吸血大殲 第12章 鏖殺輪舞

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1ドラキュラ・ヴラド・ツェペシ
このスレは、吸血鬼や狩人、あるいはそれに類する者が闘争を繰り広げる場である。
無論、闘争だけではなく、名無しの諸君の質問も随時受け付けておる。
気軽に質問をして欲しい。
なお、ルール・闘争への参加方法に関しては>>2-20あたりを参照してもらいたい。
関連リンクもその中にある。
ルールはスレごとに改定が進んでいるので、常連の者も目は通しておくがよい。
まずは、自分の所属する勢力を決めてもらう。
カテゴリA(狩人:人間)
カテゴリB(狩人:吸血殲鬼……吸血鬼でありながら、吸血鬼を狩る者の総称)
カテゴリC(吸血鬼、妖魔)
カテゴリD(その他、傍観者)
 
原則、自勢力と他勢力とで争うことになる。
ただし、相手方の了解があれば、他勢力とでも共闘は可能であるし、
同勢力の相手とも対戦可能だ。
初めて参加する者はこのスレでテンプレ(>>7)による自己紹介と戦闘スタイルの紹介をしてほしい。
出典を知らぬ者もおるのでな。
なお、これらの紹介文は左手が参加者データサイトに転載してくれるであろう。
紹介が終わったあとは、JBBSの雑談スレにも顔を出しておくがよかろう。
 
闘争相手の募集はJBBS・吸血大殲板の雑談スレ、
あるいは闘争打ち合わせ専用スレにて行うがよい。
雑談はJBBSの雑談・舞台裏スレで行うのが基本であるが、羽目を外さぬ限り、このスレでも多少のことは認める。
観戦しながらの応援・野次・結果予想・解説はキャラハン・名無し問わず歓迎しよう。
ただし、キャラハンは常に己のカテゴリー・立場を念頭において行動すること。
 
本スレは基本は吸血鬼と狩人の戦いであるが、
要は月夜の退廃、血塗れの狂気、そういうものに理解があるなら吸血鬼に縁が無くても歓迎する。
ただし、闘争のバランスを保つ為、あまりに雰囲気・桁の違うキャラクターの参加は遠慮してもらう。
(例、ドラゴンボールの孫悟空、孔雀王の後期の孔雀、ゴッドサイダーなど)
一応、強さの上限としては我やアルクェイド、アーカード、姫あたりを基準に、
常識的に考えて他キャラと闘争を保てるレベルを、参戦出来るキャラの強さの上限としよう。
又、本スレはあくまでも闘争という形を取ったクロスオーバーのやり取りを楽しむスレである。
勝ちに執着した戦い方は、好ましくない。
どう魅せる戦いをするかが、本義である。
・戦う前に自分の自己紹介のレスをハイパーリンクなどで明示しておくと相手も作戦もたてやすかろう。
・又、戦う前に参加者データサイトも参照すること。
・リアルタイムでやるか、じっくり数日に分けてやるかは自由である。
 最初にそのことを明示しておくと、相手に親切であるな。
 自分が何時まで闘争できるか、最初に明示すること、
・質問の回答はなるべくすること。ただし、答える時期は各人の裁量に任せる。
・メール欄に出展作品と所属する勢力を記入すること。闘争中の裏合わせ等もメール欄で行う。
 闘争中のものは、対戦相手のメール欄を常にチェックして置くようにせよ。
 必要に応じて、JBBSの会議室スレッドも使用するがよい。
・戦いの舞台を最初に設定すると、地形を生かしたトリッキーな戦いができよう。
・最初に通常の闘争か、選択肢を使うか、トリップを使って闘争(>>4参照)するかを決めよ。
・名無し諸君の飛び入り参加の為に『マリオネット』『ドッペルゲンガー』(>>4参照)がある。
 好きなキャラに化けさせ、ステハンとして参加するが良い。ただし、ルールは厳守のこと。
・自キャラだけでは勝てそうにない相手と対戦する場合、
 共闘者を募集・指名してバランス をとるのもありであろう。
・1対複数、複数対複数の戦闘では、タイミングを合わせるため、
 同じ相手と闘争している他キャラが全員レスを返してから自分のレスを書き込むようにせよ。
・自キャラが死んでも、蘇生能力を持ったキャラが復活させてくれる。遠慮は不要である。
・昼間にしか来られないキャラであっても、幾日かに分けてレスを返しながら闘争を進めていくことは可能。
 ただし、あらかじめ対戦者にそれを伝えておけ。
・闘争中はテンションを保つため、質問への回答が後回しになることもある。
 機を見て答えていくようにするので、質問者は了解してほしい。
・名無しの介入(野次・応援・解説・アドバイス・感想等)も推奨する。
 富樫・虎丸のような名無し歓迎しよう。
・参加者は常時募集しておる。気軽に参加するがよい。
・ルール討議・闘争の簡単な裏合わせは雑談スレで行うようにせよ。
・参加者・ROM共、効率よくログを追うため、かちゅ〜しゃの導入を推奨する。
・かちゅ〜しゃによる閲覧を容易にするため、闘争者は戦いが終わった後、レス番をまとめておくがよい。
  (例.>1>3>5>7>9>11>13>15>17>19>21
     >23>25>27>29>31>33>35>37>39>41>43)
・レス数が1000に近付く、もしくは容量が限界に近くなった時は一旦闘争を中止。 
 そのスレッドで行われた闘争をまとめるレスを書き込むこと
マリオネット及びドッペルゲンガーについて説明しよう。

 ・マリオネット
   任意のキャラ(大殲に参加・不参加を問わず)に変化する能力を持った人形である。
   変化したマリオネットの戦闘能力は元となったキャラをほぼ完璧に再現したもので、
   元のキャラが持っている能力は基本的に全て使用可能である。
   大殲未登録のキャラを一回限りで操作してみたい者のための人形であるが、知性・言動も
   コピーできるため、既に大殲登録済みのキャラを自分でも操作してみたい場合などにも使用
   は可能である。なお、大殲登録済みのキャラに変身させ、元キャラと戦わせるつもりなら、
   後述のドッペルゲンガーを使用せよ。

 ・ドッペルゲンガー
   大殲に参加している任意のキャラの一人に化ける能力を持った魔物である。
   闘争舞台のどこかにある鏡から出現し、元となったキャラを襲う。
   戦闘で倒すか、鏡を破壊すれば消滅する。
   なお、ドッペルゲンガーの能力はレベルに応じて異なる。

<LV1>力や能力は本人の一回り下の能力を有する。
       知能は極めて単純で、無口・無表情である。
   
<LV40>本人の能力を完全に出し切っている。
       知能はある程度有していて戦略性もあるが、完全ではない。
       無口・無表情。

<LV60>LV40の能力に加え、本人の知性・言動も完全に再現できる。
       能力的には、元となったキャラと完全に互角である。

ドッペルゲンガー、マリオネット共に名無しがステハンとして飛び入り参加するために用意
されているキャラである。これらのキャラを使いたいものは、まず雑スレにてどちらを使うか、
何に変身させるかを告知せよ(マリオネットの場合は出典も)。問題ないようであれば、打ち
合わせスレにて対戦相手を見つけて都合を合わせるがよい。マリオネットを大殲未参加のキャラ
に変化させる場合は、変身後のキャラの能力等の紹介を本スレに書き込むことを義務とする。

マリオネット・ドッペルゲンガーの使用は、名無しに限定されるものではない。
大殲スレのキャラハン、他スレのキャラハンでこれらを操作したいものがあれば、名無し同様に
名乗り出るがよかろう。 なお、いかなる場合であれ>>2のルールは厳守せよ。
マリオネットを使う場合、ルールに反するキャラへの変身は不可である
〜トリップ戦闘ルール〜 ※『トリップ戦闘』とは自分の名前欄の名前の後に半角で『#12345678(適当な8文字以内)』
  等と入力し、それによって出来たトリップの値で勝敗を
  決定しようというものである。 ・戦闘の例 GM(ゲームマスター):状況描写
 ↓
 ハンターA:トリップをランダム入力&行動描写
 ↓
 ハンターB:トリップをランダム入力&行動描写
 ↓
 GM:トリップの値を元に勝敗判定。
    勝利者にポイント追加。
    引き分けなら相打ちか相殺。
 ↓
 GM:状況描写
 ↓
 ・
 ・
 ・
 これを繰り返す者と思ってくれればよい。
 規定のポイントに達するか、ターン数を超えることで戦闘終了である。
 トリップは始めの桁で値が大きい方を勝ちとする。
(アルファベット大文字>アルファベット小文字>数字>記号) ・アルファベットはA、数字は1が最強
・記号は全部互角
・GMを入れるか入れないか、ターン制・ポイント制を採用するか特定の場面
 (トラップ・術の成功判定等)だけの採用にするか、は自由
6少佐:02/02/11 14:07
闘争とは、血の香りが漂うべきだ。
恍惚と屈辱に塗れるべきだ。互いの全存在をかけ、相手を粉砕する。
腕を引き千切り、足を圧し折り、はらわたを潰し、首をもぎ取る!!
そうあるべきだろう? 深く暗く美しい、
闇の奥底にて、血を浴びて輝く夜族(ミディアン)というものは。
 
さて、ここで僭越ながら、具体的に「闘争を演出する方法」について語りたい。
別に「こうしなさい」という命令ではない。あくまで「こうすると、いいかも」という程度の助言だ。
 
1)「闘争する理由」「闘争する場所の表現」に凝る。
   血と硝煙の匂いが薫る、そんなイメージを喚起する文章表現を加えてみる。
   これだけでも、相当雰囲気が出ると思うのだが、いかがかね?
2)「化物は化物らしく」する。まあ、要はただ「攻撃の応酬」をするのではなく、
   負った傷の描写や、内面的な昂ぶりを表現しつつ、
   闘争してはどうかという提案だ。例えば、我が憎き戦友アーカード君なら、
  「引き千切った相手の腕、その傷口に口づけをし、 真紅の鮮血を飲み干した」など、
   攻撃表現以外にもキャラ的な演出描写をいれてはどうだろう?
3)冗長にならないよう、気をつける。ただ闘争するのではなく、
 「このキャラならば、こうした方がらしい」という考えを意識して、
  クロスオーバーならではの「ドラマ」を展開しようではないか。
  読んでいるだけの者も楽しめる、世界にはまれるスレッド育成を心がけよう。
 
 くくく、私らしくないね。しかし、あえて提言しておきたいのだよ。  ここは、吸血鬼の闘争の場としてスタートした。
 畑外の闘争者も多くいるようだが、だからこそ、
「吸血鬼ならではの空気」を表現するよう努力しようじゃないか、ええ?
 血!
 肉!
 骨!
 殺戮!
 蹂躙!
 そして闘争!
 
 狂え狂え、狂って戦え! 血みどろでない闘争に、存在意義はない!
 狂気を! より狂おしい狂気を!
 諸君、私は期待しているよ。
 今夜が麗しき闘争の夜となることを・・・。
■関連リンク
■参加者データサイト『吸血大殲 Blood Lust』(左手作成・過去ログも全てこちらにあり)
http://members.tripod.co.jp/humituki5272/taisen/index.html
 
『闘争記録保管所』(緑川淳司作成・各闘争ごとに整理された記録)
http://members.tripod.co.jp/tajuunin/taisen.html
 
 
■吸血大殲本家サイト
 
From dusk till dawn
http://www.uranus.dti.ne.jp/~beaker/
  
『戦場には熱い風が吹く』
http://ha7.seikyou.ne.jp/home/hagane/index.html
  
  
■過去スレ
 
吸血大殲―もの凄い勢いで吸血鬼が闘争するスレ―
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1006254260/
 
続・吸血大殲〜新たなる吸血鬼達の闘争の舞台〜
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1007397067/
 
吸血大殲3〜血と肉と硝煙の円舞曲
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1007821285/
 
吸血大殲 episode4〜ノスフェラトゥのゲーム
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1008007040/
 
吸血大殲 第五章 闇に住まうモノ達の饗宴
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1008445608/
 
吸血大殲 第六章 闘争者たちの饗宴
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1008955227/
 
吸血大殲 第七章 大殲争・Vampirkrieg
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1009488808/
 
吸血大殲 第8章 月赤の狂騒曲
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1010428850/
 
吸血大殲 第9章 貴族達のサーカス
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1011453047/
 
吸血大殲第10章 戦鬼ヲ憐レム歌
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1012347069/

吸血大殲第11章 組曲・血闘
ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1012840569/
 
 
■太陽板の質問・雑談スレ
 
吸血大殲/陰 其の14〜神羅屋敷地下室 餌の時間〜
http://www.alfheim.jp/~narikiri/narikiri/test/read.cgi?bbs=TheSun&key=009742840
 
■専用JBBS(打ち合わせ・舞台裏などはこちら)
ttp://jbbs.shitaraba.com/game/163/vampirkrieg.html
自己紹介用テンプレートである。
 
出典 :
名前 :
年齢 :
性別 :
職業 :
趣味 :
恋人の有無 :
好きな異性のタイプ :
好きな食べ物 :
最近気になること :
一番苦手なもの :
得意な技 :
一番の決めゼリフ :
将来の夢 :
ここの住人として一言 :
ここの仲間たちに一言 :
ここの名無しに一言 :
9以上、自作自演でした。:02/02/11 16:02
あの世で俺にわび続けろオルステッドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
10導入:02/02/11 20:15
トバルカイン(M) vs シエル(M)
導入 1

「何も問題はない。楽しい休日になりそうだな」 
 
「こちら赤テブクロから白クツシタへ」 
「お客は今 入店した。くりかえす お客は入店した」 
・ 
・ 
・ 
「――ああ、ごくろう。順調に事は運んでいるようです、Mr.トバルカイン」 
 
 初老に差し掛かった男が、部屋の片隅でイスに腰掛ける男へ話しかける。 
 だが、目深に帽子をかぶった男は応えない。  
 
「夜には包囲網も完成します。その、ですから――」 
「わかっている」 
 
 面倒そうに言葉を返すと、また、男――トバルカインは黙り込む。 
 
 男の対処に老木どもがはたはた困り果てていると不意に、部屋のドアを叩くものが現れた。先程と同じ伝令のようだが、酷く狼狽している。挨拶もそこそこに初老の男に耳打ちすると、その男の表情も驚愕に染まった。 
 
「……なに?」 
 
 無表情だった男にぴくり、と変化が生まれる。 
 
「何事かね?」 
「――市街にヴァチカンが現れた、と」 
11導入2:02/02/11 20:17
トバルカイン(M) vs シエル(M)
導入 2

 イライラ。 
 
「ご主人! おかわりを下さい!」 

 ナルバレックの一存でブラジルに飛ばされたこととか、その割に大した仕事ではなかったこととか、
今頃遠野君はどうしているのかなとか、それにあのあーぱー吸血鬼がまとわりついていることとか、
飛んで帰りたいのに飛行機のチケットが取れなかったこととか、ここのカレーが美味しくないこととか、 
  
 イライラ。 
 イライラ。 

 なんだかあらゆることが、シエルにとって面白くない方向へ働いている。 
  
 だから、こんな時は自棄食いするしかないのだ。 
 
「ご主人! おかわりを!」 

 山のように積み上げられる、カレーの皿。その光景に、いつの間にか野次馬が輪を作っていた。皿が増えるたびに人も増え、何時しか店を取り囲むように人垣が出来上がっていた。 
  
「ご主人――」 
  
 ふと、シエルの手が止まった。  
 その異質な気配を感じ取って。 
 
 カッカッカッカッ……。 
 
 靴の高い音がした。 
 人垣を割って、白いスーツの男が現れる。 
 男は大仰に手を振ると、わざとらしく腰を曲げた。 
 
「いやはやまったくもって見事なお食事ぶり。さすがはさすがはかのご高名な第七司教でありますなァ!!」  
  
 シエルの手が、自然と懐に入る。 
 
「私の名はトバルカインアルハンブラ。近しい者からは『伊達男』とよばれています」 
「そのトバルカインさんがなんのご用ですか?」 
「これはこれは、ご冗談ばかり。わかっているでしょうに」 
 
「貴方の命を貰いに、第七司教」 
 
 言うなりトバルカインは手先からトランプを散らす。
 不死の王の前座には、申し分ない相手だった。 
12シエル(M):02/02/11 20:34
>11 シエル(M)VSトバルカイン(M)
 
 トランプ……? 意外といえば意外な敵の行動にシエルの警戒は強まった。
 瞬時に座っていた場所から、素早く跳躍し距離を取る。
 
 が し ゃ あ ん !
 
