吸血大殲 第15話 吸血鬼血風録

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このスレは、吸血鬼や狩人、あるいはそれに類する者が闘争を繰り広げる場である。
無論、闘争だけではなく、名無しの諸君の質問も随時受け付けておる。
気軽に質問をして欲しい。
なお、ルール・闘争への参加方法に関しては>>2-20あたりを参照してもらいたい。
関連リンクもその中にある。
ルールはスレごとに改定が進んでいるので、常連の者も目は通しておくがよい。
まずは、自分の所属する勢力を決めてもらう。
カテゴリA(狩人:人間)
カテゴリB(狩人:吸血殲鬼……吸血鬼でありながら、吸血鬼を狩る者の総称)
カテゴリC(吸血鬼、妖魔)
カテゴリD(その他、傍観者)
 
原則、自勢力と他勢力とで争うことになる。
ただし、相手方の了解があれば、他勢力とでも共闘は可能であるし、
同勢力の相手とも対戦可能だ。
初めて参加する者はこのスレでテンプレ(>>7)による自己紹介と戦闘スタイルの紹介をしてほしい。
出典を知らぬ者もおるのでな。
なお、これらの紹介文は左手が参加者データサイトに転載してくれるであろう。
紹介が終わったあとは、JBBSの雑談スレにも顔を出しておくがよかろう。
 
闘争相手の募集はJBBS・吸血大殲板の雑談スレ、
あるいは闘争打ち合わせ専用スレにて行うがよい。
雑談はJBBSの雑談・舞台裏スレで行うのが基本であるが、羽目を外さぬ限り、このスレでも多少のことは認める。
観戦しながらの応援・野次・結果予想・解説はキャラハン・名無し問わず歓迎しよう。
ただし、キャラハンは常に己のカテゴリー・立場を念頭において行動すること。
 
本スレは基本は吸血鬼と狩人の戦いであるが、
要は月夜の退廃、血塗れの狂気、そういうものに理解があるなら吸血鬼に縁が無くても歓迎する。
ただし、闘争のバランスを保つ為、あまりに雰囲気・桁の違うキャラクターの参加は遠慮してもらう。
(例、ドラゴンボールの孫悟空、孔雀王の後期の孔雀、ゴッドサイダーなど)
一応、強さの上限としては我やアルクェイド、アーカード、姫あたりを基準に、
常識的に考えて他キャラと闘争を保てるレベルを、参戦出来るキャラの強さの上限としよう。
又、本スレはあくまでも闘争という形を取ったクロスオーバーのやり取りを楽しむスレである。
勝ちに執着した戦い方は、好ましくない。
どう魅せる戦いをするかが、本義である。
3以上、自作自演でした。:02/02/28 04:48
ドリルちんちん
・戦う前に自分の自己紹介のレスをハイパーリンクなどで明示しておくと相手も作戦もたてやすかろう。
・又、戦う前に参加者データサイトも参照すること。
・リアルタイムでやるか、じっくり数日に分けてやるかは自由である。
 最初にそのことを明示しておくと、相手に親切であるな。
 自分が何時まで闘争できるか、最初に明示すること、
・質問の回答はなるべくすること。ただし、答える時期は各人の裁量に任せる。
・メール欄に出展作品と所属する勢力を記入すること。闘争中の裏合わせ等もメール欄で行う。
 闘争中のものは、対戦相手のメール欄を常にチェックして置くようにせよ。
 必要に応じて、JBBSの会議室スレッドも使用するがよい。
・戦いの舞台を最初に設定すると、地形を生かしたトリッキーな戦いができよう。
・最初に通常の闘争か、選択肢を使うか、トリップを使って闘争(>>4参照)するかを決めよ。
・名無し諸君の飛び入り参加の為に『マリオネット』『ドッペルゲンガー』(>>4参照)がある。
 好きなキャラに化けさせ、ステハンとして参加するが良い。ただし、ルールは厳守のこと。
・自キャラだけでは勝てそうにない相手と対戦する場合、
 共闘者を募集・指名してバランス をとるのもありであろう。
・1対複数、複数対複数の戦闘では、タイミングを合わせるため、
 同じ相手と闘争している他キャラが全員レスを返してから自分のレスを書き込むようにせよ。
・自キャラが死んでも、蘇生能力を持ったキャラが復活させてくれる。遠慮は不要である。
・昼間にしか来られないキャラであっても、幾日かに分けてレスを返しながら闘争を進めていくことは可能。
 ただし、あらかじめ対戦者にそれを伝えておけ。
・闘争中はテンションを保つため、質問への回答が後回しになることもある。
 機を見て答えていくようにするので、質問者は了解してほしい。
・名無しの介入(野次・応援・解説・アドバイス・感想等)も推奨する。
 富樫・虎丸のような名無し歓迎しよう。
・参加者は常時募集しておる。気軽に参加するがよい。
・ルール討議・闘争の簡単な裏合わせは雑談スレで行うようにせよ。
・参加者・ROM共、効率よくログを追うため、かちゅ〜しゃの導入を推奨する。
・かちゅ〜しゃによる閲覧を容易にするため、闘争者は戦いが終わった後、レス番をまとめておくがよい。
  (例.>1>3>5>7>9>11>13>15>17>19>21
     >23>25>27>29>31>33>35>37>39>41>43)
・レス数が1000に近付く、もしくは容量が限界に近くなった時は一旦闘争を中止。 
 そのスレッドで行われた闘争をまとめるレスを書き込むこと
マリオネット及びドッペルゲンガーについて説明しよう。

 ・マリオネット
   任意のキャラ(大殲に参加・不参加を問わず)に変化する能力を持った人形である。
   変化したマリオネットの戦闘能力は元となったキャラをほぼ完璧に再現したもので、
   元のキャラが持っている能力は基本的に全て使用可能である。
   大殲未登録のキャラを一回限りで操作してみたい者のための人形であるが、知性・言動も
   コピーできるため、既に大殲登録済みのキャラを自分でも操作してみたい場合などにも使用
   は可能である。なお、大殲登録済みのキャラに変身させ、元キャラと戦わせるつもりなら、
   後述のドッペルゲンガーを使用せよ。

 ・ドッペルゲンガー
   大殲に参加している任意のキャラの一人に化ける能力を持った魔物である。
   闘争舞台のどこかにある鏡から出現し、元となったキャラを襲う。
   戦闘で倒すか、鏡を破壊すれば消滅する。
   なお、ドッペルゲンガーの能力はレベルに応じて異なる。

<LV1>力や能力は本人の一回り下の能力を有する。
       知能は極めて単純で、無口・無表情である。
   
<LV40>本人の能力を完全に出し切っている。
       知能はある程度有していて戦略性もあるが、完全ではない。
       無口・無表情。

<LV60>LV40の能力に加え、本人の知性・言動も完全に再現できる。
       能力的には、元となったキャラと完全に互角である。

ドッペルゲンガー、マリオネット共に名無しがステハンとして飛び入り参加するために用意
されているキャラである。これらのキャラを使いたいものは、まず雑スレにてどちらを使うか、
何に変身させるかを告知せよ(マリオネットの場合は出典も)。問題ないようであれば、打ち
合わせスレにて対戦相手を見つけて都合を合わせるがよい。マリオネットを大殲未参加のキャラ
に変化させる場合は、変身後のキャラの能力等の紹介を本スレに書き込むことを義務とする。

マリオネット・ドッペルゲンガーの使用は、名無しに限定されるものではない。
大殲スレのキャラハン、他スレのキャラハンでこれらを操作したいものがあれば、名無し同様に
名乗り出るがよかろう。 なお、いかなる場合であれ>>2のルールは厳守せよ。
マリオネットを使う場合、ルールに反するキャラへの変身は不可である。
〜トリップ戦闘ルール〜 ※『トリップ戦闘』とは自分の名前欄の名前の後に半角で『#12345678(適当な8文字以内)』
  等と入力し、それによって出来たトリップの値で勝敗を
  決定しようというものである。 ・戦闘の例 GM(ゲームマスター):状況描写
 ↓
 ハンターA:トリップをランダム入力&行動描写
 ↓
 ハンターB:トリップをランダム入力&行動描写
 ↓
 GM:トリップの値を元に勝敗判定。
    勝利者にポイント追加。
    引き分けなら相打ちか相殺。
 ↓
 GM:状況描写
 ↓
 ・
 ・
 ・
 これを繰り返す者と思ってくれればよい。
 規定のポイントに達するか、ターン数を超えることで戦闘終了である。
 トリップは始めの桁で値が大きい方を勝ちとする。
(アルファベット大文字>アルファベット小文字>数字>記号) ・アルファベットはA、数字は1が最強
・記号は全部互角
・GMを入れるか入れないか、ターン制・ポイント制を採用するか特定の場面
 (トラップ・術の成功判定等)だけの採用にするか、は自由
7少佐:02/02/28 04:50
闘争とは、血の香りが漂うべきだ。
恍惚と屈辱に塗れるべきだ。互いの全存在をかけ、相手を粉砕する。
腕を引き千切り、足を圧し折り、はらわたを潰し、首をもぎ取る!!
そうあるべきだろう? 深く暗く美しい、
闇の奥底にて、血を浴びて輝く夜族(ミディアン)というものは。
 
さて、ここで僭越ながら、具体的に「闘争を演出する方法」について語りたい。
別に「こうしなさい」という命令ではない。あくまで「こうすると、いいかも」という程度の助言だ。
 
1)「闘争する理由」「闘争する場所の表現」に凝る。
   血と硝煙の匂いが薫る、そんなイメージを喚起する文章表現を加えてみる。
   これだけでも、相当雰囲気が出ると思うのだが、いかがかね?
2)「化物は化物らしく」する。まあ、要はただ「攻撃の応酬」をするのではなく、
   負った傷の描写や、内面的な昂ぶりを表現しつつ、
   闘争してはどうかという提案だ。例えば、我が憎き戦友アーカード君なら、
  「引き千切った相手の腕、その傷口に口づけをし、 真紅の鮮血を飲み干した」など、
   攻撃表現以外にもキャラ的な演出描写をいれてはどうだろう?
3)冗長にならないよう、気をつける。ただ闘争するのではなく、
 「このキャラならば、こうした方がらしい」という考えを意識して、
  クロスオーバーならではの「ドラマ」を展開しようではないか。
  読んでいるだけの者も楽しめる、世界にはまれるスレッド育成を心がけよう。
 
 くくく、私らしくないね。しかし、あえて提言しておきたいのだよ。  ここは、吸血鬼の闘争の場としてスタートした。
 畑外の闘争者も多くいるようだが、だからこそ、
「吸血鬼ならではの空気」を表現するよう努力しようじゃないか、ええ?
 血!
 肉!
 骨!
 殺戮!
 蹂躙!
 そして闘争!
 
 狂え狂え、狂って戦え! 血みどろでない闘争に、存在意義はない!
 狂気を! より狂おしい狂気を!
 諸君、私は期待しているよ。
 今夜が麗しき闘争の夜となることを・・・。
■関連リンク
■参加者データサイト『吸血大殲 Blood Lust』(左手作成・過去ログも全てこちらにあり)
http://members.tripod.co.jp/humituki5272/taisen/index.html
 
『闘争記録保管所』(緑川淳司作成・各闘争ごとに整理された記録)
http://members.tripod.co.jp/tajuunin/taisen.html
 
 
■吸血大殲本家サイト
 
From dusk till dawn
http://www.uranus.dti.ne.jp/~beaker/
  
『戦場には熱い風が吹く』
http://ha7.seikyou.ne.jp/home/hagane/index.html
  
  
■過去スレ
続・吸血大殲〜新たなる吸血鬼達の闘争の舞台〜
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1007397067/
 
吸血大殲3〜血と肉と硝煙の円舞曲
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1007821285/
 
吸血大殲 episode4〜ノスフェラトゥのゲーム
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1008007040/
 
吸血大殲 第五章 闇に住まうモノ達の饗宴
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1008445608/
 
吸血大殲 第六章 闘争者たちの饗宴
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1008955227/
 
吸血大殲 第七章 大殲争・Vampirkrieg
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1009488808/
 
吸血大殲 第8章 月赤の狂騒曲
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1010428850/
 
吸血大殲 第9章 貴族達のサーカス
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1011453047/
 
吸血大殲第10章 戦鬼ヲ憐レム歌
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1012347069/

吸血大殲第13章 〜血華の夜想曲〜 
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1013867220/
 
吸血大殲 第14回 鮮血の舞踏場
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1014328483/
 
■太陽板の質問・雑談スレ
 
吸血大殲/陰 其の14〜神羅屋敷地下室 餌の時間〜
http://www.alfheim.jp/~narikiri/narikiri/test/read.cgi?bbs=TheSun&key=009742840
 
■専用JBBS(打ち合わせ・舞台裏などはこちら)
ttp://jbbs.shitaraba.com/game/163/vampirkrieg.html
自己紹介用テンプレートである。
 
出典 :
名前 :
年齢 :
性別 :
職業 :
趣味 :
恋人の有無 :
好きな異性のタイプ :
好きな食べ物 :
最近気になること :
一番苦手なもの :
得意な技 :
一番の決めゼリフ :
将来の夢 :
ここの住人として一言 :
ここの仲間たちに一言 :
ここの名無しに一言 :
〜狼鬼vs暗黒騎士ガウザー〜

前スレ >774
 
力が違いすぎる・・・

俺の渾身の一振りは、あっさりとはじき返された。
俺は後方にたたらを踏む。
 
バランスを失った俺に、奴は三日月剣を投げつける。
間髪入れず、短剣の如き笛でも突きかかってくる。
 
ちっ。両方は避けきれん・・・
一瞬でそう判断すると、俺は前へと吶喊していった。
避けられないなら、避けないまでだ。
 
飛来した三日月剣が俺の肩に当たり、肉に食い込む。
鈍い痛みに剣を取り落としそうになるが、堪えて握りしめる。
 
俺は間合いを詰めると、剣の切っ先を奴に向け、突きかかった。
奴の笛と俺の剣と・・・どちらが早いか!?
>10
放った三日月剣は奴の肩に食い込み、その動きを止める。
だが、奴は、ダメージを物ともせず吶喊する!
「覚悟を決めたか…!」
魔笛では致命的なダメージを与えることはできない…。このままならばこちらの負けだ。
「トウッ!」
両足をそろえ、大地を蹴り跳躍。
すれ違いざまに三日月剣を回収し、奴の背後に回りこむ!
「三日月剣・クレセントカッター!!」
闘気の刃は光を放ち、奴に襲い掛かる!
 
12バンパイア・ロード:02/02/28 21:33
前スレ >785 (狂王の試練場――玄室)
 
「なにっ!」 
 
 魔法の衝撃波。それを無力化するのはやぶさかではない。
 だが、砕かれた壁の破片までは防ぎようがなかった。 
 その場にいたロードの”左半身”は全身に切り立った岩を受け、跳ね飛ばされる。 
 そうやって地面に叩き付けられた”左半身”は、灰となり消え失せた。
 千切られた体では、さすがの不死性も発揮しきれない。 
 
 だが”右半身”は健在。 
 距離を取るように舞い上がった半身は、再び天井へ張り付く。 
 その時、断面は何故か泡立っていた。 

「――――――ふん」 
 
 そして――――――――復元。 
 
 金の髪も白い肌も紅い眼差しも、元の位置に納まる。
 千切れたはずの左半身が生え、バンパイア・ロードは元通りの姿に戻っていた。 
 それこそ、傷一つ無く。 

「やれやれ、案外あっけなかった」

 そう言ったのが精々。 
 あとは最初に会った時と何一つ変わらない姿で、外套の裾を舞わせる。 
 これこそが不死王と呼ばれる者の、最も古き者の力だった。 
 
「では、少し趣向を変えよう」 
  
 言いつつ、魔法を組み上げる。 
 完成した魔法は”マモーリス”。 
 魔法による深く濃く払えない闇を作り出す魔法。  
 これに包まれた者は恐怖にかられ、萎縮し、動きが鈍る。 

「――――マモーリス!」
 
 両手から生まれた闇の切れ端。それが玄室すべてを覆った。 
 ロードはそのまま、新たな魔法の詠唱を始める。 
 事態を決定的にするために、策を巡らせつつ。
13『魔女』:02/02/28 23:03
『魔女』と『不死の王』 〜導入〜
  
 暗い地下の一室、その中央に玉座の如く置かれた椅子にだらしなく座り、彼は物音一つも
立てずに眠っている。
床一面に堆く散らばるのは一滴も残さずに吸い尽くされた医療用血液のパック、全く大した
健啖ぶりである。
  
 私は部屋の陰からするりと踏み出し、着物の襟を僅かに正し、その部屋の主に声をかけた。
声はつとめて明るく、顔には笑顔を浮かべて。
 
「こんばんわ。ちょっとだけ付き合って戴けるかしら?」
 
 部屋の主は面倒臭そうに顔を上げてこちらを見ている。彼には今の私はどんな風に映り、
どんな反応を返してくれるのだろうか?
 
14ヤシャ(M):02/02/28 23:19
>12 (狂王の試練場――玄室)

「闇、か――――」

 闇の中は嫌いだ。
 明かりもなく、石持て追われたあの頃を思い出すから。
 頼るものもなく、母と二人流離った日々を思い出すから。

 ――――萎えそうになる闘気を必死に繋ぎ止める。
 此処で、負ける訳には行かない。
 
 帰らなければ、ならない。
 アイツが、待っている。
 
『もう私、悲しい事じゃ泣かないからね』
 
(ああ、本当に)
(俺も、あんたが悲しくて泣くのは、もう見たくない)
 
 再び、全身に闘気が満ちる。
 しかし、それは怒り故ではない。
 ――――生への意志。
 それが、ヤシャに力を与える。

「――――来い」
 
 清冽な気が、満ちる。
15『不死の王』:02/02/28 23:22
>13 『魔女』と『不死の王』
 
 ――誰だろう、この女は?
 『不死の王』は、胡乱な頭を振り絞って現状を認識しようと試みた。
 だが、靄の掛かったかのような思考は、明快な答えを弾き出そうとしない。
 
 これは、夢?
 
 否、『不死の王』が夢など見るモノか?
 
 否、確かに見た事はあるはずだ。
 
 否、そんな事はどうでもいい。
 
 思考が、まとまらない。
 出来たのは、間抜けのような短い問い掛けのみ。
 
「おまえは、何だ?」
16御神苗優:02/02/28 23:30
>12 (狂王の試練場―――玄室)
 
壁に叩きつけられた奴の左半身はレイオットの魔法で灰となった。
これで俺たちが圧倒的に有利になった・・・・・・そう思った。
 
しかし、それは甘い考えだった。
ヤシャとやりあっていた右半身は間合いを取るように離れた。
離れたときには、もう傷一つ無い姿に戻っていた。
本当の化け物ってな、こういう奴を言うんだろうな・・・・・・
俺はそんな馬鹿げたことしか頭に浮かばなかった。
 
「では趣向を変えよう」
 
奴は朗らかに笑った。
その次の瞬間、辺りは完全な闇に包まれる。
 
「―――今度は暗闇かよ―――」
 
俺は独り言のように呟くと、目を閉じる。
開けていたってなんの役にもたちゃしない。
頭の中で、朧の、ボウマン教官の教えがよぎる。
目じゃない、体で感じろ、と。
 
俺の心はいまや、明鏡止水の域にまで達していた。
周囲の空気の流れまでもが手にとるように感じられる。
 
「さぁ―――お遊びはここまでにしようぜ?」 
 
17『魔女』:02/02/28 23:42
>15 『魔女』と『不死の王』
 
 彼が問う、私は誰か? それはとてもつまらない返答。
一歩、まだ椅子の上で呆然としている彼との間を詰める。
 
「魔女、とでも答えれば満足かしら?」
 
また一歩、袖の中で手を動かす。するりと扇子を取り出し、手に持つ。
 
「知っているかしら?」
 
更に一歩、彼の腕がとても大きな銃を持ち跳ね上がる。正確に私の眉間に合わせられた
銃口は微動たりともしない。しかし気にも留めない。それではどうすることも出来ないのだから。
 
「魔女はヒトではない、それは魔なのよ。そう、貴方が倒すべき」
 
18『不死の王』:02/02/28 23:56
>17 『魔女』と『不死の王』
 
 どうやら、撃てと言っているらしい。
 未だに明瞭にならない思考で、何とか言葉の意味を拾う。
 
 魔女……魔?
 夜族(ミディアン)?
 化物(フリーク)?
 
 いつの間にか、引き金を引いていたようだ。
 撃ったという自覚もないままに銃声がいくつも響く。
 
 何か、面白くない。
 何故そう思うのかは分からなかった。
>12>14>16
(狂王の試練場――玄室)
 
 ――闇の中にいる。それは、珍しいことではない。
 彼の人生は常に闇の中だ。光を求めることもなく、闇から抜け出ようとすることもなく。
 
 ただ静かに、時が過ぎるをの見ているだけだ。深く静かな闇の中。これは、珍しいことではない。
 なのに―――
 
「――――――」
 
 身体が震えている。それはほんの僅かなことだったが――意志や疲労とは無関係に手足の金属
部分が、固く静かな音を立てる。
 
「――なん……だ……?」
 
 内から、静かにわき出してくるこの感情は知らない。――いや、知っている。忘れていただけだ。
 じわじわと理性を浸食するこの感情は、遙か昔に感じたことがある。
 
 これは――――

「…………恐、怖――――?」
 
 久しく感じることの無かった、忘れきっていたその感情――――

 ――――目を閉じて。深く、息を吐く――――
 
 目を開ける。そこに広がっているのは、相変わらずの闇だ。
 だが、手足はもう震えていない。
 
 両腕でしっかりとスタッフを構えて、静かに次の瞬間を待つ。
 
 手足はもう、震えていない。
20『魔女』:02/03/01 00:16
>18 『魔女』と『不死の王』
 
 そのまま真正面から額に押し当てられた銃口が一度跳ね上がる。そして続いて
何度も何度も何度も何度も銃声が響く。きっと彼は私の頭が欠片も残さず吹き飛ばされた様を
見たことだろう。
 
 
 
――しかし、実際には何も起こらない。銃撃の残響は残り、銃口からは硝煙が立ち上るが
私は何の変化もなくそのまま。何が起こったのかも理解らないといった表情を浮かべる彼に
更に近付く。
 
「それで終わりかしら?」
 
手にした扇子を口元に添える。
 
「もう少し面白いと思ったんだけど、貴方は」
 
手を伸ばせば彼の顔に触れられる、そんなに近い。
21不破雷也 ◆gRAIYAAE :02/03/01 00:19
お。
やってるやってる。
やる気マンマンって感じだね、いいねぇ。

あ、俺は不破雷也。
妖獣「ブライオー」の親をやってる。
特技は、そうだな、格闘技かな。
何しろ3歳の頃から14年間ずっとやってるからね。

ま、よろしく頼むよ。
良き闘争を、ってね。
22不破雷也 ◆gRAIYAAE :02/03/01 00:24
えっと、テンプレートいるんだっけ?

出典 :妖獣戦線ブライオー(松本久志/ガンガンファンタジーコミックス・全二巻)
名前 :不破雷也 & ブライオー
年齢 :17
性別 :男
職業 :・・・なんだろ? プータロー?
趣味 :決闘
恋人の有無 :いないよ
好きな異性のタイプ :何事にも一生懸命な人、かな?
好きな食べ物 :何でも好きだけど、やっぱ白いメシだな!
最近気になること :俺はどれだけ強いのか、だな。
一番苦手なもの :特に無いけど
得意な技 :格闘
一番の決めゼリフ :俺と決闘しよう!
将来の夢 :最強
ここの住人として一言 :俺と決闘しよう!
ここの仲間たちに一言 :う〜ん、まあ仲良くしようぜ。
ここの名無しに一言 :俺の活躍見ててくれよな!
23バンパイア・ロード:02/03/01 00:32
>19 (狂王の試練場――玄室)

 玄室が闇に包まれたのを感じ取ると、続けて魔法詠唱…………そして発動。 
 
「――――マカニト!」 
 
 一瞬のうちに玄室の空気が組み変わり、窒息性の汚染された空気、つまり毒ガスになる。 
 微かな時間、体力のあるものならば乗り切れる程度の毒。 
 だが、それを防ぐ一瞬の隙がねらい目だった。
 それが晴れる刹那、ロードは闇の中を駆けだす。 
 
 まず一人、剣士風の少年。 
 ガスに撒かれているところに爪を走らせた。 
 
 次の一人、奇妙な装束をまとう少年。 
 繰り出してきた一撃をかわし、軽く足を払った。 
 
 そして――――最後の一人、魔法使い。 
 暗闇とガス、二重の目つぶしで動きを鈍らせた魔術師目掛けて爪を繰り出す。 
 肩口、腹、胸、眼球の四点を狙って。
24『不死の王』:02/03/01 00:37
>20 『魔女』と『不死の王』
 
 ギリッ……。
 
 我知らず、歯ぎしりをしている。
 
 何だ、何のつもりだ?
 幻覚でも見ているのか?
 それとも、やはりコレは夢?
 
 半ば、衝動的に心臓目掛けて腕を突き出す。
 間違いなく、このままなら鮮血をまき散らして心臓を握りつぶせる、そのはずだ。
25ヤシャ(M):02/03/01 00:49
>23 (狂王の試練場――玄室)

「くっ! ガスかっ!」
 
 窒息性の毒ガス。
 さすがにそれだけでは致命的ではない。
 
 が、そのあとに男の爪が伸びてくる。
 
「くぁぁっ!!」
 
 危ういところでその一撃を受け流す。
 しかし、体勢は崩れてしまった。

 そのまま、男はヤシャをすり抜けて背後へ。
 
「しまっ・・・た!!」

 御神苗はともかく、スタインバーグは接近戦を得手としていない。
 しかも、この状況において彼は欠くことの出来ない存在だ。

(これが、狙いかっ!)
 
 体勢を崩したまま、無理矢理身体を捻って斬撃を放つ。
 
「させるか・・・よっ!!」
26『魔女』:02/03/01 00:59
>24 『魔女』と『不死の王』
 
 理解不能の事象に対して、歯軋りをした彼の浮かべるその何とも言えない表情は悪くない。
でも、まだ足りない。それに私が見たいのはこれでもない。
 
 彼の腕が大きく引く、そして私の胸めがけて突き出されて狙いを違えず心臓へと。
ぱちん、と僅かに開いた扇子を胸の前で閉じる。僅かそれだけで彼の腕が勢いを失う。
 
「――いや違うんだ。君に求めているのは」
 
閉じた扇子を懐に仕舞い、止まった腕を静かに払う。
今、彼はどんな事を考えているのか。驚愕? 絶望? それとも…?
27御神苗優:02/03/01 01:21
>23 (狂王の試練場――玄室)
 
俺は周囲に気を張り巡らす。
体中に目がついているかのように。
 
突然、気の流れが乱れた。
奴が動いたか!!
俺はすかさず右の拳を動いたほうに向かって繰り出す!! 
 
だが、俺の拳は空を切り、奴の足払いで俺は倒された。
そのまま、奴は一気にレイオットにむかって進んでいく。
 
「レイオット!!お前に行ったぞ!!気をつけろ!!」 
 
俺は叫んだ。
28『不死の王』:02/03/01 01:28
>26 『魔女』と『不死の王』
 
 何が違う?
 いや、そんな事はどうでもいい。
 
 魔女は……殺せ!
 
「拘束制御術式、三号二号一号……解放」
29比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/01 01:32
前スレ>793
初音vs式

男は短刀を構え初音へと突進する
その突進は初音の眼にはあまりにも無造作かつスキだらけだった。
  
だが・・・・変だ。
初音の勘が危険信号を送る。
ただの狂人とも思えるが、しかし何かが引っ掛かる。
  
初音は男の足下に糸を張り、ひとまず男の突進を妨げ
距離を取って様子を見ることにした。
30『魔女』:02/03/01 01:51
>28 『魔女』と『不死の王』
 
『拘束制御術式、三号二号一号……解放』
「――それは駄目、ここでやるとみんな台無しになっちまうじゃないか」
 
 彼の胸の真ん中を人差し指でちょん、と押す。そして僅かにそれだけで、全身を震わせて無数の
何かに化けようとしていた身体が波紋でも広がるように静まる。
怒りの表情のままこちらを睨んで、しかし指一本も動かせない彼の胸に私はそっと身体を寄り添わせる。
 
「あたしが見たいのはね…」
 
 更に全ての指をそのままゆっくり彼の胸に押し当て、両の手を重ねる。顔を上に向け、
背伸びをするように足を延ばし、静かに目を閉じ、まるで少女がそうするように唇を重ねる。
 
「意外な貴方なのよ」
 
>23>25>27
(狂王の試練場――玄室)
 
 一息。
 吸い込んだ瞬間、それがなんなのかはっきりとわかった。
 ――――毒ガスだ。

「――――!」
 
 反射的に呼吸を止める。僅かに吸い込んでしまったが――
 大丈夫だ。この程度では致命傷にならない。

 と。近くから、なにかが倒れる音。させるか、と言う声が聞こえた。
 僅かに遅れて、また、なにかが倒れるような音。これは、さらに近い。
 
 そして――闇を切り裂くような叫びが聞こえた。
 
 反射的に、大きく右へ跳躍。足下に溜まった水が、ばちゃ、と派手に水音を立てた。
 瞬間、真横をなにかが通り過ぎていく気配。左肩を、なにかが掠めるような感触があった。
 
 ばちゃっ! と、激しい水音を立てて着地。回転するように、重量20kg以上のスタッフを、
先ほどまでいた空間に向けてなぎ払った。

「ふ――――!」
 
 闇に包み込まれた耳に、空気を巻き込むような音が聞こえる――――!
32『不死の王』:02/03/01 02:42
>30 『魔女』と『不死の王』
 
 気が付くと、そこは55年前、ナチスの総統を喰らい尽くした瞬間。
 骨の砕ける音、あふれ出す血の匂い。
 
 気が付くと、そこは自室。
 鏡合わせの自分と拳を交錯させた瞬間。
 思えば、この時一体何が起きたのか?
 
 気が付くと、そこは何処かの洞窟の中。
 ……何だ、この記憶は?
 覚えにないその光景。
 だが、そこで『不死の王』は人間に敗れている。
 
 気が付くと、そこはヘルシング機関。
 職員に取り憑いた陰男が、『不死の王』のクロムウェルを掌握してみせた。
 最後はあまりのあっけなさに笑いが止まらなかったモノだ。
 
 それらが、見覚えのある光景が、見覚えのない光景までもがぐるぐると、ぐるぐると回り続ける。
 
 ……何だ、これは?
 
 それは、『不死の王』の記憶。
 闘争の、殺戮の足跡。
 だが、何故このようなモノを?
 
 ……分からない、分かるはずなどない。
 全ては、『魔女』の手の内か。
〜狼鬼vs暗黒騎士ガウザー〜

>11
俺の突きは空を切った。
「何!?」
黒き狼の巨体は、すでに眼前から消えている。
戸惑うと同時に肩の痛みが鋭くなり、俺は危うく剣を取り落としかけた。
痛みを忘れるために、落としかけた剣を、もう一度強く握りしめる。
 
奴は一瞬で俺を飛び越え、背後に立っていた。
あの巨体で、こうまで身軽に!?
俺が振り向いた時に目に映った物は、俺に向けて光の刃を放った奴の姿。
 
俺は咄嗟に剣を盾代わりにして、その光を受け止めようとする。
全身が、光の刃の衝撃に揺れる。
傷ついた肩が激しく痛む。
この腕では・・・受けきれん。
 
カラン・・・・・・
地面が音をたてた。
とうとう、剣を取り落としてしまった音。
 
その音と同時に俺は、炎の柱に飲み込まれていった。
 

34バンパイア・ロード:02/03/01 16:41
>31 (狂王の試練場――玄室)

 背後からの斬撃――――! 
 暗闇もガスも抜けた予想外の一撃が、ロードの態勢を大きく狂わせた。 
 致命の一撃ばかり四つ連ねて放った爪も、重心がずれてあっけなく避けられる。
 
 っ! 
 
 怒りに充ちた視線で、闇の中に剣士の姿を見いだす。 

 ――貴様――! 
 
 背面を剣士に向けるのは愚策か……そう思い直し、今度は少年へ足を向ける。
 崩れた体勢のまま、魔術師の横を通り抜け――――ようとして、跳ね飛ばされた。
 
 甲冑の男が持つ、巨大な装置がロードの横っ腹を打つ。
 想像以上の質量があるらしく、体はゴロゴロと玄室に転がった。 
 衝撃と斬撃で一瞬、視界が無くなる。 
 朦朧とする意識の中、それでもロードは新たな魔法を組み上げていた。 
 
「――――ロルト!」 
 
 手先から真空の刃が生まれる。 
 かまいたちが玄室内に舞い踊る中、ロードの意識はまだ、混濁としていた。
35由美江(M):02/03/01 16:52
(異教徒狩りの帰り道)
まーったく、局長も人使いが荒いわよね。
毎日毎日異教徒狩りばっかりやってたんじゃ、こっちの身が持たないわよ。
こう、たまには休暇をとってぱーっとミラノあたりにいきたいわ、ミラノあたりに。
(愚痴を言いながら道を歩いている)
36カラス:02/03/01 16:53
カアカア……
37ダイ・アモン(M):02/03/01 16:54
(地面にいくつものヒビが走り、そこから幾つもの閃光が生まれた) 
(地面を割って、ペイント入り筋肉達磨登場) 
 
「美の化身、ダイ・アモン! 今ここに降臨ですよ!」 
 
>35 
「…………あれはシスター由美子? (;´Д`)ハァハァ 」 
(ストーキングを開始)
38由美江(M):02/03/01 16:57
>37
――――――?
(肩をすくめて両手で体を抱く)
なんか妙な寒気を感じるわね・・・

・・・・・・・・・そこかっ!隠れてないで出てきたらどうだい!?
(手に持った刀を抜いてダイ・アモンの方に切りつける)
39改造教師オオツキ(M):02/03/01 17:00
魔神皇様もまったく分かっていない・・・全てはプラズマによって解決できると言うのに・・・
(白衣の男がブツブツ言いながら歩いている)

>37>38
むむっ!?
怪しい奴らめ・・・
(近寄る)
貴様ら一体何をやっているのだ!?
40ダイ・アモン(M):02/03/01 17:03
>38 
(斬られる) 
「ぎゃあ! 痛い! 

ですがこの痛みこそ愛のあかし! 

何を照れているのですか、由美子。 
さあ、私と愛を育もうではありませんか!」  

(斬られながら、(;´Д`)ハァハァ を開始) 
 
>39 
「邪魔すんじゃねぇ!」 
(吸血破壊光線を発射)
>37>38>39>40
(空間から、奇妙なステップを踏みつつ、黒い制服を着た人間が出現)
(ひたすらに無表情なそれは、まさに死人の顔)
 
『――市街地での戦闘は禁じられている』
『速やかに投降することを勧告する』
 
 魔力の込められた言葉――呪式発声で、ブラックロッドは宣言した。
42由美江(M):02/03/01 17:07
>40
(ゾワゾワゾワ・・・と鳥肌が立った)
気持ちの悪い事いってんじゃないよ、この筋肉達磨!
あーもう決めた!お前は異教徒。決定。
父と子と聖霊の御名に置いて殺してやるよ、この変体異教徒!
(手に持った刀で真一文字に切りつける)
 
>39
見てわからない!?変体異教徒に神に代わって天罰下してるんだよ!
43改造教師オオツキ(M):02/03/01 17:13
>40
何をする!?
(飛び退いて回避)
そのような科学的根拠の無い攻撃など、私には効かん!!
(白衣をバッと広げる)
これでも食らえ!
(サイバーアームでパンチ)

>41
私は魔神皇様以外の誰の命令もうけん!

>42
神だと!? 神などプラズマに過ぎん。
44ダイ・アモン(M):02/03/01 17:13
>41 
「うっせーバカ! 
あぁん……ブラックロッド? 
 
……惜しい! 非常に惜しい!  
貴方に(;´Д`)ハァハァ しても良いのですが、今日は先約があります!」 
(よって無視) 
 
>42 
(またもや斬られる) 
「ぐ、ぐふ。 
素直になりなさい、由美子! 
貴方は喜んでいるのです! 
私に(;´Д`)ハァハァ されるのを!」  
(飛び掛かり)
45サウジーネ:02/03/01 17:18
(空高く箒で浮かびながら)
何かやってますね〜
色物しかいないのは気のせいでしょうか?
46由美江(M):02/03/01 17:22
>44
(飛んできたアモンを蹴り飛ばす)
(無視)

>41
(一神教の狂信者なので心の付け入る隙がなかった)
(よって、ブラックロッドの声も効かない。無理やりか?)
アンタ・・・死んでるのに生きてるってーのは、我らが主に喧嘩を売ってるって事か?
はっ、上等だ、忙しい神様に代わって、その喧嘩、かってやるよ。
来な、黒尽くめのクソ異教徒が!
塵は塵に、灰は灰に、死人は土くれに、聖霊と子の御名に於いて、Amen!
(地面を蹴ってブラックロッドに接近、そのまま刀で逆袈裟にふるう)
>43>44>46
 
 尽く、こちらの勧告を無視。強制排除を決定。
 碗部に取り付けられた黒い増幅杖を展開。
 
 瞬間、>46から剣戟。左手の自在護符を『呪盾』に設定。
 そのまま防御する。
 
48由美江(M):02/03/01 17:30
>47
チィッ!
(ブラックロッドの腹を蹴り飛ばす)
(そのまま走り出し、間を詰める)
49ダイ・アモン(M):02/03/01 17:32
>43 
(サイバーアームを囓る) 
「ぺっ、不味い。 
私に血を吸って欲しければ、処女でも連れてきなさい、処女でも」 
 
>45 
(吸血破壊光線で打ち落とす) 
 
>46 
(地面へダイブ) 
「げ、げふ。 
……そこまで私の愛を拒みますか、由美子。 

つれないお人♪」 
(蹴り飛ばされる) 
 
>47 
「私の愛を邪魔するつもりですか!」 
(魔力の衝撃波を放つ) 
 
「呪盾……(;´Д`)ハァハァ 」
(歩いていたら偶然にも>49の衝撃波の巻き添えをくらった)
(起き上がりながら衝撃波が飛んで来た方向に目をやると、闘争の真っ最中だった)
…いったい何事だ。

(呟きつつ、ナイトシールドとカッツバルゲルを取り出す)
51改造教師オオツキ(M):02/03/01 17:35
>49
貴様・・・血を吸うだと!?
そのような科学的根拠の無い行動にでて良いとでも思っているのか!?
(ダイ・アモンにプラズマボールを発射。ついでにそばにいる二人にも)
>48
 蹴り飛ばされ、一瞬バランスを失う――が、即座に体勢を維持。
 反動を利用して、さらに後方に跳躍。
 
>49
 瞬間、顔にペイントを施した男から魔力による衝撃波が発生。
 霊視眼にて魔力の規模を確認しつつ、『呪盾』を強化。
 左手を掲げ、迫り来る衝撃波を防御した。
 
>48>49に、牽制の為『呪弾』を圧唱。連続で発動した4つの魔力隗が、
二つずつ襲いかかる。
53ダイ・アモン(M):02/03/01 17:41
>50 
(とりあえず吸血破壊光線) 
 
>51 
「科学? ぷっ、マジで言ってやがるんですか、貴方?」 
(飛んできたモノで吹っ飛ばされる) 
(が、空中で一回転。戻ってくる) 
 
「ぐ、やるじゃないですか、あぁん!」 
(吸血破壊光線を連射) 
 
>52 
「呪弾…………(;´Д`)ハァハァ 」 
(まともに喰らって肩とかに穴が開く)
54由美江(M):02/03/01 17:44
>52
(ブラックロッドが放った呪弾をかわす)
ハッハ、遅すぎてあくびが出るよ!
(そこに>51のプラズマボールが地面に激突)
(吹き飛ばされて壁にぶつかる)
ク・・・ッハ・・・!
 
はぁ、ハァ・・・アンタら、どうやらまとめて死にたいらしいね。
わかった、了解、みんなまとめてバッチイカス神様の御許に送ってやるよ!
島原抜刀流――――――秋水!
(ブラックロッド、オオツキ、ダイ・アモンめがけてめった切りしつつ突っ込む)
>51
…ッ!
(近くに来たプラズマボールをバックステップで回避)

>53
チッ!
(紙一重でしゃがんでかわす)
(そのまま疾走して間合いを詰め、足元を薙ぎ払う)

>54
(>53の足元を薙ぎ払ったあと、突っ込んでくる>54を見てバックステップ)
56改造教師オオツキ(M):02/03/01 17:52
>53
はーっはっはっはっ・・・ごばっ!!?
(吸血破壊光線をまともに食らって吹っ飛ぶ)
・・・中々のプラズマだな!
だが、私の装置の方が一歩上なのだ!!
(再びプラズマボールを周囲に乱射)

>54
(白衣が切り裂かれる)
小娘! いきなり何をする!?
(タックルを掛ける)
>53
 『呪弾』の直撃を喰らいつつも、意にも返さぬ存在。
 制帽の霊視眼で観察――魔物……吸血鬼と確認。最優先排除対象に設定。
 公安本部の呪文編纂器と交霊――
 
>51
 発射される雷球を視認。反射的に、脚部にフィジカル・エンチャント。
 強化された機動力で、次々に雷球を開始。
 
>54
 さらに、左手の自在護符を『衝壁』に設定。全身を防御する力場が展開、物理的な剣戟を防御。
 
>53
 その間に呪文編成。>53に向けて、一回り大きな、強化された『呪弾』を圧唱。
58サウジーネ:02/03/01 17:53
>49
(結界でガード)
あはは、私、怒りましたよ?
わあ、凄いことやってるね。
……私も参加しようかな?
でも、私が戦うとゲームにならないから……
ハンデをつけてあげるね。
 
 
 
 
 
 
 
               ――――――――変身!!
61ダイ・アモン(M):02/03/01 18:00
>54 
「くくくくくく…………はははははははははは!」 
(いい感じに斬られながら、笑い続ける) 
 
「感じます! 貴女の愛を感じますよ!」 
(斬られた瞬間にお尻を撫で回す) 
 
>55 
「ぶっ」 
(転ける) 
 
>56 
「させませんよ!」 
(そのまま跳び上がって、プラズマを回避。なおかつ、回転) 
 
「ダイ・アモン! ハイジャンプエビ投げ大回転吸血破壊光線!」 
(辺り一帯に吸血破壊光線が飛ぶ) 
 
>57 
((;´Д`)ハァハァ しつつ、呪弾をまともに受ける) 
「ぐはぁ! でも負けない。だって私吸血鬼だもん♪」 
 
>58 
「だから?」 
 
>59 
「……ま、折角ですから、一応貴女にも(;´Д`)ハァハァ して差し上げます」
あちきが相手だにゃー!
さあ、某ジムで身に付けた技、見せてあげるにゃ!!
(>57のブラックロッドに急接近、マシンガンジャブ)
63由美江(M):02/03/01 18:01
>56
(またもや壁に叩きつけられる)
何すんのよッ
(頭突き)
このッ
(腹けり)
インチキ学者!
(刀で突く)
>56
…これは…少々、近づけんな…
(さらにバックステップして、距離をとる)
(ある程度離れてから、鼻先を掠めるようにナイフを投擲)

>59>60
(あの女は…『神祖の姫』アルクェイド・ブリュンスタッド…!?)
(いったい、何をするつもりだ…)

>61
(ナイトシールドで防御)
(降りてくるところに走りよって、横薙ぎに一閃)

>62
…なんだと?
65サウジーネ:02/03/01 18:05
あっ、カラータイマーが……
伯爵様でも呼び出そうと思ってたのに……
残念です。
失礼します。
(箒で飛び去る)
66ダイ・アモン(M):02/03/01 18:05
>62 
(無言でマタタビを投げつける) 
 
>64 
「ぐっはぁ、何事?」 
(横に切られる。いい加減ボロボロ) 
67由美江(M):02/03/01 18:06
>61
ひゃ!
(驚いて飛び上がる)
・・・・・・・・・何しくさるんだ、腐れ達磨ッ!
(思いっきり踏み込んでパンチ)
>61
 呪文の直撃を受けた魔物に、さらに連続で『呪弾』を圧唱。
 銃弾のごとく、魔力隗が魔物に向かって吐き出されていく。
 
>62
 に新たな驚異。霊視眼で確認――だが、属性は不明。
 連続した拳撃に対し、左手の自在護符を『幸運』に設定。
 攻撃は『偶然』こちらをそれていった。
 
 
69改造教師オオツキ(M):02/03/01 18:08
>61
それがどうした!
貴様の攻撃が当る科学的根拠など無いのだ!!
(何故か回避)

>63
何をする!?
(ドカッ!)
誰が・・・グハッ
(バキッ!)
インチキ科学者だと!?
(ザクッ!)
許さん!!
食らえ、私のプラズマ科学の精髄を!
(ハンマーパンチ)
70由美江(M):02/03/01 18:08
(踏み込んだ時に猫アルクを踏みつけた)
>68
うにゃ!?
お、おまえさん、やるにゃ〜!?
 
>66
にゃ〜♪
(マタタビを奪った後、ダイ・アモンの顔を引っかく)
>66
ハッ!
(返す刃で袈裟がけに斬りつけ、即バックステップ)
(>67の拳から身をそらす)

>69
…そこだっ!
(振り上げた腕に向かって下から斬撃)
(さらに蹴りつける)
73ダイ・アモン(M):02/03/01 18:14
>67 
(パンチをかいくぐり、両手で胸を掴む) 
「(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ 」 
 
>68 
「由美子嬢の愛を得た、今の私に出来ないことはありません!」 
(ゴキブリのような動きで回避) 
 
「だからロッド、よこしやがれ!」 
(ブラックロッドに掴みかかる) 
  
>69 
「はいはい、わかりましたから氏んでくださいね」 
(吸血破壊光線をめった打ち) 
 
>71 
(引っかかれる) 
「猫がぁ! 猫の分際でぇぇぇぇええ!」 
(首根っこを掴んで、手近な池に投げ込む)
>73
うにゃあああああ〜!?
(池になげこまれる)
 
あちきをぬれねこにしてたのしいかにゃ?
はっ、これぞ、水もしたたるいい猫だにゃ!
(>70に踏まれる)
 
もう、怒ったにゃ!
(由美江にかえる飛びアッパー) 
>71
 属性不明の相手に警告。
『――退去せよ』
 
 呪式発声で精神に語りかける。

>73
 いきなり右腕のロッドに組み付いてくる魔物。
 反射的に自在護符を『衝撃』に設定。そのまま、魔物の頭に叩き付ける。
76由美江(M):02/03/01 18:18
>69>72
ハァ?プラズマ?
ぎゃははははは、馬鹿じゃねーの、アンタ!?
もしかして奇跡とかも全部プラズマで証明できるとか考えてるワケ?
あはははははははははは、はは、はははッ
・・・駄目、ちょっと、笑わせるなよ。
(しばらく笑い続ける)
 
77ダイ・アモン(M):02/03/01 18:23
>72 
(斬られる寸前でその場を離れる) 
(変わりに猫アルクを盾にした)  
 
>74 
(猫じゃらしを振り始める) 
 
>75 
「へぶらっ!」 
(頭が体にめり込む) 
 
「ぶ、ブースターロッド、(;´Д`)ハァハァ 」 
(引っ張り合い)
78由美江(M):02/03/01 18:24
>73
(一瞬ボーゼン)
テメェ、ナニしやが・・・
(そこに>74のかえる飛びアッパーを食らう)
(スローモーションで宙を飛びつつ、思う)
――――――この野郎・・・いいパンチ持ってやがる・・・
 
じゃなくて!
(ガバっと起き上がる)
猫の分際で生意気なんだよ!大人しくしてろ!
(猫じゃらしを猫アルクに投げつける)
>77
(そのまま振り抜いてしまい、猫アルクを横に吹っ飛ばした)
80改造教師オオツキ(M):02/03/01 18:28
>76
当然だ!
全てはプラズマで説明できる!

>73
死んでたまるか!
(奇跡的に回避・・・・・・出来なかった!?)
グハァァァァァッ!!
(サイバーアームが火を噴出す)
バ、バカな!?
私のプラズマ科学が敗れるだと!?
認めん!
私が・・・私が負ける科学的根拠など無いっ!!
(範囲全体にプラズマッシャーを。球電の嵐が巻き起こる!)
>75
無駄にゃ!
おまえさんに真祖のねこの精神構造が理解できるかにゃ?
 
>77
り、理不尽にゃ……!
 
>78
にゃにゃ!?
(とびつく)
 
おまえさんを倒せば、もっといっぱいもらえるにゃ!
(由美江にライトニングストレート)
>77
 理由は不明だが、魔物はこちらの増幅杖を執拗に狙っている。
 こちらの攻撃力を減少させる目的と判断。逆に、増幅杖その物を魔物の
体内に無理矢理に打ち込んだ。
 
 呪文編纂器に交霊――1.5秒で呪文編成。魔物自身の促成を織り込まれた『呪弾を圧唱。
 体内にて派生した呪文は、全身をめちゃくちゃに駆けめぐる。

 同時に、碗部に身体施呪(フィジカル・エンチャント)。全力で、魔物に向かい拳撃を連打。
>78
由美江ぇぇぇぇっ!
何ぼさっとしてやがる!
(>77辺りに銃を乱射しながら乱入)
>80
くっ…ならば!
(マントで身体を覆うと、光の柱が発生)
(その光が消えるといつのまにかオオツキの後方、かつ範囲外に移動している)
(その位置から3つの火の玉を撃ち出す)

85由美江(M):02/03/01 18:35
>81
(軸をそらして緊急回避)
とんでけ、化け猫!
(横合いから蹴りつける)
86ダイ・アモン(M):02/03/01 18:35
>78 
「なんと! 愛する由美子嬢をあの猫が! 
許せません、良くも我が妻を!」 
(猫に吸血破壊光線) 
 
>79 
「当然!」 
 
>80 
「へ…………?」 
(綺麗に吹っ飛ばされて、空高くまで舞い上がる) 
 
 ――――――ああ、なんて事だろう。 
 ――――――――今日はこんなにも、月がきれい―――― 
 
「って、いつの間にか満月が?  
このチャンスを逃せませんよ! 
ちぇぇぇええんじ! ダイ・アモン!」 
(顔のペイントが変わる) 
 
「ふはははははは! 
これでこそ私! ダークシュナイダー様の次に美しく……」 
 
>82 
「ぐふ」 
 
>83 
「げへ」 
 
…………(;´Д`)ハァハァ  
>85
ふにゃ!?
(蹴り飛ばされる)
 
>86
にゃあああああああああああああああああああああああああ!?
(直撃)
 
ゆるさんにゃ!
そーれ、ぐーるぐーる!!
(ダイ・アモンににゃんぷしーろーる)
>86
逝っとけ、変態野郎!
(手榴弾をぶん投げる)
 
>87
邪魔だ、売女(ベイベロン)!
(猫じゃらし付きの手榴弾を投げつける)
89由美江(M):02/03/01 18:40
>82
ハインケル、来たか!お前は(黒繋がりで)あの黒尽くめを狙え。
私は筋肉達磨を殺る!
(そう言って鋭く一歩踏み込みダイ・アモンを横薙ぎにする)
>81
 勧告は再び無効。属性不明の魔物の設定。
 最優先目標排除まで、攻撃は一時的に凍結。
 
>86
 後方に跳躍し、大きく距離を取る。
 魔物に向けて『切断』を圧唱。
 かまいたちが、魔物に向かい襲いかかる。
(呪文を圧縮詠唱) 
 
>87 
「猫がやかましい!」 
(一緒になって回り始める) 
 
>88 
(ブースターロッドで手榴弾を打ち返す) 
 
>89 
「ようやく私の愛に気付いてくれましたか、マイワイフ!」 
(横一文字に斬られながら、笑顔で両手を広げる) 
 
「さあ、今こそ熱い抱擁を!」
92改造教師オオツキ(M):02/03/01 18:42
>84
!!!!!!!!!!!!!!
(大爆発!)

改造教師オオツキ、リタイア
93アンデルセン神父(M):02/03/01 18:45
まったくもう、わたしのないところで勝手に殲争を始めるんじゃ
ありません。
 
さて、わたしが来たからには、あの筋肉達磨や吸血鬼どもに好き放題には
させませんよ。
(マントの下から銃剣を取り出す)
>92
(マントで全身を覆い、熱風から身を守る)

>91
…見るに耐えんな。
(ナイフを連続投擲)
>91
それ、ぼこぼこにゃ〜!
(ラッシュ、ラッシュ!)
 
>88
ねこを虐めて平気なのにゃあああああああああああああ!?
(ダイ・アモンもろとも爆発)
>89
任せな!
 
>90
って訳で、地獄に落ちな、黒尽くめ。
(二丁拳銃を乱射しながら前進)
>90 
(呪盾を圧縮詠唱) 
「はははははは、無駄です!」 
(言いつつ、斬られる) 
 
>94 
「うっせー、バカ息子!」 
(超最強吸血破壊砲を放つ) 
(ナイフはそのまま突き刺さる) 
 
>95 
「おう、おうおうおうおうおう……」 
(一方的に殴り倒される) 
 
「がぁぁぁぁぁああ! 猫の分際でぇ!」 
(爆発に巻き込まれる)
>93
(…良い機会だ、この際殺っとくか)
神父!
(手榴弾を投げつける)

>95
あの世で生まれた事を悔やむんだな。
>97
ばたんきゅ〜にゃ〜。
(リタイア)
>96
銃弾が数発、こちらの真横を通り抜ける。
通発が頬や制服を掠め、さらに数発が肉体に叩き込まれる。
 
即座に『痛覚制御』を起動。ダメージを無視。
自在護符を『呪盾』に変更、銃弾を防御。
 
一気に、>96に向かい突撃する。
101由美江(M):02/03/01 18:52
>93
(なんともいえぬ悪寒・・・)
・・・・・・・・・ハッ!?
(アンデルセンの方を見る)
あの影はまさか・・・アンデルセン神父!?
・・・随分厄介なのが来ちゃったわね。
(その際>91熱い抱擁などを受けるが頭に肘を叩き込んで黙らせる)
>97
!?がっ……
(直撃。吹っ飛ばされる)
(その先には>93アンデルセンが)
>100
…はっ! 死ぬ気か?
望むところだよ!!
(乱射しつつさらに前進)
>99 >101  
(頭だけが蝙蝠になって、飛び去っていく) 
「わはははははは、次こそは必ず、貴女の愛を貰い受けますよ! 由美子!」 
 
(>リタイア)
105アンデルセン神父(M):02/03/01 18:57
>98

ん、なんですか?まったく、ハインケル嬢も御茶目ですね。
(銃剣で手榴弾を弾き飛ばす)
まったく、そんなだからバチカンの男女と言われるんですよ。

>101

厄介とは何ですか。同じバチカンの盟友として助けてあげようって言うんですよ、
まったく、だから最近の若い人は……。

>102

鴨が葱背負ってやってきましたか。来なさい。
(両腕を広げて待ち受ける)
106由美江(M):02/03/01 18:58
(>98ハインケルが神父に攻撃したのを見て)
(ニヤリ)
(わざとらしく)
あぁ、アンデルセン神父様、あんなに信仰にあふれた神父サマが、
まさかご乱心なされるなんて。ここは心を鬼にして断罪せねばなりません。
 
というわけで、チャッチャと死んでくれ、アンデルセン!
(走りよって袈裟懸けに切りつける)
107とーりすがりの親子:02/03/01 19:00
(指を指して)
「ねー、ままー、アレ、なぁにぃー?」
 
「しっ! 見るんじゃありません! 目を合わせるんじゃありません! 意識を向けるんじゃありませんっ!」
(そのまま子供の手を引いて、そそくさと退場)
>105
(吹っ飛ばされた勢いそのまんまに突っ込み、結果的に押し倒す)
ぐっ…ぅ…。
(カッツバルゲルを支えにして、起き上がる)

>106
…ッ!!
(横に転がってかわす)
>103
 自在護符を『呪盾』から『幸運』に変化。
 飛来する銃弾が尽く『偶然』こちらを避けていく。
 
 数発が命中し血が噴き出すが、痛覚制御でそれを無視。
 >103に向けて、連続で『銃弾』を圧唱。
110アンデルセン神父(M):02/03/01 19:03
>106

ぬぅっ。なんですか、いきなり。
(銃剣で斬撃を止める)

由美江、もしかしてあなた、こないだわたしが、あなたの隠しておいたクッキーを
喰ったことを恨んでるんですか、それとも、男女呼ばわりしたことですか。

とにかく、わたしも簡単にやられるつもりはありませんよ、ニィィ。
>105
おっと。
(手榴弾を撃ち落とす)
既知外呼ばわりされるよりはマシですよ、神父さま!
(左手の銃を乱射)

>109
(何かが顔を掠め、サングラスが落ちる)
(…お気に入りだったのに…)
神の御名に於いて、裁いてやる!
(右手で手榴弾を2つほど掴み出し、投げつける)
112アンデルセン神父(M):02/03/01 19:06
>108

……聖職者を押し倒すなんてあなたも大胆ですね。こんな時じゃなければ
付き合ってさしあげてもよろしかったんですがね。

(聖別された銃剣を>108に投げつける)
113アンデルセン神父(M):02/03/01 19:09
>111
(数発の弾丸が着弾する)
何するんですかまったく。いくら再生処理されてるといっても痛いものは痛いんですよ。
由美江さんを殲滅したら次はあなたです。待ってなさい。

(顔が狂気に歪む)
114由美江(M):02/03/01 19:09
>110
そんなことは些細な問題です、神父サマ。
全能なる我が父なる神はその程度の罪はお許しになりますよ。
だから、神の御許にいって赦しを受けてきてくださいッ!
(ギリギリギリギリギーリギリ)
(鍔迫り合い中)
>111(バチカン仲たがい中)
…ッ!
(跳躍、手榴弾の爆発範囲から逃れようとする)
(そこに>112から銃剣が飛んで来て、全身に突き刺さる)
がッ…!
(受け身もとれずに地上に落ちる)
116アンデルセン神父(M):02/03/01 19:15
>114

あはは、そうですか。じゃ、由美江、あなたが先に行ってらっしゃい。
わたしは後からでもいいですから。

(アンデルセンは、腕の力を抜き、由美江の刀が自らの左肩を切断する隙に
由美江の左胸に銃剣の切っ先を送り込もうとする)
>115
…はっ…!
(>114を横目に見ながら、銃剣を身体から引き抜く)

…ここ、は…退くべきか…
(言うなり身体をコウモリに変化させ、よろよろと飛び去っていく)

(>リタイア)
>111
 至近距離にて、手榴弾が爆発――爆発と衝撃波が肉体を直撃し、
盛大に吹き飛ばされる。
 
 即座に自らの肉体捜査。爆発のダメージはさほどではないが、回避し損なった
銃弾のうち一発が、重要器官に傷を付けている。
 
 周囲を見回し、状況を確認。もはや、単独での状況終結は不可能と判断。
 公安本部と交霊――状況を報告。命令を受信。
 
 ブラックロッドは即座に立ち上がり、その場で奇妙なステップを取り始める。
 瞬間、彼の姿は空間に揺らぎ――そして、公安本部へと転移した。
 
(ブラックロッド、撤退(一時?))
119由美江(M):02/03/01 19:20
>116
(腕の力が緩んだのを感じて)
もらったッ!
(その時銃剣の切っ先が)
チィッ!!
(アンデルセンを蹴って後ろに飛び、距離をとる)
>116
神父!
(ありったけの手榴弾を投げつける)

>119
由美江、無事か?
(言いながら銃を乱射)
121アンデルセン神父(M):02/03/01 19:25
>120

あ、なんですかハインケル。そんなに大量の手榴弾を。あなた、本気でわたしを
殺すつもりですね。

(片腕を失ったために、全ての手榴弾を弾くことができない。神父は爆発に巻き込まれる)

……ふう、今のはさすがに効きましたよ。そろそろ限界です。

……今度わたしの前に姿見せたときには覚悟しておきなさい。ハハハハハ

(>修道院に帰って寝る)
>121
帰ったか。

…ちっ。

あたしも帰るかねぇ。
(退場)
123由美江(M):02/03/01 19:30
>120>121
・・・いったか。
ハインケル、助かった。礼を言うぜ。
 
それじゃ、帰って寝るか。全く、今日は疲れたねぇ。
(家路に着いた)
【何処かのビルの一室より】
 
(フハハハハハ!!
各々の行動を絶えずチェックし、
そこからあらかじめ戦闘が起こりそうな場所を予測、
近くの安全な場所から各々の戦闘データを得る!)
 
由美江(M)
>35 >38 >42 >46 >48 >54 >63 >67 >70 >76 >78 >85 >89 >101 >106 >114 >119
ダイ・アモン(M)
>37 >40 >44 >49 >53 >61 >66 >73 >77 >86 >91 >97 >104
改造教師オオツキ(M)
>39 >43 >51 >56 >69 >80 >92
ブラックロッド(M)
>41 >47 >52 >57 >68 >75 >82 >90 >100 >109 >118
サウジーネ(M)
>45 >58 >65
アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ(M)
>50 >55 >64 >72 >79 >84 >94 >102 >108 >115 >117
アルクェイド・ブリュンスタッド(M)→ねこアルク(M)
>59 >60 >62 >71 >74 >81 >87 >95 >99
ハインケル・ウーフー(M)
>83 >88 >96 >98 >103 >111 >120 >122
アンデルセン神父(M)
>93 >105 >110 >112 >113 >116 >121 >123

(・・・む?妙なデータも紛れこんだが、まあいい)
カラス
>36
とーりすがりの親子
>107
 
(相変わらず、私の策は完璧だな!)
>124
(あえて(M)を付けない事で本物の私と錯覚させる!これも私の策だ!)
126『魔女』:02/03/01 22:14
>32 『魔女』と『不死の王』
 
  闘争、そして闘争、またも闘争。どの光景も声や音を伴わず、さながら無声映画のよう。
 
絶望的な表情で銃を乱射する少年の前で、首を自ら引き千切り少女の柔らかな首筋に牙を立てる。
 
全身を銀の鎧に包まれた偉丈夫を襤褸屑のように撃ち砕き、鮮血が飛び散る。磔にされた像が流す朱い涙。
 
腹から無数の触手を伸ばす異形の侍を犬共が貪り喰らう。全てが終わったその場で、全身を震わせて嗤う。
 

 これは無限の闘争の回廊、とでも呼ぶべきだろうか。そんな光景が絶え間なく繰り広げられる
中を私は美術館の展覧会でも眺めるような気軽な足取りで歩く。
当たり前のこと、彼にとって闘争は空気を吸うことと同意義なのだから。日常同然の風景では
何の関心も感動も伴わない。それらを流すように眺めながら尚も先へ。
 
 
 そして気が付けば其処は薄暗闇の平原。コートを着た初老の男が、虚ろな眼をした
彼の胸に白木の杭を突き立て、力無く倒れた身体を掴み叫んでいる。彼の表情は
 
――それはとてもとても哀れ。初老の男の口を真似て私も呟く。
 
「哀れな”不死の王(ノーライフキング)”よ、おまえにはもう何もない」
 
 
 その言葉を待っていたかのように、辺りの風景が色褪せ、何もかもがまるで最初から無かった
かのように消え失せる。
初めから何事も起こらなかったかのように間を置いて立つ2人。
 
「あたしをどうにかしたくてたまんないって顔ね。好きにすればいいわよ」
 
 くるりと袖をはためかせて振り返り、背を向け笑いながら伝える。折角付き合ってくれたのだし、
これぐらいの礼はしてやるべきだろう。
127ヤシャ(M):02/03/01 22:29
>34 (狂王の試練場――玄室)
 
「浅いか・・・!」
 
 しかし、無理な体勢からの斬撃ではこれが精一杯だろう。
 そう判断し、床を蹴り体勢を立て直す。
 
 その瞬間、男が呪文を詠唱、風が渦巻く。
 
(真空刃かっ!)
 
 咄嗟に刀を構え、雄叫びとともに振り下ろす。
 
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
 
 ――――真空には真空!
 ヤシャの刀から生まれた真空の刃が、呪文によって生まれた真空の刃とぶつかり、弾けた。
 
 この瞬間こそ、勝機!
 
「スタインバーグ! おまえが切り札だ!! ぶちかませ!!」
 
 パーティで最大の破壊力を持つレイオットに叫ぶ。
128エリ ◆Eri.06RI :02/03/01 23:08
 マミーに始まり、ミュータント、マーズピープル、巨大蟹、ヒュージイナゴ、ゾンビ、アイスメン、
マンイーター、古代遺跡の番人、仲間のクローン、そして巨大な脳味噌。色んな化け物と戦ってきたけど、
今度はヴァンプの相手とすることになるとはね・・・。さぁってどうなることやら、楽しみではあるわね。
あたしはエリ。情報局特殊工作部隊『スパローズ』の二等軍曹よ。とりあえず狩る立場なんでカテゴリーはA。

 戦闘スタイルは銃器を駆使しつつ、格闘も狙っていくってところ。
遠近問わずの万能射程型よ。

装備
ヘビーマーダー・・・50AEリボルバー。バレル長8インチ。
トマホーク・・・片手斧。懐にはいるほどの大きさ
トンファー・・・金属製のトンファー。ちなみに一つだけ。
ハンドグレネード・・・対機動敵用の小型グレネード。パイナップルではない。
E.アーマー・・・格闘武器。見た目は金属製のナックルだがどういう原理か機動兵器をも瞬殺するほどの破壊力がある。
         インパクトの際に青白いスパークが散るところから電磁兵器の可能性もあるが詳細は不明。
ゾンビ化・・・ゾンビになる。長所は通常火器では倒せなくなり(バラバラ復元する。ただ灰にされるなどしたら終わり)、
       強力な吐血攻撃(血を吐いて付近を薙ぎ払う。射程が広く、破壊力も大きい)が使えるようになる。
       短所は運動能力が大幅に低下することと、ハンドガンしか扱えなくなる。
129エリ ◆Eri.06RI :02/03/01 23:09
追加装備
ヘキサゴンアームズM3685・・・何でも撃てる夢のサブマシンガン。弾倉を換装して使用する。

弾倉明細
ヘビーマシンガン・・・重機関銃。地下鉄をも押さえる程の連射力を持つ。弾幕を展開することもできる。
レーザーガン・・・対装甲敵用のレーザーを発射。
ショットガン・・・射程はハンドガンにも劣るほど短いが、装備の中ではE.アーマーに次ぐ破壊力を持つ。
ロケットランチャー・・・軽い追尾機能を持つミサイルを発射。
フレイムショット・・・大きな火球を発射。装甲敵にもダメージを与えられる。
エネミーチェイサー・・・強烈な追尾能力を持つ小型ミサイルを発射。ただ火力は低い。
ドロップショット・・・放物線を描いて弾む特殊爆弾を発射。射程が短く火力もないので役立たず。
スーパーグレネード・・・対装甲敵用の榴弾を発射。遠距離火器の中では最強クラス。
アイアンリザード・・・地面を走る自走ミサイル。

その他の装備
サンダークラウド・・・小型雷雲。敵を雷撃する。
モビルサテライト・・・超小型攻撃衛星。ビームを連射。
火炎瓶・・・投擲武器。そのまま。
石(ストーン)・・・投擲武器。火力はないが、破壊力は何故か高い。
130エリ ◆Eri.06RI :02/03/01 23:11
テンプレートね。

出典 :メタルスラッグシリーズ
名前 :エリ・カサモト
年齢 :21歳
性別 :女
職業 :正規軍情報局特殊工作部隊『スパローズ』二等軍曹
趣味 :とくになし
恋人の有無 :いない
好きな異性のタイプ :・・・教えない
好きな食べ物 :スピリタス
最近気になること :なんだか人外に片足突っ込んでる気が・・・。
一番苦手なもの :ソル・デ・ロカ
得意な技 :鍵開け サバイバルテクニック
一番の決めゼリフ :メンフィスの爆弾娘、なめんじゃないわよ!
将来の夢 :特にない
ここの住人として一言 :やり合うからには楽しまないとね。 ま、メタスラが無くても何とかなるでしょ。
ここの仲間たちに一言 :組むにしろ闘うにしろひとつよろしく。
ここの名無しに一言 :エリ・カサモト二等軍曹だ。エリでいいよ。
131御神苗優:02/03/01 23:13
>34 (狂王の試練場――玄室)
 
暗闇の中、旋風のごとくレイオットに踊りかかった奴だったが、
やはり真っ二つにされたのを無理やり回復させた性もあるのだろう。
レイオットは奴の攻撃を避けたようだ。
 
すると、奴は再び呪文を詠唱した。奴の辺りの風圧が途端下がり、風が渦巻き始める。
 
(こいつは・・・・・・かまいたち!!?)
 
