■■ 魔道士と騎士の物語TRPG ■■

このエントリーをはてなブックマークに追加
ここはキャラに完全になりきって即興芝居をするスレである。
スレタイにTRPGとあるがキャラシートはつくらないし、
サイコロによる成功判定もしない。
会話のみで進んでいくなりきり劇スレと考えてほしい。

前スレ
■■コテハンで参加!TRPGスレ■■
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1060156392/l50
2以上、自作自演でした。:03/11/05 18:55
2
3以上、自作自演でした。:03/11/05 18:56

やった! 唯ちゃんが2getだ!!
我が 栄光に満ちた 並ぶもの無き 2getを 称えよ!!

我は神なり!我は神なり!我は神なり!我は神なり!我は神なり!我は神なり!
我 IS GOD!我 IS GOD!我 IS GOD!我 IS GOD!我 IS GOD!

>>3 鼻毛出てるぞ(w
>>4 わかったからズボンはけよ。
>>5 たまには外出しろよ(w
>>6 呪われし者が!
>>7 センターに通報しますた。
>>8 ふ、太ももーーーー!! スリスリスリ・・・ブッ(鼻血)
>>9- お前達がスレを建て続ける限り、我は何度でも2getするであろう。
ほんもののTRPGマニアには物足りないかもしれないが
TRPGルールは使わない。
魔道士と騎士の物語としたのは、なんでもできるようにしたためだ。
ここは魔道士学校だ。
きみたちは魔道士の卵だ。
授業をはじめる。
>3
お前自分自身の事良く分かってるじゃないのw

ここってどういうスレなの?
TRPGってよくわからん。
>6
1の前スレを200から読んでごらん。コテハンで参加TRPGスレだ。
200からだぞ。
それ以前はボロボロ。
200からすごいから!
魔道士学校!
ハリポタっすか!ゲドっすか!
>7
読んでくる。
ながいな。
ココに来るのは読みおわってキャラ考えてからにする。

地球ではない異世界にある魔道士学校だね。了解。
10以上、自作自演でした。:03/11/05 19:46
興味があるが、参加する前に少し質問を。

・世界観は、どの様な物なのか。
(普通のファンタジーか、独自な世界なのか。)
・使用可能の、職業は何か。
(魔導師だけなのかどうか。)
・この世界における、魔法使いの立場は。
(一般的なのか、一部の特殊な物なのかどうか。)
・参加程度は、どの位まで大丈夫か。
(参加期間がどの位空いても大丈夫か、毎日参加しないといけないのか。)
・自己紹介は、どの程度すれば良いのか。
(自己紹介テンプレ−ト等はあるのか。)

多くなってしまったが、よろしく頼みます。
>3
ダサ (プ
12トニオ ◆TJ9qoWuqvA :03/11/05 21:04
「ううん、難しいなぁ。火炎球(ファイヤーボール)ってどうしても出せないや」
魔道士学校に通う、眼鏡をかけた一人の少年、彼は落ちこぼれだった。
「ティファ先生の教え方が悪いんだもん!」
他人(ひと)のせいにしている・・・。
ちなみに、ティファ先生とは、学校で火炎竜(サラマンダー)の精霊魔法を教えている先生である。
「ああ、授業つまんないなぁ」
彼は学校の中庭の芝生を寝そべった。
空―――雲一つない。
「むにゃ、むにゃ、眠くなっちゃった」
午後の授業があるにも拘らず、寝てしまう。
スースー
彼の名前はトニオと言った。
【勝手に先生の名前を付けたけど、GMいいんスか???
 魔法も勝手に作ったよ!!!】
>10
基本的なシステムは前スレのまま継承である。
前スレGMキャラハン・アンジェリーナ様のつくられたシステムを使う。
念のためには前スレを読まれたし。
だがそうしなくても判るよう説明する。(前スレを読んだほうがいいけどな)

● 世界観
普遍的なファンタジー世界である。
映画も公開されていることだし『ロード・オブ・リング』(指輪物語)を参考に。
ファイナルファンタジーみたいなドハデな世界観ではない。
前スレ同様に中世ヨーロッパがモデルだ。『ベルセルク』も参考に。

● 使用可能の職業
物語のはじめが魔道士学校である。よって出だしは魔法使いが望ましい。

● この世界における魔法使いの立場
きわめて特殊な存在。一万人に一人いるかいないか、としよう。
畏怖される存在である。

● 参加程度はどの位まで大丈夫
前スレでも毎日参加できる人ばかりではなかった。ゆく〜り進行がいいな。
三日に一回書き込みできれば問題なし。無論、日参も歓迎する。我輩も毎日はムリ!

● 自己紹介テンプレ−ト等はあるのか
今日は無理だが明日にでもつくろう。

なおプレイヤーキャラは人間のみ可である。
じつはエルフとか吸血鬼のハーフとか不可。
ヒロイックファンタジーにまったくそぐわないキャラも御遠慮願いたい。
トニオ!
それでよいのだ!!!
どんどん進めてくれ!
15ティファ ◆IM0Y1kJu1. :03/11/05 21:22
もうすぐ授業がはじまるというのに、もうトニオ!
なにをしているのです!昼寝をしている場合ではないでしょう!
火の精霊よ。
あの不届きな生徒の前髪をすこし燃やして起こしてやって!
サラマン・クテリ・サラマン!
(↑魔法を使うときはオリジナルで適当な呪文を唱えるようにしよう)
設定

● 魔道士学校・クリオリン
クリオリン魔道士学校は標高3000メートルの高山・ギガの山頂にある。
断崖絶壁に聳え立つ修道院風の建物である。創立はいまから2800年前。
全生徒数・74人。年齢は十代の少年少女たちである。
教師数・おそらく12名。不正確なのは全貌がつかめぬためである。
学園長・賢者ドラトリンクス。御歳119才。
17トニオ ◆TJ9qoWuqvA :03/11/05 22:11
「うぎゃああああああああああああ!!!!!
 頭の毛が燃えてるよおおおおおお!!!!!」
そう言い、慌てて、持っている教科書で、前髪を叩く。
しかし、消し止めた時には、前髪がちりじりになっていた。
「こんなことをするのは、ティファ先生だな!
 うん、もう・・・ひどいよ・・・。
 昼寝したぐらいで! ドラトリンクス先生に言いつけてやるよ!」
う〜ん、作ってみたけど、弱っちそうだな・・・。
おいらのキャラ。
ハリーポッターみたいに、もっと強くしておくべきだったよ〜。
これで、冒険の旅に出掛けたら、パーティーのお荷物になる予感がします。
19前スレ住人:03/11/05 23:18
このスレタイをみて「おお!」と思い、ここを覗いている前スレ住人は
けっこういると思う。
物語をはじめよう氏も前スレ住人でしょう。
トニオ君も“守護精霊”って前スレのいいまわしやん。

容量オーバーで終了してしまいましたが、アンジェリーナ女史の言葉が以下に
あります。
【完走】終了スレ関係者御用達・3【足切り】
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1067706971/l50
ここの>41、>42にあります。


このスレではこんどこそちゃんと参加する!もうすこししたら。では!
「トニオ!トニオ!どこだい、トニオ!」
(痩せた少年が一人、歩いて来る。しきりに呼ぶのは級友の名前だ)

「…ん?なんだか、コゲくさいな…」
(立ち止まると、怪訝な顔で周囲を見回す。すぐにトニオの姿が目に入り)
「トニオ!こんな所にいたのか。」

(そのまま中庭へと歩み、トニオの前まで来ると、腕組みして見下ろながら)
「また昼寝かい?全く、君ときたら…
 そんなんじゃ、いつまでたっても上達しないよ。」
(やれやれ、といった風に肩をすくめる)
「君のことを落ちこぼれだなんて言う連中もいるけど、僕はそうは思わない。
 入学式典の際、ドラトリンクス学園長も仰っていたじゃないか。
 君には素質がある。クラスメートの誰よりもね。
 努力すれば絶対…それこそ、先生がたを凌ぐほどの大魔道士になれるはずさ。
 もう少し、真面目に授業を受けたらどうなんだい。」
(長ったらしいお小言を並べると、最後にコホン、と咳払いして)

「…さて、僕は級長として、君を教室まで連行しなければならない。
 行こう。みんな待ちくたびれてる。」
(トニオへと手を差し伸べ、立つように促す)

「それにしても…今回はまた、派手にやられたもんだね。」
(教室へと向かう途中、トニオの焦げた前髪を見つめ、思わず笑いを洩らした)

【新規参加希望。よろしくお願いします。
級長を名乗ってしまったけど、クラス分けとかされてるんでしょうか?
なかったら設定は取り消します。すみません。】
21ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/06 00:53
雲一つない、穏やかな晴天の朝だった。

「…ありましたわ」
 
窓から差し込む陽光が、床の上に四角く光の影をおとしている。
本棚と机、ベッドだけの簡素な部屋に、一人の女性がいた。

透き通るようなエメラルドグリーンの髪を、肩口できれいに切り揃えている。
年の頃は24,5だろうか。双眸は少し細く、口元には穏やかな微笑。目の覚めるような…とまでは言わないが、誰の目にも分かりやすい美女だ。

クリオリン魔道士学園精霊術学科教授、ティアナ=ルーミナス。それが彼女の名である。

その静かな瞳は、とある古い書物のある文章に釘付けになっていた。
『神聖魔導諸学説』予言の章。

「『3つの紅き水晶、火竜の王の首。そして永遠の扉は開かれん』 ……フフ」

意味ありげな含み笑いを浮かべ、枝折を挿んで本を閉じる。人差し指を回して何やら唱えると、本はぴったりと固まったように開くことがなくなった。
その本を書架にしまうと、自室を出る。
火炎竜の精霊魔法の教授 ティファ先生と
精霊術学科教授 ティアナ=ルーミナス先生。
名前がよく似ているのはふたりが姉妹だからである。
                              とかにする?似てるし。
23 ◆HL2fUAyECQ :03/11/06 02:06
しまった、精霊魔法かぶっちゃった…
サラマンダーっていうからティファさんは召喚魔法かと勝手に思い込んでました…
しかも火炎竜と予言の火竜の王も微妙にかぶってますね。すみません。
設定は兄弟でも親子でも、皆さんの書き込みにあわせます。
おもしろそうだ。
後で参加させてもらおう。
25トニオ ◆TJ9qoWuqvA :03/11/06 18:14
「ああ、ユーウェイン君か。君はいいよな。だって、大魔法が使えるんだもん。
 俺っちにも、コツを教えて欲しいよ。黒魔法が使える生徒なんて、君ぐらいだよ!
 一度こういうことがあったね。君が寝言で呪文を呟いて、寮の宿舎が吹っ飛んだことが。
 僕なんか、点火(ファイヤ)の魔法と、灯り(ライト)の魔法でせいいっぱいなのに・・・。
 今度、ティアナ先生から、竜火炎(ドラゴンブレス)の魔法を教わるんでしょ?
 君は飛び級で、上級生徒と一緒に教えてもらえるからいいよね」
 トニオは燃えた前髪を右手で摩りながら、ユーウェインと歩いた。
「さて、今度はティアナ先生の入浴シーンでも、一緒に覗かない? 同級生のサムは乗り気だったよ!」
 そんな軽口を叩きながら、歩くと教室が見えてきた。今日は校長ドラトリンクス先生の直々の講義だ。
「魔法学基礎」というのがその題目である。すると、ドラトリンクス教授が向こうの廊下から歩いてくるのが見えた。
「やばっ! もう始まるわ!」
 二人は教室へと駆け出したのだった。

質問:
ハイファンタジー?ライトファンタジー?どちらを重視?
設定はハイファンタジーの香りがするが、キャラはライトファンタジーっぽい
前スレはハイファンタジーが強かったね
27フォース ◆62UhIkuo4. :03/11/06 20:42
門の前に立つ、一人の少年。
身にまとったローブは薄汚れ、長い旅をして来た事を感じさせている。
「此処がクリオリン学校か、やっと着いたな。」
「しかし此処まで来たけど、受け入れてくれるかな...。」
ローブの汚れを払い、身だしなみを整える。
「とにかく!、学園長のドラトリンクスさんに会って、手紙を渡さないと。」
懐に入れている手紙を確認しながら、門をくぐって歩き始める。

「誰もいないな、授業中かな?。」
周囲を見渡しながら、校舎内を歩いているが、通りかかる人が居ない。
「誰か通れば、聞く事も出来るんだけど。」
それでも学校内を歩いていると、部屋に入ろうとしている老人を見掛ける。
「もしかして、あの人がドラトリンクスさんかな?。」
「お師匠様から聞いた、年齢や背格好が似ているし
もし間違っていても、聞けば教えて貰える筈だ!。」

少し慌てながらドアの前に立って、ノックをしてから部屋に入る。
「失礼します!、お聞き.....。」
部屋に入ると同時に、幾つもの視線を感じる。
周囲を見渡すと、丁度授業が始まったばかりの様だ。
「もしかして...、此処は教室...。」
そのまま凍り付いた様に、固まってしまう...。

【新規参加希望です。始めてですが、よろしくお願いします。】
【フォースが教室に現れるより数分前、廊下にて】

>トニオ
「よしてくれ、大魔法だなんて。まだとても実戦で使えるレベルじゃないよ。
 黒魔法なら、先輩がたにも何人か使い手はいるし…」
(照れたような、困ったような、微妙な表情で言う。)
>一度こういうことがあったね。君が寝言で呪文を呟いて、寮の宿舎が吹っ飛んだことが。
「あははは…。 あの頃はまだ入学したてで、制御も上手くなかったしなぁ…
 …うん。悪かったと思ってる…」
(引きつり笑いをして、「その件は忘れてくれ…もう時効だろう」と肩を落とした)

>僕なんか、点火(ファイヤ)の魔法と、灯り(ライト)の魔法でせいいっぱいなのに・・・。
「さっきも話したけれど、トニオ。魔力の大きさという観点からすれば、君のほうが断然上なんだよ。
 理論上、僕に出来て君に出来ないなんてことはないはずなんだ。
 なのに…どうして君は未だ、初歩的な魔法しか使えないのか…。
 僕は、それが不思議で仕方ない。」
(首を傾げながら紡ぐ言葉からは、嫌味でも何でもなく、本当に疑問に思っている様子が窺えた。
…ユーウェイン・クウォータークロス。
彼は絵に描いたような優等生であったが、特に抜きん出た魔力の持ち主というわけではなかった。
せいぜい中の上から上の下、といった所だ。
学内で一、二位を争う成績は、ひとえに持ち前の勤勉さと、たゆまぬ努力によるものである。)
名前:
職業:
種族:
性別:
年齢:
利き手:
武器:
防具:
身長:
体重:
瞳の色:
髪の毛の色、長さ:
その他特徴:
趣味:
特技:
好きなもの:
嫌いなもの:
将来の夢(目標):
仲間達へ一言:
名無し達へ一言:
中の人より一言:
>29はまちがえて送信してしまった!
正式なのをつくっているので、まってくれ!すまぬ!
>今度、ティアナ先生から、竜火炎(ドラゴンブレス)の魔法を教わるんでしょ?
「…あ、ああ…知ってたのか…。…うん、そうなんだ。
ドラゴンほどの上位種を呼び出すのは初めてだからね、今から楽しみだよ。」
(”ティアナ”。精霊術学科教授の名前が出た途端、何故かうろたえるユーウェイン。
俯き加減に話す顔には、ほんの少しだが赤みが差していた)

>さて、今度はティアナ先生の入浴シーンでも、一緒に覗かない?
「ばっ、馬鹿なこと言うんじゃない!」
(荒げた声は、思いのほか廊下に響いた。…慌てて口元を抑える。
 幾分ボリュームを落とし、早口で囁きかける)
「…いきなり何を言い出すかと思えば…。どういうつもりなんだ、君もサムも。
 そんな事をして、うっかり見つかってごらんよ。間違いなく懲罰房行きだぞ。
 いいかい、今回だけは聞かなかったことにするけど、くれぐれもおかしな真似はよしてくれ。頼むから…」
(大きく溜息をつきながら、ドアを潜った。教室の中へと)
名前/年齢/性別:
身長/体重:
瞳の色:
髪の毛:
利き手:
容姿:(目立つ特徴や変わった服装など)
魔法の素質があると判明した年齢:
現在発動できる魔法:
武器:(杖や魔法剣などあれば)
趣味:
特技:
好きなもの:
嫌いなもの:
将来の夢:(目標)
プロフィール:(簡単なもので可。現段階で公表できる範囲で)
仲間達へ一言:
名無し達へ一言:
プレイヤーより一言:


こちらで作成してください。
数時間後、また来る。そのとき他の質問に答える。
ティファ先生はサテライトキャノンとファイナルへブンどっちが得意?
34トニオ ◆TJ9qoWuqvA :03/11/06 21:36
【ドラトリンクス校長の授業中】
「何だよ、ユーウェインの奴、ティアナ先生のことになると急に怒り出して・・・」
ぶつぶつ呟くトニオだった。彼はまだ気持ちはガキ。ユーウェインがティアナに仄かな恋心を抱いているなど、知る由もなかった。
(あいつ、真面目だからな。級長勤めてるんだもん。仕方ないな。ティアナ先生と覗くのはサムと二人だけにしよう)
そう考えながら、うわの空で講義を聞いていると・・・
【フォース、授業中教室に入ってくる】
視線が皆、フォースに集まる。トニオももちろん、彼を見た。
「一体、誰だい? あいつ」
隣のサムとひそひそ、話をする。
「さあ、転校生なんじゃない?」とサム。
「一体、どっから来たんだろう?」
トニオはそう呟きながら、転校生が自ら話すのを待った。好奇の目で。
ヤバイ、面白そうだ。
テンプレート作ったら参加してみよう…
36トニオ ◆TJ9qoWuqvA :03/11/06 22:09
名前/年齢/性別:トニオ・イタリーノ(14歳)男
身長/体重:151cm 43`
瞳の色:黒
髪の毛:茶色
利き手:右手
容姿:黒ぶちの四角眼鏡。黒のローブ(貫頭衣かな?)
魔法の素質があると判明した年齢:6歳の時、スプーンを手を使わず曲げたことから。
現在発動できる魔法:念力(手を使わず、物体を動かす) 発火(火を点ける) 灯り(人工的に灯りを作る)
武器:入学時、ドラトリンクス校長からもらった翡翠の指輪(魔法の発動用)
趣味:昼寝、鬼ごっこ
特技:スプーン曲げ
好きなもの:パスタ、好奇心を刺激するモノ
嫌いなもの:退屈、細く長くクネクネした生き物(ミミズ・蛇など)
将来の夢:故郷に錦を飾ること。
プロフィール:ギガ山地の北方に位置するルクソニア公国の貴族出身。
       6歳の時、家族との夕食時にスプーンを念力で曲げたことから、クリオリン校に入学を許される。
       入学当初はママが恋しく、泣いてばかりいたが、現在は学校の寮生活に慣れた。 
仲間達へ一言:お荷物ですが、宜しくお願いします。
名無し達へ一言:活躍しませんよ〜。
プレイヤーより一言:自分の作った設定が生きてくることに楽しみを覚えたプレイヤーです。
          あまり、活躍しないかと思いますが、皆様、宜しくお願いします。
          
和風なキャラは許されるのか?
ファンタジーでは良くあるキャラネタだと思うんだが…
38ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/07 02:03
蒼天にぽつりと浮かんだ朝の陽は、昼に向けて徐々に高く上りつつある。
今日も暑くなりそうだ。

ティアナは廊下を歩きながら、1限目の精霊術の講義に使う教科書に目を通していた。

一口に精霊魔法と言っても、その中には様々な種類がある。
そもそも精霊魔法とは『自然界や異界に存在するスピリット(霊体存在)の力を借りて魔法現象を起こす術』と定義され、
自らの力を使う通常の魔法とは一線を画したものとされている。
彼女の得意とするのは大気や万物に内在するエレメント(根源精霊)を操作して自然現象から不自然現象を起こすエレメンタル・ソーサリーだ。

教科書に目を落としつつも、彼女の意識は全く別の方向に向いていた。

(火竜の王はとにかく、紅の水晶……聞いたことがありませんね。後で図書室で文献を探してみましょう)
39 ◆HL2fUAyECQ :03/11/07 02:21
名前/年齢/性別:ティアナ=ルーミナス 24歳♀
身長/体重:161cm・??kg
瞳の色:エメラルドグリーン
髪の毛:肩口で切り揃えたストレート。
利き手:右
容姿:絶世の、とまではいかないが美女。いつも微笑んでいる。
魔法の素質があると判明した年齢:8歳
現在発動できる魔法:エレメンタル系の精霊魔法と、僅かな天空魔法。
武器:特になし。たまに杖。
趣味:詩を書く事
特技:料理
好きなもの:静かな場所、自分の時間、(現時点では明かせない)
嫌いなもの:人の死
将来の夢:(現時点では明かせない)
プロフィール:本校の卒業生であり、現精霊術学科講師。細かい経歴は不明。
仲間達へ一言:一緒にダンジョンとかに行ってくれる人、募集です。
名無し達へ一言:楽しんでいただければ幸いです。参加していただければもっと幸いです。
プレイヤーより一言:来るのは不定期ですが、よろしくお願いします。
40ジャーラール・メリク ◆4KflS.6qOQ :03/11/07 02:49
「ふう… 大体まとまったじゃろうか。ああ、腕が痛いわい…。
…全く、食うためとはいえ気が進まぬわい。」

頭にオレンジ色の布、ターバンというのだろうか? をつけた老人が、
クリオリンの図書館で書物をまとめている。ペンを持った右手で
時折、左肩を叩きながら。彼の名はジャラール・メリク。134歳。
南東の砂漠の強国、エフェンディ帝国出身の魔術師である。
彼は帝国内の様々な場所で奇跡を行い、民衆の間で聖者と呼ばれるまでになった。
しかし、そのことは彼に決して幸せをもたらさなかった。
彼はあまりの人気故に政治当局から警戒され、とうとう投獄されるにまで至った。
彼を慕う民衆の抗議活動はしまいには暴動に発展し、多くの人が命を落とした。
彼は2年間で出獄できたが、身の危険と多くの人を死なせてしまった責任を感じ、
帝国を脱走した。各地を旅した挙句、4年前からこのクリオリンの図書館の司書
を務めるかたわら、帝国の魔術書をこの国の言葉に翻訳している。
これは、学園長・賢者ドラトリンクスの要望であった。
…しかし、彼はこの仕事を嫌っていた。帝国の魔法は戦闘に特化し、
殺傷能力が高すぎるのだ。帝国は現在では人工的に魔術師を作り出し、
兵器として使用する計画まで立てているのだそうだ…。
>26
ハイファンタジー?ライトファンタジー?どちらを重視?

なかなか分類はし難いので、やっていくうちに判明する、としか言えない。
確かに現在は穏やかな雰囲気だが、前スレのリッチ氏やヨブチヌス氏のような
プレイヤーが来られれば、凄惨な物語となっていくだろう。
とにかく自分の演じたいキャラを素直につくってくれたまえ。

>33
ティファ先生はサテライトキャノンとファイナルへブンどっちが得意?

どっちなのだろう。ティファ先生に訊いてみてほしい。だが、ティファ先生
は過激な性格らしいので、そんなくだらないこと訊くより自分の学業の向上
を考えなさい!と怒られ、お尻をかるく燃やされてもしらぬ。
なお、ティアナがよければ姉妹にしよう。どっちが姉かティアナ、決めてくれ。
あと、ユーウェイン、級長でよろしい。

基本的に我輩の許可などいらぬ。各自、好きなように設定をつくってくれ。
前スレも矛盾する設定や展開が発生してもみんな解決できた。だから自由にやって
くれ。よって>37もOKである。
(アンジェリーナ女史やクレフ、レオ、ニーズヘイドの4名がこじつけの達人だったが)

明日、簡単なストーリー展開予定を示す。しかし、それを待たず書き込んでよいからな。では。
42ジャーラール・メリク ◆4KflS.6qOQ :03/11/07 03:19
名前/年齢/性別:ジャラール・メリク 134歳 男
身長/体重:164cm(但し、普段は腰が曲がっているので見た目はこれより低い)
      49` 中肉
瞳の色:紫、視力が悪いが盲目ではない
髪の毛:白髪
利き手:右手
容姿:金刺繍の緑の羽織、白のゆったりとしたズボン。腰帯に曲刀。
オレンジのターバン
魔法の素質があると判明した年齢:14歳に砂漠で遭難した時、砂漠の中に
泉を噴出させ生き延びる。捜索隊がそれを発見し判明。
現在発動できる魔法:回復、解毒、祝福など神の恩寵に基づく
白魔術が中心、攻撃魔法も使えるが好まない。
武器:短剣
趣味:日なたを散歩
特技:達筆で、文才。
好きなもの:一般民衆、特に子供が好きだが処刑された息子を
思い出してしまうので、辛い時もある。
嫌いなもの:政治権力 特に帝国
将来の夢:静かな余生 一方で、民衆を殺させてしまったという負い目があるため
世界のために何かできないかいう使命感もなんとなく感じている。
プロフィール:南東の強国、エフェンディ帝国の聖者だったが、
政治権力の弾圧を受け、逃走し、4年前クリオリンに滞在中。
妻と息子を処刑されている。
仲間達へ一言:わしみたいな老骨が一人いても良かろう。
名無し達へ一言:戦闘では活躍できんぞい…。
プレイヤーより一言:まあ、サブキャラになるでしょうね…。
43 ◆HL2fUAyECQ :03/11/07 08:34
じゃあ、こちらが妹でお願いします。

ちなみに名前欄ではなくメール欄に名前を入れているのは物語進行とプレイヤートークとの区別を分かりやすくするためで、
見にくい、と言われれば普通に名前を入れるようにします。
44璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/07 10:03
 大いなる山、ギガ山の山頂にその場所はあった。
「…………」
 ここが、クリオリンなるマジナイを学ぶ場か…
 俺は傘を取って、その大きな建物を見上げた。
 魔術の才があるとして、ここで学ばないかと誘われて来てみたが…
「…なかなか、どうして」
 立派過ぎる建物だ。俺の国、『天薙』ではこんな所で学べそうなのは豪商くらいのものだろう。
 …一応武家の子ではあったが、これほどの場所で学ぶ機会を得るとは…
「…幸運」
 少々風を自由に吹かせる事ができるだけだったのだが…ここで何かを得られるのだろうか?
 …ともかく、見聞を広める事は素晴らしい事だ。
 早速、訪ね入ることとしよう…

トントン…(門を叩く)

「…もし、失礼。…入学…しに参った」
 さて…一体何が俺を待っているのだろうな…
【新規参加希望 お願い致します
 ビクビクしながら和風キャラで行ってみました。
 問題がありそうならばこのキャラはなかったことに…】
45璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/07 10:04
名前/年齢/性別: 璃兎/16/男
身長/体重: 163p/51`
瞳の色: 黒
髪の毛: 淡い黒
利き手: 両利き
容姿:この国ではお目にかかれない和服(白の着物に黒い袴、足袋に草履)
魔法の素質があると判明した年齢: 16(三ヶ月前に判明したため)
現在発動できる魔法: 風起こし(思い通りに弱い風を吹かす) 感知(何処に誰が居るのか何となく分かる)
武器:名刀『凪』 神刀『白穂』(発動体の小刀)
趣味:魚釣り 散歩
特技:居合抜き 長歩きしてもなかなか疲れない。
好きなもの:焼きたてのパン 米類 魚介類 麺類
嫌いなもの:悪党と呼べるもの 辛い物全般
将来の夢:仕えるべき方にとって最高の『刃』となること
プロフィール:東方の異国『天薙』から来た。武家の一族出身。
       一族のシキタリで、元服した者は旅に出て自らの『仕えるべき方』を探す。
       …のだが、国内で見つけられなかった為、この国まで流れてくる。
       入学を許されたきっかけは、たまたま出会った教師に能力を見せたため。
       これもよい経験と思ったため、学校の門を叩く。
仲間達へ一言:……宜しく…頼む。
名無し達へ一言:…お手柔らかに。
プレイヤーより一言:イメージに合うかどうか不明です…趣味で誕生させたので…
          何とか頑張ってみますので、お願いします。
クリオリン魔道士学校の外…というか屋根の上。一人の女の子がいた。
彼女は、風邪にはためく長髪を気にせず、何か作業をしている。
彼女の名前は、レイチェル・R・エルザード。成績もいたって普通の魔法使い見習いだ。
大して面白くもない授業は良くサボリ、ここで自分一人で遊んでいる事が多い。
無口で無愛想、そう目立たない為に友人も少ない。
誰もが特に気にしていない存在だ。…ただ一部の人間だけはそうは思っていなかった。

彼女の手の中には氷の花があった。その花は常に動き続け、色々な花の姿を取っていく。
自分の魔力のコントロールに彼女はこの練習を好んでいた。
ふと・・・花が急に形を変え、球体になる。その中に移り込んだモノに彼女は興味を示した。

「…何かが起きそう。」
そう言った後、彼女は氷球を放り投げ、校舎に戻っていった。
氷球は大気中で分解され、霧状になって消えていった。
47 ◆ZCg3FvpEdw :03/11/07 10:56
名前/年齢/性別:レイチェル・R・エルザード/16歳/女
身長/体重:159cm/…そんな事知りたいの?
瞳の色:濃い紫
髪の毛:黒髪の長髪(ヒザぐらいまである)
利き手:左手
容姿:赤い布を左手に巻き付けている。チュニック。
魔法の素質があると判明した年齢:生まれた時から
現在発動できる魔法:感知、探知魔法全般、幻覚、付与、呪文操作、水霊魔法類少々、祖霊魔法
武器:無し
趣味:小物収集
特技:…にらめっこ?
好きなもの:甘いお菓子
嫌いなもの:大人(特に男性)、巨大虫類
将来の夢:両親を捜す事
プロフィール:人工魔導士の試験体。使われている技術は不明。
その強化のお陰で本来のキャパシティを越えた魔法を使えるが、基本的に使用はしない。
監視と研究という目的で、クリオリン魔道士学校に入学。
彼女が人工魔導士の試験体という事を知っているのは、学園長と一部の教師のみ
仲間達へ一言:あなた達…魔法の怖さと使い方を知らないわ
名無し達へ一言:あなた達は、これからの物語の生き証人。最後まで宜しく。
プレイヤーより一言:今回はPC参加させてもらいますよ。
リッチ様が萌えキャラ参加だ。レイチェルタン(;´Д`)ハァハァ
校舎に戻り、階段を下りていくと正門が叩かれていた。気になったので、扉にかけより開ける。
重厚な音が校舎内に響く。
扉を開けると、そこには少々緊張した顔持ちの少年が一人立っていた。

>璃兎
「…誰?あなた。」
彼を校舎内に導き、眺める。変な格好だ。腰にぶら下げている刀が目に写った。
「何のつもりかしらないけど、それいらない。…災いの元になるわそれ」そう言って刀を指さす。
その後、名前と用件を聞くと、璃兎を連れて手近な教師の部屋に案内しようとする
丁度その時、教師が歩いているのをレイチェルは見つけた。

>ティアナ
「先生。…新入生」そういって璃兎を前に押し出す。
ティアナに小言を言われるのは勘弁して欲しいので、璃兎を押し出してから、
駆け足で自室に戻っていこうとする。
50璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/07 18:16
扉を開けたのは、生徒らしき女性だった。
烏の濡れ羽色と言い表せるほどに綺麗な長い黒髪が印象的だった。

>レイチェル
>「…誰?あなた」
 問われた時に、すぐに答えられなかったのは失策だった。
 長い黒髪など久しく見ていなかったので、目を奪われてしまったのだ。
 とりあえず、導かれるままに校内へと足を踏み入れた。
 …好奇の目で見られたが、もう既になれてしまったので我慢しておく。
 以前、寝間着で旅してるのかといわれた時に比べたら、どうということもない。

>「何のつもりかしらないけど、それいらない。…災いの元になるわそれ」そう言って刀を指さす。
 この言葉には、少々むっとした。無論、この刀がなんなのかを知らない彼女を責めるつもりなどない。
 この刀は俺にとって何よりも大事な相棒であり、信じた道を真っ直ぐ進む為の力だ。
 …捨てる事など、どうしてできるだろうか?例え災いが来ても…俺が振り払えばいいだけの話だ。
「…璃兎(リト)だ…入学…しに来た」
 そうだけ言うと、彼女はさっさと先に行ってしまった。とりあえず、ついていく事にする。

 廊下を歩いている時に、教師と思しき人物と会った。
>「先生。…新入生」
 そういって、彼女は俺を押し出すと、そのまま来た方向へと駆け出す。
「………待って…くれ」
 振り向き、引き止める。忘れていたことがあったから。
「…有難う」
 一言に、感謝の気持ちを込めて彼女へと送る。…伝わると、いいのだが…

 俺は、その教師…ティアナ師に頼んだ。…自分でも情けないとは思ったが…
「…この国の…言葉の辞書…書き取りが…できる物…頂きたい・・・」
 …会話はできても、読み書きができないのを忘れていた…
『────私のことなら大丈夫、心配は要らないわ。
 毎日頑張って勉強して、きっとたくさんの魔法を覚えて国に戻ります。
 でも少しだけ気がかりなのは士官学校で鍛えた剣の腕が落ちてしまうこと。
 魔法学校なんだから仕方が無いのだけど、剣の扱いで私の相手になる人がいないのです。
 兄様もついに師団長を拝命なさったというのに……私も負けないよう頑張りますわ。
 早く兄様のお役に立てる日が来ますように……。
 それでは兄様もお体には気を付けてくださいね。
 また、手紙を書きます。
 
 親愛なる兄様へ       シアン・イリサイト 』

いつも静かなはずの図書室が、今日は僅かに賑わいを見せている。
突然自習となった授業の穴埋めをするべく、上級クラスの生徒が思い思いに時間を過ごしているからだ。
読書をする者、会話に興じる者、居眠りをする者──その中で一人の少女が窓際の席に座っていた。
白い便箋に黙々とペンを走らせていた少女が、最後に自分の名を記し顔を上げると、
苦い顔をしているジャラールが視界に入る。
「普段は静かだものね……司書様の機嫌が悪くなるのも当然だわ」
そう独り言のように呟いて苦笑するとその少女──シアンは、窓の外へと視線を移した。

正門の前に誰か……剣のような物を携えた少年がいたような気がしたが、すぐに視界から消えてしまう。
「気のせい? 誰か、見慣れない格好の人がいたような気がしたけど……」
首を傾げ少し考えてみるが、全くと言っていい程心当たりが無い。
小さな溜息を残して机に向き直ると、脇に置かれていた本を開き、視線を落とす。
何故だか少しだけ……胸騒ぎがしていた。
【新規参加をお願い致します。
 なんとか皆様についていけるように頑張ります。】

名前/年齢/性別:シアン・イリサイト / 17歳 / 女
身長/体重:154cm / 女性にそういう事聞く?
瞳の色:明るい赤
髪の毛:青みかかった銀髪で、鎖骨下あたりのセミロング。
利き手:両利き
容姿:小柄だが気の強そうな顔立ち。
服装は灰青色のタイトなワンピースに羽織るタイプの藍色のローブ。ロングブーツ。
魔法の素質があると判明した年齢:3歳
現在発動できる魔法:攻撃に特化した炎以外の元素魔法、水霊系具現化(主に剣として)
武器:兄様から託されたダガーのような小剣。「セレスタイト」と「スピネル」の2本。
趣味:読書。
特技:よくわからないけど素早さと身の軽さには自信がある。
好きなもの:兄様。
嫌いなもの:炎(幼い頃のトラウマのため)。
将来の夢:誰にも負けない力をつけて、兄様のために戦うこと。
プロフィール:雄壮な近衛師団を抱えることで名を馳せる王国、マドリガルの前師団長の娘。
3歳の頃、反勢力の刺客に家に火を放たれ、不在で難を逃れた兄以外の家族を亡くすが、
無意識に具現化した水霊の加護により一人生き延びたことにより魔法の素質が発覚した。
しかし、能力を国に利用されることを恐れた兄により事実をひた隠しにされてきたため、
最初は剣技中心の士官学校に通っていた。2年前に反対する兄を説得してクリオリンへ転校。
仲間達へ一言:私は誰よりも強くなるの……兄様のために。
名無し達へ一言:最後まで頑張るわ。よろしくお願いするわね。
プレイヤーより一言:文章能力に自信がないのですが、精一杯頑張りつつ楽しんでいけたらと思います。
そろそろキャラストップしないと、レスで訳、解らなくならない?
まだ行ける?
>>53
前スレでは主要人物は大体8人程度で回っていた。
しかし敵キャラ等を入れると10人超えている時もあったし大丈夫じゃないか?
人数制限とかせずに新規参入いつでも大歓迎!ってのが
前スレから続く魅力のひとつだと思うし。

でも、前スレに比べて今回は行動範囲が「学校」という巨大な範囲にわたっているので
銘々がバラバラに行動してしまい位置関係が把握しにくくなる可能性はあるね。
とりあえず一旦ここで恒例のキャラ整理。

クリオリン魔道士学校名簿
<生徒名簿>
男子
出席番号1番 トニオ・イタリーノ ◆TJ9qoWuqvA
出席番号2番 ユーウェイン・クウォータークロス ◆gNMhxRFVBE
出席番号3番 フォース ◆62UhIkuo4.
出席番号4番 璃兎 ◆9WV6yqvtaA
おまけ…サム

女子
出席番号1番 レイチェル・R・エルザード ◆ZCg3FvpEdw
出席番号2番 シアン・イリサイト ◆iSvl3D6vFk

<教師名簿>
学校長 ドラトリンクス(NPC)
火炎竜の精霊魔法の教授 ティファ=ルーミナス ◆IM0Y1kJu1.
精霊術学科教授 ティアナ=ルーミナス ◆HL2fUAyECQ
図書館司書 ジャーラール・メリク ◆4KflS.6qOQ


ついでに状況整理。
トニオ・ユーウェイン・フォースは教室(下級クラス?)
ティアナ先生と璃兎は廊下。
ジャーラール・シアンは図書室。
レイチェルは失踪中(教室に向かってる?)
ティファ先生も居所不明(授業中か?)
56フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/07 19:57
突き刺さる視線の中、焦りながらも考え始める。
(「いきなり、こんな失態を犯すとは!、落ちちけ落ちつけ....。」)
「授業中、失礼しました。」
「私の名前はフォース・マギ、マギ師匠の弟子です。」
「師匠から手紙を預かり、この学校にまいりました。」
「授業中とは知らず入った事、申し訳ありません!。」
「それでは授業終了まで、廊下で待っています。失礼しました!。」
廊下に出ようと振り返った時、後ろからドラトリンクスから、声を掛けられる。
「はい!え..授業終了まで、教室で待っていなさい。ですか...。」
「わ、わかりました。それでは、一番後ろで...。」
沢山の視線を受けながら、教室の後ろに移動する。
>トニオ
その中、一番好奇の目を投げ掛けている、一人の少年に気づく。
(「は、恥ずかしいな。やっぱり、間抜けだよな...。」)
そんな事も有って、その少年顔を覚えて、教室の後ろに下がっていく。
57 ◆gNMhxRFVBE :03/11/07 20:01
髪の毛:金に近い薄茶
利き手:右
容姿:痩せ気味、優しげな風貌。濃紺のローブをきちんと着込んでいる。
魔法の素質があると判明した年齢:12歳
現在発動できる魔法:器用貧乏型。下位・中位レベルのものを一通り全て。
             高位魔術で完璧に使いこなせるのは、今のところ結界術のみ。
武器:基本的に無し
趣味:読書、予習・復習、植物の世話
特技:早起き、整理整頓
好きなもの:家族、友人
嫌いなもの:不正
将来の夢:学園で学んだことを活かして、世の中の為に役立てたい
プロフィール:辺境の農村出身、四男三女の長男。
        人一倍責任感が強く面倒見も良いが、その分心配性で口やかましい。
        優秀な成績を認められ、科目によっては上級クラスに混じって授業を受けている。
仲間達へ一言:「お互い、実りある学園生活を送れたらいいね。」
名無し達へ一言:「どうぞよろしく。級長としての務めを果たせるよう、僕なりに頑張るつもりだよ。」
プレイヤーより一言:お世話になります。
58 ◆gNMhxRFVBE :03/11/07 20:03
【うわわ…上のほうが切れてました。痛恨のミス。】

名前/年齢/性別:ユーウェイン・クウォータークロス(15歳/男性)
身長/体重:170a/56`
瞳の色:鳶色
髪の毛:金に近い薄茶
利き手:右
容姿:痩せ気味、優しげな風貌。濃紺のローブをきちんと着込んでいる。
魔法の素質があると判明した年齢:12歳
現在発動できる魔法:器用貧乏型。下位・中位レベルのものを一通り全て。
             高位魔術で完璧に使いこなせるのは、今のところ結界術のみ。
武器:基本的に無し
趣味:読書、予習・復習、植物の世話
特技:早起き、整理整頓
好きなもの:家族、友人
嫌いなもの:不正
将来の夢:学園で学んだことを活かして、世の中の為に役立てたい
プロフィール:辺境の農村出身、四男三女の長男。
        人一倍責任感が強く面倒見も良いが、その分心配性で口やかましい。
        優秀な成績を認められ、科目によっては上級クラスに混じって授業を受けている。
仲間達へ一言:「お互い、実りある学園生活を送れたらいいね。」
名無し達へ一言:「どうぞよろしく。級長としての務めを果たせるよう、僕なりに頑張るつもりだよ。」
プレイヤーより一言:お世話になります。
59フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/07 20:07
【トリップ変えました、それと自己紹介です。】

名前/年齢/性別: フォース・マギ/14歳/男
身長/体重: 175cm/80kg
瞳の色: 黒。
髪の毛: 短髪の黒。
利き手: 右。
容姿:鋭い目付きに 頑強そうな身体、年齢の割りに非常に落ち着いている。
一部を補強した皮鎧の上に。ローブを纏っている。
魔法の素質があると判明した年齢: 3歳。
現在発動できる魔法: 師匠が開発した魔法、低レベルの攻撃魔法とある程度の魔法。
武器:クロスボウ、ダガー。
趣味: 読書、料理、木彫りの人形を作る事。
特技: 家事全般、調合や配合、フィールドワーク。
好きなもの: 料理、睡眠、師匠。
嫌いなもの: 悪意、無能な人、裏切り者。
将来の夢:師匠の魔法理論を完成させる事。
プロフィール:貧乏農家の、末っ子として生まれる。
3歳の時、魔法の才能を見出され、お師匠様に引き取られる。
お師匠様の、身の回りの世話や実験の手伝い、触媒採取の為の旅をしていたが
お師匠様が病死してしまった為、お師匠様の出身校である、クリオリン学校に入学する事になった。
今迄に友達が殆ど無かった為、同い年の相手は苦手である。
仲間達へ一言: (少し緊張しながら)よ、よろしくお願いします!。
楽しい時間を過ごせる様、頑張ります。
名無し達へ一言: 至らない所も有るかも知れないが、よろしく。
プレイヤーより一言: TRPG自体は、やった事が有りますが。
この形式は初めてなので、至らない点も有るかもしれませんが、頑張ります。

【それと質問なのですが、NPCの行動や口調は、勝手に決めて良いのですか?。】
60 ◆MAGI6MOWUU :03/11/07 20:11
もう少し他の人と、上手く絡める様に、頑張らないと。
なかなか、難しいですね。
>55
グッジョブ!助かるではないか!
>53
キャラストップは考えていない。やはりいつでも自由参加がいいだろう。
あるいは我輩のようにアンジェリーナ女史の後輩として、また別のTRPGスレを
立てるもよいぞ。
>59
NPCの行動や口調は、勝手に決めて良い。そうしてほしいぞ。

このキャンペーンのおおまかな流れだが、このままレス100代までは学校生活描写
でいきたい。そうすることによってクリオリン魔道士学校の輪郭が形造られていく
だろう。各自の書き込みによってクリオリンの設定ができあがっていくと思う。

レス200代以降はいよいよ事件発生である。本格始動。
前スレが容量超過で1000未満で終了してしまったので、このキャンペーンでは
レス900まえに物語終了としようではないか。よろしいかな。

よって現段階では魔道士学校の学園生活を満喫してもらいたい。
テンプレのせいでだれがだれかわかりにくくなっているが、物語が進めばそれぞれ
個性が把握できるようになるだろう。
薬草をとりにいくもよし、授業風景を描写するもよし、好きな子に告白するもよし、
先生にイタズラするもよし、それによってお互いが知りあえるだろう。
しばらくは学園生活でよろしく。なお我輩の登場を待たずズンズン書き込んでくれ。
ではまた後日。
クリオリンの用務員ペール・バウンドは校内をうろついていた。
「・・・ああ、暇だ。とことん暇だ。ったく、ドラリンクスの野郎
こんな、暇な職業に俺を据えやがって・・・・・」
彼が用務員に据えられているのには、それなりの訳がある。
本人もそれを承認している。だが、暇なのだ。
旧知の友人、ドラリンクスの頼みとあっては仕方ないが、それでも、暇だ。

 暇で、暇で、暇で、暇で、暇で、暇で暇で暇で暇で仕方がなかった。

さて、こんなに暇では仕方がない。暇つぶしをはじめようか。
近くの図書室に歩みを進める。ジャラールの爺でもからかって楽しむかね。
翻訳の横から茶々を入れるのは、意外にこれがこれで楽しい。

「まあ、適度な暇つぶしにはなるか。」

で、苦い顔をしている。ジャラールの顔が目の前にある。
気分は上々。してやったり、と言う顔をして席を立とうとした瞬間。
二本の短剣と少女が目に入った。幸い、自分には気付いていない。

「ふーん、珍しい短剣だな。どこで手に入れた?」

そう言って、彼は自分と同じ銀髪の少女に声をかけた。
まあ、彼にとってはいつもも暇つぶしでしかないが。
名前/年齢/性別:ペール・バウンド/26/男
身長/体重:168/55
瞳の色:銀色、常に片目をどちらか閉じている。
髪の毛:銀の短髪
利き手:左手
容姿: 銀色の眼鏡に、この世界の一般的な作業着。
魔法の素質があると判明した年齢:さて、いつだったか、忘れちまったな。
現在発動できる魔法: 黙秘しとく。てか、ほとんど使えないが。
武器:とりあえず、拳と脚ってことになるかね。多少の武器なら使えねぇこともねぇ。
趣味:暇つぶし。他人をからかうこと。
特技:3歩も歩けばくだらないことは、すぐ忘れちまうことか?(w
好きなもの: 面白いこと。義理人情。酒。
嫌いなもの:退屈。暇。
将来の夢:まあ、適当だ。適当にな。
プロフィール:クリオリン魔法学校用務員。ドラリンクスとは旧知の仲らしい?
訳あって用務員の職に就く。魔法はほとんど使えない。
仲間達へ一言:まあ、好き勝手暴れてくれや。その方がみてて楽しいんでね。
名無し達へ一言:よろしく頼むよ。客ってのはありがたいもんだろ?
プレイヤーより一言:ん、伏線が多いかも知れんが。まあ、楽しんでくれ。
名前から、俺の伏線が解けたら大したもんだと思うが?
てなわけで、新規参加希望だ。
まあ、特殊な立場で役職だが、よろしく頼む。

ああ、後勝手に絡んじまった二人、適当に対処してくれや。
こっちもそのつもりだ。まあ、よろしくな。

>61
GM、設定が勝手すぎるかも知れんが、これでもセーフかね?
ヤバかったら、適当に善後策でも考えるさ。
【教室内】
お喋りに興じる者、ふざけてじゃれ合う者、授業の予習をする者…
教室内では、皆が思い思いに過ごしていた。
「席に着いて!間もなく学園長がお見えになるから!」
級友達が各々の席へと戻ったのを確認すると、自分も着席。
程なくして、賢者ドラトリンクスが教室へとやって来る。
「起立!」
ユーウェインの、決して騒がしくはないがよく通る声が響いた。号令を掛けるのも級長の仕事のうちだ。
生徒達は一斉に立ち上がる。
続いて”礼”。教壇に立つ教師へと頭を深く下げた後、”着席”の合図で腰を下ろす。
いつもと変わらぬ光景。…授業の始まりだ。

…と、そこへ数回のノック音。
>「失礼します!、お聞き.....。」
突然現れた見知らぬ少年に、クラス内の興味と関心が集中する。
類に洩れず、ユーウェインの視線もまた、彼へと向けられた。
見れば自分達とそう変わらぬ年頃だ。
何やら硬直してしまっているが…一体何者だろうか?
「みんな静かに!……えぇと……」
ざわついた教室を静めるべく一喝したものの、続く言葉が見つからない。
しばらく言葉を探したあと…結局、学園長の反応を待った。
やがて少年の口から、その名前が明らかにされる。
(マギ…?どこかで聞いたことがあるような、ないような…)
学園長の指示により、彼は授業終了までの間、教室にて待機することになったようだ。
最後尾…丁度良いことに、自分の隣は現在空席だった。
そのまま教室の後ろに立とうとするフォースに向かって手招きするユーウェイン。
「君、立ちっぱなしじゃ疲れるだろう。ここに座るといい。」
相変わらずクラスメイト達の視線がフォースへと釘付けになっているのに気付き、思わず苦笑。
「…みんな君に興味津々みたいだね。来客なんて珍しいことだから。
 僕はユーウェイン。ユーウェイン・クウォータークロス。」
勿論ユーウェインにも、目の前の少年に興味はあったが、今は授業中。
手短に自己紹介を済ませると、引き続き講義に耳を傾け始める。
67トニオ ◆TJ9qoWuqvA :03/11/07 21:08
【授業中、フォースが隣の席に座った後】
ドラトリンクスの講義を聞いている、トニオ。
「従って、魔法の基礎というものは、四大元素から成り立っているわけで・・・」
ドラトリンクス教授の話を聞いていていつもトニオは思う。
(いつも、いつも、おんなじ話ばかりしていて、飽きないもんかね・・・)
ふあーと、欠伸をすると、トニオは興味の対象を隣に座った転校生に移した。
話しかけるトニオ。
「ねぇ、君、どっから来たの? 何? オレの名前だって? トニオ・イタリーノさ。
 君の名前はなんていうの? えっ、フォースっていうの?」
一方的に話しかけながら、トニオは思った。
(こいつ、オレと同じ位の歳なのに、デキる奴だと・・・。落ち着いてやがる!)
【一方的にフォースとトニオを結びつけてしまったけど、フォースの中の人、許してね】
(こりゃ、ユーウェインより、ひょっとしたら、落ち着いているかもなぁ)

【そうこうしている内に、ドラトリンクスの講義は終わる】
「フォース、ティアナ先生の所に行ってみない?」
そう、誘うトニオだった。
そして、級長のユーウェインの所にも行って。
「ねぇ、ユーウェイン・・・」
そう話しかけて・・・。
【強引でスマソ。話しの流れが悪かったら、無視して頂戴】
しまった! ユーウェイン ◆gNMhxRFVBE 氏のカキコがあるのを知らずに書きこんでしまった!
レスの流れを読むと、かろうじて文脈がつながっているようなので、訂正しませぬが、
フォース ◆MAGI6MOWUU 氏とユーウェイン ◆gNMhxRFVBE 氏、お二人で話を続けてくださいね。
カキコがお粗末ですみませぬ。
69璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/07 22:01
「………む」
 俺は今日、何回圧倒されればよいのだろうか?
 この国の言語資料を求めた俺に対して、ティアナ師は図書館を使えと言った。
 彼女も図書館へ行く用事が合ったらしく、案内されて来たのだが…
 …壁一面天井まで本で埋め尽くされているとは…流石勉学の場といったところか。
 ティアナ師は自分で探すようにと行った後、どこかへ行ってしまった。
「………仕方ない」
 とりあえず、自分で探す事としよう…いい資料が見つかるとよいのだが…

 図書館と呼ばれる場所には、何人か人がいた。
 あるものは雑談し、またあるものは眠り…思い思いの時間を過ごしているようだ。
 遠くではご老人(おそらく教師か)が何か書き物をしていたり、男性が女生徒と会話していたり…
「…ん?」
 よく見ると、その女生徒は腰に小振りな刃を吊っていた。しかも、かなりの業物のようだ。
 …察するに、武器の携帯は大丈夫なようだな…ならば俺の愛刀『凪』も許されるだろう…
「………」
 いかん。思考がずれてきている…ともかく何か役立ちそうな資料を探さねば…
 とりあえず、近くにあった本棚を物色してみる。

……………

「……しまった」
 よく考えてみれば、文字が読めないのにどうやって資料を探せばいいんだ…?
 …絵本とかならば…なんとかなるかもしれないな…
 だがそれでは、学べる言葉の量は限られる。そもそも、こんな場所にあるかどうかも怪しい。
 誰かに聞ければ物事は簡単に済むのだが…ティアナ師は見当たらないし…
「……どうするか」
 本棚の前で、俺は思案に暮れた…
70 ◆9WV6yqvtaA :03/11/07 22:07
ティアナさんが図書館へ行きそうなので、便乗してしまいました…
…と思ったら、先生授業へ行くところでしたね…マズイ…

えっと…先生は指示してそのまま授業へ行った。
そして璃兎は今日は学校の見学で、明日から授業が始まるという事で…
ティアナ師に案内されて云々はカットしておいてくださると有り難いかと・・・
上手く繋がりそうだとは思うんですが…念のためにこうしておきます。
不慣れなもので、すみませんでした。
【やはり、教室内】
ユーウェインの右、空席を挟んで更に右は、トニオの席だ。
つまり、フォースはユーウェインとトニオの間に座ったことになる。
彼が腰を下ろすなり、人懐っこく話しかけるトニオ。
最初は小さかった声も、会話に夢中になってか、段々と大きくなっている気が…。

(…おいおい…。トニオ、君って奴は…。
 これがティファ先生の授業だったら、今度は前髪だけじゃ済まない所だぞ…)
内心冷や冷やしつつも、ユーウェインは黙ったまま、羊皮紙にペンを走らせた。
幸いドラトリンクス学園長は、二人のやりとりを知ってか知らずか、落ち着いた様子で授業を進める。
その後もトニオが特別咎めだてを受けることなく、講義は終わった。
授業終了後。
あれよあれよという間に、フォースの周りに人だかりが出来てゆく。
生徒達による質問攻めの始まりだ。どこから来たのか、この学園には何しに来たのか…
彼等の好奇心は留まることを知らない。
ユーウェインは自分も質問したいのをグッとこらえ、その様子を遠巻きに眺めていた。
そこへこの一言。

トニオ>「フォース、ティアナ先生の所に行ってみない?」
(…どうしてそこでティアナ先生が出てくるんだよ!何をする気だ、何を!
 まさか、さっき僕に言ったみたいに先生の入浴を覗こうだなんて言うんじゃないだろうな!?)
転入生(かどうかはまだ定かでないが)が悪の道(?)へ引きずり込まれそうになっている!
それより何よりティアナ先生の危機(???)だ!黙っているわけには!

しっかり者とは言え、やはり彼も年頃の少年であった。
とうとうたまりかねて、席を立つユーウェイン。
するとその時、それまでフォースに話しかけていたトニオが振り向いた。
トニオ>「ねぇ、ユーウェイン・・・」
「…な、なんだい?」
平静を装ったものの、虚を突かれて少々どもってしまう。
「とりあえずその辺にしておきなよ。彼は学園長に用があるんだろう?
 僕達が張りついてちゃ、話が進まないじゃないか。」
気を取り直し、教壇にて待機中のドラトリンクス学園長を視線で示す。
温厚篤実な学園長は、特に気を悪くする風もなく、にこやかにこちらを見守っていた。
しかし、これ以上待たせるわけにも行くまい。
(へぇ〜・・・この前来た時より随分主旨が変わったな・・・・)
・・・はっ!!いや 気にすんな通りすがりの赤胴着色男だ スレ違い邪魔したな
失礼するぜああついでに女は皆俺とお茶 ギャー!!
(教室から変な赤胴着が現われたが直ぐ様白い道着の男に放り投げられた)
74てぃあな ◆HL2fUAyECQ :03/11/07 22:54
あの…
簡単な挨拶や分かりきった返事以外、勝手に他の人のキャラを動かすのはナシにしませんか?
璃兎さんの書き込みでティアナが随分とそっけないキャラになっていますが、このキャラの性格だとあの場面では
図書館に連れて行き辞書を何冊か選んだ上にレクチャーまでしてあげる、という行動が自然でして…。

検討をお願いします。
75ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/07 23:23
ティアナは璃兎を図書室に案内した後、急いで1限目の授業の教室に向かっていた。

(あと3分…。教師が遅刻、というのは我ながら感心できません。仕方がないですね)

ティアナは背中のマントを取り外し、細長く丸めて床に置いた。
そして額に人差し指をあて、

「優雅なる風の精霊よ、我が言霊にのりて彼(カ)のものに汝の祝福を与えん」

同時にマントにふわりと手を翳すと、マントがゆっくりと腰ほどの高さまで浮き上がった。
ティアナがそこに横向きに腰掛ける。が、マントは鉄芯でも入っているかのように形一つ崩さない。

マントはティアナを乗せたまま天井付近まで浮かび上がると、凄まじい疾さで教室に向かって飛んでいった。


業後。
ティアナは地下大書庫に向かうべく、廊下を歩いていた。

先程の図書室の賑わいようでは秘密の調べ物などはできない。
それに、通常の図書室に置いてある程度の本では『それ』についての情報は得られないだろうと判断したからだ。
遥か昔からの書物を有している地下大書庫ならば、あるいは何か分かるかもしれない。
76ジャーラール・メリク ◆4KflS.6qOQ :03/11/08 00:00
全く、今日は何でこんなに人がいるんじゃろうか… 
ベールの奴も邪魔しにきおるし… ああ、今日は気が乗らん。しまいにしよう 

彼は翻訳中の本とその原典を机に置き、図書館内を見回ることにした。
書名は「古代魔法語大事典」 既に失われた禁呪法などのテキスト
は非常に難解な神聖文字や魔術文字で綴られていることが多い。
エフェンディ帝国は古代の禁呪法などを現在に復活させるために、
古代の魔法語の研究に力を入れている。その最も詳細な辞書がこれである。
その巻実に100巻以上。恐らくこの国ではまだ翻訳されていないはずだ。

(しかし、学園長殿はこの本をどうする気じゃろうか?
 あまり、表ざたにすべきではないと思うのじゃが…)

そんなことに気をとられて歩いていると、異国の服装をした男が
本棚の前で途方にくれていた。

(珍しい服装じゃ。この若いの、もしかして…?)

ジャラールは、東方の大強国「長唐」の商人から聞いたことがあった。
長唐より更に西に神秘の島国があることを…

ジャラールは話しかけた。
「もし、そこの若いの。お困りかな?」
77ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/08 00:13
辺りは薄暗く、空気は冷たく湿っている。

地下への螺旋階段は長く、そして耳が痛くなるほどに静かだった。
苔生した壁に、かつん、かつーんとティアナの乾いた足音だけが幾重にも反響している。
壁に一定間隔でぽつりぽつりと取り付けられた松明が薄闇に僅かな灯を入れているが、足許に注意していないと転んでしまいそうだ。

階段を下りると、そこから一直線に細い廊下が走っている。
両壁には幾つも分厚い扉が取り付けられているが、どれも古く錆び付いて開くことはない。
おそらく拷問所か何かの名残だろう、とティアナは気にも留めずに通り過ぎていく。

そして、廊下の突き当たり。
観音開きの大きな扉が、異様な威圧感を漂わせて存在していた。
地下大書庫への入口だ。
手に取った本は、鮮やかな朱色の表紙が印象的な炎の元素魔法の書物。
なんとか使いこなせない最後の元素を克服しようというやる気はあるのだ。やる気、だけは。
暫く文章を目で追っていたが……駄目だ。炎を描いた挿絵だけで頭痛がしてくる。
十二分に気が滅入ってきたところで、聞き慣れない男の声が耳に飛び込んできた。

>ペール
短剣の出所を問う言葉に驚いて見上げると、そこにいたのは自分と同じ銀色の髪をした男だった。
「え、あ…あの……これは国を出るときに兄様から頂いたもので……」
突然の事で上手く話せなく、言葉に詰まってしまう。

よほど驚いたのか、意図せずとも声が大きくなってしまったのだろう。
少し離れた所で数名の生徒がこちらに諌めるような視線を送っているのだ。
彼女は慌てて立ち上がると、彼らに小さく頭を下げた。

「もう、恥ずかしいなぁ……もし司書様に怒られたらあなたのせいですからね」
溜息をつきながら椅子に座り直すと、小声でペールに言った。
もちろん、責めるような視線付きで、だ。
「この剣が気になるのでしたら、今度お手合わせをお願いしてもいいでしょうか?
 あなた、先生なんでしょう? ……それじゃ、本を返してくるので、失礼します」
片眉を上げて悪戯っぽく言うと、もうすっかり読む気がしなくなった書物を抱えて席を立つ。
彼女は気の強そうな顔立ちをしているが……本当に気が強いのだ。
そのまま愉しそうな笑顔で書架の方に向かおうとする──机の上に、兄への手紙を忘れたままで。
>璃兎、ジャラール
書架に向かおうとすると、見なれぬ服装の少年が立っているのが見えた。
よく見ると、彼は腰に剣らしきものを携えている。
歳は……わたしと同じくらいだろうか。

「あ、さっき正門の所にいた……外部の人かしら?」
学外の人間なんて珍しい……と、遠巻きに見ていると、どうやら彼は困っているように見える。
図書室の事なら司書様の次に詳しいと自負している彼女だ。
まぁそれが事実かどうかは知る由も無いのだが。

親切心と、それに……何より物珍しさから、彼女は彼に声をかけようとした。
が、彼に先に声をかけた人物がいる。
(……司書様がついてるのなら心配ないわね。
 それにしても変わった服装。あの剣も気になるし……あの人、強いのかな)
いけないと思いつつも好奇心に負け、つい、反射的に書架の影で聞き耳を立てる形になってしまった。
>78 
兄からの頂き物か。まあ、それはそれでいい。業物であることは間違いない。
そいで、彼女。緊張のせいか、声がうわずっていて周囲が気付いて、それに謝っている。

>「もう、恥ずかしいなぁ……もし司書様に怒られたらあなたのせいですからね」

うむ。マズいことになってきた。視線がちょっとばかり痛い。
自分のせいでこの少女に恥をかかせることになったのだから。
周囲から、そして彼女からの責めるような視線を受け流しつつ。

「・・・・・悪かったな。恥かかせて。まあ、ジャラールの爺に怒られるようなことがあったら、
俺からキツく言っておいてやるよ。灸でも据えてやろうかね」

ペールは小声で謝ることにした。自分の非は認めておこう。

>「この剣が気になるのでしたら、今度お手合わせをお願いしてもいいでしょうか?
 あなた、先生なんでしょう? ……それじゃ、本を返してくるので、失礼します」

気の強そうな彼女の顔に引きつった笑いを浮かべて、彼女を見送る。
(やっぱり、女っていうのは、昔っから怖いもんって相場が・・・・・ん?)
手紙だ。とりあえずどう見ても彼女のものであることは間違いない。
中身をみるのは礼儀に反するので見ないで、手にとると彼女の後をつけた。

彼女の書架の先には、ジャラールと・・・・・極東の天麩羅だか草薙とか言う国の少年か。
さて、先に用事を片づけておこう。

「・・・・・ああ、お嬢ちゃん?手紙忘れもんだぜ。
ああ、ちなみに俺はペール・バウンドって言う、ただの用務員だ。生憎、教師じゃ無い。
そうそう、手合わせならいつでも歓迎するけど、さてはて期待に添えるのかねぇ?
俺のは見よう見まねの野良拳法だが。まあ、その時はよろしく頼むな。」

今度は少し反省して、小声で静かに語りかけることにした。
81 ◆9WV6yqvtaA :03/11/08 06:56
朝起きたら大変な事に…申し訳ありませんでした。
他の人を待たずに先走ってしまったうえに、思い込みでキャラを動かすのは駄目ですよね…
楽しかったので書き込んだためにこのようなことになってしまいました。
…以後注意します。平にご容赦を。
>81
それより爺さんに絡んでやったら
>81
ご容赦されるであろう。
前スレでのレオのハイガー老からのからまれっぷりや
既婚者ニーズヘイドが婚約者がいたり、あるいは登場するやいなや拷問が
得意な男にされていたのに比べると、軽いものだとは思うけれどな。
てぃあなも
>図書館に連れて行き辞書を何冊か選んだ上にレクチャーまでしてあげる、
>という行動が自然でして…。
と思うのなら自分の書き込みでそう書いてしまえばいいぞ。

>69 :璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/07 22:01
>ティアナ師は自分で探すようにと行った後、どこかへ行ってしまった。
 「………仕方ない」

と、あるのに対して、自分の書き込みで

「辞書を何冊か選んであげてレクチャーまでしてあげたいけれど、そうね、自分で
調べるほうが身につくでしょう。ふふ。がんばって。どうしてもだめなら、あとで
教えてあげるわ」

とか、璃兎に言っていた、と75で書いてしまえばよいぞ。

TRPGの基本は自分の意に沿わない発言(書き込み)をされたとき、どう
返すかが大変でもあり、楽しみでもある。後に発言(書き込み)する人が
どうにでもこじつけられるので、ティアナよ。もっとずうずうしくてよい。
また、璃兎も配慮してくれるであろう。無問題。
現在、PCが別々の場所にいるので、わかりやすくするために一箇所に集まる
シチュエーションがいいな。なるべく(自然に)合流できるよう展開してくれ。
諸君ならできるであろう。
アンジェ女史のようにGMのはたらきをPCアンジェリーナの劇中の会話で為し
発生する矛盾や諸問題をアンジェリーナの言葉と行動で裁いていく、などという
高等テクニックは我輩にはできぬ。完全に裏方である。このようにGM役として
そのまま参加者に展開を依頼する次第である。でも諸君なら応えてくれようぞ。
ではまた。
と、書き終えたところでまた登場である。ひらめいたゆえ。
各自それぞれの行動が自然に終わったら、夕飯としよう。夜である。
全生徒が食堂に一同に会しての楽しい食事だ。何人かの教授(先生)も同席する。
クリオリンでは全生徒74名がいっしょに夜は食事をとる慣わしがある、とする。
そこでPC諸君は誘い合わせてか、たまたまか全員、同じテーブルで食事をする。
皆が一箇所に集まれば、それぞれが会話でき、キャラの描写や違いがでるだろう。
そうしようではないか。
なお、食事は質素である。学院で飼育しているヤギの乳とそのチーズ。木の実山菜。
ギガ山中腹の牧羊村カーデからとりよせたライ麦から焼いた黒パン。それと干し肉
少々である。アルプスの少女ハイジの世界だ。貧粗だがチーズはとろけてうまいぞ。
食事でキャラ同士、顔みせ。そして夜。事件だ。恐怖の夜。
以上の流れでいこう。
86ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/08 09:58
その時、

「ティアナか。何用だ?」
大書庫の扉が、重く響く声でティアナに語りかけた。

「ご無沙汰しておりますわ、扉の大精霊グラン=ハーデスト様」
ティアナは言い、恭しく頭を下げた。

グランは低い声で笑いつつ、
「お前が地下に来るなど実に珍しいことだ。何を調べに来た?」

ティアナは少し考え、
「……。……皆には、秘密にしておいて下さる?」
真剣な表情で言った。そして、語り出した。


「…成程。何と言うか、実にお前らしい」
話を聞き、グランは感心半分呆れ半分といった調子で言った。

ティアナは真剣な眼差しでグランを見据えながら、
「夢物語は承知です。でも、やらねばならない事なんです」

「まあいい。それなら、気の済むまで存分に調べていくがいい…」
グランが言い、そして扉が地下中に響き渡る重低音とともにゆっくりと開いていく…
87てぃあな ◆HL2fUAyECQ :03/11/08 11:05
>璃兎さん
いえ、お気になさらないでください。ただ、字の読めない人に一人で辞書を探せと言うのはちょっと…と思って。
食事会話の時にフォローをいれたいので、よろしくお願いします。

>ALL
ティアナの用事は済みましたので、いつ夕食シーンに入ってもおっけーです。
88璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/08 15:05
 これも駄目…これも違う…というか、違うのかも分からない…
「…くっ」
 何たる事だ、会話ができればいいと思っていたが誤算だった…
 まったく…どうしたらいいんだ…?

