに向ってそう叫ぶと、片腕で踏ん張りながら、もう一方の手で雑嚢の中を探る。
装備:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200発)、7.62mm×51NATO200連弾薬箱×1、ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、
長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾、43年型山岳帽、調合ハーブ×2、メモ)、L型ライト、女の子用下着袋
現在地:3階南米料理店
状況:大王丸に飲み込まれる寸前、手榴弾を取り出そうとする。
状態:左腕@治療済み
>148
「わかりましたわ」
ここは、あのクリッペン様が閉じこもっていた部屋なのですけれど、隣はこうなっていましたのね。
それにしても、大樹さんは慣れていますわね。島で何を経験なさってきたのかしら?
>162
この声は、ギリス大佐ですわね。もう一人の下品な声は、確かパーティー会場で見た方かしら?
・・・・・・・・品性下劣で、とてもお話をする気にはなりませんわ。
地下の大扉の前で立ち往生なさっているようですし、せいぜいそこで咆えていていただきましょう。
>170
大樹さん、あんな女を心配するなんて・・・・・少し優しすぎますわよ。
それはさておき、思いのほか早くに角のエンブレムを見つけたようですわね。
気付かないようでしたら私から教えてさしあげようと思ってましたのに、鋭い観察眼をお持ちなのかしら?
次に向かうのは、パーティー会場ですわね。
あそこはグリーンゾンビの巣窟となってますけれど、大樹さんはどうなさるのかしら?
>188
順調な展開も束の間、重要な場面では必ずと言っていいほどアクシデントが起こるものですわ。
「タイキさん、うしろのカプセルがひらきましたわ」
蹴り飛ばされたドアから顔を出して忠告する。
クリッペン様の手による新型B.O.Wですわね。月の女神アルテミス。
・・・・・・少し、服装が私と似通っているのが心外ですわ。
アレのデータをご存知なのはクリッペン様だけ、流石の私もあの外見だけでは見極めがつきませんわ。
この音は・・・・空気が流れる音なのかしら?
「タイキさん、はやくこちらへ」
私は手招きをして大樹さんをこちらへと促す。
クリッペン様は困った方ですけれど、科学者としては超一流の御方。
その彼が、タイラント以上の切り札として伏せておいたあの人形、決して侮れる相手ではありませんわ。
ここは一先ず、逃げるしかなさそうですわね。
>178
>「……は…?ふ、触れる前に貴様が投げたんだろっ!血などに触れるかっ!」
田中の言葉に軽く安心を覚えた。
まあ、田中に多少嫌われてしまったのは、残念な事だが。
ま、それはいい。ひとまず、一安心―――。と、思ったがそれは大きな間違いだった。
少年の姿が無い、どこにもない、少なくとも俺の視界には無い。
嫌な予感を背中に感じながら、俺はゆっくりと振り向き、後悔した。
少年は既に屈み込み、なにやら薬らしきモノをエサに飲ませようとしている。
ああ、駄目だ駄目だ・・・手遅れ、恐らくは触れちまっている・・・。
クソ、お前は等訓市の生き残りだろう?なんだってそんな事をする?
ああああ、クソクソクソ、なんで俺が興味を持つ人間候補ってやつは話を聞きやがらねぇ?!
ああ、畜生、なんだ?この少年にはペースを狂わされてばっかりだ、畜生め!
左手で頭を抑え思案していたのがいけなかったのだろう、俺らしくも無いミスをした。
こちらに近づいて来る、大量の腐れエサの足音に気づくことが出来なかったのだ。
>179
「・・・あちゃ〜」
今まさに腐れエサに掴まれもがいている少年を見て、思わず声が出た。
なんだって・・・畜生、こうも立て続けに、腐れエサに邪魔をされなきゃならないんだ・・・。
エサ、エサ、エサ、エサ、エサ!腐ったエサ!人間にも化け物にも成れぬエサ!
邪魔をするな邪魔をするな、何故貴様等は邪魔をする!?
田中は危うく腐ったエサになる所だった、少年は今まさにお前等のディナーになっちまおうとしている!
貴様等さえ居なければこうもこうも面倒な事にはならなかった!畜生畜生!何故邪魔をするか!?
ああ、クソクソ、本当に心底忌々しい・・・クソエサだ。
まあいい、とりあえず少年をあの忌々しい腐れエサの中から救い出す。無論、俺の身体はあの腐れエサによって汚されることだろう。
だが、そんなのは大した問題じゃあ無い。貴重な人間候補の1人、こんな所で腐れエサに喰わせるのは我慢ならない。
最高で至上の人間は俺が喰らう、その為にも少年にも田中にも生き延びてもらわなくては困る。
生きて生きて、足掻いて足掻いて、ちょうど良く熟したところを美味しくいただく・・・ああ、なんて素晴らしい。
それを考えれば、自分の身体が汚されようと喰われ様となんら問題は無い。
俺は口を笑みの形に歪め、腐れエサの海に飛び込んでいく、飛び込み様に少年を掴んでいる腐れエサどもの腕を一瞬で見分け切断。
さらに腰にさしていたベレッタを抜き、少年に無理矢理押し付ける。
ここまでは問題なくOK、そして、ここからが問題・・・これで少年が死んでしまっては元も子も無いのだが・・・。
他に方法がない、あんな短時間じゃ思いつかない。そう・・・致し方ないのだ。
俺は少年の内臓が潰れないよう祈りながら、少年の腹部にそれなりに加減をして蹴りを叩き込んだ。
吹っ飛んでいく少年と腐れエサになり掛けのエサ、それを掻き消すように俺の視界がクソエサで埋められていく。
ガブリと、どこかに噛みつかれた。ブチリと、どこかを引き千切られた。
ああ、やっぱり畜生、全然気持ちよくねぇなぁー。駄目だよ、やっぱりお前等じゃあ全然足りないや。
相も変わらず俺は口に笑みを浮かべる、ニヤニヤニヤニヤと笑みを浮かべる。
さあてね、どうやってここから逃げようかねぇ・・・。
グチャグチャと響いてくる咀嚼音を聞きながら俺はゆったりと考えはじめた。
所持品:自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 右腕無し 右頬に大きな裂傷 所々齧られながら思案中
>172 >191
誰かに呼ばれたような気がして振り向く。
だが、やはり空耳だったようだ。当然だ。私の事を名前で呼ぶ人間はもう誰もこの世には居ない。
いいえ、正確には一人居るけれど……今の彼では不可能な話だ。
「しっかりしなさい」
――名主の姿に動揺して、少し感傷的になっているのかもしれない。だが、今は逃げることに専念しなくては。
両手で頬を叩き、自分自身を叱咤する。
身を潜めつつ、周囲の様子を伺う。………それにしても、雨の中だというのに良く燃えること。
母屋に燃え移ることは無さそうだが、火を投げ込んだだけでここまで燃えるはずが無い。
もしかしたら、予め何か仕掛けがしてあったのかもしれない。
出火したお陰で随分手薄になったものの、まだ門番が残っていた。
ゾンビの襲撃に備えて門の警戒は厳重だ。車を使っても、私一人で門を突破するのは至難の業だろう。
トラック付近の物陰に身を潜め、どうしたものかと思案する。
だが私への救いの手は、思いもよらないところから伸ばされた。
>「ワシはこれから分校に向かう!門はワシが見張っておくから可能な限りの人員を消火に回しとけ!
クラクションを鳴らしたらワシは移動するぞ!」
もうすぐ門が開く。 このチャンスを逃したら、おそらくもう後が無い。
ばらばらと人が散ったのを見計らって、私はもう一台の軽トラックへ静かに滑り込んだ。
永田老人のトラックを伺っていた私は、雑賀さんとその連れまで乗り込んだのを見逃さなかった。
自衛官だけなら治療という事もあるだろうが、雑賀さんが同行するとなると話は別だ。
恐らくは永田老人の独断なのだろう。彼らの間で何か密約でも交わされたのだろうか。
米屋さん達と二言三言交わした永田老人が、突然窓から身を乗り出してこちらを見た。
慌てて身を伏せたが、気づかれたかもしれない。
だが永田老人は特に降りてくる様子も見せず、大柄な男性3人を乗せた車はそのまま出発した。
まるで彼らの後を追うように、静かに車をスタートさせる。
火事に気を取られているせいか、ほとんどの人間がこちらに気づいていないようだ。
米屋さんと畳屋さんが慌てて門を閉めるそぶりを見せるが、それは十分逃げられるタイミングだった。
「ありがとうございます……」
すれ違いざま思いを込めて会釈する。
お二人にはどれだけ感謝しても足りないくらいだ。……名主から、後で私と逃がしたと咎められないといいのだけれど。
アクセルを踏み込み、来た道をたどってサナトリウムへと向かう。
服装/所持品:和装/写真、アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット、 研究員の手帳(カードキー) 写真 、古びた日記
現在地・状況:名主の館付近、軽トラック中。サナトリウムへ向かう
>184
車は私にぶつかるぎりぎりで止まった。
固まったままの私はぺたんと尻餅をついた。突然向けられたライトも眩しくて目がチカチカした。
車の中では、二人の男女が大声で怒鳴りあっていた。
何を喋ってるかまでは分からないけれど・・・・・・多分私の事なんだろうな。
しぶしぶといった感じで降りてきた男性は、それでもしつこい猫ゾンビを撃退してくれた。
ほっとしてお礼をいおうとして、男性を見上げた私は再び固まった。
その時になって初めて私は、男性が持っている物がただのライトではない事に気づいたから。
この人何者なんだろう。
普通のサラリーマンで無いことは確かよね。 だってこんな状況なのに全然動揺してないから。
>「君がどこに逃げるつもりかは解らないが・・・さっきチャイムのなった場所が解るかな?
あそこならまだ多分、人が居るし、比較的安全だと思う。良かったらそこまで案内してくれないかな?
俺達もここから逃げ出そうとしている最中でね。」
優しそうな声を出しているけれど、この人は、あの大きな自衛官に似た雰囲気があった。
・・・・・・村の人達を、まるで汚い物でも見るような目で見ないで。それとも、まだ敵だと思い切れない私がだめななの?
返事をしない私に、少しイライラしているのかもしれない。男性が早口になっていた。
>「何にしろ・・・ここからは移動した方が安全だと思う。君はどうする?運転席のお姉さんは助けたがっているし・・・
俺も犠牲者は可能な限り少ない方がいいと思う。良かったら車に乗ると良い。」
自分も助けたい、と言わないところがミソよね。
だけど、正直だ。
「ありがとうございますおじさん。看護士のお姉さんも。」
勧められるまま後ろの席に座ろうとする。
だが、クッションだとばかり思っていた白い塊が猫だと気づいて思わず固まった。
ミャアと無くしぐさはとっても愛らしい。でも・・・ごめんね、今は撫でてあげられそうにない。
「その道をまっすぐ行って、3番目の角を右に折れて。そういしたら分校が見えて来ます。」
運転席の看護士さんに道を伝えた後、おじさんのほうに向き直る。
「私、アヤっていうの。森村 彩。おじ・・・お兄さん達は?」
泥まみれでくたびれた雰囲気だったけど、男性は思ったより若く、おじさんとひとくくりにするにはまだ早い気がする。
次に、子供ながらの無遠慮さで素朴な疑問をぶつけてみた。、
「ねえ、お兄さんはどうして銃なんか持ってるの?それから、お姉さんはどこから来たの?」
子供だからってどこかの国のエージェントなんて言わないでよね?007じゃあるまいし。
それに・・・・・・もしお兄さん達が自衛隊の人なら・・・パパ達を撃った自衛官について何か知っているかもしれない。
>197
>「ありがとうございますおじさん。看護士のお姉さんも。」
おじさん、という発言に山田あすかが苦笑する。
考えてみれば彼女の事も大して知らないし、自分の事も教えていない。
だが、肌の艶か何かから彼女なりにこちらの年齢を予測していたのだろう。
「例なら運転席の看護婦・・・最近じゃ看護士さんだっけな。そっちに言った方が良いんじゃないかな。」
山田あすかが不機嫌そうな目でこっちを見ている。
「・・・本当の事ですよ。貴方じゃなければ轢いていただろうし。」
しどろもどろと言い訳をする自分にため息を吐く。
彼女でなければ確実に轢き殺している所だった。
小川はあくまで猫のゾンビにライトを向けただけに過ぎない。
>「その道をまっすぐ行って、3番目の角を右に折れて。そうしたら分校が見えて来ます。」
幼い娘・・・小学高学年位の娘にしては非常に適切な説明だった。
どうも嫌な予感がする。
>「私、アヤっていうの。森村 彩。おじ・・・お兄さん達は?」
どうやら頭が言いだけでは無いらしい。それなりに気が利くようだ。
彼女から見れば充分おじさんだし、疲れきった雰囲気や落ち着いた態度で年齢以上に見られる事が多かった。
23歳の時に32歳と思われていた事もある。
中々面白い事実だ。一桁目と二桁目が逆です、と言えたのはあの一年間だけだった。
「おじさんで構わない。大体、俺は20の頃から30代と間違えられているからね。
もう慣れっこだよ。俺は鈴木。そしてこっちの看護婦さんは・・・」
山田あすかが笑いながら名乗る。
「ちょ、あすかさん、前見て、前。」
>「ねえ、お兄さんはどうして銃なんか持ってるの?それから、お姉さんはどこから来たの?」
質問を受けてから横目で山田がこっちを見ている。
小一時間問い詰める、と言われたばかりだったのを思い出す。
「銃が必要だと思ったから持ってきたんだ。事実、その通りになっている。
無くて困るより、あって邪魔な方がマシだからね。」
最も必要最低限の装備があれば充分事足りる訳だが。
教官が苦々しい顔でマニュアルと装備に頼りすぎる連中は生き残れないとコメントしていたのを思い出す。
そして状況に合わせた行動を取れ、と。
「賠尾市で発生した生物災害に自衛隊員の一員として派遣された。
その時にあすかさんと知り合ったんだよ。」
不振な顔をする二人の視線を意識して答える。
自衛隊員として派遣されただけで、自衛隊員ではない。
「その後、自衛隊の中でも傘社、この事件を引き起こしたという組織に反対する人たちや
自衛官と共に活動を共にした。」
あくまで今の、デュランをヘッドに据えた傘社に反対する組織だ。
反乱自衛隊と協力したのも事実だし、嘘は今の所言っていない。
「あすかさんがこの村にいる事を知ってやって来たんだ。」
都合の良い事実だけを抜き出し、淡々と答える。
少なくと彼女を安全な所に届けるまで、真実は知らせない方が良いだろう。
「今は・・・よく言えばフリーランス、悪く言えば只の無職か。さて、そろそろ分校だね。」
信号を曲がり商店街を抜けると田んぼと畑に挟まれた道に差し掛かる。
街灯一つ無い道は真っ暗で、晴れていれば星が瞬くのが見えただろう。
「あすかさん、ヘッドライトを消してください。」
ヘッドライトが消え、再び暗闇の中へと滑り込んでいく。
遠くに見える四角い光は、分校から漏れる灯りだろうか?
所持品:シグP226(7)、アンプルシューター(1)、ワクチン×4、無線機、空のアンプル×7
煙草、 ライター 、濃硫酸入りガラス瓶4個、日本刀X2、スコップ
服装:泥まみれのワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ(雨で濡れている)
現在地:研究所から市街地への道。
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)、舌を噛んだ
状況:>180に分校までの案内を頼む。
>182>185-186>192-193
マクナブは俺が渡した携帯で誰かに電話をかけた。が、つながらない様だ。
仕方なくメールを送ることにしたらしい。俺は聞かれたことに答え、
送信が終わって投げ返された携帯を受け取る。
ブランデンブルクは酒は飲らないらしい。ヘルメットを目深にかぶりなおして目線をさえぎる。
思い出の苦さが瞳に映るのを嫌ったのだろうか。
>「…おい、一杯やるのも別に構わんがな、どうやら外にでかいお客さんがいるみたいだぞ」
その言葉に店の玄関を見る。すぐ脇に植わっていた観葉植物が、根こそぎ引きちぎられて飛んで行った。
ルイスが銃を構え、指示を出す。俺は酒をバッグにねじ込み厨房へ下がろうとした。
別にもう少し飲みたいと言うわけではなく、ちょっとした小細工に必要だからだ。
最初の一歩が床に突いた瞬間、振動のせいで軽く足がもつれる。
入り口を見ると、巨大な蛙のようなものが入り口を押し広げて入り込もうとしていた。
一つ舌打ちをして、改めて厨房へ駆け込む。
裏口へ回り、鍵を開ける。ドアを開けて銃を構えた。何もいない。
少し奥へいくと、壁面に操作盤と扉が埋め込まれていた。料理運搬用の小型エレベーターだ。
ボタンを押してカーゴを呼び、『開』のボタンも押す。多分、これで扉が開きっぱなしになるはずだ。
バッグをそこにおいて厨房へ戻る。ガスコンロに着火するためのライターがあった。ポケットへ滑り込ませる。
そのままフロアへ出ると、ブランデンブルクが蛙に飲まれかけているのがまず目に入った。
蛙の方もでかいが、ブランデンブルクも身長2m、それが逃れようともがいているのだから迂闊に撃てない。
ルイスもそれは同様だろう。だからといって置いて行けるかというと、それも極力避けたいはずだ。
ならば。
「ルイス、援護頼む!」
叫んで駆け出す。さっき酒を取った棚から、新しい瓶を掴んだ。それを口にくわえて走る。
かなり重いし顎が痛むが、両手を開けたいんだから仕方がない。
銃を構えて引き金を引く。狙いは蛙の背の老人だ。蛙の方はいまだにブランデンブルクと格闘中、
こちらへの手出しはそうそう出来ないだろう。走りながらの指切り射撃では命中はしないだろうが、
牽制になればそれで十分だ。そのまま蛙の側面へ回り込んだ。
左手を銃から離し、酒瓶を掴んで転がす。蛙の横っ腹に当たったそれを弾丸で割る。
撃ちながら走りよって、ポケットからライターを取り出した。カチッと小さな音がして、小さな炎が生まれる。
それは瞬時にオレンジ色の大炎へ姿を変えた。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20×3+1)、予備弾倉(20×3)、ライター
現在地:スペンサービル3階 南米料理店入口
>188>194
ん、今で後ろで何か・・・・?
振り向くと、あのアーテミスとか書かれていた鉄の棺桶の蓋が半開きになっていた。
・・・・やっぱり、簡単にはいかねえか。
中にいるのは、どうせ傘がこしらえた醜悪な化け物だろう。
島の研究所の箱の中にいた奴は、トカゲ人間って感じだったなあ・・・・あの時は苦労したぜ。
ソニクスが早く自分の所に逃げてくるように言ってきた。
当然だろう。俺らは非力なガキだ。大物相手にゃ逃げるしかない。
・・・・充分わかってたはずなんだけど、ちょっと、面食らっちまったんだよな。
中の奴と、目が合って。
そいつは俺は予想していたような――少なくとも見た目は化け物じゃなかった。
俺と同い年くらいの、人形みたいな外人の女の子だ。
・・・・・笑ってる・・・・・けど、目が死んでるな。
もしかしたらと思ったけど、危ない感じが吐きそうなくらいに伝わってきた。ライオンと対面したってこんな気分にはならねえだろうな。
蓋が開かない内にとっとと逃げるか。
何か吸い込むような音が聞こえてきたけど、無視だ無視。
素早く上の階に上がって、足を踏み外さない程度に全速力でソニクスの傍に向かう。
逃げるとしたら、このまま上に行くのがいいのかな?
プレート探しもあるし、とにかく部屋から出たら階段まで逆戻りだ。
現在地:スペンサービル45階、クリッペンルームの穴の空いた部屋の方
行動:一目散にソニクスが手招きする隣の部屋に駆け込もうとする。
状態:Fine
>163>183>189
てらてらと光る尾を引きながら一匹のミミズが近寄ってくる。
一抱えの丸太位の直径と、5メートル程度の長さだった。
それは、ミミズであると同時にトカゲの頭を持っていた。
カゲ本来のサイズで背中から幾つもの頭部が飛び出し、キョロキョロと周囲を見回していた。
それは鳥の足を併せ持っていた。
節くれだった猛禽のような足が不規則に並び、てんでバラバラに動き回っていた。
それは人の皮膚の特徴を備えていた。
継ぎ接ぎを繰り返し、様々な人種の肌の色を持っていた。
そしてそれは、明らかに腐っていた。
ウィルスの影響下にあった。
所々から葉が芽吹き、ツタが纏わりつき、細い枝すら飛び出ていた。
だが、それの影響力すら凌駕する回復を見せていた。
その生き物は全ての生き物の特徴を備えていた。
そして調和が全く取れていなかった。
全てが不完全で、同時に完璧だった。
・・・ゆっくりと鎌首を擡げたミミズの先端がゆっくりと開いていく。
そこから覗いたのは人の顔だった。
暗いピンク色をした、端正な人間の顔だった。
そしてその口が大きく開き、中から何かが吐き出された。
皮膚の解けた人間・・・もしくはゾンビだった。
その顔がウィンクをし、にやりと笑った。
・・・終末の獣に相応しい笑顔だった。
状況:川崎、桃華、ミリアを発見。
>199>192−193
巨大な舌がブランデンブルグに巻きつく。
>「…マクナブ!俺に構うな!さっさと行け!」
「逃げるどころか移動も出来ん!くそったれめ!」
ブランデンブルグを巻き込んだまま舌が暴れ周り、照準をつける事すら不可能だった。
舌は適切に移動の邪魔をし、机やら椅子やらを弾き飛ばす。
低い姿勢を維持しながら周囲を見回すが、動きようが無かった。
>「ルイス、援護頼む!」
「解った!上手くやれよ!」
射界を確保する為に、シノザキと同時に走り出す。
舌が一瞬、シノザキの方に向いたのがチャンスだった。
「余所見は危険だぜ!」
ブランデンブルグに巻きつく舌の先と南米料理店の入り口の丁度真ん中辺りで立ち止まると
大口を開けた巨大なカエルに銃弾を叩き込む。
右目の辺りを狙って引き金を引く。
激しく動く舌に邪魔されて着弾は確認できなかったが、手応えはあった。
その横をすり抜けるシノザキが発砲すると、周囲が黄色い光に照らされる。
慌てて舌を引っ込めようとするカエルの舌に絡みつかれたブランデンブルグが背中から
手榴弾を取り出したのが見える。
「口の中に投げ込め!俺が閉じさせてやる!」
ブランデンブルグの手榴弾が投げ込まれると同時にMP5を再び発砲する。
今度は、手応えだけでなく、着弾が視認出来た。
ある程度知性が発達した生き物なら衝撃を受けると解ると体を硬直させる。
体中の関節や筋肉を硬直させるのだ。
それは口の筋肉とて同じだ。
手榴弾を口の中に投げ込まれ、口を閉じさせてやる。
「全員伏せろ!」
短く警告の叫び声を上げながら床に伏せる。
ブランデンブルグが巻き込まれる前に手榴弾が口の中に投げ込まれていればいいのだが。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(18+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(7)
現在地・状況:3階・南米料理屋。ブランデンブルグに手榴弾を投げた所で大王丸の口を閉じさせるために発砲。
>198
お兄さんは、鈴木と名乗った。
鈴木さんはお姉さんに睨まれてしどろもどろになっている。なんとなく二人の上下関係が見えた気がした。
・・・・・・単に、鈴木さんは女性が苦手ってだけかもしれないけど。
看護士さんは山田あすかさんというらしい。私のクラスメイトと同じ名前。でも印象は全然違う。
驚いたことに山田さんの瞳は金色だった。
とてもl綺麗なのに、どこか変だった。この違和感は、山田さんが日本人なのに金の瞳だから、というだけでは無さそう。
でも、命の恩人の山田さんに対して、外見の事を根掘り葉掘り聞くのも憚られた。
銃の所持と、山田さんがどこから来たのか。
単純極まりない私の質問に、鈴木さんはすぐには答えようとしなかった。
>「銃が必要だと思ったから持ってきたんだ。事実、その通りになっている。
無くて困るより、あって邪魔な方がマシだからね。」
淡々と質問に答えてくれるのは嬉しいけれど、正直はしょり過ぎだと思う。ピストルって、そんな簡単に手に入るもの?
>「賠尾市で発生した生物災害に自衛隊員の一員として派遣された。 その時にあすかさんと知り合ったんだよ。」
ふうん、と頷きかけて、微妙な言い回しに引っかかった。そして、次の言葉で確信する。
・・・つまり鈴木さんは、自衛官では無いという事ね。
どうも鈴木さんの話は、語らない部分により多くの情報が隠されてる気がする。
>「あすかさんがこの村にいる事を知ってやって来たんだ。」
殆どが顔見知り、という村に住んでいたのに、全く面識が無い女性。山田さんがどこに居たかなんて自ずと知れる。
考えられるのは3つ。名主さんのお屋敷関係、傘社研究所、そしてサナトリウムだ。
「鈴木さん、この村は、賠尾市や等訓市と同じだと思う?」
鈴木さんが、何を今更、という 表情を浮かべた。
「さっき自衛隊の人に逢ったの。いきなりパパとママを銃で撃ったから・・・私、石投げちゃった。
ねえ、自衛隊は賠尾市の時みたいに助けに来たんでしょ?
でも村ではその人しか見かけなかったけど、他の隊員の人はゾンビに食べられちゃったの?」
生存者を助けに来たのなら、もっと沢山居てもいい筈なのに。
・・・・・・石なんて投げなければ良かったと思う。今なら分かる。多分二人はもう手遅れだったのだと。
自衛官はただ、私が殺されないよう二人を止めてくれただけなのに。
でもだからといって、死を簡単に割り切れるものでもないけれど。
>「あすかさん、ヘッドライトを消してください。」
あすかさんがライトを消した。今日は天気が悪いから外は真っ暗だ。
だけど車は道を外すことなく、もの凄いスピードで走っている。
随分夜目が利くのね。色素の薄い瞳は暗闇に強いって聞いたことがあるけど、それって当たっているのかも。
分校からは明かりが漏れている。家の明かりを見たときのようにホッとした。
だけど、次の瞬間私の口元は引きつった。だって沢山の鳥と巨大な影が校庭の方から飛び出して行ったから。
「・・・・・・バ、バッタ人間?」
ああ、びっくりしてる場合じゃなかった。玄関のあたりではまだ何かが動めいてる。
それが村の人のなれの果てだと気づくのに、大して時間は掛からなかった。
鈴木さんが険しい顔で眺めている。
「この村ではワクチンの研究が行われていたの。ねえ、それであの人たち、元に戻せないかな?・・・・あ!」
口に出してから気づくなんて、私、どうかしている。私も、もしかしたら感染してるかもしれないって事。
自衛官の人が何か投与してくれたけど、あれがどんな薬だったかなんて今はもう分からない。
でも、パパやママに噛まれた事を、今二人に話すのは躊躇われた。
下手をするとこの場で放り出される可能性があるし、分校にも入れてもらえないかもしれないから。
健康状態:腕と肩に噛み傷(治療済)、感染の疑い(抗ウィルス剤投与済)
現在地:九武村分校付近。走行中の車内。甲殻虫型変異体(>172)が立ち去るのを目撃、分校前のゾンビ達に気づく。
>177>203
>「さっき自衛隊の人に逢ったの。いきなりパパとママを銃で撃ったから・・・私、石投げちゃった。
ねえ、自衛隊は賠尾市の時みたいに助けに来たんでしょ?
でも村ではその人しか見かけなかったけど、他の隊員の人はゾンビに食べられちゃったの?」
「・・・元々派遣されたのは二人だけだ。周囲をちょっとした規模の部隊が囲んでいるが救助は無い。
ある作戦を遂行中だが、それが失敗したらこの村は消滅する。成功しても夜明けと共にこの村は消滅する。
だが生き残るチャンスが無いわけじゃない。」
そのまま矢継ぎ早に話を続ける。
「今夜、小泉総理が傘社の操り人形である現政府から政権を奪還する。
派遣されたのは首相の命令しか聞かない特殊部隊員だ。小泉総理がこの状況を望むとは考えられない。」
と言っても肝心の総理に会った事も無ければ、直接意見を聞いた訳ではない。
反乱自衛隊の連中と話してみた感想からの推測に過ぎない。
何よりも前政権が発行した命令の有効性や死亡したとされる総理の復帰に対応するガイドラインがあるのか。
>「・・・・・・バ、バッタ人間?」
飛び立つ烏の群れと跳ぶ変異体に少女が小さく悲鳴を上げる。
「・・・だが、それ以上に厄介な連中が潜んでいる訳か。食い散らかされたらゾンビが増えるだけだな。」
口元が歪み、頑丈そうな歯が剥き出しになる。
見様によっては獣じみた笑顔に見えない事も無い。
目先の脅威に集中する事で決して解決できな問題から逃げ出そうとしている
自分に気がつき自然と表情が険しくなる。
そしてその視線の先にあるのは、校舎に侵入しようとするゾンビの群れだ。
「銃声?サップレッサの効果が無くなったのか?」
サイレンサーやサップレッサにも使用限度がある。
雑賀はL96狙撃銃を手に入れたが校舎内での接近戦に持ち込んだのかもしれない。
だとすればあのバッタの化物は雑賀から逃げ出したと考えるのが筋だろう。
何にしろ一度会って状況を確認しなければならない。
>「この村ではワクチンの研究が行われていたの。ねえ、それであの人たち、元に戻せないかな?・・・・あ!」
「ワクチンなら存在する。それより気になるのは、何で君がその事実を知っているか、なんだけどね。」
銀色のアンプルシューターを森村アヤの目の前で振って見せる。
「感染がある程度進んでいると元に戻る確立はとても低くなるが、その代わり殺す事が出来る。
さっきのバッタの化物相手でもね。それと、校舎の作りを教えてくれ。」
森村アヤから校舎の作りを聞くと車のドアを開け、校舎の方に向かって歩き出す。
「ちょっと中の様子を見てくる。山田さんは・・・ここで待っていてもらえますか?アイドリングさせたままで
そうですね、中に入って問題が無いなら灯りを三回点滅させます。そしたら学校に来てもらえますか?
逆に何かあったらクラクションを3回鳴らしてください。」」
アンプルシューターを腰の辺りに挿すとシグを片手に低い姿勢で走り出す。
短くジグザグに移動しながら玄関へと入り込むと、防火扉に群がるゾンビの群れが見えた。
そして襲われる人間の姿も。
「動かないで!」
短く叫ぶとレーザー照準機のスイッチを入れる。
銃声が廊下に木霊し、生存者を襲おうとしていたゾンビたちの額に穴が開く。
逃げ出す位の時間稼ぎにはなったはずだ。
「今のうちに防火扉の裏へ回ってください!私は2階からそっち側に向かいます!」
(照準機無しで・・・これだけの早撃ちは出来なかった・・・だろうな・・・)
ゾンビまでの距離は役25メートル。ゆっくりと時間を掛けて狙えば当てられない距離ではない。
だが、ゾンビと生存者が入り乱れる状況では恐らく射撃を成功させる事は無理だったろう。
扉の裏に隠れた男達を求め、ゾンビが何度もドアを叩く。
何匹かは諦めてこちらに向かって移動してきた。
「さぁ!こっちだ!ついて来い!」
少女の話によると校舎の両端と真ん中に階段がある作りのようだった。
小川は真ん中の階段を上り、防火扉のある方向に向かって走り出す。
連中が防火扉を開けてくれればいいのだが・・・
後ろから聞こえる呻き声に焦りを感じながら走り続けた。
現在地・状況:分校2階の防火扉に向かって全力疾走中。
>193
ではでは、いただきま〜す。
舌で絡めとった獲物を引っ張って一気にパクっと・・・・・あれ?
そいつはボクの口の端に引っ掛かって必死に踏ん張っていた。そんな暴れんなよ〜。
>199
ボクがちょっとまごまごしている隙に、もう一人の獲物が何かを投げつけてきた。
ん〜? わ〜燃えた燃えた。暖かくって気持ちいいや。
あっという間に床に火がついてボクはグワグワと鳴いた。熱いのは平気なんだよね。
でも、お爺ちゃんはカラッカラに乾燥してるから、すぐに消せって言ってきた。
はいはい、えいえい。
前足でバンバンと炎を叩いて消していく。
>202
痛い痛い。撃つなよ馬鹿〜!
ボクの右目に向かって撃ってきた獲物を正面に捕らえ、どんどんと前足で入り口で破壊する。
お爺ちゃんが突進しろって言ってきたんで、入りやすいようにしてるんだ。
お前邪魔! 美味しくないから後回しだ。
火をつけてきた獲物の方に、まだ口の端でもがいていた奴をぺっと吐き出す。
よ〜し行くぞ〜!
