1 :
◆.bktOwERT. :
セティですよ!
3Get
簡単なあらすじ
帝都ナーレンス。
冒険者の店「ユニコーンの角亭」で知り合ったレオーノをはじめとする五人の冒険者は
メルヌという貴族に報酬は破格の100万ガメルという、不審な護衛の仕事を依頼される。
情報収集によりメルヌの背後に浮かび上がる、帝国に滅亡させられし魔法王国ハン=トルア。
一行はレジスタンスの本拠地へと誘われ、ハン=トルア王位継承者アーシエに出会う。
う〜ん。
まとめサイトを見てみたんだけど、
各キャラの目的や現時点での状況がちょっと飲み込みにくいような。
怪傑大ねずみとしては、
参加者諸君の一言自己紹介(同行した経緯や目的とか)があると分かりやすいぞ!
前スレ嫁とは(ry
まずはテンプレ自己紹介から。
名前: アーディル=レフェルス
職業: 神官戦士(見習い)
種族: 人間 性別: 男 年齢: 19
背景: 幼い頃に神殿に預けられ、そこで育てられた。 神殿に自分を預けたまま行方不明になった、魔術師の母を捜している。
司祭への道を選ばずに騎士を目指す。
武器: メイン:バスタードソード(予備:ごっついメイスとちっぽけなナイフ)
防具: チェインメイルと聖印付のシールド
身長: それなり 体重: そこそこ
瞳の色: 青緑
髪の毛の色、長さ: 栗色、邪魔にならないように短くしている。
その他特徴: 幼い頃から、左手首に銀細工のブレスレットをつけている。
細工の良い上質な物だが、奇妙な事に、物心ついた時からぴったり嵌ったままで、
きつくなったりするような事が無い。
趣味: 装備品の手入れと剣の修行
特技: なぜか『料理』
好きなもの: 美味い飯
嫌いなもの: 堅苦しい神殿生活
将来の夢(目標): 母親と再会する事、騎士になる事は二の次らしい。
仲間達へ一言: なぁ、銀の髪に赤い目をした女魔術師を知らないか?
名無し達へ一言: ・・・・痛いと思っても、見捨てないで下さい・・・・。
中の人より一言: 2スレ目突入! 物語の最後までお付き合いさせていただきたいと思います。
個人的なあらすじ
養父が旅の途中亡くなり、仕方無しに故郷へ戻ってきた俺。
人探しが得意だと言う噂に引かれ、『ユニコーンの角亭』へ立ち寄った。
帝国中枢に、女魔術師が関っているらしいとの噂を聞いた。
そんな事はあまり関係なく、たまたま同じテーブルに着いたのが縁で、
貴族の坊のレオーノ、俺と同じ神官戦士のアレクとパーティーを組む。
シチューを廻る微妙な対立を繰り広げながらも仲間に加わったレオーノの幼馴染兼従者のキリコや、
帝都では有名な、変人エルフのチェットが合流する。
怪しげな貴族からの依頼を受け、まずは情報収集するために一旦別れる。
俺は、金を使いたくないし用事もあるし、で神殿へ向かった。
ちょっとむかっ腹の立つ事もあったが、神殿での用事を終えて街へ出る。
適当に買い物をして酒場に戻ると、アレクに似た美少女が!
その少女の案内で、依頼人の隠れ家に案内される。
改めて依頼されたのは、『滅亡した王朝の、王位継承者の護衛』
俺は、受ける方に傾いているんだが、さて?
8 :
375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/29 13:52
GMとしての粗筋:
大陸には、「帝国」と呼ばれる、軍事大国がある。
その都のナーレンスには様々な商品や情報が飛び交っている。
そして、帝国の神殿は国からの寄付を一身に受け、大聖堂などが聳え立っていた。
その教えは一神教で、その術者は「神聖魔法」と呼ばれる奇跡の業を使った。
ここで、二人の主人公が登場する。
一人の名前はアーディル。彼は神官戦士で、19才。
3年前に帝国に滅ぼされた魔法王国ハン=トルアに関係する母親を探している。
口癖が「なあ、銀の髪に赤い目をした女の魔道士を知らないか」である。
アーディルは幼い頃、ナーレンスの大聖堂で育てられた。
彼の養父は、彼の母親を庇ったため、出世街道から外され、寂しく一生を終えた。
養父の父親がナーレンス神殿の副神官長サファルである。
彼は司祭の道を選ばずに、騎士になる道を進む。
何か思惑があってのことだろうが、肥大化し、腐敗が進んだ神殿に嫌気が差したのかもしれない。
彼は、左手首に銀のブレスレットを付けている。母親の形見の品だ。
そのブレスレットにはルーン文字で「私を追わないで 母より」と刻まれてあった。
もう一人の名をアレクという。
彼も神官戦士で、15歳。両親ともに神に仕える人間だった。
彼は、美形で、よく女性と間違われた。
彼も漠然と司祭になることを考えていたが、一つの悲劇が彼を襲った。
両親が身内の神官に惨殺され、たった一人の一才違いの妹のクレアが失踪したのである。
彼は、妹を探すため、旅に出ることになった。
彼の唯一の手がかりが妹が魔法の素質があり、この事件にハン=トルアが関わっていること。
(粗筋続く)
9 :
375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/29 15:13
GMとしての粗筋2:
アレクとアーディルの二人は、ナーレンスの中心街にある冒険者の宿「ユニコーンの角亭」に行った。
この店の親父のハンスは人探しで名を知られた人物であったからである。
ハンスは残念ながら、二人の探し人については知らなかったが、二人は相席した三人の仲間とパーティーを組むことになる。
それが、レオーノ、キリコ、チェットである。
レオーノはハン=トリアと国境を面した帝国の地方貴族の三男坊である。年は17歳。
通信教育や蔵書から、召還術と薬の調合法を学んだ。
そのためか、狼(ウルフ)と妖精(ピグシー)を召還することができる。
古代魔法帝国の遺跡などを発掘して、有名になり、家に凱旋することが夢であった。
執事にセバスという世話焼きな爺さんがいた。
キリコはそのセバスを父親に持つ18歳の傭兵である。傭兵であった頃の父親に憧れて家出し、4年ほど帝国の傭兵団に入っていた。
その時、ハン=トルアと帝国の決戦にも参加し、ハン=トルアの魔道士が付けていた火炎球の術が込められている魔法の指輪を手に入れている。
同僚に女傭兵のレルシェがいて、彼女の片思いに気付きつつも、遠ざけるような所があった。
レオーノにどうしても頭が上がらない。彼の「犬っころのような目」を見ていると助けてくなってしまうのである。
たまたま、この宿に来て、レオーノと鉢合わせになり、仲間になった。
チェットは250歳を超えるエルフである。
元々は故郷を離れ各地を放浪していたのだが、40年ほど前、行き倒れていた所を当時の魔法屋の主人アルバートに拾われ、結婚した。
精霊魔法がエルフなのにほとんど使えない為、故郷では迫害されていた。
夫も7年前に他界し、魔法屋の店長となった。
世紀の大発明で、一躍有名人になることが夢だが、博打や酒など自暴自棄な所がある。
彼女の発明品で使えそうな品が、「ホタル石」で、蛍光灯代わりに市民に使われている。
また、エルフの伝統音楽が流れるオルゴールも、発明品として有名である。
彼女は面白そうという好奇心と、親父のハンスの勧めもあって、このパーティーに加わることとなった。
10 :
375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/29 15:50
GMとしての粗筋3:
さて、冒険者の宿の掲示板にはろくなものがなかった。
ファイア・ドラゴン退治の仲間を求める英雄、サー・ポナパンティスの募集や、8万ガメルで、村のゴブリン退治をしてくれといったものまで、数だけあるような感じだった。
そんな時、一行はメルヌと名乗る、貴族風の男から、百万ガメルで、さる皇女の護衛をして欲しいと持ちかけられる。
内容はナーレンスから、二泊三日で隣国のセルタークまで、皇女を届けて欲しいというものだった。
一行は悩むが、メルヌの真剣な眼差しを見て、アレクは決断を下す。
「私は、護衛の仕事を引き受けたい」と。
しかし、レオーノとキリコは裏を取ることを忘れなかった。
メルヌのマントに付いていた赤の下地の金の十字の紋章から、レオーノは帝立図書館にて、これが、ハン=トルアの紋章であることを知る。
また、セルタークという国が地政学的にも重要でない帝国の属国であることも調べた。
ここは、帝国の駐屯兵も少ないという。
また、ハン=トルアが古代魔法帝国の末裔であることも知ったのである。
キリコは、傭兵の斡旋所で、親父のブルトニーから、レルシェの手紙を手渡される。
そこには、帝国のハン=トルア占領地での平和維持活動の悲惨さが綴られていた。
同僚のドムスが亡くなったということだった。
キリコは情報屋の「白髪」から、レオーノの得た情報以外に、ナーレンスからセルタークの道中が荒れて、妖魔の住処になっていることを知る。
アーディルは神殿に泊まった。彼は養父の遺品を副神官長のサファルに渡した。
サファルは「正義というものが一元的なものではない」と告げただけであった。
そんな、二人の会話を盗み聞きする神官たちを見て、アーディルは神殿にさよならを告げたのだった。
彼は、次の日のメルヌとの合流の前に、帝国市民の象徴「双頭の龍のペンダント」を市場で買った。
アレクは掲示板に張り出されてあった、猫探しの依頼をジェニファーという娘から引き受けた。
猫はスラムの近くの猫屋敷ですぐに見つかった。
彼にとっては生き別れの妹のことが切実な問題だったのである。
チェットは、メルヌから渡された支度金を全部カジノと酒代に使ってしまった。
そして、約束の時間ぎりぎりにユニコーンの角亭に着いたのだった。
多くの発明品も忘れずに・・・。
GMとしての粗筋4:
一行は約束の時刻にメルヌを待った。
しかし、メルヌは一向に現れない。
キリコらは、そんな彼を待ち伏せしているであろう市民風の男を見つけるのだった。
カウンターのアレクの隣にフードを被った若い女性が座っていた。
アレクは彼女の酒を頼む声を聞いて仰天した。
妹のクレアその人だったのである。
クレアは顔を兄の方に向けた。
そして、自分がメルヌの代理人であることを語った。
クレアは現在ハン=トルアのレジスタンス活動に加わっていることを兄に話す。
彼女は帝国の「魔道研究所」に魔法の素養を買われて、無理やり入れられていたのだが、メルヌらのお陰で、助け出さされたのだと言う。
クレアは一行をハン=トルアのナーレンスでの本拠地へと誘う。
それは、スラムの一角にある古びた屋敷だった。
中に案内された一行は、メルヌと一人の少女に会った。
その少女こそ、ハン=トルアの唯一の王維継承者アーシエ、その人だった。
メルヌは彼女を護衛してくれないか、と再三、一行に頼むのだった。
ふーっ、独断と偏見で、粗筋書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
文章がまずい所は勘弁してくださいね。
それと、PLの方、設定や話が違う場合は、おっしゃってください。
情報量が多いので、GMとしても混乱しています。
前回までのあらすじ
や、やあみんな。ボク、レオーノです。ボクは地方貴族の三男坊で、なに不自由なく
引き篭もり生活をエンジョイしていました。外で遊んでいるよりも本を読んでいる方が好きだったし、
それにボクには秘密があって……ううん、それはいいんだ。でも忍び寄るのは世間の冷たい風。
跡継ぎにはどうやってもなれっこない以上、無駄飯ぐらいはやめろってお父様に言われたんだ。
ボクもその通りだなって思ったから、冒険者になる事にしたんだ。
遺跡とか、大好きだし。さて、ボクは旅に出た。それでついたのが帝国の首都ナーレンス。
そこで偶々知り合ったアーディル、アレクとパーティを組むことになったんだ。
キリコと会えたのは嬉しかった! 本当に久しぶり。途中でチェットさんって言う
美人のエルフ(夢みたい!)も加わって、とにかく依頼を受けたんだ。
その依頼っていうのがまた怪しくて……あれ? 隣にいたアレクが泣いちゃった。
フードを外した女の子が付いて来いって……どういうことなんだろ?
ボクの秘密。それは、召喚士だって言うこと。普通の人間が知ったら、どう思うかわからない。
領内でだって、ボクにその素養があると知れてからはお父様に厳しく言われた。
決して外にでるなってね。皆がボクを避けていた。
そうじゃないのは、元傭兵のセバスとその息子のキリコだけ。
二人だけがボクの理解者だった。けれども、キリコが旅立ってからは、
話し相手はモンスターだけだった。寂しくなんかはなかった。
けれども、もう変わらなくちゃいけない。世界を見つめて、それに触れなきゃいけない。
あの暗い部屋に戻るのは嫌だから。外を知りたい。世界を知りたい。
――――冒険を、知りたい。
>前スレ
女の子に案内され、連れられた先は、古びた屋敷。
その中には不思議な設備と人員。そして、若い女性。
不思議な印象を受けるこの女性が、護衛対象であるらしい。
あっけなくハン=トルアの人間であると明かしたメルヌから、改めて依頼を受ける意思があるか問われた。
ハン=トルアが関わると解った時点で依頼を受ける気を
ほとんど失くしていたのだ。国同士のいざこざに巻き込まれるのは御免だし、
4年前に領内に落ちた隕石のことは忘れない。大体、レオーノの父親は帝国の貴族である。
帝国に逆らったハン=トルアに加担してもいいものなのだろうか。
しかし、である。三つの点からレオーノはこの依頼を受ける気になっていた。
第一に、レオーノは既に冒険者である。貴族の義務を果たす必要がない。
帝国に刃向かう気はさらさらないので、このままレジスタンスに加われといわれると困るが、
その時こそ断ればいい。
第二に、先ほどの施設だ。これにより、ここの連中が真実ハン=トルアの人間であることがわかる。
そして本当に困っていて、実力こそなかれ口の堅い冒険者を必要としている。
先ほどの少女はどうやらアレクの縁故であるらしく、依頼をしたのもその辺に由があるのかも知れない。
ならば、裏切られる危険はなさそうだ。警戒すべきは、道中の夜盗の類と、帝国からの追っ手のみ。
そして、第三に――アーシエ姫が、美人であるということ。
隣のアーディルは承諾した。自分は――口に出すことこそないが、賛成であると
表情に出した――つもりだ。笑顔が、引きつっていなければ。
俺的あらすじ
傭兵だったころのオヤジに憧れ、執事となったオヤジに愛想を尽かして、家出して四年。
久々に家に帰れば、オヤジはこう言った。
「お願いだ、キリコ!レオーノ坊ちゃんが一人で困ってないか見てきてくれ!」
お人好しの頼みを断れない、という生まれついての呪いを持っている俺はレオーノを追う。
ナーレンスでレオーノを見つけた俺は尾行をはじめ、そのままユニコーンの角亭へ。
そこでクリームシチューが原因で見つかってしまった為、なしくずしに仕事を手伝うことになる。
依頼の裏を探るために傭兵斡旋所へ行ってみれば、嬉しくねー情報がてんこ盛り。
依頼人が帝国の敵、ハン=トルアだとかつまりはそういうヤバイ話ばっか。
長いものには締め付けられるほど、巻かれたいんだが───レオーノを置いていくわけにもいかねーしな。
で、俺は結局、ユニコーンの角亭に戻ってきたわけだ。
着々とお尋ね者への道を歩んでんじゃねーだろうか、俺は。・・・頭イテェ。
>前スレの641
ヒゲを引っ張られ、爪を立てようとしていた猫がふと目線を動かした。
そして、俺をほったらかしにして後ろにいた小さな子供へと駆けると、その腕に抱き上げられる。
───ああ、そういやなんかそういう依頼あったな。
>前スレの635
遊び相手をなくした俺が、クリームシチュー討伐に乗り出した頃、スリチェットがやってきた。
>「いやぁ、かたじけない。低血圧が大渋滞でご老人の収納に手間取ってしまって・・・」
とったつけたような言い訳。
「アホか。大方、スリットの長さの調整にでも戸惑ってたんだろ。それより指輪は?」
スリチェットは俺の言葉に頷くと、指輪を取り出した。
どうやら、「ファイアーボール」と書かれているらしい。
「レオーノ、お前が持っとけ。こういうのは、俺が持ってても仕方ねーしな」
俺はレオーノに指輪を渡すと、視線を下に動かした。
───調整しただけあって絶妙なスリットだった。お見事。
>前スレの638-639
お兄ちゃんという呼ばれ方からして、アレクは男だったらしい。
男性名は偽名かと思ってたんだが───と、別にこんなことはどうでもいい。
アレクに改めて、クレアと言う女を紹介された後、俺たちは酒場を後にした。
一番後ろでエルフのケツを眺めながら、スラムを歩く。
>スラムには、浮浪者が屯している。チェットなどじろじろ見られている。
「おい、スリチェット。見られてんぞ、もっとサービスしてやれよ。サービッス、サービッス」
帝国の敵に回っちまうかもだぜ。生ケツでも見せてもらわなきゃ、やってられない気分なんだ。
スラムの先に、アジト。妙な機械が動く内部へ、どんどんと誘われる。
その奥にはメルヌがいた。そして、話に聞いたアーシエ。
>「もう一度尋ねる。君たち、この仕事を引き受けてくれるか?」
「───今更、だろ」
はっきり言って、帝国側に元同僚がいる以上、俺はこいつらに関わりたくない。
ましてや、ドムスはこいつらに殺されたんだ───奥歯を強く噛む、が。
傭兵なんてのはそういう仕事だ。割り切れ、キリコ。泣いて恨んで、名が売れるわけじゃない。
どうせ、このままレオーノを置いてけやしねーんだ。俺は内心、覚悟を決めた。
>1 アレク乙
風邪で寝込んでたんで遅れましたけど、サイト更新しときました。
サイトのほうにまとめてほしいこととかあったら言ってくださいッス。
アーシエは頷いた三人をそれぞれ見つめた。
そして、それぞれに言葉を掛けたのだった。
「私は魔道を少し習っていまして、皆さんの心が、少しだけですが、分かるのです」
(アーディルの方を向いて)
「お母さんを探していらっしゃるのですか? 私は、力になれないかもしれませんが、引き受けてくださるのですね。
私も全力で、貴方のお母さんを探す力となりましょう」
(レオーノの方を向いて)
「乗り気でないご様子ですね。無理もないでしょう。帝国の法の下で生活されてきたのですから・・・。
でも、頷いてくださって、私は助かりました。この依頼が終われば、元の生活が待っています。
だから、どうか我慢して、私の護衛を引き受けてくださいね」
(キリコの方を向いて)
「今まで、私たちの争いのために、辛い目に会われてきたのですね。
それでも、この仕事を引き受けてくださるのですか。・・・そうですか。
私は、あなたのことを責めることはできません。ただ、ありがとう、と言うのみです」
「さて、他のお二人の方はどうされますか?」
(そして、アーシエはアレクとチェットの方を見つめるのだった)
「どうやら、この調子では、5人とも、護衛を引き受けてくれる様子だな・・・」
アーシエの言葉を待たずして、メルヌが呟いた。
メルヌはアーディルの方を向いて言った。
「この前は支度金を僅かばかりだが、渡したが、あれだけでは心もとないだろう。
もし他に準備するものがあったら、今、言ってくれ」
「報酬金は50万ガメル渡したから、他の物だな。旅にどうしても必要な品とか・・・」
5人がこの部屋を見渡すと、色々な武器や錬金術の品々で溢れかえっています。
「もっとも、あまり高価な品は渡せない。必要な品だけだ」
メルヌはそう言い、目の前にある短刀を手に取ります。
「これは、ミスリル製のダガーだ。水のエレメントの術が込められている」
短刀の柄には水色の宝玉がはめ込まれています。
「ちなみにアーシエ様には、ミスリルの指輪が渡してある。魔力増幅の効果があるものだ。
他に何か質問とかあるかな?」
メルヌはそう尋ねてきます。
「この護衛の旅は非常に我々にとって重要だ。些細なことでも聞いて欲しい。
それと、出発は今日の夜だ。ナーレンスの城門を越えるのが厄介なのでな」
>4
まとめてくださってありがとうございます。
読者がいるのだとういうことを痛感。
レスが遅れてすみません(汗)。
私ってこういう何気ない好意に鈍感なんですよね。
反省している所です。
>5 怪傑大ねずみさん
前々スレからのお付き合いですね。GMとしての粗筋を書き込みましたがいかがだったでしょう?
わかりづらかったですか?
★思っていること:
☆前スレで、クレアなどの主要NPCを名無しさんに任せてみてはというアイデアがありましたが、それを真剣に検討している所です。
GMとして、出てくるNPCをすべて管理することは難しいし、独善的になる恐れが多分にあります。
それこそ、閉鎖的な環境を作ることになりかねません。
せっかく、アレクさんがこのスレを立ててくれたのですから、盛り立てなければと奮起しているところです。
どれだけ、読んでくださっている方がいるのかはわかりませんが、またアイデアを提供していただければ幸いです。
☆アーシエの台詞を書いていて、自分の演技力の無さを痛感しました。
何か偽善的な女ですよね。う〜ん、自分にないキャラを演じるのは難しい・・・。
☆参加してくださっているPLの皆さんが飽きていないか非常に心配。
忙しい年末年始なのはわかりますが、ヒマなGMがこうして書き込んでいても、参加している皆さんが命ですからね。
負担に感じ始めたら、一言でいいですので、PLの皆さん言ってくださいね。
ざわざわ、ざわざわ・・
「おいバズ、みろよあいつら。こんなところになんでぞろぞろときやがるんだろうな?」
「どうだっていいよスコット。俺、腹が減った・・2日間水しか口に入れてねぇんだ」
「俺だってそうだ。なさけないこというんじゃねえよ。あいつら、いい血色してやがるな。
飯に困ったこともねえにちがいねえ」
「血色だけじゃなくて、肉付きもいいよな・・おい、あの女、たまんねぇなぁ」
「やっちまうか?あっちは餓鬼ばっかりだ。おどかしゃあ尻尾をまいて逃げてくにちがいねぇ」
「俺はいやだね。みろよあのカターナ。かなりのわざもんだぜ。おれは、きられて死ぬのだけは御免だ」
「腰抜けはそこで黙ってみてやがれ・・お?あいつら、建物の中に入っていきやがった。今のうちに
招集掛けるかぁ?」
ネタフリです、誰か続きお願い。
スコットが召集をかけると、6人のゴロツキが集まった。
「あの屋敷から出てきた所をボコるんだ。いいな?」
「あのエルフ女たまんねえや、売春窟にうっぱらう前に犯せてくれ!」
「そう、急ぐな、バズ。でも、ガキは皆殺しにする、いいか?」
>>22-23
黒いローブを纏った商人風の男が近づく。
「おやおや?あなた方。
ずいぶんとお腹が減っていそうな顔をしていらっしゃいますね。
え?なんでしょう。私は誰ですかって?
いえいえ、ただの旅の商人でございますよ。
私、お腹が減っている方を放ってはおれない性分なんでして。
どうですか?酒と食事。今ならお安くお譲りしましょう。
おや、怖い顔しないでくださいよ。なら、お代は結構です。
こちらにあるもの、たんと召し上がってくださいませ……」
ただ、このごろつき達には見えているだろうか。
彼の首からぶら下がる、逆十字の首飾りが。
「俺たちに近づこうってことは、何か魂胆があるってんじゃねぇのか、このヤロウ?!」
「まあ、落ち着け、バズ。せっかくただ飯食わせてもらえるんだから、話だけでも聞いてやってみようじゃないの」
「わかった・・・。何か胡散くせぇヤロウだが、飯を食わせてもらえるなら、乗ってやろうじゃないの!」
「そうそう、バズ。お前はすぐ頭に血が上るのが悪い癖だぜ。人の好意は素直に受け取るってもんだ!」
こうしてゴロツキ六人は商人風の男の誘いに乗りましたとさっ!
キャラクター紹介と個別の前スレのあらすじが遅れていてすみません。
お正月の間にレスしたいと思っております。
しばらくレス出来ない間にパーティーで動きがあった場合の行動はGMに全てお任せします。
>>25
6人は男の企ても知らずに飲んで食べる。不敵な笑みを浮かべて語り始める男。
「……それだけ、お腹が減っていたとあれば私も、満足でございますよ。
いえいえ、企みなど。まあ、あなた方と同じとでも言っておきましょうか。
わかりますかね?つまりは、あの何人組か。あれを倒すといった手はずでは、ございますが。
あなた方、無論私も、このまま無闇に闘っては勝てないと思うのですよ。
私は戦力を補い、あなた方は鋭気を養う。腹が減っては戦も出来ないモノですからねぇ。」
しかし、ごろつきはそんな言葉に耳を貸すつもりはないようだった。
「まあ、良いでしょう。私、旅商人のヌース、と言うものでございます。
短い間の付き合いになるとは思いますが。くれぐれも、よろしく。
食事が終わったころでよろしいですから、その時を出撃といたしましょう。」
ヌースは、食事をほおばり続けるごろつき達に相変わらずの不敵な笑みでそう言うのだった。
私、ヌースと言うしがない旅の商人でございます。
モノを売り歩いて、諸国漫遊など生業にしております。以後、お見知りおきを。
敵役希望のみではございますが、テンプレートなどをどうぞ。
名前:ヌース、と申します。
職業:ただのしがない旅の商人でございますが、ねぇ?
種族:人の子でございますよ。
性別:男です。
年齢:29です。もうすぐ三十路と言うやつですね。
背景:背景などございませんよ。私は私の目的を完遂するだけでございます。
武器:武器なんて持っておりませんよ。売り物以外は。
防具:この黒いローブでしょうかね。なかなか悪くもないものでしょう?
身長:185cm、少し大きすぎますかね。
体重:66.6kg
瞳の色:黒の瞳の奥に、血の色の赤でございます。
髪の毛の色、長さ:色は、黒で短くまとめておりますが。
その他特徴:逆十字の首飾りとローブからではわかりませんが、髑髏の耳飾りなどを。
趣味:このようなところで言えるような趣味ではございませんが?
特技:黙秘という言葉は便利でございますね。
好きなもの:暗闇です。光があるからこそ闇もまた存在するのですよ。
嫌いなもの:人の為などと申す、偽善でございましょうか。
将来の夢(目標):目的の達成と言っておきましょう。
仲間達へ一言:敵役希望ですよ?私に仲間などという奇特なモノが出来ますかねぇ?
名無し達へ一言:まあ、私はきっと短い間になりますがよろしくお願いします。
中の人より一言:と、まあ。見るからに悪そうな商人さん。大体想像しているとおりの使い手です。
こちらは土に帰る気満々なんで、思う存分やってしまってかまいません。
ああ、背景を繋げたかったら勝手に繋いでしまってください。それに準じますんで。
……って、一言になってねぇよ_| ̄|○
>21
あらすじGJ!
他の皆の自己紹介もいい味を出していると思うぞ!
頑張れ。超頑張れ。
プレイヤー発言です。ええと、正月の三が日は所用でレスが出来ません。
話が動いたら、NPCとして扱ってください。
皆さん、あけましておめでとうございます。今年も宜しくおねがいします。さて・・・、
>22-23-25
スラムの住人役ありがとうございます!
>22さんのメール欄にありましたが、弱気になるな!とのこと、励ましの言葉ありがとうございます。
これからは強気でいきますまねw
>24-27-28 ヌースさん
敵役希望とのことでしたが、大歓迎ですよ!
策謀、謀略でPCを苦しめてください。
前々スレでの、ジェファーソンや、リッチ、ヨブチヌス役の俳優さんのように名演技を期待しています。
アーシエを殺したら、PLは任務失敗ということになりますね。
>26 アレクさん
一応流れとしては、出発の最終確認→夜の出発・・・となっています。
まだPLの皆さんの書き込みがないので、保留中ということです。
>30 レオーノさん
そうですか・・・では、話が動いたらNPCとして取り扱わせていただきます。
・・・というか、行動は共にしているけど、動かないみたいな扱いになりますかね。
知らせていただいてありがとうございます。
>29 怪傑大ねずみさん
大ねずみさんはこのスレと付き合いが長いですねw
ずっと見続けている読者さんなんだなぁと感慨深いものがあります。
アンジェリーナさんのスレでも活躍(?)されていましたからねw
クレアはアレクの顔を覗き込むようにして言った。
「お兄ちゃん、生きて帰ってきてね。私にとってはお兄ちゃんがたった一人の肉親なんだから・・・」
クレアの頬を涙が一筋伝った。
「この任務が終わったら、お兄ちゃん、一緒に暮らそうね。私、待っているから」
アレクの前では、クレアは昔の、泣き虫だった妹の姿だった。
「じゃあ、お兄ちゃん、生きて帰ってきてね! 絶対だよ!」
そうして、名残惜しそうに、クレアほその場を去ったのだった。
名前:アレクシス・フォーリーブス
職業:神官戦士(SWなら、プリーストLV2、ファイターLV1)
種族:人間
性別:男
年齢:15
背景:両親共に神に仕える人間だった。漠然と将来は司祭への道を歩むと考えていたが…。
武器:ミスリルダガー(親の遺品。父の1本と母の1本。)
防具:チェインメイル
身長:人間の少年の平均身長
体重:華奢なので軽い
肌の色:褐色
瞳の色:漆黒
髪の毛の色、長さ:漆黒、肩くらいの長さ
その他特徴:女顔でたまに少女と勘違いされることがあるのが悩み。声も中性的。
趣味:星を眺めること。
特技:女装…?!
好きなこと:読書
嫌いなこと:馬鹿騒ぎ
将来の夢(目標):ある日、妹が突然の行方不明に。両親も殺され孤独な旅を続けていた。
離れ離れになてしまった妹との再会を果たし、今は……一介の冒険者として新たな一歩を踏み出した。
仲間達へ一言:頼りなくみえるだろうが、子ども扱いしないで欲しい。
名無し達へ一言:誰かアレクに試練か新たな目標を下さい。ネタ希望。
中の人より一言:正統派美少年路線で頑張ります。真面目なので、どんどんからかってやってください。
純粋無垢な彼が今後、人間の裏と表に触れ、どう変化するのか?!お楽しみに!!
名前:シンクレア・フォーリーブス
種族:人間
性別:女
年齢:14
背景:アレクが目に入れても痛くないほど愛している妹。
魔法の素質を持っていたため誘拐されていたが、無事救出され、
現在はハン=トルア・レジスタンスの一員。
身長:アレクとほぼ同じ。少し小柄。
体重:秘密。痩せているようにみえる。
肌の色:白。母親譲り。(兄のアレクは何故か色黒?)
瞳の色:漆黒。兄とそっくりのまなざし。
髪の色、長さ:漆黒。腰まで長く伸ばしている。
その他特徴:凛とした美少女。鈴のような声はまだ幼さを残す。
職業などはGMにおまかせしたいと思います。
私が設定してもよろしいですか?
名前:チェット=パージ (エルフ名:チェスティエル)
職業:錬金術師
種族:エルフ
性別:女
年齢:250歳超(見た感じは人間で言うと20代半ば)
背景:夫亡き後、一人で魔法屋を切り盛りしているエルフの女性。
発明資金を得るため、護衛の任を引き受ける。陽気でハイテンション。
武器:ごっつい指輪(銀細工)、自作のマジックアイテム
防具:スリットの入った黒ローブ(ビロード製)
身長:172cm
体重:軽すぎもせず、重すぎもせず。ぼんきゅっぼん。
瞳の色:紫色
髪の毛の色、長さ:黒、肩までのセミロング
その他特徴:読書時には銀縁丸眼鏡必須。
趣味:賭け事、面白そうなことに首を突っ込むこと
特技:発明(自称)、格闘術
好きなもの:風呂、酒、可愛い子
嫌いなもの:早起き、部屋の片付け
将来の夢(目標):世紀の大発明で一躍有名人に
仲間達へ一言:行ってみよう、やってみよーう!
名無し達へ一言:人生ってのは楽しんだもん勝ちさぁ♪キミもどう、一緒に?
中の人より一言:引き続きお世話になります。皆で物語を完結させましょう!
>前スレ
なんか私が来る前に、兄と妹だか猫と飼い主だかのハートフルな再会劇とか、色々あったようだ。
よっしゃおめでとう!ここは私がお祝いにドゴーンと奢っちゃうよ!・・・と行きたいところだけど、そうも言ってられない。
良かったねえ、幸先いいねえ。などと祝福しながら、アレク君の妹さん・・・クレアちゃんの案内に続くことになった。
途中、貧民窟と呼ばれる場所を通る。
天下のナーレンスにも、やはり日のあたる場所あればその逆もあり、ということなのだろうね。
すえた臭い、よどんだ空気、地べたに蹲ってこちらを伺う人々の濁った目・・・
ん?んんん?妙に視線を感じるんですが・・・
>「おい、スリチェット。見られてんぞ、もっとサービスしてやれよ。サービッス、サービッス」
背後から冷やかすような声がかかる。
ふっ、言われずとも・・・とりあえず手でも振っとこう。なんなら投げキッスも付けちゃうよ?
我、商道とは愛想を振り撒くことと見つけたり!
・・・しかし、だ。その『スリチェット』という呼び名には異議を申し立てたい。
何つーか、さも私がスリであるかのような響きじゃないか。失敬な。
どうやら由来はローブに入ったスリットのようだが・・・じゃあ何かい。
スリットの代わりに刺繍が入っていればシシュチェットで、ボタンが付いてればボタチェット、
ズボン穿いてりゃズボチェットか。・・・うわ嫌だなそれ。
「少年、人の名前は正確に覚えたまえよ。
まい・ねーむ・いず・チェット=パージ!OK?・・・えぇと・・・」
そう言えば結局名前聞けてないのよ。レオーノ君が何度か呼んでた気がするけど・・・何てったっけ?
「・・・あ〜・・・エイドリアン!」
そうこうしながら、古びた屋敷までたどり着く。
通された部屋には・・・一人の少女が座していた。
(屋敷中垂涎モノの機械やら武器やらがごろごろしてたけども、その辺は自制心、自制心。)
彼女の名は亡国ハン=トルアの姫君、アーシエ。
これはアレじゃないの、ちょっとした・・・いやいや。歴史的大事件じゃございませんこと、奥様?
まさかクライアントが一国の皇女とは、ね。
何たって報酬100万ガメルだ、一筋縄ではいかないだろうと思っちゃいたけれど。
>「もう一度尋ねる。君たち、この仕事を引き受けてくれるか?」
>「どうか、私の護衛を引き受けてください」
今更「降ります〜」ったって帰してくれないだろうしぃ。
支度金使い切っちゃって返せないしぃ。
第一、こんな面白そうなことに参加せずして未来の大発明家を名乗れようか、いや名乗れまい(反語)!
私は自分の口角が持ち上がり、笑みを形作るのを感じた。
「こちらからお願いしたいくらいです。・・・お引き受け致しましょう」
いざ行かん、セルタークへ♪
あけましておめでとうございます。
新しい年、新しいスレ、気持ちも新たに頑張ってゆこうと思います。
GMさん、参加者・名無しの皆さん、改めてよろしくお願いいたします。
(アレクさん、スレ立てお疲れ様でした!)
新しく悪役さんも登場してくださって、「それっぽく」なって来た感じですね。嬉しいです。
ヌースさん、ゴロツキさん達、どうぞよろしくお願いします。
キャラクター視点でのあらすじをまとめるのに手間取っています。今しばらくお待ちください。
(GMさんはもっと大変だったでしょうね・・・本当にお疲れ様です)
アーシエは、アレクとチェットにそれぞれこう言った。
(アレクに対して)
「妹さんのことが心配なのですね。大丈夫です。私の部下たちが責任をもって面倒をみますから」
(チェットに対して、微笑みながら)
「お美しい方なのですね。エルフの種族は数百年の単位で生きていると聞きます。
その豊富な経験で私たち一行を見守ってくださいね」
出発の時間はすぐ訪れた。屋敷の窓から射す陽の光もぼんやりと薄紅色になり、やがて辺りは闇に包まれた。
機械室の方では、夜になっても、薄ぼんやりと照らされるランプの灯りの下に(ハン=トルアではこのような品も発明されていたのです)人々の作業は続けられていた。
その様子を指差しながら、メルヌは説明した。
「私たちはハン=トルアの文明の灯りを絶やす訳にはいかない!
帝国は私たちの技術を版図拡大の軍事目的に利用しようとしている。
しかし、古より伝わる技術はそのような目的のために使われてはならない。
人々の安寧と平和のために使われるべきなのだ!」
その言葉には強い意志の響きが篭っていた。
そして・・・出発する時刻が訪れた。(PLの方々は、時間を遡って、メルヌらに準備を頼んでも構いません)
メルヌは出発間際に言った。
「帝国の都ナーレンスには近隣の難民たちが大挙して押し寄せている。
帝国首脳は軍事政策と宗教政策に力を入れているために、難民問題には手が及んでいないのが現状だ。
だから、こんな大規模なスラムが形成されているのだ。
スラムの住人は飢えと貧困で、手段を選ばない者が多い。くれぐれも気を付けてくれ」
それと、メルヌはこうも言う。
「ナーレンスの城門にはアーシエ様の手配書が回っている。どうか君たちの知恵で気付かれないようにしてくれないか?
もう一つ、帝国の中枢部には私たちの力の及ばない闇の組織が数多く存在している。
クレアが監禁されていた『魔道研究所』もその一つだ。
いつ彼らが君たちを付け狙ってくるかわからない。彼らは普通の市民の格好で君たちに近づいてくる。
用心してくれたまえ」
さて、メルヌが屋敷の戸を開けると、夜の冷気が一行を包んだ。ナーレンスは北方の都だ。冬の夜は寒い。
一行はいよいよ旅立つ決意を固めたのだった。目的地は更に北方のセルタークだ。
業務連絡
★アレクさん
妹のシンクレアの職業等はアレクさんにお任せしますよ。
でも、妹の演じ方あれでよかったのかなぁ・・・少し心配。
まあ、GMの設定では、ハン=トルアの人間に助けられて、身も心もハン=トルアに心酔してしまっているというNPCなので・・・
そこの所、宜しくお願いします。一途なんですね。
でも、必ずしも、ハン=トルアという国の正義が正しいとばかりは言い切れない所があって、そこの点で苦慮している所です。
★チェットさん
チェットというキャラは底抜けに明るいキャラなんですね。
その性格を理解(?)しつつある所です。
でも、ヌースという悪役さんも登場し、これから、面白くなるのではないでしょうか?
チェットとの絡みが楽しみですね。
一応、前にならえでテンプレートを。
名前: キリコ=セバスティアンズ
職業: 軽戦士系傭兵+レオーノの従者?
種族: 人間
性別: 男
年齢: 18
背景: 元傭兵、何故か今はレオーノの家の執事である父を持つ。
傭兵であった頃の父に憧れて家出。四年ほど、某傭兵団に入っていた。
武器: 父から盗んだ刀(予備にショートソードとナイフ)
防具: 濃紺のハードレザー
身長: レオーノよりもやや低いのがコンプレックス
体重: 身長に見合うくらい
瞳の色: 深い青
髪の毛の色、長さ: やや青みがかった黒色、耳を隠すくらい
その他特徴: 目付きが悪い。鰐みたいな爬虫類系の瞳
趣味: 剣の修行
特技: 身のこなし
好きなもの: クリームシチュー
嫌いなもの: レオーノに代表されるお人好し面(何故か物を頼まれると断れないから)
将来の夢(目標): 親父を越えるくらいの傭兵になる
仲間達へ一言: ───どうすりゃいいんだろな、俺。
名無し達へ一言:できるだけのっかってくんで、どんどん参加してください。
中の人より一言:今現在、立ち場が微妙で・・・話こんがらがってたらスンマセン。
>19 アーシエ
>「私は、あなたのことを責めることはできません。ただ、ありがとう、と言うのみです」
───責める? 俺が帝国に雇われてたことを言ってんのか?
だったらテメェはどうなんだよ! こっちは口に出してねぇんだ、余計な事言うんじゃねえ!!
俺は思わず拳を握りしめ、怒りに任せて壁に叩き付けた。
>37 チェット
と同時。
>「こちらからお願いしたいくらいです。・・・お引き受け致しましょう」
大きくはないが明るい声が、俺の横から発せられた。
スリチェ───じゃねェ、チェットの声。エルフのくせしてアホ丸出しの明るい声。
「・・・くそッ」
その明るさに毒気を抜かれて、小声で毒づく。行き場を無くした手で頭をぐしゃぐしゃと掻く。
「マジで人の上に立つつもりなら、言葉は選べよ」
こんな声、レオーノには聞かせたくないが───俺は隠せない苛つきを含んだ声で言った。
「心を読まれるなんてな、気持ちのいいもんじゃねェんだよ」
>29 怪傑大ねずみ
それから一言も出さずに、俺は壁にもたれて時が経つのを待った。
妹と再会できたアレクの横顔を見て、その幸せっぷりに嫉妬する───最悪だな、俺は。
機械室から漏れてくる油の匂いのせいか、息が詰まりそうになった。
>「頑張れ。超頑張れ」
機械仕掛けのでかいねずみ人形が、明らかに非生物ってな声を出した。
ハン=トルアのマスコット───にしては和まねェな。まぁ、頑張るよ、やれるだけはな。
>39 メルヌ
出発の時間。大義名分には興味ない。メルヌの言葉は聞き流し、機械室を抜ける。
そして玄関扉の前でメルヌから幾つかの現状に関する話を聞かされた。
どいつもこいつも面倒な話で、対策を考えねーとなとは思うんだがな。
さっきのことで苛ついたまま、どうにも気持ちの整理がつかねェ。
扉が開き、そんな俺を夜風が撫でた。時間の女神様は、お待ちくださらない。
ああ、くそ。どうすりゃいいんだ、この気持ち。
外の空気を吸えばマシになるか。俺は足早にメルヌの横を通り抜け、表へと出た。
>キリコの「人の心を読むな!」と叫んだ発言に対して
「・・・・・・!」アーシエは一瞬すくんだような表情になり、それから悲しい顔になり、一言キリコに対して言った。
「すみません。もう決して貴方の心を読んだりしません。・・・だから、どうか私の護衛の任を引き受けてください!」
その表情には悲痛なものが宿っていた。その場に一瞬緊張が走った。
それを収めたのが、メルヌの言葉だった。
「アーシエ・・・姫もこう言っていることだし、キリコ君、この任を頼むよ。君の剣の腕がこの旅にはどうしても必要なんだ。
だから、私からも頼むっ! 君の複雑な胸の内も分かるが、どうかこの任務を引き受けてくれ!」
こうして、キリコは二人から深深と御辞儀をされるのだった。
そんな時、キリコはレルシェと共に戦っていた時の彼女の言葉を思い出していた。彼女はこう言っていた。
「私は貴方と共に戦っている今を大切にしているわ。でもね、私たちは傭兵なのよ。雇っている相手と契約しただけのことはしなくっちゃいけない・・・」
ここで彼女は俯いた。
「私たちはお互いこの任務が終わったら別々の道を歩むことになると思うわ。
私には帝国という大きな雇い主がいるけど、貴方は元々、親父さんみたいな大傭兵になることが夢だものね。
私は貴方を引きとめはしないし、夢を追いかけて欲しいと思ってる。でも・・・」
ここで、レルシェは悲しそうな表情になった。
「私とか、ドムスのことを忘れないでね。手紙を書くから・・・」
(この部分はGMからキリコへの押し付け設定なので、無視してもらっても構いません)
45 :
375 ◆WxMeOa04G6 :04/01/03 07:57
さて、屋敷を出、スラムの中に入った一行だったが、スラムは寒々としていた。板で天井と隣のしきりを作ったような住まいに大勢の人々が住んでいる。
彼らは僅かばかりの木々のきれっぱしで、暖を取っていた。その灯りがチラチラと隙間から漏れてくる。
アーディルは彼らの生活を見ていて、サファルら神官の豪勢な暮らしぶりに思いを馳せていたであろう。
神官というだけで、石造りの堅固な建物の中でぬくぬくと安穏とした生活を送っている彼らは、これらの人々とどこが違うのであろうか?