>ジャーラール
>「もし、そこの若いの。お困りかな?」
 と、後ろから声を掛けられた。振り向くと、先ほどのご老人が居られた。
 …やはり目に付くように慌てていたのであろうか?だとしたら恥ずかしい事だ…
 とりあえず、軽く会釈をする。言葉が拙い分は、動きで補うべきであろう。
 …情けないが背に腹はかえられないだろう。この方に聞いてみるとしよう。
 ええと…この国の言葉が学べる資料が欲しいのだから…
「……言葉…学ぶ本…探している」
 このご老人がそういった本を知っておられるとよいのだが…
「…その…少し…簡単な物…」
 …情けないとは思っている。だが…仕方のないことと割り切ろう。

>シアン
「………?」
 誰か…居るのだろうか?近くに人の存在を『感じる』。
 だが、悪意は感じられない…大方、近くで見てみようと思ったひとが居るのだろう。
 好奇や奇異の目で見られる事には、いい加減慣れているからな…
 ともかく、ご老人の返答を待つこととしよう…
89 ◆9WV6yqvtaA :03/11/08 15:09
>ティアナ師
いえ、こちらこそご無礼を致しました…
食事会話でフォローですね?分かりました。肝に銘じておきます…
あと、璃兎さんではなく璃兎でいいですよ。

>皆様
図書館でのシーンの後は、少し学校内を見学(散歩とも言う)したいと思います…
…都合が悪い場合は、食事時にも行けるようにしておきますので。
>璃兎
――「…有難う」
レイチェルはピタリと止まった。振り向かず小さな声で言う。
「…別にお礼なんか…構わないわ。」
そう言ってレイチェルは自室まで走り去っていった。

パタン。
部屋の扉が止まる音を聞き、レイチェルは安堵を感じる。
・・・お礼言われたの初めて。そう思いつつも部屋に戻ってきた用事を思い出した。
部屋に置いてある簡易クローゼットを開け、一番下についている魔法鍵を外す。
クローゼットの置くから、古びたブレスレットを取り出した。

レイチェルはゆっくりとブレスレットの内側を指でなぞる。そこには文字が刻まれていた。
[ Rachel = Rena ・ Simeon / Fortunately be ]
ここに来た時、唯一の自分の持ち物がこのブレスレットだった。
今日はこれを身につけて置いた方が良い気がした。
左腕の上腕部にブレスレットをつけてみるが、腕はか細いので手首までずり落ちてくる。

暫く色々試した結果、左手に捲いている布と組み合わせて手首付近で固定出来た。
用意が終わってから部屋を出る。今日の授業には参加する気にはならなかった。
何か起きそう。その何かがレイチェルを強く引きつけていた。宛もなく校内をゆっくり歩き始めた。
>88「……言葉…学ぶ本…探している」「…その…少し…簡単な物…」

(ううむ。この国の言葉にもまだ慣れていないようじゃな…。)

簡単なものといっても、この図書館に初級のものはない。
更に辞書の大半はレファレンスコーナーにあり、貸し出し不可なのだ。

「おお、そうじゃ確か…。」

ジャラールは貸し出しカウンターの内側に行った。ここには彼個人の
蔵書がいくつか収められている。彼はその中から彼がクリオリンに来たとき
使った初級の辞書、語学のテキストを取り出した。少しボロボロになっているが
使えるだろう。そして、彼にその使い方を少し教えた。

(我ながら随分親切に教えてやったいるものじゃ…)

ジャラールは思った。
ジャラールもここクリオリンでは異国人だ。崇める神も、宗教も、習慣も違う。
そのことが、彼…璃兎という青年への共感した理由かもしれない…。

「そなたの上に秩序があるように…」
ジャラールは自分の国、エフェンディでの別れの挨拶を彼に投げかけた。
92トニオの守護精霊 ◆TJ9qoWuqvA :03/11/08 17:33
物語が盛り上がってきていい所なんだけど、仕事の都合で、一ヶ月ほど家を留守にすることになってしまいました。
マイPCとも、その間、おさらばです。ユーウェイン氏とフォース氏、話に絡めてくれてありがとう!
トニオは好きにしちゃってください。また、ティファやサムなど、自分の作ったキャラを話に入れてくれて、GMさん、名無しさんありがとうございました。
一ヶ月してから、また来ますが、その時は観るだけになるかもしれません。
キャンペーンの成功を祈っております。
93フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/08 19:30
>ユーウェイン
教室の後ろに移動する途中似、手招きをしている少年を見掛ける。
その少年は、先程の少年の隣に、座っていた子だった。
>「君、立ちっぱなしじゃ疲れるだろう。ここに座るといい。」
急に声を掛けられ、ビクッとしながらも、返事をする。
「あ、ありがとう。お言葉に甘えさせて貰います。」
そして少年の隣に座ろうとして、手元のノ−トが目に入る。
(「随分とびっしり書かれたノ−トだな、勉強家なんだろう...。」)
自己紹介等を聞いて、返事をしながら考える。
(「真面目そうだな、それに悪い人じゃあ無さそうだ。」)
ユーウェインに好感を持ちながら、改めて自己紹介をする。
「フォース・マギです、よろしく!。」
94フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/08 19:48
>トニオ
授業を聞きながら、周囲を見渡す。
(「へえ、みんな真面目に、授業を受けているんだな...。」)
その時、隣の少年から、声を掛けられる。
小声で返事をしながら、その少年を見る。
(「さっきの子か、授業が退屈そうだな。」)
(「不真面目だけど、悪い人じゃあ無さそうだね。」)
(「授業を受けるよりは、遊ぶのが好きそうかな?。」)
そんな事を考えながら、授業は進んで行く...。
95フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/08 20:25
授業が終わり、席を立とうとした時、周囲を生徒に囲まれる。
矢継ぎ早に浴びせられる質問に、焦りながらも、返事をする。
(「本当に珍しがられているな、当分は大変そうだな。」)
(「でも、暫くすれば、静かになるでしょう。」)

そんな事を考えている時、トニオから声を掛けられる。
>「フォース、ティアナ先生の所に行ってみない?」
「え?、あ、いや。理事長さんに、挨拶に行かないといけないからね。」
「でも、ありがとう。後でお願いするね。」
そう言いながら、ふとユ−ウェインの顔を見ると、何故か強張っている様に見えた。
(「どうかしたのかな?、少し焦っているようだけど。」)
(「!、もしかして、。その先生の事が、気になっているのかな?。」)
そんな事を考えていると、彼が話し始める。
>「とりあえずその辺にしておきなよ。彼は学園長に用があるんだろう?
>僕達が張りついてちゃ、話が進まないじゃないか。」
(「あっ、しまった!。また失態を犯してしまった...。」)
「そ、それじゃあ。また後で!。」
そう言いながら、学園長の元に走り去っていく。
96フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/08 20:53
学園長室から、少し疲れながら出て来る。
「ふぅ。これでこの学園に、入学出来たんだな。」
思っていたよりも簡単に入学を認められた事を、お師匠様に感謝しながら、歩き始める。
「食事の時間まで、まだ時間が有るな。」
「それまで少し、散歩でもしていようかな。」
そう言いながら歩いていると、ふと思い出す。
「.....あっ、そう言えば、自分の部屋は何処なんだ?。」
よく考えれば判る様な物だが、緊張の余り場所を聞く事を忘れていた。
「部屋番号は判っているから、誰かに聞けば判る..よな。」
そんな独り言を言いながら、また歩き始めた...。
97 ◆MAGI6MOWUU :03/11/08 21:17
>トニオ
そうですか、それは残念です。
此方こそ絡んでもらえて、ありがたかったです。
それでは、また会える日を、楽しみに待っていますよ。

>GM
了解しました、都合の良い時におこなって下さい。
それと質問なのですが、部屋は個室なのですか?。
98璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/08 21:34
>ジャラール
>「おお、そうじゃ確か…。」
 暫し黙考した後、ご老人が持ってきたもの…
 それは、古ぼけた帳面と、辞書だった。彼が教えてくれる使い方をきちんと頭に叩き込む。
 …この書物一式は、とてもよく使い込まれていた。おそらく、数年間はみっちり使い込まれているだろう。
 重要な部分には線が引かれ、分かり辛いところには手書きで注釈まで書かれている。
 これなら、今日一日でなんとか物になりそうだ…少しでも会話を学んでおいて正解だったな…
 俺は謹んで、その大切な勉強道具を借り受ける事とした。…大事に使わねば、罰が当たることだろう。
>「そなたの上に秩序があるように…」
 この国では聞いた事がない挨拶だ。…彼の故郷での挨拶の言葉だろうか?
 だとするならば、ただ一礼するだけでは失礼だ。例え通じなくても、挨拶を返すのが礼儀…
『貴方に、地霊神【玄稜(ゲンリョウ)】の導きがあらんことを…』(天薙語)
 俺の国で、知識ある者に対して送る言葉を伝える。…きっと、言いたい事は分かってくれるだろう。
「…感謝する」
 もう一度、深深と御辞儀をして、俺は図書館を後にした。

 穏やかな日差しが差し込む廊下をてくてくと歩く。
 …まだ夕方前といった所か。…食事時にはまだ少し時間があるな…
 部屋に戻って勉強するのもいいが…
「………見て回るか」
 まだ見ていない施設もあるだろう。学校内の地理を覚えるのも兼ねて、散策する事にした。
99 ◆9WV6yqvtaA :03/11/08 21:36
>トニオさん
残念です…これから一杯絡もうと思っていましたが…
どうか、お体には気をつけてくださいね。
また会える日を、お待ちしています…

>GMさま
このあとの展開、きちんと把握しました。
璃兎はこの後、何もなければ夕食まで飛ばせます。
もし、ケンカを売りたいやひょっこり会いたいなど、何か考えのある方がありましたら、ご自由にどうぞ…
精一杯、反応させていただきます(笑い)
100以上、自作自演でした。:03/11/08 22:42
いえーい
クトゥルフの呼び声手に入れたぜ
ジャラールは東方の青年と別れた後、しばらく、椅子に座り物思いにふけっていた。

(我らが秩序なる神、アリラトよ… どうすべきでありましょうか…?)

ジャラールが考えているのは『古代魔法語大事典』の翻訳をどうすべきか?ということだ。

(禁呪法、封印された古代の魔術も使い方次第では人々の幸福に役立つ。
学園長殿は、そこにかけておられるのかも知れぬ。しかし…)

しかし、ジャラールは人間の叡智にそれほどの信頼を置いていなかった。
人間は弱いもの、ほんの些細なことで、争い、憎み合い、殺し合う…。
彼は長い人生で何度となくそのような光景を見てきた。
そして、…被害を受けるのはいつも、力なき普通の人々なのだ…。

「我が子よ…。フィールーズ…。不出来な父を許しておくれ」

自分のために死んだであろう息子のことを彼は考えた。
我が子が死んだのは、結局行き過ぎた力を持った自分のせいではないのか?
人間は、神になってはならない、過ぎた力を持ってはいけない。
それが、彼の奉ずるアリラト神のご意志ではではないのか?
そして、彼は『古代魔法語大事典』は焼き捨てるべきだとドラトリンクスに
進言しようと決意した。

(今日の夕食に学園長も出席する…。その時に言おう…。)
【フォースを見送った後(更にトニオ、サムに『覗き禁止!』と再三注意した後)】
学生寮へと一人歩くユーウェイン。
どことなく早足なのは、自室に置いてある読みかけの本のせいだろう。
続きが気になっていた。一刻も早く戻りたいところだ。
(返却日も近いし。…今からだったら、夕食までには読み終えられるはずだ。)

宿舎が見えてきた所で、突如その足が止まる。
フォースが先刻、去り際に発した言葉を思い出したのだ。
(彼、『また後で』と言っていた…やっぱり転入生なんだろうな。)

(校内で迷子になったりしてなきゃいいんだけど…)
ふと、頭をもたげる不安。
自分もここに来たての頃は、勝手が分からず何かと苦労したものだ。

「…………………」
(転入生ということは彼も僕の級友、そして僕は級長だ。
 …本ならいつでも読めるさ)
いささかお節介が過ぎる、と思わないでもなかったが…こればかりは性分である。
踵を返すと、今来た道を戻り始めた。

フォースの姿を探して廊下を歩いていると、ある人物に出くわす。
否が応にも目を引く出で立ち、腰の刀…もう一人の転入生、璃兎だ。
「やあ。見ない顔だけれど…君も転入生?」
そうだとすれば、歓迎すべきだろう。
相手の突飛(少なくとも、ユーウェインからすれば)な格好に一瞬怯んだのも、事実だが。
歩み寄りながら、彼が古びた書物を大事そうに持っていることに気付く。
(何だろう?相当古いもののようだけど…)
103 ◆gNMhxRFVBE :03/11/08 23:28
>トニオ
うわー…残念ですな…
トニオ君との会話、とても楽しかったです。ありがとうございました。
またここでお会い出来ることを祈っております。

>ALL
そろそろ夕食シーンでしょうか。
璃兎少年に接触してみちゃいましたが、当方も概ね準備OKです。
GM様、皆様、改めて宜しくお願いします。
>ペール
書架の影から見知らぬ少年と司書様の様子を伺っていると、また後方から声がかかった。
二人に意識を集中させていたので、驚いて思わず持っていた本を取り落としそうになってしまう。
もっとも、その声は随分と小声だったのだけど……
どうも私は物事に集中し過ぎると周りが見えなくなるらしい。

「……あっ!!」
彼が差し出した物を見て、思わず間抜けな声を上げてしまう。
ひったくるように手紙を受け取ると、中を見られていない様子なのを確認して、安堵の息をついた。
(あ、私……お礼も言ってない!)
大切な事に気付いて慌てて顔を上げる。照れからか、少し顔が赤いかもしれない。

「ありがとう。その……持ってきてくれて。
 先生じゃなかったのね。この学校で大人っていったらつい先生だと思い込んでしまって……」
なんだかさっきからこの人の前では情けない事ばかりしている気がする。
手紙の事とか、勘違いとか……さっきは本を落としそうになったし。
ああ、もしかしたら他人の話に聞き耳を立てていた事にも気付かれたかもしれない。
……とにかく、落ち付こう。

「えっと、じゃあペールさん。私、シアンです。シアン・イリサイト。
 何か縁があったらよろしくお願いします、ね。……もちろん、お手合わせの方も」
なんとか不敵に微笑んでそう言うと、手紙をそっと本の間に挟む。
ふと壁の時計を見ると結構な時間が経っている。そろそろ配達屋さんが来てしまう時間だ。

「それじゃ、そろそろ失礼します。手紙を出さなきゃいけないし。
 さっきの話忘れないでくださいね? 私、いつでも受けて立ちますから」
そう言って軽く会釈をし、図書室を後にした。
(そういえば……結局あの人のことは分からなかったな)
誰だったんだろう。そう思ってから、新入生という可能性に気付く。
剣を持っているという事は当然扱えるのだろう。夕食時にでも見かけたら話しかけてみようか……
そんな事を考えながら廊下を歩く。
気にはなるが、とにかく今は手紙を出す事が先決だ。

(ん? 手紙……!)
そこまで考えて、ハタと足が止まる。
「私……この本持ってきちゃった。それも無断で……」
彼女は、自分の腕の中にしっかりと朱色の表紙が抱かれている事に今、気付いた。

(どうしよう……でも、戻ってたら間に合わないし……)
少し迷っていたが、迫る時間に後押しされるようにまた歩き出す。
図書室は待ってくれるけど配達屋さんは待ってくれないという、なんとも滅茶苦茶な理論だ。
(早く兄様に届いて欲しいし……夕食の後にでもこっそり戻しておけば大丈夫よね)

手紙を受け取るだろう兄の事を想像して、くすりと笑みを漏らす。
左耳に手をやると指先に感じる宝石の感覚に、心が温かくなっていく。
兄様と分け合ったピアス……兄様は、私が強くなって戻ったら喜んでくれるだろうか?

もっと強くならなきゃ。そんな事を考えながら、長い廊下を駆けていった。
106ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/09 02:21
地下大書庫。

極めて広大なその部屋は本の保存のために空気は乾燥しており、そして肌寒い。
そこには灯一つないため、ティアナは持参した松明に火を燈した。

無数に立ち並んだ背の高い本棚には遥か時を経た書物達が眠っており、取り出すと埃が派手な白煙を上げる。
古代文字やマイナーな民族文字で書かれたものが多いが、『七賢杖』の一人でもある彼女にとってそれは苦にもならなかった。

七賢杖。知恵と魔力、人格に優れた七人の大魔道士の総称である。
ティアナはその中では2番目に若いが、魔力では他の6人にも全くひけはとらない。



僅かな灯を頼りに調べ物に没頭していると、

「ティアナ、そろそろ夕食の時間だ」

部屋に響き渡った扉の大精霊グランの声に、ティアナははっと顔を上げる。

「もう夜ですか?」

「夢中になりすぎだ」

グランは言いつつ、低い声で笑いだす。ティアナは立ち上がり、

「教師が時間に遅れては示しがつきません。また後で来ますわ」

「ファファファ、いつでも来い。本は逃げんでな」

ティアナは微笑んで礼を言い、地下を後にした。
「ああ、もう夕食の時間じゃな。やれやれ…」ジャラールは夕食に向かった。
しかし、その足取りは重い。ジャラールはこの集団で食事をするという習慣があまり好きではないのだ。
アリラトは秩序の神。秩序は即ち束縛。アリラトの聖者たる彼は当然、その秩序に従って生きることが求められる。
当然、この国の食事の中には、ジャラールが食べてはいけないようなものも含まれている。
例えば、今日のメニューはチーズと干し肉、ミルクらしい。しかし、同じ動物の乳製品と肉を一緒に食べることはアリラト神は禁止している。
このようなギャップが起こる度に自分が異国の民であり、この国の者たちとは違うのだということを実感する。
そして、その度に思い出すのは、祖国の人々のことである。皇帝が乱心する前はあんなに平和だったあの国のことである。
「自分ももう老いた。生きて故郷に帰ることは叶わぬのか」
彼は嘆息した。
108 ◆cVftHentaI :03/11/09 03:03
名前/年齢/性別:レザード・ヴァレス/15歳/男性
出典:『ヴァルキリープロファイル』(?)
身長/体重:169cm/53kg
瞳の色:コバルトブルー
髪の毛:スモークブラウン
利き手:右
容姿:常時眼鏡着用、紺色のマント。
魔法の素質があると判明した年齢:5歳、「適性検査」にて。
現在発動できる魔法:基本的な術は一通り扱えるが、特に攻撃魔法が得意らしい(本人談)
武器:杓杖を所持している
趣味:読書、古代魔法の研究
特技:魔術だけでなく、錬金術やネクロマンシーに関する知識も持ち合わせている。
好きなもの:知識、研究
嫌いなもの:偽善者、凡愚、両親
将来の夢:知識を究める事(未だ漠然とした目標でしかない)
プロフィール:
父親がとある高名な神学者。そのコネもあってか、若干10才にしてクリオリンに入学した。
魔法に関しては主席を狙える程の実力を持っているらしいのだが、
授業を殆ど真面目に受けていない為、成績は標準レベル。
エゴイストで残虐で偏執狂、目的の為には手段を選ばない性格であるにも関わらず
それを覆い隠すだけの理知的な冷静さも兼ね備えている。
甲斐あってか、学校内の大方の生徒の彼に対する評価は「目立たないヤツ」。
仲間達へ一言:お手柔らかにお願いしますよ。フフ。
名無し達へ一言:以後、お見知り置きを。
プレイヤーより一言:
やや変化球で。若かりし日の某変態メガネ魔術師です。
出典有りのキャラですが、世界や境遇が違う事と年齢的に若い事もあり、
原作ほどの力を持っていなければ変態街道を爆走もしていません。
ただ狂狷にしてぶっ飛んだ性格は相変わらずなので、
成り行き次第で他のメンバーと敵対する事も充分に有り得ます。
(やや強めの能力を与えているのも、敵役運用を想定してだったりします)
現時点では単なる変なメガネ野朗ですが。
【図書室】
時は少しだけ遡る。
いつもの図書室。
数人の会話があるにはあるが基本的には静寂が保たれているこの空間の一角で、
彼は本を読んでいた。
否…読む動きはしていたが、それだけだった。最早この本から知識を得る必要は無いのだから。

彼は思案した。
この学校に存在する、彼の知識欲を満足させうるモノは知る限りあと二つ。
一つは図書館司書ジャラールの持つ『古代魔法語大事典』。
レザードにとっても古代魔法の持つ力は魅力的だった。
古代魔法を独学で研究した経験があり、その力の片鱗を知ってしまったからである。
もう一つは学校の地下に存在するという『地下大書庫』。
精霊に扉を守らせている程なのだ。地上の図書室とは比肩出来ない程の知識が眠っているのだろう。
だがレザードは在籍していた5年間の間、一度も閲覧を許された事は無い。
余程の優等生ならば、或いは閲覧を許可されたかも知れないが…。

(こんな事ならば、取るに足らない授業も真面目に受けておくべきだったか?)

ふっと哂うと、立ち上がり本を書架へと戻す。
そしてそのまま図書室の出口へ歩みを進めた。


>101 ジャラール
ふと、『古代魔法語大事典』を前に思案するジャラールの姿が目に入る。

(今すぐ読ませてくれと言えるような雰囲気では無いな。まあいい、時間はたっぷり有る)

レザードは相手がこちらを見ているかどうかすら確かめずに軽く会釈し、図書室を後にした。
おお、トニオ、残念だ。せっかくはじまったばかりだというのに。
しかしながら「トニオは好きにしちゃってください」とは良い心がけだ。
では我輩がトニオを受領しよう。
トニオにはキャンペーン上、重要な役を与えよう。あとでトニオの守護精霊よ、
読んでみて、ええ!と卒倒してはならぬ。ふふふふふ。

寄宿舎は規模から言って個室ではないだろう。修道院とは共同部屋どころか
大部屋にズラーとベッドが並べられているものだ。
でも、少年PCはみな同じ大部屋などにしたほうがおもしろいかもしれない。
そうしようか。少女たちは無論、別部屋。教職員もな。

また夕食時にGMからの仕掛けはない。なんかなくても平気そうだし、まずは
全員が一同に会してお話ししてほしい。
GMが仕掛けるのは夕飯後だ。夜中だ。ふふふ。トニオといまのうちに仲良く
しておいてほしい。そのほうが盛り上がるだろう。
なおドラトリンクス賢者はいつもなら同席するが、なぜか今晩は自室にこもるぞ。
水面下で災厄の魔手がのびてきておる。いまのうちにマタ〜リを楽しみたまえ。
カンのいい生徒はおぼろげながら不吉な胸騒ぎを感じていてもかまわぬ。

ああ、それと生徒番号100番の者がクトゥルフ声聞書なる魔書で邪神崇拝研究を
しようとしておる。道を間違えぬうちにティファ教授、指導せよ。

ティファ
「わかりました。そこの子、クトゥルーなる邪神の書は焚書とします。
サラマン・ユセリ・ナ・サラマン。劫火よ、魔書を焼きつくし、その子の頭髪の
すべても焼き尽くせ。
…………懲罰、おわりました。」

ドラトリンクス大賢者
「ちょ、懲罰…。指導でよいのじゃが、ま、まあ、…御苦労。」
>大部屋にズラーとベッドが並べられているものだ。
>でも、少年PCはみな同じ大部屋などにしたほうがおもしろいかもしれない。

すこし言葉たらずか。
寄宿舎のベッドずら〜はどでかい大、大、大部屋。
少年PCはみな同じ大部屋=十人くらいの共同部屋という意味だ。念のため。
ようこそレザード。
ではまた後日。
ジャラールは唱えた。「秩序、それ即ち、封印。…封じよ…」図書館に簡単な施錠魔法をかけたのだ。
ジャラールは真っ先に、食堂に向かった。彼は集団食事は嫌っているが、食堂に行くのはいつも早い。
その理由は簡単だ。席が選べるからだ。アリラト神は夫婦以外の男女をなるべく分けるべしとおっしゃっている。
この学園は極めて女子生徒、女子教員が多い。後から来たのでは隣や前に女性がいる席しか残らないかもしれない。
その点、先に来て座っておけば女性は自然とジャラールの近くの席を避けてくれる。
今はしがない図書館司書といえ、アリラトの聖者として名を馳せ、ドラトリンクスより高齢な彼である。
どこに座っていようとまず文句は言われないのだ。しかし中には好き好んで彼のそばに座ってくる女子生徒もいる。
ジャラールはそんな時、何ともいえない困惑を味わうのだ。その様子をベールにからかわれることもしばしばだ。
>104 シアン
> さっきの話忘れないでくださいね? 私、いつでも受けて立ちますから」
そんな不敵な笑みを浮かべるシアンを見送って、少し物思いに耽ってみる。
シアンのような少女が剣を学び、魔法を修得する。なぜか?
当然答えは一つしかない。ペールはため息をついた。用は戦争のためだ。

最近じゃ、人工的に魔導士を生み出す研究すらあると風の便りに聞く。
そう言えば、この学校にも送り込まれているらしいと言うことを思い出した。
ただ、食事の時になれば顔を合わすことになる。この学校の古くからの習わしだ。
ペールはこの風習を気に入っていた。言伝や用向きがあれば食事を待てばいい。
それに、これがこれで楽しいのだ。さて、時計を眺める仕事の時間には少し早いが問題じゃない。

そして、食堂についたペールは早速、卓の掃除、クロスのかけ直しという雑用に従事する。
一応、これが本職だ。とりあえず一通り終わらせると、適当に椅子に腰をかけた。
後は、食事が運ばれてくるのを待てばいい。天井を見上げてもう一度考えてみる。

様々な思いが走馬燈のようにかける。過去の放浪旅行、それで経験した戦火のことを。
三年ほど前、エフェンディが小さな街を侵略しようとした。ペールは、街を守る側に加担した。
たまたま通りかかっただけだが、あんな小さな街を攻める意味がペールにはわからなかったから。
そして、戦争の絶えない世の中に辟易した。それがこの学園に身を置いた理由の一つだ。
結果的に、その街を守りきったことは語りぐさになっているらしいが、本人は気にしていない。

空へ思いを放り投げる。さあ、少しばかりの平和を感じる食事の時間がもうすぐ始まる。
そうして、いつものようにジャラールがやってくる。かつて、平和だった頃のエフェンディの聖人。
彼をからかうのは、それへの皮肉かも知れないな。などと要らない感慨は空に放りなげて、
とりあえず、目の前にやってくる少しばかりの平和な晩餐を楽しもうとペールは思うことにした。
「ペールか? そなたの上に秩序があるように… ふん、言うのすら馬鹿らしくなるわい」

ジャラールは軽口を叩いた。「秩序」などペールに最も似合わない言葉の一つだ。
しかし、ジャラールはこの男が嫌いではない。むしろ好感すら抱いているのだ。
もっとも、彼の前でそんなことは口が裂けても言わないだろうが…。

「今日もまた、翻訳の邪魔をしてくれたな。おまけに若い女子学生にちょっかいを
出していたろうに? 全く軽薄な男じゃな。アリラトの裁きが下ろうぞ」

口ではペールを非難しながらも、ジャラールはペールの前に座った。
そして、決め付けるように言った。

「ま、それがお主らしいんじゃが…な」
115以上、自作自演でした。:03/11/09 08:32
レザード・ヴァレスが登場すんの!
うわあ、すげぇー!!!
どうせなら、メルティーナとか、ロレンタも登場して欲しいな!
でも、悪役だけど、レザード好きだよ!
116ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/09 11:06
食堂。

広い部屋に、上品な白いクロスの掛けられた四角いテーブルが5つずらりと並んでいる。
壁にはかぼちゃのランプが柔らかな灯を燈し、床に敷き詰められた赤絨毯が部屋に彩りを与えている。
大人びた可愛さのある部屋、というのが形容するに相応しい文句だろう。

早目に到着したティアナは、そこに司書ジャラール・メリクの姿を見つけた。
南東の国エフェンディの賢者。ティアナの尊敬する賢人だ。

だが、ティアナは彼の隣りには座らない。彼が宗教上それを嫌う事を知っているからだ。
それは彼女にとって残念な事であるとともに、そんな真面目さにまた一層引きつけられるのだった。

「お隣り、お邪魔しますわ」
ティアナは言いつつ、ベールの隣りに腰を降ろした。ジャラールの隣りや正面に座らないように。
隣りでなければいい、というのもまた詭弁に過ぎないのかもしれないが。
117璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/09 12:53
 小一時間ほど歩いたお陰で、学校内の地理は把握できた。
 廊下の壁などに標識があるのでそれを目印とする事ができた。
 …無論、文字は読めないので字の形と施設を記憶の中で関連付ける。
「……よし」
 少なくとも、これで学校内で迷子になるような無様な事はないだろう…

>ユーウェイン
>「やあ。見ない顔だけれど…君も転入生?」
 と、声を掛けられた。年は俺より一つ下くらいだが、俺より身長の高いヤツだった。
 やはり物珍しげな目をしていた。…もはや、仕方のないことだけれど。
「…璃兎だ」
 深く御辞儀しながら、名乗っておく。礼節は大切だからな…
「…未熟者だが…宜しく」
 俺よりも魔法に関しては詳しい筈だから、こう言っておかねばな…

>歩み寄りながら、彼が古びた書物を大事そうに持っていることに気付く。
>(何だろう?相当古いもののようだけど…)
 彼が見つめている先には、先ほどご老人から借り受けた勉強道具があった。
 説明しようとして、ふと思いついた。閃いたのだ。
 もうそろそろ食事時だ。こんな所で立ち話もどうかと思う。
 いろいろな話をするのならば、座ってゆっくりと話せる食堂がいいのではないだろうか?
「…食堂…行くぞ」
 とりあえずそう言ってから、俺は食堂に向かう事にした。
118 ◆9WV6yqvtaA :03/11/09 12:57
>ユーウェインさん
廊下で会話も…と思ったので、食堂で話そうとする方向にしました。
廊下で雑談を望まれていたのでしたら、申し訳ありません。

あと…
>ジャラールさん
すいません、思い切りジャーラールって書いちゃっていました…
…ゴメンナサイ。
119 ◆4KflS.6qOQ :03/11/09 15:34
>118
いや、別に構いませんよ。最初の方名前欄に間違えてそう書いていましたから…。
どちらかというと私のミスですしね。これからはジャラールに統一します。
それに私もペールさんのこと「ベール」と書いているところもありますしね。
ごめんなさい。
120璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/09 17:52
 …ふと、光差す庭のほうを見る。
「………」
 庭石も、木々も、鳥も、空気さえも…
 目に映るもの全てが、『天薙』とは異なっているようだ。…当たり前だ、異国なのだから。
 だが…そのような所まで、俺は来てしまっていたのだな…

『そうか…見つからなかったか…お主の【仕えるべき者】は…』
『はい…やはり俺では…このような俺では、無理なのでしょうか?』
『…璃兎よ。長唐…いや、さらに西を行け…さすれば、お前の【仕えるべき者】も見つかるだろう…』
『な…!?父上、ミカドの禁を破れば父上が…!』
『良いのだ…一族の血は私で絶える…だが、我らの誇りは…絶やしてはならぬ…』
『…………』
『よいな…璃兎よ。海を渡り…お前が命を掛ける事が出来る主君を探せ…』
『…分かりました。では、旅支度を始めます…』

 そうやって海を渡り、今こうして、俺はこの場所にいる。
 天薙の民がまだ知り得ぬ世界を、俺は旅してきた。
 旅の途中、何度か素晴らしい方と出会うこともあった。
 だが…駄目だった。命を賭けられるほどの方には、出会えなかった。
 魂まで揺さぶられるような、そのような方に出会いたい……
 …出会えたのなら、俺は最後までその方の盾に、刃になろう…
 そう、俺の刃、『凪』に誓ったのだから。

「……空か」
 空は同じかもしれない。きっと『天薙』まで繋がっているはずだから…
 …父上。璃兎は、頑張っています…どうか、元気でいてくだされ…
 空に向かって、そんな言葉を心の中で呟いていた。
>「…璃兎だ」
聞き慣れぬ響きに、思わず首を傾げそうになる。
だが、深々と頭を下げる相手の様子に、”リト”…それが彼の名前であるらしい事を悟った。
>「…未熟者だが…宜しく」
「僕はユーウェイン・クウォータークロス。こちらこそよろしく、リト。」
相手に倣って自分も礼を返してから、右手を差し出す。握手だ。

>「…食堂…行くぞ」
(食堂?………。…ああ、)
短い言葉からその意味を汲み取るのに、数秒の時間を必要とした。
”そろそろ夕食の時間だから、自分は食堂に向かう”。
…おそらくではあるが、彼の言わんとしている事はこんな所だろう。
(まだ、こっちの言葉には慣れていないのかな。…元々そういう性格なのかも知れないけれど)
一見ぶっきらぼうにも感じられる璃兎の言動。しかし、悪い印象は受けなかった。
「僕も行くよ。」
少し笑うと、璃兎と連れ立って歩き始める。道々、フォースを探す事は忘れずに。

>「……空か」
「うん?」
璃兎がぽつり、と呟く。
彼の視線につられるようにして、ユーウェインも庭…その向こうに連なる山々、そして空を眺めた。
山間に沈む太陽。一面、燃えるような赤だ。
「…ああ、見晴らしがいいだろう?山のてっぺんだからね。僕も、初めて見た時は驚いたよ。」
遠い故郷に思いを馳せる、璃兎の胸中までは分からない。のんびりとした口調で告げる。
「この分だと、明日も晴れるかな。」
そうこうするうち、二人は食堂へと到着した。
テーブルには用意がきちんと成され、席もまばらに埋まり始めている。
(フォースは…もう先に来てるかな)
先ほどから、それだけが気がかりである。
ぐるりと室内を見回し…とある一角に思いがけず、ティアナ先生の姿を発見した。
反射的に会釈すると、慌てて視線を逸らす。
先生が自分に気付いていたかどうかは、分からないけれども。

そのうち、誰かが自分の名を呼ぶのに気付いて、声のする方を見遣った。
元気良く手を振っているのは…トニオとサム。他にも何人か、級友達が集まっている。
「行こう、あっちだ。」
彼らがクラスメイトであることを璃兎に告げ、そちらへ向かう。

席に着くなり、皆の視線は璃兎に集まる。
フォースの時と同じ…いや、目立つ格好をしている分、それ以上かも知れない。
矢継ぎ早に浴びせ掛けられる質問群。
「ほら、そんなにいっぺんに訊ねちゃ駄目だろう。これじゃあ回答はおろか、息継ぎをする暇もないじゃないか。
 …リト、紹介するよ。彼はトニオ、こっちがサムだ。」
苦笑しながらも、ユーウェインの口調は楽しげだ。その場にいる級友達を、次々と紹介してゆく。
「みんな明日からは一緒に授業を受ける仲間だ。仲良くやっていこう。
 何か困ったことや分からないことがあれば、遠慮なく言って。出来る限り力になるから。」

一通り紹介が終わると、ユーウェインは姿勢を正して椅子に座りなおした。
もう少しすれば、料理も運ばれてくることだろう。
123フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/09 21:59
「ふぅ、やっと着いたな。」
学園長室を出た後、散々迷いながらも、寄宿舎の自分の部屋の前まで来る事が出来た。
「今度からは大丈夫だろう、マッピングも出来たしね。」
手元には、キッチリと書かれた案内図が、出来ていた。
「さて、最初が肝心だからね。」
と、言いながら、部屋のドアをノックするが、応答が無い。
「おかしいな、誰もいないのかな?。.....あっ!。」
夕食の時間になっているのに気が付いて、慌てながら食堂に走っていく。
その途中、気になった一人の少年の事を、思い出す。

>レザード
少し時間は遡る。その時は、部屋を探している最中だった。
図書室の近くに、来た時の事だった。
「此処は...、さっきも通ったな。」
未だ迷い続けていた最中、前から歩いて来る、一人の少年を見つけた。
その少年に話を聞こうと、声を掛けようとした瞬間、首筋に嫌な感じを受けた。
(「何だろう、この嫌な感じは...。」)
(「見た目は普通だけど、何故か恐ろしい気がする。」)
(「以前会った事のある、『力』に魅了された人を、思い出す様な...。」)
結局の所、そのまま声を掛けられなかったが、その少年の顔は忘れられなくなっていた。
無事手紙を預けるとゆっくりと食堂に向かう。
一度本を置きに自室へ戻りたかったのだが、夕食に遅れるといけないので諦めた。

食堂内は、まだ人は揃ってないようだが……既に活気に満ちていた。
いつもの通り友人を探そうとしてゆっくりと食堂内に足を踏み入れる。
歩きながら暫く視線を泳がせていると、ふと、一段と騒がしい一角が目に入った。
(……あの人だ)
盛り上がる人山の中心にいるのは、先程図書室で見た、この学校には珍しい剣を持つ少年。
行ってみようか、と思うのだが、あまり親しくない集団の中に入っていくのは気が引ける。

立ち止まって迷っていると、遅れてやってきたらしい友人達に声を掛けられてしまった。
仕方ない。声を掛ける機会はまだまだあるし……と、近くの席に着こうとしたその時。
騒ぎが少し収まると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。ユーウェインだ。

彼は時々上級クラスの授業に参加しているので、何度か会話を交わしたことがある。
二つも年下なのに自分よりも随分としっかりしている彼に頭が上がらないこともしばしばだ。
そっと様子を伺うと、今もしっかりと場をまとめているようだ。
その様子があまりにも彼らしくて、思わず笑ってしまう。
「ごめんなさい。今日はちょっと、好敵手候補を視察してくるわ」
そう、冗談っぽく友人達に告げると席を立った。

「ユーウェイン! 随分と賑やかね。ここ、いいかな?」
相変わらず賑やかな一団に駆け寄ると、彼の隣を指差して尋ねた。
125フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/09 22:36
そんな事を考えならが、食堂にたどり着いた。
流石に席の方も、大分埋まっていたが
丁度ユーウェインの、近くの席が空いていたので、近づいていった。
その時、彼の隣に座っていた、変わった服装の少年に気がつく。
(「東方の国の人の人かな?珍しいな...。」)
そう思いながら、席についてユーウェインの紹介を聞いていた。

>璃兎
質問攻めが一通り終わった後、その少年に話しかける。
「初めまして、フォース・マギです。」
「同じ転校生みたいだね、よろしくお願いします。」
やはり少し緊張しながら、自己紹介をする。
そうしながら、身に着けている刀を見て驚く。
「『刀』ですか、珍しいですね。」
「これで三度目ですよ、『刀』を身に着けている人と、会ったのは。」
少し緊張も解けたのか、話し掛ける。
>114 ジャラール
>「ペールか? そなたの上に秩序があるように… ふん、言うのすら馬鹿らしくなるわい」

「秩序・・・・・ねぇ。いまや、その挨拶が様になるのはご老体。あんただけかね?」
聞いたことのある、いや、ある種聞き慣れたはずのエフェンディ帝国の挨拶。
それに、この言葉は皮肉ではない。戦火を見つめた彼の帝国の変わり様の証人でもある。
それでも、挨拶という基本的な言の葉だけは変わらないのだ。なんという皮肉。
これを呟いて果てた侵略者の顔すら知ってしまった。

>「今日もまた、翻訳の邪魔をしてくれたな。おまけに若い女子学生にちょっかいを
>出していたろうに? 全く軽薄な男じゃな。アリラトの裁きが下ろうぞ」

「・・・・・軽薄か。そりゃあ良い。重くて分厚いだけが能じゃ無いだろう?」
ペールにとってどうでもいい秩序という単語は、この老人にとっては絶対的だ。
だが、帝国は暴走した。秩序を騙った侵略は見ていて痛々しいものもない。
ならば秩序を重んじる彼こそが・・・・・そんなこと、間違って空が逆に回ろうとも言えやしないが。

>「ま、それがお主らしいんじゃが…な」

そう言って、自分の目の前の席に座った、ジャラール。彼の国の決まり事。
自分が自分らしいように彼もまた彼の道を貫いている。だから、それを否定するつもりは毛頭ない。
この男は俺自身を根底から否定しないのだから。それ以上は俺の領分じゃない。

「・・・・・まあ、お褒めの言葉と受け取っておくさ。」

そうして、ペールはいつもの皮肉じみた笑顔をジャラールに向けることにした。
>116 ティアナ
>「お隣り、お邪魔しますわ」

「・・・・・よう、今日も一日お疲れ様だな。隣か?別に邪魔じゃないがね。」
そうして、しばらくして。ティアナが入って来て、自分の隣に座る。
ジャラールの爺に気を使ってのことだろう。楽しめそうなネタが増えたと、にやりと微笑む。
まあ、ティアナの年はそれほど自分と離れていないが、あの七賢杖の一人に数えられるほどだ。
聖人と賢者。人格を認められた称号は、こう言う時ほど面白く作用するものだ。
からかいがいがあってあって仕方がない。ペールの心の中で笑いが止まらない。

「・・・・・後は、生徒を待つだけか。さて、こんな珍しい光景を目の当たりにして、
俺らの側に来る度胸のある生徒さんが果たしているかねぇ?」

素性不明の用務員、七賢杖の一人に数えられる女教師。エフェンディの聖人。という、珍しい光景。
(これで、俺の素性でも知っている奴がいたら誰も近づかないか・・・・・)

ちなみに、ペール・バウンドという今の名前は偽名である。
素性を隠そうとした時に、咄嗟に付けた名前で、かれこれ2年は学園で生活した。
今では、学園にもすっかり馴染んだ。ティアナやジャラールと言った職員との関係も良好だ。

そうして、どうでもいいことを考えて、この卓へやってくるであろう、
挑戦者か生け贄か、わからない生徒を待つことにした。まあ、来なくても問題はないのだが。
128フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/09 23:14
>ユーウェイン
その後食堂に集まっている人の事を、トニオに聞きながら顔を憶えていく。
「あの人がティアナ先生、あの色々動いている人が用務員ぺールさん
そしてあの人が、図書室司書のジャラールさんね。」
一通り説明を受けて、何とか憶えきった。

(「そう言えば、さっきティアナ先生の事で焦っていたけど、何でだろう?。」)
不意に、教室の時の事を思い出して、聞いてみる事にしてみた。
「ところで、ティアナ先生は、どんな人なんですか?。」
「先程、トニオ君に誘われた時に、気になったのですが。」
そう言いながら、ティアナ先生を見ている。

>シアン
そうこうしていると、ユーウェインに近づいて来る、一人の少女に気が付く。
その気が強そうな顔立ちと、身に着けている2本の小剣に、少し緊張する。
(「意外と危険なのかな、この学校は?。」)
そんな事を考えながら、様子を見ていると、会話が聞こえて来る。
>「ユーウェイン! 随分と賑やかね。ここ、いいかな?」
それを聞いて、トニオに小声で話し掛ける。
「真面目そうだけど、ユーウェイン君もやりますね。」
そんな事を言いながら、二人の様子を見守っている...。
129 ◆MAGI6MOWUU :03/11/09 23:18
取り合えず、強引かもしれませんが、顔を憶えた事にして下さい。

>璃兎
これから絡んでいくと思うので、よろしくお願いしますね。

>ユーウェイン
色々世話を掛ける(予定)かもしれませんが、よろしくお願いします。
食堂に集まってきたな。
さて、GM役としてはとくにこの夕食時にネタをふらずPC諸君に任せようと
思うがどうかな。展開的に間延びするなら介入するが、大丈夫だとは思う。
でも念のため、つらいようなら言ってくれ。

なお、諸君は一万人に一人の逸材同士であり、故郷では常人との違いに悩んだり
あるいはいじめをうけたりと心情的には孤独な存在であった。すさまじい孤独だ。
このクリオリンで始めて“同じ存在”と出逢えたのである!
これはすごいことなのだ!
ここはすごい学校であり、すごい場なのだ!
たとえるならばずっと孤独な同性愛の者がやっと同じ存在に出会えたような、
鉄道マニアならぬ路線バスマニア(んな人がいるか不明)が同じ路線バスマニアと
出合ったような、そんな感動的な場なのだ!クリオリンは!
(なんつー例えだ、と、そこ、つっこまないように。)

各自が抱える悩みを打ち明けられる友。それが他のPCである。
孤独な過去を秘めたキャラはなかなか己の過去を語らないものだが、すると
キャンペーンが終わっても語らず仕舞いとなってしまうぞ。
それが望みならばそれでもよいが。
この夕食時にできるだけ本心を語れる、カミングアウトしてしまう、うっかり
失言して爆弾発言してしまう、なんてことしてくれるPCがいると、熱い友情
ものになれるのだが。
ははは。まあ、任せる。
我輩、GM役といいつつ完全に読者である!
(どこへおられるのじゃろう? 学園長殿は?)
ジャラールは辺りをきょろきょろと窺う。だが、学園長ドラトリンクスの姿が見えないのだ。
普段ならもう来ている時間だというのに。今日は大切な用件を告げねばならないというのに。
(埒が明かん。探すか)
ジャラールは立ち上がり、彼の腰帯に差している曲刀を席に置いた。席を確保するためである。
そして、食堂の中を徘徊しドラトリンクスを探し始めた。ジャラールの視力はもうだいぶ悪くなっている。
砂嵐や難破、度重なる旅の最中で痛めたのである。当然あちこちを覗き込むような仕草になる。
(眼鏡を持ってくればよかったの…)
と考えたその時、賑やかな集団の中にいる少女に目がついた。先ほどペールがちょっかいを出していた娘だ。
図書館でよく見る娘だ。シアンといっただろうか? ふと彼女の膝に目をやると、炎の紋章のついた書物が見える。
(図書館で借りたのじゃろうな…)
ジャラールは通り過ぎようとした。が、不意にその歩みを止めた。
(待て。あの本は確か貴重資料じゃ。借りられないはずなんじゃが…)
他の職員が間違えて貸してしまったのだろうか? ジャラールはシアンに話しかけた。
「その本。どこで借りたんじゃ? 貸し出しはできないずなんじゃがな?」
【校内通路】

>123 フォース
図書室を後にした直後、通路で見慣れぬ少年とすれ違った。
おおかた転入生だろう。
レザードは彼の表情が一瞬凍りついた事を見逃さなかったが、
何も無かったかのように歩みを進める。
初めての事ではない…。ごく稀に居るのだ。
理性の衣の内にある黒き本質を見透かすかのように、彼の前で怪訝な表情をする者が。

(相手の本質を見抜けるのは強い人間と弱すぎる人間だ)

誰の言であっただろうか。ふと、そんな事を思い出す。

(まぁ、どちらでも構わないのだがな…)

レザードが他人を判断する基準は基本的に二つ。
相手に利用価値があるかどうか、そして相手が自分の目的を妨げる要因になり得るかどうか。
この少年が現時点でどちらにも当てはまらないと判断した彼は、その場を立ち去る事にした。
【食堂】
彼は、他の生徒達にやや遅れて食堂に到着した。
とはいえ普段ならば充分に『厄介ごとに巻き込まれない』席が確保できる時間だ。
今回も彼はそこまで計算し、食堂に向かった。
だが…この日に限って、何故か席が全く空いていない。

「馬鹿な、このような結末は……私は認めぬ」
思わず口をついて出たのが原作で戦乙女にぶっ飛ばされた時の台詞である事を知る由もなく、
しかし、彼は自らの誤算を呪いつつもその原因を素早く見出す。
食堂の一角だけポッカリと穴が開いたように人が居ない。
だが、一体何故。これを確認しなければ完璧主義者のレザードは気が済まなかった。

「…シルフ」

風の精霊を呼び出し…眼前の空気の屈折率を二箇所、変える。
こうする事で即席の望遠鏡を作り出すのだ。
『空洞化地帯』の中心にあったのは…
用務員と女教師、そして先ほどから食堂内を歩き回っている図書室司書の物と思われる三日月刀だった。
しかも用務員は只者でない雰囲気を醸し出しているし、女教師はこの国の七賢に数えられている逸材。その上『元聖人』だ。
確かにあれでは一般生徒は近寄り難いだろう。
レザードにとってもあまり関わり合いになりたくない相手揃いだったが、他に選択肢は無いのだ。
取り敢えず彼の頭脳が弾き出した最も無難な席… ジャラールの二つ隣、ティアナの斜め前の席に狙いを定める。
ジャラールの二つ隣の席は反対側のもう片方も空いていたのだが、三人の会話はペールが中心になると予測。
ならばペールから見てティアナと話すときの『背景』になってしまうのが一番楽だ。
それにこの位置ならば食後すぐにジャラールへ声を掛けられる筈。
『古代魔法語大事典』に関する話をその時にしてしまうのもいいだろう。
…という妙な打算による席選びだった。

「失礼します」

目的の席に到着した彼は、斜め前に見える用務員と女教師に一度だけ視線を向けて挨拶し、着席。
後は『普通に』座っている事にする。
135変態眼鏡 ◆cVftHentaI :03/11/10 10:04
どうも、変態メガネの中の人です。

>111 GM様
歓迎、感謝します。
微妙な立場のキャラですが何とか頑張って見ます。
展開によっては尻馬に乗るような事になるかも知れませんが…。

>115
本ストーリー中に登場するレザード・ヴァレスは原作ゲームとかなり異なっています。
まず年齢が15歳。原作では23歳ですので、だいぶ若いですね。
容姿にもまだ若干の幼さが残っているとイメージしてください。
また、周りの環境も異なっています。親の愛情を受けていない点は同じですけど。
更に世界そのものの持つ『力』も違うので、いきなり大魔法連発したりは出来ません。
最大の相違点は『運命の女神に出会っていない』事。
原作の彼とは目的が異なっているため、行動にもかなりの差が出ています。
恩師と学友を抹殺した男が、この世界では普通の学生を演じているのもその為ですね。

その恩師であるロレンタと学友であるメルティーナですが、私としては出す予定はありません。
ただ誰がどんなキャラを使ってくるか分からないのがこのスレの面白いところですので、
場合によってはレザード15歳なのにメルは原作同様23歳で登場とかいう展開も有り得ますね。
少し長く散歩をしてしまった模様だ。
レイチェルが食堂に来た時に殆ど席を選べれない状況になっていた。

レイチェルは、食堂に入って、まずティアナを探した。
理由は簡単だ。レイチェルは女子の集まっている所は好きじゃない。男子の集まっている所も好きではない。
大体にしてレイチェルに興味のある話が有る訳では無い。
自然に、職員達の近くで食事を取る事が普段からレイチェルは多かった。

大人の男は嫌い。だから、ティアナの隣がレイチェルにとっては一番の席だった。
幸いにして、ティアナは直ぐに発見出来た。ティアナの横には用務員のペールがいた。
嫌いなタイプの人間だが、仕方ない。 レイチェルはティアナの横に来た。

「…失礼します」
そう先に席に座っている人達に一礼をして席にすわる。
座ってから気付いたのだが、ペールの斜め前。
食事時によく見かける眼鏡の少年がいた。確か・・・レザードとかいう名の少年だ。
彼の食事時の席の選択基準はレイチェルに近いのか、近い席になる事が多い。
かといって特に何か話したり、別段仲がよい訳では無いのだが。

・・・これでペールがいなければ一番良いのに・・・レイチェルはそう思っていた。
137 ◆ZCg3FvpEdw :03/11/10 11:14
現状の席順はこんな感じでしょうかね。

レザード   ○
ジャラール ○ ○ ペール
           ○ ティアナ
           ○ レイチェル

先生方諸子に。
レイチェルが人工魔導士の試験体である事を知っているかどうかは
個々の人の判断にお任せ。
知っている方が面白いと判断した人は知っていてください。
知らない方が面白いと判断した人は知らないでください。

個人的には七賢杖であるティアナ先生は知っている方が可笑しくないとは思います。
138フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/10 16:05
食堂の席も大分埋まり始め、夕食の時間も近づいて来る中
だいぶ緊張も解け、周囲からの質問攻めにも、軽く答えながら周囲を見渡している。
(「如何やら、生徒や先生も一緒に、全員で夕食を取るんだね。」)
(「これだけの人と一緒に、食事をするなんて初めてだ。」)
そんな事を考えながら周囲を見ていると、一人の少年が入って来るのを、見付ける事が出来た。

>レザ−ド
(「あ...、彼は、図書室の近くで、すれ違った...。」)
首筋に走った、嫌な感触を思い出しながら、その少年が座るのを見ている。
(「他にも席は少し空いているのに、先生や司書さんの近くにわざわざ座るなんて
年上の人の近くが好きなのかな?、それとも何か別の思惑が有って、あそこに座ったのかな?。」)
そんな事を考えて、苦笑をする。
(「幾らなんでも考え過ぎだよね、さっきの印象が強かったから、そんな事を考えてしまったんだ。」)
(「後でユ−ウェインにでも、彼の事を聞いてみようかな。」)
何処か気にしながらも、周囲を見る事を続ける...。
食堂に現れたフォースを見つけ、安堵したような笑みを浮かべる。
「フォース!良かった、探してたんだ。
 君も座りなよ、今夜は君達二人の歓迎会だね。」
彼も交えて、場は一層賑やかになった。
そこへぱたぱたと駆け寄る、一人の女生徒。

>「ユーウェイン! 随分と賑やかね。ここ、いいかな?」
声の主は、シアン・イリサイト。上級クラスに所属する先輩だ。
遡ること約二ヶ月前、ユーウェインが初めて上級クラスの授業に参加した日。
緊張のあまり萎縮しきっていた自分に、最初に声を掛けてくれたのが他でもない彼女であった。
そんな事があって、ユーウェインはシアンに随分感謝していたし、
何より、その勝気で聡明な人柄に好感を持ってもいた。

「こんばんは、シアン先輩。
 ええ、今日は転入生が二人も来たものだから、みんな浮かれてるんですよ。…僕も含めて。」
ふわりと人好きのする笑みを浮かべて挨拶を返すと、
「どうぞ。」
椅子を引いて席を勧めた。

「…そうだ、課題の方は進んでます?
 僕、レポートはほとんど書きあがっているんですけど、標本作成で手詰まっちゃって。
 銀以上になると、どうしても上手くいかないんですよね…困ったなあ…」
話題にのぼったのは、上級クラスで出された錬金学の課題。
ただの石を、金属に変化させる…鉛・鉄・青銅・銅・銀・金・白金の7過程。
その実験に関するレポートと、自作した標本の提出が求められていた。
上級クラスともなると、流石に内容も高度である。
実際、金以上を練金するのは至難の業であり、上級クラスでも成功する生徒はほんの一握り。
ユーウェインはそのひとつ前、銀の過程でつまずいているようだ。
140フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/10 16:55
そうこうしていると、席も殆ど埋まり、夕食の準備も整った様に見えた。
(「そう言えば、学園長のドラトリンクスさんは、見掛けないな。」)
(「自室ででも取るのかな、それとも用事でもあって、遅くなっているのかな?。」)
そんな事を考えながな、食堂の出入り口を見ていると、少女が入って来るのを見つける。

>レイチェル
(「物静かな雰囲気を、漂わせている女の子だね。」)
(「それにして、綺麗な長い黒髪ですね、手入れも大変だろう。」)
そんな事を考えながら、、その少女を見詰めていると、微妙な違和感を目に感じる。
(「何だろう、強い魔力を感じるけど、少し食い違っている様に見えるな。」)
そう思いながら、以前会った一人の少女を、思い出していた。
(「何故だろう、彼女を思い出したのは、顔も雰囲気も似ていないのに。」)
ティアナ先生の横に、座るのを見ながら、思い出を仕舞い込む。
(「後でトニオに、名前を聞いておこうかな?。」)
そんな事を思いながら、時間が過ぎていく...。

改めて周囲を見渡せば、食堂は埋まっている様に見えた。
(「そろそろ夕食が、始まる時間だろう。」)
そうして暫し待っていると、夕食の時間が始まった...。
そんな具合で、しばらくシアンと世間話に興じていたユーウェインだったが、級友達の視線に気付く。
(無論、フォースがトニオに囁きかけた内容など知る由もない)
「あぁ…ごめん。こちらは、シアン・イリサイト先輩。
 上級クラスでお世話になってるんだ。元素魔法の達人だよ。」

>「『刀』ですか、珍しいですね。」
フォースの言葉に、自然と璃兎の得物へ目が向いた。
鞘の上からでも分かる、緩やかに反った刀身…珍しい形をしている。
まあ、『魔道士学校』という場所柄、元々武器の類は珍しいものなのだが。
「へえ、本当だ。それが異国の剣…『カタナ』か。」
感心した風に言うと、しげしげと眺める。
文献で読んだことはあったが、実際にお目に掛かるのは初めてだ。
 
「でも確か、『カタナ』を持つことが出来るのは『サムライ』だけなんだろう?
 それを持っているということは、リト。君はサムライなのかい?」
トニオに”サムライって何?”と質問を投げかけられ、”こっちで言う騎士みたいなものさ”と答える。
”すげー!”…盛りあがる級友達。

そして、剣と言えば、もう一つ思い当たる節があった。
隣りに座るシアンを振り返って、声を掛ける。
「そう言えば、先輩も剣術が得意でしたよね。」
>135
トリップが…
143璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/10 17:37
>ユーウェイン
>「僕はユーウェイン・クウォータークロス。こちらこそよろしく、リト。」
>相手に倣って自分も礼を返してから、右手を差し出す。握手だ。
 差し出された手を、しっかりと握り返す。
 これは此方の国ではもっとも親しみの深い挨拶のはずだ。
 だから、感謝も込めてお返しする事にした。

>「この分だと、明日も晴れるかな。」
 彼が言葉は、とても穏やかな響きを持っていた。
 …山の天気はわからぬものだ。だが、その言葉は晴れる事を信じているような口調だった。
「……晴れるといい」
 俺も、同意していた。雨は、あまり好きではないから。
「…失礼。行こう」
 俺はユーウェインと共に、食堂へと向かった。

 食堂で待っていたのは…質問の雨霰であった。
 一応聞き喋りは出来るのだが…あまりの多さに最後のほうは内容が把握できなかったり…
 …ユーウェインが止めてくれなければ、どうなっていた事やら。
 そもそも、聞かれてもあまり返せないので困ってしまうのだ

>…リト、紹介するよ。彼はトニオ、こっちがサムだ。
 彼が紹介してくれた二人は、俺よりか幾つか若い少年たちだった。
 片方は眼鏡で、もう一方は普通の少年だ。
「…璃兎だ。…宜しく」
 きちんと挨拶しておく。口調は正さないが礼儀は忘れない。これが俺の流儀だ。
 …敬語は【仕えるべき方】にだけ。そうとも決めている。

>「みんな明日からは一緒に授業を受ける仲間だ。仲良くやっていこう。
> 何か困ったことや分からないことがあれば、遠慮なく言って。出来る限り力になるから。」
 今のところ、文字が分からないのが問題だが…これくらいは自分で乗り越えるべき事だろう。
「…その時は…頼む」
 とりあえず、そう言っておく事にした。
144璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/10 17:38
>フォース
>「初めまして、フォース・マギです。」
>「同じ転校生みたいだね、よろしくお願いします。」
 次に話し掛けてきたのは、若さの割に落ち着いた少年だった。
「…璃兎だ。…こちらこそ」
 深深と頭を下げて礼する。…よく見たが、ローブの下に見えるのは皮鎧か…
 …何か武芸に覚えがあるのだろうか?

>「『刀』ですか、珍しいですね。」
「…よく知っているな」
 彼の言葉に、俺は少々驚きを禁じえなかった。
 俺の持っている『凪』…【刀】は天薙だけにしか伝えられていない武器だ。
 長唐にも似たような物はあるが、正確に【刀】と呼べる物は天薙の物だけである。

>「これで三度目ですよ、『刀』を身に着けている人と、会ったのは。」
 だが、この言葉はさらに俺を驚かせた。
「…会ったことがあるのか?」
 天薙は(ミカドのお言葉だが)霊神の力が失われないようにするため、外部との接触を断っている。
 隣国の長唐ともほんの少しの交易があるだけで、それ以外は出国も入国も禁じられている。
 …俺以外にも、この国を旅する方がいるとは…正直、信じられない。

>シアン
>「ユーウェイン! 随分と賑やかね。ここ、いいかな?」
 と、先ほど図書館にいた業物を持つ女生徒がユーウェインに聞いていた。
 ユーウェインに聞かなくとも、俺は構わない。彼女が指差す隣の椅子を引いてあげる事にした。
「…彼女は?」
 俺は、ユーウェインに向かって訪ねた。
145璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/10 17:46
 …と、向こうの席に見覚えのある方を見つけた。
「……失礼」
 俺は席を立ち、そちらへと向かった…

>ティアナ
 まずは、俺を図書館に案内してくださった師に、お礼を言わねば…
「…朝は…どうも」
 師とて授業があって忙しかったのだろうに…悪い事をしてしまった物だ。ともかく、深々と御辞儀をして謝罪する。

>ジャラール
 近づいて分かったが、先ほど勉強道具を貸して下さったご老人も居られた。ティアナ師と同席という事は、やはり教師か名のある方に違いない…
 そうなると、俺は名前も名乗らずにいてしまったわけだ…失策だ。
「…璃兎だ…先ほど…世話…なった」
 もう一度、感謝の言葉を伝えてから名前を伝えておく。
「…名前は?」
 忘れないように、名前を聞いておく。もちろん、失礼が無いようにしておくためだ。

>レイチェル
 そんなやり取りの中、やはり気になる人がいた。
 …朝、俺を校内へ導いてくれた髪の長い少女だ。そして…俺の『凪』を【災い呼ぶもの】と言った少女。
「……名前…聞いていなかった」
 今日の俺はどうにかしているようだ。仮にもここでしばらく学ぶのだから、顔見知りになるかもしれないのに…

>レザード
「……!?」
 と、俺は彼のほうを見て、動きを止める。
 …何者だ…この少年は…?
 俺の国の言い方をするならば、『鬼気』が滲み出しているようだった。何か一計を講じているような…そんな感覚を覚える。
 おそらくこの少年も学生であろう。…きちんと、挨拶はしておくべきだ。
「…璃兎だ」
 だが…この少年…いや、こいつには気をつけておいたほうがいいだろうな…
146フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/10 19:55
>ユーウェイン>シアン
>「あぁ…ごめん。こちらは、シアン・イリサイト先輩。
>上級クラスでお世話になってるんだ。元素魔法の達人だよ。」
その説明を聞きながら、二人の顔を交互に見る。
そうして、自分が誤解していた事に気付き、二人に謝る。
「あっ、そうなんだ、申し訳ない!。」
「てっきり二人が、『個人的』な知り合いかと、思っていましたよ。」
苦笑しながら、二人に説明する。
そしてシアンに向いて、自己紹介を始める。
「フォース・マギです。よろしくお願いします、シアン先輩!。」
147フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/10 20:14
>璃兎
挨拶回りが終わり、席に戻ってきた時に、『天薙』の言葉で話し掛ける。
「此方の言葉に慣れるのも大変でしょう、私で良ければ力になりますよ。」
言葉を戻して、話し続ける。
「転校生同士、助け合わないとね。」

>「…会ったことがあるのか?」
「ええ。その内の一人から、読み書きや言葉を、教えて貰ったのですよ。」
懐かしむ様に、悲しむ様に、話し始める。
「一人は仇を追う為に、全てを捨てて追い続け、復讐鬼となった侍。」
「もう一人は、生きる為に畜生となり下がった、哀れな男。」
「そして、貴方ですね。」
そう言いながら、何所か遠くを見ている様だったが、視線を戻す。
「とにかく、今後ともよろしく!。」
本来ならば、シアンは知らない人物──特に、同世代の男子と話をするのは苦手だった。
士官学校時代、どんなに努力しても体躯や力では敵わなかった存在が、それだったからだ。

私の唯一の理解者であり、たった一人の肉親である兄は遠くへ行ってしまう。
兄の側に居続けるには、自分も師団として戦いに身を投じるしか選択肢がなかった。
しかし、どんなに強くなろうと、あの学校では「女」だからという理由で認められる事はない……
それなら、私にしか使えない力があれば? 魔法の力なら、私は認められる。
だから、クリオリンへ来たのだ。兄の近くに居られるのならば、この力を国に利用されようとかまわなかった。

男女の分無く評価されるクリオリンで過ごした2年で、シアンは随分と変わった。
「男」に負けない力を手に入れる為にやってきた場で、男の友人ができるとは皮肉なものだ。
皮肉でも何でも、だからこそ今こうして彼らに話し掛けている彼女がいるのだけれど。

それに、まあ、強気な性格と、力への強い執着だけはとうとう変わる事はなかったのだが。

>ユーウェイン・フォース・璃兎
>「ええ、今日は転入生が二人も来たものだから、みんな浮かれてるんですよ。…僕も含めて。」

「ありがとう。あら?二人って……?」

ユーウェインに勧められて、彼の隣に腰を下ろす。
(一人はここにいる、変わった剣を持つ彼。もう一人は……?)