俺がそれに気づいたとほぼ同時に、ヤシャもまた動いていた。
 
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
 
そして次の瞬間、風が消えた。ヤシャの野郎、剣圧でかまいたちを消すとは・・・・・・
どっかの国のサムライの技でも使えるのか?

「スタインバーグ! おまえが切り札だ!! ぶちかませ!!」
 
ヤシャが叫んだ。しかし、まだ闇は辺り一面を包んでいる。
呪文詠唱の時間稼ぎと場所を知らせるには・・・・・・・これしかねぇ!!
 
「ぬぅおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 
 
俺は奴の気配のする場所へ一気に跳躍すると、ラッシュをかける!! 
A・Mスーツの防御力が強いか、レイオットの魔法が強いかはわからねぇ。
だが、奴の場所をしえるにはこれしかねぇ!! 
 
「レイオット!!こっちだ!!とっととぶちかませ!!」 
 
俺は猛然とラッシュを仕掛けながら叫んだ。
 
132アーカード ◆ARCARDr. :02/03/01 23:26
>126 『魔女』と『不死の王』
 
 ダンッ。
 
 アーカードが床を蹴って、魔女の肩を掴む。
 力ずくで振り向かせて、口に手を掛けたまま壁まで走って叩きつけた。
 骨が何本か折れる音がしたが、そんな事は気にも掛けない。
 
 ――これ以上、何も喋るな!! その目を私に向けるな!!
 
 ゴリッと音をさせながら、眉間にジャッカルを突き付ける。
 何も考えず、ただひたすらに引き金を引き続けた。
 最初の一発で、頭部が完全に吹き飛び、返り血が顔を斑に染める。
 後の銃弾は、血と脳漿まみれの壁に穴を開けるだけ。
 だが、それでも引き金を引く指は止まらない。
 思考が、殺意と恐怖がない交ぜになった何かに塗りつぶされていた。
 
 
 気付けば、撃鉄が空しく金属音をさせている。
 一体、何分、何十分、何時間、いや何日そうしていたのかよく覚えていない。
 手を、死体の口から離す。
 死体は、間違いなく死んでいて、そのまま床にくずおれた。
 
 誰かが、荒い息をしている。
 アーカードは、それが自分の息づかいである事にしばらく気が付かなかった。
さて、ここだね他の死徒27祖が好き勝手絶頂してる場所はw
ボクはメレム・ソロモン、死徒27祖の20位であり、埋葬機関の5位、なかなか楽しい
ポジションにいる死徒だよ。
四大の魔獣と呼ばれる、架空の魔獣を作り上げる悪魔使いであり『王冠』の称号を
持つ吸血鬼だよ。
本当なら、裏切り者扱いされてもしかたがない筈だけど、なぜか他の祖と仲が良いんだねこれが、
……まあその分、上司で苦労してるけどね、シエル以外にまともな同僚もいないしさ。
いろんな概念武装や秘宝を持っている奴も多いし楽しめそうだよ♪
ヨロシク。
出典 :『月姫』・『宵明星』
名前 :『王冠』メレム・ソロモン
年齢 :1500歳以上かな、外見年齢は12才ぐらいの少年だよ。
性別 :男
職業 :死徒27祖第20位、埋葬機関の五位
趣味 :古今東西の秘宝をコレクションする事だね
恋人の有無 :いないよ…真祖の姫の隠れファンやってるけどねw
好きな異性のタイプ :真祖の姫かな? タイプとは違うけどね。
好きな食べ物 :それは血しかないけど、魔獣を使えば丸ごとでもいけるよ。
最近気になること :姫君の吸血衝動にが気になるね。
一番苦手なもの :ナルバレックかな・・・一応上司だしねw
得意な技 :四大の魔獣を使った、超遠距離攻撃だ。
一番の決めゼリフ :「いやほら、ボクはピーターパンだからさ」
将来の夢 :埋葬機関の秘宝を独占するw
ここの住人として一言 :特殊な27祖として頑張ってみる。
ここの仲間たちに一言 :まあ、楽しんでみるさ。
ここの名無しに一言 :ボクの闘争は一寸変わった闘争を目指すよ。
>34>127>131
(狂王の試練場――玄室)
 
「――イグジストッ!」
 
 <デフィレイド>発動。1デュラピッド消費。ぢぃん――と音を立てて、拘束端子が弾け飛ぶ。
残りの拘束度数は4。

 襲来するかまいたちの群れ。展開した力場平面は、間一髪でその全てを受け止めていた。 
 瞬間、ヤシャの声が聞こえる。――ぶちかませ!!――
 
「まったく――好きに言ってくれる」
 
 苦笑しつつ、手元は流れるように動作。呪文書式変更。<デフィレイド>から<ブラスト>へ。
操桿を引き――濁った金属音と共に無音詠唱。さらに――
 
「――我・法を破り・理を越え・破軍の力・ここに得んとする者なり――」
 
 活性化した基礎呪文に対し、補助呪文を口頭詠唱にて追加<プラグイン>。瞬間、暗闇の中に、
真紅の魔法陣が出現する。
 それは、虚数空間に構築、超高効率駆動する事象誘導機関の影だ。
 
「――爆炎よ・猛煙よ・荒ぶる火炎よ・焼却し・滅却し・駆逐せよ、我の戦意を以て・敵に等しく滅びを
与えよ――」
 
 それは、基礎級魔法を大きく上回る魔法を行使する際、前兆として事象界面に一足先に顕現する。
通常のそれよりも巨大な魔法陣は、四重の同心円が相互反転しながら高速回転。 
 
「――――我求めるは完璧なる殲滅っ!」
 
 呪文の完成。
 同時に、御神苗の声が聞こえた。正確な位置などはわからない。だが――今回に限っては、大まか
な位置が知れれば、それで事足りる。
 
「――――御神苗っ! 下がれっ!!」
 
 叫びながら、スタッフを構える。虚空に浮かぶ魔法陣が、破裂寸前の心臓のように、目まぐるしく明滅
していた。ため込まれた力を解放する時を、待ちきれないとばかりに待っている――――!
 
「<マキシ・ブラスト>――――イグジストっ!」
 
 闇の中にあって、色彩が一気に、一瞬だけ反転した。発動範囲を限定された破軍の炎が、全てを滅却
せんと事象界面に顕現する――――
>132 『魔女』と『不死の王』  - エピローグ -
 
 倫敦の一角、石畳の路地を車が走る。窓の外はそろそろ夜が明けて東の空が白んできた
ところだ。車の中では脱色した髪と、同じ色の髭をたくわえた眼鏡の男がハンドルを握り、
黒髪の女性が隣で助手席を倒して眠っている。女性の眼鏡に微かに荒い息で蹲る男が映ったように
見えたが、すぐに消えた。
 
「――ん」
『”起き”ましたか。ハンドル、持ちますか?』
 
 隣でハンドルを握る男が僅かにこちらを見る。移し身に大半を肩代わりさせたとはいえ、
少々アレは堪えた。当分は何も考えたくないし身体を動かすのも勘弁したい。
 
「いやいい、もう少し頼む」
 
 寝ている間にずれた眼鏡を軽く直し、上着のポケットから細いシガレットケースを取り出して火をつけて一服。
その時、唇に指が触れた。

 ぞくり、と身体の芯に針を刺したような快感が蘇る。吸血鬼の接吻はそれ自体が並の人間ならば
即座に狂ってしまう程の快楽をもたらす。ましてやそれが不死者の王たるアーカードならば快楽の度合いは
他の比ではない。触れている時間がもっと長ければ生け贄にされた移し身を通した私にも
その影響は出ていたことだろう。
それを十分に味わえなかったのは――
 
「…少し、勿体なかったかな」
 
 
 怪訝な表情を浮かべる隣の男に何でもないと軽く手を振ると、私は再度座席に深く座り目を閉じた。
面白い見せ物、それだけで十二分に満足出来たのは確かなことだし、それに次はこうも上手くは行くまい。 

 
                       
                                                    <完>
『魔女』と『不死の王』のレス番纏めよ。
 
導入:>13
本編:>15 >17 >18 >20 >24 >26 >28 >30 >32 >126 >132
終演:>136
 
 
 付き合ってくれた『不死の王』アーカードには感謝するわね。

>135 (狂王の試練場――玄室)

 意識が完調に引き戻される間もなく、少年がロルトの嵐を抜けて躍りかかってくる。 
 漠然とした感覚のまま、繰り出される徒手の一撃を捌き、かわし、殺す。 
 避けきれない拳が胸を捉えると、軋むような音が体の中を伝わった。 
 
「甘く――みるなっ!」 
 
 光のように爪が伸びた。 
 奇妙な装束に身を包んだ少年を装束ごと切り裂き、飛び散った血を舐める。 
 それだけで、多少は意識もはっきりしてきた。 
 手傷を軽くとは言え、負わせた今ならこのまま圧倒も出来よう。 
 崩れた体勢を、徐々に上へと持ち上げる。 
 
 そして、すべての物質を圧倒する爪が閃き――――――。 
 
『――――御神苗っ! 下がれっ!! 』  
 
 少年が飛び退く。 
 ロードの爪が中を切る。 
 
『<マキシ・ブラスト>――――イグジストっ!』 
 
 また、あの聞き慣れない言葉。それと同時に世界が変わった。 
 天も地も風も、すべてが炎に取って代わられる。 
 煉獄? 紅蓮? いや、そんなものでは足りない。 
 ただただ、すべてを滅却するためだけの力。 
 古代の魔導に通じる力が、ロードを包み込んでいた。 
 
(トリップ判定! 『レイオット・スタインバーグ』のトリップと比較。 
 大文字を3、小文字を2、数字を1、記号を0とし、8文字分を足し合わせる。 
 その大小で効果判定! 同数以上なら、魔法が効果を発揮!)
139吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/02 00:39
>128 エリ
>133 メレム
 
知っているかも知れないが、新規と……の判断がつかない場合が有る。
一応、
 
ttp://jbbs.shitaraba.com/game/163/vampirkrieg.html
 
の雑談スレに一度でいいから顔を出しておいてくれ。
140アーカード ◆ARCARDr. :02/03/02 00:47
>前スレ709 VSアベル・ナイトロード
 
 刃が、何かを裂く鈍い音。
 だが、闇で構成された群体生物のようなそれにはまるで堪えた様子がない。
 上半身が体を滑り落ち、床に落ちた、と思うや否やその姿が犬へと変じる。
 
「ほう、どうやら今までの紛い物とはワケが違うようだ」
 
 一体、その声は何処から発せられているのか。
 辺りは既にアーカードだったモノに埋め尽くされている。
 そのどれかが発した声なのか。
 だが、その声は何処からも聞こえているようにも知覚できる。
 
 ふと、天井から腕が伸びてきた。
 その腕が、アベルの頭部を鷲掴みにする。
 
「いいだろう、久しく忘れていた『本物』、心ゆくまで堪能させてもらうぞ!」
 
 腕がアベルを持ち上げ、壁へと投げつける。
 だが、激突はせず、壁から伸びた腕がアベルの四肢を掴む。
 ギリギリと、四肢の軋む音がした。
>138
(狂王の試練場――玄室)
(トリップ判定:16-16 魔法発動)

 地面に、残った拘束端子全てが音を立てて弾け飛んでいった。
 
 轟々と、空気が唸る。発動した魔法によって急激に熱せられた大気が、
この閉ざされた空間にあっても乱気流を発生させている。
 
 と――――夜が明けるよりも速やかに、闇が晴れた。光を取り戻した視界には、
適度に破壊された玄室が広がっていた。特に――正面。
 
 石床が、まるでゼリーのように綺麗に抉られ、周囲に散乱していた破片を根こそ
ぎ吹き飛ばしている。
 
 男の姿は、どこにもない。ただ床に、黒々とした影を残しているだけだ。
 無駄なく誘導された破壊力が、半身を消失してもなお存在し続けたあの男を、完
全に蒸発させていた。
 
 周囲には、傷を負ってはいるものの、取り敢えずは無事のようだった2人の同行者が
座り込んでいる。その2人に向かい、マスクの中で苦笑を浮かべつつ――
 
 一言だけ、呟いていた。
 
「――さて、と。これからどうするんだ?」
142夏柳三十朗(M):02/03/02 01:11
>前スレ787 vsブレイド

三十朗が剣を振り下ろさんとするのと、ブレイドの叫びとともに柄から
隠し刃が飛び出すのは、ほとんど同時だった。

予期せぬ痛撃――三十朗の両手首は血煙とともに四散した。いかに再生能力が
あろうとも、失った部位を復元することはできはしない。

「ぐおおおおおお」

痛みと怒りに吼えたけりながらも、三十朗は足元のウィンチェスターを
掴もうとした。

しかし、手首なき手でライフルを掴むなどできはしない。

なおもあがきつづける三十朗は、己の血潮がブレイドに降りかかっている
事に気づいてはいなかった。

ましてや、その血がブレイドの口元に吸い込まれているなぞ。
143エンハウンス:02/03/02 01:20
死徒27祖18位、片刃の刃エンハウンス、正式参戦しよう。
俺の武器は魔剣アヴェンジャーと聖葬砲典、ブラックバレルのみ、この二つを以て死徒を狩る。
吸血種共、覚悟しておくがいい。
 
カテゴリはBだ。
 
出典 :月姫読本
名前 :エンハウンス
年齢 :不明
性別 :男
職業 :死徒27祖18位
趣味 :強いて言えば、死徒狩りだ
恋人の有無 :いない
好きな異性のタイプ :どうでもいい
好きな食べ物 :血以外は口にできん
最近気になること :27祖の動向
一番苦手なもの :第七司教
得意な技 :剣撃と銃撃のコンビネーション
一番の決めゼリフ :Ashes to Ashes,Dust to Dust
将来の夢 :死徒の全滅
ここの住人として一言 :覚悟しておけ
ここの仲間たちに一言 :馴れ合うつもりはない
ここの名無しに一言 :貴様らも狩るべき対象だ
144エンハウンス:02/03/02 01:20
>前スレ707 死徒27祖による『聖域』襲撃
 
 目の前の敵が消えて、替わりに現れた者がいる。
 ――間違いない、ミハイル・ロア・バルダムヨォンの転生体!
 
 エンハウンスは、その動きを意識せずに行った。
 アヴェンジャーを袈裟懸けに振り下ろす。
 だが、少し浅かったのか、体を切り落とすところまでは至らない。
 だが、充分なダメージがあったらしく、転生体が膝を付いた。
 というよりも、もともと深刻なダメージがあったらしく、全身血だらけだ。
 
 そんな事に構わず、心臓目掛けてアヴェンジャーを突き出した。
 鈍い音と僅かな抵抗を感じながら、刃が心臓を貫き、背中から顔を出す。
 転生体が血を吐き、うなだれる。
 もはや、これだけでも致命傷だろう。
 
 力を失くした転生体の体を高々と掲げ上げる。
 その全身からは、とめどなく血がしたたっている。
 頭部に聖葬砲典を突き付け、引き金を引いた。
 
 乾いた銃声。
 
 頭部がザクロと化し、血と脳漿が降り注ぐ。
 それを浴びながら、剣を振って死体を放り捨てた。
 もはやピクリとも動かない、動けるワケのないそれを尻目に、先ほどの敵が消えた方へと走っていった。
145導入:02/03/02 01:27
蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッド
 
 夜空に歌声が響いている。
 美しく人の心を捉えて話さない歌声だ。
 だが聴衆の顔が苦悶に歪んでいるのはなぜだ?
 歌声の主の顔が邪悪な笑みに彩られているのは?
 
「完成したわね。私の歌が」
 ひとしきり歌ったあとでその歌声の主は満足そうに呟いた。
 聴衆はみな息絶えている。
 これが彼女の歌声の力だった。
 歌声の主の名は蘭麻みほ。自他ともに認める人気タレントでありこの世を死者の国へと変えるために生み出された魔女であった。
「全世界同時放送への出演も決定済み。これでようやく目的が果たされるのね」
 その顔はすでに目的を遂げたかのように見える。
 だが無理もないことだろう。この能力を持ってすれば、なにものも彼女に打ち勝つことはできまい。例えあの「監察官」であっても。
 だがこの時自分の実験場に一人の闖入者がいたことを、そしてそのことが元で大きな災厄が降りかかることを神ならぬみほは知らなかったのである。
 
146両儀 式 ◆eyer5/uc :02/03/02 01:29
>29 vs初音 
 
「……チッ――――――――」 
 
眼前に銀糸の壁を貼られ、式は呻く。 

こいつ、馬鹿じゃないな。 
闘いってやつを分かっていやがる。 
だから、間を空けて様子見か……。 
こいつ、馬鹿じゃない。 
こいつ、馬鹿じゃない。 
 
――――――――がっかりさせてくれるなよ……。 
 
「はっ、化け物のくせに人間にビビッてるのか……?」  
 
来いよ。勝負だ。オレをコロしてみろ。 
おまえは化け物だ。血に飢えた化け物だ。 
血が、贄が、悲鳴が無ければ生きていけない化け物だ。 
 
さぁ、オレを殺せ。それがオマエの本性だろ? 

式は、その純粋なまでに凶暴な銀の瞳で、漆黒の髪を持つ女を見つめる。
>145
彼はたまたまその場にいあわせただけだった。
彼―といっても死徒、吸血鬼であり、
今回、主の死徒27祖第9位アルトルージュの気紛れな旅行に突き合せれる羽目になった不幸な死徒だ。
 
夜の公園―といっても非常に巨大な公園であるが、そこにアルトルージュともどもふらりとやってきたとき、
主のアルトルージュは一言、
 
「喉、かわいたなあ」
 
即座に、彼は飲み物を調達すべく、公園の中を駆け回ることになった。
 
そんな中で彼が『実験場』に迷い込んだのは不幸というしかない。
『死の歌』を聞き、彼の意識は英英の闇に薄れていった。
最後に彼が思ったことは……
 
――ああ、こんなに待たせてアルトルージュ様はお怒りになるだろうなあ。
 
 
 
おそい、いくら、なんでも遅すぎる。
私は流石に部下の帰りが遅すぎることに不審感を抱いた。
 
「プライミッツマーダ―、あいつの匂いをたどって。
どこで油を売っているんだか。見つけたら、油をたっぷりしぼってやるわ」
 
そして、私は部下の追跡を開始した。



そこは屍の山だった。
多くの人間たちが死に絶え、そして、私の部下も既に……
ステージの上に1人の女……
あいつの仕業か!
 
「……殺すしかないわね」
 
私は意図せず、そう呟いた。
148ブレイド:02/03/02 01:45
>142 vs夏柳 
 
意識したわけでは無い。自分は、血など求めていないのだから。 
が、身体は違う。吸血鬼としての全ての弱点を克服したこの身体。 
しかし、所詮は吸血鬼。渇きという欲望に逆う術は無い。 
 
血が… 
   身体を… 
       蝕んで… 
           行く… 
 
    Wowoooooooooooooooooooooooooooo!!!

ブレイドは咆吼する。その叫びは悪魔が唄う鎮魂歌。  
ブレイドは牙を剥く。その牙は死神が弄ぶ白銀の鎌。 
ブレイドは瞳を見開く。その瞳は夜族の証明。鮮血の赤。 

身体が、肉が弾け跳ぶ。己の身体を犯す毒を、一瞬で外へと排除する。 
――――その弾け跳ぶ肉の中から、一つの弾丸を見つけた―――― 
 
質量弾 
 
それを掴み取ると、そのままダイレクトに片腕を失った男の口に突っ込む。 
………吐き出す暇? そんな時間など、与えはしない。 
 
貴様が/口の中の/異物に/気付いた時は/既に――――キサマは死んでいる!!    
 
地面に落ちた我がカタナを拾う。拾い取った姿勢から、斜め上へと斬り上げる。 
そのまま―――――――― 斬  斬  斬  斬  斬 
  
この間、実に0.5秒。まさに神速。 
149タオ ◆TAOadAbE :02/03/02 01:50
不破雷也vsタオ
 
 
『ニホンには強い人がいっぱいいる』
修行の旅の最中に会った、赤いはちまきの人が、教えてくれた。
 
確かに強い人はいっぱいいた。
でも、ちょっと物足りない。
もっと強い人を探して、僕は色んな所を歩き回った。
 
そうして強い人を探しているうちに、河原で修練を積んでる人を見かけた。
 
しばらくその人を遠くから眺めて、ボクは思った。
『この人は、絶対に強い』って。
 
僕は、その人の所に走っていって、声を掛けてみた。
「お兄さん! ボクと手合わせしてよ! 負けた方がご飯おごりで!」
150ヤシャ(M):02/03/02 01:54
>141 (狂王の試練場――玄室)
(an epilog)
 
「どうしようか・・・って決まっているんだけどね」
 
 ゆっくりと立ち上がるヤシャ。
 その顔は既にニコニコと微笑む少年のものに戻っている。
 
「待っている人がいるからね。急いで戻るよ」
 
 刀を鞘に収め、言う。
 
「また、泣かせちゃうかも知れないけど、ね」
「僕の帰る場所は、そこだから」
 
                         了
151比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/02 01:57
>146
初音vs式
 
やはり、ただの狂人ではなかったようだ。
だが・・・・分かったのはそれだけ
相変わらずこの女、わけが分からない。
 
しばし考える初音の耳に、かなこの怯える声が聞こえる。
そうだ、何を考える必要がある、この女はかなこを泣かせた
それだけで万死に値する、さっさと殺してしまおう。

初音は考えを定めると、目の前の女を縊り殺すべく
その首筋を狙い糸を射出させた。
152不破雷也 ◆D9I7tevY :02/03/02 02:05
>149
不破雷也vsタオ

 河原でいつもの修練中、女の子に声をかけられた。
 
『お兄さん! ボクと手合わせしてよ! 負けた方がご飯おごりで!』
 
 一瞬、ぽかんとする。
 しかし、その全身から漂う気…並じゃあ、ない。
 面白い…
 
「いいぜ。俺も最近他人とはやってないからね。少しはやらないと勘が鈍るしね」
「やろうか」
 
 言葉と同時に、姿勢を低くして少女の方へ疾る。
 速い。まさに雷光のような動き。
 
「ジャッ!」
 
 そして、前転するようにして蹴りを浴びせかける。
 左足と右足のタイミングを僅かにずらした、受け難い蹴り。
153タオ ◆Ch/YQaqo :02/03/02 02:13
>152
不破雷也vsタオ

お兄さんが、いきなり仕掛けてきた。

速い。
やっぱり、ボクの眼に狂いはなかった。

「でも、速さだったらボクだって、負けない!」
お兄さんの蹴り足に合わせて、ボクは拳を打ち上げた。
154蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/02 02:14
 こんなところに現われるとは不幸な少女、とはみほは思わなかった。
 少女もそれにつき従う犬も尋常ではない気配を発している。
 この娘はひょっとしたら『監察官』以上の脅威だ。
 そう判断して背後に合図を送った。
 死体の後片付けをしていた部下の死者たちが一斉に襲いかかる。
 
 先頭の一人はなにも持たずただその腕力に任せて少女に突っ込んでいく。
 彼の血は触れたものを焼き尽くす妖血の持ち主だ。
 
 スコップを持った作業服の男が一人、白い犬をめがけて飛びかかる。
 
 ナイフを持った男が二人、その後に続いて突進する。
 
 拳銃を持った黒服が二人、それぞれ少女と犬に狙いをつける。
 
 みほは同時に後ろに下がる。
 間合いを取り、呼吸を整える。『死の歌』を歌うために。
 この程度でやられる相手とは思えない。最大の力で倒す。
 部下の死者はそのための、楯だ。
155蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/02 02:20
失礼。
 
>154は蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッドよ。
156不破雷也 ◆Dk9EGT1U :02/03/02 02:25
>153
不破雷也vsタオ
(D<C 雷也:0 タオ:1)
 
 俺の蹴りよりも速く。
 少女のアッパーが俺の身体をぶったたく。
 
「く…っ!」
 
 その小さい身体からは想像も出来ないほど重い一撃。
 そんなものを喰らっては蹴りも出せるはずもなく、体勢を立て直すのがやっと。
 
 そして、再び対峙。
 
「…名前を聞いておいていいか? 俺は不破雷也っていう」
 
 いいながら、踏み込んでフェイント気味に拳を繰り出す。
 見た目はただのパンチだが、ただのパンチではない。
 一歩踏み込んだ上、肩を入れたパンチ。
 知らなければ、間合いを取れずに喰らってしまうトリックパンチ。
蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッド
 
>154
「プライミッツマーダ―、いくわよ!」
 
私はプライミッツマーダ―に声をかける。
同時に私も戦闘用に身体を変身させる。
 
「邪魔!」
 
目の前に飛び掛ってきた男を空想具現化による衝撃波で吹き飛ばす。
直後、私の頭に拳銃の弾が命中した。
一瞬、衝撃に視界がゆらぐ。
だが、ダメージは皆無に等しい。
この程度では私をしとめるなど程遠い。
 
「舐められたものね!」
 
ナイフを持った男2人はプライミッツマーダ―に相手をさせるように指示し、
私は拳銃を持った男2人に突進する。
死者程度の反射神経では、私の動きを捉えることは不可能だ。
 
彼らが私を見失った数瞬後、彼等は私の手で頭を握りつぶされていた。
 
ナイフを持った男たちは既にプライミッツマーダ―の餌になったようだ。
 
「これで終わり?」
 
私は、ステージの女に歩を進める。
158タオ ◆D9BbTUzE :02/03/02 02:34
>156
不破雷也vsタオ

「ボクはタオだよ!」
答えながら、姿勢を低めにして踏みこんだ。
 
懐に潜り込んで、相手の力を逆利用だ!
ボクは両手首を合わせて掌底を突き出した。
159御神苗優:02/03/02 02:37
 >138 (狂王の試練場――玄室)
 
俺は一気にヤツへと跳躍し、 連打を加える。
ヤツはまだ完全に能力を回復したわけじゃねぇ。
にも関わらず、ヤツは俺のラッシュをかわし、捌き、受け流していく。 
だが、何発かはヤツの防御を潜り抜けた。
そしてついに俺の右ストレートがヤツの胸板を捕らえた!! 
骨がひしゃげる感触が、俺の手に伝わる。
  
「甘く――みるなっ!」 
 
ヤツの怒りの叫びが聞こえたかと思うと、ヤツの爪が俺のスーツの胸をを切り裂いた。
オリハルコン製のスーツを切り裂くだと!!
俺の血を舐めたのか、ヤツの気が少しずつ回復してきた。
 
ヤバい!! 
俺が 感じた瞬間。
 
「――――御神苗っ! 下がれっ!!」
 
レイオットの叫びが聞こえた。
俺は後方にジャンプすると、身を伏せる。
 
闇の中を、真っ赤に燃え盛る炎がヤツめがけて一直線に飛び。
視界は閃光に包まれた。 

すさまじい爆風が収まる。
目を開けた俺の前には、適度にぶっ壊れた玄室が広がっていた。
 
ヤツがいた辺りの石床が、綺麗に抉りとられている。
辺り壱面に散乱していた破片も根こそぎ吹き飛ばされていた。
 
ヤツの姿は何処にも見えない。レイオットの魔法の威力を物語るように、
黒い影が残るのみだ。
巻き込まれなくてよかった。心底からそう思った。
 
レイオットは、俺たちの無事を確認すると、ニヤっと笑ったように感じた。。
 
「――さて、と。これからどうするんだ?」
 
「俺は、お仕事の最後の締めをしなきゃな」
 
そう、俺の仕事。遺跡の封印だ。こんなヤバい場所はとっとと封印しちまおう。
これ以上、ここに潜るのはごめんだ。
俺は立ち上がり、玄室を調べる。
そして、俺は玉座に落ちた一つの魔除けを見つけた。
俺はそれを拾うと、レイオットに向けて投げつける。
 
「それ持っとけよ。止めさしたのはあんただからな!!」 
 
そして俺たちは玄室を出た。帰り道もけして楽ではなかったが、なんとか危機をくぐりぬけ、
地上に出た。
 
「それじゃ、またな」
 
そして、俺たちはそれぞれ自分の道を行く。また会うことはないかもしれない。
次に会う時が敵同士でないことを祈って、俺は遺跡を後にした。
 
    了
160夏柳三十朗(M):02/03/02 02:44
>148 vsブレイド

なおも床のウィンチェスターを拾い上げんと狂奔していた三十朗が、
ブレイドの発する鬼気が瀕死の状態であった先ほどまでとはケタ違い
であると気づいた時は、すでに遅かった。

口に突っ込まれた質量弾で身動きすることすらできない体を、神速の
斬撃が切り刻む。

1秒後、三十朗の巨体は17の肉塊に成り果てていた。

剣を一振りして血脂を振り落とし、カレンのもとに向かおうとしたブレイドの
足がふと止まった。

肉塊から声がする。

「流石…だぜ…デイウォーカー」

それは切り飛ばされた三十朗の首が発する声であった。

「だがな、おめえを狙ってる奴らはいくらでもいる。イノヴェルチ…ヴァルハラ
 …『最後の大隊』…悪魔城の化物ども……おめえを殺すために雇われたのは
 俺だけじゃねえ……おめえが生きていられるのもあとわずかよ…」

それだけ言うと、首は沈黙した。

そしてなおもカレンの首を締め上げていた「オッタモール氏の手」も、この
瞬間、みるみる干からびて灰になったのである。

 夏柳三十朗(M) 死亡 エピローグへ
161蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/02 02:55
蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッド
 
「いいえ、そんなことはないわよ」
 そう言ってみほは艶然と微笑んだ。
 いつもファンをくぎ付けにする笑みである。
 相手の凄まじい力は目にしてなお、みほには笑う余裕があった。
 一対一で戦っては勝ち目はないだろうし、新たに部下を呼ぶにしてももう遅い。
 だがそれがどうしたというのか。
 一声歌えばすべては終わりだ。そしてなにより相手はこちらの能力に気付いていない。
 まさか歌声こそが武器だとは思うまい。防ぐことは不可能だ。
 絶対の自信を込めてみほの顔が上向いた。
 胸がわずかに膨らむ。
――幸せね、あなた。私の歌を聞いて死ねるなんて。
 ふとそう思った。
162蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/02 02:56
たびたび失礼。
 
>161は>157へのレスよ
本当にすまないわね。
163不破雷也 ◆3K6esK8k :02/03/02 02:58
>158
(D<D 雷也:1 タオ:2)
 
 タオと名乗った少女は、避けるのではなくそのまま踏み込んできた。
 そして、両手を合わせて掌底を放ってくる!
 
「がぁっ!」
 
 身を逸らして躱そうとするが躱しきれず、掌底が脇腹を掠る。
 それだけで激痛が走る。
 
 無論、喰らうだけではなく置きみやげにタオの腹に膝を入れはした。
 しかし、トータルのダメージではこちらの方が大きい。
 
「へっ。本気にならなきゃダメ、ってことかな…」
 
 すぅ、と全身から力を抜き、だらりと立つ。
 
 否。これこそ『無相の構』
 本来構えを持たない姫護闘術において唯一『構え』の型を持つもの。
 攻防に瞬時に移行出来る、構えぬが故の構え。
 
「さぁ、覚悟を決めようか…」
蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッド
 
>161
 
女はこの後に及んで、まだ余裕がある。
一体、何か切り札でもあるというのだろうか?
 
ふと、そこでこの場の違和感に気づく。
この死体の山、どれもが外傷がない。
さらに、中に耳まで抑えて死んでいる者も……
 
耳……?
何故、耳を抑えるのだろう?
 
……まさか!?
女は声を媒介にして、相手に干渉できる力があるのではないか?
 
そう、思い当たった時、私はステージ上の女に突進していた。
女に時間を与えるの危険だ。
そう判断したのだ。
 
私と女との距離があっという間に縮まる。
そして、右手をふりあげる。

―――狙いは首。
 
女の首ごと吹き飛ばす!
165両儀 式 ◆eyer5/uc :02/03/02 03:16
>151 vs初音 
 
迫り来る銀糸。速い。それを限界まで引きつける。 
 
やっと殺る気になったか……。だが何かが違う。 
――――こいつ、別に殺人が好きなわけでは無いのか? 
 
もしかしたら、そうなのかもしれない。 
しかし、だからといってこいつを殺さないわけにもいくまい。 
 
現実にこいつはヒトを殺している。ヒトを魅了している。 
残酷なまでに魔。魔そのものだ。純粋な魔だ。 
 
「――――なら、殺さなくっちゃな」 
 
限界まで引きつけた銀糸が式の首を縊り殺す。その寸前。左手の義手を差し出す。   
銀の糸が、もの凄い勢いで義手に巻き付く。その反動で、左手が吹き飛ぶ。  
もしかしたら、肩が外れたかもしれないな。 
 
義手に絡みつく糸を、右手に持った短刀で一閃。糸が、パラパラと解けていく。 
身体は自由になった。次にやるべき行動は……反撃。 
 
狭い路地裏。その行き止まり。式は、またしても正面から突撃する。
166蘭麻みほ ◆2N8k7cCo :02/03/02 03:18
蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッド
   
 少女が慌てた様子で、しかし物凄い勢いで突進してきた。
 普通の人間なら消えたとしか思えないだろう。
――こちらの狙いに気付いたか、だがもう遅いわよ。
 みほの顔に邪悪な笑みが見る見るうちに広がっていく。
 ダミアの「暗い日曜日」の歌詞がいままさに唇から流れ出そうとしていた。
167タオ ◆OFB0X/X6 :02/03/02 03:19
>163
不破雷也vsタオ

掌低が決まった。
同時に、ボクのお腹に、お兄さん――不破さんの膝がめり込んでいた。
「くっ…かはっ…!」
衝撃で、胃液が逆流してくるような感じ。
口の中が、苦い。
 
「う〜…」
ちょっと唸ってみる。
大丈夫、まだこれくらいなら、やれる!

膝が入ったお腹を押さえて、不破さんを見た。
「…構えて…ない…?」
 
不破さんは、全身の力を抜いて立っていた。
でも、闘気は全身に満ちてる。

構えのない構え――聞いたことがあるような気がする。
思わず、生唾を飲み込んだ。

迂闊に近付いたら、やられる。
けど――行くしかない。

「やぁぁぁぁぁぁぁ〜っ!」
自分自身を奮い立たせるために、叫ぶ。
叫びながら、大きく踏み込んだ。
 
不破さんが動くぎりぎりの瞬間を狙って…。
両足を揃えての飛び蹴りを放った!
168蘭麻みほ ◆2N8k7cCo :02/03/02 03:20
>166は>164へのレスよ。
これで2度目。申し訳ないわ。

蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッド
 
>166
女の顔が邪悪な笑みに染まる!
 
やらせるわけにはいかない!!
私の右手が女の首に肉薄した。
(2>4 敗北)
 
遅かった……
女の口から、歌が紡がれ、私の全身の力が抜けていく……
次第に私の意識も遠のき……
 
最後に私が見たものは、勝ち誇った女の笑みだった……
171比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/02 03:35
>165
初音vs式

糸を斬られるとは思ってもみなかった、それにあの義手から強い魔力を感じる。
狂人どころか、これは以外と厄介な相手かもしれない。

そこへ息をつく暇もなく、女の短刀が迫る。
初音は、身を屈め刃を避けると
そのまま女へと足払いをかけ、転倒させようとする。
転倒されられなくとも、バランスを崩せばしめたもの、貫手で一気に心臓を貫いてやる。
 
「私を殺す?やれるものならやって御覧なさいな」
172不破雷也 ◆gRAIYAAE :02/03/02 03:38
 >167
(4<O 雷也:1 タオ:3 タオ勝利!)

 不用意に近付くことの出来ないこの構えを読んだか、タオに躊躇が見える。
 しかし、ジリジリと間合いを詰めてくる。
 
(さすがに、出来る…)
 
 そしてこちらの間合いギリギリで、ぴたりと止まる。
 
 気が、満ちる。
 
(来る、か…)
 
 
 かけ声と共に、タオは両足を揃えての飛び蹴りを放ってきた。
 それに合わせ反応する。
 
 しかし、脇腹の痛みが、その反応をコンマ数秒遅らせた。
 飛び蹴りが顎の下にヒットする。
 
 さすがに、どうすることも出来ず、そのまま仰向けに吹っ飛んだ。
 
 …夕焼け空が、綺麗だった…
173タオ ◆TAOadAbE :02/03/02 03:56
>172
不破雷也vsタオ
〜終幕〜


「う〜ん…ちょっと、やりすぎちゃったかなぁ…」
ボクは指で頬を掻いて、倒れた不破さんの顔を覗きこんだ。
 
手加減なんか出来かった。
そんなことをしたら相手に失礼だし、それ以前にボクの方が負けてた。
それだけ、不破さんは強かった。


しばらくして、不破さんが目を覚ました。

「大丈夫…?」
そう言って、ボクは不破さんに手を差し出した。
不破さんは苦笑いを浮かべながらボクの手を取り、立ちあがった。
その様子からして、大丈夫だったみたい。
ちょっと安心した。

「じゃ、ご飯食べに行こ! ボクお腹すいちゃった!」
ボクは不破さんの手を引っ張って、さっさと歩き出した。




…その後、タオの凄まじい食べっぷりによって、不破の財布は空っぽになったという。

合掌。
174タオ ◆TAOadAbE :02/03/02 03:58
不破雷也vsタオ

レス纏めだよ!
>149 >152>153>156 >158 >163 >167>172>173

不破さん、お付き合い頂き、ありがとうございました!
175両儀 式 ◆eyer5/uc :02/03/02 04:01
>171 vs初音 
 
やれるさ……。オレなら殺れる……。 
オレは、両儀式はそれだけのために生きているんだから……。 
殺れないときは、オレが死ぬときだ……。 

――――足払い 
 
視認したわけでは無いが、経験が脳にそう訴えかける。 
白く伸びた、綺麗な足が、式の足を払い飛ばさんと迫り来る。 
式は左足を持ち上げ、迫り来る足に狙いを定める。 
 
(ならばその足、踏み砕いてやるぜ) 
 
それと同時に、やっと目が女の足に追いついた。
もの凄い勢いで振り回されている足だ。だが、自分のほうが速い。
彼女の足が、自分の右足を払い飛ばすよりも、オレの左足が彼女の足を踏み砕く方が速い。 
 
そう確信して、式は足を振り下ろす。その瞬間、式は彼女の足を銀の瞳で見つめる。  
 
                
                 !? 
 
 
なんて、美しい肢体――――――――――――  
 
一瞬の感動。一瞬の躊躇。それが、式の命を縮める。 
式の右足は綺麗に払われ。式もまた、綺麗に転倒する。
176比良坂初音 ◆NM1ZuXlI :02/03/02 04:27
>175
初音vs式

「ふふ・・・・他愛無いこと」
転倒する一瞬、女の瞳が妖しく濡れていたのが少し気になったが
今はどうでもいい。
  
この間合い、このタイミングならば避けられまい。
たとえ、相討ちでも私は魔物だ、義手も短刀も私を一撃で絶命させるほどの力は感じない
-------この戦い、勝った!!

初音は自らの勝利を確信しながら、女の心臓めがけ伸ばした爪を振り下ろした。
177エピローグ:02/03/02 04:30
蘭麻みほVSアルトルージュ・ブリュンスタッド
 
>170
 少女の腕は首の皮一枚を傷つけて止まっていた。
 目の前で少女がゆっくりと崩れ落ちて行くのをみほは歌を歌いながら見つめる。
 視界の端で白い犬が倒れているのを確認するとみほは歌うのをやめた。
 指で少女につけられた傷痕をなでるともうそこには傷は後かたもなくなっていた。
 一分とたたぬ戦いだったが、彼女の心胆をここまで寒からしめた相手は
皆無といってよかった。
 名前くらいは聞いておくべきだったかもしれない。
 そのかわりに歌を歌った。モーツァルトのレクイエム「ラクリモサ」
死者を悼む曲。
 部下の死者を呼び、他の死体と一緒にまとめて埋葬させるように指示を出すとみほは歩き出し、
それきり振り返ることはなかった。

 
 
――行け、行って死をもたらせ。
 みほは進む、死者たちの祈りに応えて。 
 
Fin
178蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/02 04:36
闘争のまとめ。
 
>145>147>154>157>161>164>166>169>170>177 

私のミスから始まって闘争中もミスしてばかりだったわ。
要反省ね。
 
最後になったけどアルトルージュ、つきあってくれてありがとう。
179両儀 式 ◆RweGPeeM :02/03/02 04:36
>176 vs初音 
 
なんてことの無い闘いのはずだった。 
相手は殺人に対して特別な感情を持ち合わせていない者。 
まったく興味の惹かれない女だ。 
いつものように殺せばそれで終わり。 
面倒な仕事のはずだった。 
 
――――――――だが、こいつはなんだ? 
 
美しい。美しすぎる。
その妖しい脚線も、艶やかな首筋も、妖艶な瞳……。 
気付いたら、オレは彼女に魅了されていた。 
彼女は美しすぎる。これはもう――――――――殺すしかない。 
 
その美しい肢体に、鮮血の赤を彩れば彼女は完成する。 
 
式の瞳に輝きが増す。倒れ込んだ姿勢のまま、式は左手の義手を繰り出す。 
狙うは彼女の制服の襟。襟を掴みあげるため、式は義手を突き上げる。
180両儀 式 ◆RweGPeeM :02/03/02 04:58
>179 vs式 
 
口から、生暖かい液体が吐き出される。
熱い、とても熱い液体だ。 
色はとても鮮やかで、見る者を狂喜の世界に引き込んでくれる。そんな色の液体。 
 
両儀式の胸には、剣のような爪が食いこんでいる。 
熱い……身体がとても熱い。胸から、大量の血が噴き出ている。 
血の海が、路地裏を彩っていく。  
 
式は、自分の身体を視る。 死 死 死 
 
身体中に死が、自分の死が浮き出ている。 
 
「――――は、冗談……」 
 
鮮血に染まった義手を振り上げる。血が、式の血が舞い散る。 
 
目潰し。 
 
女に目に自分の血を噴きかける。女に、一瞬の隙が生まれる。 
その隙を見極め、渾身の力を込めて彼女の腹を蹴り飛ばす。 
女は、馬乗りの姿勢から体勢から転げ落ちる。  

オレは――――死ぬのか……。 
 
よろよろと立ち上がりながら、式は笑みを漏らす。 
そうか、これが死か。良いな、この緊張感。そうか、これが死なのか……。 
 
式は、その場で嘲笑する。笑いが止まらない。愉快だ。愉快すぎる。 
 
その背後で、漆黒の美女もまた、立ち上がった。  
 
>エピローグへ        
181比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/02 05:21
>180
初音vs式 エピローグ

胸から鮮血を噴出しながら女は笑っていた・・・もうすでに地獄への門を覗きつつあるというのに
その笑い声は初音の心をひどく苛立たせた。
「いいかげんに・・・死になさい」
初音は女の首を爪で刎ね落とし、女を永遠に黙らせてやった。

最期の言葉くらいは聞いてやっても良かったのだが・・・・・・・
  
そして、路上に転がった女の死体にどこからともなく無数の蜘蛛が群がり
女の存在した痕跡までも喰いつくしていった。
これで全てが終わった。

かなこの手を引き、帰路につきながら初音はまた彼女の事を考えてみる
一体・・・なんだったのかあれは・・・・考えれば考えるほど分からない
そんな初音の悩める心中を察したのか、かなこは初音の手を握り返す、その温もりが心地よい。
まぁいいか、終わった事だ・・・・・この温もりに比べれば些細な事。
  
初音もまた、かなこの手を強く握る。
その心から既に先刻の女の事は消え去っていた。   
 
END
182ブレイド:02/03/02 05:56
>160 vs夏柳エピローグ 
 
最後の言葉を吐き捨てる男。その言葉の意味を理解して、ブレイドは思う。 
 
オレの名前はブレイド。ディウォーカー(昼歩く者)。 
全ての吸血鬼を殺し尽くすその日まで、オレは決して立ち止まりはしない。  
 
「勘違いするな。オレが吸血鬼を狙っているんだ。狩る者と狩られる者。その違いを見極めろ……」 
 
チタン製のカタナの切っ先を、鞘にあてがう。 
スラリと納められていくカタナ。いま、完全に―――――――― 
 
「……地獄でな」 ――――納める。 
 
キンッ、と音を立ててカタナが鞘に納まる。その瞬間。銃使いの肉塊は、全て灰と化す。 
男がここに存在したことを証明するものは、チタン製のライフル一丁……。 
 
「……チタン製は良い。オレのカタナもチタン製だ」 
 
ブレイドはそう呟きながら、守るべき女のもとへ歩み寄る。 
 
「――――だが、キサマと同じ趣味なんて、ゴメンだ」 
 
bang!!  
 
振り向き様に一発。ブレイドはライフルへ向かって銃弾を放った。 
 

THE END
183サウジーネ(似):02/03/02 05:57
レス番まとめですぅ。あはー 
 
平良坂初音vs両儀式 
 
前スレ>799(途中経過まとめ)   
現スレ>29>146>151>165>171>175>176>179>180>181 
 
夏柳三十郎vsブレイド 
 
前スレ>799(途中経過まとめ)   
現スレ>142>148>160>182
う〜ん・・・物騒な所だなぁ〜・・・。
(・・・食費と家賃と水道代とガス代と電気代・・・)
と、とにかく、よろしくっ!

戦闘方法
魔剣ABADON:何か火を噴いたり電撃走ったりするらしい。
マジックミサイル:狙いはそれなりに。
鎧:着ています。
出典 :『大復活祭』(みなぎ得一/GUM COMICS)
名前 :ボーイズ・L・パステルナーク
年齢 :??
性別 :女性
職業 :鎮伏屋(ハンター)
趣味 :剣の手入れ
恋人の有無 :無し
好きな異性のタイプ :秘密
好きな食べ物 :何だろ?
最近気になること :梅夜のポニーテール好きの秘密
一番苦手なもの :幸福な生活
得意な技 :斬撃
一番の決めゼリフ :「私の切斬能力はジェイソン並!!!」
将来の夢 :せめて食費くらいは稼ぎたい・・・
ここの住人として一言 :あ・・・よ、よろしく
ここの仲間たちに一言 :あ、ども
ここの名無しに一言 :うん、頑張るから
186パイフウ  ◆BaIfU.pk :02/03/02 20:16
ここ、わたしが来てもいいのかしらね。
わたしの名はパイフウ(白虎)。
学校の保険医なんかを片手間でやってるわ。
昔はどこかの宗教に飼われて暗殺者として
暮らしてた事もあるわね。まあ、昔の話よ。
だから、むざむざ殺されるような事は決してないわね。
戦い方は基本は銃。それでも駄目なら素手。
拳のほうが銃弾なんかよりずっと楽なのよ。
武器はショルダーハーネスに入れてあるウェポンシステム。
普段は大型拳銃。パーツ、銃身を変えることでライフルにも
グレネードランチャーにも変わる。
これから発射される焼夷徹甲弾は積層装甲も軽く打ち抜ける。
あとは小口径の拳銃と、「ファイア・ビー」。
5mm程度の無薬莢弾が二百発装弾できる携帯火器よ。
まあ、せいぜいよろしく頼むわね。
187パイフウ  ◆BaIfU.pk :02/03/02 20:18
テンプレね
 
出典:「ザ・サード」
名前:パイフウ。漢字にすれば「白虎」ね。
年齢:年齢、聞く気?(20歳前半ね。)
性別:女よ。
職業:学校の非常勤講師ね。表向きは。
趣味:別にないわ。
恋人の有無:ないわね。あの娘、振り向いてもくれないし。
好きな異性のタイプ:男は大嫌いよ。かわいい娘がいいわね。
好きな食べ物:ない。
最近気になること:ほのちゃん、のことかしら。
一番苦手なこと:面倒くさい事。
一番の決めゼリフ : 多すぎて困るな
将来の夢 : ない。
ここの住人として一言 :面倒な事は嫌いよ。
ここの仲間たちに一言 : まあ、よろしく頼むわね。
ここの名無しに一言 : あたしの邪魔をするつもりなら
              殺してあげてもいいわよ?
 
得意な技:コンマ1秒にも満たない早抜き 1km先の狙撃
       発剄とそれによる気砲
       奥の手は竜の気圏を用いた「龍気槍」
188田中:02/03/02 22:24
私の名前は田中。
井の頭公園を根城とする吸血鬼だ。
普段、サラリーマンの格好をして、獲物を待ち構えている。
 
私は公園の中に霧を発生させ、無限の迷宮を作る。
そこに迷い込んだものが消耗し、力尽きる寸前に血を奪うのだ。
 
それ以外はごく普通の吸血鬼だ。
特筆すべきことは何もない。
 
出典:東京魔神学園剣風帳
名前:田中。下の名はまだない。
年齢:見た目は30代前半だ。
性別:男だ
職業:サラリーマン風味
趣味:わくわく霧の大迷宮作り
恋人の有無:瞬殺された私にそんなものはいない
好きな異性のタイプ:処女
好きな食べ物:処女の血
最近気になること:私のことを知ってる奴いるのか?
一番苦手なこと:闘争に勝つこと
一番の決めゼリフ : ばれたか、ならば仕方がない!
将来の夢 :下の名がつくこと
ここの住人として一言 :田中だ。それ以上でもそれ以下でもない。
ここの仲間たちに一言 :私は勝てる気がせんぞ
ここの名無しに一言 :名無しよ、仲良くしよう
(月姫祭り)
 
あのアルクェイドとの戦いから、半年。
ようやく、私の周りも落ち着いて来た。
 
そして、ふと思いついたことがある。
アルクェイドとその従者に会いに行こうと……
アルクェイドたちは死徒狩りの為、世界中を転々としているので、所在を掴むのには少々、苦労したが……
 
リィゾとフィナにその旨を告げ、留守の間を任せ、私はアルクェイドのいるスロバニアに向かった。
おそらくアルクェイドたちは、この地方の伝承にある吸血鬼―クドラクを狩るつもりなのだろう。
事実、私の耳にもクドラクにより、この地方の村のいくつかが死都化したという情報が入っている。
きっとそれを滅ぼすつもりなのだろう。
全く、精が出る。
 
アルクェイドの滞在している街に到着した。
そのまま、アルクェイドの宿泊しているホテルに向かう。
だが、すでにアルクェイドはチェックアウトした後だった。
私はフロントでここ周辺で最近音信不通になった村がないかどうかを聞いた。
 
答えは案の定、YESだった。
間違いない、アルクェイドたちはその村に向かったのだろう。
私はその村の位置を聞き、すぐさま、アルクェイドたちを追いかけることにした。
 
どの道、アルクェイドたちなら、取るに足らぬ相手だろうが、手を貸してもいいだろう。
 
――私達はたった2人の姉妹なのだから……



村の入り口には、屍喰鬼たちの残骸が散乱していた。
既に始めた後か……
 
私はそのまま、村の中に飛び込んだ!



意外に人口の多い村だったらしい。
ひっきりなしにいたる所から、屍喰鬼がうじゃうじゃと出てくる。
 
が、所詮、私とプライミッツマーダ―の相手ではない。
蟻が何匹集まろうとも、獅子は倒せないのだ。
屍喰鬼の群れを粉砕しつつ、私とプライミッツマーダ―は村の奥へと進んでいった。
 
村の中心部に到着した時は既に全てが終わった後だった。
アルクェイドがクドラクの頭部を握りつぶし、心臓をぶち抜いていた。
そんな光景を前にして、私はアルクェイドとその従者―志貴に声をかける。 
 
「アルクェイド、半年ぶりね。ちょっと、暇だったから、会いに来て上げたよ」
ルールね。
 
・基本は月姫勢力VS対抗勢力
・第3勢力がそれに横殴りに殴りつける!
・第3勢力は1度の参加人数は3人まで。3〜5ターンで次の人に入れ替わって。
・月姫勢力と対抗勢力はそう簡単に撃破されなくていいわ。
・乱入のタイミングは会議室で声をかけてきめること。ターンのまわしかたもね
・あまり、長文はやめてね。5行〜10行前後で簡潔にいこうよ。
・レス番指定と対戦相手は明記は必須! いいわね?
(月姫祭り導入)
 
たった一匹の死徒の手によって死都と化した村の中心部。
そして、それを為した死徒は今、アルクェイドの手によって滅んだ。
これで、今回の仕事も終わり……そう思っていたところに、
 
『アルクェイド、半年ぶりね。ちょっと、暇だったから、会いに来て上げたよ』
 
懐かしいような、うとましいような声を聞いた。
振り返ると、そこにいるのは黒の吸血姫とあだ名される姉、アルトルージュとガイアの怪物、プライミッツマーダー。
 
「え〜っ? わたしは別に会いに来て欲しくなんてなかったけどなー?」
 
言葉とは裏腹に、楽しそうに微笑を浮かべるアルクェイド。
 
 
 
次の瞬間笑顔は消え去り、替わって厳しい表情が浮かんだ。
 
「アルトルージュ……あなた、変なモノいっぱい連れてきたでしょう?」
 
辺りの気配は、既に談笑に相応しいモノではなくなっていた。
敵意、殺意、闘争本能……肌を刺すほどにそれらが渦巻いている。
 
アルクェイドの目が、すぅっと細まる。
既に、辺りの空気と同種のモノをアルクェイドは全身から発していた。
(〜月姫祭り 導入〜)
 
「その報告はまことなのか?!」
 
 部下からの報告に対して黒騎士、リィゾ=バールシュトラウトの罵声が辺りを震わせる。
現在スロバニアに多数の刺客が集結中、狙いはアルクェイド・ブリュンスタッドとその守護者たる殺人貴。
しかし、今そこには我らが姫君、アルトルージュ様もいるのだ。
 
「ガイアの怪物が付き従っているとはいえ、姫様にもしもの事があったらどうするのだ!」
 
 アルトルージュが居を構える城の大広間。振り下ろされた鎧に包まれた拳が重厚な机に
叩き付けられ、周囲の従者達はびくり、と縮こまる。
 
『まぁ、落ち着いて下さいリィゾ。今からでも十分間に合いますよ』
 
 一通り暴れて落ち着いたリィゾをたしなめるように白騎士、フィナ=ヴラドスヴェルテンが言う。
従者の少年吸血鬼が持ってきた召し物に袖を通し、今まさに出発の準備が終わったといったところである。
 
『既に出発の準備は整っています』
「何故それを早く言わぬ!」
『だから今言ったじゃないですか』
 
 リィゾはむむぅと唸って黙る。暫く口の中でもごもごと言葉を詰まらせ、やっと一言を発する。
 
「良かろう、馬を出せ。1秒でも早く姫様の元へ馳せ参じるぞ!」
『そうしましょうか』
 
 大きく腕を振り、従者達に指示を出すリィゾ。
姫様の一大事に遅れがあっては騎士の名折れ。魔剣ニア・ダークを背に、馬に跨り疾く夜を駆ける。
 
193シエル ◆7th.w44M :02/03/02 23:25
(月姫祭り導入)
ロアの消滅、三咲町に住まう死徒の完全消滅を確認。
日本での任務を終えたシエルは、埋葬機関のエージェントとして各地を回っていた。
 
シエルが現在受け持っている任務は、真祖の姫ことアルクェイドの監視である。
 
現在、アルクェイドと死徒は互いに戦争状態にある。
つまり、アルクェイドある所に吸血鬼の姿あり・・・と言う訳だ。
無論、隙あらば真祖・・吸血鬼であるアルクェイドを滅ぼす事も任務の内である。
 
もっともシエルは、埋葬機関の目論見とは別の思惑で、アルクェイドの監視に志願したのだが。
それはさておき・・・
 
  
現在シエルは、とある郊外の街に向けて移動中だった。
・・・何故か自転車で。
 
この付近はかなりのド田舎で、ロクに車も通行しない
ちょっとしたトラブルで、アルクェイドとの距離を大きく引き離されたシエルは。
その辺から自転車を強奪して、アルクェイドを鋭意追跡中だったりする。
 
「強奪じゃありませんっ!徴収ですっ!」
 
・・・言い方はさておき、この先の街は死徒化しているという情報がある。
アルクェイドと遠野志貴のコンビなら、まずあっさり壊滅できるだろう・・・が。
 
(でも何か嫌な予感がします。無事でいてくださいよ。遠野くん・・・)
 
夜道の危険も省みず、シエルは全力で自転車をこぎ続けた。
(場所:村への道中)
194エンハウンス:02/03/02 23:25
(月姫祭り導入)
 
 スロバニアの、とある村の中心部を見つめる一つの影。
 その目は、真祖の姫君アルクェイド・ブリュンスタッドと、何よりその傍らの男に一際強く注がれていた。
 敵意とも、何とも取れる様なモノをその視線に込めている。
 
 復讐騎エンハウンスは、殺人貴と同盟と同時に敵対関係である。
 時には彼の要請に応じて手助けをする事もあれば、自分の意思で彼の前に立ち塞がる事もあった。
 憎み合いながら認め合う、そんな複雑な関係を、この二人はずっと続けてきていたのだ。
 
 今回は殺人貴の依頼に応じてこの村へと馳せ参じたのだが、どうやら一足遅かったらしい。
 既に、目標の吸血鬼は真祖の姫に完膚無きまでに滅せられていた。
 無駄足ではあるが、まぁあの程度なら元々出番などなかったという事なのだろう。
 最後にもう一度だけ彼らを一瞥し、きびすを返そうとした瞬間。
 
「……どうやら、無駄足にはならん様だな」
 
 辺りの気配を察知して、エンハウンスは呟く。
 肌を刺すその空気を心地よく思いながら、村の中心へととって返した。
(月姫祭り・導入)
 
 空に高く昇るのは、半分に欠けた白い月。
 太陽の代わりにそれを見上げるようになったのは――果たして何時の頃だったのか。
 意味もなく、そして感慨もなく。ただぼんやりと、そんなことだけを思う。
 
 レイオット・スタインバーグ。戦術魔法士。そして――死徒。
 死徒27祖・第九位自らの僕として作り出された彼だったが、その存在意義すら失ってしばらくが経つ。
 
 あの時も――こんな、半月の夜だった。
 影のように、気付けば常に彼の側にあった、あの赤い少女が死んだ瞬間も。
 
 ――――些細な事故だった。任務中、随行していた彼女を襲ったとても僅かな不幸。だが、それは――
人でしかない彼女の命を奪うのには充分な不幸ではあった。
 ――――赤い少女。
 髪も瞳も、服も。額に付いたつややかな球体も。そして――崩れ落ちた身体から溢れ出す粘質の液体も。
全身を、真っ赤に染めて――――
 
 視界に入る紅が、内側からじわじわと――だが、弾けるように。
 着実に、思考を浸食するのを認識する。忘れていたなにかが蘇るような………………
 
 ――――がくんっ! と、衝撃が全身を襲う。
 
「―――――――っ!」

 ふと――正気に戻る。
 視界に入るのは、そろそろ見慣れた、新しいモールド・キャリアの運転席だ。フロントガラスの向こうに浮か
ぶ半月は、先ほどと、そしてあの時と変わらずただ静かにそこに存在している。
 
「――――月、か」
 
 嘆息。車を停車させて、向こう側に見えるそれに、しばしその視線を固定する。

 元々、執着というものが薄かったせいだろうか。
 カペルテータの死をきっかけとして書き戻されたヒトとしての人格は、彼に課せられていた従属の鎖を、いつ
の間にか綺麗に解き放っていた。
 主という概念を失い、帰るべき理由も、義務も失った彼はそのまま姿を消し、
 
「――っと。この先だったか?」
 
 世界を転々としながら、再び戦術魔法士として生活を続けていた。
 生き続ける理由もなく、かといって死ぬ理由もなく。ただ惰性のままに存在を続ける彼は、死徒を狩り、魔族
を狩り。そして、また次の夜を迎える。
 
 次の仕事は――突如として連絡を絶ったという郊外の村だ。簡単に収集した情報からすれば、間違いなく死
都化している。さらに――真偽のほどは定かではないが、真祖の姫までもがこちらに現れていると言う噂まで
聞く。

 鉢合わせた場合、どうなるかは想像に難くないが――まあ、その時はその時だ。考えても仕方がない。
 ――闇夜においてもその視界を失わない夜族の視覚が、ようやくその先に死都と化した村を捉える。
 
「……さて――行くか」
 
 ぽつり、と呟く。
 その先に、かつての主との邂逅が待っているとも知らずに。
(月姫祭りの導入) 
>192の続きです。 
 
私、フィナ・ヴラド・スヴェルテンと相方である
黒騎士リィゾ・バール・シュトラウトはひたすら駆け続けていました。
 
目的地はスロバニア。
本来なら主たるアルトルージュ様の言いつけに従い城の留守を守るはずでした。
だが、我々の元に入ってきた幾つかの情報、
それは到底城で安穏とする事を許す物ではありませんでした。
 
スロバニアに集結しつつある幾人もの力ある死徒、魔物、そして人間達。
その中の何人かはアルトルージュ様の妹である
白の姫アルクェイド・ブリュンスタッドを狙っているとか。
 
白の姫君の元には今、アルトルージュ様がいるはず。
もしその戦いにアルトルージュ様が巻き込まれればどうなることか・・・
 
「大方トラフィム辺りの差し金でしょうが・・・いつもいつも余計な事をしてくれます」
 
呪詛の言葉を吐きながら私はひたすら走り続ける。
間に合うかどうかは解りません・・・いえ、絶対に間に合わせて見せます。
 
何故なら・・・我らはアルトルージュ様を守護する騎士なのですから。
『不死王』アドリアン side 導入 

 『死都ファールヴァルト』 
 それは伝説からも忘れられた古き死者たちの街。広大な樹海に沈む、誰にも辿り着けない「不死王」の居城。  
 高位魔導を以て始めて開く道の奥に姿を潜めている。王座にあって「不死王」は意外な客に息を漏らしていた。 
 死徒トラフィム=オーテンロッゼ、魔術師上がりの吸血鬼。死徒どもを連ねる一人が自ら、この地を踏んでいた。 
  
「――――王よ、いかがでしょうか?」  
「悪くない提案だ。だが、それだけのためにお前はここまで来たのか」 
「左様」 
 
 そう言って腰を折る姿は丁寧だったが、そこはかとなく慇懃さが漂った。 
 
「その者なら、必ず死をもたらすでしょう。不死王アド――――」  
「その名を口にするな」 
 
 それは始めて、不死王「アドリアン」が放つ感情ある言葉だった。 
  
「畏れの価値を知らぬ者にその名は相応しからぬ」 
 
 ようやく、気付く。何故この男が不死王と呼ばれているか。圧倒的な力を持つにもかかわらず、
 森の奥の一国に収まっているかを。畏まる男――トラフィムは、改めてその重圧に唾を飲み込んだ。
 吸血鬼であれ人であれ、彼の眼前ではその命は何処までも小さくなった。 
 いや、すべての<有限生命(モータル)>が彼の前では萎縮する。 
 有限であるが故に越えられない壁、 
 有限であるが故に恐れるべき存在、 
 有限であるが故に立ち向かえない危機。  
 それこそが不死の魔神「バンパイア・ロード」――――夜の闇から世界を調停するもの。 
 
 ゆっくりと、アドリアンは口を開く。   
 
「では、話の代償はなんだ」 
 
 やはり乗ってきたか……トラフィムは内心、ほくそ笑んだ。 
 多大な犠牲を払って辿り着いた「死都ファールヴァルト」。
 ここで不死王を動かし損ねたら、領地運営もままならないほどの打撃を受ける。 
 だがこうなれば、話は早い。
 
「真祖の姫、アルクェイド・ブリュンスタットの抹殺」  
「…………簡単に言ってくれる」 
「王ならば、手段が無い訳でもありますまい」 
 
 手段。それは『古代魔導』――――今や人の手を離れた、恐るべき力。
 未だに細々と伝わる魔術とは次元の違う破壊と現象を呼び起こす、とされていた。 
 星を砕き、悪魔の王を滅ぼし、千年の時を超える死を与えるとも。 
 それならば、或いは白の姫君さえも………………。 

 ………………そして。 

 トラフィムに促されるまま、アドリアンはこの地を踏んでいた。群青の装束を脱ぎ捨て、ローブと外套に身を包み、 
 深いフードを降ろして。旅装の陰る視界越しに死都と化した村が映る。

「直視の魔眼、な」 

 永劫たる命に幕を下ろせるやも知れぬ存在、遠野志貴。その力を求めて、王は混沌たる戦場へ足を踏み入れる。   
 不死王と白の姫君、そしてその従者。邂逅は今、果たされようとしていた――――――。
その村からは、もはや生という概念を何一つ見つけることは出来なかった。
そこら中から死の匂いが立ちのぼり、それはこの町を暗く覆っている。

「………静かね」

私は、傍を歩くレイオット――――私の主人に向けて、この町の感想をもらした。
レイオットはその言葉に、無言で同意するように頷く。

通常、死が溢れた町には静かな騒々しさがある。
死という概念が違和感を呼び、それが焦燥感に繋がり、奇妙なざわめきを感じるのだ。
だが、この村にはそれが無い。ただ、静かな闇が広がるだけだ。

私はそのまま、その廃都の中央に向けて歩を進めた。
やがて、邪魔な廃墟が視界から消え、見通しのいい村の中央に辿り着く。
その村の中央で、一つの見慣れた人影が私の目にはいりこんだ。
長く美しい金髪を持つ、黒いドレスを着た少女。あれは……

「アルトルージュ………」

その名を口にしたのは、レイオットだった。
そう、今まさに最後の屍喰鬼の頭を腕の一振りで吹き飛ばしたその少女は、
レイオットの元主、アルトルージュ・ブリュンスタッド。
黒の姫と呼ばれる吸血鬼だった。

私はレイオットを振り返った。
モールドに隠されてその表情を窺い知ることは出来ないが、
先程の短い呟きに微かに含まれた感情、それは…。

「…………………殺す」

自分の胸に去来した何かもわからず、そう短く呟いて。
私は腰のカトラスを引き抜くと、アルトルージュに向かって駆け出した。
あ、上の無し。とほほ・・・
その村からは、もはや生という概念を何一つ見つけることは出来なかった。
そこら中から死の匂いが立ちのぼり、それはこの町を暗く覆っている。

「………静かね」

私は、傍を歩くレイオット――――私の主人に向けて、この町の感想をもらした。
レイオットはその言葉に、無言で同意するように頷く。

通常、死が溢れた町には静かな騒々しさがある。
死という概念が違和感を呼び、それが焦燥感に繋がり、奇妙なざわめきを感じるのだ。
だが、この村にはそれが無い。ただ、静かな闇が広がるだけだ。

私はそのまま、その廃都の中央に向けて歩を進めた。
やがて、邪魔な廃墟が視界から消え、見通しのいい村の中央に辿り着く。
その村の中央で、一つの見慣れた人影が私の目にはいりこんだ。
長く美しい金髪を持つ、黒いドレスを着た少女。あれは……

「アルトルージュ………」

その名を口にしたのは、レイオットだった。
そう、今まさに最後の屍喰鬼の頭を腕の一振りで吹き飛ばしたその少女は、
レイオットの元主、アルトルージュ・ブリュンスタッド。
黒の姫と呼ばれる吸血鬼だった。

私はレイオットを振り返った。
モールドに隠されてその表情を窺い知ることは出来ないが、
先程の短い呟きに微かに含まれた感情、それは…。

「…………………殺す」

そう短く呟いて。
私は腰のカトラスを引き抜くと、アルトルージュに向かって駆け出した。
201『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/02 23:33
(月姫祭り導入)
(>191の続き)

―――――まだ終らない。

アルクェイドが死徒のトドメを刺す。
だが、『魔』の気配は消えない。
全然消えない。
いや、それどころか。
ますます強くなってくる一方―――――

アルクェイドがアルトルージュと何か話をしている。
けれども『遠野志貴』=『殺人貴』の身体は、緊張したままだった。

四肢は冷たく、頭だけがヤケに熱い。
ドクン、ドクン、と心臓は早鐘を打ったまま。
背中にドライアイスを突っ込まれたような冷たい悪寒。

血の宴は再び始まる―――――
(月姫祭りの導入) 
vsアルクェイド・ブリュンスタッド
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
    
・・・・・・・・・・・・・・ここは何処だ?
  