 今まで積まれていた皿が散らばり、派手な音をさせて割れた。
 
「はぁ、どちらさんかと思えば吸血鬼ですか、あなた」
 
 カウンターの上に立つシエルの右手に、魔法のように黒鍵が三本現れる。
 それを伊達男の方に向けて、死刑宣告をするかのように言い放った。
 
「だったら、容赦する必要はありませんね」
 
 次いで店内を見回し、事態を理解していない一般人達に警告する。
 
「みなさん! ぼけっとしてると死んじゃいますよ」
 
 そして、言葉より行動とばかりに黒鍵を伊達男に向けて投擲した。
 鉄甲作用で投げられたそれが飛んでいく。
13トバルカイン(M):02/02/11 20:49
>12 トバルカイン(M) vs シエル(M)

ザン! 
 
 黒鍵が頭を半分吹き飛ばし――たかに見えた。

ニヤッ
 
 吹き飛んだはずの頭の半分がトランプの札になり、
 あたりに撒き散らされる。それが通り過ぎると、 
 元通りのトバルカインがその場に立っていた。 
 
「周りに気を使う余裕があるのかね?」

 逃げ遅れた店員の頭を掴む。常人離れした吸血鬼の膂力が、
 その体を簡単に持ち上げ、投げつけることを可能にした。

 石でも投げるかのように無造作に、人間をシエルに投げつける。
 避ければ店員は死ぬ。 
 だが、避けなければ――

 いつの間にか、その店員の体には無数のトランプが絡みついていた。
14シエル(M):02/02/11 21:04
>13 シエル(M)VSトバルカイン(M)
 
「くっ……!」
 
 一瞬、シエルは逡巡した。
 そして、次の瞬間には決断していた。
 
 またも魔法のように黒鍵が両手に一本ずつ現れる。
 ただし刃の方を手に持って。
 そのまま、柄の部分を飛んでくる店員の両肩に投げつけた。
 
 ごきり、と嫌な音がさせながら店員が勢いをなくして地面に落ちた。
 関節くらいは外れただろうが、骨まではいっていないはずだ。
 
「後で治してあげますから勘弁してください!」
 
 一言店員にそう謝って、シエルは伊達男めがけて跳躍する。
 空中で三度黒鍵を三本投擲した。
 と同時に、左手にも黒鍵が構えられている。
15トバルカイン(M):02/02/11 21:23
>14 トバルカイン(M) vs シエル(M)

「優しいことだ」

 叩き落とされた店員を見下ろし、トバルカインも地を蹴った。
 
 ダン!

 反動すらない軽い動きにもかかわらず、シエルの上を軽々と飛び越える。
 放たれた黒鍵も虚しく、トバルカインの立っていた地へと突き刺さった。

 その上で左手に数枚のカードを出す。
 シエルの真上に陣取ると、それを撃ち放った。
 キュゴッ、と空気を裂いて、カードがシエルに迫る!
16シエル(M):02/02/11 21:39
>15 シエル(M)VSトバルカイン(M)
 
 軽々と自分の上を行ってみせた伊達男を見上げてシエルは驚愕した。
 どうやら、見掛けによらずその身は軽いようだ。
 
 真上から打ち出されるカードを迎撃しようと、頭上目がけて黒鍵を放つ。
 迫り来るカードと接触した瞬間に、黒鍵に秘められた火葬式典を起動。
 瞬時に小規模な爆発が起こった。
 
「くっ……!」
 
 当然、至近距離にいたシエルも無事では済まない。
 だが、爆風にむしろ逆らわずに乗る事によってダメージは最小限で済ませた。
 床に叩きつけられると同時に立ち上がり、今度はトマスによる福音書を取り出して圧縮空気弾を発射した。
17トバルカイン(M):02/02/11 21:58
>16 トバルカイン(M) vs シエル(M)
 
 さすがは第七司教、良い反応を見せる。

 カードを黒鍵で迎撃され、爆発に晒されながらも、
 トバルカインはスッと地に降り立った。 
 
 自らの炎でシエルはそれなりに手傷を負っている。
 今なら追い込めるか?
 再びカードを構え、身を翻した時―― 
 
 弾き飛ばされた。 
 
 不可視の力に殴りつけられ、トバルカインの体は地面に投げ出される。
 衝撃はそれでも収まらず、民家に衝突するまで滑り続けた。
 
「なるほどなるほど、さすがは第七司教殿ですなぁ!」
 
 ゆっくりと起きあがる。その足下に、遠巻きに事の成り行きを見守っていた、
 野次馬の死骸を踏み付けて。鮮血にスーツを汚しながら。
 だが、傷は決して浅くない。
 吸血鬼をもってしても癒しがたい痛みが腹に刻まれた。

 ――急ぐ必要があるか。
 
 トバルカインは三度、カードを構え投げ放つ。
 それとほぼ同時に走り出すと、大量のカードを撒き散らし始めた。
18ウルフ(M) ◆wolf8zuU :02/02/11 22:00
御神苗優VS獣人  
  
岩石を宙でかわし、ニンゲンは曲芸撃ちをかまして来る。 
威力は上々!飛び来る銃弾は身を捩り、又は左右に振れる事で回避を試みる
が追いつくべくもない。  
  
ぴしっ ぴしっ ずさぁぁぁぁ・・・・  
  
獣人の体から血が飛びすさんでいく。  
苦渋の表情に口の端を歪めるライカンスロープ。  
  
「くっ その根性・・・認めてやるぞ・・・でも・・な」  
彼が避けきった筈の大岩。 
それが突如紅く光を発し、轟音と共に砕け散った。  
こぶし大の鋭利な「弾岩」が宙空に舞うニンゲンに注がれていく。  
恰も岩が意思を持ったかの様に。  
 
「こっちには大自然の意思がついている。オマエは滅びる運命だ」  
19シエル(M):02/02/11 22:16
>17 シエル(M)VSトバルカイン(M)
 
 どうやら、向こうも勝負をかけてきたらしい。
 ならば、こっちも全力を以て迎撃せねばなるまい。
 
 両手に"八本"の黒鍵を構えて全力で投擲。
 と同時に両腕を交差して飛来するカードから身を守る。
 カードは腕に刺さり、その傷は骨にまで達するほどだった。
 どちらにしろ致命傷にはなりえないだろう。
 
 最初の黒鍵がカードの群れに接触した瞬間に火葬式典発動、一定範囲のカードを焼き尽くす。
 そうしてできた道を、残る黒鍵が突き進んでいく。
 鉄甲作用で投擲された黒鍵は、火葬式典の爆風もモノともせずに突き進む。
 次の黒鍵がまた道を開き、更に次の黒鍵が……。
 
 それを繰り返した結果、辺りは大規模な爆発に包まれた。
 そして、三本の黒鍵は無事にトランプの嵐を切り抜けてトバルカインへと向かう。
 
「これでどうです!」
 
 必勝の気合いを込めて、シエルは叫んだ。
20御神苗優:02/02/11 22:19
御神苗優VS獣人
 
>18
俺の放った銃弾を感知した奴は何とか回避しようと試みていた。
だが、そのうちの何発かはさすがにかわせず、奴の体に赤い華を咲かせた。
苦渋の表情を見せる奴。だが、奴はニヤリと笑った。
まだ奥の手でもあるってのか?
 
その時だった。奴が投げ飛ばした岩が真紅の光を発し、轟音と共に爆発した!
こぶし大の弾岩がいっせいに俺に向かって飛んでくる。
俺は回避しようと試みたが、生身の顔をガードするのが精一杯だった。
「ぐはぁ!」
A・Mスーツを着てるとはいえ、衝撃を完全には殺しきれない。
俺は背後の大木に叩きつけられた。
大木は衝撃に耐え切れず、完全にへし折れる。
 
「こっちには大自然の意思がついている。オマエは滅びる運命だ」
奴が勝ち誇ったように叫んでいる。
「ざけんじゃねぇ!そんなふざけた運命、俺が書き直してやる!!」
俺は立ち上がる。このふざけた野郎の鼻っ柱を叩き折ってやる!!
 
21トバルカイン(M):02/02/11 22:28
>19 トバルカイン(M) vs シエル(M)
 
 爆風を抜けて、三本の黒鍵が姿を現す。
 
 ――トバルカインは走り続ける。

 一本は身を屈めてかわした。
 
 ――トバルカインは走り続ける。
 
 一本は肩口に突き刺さり、左手ごと肩をえぐり取った。 

 ――トバルカインは走り続ける。

 一本は胸元に突き刺さり、深々と柄まで突き刺さり、背中を突き抜け姿を現す。
 
 ――トバルカインは走り続ける。

 突き刺さった黒鍵の火葬式典が発動し、男の体は紅蓮に包まれ、炎の塊に成り下がった。
 
 ――トバルカインは走り続ける。
 
「Heil!」

 叫び、勝利を確信した第七司教の元へ。
 燃え盛る右手がシエルへと伸びた。
22ウルフ(M) ◆wolf8zuU :02/02/11 22:53
御神苗優VS獣人  
>20  
  
岩の洗礼を浴びてもまだコリナイノカ・・・?  
全身打撲、裂傷、生身のニンゲンが易々と耐えられる状況じゃないハズ。  
  
「まだクルカ・・・おもしろいぞ・・・その顔がひん曲がるのを見せてくれ」
  
打ちかかって来るスプリガン。  

---右腕をヤツの顔面に振るう・・・これはフェイント。  
---接近して胴に寸打・・・これもフェイント。 
力を上手く抜かれ、たたらを踏む獣人。  
  
ヤツは好機と思っただろう。だが・・・これが狙いだ!!  
  
ライカンスロープは自重と慣性により倒れる肉体を強靭な尾一つで支え、 
向きを大きく反転した。  
尾を重心に大振りの電撃を纏わせた回し蹴りが御神苗に繰り出される!
23御神苗優:02/02/11 23:18
御神苗優VS獣人
 
>22
俺が弾岩を食らったにも関わらず立ち上がったのに、
奴は驚いたらしい。
「まだクルカ・・・おもしろいぞ・・・その顔がひん曲がるのを見せてくれ」
奴はニヤリと笑ってこう言いやがった。
面白ぇこといいやがる、この野郎!手前の顔を捻じ曲げてやる!
俺は一気に間合いを詰めると奴に右のフックを叩き込む!
奴はそれを半身を捻って避けると、右腕を鉈のごとく振るってきた。
俺はそれをスウェーで避ける。奴はさらに踏み込むと、
胴に寸打を狙ってきた。モーションが大きすぎる!
俺は体を半身ずらしてそれを避ける。
奴はたたらを踏んだ。チャンスだ!!
 
「な、何ぃ!?」
しかし、それは奴の罠だった。
奴は自重と慣性により倒れる肉体を強靭な尾一つで支え、
電撃を纏わせた回し蹴りをに繰り出してきやがった!!

俺は反射的に上に飛び上がると、奴の背中に手をつき、
跳び箱の要領で向こう側に着地した。
奴の一撃は俺の背後にあった大木にぶち当たる。
轟音と共に、大木はへし折れた。
「残念だったな、狙いがそれて!!」
さぁ、今度はこっちの番だ!!
一気に間合いを詰めると、俺は凄まじい勢いで右ストレートを奴に叩き込む!
流星の如き俺の拳を食らいやがれ!!
 
(ジグムント・ウピエル対ヴィンセント・ヴァレンタイン)
(ヴィンセント側導入その一)
 
わたしは駆けていた。
行く手を遮る魔物に死を見舞う事もせず素通りし、
ただただ平原を、砂漠を、川を駆けていった。
もう、何日、どれだけの距離を走ったのだろうか。
疲れはまるで感じない。殆ど呑まず喰わずで走り続けている。
これが、わたしの力か。
あの狂人により与えられた呪われし身体に、今回限りは感謝していた。
 
――――あの男はたしかに言った。
 
 「彼女を治療する事が出来る」、と。
 
あの男の普段からは想像も出来ないような眼つき。
何かから解放されたようなその表情。
彼も、罪の意識をその背に負っていたのか。
そしてあの男は続けて言った。
 
 「君が迎えに行け。」
 
わたしには彼女を迎えにゆく資格などないよ。ククク。
しかし君ならどうだ?行ってきたまえ。彼女も悪い顔はしないだろう?
 
本当にあの男が言った言葉か?研究のためなら神すら殺す、あの男が?
しかし、今ではわたしはあの男を信用している。あの眼は、真実を語っていた。
わたしだけが行く事について、こう続けた。
 
彼女は狙われている。ジェノバ細胞の宿主となり、
今もなお生き長らえている彼女はサンプルとしては絶好の獲物だ。
既に神羅は15社の企業のエージェントの存在を掴んでいる。
君だけが、そして徒歩で行け。誰もそのような方法で、たった一人だけが
彼女の許へ赴くとは思うまい。目立つような行動は取れない。
彼女の所在を知るものはわたしと君だけのはずだ。
彼女を確保した後、増援を送るよ。・・・・君は騎士だ。彼女を守るためのな。
では、頑張ってくれたまえ。
 
――――――目指すは西、ニブルヘイム山へ。そして彼女の許へ。
25シエル(M):02/02/11 23:32
>21 シエル(M)VSトバルカイン(M) エピローグ
 
「その掛け声……なるほどミレニアムだったんですか」
 
 ようやく相手の裏まで察したシエルが、右手に一本だけ構えた黒鍵を振りかぶって呟く。
 そして、迫り来る炎の塊――トバルカインの右手へと振り下ろす。
 
 
 
 両者が交錯した瞬間、トバルカインの燃える右腕がくるくると宙を舞い。
 
 シエルの全身に炎が燃え移っていた。
 
 
 
 すぐさま振り向き、今度は首目掛けて黒鍵を振り下ろす。
 あっけない音を立てて、吸血鬼の首は床に落ちた。
 
「終わりましたね……」
 
 未だ燃えているシエルは、右手の黒鍵を自分の左肩に浅く突き刺す。
 苦痛に僅かに顔をしかめつつ、黒鍵の水葬式典を発動。
 突如、何処から湧いて出たのかというほどの量の聖水がシエルにぶちまけられた。
 その勢いで燃え移った火は消えたようだ。
 
 改めて店内を見回したシエルは、その惨状に名状しがたいいらだちを抱えていた。
 だが、呆然とばかりもしていられない。
 まずは店内の燃えている箇所に黒鍵を投擲、水葬式典を発動して鎮火に当たる。
 そして、肩を痛めてガタガタ震えていた店員のところに行ってなるべく優しく、笑顔など浮かべて治療を始めた。
 
「ちょっと痛いですけど、我慢してください……ねっ!」
 
 ゴキンと音がして、肩は入った。
 と同時に、店員はそのままふらふらとした足取りで、逃げるように去っていった。
 
「失礼な人ですね〜、お礼くらいは言うものですよ。さて……残りはどうしましょうか?」
 
 逃げ遅れた者達の死体を見て辟易するシエル。
 あまり証拠を残すのはよくないだろう。
 ここまで派手な騒ぎにしておいて証拠も何もないだろうが、情報操作をやりやすくしておく意味はある。
 
 仕方なく、辺りの死体に手当たり次第に黒鍵を突き刺して回る。
 心が痛まないワケではないが、だからといって放っておくワケにもいかない。
 そして鳥葬式典発動、瞬く間に種々様々な鳥が死体へと群がった。
 
 数分後、場をきれいに掃除したシエルは早速報告と帰国準備を開始した。
 後の事は自分の仕事ではない、イスカリオテやAx辺りが動いてくれるだろう。
 ヴァチカンに帰る前に日本に寄って遠野君に会うのもいいですね、などと考えたかどうかは定かではない。
26シエル(M):02/02/11 23:32
>25続き
 
 
 ――その頃。
 
 
 
 南米のホテル・リオで、アーカードは特殊警察を殲滅し尽くした後、玄関から表へ出た。
 
「さぁ、どうした? 出て来いよ。それともこのままみんな死んで真っ平らになるのか」
 
 ……。
 ……。
 ……。
 
 ミレニアムへの手掛かりを掴めずに途方に暮れるアーカードがいた。
 
 TO BE CONTINUED
気がつくと、既に月が頭上に昇っていた。
夜なのか、昼なのか、などといいうことも今はどうでもいい。
ただ、早く、早く彼女に会いたかった。
 
思い出していた。月のように物静かで、知性的な彼女の目を。
雪よりも白く一点の穢れもない白衣を身に纏い、
ただ一心に研究に没頭していた彼女。自分は入り込む余地などはなかった。
別にそれでよかった。彼女が幸せならば、自分のことはどうでも良かった。
自分などには彼女の靴紐を解いてやる値打ちすらない。それくらいのつもりだ。
だから、彼女の役に立てればそれは何よりも幸せだった。
だが、きわめて重要なときに自分は無力だった。彼女を、宝条の狂気から救う事は出来なかった。
彼女も同意の上の実験だった。自分には、ただの第三者である自分には口をはさむ権利などない。
恐れていたのか。彼女に拒絶される事を。(愚かな男だ)
なんて弱い。なんて情けない男だろう。あの時、手をとり彼女を連れ出す事が出来れば。それが自分の罪。
そして、彼女達の研究が生み出したのは天からの厄災だった。彼女は罰を受けた。
せめて、自分も罰を受けよう。それが自分への罰。(所詮は自己満足だ。そんなものは)
私の罪による身体は、あのときなどとは比べ物にならない力をわたしに与える事となった。
ならば、その力を彼女のために使う。それは、50年前には出来なかった事。それこそがわたしの償いだ。
 