探すように視線をずらすと、二人の少年が自分達を見ている事に気が付いた。
一人は小柄なシアンよりもさらにほんの少し背の低い少年。
確か……うん、トニオっていっただろうか。ユーウェインとの会話の端々に名前が挙がっていた。
もう一人はトニオとは対照的に背の高く、大柄な少年。シアンとは頭一つ分程も違うだろうか。
誰だっただろう……と、記憶を手繰ろうとし、首を傾げてみる。が、覚えがない。
クリオリンの学生数は決して多いわけではない。見覚えのない者がいたら、それは新入生ということだ。
きっともう一人の新入生は彼だろう。そう、勝手に解釈することにしよう。
「二人ともはじめまして、よね。実はそっちの君は図書室で会ってるんだけど。
 私、シアン・イリサイト……シアンって呼んで。
 もちろん、ユーウェインもよ? 先輩は付けなくていいって言ってるのに、もう……」

体躯の大きな男子は、昔の事を思い出して、少し苦手意識を感じてしまう。
もちろん、剣を持つ男子だって……本当はどんなに強がっていても、思い出すのは嫌な事ばかりだ。
しかし、そんな苦手意識などここでは必要のないものだということも、ちゃんと分かっている。
ここでは、誰も私を差別したりはしないのだ。大丈夫、笑っても平気。
心に潜む微かなコンプレックスを覆い隠して、シアンは彼らに笑顔を向けた。

>「…そうだ、課題の方は進んでます?
> 僕、レポートはほとんど書きあがっているんですけど、標本作成で手詰まっちゃって。
> 銀以上になると、どうしても上手くいかないんですよね…困ったなあ…」

ユーウェインに言われて、まだ課題が途中だった事を思い出す。
シアンは元素魔法は得意としていたが、自ら好んで学ぶのは攻撃特性のあるものだけだ。
そういうところにも、戦う力を得る事を重視する彼女の性格がよく表れてしまっている。

「私はちょうど銀まで終わった所よ。金は……なんとか出来るかもしれないけど、白金はきっと無理ね。
 いっそ水霊でレプリカを作って提出しちゃおうかって思ってるところなんだ。
 ……氷だから溶けちゃうけど、ね」

そう冗談を言って笑ってみせる。
その間にも、男の子達は璃兎の持つ変わった剣の話で盛り上がっているようだ。

>「そう言えば、先輩も剣術が得意でしたよね。」

そうユーウェインが言うと、数人の男子がこちらに視線を向けた。

「ええ。元々は士官学校に通っていたから……今でもどちらかといえば、剣の方が得意よ。
 でも剣を扱える人が来てくれて嬉しいわ。よかったら今度、お相手してもらえる?リト」
>ジャラール
一通り新入生の二人に挨拶を終え、談笑していると、不意に背後から声が掛かった。

>「その本。どこで借りたんじゃ? 貸し出しはできないはずなんじゃがな?」

その声が自分の良く知るものであり、また、やましい事があるからか。
勢いよく立ち上がると、その拍子に膝の上の本が派手な音を立てて床に落ちてしまった。

「申し訳ありません!……その、つい、気付かずに持ち出してしまって。
 食事が終わったら返却しに行こうと思ったんですけど……」

周囲の視線を気にしながら、慌てて本を拾い上げ、頭を下げる。
先程の図書室での事といい、なんだか失敗続きのような気がする。
苦笑しながら、シアンは思った。今日は厄日に違いない、と。
>150 「申し訳ありません!……その、つい、気付かずに持ち出してしまって。
 食事が終わったら返却しに行こうと思ったんですけど……」

つい、気付かずに持ち出してしまったじゃと…? ジャラールはその言葉をにわかには信じられなかった。
しかし、彼女の目を見れば、それが嘘ではないことがわかる。彼は内心驚きを隠せない。
図書館の中にある全ての書籍には簡単な魔法がかけてある。
学生は貸し出し手続きをする際に、職員から本にかかっている魔法を一時的に解除してもらう。
もし解除の手続きを怠れば、図書館の扉の脇にある水晶がけたたましい音が鳴り響かせるはず…。
しかも、この本は『火炎術への道程』、内容はそれほど高度ではないが、歴史的な価値があるので
貴重書扱いになっているはずだ。そして、その貴重書は彼自身が魔法をかけたのだ。
自分の魔力が衰えたのか? たまたま、装置が作動しなかったのか?
あるいはこの少女に解呪術の素養があり、無意識にそれを発動させたのか?
恐らくこのどれかだ。ジャラールはポケットから、魔力のかかった「知恵の輪」を取り出し、彼女に渡す。
「解けたら、わしにいってくれ、ああ、皆もやってみるとよいぞ。
シアン、その本はそなたに貸しておこう。なあに、わしが書類を作っておくから大丈夫じゃ」
ジャラールはその場の学生達にそう言い残して、その場を立ち去った。
ドラトリンクスは見つからない。食事の時間ももうすぐだ。
ジャラールはあきらめて自分の席に戻った。
自分の周りに新たに座っている者がいる。
>134 レザード・ヴァレス
自分の隣に座っていた少年を彼は一瞥した。(…若い頃の皇帝に似ている…)
ジャラールは感じた。ジャラールはエフェンディ現皇帝を直接見知っていた。
何年か彼の家庭教師をしていたからだ。類まれなる才能… そして、野心
ジャラールはこの少年に若い頃の皇帝が持っていた二つの面を見出したのだ。
ジャラールの背筋に冷や汗が走る。(これは、いかんな…)
ジャラールはこの少年を導いてやらねばならないと感じた。
(二度とあのような人間を出してはならぬ…)
ジャラールは拳を握り締めた。
彼はかつて最も皇帝に近い位置にいながら彼を止められなかったのだ。
(今度は、止めてみせる… アリラトよ、私に力を…)
一読者として、いつも楽しみに読んでいるんだけど、前スレと比較してこみいってない?
>145 璃兎「…璃兎だ…先ほど…世話…なった」「…名前は?」

先ほどの東方の少年だ。ジャラールは名乗っておいた。
「ジャラール・メリク。ここの図書館の司書じゃよ。わからぬことがあったらなんでも聞くがよい。」
そして最後に付け加えておいた。「ここの料理は最初は口に合わんかもな。まあ、慣れるまでの辛抱じゃよ」

>136 レイチェル・R・エルザード
ジャラールはテーブルに向きなおした。その時、視界に女学生の姿が写る。見かけない顔だ。
と思ったのもつかの間、全身に寒気が走る。(この者、「秩序ならざるもの」じゃな…)
彼は感じた。神以外に魔の力を与えられた者、人工魔道士かもしれぬ。秩序神の聖者たるジャラールにとって
その存在は許しがたいものである。神に逆らう存在だ。神を冒涜する存在だ。
もちろん、それを作り出した元凶が更に罪深いのだが。
それにこの少女、もしかしたら帝国が自分に差し向けた刺客かも知れぬ。
姿かたちは帝国風ではない…。別の国で作られたものかもしれないが…。いずれにせよ…
もし、人工魔道士なら、世に害悪をもたらすものなら…ジャラールは決意した。
(秩序なるざる者を、わがアリラトの名において滅す!)
多少の同情を感じながらも、ジャラールは腰帯に差した短剣を握り締めた。
この夕食中に彼女の正体を暴いてみせよう…!
155 ◆4KflS.6qOQ :03/11/10 22:01
>153
かもしれませんね。案外、私の責任かも(汗)
156ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/10 22:03
レイチェルが隣にやってきた。

「フフ、いらっしゃい」

ティアナはいつものように微笑み、そして辺りを見回す。もうほとんどの生徒が席についたようだ。
そこで、ティアナはハッとある事に気付いた。

ドラトリンクスがいない。

食事の挨拶をするのは学園長の仕事である。そして、彼はこれまでに一度もそれを欠かしたことはない。
まして、自分を含む他の教師達に何の断りもなく。

感覚を澄ますと、大気のエレメント(根源精霊。万物を形成する意思を持たない低俗精霊)がさざめいている。
嫌な予感がする…勘のいい生徒が何か気付かなければいいが。

食事開始の時刻は既に過ぎている。ティアナはすっくと立ち上がり、

「皆さん」

よく通る、澄んだ声でそう言った。雑談やざわめきが波紋のようにすーっとやんでいく。
皆が静まりきったところで、ティアナは笑顔で話しだした。

「今日はドラトリンクス先生は公務のためお食事には出られません。先生は私に代わりに挨拶をするようにと仰せ遣わされたので、僭越ながら」
そして胸の前で十字を切りつつ口上を述べ、皆で祈りを捧げた。

そして、食事の時間が始まった。
157ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/10 22:30
「ティーアーナ先生っ、お勤めご苦労さん」

挨拶を終えて着席したティアナに後ろから声をかけたのは、錬金魔導科学学科教授のロード=フォレットだった。

「あら、ロード先生」
ティアナは振り返り、微笑み返す。この目が合った瞬間に、二人は視線で全てを伝えあった。

ドラトリンクスはどうした? それが…私にも。 消えたのか? 分かりません、ただ、嫌な予感がします。 俺が捜しに行こうか?
いえ、今下手に動くと生徒が不安がります、今は…ただの遅刻であることを祈って待ちましょう。 待つ、か…手遅れにならなければいいがな。
しかし、今はそれしか。 そうだな、分かった。

「ま、爺さんより若いお姉さんが口上言ってくれた方がメシもうまくなるってもんだ。じゃ、あっちで女子生徒達が待ってるんでね。失礼〜」

そんな軽口を叩きつつ、ロードは自分の席に帰っていった。そこに代わって璃兎がやってくる。

>145璃兎「…朝は…どうも」

ティアナは流暢な天薙国(璃兎の故郷)の言葉で、

「いえ、それより申し訳ありません。あの時は絶対に遅れられない授業があって。
 ここによい辞書をリストアップしておきましたので、よろしければ参考にしてください」

言いつつ、幾らかの辞書の名前と図書室での置き場所を書いたメモを手渡した。そして微笑み、

「よろしければ時間の空いた時に私がお教えしますわ。また何か分からない事や困った事があったら、いつでも相談してくださいね」
158 ◆HL2fUAyECQ :03/11/10 22:41
さっきの書き込みの補足。
行空け含めて6行目くらいの「視線で全てを伝えあった」というのは、要するに口に出すと生徒たちが不安がるためお互いの考えを読みあったという事で、
そのすぐ下の「 」のない会話がその言葉に出してない会話の内容です。
ハタから見たら「 」のある部分のとりとめのない挨拶をしているようにしか見えません。

それと話がこみいっている、というのは時間軸のズレと、
複数の相手と同時進行で独立した会話をしているために起こる現象かと。
>ジャラール
おかしくね?
今までのカキコみるかぎりレイチェルって前からいる学生みたいだよ
70数名しか生徒いないんだから見た事無いのは可笑しいと思われ

しっかりしろじーさん藁
160 ◆4KflS.6qOQ :03/11/11 01:05
ふと起きて、覗いてみました。

>159 この文章を「…全身に寒気が走る」の後に補います。 これでなんとかなりますかね。
「なぜ今まで気付かなかったのだろう? ジャラールは自分の力の衰えを
感じずにはいられなかった。」

「レイチェルが人工魔道士であることに今まで気付かなかった」ということにしておきたいのです。
気付いていたのなら、彼の経歴・パーソナリティから言って絶対にレイチェルを抹殺すべく、
活動を開始していたはずですから! すると、ティアナやペールの彼に対する態度も随分違ったものに
なったているはずです。

彼は、そういう危険なところを持っている人物として描いているつもりです。純粋さゆえの苛烈さというか…。

GMさんや他のキャラハンの皆さんも何かアイデアあったら是非お願いしますね。
161 ◆4KflS.6qOQ :03/11/11 01:34
あと「見かけない顔だ」を訂正し、「見たことはあるが、一回も話したことはない」
に訂正すれば何とかなるかなあ。彼は老齢になって力が衰え、
今までは彼女が人工魔道士だったことに気付かなかった。
接触する機会が少なかったから。しかし、この夜、たまたま席が近くなってしまい、
更に目が合ってしまったので、さすがに気付いてしまった…とだめかな、これじゃ?
GMさん 皆さん いかが? 
…はあ、ぬかったかなあ…?
(・・・・・予想外の誤算だな。これじゃどっちが挑戦者なんだか。)

ペールは苦笑いを浮かべた。結局この席に座った生徒は二人だが、これが問題だ。
一人目は、確かレザードとか言う食えない奴。席はジャラールの隣につけた。
ある種一番、無難な席だ。この席順で一番、目立つこともないだろう。
と、でも。思っているのだろう。まあ、面と向かって話すのはこれが初めてのようなものだ。
第一印象で、人を決めつけたくはないので、まあ様子見でいいだろう。

そして、二人目だ。さらに食えないレイチェルがティアナの横に座る。
レイチェルが、俺を露骨に嫌がっているのは普段からありありとわかる。
(そういや、レイチェルだったか・・・・・被験体って言うのは?)
人工魔導士の試験体・・・・・確か、監視者か。ふむ、どうしたものかね。
ここで少し不穏なものが目に入った。ジャラールの短刀が少しだけ動いた気がしたのだ。
(ふう・・・・・爺さんの言う、秩序の外か。厄介ごとにならなければいいが。)

そんな面子が集まった。おいおい、ちょっと待ってくれよ。今は食事の時間だぜ?
食えない奴が多い、多すぎる。いや、本当の食事は目の前にあるんだがね。
ここは王宮ディナーパーティーか、それとも万国堅物博覧会か?雰囲気が堅い。

まあ、ここで引き下がっては腹の虫が治まらないので、打開策を考えることにした。
とは、いえ。ここでの話を盛り上げるとしよう。例えば他人の過去を聞き出すとして。
ジャラールとレイチェルの過去話が半端じゃなく重いことは間違いない。それにあまりにも失礼だ。
だとすれば、レザードか、ティアナだが。この二人が口を割るか?これも無理そうだ。
さて、無理難題は置いておくとして。学園長ドラトリンクスがいない。
これじゃ、飯まで食えないじゃないか。あまりに悪い冗談だ。
(・・・・・こりゃあ、何かありそうだな。多少は動かざるを得ないか。)

結局、ティアナが代わりに挨拶をすることになった。
料理を作ってくれたコック長達に感謝をこめて手を合わせてから食事を取る、
何処の国の風習だったかは、すでに覚えていないが、気に入っていたのでそうしている。

やはり、不思議に思ったか、ロードが来た。
学園で不真面目な大人と言えばペールかロードと言われている。
の、だが、この緊急事態をして真面目にティアナとコンタクトを取っている。
>ま、爺さんより若いお姉さんが口上言ってくれた方がメシもうまくなるってもんだ。じゃ、あっちで

女子生徒達が待ってるんでね。失礼〜」
まあ、そんなに変わられたら溜まったもんじゃないよな。自嘲を込めて笑った。

さて、そうこうして、場は全国堅物コンテスト審査会場に戻る。
ここにロードがいれば、もう少しは娯楽的なコンテストになるな、などと思いつつ。

「なあ、俺の本名って知ってるか、当ててみな?」
結局、自分の過去の話を振ってみることにした。
こう言う時は、こちらも対価を払ってみる気になったのだ。気まぐれだが。
多少は名を売った魔法使いの端くれだ。それを話のかかりにして、食い付いてくるのを待とう。
まあ、色々と連絡事項。(本編には絡ませないでくれ)

俺の本名と肩書きについてだが、適当に当ててみてくれ。
これに関しては色々とネタがあるので、何とかする。一つだけヒント、俺のトリップ。

後、爺さん。そんなに気にしなくてもいいと思うぜ?
とりあえず、こちらはストーリーに沿って、伏線を消化していこうとか思ってるんで。

>153にも、あるとおり多少込み入ってるかも知れんが。
まあ、未だプレストーリーチックだしな。これからなんとか、できるかねぇ?

まあ、そんなところでよろしく頼む。改行規制が結構キツかったりするが。(苦笑
「なあ、俺の本名って知ってるか、当ててみな?」

(ペールめ。この娘をかばっているな。そして…知っておったな…この娘の正体を…。…わしも老いたものじゃ。
この学園にいながら今まで気付かなかったとは。よりによって、ペールですら知っていたことを…な。
ペールの知っていることなら、学園長殿もご存知だろう。…皆でわしに隠していたというわけじゃな)

自分が疎外されていたこと、自分の力が衰えていたことを見せ付けられたのだ。ジャラールの誇りは少々傷ついた。
しかし、ジャラールにはいくらかの安堵感も生まれていた。レイチェルが帝国の刺客で自分を狙っているのなら、
ペールはそのことを彼に告げていたはずだ。ペールとはその位の友情なら築いている自信がある。

さて、ペールの話題に乗ってやるか、どうか? ジャラールは考えた。そして、ここは敢えて乗ってことにした。
ペールとは冗談や軽口を叩き合う仲だが、彼の過去についてジャラールはほとんど知らないのだ。興味がある。

「ほう、面白そうな話題じゃな…。  ……まあ食え。」

ジャラールは皿の干し肉をペールに渡した。乳と肉を一緒に食ってはならない。それが彼の神の教えだ。
今回はチーズとミルクを飲み、肉をあきらめることにする。

さて…と、ジャラールは、頭のターバンの端を手でなぶっている。
彼の考える時の癖だ。
>161 ジャラール
この夜、たまたま席が近くっていうのも無理が無いかい?
ジャラールの近くに、ティアナは良くいるだろうし、ティアナの近くにはレイチェルが良くいるだろうし・・・
レザードにも同じような事言えると思うよ。

んー。キャラハンの人達、何年前から学院にいるかはっきりしておかないかい?
>166

>>127を見る限り、
じーさんとペールとティアナが集まって座るのは珍しい事みたいなんだが。
>167
>116 からの流れを考えると、>127も可笑しかったと思われ。
ティアナが今までジャラールの近くに来なかったというのは可笑しいだろ

つか、煩雑すぎて訳解らなくなってるのは確かだな
【食堂】

>136 レイチェル
ティアナの隣の席には黒髪の少女……レイチェルが座った。
彼女とは不思議と食事の際に席が近くなる事が多かった。
レザードの場合、普段は生徒達の話の輪から外れた席を選ぶのだが、
彼女は好んで職員…特にティアナの傍の席を選ぶ事が多いようだ。
なので、結果的に席が近くなるのだろう。
とはいえレザードは彼女と会話する必要性は感じてはおらず、
それはレイチェルの方も同じであったらしく、特に親交が深まるという訳では無かった。

レザードにとってむしろ気になっていたのは、彼女の持つ魔力の波長だ。
人間の魔力はバイオリズム等によってその質を僅かながら変化させる。
だが、彼女にはそれが無い。
魔力感知の能力に優れた人間ならば、それを違和感として感じる事もあるだろう。
レザードもその一人だった。

(波長を一定に保つほどの力量の持ち主なのか、或いは…)

木偶。彼の思考に、そんな言葉が浮かんできた。
何故浮かんできたのか…この時点では彼自身にも分からなかったのだが。
>152 ジャラール
レザードの隣の席にジャラールが戻ってきた。
目が合う。
幾多の年輪が刻まれた表情。
レザードも、そこから彼が何を思ったのかを読み取る事は出来なかった。

それよりも関心を惹いたのは彼とレイチェルの間に走った妙な緊張だ。
恐らくレイチェルの魔力が持つ妙な違和感に気付いたのだろうが、
それ以外にも何か思うところがあったのか。

もし、この二人が事を構えるような事態になれば。

レザードの表情が一瞬、緩む。



食堂には既に皆集まっているようだ。
先ほど、図書室の近くですれ違った転入生の姿も見えた。
だが…肝心の学園長の姿が見えない。何かあったのだろうか?
代わってティアナが口上を述べる。そして、祈り。
神を信じてはいても敬ってはいない彼にとっては形式だけの祈りだったが。
いつも通りの質素な食事。
嗜む事を忘れた人間は獣と同じだ、などと考えながらそれらを口に運んでいく。
>145 璃兎
教師陣に挨拶していた東洋人……恐らく彼も転入生だ……が、レザードにも声を掛けてきた。
どうも天薙の出身らしい。

(珍しいな、確かあの国は鎖国政策を行っていた筈。とはいえ密偵にも見えないが…)

顔には表れていないが、その目がレザードを警戒している理由は初対面という事だけでは無いだろう。
余計な詮索は相手の警戒を強めるだけだ。
かといって素っ気無く対応していたのでは逆に訝しがられる恐れもある。

「レザード・ヴァレスです。以後お見知り置きを。
 フフフ…貴方の故国に詳しい者が多くて、驚かれましたか。
 天薙の事は、西方世界でも結構有名でしてね。
 まあ、その多くは黄金の国だとか不老長寿の薬が有るだとかいう御伽噺ですが。
 カタナは私も見た事がありますよ。父が長唐の商人から買った物で、銘は『ビゼンオサフネ』とか…」

他愛の無い話題で凌いでおけば無難だろう。レザードはそう判断した。
こんな話題を持ち出したのは異国からの客人に対する興味もあったのだが。
>163 ペール
一方、食卓では妙な緊張が続いていたのだが、
それを打開しようとしての事だろう。ペールが話題を振って来た。
本名を当ててみろ…つまり、『ペール・バウンド』という名は偽名。

ジャラールはこの話に乗ったようだ。
レザードもペールの過去は全くといっていいほど知らないのだが、別段興味があった訳でもない。
とはいえ沈黙を通す事をペールが許してくれるかどうか。
やむを得まい。レザードは口を開いた。

「つまり…バウンドさん。今の貴方の名は偽名で、それを名乗らなければならない理由があったと?」

ペールの話題に乗り、かつ少々穿いてみる。
いつもとは異なり、ティアナが口上を述べ食事が始まった。
ドラトリンクスが居ないのを不思議に思ったが、そう心配すべき人でないのは
解っていたので、直ぐに気にするのをレイチェルは止めた。

質素な食事が始まる。
レイチェルは、小さくため息をついた。今日この席に来たのは失敗かも知れない。
先程、目を会わせてからジャラールの雰囲気がいつもとは異なっているのにレイチェルは気付いた。
おおかた自分の事を不審に思い始めたか、何かなのだろう。

面倒毎が嫌いなので、つねに自分の魔力を押さえ、成績もそこそこ。
特に親しい知り合いも作らず目立たなく生活している。
それでも、レイチェルの事を珍しい実験動物か、悪魔の使いと認識して関与してくる人もいる。
しなくても良いのに、人の魔力を感知し計ったり…自分のエゴだけを充たそうとしている。
特に男性の大人だ。デリカシーも何もない。
だからレイチェルは男性が嫌いであり、大人が嫌いだ。
自分を人間扱いしてくれる人だけ、レイチェルは接していた。

先程のため息は、聖人と呼ばれたジャラールへの失望のため息だ。
この人もつまらない、小さな器の人。これで本を借りにくくなったわ。レイチェルはそう思った。
>璃兎
――「……名前…聞いていなかった」
声をかけられてレイチェルは驚いていた。今日来た転入生…名前は璃兎。
少し遅れて返事をする。
「…私はレイチェル。レイチェル・レナ・エルザード。貴方、礼儀正しいのね。
 でも、今は食事中。自分の席に戻った方が良くない?」
そう言っつつ、何故か自然に笑みが浮かんでいた。笑ったのは久々。そんな事を思っていた。

>ペール
――「なあ、俺の本名って知ってるか、当ててみな?」
緊迫した空気を破るペールの話。皆その話題に乗ろうとしていた。
興味ない話。そうレイチェルは思っているので普段なら、無視して終わるだけだが
今日は・・・ジャラールへの失望もあっていつもとレイチェルの解答は違っていた。
「…興味無い話だからどうでもよいわ。
 それよりもあなた達が知りたいのは私の過去話とか施術についてでしょう?」
そういってレイチェルは、ペール、ジャラール、レザードを見据える。
175 ◆ZCg3FvpEdw :03/11/11 16:41
>◆4KflS.6qOQ氏
別にこちらは特に困っていないのでどうぞ気になさらずに

――彼は老齢になって力が衰え、
今までは彼女が人工魔道士だったことに気付かなかった。
接触する機会が少なかったから。しかし、この夜、たまたま席が近くなってしまい、
更に目が合ってしまったので、さすがに気付いてしまった

上記案を採用してこちらでは対処しましたので。
後、もうひとつ考えられる要因がレイチェルがしているブレスレットでしょうね。
魔力増強器ですから、今まで気付いていなかった人も気付いていても可笑しくないでしょう。
普段つけていなかったですしね。

>166
――何年前から学院にいるか
4年程前、とあるドラトリンクスの知っている冒険者から、預かってドラトリンクス推薦で入学。
学費などは冒険者達が支払い済み。
冒険者達は17歳の春にレイチェルを引き取りに来る予定。以上。
176 ◆4KflS.6qOQ :03/11/11 16:53
こんにちは、学校から帰ってきました。うーん、私の書いた文章で紛糾していますね。
すみません。文章力・想像力が貧困で…、(当方リアル厨なもので) 
レイチェルが人工魔道士であることを知っていたことにしてこう直しますか?→
152
自分の隣に座っていた少年を彼は一瞥した。…レザードか… 彼はレザードに特別な
感情を抱いていた…若い頃の皇帝に似ているからだ。彼が愛した、かつての皇帝に。
ジャラールはエフェンディ現皇帝を直接見知っていた。
何年か彼の家庭教師をしていたからだ。類まれなる才能… そして、野心
ジャラールはこの少年に、若い頃の皇帝も持っていた二つの面を見出していた。
(二度とあのような人間にさせてはならぬ…)ジャラールはそう考えている。
彼はかつて最も皇帝に近い位置にいながら彼を止められなかったのだ。
その悔いが今でも残っている。(今度は、この少年を止めてみせる… アリラトよ、私に力を…)
154
ジャラールはテーブルに向きなおした。その時、視界に女学生の姿が写る。レイチェル…か。穢れたものめ…!
この者が人工魔道士であることは知っていた。勿論、他の教師がジャラールに告げたわけではない。
それはジャラールの人工魔道士に対する憎しみを、皆が理解していたからであろう。
彼の目がおのずと険しくなる。「秩序ならざるもの」に対する憎しみ・嫌悪感…
アリラトの聖者である彼にとってそれは当然のものだった。神に逆らう存在。神を冒涜する存在。
そして、それを作り出す技術。それを作り出してしまう人間の愚かさ。ジャラールはその全てを憎んでいた。
いつかはこの少女を消さねばならない。神の意に最も背いた存在をこの世にはびこらせてはならないのだ。
ジャラールはそう決意していた。それがアリラトの教え。彼は膝の短剣を帯に戻した。
(それがこの世のためなのだ…。…そうに違いないのだ…)彼は自身に言い聞かせた…。
177 ◆4KflS.6qOQ :03/11/11 16:55
と訂正したら、その間にレイチェルさん書き込んじゃいましたね。
じゃ、以前の方向性で行ったほうがいいかな…。
178璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/11 18:50
>ペール
 …そして、ある意味一番気になったのが彼だ。深深と頭を下げてお辞儀をしておく。
 身に纏っている気配は、只者ではない事を示している。さながら、鞘に収められた名のある一刀か…
 何者かは分からないが…敵には回したくないな…回らないかもしれないが。
 少なくとも、悪党には見えない…悪戯小僧の気配はぷんぷんしているけれど…

>ティアナ師
>「いえ、それより申し訳ありません。あの時は絶対に遅れられない授業があって。
> ここによい辞書をリストアップしておきましたので、よろしければ参考にしてください」
 言われてはたと気がついた。そうだ、ティアナ師は天薙の言葉が喋れるのだった…
『いや、こっちこそ…わざわざすまないな』
 お心に甘えて、こちらも天薙語で返す。

>「よろしければ時間の空いた時に私がお教えしますわ。また何か分からない事や困った事があったら、いつで

も相談してくださいね」
『はい…まだ魔法に目覚めたばかりだから、迷惑をかけるかもしれないが…宜しくお願いしたい』
 実際、つい最近に魔法の才を見込まれたばかりだったので心配だったのだ…
『…不出来な生徒にならぬよう、頑張らせて頂くよ…』
 …敬語をつかうべきかとも思ったが、自ら決めた事を覆すわけにもいかないな…

>ジャラール
>「ジャラール・メリク。ここの図書館の司書じゃよ。わからぬことがあったらなんでも聞くがよい。」
 司書…あの場所を守る方か…なるほど、道理で…
 ともあれ、今後何度かお世話になるだろう。きちんと名前を覚えておく事にした。

>「ここの料理は最初は口に合わんかもな。まあ、慣れるまでの辛抱じゃよ」
「…そうか?」
 俺は出されてくる物を見て呟いた。なんとも豪勢な食事だ。
 天薙は質素倹約をシキタリとしているので、豪華な物は記念日程度にしか出ない。
 …これほどの物を日々食べられるのは、聊か驚いているのだが。
179璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/11 18:50
>レザード
>フフフ…貴方の故国に詳しい者が多くて、驚かれましたか。
 その言葉に、素直に頷く。…無論、気を緩める事はないが。
 だが、流石魔法学校と思ったのは事実だ。

>まあ、その多くは黄金の国だとか不老長寿の薬が有るだとかいう御伽噺ですが。
「…それが、一番多そうだ」
 だが、ほぼ完全に国を閉ざしているのだ。無理はあるまい。
 …一応金は掘り出せるが、そこまで言われるほどでもないし、不老長寿の薬もない。
 噂ではあったらしいのだが…真相は不明だ。

>レイチェル
>…私はレイチェル。レイチェル・レナ・エルザード。貴方、礼儀正しいのね。
「…初めて言われたな」
 喋るがやや片言なせいもあり、大抵は生意気な小僧ととられる事が多いので、この言葉は嬉しい。
 …一応元服し、成人している(つもり)なので、礼節は気をつけているのだが、気付いてくれる方は稀だ。

>でも、今は食事中。自分の席に戻った方が良くない?
「…失策。失礼…」
 一礼し、ユーウェイン達の席へ戻る。
 ふと…彼女の笑顔が見れて良かったなと、そんな事を何故か思った。
180璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/11 18:51
>シアン
>二人ともはじめまして、よね。実はそっちの君は図書室で会ってるんだけど。
>私、シアン・イリサイト……シアンって呼んで。
 シアン…か。いい名前だな。
「…璃兎だ…こちらも、先ほど…見た」
 理由は同じような物だろう…少なくとも、武器を持った相手を俺は見逃す事はない。
 …見逃せない、と言った方がいいかもしれないが。

>ユーウェイン、シアンの課題の会話
「…む」
 さっぱりだな…やはり、ここは魔法の学校と言ったところか…
 銀や白金など、金属の話までは理解できるのだが…
 …苦労しそうだ。

>ユーウェイン
>「でも確か、『カタナ』を持つことが出来るのは『サムライ』だけなんだろう?
> それを持っているということは、リト。君はサムライなのかい?」
「…少々違う」
 天薙では男子が成人…元服する時に大小問わず一本の刃を自らの護刀として所持するのが常だ。
 農民などは小刀…俺の場合はこの太刀『凪』というわけだ。本物の侍ならば二振り持っているはずだし…
「……そんなもんじゃない」
 俺は侍にはなれそうもない…あのように誇り高き剣士には…な。
 せいぜい…剣術家程度が限界であろうな…

>シアン
>剣を扱える人が来てくれて嬉しいわ。よかったら今度、お相手してもらえる?リト
「…喜んで」
 此方としても願ったり叶ったりだ。腕前が錆びつくのは心苦しいし、なにより彼女の腕前が見てみたい。
「…よければ明日にでも」
 それに二振りの刃…どのように扱うのかも興味深いところだ。
181璃兎 ◆9WV6yqvtaA :03/11/11 18:52
 ジャラール師から貰った知恵の輪を、じっと見つめてみた。
 やる前によく観察する…これが知恵の輪を解くのに肝要な事だ。…しかし…
「……む」
 この知恵の輪…解き方が『無い』。解けない知恵の輪のようだ…
 だが、これが解けるとジャラール師は言っていた。ようするに…魔術的なものが必要ということだろう。
 …部屋に戻ったら、いろいろと試してみるか。

 しかし…仲の良い人たちが多いことだ。これもやはり『魔法が使える』ということが関係しているのか…
 …聞いた話によると、魔法は一万に一人しか扱えぬ物らしい。成る程、親しみが湧いて当然か…
 無論、魔法が使えることによって起こった迫害もまた、一因になっているのかもしれないが。
 ………迫害か。そういえば俺も…

……この化け物が!…鬼め!…ひとごろし!…死ね!

「………!」
 何時もの頭痛がした。思わず頭を抱えてしまう。
 ユーウェイン達に心配をかけないように、手を振って大丈夫と伝える。…割合早く頭痛は治まった。
 …成る程。魔法は使えなくても、俺はこいつらと同じかもしれないな。迫害された者として…
 だからこそ、すぐに打ち解ける事もできたのかもしれないな。
 もっとも…

―俺の場合は、いわれのある迫害だったが。
182 ◆9WV6yqvtaA :03/11/11 18:53
ちょっと実験的にメール欄にそのレスで璃兎がいる位置を示してみました…
…あんまり、意味ないかもしれませんね。
あと、ペールさん。前回のレスで対応するのを忘れてしまい、真に申し訳ありませんでした…

さて、そろそろ事件でしょうか…皆様、頑張っていきましょうね。
>174 レイチェル
「…興味無い話だからどうでもよいわ。
 それよりもあなた達が知りたいのは私の過去話とか施術についてでしょう?」

ジャラールは本心を見透かされたような気がした。
(この娘、こちらの心の動きに気付いたな…。一筋縄ではいかぬ相手だ…。
恐らく10年前より人工魔道士の「性能」もだいぶ上がっているのかも知れぬな。

しかし、ジャラールはレイチェルの正体を暴くつもりでいたのだ。
向こうから話してくれるならこれはこれで好都合。
ジャラールは期待した。(…人工魔道士がどこで、何のために作られているかわかるかもしれん…。
どうあれ、神の意に逆らう組織を許しておくわけにはいかん)
「興味があるの。…話してみい」
ジャラールは言った。できるだけ穏やかな表情を作りつつ。だが、その目は笑っていない。
持っていた曲刀を向かいのティアナに渡す。死体を復活させたアンデッド、兵器として作られた魔法生命体、
死霊の類などアリラトの意に背く者のみを裁く刃だ。帝国の追っ手の人工魔道士もかつてこの刃の前に斃れた。
自分が持っていてば、激情のあまり、この曲刀を振りかざしてしまうかも知れぬ。
この場でその行為に走るのは控えたほうがよい。いずれ、この少女を消すことになるかも知れぬが…。
「…お預かり下され…」ティアナに言った。できるだけ感情を抑えながら。
ジャラールは今日の自分は何か変だ、と感じた。どこか好戦的になっている。
どこか穏やかな心を忘れている。どこか熱情に駆り立てられている。
その顔は穏やかな図書館司書の顔ではない。砂漠を翔ける理想主義的な熱狂者の顔になっていた。
いくら感情を表に出すまいと注意していても。
184フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/11 20:56
>食堂 自分の席。
自己紹介をして、笑顔を向けているシアンの瞳を、見つめる。
その瞳の奥に宿る「何か」を、あえて無視しながら、挨拶を返す。
(「敵意では無さそうだし、思う事も有るのでしょうから。」)
そんな事を考えていたが、食事の始まる時間が、少し遅れているのに気付く。
そんな時、一人の女性(「確か、ティアナ先生だったな。」)が立ち上がり、話し始める。
>「今日はドラトリンクス先生は公務のためお食事には出られません。
先生は私に代わりに挨拶をするようにと仰せ遣わされたので、僭越ながら」
(「何時もと違っているから、遅れたのか。」)
その言葉で納得しながら、周囲に合わせて祈りを捧げ、食事を始める。

周囲から笑い声や、喋り声が溢れて来る。
今日あった嬉しい事や楽しい事や嫌な事、そんな他愛の無い会話を耳にしながら、周囲を見渡してみる。
(「みんな仲が良さそうだな、それにみんな楽しそうだ。」)
長い旅をして、様々な『場面』を見てきた自分にとって、こんな風景は心地が良かった。
そんな中、ふと璃兎の方を見た時、彼が頭を抱えているのに気が付く。
「大丈夫か?。」、そんな声を掛けようとしたが
>ユーウェイン達に心配をかけないように、手を振って大丈夫と伝える
その行為を見て、話し掛けないでいた。
(「本人が話したくないのですから、そっとしておきましょう。」)
そんな事を考えながら、食事を続けていく...。
185フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/11 21:34
そんな楽しい食事を続けていたが、ある一箇所で不穏な空気が漂っている事に気が付く。
そこは先程気になっていた、少女(「レイチェルさんかな。」)が居る周辺だった。
聞き耳を立ててみると、あの用務員(「べールさんだったかな?。」)が
雰囲気を変えようと話しかけていたが、そんな思惑を打ち壊す様に、少女が喋るのが聞こえた。
>「…興味無い話だからどうでもよいわ。
>それよりもあなた達が知りたいのは私の過去話とか施術についてでしょう?」
そして、司書の老人(「ジャラールさんだな。」)が、少女に問い掛ける。
>「興味があるの。…話してみい」
その言葉で、一気に緊張感が高まって来るのを、感じていた。
(『折角の楽しい食事が、台無しになりそうだな。」)
そんな事を考えながら立ち上がり、そのテーブルに近づいて行く。

>危険な空気のテーブルのあたり
「あの〜、すいません。おかわりは無いのですか?。」
雰囲気をぶち壊す様な、余りにものんびりとした口調で、その場に話し掛ける。
「いやぁ、実はお昼から、何も食べていないのですよ。」
「それにしても、このチーズ美味しいですよね!。」
そんなくだらない話を、周囲に話し掛ける。
そのまま五分位喋り続けていたが、ふと喋るのを止めて、辺りを見渡す。
「お呼び出ない、お呼び出ないなら、これは失礼しました!。」
大声で締めながら、自分の席に帰ろうとするが、司書の方を向いて。
>ジャラール
「貴方にも、それなりの事情が有るのでしょうが、此処は食堂です。」
「そんなプライベ−トな事は、こんな場所で聞くべき事では、ないでしょう。」
「.....折角の食事が、不味くなりますからね。」
そう言い放つと、自分の席に帰って行く。
>185
「貴方にも、それなりの事情が有るのでしょうが、此処は食堂です。」
「そんなプライベ−トな事は、こんな場所で聞くべき事では、ないでしょう。」
「.....折角の食事が、不味くなりますからね。」

(ほう、正論じゃな。)釘を刺されたことに対する腹立ちは多少あったが
ジャラールは感心した。あの少年も自分が職員であることは知っていよう。
権力を恐れぬ人間は好きだ。自分も権力に逆らった人間だったから。
まあその結果、こんなところに流れ着いてしまったのだが…。
あの少年のことは、覚えておこう。

全身を覆う、体のほてりが多少和らぐ。

さてと、こちらの方はどうするかな。ペールの名前の話が続くのか。
レイチェルが自分の話を続けるのか。ティアナが何か話してくれるのか。
レザードが何か話すのか。

だいぶ沈黙にも疲れてきた。沈黙が続くようなら、
自分の旅した国のことでも話してみようか?
>「解けたら、わしにいってくれ、ああ、皆もやってみるとよいぞ。
> シアン、その本はそなたに貸しておこう。なあに、わしが書類を作っておくから大丈夫じゃ」

てっきり怒られると思っていたのに。
シアンは、拍子抜けしたように席に戻ると、手のひらの中の知恵の輪を玩ぶ。
複雑に絡み合う二つの輪。このような面倒な物は本来シアンの得意分野ではない。
ちまちまと考えるならばいっそ剣で切り離してしまいたくなるのだ。

そうこうしている間に、ティアナの合図で食事が始まっていた。
とりあえず食事に専念することにしよう。どうせ私には解けないのだから。
シアンは知恵の輪をテーブルの脇に置くと、食事と歓談の輪の中に戻ることにした。

>「…よければ明日にでも」

その璃兎の返事に満足そうに微笑む。
彼も私の剣に興味を持っているようだし……私だって彼の腕前に期待している。
まあ、誰が相手だってそう簡単に負けるわけにはいかないのだけれど。それが男であるなら、特に。

その間、シアンの一部を見透かすな視線を向けるフォースには気付かない。
彼女は戦いに関する事以外への、そのような……人に対する「意識」的なものには割と無関心なのだ。
良く言えばマイペース、悪く言えば諦め、というものだろうか。
自分を含め、ここには特殊な人間が多いのだ。気を使うのも使われるのも今さらだろう。
だからこそのあの強気さ、とも言えるかもしれない。

そんな彼女なので、もちろん、少し離れたテーブルでの緊迫した空気など気にするはずが無い。
ふらっと席を離れ、ふらっと戻ってきたフォースに
「おかわりが欲しかったんなら私のをあげるのに。ほら、遠慮しないで」
などと言って自分のパンを押し付け、けたけたと笑ってみせる。
他愛の無い話を暫くしながら、ある程度自分の食事を済ませた頃。
ふと脇に置いた知恵の輪を見ると、いつのまにか輪が解けているのに気付いた。
さっきまでは繋がっていたのに。不審に思いつつも、席を立ち、ジャラールの座るテーブルへと近付く。

歩きながら、そのテーブルに着いている顔ぶれを確認する。
ジャラールの他に教員は……先程図書室で会ったペールと、ティアナだ。
シアンは、ティアナがいるのを視界の端にとらえると、にわかに顔を引きつらせた。
恐怖症と言ってもいい程炎が苦手なシアンにとって、ティアナの姉であるティファの授業は拷問以外の何者でもない。
だからだろうか。姉同様、なんとなくティアナも苦手になってしまったのだ。彼女には何も非は無いのだが。

その横にいるレイチェルに視線を移す。
ほんの数回会話を交わしたことがあるくらいの、物静かな少女。
自分よりも少しだけ背の高いはずの彼女だけれど、全体的な雰囲気のせいだろうか。
シアンのレイチェルに対する印象は「儚げな女の子」だった。
剣を振るう自分よりもずっと「女の子らしい」女の子……彼女を見るたび思うのだ。
私が戦う事を反対し続けた兄は、本当はシアンがこんな女の子に育つ事を望んでいたのではないか、と。

複雑な気持ちのまま、ジャラールに向き直る。
「司書様。あの……これなんですけど、何時の間にか解けてたんです。
 お食事中お邪魔して申し訳ありません。それでは、失礼しました」
と言って知恵の輪を返すと、軽く礼をした。

礼をして顔を上げた時、ふとレザードがいることに気付いた。
同じ上級クラスで授業を受ける彼とは何度も会話を交わしたことがある。
と言っても、いつもシアンが一方的に話しかけているだけのというのが事実といったところだ。
特に目立つ訳じゃないレザードだが……いや、だからこそ構いたくなるのだろうか。
それもきっと、彼にとっては迷惑極まりないのだろうけれど。

レザードに話しかけようか迷うが、どうせまた迷惑そうな顔をされるだろうから止めておこう。
その様子が安易に想像出来てしまって、必死で笑いを堪えながら、自分の席へと戻った。
189 ◆iSvl3D6vFk :03/11/11 23:41
>166(何年前から学院にいるか)
前途の通り2年前から。士官学校からの転校という名目で。
国から学費が出ているので、卒業後は否応なく軍人になる予定。
ちなみに在学期間が短く、使える魔法の種類も少ないのに上級クラスに在籍しているのは、
具現化による魔法剣を使えるから、ということで、ひとつ。苦しいけど。

と、せっかくなので業務連絡など。

軽くですが一通り全ての人に触れてみたので、シアン的には夕食がいつ終わっても平気です。

あと、はじめは単なるブラコンキャラで行こうかと思っていたんですが。
いくつかマイナス要素を仕込んでみましたので、場合によっては敵側に回ることも可能、ということで。
パーティキャラも多いですし、そういうのもアリかなあと。
どう転ぶのかわからないのもここの楽しみなんですが。まあ適当に転がしてやってください。
190ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/11 23:49
「……」

レイチェル絡みの事の一部始終を見守っていたティアナは、掴んでいたスープの皿からさりげなく手を離し、

「あっ」

 ガシャン!

床に落とした。乾いた大音量が食堂に響き、床に陶器片が飛び散る。

「失礼いたしました」
ティアナは皆に詫びを言って頭を下げた後、レイチェルに振り向いて困ったように笑みながら、

「ああ、床がびしょびしょ。申し訳ないのですが、片付けを手伝っていただけないでしょうか?」
言いつつ布巾を渡し、自分はテーブルの下に屈んで破片を拾いだした。

床を拭きだしたレイチェルに、ティアナは悪戯っぽく微笑む。わざとです、と言わんばかりに。
それからふっと穏やかな笑顔になって、皆に聞こえないよう小さな声で彼女に言った。

「…私はいつでも、貴女の味方ですよ。相手が聖人様でも、学園長様でも、神様でもね」

それから子供じみた笑顔をつくって、
「抜け出しちゃいましょうか、こんな所(=食堂)?外は星が綺麗ですわ」

わざと子供っぽく、そう囁いた。
191 ◆HL2fUAyECQ :03/11/12 00:21
色々と。

>163この緊急事態をして真面目にティアナとコンタクトを取っている

ここはあくまでアイコンタクトのみで、それも一瞬で意思の疎通を行なった部分なので絶対に感づかれません。
傍から見たら「ティーアーナ先生っ、お勤めご苦労さん」「あら、ロード先生」
「ま、爺さんより若いお姉さんが口上言ってくれた方がメシもうまくなるってもんだ。じゃ、あっちで女子生徒達が待ってるんでね。失礼〜」
と挨拶のやりとりをしただけです。

>166
ティアナが今回ジャラールの近くに座ったのはたまたまです。
尊敬はしていますが、いつも近くの席を狙っている訳ではありません。
ちなみに学園に教師として来たのは1年前で、まだまだ新米教師にあたります。
ですが、10歳で学園に入ってから卒業までの10年間を生徒として過ごしているので校内の地理や人には詳しいです。


それと、一応前に出したNPCのグランとロードの簡単なプロフィールも載せておきます。

◎扉の大精霊グラン=ハーデスト
2300歳の精霊です。大精霊は長い年月を強い魔力に晒されて過ごした物質が
精霊化したもので、自我と魔力を持ち精霊の中では高等なものです。グランは2000年を経た扉が精霊化したので、厳密に言えば4300歳に値します。
性格は悠然と落ち着いており、物知りでいい人ですがちょっと頑固です。役割は禁書レベルの本が平積みされているA級機密場所「地下大書庫」への侵入者の監視。
ただし、一部の職員だけは立ち入り・利用を認められています。

◎錬金魔導科学学科教授ロード=フォレット
25歳男。イケメン講師です。いわゆる道化の皮を被った天才で、かなりの知謀と魔力をおちゃらけた態度で隠して過ごしています。
真性の天才ですが、表舞台に立つのが嫌いなのと、いざという時に動きやすくするためにそれを表には出しません。
一部の生徒・教師はその事を知っています。ちなみに黒魔法が得意ですが、表向きは使えないことになっています。
192 ◆HL2fUAyECQ :03/11/12 00:26
あ、それと>190の「抜け出しちゃいましょうか、こんな所(=食堂)?外は星が綺麗ですわ」は、
「抜け出しちゃいましょうか、こんな所? 外は星が綺麗ですわ」の「こんな所」に(=食堂)の注釈をつけたもので、
(=食堂?)ではありません。読み返して分かりにくいな、と思ったので一応。

193 ◆4KflS.6qOQ :03/11/12 00:55
>166 最初にも書いたけど4年前です。
ついでに
>190 191 192
どうもいろいろお手数を(ぺこり)
閉塞した状況を抜け出せますかね。これで。(元凶は私のキャラですが。)

さてジャラールについてですが、聖者といっても西欧型ではないです。
ホメイニ辺りを想像してもらえば、よいかな。秩序にかたくなに厳格なタイプ。
我々から見るとちょっと危険な人物です。レイチェルをいずれ殺さねばならぬ
と発言した時点で悪役運用を想定しています。どう見てもジャラールが悪いからね…。
どうぞ、敵方にも、ご自由に使って下さい。
彼が、レイチェルに対する認識を改めるかどうかは、決めてないです。
まあ、キャンペーン次第でしょうかね…。レイチェルさんよろしく…かな?

あとジャラールの使える魔法について。基本的にTVゲームの白魔法に近いですが
特に、秩序の神アリラトに仕えているため、「束縛」「封印」に関わるような
魔法が得意です。動きを封じる、魔力を封じるとか。道ならぬものを滅ぼすとか。
ただし、力は落ちてきています。彼は老年のせいだと思ってますがもう一つ理由が
あります…。 それは進んだら種明かししますね。

知恵の輪ですが解けた方は解呪魔法の素養がある…かも知れないです。
to シアンさん 東方の少年殿
>165 ジャラール
>「ほう、面白そうな話題じゃな…。  ……まあ食え。」
まあ、予想通り最初にこの話に乗ってきたのはジャラールだ。
この学園で俺の過去を知っているのはドラトリンクスぐらいなものだろう。
2年前に、この学園に居候する時は当時のの名前が後ろについて回っていた。
それが面倒なんで、環境が変われば、名前も変えることにしている。
(まあ、そうじゃなくてもあの闘いで俺の名は有名になってたからな・・・・・)
目の前に来た干し肉は遠慮無くほおばることにした。美味いので。

>172 レザード
>「つまり…バウンドさん。今の貴方の名は偽名で、それを名乗らなければならない理由があったと?


そして、意外にもレザードが話に入る。

「・・・・・まあ、大方そう言うことだ。意外に有名なつもりなんだが?過信だったかねぇ。
それに、俺には偽名を環境が変わるたびにつけ直すって言う悪い趣味があってな。」
過信だったか、と。心の中で安堵の息をつく。まあ、後は適当に茶でも濁そう。
なにせ、知られていて嬉しいものでもない。たとえ、伝説や英雄なんて称号だとしても。
3年前のエフェンディ戦役で街を防衛してたのは自分も含めて四人。
残り三人の才能が凡庸ではないこともあったが、ペールも当然その中の一人に数えられている。
大きくなりすぎた英雄と言う枷に畏怖するあまり、ペールは俗世を捨てて、この学園に来た。
それにしては、ペール・バウンドなんて名前は適当に付けすぎたと、今でも感じるのだが。

しかし、次の発言で、場の空気は一瞬にして、絶対零度の極寒地帯へと変わる。
>174 レイチェル
「…興味無い話だからどうでもよいわ。
 それよりもあなた達が知りたいのは私の過去話とか施術についてでしょう?」
大誤算だ。レイチェルの機嫌があまりにも悪い。しかも、ペールは機嫌を取る方法を知らない。
(くっ、万国堅物ショーじゃなくて、こりゃ『今宵決定!世界ひねくれものグランプリ』だ・・・・・)
頭を抑えた。ロードならこう言う時やんわりと・・・・・それは、とっても逆効果な気がする。
>「興味があるの。…話してみい」
しかも、爺。ちゃっかり話進めてやがるし。

さてはて、このグランプリ会場には正味、4名のひねくれもの達が座っています。
レイチェル、レザード、ペールはともかくとして、ジャラールもかなりのひねくれものだ。
自分の奥の感情を滅多なことでは出さない。と、言うか。これが彼の秩序なのだろうが。
>「…お預かり下され…」
で、爺さん。懐の曲刀をティアナに預けてるし、ドツボじゃないかよ。

と、思ったその時、助っ人は意外なところから現れた。

>185 フォース
>「あの〜、すいません。おかわりは無いのですか?。」
間延びした声、見慣れない姿の少年がこの極寒の地にやってきた。
>「それにしても、このチーズ美味しいですよね!。」
勉強になる。こういう何気ないことで場は和むとまでもいかないが平静を取り戻すのか、と。
からかうことか、からかうことしか、ペールはしないから新鮮だったのだ。
>「お呼び出ない、お呼び出ないなら、これは失礼しました!。」
それから、五分。少年はこの極寒の地に多少の暖かさを運んだようだ。
しかも、しっかりジャラールの爺を注意していったし。
(・・・・・なかなか出来るな、こいつ。)
そう思って、ペールはテーブルから立ち去っていく少年に後ろから声をかけることにした。
「・・・・・転入生か?大したお手並みだな。 この学園が長い人間ですらこの状況じゃ、
怖じ気づくもんだが。まあ・・・・・さっきの礼だ。美味いんだろ?このチーズは。食っておけ。
ああ、俺はこの学園の用務員のペール・バウンドだ。新入り、よろしく頼むな。」
そう言って、さっきジャラールから貰ったチーズを礼代わりに渡すことにした。
>190 ティアナ
さて、一方テーブルの方だが・・・・・
「失礼いたしました」
食堂に大きな音が響く。スープの入った陶器皿を・・・・・割った。どう見ても、落としたんじゃない。
「・・・・・ふぅ、仕事増やしやがって。」
ため息をついて、すぐにそばに駆け寄っていく。とりあえず本職の仕事が回ってきたらしい。
何か、レイチェルと話していたが、ちょうど終わったらしい。
「ここは、俺がやるから、さっさと席に戻るか、どっかに行くかしてくれ。」
そうなることが、一番ベストだ。時間は一番の薬になるし、ティアナなら問題はないはず。
「まあ、半分以上は俺の責任なんだが・・・・・すまないな。後は頼む。と、その前に。」

つかつかと足音を立てて、レイチェルに近寄っていくペール。
「俺も手前の過去話とかには興味はないもんでな。当然、施術云々もな。
自分で振っといたのに何だが、過去の話なんて本当はどうでもいいんだが。
この雰囲気に耐えられなかったんでな。もうちょい笑え、そうでないとこっちの気が滅入る。」
苦笑いを浮かべて、言いたかったことを適当に少年を見習って言ってしまうことにした。

ただ、これでも他人をからかうような性格の根底だけは直らなかったが。
で、色々と込み入ってきたんで補足という名の業務連絡(言い訳)でもしておくか。
>166
先述の通り2年前。それまではとりあえず放浪の日々。
3年前の戦争をきっかけに、クリオリンの門を叩く。教職ではなく用務員。
まあ、生徒の間ではそこそこ名は知れてるし、こちらから話しかけるのも普通だが、
シアン見たく2年間ほとんど接点がなかった生徒もいるだろうし、まあそんなとこで。
後は、俺はかなり忘れっぽい性格だったりするからな。
意外に、このキャンペーンより前に、校内で逢っていても忘れてるかも知れないぜ?

>167>168
で、だ。ここは俺の完璧なミスだ。先に謝っとくな。
珍しいって言うのは、ここ(クリオリン校内)でじゃなくて、
学園の外だとか、爺やティアナの肩書きを知ってる人間からすれば珍しい光景だろうな。
とかなんとか思いながら書いちまった。悪い。

まあ、だから。そんなにおかしいことじゃなくて2月に1回ぐらいはあったんじゃないの?
とか、仮定するがね。まあ、これから矛盾を出来るだけ生まないように努力するさ。

>ティアナ
ロードとは性格や立場上、接点が増えるかもとか勝手に考えてさせてもらってる。
まあ、そっちのことはティアナ師の方でよろしく頼むよ。
あと、例のコンタクトは雰囲気から悟ったとか言う方向で。一応、魔術の素養はだってあるしな。
まあ、ドラトリンクスがいなくて教師であるロードが来たからとか、おかしいなとかで。

そんな感じで、苦しめなんだがよろしくやってくれると助かる。
あと、こっちも食事イベントは何時終わっても問題ないぜ。
ちなみにもう少し謎の人物でいさせてくれ。伏線は追って消化していくことにする。
いよいよ約束のレス200である。恐怖の夜の幕開けである。
なお諸君が作り上げた設定はキャンペーンのため使わせてもらうぞ。
使わせてもらう、とは「いじる」ということである。
そんないじりかたやめて〜はキャンペーンの神である我輩には通用しない。
では本日、おそらく夜になるがはじめる。そのあいだの書き込みは自由である。
199ティファ ◆IM0Y1kJu1. :03/11/12 06:33
食事のはじまるまえに時間をさかのぼる。

ティファ教授はドラトリンクス大賢者の書斎のドアをノックした。
「大賢者さま、もう夕食のお時間ですが。みなが待っています。」
…返事がない。
もう一度ノッケ。
応答なし。
「失礼します。」
ドアを開ける。施錠はされていなかった。
床に賢者はうつぶせに倒れていた。
駆け寄るティファ。
その刹那、ドアはひとりでに閉まった。
窓の鎧戸もつぎつぎと閉まっていく。
ドラトリンクスがうめきつつ声をしぼりだした。
「グラン=ハーデスト…。やつめ、修羅に…乗っ取られおって…」
「修羅!?大賢者さま!」
修羅とははるか東洋の悪魔、戦鬼ではないか。
しかしそのことをティファはほかの者に知らせることができなかった。
完全に閉じ込められた。しかも強力な扉の精霊によって!
なおノッケとはギガ地方の方言である。
なんどもノックすることをノッケというのだ…。信じてくれ。
201トニオ ◆IM0Y1kJu1. :03/11/12 06:46
ひそひそ話しをするふたり。

「なあ、サム、食事はさっさと食べちゃってさ、探検しないか?
覗きよりもドキドキすることさ。
今晩はね、図書室の大地下書庫に忍びこめるんだぜ。
どうしてできるかって?
ちょっとまだないしょだな。でもあとで教えてあげるよ。
シッ!声がでかい。
だれにも言っちゃだめだ。聞こえちゃうだろ。大地下書庫に入れることは。
そのパンをつめこんだら行こうぜ。」
( ´Д`)/GM! この状況で、PCの設定を生かせたら超人ものだと思います!
【食堂】
和やかな食堂において、しかし、この一帯だけは緊張感に包まれている。
ペールが自分の過去に話の焦点を移そうとした矢先に、レイチェルの冷や水を掛けるような一言。
場の空気は再び凍りつく。
ジャラールが曲刀をティアナに預ける。…これを振るいかねない精神状態にある事を公言しているようなものだ。
レザードとしてはレイチェルの過去に興味があった。夕食が代償になるが…さほど悪い話とは思わない。
食事の手を休め、暫し考えてみる。

実のところレザードは、帝国の人工魔道士の存在を知っている。
彼の父は高名な神学者だ。しかし本業の傍ら、とある『禁忌』に関する研究を行っていた。
そして、その成果の一部をエフェンディに『売った』のだ。
その取引の際に訪れた帝国の魔道士こそ、レザードの魔術の才を見出した人物である。
彼はレザードのクリオリン入学を父に薦めた。
そんな事もあって入学以降、レザードは何度か帝国魔道士の接触を受けている。
無論、学内にはジャラールのような者も居る。
そうでなくても教授達の目が光っており、他国の魔道士が堂々と行動する訳にも行かない。
故に接触はレザードら生徒が学外に出る僅かな機会…新年祭や買い出し等の時期を狙い、極秘裏に細心の注意を払って行われていた。
人工魔道士の事も、接触の際に提供された情報の一つである。
とはいえレザードも人工魔道士が学園内に存在し、しかもそれがレイチェルだなどという事は露ほども思っていなかった。
だがジャラールの彼女に対する異様な執着を見たレザードの中に一つの疑念が沸き始める。
>185 フォース
…、突然の場違いな声。
思索の世界から引き戻されたレザードが顔を上げると、あの図書室の近くで会った転入生が居た。
あまりに突然の出来事にレザードも唖然とする。
が、程なくして気付いた。なるほど、上手いフォローだ。
こうなってしまっては是非も無い。レザードは早々に当初の行動目標の実行…要するに食事を続ける事にした。
最後に転入生はジャラールに釘を差す。
話は聞けなくなったが…まあ、落ち着いて食事が出来るようになった事に変わりは無い。

>188 シアン
今度の来訪者は見慣れた…いや、見飽きた顔だった。
レザードにとって、シアンは学園内で最も苦手な人物なのだ。
目立たない生徒である筈の自分に何故か構って来る存在。
彼女はジャラールに何か返した後、レザードの方をちらりと見た。
目が合う。ニヤつきながら去っていく。
彼女には不確定要素が多すぎる。そう思いながら溜息をついたレザードの目に、解かれた知恵の輪が映った。

ふと、閃いた。
(上手く行くとは限らないが…それでも手札は多い方が良い)
レザードは一礼して席を立ち、自らの席への帰途に着いていたシアンに声を掛ける。

「ああ、シアンさん。少し宜しいですか」
彼が錬金学の恩師であるロード以外の人間に自ら話しかけたのは何ヶ月ぶりだろうか。
「先日の授業で分からないと仰っていた…ええ、サラマンダーの発現と熱素値の関連性についての部分です。
 纏めておいたレポートが有るのですが、宜しければご覧になりますか?
 半刻後に時間が取れれば、第二校舎の北口前でお渡し出来ますが…」

妙な誤解を招かぬように『普段の調子』で話す。
理由はどうでも良かった。人気の無い場所に彼女を呼び出す事が出来ればいい。
第二校舎を選んだのは寮から最も近いからだ。
あとは寝るだけという時間に寮から離れた場所に呼び出すのでは怪しすぎる。
それこそデートの誘いとでも取られて一蹴されかねない。

(さて、シアンが乗ってくるかどうか…。
 乗らぬようならば当初の予定通り動くだけの話だが…)

レザードも、学園に起こりつつある異変には未だ気付いていない。
206変態眼鏡 ◆cVftHentaI :03/11/12 15:01
いわゆる業務連絡というヤツです。

>166
入学は5年前、彼が10歳の時。
父親が直々に推薦状を書き、その結果入学が許可されたようです。

>176
レザードに関してはその案で宜しいかと。
彼は図書室に出入りする事も多かったので、面識があっても不自然ではありません。

ちなみにレザード側は帝国と接点こそあれ忠誠を誓っているという訳でも無いので、
「元帝国聖者で、今は亡命して図書館司書」程度の認識です。
ジャラールがレザードと帝国の接点に感づいているかどうかはそちらにお任せします。
食卓はピリピリとした空気が張りつめた息苦しい場所になっていた。

>ジャラール
――「興味があるの。…話してみい」
やっぱりだ。この人は、一番嫌いな類の人だ。自分を操作した人達と同じだ。
レイチェルが自分からそんな話しをする訳など無い。特にこんな状況下では。
少し相手の心理を考えれば解る事だが、それすらせず自分のエゴを充たそうとしている。
レイチェルはジャラールに対して急速に感情が冷めていった。

そこに体つきのよい見かけない少年が来た。
>フォース
――「あの〜、すいません。おかわりは無いのですか?。」〜
…?こういうタイプの人は良くは解らないが、その少年は場の雰囲気を和らげてくれた。
もうここから離れようと思っていたレイチェルには有り難かった。
離れようとする彼に一言だけ。

「…有り難う。若き英雄さん。」
素直な言葉が口から紡がれる・・・今日来た二人の転入生は嫌いじゃない。レイチェルはそう思った。
>ティアナ
食堂に大きな音が響く。ティアナが食器を落としたのだ。
言われるまでも無くレイチェルは、片づけの手伝いをする。
テーブルの下で、ティアナが悪戯っぽく微笑んだとき、ティアナも自分をフォローしてくれたんだと気付いた。
――「…私はいつでも、貴女の味方ですよ。相手が聖人様でも、学園長様でも、神様でもね」
――「抜け出しちゃいましょうか、こんな所(=食堂)?外は星が綺麗ですわ」
安心出来る。ティアナが生徒から人気有るのはこういう優しさ、気配りの点なのだろう。
年端もいかない子供達もいる学園では、ティアナを好きになる子供が多いのも解る。

ティアナの提案にレイチェルは少し迷ったが、こう言った。
「…私は大丈夫。
 それよりも先生、未だにドラトリンクス師が来ていない状況なので、
 先生まで動いてしまったら他の生徒達が不安がるわ。
 だから、嬉しいお誘いですけど、今はみんなの事を考えてあげてください。」

>ペール
ティアナとの話がおわったぐらいにペールが寄ってきた。
>「俺も手前の過去話とかには興味はないもんでな。〜
「…ごめんなさい。気付かなかったわ。
 少し私も感情的になりすぎていたみたい。」
(それと貴方も勘違いしていたみたい。)

それだけを言うと、すっと立ち上がる。テーブルに向かって一礼。
「…ご迷惑をお掛けしました。お先に失礼させてもらいます。」
そう言ってレイチェルはスタスタと食堂を出ていった。

暫し後、場所は変わってクリオリン魔道士学校の屋根の上。
レイチェルは一人でいつもの場所にいた。一人の時はここに来るのがいつもの事だ。

ゆっくりと時間をかけて、先程の食堂での出来事を回想されていく。
嫌な事が多い夕食だった。嫌な記憶は頭にこびりつきなかなか消えようとしない。
…普通の女の子で生まれたかった。普通の生活をしたかった。
そう思いながら、一人レイチェルはたたずんでいた。

風を受け、髪がなびく…風に彼女の目から流れ出た水滴が舞っていた。
>190 ティアナ
ティアナがレイチェルと共に外に行こうとする素振りを見せる。
(…ティアナ殿も知っておられたか… この方も敵というわけじゃな
この娘のことでは…)
ジャラールはティアナの実力をある程度は知っている。
日々力の衰えを感じている今の自分では、戦って勝てる自信はなかった。
(じゃが… どうあれ… 神の敵は滅せねばならん… いずれ…な)
ふと、ティアナの手に自分の渡した曲刀の姿があるのに気付く。
「外に行くなら お返しくだされ…」
ジャラールはティアナに自分の曲刀を返すように要求した。
>ペール
(この男の正体、結局わからずじまいじゃったな。まあいい。いずれ聞く機会もあろう…)
>シアン レザード
(この知恵の輪をいとも簡単に解くとは。大した才能じゃ…)
そのシアンに今、レザードが接触を試みている様子が見える。
211 ◆4KflS.6qOQ :03/11/12 16:25
書き込んでいる間にレイチェルさんが書き込みましたね。
訂正します。
ティアナに対して (210の6行目)
レイチェルが外に出て行くのを確認した。もう剣を預けておく必要はない
「お返しくだされ…」
ジャラールはティアナに自分の曲刀を返すように要求した。

>206 今は知らないと思われます。帝国との接点を知っていたら
絶対過去にアクションをしたはずですからね。この偏屈爺は。

>ティアナ
剣の返却如何はご自由に。破壊はしないで欲しいですが。
ちなみに、レイチェルにその剣が効くかどうかは未知数です。
212 ◆ZCg3FvpEdw :03/11/12 16:52
補足という名の業務連絡等を

>◆iSvl3D6vFk,◆cVftHentaI 氏
受け身なキャラなので、こちらからは話が振れずスミマセン。
できれば事件後に絡めるよう前向きに努力してみます。

>GM ◆IM0Y1kJu1. 氏
という事は、ノッケをこちらも使って良いと判断して良いのでしょうか?w

>202
深淵のGMなんかしているとザラにこんな状況は・・・

>◆4KflS.6qOQ氏
提案事項なのですが、

1.レスはメモ帳にまとめて草稿しておく。書き込む前にはリロード。
これで、昨日と今日のミスは無くなるかと。

2.一通りのキャラハン諸子のカキコミが終わってからカキコミをする
個々に書き込む速度の差があったりしますし、各氏の負担軽減を考えると
その方が良いかと。サクサク進まれすぎても負担になりますしね。
現行、1日でだいたい一通りのキャラハン諸子のカキコミが終わってますから、
一日1回ぐらいのカキコで問題ないと思います。

どうなされるかは、◆4KflS.6qOQ氏の判断にお任せします。あくまでも提案ですから

――レイチェルにその剣が効くかどうかは未知数
効きます。むしろ逝きます。普通の人より身体は弱いぐらいですからね。
(珍しいな…学園長が食事にいらっしゃらないなんて。
 どうしたんだろう?ティアナ先生は公務だと仰っていたけれど…)
どんなに仕事が立て込んでいようとも、食事には必ず現れ、生徒と交流の時間を設ける。
ドラトリンクス学園長とは、そういう人物であった筈。
少なくともここ3年の間…自分が入学してからは初めての事だ。
ユーウェインの胸に、漠然とした不安感がよぎる。
しかし。結果的にとは言え、憧れのティアナ先生の声が聞けたことに
ささやかな幸せを感じていたりもするのであった。

>>璃兎
>何時もの頭痛がした。思わず頭を抱えてしまう。

「リト!どうしたんだい、どこか具合でも…」
慌てて席を立とうとするが、璃兎本人がそれを制した。大丈夫だ、と。
「本当に?それならいいんだけど…」
まだ少し心配げにしながらも、腰を下ろすユーウェイン。
「無理はしないでくれよ。
 次に同じようなことが起こったら、今度は君を引きずってでも医務室に連れて行くからね。」
…と、これは冗談めかして。半ば本気かも知れないが。

>>トニオ
つい、と視線を動かすと、内緒話をしているトニオとサムが目に入った。
なんてことのない光景であるが…何故だろうか。微かな引っ掛かりを覚える。
(また何か、良からぬことを企んでいるんじゃなかろーか…)
この友人の悪戯好きには、ほとほと手を焼かされている。
ユーウェイン自身が悪戯の被害をこうむった事も一度や二度ではない。
それでも、彼…トニオ・イタリーノには、どこか憎めない所があった。
間違っても、悪い奴ではない。

(………昼にあれだけ念押ししておいたし、まさかな。
トニオだって、いつまでも悪戯ばかりしている子供じゃないさ。
 人にあれこれ干渉しすぎるのは、僕の悪い癖だ。)
214璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/12 18:14
 戦えば負けず、誰にも分け隔てなく優しく、だが無闇に甘やかさず厳しい…
 俺は、そんな人を父と仰ぎ、追いかけてきた。
 今でも、その背中に追いついたのかどうか、わからない。
 だが、俺の中ではあの人こそが真の侍であった。…一生追いつけない姿だろう。
 なぜなら、俺は…

 頭の痛みで下げた目線で、見える物があった。
 それは、ティアナ師達の様子だ。鋭い視線のジャラール師、平静な様子だが、焦っているように思われるペール。
 そして…どこか辛そうに見えるレイチェルと、飽くまで常態を崩さないレザード。
 …フォースがとことこと歩いていき、何かしていた。…何をしたのか、考えなくとも分かる。
 ティアナ師も皿を落とした際に、フォースと同じような事を言ったのだろう…
 戻ってきたフォースに、手だけでだが感謝の意を伝える。…まったく、こんな時に頭痛なんて…
 トニオとサムが談笑していたようだが、それを聞いている余裕もないとは…

 …頭痛が中々良くならない…だが、食事は取るべきだろう…祈りを捧げる。
『我らが霊神皇【輝龍】よ、貴方が遣わせる四霊神、【玄稜】【白玲】【蒼霞】【赤昂】の恵み…
 有り難く頂戴させて頂きます…』(天薙語)
「……頂こう」
 天薙と此方の言葉両方で食膳の言葉を言い、食事を始める。
「…美味い」
 …チーズという牛乳の加工品は前から美味しいと思っていたが…これは格別だ。
 パンも焼き立て、木の実山菜は天薙にいる頃から好きだったので、ガツガツと頂く。
 …恥ずかしい話だが、あっという間に食べ終えてしまった。…頭痛と食欲は関係ないらしい。
「……馳走様」
 俺は両手を合わせて、この美味い食事に感謝する事にした。
215璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/12 18:15
 と…ティアナ師の卓を見ると、明らかな動きがあった。
 レイチェルが一礼して、そのまま食堂を出て行ってしまった。
「…………失礼」
 俺はユーウェイン達にそういって、席を立つ。

>レザード
 テーブルから離れようとした時に、ヤツ…レザードがこちらへ来た。
 …一瞬だけ鋭い視線を送る。無論、何かをするつもりはないが…
>「ああ、シアンさん。少し宜しいですか」
 レザードは帰ってきたシアンに何かを話し掛けていた。
 …無性に胸騒ぎがしたが、彼女も刃持つ誇り高き女性…滅多な事はないだろう。そう信じて、俺は食堂を後にした。

 食堂を出てから、辺りを見渡す。時間差があったためか、彼女の姿はない。
 …一体何をしているんだ。俺は。他人に深入りするなんてらしくない…まったくもって、らしくない…
「…ふぅ」
 俺は彼女を探しながら、ぶらぶらと校内を歩く事にした。

 少し治まって来ているが、やはり頭痛がする。…ここまで酷いのは久しぶりだ。
 痛みは…好きじゃない。昔の事を否応なく思い出させるから。昔の自分を…思い出してしまうから。
 だが、時に思う。昔の自分と言っているが、なら今の自分は昔と違うのかどうかと。

「……?」
 ふと、人の存在を『感じた』。…屋上に、誰かがいるような気がする…
 俺は窓から身を乗り出して(屋根の縁に楽に手が届いたからだ)、屋上へと昇った。

 風が吹き抜けていくこの場所に、彼女は立っていた。彼女が流す涙が、きらきらと輝きながら風に舞っている。
 …それは、一体何を思って流される涙なのだろうか?
 俺は言葉を発する事が出来ず、その場所から動けずにいた…
216 ◆z2mYCw53h6 :03/11/12 18:27
ええと…璃兎の内面描写が難しいです…なんか抱えてるのがイメージできればいいんですけど…
あと、ドラトリンクスが今日は来ていない事についてはあまり璃兎は気にしていません。
毎日欠かさず来ているということを知らないし、仕事でそういうこともあるだろうと思っているからです。
…レスが長くて書けなかったので、ここで書いておきます…

一日に一回程度しかレス出来ないので、10くらいレスが進んでいると慌ててしまいますが…
落ち着いてゆっくりとレスしたいと思ってます。もし何かミスがあったら言ってください…
…がんばりますので。

では、皆様今後とも宜しくお願いします…
>>フォース
向こうのテーブルに漂う、どこか不穏な空気は薄々感じていた。
数メートルは離れた場所のこと…内容までは聞き取れないが、
そちらに向かったフォースが去り際、ジャラールへと何か言ったのはわかる。
そしてそれをきっかけに、張り詰めた場がいくらか緩和された様だ。
(凄いな、あのジャラール様に意見するなんて…。なかなか出来る事じゃない)
一部始終を見守っていたユーウェインは、驚きを禁じえない。

「お帰り。」
席に戻って来たフォースを迎えると、その肩をポンと軽く叩く。
この勇敢な転入生への、敬意と喝采を込めて。

(…それにしても)
気になるのはジャラールだ。
今日の彼は、いかにも『らしくない』。
高潔にして厳格、泰然自若とした佇まいを備えた人格者…
それが、ユーウェインの知る”聖者”ジャラール・メリクその人であった。
(なんだか、思いつめたような感じを受けた…。何かあったのかな。
 ……ジャラール様程の方が、懸念せずにはいられない何かが……?)