・・・・・・・・・・・私は誰だ?
 
  
『いいだろう。殺し合おうぜ、ネロ・カオス……!』
    
『―――否、断じて否―――!』
 
『そういうコト。思いあがっていたのはあなたのほうだったみたいね、ネロ・カオス』 
   
『そうか、私を殺すのか、人間――――!』
 
『――――――おまえが、私の死か』
 
   
そうだ、・・・・・・私は『混沌』ネロ・カオス―――――。
  
あの時、あの場所、あの人間、あの力、あの言葉、・・・・・・・・。
  
『永遠』を目指すのはおもいあがりだったのか?
『究極の一』には辿りつけないのか?
全ては無駄に終わるのか?
 
 
否……、自ら定めた目的に、おもいあがりなどありえない。
否…、人を超え、死徒を捨てた、『混沌』にはその可能性がある。
否、たとえそれが運命だろうと否定する。
絶望など『永遠』を目指すと決めた時、全てと引き換えに捨て去った。
  
我は『混沌』ネロ・カオス、このままで断じて終わらん。
   
いま再び『真祖の姫』、『直死の魔眼』、貴様等に挑む!!
  
「相手になってもらおうか!!」
(アルトルージュ VS レイオット&ふみこ)
 
>195 >198
私は呆気に取られていた。
突如、失踪した部下2人が私に殺意を向けている。
 
そして、1人―ふみこの方がカトラスで斬りかかって来た。
咄嗟に右手でそれを振り払う。
 
「ちょ、ちょっと、どういうつもりよ!?」
 
私は事情もつかめず、2人に問い掛ける。
204シエル ◆7th.w44M :02/03/02 23:53
(月姫祭り、月姫側)
>193続き
「・・・やっと見えてきましたね」
長時間の道のりを越え、ようやく村の入り口にまで辿り着きました
やはりと言うか何と言うか、村には生の気配は感じられません
 
「・・・!?」
突然現れた殺気。それを感じると同時にわたしは自転車を乗り捨て転がります。
地面を転がりながら、落下の衝撃を殺すわたしに迫る熱気。

炎に包まれている自転車を見ながら、いきなり出現してきた人影に向かって戦闘体制を取ります
「何者ですかっ!?」 
>191
vsアルクェイド・ブリュンスタッド
 
死都と化した村の中心部に、白と黒の姫が在る。
だが私の目的は唯一人、アルクェイド・ブリュンスタッドである。
 
「変なモノか、言ってくれるな真祖の姫よ、再び貴様会う為に帰ってきたのだぞ」
  
ゆっくりと近づきながら私はケモノを開放した。
  
「貴様を相手に思いあがりなどない、全力だ」
  
一度に百体近いケモノを生み出し、戦力の分断を図る。
前回の再現は許さない、お前の相手は私だけだ。
  
>203 アルトルージュ

「どういうつもり?」

そういわれて、はたと気付いた。
私は何故、アルトルージュに襲い掛かったのだろう?

「私は…私は化物を狩る化物。理由はそれだけで十分よ」

そういって、払われた腕をそのまま翻し、アルトルージュに切りつけた。
>205 月姫祭り アルクェイドVSネロ・カオス
 
「なっ……。あなた、確かに志貴の手で殺されたはずじゃ……っ!」
 
問いかけている余裕などない。
次から次へと襲い来るケモノ達を引き裂き、叩き潰し、抉る。
だが、かの混沌を源とするケモノ達は、液状になる端から混沌へと還っていく。
これでは、いずれ物量に押し切られてしまう……!
かといって、アルクェイドに策などあるはずもなく、徒にケモノを潰すのみ。
(月姫祭り:抵抗勢力) 
>204 vs シエル 
 
「アドリアンだ」 
 
 一言だけ答えると、再び呪文詠唱。 
 マハリト――炎を呼ぶ魔法がかわされたなら、今度は冷気を立て続けに呼び込む。 
 確かこの娘は『第七司教』。『直視の魔眼』と浅からぬ因縁がある娘。 
 なら、試してみるのも一興だろう。 
 
ダルト――燃え盛る炎がその形のままで凍り付く。冷撃がシエルに迫った。
(アルトルージュ VS レイオット&ふみこ)
 
>198>203
「――――なっ!?」
 
 いきなり動き出したオゼットを追って、俺も即座に走り出す。
 全身からわき出るのは、端からでも判るほどの殺意だ。

「ちっ!」
 
 正直、あの女に勝てるわけがない。逃げるべきだと理性が訴えるが――
脳裏に浮かぶのは、いくつもの戦術だ。

 いかに戦うか。いかに防ぐか。いかに倒すか。いかに殺すか―――!
 スタッフ操作、無音詠唱――

>206
 どういうつもりかという、彼女の声。そんなこと、こちらが訊きたいぐらいだというのに。
 だから、事実だけを口にする。

「――――さあな」 

 ――オゼットの一撃をきっかけに、戦闘は開始した。
>201
(月姫祭り 第三勢力 乱入)
 
スロバニアのとある村、この場所で今正に、「魔物」たちの狂宴が
始まろうとしている。その情景の前に、浮かぶ二つの影。
一人は男、一人は女。
双方共に、かなりの美形であり、その身体は宙を漂っている。
 
「これはこれは……豪華な面子だね」
「そうですわね、お兄様。あの神祖の姫君に、混沌までいますわよ」
「さてさて…僕達は、どこから手をつけたものかな」
「お兄様。私、あの少年がいいですわ」
女が指を指した先には、あの「遠野志貴」がいた。
 
「いいだろう。行って来なさい」
「では……」
いって女ーー<闇の種族>ソールは、背中の翼をはためかせ、
遠野志貴へと接近、その指先から、数万度の熱量を持った熱線を
連続して浴びせ掛けた。
>206 >209
 
「……そう」
 
ふみこの繰り出すカトラスを後ろに飛んでかわす。
 
「支配が解けたのね」
 
理由は分からない。
でも、こうなった以上は仕方ない。
 
「あなたたちを死徒にしたのは、私の責任……」
 
身体を戦闘用に成長させる。
 
「私もやられるわけにいかないの。……灰に還して上げるわ!」
 
そのまま、いっきにふみこに肉薄!
心臓を狙って、抜き手をくりだす!
212十字刈夜(M):02/03/03 00:09
>208
(月姫祭り:第三勢力) 
 とある物を探しての旅の途中、私は偶然立ち寄った村がネクロイドどもに埋め尽くされているのを見た。
 別行動をしている仲間を呼び戻す時間はないが、ほおっておくわけにもいかない。
 
 村に入るなり、私は一人の人影が襲われているのに気付いた。
 髪を一房切り取って、手首のスナップで投げる。
 赤く染められた髪は一瞬で髪は劫火に変じ、氷から彼女の身を護る盾と化した。
>211
(アルトルージュ VS レイオット&ふみこ)
ね。
不覚ね。
>211 アルトルージュ

アルトルージュの繰り出した貫手が私の心臓を抉ろうと迫る。

私は、間一髪その貫手をかわすと、
左手でその腕を掴み、強引に引っ張りながら後ろに回り、
アルトルージュの背中に蹴りを入れて突き飛ばす。
 
>207月姫祭り アルクェイドVSネロ・カオス
  
「ずいぶん弱体化したものだ、それともまだ信じられないか」
   
真祖の姫に殺され混沌に戻ったケモノ達、だがそれでは消滅はしない。
液状の混沌が、アルクェイドを拘束する為に動き出す。
   
「さあ、もとの殺戮機械に戻ってみせろ!!」
  
私は、真正面から心臓を狙い爪を叩きつける。
誰にも援護の機会などはあたえない、与える訳にはいかない。
 
同時に無数のケモノ達は、完璧な統制と完全な包囲網をもって真祖の姫に殺到する。
216『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 00:16
(月姫祭り:月姫側)
>210 vs マーニ&ソール(M)

―――――ネロ・カオス?
俺がこの手で『殺した』ヤツが、アルクェイドに迫っている!
何故、と思うが考えを後回しにしてそのケモノを無に帰そうと向かおうとする。
が、その瞬間別の気配を感じた。

「―――!」

反射的に地を蹴ると、ついさっきまで俺の居た地面が焼けた。
というよりも融けた。
俺は攻撃らしきモノが来た方向を睨む―――――
(殺人貴&プライミッツマーダ―VSマーニ&ソール)
 
>210 >216
いつの間やら、場は混沌していた。
そんな中、主から、命が来る。
 
『アルクェイドの従者を守りなさい! 私は大丈夫だから……』
 
プライミッツマーダ―は眼を細め、殺人貴に襲い掛かる2人を一瞥すると、
そのまま、男の方へと突進した!
>215 月姫祭り アルクェイドVSネロ・カオス
 
……弱体化した?
真逆、その様な事などあり得ない。
あの時のアルクェイドではないのだ。
 
分からせてやらなければならない。
 
真正面から迫る爪を叩き割り、そのケモノの頭部を吹き飛ばす。
迫るケモノたちを、疾走しながら両の腕で消し飛ばし、混沌の本体へと接近。
袈裟懸けに腕を振るった。
(殺人貴&プライミッツマーダ―VSマーニ&ソール)
(ごめん、修正!) 

>210 >216
いつの間やら、場は混沌していた。
そんな中、主から、命が来る。
 
『アルクェイドの従者を守りなさい! 私は大丈夫だから……』
 
プライミッツマーダ―は眼を細め、殺人貴に襲い掛かる2人を一瞥すると、
そのまま、女―マーニの方へと突進した!
>214
(アルトルージュ VS レイオット&ふみこ)
 
「――――イグジストっ!」 
 
 <ブラスト>発動。撃発音声と共に、事象界面に魔法が顕現。
 小型爆弾並みの威力を持った爆炎が、まっすぐにアルトルージュに向けて襲いかかる。

 だが――これで終わるような、生やさしい相手ではない。
 横に回り込むように動きながら、再び無音詠唱。
 
 撃発音声。無音詠唱、撃発音声、無音詠唱――――!

「――顕! 顕! イグジストっ!」
 
 都合六発の爆炎が、黒の吸血姫に向かい放たれていた。
221シエル ◆7th.w44M :02/03/03 00:28
>208>212vs不死の王『アドリアン』
(月姫祭り月姫側)
(>208)わたしに迫ってくる氷の波動。それが地面で体制を崩しているわたしに迫ってくる
(・・・避けきれない?)
それでも何とか避けようとしていると、何者かが冷気を防御してくれました(>212)
 
その隙に身を起こし援護してくれた人物に近寄りながら、両手に六本の黒鍵を生成します
効果を、『火葬式典』(任意の地点で爆破可能)に設定。
右手の三本をアドリアンに向かって投げつけ。残りの三本は防御用に回す
敵は『アドリアン』・・最古の吸血鬼と呼ばれるモノなのかもしれませんから油断はできません
 
「ありがとうございます。敵は最古の吸血鬼と呼ばれるモノです。気をつけて!」
ついでに、援護者に向かって忠告しておきました
(殺人貴&プライミッツマーダ―VSマーニ&ソール)
(ごめん、マタマタ、修正!) 

>210 >216
いつの間やら、場は混沌していた。
そんな中、主から、命が来る。
 
『アルクェイドの従者を守りなさい! 私は大丈夫だから……』
 
プライミッツマーダ―は眼を細め、殺人貴に襲い掛かる2人を一瞥すると、
そのまま、女―ソールの方へと突進した!
(アルトルージュ VS レイオット&ふみこ)
>220 >214
 
「くっ!?」
 
ふみこに背後をとられ、蹴り飛ばされる。
体勢を崩した私にレイオットの魔法が……
 
「……舐めないでっ!」
 
とっさにできる最低限の空想具現化で空気の流れを歪める。
1発、2発、3発……
計4発の爆炎をそらし、ふみこの方に向かわせる。
のこり2発はそらせず、直撃を食らう。
 
「ちっ!」
 
ダメージは微小。
でも、レイオットに切り札がある。
それを使わせるわけには……!
 
レイオットに地を蹴って、そのまま、急接近。
頭部を狙って、右手を振り降ろす!
(月姫祭り:抵抗勢力) 
>221 vs シエル&十字刈夜  

 冷気が炎に掻き消された、その時――陰る蒸気の中から何かが飛来した。  
 放たれるは三降りの剣、『黒鍵』。概念武装と呼ばれる、対不死者用の飛剣……だったか。 
 それを避けることもなく、体に受ける。直ちに火葬式典が発動、紅蓮に包まれる、が。 
 
「その程度か?」 
 炎の中から、そんな声が聞こえる。いや、その炎ももはや消え、傷一つ無い「アドリアン」がそこにいた。 
 
「期待はずれでないことを願うぞ、第七司教!」 
 黒鍵を投げ捨て、アドリアンは走り出した。 
 そして、繰り出される死の爪。急所を射抜く四つの軌跡がシエルに迫った。
>216>222
(月姫祭り 殺人貴&プライミッツマーダーVSマーニ&ソール)
 
熱線は、志貴の驚異的な反射能力により、巧妙に回避された。
さらにソールが、追撃の熱線を放とうとした時ーー
ソールの身体が、黒い巨体に吹き飛ばされた。

「何ですの? 邪魔をしないで下さる!?」
翼をはためかせソールは空中で体勢を立て直すと、黒き獣ーー
プライミッツマーダーに向けて熱線を数発、放射する。

「では、君の相手は僕がしよう」
遠野志貴の眼前には、何時の間にかラバースーツを着込んだ
男が立っていた。その手には、既に強力な重力の力場が形成されている。
「先ずはーー君に死んでもらうよ。これからのお祭りの生贄としてね」
全てを破壊する、重力場を込めた掌が、志貴に向かって突き出される。
>218 月姫祭り アルクェイドVSネロ・カオス
  
不意に完全に捕らえた筈の包囲網が爆発する。
   
そこに在るのは、白い暴力の塊だった。
   
液状の混沌を引き千切り、ケモノを砕く・・・そして私自身を袈裟懸けに薙ぎ払う。
    
(それでこそ意味がある・・・)
   
一撃の元に引き千切られた半身が、石畳に熔ける様に消えていく。
これで貴様を取りこむ準備が整った。
  
「この程度では、私に滅びは無い!」
  
再び、白兵戦を挑む、時間を稼ぐ為に。
(月姫側・乱入)
>220 レイオット
>223 アルトルージュ
 
 疲れを知らぬ山のように巨大な吸血軍馬を走らせて数日、ようやく姫様の居る
スロバニアの荒れ果てた山村へと到着した。辺りには濃厚な死の臭い、戦の臭いが漂い
既に多方より闘争の騒音が響いている。
 
 遅かったか? いや、間に合った。未だ我らが姫様は健在だ。そしてその近くには
レイオットとふみこ。
 
「レイオットにオゼット、主に牙を向けるとは貴様達何のつもりだ!!」
 
 怒声が山々に木霊する。戦場を一気に駆け抜けた軍馬が高く跳躍し、姫様の近くへ。
そしてレイオットへと剣を向ける。
 
「返答次第では貴様らの影すら残さずに消し去ってくれるぞ!」
228十字刈夜(M):02/03/03 00:45
>224
(月姫祭り:第三勢力)
  
 吸血鬼の爪がシエルに突き刺さる、その一瞬前。
 鋭い金属音が響いた。
 見ると、白いセーラー服の女性が蒼い長剣で爪を受け止めている。
 「私が前に出る。援護を頼む」
 言うなり、ライトパープルに染められた彼女の髪が死角からアドリアンを襲った。
 髪の先には、銀の短剣が握られている。
 狙いは一点、吸血鬼の首。
>225
(月姫祭り 殺人貴&プライミッツマーダーVSマーニ&ソール)
 
プライミッツマーダ―はソールの放つ熱線でその身を焼かれる。
だが、この程度ではガイアの怪物を滅ぼすのは不可能である。
 
「グルルル……」
 
低く、唸り声をあげた後、眼を金色に光らせて、ソールをプライミッツマーダ―は睨みつける。
既に焼かれた部分は元に戻っていた。
 
「ガアアアアアアアアアア!」
 
そのまま、吠え、ソールの周りを縦横無尽に駆け回る。
並みのものではプライミッツマーダ―を視界に入れることすら不可能だろう。
>226 月姫祭り アルクェイドVSネロ・カオス
 
至近距離で、拳を交わしあう。
混沌の攻撃自体はそれほどアルクェイドに痛手を与えはしない。
だが、決して油断などはしていない。
 
そう、その油断こそが創世の土に捕らえられるという愚に繋がったのだから。
 
目の前のネロ・カオスに拳を突き入れ、足を叩きつけながらも、周りへの注意は決して怠らない。
だが、包囲を狭めてくるケモノ達の相手もせねばならず、周囲への警戒と相まって、目に見えて手数が落ちていた。
 
「くっ……!」
 
我知らず、苦鳴が口を突いて出た。
>223 アルトルージュ

アルトルージュがかわしたブラストの流れ弾を回避しつつ、
間一髪、レイオットに向けられたその腕が振り下ろされる前に
アルトルージュに駆け寄り、そのわき腹に回し蹴りをめり込ませ、吹き飛ばした。

>227
その時、突如現れた黒騎士が、レイオットに剣を向けて大喝する。

「うるさいわね…見てわからない?私は化物を殺す化物。
理由はただ、それだけよ」

そう吐き捨てて、手に持ったカトラスでもってその大剣をはじくと、
そのまま黒騎士に詰め寄った。
232『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 00:51
(月姫祭り:月姫側)
>222(殺人貴&プライミッツマーダ― vs マーニ&ソール)

俺が熱攻撃をして来た者――女に向かって攻撃を仕掛けようとすると。
それより早くアルトルージュの従者――プライミッツマーダーが女へと突進する!

俺を守れとでも命令されたのか?
余計な事を、と思いながらも嬉しくも有り、複雑な心境だ。

>225
なんて思考に耽る間もなく、別の敵――男が現われる。
そして、その手を俺に向かってかざす―――
―――ヤバイ、あれは『何か』を狙っている、その射線に居てはいけない!
考えると同時に極限まで身を屈め真横に跳躍、地に足が付くと同時に
次は男に向かって再び低く跳躍する!
(アルトルージュ VS レイオット&ふみこ 黒騎士乱入)
>223 >231

「ちっ――!!」
と、舌打ちしつつ、全力で後方に跳躍。
 分かり切っていたことではあったが、やはり「親」と「子」では身体能力に大きな隔たりがある。
 直撃を喰らう、その瞬間。オゼットによる一撃が、アルトルージュを吹き飛ばした。

 反射的に、ホルスタから銃を抜き放ち、連続で射撃。
 4発のマグナム弾が、アルトルージュに向かい襲いかかる。
 その間に、口頭にて呪文詠唱。
 
>227
 その時だった。彼方から軍馬などと言うアナクロなものに跨って現れたのは、
第6位――黒騎士だ。
 しかし、なんのつもりと言われても。
 憎悪も、殺意も、理由すらもなく。ただ、ただ殺し合っていると言うだけでしかないのだが。
 だから、再び同じ事を言う。

「――さあな。俺が訊きたいよ」
234シエル ◆7th.w44M :02/03/03 00:58
>224>228vsアドリアン
(月姫祭り:月姫側)
黒鍵をまともに受けても、ダメージが見えない吸血鬼
そいつが目にも止まらない速度で接近し、爪を振るってきました(>224)
(ギィィン!)
響く金属音。さっき助けてくれた女性が吸血鬼と鍔迫り合いをしていました(>228) 
 
「了解!」
彼女の援護の声に答え、左手に構えていた三本の黒鍵を投げつけます
設定は再び『火葬式典』。ただし狙いは周囲の地面。
地面に突き刺さった三本の黒鍵が地面に突き刺さり。土煙が周囲に垂れ込めます
彼女の不意打ちを成功させるため、敵の注意を逸らす作戦です
>230 >226  アルクェイド対ネロ・カオスに乱入
 
リィゾに遅れること数分。
私も目的地に到着しました。
すぐさまアルトルージュ様の元へ急ごうとした私は
滅びたはずのネロ・カオスとそれと戦う白の姫君に遭遇しました。
 
白の姫アルクェイド・ブリュンスタッド。
かつてはアルトルージュ様の敵でしたが・・・
 
「相手はトラフィムに組するネロ・カオス・・・仕方ないですねぇ」
 
そう呟き私自身を納得させると静かに意識を集中しました。
私の力・・・固有結界パレード。
 
次の瞬間、霧の中から現れた無数の船団による砲撃がネロ・カオスの獣達に降り注いだ。
 
「白の姫、助太刀いたしましょう!」
(月姫祭り:抵抗勢力) 

>228 vs 十字刈夜 
 硬質な音が響き、”すべてを切り裂く”爪が止められた。 
 怪訝な表情がアドリアンに浮かぶ。 
 
>234 vs シエル 
 その表情を覆い尽くすように、土煙が舞った。 
 一瞬気を取られ、目の前の娘を見失う……と、同時に首に違和感を感じた。 

 そう、違和感を。 
 軽く手を伸ばすと、首筋からナイフが生えていた。 
 無造作にそれを引き抜くと、第七司教との間に立ちふさがった娘に投げつける。 
 さらに合わせて呪文を詠唱。 
 ロルトが真空の竜巻を呼び、辺りを切り裂き始めた。
(月姫祭り 殺人貴&プライミッツマーダーVSマーニ&ソール)
>229
 
ソールの熱線により、怪物の身体の数箇所に大きな穴が空くが、
それに怪物が頓着した様子は無かった。低く唸りながら、
ソールに向けて飛び掛ってくる。

「効かないですって? なら、その身、残らず焼き尽くしてさしあげますわ」
 
自らの周囲を駆け回る獣に対し、無差別に熱線を乱射する。
確かな殺傷能力を持つ熱線が、周囲の大気を悉く焦がしていく。

>232
「ほう? 人間にしてはいい動きをするね」
攻撃をかわされた事に対し、少々の賞賛を送りつつ、
マーニは跳躍し襲い掛かってくる人間を迎え撃った。
身を屈めたその上から、覆い被せるようにして、
超重力の力場を叩き込む。

「下賎な人間は、地に這いずる位が丁度いいんだよ」
(アルトルージュ VS レイオット&ふみこ 黒騎士乱入)
>231 >233
 
「無駄だって言ってるでしょ!?」
 
私は弾丸を右手の一振りで全て、叩き落す。
 
「こんな玩具じゃ、私は倒せない……」
 
そのまま、再び、レイオットに飛び掛る。
 
「何でよ! あなたを死徒にした私がそんなに憎いのっ!?」
 
私はそう叫びつつ、レイオットに貫き手の連打を繰り出す。
 
(月姫祭り:月姫側)
>231 黒騎士リィゾ=バールシュトラウトvsふみこ・O・V
 
 そのままレイオットを切り捨てようとした剣をオゼットのカトラスが弾く。
軍馬ごと向き直り間を詰めようとするオゼットに突きを見舞う。
 
「オゼット、貴様で我が相手が勤まると思ってるのか?」
 
更に数度突きを見舞う。
 
「思い上がるな、成り立ての死徒風情がッ!」
 
  
 そして、気の抜けたようなレイオットの声(>233)。リィゾは興味を失ったように言い放つ。
 
「その腑抜けた根性と考え、姫様に再度正して貰うが良いわ」
 
(月姫祭り 殺人貴&プライミッツマーダーVSマーニ&ソール)

>237
 
無差別に放たれた熱線がプライミッツマーダ―を焼く。
しかし、プライミッツマーダ―の再生速度を上回ることは出来ない。
 
プライミッツマーダ―は熱線を受けつつソールに突進する!
241十字刈夜(M):02/03/03 01:10
>236 vsアドリアン
(月姫祭り:第三勢力)

 吸血鬼の首筋に、全力で短剣を突き立てた。
 ミスリル銀の短剣だ。並以上の吸血鬼でも、確実に灰燼に帰せる。
 だが。
 眼前の吸血鬼は、まるで何事もなかったかのように短剣を引き抜き、投擲してきた。
 短剣は髪で絡め取った。が、真空波までは防げない。
 しかし、刈夜は退かない。
 全身を切り裂かれながらも、燃える紅髪を、鉄針と化した黒髪を、雷撃を放つ黄色の髪をまとめて放った。

(VS アルトルージュ)
>238

「…………憎い?」

 その単語に、思わず俺は笑いを上げた。失笑のような――憧憬のような。
 そんな、不安定な笑み。ただ言えるのは、憎しみはない。
 さざ波すら起こらない静謐な心には、そんな感情は生まれない。
 
「は――ははっ!」

 連続して繰り出される貫き手。それを全力で防御しつつ――叫ぶ。
 
「イグジスト!」
 
 口頭詠唱にて構築されていた魔法が発動。瞬間、アルトルージュの足下――
地中から、強力な衝撃波が発生。砕かれた地面ごと、彼女に向かい炸裂する。
 同時に――無音詠唱。
243『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 01:16
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs マーニ&ソール)
>237

―――――何だ、アレは?
男の寸前まで迫ると、その手から『何か』の力が放出される。
それは真っ黒なイメージ。暗黒の塊の放出。

「…チィッ!」

その『イメージ』ごと、右手の七つ夜――愛用のナイフを迸らせる!
イイィィィン、と不思議な響きと共に男の放った『力』が消滅。
返す刃でその攻撃の源となる男の腕の『線』を断ち切る。
>239 黒騎士

初手の突きは何なくかわしたものの、
その筋力から連続して繰り出される突きは凄まじく、
私は容易に黒騎士の懐に入ることが出来ないでいた。
流石はアルトルージュの側近だけのことはあるという事か。

私は突きをかわし、いなし、弾き、どうにかこうにか捌き切る。

「やかましいのよ。怒鳴る暇があるなら、
その台詞が嘘でないことを証明してみせたらどう?」

私は最後の突きをかわすと、そのまま懐に潜り込み、
鎧の隙間を狙ってカトラスを繰り出した。
>235 月姫祭り アルクェイド・白騎士VSネロ・カオス
  
真祖の姫を取りこむ為に地下に展開した『創世の土』、姫の意識は周囲にしか向いていない。
この条件なら、完全に不意を付ける。
  
「もらったぞ、アルクェイド・ブリュンスタッド!!」
 
だが、次の瞬間、霧が立ちこめ周囲が爆裂した。
 
「これは、…白騎士か!!」
 
在り得る展開だった、だがアルトルージュでは無く、こちらにくるとは予想外だ。
真祖の姫ごと巻き込む攻撃は確かに有効だが、これは・・・無茶だ。
   
「ふざけおって、貴様はコレとでも遊んでいるがいい」
   
蟹のような蜘蛛、像の並みの巨体を持つ死を司るのケモノ達それを五体白騎士に
送り込む。
  
(『創世の土』の発動は見送り、白兵戦を続行)
>242
(アルトルージュVSレイオット)
 
「……!?」
 
一瞬、視界が閃光に包まれ、衝撃波で体勢が崩れる。
でも、それも一瞬のこと……
私にとって、足止めになるかどうかもおこがましい。
 
すぐに視界が回復する。
又、レイオットが魔法を詠唱?
 
「……何よ!? 私の何が不満なの!?
死徒になったあなたが存在していくためには、私の元にいるのが1番でしょう!」
 
跳躍。
レイオットの背後に回りこみ、そのまま、首を掴み上げる。
247シエル ◆7th.w44M :02/03/03 01:24
>241vsアドリアン
(月姫まつり:月姫側)
黒鍵も銀のナイフもあの吸血鬼にはさしたるダメージを与えていないようです
 
そして吸血鬼は呪文を詠唱。それと同時に耳がキンと痛み、体が切り裂かれます
見るとセーラー服の女性もカマイタチで全身を切り刻まれています
 
「単発で効果が無いのなら、効果があるまで攻撃し続けるまで!」
セーラー服の彼女の攻撃に合わせて。
わたしも黒鍵を生成しては投げ、生成しては投げ・・・を繰り返します。
『火葬式典』を込めた無数の黒鍵が、『髪』と共に吸血鬼に襲い掛かります
>235>245 月姫祭り アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス
 
「フィナ? まさか、こっちを手助けしてくれるなんてね」
 
言葉とは裏腹に、ほっと息を抜くアルクェイド。
お陰で、少し余裕が出てきた。
だが、しかしまだ決定打は見えてこない。
 
やはり、空想具現化で……しかし、666を全て殺しきるにはどうすればいい?
知恵を振り絞りながら、ひたすら混沌への攻撃を加え続ける。
周りのケモノは全て白騎士に任せても何とかなるはずだ。
 
まだ、光明は見えてきそうにもなかった。
249マンティコア:02/03/03 01:28
(月姫祭り:対抗勢力)
 
 
地面がぼこりと盛り上がった。
ひとつではない。ふたつ、みっつ――――10だ。
それらはみな、長い黒髪の、ごく普通の少女たちのように見える。
全身を包む対弾ジャケット、抱え持つアサルトライフル、60cmも長さのあるナイフで
武装していなければ、という条件がつくが。
 
それらは、かつてマンティコアと呼ばれた怪物。
統和機構が作り出した、人を遥かに超越する化け物。
 
制御不能だったそれら――だが、それは完全に支配下にある。
 
薬物の投与――それにより、精神の共有能力をもち、他者の制御下に置かれているのだ。
 
精神のホスト、つまり分隊のリーダーに、無線で連絡が入る。

『目的は――目標の奪取。優先順位に従い、状況で決定せよ。作戦行動開始』
「――Yah.」

どこの言葉かすら分からない言語による会話が終了後、それらは壕から這いのぼり、疾走を開始した。
600m――この速度なら二十秒かかるまい。
その視線は――第一目標、『遠野志貴』に突き刺さる。
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>241 vs 十字刈夜 
 生き物のように蠢く髪。
 さらには針のように貫く髪、炎をまとう髪、雷光を帯びる髪が幾重にも伸びて広がる。 
 そのどれもがアドリアンの命を欲して、唸りを上げた。  
 
>247 vs シエル 
 その髪に隠れるように、無数の黒鍵も飛来する。 
 
 ある髪は腕を、ある髪は胸を。
 ある黒鍵は腹を、ある黒鍵は眉間を。 
 
 それはさながら、残忍な子供がいたずらした人形の姿。 
 刃と穴、ただそれだけにアドリアンの姿は貶められた。 
 
 だが。 
 足りない。 
 
「――――ふん」 
 
 壊れた人形が動き出す。 
 光条のように伸びる爪を娘どもに振るいながら。
(月姫祭り 殺人貴&プライミッツマーダーVSマーニ&ソール)
>240

周囲一帯にばら撒かれた熱線は、容赦無く、怪物の身体を
焼いて行くのだが、その度、欠如した部分が再生していく。
「…そう。無駄ですのね。なら、その熱、直接味わってみなさい!!」
言ってソールは、凄まじい速度で突進をかける怪物、プライミッツマーダーに
向けて、熱線と同程度の高熱を纏わせた腕を突き出した。
狙うはその顔面。闇夜に黒と赤が交錯する。

>243
志貴の振り切ったナイフにより、超重力の力場はあっさりと消滅した。
「何っ!? 何故だ! 人間如きが僕の力を!?」
次に剣閃が煌めいた時、マーニの腕はぽとり、と地に落ちた。
何が起こったのか、マーニ当人にも理解出来ない。しかも、再生が
始まらない。何故だ。何故だ。何故何故何故何故ーーー

憤怒にその顔を醜く歪ませ、声無き咆哮を上げながら、
マーニは残った左の腕で、重力場を形成。
彼の腕を切ったナイフが引き戻されない内に、その力場を
志貴の腹にぶつけんとする。
(月姫祭り:月姫側)
>244 黒騎士リィゾ=バールシュトラウトvsふみこ・O・V
 
 豪雨のような突きをくぐり抜けて、オゼットのカトラスが迫る。リィゾはそれをそのまま
肩口に受ける。鎧の隙間を抜けて、がっちりと身体に食い込んだ刃は微動たりともしない。
 
「それこそ貴様が新米吸血鬼だというのだ」
 
そして、馬上から振り下ろされる死の一撃。
 
「吸血鬼を相手にするならば一撃で葬る、でなければ待っているのは…貴様の死だ」
(月姫祭り 殺人貴&プライミッツマーダーVSマーニ&ソール)
>251
「グアアアアアアア!」
 
―――咆哮。
 
そして、プライミッツマーダ―の牙が光る。
 
プライミッツマーダ―の顔面が焼かれた直後、
『人に対する絶対的な殺害権利の牙』がソールを捉えた!
254エンハウンス:02/03/03 01:36
>249(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
 復讐騎は、状況を逐次監視しながら傍観を決め込んでいた。
 どうやら更なる増援も到着し、出番がなさそうだと思っていた矢先。
 
「……何だ、アレは?」
 
 殺人貴を狙って走る少女達を認めた。
 その異常な様子に眉根を寄せつつ、両手に魔剣と聖葬砲典を抜きはなった。
 その瞬間から両腕で破壊と腐敗が始まるが、委細構わず復讐騎は走る。
 少女達に対して、聖葬砲典――ブラックバレルの引き金を引く。
 
 乾いた銃声と共に、三発の銃弾が標的を砕かんと飛来した。
(アルトルージュ VS レイオット)
>246

「――速い――!」
 
 発動した衝撃波は牽制にもならず、もたらされた結果は僅かに動きを止めただけ。
 しかし、スタッフを操作するにはそれは充分な時間だ。呪文書式一回分の魔力が活性化。
 
 即座に――――
 
 だが、瞬間。彼女が、なにかを叫んだ。
 その台詞に――ほんの一瞬、動きを止める。致命的な一瞬。
 殺された、と頭のどこかで認識したが、彼女は後からこちらの首をつかみ上げるだけだ。

 なにかを迷っている彼女。こちらの行動が理解できずに困惑している彼女に。酷く、物憂げな口調で呟いた。

「……誰が、そんなことを頼んだ?」
 
 一息。
 
「……一番?――勝手なことを――」
 
 そのまま、動きの止まった彼女の腹部に―――
 
「――言わないで貰おうかっ!」
 
 そのまま、全力で蹴りを叩きこむ!
(月姫祭り:第三勢力)
>247
闘いを続ける彼らの頭上を影が覆った。夜の闇をも凌ぐ恐怖と邪悪に満ちた影。
影の正体は翼竜を思わせる未知の怪物と、その背中にまたがった黒ずくめの人物だった。
「我は冥王サウロンの第一の下僕、九人の指輪の幽鬼(ナズグル)の長なり!」
黒い影はそう呟くと、微かな光を放つ長剣を引き抜いて怪物を降下させた。シエルめがけて。
>245 >248 アルクェイド対ネロ・カオス対白騎士
 
白の姫を助けたのが不満なのか
ネロ・カオスは私の方に獣を差し向けてきました。
 
予定どうりです。
いかに多くの獣を扱おうともそれを統括するネロ・カオスは一人。
これで白の姫君に対する攻撃は弱まることでしょう。
 
さて、後はネロ・カオスのの放った獣ですね
・・・恐らくは幻想種・・・ですが。
 
「ネロ・カオス、甘すぎますよ。
 27祖の8位たる私をこの程度で止められると思っているのならそれは大きな間違いです」
 
そう言うと同時に私はパレードの陣形を整えます。
前衛に配した突撃艇のラムが獣達を貫くと共に動きを封じ、
そして後衛の艦隊の砲撃が獣達を肉片へと変えました。
 
「幾ら巨大でも所詮は生物。戦艦とは比べるまでもない」
 
そして残りの艦隊をネロ・カオスを包囲するように展開させます。
 
「さあ、貴方の手品はこれでおしまいですか」
258十字刈夜(M):02/03/03 01:45
>250 vsアドリアン
(月姫祭り:第三勢力) 
 
 効かない。
 攻撃が。全く。
 眼前の吸血鬼は、今まで自分が会ったなかでも最悪のネクロイドだ。
 このままでは、どこまで切り刻んでも勝てないだろう。
 もはや人型とは言えないほどにまで傷つけられながらも動く吸血鬼を見て、刈夜は決意した。
 新たな髪を一房切り取った。  
 手にとられたとき、それは生命の色――黄金の色に輝いている。
 不死の者の対極、生命の波動に満ちたそれを、迫り来る化物めがけ、投げた。
 斬撃が通じないのであれば、完全に消滅させるのみ。
259『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 01:46
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs マーニ&ソール)
>251
男が何か叫ぶ。
だがそれは俺の鼓膜を振るわせるだけ、意味なんて理解する必要はない。
思考はただ、この男を殺すことのみ。
俺は男を凝視する。その『線』を、『点』を。

男が切り落とされた右腕の代りに、左腕を俺に差し出す。
同じ攻撃を仕掛けるつもりか。

―――――遅い。

右腕を切断した七つ夜の勢いをそのままに、左腕の線をも通す!
その腕が切断面から離れて落ちる前に、男の胸の中心の『点』へとナイフを突き入れる。

「………終わりだ」
>252

繰り出される必殺の一撃。
私は黒騎士の体に刺さったままのカトラスから素早く手を離すと、思いっきり横に飛ぶ。
一瞬の後に、空を切り裂くゴウ、という音と共に、突風がその場に吹き荒れた。

私はそのまま地面を転がりながら呪文を詠唱。
起き上がると同時に黒騎士に狙いを定め、彼を中心に魔力を解き放つ。

「その身に受けなさい、地獄の業火を!」

1000度は軽く超えようかという炎が、黒騎士を中心に巻き起こった。
261マンティコア:02/03/03 01:47
>254(月姫祭り:対抗勢力 エンハウンスvsマンティコア)
 
横合いから襲いくる弾丸。それをそれらの目は捉えていた。
三発の弾丸を、ひとりは屈んでかわし、ひとりはそのまま進んでかわし――
ひとりが避けきれずに、腹に直撃をもらい、衝撃で軽く飛んだ。そのまま地を跳ねる。
二、三度回転――跳ね起きる。ダメージを微塵も窺わせない。
 
《――『エンハウンス』復讐騎》
《優先順位7――判断を保留 TO HOST》
《――捕獲行動開始 損耗は2を許容 撃破承認》
 
シナプスを思考が伝う刹那よりなお短い時間で、マンティコア分隊は行動を開始。
四人が散開、アサルトライフルの一斉射。
弾幕中をさらに四人が銃撃しながら接敵。
その背後に隠れる二人が、腰に帯びたナイフの柄に手をかけた。
(アルトルージュ VS レイオット)
 
>255
 
「がっ……!?」
 
流石に無防備な状態で蹴りを喰らうのは応える。
そのまま、私は膝をつく。
 
でも、今の私を支配するのは怒りと……何だろう? 
立ち上がる。
 
「……じゃあ、今のあなたは何がしたいのよっ!?
私を殺して、27祖の9位に収まりたいのっ!?
答えなさいよ!!」
 
空想具現化の衝撃波でレイオットを弾き飛ばす。
 
「そんなに私が主じゃ嫌なの、レイオット・スタインバーグ!?」
 
そのまま、私は吹き飛んだレイオットへと歩いて、間合いを詰める。
263ガロン(M):02/03/03 01:50
(月姫祭:第三勢力)
>250 
 
「いい夜だ・・・・・・化け物どもが蠢くには・・・・・・な」 
 
俺は独り、丘陵を歩く。熱く滾る血を抑えきれない。
こういう夜には、何かある。俺の長年の勘がそう告げている。
 
血臭がした。闘争の音がした。
その血の臭いは、とてつもなく濃厚で芳しい化け物どもの血だ。
 
行くぞ、魔物ども!!人に戻るその日まで、俺は化け物どもを殺し尽くす!!
 
俺は一気に走った。見る見るうちに体が膨れ上がり、獣の姿となる。
コロス!コロス!コロス!コロス!
 
俺はまず見えた貴族風の男に向かって突撃した!!
 
「死ねぇ!!ビーストキャノン!!」 
 
闘気を全身にまとわせた紅い弾丸が襲い掛かる!! 
264シエル ◆7th.w44M :02/03/03 01:55
>250vsアドリアン&アングマールの魔王
(月姫祭り:月姫側)
攻撃が吸血鬼に、絶望的にまで効きません
 
「黒鍵では滅っしきれませんか・・・」
意識を、そろそろ燃え尽きつつある自転車の方に向けます。第七聖典を積んであった自転車に。
ですがその時(>256)宙をきって翼竜に乗った人物が襲い掛かってきました
 
その攻撃は地面に転がって避けましたが、第七聖典から距離が離れてしまいました。
 
攻撃後、再びこちらに向かって突撃してくる翼竜に向け
とっさに黒鍵を投擲します。効果は『土葬式典』。
「将を射んとすば、まず馬からっ!」
>248>257 月姫祭り アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス
  
白騎士に送りこんだ、ケモノ達が一瞬で屠られる。
当然の結果だろう、だがその一瞬で十分だ。
 
白騎士の加勢に余裕を感じたのか、真祖の姫の表情が緩む。
たかがこの程度で私が怯むともでも思ったのか・・・愚かな。
   
「やはり貴様は弱くなったな…他者に頼るとはな」
 
白騎士の攻撃の隙をついて、地下に展開した『創世の土』を発動させる。
真祖の姫の周囲の地面が丸ごと持ちあがり、全てを飲みこむ。
   
「空想具現化は使わせん、我が一部となるがいい!!」
  
266エンハウンス:02/03/03 01:58
>261(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
「やはり、ただの人間などではないか。吸血種とも違うようだが」
 
 エンハウンスは呟きながら、右手の魔剣を体の前に立てた。
 そのまま、銃身を連射しながら突撃。
 銃弾が刀身を叩いて軽快な金属音をさせる。
 だが、それは決して復讐騎の体には突き刺さらない。
 
 接敵を狙う者達へ銃口を向ける。
 更に、近づいてきた者は銃身を振ってなぎ払う。
 そうやって体勢を崩したところへ魔剣の一撃を叩き込んだ。
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>258 vs 十字 
 投げつけられた髪を掴み、力を込める。たちまち輝く生命は吸収され、消失した。  
 『吸精』――エナジードレイン――は、その生命を経験を知識を根こそぎ奪い取る。 
 灰となった髪が指の間からこぼれ落ちた。 
 もう、あの娘に為す術などあるまい。 
 立ち尽くすその首筋に、慈悲を込めた爪が一閃した。 
 
>263 ガロン  
 その時、背後から無粋な人狼が躍りかかってきた。  
 空にも一匹、「魔界」のものどもの気配もする。 
 まったくもって、不愉快な話だった。 
 
 弾丸を体全体で受け止める。 
 その衝撃で刃は抜け落ち、地に転がった。 
 だが、アドリアンはそのまま、人狼に張り付き続ける。 
 
「――――死を望むか?」 
  
 零下よりも冷たい手が、その肩口に触れた。再び吸精の魔力が働く。 
 
「ならば、くれてやろう」
(アルトルージュ VS レイオット)
>262
「――――――――」
 
 吹き飛ばされながら。彼女の言葉を頭の中で反芻する。
 なにがしたい――?

「……なにも。やりたい事なんて無いさ」
 
 ただ、惰性で存在を続けているに過ぎない。いつ死んでも――それは、それで構わない。

 第9位に――?
 
「……冗談じゃない。勘弁してくれよ」
 
 苦笑と共にと共にこぼす。何かを欲しいと思ったことはない。
 使う気のない――使い道のない権力など必要ない。
 
 主じゃいやなの―――?
 
「――さあな。興味がない」
 
 何かを必要と思ったこともない。必要だとも思わない。ただ――戦っていると、とてもとても安心する。
 正体不明の焦燥に駆られることもない。心の、常なる空白を忘れさせてくれるこの一瞬―――
 
 この一瞬が、とても楽しい。だから――

「もうしばらく――付き合って貰うぜ! <マグナ・ブラスト>――イグジストッ!!」
 
 こちらへと歩いて近づく彼女に。対装甲艦艇用に開発された、戦術魔法が炸裂する――――! 
269マンティコア:02/03/03 02:04
>266
ひとり――弾丸に叩き落されて足を止めた。
構わず、残りが突撃。
銃身の薙ぎ払いで体勢を崩したひとりが、魔剣アヴェンジャーの餌食になる。
 
――否。自ら貰ったのである。
 
心臓まで叩き込まれた一撃は、しかし吸血鬼の圧倒的膂力をもってしても抜けない。
強靭な筋肉が刀身を捕らえて離さないのだ。
その隙に、無防備な身体目掛けて四方から弾丸が食らいつく。
(月姫祭り:月姫側)
>260 黒騎士リィゾ=バールシュトラウトvsふみこ・O・V
 熱波の嵐が周囲に吹き荒れる。咄嗟に上へと跳び、何とか致命傷は免れたが残された軍馬は
骨も残らず燃え尽きた。更に炎が燃え移ったマントを空中で脱ぎ捨てる。
 
「地獄の業火? そんなもの永劫の生の前には生温いッ!」
 
切っ先を呪文詠唱を終えたばかりのオゼットへと向け、月を背に飛びかかる。
(月姫祭り 殺人貴&プライミッツマーダーVSマーニ&ソール)

>253
ソールの腕は、確実に怪物の顔面を灼ききった。
だが、それでも怪物の勢いは止まらない。止まる事を知らない。

「ひーーー」

一瞬で、ソールの上半身は、怪物の顎に捕らえられた。
「絶対殺害権利の牙」が、ソールの魂を、肉体を、食らっていく。
ぷっ、と怪物ープライミッツマーダーが、かつてソールであった
肉塊を吐き捨てる。そこには、既に魂等残っていない。
文字通りの「肉塊」が打ち捨てられたのだった。

>259
兄妹独特の感応で、兄マーニは妹に起こった異常に気付く。

「ソール!?」
思った時に、既に自分の死期さえも迫っている事に、彼自身は気がついていなかった。
残った左腕に切れ目が入り、それが落ちる寸前……
マーニの胸元にナイフが突き刺さっていた。
急速に、自らの意識、いや魂までもが失われていく感覚ーー
それを感じながら、一人呟く。

「何ーーー故」

切り落とされた左腕が地面に到達し、残っていた力場で大きく大地を陥没させる。
その時には、既に彼は、「死」んでいた。



マーニ・ソール兄妹 死亡
272十字刈夜(M):02/03/03 02:07
>267
 アドリアンの爪が一閃した。
 半ば以上断たれた刈夜の首から鮮血が迸り、辺りを紅く染めてゆく。
 死ぬまでの残されたごくわずかな時間、
 彼女が想っていたことは、
 仲間たちへの――。
 
 がらん、と音をたてて、長剣が地面に転がった。
 
 十字刈夜:GAME OVER
273ハックルボーン神父:02/03/03 02:10
(月姫祭り:敵対側)  
<ハックルボーン導入>  
  
感染源不特定吸血鬼の行動原理。  
  
それは長年吸血鬼に恋焦がれる様な 
情熱を注ぎ込んできた彼・・・ヘルシング博士にとっても未だに  
度し難い物であるという点については一般人と何ら異なる見解を示しきる 
事は出来ずにいた。  
 
  
ある朝。  
研究に明け暮れる彼のもとに一つの情報が舞い込んだ。それは、 
極東の国、スロバニアにおいて99.999%の確率で女性体と思われる 
感染源不特定吸血鬼という現象の活動が確認されている、というものである。  
しかも、彼女(吸血鬼をそう呼んでいいのかどうかは論議があるが) 
はケイオス・ヘキサにおいて「ロング・ファング」と呼ばれる固体現象 
以上に古き時代より確認された形跡があると言う。  
  
これはA.S.C.(降魔局)筋の情報であるらしい。  
彼らが公安(及びヘルシング教授)に率先して情報を渡した時点でこの 
情報の信憑性は確かに保証される。しかし、同時にそれは彼等が須らく  
何らかの謀略を巡らしている事に他ならない。   
  
しかし彼には最早降魔局の行動などはどうでも良かった。  
その女の吸血鬼をモニタリングし、研究する事で娘の敵が取れるのならば 
彼自身の現在の地位など、左程惜しいものではないのだから。  
  
  
彼は広範囲の吸血鬼駆除計画をすぐさま発表、その計画の為と称し物資を 
一部横流し(降魔局が手を回したのか、左程難しい事ではなかった)  
する事で5名の呪装戦術隊と一人の男をスロバニアへ派遣する事に成功した。 
後は彼らによってロング・ファングより古いやもしれぬ吸血鬼の在り方が 
暴かれる事を只管祈るのみ。ハックルボーン神父ならば少なくとも  
一切の行動パターンも暴けずに終わる事はないだろう。  
   
「待っていろ・・・ミラ」  
  
彼女に捧げる為の薔薇の刺を手ずから取りながら彼は呟いた。
274アングマールの魔王:02/03/03 02:11
>264
シエルの放った一撃は巨大な翼竜の胴体を捉えた。
怪物は甲高い悲鳴をあげ、途方もなく大きな翼を広げたまま墜落し大地に激突して崩れさった。
怪物の残骸から、長身の人物が身をおこした。前進を黒い長衣で包み、その顔は闇に覆われている。
「アングマールの魔王の邪魔立てをするか!よかろう、貴様の魂を暗闇の彼方、瞼なき御目の前に
引き連れてくれるわ!」
冷たく嘲笑すると男は右手に長剣を、左手に戦槌を持ち突進してきた。
(アルトルージュ VS レイオット)
 
>262
 
レイオットが私に叫びと共に強烈な魔法を放ってきた。
私はそれを為す術もなく、受ける。
 
――私の身体が爆炎に飲まれる。
 
数秒後、相応に私の身体はボロボロになっていた。
そう、そんなに私じゃ……
ここまで飼い犬に手を噛まれる屈辱……!
私の中を怒りの炎が蔓延する。
 
――私の眼が金色に変わる。
 
「……殺すわ」
 
私はそう呟いた後、レイオットに瞬時に肉薄し、レイオットの腹部に掌底を繰り出した。
276ガロン(M):02/03/03 02:16
(月姫祭:第三勢力)
>267 vsアドリアン
 
「!?」
 
なんなんだ、コイツは?俺のキャノンを食らってもビクともしないだと? 
奴は俺に顔尾を向ける。その美しい眉をひそめると、
  
「――――死を望むか?」 
  
奴はそう呟くと、俺の肩に手を当てた。
 
「アオォォォォォォォォォン!!」
  
俺は吼えた。奴の手が触れた途端、体中の精気が抜けていく、
そんな感じがした。なんと冷たい手なんだ、コイツは!! 
 
俺は奴から急いで離れると、身構えようとした。
 
「な・・・・・・なに!?」
 
力が入らん。動きが鈍い。このままでは奴に殺られる?
 
「グォォォォォォォォォン!!」
 
俺は天に向かって吼えた。動かぬならば、気合で動かすまで!! 
俺は腰から愛用のヌンチャクを取り出すと、それに気を込めて振り回す。
 
「ミリオンフリッカー!!」 
 
普段のキレはないが、少なくとも気をためるには充分だ。
勝機は・・・・・・必ずある!!
277エンハウンス:02/03/03 02:17
>269(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
「……小癪な」
 
 全身に銃弾を数発もらう。
 吸血鬼の生命力で耐えようという算段だったのだが――。
 次の瞬間、銃弾を喰らった箇所が『弾けた』。
 
「何だと……?」
 
 さすがに、これは予想だにしていなかった。
 僅かに、目の前が暗くなる。
 だが、エンハウンスが銃弾を受けた瞬間。
 
 魔剣から圧倒的な量の障気が吹き出して、刃に食いついていた少女を吹き飛ばした。
 アヴェンジャーは、所有者のダメージに応じて、その刀身にまとわりつく障気を濃くしていく。
 そして、その障気は触れた者に衝撃を与えるのだ。
 
 すぐさま、自由になった魔剣を縦横に振りかざして少女達へと突進する。
 全身を血に染めながら。
>270 黒騎士

鎧の重さを感じさせず飛翔してくる黒騎士の魔剣の切先を前転で回避する。
黒騎士が地面につくや否や、ズドン、と地に響くような音がして、
その衝撃は地面を抉り、その場に小さなクレーターを形成した。

私は素早く体勢を立て直すと、勢い良く大地を蹴り出し、
黒騎士の甲冑の隙間に刺さったままになっているカトラスの柄を両手で握った。

「一ついい事を教えてあげるわ。この世に、永劫の生などというものは、無いのよ」

そう諭すように呟いて。
そのまま、剣を媒介に魔力の束を黒騎士の体の内部に叩きつけた。
>257>265 月姫祭り アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス
 
来た――創世の土だ。
取り込まれてしまえば勝機はない。
自らに覆い被さってくるそれを睨み付けながら、精神を集中する。
 
「異端は孤立するが故に異端、だったかしら?」
 
アルクェイドに、大陸が覆い被さった。
 
「あなたには一生分からないでしょうね」
 
だが、アルクェイドは余裕を崩さない。
 
次の瞬間、アルクェイドは大地に縫い止められた。
同時に、空想具現化が完成した。
 
中空に、二つの電極が発生している。
それぞれが放電を起こし、空気がイオン化。
その圧力は、狙い過たず混沌を直撃した。
 
スパークギャップ衝撃、理論上は大聖堂の様な建物すら両断する事も可能な力が混沌に叩きつけられた。
(月姫祭り:抵抗勢力) 

>276 vs ガロン 
 狼が何やら、大声を張り上げる。 
 何を企むやら、知れたことではないが。 
 
 アドリアンは体から黒鍵を引き抜き、数本まとめて手に取った。  
 見よう見まねでそれを構えると、人狼に向かって六本ばかり投げつける。  
 
>274 vs アングマールの魔王 
 そして、呪文詠唱。 
 空を駆ける「魔界」のものども目掛け、連続して魔法を叩き付ける。 
 ラハリト――大炎を呼び、 
 リトカン――炎の柱を叩き込み、 
 ラザリク――不可視の衝撃波を見舞う。  
281マンティコア:02/03/03 02:24
>277(月姫祭り:対抗勢力 エンハウンスvsマンティコア)
 
全身を弾けさせ、朱に染まりながら、それでも活動するエンハウンス。
この程度は予想範囲内だ。そうでなくては困る。
統和機構の欲しているのは――そう、死徒でありながら人間の心を宿す、
常識外の存在としてのエンハウンスだ。
 
衝撃に身を崩す一様。
すぐさま立て直すも、そこにはすでにエンハウンスの姿が迫る。
二人がナイフを交差させ、その必殺の剣戟を受け止めた。
二人がかりでもちりちりとその実力は拮抗。
瘴気が肌をなで、二人の顔の肌が千切れた。
282『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 02:27
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs マーニ&ソール)
>271
いきなり襲い掛かってきた男と女のコンビは、共に屍と化した。
だが、俺はすでに生命をなくした挽肉なんかには見向きもしない。
プライミッツマーダーも同様だろう。

―――――それよりも、アルクェイド!
二人との戦闘により、距離が開いてしまっている。
あいつならば大丈夫、誰にも負けない。
そう思いはしても、心ははやるのみ。

周囲を確認し、アルクェイドの元へ駆け出す。
その横には、俺の速度に合わせてプライミッツマーダーが併走していた。
(アルトルージュ VS レイオット)
>275
 
「――――――――――」
 
 宙を浮かぶ感覚。ぼんやりとしたその感覚だけが、脳を支配していた。

 なにが起こったのか、判らなかった。地面に落着した途端、
 口や鼻――として耳から、どぷっと音を立てて鮮血が溢れ出す。

 掌底を受けた腹部が、めちゃくちゃに破壊されていた。モールドは粉砕され、
腹が破け、そこから臓物が零れだしている。
 
 たったの一撃で。ほぼ戦闘不能に近いダメージを受けていた。
 これが。これが。これが――――彼女か。
 
「は――は、はは――――――」
 
 血液を溢れ帰られながら、口から声が溢れ出す。表情に獰猛な笑みを浮かべて――
 静かに、笑い声を上げる。
 
「なる……ほど――これは、楽しくなりそうだ――」
 
 呟いて――レイオットは、脳内に於いて魔法回路の構築を開始する。呪文を用いずに
生み出されるそれは、一種の奇跡を具現化する。

「――――――イグジスト]
 
 魔法発動。次の瞬間――時間が逆戻りするかのように、損傷していた腹部が再生する。
 まるで魔族のそれのように、レイオットの傷は、完全に復元していた。
284ガロン(M):02/03/03 02:31
(月姫祭り:第三勢力) 

>276 vs 不死王 
 
ヤツは俺が吼えたのを見た。
しかし、その目には何の表情もない。
吼えている、と認識しただけだってか?
手前のその顔に恐怖をはりつかせてやる!!
 
ヤツは体に刺さっていた剣を引き抜くと、俺に向かって投擲した。
俺はヌンチャクで叩き落そうと試みる。
が、完全な動きが出来ない俺は完全に回避は出来なかった。
そのうちの一本が深々と太ももに突き刺さる。
 
「ギャオオオオオオオオオオッ!!」
 
俺は吼えた。闘気が再び満ちていく。
 
285エンハウンス:02/03/03 02:32
>281(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
 つばぜり合いを片手に託し、左手の銃身を少女達の頭部に突き付け、引き金を引いた。
 銃声と共にのけぞったところを狙って、袈裟懸けに魔剣を振るい、向きを変えて切り上げる。
 
 更に、剣撃を繰り出しながらも、左手の銃身は油断無く周囲の少女達に銃弾を吐き出し続けていた。
286シエル ◆7th.w44M :02/03/03 02:37
>274vsアングマールの魔王
(月姫祭り:月姫サイド)
大地に墜ちた怪物は、こちらへ向けて襲い掛かってきます
「セーラー服の人もやられてしまいましたし・・・ここは!」 
吸血鬼(アドリアン)から逃げるためと、もう一つの目論見もあって
わたしは道の左右に広がる森の中に飛び込みます。 
 
・・・それでも怪物は追ってきますが、
長剣と戦槌という巨大な武器は、木々が生い茂る森の中では不利です。
 
それでも怪物は化物じみた怪力で木々をへし折りながら攻撃を仕掛けてきましたが。
へし折る時の抵抗のせいで幾分速度が鈍っています。
わたしはそれをかいくぐり、祝礼儀式済みの短剣を相手に叩き込みます。
 
・・・が、突き刺すと共に腕が冷たく痺れ、自然と動きが一瞬止まってしまいます。
そこに繰り出される上からの一撃。避けるも頭に掠り、視界が血に染まっていきます
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>284 vs ガロン 
 再びの咆哮。 
 それを意にも介せず、アドリアンは静かに呪文を唱える。 
 美しい旋律を奏でるような、真なる言葉の列。 
  
 マダルト――溢れ出でた冷気が辺りの大気すら凍り付かせながら迸った。
288マンティコア:02/03/03 02:39
>285(月姫祭り:対抗勢力 エンハウンスvsマンティコア)
 
ひとり、弾丸を脳漿に食らって弾け飛んだ。
さらにもう一人が剣の餌食となり、身体を複雑な形に分断される。
 
《被害 3――予測範囲を突破》
《撤退不可 撃破に推移》
 
アサルトライフルを投げ出したひとりが、剣で切られた仲間の死体をさらに引き裂く。
――血液を噴霧。
巻き上がる赤い水流は、ことごとく生命毒。皮膚から体内に侵入し、確実に命を蝕む。
 
動きが――鈍った。
間髪入れず、ナイフの煌きが腹めがけ、疾る。
289ハックルボーン神父:02/03/03 02:39
『わたしは主の御名を唱える。御力をわたしたちの神に帰せよ』  
【申命記 32.3】   
  
  
「災いなるものよ。なぜ彼らは人を害し、地を這うのであろうか。」  
  
小さな村にはいつしか闇を照らす大いなる一条の光があった。  
その源は彼、ハックルボーンから発せられるもの。  
  
彼は神の御心に適わない存在=アルクェイドを視野に入れると 
体勢を低く構え、超人的な速度で十字架を以って打ちかからんとした。
(アルトルージュ VS レイオット)

>283

「ふうん……」
 
傷が瞬時、再生したレイオットを見ても、私は無感動だった。
どうせ、苦しむ時間が増えるだけだ。
 
「魔法って便利よね?」
 
そう、呟きながら、空想具現化で3本の鉄の槍を作り出し、レイオットに飛ばす。
 
「手品にすぎないけど……」
 
同時に、レイオットの足元を空想具現化で氷結させる。
 
「……これで死ぬかな?」
 
私はレイオットを見つめつつ、ボソリと呟いた。
>265 >279 アルクェイド対ネロ・カオス対白騎士
 
私の艦隊がネロ・カオスを包囲し砲撃を加えようとした刹那、
ネロ・カオスが動きました。
白の姫の周囲の大地が盛り上がり覆い尽くす。
 
私の知らない業、それでもアレがどれほどのモノかは解ります。
 
「クッ、あのような隠し玉を持っているとは・・・」
 
アレの前ではいくら白の姫君といえども・・・
私がそんな絶望感を感じた次の瞬間・・・凄まじい閃光と衝撃が辺りを揺るがしました。
 
何が起こったのかは解りませんがソレによってネロ・カオスが吹き飛んだのは理解できました。
そして―――これが大きな好機だと言うことも。
  
私は展開している全ての艦に命令を下しました。
「幽霊艦隊、全砲門開け!目標はネロ・カオス・・・・・・ファイエル!!」
292ガロン(M):02/03/03 02:46
(月姫祭り:第三勢力) 
 
>287 vs 不死王
俺は再び吼えた。
ヤツはいまだに意にも介さない。
が、前と違うのは、ヤツが何やら呪文らしきものを唱えたことくらいか。
さすがに気が付いたか・・・・・・だが遅い!! 
   
ヤツから溢れ出でた冷気が辺りの大気すら凍り付かせながら俺に向かってくる。
 
「我が闘気よ!炎となりて眼前の敵を滅ぼせ!!ドラゴンキャノン!!!」 
 
俺は吼えた。
俺の後方から、オオカミの姿を宿った炎の流れが何本も飛んでいく。
それは冷気を突き破ってヤツに向かって一直線に進んでいく!! 
 