スラムの人々も信仰を持っている。ささやかな慎ましい教えをだ。ただ違うのは、身分の差、すなわち貧富の差であった。
帝国の人民の統治は人々を二極化、すなわち、富める者と貧しい者をはっきり線引きしているようにアーディルは感じたであろう。
(この部分もGMの主観が入ってますので、アーディルさんは事実だけを受け取ってくださいね)
スラムを歩いているレオーノたちにいきなりゴロツキたちが襲い掛かってきた。
建物に隠れ、全くの不意打ちだった。
ゴロツキたちの手には角材や短刀が握られている。
「オレはお前たちのような裕福な奴らを見ると無性にブッ殺したくなるんだよっ!」
「そうだ! バズ兄じゃの言うとおりだ! お前らはなますのように切り刻んでやるからなっ!」
「今、命乞いしろ! そうすれば女二人だけは助けてやるっ! 坊主らはどちらにしろ皆殺しだがな!」
「ワハハハハハ・・・、ミナゴロシ、皆殺し、いい響きじゃ!!!」
「ヌースから飯を食わせてもらったから久しぶりに体が動くわい・・・さて・・・」
ゴロツキたちは短刀の刃先をペロリと舐めた。
そして、じろりと、パーティーを眺める。
「お前たちに選択肢はないんだぜ・・・」
「……良い闇です。私の計画も滞りなく進みますように。」
ヌースは闇に祈りを捧げる。全てを闇に返す。光はその邪魔になる。
そして、願わくばさらなる闇を持つ者を我が同胞とする為に。
自分一人で国家、そして世界の転覆計画など到底不可能だと言うことは容易に判断している。
「さて、あの皆さんは今頃交戦中でしょう。まあ、簡単に負けてくれるわけがございません。
……あの食事、なにせ私の特製食なのですから。今頃骨身にしみているでしょう、闇の力が。
アレを食べてしまえば力は倍、魔の素養さえあればその力とて上がりましょう。」
闇の魔術を掛けた特製食。これでただのごろつきでも十二分に闘えるはず。
「さて、私もそろそろ動きますかねぇ。光を持つものと私は対峙せねばなりません。」
ローブのフードを外して目を凝らす。
黒い瞳の奥の赤が、討つべき光を求める。
ヌースは歩みを進めた。その計画を遂行する為の第一歩を。
>44
「確かに、勝手に心の中を覗かれて、それをさらっと言われて喜ぶ奴は居ないさ」
自分だけなら別に構わなかった。別に隠すような事は無いからな。
神殿との軋轢も、特に秘密にしているわけじゃない。
「心が読めるってのも、あんまりホイホイ言わない方がいい」
意識して、いつもと変わらない口調になるよう心がける。
今猫を被ると、下手すりゃ旅の間中被り続ける破目になるからな。
「俺は自分の目的とかち合わないから、とりあえず協力するだけ、だ」
そう言いながら、自分にも言い聞かせる。
一応ナーレンスの神殿に籍を置く身だ。深入りしすぎるのはヤバイ。
>45
粗末な掘っ立て小屋に、身を寄せ合うようにして暮すスラムの人々。
もし、養父が居なかったら、俺もその中に居たのかも知れない。
―――神殿で偉そうな能書き垂れる前に、街中を良く見てみろってもんだ―――
心の中で、神官連中に毒づく。そして、人の心を読む王女さんの存在を思いだした。
「悪いね。神官で御座いって言っても、さすがに聖人君子って訳じゃなくてな」
小声で言い訳してみる。別に、どう思われたって関係ないけど、な。
>46
目の前にバラバラと飛び出してくる姿があった。
粗末な服に、痩せこけた貧相な体躯。
極々一般的なスラムの住人、のように見える。
手にしているのは、何処かからかっぱらって来たらしい角材と、
武器とも言えない様な小さな短剣。
素早く、依頼人を庇う位置に出ながら、周囲に目をやる。
前に4人、後ろの方に2人。完全に退路を絶たれているわけじゃないが、
どの方角に逃げようとしても、邪魔される事には間違いない。
―――やるしか、無いか。―――
だが、騒ぎを起こすわけには行かないな。官憲に見つかる方がヤバイ。
剣を抜くわけには、いかない。
「ふわぁーあ…もう何日目だ? こうやって二人で街を見回るのはよう」
「今日で20と6日…だったかな。とにかくだいぶ昔だ」
「ハントルアだかハントールだか知らないけどよう、本当にこの街にいるのか?
とっくに逃げちまって、噂だけが一人歩きをしているんじゃないのか?
おとなしく滅びとけってんだ! 俺の楽しい夜を奪う権利が
お国再興の王女様にあんのか? いーや、ないね!」
「どうせ女郎屋で病気を貰うのが関の山って所だ、麗しの王女様に感謝でもしとけよ…
…っと、スラム街だ。どうする? ここも見回るか?」
「はっ、冗談じゃねえ。税金も払ってねえこじきをなんで俺たちが助ける必要がある?
帝国にいらない暗部はほっといて、他を当ろうぜ」
「そりゃそうだ。はははは…」
衛視たちは去っていった…
*ナーレンスは治安こそいいが、それは帝国の法が行き届いている地域においてのみのことである。
スラムは自治の埒外にあるので、そこでは全ての行為が許される。また、官憲が積極的に
スラム街に関わる事はまずないだろう。
*…とまあ、それっぽいことを言って見たのだが。俺は血なまぐさい戦闘を望んでいる!
>19
>「さて、他のお二人の方はどうされますか?」
ふいに身構えた。心を読むという彼女の言葉はどうやら本当らしい。
嘘も何もかも見抜けてしまうのだろうか。今の私の心は、彼女の目ににどう映っているのか。
気になったが何も言えず、様子をうかがうことしかできなかった。
>20
>もし他に準備するものがあったら、今、言ってくれ
最低限の装備はある。武器もダガーとはいえ、ミスリルの業物が2本。
神官戦士といっても、回復役の私にはそれで十分だ。
精神力が尽きたときのために、魔晶石があればいくつか欲しいところだが。
>32
>生きて帰ってきてね。私にとってはお兄ちゃんがたった一人の肉親なんだから・・・
クレアの瞳から一筋の涙がこぼれた。私は妹の頬を両手でそっと包んだ。
そして、顔を寄せ、額にキスをした。
「もちろん、無事で帰る。必ず…!」
キスは誓いの印。二人で約束をかわすときのいつもの儀式。
>この任務が終わったら、お兄ちゃん、一緒に暮らそうね。私、待っているから
「ああ、クレア。二人で暮らそう。母さんと父さんの分まで幸せになろう…」
>そうして、名残惜しそうに、クレアほその場を去ったのだった。
クレアの背中をみつめ、アレクはもう1度心に誓った。
生きて帰る、と。
>39
>妹さんのことが心配なのですね。大丈夫です。私の部下たちが責任をもって面倒をみますから
信じるしかない。妹のことは、彼女の部下たちに委ねよう。
>ナーレンスは北方の都だ。
>目的地は更に北方のセルタークだ。
私は空を見上げた。そしてひときわ明るい白い星に祈った。
この旅の結末があの輝きのようになるようにと。
マントの襟をただして、ブーツの紐をしっかりと結び直した。
夜の冷たい闇の中へひっそりと一歩を踏み出した。
>45
>屋敷を出、スラムの中に入った一行だったが、スラムは寒々としていた。
不気味な街だな。恐怖と不安から、アレクはダガーを握りしめた。緊張が走る。
>46
>スラムを歩いているレオーノたちにいきなりゴロツキたちが襲い掛かってきた。
>「お前たちに選択肢はないんだぜ・・・」
不安は現実になった。ゴロツキたちは私たちを挟み撃ちにして取り囲んでいる。
ここで戦って騒ぎになれば、おしまいだ。だが…。
どうすれば……。逃げ道を確保できるか?
>49
>前に4人、後ろの方に2人。
一旦、後ろに引くべきか。どちらにしても戦いは避けられない。
>20
魔晶石は装備に加えてよろしいでしょうか?
>28
いらっしゃいませ〜!
仲良く、というわけにはいきませんが、一緒に物語を創り上げていきましょうね!
>29 怪傑大ねずみ
ちょー頑張って読みやすいレスを書いていきます。
今後とも御意見・御感想をお願いいたします。
>38
謹賀新年。
今年もよろしくお願いします。
今後、PC同士の絡みでいろいろいじったり、いじられたりしていきましょう。
>41
戦闘でいっぱい活躍してくださいね!
頼みにしていますので。回復はお任せあれ。
PC同士での絡みもうまく演出できるように精進します。
アーシエはスラムの住人たちが一行を囲むと、アーディルやレオーノ、アレク、キリコの後ろに回った。
何に怯えているか分からないが、非常に彼らを恐れている様子だった。彼女は一人ごちた。
「・・・彼らは・・・違う・・・普通の人じゃない・・・何かに憑かれている・・・」
彼女は男たちの背後に何か異質なものを感じ取っている様子だった。彼女は叫んだ。守ってくれる者たちへ。
「気をつけてください! この人たちは普通の人じゃありません!」
彼女は考える。彼女は敵が多かった。腹違いの妾生まれの兄、そしてその縁者・・・それが昔の敵だった。
骨肉を争う身内の王位継承問題。そして、それを解決した今、彼女に大きく立ちはだかっているのが帝国だった。
帝国は彼女を生きて捕縛し、彼女のハン=トルアでのカリスマ性・・・それは彼女の政治利用だったが・・・を占領地で使おうとしていた。
しかし、今回の敵は勝手が違う。王位継承や帝国の問題は言わば、政治の表舞台の問題だ。
しかし、今度の敵の背後には「闇」を感じる。底知れぬ闇が。
アーシエはその敏感な感受性で、そのことを嗅ぎ取っていた。
彼女の読心(マインド・リーディング)の魔道から分かるように、彼女は他者に対して非常に敏感な所があったのである。
>46 ゴロツキさんへ
アーシエの行動は前記の通りです。
>47 ヌースさんへ
ソードワールドのファラリス神を信仰している暗黒神官(ダークプリースト)みたいなキャラだとGMはヌースのことを理解しています。
ただ、この世界では、大多数の人々が唯一神を信仰しているので、それ以外の神を信仰するのは邪教とされています。
まぁ、西欧世界のキリスト教みたいなものと考えてください。
キリスト教に押されて、北欧神話やケルト神話が駆逐されていったように、ヌースの信仰も特異なものなのでしょう。
謎は謎として残しておいた方がよいですね。
「全てを闇に返す。光はその邪魔になる」という文句は意味深で、何か象徴的です。
>48-49 アーディルさんへ
「俺は自分の目的とかち合わないから、とりあえず協力するだけ、だ」という台詞に対して、アーシエはにこりと微笑みます。
「そう・・・それだけでいいのです」彼女はそう涼やかに言います。
そこには、何かあきらめに似たニュアンスをアーディルは感じることでしょう。
>50 衛視さんへ
帝国の都ナーレンスの現状をGMも考えつかない所まで描いてくださいました。
こういった設定を補強してくださる書き込みはGMとして非常に助かります。
これからもその想像力で、一行の旅の道中を描いて欲しいと願っています。
ナーレンスの城門を抜けますと(まだ抜けていませんが・・・)、そこは人智を超えた帝国の力が及ばない世界が広がっています。
>50さんにはその様子も活写して欲しいですね。
>51 アレクさんへ
「おお、そんなものでよいのか? それなら人工的に精錬されたものをたくさんやろう」
メルヌは小石ほどの大きさの水晶のような透き通った石を十個ほどアレクのもとへ持ってきます。
「これで足りるか? 一つの石には一人の人間が二十四時間使うほどの精神力が込められているぞ」
そして、メルヌは何やら思案して、今度は赤い水晶のような小石を二個持ってきます。
「・・・この石は別名『絶望石』と呼ばれていてな。絶望に瀕した人間の精神を水晶に込めたものなのだ。
副作用が強いが、普通の魔晶石の十倍の効果がある。持って行け」
>19 アーシエ
人の心がわかる。そういったアーシエは、レオーノの思っていたことをぴたりと言い当てて見せた。
絶句。魔道の力は恐ろしい。思わず畏怖の念と羞恥を抱いていた。
(心の中が、つつぬけか)
(さっき考えたことも、知られてしまったのかな? ……だとしたら、参ったなあ)
(……でも一々話さずに思いが伝わるんなら、便利だよね。やっぱり魔法って凄いんだなあ)
>20 メルヌ
ミスリル製のダガーに、ミスリル製の指輪。簡単に言ってくれる。
この魔法王国は希少なミスリル銀の生成方法を熟知しているのか?
ドワーフの細工師でもいれば泣いて喜ぶに違いない。
ミスリル製のダガー、しかも水精霊の加護付き。これだけで充分お釣りが来る。
他のものを貰うこともないだろう。短刀を腰に差した。使うことがなければいいが。
>43 キリコ
先ほどから彼は壁に背を預けたまま黙っていた。
不機嫌そうな顔を浮かべたまま。彼が苛苛していることは、読心の術を学ぶまでもなく
誰でもわかるだろう。けれど、何故そうであるのかがわかるのは、レオーノただ一人だけ――
と、彼は思っている――だった。
その対象は自分自身。別のことで自分を怒っているのだ。アーシエの一言でそれが
形となって噴出しただけのこと。昔もこんなことがあった。キリコの八つ当たりで被害を被るのは
もっぱらレオーノだった。叩かれたり蹴られたり。それでもレオーノはキリコの傍を離れず――
ああ、彼は変わっていない。4年の時が経ち、外見は変わったかもしれない。
積んできた経験が考え方を変えさせたかもしれない。けれども、その真ん中にあるものは不変だ。
感情を上手く表現するのが不器用なキリコ。照れ屋で、露悪者なキリコ。
苛ついている時のキリコには声を掛けない方がいい。ほうって置けばそのうち
復活するんだから。切り替えが早いのもキリコの長所だ。
レオーノは、彼に向かって微笑むのみだった。暖かい目を向けながら。
>44 アーシエ
珍しいものを見た。亡国とはいえ、一国の皇女が冒険者に頭を下げている。
謝罪の言葉付きで。……考えられなかった。帝国貴族はそんな謙虚な態度はとらない。
居丈高で、傲慢。身分が下の者を人間とすら考えていないがごとき態度。
それが普通だと、思っていた。
ともあれ、このままにしておくことは出来ない。これからレオーノたちは旅をするのだ。
妙な軋轢を生んでは困る。
「ねえ、アーシエ。その魔法、どのくらいのことが分かるのかな? その時考えていたこととか?
昔の事まで分かっちゃうのかな。ボク、子供の頃に犬に追いかけられて、おしりを噛まれて
今でもできものが残っていることとかキミにばれたくはないんだけど。
ちなみにその犬を怒らせたのはキリコだったんだ。まったく、あの時はひどかったなあ。
自分一人でさっさと逃げちゃうんだから」
>39
そして時は過ぎ、出発の刻が訪れる。かなり寒い。マントに身を包んでもなお
冷たい風が肌に当たる。街道に出たら防寒具が必要かもしれない。
>46 ゴロツキ
六人の男達に周りを囲まれた。突然のことで呆気にとられる。いきなりここで戦闘とは……
和解の道はなさそうだ。戦闘になればレオーノは足手まといである。
アーシエは護衛対象だし、チェットは丸腰だ。つまり三人で六人を相手取ることになる。
頭数が足りない…モンスターを召喚するか? しかしそれは無防備な体を対手に
晒すことになる。かといって、弓をとっても乱戦では使い物になりそうもない。
煮え切らない態度をとりながら、レオーノはまごまごしているのみだった。
>GM
ミスリルの短刀は有り難く頂きました。腰に差しています。おそらく飾りになるでしょうが。
時到らば、誰かに渡すことになるでしょう。
>ゴロツキ、ヌース
戦闘の相手、よろしくお願いします。
ヌースさん、ここで終わらずとも襲撃の機会はまだあると思いますよ。
>44 メルヌ、アーシエ
寒々とした夜のスラムを歩く。未だ俺はメルヌとアーシエの言葉には何も返せないままでいた。
行動で、やめはしない。と示したつもりだが───気持ちがこんなじゃ力になれそうもない。
>「私とか、ドムスのことを忘れないでね。手紙を書くから・・・」
お前らのことが忘れられんねーから、こんなんなってんじゃねぇか・・・。
>48,56 アーディル、レオーノ
冷たい風に頭の熱気を奪われて、少し冷静さを取り戻した。
アーシエがドムスを直接殺したわけじゃない。
戦争に巻き込まれて、誰かが死んで、戦争の国を恨むってんなら喧嘩両成敗。帝国だってそうだ。
それをアーシエにぶつけちまうなんてな。
鼻たれのガキのすることで、間違っても傭兵のすることじゃない───謝らなきゃ、な。
レオーノたちにも、その場を取り繕わさせちまった。礼を言わねーと。
まだ釈然としないものを抱えながらも、とりあえずは冷めた頭を振った。
「あ・・・あーし・・・」
なんて声をかけるか。アーシエ、という名前さえ上手く言えない。
なにやってんだよ、俺は。レオーノじゃねーんだから、どもってんじゃねぇよ!
ああ、くそ・・・さっきからレオーノが生暖かい目で見てやがる。半ば面白がってんだろ、お前!
>46 ゴロツキ、アーシエ
心ん中で悶絶してる俺の前に不細工が現れた。
不細工なツラが四つ。振り向いてみればアーディルたちの向こうに、また二つ。合計六つ。
不細工もここまで揃ってしまえば、スラムの夜景と言えなくもない。
>「今、命乞いしろ! そうすれば女二人だけは助けてやるっ!」
「ああ? なに言ってんだ。どっちの生ケツも俺が先に見せてもらう約そ───ッ」
睨み付けたゴロツキの瞳が、一瞬、赤く光ったような気がした。
全身に、ぞくりと何かが走る感覚。脊髄反射で左手は刀の鞘を掴む。
>「気をつけてください! この人たちは普通の人じゃありません!」
「みたい、だな。アレク、アーディルを手伝ってやってくれ」
本能的に感じる、得体の知れない恐怖に負けないように、俺は後方の二人を睨み返した。
>「気をつけてください! この人たちは普通の人じゃありません!」
「おうともさ、俺様こそは生国キスクースではちょいと鳴らした名うての盗賊、
その名も狂犬スコット様よ!」
その他の男もそれぞれ名乗るが以下略。一束いくらの人間である。
>本能的に感じる、得体の知れない恐怖に負けないように、俺は後方の二人を睨み返した。
…せっかく名のっているというのに話を聞かずに後ろを向いている男に腹が立ったので、
ゴロツキどもは行動を開始した。
「よそ見してんじゃねぇぇぇぇっっっっ!!!」
「腕の二三本はなくてもいいよなぁぁぁっ!?ハメれりゃいいんだからよぉっ」
「URYYYYYYY!!!!!!」
吼えて手近な相手に襲い掛かった。
普通ならダメダメなこいつらでしょうが、ドーピングされてるのでそこそこに強いっぽいぞ!
ファイターが本職じゃない人はやばいかもね!こっちは前衛二人(キリコ、アーディル)に二人ずつ、
姫の後ろにいたっぽい>54チェットに一人、姫本人に一人が行くぞ!姫ピンチ!
頑張れアレクかレオーノ!ていうか俺が動かしちまっていいのかな!他の人も書き込みプリーズ!
>61
「アレク、レオーノ! 姫さんを頼む!」
一歩前へ出て、振り上げられた角材を右腕で止めた。
盾なんかを構える余裕は無い。
じん、と衝撃を受けた腕に痺れがはしる。
そのまま、力比べになる。思ったより、力が強い。
脇から突き込まれてきた短剣を、左腕のブレスレットで叩き落とした。
正面の角材野郎の腹に、蹴りを叩き込む。
あまり褒められた手じゃないだろうが、まぁ仕方が無い。
アバラが浮いていそうなほど痩せたごろつきの体が、あっけなく吹き飛ぶ。
道端に積まれたガラクタに突っ込んだ。
「まず、ひと・・・・り?」
ガラクタを跳ね飛ばして再び向かってきたごろつきに、驚かされる。
「一筋縄じゃ、行きそうにないな・・・・」
スラム街にそびえ立つ物見台の上でヌースはごろつき達の闘いを見ていた。
幽冥の常闇に世界を閉ざす。そう心に誓ったのはいつの日か。
神は居ないのだと悟ってしまったのはいつの日か。月だけが闇を照らす夜。
「月というモノは不思議なものです。姿を変えて光を移し、転じて闇を造る。」
月という存在は不可解だ。闇の体現には邪魔になるはず。だが……。
「あの月が欲しいと思うのだけは……今も昔も変わりませんか。」
静かに己を笑った。かつて、神に仕えていた頃の己と今の己を同時に。
処刑者、命を絶つという仕事は自身には重すぎたのか。帝国では、死刑に処される者が後を絶たない。
政治犯や危険思想の所持者、そして多くの敵国の者達が神の名の下に断罪された。
死罪に相応しない人間も多かった。それを何人殺してきたか。ヌースは悩み苦しんだ。
……そうして、私は悟った。神は居ないのだ!と。
神に反する逆十字と髑髏を掲げ、光を憎むようになったのはそれからのこと。
呪詛を覚え、帝国に仇を為し。付いた異名は偶然、あるいは必然か。あの忌まわしき首吊り台。
黒いローブに身を包み旅商人に扮して、世界を見やる。そこは絶望が支配していた。
「……ならば私は、自らの目的でもある、安らぎの闇の体現を遂げてみせましょう。
願わくば、全てを闇に帰した後でなお月だけが闇を照らしてくれることを。」
ごろつき達と闘っているのは紛れもなく、光になりうるもの。
そして、あの忌まわしき帝国に鉄槌を下すもの。ハン=トルアの皇女アーシエ。
「……おや、皇女様ですか。残念です。その読心術さえなければお供いたしたのですが。」
帝国を転覆させるのに一番容易な術は最大の敵対勢力であるハン=トルアを利用すること。
だが、そのトップが読心術の使い手では、その計画は無駄に終わる。
……私は、ここで終わるわけにはいかない。ヌースは静かに一行の向かう次の街へと歩み始めた。
少し、背景なるモノを書いてみました。多少、改行規制のせいでご都合主義感が否めないですがね。
私の過去と闇に身を置く理由と目的。ある程度、わかって頂ければよろしいのですが。
邪教と言うよりは闇の信奉者です。帝国を出奔して以来、一人で旅商人をと言った具合です。
次の街がわかったのは、まあ、大方ご都合手記と言うことで。(w
さて私は忠言にお答えして、ここで終わらずに次の街で待っていることにいたしましょう。
そう言うわけで、ゴロツキさん、並びにゴロッキーズの皆さん。善戦を期待していましょう。
闇の魔術が切れるかはあなたがたの素養次第です。願わくば私の計画に相応しい方であると良いのですが。
もし魔術が切れてしまったなら、その時の描写はあなた達にお任せします。
私の魔術は骨から来るものとだけ、お伝えしておきます。後はとてもとても言えませんし、ねぇ。
それでは、皆さま。次の街でお待ちしておりますよ。
衛視のお二人様。道の途中でお逢いして、そちらがよろしいのならお相手いたしましょう。
見かけだけは善良な旅商人でございますし、ねぇ。
「あらら…あたしが来る前にもうどっかの誰かさんがドンパチ始めちゃってるみたいねー」
険悪な空気が渦巻くスラムの通りを見下ろす屋根の上で、あたしは呆れた声を上げた。
あーあ、どーしよ? あんなゴロツキエロオヤジ達の中に入ってくのも乙女のピンチだしなぁ。
ったくドコのダレだか知らないけど邪魔しないでよねっ!
あのお姫サマを盗むのはこのあたし、ギルドの黒猫の仕事だってのに!
盗賊ギルドに誘拐の依頼が来るなんて珍しいことじゃない。
こっちは盗む事が専門。その対象がモノであっても人であっても同じ事だし。
依頼人によると、なんでも今回の獲物には若い男の冒険者が護衛に付いてるって言うからさ。
二つ返事であたしが請け負って来てみたら…先客ですか。これは寝坊したあたしへの神様のペナルティー?
ああ、なんて可哀相なあたし…ッ!
っと、おふざけはここまでにして出方を考えなきゃ。
…でも、ハンドルだかなんだかって国のお姫サマの護衛ならきっと強いんでしょ。
とりあえず落ち付くまで観察でもしてようか、と、あたしは小さく欠伸をしながら再度遠い地面に視線を落とす。
「へぇ、よーく見たら護衛って結構いい男揃い!」
くやしーけどキレイな女もいるんだけど。それは見なかったことにしよう。
「お姫サマを盗む事より、あの人達のハートでも盗んだ方が楽しそうなんだけどなーっ!
まぁ頑張って。どっちにしてもあたしの獲物にはかわんないんだから」
あたしは文字通り呑気に高見の見物を決め込みながら、今まさに一戦交えようとする冒険者達にエールを送った。
てなわけで、あたしは黒…フェイでいいや。
まだ立場をはっきり決めてないんだけど参加してもいい?
まぁ暫くは様子見になるのかな。一応、テンプレート出しとくよ。
名前:フェイって呼んでよ。本名はヒ・ミ・ツ!
職業:こー見えてもギルド付きの盗賊だよ。
種族:あたしが人間に見えないっての?
性別:花も恥らう可憐な乙女っ!
年齢:ピッチピチの18歳。
背景:生まれも育ちも生粋の盗賊だってば。
武器:ナイフくらいかな。投げたら8割方外しちゃうけどねー。
防具:一般的な盗賊の軽装。露出度の高さは趣味じゃなくて動きやすいから!
身長:低い。
体重:軽いよ。 …誰? 今貧相って言ったのっ!?
瞳の色:空色。
髪の毛の色、長さ:赤茶色。耳が隠れるくらいの。
その他特徴:ギルドでの呼び名は「黒猫」。タンゴは踊れないよ。
趣味:高い所に登ること。 んー? 馬鹿とナントカってナニ?
特技:もっちろん盗賊の技術。
好きなもの:キレイなモノ、高価そうなモノ、若くてかっこいい男っ!!
嫌いなもの:エロオヤジ。
将来の夢(目標):さっさと運命のダーリンと結ばれてオヤジ臭いギルドから抜けること。
仲間達へ一言:ま、適当にヨロシクっ♪
名無し達へ一言:見てのとーりニギヤカしだからさ。テキトーにいじっちゃってよ。
中の人より一言:スイマセン、女PCがもう少しいてもいいかなって思って入れてしまいました。
上記の通り設定はほとんどありませんし、立場も明確に作ってはいません。
敵に回るも味方に回るもGMと皆さんと名無しさん次第。単なる賑やかしで消えてもまた良しかな。
それでは、唐突ですが宜しくお願いいたします。
ちょっとした衝突あり、別れあり(青い春だねえ・・・)で出発の刻。
用意を整え(私は防寒用に外套を一枚頂いた。ぬくい。)、意気揚揚と外に出た・・・んだけど、早くもその道を阻む者が現れた。
突如複数の影が現れたかと思うと、あれよあれよという間に私達を取り囲んだんだ。
よく見ると、屋敷に向かう途中でここを通った際にも見た面々・・・スラムにお住まいの皆さんだった。
痩せこけた体も、ボロ布同然の衣服も、昼間のまま・・・ただひとつ、決定的に違う所がある。
瞳。夜の闇の中、瞳だけが異様にギンギラギンしちゃってるのよ。これ、ちょっとしたホラー。
>「オレはお前たちのような裕福な奴らを見ると無性にブッ殺したくなるんだよっ!」etc・・・
口々に喚き立てる台詞には、整合性もへったくれもなかったんですが・・・要約すると、えーと。
・・・男性陣をアレしちゃった後、姫と私にイヤーンな展開が待ってるぞってことでOK?
うむ。刻むだの殺すだの、穏やかじゃないなぁ。
>「ヌースから飯を食わせてもらったから久しぶりに体が動くわい・・・さて・・・」
ナヌ!奢りかい?奢ってもらったのかい!?くっそう羨ましい!
とりあえず『ヌース』さんとやら、要注意人物リスト入りは決定だ。
彼らのこの様子、どう見たってフツーじゃあない。一体食事に何を盛ったんだ?
これは是が非でも問い詰めなければならないね!そして私も奢ってもらわねばならないね!酒を。
となればここでグダグダやってる暇はないわけで。
「落ち着こう、おにーさん達。ほら、そんな物騒なモノは仕舞った仕舞った・・・」
フツーじゃなくても人は人。私は姫を後ろに庇いながら、駄目もとで説得を試みたけど・・・
次の瞬間、やっぱり『駄目』だったことを悟る。
>「よそ見してんじゃねぇぇぇぇっっっっ!!!」
>「腕の二三本はなくてもいいよなぁぁぁっ!?ハメれりゃいいんだからよぉっ」
ゴロツキーズは各々の武器を振り上げ、襲いかかってきた。
>「URYYYYYYY!!!!!!」
こちらにも一人、奇声をあげながら突進してくる。手にはきらめく一振りのナイフ。チェットさんピーンチ!
眼前に迫る白刃!チェットさんピーンチ!
「・・・あらヤダ」
ぺちり。手の平で横に払うようにして軌道を逸らす。
「乱暴は」
バランスを崩してつんのめった彼の脇下に左手を差し入れ、右手を胸に添えると・・・
「およしになって♪」
あら不思議。暴漢の体は宙に浮き、ぐるんと一回転して地面に墜落しましたー、っと。
まぁ、単に相手の勢いと体重移動を利用したってだけなんですが。
後頭部と背中をしたたかに打ちつけて、動けずにいる所へ間髪入れず。
抉り込むやふに、踏むべし・踏むべし・踏むべーしッ!(げしっ、がすっ、めきょっ)
編み上げブーツの踵が彼の顔面にめり込んで、鈍い音を立てる。
一撃ごとに変形してゆくご尊顔。うわあ痛い。痛い痛い痛い。見てて痛い。踏んでて痛い。
少なくとも鼻の骨は折れたろうな・・・さっきの手応え、もとい足応えはそんなカンジだ。
・・・何かこれ・・・絶対私の方が悪役だよね・・・絵的に。いや、いいんだけどさあ・・・。
これで高笑いでもしてりゃ完璧『そっち系』じゃないですか。どうですか。
複雑な気分で、しかし容赦はせず踏んで踏んで踏みまくり・・・そろそろ良い頃だろーか。
タイミングを見計らって足をどけると、可哀相なピーター君(仮名)は「何事!?」って表情を浮かべたまま絶命・・・
もとい、気絶していた。
うん、まあ・・・エルフっつったらまず魔法だもの。か弱く優雅な森の妖精さんだもの。
まさかこんな過激かつ非情な遣り口で来られるとは、夢にも思わなかったのだろうなぁ・・・。
ヘタすりゃ、私が抵抗することすら、彼には予想外だったかも知れない。
そう考えると少〜し申し訳ないような気分になって来る。ゴメンネ素直じゃなくて。
踏まれてる間、ローブの中覗き放題だったろうから、それで勘弁してクダサイ。・・・アリーヴェデルチ。
で、姫君は無事かっ!?
・・・「ピーンチ」発言が重複してますね・・・ミスです。
ゴロツキさん、エルフの女性相手じゃ油断してただろうなーという考えであっさりボコッちゃいましたが、
次からはちゃんと(?)苦戦いたします。(相手も警戒すると思いますし)
>65-66 フェイさん
女性PCさん来たー! ヽ(゚∀゚)ノ
どうぞよろしくお願いします。
>62 アーディル >63 ヌース >65 フェイ(敬称略)
「・・・で、その黒猫とやらに任せておいて大丈夫なのか?」
サーライトは下の者に尋ねた。彼は「帝国」の皇子の一人。数ある皇子の中でも聡明で有名な人物だった。
「はっ、必ずや、アーシエ姫を連れて帰ってくることでしょう!」
その者は答えた。数ある彼の家来の中でも、彼は諜報担当だった。サーライトはまた尋ねる。
「本当に、スラムに姫が潜んでいたという情報は間違いないのか?!」
「本当でございますとも。今盗賊ギルドを通じて手配しておりますからご安心ください。黒猫のフェイ必ずや任を果たすでしょう!」
それを聞いてようやく安心したサーライト。彼は話題を転じた。彼の心配の種は、帝国に反抗する実力ある魔道士のことだった。
「『銀の髪に赤い目』の魔道士の行方は掴めたか?」
「ハン=トルアに関わっている程度しか分かっておりませぬ」
「それでは帝国に仇なす魔道士の件は?」
「数が多すぎて一概には言えませぬが、以前処刑者であったヌースと自称している男をナーレンスで見たという情報は確認しております。しかし、それからの彼の行方は残念ながら・・・」
「帝国には敵が多いからな。ドラク、これからも逐一報告してくれよ、頼りにしているからな」
「はっ!」 これはナーレンス王宮内部での某日の冬の寒い日の会話だった。
>57 レオーノ >60 キリコ >61 ゴロツキーズ >67 チェット(敬称略)
「私に見えるのは、その人が、その瞬間考えている直感や昔の光景などよ。昔の夢なんかとても分かりはしないわ。
これはハン=トルアの王族が代々受け継いでいる魔道なの」
アーシエはレオーノの問いにそう気楽に答えた。「でも・・・」表情を曇らせるアーシエ。
「人の声が無数に届いて気が狂いそうになる時があるわ。だから、普段はこの能力を封印しているの」
「あ・・・あーし・・・」のキリコの言葉に対して「何か言いました?」と首をかしげながら、にっこり微笑み返すアーシエだった。
襲ってくるゴロツキ一人に対して、アーシエは健気にも一人で戦う姿勢を示す。
彼女は体術の心得があるようだった。構える。しかし、その様子は華奢で、いかにも心もとなかった。
そんなアーシエを尻目に、事無げにピーター(仮称)を倒すチェット。アーシエは目を真ん丸くするのだった。
GMとしての発言:フェイさん、ヌースさん、勝手に帝国と絡めてしまいましたが、よかったでしょうか?
お二人とも実力があるので、帝国にマークされているという設定です。
それと、お断りしておきますが、このセッションは二泊三日の旅ですので、話が盛り上がる前に終わってしまう可能性があることを了解しておいてください。
でも、参加してくださる人が増えることはいいことです。感謝、感謝。
ゴロツキの人たちもですが、何かGMがいなくても話が回ってきているようで、いいことだと思っています。
あと、「レルシェ」や「サーライト」という名前でピンときた方もいると思いますが、私はルナル・サーガの登場人物の名前を拝借しております。
ツッコミが入る前に断っておきます。
レオーノさん、ミシリル製のダガーの件了解しました。
>67 チェット
アレクとアーディルに前を任せて、後に回るか、という心配は不要だった。
軽やかにチンピラをいなすチェット。
あと一人はアレクがいるし…あっちは任せても大丈夫みてーだな。もうセクハラはやめとこ。
>61 ゴロツキーズ
「…っ! っぶねぇ!」
前を向き直った目の前にナイフ。
それを咄嗟に体を仰け反らせてかわしながら、俺は足をひっかけて一人目を転がす。
次に間もなく二人目───スキンヘッド。
角材が襲いかかってくるが、振り下ろされるよりも早くタックルをかまして足を取る。
力はどうだか知らないが技術は素人なゴロツキは、思ったより簡単に転がった。
すぐさま仰向けに転がったハゲの喉を思いきり踏んづけながら体勢を直し、宙に飛んだ角材を掴む。
息ができないはずのハゲはあと! まずは先に起き上がって来る一人目!
「お手紙でーす!」
俺の声に、慌てて振り向く一人目。その大事な大事なキャンタマに向かって角材を下から振り上げた。
地獄からの招待状、お届けに参りました。
ヌースさん、フェイさん、サイトのほう更新しときましたんで確認お願いしまッス。レス不要ス。
「バズ兄じゃ、こいつらなかなか強いよ!」
「すこっと、オレも同じことを考えていた所だ!」
「どうしよう? 兄じゃ」
「うむう! 力は湧いてくるんだが、この小僧ども意外と強いな」
こうして、ゴロツキたちに気の迷いが生じました!
>62アーディル
「うへへへへ…」
ふっとばされた男が起き上がる。
「なんでだろう、全然いたくねえんだよ…こいつはいけるぜえ」
もっていたナイフを取り落とされた男も、落ちたナイフにはかまわず
アーディルの顔面を張り飛ばそうとする。痩せこけた体つきに、力は篭っていないように見えるが…?
>67>68チェット
仮名ピーターは己の幸運を喜んでいた。一番乗りで女にしゃぶりつくことが出来るからだ。
とりあえず服を切り裂いて、首筋に短剣突きつけて、それで一丁上がり。後はなすがまま…
というふうに勝手に絵を描いていた。しかしそれは最悪な形で裏切られることになった。
仮名ピーターは後に(後があればだが)こう述懐する。
「あんなエルフ見たことねえ。むしろ闇エルフだ。そうに違いねえ」
>72キリコ
角材が急所を直撃。息も出来ずに悶絶し、卒倒…するはずだった。
しかし男はにぃっと笑うと上から無防備な後頭部へ角材を振り下ろす!
「きひひひひぃぃっ!きかねえなあっ!?なんでだろうなぁっ?」
大事な物を砕かれた感触はあったものの、痛覚に無頓着な男であった。
「今さらひきさがれるかよぉっ!!俺サマの面子がたたねえじゃねえかっ!」
「そうだよな兄じゃ、やってやろうぜっ!」
体中から力がどんどん沸いてくる。殴られても蹴られてもちっともいたくない。
こんな気持ちは今までになかった。どんなクスリでも、この快感は味わえない。
「皆殺しだぁぁぁっ!!」
男達はさらに怒号をあげる。ただ、その体の中で小さな変化が起こっていた。
この腹の中の違和感はなんだろう? 先ほどから頭がぼうっとするのはどういうことだろうか?
>61ゴロツキ
妙ちきりんな掛け声と同時に六人の男が一斉に飛び掛ってきた。
前の4人はアーディルとキリコが抑えている。
問題は後ろだ。アーシエとチェットしかいないはず。危ない!
>68チェット>71アーシエ
…はず、なのだが。黒髪をなびかせ、エルフは華麗な体さばきでごろつきの軌道を逸らし、
地面に叩きつけた。のみならず、足に履いている結構尖ったヒールで以て、その顔を
踏みつけていく。いや、砕いているといった方がいいだろう。
それはただただ、一方的な破壊。嫌な音が辺りに響く。
……少しショックだったが、もう一方の男は気にもせずに獲物を狙う。狙われたアーシエは――
戦う姿勢をとっていた。その考えは立派だが、相手が悪い。おそらくこの男達、
ドーピングされている。薬の力じゃない、他のなにかで。
思わず後ろからアーシエの体をつかみ、こちらに引き寄せる。少しばかり体が密着するが、
それにときめいている場合じゃない。狙うべき相手が急に視界から外れ、
接近してきた男はたたらを踏んだ。狙い通りだ。後は――
「アレク、ほんの少し持ち堪えて!」
叫ぶと、やりたいことの為に集中していく。実戦で使うのは初めてなのだ。
精密さだけじゃない、速度も重要になる。失敗するかもしれない。
しかし、やるしかないのだ。そして成功させなければならない。
最後に一言だけ呟く。お願い、ボクを嫌わないで。
後は迷わなかった。
>62アーディル >68チェット >72キリコ
「わぁお! かーっこいーいっ! 強いじゃんあいつら! もう惚れちゃうっ!」
見事にゴロツキどもを倒していく男二人に歓声と拍手を送る。
…さすがにあのキレイな女がゴロツキの顔を足蹴…というか踏み砕きにした時は驚いたけど。
いやーばいんばいんの女ってのは怒らせると怖いんだねー。くわばらくわばら。
と、呑気に観戦していたあたしだけど、ここで大きな問題に気付いた。
あたしの今回の仕事ってばあのお姫サマの誘拐じゃん?
てことはだ。今眼下でナイスな戦闘を繰り広げてる護衛サン達と次に戦うのはあたしってことだよね?
…っ! ちょーっと待ったぁ!
普通、お姫サマの護衛っていったら騎士道精神まっしぐらの堅物坊やって相場は決まってるって!
それが急所潰しに顔面タップ!? おかしい。予定と全然違う。
大体盗賊なんてのは肉弾戦なんてモンじゃなくてココっ! そう、頭脳戦でスマートに行くべきだと思うわけ!
だからあたしの計画じゃ堅物の護衛サンを色仕掛けトカで惑わして…って。
ていうかあーんなばいんばいん女が側に居るんじゃ色仕掛け効くわけナイじゃん。慣れてるだろうし。
「…やっば。あたし仕事選び誤ったかも」
そう呟いてギルドに引き返そうとした時、不意に誰かに見張られてるような気配を感じる。
でも、それはあたしがよく知るギルドの連中なんかじゃない。
あたしに監視が付いてる? コレってそんなヤバイ仕事なわけ!?
冗談じゃないっ! 反射的に気配を感じた方へナイフを投げる。
が、そこは不安定な屋根の上。おまけに少々冷静さを欠いたあたし。
お約束のようにあたしの身体はバランスを崩すと、大混戦中の地上へと落下していった。
猫も木から落ちるってこーいう事だねっ! あ、違うか。
>76他ゴロツキさん方 >77レオーノ
と、まあ。ここは伊達に「黒猫」なんて名乗ってるわけじゃない。
あたしは空中でバランスを整えると、軽やかにスタッと地面に着地するための準備を整えた、のだが。
ぐしゃっ。
「…ぐしゃ?」
予想外の音となにか妙なモノを踏んだ感触。
顔を下げると、あたしの足元で額に青筋立ててるゴロツキその1。
顔を上げると、あたしの正面で何やら精神集中のまっ最中のちょっと気弱そうな男。
わー。あたしってば見事に四面楚歌っ!