ボクはナンベイリョウリテンの入り口をぶち破り、そのまま真ん中を駆け抜ける。
どし〜んって・・・・壁にぶつかっちゃった。崩れる崩れる。
あいつは上手く押し潰せたかな? 方向転換だ。
ボクは後ろ足をバタつかせながら、壁に埋まっちゃった前半分を脱出させようとする。
あ、そういえばお爺ちゃんは無事かな? まだ頭の上にいたっけ?
いたたたたたた!? お尻撃つなよ〜馬鹿〜!
現在地・状況:スペビル三階南米料理店内、前足で火を消して>193を>199に向けて放り投げる。>202を押し潰すために店内に侵入、蹂躙する。勢い余って壁に体の前半分が埋まった状態。後ろ足バタバタ。
>174
狭い所にいると叫びたくなるのは自分だけだろうか?
「わあああああああああああああああっわあああああああああああああああっっあああああああああああああ♪」
でたらめ極まりないリズムで声を張り上げながら、シャファンはエレベーターが停まるのを待っていた。
体感ではもう二十階以上も上昇している。
「まさか、ババアがよこしてくれたわけじゃねえよな?」
>166>183>189
「・・・・・ん?」
ようやくエレベーターが停止、入り口が開いて外の明かりが差し込んできた。
丁度目の前にはコート姿の男の後姿、続いて顔色の悪い女、そしてドレスを着た少女が立っていた。
銃で武装している。少女以外の二人は明らかに一般人ではない。
そこまでを一瞬走らせた視線だけで観察し終え、シャファンは口を開いた。
「ここ、何階?」
こちらも物騒なグローブなどを嵌めていて、明らかにまともには見えない。
一々自分のことを話すのも、相手をことを聞くのも面倒だ。
・・・・・とりあえず殺してしまおう。
本来なら何らかの反応があったのだろうが、男は背後から自分が不意に現れた形、女の方もベストな状態ではなかったらしい。シャファンがエレベーターから出ての動きに、即座に反応することはできなかった。
塀の上を歩く敏捷な野良猫みたいな、何の意もなく、何の音もない、何気なく見入ってしまう独特の歩法で、少女の目の前に躍り出る。
一番弱い相手を真っ先に狙うのは常識だ。
動けなくなる程度の傷を負わしてやれば、立派なお荷物になる。残り二人の動きも鈍るだろう。多分。
目論見が外れても、別に何のことはない。
「こんちには」
少女の鼻先一センチにまで顔を近づけ、満面の笑みを浮かべる。
そのまま、彼女の死角で右腕を振り上げ――。
まずは一人。
>201
鈍鮫が少女の顔面に食い込み、その将来を奪おうという瞬間になって、シャファンは動きを止めた。
少女の後方、シャファンから見て正面の通路の奥から近づいてくる存在を見てのことである。
一言で言うなら、動く肉の塊だ。
ただの怪物なら注意を引きはしない。動く死体にはない、不気味な存在感がそいつにはあったのだ。
「みんな後ろ見てみて〜。・・・・・あ、アンタ、悲鳴あげないでよね。アタシ泣き喚く奴って大嫌いだから」
こちらをはっきりと獲物と認識しているであろう怪物を指差し、シャファンは数歩後ろに下がった。
もちろん逃げるために、である。
あんな汚らしいのは引っ掻きたくない。
それが一番の理由だった。
現在地・状況:スペンサービル25F、通路上、隠しエレベーターの傍、>189を引っ掻く寸前になって>201の存在に気付く。逃げ出そうと数歩下がる。
所持品:鈍鮫x左右、半袖ジャージのスパッツ姿、ランニングシューズ
状態:胸に三条の浅い傷
>206
突然、川崎の背後の壁が開いたかと思うと、中からは少女が出てきた。
が、その少女は一目見て普通の少女では無いと察する事が出来た。
華奢な腕には似つかわしくない武装。おまけに漂う雰囲気も桃華とは違う。
「貴女は…」
何者? と尋ねる前に少女は目にも止まらぬ速さで動いていた。
ごつい武装が施された腕が、桃華へと向って振り下ろされようとしていた。
とてもでは無いが間に合うまい…と、普段のミリアならば諦め、次の行動に移っていた事だろう。
だが違った。少女の動きを認識した途端、ミリアの身に劇的変化が訪れていた。
肌の表面に神経がそのまま浮かび上がったような、そんな感覚である。
空気の流れさえ細やかに、手に取る様に分かる…自分を取り囲む世界が、はっきりと把握出来る。
ウィルス感染による、遺伝子構造の変化によるものだろうか?
何にせよ、今のミリアは常人よりも僅かに早く動く事が出来ていた。だがその僅かで充分だった。
桃華の身が危険に晒されると認識する前に、既にミリアの体は弾かれる様に動いていた。
嵩張るAK103をその場に捨てると、一瞬で二人へと間合いを詰める。
接近戦には銃よりも刃物の方が有利だ。だがミリアのナイフガンは桃華に預けてしまっていた。
「シッ…!」
咄嗟に桃華のショルダーバッグの口からはみ出していたナイフガンの柄を掴むと、
其の刃で少女の凶器を受け流す。重い衝撃が腕全体に伝わるが、気にならない。
「いきなり切りつけるなんて、穏やかじゃないわね?」
少女は可愛らしかった。が、ミリアにはとても憎憎しい小娘にしか見えなかった。
受け流したナイフを返す刀で少女へと刺突を繰り出す。しかしほんの数歩下がるだけで避けられる。
にやり、とミリアの口元が僅かな愉悦を形作る。次の瞬間には、乾いた音が木霊していた。
「アンタが誰だか知らないけど、私の可愛い妹分にいきなり手を挙げるなんて、正気じゃないわね」
ナイフガンの柄の根元の銃口からは、硝煙が燻っていた。
「ま、いいわ…どうやら敵は他にもいるようだし」
ナイフガンを胸の鞘に収めると、少女に背を向けてAK103を回収し、即座に
背後に現れていた化物に向って銃弾を叩き込む。
服装:戦闘服、アサルトベスト、タクティカルブーツ、グローブ、バンダナ、ヘッドセット
装備:アサルトベスト[7.62×39mm弾30連マガジン×4+4発、M19カスタム(5)、357THV弾×42、無線機、光ディスク]
レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20発)+LAM&サイレンサー]、AK-103カスタム(20)
マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×3 ] 、ナイフガン(4)
現在地・状況:25階/ >201に銃撃
健康状態:左肩の裂傷@治療済み(感染の可能性有り)
ある程度車を走らせたところで、私は一度車を止めた。
道端にはこの村の避難経路と共に、全体の地図が書いてあった。車から身を乗り出すように眺めて、頭に叩き込む。
その間に、邪魔になっていた両手の包帯を外した。
鴉に啄ばまれ、所々骨が見えていたはずの両手はほぼ元通りになっている。
便利なものだと苦笑した。この身体になったお陰で怪我に苦しむことも無い。
その代わりに、閉じ込められたり、追われたり、殺されかけたりしているのだが。
エンジンをかけたままサナトリウムに車を横付けする。
中は静まり返っていた。しかも、ここを出た時よりもさらにひどい状態になっている。
天井の大穴や切断された椅子は一体誰の仕業なのだろうか。
切断された骸を踏まないよう気をつけながら私は奥へと向かう。たしか1階の金庫室では、貴重品を預かっていた筈だった。
だが、どれだけ探しても私の私物は見つからなかった。途方にくれて深いため息をつく。
……よくよく見れば、金庫室はかなり荒らされていた。
もしかしたら、誰かが自分の身を守るために持ち去ったのかもしれない。
どっと疲れを感じながら車へ戻った。
外に出た途端、一体のゾンビと鉢合わせてしまった。何とか事なきを得たが、私はゾンビの存在に全く気づいていなかった。
どうやら、メンタル面も含めて、体調が悪い時には私の感染体を察知する精度も格段に落ちるようだった。
再び軽トラックを走らせる。
行き先は分校だ。さっき見た地図によると、分校が緊急時の避難場所になっていたからだ。
鈴木さん達も先程のチャイムを聞いた筈だ。もしかしたら既に避難しているかもしれない。
……だが、分校には名主の息が掛かった人間もいるかもしれない。最悪の場合、私はまた館に逆戻りだ。
頭を悩ませながら車を走らせていると、ふと、誰かの怒鳴り声が聞こえたような気がした。
窓を開けて耳を澄ます、空耳ではなかったようだ。複数の男性の声がする。生存者だろうか。
>167 >178 >179 >195
声のする方に向かうと、やがて壊れたパトカーが見えてきた。
そしてごく近い場所では、生存者達がゾンビの群れに襲われていた。
そのうちの一人が身を呈して他の二人を庇ったようだ。ゾンビの群れから2人が引きずり出された。
代わりに、今度はその男性が群れに飲み込まれてしまい、見えなくなってしまった。
こうなってはもう手の施しようが無い。
「車に乗って!早く!!」
生存者達に向かって叫ぶ。
急いでこの場を離れないと、彼等のために犠牲になった男性の行動も無駄になってしまう。
生存者は3人、警察官と、青年が2人。
そのうちの一人は、泥まみれの白衣の男性―――あの時、研究所のドラフトから一人逃げ出した赤木さんだった。
服装/所持品:和装/写真、アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット、 研究員の手帳(カードキー) 写真 、古びた日記
現在地・状況:駐在所付近。田中、希望、赤木研究員に、車に乗るよう促す。
丁度、分校と名主の屋敷の間位だろうか。
南の方角に急ハンドルを切るった。
「もう暫くで医者が居る。もうちっと辛抱しとくれ。」」
その言葉の通り、5分ほど進んだ所で軽トラックを停めた。
ドアを開けて一軒の廃屋に見えないことも無い建物に入り込む。
直前、、東の方角を見て赤々と何かが燃えているのが見えた。
小川が燃やした家だったが、老人に走る由も無かった。
「元々は東京かどこかのお偉い先生だったそうだ。あまり機嫌を損ねるような事はするなよ。」
二人に囁くと扉をノックする。
「・・・先生、入るぞ。」
永田が一言呟くとそのまま奥の診察室に上がりこんだ。
受付を通り抜け、土足のまま、
薄汚れた白衣に身を包んだ老人だった。
永田よりも確実に一回りは年上だろう。
背筋は曲がり、ふるふると煙草を持つ腕が震えている。
「よお来たな。なんじゃ患者か。」
ふえっふえっと笑うと煙草の灰が落ちるのも構わずに立ち上がった。
「そこに寝かせとけ。ちいと準備するからのう。」
赤坂が横になって暫く経つとまっさらな白衣に着替えた医者が居た。
震えも止まり、威厳に満ちた表情を保っている。
伸びた背筋は自信を、鋭い眼光は濁りなき知性を宿していた。
赤坂の上着を脱がすと触診を開始する。
「・・・骨は折れていないようだ。」
胸に当てていた指を一旦離すと、さらに強く押す。
「無理はするな。体が硬くなっている。相当痛むんだろう?
折れてはいないが・・・ヒビかもしれんな。」
続けて手際よく衣服を脱がすと足や手の様子も見て回る。
「ふむ、頑丈なもんだな。骨はどこも折れてはいない。だが、内臓に若干不安が残るな。
精密検査をしたいところだが・・・」
一瞬永田の顔を見ると時間が無いな、と呟いた。そして胸ポケットからペンライトを取り出すと舌を出すように言った。
「・・・最近、何か酷い病気に掛かった事は?若干だが病気だった時の後が舌に残っているな。
ま、カスみたいなもんだ。病気は完治しとるだろうよ。」
老人が言ったのは赤坂が感染していた時の事だった。
「それと・・・ライトを見て。目を逸らすな。」
赤坂の反応を一通り見ると満足げに頷く。
「脳に後遺症は出ないだろうね。ただ、若干、ショックによる反応の遅れがあるようだな。
当面の安静をお勧めしたい所だが・・・そうもいかないようだ。まだ起き上がるな。」
手足の切れたところに消毒液を振りかけ、目にも留まらぬ動きで切れている箇所を縫っていく。
手馴れた手付きで包帯を巻き終えると震える手で煙草に火をつける。
旨そうに吐き出した煙草の煙と一緒に威厳も吐き出されたかのように元のしょぼくれた老人へと戻っていく。
一本吸い終わった頃にはヘラヘラと笑う只の老人になっていた。
「ま、こんなもんじゃのう。お前さんの親戚か何かかのう。お孫さんの相手にゃ年を食い過ぎていると思うがのう。」
「・・・先生、茶を入れてくるよ。」
永田が立ち上がり部屋から出て行く。
「すまんのう、すまんのう。上さんに先立たれてからなーんも出来んようになってのう。」
医者が暗闇へと消えていく背中に何時までも話しかけている。
返事が無いのに飽きたのか、今度は二人の自衛官に話しかけ始めた。
「大変じゃのう、若いのにのう。永田さんもお孫さんの事では苦労してるみたいじゃが・・・
今じゃ名主に逆らえんようになってしまってのう。」
誰かと話したくて仕方が無いと言う雰囲気を纏わり着かせたまま医者は話し続ける。
>190
胸中に、真っ黒な油が滲んでいくような、どんよりした侵食を感じた。
傘社に対する敵意は、やはり私の中には渦巻いているのだ。
これは常にひた隠していたつもりだが、やはりふとした瞬間に――私が自身の中で憎悪を反芻するだけではあるが――
突発的にこうして現れるらしい。被害者としての苦痛や、純粋な復讐心を含めて。
なんだか段々と、胸焼けしてきたようだ。隙間風に身をあてて、自身を宥めないといけない。
「……はぁはは」
立派な触手を腹の中に収めて、名主は際限なく笑った。
時折、きちがいじみた体の震えを交えながら、ずっと笑っていた。
私も乾いた感じではあるが、少し笑わせていただいた。
「成る程、等訓市っ」
あっけない結論が唐突に現れ、私は懸命に続けていた思案を打ち切る羽目になった。
脱力感が私を支配していくのを感じて、疲弊した神経を思うと、もう何も考えたくないと思った。
名主は結局、意思を持ったウィルス兵器にしか過ぎないのだし、複雑な問題にはならなそうだと
思いながら、そんな怠惰に通じる考えは良くないと自分に言い聞かせたのだが、その思案は保留することに落ち着いた。
名主に私の、傘社に対する憎しみの思いをぶつけてみようかと口を開いたが、
何分、か細く弱々しい老人の声だ。こういう気迫のある声にはかき消されるのは至極当然。
私はより身を屈めて、畳の上を這いずりながら黒煙の出所を探っていた。
年齢:57
性別:男
所持品:なし
服装:汚れた白衣、老眼鏡
現在地・名主の部屋内
状態:おかしも
>195 >208
くっきりと輪郭を持った影が、着実に近づいて来るのを感じた。
その影は、苦痛で意識が掻き乱されるなかで不意に訪れる、真っ白な閃光を浴びるような感覚のなかにあった。
幾つも幾つも、おれを取り囲むように出現する。そして時折、体を揺らめかせる。
「う、うぅううううー」
本能的に、泥の中から白衣を取り出す。
この白衣を新品として扱っていたときの記憶は、もう無かった。
赤木は白衣を泥と一緒に被り、その姿は布団に潜って怯える子供そのものだった。
もぞもぞと泥の中で動く。そのまわりに無数の影が近づいて来る。
だが不意に視界が転じて、いつのまにやら全く別の景色を見ていた。
誰かがおれをその場から遠ざけたのか、自衛本能によって、おれの体が勝手に動いたのか。
どっちでもいい、痛い。
何処か狭い空間に入れられたとき、赤木のポケットから落ちるものがあった。
恐らく赤木のものではない、その携帯電話は渦中から逃亡する人間達を刺激するかのように、
或いは背中を押すかのように、彼らにせわしない着信音を浴びせ続けた。
年齢:32
性別:男
装備:454カスール(装填数5発、白衣のなか)
所持品:ボールペン、古びた新聞の切れ端、『地獄都市から生還せよ!』(田中宗一・著)、現金80万
服装:白衣
現在地・九武村・森林付近の道路
状態: 車に乗せられたら、ポッケから携帯を落とします。
>194>200
月の女神の名をつけられた可憐な容姿の怪物は、半開きになった蓋の隙間からじっと生まれて初めて見た他の生き物の姿を目で追っていた。
バイザーを被ってランドセルを背負った少年、来島大樹の姿をだ。
彼は自分と数秒目を合わせたかと思いきや、すぐに背中を見せて瓦礫をよじ登り始めた。
・・・・外から高い声が聞こえる。彼の他にも誰かいるのだろうか。
見てみたい。
そんなことを考えていたら、もう少年は隙間の向こうの中の世界からいなくなっていた。上に登りきったらしい。
・・・・・もっと見てみたい。
彼女の意識はまっさらだった。
カプセルが開いて覚醒したのはまったくの偶然だ。彼女には何の準備もできていなかった。
本来なら人間並みの働きをするはずの脳には何の刷り込みもなされておらず、そして彼女を動かすべき創造主からの指令も、下されてはいなかったのだ。
そんな彼女を動かした理由は、生まれたばかりの生物に必ず芽生える強い思いからだった。
・・・・・もっともっと、見てみたい。
蓋が空中に跳ね上げられる音は、まるで空き缶でも蹴っ飛ばしたみたいな軽さだった。
続いてそれが天井にぶつかって、さらに落下した音は、思わず首すくめてしまうような煩さだ。
アルテミスはカプセルの縁に手をかけ、踏ん張り、初めて二本足で立ち上がり、微かに全身を震わせた。
そのまま頭を巡らせる。
上の階、あの少年が隣の部屋に駆け込むところが目に映った。
細く、フリルに飾られた右腕を、彼の背中に向ける。
・・・・・触ってみたい。
瞬間、風が起こった。
一方向へ、一点へと発生した突風だ。瞬間風速は・・・・約百メートル。
それこそが彼女に与えられた武器だった。
その白い手の平に二つ、繊細な指の腹に各一つずつある空洞が、破壊的な空気の流れを起こしたのだ。恐らく左手も同様の造りだろう。
アルテミスは、相変わらずの笑顔だった。まるでその表情しかとることができないかのように・・・・。
再び、彼女に向かって空気の集まる音がした。
彼女はただ、芽生えた思いに従うだけだ。
好奇心という、人にとっての呪いにも近い思いに・・・・・。
現在地・状況:スペンサービル24階、クリッペンルームの真下、カプセルの上に立っている。逃げる大樹に向けて突風を発射する。
>202>205
炎は床に広がるが、カエルの方は意に介していないようだ。
トカゲの仲間には分泌する粘液のおかげで火に耐性を持つ種類がいるが、こいつも似たようなものだろう。
こっちは分泌できるものといえば熱に弱いタンパク質豊富なあんな液とかこんな液くらいなもんなので下がらざるを得ない。
下がったところでカエルがこちらを向き、ブランデンブルクを吐き出した。
2mからの巨体を受け止める。体がくの字に折れた。足元に視線が行く。
柄付き手榴弾がころりと転げてきた。
「・・・こん、のっ!」
ブランデンブルクを投げ出し、銃を撃ってウインドウを破りながら足を振った。
右足インフロントにかかった手榴弾は弧を描きながら向かいの店舗へ飛び込む。
直後に爆発音がして破片が通路へ飛び出てきた。
「クソ、結局無傷かよ!」
戸口に半ば引っかかるようにしていたカエルが、入り口を突き崩しながら一気に前に出た。狙いはルイスか。
勢い余って壁に突っ込む。埃が舞い上がり視界を塞ぐが、狙いが付けられないほどではない。
残っていた数発を撃ち切り弾倉を換え、さらに撃つ。それも空になった。
「いったん厨房に退こう!」
弾倉を変えながら移動する。店の入り口から入るのにも手間取った相手だ、厨房へ入るのはさらに難しいだろう。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20)、予備弾倉(20×3)、ライター
現在地:スペンサービル3階 南米料理店入口
>202>205>213
「もうちょっと丁寧に扱えよ」
床に投げ出され、ヘルメットを抑えながら手榴弾の爆風に首を引っ込める。
「畜生…無駄にしやがって」
蛙は巨体ゆえに生半可な攻撃は通用しない。急所を狙っても倒せるとは思えない。
奴を倒すには重火器が必要だ。オーフェンロールかパンツァーファウスト、カンプピストルでなければ仕留められそうに無い。
目論見通り、218gのTNTが腹の中で炸裂していれば、仕留められなくても結構な傷を負わせられただろう。
だが失敗に終わった。次に考え付く手は、マクナブが言っていたガスボンベを利用するぐらいだろうか。
利用すると言っても、ガスボンベを爆発させただけでは蛙に火傷を負わすのが関の山だ。
やはり奴の体内炸裂させなければ完全を期す事はできない。
「……仕方が無いな」
今の蛙は後進中だ。逃げるならば今の内だが、逃げたところで後で遣ることに変りは無い。
―クロノス・シリーズの完全抹殺―
それが今回、この魔女の釜の底に来た理由だ。
どうせ目の前の若造も遅かれ早かれ殺す。それに、蛙さえ無力化すれば後は容易い。
「…シノザキ、マクナブに伝えておいてくれ。俺の事はいい。任務に専念しろ、と」
シノザキは自分の言葉を聞いていたかどうかは知らないが、厨房に駆け出した後だった。
「さて…」
蛙の突進によりもうもうと舞い上がっていた埃も収まったようで、蛙は完全に此方を向いていた。
「お前の相手はこの俺だ…ああ、そうだな。これは無粋だ」
装備一式を括り付けていたアサルトパックを脱ぐと、部屋の隅に放り投げた。
「どうせやるなら素手だ。そうだろ?…」
そう言うと徐にヘルメットに手を掛け、身につけていたトークもマフラーも脱ぎ捨てる。
ヘルメットが床に落ち、トークとマフラーも其れに続く。
「何だ?俺の顔がそんなに珍しいか?」
蛙の前に佇んでいたのは、人間ではなかった。
彼の顔は、灰色の毛並みに覆われた狼そのもの。頭頂部にはぴんと立った二対の耳があり、
長い口腔にはびっしりと鋭い牙が生え揃っている。無論、口腔先端の鼻は湿っており、針金のような髭がある。
「別に驚くようなことじゃない。今の時代、遺伝子操作で何でも作れる…まぁ、俺の場合は半世紀以上も前のことなんだがな」
狼男―ブランデンブルクは青く澄んだ碧眼を細めながら、犬顔でにやりと笑った。
「ナチスドイツは大戦末期、既に遺伝子操作技術を実用化していた。勿論、科学者連中はその技術を応用して
最高の生物兵器を創造しようとした…人間の知能を持ち、獣並みの驚異的身体能力を備える兵士。
獣人兵士計画の一環で俺は作られたのさ。まぁ、俺は元は人間だったんだが、狼の遺伝子をベースに改造された」
嵌めていた手袋を脱ぐと、手にも毛が生え揃っており、掌には肉球がある。この様子だと、全身もこのような感じなのだろう。
「だが獣人兵士を投入する前に戦争は終った。それで科学者連中は連合国にこの技術が奪われるのを恐れ、
資料の全て、制作途中だった獣人兵士を廃棄処分。其の後、殆どは南米に逃げ延びたりもしたが、ほんの一部は連合国に亡命した。
恐らく、そいつ等が傘社の基盤を作ったりもしたんだろう。後、お前等クロノスも」
「つまり、だ。俺はお前等クロノスシリーズの試作というわけだ。つまりは肉親」
首の骨を鳴らし、徒手空拳の構えを取る。既にブランデンブルクの全身の筋肉は張り詰めており、
オーバーコートの上からでも筋肉の隆起が見て取れる。
「肉親の不始末は肉親が付ける。だから俺はお前等を殺しに来た…遠慮はいらないぞ?掛かって来いよ?」
ジャブをし、軽やかなステップを刻んで蛙を挑発する。
ステップを刻む彼の背後には、灰色の尾が揺れていた。
装備:武装SS外套、40年型野戦服
現在地:3階南米料理店
状況:正体を明かし、蛙と一騎打ち
状態:左腕@治療済み
>205>213−214
炎も効かなければ銃弾も効かない。
これで手榴弾が効かなければ引くしかない。
低い姿勢を維持したまま、ガスマスクのレンズ越しに主面を見据える。
>「・・・こん、のっ!」
吐き出されるブランデンブルグを投げ飛ばし、自身も南米料理屋から飛び出すシノザキの行動から
手榴弾がそこら辺に転がっている事を悟る。
手榴弾の平均有効半径は2メートルから5メートル。
爆風の殆どは横よりも上に広がる。爆心地に足を向けて最低2メートル離れていれば生き残れる確率は高い。
音と言うより衝撃波と言うのが相応しい感触が全身を襲う。
「はっ、無傷かよ。」
イヤープロテクター越しとはいえ頭がガンガン響く。
今まで味わったどんな二日酔いより酷い。
漸く立ち上がる事に成功したがアチラさんは何ともないらしい。
「耳なんて見た事無いしな・・・」
蛙がむずがる子供のように前足を振り回すと入り口の壁が簡単に吹き飛んだ。
そして蛙が突進してくるのと同時に床を蹴り、手近な机に飛び乗り、再び跳躍する。
左腕が天井からぶら下がる梁を掴み、全身を引き上げる。
その突進してくる蛙に乗っている奴はアイツに良く似ていた。
筋張った体つきも灰色に近い肌の色も嫌らしい目つきも何もかもだ。
「I don’t have a ring!」
叫びながら思いっきり前足を突き出す。
爪先のみならず足首まですっぽりとスメアゴリの胸にめり込む。
指輪はとっくに捨てちまったからな。
結婚指輪も指輪のうちだが破滅の指輪だ。
>「いったん厨房に退こう!」
「ああ、解った!とりあえずお前さんが発砲を止めたら飛び降りる!
ジジィは俺で拘束しておく!」
足を振ってめり込んだスメアゴリ、いやクロノスを振り落とす。
同時にMP5をクロノスの四肢に撃ち込みながらマクナブも着地する。
ラペリング―――ロープを使っての懸垂降下で窓に突入する時、飛び込んでから
着地までの間に3人までなら確実に射殺する事がマクナブには出来る。
もちろん彼だけでなく、都市型対テロ任務に従属する連隊のメンバーなら誰でも出来ることだが。
着地する頃には見事な蛆虫が出来上がっていた。
四肢を失ったそいつの首を掴むと蛙の尻に照準を合わせたまま厨房へと後退し、厨房の扉を勢いよく閉め、鍵を掛ける。
ついでに六望斉を業務用冷蔵庫に放り込み、扉に金属製のモップの柄を閂代わりに押し込む。。
勢いよく開いた勝手口から厨房に駆け込んできたのはシノザキのみ。
隣の店の勝手口から資材搬入用通路を通ってきたのだろうか?
「ブランデンブルグは?!」
とっさに向けた銃口を下ろし、シノザキに問いかけた。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10(18+1・マガジン×3・・・1本は残弾7)、SIG229(7)
現在地:3階 南米料理屋の厨房
状況:六望斉を冷蔵庫に監禁(冷蔵庫は閂代わりにモップの柄が差し込んである。)
シノザキに気がつく。
>195
ついに怪物の隙を見つけた。奴は黙って死体に囲まれ、にやけながら齧られている。
死体連中は大半が怪物に纏わり付き、私に攻撃をしてこようとするのは僅かだ。
これはチャンスだ。先ほどから私が欲していた逃走のタイミングだ。これを逃してなるものか。
「……は…ははは……」
無意識の内に笑みが浮かび、小さい笑い声がこぼれた。
>208
大抵重なるといえば不幸だが、幸運と言うのも時と場合によっては重なるらしい。
今、私の目には軽トラックが映っている。もちろん無人ではなく、運転席には女性が見える。
「有難う!助かるっ!」
運転手に言われるよりも先に私は荷台に飛び乗った。そして運転手の視線に気付く。
あの男の名前はなんと言ったか。聞いたような気もするが、聞いていないかもしれない。
「あの白衣の男は置いていけ!どうせもうすぐ怪物に変わる!」
運転手が命令を聞かない場合はどうしようか。やはり銃を向けるしかないだろう。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備7発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(3発装填、予備9発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村駐在所付近
現在の状況:桂木の運転する軽トラックに飛び乗る
>206
何の前触れもなく、川崎さんの後ろにある壁が開いた。
中から出てきたのは女の子だった。
どことなく猫に似ている。だけど、多分そんな可愛いものじゃないんでしょうね。
だって、まともじゃないのは一目でわかったから。
少女は血や臓物や死体で埋め尽くされた床にも動じることなく、周囲をぐるりと見渡した。
>「ここ、何階」
「え?に、25階で…」
25階ですわ、というよりも先に、少女はあたしの目の前にきていた。息が掛かるくらい顔を近づけ、にこやかに笑いかけてくる。
小さな子供のように、何のかげりも無い無邪気な微笑み。
だけど、そんな笑みを向けられたあたしはぞっとする。顔は人間なのに、得体の知れない別の生き物と話してるみたい。
思わず後ずさりしようとしたあたしの視界が、不意に陰った。
>207
大きな、何かの金属がぶつかった音がした。
>「いきなり切りつけるなんて、穏やかじゃないわね?」
全然状況がわからなくて、あたしはただオロオロした。
お姉さまの繰り出す刃を、少女は軽いステップで躱わす。
>「アンタが誰だか知らないけど、私の可愛い妹分にいきなり手を挙げるなんて、正気じゃないわね」
あたしはようやく、さっきの音がお姉様のナイフガンと、少女の武器がぶつかった音だとわかった。
あたし切りつけられそうになったの?なぜ?どうして?という疑問符が頭の中で渦巻く。
「どうして?私、貴女の恨みを買うような覚えはありませんわ!」
少女がちらりとあたしの方をみた。
まるで、道端に落ちていた石ころを見るのと大差ない目つきだった。
……ふつふつと怒りが湧いてきた。
>201
だけど、こちらの事情などお構いなしに新手はやって来る。
>「みんな後ろ見てみて〜。・・・・・あ、アンタ、悲鳴あげないでよね。アタシ泣き喚く奴って大嫌いだから」
そんな暇ありませんわよと銃を三連発に切り替えた。こう立て続けに化け物に遭うと、恐怖心も薄れてくるようだ。
今度は巨大なミミズだった。うわあ…薄い表皮から中身が見て取れるわ!
その辺にいたゾンビや化け物を体の中に取り込んで、自分の一部にしているの?
しかも、取り込まれたモノは皆まだ生きているように見える。だって動いてるし。あっ!ほら、中から何か出てきたわ。
大きな口から吐き出されたゾンビは、立ち上がりのろのろとこちらに向かってきた。
いやーん、気持ち悪……。あっ!!
さっきの少女は、さっさと逃げるつもりのようですわね!
本当はあたしだって逃げ出したいけど、そんな事したらミスタ・ルイス達がミミズの餌になっちゃうわ。
「なあに?不意打ちで人を襲えても、化け物相手では手も足も出ないって訳ですの?」
ご立派です事、と吐き捨てるように言い、あたしはゾンビ目掛けて銃の引き金を引いた。
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(30) 予備弾倉4(ひとつは残り9発)
>214
たっぷり三分かけてようやく壁から抜け出せた大王丸は、窮屈そうに頬をぷくぷくさせながら後ろに向きを変えた。
ぎょろん。ぎょろん。ぎょろん。ぎょろん。
巨大なDHCの塊を上下左右に動かして獲物を探す。
どれだけ動かしてみても、やっぱり店内には一人しかいなかった。残ったそいつをグワっと見下ろす。
・・・・・こんな奴、さっきまでいたっけ?
大王丸は伸ばした舌で自分の目玉を舐めた。
図体は地上最大級だが、オツムの方は賢い犬並みだ。当然、人間の言葉なんかわからない。
べろん。べろん。
なおも舌で目玉を嘗め回す。別に何かを狙ってるわけじゃない。
指令を下してくれる六望斎がいなくなったので、どうすればいいのかわかんないのだ。
べろん。べろん。
お爺ちゃんのいない時は、とりあえずケージの中で待て≠教え込まれているので待機。
――と、思ったけど目の前に餌がいるといただきたくなるので、やっぱりいただくことにする。
場がだれてきたころになって、いきなりように毛むくじゃらへ舌を伸ばす。
見ようによっては、不意打ちととれるかもしれなかった。
現在地・状況:スペビル5階南米料理店内、さんざん間を持たせた後>214に舌で絡めとる攻撃。
状態:受けた銃弾は皮膚のすぐ下で止まっているのでほとんど無傷。ご主人不在で暴走気味
>212
・・・・あの蓋を天井までかち上げるたあ、見かけによらない馬鹿力だぜ。
やっぱりここは逃げるが・・・・・・・・・・え?