ひどく胸騒ぎがする。空気が荒れているのがわかる。静かだが騒がしい。
気がつけば目の前に長いコートを纏った者がいた。見るからにわかる邪悪な気配。目の輝きは
自分と同じ血に飢えたような赤い瞳。
もぞり、とその背が盛り上がりコートが引き裂かれる。しかし”それ”が完全に姿を現す前に自分は飛びかかり、
手にした拳銃を”それ”の額に与えていた。コルトS.A.A.45 バントライン・スペシャル 16インチ カービン。
この日のため、彼女のために用意したものだった。異常に長いバレルから飛び出した銃弾が”それ”に着弾する。
傷口から炎が上がる。神羅自慢の平気、『マテリア』による属性付与だ。
有無を言わさず”それ”の心臓へ自分の左手を叩き込む。”それ”が燃え崩れるのと、
自分の左手のガントレットが”それ”の心臓を握りつぶしたのは、殆ど同時だった。
 
――何かが違う。何かが起きている。ひどい胸騒ぎは確信に変わった。
わたしは後ろも見ずに彼女の許へと走っていった。
28導入:02/02/11 23:41
>27 ヴィンセント対ウピエル
 
洞窟の入り口には、死体があった。
両腕を引き裂かれ、下半身は千切れ、何の冗談か腸を引きずり出して首に巻きつけてある死体。
同様の損傷ながら、腸で上から吊るしてある死体。
全身を30箇所以上、銃弾によって全て別の角度で射貫かれた上に無造作に放り投げられた死体。
どれも、武装した1級のエージェントの死体だ。
 
その場は、噎せ返るような血と汗と・・・表記しがたい腐臭にも似た臭いに満ちていた。
まるで、嗅覚を持ったまま悪夢の世界に迷い込んだような。
洞窟の奥の神秘的な空間に繰り広げられていた光景は、その臭いに勝る悪夢だった。
 
女性が犯されていた。
裸のまま、やはり裸の複数の男性、いや、「男性であったモノ」と絡み合っている。
それは、死者が生者を殺しながら犯すという凄惨な光景。
頭部を破損した3つの死体が、首筋に二つの小さな傷跡のある
生ける死者(リビングデッド)が女性を引き裂きながら犯していた。
 
彼女の精神は、すでに限界を超えたあとだった。
 
もはや死者の仲間入りをしたかのように虚ろな目をして無反応になった女性が、
体を裂かれ、男根に貫かれ、時折思い出した様に悲鳴を、喘ぎ声を上げる。
嬌声とよぶにはあまりに無惨な、絶叫と呼ぶにはあまりに淫らな、奇怪な声色。
腹を裂かれ、腕を切られ、脚を抉られ、全身に流れ出す血が、
口に、顔に、下腹部に、胸に死体の吐き出した白濁した粘液が、
複雑に絡み合い奇怪な斑模様を作り上げていた。
 
異常な光景。
悪趣味なポルノホラーのワンシーン。とても現実の光景ではない。
その極めつけに、BGMまでかかっていた。
暴力的な、だが、様式美に溢れるメロディを同時に持った激しい旋律。
叩きつけるような、圧倒的な歌唱力を持った、しかし、笑い嘲るような響きを含む歌声。
 
「切り刻め!!切り刻め!!太古の悪が呼んでいる!!捧げるんだ、お前の神に血塗れの生贄を!!
 魔女を吊るせ!魔女を吊るせ!お前の隣に魔女がいる!!串刺にしろ!腹を掻っ捌け!!聖なる父の御名の許に!」
 
悪夢のような光景を見下ろす位置に、ギターを弾きながら、歌い笑う男が居た。
燦月製薬に雇われた吸血鬼。伝説のメタルミュージシャン。ジグムント・ウピエル。
 
「遅かったなぁ王子様・・・眠り姫はもう多分二度と目を醒まさないぜ!ブッ壊れちまったからな!」
 
彼は、そう言って笑った。
29トバルカイン(M):02/02/11 23:45
レス番だ。

>10 >11 >12 >13 >14 >15 >16 >17 >19 >21 >25 >26 
 
――途方に暮れたアーカードが拝めただけでも良しとしよう。
30ウルフ(M) ◆wolf8zuU :02/02/11 23:49
御神苗優VS獣人  
>23  
  
そんな馬鹿な・・・。  
こちらの肉体を跳躍台代わりにしてくるとは余りに想定外。 
  
折れた巨木に足を取られ、満足な立位を取れずにいるところにニンゲンは  
拳を叩き付けてきた。  
  
骨が軋む。  
ここぞとばかりに乱打を繰り出すニンゲンになす術が無い。  
・・・・・・・・先の銃痕が開いのか?  
全身から血を噴出し、獣人の意識は暗転した。しかし。  
  
「無粋ナ機械文明ニ頼ラネバ生キテイケナイ筈ノ世界の癌メガ・・・」  
明らかに先とは異質な声紋を持った声が獣の口から発せられる。  
  
 
-------研究所内。  
アロンの杖が発している低周波に明確な異常が見られた。  
「・・・潮時、ね」ディスプレイに釘付けの責任者を尻目に女研究員は 
そう呟き、部屋を後にした。誰にも気付かれないように。  
  
(研究所前)  
獣人が暴走を始めた。  
「おりはるこんのすーつよ・・・ぶんかいせよ」  
ライカンスロープに接していた御神苗のスーツがマーキング対象)  
  
精神感応金属はアロンの杖の意思によりニンゲンの体から放れ、只の金属片 
と化して地面に転がった。  
戸惑うニンゲンの一瞬の隙を見逃さず、ネッグハギングをかけた。  
首を片手でわしづかみ、ギリギリと絞める。
>28 ヴィンセント対ウピエル
 
洞窟の死体。見なくてもすぐにわかったことだろう。
彼女が―――――危険だ。
 
そこで目に映ったものは、何だ?
 
その美しかった洞窟は魔女の大釜へと姿を変えていた。
何かが、何かに絡まっている。
何か、自分の理解しがたいものがそこにある。
 
あれ――――彼・・・・女・・・?
 
花のような笑顔。
夜の湖畔のように澄んだ瞳。
透き通る、魔晄よりも美しい輝きを反射する肌。
その彼女が。
自分の何より大切な。
 
―――頭の中が掻き回される。
透き通る肌は八つ裂きにされ見る影もない。
黒ずんだ血がそれを染め上げる周りの死体が放つ体液が
更にそれを彩っている瞳は虚ろ涙も枯れ果ててしかしまだ何かを
いいたげに時折光を見せるそれは歓喜?
その表情は暗く沈んでいたがもう一つの彼女はそれすらも見せず
ただされるがまま。いや、痛いのか気持ちいいのか苦しいのか嬉しいのか
屈辱を味合わされている?彼女に聞いてみたい。どうして?何故だ?
 
周りの獣達がその四肢を貪り突起を吸い上げる。
 
 やめろ。
 
腹を割きその臓物を喰らう
 
 やめてくれ。
 
そしてそれら自身を何度も突き立て彼女の身体を揺さぶる
 
 ・・・・・・・・・・・・。
 
破壊的な、しかし美しい歌声が洞窟内部を包んでいた。
何を言っているのか、どんなものなのかはわからない。
ただ、ひどく不快だった。邪魔だった。邪魔だ。そこをどけ。
 
 歌い笑う金髪の男。何か言っている。お前か。お前。お前がか。
 
お前、お前がお前がそれにオマエガオマエガカオマエ―――――
 
 「 あ ぁ あ ぁ ぁ っ ぁ あ あ ぁ ぁ あ あ ぁ!!!」
 
男は走り出していた。何もない。もう全てを失ったその男。
取り囲む死体どもを突き飛ばし、失ったもの、彼女をただ胸に抱くため。
 
金髪のギタリストをめざし。無防備な姿勢で。ただ彼を滅ぼすために。
32ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/12 00:34
>31 ヴィンセント対ウピエル
 
 
無防備なままただ真っ直ぐ、その男、神羅のエージェントは突っ込んできた。
詰まらない。非道く詰まらない。苛苛する。非道く苛苛する。苛苛苛苛苛苛する。
表にいたエージェント達はそれなりに腕が立ったが俺の敵ではなかった。
何より、俺に対する怒りも憎しみも無かった。
だから、半分は殺し、残り半分は吸血鬼化させた上で脳を破壊した。
理性を失った肉体が繰り広げる狂った光景は暇つぶしにはなった。
 
だが、この光景に怒り狂う者の到着が遅すぎた。
要するに、俺は待ち惚けを食らってイラついていたのだ。
 
だが、やっと到着した男も、怒り狂うのは良いがまったくつまらない攻撃をかけて来た。
軽い失望。
やり場の無い俺の怒りと苛立ちはどこへ行けば良い?
 
そう思いながらも、俺の体は動いていた。
真っ直ぐ突っ込んでくる男にギターとステァーAUGアサルトライフルが一体化した愛用の装備、
スクリーミングバンシーの引金を引いた。
狙いをつける必要さえない。バーストで2連射。6発の弾丸がヤツの肉体に叩き込まれた。
 
「その程度か?その程度なのか?俺を、失望させるな!!」
33御神苗優:02/02/12 00:40
御神苗優VS獣人
 
>30
奴は折れた巨木に足をとられ、身動きが出来ないでいる。
今がチャンス!!俺は一気にカタをつけるべく、ラッシュを開始した。
奴の体から血が噴出する。
しかし、突然に奴の雰囲気が変わった。
 
「無粋ナ機械文明ニ頼ラネバ生キテイケナイ筈ノ世界の癌メガ・・・」  
明らかに先とは異質な声紋を持った声が獣の口から発せられる。  
「おりはるこんのすーつよ・・・ぶんかいせよ」
 
その声に反応するように、俺のスーツが突然剥がれ落ちた。
ぼろぼろと、まるで腐り落ちるかのように。
「な、何が起こったんだ?」
俺は一瞬、戸惑った。奴はその隙を見逃さなかった。
奴は木から足を引き抜くと俺の首を締め上げにかかる!!
俺は視界の隅に巨岩があるのを見つけた。
こうなったら、これしかねぇ!!
俺はそいつの腕をつかむと、奴の足を払い、
岩めがけてそいつの頭をたたき付けた!
岩に激突した奴の頭は石榴のようにぱっくりと割れ、脳漿が飛び散る。
ビクビクと動いていた体も、やがて動きを止めた。
俺は荒い息をつきながらも、研究所のほうへよろよろと歩き始めた。
 
研究所の制圧は簡単だった。獣人を倒したことで、抵抗の意思も最早なくなっちまったんだろう。
俺は研究員の一人を脅し、アロンの杖のありかを聞き出すと、保管場所へと急いだ。
俺は、そこで悪夢のような光景を目にした。
「・・・・・・芳乃!?手前、何でこんなとこにいやがる!!」
「あ〜ら、優ちゃん、お久しぶりね♪」
「あぁ・・・・・・俺は全然会いたくねぇけどナ・・・・・・で、お前の手にあるのは何だ?」
「え、これ?アロンの杖よ♪」
「・・・・・・渡してもらおうか?」
「か弱い乙女が色んな危険を冒してまで取りに来たのよ!?渡すわけがないでしょ!!」
「か弱い乙女はそんなことはしねぇんだよ!!」
俺と芳乃の言い争いは、その後一時間近く続いた・・・・・・
 
Fin
34ウルフ(M) ◆wolf8zuU :02/02/12 00:49
御神苗 優VS獣人  
レス番まとめだ。  
  
前スレ >509>515>522>528>533>537>548>554>562  
    >569>574>580  
  
本スレ >18>20>22>23>30>33  
  
接近戦が一番楽しめたな。  
ニンゲンも棄てたもんじゃない事を再認識したぞ。
>32 ヴィンセント対ウピエル
 
その男。彼女を壊したその男。
死体たちが彼女を蹂躙し、貪る様を愉しんでいたその男。
わからない。彼の事など。彼が誰か、彼がどうして
ここにいるかなどわからない。興味がない。
どうして自分は走っている?それもわからない。
彼女のためか。自分のためか。わからない。
真っ白だった。自分の頭の中には何もなかった。
何かを引き、抱き寄せようとも何もない。もう「彼女はいない」のだ。
自分が愛した唯一人の女。彼女のために自分は死ぬつもりだった。
彼女がシアワセナラ。
 
銃弾が彼を襲う。
 
ぶつ 何かが自分の腕をえぐる。 ぶつ 胸が熱い。
ぶつ まただ。 ぶつ まただ。 ぶつ まただ。 まただ。
 
 ぐちゃ ・・・・・・頭が無くなった。
 
走りたい。なぜかわからないが、奴を、奴を殺したい。そう。コロシタイのだ。
そのためには走らなければ。力が入らない。――――もう疲れた。
俺は、奴は、彼女は誰だ?
 
ゆっくりと意識が遠のいていく。誰かが呼んでいる。誰だ?
 
 
メキメキと力強い音を立てて四肢が反応する。
急速に肉が、骨が組み変わるこの感覚。そうだ。
ずるずる、と音を立てて砕けた頭が再生する。
銃弾でえぐられた箇所は全て別の組織に組み変わっていた。
金属光沢を放つ甲殻もあれば、キチン質に覆われた肌もある。
筋肉は隆起し、凶暴な獣のそれだった。
瞳が再び赤く光る。
これが自分。自分で無い自分。
自分の罪を体現した罰。償いのための姿。
だが、今の自分は執行官だ。あの男を殺し、叩きのめす。
ハラワタヲ引き裂いてその血を、肉を、骨を捧げてやる。全て彼女に。
 
わたしは(俺は)笑った。立ち上がって笑ってやった。さあ、死ねよ(罪を償え)。
脳漿をぶちまけろ!(灰燼に帰すがいい。)俺を感じさせてくれ!(・・・・・・)
ヴェドゴニアVS卍 導入
 
俺はその日、単独で燦月製薬の末端施設を強襲することになっていた。
何でかって? 遅々として進まねぇ現状に焦りを感じ始めてたからだ。
モーラ達に言ったら反対されそうだから、何も言わずに出てきた。
そうして、俺はデスモドゥスにまたがりながら、自分で突きとめた施設へと走り出す。
 
……ある程度覚悟はしていたが、やはりそれは空振りだった。
蛇型のキメラヴァンプなんてのもいるにはいたが、もはや俺の敵じゃねぇ。
あっさりと真っ二つにした後、心臓に聖者の絶叫を突き入れてお終いだ。
そいつは吸血鬼らしく灰になった。
……何となく、モーラお決まりの台詞がなかった事が寂しかったなんて事はねぇぞ?
 
そうして俺は、炎を上げる施設を背にして、デスモドゥスに跨ろうとした。
その瞬間、背筋にぞくりとしたモノを感じて首を巡らせる。
 
俺の目に入ってきたのは、妙に時代がかった服装をした傷面の男。
本能的にヤベェと感じた俺は、有無を言わせずレイジングブルを抜いて男に発砲する。
その結果を確認もせずに、サド侯爵の愉悦と旋風の暴帝を構えてデスモドゥスから降り、走った。
俺は何処かで、あんな程度で片の付く相手じゃねぇと悟ってたのか? それは分からねぇが。
37ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/12 01:15
>35 ヴィンセント対ウピエル
 
 
目の前で、男が怪物に変わる。
猛烈な敵意。憎悪。殺気。狂気。
そして、その強さを示すオーラのような物をビリビリと肌で感じる。
コイツはスゲェ!
キメラヴァンプなんざ目じゃない、本物のバケモノに違いない。
先程の腑抜けた怒りとは別種の、理性の抜け落ちた狂的な怒りと憎悪。
俺の求めていた物だ。
怒り狂い、憎み合い、それから始まる全てを賭けた戦い。
臓物を抉り合い、喉笛を引き裂いて嬲って殺してもまだ足りない。
怒りを!憎しみを!
そして、闘争を!
狂的で、無惨で、残虐で、非道で、醜悪で、獰猛で、邪悪で、激烈な!
死の淵を覗き込むような、
魂を削り捨てるような、
肉体と脳髄を焼き尽くすような、
興奮と絶頂と激痛と恍惚と悪寒と絶望と絶叫に満ちた闘争を!!
 
一心不乱の  殺 し 合 い を ! ! !
 