男の側には獲物であるお姫サマもいたけど、これじゃあ攫って逃げるってわけにもいかないよねぇ。やっぱ。
>67チェット
ごろつきの上げた奇声に、そんな場合では無いだろうが思わず振り返る。
そこに居たのは・・・・。
丁寧な言葉遣いをしながら、これまた丁寧にチンピラの顔を踏み潰すエルフ。
・・・・なんか、ホラーと言うか、シュールと言うか。
チェットを怒らせるような事態は、極力避ける事にしよう。
>74
ごろつき達が、退却の相談を始める。
このまま立ち去ってくれればいいんだが・・・・。
>75-76
どうやら、俺が甘かったらしい。ごろつきどもはやる気満々だ。
左から殴りかかってくる男を、どうあしらおうか?
とりあえず、左手で裏拳を入れておく。すぐにまた向かってくるだろうが。
>77レオーノ
>「アレク、ほんの少し持ち堪えて!」
後ろの方は、任せておいても良さそうだな。
まずは俺に向かってきているのを何とかしよう。
>78-79フェイ
さっきガラクタの中に突っ込んだごろつきと、再び対峙する。
ごろつきが角材を高々と振り上げた時、後ろの方で何かが潰れるような音がした。
流石に、そっちを振り向くほどの余裕は無いが。
急いで腰に下げたメイスを探る俺の視界の隅に、ナイフを拾い上げたチンピラの姿が映る。
・・・・うっとおしいな、気弾で弾くか。
俺が唯一使える奇跡。力を引き出すにはたった一言で良い。
・・・・左手で撃った事は無いけれど。
素早く左手で印を結び、『力ある言葉』を唱える。
ほんの数秒で良い。体勢を整えるだけの時間が欲しい。
よろめかせる程度で十分だし、その程度しか俺には出来ない。
左手から噴出した風の塊が、激しくチンピラの体を叩いた、ようだった。
以前に右手で打った時とは違い、全身からごっそり活力が持っていかれるような感覚がした。
チンピラが真っ直ぐ後ろに吹き飛び、壁に大穴を開ける。
・・・・住んでる人、すまん。思わず謝ってしまう。
俺は、ピクリとも動かなくなったチンピラを横目に、角材を振り回すごろつきを見据える。
今の気弾を撃った事で、かなり消耗しているらしい。軽い目眩を感じる。
・・・・まずいな。早い所けりをつけないと・・・・。
ボクとファズエロが初めて出会ったのは、ちょうど4年前。
ボクが自分の力で初めて喚び出したモンスター。それからずっと一緒だった大事な友達。
キリコが旅立ってから、ボクに話し相手がいなくなって。
昼間に出歩くことが許されず、こっそりと家を抜け出して月夜の下で遊んだっけ。
この都に入ってから、目に触れるから一緒にいることが出来なかったけど。
キミの力が必要なんだ。ボクを助けておくれ。
ファズエロの真の名を、常人には発声不可能な音声で唱える。
召喚士でないと、真の名を唱えることは出来ないから。
それだけじゃまだ不足だ。ボクは頭の中で狼をイメージする。
月夜の中吼える狼。吹雪の中駆ける狼。その属性は風。そして雪。
ボクの体の中にある風のエレメントを強くイメージする。
そして腰に佩いているミスリルの短剣を抜き、その中の水――雪の元素――の精霊に呼びかける。
力を貸しておくれ、ウンディーネ。ほんの少しで構わないから。
魔力の伝導を助けるミスリルの短剣で、虚空に六芒星を描く。
後は一声。ただの景気付けだ。
「ファズエロ、SUMMON GO!」
……一回、言ってみたかったんだよね。ともあれ、これで召喚完了。
描かれた六芒星の中から、一匹の狼が出現する。普通の狼より一回り大きい体躯。
ボクの友達、ファズエロだ!
>79 フェイ
「ファズエロ、目の前のそいつを……」
あれ? 目の前にいるのは男。それはいいんだけど。問題はその頭の上で。
さっきまでは気付かなかったけど、いつのまにか……赤みがかった髪をした女の子が乗っている。
なんでなんだ? 命令が来ないことを勝手に解釈したファズエロは、
とにかく目の前のそいつ「ら」に向かって襲い掛かった。
>82 アーディル
轟音がしたので思わずそちらを見ると、アーディルの左手の壁に大きな穴が開いている。
……魔法か何かかな? ……凄いなあ。ボクも使ってみたいな。
なんて感心してる場合じゃない。アーディルは肩から呼吸してる。今ので疲れちゃったんだ。
早くかたをつけなきゃ。こいつら、絶対に何かがおかしいんだ。
何かが……どうにかする方法はないのか? ボクは、向かってくる悪漢達の
様子におかしい所がないか、念入りに観察した。
>78 フェイ
「任務失敗の時は口封じしておけ」ドラクはフェイの監視の者にそう命じてあった。
「シャーッ!!」吹き矢がフェイに吹かれた。致死性の毒が塗ってあるものだ。監視の者は二人だった。
二人はゴロツキとの乱闘中にも関わらず、フェイの周囲を囲んできた。ジリジリと間合いを詰める。
「任務失敗者ニハ死アルノミ」監視の者は言い放った。毒塗りのダガーを両手に持っている。
顔は覆面で分からない。フェイは追い詰められたのだった。
>77 レオーノ
「へへへっ、一枚斬った!」ゴロツキのダガーの一振りがアーシエの上着を切った。肌が顕になる。
「もっと、もっと切り刻んで裸にしてやるぜ!」ゴロツキは舌なめずりした。そんなアーシエを押しのけてレオーノが取って代わる。
その瞬間、アーシエの芳香がレオーノの鼻腔をかすめる。アーシエはいい香りがした。少なくともレオーノはそう感じた。
アーシエはレオーノに守られるように背後に回った。アーシエがレオーノに寄り添っているのが彼にはわかる。レオーノは頼りにされているのだった。
そして、召還されるウルフ。アーシエは目を見張った。「レ・・・レオーノさん・・・すごい・・・」彼女は呟いた。
GMとしての発言:
キリコさん、サイト更新お疲れ様です! フェイさんやヌースさんの情報もあり、充実してきましたね。
さりげなくGMが無理矢理登場させたサーライトやドラクがNPCに入っていたのには嬉しくなりました。感謝しています。
ゴロツキーズさん、ゴロツキさん、アーディルさん、キリコさん今回は話に絡められなくて申しわけありません。
アレクさん、チェットさん活躍してくださいね。
>76 ゴロツキーズ
ああん。自分でやっといてなんだが、凄ぇ痛そう…って痛くねぇのかよ!
こんな顔して女だったりすんのか、そうだとしたら犯罪だぜ!
男も角材を振り上げる───が、俺は、軽く目を見開きながらも、動きを止めはしない。
男の足に挟まった角材を横に振りきってバランスを崩させる。
角材に足を取られると、おわ、と情けない声をあげて、今度は仰向けに転がる一人目。
「くらえ、超峰打ち!」
俺は、ほんの少しだけ軽く飛ぶと、着地際、その顔面に体重を載せた角材をぶち込んだ。
───ばっこぉん!
はい、いい音! 一人目終了! 気絶を確認しながら向きを変える。次はテメーだ、ハゲ頭!
>81 アーディル
「よっし、次はテメ…」
振り向いた俺の視界の中を、ものすごい勢いで横切っていく何かが見えた。
一間置いて、どかぁん、という轟音。
「………び、びびったぁ」
横に飛ぶ流れ星かと思った。飛んでいった先には壁に穴が開いている。
反対側に目を動かせば、肩で息するアーディル───なにやったんだ、あいつ。
「大丈夫か、アーディル。バテてんじゃねーぞ」
アーディルに声をかけながら、真正面のハゲ頭を見据えた。
まだ喉を抑えつつも、立ち上がってイカレタ目で俺を睨み付けて来る。
月光に輝くそのつんつる頭は、なんともいえない雰囲気を持っていた。幻想的ってやつか?
>81>82
なんだぁ?おいおい、何が起きたんだよ。なんでおれは吹っ飛んでるんだよ。
ちょっと待て、後ろに見えるのは壁じゃねえか。このままじゃ――
ごがめきどがらん。と音を立てて、おれは壁に衝突した。
大したつくりじゃないし、古びていやがったからすぐに壊れちまったが、それでも体中がいた――
く、ない。痛くない。どうなってやがるんだよ?おれの体。
げほごほ、とむせながらも立ち上がる。さっきのはちょうどみぞおちの辺りにくらった。
やべえ、なんか吐きそうだ。でも痛くねえ。おかしくねえか、おれ?
ヌースとかいったあの野郎の飯は旨かった。そいつを喰らってからおれは体中から力がわいてくるのを
感じ取った。おれだけじゃねえ。スコットもダニイも、デグズビイもそう言っていた。
あれに、なにか入っていやがったのか?
目の前に見えるのはおれを吹き飛ばしやがった若造。驚いてやがら。当たり前だ、ありゃオマエの必殺技だったんだろ?
何の因果か、おれには効かなかったんだ、借りを返して・・や・・おいおいおい。
おれは目をこすった。疑った。ありえねえ。なんだよ、お前ら。なんでそんなに目が輝いていやがるんだよ。
なんでそんなに馬鹿力なんだよ。なんでそんなに――まるで、化け物じゃねえか。
まさか――おれもか?おれもあんな風になっちまっているのか?自分じゃ気付かないだけだったのか?
嫌だ。おれはあんなのは嫌だ。嫌・・いてえ。いてえ。腹が痛え。なんでこんなに痛いんだよ畜生。
冗談じゃねえぞおい。勘弁してくれよ、おれはまだ――
ごぶわぁぁぁぁっっ!!
という音は、おれが出した音。胃の中の未消化物を、丸ごと吐いた音。
突然の吐き気に驚いて、その中身を見てさらに驚いた。こんなモノが入ってやがったのか。
畜生、あの野郎め、騙しやがったな――おれの意識は遠ざかる。
ヌースさん、判断は丸投げにします。何が入ってるのか、ごろつきは生きてるのか死んだのか、いろいろと。
すんまへん。あ、あとごろつきは残り三人っすかね。アーディル、キリコ、チェットが一人ずつ倒したから。
さて、旅の道すがら業務連絡だけ。
>>88のゴロツキさん。
実はアレ、何も入れてないつもりなんですが。まあ、魔術掛けですんで、ねぇ。
何も気にしないで干し肉の骨までごっそりおいしく頂いてしまったんでしょうかね。
そう言うことにしておいてください。私、魔術以外はまともな食事をお出しするのが信条なんですから。
ああ……もしかして、お酒の中に入れておいた蛇ごと飲み干しましたか?
アレは強壮作用がありますからねぇ……。まあ、私の魔術もかかっていますし。
では、肝心の魔術の発表と行きますか。骨身にしみる魔術だったでしょう?
言っての通り、骨から痺れるように動かなくなっていくんですよ。
ただ、ご安心を。アレでは多分アナタは死にません。と、言うか死ねません。
本来はあの場所でアナタのような不甲斐ない方も出ると思いましたので。
魔術で鞭を打って闘わせるつもりだったんですが、ねぇ。
まあ、じっくりおやすみください。目は覚めると思いますし、ねぇ。
私は、次の街を目指して旅立っていますんで。
惜しいことしちゃったよ!とは中の人の談ですが、私もそのように思ってるところです。
これは……予定を変更して、踵を返すことにいたしましょう。
>>88のゴロツキさんも無理矢理にでも目を覚まさせることになりますよ。
しばしお待ちのほどを、私は闇と共にまた現れますから。
>84レオーノ
さあどうしよう。とお姫サマと男に視線を向けると、なんだかラブな空気が漂ってるよ。
これはアレかい? ダーリンがいないあたしへのあてつけ?
よーし決めた。もう決めた。あのお姫サマ絶対盗んでやるッ!
と、決意を新たに固めた時。突然目の前に狼が現れて襲い掛かってきた。
「なっ…! なにコレッ! 化け物っ!」
ちょっと待ってよ。フツー見知らぬ女のコにいきなり獣差し向けたりする!?
気弱そうな顔してなんて奴。か弱い乙女を獣の餌にしようなんて。後で絶対天誅ケッテーイッ!
と、あたしは足蹴にしていたゴロツキをさらに踏み台代わりに強く蹴ると、跳び上がるようにして距離を取る。
ごめんよゴロツキその1。あたしの分まで美味しく食べられちゃってねー!
>85監視人
跳び上がったあたしの頬をヒュッと音を立てて吹き矢が掠める。
着地し、振り向くとそこには二人の怪しい奴。覆面なんかしちゃって怪しさ増量キャンペーン中って感じ。
参ったなぁ。いくらあたしが可愛いからって人攫いならコッチの仕事だって、ねー。
とか呑気に構えていると覆面はこう言い放つ。「任務失敗者ニハ死アルノミ」…!?
「ま、待った! 失敗してないしてないしてないって!」
ジリジリと詰め寄ってくる嫌ーな色したダガーの刀身。
「ていうかまだあたしはトライすらしてないんだってば。せっかちすぎると女にモテないよっ!」
なーんて叫んでもこの覆面、聞く耳なんて待たないんだろうな。
大体あたしを襲ってるヒマがあるなら今アンタらがお姫サマ誘拐すりゃいいじゃん。全く。
…あーあ。こんな仕事引き受けるんじゃなかった。もう覚悟決めるっきゃないね。
両手に2本ずつナイフを構える。今までの命中確率は2割ってトコ…なかなか絶望的な数字かも。
一人でも倒せりゃ御の字だ。祈りながら、あたしは覆面へ向かってナイフを投げた。
──神様天使様、この際悪魔でもダレでもいいっ! お願い助けてまだ死にたくない!
もしコレで死んだら呪い殺してやるんだからねッ! ダレをって? …さあ?
・・・凄いねぇ・・・まるで吸血大殲みたいだ・・・
俺が立てたスレがここまでなるとはねぇ・・・
>89ヌース
「あーあ。やっぱり誰も出てこない。こんなくたびれることしたくなかったぜ」
「仕事ってのは辛いよなあ…帝国づとめでも、定刻には帰れないんだからな」
「上手いこといったと思ってやがんな?」
「茶化すない。へへ…ん? おい、貴様、こんな時間にこんな場所でなにをしている!」
「旅の商人だと? 怪しいな…詰め所まで来てもらおうか!」
「おい、待て! こいつの顔…触書きで見たぞ! この逆十字、間違いない! 貴様…」
*得てしてこういった帝国兵は高圧的なものである。これ、馬鹿一。
*そして、悪役にあっさりと殺されるのも馬鹿一である。
*つーわけで、お言葉に甘えさせてもらいます。時系列はいつでもいいんで、殺しちゃってください。
>85
>「任務失敗者ニハ死アルノミ」
なんだ?! 新手か?
何か後ろが騒がしい。・・・・まぁ良い。いや良くないだろうけど。
とりあえず目の前の敵に集中しよう。
>87キリコ
>「大丈夫か、アーディル。バテてんじゃねーぞ」
「何とか、な」
メイスを構えた手に力を込めて、強がって見せる。
実際は、頭くらくらだったりするが。
調子に乗って気弾を撃ちまくった時に、ちょっと似ている。
そん時は、ここまでの脱力感は無かったけれど。
「先手・・・・、必勝!」
ごろつきをメイスで殴りつける。
向こうも角材で防ごうとするが・・・・。
パワーはともかく、得物の差は大きい。あっさり角材がへし折れる。
その勢いのまま、ごろつきの肩に一撃。
ぼぐっ、と痛そうな音を立てて、肩がへしゃげた。
・・・・折れてんな、こりゃ・・・・。
角材を取り落としたごろつきの腹に、拳を叩き込む。
悪いな。手加減出来るほど、こっちにゃ余裕が無くてね。
>88,91 アーディルとフェイ
>「何とか、な」
アーディルの声が返ってくる。そりゃ良かった。さっきからレオーノのほうが騒がしい。
こっちが終わって、めでたしというワケにもいきそうにねーからな。
>「なっ…! なにコレッ! 化け物っ!」
>「ま、待った! 失敗してないしてないしてないって!」
───想像以上にやばいことになってそうだ。真面目にやって、さっさと済ますか。
痛みで意識が飛ばないなら、純粋な衝撃とダメージで気絶させるしかねぇな。
俺は、角材を脇に構え、先を地面に擦るように駆けだした。同時、ハゲ頭も走りはじめる。
ぶぅん!と風を切る、男の右ストレート。速く、そして食らえば頭蓋骨が砕けそうだ。
───が、いかんせん大振りすぎる。俺は、それを引き付けてから、かわし───集中!
「どーん!」
刀で胴を裂く感覚を強くイメージしながら、角材を男の腹に抉り込ませた。
カウンター、鈍い音。普通の人間ならばお釣りがくるほどの、奥さま納得の鋭い手応え。
ふらふらとした後、倒れてくる男を俺は手で払いのけた。
「うおい、手品かよ。人増えすぎだろ!」
振り向いた俺の第一声。そんな時間かかってねーのに、どっから沸いた、こいつら。
その状況は「予想以上にやばいことになってそう」という予想以上にやばかった。
「レオーノ! どうなってんだ、これ?!」
駆け寄りながら叫ぶ。
狼、覆面、軽やかな女───いつからサーカスの舞台にあがっちまったんだ、俺らは!
サーライトは執務室にいた。真っ赤な絨毯の上に銀メッキした椅子が置いてある。そして、その横のドワーフの彫刻を施した大理石のテーブル。
調度品は一流だった。しかし、そんな落ち着いた品々とは裏腹にサーライトは苛立っていた。彼の悩みの種は帝国から離反してゆく人々のことだった。
帝国の政治犯を処刑していた元官吏のヌースのことを思い出す。彼は帝国の忠実な僕だった。ある事件の前までは。
ヌースはある冬の日、若い女政治犯の世話を命ぜられた。その政治犯は教会の教えに背く魔女として捕らえられていた。
しかしだ。事実をサーライトは知っている。彼女は神聖魔法と相対する魔法である暗黒魔法を自在に使いこなす魔道士に過ぎなかった。
その力を恐れた教会が無実の罪で、投獄したのである。名前をサレイアと言った。
最初は魔女としてサレイアのことを扱っていたヌースも、やがて彼女の純粋な心に触れ、考えを改めるようになっていった。
忠実な帝国の僕だったヌースに帝国への懐疑が芽生え始めたのもこの頃である。やがて、彼女自身も暖かく接してくれるヌースに心惹かれていったのである。
死刑執行の時期はなかなか訪れなかった。サレイアはヌースとの結婚まで考えるようになっていた。二人は相思相愛の仲になっていた。
サレイアはヌースに言った。「今年の春が過ぎて、恩赦されたら、結婚しましょう」ヌースは照れ隠しのために答えを保留にしておいた。
それから、まもなくのことだった。急に死刑の執行が行われることになったのだ。教会が帝国に圧力をかけたのだった。春はまだだった。
執行日は菜の花の蕾がまだ固い晩冬のある日だった。ヌースは溢れ出る涙のために連れて行かれるサレイアのことを見送れなかった。
彼女は崩れ落ちるヌースにこう言い残した。「今までありがとう、私の愛していた男性(ひと)」
斬首刑の後、ヌースはサレイアの生首と共に姿を消した。その後の彼の行方をサーライトは知らない。
ただ、元々魔法の素養のあったヌースが、サレイアとの交流によって恐るべき魔道の力を身につけたということだけは知っている。
(ヌースさん、設定や背景をいじってしまってスマソ。でも書きたかったのよ)
「ふーっ」サーライトは一息ついた。彼はテーブルの上の、コーヒーの入っていたティーカップを口許に持ってきた。そして中味をすする。
彼は思う。「どうして俺たちが懸命の努力をしても、帝国の敵は増えるのだろう」と。
その時、彼ははたまた気付いた。部下のドラクを大急ぎで呼ぶ。ドラクはすぐ駆けつけてきた。
サーライトはドラクを詰問した。「お前は黒猫のフェイに監視の者をつけたか?!」「はい、もちろんですとも」
「どうして付けた!! それではまるで秘密警察ではないか!」サーライトはドラクを叱った。
「お前はそうして、いつもいつも些細なミスを犯して来た者を粛清してきた。それが帝国の敵を作っていることをお前はわからんのか!」
「では、どうすれば・・・」「すぐ、フェイの監視を止めさせて、彼女の自由にするのだ! いいな」しかし、サーライトのこの言葉は既に遅かったのである。
彼は父である現皇帝の今の統治に疑問を持つことがある。3年前のハン=トルア決戦、そして占領の時、彼は二十二歳だった。
彼はハン=トルア攻撃軍のNO.2であった。だから、現場の人間を大勢知っている。
例えば、城門突破の一番手柄を成し遂げたキリコである。
彼は千人長にしてやるというサーライトの言葉を制して、最高の傭兵になるという自分の夢を実現するため、軍を離れた。
今でも惜しい人材だったとサーライトは思っている。15歳で千人長にしてやるというのは、破格の扱いであり、それ相応だとサーライトが認めていたことでもあった。
結局、千人長になったのは、二番手柄を成したレルシェという女傭兵だった。
キリコと同じ年で、その年にも関わらず、部下思いで知られた女である。
そして、占領統治が泥沼化している現在、彼は一つの決断をしようとしていた。
ハン=トルアのレジスタンスの中心になっているアーシエ姫の討伐隊の隊長にレルシェを任命しようというものである。
黒猫のフェイの依頼が失敗に終わりそうなことを考えて、彼は強硬手段に出ることにした。
事態は急転直下で変化しようとしていた。
他にもサーライトは考えていることがあった。神聖魔法に封じようとしている国の政策に叛旗を翻す多くの魔道士の存在。
例えば、最近生存が確認されたシンクレア=フォーリーブスである。
『魔道研究所』を脱出し、レジスタンス活動に身を投じている彼女は帝国にとって恐るべき存在だろう。
「はーっ」サーライトはまた一息ついた。こんな時、彼はナーレンスの魔法屋のエルフの伝統音楽が流れるオルゴールを聴くようにしている。
エルフの歌っている肉声まで流れる優れものだ。チェスティエル製とオルゴールには銘打ってある。エルフの歌い声が流れる。
「たどりつく場所さえもわからない。ただ届くと信じて、今、思いを馳せるよ・・・
形変えてゆく、心もこの街も。だけど、消えない願いがある・・・」
サーライトはこのフレーズが好きだ。サーライトは戦乱溢れる時代を二十五年間過ごしてきた。
そんな彼の切なる願いは内なる平和だった。「消えない願い」・・・それは幼少のころも、青年になった今も変わらない。
そして、その思いを具体的に歌にしているこのチェスティエル(チェット)のことをサーライトは好きだった。
*さて、むちゃくちゃ、強引に話を作りましたが、いかがだったでしょうか???
GMグッジョブ!あんた深淵のゲームマスターになれるよ。いや、もうなってます?
>92
あれの轍を踏まないように頑張ってほしい…これ、名無しの意見。
>83>84>90(レオーノ、フェイ)
「て、てめえ…召還士か!?」
その技術を持つ人間は数少ない、古代魔法帝国の遺産である。
大陸中でも数百人程しかいないといわれている。先の大戦でも戦争に利用されたらしいが…
その名は恐怖の対象である。普通の人間にとっては。悪魔の申し子ともいわれ、
その資質が認められれば殺されることも少なくない。
「ふざけんな!この化け物ッ…」
罵りは途中で中断された。狼が男めがけて、というか頭上の女めがけて飛び掛ったからだ。
上の人はそれを見て取るやあっさりと男を踏み台にして跳躍。後に残された男。
「ああっ、きたねえっ!てめ、一人だけ…ああっ、ああーっ!!」
がぶり。と狼に頭を甘噛みされ、シューシューとコミカルに血を流しつつ男はその場に倒れた。
>94アーディル
「げふう!」
腹に加わった衝撃で男は激しく嘔吐し、そして倒れた。
>95キリコ
「こんなチビスケにやられたとあっちゃあスコット様の名折れよ!かかってきやがれ!」
言って走り出す。ぶぉう、と風を切り、渾身の右ストレートを繰り出す。
それを掻い潜った小男の角材がスコットの腹を薙ぐ。男は地に伏した。
>>93
「茶化すない。へへ…ん? おい、貴様、こんな時間にこんな場所でなにをしている!」
運悪く、街を見回っている衛視に鉢合わせた。
「どうしました?いえいえ、私。ただの旅商人でございますから、ねぇ」
「旅の商人だと? 怪しいな…詰め所まで来てもらおうか!」
「おい、待て! こいつの顔…触書きで見たぞ! この逆十字、間違いない! 貴様…」
言い訳も通じないらしい、自身にかかった多額の懸賞金。
しばらく仕事もせずに暮らせる上に、英雄の肩書きが付く。
それだけで、一兵卒には魅力的なのだろう。が、それだけの危険も伴うことを理解しているだろうか。
「……そうですか。仕方がございません。それでは、しばらく、おやすみ頂きますよ。
……残念ですが、私、もはや人を殺すことに何も感じないようになってしまいましたので、ねぇ。」
ローブのフードを外し、ヌースは呪文を唱えて、商売道具の中から骨で出来た短剣を取り出す。
まずは、右側の衛視の胸を一突き。それだけで身体が腐り落ちていく。
怯える左側の衛視にも、同じように一突き。後にはただ白い骨だけが残る。
狂気じみた笑い声と対照的に月は零れた涙を照らしていた。
「くっ……骨が疼きますか。悪い傾向ですねぇ。」
私はサレイアの敵を取る。……何があろうと、この決意だけは曲げるわけにはいかないのだ。
思えばサレイアは月のような女性だったとヌースは思う。
忌み嫌われた黒い魔術の中にあってなお、その中で彼女は輝いていたのだから。
だが、帝国の名誉や意固地な古い考え方だけで彼女もまた斬首台に上げられた。
せめて、私の管理下である首吊り台ならば、逃がすことも可能だったのに。
そして、私は、何故、答えを……出さなかったのか。照れなんて言う些細なことで。
後悔は先に立たない。そして、永遠に私を苛み続けるだろう。
ならば、帝国を、そして、世界をも闇に閉ざして私も帰ろう。
永遠の闇の中へ!
「……骨になった後で悪いのですが、あなた方にお願いがございます。」
骨になった二人の衛視を見やり、ヌースは話しかける。
そうすると、カタカタと奇怪な音を上げて、骨が動き出す。
「……それでは、参りましょう。私、気になることがございますので。」
死霊術。その中でも骨に関する魔術がヌースの得意分野である。
サレイアの忘れ形見の暗黒魔術。そして、骨の逆十字と銀製の髑髏のピアス。
「私は、新たな光も断たねばなりません。後に続く絶望という名の憂いを、ねぇ。」
二つの骨と共に踵を返すヌース。向かうは先程のスラム。
絶望石と呼ばれる魔晶石。ヌースの目の奥にはそれと同じ赤い色が灯っていた。
「……それでは、こちらを差し上げます。存分に闘ってくださいませ。
私は、もう少しだけ監視せねばなりませんから。それまで、よろしくお願いしますよ。」
二体の骨に、後ろに抱えたケースからロングソードを手渡す。
そうして、魔術を強める。剣を抱いたスケルトンが、一行の中へと飛び込んでいく。
ヌースはもう一度物見台に登って、下の闘いを見守ることにした。
「もしや、ここからでは、読み込まれてしまうのでしょうか、ねぇ。……王女様?」
*業務連絡です。衛視のお二人がた、お言葉に甘えてサックリと殺させて頂きました。
*その上で差し出がましいのですが、スケルトンの方。動かして頂けけると幸いです。
*無理なようでしたら、私が動かしますので。ご一報のほどを。
*それから、GMさん。私、楽しんで享受してますのでご心配なさらず。
「もう駄目かもしれない・・・」アーシエは絶望的な言葉を吐いた。
何者かに操られているゴロツキたち。そして、謎の女(フェイ)とそれを追う覆面の男二人。そして、新たに加わったスケルトン兵士二人。
アーシエは自分を取り巻く人間の複雑さに頭を抱えるのだった。
「そこの逆十字のお方、一体何が目的なのですか! 人々をこんなに苦しめて!」
アーシエは感じる。憎しみの炎を。この男は人間を恨んでいる。そう、感じる。
前線で戦っているアーディルやキリコも、もう限界だろう。アーディルは気弾さえ使ったのだ。キリコも苦戦している。
アーシエはレオーノに守られながら、唇を噛むのだった。
*>100 ゴロツキーズさん、ありがとうございます。でも、あれは無理矢理だったと反省しているところです。
*>102 ヌースさん、乗ってくださってありがとうございます。
>96 キリコ
>「うおい、手品かよ。人増えすぎだろ!」
聞こえてきた声に思わず脱力して、あたしは地面にへたり込んだ。
「…ホントに手品だったらねー。あーもうやめやめ! 殺るなら勝手にどーぞっ! ただ…」
さっき投げたナイフは当たらなかったんだし、完全に打つ手ナシってヤツ?
観念したように叫ぶあたしに近寄ってくる覆面。表情は見えないけどきっと薄ら笑いでもしてるんだろうな。
完全に油断してる──よしっ!
素早く地面の砂を掴んで投げる。目に入ったのか、慌てふためく覆面。
奴らの目に再度光が戻った時、あたしの手には二振りのダガーと…小さな布袋。
「ただ、盗みはするけどねーって…なーんだ、軽いじゃんこの財布」
たぶん毒でも塗ってあるんだろう妙な色のダガーを構えてにっこり笑ってやると、覆面達は慌てて逃げてった。
せっかく覆面なんかするんだったら目も覆っちゃえばよかったのにね。前、見えなくなるけど。
…さて、と。どうやらあたしは依頼人から任務失敗のレッテルを貼られちゃったみたいね。
しかも命まで狙われちゃいますかっ! こうなりゃもう道は二つしかない。
一つは今からでもお姫サマを掻っ攫ってなんとか依頼人のご機嫌を取る事。もう一つは…。
>100 ゴロツキーズ
振り向くと、ゴロツキその1が狼に頭を噛まれて倒れていた。
あたしの代わりにゴメンね! あんたの勇姿は忘れないよっ!
だから成仏してよねー。化けて出てくるとかはナシで。
>102 ヌース
「…また化け物っ!?」
突然現れた動く骸骨を見て、反射的にあの気弱そうな男を見る…と。あれ、アイツも驚いてるし。
ってことはアレですか。あれもまたお姫サマの敵っての?
>103 アーシエ
「はぁい、お姫サマ」
ひらひらと手を振って近寄る。
いや、精一杯愛想よく話しかけてるってのにそんな構えなくってもいいじゃん。
「あんたって敵多いんだねー。さっきの覆面も、元はと言えばお姫サマを狙ってる奴らだよ。
見てのとおりあたしも奴らに敵認定されちゃったみたい。ね、あたしら利害一致してると思わない?」
あ、お姫サマってば不審そうな顔。別に騙そうってわけじゃないのにさ。
それに利害一致ならもうひとつある。
よくわかんないけど、あたしはこの仕事…「ギルド斡旋の仕事」を失敗した事になっちゃってるんだよね。
ナーレンスの盗賊ギルドの掟は厳しいし、さらにそれが監視が付くようなヤバイ仕事なんだったら?
あたしはもうギルドに戻れない。それどころか処罰とか…怖い! 考えたくもないっ!
とにかく一刻も早くナーレンスから逃げる。これがもう一つの選択肢ってワケ。
「あたしはこの都の抜け道も近道も知ってる。どう? 気紛れ猫の手、借りてみない?」
>ヌースさんへ
返事が遅れて申し訳ないです。やっぱ、スケルトンはそちらで動かしてくれると助かります。
やっぱ俺には文章力ないし、手駒は自分で動かしたほうが楽しいでしょう?
俺はいらん設定とか、考えてる事にします。「スケルトンは腰骨か頭骨を壊されない限り
復活する」とか。FQかっつーの。
>90 フェイ
化け物。そうだ、その通りだ。それが普通の反応なのだ。
化け物を操る人間は化け物である。そんな簡単な論理。
けれど、改めて言われると矢張りこたえる。特に、こんな女の子に言われては。
>96 キリコ
「ボクだって知らないよ、そんなこと!」
いらついた声でキリコに当たる。彼が悪いわけではないのに。
「ただ、いきなりあの人が飛び降りてきて、そしたら変な覆面が――」
途中で言葉が途切れた。それは。
>100 ゴロツキーズ
正面の男からの、酷い痛罵の言葉。聞きたくない。聞いていたくない。
黙ってくれ。その感情を敏感に察知し、狼は顎を開き、閉じる。
血が吹き出る。鮮血が。男は静かになった。
少しだけ気分が晴れた。
「ファズエロ、もういいよ」
狼は口を離した。
>102 ヌース
かちゃかちゃと硬いものが合わさる音。そちらを振り向くと、いるのは2体の骸骨。
なんだ、これは? なぜ骸骨が動いているんだ? 思い出せ、レオーノ。
見るのは初めてにしても、オマエは召喚士だろう。モンスターのことを知らなくてどうするんだ。
――思い出した。こいつは、スケルトン。動く骸骨。死霊術師が好んで使う手下だ。
とすると、ちかくに術者がいるはずだ。たまたまこんなアンデッドがスラム街を歩くなど考えられない。
襲ってきた破落戸たちもこいつの差し金かもしれない。
>103 アーシエ
レオーノの背中で震えながら叫ぶアーシエ。彼女にはわかるのか?
このスケルトンを操っている者のことが。心の中を読んでしまったのだろうか。
「ダ、ダメ、なんかじゃない……ま、まだ、誰も諦めちゃいないんだからね」
励ましになっただろうか。自分でも少し声が震えているのが分かる。
ファズエロを二人の援護に向かわせるべきだろうか? しかし……
>105 フェイ
こちらに声を掛けてきた女の子が気にかかる。どうも怪しい。
まずその登場の理不尽さからしてそうだし、付いてきた2人の覆面の存在もおかしい。
そういえば、いつのまにか覆面は姿を消している。何があったのだろうか?
さらに言えば、その格好だ。冬だというのに、所々肌を晒した軽装。
どうみても、堅気の人間じゃない。
「あの、ええと、いきなり現れたあなたは一体何者なんですか……?」
そんな疑問が口に出た。問い返されればそのまま答えに詰まることも忘れて。
ちなみにレオーノの隣にはファズエロが控えている。いまだに喉を唸らせつつ。
骸骨と戦う二人を尻目に、交渉事をしている。しかもこちら側は世間知らずの姫と貴族。
何か、決定的に間違っている気がしないでもないが、自身ではそれを指摘できなかった。
>102ヌース
向かってきたごろつき達を片付け、何とか一息ついた俺の耳に、乾いた音が響いてきた。
その音がした路地裏の方へ目をやる。
・・・・ガイコツ?
そこに立っていたのは、からっからに乾いた人の骨。
迷い出たのか、それとも人為的な物か。
今居るスラムには、あまり似つかわしくない事は確かだ。
>103アーシエ
>「そこの逆十字のお方、一体何が目的なのですか! 人々をこんなに苦しめて!」
・・・・って事は、ガイコツは誰かが操っているんだろうな、多分。
俺は、気力を振り絞ってメイスを持ち直す。
柄の先につけた皮ひもの輪の中に手を通して。
・・・・本音を言わせてもらえば、すぐにでもぶっ倒れたい。
そんな事、出来るわけも無いけどな。
>102,104 ヌース、フェイ
見知らぬ女のほうから逃げて来る覆面。素早い動きで俺の横をすり抜ける。
なんかわからんが逃がすかよ───と、振り向けばスケルトン。おいおい、嘘だろ?
ため息混じりに覆面を見逃し、俺は構えた。
>107 レオーノ
>「ボクだって知らないよ、そんなこと!」
なんかぶち切れてんな、あいつ。とにかく狼は見たとこ、敵じゃないらしい。
レオーノの新しい「おともだち」ってとこか。
女も怪しいが、心の読めるアーシエがいれば騙されることもないだろう、と考え───。
俺はスケルトンの振り下ろして来る剣を、横から打ち流した。
次いで、角材を構えなおし───角材?!
慌てて、飛び退き距離を取る。アホだ、俺。まだコレ握ってたのかよ。
>103 アーシエ
>「そこの逆十字のお方、一体何が目的なのですか! 人々をこんなに苦しめて!」
まだ誰かいるってのかよ!
「おい、このままじゃジリ貧だぜ!」
どこまで沸いてくるか、限界が見えない。俺一人なら生き残る方法も山程思い付くんだが。
角材を捨て、刀を抜く。まだ街からすら出てない。道開かねーと。
「行くぜ、青梅。またお前を赤く染めてやる」
愛刀に語りかける。って、相手はスケルトン、血は出ねーな。俺ってば、かっこ悪!
さて、TRPGスレも、物語も敵役のヌースさんや、脇役(?)フェイさんの新規参入もあり、ストーリー的にも佳境にさしかかってきたわけですが、GMの提案として、ここで物語とは別にアンケートを取ろうと考えています。
何故そんなことをするかと申しますと、毎日のようにGMとして書き込んでいて、不安になるからであります。
果たして、私のシナリオの好みと、PLの好みとが一致しているのだろうかということですね。単に好奇心もあります。
GMとしては、登場してくるNPCやシナリオがPLや観客の皆さんに少しでも、気に入ったものになることを望んでいます。
閑話とでも申しましょうか。以下の質問に答えて頂ければ幸いに存じます。(名無しの人の書き込みも大歓迎です!)
【@好きな小説や映画、アニメ、ゲームなどの作品とその理由】
【A@と関連して、好きなキャラクターとその簡単な紹介】
【B@と関連して、好きなシェチュエーション(こんなエピソードに萌えるみたいな)】
【CGMに大しての要望・感想(ここをこうして欲しいみたいな)】
ちなみに、私も回答例として、答えてみます。GMがこんなことを考えていたのか、と参考にしていただければ幸いです。
@「ルナル・サーガ」1〜3 友野詳(角川スニーカー文庫)
*アンディとエフィメラの二人の双子の主人公が生死をかけた冒険の旅に出て行く所に惹かれる。
「機動戦士ガンダムSEED」福田己津央監督 サンライズ
*戦争ものとして脚本に考えさせられることが多かった。単純な善悪の構図でない所がよかった。
Aルナル・サーガのエフィメラ。堅物の兄のアンディと違って、女性の視点から物語を俯瞰しているところが好き。
Bルナル・サーガ二巻目のアンディとレルシェが戦う場面。心の中では好きでありながら、四姉妹(敵役の親分)の命令に背くことができず、アンデイと戦い、敗れて行くレルシェの心の葛藤が好き。
SEEDで、主人公のキラに死んでしまった恋人のフレイが魂魄として語りかけるシーン。
私はかっこいい戦闘シーンよりもこんなメロドラマみたいな場面が好きなので困っています。
さて、物語と並行して、書き込んでもらうと助かります。書き込んでくださったアンケートはシナリオの残り分に反映させようと考えています。
114 :
以上、自作自演でした。:04/01/09 10:56
種厨逝ってよし。
GMさん、まじめな方ですな
>>113 @
機動戦士ガンダム0083:
渋いオッサン達が大活躍する所がイカス。
五年前くらいに朝やってた仮面ライダーV3:
ヒーロー物の基本を抑えているのがポイント。
A
サウス・バニング:
俺達の隊長。理想の上司像。
ジャミトフ・ハイマン:
真の勝者。シナリオに重みを持たせてくれている立役者なので。
B
・ファーストガンダムでブライトが『俺は艦長だぞ!』とぶち切れるシーン
・Zガンダムでブライトがティターンズの面々にボコボコにされるシーン
・ZZガンダムでブライトが浮気するシーン
・逆襲のシャアでブライトが専用プチ・モビで大活躍するシーン
>>103 アーシエ
「そこの逆十字のお方、一体何が目的なのですか! 人々をこんなに苦しめて!」
遂に、気付かれましたか、とばかりに黒幕は静かにスラムの影に潜む。
(苦痛は、苦痛と思うから苦痛なのです。それに救いを見いだせませんか?
……さて、少しだけお話をしませんか、ハン=トルア王女アーシエ様。
なんとも、ありがたいものです、ねぇ?読心術というのも。)
ヌースは心で語りかける。相手が読心術の使い手ならば、こういうことも出来る。
自ら闘いに赴いて会話が出るとは思っていない。そして、まだその時ではない。
(アナタは一体何がしたいのです?帝国の転覆。私も同様のことを考えております。
問題はその後です。無闇ですよ。人に、光を与えようなどとは、ねぇ。
人はそれに溺れる。そして闇が生まれる。それが繰りかえされるのだけ、なのですよ?
ならばいっそ、人は滅びるべきだと。そう私は思っているのですよ。)
ヌースの心の闇がまだ年端もいかぬ王女に厳しく重たく襲いかかる。
(それに、ハン=トルアの正義は果たして正義なのでしょうか。
正義とは普遍的であり、常に変化するものではございませんか。
アナタの理想は素晴らしいですが、理想はいつか腐るものだとご存知でしょうか?
私は、幾度と無くそれを見てきました。その繰り返しを断ちたいだけなのですよ……
処刑者として、最後の大仕事です。永遠の闇を持って、人の世を私が処刑してくれましょう!)
骸骨がカタカタとリズムは刻むは死の舞踏。その影で闇が牙を剥く。
ヌースは闇に潜み、王女の考えを待っている。……光を断つのは、それからで十分だ。
*それでは、私がスケルトンの方動かせて頂きます。
*ちなみに、今は普通に闘っています。ええ、遠慮無く壊してくれて構わないんですよ?
*あっ、と驚く仕掛けを用意してますので。期待はしても構いませんが過信は禁物ですけど、ねぇ。
>116
種にUCで切り返したかw
アンケートですか。わかりました。それでは答えさせて頂きます。
こういった試みというのも、なかなか無いものですから良いことだと思います。
(1)機動戦艦ナデシコ(TV版)でしょうかね。
先のレスでも、私が言っているとおり、正義なんてどこにでもあるんだ。
こういうことテーマ性を秘めながら、最後までバカをやってのける。
タイトルからして、パロディとしても素晴らしい作品でしたし。
それから、次点として仮面ライダー龍騎など、どうですかね。
龍騎は厳密にはライダーではない気もしますが、それでも面白いと言うことでは。
ライダー版Gガンダムという表現がしっくり来るかもしれません。無論、Gも好きですけど、ねぇ。
え、別に異色作を狙ったつもりは、これっぽちも……ありますが。
後は、撲殺天使ドクロちゃんでいかがでしょう。
え、似合わないですか?私がぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪と、言うのも。
……ええ、実は読んだこと無いんですけど。
(2)ドクロちゃんです……あ、もう化けの皮は剥がれてる、ですって?