「・・・・・・・っ!?」
ソニクスがいる隣の部屋に辿り着こうとする寸前になって、俺の体は宙に浮いた。
とんでもない勢いの風に押されて、足が地面から離れちまったんだ。
でっかい台風が来たって、こんなことにゃならねえぞ?
「・・・・くあっ!」
とにかく俺は後ろからの突風に跳ね飛ばされて、隣の部屋の絨毯の上に背中から落ちることになった。
・・・・・ランドセルは偉大だぜ。いつだって俺を守ってくれるんだからな。
「・・・・大丈夫だ。外で待っててくれ」
俺の顔を覗き込んでくるソニクスにそう言って、立ち上がる。
幸い怪我はないわけだけど・・・・・参ったな、何だあいつ?
人形みたいな外見で、中身は扇風機か? あんな風まともにくらったら何もできずに殺されるぞ。
逃げることにしたのは正解だった。
俺はこの、豪華なホテルの一室みたいな部屋を素早く見回す。
そこにある棚でドアを塞ごうかとも思ったけど・・・・・時間稼ぎにもならねえだろうな。
・・・・・よし。
天蓋つきのベッドから白いシーツと大きな柔らかい枕を失敬して、部屋の外に出る。
「これ、持ってろ。絶対お前の身を守ってくれる」
通路で待っていたソニクスに枕を渡す。
この子が持つと抱き枕だな。これなら、あの突風に飛ばされても充分なクッションになってくれるだろう。
「このまま上に逃げる。階段に戻るぞ」
俺はシーツを自分の体にたすきがけにして巻き付け、ソニクスの手を引いて走った。
・・・・・・あの人形、すぐに諦めてくれるといいんだけどな。
所持品:ポーチ(五百円玉弾x50、かんしゃく玉弾x20)、ランドセル(ガムテープ、接着剤、水500ml、カロリーメイト&ゼリー飲料各種、角のエンブレム)、バイザー、マスク、特製パチンコ、ベッドのシーツ
現在地:スペンサービル25階、通路
行動:ソニクスに枕を渡し、手を引いて階段へと走る。
状態:Fine
>219
46階のグリーンゾンビ群が>219に気づいたようだ。
階段を使って降りてくるのも時間の問題だろう
>206−207>217
桃華の放った銃弾が皮膚の溶けたゾンビを貫き、背骨を撃ちぬく。
慌てて頭部を引っ込め、次の銃撃に備える。
予想通り別の人間が発砲してきた。
AK103から発射される308口径弾は強力だ。
幾つかの器官をミンチにしながら貫いて行く。
腐臭を放つ黄色い液体と様々な臓器が撒き散らされる。
もっとも最後部にまで移動した不気味な頭部までは届かなかったが。
その化物が動くたびに体のどこかが床や天井に辺り粘膜を撒き散らす。
幾つか心臓が潰れたが問題ない。
まだスペアはあるし、血液の供給量が足りなくなればサイズを小さくしていけば良いだけの話だ。
壁にぶつかったトカゲやら鶏の頭が苦痛に叫び声を上げようとするが虚しく閉じたり開いたりするだけだった。
何のことは無い、只単に突き出た頭部に声帯が無かっただけの話だ。
水を振動させる音波がビル中に響く。
それは徐々に大きな振動となり、ビル全体の配管や貯水タンクを震わせる。
これを受けた人間、いや、全ての生き物は脳や血液を揺らされる。
ちょっとした脳震盪や眩暈を起こす事ぐらいなら可能だ。
だが、今の狙いは違う。
『・・・地震が発生しました。全てのエレベーターは最寄のフロアで緊急停止致します。
地震発生から10分間は使用できません。係員の誘導に従い、落ち着いて移動してください。
繰り返します・・・』
アナウンスが流れ、全てのエレベーターが作動を停止する。
エレベーターの方角へと逃げようとしたシャファンを見て咄嗟に地震を起こす事を思いついたのだった。
丁度、階段とミリア達の間に化物が陣取った形となった。
おおおおぅと勝利を確信した叫び声を上げると、先端部から節足類の足を生やす。
黄色と黒の剛毛に覆われた巨大なクモの足が7本ほど生える。
代わりにミミズの胴がほんの少しだけ細くなる。
まだまだ行ける筈だ。
食事はたっぷり済ましてきたのだから。
クモの足の振り上げ、狙いをミリアに、桃華に、シャファンに、川崎へと着け、勢いよく振り落ろす。
状況:スペンサービル内のエレベーターを全て停止させる。クモの足を生やしてミリア達に叩き下ろそうとする。
>195
「おい…はやく…助けろ…!」
く…ダメだ…もう逃げられん…天罰か…?私が一体何をした…!
──フフ…よく考えれば…してるな…──
周りから掴まれ、引っ張られていたがその力が突然無くなった
一瞬の事で、一瞬で全ての思考が中断される
目前に影が現れ、私を掴む化け物の腕を全て切り裂いたのだ
その影──色男──に銃を押し付けられ思わず受け取った
「ありがとう…だがいいのか…」
だが次の瞬間──
「え゛、おい待て何か嫌な予感が!」
「ちょ!おま!助けるのはいいが優しく痛くしないで愛を持ってどわあああーーーー!!!」
そのまま私はゴミ捨て場の袋の塊に足だけ出す形で突っ込んだ…
『ありがとう』は消しゴムで取り消しておこう…
…やっぱ…私って…こんな役…?
「ぅだああーーー!」
生ゴミの袋を撒き散らしながら立ち上がる
「何でまたしてもこの私が犬神家をやらなきゃいかんのだーーー!酒気帯びろサノバビッチ!」
>211
大体大体大体大体…こんなアウターゾーンに巻き込まれるのも
私がこんな目にあうのも地球が丸くて周るのもポストが赤いのもイラク戦争が起こるのも
韓国の存在も日本の不況も全ての原因は…
──ギロリ
「クィスマのせいだあ!」 私は全ての悪の元凶(妄想)の胸倉を掴む
そのまま上下左右すき放題に頭を揺さぶる
『おら、起きろ。五秒以内に起きないと三途の川の向こう岸に送ってやる!』
>208
「!」 私が八つ当たr…もとい、救命行動を行っている中、軽トラックが何時の間にか
到着していた
>「車に乗って!早く!!」
「しばらく待ってくれ!重いんだ!」
私は改めて兄さんに肩を貸し、軽トラックへと向かう
名前:希望チャップマン
年齢:17
性別:男
所持品:ポケット:コイン等 リュックサック:暇つぶし用具、その他
帽子:蜘蛛(うぉ!マジヤベエ!今のうち逃げとくか!?)
現在地・状況:九武村・肩貸し、声の主が『一月前関わった人物』だとはまだ気付いていない
自分の状態: FINE(緑)
>207
弾かれたように動き出して自分に切り込んできた女を、シャファンは冷めた目つきで観察する。
女を見るときは、いつもこんな温度の視線だ。
(人間のスピードじゃねえな。薬でもやってんのか? さっきまで病人みてえな顔してたってのに・・・・・)
そこまで考え、女の左肩を見て、
(・・・・ああね)
シャファンは、化け猫が笑ったみたいに目を細めた。
>217>221
「そりゃ、逃げるのが普通ってもんっしょ。気持ち悪いし、あれ。アンタは平気なのぉ〜? へぇ〜え」
足を止めて、一目一声でどこぞの生意気なお嬢様だとわかる少女に言い返してる間に、怪物は不気味に身を震わせていた。
「変なことするわね、あいつ」
こちらの足元まで揺れている。
すぐにエレベーター停止のアナウンスが聞こえてきた。どうやら振動はビル全体を揺るがす程のものだったらしい。
階段を塞ぐように移動した怪物を見て、シャファンは呑気な声をあげた。
「逃がさないってつもりみたいね。アホな奴、知恵があるなら食える相手かどうかくらいわかんないのかしら」
怪物の胴体から歪に伸びてきた巨大な蜘蛛の足を避け、シャファンはエレベーターの横の壁に背を預けた。
(ふん、あの顔が弱点で・・・・蜘蛛の足が出た途端、胴体が縮んだな? 生体器官を食ったもんに依存してでかくなってんのか)
迫る怪物に銃弾を撃ち込み続ける三人の背中を見る。少なくとも効果なしというわけではないらしい。
「こりゃあ、寄生虫みたいなもんだな。飲み込んだ餌を好きに操ってじんわりと養分にしてくんだ。途中、獲物の内臓なんかを自分のもんにして肥大化してったりしながらな」
ゆっくりと、ガラリと変わった本来の言葉遣いで三人に薀蓄をたれる。
「何の餌もない状態じゃあ、恐らく三十分も持たねえだろ。こいつは取り込んだ他の生き物の器官に依存してねえと生きていけねえんだ」
別に、親切からではない。
自分達が負けた場合、どんな風な地獄が待っているのかを聞かせてやっているだけだ。
「だから、寄生虫。――あれに食われるってのはさぞかし生き地獄なんだろうなぁ〜? 見ろよ。ゾンビまで一丁前に苦しがってるぜ」
ヒヒヒヒと喉の奥で笑い、シャファンは手を頭の後ろで組んだ。
完全に、傍観者の構えだ。
現在地・状況:スペンサービル25Fエレベーターホール、壁に背を預け、見物を決め込もうとする。
>214-215
ルイスはカエルの背に乗っていた老人を引っ掴んで厨房へ駆け込んだ。
・・・扉に鍵がかかるような音がしたのは気のせいだろうか。
確かめる時間ももったいないので、カウンターに頭からすべりこむ。
踏み切る前にブランデンブルクの声が聞こえた。
>「・・・の事はいい。任務に専念しろ、と」
今度こそ先に行け、ということだろうか。
厨房内ではルイスが冷蔵庫の取っ手にモップを突っ込んでいた。
爺様は土蔵の中というわけだ。出来れば姥捨て山にでも持って行きたい所だが。
>「ブランデンブルグは?!」
銃口を下げながらルイスが尋ねる。
「先に行けとよ、今度は多分大丈夫だろ。それよりボンベ運ぶんだろ?」
手近にあった調味料(多分塩)の瓶をポケットにねじ込みつつガスボンベに近づいた。
フロアの方からは椅子やテーブルがひっくり返る音が聞こえてくる。派手に立ち回っているようだ。
「あまり無理はするなよ!」
ブランデンブルクに声をかけた。もっとも、無理を通さなければ生き残ることも難しいのだろうが。
銃を斜めに背負い、両手に一本ずつボンベを掴む。それを引きずってバックヤードへ向かった。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20)、予備弾倉(20×3)、ライター、小瓶
現在地:スペンサービル3階 南米料理店 厨房
>220
・・・・なんだこいつら?
階段に着いた俺達を待っていたのは、体から花やら葉っぱやらを生やした青臭いゾンビの群れだった。
時々、黄色い粉を噴出して呻いている。近寄らないほうがいいな。
しかし参ったな・・・・上からあんなに来られちゃ上れやしねえぞ。
>221
階段が無理ならエレベーターだ。この際、逃げ場がないとか言ってらんねえ。
俺が即決して走り出そうとした時になって、無機質な声のアナウンスが聞こえてきた。
あのおばさんの声じゃねえな・・・・・・おいおい、ビルで地震が起こったからって・・・・・中の状況にくらべりゃ地震のがよっぽど救いがあるだろうが。
悪いことってのは、本当に重なるもんだぜ。
「・・・・・・・下に行くぞ」
ここは一旦下に降りて、別の階段を使いにまたフロアを走るしかねえな。
「しっかりつかまってろよ!」
小さい子の手を引っ張って階段を駆け下りるなんて危ないまねはできねえ。
俺は有無を言わさずソニクスを抱きかかえて、下の階への一歩を踏み出した。大丈夫だ。軽い軽い。
ちらりと、来た道に目を向ける。
通路の向こう、丁度突き当たりの角を曲がってきた人形の姿が目に入った。
・・・・・歩いてきてんのか。だったら充分逃げられるかな。
現在地:スペンサービル25階、階段
行動:ソニクスを抱きかかえて下の階へ急ぐ。
状態:Fine
>218
蛙の舌が伸ばされると同時にそれをダッキングで躱し、獣人兵士の強化された脚力によって
一瞬で距離を詰める。舌が完全に伸び切ったとき、既にブランデンブルクは蛙の下に潜り込んでいた。
「銃が効かないなら、こいつはどうだ?」
大気圏内から弾き出さんばかりの、強烈なアッパーカット。それが昇竜の如く上方へと突き抜ける。
みし、と鈍い音が聞こえた気がした。繰り出した拳は蛙の顎を真芯で捉え、その巨体を大きく仰け反らせていた。
「これで終ると思うなよ!」
振り抜いた拳の勢いをそのまま利用し、ブランデンブルクは天井を蹴って蛙の少しだけ開いていた口目掛けて突っ込んでいた。
装備:武装SS外套、40年型野戦服
現在地:3階南米料理店
状況:蛙にアッパーカット後、口に突っ込む。
状態:左腕@治療済み
>224>226
飛び込んできたシノザキの眼差しには不信感が宿っている。
何も考えずに鍵を閉めた事を思い出し、視線の理由が漸く解った。
>「先に行けとよ、今度は多分大丈夫だろ。それよりボンベ運ぶんだろ?」
「ああ、そうだ。先に行けって・・・死ぬ気か、あのドイツ人?」
調味料をポケットに押し込むシノザキと共にボンベの近くまで走る。
食堂からは、椅子や机が薙ぎ倒される音が響く。
銃声は全くなし。
>「あまり無理はするなよ!」
それに答えるかのように強烈な打撃音が食堂から響き渡る。
明らかにヒトの出せる力を超えた打撃音は水のたっぷり詰まったサンドバッグ、
非常におかしい例えなのだが、それに思いっきり銃弾を叩きつけたような音だった。
「ま、親父にゃもっとこっ酷く叩かれた気がするけどな。」
素早くマガジンチェンジをし、バックヤードへと移動するシノザキのポイントマンを務める。
「さっき言ってたな。今度は多分大丈夫だって。一体どういう意味だ?」
MP5のハンドガードに内蔵されたフラッシュライトが薄暗い闇を切り裂く。
通路の前後に気を配りながら移動する。
正面を向いては、後方を警戒し、一歩進んでは左右を確認した。
MP5のストックを肩に押付け、上半身が上下しないように歩く姿は非常に間抜けくさい。
微動だにしない上半身とセコセコと動き回る姿は、水面下で必死に足を動かす白鳥のようだ。
だが、小刻みに周囲を確認する首から上のお陰で地上を歩くハトのような印象を与える。
警戒しているのは冷蔵庫に押し込めた六望斉だ。
「・・・まさか変わり身の術とか使ってないとは思うんだが。」
手足を撃ち落すよりも頭に銃弾を撃ち込んだ方が確実だっただろう。
少しは情報収集が出来ると思ったがそうもいかないらしい。
そして資材搬入用の業務用エレベーターに到着し素早く操作ボタンを押す。
ライトが点滅すると無線機のスイッチを入れる。
>川崎
「あー、川崎。聞こえるか?こっちは何とかエレベーターまで到着したんだが・・・随分派手に撃ってるな。
セミできっちり仕留めるように伝えとけよ。」
軽口を叩いていると地震がビルを襲う。
そしてちょっとセクシーな女の声がエレベーターが使用不能になったを告げた。
「・・・勘弁してくれ。」
今の状況は完全に袋小路だ。
六望斉が冷蔵庫から脱出したとすれば確実に戦う羽目になる。
短期間で四肢が回復するとは思えないが、あの程度では死なないだろう。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10:30発(マガジン×2・・・1本は残弾7)、SIG229(7)
現在地:3階 業務用エレベーター通路
状況:エレベーターの停止に頭を抱える。
>216>222
>「しばらく待ってくれ!重いんだ!」
>「有難う!助かるっ!」
青年が赤木さんに肩を貸しながらこちらへと向かっている。
その一方で、警官は二人には目もくれず、ひとり軽トラックの荷台へと飛び乗った。
肩を貸すどころか、手伝うそぶりすら見せない警官に眉を潜める。
>「あの白衣の男は置いていけ!どうせもうすぐ怪物に変わる!」
エゴ剥き出しの警官に知らず口元が歪んだ。
同じ公務員なのに、等訓市で活動していた彼等とは大違いだ。
「貴方何を言っているの?早く乗せて。彼等に囲まれたら、車でも逃げられなくなるわよ!」
明らかに納得していない様子の警官になおも続ける。
「大丈夫。ちゃんと治療できるわ。万が一手遅れだったとしても、貴方には銃があるのでしょう?」
青年が赤木さんを荷台の下まで運んで来た。数体のゾンビがその後を追う。
残念ながら、私が運転席を降りて手を貸せる程の時間は残されていない。
だが、警官が今すぐ二人に手を貸すなら、ぎりぎり囲まれる前に車を発進できるはずだ。
服装/所持品:和装/写真、アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット、 研究員の手帳(カードキー) 写真 、古びた日記
現在地・状況:駐在所付近。田中に希望たちに手を貸すよう依頼。
>225
訂正
現在地:スペンサービル45F、階段です。
>226
視界が大きく上下に揺れる。
何かと思う暇もなく口の中に飛び込んできた物に対して、大王丸は反射的な行動に出た。
胃液逆流。続いて胃袋裏返し。
彼の体は非常に単純な構造だからこそずば抜けて頑丈なのだ。
ある種類の、卵みたいなサイズの蛙みたいに胃袋を口から出して丸洗いすることもできる。
自身のとんでもない悪食から体調を守るために必要な機能だった。
どばっっしゃああああああ。
店内に強烈な胃液と原型を留めていない内容物が撒き散らされる。
当然勢いに押されて、あの毛むくじゃらも床に転がることになった。
これは大王丸にとっても予想していなかったことなので、慌てて前足で胃袋を戻し始める。
店内の床に、意匠を凝らした一枚の金属プレートが鈍い輝きを放ちながら転がっている。
大王丸の腹の中に納められていた爪のエンブレムだ。
現在地・状況:胃袋の中身をすべて店内に吐き出す。爪のエンブレム出現。
状態:胃袋裏返し、大急ぎで収納中
>215
あの爆発で受けた傷は、決して無視できるものではなかった。
片足になった上に骨折十四箇所、打撲裂傷数え切れずといった具合だ。
これだけの傷を負えば、化け物だって動きは鈍る。
ようするに冷蔵庫に押し込められるまで、されるがままだったということだ。
居心地最悪の業務用冷蔵庫の中で、六望斎はやれやれとため息をついた。
「・・・・もう充分じゃろうて」
彼は、この国の僻地に存在する閉鎖的な村落の長の生まれだった。
後世に特異な技を遺し、特異な暮らしを遺し、特異な生業を続けていく。そんな一族を率いる者として生まれた。
先祖代々連綿と続けてきた裏の仕事を引き継ぎ、こなして、次へと引き継がせる。
危険にどっぷりと浸かりながらも、さしたる充実感を得られないままに、六望斎は引退の歳になった。
つまらない人生だ。
自分の人生を振り返って、そう自嘲していた時のことだ。
病の床に伏し、これから往生を決め込もうかという時になって、ようやく面白そうなことへの誘いがかかったのだ。
世界をひっくり返せるような――先のことなどどうでもいい――とにかく彼は魂を売った。
この体に、この朽ち果てる寸前の体に、ただ一度の無理をさせられることを条件に、彼は一人の外国人のために働くと誓った。
・・・・・もう、充分に働いた。これから先の仕事に、自分の出る幕はない。
そろそろ、自由時間でいいだろう。
ボンっと厨房を揺るがして、頑丈な業務用冷蔵庫は跡形もなく砕けて散った。
中からの加圧によって破裂したのだ。
冷蔵庫から飛び散ったのは、当然食材だけではない。
無数の、バスケットボールくらいの大きさの蜘蛛が次か次へと、どこからともなく這い出してくる。
その半数は業務用エレベーター通路へ、もう半数は店内へと、奇妙に統制の取れた動きで列を作って移動していった。
小さな異形の老人の姿は、厨房のどこにも見当たらなかった。
現在地・状況:スペビル3階、南米料理店厨房、冷蔵庫から大量の蜘蛛が発生、列を作って>224>226>227を襲いに向かう。
>190
「名主様、実は・・・・・・」
村人の一人が名主に耳打ちした。
どうやら外の騒ぎを報告に来たようだ。
>210>232
>「名主様、実は……」
「火の手、ですか。不穏分子が何人かいるのは事実ですからね。」
笑い続けるのを止めた名主が立ち上がり、華をヒクヒクと動かした。
主な村人、特に利用価値のありそうな者には保険を掛けておいた。
永田の孫娘や、村長の妻。
あの政治家・・・鈴木ムネヲに至っては本人の望みで同族に迎え入れた。
「何にしろ・・・住まいを焼かれると言うのはいい気分がしませんね。
新婚生活を燃え尽きた屋敷の中で過ごすのは感心しない。
穏便に対処するように。それと、何人か怪しそうな者をリストアップしておいてもらえますか。」
畳の上を這う車椅子の老人の襟首を掴むと軽々と持ち上げる。
「いや、失礼。あまりにも愉快だったもので・・・傘社に怒りを感じているのは貴方だけではありませんよ。
どうすれば傘社から同族を救えると思いますか?もし、貴方が協力してくれれば私も貴方に協力しましょう。
・・・もっとも傘社は現在、困難な状況を抱えているようですがね。」
>230
「ちっ…!」
蛙が吐き出した胃袋に押され、蛙の口腔内より外へと弾き出されたが、軽い身のこなしで
空中で一回転すると、軽やかに降り立った。
ブランデンブルクが着地を決めると同時に、彼の周囲に蛙の胃液や胃の内容物が降り注ぐ。
「体内から引き裂く心算だったんだが…そう上手くはいかないな」
蛙の体液で濡れた髭を袖で拭う。幾等獣人兵士の脅威的な怪力から繰り出される打撃とはいえ、
あんな軟体構造を持つ蛙には大した有効打にはなりはしない。だから内側から鋭利な爪で裂く心算だった。
胃を体外に吐き出した蛙は、前足を器用に使って押し戻している。今ならば銃火器による攻撃が有効かもしれない。
そうと決まれば早速、店内の隅に放り投げた、装備一式を括り付けたアサルトパックを拾いに走り、さっさと身に付ける。
手早くMG3の点検を終える。放り投げた衝撃で何処かに異常が生じていると思ったが、それは杞憂に過ぎなかった。
「流石は我が独逸」
元々MG3の原型となったMG42はMG34と比較して構造が大幅に単純である為、頑丈ながらも射撃精度の良い傑作機関銃だ。
だが、やはり7.92×57mmを発射するMG42が好きだが…この際、好み云々は如何でも良い。
MG3を胃袋を必死に押し戻している蛙に向けるが、視界の隅を鈍い光が掠めた。
それが例のプレートだと気付くのにはそう時間は必要ではなかった。
蛙への攻撃を中止すると、プレートへと走り寄って掠める様に拾い、コートのポケットに捻じ込む。
プレートの回収が済めば、蛙を相手にする理由は無い。さっさとこの場を後にするべきだろう。
だがそうすると例のクロノスをこの場で仕留められない事になる…まぁ、どうせビルからは誰も逃げられない。
何れ戦う事となるだろう…と、思った矢先だった。
>231
>ボンっと厨房を揺るがして〜
南米料理店を後にしようと蛙に背を向けた途端、マクナブとシノザキが逃げ込んだ厨房からくぐもった炸裂音が響いてきた。
それから間を置かずして、厨房からはバスケットボール程の体長をもった蜘蛛がわんさかと這い寄ってきた。
「こんな時に!」
飛びかかって来た蜘蛛の一匹を蹴り飛ばすと、足元に転がってた火斧で蜘蛛と応戦する。
しかし、焼け石に水だ。蜘蛛の数が圧倒的に多すぎる。ならばMG3で薙ぎ払うか?
いや、それでは貴重な弾薬が無駄になる。ならばどうする?どうする?どうする?…
「“アレ”をやるか…」
火斧を床に突き立てると胸元を開いた。開いた胸元からは、灰色の体毛に覆われた胸板が覗いている。
「すぅぅ……」
ブランデンブルクが大きく深呼吸すると、その動きに合わせて僅かに胸が膨らんだ。
そして息を吐くと、膨らんだ胸が萎む。そうして息の吸ったり吐いたり繰り返す。
(これをやると…咽喉が枯れる)
「ふぅぅぅぅぅぅうおおおおお…」
それを繰り返していると、息を吸い込む度にブランデンブルクの胸郭が膨らむ度合いが大きくなっていった。
彼の尋常ならざる行動に、流石の蜘蛛達も攻めの手を休めて、暫しぽかんとしていた。
それを好機と見做したブランデンブルクは、今まで以上に大きく息を吸い込んだ。今では、彼の胸郭の膨らみは限界に達している。
(食らえ!)
「オオオオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」
膨張の限界に達した肺に溜めた空気を、怒涛の気迫と共に放出する。
獣の咆哮を超えて砲声となったそれは、威力を持った吼え声だった。
最大瞬間風速は30m/s以上、時速にしておよそ110kmを超えており、樹木を根こそぎ薙ぎ倒す威力である。
音量は130デシベルを超えていた。これは人間の鼓膜を破るほどの大音量であり、ジェットエンジンの直ぐ傍に相当する。
咆哮の放出時間はほんの数秒ほどだったが、バスケットボール程度の蜘蛛を散らすには充分だった。
「はぁ゙…はぁ゙……」
咆哮の反動により、後に数mほど吹き飛ばされたブランデンブルクは、荒い息を吐いていた。
これは溜めに時間もかかり、大幅な体力消費にもなるが、直撃すれば相当なダメージを負うだろう。
そうでなくとも散らかった店内だ。床に散らばる破片は銃弾並みの速度で吹き飛ばされている。
流石の蛙も破片が突き刺さったり、突然の大音量で目を白黒させている筈だ。
今の内にと、ブランデンブルクは咆哮により疲労した体に鞭打つため、尻尾を勢い良く引っ張った。
「ギャインッ!」
余りの痛みに、思わず犬のような悲鳴を上げる。この点は遺伝子改造を受けているので、仕方が無いだろう。
だが気合は入った。足元に転がっていたヘルメットを頭に被ると、床に突き立てておいた火斧を回収し、店を後にした。
装備:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200発)、7.62mm×51NATO200連弾薬箱×1、ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、
長銃剣、雑嚢(43年型山岳帽、調合ハーブ×2、メモ)、L型ライト、火斧
現在地:3階南米料理店
状況:凄まじい咆哮で蜘蛛の群れを蹴散らし、店を後にする。
状態:左腕@治療済み、極度の疲労
>221>226>227>231
こちらのかけた声への返答は重たい打撃音だった。ウォーターベッドにハンマーを高速で叩きつけたような音だ。
一体何をやったのか興味は尽きないところだが、まずはボンベを運ばなければならない。
ルイスが銃を構えて先に立った。奥には何もいないとついさっき確認したばかりだが、
今のこのビルじゃ壁を砕くか床を割るか天井を破るかしていきなり現れるような奴がいてもおかしくはない。
>「さっき言ってたな。今度は多分大丈夫だって。一体どういう意味だ?」
バックヤードの薄闇をライトで細切れにしながらルイスが尋ねる。
「どういう意味って、さっきはあのカエルに飲まれかけてたろ、あいつ。あの状況で先行けって言われてもなぁ。
まぁさすがに二度も三度も同じ目に会うほど間は抜けてないだろうし、だから多分大丈夫、って言ったんだが」
話している間にエレベーター前に着いた。ルイスがスイッチを押す。次いで無線を取り出し交信を始める。
川崎という名前が聞こえたが・・・。
思考は急に起きた振動で中断させられる。
アナウンスがエレベーターの停止を告げる。10分。今の状況ではいかにも長く感じる。
「いよいよもってあのカエルを何とかしねぇとならんか・・・」
呟いて振り向いた瞬間、後にしてきた厨房から爆発音がした。火は出てない。ガスではないようだ。
調理器具や食器が崩れる音に混じって何かがさがさという音がする。
「・・・ジョーズアパートメントじゃねーぞ、ここは」
でかい蜘蛛が編隊組んで歩いてきた。バスケやサッカーのボールくらいだろうか。
階段で相手した奴らに比べれば可愛いもんだが、この程度の大きさだと逆に気持ち悪い。
俺はボンベを一つ倒し、コックを捻って噴出口を向かってくる蜘蛛どもに向ける。ポケットからライターを取り出し、
蜘蛛をできるだけ引き付けてガスに火をつけた。とにかくチャッカマンタイプなのがありがたい。
炎は蜘蛛の半数以上を一気に包み込んで消し炭に変えていく。その炎を揺らめかせるほどの大声がフロアから轟いてきた。
おそらくブランデンブルクだろう。思わず顔をしかめる。
(ここでこの音量かよ。どれだけ肺活量あるんだ・・・)
コックを捻ってガスを止める。手が炙られていささか痛むが、
全部放出するまで燃やしてたらあたり一体火の海だ。放ってはおけない。
残った蜘蛛を単発の射撃で潰していく。周りに積んである箱やらが燃えていたが、
あの火勢なら延焼する前に消せるだろう。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(14)、予備弾倉(20×3)、ライター、小瓶
現在地:スペンサービル3階 南米料理店バックヤード 業務用エレベーター前
>222
ギャーギャーギャーギャーと声がする、きっとあの少年の声だ。
元気そうでなにより、死ななくて何より。
さてさて、人の心配よりも自分の心配だ・・・ココからどうやって脱出しようか・・・。
ゴリゴリグチャグチャニチャニチャ、咀嚼音をBGMに考える。
こう見えて、この腐れエサどもの力は強い。
ウィルスで強化された肉体にソレを縛る理性が吹っ飛んじまってるんだ、弱い筈が無い。
しかし、俺だって化物だ。こんな腐れエサ、一体や二体や三体に一気に襲われた所でなんら問題は無い。
しかし・・・この数は些か問題がある。左腕、両足、胴体、まあ身体の殆どを押さえつけられちまってる。
そして、身体の殆どに腐れエサどもは遠慮も無く喰らいついている。状況は最悪。
しかし解決策が無いわけではない。
今まさに俺の首に噛みつかんとしている腐れエサの頭を噛み砕く、すれば頭を噛み砕かれた腐れエサは倒れる
そうなれば少なからず倒れた腐れエサに他の腐れエサが反応し、拘束が緩むであろう。
問題はその後、今まで美味そうなエサを見つけても我慢に我慢を重ねて耐え忍んできたのは大宴会時により美味くエサを喰う為。
よって、今俺の腹は極度の空腹状態にある、身体の補強もままならねー程に。
そんな時にエサを口に含んでしまったら?きっと、本能は理性という鎖を引き千切るだろう。
俺は肉塊を口に含んだ後のことを頭の中で軽くシュミレートしてみる。
喰らう喰らう喰らう、恐らく、ただひたすらに喰らい続けるだろう。
脳を大腸を小腸を内臓を心臓を腕を足を目玉を喰らう、なんでも喰らう。
もはや、何者の視線も身体に叩きつけられる雨も意に介す事無く喰らう。
突き刺し喰らう、叩き潰し喰らう、斬り裂き喰らう。一心不乱に喰らい続ける。
今まで流した血を、今まで千切られていった肉を、補充する為に、喰らう。
補充を終えるまで俺の理性は戻らない、唯々ひたすらに腐肉を喰らい補充していく。
きっと俺の姿はさぞおぞましいモノに見えるであろう。
皮膚を破り、肉を裂き、腸を引きずり出し、骨を噛み砕く。
まるでハイエナのように汚く浅ましく、腐血を飲み干し、腐肉を食い散らかす隻腕の化物。
そして、辺りの腐れエサを粗方食い殺した後、きっと俺は身体を横たえるだろう。
取り込んだ細胞を崩し、再構築し、己の身体の欠損部分を復元させるために。
身体の復元・回復を最優先事項とし、俺は眠るだろう。他の機能の一切を復元に当てる為に。
ああ、なんて事だ・・・なんて衝撃的。
自我も理性も何も無く、唯々コイツラを腹が満たされるまで喰らい続けるなんて・・・。
しかも、運が悪ければ・・・勢いに任せて田中や少年まで喰らってしまいかねない。
クソ、クソクソ・・・でもなぁ、これしか思いつかないし・・・悩んでる暇も無い・・・。
まで小川とシノザキと殺し合ってないし、死にたくねぇし・・・まったく、しょうがない。
人生ままならねーとはこの事だ・・・いや、もう『人』生じゃないけどね・・・。
どうか、目を覚ました時に、あの少年と田中の残骸が転がっていないこと願う。
頭の中でそれだけを考えると、俺は勢いよく腐れエサの頭部に噛み付きソレを引き千切る。
腐肉と腐汁、そして髪の毛と脳みそが一纏めになって喉に絡みつきながら落ちていく。
そして、そこで俺の意識と記憶はブツリと途絶えた。
所持品:自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 身体中傷だらけ 『正常状態』から『暴走状態』へ移行。
二階
スピーカーからアナウンスがエレベーター停止を告げる声が聞こえる、その中に一人起き上がった男がいた
目は何かにおびえるように常にいろんな方向を向きを変え、尋常ではないこの状況に今にも気絶しそうだった
彼は右手に拡声器を持ち、左手には先のほうに白い布のつけられた長さ一メートル五十センチほどの長さの鉄パイプ、そして腰にフラッシュバルブがつまってぼこぼこに膨らんだウエストポーチ
「なんか、ここにいても危なくなってくるような予感がする」
根拠のないことをつぶやき彼は上に階段を上り始める
「安全なところ〜安全なところ〜」
妙なことを口走りながら彼は少しずつスピードを上げながら階段を上っていく
名前:黒井自分「くろいさだちか」
年齢:17
性別:男
所持品:拡声器、白旗(自称)、ウエストポーチ(フラッシュバルブ十数個在中)
服装:黒いジャンパー、灰色の長ズボン、白いシャツ
現在地:階段(猛スピードで爆走中そろそろ十階)
状態:ガクガクブルブル
訂正いれます
>238
両手で先のほうに白い布のつけられた長さ一メートル五十センチほどの長さの鉄パイプをもち、拡声機の入ったバッグをたすきがけに肩にかけている
所持品:白旗(自称)、ウエストポーチ(フラッシュバルブ十数個在中)、肩掛けバッグ(拡声機在中)
>「どういう意味って、さっきはあのカエルに飲まれかけてたろ、あいつ。あの状況で先行けって言われてもなぁ。
まぁさすがに二度も三度も同じ目に会うほど間は抜けてないだろうし、だから多分大丈夫、って言ったんだが」
「・・・ま、確かに。何だかんだ言ってもブコウスキーの爺さん直々のご指名だしな。」
そういやあの爺さんもドイツ系だったな、と共通点が浮かび上がる。
それにどれだけの意味があるのかを未だに知らないわけだが。
>「いよいよもってあのカエルを何とかしねぇとならんか・・・」
「時間稼ぐしかねぇだろ。殺せる気がしねぇよ。適当にダメージ与えりゃ何とかなるだろ。
不死身って訳じゃあるまいし。」
もっともそのダメージがどれ位なのか検討も着かない。
「畜生、尻の穴に手榴弾を突っ込んでやれば良かったな。」
エレベーターを蹴り飛ばしながらマクナブが呟く。
>「・・・ジョーズアパートメントじゃねーぞ、ここは」
軽い爆発音に続いて紙を擦り合わせるような音が響く。
あー、と心底嫌そうな顔をしながら振り返ると実感が持てる程度に巨大な蜘蛛の群れが廊下を疾走してくる。
「・・・もっとマシな映画見ろよ。ザ・グリードとかトレマーズとか。」
素早くセレクターをセミに切り替え、一発一発確実に狙い、撃つ。
が、犠牲を省みない究極の軍隊相手では分が悪い。
数が多い分、適当に撃っても当たるが粉々になった死体を飛び越え新たな蜘蛛が前進してくる。
(ちっくしょう・・・厄介だな。下がるに下がれん!)