「イイぞ!その調子だ!激しく殺ろうぜ!楽しく派手に!!」
 
叫んだ刹那、リズミカルにステップを踏み踊る様に身を運び、幻惑的な移動を開始する。
手にしたスクリーミングバンシーがサイケデリックなメロディを叫び、
そのまま銃弾を吐き出した。
フルオートで五発。5.56mmの強装ホロウ・ポイント弾が唸りを上げて怪物の甲殻の隙間を狙う。
僅か1mmの狂いも無く、弾丸はヤツに叩き込まれた!
>37 ウピエル対ヴィンセント
 
キリキリ音を立てながら、まだ自分の変態は終わらない。
肩が盛り上がり、白い骨が覗く。皿上のそれは、
ホッケーマスクのような穴が空いていた。そう、これはもう一つの彼の顔。
左手のガントレットを内側から破り、太い腕が覗く。黒い鉤爪。
 
この身体は俺の憎しみだ。奴を憎み、引き裂きたがっている
俺の魂そのものだ。
さあ、叫べ。うち震えろ!貴様を殺すのは俺だ!叩き潰され狂い死ね!!
 
ブチブチと肉が切り裂かれる。速い。いいぞ!なんて速い。
奴が動いたのが見えなかった。
一寸の狂いも無く飛来した強壮弾は自分の肉をグチャグチャに蹂躙する。
血が霧のように飛び散る。
 
・・・・・・クク・・・ククククククック・・・・
そう来なくっちゃな。始まらないよなァ!
 
華麗に舞う奴に全弾を叩き込む。そのつもりで拳銃の引き金を搾った。
もちろんそれぐらいで死ぬわけが無い。
 
 ハァァァ・・・・・・身をよじれ!獣がァ!
 
全ての弾を撃ち尽くす。当たらない。この程度じゃ当たらない。
もっと、肉を打ち潰して切り刻まなきゃあなァ。
・・・・・・役立たずがッ!バントラインを叩きつけると、俺はショットガンを抜いた。
さあ、奴を叩き殺せよ。早く。早くだ!絶望する奴が見たい・・・・・・
12番ゲージの散弾が奴に突き刺さろうとした。償ってくれよ。この俺になァ!!
39卍(M):02/02/12 01:45
>36 ヴェドコニアVS卍(M) 
 
 ったく、飛び切りの悪党どもが群れてるからつうんで来てみりゃあよウ、何だこりゃあ?
 辺りは火の海だわ、タワケたナリした小僧が珍妙な武器持ってやがるわ。あのババア、何が「悪人千人斬り達成間近じゃほっほっほ」だ。ふざけろ。
 おい、あの小僧短筒――つうにはデカい銃を取り出しやがったぞ。え、こっち向けて? 撃つ? はあ!? 
 
 轟音。 
 
「! ガッハッ」 
 
 脇腹がえぐれたぜ畜生ッ! この餓鬼、許さねェ。悪党かどうか何ざ埒の外だ。どうせ斬られてもおかしくねえ野郎だろ、そういう事にしときな。
 誰だか知らねえが、 
 
「殺す」 
 
 すととととととんっ! 
 
 袖口から大量の武器が滑り出て地に突き立った。腰の長刀「妹守辰政(いものかみたつまさ)」を引き抜き、柄の下部に脇差を合体させる。
 同時に左手で大地から二刃の剣「四道(シド)」を抜き、己は疾った。
 あの馬鹿でけェ手裏剣もどき、あれを何とかしなきゃあな。その前に先ずはもう片っ方を――。 
>39 ヴェドゴニアVS卍(M) 
 
なっ、何だありゃあ!?
正直、俺はその光景の珍妙さに度肝を抜かれた。
だが、目の前に敵が刃物を持って迫ってきてる以上、固まってるワケにもいかねぇ。
 
走ってくる野郎目掛けて、旋風の暴帝を振り上げる。
胴体を狙って抉るように投げつけた。
風を切って、奴に迫る。
 
そして空いた手に、聖者の絶叫を抜いて構える。
少々ロングレンジだが構わねぇ。
脇溜めに構えて、まっすぐに突きを繰り出した。
 
「くたばれよテメェ!」
 
レイジングブルで脇腹抉られて平気な顔してる野郎がこの程度でくたばるとは思ってないけどな。
気合いの問題って奴だ。
41ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/12 02:04
>38 ヴィンセント対ウピエル
 
 
デタラメな、無茶苦茶な、異常な、奇妙な、
表現法方はどうでもいい。
色々様々な怪物を一緒くたにして無理矢理人型じみた形状に押し込めた、まさに怪物。
弾丸を叩き込まれても、さらに再生、変貌を続けている。
 
全身に鳥肌が立つ。
恐怖か歓喜かよくわからないが、最高にハイになれそうな感情が全身を走る。
 
怪物が、無造作に撃ったリボルバーの弾丸を軽く横に飛んでかわす。
洞窟の壁面で跳ねて逆方向へ飛ぶ。
バントラインspなどという馬鹿げたリボルバーを投げ捨てた怪物は、
一瞬でショットガンを引き抜き俺の動きを追った。
予想以上の反射速度。ヤツの銃口が俺を捕捉する。
12番ゲージのOOパックが炸裂し、飛び散る散弾が俺の肉体を襲う。
至近距離で拡散効果は薄い。
だが、発砲より速く身を捩った俺の肩には、避け切れなかった5発の弾粒が食い込んでいた。
 
爪で傷口を裂き、食い込んだ鉛粒を穿り出す。
再生が始まり、何事も無かったかのように痛みが引いてゆく。
痛い、やってくれた、上等だ、縊り殺して豚の餌にしてやる。
 
そんなことを考えながら再び壁面を蹴る。さっきより強く、速く。
 
その間、1秒にも満たない一瞬の出来事。
 
「ちょっとだけのテンポ・アップだ!ついて来れるかい、怪物(フリーク)!!?」
 
凄まじい速度でヤツの頭上を飛び越えた。
空中で宙返りをうち、逆様になった姿勢のまま掲げる様に銃口を向ける。
一瞬だけギターを掻き鳴らし、発砲。3センチ毎に1発ずつ、4発を全て頭部に。
 
一瞬遅れで3発が左胸、心臓と思しき場所へと吐き出された。
42卍(M):02/02/12 02:23
>40 ヴェドコニアVS卍(M) 
 
 あんなデカブツを投げ腐るか、ああ!? どえれえ力だなオイ。やべ、冷静に解説してる場合じゃね――。

 貪ッ! 
  
「あ……ガアアアアッ!!」
 
 い、痛え。腹を貫通してんだから当たり前か。痛えが、アホ。一発で仕留められるならそういう大技もありだがな、生憎こっちはその程度じゃ死ねねえのよ。
 
「こいつは頂いとくぜ。中々使い勝手も良さそうだ」 
 
 叫んで猶も己は突進する。餓鬼はくたばれとかぬかして槍みてえなのを突き込んで来た。
 タコ、斬り合いの最中に掛け声かけてっと息切れするぞ。 
 己は左手の「四道」で槍の穂先を挟み止めた。槍を支えたまま、穂に沿って突っ込んだ己は右手でお返しの一撃を突き入れた。
>41 ウピエル対ヴィンセント
 
いい。最高だ。最高の敵、最高の状況!
ヴィンセントの奴、いい敵に出くわしてくれたな。
俺の望みどおり、奴はあの男を憎んでいる。
俺と変わらない。引き裂いて捻り潰したいと叫んでいる。
だが、実行するのは俺だ。楽しみは分かち合うもんだぜ?
そしてあの男は予想以上に強い。こちらの思うように、いや、
想像をはるかに飛び越えた強さを秘めている。
歓喜にその身が震えた。なかば痙攣にちかい。
それにあわせ身体はまたも形を変えてゆく。
 
「HYAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA・・・・・AAAAA!!!!!!}
 
肩に貼りついたホッケーマスクが喜びの歓声を上げる。
ブスブスと緑色の正気を吐き出しながら。楽しくてしょうがない。
あぁ楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい。そう言っている。
うるさい。憎らしい。あのヤロウを引き裂いても気がおさまらねえんだよ。
殺す殺す殺す殺す・・・・絶対にな。
理由?知るか。そんなものはいらねェ。俺もアイツも化物だ。
それだけで十分だ。
 
散弾が奴に食い込む。鼻をつく血の香り。嬉しくて涙が出てくる。
「テンポアップだ!」
奴は言っている。ふざけるなよ?誰が許可した?てめえの主はこの俺だァ!
俺の言うとおりのたうちまわってくたばればいい!
振り返ったときには右胸、に銃弾がめり込んでいた。
頭の半分を銃弾が持っていく。
振り返らなければ心臓はなくなっていただろう。お陀仏だ。
死ぬより痛い。痛い痛い痛いんだよ!畜生ガッ!
 
生意気な体勢で武器を構え空に舞っていた奴に、猛り狂う銃剣を突き入れた。
 
「HYAHAAAAAAA!!HEEEEEEEYAAAAHHAAA!!!」
 
その間も肩のマスクは笑い続けていた。
>42 ヴェドゴニアVS卍(M) 
 
仕留められるとは思ってなかったが……あそこまでダメージがねぇってのもショックだな。
しかも、旋風の暴帝を奪われちまった。
ちょっと旗色が悪そうだ。
 
――マズイ、俺の槍をガイドにして迫ってきた奴の珍妙な剣が俺の肩を抉る。
思わず俺はうめき声を上げた、がこのくらいならダメージは深刻じゃねぇ。
そのダメージに構わず、俺は奴の十手みたいなのに捕らわれている槍を捻った。
僅かに傾いだ奴を見て、その首筋にサド侯爵の愉悦を振るう。
吸血鬼の戦いが理屈じゃねぇって事を教えてやるぜ!

45蘭麻みほ:02/02/12 02:46
 闘争の最中に失礼するわね。
 それにしてもすてきな血の匂い。
 とりあえず自己紹介をしておくわ。
 私の名前は蘭麻みほ。出典は菊地秀行の『妖女狩り』よ。
 世間では女性タレントで通っているけど、実はこの世を
死者の国とするべく人間の駆逐をもくろむ女。
 かくいうわたしも死者の一人よ。
 カテゴリはCにしておいて頂戴。
 わたしの能力についても話さないとね。まずはこの不死の身体。
心臓を貫かれたり、咽喉を切り裂かれた程度ではなんのダメージにも
ならないわ。首を切り落とされてもすぐには死なないほどよ。
 さすがに身体をばらばらにされるとか、灰になるまで
焼き尽くされるとかすれば滅びざるを得ないけど。
 身体能力は普通の吸血鬼程度と考えてくれていいわ。
 攻撃手段は身体能力を生かした接近戦が主ね。
ナイフや鋏を投げつけたり、ベルトを鞭の変わりにするわ。
 切り札として、生きるものすべてを殺す『死の歌』があるけど、
反則気味の能力だからおいそれとは使えないわね。
 こんなところかしら?あとはテンプレね。
46蘭麻みほ:02/02/12 02:47
出典 :菊地秀行『妖女狩り』
名前 :蘭麻みほ
年齢 :女性にそんな事を聞くものじゃないわ。
性別 :女よ。
職業 :上で答えてしまっているけどタレントよ。
趣味 :ないわね。
恋人の有無 :いないわ。
好きな異性のタイプ :たくましい人がタイプね。
好きな食べ物 :お肉よ。なんのかって?言うまでもないでしょう。
最近気になること :『監察官』が派遣されたことかしら
一番苦手なもの :『監察官』ね。
得意な技 :人はもちろん車や無機物、死者すらも殺せる「死の歌」
一番の決めゼリフ :「どちらの生命も私の思うがまま……本当の女王ね」
将来の夢 :この地上を死者の国にすることね。
ここの住人として一言 :初心者なのでいたらない点もあるかと思うけどよろしくね。
ここの仲間たちに一言 :あまり頻繁には来られないと思うけれど、日に一度はチェックしてはいるから。
ここの名無しに一言 :死ぬほど素晴らしい歌声を聞かせてあげるわ。


47ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/12 03:03
>43 ヴィンセント対ウピエル
 
 
ヤツの肩についた無機的な、仮面のような顔が笑い声をあげる。
コイツは喜んでいる。憎み、怒り狂い、嘆き悲しみながら、喜んでいる。
最高だ。
 
予想以上に速く振り向いた怪物は頭部を半壊させ、右胸に深い銃創を負いながらも、
信じ難い速度で俺に迫る。まだ空中にいた俺に追い付こうとしている。
その刹那、電光が走ったかのような速度で銃剣が繰り出された。
俺以外のヤツならば確実に串刺になっていただろう。
左腕で捌くも力を流し切れない。見かけに違わぬすさまじい怪力。
左前腕が半ばまで引き裂かれ、尺骨が完全に抉り取られた。
さらに、流し切れなかった銃剣は俺の脇腹を抉る。
 
少し、腸がはみ出した。右手で押し込める。
 
「・・・イテェ・・・」
 
痛い、痛い、痛い、痛い、とてつもなく痛い。
怒りが、苦痛が、憎悪が、興奮が、全身を一瞬で沸騰させる。
殺す!殺す!殺す!!
脳味噌引きずり出して心臓を抉りとって両手両足を引き裂いて腸で首を括らせて殺る!!
面白い!!面白い!!最高に面白い!!
こいつは最高の敵だ!!憎み合って怒り狂って潰しあって殺し合って!
矛盾した2つの思考が脳髄を駆け巡る。
 
「クククク・・・ハッハハハハ・・・ヒャッァッハッハハハハッハッハッハハァァッハァァァァァ!!」
 
凄まじい哄笑が響き渡る。俺の笑い声だ。怒りの叫びも少し混ざっている。
全身が軋みをあげた。筋肉が悲鳴を上げ神経がフルスロットルで加速する。
脳の中身は真っ白にドライヴ!
痛みは消えうせ、例えようも無い快感に満ち、周囲は全てスローモーションと化す。
 
「最っ高にィィィィィィィイイぜ、イイぜ、イイぜェェァァァァァッハッハッハハハハァァァ!!」
 
壁面にひびが入るほどの力で壁を蹴り、跳躍。
矢のような、という表現どころではなく弾丸のような速度でやつの懐に飛び込むと、
勢いに任せて銃剣を脇腹に突き立てる。
ヤツが反応する間もなく、銃剣を突き刺したまま3発銃弾を叩き込む。
 
「コイツはお返しだ!!ついでに利息つきでな!!」
 
振り向くヤツと同調して背面に回り込み、傷口に右手を突きこんだ!
指先がすぐに腸を探り出し、掴み、引きずり出す!!
48卍(M):02/02/12 03:15
>44 ヴェドコニアVS卍(M) 
 
 糞ッ、目の前が真っ赤っ赤だぜ。
 餓鬼の短刀が己の首筋を深々と刺しやがったんで、噴き出た血が視界を紅色に染め上げてる。ついでに言やあ奴の、あら何てんだ、ぼんてーじとか言うのか? ソレ染みた覆面やら髪やらも。
 しっかし珍奇な武器だよお互い。昔の知り合いにゃあ大勢いたがね。
 ひょっとすると気が合うかもな、己たち。ああ、だから殺し合いしてんのか。 
 
「どらえっせぇぇぇい!!」 
 
 己は奴の腹に膝蹴りを叩き入れた。呻いて揺れた身体に更に蹴りを入れ、「四道」を手放した己は背後に跳んだ。 
 
 しゅるるるるっ! 
 
 左袖から新たに滑りでた鎖鎌――そういやこいつに名前つけてなかったな。まあいいか――を放つ。普通は分銅を飛ばすんだが、こいつは鎌の方がが飛んでくのさ。
 狙うは首筋。お返しだぜ! 
>48 ヴェドゴニアVS卍(M) 
 
――あ、やべぇ。
と思った時には既に手遅れだった。
首筋に鎌が食い込み、盛大に血が噴き出る。
何とかすんでのところで鎌を掴んで首が落ちる事は防いだが……血を流しすぎたらしく、頭がくらくらする。
 
ふと、顔を覆う仮面の下で俺の犬歯が軋みを上げているような錯覚に陥った。
マズイ……吸血衝動が抑えきれねぇ!
視界はおろか、精神まで真っ赤に染まっていく俺。
早く……早くこいつから血を吸わねぇと!
 
突き上げる衝動に任せてもの凄い勢いで地を蹴り、サド侯爵の愉悦を振り回す。
聖者の絶叫を置き去りにするほど、俺は我を失いかけていた。
 
血を、血を、血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を血を
血を血を血を血を血を血を血を血をチを血ヲチヲ血を血をチを血ヲ血をチヲチヲチヲチヲ寄越せぇ!
人の形をした吸血衝動が男へと突っ込んでいく。
>47 ウピエル対ヴィンセント
 
吐き気がする。いい感触だ。グリグリと銃剣を押し込んだ。
奴の脇腹の肉を咲き、骨をえぐる感触。
割れた頭のたとえようのない痛み。時間がたつほど、再生するほど
それは激しくなっていく。
二つの相反する感覚が全身を蹂躙する。
それは、今までは味わった事の無い快楽だった。
もっと欲しい、もっと、もっとだ!!!
 