良いじゃないですか。善良な旅商人ですよ?私は。……色々と冗談がすぎました。
王蛇こと浅倉威でしょうかね。なんであれ純粋な悪や本能というのは憧れますから。
後は、ダイゴウジ・ガイ。本名はさておき『熱い』と言うことは決して悪いことでは。
(3)明日の艦長は君だ!とか、劇中作であるゲキガンガーなど。
反映できません、ねぇ。これじゃ……。では、気を取り直して。
どうでしょう、映画版ナデシコです。好きなんですよ、ああいう同窓会も。
(4)これからも楽しませてくださいな。サレイアの話は私も気に入ってますし。
私は、物語の途中で降板せざるを得ないでしょうけど。結末を今から楽しみにしています。
そしてかなり難解な展開を要求してしまった気もしますが。
まあ、改めてお願いしますよ。色々と、ねぇ。
>117
ヌースの心の問いかけにアーシエは何も答えられなかった。
それは、彼女自身が考えていない問いだったからだ。
帝国に滅亡された祖国ハン=トルアの再興・・・それだけにすがって生きてきた彼女の当然の帰結かもしれない。
しかし、彼女は負けるわけにはいかない。
彼女を頼って、国を興そうとする大勢の人々がいる。
たとえ、彼女自身が神輿に担がれたただの木製の御神体だけであったとしても、ここでヌースに負ける訳にはいかないのだった。
*・・・という訳で話は進展しませんでしたが、スケルトンの操作をお願いしますよ、ヌースさん。
>114 私は種厨です・・・ハイ。
>115 まじめですか・・・う〜ん、そうなのかもしれません。
>116 アンケートに答えていただいてありがとうございます!
ガンダムシリーズはVとGとW以外は一応観ています。
ジャミトフが真の勝者とは・・・意味深な言葉ですな。
勧善懲悪じゃないのが、お好きなのですね、怪傑大ねずみさんは。
でも、おっさんばっかりなのは勘弁して!
太陽の牙ダグラム状態になってしまう(汗)。
>118 SEEDもいいですよ。
>119 幸いなことに私もナデシコはTV版、劇場版ともに観ています。
やっぱり、味な敵役をするだけあってヌースさんも通好みですな。
大義名分や正義など果たしてどこまで信じていいものか、
と考えさせられる作品でした。
このTRPGでは、私はそんなに話が奥深い所まで進展すると考えていなかったので、
アーシエの護衛、それではい終わりとしか考えていませんでした。
難しい問題を突きつけられた感じですね。
種は駄作ですよ。
過去の作品の劣化コピーにもなれてないし。
監督は常にアンチの味方でしたしね
スラムの闇でいきなりゴロツキどもに不意打ちを食らった。
私達は大きな騒ぎに発展しないよう慎重に応戦したが、簡単には片付かなかった。
ゴロツキどももまだ残っているとうのに、スケルトンまで出現するとは!
アーシエ様をなんとか背中でかばい、防御に専念していたがこのままでは……。
しかし、戦いは混乱している。
ここでホーリーライト(神聖なる光)を放ったとしても仲間を巻き込んでしまう。
光のまぶしさで目をやられてしまってはさらに不利になるばかりだ。
どうすればいい。
構えていたミスリルダガーをしまい覚悟を決めた。
私は左手に魔晶石を握りしめ、右手からフォースを発動した。
神よ、私に浄化の力を!!
闇に幾筋もの白い閃光が放たれる。
光はゴロツキと覆面の男たち、そしてスケルトンへとめがけ飛んだ。
闇を切り裂いて流れるように光がそれらを捕える。
光は全て命中し、砕けた。
これで少しはダメージを与えたはずだが。
みると、ゴロツキども倒れている。気絶させられたのか。倒れただけなのか。
わからない。
敵はまだ残っている。
空になった魔晶石を捨て、左手に別の石を握り、再びフォースを放つため体勢を整えた。
どこまでレスをつけたらいいのか、悩みました。
あまり、遡ってもどうかと思いましたので、こういう形にしました。
2日ほどこちらここを読むのも、ここに書くのも不可能になりますので、
その前に戦闘シーンをやっておこうと思って簡単にレスしました。
>122
結果は勇者でした。平均的でどれの職業にも適正がないそうです。
>121
駄作でも楽しめない作品ではないと思います。
>119
仮面ライダー龍騎は私も好きです。
ライダーで群像劇みたいな試みをしたことは興味深かったと思います。
>118
SEEDも好きですが、Wも好きです。でもシャアが一番好きです。
>116
ガンダムは詳しくありませんが、全て好きです。
>115
もっと、お気楽極楽にいきませんか〜?あはは。
まじめなのも大切ですが、私はぬるま湯人生が好きです。
>114
種好きもそうでない方もどうぞお気軽にお越しください。
そんなスレが好きです。
本来この板で嫌われる傾向にある「素を晒すこと」になるのですが、
ここはTRPGスレという特殊なスレなのである程度そういうことも必要なのかもしれませんし、
何よりGMの希望でもありますので頑張ってアンケートに回答したいと思います。
>113
【@好きな小説や映画、アニメ、ゲームなどの作品とその理由】
小説:ロードス島戦記(登場人物が魅力的。わかりやすい物語や世界観もいいですね。)
映画:シカゴ(音楽や衣装など全てが美しいです。明るい雰囲気がいいです。)
アニメ:少女革命ウテナ(テーマとか様式とか。一番は音楽。次に絵。)
ゲーム:BAROQUE(天使とか世界観やゲーム性に惚れました。)
【A@と関連して、好きなキャラクターとその簡単な紹介】
ロードス島戦記:セシル(魔法使いが好きなので。長髪で美形でちょっと熱血タイプなところがいい。)
少女革命ウテナ:鳳暁生(お兄様なので。美形ですしね。強いし。謎めいたところなんかもいい。)
BAROQUE:上級天使(天使だから。兄だから。美形だから。ってそればっかりですいません。)
【B@と関連して、好きなシェチュエーション(こんなエピソードに萌えるみたいな)】
兄妹、兄弟の絆や葛藤。ちょっとえっちなくらいの妖艶で危険な触れ合いや会話。
【CGMに大しての要望・感想(ここをこうして欲しいみたいな)】
悪役美形とか大好きなので素敵な敵役の登場を待っています。
あとは、普段はお気楽な旅をのんびりとやっていきたいです。
「レルシェ馳せ参じました!」「意外と早かったな・・・」ここはサーライトの執務室。
紅の絨毯の上に片膝をついて、レルシェはサーライトに臣下の礼を取っていた。
「まあ、姿勢を崩すとよい・・・」「はっ」レルシェは立った。「そして、話というのは・・・?」
サーライトはレルシェを一瞥すると、ポットからコーヒーを二人分のティーカップに注いだ。
「コーヒーは好きか?」「嫌いではありませぬが・・・」注ぎながらサーライトは言う。
「実はな・・・こちらの手違いがあって、アーシエ姫捕縛に失敗したのだ・・・。黒猫のフェイが任に当たっていたのだがな・・・」
「あの黒猫のフェイが失敗したというのですか?!」レルシェは驚きを隠しきれない様子だった。
「まぁ、こちらのミスという奴だ・・・」サーライトは注ぎ終わったティーカップをレルシェに渡した。
「まぁ・・・飲んでくれ」レルシェはおずおずとコーヒーを飲んだ。サーライトは話を切り出す。
「君にアーシエ姫を捕らえて欲しいのだ」「私が・・・ですか?」「こちらに着いて早々悪いのだがね」
レルシェは少し考える様子だった。「・・・では、帝国の精鋭兵を五人貸していただく存じます」
「五人でいいのか?」「ええ、選りすぐりの」「わかった。では、情報収集を頼む。おそらく、情報屋の『白髪』なら多くのことを知っているだろう」
レルシェは念を押した。「精鋭というのは一騎当千の者をお願いします。できれば、魔道の心得のある者をお願いいたします」
「・・・と言うと」サーライトは眉をひそめた。彼はアーシエのことを軽く見ている所があった。レルシェはその甘さを指摘したのである。
「アーシエは魔道を極めし王国の忘れ形見。魔道には魔道で対処しなければなりません。『魔道研究所』の所員を所望いたします」
サーライトはしばし沈黙した。そして答えた。「わかった。ハン=トルアから奪った魔道を全て吸収した者をお前の部下として使わそう」
>121 確かにファーストは偉大でしたよね。
Zも良かった。
でも、種も大目に見て欲しいです。
>122 僧侶向きだという結果が出ました。
>125 「素を晒すこと」になってアレクさん、ごめんなさい。
そんなに気を使うこととは思っていなかったので、
とても申しわけなく思っています。
でも、アンケートの結果は話に反映させようと考えています。
ロードス島戦記は一巻目の「灰色の魔女」を読んだことがあります。
確かに、世界観やキャラの立場が明確ですよね。
残りの話も機会があれば、読んでみます。
ブックオフに売っていますしね。
*何か、書き込みも無くなってしまったようで、GMだけが空回りしているような気がします(汗)。
でも、一応、シナリオにPCたちが乗ってくれた場合の粗筋を考えていますので、話の完結までは持っていきたいですね。
GMが本当に難しいということを痛感している昨今です。
レス自体は他の人待ちなのですが、存在証明のためにも答えたいと思います。
失礼します。
>113 GM
【@好きな小説や映画、アニメ、ゲームなどの作品とその理由】
ダブルクロス、異能使いなどが好きですね。へんてこな能力をもっちゃった人間、
大好きです。
【A@と関連して、好きなキャラクターとその簡単な紹介】
巻頭漫画に描かれている少年。ああした、「思わせぶりな台詞」が大好きです。
実際のプレイではいえないので。突然非日常の世界に放り込まれた少年、
否応なしに襲い来る敵!「あなたの力が必要なの」「僕は……闘いたくないんだっ!」
リプレイでは檜山ケイトでしょうか。
【B@と関連して、好きなシェチュエーション(こんなエピソードに萌えるみたいな)】
異能力者であることがばれたら大変なことになる……けど、使わなきゃ大事な人が危ない!
さあ、変身だ! その意味じゃ、魔獣の絆も好きです。
ばれた後の人々の反応によって嘆く主人公も好きですね。
【CGMに大しての要望・感想(ここをこうして欲しいみたいな)】
焦らないでください。のんびりいきましょう。空回りではありません。
GMの提示した状況に上手く乗ってこそTRPGです。
ここは実際のルールなどはない即興芝居のようなものですからなおさらです。
>122
呪術師向きだそうです。魔物使いではないということでレオーノは落胆しています。
ご無沙汰しております。
現在私生活の方が慌しく、なかなかネットに繋げない状態にあります。
すっかり遅刻魔と化してしまっていて大変心苦しいのですが、もう少々お待ちください。
それまでのチェットの行動等は全てGMさんにお任せ致します。
皆様、いつもご迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳ありません。
>127 GMさん
空回りなんてしていないです。むしろなかなか来られない私に原因が・・・。
GMさんに不安を抱かせてしまってごめんなさい。
新たなキャラの参入や展開もあって、物語は佳境を迎えていると思います。
設定やNPCのエピソードなど、すごく良く作り込まれていて素敵ですし。
感嘆こそすれ、飽きたりなどということは全くありません。
キャラ・プレイヤー共々問題児ですが、お見捨てにならないで頂けると幸いです。
'`ィ'`ィ'`ィ'`ィ(; ̄□ ̄)ノシ 生存証明。生きてます、先生!
#1
映画:ビバリーヒルズコップ。エディー・マーフィー面白杉。
アニメ:彼氏彼女の事情とか、オコジョさんとか…かな。ほのぼの(・∀・)イイ!!
漫画:G戦場ヘヴンズドア。俺的には鳥肌もん。したらばで紹介されててビックリ。
#2
オコジョさん:名前忘れたけど、中学生の黒髪女。行動がおかしいから。
ガンパレ:石津萌。言動がおかしいから。
G戦場ヘヴンズドア:大人キャラ。特に猪熊宗一郎。背中の大きい人生の先輩って感じ。
#3 G線上ヘヴンズドア。皆で一致団結して作品を作ろうとするとことその前。
#4
こっちとしては好みの展開とかあんまりないんで気にしないでください。
マジな話、あんまり考えてないんスよ。強さとかも考えてなかったんで。
なんで、設定とか適当に皆さんのいいように使ってください。合わせます。
>122
おもくそ戦士っした。戦6盗1僧1魔2だとか。
自己主張が強くて、感情表現が下手。優柔不断な奴が嫌いらしいです。まんま。
あ、上のやつは>113の返しです。レスアンカー付け忘れスメソ。
GMの権限で、状況説明を少しさせていただきます:
*これから先の話になりますが、ナーレンスの城門を正面突破しようとすると、どうしても帝国の衛視に出会うことになってしまいます。
それを避けるには、ナーレンスの外に通じている、下水道か上水道しかありません。
その道を知っているのは、現段階では黒猫のフェイ一人です。
*アレクはクレアをPCとして扱ってもらっても構いません。
彼女が、兄のことが心配で、後を付けて来たという設定で。
もちろん、クレアが別の任で、最初からこの場にいなかったとしても構いませんが・・・。
(アレクさんが妹の設定を作りこんでいるのを見て、思いつきました。強引でスマソ)
彼女の魔道の実力はヌースのそれと伯仲しています。スケルトンごとき、一撃で粉砕することができるでしょう。
>128 ダブルクロス、異能使い等は知らないので、コメントが難しいのですが・・・。
「あなたの力が必要なの」「僕は闘いたくないんだっ!」という台詞から、
何となく想像がつきます。
ファーストガンダムで、アムロが否が応でも、ガンダムに乗ってしまう状況でしょうか。
レオーノにもそういう場面を設定したいですね。
>129 レスありがとうございます。チェットはう〜ん、どうなんでしょうね。
多分、旅について行っているんだと思いますよ。好奇心の赴くまま・・・。
私生活大事にされてください。
>130 「G戦場ヘヴンズドア」、面白そうですね。
話の展開については任されたようで、嬉しいです。
キリコには、「白髪」やレルシェなどのNPCを絡んでいるので、
正直、キリコさん自身には重いかな、と思っていました。
でも、それでいいよ、と言ってくださったようで感謝しています。
>124
ネタにして楽しむしかできないというのは作品としてどうよ?
>127
大目に見れる範囲を超えていると思うけど?
新シャア板見てみなよ。あそこまで酷い状況になってんだけど
>133
まぁ同意なんだが板違いでっせ旦那
>134
我輩の名はサー=ポナパンティス=ラウクトヘルデ。
帝国の勇敢なる騎士の一人である。我輩の武勇は
遍く世界中に轟き・・・なに、君は我輩を知らぬだと?
ならば前スレを見るが良い!具体的には>463程をだ!
読んだかね。ならば話を続けよう。我輩は今、邪悪なる竜の住処に居る。
彼の竜は小山ほどもある体と鋼のごとき鱗を持つ。
さらに、恐るべき炎の息と古の魔術を使いこなすという。
その名こそは、おお、暗黒竜ロプトウス!
我輩の敵手として相応しい。さあ、今こそ我が剣を振るうときである!
「やあやあ、我こそはポナパンティス=ラウクトヘルデなるぞ!
いざ尋常に勝負されたし!やあああああ!」
だがしかし!我輩の口上を待つ暇もあらばこそ、彼の竜はその口を開け
ブレスを吐いたのである!炎に包まれる我輩!ぎゃあああああ!!
*我輩の事は気にせず話を続けるように!我輩は誰の挑戦でも受けよう!
ボナパンティスさん素敵!
>135
__,, , , , _ 、 ,,, ... ,, _ ..,_
ー=、 、ー-、`ヽ、、ヽ`!i' , ,i",r'",-'"=ミ
`ヽ`ヾ`、 ! ヽ ! l! i! !_i_/_<'"``
_!二 ̄/,ニヽ‐/i、´ 〈
/ ̄ ^ `┴le.l ‐-、 i.=- >
lゝ___ /l _/´ ̄)| !
.i´  ̄-、_ソ '⌒, .|‐= >
| ` V !´
ヽ....,, _ _ _ 八〔
,.-‐、 ̄ヽ ̄  ゙̄ト<
くにへ かえるんだな。
おまえにも かぞく がいるだろう……
>112キリコ
>「おい、このままじゃジリ貧だぜ!」
キリコの声が聞こえる。あいつの言うとおり、さっさと片付けないとまずい。
俺は、以前に養父から聞かされた事を思い出す。
確か、スケルトンには急所があったはずだよな?
それが足だったか、腰骨だったかは思い出せないけれど。
「おりゃあぁー!」
気を抜けば、すぐに意識が霞みがちになる。
それを振り払おうと、俺は大声を上げてスケルトンに殴りかかった。
>113
あまり素を晒すのは、嬉しくないのですが・・・・。
1.ジーン・アウル作『始原への旅立ち』シリーズ 小川一水作『導きの星』『第六大陸』
どうも私は、『何か一つの物に焦点をあて、その周辺の群像を描く』作品が好みのようです。
『始原への〜』であれば紀元前に生きる一人の女性に、
『導きの星』であれば惑星オセアノとそこに生まれた知的生命体に。
『第六大陸』であれば月の可住化計画に、といった感じで。
2.私は『群像』、人と人との係わり合いに目を向ける事が多いので、これと言っては・・・・。
強いてあげるとすれば、『導きの星』に登場したトッコ。
開けた空間を本能的に恐れる種族の中で、初めて「空を飛びたい」と思い、それを叶えた少年。
3.『第六大陸』より、無名の天体マニアがスペースデブリについて警告するシーン。
同じく、軌道上でデブリ対策をしながらも、後続のロケットを見つけて、ロケット開発者がはしゃぐシーン。
『導きの星』より、地球人とオセアノ人とのファーストコンタクト。
同、オセアノ文明圏を開くとの宣言のシーン。
『始原への〜』より、ヒロインが集落から追放され、しばらくの間一人で生き抜くシーン。
同、事故の為に障害者となった人をヒロインが治療するシーン。
4.もう好きなように突っ走って下さい。最後までついて行きますから。
・・・・言われる前に、自分で言っておこう。
『SFオタ逝って良し』
>122
戦3盗-5僧1魔8で、忍者でした。
>戦士の『力強さ』『素早さ』と魔法使いの『慎重さ』『正確さ』を併せ持つタイプ
・・・・どーですかねぇ。
>>120 アーシエ
(答えられませんか……。いや、仕方が無いとも言えましょう。
アナタはまだ若い……故に光に満ちている。それすらも仕方がないことかもしれません。
良いでしょう。王女様、宿題と言うことにしておいて差上げましょう。
次に私と、相まみえます時はその答え期待しておりますよ。
そうでなければ、私とてアナタを狩る意味がございません。
無闇に反乱を起こしたいだけ、と言うのでしたら。私が闇を差し上げますが、ねぇ?)
仄暗い闇の底から、ヌースは狂気じみた笑い声を心の中で上げた。
と、同時。カタカタと旋律を奏でていたスケルトンが動きを止める。
光の呪文と、急所を叩かれたことが原因か。そして、その痛みは術者にも及ぶ。
(……くっ、これはこれは。予想外です、ねぇ。これでは。私が闘おうにも戦力不足です。
いえいえ、街の皆さんもずいぶんお疲れのようですし。素直に今回は敗北を認めましょうか。
今度こそ私は去ることにしましょう。では……期待しておりますよ、王女様?)
そう呟きヌースは、袋から取り出した鴉の骨を取り出して呪文を唱える。
骨の鴉が宙を舞って、砕けた骨に着地する。すると、スケルトンもろとも、サラサラと灰へと変わる。
そして、それは夜の闇に溶けて消えた。ヌースはそれを確認すると、その舞っている灰に呪文を掛けた。
集まったその灰を袋に詰めると、ヌースは歩みを進めるのだった。
(さて、しかし。このままナーレンスの城門を突破しようとすると、
色々と厄介なことになりそうなのですが、ねぇ。仕方が……無いでしょう。)
*なんというか、私が最初に城門に辿り着くことになってしまいそうです。
*GMさん、そう言うわけですのでよろしく頼みますよ。
*ちなみに5人の魔導士ですが、誰か別の方も演じて頂けると面白そうなのですけど、ねぇ。
はぁ、長かったーぁ! やっと動けるようになったねー。
えーっと、なんだっけ。規制って奴に引っかかっちゃってさ。ホントまいったよ!
今夜はちょっと時間がなくて進められそうにないから、コレだけね。
>113
1)好きなモノはいーっぱいあるんだけどさあ。一応、ファンタジーから。
「フォーチュン・クエスト」かな。特に初期のが好きだね。
王道的ほのぼのファンタジーだと思うよ。
2)盗賊のトラップ。パーティーのトラブルメーカー的存在ってヤツ?
口は悪いけどホントはパーティ思いだったり、素直じゃないよねー。そこがいいんだけど。
3)特にコレってのは浮かばないなぁ。
4)あたしの希望は特にないよ。むしろ中途半端なキャラクターで悪いね…。
敵役になれるほど強くなく、味方になっても戦えないからなー、あたしってば。
どっかでサクッと消えちゃおうとは思ってるんだけど。だからそれまでよろしく頼むよ!
とりあえず、アーシエ姫サマにこの先どっちにつくかは全部委ねちゃってるからさ。返事貰えれば助かるなー。
>122
戦士 0/盗賊 7/僧侶 -8/魔法使い -1 で、盗賊だってさ。あったりまえじゃんねー?
「単独行動が多く、慎重なだけでは生きていけない職業。でも冷静さを失うと命を落とす」
って、わーお! 死亡フラグ立っちゃってるよ。どーしよっ?
>117 スケルトン
「だぁぁぁぁ! クッソ…ッ、うぜえんだよ、骨ェ!」
俺は愛刀、青梅を振るう。刃と刃が重なる音が、何度も鳴った。
マニュアル化されたような骨の戦い方だが、それだけに基本に忠実───まるでレルシェみてーな。
強くは無い。が、守りが硬い。生前の技術かね…。
あー、めんどくせぇな。長引かせたくはねーのによ。
>134-137 サー&竜
どこぞの英雄は今頃ドラゴンと戦ってんだろうに、俺はスケルトンに手こずって。カッコワリー。
ただ人間の骨ってのは硬い。喉みたいな柔らかい急所もない。
がむしゃらに突っ込んで、どうなるもんでもないんだよな。素人じゃないだけに、隙は作れねーしよ。
竜に突っ込むほどのアホさがありゃ何も考えずに突っ込めんだが、俺は生憎、そこまで無謀でもない。
そんなアホだったら、今頃ブレスに焼かれて死んでるって話さ。
>123 アレク
「チッ」
舌打ち。再度、振り降ろしてくる剣を受け流す。刀を返して攻めようとするも、相手の戻りも速い。
───青梅じゃ間に合わない。と踏んで、咄嗟に俺は腰を蹴った。
骨の体が泳いだ。そのタイミングを狙うように降り注ぐ白い閃光。
なんだこりゃ、とか、チャンス、とか思う前に、俺の体は動いていた。
骨の急所なんてわかりゃしないが、接続部を切り離しても、またくっつきそうだ。
狙うなら腰。上半身と下半身が、さよーなりーってな寸法。そうすりゃ、動いても怖くはない。
腰は低く、閃光を受けて弱った骨の腰を狙う───そして骨は、二つに別れた。
>138,>141 アーディル&ヌ−ス
「…あぁ、どっちかわかんねーけど、さっきの魔法サンクス」
アーディルのほうも終わったことを横目で確認して、アレクを見ようとした視線の中。
どこからか鴉の羽が舞い降りる。その羽はスケルトンに舞い降りて、骨は灰になっちまった。
恐らく魔術。灰にする魔術───ささやき…いのり…えいしょう…ねんじろ!ってやつか───。
結構なお手前。どこにいるかはわかんねーが、灰になった骨が「敵はやばい奴」と教えてくれた。
「アーディルさん、キリコさん、戦ってくれてありがとう・・・」
アーシエは前線で戦ったアーディルとキリコの両名にそれぞれ跪いた。
そして、その傷口に治癒の魔法をかけるのだった。
柔らかな、若い乙女の香りがアーディルとキリコの鼻孔をくすぐる。
それだけ、アーシエは二人に接近していた。
そして、レオーノにも礼を言った。「あなたのお友達にも助けられました」
アレクにも声をかける。「フォースの魔法ありがとう」
そんな光景を見て、チェットが呟いた。「男どもばかり贔屓だね」
「また、あの人はやってきます。必ず・・・」
アーシエはヌースの消えた方向を見つめていた。彼女はヌースの意見には同意できない。
しかし、この世界に混乱をもたらす存在で自身があることは自覚しつつあった。
「私もあの人と同じようなもの・・・」アーシエは自嘲気味に笑ったのだった。
「あなたは黒猫のフェイさんですね。折にいってお願いがあります!」
アーシエはフェイの両手をぎゅっと握った。
「ナーレンスの城外へ出る下水道の道を案内していただけないでしょうか? もちろんお礼はします。この私の指輪を・・・」
アーシエは魔力増幅の指輪を左手の薬指から外し、フェイに渡そうとする。
「どうか、お願いします!」アーシエは深深と頭を下げた。
アーシエは分かっていた、ここでフェイに頼らなければ、ナーレンスを抜け出られないことを。
>133 そうですね。種の話は止めます。
>134-135-136-137
「ポナパンティス、そんな弱っちい竜に負けたら、皆の笑い者よ」メルティーナは叫んだ。
ポナパンティスと暗黒竜ロプトウスの戦いは一進一退を繰り返していた。
メルティーナは「ユニコーンの角亭」で、冒険者として一行に志願してきた魔法使いの一人。
勝気で負けず嫌いだが、頼れる存在だ。
「あんたに存在価値なんてないのよ」メルティーナは暗黒竜に向かって言い放った。
そして、次に繰り出される魔法!「バーン・ストーム!!!」
(VPのファンの方、いつも、いつもすいませんね。レザードが前スレで登場したので、出してみました)
>139
『何か一つの物に焦点をあて、その周辺の群像を描く』とは、深い言葉だと思います。
哲学的ですね。「アーディル」というキャラクターはどこか、控えめで思索的なPCだと思っていたのですが、それを生かせるにしたいです。
母親探しの旅に決着をつけたいですね。無理に答えていただいてありがとうございました。
>141
ヌースというPCには、考えさせられることが多いです。
こちらこそ、これから残り僅かですが宜しくお願いします。
5人の魔道士の件ですが、誰か演じてくれたら楽しいでしょうね。
>142
最初にファンタジィー小説を読んだのが、私もフォーチュン・クエストでした。
なんか、フェイにはトラップのイメージが重なりますね。
フェイには、>145で書いたように、アーシエが重ね重ね、案内を頼んだことにしました。
下水道は、入り組んでいますが、フェイにとっては庭先のようなものです。
簡単に突破できるでしょう。
>143
サイト更新ありがとうございます!
自分の設定が整然とまとめられているのを見ると、とても嬉しいです。
*私は前々スレのアンジェリーナ女史みたいに話しをまとめられませんが、名無しの皆さんも気軽に書き込んでください。
なるべく、話に絡められるようにGMとしても、努力します。
少女が一人、床に寝そべっている。
ベッドと、いくつかのヌイグルミや本が転がっているだけの殺風景な部屋。
鉄格子の架かった窓の隙間から吹き込む微風が金色の髪を…長い睫を、撫でるように揺らす。
テディベアを胸に抱いたまま、ぴくりとも動かない。
その姿は眠っているようでもあり、死んでいるようでもあった。
不意に、分厚い鋼鉄の扉が音を立てて開く。
そのまま複数の男達がばらばらと室内に足を踏み入れても、少女は起き上がろうとすらしない。
ただ、瞳だけを開いてそちらに向ける。 -----燃えるような真紅。
男達もまた、彼女のそんな態度には慣れているようで、腹を立てる素振りもない。
一人が彼女の側に膝をつくと、その耳元に小さく何かを告げた。
「召集… ”お仕事”なの?」
相手が頷くが早いか、それまで人形のようだった少女の顔に、パッと笑みが零れる。
「やったあ!!!」
歓声と共に勢い良く立ちあがり、小躍りしながらテディベアに語りかけた。
「聞いた、ティモシー?お外に出られるんだよ!サーちゃんに…会えるんだ!」
帝国魔道研究所披験体、”炎の”ルビィ。
それが彼女の名である。
名前: ルビィ
職業: 人工魔道士
種族: ハーフエルフ
性別: ♀
年齢: 11
背景: 帝国が秘密裏に実験を続けてきた”人工魔道士計画”、現在唯一の成功例。
背中に刻まれた紋章に炎の幻獣を封じており、その魔力を行使することが出来る。
研究所に時折視察に来るサーライトのことを”サーちゃん”と呼んで慕っているようだ。
武器: 先端に大きなルビーが嵌め込まれた小振りな杖。魔力制御装置の役割も果たしている。
防具: 黒いミニワンピースにタイツ、紅蓮のマント。銀製のチョーカー。
身長: 132cm
体重: 36kg
瞳の色: 真紅
髪の毛の色、長さ:胸に届くぐらいの金髪。
その他特徴: 背中に炎を象った刻印がある。
趣味: おままごと
特技: ありとあらゆる”炎”を自在に操る。
まだ魔力のコントロールが上手くないので、杖がないと暴発することも。
好きなもの: サーちゃん、テディベアのティモシー
嫌いなもの: 研究室の中
将来の夢(目標): サーちゃんのおよめさん!えへへ♪
仲間達へ一言: 「見ててね、サーちゃん!ルビィ頑張るっ!」
名無し達へ一言: サーちゃんのジャマをする人は、みぃ〜んな燃やしちゃうんだからっ。
中の人より一言: …といった感じで、”5人の魔道士”の一人に立候補してみます。
設定、白紙に近いのでどんどん投入してやって下さい。宜しくお願い致します〜。
>109 レオーノ
>「あの、ええと、いきなり現れたあなたは一体何者なんですか……?」
なんだか考え事…ていうか心ココに在らずって感じのお姫サマ。
その返事を待ってると、隣の男が声を掛けてきた。まぁ十分怪しいだろーしね。あたし。
それに心なしかジロジロ見られてるような。コノヤロ、本当はタダじゃ見せないんだぞっ!
…忘れてた。コイツには天誅だったんだ!
大事な事を思い出したあたしは軽く微笑むと、目の前の男に軽く抱き付いてすぐ離れる。
「あたし? 見てのとおりかわいー女のコに決まってるじゃん。で、アンタは何者?」
ウインクしながら適当に答えた後、視線を狼に向けながら尋ね返す。
「あ、それからたぶん同業。アンタより手癖は悪いけど。ま、よろしくっ」
そして先程抜き取った『彼の』盗賊の七つ道具のひとつを、持ち主の手の中に返してやった。
そうこうしてる間に、前線組が骨の化け物をやっつけて戻ってきた。いやーご苦労さん!
え、あたし? あたしはか弱い乙女だから戦えないじゃん。ねー?
しっかしホントこのお姫サマ、敵が多いんだなぁ。
灰になった化け物。満身創痍の男共。それに声を掛けているお姫サマ。
…あたし、コイツらに協力して大丈夫なんだろーか。ちょっとだけ不安になってきたよ。
>145 アーシエ
一抹の不安を感じていると、不意にお姫サマが手を握ってきた。
いや、突然焦るって。相手は仮にも一国の主だよ? わわ、頭まで下げちゃうかっ!
>「もちろんお礼はします。この私の指輪を・・・」
とか言いながら差し出されたのはキレイな指輪。
ついいつものクセで品定めしちゃったけど、なんていうか…すっごい高そう。もとい、高く売れそう。
「オッケー! 商談成立! それからあたしはフェイでいいよ、お姫サマ」
それからその指輪はアンタが着けときな。そのかわり、欲しくなったら盗んじゃうからねー」
盗賊ってそーいうもんでしょ。と、続ける。あ、ヤバ。カッコつけすぎたかも。
お姫サマってもんに頭なんて下げられてちょっといい気分になっちゃったかなー。ああ、勿体ない。
ところでなんでこのお姫サマ、あたしの名前や下水道の事知ってるんだ?
ま、面倒だしいーか。
「それじゃ、さっさと逃げた方がいいね。こっち! ついてきて!」
邪魔が入らず最短距離で都を抜けるにはコレがいちばん。
お姫サマには…ちょっとばかりキツい場所だろうけどね。
あたしはみんなを促すと、スラムの片隅にある扉から薄暗い下水道へと降りていった。
>149 フェイ
骸骨達は灰になったようだった。術者が支配を解いたのだろう。
やはり、死霊術師の仕業。禁忌の魔術。道中は矢張り危険なものになりそうだった。
その時――
ふわり。
予想外の展開。目の前の女性がこちらに近づき、いきなりレオーノに抱きついた。
あまりにも自然な動作に、呆気にとられて対応も出来ない。
「あ、あの…」
みるみる赤らむ頬。動悸が速くなる。
「な、何を…?」
そう口に出すのが精一杯。すると彼女はすぐに体を離し……やられた。
いたいけな少年の心を弄ぶなんてなんて女だ。
「ボクが何者か……ね。強いて言うなら、化け物かな?」
せいぜい言い返してやる。少しは気にしているのだ。
「同業、っていうけど、ボクは街では仕事をするつもりないんだ。
だから、ギルドに挨拶もしてない――ありがとう、ファズエロ」
後半は彼に従う狼に向けて。頭を撫でてやった後、再び腰の短剣で六芒星を描く。
その中に入りこんだ狼を、元の場所へ送還。それから再び彼女へと向き直り言う。
「手癖は悪そうだけどナイフ投げは下手そうだね……こちらこそ、よろしく。ボクはレオーノ」
自分からは言わない――召喚士である事実は。隠そうとは思わないけど、
吹聴したくもないから。
彼女は信用できるようだった。アーシエが頼むと言う事は、そういうことなのだろう。
いい加減知るはずがない事を口に出す癖は何とかしたほうが良さそうだったが。
ともあれ、レオーノ達は下水道へと降りていった。……臭い。
「レルシェ、私は君に私の秘蔵っ子を託そうと思う・・・」サーライトはそう唐突に言った。
「炎のルビィ出ておいで・・・」サーライトは呼んだ。すると、とことこと十歳ぐらいのエルフ耳の女の子が執務室に入ってきた。
衛兵が二人厳重に女の子に張り付いている。十歳前後だろうか。
「この子は我が帝国の『人工魔道士計画』の一環として生み出された娘でな。唯一の成功例なのだ」
サーライトは女の子の金色の髪を撫でた。懐いているのか、「きゃっきゃっ」と笑う女の子。
「この子は私のことをサーちゃんと呼んでいる。無邪気に見えるが恐ろしい力を秘めている娘だ」
レルシェはごくりと唾を飲んだ。彼女は帝国の恐ろしさを垣間見た気がした。そんなレルシェを無視して話を続けるサーライト。
「この子は一国を滅ぼせるほどの力を秘めている。その力をコントロールするためにこの杖がある。
私の父、カータリオン大帝が帝国の版図を今以上に広げるために、私が十四歳の時に命じた計画だった。
幼少の私は人工羊水に入っているこの子が、最初は何のことを意図しているか分からなかった。
当時は多くの胎児がこのルビィのように実験されようとしていたからな。子供たちのすべてがこの子を残して失敗に帰した」
「私にこの子をお預けになるつもりですか?」レルシェは初めて口を開いた。口許が緊張で乾ききっている。
「そうだ。君にこの子の最初の実戦実験をしてもらう。この娘一人で、万人の魔道士に匹敵するだろう。
なぁ、ルビィ、これからお世話になる、このレルシェお姉ちゃんにお辞儀をしなさい・・・」
サーライトはそう言いながら、心の中では憐憫の気持ちがあった。まるで、実の妹のように接してきた娘だ。
サーライトのことを兄のように慕っている。こんないたいけな少女を軍事利用してよいものか、という思いが彼にはあった。
しかし、彼は政治的な人間である。彼はやもなしと考えて割り切っていた。
>下水道の中
下水道は複雑な迷路のような構造だった。しかし、フェイには道筋がわかっていた。
所々に嵌められている鉄格子の錠を、盗賊の七つ道具で難なく切り抜けていくフェイ。
所所、下水道には、捨てられた魔法実験の遺物であるスライムが蠢いている。しかし、動きが遅く、こちらから攻撃しない限り安全な存在だ。
途中、スライムがびっしり張り付いている壁の一角があった。
見ると、何か、アイテムのようなものに集中しているようだ。(PLは調べてもらっても構いません)
更に進むと、何と! 人が倒れている。スライムがその体を溶かして餌にしようとひしめいている。
生きているのか、いないのかわからないような状態だ。ぼろぼろの市民服を着ている。男のようだ。
ふっふっふっ……
下水道といえばねずみ!!
ねずみといえばこの私、怪傑大ねずみ!!
1スレ目では瞬殺されたけれども!
ここへ来て遂に活躍の場が巡って来たぞ!!
下水道の出口で、王子……じゃなくて王女達を待ち伏せするぞっ!!
それに今回はとても頼もしい助っ人を連れてきたのだ!
首を洗って待っていr
(ガシッ)
ま、待て! 私は敵じゃないっt
(ポイッ)
あ〜〜〜れ〜〜〜〜〜
(ザボーーーーン)
>144 キリコ
>「…あぁ、どっちかわかんねーけど、さっきの魔法サンクス」
「礼なら、アレクに言うべきだな」
同じ奇跡を使おうとしたんだが。
アレクが使ったのは、本来の気弾。
俺がやらかしたのは・・・・、何処をどう間違えたのかは判らんが、
どう考えても失敗した気弾。・・・・威力だけは桁外れだったが。
俗に言う、『魔法の暴走』って奴なんだろう、な。
おかしいなぁ。今まではこんな事無かったんだが。
首をかしげながらも、とりあえずメイスはしまう。
とにかく、疲れた。
とりあえずの危険は去ったようだが・・・・。
追っ手がかかっているようだし、さっさとナーレンスを出るに越した事は無いだろうな。
休んでなんかは、いられないな。
>145
>「アーディルさん、キリコさん、戦ってくれてありがとう・・・」
王女さんの治癒魔法のおかげで、多少は楽になったが・・・・。
敵にやられたんじゃなく、どっちかってーと自爆なんだよなぁ。
またこんな事があったんじゃやってられない。
奇跡に頼るのは止めておいた方がいいだろうな。
それとも、原因をハッキリさせておくべきか。
>153
唐突に現れた少女の案内で、下水道に入る。
人の心が読める王女さんが信用しているんだから、
当面の間は、『黒猫』とやらに裏切られる心配はしなくて良さそうだが。
所々にある鉄格子を、次々に開けていく手並みは見事な物だな。
さすが本職、と言った所か。
たまに、壁にへばりついている半透明のぷるぷるした玉のような物。
こっちからちょっかい出したりしなけりゃ、危険はない。
たまに、びっしり床や壁に張り付いていたりして、驚かされるけれども。
重なり合ったスライムの下からほんのちょっとはみ出ているのは、人の足のように見える。
こんな所に倒れているなんて、尋常じゃない。
俺は、足元に溜まった水を撥ね散らしながら駆け寄った。
もし、人が襲われているのだとしたら、放っては置けない。
・・・・もしかしたら、薄暗いランタンの灯りのせいで、見間違えただけかもしれないが。
執務室前の廊下。”よそゆき”の服に着せ替えられたルビィは、背筋をしゃんと伸ばして待機していた。
マントは大きめでちょっぴり重たかったが、そんなことは気にならない。
大好きなサーライトに会える…いつぶりだろう? ----だが、今回はそれだけでなく----
初めての”お仕事”。この日をどんなに待ち望んでいたことか。
詳しい内容はまだわからないが、所員によれば国の未来を大きく左右しかねない極秘任務だという。
自分は、それほど重要な任務の一員として選ばれたのだ。嬉しい。…とても。
(やっと…サーちゃんの役に立てるんだ)
やがて、穏やかな声が自分の名前を呼ぶ。
ドアが開いて…部屋の奥、椅子に座っているのは紛れもない、サーライトだ。
飛びつきたい気持ちをぐっと抑えて、招かれるまま傍らへと歩むと…ふわり。サーライトの手が頭へと乗せられる。
(…あったかい)
ルビィはくすぐったそうに目を細めた。
研究所の所員達が甲斐甲斐しくルビィの世話をするのは、それが彼らの”仕事”だからだ。
そして、ルビィが”研究対象”であり、帝国にとっても重要な”兵器”であるからに他ならない。
必要以上のことは決して話さず、ただ単調に、事務的に接するだけの日々…。
----彼らとルビィの間に”情”と呼べるようなものは何一つなかった。
サーライトだけが、こうして頭を撫でてくれる…優しい言葉を掛けてくれる。
その行動は、単にルビィの境遇を哀れんでのことかも知れない。
しかし、肉親の愛を知らずに育ったルビィにとって、彼の存在だけが心の拠り所なのだった。
促され、サーライトの正面に立つ若い女性の方を向く。
どうやら彼女が今回の指揮官…つまり、自分の上司となる人物らしい。
(あんまりコワそうな人じゃなくてよかった。…あとの4人って、だれなのかな)
「えっと。…はじめまして、ルビィです。一生懸命がんばりますので、よろしくおねがいしますっ」
ぺこんとお辞儀。…何とかつっかえることなく言えた。
ルビィはほっと一息つくと、再びサーライトを見上げ、少しはにかむようにしながら問いかける。
「あのね、サーちゃん!ルビィ、がんばる。ぜったい、ぜーったい、成功させるから…
このお仕事が終わったら、一日…んーん、半日…もっと短くてもいいっ。ルビィと一緒にいてくれる?」
>153 GM
下水道を黒猫の先導で進んでいく。複雑に入り組んでいる下水道は
道の記憶をする気を起こさなくさせた。一応は覚えているつもりだが、あまり自信はない。
こんなことでトレジャーハンターが務まるのだろうか。
道を塞ぐ錠も、彼女はなんなく開錠していく。その手際を見てレオーノは感嘆した。
自分なら、もっと時間がかかっていたろう。やはり、実践で培ってきただけのことはある。
手持ち無沙汰になってしまったので、聞かれるともなくスライムの性質を語りだした。
あまりポピュラーなモンスターではないから、知らない人間も多いだろう。
「……それで、火に弱いのがスライムの特徴だね。火を近づければ溶けていくんだ。
向こうもそれを分かってるのか、火をもっていると近寄らないことが多い」
ランタンは持っているし、事実先頭のフェイはランタンを灯していたが、あえて松明を
持つ事にした。スライムに対抗する手段の一つだからだ。戦闘では役に立たない以上、
レオーノが明かり取りを勤めるのが適任だろう。
火……と言えば、キリコから受け取ったファイアボールの指輪だ。
チェットから発動に必要な単語は聞き取ったが、どうやって使うのだろうか。
……まあ、ここでは味方ごと丸焼きだろう。今は考えなくていい。
>続き
「スライムは、遺跡やなんかで罠として設置されることがとても多いんだ。……こんなふうに」
松明を向けた先は、スライムが密集している壁。その中心には何か判然としない物体。
「どうせ罠だから、みんな、触らないようにね……っていうかフェイさん、
これのこと知っているんでしょう? 何度も来たことがあるみたいだし」
>157 アーディル
後ろからではよく見えないが、前方でスライムがくっつき、体を震わせているのが分かる。
下に何かいるのだろうか? あれは……人か?