ボンベが倒れる重い金属音と共に青い炎が噴出す。
突撃の勢いそのままに突っ込んでくる蜘蛛の群れとジェットエンジンを思わせる轟音が響く。
壁越しの轟音に眉を顰めながら炎を乗り越えようとする蜘蛛の群れに銃弾を叩き込む。
「後、10匹を切ったな!再装填する!援護してくれ!」
隣から響く5.56ミリの重々しい銃声が止まる前にマガジンを引き抜き、新たなマガジンを装填する。
コッキングレバーを操作する前に一匹の蜘蛛が天井から飛び掛ってくる。
素早く太腿のホルスターからシグを抜き、突き出すように蜘蛛の体に叩き付けると同時に引き金を引く。
糸の元となる体液を撒き散らしながら蜘蛛がバラバラに飛び散った。
「よし、後4匹!」
コッキングレバーを手のひらで思いっきり叩くとMP5での射撃を再開した。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10:30発(マガジン×1・・・1本は残弾7)、SIG229(6)
現在地:3階 業務用エレベーター通路
状況:蜘蛛の群れに銃撃を加える
>219
少年はアルテミスの起こした風によって隣の部屋へと飛んでいった。
貼りつきっ放しだった笑みが、少しだけ曇る。
望んだ結果は得られなかった。どうすればいいんだろう?
上へと続く瓦礫の山を見て、アルテミスは真っ直ぐに両の手の平を床に向けてかざす。
巻き起こる風によって、もうもうと立ち込める粉塵を抜けて、彼女の小さな体は天井近くまで舞い上がった。
方向転換が上手くできない。壁に体をぶつけながら着地する。
隣の部屋に少年の姿はなかった。素早く立ち直って外に出たのだろう。
アルテミスも後を追って、しずしずと歩き出した。
>225
突き当たりの角を曲がった所で、再び少年を視界に捉えることができた。
自分より小さな固体の手を引いている。
まっさらなアルテミスには男女の概念などなかったが、不思議と緑の髪の少女には少年と同じような好奇心は湧いてこなかった。
そうだ。興味があるのは彼だけだ。
生まれて初めて目にしたからだろうか? 無性に彼の傍に行きたくなるのだ。
少年はこちらに少しだけ視線を向け、すぐに少女を抱えて走り出した。
アルテミスも後を追う。
今度は、やや急ぎ足で。
>220
アルテミスが階段に辿り着くころには、上の階のグリーンゾンビはすぐそこにまで下りてきていた。
間近に迫る歪んだ使者の群れを見て、アルテミスの笑顔はさらに曇る。
嫌悪感というものを彼女は知らない。ただ、喉の奥が熱くなったと感じるだけだ。
両手を伸ばして、風を起こす。
少年に対して放ったような手加減の効いたものではない。今出せる全力の風だ。
その風に煽られ、グリーンゾンビ達は手足を虚しく動かしながら踊り場の壁に叩きつけられる。
十数体の元人間が一箇所に固められ、物凄い力で押し付けられているのだ。
押し付けは、すぐに押し潰しに変わった。
胸が悪くなるような音が数秒響いた後にできあがったのは、一言で言えば巨大な、焼いても食えそうにないハンバーグの種だった。
なおも呻き声をあげるそれにはかまわず、アルテミスは階段を下り始めた。
その作り物のように白かった頬には、微かな赤みが差していた。
現在地・状況:スペンサービル45F、グリーンゾンビの群れを踊り場の壁に押し潰した後、大樹を追って下へ向かう。
>238
10階の階段の上では、ゾンビが2体ふらついている。
そのうちの一体がゆっくりと振り向いた。
階段
8階
猛スピードで階段を上っていくと
ガン!!
不意に何かにぶつかった
(人間か、ゾンビか、それともその他か!?)
あわてて鉄パイプを両手で構えたが…なんてことはない防火扉である
「半開き?誰が?」
(防火扉があるのはまだいいとして半開きなのは良くない)
彼はそう考え、完全に開けようと防火扉に手をかけ開ききるとさらに上へと上っていく
10階にも同じものがありこちらもなぜか半開きであった
(めんどくさいな)
今度は触らずにまた階段を上に…
13階〜14階の踊り場を通ろうとしたとき14階から1匹のゾンビがこちらに気付くでもなく階段を下りてきている
「げ、近くで見ると怖いな…逃げよ…」
戻ろうとしたときに13階からも3匹のゾンビがこちらに上ってきているのに気付く
(やばい…早速ピンチか…自分が何やったっていうんだよ… 3−1=2…ってそんなんじゃないな)
とっさに巻いた白い布の方を握り鉄パイプで上からのゾンビの足を払う
「す、すみませーん…」
バランスを崩したゾンビの脇をわき目も振らずに駆け抜けさらに階段を上る
現在地:ビル階段14〜15階の踊り場
状況:ゾンビに怯え上へと上り続けている
うを!!書き始めて気付かんかった!!次からはリロードしよ…
添削
まず
10階の非常扉のくだりを削
次に
13〜14階
↓
>242
9〜10階
そして
三匹のゾンビの13階を9階に
で、
3−2=1
あと
『さらに階段を上る』も削
最後に
現在地を ビル階段11〜12階の踊り場に
そして追加
2匹目のゾンビはこちらを向く前に鉄パイプで壁に向かって押し倒す
「ご、ごめんなさい!!」
あやまりつつも階段を上る
これで辻褄合うかな・・・
「・・・他人の善意に頼りすぎ、だな。」
寒風吹き荒ぶ壁に張り付きながら引き攣った笑顔を浮かべる。
2階に上がったまでは良かったが金属製の防火扉は閉まったままだ。
おまけに撃ち漏らしたゾンビが階段を上って追い掛けて来る。
幾ら助けたとは言え、警告無しでの射撃だ。
・・・警戒して当然だろう。
結局、窓ガラスを開けて外壁の段差を使って移動する事にしたのだ。
手が寒さに震え、指先の感触が無くなっていく。
冷たい風が体温を急速に奪い、僅かな出っ張りの上で足がブルブルと震える。
それでも頭の中では山田あすかの事を考えていた。
明らかに異常だった、と思う。
まるで精神分裂病の患者のようだった。
今の状況、変わってしまった事を受け入れ、それを楽しんでいるようにも感じられる。
そして何かの欲求を必死に押さえ込んでいるようにも感じた。
東欧の紛争地域で何度も見た表情だった。
これから始まる殺戮ゲームに対する喜びの感情を隠した横顔。
「よう、これから始まりだな」とか「調子はどうだ?」とか当たり障りの無い会話に隠れた衝動を垣間見たのだ。
そんな事を考えながらゆっくりと手足を動かして移動する。
後数メートルも移動すれば次の窓に辿り着く。
・・・それまで手足に残された力が残れば良いが。
所持品:シグP226(6)、アンプルシューター(1)、ワクチン×4、無線機、空のアンプル×7
煙草、 ライター 、濃硫酸入りガラス瓶4個、日本刀X2、スコップ
服装:泥まみれのワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ(雨で濡れている)
現在地:分校2階、外壁。
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)
状況:校舎の外壁の出っ張りを移動中。
>「あの〜、こちらは陸上自衛隊です。怪我はありませんか?」
自衛隊の人がそう声を掛けてきてくれた。
しかし私ももう体力の限界だ。追ってくるゾンビたちも自衛隊の人たちがあっさりと
一掃してくれた、もう追ってくるものもいない。
私はその場に座り込んだ。ちょっとだけ休ませて…
その時、
カーン!!!という大きな音とともに私と自衛隊の人たちの間、トラックの近くのマンホールの
蓋が吹っ飛んだ。
そしてその穴の中から巨大な腕が出てきて、マンホールの淵に手を掛けたかと思うと、その巨大な腕に
引っ張りあげられて、一匹の怪物が姿を現した。
身長はさっきのゾンビたちよりもはるかに大きく、3m近い巨体、左手がちぎれているのか?とも見えたが
最初から生えていないようにも見える。
逆に、右手は自分の巨体を持ち上げたように、その体と同じくらいの巨大さで
ビュン!!!
その右手が突然凄まじい速さで伸びた!
と、次の瞬間その右手は、トラックの近くで呆然と怪物を眺めていた自衛隊員の頭を引きちぎっていた!
そして、すばやく右手を収縮させて握り締めた人間の頭部を一口で喰らうと、呆然と立ち尽くす隊員たちの方に
ゆっくりと近付いていった。
性別:女 年齢:17歳
現在地:等訓市
装備:役に立つものは特にない
現在地・状況:等訓市・バンダースナッチを目撃
>245
カラスが襲い掛かってきた!
「閉めろ!早くシャッターを閉めるんだ!急がんかぁ!!」
負傷した少佐に肩を貸しながら、前方に居る村民を指差し大声で命令する。
見れば、校舎内の調査を終えたのであろう橋本中尉と水野軍曹がこちらに銃を向けている。
「大佐!急いでください!!奴らに追いつかれます!!」
兵長が大声で叫んでいる。だが、敵はすぐ背後、それこそ手が届く距離まで迫っていた。
>204
どこからか誰かの叫び声が聞こえた。「動かないで」だと?その声とほぼ同時に、数発の銃声が響いた。
そして、我々のすぐ背後にいた死体が崩れ落ちる。まさか友軍兵士だろうか?
私と少佐はどうにかシャッターを越えて、直後に村民の一人が素早くレバーを引き、シャッターを閉めた。
我々を食わんとする奴らは向こう側に隔離され、体当たりもシャッターを破壊するには至らないようだ。
「誰でも良い!急いで少佐の手当てを頼む!」
すぐに少佐を床に寝かせ、引き裂いた袖で腕を縛る。出血は元より、細菌もある程度止められるだろう。
そして、少佐が回収してきた猟銃を一挺肩に掛け、彼のポケットに詰め込まれていた散弾を幾らか貰う。
少佐は気を失っているが、息はしている。どうやらまだ死んだわけでは無さそうだ。
「………よし。金田兵長、君は村民諸君と共に飯田少佐の手当てを。この際、止血と消毒だけでも十分だ。
橋本中尉と水野軍曹は私に続け。これから先程の友軍らしき兵の援護に向かう」
二人は銃を持ち、「了解しました!」と叫んで私に敬礼する。私は軽く頷き、部下に敬礼を返す。
誰であれ、助けてくれた相手を見捨てるなどというのは、誇り高き皇軍軍人の名折れという物だ。
>245、>248
二階には先程我々を襲った死体の内、10匹程度が登って来ていた。先程の兵士はどこに行ったのだろう。
ふと少しだけ開いた窓から吹き込む風に気付く。ああ、そうか。彼は外に居るのか。
「二人とも、少しばかり護衛を頼む。奴らがこちらに来たらすぐに射殺せよ。号令は待つな」
後ろにいる二人に短く命令を出し、窓を勢いよく開けてそこから外を覗く。飛び回っている鴉が妙に喧しい。
「君、こっちに来るんだ!そんな事をしてると落ちて死んじまうぞ!」
大声で叫びながら、友軍兵士に向けて手を伸ばす。ロープか何かがあればよかったのだが。
名前:大宮外吉
年齢:85
性別:男
所持品:M60拳銃(3発装填、予備8発)、九七式軍刀(鞘無し)、猟銃(2発装填、予備6発)
現在地:九武村分校二階
自分の状態:二人の部下と共に端の階段から二階へ、小川に向けて手を伸ばす
>240
「そういえばアラクノフォビアなんて映画もあったな・・・」
蜘蛛を撃ちながら呟きを漏らす。アラクノフォビア(蜘蛛恐怖症)。患ってなくてよかった。
>「後、10匹を切ったな!再装填する!援護してくれ!」
ルイスはその言葉どうりに弾倉を引っこ抜いてポウチに挿す。俺はルイスが新しい弾倉を抜いて銃に押し込むまでに
接近してきた蜘蛛を片付ける。撃ち漏らした一匹が飛び掛ってきたが、綺麗なボレーシュートで壁に叩きつけてやった。
隣ではルイスが天井に回っていた蜘蛛を拳銃で倒していた。
すばやく拳銃をホルスターに戻し、短機関銃の装填を終わらせ、射撃を再開する。
こちらも撃った。最後の一匹で丁度弾が切れる。
「『お次は何だ?』ってか・・・」
弾倉を交換しながら愚痴を漏らす。何だもへったくれもない、次の相手はあのカエルだ。
フロアからの音がほとんどしなくなった。
ブランデンブルクがカエルを退けたのなら何かしら一言あるはずだが、それもない。
となると、やられたか、逃げたか。とにかくあのカエルはまだあそこに居るわけだ。
「どの道ボンベは取りに戻らなきゃならんな。その前に・・・」
上着を脱いで、それで火を叩く。可燃物が少ないのは幸いだった。
「さて・・・行くの?」
ルイスを振り返って言う。あれだけ銃弾を撃ち込んで全く意に介さない相手だ、正直勝てる気が一切しない。
倒す当ては無いではないのだが、仕込みに時間がかかる。それが終わるまで待ってくれるほど悠長な相手ではないだろう。
とりあえず使った分のボンベだけ引っ張ってきて、エレベーターが動くまで引き篭もってるほうが良いんだろうか。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20)、予備弾倉(20×2)、ライター、小瓶
現在地:スペンサービル3階 南米料理店バックヤード 業務用エレベーター前
「うん、これは使えるわ」
拳銃に弾が入っているのを確認して、それをジャージのズボンのポケットに入れる。
反対側のポケットには一枚のカード、上着のポケットにはクリップでペンライトをとめ、
そして腰に下げた即席のアイスピック用の鞘に血で汚れたそれを収める。
拳銃とアイスピックは必要に応じてすぐに取り出せるようになっているし、
両利きの私にはそのどちらの武器も全く同じレベルで扱うことができる。
まぁそれでもやはり戦闘は極力避けるべきではあるだろうが…
―普通の女子中学生としてこの村で生活していた私のもとに、『先生』からの指令が届いたのは約2週間前―
任務はスペンサービルに潜入して、ある資料を盗み出してくること。
必要な情報を集めるのに一週間、機材をそろえて侵入用のIDカードを偽造するのにまた一週間。
そしてさぁこれから潜入の準備に、というその時に…
…こんな事態になってしまった。
ゆっくりしている暇はない。さっさと『先生』からの任務を終わらせて速やかにこの村を脱出しなければならない。
さもないと私も…
足元に転がっている警官の死体を見下ろす。
彼はもう完全にゾンビ化が完了していた。
バイオハザードが発生したんだろう。この村全体が汚染されていると考えた方がいい。
敵も普通のゾンビだけではないのかもしれない。
ハンターやタイラントクラスの怪物にこの貧弱な装備でどれだけ通用するだろうか…
そう考えると十分な準備とはとても言えない。
けれどもこのままここでモタモタしていたら私も生きる屍の仲間入りをするのは目に見えている…
…やるしかない…
名前:E・良子
性別:女
年齢:12歳
所持品:拳銃(5発)、アイスピック、ペンライト、偽造IDカード
現在地:九武村
状況:警官のゾンビを倒し、拳銃を奪う。スペンサービル潜入作戦開始。
>>249 ガラガラガラガラー…
大宮老人が仲間の少佐を引きずりながらシャッターを潜り抜けると同時に、
俺はレバーを引いてシャッターを閉め切った。
ガンガンと表の死人たちがシャッターにぶつかる。
しかし閉め切ったシャッターを破ることは当分はありそうにない。
「誰でも良い!急いで少佐の手当てを頼む!」
老人の呼びかけに従って数人が少佐の手当てに走る。
その老人も二人の兵隊を引き連れて二階へと上がっていった。
やれやれ、これで一安心だ、その場に座り込んで一休みする。
しかし、なんでこんなことに…
そう考えずにはいられない。実際俺ってついてないと思う。昔からだが…
…半年前…倍尾市の工場をちょっとした不幸なミスで首になった俺は、この村に帰って来てからずっと実家で漫画とネットの生活をしていた。
近所でも有名な立派なニート君だ。
しかし、つい最近のニュースでその倍尾市でとんでもない災害が起こって市民のほとんどが死亡したと知った。
その時は正直、機械一台ショートさせただけで自分を首にした傘社の社員に感謝感激雨アラレだった。
命の恩人だと思っていた。
人生最初で最大の強運に酔いしれていた。
ところがどっこい。だ…
シャッターの向こうからは飽きもせず人食いゾンビの呻き声と、シャッターを叩くガンガンという音が鳴り続けていた。
名前:御手洗竹丸
性別:男
年齢:29歳
所持品:携帯電話、スコップ(武器)
現在地・状況:分校一階シャッターのそば・シャッターを閉め終わって一休み
>246
ふと思いつく。目の前にいるこいつを射殺して、顔をグシャグシャに潰してしまってはどうだろうか。
そうすれば感染者を駆除する任務を行なったと胸を張って言えるじゃないか。『落し物』にも気付かれない。
そうだ、そうしよう。「うっかり誤射」してしまえ。どうせ我々しかこいつの存在を知らないだろう。
小銃をそちらに向けようとした時、異変が起きた。ちょうどシャンパンの栓を飛ばすような音が聞こえた。
「…なんだ?ガス爆発か?」
俺は驚かなかったが、マンホール横で拾ったテトリスで遊んでいた同僚が驚いてゲーム機を落とした。
他の同僚には手で待機の合図を出し、そいつが蓋の飛んだマンホールを覗き込んだ。
「うわあっ!!?な、何だこいつはっ!?」
そいつは尻餅をついて、突然銃口をマンホールに突っ込んで小銃を乱射し始めた。
暫くして弾倉が空になり、響いていた銃声が止み、飛び散った薬莢が転がる音だけが耳に届く。
全員が黙っていると、トラックから降りてきた一人がそいつに話しかけた。
「ど、どうなったんだ?中に一体何」
聞き取れた言葉はここまで。続いて聞こえるのは肉の千切れる音だけで人の言葉なんか聞こえない。
首から上を失った同僚は、数秒置いてから糸の切れた人形の如く地面に倒れた。俺はすぐに命令をだす。
「て、てった…撤退だ!トラックを出せ!!物資回収は中止!全員乗車せよ!!」
トラック周辺の同僚達は運んでいた『落し物』を投げ捨て、既に動き始めたトラックの荷台に飛び乗る。
運転手も必死なのか、速度はすぐに上がり、飛び出してきた怪物からどんどん離れる。
そして、俺達の近くに来ると少しだけ速度を落とし、
「小隊長!!早く乗って下さい!!た、他隊から増援をよ、呼ばなければ!!」
しどろもどろになりながら助手席の扉を開き、そこに俺は乗り込む。隣にいた同僚は荷台に飛び乗った。
「今からそっちに行く!少し速度を落とすから、すぐに荷台に乗るんだ!わかったな!」
扉を閉める前、何故か生存者に向かって俺は叫んでいた。『轢き殺せ』と、命令を出すべきだったのだろうか。
運転手はアクセルを踏み込み、生存者の手前まで来ると少しだけ速度が落ちた。
現在地:等訓市銀行前
状況:一名戦死。生存者に荷台に飛び乗れと叫ぶ
>「君、こっちに来るんだ!そんな事をしてると落ちて死んじまうぞ!」
さっき助けた生き残りだろうか?
「助かった!カラスを何とかしてくれ!」
猟銃の銃声が響き、カラスが軌道を変える。
その隙に慌てず、急いで開いた窓へと移動し、差し出された手を握る。
ザラつく皮の厚みを通して伝わる体温が心地よい。
長い間、過酷な力作業に従事してきた手だった。
「ありがとう、助かりました。」
自然と笑顔がこぼれ、武装した老人達に礼を言う。
考えてみれば軽率な行為だったかもしれない。
自衛官や桂木、そして車椅子の老人を連れ去った自警団かもしれない。
しかし、普通の村人達とは何かが違っていた。
老人達から放出される奇妙なプレッシャーに奇妙な汗が流れる。
ある老いた特殊部隊員を前にした時と同じ反応だった。
目の前の人間は自分を確実に殺せるのだと言う恐怖。
それぞれが手に銃を持っていた。
古びたポンプアクション式のショットガンを持つ者も居れば、上下に銃身を備える猟銃を持つ手を差し出してきた老人。
一人が手にしているのはお世辞にも美しいとは言えないライフルだった。
プラスチックと金属で出来たライフルを見慣れすぎた小川には、夜店でコルクを撃つ玩具にすら見える。
日本人の民族的欠点が最も体現された太平洋戦争で使用された38式歩兵銃だった。
遊底覆いと呼ばれる特徴的なダストカバーでよくやく判別がついた。
最も小川にとっては何の価値も無いライフルだったが。
「・・・私は鈴木と申します。貴官は?」
湧き上がる感情を必死に抑えながら猟銃と軍刀を持つ老人に問いかける。
大方検討は着いている。
元軍人。それも相当な古強者。
錆一つ無い38式小銃がそれを物語っていた。
陸軍中野学校で特殊作戦の教育を受けた小野田少尉の小銃は29年間、
補給も無しに戦い続けても完璧な状態を保っていたと言う。
深く深呼吸しながら意思を集中させる。
「・・・一つお願いがあるのですが。外に女性と子供を置いてきています。
車の中ですから安全でしょうが、ロープのようなものがあれば貸して頂けますか?
無ければ消火用ホースでも構わないのですが。」
消火用のホースと非常ベルが埋め込まれた壁を指しながら言った。
小川はひたすら国家と政治を避けてきた。
その理由は太平洋戦争とそれによって体現された日本人の民族的欠点、そして戦後延々と続く日本人の愚かさにあった。
それどころか自分が作り出された過程と選んだ人生、愚かな人々を嫌悪してきた事も忘れていた。
しかし目の前の男、大日本帝国軍人の亡霊によって心の奥底に沈んでいた過去を痛感した。
左肩から斜めに走る3本の傷、ユダに与えられた傷にゆっくりと指を這わせる。
あの時から自分の中に封じ込めてきた色んなものが噴出してきている気がする。
ユダの刻印を胸に刻まれたあの時から、いや、ヘリの中で泣いた時からだろうか。
違う、初めてユダに会った時からだ。
切り裂かれた縫ぐるみのような気分を味わいながら、最善の判断を下そうと笑顔を浮かべた。
所持品:シグP226(6)、アンプルシューター(1)、ワクチン×4、無線機、空のアンプル×7
煙草、 ライター 、濃硫酸入りガラス瓶4個
服装:泥まみれのワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ(雨で濡れている)
現在地:分校2階
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)
状況:老人に名前を尋ね、消防用のホースを使って外の二人を引き上げる事を提案。
>>253 さすがと言うべきだろうか、自衛隊の人たちは怪物の出現に瞬時に反応してトラックに乗り込み、
一斉に退却を始めた。
ちょっ…ちょっと!私を置いて行く気!?と一瞬だけ疑ったが
>「今からそっちに行く!少し速度を落とすから、すぐに荷台に乗るんだ!わかったな!」
やはり日本の自衛隊。人命救助が第一よね。
見損なっていたわけじゃないけどほんの少し彼らを見直した。
そして、トラックが瓦礫の山を踏み潰しながらどんどん近付いてきて、
私の近くに来た時、約束通り少しスピードを落とす。
今だ!
私はトラックの横からジャンプして、荷台の自衛隊員に引っ張り上げられた(飛び乗れませんでした)。
「あ…ありがとうございます。助かりました…」
息を切らせながら礼を言う。
その時、
さっきの片手の怪物が5メートルも離れた距離から巨大な右手を伸ばし、トラックの後ろをがっしりと掴んだ。
加速しようとしていたトラックはガクンと言う音とともに
一気にスピードを落とした!
怪物はトラックに引きずられながらも少しずつ腕を縮めてこちらとの距離を詰めてくる…!
性別:女年齢:17歳
現在地:等訓市
装備:役に立つものは特にない
現在地・状況:等訓市、自衛隊のトラックの荷台・バンダースナッチが接近してくる
>250
最後の一匹が粉砕され、廊下に再び静寂が戻る。
空薬きょうがシノザキのHK33アサルトライフルから弾き出され、床に当たって軽い金属音が響いた。
ガスマスク越しに焼けた火薬の匂いが感じられ、涙がこぼれそうになる。
あまりにも長い間銃を撃ちすぎた為に身に着いた条件反射だった。
レモンを見た時に唾液が溢れるのと同程度の条件反射。
>「『お次は何だ?』ってか・・・」
「・・・何も無いのが一番だぜ。」
どこかで聞いたシノザキの台詞に笑いながら答える。
>「どの道ボンベは取りに戻らなきゃならんな。その前に・・・」
シノザキが上着を脱いで周囲に燃え移った火を消して回る。
「・・・スプリンクラーってのは意外と作動しにくいもんだな。」
燃え移った段ボール箱にブーツを叩きつけ同じように消していく。
>「さて・・・行くの?」
「あー・・・どうしたもんかねぇ。先に行けって言ってたしなぁ。ボンベだけ取りに行くとしようや・・・な?」
転がっているガスボンベを軽く蹴り飛ばす。
中身は殆ど空っぽだった。
「・・・やっぱ戻らないと駄目だよなぁ。カエルは厨房にゃ入れないと思うんだが。」
ブランデンブルグに無線を入れようとして思いとどまる。
川崎に怒鳴り返したのと同じような反応が返ってくるだけだろう。
「さっきのデカい音もカエルの鳴き声かも知れんしなぁ。」
MP5を片づけすると厨房の方に向かって歩き出す。
「仲間を見捨てるのも後味が悪い。俺は厨房に行ってみるぜ。来たけりゃ一緒に来な。」
所々に燃えカスの残る通路を進んでいく。
「・・・さて、と。ノックは要らんよな。」
厨房のドアを思いっきり蹴り飛ばし、中の様子を覗く。
・・・クロノスシリーズを閉じ込めておいた冷蔵庫は中身を撒き散らし、吹き飛んでいた。
「・・・オーブンにしときゃ良かったぜ。」
満タンに近いガスボンベを壁から引き剥がし、廊下に転がしておく。
逃げる時に慌てて取り外す必要はこれで無くなった。
さて、お次は客席フロアだ。
「ブランデンブルグはまだ無事かねぇ・・・」
ドアノブにゆっくりと手を掛け、静かになった客席フロアに繋がるドアを開けようとした。
「・・・ん?」
そういや鍵を閉めたんだっけな、と思い出すと鍵を外し、ゆっくりとノブを回し始めた。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10:26発(マガジン×1・・・1本は残弾7)、SIG229(6)
現在地:3階 南米料理店・厨房から客席フロアへ繋がる扉の前
状況:鍵を外して客席フロアへのドアを開けようとしている。。
>>237 暴走するjudas
その頭上からリッカーの形をした物が爪を振り上げ向かってくる
>223
「よーーし!目標発見確認終了!」
寄生虫の反対側の方に、人影
人影は先ほど仕留めたリッカーを足蹴にしている
「見失ってからようやく見つけたっていうに!チャンスが訪れるどころか
武装グループと合流!ェアーンド!化け物発生ぃぃ!!
ますます殺りづらくなっちまったぜぃ!さーどうする!」
片足を上げ、両手の人差し指でシャファンを指差す
周りから見るとマヌケなポーズだ
「このままじゃ一生ダメだぜ!?今までだってソレでOKだったしよ!
いっその事全てをかけて突撃しちまうかヘイ!ヘイヘイヘイ」
シルエットはノリのいい声を発しながら、右手の斧で何度も振り回す
ためるように一度背中を反り返し、
「ふー」
顔を上げると人影は肩をすくめため息をつく
「だが、ダメだ」 首をふる
人影は仕留めたハンターに背を向けながら左手で棒状の物をクルクルまわす
「このまま襲っても、もしアイツラが下手に目標の見方をしたらヤバイ
そうでなくても巻き込む事はさけられん、覚悟は必要だ、関係の無い人間を巻き込んでしまう覚悟はな」
顎に人差し指と親指を挟んで、考えるポーズをとりながら
「だが、関係の無い人間を巻き込むのは大を救うため小を殺す覚悟ゆえだ
それを忘れてはいかん」
「まだだ、まだチャンスを待つ…」
何時の間にか人影は姿を消した
名前:???