干し肉をナイフで切り分ける手が、ぴたりと止まる。
ユーウェインは、奇妙な感覚に捕らわれていた。
そう、振り返ってみれば、今日は立て続けに珍しいことが起こっている。これは…偶然だろうか?

(まだだ)
…何が?
(まだ、これで終わりじゃない)

「…………」
今までの出来事は、単なる”前触れ”に過ぎぬ。そんな予感がしていた。
しかし…そうだとして、一体何の?
自問自答に答えはない。知らず知らずのうち、表情が翳る。
>196のレスにミスがあったな。訂正させてもらうぜ。

俺が貰ったのは干し肉だったな。チーズじゃない。
で、フォースに渡したのは、それでもチーズだ。変わりない。

本当はジャラールの爺にくれてやる予定だったんだよ。
まあ、なんだろうと食わないと身体に悪いだろ?
ところが、こういう展開だからな。上げる気がなくなっちまった。

で、それをフォース、礼でお前にくれてやる。そう言うことにしといてくれ。
>196じゃなくて、>195だ。重ねてのミスで悪い・・・・・
220 ◆gNMhxRFVBE :03/11/12 20:43
>166
人畜無害な真面目君で通っているユーウェインですが、実は凄惨な過去があったり…しません。
人口200人足らずの極めてのどか〜な村で、果てしなく平和〜に暮らしてきました。
しかし、とある嵐の日…落雷による倒木から幼馴染をかばおうとした際に、力が覚醒。
無意識下で発生させた結界が巨木を弾き返し、事無きを得ます。
やがてその噂を聞きつけてやって来た魔道士に勧められて、入学の意思を固める、と。

助けた幼馴染というのが、村長の孫娘だったというのも大きかったかも知れませんが、
村人達は迫害どころか、学園への入学金をカンパしてくれるほどの祝福っぷり。
皆の励ましを背に、旅立つユーウェイン少年、12歳の秋でした。 おわり。

…と、相当幸せ(裕福ではないが)な人生歩んできている奴なので、裏表もへったくれもありません。
今年で学園生活3年目、立派な魔道士になって故郷に恩返しするため鋭意努力中。
人という字は支えあって出来ています。(?)

それにしても、とうとう来てしまった。
恐怖の夜…緊張ですな。
221フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/12 20:52
>危機が去った後
何とか空気を換える事に成功し、テーブルから去ろうとした時、べールから声を掛けられた。
>「・・・・・転入生か?大したお手並みだな。 この学園が長い人間ですらこの状況じゃ、
>怖じ気づくもんだが。まあ・・・・・さっきの礼だ。美味いんだろ?このチーズは。食っておけ。
>ああ、俺はこの学園の用務員のペール・バウンドだ。新入り、よろしく頼むな。」
「ありがとうございます、私はフォース・マギです。」
チーズを受け取りながら、自己紹介をする、そして小声で。
「この様な場合、緊迫感を壊せれば大事にはなり難いですからね、旅をしてきた時の知恵です。」
そして声を戻して、続けて言う。
「それに、食事は楽しい方が、良いですからね。」
周囲を見る。ジャラールの方も落ち着き、レイチェルの方はティアナ先生がフォローするでしょう。
レザードの方は、落ち着いて食事を続けている。
(「被害が出なくて、本当に良かったです。」)
そんな事を考えながら、席に戻ろうとする最中、声を掛けられる。
>「…有り難う。若き英雄さん。」
「どういたしまして。でも、一言だけ言わせて貰いますよ。」
振り向きながら、レイチェルの目を見ながら言う。
「私はフォース・マギです、よろしく!。」
少し微笑みながら、自己紹介をして去る。
222フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/12 21:19
>嵐は止まず
自分の席に着くと、シアンからパンを渡される。
>「おかわりが欲しかったんなら私のをあげるのに。ほら、遠慮しないで」
パンを受け取りながら、まだ笑っているシアンを見て。
(「意外と鈍いのかも知れませんね、状況を感じるのは。」)
そんな事を考えていると、トニオ達が話し込んでいるのに気付く。
(「何か悪戯でも企んでいるのかな、そんなのが好きそう見たいだし。」)
そして、ユーウェインに返事を返しながら、貰ったパンとチーズを食べる。
「やっぱり、食事は楽しいのが一番だね。」
少しはにかんだ様に言いながら、食事を終えていく。

食事も終わった頃、食堂から出て行くレイチェルと
それから、少し遅れて席を立つ、璃兎の背中を見送る。
(「大丈夫かな、余り良くなっていない様子、でしたが...。」)
気にはなっていたが、(「本人が言った以上、無理なお節介は止めておこう。」)と考え、そのまま見送る事にした。
「さて、それじゃあもう少し、校内を散歩してくるよ、」
その様にユーウェインに伝え、席を立って出口に向かう。
「アレは...トニオじゃ無いかな?。」
何所かに向かおうとしている、トニオ達の背中を見つけながら、別の方向に歩いていく...。
223 ◆MAGI6MOWUU :03/11/12 21:25
>べール
判りました、此方は問題ありませんね。

それでは皆さん、恐怖の夜が始まりそうですが、頑張っていきましょう。
>205 レザード
あまりにも想像が可笑しかったのだろう。
未だ笑いを噛み殺していると、自分を呼び止める声が聞こえた。
その声に一気に笑いが止まる。彼の方から話しかけてくるなんて想像の余地を超えている。

>「纏めておいたレポートが有るのですが、宜しければご覧になりますか?」

これには本気で驚いた。様子は普段の彼なのだが、話す内容がまるで別人のようだ。
レザードが誰かを誘う? それも女である自分を? ……ありえない。
明日は雨かな……いや、嵐じゃないだろうか。もしかしたら天変地異の前触れかもしれない。
そう本気で思うほど完全に面食らってしまった。
しかし、落ちついて考えてみると、彼が提案してきた内容はシアンにとって非常に魅力的ではある。
これでティファの授業の単位が取得できるかもしれない。ここは素直に、彼の好意に甘えることにしよう。

「本当!? ありがとう! それじゃお言葉に甘えちゃおうかな。
 半刻後に第二校舎の北口ね……うん、遅れないように行くわ。
 それと……敬語と「さん」付けはやめてよね。歳は上でも、ここでは君の方が先輩なんだから。
 じゃ、また後でね」

席に戻ると璃兎がいない。フォースも席を立ってしまっている。
辺りを見てみても、食事を終えた生徒がほとんどのようだ。
もう夕食も終わりだろうか……そろそろ自室に戻っても平気だろう。
そう判断し近くの友人達に軽く挨拶をすると、シアンは朱の表紙を抱えて食堂を後にした。
半刻後。
寮からほど近い第二校舎の入口で、シアンはレザードを待っていた。

空を見上げると、見事な星空が広がっている。
幼い頃は、怖い夢を見て泣き付くといつも兄様が星を見ながらお話をしてくれた。
二人で暮らした頃の幸せな記憶。またいつか、一緒に星空を見上げる事が出来るだろうか。
いつか、私が強くなって……兄様と共に戦える日が来れば、きっと。

そのためにはまず、目先の単位を取ることを考えよう。
そう、飛ばした意識を現実に引き戻すと、小さく溜息をついた。

学園の不穏な動きも、またそれを悟る者たちの不安にさえも、まだシアンは気付かない。
今、不思議に思う事といえばレザードの事だけだ。
これは本当に何か起きるかもね。と、呑気に思う彼女の予想は、また違った意味で実現する事になる。
226 ◆iSvl3D6vFk :03/11/12 21:47
>198 GM
たいした設定も作ってませんがどんどんいじってやってくださいな。
むしろいじられてこそのキャラですから。
こちらは、「ノッケ」を使う機会を虎視眈々と狙わせていただきますよー。

>202
シアンに限って言うならば、設定は生かすも殺すも無問題。
自分で組んだ設定が狂うのも醍醐味の一つかなぁと。まぁ、臨機応変に。

>212
そこはお気になさらず。それぞれの性格がありますからね。
この先、縁がある展開になることを祈りつつ…。

それでは、この後の展開を楽しみにしています。
227ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/12 22:36
レイチェルが席を離れ、食堂を出て行く。

「……」
ティアナもすっと席を立ち、食堂を出て行こうとして…

こつん。何かが頭に当たり、床に落ちた。
「?」
拾い上げて見ると、瓶だった。ラベルに何か書いてある。

『超惚れ薬!絶対飲んでネ。
             君のロードより』

ティアナがきょとんとして振り返ると、それを投げたロードが席で笑いながら手を振っていた。
目が合った瞬間、ロードはまた目で語りかける。ティアナも目で応じる。

馬鹿、行くな。 何故です、あの娘は今傷ついています。 ドラトリンクスに挨拶係を任された事になってるお前が食後の挨拶なしに部屋を離れたら、
今のレイチェルのモメ事を知らない大半の生徒たちはどう思う? ……、…学園長絡みの事だと思うでしょうね。 そうだ、それに。

「もう、ロード先生ったら。これは何です?」
「いいから飲んでみてなって。絶対効くから」

…それに? あの娘をあまり甘やかすな。 …どういう意味です? 憤るな、落ち着け。 ……。
確かに境遇は哀れだが、だからといって甘やかしているばかりだとあの娘は自分一人で困難と戦う力を失う。 ……。
今回のような事はこれから先いくらでもあり得る…本当にあの娘のためを思うのなら、
誰の力にも頼らず一人でも十字架を背負える力を得られるよう、敢えて突き放すのも大事だぞ?

「はいはい、後で飲みますね」
「よっしゃ、約束だぞ」

…分かりました。 よし、いい子だ。
228ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/12 22:39
もう一度ちらりと扉の方を見遣ると、璃兎がレイチェルを追って出て行くのが確認できた。
ティアナは安心したように笑むと、再び席に戻る。

そこに、ジャラールが話しかけてくる。

>210「お返しくだされ…」

「あら」
ティアナはふと、先程預かった曲刀の存在に気付いた。

「ええ、どうぞ。私などにこんな大事な物を預けていただき恐縮ですわ」
微笑みながら、それをジャラールに返した。

そして終食の時間が来て、ティアナが再び口上を述べ、祈りを捧げて食事は終わった。
ハリーポッター的な牧歌的魔法学園がどんどん、陰謀渦巻くシリアスな舞台に変貌しているような気が・・・。
誰の仕業とは言わないけど、まるで童話から小説に変わって行っているような感じ!
みんな、文章力あると思う。これからの展開が楽しみ!
230 ◆HL2fUAyECQ :03/11/12 22:50
>227、全体的に改行失敗した…読みにくいけどなんとか気合で読んでください。

>197
>(ロードとは性格や立場上、接点が増えるかもとか勝手に考えてさせてもらってる。
>まあ、そっちのことはティアナ師の方でよろしく頼むよ。)

こちらからもお願いします。ロードは個人的にお気に入りのキャラなので。
NPCなので、適当に設定加えたりそちらで好きなときに自由に動かしていただいても結構ですよ。

>211(剣の返却如何はご自由に。)
返しました。あっさり返したのはレイチェルを絶対に守りきれるという自信の現れです。
ちなみにティアナはめっちゃ強いです。
>229
確かに・・・。>1から読み返してみると、今との雰囲気の違いにビビる(w
あとはGM様の光臨待ちかな。楽しみ!
232 ◆HL2fUAyECQ :03/11/12 22:59
追伸。

227は例によってほとんどアイコンタクトーク(?)です。
傍から見たら、ロードが瓶を投げてティアナが拾って、

「もう、ロード先生ったら。これは何です?」
「いいから飲んでみてなって。絶対効くから」
「はいはい、後で飲みますね」
「よっしゃ、約束だぞ」

…というただの他愛のないトークです。二人ともアイコンタクトの達人なので、瞬時にして表情一つ変えずに
表情一つ変えないお互いの意図を組み合います。これは魔法の力ではなく、
いわゆる「目を見るだけで気持ちが分かる」「頭の回転が速い」などが究極的に発展した結果です。
お互いに頭が並外れていいのと気持ちを理解しあっているからこそなせる業で、他の人とはできません。
>232
別に、いちいち説明しなくて大丈夫だと思うよ。
レス数もったいないし(それを言うなら俺の書き込みはもっとだが…)
ちゃんと読者には伝わってるはず。自分の文章力を信じてください、先生!
「人工魔道士…か。」ジャラールはティアナから返された剣を見て、つぶやいた。
彼が最初に殺した人工魔道士達のことを考えていたのだ。
10年ほど前だっただろうか? ジャラールが逃亡の生活をしていた頃のことだ。
滞在していた小国がエフェンディの攻撃を受けたのだ。エフェンディ軍は国境の町を
次々に攻略。首都に迫る勢いだった。ジャラールはこの国から逃げ遅れた。国境は全て
エフェンディが制圧している。ここは死地に飛び込むしかない。
ジャラールは警備の手薄な国境の町、ザルクークを突破し、他国に逃げるつもりだった。
そこで出会ったのだ。帝国の人工魔道士に。
ザルクークは完全に破壊されていた。中途半端に抵抗し、帝国の怒りを買って
しまったようだ。しかしこの街の要塞機能は失われ、人員は手薄だ。
略奪がそこかしこでおこっているが、彼は止めなかった。目立つわけにはいかないのだ。
しかし、その光景を見たとき、彼の決意は崩れさった。魔道士風の男三人が、
30過ぎの女と少女を取り巻いている。脇には父親と思われる男の死体。
こともあろうに神に恩寵を受けた魔道士が略奪に走っているのだ。
ジャラールは重い声をあげる。「そこの者…!」
「何をしている…」三人の男が振り返る。見慣れない顔だ。
帝国の魔道士の顔を彼が知らないはずはないのに…。新入りだろうか。
「ん… 戦利品の調達だ ついでに女には楽しませてもらおうと思ってな」
下卑た笑いだ。ジャラールを軍の人間と見ているようだ。
ジャラールは呻く。「貴様ら… 神に選ばれた魔道士としての誇りはないのか」
「生憎と俺ちゃ、神様にこの力をもらったんじゃない。皇帝陛下にもらったんだ」
ジャラールは激怒した。ついに皇帝は禁忌に手を出したのだ。
ジャラールのそんな思いも知らずこの男がつぶやく。「おまえ何もんだ。ま
爺さんにも分けてやるよ。俺達の後で」 …彼はもう平静を保っていられなかった。
数分後、彼の前には息も絶え絶えの3人の姿があった。
その彼らの最後の言葉は更に衝撃的なものだった。
234より続く
倒れた魔道士の一人が呻く。「あんたが、ジャラール・メリクか…!」
『なぜそう思う?』「アリラトの神聖魔法、今使えるのはあんただけさ…」
『!? どういうことじゃ、なぜ』「みんな処刑されたよ。あんたの肉親も。友人もな。
聖者様はここでぬくぬくと生きておられるのに、あーあ、かわいそうなこった…」
『なぜそんなことを!?』「これが答えさ」男はそういって息を引きとる。なるほど
聖者や神官たちは皇帝の計画に気付き、反対したため殺されたのだろう。
秩序の神の神官や聖者達が、人工魔道士などという存在を許すはずがない。
それに人工魔道士を大量に投入すればするほどアリラトに仕える者が脅威になる。
人工魔道士を滅ぼすのに最も力を発揮するのが、彼らの秩序の神の魔法だから。
皆、殺された。友人も。 何も知らない 何の罪もない息子も。
皆、殺された。 分を超えた力を得ようとする人間の愚かさに。
そして目の前の少女。泣いている…。彼女もその人間の愚かさの犠牲者だ。
こんなことが許されていいはずがない。辺りが騒がしくなっている。
周りをかき分けながら、彼は駆け出した。彼の目頭は熱を帯びていた。
トリップがもしかしたら違うかもしれないが我輩である。
トリップ仕様が旧サーバに変更されたとか。その影響である一群の文字を入力に
つかっていた者は全員、今後は新しいトリップになってしまうのだとか。
ようわからん。

いろいろPC諸君から提案があるがよきに計らいたまえ。我輩の指示などいらぬぞ。
我輩はキャンペーンに波乱を起こすのが仕事である。
以前、ハイファンタジーかどうか、との指摘があったが結局、戦慄のファンタジー
となりそうだ。はらはらどきどきが好のみなのでな。
でははじめよう。これから本編を書くので送信は遅れるが、その間の書き込みは
自由にである。

あぁ、それとノッケはギガ地方の普通の言葉なのでどんどん劇中でつかってくれ。
…方言差別はんたーい!
237トニオ ◆wkpO6xvpyQ :03/11/13 01:13
図書室のまえでサムはおじけづいてしまったようだ。
トニオは舌打ちした。
「まったく、ここまで来てびびるなんて。
アリラトの糞犬といっしょで土壇場でふるえてしまうんだからな。」
トニオ?いや、誰なん…、と言ったところでサムはトニオに殴り飛ばされた。
4メートルほど宙を舞い壁に激突した。
「意識があろうとなかろうと生きていりゃいいや。」
トニオはそうつぶやくと、ぐったりしたサムの右足首をつかんだ。
引きずる。軽々と。
「グラン=ハーデスト。開けよ。」
サムを引きずってトニオは禁断の部屋へと入っていった。
238ティファ ◆wkpO6xvpyQ :03/11/13 01:40
強力な魔力によって封印された扉は岩のようだった。
まったく開かない。はげしく扉を叩いても音がにぶい。外には聞こえないだろう。
魔法で扉を焼き払おう。
呪文詠唱をはじめようとしたとき賢者が自分を呼んだ。うめき声だったが。
「賢者さま、なにがあったのです。」
ドラトリンクスの息は絶えだえだった。それでも言葉をしぼりだす。
「修羅じゃ。…封印された峨修羅を…。」
「賢者さま、シュラと…ガシュラ?それは、いかような魔でございますか。あ。」

ティファもドラトリンクスも目を見開いた。
振動を感じる。
地下から。
そして轟音が響いた。
壁に亀裂が走り、床石は跳ね上がった。本棚が踊る。扉がきしみ砕けた。
クリオリンが揺れる。波間に漂う小船のように。地震。あまりにも大きい…。

相当の死傷者が生徒に出たにちがいない…。
ティファにはたちどころにわかった。
揺れがおさまり、なんということだろう、子供たちの泣き声があちらこちら
から聞こえる。
学園の本校舎が倒壊したのは間違いない。
「生、生き残りを…、ここに集めよ。30人もいればよいが…。」
ドラトリンクスは静かに愛弟子のティファに告げた。
恐怖の夜と宣言していたとおりである。
いよいよひとりひとりが主人公である物語がはじまる。たちあがる時だ!
しばらくは混乱に対処せよ。
ではまた。
240ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/13 02:05
食器の後片付けで部屋が騒がしくなる中、ロードはティアナに歩み寄り、耳元で囁いた。

「…そろそろ動くぞ」

ティアナはすぐに察した。ドラトリンクスの事だ。
彼女の表情が僅かに固くなる。
「…はい」

「お前はペールを連れて校内を回れ。俺は外を見てくる」

「何故ペールさんを?」
「お前一人じゃ心配だからだ。今、明らかに空気がおかしい…
 あいつならお前と互角レベルの実力があるからな。いざという時は頼れ」

ティアナは少し声を落とす。
「…信用がないのですね。もう、随分と魔力はつけたつもりなのですが」

「馬鹿、お前は一応女だろうが。…そういう意味だ」

何がどういう意味なのかはよく分からなかったが、ティアナはとりあえず、
「分かりました。貴方もお気をつけて」

ロードはにっと笑い、
「誰に物を言ってる?俺の心配なら、せめて俺の足元に及ぶくらいの力をつけてからするんだな」

「心配ぐらいしてはいけませんか?」

「俺は男だからな。そういう意味だ」
そして、ロードはまた周りの生徒達に軽口を叩きながら食堂を出て行った。
ティアナはその背中を見送ってから、ペールに近寄り小声で話しかける。

「ペールさん、(中略/大体ロードと話していた内容)。一緒に来ていただけませんか?」
241ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/13 02:21
ロードが部屋を出ようとした、ちょうどその時。

         ドン!!

「!!」

突然、学園が凄まじい勢いで揺れ始めた!

「!?」「何が起こった!?」
明らかにただの地震ではない。魔法にしても、あまりにも規模が大きすぎる。

床が激しく揺れる。テーブルが倒れ、上に残っていた食器が雷のような音をたてて砕けていく。
柱が曲がり壁が崩壊を始めていく。

「一体…何が!?」
呟くティアナに、ロードがすかさず怒鳴りつけた。

「ティアナ!そんな事は後で考えろ!校舎が崩れる、生徒達を守れ!」
「はい!」


そして、校舎が倒壊していく…
さて、波乱の食事は無事に終わった。まずは食堂の片付けを済ます。
色々と、思うところはある。今夜は忙しくなりそうだ。そんな予感がする。

>「ペールさん。(中略)一緒に来ていただけませんか?」
ティアナが声をかけてきた。まあ、異変には感づいていたが、この話が決定打だ。
もはや確定事項らしい。ペールは深いため息をついて、肩をすくめた。
(遂に、ドラトリンクスの爺に言われた本職が回って来ちまうのかも知れないな・・・・・)

「・・・・わかった。その前に俺の部屋に寄らせてくれ。用意したい物がある。」
それをため息混じりに言い終わった直後に・・・・・

         ドン!!

大きな音と強い魔力に、大地が雄叫びを上げる。
学園が・・・・・倒壊していく。マズい、このままだと・・・・・!

>「!?」「何が起こった!?」
>「ティアナ!そんな事は後で考えろ!校舎が崩れる、生徒達を守れ!」

「・・・・・そうだな。ぼやぼやしてる暇はないみたいだ。いくぞ、ティアナ!
ああ、それからロード!後で貴様にはたっぷり仕事をして貰うからな?」

そう、ロードに怒鳴りつけるとペールはティアナと共に走り出した。
懐から取り出した、銀の指輪を双の手に身につけながら。
ありゃ、気がついたらトリ化け、直ってんのな。ちなみに、最初からキーは同じだ。
こいつが俺の本名であり、前の偽名のヒントになってる。(前のトリップと比較してみな。
ちなみに、よく間違われてるベールの方もヒントであり伏線だったりするぜ?
ヴェールじゃないところがポイントだ。実はこれが一番わかりやすいかもな。
てーか、後付けなのに、美味くハマりすぎて自分でも驚いてるが。

それから、俺の部屋はもう、倒壊しきったかね?ある程度用意したい物があったんだが。
まあ、ぼやぼやと愚痴を言っている場合じゃないんだが。

で、もう少しわかりやすいトリップに近々変える予定だ。もうちょい待っとけ。
学園を巡回警備するつもりだったんだが、えーと学園吹っ飛んでるし。
・・・・・なぁ、GM。せっかくのノッケを使う扉も見あたらなそうのは気のせいか?

それじゃティアナ、この後はあんたについていくことにするぜ。よろしく頼むな。
>224 シアン

【食堂】
シアンはレザードの提案を意外なほどあっさりと承諾した。流石に面食らっていた様子だったが…まあ、無理はない。
東洋人の転入生…璃兎といったか。彼の『殺気は伴わないものの威圧するような』視線も感じたのだが、レザードは気付かない振りをした。
差し当たっての用件は済ませた。レザードはそのまま食堂を後にする。


【第二校舎入口】
半刻後。レザードは数枚の紙を片手に歩いていた。
懐には何か書物のような物を仕舞っていたが、外からそれを窺うことは出来ない。
(妙だな…)
学園内の空気が普段とは違う事にレザードも気付き始めていた。
シルフを飛ばして調べてみたところ、根源精霊の動きに異常が起きているらしい。
(近くの森でダークエルフが妖精狩りでも行ったのか?)
そんな事を考えながら歩いているうちに目的地に到着する。
高山の夜の冷たい空気の中、シアンは一足先に彼を待っていた。

「お待たせしました。急に呼び出して申し訳ありませんね、シアンさん」

レザードは、過去に何度かシアンに『敬語は止めてくれ』と言われている。
だがこの喋り方はある意味において彼の流儀であったので、結局改める事は無かったのだ。

「約束のレポートです。概論ですが一通り纏めてありますので、参考程度にはなるかと。
 …ああ、とりあえず軽く一読してみて下さい。分からない点があれば解説させて頂きますので」

そう言いながらレザードは数枚の書類をシアンに手渡した。
これらがレポートだというのは真っ赤な嘘で、レザードが授業中のメモと記憶を頼りにこの半刻で執筆したものだ。
実際シアンにとって分かり易いように意識して書かれている。量的には、十数分程度で読みこなせる物だろう。
そしてレザードはシアンを呼び出した本来の目的を実行に移す。
彼女の意識が『レポート』に向いている隙に、闇の精霊『シェイド』を呼び出す。
精霊魔法は専門外と自称するレザードだが、そんな彼でも二種類の精霊を扱う事が出来た。
一つは風の精霊シルフ。これは生まれつきの守護精霊のようなものだった。
そしてもう一種類の精霊がシェイドである。シェイドは人の心の闇を好むという。
何時からかレザードの心に深く暗い闇が産まれた時、そこにシェイドが住み着いたのだ。

一見裏表の無い明るい性格のシアンだが、その心には何か暗い物を抱えているのではないか?
全くの勘だがレザードはそう推測した事がある。
それが何なのかまでは分からないが、彼女が異常に恐れる『炎』に鍵があるかも知れない。
シェイドは心の小さな傷跡からその中の闇に付け込む。
もしレザードの推測が正しければ、シアンを上手く利用出来る可能性が有ったのだ。

夜闇に紛れ、シェイドは完璧にシアンの影に入り込む。
後は彼女の心に一瞬隙が出来れば、シェイドはシアンの心に入り込む事が出来る筈。
とは言え入り込まれたとしても基本的には何も起こらないのだが。
ただ、シェイドの使役者がレザードである以上、彼がシアンの心に干渉する事が容易になるには違いない。
シアンの心に隙を作るのに最も簡単な手段。それは彼女に『炎』を見せる事だ。
が。ここでレザードの計画は、思わぬ形で中断を余儀なくされる。

         ドンッ!!!

轟音と共に突き上げるような揺れ。しかもただの地震ではない。
レザードは、大地に異常なまでの魔力が流れているのをビリビリと感じた。
建物に亀裂が走る鋭い音。
顔を上げると、倒壊しつつあった煉瓦造りの第二校舎が頭上から圧し掛かってくるのが見える。
揺れのせいで満足に走る事が難しい。…それ以上の事を考えている暇など無かった。
レザードは素早く詠唱しつつ印を切る。守護方陣が現れ、彼の周囲の空間を包み込む。
次の瞬間、倒れこんで来た第二校舎が地面に叩き付けられ………砕け散った。
舞う粉塵の中、レザードは守護方陣を展開したときのままの姿勢で立っていた。
彼の周囲にだけは瓦礫が散乱していない。
(これは…タイタンが暴走でもしたのか? いや…それより問題は…)
冷静さを取り戻したレザードは、一つの大きなミスを犯した事に気付く。
シアンだ。
とっさに守護方陣を展開したレザードは、すぐ近くに居た彼女も入る程のサイズの方陣を使った。
粉塵に遮られて視界がまだハッキリとしないが…おそらくシアンも無傷で生き残っているだろう。
レザードが守護方陣を展開する瞬間をシアンが視認した可能性も高い。
そして『守護方陣』と呼ばれる魔術は、現在クリオリンで教えられている中の、何れのカテゴリにも属していない。
要するにレザードは自分が『普通の学生』で無い事を自ら証明してしまったのだ。

だが、いずれにせよこのままでは埒が明かない。
レザードは周囲の粉塵をシルフに吹き飛ばさせ、シアンの姿を探した。
247変態眼鏡 ◆cVftHentaI :03/11/13 14:46
いよいよストーリーが動き出しましたかね。
…業務連絡です。

>212 ◆ZCg3FvpEdw氏
受身という意味ではこちらもあまり変わらないのでお気になさらず。
これからどうなるかは分からないですし。

>◆iSvl3D6vFk氏
レザードが仕込んだシェイドですが、付け込まれるかどうかは完全にシアンさん次第です。
付け込まれなければ本当に何も起こりません。仕込まれた事すら気付きません。
付け込まれてもレザードが何かしない限りは何も起こりません。
要するにシェイドは基本的に、シアンさんの行動を抑制するほどの力は無いのです。
クリオリン魔道士学校の屋根の上。
レイチェルは一人たたずんでいると風がいつもと違うのを感じた。
ぬるりとした感覚。嫌な風。これは・・・何かが起きている。
そう感じて校内に戻ろうと振り返った時・・・璃兎がレイチェルの視界内に居た。
?!

状況が理解出来なくなる。ここはクリオリン魔道士学校の屋根の上。
私は一人で来た。一部の先生しかここに私が良く来るのは知らない。
えーと、彼は璃兎。今日来たばかりの感じの良い礼儀正しい新入生。
なんで?!

自分は何をしていたかを思い出す。食事の時に色々嫌な事があって・・・
悲しくなって一人でここにきて・・・泣いていた。泣いていた?!
すっと自分の頬をさわる。涙の跡。目の前には璃兎。
彼に・・・璃兎に泣いている顔を見られた! ようやく彼女は状況が理解出来た。
顔が紅潮してくるのが解る。耳まで真っ赤だろう。
気付かれない様に下を向き、璃兎に近づいてき小さな声で言った。
「…見た…でしょ?」
その二人だけの雰囲気を・・・空気を換えるモノがあった。レイチェルの左手に激痛が走る。
小さく顔を歪めてしまう。危険だ。そうレイチェルは感知した。
微震。それを感じた瞬間にレイチェルは璃兎の手を右手で掴む。
「ついてきて!」

そういって左手で空中に印を切る。
「…我描く、虚空の翼。我に纏え、幻影の翼。イリュージョンウィング!」
レイチェルの背中に白みを帯びた半透明の大きな翼が現れる。続けて空中に印を切る。
「…我与える、虚に実を。我、纏いし幻影を真実と換えよ。リアリティイリュージョン!」
半透明の翼に、はっきりと濃い色がつく。それと同時に、レイチェルは屋根から璃兎と一緒に飛び降りた。

時を同じくして、ドン!!という大きな音と膨大な魔力の雄叫びが校舎を包んだ。
轟音を立てて、校舎が崩壊していく・・・
それを見ながら、ゆっくりと二人は大地に降り立った。
大地に降り立つと同時にレイチェルの背中の羽は霞の様に消えていく。
そこは余りにも酷い惨状だった。死と怨念が渦巻き始めている。レイチェルは思わず目を背けてしまう。

「…生きている人を…探しましょう。璃兎。」
声は弱々しくか細かった。
250 ◆ZCg3FvpEdw :03/11/13 17:48
補足という名の業務連絡等を

>◆z2mYCw53h6氏
少々強引な手段を使いましたが、脱出しました。
後、一回目のカキコミの後少し時間が有りますのでご自由にして下さい。
襲ったりは勘弁して下さいね(笑

>229,231
私の性なんでしょうねぇ。牧歌的魔法学園期待されていた方々すみません。
どうにも私は根っからの陰謀人間の模様です。

後、業務連絡なんかをカキコミする為の掲示板を取りましょうか?
規制を受けた場合に、2ch内ではわからなかったりしますので、外部で
掲示板が有っても問題ないと思うのですが
251フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/13 20:29
「ふぅ、流石に寒いな。」
星空の下、深呼吸をしながら、星を眺めている。
「色々な人が居たけど、概ね良い環境だな。」
この学園で、会った人々の事を、思い出す。
「問題が有りそうな人も居ましたが、この程度なら問題無さそうだな。」
食堂の事を思い出し、少し苦笑しながら呟く。

色々な土地を旅し、様々な人に出会った事を、思い出していた。
そして、自分の過去の事も.....。
貧しい農家の末っ子として生まれ、そして3歳の時に師匠に引き取られた。
(「いや、「売られた」と言うべきかな?。」)苦笑いをしながら、両親の事を考える。
ただでさえ貧しい農家の、ひ弱だった自分。
お師匠様が引き取る事を伝え、何某の金を渡した時、両親は喜んだだろう。
だが、それを責める事は出来ないだろう、そうしなければ家族を養う事が出来なかったのだから...。
(「もう両親の顔も、兄弟の顔も思い出せないな。」)
(「そして.....、本当の自分の名前も...。」)
空の星を眺めながら、想いを馳せる...。
252フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/13 21:01
引き取ってくれたお師匠様は、厳しくも優しい人だった。
家族から離れた私を、我が子の様に育ててくれた。
幼い頃から、魔法の修行やお師匠様の手伝いは、きつかったけど
一緒に食事をした時の事や、病気になって看病をして貰った時の事
そして、一緒に寝た時の事を思い出すと、苦しさも忘れる事が出来た。
(「そう言えば、聞かれた事が有ったな、家族の事を。」)
何時だったか、お師匠様に聞かれた事がある。
「家族から引き離した、私を怨んでいるか?。」
(「そして答えを言った後の、お師匠様の顔は、忘れられなかったな。」)

そして運命は回り始める、悲劇と共に。
ちょくちょく行っていた、材料の採取から戻ってきた時、お師匠様は病で臥せっていた。
そして死の間際、私に手紙を渡しながら、告げた。
「クリオリン学園に行きなさい、そして.....。」
お師匠様の葬儀が終わった後、私は旅立った。
無気力になった自分の為、そしてお師匠様の遺言を果たす為にも!。
食事も終わり、後片付けの時間に入る。
テーブルに置かれた皿を重ねながら、首を振った。先程浮かんだ疑念を払おうとするかのように。
(考え過ぎだよ。)
それよりも、と思考をシフトさせる。当面の問題は課題の続き。
(出来る所まで…せめて、先輩達と比べても恥ずかしくない程度には仕上げておきたい。)
友人らにはまだ何となく言い出せずにいるが、来年度から上級クラスへの編入が決まっている。
ここが頑張り所だ。…上級クラスは、入学以来の目標だったのだから。
とは言え、今のクラスと別れるのはやはり寂しくもあって―――

しかし、突如校舎全体を襲った激震によって、その思考は中断される。

「…ぅわっ!?」
地の底から込み上げてくるような揺れ。どんどん激しくなり…既に、まっすぐ立つことすら叶わない。
建物の壁や柱にヒビが入り、かけらが降り注いでくる。
ユーウェインは咄嗟に袖を翻すと、頭をかばいながら叫んだ。

「みんな、テーブルの下へ!窓際に寄っちゃ駄目だ!」

次の瞬間。
悲鳴と揺れの中…2800年の歴史を誇るクリオリン魔道士学園の校舎が、音をたてて崩れ落ちた…
254フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/13 21:30
旅は長く苦しい物だった、この地に来るまで一年も掛かってしまったが、結果的には良かったのかも知れない。
旅は様々な事を教え、色々な人との出会いを与えてくれた。
そして長い旅の中、自分を更に鍛えてくれた、身体も心も。
「もしかしたら、わざと遠い場所に、旅をさせたのかも知れないな。」
お師匠様の顔を思い浮かべながら、そう考えていた...。

そんな時、流星が堕ちるのを、見付けていた。
(「不吉だな、あの堕ち方は...、何か起きなければ良いのだが。」)
そんな事を考えていると、死神の嘲笑う声が、聞こえた気がした。
「まさか、何か起きるのか!。」
室内に戻ろうとした瞬間、地下に魔力を感じると同時に、巨大な地震が襲い掛かって来る。
「ちぃ!。」地面に伏せながら、地震をやり過ごす。
揺れがおさまった時、学園は無残な姿を、晒していた。
「被害も相当な物だ、早く救助に行かないと!。」
だが、自分が出て来たドアは、開かなくなっていた。
「此処からは入れそうに無いな、別の入り口を探そう。」
そう言いながら、別の入り口を探し始める。
未だ消えぬ、死神の嘲笑う声を、思い出しながら...。
255 ◆MAGI6MOWUU :03/11/13 21:37
>掲示板
そうですね、確かに有った方が、便利かもしれませんね。

>レイチェル>璃兎
もしかしたら、外で会うかも知れませんね。
その時は協力をお願いするかもしれません、そうなったらよろしくお願いします。
(都合が悪ければ、聞き流してください。)
256璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/13 21:51
 人生で、それなりに修羅場はこなしている。刃の嵐、矢の雨を潜り抜けてきた。
 だが…こんな状況はこの十何年で初めての事だな…

>レイチェル
>「…見た…でしょ?」
 近づいてきた彼女は、顔を赤くしながらこう問いてきた。
 …どういえばいいんだ?見てないと言う方がいいような気もするが…
「……見た。すまない」
 結局、真実を伝えて謝罪した。…やはり、嘘はいけないからな。
 しかし…俺がここにいる事を、どう説明したらいいのやら…
「…その、気になったから」
 それだけでここまで来てしまった自分の行動は、少々問題があるような…
 …実際、なぜか気になってしまったのだから言わないわけにもいかない。
「…………ええと」
 まずい、何か言わなければ場が持たない…何か、何か…
「…涙より…笑顔が…いいと思う」
 …何を言っているんだ。俺は。改めて何か言葉を紡ごうとする…が、
>「ついてきて!」
 彼女はそういうと、俺の手を掴み、もう一方の手で印を切って、呪文を詠唱する。
 …見る見るうちに、彼女の背には一対の鳥の翼が生まれる。間髪いれず、そのまま空へと飛び出す。
 次の瞬間!!

 ドォンッッッ!!!!!

 爆発、轟音。ガラガラと音を立てて崩れていく校舎…
 ゆっくりと落下しながら、その様を俺とレイチェルは見ていた…
257璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/13 21:53
 大地に降り立った。目の前には瓦礫が山となっていた。…つい一瞬前まで、学校であったものだ。
 …本当に一瞬の出来事だった。死者も…出たことだろう。
 目を閉じるだけで、死んでしまった者の血の匂いが……においが…におい…

 赤。紅。血の色。血に濡れたカタナの色。倒れているモノの色。
―ほほぅ…『兎』、お前は喰われなかったのか…名前から『竜』か『虎』が残るかと思ったが…
 声。ここにいるモノを殺せと命じた声。従った。ミナゴロシにした。
―よくぞ『鬼降し』に耐えた。『兎』よ…誇るがいい。お前が完全なる『鬼人』だ。
 鬼人。それが俺。鬼でありながら人。人でありながら鬼。
―お前が為すべき事はただ一つ。とても分かりやすく、お前にとって容易い事だ。
 為すべき事。ただそれを行うために創られたのが俺。俺の為すべき事は…


―殺せ。この世に存在するありとあらゆる命を。


>「…生きている人を…探しましょう。璃兎。」
「……っ!?」
 一瞬にして意識が覚醒した。実際はか細い声のようだったが…充分な響きだった。
 …危ういところだった。先ほども、そして今も。
「……ああ。探そう」
 頭を大きく振って、先ほどの映像の残滓を振り払い、レイチェルの後に従った。
 その背中に向けて、はっきりと伝えておく。感謝の言葉を。
「…有難う。助けられた」
258 ◆z2mYCw53h6 :03/11/13 21:58
ええと…私だけ過去の描写が少なめだったので、学園破壊という切欠のうえで少し書いてみました。
…でも、抽象的かもしれませんね…なんとなく想像を掻き立てるものを書けた気はしますが…

>掲示板
 いいかもしれませんね…便利だとは思いますが、何分知識が少ないため…
 用意するのは難しいのではないかと思ってしまいます…そこは、どうなのでしょうか?

>フォース
 確かに…会うかもしれませんね。
 そしたら、協力しましょう。個人的には会いそうだと思います。
 …会う描写を書かれるのでしたら、こちらもあわせますよ〜。

 しかし…学校爆破とはGMもやりますね…驚きです…
後片付けの時間…
カシャン… ジャラールは抜いていた剣を鞘に収める。
過去の回想に浸る時間は、もう終わりのようだ。
そこかしこが、あわただしい。後片付けが始まったのだ。
ゆったりとした歩みで彼は歩き出す。

気がおさまらない。 …憂鬱な気分だ。
仇敵、…人工魔道士にまさか逢ってしまうとは。
しかも、よりによって この学園の中で、である。

こんな時は、本の側にいるのがいい。
幼い頃から書物に親しんできた彼にとって
本の匂いとは 慰めであり 懐かしさの源でもある。
彼が司書をしているのは、かつての平和な時代への憧憬だろうか?

「お前は全く本の虫じゃな」師の言葉だ。
その師も既にこの世の人ではない。

ジャラールは図書館に戻った。自分の安らぎの場所へ。

図書館…。ジャラールは静かに席に座る。
そして目を閉じ、静かに瞑想する。無心になろうと試みる。何度も。何度も。
ようやく瞑想に入っていく。その感覚が彼に感じられる。静かにその感覚に落ちていく。

その時だった。地面の唸り声、轟音が響き渡る。
(神の裁きの日か!!) 彼はとっさに身構える。立ち上がれない。くっ、地震…か。
彼は胡坐をかいたまま唱える。「我が神の命にて。静謐…なれ。混沌よ。去れ!」
彼の座っていた四方1メートルが緑色の光に包まれる。
光に触れた瓦礫の破片が全て砕ける。
人の近付く気配に顔を上げると、こちらに向かってレザードが歩いてくる。
謝意と共に書類を差し出し、確認を勧める彼の言葉は相変わらず敬語のままだ。
まあ、それでこそ彼なんだろうから仕方ない。シアンは苦笑すると、書類を受け取った。

「ありがとう。…これならなんとか私にもわかりそうな気がするわ。
 すぐ読むからちょっと待っててもらえる?」

そう言うとシアンは手元の書類に視線を落とす。
クリオリンの夜は寒い。だけど今夜は…いつもに増して寒いような気がする。
そんな中、長時間待たせてしまうのは悪い。だから、早く済ますようレポートに集中する事にしよう。
完全に文字に意識を集中させているシアンは、レザードが呼び出したものに気付く事はない。
しかし、それ程の集中状態から、シアンの意識を引き戻す出来事が起こる。

ドン!!と、響き渡る音。大地と共に、視界に映るもの全てが大きく揺らいだ。
予期しなかった衝撃に、シアンの体はバランスを崩し地面に膝を付いてしまう。
不意に感じた大地を駆け巡る魔力。表情が凍りつく。本能的な恐怖を感じる。
ふと、地鳴りではない…建物が軋む音が聞こえた。

「ウンディーネ、来てっ!!」
シアンは咄嗟に水の精霊を呼び出すと、彼女の回りに防護壁を具現化させる。
薄青色に染まった視界の向こうにレザードの姿を捉えた瞬間、彼女の脳裏にある光景が蘇った。

──あの時も、こうだった。
私だけ守られて、母様と父様が炎に包まれるのをただ泣きながら見ているしかできなかった。
私の目の前で、全てのものが炎に飲み込まれてしまった。
……また、守れない。間に合わない──

精神が揺さぶられる。ウンディーネが形を失って還っていく。
その瞬間、シアンは心にすっと冷たいものが入って来るのを微かに感じた。
程なく校舎が倒れこんでくる。その時、彼の周りの空間が歪んでいくのが見えたような…気がした。
轟音が止むと、ゆっくりと目を開く。どこも痛くない。私は…生きてる?
周りを見ても何も見えない。レザードは無事だろうか…
ふらつきながら立ち上がろうとした時、ふわりと風が吹くと、視界が段々と開けていった。

「レザード…よかった。無事だったのね…」

すぐ側に立っているレザードの姿を確認すると、ふっと体の力が抜ける。
改めて周りを見まわしてみると、彼女達が立っている付近以外は、見るも無残な瓦礫の山だ。
あの空間の歪みは気のせいじゃなかった…たぶん、レザードが魔法を発動させたんだろう。
そこまで考えて、何か心に引っ掛かりを覚えた。
あんな魔法…少なくとも彼女はここで習った覚えが無い。

「さっきの魔法…いえ、そんな事どうでもいいわ。助けてくれてありがとう。
 ねぇ、一体何が起こったの…学校の中にいた人達はみんな…。
 ……ううん、きっと他にも無事な人がいる筈よ…ね」

尋ねかけて、やめる。
それがどんな魔法だろうと、お互い無事だったのだからかまわない。
不吉な想像がどんどんと浮かんで止まらない…シアンは縋るように瓦礫の山を見つめた。
262 ◆iSvl3D6vFk :03/11/13 23:05
恒例の業務連絡。

>247
面白そうな種には水をやってみる主義なので、付け込まれてみました。
さて、どんな花が咲くんでしょうね。密かに楽しみにしてみます。

>250
そうですね…実は規制常連組なのであると助かるかも、です。
または太陽に避難スレを立てるという手もありますが。
それに容量の節約にもなるかもしれないですしね。
数分だっただろうか。揺れはおさまった。
しかし図書館は本と瓦礫の破片の山だ。「まるで戦場じゃな…」
彼は呟く。出口も何もない。閉じ込められたらしい。
「ふう。どうしたことか…。このままではまずい…」
狭い空間に閉じ込められている。息が苦しい。
ジャラールは考える。どうしたら助かるか
…これしかないか。望み薄だが。
ジャラールはシアンが持っているはずの貴重書をイメージする。
うまくその本に働きかけできれば、何らかの反応が本に現れるはずだ。
ただ、薄い望みかもしれない。
シアンが本をもっていなければそれで終わり。
シアンが気付かなければそれで終わり。
シアンに力が届かなければそれで終わり。
そして、最大の難関は、シアンは一時的に解呪魔法をかけたかも知れないこと。
その効果が残っていれば、ジャラールの魔力での働きかけは届かない。
「……う……」
頬を撫でる冷たい夜風に、閉じていた目を開くと…そこは暗闇の只中だった。
右も左も、どころか、上も下も分からない。
両手で地面を押しやり、うつ伏せになっていた体を起こす。

(一体、何がどうなったんだ…?)

「”光よ…此に結び集まり、我を導け…”」
震える声で唱えると、人差し指の先端に放射状の光が灯り、周囲を照らしだす。
「! これは…」
…何たることだろう。つい数分前まで『校舎』だった場所は、今や瓦礫の山。
壁という壁、床という床がめくれ、ひしゃげ、砕けている。
辺りには、ただただ土埃が舞うばかり。

呆然とするユーウェインの視界に、一つ、また一つと、まばらな明かりが灯る。
自分と同じく、灯火(ライト)の魔法を使った者がいるのだ。

「…………点呼をっ!」
やっとのことで声を絞り出す。
微かに感じる血の匂い…誰か、倒壊した建物の下敷きになったのか?
早急に救助せねばならない!

荒れ果てた学園の上…星は一際美しく、冴え冴えと輝いていた。
ふと、近くの瓦礫の中にぼんやりと輝くものを見つけ、近付く。
取り上げてみると、それはシアンが図書室から持ち出した朱の表紙の書物だ。
本が弱々しく発光している…誰かの仕業だとしたら、その人物は一人しか思い浮かばない。

「レザード! 図書室に行ってみよう…司書様はご無事かもしれないわ!」
266 ◆HL2fUAyECQ :03/11/14 02:25
すいません、今夜は眠いため書き込みできません…。
ペールのプレイヤーさん、移動する時はティアナも一緒に連れてってあげてください。
書き込みの多いスレだな!とか言ったりして。すごいな諸君。
爆破テロリスト、我輩である。
>・・・・・なぁ、GM。せっかくのノッケを使う扉も見あたらなそうのは気のせいか?
気のせいである。
いろんなところをノッケしてかまわぬ・・・。
諸事情も良きに計らってくれたまえ。俳優諸君が主役である。

冗談はさておき、では諸君、非常時につき指示されずともドラトリンクス賢者の
書斎に行こう、と考え全員集合してほしい。あるいは誰かがよびかけてもかまわぬ。
なお集合は無理に急ぐ必要はない。自然の流れのなかであつまってほしい。
PC諸君が集まったころ我輩は来よう。
ティファ教授より驚愕の御沙汰があるであろう。健闘を祈る。
ではまた。
>266
無理することはないぞ。おやすみ。
ややハイペースだな。無理なく諸君も参加してくれたまえ。
今度こそ、ではまた。
269ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/14 09:01
学園の廃墟の中を、ティアナはペールと歩いていた。

「…まだ、助けを待っている生徒がいます。急がないと…」

ティアナは大怪我を負っていた。倒壊の瞬間、生徒に気をかけすぎて自らの身の守りまで追いつかなかったのっだ。
ペールが一緒でなかったら今頃どうなっていたか分からない。

その時、突然正面の瓦礫がガタガタと動きだす。その下から、何か四角く平ぺったいものがぽんと宙に飛び出した。

「あれは…ベルクレイド様!ご無事だったのですね」
ティアナが嬉々とした声をあげる。
大魔道士ベルクレイド。七賢杖の一人で、2年前に死亡してからは自らの肖像画に憑り移って幽霊絵画として学園に住み着いていた。
少々変わり者だが、ひょうきんで気さくな爺様である。ちなみに享年354歳。

『……ティ、ティアナか』
だが、何か様子がおかしい。こめかみには青筋が立ち、充血した白目を剥き出し、
興奮した獣のような荒い息をフーッ、フーッと吐き出している。

「ベルクレイド…様?」
『に、逃ゲろ…そうでないト、ワしは…わシハオマエヲ…』
ベルクレイドは言うなり、甲高い声でに絶叫した。
そして両腕を絵から突き出して構え、そこにボッと蒼い炎を宿らせた。
それを胸の前で合わせると、炎のエネルギーが巨大な火球と化す。そして、

『ウオオオォォォォ!』
絶叫とともに、それをティアナ目掛けて思い切り投げつけた。

「!!」
ティアナは避けようとして、右足が怪我でほとんど動かない事を思い出した。
「しまった…!」

避けきれない。火球がティアナに迫る…!
270 ◆HL2fUAyECQ :03/11/14 09:22
という訳で、勝手に戦闘にしてしまいました。
このままいくとティアナが死ぬので、ペールに助けてほしいです…。
ロードは別行動中。

ちなみに七賢杖について。
前にも述べた通り七人の著名な賢者のことで、それぞれ智(叡智)、力(魔力)、優(優柔)、
王(賢王)、聖(至聖)、幽(幽玄)、勇(武勇)の属性をもっています。
簡単に言えば前から賢者(全員賢者だが「いわゆる」賢者、みたいなニュアンス)、大魔道(同じく)、人格者、王様、聖職者、仙人、勇者。

幽霊絵画ベルクレイド様は『力』を司る七賢杖で、戦闘力は七人の中でも随一です。
2対1とはいえ、負傷したティアナとおそらく負傷しているペールではかなり手を焼くでしょう。

>GMさん
書斎は校舎とは別の建物なのですか?
【元・第二校舎入口前】
レザードを呼ぶ声。
視線を落とすと、シアンの銀髪が視界に飛び込んでくる。
やはり彼女は先程のレザードの魔法を見ていた。
だが、それについて深く追究する様子は無い。…この状況ならば無理もないだろう。

「いえ、礼には及びませんよ。しかし…参りましたね。これは」

今やクリオリンは見るも無残な姿を晒している。
グラン・ハーデストを排除した後にシアンの力を利用して封印を解除し、地下書庫に侵入…というプランも、校舎と共に崩れ落ちてしまった。
更に地震の際の異常な魔力。揺れが収まった後も残滓が燻り続けているのを感じる。
つまり、地震の原因は未だ健在である可能性が高い。

(この状況下で下手に行動を起こすのは危険か…)

だが打てる手は打てる時に全て打ってしまうのがレザード・ヴァレスという男だ。
シアンの心に侵入したシェイドに指示を出す。彼女の過去を探れ、と。

シアンから提案があった。
司書が無事? なるほど、彼女の持つ本が何者かの魔力を受けて光を放っている。
レザードは頷き、シアンの提案に乗る事にした。
図書室だった場所に向かう中途。生徒の誰かだろう、少女が横たわっている。
下敷きになる運命からは逃れたものの、校舎から投げ出されて頭から地面に叩きつけられたのだろうか。
首があらぬ方向に曲がって死んでいる。年はまだ12、3と言った所だ。
驚愕に見開かれた目が、彼女にとって『死』がどれほど唐突だったかを物語っているように思えた。
レザードは何か呟きながら少女の顔に触れ、その目を手で閉じてやった。
傍から見ると鎮魂の祈りを捧げたようにも見えるだろう。…無論、彼が唱えたのは祈りの言葉などでは無かったが。

「図書室に行きましょう。急いだ方がいい」

レザードはシアンに促すと、早々にその場から立ち去った。


二人が去った後。物言わぬ屍と成り果てた筈の少女は目を見開き、立ち上がる。
そして人気の無い茂みの中へと消えていった。
【心象世界】
一方。
シェイドはシアンの意識下に、彼女自身の記憶を基にした心象世界を構成していた。
少々回りくどい方法だが、こうすれば相手に気付かれずに心を覗く事が出来る。
…これは精霊達が心を読む際の常套手段の一つなのだが、それを知る人間はごく僅かである。
やられた本人は気付かないのだから。それはシェイドを使役したレザードとて例外ではない。
相手が気付くとすれば、それは現実意識が途切れている状態…要するに眠っていたり気絶していたりする時だ。
そのような状況下においては、意識下の出来事も『夢』として認識される。

広がる光景は彼女の幼い頃の記憶。一軒の家が建っている。
シェイドの姿が変化していく。プラチナシルバーの長い髪を持つ女性。
良くある御伽噺の主人公で、仲間達と共に悪しき神々を討滅した女神……らしい。
シェイドの現主人であるレザードの心の奥底に強く焼きついていた姿だ。本人は気付いてすらいないようだが。

シェイドは家の扉をノッケ。
…5000年以上の齢を重ねてきた精霊シェイドも、『ノッケ』が何度も扉をノックする事を示す方言だと知ったのはごく最近だ。
だが返事がない。
シェイドがハンマーを取り出し扉を叩き破ろうとした瞬間、扉が開き、少女が顔を出す。
シアンの『深層意識』だ。その姿は3歳当時の彼女のままだった。

「眠っていた物と思っていたが……っと、失礼」

シェイドはハンマーを置き、幼いシアンに向き直る。

「我が名はシェイド。我を迎え入れれば、汝の望む物を与えよう」

深層意識は嘘をつけない。だが、心を閉ざして何も言わない事は出来る。
かつてシェイドがレザードの心に入り込んだ際は、この段階で門前払いを食ってしまった。
精霊とて万能ではないのだ。
何故か業務連絡も我が行う。
重ね重ねの容量とレスの浪費、面目ない。

>◆iSvl3D6vFk 氏
せっかく乗ってきて頂いた処に、
ノッケを無理矢理使った結果このような分かり難い描写になってしまった事をお詫びする。
要するに

・「心象世界」での出来事は現実のシアン女史には基本的に影響なし。

・我が問いは『シアンの情報をどれだけレザードに明かすか』という事。
 レザードは炎のトラウマの理由等シアン女史の過去を殆ど知らぬので、我を使い調べようという魂胆なのだ。
 無論そのまま何も明かさぬという選択肢も有り。ぬるぽ専用ハンマーで思い切り殴り飛ばして頂きたい。

出来れば『心象世界のシアン』も基本的にそちらのロールでお願いしたい。
まぁ元々は変態眼鏡が撒いた種であるので、分かり難いならばこちらで善処する事を約束する。
275 ◆ZCg3FvpEdw :03/11/14 17:08
先に業務連絡だけですが

     TRPGスレ サポート掲示板
     http://jbbs.shitaraba.com/game/9600/
     キャラハン・名無し誰でも歓迎です。良かったら使ってください。
( ゚д゚)ノ
276ミニデーモン:03/11/14 17:50
横山ノッケ
なーんちゃってゲハハハハ
はふっ…吐く息が白い。当然だ。何故ならここは標高3000メートルの山の上なのだ。
夜は非常に冷える。
本来なら学園周辺を特殊な魔力シールドが覆っており、急激に冷える事は無いのだが
それすら現在は効力を失っている模様だ。

白い息を吐きながら、呪文を連続して詠唱していく。
ライト(右手の人差し指に)、ブレスセンサー、マジックセンサーを詠唱する。

>璃兎
――「…有難う。助けられた」
今日、同じ人から二回もお礼を言われた…背中を向けているか良いものの顔が
紅潮してくるのが解る…取り敢えずは自分を落ち着かせ返答する。

「…お礼言って欲しいから助けた訳じゃ…ないから。気にしないで。
 そ、それより早くみんなを捜しましょう。」
鼓動が早くなっている…
レイチェルは、この何か解らない感情にとまどいを感じていた。
ふと、視界に引き裂かれたカーテンが落ちているが目に入った。
ソレを拾って埃を払い、ローブの様にかぶる。
カーテンの止め紐で腰の辺りで、簡易ローブを止める。これで少しは寒さも大丈夫だ。

少し歩くと、フゥン…とブレスセンサーに反応が現れる。
反応の有る方を見ると、廃屋の影から出てくる少年の姿を捉えられた。
フォースだ。声をかける。
「…若き英雄さん。あなたも無事だったのね。」

フォースと合流した後、少し離れた所から点呼を呼ぶ声が聞こえる。
それに他の場所にもライトの明かりが見える。
「…向こうに早く合流しましょう。先生方が居るかも知れないわ。」

一呼吸。大丈夫。いつもの冷静な自分に戻れている。
「…七賢杖の先生方、もしくはドラトリンクス師に早く
 魔力シールドを展開してもらわないと、助かった私達も寒さで死んでしまうわ。」
279璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/14 20:16
 体が刃で刺されるように冷たい。…当たり前だな、山頂なのだから。
 ある程度寒さには耐性はあるのだが…これは流石に堪える…頭痛の次は寒さか…
 …しかし、先ほどまで全く寒くは無かったのに…何故だ?

>レイチェル
 彼女は呪文を唱えて明かりを作り、生存者を探し始めていた。
 落ちていたカーテンで寒さ避けの外套を作るあたり、なかなかに強かだ。
 …俺もあたりを見回すが、残念。そういった類の物は見当たらなかった。…気合で我慢するか。
>…お礼言って欲しいから助けた訳じゃ…ないから。気にしないで。
 彼女は振り向かずにそう言った。その真意はわからない。
 だが…ただ事故から助けて貰っただけではなかったから、俺は心からの感謝の言葉を言ったのだ。
 あのままだったら、俺はどうなっていたか…分からなかった。
 …いつか必ず、この礼は返さねばならない…そう、強く思った。

 と、レイチェルが立ち止まった。見ると、向こうにフォースがいる。
「…無事だったか」
 見たところ、大きな傷は見えない…あの状況を回避しきるとは、流石だ。
『只者ではないんだな。お前も…』(天薙語)
 俺はこの、同じ転入生の存在が、ひどく心強く思えた。

 遠くから人を集める声が聞こえる。仄かに輝く光もまたあった。
>「…向こうに早く合流しましょう。先生方が居るかも知れないわ。
> 魔力シールドを展開してもらわないと、助かった私達も寒さで死んでしまうわ。」
「……む」
 確かに。このままでは凍死してしまうやもしれない。…どうしてこうなったのかも、気になる。
「…分かった。…急ごう」
280フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/14 21:04
「流石に暗いな、明かりを持った方が良さそうだな。」
月が有るとは言え、夜の暗さは相当な物だ、明かりが必要だった。
「わが名において命ずる、出でよウィスプ!。」
小さな光の塊が複数現れ、周囲を照らし出し始める。
(「『これ』について聞かれると厄介ですが、仕方が有りませんね。」)
そう思いながら入り口を探していると、向こうから来る二人の姿を見つける。
同時に向こうも、此方に気付いた様だ、璃兎とレイチェルだ。
>「…若き英雄さん。あなたも無事だったのね。」
>「…無事だったか」
二人の全身を見て、怪我が無いのを確認する。
「二人とも無事でしたか、良かったです。」
「私は外に居たので、地震に巻き込まれなかったのですが...。」
そう言いながら、ふと疑問に思う。
(「二人とも、埃や破片を受けて無さ過ぎる、その痕跡も無さそうだし。」)
(「私と一緒で、外に出ていたのでしょうか、それとも.....。」)
(「だが、今はそんな事を考えている場合では、ないですね。」)
「とにかく、他の人と合流を急ぎましょう。」
281フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/14 21:36
そうして二人を見るが、二人とも大分寒そうだ。
(「完全装備の私は問題無いですが、二人は寒そうですね。」)
レイチェルがカーテンを、ローブ代わりにしているが、それでも寒そうだ。
璃兎の方は、それも無さそうだから、余計寒いだろう。
>「…七賢杖の先生方、もしくはドラトリンクス師に早く
>魔力シールドを展開してもらわないと、助かった私達も寒さで死んでしまうわ。」
(「この状況で、魔力シールドを貼る事が、出来るだろうか?。」)
(「それに貼れたとしても、朝まで維持し続ける事が、出来るかどうか...。」
そう思いながらも、レイチェルの言葉に、頷いている。
(「でも。今そんな事を、言うべきでは無いな。」)
常に最悪の事態を想定している、それは今までの経験から、無意識にしている事だった。
だがそれを二人に、言うべき事でないのも、心得ていた。
(「もしかしたら、出来るかも知れないしね。」)
そう無理に、自分に言い聞かせながら、そんな考えを片隅に置いた。
282フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/14 21:41
「二人とも、少し待ってくれ!。」
そう言いながら、周囲に落ちている手ごろな石を。集め始める。
そして集めた石に、呪文を掛ける。
「熱よ、この物に宿りて、その力を使え!。」
周囲が一瞬寒さを増し、石が熱を帯び始める。
「これを持っていれば、少しは暖かいだろう、朝まで持つからね。」
そう言いながら、二人に暖かくなった石を渡す。
「それじゃあ行こうか、十分気を付けながら。」
密かにクロスボウを準備しながら、近くの穴から進入を試みる。
(「何が出てくるか判りませんからね、用心した方が良さそうですね。」)
今だ感じる、地下の魔力を考えながら、進み始める...。
図書室へ向かう途中に、レザードが変わり果てた少女の姿を見付けた。
やっぱり…と、事態の壮絶さを改めて感じ、目を背ける。
レザードは何やら祈りを捧げていたようだが、シアンの心にはそんな余裕は無かった。
今は彼に促されるままに図書室へ向かうことで精一杯だ。

普段必死に強がって内面の弱さを隠している人間は、こういう時に脆くなる。
歩きながら以前心理学の文献で読んだ事を思い出し、シアンは口元だけで自嘲気味に笑った。
(……つまり、私はまだ…弱すぎるのね)

【図書室だった場所】

数刻前にシアンが手紙を書いていたはずの場所は、本と瓦礫が散乱して見る影も無かった。
だが、そこにいるはずのジャラールの姿は見あたらない。
瓦礫に閉じこめられているのだろうか…だとしたら一刻も早く救出しなければ危険だ。
しかし、今ここに居るのはシアンとレザードの二人だけ。
手当たり次第に瓦礫を掘り起こすなんて真似は到底不可能だ。
魔法で瓦礫を崩すことは出来るだろうが、下手をするとさらに破壊が進む可能性が高い。

途方に暮れていると、突然持っていた本が宙に浮き、倒れて傾いた本棚の前に落ちる。
レザードと共にその本棚を除けると、そこにジャラールの姿を見付けた。

「司書様!ご無事ですか!?」

シアンはその姿を確認すると、安堵の息をついた。
大丈夫…きっとみんなも無事に違いない。
崩れそうになる普段の「強気さ」を奮い立たせるように、そう、信じることにしよう。
【心象世界】

兄様がいなくなってからずっと一人だった家に、突然訪ねてきた綺麗な女の人。
彼女はシアンにシェイドと名乗った。
シェイド…知らない人。でも大丈夫、怖くない。
シアンは嬉しそうにシェイドの手を引くと、何の疑いもせず彼女を中へ招き入れた。

シェイドが家に足を踏み入れた瞬間、ふっと空間が揺らぐと、突然家全体が炎に包まれる。
青い結界に守られ泣き叫ぶ少女。その眼前で、若い夫婦が炎に飲まれて…消えた。

「母様も父様も、みんな真っ赤になって死んじゃった。
 だから兄様とだけは離れたくないの。ずっと一緒にいたかったの」

再び空間が揺らぐ。12歳程に成長した少女が、家を出て行こうとする少年を見送っている。
残された少女の手には二振りの剣。
振り返り、手を振る少年の顔は少しだけ…誰かに似ていた。

「でも兄様は戦いに行かなければならなかったから、わたしを置いて行っちゃった。
 それならわたしも一緒に戦いたかったの。だけど、国の偉い人が駄目だって言った。
 学校では男の子にだって負けなかったのに…わたしが女の子だから」

三度空間が揺らぐと、そこは元の家の中に戻っていた。
シアンはシェイドの瞳を見つめると、幼い姿に似つかわしくない落ち着いた口調で言った。

「私が望むもの…それは、兄様と共に在る為に必要な『力』。
 それを得たくて私はここに来た。だからその為なら…あなたを受け入れても、いいわ」
(く、何たること… このわしが… このようなところで)
ジャラールは心の中でつぶやく。全身に感じる寒さと痛みを感じながら…

(幾多の死線を乗り越えてきた このワシが…
 このようなところで死ぬ… とは 神の… 裁きかも知れぬな…)
神の裁き… ジャラールは自分の罪深さを感じていた。
悔い。悔い。悔い。 身のちぎれるような後悔。
家族を 仲間を 見捨てて、自分は逃げた… 彼らは皆、死んだ…
そして、皇帝の悪魔のような所業 ―神の手ならぬ魔道士―
その実現を彼は止められなかった。最も止めるべき立場にあったのは自分なのに。

この人生の最後の日、ジャラールはレイチェルにあった。
…人の手ならぬ魔道士…
神はジャラールに対し、彼の罪をまざまざと見せつけたのだ。

体全体に感じる寒さと痛み その感覚さえなくなりかけている。
今感じているのは、心に感じる圧倒的な「虚無感」…
「神よ。私は貴方の元へ行けるのでしょうか…?」
(いやお許しにならないだろう… こんな罪深い男を)自嘲を繰り返す。

その時、この空間を囲む瓦礫の一部が取り払われる。
「司書様!ご無事ですか!?」
シアンだった。ジャラールは驚く。なんということだろう
神はまだ自分に何かをやれと… ワシに残された使命とは…
何なのだろう。
286 ◆4KflS.6qOQ :03/11/15 02:37
訂正(汗) 285 11行目
人の手でなく 神の手ですね。
意味逆になりますのでここに書きます
>269 ティアナ
「・・・・・ティアナ、あんた、自分を守ることを覚えないとな。
自己犠牲で、あんたが死んでいったい何になる?気をつけるんだな・・・・・」

やっちまった。計算外の大怪我。まともに怪我してないのは左手ぐらいか?
ティアナを助けるために、こんな怪我を負ってしまうとは。
まあ、無理をすれば脚はいつも通りに動けないこともない。これぐらい戦場では当たり前の技。

>「…まだ、助けを待っている生徒がいます。急がないと…」
笑った。もう、笑うしかない。これがティアナだ。変えようにない。なら、それでいい。
突然、正面の瓦礫が動いた。一枚の絵画。ああ、確かベルグレイドとか言う爺の絵画か。
何度か、掃除ついでに見たこともある。気さくな爺さん。ジャラールも見習えばいいんだが。
ただ、様子がおかしい。その様はまるで興奮した獣のそれ。

>「ベルクレイド…様?」
>『に、逃ゲろ…そうでないト、ワしは…わシハオマエヲ…』

蒼い火球。たしか、ティアナと同じ七賢杖。称号は『力』だったか?
どうやら俺はこの自己犠牲の賢者様を、また守らなきゃいけないらしい。
しかも、正体も遂にばれるという、おまけ付き。ペールはティアナの前に出る。
(に、しては・・・・・いかんせん共鳴要素が足りないな。まあ、言ってられるか!)