「アーディル、これっ!」
駆け出していくアーディルに松明をパスする。助け出すためには、火が一番手っ取り早い。
レオーノはもう一本松明を取り出し、点火するために火種を起こそうとする。
アーディルに渡す前に火を付けてればよかった……!
要領の悪い自分。とにかく、ほくち箱と悪戦苦闘をし始めた。
下水道の中は──まぁあたしは何度も通った道だから特に気にすることは無いけど。
進路に点在する鉄格子の錠も、ギルドの人間ならこれくらい誰でも簡単に外せるだろうし。
ギルド、かぁ……いつか絶対抜けてやるっ! って思ってたけど。
まさかこんな形で実現するとは思ってなかった。ある意味最悪とも言える形で、ね。
『白髪』のオッサン、あたしのコト聞いたら驚くだろうなぁ…。
などとしんみりしつつも先を急ぐ。
途中レオーノと名乗った彼のモンスター講座など聞きつつ、順調に進んでいった。
しっかし詳しいなあ。自分で自分の事『化け物』とか言ってたけど、実は化け物使いだったりして!
…ま、そんな職業聞いたことないけどさ。
>154 怪傑大ねずみ
>(ザボーーーーン)
あれ? 今、どこか水路の先のほうで水音が聞こえたような気がしたんだけど。
気のせい? あたし、耳の良さには自信あるんだけどなー。
>155 じごくのハサミ
微かな水音を空耳だろうと判断すると同時に、なーんかイヤな予感が襲ってきた。
…これも気のせいだろ。うん。そうに決まってる。今さら出口を変える気はないし!
>160 レオーノ
>「これのこと知っているんでしょう? 何度も来たことがあるみたいだし」
「そ、そりゃそうだけど、あまり詳しくは調べたことないよ。
あたしらにとっては単なる通路だからね。いつもはただ通り過ぎるだけ」
ヤバい、顔が引きつる。実は…こういう軟体生物って苦手なんだよね。
だって気持ち悪いじゃん! 見てるだけで鳥肌がッ! …って、あれ?
よーく見ると、スライム達の間に何かがある。あんなの今まで気付かなかった。
「レオーノって言ったっけ? あのさ、アレ…」
>157 アーディル
近くにいた男が突然駆け出した音であたしの言葉は途中で掻き消されてしまう。
何事かと思って様子を伺うと、どうやらスライムに襲われてる人がいるみたい。
…コイツら、自分達が追われてる身だってわかってんのかな?
人助けしてる余裕があったらさっさと進めばいいのに! ホントなんか…。お人好しっつーか…。
いや、見殺しになんかしちゃ夢見悪くなりそうだからいーけどさっ。
そうそう! それにあたしもあの奇妙な物体が気になるし。
気を取り直すと、少し後ろを歩いていた他の3人に向き直った。
「アレ、なんか気にならない? …盗賊のカンってヤツなんだけどさ」
罠かもしれないし、本当なら自分で調べたいトコだけど。
でも…これ以上スライムに近寄るのは耐えられそうにないや…。
>156 アーディル
>「礼なら、アレクに言うべきだな」
「アレク、さっきの、ありがとさん」
アーディルと話しながら後衛のほうへと戻ると、俺はアレクの肩を叩いた。
「神様にも礼言っといてくれや」
軽く笑いながら、そう付け足す。まぁ、信じちゃいねーがな。
>145,149 アーシエ、フェイ
俺に治癒魔法をかけるアーシエ。女の匂い、ってやつがした。
レルシェはこんな匂いしてなかったけどな。顔はいいのに、汗水たらしてよ。
そんなことを考えつつ、皆から少し離れた俺は、身軽に動いていた女を眺めた。
…フェイって言うらしい。つかスラムの次は下水道か、臭そうだな。しっかし、この女。
───胸ねぇなぁ。
>151 レオーノ
フェイを眺めていた俺の視界の端で、レオーノの近くにいた狼が魔法陣に消える。
魔法? 聞いたことがあるような───ああ、召喚術ってやつか。成長、したんだな。
なんつーか、複雑だった。俺の後をついてきてたレオーノはもういないのかもしれない。
嬉しいことのはずなのに、何故かむしゃくしゃした俺は頭を掻きながら盗賊の後を歩いた。
>153,154 下水道、怪傑大ねずみ
下水道。
「───クセ。んだよ、これ。白髪の口の中じゃねぇんだから」
しんみりモードもどこへやら、俺は下水道の臭さに驚いていた。
やっぱ予想とかってのはアテになんねーらしいな。
ケツの穴ひきしめてかかんねーと。こんだけ不潔なら何がいてもおかしくない。
例えば、でかいねずみとかでかい蟹とかでかいメルヌ、とかな。
まぁ───いるわけねーか。
意外と何も起こらず、すんなり行けたりするもんさ。と俺は予想したわけだ。
で。また予想は外れたわけだ。
>157,160 アーディル、レオーノ
レオーノの御講義を聞きながら、下水道を歩いているとアーディルが突然駆け出した。
後ろからじゃスライムの小山しか見えねーんだが、なにかあるらしい。
咄嗟にレオーノが松明を渡す。なんかしらんが、ナイスプレー。がんばれ、アーディル。
>162 フェイ
どんな名刀も、こんにゃくは斬れない(←ここ重要)。なので、ひとまず待機。
「…うっせぇな。今いいとこなんだから、邪魔すんなよ。なんだよ、貧乳の勘?」
アーディル見守りモードに入っていた俺は、フェイの差す方向へ目を向ける。
ん、確かになんかある。が───。
「調べろってか? 俺はやだぜ。気になるならお前が調べろよ、洗濯板」
つか、あっちが終わった後でいーだろ。と小声で付け加えて、丁重に断った。
「それで、それで、竜はどうなったの?」ここはナーレンスの神殿の子供の間と呼ばれる部屋。
そこで、副神官長のサファルは寄進している貴族や皇族の子供たちから話をせがまれていた。
それは、太古の神話の時代の伝説。神々と竜が覇を競っていた頃の出来事だ。
「それでな、暗黒竜ロブトウス(ロプトウスの曽祖父)はナーレンスの地底奥深くに封印されたのじゃよ。その邪悪な魂と一緒にな」
「本当なの? 作り話でしょ」一人のおませそうな子供がサファルの説明に異を唱えた。それに、やんわり答えるサファル。
「うそではない。その証拠にナーレンスの五つの塔は五芒星の形に位置しているじゃろ。
これは、古の昔からずっと建立されている建造物なんじゃよ。誰が最初に建てたか今をもってわららないんじゃが・・・。
神々が落とした石が元になっていると伝わっているがな」
「ふ〜ん」その子供は納得した顔にはなっていなかった。サファルはそろそろ話を締める。
「その邪悪な魂は宝珠となって、このわしの神殿の地底奥深くに封印されたと伝わっておる。もっとも、誰も本物を見た者はいないんじゃがな」
>154-155
ごめんなさい! ドラクエのキャラが登場したのですが、GMの権限で、スルーさせていただきます(汗)。
世界観が・・・少し、違うような気がしますので・・・。ホント、ごめんなさいっ!!!
>157
アーディルがその男を介抱すると、男はうっすらと目を開きます。
「君は・・・」男はそう答えることで精一杯のようです。
男はあちらこちらに切り傷があり、盗賊用のナイフを携帯しています。
盗賊のようですが、非常に衰弱しています。
>158
「もちろんだとも」サーライトはそう微笑みながらルビィに答えます。
「だから、このお姉さんの言うことをよく聞くんだよ」
サーライトはそうルビィに言い聞かせます。「それじゃあ、このレルシェお姉さんについていきなさい」
「ルビィちゃんって言うの? お姉ちゃんの言うことを聞いてね」
レルシェはそう一言言うと、ルビィを執務室の外に案内します。
「じゃあ、最初はナーレンスの市街地に出て、情報収集をしようか?」
そう言って、レルシェは王宮の外にルビィを連れ出すのでした。
(残りの4人の魔道士はまだ、サーライトが決めかねているということにします)
>160
レオーノが灯りを熾そうとすると、チェットが黙って、発明品の「ホタル石」を渡します。
アレクもコンティニュアル・ライト(持続する光)の呪文を唱えて、辺りを明るくします。
(NPC扱いで、チェットとアレクを操作してしまいました)
>162
フェイはその倒れていた男に見覚えがあります。確か盗賊ギルドで、一緒だった、フレックというドジな盗賊では・・・。
>165
キリコは断ってしまったので、何も起きません。見守りモードということで・・・。
>167
DQというだけで不可ということは非オリキャラは完全NGですか?
魔王だの破壊神だのならともかく、地獄のハサミ程度なら、このシナリオに居ても個人的には全く違和感を感じないので・・・。
実は以前のキーゴヌン氏やレザード氏のようなスタンス(ローカライズされた版権キャラ)で参加しようと思ってたんですが、
今回は止めておいたほうが無難のようですね。
>137>146
ぐぬぬ・・・体が動かぬ・・・炎からの守護を得るこのサラマンドラの鎧をもってしても、
きゃつの炎を防ぎきる事は叶わなかったのだ。追い討ちを被せるように、
金のとさかをなびかせながら、暗黒竜は我輩に向けてこう言った。
『郷里へ帰るんだな。お前にも家族がいるだろう・・・』
郷里・・・家族・・・そのどちらも、我輩が持っておらぬもの。
大望を掲げ故郷を飛び出してより数十年。がむしゃらに突き走り、とうとう騎士の叙勲を受けた時には
既に遅く、故里は疫病によりすでに滅んでいた。
我輩は、名誉と引き換えに家族を失った・・・だが、いや、だからこそ!
ここで負けては父に、母に、妹に申し訳がつかぬ!
震える体を叱咤し、我輩は起き上がったのである!
その時、共に困難を乗り越えてきた仲間、メルティーナの魔法が竜に炸裂した!
今こそ反撃の時! 我が一撃を受けるがいい! ぬおおおおお!
我輩と邪悪なる竜は死闘を繰り広げている最中であるが、
冒険を続ける諸君らにおいても中々の活躍ぶり、これからが期待できるところである。
是非ともこの冒険で功を上げ、我輩のようになるとよろしい。
これからの戦いますます激化していくと思うが、頑張りたまえ。
戦闘と言えば、両陣営に参加者が出たようでもあるし、このあたりで一度
戦闘のルールについて確認をしておこうと思う。
本来なら厳密なルールの元になされるべきであるが、諸君らも知っての通りそれはこの場では不可能である。
トリップなどを使用する手もあるが・・・まずは、基本的なルールを記そう。
と言っても、単純にして簡単なものである。すなわち、『被害決定権は防御側にある』これだけである。
描写をする際によくありがちなのだが、『我輩は醜きゴブリンの首を切り飛ばした』
等の描写は避けるべきである。ここは『我輩は、卑劣なるゴブリンに天誅を加えるべく、
その首に向けて愛剣を振るった』が妥当であろう。そして防御側、すなわちゴブリンが
『ゴブリンは卑しき刃を騎士に振るおうとしたが、それも叶わずその首が胴体と泣き別れる羽目になった』
なり『気高き騎士サー=ポナパンティスの剣はしかしゴブリンには届かなかった。なぜならゴブリンは
醜く命乞いを始めるべくその場に伏せたからだ』などと描写する。くれぐれも相手の行動を勝手に規定してはならない。
>132
>*アレクはクレアをPCとして扱ってもらっても構いません。
クレアの登場は、非常事態が発生したときに限りたいと思います。理由は
>彼女の魔道の実力はヌースのそれと伯仲しています。
とのことなので。あまり強いNPCがいると、PCの活躍の機会が減ると思うからです。
絶体絶命状態の場に特殊な魔道の力を発動してもらってワープで登場とか。
トランプのジョーカーほどの実力はないでしょうが、それくらいNPCの扱いは慎重にいきたいです。
PCの必殺技みたいなものも安易に発動させないようにと考えています。
>167
>世界観が・・・少し、違うような気がします
ファンタジー世界なら、DQでもFFでもFEでも融合OKだと思い込んでいたのは私だけでしょうか。
すみません。もう少し世界観の情報下さいませんか?魔物や魔法など。
私はSWをベースにロードスやルナル、D&D、ウィズなんかのごった煮世界だと認識していたものですから。
>アレクもコンティニュアル・ライト(持続する光)の呪文を唱えて、辺りを明るくします。
>(NPC扱いで、チェットとアレクを操作してしまいました)
不在時の行動はGMに一任いたしますので、今後もよろしくお願いいたします。
余裕があれば、GMが記述した行動を別に「ロールプレイ」しますので。
>168
>非オリキャラは完全NGですか?
>地獄のハサミ程度なら、このシナリオに居ても個人的には全く違和感を感じない
同感です。
というか、あの……アレク&クレアは別の世界の版権キャラの設定の切り貼り
で創造されたキャラなものですから、ちょっと心配になってきました。
>170
>くれぐれも相手の行動を勝手に規定してはならない
肝に銘じます。アドバイスありがとうございます。
戦闘の際の重要なルールですね。
>141 ヌース
>骨の鴉が宙を舞って、砕けた骨に着地する。すると、スケルトンもろとも、サラサラと灰へと変わる。
?!
暗黒魔法か?禍々しい空気があたりに漂った。
私は背中が冷えるのを感じた。
ようやく危機は去った。しかし、私は緊張から解放されてはいなかった。
>145 アーシエ様
>アレクにも声をかける。「フォースの魔法ありがとう」
「いえ。護衛として当然のことをしたまでです」
私は彼女の声を聞いて、少し落ち着きを取り戻した。やわらかい微笑みが心を癒す。
>「また、あの人はやってきます。必ず・・・」
>「私もあの人と同じようなもの・・・」アーシエは自嘲気味に笑ったのだった。
同じ?私はその言葉にひっかかりを感じた。何が同じだというのだろう。
貴女は光の、「あの男」は闇のもの。対極の存在ではないのか。
>ナーレンスの城外へ出る下水道の道を案内していただけないでしょうか?
アーシエ様が頼みに頼んで、黒猫のフェイが護衛に加わった。
地下の案内人。彼女は盗賊。
アーシエ様は心を読む方だ。初対面だが、信用して大丈夫なのだろう。
>150 フェイ
>「それじゃ、さっさと逃げた方がいいね。こっち! ついてきて!」
私達は下水道へ降りた。
敵が待ち伏せなどしていないといいのだが。
ここは出会ったばかりの明るい女盗賊フェイを信頼するしかない。
>168-171
おっしゃる通りですね。GM発言を撤回します。
GMのキャラの扱いがいい加減なのに、人のことを言えた義理じゃありませんね。
『じごくのハサミがパーティーの前に出現した』ことにしましょう。
168氏も「ローカライズされた版権キャラ」で、もし宜しかったら参加してください。
歓迎いたします。
アレク氏が書いておりましたが、この世界はごった煮の世界です。
私も個人的な趣味でカキコしてしまって反省しています。
また、何か不都合な点がありましたら、おっしゃってください。
>GMさん
「じごくのはさみ」は怪傑大ねずみと共に出口で待ち構えているだけで、
現在位置のスライムに飲み込まれた人の辺りにはいないのでは?
と、突っ込みだけじゃあまずいので設定でも考えてみましょう。
あの蟹は魔道研究所の垂れ流した魔法にかかわりのある廃棄物を浴びて、あんなに大きくなり、
妙な色になってしまったのだ! ねずみを師匠として、下水道で暮らしているぞ!
好物はピザ。しかし言葉は話さないし、忍術も使いません。
>174
焦って書き込んだら失敗しましたね。
確かに、突っ込みの通り、出口の前で待ち構えている、ですね。
謹んで、訂正します。
>170
戦闘の作法の件、ありがとうございます。
気をつけるようにします。
>151 レオーノ
>目の前の女性がこちらに近づき、いきなりレオーノに抱きついた。
黒猫のフェイは大胆な女性らしい。猫のように軽やかでしなやか。
レオーノがあたふたしている。私も気をつけなければ。といっても何を?
私は遊びで恋愛はしない。抱きつくこともない。
今は妹クレア以上に大切な存在など考えられない。
>153
>所々に嵌められている鉄格子の錠を、盗賊の七つ道具で難なく切り抜けていくフェイ
単に気まぐれな黒猫ではないと私は感心した。鮮やかでさえある。
頼もしい仲間が増えたのだと喜ぶべきなのだろう。
だが、そんなに明るい気持ちにはなれなかった。ここは悪臭の漂う薄暗い地下。
狭くて汚い。それだけで気が滅入る。
黒のブーツにヘドロのようなものがヌメヌメとこびりつく。
マントはじっとりと湿っている。重苦しい空気の中、私はじっと沈黙していた。
>スライムがびっしり張り付いている壁の一角があった
捨てられた魔法実験の遺物、スライム。刺激しないように先へ進む。
>何か、アイテムのようなものに集中しているようだ。
アイテムが気にはなるが、今は探索より護衛だ。無視しよう。
>何と! 人が倒れている。スライムがその体を溶かして餌にしようとひしめいている。
運の悪い市民か。ここは救助するべきなのだろうが……。
私たちには時間があまりない。すまない。私は救助をあきらめることにした。
>147-148 ルビィ
よろしくおねがいします!一緒に物語を盛り上げていきましょう。
敵役の活躍に期待しています。
>154
>あ〜〜〜れ〜〜〜〜〜
悲鳴?いや、獣の叫び?
下水道の奥で一体何が……。いや、今は護衛に専念すると決めた。先へ……。
>155
どこからか、シャキンシャキンという不気味な音がする。
遠くから響いてくるようだ。
魔物が出口で待ち構えているのかもしれない。
>156 アーディル
>「礼なら、アレクに言うべきだな」
「仕事だ。礼など…。こちらこそ助かった。ありがとう」
しかし、気になることがあった。
私の発動した光と異なるアーディルの光。あれは……!
あれは神聖魔法の暴走かもしれない。
あの威力から推測すると、アーディルの魔法力の均衡は危ういのかもしれない。
心配だ。まさか、いつも、あんな暴走を?この仕事が無事済んだら彼にたずねてみよう。
>159-160 レオーノ
>どうせ罠だから、みんな、触らないようにね
スライム。書物で見たことはあったが実物は初めてだった。おぞましい姿だ。
弱点などについてレオーノが解説してくれた。私が書物で得た知識と同じだ。
彼も魔物について書かれた書物を多く読んでいるのか。それとも経験からか。
>助け出すためには、火が一番手っ取り早い。
どうやら、私は救助をあきらめるつもりだった人間を助けることになったようだ。
やはり、目の前で苦しんでいる人間を放って置く事など出来ない。
……私の選択は冷酷だったようだ。一瞬、自己嫌悪に陥りそうになった。
>161-162 フェイ
>「アレ、なんか気にならない? …盗賊のカンってヤツなんだけどさ」
カン。盗賊のそれも、女性としてのそれも無視はできない。
「調べるのはいいが、私はそういったことに精通していない。誰か、できるのか?」
私は仲間に問い掛けた。何の技能も持たない者が調べたところでどうしようもないだろう。
罠の可能性が高いことくらい、素人の私でもわかる。罠を発見し解除するだけの技術が最低限必要だ。
>163-165 キリコ
>「アレク、さっきの、ありがとさん」
「ああ、こちらこそ」
肩を軽く叩かれた。爽やかな気分がした。私は心の中で他の仲間たちにも礼を述べた。
もちろん、神への感謝と祈りも忘れてはいない。
>俺に治癒魔法をかけるアーシエ
回復をアーシエ様に任せることになってしまい、私は自分の未熟さと非力さが歯痒かった。
神聖魔法による攻撃で精神力を消耗した私には仲間の傷を癒す余裕はなかった。
魔晶石はまだいくつもあるが、ここで全て使い果たしてしまうわけにもいかない。
>167
炎はスライム撃退に必要だ。
私はコンティニュアル・ライト(持続する光)の呪文を唱えた。
ミスリルダガーを中心に辺りが明るくなる。
これで、足元まで十分照らすことができる。
>179 アレク
>「調べるのはいいが、私はそういったことに精通していない。誰か、できるのか?」
答えたのはキレイな顔をした少年──最初女かと思ったんだけど、アレクって呼ばれてたし男なんだろ。
罠解除ねぇ。一応、この場にいる人間をぐるっと見まわしてみる、けど…。
「まぁ普通に考えてあたしの役目だろうね。他には…レオーノとか?」
やっぱりアレに近付かなきゃなんないのかぁ。
と、溜息をついた先にはぶよぶよと蠢くスライム。あー! また鳥肌がッ!!
>165 キリコ
あたしの提案をいともあっさり斬り捨てたのは──えっと、さっきお姫サマがキリコって呼んでた奴。
とにかく、宝物だと思われるモノを目の前にして、お預け状態になってしまった。
うう、盗賊として一生の不覚ッ! これも全部あの忌々しい軟体生物と、このチビ剣士のせいだ!
…いや、チビったってあたしよりはずっと高いんだけどさ。くそう。
ま、しゃーないから言われた通り、あっちが終わってからにしますか。
──そういや聞き流しちゃったけどコイツ、言ってはいけない事をさらっと言わなかったか?
えーっと、貧乳? それから、洗濯板?
カッと顔が赤くなる。同時にあたしの怒りメーターは瞬時に沸点へと駆け上がった。
「こんのエロ男…刺されたい────!?」
>167 GM
怒りを一瞬にして冷ましたのは、微かだけど確かに聞き覚えがある声…!
「フレック!? アンタなんでこんなトコにっ!?」
介抱している男──さっきアーディルって呼ばれてたっけ。
慌ててそいつの側に駆け寄ると、倒れていたのは確かにフレックだった。
何度か一緒に仕事をした、ドジで足手纏いだけど何故か憎めない奴。
「ちょ、ちょっと冗談やめてよ死んだら殴るよバカッ! 何があったのさっ!?」
盗賊なんて職業、危険なんて当たり前。だけど…。
やっぱ目の前でスライムに喰われかかってた元・仲間ってのは精神衛生上キツイってば。ねえ。
>170 サー=ポナパンティス
いつだったか、フレックとナイフの練習をしたことを不意に思い出した。
何故だか記憶の中のアイツってば別人みたいに偉そうな口調だったけど。
でも、おかげで戦闘の仕方がちょっとだけわかったんだよなぁ…って!
もしかしてコレって走馬灯ってヤツ!? え、縁起でもないっ!!
>160
>「アーディル、これっ!」
>駆け出していくアーディルに松明をパスする。
「ありがたい!」
レオーノが差し出す松明を受け取り、ひしめき合っているスライムに押し付ける。
面白いように溶けていくが・・・・、異臭が凄い。
数匹を溶かした所で、他のスライムがざあっと逃げて行った。
・・・・なんでそんなに、って不思議になるくらい早いな。
こっちとしては、助かったけどな。
>166
何か、爺さんらしいな。光景が目に浮かぶ。
俺もガキんちょの頃は、あんなふうに物語をねだったもんだ。
>167
「大丈夫か!? しっかりしろ!」
スライムに埋もれていた男を抱き上げる。
半分溶けたスライムの臭いで、息がつまりそうだ。
それにしても、随分弱っているみたいだ。
回復してやりたいが、俺には無理だ。
「すまん、ヒールを頼む!」
どんな理由があるんだかは判らんが、放って置くのも寝覚めが悪いってもんだ。
・・・・我ながら、お人よしだとは思うけどな。
>180-181 フェイ
>慌ててそいつの側に駆け寄ると、倒れていたのは確かにフレックだった。
スライムまみれになっていた人間はフェイの知人だったのか!
>182 アーディル
>「すまん、ヒールを頼む!」
「わかった!」
私はすぐさま、男に駆け寄り神聖魔法をかけた。
キュア・ウーンズ。癒しの奇跡。神よ、この者の傷を癒したまえ……。
男の傷口に手をかざし、呪文を唱える。
魔法は成功したが、完全回復には至らなかった。
精霊魔法の高位魔法ヒーリングならば完璧に回復するのだが。
精神力の残りが心配なので、魔晶石を使った。
これで既に3つ使い果たしたことになる。
まだ仕事は序盤だというのに。この調子で大丈夫なのか。不安がよぎった。
ハン=トルア・レジスタンス。随分と敵が多い組織だ。当然といえば当然だが。
そこそこの実力を有するクレアがこの護衛の任務につかなかったことを考えると、
レジスタンスでは何か他に重要な作戦でも実行中なのかもしれない。
護衛の任務はしっかり果たさねば……。
しかし、死にかけの人間を放り出すこともできない。
時間はたっぷりあるとはいえないのだから、何をすべきか見極めなければ。
男は虫の息だった。フェイはその顔に見覚えがあった。確か盗賊ギルドで一緒だった仲間のフレックだ。
通称「ドジ」のフレック。ヘマばかりやらかしているお調子者だった。彼はうっすらと目を開けると、目の前のフェイに気付いたようだった。
彼は弱弱しく笑ってみせた。「へへへ・・・フェイか・・・最後に俺はすげえもんを手に入れたんだぜ・・・」
(フレックはアレクの治癒魔法で回復していますが、本人は死ぬと勘違いしているのです)
フレックは話を止めない。彼は握り締めていた右手を開いてみせた。そこには黒い透明な拳大の宝石があった。
「これは暗黒竜ロブトウスの魂の宝珠だ。俺は神殿の最深部に行ってこれを手に入れたんだ・・・。結局官憲にやられてこのザマだけどね・・・」
彼は遠い彼方を見つめる目つきになった。焦点も定まらない。
「俺は名声を上げたかった・・・。フェイに実績で追いつきたかった・・・。お前が数々の功績を上げていくことが羨ましかった。
嫉妬していたんだな、実際・・・」フレックはフェイの手を握った。それは力の入らない弱弱しいものだった。
「これはお前が受け取ってくれ・・・。俺がお前に勝ったという存在証明のためにもね・・・」
こうして、フレックは目を閉じた。そして、安らかな寝息を彼は立て始めた。魂の宝珠は黒く不気味に輝いていた。
(フェイには大体の現在の下水道での位置が分かります。ナーレンスの大聖堂の真下です)
スラムで「白髪」に会ったレルシェとルビィはキリコがアーシエに関わっていることを知った。レルシェは茫然とした。
自分の想っている男性(ひと)が自分の依頼に関わっているという衝撃。ひょっとしたら敵として相対するかもしれないという思い。
しかし、彼女は思い直した。例え何があろうともこの任務をやり遂げてみせると。彼女は生粋の軍人になっていた。
彼女はルビィに尋ねた。「情報はそろったわ。アーシエ一行がナーレンスを抜けてどこかへ向かおうとしていることは確か。
さて、その向かう先をルビィちゃんには推理して欲しいんだ。
ナーレンスから出る4つの街道はそれぞれ次の地域に繋がっているわ:
一つ目は北のセルタークに繋がっている街道。ここは何もない所だけど、守備も手薄だわ。
ハン=トルア・レジスタンスのアジトを移動させるにはもってこいの場所ね。
二つ目は西のハン=トルア占領地に向かう街道。
占領地は今も抵抗運動が盛んで、アーシエが戻ってきたら、抵抗兵の士気も高まると思うわ。
でもここは厳重な包囲網が敷かれているわ。
三つ目は南の、帝国に未だに対抗している国、ゼノス=トルアに繋がる街道。両国間には緊張が走っていて、国境は厳重に封鎖されている。
帝国兵も国境付近に多く駐屯しているわ。
四つ目は東の倭の国に繋がっている街道。この道は遥か遠くまで繋がっていて長いのよ。
倭の国とは貿易も盛んだから、比較的抜けやすい道ね。亡命先としてはいいかもしれないわ」
>167>179 アレク、チェット
辺りが明るくなる。それは、チェットの取り出した光を放つ石とアレクの唱えた
神聖呪文のおかげだった。二人に感謝した。
さて、照らされた明かりで改めて壁のスライムを観察する――
やはり、中心に何かある。スライムの透明度は高くないので良くは分からなかったが。
>162>180 フェイ
フェイもこれのことを気に掛けていたようで、こちらに声を掛けてきた。
「……スライム、嫌いなんだ?」
とりあえずそういう。あまり好きな人もいないだろうが――かわいいのに。仕草とか。
まあ、気になるのはレオーノも同じ。罠と考えるから、触らぬ神にたたりなしで
無視しようとしたのだが――フェイの考えは、また違っていた。
なるほど、確かにあれ自体が罠の解除装置になっていることも考えられる。
調べて見てもいいかもしれない。
「じゃあ、ボクやるよ。フェイはスライム嫌いみたいだし――ってあれ?」
ぱちゃぱちゃとした足音に後ろを振り返ると、フェイもアレクもアーディルのほうに走っていった。
他の者もそれに続くようなので、自分も移動する事にした。
>184 フレック
倒れていた彼はフェイの知り合いのようだった。
その言葉を聞いて、思わず天を仰いだ。
事もあろうに、神殿から宝珠を盗み出すとは……これだから、シーフは。
眠りについた男の介抱は他の者に任せて、ヘドロに突き刺してあったたいまつを拾い上げる。
「ボクは一応、あのスライムを調べてみるよ……危ないから、近づかないでね。
……そうだ、キリコ、ちょっと手伝ってくれるかな?」
2人で壁のスライムの元へ。前準備として、まずウエストポーチ、ショルダーバッグを外す。
キリコにパス。そして周囲を照らし出し、何もいないのを確認するとたいまつもキリコにパス。
身軽になったレオーノは腰の短剣を抜き、たいまつに当てる。
程よく熱したところで引き抜き、壁のスライムに押し付ける。
じゅうと嫌な音と臭いを立てるのにかまわず、ミスリルダガーで
スライムの体を切り裂く。銀製品は、いくらスライムでも溶かせないのだ。
そのまま中心の何かのまわりのスライムをかきだして行く……そういえば、これは一体何なのだろうか?
全てを溶かすスライムの中にあってもなお存在するこれは一体?
疑問符を浮かべながらも、作業に集中していく。
やがて、完全にそれは姿を露出した。まわりに危険なもの――例えば、何かの装置など――が
ないことを確認して、それを丁寧に取り出した。
>147-148 ルビィ
挨拶が遅れましたが、これからよろしくお願いします。
一緒に物語を作り上げていきましょう。
>168
レオーノとファズエロの名前は、某童話から……
設定は、某ゲームから頂きました。その点では版権キャラです。
他の人も、多かれ少なかれそんな感じではないでしょうか。
設定を借りても、話が進むうちに新たな設定が作られ、自分だけのキャラになるのではないでしょうか。
新たな参加、お待ちしております。
>170
戦闘の解説、ありがとうございます。イベント系スレッドには欠かせませんよね。
189 :
375 ◆WxMeOa04G6 :04/01/19 07:50
>187 レオーノ
スライムの中に隠されていたのは、干乾びたミイラ化した人間の手首だった。
その人差し指に指輪が嵌められていた。翡翠の宝石付きだ。
恐らく、スライム達は、この指輪の魔力に吸い寄せられて、集まっていたのだろう。
>181 フェイ >155 じごくのハサミ
もうすぐ、下水道の出口です。その時、アーシエが呟きます。
「何か、邪悪な気配を感じます。気を付けて下さい!」
>189
中にあったものは指輪だった。きれいな翡翠の指輪である。ただ、それにはおまけが付いてきたが。
思わず尻餅をつく。人間の手首を直に掴んでしまった!
気持ちを落ち着けるんだ。こんなことで驚いてちゃ、立派なトレジャーハンターになれないじゃないか。
よく、観察しなくっちゃ……!
指輪が溶けていないということは、魔力付きだ。故にそれが填まっている手首も
消化されず、そのままミイラ化したということ。腐敗せずにミイラになったということは、
生気を吸われたか、とにかく大幅に時間がたっているということだ。
だから、つまり――ああもうなんでもいいや。
手首ごとフェイに向けて放った。もうこんなもの持ちたくもない。
「それ、欲しかったんでしょ? あげるよ。ただそれ、スライムが寄ってくるけど――!」
ここは嫌だ。早く外に出たい。ああ、出口はどこなんだろうか?
>182>183 アーディル、アレク
>「すまん、ヒールを頼む!」
そうアーディルが叫ぶと、すぐにアレクが駆け寄ってきて呪文を唱えた。
みるみるフレックの傷が塞がっていく。しみじみ、魔法って便利だなぁ。
「…ありがと。面倒かけて悪いね」
別にもうフレックとは何の関係もない…けど。でも本人言えそうにないし。
元仲間のよしみで、あたしは二人に小さく礼を言った。
>184 フレック
アレクの魔法が効いたのか、気が付いたヤツの話にあたしは思わず大声を上げた。
「神殿に盗みに入った!? なんでそんな無理したのさっ…アンタってホントにバカ!」
フレックの言葉は信じがたいものだったけど、この宝珠を見たら信じるしかないよね。
そしてこんな無茶をした理由の一端があたしにあるだなんて…ホントまいっちゃうよ。
渡された宝珠は手の中で不気味に輝いている。
そりゃあもう盗賊じゃなくったって一目で凄い代物だってのがわかるほど。
「…自分の能力以上の危険な仕事はしないってのも、盗賊の心得でしょ。
まあ、今回はあたしの負けだよ。フレック」
もう会うこともないないだろうけど。と小声で付け足してから、アーディルとアレクに頼む。
「とりあえずココに捨てていくわけにもいかないし…面倒ついでにコイツ運んでもらってもいい?」
>186>190 レオーノ
>「それ、欲しかったんでしょ? あげるよ。ただそれ、スライムが寄ってくるけど――!」
その声に振り向くと、目の前に落ちてきたのは──人間の手首っ!?
「────!? な、なにコレいらないっ! いらないってばーっ!!」
思いっきり声にならない悲鳴を上げて放り返そうとした時、その指にキラリと光るモノに気付いた。
さっきはいきなりで驚いちゃって見えなかったけど…コレ、翡翠?
「わぁお! すっごいお宝じゃん!! ダレか知らないけど安らかに眠ってよねっ」
気持ち悪いミイラ手首からさっさと指輪を外して懐に仕舞い込む。
大丈夫! コレはあたしが売り払…もとい、有意義に使ってあげるからさ! えっと、アーメン。
そういやレオーノがスライムとか何とか言ってたような。ま、いっか。
>189 GM
「んじゃ気を取り直してっと。もうすぐ街道近くに出るはずだよ」
そう声を掛けて再度歩き始める。いくつかの鉄格子を開けて出口に近付いた頃…。
突然お姫サマが縁起でもない事を呟いた。
>「何か、邪悪な気配を感じます。気を付けて下さい!」
邪悪な気配、ねぇ。できれば軟体生物はもう遠慮したいんだけどなー。あたし。
この蟹は魔道研究所の垂れ流した魔法にかかわりのある廃棄物を浴びて、あんなに大きくなり、
妙な色になってしまったのだ。じごくのハサミは久しぶりの獲物にワクワクしている。
『は〜やく、来い♪ は〜やく、来い♪』そんなことを考えつつ、排水管の出口で待っているのだ。
そうしていたら、何か、獲物の方がこちらに気付いたようだ。
じごくのハサミは先制攻撃に出ることにした! さて、パーティーの前衛は誰かな?
巨大化蟹のハサミが襲ってくるぞ!
さて、物語はマターリ進行していますねw。
この辺で、GMとして、各キャラについて、メモリアルという感じで、
セリフと一緒に紹介していきましょう。GMの感想も交えまして・・・。
【レオーノ】
貴族出身で、人見知りが激しいレオーノは、幼少の頃から、書物の召還術等に、
没頭していました。そんな彼にとっては華やかな人通りの激しいナーレンスは、
未知の領域だったのです。そんな彼は、彼のことを見守っていたキリコを、
「ユニコーンの角亭」で発見した時は思わず声をかけてしまったのです。
「キリコー! こっちで一緒にご飯を食べようよー!」と。
【キリコ】
レオーノ家の執事であった父親の言いつけを守って、レオーノを見守って
いたキリコは、レオーノに見つかり、「―お久しぶりですね、ぼっちゃん」
と言う他にありませんでした。しかし、彼は腕利きの傭兵でした。
物語の後半になり、レオーノへの忠義と、傭兵時代の実績との狭間の中で、
彼は苦しむことになります。
【アーディル】
神殿で暮らしていた神官戦士の彼は生き別れの母親を捜しています。
魔女として迫害されていた母親、そして、それを庇って、出世から遠のいて
寂しく死んでいった養父。彼は、神殿の真実の姿をまざまざと見せ付けられます。
「・・・・外見が立派だからって、中味がすばらしい物とは限らないけどな」
この独白は、帝国の教会の真の様子を言い当てています。
【アレク】
両親の惨殺と、妹の失踪・・・アレクはそのトラウマから人間不信に陥っていました。
しかし、「ユニコーンの角亭」で、レオーノらに出会うことによって、人を信じてみよう、
と思い直すのです。彼は行方不明の妹を探していたのですが、そのチャンスは
思いがけず訪れます。妹のクレアは反帝国勢力のレジスタンス兵として活躍して
いたのです。このめぐりあいの時、妹の「お兄ちゃん」の言葉に対して、アレクは
震える声で「あ、ああ」と答えるのみでした。
194の続きです。
【チェット】
自暴自棄な所がある、はぐれエルフの彼女は、「ユニコーンの角亭」でレオーノたち
一行に加わります。しかし、次の日の約束の時刻にチェットは遅れてしまいます。
その、言い訳が「いやぁ、かたじけない。低血圧が大渋滞でご老人の収納に手間取って
しまって・・・」しかし、彼女はその華奢で美しい外見とは違って、一流の拳闘士の腕前
を持っています。彼女を襲ったゴロツキはその一撃でやられてしまったのでした。
【フェイ】
帝国の皇子、サーライトの密命を受けて、レオーノ一行の後を付けていたフェイでしたが、
監視されていることに気付いて、仕事を降りることになってしまいます。
代わりにアーシエに交渉しようと思い立ったフェイは一か八かで、アーシエに尋ねるのです。
「あたしはこの道の抜け道も近道も知ってる。どう? 気紛れ猫の手、借りてみない?」
そして、下水道に案内するフェイでしたが、そこで、昔なじみのフレックに偶然出くわすのでした。
【ヌース】
『光あるところに闇が生じる』これがヌースのスタンスです。
帝国の従順な官吏だったヌースは帝国に反抗した罪人たちの処刑を一手に任されていました。
しかし、自分の愛した女性を救えなかった、そのことから彼は帝国に叛旗を翻すことになります。
彼は同じく帝国に抵抗するアーシエに向かって言い放ちます。
「ならばいっそ、人は滅びるべきだと。私はそう思ってるのですよ。」
【ルビィ】
帝国の「人工魔道士計画」の犠牲者であるまだ十一歳の少女はサーライトのことを
慕っています。「召集・・・”お仕事”なの?」部屋に閉じ込められたままの少女は
その言葉にぱっと頬を輝かせます。サーライトに会える!・・・その一念が彼女の
原動力なのです。この少女は一国を滅ぼすだけの力を持ちながら、その心は純粋無垢
なのでした。彼女はレオーノら一行を追うことになります。
>181フェイ
>「フレック!? アンタなんでこんなトコにっ!?」
駆け寄ってきた女盗賊が、驚きの声を上げる。
どうやら知り合いらしいな。・・・・って事は、こいつも盗賊か。
>183 アレク
スライムに溶かされて、シュウシュウと煙を上げていた傷口が幾らか小さくなる。
完全に治ったわけじゃないが、この傷が元で死んだりする事は無いだろう。
アレクの手の中にある、完全に光を失った魔晶石を見る。
さっきの戦闘中にも幾つか使い潰したようだ。
・・・・何処かで、一回休憩を取れると良いのだろうが、
ナーレンスからある程度離れるまでは、そんな余裕は無さそうだ。
>184
>「これは暗黒竜ロブトウスの魂の宝珠だ。俺は神殿の最深部に行ってこれを手に入れたんだ・・・。
>結局官憲にやられてこのザマだけどね・・・」
神殿に盗みに入ったのか・・・・。良くまぁ、生きて抜け出せたもんだよな・・・・。
って、おい! 魂の宝珠なんて、実在していたのか?!
・・・・御伽噺の中のもんだとばかり思っていたんだが。
>187レオーノ
何か、レオーノがスライムの塊にちょっかい出しているみたいだな。
塊の中にある何かを取り出そうとしているみたいだが・・・・。
>190レオーノ >192フェイ
>「それ、欲しかったんでしょ? あげるよ。ただそれ、スライムが寄ってくるけど――!」
>「────!? な、なにコレいらないっ! いらないってばーっ!!」
ミイラなんかこっちに投げるなーっ!
指輪取るだけ取って・・・・。
だから、こっちにミイラを投げるな!
>「んじゃ気を取り直してっと。もうすぐ街道近くに出るはずだよ」
街道に出たら、急いで休めそうな場所を探さないとな。
一回回復してもらったとは言え、やはり、俺自身限界が近い。
>189
>「何か、邪悪な気配を感じます。気を付けて下さい!」
・・・・またかよ。
まぁ良い。自分のやるべき事をするだけさ。
「アントニオ招致に応じました。サーライト様、どんなご用命でしょうか?」
サーライトの私室で、彼に跪く黒いローブの男。サーライトは大様に彼に声をかけた。
「アントニア、よく魔道研究所からここまで赴いてくれた。理由は他でもない、アーシエ姫探索の件だ・・・」
アントニアと呼ばれた男はその青灰色の瞳をその主に向けた。その瞳は忠誠心に満ち溢れている。
無理もない。魔道研究所のスポンサーがサーライトなのだから。アントニアはサーライトに恩があった。
「私めに何かできることがあるなら、何なりとおっしゃってください、サーライト様」
あくまで謙虚なアントニア。彼は魔道研究所で後天的に魔道を習っていた。
「人工魔道士計画」のルビィや、先天的に魔法の素質がある特殊な人間には及ばないものの、彼は一流の魔道の使い手であった。
帝国で開発した魔道の増幅アイテムを全身に身に付けている。オリハルコンの指輪などだ。
「確か君は暗黒魔法の使い手だったな・・・。他の二人は元気にしているかね?」
「もちろんですとも。精霊魔法を極めし、アーレン。そして、神聖魔法のアニア、どちらも健在でございます」
「今度の任務はアーシエ姫を生きて捕縛することだ。彼女の仲間や護衛の者はすべて殺しても構わん。
千人長のレルシェと協力して、任務を遂行してくれ。ルビィもよろしく、な」
「わかりました。早速、アーレンとアニアを連れて、レルシェ殿に合流いたします」
そう言うと、アントニアは踵を返して、足早にサーライトの部屋を立ち去った。
ドアがバタンと閉まると、サーライトは独りごちた。
「レルシェよ、約束は残り4人だったが、精鋭ということで、3人でよかろう。なぁ、レルシェ、お前の力ならばな・・・」
199 :
GM ◆WxMeOa04G6 :04/01/25 07:53
スレも華やかなりしと時もあれば、終わりもある・・・。
そんなことを考えているこの頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
書き込みがめっきり減って、硬直状態ですね、このスレも。
そこで、GMとして、提案があるのですが、PLの皆さん、この不肖GMに残りの物語を一任していただけないでしょうか?