293エンハウンス:02/03/03 02:48
>288(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
 ドスッ、と鈍い音をさせて刃が腹に潜り込む。
 返す刀で、その少女の頭部を叩き割った。
 
 既に魔剣から立ち上る障気は、エンハウンスの身の丈を倍するほどになっていた。
 全身から血を流し、無事でない箇所などない。
 だが、その瞳の光と表情はそれでも揺らがない。
 
 確固たる殲滅の意思を以て、復讐騎は剣を振るい、引き金を引き続ける。
(月姫祭り:月姫側)
>278 黒騎士リィゾ=バールシュトラウトvsふみこ・O・V

 鎧を貫き、肩に刺さったままにしておいたカトラスを媒介にして爆発的な量の魔力が流れ込む。
左肩から先が跡形もなく爆ぜて消し飛び、大きくよろめいて膝をつく。
 
「やるではないかオゼット、膝を地に付けさせられたのは久しぶりだ」
 
 そして地面に剣を突き立てて立ち上がる背に覚えのある気配を感じ、振り返る。
殺人貴、横に従うのはガイアの怪物(>282)。窮地にある白の姫君を救わんと走っている。
 
そして更にもう1体、白の姫君へと向かう化け物が。周囲のあらゆる負の魔物を圧倒する
聖光を伴ってそれは現れた。
――不味い。あれは我々では相手が出来ない。
 
咄嗟に殺人貴の肩を掴む。
 
「殺人貴、あの化け物の相手をしろ。あれは我々どころか白の姫君すら跡形もなく滅ぼすぞ!!」
 
 大きく剣を下げ、乗れと示す。足をかけたのを確認すると剣をカタパルトの要領よろしく全力で振る。
大きく空を飛んで駆ける殺人貴、目標はハックルボーン神父。
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>292 vs ガロン 
 幾重もの炎の筋がマダルトの冷気を突き破って迫る。 
 だが「不死王」は恐れない。 
 そのまま、ただ一歩、一歩と人狼に近づく。 
  
 そして接触。爆炎がアドリアンを包み込む。 
 
 炎は揺らめき、凍てついた大気に流れを生んだ。 
 陽炎が揺れる中から、一歩、一歩と人狼に近づく。 
 
 「不死王」は健在だった。 
  
 言葉もなく人狼に触れると、また爪を振るう。 
 無慈悲なまでの力を込めた、惨殺の力を。
(アルトルージュ VS レイオット)
>290
 
 呪文書式無しの魔法発動は、やはり肉体にかなりの不可がかかる。
 通常のそれよりも疲労感を感じながら、レイオットは緩慢に立ち上がる。
 
 と、正面から――三本の鉄の槍。ちっ、とひとつ舌打ちして、スタッフ操作、無音――
 瞬間。手足が一瞬にして凍り付く。
 
「――――なっ!」
 
 操桿ごと右腕が凍り付き、無音詠唱が出来ない。だが、前からは――
 
「――インゲ・グラーマ・マッカン・イーブ・イーブ――」
 
 口頭にて呪文詠唱。出来る限り高速に。速く、速く、速く――――!
 
「――<シールド>――顕っ!」 
 
 そう唱えるのと、鉄の槍がこちらに到達するのは、ほぼ同時だった。
 紙一重の差出先に展開した<シールド>は僅かな火花すらほとばしらせて、襲来したそれを
完璧に防御する。
 なにもない空間へと激突し跳ね返った槍は、周囲の地面に次々と突き刺さっていく。
 
 それに安堵するまもなく、さらに連続で魔法発動。脳内に組み上げた魔法回路を、事象界面
に即座に顕現させる。
 
「イグジスト!」
 
 瞬間、手足を縛り付けていた「氷だけ」が粉砕され、レイオットの肉は肉体は、再び自由を取り戻していた。
 反射運動のように、全力でその場を移動。
 ――疲労が、蓄積されていく。
 
297ガロン(M):02/03/03 03:01
(月姫祭り:第三勢力) 
 
>292 vs 不死王
 
俺のドラゴンキャノンは冷気の壁を突き破り、
ヤツに向かって飛んでいく。
やつはゆっくりと、俺に向かって歩いてくる。
爆炎がやつを何度も包んだ。
 
にも関わらず。
ヤツは健在だった。
 
ゆっくりと歩いてくるヤツに、俺はもはや抵抗する術もなく立ち尽くす。
ヤツの手が俺に再び触れた。もう、立っているのがやっとだ。
   
ヤツの手が俺の胸に突き立つのを、俺は人事のように眺めていた。
そして、そのまま俺は逝った。
 
 ガロン、死亡 
>286
シエルの一撃は男が長衣の下の鎧を貫き、肉体を傷つけた。
「生き身の人間が我の肉体を傷つけただと?」
男は驚いたような声をあげると、短剣を引き抜く。短剣は男の手の中で崩れ去った。
「虚れ者め!お前は死を前にして、死を知らぬというのか?だが、これで終わりだ!くたばって、
空しく呪うがいい!」
突然、男は叫び声をあげた。全ての生命に恐怖と絶望を与える、忘れ去られた太古の言葉。
「影をより暗く、闇をより深くなさしめよ
我が衣は黒く、その腕は長い
我が前にあらば、光すら光たりえず
常闇の底に、星は届かぬ」
299マンティコア:02/03/03 03:06
>293(月姫祭り:対抗勢力 エンハウンスVSマンティコア)
 
ぐらり、エンハウンスの身体が傾いた。
 
当然だ。あのナイフ――毒塗り。
体内中のヘモグロビンを一瞬で殺され、酸素の供給が一切行われなくなる。
思考、筋肉の活性から内臓の活動まですべての生命活動にストップがかかる。
エンハウンス相手にどこまで通じるか――だが、隙はできた。
 
 
600メートル先――マンティコア部隊の潜伏場所。
何故彼らがそこにいたのか――その理由が鎌首をもたげる。
 
超長銃身の狙撃ライフル『サンダーボルト』が火を噴いた。
マンティコアの知覚が精密に的を捉える。
――発射。
福音弾(ゴスペル)が正確にエンハウンスめがけ、
魔族の恒常魔力圏すら貫く速度で空間を切り裂く。
300『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 03:06
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>294
―――――走る!
        アルクェイドに向けて。

アルトルージュとその従者たちが闘っている横を走り抜けようとする。
すると。

『―――あれは我々どころか白の姫君すら跡形もなく滅ぼすぞ!!』

黒い鎧の従者――リィゾが俺に声をかけ、剣を設置させる。
…なるほど、俺を飛ばそう、ってか。
確かにその方が早い。少々不安もあるが…。
だが躊躇っている余裕は無い、俺はその剣に足を掛ける。
同時に。
俺の身体は空中にあった―――――

>289

     ずしゃああぁぁぁぁ―ーーーっ!

派手な土埃と共に、その神父らしき男の前に滑り込む。
プライミッツマーダーは、直ぐに到着した。

「…アルクェイドは殺らせない。俺がキサマの『死』だ…」

言葉と同時に七つ夜を構える。
>279 >291 アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス
  
勝利を確信した瞬間、結界内部から爆発的に白い閃光が膨れ上がる。
  
だが、簡単に『創世の土』は破れまい・・・まだ勝機はある。
その瞬間、無数の爆発が連続して起きる。
   
「白騎士か! 貴様下らん真似を!!」
    
『創世の土』が崩壊する。
  
「止められんのか」
   
黒きベールの中から、雷を纏った白き姫が立ちあがる。
その身体に傷一つない。
  
「…認めよう、だが全てを引き換えにしてこそ手に入る力が在る事をおしえてやる」
   
実体の無い黒い闇の身体に形を与え、自らを最高純度のケモノを化す。
これで貴様に劣らぬ事を証明してやる。
(アルトルージュ VS レイオット)
>296
 
「結構、粘るね?」
 
鉄の槍を叩き落し、拘束から逃れたレイオットを見て、私はそう呟く。
 
「私は早く、あなたの心臓をえぐって、内臓をぶちまけて、アートにしたいんだけどなあ?」
 
私から離れて間合いを取ろうとするレイオットに一足飛びに肉薄し、
左手を振るってレイオットを吹き飛ばす。
所詮、成り立て。
私に身体能力で敵うべくもない。
 
「もう、あきらめる? すぐ楽にしてあげたりなんかはしないけど……」
 
再度、余裕を持ってゆっくりレイオットに歩みを進める。
念のために、魔法詠唱妨害用の空想具現化のイメージを練りながら……
303エンハウンス:02/03/03 03:18
>299(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
「少し……己の体を過信しすぎたか」
 
 普通のダメージなら復元呪詛で何とでもなる。
 実際、喰らったダメージも三割程度は既に回復している。
 だが、それに仕掛けがあるところまで気を回すべきだった。
 
 これでは片刃と蔑まれるのも当然だな、と心の中でひとりごちる。
 
 と、遠方からの銃弾が飛来する音を耳が捉えた。
 あれは――福音弾!
 拙い、あれは喰らうワケにはいかない。
 
 福音弾へと銃口を向けて引き金を引く。
 銃弾は、果たして福音弾を捉える事が出来るか――?
>291>301 月姫祭り アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス
 
何とか、創世の土からは脱出できたようだ。
そして、最高純度のケモノと化したネロ・カオスと対峙する。
 
「へえ? それがあなたの本気ってわけね」
 
後は、この身一つの勝負――!
貫手、蹴り、膝、肘、頭、肩、ありとあらゆる箇所をケモノに叩きつける。
真祖の身体能力で繰り出されるそれは、決して緩められる事がない。
果たして、ケモノは何処まで付いてこれるのか。
>294 黒騎士

黒騎士の腕で暴発した魔力は、彼の左肩もろとも、私を吹き飛ばした。
空中で体勢を立て直し、そのまま着地。
見ると、黒騎士は完全に背中を見せている。
絶好の機会だった。

私はさっきまで騎士の肩に突き刺さっていたカトラスを握りなおすと、
背を見せている黒騎士に向かって走り出そうとした。

>302
その時、アルトルージュに追い詰められたレイオットの姿が目に入った。
悠然と歩を進めるアルトルージュ。明らかに疲労しているレイオット。

私は、反射的に腰から決闘用小銃を抜き出し、その引き金を絞っていた。
決闘用小銃から、異世界の悪魔が召還される。

「我、ヴァンシスカより契約を譲り受けし者、我が命に従い、汝、我が敵を討て!」

赤い悪魔はにやりと不敵な笑みを浮かべると、
アルトルージュのほうに飛んでいく。
>302 アルトルージュ

王者の余裕を持ってレイオットに迫るアルトルージュに、
異世界の悪魔は横合いから強烈なパンチを放った。

ついで、二メートル級の火球を12個生み出し、
アルトルージュに狙いを定めて次々と繰り出す。
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>297 
 人狼の首が飛び、鮮血が辺りを満たした。 

 ふと、自らの着てきたローブと外套を見やる。 
 炎に晒され、無数の刃に貫かれ、それは酷い有様になっていた。 
 魔法を織り込んだ布であっても、こうしてやがては滅びる。 
 
 だが、私自身はどうだ? 
 
 炎も、冷気も、刃も、何もその身を破壊しきることは適わない。 
 例え傷ついても、焼き尽くされても、痕跡すら残らずこの身は復元する。 
 どんなにどんなに、滅びを望んでも。 
 
 ――――直視の魔眼は何処だ? 
 
 ふと、思い出す。この乱戦の中にあって、まだその姿を見つけて居ない。 
 アドリアンはゆっくりと、混沌とした戦地を歩み始めた。 
 ただただ、死と滅びを求めて。 
308シエル ◆7th.w44M :02/03/03 03:28
>298vsアングマールの魔王
(月姫祭り:月姫サイド)
改めて距離を取ったわたしに怪物の『声』が襲い掛かかってきます。
それと同時に意思に反して、わたしの体が縮こまっていきます。

「わたしが何故、飛び道具を好むか。あなたに教えてあげます」
  
右手に一本の黒鍵を生成。設定を『風葬式典』(命中した所の水分を奪取。崩壊させる)にします
周りの状況。相手の状況。周辺の事象を一瞬で把握し
目の前の敵を殺すために最適な角度、タイミングを計ります。
 
「一度放たれた矢は止まらない。それがわたしが飛び道具を好む理由です!」
必殺の気合を込めて黒鍵を放ちます。
それと同時に、わたしの体が『声』で完全に束縛されてしまいます。
しかし黒鍵はそのまま木々を潜り抜け、怪物へと・・・
(アルトルージュ VS レイオット 赤い悪魔乱入) 
>302
「がっ――――!」
 
 強かに地面に叩き付けられながら、呻く。
 その言葉にあるのは、ただ純粋な驚異だけだ。
 
「なんてこった――まさか、ここまでとは――――!」
 
 身体能力が明らかに違う。いや――隔絶されていると言っていい。
 正直なところ、勝ち目など見えない。そして、なにより――
 
「……俺自身が。人間の認識から抜け出てない―――!」
 
 いくら強化された肉体性能を誇ろうと、その使用法が人間の延長では、
全力を出すことなど不可能だ。
 …………ならば。
 
「――――――――――」
 
 再び、脳内に於いて魔法回路の構築開始。<アクセラレータ>をベースに、
その効果の方向をゆがめる。
 だが――と、わざとゆっくりとこちらに迫る彼女を視界に入れつつ、レイオット
は考える。
 果たして、間に合うか――――? 
 
>305
 その時だった。アルトルージュに向かい、赤い異形が飛んでいく。
 あれは、見覚えがある。確か、オゼットの――――
 
 悪魔にアルトルージュが気を取られている間に、魔法回路の構築が完了。
 上手くいくか――――

「――――イグジスト……!」
 
 撃発音声。魔法、発動――――! 
310ハックルボーン神父:02/03/03 03:33
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α) 
>300  
  
ハックルボーンの進路を塞ぐように一人の男と巨大な走狗が舞い落ちた。 
それを見るなり彼は、おもむろに十字架を大地に差込み、靴を脱いだ。  
  
『足から履き物を脱ぎなさい。あなたの立っている場所は聖なる土地だから』 
【出エジプト記3.5】  
  
半径200mの大地は彼(と神)の力で瞬時に聖別され、聖域と化した。  
  
彼が靴を脱ぐと同時に、物陰に潜んでいた呪装戦術隊2名がミスリルチップ 
使用の散弾を遠野志貴に向けて発砲する。  
 
神父に多少の被害が及ぶ事は勿論承知の上。  
残りの3人はプライミッツマーダーにEマグの照準を合わせ、発砲した。 
  
平和であった寒村に一生分の銃声が響き渡る。
311マンティコア:02/03/03 03:41
>303(月姫祭り:対抗勢力 エンハウンスVSマンティコア)
 
福音弾は、確かにエンハウンスの心臓を狙っていた。
外す余地など、ないはずだった。
 
だが。
エンハウンスの驚異的な瞬発力は、『サンダーボルト』の絶対的速度を上回った。
 
聖葬法典の銃弾が福音弾めがけ撃ち返される。
その銃弾が――微かながら福音弾を掠めたのだ。
空中で生じる、ほんのかすかな誤差。
それが着弾までに生じるブレは甚大。
弾丸は、心臓ではなく、右肺に突き刺さる。
 
だが、それでもそれが致命的破壊力であることに違いはない。
胸がごっそりと消失し、右腕が空を舞った。
首はかろうじて身体についているものの、いつ切れてもおかしくはないだろう。
 
エンハウンスは、紛うことなく瀕死だった。
>301 >304 ネロ・カオス対アルクェイド対美しい白騎士フィナ
 
どうやら白の姫を拘束していたモノは破壊できたようです。
そしてネロ・カオスは自らを異形の姿へと変えました。
 
どうやら自らの獣を凝縮して纏ったようですね。
白の姫君と白兵戦とは良くやるものです。
 
「だが私も黙ってみているわけにはいきませんね・・・それなら」
 
私は自分の艦隊の一部に命令を下しました。
白の姫に夢中のネロ・カオスに向けて幽霊船が特攻を開始します。
先端には対艦用のラム。
 
ですがこれは囮です。
本命はそれに気を取られたネロ・カオスの更に死角から放たれる私の剣。
 
さあ、この策を前にどう動きます、ネロ・カオス!
313エンハウンス:02/03/03 03:50
>311(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
 肉体は、精神の入れ物とは誰が言った言葉だったか。
 中の精神がいくら折れまいとしていても、それを入れている肉体が壊れては精神も零れる。
 何より、血を流しすぎた。
 
 片膝を付く復讐騎。
 だが、残った左腕で銃身の引き金だけは引き続ける。
 霞む目では、照準もまともに合いはしない。
 頼れるのは吸血種としての感覚のみ。
 だが、それとて中途半端な彼に果たして何とか出来るのか。
 
 遠く離れた場所の右腕が握る魔剣は、今や障気の塊としか見えなかった。
(アルトルージュ VS レイオット 赤い悪魔乱入) 
 
>309
 
「どう、覚悟は決めた?」
 
私は悠然とレイオットに近づいていく。
 
>305 >306
 
「……!?」
 
突如、赤い影が滑り込んだ来たかと思うと、私の身体は宙を舞っていた。
そして、無数の火球が私を飲みこんだ。



「はあ、はあ、はあ……」
 
火球を凌ぎきった時、私はかなり消耗していた。
ふみこか……
味な真似を……!
 
地脈の流れを私に集中させる。
身体の再生速度がかなり速まる。
 
だが、回復を待つ暇はない。
 
「あるべきところに還りなさい!」
 
空想具現化で悪魔の周りの大気を操作。
空気の渦が発生し……
小竜巻が悪魔を飲み込んだ。
 
『イグジスト!』
 
そんな時にレイオットの魔法発動の声が……!?
315『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 03:55
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>310
―――――男はいきなり靴を脱いだ。
何考えてるんだコイツ、と思った瞬間。

   ぐらり、

と傾く視界。
な!?
頭が霞む。
込み上げる吐き気。
四肢の先から滲み染み込んでくる、どうしようもない寒気…。

そうか、これが所謂『聖別』ってヤツなのか。
ただの人間である俺がこうなのだから、『魔』であるヤツ等には堪らないだろう。
そして改めて思う。
コイツを絶対にアルクェイドに近づけてはならない、と。
ギリギリギリッ…、強く強く強く強く歯を噛み締める。

―――――何だって言うんだ、こんなモノっ!
それでも男に向かおうとした瞬間、『視えた』。
俺に向かって来る『己の死のカタチ』が。
身を躱す。
それでも、身体のアチコチを掠めていく銃弾。

それがどうした!
俺は男に向かって駆ける。
>308
血も凍るような叫びをあげながら、幽鬼の長、アングマールの魔王は勝利を確信した。
この「声」の前には、いかなる勇者も心を打ち砕かれ恐怖の虜となるのだ。
しかし、叫び声は苦悶の声へとかわった。
一本の黒鍵が魔王の黒い衣、黒い鎧を貫き右肩に突き立ったのだ。
数秒のうちに魔王の肩が崩れ落ち、剣を握った右腕が地面に落ちた。
しかし、黒鍵もぼろぼろと崩れ去る。
魔王は憎しみの唸りを発して左腕の戦槌を振り上げたが、その全身が痙攣した。
「くっ、この傷では戦えぬか・・・・小娘、勝負はあずけるぞ!瞼なき御目に誓って復讐を!」
魔王の全身を黒い霧が包む。霧は空高く舞い上がり・・・・・・・・後には邪悪に汚された空気だけが残された。
 
(アングマールの魔王:リタイア)
>314 アルトルージュ

小竜巻が悪魔を飲み込み、その赤い皮膚を削り飛ばす。
だが、それでも悪魔は生きていた。
全身から血を流しながら、それでも不敵な笑みをニヤリとこぼす。

悪魔は気合を一閃させると、小竜巻を打ち消した。
そのまま、アルトルージュに高速接近。
そのいかつい拳で空気を切り裂きながら、
アルトルージュの腹を捕らえようとする。
(月姫祭り:月姫側)
>305 黒騎士リィゾ=バールシュトラウトvsふみこ・O・V
 
 殺人貴が跳ぶのを確認して、先の爆発で吹き飛んだオゼットに向き直る。
その手に構えられた決闘用小銃は自分に向けられたものではない――姫様が!
 
「オゼット、貴様何をした!」
 
 次の瞬間、怒りがリィゾの思考の全てを支配した。殺すだけでは飽き足らない。

「消し飛べ、己の愚かさを詫びて!」
 
 片腕だけで支えられた魔剣ニア・ダークが低く唸るような音を立てる。一振りごとに
速度を増し空を切り裂き衝撃波すら発する無数の剣戟がオゼットへと迫る。
 

 
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
 
>315
 
――聖別。
 
地球意志の具現化たるプライミッツマーダ―には影響はない。
だが、隣の殺人貴が消耗しているのがプライミッツマーダ―には分かる。
 
――直後、銃声。
 
咄嗟に、プライミッツマーダ―は殺人貴の前に身を投げ出し、銃弾を防ぐ。
この程度ではプライミッツマーダ―を止めるに至らない。
 
そして、プライミッツマーダ―はそのままハックルボーンに殺人貴をはるかに越える速度で跳躍し飛び掛る。
320マンティコア:02/03/03 04:03
>313 (月姫祭り:対抗勢力 エンハウンスVSマンティコア)

ここぞ趨機とばかりに、少女の顔をしたモノは弾丸をエンハウンスに撃ち込む。
全身に銃弾を撃ち込まれ、そのたびに爆発し、体積を小さくしていく。
 
それでも彼の残る左腕は止まらない。
その持ち前の超感覚で、高速で横移動を続けるマンティコアに照準を合わせ、発砲の限りを尽くす。
何人か、腕や腹、足を撃たれ、そして起き上がる。
吸血鬼相手ならともかく、ただの弾丸。
対弾ジャケットの上からでは、マンティコアを殺すにはいたらない。

――その腕が、どろりと腐って、落ちた――
 
好機に近接するマンティコア。
正面からのひとりが気を引いているうちに、その胸に背後からナイフを刺す。
 
これで、とどめだ。
321エンハウンス:02/03/03 04:14
>320(月姫祭り エンハウンスVSマンティコア)
 
 もう、目も見えない、耳も聞こえない、腕も失った。
 全身を真っ赤に染めた復讐騎は、僅かに残る意思を奮い立たせようとする。
 
 だが、それすらも断ち切らんとするナイフの刃。
 意識が暗転し、墜ちていく。
 その瞬間、最後の気力を振り絞って、魔剣の障気を解き放った。
 
 辺りを暗く染める障気が、衝撃波を伴って広がっていくのを、薄れゆく意識の中で確認した。
 
 
 エンハウンス、戦闘不能
322ハックルボーン神父:02/03/03 04:16
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α) 
>319  
  
横合いから打ち出された銃弾を一身に集めた白き獣は、ハックルボーンに 
煉獄を称えるような唸りを上げて飛び掛る。  
  
彼は大地に打ち込んだ聖なる巨大十字を軽々と片手を持って抜きとり、 
風車の如く大旋風させ、邪なる獣を打ちはらわんとする。 
彼の視線は常にアルクェイドを目指している。  
  
  
呪装戦術隊は獲物を皆、散弾に変更、照準を人間相手に絞り込み、 
--------再度、発砲。  
  
5名による近接距離の散弾の発射。  
如何な者であれ、かわしきれるものではない・・・・  
それが此度のプランの作成者、ヘルシング博士の根本的な考えであった。
>304 >312 アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス
 
力、速度、破壊力、いずれも劣らない・・・だがそれゆえにその力を制御出来ない。
全身に撃ちこまれる打撃、それと同等の攻撃を返す・・・だが技違う。
  
「届かぬと言うのか…、だがまだ絶対の差ではない」
    
そのとき、白騎士の幽霊船が私と真祖の姫の闘争に割ってはいる。
この程度避けるのは問題無い。
  
だがその瞬間、私の身体を引き裂く剣があった。
    
「…貴様、祖で在りながら下僕に成り下がった分際で!!」
    
身体が引き裂かれるのも構わず、白騎士の身体に貫手を叩きつける。
   
「貴様から先に始末してやる」
   
引き裂かれた半身が『創世の土』と化して白騎士に襲いかかる。
   
(トリップ判定)
>314 >317
(アルトルージュ VS レイオット 赤い悪魔乱入)
 
 魔法、発動――――!
 瞬間。全身が、甲高い悲鳴を上げた――――ような気がした。

 <アクセラレータ>とは異なり、死徒であるレイオットにとってはリミッター解除による肉体強化の
影響は薄い。

 そこで――脳内神経はおろか、全身の神経系、ホルモン分泌系の反応速度その物を限界まで
上昇。
 
 思考力、言語中枢、そして反射能力を、レイオットスタインバーグという個体の上限にまで加速
させたのだ。

 神経系の加速により、筋肉が爆発的な速度で反応。弾丸とも思える挙動で、一気にその場から
跳躍した。

 瞬間、脚部、腹部の筋肉が断裂。復元呪詛による修復は行われるが、痛みは消えることはない。
 
 加速された神経系によってい、痛みも神速の速度で脳に叩き込まれる。限界に近い化学反応の
末、脳神経のあちこちから出血が始めるが――それでも、レイオットは止まらない。
 
 轟、と空気を切り裂きながら、レイオットはスタッフを構える。脳内に高速で魔法回路構築。撃発音声!

「―――――イグジストッ!」
 
 魔法発動。瞬間、アルトルージュに向かい、複数のプラズマ球が、複雑な軌道を描いて襲いかかる。
 
 レイオットはまだ止まらない。加速された言語中枢が、ノイズのような閑雅か憩えで、朗々と呪文を詠唱
している――――!
>318 黒騎士

黒騎士の怒りに満ちた斬戟を、紙一重でかわす。
剛剣が振り下ろされるたびに起こる細かい衝撃波によって、
腕や顔、足には細かい傷が多く出来ている。

しかし、細かい傷か増えるにつれて、
怒りに満ち、冷静さを失った黒騎士とは対象的に、
私の精神はどんどん鋭く冷静になっていった。

「いくら剣のスピードが速くとも、そんな正直な太刀筋では、当たりようが無いわ」

私は大振りの一撃をかわすと、肩から抉れている左に回り込み、
拳を振り上げ力任せにそれを肩の傷口に叩き込んだ。
関節までリィゾの体に腕をめり込ませ、囁く。

「君の、負けよ」

私は練り上げた魔力の全てを、黒騎士の体内に放出した。
326マンティコア:02/03/03 04:31
>321(月姫祭り:対抗勢力 エンハウンスVSマンティコア)
 
確かに――ナイフに塗られた毒はエンハウンスの生命活動を停止させた。
死んではいない。だが、生きているともいい難い。
 
彼には、これから統和機構の実験体として研究を尽くされる日々が待っている。
それを、生きているとは言うまい。
 
だが――そのとき。
完全に意識の外だった魔剣から、膨大な瘴気が吹き荒れた。
咄嗟にガードするマンティコア――だが、最も剣に近く、最も速く異常を感知した
功労者が皮肉にも犠牲となった。
 

辺りにできる、軽いクレーター。
そこから、土を振り払って立ち上がるマンティコア部隊。
だが、立ち上がるのは5つの影――それだけだ。
ひとりは・・・・・・半身を吹き飛ばされ、そこでびくびくと痙攣している。
 
――ホストだった。
 
《HOST移行申請》
《承認》
《了承》
 
引継ぎはそれだけだった。
新たなリーダーが残る四人を率い・・・・・・傷ついた元リーダーは、奇跡的に無事だった足で立った。
片腕、欠けた顔。彼女はエンハウンスを拘束し、担ぎ、疾風のように去っていく。
しかるのち、彼女は死ぬだろう。
 
マンティコア部隊は、五人でも活動をやめはしない。
その十の眼光は、ゆるぎなく『遠野志貴』を捕捉している。
>323 ネロ・カオス対アルクェイド対とっても凛々しい白騎士
 
私の目論見通りネロ・カオスは
幽霊船に気を取られ私の剣を受けました。
 
直後、捨てゼリフと共に貫手が打ち込まれます。
剣を振り切った体勢の私はそれをモロに喰らい後ろへとよろめきました。
そこに更に先ほど白の姫が受けた業が私に襲いかかる! 
  
しかし・・・
 
「フフ・・・騎士と下僕の区別も付かないとはね・・・貴方は頭が悪い。だからこんな事にも気づかない!」
 
そう、頭に血が上ったネロ・カオスは気づかなかったのでしょう。
自分のすぐ側にある私が囮に使った幽霊船。
その全砲門がネロ・カオスに向かって開いていたことに。
 
「いい加減に散りなさい・・・・・・ファイエル!!!」
 
(トリップ勝負です)
(月姫祭り:月姫側)
>325 黒騎士リィゾ=バールシュトラウトvsふみこ・O・V
  
 ごきり、という嫌な音を立ててめり込んだふみこの腕に力が集中する。少しでも指を動かせば
魔力が爆発を引き起こすだろう。
 
 しかしその寸前、残った力全てを一撃に費やしてリィゾの無事な腕が跳ね上がる。
ふみこの腕を肩から切り落とし、胸に大きな風穴を開けたリィゾはその場に崩れ落ちた。
 

(黒騎士リィゾ=バールシュトラウト 一時行動不能)
329シエル ◆7th.w44M :02/03/03 05:14
>316vsアングマールの魔王
(月姫祭り:月姫サイド)
どうやら怪物は撤退してくれたようです
しばらくすると、収縮していた筋肉も元に戻ってくれました
 
「・・・さてっと」
とんとん、と体をほぐし、森の外へ出ます。
 
そこにはセーラー服の女性と狼男(?)の死体がありました
「埋めてあげたいですけど・・・時間が無いんです。ごめんなさい」
 
自転車に積んでいた第七聖典を回収し、村の内へと向かいます
既に内から多数の銃撃、爆発音が聞こえてきています
 
わたしは第七聖典を持ち最後に大きな爆発のあった場所(>321)へと向かいます
「遠野くん・・・無事でいてくださいね」
 
 
・・・ですがその場所に居たのはエンハウンス。
かつてわたしが『黒の銃身』をレンタルした男でした。
もっとも、今は動けないままマグロ状態のようですが
 
敵と交戦したのは間違いないでしょう。そして敗れた事も
ただ、滅ぼしもせず。かといって連れ去る事もせずに
何故、ここに無力化したエンハウンスを放置しているのか?
 
(・・・罠?)
思考がそう結論付ける前に、わたしはとっさにそこを飛びのきました

【明日に続きます】
330サウジーネ:02/03/03 07:15
おはようございます〜。
祭りの前半部分のまとめです。
不完全ですけど……
役立たずの後始末人でごめんなさい!
 
導入・乱入
>189>191>192>193>194>195>196>197>200>201
>202>210>249>256>273

アルトルージュVSレイオット&ふみこ
>195>200>203>206>209>211>214>220>223>231
>233>238>239>242>246>255>262>268>275>283
>290>296>302>305>306>309>314>317>324

リィゾVSふみこ
>227>231>233>239>244>252>260>270>278>294
>305>318>325>328
 
ネロ・カオスVSアルクェイド&フィナ
>205>207>215>218>226>230>235>245>248>257
>265>279>291>301>304>312>323>327

『不死王アドリアン』VSアングマールの魔王VSシエル&十字刈夜VSガロン
>204>208>212>221>224>228>234>236>241>247
>250>256>258>263>264>267>272>274>276>280
>284>287>292>295>297>307

シエルVSアングマールの魔王
>256>264>274>286>298>308>316>329

殺人貴&プライミッツマーダ―VSマーニ&ソール
>210>216>222>225>229>232>237>240>243>251
>253>259>271>282

エンハウンスVSマンティコア
>249>254>261>266>269>277>281>285>288>293
>299>303>311>313>320>321>328

ハックルボーン神父VS殺人貴&プライミッツマーダ―
>289>282>294>300>310>315>319>322
331田中:02/03/03 15:13
<田中VSボーイズ・L・パステルナーク>
 
私の名前、田中。
新宿井の頭公園を根城とする吸血鬼だ。
ここの一部に結界を張り、迷い込んで来た者を手にかけている。
 
この街は混沌。
故に私のような存在が許容される。
たが、私はただの吸血鬼。
それ以上でもそれ以下でもない。
 
まあ、無力な者を手にかけた時はそれ相応に愉悦を味わうけちな闇の者だと思ってもらえればそれでいい。
 
 
雨上がりのけだるい夕方。
昼と夜の境界線。
闇の者が眼を覚ます時間。

そんな時に、新たな犠牲者が私のテリトリーに入ってきたようだ。
結界を発動させる。
辺りに霧が立ち込め始める。
 
では、いつも通り、私も迷い込んだ一般人のふりをして、奴に近づくことにしよう。
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>331

「はぁ〜〜〜・・・」

夕暮れの町並みを歩きながら、私は一人ため息をつく。
今日の仕事、本当はもっと良いのがあったんだけど・・・

「きゅーけつき、かぁ・・・」

化光の乱入で取り損ねてこっちに。まあ、仕事を選べる状況じゃないんだけど。
・・・自分の容量の悪さに涙が出そうだ。

ぶらぶら歩いていたら、目的の公園に辿り着いた。流石にこの時間帯は人が少ないみたいだ。
だんだん霧も濃くなってきてるし・・・

「・・・霧???」

おかしい。霧なんて出る季節じゃないはずなのに。まさか吸血鬼のシワザか?
周りの状況に集中し始めた私の前に、サラリーマン風の男が歩いてきた。

「・・・! オジさん、大丈夫!?」
333田中:02/03/03 15:26
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>333
 
『・・・! オジさん、大丈夫!?』
 
1人の女が私に声をかけてきた。
……今回の獲物は女か、いい感じだな。
 
耳がとがっていて、曲刀らしきものを腰に差しているのが気になるが……
 
まあ、ここ新宿では木刀や薙刀をもって闊歩する高校生がいるから、
さほど、珍しいことではない。
 
しばらく、会話に専念して、霧の迷宮の奥深くに誘い込むとしよう。
 
「ええ、大丈夫です……」
 
くたびれた笑顔を作り、そう答える。
 
「でも、困りました。全然、此処から出れないんですよ、はは……」
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>333

「あ、うん。・・・いや、大丈夫ならいいんだけど・・・」

疲労の隠せない口調でそう言われても、全然安心出来ないんだけどなぁ・・・。
・・・いや、本人が良いなら良いんだけど。

「えと、この辺で怪しい人を見かけませんでした?」

一緒に出口を探しながら、オジさんに吸血鬼の事を尋ねてみる。
もちろん吸血鬼だなんて一言も口にはしない。巻き込んじゃまずいだろうし。

・・・なんかどんどん霧の濃い方へ行っちゃってる気がする。
オジさんの方は大丈夫だろうか?
335田中:02/03/03 15:48
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>333
 
『えと、この辺で怪しい人を見かけませんでした?』
 
実は、『怪しい人』は私なのだがな。
笑いをかみ殺しつつ、答える。
 
「ええ、見ませんでした。人影らしきものはたまに見かけるのですがね、
でも、すぐに見失ってしまうんですよ。犬の鳴き声も方々から、聞こえるし。
不気味すぎます……」
 
疲れた顔で首をふる。
 
「8時まで会社にこの書類を届けないと、まずいんですよ。首になるかもしれません、はは……」
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>335

「へぇ〜、そうなんですかぁ・・・」

サラリーマンってのも大変なんだなぁ・・・。
っと。

足元に大きな水溜り。思わず足を突っ込みそうになっちゃった。
危ない危ないっと・・・えっ!?

ジャンプして飛び越えた水溜り。そこにオジさんの姿が―――――映って、ない!!

私は思わず飛び退いて腰の剣の柄に手をかけ、おずおずと問いただす。

「もしかして・・・・・・オジさんがきゅうけつき?」
337田中:02/03/03 16:07
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>336
 
『もしかして・・・・・・オジさんがきゅうけつき?」』
 
女が腰の剣の柄に手をかけ、そう問いかける。
……何故、ばれた?
 
ふと、私と女の足元の水溜まりを見る。
私の姿が映っていない。
 
……これか!?
 
「ちいっ、ばれたか! ならば、仕方ない!!」
 
私は女に背を向け、その場から走り去る。
 
「ああ、察しの通り、私は吸血鬼だ! 田中という名前のな!!
……もう遅い! お前は既に私の領域に深く踏み込んでいる!」
 
そう、女に叫びつつ、私は霧の中、奥深くに消え去った。
今から、弄り殺してやる。
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>337

「た、田中ぁぁぁぁっ!??」

吸血鬼のイメージが・・・ぁぁぁ・・・・・・。
いや、そうじゃないし!?

気がつくとオジさんは霧の中。
マズいっ! 今月の家賃が!!

私もすぐさま身体を翻し、オジさんの後を追って霧の中へと入って行く・・・。
339田中:02/03/03 16:32
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>338
 
女が私を追ってきている。
闇雲にだが……
 
しがない吸血鬼の私もこの霧の中では力を発揮できる。
この霧の中では、あらゆるものの存在は感知できる。
又、この霧は無限にループする迷宮でもある。
 
噂では、霧の中に幽霊船団を召還できる吸血鬼もいるらしいが……
私は到底、そんなレベルではない。
同じ霧でも月とすっぽんだな。
苦笑しつつ、手持ちの狂犬たちに念波で指令を下す。
 
――あの女をかみ殺せ!……と。
 
『ワオーン!』
 
方々で遠吠えが聞こえた後、一気にあの女の下に狂犬たちが向かう。
獰猛な牙が直にあの女を襲うだろう。
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>339

・・・しまった。すっかり迷ってしまった。
霧の中をぐるぐるぐる・・・
・・・うーん、どうしよう・・・

!!?

いきなり横合いから犬が突っ込んできた!
とっさに飛び退いて避けたけど、犬たちはすぐさま身を翻して再び飛び掛ってくる。

「ゴメン!!」

目の前に迫ってきた犬の一匹を居合い抜きで両断。犬の群れがそこへ群がっていく。
私はすぐにその場から移動。『1D6+1』と書かれた立方体のマジックアイテムを取り出すと
呪文の詠唱をはじめる。

「マジックミサイル、行きます! 目標・・・えっと犬全部!!」

私の目の前に魔力が集中し光の矢を形成する。
そして・・・

『――――――GO!!』

光の矢が野良犬の群れ目がけて飛び出した!!
341田中:02/03/03 17:00
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>340
 
狂犬たちが轟音とともに吹き飛んだのが分かった。
 
「困ったものだな」
 
私は愚痴をこぼす。
あれだけの数の狂犬をそろえるのは手間だというのに……
 
「まあ、仕方ないか……」
 
気を取り直して、念波で死者たちに指令を送る。
 
――あの女を引き裂くようにと……
 
霧の中に幾人もの人影が現れ、消えていく。
さあ、これならどうだろうか。
死者たちがぞろぞろと女を取り囲んでいる。
 
――かかれ!
 
そう、指令を下すと同時に死者たちが無言で女に襲い掛かった。
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>341

野犬の群れを退けたと思ったら、今度は青白い顔をした人たちの群れ。

「・・・あれ、流石に生きてないよなぁ・・・」

爪とか、ヤバい感じだし。
とにかく数がうっとおしいよ・・・こいつら倒してもお金になんなそうだし・・・。

愚痴を言ってる場合じゃないので、とりあえず剣を振るって死者たちを切り裂いていく。
うん、良い感じだ。
流石にノーダメージとは行かないけど、相手は結構さくさく斬られていってくれる。
問題は・・・

「返り血と腐汁が傷口にしみるよぉ・・・」

べとべとするし・・・気持ちが悪いんだ、これが。
343田中:02/03/03 17:21
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>342
 
「勘弁してほしいが……。無理か」
 
私は手持ちの死者たちもやられ、嘆息する。
  
「まあ、どうにかするか」
 
地面の石をいくつか拾って、ポケットに入れる。
そして、近くの木の陰に隠れ、女に向かって次々に投石する。
無論、位置を特定されないように、木の陰から陰へと移動する。
 
投石と言っても、吸血鬼の腕力で投げれば、相応に威力がある。
そして、この霧で女の視界は途絶されている。
 
――効果的な攻撃のはずだ……。
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>343

「イタっ!!」

突然、霧の向こうから石が飛んできた。
直撃はしていないものの、額が割れ、血が滲み出している。

・・・こっちの方か?

私は次々場所を変えて飛んでくる石をかわしながら、石の投げ手に近付いていく。
目の前の気配が動揺に変わった。
・・・ビンゴ。

「そこだぁぁぁぁっ!!」

私は剣を思いっきり振りかぶると、気配目がけて振り下ろした。
345田中:02/03/03 17:40
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>344
 
女が私の位置を掴み、斬りかかって来る。
それを咄嗟に爪で受けるも、体勢が崩れる。
 
……不味いな。
 
私の爪と女の剣が数合打ち合う。
霧の中に鈍い金属音が響き渡る。
 
……そして、私の爪が女の剣の威力に負け、吹き飛ばされる。
否、吹き飛ばされた振りをする。
どうせ、このままではジリ貧だ。
ならば……
 
立ち上がる際に、右手で地面の砂を一握り掴む。
女が斬りかかって来る。
 
――その瞬間、女の顔に右手の砂を投げつけた。
 
そして、左手の爪で女の心臓を狙う!
いけるか?
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>345

「わわっ!!」

油断した所に目潰しを食らった。
相手の腕か霞んで見える。
・・・かわせるか!!?

ザッ!!!

――――――――――――痛・・・。

直撃は避けたけど、右脇腹を持って行かれた・・・。
・・・いくら目立つって言っても、ちゃんと鎧を着てくるべきだったよ・・・。

相手は渾身の一撃を外されて体制が崩れてる。
―――――チャンスだ。

『A B A D o o o o o o N ! ! ! ! ! ! !』

私の叫びとともに、剣から炎が吹き上がった。
そのままオジさん目がけて袈裟懸けに振り下ろす!!


轟!!!!
347田中:02/03/03 18:01
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>346
 
「……ごふっ」
 
剣が私を一刀両断した。
私、田中という吸血鬼が消滅していく。
 
……それも一時のこと。
ここ、新宿は混沌。
いずれ、田中の代わりに野村か山崎かは知らんが、新たな魔が生まれるだろう……。
田中vsボーイズ・L・パステルナーク
>347

「・・・・・・・・・ふぅ・・・」

吸血鬼のオジさんは霧のように消えていった。
お仕事、終了っと。






「・・・・・・えぇぇぇぇぇっ!!?」

証拠がないからお金は払えないってぇぇっ!!?
区役所に仕事の件で出向いたところ、いきなりそう告げられた。
・・・あんまりだよぅ・・・・・・うぅ、今月の家賃・・・・・・


家までの帰り道、真っ白になった私の懐と心は・・・

季節外れの北風が吹いていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――― END.
田中vsボーイズ・L・パステルナーク

まとめ・・・

>331
>332>333>334>335>336>337>338>339>340>341>342>343>344>345>346>347
>348


・・・家賃が、家賃がぁ・・・・・・うぅ・・・・・・
350ジャン、ジャックモンド:02/03/03 20:18
どうやら闘争の最中らしいな。俺の名前はジャン、ジャックモンド
超古代に造られた生物兵器 いわばライカンスロープってやつだ。
まあ、俺は獣人である親父とお袋の間に生まれたハーフだがな、
それでも常人をはるかに凌駕するスピードや反射神経、五感を持っている。
お袋が死んじまったあと、俺はスラムで娼婦達に育てられたんだが、
俺のからだの秘密をねらうフランス軍部の奴等に、家族同然だった
マリアと弟のマークを殺されてからは、アーカムのスプリガンをやることになった。
戦闘スタイルは主に、近接戦と格闘戦で獣人のスピードを生かした戦いになるな。
武装はspas12を使う。
あと、おれは自分の血を見ると獣人化してしまうことがある。
その時の俺は、驚異的な再生力と力ともに、理性も飛んだ殺戮マシンとかしてしまう。
この時は敵味方関係なくなるので要注意だぜ。

351以上、自作自演でした。:02/03/03 21:09
>350
なあ、たたかってみてくれよ。
>327 アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス

『創世の土』が白騎士を捕らえる瞬間、全ての砲門が一斉に火を吹いた。
 
身体が不滅の混沌であったなら、この様な攻撃など効きはしない。
だが今は、アルクェイド・ブリュンスタッドに対抗する為に混沌に実体を与えていた。
   
空想具現化の雷撃を食らっていなければまだ耐えることが出来たはずだ。
…だが今、私の身体が崩壊を始めていた。
   
「これが私の限界だというのか、また届かない言うのか?」
    
消えたゆく霧の結界の中から、アルクェイド・ブリュンスタッドが姿を現す。
先程の姫の言葉か蘇る。
          
『あなたには一生分からないでしょうね』
  
その表情に一切の迷いは無い、あるのは確信のみである。
       
「ならば貴様は何を捨て、何を得た?」
  
「なんの犠牲も無く、何が得られる!!」
   
もはや崩壊は止まらない、ならば最後に答えを得たかった。
何故私が『永遠』に辿りつけないのか、何故姫が私に勝るのか?
    
もはや対抗する手段は無く、崩壊を止める術もない。
それでも私は前に進む、前に在るのが絶望だとしてもだ。
  
「答えろ!!、アルクェイド・ブリュンスタッドォォォ!!!」
  
その叫びと共に私の意識は消えうせた。
   
 〜〜月姫祭り〜〜 『混沌』ネロ・カオス END
353ジャン ジャックモンド:02/03/03 22:21
おっと テンプレだ
出典:スプリガン
名前:ジャン ジャックモンド
性別:男だ
年齢:17、8
職業:スプリガンだ
趣味:別にねえ
恋人の有無:いねえよ
好きな異性:上に同じだ
好きな食べ物:特にねえな
最近気になること:臨死体験してから変なものを見るようになっちまった。
一番苦手なこと:朧か、1回殺されかけたからな
得意な技:スピードでかく乱することだな
きめ台詞:特にねえ
将来の夢:ねえな
ここの住人として一言:俺の体を調べようとするなよ。
ここの仲間に一言:まあよろしくな。
ここの名無しに一言:俺のスピードについてこれるか?
354以上、自作自演でした。:02/03/03 22:26
乱入してもいいですか?
355エージェント:02/03/03 22:29
>351 ミスタージャン・ジャックモンドと貴方がですか?
それはお薦めできませんな。

>354 芸人のタブーは「面白くないこと」ただ一つです。
最高においしいシチュエーションがあるなら、考えるまでもありません。
>354
乱入ですか?
それなら、チャットで話し合いでもしませんか。
こちらで。
ttp://webmania.jp/~page/chat/java-3.htm
お待ちしています。
(アルトルージュ VS レイオット 赤い悪魔乱入)
 
>317
私の3倍はあろうかという赤い悪魔の拳が唸った!
 
「あ……ぐっ……!」
 
右手でなんとか悪魔の拳を受け止める。
とたん、嫌な音がして私の右手がひしゃげた。
痛みを無視して、左手で悪魔の腕を掴み、投げ飛ばす。
 
>324
直後、レイオットの放つプラズマ球の連打が私に襲いかかる。
 
「うわあああああああああ!」
 
悪魔の攻撃のせいで、完全に気がそれていた私はプラズマ球の連打を食らってしまう。
プラズマの連打が止んだ後には、ボロボロになった私の姿があった。
身体の所々が醜く、やけただれている。 
ドレスも所々、やぶけ肌が露出している。
 
――明らかに再生速度をダメージが上回っている!
 
「……なんてこと。こんなことって……」
 
今の私の姿は無様、そのもの。
誰も黒の吸血姫だとは思わないだろう。
 
……悪魔が体勢を整え、私に向かってくる。
レイオットも鬼気迫る表情で魔法を詠唱している。
 
「……これ以上、ダメージを受ける訳にはいかないわ!」
 
眼を閉じ集中して、空想具現化のイメージを練る。
イメージは『無数の巨大な空間の断裂』。
物理特性に関係なく全てを切り裂く凶悪な刃だ。
私の使える空想具現化で最高位の一つでもある。
 
「……消えなさい!」
 
私を中心とする全方位に無差別に巨大な空間の断裂を放つ。
私の周りの地面が、木々が、家々が次々に空間の断裂に引き裂かれる!
358『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/03 23:11
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>319
不意打ちの筈の一斉射撃を、自らの回避能力とプライミッツマーダーが
盾になってくれたお蔭で、掠り傷で済ませる。
そして飛び出した勢いを殺さずに神父服の男に向かって行くプライミッツマーダー。

…サンクス、と心の中で呟き俺もそれに続く。

>322
男にプライミッツマーダーが激突、交戦に入った―――
その瞬間。
先程感じた『死のカタチ』が濃くなる。
さっきよりも、更に巨大に膨れ上がって。

―――――これは、ヤバイ。
多分最初の射撃は俺とプライミッツマーダーに分散されていたのだろう。
それが俺一人に集中している――ー?

「プライミッツマーダーーーーっ! 頼む、周りの連中を蹴散らかしてくれッ!!」

思わず俺は叫んでいた。
果たして彼が俺の願いを聞き届けてくるかは解らない。
だが、ここまで付いて来てくれたのだから………。

叫ぶと同時に聞こえる銃声。
とにかく、『己の死』から逃げる事にのみ集中する。
そして大きな十字架を振り回す神父服の男に肉薄する!
>352 ネロ・カオス対アルクェイド対素晴らしき白騎士
 
崩壊していくネロ・カオス。
私は抜き手を受けた胸を押さえながらそれを見ていました。
 
崩れる躯を引きずりながらあくまで白の姫のみを見据えていました。
1つのことに執着するその姿・・・悪いことではないのでしょうが・・・
 
「滅びなさいネロ・カオス。貴方は戦いに向いてはいなかった」
 
私はそう言い捨てるとパレードを解除ました。
思いの外消耗が大きい・・・ですがまだ戦いは終わっていません。
 
私の意識はすでに新たなる戦いの場へと向いていました。
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>322
 
ハックルボーンの一撃にプライミッツマーダ―は吹き飛ばされる。
これが魔であれば一撃だっただろう。
が、ガイアの怪物は死徒でも何でもない。
ただ、餌として血を飲むだけ。
故に、ダメージはあくまでハックルボーンの純物理的な力によるもののみ。
  
無数の弾痕とハックルボーンの一撃による傷跡がみるみるうちに再生していく。
そして、再び、ハックルボーンにプライミッツマーダー襲い掛かろうとした瞬間!
 
>358
『プライミッツマーダーーーーっ! 頼む、周りの連中を蹴散らかしてくれッ!!』
 
殺人貴の絶叫がプライミッツマーダ―に聞こえた。
プライミッツマーダ―の今の使命は殺人貴を護ること。
故に殺人貴の命には服従する。
 
狙撃手の位置を確認。
もっとも、殺人貴に盾になる角度でプライミッツマーダ―は呪術戦術隊に突進する。
さながら、白い巨大な影が『飛んだ』!
361幽祢 ◆LIA8jfYw :02/03/03 23:31
乱入シエル
〜導入〜
ちり〜〜ん・・・・
 
「こんばんわ、お姉ちゃん。いい夜だね♪」
 
突然現れたわたしに、彼女が困惑する。
それもそうだろう。
死都と化した街にわたしのような『子供』がいるのだから。
 
「あはは、恐いなぁお姉ちゃん?そんなに睨んじゃやだよう♪」
 
彼女はわたしに警戒の視線を向け続ける。
少しでも、私がおかしな動きをすれば間違いなく彼女は仕掛けてくるだろう。
 
・・・・悪戯しちゃおうかな?
 
「お姉ちゃんでしょ、『蛇の娘』って呼ばれてたの。
 うれしいなぁ、こんな所で会えるなんて♪」
 
私の言葉に、彼女の顔が厳しくなる。
うふふ、やっぱり気にしてたんだ♪
 
彼女はいきなり私に向けて数本剣を投げつける!
無駄なんだけどなぁ・・・・。
私は空間跳躍でソレをひらりとかわした。
 
「あはは♪お〜にさんこ〜ちら♪」
 
さ、遊ぼうか♪お姉ちゃん?
362化光:02/03/03 23:32
>>349
その剣、調べさせてくれたら低金利でお金貸してあげるだわ。
>328 黒騎士リィゾ

体内から暴発する魔力の束は、いともたやすく黒騎士の体に大穴を空けた。
腕一本でこの黒騎士を仕留める事が出来たのだから、儲け物だと言えるだろう。

私はかれの剛剣によって落とされた腕を拾い上げると、それを切断面にあてがった。
死徒にかけられた復元呪詛が、切断された腕と胴体を接着する。
まだ、腕は上手く動かない。成り立てなのだから当然か。
むしろ、すぐに接着したことが驚異といえるかもしれない。

そんなことよりも…

私は、アルトルージュと戦っているレイオットのほうに目をやった。
尋常では無い速さで戦場を疾走し、魔法を唱え続けるレイオット。
彼は今、彼として限界を超えた動きをしている。
あのままでは、いずれ体中の血管が切れ、脳髄が焼け付き、行動不能に陥るだろう。
その時は、間違いなくレイオット・スタインバーグという存在の最期だ。

それだけは、させてはならない。
私は、私の主人を護らなければならない。

私はただただそれだけを考えて、レイオットのもとに駆け出した。
364マンティコア:02/03/03 23:42
>329(月姫祭り:対抗勢力 シエルvsマンティコア)
 
シエル――埋葬機関の第七司教。
先代のミハイル・ロア・バンダムヨォン。
無限を失ったなりそこない。
 
優先順位・・・・・・0。
統和機構は、彼女に関心がない。
ただの、魔術に長けた女になど。
 
それでも、マンティコアは彼女を相手取る。
エンハウンスを罠にしてまで。
 
ナイフを構えた三体のマンティコア。
二人は、後方で油断なく小銃を構えている。
 
>361
そこに、不可思議な子供が現れた。
その意図は不明だ…・・・だが、好機。
シエルの不審と注意は彼女に向けられている。
マンティコアは音もなく高速で忍び寄り、その首に手をかける。
>357 アルトルージュ

アルトルージュが行った高位の空想具現化…空間断裂の刃は、
赤い悪魔の右腕をばっさりと両断し、その厚い胸板を大きく抉る。

それでも悪魔は止まらない。
残った腕を一振りすると、空間を切り裂く衝撃波を放ち、
それに合わせるように大きく腕を振るってアルトルージュに差し迫る!
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α) 
>358  
『若者を諭すのを控えてはならない。鞭で打っても死ぬことはない』  
<箴言23.13>  
  
殺意を鋭く漲らせ、相手の死・・・只一点を狙う男、遠野志貴。  
主はかくおっしゃった。  
  
「わたしは悪人の死を喜ぶだろうか」、と。  
  
肉体を限界まで鍛えぬいたハック神父と並行して移動する彼を神は  
惜しまれる。  
  
神父は急に立ち止まり、十字架を投げ放つ。  
  
−−−−−−−−−−−−−と。ハック神父の姿が消えた。  
  
凄まじい勢いでアルクェイドへと飛び行く十字。その上にはなんと彼・・・ 
ハックルボーンがいた。ガイアの走狗の注意が反れた内に、彼女を浄化 
せよ。それが神のご意志であった。 

>360  
プライミッツマーダーの突然の来襲に呪装戦術隊は総崩れとなる。  
先ほど武装変更を行ったのも仇となった。  
散弾は対人攻撃では十二分だが、威力は低く、獣には蚊ほどにしか通じない。 
牙で裂かれ、爪で臓物を引き裂かれ。  
唐竹割にされ、尾で吹き飛ばされ、全身の骨が砕かれて餅のようになる。 
  
しかし、最後の一人が今わの際、一枚の札を取り出す。  
それは凄まじい呪力を持ってプライミッツを拘束しようとする。  
(トリップ判定。こちらが勝利すればプライミッツは1ターン行動不能)
>327>352 月姫祭り アルクェイド&白騎士VSネロ・カオス
 
混沌の最後の言葉、それはやはり混沌らしい言葉だった。
 
「わたしは、捨てないと手に入らないモノなんて欲しくない」
 
パレードの霧が晴れていく。
だんだんと戦況が分かるようになってきた。
 
「捨てないと手に入れられない、そんな考え方しかできなかったのね、あなたは」
 
さて、次に何処に動くべきか――アルクェイドは次の行動を考え始めた。
>365 異世界の悪魔
 
 途切れた意識が戻る、引き金は姫様の悲痛な叫び。立ち上がると漆黒の鎧の
あちこちが崩れ、ガシャンと音を立てて剥がれ落ちる。先程オゼットに砕かれた部分は
既に再生を始めているが、まだ完全には程遠い。
それでも動ける、いや動かねばなるまい。何故ならその身に代えても姫様を護ることこそが
リィゾが今此処にいる理由であり、生きる意味なのだから。
 
 魔剣ニア・ダークを手に跳び、まだ姫様に迫ろうとする赤い悪魔の背後から頭に深々と突き立てる。
リィゾの全身がこちらを向いた悪魔の発した炎で灼け、ぶすぶすと肉の焦げる嫌な臭いを立てるが
剣の勢いは止まらない。
 
「在るべき場所に帰れ、悪魔よ!」
 
 絶叫を上げて消滅する悪魔と、炎で身体の大半を失ったリィゾがその場に剣と共に崩れ落ちる
のは同時だった。
 
 
【黒騎士リィゾ=バールシュトラウト:再起不能】
(アルトルージュ VS レイオット 赤い悪魔乱入)
 
>357
 高速で呪文を詠唱しつつ、彼はただ一点――アルトルージュ・ブリュンスタッドだけを認識している。
視覚、聴覚、触覚――限界を超えて加速された認識は、周囲の事象を的確に識別し、正確に状況に
反応、肉体を駆動させていた。
 
 ――だが、処理能力を大きく上回る情報の奔流に、脳が断末魔の悲鳴を上げている。過電流や過
反応により、次々と脳細胞や血管が破裂。即座に復元呪詛による再生が行われるものの、進行する
ダメージの速度が明らかにそれを上回っていた。
 
 ――精々、あと10分。それを越えれば、超過駆動状態の脳髄が完全に焼き付き、全ての機能が、
一時的にとは言え完全に停止する。そうなれば――終わりだ。
 
 しかし。
 
(それがどうした?)
 
 今の自分は、既に終わっている。レイオットと呼ばれていた人間は既に死んでいるのに、それでも
存在を強要されているだけの、ただの歪んだ亡霊だ。終わっていたもはずのが、ようやく終わる。

 ただ、それだけのことだ――――
 
 アルトルージュに、発動したプラズマ球が連続で直撃。確実にダメージを与えたのを確認すると、
距離を詰める為に一気に跳躍した。

 月光に照らし出される鎧姿。全身から滲み出た血液が、霧のようにそれを覆っている。
 ――瞬間、左腕が、なんの抵抗もなく斬り飛ばされた。
 アルトルージュを中心として、周囲に見妙な揺らぎが連続で撃ち出されている。これは――!
 
「――空間の断裂――――!」
 
 別の魔法を保持している状態では、防御呪文は展開できない。強化された感覚を頼りに、空中で身体
を捻りながら、無理矢理にそれらを回避する。
 
 視界に、赤い悪魔と。それを討ち滅ぼした黒騎士の姿が入る。信念。こだわり。それを間近で見せつけ
られて、ほんの一瞬、動きが緩慢に―――
 
 瞬間、脇を大きく刃が抉り、投げ出されたままの右脚が斬り飛ばされた。痛覚が脳に叩き込まれるが、
それを無理矢理に押さえ込む。顔を覆っていたマスクが吹き飛ばされ、血塗れの素顔があらわになる。
 
 視界には、ぼろぼろの姿で佇むアルトルージュ・ブリュンスタッド。
 着地。切断面を地面に突きつけ、無事な脚で身体を固定。右腕だけで、彼女にスタッフを突きつけ――
 
 にやり、と獰猛な笑みを浮かべた。あとは、一声叫べば――――
(月姫祭り:抵抗勢力) 
>367 vs アルクェイド 

 戦況は刻一刻と変わっていた。 
 衝撃が、閃光が、村の許容を超えて迸り爆ぜる。 
 混沌とした中にあって、「不死王」アドリアンは目的を見失っていた。 
 
「――――この中で人を捜せ、だと?」 
  
 浮かんだ馬鹿げた考えに思わず声が漏れた。 
 遠野志貴を探しているのは事実だが、固執するほど愚かでもない。 

 ふと、霧の切れ端が鼻腔を過ぎる。 
 何かと目線を送ると、そこにはかの「真祖の姫君」がいた。 
 トラフィムとの契約が思い起こされる――――真祖を抹殺せよ、と。 
 下らない口約束ではあったが、それを破るには抵抗も感じた。 
 
 足の先を、姫へと向ける。 
 あとはただひたすらに走り出した。 
 或いは、自分さえも超える存在と対峙するために――――
>369
レス番の追加ミス。
>357>365>368 だ。
>366
(判定用)
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α) 
>366(回避成功)
 
プライミッツマーダ―は毛を逆立て、眼を金色に輝かせ、呪縛に抵抗する。
そして呪縛は……弾けた!
 
最後の呪術戦術隊はプライミッツマーダ―の前足で身体を引き裂かれた。
 
ふと、神父の方を見る。
アルクェイドに向かっている!
殺人貴は……?
 
あの位置では間に合わない!
プライミッツマーダ―は四肢に力を込め、再度、『飛ぶ』!
 
十字架で『飛ぶ』ハックルボーンにみるみるうちにプライミッツマーダ―は肉薄する!
>370 月姫祭り アルクェイド&白騎士VS『不死王』アドリアン
 
戦況は……アルトルージュが特別悪いように感じる。
あのままでは、やられてしまいかねないか?
出来の悪い姉とは言え、放っておくワケにはいくまい。
そちらに足を向けようとしたその時――。
 
こちらに走ってくる吸血種を認めた。
明らかに、アルクェイドを目指している。
……駄目だ、無視できるような存在ではない!
直感的にそう感じたアルクェイドは、歯がみしながらそちらへと向き直った。
375シエル ◆7th.w44M :02/03/04 00:16
>329続き
>361>364vsマンティコアvs幽祢
(月姫祭り:月姫サイド)
 
気配を感じて身を翻すと、そこには一人の子供がいました。
人を食ったような態度で、わたしの過去の事を穿り返してきます。
「あなたにかまっている暇はありません!」
軽くあしらう気持ちで黒鍵を数本投げますが、瞬間移動で避けられます。
 
子供と相対しながら、わたしは疑惑を感じました
(さっきの殺気はこの子供のもの・・・?)
・・・程なくして、その答えは出ました。
 
子供に気を取られている間に、後ろから接近していた何者かに首を狙われます
その爪はネックガードに当たり、それをぼろぼろに破壊します。
 
ですが、その一瞬の隙に身を翻したわたしは、第七聖典を後方に鈍器として叩きつけます
確かな手ごたえを確認しながら、敵の総数を確認します。
(・・・ナイフ持ちが二人、小銃持ちが二人。謎の少女が一人・・・ですか)
 
謎の少女の方は、とりあえず攻撃してくる意思は無いようです。
武装集団を相手どる事に決め。ナイフ持ちの二人に突っ込みます。
 
「小銃で援護されちゃ、厄介ですからね!」
第七聖典を大きく振りかぶり、ナイフ持ちを二人まとめてなぎ払います。
>アドリアン&姫君
え〜と、次は私の番で良いんですよね?
・・・済みません。
誤爆です。
(アルトルージュ VS レイオット))
>368
まさか、空間の断裂に耐え切るなんて!
迎撃が間に合わないっ!?
 
覚悟した瞬間、悪魔が燃えた。

「リィゾ……?」
 
悪魔の背後から、リィゾが剣を突き刺し、相打ち……?
悪魔の消滅とともにリィゾが崩れ落ちる。
 
「ありがとう……」
 
そう呟いて、レイオットの方を見る。
 
>369
レイオットは右足を切断され、マスクを飛ばされ、満身創痍で私にスタッフを突きつけていた。
レイオットはニヤリと笑みを浮かべた瞬間……
 
――私は左手でレイオットの心臓を貫いた。
 
――そのまま、レイオットの身体を『裂く』!

レイオットの身体が力なく、地面に崩れ落ちる。
 
「馬鹿ね……。本当に馬鹿なんだから……」
 
一体、何処で歯車が狂ったのか?
 
私がレイオットを吸血した時か、それとも……
>370 >374 アルクェイド対アドリアン対ステッキーな白騎士
 
私は周囲を見回し戦況を確認していました。
はぐれてしまったリィゾやアルトルージュ様は何処にいるのか・・・
 
そしてある方向からこちらに向けてやって来る一つの影。
恐らくは死徒。
ですがその影が放つ気配は生半可な相手ではないことを私に伝えます。
恐らくは真祖に匹敵するであろう存在。
 
早い。これではパレードは間に合わないでしょう。
 
「しかし、白の姫君は人気者ですねぇ。相手には事欠かないようで」
 
そんな軽口を言いながら私は手の内の剣を握りしめると相手に向かって相対しました。
380『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 00:37
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>360
プライミッツマーダーは俺の望み通りの行動をしてくれた。
胸の中で彼とその主であるアルトルージュに感謝の言葉を述べる。

先程感じた『死のカタチ』は薄まり、銃弾(散弾?)の欠片が手足に打ち込まれたが
行動には支障ないレベル。
そして―――――

>366
男に対峙、その『死の在処』を睨む、睨み付ける!
まず攻撃力の排除、腕の『線』の切断、然る後に『点』でトドメ―――

―――――呆然。
何なんだコイツは?
あの巨大な十字架をぶん投げたのか?
そして…、それに飛び乗ったのか?
アリなのか?
そんなコトが可能なのか?
疑問符で埋め尽くされる俺の頭。

いや、無駄な事を考えている余裕はない、それは実際目の前で起こった事なんだから!