「・・・・・我、鏡のごとく、魔力を翻す。翻れ!リバウンド!」
蒼い火球をそのままそっくり跳ね返した。これがペールの『銀の鏡』と戦場で恐れられた能力。
二年の用務員生活では、幸いにも、ほとんど使うことの無かった魔力の封を解く。

「あーあ、これでティアナ先生にはついに正体ばれちまったかね?」
だが、これで当分負ける気はしない。まあ後は、幽霊絵画の爺に。
どれぐらいの物が取り憑いているか?だ。幽霊に取り憑くって言うのもおかしな話だが。
【元・図書室付近】

シアンの心に入り込んだシェイドは順調なようだった。
炎の中に消えた家族のこと。たった一人の兄のこと。彼女が『力』を望んでいること。
これだけの情報があれば精神支配も容易いだろう。レザードはそう踏んだ。
尤も、それを行う機会は暫く訪れそうも無いが。

問題はジャラールだ。
上手く防御魔法でも使ったのだろう…傷はそこまで酷くは無かったが、寒さにより体力が低下している。


と、その時である。レザードは瓦礫の中に一冊の本を見出した。
ジャラールをシアンに任せ、本を引っ張り出す。『古代魔法語大辞典』のうちの一冊だった。
エフェンディ語で書かれたその辞典を、レザードは粉塵を払いながら次々と捲って行く。
そして『神聖語』に関する頁に辿り着いた時、彼のページを捲る手が止まった。
…この非常事態に際して、それはかなり異様な光景に違いなかったであろう。
(業務連絡:先生!!どうでもいいけど魔法関係を使える格ゲーキャラ等の
参加は駄目ですか!?)
290 ◆HL2fUAyECQ :03/11/15 23:28
世界感に悪影響を及ぼしたり、科学の産物を使わない限りはどんなキャラでも自由だと思われますよ。
291 ◆HL2fUAyECQ :03/11/15 23:31
ペールの魔法で火球が跳ね返り、

『!』
ベルクレイドにそのまま直撃した。絵画を蒼い業火が包み込む。

「……!」
ティアナは彼の力に唖然としていた。ロードに自分(ティアナ)と互角の実力とは聞いていたが、
正直半信半疑だったのだ。今、実際にこの目でその力を見るまでは。

「ありがとうございます。しかし、その魔法は…」
言いかけたティアナが、はっと燃え盛る炎を見遣る。

『クク…』
炎がすーっと消えていく。その中から現れた絵は、焼けるどころか焦げ痕一つ残ってはいなかった。

『クハハハハ!貴様モ大シタ猫被リダ、ソンナ魔力ヲ隠シモッテイタトハナァ?』
嘲笑うベルクレイドを前に、ティアナはふと思い出した。

魔力無効化。大魔道士ベルクレイドは、生前から魔法による攻撃の一切を受け付けなかったらしい。
魔力めいた力は全て掻き消されてしまうため、魔法使いとの戦いにおいては絶対の強さを誇るのだ。
倒すには、斬りつけるなどの物理的なダメージを与えるしかない。それも、大魔道の呪文の数々を掻い潜って懐に飛び込むだけの格闘センスが必要だ。

その事をペールに伝え、瞳を悲しげに伏せてこう付け加えた。
「…彼の魂が嘆いています。自分はもう助からない、滅して楽にしてくれ…と。
 お願いします、力を…貸してください」
(業務:更にどうでもいいんですけど参加者は皆入学しないといけないのですか!?
近くで居候している みたいな感じの中立キャラはやっぱ駄目っすか!?)
293ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/16 00:13
『クク…イカニ反射魔法トテ、コレハ反射デキマイ?』

絵から禍禍しい魔力が溢れ出す。すると、あたりに散乱していた大小様々な瓦礫がすーっと浮き上がりだした。
ガラス片、煉瓦、柱、机から万年筆まで。それらが、空中で一斉に二人に狙いをつける。

「……!」
まずい。先の負傷で素早く逃げ回るだけの体力がなければ、そのスペースもない。

『貴様ラノ存在ハ邪魔ニナル。消エテモラオウカ!』

ゴウッ!浮いていた諸物質が、二人に向けて一斉に突っ込んできた。

すかさずティアナは両腕を高く翳し、
「石のエレメントよ、我が言霊に依りてその力を示せ!」

途端に床板や壁のブロックが剥がれ出し、それが二人の周りに集まる。
それらは重なり合わさって、大きな5体の人型の石製ゴーレムと化した。

ゴーレム達が二人の盾になり、飛来物を次々と受け止め、砕き、防いでいく。
しかし細かなものまで全ては防ぎきれず、たまに隙間を抜けてくる細かな破片がティアナ達を襲った。

ダメージが嵩み、ティアナはがくりと片膝をついた。
「……。困りました、このままでは……」
294 ◆HL2fUAyECQ :03/11/16 00:19
恐らく、間違いなく問題ないと思いますよ。
ちなみに業務連絡の類は

http://ime.nu/jbbs.shitaraba.com/game/9600/

で専用の掲示板が設けられていますので、できればそちらでどうぞ。
>291ティアナ
>「ありがとうございます。しかし、その魔法は…」
大量の魔力を消費するとでも言いたいのか?そんなこと百も承知だ。

少し、過去の話をしよう。銀の鏡と呼ばれた英雄が、魔に覚醒したのは全くの偶然からだ。
子供の頃たまたま軽い魔法を受け、それを叫び声と共に空へと反射させた。
それがペールの初めての魔法だった。そして、その類の呪文ぐらいしか今も使えない。

例えば、ティアナやロードのような幾多の呪文を操る魔術師がいる。
ペールはその対極に位置する天才。一つの能力や方向性だけが優れた天才。
先の戦役では対魔術士最強と謳われ、畏怖されたその実力。
エフェンディの人工魔導士はそれによって、多くの物が地に伏せた。

>『クハハハハ!貴様モ大シタ猫被リダ、ソンナ魔力ヲ隠シモッテイタトハナァ?』
・・・・・だが、幽霊絵画はそれを打ち消した。いとも簡単に。

「知ってるか?俺がドラトリンクスの爺から、承った本当の仕事を。
 監視と調停。学園での不要な魔の争いを反射し、止めること。
 それが無きゃ、猫だろうが何だろうが被ってるさ。用務員も割合悪くなかったしな。
 それでだ、絵のクソ爺。まさか、お前が俺と同じだったとはな!」
歴史なんて、ペールは知らない。だから、これが初めてだった。
自分と同じ、対魔術士最強なんて称号を持つ者の存在を知ったのは。
なら、その称号ぐらいは賭けてやれるか。それに俺はこれくらいしかない。

>『クク…イカニ反射魔法トテ、コレハ反射デキマイ?』
禍々しい魔力。瓦礫が蠢き出す。そして、ペールとティアナに襲いかかる。
(・・・・・共鳴体が足りないのが、こんなことになるとは。間に合わないか・・・・・)

>「石のエレメントよ、我が言霊に依りてその力を示せ!」
ティアナが召還した5体のゴーレムが、かろうじて二人の身を守った。
だが、隙間までは防げずに破片が、二人の身体を切り裂いていく。
>「……。困りました、このままでは……」
そして、ペールは傷だらけのティアナに叫んだ。
「・・・・・困ったのはこっちの方だ!俺はアンタまで守るだけの魔力は無ぇ!
 だがな、俺ぐらいなら俺の魔力でも守ることが出来るんだよ!
 そこの爺みたいな、反射も出来ます、色んな魔法も使えます、みたいなの一緒にするな!」

事実だ。ティアナを見捨てれば、自分ぐらいは守れる。
さっきのダメージもティアナを守ろうとしてのものだ。
なら、ティアナが居なければいいのだ。もう一度、ペールは叫んだ。

「ティアナ、アンタを守ろうとすると俺はとことん災難に見舞われるみたいだな。
 いいか?さっきのゴーレムでも風の呪文でも使ってさっさと逃げろ。
 でだ、良ければ俺の部屋の奥にある銀のケースとローブを持ってきてくれないか?
 そうすればこんな爺には、天がひっくり返っても負けねぇ。それまで耐えてやるからよ。
 さっさと、行ってくれ!相手の妨害は俺が止めれるから、早くしろ。」

そう言って、ペールは、幽霊絵画『力』のベルグレイドの前に立って、魔力を練り上げる。
「銀よ、我に共鳴し、我が魔力を加速せよ。リフレイン!」

ペールの銀の指輪と眼鏡が共鳴し、ペールの魔力を加速させる。ペールの秘策。
『銀の鏡』の二つ名は己の銀髪だけではなく、銀と親和する魔術士がためのもの。
これで魔力は、自身を守るためなら当面問題ない。例え、この身を削っても・・・・・

「・・・・・爺、さっき、これは反射出来ないとか抜かしてくれたよな?
 さすがの俺でも、装備が手薄な状態で、しかも『二人』分は無理だ。
 だけど一人分なら、反射も打ち消しも不可能じゃない。それが俺の魔法だからな。
 さっさと決めようぜ?対魔術士最強ってのを。そして、冥府に俺の名前を持っていけ!」
 全てを映し、そして全てを跳ね返す、俺が『銀の鏡』ペール・バウンドだ。」

己が信じて突き進んだ道の証、反射魔法。そう、これだけは譲れない。
こんなところで負けるなら、俺の二つ名に、あの戦火をくぐった同士達に、
この学園の皆に、戦場で俺の前に散っていった者にも、合わせる顔が無い。
あとは、あれさえあれば・・・・・だから、頼むぜティアナ。そう後ろの聖女様に祈ることにした。
297フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/16 21:19
瓦礫が溢れている道を、慎重に歩き始める。
幸いと言うか何と言うか、死体や人を見つける事は無かった。
(「この辺りは教室みたいだな、今の時間なら人も余り居ないだろう。」)
途中の部屋の中を確認しながら、瓦礫の道を進んで行く。
(「余り二人には、死体を見て欲しく無いからな、特にレイチェルさんには。」)
(「たとえ親しくなくても、顔見知りの無残な姿は、酷でしょうから。」)
この状況下では、そんな考えは甘すぎる、そう思いながらも進んで行く。

「少し止まりましょう、場所や方向の確認をしたいので。」
歩き始めて少し経った時、そう言いながら、足を止める。
瓦礫によって、埋もれた廊下を迂回したり、瓦礫の上を歩いたりしている。
掛かった時間よりも、疲労は激しいだろう、そう思いながら二人を見る。
(「私自身も、少し考えを整理しよう。」)
そう思いながら、周囲の状況や今までの道程から、考え始める。
自力で、または救助されて瓦礫から脱した生徒は10人弱。全員が怯え、疲れ切っていた。
ある者は力なく項垂れ、ある者は地面へと座り込む。
無理もない。年若い彼らが受け止めるには、事態はあまりにも過酷であった。
まるで夢、それも悪夢を見ているよう………しかし。
崩れ落ちた校舎、散乱する瓦礫、そして横たわる友の屍。…全て、まぎれもない現実なのだ。

重苦しい空気の中、言葉を発する者はなく…吹きすさぶ風だけがひゅうひゅうと鳴っている。

冷え切った体。先程から、僅かな息苦しさをも感じる。
魔力シールドによる加護を失った今、急激な気温と気圧の低下が生徒達を襲っていた。
瓦礫に埋もれて絶命、という運命は逃れ得たものの…この分では、長く持つまい。

「…みんな、出来るだけ僕の近くに」
白くなった息に乗せて、声を吐き出す。真っ直ぐに伸ばした腕、その指先が印を切り…
「”大いなる大気の神よ。天の五芒より御下りて、我らを守り給え”」

その詠唱に呼応するように、半透明の光の壁が現れた。
壁はドーム状に広がると、ユーウェインを中心にして一同の周囲をぐるりと包み込む。即時結界だ。
結界術とは、特殊なフィールドを作り出し、その一定空間内に対し様々な干渉を行う魔術である。
大方の分野をそつなくこなす反面、これといって突出した能力を持たないユーウェインの、唯一の特技と言えた。
得てして術者の体に大きな負担を与えるため、多用は出来ないが。
今回彼が行ったのは『結界内の空気調整』。
結界の中…それまで肌を刺すようだった寒さが、幾分和らぐ。

(問題は、この後どうするかだ。
 生存者がいれば、明かりに気付いてこちらへやって来るかも知れないけど…)
299フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/16 22:09
「右の方向に行けば、食堂が近いでしょう。」
食堂にはまだ、人が多く居るだろうし、水や食料の調達も出来るだろう。
それに距離を考えると、食堂が一番近いだろう。
「左の方向に行けば、図書館経由で、寮が近いですね。」
今の時間なら、一番人が多く居るのは、寮だと考えていた。
(「図書館に行けば、ジャラールさんが居るでしょうから、力を借りられるかも知れませんしね。」)
(「それにこの状況について、何か知っているかも、知れませんしね。」)
そう考えながら、残りの一つのコースを見る。
「この瓦礫の道を行けば、ドラトリンクス学園長の部屋に、行けるでしょう。」
学園長の部屋なら、作りも頑丈だろうし、他の人も向かっている可能性が高いだろう。
それに距離があって、詳しくは判らないが、(地下とは別の)魔力の高まりを感じていた。

「それじゃあ、どの方向に向かおうか?。」
二人の意見や意思も聞いてみて、判断しようと思い、二人に問い掛ける。
「私は、一番近い食堂が、良いと思うのですが。」
そう言いながら、二人の発言を待つ事にした。
毎回ROM参加(?)で、楽しく読んでおります。
個人的に好きなのは、レイチェルとジャラールです。
お二人とも、物語に「陰謀」という深みを持たせているように感じるからです。
ただ、そのせいで、構図が深くなって、読み込まないと話が分からなくなったように感じますが・・・。
それにしても、皆さん達筆ですね。文才ありますよ。
これからどんな展開になるかわかりませんが、皆さんのご活躍をお祈り申し上げております。

>>289 >>292の名無しさんへ
レザードもいるんだから、参加してみてはいかがですか???
寒さがこんなに体力を奪うとはレイチェルは知らなかった。
華奢な身体は、直ぐに疲弊の色を見せ始めた。これは急がないと。そうレイチェルは思っていた。

先程は、気付かなかったけが璃兎も寒そうにしている。
彼の服装も寒さに強い類では無いのは明白だ。自分のローブを璃兎に渡そう。
自分よりきっと彼の方が人の役に立つ。そう思って行動しようとした矢先の事だった。

>フォース
―― 「これを持っていれば、少しは暖かいだろう、朝まで持つからね。」
「…あ、ありがとう。」そう小さな声で言った。
暖まった石を受け取る。かじかんだ指もこれで動かす事が出来そうだ。
…少し残念な思いもあった。璃兎に話しかけるタイミングを失ってしまったからだ。
口べたなレイチェルはどう話しかけても良いか解らなかった。

――「それじゃあ、どの方向に向かおうか?。」
少し考えるが、答えは直ぐに出てきた。
「…食堂に行きましょう。」そういって左手の腕輪に纏っている二つの光の輪を見せる。
「呼吸感知のブレスセンサー、魔力感知のマジックセンサー。
 両方とも食堂からの反応は有るわ。
 …食堂にはだれかいるのは間違いないわ。今は誰かと合流するのを優先した方が良いと思う。」
そう言った。本当の所はティアナなら、まず食堂に生徒達の安全を確保しに行くと思ったからだ。
彼女ならどうにかしてくれる。そう思っている所がレイチェルにはあった。

それと・・・マジックセンサーに一番大きな反応のある
ドラトリンクス学園長の部屋は危険な感じがしていた。そんな所には行きたくない。
そう判断したからの意見だった。
助け出したジャラールは想像以上に体力の消耗が激しいようだった。
それも無理も無い。明らかにこの寒さは異常だ。
このままでは負傷しているジャラールはもちろん、無傷な自分やレザードも危なくなるだろう。
とにかく、寒さをやり過す方法を考えないと。

そう思うも、自分が持つ能力といえば攻撃のみで、全く役に立ちそうもない。
せめて炎の元素でも扱えたらなんとかなったかもしれないが、それも無理な話だ。
回復も補助も出来ない。『力』だけをひたすらに求めた結果がこれなんて。
……まあ、そんな事を今さら悔やんでも仕方が無い。何か行動を起こさなければ。

体力が低下しているジャラールに期待するのも酷だろう。
頼みの綱のレザードはこんな時にもかかわらず、何やら本を読んでいるようだ。
なんとかしなきゃ…そう思って辺りを見まわすと、崩れた大窓に外れかかったカーテンが掛かっていた。
シアンはカーテンを引っ張って落とすと、それを剣で三つに裂く。
本が日に焼けないようにする為の厚いカーテンだ。とりあえず一時的な寒さしのぎくらいにはなるだろう。

「どうぞ。暫くは寒さがしのげるかと思います。
 こんな事態ですから…私が回復魔法を使えたらよかったのですが。
 ……司書様、私達はこれからどうしたらよいのでしょうか…」

そう言って裂いた一枚をジャラールに渡す。
そして一枚を相変わらず読書に耽るレザードに頭から被せてやると、呆れた声で言った。

「こんな時に何やってるのよ…勉強熱心なのはいいけど時と場合を選んでくれる?
 それ、被ってて。こんな時くらい迷惑そうな顔はしないで、素直に…ね」

これで三人揃って凍死という最悪の事態は避けられるだろう。
さて、どうしよう? 誰か生き残りを探すにしても、シアンは感知魔法の類は使えない。
だからといって、ただあても無く歩き回ってもいたずらに体力を消耗するだけだ。
シアンは自分の無力さを痛いほど感じつつ、二人の言葉を待つことにした。
303璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/17 21:26
 やはり…学園内は酷い有り様だった。道は瓦礫で溢れており、歩くのにも難儀するほどだった。
 …幸い、昔から歩く事に関しては自信がある。そう簡単には疲れない…筈なのだが。
「………む」
 頭痛が少々する…先ほどからまたじりじりと痛み始めたのだ。
 …いや、これは痛みではなくて…
>フォース
>「少し止まりましょう、場所や方向の確認をしたいので。」
 あり難い言葉だ…俺は壁に寄りかかり、座って休みを取る。
 …フォースのくれた暖かい石のお陰で刺すような寒さも、ある程度は和らいでいる。
 だが…寒い事には変わりが無い。体を抱くようにして体温を逃がさないようにする。
 …ふと、レイチェルと視線が合った。…何か言おうとしていたような気がしたが…

 …しかし、寒さの所為か頭の痛みも少しずつ強くなってきた気が…
―いい加減誤魔化すのは止せ。
 いきなり周囲が暗くなった。一寸先すら見えない闇だ…『凪』を引っつかんで立ち上がった。
「……誰だ?」
 強い声で誰何する。だが…その声には聞き覚えが…
―当たり前だろう?"俺"は"お前"なんだからな…
 と、急に俺の後ろに気配が生まれた、振り返ろうとして…

 ガッ!!

「………ぐ!」
 喉を掴まれた。そのまま、空中に持ち上げられる。
―久しぶりだな。"俺"よ。
「……お前は…!」
 必死にその腕から逃れようとするが、その細い腕は決して離れそうに無い。
 そして…目の前に…"俺"がいた…
304璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/17 21:26
―…そう怖い顔するな。"俺"は協力してやろうとしているんだが?
「…なに…を……!」
―頭痛は"俺"が目覚めたからだ…それはわかっているな?
「……だから…なんだ!?」
―"俺"が目覚めるくらい、ここは危険なのだ…少しは想像できるだろう…
「…それくらい…俺が…!」
―なんとかする…?悪いが…出来たとしても、お前が生きている保証がないな。
 "俺"としては、お前に死なれるのは都合が悪い…だから、力を貸す。
「…鬼の力…なぞ…!」
―いいのか…?
 …何も守れないまま死ぬぞ?そのままだと。
「………!」
―足掻いてきたようだが、それだけではどうにもならない事がこの世にはあるのだ。
 …大人しく、"俺"を受け入れろ。お前にとっても悪い話ではないはずだ。
 それに、もともとお前と"俺"は一つのものだった。元に戻るだけの話だ…
「……だが」
―ふん…そう簡単には行かないか…だが、とりあえず今は少しだけ力を貸す。
 …求めるのならば呼べ。さすれば与えられるだろう。『鬼』の力を。

>「私は、一番近い食堂が、良いと思うのですが。」
>「…食堂に行きましょう。」
 …声が聞こえた…意識が急激に覚醒していく。特に…何かが起こった様子は無かった。
 そして、気がついた。俺から、ほんの少しだが鬼気が滲み出している…
 …確かに、少し力を流し込まれたようだ。頭痛も、治まっている。寒さも、少し軽くなったような…
「……こっちだ」
 俺は立ち上がり、左の方向を指した。今の俺なら、分かる。
「…三人いる。位置は…図書館。……一人…弱っている」
 誰がいるかは分からないが…動きが無いのに弱っている人間がいるのが気に掛かる。
「…急いだ方が…いい」
 そのまま、図書館へ早足で歩き出した。俺の鬼気に二人が気付いたかどうかは分からない。
 …二人は俺をどう思うだろうか…?…考えるのが怖いな。
根元から折れ、横倒しになった柱を椅子がわりに、ユーウェインは考えていた。
このまま身を寄せ合って不幸を嘆いた所で、状況は悪くなりこそすれ、決して良くはならないだろう。
…まずは行動することだ。
振り返り、『かつて校舎だった場所』へと目を走らせる。
本校舎は月明かりに照らされ、その無残な姿を晒していたが、部分的に倒壊をまぬがれた箇所も確認出来た。
あの辺りには…そう、丁度…ドラトリンクス学園長の書斎があった筈。
そこに一縷の望みを託して、すっくと立ち上がる。

「…行こう。ここでじっとしていても、仕方ない。
 僕らの他にも、生き残った人達は絶対いるはずだ。
 崩れた校舎の中で、助けを求めているかも知れない。」

一様に言葉を失くしていた友人達に向かい、努めて明るく言い放つ。
その実、自分自身に言い聞かせていた節もあるのだが。

「サリィ、メグ、泣いてちゃ駄目だ。ヴィクター、立てるかい?ほら、僕の肩に掴まって。
 大丈夫…きっと学園長が何とかしてくださる!」

移動が始まった。
306ティファ ◆wkpO6xvpyQ :03/11/18 00:41
書斎には数えたところ27名の生徒が集まっていた。
またひとりやってこれた。これで28人。
この場に来れない負傷者やその手当てをしている者も含めれば、まだまだ
いるだろう。惨劇のなか心強い。
教授は数名まだ欠けているが結界を張るには十分な人数だろう。
みな押し黙っていた。
書斎の床の細長い布のかたまりから誰も目をそらせない。
人を包んでいる布。死者をくるんでいる布だ。
ティファは心中に神々への祈りを深めつつ唇を開いた。
「ドラトリンクス大賢者は天界へのぼられました。…これより大賢者の
御遺言を伝えます…」
以下の事柄はドラトリンクスが死の間際にティファに伝えたものである。
またティファ自身が水晶球を使い過去視したものである。ただし敵も魔法
防御をしており過去視はおぼろげでしかない。
PC諸君がこの場に到達でき居合わせているとしてもよい。己のレス内で
そう記述するように。あるいはこの場には遅れてしまった、でもよい。
その場合は他の者よりティファ先生の指示を訊いたとするように。
わかりやすくする為にティファの言葉を箇条書きにする。

1 本校にあろうことか東洋から来た悪魔・シュラ(修羅)が侵入したらしい。
2 シュラが人間に化けた姿がトニオなのか、トニオにシュラが憑依したのか不明。
3 図書館地下でシュラ・トニオがガシュラ(峨修羅)を召喚した。
4 サムの肉体をガシュラは己の体としている。
   なおガシュラとは阿修羅みたいな存在と考えてかまわない。腕は6本ある。
   阿修羅そのものとしなかったのはあまり一般的ではない仏教神話の導入を
   避けたのとPC諸君が自由に設定をガシュラに投入できるようにした為。
   無論、ガシュラはシュラよりも上位にある妖怪である。
   また表記は漢字ではなくカタカナ表記で。璃兎は汝の裁量でかまわぬ。
5 ガシュラが当学院地下に封印されていたのか、図書室に眠る魔道書に記載
  された呪文によって異界から召喚されたのか不明。
6 復活したばかりのガシュラは滋養を得る為におそらくギガ山中腹の牧羊村
  カーデを襲うだろう。村人を喰うために。
ティファの指示
 ティファは3つのグループに生き残りを分けた。
第一グループ
 負傷者とその救護にあたる者。若干名。
第二グループ 
 ギガ山全体を結界する魔法陣結界祈祷をする者。ほとんどがこの構成員。
 ティアナ以外の全教授とする。(一応。まかせるが。)
第三グループ
 ガシュラとシュラ追撃隊。すなわち全PC。
 これより全PCはガシュラとシュラの魔手からカーデの人々を守る為、出発する。

舞台はクリオリン魔道士学校からカーデへの道中、ならびにカーデでの防御戦と
なる。ギガ山は霊山であり結界するには全山が封印される。その為カーデは不運にも
結界に含まれてしまった。しかもガシュラの餌食にされようとしている。

ガシュラの正体は不明。それを語るまえにドラトリンクスは死去してしまった。
つまり設定導入存分に。人工魔道士とか、璃兎の"俺"とか、アリラトとかと関係がある
とかないとか自由である。もちろんからめたほうがおもしろいであろう。

これより舞台はガシュラとシュラを追ってカーデへとなる。
話をわかりやすくする為に魔道士学校を離れたのちは全PCがひとつのパーティーとして
いっしょに行動するように。二手に別れたりしてはならぬ。
ギガ全山結界後は飛行魔法のみ使えなくなる。ギガ上空も結界されるからである。
ガシュラは復活したばかりで俊敏に動けない。歩みは遅い。いまから追撃すれば
カーデの寸前で追いつく、としよう。
一方、シュラがガシュラを守っている。常時そばにいる。シュラの戦闘力はおそ
ろしく高い。気をつけたまえ。
牧羊村カーデは人口700人ほどの山村。アルプス山中にありそうな村だと考えてよい。

ガシュラとシュラを我輩が動かすつもりはない。なかなか来れぬのでな。
そこで悪役好きの者よ、プレイヤーになってもかまわぬぞ。
あるいは前スレのケルベロス戦におけるクレフ、ラビのように自らのレスで敵の
描写をしてくれてかまわぬ。

カーデへの旅とカーデでの戦いに舞台は変わるが、ここでクリオリン魔道士学校生徒
以外のPCが登場してもよい。存分にやりたまえ。

さてこれにて我輩の仕事の95パーセントが終了した。
どのように物語が終わるのか我輩にもわからぬ。ガシュラの正体も知らぬ。
諸君の健闘を祈る!
不明な点は専用掲示板にな。ではまた。
310ティファ ◆wkpO6xvpyQ :03/11/18 01:05
おそろしい戦鬼との戦いへと発つ者たちへティファは言葉を送った。
「魔法陣結界がなければ、シュラがガシュラを連れただちに飛行してしまうでしょう。
まずはギガ山中に閉じ込めねば…。
結界のため肝心の戦いに多くの者をつぎこめません。
でも大丈夫。あなたがたが討伐の役を受けたのは私の口からですが、神々の
導きでしょう。あなたがたの運命だったのです。
不運なカーデの人々を守って…。
…もしあなたがたが敗れ、ガシュラが完全に復活してしまうのならば…。
ガシュラの正体はわかりませんが、その下僕のシュラですらドラトリンクス
大賢者様を凌駕する魔力があるのです。我々の結界も破ってしまうでしょう。
世にどれほどの災厄をもたらすか…。
…あなたがたが敗れたとき、ギガ山ごと異界へ吹き飛ばしましょう。
ガシュラもなにもかもこの地上から消滅させます。
死ぬときはみな一緒です。
神々の加護が汝等にあらんことを。精霊よ善霊よ、護りたまえ。」
311ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/18 16:52
「……」

ティアナは思った。確かに、今の自分では邪魔にこそなれ何の役にも立たない。
負傷もなく体力が十分な時ならばもう5体もゴーレムを造って反撃に転じるところだが、
重傷を負っている今の彼女ではもはや守りすら限界に達しつつあった。

「…分かりました。すぐに戻りますので、どうかご無事で…」
ティアナは踵を返し、足を引きずって歩き出そうとして、はっと足を止める。

「ペール、受け取れ」

男の声とともに、ひゅっ!とペールに何かが投げ渡された。
ローブを括りつけた、銀のケース。

「…ロ−ド!?」
部屋の入口に現れた男を見て、ティアナは声を上げた。
と、同時に彼女の体がひょいと宙に浮く。

ティアナのローブの首根っこを掴んで持ち上げたロードは、
「代わりにコレは貰ってくぞ。じゃあな」
312ティアナ ◆HL2fUAyECQ :03/11/18 16:52
そのまますたすたと帰ろうとするロードに、ティアナが懇願する。
「待って、ロード!彼を手伝ってあげて!」

「断る。まだ生徒達が瓦礫の下で助けを待ってるかもしれないのに、そんな時間はない。
 それに…」
ロードは言いつつ、ちらりとベルクレイドを見遣った。それからペールに目をやり、僅かに笑む。
「…必要ないだろ?シルバーミラー」

「必要ないって…!相手は300年間も不敗の大魔道士ですよ!?」

「あーそうか、ならこれが初黒星だな。爺さん、あんたの事は嫌いじゃなかった。成仏しろよ」
そしてロードは再びペールに目をやり、

「じゃ、それが終わったらこっちも手伝えよ。忙しいんだからな」
まるで「窓拭きが終わったら買い物行ってきてくれる?」とでもいうような何でもない調子でそう言って、
ティアナをぶら下げたまま去っていった。
>311-312 ティアナ&ロード
>「…分かりました。すぐに戻りますので、どうかご無事で…」
・・・・・やっと、わかってくれたか。この堅物を説得するには、こうでも言わないと。
ちなみに、物理的な物を反射なんて出来やしない。出来てせいぜい分散が良いところだ。
それでも、こうまで強がりを言わないとわからないのだ。あの聖女様は。

>「ペール、受け取れ」
後ろから飛んでくる銀のケース。しかもご丁寧にローブをくくりつけて。
この状態じゃ、ローブを着込んでる暇はないが杖がくれば良い。
そりに、後ろじゃロードがティアナの首根っこを掴んでる。これで心配はなくなった。

>「じゃ、それが終わったらこっちも手伝えよ。忙しいんだからな」

「ああ、迷惑かけたな、ロード。んじゃ、ティアナ先生はよろしく頼んだぜ・・・・・」
そうして、いつものように軽口を叩き合った後、ロードとティアナは部屋を去り、
部屋には幽霊絵画の爺とペールだけが残された。杖を取り出して踵を返す。

「・・・・・待たせたな。準備と後方の憂いは断ったぜ。さあ、勝負再開と行こうか。」
そう言って、長さ身の丈ほど、先端に紅い砂の入った砂時計を掲げる銀の杖を構える。
そうして、ペールは呪文を唱える。

「紅き砂よ、疾き白銀に姿を変えよ。そして我描きし像を移せ、レプリカ・イマージュ!」
砂時計が回る。そして、紅い砂が銀色の液体『水銀』へと変化する。
そして、杖がその形を変えていく。今日、司書室で見かけたシアンの二対の小剣に。
杖に仕込まれた紅い辰砂を水銀に変え、それを媒介に武器をコピーする。
本来得意で無いコピー魔術を、有毒な水銀によってサポートする危険な術。
そして、剣の像が少し乱れているのはペールの記憶力の悪さゆえ。
本来なら、見た武器をそのままコピーするのだが、生憎対象もないので緊急手段だ。
ベルグレイドの容赦の無い魔術を銀の短剣で弾きつつ、間合いを詰める。
もはや、この場には二人きり。そして、目の前の幽霊は魔法を無効化する。

「白銀よ、我に共鳴し魔を弾け。リペール!」
なら、少しは負担が軽い魔法弾きで充分だ。双剣でその攻撃呪文を弾いていく。
それでも、弾ききれないほどの『力』が、ペールを襲う。
炎が掠めて、肌を焼く、氷が掠めて、肌を斬り、稲妻が掠めて、肌を焦がしていく。

「・・・・・ベルグレイドの爺。やっぱり、『力』の御名は伊達じゃないな。
 でもな・・・・・昔から『力』には『技』って相場が決まってると思わないか?」

力の名を持つ賢者はその力で、鏡と謳われた英雄はその技で。
己が極めた能力を存分に奮って、互いの存在意義を賭けて死闘を繰り広げる。
そして、瓦礫が飛ぶ。物理的な攻撃手段に切り替えるベルグレイド。

「クソ爺、冥土のみやげがまだ欲しいか!・・・・・良いぜ、見せてやるよ、俺の秘奥義を。」
 彼の魔力に共鳴し、妨害し拒絶する盾、我が前にリフレクター!」
人にはそれぞれ魔力の型という物がある。それを覚えて、妨害する。いわば、ジャミング。
瓦礫がペールの前で分散し避けていく。これで決着はついた。

「・・・・・爺。アンタの、対魔術士最強はしっかり継いでやる。だから・・・・・くたばれ。」
そっと呟いて、その双剣で幽霊を切り裂いて、この死闘にピリオドを打つ。

「疾き白銀、紅き砂に還りて、元の杖へと戻らん・・・・・リターン」
そうして、銀の杖をケースに治めて、ローブを取ると、ペールはふらりと部屋を後にした。
刹那。ペールの後ろで、二人の魔力の応酬に耐えられなかったのか、部屋が瓦礫と化していく。
こうして、一つの死闘が終わりを告げる。空には燦然と星が輝いていた。
315フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/19 11:32
分かれ道、二人の意見を待っていた。
先に答えたのは、レイチェルだった。
>「…食堂にはだれかいるのは間違いないわ。今は誰かと合流するのを優先した方が良いと思う。」
確かに、その通りだろう。
今は合流した方が、手段も増えるだろうし、情報もあるかも知れない。
そう考えながら、璃兎の意見を聞こうとして、璃兎を見ようとした。
その時の彼は、此処ではない何処かを、見ている様だった。
そんな璃兎に、声をかけようとした瞬間、『魔』が宿った様に感じた。
>「……こっちだ」
>「…三人いる。位置は…図書館。……一人…弱っている」
そう言いながら、図書館の方向に、早足で向かって行く。
一瞬躊躇するが、璃兎に包帯と軟膏を投げ渡しながら、話し掛ける。
「私は食堂に、向かって行きます。」
「食堂の人達を、安全な場所に誘導し終わったら、そちらに向かいます。」
「それまで無茶は、しないで下さいよ!。」
そして一息置いて、こう続ける。
「今はお互いが、出来る限り最善の事を、全力で行いましょう!。」
そう言いながら、レイチェルの方を見る。
「それでは、私達も急ぎましょう。」
そう言って、走る様に移動し始める。
316フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/19 12:01
食堂付近に来た時、幾人かの集団を見付ける。
その中に、ユ−ウェインが居るのを見つけて、話し掛ける。
「大丈夫だったか、ユ−ウェイン君!。」
そう言いながら、お互いの状況を、確認し合う。
「.....そうか、助かったのはこの人数か、」
そう言って、彼等が行こうとした、書斎方面を見る。
ウィスプの反応が激しい、生き残った人達が、集まり始めているのだろう。
「そうだね、我々も向かいましょう。」
先程から地下に感じていた、『魔』の気配も薄れている。
今なら襲われる心配も、大分少ないだろう、そう考えながら皆を見る。
(「全員疲労の色が濃いな、このままでは不味いだろう。」)
そう考えて、暖かい石と飴を、みんなに渡す。
そして、全員を鼓舞する様に、大声で喋り掛ける。
「他の人と合流できれば、この状態も良くなるでしょう!。」
「みんな行こう、生き残る為にも!。」
317フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/19 12:19
全員を誘導しながら、ユ−ウェインに話し掛ける。
「すまないが、みんなを誘導し終わったら、力を貸してくれないか?。」
「璃兎君が、図書館に向かったのです、人を助ける為に。」
「彼だけでも大丈夫だと思いますが、私も誘導が終わり次第、行こうと思っています。」
「他に生き残りが居た時、もう少し人手が欲しいのです。」
「......ついて来てくれませんか?。」
そう言って、ユ−ウェインの目を見る。

「さあ皆、後もう少しだ、頑張ろう!。」
そう言って、皆を鼓舞し続けながら、書斎方面に向かって行く。
(「璃兎無事で居てください、私ももう直ぐ行きますから。」)
そう思いながら、皆を誘導する...。
璃兎の行動に、レイチェルは戸惑った。
早足で、図書館の方に行く璃兎の背中を見て、どう行動するか悩んでいた。
今までの自分なら、迷わず食堂に行っただろう。でも何故か璃兎が気になる。
璃兎の雰囲気が違っていた。そうレイチェルは感じていたのも原因かも知れない。
迷っている時に、フォースから声がかかる。

>フォース
――「今はお互いが、出来る限り最善の事を、全力で行いましょう!。」
――「それでは、私達も急ぎましょう。」
「あ…うん。」
反射的にレイチェルは頷いてしまった。
璃兎の事が気にかかりながらもフォースと共に食堂方面に移動する。

食堂に近づいていくと、数名の生徒の集団と出会った。
その中にティアナの姿は見つからない。…自分の予想が外れている事を悔やむ。
フォースは生徒の集団を纏めている子と話している。
その子は…特に話した事は無いけど、知っている。名前は確かユーウェイン。
優秀な生徒なので良く話は聞く。彼だから皆を纏められたのねと思った。

しかしその一方でレイチェルは悩んでいた。
このままみんなと一緒にいれば安全かも知れない。
でも、ティアナも行方不明だし、璃兎の事も気になる。

フォースが石と飴をみんなに渡している間に、次に何をすべきかやっと決心が付いた。
フォースとユーウェインに声をかける。

「…璃兎が気になるから。私、先にいくわ。みんなの事お願い。」
それだけを伝え、駆け足でレイチェルは図書館の方に向かっていった。
璃兎の背を探して。
319黒の者:03/11/20 14:15
瓦礫に埋もれた一冊の本、その本は激しく破れていた。
その破れた本から、黒い霧が溢れて来る。
そして黒い霧は、人型に姿を変えて行く。
『封印されて幾年月、遂に出る事が出来たぞ。』
『我を封印せし人間どもめ!、復讐の時が来たのだ!!。』

そして図書館にいる、三人を見付ける。
『死に損ないの爺と餓鬼が二匹か!、腹の足しにはなるだろう。』
『さあ、食らい尽くしてくれる!。』
『風よ!弾丸となりて、襲い掛かれ!。』
『風の弾丸!!。』
レザードとシアンに向かって、浴びせ掛ける!。
320フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/20 15:59
先程から、レイチェルの様子がおかしい。
そう感じ始めていたのは、璃兎と別れた後からだった。
迷っている。彼女の様子は、その様に見えていた。
そして、ユ−ウェインと話している最中に、彼女が話し始める。
>「…璃兎が気になるから。私、先にいくわ。みんなの事お願い。」
そう言いながら、図書館方向に、向かって行く。
その後姿を見て、一瞬止めようかと躊躇する。
(「でも、それが彼女の意思なら、尊重するべきだ。」)
そう思いながら、もう1つの思いを、考える。
(「余り人と、関わり合うタイプには、見えませんでしたが。」)
(「何か変化が有ったのでしょうか、それとも私の思い違いだったかな?。」)
そう考えながら、過ぎ去る彼女の背中に、声を掛ける。
「判りました、途中気を付けて下さい!。」
「私も誘導が住み次第、そちらに向かいますから。」
「何度も繰り返すようですが、くれぐれも無茶はしないで下さい!。」
そう言いながら、他の生徒達の誘導を始める。
321璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/20 16:57
>フォース
>「食堂の人達を、安全な場所に誘導し終わったら、そちらに向かいます。」
>「今はお互いが、出来る限り最善の事を、全力で行いましょう!。」
「……ああ」
 俺は渡された包帯と軟膏を受け取ると、片腕を突き上げてその声に答えた。
 レイチェルも、どうやらフォースと共に食堂へ向かうようだ。
 …そのほうが安全だろう。いい判断だ。
 それだけ確認した俺は、図書館へと駈けていった。

 図書室の前まで辿り次いた。予想通り、酷い有り様だ…
 壊れた扉の隙間を潜り抜け、中へと入る。
 …居た。三人…レザードにシアン、そして…倒れているジャラール師。
 行動はすぐだった。持ってきた軟膏と包帯をシアンたちに投げる。
「…手当て…任せた」
 そして、つかつかと傾いた本棚に近づき…

 ガシンッ!! ドォンッ!

 勢い良く蹴倒す。同じ要領で幾つかの本棚を倒し、吹き込んでくる風除けにした。
 さらに、状態が酷い本だけを集めて積み上げ、荷物袋の中から油と火打ち石を取り出す。
 …心の中で一度だけ本に詫びた後、油を撒いて火をつけた。
 すぐに火は燃え上がり、それなりの大きさの焚き火になった。
「……暖まっておけ。…直に人が来る」
 ジャラール師を焚き火の傍に寄せた後、俺はそれだけいって焚き火から離れた。
 …この図書館の入り口は一つだ。守るのなら入り口の傍がいい。そう思ったから。
322璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/20 16:57
 だが…焚き火から離れるために立ち上がった瞬間。
「……っ!」
 何かを感じ取ったのか、頭に鋭い痛みが走った。どこからか、悪意…鬼気が向けられている…
 ゆっくりと、腰に吊った『凪』に手を伸ばす。
>『風よ!弾丸となりて、襲い掛かれ!。』
>『風の弾丸!!。』
 いきなり、そんな声が響いた。直感的に、唱える!
『畏み願い奉る!其は白き風の王!守りの風よ、今此処に!』
 唯一つ俺の使える魔術を、発動させた。
 次の瞬間………

 ガコッ!!ガガガッ!!

 …図書館の壁が、深く抉れた。まるで"見えないい大砲"が撃たれたような…
 俺は、ゆっくりとその"弾"が飛んできた方向を見据える。
 ……いる…黒い人の姿をした…『何か』が…
「……何者だ」
 俺は『凪』の柄に手を添えて、その黒い影に誰何した。
323黒の者:03/11/20 19:36
風の弾丸を防いだのを見て、改めてもう一度見る。
『ふん!もう一人来たのか。』
『餓鬼か、少しは美味そうだが。』
『我が名を聞いた所で、意味が無いだろう。』
『どうせこれから、食われるのだからな!。』
強力な風が、周囲に起こり始める。
『さあ!絶望しながら死ね!!。』
風の弾丸を改めて、三人の餓鬼達に向けて撃つ。
長い長い廊下。散らばる瓦礫に足を取られつつも、進む途中。
>「大丈夫だったか、ユ−ウェイン君!。」
掛けられた声に顔を上げた。瞳が捉えたのは、向こうからやって来るフォースとレイチェル。
「フォース!レイチェル!」
思わず表情が明るくなる。実時間にしてみれば、ほんの一刻ほどだったろう。
しかし、この状況下…二人の姿に、懐かしささえ感じた。
「…良かった…。二人とも、怪我はないかい?」

>暖かい石と飴を、みんなに渡す。
石を受け取ると、両手で包み込むようにして持った。かじかんだ手の平に、少しずつ感覚が戻る。
「ありがとう、助かるよ。」

お互いの無事を確認したのち、手短に今後の行動を話し合う。
「今は、とりあえず学園長の元へ向かうのが先決だ。君達も一緒に…」
言いかけた所で、不意にレイチェルが口を開いた。
>「…璃兎が気になるから。私、先にいくわ。みんなの事お願い。」
そのまま走り出してしまう。
一人で行動するのは危険だ。制するべきか、との考えも頭を過ったが、
彼女の声は静かながら何処か決然としており、引き止めることは出来ないように思われた。
小さくなってゆく背中へと、ただ一言呼びかける。
「…壁の至るところにヒビが入って、崩れやすくなってる。気を付けて!」
>「すまないが、みんなを誘導し終わったら、力を貸してくれないか?。」
>「他に生き残りが居た時、もう少し人手が欲しいのです。」
>「......ついて来てくれませんか?。」
顔を上げ、彼の黒い瞳を見返す。口元には、自然と笑みが浮かんだ。
「今日この学園に来たばかりの君達が尽力してくれているっていうのに、
 僕がのうのうと休んでいるわけには、いかないだろう?」
最初から悩むまでもない事だ。勿論、と同行の意を告げた後、ぽつりと呟く。
「逆に…申し訳ない気分だよ。驚いたろう、転校初日から、こんな酷いことになってしまって…」
友人達の凄絶な死に様が瞼に甦り、思わず言葉に詰まった。
埋葬している余裕もなく…彼らの遺体は、未だ外に並べたままだ。
思い出すだけで心が痛む。

「………………ごめん、」
口を突いて出た謝罪の言葉が、フォースに対するものなのか、
助けられなかった級友らに対するものなのか、もはや自分でも分からなかった。

やがて目的地である書斎のドアが見えてくると、後に続く面々を振り返って言う。
「皆、先に行っててくれ。僕はフォースともう一回りしてくる。
 きっと、他の生存者も連れて戻ってくるから…心配しないで。」

「行こう、フォース。」
326フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/21 17:02
>ユーウェイン
ユーウェインからの返事を聞きながら、目的地の書斎を目指していた。
その途中、ユーウェインの呟きを聞いた、その声は苦しみに満ちていた。
>「逆に…申し訳ない気分だよ。驚いたろう、転校初日から、こんな酷いことになってしまって…」
その横顔を見る。気丈そうにしているが、心は痛んでいるだろう。
(「そうだろう、昨日まで一緒にいた友達を、一瞬の内に亡くしてしまったのだから。」)
(「それも、何も出来ずに、目の前で...。」)
人の『死』を、数多く見て来た私なら兎も角、普通の少年には耐える事は難しいだろう。
>「………………ごめん、」
その言葉を聞きながら、書斎へと誘導を急ぐ...。
327フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/21 17:35
全員の誘導が終わり、書斎を後にする。
>「行こう、フォース。」
「ええ、行きましょうユーウェイン君!。」
そう言いながら、図書館方面に進んで行く...。

その道中、ユーウェインの顔を見る、彼は気丈そうにしている。
(「大丈夫だろうか、少し話し掛けて見よう。」)
「ユーウェイン君、ちょっと良いかな?。」
そう言って、話し掛ける。
「私は旅の途中で、何度かこの様な場面に、出くわした事が有りました。」
「その時、お師匠様から聞いた言葉を、思い出すのですよ。」
『起きてしまった事を、悲しんでいる暇があるなら、動きなさい。』
『自分が動いて、何か出来るなら、特に。』
『動けば助けられる命の為、そして動かなかった事で、後悔しない為に!。』
「今、貴方に言うには、酷な言葉でしょう。」
「あれだけの惨劇を、目の当たりにした、あなた自身苦しいでしょう。」
「それでも私は、貴方に言います、『動こう』と。」
「たとえ貴方に怨まれても、この先後悔しない為にも...。」
そう言いながら、前を向いて進んで行く...。
業務連絡
http://ime.nu/jbbs.shitaraba.com/game/9600/
GMと名無しと新規参加希望者への非難合戦進行中。
名無しの意見は一人だけの意見ではない。
>328
そこで反論している名無しの正体はキャラハンなんだろうが雰囲気最悪。
馬鹿は放置の方向で
荒れはじめたな
当り前かと。
でもAA貼ったり罵倒レスそのものがないだけまし。
馴れ合いしてれば反感買うのは当然。
ティアナは一人、ドラトリンクスの書斎に急いでいた。

「……!」

…ドラトリンクスが逝った。さっき確認してきたから間違いない。
ロードにそう聞かされ、ティアナは足が痛むのも忘れてひた走っていた。

「…そんな事が…!」

ドラトリンクスがそう簡単に死ぬはずがない。間違いに決まっている。
ティアナは僅かな希望を込めて走り続ける。

そして、廊下の角を曲がった時。

「!」
ばったりと二人の少年に出くわした。その二人は、

「ユーウェイン!それに、貴方は…フォース!無事だったのですね、良かった…」

ティアナは安堵に息をついた。が、そこで張り詰めていた緊張の糸がふつりと切れてしまった。
「さあ、私についてきて。はや…く、安全な……とこ……」

…どさり。言い終わらないうちに、ティアナの意識は闇に落ちていった…

334璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/22 19:34
>『餓鬼か、少しは美味そうだが。』
「…不味いかも…しれないぞ?」
 不敵に笑ってみせる。…ある程度ははったりなのだが。
>『さあ!絶望しながら死ね!!。』
 その声と共に、再び風の弾丸が飛んでくる!
『畏み願い奉っ……』
 …間に…あわないっ!!

 ガヅッ!!

 鈍い音、衝撃。耐え切れず仰け反る。…当たったのは…額か…
 当たった瞬間に頭を思い切り後ろに振ったのは正解だった…かなり威力が軽減されている…
 だが…
「……く」
 ぬるりとした感触。額が切れたのか…出血したようだ。

―どうした?『力』は貸したはずだが?

 …目に入りかけた血を着物の裾で拭う。気休めだが…充分だろう。
「……粋がるな、三一が」
 深く膝を曲げ、軽く刀の柄に手を添える。再びじわりと、体から鬼気が滲み出す…
 …二太刀不要の剣術。それを放つ構えを、俺は取った。
「…来ないのか?…腰抜けが」
 ちょいちょいと指で手招きして挑発する。…さて、どう出るか…
>フォース
視線は進むべき前を見据えたまま、足を休めることもない。
黙ったままフォースの話を聞いていたが、やがて、静かに口を開いた。

「まだ、いまいち実感が沸かないんだ。状況に思考のほうが追いついてくれない。
 …と言うより…認めたくないんだろうな、僕は。今もどこかで否定してる。
 こんなのは嘘だ、悪い夢を見ているに違いない、ってね。…でも…」
これが現実であるということは、痛いほどに分かっていた。
小さく息をついてから、続ける。

「…君や、君のお師匠様の言う通りだ。そう簡単に割り切れることじゃないけど…
 これ以上誰かが死ぬのは、嫌だ。一人でも多く…助けたい。」
未だ揺らぎ続ける心の中にも、確かなものがあるとすれば。それはきっと、この気持ちだろう。
その為にも、今は動こうと決意した。

「それに…動いていたほうが、多少は気が楽だしね。」
そう言うと、少しだけ笑う。廊下は丁度、曲がり角に差し掛かっていた。
>ティアナ
そこへ、息を切らせ、飛び込むように現れた女性がいる。
艶やかなエメラルドグリーンの髪と、同色の瞳。
彼女こそ、クリオリン魔道士学園精霊術学科教授…ティアナ=ルーミナスその人に他ならない。
「ティアナ先生っ!?」
ユーウェインは驚いた。非常に驚いた。思わず声が裏返ってしまう程度には、驚いた。

>「ユーウェイン!それに、貴方は…フォース!無事だったのですね、良かった…」
>「さあ、私についてきて。はや…く、安全な……とこ……」
そこまで言いかけた所で力尽き、倒れてしまったティアナに慌てて駆け寄り…助け起こす。
…息はある、どうやら気を失ってしまったらしい。
しかし…満身創痍と言い表して余りあるほどの、傷。
他者を守る為ならば自己犠牲を厭わぬ彼女のこと。おそらく、生徒を庇って負ったものであろう。
その痛ましい姿に、言いようのない悲しみのようなものを感じた。

「先生、ティアナ先生!しっかり…!目を開けて下さい!」
極々遠慮がちにその頬を叩きながら、繰り返し呼びかける。
半ば、祈るような気持ちだった。
337フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/23 14:46
図書館に向かう道中、私の話を黙って聞いていた、ユ−ウェインが口を開いた。
>〜こんなのは嘘だ、悪い夢を見ているに違いない、ってね。
その言葉を聴いて、少し心配しながら、ユ−ウェインの顔を見る。
だが、次の言葉を聴いて、少し安心する。
>〜これ以上誰かが死ぬのは、嫌だ。一人でも多く…助けたい。」
(「その意思が有れば、大丈夫でしょう。」)
真面目で責任感の強い人が、この様な事態に陥った場合、自分自身を追い詰め過ぎる事がある。
その様な場合、自分自身から他に、目を移させた方が良い。
(「過去の経験が、役に立ちましたね、良かったです。」)
そう思いながら、ユ−ウェインの横顔を見る。
その顔に、決意が宿り始めているのが、見えた。
>「それに…動いていたほうが、多少は気が楽だしね。」
「そうですよ。さあ、急ぎましょう!。」
そう言ってユ−ウェインが、少し笑ったのに会わせる様に、少し笑う。
338フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/23 16:02
そうしながら、曲がり角に差し掛かった時、若い女性が現れた。
ユーウェインが声を裏返しながら、名前を呼んでいた。
(「確か、ティアナ先生でしたね。」)
そう冷静に思い出しながら、声を掛けようとしたが。
>「さあ、私についてきて。はや…く、安全な……とこ……」
と、言い掛けた所で、崩れる様に倒れてしまう。
倒れたティアナを、ユーウェインが駆け寄り、助け起こす。
.....如何やら、気を失っている様だ。
(「だが、全身は傷だらけだ、早く治療しなければ。」)
「手当てをする、少し離れて下さい。」そう言いながら、手当てを始める。

背負い袋の中から、綺麗な布を取り出して、床に敷く。
その上に、ティアナ先生を、寝かせる。
そして、傷の上の血や埃を、濡れた布で拭き始める。
(「細かい傷ばかりですね、大きな傷は無さそうだ。」)
(「だが、傷の数が多すぎる、手持ちの薬では足りないな。」)
今持っている軟膏と包帯の量を、頭の中で傷の面積と、比べて見る。
傷全体を覆うには、足りていなかった。
(「仕方が無い。呪文を使って、傷を塞ぎましょう。」)
そう考えながら、傷の上に手を当てる。
『人に宿りし生命よ、我が魔力によって、その力を増幅せよ!。』
自然に治る何倍もの速さで、傷が埋まっていく...。
「これで傷の方は大丈夫でしょう、でも一旦書斎の方に、戻った方が良いですね。」
「あそこなら、大丈夫でしょう。」
そう言いながら、背負い袋から丸薬を取り出し、水と共に丸薬を飲み込む。
そして近くの部屋から、長い棒を見付け出し、敷いていた布と組み合わせる。
「これなら人を運ぶのも、簡単になりますよ。」
339黒の者:03/11/23 17:13
目の前に居た璃兎に、風の弾丸の一部が襲い掛かる。
風の弾丸は、額に当たった様子だ。
『何だ、その程度か。』
『もう少し、楽しませて欲しいものだ!。』
近くの焚き火を見て、焚き火を氷の魔法で消し去る。
『これからの時間帯、段々寒さは増していくぞ。』
『もう少しすれば、そこの死に損ないも耐えられなくなるだろう。』

>「……粋がるな、三一が」
>「…来ないのか?…腰抜けが」
『まだそんな口が、叩けるみたいだな。』
瓦礫から石を、魔法で飛ばす。
『何時までそんな口が、聞けるかな?。』
次々に石を飛ばし始める。
フォースと黒の者の登場がいつも同じ時間帯だったり、文体が似すぎているのは(カッコの前にも句読点をつけたり、
!や?の後にも句読点をつける)何故だろう?
>340
んもう、わかってるクセに☆
言っちゃいけない事もあるのさ、坊や。
しね
344 ◆tgG9RjQvwU :03/11/24 20:21
ヅブリッ
闇が空間を侵食していく
崩壊した校舎の中ほど、生徒の亡骸があるあたり空間から
瘴気がもれ始める
「それ」が何かはわからないが、周りに居るものに不快感と嫌悪感を与える
だが、まだ、何かの形をなしているものではないようだ

その気配がひとつ、またひとつと増えていく
周りの温度が2〜3度下がってしまったような感じだ

(敵が増えて良いのかはわからないので、まだ瘴気だけです)
(敵を増やさない場合、この瘴気はガシュラの糧になります)
良いのではないでしょうか、詳しくは向こうの板>で聞いて見れば。
なりきり板でも、一時期、流行った
いきなり次回予告サイトが新しくなったようです。

いきなり次回予告@ほんけ
ttp://ikinari.pinky.ne.jp/

是非、貴方と貴方の仲間、又は知人の名前を入力してみてください。
そして、どのような結果が出たか教えてください。
できれば、このスレに、貼り付けてもらえると嬉しいです。
347フォース ◆MAGI6MOWUU :03/11/27 12:38
>344
>275に連絡所が、書かれていますね。
そちらに、行って見て下さい。
>346
なかなか、面白そうですね。
それでは私も、やって見るとしますね。

学ランボーイ★フォースは、憧れのユーウェイン先パイにチョー夢中☆
けれど仮面を取ったユーウェイン先パイの本当の姿は…!!
そして、璃兎先生が妖しい行動に出始めた!!
次回、学ランボーイ★フォースは急展開★☆★キミも学ランを着て変身だ!!

こ、これは...○ーイズ・○ブか?。
別のバ−ジョンで、もう一度やって見ますか。

仲良し三人組だったフォースとレイチェルと璃兎
しかしレイチェルと璃兎の熱愛発覚!!
燃え上がる愛の炎!薄くなるフォースの影!!
二人の愛の行方は!三人の友情の行方は!そんなことよりフォースの影の行方は!!
次回「愛の炎のダイオキシン!」乞うご期待!

い、意外と違和感が、無い様な気が.....。
348璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/27 21:48
>346

恐怖の璃兎味カレーから逃れることができるのか!?
次回 「ジャラール国会議事堂へつっこむ」
   「ティアナひもなしバンジー」
 豪華2本立て24時間ブッ通しスペシャル!

……かれー?

エベレストに挑んだ璃兎とレイチェル!!
しかし、食料も尽き、視界もぼやけ、睡魔が彼らを襲う!!
フォースの呼ぶ声……。
生き残る為に、二人がとった行動は?!
「レイチェル……。暖まろうか……」
次号を待て!!

ち…ちょっと待て!?

CMの後は、昨年12月に発生したペール地震後の街の様子を、現地より璃兎記者がレポートいたします。
引き続き「ユーウェインの”オレが法律だっ!”」をご覧ください。

…ユーウェイン…独裁者…?
このスレでのTRPGは終了しましたか?
ところで現代もののTRPGスレがこの板に立ちましたね。
推理ミステリーをやってますよ。
図書室に駆けていく途中、レイチェルは自分の行動に疑問を感じていた。
何故?…彼が気になるの? 今、自分が危険な場所に行こうとしているのも解っている。何故?

…その答えが見つかる前に、図書館の扉が見えてきた。
ブレスセンサーと、マジックセンサーが大きく反応している。
マジックセンサーの反応から、誰かが魔法を使っているのが解った。

危険よ。そう本能が叫びレイチェルの足は止まる。それと同時に壁や扉に何かが複数当たる音が響いた。
?!
レイチェルは慎重に足を勧め、図書室の中を見る。
そこでは武器を構えている璃兎、と何か黒い存在が対峙していた。
少し離れた所に、レザード、シアン、ジャラールもいる。ジャラールは負傷しているのか倒れている模様だった。

…逃げましょう。ここは危険。そう弱気な自分がささやく。レイチェルは迷った。
今までの自分なら迷うことなく、この場を立ち去った筈。でもそれが出来なかった。
マジックセンサーが反応する。図書室内を見ると黒い存在の周りに石が浮遊していた。

次の瞬間、レイチェルは図書室に飛び込みつつ、呪文の詠唱をしていた。
「…我示す、第二の指図。力の矛先よ迷え。パワーディスオーダー!」
レイチェルの手から、魔力が放たれると同時に、黒の者が飛ばした石は、見当違いの方向に逸れていく。
図書室の壁、棚、天井、床、それこそデタラメだ。

レイチェルはカーテンで作った、間に合わせのローブを脱ぎ捨て、即時詠唱の構えを取る。
「…璃兎を、璃兎を…殺させはしないわ」
馬鹿な…私。
351 ◆ZCg3FvpEdw :03/11/28 17:21
>346
…やってみたわ。

 私じつは宇宙人なの。
 レイチェルから衝撃の事実を知らされる璃兎とティアナ。
 宇宙人との恋は成立するのか?!そして彼女はどこの星の人なんだ??
 次回!「宇宙との交信成功。彼女の必殺技とは??」

…何故か違和感無いわ。

 「フォースの為なら命すらも投げ出せるさ」
 そう言いながらフォースをそっと抱きとめるユーウェイン!
 そんな二人を見掛けたペールが取った行動とは!?
 愛と苦悩が交差したまま、来週ついに最終話!!