私は最後まで、この物語を終わらせたいと考えています。
そして、一応、PCがシナリオに乗った場合の粗筋を考えています。
最後の締め括りとして、その粗筋を載せようと思っているのですが、皆さんはどうお考えですか?
返事をいただければ、幸いに存じます。
今、その粗筋はノートにヌースとの決着まで書き終えた所です。
骨が疼く。そして、そのままうずくまるヌース。
「……サレイア、私は。何か間違っているのでしょうか、ねぇ?」
月の明かりが静かにヌースを照らし出す。ヌースは思う。
あの偽善者はどうしても討たねばならぬ。例え、この身が果てるとも。
偽善者の名前はサーライト。あの忌々しき帝国において、唯一良君になれると目された男。
そして、過去に忠誠を誓った我が盟主にして、最愛のサレイアの仇。
「……敵討ちなどバカげていると言うでしょう。ねぇ、サレイア。
それでも、私は。世界を処断して見せます。この永遠の繰り返しを、ねぇ。」
そう、ここで立ち止まるわけにはいかないのだ。
自分がやらねば誰がやろうというのか、世界の処刑という大それた行為を!
頭をよぎるのはハン=トルアの王女、アーシエである。
ああいったことの繰り返しでは世界は闇に怯えて生きねばならない。
しかし、闇に怯えるとは何と無闇なことか。闇はやすらぎをもたらすというのに。
その闇に、邪悪を重ねたのは誰か。……他ならぬ、光が憎い。
光が全てではないと教えてくれたサレイア。
この世は矛盾だらけなのだと、諭してくれたのもサレイア。
帝国への忠誠が全てだった私の価値観はそこで崩れた。
ああ、なんて世界はバカげているのか。月よ、サレイアよ、どうか私を照らしておくれ。
その月が輝けるやすらぎの闇がために、私は。世界を、光を、倒してみせる!
そうして、ヌースは歩みを進めていくのだった。
*と、言うわけでお久し振りです。……と、本来言うところなのですが、これでは、ねぇ。
*>>199GMそれは、あまりに無闇。野暮なお節介と言うものですよ。
*私も少しばかり中の人が忙しかったものですから、ねぇ。
*他の皆さんもそう言ったことだと、私は思いたいのですが。
*つまるところ、私は続けたいと思う所存です。ここで終わっては前の二の舞と言うものでしょう?
*私の終わりぐらい、私が決めます。この身もそれほど持つものではないでしょうし、ねぇ。
*ちなみに、この足は必然という方向に向いています。見つけて頂ければいつでも応じる次第ですよ。
201 :
以上、自作自演でした。:04/01/25 11:55
自分はここ、閉鎖的ではないけど入りにくいなあって前々から感じる。
これは別にGMやプレイヤーのせいではなくって、形式の問題かも。
ひとつひとつのレスが小説風味で長文だから、ロムする分にはとても読み応えある(楽しい)が
参加するとなると、文章書くのが苦手な人は「自分には無理…」って腰が引けてしまう。
実は自分もそのクチ。
よそのTRPGスレみたいに「セリフ(行動)」みたいな短レスじゃだめかな…?
作品としてのレベル?みたいのはぐっと落ちるかも知れないけど、
その分敷居も低くなって色んな人が参加できるし、テンポも良くなると思う。
以上、参加断念者(W からの一意見でした。
何にせよこのキャンペーンが成功するといいなって気持ちには変わりないんで、がんがれ!
こういったスレでは文章力もさることながら、周囲への適応力が要求されます。
例え短文形式であろうとも、全てのROMが気軽に参加できる空間を作る、というのは無理からぬこと。
各人の都合もありますし、協調を取ってスレを進めていくというのは口で言うほど簡単ではないです。
私はPLではないので皆さんの真意は測りかねますが、今回の場合はやや冗長な感がありました。
思えばこのキャンペーンが新しく始まってもう一月以上経っているわけですが、展開はどうでしょうか。
当初はショートプレイの予定だったのが、蓋を開けてみればまだ最初の街から脱出すらしておりません。
(GM様は他PL様の設定をストーリーに違和感なく取り入れておられるし、良い仕事をしておられるのですが)
鉄は熱いうちに、と言いますしね。もう少しテンポ良く進めることができたのではないか、と思います。
私個人と致しましては、長文且つ大掛かりな話をやる、というのは一向に構いませぬ。
ただ、前回のような”途中打ち切り”という事例を増やして欲しくはないと思います。
古くからの住人ならご承知の通り、こういったスレッドが最後まで進行することは非常に稀なのです。
(過去私が参加したTRPGスレも、やはり徐々に書き込みが減って自然消滅となりました)
ともかく話を終わらせて、TRPGスレの完走という前例を前々スレ以外にも打ち立てることができなければ
この板の住人にはいつまでもこうした「負の意識」が根付いてしまい、結果としてスレ参加者の減少に
繋がっていくのではないだろうか、と考える次第です。まぁこれは極端な話ですけども。
名無しが何を偉そうに、と思われるかもしれませんが、参加者の皆さんを応援する気持ちは>201さんと同じです。
最後に、長文乱文でお目を汚しました事を心よりお詫び申し上げます。
>193 地獄のハサミ
フェイの先導でなおも下水道を抜ける。この先に出口があるのか。
邪悪な気配が近いのであれば、なおさら急がなくては。男を助けたせいで、
さらに時間がたっている。もし追っ手の中に盗賊ギルドに通じているものがいるなら、
ここの存在がばれるのも時間の問題だろう。とにかく急がねば。
そう、気ばかり焦っていたのがいけなかったのかもしれない。
突然下水の中からあらわれた巨大な蟹が、こちらに襲い掛かってきた!
先頭に立っていたのは先導をしていたフェイ。彼女は鎧が薄いのに!
ええい、もう! レオーノはカバンの中から青い薬を取り出すと、
フェイに向かって思いっきりぶん投げた。狙い過たず側頭部にクリーンヒット、
容器が割れ、中の液体がフェイに降りかかる。
勝手に状況を動かすのは悪いこととは知りながら。警戒をしていたのなら他の人が前衛に立つのかなあとは
思いつつも、それまで前にいたのはフェイさんだったので、先頭にしてしまいました。
そして青い薬の効果は肉体の増強をもたらす薬です。皮膚が鋼のように硬くなり、
ダメージを抑えます。欠点は飲ませるか浴びせるかしなければならないため、
こうして体にぶつけて割らなければならないことです。すみません。
そしてGM。私もヌース氏と同意見です。こんな所で終わらせる気はありません。
GMが吟遊詩人にならないでください。
とはいえ、硬直状態なのも事実。一つ提案なのですが、北風にある
現状報告スレなどに自分がこられない場合に書き込む、などの手段をとってみてはどうでしょうか?
アクセス禁止になってしまったり、私生活が忙しい時などはあるでしょう。
その時に生存宣言というか一筆書く事により、まだまだ続ける意思があると、
皆さんも安心が出来、ストーリーもいない人は抜かしたりNPC化したりして円滑に進めることが出来ると思います。
>201
某スレのように短文や行動のみにするのも簡単で良いかも知れませんが、
そうすると辺りの状況が分かりにくくなってしまいはしないでしょうか?
例えば誰が近くにいるのか、敵は誰なのか。状況描写は必要ではないか、と思います。
>202
お叱りの言葉、もっともです。見返してみれば、私の文が一番冗長だったと思います。
PL側が少し受け身過ぎたのかも知れません。周りの皆と調和は取れていても、
進み具合はゆっくりとしたものになります。個人的には、TRPGは「皆で作っていく」
ゲームだと思っているので、じっくり腰をすえてやりたいのですが。
テンポアップが必要かも知れません。私は比較的時間に融通の利く身ですので、
レス過多と思われる向きもあるかも知れませんが、硬直したならば、PL側から、物語を進めて行きたいと思います。
長文になってしまいました。このスレの完結を祈って、失礼します。
巨大化蟹の前バサミはフェイの身体を襲った!
今はちょっと時間が無いために生存報告のみで申し訳ありません。
今夜には必ずPCとして進めますので…。
GM様、私も途中参加の身ですが、キャンペーンの完走を見届けたいという意思は変わりません。
今回は他の方の進み待ちだったのですが、
一応毎日書き込み出来る状態にはあるので、以降は積極的に進めたいと思っています。
あまり思い詰めないで下さいね。
>201さんと>202さん、助言・叱咤ありがとうございます。
「テンポが悪い」というのはその通りですね。やはり書き込み頻度の低下が問題かと…。
レオーノ氏の提案などを受けつつ、テンポアップを目指したいと思います。
そう言いつつ、今進められない事をお許し下さい。
それではまた今夜必ず。失礼します。
207 :
GM ◆WxMeOa04G6 :04/01/26 10:33
>204
なりきりさん現状報告・連絡 第二スレッド
http://www.ad.il24.net/~alps/narikiri/test/read.cgi/TheNorthWind/1065975212/l50 ↑ GMとして、レオーノさんの提案から、万が一アクセス禁止で、本スレに書き込めない場合、
上のスレを使って連絡していただけないでしょうか? 書き込みが無理な場合はGMとして、NPC化しますので。
(・・・という訳で、レオーノさん、いいかな? 私、北風を利用したこと全然ないんだけど・・・)
>200
どうもです。ヌースさんもやる気満々で何よりですw。私のノートは不要のようですね。
これからも、宜しくお願いします。いい敵役を期待しています。
(でも、ヌースって悪い奴ちゃうんか、と思い始めたこの頃ですw)
>201
前々スレのアンジェリーナ女史の時は、気軽に書き込めたけど、今回は複雑に話が入り組んでいますからね。
おっしゃりたいことはわかります。そして、貴重な意見ありがとうございます。
じごくのハサミさんみたいに、もし宜しかったら参加されてください。
でも、ストーリーのメインはこの調子で進むと思います。ごめんなさい。
>202
貴重な意見ありがとうございます。途中打ち切りを私も回避したいです。
でも、皆さん、私みたいに私生活で暇でありませんからね。そこが悩みの種です。
テンポ良く進める件ですが、GMの失策ですね、これは。反省しています。
>204
レオーノさんも存続希望なので、正直ほっとしています。初めて北風を利用しましたが、あれで良かったでしょうか?
何か不都合がありましたら、おっしゃってください。
>205
カキコありがとうございます。その調子で、決着をつけていただきましたら助かりますw。
>206
キャンペーンの完走を願っていただいてありがとうございます。
フェイの活躍をこれからも期待しています。
それでは、今回は用件のみになりましたが失礼します。皆さんありがとうございました。
ゴボゴボガブガボ
>GM
丁度今は学年末試験のシーズンだから
みんな中の人が忙しいんじゃないか、と言ってみるテスツ。
何故ならばこの私が今まさにそういう状態にあるからだ!
なんか一波乱有ったみたいだけどスレ見てすら居なかったですハイ
>じごくのハサミ
ナイスタイミング引継ぎ!
ところで君は魔法実験の廃棄物により体質が変化している!
両方のハサミをクロスさせて防御すると、
物理攻撃に対して高い防御力を誇る結界を張る『スクルト』の術が発動するぞ!
でも発動中は防御しかできないので使う機会があるかは知らない!
ゴバグブゴバグバ
(下水道→近くの川の排水口へ退場)
>203レオーノ
急ぎ足に、暗い下水道の中を進む。追手がかかっているという事も有り、焦っていたのだろう。
姫さんからの警告も無視して、大した警戒も無しにひたすら進む。
一応、盾だけは構えていたが。
・・・・何事も無ければ、それでも構わなかったのだろうけれど。
いくらなんでも物事は、そこまで都合良く転がって行かない。
下水の中から現れた巨大な蟹に出くわしたのは、いいかげん出口が見えてきた辺りだった。
>レオーノはカバンの中から青い薬を取り出すと、
>フェイに向かって思いっきりぶん投げた。
おい! 何をとち狂ってるんだ?!
レオーノは、思いっきりフェイに陶器の瓶を投げつけた。
砕けた欠片が、フェイの足元に散らばる。
フェイの方はと言えば、唐突に目の前に現れた巨大な蟹に驚いたのか、
棒立ちになっている。目の前に、巨大蟹の鋏が迫っていると言うのに!
‥‥仕方ないな・・・・。
「ぼけっとしてるな! 戦えないなら下がってろ!」
武器を構える暇は無い!
俺はフェイの肩を掴んで、後ろの方へ突き飛ばした。
左手に掲げた盾に、蟹の鋏が音を立てて食い込む!
自己ツッコミ。
フレックはどうした?!
・・・・おそらくアレクに押し付けたのでしょうが。
>201さん
短レスでも、全然問題ないと思いますよ。
確かに、私自身の物を含めて、このスレのレスはかなり長文率が高いですが。
・・・・そんなに、敷居高いでしょうかね?
>202
確かに、ショートプレイのはずが蓋を開けてみれば、現状の長丁場。
もう少しテンポ良く進める事も出来たのでしょうが・・・・。
・・・・精進させていただきます。
>GM
完走希望です。ノシ
>197 アーディル
あたしが放り投げたミイラ手首はどうやらアーディルのところに飛んでったみたいね。
おー、慌ててる慌ててる。ちょっと面白いぞっ!
とはいえ、疲れてるっぽいヒトをこれ以上からかうのもよくないよね。ウン。
…そう思うのが遅すぎたのかも。
まるで天罰のようにあたしの目の前に突然現れたのは──バカが付くほど大きな…蟹!?
>203 レオーノ
よく知ってる道だからって油断して先頭を歩いてたあたしが甘かった。
予想外の事に逃げる間もなく──あ、ヤバ。目が合った。
その瞬間襲ってきたのはお化け蟹のハサミではなく、側頭部に何か当たった痛み。
あたしに攻撃してどーすんのっ!! しかもなんか濡れてるしっ!
「いったーーいっ!? ダレよっ! いきなり…」
>205 じごくのハサミ
思わずそう叫んで目を逸らした時、見計らったようにお化け蟹のハサミが振り下ろされる。
こんなのナイフで受け止められるモノじゃないっ!
避けようとしたけど…間に合わない! ヤバい、思いっきり直撃…!
>209 アーディル
>「ぼけっとしてるな! 戦えないなら下がってろ!」
その声と共に後ろに突き飛ばされた。
これまた突然の事に地面に派手に体を打ったけど…痛くない。あ、アレ? なんで?
と、思わず頭の中が?マークでいっぱいになっちゃったけど、とにかく命拾いしたっぽいね。
「ご、ゴメンっ! えーっと…」
助けてくれてありがと、とは言ってる余裕ないけど、もうアンタをからかうのは止すよ。
>208 怪傑大ねずみ
……やっぱりなんか流れてるような音がするんだけど。
でも他のこと考えてる場合じゃないよねっ! うん!
そう思い直してついさっきまで目の前にいた蟹と戦ってるアーディルの方に視線を向ける。
ナイフ…は、投げても刺さらないだろうなぁ。一応アレ、蟹だし。甲羅だろうし。
ていうかあたしの腕だとむしろアーディルに当たりそうだし。
あーもうどうしよっ!
巨大蟹はアーディルの盾を押し返そうとした。
もう一つの鋏で、アーディルの身体を貫こうとする。
鋏は鋭利な刃物のようだ。
凄いパワーで、アーディルをねじ伏せようとした!
>209アーディル>211フェイ
「ああっ、勿体無い!」
思わず声を出した。せっかく安くない薬を使ったのに、効果は発揮されずじまい。
気が利かないな、全くもう!……と、よく考えたら彼女が攻撃を受けなかったのは喜ぶべきことである。
気を取り直す。緑色の殻は、そうやすやすと貫けそうにない。
大きさを除くとして、あれが蟹ならば火に弱いのだが、松明程度でなんとかなるとは思えない。
自分に出来ることは……仕方ない。あまり気が進まないが……
契約しているピクシーを召喚することにする。
己の中の風のエレメントを意識。ここが風吹き抜ける草原であるようにイメージする。
腰の短剣を抜き、虚空に六芒陣を描く。そして、契約しているピクシーの真の名を
人間には聞き取ることも叶わないような声で発声。
「カムヒア! ミーロ!」
景気付けの掛け声と共に、六芒陣より一匹のピクシーが召喚される。無事、召喚完了。
>213 じごくのハサミ
くるりんと空中で一回転した赤毛の美しい妖精は、透き通るような綺麗な声でこういった。
「へへ、旦那、誰を刺せばいいんでやすか?」
……ミーロは共通語を得意としないために、こう聞こえる。もともとの性格も荒っぽく、
まるでチンピラである。もう慣れているので手際よく命令する。
「あの蟹をなんとかしてくれる?」
「合点でさぁ、旦那! うぉりゃぁぁぁぁぁっっっ!!」
威勢良く不確定名・巨大ミドリガニに向かって突進していく。
その姿が途中でふっと消える。ピクシーの特殊能力、透明化。
ピクシーが姿なき沈黙の暗殺者と呼ばれる所以である。
ミーロは手に持つ短剣――これも一緒に透明化される――を振りかざし、一直線に巨大ガニへ。
狙うは甲羅に覆われていない、らんらんと輝く瞳。
>184 フレック
>これは暗黒竜ロブトウスの魂の宝珠だ。
>俺は神殿の最深部に行ってこれを手に入れたんだ・・・。
これほど禍々しさにあふれた宝珠を盗み出すとは!しかも暗黒の神の神殿から!!
魂の宝珠……。どんな恐怖が閉じ込められているというのか。想像するだけでぞっとした。
>189
>「何か、邪悪な気配を感じます。気を付けて下さい!」
>191 フェイ
>面倒ついでにコイツ運んでもらってもいい?
>209 アーディル
>姫さんからの警告も無視して、大した警戒も無しにひたすら進む。
アーディルは警告にもかかわらず、突然前へ突き進んだ。
私は一人残され、仕方なく眠るフレックを担いで、ゆっくりと先へ進む。
>203 レオーノ
>突然下水の中からあらわれた巨大な蟹が、こちらに襲い掛かってきた!
激しい水音が下水道にこだました。敵?追っ手に先回りされたのか?!
今ここで後ろから襲われることは……おそらくない、と判断した私はフレックを床に寝かせた。
仲間の援護を……!!
私は走った。
>194
アレクは旅の目的を思いがけず達成してしまいました。
この護衛の仕事を完遂したのち、どんな選択をするのか?
妹クレアと志を同じくするのか、妹と一緒に故郷に帰るのか。
今の彼は目の前で起こる出来事に立ち向かうので精一杯ですが……。
>199
>GMに残りの物語を一任
>最後まで、この物語を終わらせたい
>最後の締め括りとして、その粗筋を載せようと思っている
>200
>中の人が忙しかった
私も中の人が多忙でした。
その場合、プレイヤー不在のアレクの行動は全てGMに一任すると以前から決めています。
この物語の最後までプレイヤーが多忙で書き込みが出来なかった場合、
アレクの結末はGMの手で描かれることになります。
できれば、そのような事態は避けたいです。
アレクの選択はできれば私が決めたいと思っています。
もちろん、物語の最後をしっかり見届けたいとも思っています。
>201
>閉鎖的ではないけど入りにくい
>よそのTRPGスレみたいに「セリフ(行動)」みたいな短レスじゃだめか
確かに参加するのにかなり前準備というか、「覚悟」がいるな、と思います。
参加してからも「レスの質」を考えると安易な書き込みはできないという悩みが。
「セリフ(行動、思考)」形式でハイテンポでチャットのような感覚でできたら……。
そういう考えは常にありましたし、テンポを重視したいという理想もあります。
>202
>前回のような”途中打ち切り”という事例を増やして欲しくはない
同感です。
今回、導入部分(パーティーの出会い、仕事の選択)で随分時間をかけてしまい、
冗長になってしまったことは大きな反省ポイントです。
今後は、テンポアップを心掛けて「打ち切り」の悲劇が再び訪れないように鋭意努力します。
>204
>現状報告スレなどに自分がこられない場合に書き込む、などの手段をとってみては
>207
>なりきりさん現状報告・連絡 第二スレッド
今後アクセス禁止に陥った場合、こちらで連絡を入れます。
多忙な場合は、こちらの本スレで簡単なフォローを入れる形を取りたいと思います。
>208 怪傑大ねずみ
何かが下水道の汚水の中を移動したように見えたが、走っていたのでよくわからない。
狭い通路の先から、何かが割れる音や、金属のぶつかりあう音が聞こえる。
早く、早くいかなくては!
>209 アーディル
>俺はフェイの肩を掴んで、後ろの方へ突き飛ばした。
>212 フェイ
>後ろに突き飛ばされた。
>突然の事に地面に派手に体を打った
駆けつけると、フェイがこちらへ吹っ飛んできた。
強く床に叩きつけられる音がしたが、本人はケロリとしている。無事らしい。
怪我もないようだ。
>213 じごくのハサミ
アーディルに襲い掛かる巨大な鋏!
この距離ではミスリルダガーでの援護は不可能に近い。
投げたダガーがあの剛健な甲羅を貫くとも思えない。
フォースの神聖魔法だけが頼りだ。
私は右手で狙いを定め、呪文を唱える。
少しでもあの巨大蟹にダメージを与え、素早く戦闘を終わらせなければ、アーディルの体力が……。
ヌースは街道沿いの窪地で野営していた。焚き火に独り温まるヌース。雪が舞い降りていた。
彼はうつらうつらしていた。その時、夢か現実か、彼に話しかける人影があったのだ。
「ヌース? 聞こえる? ヌース、私よ、サレイアよ。私の魂魄は常にあなたと共に在るわ。
・・・だから、心配になって、今、あなたに話しかけているのよ。
あなたは私の分まで生きなければならない。そして、幸せになる権利がある、それを忘れないで欲しいの。
あなたはまだ若い、そして私以外の女性(ひと)を好きになって幸せになれる・・・
なのに、あなたの心は憎しみの業火が孤独に燃え盛っている・・・それも私一人のために。
お願い、ヌース、幸せになって。本当の・・・・・・私の思いが・・・・・・、あなたを守るから・・・・・・」
(ヌースさん、また介入してゴメソ。邪魔に思ったら無視して頂戴。
でも、復讐に燃えるヌースに、彼自身が守り抜けなかったサレイアが、もし生きていたらこう言ったであろうことを伝えたかったのよ。
本当にヌースのことを愛していたら、こんなことを言うだろうなぁと思ったの)
位置関係を補足しておきますね。
じごくのハサミと戦っている場所は、下水道の出口に当たります。
ナーレンスはバウル河という川に隣接していまして、下水はそこに放出されるわけです。
下水道を出たら、レオーノら一行はバウル河の中洲に降り立つことでしょう。
バウル河は、ナーレンスの北側を流れています。
>208
忙しい時期なのですね。気長に待ちます。
>210
完走希望ありがとうございました。
まだ、アーディルは本来の目的を完了させていないので、そこを叶えてあげたいです。
>212
フェイさん、無理せずに書き込んでくださいね。
>215
新キャラ登場ですねw。レオーノさんも無理せんといてください。
>217-218
お互い完走目指して、頑張りたいですね。丁寧なレスありがとうございました。
>215 ミーロ >219 アレク
「ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!」
巨大化蟹はミーロに目を貫かれた!
闇雲に鋏を振り回す。
じごくのハサミは暴れ出した!
その時、腹部をちらりとアーディルに見せた!
蟹の弱点だ!
アレクのフォースの呪文もじわりじわりと効いている。
>213
「ぐっ・・・・!」
盾と鋏を合わせた状態のまま、力比べになる。
少々俺の方が分が悪い。・・・・仕方ないだろ、こっちはへとへとなんだ。
空いている方の鋏が、俺の隙を窺うように構えられるのが見えた。
・・・・ヤバイな。
腰に下げたメイスを探る。出来るだけ早くけりをつけないと!
>214レオーノ
>「ああっ、勿体無い!」
ひょっとして、フェイにぶつけたのはなんかのポーションだったのか?
・・・・何の効果があるのかは知らないが。
気にするのは後だな。落ち着けるようになったら聞いてみるか。
>215ミーロ
甲羅から突き出た蟹の目が、見えない何かに当たったかのように、いきなりはじけた。
気色悪い色をした体液が滴る。
それなりに効いたのか、押し合いになっていた鋏を引いて暴れだす。
>219アレク
後ろの方から、光の玉が飛んできた。
蟹の甲羅にぶつかって、派手な音を立てる。
おそらくアレクの援護だろう。
甲羅の薄そうな腹側が見えた。
チャンスだ!
俺は自分の腹の辺りの高さで、メイスを水平に降りぬいた。
子供の頃にやった、棒切れで球をぶっ叩く遊びの要領で。
・・・・名前も付いているはずだが、そんな事忘れた。
勢い良く唸りをあげて、棒切れなんかよりずっと重いメイスが振り回される。
狙いは当然・・・・、やわそうな腹だ!
・・・・>224、名前欄を間違えました・・・・。
業務連絡ではなく、アーディルとしての行動です。
>222 じごくのハサミ
ぞぶりという確かな感触と共に、短剣が大きな瞳を貫く。
もがき苦しむ蟹がはさみをめっぽうに振り回すが、もちろん中る筈もない。
小さな体を持つピクシーには無駄な攻撃である。
「うひゃひゃひゃひゃ! 苦しめ苦しめぇぇぇぇ!」
カカ、と笑う。そして獲物を構えなおすと、残っている目に向けて再度突進した。
どすを構えるチンピラのように。そこには可憐な妖精のイメージはない。
>198サーライト
アントニアは憂鬱だった。幾ら恩義あるサーライトからの命だとはいえ、あの魔法王国の
姫と渡り合わねばならないのだから。魔導研究所はハン=トルアと対等に渡り合うためという
名目で建てられた物だが、今だきちんとした成果は上がっていない。
唯一の「作品」が、その身に炎の幻獣を人工的に纏わせた娘、炎のルビィだけである。
アントニア他アーレン、アニア通称3Aトリオは研究所内でトップクラスの使い手だったが、
それでもハン=トルアには敵わない。その上、彼らを指揮するのは今だ年端も行かぬ小娘である。
千人長レルシェの実力は彼とて認めるものだが、それでもやはり男児として気に入らない。
…今だ繰り言を述べるのはやめにしよう。ちょうどその時、帝国の兵がアントニアの元へやってきた。
その知らせを受け驚愕した。逆十字のペンダントをつけたフードの長身の男が、
隣国セルタークへと続く城門を無理矢理突破した――ヌース。
ヌースとの因縁は浅からぬものだ。元帝国の処刑吏。闇の魔道をつかう反逆者。
そして、最愛の妹サレイアが、ただ一人愛していた男――。
サレイアが処刑されたとき、ヌースは一人号泣していた。自分は何も出来ぬこの身を嘆いていた。
処刑させた教会を恨みもした、しかし道を踏み外すことだけはなかった。
恩義あるサーライトの為に。それに、復讐など妹が望まないことも知っていたから。
あの男とは、そろそろ決着をつけるべきかもしれんな――ヌースは帝国の転覆を企てている。
帝国と対立している魔法王国の末裔に、必ず接触するはず。
となれば、彼がセルタークに向けて動いたということは、姫の存在を嗅ぎ付けたということだ。
自分の推理をレルシェに報告すべく、アントニア達は合流を急いだ。
というわけで、NPCとして参加したいと思います。サレイアは処刑しておいて、
同じ暗黒魔法を使うアントニアは研究所で働いているのはおかしいかなと思い、勝手に設定を
作ってみましたが、どうでしょうか?普通のPCと違うところは、行動などはGMにお任せするという点です。
状況描写や戦闘などをやってみたいなあ、と。GMがやりづらいのであれば、PCになっても、
いやいっそ破棄してもらっても構わないわけですが。ヌースさんも、絡めてしまってすみませんね。
>227-228
とても、今までの設定を読み込んでくださって、アントニアの背景や設定を作ってくださってありがとうございます!
物語には是非生かしたいと思っています。こうして、GMの矛盾点を補ってくれる書き込みは助かります。
これからも情景描写や戦闘など、宜しくお願いします。行動はレルシェと一緒に行動するということで宜しいですか?
>222-226
この戦闘も終われば、フェイやレオーノ、アーディル、アレクらの絆もぐっと深まり、物語として重みが出てくるように感じます。
じごくのハサミを演じてくださった方、ありがとうございました。ただ、キリコとチェットがいないのが気になりますね。
>224 アーディル >226 ミーロ
メイスは蟹の腹部にふかぶかと突き刺さった!
ミーロが目を狙うまでもなく、じごくのハサミはばたばたと手足を暫く動かしていたが、やがて動かなくなった。
アーディルは巨大蟹との戦いに勝った!
>230
>メイスは蟹の腹部にふかぶかと突き刺さった!
・・・・勢い余ってえらい事に。メイスがカニミソまみれだ。
・・・・後で洗うしか無いか。
「長居は無用だ。さっさとこんな所から出よう」
入ってから半日も経っていないのに、何週間も居たような気分だ。
下水の、あの独特な臭いにも鼻が慣れてしまったのか、大して臭いとは感じない。
体に、微妙に臭いが染み付いているような気がしなくも無いが。
このまま街道を旅したら、
『私は怪しい人です!』なんて絶叫しているようなもんだ。
女の足で旅するなら、出来れば街道沿いを行きたいもんだが、
姫さんの立場や今の俺達の状態を考えれば、そんな贅沢も言ってられない。
さて、どうするか・・・・。
まずは、外へ出て一回落ち着いてから考えたいがね。
アーシエは巨大蟹を倒したアーディルに体力回復の魔法をかけた。
柔らかな淡い紫色のオーラがアーディルを包む。
「水の精霊ウンディーネよ。かの者のために、力を分け与えたまえ・・・」
アーシエはアーディルに水の精霊魔法を唱えたのだった。
バウル河の水面は寒さのため凍結している。アーシエらは中州まで渡ることができた。
夜空には満月がかかっている。夜風が凍てつくように肌を突き刺す。
ナーレンスの外壁はその堂々たる姿をアーシエらに見せつけていた。
アーシエらはこの街を脱出することに成功したのである。
「この中州で、今晩は野営しましょうか」アーシエは皆に提案した。
皆疲れている。中州には引っ掛かった木切れが多数あった。
アーシエのこの意見は妥当なものに思えた。
「アントニア殿・・・」レルシェは恐縮していた。目の前には帝国屈指の魔道士アントニア、アーレン、アニアの三人がいるのだ。
(サーライト殿は約束を守ってくれたのだな・・・)レルシェは寒空を仰いだ。
凍てつくような夜の風は、レルシェの心を暗くさせる。(キリコ・・・頼むから、今回の件に関わっていないで・・・)
レルシェの願いは遠く果てなく続く針葉樹の森の中に木霊した。気持ちを切り替える彼女。
アントニアの話から、アーシエ一行がセルタークに向かっていることは分かった。ヌースの足取りからだ。
ルビィに話しかける。「ルビィちゃん、推理するまでもなかったね」アントニアらの複雑な胸中も汲み取るレルシェ。
(私が指揮する側では、アントニア殿の士気も下がるというものだな・・・たかが、十八の小娘に何ができると言いたいのだろう・・・)
レルシェはそんなもやもやした迷いを振り払うかのように一喝した。
「さあ、みんな行きましょう! 目的地はセルタークです!」
*・・・という訳で、帝国側とアーシエ側の二つの立場から、
書き込んでみましたが、いかがだったでしょうか?
時間的にはアーシエの方が二泊三日の旅の一泊目を迎える頃です。
>230 じごくのハサミ
アーディルのメイスの一撃が、巨大蟹の腹を打ち抜いた。
中身を撒き散らしながら倒れる蟹。食欲は湧いて来なかった。身の色が
それを如実に物語っていた。……それにしても、彼が剣を振っている所を見たことがない。
騎士になりたいとか言ってたけど、傭兵のほうが向いているんじゃないかな……?
消えていたミーロが姿を現す。まだ興奮冷めやらず、短剣を振るう相手を探している様子だ。
……これじゃ妖精というよりインプだよ。そう思いながらも、空に六芒星を描き
ミーロを送還する。これで自分が特別な存在だということが完全にばれてしまったわけだ。
……なんだかなぁ。皆と顔をあわせるのが嫌になる。それからは、喋ることもなく下水道を抜けていった。
>232 GM
下水道を抜けた先にある川の中州で一行は暖を取っていた。
月明かりの下、交代で見張りをしようという段になって、はたと気づいた。
黒猫のフェイ。彼女がいったいどうするかである。断片から推理する限り、
元々はギルド経由でアーシエを狙ってきたらしいが、失敗して街から逃走中と言うことになる。
下水道から抜け出し帝都から脱出した以上、彼女の側に同行する理由は何もない。
こちらとしては頼りになる助っ人は何人でも欲しい所だが、これからの道中さらに危険になるだろう。
巻き込んでしまって良いものだろうか?
誰かの毛布を勝手に引っかぶり焚火に当たっている彼女のほうを見る。
自然に言葉が漏れた。
「……どうするの?」
主語が抜けている。自分の気持ちを相手に伝えるのがつくづく苦手だなと、自嘲しながら
レオーノは相手の返答を待った。
>230-232
>アーディルは巨大蟹との戦いに勝った!
>「長居は無用だ。さっさとこんな所から出よう」
私は深く頷いた。アーディルのおかげで窮地を乗り切った。
「さすがだアーディル。ありがとう貴方のおかげだ。」
みたところ彼はかなり体力を消耗し怪我もいくらか負っていた。
私が神聖魔法をかける前に、アーシエ様が素早く精霊の力で傷を癒す。
彼が騎士になれば、いつか英雄と呼ばれるのではないか。
お世辞でなく私はそう感じた。
少し、ぶっきらぼうで粗野なところもある彼だが、
騎士としてもやっていける器用さがあるように思えた。
>アーシエらはこの街を脱出することに成功したのである。
>「この中州で、今晩は野営しましょうか」アーシエは皆に提案した。
「賛成だ。精神力もかなり消耗したから……」
私は早く眠りたかった。まだ、街を脱出しただけだというのに、ひどく疲れ、体が重かった。
凍てつく夜風がしみる。外の空気は澄んでいて開放感に溢れていた。
白い月光が私たちを包む。
>234
>月明かりの下、交代で見張り
私の見張り当番は最後、つまり明け方になった。
マントで体をしっかりとくるんで眠りに落ちる。焚き火の炎が閉じたまぶたの向こうで揺れる。
>「……どうするの?」
レオーノのつぶやきが聞こえてきた。黒猫のフェイへの問いかけ、か。
彼女はいつのまにか同行しているが、仲間、なのか?それとも。
興味はあったが、私はすぐに眠りに落ちてしまった。
痛みを感じないっていう身体の変化に驚いているうちに、気が付いたら戦闘は終わってたみたい。
近くで見てみると、蟹のお腹から身が…うわ。グロテスク!
あたし蟹好きだったのになぁ…しばらく食べられそうもないね、こりゃ。
あ、そうだ。念のため頬つねってみよう──痛っ! な、治ってる。なんだったんだろ。
疑問に思いながらもとにかく歩き続け、出口をくぐる。
んーっ! やっぱ地上の空気はいいねっ!
で、お姫サマの提案で、あたしたちは中州で一泊することになったらしい。
あたし薄着だしー! と、強引に奪い取った毛布にくるまって火に当たる。ん、暖かい。
だけど…ホントに出ちゃったんだなぁ。ギルド。なんだかめまぐるしい1日だったなー…。
と、遠くに見えるナーレンスの城壁をぼんやりと見ていると、
>234>235 レオーノ アレク
>「……どうするの?」
その声に周りを見回す…けど、他はみんな寝ちゃってるし、あたしって事だよね。
「あたし? え〜〜っと…あははっ。決めてない、とか」
なんとなく笑って誤魔化してみる。暗いのは性に合わないし。
でも街を脱出することばっかり焦ってて、その後のことなんも考えてなかったな…。
「とりあえずギルドの力が及ばないトコ。倭国…は遠いか。セルタークあたりに行くつもり。でもさ、」
言葉を切って他の連中の方に目を向けると、おーおーよく眠ってること。
まぁあんな敵の多いお姫サマ連れてちゃ仕方ないか。
「今はもうちょいアンタたちについて行こっかなって。
フレックの借りもあるしさ。それに…まだお姫サマの指輪、盗んでないし?」
にいっと笑って冗談っぽく言うと、欠伸を一つする。
あたしはレオーノにひらひらと手を振ると、頭から毛布を被ってさっさと眠ることにした。
凍てつくような朝方の冷気。そして、弱弱しい明けがたの太陽の日差し。
バウル河の中洲で、レオーノら一行は一夜を過ごした。
交替で見張りに立っていたレオーノやキリコ、アーディル、アレクの目が充血している。
毛布に包まっていたフェイは熟睡していた。
目覚めた彼女に先に起きていたアーシエが声をかけた。
「昨夜はナーレンスからの脱出に手を貸してくださってありがとうございました。
でも、これからどうされるのですか? 私たちはセルタークに向かいますけど・・・」
そして、目をこすっているレオーノにも声をかけた。
「レオーノさんは召喚士なのですか? 昨夜の妖精の様な生き物は何だったのです?
とても禍々しい気配がしましたが・・・」
アーシエは不審そうに首を傾げていた。
フレックの方は元気になった。フェイに話しかける。
「俺、ナーレンスにもう居られないから、東に向かうわ。
フェイありがとな〜」
アーシエは北の方へ目をやった。
「あと、一泊二日の行軍です!
皆さん、大変かと思いますが、私に付き合ってください!」
*レオーノさん、アレクさん、フェイさんの書き込みの後に、強引に朝にしてしまいました。
アーディルさん、キリコさん、チェットさん御免なさいね。
でも、皆さん、私生活が忙しいのかな? それともアクセス禁止?
何か一報でもいただけると幸いです〜。
ぬるぽ
めでたくこのスレも終わりましたとさ
このスレ見てると涙が出てくる
>240
そりゃまたどうして? オレは何の感慨も湧かんが
>241
あまりにも人稲杉て。
GMタソの一生懸命さ具合がまた涙を誘う…(煽ってるわけじゃないよ、マジで…)
持ち回りで書いているフシがあるから、
誰か一人が書けなくなると誰も書けなくなるような気がする。
>237
>強引に朝にしてしまいました
了解です。というか、もっと強引に先へ進んでもよいかと思います。
この状況でアレクができることは、朝ご飯を作って食べるとかそのくらいしかなく、
護衛の任務を継続することは当然なので、アーシエ様の命令通りに行動します。
出発して道中、ハプニングが起きない限り、これといって特別な行動をすることはないと思います。
実は、他のプレイヤーの書き込み(行動決定、意思決定)を待っていました。
こういうときは、なにか単独でできる行動をするとよいのでしょうか?
プレイヤーキャラクター同士でこの小休止の間に何か個人的な会話とか??
・・・・中の人発熱中・・・・。
鳥でもS(ryでもありませんが。
回復するまで、もうしばらくかかりそうです・・・・。
うむむむ・・・、ぬるぽの書き込みをされて、お約束の叩きもできないとは、
状況は深刻ですね。>239氏まだ、このスレは終ってはおりません。
しかし、>241氏の言うとおり、人がどんどん減っていて、TRPGの醍醐味
である他のPCとの会話が無くなってしまっているのは寂れる要因だと思います。
>243氏が書いていましたが、主要キャラの不在が痛いですね。
チェット、キリコ、この両名の方が参加できないという現実が痛いです。
アレクさん、PC同士の個人的な会話をできることならしてください。
・・・というか、それをしないとTRPGに参加している意義がなくなって
しまうように思われます。皆さん、義務でやっている訳ではないはずですから。
そういうわけで、GMとしての強権発動で、PCの行動を少しいじらせて
いただきます。アーディルさん、チェットさん御免なさい。
この物語はいずれ決着をつけたいので、皆さん、できることなら見捨てないで
やってくださいませ。
時間は遡って、アーディルが中州で見張りをしていた頃・・・。
夜は更けていた。巨大蟹を撃退して、下水道から出てきて大分時が経っていた。
中州で野営するレオーノら。万が一の場合に備えて、交替で見張りをする。
ちょうどその時の番はアーディルだった。チェットが起き出してきた。
アーディルは瞑想するかのように、周囲に気を配りながら、俯いている。
そこにチェットが声をかけたのだった。
「やぁやぁ、アーディル君、随分とお疲れの様子だね!」
アーディルは顔を上げた。半眼でチェットの方を見る。
「何だ、エルフのおばさんか・・・今は寝ときなって。交替の時、起こすからさぁ」
チェットは「おばさん」という言葉に少しカチンときた。
「おばさんはないだろう! お姉さんとお呼び!」アーディルはふっと笑った。
「どっちだっていいだろう。チェットさん、何か話したいことがあるみたいだね」
チェットは機嫌を直した。「そうそう、君の顔相を見ていると、悩みがあるように見えてね」
アーディルは頷いた。「ああ、お袋探しで悩んでいるよ」
「確かブレスレットには『私のことは追わないで』って刻んであったよね。私が解読したけど・・・」
雪がちらついてきた。焚き木の炎にじゅっと消える粉雪。辺りは寒くなってきた。
焚き火の灯りがアーディルの横顔を赤々と照らした。その顔は何か思いつめたように強張っている。
「そう言われると、やっぱり逆に心配になるんだ。俺を産んでくれた人だからね・・・。
何か俺、今生きているけど、自分探しの旅みたいなもんなんだ。
ただお袋を追いかけて、騎士を目指して・・・。時々思うんだ。
今、俺は何をやっているんだろうってね」
アーディルは泣いているか、笑っているかわからないような顔になった。
チェットはその独白を黙って聞いていたが、微笑みながら答えたのだった。
「それでいいんだよ。悩める青年君!」
アーディルは思った。この人はいつも笑顔だけど、本当はいろいろな悲しみを経験していて、それを覆い隠しているんだ、と。
>247
暖かいお言葉ありがとうございます。
長期不在のPCさんはNPC扱いしましょうか。
>248のようにしていいですかね?