獣は皆知っている。生死を捨てた闘い。そこにのみ快楽がある。
 
痛い。苦しい。気持ちいい。お前もか?もっとくれてやる。気持ちイイか?
 
 「HYYYYYYYAAAAAHAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
 
奴の放ったホロウ・ポイント弾は右胸の中でつぶれ肉をめちゃめちゃにした。
再生は追いつかない腹立たしい気が狂いそうだ元々イカレテルガなぁ!
切り刻まれるのも切り刻むのも好きだ殴り飛ばされるのも殴り飛ばすのもスカッとする。
ただ、これは腹が立つ。なぜか?身体が疼くのさ今はお前を殺らないと気がすまないってな
全身が言っているんだよそれも『俺』の望みだからなあ早く殺らせろ殺らせろよなああああああ!!!
 
どんどん痛みが、激情が加速する。
気がつけば奴は俺の脇腹に突き刺さる弾丸。弾丸が弾丸を放ってくる笑わせるぜ!?
グチャグチャに弾丸に、弾丸の弾丸に腹の中を掻き回され俺はうめき慄きききき貴様ァァァァ!!!!
 
ゆっくりと、倒れた身体を起こす。
 
―背中には一枚の翼。
 
――腰から生える太い尾。
 
―――何よりもオゾマシイその造型
 
明らかに悪魔を模したものだった。
 
目を見開く。あの男がいる。彼女を、私の全てを奪った男。
ただでは殺さない。そう、殺さない・・・・・・・泣き喚け!叫べ!
罪を償え。罰を与えてやる。永久に地獄の業火をその身に受けるが良い!
 
ひゅぱん、風を切りながらトレンチガンを捻った。さあ。償いのときだ。
奴の肩に突き立てた銃剣はそのまま。引き金は引かない。嬲殺しにする。
そのまま銃剣を上に向け捻った。綺麗に裂ける奴の腕。血が花びらのように舞う。
 
・・・・・・・・・・次は右手だ。
51卍(M):02/02/12 03:59
>49 ヴェドコニアVS卍(M) 
 
 ヤバい。マズい。普通じゃねえ。いや、それはハナッから判ってる事だが。 
 それでもあいつの眼の輝きは、疾さは常識を疑うぜ。己が言うなって? 確かにな。
 反射的に後ろに下がりかけた己は気付く。まだ鎌は奴の首筋に喰い込んでる。鎖は己と奴を結んでる。
 逃げられん。 
 
「――上等だ」 
 
 まだ刺さりっ放しだった三枚刃の武器を、左手が抜いた。途端に口の中に溢れた熱いものがこぼれる。
 
 きゅるきゅる、きちきち。 
 
 胸や脇腹で蟲どもが蠢く音だ。助かりはするが、正直気分のいいもんじゃねえな。 
 右手に双身刀「妹守辰政」――己の片目を潰した刀。
 左手に三枚刃――己の胸を抉った刃。名前はゆっくり考えよう。あの化けモンをバラしてから。 
 
 疾いがそんだけだ。なってねえよ。
 
「構えがな!」 
 
 下方から跳ね上げた「妹守」が奴の短刀を噛み止める。直後、左手の三枚刃は奴の右手を肘ごめに断っていた。
52ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/12 04:06
>50 ヴィンセント対ウピエル
 
まだ、まだ、ヤツは動き戦える。
その外見は、今は片翼の悪魔だ。
恐るべき速度でその肉体は修復されている。
獰猛な、だが、少しだけ理性の片鱗が見える眼差し。
だが、それ以上の狂気と怒りが俺に叩きつけられる。
 
ヤツの銃剣が俺の左肩を貫き、発砲せずにそのまま抉る。
肩から肉片と血飛沫が飛び散り俺の顔を斑に染めた。
骨まで削り取られ、左腕は最早ぶら下がっているだけだ。
まるで避けられなかった。この、俺が。
クソッタレ、何だコレは?冗談にしちゃァ性質が悪い。
最高だ!最高にハイってヤツだ!スゲェぞ!!
怒りと歓喜が同時にはしる。
矛盾しているようにも思える二つの感情が導き出す結論は、
しかし同一の物。
 
コイツを・全力で・ブチ殺す!!
 
左腕が繋がり始める。肩の傷が凄まじい勢いで塞がり始めた。
 
全身の毛が逆立ち、犬歯がめきめきと音を立てて巨大化する。
鼓動が倍以上の速度になり心臓が胸郭で踊り狂う。
全身の神経が最大限に加速し、反射速度は最高頂に達した。
限界以上に酷使された筋肉が傷つき、それはまた凄まじい勢いで再生する。
 
加速した思考で、凶悪なまでに引き出された筋力で、
もっと、もっと、もっともっと!
速く、速く、速く、速く、速く、速く、速く、速く速く、速く、速く、速く、速く、速く、速く、速く!
速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く!!
ただひたすらに速く!
 
天井を蹴り、壁を走り、床を跳ねる。不規則に、まるでデタラメな機動を行い、
異様な姿勢で、射角で、毎秒10発の嘆き女の絶叫を叩き込む!
>51 ヴェドゴニアVS卍(M) 
 
右腕が斬り飛ばされた、事に俺は気付かなかったらしい。
そのまま奴に突っ込んで顔面に頭突きを浴びせた。
吹っ飛んだ奴を尻目に、背負っていたSPAS12改「挽肉屋」を――どういうワケか――片腕で構える。
そして、発砲。
もの凄い反動があるはずだが、俺はどうやらそれを筋肉だけで抑え込んだようだ。
ヘビー級の散弾が奴目掛けて飛んでいった。
 
と同時に持ち方を変えて突っ込み、これまた片手で斧を振り下ろす、脳天目掛けて。
だが、さすがにこれを片手で振り回すのは無茶だったらしい。
バランスが崩れ、奴の右肩へと刃が食い込んだ。
そんな事に委細構わず俺は力を込めていく。
 
殺 す 、 殺 す 、 殺 す 、 殺 す ! !
 
その衝動だけに突き動かされて、俺は挽肉屋の刃を押し込んでいった。
54卍(M):02/02/12 04:50
>53 ヴェドコニアVS卍(M) 
 
 咄嗟に顔を背けた。だから銃弾がもぎ取って行ったのは顔面の右半分だけだった。
 よかったぜ、潰れてる右目の方で。
 だが流石にふらつく。と、呑! と来た。
 右肩に斧が喰らいついてる。この餓鬼、全体得物幾つ持ってやがんだ!? 
 
「ぐおうぁぁぁぁぁぁ!!」 
 
 絶叫した。
 ごり。
 あ、鎖骨がいった。
 ごき。
 おまけに肩甲骨もか。
 
「ッシャアアアアア!!」 
 
 奴の腹に左手の刃をぶち込む。その勢いを利用して己は後ろに逃れた。
 そのまま尻餅をついちまった。情けねえ。
 右手から「妹守」もずり落ちた。
 こっちはもう殆ど使い物にならねえ。アイコか畜生ッ。
 あ? 目の前が白いぞ。さっきの弾ァ脳天にまでいってたか。
 睨み直す。
 見えた。視線の先に奴はいる。
 まだ生きてる。己と同じく。
 左の袖から片側がくの字に曲がった二股の剣「小天狗」が姿を現した。
 己はゆっくりと立ち上がる。あの野郎も相当堪えたようだ。襲っては来なかった。
 構え――はしなかった。もうどうでもいい。
 このまま奴の心臓を掘り出すだけだ。構えも糞もねえ。
 己は地を蹴った。
>52 ウピエル対ヴィンセント
 
周りの音が聞こえなくなってきた。
ブーン、と何かの圧力に
全身が締め付けられるような感覚。
ずるり、と視界が歪む。
集中できない。
速い。この男は速すぎる!
凄まじい勢い。重力を感じさせない出鱈目な速さで
自分の視界の隅から隅へと移動する。
腹立たしい。何よりも憎いこの男!!
彼女にこれからあったであろう
人間としての未来を!!
人間としての尊厳を、魂を!!
誰よりも美しかったその肉も、霊も全て!!
この男が、この男が・・・・・・・・・・・・・・・・
 
抑えられない激情を、あえて締め付け、押し殺す。
全ての力を眼に、肉体に集中させる。
何もかも焼き尽くせるかのような激情を保ったまま、
氷よりも冷たい意思で引き金を引く。
それが狙撃手だ。
鋭く、しかし柔らかく慈悲深い半眼をもって、彼は引き金を引くのだ。
ゆっくりと、弾丸が飛来する。
1,2,3,4,5,6・・・・・・・
 
鋭敏化した知覚がそれを、視覚が、聴覚が、全ての感覚、
そして六つ目の感覚が開き、それを感じとる。
 
――――やはり見える!
 
銃の引き金を引くように見せかけ、しかしそれはフェイント。
呼び動作を殆どせずもてる全ての力を持って跳んだ。
彼に予測できないはずの動き。そのまま片翼をおもいきり横へ滑らせた。
鋭い衝撃波が岩壁を打ち、切り裂いた。彼の動きが一瞬緩む。
そこへ銃弾を放つ。選んだ弾はあえて12番のスラグ弾。
当てられるはずの無い弾も今の自分なら当てられるはず
さあこれからだこれからが本番だ自らの罪を嘆き悲しめっ!!
 
 ず  ど  ぉ  ん  !
はらのそこをたたかれるようなしょうげきがどうくつをゆさぶった・・・・・
>54 ヴェドゴニアVS卍(M) エピローグ
 
地を蹴って突っ込んでくる相手に、俺はまるで自動機械であるかのようにレイジングブルを抜く。
更に自動的にバヨネットを送り出し、自動的に奴の突進に合わせてカウンター気味に突き出した。
ザクリ、と奴の胸元に突き刺さる。
 
「ガァァァァァアァァァアアアァァアァァァッァァッァァッァァァァァァァァァァァァアッ!!」
 
そのレイジングブルのバヨネットを、相手の胸を、喉を切り裂くように斬り上げる。
ゴキッと音がして、銃口が顎を砕いた。
奴の体が跳ね上がり、脚が地から離れる。
 
そのまま、レイジングブルの引き金を引く。
銃弾が顎から脳を突き破って飛び出し、一瞬遅れて血と脳漿が噴き上がった。
 
その瞬間。
 
俺は何を思ったのか、頭の片隅にあった知識が引っ掛かったのか。
引き金を引きっぱなしにしたまま、念動力をデタラメに撃鉄にぶつけていた。
撃鉄が念動力を受けて踊り狂い、回り続けるリボルバーを乱打する。
俗に言うファニングというリボルバーの連射技術を、俺は片腕と念動力で行っていた。
だが、レイジングブル・マキシカスタムというお化け銃でそれを行うと反動もまた格別だ。
手首の骨が、ギシギシとメリメリと悲鳴を上げる。
忘我の極致に達していた俺にはまったく苦にならない事だったが。
 
次々と銃弾が送り出され、それが頭蓋骨を突き抜けるたびに一拍置いて血と脳漿が舞い上がる。
それはまるでちょっとしたショータイムのような光景だ。
銃声、銃弾、血と脳漿が繰り広げる噴水ショー。
それを繰り広げる奴の目にも体にも、既に力はなかった。
 
全ての銃弾が送り出された後、奴の脳味噌は頭蓋骨の中に残っていなかった。
それを呆然と見ていた俺は、顔に降り注ぎ、マスクの隙間から僅かに侵入してきた血の匂いで正気づく。
鼻から下を覆うマスクをすぐさまモーラから託されていた鍵を使って解除し、死体の首筋へと噛みついて血を吸い始めた。
ゴクリ、ゴクリ、ゴクリ……。
音を立てて血を嚥下し、ようやく俺は人心地付く事ができた。
 
そして、人心地付いた自分にのしかかるのは暗く重たい現実だった。
襲撃の成果はなし、しかも謎の男に襲われて右腕を切断された。
いくら繋がるとはいえ、気分のいいモノではない。
 
「……帰ろう」
 
化物である自分を殊更強く意識しつつ、デスモドゥスに跨った。
 
 
 
口の中、血の匂いは拭いがたく残り続けている。
いっそ夜風がそれを吹き飛ばしてくれたらいいとばかりに、俺はデスモドゥスのアクセルを踏み込んだ。
 
(BGM:MOON TEARS)
57卍(M):02/02/12 05:53
ヴェドコニアのあんちゃんと己の闘争だぜ。 
 
ヴェドコニアVS卍(M)「珍妙な武器による剣戟的空間」 
 
>36 >39 >40 >42 >44 >48 >49 >51 >53 >54 >56 
 
朋友・惣太にゃあ大感謝だ、読んでくれた奴にもな。 
58幽祢(かくりね):02/02/12 11:24
みんな、初めまして。
私の名前は幽祢(かくりね)。
カテゴリはCになるのかな?
リアの化身を探してたら迷子になっちゃったんだ。
気が付いたらここにたどり着いて・・・・・・。
心細かったな・・・。
でもよかったぁ、ここには沢山の力あるお兄ちゃんやおねぇちゃんがいるから、
リアの化身もきっとここにいるよね。


もしみんながリアの化身を見つけたら・・・・・・。
うぅん、自分がリアの化身だっていうのなら、教えてくれない?


・・・・・・わたしが殺してあげるから・・・・・・。


あははははは・・・・・。

(幽祢は鈴の音を残して虚空に消えました)
59幽祢(かくりね):02/02/12 11:26
テンプレだよ

出典 :封神領域エルツヴァーユ
名前 :幽祢(かくりね)
年齢 :う〜ん・・・10010歳(人間換算時)かな?
性別 :一応女の子だよ。優しくしてね?
職業 :超純粋存在・・・かしら?
趣味 :特にないかな?
恋人の有無 :いないよ。
好きな異性のタイプ :う〜ん・・・良く判らないな。
好きな食べ物 :特にないよ。
最近気になること :・・・とくにないかなぁ。
一番苦手なもの :苦手・・・というか、リアの化身は嫌い。・・・・・・大ッ嫌い。
得意な技 :旦暮影(あたほみ)っていうんだ。
      生物の生命エネルギーを搾取するんだよ♪
一番の決めゼリフ :いっしょにあ〜そぼ♪
将来の夢 :もう一度、リアに愛してもらうの。
ここの住人として一言 :戦いに華を添えられればうれしいな。
ここの仲間たちに一言 :見ててとっても楽しいよ♪
ここの名無しに一言 :一緒に遊ばない?あははは♪
60???:02/02/12 12:49
『戦術魔法死徒レイオット物語特訓編・第36話・火山でガッツ』
 
大昔、或いは遙かなる未来。
とある場所のとある城に一人の死徒が居ました。
その死徒の名はレイオット、ご主人である黒の姫様の元でせっせと働くしたぼくです。
 
そんな働き者のレイオットにも一つだけ悩みがありました。
それは・・・運の無さ。
そう、レイオットはとても幸が薄かったのです。
 
そんなレイオットの運の無さを見かねた黒の姫様は
レイオットに内緒で一つのプロジェクトを立ち上げました。
その名も・・・
 
       『レイオット運勢強化計画(ど〜ん!!)』
 
これは、一人の苦労人の死徒が繰り広げる壮大な哀と勇気と友情の物語。
その中のほんのささやかなエピソードである。
 
61???:02/02/12 12:50
>60 続きです
 
ある日、レイオットは黒の姫様に呼び出されました。
そして姫様はやって来たレイオットに向かってこう言いました。
 
「果物が食べたい」と。
 
果物なら城に沢山あるだろうと言うレイオット。
でも、姫様が食べたかったのはとある火山の火口でのみ採れる特別な果物だったのです。
レイオットは溜息を一つつくと、いつものように姫様のペットの大きな犬に跨りました。
 
山を越え、海を越え、ついでに砂漠も越えて・・・
レイオットはその火山にやってきました。
その火山は草一つない岩山、辺りに響くのは風の音、そして怪しげな怪鳥の鳴き声。
本当にこんな山に果物があるのでしょうか?
 