!?…ま、まあ本人達の自由だと思うし。
352黒の者:03/11/28 20:03
『また、新たな贄が来たか』
図書室に入って来た、レイチェルを見ながら言う。
『それにしても、中々美味そうな奴等が揃ったな』
そう言いながら、埋もれていた書を手に入れる。
『だが、少し数が多いな』
『此方もそれなりの手を、使わせて貰おうか』
そう言うと、呪文を唱え始める。
『闇よ、食らい尽くすが良い!』
周囲に黒い霧が、撒き散らされる。
そして黒い霧が薄くなってくると、足元から何かが現れる。
それは無数の蛇や蜘蛛、そして油虫の大群だった。
無数のそれらが、足元から這い上がって来ようとしている。
353璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/30 11:40
 小癪な事をする…焚き火を消すとは。油とて安い物ではないのだが。
 だが、消えたものは付け直せばいい。こいつを始末するのに対した時間はかかるまい。
 …一太刀の下に切り捨てよう。そうだ殺そう。殺してしまえばいい。

>『まだそんな口が、叩けるみたいだな。』
>『何時までそんな口が、聞けるかな?。』
 その言葉と共に、大小問わず瓦礫が宙に浮かぶ。
 …それらがこちらに飛んでくるのは、想像するに難くない。
「…………」
 じり、と眼の奥が熱くなった。後足に力が篭められていく。…恐らく、俺の目は今、紅く輝いている事だろう。
 "力"による集中視によって、全てを…見切る。浮かぶ瓦礫の動きが次第に…鈍っていく。
 …全てを回避しながら踏み込み…一撃を叩き込む。それで…終わり。
 そして…岩石の矢は俺へと放たれた…

>「…我示す、第二の指図。力の矛先よ迷え。パワーディスオーダー!」
 しかし…跳び込もうとした時、その声がした。一瞬にして集中視が途切れ、流れが元通りとなる。
 凄まじい速さで飛んでくる石礫。だが、その全てが見当違いの方向へ逸れていった。
 見ると…レイチェルが、図書館の入り口に立っていた。着ていた外套を投げ捨て、言う。
>「…璃兎を、璃兎を…殺させはしないわ」
 どのような思いの言葉であったかは…わからない。
 ただ、その時俺は…"何か"を感じた。言葉には表す事が出来ない"何か"を。
 急速に俺の鬼気が薄れるのが分かった。…血を見て、俺は少しおかしくなっていたか。
「……っ!」
 それと同時に、"力"を集中させていた眼が酷く痛み出す。だが、今は気にしている場合ではない。
354璃兎 ◆z2mYCw53h6 :03/11/30 11:40
>『闇よ、食らい尽くすが良い!』
 黒き者は、闇の霧によって様々な生物を召喚した。蜘蛛、蛇、小さな蟲…
 それらはすぐさま俺の体に這い上がる。だが…ただ這うだけで何もしない。
 まるで、"同族なので噛まない、傷つけない"かのようであった。
「…遊びは…終わりだ!」
 俺は一声言い放ち、爆発のような音を立てて後足を蹴った。
 見る人から見れば…姿が消えたようにすら見えただろう。
 一瞬にして、その黒き者の懐に飛び込んだ。そして…

 鞘の中を、刃が走る。全てが酷く遅く感じられる、刹那の時。
 感覚が引き伸ばされ、鞘の中で擦れる刃の震えすら手に響く。
 そして…一瞬の閃き。銀色の、刃の輝き。
 過たず、黒き者の体を…左から右へ、駆け抜ける。

 そして…全てが元に戻った。感覚が、元通りとなる。
 俺の放った居合は…黒き者を捕らえていた。
355以上、自作自演でした。:03/12/01 14:00
「好きなキャラハンを書くスレ」でジエン宣伝しまくってるクズキャラハンがいるスレはここですか?
356黒の者:03/12/01 16:09
その斬撃は、見事に胴を薙ぎ払っていた。
斬られた胴体から下は、霧散化している。
だがその手応えは、非常に軽い物だった。
『成る程、並みの体なら一撃だったな』
本を持った上半身が、浮かんでいた。
『だがその程度では、我は倒せんぞ』
一瞬にして霧散化していた、下半身が再生する。
『それにこの距離では、かわし切れまい』
『風の弾丸よ!』
直接叩き付ける様に、風の弾丸をぶつける。
そして一旦間合いを取りながら、風の弾丸を次々に放つ。
357フォース ◆MAGI6MOWUU :03/12/02 19:15
(「これは大分、時間が掛かりそうですね。」)
ティアナ先生を、書斎まで運んでいる途中、道筋を見ながら考える。
唯でさえ困難な道程を、怪我人を運ぶので、余計に時間が掛かる。
(「璃兎やレイチェルは、大丈夫だろうか?。」)
そう思いながら、ティアナ先生を揺らさない様に、慎重に運んで行く...。

そして書斎に着いた頃には、かなりの時間が経っていた。
「すまないが、手を貸してくれ。」
書斎の前に屯していた、生徒達に声を掛ける。
周囲の瓦礫を退かせて、人を下ろせる様、場所を空けて貰う。
そうして、ティアナ先生を床に下ろして、改めて傷の具合を見る。
「傷の方は大丈夫ですね。もう少しもすれば、起き上がれるでしょう。」
周囲の生徒達に、聞かせる様に言って、腰を下ろす。
(「流石に疲れましたね、少し休憩をしなければ...。」)
焦る気持ちを抑えながら、一口水を飲んで、体を休める。
358フォース ◆MAGI6MOWUU :03/12/02 19:50
少し休憩を取りながら、周囲を見渡す、誰も彼もが疲れていた。
書斎の中には、誰か先生がいる様で、何等かの話をしている様だった。
(「この分なら、この場所のフォローは、いらないみたいですね。」)
そう考えながら、ティアナ先生の様子を見る。
(「意識が戻って来た様だ、これなら大丈夫だろう。」)
そんな事を考えていると、ウィスプの特別な反応に、気が付く。
「少し見てきます、誰か生存者が、居るみたいですから。」
そう周囲に言いながら、静かにその方向に向かって、歩き始める...。

書斎から少し離れ、崩れた教室を抜けた先の通路に、誰かが歩いていた。
ウィスプを少し先行させて、顔が見える様にする。
その顔は見た事がある、食堂で声を掛けられた、あの人だった。
「大丈夫でしたか!、確か...べールさんでしたね。」
声を掛けながら近付くと、全身傷だらけの状態だった。
「とにかく書斎まで行きましょう、あそこなら少しは安全ですから。」
「それに、生き残っている生徒も、集まっていますから。」
そう言って、肩を貸す様にしながら、書斎に戻って行く...。
359以上、自作自演でした。:03/12/06 20:42
上げてみる
360以上、自作自演でした。:03/12/11 01:23
age
361以上、自作自演でした。:03/12/15 00:39
あー
もうだめぽ と声高に主張したい
dat落ちしたいんだと思うガナー
ていうか、どうしてここ寂れたの?
>364
何も言わずプレイヤーが消えていって進めなくなって終了。
>364
思うに、別掲示板を立てたのがそもそもの間違いだったような気がする。
学園崩壊にケチつけて、名無しに煽られて、ごたごたになって、GM逃げ出して・・・
あとは>565の通り。
もうボロボロだね。
>565じゃなくて>365な。スマソ。
ネットでのTRPGスレって
卓ゲー板でもときどき立つけど
たいてい途中で崩壊するね
TRPGスレが完走することはほとんど無いよ
初耳ー。じゃあ前スレが完走出来たのは、かなり珍しかったのか?
あれは途中で崩壊したのを乗っ取りで再利用したわけだが。
あれだ、来ない人の行動は来てる人がある程度代理で書いたりしてたし。
このスレもそれを適用すりゃ良かったのに。
待っているうちにやる気なくして一人、また一人いなくなって悪循環だよ、ここ。
・・・とか言っても今更どうしようもないのかなぁー。
>369
話が続かなくなるんだよ。
それと物語を展開させるのが怖くなるのだよ。
顰蹙を恐れて。
371以上、自作自演でした。:03/12/16 02:22
いや、普通に飽きただけだけど。
アンジェリーナたん、漏れTRPGしたいから、新スレ立ててくれYO〜
このスレはもう終わりだ・・・。
373以上、自作自演でした。:03/12/16 10:33
前スレみたいに、またこのスレで、別の新しい話を始めようか?
軽めの奴。
もう皆やる気ないってんなら、いいかもね!
375以上、自作自演でした。:03/12/16 11:30
>>374
じゃあ、しばらく様子を見て、前回の話のカキコがなかったら、ロードス島戦記の最初のパーン達のゴブリン退治みたいなショートプレイをやろうか?
ホント短めの奴。キャラもテンプレートを使った大掛かりなモンではなくて、気軽にカキコめるように。
まあ、正直な話、ホントにここ捨てられるならやってもいいと思うよ。
ただ全員が全員やる気ないみたいだから、未だに期待もしてる。

あとさ簡単なキャラ状況まとめみたいなの、あっちの掲示板でこまめに書けば、
もっと盛り上がるんじゃねぇのかな。
わかりやすいし、入りやすいと思う。今のここ、正直、何がどうなってるのか。
× ただ全員が全員やる気ないみたいだから、未だに期待もしてる。
○ ただ全員が全員やる気ないってわけじゃないみたいだから、未だに期待もしてる。
別板の存在が逆にネックだったような。
>378
同意!
別板があるとな〜んか別板でコソコソ打ち合わせっつう感じでよくない(・∀・ )ノ
後、投げ出す様なGMイラネ
あと、他の人のねたふりに批判ナシな。すさむ。
いい訳カキコ無しで。
かぶるキャラいらない。
キャラクターじゃなくてロールやスタンスの被るキャラね。
前回との一番の違いはそこじゃないか?
では375様
頼みましたぞ!
385375:03/12/16 17:47
夕方、カキコ見てみたら、反響の多さにビックリ!
むちゃくちゃ責任感じるよ。
漏れ、アンジェリーナたんみたいに、仕切ることできんけど、敵役とかは出すよ。
それで、何だけど、参加する人たちの希望を聞いてみたいのよね。
ちなみに、漏れはルナルサーガや、ロードス島戦記みたいな、オーソドックスなファンタジィーを考えてる。
指輪物語も途中までしか読んでいないけど、ホビット(グラスランナー)やエルフ、ドワーフ、そしてもちろん人間なんかが出てくる世界かな?
つーか、漏れはそんな話しか知らんので、すごく心もとないよ・・・。
さっきはゴブリン退治の話にすると言ったけど、もう少し世界観とか大事にしたいかな?
ただの退治話だけではなくて、四姉妹や黒翼鳥(ルナルサーガの敵役)みたいな複雑なNPCも出してみたい。
なんて、漏れの希望だね・・・。スマソ。でも、パーンみたいな主人公的なPCが必要だと思うので、
時間と想像力のある人はこんなキャラ作ったよ〜って名乗りを挙げて欲しいね。
そのキャラを中心に、世界観や、敵役、背景を決めるからさ。名前とか性格とか、背景を書いて発表してね。
まあ、あんまり期待しないで、待ってもらえると嬉しいよ。
ああ、確かに主人公っていうのが居なかったのも失敗点かもね
主人公というかGMだな。
ここはロムしてるヤシ多いんだな〜。
名無しは大事にしYO
389375:03/12/16 19:44
やっぱり、アンジェリーナたんみたいに、リードしてくれるGM的PLが必用なのかな。
だとしたら、漏れはそんな能力ないよ。困ったね。
でも、そういういろいろな意見は必要だと思うから、どんどんカキコんでね。
390フォース ◆MAGI6MOWUU :03/12/16 19:44
これだけの人が、見ていたのですね、このスレを。
私個人としては、続けていきたかったのですが、今の状態では無理でしょう。
(流石に、私一人の自作自演では、お話にならないでしょう)
(今となっては、言い訳にしかなりませんね)
ですから、新しい物語を始める事には、賛成します。
是非とも皆さんで、良い物語を作って下さい。

ただし残りの容量が、200k位しかないので、注意して下さい。
それでは、失礼します。
>時間と想像力のある人はこんなキャラ作ったよ〜って名乗りを挙げて欲しい
以前にリアルのTRPGでロールしてたのを使いまわしてもOK?

で、どのくらいのキャラクター情報を事前に報告すればいいのでしょう?

種族・年齢・性別・職業。
そんなもん?

とりあえず、ソードワールドのキャラだったんだけど。
LVは全員1からスタートだと思えばいいですか?
>391
何ら問題ナッシンだと思いま。(自分はGM候補殿ではないですが)
今度は楽しくやれるといいですな〜。期待。
傍観してたんだけど、良かったら俺がGMやってみよか?
ん?>375たんがGMやるんじゃないの?
395393:03/12/16 23:33
あ、何かできないっぽいような発言をしてたように見えたから。
ゴメン、じゃあなかった事にしといて。
>395
ドンマイ

意見・・・
最初の舞台は大きな城下町・港町とか、比較的人の集まりやすい場所だと嬉しいなー
前回は学園(しかも山頂・・・)ってことで、どうしても閉鎖的になっちゃう部分があったと思うから。
参加出来るキャラクターも生徒・教師という位置付けに限定されてくるし。
(もちろん学園ならではの楽しさもあるけどね。)
>393
たしかにそんなニュアンスだったが
なかったことにせず保留にしといてヨ!
375氏の反応をまってみましょう。
最初は冒険者の酒場が定番だ!

375さん、選択できる種族の指定希望。
あと、質問いろいろ。
悪魔とか天使とかでもいいのか?
暗殺者とか、いかにも悪人くさい職業でもいいのか?
政治家とか冒険者っぽくない職業の出でもいいのか?
装備とかはレスしながら適当に持ってていいのか?
>398
私は375さんではないので横槍にもほどがあるのですが一応。

TRPG経験者から言うと、あまりにも特異で絡みづらい設定
(例えば、ソードワールドでPCがダークプリーストやるようなもん)
にすると、他の人と絡みづらくなります。こういった場で必要なのは、
「自分さえ目立てばオッケー!」ではなく、PL全体の和だと思うのです。
ですから、無難と言うとおかしいですが、(設定は)スタンダードなキャラにしたほうがいいのではないでしょうか?

私からも質問があります。
2日か3日に1度くらいの頻度になってしまうのですが、参加は可能でしょうか?
リアルタイムで進行したほうがいいのでしたら、そうしますが。
400375:03/12/17 10:35
>>390
フォースさん、アドバイスありがd。勝手に話進めちゃってごめんね。
漏れも、前の話は傍観していたけど、完走すれば良かったと思ってます。
また、アドバイスしてね。
>>391
大いに結構だと思うよ! やっぱり愛着があるキャラがいいからね。
LVは1でなくていいと思う。アンジェリーナ氏がやっていた方法を世襲したいからね。
種族・年齢・性別・職業については、396氏や398氏が述べているように、ある程度、舞台設定が必要だと思うね。
前スレの伯爵派と王族派の対立の構図や、クレリオン学園のように、作らなくっちゃいけないと思う。
その舞台の中のキャラを作って欲しいかな?
>>392
やっぱり、貴方みたいな名無しの観客さんがいると心強いよ。アドバイスこれからも頼むね。
>>393 >>395
正直、GMの自信が無いのは確かだよ。だから、カキコとても感謝してる。
漏れは、ストーリーを始めるにしても、PLのいなくなったキャラの処理や(NPC扱い)、話の進行を助ける補助的な役に徹するつもりだから、
どんどん、カキコんで、話の進行を助けて欲しい。そう願ってる。
>>394
指名してくれてありがとう! 
>>396 >>398



PCキボンヌしてみる。
学者少年やりたい。セージ+レンジャーみたいの。他のPCの従者で荷物持ち。
とかとりあえず言ってみる。まだ、参加できるかわかんねんだけどな。
402375:03/12/17 11:21
間違って、ENTERキーを押してしまった。スマソ。
>>396 >>398
じゃあ、この時点で、どんな舞台か、少し強引だけど説明しておこうか?
残りも限りがあるからね。
キャラクター達は、今、「帝国」の都、ナーレンスに居る。
この都は他の諸国との交易の中心地であり、雑多な人や物で溢れかえっている。
都から少し離れた、「大森林」や「水晶連峰」、そして「大草原」にはそれぞれ、エルフ、ドワーフ、グラスランナーのような種族が住んでおり、
都の人間たちと交流を持っている。エルフは誇り高き種族、ドワーフは地下鉱で働き、グラスランナーはのんびりと生活している。
彼らの中には、変り種もおり、人間と結婚したり(ハーフもあり)、親密な友情を持っていたりする。冒険者として活躍している者もいる。
都、ナーレンスから遥か東には、倭という、独自の文明を持った国があり、旅人の交流が盛んだ。(漢字文明)
帝国では、一神教が信じられているが(神聖魔法と呼ばれる独自の奇跡の業を使う)、少数派であるが、精霊信仰も残っている。(精霊魔法と呼ばれる業を使い、エルフやグラスランナーに信仰されている)
冒険者の仕事はたくさんあるが、(暗殺家業や貴族の護衛など)危険な仕事が大半である。
403375:03/12/17 11:35
さて、世界の説明はこれぐらいにして、>>398さんへの答えを・・・。
>悪魔とか天使とかでもいいのか?
 悪魔や天使や神は、人間には直接係わり合いの無い存在なので、ヨブチムスやリッチのような存在はパーティーのメンバーとしてはダメよ。
でも、NPCとして、敵役として出す分にはいいよ。オリハルコンや聖杯などの奇跡の産物もアリの世界なので。
不老不死のネクロマンサーなんか、出してみたら面白いかもね。
>暗殺者とか、いかにも悪人くさい職業でもいいのか?
パーティーのメンバーと対立するようであれば、なるべくなら控えて欲しいね。希望だけど。
でも、根っこの部分で、「善人」であれば、全然OKだと思うよ。偽善的な貴族どもを懲らしめている義賊とかね。
>政治家とか冒険者っぽくない職業の出でもいいのか?
 そうしてもらった方が、ストーリーと絡められていいかもしんない。ただし、出身の設定を生かしていない!とか抗議のレスは勘弁してね。
>装備とかはレスしながら適当に持ってていいのか?
なによりも、PLが話を作っていくものだと思うから、ご都合主義で全然OKだよ。
前スレみたいに、PLの想像力で、話が進行していくものだと思うから。
>>397
一応、漏れの反応はこんなもんだよ。
>>399
全く同感。スタンダードな展開を漏れも期待している。
>2日か3日に1度くらいの頻度になってしまうのですが、参加は可能でしょうか?
前回のストーリーみたいになってしまったら困るので、話に支障をきたすようであれば、漏れがNPC扱いで、処理するかもしれないけど、それでよければ(笑)。
>>401
魔術師ギルド(盗賊ギルドや、傭兵案内所もアリ)や、帝立大学とかあることにするよ。
そこで、勉強していることにしようか?
>403
そこそこ貴族のPCがいるなら、学費の援助受けてるかわりに仕えてる、ってのがいいかな。
と思うけど。
まあ、そのへんは他のPCに合わせるつもり、かな。
私もPCに立候補します。
見習い召喚士兼見習い遺跡荒しの貧乏田舎貴族の三男坊。
人と話すのが苦手なので狼と妖精さんと語らっている。
一旗上げてこいと家から追い出され、帝都にたどり着いた…こんな感じで。

設定に無理があれば変更します。
あと、ちゃんとパーティ組む人たちとは話すようにします。自分勝手はしません。
あ、じゃあ俺の学者少年、>405の従者になりたい。
親のつてで学費(帝立大学とかじゃなくて私塾みたいなの)の援助受けてた手前、
旅を手伝うことになったみたいな。
…って言うか、戦闘の役に立ちそうにないけどいいのかな?
407405:03/12/17 11:48
>404
あ、あの、その……ぼ、ボクと友達になって下さい!
年齢とか、近そうだし。

それか、後見人でも、乳兄弟でもいいから……
ひ、一人は嫌なんですっ!
408375:03/12/17 11:51
>>404 >>405 そして、参加してみたいと思っている方々 
前スレのお下がりだけど、もし、こちらの方がカキコみやすかったら、使ってください。
名前:
職業:
種族:
性別:
年齢:
背景:
武器:
防具:
身長:
体重:
瞳の色:
髪の毛の色、長さ:
その他特徴:
趣味:
特技:
好きなもの:
嫌いなもの:
将来の夢(目標):
仲間達へ一言:
名無し達へ一言:
中の人より一言:
はぁ…仕方ありませんねぇ。
ぼっちゃまを一人にするわけにも行きませんし、お供いたしますよ。
やれやれ、僕は貧乏くじを好んで引く癖があるのでしょうか。

みたいな感じでいいですかねぇ?
ちなみにおそらく同い年くらいですけれど。
>408
学者少年、ちょっとそれ書くの保留しといてくらさい。
日参できるかわからないので、参加自体もまだ保留ってことで。
他にPCやりたいってひとがいたらそっち優先でお願いします。
411レオーノ:03/12/17 12:17
あの、一応書いてみました……こんなところです。

名前:レオーノ
職業:召喚士兼遺跡荒し(ダンジョン探索専門のシーフ?)
種族:人間
性別:男
年齢:17(ただし、>404さんとの兼ね合いで下がる可能性がある)
背景:さる地方貴族の三男坊。いじめられっこで、引き篭もりの世間知らず。
   通信教育や蔵書から召喚術などを学ぶ。親から尻をぶたれ、冒険者に。
武器:ショート・ボウ(腕前は素人並み)、ナイフ(左に同じ)
防具:レザー・アーマー
身長:割と低い
体重:身軽
瞳の色:黒
髪の毛の色、長さ:薄い緑。ショートヘア。
その他特徴:吃音癖あり。狼と妖精(ピクシーサイズ)を召喚できる。それぞれ一日一回。
趣味:暗闇の中で体育座り。または召喚モンスターとの会話。
特技:回復薬などの調合、罠発見、解除(本職シーフよりは腕前が落ちる)
好きなもの:明るい人。自分から声は掛けられない。
嫌いなもの:いつまでも暗い自分。
将来の夢(目標):少しでも社交的になる。有名になって実家に凱旋する。
仲間達へ一言:あの、ぼ、ボクと……なんでもないです。
名無し達へ一言:困ったちゃんにならないよう気を付けます。
プレイヤーより一言:一応TRPG経験者です。皆で楽しくやりましょう!
サモナー+トレハンか!w
レオーノくんが魔法系ならこっちが戦闘系にしたほうがキャラ立ちそうですね。
ちょっと考えなおしまつ。
414レオーノ:03/12/17 12:35
>412
当りです……それにしても、ばれるのがはやすぎ……
土台になった世界の事は全く知らないので、すり合わせも楽なのですが。

>413
あの……魔法は使えないんです……ごめんなさい。あと、戦闘系でしたら、
軽い鎧だったらボクの狼に乗れますよ?
あんまりこんな事は言いたくないけど…
375さん、容量少ないんだからハイリン止めて>一つにしなよ

で、trpgについて
前回最大の失敗は、閉鎖空間により新規参入を不可能に(気分的に)したことなので、洞窟はやめたほうが良いと思われ
敵も出しにくかったし…
(こっちは今回は問題ないかな?)
最後に、一人二人居なくても進められるようにしたほうが良いと思われ
応援してるんでがんばって
ああいや、召喚を魔法系にぶっこんで魔法系って言っただけ。
非物理戦闘系っていうかね。
とりあえず、参加できるようんなったら正式に書くよ。
よく考えたら、それまでに書いちゃうと他の希望者の人達のキャラ作りの妨げになっちゃいそうだし。
>416
そういうバランスはキニスルナ(AA略 個人的に被らないキャラを作るのならいいけど、
それやっちゃうと、新規が入りにくくなる
やりたい人は多いはずなんで、縛りはゆるめに…
>417
ああいや別に俺はかぶっても気にしないけど。
気にしちゃう人もいるだろうから、ってことだよ。

あとレオーノくんとは、主人と従者、ってことで正反対のほうが面白いかなと思っただけでつ。
419怪傑大ねずみ:03/12/17 15:35
それじゃあラスボスに立候補するぞ!


うわなにをするきさまー!!
名前: アーディル=レフェルス
職業: 神官戦士(見習い)
種族: 人間
性別: 男
年齢: 19
背景: 幼い頃に神殿に預けられ、そこで育てられた。
   しかし、何故か司祭への道を選ばずに騎士を目指す。
   神殿に自分を預けたまま行方不明になった、魔術師の母を捜している。
武器: バスタードソード
防具: チェインメイルと聖印付のシールド
身長: それなり
体重: そこそこ
瞳の色: 青緑
髪の毛の色、長さ: 栗色、邪魔にならないように短くしている。
その他特徴: 幼い頃から、左手首に銀細工のブレスレットをつけている。
   細工の良い上質な物だが、奇妙な事に、物心ついた時からぴったり嵌ったままで、
   きつくなったりするような事が無い。
趣味: 装備品の手入れと剣の修行
特技: なぜか『料理』
好きなもの: 美味い飯
嫌いなもの:
将来の夢(目標): 母親と再会する事、騎士になる事は二の次らしい。
仲間達へ一言: なぁ、銀の髪に赤い目をした女魔術師を知らないか?
名無し達へ一言: ・・・・痛いと思っても、見捨てないで下さい・・・・。
中の人より一言: こちらも一応、TRPG経験者です。お手柔らかにお願いします。

このスレに書き込むのは初カキコですが、よろしくお願いいたします。
細かい設定が多いですが、スルーして下さっても構いませんので。
参考までに言っておくが、騎士がバッソ(片手半剣)とシールドのみの装備って可笑しいんだよ。
>421
騎士 未 満 ですから。
って、言い訳になってないですが。
・・・・ダメっすか?
まあ、ファンタジー世界だからいいんだけどねw

騎士は最近のゲームで良く勘違いされているけど、
世襲制が基本で、なるには洗礼を受ける必要が有るし、
自由騎士なんていう存在も基本的には存在出来ないしね。

スマンね。古くさいゲームしかしてないんだ漏れ。
まあ予備で、ナイフとメイスは持っておけ、必須だ。
>423
んでは、『手柄を立てて、騎士叙勲を受ける事を夢見るバカ』って事で。
忠告ありがとう御座いました。

自己紹介の改定
名前: アーディル=レフェルス
職業: 神官戦士(見習い)
種族: 人間
性別: 男
年齢: 19
背景: 幼い頃に神殿に預けられ、そこで育てられた。
   しかし、何故か司祭への道を選ばずに騎士を目指す。
   神殿に自分を預けたまま行方不明になった、魔術師の母を捜している。
武器: メイン:バスタードソード 予備:ごっついメイスとちっぽけなナイフ
防具: チェインメイルと聖印付のシールド
身長: それなり
体重: そこそこ
瞳の色: 青緑
髪の毛の色、長さ: 栗色、邪魔にならないように短くしている。
その他特徴: 幼い頃から、左手首に銀細工のブレスレットをつけている。
   細工の良い上質な物だが、奇妙な事に、物心ついた時からぴったり嵌ったままで、
   きつくなったりするような事が無い。
趣味: 装備品の手入れと剣の修行
特技: なぜか『料理』
好きなもの: 美味い飯
嫌いなもの:
将来の夢(目標): 母親と再会する事、騎士になる事は二の次らしい。
仲間達へ一言: なぁ、銀の髪に赤い目をした女魔術師を知らないか?
名無し達へ一言: ・・・・痛いと思っても、見捨てないで下さい・・・・。
中の人より一言: こちらも一応、TRPG経験者です。お手柔らかにお願いします。
参加希望です。
ナーレンスに魔法屋を構えるエルフの女錬金術師・・・という設定なんですが
ひとつ質問が。
この世界においてエルフをはじめとする異種族の寿命はどのくらいでしょう?
人間とそう変わらないのか、それとも数百年のご長寿種もいるのか・・・
年齢を決めるにあたって参考までに、ご回答頂けると助かります。

実は前スレでキャラシのテンプレを作ったのは私だったりして・・・(当時は名無しでしたが)
使って頂けて幸いです。
名前:アレク
職業:神官戦士(SWなら、プリーストLV2、ファイターLV1)
種族:人間
性別:男
年齢:15
背景:両親共に神に仕える人間だった。漠然と将来は司祭への道を歩むと考えていたが…。
武器:ミスリルダガー(どうやら親の遺品らしい)
防具:チェインメイル
身長:人間の少年の平均身長
体重:華奢なので軽い
肌の色:褐色
瞳の色:漆黒
髪の毛の色、長さ:漆黒、肩くらいの長さ
その他特徴:女顔でたまに少女と勘違いされることがあるのが悩み。声も中性的。
趣味:星を眺めること。
特技:女装…?!
好きなこと:読書
嫌いなこと:馬鹿騒ぎ
将来の夢(目標):離れ離れになてしまった妹との再会
仲間達へ一言:頼りなくみえるだろうが、子ども扱いしないで欲しい。
427375:03/12/17 20:31
帰ってきて、またカキコの多さにびっくり! 全レス返しはできないので、そこの所は了承してね。
さて、レオーノさん、アーディルさん、アレクさんの三人の方がエントリーしてくれたけど、
>>425のエルフの女錬金術師さんもいるけど)とりあえず、三人は帝都ナーレンスの冒険者の館、「ユニコーンの角亭」にいます。
この店は都の中心街にあり、様々な仕事や情報が舞い込んでくることで知られています。
親父のハンスは、盗賊ギルドとも繋がりがある人物で、人探しが上手いことで評判です。
アーディルとアレクはそんな親父の噂を聞きつけて、この店にやってきました。
レオーノも遺跡探しの話を小耳に挟んで、ここにやってきました。三人は、同じテーブルにたまたま座って、
話が合い、意気投合して、パーティーを組んだことにします(その辺りの会話を三人の方々が演出してくれたら幸いです)。
他の参加希望の方々もこの店にいて、この三人と何らかの関わりがあるようにしてください。
店の掲示板にはいろいろな情報が貼り付けてありますが、それはおいおい、参加キャラが決まってから、書き込むことにしましょう。
>>425 ソードワールドを漏れは意識しているので、エルフは数百年のご長寿です。
    恥ずかしながら、よく覚えていないので、ドワーフやゴブリン、グラスランナーは人間と同じぐらいの寿命です。
428ユメマル ◆kXn47FN4zU :03/12/17 20:37
               _
              /  \―。
            (    /  \_
             /       /  ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ...―/          _)  < ユメマル参上!!ちんちんシュッ!シュッ!シュッ!
        ノ:::へ_ __    /      \_____
        |/-=o=-     \/_
       /::::::ヽ―ヽ -=o=-_(::::::::.ヽ
      |○/ 。  /:::::::::  (:::::::::::::)
      |::::人__人:::::○    ヽ/
      ヽ   __ \      /
       \  | .::::/.|       /
        \lヽ::::ノ丿      /
          しw/ノ___-イ
           ∪



429375:03/12/17 20:43
>>415
本当にスマソ!!! ハイリンって何?
歳がばれそうだげど、漏れ最近の2ちゃん用語には疎いんだ・・・。
教えていただけたら、幸いです。応援ありがd。
>>419
懐かしい方が一人! 前スレでファンでした。
>>423
歴史を教えてくれてありがとう! でも、自由騎士でも全然、漏れは構わないよ。

>>←ハイリンてのは、これのことですよー
容量を食うので、それを避けたい時は「>>」じゃなく「>」を使うことが多いのです
では、他の人のレスを待ちつつ、店の親父に話しかけていようか。
「なぁ親父さん、銀髪の女魔術師の噂を知らないか?」

>426 アレクさん
この世界は一神教と言う話なので、ひょっとしたら顔見知りかも知れない。
ただし、俺はファイターメインだから・・・・。神聖魔法の方は、あてにすんな。
432レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/17 23:42
き、気付くのが遅れてしまって……ごめんなさい。


レオーノは、初めて見る帝都ナーレンスの規模に圧倒されていた。
家を半ば追い出される形で出奔して半月。街道の旅は安全とは言えず、
途中山賊に襲われ路銀と荷の殆どを失いながらも、ようやくここまでやってきた。
――世界の、中心。日が落ちてもなお往来を歩く人の数は衰えない。
見るもの全てが新鮮だった。

冒険者の店で冒険者と同じ卓を囲む。人見知りが激しいレオーノにとって、
相席など考えられるはずもなかったのだが、一緒にテーブルに着いた二人の男性は
意外と気さくで、割とすんなりと話に参加することが出来た。
年も似たようなもの、同じ駆け出しということもあいまって、
一緒に冒険をしようと言うことになった。

「……でも、お二人とも人探しをされているのですか。
 ここのマスターに聞けば、何か分かるかも知れませんよね」
緊張すると出る吃音癖も今はでない。初めて飲む酒に酔っているせいかもしれない。
――今日からボクも冒険者だ。どこかに冒険の種は転がっていないだろうか――?
433アレク ◆.bktOwERT. :03/12/18 00:56
>427
>帝都ナーレンスの冒険者の館、「ユニコーンの角亭」にいます。
あの「突然の悲劇」の後、独り、旅を続けたアレクは帝都ナーレンスに辿り着いた。
妹を捜そうにも、アレクには頼れる情報がなく、路銀も残りわずかだった。
盗賊ギルドとの繋がりがあり、人探しが上手いと評判のハンスの噂を耳にした彼は、
迷わずハンスの経営するユニコーンの角亭へ向かった……。

この冒険者の館には様々な者が様々な目的と思惑を抱き集まっているようだった。
賑やかな店だ。繁盛しているらしい。笑い声で溢れた活気のある館だ。
ここなら、何か妹の手がかりがみつかるかもしれない。
その前に、当面の路銀を稼がねばならない。

冒険者としてはまだまだ未熟な自分に見合った仕事はあるだろうか。
アレクは不安と期待をひっそりと胸に押し込めた。

一人、食事でもしようかと思っていたが、店は大変に混雑していて相席になった。
このことが…小さいが1つの「運命」だったらしい。
アーディルとレオーノ。
この二人に出会うことができたのは幸運以外の何者でもない。
今まで孤独な旅を続けてきたアレクにとって、
「旅の仲間」が出来たことは素晴らしい喜びだった。
434アレク ◆.bktOwERT. :03/12/18 01:20
>431 アーディルさん
どうか、私のことは「アレク」と呼んで欲しい。
私は遠い国で育った。両親とも神に仕えていたから……自分も自然とその道に進んだんだ。
貴方のいた神殿の話を聞かせてもらえるか?
もしかしたら、私のいた神殿と何か関係があるかもしれない。

神聖魔法はあてにするな、と?
わかった。そちらは私に任せてくれ。
未熟だが……。
貴方とは反対で、私は戦士の鍛錬よりも神聖魔法を真面目に学んできたつもりだ。

>432 レオーノさん
よろしく…。私のことはアレクで構わない。
そう、アーディルさんはお母上をお捜しだが、私は妹を……。
いや、今は妹のことは……。
まずは、駆け出しの私たちにも可能な仕事をみつけないか?


いつもは味気ないとしか思えなかった酒が妙に美味しい。
誰かとこんな風に話をするのはひさしぶりだった。
忘れかけていた「笑顔」を私は少し取り戻したような気がしていた。
しかし、「他人」をどこまで信じてよいものだろうか?
「人間」は裏切る。
神に仕える身だろうとなんだろうと、「人間」は残酷な生き物なのだから。
あの「悲劇」の傷跡が、私の心を薄く凍らせていた。
435レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/18 02:07
>431 アーディルさん
店の親父と話している彼は、アーディル・レフェルスという神官戦士だ。
レオーノよりいくらか年上の彼は、魔術師である母を探しているという。
また、騎士の叙勲を受けることが夢だ、とも語った。
冒険者から騎士になりあがった英雄サー=ポナパンティスの例にもあるが、
それはとてつもなく大きな夢だ。しかし、レオーノは
アーディルが騎士になれることを願っていた。いや――これから、
苦楽を共にし、遺跡を塒とし、財宝と名誉を分かち合う。
もう同じ冒険者なのだ。

>434 アレク
よ、よろしく……アレク。ボクのことも、レオーノでいいよ。
年も、そんなに離れていないしね。
そう、仕事……仕事だよね。実は……さ。その……
(言えない……今日ここに泊まる代金、いや、食事代も持ってないなんて)
なんでもない。
……
………
あのさ!

人と話すのに慣れていないせいか、自らの意思と反してやけに大きな声を出してしまった。
酒場に集う男達の目が一瞬こちらに向いた。
436レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/18 02:07
(ああ、もう……何をやってるんだ、ボクは? ひ、人の視線が……痛い)
仕事探しもしなきゃだけど……仲間集めも、大事だよね。
アーディルさんは敵と戦える。アレクは癒しの魔法を使える……よね?
で、ボクは……鍵を開けられる。できれば、もう少し、仲間が欲しいかな。
例えば、攻撃魔法が使える人とか……弓の名手とか。
やっぱり、三人だと中々仕事も見つからないんじゃないかな……?
(でも、具体的にどうしろって言うんだろ? って、自分で自己完結してたらダメじゃないか!)
そ、それで……パーティ募集って掲示板に貼ってもらえば……あっ!
そう、掲示板! 掲示板だったら、お手ごろな冒険があるかも!
名前: キリコ=セバスティアンズ
職業: 軽戦士系傭兵+レオーノの従者?
種族: 人間
性別: 男
年齢: 18
背景: 元傭兵、何故か今はレオーノの家の執事である父を持つ。
   傭兵であった頃の父に憧れて家出。四年ほど、某傭兵団に入っていた。
武器: 父から盗んだ刀 予備にショートソードとナイフ
防具: 濃紺のハードレザー
身長: レオーノよりもやや低いのがコンプレックス
体重: 身長に見合うくらい
瞳の色: 深い青
髪の毛の色、長さ: やや青みがかった黒色、耳を隠すくらい。
その他特徴: 目付きが悪い。爬虫類系。
趣味: 剣の修行
特技: 身のこなし
好きなもの: クリームシチュー
嫌いなもの: レオーノと親父(何故か物を頼まれると断れないから)
将来の夢(目標): 親父を越えるくらいの傭兵になる。
仲間達へ一言: ─────言うことなんてないね。

刀、って武器はOKなんすかね? ま、世界観的にダメなら変えます。
レオーノに見つからないように尾行してるってことでいきたいですけど…。
375さん、参加していいっすか?
438375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/18 08:35
最初にレス返しを・・・
>430
教えてくれてありがとう! これからハイリンは使わないようにします!
>437
刀、全然OKですよ〜。こちらから参加してください、とお願いしたいくらいです!
439キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/18 09:14
「お願いだ、キリコ!レオーノ坊ちゃんが一人で困ってないか見てきてくれ!」
四年ぶりに帰った俺を出迎えたのは、親父のこの言葉だった。
自分の父親ながら、あの顔と言ったら情けなさすぎる。
カラミティ(災厄)と呼ばれた傭兵だったなんて、ウソじゃねぇのか────そう疑ってしまう。

 ユニコーンの角亭。

俺はレオーノに見つからない離れた席で、そんなことを思い出していた。
見つかればレオーノに、付いてきてください、などと言われるに違いない。
そしてそれを俺は断れないだろう。

友達になってください、そう言ってきた時のあいつの目を思い出す。
────あんな子犬みたいな目するなんて反則だぜ。
年下で弱っちぃくせに、身長が控え目な俺を見下ろす角度も気に入らない。

俺はその目を向けられない為に、必死で気配を押し殺しながらレオーノを眺めていた。
440キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/18 09:15
注文したクリームシチューを待ちながら、俺は頬杖をつく。

「あともう少しの辛抱だよな・・・」

今あいつと話しているのは、お人好し面した奴らだ。どうやらパーティを組むらしい。
三人で正式にパーティを組めば、あいつが世間を知らないことで困ることもないだろう。
そうすりゃ、俺は帰れる。万事めでたしだ。

>「あのさ!」

昔、聞き慣れていた声が酒場に響いた。集中する視線に気付くと戸惑うレオーノ。
「相変わらずアホだな、あいつ…」
そう口の中で呟いた俺の視線の先に、信じられないものが映った。浮かんでいた笑みが止まる。

ウェイトレスがレオーノのテーブルに置いた────俺の好物のクリームシチュー。

それを見た瞬間、俺は思わず叫んでいた。

「────おい、ネーチャン、先に頼んだのこっちだぜ!」

後悔ってのは先に立たないらしい。
441375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/18 09:28
アーディルが酒場の親父に尋ねると・・・。
「銀髪の女魔術師ねぇ・・・。魔法屋を構えているエルフの女錬金術師のことは小耳に挟んでいるんだが・・・。
そう、漠然と言われても、女魔術師と言えば俺の情報網では、沢山居すぎるから、今一、こいつは! っては言えないんだ。
・・・と、そう言いかけた、その時、親父は何かを思い出したように!
「あっ・・・、そう言えば、居た・・・。・・・いや、でも、あんたには関係ないかもしれねぇ・・。
そう願いたいもんだ。あんたがたひよっこでは、扱いきれない仕事、いや依頼なんだ。
詳しい話は勘弁してくれ。極秘任務なんでな。ちょっと言うと、ナーレンスの国家問題が絡んでいる。
・・・その最重要人物に銀髪の・・・っと、いけねぇ、いけねぇ、喋ってしまった。
まあ、あれだ。若者には若者の仕事があるってこった」
そう言い、親父は笑いながらごまかす。

アレクが「駆け出しの私たちにも可能な仕事をみつけないか?」と言ったことに反応して、隣に座っていた貴族風の男がいかにも仕事の依頼をしたそうに話しかけてくる。
「君たち、駆け出しなのかい? だったら、美味い話があるんだが、乗ってみないかい?
いや・・・さる皇族様の護衛なのだが、二晩三日で100万ガメル出そう!
(一ガメル=一円)どうだい?」

レオーノが「パーティ募集って掲示板に貼ってもらえば」と言ったことに反応して、アーディルとの会話を逸らすかのように、親父のハンスが言う。
「それはいい考えだ! 君たちでは心もとない! もっと仲間を募った方がいいぞ。
そこの隅で、君のことをちらちら見ている傭兵クンも(強引だけど、キリコもこの場にいることにします)
来て見たらどうだい?」


442キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/18 09:42
「・・・ぐっ」
酒場の親父が俺を誘うのと、俺が叫んだのとはほぼ同時だった。
レオーノに見つかってしまう為のコンボヒット────ヤバすぎる!

背中に冷や汗。逃げ道、皆無。

「────あー、俺も?」
我ながら情けない声。
俺は途方に暮れたまま、酒場の親父からレオーノへと視線を移した。
あいつが俺の顔を覚えていないことだけを祈って。
443レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/18 13:32
>439-440(キリコ)
アレクから見つめられ、店の親父から話しかけられ、妙な貴族風の男から声を掛けられ、
ウェイトレスがシチューを目の前に置いた……もう、何がなんだか。
(人が多すぎるよ……この人たち、何を言っているんだ? ああっ、そんなに見ないで……)
なによりもレオーノを苦しめるのはアレクの瞳だった。澄んだ漆黒。
矛盾ではあるが、その瞳に自分の姿が移るのを見てレオーノはどぎまぎしていた。
頬が赤く染まっていく。酒のせいだけではない。

その呪縛を打ち破ったのは、聞き覚えのある声だった。
そちらの方に目をやると、懐かしい顔が見える。
キリコ。我が家の執事セバスの息子で、幼い頃のレオーノの遊び相手。
一つ年長の彼の行く所にレオーノはどこでも付いて行きたがった。
年の離れた兄達よりも、レオーノはキリコのことが好きだった。

目を引くのは腰に佩いた曲剣。倭国に伝わる武器らしい。
確か傭兵団に入ったのだったか。キリコは父親のことを尊敬していたから。

それにしても、変わっていない。四年という年月は、彼の目をますます尖らせ、
体格も立派にした。けれども変わらない点が一つ。
その上背。けして高いとはいえないレオーノよりももう一段低い背丈は以前のままだ。
有態にいってチ――やめよう。思考を読まれるはずは無いのだが、彼はこの台詞をひどく嫌う。
なんにせよ、懐かしかった。大都会で知った顔を見かけられるとは思わなかった。

「キリコー! こっちで一緒にご飯食べようよー!」
満面の笑みでレオーノは叫んだ。引きつり顔のキリコに気付くはずもなく。
>433-434 アレク
「では、お言葉に甘えさせてもらおう。俺の事も、呼び捨てにしてくれて構わない」

「俺が育ったのは一応ナーレンスの神殿だが、そんなに長い事暮らしていたわけじゃない。
各地の神殿を回っていた養父に連れられて、あちこち旅していたんだ」

「あんたらも旅をしてきたんなら判ると思うけど、街道沿いも治安が良いとは言えない。
俺も仕方無しに、剣の腕を磨いたってわけだ。養父はいい顔しなかったけどな。
・・・・神の奇跡を頼るのは、ちょっと性に合わなかったしな」

>435-436 レオーノ
>あのさ!
酒場の中に、少し場違いに感じるほど大きな声が響いた。
たまたま同じテーブルに着いた少年の声だ。
カウンターで店の親父と話していた俺も、その声に思わず振り向く。
・・・・レオーノといったか。

レオーノの意見に反対する理由は無い。
確かに、駆け出しの、しかも3人きりしかいない連中に回ってくるような仕事なんて、
たかが知れている。せめてもう少し人数が欲しい所だ。
出来る事にも限りがあるしな。

>440 キリコ
(勝手に席の位置を決めさせてもらいます、すいません)
レオーノの声に振り返った俺の目に、酒場の片隅から同じようにレオーノを見る傭兵の姿が見えた。
この辺りには珍しく、柄の部分に糸を巻いた『刀』と呼ばれる武器を持っている。

>「────おい、ネーチャン、先に頼んだのこっちだぜ!」
どうやら、テーブルに届いたシチューを見ていたらしい。
俺も同じ物を頼んでいたんだが、それはまあ良い。
揉め事にならない事を祈りつつ、テーブルの方へ戻ろうとする。

>443 レオーノ
>「キリコー! こっちで一緒にご飯食べようよー!」
知り合いか? まぁ、いい。これも何かの縁、かもな。

ともかく、戻るか。俺は、両手にシチューの皿を受け取ると、
テーブルの方へ歩み寄った。
>435-436 レオーノ
>パーティ募集って掲示板に貼ってもらえば
>掲示板! 掲示板だったら、お手ごろな冒険があるかも!
仕事を探す前に、まずは仲間を集めるのが先、か。
確かに三人では依頼する方も不安だろうしな。
……レオーノ?
そんなに緊張しなくてもいい。それとも、私が……怖い、のか?
私はあまり笑わないが、怒っているわけではない。

私は、できるだけ優しく微笑みかけようとした。
瞳がわずかに、穏やかな光を帯びた。

>441
>隣に座っていた貴族風の男がいかにも仕事の依頼をしたそうに話しかけてくる
>さる皇族様の護衛なのだが、二晩三日で100万ガメル出そう!
美味い話……。たった数日でこの報酬ならば、少々話が美味過ぎるではないか。
しかし、駆け出しの私たちをひっかけたことろで何かメリットがあるとも思えない。
非現実的な額だとも言えない。
とりあえず話だけは聞いてみようと考え、アーディルとレオーノにそう伝えた。
まさか、ひよっこ三人でできる仕事ではないだろう。
あと二人仲間が加わると仮定して、一人あたりの報酬は20万ガメル。
多少危険な仕事なのか、極秘の任務か……。それとも他に何かあるのか。
私は鋭い目で貴族風の男をみつめた。
447アレク ◆.bktOwERT. :03/12/18 15:57
>441
>君たちでは心もとない! もっと仲間を募った方がいいぞ。
掲示板のことも真剣に考えなくては……。
だが、今は「貴族風の男」の話に耳を傾けたいと私は思っていた。

>そこの隅で、君のことをちらちら見ている傭兵クンも来て見たらどうだい?
隅に目をやると、私たちに比べれば冒険なれした旅人がバツが悪そうな顔をして腰掛けていた。
できれば、この男にも仲間に加わって欲しいと私は願った。
できるかぎり愛想のよい表情をつくって軽く会釈をした。

>443
>「キリコー! こっちで一緒にご飯食べようよー!」
!!
驚いたことに、会釈をした相手はレオーノの知人だった。
この広い都市でこのような出会いがあるとは。
レオーノの笑顔はまぶしいくらいに明るい。
この旅人はおそらく、私たちの大切で頼りがいのある仲間になる。
私はなんの根拠もないのに、そう確信していた。

二人の仲間と出会い、私は以前の私と変わることができるかもしれない。
これからは「人間」を信じて生きていこうと……
そう決めたから、確信を抱くことができたかもしれなかった。
448アレク ◆.bktOwERT. :03/12/18 16:06
>444-445 アーディル
そうか、あちこち旅を。貴方は旅をして長いのだな。
私はまだ、旅に出て日が浅い。
剣はほんの護身程度に身につけただけで正直、実戦でどのくらい使い物になるか……。
それに、冒険者として生きてゆくというのに情けないと思われるかもしれないが、
私は人を傷つけるのは、あまり。相手が魔物ならば容赦はしないのだが。
449 ◆yLzMQ6YtSs :03/12/18 16:12
すみません、プレイヤー発言をします。
>GM
百万ガメルとはかなり駆け出しの報酬としては破格では無いでしょうか?
……と思ったのですが。1ガメル1円ならば、妥当かもしれないなあとも思います。
どうしてもバブリーズの百万ガメルが頭をよぎるもので。
例えば、宿屋一泊何ガメルくらいでしょうか?

もう一つ。その貴族風の男はなにか家柄がわかるような紋章をしていますか?
また、もし有ったとしてそれにナーレンスで暮らしているアーディルや一応貴族の子弟である
レオーノは気付くでしょうか?

以上です。では、レスは後ほど。
450375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/18 19:57
>449 まず、説明からしますね。
確かに百万ガメルは初心者冒険者に支払う額としては破格です。
GMとしては、やばめの仕事として提示しました。
この辺りは自由に選んでもらって欲しいですね。
危険と感じたら、掲示板の他の楽な仕事を選んだりしてもらって結構です。
仕事の相場としては、十万ガメルあたりがひよっこの冒険者の額としては妥当です。
宿泊代は、宿屋によりますが、2千から一万ガメルで一泊ぐらいです。

貴族風の男ですが、赤の下地の金の十字の紋章をしています。これは、ナーレンスの貴族ではない紋章です。
アーディルやレオーノは、高貴な、ナーレンスでは見かけない紋章であることに気付きます。
しかし、それ以上の情報は残念ながら分かりません。
451375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/18 20:24
>446 >私は鋭い目で貴族風の男をみつめた。
貴族風の男は話し始めた。
「そんなに、きつい目で見ないでくれよ。おっと、紹介が遅れたな。
僕の名前はメルヌ、事情があって素性は明かせないが、これでも、ある国の貴族だ。
依頼内容は簡単、ある高貴な女性をナーレンスから、隣国セルタークまで送るのだが、その護衛をして欲しいのだ。
街道沿いに歩くから、君たちなら簡単にできることだろう。途中森を抜けるのだが、その際の追いはぎの輩に注意してくれればよい。
君たち三人・・・もとい、四人だったら、への河童で出来ると思うよ」
メルヌは黒いマントで身を包んでいた。襟に金の十字の紋章。見かけない紋章だ。
雑多な人々が集まる「ユニコーンの角亭」であっても、その格好は異様だった。
452375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/18 20:37
業務連絡を少し・・・。
@アレクさん、おいおいでいいから、「突然の悲劇」というものの説明をもしよかったらしてね。
人間不信になった理由、そして妹との別れ。確約はできないけど、NPCで妹を登場させたいので・・・。
A名無しさんや、敵役になりたいPLの皆さん、ごめんね。今の所、登場できる場面をできないでいる・・・。
でも、謎めいた、通りすがりの旅人や、エキストラみたいなカキコは大歓迎だから、前スレの「導きの霊鳥」さんみたいに
セリフを言わせてね。なるべく、そういうカキコもストーリーに絡められるように努力してみるよ。 
453キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/18 21:33
>443
俺の日頃の行いは確かにそれほど良くはないだろう。
だからって、神様、もっちょっと優しくしてくれてもいいんじゃねぇのか。

>「キリコー! こっちで一緒にご飯食べようよー!」
覚えてないでくれ、という、かすかな希望とやらは音を立てて崩れ去る。
レオーノの満面の笑顔を向けられると俺はため息をついた。

「────お久しぶりですね、ぼっちゃん」
慣れない敬語を使って返す。
俺は、あいつの目には逆らえず、自分の椅子を持つと、とぼとぼとレオーノたちへと歩み寄った。

>445
俺の運命を狂わせたクリームシチューは、空席のところに置いてあった。

────ということは、こいつが頼んだのか。

テーブルへと帰って来る男を、少し恨みを込めた視線で見つめる。
クリームシチューを早く食いたいが、先に頼んだ、と言っても信じてくれないだろう。
俺がレオーノをずっと見てた、なんざ、口が裂けても言いたくねぇしな。
「相席させてもらうぜ」
自慢の無愛想な面で言うと、俺は椅子を置いて腰掛けた。
454キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/18 21:34
>447
腰掛ける俺に、女?が視線を向けてきていた。
レオーノが声をかけてくる時に、会釈をしてきた奴だった。そう言えば、会釈を返してはいない。
「どーも。レオーノぼっちゃんの執事の”息子”で、名前はキリコ」
視線はクリームシチューのまま、声だけの挨拶。ついでにもう一人の男にも聞こえるように。

このお人好し面、レオーノと同類に違い無い。俺は心底、クリームシチューを呪っていた。

>451
シチューに呪いをかけている俺の耳に、貴族の話が届く。百万ガメル────有り得ねぇ。
まぁ、レオーノが幾ら世間知らずと言っても、こんな話は流石に受けないだろう。
そう思って、俺はその話を聞き流していた。

>「もとい、四人だったら、への河童で出来ると思うよ」
ここまでは。
「ちょっと待てよ。俺は別に付いていくなんて────」
しまった。この言い方はまずい。もっと、きっぱり断らないとあれが来る。
────ついてきてよ。と子犬の目。
言葉を途中で止めると、俺はその予想に頭を抱えた。なんでこんなに俺は馬鹿なんだ。

頭ん中に悲しいメロディが流れたね。俺には詩人の才能があるのかもしれない。
455レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/18 22:59
>453 キリコ
不承不承といった顔つきでキリコがこちらへやってくる。
腰を下ろした先は隣ではなかった。ほんの少し顔が曇る。
が、気を取り直して話しかける。
「キリコ、こっちはアーディルとアレク。今日パーティを組んだばかりの、仲間なんだ! 
 こっちがボクの友達のキリコ。これでもボクより年上で――」
不味い。いった意味に気付かれなければいいが。

>451 貴族風の男 メルヌ
見慣れない男に気付いた。金十字の紋章は、確かこの国のものではなかったはずでは?
ええと、あれは――レオーノが頭をめぐらしている間に、貴族の男――メルヌと名乗った――は、
依頼内容をかいつまんで話した。要人の護衛。
遺跡探検家としての技術を独学で学んだレオーノとしては、
ダンジョンハックがしたかったのだが、そうそう簡単に遺跡に潜れるはずもない。
装備も経験も足りない。あっという間に諦め、目の前の話を精一杯考えてみた。

――ええと、なにか不審な点はないか。おかしなところは無いだろうか。
百万ガメルは大金過ぎやしないだろうか。それだけあればもっと他の人を頼めばいいのに。
ああ、貴族だから金銭感覚がおかしいのかも。
自分の事は棚に上げて、地方貴族のぼんであるレオーノは思った。
他の人――? そうか。疑問点が浮かんだ。
何故もっと優秀な人に頼まない? ここにはたくさんの冒険者がいる。
大事な人なら、経験を積んだ人に任せる方が安全だろうに。
疑問はそのままにしておいてはいけない。セバスから冒険者の心得の鉄則として教えて貰った。
後は、それをこの依頼人に言うだけ。出来るだろうか――?

レオーノには、それが大事業だった。
456レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/18 23:06
>454 キリコ
……付いてきてくれないの? キリコ、キミにはそんなに大事な用事があるの?
ボクより? ……悲しいな。ボクは、キミを追いかけてきたんだよ。
一緒に旅が出来たらな、って心の隅で思ってたんだ。まさかこんなに早く叶うとは思わなかったけど――
ボク達を助けてよ。旅慣れたキミの力が、ボク達には必要なんだ。お願い――

半分は真実だった。もう半分はもっと単純且つ切実で、財政事情が切迫している
当家では相続権の著しく低い三男坊に食わす金がないと、つまりはそういうことなのだが。
レオーノはそのことを知らない。セバスの不憫そうな顔を、少しだけ疑問に思った程度だ。
457アレク ◆.bktOwERT. :03/12/18 23:15
>451
>依頼内容は簡単、ある高貴な女性をナーレンスから、隣国セルタークまで送るのだが、その護衛をして欲しい
確かに言葉で説明するのは簡単な仕事だ。
しかし、言葉の裏に何かある。私はメルヌの話を素直に受け取れなかった。
この男、身なりはいいが、どこか「異様」だ。
騙されたと思って、話を受けるか?報酬に問題はないが……。
私たちは出会ったばかり。リーダーも決定していない。
私は横目で他の仲間を窺った。

「アーディル、レオーノ……キリコさん。どう思いますか?私は、いい仕事だとは思うのですが」
肯定とも否定ともとれない曖昧な問いかけをしてみた。

>454 キリコさん
「よろしく……」
彼は相当空腹なのか、視線はクリームシチューに釘付けだった。
>レオーノぼっちゃんの執事の”息子”
レオーノはお金持ちのお坊ちゃまらしい。どこか純粋で危なっかしい雰囲気はそのせいか。
家で裕福に暮らしてゆけるのに、自ら危険を承知で冒険に旅立ったのだろうか。
ならば、キリコは家を飛び出した息子を案じて親がそっと寄越した護衛なのかもしれない。

人生というのは様々だな……。
私は一生、神殿で静かに暮らしていく運命だったはずだ。
それが……あの日、全てを失い……今は冒険者の身。

私とそっくりの顔をした、たった一人の妹の……突然の失踪。
その翌朝、私の目の前で何者かに惨殺された父と母。
458 ◆X/51pPlNYM :03/12/18 23:20
ちょっと遅れてしまいましたが、テンプレ提出です。
ストーリーへ絡むのは、もうちょっと待ったほうがいいかなーと考え中・・・。

名前:チェット=パージ (エルフ名:チェスティエル)
職業:錬金術師
種族:エルフ
性別:女
年齢:250歳超(見た感じは人間で言うと20代半ば)
背景:元々は故郷を離れ各地を放浪していたはぐれエルフ。
   40年ほど前、行き倒れている所を当時の魔法屋の主人(※人間)に拾われ、ナーレンスへ。
   恩返しとして店を手伝ううち恋仲に→結婚。子宝には恵まれなかったものの、仲睦まじく暮らしていた。
   その夫も7年前に他界。店を引き継いで店長となる。
武器:怪しげなマジックアイテム多数
防具:スリットの入った黒ローブ(ビロード製)
身長:172cm
体重:軽すぎもせず、重すぎもせず
瞳の色:紫色
髪の毛の色、長さ:黒、肩までのセミロング
その他特徴:読書時には銀縁丸眼鏡必須。
趣味:賭け事、面白そうなことに首を突っ込むこと
特技:発明(自称。そのほとんどが失敗に終わる)、格闘術
好きなもの:風呂、酒、可愛い子
嫌いなもの:早起き、部屋の片付け
将来の夢(目標):世紀の大発明で一躍有名人に
仲間達へ一言:やぁやぁ諸君!元気かなっ?
名無し達へ一言:ひとつよろしく頼むよ♪
中の人より一言:文章書くの下手くそですが・・・がんばりますので、どうぞよろしくです
>450-451
百万ねぇ・・・・。駆け出しの連中に出す額としては、ちょっと太っ腹過ぎやしないか?
大体、お偉いさん達は家来を護衛に付けるもんだろうが。
それを、自分で言うのもアレだが、酒場でたまたま近くの席に座っただけの、
素性の知れない奴らに頼もうとするのはおかしいと思うがね。
後ろ暗いような仕事は遠慮させてもらいたい所だな。

>453 キリコ
し、視線が痛い・・・・。
席に戻った俺の手元に、ぐさぐさと視線が刺さる。
俺は持ってきたシチュー皿を適当に置くと、自分も席に着く。
・・・・向こうの方で店のおねーさんがきょろきょろしているが・・・・。
キリコ、と名乗った男のいた辺りだ。教えた方がいいんだろうか?

―――赤地に金十字、か。ナーレンスじゃ見かけない紋章だよな。
地方の貴族か、それとも異国の奴か。初めっからゴタゴタに巻き込まれるのは遠慮したい所だが―――
まぁいい。考え込むのは苦手なんだ。
俺は、考えていた事をイメージの中でくしゃっと丸めて放り投げ、
とりあえず目の前のシチューを片付ける事にした。
460キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/19 08:11
>455 レオーノ
今、なんて言った? 俯いていた俺は顔を上げる。
────これでもボクより年上で────?

「レオーノ。テメェ・・・!」
俺は敬語も忘れて、文句を言おうとレオーノを見遣る。
しかし、レオーノは話をはぐらかすように貴族の男に、仕事内容を問いはじめていた。
横やりを入れるわけにもいかず、どこにも向けられない怒り。俺はそれを貧乏ゆすりに変えた。

>457 アレク
>「アーディル、レオーノ……キリコさん。どう思いますか?私は、いい仕事だとは思うのですが」
────なんで俺に聞くんだよ。俺は、お前の仲間じゃねぇぞ。
言ってやりたかったが、余計な揉め事になるのは御免だ。言葉を飲み込む。

「やめとけよ。護衛なんて足手まといがいる仕事だぜ」
まぁ、レオーノに死なれても寝覚めが悪い気がしたからな。俺は忠告してやった。
「お互いの力量も未確認の、出来たてほやほやのパーティがやるもんじゃないと思うね」

もちろん、うさん臭すぎる、というのが一番の理由だがそれを言うつもりはなかった。
うさん臭い貴族に目を付けられるのは、勘弁だ。
461キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/19 08:12
>456 レオーノ
────さて、俺は適当に用事でも作って帰るか。
三人がパーティを組むことを確認した俺は、席を立とうと背もたれから体を離す。
レオーノが貴族に話し掛けてる今なら、逃げられる。

そう思っていたところに不意打ちを食らった。
>……付いてきてくれないの?
「────!!」
来た!来やがった!子犬の目!雨に濡れてるんだ、助けてくださいよ、ってなあの目!!

>ボクは、キミを追いかけてきたんだよ。
なんで、そんな恥ずかしいことが言える!目を直視しながら言える言葉じゃねぇだろ!!

「い・・・」
俺は言いたかった。嫌だと言いたかった。
「・・・い、いいぜ。わかった、付いてってやる、よ・・・他の二人が良いならな」
言えなかった────俺はこいつに甘すぎるような気がする。
462キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/19 08:12
>459 アーディル
OKしてしまった後悔と脱力感にテーブルに突っ伏す俺。
その横からカチャン────スプーンの音。
不幸のずんどこにいる俺の横で、あろうことか俺の好物のクリームシチューをすすろうとする男。

────させるかよ。

「・・・あー、う○こ行きたくなってきた。そういや、この前のシチューみたいに白かったなぁ」
せめてもの嫌がらせ。

お前も、不幸の道連れだ。突っ伏したままの俺は、ほくそ笑んだ。
463掲示板の張り紙・1:03/12/19 08:21
求む・冒険者!!

ナーレンスの南東にそびえるアスラバル山脈。
その中でひときわ大きな火山・火吹き山を知っているかね?
実はその山にドラゴンがいるのが判明したんだ。
種類はファイア・ドラゴン。どうだね? 一緒に討伐に加わってくれる人を
募集している。できれば魔術師がいいが、やる気がある者なら拒みはしない。
君にも最高の栄誉、そして財宝の山を分ける権利を与えよう。

勇気ある若者よ、剣を取れ!  ――――――――――――サー・ポナパンティス
464掲示板の張り紙・2:03/12/19 08:43
うちのミィちゃんをさがしてください。
ミィちゃんは、しっぽにぶちがあるしろねこです。よろしくおねがいします。
ジェニファー

(汚い字で書いてある・・・一生懸命書いたらしい似顔絵と共に)
(ちなみに報酬はお小遣いらしい300ガメル)
465375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/19 09:06
>アレクの台詞「アーディル、レオーノ……キリコさん。どう思いますか?私は、いい仕事だとは思うのですが」
メリヌは、それに対して、嬉しそうに頷いた。
「そうだろう! 君たちにはもってつけの仕事なんだよ!」

>キリコの台詞「お互いの力量も未確認の、出来たてほやほやのパーティがやるもんじゃないと思うね」
それを聞くとメリヌは残念そうな表情で、椅子にふかぶかと腰を掛けた。
「そうか・・・君たちには出来ないか・・・なら、他の冒険者に頼むことにしよう・・・」
彼はそれっきり黙ってしまった。

すると、親父のハンスが4人に声を掛けてきた。
「まあ、掲示板でも見ろよ。サー・ポナパンティス殿の依頼なんか(>463)大した仕事だと思うぜ。
なんせ、一緒に一流の騎士さまと仕事できるんだからな。他にも、今の所こんな依頼があるぜ:

@「迷子の娘を探しています。名前をメイアといいます。20万ガメル支払います。詳しくはリアラまで」
A「田舎にゴブリンが出て困っているぎゃ。おらは村長だがや。8万ガメル払うから、おらの村に来て、退治して欲しいだがや」
B「とある人に、魔法の物品を届けて欲しい。金は10万ガメル払おう」
466375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/19 09:23
アーディルの左手首に付けてある、銀のブレスレットを見て、ハンスが呟く。
「おや? そのブレスレットに何か文字が刻んであるぞ。魔法の品だ!
光の加減で、普段は見えないんだ! どれどれ・・・、むっ、これはルーン文字だ。
高位の魔術師か、エルフにしか読めない代物だ。この近所に未亡人になったエルフの魔法屋があるから、冒険の前に行って解読してもらうといい。
チェットという名前だが、多分、そのブレスレットに大いに興味を示すと思うよ。面白そうなことが好きだからね」
(と・・・、強引にネタを振っておきました。今まで、アーディルはそのことに気付かなかったということで・・・)
467375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/19 09:37
>463 >464
カキコありがとうございます! 正直、メリヌの依頼を膨らまして、シナリオを考えていたのですが、ストーリーも思わぬ方向へ進みそうです。
さすがに、ミィちゃん探しは・・・と思いますが、サー・ポナパンティスの依頼は立派に物語りになりそうです!
また、漏れが至らなかったら書き込んでくださいね。
468463:03/12/19 09:57
>375
ああ、いえ、俺は「掲示板には碌な仕事が無い」っていう
演出のつもりで出したんですが。

てっきり、皇族護衛の仕事をやらせたいのかなと思って、適当に書いてみました。
自分がGMのときには良く使う手ですし(笑)

あと、>455>456のレオーノたんのメール欄とかの疑問にちゃんと答えたほうが良いと思いますよん。
なぜひよっこに大事な護衛の任務を頼むのか、部下はどうした? とか。

では、横槍失礼しました〜
>460-462
>「・・・い、いいぜ。わかった、付いてってやる、よ・・・他の二人が良いならな」
「俺は別に構わないけどな」
駆け出しが徒党を組むのは、当たり前って言えば当たり前だ。

>「・・・あー、う○こ行きたくなってきた。そういや、この前のシチューみたいに白かったなぁ」
―――お前は骨でも齧っていたのか?―――
そう突っ込みたくなる。まさかな、犬でもあるまいし。
向こうの方でおたおたしているウェイトレスのおねーさんもいる事だしなぁ・・・・。

俺は、突っ伏している男のすぐ傍、テーブルの上を軽く叩いて注意を引こうとした。
不承不承と言った感じで顔を上げるキリコに、何気ない調子で話しかける。
「あんたが座っていた席の方できょろきょろしているウェイトレスが持ってきたのは、
あんたの注文じゃないのか?」
・・・・当然の事ながら、自分の注文した一杯と、自分で運んできた分二杯の、
合計三杯はキープしている。

>466
これはお袋を探す、たった一つの手がかりなんだが・・・・。
確かに、エルフに見せてみるのは思いつかなかったよ。
魔術師関連ばかり当たっていたもんでね。
早速当たってみる事にしよう。
470レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/19 10:57
>462>468 キリコ、アーディル
二人してなぜか微妙な空気を孕んでいる。
その原因は……クリームシチュー?
ああ、そうか、昔から好きだったからなぁ……シチュー。
でも、依頼人の前で喧嘩しなくても……まあいいや。

放っておこうと、レオーノは思った。

>465 メリヌ ハンス
大事業は、結局の所失敗した。上がってしまい、上手く話せなかったのだ。
聞き手にとっては「何語を喋っているのだ? こいつは?」という所だっただろう。
昔から、いつもそうだ。

ところへ、親父のハンスが声を掛けてきた。
新しい依頼……そうか。仕事を選べるんだ。自分たちの力量にあったものを選べばいい。
レオーノは掲示板の張り紙を見てみた。(>463>464)
……ドラゴン。召喚士の端くれとして、いやこの世界に生きるものの常識として
ドラゴンの雄大さ、絶大さは知っている。間違っても新米冒険者に出来る仕事ではない。
(マスター、冗談を言っているのかな……)

他の三つの仕事を考えてみる。
最も簡単なのはゴブリン退治だろう。ゴブリンの知識は持っている。武装すれば、それほど怖い相手ではない。
人探しは難しいかもしれない。ボクらは大都市に慣れてない。アーディルさんも
来て日が浅いと言っていたし。物品輸送の仕事は――品物にもよるが、これがもっとも妥当だろうか?