ラオウスレは少し余裕ができたら、利用しましょうか。
>249
あるいはもう物語終結に向けて展開させてもいいのでは
もともとスレを使い切るつもりだったんじゃないんだからさ
とにかく途中で挫折がイヤという意見が大勢だと思う
>236 フェイ
どうやら自分の意図が伝わったようだった。
笑いながら答えるフェイ。豪胆だなとも、楽天的だとも思う。
その言葉がただ嬉しかった。照れ隠しにいう。
「そう簡単に、指輪は盗ませないよ? だってあれ、とんでもない代物だからね。
ミスリル製の魔力増幅の指輪なんて、この世に幾つあるか――」
聞いているのかいないのか。寝息を立てているのは空寝なのだろうか。
……眠り込んでいると判断したレオーノは、下水道でのことを謝っておくことにした。
「さっきはごめん。薬を頭にぶち当てたのはボク。危ないと思ったから――結局、ムダになっちゃったけど。
おしかったなぁ、せっかくだから効き目を見てみたかったのに……」
>237 アーシエ
翌朝、暖かい太陽の光を浴びながら、レオーノは覚醒した。
凍てつくような朝の冷気に震えながらも、どうにか身を起こす。
眠気を振り払っている中で、アーシエが声を掛けてきた。
「……禍々しいはひどいなぁ。あんなのでも、ボクの大切な友達なんだから、さ」
苦笑しながら答える。ついにこの時が来た。今さら隠し通すことでもない。
二回も人前で見せておいて、不思議に思われるのは当たり前のことで、
いつかは言わなければならないこと。
ただ、ただ怖かった。事実を知られた後も、みんなが同じように扱ってくれるかどうか。
モンスターを使役するという、暗黒魔法と並ぶ禁忌の術であり、悪魔の申し子と同義である。
拒絶されたなら、その時。依頼を果たした後、速やかに消え去るまで。
スライムに飲み込まれていた男が立ち去ったのを確認してから、
ポーチからチョークを取り出し、地面に魔法陣を描き出す。
質問には答えない。実際にやって見せた方が、すっきりするだろうから。
やがて魔法陣が完成する。覚悟を決めて、すぅと息を吸い、発声。
「我、レオーノ=キュースト召喚士が命じる。我が友人、****よ、
我が呼びかけに答え、契約により速やかにこの世界に来り給え!」
地面の魔法陣が蒼く光りだす。それは光を増し、揺らめき、そして、次元の扉が開き
異なる世界より狼が召喚される。狼は一声吼えるとレオーノの側に近寄り
傍らで腰を下ろす。一時の沈黙。告げる。
「そうだ、ボクは召喚士――見習い。今は狼と妖精しか呼び出せないけど、
成長すれば邪悪なモンスターを従え、破壊の限りを尽くし、世に禍をもたらす者。
おぞましがられ、うとましがられる存在。――それがボクなんだ」
再び訪れる沈黙。その空気を払うことをせず、ただ黙ってレオーノは自分と
狼のぶんの食料を齧り始めた。
レルシェらは街道沿いの藪の中に身を潜めていた。視界に人影が入ってくる。レルシェは目を細めた。
アーシエは人相書きの絵から確認できた。しかしそれよりもレルシェは一人の男を見て硬直した。
悪い予感が当たったのだ。それはキリコだった。そんなレルシェの様子の変化にアントニアが気付いた。
「どうしたんだ? レルシェ殿」「・・・いや、何でもないわ」
しかし、レルシェの顔は蒼ざめていた。彼女の心は今、揺れ動いていた。
任務なのは分かっている。しかし、身体が素直に動かないのだ。
彼女の脳裏にはキリコの昔の姿が浮かんできた。ハン=トルア王城突入の時の彼だ。
「いいか、レルシェ、一、二、三で突っ込むんだ。分かるな」「・・・でも・・・」
「つべこべ言うな! 戦いってのは理屈じゃないんだよ」この時のキリコは勇敢で頼もしかった。
この時、レルシェはキリコに恋心を抱いたのである。それ以来、レルシェは自分の想いをキリコに告げぬままここまできた。
その時の彼が目の前にいる! 今度は敵として・・・。
「どうしたの? レルシェお姉ちゃん? 目的の人は見つかったんだよ。後は殺るだけじゃない?」
ルビィが小声で話しかけてくる。「うん・・・、ちょっと待ってね、ルビィちゃん」
レルシェは覚悟を決めた。(私はこの任務の責任者なんだ! 任務のためには私の心を捨てなければ!)
「じゃあ、みんな、奴らを取り囲みましょう!」レルシェは仲間の四人に命じた。
アーシエ一行は近づいてきた。レルシェのその言葉には微塵の迷いもなかった。
>250
この物語も終了に向けて加速させようと思います。
ご意見ありがとうございました。
>251-252
レオーノさん、書き込みありがとうございました。
物語はいよいよ最終決戦に持っていこうと思います。
(と言っても、GMの一人書き込みなんですけどね・・・)
もう暫く、お付き合いいただければ幸いです。
>他のPLの方々
話の本筋は進行させようと思っていますが、できることなら参加してくださいね。
GMのシナリオ通りというものはなるべくなら避けたいですから・・・。
「来たみたいだな・・・」「ああ・・・」キリコとアーディルは視線を交わした。
五人は音も無く、アーシエ一行を取り囲んでいた。レルシェ、ルビィ、アントニア、アーレン、アニアの五人だ。
キリコはレルシェの姿を認めて、驚いた。
「レルシェ・・・確か、お前はハン=トルアに居るはずじゃなかったのか・・・」
レルシェはそのキリコの問いには無言だった。思い詰めた表情をしている。
五人はじりじりとアーシエ一行との間合いを詰めてきた。
「問答無用って奴か、なぁ キリコ・・・」
アーディルはキリコに向かって言ったが、キリコはレルシェを凝視したまま動かない。
レルシェは一行に向かって、感情を押し殺した声で言った。
「おとなしくそのアーシエ姫を私たちに引き渡して投降しなさい。そうすれば命だけは助けてあげるわ」
「おい、護衛の者は皆殺しって話じゃなかったのかよ」アントニアがそれに反論する形で言った。
「そうですよ。まさかこの場に及んで、奴らに情けをかけるって魂胆じゃないでしょうね、レルシェさん」
アーレンがアントニアに追随して言う。アニアもそれに同調する形で頷く。
ルビィも不審そうな表情でレルシェを眺める。それに応える形で、レルシェは穏やかに言った。
「神は無益な殺生を好まない。それは帝国の人々も皆同じよ。投降する者の命は奪えない。だから投降して! お願い!」
キリコはその叫びが自分に対して言われた言葉であることに気付いた。
(しかし、だからと言って、おいそれと護衛の任を放り投げるわけにはいかない。レオーノを見捨てるわけにも・・・)
キリコは刀をすらりと抜いた。アーディルとチェットも構える。キリコはレルシェに向かって叫んだ。
「俺は投降する気も無いぜ。姫を奪いたかったら腕ずくで奪うことだな」
「そう・・・」レルシェの表情が一瞬曇った。
「レルシェさんよ。問答無用ってことだぜ」アントニアは魔法の術を唱える構えに入った。
他の三人も同様に構える。追う方と追われる方、どちらも戦闘態勢に入ったのだった。
相手の方向さえ分かれば、先回りをするのは造作もなかった。
ノームとシルフの力を借り、大地を動かし風の抵抗を無くす。
それにより先回りした彼らは、叢に身を潜めていた。
そしてやってくるターゲット。
その内の一人の顔を見て、レルシェの顔がこわばる。
何か訳ありのようだ。ならば詮索はすまい。
周りを完全に取り囲み、姿を現す。
全部で七人。対するこちらは五人。とはいえ、そのいずれもが魔術の使い手である。
見たところ武器も新しく、駆け出しのひよっこと言った所だった。
そして、そのうち女が三人。下らない。これでは虐殺ではないか。
皆殺しだなどと――。
「おとなしくそのアーシエ姫を私たちに引き渡して投降しなさい。そうすれば命だけは助けてあげるわ」
ほう、この少女は――
「護衛の者は皆殺しという話では?」
一応形ばかりは反論。それに対するレルシェの受け答えもパーフェクト。
見事だ。中々言えることではない。さすがあのサーライトが懐刀にするだけはある。
だが――小柄の男が取った行動は武器を鞘から抜くことだった。
依頼はまともに果たすつもりか。その心意気は見事。だが相手が悪かった。
「レルシェ殿。問答無用ということだ」
唱えていた術を放つ。闇の束縛。突如地中より現れた怨霊の手が、魔法使い――
ターゲットのアーシエ姫の足を捕縛する。
「やれ」
アーレン、アニアに促すと、自らも次の術に取り掛かった。
257 :
◆NPCflsHocA :04/02/14 22:26
*ついに戦闘突入。ヌース氏、ちょっかいをかけるなら今しかありませんよって、
*何か反応をお願いします。
*後これは提案ですが、余っている二人のNPCを、ロムっている皆さん動かしてみませんか?
*見ているだけじゃつまらなくありませんか?
*つーか、プレイヤー側も動かしてしまっていいような気がしてきました。
*あまりにも反応がなさすぎます。戦闘までGMの一人芝居にさせては、
*それこそただのお話になってしまいませんか?
*このGM絶対ゲームバランスおかしいよ。PCがほとんどかけだしなのに、
*一国の直属、精鋭部隊を出してくるんだもの、と思ってるのは私だけですか?(笑)
*遅れました。そして、>>220に一つ訂正事項です。私は火を焚きませんとだけ。
ナーレンスからセルターク間の城門を突破する。
「……骨身に、染みますか、ねぇ?守衛の皆さん。」
先程、集めていた灰に魔術を掛けて夜空にばらまく。
その煙を吸い込んだ衛兵達が咳き込み、そして次々と倒れていく。
「ふむ、ここまで来れば。出会えるとは、思ったのですが……」
予想に反して魔術は楽々成功し、ヌースは城門を突破することに成功する。
本来予想では、この魔術は止められるはずだった。同じ暗黒魔術によって。
サレイアの兄、アントニア。彼らが動き出さないわけがない。
「サレイア、貴方の兄と言えど。偽善者の狗となった貴方とは、遅かれ早かれ。
決着は着けねばなりません故……ねぇ。」
例え、愛した人の兄なれど、サーライトに忠誠を使う帝国の走狗ならば。
このままではきっと戦争が起こるだろう。その中心にいるであろう、二人。
サーライトとアーシエ。どちらが勝っても平和というものが来ることはないだろう。
人がある限り、繰りかえされる戦火。
その本質を見極める為にアーシエを見逃した。その気になれば殺すことも出来たはずだ。
「……いまだ、私は弱いのでしょうか、ねぇ。」
咳と共に吐きだされる血。それはヌースの命の炎が尽きようとしている予兆。
過酷な魔術の多用はヌースの身体をも削っていた。
「……仕方がありません、ねぇ。今日はここまでです。休まねば、なりません、か。」
そうして、ヌースは街道沿いのほどよい窪地で今日は休むことにした。
>>220
雪が舞い降りてきた。眠気が少しずつ襲ってくる。
後ろの荷物より火酒を取り出して、一気に飲み干してその寒さを凌ぐ。
焚き火で闇を照らしてしまうのは避ける。元々、寒い地方の出だ。それで充分だった。
そうして、船を漕ぐヌースの元に酒が見せたか知らぬ幻が現れる。
彼が唯一愛した思い人。サレイアその人だった。
「ヌース? 聞こえる? ヌース、私よ、サレイアよ。私の魂魄は常にあなたと共に在るわ。
・・・だから、心配になって、今、あなたに話しかけているのよ。
あなたは私の分まで生きなければならない。そして、幸せになる権利がある、それを忘れないで欲しいの。
あなたはまだ若い、そして私以外の女性(ひと)を好きになって幸せになれる・・・
なのに、あなたの心は憎しみの業火が孤独に燃え盛っている・・・それも私一人のために。
お願い、ヌース、幸せになって。本当の・・・・・・私の思いが・・・・・・、あなたを守るから・・・・・・」
それに、小さく首を振った。無論、その意は否。
「……サレイア、申し訳ない。それが、どうも出来そうにありません。
私の命はもはや、風前の灯火。そして、私にはサレイア、貴方だけしかいないんですから、ねぇ。
ならば、この道をどうか、男のワガママと思って行かせてください。」
世界を、闇に閉ざし断罪する処刑者となる。私にしかできないであろう大事。
その処刑を止めれるものならば、止めればいい。せめて、私という絶望ごとき軽々と越えてくれねば困る。
「それが終わったら、せめて貴方の元に逝かせてください……サレイア。」
そうして、夢から目を開けた。最後は壁になろう。禁忌に閉ざされた術と共に。
愛する人が、迷いを断った。彼の瞳の奥から、絶望の赤は消えていた。
>>256
そうして、ヌースは戦火をあの日と同じように眺めていた。
あのスラム街でゴロツキを駆り、骨と化した衛兵をぶつけたあの日のように。
ただ、あの日と違うのはヌースはいつものごとく他人を駆っていない。
それは、己の身と魔術だけで最期を遂げようとする決意の表れでもあった。
そうして、仇敵の元に音もなく近寄るとその目を向け、禁じられた術を解き放つ。
彼の目に再び『絶望の邪視』と呼ばれた赤が灯る。サレイアを失った時に灯った瞳の赤が。
絶大なる魔力と引き替えに、その命を削る術をヌースは唱えた。
「……お久し振りです。兄上殿。残念ですが今は敵同士と言う間柄です。
この者達の肩入れをするわけではありませんが、ここでその決着を果たしては頂けませんか、ねぇ?」
術で結んだ骨の大鎌を手に、ヌースは黒のローブをはためかせ、戦地の真中に飛び降りた。
そして、アントニアがアーシエに掛けた術を破る。
そして、彼は後ろを振りむかずにアーシエにあの日の問いを投げた。
「……王女様、例の宿題。アナタの回答をば、お聞かせ願えませんか、ねぇ?
それを聞かねば、私としても判断に困りますから。ええ、良い答えを期待していますよ、ねぇ。」
この場に置いても、彼は闇を待つ冷徹なる処刑者であり続けた。
まるで、彼の生きた道を、それこそ物語るように。
朝の光が、少しずつ闇に飲まれていく。彼の唱えた大禁呪が太陽を隠す。月が太陽を食らう。
「……さあ、一瞬にして永久の闇を、始めようじゃないですか、ねぇ!」
*弁解の余地無く、遅れてしまいましたね。色々とあったんですよ。色々と、ねぇ。
*さてはて、こんなですから。もはや持ちません。せめて、よりよい回答を期待しています。
*大禁呪の内容は皆既日食です。闇を抱く私にとってこれほど都合の良い環境もありませんから。
*それでは、遅れた分も含めてこのヌース最後の大舞台。存分に踊らせて頂きましょうか、ねぇ。
*お待ち頂いた、ロムの皆さん。そしてGM並びプレイヤーの皆さまにもう一度だけ、謝罪しておきます。
261 :
以上、自作自演でした。:04/02/15 09:40
種厨萎えage
道中の雰囲気は重苦しかった。少なくともレオーノはそうだった。
先頭をファズエロと共に歩いている。
野外活動はトレジャーハンターの専門外であるため、こんなパーティー編成はおかしいのだが、
他に専任がいないので仕方がなかった――訳ではない。
ただ、前に誰も、横に誰もいなければ誰の顔も見ずに済む、そういう事だった。
後ろのほうで誰かが下らぬ冗談を言った気もするが、それもこちらには届いてこない。
誰が何を言っても今のレオーノには届かないだろう。
下を見ながらとぼとぼと歩いているレオーノ。警戒など全くしていなかった。
>255,256 GM、アントニア
突如空気が変わる。後ろの皆の足が止まる。気付かずにそのまま進むところだったレオーノも、
隣のファズエロの唸り声で漸く気づいて足を止める。
顔を上げた先にはレオーノとそう年の変わらない、少女が立っていた。
その姿を見たキリコが呻く。知り合い……なのか?
慌てて辺りを見回すと、大小の男女があわせて五名、レオーノたちの周りを取り囲んでいた。
何の用事かはいうまでもない、目的はアーシエ姫だ。
投降しなければ、命はない。それが出来るほどには相手が強い、という事か。
とにかく、隙を見計らってなんとかしなければ。脚の矢筒から矢を弓に番える。
戦う準備は整った。後はきっかけが有ればいい。
>260 ヌース
戦いの始まりは、眼前の男が使う術からだった。それは、アーシエの体の自由を奪うと、
そのまま地面に引き込もうとしていく。さらに他の術者からも呪文を詠唱する声が聞こえる。
小さな子供までが! この距離じゃ、どこにも逃げ場がない。どうすれば……?
その時だった。声と共に空中より男が現れた。
やせぎすの大男で、黒いローブを靡かせ、目は炯々と赤く輝き、腕には死神が使うかのような大鎌を
携えていた。いきなり出てきたこの男はなんだ? 皇女の知り合いなのか。
敵か、味方か……そう思っていると、突如として辺りが暗くなっていく。
何が起きたのか、空を見上げるとそこではとんでもないことが起こっていた。
太陽が、食べられている……? 目を擦っても、頭を叩いてもその事実は変わらない。
その間にも太陽の侵食は進み、ついには完全に闇に覆われてしまった。
呆然とする一同。敵も、味方も。その呪縛からいち早く解き放たれたのは、
レオーノの傍らに控えていた狼だった。狼は暗闇でも敵を見通す。
そして狼と視覚を共有するレオーノもまた。今なら先制のチャンスだ!
番えた弓を敵に発射した。それと同時に、ファズエロを同じ敵に向かわせる。
喉笛を食いちぎれ!
一撃で相手を殺さないとこちらが負ける。最低でも呪文を使わせないようにすること。
その凶暴な命令に応え、ファズエロは相手に飛び掛った。
相手――レオーノは知るはずもなかったが、アーレンという名の魔導研究所員――は、
少なくともまだ空を見ていたように思えた。
僕は日食を見ていました。
・・・そうです。太陽が覆い隠されるのを見ていたのです。
あまりの光景だったからです。
ヌースというこの男、何者と思いました。
そうです・・・油断していたのです。
狼のようなもの(実際狼なのですが)が飛び掛ってきました。
「喉笛を食いちぎれ!」と若い少年が叫ぶ声が聞こえてきました。
呪文の詠唱の暇がありませんでした。
・・・!
私は意識を失いました。
何とか復活。迷惑掛けてすいません。
>248
・・・・いつに無く口が軽くなっていたみたいだ。
ちょっと声を掛けられただけなのに、ぺらぺらと自分の思いを口にしてしまう。
押し付けがましさを感じさせない所は、
流石長生きエルフの年の功、って感じだな。
そう言うと、絶対怒るだろうけど。
「さっきも言ったけど、寝ときなって。替わって欲しくなったら、ちゃんと起こすからさ」
ことさら大きな音を立てて、焚き火に薪を放り込んだのは・・・・、多分照れ隠しだ。
そんな事は、絶対見抜かれているんだろうけれど。
>251-252 レオーノ
>それは光を増し、揺らめき、そして、次元の扉が開き異なる世界より狼が召喚される。
・・・・召喚術、か。昔語りの中にしか、もう無いもんだとばかり思っていたんだが。
世の中は広い。つくづくそう感じるね。
>253-255 GM
>「来たみたいだな・・・」
キリコの言葉に生返事を返しながら、剣の柄に手を掛ける。
あまり、血を見たりはしたく無いんだがな。・・・・自分が抑えきれるか判らない。
相手はキリコと知り合いのようだな。投降を促してくるが・・・・。
あっさり姫さんを引き渡す訳には、いかないんだがね。
どうやら、キリコも思いは同じだったらしい。交渉、決裂。
剣を抜いて、盾を構える。
>256 アントニア
追っ手の中の一人が、なにやら呪文を唱える。
ぞわっと気色悪い気配と共に、姫さんの足元から手が生えてきた。
・・・・俺、こう言う『切れも殴れもしないモノ』って苦手なんだよな。
魔法を使う相手と戦う時は、真っ先に術者を倒す事。
それは判っている。だが、追っ手のうち何人が術者なのか。
魔法の使い手の数が判らなけりゃ、迂闊には動けない。
バスタードソードを構えたまま隙を覗う。
>258-260 ヌース
>「……王女様、例の宿題。アナタの回答をば、お聞かせ願えませんか、ねぇ?
> それを聞かねば、私としても判断に困りますから。ええ、良い答えを期待していますよ、ねぇ。」
忽然と、姫さんの傍に現れた気配。ガイコツをけしかけてきた、あの男だ。
・・・・追っ手に気を取られて、易々と接近を許してしまったようだ。 情けない事に。
そのすぐ後からだろうか。
まだ朝早く、空には雲ひとつかかっていないってのに、段々周囲が暗くなる。
何か、しやがったな・・・・。どうせ、ろくでもない魔法に決まってるが。
>262 レオーノ
少々、時間は遡る。
「おい」
とぼとぼと歩みを進めるレオーノに声を掛けようとして・・・・。
そこで思いとどまる。
魔法使いを忌み嫌う帝国にあって、それもその元締めって言える貴族の中で。
おそらく、レオーノは随分と辛い思いをしてきたんだろう。
召喚術を使える、ただそのたった一つの理由で。
・・・・妙に、お袋と重なるな。別に、お袋は貴族だったりはしなかったけれど。
>263 レオーノ >264 アーレン
狼の抑えたうなり声と、その直後のくぐもった叫び。
すぐに聴こえてきた、ごぼごぼと息が漏れる音。
狼に飛び掛られた青年は、喉笛から夥しい血を流して倒れている。
致命傷かどうかなんて俺には判断付かないが、このままほっとけばヤバイだろうな。
・・・・スマン、こっちも余裕が無くてな。
状況が落ち着いたら、看取る位は出来るかもしれんが。
追っ手は残り4人。
女子供を相手にするのは気が引ける。
・・・・そんな事、暢気に言っていられるような相手じゃないかも知れないが。
さっき姫さんに呪文を掛けた奴が、既に呪文を完成させようとしている。
・・・・何で判るか、って? 系統が違っても、呪文の掛け方ってのは大して変わらん。
精神統一、詠唱、動作・・・・最後に結句。
何をやろうとしているのかは判らんが、呪文を完成させるわけには行かない。
俺は、気合を込めてその男・・・・、アントニアへ横殴りに切りかかる。
一撃で致命傷を与えるのではなく、少しでも体勢を崩させる事を狙う。
相手の胸の高さを水平に、真っ直ぐ振り抜く。
こう言うのは、思い切りが大事だ。躊躇すれば、それが相手に漬け込む隙を与える。
業務?連絡
長々と書き込み無しで、さらに長々と書き込んでいる癖に、大して話を進めていないですね。
すいません。
この話がこの先どう流れていくのか、非常に楽しみです。
>263 レオーノ >264 アーレン
・・・うん、もう! アーレンったらすぐ油断するんだから・・・。
神よ、かの者のために、力を貸し与えたまえ!!! 治癒(リカバリィ)!
私はアーレンに神聖魔法の治癒の呪文を唱えた。
そして、狼をけしかけた若い少年の方を見る。
不意打ちでいきなり命を奪おうなんて、子供のすることではないわね。
アーレンもアーレンよ。こんな子供に殺されかけるなんて。
さて、どう料理しようかしら?
魔力の壁! そう唱えて、私は狼が襲ってきても安全なように結界を張った。
しかし・・・神聖魔法は攻撃系の呪文が少ないのが欠点だ。
私はルビィやアーレンの方に目で合図を送った。
>251 レオーノ
私は朝の見張りを終えて、朝食の支度をしていた。
料理はいつも妹や母に任せていたからたいしたものはできないが。
アーシエ様とレオーノの会話がなんとなく耳に入ってきた。
>「……禍々しいはひどいなぁ。あんなのでも、ボクの大切な友達なんだから、さ」
禍々しい……。あの召喚獣のことか。
私の目には不吉な存在には見えなかった。
精霊使いが精霊を操るようなものだと書物で読んだことがある。
魔術師が生命無き人形を操るのとは違い、単なる主従関係で結ばれたものではないと。
召喚獣を見るのはあれが初めてだったが、不快感は全く感じなかった。
私に霊感がないせいだろうか。
しかし、書物には「悪魔の使役は、暗黒魔法と並ぶ禁忌の術」だとも記されていた。
使い手がレオーノだから、嫌悪や禁忌を感じさせなかったに違いない。
私は彼が召喚の力を悪用しない限り、彼と仲間でいられるだろう。
そんなことを考えているうちに出来上がった朝食は出来上がった。
みんなを集めて食事を配った。
すると、レオーノは突然何かを決意したように毅然と立ち上がった!
>252 レオーノ
>おぞましがられ、うとましがられる存在。――それがボクなんだ
レオーノ……。
皆は彼の言葉に沈黙で応えた。
私は、レオーノの悲痛とも思える言葉を受け止めた。
私の沈黙は、拒絶ではない。君を信じている、一人の人間として。
信頼。
今は、それを言葉にしなかった。
>255
>五人は音も無く、アーシエ一行を取り囲んでいた。
一晩平穏に過ごせたからといって油断していたわけではなかった。
明らかに私たちの経験不足。敵の方が何倍も上手だということだ。
冒険者としても護衛としても実力不足の私たちで、切り抜けられるだろうか。
私は生きて再び妹に会えるだろうか?
>キリコはレルシェの姿を認めて、驚いた。
敵に知り合いがいるというのか?
>「おとなしくそのアーシエ姫を私たちに引き渡して投降しなさい。そうすれば命だけは助けてあげるわ」
情けないことに、その言葉に心が少し動いた。
実力は明らかにあちらが上……生き残るには……。いや。
>「俺は投降する気も無いぜ。姫を奪いたかったら腕ずくで奪うことだな」
戦うしかない。命を賭けて!
右手に親の形見のミスリルダガーを構えた。
どうか、私に加護を……。
>260 ヌース
>263 レオーノ
>朝の光が、少しずつ闇に飲まれていく。彼の唱えた大禁呪が太陽を隠す。月が太陽を食らう。
>太陽の侵食は進み、ついには完全に闇に覆われてしまった。
暗黒の奇跡。私は絶望に支配されそうになって空を呆然と見上げた。
そこへ狼の咆哮が響いた!
>呪縛からいち早く解き放たれたのは、レオーノの傍らに控えていた狼だった。
戦いに心を戻す。今なら!
私はとっさに呪文を唱えていた。
「ホーリーライト!!!」
この位置でこの布陣ならば、聖なる光は敵にのみ注がれる。味方が目を潰されることはない。
本来、アンデッド浄化を目的とした光の呪文だが、この突然の暗闇の中、瞬時に強い光を浴びせられれば、
全員は無理としても、何人かの目の自由を一瞬とはいえ奪えるはず。
>264
敵の一人はレオーノの狼に喉笛を噛み切られ、地に伏した。
>269
>神よ、かの者のために、力を貸し与えたまえ!!! 治癒(リカバリィ)!
だが、ホーリーライトの効かなかった敵の一人がすぐに回復呪文を唱えたのが聞こえた。
これは完全回復の!
敵のレベルは途方も無く高い。
>魔力の壁! そう唱えて、私は狼が襲ってきても安全なように結界を張った。
そのうえ、結界を……。
私にはまだ、結界を張るだけの実力はない。
いや……だが。やろうとすればできないこともないのだ。
両親からはきつく禁じられていたが、寿命をを削れば、あるいは……。
何故、こんな「力」を神が私に与えたのか、ずっと謎だった。
しかし、この「力」は「今」このときのために与えられたのかもしれない。
ホーリーライトは無駄だったのか?
わからない。敵からの先制攻撃はいくらか封じることが出来たような気がするが。
キリコの知り合いらしき女性と、幼いハーフエルフの少女は目を押さえている。
すぐに視界を取り戻して反撃してくるか、それとも少しは時間が稼げるか?!
アーディルが戦っている相手にはどうやら全く効き目が無かったようだ。
私は、自分の狙いを敵の神聖魔法の使い手に定めた。
回復役をいつまでも残していては埒があかない。
ミスリルダガーを握りしめ、相手に飛びかかった。
武器の攻撃が通用しなかったそのときは……。
封印してきたあの「力」を使おう。
そう決めていた。
自分の寿命のいくらかと引き換えに強い魔力を得て、高位の呪文を使いこなすあの「力」を。
ひさしぶりの書き込みになってしまいました。
なんだか、敵が予想以上に強いので
>257
>PCがほとんどかけだしなのに、一国の直属、精鋭部隊を出してくるんだもの、と思ってるのは私だけですか?(笑)
プレイヤーとして、うんうん、強すぎるよー、困っちゃうよーと同意してみました。
そんなわけで、実はこんな悲劇の能力を秘めていたんだ!てなことにしました。
寿命と引き換えに得る強力な力←これ。
皆既日食を引き起こすほどの魔力を持つヌースを倒すほどの力はアーシエ様の潜在能力に期待して、
仲間を全員死なせずに、仲間と協力して精鋭部隊を全滅させるくらいの力を発揮させようと思います。
その気になれば命と引き換えに精鋭部隊全滅、ヌースもあの世逝きくらいの勢いある力ですが、
妹との約束もあるし、そんなに簡単に命を投げ出すつもりはありません。
ゲームバランスもあるわけですし。
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1075346449/ こちらにいくつか、このスレに関する意見が寄せられていました。
やはり、私を含め、キャラハンの長期不在が問題ですね。
すみませんでした。
不在にするとき、不在宣言レスを残す、といいつつ、結局出来なかったので。
不在宣言時には「GMがアレクを動かす」ようにお願いしていました。
しかし、ただでさえ仕事の多いGMにさらに負担をかけているだけでしたね。
申し訳ありませんでした。
今後は、トリップなしで誰かが「アレクを動かす」のをOKにしてみるというのはどうでしょうか?
毎日書き込みできないので。
>260
「ヌース、漸く来たか」
呪文を中断してまで、そう呼びかけたのは。義弟の紅い目に宿った絶望と決意を見たから。
デスペアーサイト。その紅い瞳は其の身に宿す絶望の深さ故に。
突如として日が闇に飲まれたのも、絶望石の力を借りての大秘術に違いない。しかし――
「命が惜しくないのか、ヌース。妹も、貴様には――生きて欲しいと、そう思っていただろうに」
天候をも変える魔術は、確実にヌースの体を蝕んでいるに違いない。
おそらく彼の命の炎は残り少ないだろう。
それでも挑んでくるというならば。受けてたとう。
「世界が闇で満たされることなどないのだ、ヌース。光がなくば、闇は出来ないのだよ」
術印を結ぶ。我が魔術受けるがいい!
>268 アーディル
片手半剣を手にした青年が胸に飛び込んできた。呪文の完成を阻むつもりか!
魔術師相手に接近戦を挑む、その考えは正しい。私の胸を狙って横なぎに振るわれた剣。
それをスウェイバックしてかわす。そのお陰で体勢がくずれ、術が途切れてしまった。
仕方なく新たな呪文を準備。まずはこの男の相手をしなければならんか。
なおも踏み込んでくる男に視線を合わせる。
いい目だ。成長すれば騎士になれるやもな。だが如何せん――剣筋が真っ直ぐすぎる!
振り下ろされる剣を避け、逆に彼の右腕を掴んでやる。
そして耳元で言ってやる。
「暗黒神官相手に接近戦を挑むか。勇気と蛮勇を間違えてはいけないな」
猛毒の呪文を発動する。触れた相手の血を毒に変える、暗黒呪文の一つ。
今回の毒は麻痺毒、これで暫くは動けないだろう。
懐から短剣を取り出し、止めを刺して――
>272 アレク
ちょうどその時、相手の神官が聖なる光を放った。なるほど、中々考えるものだな。
おかげで目が潰され狙いが逸れてしまったよ。この青年の胸を抉るはずだった短剣が、
盾にぶつかり乾いた音を立てる。
さて、どうするかな。向こうにも神官がいては、あっさりと傷が治されてしまう。何とかせねば。
最早一歩も動けぬ青年の腹を膝蹴りにする。いい声で鳴くものだ。
回復してきた視力で先ほどの神官――女だった――を見つけ、教えてやる。
「この男は先ほど我が術で血を毒に変えられた。長くは持つまいよ。さて、頑張ることだな」
そうして男を神官のほうへ突き飛ばす。私の相手は他にいるのだ。
>275アレク氏
む、遅かった(笑)
こちらの目的も、神官狙いだったのですが。
ちなみに毒云々はブラフです。あくまで麻痺するだけなので命に別状は有りません。
気合い入れて解毒すればすぐに動けるようになりますよ。
本当なら一人ずつ殺して行くのがベストなのでしょうが、今の私は
ヌースのほうに気を取られているので。
敵の神官に向かって斬りかかる。
しかし、相手は身軽に避けた。
ダガーの切っ先がわずかに神官の頬をかすった。
>277
>「この男は先ほど我が術で血を毒に変えられた。長くは持つまいよ。さて、頑張ることだな」
何だと?!
解毒せねば……アーディルが!!
神聖魔法の解毒呪文キュア・ポイズンは相手に接触していなければ効果を発揮しない。
私は、危険を承知で敵の神官に背を向け、アーディルに駆け寄った。
暗黒魔法による呪毒。
魔晶石の力を最大限に引き出して、今の自分に出来る最大のレベルで解呪を施す。
神よ、どうか、この者の毒を消し去りたまえ……!!
どうか、どうか届いてくれ、私の祈りよ。
「アーディル!!」
私は麻痺して倒れた彼に向かって叫んだ。
目覚めてくれ!
>263>264レオーノ、アーレン
ちらりと横目で仲間の方を見やる。
アーレンは狼に喉を食い破られて倒れていた。アニアの迅速な回復のお陰で
すぐに意識を取り戻していたが、以前狼が側に張り付いている。
あの狼、なぜ…そうか、あの少年は召喚士か!
「アニア、アーレン、ルビィ。狼使いは生け捕りにするぞ。いい素材になる」
魔導研究所としては是非とも欲しい素材だ。
召喚という古代の遺産の秘儀を解明できれば、ますます帝国の支配は磐石になるだろう。
>269アニア
いつもと変わらぬ的確なサポートに感謝する。アーレンもお前に頭が上がらないだろうな。
魔力の壁を張ったのはいい判断だ。普通の攻撃ではお前に傷を付けられないだろう。
そう、普通の攻撃では…
それにしても、ルビィだ。あの娘、魔力はここにいる誰よりも高い癖に
さっきから何もしていない。役に立たなければせっかくの力も意味がないではないか。
任務を終えたら調整しなおさねばならんな。
改めて、ヌースと対峙する。この男の覚悟を受け取らねばならない。
「食らえ!」
言葉と共に、呪怨の弾を三連射。怨霊どもが大きく口を開き奴の元へ飛ぶ。
わが身につけているオリハルコンによって、魔術は増幅されている。
受ければただでは済まない。とはいえこの程度は奴のこと、何とかするのだろう。
接近して、死の魔術を放つ。そうして片をつける。
もっとも奴の大鎌を上手く掻い潜れればの話ではあるが。賭けになるが、そう負けることもないだろう。
戦闘前にかけておいた術のお陰で、私の体は反応速度が上がっている。
だからこそ先ほどのあの青年の攻撃もかわす事が出来たのだ。
私は負けない。帝国のために。サーライト様のために。
「宿題・・・でしたね・・・ヌースさん・・・」
アーシエは禁呪を唱えているヌースの背を見ながら、はっきりした通る声で言った。
「・・・私は政治のことはよく分かりませんが・・・世界を闇に返すというあなたの考えには賛同できません」
しかし、ここでアーシエは声のトーンを一段上げて付け加えた。
「・・・しかし、そこまで思い詰めるに至ったあなたの悲しみは分かりますわ・・・。
あなたの心は復讐心と悲しみによって支配されているのですね。
大切な女性(ひと)を失ったという喪失感。自分の無力さ。あなたって人は自分を責め続けていらっしゃるのですね」
アーシエはヌースを憐れむように話し続ける。
「もう引き返せないのですか? ヌースさん? あなたのことを想っていた女性(ひと)はこんな結末を望んでいないはず・・・。
どんなに社会が矛盾していようと、あなたは憎しみの結果が更なる憎しみを呼ぶことを分かっているはず・・・。聡明なあなたならば・・・」
そう言うと、アーシエは目をアントニアらに転じた。
「ここまで来た以上、私も自分の力を解放しなければなりませんね。もうレオーノさんらに頼る訳にはいきませんね」
アーシエは呪文を唱えるポーズに入った。淡い紫色のオーラが彼女の身体全身から立ち込めてくる。
彼女が何かの呪文を発動しようとしているのは、誰の目にも明らかだった。
>257
確かにゲームバランスおかしいです(笑)。
参加者の皆さんで解決してくれると思っているのですが、どうでしょうか?
>260
ヌースさん復活ヤター! しかも、味方になっています!
アーシエに今回、答えらしきものを言わせましたが、いかがだったでしょうか?
>263
レオーノ凶暴になりましたね。
GMとしてもマスタリングが悪かったように思います。ごめんなさい。
>264-269
アーレンとアニアをNPCとして動かしてもらって助かりました。
>268
アーディルは話の進行役として使ってしまいました。ごめんなさい。
>275
ゲームバランス悪いですね。すんません。
それと、このスレに対する意見の件ですが、なかなか厳しいご指摘があるようで、厳粛に受け止めております。
GMの本音としては、何とかこの話を完走させたいですね。
あ〜、まず自己レス。
>268 俺
漬け込まれてどうするよ。俺は白菜でも大根でもないっての。
>269 アニア
>神よ、かの者のために、力を貸し与えたまえ!!! 治癒(リカバリィ)!
相手にも神官が居るのか・・・・。
それにこの呪文、相当高位の者で無いと聖句を教わる事すら出来ない物だ。
何で俺が知ってるのか、って? 養父のルビナスが使ったんだよ、前に。
・・・・とりあえず、咬まれた奴は死なずに済みそうだな。
>魔力の壁!
この呪文は・・・・、俺も聖句だけは教わった。唱えても、何も起こらなかったけどな。
確か、術者の魔力によって強度が変わるはず。
この場合は・・・・、推して知るべし、だな。
>270-274 アレク
俺が追っ手の闇神官に切りかかったのに少し遅れるようにして、
アレクのホーリーライトが発動する。
目潰しの効果を狙ったんだろう。
今の陣形なら、味方側に目潰しを喰らわせる心配は無い。
乱戦になる前、今のうちしか使えない戦法かも知れないが。
. ┌─┐. / \
┌──┘ └──┐. / \
│ │. ┌───┐ / /
│ ┌───┐ │ │ │┌───┐ / /
└─┘ │ │ └┐ ┌┘│. │/ |
│ │. |. .| └───┘\ /|. |
______/ │__|. |__. \/ | |
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>276-277 アントニア
かわされた!
闇神官が後ろに下がる事によって開いた空間を、さらに踏み込む事によって埋める。
睨みつけてくる相手の目を、こちらも負けじと睨み返した。
踏み込みながらの連撃も、あっさり避けられ、逆に剣を取る腕を捉まれる。
>「暗黒神官相手に接近戦を挑むか。勇気と蛮勇を間違えてはいけないな」
「なっ・・・・」
言い返そうとするが、声にならない。
掴まれた辺りから、妙に重たい感覚が広がる。
大抵の呪文は、かけられた側が気を張っていれば防げる物だ。
しかし、今回は相手が悪すぎた。
思うように動かない体を抱え、それでも意識だけははっきりしている今の状態は、
あまりにも不利だ。
悠々と、闇神官が短剣を取り出すのを為すすべも無く見守り・・・・。
アレクのホーリーライトのおかげか、相手の短剣は、
胸の前に構えたまま固まったように動かない左腕、
構えられたままの盾に当たって逸れる。
助かった、と思うまもなく、腹にキツイのを一発もらった。
「グウッ」
突き飛ばされ、受身を取る事も出来ずに倒れこむ。
>279 アレク
誰かが駆け寄ってくる足音が聞こえる。
アレクの聖句を唱える声が聞こえ、今までの痺れが嘘のように消えていくのを感じた。
>「アーディル!!」
「悪いな」
アレクの呼びかけに、ことさら軽い調子で答える。
礼を言ったりするのは後回しだ。まずはここを切り抜けないとな。
>280 アントニア
>「アニア、アーレン、ルビィ。狼使いは生け捕りにするぞ。いい素材になる」
そうは、させるか!
闇神官は、もう一人の闇神官・・・・何故か今回は味方をしている男に向かい、魔力弾を打つ。
その数、3発。
何処と無く、禍々しい気配を感じさせる術だな。
>282 アーシエ(GM)
>アーシエは呪文を唱えるポーズに入った。淡い紫色のオーラが彼女の身体全身から立ち込めてくる。
俺の背後で何か、とんでもない量の魔力が動いた。
仲間達の誰とも違う質の、今まで感じた事の無いような類の。
おそらく姫さんの物だろうが・・・・。
>285
ダデダドンドコドーン!
バランス・・・・はさて置き。
キャラハン出張所を拝見させていただきました。
長期欠席をしてしまい、申し訳有りません。
小まめにレスを入れさせていただきますので、物語の最後までよろしくお願い致します。
>283 GM
いえいえ、お気になさらず。
不在になるであろう事を先に断っておりましたので、動かしていただいてかえって助かりました。
月は太陽を食らい尽くし、月の影に沈んだ太陽は不気味な青い炎を掲げる。
死神のごとく、たたずむヌースに迷いも、怯えもなく。ただ、あの日の絶望のままに。
>>280 アントニア
「ヌース、漸く来たか」
仮初めたる義兄の声。ローブのフードを取り払う。一つ頷くだけの挨拶。
敵も暗黒魔術の使い手。こちらの魔術の内容は把握できているだろう。
「命が惜しくないのか、ヌース。妹も、貴様には――生きて欲しいと、そう思っていただろうに」
「これは、これは、いまさらながらに、気づかいになって頂けるとは?