まあ、レイオットを連れてきた犬もどこかに行ってしまって帰ることもできないので
登るしかないのですが。
 
諦めて山を登り始めたレイオット、彼の行く手に待っているのは一体何なのでしょう?
>61
「……まったく。なんで俺がこんな目に――」
 
 勘弁してくれ――と呻きながら、ろくに道もない山肌を登り始めた。
 踏み込むごとにがらがらと音を立てて崩れていく岩が、ひたすらに
不安感を増長していた。

「……というか、犬の奴。火口まで連れて行ってくれてもいいだろうが」

 溢れ出る嘆息を止めようともせずに、俺は黙々と火口を目指して登っていく――

 
 ……数時間か。あるいは数十時間だろうか。
 何も考えずに登っていたために、時間の感覚などはない。
 だが、もうそんなことは関係がなかった。

「……到着、か――」

 目の前に、広大な火口が広がっている。ようやくたどり着いたというのに、
感動のひとかけらもないのがあれだが。
 さて、後は目的のものを見つけだすだけだが――?
>62 
麓にタムロしていたゴブリンを蹴散らし、
途中の洞窟に住んでいたグリフォンを撃破して
ようやく火口までやってきたレイオット。
 
溶岩が満ち、陽炎が揺らめく火口。
その火口の側にそれはありました。
 
黄金の実をつけた大きな木。
あれが姫様の言っていた果物でしょう。
 
ですが、その側には巨大な竜がその身を横たえていました。
 
レイオットは知りませんがその竜の名はシューティングスター。
人食い竜として人々に恐れられた伝説の竜です。
この山は彼が塒にしている山。
その名もズバリ火竜山だったのです。
 
シューティングスターは目を開きゆっくりと起きあがりました。
そして彼の縄張りを荒らす愚か者に向かってその大きな爪を振り下ろします!!
>63
「ちっ――! 聞いてないぞ、こんなのは!?」
 
 ここで言ってみても詮無いこととはわかっていたが、それでも
叫ばずには居られない。
 くそ、あの女。俺に何か恨みでもあるのか?
 
 愚痴っている間にも、巨大な爪がこちらに向かって振り下ろされる。
 
「この――」
 
 弾けるように、横っ飛びに回避!
>64
(7<r:回避成功)

 振り下ろされた爪は、一瞬前まで俺が立っていたその場所に、
寸分狂わずたたき込まれた。だが、こちらもすでに待避は完了している。

 たいした音も立てずに着地して、デカブツに向き直る。不適な笑みを浮かべて、
俺は声を上げた。

「さて――今度はこっちからお返しだっ!」

 右手携えていたスタッフを操作。濁った音とともに無音詠唱。

「――イグジストッ!」

 <アサルト>発動。衝撃波が封入された力場が、まっすぐに竜に襲いかかる!
>65 
レイオットは軽やかに身を翻します。
そしてシューティングスターが振り下ろした爪は虚しく空を切りました。
 
素早くレイオットの方に首を向けるシューティングスター。
と、同時にレイオットの声が響きました。
 
「・・・イグジストッ!」
 
形無き衝撃波がまっすぐにシューティングスターに向けて走った。
そしてそれはシューティングスターの鼻先に命中します。

 
(5>9でこちらの負け)
 
>66  
「GYAOOOOOOO!!!」
シューティングスターは大きな叫び声を上げました。
衝撃波が命中した辺りが血に染まります。
 
もう一度大きな叫び声を上げると
怒りに満ちた目をレイオットに向けるシューティングスターは巨大な翼を広げます。
 
翼をはためかせゆっくりと宙に浮かぶ巨竜。
そして、そのままもの凄い勢いでレイオットに向かって躍り掛かりました!!
>67

「ちっ――退かないか、これじゃ」

 鼻先を血まみれにして、怒りの雄叫びをあげる竜を見据えながら、
そんなことをつぶやく。
 やれやれ――どうやら、本気にさせてしまったようだ。

 一瞬後、雄叫びとともに竜は宙に浮かぶ。羽ばたきで発生する風圧に耐えながら、

「おい、まさか――飛ぶのか、やっぱりっ!」

 叫ぶ。そのまま、巨体に任せてつっこんでくる竜!

「くそったれっ!」

 全力で走る。
 竜の衝突の直前に、全力で跳躍――――! 
>68
(i<b:回避成功)

 宙に浮いたとたん、空間に猛烈な振動が走る。
 重々量の物体が地面に衝突したために、軽い地震が起こったようなものだ。

 だが、宙にあるこちらには関係ない。

 空中で身体をひねり、未だ地面にある竜に向き直る。
 スタッフ操作。無音詠唱。

「我・法を破り・理を越え・破壊の意志をここに示すものなり――!」

 『第二の業火』――

「<マグナ・ブラスト>――イグジストッ!」

 瞬間、巨大な竜を滅却せんと、爆炎が襲いかかる!
>69 
怒りにまかせ闇雲に突進する火竜。
だが、レイオットは冷静にそれを見つめ宙へと飛び上がりました。
 
地面に激突する火竜。
響きわたる轟音。
 
そして背後から襲いかかる爆焔。
シューティングスターは首のみを翻すと口を開き
自らの炎を持ってそれを打ち消そうとしました。
71シエル(M) ◆6InTR3U6 :02/02/12 14:23
遠野家、水際の攻防戦 
 シエルvsアルトルージュ

 今日も私は電柱の上から遠野君の家を眺めていました。 
 双眼鏡を両手に持って、敷地内をぐるぐる見回ります。 
 
 ――やっぱり、今日も居ました。 
 
 あーぱー吸血鬼二号、遠野家の番犬二人組、自称黒の吸血姫のアルトルージュです。 
 お供のプライミッツマーダーも一緒に、丸くなって眠っているようでした。 
 あの二人組のお陰で、私は遠野家の門すらくぐれません。
 学校で会うだけではちょっと、物足りないです。
 
 ぽかぽか、冬の切れ目の温かい陽気です。
 私もなんだか眠くなっちゃいそうです。
 でも、どうせ眠るなら遠野君の隣が良いです。
 
 突破するしかありません。
 眠っている今なら、きっと「これ」で勝てるはずです! 
 私は懐から、普通の数倍の長さを持つ黒鍵を取り出しました。
 鉄甲作用を使って、長大な黒鍵を投擲します!

「逝ってください、あーぱー吸血鬼(姉)ぇ〜!」

 必殺! 
 
「宇宙葬式典、発射!」

(トリップ判定!)
(・・・a>pでこちらの負け)
 
>70 
レイオットのはなった爆炎は、
不十分な体勢からはなった火竜の炎を押し切り・・・そして炸裂しました。
 
その爆炎は火竜の体を打ちのめしました。
炎が火竜の皮膚を焼き、爆風が火竜の肉を吹き飛ばす。
 
満身創痍となった竜。
しかしその目は未だに憎悪の光を宿らせていました。
 
体をレイオットの方に向け大きく息を吸い込み・・・
シューティングスターは再び炎を吐き出す!
 
レイオットのみならず周りの全てを焼き尽くすが如く。 
>71
その日は暖かい小春日和だった。
いつも通り、遠野家の玄関であーぱーアルクェイド撃退のための門番をしていると、
いつの間にか眠ってしまったようだった。



(夢の中)
「ひ、翡翠さん、お願い、止めてっ!」
 
私は逃げる。
魔の料理から、逃れる為に……
そこで、いきなり誰かにぶつかった。
 
「ちょ、ちょっと、誰よ。今、生命の危機なんだからって、琥珀さん?
な、何、その赤と青の注射器は!? わあああああああああああ!」



ガバッ!
私は飛び起きた。
酷い悪夢だった。
ふと、前を見るとシエルが私にビックサイズの黒鍵を投擲していた。
 
「なんで、悪夢から醒めるなり、こうなのよっ!?」
 
悪態をつきつつ、プライミッツマーダ―を蹴飛ばし、私も横に飛んで回避行動をとる。
>72

「――――あれでも駄目か!?」
 
 巨竜は生きていた。マグナ・ブラストの直撃を食らったにもかかわらずだ。

「――そうか、竜族には炎に対する耐性が――」

 舌打ち。即座に、とどめに移ろうとスタッフを操作する。
 だが――

「――何?」

 満身創痍と化した竜が、大きく息を吸い込んでいる。その双眸には憎悪を巡らせて、
ただひたすらにこちらを見据えていた。

 瞬間――――
 口腔から。それこそ爆炎と表現するしかない、大量の炎がはき出される!

「――――!」

 未だ空中にあるために、回避行動はとれない。このままでは、直撃する!

「このっ――――!」

 即座に呪文書式を変更。無音詠唱。

「イグジストッ!!」

 <デフィレイド>発動。正面の空間がゆがみ、前進を包むように力場平面が展開。
 迫る炎を、受け止める――――!!
>73
(6<N 回避成功)
 
黒鍵は私の数メートル横を飛んでいき、玄関の脇の石像に直撃。
なにやら、黒い渦が出来て、石像が消滅する。
 
「……何、コレ!?」
 
非常識にも程があるわ。
仕方ない、降りかかる火の粉は払わないと……
仕事の一環だしね。
 
「いくわよ!」
 
私は、戦闘用に身体を変え、翡翠さんのカレーパンを投擲する。
ひっかかれば、即死だ!
>74
(4<R:防御成功)
 
「くっ――――」

 眼前に迫る紅蓮に、俺は呻きをこぼしていた。
 
 炎が終わらない。無理矢理に魔法の効果を維持しているため、
身体と精神にかなりの負荷がかかっている。後数秒もすれば、
<デフィレイド>は効力を失うだろう。そうすれば――一気に、消し炭
が一つできあがりだ。

 炎は、まだ終わらない―――

(――――駄目、か)

 限界だ。ぎりぎりまで維持されていた<デフィレイド>は、一瞬にして
その効力を霧散させる。
 だが。
 効果終了と同時に、竜の炎もまた終了していた。

 痛みに呻く竜。だが、その双眸からは闘志はまったく消えていない。

「――これで、終わらせる」

 つぶやいて、俺はスタッフをつきだした。

「我・法を破り・理を越え・更なる力を欲す者なり――!」

 <ドライ・キル>。対象を一気に乾燥させ、灰燼へと帰すこの呪文なら、
確実に仕留められるはず―――

「――――イグジストッ!」

 激発音声。形を持たない魔力が、巨竜の頭部に向かい発動した。
>76 
ようやく火竜の炎が止まりました。
 
辺りを焼き尽くし岩が融解している中でレイオットは・・・火竜を見据えていました。
同時に響きわたる詠唱の声。
そして・・・必殺の呪文が放たれました。
 
火竜は動かない・・・いや、動けなかったのです。
最後の炎によって全ての力を使い果たしたから。
そして・・・
78シエル(M) ◆AVybFN0A :02/02/12 15:02
>75 
 
 ちぃ!

 一本目のブラックホールっぽいものを発生させるVer.1は露と消えました。 
 決して安くなかったのに、なんであのタイミングで目を醒ましますか? 
 
「やりますね、さすがはアホ女の姉!」
 
 再び懐に手を入れ、第2弾を構えようとして―――― 
 
 私の手が止まります。 
 
 あれは……カレーパン?
 まさか、私がそんなものに引っ掛かるとでも? 
 
 ふ、ふふふ、ふふふふふ。

「ふざけないでください、アルトルージュ!」

 ……でも何故か、私の手に力は入りませんでした。
79シエル(M) ◆BzZl7vLU :02/02/12 15:13
>78 
(AY<AV :回避成功)  

 ――良く見たら、そのカレーパンは揚げむらがありました。
 ――油も切れていなくて、へなへなでした。
 ――あまつさえ、あの香ばしいはず香りが毒々しい刺激臭になっていました。

 これは…………翡翠さんの?

「甘く見ないでください、アルトルージュ。
 見た目で誰が作ったかわからないで、どうしてカレー好きが名乗れますか!」

 手に力が戻ります。
 今度は右手に三つ、普通の黒鍵を。
 左手に違うバージョンの宇宙葬式典儀礼済みの黒鍵を構えます。 
 
「宇宙葬式典、点火ッ!」

 三本と一本の黒鍵が入り乱れて、アルトルージュに迫ります!
80黒岩省吾:02/02/12 15:15
知っているか!
世界でもっとも残虐な領主は、逆らう者を全て串刺しの刑に処した、ブラド・ツェペシュだ!
彼はその残虐さから「串刺し公」また、「邪悪な龍」と言う意味の「ドラクル」と呼ばれた。
その「ドラクル」がなまって「ドラキュラ」の伝説が生まれたのだ。
(注・黒岩の蘊蓄は全て付け焼き刃である)

おっと、自己紹介がまだだったな。俺の名は黒岩省吾。
人間の生体エネルギー、ラームを吸い取って生きる、ダークザイドの一員だ。
カテゴリはCに属するのだろうが、Bに近いこともする。俺の価値観にとって最も重要なのは好奇心だからな
いいか、俺は遊ぶぞ!この吸血大殲において思いっきり遊ぶ!
(・・・・・・D>hでこっちの負け)
>77 
レイオットの呪文によって塵に還っていくシューティングスター。
これが魔竜と恐れられた竜の最後でした。
 
大きく息を付くとレイオットは木の方へと視線を向けました。
・・・ 
・・ 
・ 
ありませんでした。
まあ、当然と言えば当然ですね。
呪文が飛び炎が吹き荒れた戦いです。
残っている方がおかしい。 
 
レイオットはどう言い訳するか考えつつ麓に降りて
犬が迎えに来るのを待ちました。
 
ですがいつまで待っても犬は来ません。
しょうがないのでレイオットは近くの港町まで行き船で帰ることにしました。
 
城に帰るまでの数ヶ月の間も大冒険が待っていたのですがこれはまた別の機会に。
 
 
さて、その頃黒の姫様はどうしていたのでしょう?
 
黒の姫様はレイオットに頼んだことなどすっかり忘れて
ライバルである白の姫様と取っ組み合いの大喧嘩をしていました。
そしてその横ではペットの犬が大きな欠伸をしていましたとさ。
 
おしまい。
>79
「むっ! 流石にひっかからないか……」
 
とりあえず、これは回避しないと……
モーラから、もらった(強奪した)ハンマーで……
 
「大回転打法!」
 
これで打ち返す!
>82
(B>F、回避失敗)
 
しまった!
まだ、腰の回転が足りなかった!!
ハンマーは空振り、そのまま黒鍵が私に突き刺さり……
 
「ちょ、ちょっと、幾ら何でも理不尽よおおおおおおおおおお〜!」
 
私は空高く飛んで行った。
84黒岩省吾:02/02/12 15:26
知っているか!これがこの俺のテンプレートだ。

出典 :超光戦士シャンゼリオン
名前 :暗黒騎士ガウザー(黒岩省吾は人間に扮している時の仮の名)
年齢 :不明だ
性別 :男
職業 :東京都知事
趣味 :蘊蓄をたれること、自分に惚れた女のラームを吸うこと
恋人の有無 :南エリという人間の女に惚れてしまった。どうすればいい!?
好きな異性のタイプ :エリ
好きな食べ物 :ラーム
最近気になること :シャンゼリオンと闇将軍ザンダーの動向
一番苦手なもの :最大のライバル、シャンゼリオンこと涼村暁のバカさ加減
得意な技 :剣術
一番の決めゼリフ :知っているか!
将来の夢 :東京国の初代皇帝となり、やがては世界を全て手にすること
ここの住人として一言 :知っているか!
ここの仲間たちに一言 :むしろ仲間と戦ってみるのも面白そうだ
ここの名無しに一言 :名無したちのために、ホットケーキを焼かせて下さい!

85???:02/02/12 15:27
>81
まとめです。
 
レイオット対シューティングスター
>60 >61 >62 >63 >64 >65 >66 >67 >68 >69 >70
>72 >74 >76 >77 >81
 
さて、少し変則的でしたがどうだったでしょう?
トリップのことはさておいて(涙
 
それでは皆さん
次回『戦術魔法死徒レイオット物語特訓編』
第37話『激突、レイオット対巨大ロボット』をお楽しみに。
(ネタですよ)
>83
(アルトルージュエピローグ)
 
どういう訳か、分からないけど、私は今、人工衛星の中にいる。
大気圏外にまで飛ばされて、そのまま近くの人工衛星の中に緊急回避として逃げ込んだ。
 
でも、時間の問題……
このままじゃいずれ……
 
ん、目の前のカプセルに人が眠っている?
このおじさんは?
 