また選択肢として、メリヌさんの仕事もある。怪しい事は怪しいが、結局の所ボクらを騙す
メリットが思いつかない。本当に百万が入るのなら、暮らし向きは凄く楽になるだろう。
何しろ自分は文無しなのだから。前金も気前良く払ってもらえるかもしれない。
471レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/19 10:58
>457 アレク
アレクの声が聞こえる。判断を迷っているようだ。そういえば、リーダーも決めていなかった。
ちょっと考え、こう述べた。
「そう、だね……二人とも(と言って、シチューのほうへ目を向けた)考えるのが
 苦手みたいだし、それで、ボクは……さっきキリコが言ってたけど、ボク貴族の息子なんだ。
 だから、こういうこと良くわからないから……それに、優柔不断だし。
 アレクが決めてしまって良いと思う。だけど……困っている人は、助けてあげたいな」
正直、メリヌさんの様子を見て彼が可哀相になってしまったのだ。
こんな人に人を騙せるだろうか? 出来ることなら、力になってやりたい。
残125kb 容量気にするならメル欄も気をつけてね。
473375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/19 11:18
>455 >456
>何故もっと優秀な人に頼まない? ここにはたくさんの冒険者がいる。
大事な人なら、経験を積んだ人に任せる方が安全だろうに。
(463さんの指摘を受けて、急遽メール欄を読み返しました。今まで読んでいませんでした。すみません)
時間軸を戻して、ハンスが話しかける前に、メルヌがこう答えたことにします。
「ああ、君たちが一番、素直に依頼を受けそうにしてくれそうに見えたからかな。
 この仕事は誰でもいいって訳じゃないんだ。君たちのような親切そうな冒険者が打ってつけなんだよ。
 ・・・答えはこんなものでよいかな、冒険者クン」
急いでいるもので、とりあえず返答はこんな所で失礼します。
474キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/19 11:30
>469 アーディル
アーディルがテーブルを叩く。俺は、なんだよ、と目を向ける。
>「あんたが座っていた席の方できょろきょろしているウェイトレスが持ってきたのは、
>あんたの注文じゃないのか?」
「────あ?」
俺は視線を動かした。

「おい、こっちだよ、ネェチャン!」
考えるより口が先に動く。そして、にんまりと表情が緩む。
────クリームシチューが食える。
ヤバい、嬉しい。どうしたらいいんだ。そういや三日前ぐらいから食ってねぇぞ。俺的断食?

頭の中を色々な思いが駆け巡る。
アーディルとか言ったか、わざわざ教えてくれるなんていい奴じゃねぇか。超いい奴。

「お前とは上手くやれそうな気がするぜ」
俺はアーディルの手を握りしめて、神に感謝した。
いい奴と会わせてくれてサンクス。今ならあんたにケツを差し出してもいいぜ────。
475キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/19 11:31
>465,471 メリヌ、ハンス、レオーノ
クリームシチューが来ることを心待ちに、テーブルへと向き直ると、ハンスの言葉。

ドラゴン退治? 死ねってのか、このおっさん。ここでは食い逃げしてねぇだろ。
ミィちゃんを探せ────お前が探せ。
ゴブリン退治、ひと探し、輸送。このあたりはまともだな。ひと探しは面倒そうだけど。

>「アレクが決めてしまって良いと思う。だけど……困っている人は、助けてあげたいな」

レオーノの声を聞いて、俺は困っている人────貴族を見遣った。
しょんぼりとした顔を俯かせて、ふかぶかと椅子に座っている。

・・・こいつ、レオーノと同じ匂いが────待て!
認めるな!こいつがレオーノと同類だと認めたら、俺はこいつの頼みを断れなくなる!
脳みそが警鐘を鳴らしたが、もう遅い。しっかりインプットされちまう認識。

「俺も任せるよ。どうでもいい」
シチュー皿が俺の前に置かれる。ああ、最後のクリームシチューかもしれねぇな。
ちょっとしんみりした気分で、シチューを食べはじめた。
476ユメマル ◆kXn47FN4zU :03/12/19 11:46
               _
              /  \―。
            (    /  \_
             /       /  ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ...―/          _)  < ユメマル参上!!ちんちんシュッ!シュッ!シュッ!
        ノ:::へ_ __    /      \_____
        |/-=o=-     \/_
       /::::::ヽ―ヽ -=o=-_(::::::::.ヽ
      |○/ 。  /:::::::::  (:::::::::::::)
      |::::人__人:::::○    ヽ/
      ヽ   __ \      /
       \  | .::::/.|       /
        \lヽ::::ノ丿      /
          しw/ノ___-イ
           ∪
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1071660687/l50
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1070735585/l50
477名の無き精霊:03/12/19 16:53
新キャンペーンの開催おめでとうございます。
前半のキャンペーンは多難ではありましたが、失敗は成功の母と申します。
されど皆様は、じいさまばあさまになってもファンタジー好きのままでございましょう。
TRPGもずっと機会さえあれば為されますでしょう。
皆傷つきましたが災厄も良き経験。糧となることでしょう。

言上にあがりましたのは愚案を述べんが為にございます。
たびたび容量を気になさる発言がございます。
なれども容量に配慮して書き込むのはなかなか難儀でございます。
名無しも書きにくい上、おふざけもレスしにくいものです。

そこでいかがでしょうか。
当キャンペーンはなにもこのスレ内でまとめないとされましては。
新スレに継続されましては。
もともと一スレ一キャンペーンはアンジェリーナ女史の定められたこと。
なれど此度のキャンペーンは始まったのは変則ですから。
容量を気にしながらTRPGするのは窮屈かと。

かといって新スレに継続し新スレ完走まで行うとしてもGM様の負担が大きすぎましょう。
よって物語が終わるところで自然に終わる、とされてはいかがでしょうか。
すなわち新スレにこのキャンペーンが移行してレス200番代ぐらいで
うまくいいところで終わりそう、となったらそこで終わらせてしまうのです。

その後、そのスレではまた気が向いた誰かがGMとなりあらたなTRPGを
開催されるのです。

そういたしますと書き込む気楽さがでますし、スレがたとえ荒れてもずっと
続くとなれば嵐など放置でよいです。
書き込む気楽さと自由さがあるとスレやキャンペーンが盛り上がると愚考いたしますが
いかがでしょうか
478チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/19 21:04
「ぶえっくし!」
道のど真ん中で、唐突にクシャミ一発。思いのほか響いたもんだから、自分でも少しばかり驚いてしまったよ。
慌てて周囲を見回したけど・・・良かった、誰もいないみたいだ。
私だって一応、仮にも、とりあえずは『女性』でございますもの。
いくら何でも『ぶえっくし!』はないだろ、とか思うわけで。

「・・・これは・・・誰かが私の噂をしているのかな?」
ぐず。と鼻を鳴らして、寒空を見上げる。
厚手の生地とは言え、ローブ一枚。出歩くには些か薄着すぎたかも知れない。
まぁいいさ。この角さえ曲がれば、じきに到着だ。

目指すは『ユニコーンの角亭』。
私がそこへ何をしに行くのかと言うと、お酒を飲みに・・・というのも無論、あるわけだけども。
一番の目的は、仕事の依頼・・・ていうか、それをこなす事によって得られる報酬。ぶっちゃけ金。

やっぱアレなの、夢を追うにも先立つものが必要なわけでね。
お店のほうの利益は、生活費と酒代とバイト君のお給金を差っ引いちゃうと、ほとんど残らないし。
こうして副職代わりに冒険者まがいのことをやったりもするのです、と。
・・・全ては研究費捻出のため。頑張れ私。
479チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/19 21:06
さて、店の前までやって来たよ。ドアの隙間から灯りが洩れている。
にぎやかな話し声も聞こえてくるぞ・・・今日も盛況みたいだ。
「こんばんはぁ。」
中に入ると、やっぱり暖かかった。う〜ん、生き返る。

「おやっさん、久しぶり〜。流石に最近は冷え込むねえ。」
店主のハンスに声を掛けながら、私はカウンター席へ向かう。
途中、ひとつのテーブルを囲んで相談中らしき若者達が目に入った。
身なりからすると、本職の冒険者かな?武装しているようだし。

しかし何と申しますか、どの子も初々しくて可愛らしい。
私にもあんな時代が・・・あったようななかったような。
・・・いやぁ、若いっていいねえ。少年よ大志を抱け。

ウェイトレスさんにビールひとつプリーズ、と注文すると、店主に向き直る。
「早速だけどさ、何か景気のいい仕事、入っていないかな?」
480アレク ◆.bktOwERT. :03/12/19 23:01
どうやら、私がどの依頼を受けるかを決定する権利を得たらしい。

>困っている人は、助けてあげたいな
レオーノの優しい言葉。人を疑うことを知らぬかのような、素直な言葉。
私が忘れていたまっすぐな思い。
>この仕事は誰でもいいって訳じゃない
メリヌは私たちを信頼して話し掛けたらしい。この信頼にできるならば応えたいが。
気がかりなのは────百万ガメルという破格の報酬。
やはり、「危険」の香りがする。
まさか、護衛の仕事で命を落とす訳にはいかない。
私にも仲間にもそれぞれ「目的」や「夢」があるのだから。
しかし、ここで迷ってばかりいてはせっかくのチャンスを逃してしまう。
今の私は「冒険者」だ。

覚悟を決めた。

────受けてみよう。

「私は、護衛の仕事を引き受けたい。」
決意を込めて静かにいった。
481レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/19 23:33
>474 キリコ
いきなり和解した。現金なものだとレオーノは思う。このいい加減な性格、
変わってない。四年という歳月は長いものかと思われたが、会って見るとそうでもなかった。
キリコは一言告げると黙ってシチューを食べはじめた。
心なしか悲しそうな顔をする。
(そんなに、おなかが減っていたのかな?)
キリコの苦悩など知る由も無いレオーノは彼の気持ち――とレオーノが考えているもの――を、
アレクに通訳した。
「アレク、キリコも人助けがしたいってさ。キリコ、ありがとうね」

>479 チェット
依頼のことについて話していると、酒場に新たな客が入ってきた。
黒いローブ……なのだが、歩きやすくするためかスリットが入っている。
材質もどこか違うようだ。
(活発なのかな?)
着ている服よりも、その人物自身に驚きを覚えた。
黒髪を肩まで垂らしたその顔は、驚くほど美人だった――というのも、理由の一つではあるが。
眼を引くのは尖った耳。それが表す印は一つ。
森に住む人。御伽噺の住人。誇り高き一族。エルフ。
目にするのは初めてだった。彼の故郷では、エルフなど見なかった。
大都会ではこれが普通なのだろうか?
482レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/19 23:34
>続き

いささかぶしつけに見つめすぎたかもしれない。マスターと何事か喋っていた
彼女が、突然こちらを振り返った。真っ直ぐレオーノを見つめる。
今度こそレオーノは、酒のせいではなく耳まで赤くなった。
整ったかんばせ。鋭さと優雅さを兼ね備えたまなざし。
(な、な、なにか言わなきゃ)
口を開いては閉じ、開いては閉じ。気が動転したレオーノが結局発した言葉は
『今晩は』だった。発音はエルフ語(*)。
彼女が共通語を話せる事は、マスターとの会話から充分承知していたであろうに。
そんなこともレオーノには気付かなかった。

註*レオーノがエルフ語を話せるのは、彼の召喚できる森の妖精、ピクシーに教えてもらったため。
片言レベルではあるが、相手の言いたい事はなんとか理解できる程度には習熟している。
新しく始まったばかりでなんだが
472や477の名無しの書き込みを完全無視スルーするのもどうだろうか。
ストーリーに没頭したい気持ちもわかるがそれこそ
註*
とでもするのならコメント書いたらどうか?
前半の閉鎖性の過ちを繰り返すことはないと思うがな・・・
なんかヤバイ雰囲気を感じる・・・
484レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/20 00:03
>483
あ、あの……すみません……ええと……ぶ、文章上の表現とか……考えてみたりとかしたんです。
ごめんなさい……見苦しければ、やりませんから。色々試してみたくて……

あと、スルーしてたわけじゃないです……意見をまとめるのって、ボク、苦手で……ごめんなさい。

>477
あの、ぜ、前スレとかみてないので……そんなルールがあったのですか……。
ボクは、ボク個人としては、>463みたいなステハン……? 名無し……?
とにかく、その人たちにも楽しんでもらいたいなって、思ってるんです。
だって、皆が参加できなけりゃ意味がありませんし……
で、それで、もしうかつに書き込めない空気を作っているとしたら……
次スレを作ったほうが、やはりいいんじゃない、でしょうか。
485 ◆pppwShmOy. :03/12/20 00:11
>483
悪ィ。どんくらいプレイヤー発言していいのか掴めなくてさ。
確かに閉鎖的になってっかもな。注意してくれてサンクス。

>472
ハイリンとか20行越えた文章はとかは知ってんだけどメル欄も容量関係してんのか?
詳しいこと教えてほしいんだけど。

>477
そのあたりは俺、GMの判断に任せようかと思ってんだけどね。
486 ◆.bktOwERT. :03/12/20 00:40
>472
残りの容量に気をつけながら進めていきたいと思います。
アドバイスありがとうございました。

>477 名の無き精霊様
>当キャンペーンはなにもこのスレ内でまとめない
私もそれを考えていました。
このスレでなんとか終わらせようとすると、無理が出そうだなと。
PCやGM以外の意見や疑問、忠告、感想など、どんどん活発に書き込める
そういうスレになるといいなと考えています。

>物語が終わるところで自然に終わる
物語の区切りは、GMの判断に任せたいと考えております。
私のPCが継続して次の物語に引き継がれるかどうかを含めて。

>483
私もプレイヤー発言は極力抑えるべきかと考えるあまり、レスを控えていました。
「無視」と誤解される結果になってしまい、申し訳ありませんでした。
今後は閉鎖的にならないよう注意いたします。ありがとうございました。
487483:03/12/20 00:48
こちらこそ恐縮です。
ここはロムしている人はかなりいると思いますので
ガンガッてください。
>487
漏れもほっとしたス。
(このレスには返事いらんよ。がむばれ。一読者より)
489 ◆pppwShmOy. :03/12/20 01:13
>487-488
マジでサンクスな。
こっちから見えないことあると思うけど、そんときゃまた宜しく頼むぜ。

あと、先に言っとくけど。
新規参加ん時とか、俺の知り合いだって勝手に作ってくれて入ってきてくれていいから。
設定少なくてそのへん合わせやすいの俺だろうし、傭兵団に入ってたから町に知り合いいてもおかしくねーしな。
大抵、合わせてくようにするから気兼ねなく適当にやってくれってこと。
んじゃ、時間ないから、また明日。
490キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/20 08:51
>479,482 チェット、レオーノ
>「アレク、キリコも人助けがしたいってさ。キリコ、ありがとうね」
「ぶっ!!」
ずずずっと音を立ててスープをすすっていた俺は、思わず吹き出しかけた。
慌てて口を抑え、レオーノを睨み付ける。

いつ言った?俺が人助けしたいなんていつ言ったよ!
おい、そこのボンクラぼっちゃん、頭沸いてんのかコラ?今日も頭の中が春満開ですね!!
俺はてめーらみたいなお人好しとは違うんだよ!一緒にすんじゃねー!!!!

昔からそうだった。レオーノの脳内で、俺の言葉は天使の言葉に変換されていく。
────心の中で毒を叫ぶが、俺はそれを口に出せない。レオーノの目を見ると何も言えない。

「────ファック」
ぼそっと小さく呟きながら、俺は目を逸らす。近くにいたエルフ女のスリットが目に入った。

>480 アレク
>「私は、護衛の仕事を引き受けたい。」
アレクとかって女?は、そう言った。
危ない橋を渡ることになっちまったな────そう思いながら、俺はエルフ女の足を眺めていた。
491375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 09:37
最初に>483さんへの返答を・・・。
>472 >477
次スレに持ち込みましょう! そう決めます。>477さんの言うとおり、レス200番代ぐらいで完結できるように頑張ります!
キャラクターのテンプレと、このスレの粗筋を、書くことにしましょう。
だから、>472さんが憂慮している問題は解決することになるでしょう。
492375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 09:54
>487 >488
また、ENTERキーを押して書き込んでしまいました。すみません。
さて、心配していただいてありがとうございました。
ただ、漏れとしては、「前半の閉鎖性の過ちを繰り返すことはないと思うがな・・・」とありましたが、
前半のクレリオン学園のストーリーは、参加人数も多く、漏れなんか比較にならないぐらい上手なストーリーテラーさんが多かったと感じています。
フォース氏も述べていましたが、続きを希望する方も多かったのではないでしょうか。
そういった思いを無視して、このキャンペーンを開始してしまったことに責任を感じています。
でも、できる限りのことはしますので、応援していただければ幸いに存じます。

GM殿、無理せぬようにな。GMは重圧かかる。やりがいもあるだろーけどさ。
展開させるのが苦しくなったら正直に申してくれ。
プレイヤーや名無しが知恵を出し合うのでな。我らは協力するぞ。
494375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 10:33
>480「私は、護衛の仕事を引き受けたい。」
そのアレクの言葉に対して、メルヌは一瞬驚いた様子だった。
「・・・(絶句)・・・、そうか、引き受けてくれるのだな。
ただ、君たち四人では心もとない気がする。
ここは、冒険者の宿。他に、誰でも良いから仲間を一人、二人募ってくれないかな?
行きすがりの者でいいのだ。どうだろう?」
そう言い、メルヌは一呼吸置いた。そして、安堵した様子でこう言った。
「これで、私の任務も完了するよ。君たちありがとう!」
メリヌは笑顔とも泣き顔ともとれない表情になった。
「また、明日のこの時刻に、この場所に来ることにするよ。
その時に護衛するお方の所まで案内しよう。
その時までに、君たち準備をしておいてくれ」
そう言い残して、メルヌは席を立った。

>479 「おやっさん、久しぶり〜。流石に最近は冷え込むねえ。」
「早速だけどさ、何か景気のいい仕事、入っていないかな?」
チェットのその言葉に親父のハンスはこう愛想よく答える。
「ああ、最近は心から冷え込むから困るよ。
チェットさんも魔法の品の発明の方はせいが出ているかい?
金も残り少ないんじゃないかい? あんたは面白そうなことに首を突っ込むことが好きだからねぇ・・」
そう言って、ちらりとハンスはレオーノら四人を見た。
「あの四人何やら、少し危険な香りがすることに首を突っ込もうとしているようだよ。
あの貴族風の男も見かけない顔だからね。どうだい? 若者四人をあんたが助けてやるってのは?」
495375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 11:20
>493
心配してくれてありがとう! 展開させるのが苦しくなったら素直に申し出るよ。
その時は頼んます。

さて、ここで、メリヌの依頼をパーティーが引き受けてくれたので、関連する情報を提示しておくね。
セージ技能の知識だと思ってくれれば幸いだ。各キャラの設定をいじることになるけど勘弁して欲しい。

★5人とも知っている情報:
帝国に三年前に一つの王国が滅ぼされたこと。名前をハン=トルアという。
高度な魔法文明を持った国で、帝国は滅ぼすのにてこずったという。
ナーレンスの街でも、噂が流れていて、王国の再興を目差す物が帝国内で暗躍していると伝えられている。
★レオーノの知っている情報:
レオーノの生れ故郷の地方に隣接する地域で、そのハン=トルア王国と帝国との戦闘があり、レオーノの領内にも、王国の魔術師が放った隕石が落っこちてきたことがある(メテオストライク)
★アーディルの知っている情報:
彼の母親は、プリースト(神官)でも、精霊使い(シャーマン)でもない、第三の魔法である魔道(ウィザード)を極めていた。
そして、そのことはハン=トルアと何らかの関係があるらしい。
★キリコの知っている情報:
彼は傭兵としての最初の戦闘で、このハン=トルアの軍勢と戦った。
その時、敵の一人の魔道士が数百人の帝国の軍勢と対等に戦ったことを目撃している。(強引でスマソ)
そして、キリコは敵の兵が指にはめていた魔法の指輪を拾い、今でも持っている。
その指輪にはルーン文字で、何かの言葉が刻まれているが、まだ解読していない。
★アレクの知っている情報:
神殿の長老が教えてくれたが、妹の失踪と両親の惨殺には、ハン=トリアの魔道士が関係あるらしい。
そして、アレクが幼い時、妹には、魔法の素養があったと両親に告げられたことがある。
★チェットの知っている情報:
(話的にはおかしいんだけど、ルーン文字の内を先にばらしちゃいます)
アーディルのブレスレットの解読
『私のことを追わないで。母より』
キリコの指輪の解読
『ファイヤーボール』

496375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 11:21
神聖魔法は、不死者の浄化や、傷の治癒、簡単な松明代わりの光が出現する程度です。
死者の復活などの高度な魔法は、高位の神官しか使えません。アーディルさん、アレクさん、よろしく。

錬金術で、何らかの魔法のアイテムを持っていて結構ですよ、チェットさん。
それと、エルフは無条件に精霊を使役する精霊魔法を使えることとします。
ただし、所詮、精霊なので、威力は限られてきますが。
497レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/20 11:31
>480>494
アレクの返答にメリヌは喜びの表情を浮かべた。
明日の同じ時間にここに来るという。
それまでに準備をしなきゃ……色々買い込まなきゃいけないぞ。
そうだ、保存食とか、後アイテムの合成もしたいし……
……
………
待てよ?
懐を確認する。現在の所持金。――――20ガメル。

「ちょ、ちょっと待ってッ!」
普段の引っ込み思案はどこへやら、思わずレオーノは立ち去ろうとするメリヌへ声を掛けた。
「ま、前金をっ! 前金を下さいっ!」
実家からナーレンスへの数週間の旅路で気付いたこと。
お金がなきゃ死ぬ。レオーノはかつて無いほど切実だった。
498業務連絡 ◆/oj0AhRKAw :03/12/20 11:35
>472
うぃ了解。

>477
確かに、このキャンペーン、少々長引きそうな気配です。
このスレ内で終わらせようとすると、どうしても無理が生じてくると思われます。

次スレに行ってしまうことになっても構わない、としておくのに賛成させていただきます。

以上、業務連絡終了。
499375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 11:50
>497
「あっ、忘れていたな・・・」
メリヌは立ち止まった。
そして懐から、財布を取り出すと、一万ガメル金貨を2枚、4人に手渡した。
更に、レオーノに四枚金貨を追加して渡し、こう言った。
「これは、さらに人が増えた時に渡しておいて欲しいものだ。
君たちだけでは、心もとないのでね。仲間を増やしておいてくれ」
500375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 11:56
業務連絡
>499で、金貨二枚を四人「それぞれに」手渡したことが抜けていました。
それと、>498さん、長くなってもお付き合いいただければ幸いです。
501 ◆pppwShmOy. :03/12/20 12:07
375さん、>498はアーディルだぜ。
>474 キリコ
>「お前とは上手くやれそうな気がするぜ」
>俺はアーディルの手を握りしめて、神に感謝した。

「おっとっと・・・・」
いきなり手を握られ、行儀悪くも抱え込むように手に持っていた皿が揺れる。
何とかひっくり返さずにすんだが。
「ああ。俺はアーディル。よろしくな」
こいつの物腰を見ていて思う。
―――こいつと本気でやりあうのは御免だ―――
・・・・おそらく、俺では敵わない。対して年が離れている様にも見えないけどな。
こいつには、以前通り過ぎた、あの戦場の臭いがする。

>478-479 チェットさん
>「おやっさん、久しぶり〜。流石に最近は冷え込むねえ。」
よく手入れされているドアが開く。
ドアにつけられた鈴の音と共に、酒場に入ってきたのは、
ナーレンスでもちょいと名の知られた魔法屋の女店主だった。
・・・・店主の方の名前は知らないが。
ちょうど、俺が養父と旅に出た頃に代替わりしたんだよな。
・・・・あの頃と比べても、少しも年取ったように見えない。
さすがエルフ、と言った所か。・・・・このブレスレット、見せてみようか・・・・?
>480 アレク
>「私は、護衛の仕事を引き受けたい。」
>決意を込めて静かにいった。
結局、このどうにも胡散臭い仕事を引き受ける事になったようだ。
別に、俺は構わんがね。
仕事を無事にやり遂げられさえすれば問題は無い。
やり遂げた仕事が、困難な物であればあるほど、冒険者としての名声も上がるってもんだ。

「困っている人を助けるのも、神官の務めってやつだしな」
―――助けに行って、二次遭難ってのも十分ありえる話だが―――
後半の言葉は、シチューと一緒に飲み下す。
始まる前から、わざわざ不安を煽る事も無いだろ?

>481 レオーノ
>「アレク、キリコも人助けがしたいってさ。キリコ、ありがとうね」
・・・・おいおい、キリコはそんな事言ってないぞ。
まぁ、幼馴染だって言うし、レオーノには判るのかも知れないが。

>490
どうやら違ったらしい。
主従関係というのも、中々大変そうだ。
>494
>「また、明日のこの時刻に、この場所に来ることにするよ。
>その時に護衛するお方の所まで案内しよう。
>その時までに、君たち準備をしておいてくれ」
>そう言い残して、メルヌは席を立った。

明日ね、明日。
俺は神殿にでも転がり込むとして・・・・、他の連中はどうするつもりなんだ?
ナーレンスに着いたばかりって話だし、懐具合も似たようなもんだろう。
準備っつっても、保存食買い込んだり、薬買い込む位しか出来なさそうだな。
・・・・しまった、金がねぇ。

>497 レオーノ
>「ま、前金をっ! 前金を下さいっ!」

やっぱりな。先に言ってくれて助かった。

「俺も、そろそろ旅費が心許無くてね。幾らかでも先払いしてもらえると在り難いんだが?」
そう言って、依頼人に格上げになったメリヌと名乗った貴族の反応を見る。
・・・・それでも神に仕える者か?! とか言うなよ? 信仰だけじゃ飯は食えない。
養父の布教の旅にくっついていた頃でも、金を稼がなきゃならなかったんだからな。
>500 GM
メール欄に名前入れときゃ良かったっすね。
喜んで、最後までお付き合いさせていただきますよ。

>499
>そして懐から、財布を取り出すと、一万ガメル金貨を2枚、4人それぞれに手渡した。

・・・・金貨かよ。随分太っ腹だな、おい。
俺らが前金だけ貰ってとんずらするかも、とか考えないのかねぇ?
世間知らずなのか、裏が何かあるのか・・・・。
って、俺は持ち逃げしないぞ! 言っとくけどな!

しかし金貨か〜。
どっかで一枚両替するなり何なりしないと、さすがにまずいだろうな。
金貨のままじゃお釣り出しにくくて、俺らの行くような店じゃ、断られるのが落ちだぞ。

俺は、受け取った金貨を掌の上で転がしながら、考えを廻らせた。
俺にしては珍しい事に。
506 ◆pppwShmOy. :03/12/20 13:53
新規の人がわかりやすいように、登場人物とか簡単なあらすじとか情報だけまとめたサイト作ってみようかと思ったんだけどな。
掲示板とか設置して裏で打ち合わせ、とかしなかったら閉鎖的にはなんねーよな?作っていい?
そのようなサイトではないがこんな場所もある

ファンタジー世界の酒場(作品不特定スレ) その2
http://www.alfheim.jp/~narikiri/narikiri//test/read.cgi/TheSun/1068645252/l20

いろんな板のファンタジー系のキャラハンさんが交流するスレ
508 ◆pppwShmOy. :03/12/20 14:13
いや、他スレで話し合うと閉鎖的になるだろ。
だから、PCのテンプレとかだけをまとめたサイトを作ろーかなってな。
>472さん、>477さん、>483さん
申し訳ありません!
私の独断でお返事するのも悪いかな、と思って、GMさんの返答を待っていたのですが・・・
何か一筆添えるべきでした。配慮が足りずほんとすみません・・・。以後気をつけます。

容量のほうは、GMさんが次スレ持ち込みを表明してくださいましたので、今後のびのびと出来そうです。
心配してくださってありがとうございました!
こうして色々なご意見を頂けるのは本気でありがたいです。
プレイヤーの立場からでは見えないことというのも結構あると思いますし、
やっぱり参加させて頂いてるからには、自分だけでなく他の皆さんにも楽しんで欲しいので・・・。
自分、恐ろしく未熟者ですが・・・頂いた声を大切に、精進してゆきたいです。
今後もどうぞ生暖かい目で見守り、導いてやってください。よろしくお願いします!

>506 キリコさん
閲覧オンリーってことですよね。私は問題ないと思います。
名無しさん的にはどうでしょう、まとめサイト。

>507さん
そんな場所もあるんだ・・・初めて知りました。いろんな方が来てますね。
とても楽しそうですが、今回そちらにお邪魔するのは見合わせておきます。
私の場合、向こうに顔を出すとこちらがおろそかになってしまいそうで。
二つ以上の事を同時にこなせないんです・・・折角教えてくださったのにすみません。
当キャンペーン終了後なら、あるいは・・・と考えています。
510 ◆.bktOwERT. :03/12/20 14:53
>506
テキストサイトですね。
試験的に設置してみるのはどうでしょうか。
あまりに問題があるようなら、閉鎖しなければなりませんが。

>507-508
>いろんな板のファンタジー系のキャラハンさんが交流する
時間があれば、書き込んでみたいと思います。
こういう情報はありがたいです。

>他スレで話し合うと閉鎖的になる
そうですね。ここは、キャラクターもプレイヤーも会話できる場所ですから、
あえて、もう1つ舞台裏などを設置する必要はないと思います。
キャラ紹介や世界観のまとめサイトはあるとわかりやすくていいと思います。
511 ◆pppwShmOy. :03/12/20 15:10
ちょっと作ってみた。即席だから見難いのは勘弁。
http://kinen.kakiko.com/gungnir/
俺の性格が性格だから、茶化すなとか思ったら超言ってくれ。
512アレク ◆.bktOwERT. :03/12/20 16:11
>494
>その時までに、君たち準備をしておいてくれ
>499-500
>そして懐から、財布を取り出すと、一万ガメル金貨を2枚づつ、4人にそれぞれ手渡した
金貨を握り締め、私は決意した。
「精一杯頑張ります」
立ち上がり、深く御辞儀をして立ち去るメリヌを見送った。
513アレク ◆.bktOwERT. :03/12/20 16:29
>494
>その時までに、君たち準備をしておいてくれ
>どうだい? 若者四人をあんたが助けてやるってのは?
幸運の女神は私たちの味方のようだ。
もう一人の「仲間」は、すでに私たちのすぐ傍に存在した。
エルフの女性。
大人っぽい黒いビロードのローブに身を包んだすらっとした美しいエルフ。
エルフを目にしたのはこれが初めてではないが、毎回、その美しさには驚かされる。
宝石のような紫色の瞳が印象的だ。
ローブを着ているということは、魔法のスペシャリストかもしれない。

「あの、すみません。私はアレクと申します。実は……」

>495
>妹の失踪と両親の惨殺には、ハン=トルアの魔道士が関係あるらしい
魔道士。不吉な響きだ。
魔法を扱う者全てが忌まわしい存在だとは思わないが……。
私はソーサラーギルドへ情報収集に行くのをためらっていた。
魔術師を全面的に信頼することができないのだ。
魔術に対する抵抗や偏見もあった。

しかし、このエルフの女性からは、魔法使い独特の近寄り難さをあまり感じない。
冒険者だからだろうか。
514 ◆.bktOwERT. :03/12/20 16:37
>511
早速、活用しています。Character Dataが大変便利です。

>GM=375様
仲間が集合したら、一旦パーティーを離れ、前金もいただいたので装備を買い揃えようと思います。
買い物は事務的に報告だけで済まそうと思うのですが、
何か今後パーティーーと深く関わる「特別なお店」とか、
お店で「情報収集」とか「イベント」などがあるようならば、
ちゃんとロールプレイして買い物したいと思うのですが、いかがでしょう?
515375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/20 18:03
>514に至るまでの回答です:
★レオーノさん
保存食は、カンパンなど500ガメルで売っています。現代日本の円の感覚で、食料は買ってください。
アイテムの合成は、下級錬金術の品が(ライトなどの魔法が込められている指輪など)が一万ガメルを下限にして売っています。
高級な品は二万ガメルでは買えないと思ってください。
★アーディルさん
「二次遭難ってのも十分ありえる話だが・・・」
そうですね(笑)。その予感は正しいかもしれません。百万ガメルの依頼と対価の危険性を漏れとしては考えています。
「神殿にころがりこむ」
何なら、紋章や、メルヌのことを神殿の司祭に尋ねても構いません。
NPCとして返答しましょう。
★キリコさん
紹介版作って頂いてありがとうございます。漏れの拙いシナリオが立派に見えます(笑)。
さて、冒険者のキリコ本人ですが、「傭兵案内所」で仲間から情報収集しても構いません。
★チェットさん
いろいろと気を使われているのですね。ありがとうございます。
先ほども書きましたが、自作の魔法のアイテムを持参しても構いませんよ。
★アレクさん
鋭いですね(笑)。確かに情報収集は必要かもしれません。
一番怪しいところは、アレクさんが嫌がっている魔術師ギルド(ソーサラーギルド)かもしれません。
でも、ナーレンスの街の好きな所(盗賊ギルドなど)に行って構わないので、そこで返答しましょう。
★以上レスを返しましたが、それぞれの行動後はまた、メルヌの所に集まってパーティーを組んでくださいね。
これは、GMからのお願いです。
★>507さん
紹介ありがとうございます。また、面白い所を見つけたら教えてください。
516チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/20 22:07
>494 ハンス
>ああ、最近は心から冷え込むから困るよ。
「ついでに私の懐具合もね〜。あっは!」
ちょっと笑い事じゃないよ我ながら。極寒も極寒、超氷河期ですとも。
夫が遺してくれた店の売上で、なんとか食いつないではいるけれど。
逆に言えば、発明にさえ手を出さなきゃ何の苦労もなく生活出来るだけの蓄えはあったりします、ええ。
仕方がないの、既に病気みたいなもんだからコレ。不治の病だから。
・・・ごめんね天国のアルバート(夫の名前)!でも貯金には一切手を付けてないから許して!

>チェットさんも魔法の品の発明の方はせいが出ているかい?
「よくぞ聞いてくれました!順調全開バリバリよん♪・・・と言いたいトコだけど、そうでもないんだな〜。
行き詰まっちゃってて、もうね、超マタニティブルーだよ。」
別に妊娠してないけどね!フィーリングを汲んでよその辺は。
・・・あ、でも発明というのは新しい何かを生み出そうとゆーアレであって、それ故の苦悩ってことは即ち生みの苦しみ?
ほんじゃ、あながち間違ってもいないのかなぁ。言葉って奥が深いよねー。

そんな感じでしばらく世間話に興じる私達。ビールが運ばれてきた所で、店主が本題を切り出した。
>あの四人何やら、少し危険な香りがすることに首を突っ込もうとしているようだよ。
>どうだい?若者四人をあんたが助けてやるってのは?
おっ、良いね〜!美味しいよそのポジション。『危険な香り』ってのもそれっぽくてグーだわ。
ハイリスク・ハイリターンなら望むところ。その話、乗った!
善は急げ!と振り向いたら、ちょうどこちらを見詰めている人が。・・・おやぁ?
517チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/20 22:08
>481 レオーノ
真正面から目が合う形になった私達。
相手はそう、今から私が交渉しようという若い衆の一人だ。
まだ幼さが残っていて、青年というよりは少年と言った方がしっくり来る感じ。
赤面しながらも、しきりに口をぱくぱくさせて、何やら言いたそう。
うわあ、なんかすっごく微笑ましいんですけど。頑張れ少年!
内心エールを送りつつ、私は小首を傾げて、彼の言葉を待つ。

やがて彼は言った。
>『今晩は』
たどたどしくも、ひどく懐かしい響きで。
「・・・・・・・・・・・・」
いやぁ、これには驚いたね。
ここは大都市ナーレンス。この40年間、同胞と会う機会は全くなかったわけじゃなかったけど。
まさかこの場面で、この人物からこの言語が飛び出てくるとは思いもしなかったわけよ。
その時の私の顔は正に、『ハトに豆鉄砲』を素で体現していたんじゃなかろうか。
ぽかんと口開けてね。あらヤダはしたない。
すぐに我に返って、笑顔で返したけれど。こちらもエルフの、古き言葉。
「『今晩は』。・・・あはは、びっくりしたよー。君、エルフ語が話せるんだ?」
後半は共通語もオッケーですよん、とのアピール込みで。
518チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/20 22:10
>513 アレク
そこへもう一人、声を掛けてきた。黒髪に黒い瞳、褐色の肌の・・・えぇと、少年?少女?
・・・うーん、多分少年と見た。私のカンがそう言っている。それにしてもキレイな子だわ〜。
>「あの、すみません。私はアレクと申します。実は……」
丁寧な口調で彼は言う。声がこれまたキレイなんだ。何かこう、凛と響く感じで。
曰く、彼らはさる貴族様から護衛の依頼を受けたところで、仕事仲間はまだまだ募集中なんだそうだ。
あ、何?もしかして願ったり叶ったり?思わず笑みもこぼれるってもんよ。
「実は私も、いい働き口を探していたんだ。君達さえ良ければ、是非同行させて貰いたいんだけれど。」
ここぞとばかりに申し出る。あ、今気付いたけど、残りの二人も私のほうを見てたみたい。
栗色の髪の青年と、鋭い瞳をした小柄な少年・・・って、おい。君、私っていうか私の脚を見てないかい?
減るもんじゃなし、別に構わないのだけどね。このおませさんめ。
250年モノで良いならば好きなだけ拝むがいいさ!さあさあ!
「私はチェット=パージ。ナーレンスの商店街界隈では、少しばかり名の知れた発明家だよ。
・・・ご近所さんは奇人変人グランプリだ、トンデモ錬金術師だなんて呼ぶけどね。」
>511 キリコさん
おぉー、凄い!今後バシバシお世話になりそうです。ありがとうございます。
随所に光る小ネタも素敵。

>GMさん
ルーン文字やマジックアイテム、精霊魔法への解説と許可、感謝致します。
発明品を試す絶好の機会、嬉々として膨大な量のアイテムを持っていくことでしょう。
ただ、何でもありの無敵キャラになっては困るので、チェット作のアイテムは微妙に使えないものばかり、という設定です。

>不特定多数の皆さん
キリコさん同様、チェットと知り合いだというPC・NPCさんも大歓迎です。
無駄に長生きですので、それだけ顔も広いと思われます。
ただ、少しネタばらしですが、チェットはエルフでありながら精霊魔法がほとんど使えません。
故郷(ちなみに大森林ではありません)では、それを理由に迫害されてもいました。
それを知っているのは同郷のエルフと、チェットの亡き夫アルバートだけです。
この三点だけ踏まえて頂ければ、特に制約ありませんので、お気軽にどうぞ。

・・・最後に、女の子キャラ来ないかなぁ・・・とか呟いてみる。華がねぇー!
520レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/20 23:19
>499 メリヌ
これで当座は凌げるだろう。今夜は遅いから、明日になってから
必要なものを買い揃えるようにしよう。ああ、でもできれば今夜のうちにアイテムを作っておきたいなあ。
どこかにいい魔法屋は無いだろうか?

>517 チェット
え……あっ、ごめんなさい! いきなり……えっと、話しかけて。
あ……エルフ語ですか? と、友達の妖精に教えてもらって……少しだけですけど。
ぼ、ボクはレオーノです。よろしくお願いします……。

チェットさん、錬金術師なんですか? 
それじゃ、ゼアラの葉とトリナムの粉、
後スーロウの木の実が置いてあるような魔法屋に、心当たりがありませんか?
あの、ボク少しだったら回復薬とか肉体増強薬とか合成できるんです! 
でもそのためには一晩寝かせなきゃいけなくて、だから今日中に欲しいんですっ!
(あ! また……ダメだ、落ち着かなきゃ。慌てないで、落ち着いて……)
ごめんなさい。急に大きな声だして……あ! そうだ、これ依頼人から預かっていた、
支度金です。渡しておきますね。
521レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/20 23:30
セバスから教えて貰った冒険者心得には……そう、確かこんな事を言ってたっけ。
「依頼の裏は必ず取ること」
困ってる人は助けてあげたいけど、あの貴族さんが怪しいのも確かだ。とりあえず色々調べてみよう。
えーと……まず、王立の図書館に行って、あの特徴のある家紋について調べてみよう。
赤の下地に金十字。あんな紋章見たこと無いぞ。
この国じゃなければ、違う国かな? 上手くすれば家系図にメリヌさんの名前が載ってるかも。

後は……そう、依頼内容におかしい所が無いか? セルタークまで運んで欲しいっていってたっけ。
セルタークってどんな所なんだろう? これは、地図を見ればいいかな。
出来れば歴史書も見て、両国の関係とか調べておきたいな。その位の時間は……多分あると思う。

そんな位かな。閲覧料って結構かかるんだよな……アイテムの合成料金に雑費と合わせて、
前金飛んじゃう……かな。まあ、仕方ないか。
522 ◆yLzMQ6YtSs :03/12/20 23:46
私も>493氏と同意見です。GMの負担は大きいですから、出来ることがあったらなんでも
言ってください。細かいつじつまあわせも大きな矛盾も、頑張って整合性持たせますから。

>511
情報が分かりやすいですね。今後も利用させていただくことになりそうです。

>GM(515)
ええと、回復薬とほんの少し力強くなったような気になる薬と
痛さを和らげる薬を作りたいです。材料から直接作るのでお値段低目という感じで。
便利すぎるというなら、結局作れなかったということにします。

>チェットさん
チェットさんと被ってしまいそうで心配です。個人的には、そちらが
発明家ならこちらは「出来合いのものを造って使う人」見たいな感じにイメージしているのですが。

ところどころ、設定をかってに作ってすみません。それでは。
523キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/21 00:45
>499-500 メリヌ
俺は貰った金貨を手の中で転がしながら、エルフの足に付いて考えていた。

>513,518,520 アレク、チェット、レオーノ
───やっぱ綺麗なもんだな。細くて、程良くムチムチで。
羚羊の足ってのはこういうのなんだろうか。
だとしたら見てて飽きねーな。金持ちになったら一匹ぐらい飼ってみるか・・・とか思う。

気付いた様子だったが、隠そうとしないので観察続行。レッグウォッチング。

「今晩は」という意味のエルフ語が聞こえた。
これだけはわかるんだよな───レオーノが覚えたての頃、嫌というほど聞かされたから。
今でもエルフを見ると頭ん中に流れて来る。ちなみに発音はできねーが。

・・・ふと昔を思い出した。
四年前に家を出て、傭兵団に付いていき、三年前、傭兵としてのはじめての戦闘───。
524キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/21 00:46
>495
帝国側に雇われ、今は亡き魔法王国ハン=トルアと戦ったあの時。
目の前で一人の魔道士に焼かれていく仲間達。
新米だった俺が残ったのはただ運が良かったから。俺より生き残るべき人間は他にいたのに。

俺は、少し鬱んなって、首からさげた紐を通した指輪を指で弄くった。
仲間の犠牲によって得られた、指輪を───。

>502 アーディル
鬱んなっている俺の横で、アーディルがエルフを眺めていた。
なんだこいつも足見てんのか───エロイヤツめ。と一瞬、思うが違うらしい。

ブレスレットを触っている。ああ・・・エルフに見せるとか話してたっけか。
「アーディル。お前、そのブレスレット、スリットに見せるとかなんとか言ってなかったか?」
言ったあとで気付いた。

───スリットじゃない、エルフだ───別にいいけど。

そういや、俺の指輪もなんか書いてんだよな。
”俺は便秘です”とか書かれてたら羞恥プレイ。嫌だな、と思う。ついでに聞いてみるか───。
525375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/21 08:06
>524に至るまでの回答:
★チェットさん
膨大な量のアイテムを持っていくとありましたが、処理が煩雑になるのを防ぐ為、携帯するのは三つぐらいに限定していただけないでしょうか?
話を振っておいてすみません。それと、それぞれのアイテムの名前と効用を・・・。
(例)ある奇天烈な錬金術師の作
常笑の面:このお面を付けた人間は笑い転げてしまう。
★レオーノさん
ゼアラの葉、トリナムの粉、スーロウの木の実は、チェットさんの魔法屋で取り扱っているのではないでしょうか?
値段は二人で相談して決めてくださって結構です。
普通に買うと、それぞれ5千ガメル程度します。(しかも二人分ぐらいしかできない)
王立図書館は入園料が5千ガメルです。所持金から差し引いてくださいね。
これだけ、この国では書物が貴重だということです。
『家紋要覧』
「赤の下地の金の十字」の紋章の紹介はありませんが、「白の下地の銀の十字」の紋章の紹介はあります。
それは、滅亡した魔法王国ハン=トリアの紋章です。
そして、赤という色が「不死鳥」の炎の象徴であると、説明されています。
『家系図』
残念ながら、メリヌの名前はありません。
『セルターク地理紹介』
帝国の北に位置する国で、地政学的にも全然重要でない。
完全に帝国の属国に成り下がっている。
帝国の駐屯兵が少ないことで知られる。
★キリコさん
何か胸騒ぎがします。
頭の中に浮かんできた人物は、かつて傭兵としてハン=トリアに戦っていたときの同僚で同い年のレルシェです。
彼女はキリコに好意を持っていたようです。
★アーディルさんとアレクさんは書き込み待ち。
追って書き込んだら、随時レスします。

526375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/21 08:06
★思っていること
自分のカキコが閉鎖的な状態を作っているんじゃないかと心配しております。
ストーリー的にも漏れのシナリオを追っている訳だし・・・。
ロムしている名無しの皆さんも、漏れが暴走したと思ったら、適時カキコんでください。

527吉田茂:03/12/21 08:07
そんな事無いよ、君は良く頑張ってるよ
今の調子で最後まで頑張ってくだちぃ
>519 チェットさん
「ちょっとした頼みがあるんだが・・・・」

確か、彼女の魔法屋ではマジックアイテムの鑑定もやっていたはずだ。
このブレスレットについて、何かわかるかも知れない。
鑑定料がどのくらいかかるかはわからないが、さっき貰った前金の中で収まる事を期待しよう。

チェットさんによる鑑定が終わった後、俺は他に宿を取る、と席を立った。
近くにタダで泊まれる場所があるのに、わざわざ金を使う事もないだろう。
ついでに、他国の貴族であるらしいメリヌの事、
彼がつけていた『赤の地に金十字』の紋章の事なんかを聞いて回るか。
・・・・神殿に行くのはどうも気が重いが、まぁ仕方が無い。
いつまでも逃げ回っているわけにも行かないからな。

「じゃ、また明日な」
と、言って出てきたのは良いが、やっぱり行きづらいな。
届けなきゃならない物もあるし、ナーレンスに居るうちに顔を出さなきゃならないだろうし。
でもなぁ・・・・。

養父が旅先で流行病に斃れたのは、二月ほど前の事になる。
遺品を届けなきゃならんし、養父の父親・・・・ナーレンスの副神官長、
サファル=レフィルスに、養父の最後の言葉を伝えると言う用もある。
まぁ、仕方が無い。さっさと済ませるか。

俺は、ユニコーンの角亭を出たその足で、中央広場のほうへ足を向けた。
そろそろ夕食には遅いだろうと言う時間だが、まだ人通りが多いのは、
さすが帝都と言った所か。
神殿は、中央広場へと続く大通りに面している。帝国の寄付が莫大なためか、
建物だけは立派だ。
・・・・外見が立派だからって、中身がすばらしい物だとは限らないけどな。
はっきり言ってしまえば、むしろ腐っている。
そうで無けりゃ、将来を嘱望されていたはずの俺の養父が、何故左遷されたりするんだ?
たかだか、ハン=トルアの魔術師に関った事があるってだけじゃないか。
・・・・俺を引き取ったせい、ってのもあるんだろうけどな。
神殿の通用門と、その脇に吊るされたランプが見えてきた。
俺は、目深にフードをかぶる。左手は・・・・、ブレスが見えないようにマントの中へ。
右手に、聖印の刻まれた盾を掲げるようにして下男に告げた。
「旅の者ですが、一夜の宿をお貸し願えますでしょうか?」

神殿ってのは何処も、旅の神官を一泊させる程度の設備は整っている。
今までの旅でも散々お世話になった。
案の定、すんなり泊めて貰える事になった。

・・・・後は、朝を待って、爺さんに会いに行かないとな。
531業務連絡 ◆/oj0AhRKAw :03/12/21 10:56
と、言うわけで。
勝手に『ナーレンスの神殿は、肥大した組織の常として腐敗している』としてしまいました。
もし都合が悪ければ、『アーディルが旅に出ている間に、不正は正された』として下さって構いません。
>キリコ
持ち逃げなんて、しないぞ。
・・・・考えなかったって言えばウソになるけどな!
今自分にセンスイービル掛けたら、多分光まくりだ!
・・・・しないぞ。

言い訳するほど、どんどんドツボにはまっていく・・・・(w
533375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/21 13:31
>532までの返答
★アーディルさん
神殿で紋章のことを聞くと・・・
「さあ、そんな紋章のことは知らんねぇ・・・」という答えが返ってくる。
養父のことの補足・・・
司祭の一人がさも、アーディルのことを憐れむかのように話かけてくる。
「あいつは、お前の母さんに関わってしまったからなぁ。
ハン=トリアとの戦争がなければ出世できたのにあいつは残念だったよ」
531の返答・・・
確かに神殿の組織は内部が腐っています。
神や悪魔を信仰しているというより、帝国は人民掌握の道具として、神殿を利用している節があります。
感じやすいアーディルはそのことを肌で感じていることでしょう。
それにしても、養父の親父がナーレンスの副神官長とは驚きですね(笑)。
一体、サファル=レフィルスって何歳なんだろう?
GMとしては、権力者なので、NPCとして、慎重に扱わなければと思っている所です。
アーディルさんの思っている人物とは変わってしまうかもしれませんが、その点はご了承ください。
メルヌと合流する前にまた、アーディルさんにはレスを返さなければなりませんね。
★アレクさんへの返答がまだですね。
534375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/21 14:06
>527
ありがとうございます。
535アレク ◆.bktOwERT. :03/12/21 16:33
>518 チェットさん
>君達さえ良ければ、是非同行させて
これで仲間は揃った。
彼女は私が今までに出会ったエルフの中でも、飾らない気さくな性格のようだ。
おそらく、信じられないくらい年上なのだろうが、そんな年齢差は微塵も感じられない。
頼れる姉上的存在となるに違いない。
この仕事が一段落したら、この街のソーサラーギルドについてたずねてみよう。

さて、依頼を受けることが決まり、一同は一旦解散となった。
なんの準備も予備知識もなく逃げるように旅に出た私は、
何をすればいいのかわからず、一人、悩むしかなかった。
情報収集や装備の充実をすればいいのではないかと考えたが、
見知らぬ街で地図も持たず、案内人もいない。
とりあえず、酒場の親父から装備が買える手頃な店を教えてもらいそこへ向かった。
今夜の宿も決めねばならない。まあ、これだけ大きな街だ。一晩の宿くらいなんとかなるはずだ。
536アレク ◆.bktOwERT. :03/12/21 16:49
店を出たところで、ふいに大きな声がした。
「そこのお兄ちゃん!」
私は思わず、振り向いた。
「何か?」
「ん?お姉ちゃんじゃないよ。あ、その。ううん、そんなことない!
あのあのたびびとさんだよね?ね?」
また女だと思われたらしい。こんなあどけない少女にまで間違われるとなんだか情けなくなる。
「あのね、あのね…けいじばんにね、「いらい」かいたの。」
「ああ、ミィちゃんか。では、貴女はジェニファーさん?」
「うん!」
おさげの少女はこぼれそうな笑顔でうなずいた。
「すまない。私は別の仕事をすることになったんだ。貴女の猫探しは…」
「…ほうしゅうがすくなすぎるのかな。でも、でも」
突然少女は、泣き出しそうになった。
「しばらく街を歩くから、もしも、偶然みつけたらこの酒場に猫を預けておく」
「え?あ、ありがとう。お姉ちゃん!じゃ、この似顔絵あげる!」
小さな手から、つたないらくがきのような猫の絵を受け取った。

仕事を二重に受けることになってしまったようだ。
今日は装備を揃えながら、のんびり猫探しでもしよう。

少女は笑顔で走り去った。
手にはまだ、数枚の紙を握り締めていた。

妹にも、あのくらいの頃があったな。
どこへいってしまったんだ。クレア……。
白い月のように儚げで可憐な妹。
無事でいるのか。
私は空を見上げて月を探した。
空に月はでていなかった。
537375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/21 18:07
>536に至るまでの回答
★アレクさん
>装備が買える手頃な店を教えてもらいそこへ向かった。
2万ガメルでは、弓矢などの消耗品が揃えられる程度です。(一本、3千ガメル程度)
ダガーとかは4万ガメル程度するので、ほくち箱や水袋(それぞれ5千ガメル程度)等の日常の装備を買うことになるのでしょう。
値段的には、ディスカウントスーパーの日用品の値段を参考にしてください。
まあ、このシナリオはご都合主義なので、適当でいいんですけどねw。
>ジェファニーさんの猫のミィーちゃんの仕事を受ける。
親父に教えてもらった店に行く途中、ナーレンスの街のスラムを通ったのですが、
その時、アレクは野良猫の大群がある屋敷に群がっているのを目撃します。
その中に「しっぽにぶちのあるねこ」が2匹ほどいます。
捕まえようとしても、逃げる気配を見せません。
すぐ、捕縛可能です。
>妹のクレアのことを思い出した。
そうですね。同情しますよ、アレクさん。
ちなみにこの世界でも、夜空に浮かんでいる月は一つだけです。
538キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/21 18:31
>525,528,535 アーディル、アレク
ブレスレットの文字を解読してもらったアーディルに続いて、アレクも立ち上がる。
俺はエルフの足を眺めながら、さて、どうするかと悩んだ。

まぁ、受けたからには成功させなきゃならない。護衛なんてのは、失敗が許されない仕事だ。
最悪のケース、自分の死か、依頼人の死のどちらかを選ばなきゃあならない。

「あーあ」
俺は天井を見上げて、ため息を大きく吐き出した。
信用を落とせば傭兵としての命を断たれ、信用を守ろうとすれば自分が死ぬ。
そんな最悪の場面が頭を駆け巡る。

───新米のレオーノたちはどうかしらないが俺にとって、死は常にリアル。

嫌な予感がする。一人の女の顔が浮かび上がる。
レルシェ───?
なんでだ、なんで今、あいつの顔が浮かび上がる? 俺は騒ぐ胸を抑えた。
539キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/21 18:32
>518 チェット
「傭兵の斡旋所行って、街道の情報集めてくる。俺の指輪の文字も解読できたらしといてくれ」
頭を振って、嫌な予感をムリヤリふり払った後、俺は指輪をテーブルに滑らした。
夜も遅いが、明日の仕事の為に情報交換している奴も少なくはないだろう。

「頼むぜ───」
あれ?・・・このエルフの名前、聞き逃してたな。まあ、別にたいしたことじゃない。

「頼むぜ、スリット」

言い残すと、俺は店を後にした。レオーノに、付いてくんなよ。というオーラを残して───。

───そして、今、俺の目の前には一つの汚らしい建物がある。言わば漢の館。
女子供の比率の低い、傭兵というオヤジ共の巣窟。これが汗臭くてたまったもんじゃない。

だが、この斡旋所には、盗賊ギルドと傭兵たちの情報の仲介をする有名な爺さんがいる。
いつも斡旋所の隅、床に座っている汚らしい爺さん。
髪はもさもさ、髭はもわもわ───本名は誰も知らず、「白髪」と呼ばれる情報屋。

白髪が居てくれれば、両方の情報が一気に入る。いてくれよ。そう願いながら扉を開いた。
540 ◆pppwShmOy. :03/12/21 18:42
>GM
すんません。白髪は、こっちも適当なんで適当に判断してください。
盗賊ギルド、誰もいけそうにねーなと思ったんで・・・。
あとハン=トルアとハン=トリア、メリヌとメルヌどっちが正しいんすかね?

>アーディル
OK、OK、次回予告は適当だから反応しなくていいって(笑
つーか、まとめサイトの話は問題あった時だけにしよう。
新規さん、わかりにくくなるからさ。あ、これ、レスいらね。
>537
現在の所持金は、前金と合わせて3万ガメルあるかないかだった。
最低限の日常装備はとりあえず揃っている。今、無理して新品を買うことはないだろう。
武器はダガー2本。万が一のときはこれで戦うしかない。
大きな破壊力はないが、業物のこの短剣ならば多少のダメージは与えられる。
私は戦闘では回復役でいられるとよいのだが。回復魔法ならば自信がある。
繊細な装飾が施されたミスリル銀製のダガーは美術的な価値もあり、売ればかなりの値段になる。
しかし、これを金に換えるわけにはいかなかった。
これは私の両親が持っていたもの……。

あの朝、私の家は焼けた。
両親の遺体と一緒に、思い出も何もかも全て焼けた。
焼け跡からみつかったのは、ミスリルのダガーが2本だけ。
父の1本と母の1本。

火をつけたのは……。
兄のように尊敬していた神殿の侍祭。
彼は炎の中で狂ったように笑みを浮かべ、叫んでいた。
『ククク、燃えろ、燃えてしまえ!これで世界は浄化されるのだ!!穢れた血を絶やせ…アッハハハ』
私は、燃え落ちてゆく家と、叫ぶ男をただ呆然と眺めていた。物陰に隠れて。
叫びたいのを必死にこらえて。脅えが肩を震わせていた。

目の前で両親が殺されてゆくのを……何も出来ずに。
そして焼けてゆく家を……流れる涙でくもった目で。
見ていることしか、できなかった。

そして、私は生き残った。
あの日、両親と共に殺されていたかもしれないと、思い出すたびに考える。
だが、卑怯にも隠れていた私は生き延びたのだ。
両親の死と妹の失踪は無関係とは思えない。
妹を捜し出す。
私はあの朝、自分自身にそう誓った。
542アレク ◆.bktOwERT. :03/12/21 19:16
>537
にゃあにゃあにゃあ

両手に抱えた2匹の野良猫が甘えるように鳴いている。
店に来る途中で拾った「しっぽにぶちのあるねこ」たちだ。
どちらも、野良とは思えないほど人懐こい。
なでてやると、もっともっととねだる。
用事も済ませたことだし、ユニコーンの角亭へ戻ろう。

あの少女の喜ぶ顔は、たぶん見られないだろう。
明日には、もう護衛の仕事で旅立つのだから。
>533 GM
サファル=レフィルスの年齢は、70〜80歳位と考えています。
アーディルの養父が、敵国人の子供であるはずのアーディルを引き取って育てる事が出来たのだから、
それなりの後ろ盾があるのではないかと。
とすると、アーディルの養父が50歳代になるんでしょうな。
544神官たち:03/12/21 20:33
アーディルが部屋へと案内されている時、神官たちの潜めた声が聞こえた。
「アイツが例の…」「ああ、副神官長の…」
「よくも顔が出せるもんだ。魔女の息子様がねぇ…」
>544
・・・・バレバレだっつーに。
聞かせたくないのか、聞かせたいのかどっちなんだ?
・・・・何度聞いても、気分の良いもんじゃ無いけどな。

声のした方に視線を向けると、顔を伏せてそそくさと散っていく神官達の姿が見えた。
噂話に花咲かせる暇があったら、修行するなり、街角で説法するなりすりゃ良いじゃないか。
って、今は夜か。
・・・・街から一歩も出た事の無い、おエライ神官サマはとっとと寝やがれ!

案内された部屋は、窓も無い小さな塗り込めだった。
旅の者に使わせる大部屋では、勿論ない。
「あんまり人目にはつかせたくないって事かぁ?」
・・・・別に、構わないけどな。

知らず知らずの内に握り締めていたらしい手を開く。
力を入れすぎた手の中には、微かに血を滲ませた爪痕が、
やけにくっきり残って居やがった。
まぁ、いいさ。
準備するにしても、情報を集めるにしても、朝になってからだ。
さっさと堅い寝台の上で毛布に包まる。
休める時には、しっかり休んでおかなくちゃな。

翌朝、俺は挨拶だけするつもりで、副神官長を訪ねる事にした。
547ミィ:03/12/21 22:25
月の無い晩、闇夜の下で白猫は同じ種の野良猫と逢瀬を交わしていた。
その雌猫には主がいたが、数日前に偶然であった雄猫に惹かれて、以来なんとなく
離れがたくなっていたのだ。お下げを結んだ主の顔がぼんやり浮かぶが、
かといって恋猫と別れたくもない。ぶちのある尻尾を揺らしながら、
雌猫――主からはミィと呼ばれていた――はそんなことを考えていた。
どうにか一度に事態を解決する法は無いものか。

そう上手くいく筈はない。短い生の中で一つでも己の思う通りになることがあったか?
今は選択の時であるように思われた。
548ミィ:03/12/21 22:26
割とそうでもなかった。今彼女は、恋猫と共に人間の腕の中で揺られながら
街を歩いていた。人間の体温が伝わってきて心地いい。
撫でられたので普段主にそうするようににゃあごと鳴いてみせると嬉しそうな顔つきをした。
彼女に限らず飼い猫は猫好きかそうでないかを見分けるのが非常に上手い。そしてこの人間は前者だ。
自分の窮状を何とかしてくれた恩人である。もう少しサービスしてやっても良いだろう。

主の顔が浮かぶ。そして主の母親の顔も。どちらも前者だったので、今更一匹増えた所で
なんとも言うまい。流石に今度からは首輪を付けられることになるだろうが。
酒場でミルクを嘗めながら、彼女は待っていた。主と再会するのを――生涯の伴侶と共に。

神官戦士アレク・最初の依頼――完遂。  報酬300ガメル也。
549キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/22 01:53
>539の続き
扉を開いた瞬間、汗臭さが俺を襲う。思わず扉を閉めそうになっちまった。
───よう。久しぶりだな。チビスケ。
「チビスケじゃねぇって言ってんだろ。ブルトニー」
斡旋所のオッサンのいつもの挨拶に苛ついた声を返す。

毎度のことながら、むかつくオッサンだ。人の気にしてることをすぐに口に出しやがる。
何度もやめろ、と言ってるのにだ。
こいつは記憶を妖精さんに奪われてんじゃなかろうか───。

「ブルトニー、白髪は来てねぇのか?」
頭を撫でようとしてくる毛むくじゃらの手を振り払って、俺は聞いた。
その必死さがウケたのか、ブルトニーは首を振った後、にやにやと笑みを浮かべる。
───ケツにカタナつっこむぞ、テメェ。

軽くキレそうになる自分を俺は必死で抑えた。
しかし、白髪がいないのは痛い。朝を待って出直してくるか。

俺は、レオーノの元へ帰る気もせず、近くの安宿に部屋を借りて朝を待つことにした。
あいつ、今頃寂しがってたりすんのかね───て、なに考えてんだ俺。どうでもいいだろ。
550375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/22 07:50
>549に至るまでの回答
★キリコさん
斡旋所のブルトニーはキリコの手紙を手渡します。
これは、ハン=トルアの占領地で、平和維持活動をしているレルシェのものだと言いながら・・・。
レルシェは魅力的な容貌をしている女傭兵で、キリコと同じ歳。
キリコと死線を共に潜り抜けてきました。
手紙にはこう記されています:
『キリコ、元気している?
私は今、ハン=トリアの都、ペテルで駐屯兵の仕事をしているわ。
大変な仕事よ。
未だに、ハン=トルアの残党のレジスタンス活動は続いている。
この前、その攻撃で、同僚のドムスがやられたわ。(キリコ覚えてる? あの猪猛突進の奴)
私もいつやられるか分からないわ。
だから、こうして書いているのよ。
キリコも体を大切にね。
それじゃ、   古き友人のレルシェより』
☆ハン=トルア、メルヌが正解です。また、間違っても、あまり出来れば突っ込まないで欲しいですねw。
「白髪」の登場はカキコ待ちです。
★アレクさんへ
猫の依頼解決してよかったですねw。
「ミスリル銀製のダガー」の件了解です。
不死者との戦闘の時役に立つ事でしょう。
ただ、アレクさんのキャラの根幹の設定である両親の死と妹の失踪ですが、シナリオに出来るだけ絡める努力はしますが、出来ない時は勘弁してくださいね。
551375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/22 08:08
550の続き
★アーディルさん
副神官長のサファルはこう言います。
「そうか、あいつが死んだか・・・。
わしは悪いことを奴にはしたと思っている。
しかし、このわしの帝国と神殿での立場が邪魔をした。
あいつは、お前の母親を庇ったのだよ。
お前の母親は何かに夢中になると、それに付きっ切りになるところがあった。
正義感が強く、この神殿の腐敗ぶりが許せなかった・・・。
それが災いしたのかもな。
お前も感じやすい性格だとは思うが、「政治」というものが決して、一元的的な正義の元では成り立たないことを分かってくれ。
それでは、ありがとうな。
身体に気をつけてくれ」
そう言い、サファルはもの静かに席を立ち、窓の外を眺めます。
神殿の大聖堂は空を突き抜けるほど、高く、見晴らしは最高に良かったのです。
帝国の寄付を一身に受けているだけのことはあります。
★>544神官さんへ
カキコありがとうございます! 
漏れも全員には手が回らないので、こういうカキコはとても助かります。
これからも、お願いしますね。
★>547-548ミィさんへ
一つの依頼が解決しました!
漏れも楽になってよかったです!
これからも手が回らなくなったらお願いします!
★シナリオについて・・・
もう、ノート半ページ分の簡単なもんです。
期待させていたら、期待しないで、待って欲しいです。
各キャラの設定を生かしていなくても、それはそれで勘弁ね。
>550-551
副神官長の執務机の上に、適当に養父の遺品を置く。
聖印と日記帳、幾つかの細々とした物。
いつも大した荷物を持ち歩く人じゃ無かったし、
流行り病って事もあって、着替えなんかは燃やしてしまった。
残ったのはこれだけだ。

「俺の用はこれだけだ。じゃあな」

>それでは、ありがとうな。
>身体に気をつけてくれ」
>そう言い、サファルはもの静かに席を立ち、窓の外を眺めます。

用事は済んだ。さっさと部屋を出ようとする俺の背中に、爺さんの言葉が届く。
「ああ、精々気をつけるさ。爺さんも元気でな」
―――もう、会う事も無いだろうがな―――
神殿がらみのゴタゴタもしがらみも御免だ。
ナーレンスの神殿に戻るつもりは、当分無い。
執務室を出ると、こそこそと離れていく神官たちの姿があった。
・・・・盗み聞きしていたらしい。
人の事を気にする余裕があるなら、そのエネルギーをもっと有意義に使えないもんかねぇ。

さて、メルヌとの約束の時間までまだ時間が在るな。
商店街でも冷やかすか・・・・?
554レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/23 02:01
>520>521
月のない晩、レオーノは薬を精製していた。
月の光を浴びたほうが出来栄えはよくなるのだが、天候に文句を言っても仕方があるまい。
チェットが魔法屋の女主人を勤めているとは知らなかった。説明を聞き逃したのだ。
そのせいで、大変失礼なことを言ってしまった。顔が赤くなる。

――つくづく、人付き合いが苦手だ。自分でも分かっているのだが、どうにも出来ない。
今だって個室で一人きりだ。相部屋、大部屋など考えられなかった。
そのせいで、せっかく安くしてくれた原料分も飛んでしまった。

特に贅沢をしてるわけじゃない。作業には正確さが求められるのだし、
時には失敗する事だってある。他人に迷惑を掛けるわけには行かないのだ。仕方がない。

(……自分を誤魔化してるなぁ)
嘘だ。そういう建前を盾にして、人との付き合いを絶っているだけではないか。
温もりを求めながら、自らそれを拒絶している。矛盾も良いところだ。
何度目かわからないため息を漏らしながらも、レオーノは作業に集中していく。
555レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/23 02:01
流水を汲んだ瓶にゼアラの葉を浸す。
スーロウの木の実を砕き、磨り潰す。出来た粉末を瓶の中にいれ、混ぜ合わせる。
同時に下から貰ってきた黄金酒から、注意深く酒精だけを抽出する。
それにトリナムの粉を溶かし込み、やはり混合する。
出来上がった二つの液体を、注意深くビーカーに入れ、加熱する。
後は魔力の熟成を待つだけだ。比率を変える事によって、全く別の薬を作ることも可能だ。
これで出来上がり。もっともポピュラーな薬品の作りかた。
さらに達人になれば、なんでもないような商品から同じものができるらしい。
生憎レオーノはその域に達していなかったが。

同じ工程を二度繰り返して、漸く作業が終了した時には、既に疲れ果てていた。
まだ慣れないので、神経を張り詰めすぎてしまうのだ。
目蓋が下がるのを抑えきれず、ベッドに倒れこむ。
眠る直前に考える。
――ゆっくりやればいいさ。こんな自分も、嫌いじゃないんだ。いつかは明るくだってなれるよ。
どんなに暗い人生を送ってきたからといって、矢張り根本的な部分では楽天家なのだ。

夢の中でレオーノはまだ見ぬ冒険に思いを馳せていた――
556375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/23 07:51
>555に至るまでの回答
★アーディルさん
>聖印と日記帳、その他諸々の品をサファルの執務机に置く
サファルはさも愛しげにそれぞれの品を眺めます。
息子の品々ですから。
>商店街に行く
午前中なのでしょうか?
朝にも拘らず、市場が立っていて、辺りは熱気に包まれています。
「へい、そこの兄ちゃん、神官とお見受けしたが、買って行かないかね?」
と行商の男がアーディルを呼び止めます。
売っているのは「イコン」や、帝国の紋章、双頭の龍のペンダントです。
「安くしとくぜ。5千ガメルでどうだい?」
「イコン」は神殿の象徴で、「聖印」の市民のための廉価版だと思ってください。
ペンダントは帝国市民であることを表すものです。
まあ、そんな所です。
サファルとの約束の時刻まで残り僅かとなりました。
現代日本のスーパーに行く感覚で、装備を買ってもらって構いません。
★レオーノさんへ
>アイテムの合成
むちゃくちゃ、ゲームから逸脱したものでなければ、好きな薬を合成してもらって構いません。
(不老不死の薬など・・・)
>まだ見ぬ冒険に思いを馳せる
レオーノはホント冒険者らしい、冒険者ですね。
(別に他の方が冒険者ではないと言っているわけではありませんよw)
夢の中で、レオーノは古代魔法帝国の遺跡を探索する夢を見ます。
トラップは未だに健在で、機械仕掛けのゴーレムがレオーノに襲いかかってくるのでした。
夢の中でレオーノはそれを間一髪で避けるのでした!