>372-373
慌てず、だが早急に周囲の状況確認。
プライミッツマーダーは最後の狙撃手の息の根を止める所だった。

そして俺と目が合った瞬間、『消えた』--―――
視界から。
同時に俺も駆け出す。
十字架の投擲方向へ、アルクェイドの元へ!
(月姫祭り:抵抗勢力) 

>374 vs アルクェイド 
 
 微かな迷いを断ち切り、真祖の姫君が足を止めた。 
 目を見開き、圧倒的な殺意でアドリアンを出迎える。 
 
 ――そうだ、それで良い。 
 ――お前の力を示せ、アルクェイド。 
 
 ただ、その意識がぶつかり合うだけで大気が震えた。 
 自らを風の飛礫とし、不死王は夜を駆ける。地を蹴り、空を蹴り、風を蹴って。 
  
 
>379 vs 白騎士 
 
 手刀をつくり、脇へ引き絞る。
 力を蓄えられた弓のように体はしなり、繰り出される刃に力を封じ込んだ。 

 その弓が放たれようとした時――――別の影が一つ、差し込む。 
 
 あれは…………確か白騎士。アルトルージュに使える死徒、だったか。 
 何の因果か、白の姫君の横に白騎士が身構えていた。 
 
 刃の一撃は止まらない。 
 横目に白騎士を捉えたまま、アドリアンの左手がアルクェイドに伸びた。
382幽祢 ◆LIA8jfYw :02/03/04 00:39
シエルvsマンティコアvs幽祢
>361>364>375
 
彼女の背後から現れた影が、その首筋へと爪を伸ばす。
彼女はそれを危うくかわすと、『彼等』へと向かい合う。
 
マンティコア。統和機構のおもちゃ、か。
 
彼女はその手に持った第七聖典で忍び寄った奴をなぎ倒した。
数は・・・・5。
彼女と遊ぶのには邪魔だなぁ・・・・・。
しょうがない、か。
 
「お姉ちゃん、手伝ってあげるよ♪」
 
私は口の薄紅を拭い、小銃を構えた二人を視界に捕らえ、指を振り下ろす!
次の瞬間に、生じた衝撃波が二人を襲った。
二人は何が起こったのかわからないような表情を浮かべながら、後方へとはじき飛ばされる。
二、三度、地面をバウンドしてようやく二人は止まることが出来た。
 
「お姉ちゃんは私と遊ぶんだから。邪魔しちゃやだよ?
 あははは・・・・・♪」

>378 アルトルージュ・ブリュンスタッド

引き裂かれ、崩れ落ちる私の主の体を、ただ呆然と眺めていた。

私は、何故ここにいるのか。
何故、こんな場所に突っ立っているのか。
何故、あの場所に間に合わなかったのか。

わからない、何もわからない。
ただただ呆然と、その姿を眺めるだけ。


――――――あぁ、たった一つだけ、わかったことがある。
それは………

「アルトルージュ…あなただけは、確実に殺す」

私の右腕を、微かな青い光が覆いはじめた。
>379>381 月姫祭り アルクェイド&白騎士VS『不死王』アドリアン
 
ぞくり、と背筋に何かが走る。
今まで、墜ちた真祖を狩った時にも感じた事のなかった戦慄。
それを、今目の前のこの吸血種に感じていた。
 
まさか、真祖だとでも言うのか?
だが、その力の源はブリュンスタッドをも凌駕しうるモノを感じる。
何か、血を吸う別の生き物、それが正しそうだ。
 
繰り出される不死王の手刀を、鏡写しの様に手刀で出迎えた。
引き絞り、しなり、溜め、撃ち出す。
同等の力を込めて、白魚の様な手の刃が閃いた。
385マンティコア:02/03/04 00:51
>375>382(月姫祭り:対抗勢力 シエルvsマンティコアvs幽祢)
 
接近に気づかれた。シエルは第七聖典を振り、マンティコアを払う。
得物の大きさで不利があるが――取り回しは明らかに無理が見える。
殴られ倒れたひとりはぴくりとも動かない。
ナイフを持った二人は散開し、シエルに対し挟撃を狙う。
 
だが、そこに不確定存在たる少女の介入が入った。
シエルの隙を狙い撃つつもりだった小銃持ち二人が衝撃波を食らい、吹き飛ぶ。
致命的ではないにせよ、タイミングを逸した。
 
――『敵』と認識した。
 
すぐさま立ち上がったひとりが少女向けて発砲。
もう一人はカートリッジ交換、麻痺毒を込めた弾丸をシエルにばら撒く。
386ハックルボーン神父:02/03/04 00:54
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α) 
>373  
  
私は主、イエスがアルマダの岡にて十字にかけられた際の光景を想像する。 
飛翔するクロスからこの戦乱の大地を俯瞰すると、目頭が熱くなる。  
 
しかし・・・神は私に神の子「イエス」の領域を長くは感じさせては  
下さらなかった。    
白き獣が神の行いを妨げんと刀の様な爪を振るって来たではないか!!!  
  
十字架は失墜し、大地に突き刺さった。  
私は哀れみを持って獣をみつめ、目に焼き付けてから、瞳を閉ざし、  
十字を切った。憎しみなどない。そこには只、哀惜の念のみ。  
  
!!!!!!!!!!!!!!!  
  
『幸いなのは神の懲らしめを受ける人。全能者の戒めを拒んではならない』 
(ヨブ記 5.17)    
  
目をかっと開き、猛然と私は獣に向い、クロスを振るう。  
縦に横に、十文字に。----父なる神に。子なる神に。精霊なる神に。  
Amen.Amen.Amen.(遠野志貴の接近には全く気付いておらず)
>381 >384 アルクェイド対アドリアン対イカス白騎士
 
謎の男はそのまま白の姫に手刀を伸ばす。
私を確認はしたようですがあくまでも狙いは白の姫のようですね。
 
ネロといいこの相手といい良くやる物です。
ですがそれはこちらにとって好都合。
 
私は素早く男の死角へ回るとそのまま剣を突き入れる。
 
「2対1です。あまり一人に拘りすぎると怪我をしますよ!」
(アルトルージュ VS ふみこ)
>383
 
「そう、殺せるの? あなたに私を……」
 
そう、呟きながら、迅速に且つ確実にふみこを仕留める方法を考える。
アルクェイドの支援にいかなければならないから……
アレは不味すぎる。
『不死王』は別個の存在だ。
アルクェイドとフィナだけでは……
 
「来なさいよ。すぐにレイオットの後を追わせてあげるわ」
 
ふみこが間合いを詰めてくる。
その瞬間を見計らって、地面に空想具現化で衝撃波を放つ。
地面が抉られ、砂埃がもうもうと舞う。
 
――今だ!
 
私ははるか向こう側に倒れている女性の死体に疾走する。
……そして、女性を抱き上げ、その首筋に牙を突きたてる。
 
ドクン、ドクン、ドクン……
一心不乱に女性の血液を飲み干す。
 
私の身体がみるみるうちに再生していく。
 
「ごめんなさい……」
 
灰になって消えていく、女性を一瞥し、ふみこに備えた。
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α) 
>386
 
信じられない光景がそこにあった。
『人に対する絶対的な殺害権利を有する』プライミッツマーダ―が、『人間』に打ち据えれている。
 
ハックルボーンのクロスの殴打は苛烈を極める。
プライミッツマーダ―はただ殴られるだけ……
 
その爪も牙もハックルボーンには届かない。
殴打、再生、殴打、再生の円舞曲が延々と続く。
(アルトルージュ VS レイオット)
>378
 
「――イグジス――――」
  
 そこで、声が止まる。ほんの、一瞬のことだった。
 
 モールドを、胸を突き抜け、背中から生える彼女の左手。心臓が貫かれていると認識した瞬間、
口元から、濁った血液が、どぷり、こぼれ落ちた。身体が、問答無用に引き裂かれる。
 
 構築された魔力が散逸し、無意味な奔流となって消滅した。ずたずたの脳内に存在する魔力回路も、
その力を失い拡散する。
 
 その瞬間。彼は、自らの死を認識した。
 
 恐怖はない。安堵もない。
 
 ――――ただ。ようやく終わるという、静かな徒労感だけが、残った意識に浮かび上がる。
 
 ――馬鹿ね……。本当に馬鹿なんだから……――
 
 彼女の声が聞こえた。苦笑する。取り敢えず、なにかを言い返してやろうと思う――――
 
 だが、語るべきものなどない。残すべき言葉など、自分にはなにもない。だから、取り敢えず。
 
「――――すまんね」
 
 一言だけ、かすれる声で呟いた。
 肩を竦めようとして――それが出来ないことに、再び苦笑を漏らす。意識が、静かに霧散していく。
 
 途切れかけた視界に、こちらに駆け寄ってくるオゼットの姿があったが――それはもう、どうでもいいことだった。
 
 
 
 『レイオット・スタインバーグ(死徒) リタイア――死亡』
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>384 vs アルクェイド
 
 それは湖面に映った一人の姿だったのかも知れない。 
 同じように刃の如き腕を閃かせ、 
 同じように金の髪を振り乱し、 
 同じように白い肌を鮮血に染める。 
 違うのはただ、互いを射抜く金と赤の眼差しのみ。 
 
 二つの手刀が交錯した手刀は、互いの肩を同じだけ切り裂いていた。
 鮮血が噴き出し、互いの姿を朱に染め上げる。 
 
 その中にあって、凄絶なまでに白の姫君は美しかった。
 自分の血。
 アドリアンの血。
 それを一身に受けても彼女はまだ、白く――――。 
 
>387 白騎士 
  
 その隙をついたわけでもあるまいが、剣がアドリアンに迫る。 
 気付いた時に既に遅く、腹に一太刀を許していた。 
 皮膚を断ち、臓物を切り裂き、再び血を溢れさせる一撃。 
 
 ――――さすがに、強い。 
 
 息を呑む。 
 だがそれは、引く理由にはならない。 
 再び手刀を形作る……鋭き爪に合わせて。 
 
 すべてを貫く爪を伴った乱撃が、二人の「白きもの」に繰り出される。 
 軽く浅く、時には深く。
 調子を乱し、独特の律を刻みながら。
392シエル ◆7th.w44M :02/03/04 01:19
vsマンティコアvs幽祢
(月姫祭り:月姫サイド)
>385
ナイフ持ちの二人を第七でなぎ払います。
二人はそれを回避し、散会。体勢を立て直そうとしますが・・・ 
「やらせませんっ!」
 
その内の一人を追撃。持ち直される前に仕留めようとする所に
小銃持ちが銃弾をばら撒き、カバーに入ってきます。
 
(体勢を立て直されるよりは・・・)
そう判断したわたしは弾幕を強引に突っ切り。
第七聖典のトリガーをナイフ持ちに向かって解放します
「一つ!」
 
頭部を粉々に破壊され崩れ落ちるナイフ持ちを確認し、残りの方に注意を向けますが・・・
 
(・・・麻痺毒!?)
強引に突っ切った時に、左手を掠めた銃弾のせいでしょうか。
体が言う事を効かなくなってきてしまいました。
>388 アルトルージュ・ブリュンスタッド

倒れていた女にその牙を突き立て、喉を鳴らしながらその血を啜るアルトルージュ。
その傷は見る間に回復し、先程までの満身創痍の面影はどこにも見られない。

だから?

傷が深かろうと浅かろうと、アルトルージュの末路は一つしかない。
ここで惨めたらしく敗北し、その魂まで消え去るのみだ。

――――――私が、消し去るのだから。

引き裂かれたレイオットの体から、青い光が流れ出し、私の体を包み込む。

私は軽く目を閉じると、ほんの刹那の感傷に浸った。

――――――さようなら、レイオット・スタインバーグ

目を開けて、敵を視界に入れた。両手にカトラスを握り締める。
先程切断されて満足に動かないはずの左腕は、いまや完全に私の支配下にある。

私は目標に向けて駆け出すと、両の手に持ったカトラスで
アルトルージュに切りつけた。
394幽祢 ◆LIA8jfYw :02/03/04 01:33
>385
彼等が、私に銃を向け、放つ。
 
・・・・甘く見られたものね・・・
 
私は身に纏ったオホソラに干渉し、防御結界を展開する。
 
ぎがかかかッ!!
 
嫌な金属音を響かせて、銃弾が弾かれる。
 
「あはは、残念でした♪」
 
私は空間跳躍で、奴等の懐に潜り込む。
 
「当たるかな♪」
 
私は呪力を実体化させ、輝く『リング』を形成する。
リングは高速回転をしながら、周りにいる彼等をはじき飛ばす。
・・・腕や足の一本ぐらい折れたかな?
 
ふとみれば、彼女・・・シエルはどうやら先程の攻撃の影響を受けているようだ。
あ〜あ、だらしないなぁ。
私は動きが緩慢になった彼女の傍に移動する。
 
「もう・・・・。ダメだよ、お姉ちゃん?
 私と遊ぶ前にやられちゃ・・・・。」
>387>391 月姫祭り アルクェイド&白騎士VS『不死王』アドリアン
 
――早い!
そして、何より対処がしづらいタイミングで一撃を加えてくる。
不死王の爪は、踊り手を混乱させるリズムを刻んでアルクェイドに白騎士に迫っていた。
 
かわし、弾き、受け流す。
撃ち返し、叩き落とし、跳ね飛ばす。
決して守勢には回らないよう、防御と攻撃の手を緩めない。
 
撃ち合うたびに、互いの血が飛び散り、互いを斑に染めていく。
白と金色の二人は、白と金色と朱に彩られていた。
>393
(アルトルージュ VS ふみこ)
 
ふみこのカトラスが私に振り下ろされる。
……遅い。
 
ふみこは分かっているのだろう?
私とふみこの力の差を……
 
カトラスが私に届くよりも先にふみこの手首を掴み、捻る。
そして、向こうに投げ飛ばす。
 
「化け物を狩るって言ってたね? 理解していないの、あなた自身が化け物なのよ?」
 
ふみこにそのまま、空想具現化による火球を何発も撃ち出す。
397マンティコア:02/03/04 01:41
>392>394(月姫祭り:対抗勢力 シエルvsマンティコアvs幽祢)
 
また、ひとり、やられた。
 
残り人数は少ない。
罠の役目を終えたエンハウンスを運び消える一体を感じながら、マンティコアは――止まらない。
弾丸の毒で筋弛緩を起こし、脱力するシエル。
せっかくの機なのだ。逃す手はない。
そして、もとより成功無くして撤退は認められていない。
接近し、シエルに爪をつきたてようとする。
 
サポートふたりが、攻撃を受けた。
――あの不確定要素の少女だ。
なにか尋常ならざる力を持っていると判断する――MPLSかもしれない。
 
シエルのそばに彼女が移動したのを認め、
近づこうとしていたマンティコアは足をとめた。
398ハックルボーン神父:02/03/04 01:42
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン) 
>389  
  
白き走狗の全身を強かに打ち据える。  
全身に獣の受ける傷の衝撃と歓喜が倒錯する。  
しかし。何故この生物は滅びを甘受しないのか。地獄より出でし、獣の王 
ベヘモットでさえ神の威光には一溜まりもあるまいに・・・  
  
----憐れなもの。それは地を這う走狗、貴方に他なるまい。  
  
神父が獣の体を大地に串刺しにすると、彼の体からストロボ級の聖光波が  
放出された。  
  
『お前達は葉のしおれた樫の木のように水の涸れた園のようになる』  
(イザヤ書1.30)  
  
獣の体に差し込まれたクロスから獣の水分がみるみる蒸発する。  
白き走狗はミイラと化し、母なる大地の前に風化・塵と化して・・・
>391 >395 (アドリアン対アルクェイド対白騎士)
 
私の剣が相手の腹を切り裂く。
しかし相手はそれに怯むことなく連続して手刀を繰り出してきました。
 
独特のリズムを刻む動き。
私はそれを避けきれずに幾つかの傷を負いました。
白の姫も同様のようです。
 
「このままでは埒があきませんね・・・では埒を開けましょうか!」
 
私は少し後ろに下がり意識を集中する。
 
私と相手の周囲を濃い霧が覆い始めたのはその直後の事です。
(月姫祭り:抵抗勢力) 

>395 vs アルクェイド 

 出血が止まらない。 
 疲労が腕に溜まる。 
 筋が伸びきり、間接が悲鳴を上げた。 
 
 そこにまた一撃、アルクェイドの手がアドリアンの腕を千切る。 
 だがその傷も、決して致命的ではない。 
 肘から先を失った腕の断面に泡が立つと、そこから新たな腕が生まれた。
 再生した腕は虚をつくように迫り、アルクェイドに爪の痕跡を刻む。 
 
 逸らし、殺し、打点をずらす。 
 千切られ、再生し、えぐり取る。 
 だが腕の数が多い分、攻勢は姫と騎士に傾きつつあった。

 白いローブは既に赤に変わり、外套は形を成していない。 
 絶え間なく繰り出される斬撃と手刀は、不死王の再生能力を圧倒しようとしていた。 
 
>399 vs 白騎士 
 
 ふと、違和感に気付く。 
 攻撃の手が、二本ほど減った。 
 見ればアルクェイドに比べ、遙かに手数で劣る白騎士が距離を取っている。 

 ――――しまった!  
 
 口の中で軽く舌を打った。 
  、
 ――霧の中でこそ白騎士は力を発揮する―― 
 そう、トラフィムから聞いた言葉を思い出したから。
 しかし攻撃の手は止められない。 
 打開策を模索しながらも、アドリアンの爪はアルクェイドを切り裂き続けた。
401シエル ◆7th.w44M :02/03/04 02:02
>394>397(月姫祭り:月姫サイド シエルvsマンティコアvs幽祢)
 
「言われずともっ!」
謎の少女の言葉に反応して、無理やり体を奮い立たせます。
・・・とはいえ、麻痺毒を受けた今の状態では戦闘行動は不可能です。

「一旦・・・引きますか」
黒鍵を『火葬式典』に設定。地面に突き立て発動。即席の煙幕を発生させる
右手だけで第七聖典をぶら下げ。近くの建物に転がり込みます。
 
 
「・・・くっ」
手持ちの短剣で左腕の弾丸を抉り出し、解毒の魔術をかけます。
・・・しばらくすれば体調も戻るでしょうが。敵の追撃まで回復し切れるかは疑問です。
 
「ちょっと囮を仕掛けますか」
ボロボロになりつつあるカソックを脱ぎ捨て
近くに転がっていた、死者のなれの果てに無理やり着せます
・・・もしかしたら、見間違えてくれるかも知れません。
 
ついでに偽装した死者の前に射線が来るように、第七聖典をチャージして転がしておきました
>399>400 月姫祭り アルクェイド&白騎士VS『不死王』アドリアン
 
霧が辺りを覆いだす。
どうやら、パレードが発動するようだ。
ならば、自分がやるべきは白騎士に不死王を近づけさせない事だ。
より早く、より鋭く――!
 
今までよりも一歩深く踏み込み、今までよりもより力を蓄えて手刀を繰り出す。
時折、蹴りや膝、肘での攻撃も加えて一定のリズムを作らない。
目の前の闘争に集中する傍ら、僅かに残る意識の端で精神集中を開始。
この状況で繰り出す事は不可能だろうが、意識的な予備動作は可能だ。
状況が動いた瞬間、一気に決める――その為の精神集中。
 
殴り合いは、いつまでも飽きることなく続く。
鍵は、パレード、そして空想具現化。
403『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 02:07
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>380
―――走る。
     走る!
     走る!!
     走る!!!
     とにかく、前へ―――

少し離れた所で、プライミッツマーダーが男の乗った十字架に追いつき、
それを叩き落した。
一刻も早く俺も辿り着かなければ。
気持ちだけが、身体を追い抜き先へ迸っている。

>398
そしてその場所に、男が俺の間合いに入る。
が………。
その瞬間。
プライミッツマーダーは。
カラカラに乾涸びて、最後の塵が風邪に飛ばされていく所だった―――

―――――ドクン!

何て、コト。
アルトルージュが俺の為に遣わしてくれた存在が、今、何も出来ずに消えて行く。
歯痒くて。悔しくて。申し訳なくて。哀しくて。
『ガイアの具現』たるプライミッツマーダーだ、程なく復活するのだろう、だが。
だが!
許せない、この男を―――

   ザンッ!

すでに間合いに入っていた俺は、男の持つ巨大な十字架を刻んだ。
『線』に沿って、瞬時に13分割。
何かの数の暗示?
知らない。
続いて男に向かって踏み込みナイフを突き出す。
>396 アルトルージュ・ブリュンスタッド

空中で受身を取り、着地した瞬間にすぐ大地を蹴りその場から離れる。
同時に、0.一秒前まで私がいた位置に次々と火球が炸裂する。
だが、それらは全て0.一秒前の私しか捉えていなかった。

「私自身が化物?はッ、今更ね。私は人から出て人外になった化物。
万物の精霊から歌を教えられた一人の魔女。
全ての化物を狩り尽くした後、私自身も滅ぼし尽くすだけ」

もはや、私には線しか見えていない。
その線は、自動的な死を告げる冷たい線。
私はそれに従って、走る、蹴る、切るを繰り返す。

私の腕が発する青い光は、いまやカトラスをも包み込み、
その太刀筋に残像を残していた。
>400 >402 (アドリアン対アルクェイド対白騎士)
 
白の姫が更に深く相手に踏み込む。
どうやら私の援護をしてくれるようですね。
 
恐らく初めてであろうその状況に心の内で苦笑を漏らす。
そしてそれを無駄には出来ません。
私は更に強く集中する。
 
私の生み出した霧は更に広がり辺りを覆う。
そして・・・
 
「行きます!固有結界パレード・・・我が船団よ、ここに姿を現せ!」
 
今日二度目のパレード。
10隻になろうかと言うほどの巨大な艦船の群が現出します。
消耗は激しいですがやるしかありません。 
 
狙うは白の姫の相手をする男。
白の姫に当たらぬように慎重に狙いを定め・・・
 
「全艦一斉射撃・・・ファイエル!」 
 
全300を越える砲門が一斉に火を噴きます! 
406幽祢 ◆LIA8jfYw :02/03/04 02:21
>401
彼女は手にした武器で目くらましをすると、撤退する。
まぁ、人間とは違う知覚能力を持つ私には、簡単に捕らえられるのだが。
 
さてと、どうしよう?
 
マンティコア達はどうやら私を警戒している。
興味ないな、あんなの。
おもちゃにすらならない。
 
彼女を追いかけてみようかな?
(ちり〜〜ん・・・・)
私は空間跳躍でシエルの後を追う。
どうやら、建物の中に隠れているようだが・・・・。
 
「ばぁ♪」
 
私は彼女の背後に出現する。
 
「あはっ♪驚いた?」
>404
(アルトルージュVSふみこ)
 
「そう……」
 
バックステップしながら、ふみこの攻撃をかわす。
精霊が味方についているふみこの攻撃につきあうつもりは毛頭ない。
 
「でも、私はアナタなんかに滅ぼされる訳にはいかないのよっ!」
 
ふみこに対して、バックステップで空想具現化で氷の矢を飛ばす。
何本も続けざまに……
 
それで、ふみこの防御のリズムを図り、今度は地面から石の槍を生えさせる!
408ハックルボーン神父:02/03/04 02:26
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン) 
>403  
  
『災いだ。わたしは逆らう者を必ず罰し 敵対する者に報復する』  
(イザヤ書1.24)  
  
干物となった走狗の最後の欠片が虚空に舞い散り・・・  
大地より十字を引き抜いた折。彼の男が抜き身の刃物を一閃させた。  
   
             ・・・なんという事。  
熊のぬいぐるみ。 
例えば。 
1.少し綿がはみ出てて。内臓みたいに。白く・・・  
2.耳が破れ取れかかり。 
3.足が無残に茶色の固まりと堕して地にひれ伏している。  
  
初期の使徒の数だけ分割された十字架ごと「ぶつ切り」にされる事で 
一身に彼の罪を背負った熊。  
  
  
ハックルボーンは嘆いた。  
人体の急所・死点を貫かんと繰り出される神速の刃物を神父は  
体を捻り、自らの腹筋に深々と差し込ませることで「回避」した。  
  
彼の極限まで鍛えられた肉体は刃物を体からけして離そうとしない。  
  
「そう、あれかし」  
  
岩石の如き拳が遠野志貴の顔面を狙い振り下ろされる!!
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>402 アルクェイド 
 
 不味い。
 不味い不味い不味い。 
 姫君はこちらを引きつけることに集中し始めた。 
 腕が、肘が、足が、的確に動きを支配しようと踊り狂う。 
 疲弊が堪りつつある肢体にその動きを捌ききり、逆に支配し返すことは困難極まりなかった。 
 むしろ、不可能と言っていい。 
 
 ――――――なら、奇策に転じるまで。 
 
 あえて、繰り出された拳に身をぶつける。 
 それに合わせて後ろに跳躍。 
 真祖の姫君の力を得た体はそれこそ矢の如き勢いをもって、空を馳せた。 
 
 空中で回りながら、呪文詠唱。刻む真なる言葉は「マロール」 
 存在を転移、テレポートさせる魔法。戦地にあって狙いが定まらねば、それこそ何処に消えるかも知れぬ。 
 だがそれでも…………それで稼げる、一瞬が欲しかった。 
 

>405 白騎士 
 
 突然の転身に大抵の砲は外れ、地を抉るに留まる。 
 だがそれでも目聡く追い続ける砲身は少なからずあったようだ。 
 都合、三十近い砲弾が迫る。  
 その一発一発が不死王を潰し、数発も重なればその体を塵へ還す程の質量と弾速。 
 
 切り裂き、仰け反り、逸らし、かわす。 
 だが一発は足を撃ち抜き、一発は肩口を抉り、一発は腕を吹き飛ばした。 
 さらに数十の砲弾が肉薄した時――――――魔法が発動する。 
 
 マロール…………アドリアンの姿が、砲弾の雨の中から消えた。 
  
 そして――――

 
>404 >407  ふみこ、アルトルージュ

「何?」 

 魔女と黒の姫君。二人が対峙する、ちょうど目前。
 間の悪さに自嘲したくなるほどの位置に、その体は転移していた。 
410幽祢 ◆LIA8jfYw :02/03/04 02:39
>406
だが・・・・・・

「・・・まさか・・・・!?」
 
彼女は何かに気付いたような素振りを見せると、いきなり姿を消す。
 
最後に呟いた『リア』という言葉だけが酷く耳についた・・・・・・。
 
vsシエルvsマンティコア
(幽祢・撤退)
411シエル ◆7th.w44M :02/03/04 02:43
>406(月姫祭り:月姫サイド vs幽祢vsマンティコア)
(・・・・・・)
周囲の物音一つ聞き逃さないようにしながら、解毒の魔術が効果を現すのを待ちます。
 
鼓動の音すら、うるさく聞こえるような静寂の中・・・
 
『ばぁ♪』
(・・・・・・!?)
唐突に背後から声が聞こえました。
 
振り返って見ると、先程の謎の少女が可笑しそうにしながら
『あはっ♪驚いた?』
などと、ぬかしてくれやがります。
 
「驚かない訳が無いでしょうがっ!」
とっさに少女から距離を取りながら、叫びます
 
>410
しかし、その少女は突然変な素振りを見せたかと思うと、消えてしまいます。
 
(・・・・・・?)
その唐突さに、ついついわたしは気を抜いてしまいます。
――今の状況も忘れて。
412マンティコア:02/03/04 02:52
>411(月姫祭り:対抗勢力 シエルvsマンティコア)
 
シエルへの追撃は、至極迅速に――奇抜をもって行われた。
マンティコア部隊、残る三人――が、飛んだ。
シエルが逃げ込んだ入り口を完全に無視し、二階の窓から侵入したのだ。
 
そのまま、三人は階段を下りる。
その身からは尋常でない量の汗……脳を侵す香が放たれ、大気に拡散して沈んでいく。
 
物陰からシエルを確認。
先ほどの不確定要素の出現に気をとられている。

――呼吸、した。
 
今だ!
三つの疾風がフロアを走り、シエルに向けて掴み掛かる。
413『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 02:54
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>408
俺の攻撃は、すべて見切られた。
何故―――?
『死点』は俺の特異な『眼』のみに映るモノ、避けられる筈が…。
そうか、俺は怒りの余り我を忘れていたのか。
頭に血が昇った状態で、ただ幼い頃に叩き込まれた『人間の弱点』を攻撃しただけだったのか。
最後に突き出した七つ夜が、男の肉に埋まる。そこに『線』は無い、ただ筋肉のみ。
抜けない。
七つ夜は男の身体に差し込まれたままびくともしない。

…やってくれる。
そして一瞬静止してしまう俺に叩き込まれようとする男の拳。

早いな。
―――人間にしては。
だが、その程度で俺が喰らうと思ったか!

それが俺の顔面を捉える前に、七つ夜から手を放し身体を半分仰け反り状態で沈め、
振り下ろされる拳をあさっての方向に蹴り上げる。
男の体勢が崩れたのを確認、素早く起き上がり男の背後に回りこむ。
そして背中側から、今度はまごう事なき『死の点』を直死し、左袖に隠してあった七つ夜
よりも一回り小さなナイフを取り出しざま突き刺す―――――
>407 >409 

氷の矢をかわし、はじき、切り裂いて、その全てを回避していく。
瞬間、地面から発生する石の槍が見えた気がした。。

私は、素早く地面を蹴ってその場を離れる。
刹那の後、必中の石槍がその場から迫り出した。
だが、それは私の体をかすりはするものの、真芯を捕らえることは出来ない。

私はそのままアルトルージュに詰め寄ろうとした。

そのとき、突如虚空から得体の知れない存在が私達の間に割って入った。
この顔には見覚えがある。そう、確か不死王といったか。

だが、私には関係のないことだ。
狙いは一つ、アルトルージュ・ブリュンスタッドだけ。

私はそのまま跳躍し、突如現れた不死王の肩を足場にして加速を付け、
アルトルージュの首を狙ってカトラスを繰り出した。
>409 >414
 
目の前に突然、『不死王』が現れる。
それに気を取られた瞬間……
 
ふみこが『不死王』を踏み台にして、私の首にカトラスを繰り出した。
 
「くっ……!」
 
首の4分の1くらい斬られた所で右手でふみこの手首をつかみ、ひきずり離した。
そのまま、体勢を崩したふみこの腹を蹴り飛ばす。
 
……首の再生が遅い。
いらだたしい!
416ハックルボーン神父:02/03/04 03:11
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α) 
>413  
  
私は彼の肉体がひしゃげる音を耳に確信していた。  
肉と骨が一体となるように、「くちゃっ」っと言う脆く、脆弱な音を。  
そして彼の痛みが私に宿り、男は天に召されていくはず・・・・・・・  
  
しかし、現実の私の拳は、ただ、空を、裂いた、のみ。  
  
瞬きをひとつするような間に・・・。  
最強の殺人技能者は私の生命を停止させる点を精密に貫いた。  
  
  
体から力が憑き物のようにすぅーっと抜け落ちる。 
なぜか口からは「乾く」という言葉が漏れ、私の意識は宙へと消えた。  
   
(ハックルボーン、生命活動休止確認)
417シエル ◆7th.w44M :02/03/04 03:15
>412(月姫祭り:月姫サイド vsマンティコア)
――がくり
 
毒の香りで揺らいだ隙に三体の敵に捕まりました。
先程の毒の影響も抜けきっていませんし、圧倒的不利な状況です。
 
・・・ですが、幸運にも先程設置しておいた。第七聖典の射線にやつらがいます。
「ななこ!トリガーを!」
 
『えー、乱暴なのは嫌ですー』
とかマヌケな声が聞こえはしましたが
一応発射された第七聖典のブレードが、敵の一体を貫き、消し飛ばします。
 
・・・ですが、二重の毒の効果に抵抗しきれず。
そこでわたしの意識は、闇へと沈んでしまいました。
 
(シエル・・リタイヤ)
>409>414>415 月姫祭り アルクェイド&白騎士&アルトルージュVS『不死王』アドリアン&ふみこ
 
「瞬間移動!?」
 
まさか、そのような真似まで出来るとは。
しかも、現れた場所はまさにアルトルージュ達の目前――!
不味い、あの状況は不味い。
 
ふと、志貴の方を振り返った。
そこでは、ちょうど志貴が神父の死点を突いた所だった。
安堵し、そして不死王達へと向き直る。
 
意を決し、アルクェイドは転移した不死王の背後、アルトルージュの手前に瞬間移動。
貫手を不死王の心臓に放った。
419マンティコア:02/03/04 03:26
>417 (月姫祭り:対抗勢力 シエルvsマンティコア)
 
一人が貫かれた隙に、懐深く進入し、喉に噛み付く。
ほとんど抵抗らしいものも見えない……さしもの第七司教も、生命毒には勝てなかったと見える。
 
体液がシエルの中に侵入。
すぐさま血流に乗って全身を犯し――文字通り『仲間』へと変える。
 
手駒ができた。
一瞬の隙。
真祖の姫君と、その従者に対する、決定的な切り札が。
 
シエルは――シエルだったモノは、再び動き出した。
第七聖典を持ち……空ろな瞳で。
>409>414>415>418 アドリアン対アルクェイド対白騎士対ふみこ対アルトルージュ様
 
無数の砲撃をかいくぐる男・・・早い。
だが、3発ほど命中したようですね。
 
この好機を逃すまいと更に追加の砲撃を加えようとした瞬間・・・男はその姿を消しました。
 
「!? 転移の術ですか・・・一体何処に・・・」
 
辺りを見回す私・・・・・・見つけました。
よりにもよってアルトルージュ様の側で。 
 
なんという―――迂闊。
 
アルトルージュ様が思いの外近くにいたのに気づかなかったとは。
私は即座に身を翻すとアルトルージュ様の方へと走りました。
 
間に合うか!? 
 
船団を先行させ男の方へ移動砲撃を加える。
何とかしてアルトルージュ様から意識を逸らさせねば。
>418 アルクェイド 
 ――――奇襲! 
 それでも打点をずらし、致命傷だけは避けた。 
 胸に深々と突き刺さった腕を刎ね飛ばすと、体の再生に集中する。 
 体から真祖の姫君の腕を生やしたまま、体中のあちこちが泡立った。 
 
>420 白騎士 
 牽制のつもりか、無数の砲弾が迫る。 
 片足片手の体で、なんとか避けるものの再生が追いつかない。 

 ――――このままでは――――
422『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 03:40
(月姫祭り:月姫側/殺人貴&プライミッツマーダ― vs ハックルボーン+α)
>416
―――――ナイフは、深く静かに差し込まれた。
男の『死』そのものである『点』に。
その瞬間は、心は凪いだ海そのものだった。
モノを『殺す』時は、いつだって虚しい―――――

がくっ、と膝を突く。
散弾にやられた身体の各部からの出血。
急激な疾走による出血の増加、体力の減退。
だが。
再び立ち上がる。

   ドクン、
   ドクン、
   ドクン…

鼓動は落ち着いている。
四肢はまだ動く。
ならば問題ない。



周囲の様子を確認する。
少し離れた場所で集団闘争が行われている。
俺はそちらに向かう。
「ふむ、あそこの村か。混沌の場というのは……」
 
ヴァンパイア3銃士の1人、人形使いナハツェーラーはヘリから、
眼下の村を見て、言った。
 
「クックックッ、リァノーンを失っても、サンプルはあそこに無数にある!」
 
ナハツェーラーがそう低く、笑った瞬間……
 
――ヘリが揺れた。
 
「何事だっ!?」
 
『乱気流に巻き込まれました。ローダーが折れました、墜落します!』
 
「なんだと、このような事、計算に入っておらぬ、うおおおおおおお!?」
 
村の郊外にヘリは墜落し、大爆発を起こした。
 
(人形使いナハツェーラー&キメラヴァンプ軍団、リタイア)
>415 アルトルージュ・ブリュンスタッド

「ぐぅッ!」

短く苦悶の声を吐き出して、私は大きく宙を舞った。
そのまま空中で一回転。地面に片手をついて強く押し出し跳躍、
さらに後方へと足から着地した。

そのまま、体勢を低くし、再度アルトルージュに接近する。
425『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 04:06
(月姫祭り:月姫側/殺人貴 vs ふみこ・O・V(死徒))
>424
闘争圏内に突入。
アルクェイドは大丈夫そうだ。
一番近くでやり合っているのは、アルトルージュと死徒の女。

脳裏に先程消えていったプライミッツマーダーの姿が浮かんだ。
そろそろ復活しそうなものだが、姿は見えない。
罪滅ぼし、なんて大袈裟じゃないが、責任の一端を感じる。

だからだろうか、アルトルージュと死徒の女の間に割って入る。

「………」

そしてそのまま、無言で対峙する。
>418 >421 >420
「アルクェイド!?」
 
突然、アルクェイドが現れたかと思うと『不死王』に貫き手を!
 
……『不死王』はフィナの砲撃にも耐えている。
 
やるなら今だ!
『不死王』を突き飛ばす。
 
即座に空想具現化による鎖で拘束。
続けて、空想具現化で『空間そのもの』に干渉。
『不死王』の周囲の空間そのものを隔離する。
私にはここまでが限界。
 
「アルクェイド! 今よ!!」
 
アルクェイドに私はそう叫んだ。
>425 殺人貴

アルトルージュの前に走り出そうとした矢先、
突如一人の青年が私の前に立ちふさがった。

「…………どきなさい。君に危害を加えるつもりは無いわ」

私は、その青年に向かって警告を発する。
私の狩りの対象は化物だけで、人に危害を加えるのは本意ではないから。
出来ることなら、相手にはしたくは無い。
428『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 04:24
(月姫祭り:月姫側/殺人貴 vs ふみこ・O・V(死徒))
>427
『…………どきなさい。―――』

女が言う。
だが、はいそうですかと引き下がるワケにもいかない。
コイツは死徒―――狩るべき対象である存在。
ならば、俺の理由は十分。

「………アンタは、死徒に分類される吸血種。
 そして俺は、それを狩る『真祖の姫の守護者』。
 これ以外に理由が必要か―――?」

もう話すコトはない。
俺は女を『直死』する。
>420>421>426 月姫祭り アルクェイド&白騎士&アルトルージュVS『不死王』アドリアン
 
アルトルージュが、空間を操作して不死王を隔離した。
そして、アルクェイドに向けて叫ぶ。
 
なるほど、あそこに隔離してる内にとどめを刺せと言う事か。
ならば……。
 
アルクェイドは、これまでにないほど精神の奥深くへと潜っていく。
自然の有り様を変える空想具現化は、空間もその一部として認識する事ができる。
だが、その認識を理解する事は容易ではない――深く、深くへと。
 
 
 
そのイメージが完成した瞬間。
アルトルージュの造り上げた空間が、半分になった。
同様に、中に存在していたモノも、半分になる。
更に半分、また半分……。
際限なくそれを繰り返し、小さくなっていく空間。
 
アルクェイドは、空間をより高次の次元から「畳んだ」のだ。
当然、中に存在するモノも「畳まれる」、空間ごと。
より高次の次元から手を加えられたら、低次の次元に存在するモノは抵抗できない。
人間が紙を折れば、そこに描かれた絵も折れる。
そうして、不死王は「畳まれた」。
>423 >428 殺人貴

「そう…あくまでも私の邪魔をするのね。
私はただ――――――」

最後の言葉は、激しい爆発音にかき消され、自分の耳にも届かなかった。

青年はその瞳を青く光らせ、私に鋭く迫ってくる。
聞いたことがある。真祖の姫の守護者は、直死の魔眼を持つ死神だと。
だとすれば、この少年の攻撃を受けるわけには行かない。

私はすぅ、っと息を吸い込み大きく吐き出すと、
その青年を静かに見据えた。
431シエル:02/03/04 04:49
>428>430(月姫祭り)
 
「遠野くん!」
 
ふみこが殺人貴を見据えた瞬間、横からボロボロのカソックを着た女が現れた。
――シエル。
黒鍵を左手に、第七聖典を右手に。
彼のもとに駆け寄る。
 
「遠野くん、助太刀します!」
432『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 05:05
(月姫祭り:月姫側/殺人貴 vs ふみこ・O・V(死徒) vs シエル(?))
>430
女が口を動かす。
だが、もう何も聞く必要はない。
言う必要もない。

―――――ただ、目のL前の死徒を滅するのみ。
身体中のバネを溜め、今にも解放しようとした瞬間―――

>431
『遠野くん、助太刀します!』

声が、聞こえた。
過去に置いてきた筈の、懐かしい声が。
その声と同時に脳裏に展開される想い出の数々………。

ぶん!
と強く首を振る。

「…先輩、何故こんな―――」

言葉を続けようとして違和感を覚える。
何かが。
何かが、変だ。
だがそれが何か解らないまま、先輩が近付くのを待つ。
(月姫祭り:抵抗勢力) 
 
>429 アルクェイド&アルトルージュ

 歪む。 

 空が、 
 村が、 
 アルクェイドが、 
 アルトルージュが、 
 世界が。 
 
 ――――いや、アドリアンが歪む。 
 
 畳まれ、折られ、重ねられる。 
 まずは腕。次元を超えた変形に体はあっけなく負け、消失した。 
 次は足。捻られ曲げられて、空間の狭間に消える。 
 腰も、胸も、そして頭も。 
 折られては消え、消えては折られ、すべてがすべてが「曲がった」空間に飲まれていく。 
  
 存在が完全に織り込まれる直前――――――ふと、魔王の姿を思い出した。 

 今の私と、あれと。 
 どちらがどちらか、わかったものではないな。 

 懐かしい、とても懐かしい記憶が蘇る。 
 すべてはこれを忘れぬが為の行為だったのに。 
 
 アルドウェンは怒るだろうか? 
 
 完全に空間が閉じた時、『不死王アドリアン』――――いや、それだったものは消失した。
>432 殺人貴

蒼い死神の背後から現れたあの女…アレはもう人ではない。
外見からはわからないが、私の感覚がそう告げていた。

まぁ、どちらにせよ私の前に立ち塞がるならば容赦はしない。
誰であろうと、ただ殺すだけだ。

私は彼が私から目を離した一瞬の隙を縫って駆け出すと、
凶器を持った手首を切り落とすためにその白刃を閃かせた
435シエル:02/03/04 05:26
>432>434(月姫祭り)
 
遠野志貴がシエルのほうを向く。
その間隙を刺すように迫るふみこ。
 
「させません!」
 
それに対し、黒鍵を投擲。
ぎりぎりを掠め、避けられた剣が彼方に飛んでいく。
そのままふみこと志貴の間に立つシエル。
 
「あなたに遠野くんを殺させたりはしません!」
 
シエルが、笑う――

 
「――遠野くんは、我々のものですから」
 
 
――酷薄に。
 
後ろ向きに第七聖典を振る。
無造作な一撃が、殺人貴の腹に突き刺さり、軽く身体を浮かせた。
436マンティコア:02/03/04 05:30
>435(月姫祭り:対抗勢力 シエル&マンティコアvs殺人貴)
 
『仲間』の行動の成功を、精神感応で確認する。
 
《作戦――開始》
 
最後の任務が開始された。
たったふたり――新入りを加えても三人。
絶対的な数の不足。
それでも、撤退はない。認められていない。
 
もっとも的確な判断。
第一目標を捕獲し、速やかに帰還――
 
銃弾と見紛う速度で、ふたつの人影が殺人貴に接近する。
(アルトルージュ&プライミッツマーダ―VSふみこ)
>434
「何、やってんのよ!」
 
志貴にふみこのカトラスが届く寸前に、ふみこを空想具現化の衝撃波で吹き飛ばす。
 
「プライミッツマーダ―、きなさい!」
 
再生を果たしたプライミッツマーダ―を呼び出す。
 
『グアアアアアアア!』
 
プライミッツマーダ―が私の元に駆けつける。
 
「今度こそ引導を渡してあげるわ!」
 
プライミッツマーダ―は跳躍し、ふみこにとびかかる。
私は地をはうようにふみこに接近し、心臓を狙って、右腕を突き出す!
>432>435>436 月姫祭り アルクェイドVSシエル
 
不死王を「畳んだ」アルクェイドは、すぐさま志貴の方へと向き直る。
そこに、シエルが……?
一瞬、怪訝な表情を浮かべたのも束の間、その表情は驚愕に塗り替えられた。
 
 
 
シエルが、志貴を――。
 
 
 
跳躍、シエルの目前に着地。
腕を振り上げ、無造作に頭部へと振りかぶった。
あれほどアルクェイドを悩ませ、志貴を取り合った顔が吹っ飛ぶ。
 
怒りに漂白されていた意識が冷静さを取り戻し、様々な感慨が頭をよぎった。
もう、あの頃のシエルではない。
何をされても、細胞の一欠片からでも蘇るシエルではないのだ。
それが、頭を吹っ飛ばされては、もう――。
 
「……志貴!」
 
今はそれどころではないのだ。
罪悪感をはじめとして、自分の中に去来する様々な感情を振り切って、志貴の方へと向き直って走る。
シエルにこの手でとどめを刺した事を、後で志貴に責められるだろうか。
意識のすみを、そんな考えがかすめていった。
>436 >437  白騎士対マンティコア
 
アルトルージュ様が走り始めた。
一体何処に?

走る先を見ると白の姫の従者が地面にうずくまっていました。
そしてそこに駆け寄ろうとする2体の影。
 
狙いは・・・白の姫の従者―――遠野志貴―――ですか。

「・・・そうはさせませんよ」
 
私は2体の敵に向けて砲撃を加えます。
足下に砲撃を受けてよろめく敵。
 
そしてその隙に私は一気に間合いを詰めて2体に剣を振るいました。
血を吹き上げよろめく敵・・・この程度では死にませんか。
 
しかし私は敵を無視して前進し白の姫の従者の元へ急ぎました。
何故なら・・・
 
私のすぐ背後からは後発の艦隊が迫っていたからです。
数十メートルの体を誇る私の従者達。
 
彼らが敵を轢殺してくれるでしょうから。
440シエル:02/03/04 06:05
>438(月姫祭り:対抗勢力 シエルvsアルクェイド)
 
いともたやすく砕けたシエルの頭。
 
ゆっくり、ゆらりと、その身体が崩れる。
 
――だが。
最後の最後に脳が放った命令を、身体は渾身の力をもって実行した。
 
第七聖典。そのブレードをアルクェイドに向け――
トリガーに指をかけ、軽く、引く――
魂を消失させる白刃が、白く無防備なその背中向け――
 
 
――発射、されなかった。
 
 
血だまりに倒れ、赤く濡れるシエル。
その凄惨で救いのない末期が
過ちをおかさずにすんだ最後が
彼女をマスターと呼び、共にあった存在の、追悼の念であったのなら――
 
 
――それは、なんて、ヤサシイ、コト――
 
 
                         (シエル DEAD)
>437 アルトルージュ・ブリュンスタッド

「何ッ!?」

死神の手首にカトラスが届くその寸前、
アルトルージュが放った衝撃波が私を吹き飛ばした。

不死王を片付けたらしいアルトルージュは、
再生を果たしたプライミッツマーダーと共に、私へとその標的を向ける。
上と下、両方から同時に襲い掛かる見事なコンビネーションだ。

私は自らの脇腹を抉られながらアルトルージュの手刀をかわすと、
上空から襲い掛かるプライミッツマーダーの口を掴み、
ありったけの手榴弾を腹の底に叩き込んだ。
 
ついで、手を引き抜くと共に、密着状態のアルトルージュの鳩尾を蹴って
プライミッツマーダーの上空に舞い上がると、
その馬鹿のように開いた顎をカトラスで貫き、
そのままアルトルージュに叩きつける!

それから改めて周囲に目を配ると、もはや先程までの激戦は嘘のように静まり返り、
このまま戦い続ければ、私の不利は火を見るより明らかだろう。

このまま戦い続けても、アルトルージュを殺せる確立は少ない。
ならばここは撤退して、機会をうかがうべきだろう。

「アルトルージュ・ブリュンスタッド。君だけはこの手で必ず殺す。
それじゃあ、また会いましょう」

そう宣言して、私はその場から逃げ出した。
(エピローグ1)
 
ふみこは去り、その他の者たちも殲滅されたようだ。
終わった……
 
一息、ついた後、身体を元に戻し、レイオットの遺体のあった場所に向かう。
すでに、ただの灰の山がそこにあった。
 
……一握りの灰を懐にいれる。
 
レイオットの最後の台詞『すまんね』……
今となっては、何を意味するかはわからない。
 
だけど……
彼を死徒にしたのは私の罪。
そして、又、復讐という名の奴隷をつくったのも私。
全ての責任は私にある。
 
きっと、いつか、私は滅ぼされるだろう。
でも、その時まで私も全力で足掻いていこう。
運命という名の歯車に……
 
 
フィナにリィゾを回収するように指示すると、アルクェイドたちの所に向かった。
 
「お疲れ様。あはは、大変だったね、お互いに……。
ねえ、もう、夜明けだし、朝食を食べに行こうよ。
私のおごりでいいからさ」
 
にっこり笑って、アルクェイドと志貴にそう話し掛けた。
>エピローグ  黒騎士&白騎士
 
全てが終わり・・・
 
私はリィゾを回収していました。
 
「これは・・・また酷くやられましたねぇ。貴方にはあまり関係ないですが」
  
そんなことを言いながら私は気を失っているリィゾを背負いました。
パレードの使いすぎで正直、私も限界に近かったのですが・・・
 
そして私はゆっくりと歩きはじめます。
何処へ?
決まっています。

愛すべき美少年達の元・・・・・ではなく
 
我が主、アルトルージュ・ブリュンスタッド様の元へ。
444『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/04 06:42
(エピローグ3)

(月姫祭り:月姫側/殺人貴 & アルクェイド)
>435
―――――衝撃。
鳩尾に、一発。
為す術もなく吹っ飛ばされる、遠野志貴。

   何で。先輩が。ここに。俺に。攻撃。痛い。身体中が。血を流している。紅い。朱い。

思考の混濁。
ダン、と。
腹の次は背中全体に衝撃。
―――――意識が―――霞む―――――

>438
その、朧気な視界の中で。

 アルクェイドが。
  先輩の。
   顔を、頭を。

    吹き飛ばした………。

段々大きくなってくるアルクェイドの姿。
だけど、その表情は見えなかった。
…だが見えなくて良かったかもしれない。
それなりの確執も友情めいたものも在っただろう者のトドメを刺す。
その行為に対する痛みは計り知れない。
だから。
俺は力の入らない腕で、それでも出来るだけ強く。
助け起こしてくれるアルクェイドを抱き締めた―――――

>442
―――――どの位そうしていただろう。
気付くと、アルトルージュが目の前に居た。

『―――ねえ、もう、夜明けだし、朝食を食べに行こうよ―――』

何だか、まるでちょっと其処まで遊びに行こうよ、って感じの明るい声。
俺とアルクェイドは顔を見合す。
そして同時に、くすっ、と笑みを漏らす。

「…そう言えば俺達に逢いに来てくれたんだっけ、アルトルージュ?
 お誘いは嬉しいんだけど、ちょっと俺は限界っぽい。
 後は姉妹で―――楽しんで―――くれ―――――」

そして俺は、そのまま意識が閉ざされるに任せた。
起きた時に、アルクェイドに楽しい話を聞かせてもらえるかな、と思いつつ。


【END】
445スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/04 07:34
月 姫 祭 が 終 わ っ た ん で こ っ そ り 参 戦 〜 。
 
私 は ス ミ レ 〜 。
職 業 酔 っ 払 い 〜 。 あ と 吸 血 鬼 〜 。
月 姫 2 に 出 演 予 定 〜(W
特 徴 は 水 の 中 に 棲 ん で る こ と 〜 。
水 中 な ら ア ー カ ー ド に だ っ て 楽 勝 〜(W
カ テ ゴ リ 〜 は D 。
い ち お う
『地上に上がって水気を抜くと酔いが消えて実力を発揮できる』
っ て 話 な ん だ け ど ぉ ・・・・・・
や ん な 〜 い 。つ か れ る し ぃ 。
(ブンブン<頭を振って酔いを醒ます)
以下は私の能力の説明よ。

空想具現化―――自然に干渉したり、物質を創り出したりすることができるわ
水中適応―――水中で息をしたり、超高速で移動したり……水中適応一般よ
水結界―――私の意思で動かせる水たまり。水気がなくなった時やいざって時に飛びこんだりするわ
使い魔―――正体はまだ秘密

とりあえずこんなとこかしら。
・・・・・・あと、あんまり陸上に長くいると酔いと一緒に水気が際限なく抜けてくって弱点があるわ。
・・・・・・ああ、鬱・・・・・・
(水結界から酒瓶を10本ほど取り出してガブ飲み)
446スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/04 07:38
テ ン プ レ 〜 。

出典 : 月姫
名前 : スミレ
年齢 : 16 か ら 700 の 間 だ っ た は ず ……
性別 : お ん な 〜
職業 : 酔 っ 払 い 〜。 あ と 二 十 七 祖 の 二 十 一 〜
趣味 : お 酒 と ナ ン パ 〜
恋人の有無 : い た か も ・・・・・・
好きな異性のタイプ : 恋 人 持 ち 〜(W
好きな食べ物 : お 酒 〜
最近気になること : 月 姫 2 っ て 出 る の 〜 ?
一番苦手なもの : 禁 酒 〜 っ て い う か 無 理 〜
得意な技 : 空 想 具 現 化
一番の決めゼリフ : な し
将来の夢 : …………(考えると鬱になるので酒を飲む)
ここの住人として一言 : かかってくる〜? 避けてたつわよぉ〜
ここの仲間たちに一言 : よ ろ し く 〜
ここの名無しに一言 : お 酒 ち ょ 〜 だ い 〜
447横島忠夫:02/03/04 16:02
ちわーっす。
ここですか、例の吸血鬼どもの巣ってのは。 
了解。ではさっそく除霊に・・・え? 一人で大丈夫なのか、っすか。 
ふふふふふふ、申し遅れました。 
私はゴーストスイーパー、横島忠夫!
あの! 美神令子の助手にして右腕! 美神除霊事務所の期待のホープ! 
しかも今や日本屈指のゴーストスイーパー・・・このぐらい、軽い軽い。 

さっそく作業に取りかかります。下がっててください! 

(ここで上手くやれば、美神さんの株急上昇! ついでに報酬もがっぽがっぽ! 
 わははははははははっ! 笑いが、笑いがとまらん!! 
 俺の人生、これからバラ色じゃぁああああ!) 
 
(後頭部にハイヒールが突き刺さる) 
 
が! ま、また声に出てた・・・がくーり 
448横島忠夫:02/03/04 16:02
自己紹介テンプレッスね。

出典 : GS美神極楽大作戦(マンガ)
名前 : 横島忠夫ッス
年齢 : 永遠の17歳 
性別 : 男 
職業 : 高校生兼ゴーストスイーパー! 
趣味 : と、特にないさ!(言えん・・・のぞきとセクハラなんて・・・) 
恋人の有無 : いねぇよ! 悪かったな! 
好きな異性のタイプ : 美女! 美少女! とにかく美しければ可! 
好きな食べ物 : 女の子が作ってくれれば、何でも
最近気になること : 周りの連中がカップルになりそうなこと・・・潰す! 
一番苦手なもの : ありすぎてわからん・・・ 
得意な技 : 文殊と美神さん直伝の裏技戦法 
一番の決めゼリフ : 決め台詞・・・あったっけ? 
将来の夢 : 美人の嫁さん貰って、退廃的に暮らすこと 
ここの住人として一言 : うぃーっす、よろしくお願いするッス  
ここの仲間たちに一言 : ・・・美女がいっぱい? ここって、天国?
ここの名無しに一言 : 楽しんでいってくれよな!
 
あ、カテゴリはDで頼んます。
『月姫祭り』まとめ
開催時間:02/03/02 23:20
終了時間:02/03/04 06:42
 
ルール
>190
 
導入・乱入
 
月姫陣営
 
アルトルージュ >189
アルクェイド >191
黒騎士リィゾ=バールシュトラウト(M) >192
シエル >193 エンハウンス >194
白騎士フィナ=ヴラドスヴェルテン(M)>196
『殺人貴』 >201
 
対抗勢力
 
レイオット・スタインバーグ(死徒) >195
『不死王』アドリアン >197
ふみこ・O・V(死徒) >200
ネロ・カオス >202
ハックルボーン神父 >273
 
第三勢力
 
マーニ&ソール(M) >210
十字狩夜(M)
マンティコア(M) >249
アングマールの魔王(M)>256
ガロン(M) >263
幽祢 >361
人形使いナハツェーラー >423
450速水 厚志 ◆kEnRaN.Y :02/03/04 21:24
あー、えっと、今度この地区に配属されました、速水厚志戦士です。
皆さん、よろしくお願いしますね。

…えーと…困っちゃったな。他に言うことがありません…。
あ、趣味でクッキーとか作ってるんですけど、作りすぎちゃったんで、
良かったら、食べます?
アルトルージュvsレイオット&ふみこ(&異世界の悪魔)
>195 >200 >203 >206 >209 >211 >214 >220 >223 >231 >233 >238
>239 >242 >246 >255 >262 >268 >275 >283 >290 >296 >302 >305
>306 >309 >314 >317 >324 >357 >365 >369 >378 >383 >388 >390
>393 >396 >404 >407 >414 >415 >424 >437 >441
※リィゾ乱入>227、ふみことの戦闘に移行。
※ふみこ>305にて悪魔を召還、レイオットの援護に行かせる。
※レイオット、>378 >390にて身体を引き裂かれ死亡。
※ふみこ、>383でアルトルージュとの戦闘に復帰。
 
リィゾvsふみこ
>227>231>233>239>244>252>260>270>278>294
>305>318>325>328>363>368
※リィゾ、>328にて一時行動不能。
※ふみこ、>363でアルトvsレイオットへと移動開始。
※リィゾ、>368にて悪魔を撃退するも再起不能に。
(その後、>443にてフィナに回収される)
 
アルクェイド&フィナvsネロ・カオス
>205 >207 >215 >218 >226 >230 >235 >245 >248 >257 >265 >279 >291
>301 >304 >312 >323 >327 >352 >359 >367
※ネロ・カオス、>352にて死亡。
 
シエル&十字刈夜VSガロンvs『不死王』アドリアンvsアングマールの魔王
>204 >208 >212 >221 >224 >228 >234 >236 >241 >247 >250 >256 >258
>263 >264 >267 >272 >274 >276 >280 >284 >287 >292 >295 >297 >307
※十字刈夜、>212にてアドリアンvsシエルに乱入。
※アングマールの魔王、>256にて乱入、シエルを急襲。
※シエルvsアングマールの魔王、>286より場所を移動。
※ガロン、>263にて乱入。
※十字刈夜、>272にて首を切られて死亡。
※ガロン、>297にて首を切られて死亡。
 
シエルvsアングマールの魔王
>256>264>274>286>298>308>316>329
※アングマールの魔王、>316にてリタイヤ。
※シエル、>329にて移動。
 
『殺人貴』&プライミッツマーダ―vsマーニ&ソール
>210 >216 >222 >225 >229 >232 >237 >240 >243 >251 >253
>259 >271 >282
※マーニ&ソール、>271にて、マーニはプライミッツマーダーに食べられ、
ソールは『殺人貴』に「死点」を突かれ、死亡。
※『殺人貴』&プライミッツマーダー、>282にて移動。
 
エンハウンスvsマンティコア
>249 >254 >261 >266 >269 >277 >281 >285 >288 >293 >299
>303 >311 >313 >320 >321 >326
※エンハウンス、>321にて戦闘不能に。
※マンティコア、>326より移動。
 
『殺人貴』&プライミッツマーダ―vsハックルボーン神父
>289 >282 >294 >300 >310 >315 >319 >322 >358 >360 >366
>372 >373 >380 >386 >389 >398 >403 >403 >408 >413 >416 >422
※『殺人貴』、>294にてリィゾに飛ばされ、ハックルボーン神父+αの前へ。
※ハックルボ−ン神父、>416にて生命活動休止。
※『殺人貴』、>422より移動。
シエルvsマンティコアvs幽祢
>329 >361 >364 >375 >382 >385 >392 >394 >397 >401
>406 >410 >411 >412 >417 >419
※幽祢、>361にて乱入。
※幽祢、>410にて撤退。
※シエル、>417にて毒によりリタイヤ。
(その後>419にてマンティコアの『仲間』に作り替えられる)
 
アルクェイド&フィナvs『不死王』アドリアン
>370 >374 >379 >381 >384 >387 >391 >395 >399 >400
>402 >405 >409
※アドリアン、>409にてマラーにより転移。
アルトルージュvsふみこに乱入。
 
アルトルージュ&アルクェイド&フィナvs『不死王』アドリアン
>418 >420 >421 >426 >429 >433
※アルクェイド、>418にて転移、アドリアンを急襲。
※アドリアン、>433にて吸血姫姉妹のW空想具現化により消失<ロスト>。
 
『殺人貴』vsふみこvsシエル(マンティコア)
>424 >425 >427 >428 >430 >431 >432 >435 >436
※『殺人貴』、>425にてふみこと対峙。
※シエル(マンティコア)、>431にて乱入。
 
アルクェイドvsシエル(マンティコア)
>438 >440
※シエル(マンティコア)、>440にて頭部を砕かれ死亡。
 
フィナvsマンティコア
>436 >439
※マンティコア部隊、>439にて轢死。全滅。
 
●番外編
人形使いナハツェーラーとキメラヴァンプ達(対戦者不在)
>423にて乱入するも、ヘリが墜落し、即リタイヤ。
ある意味、貫禄を見せつけた(w
●個別エピローグ

アルトルージュ >442
ふみこ・O・V(死徒) >441
白騎士フィナ=ヴラドスヴェルテン(M) >443
『殺人貴』 >444


皆様、お疲れさまでした〜!
454速水 厚志 ◆kEnRaN.Y :02/03/04 21:45
あぁっと、いきなり失敗しちゃいましたね・・・ごめんなさい。
あ、テンプレです。

出典 :高機動幻想ガンパレード・マーチ
名前 :速水 厚志(はやみ あつし)
年齢 :15(17)
性別 :男ですね
職業 :軍人です
趣味 :料理とか、家庭的なことが好きですね(嘘
恋人の有無 :あー、えーと、まぁ、色々と。あは。
好きな異性のタイプ :舞です。
好きな食べ物 :特にありませんけど…あぁ、そういえば紅茶が好きですね。
最近気になること :ありません。特に興味を感じませんし。
一番苦手なもの :これも特にないですね。
得意な技 :殺すことです。…あはは、冗談ですよ。家事とか得意ですね。
一番の決めゼリフ :(とりあえずボコりました)
将来の夢 :普通に暮らしたいですねぇ。
ここの住人として一言 :えーと、頑張ります。
ここの仲間たちに一言 :えーと…クッキー、食べます?
ここの名無しに一言 :頑張りますから、よろしくお願いしますね。
 闘争(>137)と自己紹介、少々順序が逆になりましたが、皆様改めて宜しくお願い
しますわね。
 私は麻倉美津里、ソフィア・マーカラ・カルンシュタインとも呼ばれることもある
『魔女』ですの。
 
 カテゴリはDで宜しくお願いします。
 
出典 : 宵闇眩燈草紙、及び仙木の果実
名前 : 此処ではワルプルギスのご老体って名前が知れ渡ってるわね。
年齢 : 女性に歳を聞くのは感心しないわね(外見年齢10台後半〜20台前半、推定250歳)
性別 : 女よ
職業 : 骨董品屋『眩桃館』店主
趣味 : 骨董品及び種類問わずの古書収集と読書、旅行。
恋人の有無 : 特定の恋人ってのは居ないわね。
好きな異性のタイプ : だらしがなかったり、頑固だったりするのがいいかな。
好きな食べ物 : 酒、煙草…はちょっと違うかね。『蘊蓄』
最近気になること : 京太郎の行く先
一番苦手なもの : 『古き神々』
得意な技 : 本で殴打、しかも角。あと…寝技?
一番の決めゼリフ : 『名前も知らない他人の事なぞ いつも通り忘れちまうんだから』
将来の夢 : 日々を憂い無く楽しく、かね。
ここの住人として一言 :
ここの仲間たちに一言 : 改めて、宜しくお願いしますわね。
ここの名無しに一言 : 『魔女』に、惑わされないようにね。
アルトルージュ・ブリュンスタッドvsエミリオ・ミハイロフ
〜導入〜

僕は、一つの決意を胸に、黒の姫君――アルトルージュ・ブリュンスタッドの居城を訪れた。
 

「やあ、アルト。今日も相変わらず綺麗だねぇ」
自分でも気色悪いと思うくらいの爽やかな笑顔を浮かべて、僕はアルトに挨拶をした。
「…何よ。用件があるなら早くしてね。私、忙しいんだから」
いかにも気色悪い、と言わんばかりの表情で、僕の応対をするアルト。
「じゃ、単刀直入に言おう。…アルト、君を…僕だけのものにしたい」
「…は? 熱でもあるの?」
僕の言葉に、アルトは困惑の表情を浮かべている。
「熱…あるのかもしれないね。だけど…この気持ちに嘘はない。僕は、君が好きだ…だから、君を一人占めしたい…」
顔に爽やかな笑顔を張りつけたまま、僕はアルトに向けて光の矢を放った。
アルトは軽やかな身のこなしで、それを避けた。
「ちょ…え、エミリオ!? いきなり何するのよ!!」
「言ったろ? 『僕は君を一人占めしたい』って。誰にも触れさせない為に、僕の心の中に置いておく為に、僕だけのものにする為に…君を、殺すんだよ」
僕の表情は、さっきと全く変わらない。さっきと同じように、爽やかな笑顔。
「僕の愛…受けとってよ…!」
>アルト
書いたよ。
いきなりトリップ戦でもOK。
459導入一:02/03/04 23:29
 閑馬永空vsギーラッハ 
 
 黒い風が吼えている。 
 墨汁を広げたような天では雲を吹き千切り、荒れ野に繁茂する、人の腰程もある草々をなびかせて。
 時刻は闇が一際深まる時――暁闇である。 
 人などいよう筈もない草原の中央辺りに、只一つ胡座をかいている影があった。
 墨染めの衣を纏ったその男は、うっそりと眼を閉じている。 
 すっとその両眼が開く。
 酷く昏い色彩をしていた。 
 顔を野原の端へと巡らす。男――閑馬永空の耳は、響いて来る炸裂音を捉えていた。 
 
 江戸時代の半ばに、それまで経てきた二百余年の時を止めた不死人・閑馬永空が何故現代に在るのか、それは閑馬自身にもよく判ってはいない。
 判っているのは自分を復活させた者たちがいる事、そしてその者たちに服従を求められた事だけである。
 恩義など更々感じはしなかったものの、結局閑馬はその申し出、というより命令を受け入れ、彼らの傘下に入った。 
 それには閑馬なりの思惑はあったのだが。 
 やる事自体は生前とさして変わらなかった。殺し、闘争――要は戦である。
 幾つかの任をこなした閑馬に今回与えられた指令は、彼らの言う「取るに足らぬ資料(サンプル)」の回収であった。
 すなわち二千年の星霜を閲したロードヴァンパイア――『夜魔の森の女王』リァノーンの。

460導入二:02/03/04 23:31
 閑馬永空vsギーラッハ
 
 ほんの数時間前、貸与された食屍鬼の一団を率いた閑馬は、リァノーンを隠匿している燦月製薬研究所を襲撃した。燦月製薬と結んだ『イノヴェルチ』の幹部連の留守を狙った作戦はものの見事に当たり、閑馬は目標の奪取に成功したのである。
 昏々と眠る、自己の十倍も生きた存在にもさしたる興趣を覚えず帰途についた閑馬だったが――。
 作戦前からの予想通り、何事も無く帰還出来る訳もなかった。 
 突如後続の部隊からの連絡が途絶えたのである。
 追撃者が来たのだ。恐らくは最強の。
 止む無くリァノーンを確保した部隊を先行させ、閑馬は殿として残った。食屍鬼数体を荒れ野の各所に配置して。 
 
 閑馬は立ち上がった。傍らの錫杖を拾い上げる。
 銃火の音は既に絶えていた。 
 当然と言えば当然だ。食屍鬼など足止めにすらなるまい。
 “気”を感じた。豪壮無比としか言い様の無い塊が近づいて来る。 
 閑馬は僅かに口の端を歪めた。 
461導入:02/03/04 23:36
不破雷也 vs 伊藤惣太
 
 
「畜生! まさかこんなタイミングで!」
 
 山道を疾駆しながら、不破雷也は呟いた。
 姫護の里壊滅から数週間、邪怨衆の追っ手を撒いたつもりだったがどうやら甘かったらしい。
 雷也、影斗が周囲の探索に赴いている間の襲撃。
 残った姫護だけでは『蓬莱の姫』鳳頼毬絵を守れなかった。
 
 慌てて舞い戻った二人は姫をさらった邪怨衆を二手に分かれて追っている、そういうことだ。
 
 
「ちっ! まだ残党がいたのかよ!」
 
 山道を疾駆しながら、伊藤惣太は毒づいた。
 リァノーンをイノヴェルチから救い出して数ヶ月。
 二人での逃避行を続けていたが、惣太が目を離した隙にリァノーンがさらわれた。
 
 気付いた惣太は、リァノーンをさらった馬鹿者を追っている、そういうことだ。
 
 
 
 道が開けた。
 
 
 
 そこは、ただ広い草原。
 そこに二つの影が横たわっている。
 
『蓬莱の姫』鳳頼毬絵
『夜魔の森の女王』リァノーン
 
 二人にとって最も大切な人。
 
 そして、その二人を挟んで、対角線上には『大切な人』をさらった愚か者がいた。
>457
 
「はあ……、なんで私に言い寄ってくる奴はこんな奴ばかりなの?」
 
ため息をつきつつ、戦闘用の身体へと変身する。
アルクェイドには志貴がいるのに、私には……
 
こんな奴ばっかり!
ああ、もう何かいらついてきたわ!!
 