その時、おじさんが目を覚まし、カプセルが開いた。
そして……
 
「ふわあああ、よく寝たわい。わしが男塾塾長、江田島平八である!」
 
 
この後、NASAのロケットにしがみついて大気圏突入して、帰還することになるとは思わなかった……
87シエル(M):02/02/12 15:46
>86 
 (シエル(M)エピローグ) 
 
 真っ白い尾っぽを引きながら、黒鍵は飛んでいきました。
 真っ直ぐ空を、いえ宇宙を目がけてアルトルージュと一緒に飛んでいきます。 
 あのまま脱出速度を超え、爆発とか角度とか調整しながら、
 あーぱー二号は衛星軌道に至ることでしょう。
 
 ――勝った。勝ちました!
 さすがの吸血姫も衛星軌道に打ち出されてはどうしようもないはずです! 
 こうなれば、あの白い犬も襲いかかっては来ないはずです。

 意気揚々と壁を乗り越え、遠野家に侵入します。
 もちろん、防犯装置を黙らせてからです。
 ちょっと手間取りましたけど、まだ日は高い。
 遠野君と遊ぶ時間ぐらいあるはずです。
 
 ふふふふふふ。
 遠野君、待っててくださいね〜。

 ――――と、その時。

「んなわけ……」

 空から一筋の光が、降ってきます。
 どこかで聞いたような声と一緒に。

「あるかあああああああああああああああああ!」

 アルトルージュでした。

 衛星軌道帰りのロケットから飛び降りてキックしてきました。

 避けられませんでした。 
 
 潰れました。

 …………今日も、侵入は失敗。
 プライミッツマーダーに引きずられながら、私は放り出されます。

「次はセブン! セブンで宇宙葬式典をー!」

 そんな叫びが虚しく響くばかりでした。
 
 (Fin)
88チャイナ・ブルー:02/02/12 15:46
ニイハオ♥あたしは茉莉花、人呼んでチャイナ・ブルー。
逃げ出した吸血鬼ダリアを追って日本にやって来ました。そしたら
こぉんなに吸血鬼や化け物がいるんだもん、びっくりしちゃった。
ぜひみんなとお近づきになりたいなー。

出典 : 「DAHLIA THE VAMPIRE」
名前 : 茉莉花(まりか/ジャスミン)、吸血鬼名チャイナ・ブルー
年齢 : な・い・しょ♥
性別 : オンナノコ
職業 : 高校生・ステージダンサー
趣味 : ダンス
恋人の有無 : あたしの飛燕♥
好きな異性のタイプ : 飛燕♥
好きな食べ物 : 血
最近気になること : ダリアの行方
一番苦手なもの : 飛燕にキラワレること
得意な技 : ダンスを応用した格闘技、ジャスミンの香り
一番の決めゼリフ :「 いい香りでしょー?茉莉花って」
将来の夢 : 飛燕とラブラブに永遠を生き続けるコト
ここの住人として一言 : 応援よろしく♥
ここの仲間たちに一言 : いじめないでね?
ここの名無しに一言 : チャイナ・ブルーの舞、ぜひご覧になってくださいな。
89シエル(M):02/02/12 16:00
まとめです。
 
>71 >73 >75 >78 >79 >82 >83 >86 >87 
 
つ、次こそは必ず……!
90導入:02/02/12 17:39
死徒27祖vs『聖域』 導入
 
状況報告 
 
3時間前、死徒の一団が森を強襲。 
森の守護者−−−−ディープ・ドラゴンが迎撃に向かうが、 
その全てから、返事を聞くことを無かった。 
これは事実上、ディープ・ドラゴンが全滅したということである。 
 
考えられる可能性は、多々あるが、現在もっとも有力な説は「死徒が撃退した」だ。 
死徒如きがディープ・ドラゴンに怪我一つ負わせることなどはできない。 
 
だが、第七位の死徒「腐海林アインナッシュ」が聖域を守る森と同化した可能性が浮上してきた。 
何百年も前から我等が森を浸食してきた吸血植物は、吸血鬼化。 
今回の襲撃で自らを活性化させ、その力を強めた。 
ディープ・ドラゴンは七位の死徒を母なる森と認識。その管理下に堕ちたのだろう。 
 
この大陸のどこかにあると噂され続けていた『腐海林』が、 
実を言うと我等を守っている『フェンリルの森』だと誰が気付こうか? 
 
下手をすれば、ディープ・ドラゴンは 『聖域』の敵に回る。 
それは我等の敗北と同意義だ。至急、死徒の殲滅を実行する。 
君達、暗殺者−−−−−レッド・ドラゴンは全軍、死徒撃滅に向かってくれ。 
『森』に対しては、天人の手を借りなければならないことになるかもしれない。 
 
死徒の勢力は、現在確認されただけで『森』以外に、四人確認されている。 
『混沌』 『片刃の刃』 『白騎士』 『黒騎士』の四人だ。 
どれも、個別に『聖域』に向かって一直線に進行中である。 
 
また、トトカンタ市内の寂れた宿屋で『黒の姫君』を発見したという情報もあるが、詳細は不明。 
 
とにかく、この事態を打破せねば、『聖域』は死徒の手に落ちる。 
それはこの大陸の破滅を意味することだ。君達、レッド・ドラゴンの活躍に期待する。
91遠野四季 ◆17thMv4s :02/02/12 17:40
>90 遠野四季vsヘルパート 導入
 
はぁはぁ…… はぁはぁ……  (どうしてオレは、こんな場違いところにイルンダ?)  
 
     はぁはぁ…… はぁはぁ…… (どうしてオレは、闘ってイルンダ?) 
 
遠野四季は森の中を走り続けていた。それは逃走のための速駆け。 
だが、同時に明確な目的地へと向かうための疾走でもある。 
遠野四季は駆け抜ける。森の中を−−−−− 『聖域』へと向かって。 
  
(もう一人のオレが言っていやがる。この奧に何かがある、ってよ……)  
 
そこで逃亡としての疾走は終わる。左足に激痛が走り、その場に転げながら倒れ込む。 
左足を見ると、そこには 『何か』が刺さっていた。 
 
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 
「……誰だ、貴様は? 報告書に無い存在だぞ」 
 
森の中から、よれよれのスーツを着た一人の男が出てくる。 
普通の男。標準の人間。だが、それを人間じゃないと断言できる点が二つある。 
 
緑の眼、非常に純粋な緑。それは美しくも儚い瞳。 
そして、左手からシキの左足まで伸びる人差し指……。 
 
男は、シキの足に突き刺したそれを引き抜くと、『人間』の標準である長さに戻した。 
 
「まぁ、良い。貴様は何も語るな。イレギュラーは始末する。それだけだ」 
「……はは、ははははははは!! ハァッハハハハハハハハハ!!!」 
 
男はなにかをブツブツ抜かしているが、オレは無視した。 
血の臭いしかしない男−−−−いや、完成された殺人鬼へ向かって飛びかかる。 
前スレ>494
 アーカードVSアベル・ナイトロード
 
 アベルの放った弾丸は、確実に命中した。
 もともと近距離。外すはずはない――だが、
「……なんですって!?回復――いや、再生している?」
 その通り、男の受けた傷は全て極小の時間で『無くなって』いる。
 吸血鬼にしても、とんでもない再生能力だ。
「主よ、あんなムチャクチャなのを一体どうしろと……うわ!?」
 男の放った銃弾が、壁から半身を乗り出したアベルの銀髪を数本まとめて吹き飛ばした。慌てて体を引っ込めるアベル。
「このままじゃ、らちがあきませんね……ならっ!」
 懐から取り出し、男に向かって投じたものは金属製のフラスコ――その中には、拳銃の弾倉に充填する火薬が詰まっている。
 そして、次の瞬間にはアベルの回転拳銃から迸った火線がそれを貫いていた。
 轟音。そして爆発――。
 男の射撃が弱まった瞬間、アベルはすかさず部屋に飛び込み、回転拳銃を乱射していた。
 
93アーカード ◆aaRCARDU :02/02/12 21:36
>92 VSアベル・ナイトロード
 
 もうもうたる煙が立ちこめる室内。
 そして煙の向こうに乱射するアベル・ナイトロード。
 
 その煙が晴れた時にそこにあったモノは、骨と皮と牙の残骸だった。
 どう考えても、それは死んでいる。
 だが、死んでいない事はそれの切れ端がザワザワと蠢き、再生を続けている事から見てとれた。
 
 そして何より、腕はその様で引き金を引き続けているのだ。
 骨すら砕け、皮一枚だけで繋がっているその腕が、骨の指で引き金を、だ。
 それは、下手な悪夢より質の悪い光景だろう。
 
 そして、残骸は徐々に元の形を取り戻しつつあった。
>52 ウピエル対ヴィンセント (訂正)
 
周りの音が聞こえなくなってきた。
ブゥン、と何かの圧力に
全身が締め付けられるような感覚。
ずるり、と視界が歪む。
彼に先ほど抉られた片方の眼球はもう無い。
その傷口からは捩れた角が突き出ているのだ。
狭まり、自由の利かない視界。集中できない。
これで彼の動きを追える筈はない。
それでなくとも速い。この男は速すぎる。
凄まじい勢い。重力を感じさせない出鱈目な速さで
自分の視界の隅から隅へと移動する。
腹立たしい。何よりも憎いこの男。
彼女にこれからあったであろう 、
人間としての未来を!!
人間としての尊厳を、魂を!!
誰よりも美しかったその肉も、霊も全て!!
この男が、この男が・・・・・・・・・・・・・・・・
 
抑えられない激情を、あえて締め付け、押し殺す。
全ての力を眼に、肉体に集中させる。
何もかも焼き尽くせるかのような激情を保ったまま、
氷よりも冷たい意思で引き金を引く。
それが狙撃手だ。
鋭く、しかし柔らかく慈悲深い半眼をもって、彼は引き金を引くのだ。
ゆっくりと、弾丸が飛来する。
1,2,3,4,5,6・・・・・・・
 
鋭敏化した知覚が、視覚が、聴覚が、全ての感覚が、
そして六つ目の感覚が眼を開き、それを感じとる。
わたしにも銃弾が視える。
銃の引き金を引くように見せかけ、しかしそれはフェイント。
予備動作を殆どせず出し得る全ての力を持って跳んだ。
おそらくは彼に予測できないはずの動き。そしてそのまま片翼を
おもいきり横へ滑らせた。切り裂くための翼が、本領を発揮した。
鋭い衝撃波が岩壁を打ち、切り裂いた。彼を捕らえる事はできなかった。
しかし、彼の動きが一瞬緩む。 それで十分だった。
そこへ銃弾を放つ。選んだ弾はあえて12番のスラグ弾。
通常のマグナムの三倍と言われる威力のその銃弾は、
魔晄による力を得て赤く輝く死の銃弾だった。
当てられるはずの無い弾も今の自分なら当てられるはずさあ
これからだこれからが本番だ貴様貴様は自らの罪を嘆き悲しめッ。
 
 ず  ど  ぉ  ん  !
・・・・・・・・・・地獄の門を開くような、重い爆発音が洞窟内に響き渡った。
95ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/12 23:19
>94 ヴィンセント対ウピエル
 
人間には何も知覚出来ないだろう。
バケモノでも視界の隅に捕捉出来れば御の字。
俺のスピードはそのレベルにまで達していた。
いや、そのはずだった。
 
壁を蹴り、ヤツの背後をすり抜け、その傍らを通りすぎる瞬間、
ヤツが飛んだ。
俺と同等、いや、直線的とは言えひょっとしたら俺より上かもしれない速さで。
一瞬だけ、ヤツの姿を見失う。10分の1秒どころか、100分の1秒に満たない時間だっただろう。
それは、致命的な一瞬だった。
 
視線を感じた。
捕捉された。
極限まで加速された反射神経が即座に反応し、上半身をひねり重心を移動、空中で姿勢を変える。
視界が散弾銃の銃口を捉えた。至近距離だ。ほとんど銃口を圧し付けるような距離での発砲。
 
並のマグナムの3倍以上といわれる強力な一粒弾(スラグ)が左膝を砕き、血と肉片と骨片を撒き散らす。
痛みはさほど感じなかった。傷口に一瞬だけ激しい熱さを感じ、急速に熱が奪われてゆく。
戦闘中で無ければの話しなら、俺にとっては大した怪我ではない。
だが、このバケモノ相手には致命傷にも等しい。
俺の最大の武器である機動力が奪われたのだ。
 
死が、目前に迫った。このバケモノは最早完全な死の権化となって俺の目の前に立つ。
ぞくぞくする。背筋が凍りつくようなスリル。
ムカムカする。腸が煮え繰り返るような怒り。
俺は死ぬのか?コイツに殺されるのか?
手足を千切られ、腹を裂かれて腸を引きずり出され、心臓を握りつぶされるのか?
面白い。そういう終わり方も悪くは無い。
だが、そう思った所で俺は諦めない。
ブチ殺す!何が何でもバラバラにする!!生皮を剥いで手足から少しずつ挽肉にして殺る!
片足で出来うる限りの迎撃姿勢を取り、ヤツの追撃に強烈なカウンターを食らわせるべく構える。
確実にすら思える死を前にして、俺は非道く冷静で、異常なまでに興奮していた。
 
「この程度で諦めるのは、つまらねぇよなぁ・・・お互いに!!」
 
そうだ、つまらない。この程度では、終らない。
狩り、殺し、食らい、犯す、猛獣には猛獣の、怪物には怪物の掟があるのだ。
諦めるのは、コイツに対する、俺自身に対する、侮辱以外の何物でもない。
 
「シャァァァァァァァァァァ!!」
 
深く、叫ぶように呼気を漏らした。
さぁ、いつでもイイぜ・・・俺を殺してみろ!!
96導入1:02/02/12 23:47
吸血怪人軍団VSダークマン
 
そこは小さな村だった。川の流れと山の間に家屋のひしめく小さな農村。
百人にも満たぬ村人たちは、平穏だが退屈でもある日々を過ごしていた。
この村が「組織」の目標になるなど、誰も想像すらしなかったに違いない。
しかし、彼らは来た。人間であることをやめた者たちが。
 
少年は恐怖に震えていた。ひきつった喉は悲鳴をあげることすらできない。目は彼の家に乱入した異形の存在と、その足元に倒れた両親に釘付けになっていた。
少年の前に立っている存在は半ばは人間だった。黒いブーツを履いた両脚はまぎれもなく人間で、腰には幅広のベルトを巻いている。ベルトのバックルには地球を掴む鷲のレリーフが入っていた。
しかし体のほとんどは薄茶の外皮に覆われていて、その質感は昆虫を連想させた。上半身は大人の握り拳よりも大きなコブで埋め尽くされている。
右腕は鋭い爪を除けば人間に類似していたが、左腕は管状になっていて、管の中心からは血に濡れた鋭い針が覗いている。
頭部はさらに奇異なもので、胴体と同じようにコブで埋め尽くされているうえに、コブの間からは昆虫の脚や触角に似た器官が無秩序に突き出している。目やそれに似た器官は存在せず、口らしき部分はコブと触角の奥で不気味に収縮している。
この怪物が少年の両親に襲いかかり、左腕の針を二人の首筋に突き立てて昏倒させたのだ。
97導入1:02/02/12 23:48
吸血怪人軍団VSダークマン
 
そこは小さな村だった。川の流れと山の間に家屋のひしめく小さな農村。
百人にも満たぬ村人たちは、平穏だが退屈でもある日々を過ごしていた。
この村が「組織」の目標になるなど、誰も想像すらしなかったに違いない。
しかし、彼らは来た。人間であることをやめた者たちが。
 
少年は恐怖に震えていた。ひきつった喉は悲鳴をあげることすらできない。目は彼の家に乱入した異形の存在と、その足元に倒れた両親に釘付けになっていた。
少年の前に立っている存在は半ばは人間だった。黒いブーツを履いた両脚はまぎれもなく人間で、腰には幅広のベルトを巻いている。ベルトのバックルには地球を掴む鷲のレリーフが入っていた。
しかし体のほとんどは薄茶の外皮に覆われていて、その質感は昆虫を連想させた。上半身は大人の握り拳よりも大きなコブで埋め尽くされている。
右腕は鋭い爪を除けば人間に類似していたが、左腕は管状になっていて、管の中心からは血に濡れた鋭い針が覗いている。
頭部はさらに奇異なもので、胴体と同じようにコブで埋め尽くされているうえに、コブの間からは昆虫の脚や触角に似た器官が無秩序に突き出している。目やそれに似た器官は存在せず、口らしき部分はコブと触角の奥で不気味に収縮している。
この怪物が少年の両親に襲いかかり、左腕の針を二人の首筋に突き立てて昏倒させたのだ。
98導入1:02/02/12 23:48
吸血怪人軍団VSダークマン
 
そこは小さな村だった。川の流れと山の間に家屋のひしめく小さな農村。
百人にも満たぬ村人たちは、平穏だが退屈でもある日々を過ごしていた。
この村が「組織」の目標になるなど、誰も想像すらしなかったに違いない。
しかし、彼らは来た。人間であることをやめた者たちが。
 
少年は恐怖に震えていた。ひきつった喉は悲鳴をあげることすらできない。目は彼の家に乱入した異形の存在と、その足元に倒れた両親に釘付けになっていた。
少年の前に立っている存在は半ばは人間だった。黒いブーツを履いた両脚はまぎれもなく人間で、腰には幅広のベルトを巻いている。ベルトのバックルには地球を掴む鷲のレリーフが入っていた。
しかし体のほとんどは薄茶の外皮に覆われていて、その質感は昆虫を連想させた。上半身は大人の握り拳よりも大きなコブで埋め尽くされている。
右腕は鋭い爪を除けば人間に類似していたが、左腕は管状になっていて、管の中心からは血に濡れた鋭い針が覗いている。
頭部はさらに奇異なもので、胴体と同じようにコブで埋め尽くされているうえに、コブの間からは昆虫の脚や触角に似た器官が無秩序に突き出している。目やそれに似た器官は存在せず、口らしき部分はコブと触角の奥で不気味に収縮している。
この怪物が少年の両親に襲いかかり、左腕の針を二人の首筋に突き立てて昏倒させたのだ。
99シラキュラス:02/02/12 23:50
さ、三重投稿・・・。
すまん、本当にすまん。
>95 ウピエル対ヴィンセント
 
やはり当たった。わたしは彼の動きを知覚したのではない。
身体が教えてくれる。この人外の身体が。化物である肉体が。
全てわたしの罪によるものだ。償えなかった罪。
これを償うことができるのなら、たとえ悪魔を引き裂いてでも
神に帰依してやろうと思った。
ただ、そんな事では償う事はできない。わたしには重すぎる罪。
そしてわたしは逃げた。眠りにつく事でそれを忘れようとした。
なんと醜いものだろう。わたしには、彼女を抱く資格など無い。
無い。無い。無い。無い。無い。だがもう彼女はいない。何も無い。
 
それも――――――全 て お 前 が 。
 
       お 前 さ え
                       い な け れ ば 。
 
         こ こ へ こ な け れ ば 。
 
 
                  彼 女 > 宝 条 > わ た し
  
   星      古 代 種     『 約 束 の 地 』    天 か ら の 厄 災
      実 験        魔 晄            神 羅
 
 
気がつくと自分、自分の腕。肉をその爪で裂いている。
もちろんそこに彼が。ああ、苦しい。もう止めてくれ。血が止まらないんだ。ルクレツィア。
 
彼の剃刀よりよほど強靭な爪が自分の肉を掻き毟る。
腹に貫手を突き立てられ、そのまま内蔵を掻き回された。
対する自分はそれをのんびりと眺めている。ただ、もう一人の自分は愉悦に満ちた
悲鳴を上げて彼に挑んでいる。「HYYYEEEH A A A A A A!!!!」
弓のように引き絞った腕を彼の身体に突き出した。さあ死ね。
指をそのまま彼の腹にめり込ませる。彼がしたようにこちらも内臓を掻き毟って握りつぶす。
効く。お互い歓喜に満ちた苦悶の表情を。苦痛に満ちた笑顔を引きつった顔の肉を不器用に
動かしながら交互に見せている。さあ死ね。お前が死ね。お前だ。お前・・・そこのお前だ!!
 