状況:シャファンを発見するが、一時気配を消して様子を見る
>235>256
大王丸は客室フロアの壁に後ろ足をめり込ませたまま、腹をぺったりと床につけて目を瞑っていた。
どうやら気絶しているようだ。
261 :
名無しになりきれ:2006/02/02(木) 16:03:55
vaio
彼はまだ階段を上り続ける
ゾンビの姿などもう見えないだが彼は迫り来るゾンビの妄想に怯えただひたすら階段を上り続ける
16階についたところで
彼は急に立ち止まった
そして後ろを恐る恐る振り返る
(も、もうさすがに・・・ついてこれないよな・・・)
次に階数を確認する
(16階か・・・結構上ってきたな、ここの階層は・・・ホテルっぽいな・・・)
ホテルの廊下部を覗き込む
(怪物の類は特になしか・・・ここに隠れるか?いや・・・せめてホテル部は抜けるか・・・部屋にかぎかかってそうだし)
何もいないことを確認すると彼はスピードを落とし階段を上り始めた
現在地:ビル階段16〜17階踊り場
状況:周りの状況を確認しスピードを少し落とし階段を上る
>256>260
>「あー・・・どうしたもんかねぇ。先に行けって言ってたしなぁ。ボンベだけ取りに行くとしようや・・・な?」
ルイスがボンベを蹴飛ばしながら言う。かなり軽い音がしたところからすると、やはりほとんど空らしい。
>「仲間を見捨てるのも後味が悪い。俺は厨房に行ってみるぜ。来たけりゃ一緒に来な。」
俺はエレベーターのそばにおいてあった荷物を背負い、無言でついていった。
ルイスがバックヤード側のドアを蹴り開け、中を窺う。そのまま厨房へ入っていった。
俺も続いて入る。冷蔵庫が見事に吹き飛んでいた。爆発音はここからか。
壁から新しいボンベを外し、厨房の外へ引きずる。何かあったときに少しでも時間を短縮できるようにするためだ。
いよいよフロアだ。とりあえず今のところ物音はしない。
>「ブランデンブルグはまだ無事かねぇ・・・」
「多分な。根拠はないが」
というか、アレに『殺される』というイメージが全く湧かない。同じくらい勝てる気がしないのだが。
ルイスは客席への扉の鍵を開け、静かにドアを押し開けた。
カエルは寝ていた。
「・・・とりあえずボンベ運ぶわ」
いささか拍子抜けしながらもやや声を落としてルイスに言い、厨房へ戻った。
バックヤードへ入り、エレベーター前までボンベを運ぶ。空のボンベは脇へ置いた。
エレベーターが動くまで後五分ほどか。俺は厨房へ戻り、鍋やボウルを集めた。
カエルの気配を探りながらなので気疲れがする。冷蔵庫の爆発やその後の大声のせいか厨房の中は酷い有様だが、
コンロは使えるし水も出る。集めた容器を組み合わせて簡単な蒸留装置を作り、それを火にかけた。
中に入っているのは酒と煙草。業務用のハイカロリーバーナーはほんの2分程度で鍋の中身を沸騰させる。
その間俺は銃の引き金に指をかけたまま、厨房と客席の間のドアを見ていた。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20)、予備弾倉(20×2)、ライター、小瓶、
リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器、火炎瓶×2)
現在地:スペンサービル3階 南米料理店厨房
264 :
名無しになりきれ:2006/02/02(木) 23:21:23
久々
>221 >223
ゾンビは倒したけど、問題は全然解決していない。
おまけに、奇妙な不快感が治まると同時に、エレベーター停止のアナウンスが流れる。
ウソ――――!!!!!!!
……ちょっと泣いてもいい?
ミミズはいつのまにか蜘蛛に変化していた。
……お次は何?この際空を飛んだり目からビーム出しても驚かないわよ。多分ね。
背後の少女がしたり顔で解説を始める。
つまりこういうこと?どれだけ外郭に銃弾を打ち込んでも、本体に届かなければ意味が無いってことね。
「だから、寄生虫。――あれに食われるってのはさぞかし生き地獄なんだろうなぁ〜? 見ろよ。ゾンビまで一丁前に苦しがってるぜ」
食べられた後のことを想像して思わず顔を顰めた。だけど、その様子を面白がられていることに気づいて表情を改める。
キヒヒと笑う姿は可愛い顔にそぐわない。けど、彼女独特の雰囲気にはよく似合っていた。
「貴女、お友達いないでしょう?」
振り下ろされた蜘蛛の足を避けながら憎まれ口を叩く。
蜘蛛の足はあたしの脇を通り過ぎ、そのまま客室のドアを踏み砕いた。
……なんて馬鹿力。まともに当たったらアウトね。
あたしが逃げ回っている間にも、お姉様や川崎さんは攻撃をかわしつつ銃弾を打ち込んでいた。
プロだけあって全弾命中している。全く効いていないわけじゃ無さそう。
だけど、さっきゾンビを吐き出したときに見えた「モノ」――おそらくは本体――の姿はちらりとも見えない。
この正体不明の少女が言うとおり、アレをどうにかしないと埒があかないんでしょうね。
「じゃあついでに聞くけど、ゾンビに塩素ガスって効果あるの?
…ああ、ごめんなさい。知らないなら『知らない』ってはっきり言って下さっていいのよ?馬鹿になんかしないから。」
挑発的な言葉を選んでいるのは、多分まともに聞いても答えてくれそうに無いから。
だけど、いつズバッとやられるかと内心ヒヤヒヤしていたりする。
だってもしこの子が本気になったら、おそらくあたしは即あの世行きだもの。
まだ手を下さないのは…単にあたしをミミズ蜘蛛に食べさせた方が面白そうだと思ってるだけかもね。
――もう!!どうして化け物以外に命の危険を感じなきゃならない訳?!
腹立ちまぎれに、あたしは鞄の中から取り出したペットボトルをミミズ蜘蛛に投げつけた。
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(21) 予備弾倉4(ひとつは残り9発)
服装:赤いパーティードレス
現在地:スペンサービル25階通路
状況:蜘蛛の足から逃げ回る。シャファンに化け物に関する質問。蜘蛛にペットボトルを投げつける
状態:健康
>257
化物のその動きには理性などと言うモノはもはや無かった。
飛び掛り、押し倒し、切り裂き、噛み付き、肉を喰う。
腸を、胃を、心臓を、骨を、眼球を、脳髄を、脊髄を、喰う。
喰らいつき、噛み千切り、しゃぶりつき、咀嚼し、嚥下する。
涎と血と泥でグチャグチャになった口元を拭う事無く。
喰い終えれば次の身近な獲物に飛び掛り、同じことを繰り返す。
強く身体を打ち付ける雨、その雨にも洗い流せないほどに血に塗れた化物。
両足と片腕で上手くバランスを保ちながら、狂った肉食獣さながらに獲物に飛び掛り続ける。
もはやソレは人の形を成していても人に非ず、唯の狂った化物に他ならない。
「ギギギギギギギギッ、ギャギャギャギャギャギャギャッ!!!」
口から涎と血と泥を肉片を吐き散らし狂った雄叫びを上げる。
と、その時、化物の頭上からもう一匹の化物が爪を振り上げ向かってきた。
獲物を貪るのに夢中になっていた化物の左肩にその爪が叩きつけられる。
鱗がバリバリと割られ、肉に食い込み、紫色の血液が溢れ出した。
化物がjudasという化物だったのならば、もしかしたらその痛みを喜んでいたかもしれない。
しかし、ココにいるのはjudasではない。単なる化物だ。
「ギャギャギャギャ、ギイィィィイイイィィイィイッッ!!!」
食事の途中に邪魔をされた化物は怒りの雄叫びを上げる。
理性をまったく感じさせない瞳で化物を睨みつけると、その化物の腕を己の左腕で弾き飛ばした。
化物に感情があるとすれば、今の感情は怒りだけだ。もう怒りしかない。
化物は、腕を弾かれた勢いで態勢を崩した化物に、容赦なく飛び掛っていった。
所持品:自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 身体中傷だらけ 『暴走状態』 リッカーの形をした化物に飛び掛る。
>260>263
扉を開けた先の光景に思わず息を呑んだ。
暫くの沈黙の後、シノザキがゆっくりと口を開く。
>「・・・とりあえずボンベ運ぶわ」
「あー、うん。そうだな・・・」
ヘルメットを被っていなかったら確実に頭を掻いていただろう。
カエルがのんびりとお昼眠、いや時間的には真夜中に近い訳だが、兎に角寝ている。
所々に弾け飛んだ蜘蛛の胴体や足が散らばり、一体何をしたのか首を傾げずには居られない。
そんな光景が目の前に広がっていた。
釈然としない気分でドアを再び閉める。
今度こそ尻の穴にガスボンベを突っ込んでやる良いチャンスだったが残りのボンベは一つ。
たっぷり迷った後にカエル相手に使うのは止めた。
殺せる確証が無い。
・・・クロノスシリーズよりも殺しにくい化物が居るのもぞっとしない話だが。
二人がかりでエレベーターの近くにボンベを運び再び厨房へと戻る。
愛用するCWCのミリタリーウォッチに目をやる。
予定よりも随分時間を無駄にしてしまった。
「俺にはフィッシュ・アンド・チップスを頼むよ。」
寄せ集めて作った不思議な形の鍋を見ながらマクナブが笑う。
シノザキが銃の引き金に指を掛けているのがどうにも落ち着かない。
これも習慣なのだろうが、目の前の男ならビクついて暴発させる事もないだろう。
「・・・ブランデンブルグ、ブランデンブルグ、聞こえるか。一段落したんで上に向かう。
25階で合流しよう。」
無線連絡だけは入れておく事にした。
これで取り敢えずは問題無いはずだ。
「・・・で、お前さんは一体何を作っているんだ?」
厨房全体と業務用通路の扉を見渡せる位置のままシノザキの背中に問いかけた。
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10:26発(マガジン×1・・・1本は残弾7)、SIG229(6)
現在地:3階 南米料理店・厨房
状況:周辺警戒中
>228
「き、貴様は状況を理解しているのかっ!?あれはもうそこらの死体と変わらないんだぞ!」
白衣の男を指差しながら、馬鹿な事を言った運転手の女に言う。
何故だ。明らかにあれは変化の兆候だろう。そうでなくとも、最早まともな状態ではない。
普通ならば見捨てて逃げても何ら問題無い筈だ。何故こいつはこんな馬鹿なことを言える。
「い、今すぐ車を出さないというならば……」
小銃を助手席に向けて構え、一発を発砲。後部ガラスを割った小銃弾は続けてフロントガラスを砕く。
私はすぐに薬室に次弾を送り込む。チリンと音を立て、飛び出した薬莢が荷台に落ちた。
「……次は貴様の頭だ。頭を吹っ飛ばす。そうされたくなければ、アクセルを踏むんだ」
銃口を運転手の頭に向けて、運転手がきちんと聞き取れるようにゆっくりと言った。
>266
チラッと死体にたかられる怪物に視線を向ける。向けなければ良かったと、すぐに後悔した。
少なくとも、奴には話せるだけの知能があったはずなのに、今はそれが見られない。
ユダ自身のものか、あるいはたかる死体のものか、どちらのものか判らないほどの血に塗れて、
内臓と肉片に塗れて妙な雄叫びを上げていた。
「ふ、ふざけるなっ!!畜生、ここで死んでたまるかっ!畜生、畜生!!」
顔を青くして誰に対するものでもなく罵声を吐き散らし、私は荷台から飛び降りた。
そして、すぐに近くの民家の横をすり抜け、その場から一ミリでも離れようと全速力で走った。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備7発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(2発装填、予備9発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村駐在所付近
現在の状況:ユダの姿を見て、慌てて逃亡
>252
「おい…そこのあんた……」
気を失っていた飯田忠雄少佐は、目を覚まして最初に目に入った男に話しかける。
男が返事を返すよりも先に金田庄平兵長がそれに気付いた。
「少佐、大丈夫ですか?傷口の洗浄、消毒、止血は終了しておりますが…」
「……私も軍人だ。この程度なら負傷の内に入らんよ。それよりそっちのあんた、あんただよ」
飯田少佐は隣においてあった自分の愛銃を杖に立ち上がる。
拾った散弾銃が無いのは、自分の上官が持って言ったのだろうとすぐに理解した。
「悪いが水を持って来てくれんかね。酷く喉が渇いていてね……」
名前:飯田忠雄/金田昭平
持ち物:九九式短小銃、背嚢/猟銃、水筒、背嚢
>254
「中尉、鴉を撃て。その後、引き続き警戒を頼む」
大宮大佐の命令を受け、橋本良治中尉は手にしていた散弾銃をカラスに向けて発砲する。
数匹のカラスは散弾を受けて落下して、それ以外は銃声によって何処かに散っていった。
「私は大日本帝国陸軍大佐、大宮外吉である。そちらは部下の橋本中尉、水野軍曹だ」
三人の老人は、老人とは思えぬほど背筋を伸ばし、現役の軍人のようにしっかり敬礼する。
「……38式は珍しいかね?」
そう尋ねたのは、銃を観察する視線に気付いた三八式歩兵銃の持ち主、水野治夫軍曹。
軍服こそ着ていないものの、その口調や態度は軍人そのものと言っても差し支え無い。
「女子供か……了解した。二人とも、消火ホースをそこから取り外すんだ」
短い命令に対しても「了解しました」と返事と敬礼を送り、赤い扉を開いてホースを解く。
名前:大宮外吉/橋本良治/水野治夫
持ち物:軍刀、M60拳銃、猟銃/猟銃、懐中電灯、背嚢/三八式歩兵銃、水筒、背嚢
>241
すぐ上から、ごおっと強い風が吹く音とゾンビどもの呻く声が聞こえてきた。
次に聞こえてきたのは・・・・なんつったらいいのかな?
卵を百個、地面に落としたらあんな音になるかもしれない。とにかく嫌な音だ。耳に残る。
「・・・・どんな体してんだ?」
まるで竜巻だ。今まで出くわした化け物の中でも最悪の相手になるかもしれない。
俺はソニクスを抱きかかえたまま、噴き出る汗もそのままに44階を駆け抜けた。
さっき下りたのが南側階段で、今向かってるのが北側階段だ。
エレベーターが八つもあるってのに、階段は二つだけ。しかも反対側にしかないってのはどうなんだろうな?
あ、非常階段もあったっけ? まあいいや。
「・・・・・・・まだ追ってくるかな?」
ようやく着いた北側階段を駆け上がりながら、俺は独り言のように言う。
上りとなると、軽いソニクスの体重でも結構応えるな。
50階でプレートを見つけたら、少し休んだ方がいいだろう。
・・・・そういえば、さっきのホテル部屋に冷蔵庫があったな。ベッドもあるし、休むならあそこか。
現在地:48階、階段
行動:ソニクスを抱きかかえたまま、階段を駆け上がっている。
>>269 >「おい…そこのあんた……」
>「悪いが水を持って来てくれんかね。酷く喉が渇いていてね……」
一息ついたところで、さっき怪我をしていた少佐と呼ばれる兵隊さんから頼みごとをされた。
「あ、はぁ、いいっすよ。」
ちょうど何もやることがなくて退屈していたところだし、
俺もそういえば喉が渇いていた…
少佐から水筒を受け取って水道の方へと向かい、水筒に水を入れた後
俺も水道の水をがぶ飲みする。
ついでにションベンでもして行こう。
俺は水筒を肩からかけて通路の奥にあるトイレに向かった。
所持品:携帯電話、スコップ(全長約1メートル) 水筒
現在地・状況:分校一階、トイレに寄り道
「到着!」 何とか軽トラックまで辿り着いた
「…?」 白衣の兄さんを荷台に押し上げようとしたが様子がおかしい
何があった?何をしているんだ…!
>「き、貴様は状況を理解しているのかっ!?あれはもうそこらの死体と変わらないんだぞ!」
「!」
>228 >268
警官は運転手に発砲した、威嚇射撃という奴だ
モタモタしている暇は無いと言うのに…
>「……次は貴様の頭だ。頭を吹っ飛ばす。そうされたくなければ、アクセルを踏むんだ」
く…何故こうも私の出会う警官、公務員はこうもDQNばかりなんだ…?
これでは動くに動けん…
「ぐぅあ!」
後からの強い衝撃が私と兄さんの二人に吹っ飛ばす
だが白衣の兄さんはその勢いでそのまま荷台へと転がった
不幸中の幸いだ…が… 衝撃の正体はと言えば…
後から飛んできて化け物だ… 私達を追ってきた奴等もそれに吹っ飛ばされたらしい…
私も荷台の中に身を乗り出す形になる
そうだ警官! ハッと私は見上げる…が… 荷台の警官は私達には目もくれずに化け物が
飛んできた方向を青い顔で見ている… 私も後ろを振り返った
>266
「…」 チッ…どうやらあそこからか…。 先ほどまで──腕は異常でも冷静だった──あの
人格はどこにも見受けられない。 人格は変わっておらずに血液が大量に付着してイメージ
が変わっただけ…では無い… アレは…野獣そのものだ…!
>「ふ、ふざけるなっ!!畜生、ここで死んでたまるかっ!畜生、畜生!!」
「お、おい何処に行く! ……チッ、勝手にしろ!!」
私は助手席に向かうさい足に触れた物を拾う。武器くらいにはなるだろうか…?
そして助手席に駆け込む
「よし!出せ!」
所持品:ポケット:コイン等 リュックサック:暇つぶし用具、その他
帽子:蜘蛛(judasから離れられてホッと一息) 手:ベレッタM92F(5) 自転車の空気入れ
現在地・状況:九武村・赤木がゾンビ化した時を考え、軽トラックの助手席に乗り出発を促す
自分の状態: FINE(緑)
>269
何であれ真夜中の学校は気味が悪い。
外にゾンビが大勢居る事を考えれば尚更だ。
>「私は大日本帝国陸軍大佐、大宮外吉である。そちらは部下の橋本中尉、水野軍曹だ」
背筋を伸ばして大日本帝国陸軍と名乗った老人達にどう対応するべきか。
少なくとも38式小銃と第2次世界大戦中の鹵獲品と思しきポンプアクションショットガンM1897を所持している所から
靖国神社に集結するコスプレ老人で無い事は解る。
「なるほど。村人達を指揮しているのは大宮大佐ですか?」
大宮大佐の弁によると事情は全く違うらしい。
米軍に協力している村人がおり、この状況も米軍の生物兵器によって発生したものだという。
何らかの形でアメリカが関与している可能性は高い。
第1次、第2次生物災害では在日米軍による関与が認められているし、非常にデリケートな作戦に従事するタイプの連中を見た。
>「……38式は珍しいかね?」
頭の中で状況の整理をしている時に水野軍曹が問いかけてきた。
いかにも古参の下士官と言った水野軍曹は、下士官にして置くのが勿体無いくらい恰幅の良い。
ショットガンを持ってアメリカの警官の格好をさせても充分通用しそうだ。
「中々見かける事の出来ない小銃ですね。命中精度は極めて高いとは聞いています。
フィンランド辺りでは未だに弾薬の生産が続けられているという話ですが。」
当たり障りの無い話でお茶を濁す。
小川の祖父が生還率2パーセントと言う過酷なニューギニアの戦場で使った小銃でもある38式歩兵銃は
レミントンM700と言った近年開発された狙撃銃よりも命中精度は高い。
38式小銃の輸出先であるフィンランド辺りでは未だに弾薬の生産が続けられているはずだ。
大抵の人間にとっては食べ過ぎると腹を下す甘味料の輸出国扱いだろう。
雑賀や小川のような銃で生計を立てる人間にとっては、338ラプアマグナムの開発国であり
伝説的な500人殺しのスナイパー、シモ・ヘイヘを生み出した狙撃大国という印象の方が強い。
>「女子供か……了解した。二人とも、消火ホースをそこから取り外すんだ」
「手伝いましょう。」
壁から消火ホースを取り外し、先の方を結んで輪を作ると教室の窓から外へと投げる。
続けて教室の照明を三回点滅させ、場所を告げる。
ヘッドライトを消したまま車が近付き、ドアの開く音が聞こえた。
「輪に体を通して下さい!一人ずつ引き上げますから!通し終わったらホースを二回引っ張ってください!」
元軍人たちとタイミングを合わせながらホースを引き上げる。
窓の外から短い間隔を開けて銃声(>268)が響いた。
生存者の一人が発砲したのだろうか?
何だって良い。これが終わったらストーブに火をつけて暖を取り、怪我の治療でもするとしよう。
所持品:シグP226(6)、アンプルシューター(1)、ワクチン×4、無線機、空のアンプル×7
煙草、 ライター 、濃硫酸入りガラス瓶4個
服装:泥まみれのワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ(雨で濡れている)
現在地:分校2階
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)
状況:森村アヤをホースで引き上げ中。
村の小道を一時間も歩くと、目的地である荒れ果てた山寺に辿り着いた。
私は拳銃とアイスピックを両手に構えて慎重に寺の中の様子を伺う。
…?…なんか変だ。なんというか、誰かがここで生活していた様な匂いが微かに残っているような…
この寺はもう使われていないはずなのに…
まさか…『先生』?
いや、そんなはずはない。
足音を消して息を殺しながら、一部屋一部屋を調べて回る。
あっという間に全部屋調べ終わった。
ふぅ…どうやら私以外には誰もいないようだ、安心して軽く胸を撫で下ろす。
最後に私は寺の本堂に足を踏み入れた。
そこには大きなライフルのケースが一つ置かれていた。
??もしかして、本当に『先生』が…?
ドキドキして重たいケースの蓋を開けてみると、中身はカラ。
ハァ?(;゚Д゚)何これ?
なんだかわけがわからないが、私は気を取り直して本堂の掛け軸を取り外した。
するとそこには壁に取り付けられたタッチパネルが。
幼い日の記憶を頼りに、先生から最初に頭に叩き込まれた、全128桁にも及ぶ暗証番号をパネルに入力する。
ピーという音がして、掛け軸の掛かっていた壁がシャッターのように天井に吸い込まれる。
そして、壁の向こうには奥行き約40cmほどのスペースと、地下に降りる梯子が現れた。
この秘密の通路を知っているのは世界に3人だけしかいない。私と、『先生』と、あと一人だけ。
この通路を使えばスペンサービルの地下のプラットホームまで行けるはず。
私は梯子に手を掛け、地下の通路へと降りていった。
性別:女
年齢:12歳
所持品:拳銃(5発)、アイスピック、ペンライト、偽造IDカード
現在地:九武村、山寺の地下
状況:秘密の通路を使ってスペンサービルの地下駅へ向かう。
>266
グシャリ!
judasの追撃でリッカーの形をしたものはあっけなく粉々になった…
彼の体にもバラバラになった欠片が飛び散るが…
それは肉でも体液でも無い!
泥だった!
>275
何者かが自分の体に手を突っ込んでいる…
マッド・マドは己の泥をjudasの腕から纏わりつかせる
状態:バラバラ、グチャグチャ、赤球に傷無し
状況:judasと戦闘開始
>270
48階の踊り場の天井にはリッカーが5体張り付いていた。
その背後では、招待客達の成れの果てが無数に蠢いている。
・・・・・・彼らに、慈悲や遠慮などという言葉はない。
突如現れた獲物に狂喜し、我先にと襲い掛かってきた!
醜悪な生き物の集合体に名前は無い。
人であった時もあったが、すでに遠い昔の事だ。
蜘蛛の脚を叩きつけてやったが皆、見事に回避して銃撃を加えてきた。
今はこうして体内に蜘蛛の糸を張り巡らせ即席の防弾チョッキを作り出していた。
蜘蛛の糸は人間が人工的に生み出し、防弾チョッキに用いるケブラー繊維よりも遥かに強靭だ。
蜘蛛の生成器官を使ってそれを編み上げ体内に張り巡らせる。
ライフル弾を弾き飛ばすために巨大化と硬質化させた魚の鱗を傾斜をつけて配置する。
結局、ミリアや川崎の放つ銃弾は表面、皮膚を削り取る程度の効果しか無い。
投げつけられたペットボトルを器用にキャッチするとそのまま握りつぶす。
白い煙が噴出し、体中から生えた様々な生き物の頭が塩素ガスを吸い込む。
ミミズの、いや様々な生き物からなる頭がそれを吸い込み、苦しみ始める。
肺が複数あり、尚且つ強靭な心臓を持っていたのは致命的だった。
汚染された部位を即座に引き剥がすと、丁度真ん中辺りに切り株のような断面が剥き出しになる。
引き剥がした前半分は、不定形の様々な内臓や生き物手足が滅茶苦茶に暴れる腐臭を放つ不気味な肉塊のみが残った。
短くミミズが呻く。
まだだ、まだやれる。
切り株の先から細い触手を鞭のようにしならせながら終末の獣は前進を続ける。
そのうちの一本がシャンファの撒きつき断面に取り込もうと一気に引き寄せた。
>267
俺が鍋の番をしている傍らではルイスが無線連絡をしている。
>「・・・で、お前さんは一体何を作っているんだ?」
「んー?ラブポーションNo.9」
鍋の上にかぶせたボウルをずらして中を確認しながら、ルイスの質問に答えた。
当たり前だが本当にそんな恋の特効薬を作っているわけではない。
鍋の中にはステンのポット。ポットの中には少し粘度のある茶褐色の液体が溜まっていた。
ポットを取り出し鍋の中身を捨て、ポットの中身と入れ替える。もう一度蒸留にかけ、濃度を上げるためだ。
ありがたいことにカエルはまだ目を覚ましそうにない。
数分後。もうエレベーターも動くころだ。
俺はコンロのつまみを捻り、火を消す。ポットの中にはより粘度の高まった液体が溜まっていた。
ポケットの小瓶を開け、塩を全部捨てる。ポットの液体をそれに詰めた。
「ほい完成、こいつぁハートにガツンと来るぜ?」
ルイスはこれが一体何なのかとっくに気づいているだろう。ニコチンの濃縮液だ。
体重一キロに対する致死量は青酸カリの半分ほど。こんなものを豊富に含有する物を、
好んで吸う人間の気が知れない。まぁ俺も吸うんだけどさ。
「さて、エレベーターはもう動くはずだけど・・・いっぺんには挙がれないんだろ?どっちが先に行く?」
瓶の蓋を閉めながらルイスに言った。
ポケットに瓶を戻し、厨房に転がっていた鉄串を数本拾い上げる。
矢の形を模したもので、先端は十分に尖っている。
こいつにニコチンを塗りつけてあのカエルに叩き込んで・・・と思ったが、
無用な刺激は与えないに限るな。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20)、予備弾倉(20×2)、ライター、ニコチン濃縮液、鉄串、
リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器、火炎瓶×2)
現在地:スペンサービル3階 南米料理店厨房
>265
「友達ねえ・・・・・・別にいらないって言ったら、強がりに聞こえる?」
精一杯の憎まれ口を叩いてくる少女を見て、シャファンは口の端を歪めた。
彼女は孤独な蟲毒だ。同じ境遇の仲間達を踏みにじり、食い漁った末に今のシャファンがある。
友情など、信じられるはずもない。
「塩素ガス〜? 漂白剤にサンポールでも混ぜたの?」
だけど、自分は愛を求めている。
それこそ子宮が熱くなるような、凛々しくて雄々しくて清々しい――勇者の如き少年との大恋愛をだ。
「効果なんか気にしてねえでとっとと投げろや。使える物抱えたまんま死ぬ奴は、一言で言うと馬鹿だぞ」
何気ない中に微かな凄味をきかせた声で少女を促す。
そう、自分は世界一の人殺しだ。当然、人を見る目もそれに伴っている。
一目でわかった。
彼は英雄という名の卵だと。
>278
少女が投げたペットボトルの中身は、怪物に予想以上の被害をもたらした。
本体はどうだか知らないが、取り込んだ生き物に毒への耐性はないらしい。人間だって一瞬であんなには苦しまないだろう。
「やっぱ無敵の生き物なんていねえよなあ」
ガスを吸った前半分を切り離す怪物。その断面から伸びてきた触手に腰を絡めとられながらも、シャファンは機嫌のいい猫の表情を崩さなかった。
ぐいっと触手に力が込められ、その華奢な体が断面へと引き寄せられる。
囁くように、呟く。
「・・・・・無敵なのは、アタシだけだ」
シャファンの体が静止した。すでに触手は彼女の胴に幾重にも巻きつき、一部とするべく目一杯に張っているというのにだ。
狂気に満ちた、眼差しを細める。
この奇妙な状態の種は単純だ。シャファンの左腕に装着された鈍鮫、その中指と人差し指の付け根部分から二本の輝きが伸びていた。
輝きの正体は直径一ミリ足らずのワイヤーだ。一トンを超える張力を誇る優れものである。
そのワイヤーが、エレベーターホールを支える一番太い柱に巻きついてシャファンの体をその場にとどめていたのだ。
「馬鹿が」
べきりと、肋骨の折れる響きがシャファンの笑みを恐ろしく濃い物にする。
ワイヤーが持っても、柱が持っても、シャファンの体が力の拮抗に持ち堪えることができない。そんなものだ。どんなに鍛えても、人間の体なんてそんなものだ。
「お前は、自分から死を掴んだんだ」
体が砕ける寸前のタイミングで、シャファンは左手首を軽く動かし、ワイヤーを解く。そういう風に結んであった。
後に起こったのは、仕掛けた側にも制御の利かない力の一人歩きだった。
全力で引っ張っていたところで、いきなり手応えを失ったのだ。まるでロケットのような勢いで、シャファンは怪物の断面に飛び込んだ。
死ねっ!!!!!!!!!!!!!
両の鉤爪をオケラかモグラのように高速で動かし、怪物の体の中を掻き分けて進む。
体内に侵入した死神から逃げるように動いたそいつをに爪を引っ掛け、引っ掴み、
「・・・・命乞いができるか?」
引きずり出す。
怪物の体を突っ切ったシャファンの手にあったのは、整った目鼻立ちを備えた人間の顔だった。
整っていても醜悪。おかしな話だ。まるで自分自身だ。
核を失った肉の塊は、すでに腐臭を放ち始めていた。
現在地・状況:スペンサービル25階、階段。怪物の力を利用して体の中を突っ切り、核を持って突き抜ける。顔を両手で掴んで凄い形相。
状態:胸に三条の浅い傷、肋骨二本骨折、全身粘液まみれ。
>204 >269 >273
>「ワクチンなら存在する。それより気になるのは、何で君がその事実を知っているか、なんだけどね。」
質問に私は首を傾げる。だって、研究所に薬があることなど、この村の人なら誰でも知ってることなのだ。
だって、傘社の施設を誘致した人たちが、そう説明していたから。
ただ、ワクチン云々に関しても皆が知っているかというと微妙だ。
私は山村さんから聞いたけど、口を滑らせたといって、後で念入りに口止めされたから。
>「ちょっと中の様子を見てくる。山田さんは・・・ここで待っていてもらえますか?アイドリングさせたままで
そうですね、中に入って問題が無いなら灯りを三回点滅させます。そしたら学校に来てもらえますか?
逆に何かあったらクラクションを3回鳴らしてください。」」
校舎の説明をすると、小川さんは後の予定を言うだけ言って車から出て行ってしまった。
・・・・・・銃声、なのかな?ドラマなんかで聞くのと違う音が聞こえてくる。
「大丈夫かな・・・」
知らないうちに口に出していたみたい。
運転席の山田さんが振り向き、彼なら大丈夫、殺したって死なないわよと明るく請け負った。
・・・・・・本当に、どういう関係なんだろう。
小川さんの合図が校舎から送られて来た。
「じゃ、いくわよ!」
山田さんが音もなく車を動かし、校舎のすぐ脇で止める。
「ちょっと待ってて。合図するまで出ちゃダメよ」
彼女が外の安全を確認した後、私も車を降りた。
上からするすると白い何かが降りてきた。ロープ・・・じゃないわね。なんだろう、これ。
>「輪に体を通して下さい!一人ずつ引き上げますから!通し終わったらホースを二回引っ張ってください!」
「あなたが先よ」
「え?でも・・・・・・」
山田さんは有無を言わせず私の体にホースをまき付けると、2回ホースを引っ張った。
「山田さん、気をつけてね。すぐだから待っててね」
ぐいぐいと引き上げられて言葉を失う。覚悟はしてたけど、結構スリリングだ。
学校で結構危ない遊びもしたけど、まさかホースで吊り上げられる日が来るなんてね。
校舎の中には小川さんと、大宮のおじいさんたちがいた。
大宮のおじいちゃんは呆けちゃったってもっぱらの噂だったけど、どうやらデマだったみたいね。
「小川さん、おじいちゃん達、ありがとう」
短くお礼を言うと、窓に張り付いて下を見下ろす。
窓の外では山田さんが吊り上げられている。どうか落ちませんようにとはらはらしながら見守った。
>>281 遠くから巨大な蛾が飛んできた。
蛾はホースを垂らすために開いた窓にむかって一直線に突っ込んでくる。
>277
「・・・・・!」
48階の踊り場が見えた時点で俺は急ブレーキをかける。
ゾンビが、さっきよりも沢山いるな・・・・・・・天井にいるのは確かリッカーとかいったっけ? とにかく厄介な奴だ。
まいったな。もしかして上はこいつらのせいで足の踏み場もねえんじゃねえか?