「分かったから、さっさと消えなさい!」
 
鏡を空想具現化して光の矢を跳ね返す。
しかし、これはフェイント。
エミリオの背後から、音もなく、プライミッツマーダ―が忍び寄っていた。
プライミッツマーダ―の牙の一撃で決める!
>462
僕の放った光の矢は、彼女の空想具現化で現れた鏡に跳ね返された。
 
「ふふ…そうでなくちゃ、黒の姫じゃないよね…」
僕は、爽やかな笑顔の仮面を外して、冷ややかな微笑を浮かべた。

跳ね返された光の矢を、身体を軽く捻ってかわす。
「君に捧げるよ…僕の全てを…」
僕は両手を広げ、磔にされた聖者を思わせる姿勢を取った。

「光よ!!」
僕の身体から発した大量の光が、激流となって黒の姫君に襲いかかった。
>461 ヴェドゴニアVS不和雷也
 
満月の下、二人の姫が地面に横たわっている。
そして、俺の大事な姫もまた、月明かりの下にあった。
夜魔の森の女王は、今は眠り姫。
彼女の王子様は、俺しかいないだろう。
 
……拘束具の下で、俺の剣歯が唇を食い破る。
口の中に広がる自分の血の味も今は心地よく俺の殺意を増幅してくれた。
 
「テメェは殺す。殺して殺して殺しまくってその血は一滴残らず俺とリァノーンのエサだ」
 
許さねぇ、許すワケにはいかねぇ。
一挙動で旋風の暴帝を手に持ち、刃を広げ、バランスを確かめて腕を振るい投擲する。
それを確認する間もなく、両手にサド侯爵の愉悦と聖者の絶叫を構えて突撃した。
>463
「やることだけは大げさね。……台詞もだけど」
 
エミリオから、放たれた光線を見て、私はそう呟く。
 
「まあ、普通ならこれで終わりなんだけどね……」
 
空想具現化で空間に干渉する。
私の周りの空間が歪む。 
光線は空間の歪みでその軌道を曲げられ、あらぬ方向へと飛んで行った。
 
この手の空想具現化はとにかく疲れる。
仕方ないけど……
 
「プライミッツマーダ―、やりなさい!」
 
エミリオの背後から、近寄ったプライミッツマーダ―がその牙をつき立てる。
エミリオは冷ややかな微笑を浮かべたまま、その場に倒れた。
 
「はあ……」
 
私は溜息をつくと、床にへたりこんだ。
 
「どうして、いつも、私はこんなのばっかり?」
 
その問いに答えるものは誰もいなかった……
466ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/05 00:00
>459>460 
閑馬永空vsギーラッハ
 
何故に、傍に己が身の無き時に姫の身に危険が及ぶのか?
無念の思いに身を焦がしつつ駆け抜ける。
己が道を塞ぐ食屍鬼に止めを刺す……。
こやつが最後の障害で有ろうか? あまりに弱い、弱すぎる。
燦月製薬の守り手がいかに烏合の衆であろうとも、この程度であれば数にて圧倒できる筈。

その時突然、澄んだ錫杖の音が響き渡る。
同時に広がる圧倒的な魔の気配……。
 
「ほう…… 己にここまで気配を感じさせなんだか…… 」
 
雑魚共では無い。
こやつが相手なれば燦月の守り手等……。
己の身に戦の興奮が走る、が…… 今は姫の身の安全こそ最も優先される。
戦いに興じている暇は無い。
 
「貴公、相当な使い手と見たが、己は先を急いで居る。今ここで貴公との戦いに
興じておる訳にはいかぬのだ!」
「もし邪魔立てするなら容赦せぬ、道を開けよ!!」
 
ヒルドルヴ・フォーク を構えつつ目の前の武人に言い放つ。
アルトルージュvsエミリオ
レス纏め。
>457>462>463>465
 
祭りの後なのに、お相手してもらって悪かったね。
468不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/05 00:06
>464
不破雷也 vs ヴェドゴニア

 毬絵は無事なようだ。
 月明かりの下、蓬莱の姫は眠っている
 
 だが。
 それで俺の怒りは治まるはずもない。
 
 こちら目掛けて飛んでくる剣呑な刃を、下からの蹴りで弾き飛ばす。
 その背後には突っ込んでくる異形の影。
 
 
 本能が危機を叫ぶ。
 そしてそれ以上の怒りが俺をケモノに変える。
 
 呪言すらないまま、召喚が為される。
 そして、ブライオーと俺は一つになる。
 
 
「貴様こそ、塵一つ残さないまでに滅ぼし尽くしてやる」
 
 
 目の前にまで迫った異形の顔面目掛け、拳を放つ。
 無論当たるなどとは思っていない。
 
 思った通り、すんでの所で躱される。
 しかし、吹き抜けた拳を開き、後頭部を鷲掴む様にして前へ引き倒し、膝を顔面に叩き込む。
 
 道場拳法ではない、えげつないまでの殺法。
 それが『姫護闘術』だ。
469閑馬永空:02/03/05 00:28
>466 ギーラッハVS閑馬永空 
 
「フフ……そう急く必要は無い。我が手勢はまだ然程遠くへは行っておらん。主が主君もな」
 
 写輪、と錫杖が鳴った。 
 
「偶さかには武家の作法に習うも良かろう。我が名は閑馬永空。『最後の大隊』指揮官少佐殿に付き従いし剣客の一人よ。
 加うるに、主の姫をかどわかした張本人でもある」 
 
 地に染み入るように陰々と、閑馬は名乗りを上げた。
 
「主が『紅の騎士』とやらだな。話には聞いている。いや、まこと噂に違わぬ大丈夫……まあ待て、急くなと言っている」 
 
 ギーラッハから吹き付けて来る凄愴の気を気にした風も無く、閑馬は続けた。 
 
「余計な前置きは不要。単刀直入に聞こう。主――儂と手を組まんか?」

>468 ヴェドゴニアVS不破雷也
 
――デケェ。
俺は、掛け値なしにそう思った。
キメラヴァンプもたいがいデカブツだったが、こいつは桁が違う。
こんな奴の攻撃を喰らったら――っ!
 
もの凄い風圧を伴って、その拳が振り下ろされる。
もちろん、喰らってやる義理なんてあるワケがねぇ。
何とかかわしたと思った瞬間、頭を掴まれ……膝が顔面に叩き込まれた。

……っ!!
顎の拘束具がひしゃげて、歯が何本か折れた。
口と鼻から血が溢れて飛び散る。
 
だが、俺はそのお返しに膝関節に当たる部分にサド侯爵の愉悦と聖者の絶叫を突き刺していた。
装甲と思われる箇所を避けて、刃を関節部へと潜り込ませていく。
 
肉を裂き、その先にあるモノを抉り、千切り、引き裂く感触。
その手応えに、俺は言いしれぬ感覚を持て余していた。
471ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/05 00:44
>469 
閑馬永空vsギーラッハ
 
「左様、紅の騎士は通り名よ…… 己が名はギーラッハ、リァノーン姫の騎士!
他の肩書きにさして意味は無い 」
 
「貴公と手を組めと……?
 
閑馬永空の表情から真意は読み取れぬ。
なれど「イノヴェルチ」と「最後の大隊」果たしてどちらが姫にとって良き場所か?
燦月製薬での仕打ちが心に蘇る。
 
「ほう、最後の大隊とやらは姫をいかにするつもりか? そして貴公の何を信じれば
良いと言うのだ!?」
 
燦月製薬での扱いは非道であれども、姫の御命を守る鎧となっているのは確か、
此度のような事が無ければ……と言う注釈は付くが……。
472不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/05 00:47
>470
不破雷也 vs ヴェドゴニア

 膝を叩き込んだ一瞬後、膝に鋭い痛みが走る。
 ……ナイフと槍を膝関節にっ!
 
 慌てて、異形を蹴り剥がす。
 それでも既に関節の奥深くにめり込んだ刃は、ブライオーの膝に多大なダメージを与えていた。
 
「ちっ! 少々熱くなりすぎてたか……」
 
 
 戦いは常にクールに。
 気にくわないが、影斗の顔が浮かぶ。
 
(ああ、わかっているよ。『兄貴』)
 
 
 間合いを慎重に計り、ゆっくりと構える。
 ブライオーのこの膝では、スピードでは勝てない。
 だが、戦いはスピードだけじゃあ、ない。
 
 すり足で間合いを取りつつ、動く。
 
 そして、異形がブライオーの間合いに入った瞬間。
 
 痛めた足を蹴り足にして、前蹴りを放つ。
 そして、そのまま空中で縦回転するように、軸足を蹴り足に変え、もう一発蹴りを放つ。
 二段蹴りだ。
>472 ヴェドゴニアVS不破雷也
 
「デケェ割には身軽じゃねぇかっ!」
 
その二段蹴りを見て、俺は毒づいた。
まったく、槍が膝に残ったままだってのに無茶する奴だ。
 
二発目の蹴りが放たれた瞬間、身を限界までたわめ、地を蹴る。
地面すれすれを飛び、相手の蹴り足の下を通り抜ける。
相手の膝まで辿り着いた瞬間、後ろ向きにサド侯爵を膝裏の隙間を狙って振るう。
デカイ奴は足回りから潰せ!
474飛竜原人(M):02/03/05 01:13
死斗!飛竜原人対比良坂初音

―序

蜘蛛神の眠る地、と言われた八重坂近辺も、開発がめっきり進んでいた。
この丘も、住宅地の造成のために切り崩されていたのだが、その途中で岩盤から翼竜の化石が
まるまる一体のまま見つかったために工事は中断されていた。
今日から近所の大学から学術班がやって来て発掘作業が始まる、その予定だった。しかし―
 
翼竜の化石は、まるでくり抜かれたように消えていた。
 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…翼を持ち空を自在に飛び回る飛竜原人よ目覚めよ!我等ムー原人1万4000年の恨みを晴らすのだ!」

1万4000年前に滅んだムー原人の王ムー大帝は、脳髄だけになり生き延びていた。彼等は、自分
たちムー原人を地底に追いやった人類へと、復讐を開始していたのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
その日、八重坂高校に登校できた生徒は誰もいなかった。
朝一番に学校に出勤した用務員は、翼を持った怪物に襲われ重傷を負わされた。
怪物は、高校の屋上に、食いちぎったフェンスや庭木を積み上げた巣を作っていた。
巣にどっかりと腰を据えた怪物は、校門から一歩でも足を踏み入れた者を容赦なく襲った。
通報を受けて駆け付けた機動隊も、ジュラルミンの盾を爪で引き裂き、銃弾を弾く皮膚を持つこの
怪物には無策だった。
 
しかし、この怪物、飛竜原人は知らなかった。ここには既に別の『怪物』の巣があることを。
475不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/05 01:15
>473
不破雷也 vs ヴェドゴニア

 二発目の蹴りが空を切る……下かっ!
 読めていなかった訳ではないその攻撃に対処すべく、右手で地面を叩く。

 反動で宙に舞ったブライオーは身体を回転させつつ、地面スレスレにある異形目掛けて腕を伸ばす。
 
 頭ひっつかんで、地面に叩きつけてやるぜ!
476比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/05 01:16
>474
飛竜原人対比良坂初音
    
『ご覧下さい!!この凶暴な姿を!!』
ふと立ち寄った旅先の駅舎
備え付けのテレビに映る光景を見た瞬間、初音は口にしていた緑茶を思いきり噴出してしまった。
そこに映し出されていたのは、自分の『巣』であり学舎でもある八重坂高校
そして、その屋上で雄たけびを上げながら、不気味な羽ばたきを繰り返す怪物の姿だった。
   
暫しの間、驚きにとらわれていた初音だったが、やがて自らの棲家を蹂躙された怒りと
屈辱が驚きを凌駕する・・・・・・ましてこんなろくな知性も持ってない低脳な化け物風情に。
涌きあがる怒りに歯軋りしながら、初音は八重坂の街へと急ぐのであった。
  
その日の深夜、ようやく八重坂高校に帰りついた初音だったが
その周囲は機動隊が取り囲み、さらにそれを報道陣や野次馬が取り囲んでいる
これでは迂闊に飛びこめない。
  
初音は気を取りなおすと、校舎の要所に配置した要蜘蛛に念を送る
数秒後、周囲に閃光が走る、と同時に周囲を取り囲んでいた人々は一斉に意志を喪失し
その場に立ち尽くすのみとなる。
さらに初音は幻術で学校全体をぐるりと取り囲む、これで映像にも映らないし記録できないはずだ。
もっとも、屋上を我が物顔でのし歩く鳥モドキには大した効果は無いらしい・・・・・
やはり、直接戦う以外に方法は無さそうだ。
   
術の効果はそれほど長くは続かない、早く決着をつけなければ・・・・・
幸い、かなこもマルチもこの場にはいない、思う存分暴れる事が出来る。
呼吸を整え、初音は一気に校門を抜け校舎へと走りこんでいった。
477閑馬永空:02/03/05 01:20
>471 ギーラッハVS閑馬永空 
 
「信じるなどと言う無神経な関係を求められては困る。儂は主に力を貸して欲しいだけだ。
その見返りとして、主には居場所を提供しようというのさ。主と、主の姫が安楽に居れる場をな」
 
 閑馬は一旦言葉を切った。無言のギーラッハを伺うようにまた話し出す。
 
「主とて好き好んで『イノヴェルチ』に加担している訳でもあるまいが。儂も同じよ。
いつまでも走狗として飼われておる義理は無い。真の引率者たるは一人で十分だからな。
なれど儂一人では奴らに及ばん。だが主の剣力があらばそれは叶うのだ。
いやさ、『最後の大隊』のみならず、『イノヴェルチ』すら併呑する事とて夢ではない」
 
 閑馬は薄く笑って手を差し伸べた。 
 
「さすれば主も、主の姫も、狩人の足音を気にせず安楽に暮らせよう。その保証は儂がする。
二人一緒に、世界を手中に収めてみようではないか――?」

>475 ヴェドゴニアVS不破雷也
 
「だから身軽すぎるだろうがッ!」
 
こりゃ愚痴ぐらい言っても許される、きっと許される。
頭を鷲掴みにされながら絶叫した。
 
マズイ……!
叩きつけられたらシャレにならねぇ!
俺は愉悦と、左手にレイジングブルを抜いてバヨネットを繰り出し、それで奴の指へと刃を振るった。
指を切り落とされたくなければ……!
放せ、放せ、放せ、放せ、放せ放せ放せ放せ放せ放せ放せ放せ放せェェェェェェェェ!!
479飛竜原人(M):02/03/05 01:24
死斗!飛竜原人対比良坂初音

飛竜原人は、周囲を取り囲んでいた騒がしい生き物たちの気配が止んだことを
別段怪訝には思わなかった。飽きたのだろう、ぐらいの認識しかなかった。

しかし、別の生き物が自分の縄張りに入り込んできた。しかも、自分への敵意を
あらわにして。
原人は、自分の巣を守るために巣から飛翔した。
屋上から滑空し、一直線にその生き物を襲う。時速90キロの加速をつけた爪と尾。
今までの生き物はこれで逃げ出した。この生き物もそうだろう。
480飛竜原人(M):02/03/05 01:25
>479ハ>476・・・キュルルル・・・
481不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/05 01:35
>478
不破雷也 vs ヴェドゴニア

 指に刃が潜り込む。
 此処で指が切られてはマズイ。
 
 慌てて、手を離す。
 しかし、それで終わらせる気はない。
 
 手が離れ、流れる異形の身体を、背後からの空中後ろ回し蹴りでぶったたく。
 
 そのまま、地面に足をつく。
 そして、切り札の準備に移る。
 
 全身の気魂が、波動が強くなる。
482比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/05 01:36
>479
飛竜原人対比良坂初音

校庭に足を踏み入れた途端、鳥モドキが屋上から襲い掛かって来る。
が、その襲撃は速度こそあるが直線的だ・・・したがって見切る事など造作も無い
初音はほくそ笑むと鳥モドキの軌道を塞ぐように蜘蛛の巣を設置し
その動きを封じる作戦に出た。
(こいつで絡め取って・・・ばらばらにしてやるわ)
483ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/05 01:40
>477 
閑馬永空vsギーラッハ
 
信じるなどと言う無神経な関係……。
己の心はそれで決まった。
 
「ほう、貴公は相手を信じさせようとする努力もせぬのだな……。」
 
奴の言っている事は、要するにナハツェーラーの言う事と変わりはせぬ。
何より奴の目が、そう語っておる。
損得だけの関係、有る意味判りやすい事なれど……。
 
「貴公と行動を共にして今の状態が良くなるとは思えぬ。 むしろ無用な賭けに
すぎぬ様だ。」
 
イノヴェルチの信は置けぬ、目の前の男も信は置けぬ、現状が最悪で無い限り
うかつに誘いに乗るべきではない。
 
「これ以上の問答は無用! どかぬなら力で押し通るまで!! 」
 
奴が道を空けやすい様に、突進しつつわざと大きくヒルドルヴ・フォーク を振りかぶって
袈裟懸けの一撃を加える!
しかしこれはある意味脅しにすぎない、動作は派手なれど途中から剣速を緩め、
隙が最小限になるようにコントロールする。
484HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/05 01:44
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

某国沖合30km、セリオはまたこんな僻地にいた。

「ふう…主任もまた無茶な注文をしますね…」
今回のセリオの任務、それは沈没した貨物船の詳細調査であった。
取りあえずサルベージ可能なレベルのダメージか、そして引き上げられるか。
それを内部までつぶさに調査してこなければならない。
「まぁ前回の宇宙よりはマシですが…ね。」
船員が叫ぶ。
「ミス・セリオ!投入の時間だ、後部ドッグに移動してくれ!」
「了解!……さて行きますか…」

セリオが後部ドッグに以降するとそこにはやはり物々しい装備が有った。
「……これは……また物騒な物を…」
外見から判断するに着るような形だろう。
両腕に魚雷発射管。腹部には光学兵器すら付いているようだ。
そして物々しい爪。
今回同行した技術者が不適な笑みを浮かべながら答える。
「…鮫にでも合ったら困るだろう?」
セリオはまた一つ理解した。
今度は海中でのテストも兼ねているらしい。
「…しかしこれを船の中で使ったら損傷が」
そう、今回はサルベージを前提とした調査、過武装で戦隊に傷でも付けたら大目玉だ。
「…大丈夫…全て出力は緩めてある、魚雷も火薬の量は2/3に減らしている。」
「了解…あくまで…護身用、と言うわけですか、では行きましょうか。」




十分後、クレーン先にセリオがぶら下がっている。
それもあの不格好な形で。
「…何となくあの方の趣味が分かりますね…」
船員の合図がかかる。
同時にセリオがゆっくりと海面に向かう。

着水。
クレーンが外される。

「…メインジェネレーターオン…機関良好…メインタンクに注水開始。」
ごぼごぼという音が当たりを包む…
「タンク満水を確認…潜行開始。」
ゆっくりと…セリオは深海への旅を始めた。
485飛竜原人(M):02/03/05 01:45
死斗!飛竜原人対比良坂初音

>482

その生き物はちょこまかと動いて突撃をかわした。
今までの生き物よりは強そうだ。なら、少し本気で行こう。

原人は、はばたきを強めて上空高く飛翔すると、そのまま加速して急降下した。
今度は両手両足の爪だ。

―しかし、何かがからみつく。鬱陶しい。邪魔だ。無理矢理にそれを引きちぎり、
ひたすら突進する。
捕まえた!その華奢な黒い生き物を原人はつかみ上げると、力まかせに放り
投げた。これを何度か繰り返せば動かなくなる。生き物の本能で知っていた。
486スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/05 01:47
 セリオVSスミレ
 「海中大殲争」
 
 その沈没船に入りこんだのはたんなる気まぐれだった。
 食料貯蔵庫などの一角が浸水をまぬがれ、結構な量の酒が無事だったので、それを飲み尽くすまでそこを根城にする事にした。
 事件が起きたのは、沈没船を根城にしてからちょうど1週間目のことだった。
 
 その日も浸水していない船室で酒を飲んでいた私は、ふとこの船に向かって接近してくるものの存在を感じていた。
「だ れ か し ら 〜 ?」
 つぶやく。またどこかの調査団だろうと見当はついていたのだが。
 
 そのとき私は、まったく警戒をしていなかった。
 船の周りに張った人払いの結界は、高位の魔術師でもない限り破れるものではないからだ。
 実際、今まで3度来た調査団は結局この船を発見できずに帰っている。
 だから、船窓にサーチライトが差し込んだのを見て、私は目を見張った。
(結界内に進入してる!?)
 知り合いの魔術師から巻き上げた結界石で張った人払いの結界。
 意思無きもの――機械に感知されず、意思を持つものが無意識で避けるその結界は、『魂を持つ人形』の存在を考慮していなかったため、セリオには無力だった。
 だが、それはスミレには望外の事態である。
(調査団に妖精眼(結界無効能力者)でもいたっての?)
 舌打ちする。
 真っ向から叩き潰すのは簡単だが、事を荒立てるのは主義ではない。
(酒はあと2、3日分......これを追い返せば飲み終わるまで次はこないか。なら......)
「今 日 は 脅 か し て 帰 っ て も ら う か 〜」
 一瞬の思考ののちそう結論すると、私は侵入者を撃退するために船室を後にした。
487スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/05 01:48
>486
ゴメン、参照(>484)付け忘れ。

488比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/05 01:58
>485
飛竜原人対比良坂初音

初音の狙い通り、鳥モドキは巣の中へと突っ込んで行く
だが、ぶちぶちと耳障りな音と共に糸は引き千切られる
初音は慌てて追撃の糸を出そうとしたが、それよりも鳥モドキの方が早い。
    
空中に投げ飛ばされた初音だったが、自らの身体が校舎へ激突する寸前
糸を壁に絡み付け、姿勢を制御すると窓から校舎内へ飛びこむ。
校庭で戦うのは分が悪い、ここなら奴の機動力も半減するはずだ。
初音は教室内で息を潜めながら、これからの作戦を練るのだった。
>481 ヴェドゴニアVS不破雷也
 
……っ!!
背骨が、ミシリと悲鳴を上げる。
肺の中の空気が丸ごと押し出される。
声にならない絶叫が口から漏れた。
 
それでも、何とか体勢を立て直して足から地面に着地して、奴へと向き直り……。
 
 
        ゾ  ク  リ
 
 
奴が発する波動が、俺の背筋を気味悪く撫でていった。
俺は、取り憑かれたように「挽肉屋」を取り出し、奴の顔面目掛けて引き金を引く。
凶暴な散弾が、牙を剥いて奴へと殺到していく。
490HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/05 02:02
>486
>487
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

「深度500…600…700…800」
セリオは比較的速いペースで海底へ向かっていった。
「800…900…1000…1100…ブースト!!」
海底まで50メーターと言う所で背中のバーニアをふかす、徐々に落ちていく速度。
ズン、という音とともに海底に立つ。
「…よし…水平航行へ移行…」
セリオは体を真横にすると貨物船の座標に向かって進んでいく。

そして目的の船はすぐに見つかった。
「アレがそうですか…かなり大きいですね…」
しかしその巨体も自然の前には為すすべもなくここに鎮座している。

セリオは上に通信を入れる。
「目標を発見しました、船尾の船名を確認します。」
ゆっくりと船体の後ろに回り込む…
491飛竜原人(M):02/03/05 02:03
死斗!飛竜原人対比良坂初音

>488
生き物は、狭苦しいところに潜り込んでいった。あの生き物を追い出さないと
自分の巣の平穏は守れない。原人はしぶしぶと建物に潜り込む。
なんかたくさん物があって邪魔だ。どうにかしないと。
扉を砕き、椅子を、机を蹴散らして原人は進む。生き物の匂いをたどって。
492閑馬永空:02/03/05 02:10
>483 ギーラッハVS閑馬永空 
 
 緩い。隙を狙う策か。 
 
 剣速の遅さを至極冷静に見て取った閑馬は錫杖を投げ捨てた。放った杖がまだ宙にある内、
 腰から光芒が滑り出る。
 愛刀・井上真改蟲殺である。 
 脇へ飛びのきつつ、閑馬はヒルドルヴ・フォークを握ったギーラッハの両拳に斬撃を叩きつけた。
 戦国乱世に生を受けた閑馬が身に付けたのは、まだ斬人の術が理念として体系付けられていない、
 それだけに実戦本位のいわゆる介者剣術である。
 鎧武者の息の根を止める為、鎧に覆われていない急所を狙う攻撃のみの剣。 
 その必殺剣がギーラッハを目掛け迫る。

493不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/05 02:11
>489
不破雷也 vs ヴェドゴニア
 
 顔面への散弾を腕でガードする。
 ブライオーの強固な装甲は散弾程度では小揺るぎもしない。
 
 そして、気が膨れあがる。全身に充ち満ちた気魂…『波動』が渦を巻く。
 『波動』の渦が足に凝縮されていく。
 
 「これが、貴様を地獄へ送る、技だ……」
 
 蹴撃。
 大気を揺るがしながら『波動』を纏った蹴りが、異形に炸裂する。
 
 「波動衝・龍渦……」
494スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/05 02:14
>490
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

 船から出ると人影が視認できた。
 それは船尾に向かっているようなので、私は気づかれないように船首方向に向かった。
 移動がてら、装飾過剰なその人影を観察する。
(生気が無い……人形? バン=フェムのしわざかしら……
いや、あいつがあんな精巧な人形作れるわけ無いか……)
 埒も無い思考。
 敵が調査団だろうが魔術師だろうが、追い返してしまえば同じだとその思考を打ち消す。
 幸い彼女はこちらには気づいていない。
 まあ自身の周囲への影響を空想具現化で打ち消しているのだから、相手が魔法使いでもなければ感知されるわけも無いのだが。
(さて。ちょっと行動不能にして海面まで押し流してやろうか)
 私はうなずくと、隠れるために使っていた空想具現化を停止、彼女の真下に渦を作り、彼女に向かって突き上げた。
495比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/05 02:16
>491
飛竜原人対比良坂初音

鳥モドキは確実にこちらに向かってきている
それも一直線に・・・やはり本能以外の思考回路は持ち合わせてはいない様子
こんな奴にいつまでも好き勝手をさせるわけにはいかない。
     
初音は密かに教室を出ると、そのまま2階へ-----鳥モドキの真上の教室へと移動すると
そこから鋼すら貫く斬糸を床超しに鳥モドキへと射出した。
496スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/05 02:20
ち ょ っ と 修 正 〜 。

>490
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

 船から出ると人影が視認できた。
 それは船尾に向かっているようなので、私は気づかれないように船首方向に向かった。
 移動がてら、装飾過剰なその人影を観察する。
(生気が無い……人形? バン=フェムのしわざかしら……
いや、あいつがあんな精巧な人形作れるわけ無いか……)
 埒も無い思考。
 敵が調査団だろうが魔術師だろうが、追い返してしまえば同じだとその思考を打ち消す。
 幸い人影はこちらには気づいていない。
 まあ自身の周囲への影響を空想具現化で打ち消しているのだから、相手が魔法使いでもなければ感知されるわけも無いのだが。
(さて。ちょっと行動不能にして海面まで押し流してやろうか)
 私はうなずくと、隠れるために使っていた空想具現化を停止、人影の真下に渦を作り――突き上げた。
>493 ヴェドゴニアVS不破雷也
 
何が、起きた?
 
奴の掛け声と共に、目に見えない波動が俺と、挽肉屋を打ち据えた。
俺は紙のように宙に舞い、反射的に体の前に構えた挽肉屋はひしゃげて地面に転がっている。
全身の関節という関節、骨という骨、内臓という内臓が悲鳴を上げる。
数瞬後、地面に受け身も取れずに叩きつけられた。
 
「ガッ……ハッ!!」
 
背筋を弓なりに逸らせながら血を吐く。
駄目だ、全身が全力で運動する事を拒絶していやがる。
立ち上がる事も叶わず、俺は奴の巨体を睨み付けた。
このままでは……!
498飛竜原人(M):02/03/05 02:25
死斗!飛竜原人対比良坂初音

>495
見えないところから、何かが原人を切り裂いた。銃弾すら弾く皮膚が切り
裂かれ、黄色い体液が噴出する。さらにもう一撃。ニ撃、三撃―。

胴を守る褐色の鱗も裂け、長い尾も切り落とされた。

「キュルルルルルルルル・・・!!」

原人は慌てて建物を飛び出し、建物の屋上の巣に飛んで行く。
このままではやられる、あの小さな生き物に。
生き物の本能からなる恐怖が、原人の帰巣本能を突き動かす。
499HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/05 02:26
>494
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

「!?……」
何の前触れも無しに体が数十メートル浮き上がる。
「海流!?そんな馬鹿な!?」
とっさにバーニアを全開にしてやり過ごす…

「…一体何が!?……流石…なんともありません。」
私は体勢を整えて船体の方を見やると……

「人!?………耐圧服も無しに1200mの深海を!?」
その時直感的に私は悟った……「人で有らざる物」だと。

「はぁ…任務に向かうたびにこれですか…ついていませんね…」
…取りあえず敵意はあったようなのでこちらも反撃しましょう。
両腕の魚雷を二発、彼女に向かって放った。
500ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/05 02:28
>492 
閑馬永空vsギーラッハ
 
剣を持つ手を狙うか!
むしろ当然の戦術、先の一撃は引くなら引けとの脅しにすぎず、体勢とて崩れてはおらぬ。
剣を持つ手をほんの少し引くと永空の剣は鍔元に当り火花を散らした。

「引かぬのか!!」

 そして己がヒルドルヴ・フォーク の間合いは、奴の剣より……
剣の長さを生かして永空の胸の向かってに突きを放つ!

一撃!二撃!!三撃!!!

最初の一つは中心、次は左寄り、次は右寄り。
501比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/05 02:36
>498
飛竜原人対比良坂初音

初音は鳥モドキを追い、屋上への扉を開く
そこは足の踏み場の無いほどのガラクタの山だった。
  
そのガラクタの山に点在する血痕をたどりながら
初音は鳥モドキの姿を捜し求めていた。
502スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/05 02:37
>499
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

 渦が人影を直撃する。
「よ し …… あ れ ぇ ?」
 一瞬持ち上げられかけた人影は、背中から猛烈な勢いでジェット泡を噴き出したかと思うと、力ずくで渦を突っ切った。
「 そ ん な の あ り 〜 ?」
 さすがにうめく。だがぼやいてる暇はなかった。
 穏行をといたため発見されたらしい。人影はこちらに向かって魚雷を撃ちこんできた。
「ど 〜 し よ 〜 ?」
 つぶやきつつ私は船首に張りつく。
 相手の目的が船の調査なら、この魚雷は爆発しないはずだ。
 防御用の空想具現化を準備しつつ、私はそう思考した。
503不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/05 02:38
>497
不破雷也 vs ヴェドゴニア
 
 目の前に無様に転がる異形。
 しかし、こちらもあまり余裕はない、皮膚呼吸の限界が近付いている。
 
「塵に帰れ、バケモノ」
 
 今度は腕に波動を集中させる。
 速射に適した腕からの波動衝……虎吼。
 常であれば、懐に飛び込み、撃ち込むのが本道だが、動くことも出来ない相手であれば、虎吼の速射性は大変有効だろう。
 
 波動が再び渦を巻く。
 
「波動衝・虎吼………」
504シャークヴァンプ:02/03/05 02:38
>496
その日、シャークヴァンプは戦闘テストを行っていた。
小型の工作船3機を撃沈。
 
戦火として上々である。
意気揚揚と帰還する途中、唐突に渦に飲まれた。
 
「!!!!!!!!!!!」
 
そのまま一気に海面まで押し上げられる。
そして、そんなシャークヴァンプを待ち構えていたのは、無数の工作船団であった。

「GAOOOOOOOOOOOOUUUUUUUUUUUUUUUU!」

機関銃の一斉掃射をうけ、あえなくシャークヴァンプは海の藻屑と化した。
工作船の最大の戦果、それは他国の諜報活動ではなく、シャークヴァンプ撃墜かもしれない。
 
――工作船の能力では諜報活動以前の問題なのだから
 
燦月製薬には、シャークヴァンプはテスト失敗として処理された……
505飛竜原人(M):02/03/05 02:43
死斗!飛竜原人対比良坂初音

>501
あの生き物が追ってくる。匂いがはっきりと近付いてくる。
だったらなんとかして殺してしまおう。原人は、巣の壁を突き崩しながら突進
した。
引き裂かれた金網や木の枝、木の幹が降り注ぐ。
そして、それにまぎれて両腕の爪を振り立てて襲いかかる。爪があの黒い生
き物の肩に食い込んだ。そのまま首を噛み裂こうと口を開けた―
506閑馬永空:02/03/05 02:54
>500 ギーラッハVS閑馬永空 
 
 之ほどの大剣を小太刀以上の疾さで振るうだと!? 
 
 驚愕しつつも身体は攻撃をかわす為に動いていた。 
 間に合わない。 
 左は避けられる。だが後の二撃は無理だ。 
 
「チッ!」 
 
 半ば以上衝撃に押される形で閑馬は後方へ跳んだ。血の霧をたなびかせながら。 
 それでも転倒はせず、垂直に立てた刀身を右肩に寄せ八双の構えを取る。 
 右肩と胸の疵から蟲の群れが顔を出す。見る見る内に疵が癒えていく。
 口元から零れる血潮を舌が舐め取った。 
 
「フフ……所詮はこうなるか。昔日を思い出すぞ。あの時も共闘を誘って言下に蹴られたものだが……」 
 
 地を蹴った。身体ごと入れた右袈裟斬りが放たれる。

507HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/05 02:55
>502
>504
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

魚雷が打ち出されると同時にスミレは船首に張り付く。
ここままでは船体に損害が出かねない!!

「っ!……自爆!!」
私は目標から20M前で信管のスイッチを入れる。

同時に広がる爆音。
あの距離で衝撃波を直撃したなら人に有らざる物でもただでは済まないはずだ。

そして彼女に向かい泳ぎ出す。
508比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/05 02:55
>505
飛竜原人対比良坂初音

初音がひときわ大きな血痕を発見したその時、初音の背後の壁がいきなり崩れ
ガラクタが初音へと降り注ぐ、もちろん避けることなど簡単だが
そして大木を糸で斬リ裂こうとしたとき、その陰に隠れていた鳥モドキが初音へと襲いかかる
回避しようとしたが・・間に合わない、肩に爪が食いこむ。

「いいかげんになさいな・・・・・鳥モドキがぁぁぁぁぁっ!!」
  
初音は背中から蜘蛛脚を露出させると渾身の力で鳥モドキの身体に突き立て
そのまま強引に自分の身体から引き剥がし、コンクリートの床に思いきり叩きつけた。
>503 ヴェドゴニアVS不破雷也
 
俺は、倒れながら一心不乱に奴の膝に突き刺さっている槍を見つめていた。
そこへと、意識を集中する。
奴が更なる一撃を俺に叩き込もうとしているのは分かったが、どのみちかわす事など不可能だ。
ならば、攻撃こそが最大の防御だろう。
 
奴が発する波動が形になった瞬間。
 
「動けェェェェェッ!」
 
俺はそう絶叫した。
 
瞬間、槍の穂先が奴の膝内部で蠢き出す。
前後に、左右に、上下に、膝の中を滅茶苦茶に壊しながら。
 
更に力を込め、槍の穂先を奴の膝を抉りながら宙にはじき飛ばす。
空中をくるくると回転している聖者の絶叫。
それに目を向け、念動力で自分の手元へ引き寄せる。
同時に最後の力を振り絞って立ち上がり、絶叫をキャッチした。
 
「ぶっ倒れろォッ!!」
 
そう絶叫しながら、残った足に向けて絶叫を振り上げた。
まるで、俺の絶叫を乗せているかのように。
510飛竜原人(M):02/03/05 03:06
死斗!飛竜原人対比良坂初音

>508

突然あの生き物の背中から脚が生えて、背中に突き刺さる。
爪が布と肉と緑色の体液もろともに引き剥がされ、そのまま原人はコンクリートの
床に叩きつけられる。

「ギュイイイイイイイイイイイ・・・・・!」

原人は苦痛の悲鳴を上げる。全身から黄色い体液を撒き散らし、転げ回る。

『何をやっている!あいつを殺せ!殺せ!』

原人の脳に、どこからか命令が送られてくる。その指令の命ずるままに傷ついた
体を奮い立たせ、翼をはためかせて空に舞い上がると、加速を限界までつけての
突進をかける。最高速度は300キロ――
511ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/05 03:13
>506 
閑馬永空vsギーラッハ
 
>右肩と胸の疵から蟲の群れが顔を出す。見る見る内に疵が癒えていく。
>口元から零れる血潮を舌が舐め取った。 
 
「常人ではあるまいと思うておったが。」
 
しかもあの細剣で、己の相手をしている、まともに当れば奴の剣は砕けるであろうが、
それを知って己の斬撃を剣で止め様とはせぬ。 再生能力有ればこそか……。

>地を蹴った。身体ごと入れた右袈裟斬りが放たれる。
 
速い!? こやつ……。
ヒルドルヴ・フォーク の間合いの内に一気に寄られる、普通に受けたのでは!
 
身を引くと同時にヒルドルヴ・フォーク から右手を離し刀身に添える様に当てて
かろうじて受けるが大きく体勢を崩す。
 
「いかん!」
 
崩れた体勢からとっさに足払いを掛け!閑馬を倒そうとする。

512不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/05 03:16
>509 
不破雷也 vs ヴェドゴニア

 虎吼を放つ寸前。
 膝に食い込んだままの槍が滅茶苦茶に動き出す。
 ブライオーの足だけでなく、俺の足も切り裂かれる。
 
 どうしようもなく、膝をつく。
 
「念動………かっ!」
 
 槍が飛び出す。
 倒れていたはずの異形が飛び出した槍を手にする。
 
 そして、無事な足に目掛けて振り下ろしてくる。
 
「ちいぃぃぃっ!!」
 
 振り下ろされる槍に合わせ、掌を合わせる
 真剣白刃取り。
 間に、合うかっ!!
513閑馬永空 :02/03/05 08:52
>511 ギーラッハVS閑馬永空 
 
 掛かった。 
 
 心中で閑馬は笑う。 
 相手の足払いに逆らわず、我から地面に滑り込む。地べたを転がるなり振った右手で、刀を斜め上に跳ね上げた。
 狙うは一点、股間のみ。急所狙いの介者剣術特有の戦技である。 
 崩れた体勢では受けきれるものではなく、太刀行きの速さは避ける事を許さない。
 瀑布を駆け上る鯉魚のごとく、疾る一剣はギーラッハへと――。

514スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/05 10:38
>507
セリオVSスミレ
「海中大殲争」
 
 魚雷は私から20メートルほど手前で爆発した。そして、
「!?」
 予想があたった事で気が緩んだのだろう、私は魚雷の爆発で生じた衝撃波を防ぎ損ねた。

 叩きこまれた衝撃が知覚を撹拌する。
 視界が歪む。鳴り響く耳鳴りと頭痛。まるで悪性の二日酔いのようだ。
 ……まあ、生まれてこの方、二日酔いになったことなど一度も無いのだが。

 しかし、そんな状態で私の口をついて出たのは安堵の吐息だった。
(船体を気にしたって事は……調査団の方ね)
 あれが魔術師のつくった人形なら――あれの目的が私自身なら、魔術師もろとも殺さなければならなかったところだ。
 さすがにそこまでは手加減できない。だが、
(調査団なら殺さなくてすむ……)
 まとまらぬ思考でそんな事を考えていると、歪む視界の中で、人影が大きくなっていた。
 船体へのダメージを嫌って接近戦を挑んでくるようだ。

「こ ま っ た わ ね 〜」
 高速で接近してくる人影を見てつぶやく。

 ことを荒立てないため、壊さずにお引取り願いたいのだが、そうすると全力で攻撃は出来ない。
 さらにさっきの魚雷の影響で、迎撃しようにも正確な狙いがつけられそうにない。
 この状況で相手の動きを封じられる致死性でない攻撃というと……

「…… こ ん な カ ン ジ か し ら 〜 ?」
 ふとイメージが浮かんだので、それを現実に転換することにする。

 空 想 具 現 化 。

 自然に干渉し、空想を現実へと転換する超抜能力。
 世界に顕在した私のイメージは、眼前の人影を氷の繭で覆い隠した。
 
「な …… な ん と か な っ た わ ね 〜」

 息が荒いのが自分でもわかる。
 集中しない頭で空想具現化を使ったため、かなり疲労してしまっている。
 しかし問題はない。
 あとはこの繭を海上まで送るだけだ。
 疲労を意識の隅に追いやり、私は再度空想具現化を使うために集中をはじめた。はじめた。
515ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/05 11:46
>513
閑馬永空vsギーラッハ
 
閑馬の刀が股間にせまる。
 
「外道が…!」
 
ヒルドルヴ・フォーク を戻している暇は無い、
とっさに刃の瀬を持った右手を元に、左手を鍔元までずらして長く延びたヒルドルヴ・フォークの
柄で閑馬の斬撃を払う!
逸れた刃がわき腹に当たり、鎧と激しく火花を散らすがどうと言う事は無い。
 
「間合いの内に入られたとてやり様は有るわ!」
 
そのままヒルドルヴ・フォークを回転させ刃を閑馬の正面から叩きつける!
柄で受け、刃で斬り返す、いわば変形の薙刀としてヒルドルヴ・フォークを振るう。
516蒼崎青子 ◆EqlIgvWE :02/03/05 17:03
<蒼崎青子VSクロノ&ロゼット&アズマリア>
 
長「……という訳で、ブルー、この件を君に頼みたい」
 
ある日、私は魔術師協会の長に呼び出された。
何かと思えば……
 
――『100人殺しの悪魔・クロノ』の捕獲
 
私の答えは……
 
「お断りするわ。それ専門の魔術師がいるでしょう、フォルテとか……?」
 
長「今、皆、出払っている。だから、ブルー、お前に頼むのだ」
 
「……どうしても?」
 
長「ならば、偽神の書や橙子を封印指定に従い、封印する方がいいか?」
 
「……当初の頼みの方にするわ」
 
私は一応、魔法使い。
でも、魔術師としては半人前。
だから、そんなに立場は強くない。
おかげで、たまにこんな厄介な頼み事をされることがある。
 
長「分かっているとは思うが……」
 
「ええ、秘密裏に。そして、あくまで『捕獲』でしょう? そんな無茶はしないわ」
 
長「なら、いいが……」
 
「<空気撃ち>の剣を借りるわよ。捕獲なら、無限詠唱を使う訳にいかないからね」
 
 
今、私はとあるビルの屋上に立っている。
やることは『狙撃』。
このビルから、ターゲットを狙撃し、抵抗力を奪う。
動けなくなって初めて、私が出向いて『捕獲』する。
 
狙撃方法は魔杖―3つの穴が空いた剣で行う。
この剣を使い、圧縮空気弾を打ち出して、狙撃する。
射程は数百メートル。
 
本来は、フォルテという魔術師の得意技だが、攻撃魔術の系統である以上、私にも扱える。
もっとも、彼女ほど精密射撃はできないが……
 
遠隔透視用の魔鏡を使って、ターゲットの動きを『視る』。
丁度、修道院から出てきたところだ。
 
私は狙いを定め、狙撃を開始した。
数発の空気弾が標的に向かって、発射された。
〜蒼穹の襲撃者〜 <蒼崎青子VSクロノ&ロゼット&アズマリア>
 
サンフランシスコへ向かう途中の私達は、立ち寄った街で買い出しをすることにした。
その街の修道院に事情を話し、車を止めさせてもらう。
 
「さぁってと、さっさと済ませちゃいましょうか!」
「・・・・で、荷物持ちは僕とアズマリアだろ?」
「ビンゴ!というわけで、荷物はクロノが多めに持つこと。」
「・・・・もう・・・・。」
「・・・・私も手伝いますよ。」
 
そんな事を話していたときだった。
 
「?! 伏せて!!」
 
クロノがいきなり私とアズマリアを押し倒す!
 
『ッ!ッ!ッ!』
 
私達の頭の上を何かが通り過ぎ、地面を軽く抉り、砂埃が舞い上がる。
 
「敵?!」
 
私は銃をホルスターから抜くと、構える。
が、あたりに敵の姿はない。
 
「気をつけて。たぶん・・・・今のは魔術だと思う。
 遠距離から狙撃してきてるはずだ!」
 
魔術?ってことは相手は人間?
私はアズマリアを隠すようにして、クロノと背中合わせに立った。
襲撃者は・・・・誰?!
>516>517
・・・・何処?
何処から攻撃を仕掛けてきてる?
 
私達は動きが取れないでいた。
 
そもそも、相手の意図が掴めない。私達を襲ってなんになる?
・・・・思い当たる節がない・・・・
<トリップ判定>
519蒼崎青子 ◆BluEWdhc :02/03/05 17:38
>518
「どうも、慣れないわね」
 
私はそうこぼしつつ、再度、空気弾を発射する。
空気弾が唸りをあげて、標的に襲い掛かる。
>519
?!
 
私は何かに気が付いた。
 
「クロノ!」
 
私の声に気が付いたのか、クロノが横っ飛びに跳ねる。
次の瞬間、クロノのいた場所に何かが着弾する。
続けざまにクロノに向けて放たれるが、紙一重でクロノは回避する。
 
狙いは・・・・まさかクロノ?!
ダメだ、こんな開けたところじゃ、ねらい撃ちにされるだけ。
 
「クロノ!アズマリア!こっち!」
 
私は二人を呼び寄せる。
こんな場所で戦うより、遮蔽物が多いところで戦ったほうがいい。
私達は修道院の近くにある森の中へと逃げ込んだ。
 
<トリップ判定>
521蒼崎青子 ◆CeOnbx5Y :02/03/05 17:55
>520
(判定 ブルー 1 ロゼット&クロノ&アズマリア 0)
 
「あら、森の中に逃げ込んだわね」
 
魔鏡で標的の様子を見る。
 
「好都合ね」
 
街の中では、他人を巻き込むのでそう無茶はできない。
しかし、人気のない森のなかなら……
 
「遠慮、無用ね」
 
剣を森の方向に構え、今度は途切れることなく空気弾を連射する。
例えて言うなら、空気弾のマシンガン。
しかも、その弾幕は途切れることはない。
標的を遮蔽物もろとも打ち抜くだろう。
少々、狙いは大雑把だけど。
これほどの弾幕を張れるなら、問題はない。
 
「案外、楽な任務だったわね」 
 
私は1人、そう呟いた。
>521
(判定 ブルー 2 ロゼット&クロノ&アズマリア 0)
 
森に逃げ込んだ私達は、敵の襲撃に備える。
いくら何でも、こんな所まで・・・・・
 
『びしびしびしびしびしびし!!』
 
「うそぉぉぉぉぉ?!」
 
森の木を、枝を、葉をうち砕くように何かが降り注ぐ。
それはまさに降り注ぐ雨!!
違うのは、一撃一撃に人を殺すだけの殺傷力があると言うことか。
 
「て、てった〜い!!逃げるわよ!!」
 
私達は大慌てで森から逃げ出す。
途中、数発が私やクロノ、アズマリアを掠めていった。
当たらずに逃げられたのはまさに奇跡だろう。
神よ!感謝します!!
 
森を出た私達は止めてあった車に飛び乗った。

「かっ飛ばすわよ!!しっかり捕まって!!」
 
私はアクセルを踏み込んで車を発進させる。
行き先は・・・・町中!
と言うか、ここで私達を狙撃できるような場所は町中の建物しかない!!

(トリップ判定)
523蒼崎青子 ◆zBbxrBtI :02/03/05 18:31
>522
 
「あら、粘るわね……」
 
森から脱出した3人は車に乗って、私のいる街中へと……
 
「将を射んとせば、まずは馬から……だったかしら?」
 
車の進行方向に狙いを定め、空気弾を発射する。
的が大きいだけあって、狙いやすい。
車を停止させて出てきたところを撃ち抜けば、それでおしまい。
まあ、街中なので、回収には苦労するかもしれないけど……
>523
(判定 ブルー 2 ロゼット&クロノ&アズマリア 1)

?!
私はやな予感がして車を止める。
 
『キィンッ!!』
 
ちょうど止まった車の直前を何かが抉る。
 
 
・・・・・捕らえたッ!!・・・・
 
 
私は、近くのビルの屋上を睨み付ける。
居た!
思った通り、屋上に誰か居る!
 
「クロノ、アズマリア!合図と同時にドアから飛び出して!
 そしたらばらばらの方向にダッシュ!
 いいわね!?」
 
私達は車のドア『だけを』開く。
 
「いい、行くよ?ワン、ツー、スリー・・・・・GO!」
 
かけ声と同時に私達は一気に飛び出す。
そして、私は例の建物の中へと駆け込んだ。
 
まってなさい!今顔を拝んであげるわ!!
 
ステージ上のジョミー(芸名:31歳)は、爆笑する観客を前にして、感動に打ち震えていた。
 
ここは通称二丁目劇場。
決して広くは無い劇場だが、関西出身の芸人が関東進出を図る際に、
ここでのライブの行方しだいで、今後が決定されるとまで言われる、言わば登竜門。
 
ジョミー(独身、年収90万)は下積み5年、関西ローカルでの活動8年を経て
ようやく全国区への切符――すなわちここでのライブ権利――を手に入れた。
 
芸の世界に入って早十三年。同期だった連中はほとんどが正業についてしまったし、
逆に残っている奴らはそれなりの人気を得て、ラジオ、テレビなどのレギュラー仕事を
手に入れて、彼の何十倍、何百倍といった収入を得ている。
そして、とうとう同期で未だに前座などをやっているのは、自分ひとりになってしまっていた。
 
 
それがどうだ、見よ、このホールを揺るがさんばかりの大爆笑を!!
 
 
なにしろステージに上り、つかみのギャグを飛ばした瞬間
「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラッ!!」
と、狂おしいまでの爆笑が巻き起こったのだ。
 
それからはもう、何をやっても客はわらう、笑う、ワラウ。
何も演っていないのに、爆笑が続いた時は「ちゃんと自分の芸を見てくれているのか?」と、
少々不安になったが、それだけ自分のネタが面白いのだと、無理矢理良い方に解釈した。
 
ネタがとんでもなく大ウケすることを「客席が、ドカンドカン言う」と、
例えることがあるが、まさにその状態だったと言えるだろう。 
 
――――なにしろ、本当にドカンドカンと言う音がしたのは、
永い永い演芸の歴史の中でもこれが初めてのことだったのだから。
526ヴァージニア・13:02/03/05 19:46
>525


――――これでよし、と。
 
「爆笑が起こっても怪しまれない場所」に潜入して【死の卵】を幾つかバラ撒く。
それが今回ヴァージニア・13に与えられた仕事だった。
 
バラ撒かれた【卵】は誰かの体内に侵入し、その体内で死の呪文を増殖させ、
宿主を「ゲラゲラゲラゲラッ!!」と爆笑させた後、爆裂させる。
増殖した死の呪文は、また誰かの体に侵入し、増殖し、爆笑させ、爆裂し、そしてまた―――
 
客の入りは満員とは行かないが、八分目ほどには客が入っている。
ホール全体に死の呪文が蔓延するまでさほど時間はかからなかった。

何の仕事だか知らないが、スレイマンのいうことは絶対だ。
多分何かの陽動だろうが、特に興味は無かった。後はこんなとこからさっさとオサラバしよう。
 
そう思ってV13は裏口に続く楽屋のドアの方向へ、歩を進める。
と、見ればステージ上に屍体爆弾がよじ登り、ジョミーに向かって抱きついていた。
 
「ああ、お客さん困ります困ります、ええ、僕のファンなのはわかってますって、
 サインだったら後でいくらでも書いて差し上げますから、後で、ね?」

ジョミーはその言葉を最後に、げらげらげらげらと爆笑し、ジョミーもまた爆裂した。

そして、ジョミーのはじけた脳漿が飛んできて、V13の顔にべちゃりと張り付いた。
V13の意識にふと、その神経細胞の欠片と、半壊した魂から思考が流れ込んできて
――――おお、笑いの神よ、感謝します――――と呟くのを聞いた。
 
V13は、そんなものにも神は宿るのかな? などと思いつつ楽屋に入り、
そこにあったハッピ―――酢乱屋じょみぃ、と印刷があった―――で血や脳漿を拭うと、
裏口から劇場を後にした。
 
 
そして、ステージに演者がいなくなっても、客席ではいまだ爆笑が絶えることなく続いていた。
>140 アーカードvsアベル・ナイトロード
 
「くっ……!」
 体が軋む、軋む、軋む。
 不死の王の圧倒的な膂力が、アベルの四肢をもぎとろうとしている。
 腕が、脚が、ギリギリ、ミシミシ、と苦痛を訴えてくる。
 だが、
「申し訳ありませんが……」
 アベルの翼が跳ね上がったかと思うと、彼の腕を抑える一対の黒い手に突き刺さる。
 一瞬も要さずに、黒い腕は吸い上げられた。
「私も結構忙しいんですよ。貴方の遊びに付き合ってる暇はない……!」
 自由になった腕で、黒い大鎌を一振りする。
 その一閃で、脚を掴んでいた腕も、四方から伸びてきた十数の腕も、皆粉砕されて床に崩れ落ちた。
528蒼崎青子 ◆twdz1Vqc :02/03/05 20:57
>524
「捕捉されたみたいね」
 
私はそう呟きながら、剣を屋上の入り口に向ける。
屋上のドアが開いた瞬間に空気弾を打ち込む。
 
シンプルだが確実な方法だ。
 
私は静かに待つ。
 
 
 
そして、ドアが開いた。
同時に空気弾をドアの方に斉射する。
529アーカード ◆ARCARDr. :02/03/05 22:30
>527 VSアベル・ナイトロード
 
「……まったく、小細工程度では話にならんな」
 
 僅かに驚愕の気配が混じった声色。
 クロムウェルを吸い上げる……未だかつてない存在だ。
 小細工では、こちらが徒に消耗していくだけ。
 ならば……。
 
 闇の中から、奇妙な生物がにじみ出てきた。
 闇色の犬、だがそれは頭と右脇腹から腕が生えている。
 更に犬、背中と尻尾に腕、犬、口内と顎の下に腕。
 闇の中から次から次へと、いびつな腕を生やした犬が生まれ出でる。
 その数、一匹、二匹、三匹、四匹、五匹六匹七匹八匹九匹十匹十一……目算不能。
 
 犬の塊が牙を剥き、腕を振るって殺到する。
530導入1/3:02/03/05 23:26
弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
(アーノルド・ラスキン:導入)

  都心から離れた住宅街とも工場地帯とも言い難い場所。高いコンクリートの
 塀に囲まれた廃ビル。どう見ても人が住んでいるとは思えない場所だが、
 ラスキンは今その一室に居る。部屋の中には飾り気の無いタイトな黒のズボンに、
 新品同然にノリの効いたワイシャツの女。ビルの外観はともかく、部屋の内装は
 いかにもそれなりの代物が揃っており、持ち主の趣味が知れる。 
 
『最近は珍しい客が続きますね。一体何の用向きですか、ラスキン卿』
 
  眼鏡は掛けている。煙草を取り出して口に当てる女の前でラスキンは
 黒のインバネスと同じ色のシルクハットを取り、それを歩行用杖を持った腕に掛けて
 軽く挨拶をする。
 
「君に、ではないが言伝を頼まれてね。その立ち寄りついでの野暮用だよ。
 なに、大したことではない」
『貴方が使い走りの伝令とは、珍しいですね』
「仕方が無かろう、私とて色々しがらみというのが有るのだよ。それに、
 転移術者の扱いなぞ何処でも大差無いものだろうよ」
 
  女は近くにあるパイプ椅子に腰掛けてラスキンを見る。何処か緊張にも似た
 空気が辺りを支配する。厳しい表情の女が眼鏡に手を触れる。
 
『で、協会の魔術師殿が私に何か用ですか』
「それは忘れてくれて良い。これでも私は君を高く評価しているのでね」
 
  女が眼鏡から手を離し、表情と場の空気が緩む。ラスキンは女の近くの机の上で、
 空いている方の指を軽く握り、広げる。
 と、重い音を立てて布の包みが机に置かれる、中には数振りの刀。
 女が確かめるようにそれらを鞘から抜き放つ。いずれも名刀特有の気配と人を斬った
 死臭を漂わせている。
 
「これらを研ぎ直しに出すのと、夜族向けの”刃付け”を頼みたい。
 こればかりは私ではどうにもならんのでね」
『これは…またどれも随分と斬っていませんか?』
「近頃はこんな機会でもなければ試し切りも満足に出来ないのだよ」
 
  今度はラスキンが口の端を歪めて笑う。対した女が呆れたようにラスキンを見る。
 大方その言葉から最近町で発生している連続殺人事件を連想したのだろう。
 ラスキンは少しばつの悪いといった表情を浮かべて頭を掻く。
 
「…冗談だよ。斬ったのは主に死者共だ。あの事件が本当はどういう代物か
 知らぬ訳でもあるまい」
『貴方が言うと冗談に聞こえませんわ。それと、その話なら埋葬機関も
 動き出したそうですよ』
「ああ、知っている、それから真祖の姫君もだ。とにかく頼んだ、礼ははずむよ」
『分かりましたわ、仕上げておきます』
 
  ラスキンはそう言って衣装を正すと部屋から出る。中空には月が昇り、
 今日も市街へと足を向けるラスキンを照らす。
531導入2/3:02/03/05 23:27
弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
(アーノルド・ラスキン:導入)
 
  夜中の街は相変わらず静か。最近は特にマスコミで取り上げられている
 連続殺人事件のせいか、夜ともなれば出歩かなくなる者も多い。
 しかし、いかなる物事にも例外は存在する。身の程知らずの馬鹿と、無謀を生きる
 若者。
 そして、事件の元凶たる死者達と死徒。
 
  高く中空にその姿を掲げる月を見上げながら歩く初老の紳士、アーノルド・ラスキン。
 歩行用杖を手にしたその足取りは確かで淀みがない。映画館のある通りを抜けて、
 確信めいた足取りで奇妙にもここ数日の事件の現場となっている裏路地に向かう。
 そして裏路地には――
 
「お取り込み中失礼するよ、お嬢さん」
 
  今まさに”食事”の真っ最中の女死徒がラスキンの声に振り返る。若干薄汚れて
 はいるものの、着ている制服は近くにある高校のものだ。赤い色の髪は左右で
 纏められたツーテール、手は先程の食事に対象となったばかりの犠牲者の血で
 ねっとりと濡れている。
 
 ラスキンは女死徒を見据えたまま、身体を傾けて道を塞ぐように杖を持った手を
 伸ばし、壁に手を付ける。
 
「ふむ、”成り立て”かね? それにしてもまた随分と若いな」
 
  そもそも脳の形成すらままならない成り立てでは答えなど期待出来る筈もない、
 というのが常識である。答えを期待する風でもなく続ける。
 
「私の声は聞こえているかね…聞こえるわけもないか」
 
  杖の握りを変えると、柄がその場に落ちる。代わりに露出した刀身が僅かに
 月光を返す。そして真っ直ぐに伸ばした腕の先、刃はゆっくりと目の前の女死徒へと
 向けられる。
 
「本当に済まない話なのだが、私は君を”救う”方法を1つしか知らないのだよ」
 
  更に左手には4本の投擲用短剣、刃が月光を返して銀に輝くそれらを軽く腕を払うよう
 に投げる。
 
「安らかに、とはいかないがね。残念ながら」
 
  ラスキンが白刃を従えて駆ける。
吾妻江漣vsエミリオ・ミハイロフ
『黄昏の堕天使』〜堕天使側導入:1/2〜
 
 
今の僕の顔を言葉にするのは、簡単だ。たった一言で良い。

『不機嫌』

ただの不機嫌じゃない。
僕の目の前にいるこの眼鏡の東洋人――僕の上司だけど――が冗談の一つでも言おうものなら、有無を言わさず殴り飛ばす。
殴り飛ばして、四肢を引き千切って、僕の光で塵一つ残さず、消し去ってやる。
それくらい僕は不機嫌で、殺気立っていた。 
「…何か用? 今いいところだから、なるべく手短にお願いしたいんだけど」
僕の上司にして、この軍のサイキッカー部隊の総司令、リチャード・ウォンに対し、不機嫌な感情を隠そうともせずにぶつけた。
「サイキッカーの素質があるかもしれない、ある人物を捕獲してもらいたいのです」
そんな僕を気にする様子もなく、ウォンは要件を告げ、僕の方に紙の束を放った。
「捕獲ぅ? ったく、そんな子供のお使いに、なんで僕が…」
さらに不機嫌な声をあげながらも、寄越された紙の束に目を通していく。
「…精密射撃に長け、近接戦闘の技量はそれ以上…これは、また…」
資料に目を通していくうちに、僕が呼ばれた理由が理解できた。
 
筋肉馬鹿のガデスじゃ、捕獲なんて任務は向いてない。むしろ奴が操る重力で、原型を留めないくらいに押し潰しちまう。
闇使いの刹那は能力だけ考えれば向いているかもしれない。でも、所詮あいつは人工サイキッカー。能力制御に不安が残る、出来損ないだ。
かといってBクラスのサイキッカーじゃ、何人束になって掛かっても、瞬殺。
単純な消去法で、僕が残った。それだけの事だ。
 
「…僕が言うのもなんだけど、化け物だね、こいつ」
資料から目を離し、吐き捨てるように言った。
「化け物ですよ。とても人間業とは思えない。だからこそ我々が捕獲して、調べるのです。出来ますか、君にこの亡霊を…ファントムを捕らえることは?」
「出来ますか、だって? はっ…」
ウォンの言葉に、僕は冷笑で答えた。
「…僕の『光』に照らし出せないものなんてないよ。ファントムだろうがなんだろうが、僕の『光』の前には平等だ…」
「…忘れないで下さいよ、エミリオ。あくまでも今回の任務が『捕獲』であることを」
「分かってるよ…だけど、さ…ちょっとは壊しても良いよねぇ?」
「構いませんよ、やりすぎなければ」
ちょっとは難色を見せるかと思ったのに、ウォンはあっけなくそう言った。
ウォンが何を考えてるかは知らないけど、そんなことはどうだって良かった。
吾妻江漣vsエミリオ・ミハイロフ
『黄昏の堕天使』〜堕天使側導入:2/2〜


「…それじゃあ、適当に片付けてくるよ」
手に資料を持ったまま、僕は踵を返した。
「ああ、待ちなさい、エミリオ」
ウォンがそう言った次の瞬間、僕の鼻先に、一枚の紙切れが落ちてきた。
空中でそれを掴んで、一瞥する。写真だった。
 
灼けて、やや色褪せた黒髪をばっさりと切った、顔だけ見るとどことなく少年を思わせる風貌の、東洋人の女の子。
笑顔を浮かべてはいるものの、その瞳の奥に宿っているのは虚ろな闇。それと…僅かな光。
 
一瞬、僕の背筋かどこかに電気のようなものが走り、心臓が跳ね上がった。
「それが、『ファントム』アイン…君が捕らえるべき相手ですよ。もっとも、今は『吾妻江漣』と名乗っているようですが」
「アイン…この子が、あのファントム…。名前は、アイン…」
僕の目は写真から離れない。いや、離れてくれない。
うわ言のように、僕はその名前を反芻してみた。
 
アイン。アイン。アイン。アイン。アイン…。
 
口に出さず、胸の中で繰り返しながら、夢遊病者か何かのように部屋を出た。
 
             *
 
「誰にも譲れないなぁ…ははっ、誰にも譲らないよ!」
部屋から離れ、誰もいない廊下で、僕は笑った。
今の僕の目は狩りの前の狩猟者のそれだ。鏡なんて見なくても分かる。
 
『ファントム』の異名を持つ、影のような暗殺者。
それがこの女の子。
それが、僕の獲物。
 
             *
 
出掛ける前に思い出した事を済ませ、僕は空を舞っていた。
  
歌わなくなった鳥を、歌えなくした。
ウォンは怒るかもしれない。でも、構わない。
他の誰かにあの歌を聞かせるくらいなら、僕の中にだけ存在させた方が良い。
 
「アイン…。君はどんな声で鳴いてくれるんだろう…? ふふふっ…」
僕の身体は、まだ彼女には届いていなかったけれど、心はすでに彼女の元へと飛んでいた。
534導入3/3:02/03/05 23:30
弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
(弓塚さつき:導入)
    
路地裏の奥の、広場のような空間。 
そこでわたしは、全身の痛みと渇きを潤すために、今日も食事を取っていた。
 
・・・・・・だけど、おかしい。 どれだけ血を吸っても、ちっとも身体の痛みが収まらない。
きっと血が足りないんだと思って、いつもよりいっぱい吸ってみたけど、それでも駄目。
死体をバラバラにして遊んでみても、全然面白くない・・・それどころか―――余計、イタイ。
・・・どうする事も出来なくて、身体中が痛くて、苦しくて―――理由もなく、怖かった。
 
背後からの声に気付いたのは、そんな時だった。
荒くなりそうな息を殺して、ゆっくりと振り向く。
そこには、初老の男――絵に描いたような紳士だ――が、道を塞ぐように立っていた。
  
―――男が何か喋っている。 それを、ただ聞き流す。
“成り立て”だの何だのと好き勝手言われてるけど・・・・・・答える気も起きなかった。
・・・そうしていると、男が不意に物騒なものを抜き、こちらに付き付けてきた。
 
(ふうん・・・・・・? やる気、なんだ・・・・・・)
わたしは少し、嬉しくなる。 これでしばらくの間、何も考えずにすむ・・・・・・と。
そう、短絡しようとした時―――男の言葉が、耳に引っ掛かった。
 
 
――――――“救う”・・・? 
 