帝国の走狗に掛けて頂く情けなど。賞金首には無いはずだとは、
これでも、私は元処刑者ですから、知っているつもりではありますが、ねぇ。」
そう、無表情に言い返した。覚悟はとうにできている。
「世界が闇で満たされることなどないのだ、ヌース。光がなくば、闇は出来ないのだよ」
無謀な義弟の覚悟を受けるように、義兄は言って、術を結んだ。
「ええ、だからこそ。私はあの月が欲しかった……」
呟くヌース。叶わなかったサレイアの思い。その絶望の影に私の命は隠れてしまったのか。
>>272 アレク
神聖魔法による一瞬の輝き。義兄の詠唱が中断される。
「闇がなければ光の意味を知れぬのですよ。なら、光など闇を侵食するだけの悪でしかない。
光は善と誰が決めました?それこそ、無用な押しつけというのですよ、ねぇ。」
正義、善行、信仰、それを押しつけるだけならば、それはワガママな偽善にすぎない。
そう言い放ってから、義兄を直視する。その視線の先に、一人の少女の姿が目に入った。
帝国魔術研究所、唯一の成功例。その力を利用しようとする義兄の目。
「……兄上、いい目をしていらっしゃる。ええ、その目こそが貴方の本性なのですよ!
幼き少女でも、力があるならば。あの偽善者の為に使うとおっしゃるのですか、
アナタも骨の髄まで狗に成り下がったしまわれたようです、ねぇ。」
自分がまだ帝国に使えていた頃に、そのあり方を問うた魔術研究所。
それを止められなかった自分と過去を憎むも、着々と彼の舞台は整いつつあった。
>>282 アーシエ
「宿題・・・でしたね・・・ヌースさん・・・」
はっきりと通る王女の声が響き渡る。それをヌースは背中で聞く。
「・・・私は政治のことはよく分かりませんが・・・世界を闇に返すというあなたの考えには賛同できません」
それが、彼女の出した答え。予想通り、王女の答えなど、始めから決まりきっていた。それが妙に微笑ましかった。
「もう引き返せないのですか? ヌースさん? あなたのことを想っていた女性(ひと)はこんな結末を望んでいないはず・・・。 」
「……全く、ねぇ。王女様?兄上共々、ここに来てそんなに私に生きて欲しいのですか?
後に続く絶望を抱えてまで。目の前の人間を殺せないと言うなら、それは偽善というのです。
なら、私はどうして人を殺してきたのでしょうか?私が処刑されるか、私が処刑しきるか。
それが摂理と言うものです。それでもアナタがアナタでいたことを、嬉しくは思いますが、ねぇ?
……でも、引き返せませんね。アナタが王女であるように。私もまた処刑者なのですから。」
一片の迷いのないヌースの答え。世界か、自身。どちらかがこの闇に召されるのだ。
その覚悟があるからこそ、ヌースはこの場に立っている。例え自身が土に帰ろうと。
>>282 アントニア
「食らえ!」
義兄が放った怨霊の魔弾。それをローブに掛けた闇で食らい尽くす。魔力に糸目はつける必要性はない。
元より、サレイアを失ったあの日、この目に宿ったのは絶望という名の無限に近い魔力なのだ。
「……ところで、主賓がこの舞台には、もう一人ほど足りないと思いませんか?」
そう、ヌースはおかしなことを言い放って、術印を結んで空に叫んだ。
「さあ、いい加減。遠見というのも飽きたでしょう!お越し頂けませんか。偽善の王子様!」
この闇の大禁呪は、皆既日食が及ぶ範囲に働く。ならば例えそれが、帝都の宮殿であろうとも。
そうして、ヌースは帝都のサーライトを闇に引きずり、ここへと招き入れんと試みた。
*無限が続くと言う限定大解除ですね。インフレすぎますか、ねぇ?
*さてはて、後は、サーライト王子に出来ることなら、お越し願いたいものですが。
*ちなみに断っておきますが、私はどちらの味方でもありませんので、あしからず。
その時、サーライトは昼寝をしていた。
太陽が欠けてゆく・・・。
「日蝕か・・・?」
サーライトは独りごちた。
「こんな季節に珍しいな・・・」
サーライトはうたた寝を続ける。
すると、心の中で、呼ぶ声が聞こえる。
「さあ、いい加減。遠見というのも飽きたでしょう!
お越し頂けませんか。偽善の王子様!」
(さて、この声どこかで聞いた覚えがある・・・)
サーライトは思い出そうとした。
すると、サーライトの寝室に異変が起きた。
次元の扉が開く!
サーライトはその空間にぽっかり開いた穴に吸い込まれていった!
そして、届いた先には、雪で覆われた大地が広がっていた。
「ここは・・・?!」
見慣れた顔が見える。ルビィやアントニアやレルシェだ。
そして、それに相対する形で、その声の主である、ヌースがいた。
*こんな所でいいですか? ヌースさん?
「あ サーちゃんだ。どうしてこんな所に居るの?」
ルビィはサーライトの姿を見て、目を輝かせました。
しかし、ヌースの殺気立った様子を見て気付いたのです。
「サーちゃんをこんな所に連れ出したのは、あなたのせいね!」
その声は怒気に溢れていました。
「許さない! サーちゃんを苦しめる奴はみんな死んじゃえばいいんだ!」
その時、イデが発動しました。
・・・というのは嘘ですが、ルビィの杖から、灼熱の炎がヌース目掛けて発せられました。
ヌースだけではなく、アーシエ一行にも直撃です!
>264 アーレン
ファズエロの獰猛な牙は相手の喉元に命中した。その拍子でたまらず相手は倒れふす。
後はこのまま――
>269 アニア
その時。声と共に神聖魔法が飛ぶ。逆回りのように男の傷口が塞がっていく。
慌ててそちらに目を向けると、法衣を着た若い女性が立っていた。
治癒の呪文を慌てて飛ばしたのだろう。あの人がいる限り、
際限なく回復されていくに違いない。なら――
レオーノは狼に思念で命令を飛ばした。
倒れている男を攻撃し続けろ! 魔法を発動させるためには複雑な動作と詠唱をする
必要がある。不自然な姿勢では魔法は使えないのだ。
上からファズエロに押さえ付けさせておけば、とりあえず一人の動きを封じる事が出来る。
それに、向こうの神官の目も釘付けに出来る。
>280 アントニア
黒ローブの男の言葉に背筋が凍った。そんなことを考えていたのか。この連中が何者かは知らないが、
自分を必要としている? 素材? 捕まればどんな事になるか。簡単に想像がついた。
そしてそれはいい想像ではない。この戦闘、なんとしても勝たねば。
>282 アーシエ
アーシエの体から、何かが溢れてくるのを感じる。何をしようとしているのか?
何となく、全てを終わらせてしまいそうな予感が漂う。馬鹿なことを考えているのかもしれない。
自分さえいなくなればとか、自己犠牲とか、いかにも彼女の考えそうな事だ。
犠牲の精神なんて物をレオーノは否定する。みんなで幸せになれないのなら、そんなものに意味はないのだ。
勝手に考え、勝手に傷ついていく、全く馬鹿じゃないか。
そこまで考えて自分も同じだと気が付いた。
自らが召喚士であることを、勝手に悪いほうに考えて、一人で落ち込んでいる。それとどこが違うのだろうか?
自分も、馬鹿か。そこに気が付いて、ちょっと気が楽になった。
>290-291 ヌース、サーライト
戦場を闇へと変えた男が、空を見上げ絶叫する。その言葉に答えるかのごとく、
一層の闇が生まれ、次元の穴が開く。穴の収縮が収まった先には……
一人の男がいた。豪奢な衣装に身を包んだ男は、この場の雰囲気に全くそぐわなかった。
>292
少女の杖が輝く。それが何かの呪文の前触れだと気付いた時には既に遅く、
火球が放たれていた。冗談じゃない、あんなものが直撃したら死んでしまう!
慌てて身を伏せたその行動は正しかったかどうか。
炎に焼かれることはなかったが、その熱がこちらにまで漂う。
意識を保っていられるか正直厳しい。しかしここで気絶してしまえば、ファズエロも
送還されてしまう。そうなれば、押さえ込んでいる男も回復し、こちらの勝ち目はない。
負けるわけには行かなかった。
>283
元々こんなキャラですからご心配なく。少年は時として残酷になれるのですよ。
っていうか、ぶっちゃけ生きるか死ぬかですから、他人に構ってはいられませんよね。
ガープスで特徴でも取ってない限り特に気にしたりは……雑談失礼。
ゲームバランスの範囲は……まあ、なんとかなるでしょう。
自分は常人の範囲で頑張るまでです。無理だったら無理だったで、それまでってことで。
296 :
以上、自作自演でした。:04/02/25 18:58
皆さん生きてますか?…ageときますね。
保守
いつまでもこの状態が続くようなら、乗っ取っちゃいますよ?
とか言ってみたり。頑張ってくださいよマジで。
>289 ヌース
>「闇がなければ光の意味を知れぬのですよ。なら、光など闇を侵食するだけの悪でしかない。
> 光は善と誰が決めました?それこそ、無用な押しつけというのですよ、ねぇ。」
「雌鶏が先か、卵が先かといったところだな。我らの勃興は光と共にあった。
闇は邪魔なものでしかない。闇は目に付かない片隅にあればよいのだ。私も、お前も」
> アナタも骨の髄まで狗に成り下がったしまわれたようです、ねぇ。」
「力あるものならば私はなんでも利用しよう。帝国の為ならば、私は喜んでサーライトの走狗になろう。
貴様は言ったな、光は善ではないと。そう、闇もまた悪ではない。
私はこの秩序を守る為ならば、どんな非道でもして見せようではないか!」
下らない言い争いはここまでだ。この勢いは止められない。もとより生かしておくつもりなどない。
サレイアの夫としてのヌースはあの時死んだのだ。今いるのは、背教者ヌース。
呪弾の連撃はあっさりと止められた。やはり接近して戦うしかない!
しかしヌースは疾駆する私には目もくれず、
見慣れぬ術印を組むと空に向けて叫んだ。
>「さあ、いい加減。遠見というのも飽きたでしょう!お越し頂けませんか。偽善の王子様!」
なん……だと!?
辺りを包む闇より一段と深い昏が生まれる。
それは段々と広がり、次元の扉を生み出した。召喚術。
この状況でヌースが求める相手とは一人しかいないだろう。
帝国の皇子、サーライト。あまりにも場違いな男は戸惑いを隠せぬ表情で辺りを見渡していた。
ちょうど私とヌースの中間点に。
勢いを殺せず、私はサーライトに衝突してしまう。王子は何が起こったかわからぬまま、
私の体当たりをくらい目を回した。
「なんの……つもりだ、ヌース!」
怒気を孕んだ声で睨み付ける。体勢を整え、王子をローブの背に隠しながら。
>292>296
ヌースがいた辺りを強烈な火精が通り過ぎる。ルビィの仕業だ。
中心になったのはヌースだが、辺りにいた冒険者も巻き込まれてしまっている。
生きてはいられないほどの威力……流石だ、この少女は。
だがやりすぎだ。これでは肝心の王女までが丸焼きになってしまう。
先ほど王女の体から発せられた光、それが身を守る類の法術であることを
願うばかりだ。
>298
別にいいんじゃないでしょうかねえ。私もGMのNPCを勝手に乗っ取ったわけですし。
あなたも他のNPCなりPCを動かしてみては?ここ最近音沙汰のない人は、
確実にいるわけですし。
勝手な事を言っております。でもまあ、後ちょっとですし、頑張りましょ。
ここにいる皆で、ね。
保守
303 :
アーシエ ◆WxMeOa04G6 :04/03/01 08:38
ルビィの炎は、レオーノら一行を襲った!
しかし、それと同時に、アーシエの魔法が発動した。
炎は紫色のバリアに阻まれて、打ち消された。
「魔法障壁!(マジック・バリア)」
アーシエはそう唱えたのだった。
ガクッと膝をつくアーシエ。それだけ、ルビィの魔力は恐るべきものだった。
「もう観念する時が来たようですね」
そうアーディルに言い、アーシエは寂しく笑った。
*GMとして考えていた裏設定とかあるのですが、ばらしちゃいましょうかね。
レオーノさん、ルビィさん、アントニアさん、書き込みありがとうございました。
まあ、様子を見て決めます。
>296-298さんのようにまだ観客さんがいらっしゃるようですので、ラストまで持っていきたいです。
すまん、ちょっと個人的な事情で来られなかった。
>290-291>300 ヌース サーライト アントニア
闇神官の絶叫に答えるように、空間に奇妙な裂け目が出来た。
そして、そこから一人の男が転がり出てきた。
この殺伐とした場には、まったくそぐわない格好をしている。
・・・・追っ手の方の神官が庇った処を見ると、どうやら帝国側のエライさん、
姫さんに追捕をかけた張本人、ってわけだろうな。
>292 ルビィ >303 アーシエ
>「許さない! サーちゃんを苦しめる奴はみんな死んじゃえばいいんだ!」
少女の叫びと共に、杖の先から炎の塊が飛び出して来る。
直撃コースだ! 真っ直ぐにこっちに向かって飛んでくる。
だが、俺には何にも出来ない。・・・・魔道、魔力と言った物には縁が無くてな。
万事、窮すか! 俺がそう諦めかけた時、だ。
>「魔法障壁!(マジック・バリア)」
姫さんの声と共に、向かってきた火球が弾け飛ぶ。
防ぎきったのはいいが、それでもだいぶ消耗したらしい。
姫さんが膝を付いて、薄く微笑むのが見えた。
>「もう観念する時が来たようですね」
「バカな事言うな! 諦めたら、そこでしまいだろうが!」
さっき自分自身諦めかけた事は棚に上げて、姫さんに声をかけた。
強がりでしかない事は、自分でもわかっている。
「生きてさえいれば、まだどうとでもなる!」
俺は、剣を構える。姫さんを背中に庇うように。
>>300>>291
「なんの……つもりだ、ヌース!」
義兄が叫ぶ。さあ、舞台は整った。サーライトは招請に応じた。
「これは傑作です、ねぇ。兄上。どうです、忠誠を誓った君主に体当たりを食らわす気分は。
……いやいや、お久しぶりです、ねぇ。偽善の王子様!」
これで、私の命の灯火が尽きる前に、為すべき事を成せる。そう思った時だった。
>>292>>303
魔導研究所、唯一の成功例ルビィ。その身体には炎の精霊イフリートが宿るという。
そして、ヌースを、その炎が焼き付くさんと前へ出る。虚をつかれた。
そう、その身に余る魔力を子供の無邪気さが発動させればどう言ったことになるかを。
ここで……私は終われない。終わるわけにはいかないのだ。
「魔法障壁!(マジック・バリア)」
王女の唱えた魔法が、ヌースまでも包んで、その炎を防ぎきる。
「……まさか、ハン=トルアの魔法がここまでのモノとは、思いもよりませんでした、ねぇ。
しかし、相変わらず。アナタは甘すぎる。この私まで守ってしまうとは。ええ。」
そういうと、目の前の王子にヌースは振りかえる。笑いながら。
「ところで、サーライト殿下。こうしてお会いするのは、久し振りです。
ここへ来ていただいたのは他でもない。私は、前々よりある疑問を抱えていました。
それをアーシエ王女も含めて、皆さまに解いて頂きたいと存じる次第です。
それはそうと、良い兵器をお作りになった。これでは、私も油断してしまいますよ。
しかし、戦争というモノはなぜいつも当事者がいないところで始まり終わるのでしょう、ねぇ。」
戦火とは、兵器にされた人が一握りの権力者の為に闘うものではない。
それも、こんな幼子が。その自身の能力を呪う為にあるのではない。
「ならば、当事者同士が肩を並べ。その昏い欲のままに闘って頂きたいと、ねぇ!
私は、そのお手伝いをさせて頂いているだけですよ?」
太陽を包む青白き炎に不適に微笑む。かつて、使えた君主と義兄を見透かすように。
「問いましょう、アナタ方がこれから行う非道も、それでも正義であるというのですか?
そんな秩序や正義は偽善でしかないとわかっていらっしゃるのですか?」
>>304
「もう観念する時が来たようですね」
後ろで、王女の冷め切った呟きをかき消す少年の声がする。
「バカな事言うな! 諦めたら、そこでしまいだろうが!」
生きてさえいれば、まだどうとでもなる!」
ヌースは、その様をクスリと楽しむように笑って、また振り返らずに叫んだ。
「……少年。その甘くて大バカな王女さまを、護ってあげてください。
頼みますよ、ねぇ。その方はあまりにも脆すぎる。それにまだ死なれたら困るのですよ」
ヌースは大鎌を構えて、跳ねた。そして、少女の前に降りて問う。
「……お嬢さん、それほどまでに。この偽善者が好きですか?
アナタという呪われた存在を生み出したん、この偽善者を……」
ヌースの目には、後悔が写る。この計画を止められていれば。
こんな兵器として使われるのが目に見えた、哀れな存在を作らせなかったのに。
「……私の罪をお許し願いたい。そして、アナタには私と同じ苦しみを味わわせてしまうかも知れない。
大事な人を失うというのは、それだけで、引き返しようもないぐらいに、辛いですから、ねぇ」
悔悟、懺悔。消し切れぬ罪と罰。この幼子はそんなことを知らなくて良いのに。
知らせなければならないのか。我が最後の罪はこの小さな少女にゆだねることなのか。
一瞬、死神になろうと決めた心が揺らいだ。目から大粒の涙がこぼれた。
「……やはり、どうあれ。私とアナタ達では袂を分かつしかなかった、と言うことです。
なぜ、こんな幼子にまで、あなた方の昏い欲望を植え付けるのです!
そしてそれが、肥大し腐りきった王国の成れの果てというなら。
やはり、私が処刑せねばならないようです、ねぇ!偽善の王子様も兄上も」
そうして、ヌースはその手に取った大鎌を掲げ、振りかえる。
「王女様、見ておきなさい。こうなってしまわぬと誓えますか?
先にある戦火というモノがいかに無意味かを知りなさい。
大事な人を失う辛さが、いつか人を死神に変えてしまうと。ゆめゆめ忘れないよう。
それでも、王になると誓えるなら、誓いなさい。そして、このくだらない繰り返しを断ってみせなさい。
それでも繰り返しを断てないと言うなら、私が黄泉からでも殺して差し上げますから、ねぇ!」
>285
オレァ クサムヲ ムッコロス!!
>289 ヌース
>月は太陽を食らい尽くし、月の影に沈んだ太陽は不気味な青い炎を掲げる。
この男。まさに死の使者。これほど邪悪な魔力を全開にして!
私は今更ながら脅えた。秘めたる己の力を開放させる勇気を封じられてしまいそうなほどに。
寿命と引き換えに得る、高位の魔力、神聖魔法の奇跡。
あの日、両親を失ったときと同じに、私はその力をあまりの「恐怖」を感じるがゆえに
……使うことは出来ないのか?
二人の暗黒魔術の使い手が対峙する。
>「世界が闇で満たされることなどないのだ、ヌース。光がなくば、闇は出来ないのだよ」
>「闇がなければ光の意味を知れぬのですよ。なら、光など闇を侵食するだけの悪でしかない。
>光は善と誰が決めました?」
私は、私は「光」を信じる。そしてその希望に向かって生きる。
だが、この二人の男たちの語る「光」にも「闇」にも、私の思い描く「輝き」はないように思えた。
>290
>世界を闇に返すというあなたの考えには賛同できません
王女様の言葉が胸に重く響いた。
世界。そんなに大きなものを背負って私たちは戦うことになってしまったというのか。
闇に帰した世界など私は望まない!妹と平和な光に満ちた世界で暮らすのだ。
生きる!…戦い、戦い抜いて、生き残らねば。
>お越し頂けませんか。偽善の王子様!
何を、誰を呼んだというのだ?!
これ以上……この戦いに導かれるべき何者かが現れるというのか……。
絶望。
私の心を凍るような風が吹き荒れた。
>291-292
突如出現した人間がいた。あれが、帝国の皇子か。
事態が悪い方向へ転がり落ちていく。
>「許さない! サーちゃんを苦しめる奴はみんな死んじゃえばいいんだ!」
灼熱の炎は死の使者めがけ飛んでゆく。その勢いは凄まじく、私たち全員を巻き込む。
>303
>「魔法障壁!(マジック・バリア)」
アーシエ様の詠唱が聞こえた。紫色の霧状の雲が私たちを炎から完全に守ってくれた。
>「もう観念する時が来たようですね」
貴女が、貴女が最初にあきらめてしまうのですか?
そんなことは許されないと、全て背負った上でそういうのですか?
そのとき、アーディルが叫んだ。
>304 アーディル
>「バカな事言うな! 諦めたら、そこでしまいだろうが!」
>「生きてさえいれば、まだどうとでもなる!」
「そうです!戦いましょう、生きるために……」
私も、アーシエ様を守るように体勢を立て直した。
心は、生への執着というにはあまりに真っ直ぐな想いと、凍るような絶望と、震える恐怖で混乱していたが。
生きるという希望が、その祈りが、きっと、神に届くと、私は信じることにした。
>306
悲痛な思いで立ち上がった私たちだったが、実力の差はあまりに無慈悲に思えた。
>その方はあまりにも脆すぎる。それにまだ死なれたら困るのですよ
私たちは、この男に生かされているに過ぎないのか……。
こいつは、私たちを全滅させるだけの力を持ちながらそうしないだけなのか。
私の眠れる力よ、今こそ、今こそ目覚めよ!
私は内なる自分に祈った。
そのとき、眼前では……
死神が、はその手に取った大鎌を掲げ、「処刑」を!
>295
自分は常人の限界をほんのり超えて、生き残れるよう努力します。
ほんのりが行き過ぎて、ああ、やり過ぎたなと思ったときはそれに見合う最期を遂げたいと思います。
>296-297
保守ありがとう!生きています。キャラも中の人も。
>298
マジで頑張ります。でも、乗っ取り希望ならどうぞアレクを乗っ取ってみてください。
私が放り出すというわけではなくて。途中で誰かが動かしてもかまわないと思うのです。
たとえば、誰かのピンチをかばう、とか。
毎日来られませんので、とっさのときに動かしてくれる方がいらっしゃれば嬉しいです。
基本は、妹と暮らすために戦い、生きて帰る。
でも、とっさに王女様をかばって逝ってしまうということも、純真な少年ならあるのではないかと。
>301
ラストバトルがんばっていきましょう!私も乗っ取り推奨派です。
>302
保守ありがとう!
ここって、書き込みがないとうっかり圧縮で落ちちゃうんじゃないかと心配なので助かります。
>303 GM
裏設定?!き、気になります。もし差し支えなければ公開していただけませんか?
レルシェの頭には疑念があった。
こうしている間にも、アントニオとヌースは戦っている。
アーシエを守っている少年たちも、
「バカな事言うな! 諦めたら、そこでしまいだろうが!」
「そうです!戦いましょう、生きるために……」
と言って、王女を励ましている。
しかしだ。ハン=トルアの一国の存亡がかかっているのに、この護衛団では役不足すぎるのではないだろうか?
レルシェははたと考えた。
ひょっとして、この連中は捨て駒なのではないか?
――本当の「アーシエ」姫は別にいて、我々は囮を追跡していたのではないか?
レルシェは魔道研究所で聞いたことがある。
人体複製の秘術を。
帝国の魔道のレベルでは、人の複製を創ることはできても、その肉体に人格や記憶を入れ込むことはできなかった。
しかし、ハン=トルアの魔道の水準ならば、ひょっとすると、肉体という器に心を入れることができるのでは?
それはそのコピーされた本人の性格であったり、記憶であったりすることもできるかもしれない・・・。
もしそうだとすると、我々ここにいる全員はハン=トルアの連中にまんまと騙されたというわけだ。
サーライトもヌースの魔法の力でここに呼ばれてしまった。
この場に役者は揃ってしまっている。
愛するキリコも敵としてここにいる。
レルシェは迷った。この疑惑をアントニオに口にしていいものかと。
念のため保守。
そろそろ言っていいかな?
こ の ス レ に は 今 、 私 し か 居 な い ッ ! !
今更参加するワケにもいかないしなぁ orz
>>313
*おや、ネズミが一匹迷い込んできましたか。
*現にこうして、私はおりますが、ねぇ?
*とりあえず、待機しております。物語も佳境ですし。
*足切りされなかったのも何かの運命です。完結させたいです、ねぇ。
*さて、まあ。一つだけ補足のほどを。
*改行規制に阻まれて、最後の一行を削りましたが、
*いささか、説明不足だと思いまして、ねぇ。
*私は、最後の言の後、後ろを振り向いて、
*兄君と王子に向けて走っております故。よろしくのほどを。では。
イター!
頑張れ。超頑張れ。
*アレクは応戦しつつ、必死に眠れる力に呼びかけています。
*というわけで、私も待機中です。一人じゃ戦闘できないので。
「私の魔法をはじき返すなんて小癪ね!」
ルビィはもう一度、呪文を唱え始めました。
そして、また、灼熱の炎がルビィの杖からアーシエ一行とヌース目掛けてとんだのです。
「サーちゃんを苦しめる奴はみんな死んじゃえ!」
ルビィの目は復讐の炎で燃えていました。
*今度はアーシエの魔法も効かないでしょう。
*さて、アーシエ一行とヌースの皆さんどうしますか???
そのルビィの魔法を一身に受けたのが、アーシエだった。彼女は一行の前に飛び出したのだ。
炎を浴び、アーシエは音も無くその場に倒れた。黒こげになるはずが、アーシエは衣類も含めて無傷だった。
「アーシエ!!!」キリコが駆け寄った。アーシエの身体は淡く紫色に光っていた。彼女は静かに目を閉じていた。
「お前を守るはずが、何でお前が盾になるんだよ!!!」キリコの叫びは悲痛だった。
キリコはアーシエを抱きかかえた。それを知ってか、アーシエはゆっくりと目を開いた。
アントニオもヌースも戦っていなかった。ルビィもアーシエの方を注視していた。皆、アーシエとキリコを注目していた。
「これで良かったのです・・・」アーシエは静かに言った。それは弱弱しいものの、はっきりした口調だった。
「私のために、愛する人同士が戦い合う姿をもう見ていられなかったのです・・・」
アーシエは首をわずかながらもたげた。その視線の先にはレルシェがいた。
「レルシェさんと言うのですか。あなたの心の中を見せてもらいましたよ」
そう言ったアーシエはにっこりと微笑んだ。それは何かにはたと気付いて苦笑いしているような笑みだった。
「おかしいと思っていたのですよ、私も。メルヌさんもクレアさんも表面では私を敬っていながら、関心は別な所にあったのですから・・・。
私自身もぼんやりとした幼少の頃の記憶に疑いを持っていたのです・・・。
しかし、レルシェさん、あなたのお陰で謎も解けました。すべては仕組まれていたのですね。所詮、私は人形でしかなかった・・・」
「何を言ってるんだ! 俺たちはあんたを守るためにここまで命を張ってきたんだ! それは今も以前も変わらないんだ!」
アーディルやレオーノ、アレクもいつしかアーシエを囲んでいた。それを黙って、遠目でチェットとフェイが見守っていた。
>317
復讐の紅蓮の炎の瞳。少女の瞳は無邪気に狂っている。
私にはどうすることもできない。
このまま、焼き尽くされて終わるのか?
>318
>ルビィの魔法を一身に受けたのが、アーシエだった。彼女は一行の前に飛び出したのだ。
アーシエ、様?
私たちを、かばって……護衛は私たちだというのに。
我々が未熟なばかりに、こんなことに。
敵が強さから王女を守れない自分が歯痒く、くやしかった。
「どうして…私たちが…私たちが守らねばならないのに…」
>「これで良かったのです・・・」
王女は全て覚悟の上だったと、そういうのか。
>レルシェさん、あなたのお陰で謎も解けました。すべては仕組まれていたのですね。
>所詮、私は人形でしかなかった・・・
人形。
そんな。彼女は王女ではなかったと。
偽者。傀儡。身代わり。
だから、それが事実だとして、なんだというんだ。
私たちの仕事は、いや、使命は、「彼女」を守ること。ただ、それだけ。
>俺たちはあんたを守るためにここまで命を張ってきたんだ!
>それは今も以前も変わらないんだ!
>アーディルやレオーノ、アレクもいつしかアーシエを囲んでいた。
「アーシエ様」
私は、背中から、そっと彼女を抱きしめ支えた。今にも崩れ落ちそうに思えたから。
彼女はそんな弱い人間ではないだろう。それでも、戦いの最中でも。
何故だか、彼女がひどくさみしげにうつったから……。
人
(0w0)ノ ウェイ!
>318
少女の二度目の炎は王女の身体を焼いた。魔法による加護により
火傷一つも負ってはいなかった。
その後、アーシエの口から語られる衝撃の真実。
なんと、彼女はハン=トルアの皇女ではなく、身代わりの偽者だったというのだ!
確かにそれならレオーノたちに依頼を受けさせたのも納得がいく。
わざわざ駆け出しに仕事を任せたのはそのためだろう。
そもそも帝国の首都に王女が身を隠していたという噂自身もハン=トルアで
流したのではないか。全ての疑問が氷解した。
……だからなんだ? そんなことを今さら言われても。
やることは今さら変わりないのだ。「彼女自身を守り、セルタークに連れて行く」
本物も偽者も変わりはない。この状況をどうするのか。
ある妙案が浮かび、レオーノはしゃべりかけた。レルシェと呼ばれた少女に向けて。
「そういうことなんだ。さて、どうする? この娘は本物の王女じゃない。
ボクらが戦う意味はないと思うけど? ボクらを殺すのは簡単だろう。でも、ただじゃ死なない。
怪我をするよりは、良いと思わないか?」
弓を掲げる。これで引いてくれればいうことはないけど、問題が二つ。
アーシエの心理状態と鎌を持った黒ローブの男。
どうしようもなさそうだ。
>318 アーシエ
きみが何者であろうと、きみはきみとして今まで生きて来たんだ。
偽者とか本物とか、関係ないと思わない? ボクはアーシエ、きみと出会えてよかったよ。
まあ、そんなわけで助かる為に話を合わせてくれないかな。
忘れてるかも知れないけど、きみは本物かも知れないし、
帝国側も「どちらでもいい」と思ってるのかも知れないからね。
……ほら、心を読めることって便利じゃない。口に出さなくても考えが伝わるんだから、さ。
一方でファズエロは主人の命令どおりに、眼前の青年の体に爪を食い込ませ、
肉を噛み千切り、その身体をしっかりと押さえつけていた。
血が吹き出した瞬間にその血が逆回しに体内に戻されていく。ちぎった身体の一部が
すぐに再生する。それを繰り返していた。
>292>317 ルビィ
赤毛のハーフエルフはその杖から灼熱の炎を噴出させる。
すさまじい熱量が一行を襲う。一度目は魔力の障壁に防がれたが、
二度目の炎はアーシエの身体を焼いた。
子供とは思えない魔力、おそらくそれは何かのアイテムによって増幅されているのだろう。
一番怪しいのは右手に掲げている大きな杖。そう考えたレオーノは、
忠実なる友人の狼に向けて新たな命令を下した。
「彼女の杖を奪え」
召喚士とモンスターは心で繋がっている。言葉に出さなくても、
その思考は理解できる。
>318
皆がキリコと王女に注目していた。そっとファズエロは青年から離れる。
そのまま気配を消し、ゆっくりと少女に近寄り――
>321 レオーノ
大仰なしぐさでレオーノが弓を構える。それを合図として、
ファズエロは跳躍した。紅い少女の元へと。
体躯に似合わぬ長大な杖、目標を見誤るはずもなかった。
事態が好転したんだか急転直下したんだか。
召還士の面目を果たす為にも、二面作戦を展開しました。
ルビィの杖は制御装置になっているらしいですが、
そんなことはレオーノが知るはずもないですしね。
それと、描写を間違えておりました。ルビィの杖は「小ぶりな杖」でした。
となると、奪取が難しくなりますね……
手首を噛み千切ったり、なんてことはしたくないのですが……うーん。
まあ、その辺はルビィ役の方にお任せします。
ルビィは目をパチパチしていました。
自分の攻撃を一人の少女が受け、そして横たわっている・・・。
(わたしの攻撃をまともに食らったら、ひとたまりもないはずなのに・・・)
「それよりも、サーちゃんはどうしたのかしら?」
ルビィは我に返り、サーライトの無事な姿を見て安堵しました。
―――とその時でした。ルビィは持っていた杖を奪われたのです!
「あっ、その杖は・・・」
ルビィは奪い返そうとしましたが、ファズエロと呼ばれる幻獣は銜えてガルルルと唸っています!
(Y)
┏━━┓
●//ハヘ●
ピュ.ー 彡゚ ヮ゚ )ミ <ぴょぴょぴょ〜♪ぴょこぴょ♥ぴょこLOVE♥注意報ぴょ♪とうぜんCDは買ったぴょね?買わなきゃ淫乱してあげないぴょ♥
=〔~∪ ̄ ̄〕 ぴょぴょぴょ♪このスレのっとるぴょ!ロリコンオタ相手に1発100円の会場にするぴょ! 1発100円できもちよくておかねもとれて
= ◎――◎ ヤりまくってボロもうけぴょ♥ ブラックゲマゲマ団活動費も安泰ぴょ♥ぴよこてんさいぴょ♥ぴよこきちんと修正するぴょ!
ぴよこえらいぴょ♥ 終わったらぷちこ拉致ってでじこおねーちゃんを誘拐してうさだおねぇちゃんとレズるぴょ。オナニーするぴょ。
レズはきもちいいぴょ♪ ぴょ!!!>1さんぴよこのオナニー見ちゃダメぴょ >1さんははんせいしてほしいぴょ・・・・はんせいしたぴょね?
はんせいしたから、ぴよこ、セックスしてあげるぴょ♥ ぴよこけなげぴょ♥わるいことしてもぴよこはかわいいからゆるされるぴょね♪
あさからばんまでセックスは気持ちいいぴょ♥
うぇ
「アレクさん、こんな私のために、一緒に泣いてくれるのですね」
アーシエは後ろを振り向くとにこりと笑った。それは儚いユリの花のような笑顔だった。
「もう私の命は長くありません。そこのルビィとかいうお嬢さんに魔力の面で負けてしまいましたからね・・・」
「アレクさん、クレアさんと末永くお幸せに・・・。うっ、グハッ!」
アーシエは血を吐いた。アーシエの白い上着が鮮血で真っ赤に染まった。
「もう喋るな! この場にいる誰もがあんたの命を先決にと思っているんだから!」
キリコはアーシエに話し続けていた。もう駄目とは分かっていても・・・アーシエに生き続けて欲しい――そういう思いからだった。しかし、アーシエは喋ることを辞めなかった。
「レオーノさん、もう無駄な抵抗はやめてください。私の望みは犠牲者は私だけでいいということ。
そこのルビィさんはあなたの手に負える相手ではないのです。だから、この場で命を粗末にすることだけはやめて! あなたの肉親があなたを待っていることでしょう・・・」
アーシエはレオーノの方を向き、必死で懇願した。しかし、その言葉も途切れ途切れになり、アーシエはアレクとキリコに抱かかえられながら、静かに目を閉じたのだった。
ようやく様子が分かったサーライトが寝間着姿で、徐に口を開いた。
「アントニア、アーレン、アニア、ルビィそしてレルシェ、撤退だ。退くぞ」
そして、ヌースの方を向くと柔らかな口調で言った。
「もう戦いは終わった。それとも我が精鋭とまだ戦うかね?」
サーライトは憐れむような眼差しをヌースの方へ向けた。
「もう君も十分なんじゃないかね。それとも敵と思って、我が命をまだ奪いに来るかね?」
サーライトは無防備だった。彼は自分への憎しみを一人で受け止めようとしている様子だった。
>329
>こんな私のために、一緒に泣いてくれるのですね
ああ……。言われて、私は頬を伝う自らの涙に気付いた。
白い儚げな微笑。神よ、この方を連れていってしまうというのですか。
命の脆さは両親を目の前で失ったあのときに痛いほど実感していたが、今、また……。
こんなにも簡単に人は命を終わらせてしまう。
>「アレクさん、クレアさんと末永くお幸せに・・・。うっ、グハッ!」
「……アーシエさ、ま……。」
私の声はかすれていた。神が彼女に与えた最期はあまりに残酷過ぎる。
>アーシエの白い上着が鮮血で真っ赤に染まった。
彼女の身体から血の気が失せ、少しずつあたたかみも消えていく。
命の灯火が細くなるのが私の腕に伝わってくる。
>私の望みは犠牲者は私だけでいいということ
>アーシエはアレクとキリコに抱かかえられながら、静かに目を閉じたのだった。
私は生き残った。仲間たちも。彼女の尊い犠牲の上に。
だが、私たちは負けた。
己の弱さを噛みしめるしかなかった。
レオーノもアーシエ様の言葉に従い、抵抗をやめるだろう。
これ以上の戦いに意味があるとは思えない。
私は、封印した自らの秘めた力を覚醒させられなかったことを悔やんだ。
両親を失ったあの日も。
力を持っていても、使いこなせなければ危険なだけ。
そのため、封印を施された。
私は普通に平和に暮らし、力など永遠に必要としない生活を送るはずだった。
なのに。それなのに!
私は二度も、力があれば大切な人を目の前で殺されずに……いや、こんな後悔は意味が無いのだ。
私は無力だったのだから。それが変えることの出来ないたった1つの事実なのだ。
そして、この戦いは?
まだ、死神のような男と突如姿を現した王子とその部下たちはこの場にいる。
王子は部下へ撤退の命令を出した。
しかし、死神はまだ不気味に存在している。
保守
>>317>>318
再び放たれる少女の炎。それを文字通り命懸けで止めた王女。
「私自身もぼんやりとした幼少の頃の記憶に疑いを持っていたのです・・・。
しかし、レルシェさん、あなたのお陰で謎も解けました。すべては仕組まれていたのですね。所詮、私は人形でしかなかった・・・」
そう呟く王女に不必要な同情を覚えていた。まるで姿を隠そうとする月のようであり。
己の心の中にいつまでも生き続けるであろう。サレイアのようであり。
そうして、ヌースはしばらくは立ちつくしているほか無かった。
>>329
「アントニア、アーレン、アニア、ルビィそしてレルシェ、撤退だ。退くぞ」
王子は撤退の命を下し、憐れむような眼差しでヌースを見つめていた。
「もう君も十分なんじゃないかね。それとも敵と思って、我が命をまだ奪いに来るかね?」
そうすると、ヌースは静かに王子とその一行の前に立ちはだかり、不気味な笑みを浮かべた。
「……ええ、興が削がれましたから、ねぇ。偽善の王子、そして兄君。
この別れは今生のモノ。それでも、あなた達を見逃して差し上げるほか無くなりました。
感謝するならばそのお嬢さんになさい。私はお嬢さんの希望まで、摘みとれませんから、ねぇ。」
そういって、ヌースはルビィを見つめる。自身が止められなかった罪故に。
「お嬢さん。本当にこの偽善者が好きなようですね?いえいえ、もう手出しはしませんよ。
好きであるなら、守り通して見せなさい。アナタにはその力とてありましょうから、ねぇ。
この偽善者は、ああ見えて脆いですから、サーライトをよろしく頼みましたよ……」
そう言って、ヌースはルビィに微笑んだ。まるで、娘を見る親の表情のように。
「さて、別れの前に偽善の王子、これが旧知の仲として最後にできる忠告です。
そのお嬢さんを、たとえ、国が滅びようと。決して離さぬことの無きように。
もし、裏切ろうと言うならば、アナタはこの少女の炎で焼かれることになるでしょうから、ねぇ?
それがアナタに科せられた罪なのかも知れません。ええ、処刑はこれで終わりにしましょうか。
……さあ、王子。退くといいでしょう。そしてサヨウナラです。永遠に、ねぇ。」
そうして、ヌースは踵を返し、今にも息を引き取りそうな、王女の方に歩みを進めた。
「さて、王女様?ここで終わりになさるのはあまりにも無責任すぎますが、ねぇ。
……アナタの自己犠牲には、私はほとほとウンザリしているんですよ。
自身を捨て、それで残されたモノはどうなります。それがわからぬとは言わせませんよ、ねぇ!
ええ、それでも。アナタの言を借りるならば、この場で犠牲になるのは私一人で良い。
元より、この仮初めの夜と共に尽きる命。それは私が選んだ道。後悔などありますまい。」
それは、まるでサレイアに語るように。置いて行かれたことの辛さを叫ぶように。
「まさか、ハン=トルアが、偽善者以上の禁忌に手を染めようとは思いもしませんでしたが、ねぇ。
ええ、アナタにも生きて頂きます。殺す処刑があるのならば、活かす処刑もあって良い。」
そうして、王女の前に立ち。その懐から出した骨の短刀を、王女の心臓に突き立てた。
周囲のどよめきを背に、ヌースは術を唱え続けながら、後ろに言い放つ。
「この方を生かしたいと願うならば。手出し無用に願います。闇が人を殺すと、誰が決めました?
サレイアが一番得意としていたのは暗黒魔術の中でも、治癒魔術なのですよ。」
そして、その教えを受けたヌースにとってもそれは同義。短刀を引き抜き、手術を終える。
「さあ、これで、夜が明ければ。王女様は目を覚ますでしょう。
少年。王女様に伝えてください。この禁忌に汚れた闇を統べる物が居るならば、
それは、サーライトでも、もしかして居るであろう、アナタの現し身でもない。
目の前にいる、アーシエ。アナタであると。そうして、本物になってしまいなさい。
その優しさを、もっと自身に向けるように。私が与えた命。無駄にはされたくないですし、ねぇ。」
そうして、ヌースは立ち上がり。一行の元から去ろうとする。止める声に言葉を返す。
「……私は、サレイアの元に参ります。それでは。王女様をよろしく頼みます。」
処刑者は静かに舞台を降りる。闇という名の暗幕を開いて。
月が太陽を空に放つ。仮初めの夜が終わりを告げる。ヌースは一人でそれを見つめていた。
(……サレイア、私は幸せでしたよ。心残りは、王女様とお嬢さんですが、ねぇ。
これ以上は贅沢と言うもの。私は常々月が欲しいと願っていましたが、
それがこういった形で叶うとは。しかし、まさか、太陽をも空に放つとは思いませんでした。
あの二人は月と太陽。願わくば、空に放たれた、安らぎの月と苛烈なる太陽に、幸多かれと。
さて、疲れました、ねぇ。……サレイア、私はアナタの元に逝けますか……)
そうして、月が太陽の光を空に放つと共に、静かに処刑者ヌースはこの世を去った。
絶望を憂いた瞳は、希望に満ちて。静かに新たな時代の幕が開く。
*さて、遅ればせましたが。これが私の最後のレスとなります。
*私は、先に舞台を降りさせて頂きますが。結末を見届けさせて頂きますよ。
*早々に散る予定だった私が話の終盤まで生き残ってしまうとは。思いもよりませんでしたが、ねぇ。
*ただ、私の遅いレスで、多大なる迷惑をかけてしまったことも否めません。
*今一度、ここまで、この私につき合ってくださった全ての皆さまに謝辞を。
*では。物語の結末の頃にでも。現れましょうか、ねぇ?それでは、皆さま。しばしのお別れです。