「・・・・音をたてずに、下へ行ってくれ」
ソニクスをそっと床に降ろして耳元でささやく。
リッカーは素早いけど、目が無いので音を頼りにしか襲ってこない。あの人間裏返したみたいな姿見て悲鳴さえあげなきゃあ、いきなり食われるってことはないわけだ。
ゾンビは数が多くて這いずってるのもいるから、下りてくるのに時間がかかるだろう。
逃げられるはずだ。
俺が上手くやれば、だけどな。
俺は腰のポーチから五百円十枚を一まとめにして作った玉を取り出し、特製のパチンコにつがえて、太いゴムバンドを引き絞る。
・・・・・ソニクスは下に行ったな・・・・・よし。
五百円玉弾を放つ。
狙いは踊り場にいる化け物どもじゃない。そっから上に続く階段だ。
弾は壁にぶつかって、上手い具合に音をたてて階段を転がっていく。
五匹のリッカーが、一斉にそっちを向いた。
もう一発、俺は息を殺して後退りしながら、もう一発を上に放つ。
続けて響いた音を聞き取って、それが動くものだと判断してくれたリッカーは、奇怪な動きで天井を這って上に移動していった。
「・・・・ふう」
軽く息を吐く。けど、安心なんざできやしねえ。後ろを向いて走り出したらすっ飛んでくるだろう。
俺は同じ方法で奴らを誤魔化しながら、ゆっくり、でもゾンビの群れよりも早い速度で、音をたてないように階段を下りていく。
・・・・・・・そろそろいいかな。
リッカーとの距離をできる限りに広げて後ろを向く。こっからは急ぎ足だ。
「・・・・?」
見ると、下の踊り場にソニクスが立っていた。俺のことを不思議な色の瞳でじっと見ている。
まさか・・・・・!
急いで手すりを掴んで下の階段を覗く。
・・・・・・まあ、急いで進むとこういうことになるかもしれないってのは、考えてたよ。
下からも、俺達の匂いでも嗅ぎつけたのか、二十近いゾンビの群れが上がってきていた。
上のゾンビどもも、すぐそこまで来ている。俺は自分の背中に冷や汗が流れるのを感じた。
横にある48階の入り口に飛び込めば、ギリギリこの絶望的な挟み撃ちを回避できるだろう。そう、俺だけなら助かる。
ソニクスが自分の足で上がってくるのを待つ暇も、俺が大急ぎで彼女を抱えて駆け込む間もない。
どうする?
・・・・・なんて考えるまでもねえや。
「・・・・っ!」
後ろから伸びてきたゾンビの手を振り払って、俺はソニクスのいる踊り場へと飛び下りた。
前にも言ったが、俺は長男なんだ。たった一人になった今でも、その生き方は変わらねえ。
自分より小さな子を見捨てて逃げるくらいなら、舌噛み切って飲み込んだ方がマシってもんだぜ。
「・・・・こんな時でも、泣いたりしねえんだな? よくできた女だぜ」
間近で見たソニクスの顔には、大人顔負けの理性の色があった。
俺もまだまだ冷静だ。
ここで諦めちまっちゃあ、島で死ぬのと何にも変わんねえからな。
現在地:47階、北側階段の踊り場
行動:上と下からゾンビの大群の挟み撃ちに合う。
状態:Fine
>272 >268
背後では黒人青年が、赤木さんを荷台に乗せようと四苦八苦していた。
だが警官は手を貸すなど真っ平だと一蹴した。
更に激高した警官は、唾を飛ばしながら私の無知ぶりをなじった。
……私が今まで、ただの一度も感染者を見たことがないとでも思っているのだろうか。
>「い、今すぐ車を出さないというならば……」
銃弾は後部ガラスとフロントガラスを砕いた。
>「……次は貴様の頭だ。頭を吹っ飛ばす。そうされたくなければ、アクセルを踏むんだ」
どうやら本気らしい。―――だが、脅しにしては随分と間が抜けている。
私を殺し、警官が運転席に座るまでの間、ゾンビ達が指を咥えて待つとは思えないのだけれど。
>266
突然の衝撃に警官の気がそれた。
どうやらゾンビ達の中心から、死体の一部がここまで飛ばされてきたらしい。
……問題は、何が死体をここまで飛ばしたかだ。
>「ふ、ふざけるなっ!!畜生、ここで死んでたまるかっ!畜生、畜生!!」
振り向いた警官が血相を変え、トラックの荷台から飛び降りた。
止めるまもなく民家の庭先へと姿を消す。
警官が見た方向――ゾンビの群れの中心――に視線を向けた私は息を呑んだ。
今すぐ逃げなくては。もたもたしていたら『彼』の食事に巻き込まれてしまう。
それにしても、私はどうしてしまったのだろう。
あれ程強大な感染体の気配に、今の今まで気づいていなかったなんて。
警官とは入れ替わりに、赤木さんを助けた青年が助手席に駆け込んできた。
>「よし!出せ!」
青年が口を開く直前に、私はアクセルを踏み込んでいた。
荷台の赤木さんに手を伸ばしていたゾンビが、急な発進に転げ落ちる。
「手荒でごめんなさいね、ちょっと飛ばすわよ!
きちんと座れて居なかった青年は災難だったろうが、他に方法がなかった。
「怪我はない?ひどい目にあったわね。……これで顔を拭くと良いわ」
顔は前を向いたまま、すぐ脇にあったティッシュを青年に渡した。
――――前にも、何処かでこんなやり取りがあったような気がする。
>211
雨や風の音に混じって、ちいさく携帯電話の着信音が聞こえた。
音は荷台から聞こえているようだ。電話だろうか?だが外部との連絡は一切出来ないと聞いていたのだが。
もしかしたら、自衛官が言っていた「定期連絡」とやらの時間が近いのかもしれない。
「悪いけど電話に出てくださる?私の知り合いからかもしれないの」
電話の主が小川さんで、合流地点を指定してくれれば随分と楽になるのだけれど。
……世の中それほど甘くない。
服装/所持品:和装/写真、アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット、 研究員の手帳(カードキー) 写真 、古びた日記
現在地・状況:軽トラで駐在所付近から分校へ移動中。希望に荷台の携帯電話に出るよう頼む
真っ暗な通路をひたすら歩き続けると、唐突に通路が途切れ、行き止まりになっていた。
しかしよく見ると壁に小さな穴が開いていて、その穴を覗き込むように目を近付けると、突然
ピーという電子音とともに一瞬で壁がスライドして出口が現れた。
壁の向こうには地下鉄の線路があり、片側からは僅かに光が差している。
どうやら無事にスペンサービルの地下ホームまで来れたようだ。
近くから人の歩く幽かな足音と金属のすれる音が聞こえる。
銃を持った警備員でもいるのだろうか?だとしたらやっかいだ。
私が線路に降りると、後ろの壁は開いた時と同じように音もなく一瞬で閉まった。
そして私は足音の主に気付かれないように影に身を隠しながら、静かにプラットホームの方へ
近付いていった。
年齢:12歳
所持品:拳銃(5発)、アイスピック、ペンライト、偽造IDカード
現在地:スペンサービル地下ホームのすぐそば
状況:身を隠しながら進む
>255
「くそっ、早く上がれ!!追いつかれちまうっ!!」
大量の『落し物』と、数人の同僚が乗った荷台から、ガタガタという物音に混じって同僚の怒鳴り声が聞こえる。
助手席からは見えにくく、確認できないのだが、恐らくはあの生存者を引き上げたのだろう。
「だ、第二分隊聞こえるか!こちら第一分隊!!現在て、敵襲を受けている!い、急いでこっちにきてくれ!!
場所?銀行の……等訓市銀行付近、銀行付近だ!正確な場所だと?そんなもん分かるかっ!!畜生がぁっ!」
無線で連絡を試みている同僚は、動揺の所為か普段の訓練通りに話すことが出来ていないようだ。
「敵を振り切るんだ。追ってきていないことを確認して、安全な場所まで…っ!?」
落ち着くためにもいつも通りに煙草を咥えて、火をともそうとした。煙草を吸えば気分が落ち着き、冷静に指揮をとれる。
その時、後ろから何かが衝突したようにトラックが大きく揺れ、俺の手からライターが落ちる。
「……ど、どうしたっ!!荷台、状況を報告せよ!」
「て、敵であります!先程の怪物が手を伸ばして…追跡してきます!!小隊長、指令を!」
報告はおおよそ予想していたものだ。予想していたものであるから、それに対する命令もすぐに出すことが出来た。
「射殺だ!」
命令を出すとすぐに後ろから銃声が響く。薬莢は荷台中に飛び散り、同時に放たれる銃弾は怪物の肉を切り裂く。
そもそも、幾ら強化されていようとも、トラック相手に体を腕一本で支えることで無理な力が掛かっていたのだろう。
数秒間の射撃で蜂の巣にされた腕は、ブチブチと妙な音を立てて千切れ、支えを失った怪物はゴロリと地面を転がった。
「…暫くはこのまま走り続けろ。先程の増援要請は取り消せ。適当な場所で車を止めて、本部へ連絡を行なえ。」
さっきまで慌てていた無線手は、まるで別人のように、落ち着いた軍人口調で通信を開始した。
荷台の同僚も落ち着いたようで、話し声から考えるに弾倉の交換や荷台中に飛び散った薬莢の処分をしているようだ。
やっと、一服できる。
現在地:等訓市旧市街地
状況:バンダースナッチを振り切る。安全の為、トラックはスピードを上げて走り続ける。
>284
「のわ!」 急発進に思いっきりバランスを崩す私
人生で何度目の犬神家だコレ…? 前から見たら足と人が隣同士なんだから困る…
>「怪我はない?ひどい目にあったわね。……これで顔を拭くと良いわ」
「ん…どうも…」 先ほどは気付かなかったが…声からするに女性か…。
渡されたティッシュを受け取る
──ん?まてよ…この声…どこかで…?
いや、別にまさか…だが…
顔を拭きながら女性の横顔を除くが、ヘッドライトの逆光と闇夜が混ざり合って
全く分からん… もっとよく見ねば…
「!」 静寂を切り裂いて突然鳴り響く音に心臓が止まるかと思った
>211
>「悪いけど電話に出てくださる?私の知り合いからかもしれないの」
「あ、ああ…」 そうか…携帯の音か…。一瞬何処にあるかと思ったが、
振り返ると破片も無くなった元後部ガラスの向こう側の荷台、その荷台の上に
青、赤、黄色と基本三原色を交互に点滅させる物体があった
「あれだな…」 窓枠にガラスは全く無く、腕を切る心配は無いので
荷台から手を伸ばすが…届かん… 仕方が無い…
「おい…」 私は帽子をトントンと叩く
ゴソリ、と帽子を持ち上げ蜘蛛が顔を覗かせた
「頼む…」 そして携帯を指した
「ご苦労…」 最近の携帯は軽量化が進んでいる…
蜘蛛も携帯を背中に乗せ、すぐに私の所に舞い戻った
運搬シーンをカットされて多少ご立腹の様子だが気にもとめない
すでに着信音は切れているが…メール…? 私は携帯を開いた
「作戦エリア内で生物災害発生。任務は継続。目標達成後の合流時間を指示せよ。
緊急の連絡はXXX-XXXX-XXXX アライアンス…だとよ…」
かけなおしてみるか… しかし何故電話が通じたのだ…?
所持品:ポケット:コイン等 リュックサック:暇つぶし用具、その他
帽子:蜘蛛(こうでもしねぇと出番がねぇよなぁ…俺)
手:ベレッタM92F(5)・携帯 足元:自転車の空気入れ
現在地・状況:九武村・メール確認
自分の状態: FINE(緑)
>281>282
ホースを垂らし、暫く待つと2回引くのが確認出来た。
老人達に頷くと、ゆっくりと引き上げる。
二人とも年を取っていても元は軍人、それなりの力はある。
徐々に引き上げられるホース、その先にちょこんと包まっていたのは森村アヤだ。
>「小川さん、おじいちゃん達、ありがとう」
引き上げた少女が無事である事にそれなりに安堵する。
「お礼を言うならおじいちゃん達だけで良い。すみませんがもう一人います。多分、もうちょっと・・・重い・・・と思いますが。」
重い、の部分は声を潜めて言った。
成人女性と小学生を比べれば当たり前の話だが、くそ、どういう訳か女性には禁句らしい。
この少女も将来そうなるのだろうか?
再びロープを2度引っ張る感触があり、そのまま引き上げる。
今回はもっと、いや、少し、ほんの少しだけ重い。
あと少し、という所で不気味な羽音が聞こえ、何かが窓から一気に突っ込んで来た。
老人達が仰け反り、ホースから手が離れる。
少女を引きずり倒し、一気に加重のかかったホースを体に絡み付けて地面に激突するのを辛うじて抑える。
金属音と鈍い打撃音が響く。恐らく机や椅子が倒れたのだろう。
「灯りを点けて下さい!」
そう叫んだのは大きな間違いだった。
小川の顔面が一気に青白くなる。
外骨格の昆虫なら平気だ。だから巨大な蟷螂の化物を相手に恐れる事が出来た。
「・・・・う」
顔が歪み、机を薙ぎ倒しながら暴れるその化物、極度に肥大化した蛾の化物相手に表情が曇る。
妙に埃っぽい匂いと腐臭を撒き散らし、汚らわしい燐分を撒き散らすそれに絶望的な気分を味わう。
蛇は平気だ。蛙も平気だ、ミミズもゴキブリも多分、大丈夫だ。
だが、芋虫や蝶の類には嫌悪感を抱かずには居られない。
柔らかい虫は、潰れて汚らしい体液を撒き散らす所を連想させる、それが大嫌いだ。
明確な殺意の元、シグを引き抜こうとするが片手を離した瞬間、ホースが一気にずり落ちる。
悲鳴なのか悪態なのかが解らない抗議の声――――恐らくその両方だ――――が外から響く。
再び両腕を使って引き上げようとする。
「だ、誰か!あの化物をさっさと殺してください!」
もっとも暴れまわる蛾を殺すのは至難の業だろう。
連中は痛覚を持ち合わせず、非常に頑丈に出来ている。
所持品:シグP226(6)、アンプルシューター(1)、ワクチン×4、無線機、空のアンプル×7
煙草、 ライター 、濃硫酸入りガラス瓶4個
服装:泥まみれのワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ(雨で濡れている)
現在地:分校2階
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)
状況:暴れまわるジャイアント・モス見ながら山田あすかをホースで引き上げ中。
>279
ガスマスクを外したマクナブの質問にシノザキが答える。
>「んー?ラブポーションNo.9」
「そいつは良いね。出来たら少し寄越しな。昔のカミさんに飲ませるから。」
嫌な匂いが辺りを漂う。
目の前のラブポーションと連動しているのは確実だった。
薄々だが何が完成しているのか解り始めた。
>「ほい完成、こいつぁハートにガツンと来るぜ?」
「ったく、拾い煙草をしたと思ったらそれかよ。ますます昔のカミさんに飲ませたくなるぜ。」
マクナブが肩を竦める。
薬も過ぎれば毒となる。
煙草はそのままでも充分毒だが、煮詰めれば強力な毒となる。
小動物にはそのままの煙でも充分に毒だが人間にとってはニコチン受容体を刺激するだけの代物だ。
煙草そのものよりもパッケージに書かれているガンになるとか死ぬとかの記載の方が健康に悪い。
そう思えるようになれば一人前の煙草吸いだ。
「ジャングル戦の時は煙草が据えなくて攻撃的になったもんだぜ。」
塩の瓶に煮詰まった液体を流し込むのを見てボソリと呟く。
とびきり体に悪そうな代物だ。
>「さて、エレベーターはもう動くはずだけど・・・いっぺんには挙がれないんだろ?どっちが先に行く?」
「そうだな、先に行くと行ってくれ。2,3確認したい事があるんでね。そうは時間は掛からん、と思う。」
MP5のハンドガードをコツコツと叩きながらマクナブが呟く。
「そうだ、これを持っていくと良い。狭いエレベーターでHK33は使いにくいだろ。」
ブローニングHPをホルスター毎差し出す。
くそ、すっかりコイツの存在を忘れていた。
体の一部になってしまっているんだろう。
「女が一人と、俺の仲間が一人、それにチビ姫が一人上で待っている。
俺の教え子の知り合いだって言えば信用してもらえるだろう。多分な。
何か合ったら無線連絡を頼む。連れが持っているからな。」
服装:グレーのツナギ、ボディアーマー、ガスマスク (外している)
持ち物:煙草、ブックマッチ 、カエルのキーホルダー(無事にカエルとかけてある、らしい。)
装備:MP5/10:26発(マガジン×1・・・1本は残弾7)、SIG229(6)
現在地:3階 南米料理店・厨房
状況:ブローニング(13)を差し出し、シノザキに先に行くように言う。
>278 >280
>「効果なんか気にしてねえでとっとと投げろや。使える物抱えたまんま死ぬ奴は、一言で言うと馬鹿だぞ」
でもね、お掃除中に死者を出したガスよ、皆が吸い込んだら大丈夫かな、とかいろいろ考えるじゃない!
……まあ美味しく頂かれた後じゃ、大丈夫も何もあったものじゃ無いのだけれど。
「おっしゃるとおりですわ、ねっ」
えいとばかりに投げつけた。
だけど、ペットボトルの中身がミミズ蜘蛛に与えたダメージは、あたしの予想を大きく上回るものだった。
それから後は、何がなんだかよく分からなかった。
ミミズ蜘蛛が二つに割れて、中から出てきた触手?か何かが、さっきの物騒な女の子を捕まえようとしたみたい。
だけど、気が付いたら彼女がミミズ蜘蛛に突っ込んで、中から『本体』を掴み出していた。
>「・・・・命乞いができるか?」
「ちょ!それより貴女身体は大丈夫なの?!今何かボキって変な音が聞こえ…」
す、と誰かがあたしの口を押さえた。お姉様だった。
お姉さまは軽く首を左右に振り、静かに、と合図を送ってきた。だけど銃口は変わらず『本体』に向けられたままだ。
川崎さんも同じだった。……まだ終わってないのね。
川崎さんは更にちょいちょい、と指であたしの注意を引いた後、スタッフルームを指差した。
ああ、運搬用エレベーターがどうなったか見てくればいいのね!
この場は少女と川崎さん達に任せるとしよう。あたしは、とことことスタッフルームへ移動した。
運搬用エレベーターは非常停止のランプが消えていた。やった!もう使えるみたい。
ランプは3階で点滅している。もう誰か乗り込んでいる頃かしら?
ふと、あたしはエレベーターの脇に内線電話が備え付けてある事に気づいた。
電話してみようかな、と受話器を取る。内線機の25階ランプが点滅した。
だけど、さっきの様子じゃあちらも取り込み中っぽかったのよね。
例えばミスタ・ルイスとそのお友達が、もし敵から身を潜めていたりしたら、コール音で御迷惑を掛けるかもしれないわ。
受話器を戻す。ランプが消えた。
でも…どうしようかしら。あちらの様子も気になるし。
あれこれ迷いながら、何度も受話器を取ったり戻したりする。
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(21) 予備弾倉4(ひとつは残り9発)
服装:赤いパーティードレス
現在地:スペンサービル25階 スタッフルーム内(エレベーター前 )
状況:ミミズ蜘蛛をシャファン、川崎、ミリアに任せてエレベーターの様子を見に行く。3階に内線を入れようかどうか考え中
状態:健康
「ふ〜。イヤースッキリしたな〜…。ん?な、なんだなんだ?」
>288
トイレをすませ、水を満タンにした水筒を持って少佐のもとに帰ってきた時、急に二階の方が騒がし
くなった。
何かが激しくぶつかるようなガタガタンという音と、バサバサという鳥の羽ばたくような音。
そして誰かがなにかを叫ぶ声も聞こえてくる。
「お俺、ちょっと見てきます!」
預かった水筒を返しもせず少佐にそう言うと、二階への階段を駆け上がり、騒ぎの方へと向かう。
するとそこには……人間の大人ぐらいはありそうな、一匹の巨大な「蛾」がいた…。
「蛾」は羽をバタつかせて、辺りの物を手当たり次第に弾き飛ばして暴れまわっている。
>「だ、誰か!あの化物をさっさと殺してください!」
誰かがそう叫ぶ。
もちろんそれは俺に対して言ったのではなかったのだろう。
だが、パニックを起こして呆然と立ち尽くしていた俺は、よく考えもせず、その声に弾かれるように「蛾」
に走りより、そして、「ゃーッ!!」というかすれた掛け声を上げながら、手にしていたスコップを槍の
ようにして、化け物の腹に突き出した。
所持品:携帯電話、スコップ(全長約1メートル) 水筒
現在地・状況:分校二階、ジャイアントモスに攻撃を仕掛ける
目の前にいた同僚が飛んだ。
突然、漫画みたいに、山なりに十五メートルは吹っ飛んで木々の向こうに落ちていった。
即死だ。多分、自分の身に何が起こったのかもわからないままグシャグシャになっただろう。
一番近くで見ていた自分にも、わからない。
「お、おい!」
とにかくやばい。これはやばい。
股間がきゅう〜っとなっていくのが情けないくらいにはっきりと感じられた。
選択肢は二つだ。
すぐ近くに停めてあるジープの中で異常なしと定時連絡を入れている真面目な同僚に、今起こったこと大急ぎでを知らせて応援を呼んでもらうか。
それとも、このまま一目散に逃げるかだ。
とりあえず自分の目で事態を確かめてみようという気はない。彼は、第六感にだけは自信があるのだ。
今すぐ逃げないと、死ぬ。
その唯一の正解ともいえる考えが、彼の頭を支配した。
「うひぃっ!」
本能的にその場にしゃがみこむ。何か、自動車みたいに大きい何かが自分のすぐ上を通過した。
好奇心は一秒のタイムロスを生む。彼は正体不明の危険にはまったく目もくれず、そのままごろごろと地面転がって茂みの中に突っ込んだ。
人間の限界的な素早さで立ち上がって、逃げ出す。
木々のある方に、できるだけ遮蔽物の多い所に。
後方で、空き缶を踏み潰すみたいな音がした。
ジープだ。ジープが奴に潰された音だ。彼は直感した。
奴が何者なのかはわからない。見えなかったのだ。音も気配もあったのに、ちらりとも視界に映らなかった。
だけど、だけど奴は実在する。この目でしっかりとその所業を見たのだから。
ただ、奴の姿が見えなかっただけなのだ。
そうだ! 奴は、奴は見えない巨人なんだ!
>225>270
素敵な殿方に抱かれて行くというのは、こんなにも笑みがこぼれてしまうことだったのですね。
初めて遭遇したB.O.Wを相手に大樹さんがとった行動は、逃げの一手でしたわ。
力弱い子供の身でできる唯一の抵抗、この選択は大正解と言えますわね。
正体不明の相手に突っかかっていくような御馬鹿さんでは、お話になりませんもの。
しかしあのアルテミス、圧縮空気を武器にするのであれば必ず手以外の部分にも噴出孔が備え付けられているはず。
威力汎用性ともに申し分ない出来ですが・・・・・弱点ははっきりしていますわね。
>283
もちろん、私は下から上がってくるゾンビ達には感づいておりましたわ。
難なくと48階に退避することはできたでしょう。
それでも、この踊り場に下りるという愚を犯したのは・・・・大樹さんのことを見極めるためですわ。
彼が非凡な少年であるというのは、行動をともにした僅かな時間でわかります。
けれど、まだ決定的な窮地には陥っていなかった。
迷う暇すら与えられない岐路に立たされた時、彼が私を見捨てるかどうか。
もちろん、ここでも逃げるのが正解。
・・・・・の、はずなのですけれど、大樹さんったら即決で飛び下りてくるんですもの。困りましたわ。
てっきり、こういう時の囮にするために私を連れていたのだと思っていましたのに。
「・・・・・タイキさんこそ、ここはとりみだすばめんではなくって?」
己の力量も顧みずに危険に飛び込むのは、愚か者ですわ。
私を見捨てなかった魂の気高さは認めますが、それは意味のないこと。この場合では無駄に命を落としに来ただけ。例え聖者であろうともtウイルスに脳まで犯されてしまえば、この世で最も卑しい亡者の仲間入りですわ。
そう、彼のはただの自己満足。
私をがっかりさせただけ。
もう、切り捨てるか。
彼がただの馬鹿な御人好しであったことにいささかの失望を感じながら、私は迫り来る亡者の群れに冷めた視線を送っていた。
この状況で生き残れる方法は・・・・・・果たしてあるのかしら?
24階階段
なんだか妙な威圧感を感じ様子を見るために立ち止まって耳を済ませていると
銃声がやんだ・・・かと思うとグロテスクな音が、さらに数瞬後腐臭が漂ってきた
(もう大丈夫かな・・・威圧感もなし・・・怪物は気配すらなし・・・怪物をお釈迦にした人がいい人ならもっとよし)
そして彼は階段を上りそっと惨劇跡を覗く
(あ・・・正常な人には見えないな・・・)
彼は戻ろうとするが、別の気配を感じた
(これは・・・殺気?自分に向けられたものではないみたいだな・・・しかしあわてて動くとかえって危ないことも多いか・・・かなり巧妙に気配を隠しているな・・・どこに隠れてるのかわからん・・・下手には動けん・・・せめて場所さえわかればいいんだが・・・)
彼は鉄パイプを握りなおし覚悟を決めたかのように見えた
(ここは動かないほうが得策か・・・で、逃げるのはタイミングだ)
逃げるのを念頭においてるのは変わりないが
場所:24〜25階付近
状況:殺気を感じ動けずじまい、早く逃げたい
>271、>291
「悪いね。歳を取るとどうもすぐ喉が渇いてな……」
苦笑いをしながら飯田少佐が言う。金田兵長は提げていた水筒を男から受け取ろうとした。
その時、頭上から叫び声が響く。男は水筒を持ったまま、見に行くと言って二階に向かった。
「やれやれ……兵長、悪いが私の水筒を取ってきてもらえんかね。それと上で何かあったようだ。
ついでといっちゃなんだが、大佐殿の安全も確認してきてもらえるか?」
「了解しました。では、すぐに戻ります」
名前:飯田忠雄
持ち物:九九式短小銃、背嚢
>273
「いいや、自警団の指揮官は私じゃない。ここの村民の永田という男が指揮を取っているそうだ。
……私は村全てが進駐軍に寝返ったものと考えていたが…それはどうも間違いだったらしい。
村民の一部、恐らくは一部に米軍と通じているものがいる。そいつらが生物兵器を撒いたのだろう」
部下と共に消化ホースを外している、鈴木と名乗った男に向かって大宮大佐は話す。
少しして消化ホースの取り外したことを水野軍曹が報告し、大宮大佐はそれに頷き銃と刀を足元に置く。
「では、私も引き上げを手伝おう。橋本中尉、君はその間の周辺警戒を頼む」
指令を受けると先ほどと同じように中尉は「了解しました」と大宮大佐に向けて敬礼を送った。
>281
最初に上がってきたのは、ごく普通の少女だった。
「おお、森村さんとこの彩ちゃんじゃないか。大丈夫だったかい?」
このときばかりは三人とも軍人ではなく、ごく普通の老人の表情になっていた。
以前に学校の宿題だとかで戦争の話を聞きにきたことがあったので、老人達はこの少女を知っている。
「彩ちゃんはそっちで待っていなさい。おじいちゃん達は、もう少しする事があるからね」
大宮大佐は優しく言い、水野軍曹と共に再びホースを引き始めた。
>282、>288
鈴木と共にもう一人の人間を吊り上げている時、遠くから妙な羽音が聞こえてきた。
猟の為によく森林に潜る彼らには、それが鳥によるものではないことをすぐに理解できた。
「て、敵機だ!伏せろっ!!」
そう叫んだのは水野軍曹で、叫んだ軍曹自身も大宮大佐も即座に伏せる。
「鈴木君、今すぐ明かりをつけるぞ!!」
続いて大声を出したのは橋本中尉だった。彼は明かりをつけろと言われて蛍光灯のスイッチを入れる。
二、三度点滅してから蛍光灯は灯ったが、照らし出されたのは飛行機ではなく、大きな蛾だった。
「何だこりゃ……全員構え!標的を速やかに駆除せよ」
三人の老人は銃を抱えてゆっくりと蛾に近寄る。蛾は羽が破れたのか飛び上がれずのた打ち回っている。
「…油断するな。燐分に毒が含まれてるかも知れん。よし、撃て!!」
大宮大佐が発した号令にあわせて散弾銃と小銃の銃声が響く。これで死んでくれればいいのだが。
>291
銃弾を全身に受けてもガタガタとのた打ち回る蛾に、誰かが奇声を上げながらスコップを突き刺した。
その後すぐに猟銃を抱えた金田兵長も追いつく。
「な、何だこの虫は……いや、まずはお前だっ。さっき渡した少佐殿の水筒を返すんだ」
金田兵長は巨大な虫に驚きながらも、男に水筒を返すように言い、少し後ろにいる大佐達に敬礼を送った。
名前:大宮外吉/橋本良治/水野治夫/金田昭平
持ち物:軍刀、M60拳銃、猟銃/猟銃、懐中電灯、背嚢/三八式歩兵銃、水筒、背嚢/猟銃、背嚢
>287
青年は帽子の中から何かを取り出し、携帯を取りに行かせたようだ。
正直田舎の夜は暗く、隣の青年の顔すらよく見えない。
名主関係者に見つかると厄介なので、ライトは消したまま走っているから余計だろう。
>「ご苦労…」
「随分と賢いペットね。何を飼っていらっしゃるの?」
帽子の中に入れられて、尚且つおとなしくしていられる動物は珍しい。
携帯に着信したのはメールだった。青年が携帯を開いてメールを読み上げる
>「作戦エリア内で生物災害発生。任務は継続。目標達成後の合流時間を指示せよ。
緊急の連絡はXXX-XXXX-XXXX アライアンス…だとよ…」
「ありがとう。……連絡先に、電話をかけてみて下さる?」
自衛隊の邪魔が入らなければ、もしかしたら相手の電話に繋がるかもしれない。
まあたとえ繋がったとしても、相手と会話が成り立つかどうかは分からないのだけれど。
「貴方は旅行者?それともこの村の方?」
携帯を手の中で弄んでいる青年に話し掛ける。
「私はずっと臥せっていて、最近のテレビやニュースを見聞きする機会が殆ど無かったの。
貴方、生物災害が起きた等訓市に関して何かご存じ無いかしら?どんな事でも良いから聞かせて下さらない?」
分校まではもう少し車を走らせなければならない。
その間に、自分が暮らしていた街がどうなったかを聞いておきたかった。
状況:希望にメールに書いてあった番号に電話を掛けるよう依頼。
希望に、等訓市がどうなったかを質問。
>289
ルイスは俺に先に行けと言った。そして、持っていた拳銃を差し出す。ブローニングハイパワー。
受け取ってスライドを軽く引く。排莢口から弾丸が見える。マガジンを抜く。一発分の余裕があった。
つまり装弾数は13ぱつだ。マガジンを銃に叩き込んで腹に差した。
名前の通り威力が高いのならありがたいが、当時の銃としては弾数が多いというだけで付けられた名前だ。
今の状況じゃアーマーマグナムでもなきゃ足りない、というかいっそATに乗りたい。
さて、ニコチン液を飲ませたいかみさんというのはどういうものか興味はあったが、人の過去には立ち入らない方が無難だろう。
バックヤードのエレベーター前へ移動した。
つまるところ学校なんかにあった配膳用エレベーターと同様の代物で、
大きさに比べると制限重量には余裕がある。型にはめられた押し寿司になる覚悟があれば、
ボンベまで含めて二人いっぺんに上がれるだろう。もちろんそんな覚悟はないので、ボンベを一本だけ積んだ。
バッグとライフルも外してカーゴに放り込む。これでも割ときついが、入れないことはない。
ある程度スペースを確保したとしても、この中で襲われればどの道死ぬだけだ。
「んじゃ操作頼むわ」
ルイスに言ってエレベーターに入った。
真っ直ぐ立つには天井が低いので、片膝立ちで銃に手をかけた。ドアが閉まり、振動が伝わる。
当たり前だが、階数表示はない。
何の基準もないと乗っている時間が酷く長く感じられるものだ。
少し息苦しさを感じ出したところで、一度少し大きめの振動があって、それから駆動音が止まる。
スライドしていくドアに向けて、俺は銃を構えた。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20)、予備弾倉(20×2)、ブローニングHP(13)、ライター、ニコチン濃縮液、
鉄串、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器、火炎瓶×2)
現在地:スペンサービル25階 エレベーター内
>297
意を決して3階に内線しようとした矢先、エレベーターの階数表示ランプが動き出した。
あたしは受話器を戻した。
それにしても、待っているとエレベーターって来るのが遅いわね。人間用の高速エレベーターならもっと速いのかしら?