その一言が、わたしの神経のどこかを刺激した。
獰猛な思考が、更に怒りの色に染め抜かれる。
 
(救う―――救う・・・だって―――?)
記憶の一番深いところを触られたような嫌悪感。
何故だか、それを“他人”に言われるのが嫌でしようがなかった。
 
男の投げたナイフが四本飛んでくる。 それに、衝動に任せて左腕を叩きつけた。
一本は爪で弾き、二本を掌で掴み取り、もう一本は腕に突き刺さって止まった。
 
じゅう・・・と異様な音と、匂い。 ナイフは銀で加工されていたらしく、容赦無く肉を腐らせる。
・・・が、今はその刺すような痛みも、わたしの怒りを加速させるだけ。
 
男が駆けて来るのが、見える。
左手の二本のナイフを右手に持ち替えると、腕を鞭のように振って投げ返す。
上、下と交互に放たれたナイフは、正確に首と足を狙って飛んでいく。
更に左腕に刺さったもう一本を引き抜き、右手に構えて、身体を引き絞り―――
 
「・・・・・・救うだの、なんだの・・・勝手な事、言わないでよね・・・・・・っ!!」
叫びながら、今度は心臓めがけて思いっきり投げた。
>534 弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
 
  投げた短剣で動きを止める。途中は動けない程度に切り刻み、それから試し切りの
 対象とすることもあるが、大抵はそのまま首を刎ねてラスキンの死者狩りは終わる。
 ――いつもならばそれでそのまま終わる。
 
  顔を上げた女死徒の顔はラスキンの殺気を受けてか、怒りに満ちている。
 当然だろう、これから自分に死をもたらす存在を笑って受け入れられる者などいない。
 ましてや本能的に生を恨み、死を振り撒く成り立ての死徒ならば。
 
  女死徒が投げられた短剣の1本を爪で弾き、2本を受け止めた時、ラスキンの表情
 が奇妙に驚くそれに変化し、動きが僅かに鈍る。その動きは少なくとも道具をどう扱う
 べきか理解る程度には知性が戻っているという証だ。
 
  そして上下に素早く投げ返される。狙いは首と足、極めて正確で速い。ラスキンは
 手にした仕込み杖の構えを変えて、円弧を描き払うようにして弾く。初めに首を狙う、
 次に足めがけて投げられるそれを。
 
  最後の1本は女死徒の腕に突き刺さるが、それは気にした風もなくそのまま
 抜き取られる。そして、大きく力強く投げ返される際に発せられた言葉
 
『………救うだの、なんだの…勝手な事、言わないでよね………っ!!』
 
  ラスキンの表情が驚愕のそれに変わり、今度こそ動きが止まる。狙い違わず
 投げ返された短剣はそのまま吸い込まれるように心臓に突き立つ。
 ように見えたが、身体に触れる寸前、僅かに像が歪むと何事もなかったように僅かに
 ずれた位置に立ち短剣を2本の指で受け止める。転移術師が己の身を守る為に使う呪文、
 発動を不随意に設定された<強制瞬動>。
 
  今度は掴んだ短剣を近くの5体が残っているが少ない死体に投げる。一瞬痙攣するように
 動くと、そのまま動かなくなる。
 それこそは、死体が死者になろうとしている証。
 
「驚きだな、その若さでもう脳の再構築が終わっているのかね。しかし、私には君が
この件の元凶とは到底考えられないのだがね」
 
  ラスキンが片眼鏡に手を掛け、付与された<霊視>、霊的な視界を通して世界を見る呪文の
 強度を上げる。目に映る像はまぎれもなくその女死徒が成り立てで有ることを示している。
 何度、どの方法で確認しようとその事実に変わりはない。
 
「全く、実に興味深い。暫く付き合って貰うよ、お嬢さん」
 
  ラスキンが敬礼でもするかのように仕込み杖を垂直に構え刃を指でなぞると、
 輝きが僅かに鈍る。
 そして口の端を歪めて笑う。そこから振り下げた切っ先の描く軌道が複雑に変化し、
 女死徒を襲う。
536エレン ◆Elen1cxc :02/03/05 23:34
 学園の裏には、閉鎖された礼拝堂がある。
 かつて、この学園がミッション系スクールであった頃の名残として、
未だ取り壊されずにいる場所。
 そのすぐ横には、既に廃屋と化した旧女子寮も残っている。

 放課後、私はいつものように、その礼拝堂へと足を向けた。

 軋む音を立てて扉が開くと、乾いた埃の臭いが鼻につく。
 でも、それももう嗅ぎ慣れた臭い。

 ガランとした堂内へと目を向けると、傾いた日差しがステンドグラスを抜け、
鮮やかな色彩を投げかけている。
 既に閉鎖されて随分立つため、装飾品の類いはほとんど残っていない。
 それでも、祭壇の十字架など僅かに残された品々が、ここがどんな場所であるかを、
如実に物語っていた。

 私は祭壇の前まで来ると、天井の宗教画へと目を向けた。
 既に所々剥げ落ち、何が描かれていたか見分けるのも困難になっているが、
唯一、空から降りて来る天使の姿だけはハッキリと見ることができる。

 その絵を見る度、私の胸に郷愁にも似た不思議な感情が浮かび上がって来る。
 しかしサイス・マスターによって記憶を封じられた今では、
それが本当に郷愁であるのかを確認する術はない。
 それでも私は、事あるごとにこの礼拝堂へと足を運び、
この天井の薄汚れた天使を見上げている。
 宗教を学び始めたのは、私自身説明のつかないこの感覚に、
ただ、理由を付けたかっただけなのかもしれないと、ふと思う。
 
 止めよう。そう考える事すら、私には意味がないのだから。
 益体もない考えを振り切るために、礼拝堂の正面へと向き直る。

 神を信じぬ私が、何に祈るのか。
 自分でも判らぬまま手を組むと、私は十字架の前に傅いた。
537エレン ◆Elen1cxc :02/03/05 23:36
>536 御免なさい、レス番忘れ。
>533 エミリオに対してのレスよ。
奥森かずい対浅上藤乃
 
 
壊れかけた照明が照らす薄暗い空間……そして濃密な死の気配。
 
染みついた煙草と酒……そして血の匂い。
 
あちこちに散らばるラジカセやヘッドフォンなどの雑多なガラクタ……そして人の身体だったモノ。
 
その中で立ちつくすボク……そして少女。
 
「どうして……どうしてあなたがこんな事を!」
 
そう問いかけるボク……こちらを向いた少女の口元は……笑みを浮かべるように歪んでいた。

奥森かずい対浅上藤乃
 
 

 浅上藤乃という少女がいる。
ボクがこの街で開業医を始めたころからいる患者だ。
取り立ててどこが悪いというわけではない。
ただ彼女は痛みを知らない身体……無痛症と呼ばれる症状だった。
 
 無痛症の患者は痛みを感じない。
それはすなわち身体に異常が起きてもそれを感じ取れないという事だ。
だからこまめにに診察を受ける必要がある。
 
 本当は大病院で診察を受けた方が良かったのだろうが、彼女はそれを望まなかった。
どうやら両親にも秘密にしていたようだ。
両親の世間体を気にしたのだろうか……彼女の家は資産家らしいので。
 

 そんな彼女が病院に姿を現さなくなった。
ここ1週間ほど彼女は診察を受けに来ていなかったのだ。
普通の患者ならそれでも問題はない。
でも彼女は普通の患者ではない。
 
 心配になったボクは彼女の家に電話をかけた。
彼女の症状のことは秘密にして。
でも彼女の父親の反応は予想できない物だった。
 
―――ウチにはそんな名前の人間はいない―――
 
 父親はそう言ったのだ。その声にあったのは……怯え。
彼女の通う高校にも連絡を入れたが彼女は学校に来ていないらしい。
 
(早速で済まないが>535の修正版だ)
>534 弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
 
  投げた短剣で動きを止める。途中は動けない程度に切り刻み、それから試し切りの
 対象とすることもあるが、大抵はそのまま首を刎ねてラスキンの死者狩りは終わる。
 ――いつもならばそれでそのまま終わる。
 
  顔を上げた女死徒の顔は、ラスキンの殺気を受けてか怒りに満ちている。
 当然だろう、これから自分に死をもたらす存在を笑って受け入れられる者などいない。
 ましてや本能的に生を恨み、死を振り撒く成り立ての死徒ならば。
 
  女死徒が投げられた短剣の1本を爪で弾き、2本を受け止めた時、ラスキンの表情
 が奇妙に驚くそれに変化し、動きが僅かに鈍る。その動きは少なくとも道具をどう扱う
 べきか理解る程度には知性が戻っているという証だ。
 
  そして上下に素早く投げ返される。狙いは首と足、極めて正確で速い。ラスキンは
 手にした仕込み杖の構えを変えて、円弧を描き払うようにして弾く。初めに首を狙う、
 次に足めがけて投げられるそれを。
 
  最後の1本は女死徒の腕に突き刺さるが、それは気にした風もなくそのまま
 抜き取られる。そして、大きく力強く投げ返される際に発せられた言葉
 
『………救うだの、なんだの…勝手な事、言わないでよね………っ!!』
 
  ラスキンの表情が驚愕のそれに変わり、今度こそ動きが止まる。狙い違わず
 投げ返された短剣はそのまま吸い込まれるように心臓に突き立つ。
 ように見えたが、身体に触れる寸前、僅かに像が歪むと何事もなかったように僅かに
 ずれた位置に立ち短剣を2本の指で受け止める。転移術師が己の身を守る為に使う呪文、
 発動を不随意に設定された<強制瞬動>。
 
  今度は掴んだ短剣を近くの未だ五体が残る死体に投げる。一瞬痙攣するように動くと、
 そのまま動かなくなる。
 それこそは、死体が死者になろうとしている証。
 
「驚きだな、その若さでもう脳の再構築が終わっているのかね。しかし、私には君が
この件の元凶とは到底考えられないのだがね」
 
  ラスキンが片眼鏡に手を掛け、付与された<霊視>、霊的な視界を通して世界を見る呪文の
 強度を上げる。目に映る像はまぎれもなくその女死徒が成り立てで有ることを示している。
 何度、どの方法で確認しようとその事実に変わりはない。
 
「全く、実に興味深い。暫く付き合って貰うよ、お嬢さん」
 
  ラスキンが敬礼でもするかのように仕込み杖を垂直に構え刃を指でなぞると、
 輝きが僅かに鈍る。
 そして口の端を歪めて笑う。そこから振り下げた切っ先の描く軌道が複雑に変化し、
 女死徒を襲う。
奥森かずい対浅上藤乃
 
 
 
 ボクは色々なツテを頼って彼女の行方を探した。
幸いにして開業医のボクの所には様々な人が出入りする。
 
 程なくして彼女に関すると思われる情報が入ってきた。
夜毎に街に屯する不良達の元に現れる高校生。
それだけなら珍しくないが、その高校生の少女は礼園女学院の制服を着ていたらしい。
 
 礼園……彼女の通っていた高校。
完全寮制である礼園の生徒が夜に出ることなど考えられない。
家出をしているなどの理由がなければ……
 
 ボクは不良が集まりそうな幾つかの場所を聞き出すと急いで繁華街へ向かった。
1軒……2軒……3軒……彼女は見つからない。
……4軒め……これで見つからなければ出直すしかない……

 大きな橋に程近い倉庫街。その中の一つに倉庫を改造した店があったらしい。
今は潰れて放置されているようだ。
 
ボクはゆっくりと扉を開く。
 
そして……ボクは見た。
 
彼女の姿を……彼女の力を……そして、彼女の笑みを。
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>536


「ここ、か…」
 廃屋のような礼拝堂を見上げ、僕は呟いた。

 かつて『ファントム』と呼ばれ、恐れられた殺し屋。
 身分を偽り、『吾妻江漣』と名乗り、この学園で学生生活を送っている少女。
 そして――

「僕の、獲物…。アイン…」
 来る途中に、何度も何度も眺めた写真を、もう一度眺める。
「教えてあげるよ…狩られる者の焦燥を…。思い出させてあげるよ…狩る者の歓喜を…」

 僕は、静かに礼拝堂の扉を空けた。


 誇りっぽい空気の中、十字架の前にひざまずくセーラー服の少女の後ろ姿。
 薄れてはいるものの、彼女の纏う空気は、狩猟者のそれだった。

 間違いない。彼女こそが、アイン。『ファントム』のアインだ。

 僕の身体が、喜びに打ち震える。すぐにでも声を掛けようと思った。
でも、出来なかった。
  
 侵してはならない領域のような気がする…んじゃない。
何となく、懐かしい光景を見ているような、そんな気がした。

 ふと、頭に浮かんだメロディと、歌があった。
子供の頃に、聞いていたのかもしれない。
何となく、口ずさんでみた。


我に来よと主は今 優しく呼び給う
などて愛の光を 避けてさまよう

帰れや、我が家に 帰れや、と主は今呼び給う

疲れ果てし旅人 重荷を下ろして
来たり憩え、我が主の 愛のみもとに

帰れや、我が家に 帰れや、と主は今呼び給う

迷う子らの帰るを 主は今待ち給う
罪も咎(とが)もあるまま 来たりひれ伏せ

帰れや、我が家に 帰れや、と主は今呼び給う
543田中:02/03/05 23:55
>540
それはある日のこと……
私はテリトリーの公園を出て、繁華街を歩いていた。
 
ふと、『匂い』に気づく。
濃厚な血の香りが私の鼻腔をくすぐる。
 
好奇心に狩られて、その匂いの元を追う。



たどり着いたのは路地裏……
女子高生らしき死徒と壮年の男が壮絶な死闘を繰り広げていた。
 
――ただ、その場は赤く、朱く、あかく、アカカッタ。
 
吸血鬼とハンターの死闘……
 
まあ、どうでもいいか。
この田中は何のトラブルもない時を過ごすのが望み。
 
私は足音を殺して、その場を立ち去った。
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>536


「ここ、か…」
 廃屋のような礼拝堂を見上げ、僕は呟いた。

 かつて『ファントム』と呼ばれ、恐れられた殺し屋。
 身分を偽り、『吾妻江漣』と名乗り、この学園で学生生活を送っている少女。
 そして――

「僕の、獲物…。アイン…」
 来る途中に、何度も何度も眺めた写真を、もう一度眺める。
「教えてあげるよ…狩られる者の焦燥を…。思い出させてあげるよ…狩る者の歓喜を…」

 僕は、静かに礼拝堂の扉を空けた。


 誇りっぽい空気の中、十字架の前にひざまずくセーラー服の少女の後ろ姿。
 薄れてはいるものの、彼女の纏う空気は、狩猟者のそれだった。

 間違いない。彼女こそが、アイン。『ファントム』のアインだ。

 僕の身体が、喜びに打ち震える。すぐにでも声を掛けようと思った。
でも、出来なかった。
  
 侵してはならない領域のような気がする…んじゃない。
何となく、懐かしい光景を見ているような、そんな気がした。

 ふと、頭に浮かんだメロディと、歌があった。
子供の頃に、聞いていたのかもしれない。
何となく、口ずさんでみた。


我に来よと主は今 優しく呼び給う
などて愛の光を 避けてさまよう

帰れや、我が家に 帰れや、と主は今呼び給う

疲れ果てし旅人 重荷を下ろして
来たり憩え、我が主の 愛のみもとに

帰れや、我が家に 帰れや、と主は今呼び給う

迷う子らの帰るを 主は今待ち給う
罪も咎(とが)もあるまま 来たりひれ伏せ

帰れや、我が家に 帰れや、と主は今呼び給う
545浅上藤乃(M):02/03/06 00:06
>541 奥森かずいVS浅上藤乃
 
「その前に答えてください。啓太さんの居場所、知っているんですか」
「ばっか、そんな口実はもういいだろ。だいたいなあ、オレがあいつの居所なんか知ってるワケないっての」
 
 そう、と藤乃は顔をあげた。
 青年を見つめる瞳は尋常ではない。
 螺旋を灯した彼女の琥珀の瞳には感情がなかった。

 ――――正気では、ない。
 
「…?」
 
 その狂気に気がつかない青年は、おかしな事態に遭遇した。
 
 「……凶(マガ)れ」
 
 自分の腕が、かってに動いた。
 間接が曲がる。
 ほぼ九十度の角度まで肘が曲がったかと思うと、さらに間接は折れ曲がり―――ついに、砕けた。
 
「ええ――――!?」
 
 間の抜けた悲鳴。
 青年の命運はここで尽きる。
 
 
 青年だったモノの残骸と、血溜まりの中立ち尽くす藤乃。
 血溜まりに映った彼女の口元は、確かに笑みの形に歪んでいた。
 
『どうして……どうしてあなたがこんな事を!』
 
 ふと、聞き覚えのある声がした。
 ゆっくりと、藤乃はそちらへと振り返る。

「――先生?」
 
 そこには、彼女の主治医である奥森かずいがいた。
 どうして、こんな所に……?
 だが、そんな疑問は問題ではない。
 ……見られた?
 
「いつから――そこに?」
>512 ヴェドゴニアVS不破雷也
 
「邪魔するなぁッ!!」
 
俺はそう叫んで、奴の手を睨み付ける。
腕をねじ切るくらいのつもりで、念動力を奴の手に叩きつけた。
 
白刃取りに来た腕が弾かれ、手の指があらぬ方向へとひしゃげる。
これで、槍を邪魔する障害は何もない――!
 
 
ザンッ……。
 
 
穂先が、膝裏から入って膝表から出てくる。
これでもう動けねぇだろ、デカブツ……!
俺も、動けねぇ、けどな……。
 
その場に片膝を付いて、槍を取り落とした。
頼むから、そのまま動くなよ……。
俺はとどめを叩き込もうと、"レイジングブル・マキシカスタム"を抜いた。
これを、両目に叩き込んでお終いだ……!
547奥森かずい(M):02/03/06 00:23
>545  奥森かずい対浅上藤乃
 
「……あなたが曲げたときには居ました」
 
 彼女の問いに答える。
そう、彼女は曲げたのだ……手を使うことなく。
 
 超能力……大半の人間は信じないであろうこの現象。
だけどボクは知っている。
それを実行できる力を持つ者が居ることを……彼女がそうだとは思わなかったが。
 
「……もう一度聞きます。どうして殺したのですか?」 
548HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/06 00:24
>514
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

「また!?……どういう特殊能力者なのですかっ!?」
海流を作り出したり氷を急発生させたり…どちらにしろ普通の能力ではない。

「……溶かせるような代物で有ると良いのですけれど…やってみましょう。」
すると次の瞬間、腹部がハデに光った。
そして照射が終わった時、前部の氷はすっかり無くなっていた。

「溶解を確認…目標に接近しつつクローアーム展開!」
氷を砕きながら蛇腹の腕が伸びる。
目標を一瞬見る、どうやら先ほどの攻撃が利いているようだ。

「……目標にこのまま吶喊する!対衝撃!」
セリオは目標への移動をより早める、このまま頭から体当たりをしようと言うのだ。
距離が縮まる……どんどん…どんどん…そして…その距離は0となった。
549エレン ◆Elen1cxc :02/03/06 00:28
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>542

 不意に背後から、賛美歌が聞こえてきた。
 透き通るようなボーイソプラノで紡がれる、賛美歌517番『我に来よと主は今』
 柔らかな日差しの中、その歌は、文字通り天使の歌声のごとく礼拝堂に響いた。
 
 だけど私は、その中に隠された氷の刃のような空気も、同時に感じていた。
 
 ゆっくりと振り返ると、入り口には、奇麗な少年が一人立っていた。
 蒼い髪を肩口で切り揃え、戦闘用のジャケットに似たスーツを身に纏っている。
 ボーイソプラノの声が似合う中性的な顔立ちに、猛禽を連想させる瞳が同居している。
 
 さらに彼は、私の良く知っている空気を見に纏っていた。
 それは……戦場の空気。
 
  そして、歌が終わった。
 
 いつでも背中のホルスターから銃を抜ける態勢を整えると、私は少年に声をかけた。
「貴方、誰?」
550不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/06 00:41
>546
不破雷也 vs ヴェドゴニア
 
 白刃取りに行った腕が弾けた。
 まだ念動が使えたのか!
 
 ヤツの槍が無事な方の膝を破壊する。
 激痛が走り、思わず声を上げる。
 
「ぐぁぁぁっ………!!」
 
 同時に皮膚呼吸の限界を感じ取ったブライオーが武装を強制解除する。
 半ば意識が混濁した状態で放り出される。
 
 目の前にはバカでかい銃を構えた異形。
 は、あんなモンで撃たれたら助からねぇな。
 だが、ただじゃ死なない………
 
 そのとき、俺を守るように影が立ちはだかる。
 
「………毬絵………?」
  
 それを最期に、俺の意識は途絶えた。
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>549

『貴方、誰?』

 彼女が、口を開いた。
 
 水面のように平坦で、でもその水はほのかに温かい。

 僕は彼女の声に対し、そんな印象を持った。

「人の名前を尋ねるときは、まず自分から名乗るのが礼儀じゃないかな?」
 僕は冷笑を浮かべながら、そう言った。
「…まあ、僕は君の名前を知ってるから、別に名乗ってもらわなくても構わないんだけどね。
初めまして…アイン。僕は、エミリオ・ミハイロフ。君の死を伝えに来た、天使だよ」
 僕はそう言って、芝居がかった、大仰な仕草で挨拶をした。
「信じてないのかな? 僕が天使だって事。…それなら、証拠を見せようか」
 僕は左腕を大きく横に払った。その仕草に呼応して、僕の背中に、白い光の翼が広がった。
552浅上藤乃(M):02/03/06 00:47
>548 奥森かずいVS浅上藤乃
 
「だって、わたし、こうしないといけないから」
 
 青年の残骸を見下ろして、藤乃は呟いた。
 今までは分からなかった、他人が痛がる仕草がどうしても理解できなかった。
 痛みを知った今の彼女は、青年の痛みを強く共感できていた。
 
 それが嬉しい、生きていくという事は、痛んでいくという事だから。
 
「こうしてやっと――わたしは人並みになれる」
 
 自分の痛み。
 他人の痛み。
 
 青年を凶げた自分。
 
 浅上藤乃が優れているということ。
 これが生きているということ。
 
 誰かを傷つけないと生きる愉しみを得られない、酷い自分。
 
「わたしは、こんな事までしないと駄目な人間なんですよ」
 
 先生に、ある意味晴れやかとも取れる表情で、藤乃は告げる。
 その裏に蠢く、自分でも意識できない葛藤を殺して。
 
「本当は人殺しなんてしたくないのに、どうしようもないんですよ」
553スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/06 00:50
>548
セリオVSスミレ
「海中大殲争」
 
 繭を海上に送る流水が具現化した。
 瞬間、
 目の前で、
 繭が消滅した。
 
「…… え ?」
 呆然とする私に向かって、人影が突っ込んでくる。
 至近距離、一瞬その顔が見えた。
 
(……女?)
 メイドロボ。クルスガワのセリオ、だったか。
 そこまで確認したところで、
 
 衝撃。
 私の体は砕け散った。
 
「!?」
 攻撃目標が完全に消滅した。
 セリオはその結果を確認し呆然とする。
 それはそうだろう。ここまでの効果は期待していなかったはずだ。
 その隙に、
 
 私は彼女の背後で体を再構成した。
 
「や っ て く れ た わ ね 〜」

 驚愕しながらもセリオは振り返ろうとする。
 だがそれより早く私はその背中に手を当てて、
 
「ロ ボ ッ ト な ら こ れ に は 弱 い で し ょ 〜」
 
 電撃。
554エレン ◆Elen1cxc :02/03/06 01:10
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>551

 音も立てず、エミリオと名乗った少年の背中から、光の翼が顕れた。
 
       『天使』
 
 少年は、自ら名乗った通りの姿を具現化して見せた。
 でも、
 驚くのは後。悩むのは後。今は、ソレが現実であると認識だけすればいい。

 彼は何と言った。
『君の死を伝えに来た』
 
 インフェルノの刺客?
 否定。インフェルノは、こんな超常的な力は求めない。
 しかし彼は、私を『アイン』と呼んだ。
 一体、何を、どこまで知っているのか。確かめる必要が……有る。
 
「そう。じゃあ、ついでにもう一つ教えてくれないかしら」
 ゆっくりと、右手を背中のホルスターに手を伸ばす。
「貴方を使わした『天』は一体何者?」
 指先がグリップに触れる。

「それと、アインなんて呼ばないで。私の名前はエレンよ」

 素早くホルスターから、使い慣れたコルトパイソンを引き抜くと、
エミリオの左足を狙い、躊躇うことなく引き金を引いた。
555HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/06 01:16
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

私の攻撃は目標を直撃した、するとどうだ、目標の肉体は四散消滅してしまう。
「!?…直接打撃でここまで!?…そんな馬鹿な!」
おかしい、いくらなんでも効果覿面すぎる。

私がとまどっていると突如後ろに反応が発生した。
罠!…気づいて振り返ろうとした刹那。

高圧電流が体を走った……
「あぁぁぁぁぁぁっっ!」
体が言うことを聞かない。
ボン、という破裂音…メイン電源が落ちたのだろう…瞬間辺りが真の闇へと変わった。
機能を止め…巨体がゆっくりと海底へ没していった。
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>554

「おおっと」
 彼女が放った銃弾を、僕は軽い飛翔でかわした。
「ははっ…気が短いんだねぇ、君は」
 僕は礼拝堂の天井近くで浮遊して、彼女を見下ろしながら言った。
「僕を遣わした『天』ねぇ…うーん…」
 しばし黙考。
「君なら知ってるかもしれないね。…リチャード・ウォン。僕は彼の遣いだよ」
 正直に話した。別に隠し立てすることじゃない。
557スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/06 01:31
>553 >555
セリオVSスミレ
「海中大殲争」
 
 電撃は有効だったようだ。
 小規模な爆発が起こり、セリオの動きが止まる。

「…… あ」

 爆発により火傷を負う。だが大した事はない。それより。
 
「あ 、 あ ら ぁ ?」
 
 セリオが沈んでいく。
 このまま沈まれてはなんの為に手加減したか分からない。
 私は彼女の巨体を空想具現化で支えると、彼女に接近した。
 
「て か げ ん し っ ぱ い 〜 ?」
 
 至近まで近寄っても彼女はピクリともしない。
 メモリまで壊れてなきゃいいけど。
 そんな事を考えながら、
 私はセリオの顔を覗きこんだ。
558奥森かずい(M):02/03/06 01:31
>552 奥森かずい対浅上藤乃
 
 彼女の言葉が薄暗い建物に響く。
彼女は言った。人を殺すことで人並みになれると。
でも……
 
「それは違う。人を殺して得られる物なんか何もない」
 
 そう、ボクは知っている。
人が死ぬこと、人を殺すこと、それがどういうことなのかを。
 
「浅上さん、あなたは自分の力に酔っているだけです。 
  どんな理由を付けようともそれは誤魔化しに過ぎない」
 
 そう、彼女は酔っている。
自らの力に、自らの力がもたらすことに。
止めなければ。
これ以上彼女に人を殺させる訳にはいかない。
 
 ボクは耳のピアスを外す。
ピアスは超能力を封じる制御装置。
 
これを外したときボクは―――私は、マインドアサシンになる。
 
559HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/06 01:49
>555 >557
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

(……っ…早くバイパスを繋げないと!!)
私はメイン電源からサブ電源への切り替えを手動で行っていた。
漆黒の空間の中で必死に手を動かす。

…早く…早く…焦る気持ちが作業の手順を鈍らせる。
(コネクタがっ…入らない…)
そんなことをしていると…耐圧ガラス越しに彼女と目があった。
目線があった瞬間…やっとコネクタがつながる。
(っ!!!よし!!)

ギョン、という音とともに光るモノアイ。
再起動。

「……っ!!離れてっ!」
私は目の前の女性を掴むとそのまま力任せに投げる。
そしてある程度の距離がついた瞬間、腕から再び魚雷が彼女に向かっていった。
>550 ヴェドゴニアVS不破雷也 エピローグ
 
俺の射線に立ちはだかる影――女?
確か、さっきまでリァノーンと一緒に倒れてた……奴の連れか何かか?
その女は明らかに奴を庇いながらこちらを睨みつけてる。
とても、強い眼差しで。
 
――だから、どうした?
奴は、リァノーンをさらった敵で、それを守るってんならそいつも敵だ。
だが、同時に俺は最初から感じていた、この状況の不自然さを思い出した。
 
リァノーンを、あんなところに放り出した意図は何だ?
そして、一緒にいたこの女は何だ?
そして、奴からまったくイノヴェルチ――吸血鬼の気配がしないのは何故だ?
何より、奴から感じる信念の様なモノは一体何なんだ?
 
……俺達は、ハメられたのか?
 
リァノーンのいる方へと向き直る。
彼女は、まだ眠ったままだ、起きる気配はない。
彼女に聞けば、事の真相もきっと分かるだろう。
……ちらりと、奴と女の方へ向き直った後、ついと目を背けてリァノーンの元へと走った。
もう、あいつらは俺にとっての驚異じゃねぇ。
 
月明かりの下、眠り続けるお姫様。
思わず、その眠りを妨げるのが犯罪のような気がしてくるほどキレイだ……。
だが、俺はその眠りを覚まさなければならない。
肩に手を掛け、リァノーンの華奢な体をそっと揺する。
 
彼女が、ゆっくりと目を開いた。
 
(BGM:MOON TEARS)
561スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/06 02:09
>559
セリオVSスミレ
「海中大殲争」
 
 覗きこんだ瞬間、彼女の目に光が宿る。
「ヤ バ …… !」
 ほんとうに手加減に失敗したらしい。
 
 思った瞬間、放り投げられていた。
 
「くっ……」
 急いで制動を掛けるがセリオを見失う。焦って周囲を見まわす。
 追撃が来るかと思ったのだが……
 
 100メートルほど前方にセリオの姿を発見した。
 距離をとって攻撃。そのつもりらしい。
 嘲るように私の口の端が吊りあがる。
 
 彼女は分かっていない。
 この距離は空想具現化の使える私のレンジだ。

 彼女が魚雷を発射したのを見て、私は一瞬でイメージを練り上げた。
 浮かんだイメージは手加減とは程遠いものだった。
 だが、マズいかなと思いつつも、
 
 私は海流を操作、向かってくる魚雷をセリオに返した。
562比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/06 02:10
>510
飛竜原人対比良坂初音

鳥モドキの最期の力を振り絞った突撃に、初音はじわりじわりと追い詰められて行く
苦し紛れに糸を放ったが、それでも突撃は止まらない。
そして、何度目かの突撃がついに初音の身体に炸裂する。

「ぐふっ・・・・」
口から大量の血を吐きながら吹き飛ばされる初音、さらにそこに再び突撃
それは辛くも避けたものの、このままではいずれやられる
すでに策は思いついている、だが確実に決めるには一瞬でも奴の動きを鈍らせる必要がある
何とかして動きを止めなければ。

どうする・・・・・初音はガラクタだらけの屋上を見渡す
と、ちょうど初音の目の前にきらきらと光るものが大量に置かれている
どうやら奴は光り物を集める習性があるらしい・・・・・これは使えるかもしれない。

初音は再び自らへと迫る鳥モドキの眼前を横切るように、光り物の山から引っ張り出したサーチライトを投げつける
鳥モドキの注意が初音からそれる、今だ!!

その瞬間を見逃さず、初音は槍のように先端を尖らせた鉄骨を渾身の力で鳥モドキの身体へ突き刺す
鉄骨の根元には糸が括りつけてある、その糸は学校近くの送電線へと伸びていた。
そして強烈な閃光と共に、数万ボルトの高圧電流が鳥モドキの身体へと襲いかかっていった。 
563浅上藤乃(M):02/03/06 02:16
>558 奥森かずいVS浅上藤乃
 
 力に、酔っている……?
 そうなのだろうか、そうではないような気がする。
 そうであってはいけないような気がする――。
 
 先生が、ピアスを外した。
 その瞬間、辺りの空気の質が変わったような気がした。
 藤乃にすら知覚できるその変容。
 
 ――凶れ!
 
 反射的に、藤乃は脳裏でそう意識していた。
 藤乃の両目が光る。
 左目は左回転を、右目は右回転を。
 先生の頭と左足に支点を固定して、一気にねじ切る。
564エレン ◆Elen1cxc :02/03/06 02:17
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>556

 足元を狙っての一撃。相手を無力化する際の常套手段。
 相手は、万一躱すにしても、その手段は上に跳ぶしかない。
 でも人間の身体は、空中で自由に動けるようには出来ていないから。
 そこを狙えば、それで終わり。
 
 そのはずだった。今まで何度もそうしてきた。
 しかし、
 
「飛んだ!?」
 
 一瞬、意識が消えた。
 でも意識とは別のところで、肉体は動いていた。
 
 この場所は拙い。
 ここには、上からの攻撃に対して、身を隠す場所はない。移動しなければ。
 礼拝堂の入り口に向けて疾走しながら、牽制のため空中の少年に照準を合わせる。
 
 その照準の先に、二体の天使に挟まれるように、光の翼を持った少年が佇んでいた。
 
 瞬間、何かが……頭の深い場所にある何かが……軋んだ。
 同時に、トリガータイミングを失う。
 致命的なミス。
「くっ」
 私は、文字通りの盲撃ちで、出鱈目にトリガーを引いた。
565飛竜原人(M):02/03/06 02:25
死斗!飛竜原人対比良坂初音

>562

高圧電流は原人の肉体を破壊する。目から、口から白煙を吐きながら悶絶
した原人は、串刺しになったままびくびくと踊り続ける。
やがて黒焦げになった怪物、飛竜原人はその活動を停止した。

――――――――――――――――――――――――――――――
「ええい、どういうことだ!この地上にあのような生物がいるとは!」
「お許し下さいムー大帝・・・」
ムー帝国1万4000年の怨念は、まだ止むことはない――
566導入:02/03/06 02:31
格闘大戦
 
 大成功に終わったコンサートの帰り道、タクシーすら断って
都内の住宅街を蘭麻みほは歩いていた。
 その隣を歩くのは金髪、碧眼の引き締まった体躯をした男だ。
 ヴァンパイア三銃士の一人、ジグムント・ウピエルである。
 
「目でワカったわ。ビリビリきた…
   あなた、私に惚れてる」
 
 みほが歩きながらいう。
 
「わりいな、すぐ声を掛けてもらって……」
 
「私の別荘では大した暴れっぷりだったそうじゃない」
 
 そう、ウピエルは先だって蘭麻みほの別荘を壊滅状態にしていたのだ。
理由はみほの歌が気に入らなかったから。
 
 たかがその程度、といってはいけない。歌手の世界は厳しいのだ。
 
 その時みほは不在だったため難を逃れたが、別荘は壊滅状態だった。
部下は例外なく銃弾で、銃剣で、そして踏み抜いた床板で貫かれ無残に殺されていた。
 そしてわざわざ今日はコンサート会場にまでやってきた。
 屋敷に設置された防犯カメラでウピエルの容貌を知っていたみほは
こうして供も連れずウピエルを連れ出したのだった。 
 
 たかが歌ひとつでここまでやるか? とかつっこんではならない。
これが歌手の生きる世界なのだ。
 
「おあつらえ向きの住宅地ね」
 
 みほの言葉の真意をウピエルは正確に理解した。
 
「怖いかい。吸血鬼相手に銃の使用を認めると」
 
 そう、いくら日本人が銃声を聞きなれていないとはいえ、
住宅地のど真ん中で派手に何発も響かせるわけには行かない。
 相手が銃を使うとしってのみほの策であり、ウピエルはそれに乗ったのだった。
 
 たかが音楽性の違いで、と言ってはいけない。素人にはへヴィ・メタルも
パンク・ロックも同じに聞こえるかもしれないが、アーティストにしてみれば
お互い不倶戴天の敵なのだ。
 
「この公園がいいわね」
 
 みほの言葉通り、一行はいつのまにかひとつの公園に行き当たっていた。
 
「いいぜ、始めよう」
 
 ウピエルは頷き、そして二人はどちらからともなく公園に入っていった。
 
 重ねて言うがこれは歌手の世界では至極当然のことである。
 
 決して片方が吸血鬼で、片方がいける死人だったから起こった出来事ではない。
 多分。

567奥森かずい(M):02/03/06 02:35
>563  奥森かずい対浅上藤乃
 
 彼女の眼が輝きを帯びる……そんな気がした。
身体の芯がざわつく感覚……私の中の何かが警告を発する。
 
 コレハキケンダ
 
 反射的に横に大きく飛ぶ。
無造作に並んだ椅子やテーブルを倒しながら私は転がる。
 
 恐らくは先ほどと同じように
念動力で曲げるつもりだったのだろう。
 
 どうする?
私はひたすら考える。
殺すことは出来ない……いや、やらない。
それ以外の方法で何とかしなければ。
 
何をするにせよ彼女に近づかなければ話にならない……でも、どうやって?
568比良坂初音 ◆iOHATUNE :02/03/06 02:36
>565
飛竜原人対比良坂初音  エピローグ

「まったく・・・・・やれやれ、だわ」
ぼやきながら黒焦げになった鳥モドキの死体を蹴り飛ばす初音
その横顔は肉体的疲労よりも精神的な疲労の色が濃い。

初音は時間を確認する、そろそろ術の効果が切れる頃だ
長居は無用、後始末は人間に任せよう
こっちはまだ旅の途中、荷物も恋人も宿に残したままだ
そしてガラクタだらけの屋上をちらりと振り帰ると初音は夜の闇へと消えていった。
 
END

569飛竜原人(M):02/03/06 02:49
後日談
翌朝、原人の死体は発見された。
警察発表では、飛行中高圧線に引っかかり墜落死した、ということになっている。
死体は、ムー原人の研究をしている高井戸グループに引き渡された。

しかし、その調査結果が報道に出ることはなかった。
社会は、またしてもムー原人の存在の証拠をもみ消してしまったのだ。
未知の存在は人間社会に不要の混乱をもたらす、という理由で。



レス番まとめ

>474 >476 >479 >482 >485 >488 >491 >495 >498 >501 >505 >508
>510 >562 >565 >568
570弓塚さつき:02/03/06 03:03
>540 弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
 
わたしの投げたナイフは真っ直ぐに男の心臓に突き立った・・・・・・ように見えた。
瞬間、男の姿が歪み―――一瞬後には、僅かに移動した位置でナイフを受け止めていた。
 
(―――びっくりした・・・・・・瞬間移動、ってやつ・・・・・・?)
そんな間抜けな事を考えていると、今度はそのナイフを転がっていた死体に投げつけた。
男の真意が読めないでいると、その死体がびくり、と痙攣し、また動かなくなる。
(・・・・・・ああ、出来損ない、か―――また、失敗しちゃったのかな・・・・・・?)
それを無感動に一瞥だけして、あっさりと思考の外に追い出した。
 
男に意識を戻すと、相変わらず勝手な事を言っていた。 ・・・・・・どうにも、腹が立つ。
何よりその―――値踏みするような視線が、気に食わなかった。
 
男が仕込杖を構える。 接近戦―――そう判断して、わたしも間合いを詰める。
そして男が剣を振り下ろす―――瞬間、その口元が、笑みの形に歪むのが見えた。
思わず、かっとなって、刃に合わせようと右腕の爪を振るう―――が、
 
「―――っ!?・・・・・きゃ、あ―――っ!!」
剣の軌道が突然変わり、爪に触れる事無く、わたしの右の胸を斬り裂いた。
思わず、怯む―――だが、浅い。 
わたしは更に、爪を繰り出す―――。
 :
 :
 :
―――爪を突き出し、腕を振るい、時にフェイントを混ぜて、抜き手を打つ。
男はそのことごとくを避け、いなし、確実に反撃を加えてくる―――。
数度の打ち合いで、わたしの全身は既に傷だらけだった。
 
―――しかし何故か、違和感を感じる。
全身の傷は、どれも浅いものばかり―――むしろ、急所を避けているような。 
それに、男のあの表情―――と、不意に、あの値踏みするような視線を思い出した。 
そして―――結論する。
 
(―――遊ばれ・・・てる・・・・・・?!)
屈辱に、思考が真っ赤に染まった。
衝動的に、半ば使い物にならなくなっていた左腕を、剣の軌道にねじこむ。
さすがにこれは予想できなかったらしく、骨と刃が絡みついて、剣の動きが止まった。
びっくりした表情の男に、言ってやる。
 
「―――さっきからさんざん馬鹿にして・・・・・・いったい、どういうつもり・・・!!」
そして、左腕が千切れるのも構わず男に詰め寄り―――抜き手を放った。
 
571浅上藤乃(M):02/03/06 03:05
>567 奥森かずいVS浅上藤乃
 
 物陰に逃げられた……。
 これでは、凶げる事はできない。
 藤乃の能力は、あくまでも対象を視界に収めていなければ回転の支点を作れない。
 いくら障害物の向こうに相手がいると分かっていても、それを眼球で捉えられないのなら支点は障害物にいってしまうのだ。
 
「先生、逃げても無駄ですよ」
 
 そう告げて、先生の逃げた辺りにある物を「凶げる」。
 鉄柱がひしゃげ、ダンボールがぐしゃりと潰れる。
 だが、その中で、藤乃の腹部の疼きはどんどん強くなっていった。
 凶げれば、凶げるほどに――。
 
 ああ、でも今間違いなく自分は生きていると実感できる。
 この痛みと、先生を壊したという実感があれば、もっともっとそれは確かなモノになるだろう。
 
 疼く腹を押さえながら、藤乃は笑っていた。
572HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/06 03:16
>561
セリオVSスミレ
「海中大殲争」


私が発射した魚雷…それは彼女への直撃コースを取っていたはずだった。
しかし…それは彼女の寸前で反転し、私の方角へ向かってくる。
それに気がついた瞬間、私は迷うことなく信管のスイッチを入れた。
広がる衝撃。
しかし今回は私の体にも影響が及ぶ。
衝撃により微弱ではあるが水が漏れてくる。

「……若干の損傷!…浸水開始……長くは持ちませんか。」

私は早く決着を付けようと彼女へと向かう。
573奥森かずい(M):02/03/06 03:58
>571 奥森かずい対浅上藤乃
 
 どうしたんだ?
てっきり追撃が来ると思ったのだが……彼女が曲げるのは辺りの物だけだ。
 
 彼女の殺意に間違いはない。
私を殺す気だ……なら何故?
不意に思いつく。
もしかして……見える物しか曲げられないのか?
だとしたら―――
 
 私は距離と位置を知るために物陰から彼女を見る。
笑っている彼女。―――その顔は青ざめているように見える―――
そして手は腹部を押さえて……え?
不意に私は気づく―――そして自分の愚かさを呪った。
 
 忘れていた。彼女の持病のことを。
彼女のカルテを思い出す……彼女は慢性の虫垂炎だった。
7日も放っていたのなら穿孔して腹膜炎になっていても不思議じゃない。
青ざめた顔は……チアノーゼか!? 

 一刻の猶予もなかった。
早く適切な処置をしなければ……命に関わる。
 
 私は辺りを見回す。
何か……彼女の目を一瞬でもそらせる物があれば……あった。
 
 ラジカセとヘッドフォン、ビニールの紐、そして飲みかけのウィスキー。
これで何とか……
私はその場で手早く準備をする。
 
 そして私はゆっくりと彼女の前へ姿を現す。
 
「浅上さん、こんな事をしてる場合じゃない。
 一刻も早く病院で手当しないと……君は死ぬ」
574浅上藤乃(M):02/03/06 04:44
>573 奥森かずいVS浅上藤乃
 
 ……?
 何を、言っているんだろう?
 わたしが、死ぬ?
 
 ――こんなにも、生きていると実感できているのに?
 
「先生、苦し紛れの嘘はよくないと思いますよ……?」
 
 ふと、藤乃は思った。
 あの先生は、そんな先生だったろうか?
 わたしの事を本気で心配してくれていた先生……。
 
 この痛みは、生の実感なんかじゃなくて――死の予兆?
 
 ――分からない、分かるわけがない。
 
 だって、この痛みはわたしが手に入れた始めてのモノ。
 これがなければ……自分はやはり死人だ。
 だったら……。
 
 視線を、先生の方に向ける。
 螺旋を灯した、琥珀色の目が光る。
 
「――凶れ!」
>570 弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
 
  見かけのそれとは異なり、女死徒の反撃は鋭く激しい。しかし、ラスキンは見かけ
 以上に修羅場に長けている。戦いの優劣を分ける最も大きな差こそは、経験の差。
 
  刃の軌道を常に薄く切り裂くに留め、圧倒的な実力差を相手に教え込んだ上で
 冷静さを奪う。そして、大振りな一撃を誘い露わになった急所に必殺の一撃を
 叩き込む。
 その戦術は経験に裏打ちされた実に理に適った代物。そして、事はラスキンの
 思惑通りに進みつつあった…その一瞬迄は。
 
  切り返した刃を引き、相手の大振りを待ち構える。案の定、女死徒はここぞと
 ばかりにこちらの懐に飛び込んでくる。そして首を狙った突きを放つ。
 しかし、軌道にねじ込まれた女死徒の左腕に刃は遮られ、しかも緊張した筋肉と
 必殺の勢いが仇となり、食い込んで抜けることはない。予想外の出来事とにラスキンの
 表情が厳しくなる。
 
『―――さっきからさんざん馬鹿にして……いったい、どういうつもり…!!』
 
  叩き付けられるような怒りを伴う叫び。そして、腕をそのままに更に間合いを
 詰めて心臓に寄り放たれる抜き手、死徒である事を考慮せずとも理想的な迄に
 致死の一撃。
  
 ラスキンは仕込み杖から手を離し、抜き手の軌道の先にに空いた掌を置く。
 口腔が僅かに舌打ちの音にも似た音を発し、掌の中央に衝突した抜き手の軌道が、
 そのまま僅かに上へと傾けられた掌に沿って、ラスキンの頬を僅かに切り裂き上へ
 と抜ける。
 対象の力の方向を面に沿わせて曲げる<偏向>の呪文。
 
「それは済まない。馬鹿にするつもりは無かったのだよ」
 
  深過ぎる、顔が間近に迫る程の踏み込みを前にラスキンは女死徒の腹に膝を入れ、
 更に胸に蹴りを放ち大きく後ろに飛ぶ、文字通りに。
 重力の枷を断ち切り術者に空を駆ける力を与える<空中歩行>の呪文、更に音の反射を
 促す<残響>の呪文を、それぞれ指一本の僅かな動きだけで空中にて唱えて壁面に垂直
 に立つ。

  大きく体勢を崩した女死徒が腕に刺さった刃を引き抜き、厳しい表情でラスキン
 を睨む。鉄と石が衝突する甲高い音を数度立てて地面に仕込み杖が転がる。
 
「ただ、少々君に興味が出てきたのでね」
 
  身体の行動を加速させ、筋肉運動の最適化をもたらす<加速>、仕込み杖を手元に
 引き寄せる為の<物体転送>、運動能力を増強する<身体強化>を音声残響を利用して
 同時に唱え、壁面で刃を構える。
 
「良かろう、手加減は無しにしよう。君の望み通りに」
 
  ラスキンが壁を蹴って垂直に地面へと駆ける。地面に到達しても尚そのまま霞にも似た
 残像を残して。
 そして、女死徒の左腕が宙に舞う。唖然とした表情、何が起こったかを理解も出来ない。
 
「こちらとて礼を欠く心算は欠片も無いのでね」
 
 あまりに、あまりに圧倒的。
576奥森かずい(M):02/03/06 05:00
>574 奥森かずい対浅上藤乃
 
 彼女は私の言葉を嘘だという。
予想は出来た……私もそれならどんなに良かっただろう。
でも……
 
「本当です。以前に言いましたよね。あなたが慢性の虫垂炎だと。
 あの病気は治療せずに放っておくと腹膜炎を発症します……命に関わる病気です」
 
 私はゆっくりと彼女に近づく。
 
「私は……誰にも死んで欲しくない……」
 
 一歩……もう一歩……
 
「そしてあなたにも殺して欲しくない……」
 
 更に一歩……もう少し。
 
 彼女の目が光を帯びる……今!
 
 私は大きく一歩を踏み出す。
足に結んだ紐が強く引っ張られそこに繋がれたヘッドホンがラジカセから外れる。
 
 あらぬ方からギターの音が大音量で響く。
どうやらメタル系の曲だったらしい。
 
 彼女の気を逸らそうとしたのだが上手くいったのか?
……いや、そんなことを考えてる場合じゃない!
 
 踏み出した勢いで一気に彼女に詰め寄る。
手には隠し持っていたウイスキー。
 
 口の開いたウィスキーを大きく振る。
口から放たれた酒が彼女の顔へと降りかかろうとする。
 
 眼潰し……上手く行くか!?
(毎度ながら済まない、>575の修正版だ)
>570 弓塚さつき vs アーノルド・ラスキン
 
  見かけのそれとは異なり、女死徒の反撃は鋭く激しい。しかし、ラスキンは見かけ
 以上に修羅場に長けている。戦いの優劣を分ける最も大きな差こそは、経験の差。
 
  刃の軌道を常に薄く切り裂くに留め、圧倒的な実力差を相手に教え込んだ上で
 冷静さを奪う。そして、大振りな一撃を誘い露わになった急所に必殺の一撃を
 叩き込む。
 その戦術は経験に裏打ちされた実に理に適った代物だ。そして、事はラスキンの
 思惑通りに進みつつあった…その一瞬迄は。
 
  ラスキンが切り返した刃を引き、相手の大振りを待ち構える。案の定、女死徒は
 ここぞとばかりに懐に飛び込んでくる。そして首を狙った突きを放つ。
 しかし、軌道にねじ込まれた女死徒の左腕に刃は遮られ、しかも緊張した筋肉と
 必殺の勢いが仇となり、食い込んで抜けることはない。予想外の出来事に表情が
 厳しくなる。
 
『―――さっきからさんざん馬鹿にして……いったい、どういうつもり…!!』
 
  女死徒の叩き付けられるような怒りを伴う叫び。そして、腕をそのままに
 更に間合いを詰めて心臓に寄り放たれる抜き手は、死徒である事を考慮せずとも
 理想的な迄に致死の一撃。
 
 ラスキンは仕込み杖から手を離し、抜き手の軌道の先にに空いた掌を置く。口腔が
 僅かに舌打ちの音にも似た音を発し、掌の中央に衝突した抜き手の軌道が、そのまま
 僅かに上へと傾けられた掌に沿って、頬を僅かに切り裂き上へと抜ける。
 対象の力の方向を面に沿わせて曲げる<偏向>の呪文。
 
「それは済まない。馬鹿にするつもりは無かったのだよ」
 
  深過ぎる、顔が間近に迫る程の踏み込みに対してラスキンは女死徒の腹に膝を入れ、
 更に胸に蹴りを放ち大きく後ろに飛ぶ、文字通りに。
 重力の枷を断ち切り術者に空を駆ける力を与える<空中歩行>の呪文、更に音の反射を
 促す<残響>の呪文を、それぞれ指一本の僅かな動きだけで空中にて唱えて壁面に垂直
 に立つ。

  大きく体勢を崩した女死徒が腕に刺さった刃を引き抜き、厳しい表情でラスキン
 を睨む。鉄と石が衝突する甲高い音を数度立てて地面に仕込み杖が転がる。
 
「ただ、少々君に興味が出てきたのでね」
 
  身体の行動を加速させ、筋肉運動の最適化をもたらす<加速>、仕込み杖を手元に
 引き寄せる為の<物体転送>、運動能力を増強する<身体強化>を音声残響を利用して
 同時に唱え、ラスキンは壁面で刃を構える。
 
「良かろう、手加減は無しにしよう。君の望み通りに」
 
  壁を蹴って垂直に地面へと駆ける。地面に到達しても尚そのまま霞にも似た
 残像を残して。
 そして、女死徒の左腕が宙に舞う。唖然とした、何が起こったのかすら理解していない表情。
 
「こちらとて礼を欠く心算は欠片も無いのでね」
 
 あまりに、それはあまりに圧倒的。
578浅上藤乃(M):02/03/06 06:10
>576 奥森かずいVS浅上藤乃
 
 虫垂、炎……?
 そう言えば、そんな事を言われた事があるような気がする。
 それじゃ、この痛覚は残留しているんじゃない?
 
 でも、そんな事、どうでもいい。
 痛覚は、痛覚。
 
 実感は、実感だ。
 
 だから、わたしは凶げる……刹那。
 
 耳を弄する騒音――いや、騒音に限りなく近い音楽が鳴り響いた。
 突然の出来事に、藤乃の集中が乱れる。
 聴覚が乱されると、平衡感覚が狂ってしまう。
 支点がずれる、これでは凶らない……!
 
 何とか、支点を先生に固定しようとそちらを見ようとした瞬間、既に先生はすぐ側にいた。
 そして、顔に向けられたウイスキーの瓶……!
 
 咄嗟に顔を背けるが、僅かに遅い。
 よけそこねたウイスキーが、螺旋を宿した瞳を灼いた。
 
 激痛、今までに感じた事もない、感じられるはずもない激痛。
 目を開けている事など出来るワケもない。
 
「うああっ!」
 
 ――痛い、痛い、痛い!
 こんな、痛みは、嫌だ!
 
 目を押さえて、藤乃は地面を転がる。
 凶げる事など出来ない、出来るはずもない。
 視る事が出来ないのだから。
 
 藤乃は、始めて痛みがこんなに疎ましいモノだと知った。
579ウピエル ◆Upielb0Y :02/03/06 13:51
音楽界格闘大殲・デタラメな技の歌
>566
 
喧嘩ってのは条件が悪いほど面白い。
本来なら俺は住宅街だろうが何だろうが銃を使う事を躊躇したりはしない。
だが、素手で殺った方が面白い。
それだけで俺はこの誘いに乗った。武器を持たずに。
実際、暗くて狭くてキケンなものがそこらじゅうに合ったりするとサイコーだったりするがそれはまた別の話。
見物人(ギャラリー)は多い方がイイがそれも置いておこう。
・・・なんか、悪い条件は銃を使わないと言う所だけだったりするような気もしてきたが置いておこう。
 
「コンサート終ってすぐ声かけてもらったのはイイんだが・・・」
 
「俺は・・・二日前からテメェを尾けている間じゅう・・・女のように股まで濡らして待ってたんだぜ」
 
何の構えも取らずに仁王立ち。見下ろすようにみほの目を見る。
 
「やっと、その気になったかい」
 
猛獣のような笑みを浮かべ、みほに向かって無造作に歩み寄る。
間合い。
背の低いみほの間合いに対し、長身の俺の間合いは圧倒的に広い。
その間合いにみほが入る瞬間。
 
「ヂャッ!」
 
奇声をあげて、俺はみほに飛びかかった。
580蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/06 16:38
>579

――それはそれは、待たせてしまって申し訳ないわね。
 
 股を濡らして待っていたのはこちらも同じだ。
レイプ願望を持つ女の気持ちが私にはよくわかる。
 
 その言葉を口にするまもなく、ウピエルが飛びかかってくる。
私との体格差から生じる間合いの差を利用するつもりなのだろうが、
そうはさせない。
 
 身体を沈めて打撃をはずしそのまま組み付く。
 体格差を補うにはグラウンドへ持ちこむのが一番だ。
 
 だが脚を絡めて倒しに行くもくろみは成功しなかった。
 
――た、倒れない!?
 
 半端じゃないわ、この吸血鬼野郎ッッ。
 
 戦慄が私の背を掛けぬけた。
581ウピエル ◆Upielb0Y :02/03/06 17:21
音楽界格闘大殲
>580
 
向こうの方が先にしかけてきた!
こちらが行動に移るよりも先に間合いを詰め、組みつく。
体格差のハンデの少ないグラウンドでの勝負に持ち込むつもりだろう。
だが、軽く重心を落しバランスを取る。それだけで、みほのタックルは軽々と受けとめられた。
俺は倒れるどころか揺るぎもしない。ウェイトの差が露骨に出た結果だ。
 
組みついたまま呆然とするみほを軽く突き放し、構えを取る。
 
が、すぐに構えを解く。奇妙に爽やかな笑みを浮かべると、片手を差し出して歩み寄る。
・・・俺の爽やかな笑みってのはそれだけで奇妙な気もするし、
客観的に見れば獰猛な笑みかもしれないが、気にしてはいけない。
 
「握手だ、蘭麻みほ」
 
「ゴング無しではじめるなら、せめて・・・ついでに、一曲演る(やる)か?」
 
・・・ゴングって何だよ!とか言う疑問は口にしてはいけない。
当然、何処の世界に喧嘩の前に歌うヤツがいるんだ、ってのも無しだ。
とにかく、俺はそう言ってみほに右手を差し伸べた。
 
「はは・・・」
 
みほが笑顔で応じる。
引っ掛かった!!
二人の手が触れるかと思った瞬間、俺のローキックが火を吹いた。
>141>150>159
(狂王の試練場――玄室)
エピローグ.1
 
 ――――翌日。
 
 スタインバーグ邸のリビングにて、その家主であるレイオットは、嘆息と共に、テーブルの上に
投げ出されているそれを見つめていた。古ぼけた、小さな盾のようなそれ。
 聞くところによると、『魔除け』と呼ばれる、一種のお守りらしいが。
 
「……こんなもん、どうすりゃいいんだ?」
「――――? はい? なんです?」
 
 そのつぶやきに、やや童顔の、制服姿の女性が顔を向ける。ネリン・シモンズ2級監督官。今
回の仕事に関する各種書類も携えて、スタインバーグ邸に昼頃から訪れていた。
 
「……『魔除け』……? お守り、ですか?」
 
 テーブルの上のそれをつまみ上げて、しげしげと眺める。その様が、まるでハイスクールの生
徒のように見えて、レイオットは思わず苦笑を漏らす。
 
「――――? ええと、どうかしました?」
「いいや。別に。なんでもないよ」
 
 やや芝居掛かった仕草で、大仰に否定する彼に、ネリンはしばらく、不審の視線を向けていた
が――すぐに、諦めたようにため息をつく。なにを言っても無駄だというのは、ここしばらくの付き
合いで、十分に理解出来ていた。

 すぐに気を取り直したのか、彼女はその表情を普段のものに戻す。と、なにを思ったのか――
その『魔除け』を掲げたまま、
 
「そう言えばスタインバーグさん、これ、付けてみないんですか?」
 
 そんなことを口にした。レイオットは僅かに呆れた表情で、
 
「……なんで、俺がそんな物付けなくちゃならないんだ?」
「だって、最近色々とトラブル続きじゃないですか。『魔除け』なんて言うぐらいだから、なにか御
利益があるかも知れませんよ?」

「――あのな」
(狂王の試練場――玄室)
エピローグ.2

>582

 なにかを言い返そうとして――レイオットは、口をつぐんだ。彼女の顔に浮かんでいるのは、こ
ちらをからかうような、そんな表情。それを見たレイオットは、再び深々と嘆息すると。
 
「……好きに言ってろ。なんかもう、どうでも良くなってきた。……ああ、それ。欲しいんならあん
たにやるぞ」
 
 立ち上がって、自室に引き返そうとする。
 
「ああ、ほら。付けるぐらい、別にいいじゃないですか。結構似合うかも知れませんし。なんだっ
たら、付けてあげましょうか?」
 
「だから、要らないっていって――おい、なにをやって――!」
「いいじゃないですか、減るもんじゃないですし。……はい、これで終わりです」
 
「――――あんたは」
 
 疲れ切った口調で呟くレイオットの胸には、例の古ぼけた盾のような『魔除け』がある。あっとい
う間に付けられたそれは、しばらく見つめて――レイオットは三度目の嘆息。
 
「だから、なんで勝手にこういう事を――――あれ?」
 
 いいながら、それを取り外そうとしていたレイオットの言葉が途切れた。一瞬だけその動きを止め
て、しばし『魔除け』を眺めると。今度は、真剣な表情で、再びそれを取り外しに掛かる。
 
「外れない……? おい、あんたこれどうやって付けたんだ!?」
「え? そんなはず無いですよ、私は普通に…………外れない?」
 
 呆然と、ネリン。即座に彼女も表情を引き締めると、胸元のそれに向かい、果敢に挑戦するが。
 
「……外れない」
「……外れないって――どうするんだよ、これ?」
 
 疲れ切った表情で、レイオットが言う。そんな彼の表情に、彼女は取り繕うように、
 
「……大丈夫ですって! 付けられたんだから、外れるはずです! ……多分」
 
 言葉が、急に小さくなる。自分でもその言葉を信じていないように、ネリンの双眸には、明らかな
困惑が浮かんでいる。

「――――勘弁してくれよ」
 
 天を仰いで、絶望的な口調で呻く。窓の外からは、夕方の太陽の明かり。
 真っ赤に染まったその光を受けても、古ぼけた『魔除け』は、一片の輝きも返さずに。ただ静かにそこにあった。
狂王の試練場 まとめ
(レイオット・御神苗・ヤシャ vs バンパイア・ロード)
前スレ分 まとめ
>796
 
今スレ
>12 >14 >16 >19 >23 >25 >27 >31 >34 >127
>131 >135 >138 >141 >159 >150 >582 >583
585プロローグ導入:02/03/06 20:15
西暦1999年某月 
 
太陽がアスファルトの地面を照り付ける中、女はタクシーから降りた。 
目の前には豪勢な屋敷。一目見て由緒ある歴史を持つだと分かる建物だ。 
女はその屋敷を一通り眺めると、目の前にある正門に眼を向けた。 

警備員は門に2人。駐屯所に……5人以上いるな。 
どれも軽機関銃を首からぶら下げている。 
監視カメラも……1、2、3……ここからでも4台以上視認できる。 
万全の警備だ。女はニヤリと笑う。 
 
丁度、タクシーの運転手が荷台から二つの大きなトランクケースを取り出した所だった。 

「ああ、御苦労。荷物はそこに置いておいてくれ」 
 
運転手はヘイ、と軽く返事をすると、タクシーに乗り込み屋敷を後にした。 
二つの大きなトランクケースを見下ろしながら、女は思う。 
 
日本からここまで……長かったな。飛行機内での生活は退屈すぎて死にそうだった。 
だが、それももう終わりだ。旅の目的地に着いた。あとは旅を愉しむのみ。 
 
女は二つの大きな旅行鞄を両手に持つと、正門に向かって歩き出した。 
 
――――ここはイギリス、ロンドン郊外。英国国教騎士団"HELLSING"本部。  
586両儀 式(M):02/03/06 20:17
両儀式 vs アーカード 
 
死神はそこにいた。死神はそこに佇んでいた。 
HELLSNG本部地下30mの位置で、死神は誰にも気付かれずにそこに立ち尽くしていた。  

ここは闇に包まれている。冷たい廊下。冷たい壁。冷たい空気。 
外界は真昼なのに、ここは永劫の夜に包まれていた。  
 
そして、その夜を司る王。 
そして、その王を狩るために現れた死神。 
 
死神が着る純白の着物は、闇の中でぼう、っと浮き出ている。 
死神が羽織る真紅のジャケットは、闇の中を血の色で照らしている。 
死神が両手で持つ、二本の白銀の短刀は、闇を鋭く切り裂いている。 
死神が腰にさす、有無も言わせない漆黒の鞘は、それだけで闇を威圧している。 
 
死神の性は両儀。名はシキ。 
 
不死者の王は、この世を生きる全ての"常識"から外れた存在。 
死神は、この夜を歩く全ての"非常識"に対する驚異。 
 
常識という世界から外れた王と、非常識という世界から外れた死神。 
世界の境界を超えてしまった二人が静かに対面していた――――
587奥森かずい(M):02/03/06 20:28
>578 奥森かずい対浅上藤乃
 
 彼女は眼を押さえ地を転げる。
当然だ、アルコールが目に入ったのだから。
 
 ―――失明まではしないと思うけど―――
それでも心の奥が重くなる。
 ……今はそんなことを考えてる場合ではない。
私は彼女に駆け寄り額に手を当てようとする。
 
 出来れば力は使いたくない。
それは彼女の大切なモノを奪ってしまう力だから。
 私の力……マインドアサシンとしての力。
人の記憶を壊す力……こんな物は無い方が良い。
 
 でも……私にはこうすることしかできない。
このままなら彼女は力を使い人を殺し続けるだろう。
 
 それだけは駄目だ……絶対に。
 
 私の手に光が灯る……
Broken Doll vs Stupid Zombie 『血塗れの遁走曲』
>526


・・・・・・街を歩くのも久しぶりだなぁ・・・・・・。

のんびりと街中を歩きながら、私はしばし感慨に浸っていた。
いや、まぁよく走り回ったり銃撃戦したりドツキあったりはしてるんだけど・・・。

カムフラージュにアイスクリームを食べながら(実際食事しなくても何とかなる体だし)、
私はつかの間の日常? を楽しんでいた。


どんっ!! /べちゃっ!!


よそ見をしながら歩いてたら、前から小走りで駆け寄ってきた女の子にぶつかってしまった。
アイスクリームもパア。地面でアリの餌になっちゃった。

「っと、ゴメンゴメン・・・ん!?」

ハンカチで服についたアイスクリームを拭き取ってたら、真っ赤な何かが一緒についた。
ツンとくるこの鉄のにおい・・・まさか!?

「・・・・・・・・・血・・・だよね? ・・・・・・」

さっきの女の子はまだ視界の内にいる。

「ちょっと、そこのアンタ! 止まりなさい! って言うか止まれ!!」

思わず制止の声を上げ、私は女の子を追いかけ始めた。


Cat Fight, GO!!
589アーカード ◆ARCARDr. :02/03/06 20:44
>586 アーカードVS両儀式
 
 非常識な闖入者だ、とアーカードはそいつを見てまず思った。
 中性的な顔立ちの東洋人、その両手に光る刃。
 腰に携えている日本刀の鞘は、夜の闇よりも漆黒。
 
 警備が破られた気配はない。
 かといって、こんな剣呑な武装をした女を笑顔で迎え入れるヘルシングでもない。
 とすると、此処には潜入してきた事になる。
 ……こんな少女が?
 