557375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/23 08:02
556の続き
★アレクさんへ
猫の依頼が終了した所で、行動終了と考えてよいですか?
情報収集はこの程度でよいですか?
GMとしては、何も無ければ自動的にメルヌと「ユニコーンの角亭」で合流と考えています。
★キリコさん
「白髪」との会話が情報収集として重要になってきます。
NPCとしてしっかり演じければと思っています。
その会話が終われば、メルヌとの合流で宜しいでしょうか?
★チェットさん
持って行くマジックアイテム以外に寄りたい所がありましたら、教えてください。
エルフしか寄れない所もあると思いますので・・・。
メルヌとの合流前に行動を済ませておいてくださいね。
558 ◆.bktOwERT. :03/12/23 09:03
>557
>何も無ければ自動的にメルヌと「ユニコーンの角亭」で合流
アレクは酒場で仲間とネルヌを待っています。
あんまり暇なら、猫と遊んでいます。
あとは、掲示板を眺めたりするくらいです。
559キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/23 10:11
翌朝。大部屋の中、朝焼けで目を覚ました俺は、まだ少し寝ぼけた頭を振ると体を起こした。
あくびを一つかみ殺しながら、涙目に映る一つの手紙を手に取る。
───嫁さんからだ。というブルトニーの言葉を思い出した。嫁ってなんだ、嫁って。

「レルシェから、ねぇ。どうせ、しょーもない内容だろ」
独り言を呟いて、ベッドにもう一度寝転ぶと、俺は手紙を開いた。
昨日、ふと理由もわからずに思い出した元同僚からの手紙。少し不安がよぎった。

>550 レルシェからの手紙
ドムスが死んだらしい。
なるほど、なと思う。別に今更、元同僚が死んだと知っても、悲しみなんて沸いてこない。
レルシェの手紙に書いていた通り、ドムスは猪突猛進の馬鹿だった。

勇敢。そう言えば聞こえはいいが、実質、戦場でがむしゃらに突っ込むほどの馬鹿はない。
アイツなら、英雄のドラゴン退治にも自ら進んで参加しただろう。そんな馬鹿。
自業自得だ。俺はそんな風にはならねぇよ───手紙の向こうのレルシェに吐き捨てた。

───おい、兄ちゃん、泣いてんのか?
隣の男が聞いてくる。馬鹿、言うな。泣いてなんか・・・ねぇよ。
いつの間にかシーツが濡れていた。───雨漏りか。安い部屋に泊まるんじゃなかったぜ。
560キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/23 10:12
ひどく目が痛いのは、ゴミが入ったからだ。埃っぽい部屋だったからな。
俺は、ゴミのせいで赤く腫れた目をこすると斡旋所の扉を開けた。

───どうした、嫌なことでも書いてあったのか?
お節介な野郎だ。ブルトニーが俺の顔を見て、すかさず聞いてくる。
それを視線も向けずに無視して、斡旋所の奥へと歩いた。

いた。白い髪と白い髭。枯れ木みたいな爺さん。

「久々だな、白髪」
声をかけると、白髪の虚ろな瞳はゆっくりと上がって、俺を映す。
そして何も言わない。いつものことだ、必要な情報だけを喋ってくれればいい。その臭い口で。

「聞きたいことがある。セルタークまでの街道の現状、赤の下地に銀十字の紋章について。
 その紋章を知ってるなら最近、それに関わる黒い噂がねぇか。
 ───それと、ペテルでの駐屯兵の状況」

俺は、白髪の前に座り込んだ。だが、虚ろな瞳はじっと見つめるだけ。さすがに苛ついて来る。
「まどろっこしい真似すんな。金貨一枚、これで教えられるとこまででいい」
なんでだろうな?交渉できるほど、その時の俺は落ち着いてなんていられなかった。
561 ◆pppwShmOy. :03/12/23 10:19
>557
こっちは斡旋所済んだら、合流するつもりッス。
あとすんません。メルヌとかのことについては別につっこむつもりじゃなかったんスけど。
まとめサイトのほうは正式なやつ書いといたほうがいいかなーと思ったんで。
気に触ったら申し訳ないッス。レス不要ッス。
562375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/23 17:42
>561に至るまでの回答
★アレクさん
掲示板には雑多な情報が溢れかえっています。
目に付いたものを挙げますと:
@「帝国正規兵募集! 一月15万ガメル支給! 君も安定した職につかないか?」
A「まだ、ゴブリンが暴れているがや! 至急冒険者を求めているがや! 今度は十万ガメル払うがや! 村長」
B「私はまだ、ドラゴン退治の冒険者を求めているぞ! サー・ポナパンティス」
★キリコさん
「白髪」は金貨を渡そうとしたキリコの手を押し返した。
「今はいらねぇよ。出世払いだ。ツケにしておく」
「白髪」の目はギラリと光った。
「さて、お前さんへの答えだが、知っていることだけ告げるぜ。そのつもりでな。
☆「セルタークまでの街道の現状」
「何しろ、最近は人通りが少ないからな。寂れているぜ。帝国も治安を放棄してるぜ。
道中気をつけな。途中の森では、妖魔が出るという噂だぜ」
☆「紋章とそれに関わる噂」
「ああ、それは十中八九、ハン=トルアの抵抗勢力の印だ。
奴らはお家の再興を願ってそのデザインにしたって情報が流れているぜ。
噂だって? 確かその国の唯一の王位継承者である一人娘を担ぎ上げようとしているって話だ。
確かまだ19歳で、名前をアーシエっていったか・・・。
奴らは優れた魔法および錬金術の技術を持っていて、既に「人体複製」の技術を持っていたと聞くぜ。
帝国はその技術を喉から手が出るほど欲しがっていて、そのために国を滅ぼしたっていう噂だ」
☆「ペテルの状況」
「帝国はペテルで、そのアーシエ王女を捕まえようと躍起になっている話だ。
でも、王女がいるのはペテルではなくて、このナーレンスっていう噂だ。
ペテルか・・・酷いな・・・、両者の血まみれの戦闘が繰り広げられているぜ・・・」
★残りはチェットさんへのレスですね。
★FF12のヒロイン役の名前を使ってしまいました。ファンの方スミマセン(汗)。
でも、使いたかったんだよ〜。
563レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/23 21:04
>556
巨大な鉄巨人が眼前に迫る。アイアン・ゴーレムと呼ばれる遺跡の番人は
遺跡荒し――レオーノのことだ――に向かってその鉄の腕を振り上げた!
しかし慌てず騒がずレオーノは、その腕が振り下ろされるより早く懐から
一枚の札を出すと鉄巨人の体へと貼り付ける。ぷしゅー。動きが止まる。
間一髪、巨人の腕はレオーノの眼前でその機能を停止するのであった……
「へへへ、どうだぁ……う〜ん……」

どしん。……覚醒。


一階の酒場で軽い朝食をとり、街へ出かける。
途中で猫とじゃれるアレクを見かけ、一応挨拶だけしておく。
(……猫、好きなのかな)

>525
中に入るのに5千ガメル。写本を取ろうと思ったら、さらに5千ガメル。
そんな金を払えるはずもなく、全てを頭の中に叩き込むのに
結局半日を図書館で費やした事になる。
しかしそれだけの収穫はあった。
(白の下地に銀十字、赤は不死鳥、復活を象徴している……依頼人の偽名……これは予想してたけど。
 帝国兵が手薄なセルターク……魔法王国ハン=トルア。参ったなぁ……)
564レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/23 21:05
あれはキリコが出て行ってすぐのことだった。いつものように地下室で本を読んでいたときの事。
大気を震わす轟音に気付いて屋敷の外にでた時、レオーノは見た。
天から落ちてくる星。それは丘の彼方へと消え、そして起こる大爆発と大音声。
自分を抑えきれず走った。丘の向こうへ。
丘の向こうに広がっているのはなだらかな田園。とうもろこしやキャベツがとれ、
夏に出来るスイカがいつも楽しみだった――その田園が。

残らず消失していた。ぽっかりとした窪みの中心にはこぶし大ほどの石塊。
たったこれだけの石が、周囲に広がる田園とそこで働いていた23人の命を奪った。
後から流れてきた噂では、この天変地異は一人の魔術師が起こしたものらしい。
魔法王国ハン=トルアに仕えるその魔術師が帝国軍に向かって流星の雨を降らせた。
領内に落ちてきたのはそのとばっちりに過ぎなかったのだ。
今でもそこには破壊の爪痕が残ったままになっている。あそこで作物が
取れる事はもうないだろう。あの衝撃で大地の精も死滅してしまったのだから。

勿論、断定は出来ない。たったこれだけの情報で推断してしまうわけにはいかない。
が、しかし――
(とにかく、宿に帰ろう。他の人と情報交換すれば、何か分かるかもしれない)
途中の店で干し肉と果物、塩、その他保存食とランタンの油を買い、レオーノは
帰途へと付いた。
565 ◆yLzMQ6YtSs :03/12/23 21:06
こんなところで私の情報収集フェイズは終了ですかね。
とりあえず、合成したアイテムと特別な道具の説明をします。
あと、いい機会ですから召喚モンスターの軽い説明も。

「赤い薬」……赤く光っている液体。フラスコに入っている。飲むか浴びせると
体内から力が沸き、力が増す。
「青い薬」……青く光っている液体。フラスコに入っている。飲むか浴びせると
不思議な力で物理、魔法を問わずダメージを減少させる。
「白い薬」……無色透明、しかし薄く輝く液体。フラスコに入っている。浴びせると
傷口が塞がり傷を癒す。
これらを各一本ずつ持っています。

後はシーフ用ツール、ハンマーと楔、手鏡など、いわゆる「盗賊の七つ道具」を携帯。

ウルフ……普通の狼。サイズは大型犬ほど。軽い鎧であれば人間を乗せて戦うことも可能。
ピクシー……森の妖精。体を透明にすることが出来る。魔法は使えない。
街に出て、適当に市場を冷やかす。
保存の効くカチカチのパンや、消毒薬代わりになる酒精などを適当に揃える。
・・・・身分証代わりになるかもしれない。一応、『双頭の龍のペンダント』も買っておくか。

なんだかんだで、思いのほか時間が取られる。
・・・・久しぶりの値引き交渉に、つい時間を忘れた。
だから、神官らしくない、とか言うな! 一応自覚はしている。

ふと気がつくと、もう大分日が傾いている。
のんびりしていたら、約束の時間に間に合わなさそうだ。
俺は急ぎ足に、ユニコーンの角亭へ向かった。
567375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/24 07:39
>566に至るまでの回答
★レオーノさん
合成アイテム、道具、召還モンスターの説明了解しました。
あと、王立図書館での情報収集の補足ですが:
大昔に栄えた魔法帝国の末裔が魔法王国ハン=トルアだ、ということも、歴史書『大陸歴史概説』に書いてありました。
568375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/24 07:52
567の続き
★アーディルさん
ペンダントの件了解しました。
GMの意図を汲み取って、買ってくださりありがとうございますw。
★残りは、情報収集フェイズはチェットさんだけとなりました。
他の皆さんもマターリ待っていただければ幸いに存じます。
まだ、アレクの前にはメルヌは姿を現していません。
残りの時間、「ユニコーンの角亭」で、他の客と会話してもらっても構いません。
★六門世界といえば、モンコレ? あまり知らないです(汗)。
こんばんは。
体調を崩して、ここ二日間寝込んでいました・・・
明日には復帰出来ると思いますが、それまでストーリーの方は進行させて下さって構いません。
追って書き込みさせて頂きますので・・・。
GMさん、皆さん、ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません・・・。

>525 GMさん
了解しました。
色々理由を付けて三つに絞ろうと思います。
(厳選したとか、沢山持っていくつもりだったけど途中で転んでほとんど破損したとか)
名前と効用も明日書き込みさせて頂きますね。
常笑の面、面白いです。持って行かせちゃっても良いでしょうか。(w

>422 レオーノさん
被りへのお気遣いありがとうございます。
多分大丈夫じゃないかと・・・
もし戦闘になるようなことがあれば、チェットは格闘メインになると思いますので。

それでは失礼します・・・
570375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/25 09:25
>569
カキコありがとうございます。
熟考して、魔法のアイテムは決めてくださいね。
どこか、寄らなくて構いませんか?
250歳超のチェットのこと、どこか重要な情報を手に入れるかもしれません。
もっとも、キリコさんや、レオーノさんがかなりの情報を仕入れていますけれど・・・。
(シナリオのネタがもうバレているような感じですねw)
まあ、こんな漏れがGMでよければ、もうしばらくお付き合いできれば幸いです。
571キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/25 09:58
>562
白髪が金貨を押し返す。俺はその金貨をどこへやればいいのかわからないまま、手で転がした。
>「さて、お前さんへの答えだが、知っていることだけ告げるぜ。そのつもりでな」
「知らないことを予想で教えられても困るんだよ。さっさと話せ───」

わかったことは色々あった。

セルタークまで続く街道の治安が良くないこと。
紋章はあのハン=トルアのものだということ。
ハン=トルアは、アーシエという女を担ぎ上げようとしていること。
白髪の口は、やっぱ臭かったということ。

───最後のはどうでもいいが、他のは嬉しい情報じゃねーな。
思ったより成果があった情報収集だが、そのことを素直に喜べないまま、俺は立ちあがった。
頭をボリボリと掻いて、目を閉じる。

参ったね。嫌な予感が当たっちまいそうな感じだ。

「まぁ、白髪も。俺が死なずに出世できることを祈っといてくれ」
その言葉を残すと、俺は斡旋所を後にした。
572キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/25 09:59
>566 アーディル
商店街で干し肉を買って帰る途中、アーディルを見かけた。
声をかけようとも思ったんだがな───あいつ、値切り交渉に夢中だったから。
しかし、神官が値切り交渉とは世知辛い世の中だこと。

あんなペンダントのどこがいいんだか。

そんなことを考えながら、ユニコーンの角亭の扉を開くと猫と遊ぶアレクがいた。
「アレク。どっから拾ってきたんだ。この猫」
声をかけながら、猫の頭を撫でようと手を伸ばす。
すかさず逃げる猫。そして、その様子を見て笑いを堪えるウェイトレス。

───不愉快。

「クリームシチュー」
不機嫌な声で注文すると、俺は椅子に座った。
そして、アレクに八つ当たりしちまいそうな気分で、視線をあげる。

「・・・あの依頼人が来る前に話しときたい情報がある」
俺は周囲を見回したあと、潜めた声で情報を渡しはじめた。白髪の口が臭いということを除いて。
573 ◆pppwShmOy. :03/12/25 10:07
>569
チェットさん、こっちは気にせんでいいッス。
体大事にしてください。適当にミィの髭でもひっぱときますから。

>570
いえ、こちらこそおつき合いさせてください。
つーか、俺、情報がばっと取っちゃってスンマセン。
他の人の情報収集の見せ場とっちゃったような感が・・・ゴメン。
結局閉鎖的な気が。
>574
どうすれば…どうすればいいんでしょう?
574じゃ無いが一人一人のストーリーいらん気が。
個人よりも全体メインのほうがわかりやすいような…。
前スレ知らんけどどんなのだったの?
577375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 08:16
さて、ここで、「ユニコーンの角亭」の現在の状況を説明しておきましょう:
酒場の親父のハンスはあいかわらず忙しそうに動き回っています。
真昼間にも関わらず、客の出入りが激しいのです。
「世界の中心」帝国の都の中心街にあるだけはあります。
(この世界の人々は「帝国」のことを古代人のローマ帝国のように思っていたと考えてください)
さて、アレクとキリコはカウンターで、情報交換をしているわけですが、様々な客が店の中にはいます。
属州の旅人らしき人物、神官風の男、依頼をしたそうな市民風の親父、etc・・・。
そんな中にキリコとアレクは不振な市民風の男を見つけます。
視線が入り口に張り付いているのです。
誰かを見張っているような感じです。
メルヌはまだ姿を現していません。
そんな中、アレクの隣に座っていた、フードを被っていた市民風の人物が、ハンスに酒を頼みます。
フードのせいで顔は見えませんが、アレクは何か胸騒ぎがします。
「ジンを一杯」
その透き通った若い少女の声にアレクはドキリとします。
この声は、再会を願って止まなかった妹のクレアの声・・・。
★話が渋っているので、レオーノさん、アーディルさん、チェットさんとの合流の前に少し話しを進めてしまいました。
時間軸を戻しますので、それぞれの合流前の行動を、あるのであれば、宣言してくださいね。
>576
いらないという意見が多ければ、無しの方向で考えてもらおう<一人一人の物語
579375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 08:25
さて、大切な観客の皆様にもレスを返さなければなりますまい:
>574
確かに閉鎖的な印象を私も受けます。それは、名無しさんの書き込みを許さない私に責任があると考えています。
言い訳になりますが、GMをやるに当たって、前スレのアンジェリーナ女史のようには絶対にできないな、と感じておりました。
(まだ、知らない方は前スレをご覧ください。名無しの書き込みを一手に引き受けている彼女の姿に驚かされるはずです)
私の考えでは、このスレでは全力を出した結果がこういう状況を作っているのであれば、この話は自然消滅でも構わないと思っています。
参加されているPLの皆様が完走を望んでいるのであれば、閉鎖的状況でも、最後までやり遂げるつもりですが。
その辺り、574の方のご意見をもう少し聞いてみたいと思っています。
(閉鎖的なら、その理由も)
>575
予想以上の反響の多さに少し嬉しい所です。・・・実を言うと、正直、かなり疲れてます。
自分で望んでなったGMですが、思いのほか気を使わなくてはならなくなり、名無しさんやROMっている皆さんのことをおざなりにしたように感じています。
ホント、どうすればいいんでしょうね? アイデアを出してもらえれば幸いですね。
>576
むーん、難しい・・・。一人一人のストーリーをいらんとおっしゃりますか・・・。
私的にはその部分が大切だと考えていたので痛いお言葉です。
前スレは、伯爵派と国王派の対立の中で、伯爵派の敗残兵、アンジェリーナが仲間を集めて、妖魔の森を脱出するというコンセプトがありました。
誰もが、アンジェリーナの仲間や敵として気軽に参加できたのです。
全体の話を大切にしてみるのも一応考えてみます。
貴重なご意見ありがとうございました。
580574:03/12/26 08:32
時間がないからとりあえず一つだけ言うと、575の言う通り個人より全体を重視したストーリーを組み立てるべきだと思う。
ストーリーの一部としてのキャラクターを。キャラの設定なんて究極的に単純でいい。性格だけでいいぐらい。
こういう場でやるのなら、キャラで魅せるよりストーリーで一つのまとまった作品として魅せてほしい。
普通のSWセッションとかなら無いからさ、そう思った。<一人一人
前スレはアンジェリーナ側VS国王派って対立がわかりやすかったとか
そんなことはないのかな?
今更言っても仕方ないような気はするから謝っておくね。申し訳ない。
一人の設定は初期のキリコやレオーノとかぐらいでいいと思う。
あともっと仲間とちゃんと絡むようにしたらどうだろう?
そうすれば全体がまとまってくるような気もするんだけどね。
582375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 08:39
>578
反論になりますが、PLの皆さんもやっぱり自分のキャラに思いいれがあると思うのです。
だから、キャラの背景をストーリーに絡められるように、シナリオにも努力してきたつもりです。
一つお答えして欲しいのは、今回の結果の原因が私の対応にあるのか?、ということです。
もし、そうなのであれば、厳正に対処しようと思っています。
ただ、もう私がGMするのが、無理と判断した時は、降りさせていただきます。
・・・正直、能力的にムリかも・・・。
>582
んー。キャラの質というか・・・前スレは

黄門様:アンジェ、すけ・かくさん:ヴァーニアス、レオ、ミハラ、矢七:クレフ、エックス
八兵衛:キーゴヌン、ハイガー、ソンバイエム、お銀:ラビ

って解りやすくキチンとスタンス別れて機能していたからね。
それが、今スレになって前も後ろもごちゃごちゃぎみ
パーティとして纏まっていないのも問題かと
俺は別にこのままのやり方でも十分楽しめたけどな。
前スレもだけど、ここはTRPGというより即興芝居を見る観客の立場で参加してたつもりだから。
一読者としてはやっぱり個々のストーリーがあった方が物語に深みが出ていいと思ってたよ。
まあ、とにかくGMやプレイヤーがまず楽しめるやり方でやった方がいいと思う。
彼らが楽しんでやれないとスレ自体が成り立たないのだから。

こんな意見もあるということで、ひとつ。
585375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 09:10
>580
回答ありがとうございます。
586 ◆pppwShmOy. :03/12/26 09:12
おはよッス。
閉鎖的・・・スンマセン。俺らのほうにも原因ありますね。
もっと出来る限り、まとまって行動するべきだったと思います。
設定のこともそうですけど大筋ぼやけてた感がありまスね。
今後気を付けていきまス。

>582
375さん、無理に絡めようとしなくていいってことじゃねーッスかね。
元々、俺は三人に手っ取り早く絡む為の設定と性格以外テキトーっしたし。
だから、俺のほうに来たレルシェ設定とか捨ててくれて構いませんよ。
>PLの皆さんもやっぱり自分のキャラに思いいれがあると〜
傭兵らしく戦いたいなぁくらいしかないんで、俺のほうは気にせんでくださいね。
もっと気楽にやってください。

>583
レオーノが主人公だと思ってたんで、すけさんポジション狙ってたんスけど。
どうにも、失敗してますね。力足らずでスンマセン。

・・・ところで主人公、決めないんですか?
俺、元々、脇のつもりだったんでその人のストーリーに付いてくだけでいいです。
587 ◆pppwShmOy. :03/12/26 09:15
>584
俺は・・・色んな人が参加してくれるのが一番楽しいッスよ。
588375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 09:25
また、ENTERキーを押してしまいました。
さて、回答ですが:
>580
全体を重視する、とのことでしたが・・・。
実を言うと、このストーリーはまだ、パーティーが集まった直後の段階で、シナリオには入っていないのです。
PLの皆さんがこの話を望むのであれば、何とか「全体」を重視した話まで持って行きたいので、そこまでお付き合いできれば幸いに存じます。
>581
PLがまだ、絡められていないのは、私のGMとしての至らなさが原因と考えています。
申しわけありません。
パーティーがまとまるまで、がんがってみます。
>583
んーっ、そうですか?
私としては、キリコやチェットなど、個性が際立っていると思うのですが・・・。
(他の皆さんが個性的でないと言っているわけではありませんよ)
でも、そういったスタンスの分化は、話が進むにつれて、出来てくると思うのですが・・・。
>584
暖かなお言葉ありがとうございました。
いくら、言い訳しても、GMとして出来ることは限られてくるので、こういうお言葉は励みになります。
「楽しめるやり方」・・・考えてみます。
>586
いや、一番大事なのは八兵衛層じゃないの?
キャラが立っているのとスタンスの明確化は違うと思われ。
前スレは登場時に殆ど明確にスタンス別れしていたし。
591375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 09:31
★キリコさん
ありがとうございます。気楽にしないと、私も持たないので、ぼちぼちということで・・・。
(レルシェの話はキリコさんが突っ込まない限り放置。
でもGMとしては好きなエピソードから取ったので未練があるんですけどね)
592 ◆pppwShmOy. :03/12/26 09:32
>589
スンマセン。八兵衛層ってどんな奴のことッスか?
テキトーに脇って意味ですけさんって言ったんスけど、黄門様良く知らないんで。
脇って言う以外、あんま考えてなかったんスよね。それがダメっした?
>592
言い方替えると・・・キレンジャー、3号機乗り、セーラージュピター、香取や草薙
594375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 09:39
何か、後から、後から、レスが付いて、返事が追いつきませんねw
それだけ、読んでいる人が多いということですね。感謝。
>589
こればっかりはGMとして、どうしようもありません。
仕事の依頼→情報収集→仕事の実行・・・といった流れを進むのみです。
>590
そうですね。ただ、前回のスレは普通以上の名スレだったと思うので、今回の話にそれは期待しないで欲しいですね。
前回のストーリーを今回に期待すると、がっかりすると思います。
努力はしますけど・・・。
595 ◆pppwShmOy. :03/12/26 09:42
>593
キレンジャーと香取に共通点が?!
もうちょっとわかりやすくお願いしていいッスか?
積極的(行動力がある)、バラエティ担当、みたいな感じッスかね。
前半は、黄門様が居ない状況で、すけ・かくさん、矢七が集まっているだけ。
後半は、黄門様は居るけど、すけ・かくさんだけ。
>595
後、縁の下の力持ちね。積極的はリーダーも同じだけど方向性が違う。
598 ◆pppwShmOy. :03/12/26 09:55
>597
首を突っ込む系の積極さってことでいいんでしょうか?
縁の下の力持ち、確かに必要ッスね・・・んんん。
ようはキーゴをマンセーしたいという訳かw
>594
キャラのスタンスうんぬんはGMの性じゃないよキニシナイ。
参加者までGMは決めれないしね。

スレの失敗はGMの性だけどw
もうやめたら? ↑みたいのいたら、やる気なくすでしょ。
もうやめたら? ↑みたいのいたら、やる気なくすでしょ。
(・3・)アルェー 自分がうっかり八兵衛になればいいのNI
          何もせず文句を言う名無しが多いNE
結果、閉鎖的って訳ね。悲しいけどここって2chなのよね〜
>603
この速度に追いつけないから漏れは無理
606375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 10:45
>599
前スレでも、キーゴヌンは際立っていましたからねw。
>600
スレの失敗にならないように努力します。
でも、PLが居なくてはどうしようもありませんからねw。
まあ、アレク、アーディル、キリコ、レオーノ、チェット各々方のカキコを待っています。
もし、これらの方々のレスがなくなったら、失敗と判断しましょう。
>601-602
もうしばらく、待ちましょう。マターリいきたいですね。
>603
優しいお言葉ありがとうございます。
まあ、これだけ反響が多いということは、それだけ読んでいる方も多いということで、感謝している所です。
元はといえば、クレリオン学園の話だったもの。
私はそれに便乗したに過ぎません。
まあ、気長にPLの応答を待とうと思っているところです。
607375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 10:50
今日に限って言えば、レスが多すぎますねw
この辺でレス返しは終わらせていただきます。
>604
TRPGを2ちゃんでやるってのは難しいですね。
前スレの完走が奇跡に近いように思えてきます。
>605
今日だけですよ。こんなに早いのは。
608 ◆pppwShmOy. :03/12/26 10:55
んー、他のPLサンの意見聞きたいッスね。とりあえず頑張ります。
609375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 11:08
最後に一言、PLのキリコさん、アレクさん、アーディルさん、レオーノさん、チェットさんへ:
GMとしては、シナリオを終わらせたいし、皆さんの書き込みを待ち望んでいます。
閉鎖的という評や、スタンス云々の話もありましたが、GMとしては、ノート3枚分ぐらいのメモで、皆さんのキャラクターが設定も含めて生きてくるように、次のストーリーを考えている所なのです。
やっぱり、そういった観客の皆さんの意見も大事だと思いますが、それ以上に参加している皆さんが楽しめることが大事だと思います。
だから、無理に設定やキャラクターを変えることなく、このキャラネタ板で自分のキャラを演じて欲しいと願っています。
アレクの妹の設定や、アーディルの母親ノ件もシナリオに組み込んでいます。
観客や名無し、ROMってる皆さんもどうか、その点は温かく見守って欲しいと願っています。
610 ◆/oj0AhRKAw :03/12/26 11:17
や、やっと読み終わりました・・・・。
個々のレス返しはちょっとパスさせていただきます。

やはり、個人ストーリーはうざかったでしょうか?
今の所、一番個人ストーリーの量が多いのは、おそらくアーディルかと。
・・・・少々控えるようにします。

閉鎖的なのは、これから話が進んでいけば改善されると思います。
私としましても、最後まで皆様にお付き合いして頂きたいと思っております。
どうかよろしくお願いいたします。

で、アーディルの書込みが減っている件ですが・・・・、
『他の方の書き込み待ち』です。
時間ぎりぎりになって酒場にやってくる、としてしまったので、
他の方が集まってから合流しようかと考えておりました。
前スレログ
ttp://www.border.jp/uploader/img/267.zip
PASS:無し
デリ時間:明日12:00
いっそのこと、375さんがやってる結果決定を名無しに任せてみるとかどう?
例えばこのあとのクレアの行動を任せるとかさ。
375さんやプレイヤーはアドリブでそのつじつまを合わせてく。
シナリオ無駄になっちゃうけどアイデア募集って言ってたから言ってみるね。
613 ◆yLzMQ6YtSs :03/12/26 13:24
今はまだ依頼を受け、情報収集のフェイズであると私は考えます。
魔法使いが神殿を訪問したり、盗賊ギルドに貴族の子弟がいったりするのは
普通に考えればおかしいですよね。ですから、この段階の単独行動はむしろ自然と考えます。
依頼が進めば、「護衛任務」と言う性質上単独行動はなくなるのではないでしょうか。

一人一人の設定云々と言う話ですが、私の場合、キャラの詳細な設定は殆ど考えていませんでした。
ですから、GMが「きみには生き別れのお兄さんがいる」といえばそのように演技するつもりですし、
名無しの皆さんが書き込みとしてその生き別れの兄を登場させたなら、
私はそのようにロールプレイをするつもりです。

名無しやGMのアクションには出来るだけ応えていくつもりだし、またそうあるべきだというのが
PLとしての私のスタンスです。そのアクションが常識的なものである限りは、という皆さんの良心に
判断を委ねる但し書きがありますが。

私も、進展がなかったので自分語りを控える意味でも書き込みを少なくしていました。
一応毎日ここを覗いているので、「自分が登場できそうだ」と判断したら
すぐに出てくるつもりです。

最後にGM(375さん)へ。お願いです。私はこの物語を完走させたいとです。
なろうことならば、途中で切れることのないようにお願いします。
私はこの物語を楽しんでいます。これは、他PLの方々や、名無しの皆さん、
そして何よりGMのおかげなのです。これからもよろしくお願いします。
614チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/26 13:57
>520 レオーノ
>あ……エルフ語ですか? と、友達の妖精に教えてもらって……少しだけですけど。
>ぼ、ボクはレオーノです。よろしくお願いします……。
友達の妖精・・・なぁるほど。私とは正反対と言うわけだ。
「レオーノ君かぁ。ヨロシクー。」

>チェットさん、錬金術師なんですか? 
「うん、他称だけどネ!」
>ゼアラの葉とトリナムの粉、後スーロウの木の実が置いてあるような魔法屋
「知ってる知ってる。・・・てゆーか何を隠そう、私の店が正にそうだったりして。
日用雑貨からちょっとヤバ気なモノまで各種取り揃えておりますよん♪」

>そうだ、これ依頼人から預かっていた、支度金です。渡しておきますね。
と彼が取りだしたるは・・・金貨が一枚。うっひゃー、本物だぁ。
手の平に置かれたそれを、まじまじと見詰める。
私、250年以上生きてきて金貨にお目に掛かる機会なんて数えるほどしかなかったよ?
よっぽどのお金持ちなのだな、依頼主。

>528 アーディル
>「ちょっとした頼みがあるんだが・・・・」
「うん?」
手を差し伸べられて、握手?・・・と一瞬思ったけど、違ったらしい。
彼の左手首に輝く銀のブレスレット。そこに刻まれた文字を解読して欲しいそうだ。
「・・・へぇ、これはルーン文字だね?よしよし、見てしんぜよう。」
手相占いよろしく、手に手を取って鑑定開始。
「んん〜。『わたし…の…』」
『私のことを追わないで。母より』。・・・うわお。
内容を告げると、彼は難しい顔をしながら出て行ってしまった。
うーむ、何やら色々とワケありの予感。
まぁ、『冒険者』って職業自体がイレギュラーですもの。人生はいつだってドラマの連続よ。
615チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/26 14:00
>524>539 キリコ
>「傭兵の斡旋所行って、街道の情報集めてくる。俺の指輪の文字も解読できたらしといてくれ」
続いての鑑定品は、これまたいわくありげな指輪ちゃん。
>「頼むぜ、スリット」
OK!と満面の笑みで答えちゃう所だったよ思いきり。勢いって怖い。
いや、名前違うし。『ット』は合ってる!合ってるんだけども!
「チェット、ね。C−h−e−t 。お間違えなきよう!」
明日までに覚えておくように!去って行く背中に呼びかけた。
あー、そう言えばさっきのカレといい、名前聞きそびれちゃってるんですけどー。
まぁいっか・・・どの道また合流するんだから、その時に聞きゃ済む話よ、うん。アバウト万歳。
私は、テーブルに置かれたままになっていた指輪を手に取った。刻まれてるのは、やっぱりルーン文字。
どうやら、何らかの魔法が付与されている感じ・・・?
・・・いいねぇ。この探求欲にバシバシ訴えかけてくる展開。
私がこっちの世界に首を突っ込んでいるのは、単に日毎の糧を得るためだけではなくて、
こういった刺激を求めてのことかも知れない。・・・とか、今更のように思った。

とりあえず、明日まで一時解散という運びになりまして。
アレク君は装備を整えるため街へ。
レオーノ君も私の店で薬の材料を揃えた後、調べ物をすると言って図書館へ。
「用事が済んだら、今夜はウチに泊まってけば?宿代もバカにならないでしょ。」
って私は言ったんだけど、何だかすごい勢いで遠慮されてしまった。なにゆえ?
取って食われるとでも思ったのだろうか・・・。
店内をぐるりと見回してみる。うん、いつ見ても珍妙な内装だわ。
壁に飾り付けられた『常笑の面』とか、どう見ても呪われオーラ全開だしね。
・・・・・・あ、もしかして、コレの所為・・・・・・?

(昨日中と言っておきながら、結局来られず・・・重ね重ね申し訳ありません。
GMさんやプレイヤーさん、名無しの皆さんへの返答はもう少々お待ちください。)
616レオーノ ◆yLzMQ6YtSs :03/12/26 15:23
>577
市場では焼き鳥、饅頭、サンドイッチなど旨そうな匂いが充満している。
肉が焼ける音、なにかを揚げている音、包丁でなにかを刻む音。
思わずこみ上げる唾液。要するに五感の全てがレオーノに今は空腹であることを
訴えかけていた。今小銭を出せばあっさりと空腹が満たせるだろう。
(我慢、我慢……早く宿に戻らなくちゃ。お金ももうないし)
(それに、買い食いは良くないってセバスに言われていたしね)
欲望を自制し、冒険者の館に戻る。中はかなり混みあっている。
その中でカウンターにアレクとキリコの姿を見て取り、キリコの隣の席へ。
自分の料理を注文してからあらためて二人を見ると、なにやらアレクの様子がおかしい。
「……何かあったの?」
思わず隣席のキリコに尋ねた。
617市場の婆さん:03/12/26 15:32
薬売りだよ〜。薬はいらんかね〜。薬草から煎じた薬売りだよ〜。
今の季節にゃ風邪薬。腹痛にゃ胃腸に効く薬。
あと気付け薬もあるよ〜。
そこの旦那、名前は?へぇ〜、GMというのかえ。変わった名じゃな。
あんた、気にしすぎるよ。大丈夫だよ。そのまんまおやり。もっと気楽に。
薬のむかい?
ほい、マムシドリンク!ぐっと飲みなせい。
618375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 20:38
話が渋っているので、もう少し話を進めさせていただきます:
クレアの懐かしい声を聞いて、アレクはびっくりしたことでしょう。
(アレクさん、演技頼みますね)
クレアはジンを頼むと、一気に飲み干します。
「おやっさん! もう一杯」
親父のハンスは「あいよっ!」の一声で、ジンを彼女に注ぎます。
アレクの年より、一才若い、14才。立派な未成年です。
唖然としているアレクに彼女はこう話しかけてきます。
顔を僅かにフードから見せますが、まぎれもなく、妹の顔。
それも、アレクと同様の美形です。
「びっくりした? お兄ちゃん。何年ぶりになるかしら?」
クレアは目を細めます。過ぎ去った歳月をなつかしむかのように。
アレクの言いたい言葉を制して、彼女は言葉を続けます。
「歳月は私とお兄ちゃんの間を引き裂いてしまったわ・・・」
そして、小声になり、・・・
「詳しいことは後でね。
とにかく、今言えることは、メルヌさんは今日、来ないってこと。
そして、彼の代理で私が来たってことよ。
ところで、お兄ちゃんの仲間は皆集まった?」
キリコはそんな彼女の目つきに何か強い意志みたいなものを感じます。
そう・・・それは、何かを強く信じてやまないような・・・。
そして、年齢の割りに非常に大人びていることも感じます。

先ほどの不審な市民風の男は、あいかわらず、酒場の入り口を見張っています。

619375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 21:12
業務連絡:
★アーディルさん
書き込みを遠慮されて、申し訳ないことをしましたね。
でも、最後までこの話にお付き合いしたいとのこと。
ありがとうございます。
私も行ける所まで、頑張ります!
★レオーノさん
この物語を完走させたい、とのことですが、ありがとうございます。
気に入ってもらえたなら、存外の喜びです。
私も完走目指して頑張りたいと思っています。
★チェットさん
粗筋をなぞってくださり、ありがとうございました。
チェットというキャラは、このパーティーの中でも異色なので、活躍を楽しみにしています。
魔法のアイテム頼みますね〜。
★アレクさん
早速、妹出しました。リアクションたのんます。唐突でしたか・・・。
★キリコさん
物語に対する情熱を感じますよ。責任感じてます。
620375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/26 21:13
>612
う〜ん・・・。悩んだのですが、やっぱり、ストーリーのアウトラインは私が握っておきたいですね。
それには理由があります。
前スレは誰でも、敵味方脇役問わず書き込みできて、それで完走したわけですが、私はあれは稀なケースだと思っています。
実際、卓上ゲーム板で、2ちゃん上で、TRPGをやっているスレがあるのですが、それはアドリブがきつすぎて、GMが途中で物語を放棄してしまったケースがあります。
このスレの前の話も、各キャラの設定があまりに多様すぎて、GMがまとめきれなくなったのが崩壊の原因だと思ってます。
だから、612さんのアイデアを無碍にするようですが、GMとして、主要NPCを名無しさんに任せることはできません。
本当に申しわけありません。
その折衷案としてですが、ハン=トリアと関係のないNPCを募集します。
PCと巡り合うキャラ、それも複数回登場していただけたら嬉しいですね。
(例:たまたま、同じ街道を辿る旅人など)
悪魔や神もいずれ登場できる場面を用意いたしますので、名無しの皆さん、期待せずにお待ちください。
>617
いくら、反省しても出来ることは一緒ですからね。
優しいお言葉ありがとうございます。
厳しいご指摘もありましたが、617さんのように、今のままでいいよ、と言ってくださった方が多かったことには救われました。
これからも、そんな暖かなお言葉がいただけたら、嬉しいです。
621574:03/12/26 21:52
ん〜、俺の言いたいように伝わらなかったかな?
ちょっと意見を言うけど、あくまで意見なんで押し付ける気もないし、そう見えたなら悪い。

とりあえず、キャラの個性は大歓迎。むしろ個性のないキャラなんかいらない。
でも、個性を主張されると困るわけだ。
「私には生き別れの妹がいて10年前に云々」「俺の右小指がなくなった理由はなんたらの呪いが云々」「俺はナントカのナントカ獣という精霊を宿していて、それは実は云々」
例えば、皆が皆こんな風に自分を主張し出したらそれこそまとまったストーリーなんかにならないし、見ている方はおろかやっている当人達さえ何が起きてるかなんて分からなくなる。
前半部のクリオリン学園がいい例。
キャラの個性っていうのは、主張するものじゃなくて滲み出てくるモンだと思うんだな。ストーリーの波があって、その中に一人の人物がいる。その人物は物語の中でこんなことを考え、こんなことを喋り、こんなことをする。
その過程で生まれるのが個性な訳だ。俺はキャラハンに自分を語るより、ストーリーを語ってほしい。
例えば酒場で云々をいつまでもやらずに、酒場では妹に会うなら会うでそれだけ。細かいことをチマチマやらずに物語をダイナミックにサクサク進めてほしい。
世界中を飛び回って7つの秘宝を秘宝を探すとか、大魔人復活を阻止するために様々な町々を訪れて、この町やあの町はこんなに変わった所です、みたいに分かりやすく豪快にやってほしいんだな。
キャラのためのストーリーでなく、ストーリーのためのキャラ。そしてそのストーリーが明快なら読みやすいし何が起きているかも分かりやすい。
今の状況だと、今から読み始めようと思う人は少ないと思う。

オーケストラに例えると分かりやすいかな?
それぞれの楽器が自分の音色ばかり主張して好き勝手に鳴らしていては絶対に聴ける曲になんてならない。
でも、奏者の一人一人が全体のハーモニーを重視して演奏したならそれは綺麗な一つの曲になって客の耳に届くはず。
で、それをまとめるのが、指揮棒を振るGMであるべきなんだな。

長くなったけど、そういうのが俺の意見。決め付けてるみたいな口調だけど他意はないんで。
一つの意見として適当に聞き流したり参考にしてもらえたら嬉しい。
んー、過去語りの件だけど今の所大丈夫じゃないかな。
アーディルとアレクに関してはGMがシナリオに組み込んでるみたいだし。
他の三人は、殆ど自分の過去を出してないでしょ。
今まで見たところ、過去話にかまけて他のことをおろそかにする人達じゃなさそうだし。

GMさんも、無理に絡めようとしなくてもいいんじゃないかな? 俺がGMの時は
PCの過去なんて気にしたことなかったし、使いたいときは勝手に捏造しちゃったよ。
PLさんも、自分の設定が使われない事は承知の上だよね?

むしろ俺は、このままPLさんが自粛しちゃうことの方が気にかかります。
のびのびと、自由にやって欲しいな。間違った方向に進みそうだったらこっちがそのときフォローするっすよ。

ところで、そろそろ次スレの時期ッすね。
夜12時には回線切断が我が家のルールなので、とりあえず業務連絡(?)だけ。
すみません。本当にすみません。合流したかった・・・

>573 キリコさん
ありがとうございます。体調のほうはもう、ほぼ全快しました。
ストーリーを停滞させてしまってすみません。(他の皆さんも・・・ご迷惑お掛けしております・・・)

>619 GMさん
粗筋なぞる・・・というか全然話が進んでいなくてごめんなさい!
情報収集は特にせず、支度金は晩のうちにカジノでパーな方向で。
そのまま依頼の日に進んでしまいます。
キャンペーンですが、私も是非是非!このお話を完走させたいです。
拙いなりにベストを尽くしますので、どうぞ最後までご一緒させてください。
まずは追いつけるように頑張らねば・・・ほんと申し訳ないです。
>名無しさん達(抜粋回答になります。一人一人の方にお返事できず申し訳ありません)

>全体を重視したストーリー
そうですね、単独行動が過ぎるとGMさんの処理も大変になりますし、
いつまで経っても肝心の話が進まなくなってしまいます。
現在、私の遅筆の所為で進行が遅れていますが(本当にすみません)、
情報収集フェイズも終了し、今後はパーティ規模で動くことになるかと。

>設定
設定とはあくまで背景であって、キャラクターそのものではありませんよね。
>574さんの二番煎じになってしまいますが、(オーケストラの例えには深く感銘を受けました)
作品作りを料理に置きかえると、設定とはスパイスのようなものだと思います。
キャラクターは食材。この場合各プレイヤーはコックでGMさんがコック長?
・・・余計分かりにくくなったかも知れません・・・
うーん、要は、適量を上手に使用すれば料理をより美味しく食べられるけれど、
詰め込みすぎると味が濃くなってしまって、誰も食べられなくなってしまう・・・と言うような。
パラッと軽く振り掛けるぐらいが丁度いい。
ただ、そのことは他の皆さんも理解していることだと思いますので、それほど心配は要らないような気も。
知らず知らずのうち自分だけの世界を作らないように気を付けます。

思うことはあれど上手く言葉に出来ず、自分の力量不足を恨めしく思う今日この頃ですが、
少しずつでも良いところは伸ばし、悪いところは直しながら、前向きに行きたいです。
沢山のご意見ありがとうございます。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
新規さんはいつでも大歓迎です!(閉鎖環境、こちらも何とかすべく頑張るので、是非是非。)
625375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/27 08:07
>621
貴重な意見ありがとうございました。なるほどと思うことしきりです。
574さんはTRPG経験が豊富なのですね。
話は反れますが、SFCでソードワールドRPGをした時、冒険者が全員自由人であったことを思い出しました。
あのゲームはキャラの設定とかにはとらわれず、あくまでシナリオの面白さで勝負していたように思います。
さて、574さんの趣旨にそれるのですが、今回、私が考えていたシナリオのことについて少し触れておきましょう。
確かに、ストーリーがキャラの個性や背景に振り回されたら、進行を妨げることになります。
私はそのことよりも、友野詳のルナル・サーガのアンディとエフィメラの設定のことを考えていました。
一巻の付録にアンデイの設定についてこうあります:
『誓い/父の仇を討つ』
私はこれを見て「なるほど」と思ったのです。
一介の傭兵のような自由気ままな冒険者よりも、こういった設定を持つキャラなら、ストーリーにすんなり入ってもらえるのでは、と楽観していました。
だから、アレクさんとアーディルさんの設定を使うことに決めたのです。
でも、今回の574さんのご指摘を受けて、自分がGMとして、甘かったなあと大いに反省している所です。
話が滞っているし、新規参入の方を阻害していますもんね。
でも、PLの方がこの話の存続を願っているなら、とりあえず、自分のシナリオに修正を加えて、話を進行させようと思っているところです。
574さんの回答になっていないかもしれませんが、その点はご了承いただけるとありがたいです。
>622
確かにPLの皆さんが書き込みを自粛してしまったら、いくら私が頑張ったところで、どうしようもありませんね。
622さんは現状を肯定されてくださっているのですね。ありがとうございます。
しかも、最初の方から読んでくださっているようで、感謝の限りです。
PCの過去の件ですが、私があんまり気にしすぎたのがあるのかもしれませんね。
過去を捏造したという話には笑ってしまいましたw
>623-624
最後までお付き合いしていただけるとのこと、ありがとうございます。
チェットはあまり設定とか気にしなくて楽ですよ。
ディートリット(でスペルはいいのか?)とは違う性格のようですね。



>577>618
ユニコーンの角亭は、昼間だと言うのにそこそこ賑っていた。
カウンターに、キリコと猫を抱えたアレクが居る。
アレクは、隣に座った少女と言葉を交わしているようだ。
フードに隠れて、少女の顔立ちはよく見えない。

・・・・メルヌの姿は、無いようだ。
間に合ったか。

俺は、とりあえずキリコの隣に座った。
ハンスに、適当に飲み物を頼む。
627375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/27 09:35
アーディルに飲み物(ワイン)を渡しながら、ハンスは小声で話しかけた。
「アーディル君、メルヌさんは来ないみたいだよ。
代わりにアレク君の横に座っているお嬢さんが仕事の依頼をしているみたいだ」
そして、更に小声になり、・・・
「お前さんたち、かなりヤバイ仕事に首を突っ込んじまったみたいだね。
ごらん、あの市民風の男を。
入り口を見張っているよ。おそらくメルヌが目当てだろうな」
そして、ハンスはいつも通りの仕事に戻ります。
628キリコ ◆pppwShmOy. :03/12/27 13:38
>577
「───って、ワケだ」
俺は情報を渡すと、視線をアレクからずらした。入り口を眺める男へ。
明らかに、雰囲気が違う。何かを待ってる───待ち伏せしているような感じ。
やだね、メルヌを待ってんのか。

「出迎えに行ったほうがいいかもな、アレクはどう思うよ?・・・おい、アレク?」

質問に答えが返ってこない。俺は目を戻す。
アレクは、隣の女を見つめて居た。惚れたのか、って───え、レズ?

>616,618,626 レオーノ、アーディル
隣に誰か座る気配。逆隣を向けば、レオーノがいた。
「あぁ、レオーノ。アーディルとスリチェットは一緒じゃねーのか?」
聞きながら、また女二人?を見遣る。

>「……何かあったの?」
「・・・いや、俺に聞かれても困んだけど。アレクの妹で、メルヌの代理みたいだな」
まずった。メルヌの代理が来るっていう可能性はまったく考えてなかったな。
情報を聞かれたとしたら───しかも、アレクの妹。ややこしいことにならなきゃいーが。

視線の端にアーディルの姿を捉えながら、カウンターの上で寝てる猫に手を伸ばす。
そして、不安を紛らわす為に、俺は猫のヒゲを軽く引っ張るのだった。
629 ◆pppwShmOy. :03/12/27 13:45
>619
責任とか言わんといてください。もっと気楽にやってくださいよ。
明らかに一番負担かかるのは375さんなワケッスし。
俺は俺でなんとか頑張るッスから、一人で抱えこまんといてくださいね。
630 ◆.bktOwERT. :03/12/27 14:32
急に流れが速くなってしまい、レスに目を通すだけで精一杯の状況なのですが。
読み終わって思ったこと。
・パーティー全体で1つのストーリーを完結させたい。
・この仕事を終えるまでセッションに参加したい。
・個々のキャラの自分語りは控える。
以上です。

も、もっと気楽な感じで書き込みできるスレになるといいな…。
631アレク ◆.bktOwERT. :03/12/27 14:41
>618
>「びっくりした? お兄ちゃん。何年ぶりになるかしら?」
私は驚きのあまりその場で凍りついてしまった。
こんなにあっけなく妹クレアと再会できるとは!
>今言えることは、メルヌさんは今日、来ないってこと。
>そして、彼の代理で私が来たってことよ。
>ところで、お兄ちゃんの仲間は皆集まった?
「あ、ああ」
私は震える声でそれだけ答えた。
それ以上何もいえなかった。ただ、大人びたクレアの顔をみつめるしかなかった。
胸の鼓動は速くなるばかりだ。
私はとりあえず、小声でクレアにささやいた。
「彼が来れないのには、何か深い事情でもあるのか?仲間は全員この店に揃う。場所を変えたほうが…
いや、その前に店にいる仲間に君のことを伝えないといけないか。」
私は明らかに混乱していた。
632375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/27 16:11
クレアはそんな兄の様子を見て、ふっと笑った。
「あいかわらず、変わっていないね、お兄ちゃん」
そして、何かを懐かしむような目つきで、宙を見上げこう言った。
「帝国の連中にまだ、私のことは感づかれていないようだから、昔話を話すよ、お兄ちゃん」
クレアは語り始めた。
「あの日、私は連れ去られたのよ。『帝国』の『魔道研究所』という所にね。
お父さんとお母さんが殺されたという話は後で聞いたんだ。
お兄ちゃんも殺される予定だったんだけど、私が必死でお願いしたんだ。
『帝国』の偉い人にね。
『お兄ちゃんが殺されたら、もう絶対協力しない!』って強く言ったんだ。
幸いなことに私が『研究所』を脱走した今もアレクお兄ちゃんは生きている。
これは、神殿の上の人が判断したことなのかもね。
もっとも『研究所』の存在は帝国上層部の人しか知らないことだから、下の人まで、命令が行き届かなかったのかもね。
さて、ここからは私のその後の話。
私は魔法の素養が買われて、『研究所』で魔道のテストを繰り返されたのよ。
それは、酷いものだった・・・。私を人間とは思わないで、魔法の道具のように思っていたのよね。
でも、『お前が実験を拒めば、お前の兄の命はない!』と脅されて、私は言いなりになるしかなかった・・・。
それが一年ぐらい続いたわ。
転機になったのは、ハン=トルアの魔道士の人が私を助けにきた時だった。
その当時、この二つの国では、魔道の技術を巡って、水面下で、火花を散らしあっていた。
メルヌさんがスパイとして、『研究所』に潜入した時、私のことを可哀相に思って、『研究所』の爆破の前に私を助け出してくれたの。
それで、私はハン=トルアの抵抗兵として、今働いているわけ。恩があるのよ」
そこまで、小声で話すと、クレアは一息つきます。
そして、アレクへの返答になり、こう答えます。
「私のことは、仲間の皆に話していいわ。お兄ちゃんの下に集った人たちだもん。
でも、場所は変えないといけないわ。私が案内するから、皆付いて来てくれない?
そして、お兄ちゃん、その慌て癖はやめた方がいいわよ。ハンサムな顔が台無しじゃない」
633375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/27 16:37
業務連絡
★キリコさん
心配していただいてありがとうございます。
今回はアレク中心なので、アレクさんのみへのレスとなりました。
その点ご了承ください。
★アレクさん
文章下手なのに、書いてしまいましたよ。妹のクレア。
文脈が矛盾している点や、アレクさんご自身の設定との整合性は勘弁してくださいね。
まあ、これで、一人のNPCが解決に向かったということで・・・。
★574さん
574さんの言っていることと矛盾した書き込みをしてしまいましたが、これから「全体」を重視したストーリー展開になっていくものと思っていただければ幸いです。
次スレお願い…漏れは、この間立てちまったからしばらく立てられないんだよう。
635チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/27 23:44
>626-631
海老で鯛を釣ろうなどと、つまらぬ欲を出したのがよろしくなかったよ。
お金って、なくなるのはホントあっという間だね!
儚い。

大体あのルーレットがイカサマだと思うんだ明らかにおかしいよ統計学的に見(中略)
そりゃああいうのはある程度裏で操作しているとは知っているけどもそれにしたって不自(中略)
(中略)となれば疑いたくなるのも当然であってディーラー君はこの私に恨みでもあるのかと小半世紀ほど問い詰め(中略)
かくなる上は先日開発したばかりの火やk(略)

・・・ええい、過去を悔やんでも仕方あるまい!私は今を生きる女。
今回の依頼さえ成功させれば、スッた分取り戻せるどころかお釣りが来ます。ドンマイ!
まずは集合場所に到着することが先決!
さようなら一万ガメル。こんにちは百万ガメル。

と言うワケで昨晩カジノで支度金を綺麗さっぱり使い切った後ヤケ酒飲んで寝過ごした私は
現在、ユニコーンの角亭目指して全力疾走中です。・・・あ、着いた。
恐る恐る店内を覗くと・・・良かった、みんなまだ居る!ギリギリセーフ。

1:私は低血圧だ。朝に弱い
2:本棚が雪崩れを起こし、散乱した書物の片付けに奮闘していた
3:どこかの馬車が横転したとかで、道が大渋滞
4:あまつさえご老人に道を訊ねられて案内する羽目に
・・・他300パターンほどの言い訳が頭をよぎったが、この4つが最もオーソドックスで信憑性も高い。
前半二つは本当のことだしね。オーケイ、これで行こう。

「いやぁ、かたじけない。低血圧が大渋滞でご老人の収納に手間取ってしまって・・・」
636チェット ◆X/51pPlNYM :03/12/27 23:46
解散後の行動を回想という形で圧縮したため、語りっぽく・・・反省。

>GMさん
伸び伸びになっていたマジックアイテムの申告をさせて頂きます。
問題等あれば修正いたしますので、どうぞ仰ってください。

・ホタル石
2.5cm四方のサイコロ状をした乳白色の石。
側面に刻まれた紋章を指で抑え、キーワードを唱えると発光する。
光の持続時間は約6時間ほどだが、魔力を込めれば再利用も可能。
(ただし、その作業には丸一日かかります)
照明代わりに便利で見た目も綺麗。店では一番の売れ筋。効果のマトモさも一番。

・ドッキリ手鏡
凝ったアンティーク風の手鏡。
覗き込んだ人物の代わりに髑髏が映ります。不気味。

・たわし
たわし・・・にぜんまいが付いているシロモノ。
ぜんまいを巻くと動き出す。非常に用途不明。

・その他(非マジックアイテム)
オルゴール(ぜんまい式。エルフの伝統的な音楽が流れる)
銀細工の指輪(両手の指ほとんどに装着。この状態で殴られると相当痛い)

それから、キリコさんの指輪には『ファイアーボール』のルーン文字が刻まれていたとのことですが、
これは何らかの効果があるものなのでしょうか?

>634さん
そろそろ容量が危ないですね。
スレッドを立てたことがないのですが、私でも出来るものでしょうか?(明日になってしまいますが。)
ただ、タイトルなどはどうしたものか・・・
637 ◆.bktOwERT. :03/12/28 00:28
>634
私が立ててみます。
今、立ててもいいでしょうか?

>636
>タイトルなどはどうしたものか・・・
■■ 魔道士と騎士の物語TRPG ■■
私が立てる場合、このタイトルで、建てたいと思います。
2とかはなくても支障はないと思うのですが……。
次スレに物語が続くので、ある方が親切かもしれないですね。
638アレク ◆.bktOwERT. :03/12/28 00:37
>632
>「あいかわらず、変わっていないね、お兄ちゃん」
クレアの微笑みも変わってはいなかった。
私は……妹の前では昔の私のままらしい。
妹の悲しい昔話。それを聞き終えた私は思わず涙を一筋流した。
落ち着いた表情で淡々と話すクレア。
過酷な運命の渦に巻き込まれながらも、妹は人間らしいやさしさや強さを失ってはいなかった。
今ここにクレアがいる。
その喜びを私はしみじみと感じた。
>私が案内するから、皆付いて来てくれない?
「もちろんだ、みんなを呼んでくる」
639375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/28 08:09
レオーノ、アレク、アーディル、キリコ、チェットの5人は「ユニコーンの角亭」に揃った。
アレクは「もちろんだ、みんなを呼んでくる」と妹のクレアに告げた。
クレアは5人が揃ったのを見計らうと、「ハンスのおっちゃん、これ酒代ね」と言って、先ほどのジンの料金を支払ったのだった。
彼女は5人を冒険者の宿の外に誘った。
あいかわらず、市民風の不審な男は入り口を見張っている。
そこをやり過ごすと、クレアはほっとついた。
「私たちは帝国の目の仇にされているんだ」
クレアは兄のアレクに打ち明けた。
さて、一行は、ナーレンスの中心街を抜け、アレクがミィを拾った、スラムの方へと向かった。
スラムには、浮浪者が屯している。
チェットなどじろじろ見られている。
その一角の古びた屋敷の入り口にクレアは5人を案内した。
「ここが、現在の私たちハン=トルア・レジスタンスの本拠地よ。さあ、中に入って」
一行が入ると、鄙びた入り口の外観と裏腹に中は凄まじく広かった。
大勢の人間が図面や機械や武器を操りながら、作業をしている。
(チェットはその様子を見て、あまりの錬金術の高度さにため息をつくことでしょう)
その中を通って、クレアは奥の一室に5人を導いた。
中にはメルヌと、一人の若い女性がいた。
いや、少女と言ってもいいかもしれない。
二人は一行の到着を待ちわびていた様子だった。
640375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/28 08:10
クレアは紹介した。
「このお人がハン=トルアの正式な王位継承者のアーシエ様よ」
そして、メルヌとクレアは深深と跪いたのだった。
メルヌは済まなそうに、一行に言った。
「本来なら、私が君たちをここに案内すべきだったのだが、私はマークされているものでな。
代わりにクレアに行ってもらったのだ。
さて、依頼に入る前に、君たちに報酬の半分を渡しておこう。
(そして、メルヌはアーディルに50万ガメルを渡します)
残りの分はセルタークの市街地で、我らの同志が渡すことになる。
それで、いいかな?
さて、仕事の内容だが、このアーシエ姫をセルタークの同志の所まで送り届けて欲しいのだ。
姫は武術の心得もあるし、魔道も少し使える。年はアーディル君と同じぐらいだろうか。
でも、君たちの護衛がなければ、非常に心もとないのだ。
もう一度尋ねる。君たち、この仕事を引き受けてくれるか?」
そう言い、メルヌは5人の目をしっかりと見つめます。
アーシエも5人に礼をし、
「どうか、私の護衛を引き受けてください」と言うのでした。
641375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/28 09:36
時間を戻して、「ユニコーンの角亭」で、
猫と遊んでいたアレクの所におさげの女の子がやって来て、
「おねえちゃん、・・・まちがえちゃった、おにいちゃん、ありがとう!
ミィをさがしてきてくれて」と言います。
そして、500ガメルをアレクに渡します。
「これは、ほんのきもちだよ! うけとってね、おにいちゃん」
そして、猫をジェニファーは引き取っていきます。
とても嬉しそうに・・・。

642375 ◆WxMeOa04G6 :03/12/28 09:37
業務連絡
★チェットさん
魔法のアイテム了解しました。それにしても、変なモンが多いですねw
カジノで支度金を全部するのもチェットらしいですw
キリコの指輪ですが、「ファイヤーボール」とルーン文字を古代魔法語で唱えることで、発動します。
★アレクさん
妹を無理やり登場させて、ごめんなさい(汗)。
それと、スレ立ての件ですが、立ててもらうと助かります。
本当はGMである私がもう少ししたら立てようかな、と思っていた所でした。
粗筋をまとめないといけませんね〜。
★キリコさん
強引に話を進めているので、出番がキリコさんはないですね。すみません。
でも、傭兵として、こういう取引には精通していると思いますので、活躍させてあげてください。
★レオーノさん
文章力がないのに、話を無理やり進めてごめんなさい(汗)。
これから、いよいよ仕事の実行に移ってくると思いますので、狼とか召還しちゃって、活躍してください。
★アーディルさん
キャラ的には、アーディルが一番人間としては年上なので、リーダー的存在かな?と考えています。
アーシエと同じ年なので、その点は了解ください。
★634さん
スレを立ててくれるなんて、嬉しい言葉をありがとうございます!
ROMってる方なのかな?

643 ◆.bktOwERT. :03/12/28 11:37
http://www.ad.il24.net/~alps/narikiri/test/read.cgi/TheNorthWind/1070205076/l50
次スレの1のテンプレなどをこちらでまとめたいと思います。

>642
粗筋などは>1でなく、>2以降に貼ればいいかと考えています。
644 ◆.bktOwERT. :03/12/28 23:53
>643
で建ててみます。
645 ◆.bktOwERT. :03/12/28 23:55
容量が危険なので、次スレ立てました。

■■魔道士と騎士の物語TRPG2■■
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1072623263/l50
646以上、自作自演でした。:03/12/29 01:07
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1072623263/5
>参加者諸君の一言自己紹介(同行した経緯や目的とか)があると分かりやすいぞ!
ということなので、PC各自のあらすじを次スレに書き込むといいかもしれません。
>635
俺が最後かと思ったら、どうやらそうでは無かったらしい。
後から駆け込んできた人影があった。・・・・いや、エルフか。

>「いやぁ、かたじけない。低血圧が大渋滞でご老人の収納に手間取ってしまって・・・」
・・・・なんだそりゃ。まぁ、エルフには『低血圧が大渋滞』なんて事もあるんだろうし、
魔法使いだから『ご老人の収納』なんて事も・・・・、無いか。
余計な事を言うのは、やめておこう。

>638
>「もちろんだ、みんなを呼んでくる」
次に頼んだ果実水が来たちょうどその時、少女となにやら話し込んでいたアレクに呼ばれた。
どうやら、この少女が依頼人の所へ案内してくれるらしい。
せっかく頼んだんだがなぁ・・・・。
俺は、一気に果実水を喉に流し込むと、仲間達の後を追った。
>639-640
スラム街、ね・・・・。
確かに、ハン=トルアの残党で御座い、なんておおっぴらには出来ない。
その点、スラム街なら周りの素性を詮索する奴は居ても、
官憲に突き出す奴はまず居ないだろうからな。
それにしても、内と外とじゃ大違いだな。

>「もう一度尋ねる。君たち、この仕事を引き受けてくれるか?」
半金受け取っているんだ。今更断ろうって気は無い。
・・・・それに、ハンー=トルアに深く関る仕事だ。
お袋の消息が、何か掴めるかもしれない。
積極的に引き受ける理由はあっても、その逆は無い。

「俺は・・・・、引き受ける。他の奴がどうかは判らないし、強制する気も無いけどな」

厄介事を山ほど引き寄せそうだが・・・・、まぁ良いさ。
神殿の爺さんに迷惑を掛ける様な事にならない限りは、だけどな。
649業務連絡 ◆/oj0AhRKAw :03/12/29 09:45
>645
スレ立てお疲れ様です。
無事引越し作業終わりました。

>646
一応、アーディルの目で見たあらすじを書き込みさせていただきました。
あけおめ
残りは雑談にしない?
652怪傑大ねずみ:04/01/11 11:19

        (⌒ヽ-―-/⌒)       
 E|`-,    ヽ/    ヽ/    ,_/ヨ|_|
  `'-, ,`―--- ( (^V^) )--―'' ,-'~ |_|
    `―-、,  ヽ `'^'~ / 、,-―'   |_|  <もう容量無いじゃん!!
       /:  _>、 ,<_ :ヽ     |_|
      /:    /~\   :ヽ    / .|
      /: .          . :ヽ  _/`ソ
     /: . .  .  .  .  .  . :ヽ--', ソ
     (: ..: : : . . . . . : ..: :)l. ソ
     ,`-、:...: ....: ..: ..: ..: ..: ...: ,-', ̄
      t- ,`, ――-----――l~, 、j
       ̄~            ~`-~
ってか次スレ立ってから大分経つのにまだここ生きてたのかYO!
         ∩___∩
         | ノ      ヽ
        /  ●   ● |   
        |    ( _●_)  ミ   
       彡、   |∪|  、`
      /      ヽノ ::::i \   
     /  /       ::::|_/   
     \/          ::|
        |        ::::|  クマ
        i     \ ::::/ クマ
        \     |::/
          |\_//
          \_/
655 ◆/oj0AhRKAw :04/01/15 17:19
今日、少々書き込んだのですが・・・・。
危うく 誤 爆 する所でした。

・・・・運用情報板に。
次スレでいただきじゃ!
†魔道士と騎士の物語†
ttp://kinen.kakiko.com/gungnir/index.html

興味をお持ちの方はどうぞこちらをご覧下さいませ。