まあ、エレベーターといっても単なる業務用だし、遅いのは仕方ないかもね。
やがて、エレベーターのランプが25階で停止した。
カーゴの扉が、ゆっくりと開く。
「ミスタ・ルイ…」
中をみて絶句する。ミスタ・ルイスとばかり思っていたのに、中にいたのはどう見ても日本人だった。
がっちりした体格の男性だ。片膝をついて、こちらに銃を向けている、
「う、撃たないで!あたしまだゾンビじゃないし、怪しいものでもないわ〜」
口ではそういいつつも、自分の胡散臭さは自分が一番自覚していた。
ここ日本で、こんな大きな銃をぶら下げた女の子が「怪しくない」なら、ヤクザ屋さんだって誰だって怪しくないはずよ。
両手を挙げたまま、そろそろと後ずさりする。
「もしかしてミスタ・ルイスの飲み友達の方かしら?私達、ここで待ち合わせしているの」
ち、ちょっと〜。さっきのアブナイ女の子みたいに、いきなり殺す気マンマンじゃないでしょうね?
こっちはただのか弱い女の子なんだからやめてよね〜。
「……ねえ、ミスタ・ルイスは?この階の廊下にはまだ怪物が残ってるから、一刻も早く逃げた方が賢明なのですけれど」
棚の裏に隠れて安全を確保した後、そーっと顔を半分だけ出して男性に質問する。
服装:赤いパーティードレス、金髪の巻き毛をツインテールに。ルビーネックルレス、イヤリング、腕時計。リボン&髪飾り、詰め物
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(21) 予備弾倉4(ひとつは残り9発)
現在地・状況:25階/ホテルスタッフルーム内。エレベーターの中から出てきた男性と鉢合わせ。
>275 276
「ギィギャ!?」
食事の邪魔をした敵を、その爪で貫いた化物の顔に驚愕が走る。
敵の身体は粉々に砕けた。当然戦闘不能のはずだ・・・再生でも出来ないかぎり。
しかし、その敵の肉片は化物の腕に身体に纏わり付いてくる。
理解不能、化物の頭は既に混乱状況にあった。
化物は学習したはずだ。
ゾンビがそうだった様に、ある程度ダメージを与えれば敵は動けなくなるはず、と。
しかし、この腕に絡み付いてくるヤツは違う。
それが通用しない、バラバラになろうと、こうして絡み付いてくる。
完全に化物の理解を超えていた。
この化物がjudasであれば、このような事態は起きることはなかっただろう。
状況を見極め、冷静に対処し、あるいは敵を殺す事も出来たかも知れない。
少なくとも、今より全然マシな状況があった事だろう。
「ギャギャギャギャギャギャギャギャ!?!?」
しかし化物は違う、ただ雄叫びを上げ、その腕に絡みつく泥を取ろうと振り回すだけ。
果てには化物は全身を振り回し転げ周り、暴れ始める。
それにより、そこら辺に散らばったゾンビどもの肉片が飛び散り、四散した。
雨の中、臓物と血液と泥に塗れ、雄叫びを上げながら無我夢中で暴れ回る化物。
その姿は、酷く滑稽だった。
所持品:自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 右腕無し 暴走状態+混乱
>291>295
>「何だこりゃ……全員構え!標的を速やかに駆除せよ」
大宮老人がそう告げたのと山田あすかが引っ張り上げられたのは殆ど同時だった。
背中に日本刀を吊るし、片手によく研がれたスコップを持っている看護婦なぞ怪談の中にしか登場しないだろう。
確かになんだこりゃ、だ。
「ちょ、あんた達!」
山田あすかの抗議の声は無視され、部屋中に轟音と銃口から吹き出す火花が飛び散る。
体中に銃弾を受けながらも飛び上がろうとする蛾の化物に小川は寒気を覚える。
砕けた羽が飛び散り、不気味な体液が床を汚す化物に背筋がぞわぞわと逆立つ。
>「ゃーッ!!」
気合、いうより押し殺した悲鳴に近い雄叫びと共に一人の男がスコップを蛾に突き立てる。
床まで突き刺さったスコップに身動きの取れなくなったジャイアントモス。
しかし、体液が流れ尽きるまで動きを止めないだろう。
ごわごわとした体毛がびっしり生えた脚が蠢き、床に刺さったスコップから抜け出そうともがきだす。
「一旦、移動しましょう。あー、アヤちゃんだったね。どこか安全そうな所はないかな?」
身動きの取れなくなったジャイアントモスを見ながらそう呟く。
「ああ、そうだ。良かったらこれ使ってください。」
水筒を持ってきた男によく研いであるスコップを渡す。
切れ味は抜群で、充分な重さがある。
「突いて良し、切って良し、殴って良しの一品です。」
笑いながら頷き、鈴木です、と小さく名乗った。
現在地:分校2階
健康状態:痣3箇所、わき腹に裂傷 (感染?)
状況:安全な場所を尋ね、移動する事を提案。消火用ホースは外に垂れている。
子供の頃から読んでいたとある漫画に登場する警官に憧れて、私は警官になった。
その漫画は今でも私の愛読書だし、この村の駐在所にも派遣時に何冊か持ち込んできた。
白塚フチオ巡査。彼こそが少年だった私が憧れた警官であり、私が唯一尊敬する人間だ。
漫画の作中の世界は彼が一人で町中の治安を維持していたと言っても過言ではない。
中学生の頃だったか、私は彼のような警官になりたいと作文に書いて提出したことがある。
当時の担任は私に「冗談のうまい生徒」という評価を下した。
今、私がいるのは「バーバーたぐら」。ここはこの村に存在する唯一の理髪店だ。
たぐらという店名だが、店主は田倉という苗字ではない。理由を近い内に聞こうと思っていた。
だが、それはもう知ることは出来ない。永遠にその理由がわかることはなくなってしまった。
店主は店の前に倒れている。私が撃ったから。暗くて見えなかったが、たぶん怪物だったから。
「……まさか生き返ったりしないだろうな…?」
狙撃した後に小銃で殴りつけて全身の骨は完全に砕いたし、その後に包丁で首を切り落とした。
制服は血塗れになってしまったが、止むを得なかった。本部に戻って再支給してもらわなければ。
だが、慌てたところでどうにかなるものでもないし、少し休もう。ちょうど食料も台所で発見した。
「…おお!ここにもあったのか!」
台所から持ってきた惣菜パンを食べながら店内の本棚を漁っていると、なんとあの漫画を発見した。
あの白塚巡査が活躍する私の愛読書だ。どうせだからこれを読んでいこう。
食べ物ももう少しある。漫画が読み終わり、腹が膨れるまではここにいることにした。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備7発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(1発装填、予備9発)、包丁
リュックサック(「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村商店街理髪店内
現在の状況:漫画を読みながら休息、食事
>295>300
突き出したスコップが巨大な蛾の腹に突き刺さり、そのまま化け物の体を突き抜けて床にまでめり込んだ。
すでに体中に銃弾を浴びていた蛾は全身から体液と内臓を撒き散らしながらもがき苦しんでいる。
「うひぇぇぇ…」
あまりの気持ち悪さと恐ろしさで俺はその場で腰をぬかしてしまった。
>「一旦、移動しましょう。
さっき化け物を殺してくれと叫んでいた男がそう呟いて肩を貸してくれた。
>「ああ、そうだ。良かったらこれ使ってください。」
男はそう言いながら俺に一本のスコップを手渡した。
>「突いて良し、切って良し、殴って良しの一品です。」
俺がさっきまで持っていた、今は化け物の体を貫通しているスコップと同じ丸型のスコップだが、
その先端は鋭く研ぎ澄まされていて本当の槍のように尖っている。
これなら確かにゾンビの首を切り落とすくらい出来るかもしれない。
俺はその後、情けないことに、この鈴木と名乗った男と俺を追いかけてきた兵長と呼ばれていた二人に
両側から担がれてその場を後にした。
水筒はしっかりと取り上げられていた。
所持品:携帯電話、戦闘用スコップ(全長約1メートル)
現在地・状況:分校二階 鈴木と兵長殿に担がれて移動
>298
ドアが開いてまず目に飛び込んできたのは赤い色だった。次いで目立つのが金色。
(いささか背伸びしたように見える)ドレス姿の女の子だ。小学五、六年といったところだろうか?
>「う、撃たないで!あたしまだゾンビじゃないし、怪しいものでもないわ〜」
言いながら両手を上げ、じりじりと後ずさる。しかしこの状況下で銃を下げた女の子に怪しいものではないと言われたところで
説得力はまるでない。まぁ俺が同じ台詞を吐くよりは通りは良いのだろうが。女ってのは得だ。
俺は銃を下げずに女の子の動きを追う。近くの棚のあたりまで下がって、その後ろに隠れてしまった。
たしかに銃口に追いかけられるというのは不愉快な経験だろう。
正確に言えば彼女の背後の空間に銃口を向けていたのだが。
>「……ねえ、ミスタ・ルイスは?この階の廊下にはまだ怪物が残ってるから、一刻も早く逃げた方が賢明なのですけれど
「だろうな。嫌ぁな臭いがぷんぷんするよ。・・・退く訳にはいかんがな。俺はシノザキだ、よろしくな」
エレベーターから降り、荷物を出しながら女の子に言った。操作パネルに手を伸ばし、エレベーターを3階へ返す。
「で、お嬢ちゃんは?」
下りたときに腹に差した銃の位置を少し直しながら女の子に問いかけた。
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(20)、予備弾倉(20×2)、ブローニングHP(13)、ライター、ニコチン濃縮液、
鉄串、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器、火炎瓶×2)、ガスボンベ
現在地:スペンサービル25階 スタッフルーム
>288 >295
お礼を言ったけど、小川さんはそっけなかった。
だけど別に、私に対して何か怒ってるわけでも無さそうだから気にしない事にした。
対しておじいちゃんたちはニコニコしながら迎え入れてくれた。
>「彩ちゃんはそっちで待っていなさい。おじいちゃん達は、もう少しする事があるからね」
頭を撫でられてこくりと頷く。そう、まだ山田さんが窓の下に残っている。
だけど、この間会ったときのおじいちゃん達はこんなに若々しかったっけ? なんだか、別人のようだ。
窓の下の山田さんを見ていた私は、いきなり突き飛ばされて床の上に転がった。
怪我の部分をしたたか打ち付けて声も出ない。
部屋の中が急に騒がしくなった。何かあったのかな?帽子がずれて何も見えない。
・・・・・・なんだか嫌な匂いがする。何だろう。
銃声や変な声が収まった頃、ようやく痛みが少し引いた。私はそろそろと身を起こした。
「キャッ?!」
部屋の中には、見たことも無いような大きな蛾が転がっていた。
驚きのあまり固まっていると、誰かがとんとんと肩を叩いてきた。山田さんだった。
「いちいち驚いてたら身が持たないわよ」
山田さんは日本刀とスコップを持って立っていた。
凄い顔で蛾を睨んでいる…と思ったけど、おじいちゃん達や鈴木さんを見てるのかな?
よく分からないけど、酷く憤慨しているみたいだ。まあ、1度落とされそうになったんだから仕方ないかも。
「山田さん、身体の方は大丈夫?」
傍らに立ってそっと尋ねる。山田さんはすぐに表情を改めると、親指を立てて軽くウインクした。
タフな人だ。『殺しても死なない』鈴木さんといい勝負かもしれない。
>302
あれ?竹丸お兄ちゃんだ。いつからいたのかな?全然気づかなかった。
・・・・・・なんで担がれてるだろう。怪我してる風にはみえないんだけど。
>「一旦、移動しましょう。あー、アヤちゃんだったね。どこか安全そうな所はないかな?」
安全そうって聞かれても、私には判断がつかない。分校の中はどこも同じように危険な気がした。
「二つ先まではここと似たような造り。視聴覚室、音楽室、図書室、その先は理科室なの。準備室には窓は無かったわ」
分校の割に施設が充実しているのは、ここ何年かで村にお金が沢山入ったから。
とりあえず知っているだけの事を話す。私より、場慣れしている人に安全かどうか判断してもらおう。
もう少し考えてさらに付け加える。
「体育館へ行くつもりなら、旧校舎の使用禁止の階段なら理科室の先にあるよ?降りて廊下を渡ればすぐ。
・・・だけど、床板が腐りかけてるから使っちゃダメって先生が言ってた」
名前:森村 彩
所持品:カードファイル、ロケット、指輪、財布、鍵、非常用袋(中身不明)
服装:セーター、ジーンズ、防寒服上下、手袋、完全防水ブーツ
現在地:九武村分校2階廊下
健康状態:腕と肩に噛み傷(治療済)、感染の疑い(抗ウィルス剤投与済)
>303
>「だろうな。嫌ぁな臭いがぷんぷんするよ。・・・退く訳にはいかんがな。俺はシノザキだ、よろしくな」
シノザキさんは私に背を向けると、荷物を出してエレベーターを3階へ戻した。
どうやらちょっとは信用して貰えた…のかもしれない。
それにしてもこの方、随分と落ち着いてるわね。一般人なら普通は逃げたいって思わない?
それとも、シノザキさんは普通の人じゃないのかな?
そうよね、なんだか場慣れしてる。こんな状況で随分と落ち着いてるし、銃も使い慣れているように見えた。
>「で、お嬢ちゃんは?」
「え、私?あ……綾小路桃華よ。それから『お嬢ちゃん』は止めてね?これでももうじき15なんだから」
見慣れた反応はあえて黙殺する。……ふんだ、イイ女は中身で勝負よ!
「好きに呼んでくださって構わなくてよ。よろしくね、シノザキさん」
にこっと微笑んで右手を差し出す。
「…で、シノザキさんの下の名前はなんておっしゃるの?」
あらら?――――フルネーム、聞いちゃまずかったのかしら?
あたしの笑みが微かに引きつった。
「こ、この辺にさっき台車があったのよ〜。ボンベこれに乗せて移動しても大丈夫よねっ!」
いそいそと折畳式の台車を引っ張り出し、シノザキさんの前に置く。
「……そうそう。現状を説明するわ。
廊下に怪物がいるわ。嫌なにおいの元凶ね。
ゾンビを沢山集めて自分の体として使ってたの。
さっき、ようやくゾンビ団子から本体を引っ張り出したところよ。ほら、あれ」
壊された扉から廊下の様子を伺う。私の視線の先には、ミミズ蜘蛛の残骸と、『本体』を掴み上げたままの女の子。
そして、銃を構えたままの川崎さんやお姉さまが居た。
どうやらまだ、『本体』に止めは刺していないようだ。
服装:赤いパーティードレス、ルビーネックルレス、イヤリング、腕時計。リボン&髪飾り、詰め物
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(21) 予備弾倉4(ひとつは残り9発)
現在地・状況:25階/ホテルスタッフルーム内。シノザキ氏に台車を差し出した後、廊下の様子を伺う。
>296
>「ありがとう。……連絡先に、電話をかけてみて下さる?」
「OK…だがしかし何故繋がったんだ…?」
「で…さっきの質問だが…」
携帯の番号を押しながら先ほどの質問にどう答えるべきかを考える
>「随分と賢いペットね。何を飼っていらっしゃるの?」
「う…む…」 どう答えるべきだろうか、分からずさっきは答えずじまいだったが…
「等訓市で拾ってきた蜘蛛だ…何故かなつかれた…」
蜘蛛+BOWの可能性有 と言う事で女性に話すのはどうかと思ったが…
とりあえずコソコソするよりあえて堂々と言ってみる
「だが大丈夫だ…」 そしてすかさずフォロー、流石だな私
「基本的に私の命令には従順の下僕でベジタリアンだ、一応毒はあるが噛まれても全身が一瞬で
腐って死ぬ程度でかつ雌蜘蛛にフラれた事が50回で近頃バスケ部に入部しようと
うわよせ痛い頭に噛み付くな!悪かった!お前の名誉毀損して悪かった!頼む離してくれそして話し合おう!
ああーーーーーー脳がーーーーーーーー脳がーーーーーーーーーーー!」
・・・
「質問の答えは少し待て…。XXXの…Xと…よし…」 数列を打ち込み、ボタンを押す。携帯の型は私のとは違うが、
通話自体はそれほど手順は変わらない。
コール音が何度が私の鼓膜をじかに振るわせる…繋がるか…
所持品:ポケット:コイン等 リュックサック:暇つぶし用具、その他
帽子:蜘蛛(「(ポイン) …ん不味すぎる!」)←スタミナ少量回復
手:ベレッタM92F(5)・携帯 足元:自転車の空気入れ
現在地・状況:九武村・通話中
自分の状態: FINE(緑)・元々足りなかったものが蜘蛛に食われる
老人がコーヒーの入った4つのマグマップと赤坂の装備を持って診察室に戻ってくる。
ドアノブに手を掛けようとした瞬間・・・
「・・・猟犬より・・・こちら・・・」
恐らく無線連絡を取っているのだろう。
ドア越しの為によく聞こえないが・・・
永田老人は連絡が終わるのを待ってから部屋に入る事にした。
状況:赤坂の装備とコーヒーを持ったまま診察室の前に立っている。
>280
一瞬で全てが片付いてしまった。
体内を高速で削り取られる苦痛に意識が遠のく。
大急ぎで神経の一部を切断するが、それが判断力を低下させる原因となった。
気がつけば悪鬼羅刹の如き表情をした少女を見上げていた。
>「・・・・命乞いができるか?」
「・・・」
口がパクパクと動くが声は出ない。
顔をしかめると首の付け根辺りが肥大した。
「何とかね。まだ肺と心臓は残っているし・・・血液を濾過する臓器も残っている。
長くは持たないだろうが。」
首が静かに笑う。
核たる頭部と必要最低限の臓器のみとなった男の表情はどこと無く安らかだった。
「君はすでに人の範疇を超えているようだな。かといって感染を生き延びた存在にも見えないが。
・・・シャファン。古い記憶の底から引っ張り出した言葉だが、こんな事を出来るのは彼等しか居ないと
脳の奥で囁く声がするよ。私には一体何の事か理解できない、理解するに充分な記憶が蘇らないが。」
痛覚によって蘇った蟲の記憶が脳を支配する。
「まぁ・・・少なくとも今の体では死ぬのを待つだけだな。」
時間が無さ過ぎる。
血液は徐々に淀み、細胞一つ一つが腐り落ちていく。
再生のスピードは追い付かず、エネルギーだけが消費されていく。
「と言う訳で君に寄生したい所だが、止めた方が良いみたいだね。小さな殺し屋さん。」
蟲が寄生するのは危険だと告げている。
かつてシャファンと対峙した事のある蟲の記憶なのだろうか?
「・・・さて、時間が迫ってきているな。失礼するよ。」
シャファンが掴んでいた皮膚がずるりと音を立てて滑り落ちる。
首から垂れ下がっていた臓器がアリの足に変化し、そのままエレベーターの方へと走り、姿を消した。
状況:首だけで逃亡
>293 >305
「『無敵なのはアタシだけだ』、『お前は自ら死を掴んだんだ』。
カッコイイっものだな」
桃華の背後で、継続する化け物をグチャグチャと引き裂く音の中
それを静かに、だがハッキリと切り裂く声が鼓膜に届いた
まるですぐ耳元で囁かれるように…
だが振り向いた先にはただ闇に続いている廊下だけであった…
「向こうの決着はほぼ着いた」
エレベーターホールの影で『彼等』以外誰にも聞こえるはずの無い声
─さすがは、あれだけの価値のあるターゲットだ、報酬は冗談では無いらしい
─しかしどうする? まだチャンスは訪れん…
─だが…アイツ…何処かで見た気が…
>294
─ん?誰だ?
思考を中途半端に中段された事に少し歯痒さを感じる
その中段をさせた原因は──
─イェイ イェイ イェイェイ イェアアアア!
>294
「ヘロゥー」
後から突然の素っ頓狂な声
だが振り向いた先には何も無い…
「グーテンモールゲン♪」
振り向いた横から、声をかけられる
何もいない
「にいはお」
声をかけられる
居ない
そして、黒井の正面、頭上で何かがキラリと光を反射した
「初めまして、死んでください」
黒井が反射的に構えた鉄パイプで、斧が防がれ、火花を上げる。
だが影──いや、もはや影では無い!
黒井の前に、闇から生える斧を持つ両手首と、
頭上にはねた髪が赤く、やや吊り気味の目をピンク色のゴーグルで覆っている頭が浮かぶ
「初めまして、俺バスター!」
名前:バスター
年齢:15
現在地・状況:ビル25F・「関係無い人間」だがビルにいる時点で今回の事件の「関係者」だと
脳内で屁理屈、黒井を襲う。現在鍔迫り合い状態。
遠くからだと手首と頭が宙に浮いているようにも見える
装備:斧
>285>299
「あんまり缶コーヒー飲むと体に悪いですよ、隊長。」
「五月蝿い、仕方が無いだろう。」
これで何本目だろうか?
チームリーダーは律儀に財布から小銭を取り出しては缶コーヒーを買っていた。
「・・・こんな事ならトランプでも持ってくれば良かったですね。」
「ババ抜きでもやるつもりか?」
「仕方無いでしょ。警察も自衛隊もビビって突入してこないんですから。」
スペンサービルで一番簡単に脱出、潜入が出来るのが地下だ。
壁を破っての突入、そして屋上のヘリポートを使用しての突入が出来ないとなると消去法で地下鉄を利用しての
突入が一番簡単になる。
実際、警察か何かが突入してきたが、直線的な線路の上での銃撃は、遠距離射撃が可能なバーレットM92対物狙撃銃で武装している
イエローチームの圧勝に終わった。
今は複合センサーを備えた無人偵察機のみが線路の監視をしている。
「こっちは装甲車と喧嘩できるデカいライフルもありますし、防弾設備もばっちりですからね。
いざとなりゃぁロケットランチャーでもぶっ放せば人間相手なら楽勝っすよ。」
「・・・各員、戦闘用意。侵入者がプラットホームに居る。」
ガスマスクに埋め込まれた通信機から侵入者を告げる電子音が響き、レンズに埋め込まれた有機ELにその姿が表示される。
(・・・小娘一人か。派手に静かにバラしてやるぜ。」
イエローチームの一人がベルトに掛けたナイフを引き抜き、ゆっくりと娘の背後に辿り着く。
>305-306>308
>「え、私?あ……綾小路桃華よ。それから『お嬢ちゃん』は止めてね?これでももうじき15なんだから」
>「好きに呼んでくださって構わなくてよ。よろしくね、シノザキさん」
「ほ、そいつぁ悪かったな、お嬢ちゃん」
こちらの問いに答え、微笑みながら右手を出し握手を求める桃華に、こちらも笑顔でからかい混じりに応じた。
が・・・続く言葉に思わず絶句する。
>「…で、シノザキさんの下の名前はなんておっしゃるの?」
こちらの反応を見てか、向こうの笑顔も少し固くなったようだ。
無理に誤魔化しながら台車を持ち出してきた桃華の頭をぽん、と一つ叩く。
・・・向こうが気ぃ使ってくれてんだから、こっちももう少し扱い改めないとまずいだろうか。
その後、状況を簡単に説明される。なるほど、破れた扉の向こうには数人の人影があった。
見知った顔もある。それが急速に近づいてきた。
「ずいぶん大胆なイメチェンだな、鈴木センセイ」
階下で死んだはずの鈴木議員だった。首だけで走り回っている。ウイルスによる変異を起こしたのだろう。
ライフルの銃口を向けて引き金を引いた。が、急に足元に近づかれたので無理な体勢での射撃になる。
結果、あっさりすり抜けられ、逃げられてしまった。
「なんかあんなのばかりに縁があんな、今回」
愚痴をこぼしていると、突如西部警察のテーマが鳴り響いた。
思わず銃を構えそうになるが、何のことは無い、俺の携帯の着メロだ。
一瞬取り乱したことをわざとらしい咳払いで強引にごまかし、携帯を取り出す。
「こちら大門!」
得意の渡哲也の声真似で電話に出た。
とりあえず通話終わったらもう少し緊張感のある曲に変えよう。
>312
…。 …。 …。
数回のコールのあと、
>「こちら大門!」
「あぁ大門兄さん?あー私私、私だよ私?分かる、私?そうそう、実はさぁ、
ちょっと事故で人に怪我させちゃってさぁ、今すぐ講座に振り込んで
うわちょっと待て!切るな、冗談だ!!」
「で…えっと…」 頭を掻きながら少し脳細胞を働かせる。
何も考えず電話に出たはいいが…何と言うべきなんだ…?
全く知らん人だぜ…?
まさか隣の人がかけろって言うから…なんて言い訳するわけにもいかん…
「あ、いや、別に…だ。メールを送ってきたろ…何となくそこの番号に
かけてみたらあんたに繋がったんだが…なに?」
送った覚えは無いだと…?
「…」 まぁいい…とりあえず最初に言うべきは…
「確か『目標達成の合流地点を教えろ』という内容だったが…
携帯の持ち主が死に掛けている…とりあえず…さっきのメールの内容には
答えられん事は教えとくぜ…」
「で、他にも色々と聞きたいんだが…。例えばあんたは何処の誰だとか…
何でこの私がこんなワンダーランドで不思議の国のアリスをやるハメになったのかとか…
九武村は大変だぜ…?生物災害って事はあんたも村にいんのか…?」
名前:希望・チャップマン
現在地・状況:軽トラック助手席・私私詐欺、後質問
>311
聞こえていた話し声や足音が急にピタリと止まり、さっきまで感じられていた気配が全て消えた。
…気付かれた…!
それにしてもこの気配の消し方…相手は相当な使い手の集団のようだ。
さっきの足音や話し声から想像するとだいたい5人くらいといったところか。
戦っても勝ち目はなさそうだ、なんとかして連中の隙を付いてビルの中に侵入するしか…
と、突然背後に僅かな殺気を感じ、同時にナイフを鞘から引き抜く音が耳に届いた。
瞬間的に私は右足を軸にして、体全体を回転させるようにして振り返り、振り返る途中で鞘から
アイスピックを抜き、後ろを振り向いた時にはすでに敵のこめかみにアイスピックを突き刺していた。
相手が子供だと思って油断してたであろう敵の兵隊が、私にナイフを向けた姿勢のまま突っ立っていた。
マスクの奥からは大量の血が滝のように流れ落ちる。
性別:女
年齢:12歳
所持品:拳銃(5発)、アイスピック、ペンライト、偽造IDカード
現在地:スペンサービル地下鉄ホーム付近
状況:敵の兵士を一人殺害する。
>308
怪物が操る流暢な言葉を、さらにその内容を聞いて、シャファンは不味い物でも口にしたかのような顔をした。
「・・・・・やっぱお前、羅業蟲(らごうちゅう)か」
闇の世界でも極一部の者しか知る余地のない、最強最悪の寄生虫のことだ。
太古の昔から存在し、世界各地に様々な亜種となって散らばっているそれらを、代々のシャファン達は羅業蟲と呼んでいた。
「どおりで子宮がうずくわけだ。・・・・お前らの姿なんぞ、金輪際見たくもねえってのによ」
珍しく、シャファンが嫌悪感から手を緩めた隙に逃げ出す人面虫。
有無を言わさず握り潰すべきだったか? いや、奴は後三十分と持たない。どこかで勝手に朽ち果てるさ。
仮に次があったとしても、アレの気配ならすぐにわかる。
・・・・なんせ子宮がうずくんだから。
>294>305>310>312
フロアにはもう一人男が増え、下の階段でこちらを窺っていた男は急に姿を現した男からの襲撃を受けていた。
折れた肋骨は、人並みに悲鳴をあげそうなくらいに痛んでいる。
今の気分は最悪だった。怪我のせいじゃない。この世で最も見たくない物を目にしてしまったからだ。
「・・・・久しぶりに、腹の中の悪霊どもにうなされそうだぜ」
悪態をつきながら階段を上り始める。
背後で誰かの声がしたが、シャファンは振り向きも立ち止まりもしなかった。
今は、誰の顔も見たくない。誰の声も聞きたくない。
少しだけ、一人になって休みたかった。
現在地・状況:スペンサービル25F、階段。周りの一切を無視して上へ向かう。
状態:胸に三条の浅い傷、肋骨二本骨折、鬱な状態
>299
───!!
敵の暴れぶりに少し驚くが、
大した問題では無い、下手に慎重になるより一気に決めてしまおう、
言葉で考えているわけでは無いが、本能的に判断し、
泥をなおも相手の全身を侵食していく…
相手の暴れっぷりの二次災害で、周りの獲物が次々とバラバラに
なっていくが、マッドマドは大して気にも留めない、自分の泥に飛び散った
肉片は折角だからいただいておく。
周りでバラバラに四散している連中も、コイツを始末したら餌にすべきか…
だが食いきれないだろうと思った
だが、相手が全身を烈しく動かし、転がり、泥をちぎられてしまう
獲物の腕に付けられた泥はただの泥となったが…
かえって好都合だ
絨毯のように、平べったい円形になって、転げまわる相手の下に移動する…
形態:半径1メートル、厚さ数センチの絨毯形態
状況:背中から再び泥を纏わりつかせようとする
状態:少し知恵をつけている
>314
イエロー3がナイフを振り下ろそうとした時、少女と目が会い、そして左側のこめかみに衝撃が走る。
目目の前の少女の右手が丁度、自分の方に伸びているのが見えた。
こめかみの周りが燃えるように熱い。
一体何が起きたのだろう?
そして少女がくるりと手首を回した時、イエロー3は自分の体をコントロール出来なくなった事に気がついた。
人間の脳は想像以上に頑丈に出来ている。
重要な神経ネットワークや太い血管にダメージを与えなければ殺す事は不可能だ。
目の前の少女が行なったのは、アイスピックの先端をくるりと大きく回し、運動を司る部位を切り離しただけだった。
周囲と完全に切り離されたその部位は、ネットワークを通じてインプットもアウトプットも出来なくなり、
直前まで受けていた命令をこなす体勢で完全に硬直していた。
人間の脳みそは驚くほど単純な構造をしていて、面の攻撃には弱いが、点の攻撃にはそれなりに強い。
脳をぐちゃぐちゃにされれば死ぬが、運動や呼吸、循環をコントロールする部位にダメージを受けなければ生き延びる事は出来る。
しかし、少女はアイスピックの先端がぐるりと円を描くように回した為に脳の中枢が掻き回された。
中枢を完全に切り離されたイエロー3は意識こそ残ったが、叫ぶ事も倒れる事も出来ないままただ呆然と立っていた。
大量に流れる血が皮膚を伝わる感触に叫び声を上げたかった。
しかし声が出ない。
目の前の娘にナイフを突き立ててやりたいが脚も手も動かない。
そしてガスマスクを脱いで、内側に溜まっていく血で溺れそうになる自分を救い出したかったがそれも出来ない。
恐怖に目が見開かれ、涙がこぼれる。
しかし、少女はただ冷静にこちらを見つめているだけだ。
ゆっくりと自の血で溺れていく恐怖の中、イエロー3は一つの希望を見出した。
少女の後ろにイエローリーダーが立っている。
眼鏡を掛けた神経質そうな男がこれ程頼もしく見えた事は無い。
ゆっくりとイエローリーダーがMP5を構え、引き金を引こうとし、そして――――
銃声の変わりに金属が拉げる音が聞こえた。
イエローリーダーが貨物車両に一瞬視線を合わせ、そのままプラットフォームに飛び乗った。
続く銃声、MP5の連射音だけではなく、「装甲車とでも喧嘩できる」と表現したM82バーレット対物狙撃銃の銃声。
一体何が起こっているんだ?
プラットフォームの下に少女が隠れた時、漸く自体が把握できた。
第2次生物災害で捕獲され、最先端の大脳生理学を駆使したメデューサ・ハンター達が反乱を起こしたのだった。
プラットフォームから飛び降りた一匹のメデューサ・ハンターが興味深そうにイエロー3を眺める。
くそ、なんて醜い化物なんだ?