 だが、アーカードはその少女から漂う『同類』の匂いを敏感に感じ取っていた。
 
 いや、違うなと心の中で訂正する。
 戦争狂の嗜好するモノは戦争、闘争、血の、硝煙の匂い。
 だが、少女から漂うそれは唯一つ。
 
 
 ――それは、死。
 
 
 殺人と言い換えてもいい。
 ただただ殺す、それだけに美学を見いだす、言い換えれば殺人狂。
 戦争狂のそれとは明らかに質が違う。
 
 まぁ、いい。
 唯一つ確かな事、それは……。
 
 互いが互いの命を欲している事。
 これ以上なくシンプルな、互いの共通点だ。
 
 アーカードは、同類の邂逅を狂笑で出迎えた。
590横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/06 20:55
横島 vs 殺人貴
導入〜その1〜 
 
「生まれる前から愛してましたぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
「嘘つけっ!」 
 
 べきゃ。 
 顔面に拳が突き刺ささると、そんな音がした。 
 
   
 昼下がりの住宅街。
 私、横島忠夫はある知的好奇心から今日も街を鋭意散策していた。 
(意訳:ナンパをしてふられ続け、気付いたら住宅街に流れてついていた)  
 閑散とした坂道を一歩、また一歩と注意深く歩く。
 物陰に潜むそれや、通りがかるそれに最大限の注意を払いながら。(それ=女性)  
 一寸の隙もなく辺りを警戒する視線に彼女が引っ掛かったのは、そんな時のことだった。
 
 金色の髪、真っ白な肌、血のように紅い眼差し・・・なんちゅーか、息を呑むような美人。 
 アルクェイド・ブリュンスタッド。 
 後で聞いた話によると、そんな名前の吸血鬼らしかった。 
 
 無論、吸血鬼であろうとなかろうと、美人のお姉さんには変わりないのだが。 
 
 ここで出会ったのも、何かの運命! 
 そう感じ取った私は、果敢にも彼女と交渉を持とうとした! 
(意訳:出会い頭に理性を失い、飛び掛かった) 
 
 結果は――――ご覧の通りであったが。 
 それでも、殴り飛ばされ地面に屈する私に、彼女から話しかけてきたのは僥倖だった。 
 いやっ、僥倖にする、してやる!
 
「なにするの、変態!」 
 キッ! そんな音を立てて、赤い瞳が俺を射抜いた。はぁ、怒った顔も美人やなぁ〜 
 
「あぁ! すんませんすんませんすんませんすんませんすんません・・・」
 見惚れて一瞬、我を忘れていたが、意識が戻ると全力で土下座を繰り返す。 
 ううう、こんな事で美人のお姉さんと接するチャンスを失いとうない! 
 
「おねぇさんがあんまり美人なんで、理性が吹っ飛んじゃって、自分でも訳のわかんない行動を取ってしまいました!」 
 我ながら、必至の弁明。
 
「え? そ、そうかな?」
 ―――あれ? ちょっとお世辞を言ったら、相好が崩れた?
591横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/06 20:56
横島 vs 殺人貴
導入〜その2〜 
>590
 
「マジッス、半端じゃないッス。生まれて初めてッスよ、こんなに綺麗な人は!」 
「えへへ〜、そんなこと・・・あるかも」 
 
 これは――――――ひょっとすると脈アリ? 
 いや、アリ! 
 決定! 
 行くしかないっ! 
  
 もろたぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! 
 
 内心叫び声を上げながら、俺は果敢に飛び掛かる! 
 虚をついた俺の行動に、さしものアルクェイドも動きが止まった。 
 
「おねーさーん!」
 
 二人の肢体が絡みつく。さらに抱き付きつつも、右手は胸を揉み左手は尻を撫でる! 
 ああ、これやっ! これなんや! わいが求めてたんはこれなんやぁ! 
 肌のぬくもり、胸の柔らかさ、髪の香り・・・た、たまらん! 
  
 そして――――――――――――バキッ! 
 
 美神さんバリに威力の乗った右ストレートが俺の顎を打ち抜いた。 
 またもや吹っ飛ばされ、アスファルトの上に転がる、俺。 
 はっ、しまった! また理性が飛んだ! 
 
「ち、違うんやっ! こ、これには訳が・・・」 
 言葉が詰まる。
 彼女は泣いていた。赤い目をもっと真っ赤にして、ボロボロと涙を流していた。 
  
 血の気がさっと引く。 
 な、何をやってるんだ、俺? 泣かしてどうするよ、おい!
  
「ち、ちが、これ、ごめ、おね――――」
 言いきる前に、踏み付けられてアスファルトに頭からめり込んだ。

「志貴〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」 
 
 なんとか頭を持ち上げるたら、そのタイミングで美人のおねーさんは走り去ってしまった。 
 しき、とかいう気になる言葉を残して。 
 
 しき? 式? 四季? 志貴・・・ひょっとして、男か。男が居たのか? 
 
「ち、ちくしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 
 
 すっげぇ、すっげぇ美人だったのに! 
 こんなんばっかりやぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 

 ・・・はぁ、帰ろ・・・力無く、俺は坂道を上る。 
 それが思えば事の発端だった。
592『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/06 20:57
横島 vs 殺人貴
導入〜その3〜
>591

『志貴〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!』



―――――声が、聞こえた。
アルクェイド・ブリュンスタッド――遠野志貴が生涯賭けて守ると誓った、愛しい者の声が。

………走ってくる、俺に向かって。
……零れる涙を拭いもせずに。
…ただ、真っ直ぐに………。
何が起きたんだ、アルクェイドに―――?



遠野志貴とアルクェイドは日本に来ていた。それに理由はない。
最近縁があるねー、なんて彼女は笑いながら言っていたが、そんなモノなんだろう。
更に理由も無く、二人で散歩していた。
―――人生なんて、無駄で退屈なもんだ。
そんな言葉が胸を過ぎったかどうかは定かではないが、二人でいれば何処に居たって、
何をしていたって楽しい―――そんな当り前の事はとっくに理解している。
だからこそ、理由なんて必要ない。

そしてちょっと喉を潤そうか、と俺が道路脇の自販機で飲み物を物色している時だった。
その声が聞こえたのは―――――



因みに日本に居る時は、大抵はいつもの包帯姿ではなく、不透過性のサングラスに、
肩にレンを乗せて『眼』の代りになって貰っている。
何となく、だ。

ドン! とアルクェイドが遠野志貴の胸に飛び込んでくる。
カーン、と手に持った缶飲料が地に落ちる。
理由は解らないが、とにかく抱き留める俺。

ココロが無防備状態だったのだろうか、つい先程の出来事が、レンを通して俺の頭に
流れ込んで来た…。

…。
……。
………。

――――――――――ぶつん。

   何かが、キレる、音が、遠野志貴の頭の中で響いた。

「………アルクェイド、ちょっとここで待ってろ。落とし前を付けて来る―――」

…許せん。
アルクェイドに触って良いのも、笑わせるのも、泣かせていいのも俺だけだ!

俺はその不届き男の始末を付ける為に坂道を駆け上った。
サングラスを外し、蒼い眼を更に青く染め、殺意を全開にして―――――
593浅上藤乃(M):02/03/06 20:59
>587 奥森かずいVS浅上藤乃
 
 痛い、痛い、痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
 痛覚が、藤乃を苛む。
 目を灼くアルコールが与える痛みは、まだ少女であり、痛みを決定的に知らなかった藤乃にはあまりに過酷。
 
「こんなの――嫌!」
 
 痛みが、藤乃を突き動かした。
 衝動的に、みんな凶ってしまえと絶叫する。
 
 建物が烈震した。
 藤乃の脳裏に、古ぼけた建物の全景が浮かび上がる。
 脳が蕩けるような灼熱に耐えきって、藤乃は建物の天井と支柱の土台に支点を作り――――。
 
 ――――それを、凶げた。
594両儀 式(M):02/03/06 21:00
>589 両儀式 vs アーカード 
 
王は笑った。これ以上に無く、嬉しそうに笑った。 
良い笑みだ、と死神は思う。 

王は知っている、今から始まる惨劇がなんたるかを。 
王は知っている、殺し合いの愉しさを、ギリギリの境界線で悦びを。 
 
ニィィ、と死神も笑う。まるで、王の笑みに応えるように。 
 
死神と、王の距離は約100m。王は自分の玉座のまえに立っている。 
廊下は完全な一本道。障害になりそうなものは、何一つ無い。 
 
――――ならば、最初の一撃で全てが終わる。 
 
くっくっくっくっくっく…と死神は声をあげて笑う。 
見ると、王も声をあげて笑っているではないか。 
 
静寂の中、二人はただ声をあげて笑っていた。―――――――― 刹 那 
 
二人の目は同時に見開かれる。  刹 那 
二人は同時に駆け出す。お互いがお互いに向かって、神速で駆け出す。 
 
二人の人外が疾走の果てに迎えるものは。二人が交差する時、すべては終わる。  
 
70m…60m…50m――――距離は、次第に縮まっていった。
595横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/06 21:06
>592 横島 vs 殺人貴 
 
 重い足取りで、俺は坂道を上っていた。 
 ああ、最後のねーちゃん。これ以上はないって程の上玉やったな。 
 なのに男付きかよ・・・あ〜あ、ついてねぇったらありゃしない。 
 志貴――――か。 
 きっと、あの綺麗なおねーさんとあんなコトしたりこんなコトしたりあまつさえあそこまで・・・
 
 許 せ ん ! 
 
 会ったら絶てぇ殺す、何が何でも殺す! 
 あ、いや、待てよ? むしろ・・・・・・ふっふっふっふっふっ・・・・・・・・   
 俺がそんな風に、志貴ってヤツをどう破滅させるか考えていた。 

 そんな時。  
 ふと、背筋に冷たい物が走った。 
 恐る恐る、振り返ってみる。 
 
 ドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・・・・・・・ 
 土煙を巻き上げて、一人の男が走ってきていた。 
 あ、いや、視覚的には音もなく走ってるだが、雰囲気的に。 
 蒼い瞳の何やら不気味な男が圧倒的な殺意をこちらに向けてくる。 
 
「って、なんでやぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!」 
 反射的に俺も走り出した! 
 な、なんでや? なんで追われなあかんの? 
 
 ――――――――まさか、アレが志貴か? 
 
 ニヤリ。走りながら、俺は不敵に微笑む。 
 そうかそうか、わざわざ向こうから来てくれたか。 
 
 殺す! 手段など選ばずに! 
 わはははははははははははははは・・・この俺に関わったことを、永遠に呪うがいい! 
 
 ぶっ! 
 
 目の前がいきなり、壁に変わった。いつの間にか辺りが人気のない路地裏になっている。 
「路地裏?」 
 なんだか非常に拙いものを感じつつ、俺はゆっくりと振り返った。 
 
 ――――――蒼い目と視線が合った時、ちょっとだけ死にたくなったこともここに記しておく。 
>528
(判定 ブルー 2 ロゼット&クロノ&アズマリア 2)
 
開かれたドアを何かが通り抜け、後の壁を抉る。
 
やっぱりね・・・・
 
私は扉の影に隠れながらほくそ笑んだ。
そう来ることは予想済み!
私は相手の銃撃がやむのを待つ。
 
・・・・・・今!!
 
私は身を翻して扉を出る。
相手は・・・・・女?!
 
「・・・・まさかチャイニーズ?!」
 
相手は私の言葉を聞き終わる前に、手に持った何かを私へ向ける!
まずい!!
同様に私も相手へ銃を向ける!
 
チャンスは一度!!
597『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/06 21:20
>595 横島 vs 殺人貴

―――――見つけた!

ヤツだ。
アルクェイドの記憶と一致する、間の抜けた面をした、貧相な男。
遠野志貴は更に走る速度を上げる。

   ニヤリ。

と自分の唇が吊り上がるのを感じる。
さあ、どうやってコロしてやろうか、と。
一気に『点』を突く位では物足りない、気が済まない。
…それなりの代償は払って貰おうじゃないか。

指の先から、爪先から1_刻みで分断してやろうか。
若しくは、致命傷にならない傷を全身に刻み付けてやろうか。

   くくくくく…。

等と暗い考えを抱いていると、男は袋小路に突き当たった。
左右に逃げ道なし、唯一の逃走口には、遠野志貴。

―――――目が、合った。

ヤツの怯えを、確かに感じ取った。
…さあ、恐怖の、苦痛の、狂気の叫びを上げるが良い!!!

俺は男に向かい、一足飛びで駆け寄り、その身体にナイフを突き立てる―――――
598不破雷也 ◆ayRAiYAw :02/03/06 21:23
>560
不破雷也(ブライオー) vs 伊藤惣太(ヴェドゴニア)
エピローグ2
 
 −−−−目が覚めると、毬絵が心配そうに覗きこんでいた。
 
「俺、生きてんのか?」
 
 どうやらあの野郎は俺にとどめを刺さず、立ち去ったらしい。
 フザけた野郎だ。
 
 ・・・あとで判ったことだが、あの異形は邪怨衆とは違ったらしい。
 つまりは俺は自分の早とちりで死にかけたと。
 −−−−笑えねぇ冗談だ。
 
 まぁどちらにせよ。
 −−−−まだまだ世の中は広いってコトらしい。
 
 
 レス纏め。

 >461>464>468>470>472>473>475>478>481
 >489>493>497>503>509>512>546>550>560
 
 つきあってくれた惣太に感謝だ。
599田中:02/03/06 21:32
>595
私は当てもなく住宅街をぶらぶらしていた。
やはり、平穏こそが1番だとかどうでもいいことを考えていた時……
 
一人の男が砂煙を上げつつ、私の横を走り去った。
 
「……?」
 
無粋な……
閑静な住宅街を一時でも喧騒に巻き込もうとするとは……
 
だが、男が異様な殺気を放っていたのが気になる。
私は男の後を追うことにした。



2人の男が対面していた。
驚いた。
1人は……この街で屈指のセクハラ男と有名な男だ。
私のテリトリーの公園でいちゃつくカップルの邪魔をする常習犯だ。
 
そして、さっきの男……
眼が青く光っている。
ただものではない。
 
「……因果応報という奴だな」
 
まあ、あのセクハラ男にもつけがまわってきただけか。
 
「……………」
 
巻き込まれるのも面倒だ。
私は無音でその場を立ち去った。
600アーカード ◆ARCARDr. :02/03/06 21:33
>594 アーカードVS両儀式
 
 走る、死神と不死の王が互いを求めて走る。
 
 赤いコートを翻しながら不死の王が走る。
 赤いジャケットを翻しながら死神が走る。
 
 生死が決まるのは、交錯した一瞬。
 何故か、アーカードはそうなるだろうという予感があった。
 
 そう、それは自分の敗北という形であってもだ。
 
 アーカードの貫手が死神を貫くか。
 死神の刃がアーカードの『死』を断つか。
 
 それは、もう少しで決まる。
 
 40m……30m……20……10……互いの腕が、互いに死を運ぶまで後僅か。
601横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/06 21:35
>597 横島 vs 殺人貴 
 
 な、ナイフ? 
 光り物? 
 じゅ、銃刀法違反! 人殺しッ! 
 
 なんだかとっても必殺っぽい一撃を紙一重でかわす俺。 
 着慣れたジージャンの裾がばっさり切れて、だらしなくぶら下がった。 

 拙い! これは死ぬ! 死んでまう! 
 こいつ洒落とか冗談とかわかってねぇ! 
 
 慌てて文珠を「三つ」取り出す。
 浮き出る文字は「超」「加」「速」――――韋駄天族が使う、時間を超えた加速法! 
 大概使い慣れた気もするこの能力が放たれると、男の動きがピタリと止まった。 
 
 蒼い瞳のまま、間抜けにナイフを構える志貴・・・くくくくくくく・・・・・・・ 
 
 懐から、一本マジックを取り出した。 
 もちろん、油性。 
 ゆっくりとその間抜け面に筆をおろしていく。 
 書いた文字は「超絶倫人」「朴念仁」何故か知らんが、それが良いと思った。 
 ついでに小さな鏡を足下に置いて、俺は脇を抜けて走り出す! 
 
 わはははははははははは・・・・・・・・・我が策の中で踊れ、志貴っ! 

 ・・・っと、ここで超加速が切れた。 
 俺を見失って目線を彷徨わせる志貴を後目に、俺はそろそろと距離を取る。 
 
 決して追いつかれず、決して振り切らず、最低限の距離が取れる間合いを保って。
602両儀 式(M):02/03/06 21:40
>600 両儀式 vs アーカード 
 
30…20…15…10 ――――相手の顔が近づく。もう、目の前まで迫ってきている。  
だが、まだだ。もっと……もっと引きつけなくては。 
 
9m……………  
8m…………
7m………
6m……
5m…   
 
―――――――――――――――― 今 だ 。
 
死神は、左手に持っていたナイフを綺麗に投擲。 
次瞬。死神は、右手に持っていた短刀を綺麗に投擲。 
 
絶望的なまでに近すぎる距離。だが、王の間合いはあと数cm。 
これは避けられない。死神は確信する。 
 
そして、右手を刀の柄に手がけ、左手で鞘の根本を掴む。 
抜刀の構えのまま……死神はなおも疾走する。
603『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/06 22:01
>601 横島 vs 殺人貴

―――――まずは腕!
抵抗力を奪う。
そのつもりで振るった七つ夜――手の平サイズの飛び出しナイフ――は、
何故か躱された。
……ふん、まぐれか…。
アンタ一生分の運を使い切っちまったな…。
ああ、でも良いか。アンタの一生はここで終るんだからな………。

―――次は無い。
男の動きに集中。
如何なる回避行動も見逃さない。
先程よりも小さなモーションで、確実に『線』を―――





     あれ?





―――――突き出したナイフは空を切った。
俺は一瞬たりとも男から眼を離していない。だのに何で逃げる事が出来るんだ…?
二、三歩たたらを踏む。すると爪先に当るモノ―――手鏡?
何でそんなモノがここに、と思いつつも手鏡の習性でつい覗き込んでしまう。
パブロフの犬状態であろうか。

――――――――――ぶちぶちぶちぃっ!

脳内の血管かこめかみだかの毛細血管が纏めてぶち切れる音が、何処か遠くから
聞こえた………。
思わずくらりと眩暈でよろめく。

   ダッシュ!

鏡で見た俺の後ろに居る男に向かって飛び出す。
もう、脇目も振らずに穂かに何も考えられずにただただ怒りを覚えて。

―誰が『朴念仁』だ、それは昔の事だっ!
――誰が『超絶倫人』だ、誰も迷惑を被ってないだろおっ!!
―――アルクェイドが喜んでくれるならそれで良いだろおぉっ!!!

てめえなんかに言われる筋合いは何処にも無いッ!!!!
604アーカード ◆ARCARDr. :02/03/06 22:17
>602 アーカードVS両儀式
 
 一つ目のナイフを片手で弾く。
 喰らっても問題ないが、こいつの攻撃は喰らいたくない。
 本能に近いところでそう感じ取っていた。
 
 だが、その後ろに隠れていた短刀への対処は遅れてしまった。
 かわすのも、弾くのも間に合わない。
 
 
 
 
 ――短刀は、アーカードの胸に深々と埋め込まれた。
 
 
 
 
 だが、それだけだ。
 白銀製のそれは多少のダメージを与えてはいたが、それくらいでどうにかなる不死の王ではない。
 これは牽制の意図か? アーカードは計りかねた。
 
 まぁいい、ならば私が死神に死をもたらすだけだ。
 高々と腕を振り上げ、その華奢な体を目掛けて振り下ろす。
 少女の体は、何処をえぐり取っても致命傷になるだろう。
 
 まき散らされる血と肉の匂いのアートを幻視して、アーカードは絶頂へ向かおうとしていた。
605横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/06 22:20
>603 横島 vs 殺人貴 
 
 そーれっ! 
 はーいっ! 
  
 純白のテニスウェアが風にゆれて、アンダースコート覗く。 
 あぁ〜、ええなぁ。 
 相変わらず、ここの女子大のレベルは高い! 
 
 藪に潜みながら、俺は某女子大のテニスコートを覗いていた。 
 無論、これは罠のためである! 
 間違っても俺が定期的に覗きに来ているとか、目の保養をしているとかではない! 
 絶対にない! 
 
 それにそろそろ――――――来たッ! 
 最初の時とは明らかに違う、剥き出しで隠す気のない殺気がどんどんと近づいてくる。 
 志貴のヤツ、まんまと俺の作戦に乗ったな。 
 けっけっけっけ・・・・・・・・・・  
 
「貴様ッ!」 
 
 藪を切り裂いて、志貴がその姿を現す。 

 ――――――――――――――――ギン! 
 
 それに反応して、女子大のお姉様たちの目にも絶望的なまでの殺意が宿った。 
  
「また来たッ!」「あのエロガキ!」「セクハラ、ぶっ殺せッ!」 

 そして、いきなり砲撃! 
 山なりに飛んでくる籠やベンチ! フェンスを突き破って向かってくるテニスボール! 
 フェンスをかいくぐる投石も合わせ、凄まじい数の弾丸が迫る!  
  
「え?」 
 一瞬、事態と俺を見失う志貴。 
 
 さて、俺はこの隙に逃げるとしますか。 
 手慣れた感じで攻撃をかわしつつ、また俺は走り出した。 
 次は・・・・・・・・・・・・・・・・・くっくっくっく、貴様の終わりの時じゃ! 
606スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/06 22:32
>572
セリオVSスミレ
「海中大殲争」
 
 送り返した魚雷はセリオに達する前に爆発した。
 私は海流に断層を作り、魚雷の影響を遮断する。
 
 爆発の向こうから、セリオが突っ込んでくるのが見えた。
 距離が一瞬で70mまで詰まる。
 
 その速度は評価に値するが……遅すぎる。
 彼女が私に達するまで、少なくともあと2秒。
 空想の具現化には十分過ぎる時間。
 
 60m。
 
 私はイメージを構成する。
 
 50m。
 
 敵を貫く海神の槍。
 
 40m。
 
「!」
 顕在化する寸前にイメージを霧散させる。
 
 30m。
 
(手加減、するんだっけ……)
 イメージをほどき、再度別のイメージを練り上げる。
 
 20m。
 
 氷の棺。先程の氷の繭など比べ物にならぬ極低温の頚木。
 
(間に合うかしら……?)
 集中を開始する。目前にセリオが迫る。
 
 10m。
 
 接触まで0.2秒の刹那。
 
 空想と現実が転換する。
 
(間に合った!)
 そう思った瞬間、
 
 ――――――
 
 閃光が目を焼いた。
 
(目晦まし!? ……しまった!)
 手応えのなさに愕然とする。
 即座に下がろうとするが間に合わない。
 
 0m。
 
 接触、された。
607両儀 式(M):02/03/06 22:35
>604 両儀式vsアーカード 
 
次瞬、死神はその鎌を振り下ろした。
王が振り下ろした剣。それには目もくれずに死神は鎌を振るう。 
 
カタナが、その透き通る程美しい刀身が、姿を現す。 
瞬間、死神の瞳は開かれん。青白く光る漆黒の瞳に、王の姿が映る。 
 
一瞬、閃光が走る。刀の軌跡は神速となり、一直線に走る。 
光に続いて、音が響く。 
 
轟、 という空気が砕く音が、  
斬、 という空気を裂く音に両断された。 

二匹の異端が、交差し、すれ違う。お互いが、お互いの背中に背中を向ける。  
しかし、死神はそんな一瞬の隙も見逃さない。 
 
振り返り、王の背中に向けて―――――――― 
 
 
              斬 
 
 
袈裟がけに斬り払った。
最初の一閃が横一文字に、次の一閃が縦一文字に、十字架の型を成して、王を斬り払った。   
608『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/06 22:45
>605 横島 vs 殺人貴

―――走る!
     走る!!
     走る!!!
     既に当初の目的を忘れ、ただ個人的な怒りを爆発させて―――

だから以前に同じような表現を使った事なんて眼中に無い。

男は妙な所に逃げ込む。
…大学? 女子大?
関係ない、ただヤツの事しか頭に無い。

―――――見ツケタ!

と同時に。
隣のテニスコートらしき方向から向けられる、明らかな敵意。
―――?
な…っ…?
そして突然の攻撃!

何でだよ、畜生ーーーーーっ!!
ヤツか、ヤツの仕業だな? 俺を罠に嵌めやがったな!?

―――バッカ――ヤロウ!!!

   ザン!

   ザザン!

   ドスッ、サクッ、トン、ストッ…

攻撃、斬撃、刺突、ありとあらゆる技を駆使して、俺に向かって来るモノを『殺す』、
『殺す』、『殺し』まくる!!
まだか、まだか、どれだけ投げれば気が済むんだ、ドチクショウどもおっ!!

俺はこんな事の為に『魔眼』を持って生まれて来たんじゃねえぞおおぉぉぉぉーーーーーっ!!!
(おおおぉぉぉぉぉ)←こだま



一頻り始末が終る。
コートの女達は呆然としている。
俺はハァハァと肩で息をしている。
男は遠くでニヤニヤと笑っている―――

そうだよ、テメエだよ、元凶はっっっっっっっ!!!

頭の片隅では段々しらけて来た遠野志貴が居るが、感情は大爆発したままだ。
とにかく、ヤツを滅せねば―――――
609奥森かずい(M):02/03/06 22:48
>593 奥森かずい対浅上藤乃
 
 ……な!?
 
 建物が揺れる。
上を見ると天井が曲がっていた。
 
 ……彼女がやったのか?
でも、どうやって……
 
 そんなことを考えてる内に建物が崩壊を始める。
このままでは危ない。早く逃げなければ。
 
 痛みで暴れる彼女を抱え逃げようとする。
……くっ、辺りが揺れて上手く歩けない。
 
 ミシミシと厭な音を立てる建物。
―――次の瞬間、天井が崩落する。
 
 だめだ。このままでは!
 
「―――危ない!」
 
 反射的に彼女を下にして庇う。
辺りを揺るがす轟音、舞い上がる埃、降り落ちる建材。
 
 そして……
610アーカード ◆ARCARDr. :02/03/06 23:09
>607 アーカードVS両儀式
 
 閃きが、アーカードの体をなぞる。
 剣閃が、その体を断つ。
 何かの暗喩であるかのように、十字に切り裂かれる不死の王。
 
 
 だが、それでさえ不死の王は笑っていた。
 
 
 ゆっくりと、その体が切り口に沿って滑り落ちていく。
 それは、とてもじれったく、スローモーションを見ているかのように。
 
 そして、肉の体が地に墜ちるかと思われた刹那。
 その肉は犬の姿へと変じていた。
 十字に切り裂かれた破片が跡形もなく消え失せ、替わりにあるのは同数の犬――いや、犬と呼んでいいモノか?
 「闇色をして、複数の目を持つ四足歩行の何か」だ。
 
 それらの目が、少女の姿をした死神を見据えている。
 死神は、この情景に何を覚えるのだろうか?
 
 死神に『死』を教えるべく、ケモノ達が牙を剥いて跳びかかった。
611入江省三(M):02/03/06 23:10
「やれやれ 休暇でも仕事を押し付けるのは日本の企業の悪い点ですね・・・。」
「ん、何か言ったか?」
「ええとっ私宛ての荷物はどうなっているでしょう?」

アメリカ某所、怪事件が起きていた。

「あれが届かないとお話にならないんですがね〜。あ、そこです。」
パトカーの後部座席に乗って郵便局へと向かう。
「ちょっと待ってて下さいね。」
高級外車を強奪し、銃砲店を襲撃し、強姦、いや暴行殺人を繰り返している男が再度現れたのだ。
「失礼ですが、もう一度仰っていただけます?」
「ですから、手違いで・・・。」
「つまりはここにはないと? …困りますねえ。」
「申し訳…、」
「あ、いえ、お気になさらず。しかたない。別の手を考えましょう。 ああそうだ。貴方のお名前は?」

荷物を間違って持っていった人物と担当局員の名前の控えを持ってパトカーへ乗り込む。
「すいません。ちょっと寄り道してもらえますか?
この、カサモトさんのお宅へ。」
612蒼崎青子 ◆JmyP8.iU :02/03/06 23:12
>597
 
「……………?」
 
手ごたえがない?
私が一瞬、躊躇した間にドアから、少女と少年が飛び出してきた。
 
「……やれやれね」
 
3人に対して、ぼやきつつ、剣を向ける。
足でも打ち抜いて、行動不能にしてやればいいだろう。
空気弾が3人の足元に向かって発射する。
613蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/06 23:13
これってホントに歌手対決?
>581
 
 向こうの狙いが完全に読めていたわけではなかった。
 だがこれは実戦。奇襲、不意打ち、なんでもOK(はあと)
 
 だから油断だけはしていなかった。
 だから防げた。
 
 狙われた足を上げてローキックを防ぐと、その脚を下ろすやいなや反対の脚で
顔面を蹴り上げる。
 ウピエルが吹き飛んだ。
 
 もっとも大したダメージは与えられなかったようだ。
 蹴られる直前、自ら地面を蹴って衝撃を逃がしたのを私は見ている。
 千年不敗という触れ込みの武術に伝わる、浮身(ふしん)という技だ。
 案の定すぐさま跳ね起き、間合いを取った。
 
 そう、そうでなくては面白くない。
 欲情にも似た歓喜が私の中から這い上がってくる。
 
 誰よ、そこで変態とかいってるのは。
 
 とにかくその歓喜をこめて、私はウピエルに言った。
 
「握手を誘っておいての不意打ち
 
        実に汚い
 
 ジグムント・ウピエルと試合っていることを実感させてもらっているわ」

614両儀 式(M):02/03/06 23:20
>610 両儀式 vs アーカード 
 
斬 
 
斬 
 
斬  
 
立て続けに刀を払う。3匹の犬が一閃され、闇に帰る。 
だが、犬は止まらない。犬が、犬が、犬が、複数の犬が死神に襲いかかる。 
 
           斬 斬 
 
刀を振るう。確実に犬を仕留めていく。だが、捌ききれない。数が多すぎる。  

ガス、っと一匹の犬が肩に食らいついた。 ――――その犬を斬り捨てる。 
ガス、っと一匹の犬が太股に食らいついた。――――その犬を斬り捨てる。 
 
複数の犬が、複数の部位に噛み付く。 
複数の口が、複数の歯が、死神を咀嚼していく。 
 
死神は少しづつ食われていく。だが、抵抗は止めない。 
一匹、一匹、確実に仕留めていく。 
 
――――――――腕が食われ、頭が噛み砕かれたところで、死神は抵抗を止めた。 
 
暗い廊下には、もう死神は存在しない。 
ただ、彼女が存在したことを示すように、刀が冷たい床に突き刺さっている……。
615エリ ◆Eri.06RI :02/03/06 23:23
>611
 
「何だこれ?」
 
謎の小包を手にあたしはつぶやいた。
全く身に覚えがない。 
 
「爆弾じゃ・・ないわよね」
 
爆弾にしてはそれは軽すぎた。
そのぐらいは見切れる。
『メンフィスの爆弾娘』の異名は伊達じゃない。
 
「とりあえず持ってよ。間違いなら取りに来るだろうし」
 
そんなことより休暇だ。久々に取れた休みを楽しまなくては。
 
あたしは自宅のアパートに帰ることにした。
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>564

 彼女は礼拝堂の入り口に向けて走り出した。
「ふぅん…逃げるんだ。立ち向かって来ると思ってたのに、がっかりだよ」
 つまらない。面白くない。これじゃ、戦いとも呼べない、いつもの一方的な破壊しか出来ない。そう思った。
 でも、その考えは次の瞬間に打ち消された。
 入り口に向かって走りながら、彼女は手にした拳銃を、僕に向けていた。
「そう来なくちゃ…!」
 僕は微笑を浮かべた。彼女には、戦う意志がある。それだけでも、一方的な破壊にはならない。
「でもね…」
 アインがトリガーを引くよりも先に、僕は彼女に向けて、一直線に空中を疾った。
 
 僅かに遅れて、アインの銃撃。

 照準も何もない銃弾が、空を疾る僕の前に存在する風の壁に阻まれ、あらぬ方向へと散っていく。
「あははははははっ! 駄目だよ、アイン! そんな気の抜けた銃撃じゃ、墜ちやしないよ!」
 僕は笑いながら彼女の近くまで疾り、大きく弧を描いて背後に回り込んだ。
「僕を墜としたいんなら、もっと良く狙うか、僕の不意を突かなきゃ。じゃないと、今みたいに弾を無駄にするだけさ…」
 冷笑を浮かべながらそう言って、片方の肩を竦めてみせた。
617横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/06 23:32
>608 横島 vs 殺人貴 
 
 有刺鉄線? 
 なんぼのもんじゃい! 
 センサー? アラーム? 
 抜かりはない、穴は知っている! 
 
 俺は巧みに壁を飛び越え、すたっと着地した。 
 
 ここいらで一番のお嬢様校の中に! 
 
 まさか・・・・・・ここでこの切り札を使うことになるとは。 
 俺は警戒しながら、一歩一歩と慎重に進んでいく。 
 校舎の間取り? ンなもん脳みその中に叩き込んである! 
 
 だから――――――ほら、こんなに簡単にっ!  
「更衣室」がみつかるっ!  
 
 素早くガラスに張り付く。重いカーテンにおおわれているが、音はしっかり伝わってくる。 
 一人・・・二人・・・いや、かなりいる。 
 そりゃそーだ、部活帰りが今はひしめいているはずだからな! 
 
 俺はほくそ笑むと、気配を殺してガラスに張り付いていた。 
 
 ――――――待つことしばし。 
  
 にわかに辺りがざわつき出す。どうせ志貴のヤツだ。 
 俺はガラスに張り付きながら、全神経をただ一瞬に備えて張り巡らせた。 
 一秒。気配は感じられない。 
 二秒。何処に消えた? の殺気は? 
 三秒。まさか追うのを止めたのか? 
 で、四秒。腰にぶら下げた無線が鳴った。
 美神さんの所からがめて来た盗聴用の無線機から――――   
「最大警戒ポイント」に「侵入者」が来たことを報せるアラームが鳴り響く。  
 
 最大警戒ポイント・・・つまり真後ろッ! 
 振り返ると、気配を完全に殺した志貴がナイフを身構えていた。 
 俺もすかさず、霊力を両手に回す! 
 そして視線が交錯した刹那、志貴は俺に飛び掛かってきた! 
 
 させるかっ! 
 素早くサイキック猫だまし! 
 たたき合わせた両手から、霊波の光が爆発する! 

 一瞬だが、志貴は俺を完全に見失う。 
 閃光が迸る中俺は、志貴の体の下をくぐり抜けた。
  
 行き先は――――――当然、更衣室。 

 ガラスが砕ける音を聞きながら、俺は勝利を確信する。 
 もちろん、志貴がボコられる間更衣室を覗いていたのは言うまでもない。
618アーカード ◆ARCARDr. :02/03/06 23:37
>614 アーカードVS両儀式
 
 暗い廊下。
 食事の跡である血溜まりを見下ろすアーカード。
 その目の光は、何を考えているのかよく分からない。
 
 確かに、勝負は一瞬だった。
 だが、あまりに手応えが薄い。
 少女に感じた『死』の匂い、それが今となってはまったく実感できない。
 
「タダの見込み違いか?」
 
 そう呟くアーカードの声は、既に冷めかけていた。
 勝負は付いた、死神が死に、不死の王が生き残った、それが全てだ。
 その事実の前に、些細な違和感など何の意味がある?
 
 そう結論付けたアーカードは、自室へ辞そうときびすを返す。
 
 その耳に、階段を下りてくる足音が届いてきた。
 正確なリズムを刻む足音が――。
619エピローグ導入:02/03/06 23:39
>618

カツン……  / 階段から音が響く。 
     
     カツン……  / 踵が、階段を踏み抜く音が響く。 
          
           カツン……  / 静かに、鋭く、音は響く。 
                
                 カツン…… / ――――そして、音の主は姿を見せる。 
 

女、女だ。階段から下りて来た者は、女だった。  
飾り気のない真っ黒なズボン、パリッとした真っ白なシャツ。 
髪の色は青い。……いや"蒼い"。口には、煙草をくわえている。 
 
そして、彼女の左手には……ヒト一人、入ってしまいそうなほど大きな旅行鞄。 
まるで、世界を内包したかのように、そのトランクは黒くてでかい。 
 
その漆黒のトランクケースを左手に持ちながら、女は階段を下りきった。 
秘書然とした女は、肺の中に籠もった煙草の煙を吐き出すと、王にその瞳を向けた。 
 
「流石だな、ノーライフキング。やはり人形などでは勝てないか」 
 
女、……蒼崎橙子は慇懃にそう言葉を放った。 
620入江省三(M) :02/03/06 23:40
>615
「はいご苦労さまで〜す。先に帰っても構いませんよ。
私はイエローキャブでもつかまえますから。」
エリ・カサモトの住所にかかれたフラットに到着すると、パトカーを先に帰らせる。
待たせては悪いというのもあったが、これから先の見なくてもいい事を見なくても済むようにするためだ。
「よっと、ああこりゃ簡単な奴だな〜。」
呼び鈴を押して誰もいないのを見計らうと、錠前を開け、中にあがり
調査を開始した。
「ふう、あんまりこんなコソドロみたいなマネはしたくないんですがね。」
収穫はなく、一人愚痴ると携帯が鳴り出す。
「ハイこちら厚生省衛生第二課 入江です。 ああ先程はお世話になりました。
ええハイ…、ハイ…、ハイ? あれが…、現れた? 分かりました。
街中ですね。すぐにそちらへ向かいましょう。 
対策? さあ、私はそういうのは専門じゃありませんから。
SWATでも向かわせたらいいんじゃないですか?一度見てみたかったんですよ。」
鍵をかけなおすとすぐにタクシーを拾って現場へと向かう。
621エリ ◆Eri.06RI :02/03/06 23:54
>620
あまり多くはない荷物を持ってアパートに帰ると・・・
「鍵が開いてる?」
前に家を出る時に閉め忘れた? そんなはずはない。二回は確認したし。
「・・・コソドロか」
せっかくの休暇にとんだアクシデントが舞い込んできやがったわね。
あたしはため息をついて腰のホルスターからヘビーマーダーを抜いた。
左手に構え、ドアを開ける。そして
「コソドロさん! おとなしく出てくるなら撃たないでやるけどどうする!?」
と、奥に向かって怒鳴りつけた。
622エレン ◆Elen1cxc :02/03/07 00:03
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>616

「僕を墜としたいんなら、もっと良く狙うか、僕の不意を突かなきゃ。
じゃないと、今みたいに弾を無駄にするだけさ…」
 
 頬に息がかかるほどの至近距離からの嘲笑。
 
 易々と背後を取られた屈辱、焦燥、恐怖。
 色々な感情が綯交ぜになり、私の中で渦を巻く。
 しかし、それら全ての感情を、強制的に凍結させる。

 今必要な事は、生き残る事。
 疑念も疑問も、全ては生き延びた後に考えればいい。
 
 私は、つんのめる様に身体を倒すと、背後の相手の位置に当りをつけ、
身体を回転させる勢いで、下から踵を跳ね上げる。
 
 完全な不意打ちだが、無理な体勢から放った出鱈目な蹴りは易々と躱されてしまう。
 でも、それで構わない。本命は、まだこの後。
 完全に身体が反転する。
 再び、光の翼を持った少年を、真下から見上げる。
 でも、もう迷わない。
 私はシリンダーに残ったマグナム弾を、全て彼に叩きつけた。
623アーカード ◆ARCARDr. :02/03/07 00:09
>619 アーカードVS両儀式? エピローグ?
 
 ……どうなっている?
 一日に二人も闖入者。
 しかも、相変わらず警備が破られた様子はない。
 
 不理解だ。
 だが、理解せざるを得まい。
 目の前の現実を受け入れないのは愚者のする事だ。
 
「人形? アレは人形だとでも言うのか?」
 
 あれほど精巧かつ精密な人形が作れるなど、アーカードは聞いた事もない。
 まぁ、広い世界だ。
 そんな真似の出来る者がいたとしても驚くには値しないだろうが。
 
 そもそも、こいつはその人形で何をしに此処に来た?
624閑馬永空:02/03/07 00:10
>515 ギーラッハVS閑馬永空 
 
 凄まじい刃風を巻きつつ頭上に落ち来る大剣。
 地より飛び起きた閑馬は、しかし逆に猛然と前方へ跳んだ。 
 後方へ逃げても即座に斬り返しが襲い来る。下がれば下がる程、その疾さは手出しの仕様も無くなる筈。
 夜目にも鮮やかな朱色が飛沫いた。
 大魔剣に眉間から胸元までを割られながら、同時に閑馬は鋭い突きを繰り出す。
 ギーラッハの左胸を狙った一撃は受けた斬撃の所為で流石に狂い、脇腹近くに叩き込まれた。
 鎧と鎧の隙間へと方向修正する余裕はあったが。 
 
 間境の内だろうが外だろうが――遣り様があるのはこちらも同じよ、『紅の騎士』。

625『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/07 00:22
>617 横島 vs 殺人貴

―――――熱い、あつい、アツイ…

脳ミソが怒りで煮え滾っている。
お蔭で脳髄が沸騰して、今なら神さえ『殺せ』そうな気分だ。
そのうち『時間』の『死』まで視え出すんじゃないか?
そんなモノはどうでも良い、今はヤツの吠え面さえ見れればそれで良い…。
くくくく…。

…今度は何処だ、女子校か?
良いだろう、地獄の底どころか遠野家の地下牢だって、今の俺なら進んで突入してやるぜっ!

遠目に見た、男が侵入した箇所に辿り着く。
もちろん続いて乗り込む遠野志貴。
…周りが騒がしくなったようだが、関知せず。
ひたすらに男を追う―――――

―――――見つけた。
ヤツは校舎の壁にへばり付いて、何かを狙っているらしい。
好機! だが待て…、深く深く深呼吸。
どうもヤツとは相性が悪い、ここは隠形で近付き、一気にカタを付けた方が良いだろう………。
死角に入る。
呼吸さえも限りなくゼロにして、背後を取る。
………もう一歩、それで俺の間合―――――

―――――気付かれたッ!?
バカな、俺は完璧だった筈、と一瞬考えるが、身体は動いていた。

   取った、と確信した瞬間、
   弾ける光芒、
   その時、
   俺は完全に視界を奪われていた―――

ヤバイ、確か男の向うには窓ガラスが有った筈…。
とにかく両腕を交差して頭部だけは守る。
次瞬、腕に衝撃。ガラスの砕け散る感触、音、衝撃………。


そして。
気付いたら周りに、半裸の、着替え中の少女が、呆気に取られた顔で俺を見ていた。

何秒かの重い沈黙。

そして一人の少女の黄色い声が発端となった―――

キャーーーーーーーー、変態、スケベ、覗き魔、人類の敵、えっち、誰か先生呼んで来て、
殺せ殺せ、掴まえてケーサツ逝きよっ、さっさと出てけ、バカーッ、女殺しっ、ホモ野郎、ゲイ、
あっ顔に『超絶倫人』って書いてある、真性だっ! しかも『朴念仁』!

あれやこれやでついでにその辺のモップやらラケットやら長刀やらでボカスカやられて、
でも反撃できる筈も無くてチクショーっ、て思ってたら窓からヤツがニヤニヤと覗いているの
が見えて―――――

     んがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!

火事場のバカ力か?
ムスメどもを跳ね飛ばして、窓に見える男に突っ込んだ―――――
626ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/07 00:31
>624 
閑馬栄空vsギーラッハ
 
至近距離からの斬撃をかわそうともせず更に踏み込まれる。

「斬ろうが、突こうが堪えぬのか!?」

永空の刀が鎧の隙間に滑り込む
脇腹を大きく貫き、鮮血は噴出する!!

「ぐぅっ…… やるな!が、しかし…… 寄りすぎよ」
 
脇腹を貫いて固定された刀、その柄を握る手は目の前に有る。
その手に向かって刃で斬りつけ、直後に永空の腹に蹴りを入れる。
627淫藤宗光/ヒトラー:02/03/07 00:34
(闇の中から唐突に、生きたアポロン像のごとき美青年が現れる)

闘争の最中、失礼しますよ。僕もこの化物だらけの戦場に参加します。

僕の名は淫藤宗光、闇の世界にその名を知られた淫藤流呪術の現総帥です。

え、名前欄がおかしいですって? ふふ、それはですね――

(突然、宗光の姿は霞み、代わって史上最大最悪の独裁者の姿が現れる)

それについての説明は余――アドルフ・ヒトラーがしよう。余は先の大戦に
敗北し自殺した後、自らのインスピレーションに従い、トランシルヴァニアの
古城にて我が魂の受け皿となりうる人間が来るのを待っていた。

そこに来たのがこやつ―淫藤宗光よ。こやつは余と同じく「超人」となることを
目指し、余と同化することでその知識を得ようとしたのだ。余はこやつの体に
入りこんだが、未だ完全には支配できておらん。

だが、余はこの地の闘いで力をつけ、いつかこやつを完全に支配――

(ヒトラーからまた宗光に戻る)

ふふ、それはこっちの台詞ですよ、アドルフ・ヒトラー。さて、スレが終わら
ないうちにテンプレを書いてきますかね。
628入江省三(M) :02/03/07 00:35
>621
到着した時にはすでに犯人は頭を吹き飛ばされていた。
「いや〜見事なお手並みで。私が着くより先に片付けてしまうなんて。すばらしい。」
「何がすばらしいもんか。十三人も殺された。
チッ、これだからジャンキーは嫌なんだ。」
「十三人ですか…。縁起の悪い数ですね。 ん、十二人じゃなくて? 」
「見りゃ分かるだろ。袋が十と三つ…」
「1ダースしかありませんねえ。ついでにパトカーも一台なくなってますし。銃もないんじゃないですか?」
「どっかのバカが持ってったか…。どうするつもりだ。」
「バカって所は当たってますがね〜。 面倒な事になりましたよ。
まあいいです。これからこの事件は、私の担当になりました。」
「そうしてくれると助かるね。パトカーが発見されたぞ。」
「それは結構。すぐに向かいましょう。場所は?」
629エイリアン:02/03/07 00:46
>621 
予想に反して制服を着た男が手をあげて出てきた。
「撃たないで。私は警官です。」
630浅上藤乃(M):02/03/07 00:46
>609 奥森かずいVS浅上藤乃
 
 バガン。
 
 落雷が落ちてきたかのような轟音がした。
 鉄筋が軋む、悲鳴を上げる。
 地面はあちこちにヒビが入り、所々の天井が崩れていく。
 
 一つの建物が崩壊していく様を、藤乃は先生の下になって呆然と見つめていた。
 
 このまま此処にいては瓦礫の下敷きになってしまう……離れなくては。
 痛みを絶え間なく訴える体をひきずって、先生の下から這いだす。
 立ち上がり歩いて、歩いているつもりで、倒れた。
 
 呼吸ができない。
 足が動かない。
 頭がぼうとして、何も見えない。
 
 あるのは、そう――――体の中の激しい痛みだけだった。
 
 死ぬんだ、と初めて藤乃は思った。
 だって、とても痛い。
 こんなのには耐えられない、この痛みを抱いて生きていくのなら、死んだ方がましだ。
 
「――ごふっ」
 
 うつぶせに倒れ込んで、藤乃は吐血した。
 白くなっていく視界で、床に流れる自分の血だけが鮮明だった。
 
「やだ……死にたく、ない」
 
 藤乃は腕を伸ばした。
 足が動かないのなら、腕で進むしかない。
 這いずって、少しずつ前に向かう。
 
 痛い、痛い、痛い、痛い、いたい、けれど。
 
 彼女は初めて、とても強い意志で願った。
 
 ……もっと生きて、いたい。
 ……もっと話して、いたい。
 ……もっと思って、いたい。
 ……もっと、ここに、いたい――――。
 
 でも、もう動かない、動けない。
631蒼崎 橙子:02/03/07 00:56
>623 両儀式vsアーカード エピローグ 
 
「人形だ」 
 
女は断定する。その瞳に嘘は無い。なれば、アーカードと闘った死神は人形なのだ。  
 
「不死者の王、アーカード。おまえは"人形師"という存在知っているか? 
 ……なに、難しく取る必要は無い。言葉通り、『人形を作る師』だ」 
 
だが、どんなに凄腕の人形師でも、けっして"人間"は作れない。 
どんなに精巧に作っても、それは人形なのだ。人間では無い。 
そして、それを見抜けない程、アーカードは間抜けでは無い。 
 
だが、眼前の女は、"人間を作ることができる人形師"なのかもしれない。 
 
「あいつは人形だ。私が作った"マリオネット"なんだよ」  
 
女は、アーカードの反応を読み、言葉を続ける。 
 
「あの人形のベースは日本にいる両儀式って奴だ。おまえに本気を出させるには、 
 彼女の性格が一番が良いと思ったんでな、使わせてもらった」 

女は自嘲気味に笑う。 
 
「いや、性格設定と容姿以外は全部捏造だけどな。アーカード、本物のシキは"あの程度"では無いぞ。 
 いくら不死者の王とて、あいつの"眼"には叶わない。それに――――」 
 
フ、っと女は手を揺らす。 
すると、彼女の手には死神…の人形が持っていた刀がいつのまにか納められていた。 
 
「あいつに刀を抜かせたら、あの程度ではすまない。――――まさに瞬殺だな」 
 
スラリと伸びた刀を掲げる。透明に透き通った刀身……。 ドコカデ ミタコトガアル  
 
「いくら私でも、さすがにあいつの"眼"までは作れない。……私は魔法使いでは無いからな。 
 そこで、この刀の登場だ。この刀を、"直死の魔眼"の代用品として使わせてもらった」 
 
最強の概念武装が、そこにあった。 
 
「"陸奥の守 流星の剣" ――――これを借り受けるのに、私は随分財産を失ってしまった」
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>622

 アインの身体が、ぐらりと前に倒れる。

 次の瞬間、風を切る音が聞こえた。

「っ!!」
 跳ね上がったアインの踵を、後方への軽いステップで躱す。不意を狙ったにしては、前動作に無駄がある。
「ちょっと惜しかったね…もう一い」
 そこまで言ったところで、反転した彼女の持っている拳銃の銃口が、僕に向けられていることに気が付いた。

 つまり。
 今の蹴りは、ただのフェイクだった。
 なるほど、彼女は今僕が言ったことを実行して見せた訳だ。


 礼拝堂に、乾いた銃声が、幾重にも重なり、響き渡る。

 埃と硝煙が舞い上がる中、僕はとっさに防御障壁――バリアガードを展開し、銃弾を防いだ。
 もっとも、僅かなタイムラグのせいで、いくつかの銃弾は僕の服の一部を奪っていったけれど。


 僕の目の前に、無茶な体勢で無茶をやらかしたアインが、受け身を取れず、無様な姿を晒していた。
「…へぇんな格好…あはははは…」
 僕はアインを指差して、笑った。

 一頻り笑った後、僕は光の塊を彼女の手前に投げた。
 床に当たった光は、小さな音を立てて砕け散った。

「…遊びは終わりにしようよ、アイン。こんなのは君の本気じゃない。そうだろ?」
 冷たく、平坦な声で言い放つ。
「君が本気を出さないんなら…ホントに君に死を伝えるよ?」
 含み笑いと共に言葉を続け、光の弓に光の矢をつがえた。
 矢を向けた先は、彼女の頭。
633閑馬永空:02/03/07 01:05
>626 ギーラッハVS閑馬永空 
 
 瞬時に手元に剣撃が走る。冷たい汗を背に感じつつ、今度こそ跳びずさりかけた閑馬の腹部で丸太のごとき蹴りが炸裂した。
 口から血を吐く。踏み止まる事も出来ず吹っ飛ぶ閑馬に再度大剣が流れ来る。
 豪剣一閃、ヒルドルヴ・フォークは閑馬の右腕を肩の少し先辺りで斬り飛ばしていた。
 当然の結果として、閑馬の腕は地面へ――
 落ちなかった。 
 落ちかけた右腕を、閑馬は左手で掴み止めたのだ。未だ刀を握ったままの腕を。
 のみならず、一拍置いただけでそれをギーラッハの眉間に薙ぎ返した! 
 新たな血の霧がかかった。 
 それを避けるように閑馬は数メートルも後ろに下がっている。
 切断された右腕を肩に当てた。数秒を経ずして、再びそれは繋がっていた。
 うっそりと呟く。 
 
「死ねぬ、とは死よりもむごい。だから儂は、死すら利用して生き抜いて来たのだよ」

634横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/07 01:08
>625 横島 vs 殺人貴 
 
 あ、また殴られた。 
 おや、今度は蹴りですか。 
 色男が台無しですなぁ・・・・・・ケッケッケッケッ。 
  
 半裸や下着姿の美少女たちとそれにボコられる志貴を見ながら、俺は勝利の感触に酔っていた。 
 はっ、この俺に関わった以上、こうなるのは当たり前! 
 いや、むしろもっと不幸になれっ! 
 
 俺は懐に手を伸ばす。そして、携帯電話を取り出して素早くダイヤルする! 
 
 1 1 0  と! 
 
「あ、お巡りさんですか? 私全然怪しくない善意の一般市民なんですが・・・」 
 
 速やかに通報が終わる。 
 後は少しすれば・・・・・・・・志貴は社会的に抹殺される! 
 
 見たところ、あいつは既に成人。俺はまだ17歳! 
 捕まっても俺ならまだ少年Aで済むが、あいつは実名報道! 
 社会的に抹殺! 
 変質者の烙印が押されること請け合い! 
 
 そ、そしたら・・・・・ 
 
 『やぁ! どうしました、綺麗なお姉さん!』 
 『志貴が・・・変質者だったの』 
 『悪い男に騙されたんですよ。さぁ、私の胸でお泣き』 
 『うん・・・』 
 
 なんちてなんちてなんちてなんちてなんちて!!! 
 
 わ、笑いが止まらん! 
 ヤツは破滅、俺はあのねーちゃんをゲット! 
 完璧すぎる、完璧すぎるぞ、俺ッ! 
 
 ――――――そこへ、何故か志貴のヤツが飛び掛かってきた。 
 ――――――後ろに攻撃色を発し続ける女子高生を引き連れて。 
 
 ・・・何故? 俺、なんか悪いコトしましたか?
635淫藤宗光/ヒトラー:02/03/07 01:14
僕の(余の)テンプレです(テンプレだ)。

(以下、宗光=宗 ヒトラー=ヒと略)

出典 :「妖魔戦線」「妖魔軍団」「妖魔淫獣」(菊地秀行・光文社)
名前 :淫藤宗光/アドルフ・ヒトラー
年齢 :宗=20代半ば ヒ=100歳前後
性別 :どちらも男
職業 :宗=妖術師 ヒ=独裁者(の亡霊)
趣味 :「超人」進化のための大災厄を引き起こすこと(共通)
恋人の有無 :宗=いませんねえ ヒ=今の余には不要なものだ
好きな異性のタイプ :宗=汚しがいのある人 ヒ=完璧なアーリア人種
好きな食べ物 :宗=ポテトチップ ヒ=無添加野菜
最近気になること :工藤明彦の動向
一番苦手なもの :念法(共通)
得意な技 :エクトプラズムから妖物を作る、”パラケルススの死矢”を使う。
一番の決めゼリフ :宗=「苦痛と死と恐怖こそ、わが可能性を高めるもの。
             六百万分の一、今なって見せるぞ」
将来の夢 :「超人」へと進化すること(共通)
ここの住人として一言 :皆さん(皆)僕の(余の)進化への踏み台になってください(踏み台となれ)。
ここの仲間たちに一言 :宗「トリップも無い見切り発車ですが、まあよろしく」
            ヒ「我が進化を邪魔するようなら…殺す」 
ここの名無しに一言 :宗「ふふ、まあ生暖かい目で見て下さい」
           
ああ、肝心のカテゴリを言い忘れていましたね。もちろんCです。
636アーカード ◆ARCARDr. :02/03/07 01:21
>631 アーカードVS両儀式? エピローグ?
 
 人間を作る人形師、だというのか、この女は?
 だとすれば、それは異端どころの話ではない。
 まさに、神への不遜な挑戦をした人間と言う事になる。
 
 まぁ、だがそんな事はこの際アーカードには関係ない。
 剣も、人形も、リョウギシキもどうでもいい。
 
 まだ、この女は核心を喋っていない。
 
「おまえは、此処に何をしに来た? まさか、人形自慢がしたいワケではあるまい?」
 
 苛立ちを歯ぎしりでかみ殺しながら、アーカードは尋ねる。
 何か、既視感を感じる――。
 それが何なのかはよく分からないが。
637ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/07 01:23
>633 
閑馬永空vsギーラッハ
 
脇腹に続き、眉間にも深手を負う。
 
「ぬう…… 」

奴の剣は巧みなれど結局その再生能力有ってこその物、
黒騎士の再生能力が剣術と別れていたのとは違う、
己は閑馬の剣に感動する事ができぬ。
しかし、魂の篭らぬ邪剣なれど……。

「強い…… 」

強敵を前にヒルドルヴ・フォーク を構えなおす。
次に懐に入られると……。
638エレン ◆Elen1cxc :02/03/07 01:31
エレンvsエミリオ
『黄昏の堕天使』
>632

 目の前で、天使が光の弓矢を構えている。
 それはキューピットの持つ様な可愛らしいものではなく、
確実に、人を殺せる威力を持った『武器』
 随分と血生臭い天使がいるものね。いえ、それこそ私に相応しい。
 
 ゆっくりと引き絞られる弓を見ながら、私の心は、奇妙な程落ち着いていった。
 今なら相手の呼吸どころか、心臓の鼓動まで察知出来る気がする。
 だから、彼が口を開くのも充分に予想出来た。

「君が本気を出さないんなら…ホントに君に死を伝えるよ?」
 
 そう……いいわ、教えてあげる。
 
この世に、貴方以上の死神がいる事を。
 
 光の弓が限界まで引き絞られた瞬間、右袖に仕込んだCopポリスを取り出し
私に向けて突き出された、弓を握る左手めがけ引き金を引く。
 同時に首の筋力で身体を起こすと、礼拝堂の扉に向かい再び走り出した。
639蒼崎 橙子:02/03/07 01:34
>636 両儀式 vs アーカード エピローグ 
 
アーカードの問いに、女はニヤリと笑う。 
今にも「よく聞いてくれた」と言い出しそうな表情だ。  
 
「依頼――――依頼をされたんだよ」 
 
女は、煙草の灰を、床に落とす。 
 
「気に入らない連中だ。人間をやめた者との取引など、本来は好かん。……だが、例外もある」 
 
初対面のはずのアーカードに、女は語り続ける。 
どうやら、それが彼女の癖らしい。……誰にでも、均等に接する態度。 
 
「私だって、一応魔術師の端くれだ。向上心だってある」 

――――だからな、挑戦したかったんだよ。 
 
「"不死者の王"アーカード。おまえの人形を作るためには、どうしても一度、おまえと闘う必要があったんだ」 

そう、私はおまえの人形を作る。"真祖"の人形。 
それは常識を超えた"魔法"では無い。だが、人形師の常識を超えたものであることに、間違い無かった。 
640『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/07 01:38
>634 横島 vs 殺人貴

―――――テメエが…
        元凶だろうッ!

男に飛び掛かる………、が。
ガクン、と失速した。
先程のテニスコートの重爆撃、たった今の肉体的ダメージ…。
既に遠野志貴は限界だった。
…か、身体が言う事を利かねぇ…。

ドスン、と窓から地面へもんどりを打つ。



―――――なんて、無様………。



霞む目で男を睨む。
…ああ、ヤツが逃げて行くよ…。
背中側には、未だ怒りの色が褪せない女子校生の群の気配―――

―――まだだ、まだ俺は負けちゃいない!
ブルブルブルッ、と激しく頭を振り、何とか視界を正常に戻そうとする。
…すると、視野の隅に見慣れた存在…。

   あ。

ソレと目が合った―――

遠野志貴は残った力を全て掻き集めて、ムリヤリ立ち上がる。
そして、ソレを掴んで男に向かって全力で投擲する―――!!

「頼む、レーーーン! 俺の代りにヤツを止めてくれーーーーー!!」

「―――――!!」

空中でジタバタともがく黒猫。
…そうか、そんなに殺る気まんまんなんだな、レン…。
ありがとう、俺は立派な使い魔を持って嬉しいよ………。

   スコーーーン!

小気味良い音を立てて攻撃の完了を示すレン。
そしてバッタリと倒れ伏す、生涯の仇敵。

「…少女たち、アレが元凶だ。俺はただ罠に嵌められただけなんだよ…」

そう男を指差し、静かに告げる。
641HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/07 01:40

彼女への距離が近付く……
50…40…30

私は直進しつつ腹部の粒子砲をチャージする。
決定打にはならないが牽制程度にはなるだろう。
20…今!!

10Mほど手前で私は拡散ビーム砲を彼女に向けて放った。
一瞬だけ彼女の姿が見えたが、かなり動揺しているようだ。

そして二度目の接触、肩からのタックル。
のけぞり吹き飛ぶ目標。
しかしこのタックルはまた牽制に過ぎない。

「トドメです!」
この際自分のダメージは無視する。
わたしは駄目押しとばかりにありったけの魚雷を彼女に向けて放った。
642HMX-13 serio ◆CEriOo46 :02/03/07 01:41
リンク張り忘れです…慌てすぎですね…
>641
(>606)
セリオVSスミレ
「海中大殲争」
643スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/07 01:52
セリオVSスミレ
「海中大殲争」

(ざぱぁー)
と ち ゅ 〜 け 〜 か 〜 。

>484 >486 >490 >496 >499 >502 >507 >514
>548 >553 >555 >557 >559 >561 >572

オマケw >504
644スミレ ◆vIOLtW5Q :02/03/07 01:56
>643
……張り忘れ(汗
>606 >641
【途中経過:弓塚さつきvsアーノルド・ラスキン】
 
導入:>530 >531 >534
闘争:>540 (>543) >570 >577
 
 では、引き続き吸血大殲をお楽しみあれ。
646横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/07 01:57
>640 横島 vs 殺人貴 
 
 スコーン。 
 何が何やら、一瞬見失う。 
 同じように目を回す黒猫がいたとか、志貴が「嵌められた」とかいってるとか、 
 俺はもう限界臭いですとか・・・色々なことが脳裏を過ぎった。 
 
 あぁ、なんで俺ばっかりこんな目に・・・ 
 
 ばたり。 
 力無く倒れた。 
 その周りを半裸のおねーちゃんたちが囲む。
 おお、ねーちゃんが俺の周りを! しかも下着姿で? 
 これはまさしく、ぱらだい―――― 
 
「あ、やぱりこいつ!」
 
 ・・・そこでようやく、俺は現実に引き戻された。 
 
「ち、違う! 俺は被害者だっ!」
「知るか!」「問答無用!」「くたばれ、セクハラッ!」 
 
 弁明の余地もなく。謝罪を入れる隙もなく。 
 手が足が棒きれが鈍器が・・・お、俺を襲うッ! 
 い、いやぁーーーーーーーーーーーーーー! 
 な、なんでこうなるンや、いつでもこうや! 
 一体何が悪かったんやーーーーーーーー! 
 
 女子高生たちの手荒い愛情表現は、俺がボロぞうきんになるまで続いた。 
 そして・・・・・本命はまだ、そこに残っていた。
647ギーラッハ ◆GIeRaCHE :02/03/07 02:02
閑馬永空vsギーラッハの途中経過よ。
 
>459>460>466>469>471>477>483>492>500
>506>511>513>515>624>626>633>637
648入江省三(M):02/03/07 02:07
では私の方もやっておきますか。
>611 >615 >620-621 >628-629
649蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/07 02:10
【途中経過:蘭麻みほvsジグムント・ウピエル】
   
>566>579>580>581>613
 
乱入大歓迎よ。
650奥森かずい(M):02/03/07 02:14
>630 奥森かずい対浅上藤乃
 
 ―――意識が、覚醒する。
 
 私は目を覚ました。
……ここはどこだったか……何故体中が痛むんだろう……
 
 顔に手を触れる……ドロリとした感触……出血しているようだ。
……はっきりと目が覚めてようやく今の状況を思い出す。
 
 そうだ、彼女は!?
確か彼女を庇って……下を見るが彼女は居ない。
一体何処に……いた。
 
 彼女は少し離れと所で倒れていた。
口元にはドス黒い血が滲んでいる。
吐血したのか!?
 
 痛む身体を引きずり急いで彼女に駆け寄る。
腹部に手を当て確かめる……まずい……このままでは。
 激痛に顔をゆがめる彼女。
……一体いつ痛覚が戻ったのかは解らない。でも彼女は痛みにずっと耐えていたのだろう。
 
 「馬鹿っ!」
 
 思わずそんな言葉が出た。
  
 「痛いのならどうしてそう言わなかったんですか!
   痛みは耐える物じゃない!訴える物なんですよ!」
 
 そう、彼女はそんなことにも気づけない身体だったのだ。
そしてそれに気づけなかった私の愚かさ……
 
 私は彼女を抱え上げると走り出した。
病院に急がなければ。
消防が来るには時間がかかる。かといって電話なんかあるわけもない。
中心街から離れているからタクシーなんかも無い。
 
 私はただ走り続ける。間に合え……間に合え!

651『殺人貴』 ◆hKILL/T. :02/03/07 02:19
>646 横島 vs 殺人貴

…くっくっく…、悪は滅びた…。
俺はボコられる男を見て深く肯く。
だが。
俺の気は収まっていない。全然物足りない。
そして、ゆっくりと男に向かって歩み寄る―――――

「…キサマの敗因はただ一つ…。テメエは俺を怒らせた」

言葉と共に、ゴミクズ同然の男の『死線』をナイフの背でなぞる。
決して深く差し込まないように。
…フッ、これなら『痛み』だけを永遠にでも与え続けられる…。
どうだ、痛いだろう? 苦しいだろう? 耐えられない苦痛だろう?

「くくく、あははは…」



散々嬲って男がピクリとも動かなくなった頃。
…は、こんなヤツ殺すにも値しない。
じゃあな…。

ヨロヨロとレンを抱えつつ戦場を後にする。

―――――闘いは、いつだって虚しい…。

校門を出ると、既に泣き止んでこちらに駆けて来るアルクェイドの姿が見えた。
レンの思考を辿って来たのかも知れないな、と考えるでもなく思う。

「…やあ、アルクェイド…、仇は、取った…、ぞ―――」

そのまま満身創痍の身体を、彼女に預けた。

【殺人貴;END】
652アーカード ◆ARCARDr.
>639 アーカードVS両儀式? エピローグ?
 
 不死の王の人形、だと?
 不遜な人形師は、今間違いなくそう言い放った。
 当のアーカードを目の当たりにしながら。
 
 真逆、かの少佐以外に、否、少佐以上の狂った考えを実行に移そうとする輩がいるなどとは。
 アーカードは嬉しくなった。
 そして、同時に悲しくなった。
 
 そんな計画を実行に移させるわけにはいかないから。
 ヘルシングの犬として看過できる事態ではない。
 
「残念だが、そのあまりに不遜な偉業は誰にも語り継がれる事はない」
 
 空気がざわめき出す。
 辺りの闇が濃くなる。
 アーカードの形が崩れていく。
 
 拘束が、解除される。
 
 犬が、犬達が女へと跳びかかった。
 逃がさない、逃がすわけにはいかない。
 逃がす事は大きな損失だ。
 だから、アーカードは遠慮せずに拘束を解除した。
 
 牙が、神への挑戦者を断罪せんと女へと迫る。