さっさと逃げ出すなり銃を撃つなりしたかったが、体が動かない。
どうせならさっさと殺して欲しかった。
自分の血で溺れ死ぬのはごめんだ。この苦痛から開放して欲しい。さっさと殺してくれ。
ギリシャ神話のメデューサに睨まれたように身動きの取れないイエロー3は心底そう思った。
だが、メデューサ・ハンターは暫く眺めるだけ眺めると雄叫びを上げて線路の上を走り出した。
ハンターの背中がどんどん遠くなる。
あの方向はイエローチームが装甲貨物列車での侵入に使ったルート、九武村へと続く線路だ。
遠のく意識の中、地下鉄構内と外部を遮断する為のシャッターが閉まっていくのが見えた。
恐らくメデューサ・ハンターの逃亡を恐れたイエローリーダーが作動させたのだろう。
だが、すでに遅い。
イエロー3にはどうしてハンター達が突如暴走したのか解らなかった。
それは連中なりの同胞愛だとは思いもしなかった。
ただ自分の血で溺れていく苦痛に苦しんでいた。
体全体が焼けるように苦しく、視野がどんどんぼやけていくのに肺が沈んでいく苦痛だけは消えない。
ハンター達は走る。
彼等の同胞を巣食うために。
・・・その同胞の名を――人間だった時の名に過ぎないが―-judasという。
状況:イエローチーム全滅。地下鉄完全封鎖。
>306 >313
青年は電話の後で、等訓市の状態を話してくれると請合った。
確かに今は電話をかけるのが先決だろう。何せ今かけなければ、次はいつ繋がるか分からないのだから。
だが、青年の話は幾つか引っかかる事があった。
―――彼のペットは蜘蛛で、しかも等訓市で拾ったものだという。
蜘蛛はあまり好きではない。等訓市のデパートを思い出させるからだ。
そういえば、デパートで出会った青年も黒人でしたわね…。
ちらりと助手席の青年を窺う。
似ているような気もするが、暗闇では正直判別が付かない。
……電話が終わったら、蜘蛛の件も含めて詳しく話を聞かせて欲しいものだ。
――どうやら、相手は電話に出たようだ。
>「あぁ大門兄さん?あー私私、私だよ私?分かる、私?そうそう、実はさぁ、
ちょっと事故で人に怪我させちゃってさぁ、今すぐ口座に振り込んで
うわちょっと待て!切るな、冗談だ!!」
「…………。」
初対面であろう相手に、随分と大胆な話の切り出し方だ。
それとも最近、そういう冗談が流行っているのかしら?
幸いな事に電話は切れもせず、青年の会話はなおも続いていた。
>「確か『目標達成の合流地点を教えろ』という内容だったが…
携帯の持ち主が死に掛けている…とりあえず…さっきのメールの内容には
答えられん事は教えとくぜ…」
「携帯電話の持ち主は『鈴木さん』で、荷台にいる赤坂さんとは別人ですわ」
青年の発言に訂正を入れる。
もっとも鈴木さんとは研究所で分かれたきりなので、今現在の安否は不明なのだけれど。
現在地:軽トラック運転中。青年(希望)の発言に訂正を入れる。
>312
シノザキさんはぽんとあたしの頭を叩いた後、一緒に廊下の様子を見た。
……本当にシノザキさんが居てくれてよかったと思う。
だって、アブナイ女の子が相手していたミミズ蜘蛛の一部が、こっちに走ってきたからだ。
いやああああん!足首掠った!ぬちょっていったっ!きゃーっいや―――っ!!!
悲鳴こそあげなかったけど、あたしは一人鳥肌を立ててジタバタした。
シノザキさんが仕留めようと銃を向けるけど、ムカデみたいに素早い。結局どこかへ消えてしまった。
私はその辺にあったリネンを引っ張り出し、シノザキさんに背を向けて粘液を拭き取ろうとした。
>「なんかあんなのばかりに縁があんな、今回」
「今回って…前回なんておありでしたの?」
だけど、あたしの言葉をかき消すように突如音楽が鳴り出した。
「…………!!」
呼び出し音は、松田の携帯のと同じだった。まさかと思いつつも一人きょろきょろする。
>「こちら大門!」
だけど、シノザキさんが携帯を耳に当てた頃には音は消えていた。
……。そっか。
そうよね。別れたのはずっと上の階だもの。こんなところに松田が居るわけないわ。
シノザキさんの電話はもう少しかかりそうだった。
手持ち無沙汰にしていると、川崎さんとお姉様がスタッフルームに戻ってきた。
川崎さんの顔が、シノザキさんを見てぱっと輝く。……へえ、こんな顔もできるのね。
だけど目が合った途端、川崎さんはさっと表情を改めた。
「川崎さんにお姉様、お疲れ様でした。体の具合は大丈夫ですの?」
最後はお姉さまに向けてのものだった。鷹揚に頷く様子に少し安心する。
見たところ、シノザキさんの電話はもう少しかかりそうだ。
……やっぱりシノザキさんは川崎さんやミスタ・ルイスの仲間なのかな?
そんな事を考えながら、あたしはシノザキさんの電話をBGMに、慣れない手つきで弾薬の交換をしていた。
服装:赤いパーティードレス、ルビーネックルレス、イヤリング、腕時計。リボン&髪飾り、詰め物
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(30) 予備弾倉4(2つは残り9発と21発)
現在地・状況:25階/ホテルスタッフルーム内。川崎、ミリア合流達と合流。弾倉の交換中。
(ゾクゾク……いやな予感と寒気がする…誰かー助けてー…)
>310
>「ヘロゥー」
後ろから声が聞こえた…思わず後ろを振り返る…誰もいない…
(極限時の幻覚か?)
>「グーテンモールゲン♪」
今度は横から…
(また!!)
脊髄反射で横を向いたが…誰もいない…
>「にいはお」
(今のはどこからだぁ?)
周りには誰もいない…
>そして、黒井の正面、頭上で何かがキラリと光を反射した
>「初めまして、死んでください」
>黒井が反射的に構えた鉄パイプで、斧が防がれ、火花を上げる。
(が!!…手首が…逝きそうになったぢゃねえか…)
そして黒井は目の前の敵を見た
「ぶは!!」
(変!!)
命の危機に立たされ黒井は思考スピードを上げる
(髪は赤、ピンクのゴーグル…自問自答、相手は何?1・変人 2・狂人 3・イカレタヒト)
>「初めまして、俺バスター!」
(え?何?マスター?お前マスターって名前なの?)
興奮のあまり聞き間違えにも気づかない
とりあえず黒井は鍔迫り合いの状態から相手を押し返し、後ろに跳びつつ言う
「イランカラプテ!!ハイサイ!!えーと…こんにちは!!」
(とりあえず時間を稼ぐか…助けは来ないだろうが…まず俺は何すればいいか。1上に逃げる2闘って倒す3下へ逃げる4説得する
まずは…リスクのない4からはじめよう、)
考えを数瞬でまとめると黒井は言った
「気配消しの師匠になってください!!」
鉄パイプの構えは解かず言い放つ
場所:ビル25階
状況:バスターに襲われている(説得開始だぁ!!)
>320
─ハハハハ どうやらこのバスター様の甘いマスクに惚れたようだな!
─男にも惚れられる俺は罪つくりだぜぃえぃ!
バスターという人間は言うとおりにそこそこ美形ではあるが、それ以上に バ カ なのだ!
相手が自分の顔を見て吹いた事もこのバカターにかかればこのような解釈となる
そして今そのバカターにとっては相手が自分の攻撃を跳ね除ける事には、多少予想外ではあったが、
大した事ではない。むしろバカターはモンスターホラー映画の人間側がする程度の抵抗は
あってもいいと思うくらいだ
だが…今回はバスターにとっても少し苦手なパターンだ
相手は鉄パイプを構えたまま睨みつけ動かない。
─厄介だな…
「悪魔のいけにえ」しかり、「ハロウィン」のブギーマンしかり…
逃げる相手、逃げるために抵抗する相手、あるいは暗闇でこちらに気付いていない相手
は反撃を受ける心配なくすぐに殺れる。
だがこちらと本気で闘り合おうと向き合う相手は違う。
相手も生き残るために一か八か自分を殺そうとしてくる
かつて弱そうなターゲットでも、その一か八かにかけて素手で斧を持つ相手に殴りかかってきた
ことすらある(その時切れた口から出た血、屈辱の味をバスターは今でも覚えている)
─マジでやるか…
そう思い、斧を
>「気配消しの師匠になってください!!」
………………。 ???
「…ハイ?」
今まで実戦訓練で子供4人、大人7人、脱走する時組織の人間2人…兄と一緒に仕事を始めてから
数え切れないほど。その際『いくらで雇われた!?10倍払う!』と言われた事はあるが…
んな事を言われたのは初めてだ
「う〜ん…師匠ねぇ…」
>「イランカラプテ!!ハイサイ!!えーと…こんにちは!!」
「何処の国の人間だ貴様…」
先ほどのわけの分からん挨拶がバスターのただでさえ足りない、溶けた脳みそを
更に追い詰める
バスターの全身がボンヤリと現れる。
足は長く、中肉中背といったところだろうか?
服装は赤い髪とスポーツゴーグルには似合わない学ランだった。
「そんな事より…だ!!ふむふむふーむ、ふーむふむ♪師匠ねえ〜師匠?フフフーフン♪」
悪い響きでは無い。バスターは『兄』の命令はよく無視するが、基本的
頭は上がらないのだ。『師匠になってください!!』、この言葉に気をよくしたバスターは
─IEAAAAARRR(year)!!やっぱりコイツは惚れているぜ俺によ!
バカターだった
「弟子にはできんが」
バスターは背を向ける
「俺様は気分がいい、生かしておいてやるよ」
「と言うと思ったかァ!!」
装備:斧
所持品:服の下:膝に投げナイフ二つ、袖にトンファー、etc
服の上:背中に交差させた八稜錘二つ(中国式ハンマー)、
ベルトに引っ掛けたヌンチャク、etc
現在地・状況:ビル25F・一度狙いを定めたのを逃がすのも何なので殺そうと黒井に襲い掛かる
>302>304
御手洗と名乗った男を担ぎ、廊下を歩く。
分校は最近立てられたものらしく、汚れも少ない。
>「二つ先まではここと似たような造り。視聴覚室、音楽室、図書室、その先は理科室なの。準備室には窓は無かったわ」
「なるほど、侵入ルートが限られているが・・・脱出も難しいか。」
分校に逃げ込んだのは良かったが完全に雪隠詰めだ。
有線電話は完全に自衛隊に抑えられているし、携帯電話が無いためにマクナブとも連絡は取れない。
腕時計に目をやると無線封鎖が解除される時間帯だ。
これを過ぎて攻撃が無ければ後30分は生き延びられる訳だ。
「・・・もっとも連中が生きていれば、の話だな。」
山田あすかが険しい表情でこちらを見ている。
大丈夫だ、と言うように頷いて見せたが表情は変わらない。
「大佐、一旦準備室に移動してみましょう。簡単に治療をしたいのですが。」
出来れば脇腹の治療とワクチンを接種しておきたい。
大宮老人がイエス、と言えば移動する準備は出来ている。
>「体育館へ行くつもりなら、旧校舎の使用禁止の階段なら理科室の先にあるよ?降りて廊下を渡ればすぐ。
・・・だけど、床板が腐りかけてるから使っちゃダメって先生が言ってた」
「んー、どうだろうな。体育館が安全とは限らないだろうし・・・」
体育館の窓から微かに漏れていた灯りを思い出す。
生存者が非難しているのかも知れないが、この状況で、特に研究員一人が拉致された状況で会うのは得策とは思えない。
自警団とその家族が非難しているのだったら避けた方が賢明だろう。
「どっちにしろここから移動しよう。」
さっさとジャイアント・モスから離れたいと言うのが本音だった。
状況:理科準備室に移動する事を提案。
>304>323
両側の二人にかかえられながら廊下を進んでいると、視界の端によく知った人物が現れる。
ゲッ…あ、あれは森村さんとこの彩嬢ではないか…
こんな状況の中でも生きていたのとは、大したもんだ。
それにひきかえ…
二人の男にぶら下がってなんとか歩いている自分の姿を改めて認識する。
いつまでもこんな情けない姿を晒しているわけにはいかない。
「あ、大丈夫ですんで。」
急いで肩を振りほどく。
「さて、どこに行きましょうか?」
スコップを肩に担ぎ、ふらふらと先頭に立って誰にともなく声を掛ける。
もちろん空元気なのだが…
所持品:携帯電話、戦闘用スコップ(全長約1メートル)
現在地・状況:分校二階
>301
二匹のゾンビが、バーバーの入口のウィンドウを叩いている
>313>319
>「あぁ大門兄さん?あー私私、私だよ私?分かる、私?そうそう、実はさぁ、
>ちょっと事故で人に怪我させちゃってさぁ、今すぐ講座に振り込んで」
「わかった死ね」
スピーカーから溢れてきた矢継ぎ早な台詞に反射的に電話を切りそうになった。
>「うわちょっと待て!切るな、冗談だ!!」
「笑えねえピエロと鍵のかかってないトランクは嫌いなんだよ、どこの何様かは知らんがさっさと用件言え」
電波の向こう側の通話相手はだいぶしどろもどろになりながらも、言葉を接いで行く。
さてメールなぞ送った覚えは無いのだが・・・。
>「確か『目標達成の合流地点を教えろ』という内容だったが…」
その言葉にようやく思い当たる節に気づく。レストランでルイスが送ったメールだろう。
本来の携帯の持ち主が死に掛けているので、それには答えられないということだが・・・
別に俺は困らないだろう、多分。ルイスにゃ悪いが。
途中、スタッフルームへ入って来た川崎にへ向けて軽く手を振った。
お互い妙なところでばかり会うものだ。
>「で、他にも色々と聞きたいんだが…。例えばあんたは何処の誰だとか…
>何でこの私がこんなワンダーランドで不思議の国のアリスをやるハメになったのかとか…
>九武村は大変だぜ…?生物災害って事はあんたも村にいんのか…?」
ふん、と一つ鼻を鳴らし、顎を軽くかきながらほんの一瞬考えた。
「一つずつ答えようか。まず一つ目だが、俺はまぁあてにならない正義の味方ってとこだな。
二つ目。それを聞いたところで今お前がおかれている状況は好転しねえだろ?受け入れろ。
三つ目、こっちゃ高層ビルでラプンツェルの真似事だよ。そっちも大変そうだな。
どんな具合だい?差し支えがなきゃ聞かせてくれよ」
あまり答えになっていない答えを返し、今度はこちらから質問する。
これも少し漠然としすぎだろうか?そんなことを考えながら、携帯のボイスメモ機能を起動した。
「そうだなぁ、まずお名前からよろしいですか?」
所持品:携帯電話、ナイフ、財布、HK33(11)、予備弾倉(20×2)、ブローニングHP(13)、ライター、ニコチン濃縮液、
鉄串、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器、火炎瓶×2)、ガスボンベ
現在地:スペンサービル25階 スタッフルーム
>321>322
>「う〜ん…師匠ねぇ…」
そこで黒井は大切なことに気づいた…
(こいつ…莫迦だ…普通こんなのでいけるとは思わんよ…まだいろいろと考えてたっていうのに俺の苦労はいったい何?)
黒井は黒井のくだらない戯言に揺れ動いている相手を見て本気で混乱していた
>「何処の国の人間だ貴様…」
さらに黒井は黒井の南北方言挨拶に困惑している奴を初めて見た
(嗚呼…どーしよう…なんか生きる気力が削がれてるんだが…まさかこれが狙いなのか?俺は嵌められているのか?)
黒井の混乱は激しさを増す
>「そんな事より…だ!!ふむふむふーむ、ふーむふむ♪師匠ねえ〜師匠?フフフーフン♪」
(逃げよう…絶対に逃げ切ってやろう…莫迦な師匠は御免だ)
>「弟子にはできんが」
>バスターは背を向ける
>「俺様は気分がいい、生かしておいてやるよ」
黒井はその言葉にただならぬ違和感を感じた
(初対面の奴に「死んでください」だのなんだのいう奴の台詞とは───)
>「と言うと思ったかァ!!」
「思えねえな!!」
(そうさ…口調も変わってたしな…)
上から振り下ろされる斧を鉄パイプで受ける
そして数回打ち合って
(主導権が…向こうにある限り勝てん…)
そう語り黒井は後ろへ跳び退く
(まだ口先三寸舌八丁で相手の隙を作るぐらいは…)
「だめなんですね…弟子入り…」
この黒井の言葉に相手の気をそらす以外の意味はない
「ここで勝つか負けるか…どちらにしても…貴公の気配消しの技術ない限り…このタワーリングインフェルノからは…逃げられそうにありませんから…」
(こんな嘘…ここで勝っても負けてもこの地獄から脱出してみせる…諦めることだけは絶対にしないつもりだ…たぶん…)
黒井は嘘を吐き腕を下ろし構えを解く、そして鉄パイプは放さないまでも両の腕を広げる
「いっそ…」
(嘘つきな俺の最大の賭け…相手を油断させることからだ…)
黒井はにっこりと笑う、目を細め、嘘を目から見抜かれないようにするため
「ここで痛くしないように…殺していただけませんか?」
(来い…一か八か…もしこの攻撃を避けられれば…身体能力で劣ってる俺が相手を倒す最大の…チャンスだ!!)
現在地:ビル25階
状況:再度バスターに襲われ一か八かの勝負に出る
何回か斧を振り下ろすが、相手はそれを鉄パイプで受ける
だが戦闘自体はバスターの優勢に進む
中々粘る… だがここまでだ!
彼が本気を出そうとした時…
>「だめなんですね…弟子入り…」
─な…何…!?今になってまで…!
バスターは困惑した、そして感動していた…ここまで崇められたのは生まれて初めてなのだ
>「ここで勝つか負けるか…どちらにしても…貴公の気配消しの技術ない限り…このタワーリングインフェルノからは…逃げられそうにありませんから…」
─俺はバカだ!何と言うバカなんだ!!
その通りである
─ここまで一途に俺を尊敬してくれている男を…
─俺は…俺は…何と言う醜い…
更なる相手の言葉はそんなバスターの心にとどめを刺した
>「いっそ…」
>「ここで痛くしないように…殺していただけませんか?」
─ドッカアアアアアアアアアアン!!
「ウおおおおおおおおーーーーーーー!」 頭を押さえ絶叫する
相手の笑顔は、相手の言葉は、相手の眼は全て偽り無く清んでいる、
バスターはそう感じた
「お…おおお…」
バスターはゴーグルに水滴をためながら、名も知らぬ男の肩に手を置く
「すまん!俺はお前ほどの大物を見下して!あげくには…殺そうとしていたのだ!!」
「だが…申し訳ない!俺の気配消しは誰かに教えられるものでは無いんだ…
だが嬉しいぞ!嬉しいぜ!嬉しすぎる!!ここまで俺を…!!」
もはやバスターを止めるのはタイラントでもハンナでも薫先生でも不可能である
「必ず生き残れ…」 呆れている相手の顔にも気付かず立ち上がる
「そして俺の事は忘れて幸せになるんぞーーーー!!」
バスターは親指を立てた手を向けながら涙を流し暗闇の中へ走り去って行った…
現在地・状況:ビル25F・滝のような涙を流し黒井のもとから走り去る
>200
蛾への攻撃を終え、振向いた老人達が見たのは奇妙な姿の女性だった。
「ええと……そっちのお嬢さんはどちらさんかね。酷く物騒なものを持っているようだが…」
やや警戒したような視線を向けながら、大宮大佐が喚いている女性に話しかける。
だが、敵意は無いと確信して銃や軍刀をそちらに向けようとはしない。
>302、>324
腰を抜かした男が肩に掛けていた飯田少佐の水筒を取り上げ、金田兵長はその男の左肩を担ぐ。
「…情けない……貴様、それでも日本男児かっ!!只のでかい蛾程度で腰を抜かすんじゃないっ!
この位の蛾なら大陸の方には幾らでもいたぞ。まったく情けない……」
金田兵長も、他の老人と同じように歳を感じさせないような大声で御手洗を怒鳴りつけた。
「どこに行くかは大佐か鈴木君に聞いてくれ。私が決められる事じゃあない」
>323
「…治療?鈴木君、君は薬を持っているのかね?」
鈴木が発した治療という言葉に反応したのは、担いでいる猟銃に散弾を詰めていた大宮大佐だ。
自分の為に負傷した戦友、飯田忠雄少佐の事が頭をよぎったのだ。
「もしも傷の治療に使用できるような薬品を持っているなら、少しばかり分けてもらいたいんだが…
橋本中尉、ここを移動するので少佐を呼んできてくれ」
命令どおりに一階に向かった橋本中尉は、すぐに飯田少佐をつれて戻ってきた。
「鈴木君、彼は私の部下である飯田忠雄少佐だ。ご覧の通り先程の戦闘で負傷してしまってね。
まともな治療は出来ないが、出来る限りの事はしてやりたいのだよ」
傾いていた眼鏡を直した少佐は、橋本中尉から鈴木という名を聞き、黙って敬礼を送った。
名前:大宮外吉/橋本良治/水野治夫/金田昭平/飯田忠雄
持ち物:拳銃、猟銃、軍刀/猟銃、懐中電灯、背嚢/三八式歩兵銃、水筒、背嚢/猟銃、背嚢/九九式短小銃、背嚢
やはりこの漫画は何度読んでも面白い。ただ絵ばかりを気にする今のギャグ漫画とは違う。
少年時代から読み続けているので、もちろんこの店にある巻も全て読んだ事があった。
だが、それでも面白く感じるのはやはりそれだけこの漫画が面白いということだろう。
>325
「…………畜生、うるさいな…」
音が聞こえたほうを見ると、ウインドウを叩いている二匹の死体共が私の目に映った。
奴らの所為で私は静かで楽な職場を失った。そうだ、全てがこの死体連中の所為なのだ。
私はここで本部の命令が来るまで、ずっと駐在所で日誌を書いているだけで良かった筈なのに。
村民から野菜を貰い、何も無いと決まっているのに巡回して、少しだけテレビを見て寝る。
それが、九武村駐在警官である私の仕事だった。
ドライヤーのコードを引きちぎり、それで小銃の先に包丁を固定した。銃剣という奴の代わりだ。
敵は二匹。恐怖さえ覚えなければ勝てない相手ではない。
「ち、畜生がぁ!!死刑だ!貴様等は死刑だ!動く死体は全員死刑だ!」
窓の方に銃を向けて大声で叫ぶ。大声だからといって、別に奴らを脅したいわけじゃない。
奴らを恐れずに完全に殺傷する為の勢いが欲しかったのだ。
片方の頭を狙って小銃を発砲、窓を突き破り喉元に包丁を突き刺し、そのまま地面に突き立てる。
こちらに手を伸ばしてきたもう片方には拳銃を向け、二発続けて撃ち込む。
倒れこそしたが、そいつはまだ生きているようだったので頭を踏み潰し、完全に活動を停止させた。
首に小銃を突き刺した方も、頭部の上半分が崩れ落ちていてもう動く気配は無さそうだ。
「さて……私はどこに行けばいいんだ…」
血塗れになった小銃と拳銃に銃弾を詰めてから、私は商店街の大通り歩き始めた。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(5発装填、予備2発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(5発装填、予備4発)、包丁
リュックサック(「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村商店街理髪店前
現在の状況:ゾンビ二匹を殺害、移動を始める
>330
商店街の通りには破壊されたゾンビや、怪物に食い散らかされた死体が散乱している。
その中で、他の死体とは少し異なる、全身の血や内臓を吸い取られたような、ミイラのような
奇妙な死体がいくつも目に付く。
その体には、全身に何かを突き刺したような穴がいくつも空いている。
行く手の先にある商店の陰の路地からチューチュー…チューチューという、子供がストローでゼリーを吸って
食べているような、行儀の悪い音が聞こえてくる…
>317
背後の敵を戦闘不能に追い込み、すぐに身を隠さなければと思った時、私はもうすでに敵の兵士達に周囲を
取り囲まれていた。
敵の兵士の一人が私にマシンガンを向け、そして引き金を引こうとした、その瞬間、なにか激しい金属音が
して、敵の注意が一瞬そちらにそれる。
その一瞬の隙を逃さず、私はとっさに走り出して地下鉄プラットホームの下に転がり込む。
そしてジャージのポケットから拳銃を取り出して構える。
しかし、その後目の前に起こったことは全く予想外の光景で、私はその場で一歩も動くことができずにその
一部始終をただ見つめていた。
ホームに止まっていた貨物列車から5体のハンター…いや、もっと醜悪な化け物が現れ兵士たちに襲い掛か
った。兵士達もマシンガンを撃ちまくり、はてはロケットランチャーまで持ち出して応戦するが、化け物
たちはすばやい動きでその全てを回避して、兵士達を一人ずつ切り裂いていく。
我に返ってホームの下から出てきた時、地下鉄構内には私一人だけが取り残され、兵士達はズタズタに引き
裂かれた無残な死体になり、彼らを屠った化け物どもは地下鉄の線路を走り去っていた。
性別:女
年齢:12歳
所持品:拳銃(5発)、ペンライト、偽造IDカード
現在地:スペンサービル地下鉄ホーム
状況:兵士の装備から使えそうな物はないかと死体をまさぐる。
風が生温くなってきたな。
この臭いは……幾度となく嗅いだことのあるものだ。
鼻を動かして低く唸る。気分が悪くなってきた。悪夢の再来ってやつだ。
つくづく騒動に巻き込まれるように生まれついてきたんだな、オレってやつは。
あれからどれくらいの時が経ったのだろうか?
あの死の街から辛くも逃げ延びた俺達一人と一匹は、すぐに離れ離れになった。
あいつは随分な怪我を負っていたから入院することになったんだ。
当然、病院にオレの居場所はない。
檻に入れられるのは真っ平御免だったので、早々に野に下ることにした。
なんてことはない。一年ぶりに野良に戻っただけのことだ。気楽で自由な一匹狼に。
あいつなら、オレがいなくても大丈夫さ。
もう一人前の立派な男だ。
ちょっと前まで優しいだけのガキだったのによ。まったく、成長の早いこったぜ。
……しかし、この先から漂ってくる臭いはどうだ?
風の向くまま気の向くままで来たってのに、またあんな目に会うってのかオレは?
よし、逃げよう。
この辺りを縄張りにしている連中に挨拶に来たんだが、この様子じゃどうなってるかわかったもんじゃないしな。
前みたいに義理立てする相手もいないし、触らぬ蜂の巣危険なし、犬が西向きゃ尾はメロンだ。他所行こ他所。
……なんだ?
前のほうから誰かがやってくる。さらにその後ろには複数の気配があった。
追われているのか?
「やめてくれええええ! ほんとに俺はなんともねえんだあああ!」(犬語)
情けない声を出しながら茂みから飛び出してきたのは、白い毛並みに黒いぶちの……確かダルメシアンとかいう種類の犬だった。
まだ若い。
ん? どうして犬の言葉がわかるのかって?
そりゃあ、オレも同じ犬だからさ。
だけど、あんなみっともないダルメシアンなんかじゃねえぞ。
遥か北の地で生まれた、誇り高きシベリア狼の血を引く狩人だ。
みんなシベリアンハスキーって言うけどな! 本当は違うんだぞ!
現在地・状況:九武村周囲の山内、茂みから飛び出してきたダルメシアンに遭遇する。
状態:健康
>316
まるで駄々を捏ねる幼子の様に暴れ回る化物。
既に左手に纏わりついた泥は取れていると言うのに、唯々暴れ続ける。
敵はその左手には既に無く、絨毯のように、平べったい円形となり化物の背中に纏わりつこうとしていた。
化物はそれには気付かない、気付けない、気付くはずがない、後は唯、敵に貪られるだけ。
しかしそれなのに、化物は・・・動いた。
まるで高圧電流でも浴びせられたかのようにビクンと身体が跳ね、瞬時にその敵の射程領域から離脱する。
「ゲギャギャ???」
化物自身、何故そうしたのか理解できていないようだった。
恐らくその化物の本能的なものだったのだろう。
ともかく、化物はソレを回避し、そして、敵の姿を見た。
「ギィーーー?」
他の泥とは違う、絨毯の様なソレ。
ソレはなんだ?ソレは敵だ、ソレこそが我の敵だ。
化物は理解した、それが『姿を変える敵』だと。だから、あの時に殺せなかったのだと。
混乱、認識、理解・・・・・・化物は学習した。『学習』することを学習した。
もう、化物に混乱は無い。
化物は口を歪めた。judasがそうしたように、口を笑みの形に歪めた。
所持品:自分の右手
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 右腕無し 暴走状態
>326
電話を続けるシノザキさんの口調は上機嫌というわけでは無さそうだった。
なんだろ、まるで知らない相手と電話してるみたい。
盗み聞きなんてレディにあるまじき行為なのだけど…ごめんねシノザキさん。狭いから、どうしても耳に入っちゃうのよね〜。
「だいぶ手馴れてきたわね」
なんとか弾倉の交換を終えると、後ろで見ていたお姉さまがそう言った。
あたしは赤面した。だって、お世辞にも上手でないのは自分が一番よく分かってたから。
「もう、からかわないで下さい〜!
ところでさっきの質問ですが、中途半端に使いかけの弾ってひとつに纏めたり出来ますの?」
お姉さまはあっさり頷いた。
「簡単に出来るわ、1度自分で試してごらんなさい。――川崎、私は外を見てるわ」
そういい残すと、お姉さまはスタッフルームの外に出て行った。
簡単に出来るって……えええ?ど、どうやって??
あたしは、使いかけの弾倉を二つ手に持ったまま途方に暮れた。
お姉様、いくらなんでもスパルタ過ぎです。あたし少し前まで銃なんて触った事も無いんですよー!
変な弾の詰め方をして、銃が暴発なんて絶対嫌ですってば〜!
あーどうしよう。シノザキさんは電話中だし、川崎さんは……ん?そろそろご機嫌は直ったかしら?
じ――――っと川崎さんに視線を向ける。
あ、気づいた。
「中途半端に余った弾を纏める方法教えて下さいっ。お願いっ川崎さん!!」
間髪入れずに頼み込む。
もちろん一度で覚えて、次からは自分できちんとするつもり。
だってこの先いつも誰かに弾を詰め替えて貰えるなんて限らないからね。
服装:赤いパーティードレス、ルビーネックルレス、イヤリング、腕時計。リボン&髪飾り、詰め物
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット)
SIG230(7+1)予備マガジン2、MP5(30) 予備弾倉4(2つは残り9発と21発)
現在地・状況:25階/ホテルスタッフルーム内。
(あとは…避けれるかどうか…)
>>328 >「ウおおおおおおおおーーーーーーー!」
黒井は表情を変えずにこう思った
(いや…誰かほんとに…タスケテ〜…どうする〜きんゆうがいしゃ〜)
>「お…おおお…」
さっきまで自分を殺そうとしていた者の手が肩に乗せられる、黒井は呆けたようなかおになるが
>「すまん!俺はお前ほどの大物を見下して!あげくには…殺そうとしていたのだ!!」
>「だが…申し訳ない!俺の気配消しは誰かに教えられるものでは無いんだ…
だが嬉しいぞ!嬉しいぜ!嬉しすぎる!!ここまで俺を…!!」
黒井、ついに混乱もピークに
(罠?自在に涙が出せるのかなあ?しかしそんなに深読み考えるなら…そんな回りくどいことせずに俺を屠れるだろ…
そんなに弱いか俺、僕、私、自分、アイマイミーマイン…順に主格、所有格、目的格、所有格…うへへへへ…って何考えてんだろ俺?)
>「必ず生き残れ…」
>「そして俺の事は忘れて幸せになるんぞーーーー!!」
黒井は相手の姿が見えなくなった時に気づいた
(場かも極めりゃ天才に…天才も極めれば馬鹿になるのか…一応気配消しだけは天才的だからな)
(とりあえず、さっきまで直面していた命の危機は回避したな…次にどうするか…)
壁に背中を預ける
(自問自答、これからどうしよう
1・上へ…でも…さっきの莫迦が殺気を発してた相手に会う可能性が…そしたらあの莫迦にもう一度会いかねん…それはあまり好ましくないけど…
2・下へ…問題外だろ…上ってきてたんだぞいままで…下行くのなら上ってこないって
3・この階の人の気配のするところへ…でも銃声がしてたからな…きついな…でも…向こうから来てもらうか…大声出せば寄ってくるだろ…でもな〜銃声がな〜…
結局…1か3か…)
黒井は決心がつくまでバッグから拡声機を取り出しいじくりだした
(まったく…あいつがキャンセルしなきゃもうちょっといい休みが過ごせてたってのに…死体と一緒にビルの中…まさしくタワーリングインフェルノ)
拡声機のスイッチは入っている、後はボタンを押して声を出すだけ、大音量が鳴り響くだろう、しかしこの男、銃やその他遠方から人を殺すために作ったものに抱くのは嫌悪感そのもの、特に銃は自らが殺した実感がわからないと聞き、人間性を失うのが怖く手を出さない
拡声機を握りっている手を持ち替えようとしたとき滑って拡声機を落としてしまう、しかも運悪く拡声機の非常ベルを鳴らすためのスイッチが一瞬入ってしまう
(え?あ…)
ジリリリリリリリリ・・・・・・・・・・・・・
数秒間廊下中に非常ベルが鳴り響く
(頼む…気づいてもほっといてくれ…)
場所:ビル25階
状況:バスターと別れる、しばし今後を考えた後ミスで拡声機から大音量を出してしまう
>336
どこからかリッカーが現れ、黒井に接近してきた。
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鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱
鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱
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鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱
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