殺す?殺される?死ぬか?死なれるか?どうでもいい。
ただ彼を殺せばいい。自分はそのために。この体はそのために。このときはそのために。
考えて見れば、この時の為に自分は生まれてきたのかもしれない。殺し愛のために?
否!彼女を失うために?散々陵辱され尽くし、最早人としての最後の砦である魂を失った彼女。
否!そうじゃない。もっと単純な事だ。もっとわかりやすいルール。獣。野獣。・・・・・そうか。そうだったな。
 
髪を振り乱し唾液を垂れ流しながら、飢えた豚のようにわたしは彼の肩筋に齧り付いていた。
101ダイ・アモン:02/02/13 00:20
14/ 旅立ち 
 
広大な、広大な草原に私は寝ころんでいた。空は暗黒。時は深夜。夜族の時間。 
私は、心に開いた穴を取り戻せないまま、月を見上げていた。 
暗黒の空を照らしくれる唯一の希望。太陽を拝めない我等夜族は、月こそが太陽。 
月の美しさに叶う者などは存在しなかった。   
 
−−−−何時間が経ったであろう。私は月を見るのを止め、立ち上がる。 
そして、ゆっくりと、ゆっくりと歩き出す。ここでは無いどこかへと。 
止める者はいない。いや、私が去ることに気付いた者もいないだろう。 
気付くとしたら、それは恐らく−−−−−−− 
 
私はそこで、考えるのを止めた。もう、私には何も無い。 
 
希望も 
喜びも 
期待も 
アイも 
怒りも 
 
何も、何も無い。  
 
−−−−−−最後に、私は最後に一言だけ呻く。それは敗者の泣き言である。 
 
「魔女め−−−−−−−」 
 
200X年2月12日 吸血大殲最高責任者ダイ・アモン失踪。 
この事実に、大殲関係者は大いに嘆いた。以後、アーカード卿の強烈な提案もあり、 
2月12日この日を、『ダイ・アモン記念日』とすることになった−−−−−− 
102コンバット越前(M):02/02/13 00:23
被投与体vsコンバット越前(M)
〜導入〜
月が美しい夜。

この街で開業医をしている越前康介は、近隣の市街の医師達の会合に出席した。

特に実のある会合ではなかったが。

特に実のある会合ではなかったので、酒宴の途中で抜け出し、帰路に就いた。

帰路に就いたはいいが、まっすぐ家には帰らず、適当に寄り道をしていた。
他人の命を預かる医者になろうとも、生来の行き当たりばったりな性格は相変わらずだ。

「ーーん?」
越前の足が、ふと止まった。
どこかで、ガラスの割れる音が聞こえたような気がした。
何となく気になった越前は、そちらの方へと足を向けた。

ショーウインドウが破られていた。
少年達らしき人影がローラーブレードを履いて走り去って行った。

ここまでならば、只の不良少年達の暴挙で片付けられた。
だが、越前の勘が、彼らが只の不良少年ではないことを告げていた。

「まさか・・・KOT症候群の患者か?」
六年前の記憶が甦る。
ヨーロッパを席巻した謎の奇病、KOT症候群。
その根源たる存在は、越前自身が滅ぼした。
だが・・・それで全てが終わったとは、越前自身も思ってはいない。

「確かめてみるしかねぇな・・・」
医師、越前康介の仮面を脱ぎ捨て、傭兵、コンバット越前の素顔をさらす。
「・・・『クリムゾン』、力を貸せ!」
上着の下に常に隠し、持ち歩いている呪われた銃、『クリムゾン』を手に取り、呟く。

越前の身体が軽く地面から浮き上がりーー高速で移動を開始した。
奴らを捕らえて、確かめるために。
103ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/13 00:26
>100 ヴィンセント対ウピエル
 
ヤツの腕が俺の腹の中に潜り込み腸を掴み引き裂き掻き回し引きずり出し毟り取る。
痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ!
俺の腕がヤツの腹を引き裂き肋骨を掴み抉り肝臓を胃を膵臓を握り潰し掻き切る。
殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス!!
顎の関節が音を立てて変形し人間には不可能なほど大きく口を開き俺の肩口に食らい付く
ヤツの頚椎に噛り付き牙を突き立て噛み千切り咀嚼し血を啜り飲み嚥下し骨まで噛み砕く。
血をよこせ!!温かくて冷め切った薫り高く腥い美味くて不味い最高で最低のバケモノの血をよこせ!
貴様の血だ!テメェの血だ!
血だ、血だ、血だ、血だ、血だ、血ダ、血ダ、血ダ、血ダ、血ダ、血ダ、血、血、血、血、血、血、血、
血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血ィィィィィィィィィ
 
「血ヲヨコセェェェェェェェェェ!!!」
 
ヤツの内臓を抉り出す右腕はそのままで、再生が進んだ左腕に
スクリーミングバンシーを持ち替え銃剣を喉笛に突き立てそのまま発砲。
噴水のように吹き出す地飛沫を喉を鳴らして飲む。
バケモノの血は不味い。例えようも無く不味い。不快になるほど不味い。吐き気を催すほど不味い。
今飲んだ血と自分の血の混じった反吐を吐き出す。再びヤツに噛り付く。
 
最早、両者とも血塗れの肉塊と化して転げまわっているようにしか見えない。
血を求め戦いを求め憎み合い怒り狂い滅ぼし合う2つのケダモノ。
互いを引き裂き食らい合い叩き潰し合うバケモノ。
意味をなさない叫びと呼吸音、肉を裂き骨を砕く音が、血を啜り肉を咀嚼する音が、
神秘的な空間に凄絶な音楽を演出する。
 
狂乱の殺戮の応酬、気が狂うような激痛、凄まじい血の臭い、
どれもが俺を陶酔させ、狂喜させ、絶頂へと導く。
 
ヤツの一撃は俺の倍の威力があった。
やつの一撃の間に俺は3回の攻撃を繰り出した。
体格はヤツの方が巨大。総合的に見ればダメージは互角。
だが、再生能力はヤツの方が上。
俺は、ヤツに押され始めてきた。そろそろ、潮時。
この狂宴をもっともっともっともっともっと楽しみたかったがそろそろお別れの時間。
決着が、近い!!
104導入2:02/02/13 00:31
怪物が声を出した。発声器官が人間のものとは異なる、異質な声だ。
「小僧、心配するな。この二人は生きているぞ。
さぁ、お前たち、起きて小僧を安心させてやれ。
ついでに首にキスして・・・仲間にしてやれ!」
倒れていた、少年の両親がゆっくりと起き上がる。虚ろな目。
少年に向かってくる。血の気の退いた顔。
二人が口を開いた。鋭く尖った牙。
「父さん・・・母さん・・・!?」
少年がやっとの思いで出した声は悲鳴へと変わっていった。

「ヴルルルル・・・いいぞいいぞ。お前たち、どんどん仲間を増やせ!
何人かは逃げたようだが・・・村の出口に張っているあいつらの餌食だ、ヴルルルルルゥーッ!」
村に響き渡る悲鳴を聞きながら、怪物ー「組織」の吸血改造人間シラキュラスーは笑った。
105シラキュラス:02/02/13 00:46
>104は>96の続き(吸血怪人軍団VSダークマン)だ。
失敗続きだなぁ、オレ。
106ダークマン側導入1:02/02/13 00:49
>96>104
吸血怪人軍団vsダークマン

私の名前はペイトン・ウェストレイク…いや、この名前
にもう意味はない。
今の私は、「何者でもない」闇の男(ダークマン)だ。

私はとある事情により全身に大火傷を負ったうえに、
さらに痛覚を失った。
ただ、それが原因で私の身体能力は格段にあがり、
私をこんな目に合わせた連中に復讐することが出来た。
だが、私にもう帰るべき場所は無い。

そんなおり、私を狙う怪しい組織が現れた。
ショッカー…とか言ったか、世界征服を企む秘密結社だか
何だか、お話としては陳腐すぎてXファイルでもやらないような
怪人を本当にけしかけてくる、馬鹿げた連中だ。
奴らの目的はよく分からない。
科学者だった私の研究に関わるらしいが、私の研究は、
ただの人工皮膚について。
何故、悪の秘密結社が絡んでくるのかね?

とにかく奴らに狙われたその日から、私の逃亡生活が始まった。
107被投与体:02/02/13 00:54
>102 追撃者を追撃するもの
 
  
彼らは急いではいたが、焦ってはいなかった。
彼らは明晰ではいたが、冷静ではいなかった。
 
音は聞こえていた。ただ反応する必要が無かったので、彼らは目を向けなかった。
トラックが警音器を鳴らしながら急ブレーキを踏む前を、彼らは猛スピードで
走り抜ける。ローラーブレードがアスファルトを削って火花を上げる只中に、
トラックは速度を殺しきれずに突っ込んできたが、車輪が車体と路面の間に
開く空洞に滑り込んで彼らは道路を疾走していく。制御を失って横に滑っていく
トラックの隣を後続が駆け抜けた。
 
トラックが電柱にぶつかって壮大な衝突音を夜の界隈にこだまさせたが、
彼らは振り向きもしなかった。
 
彼らは、ある薬品を摂取していた。
それは人間を作り変えてしまう化学兵器で、彼らは今、一週間に限定された
寿命と引き換えに人間を遥かに凌ぐ能力を身に付けていた。
彼らの目的はただひとつ。意識に刷り込まれた『敵』を探して殺す。それだけだ。
 
彼らの鋭敏な感覚が、高速で風を切る中でもその音を捉えた。
振り向くと、銃を持った男が彼らを追撃している。
 
彼らは男を『敵』と判断。
速度を調節して展開しつつ、相手の包囲を狙う。
 
時速60kmオーバーで走駆しながら、男への狩猟が始まった。
108ダークマン側導入2:02/02/13 01:00
>96>104>106
吸血怪人軍団vsダークマン

「それでだ…何で逃走先の、こんな辺鄙な村で
私はトラブルに巻き込まれているかね?」

村の入り口の辺り。
悲鳴をあげて逃げる村人に、入り口に待ち構えていた
連中が襲いかかろうとしていた。
状況はよく掴めないが、ほっておくには、あまりに目覚めが
悪いだろう。

私は村の端に駐車されている車に乗り込み、そのまま突っ込んだ。
驚いた連中が村の入り口から離れ、私に道を開ける。
皆が見守る中、私は車から降りて一言挨拶した。

「これは失礼(エクスキューズミー)」

(闘争開始)
被投与体vsコンバット越前(M)
>107
「ちっ、派手な事しやがるぜぇ!」
トラックが電柱にぶつかるのを横目で見ながら、越前は毒づいた。
越前自身にもその責任の一部位はある筈だが、彼は全く気にしない。

ふと、自分の周囲を囲まれている事に気付く。
クリムゾンの力で滑空しながら、越前は彼らを伺った。
(やっぱり、こいつらどこかおかしい・・・KOTじゃないにせよ、このまま放置するのは危険だな)
越前は僅かに目を閉じ、開いた。
ーー殺るしかない。

「・・・上から来るぞ! 気を付けろぉ!!」
実際に上から来ている訳ではない。
が、そう叫ぶことにより、自らの意識を鼓舞させる。
この言葉は、彼にとっての、呪文だ。

越前はクリムゾンを少年達の一人に向け、引き金を引いた。
>103 ウピエル対ヴィンセント 二つの獣
 
彼が――――――
自分の―――――
腸を掻き回し引き千切るごとにわたしは彼の肩の肉を貪る彼が
自分の肋骨を砕き割れば自分は彼の腕を引き千切った胃を裂
かれれば.頭.蓋を割り首を折られれば足をもぎ取.っ.たお互いの
身体から出る汗が唾液が尿が涙がそして血が辺りを舐め尽くし
ていた絶望も喜びも悲しみも憎しみも最早自分には無いそれは
 
               ただの獣
 
互いに求め合う。...血肉骨そして痛みと快楽。それは間違いなく
彼らの中に強く根付いている本能。飢えた獣の掟。

  嘲う。 
      嘔吐する。
            咀嚼する。
                  嚥下する。
                        理性など無いさ。
                  吐き捨てて。
             啜り上げ。
        互いに。
  いや自ら。

滅ぼしあう2つの無邪気な肉塊 その姿は何よりもナチュラルに
一片の疑問も持たず ただただ 純粋に殺しあっていた。
とても美しく―――――それでいて吐き気を催すような凄惨さ。
 
  その二つの邂逅は、永遠に続くかのように見えた。だが。
道具を取った方(誰?)が何ももたない方(誰?)の首を吹き飛ばした。
血飛沫と言うよりも細かく舞い散るそれは煙か霞かそれを貪る者。
蹂躙する方とされる方。負けた方(既に確定している)はまだ止めない。
しぶとく千切れた首を復元し、相手の身体を掻き毟り、まだやる気。
怒りの光が勝者の目に灯る最後の力大きく弓なりに伸ばした腕を
敗北主義者へ突き通した。 ズ ド ッ !
遅れて空気を切り裂く音。肉の爆ぜる音。心臓を掴み勝者は歓声を
上げる。そのままそれを誇らしげに掲げ、血管を引き千切り天へ
捧げる。そのまま握りつぶし喰らう。それは勝者の特権。
びくん、びくん、絶頂を迎えるように両者は地に倒れ伏せた。
111シラキュラス:02/02/13 01:24
>108 吸血怪人軍団VSダークマン
 
村人に頭頂部の口で食いついていた怪物が振り返る。
顔のない怪物だ。全身が粘液にまみれている。
「ヒヒヒヒヒヒ・・・・なんだ貴様はぁ?
オレが欲しいのは健康な人間の血だ、包帯だらけの病人の血など・・・・いや、思い出したぞ!科学班が欲しがっていた人材に
こんなど田舎で会えるとはなぁ!オレの名はヒルゲリラ!
貴様を捕らえて幹部に昇格だ!」
ヒルゲリラは右腕の鞭を思わせる触手を振り回しながら、男に近づいていく。
「手足の二、三本は覚悟しろよ!」
ヒルゲリラは触手を横薙ぎに打ちつける。鉄骨をも曲げる必殺の一撃だ。
>109
トリップ入力ミス。
これで判定してくれ。>被投与体
113ヘルパート(M):02/02/13 01:35
>90-91
遠野四季VSヘルパート
死徒27祖による『聖域』襲撃
 
「上」からの報告は、とても信じ難いものだった。
ディープ・ドラゴンの守護が失われた『聖域』など、現状では裸も同然。
ましてや敵に回る等ーー問題外だ。
あの「怪物」を殺せる手段など、他の誰として持ってはいまい。
それに今、『聖域』にかつての力などは残っていない。
唯衰退し、朽ち果てるのみーー
 
とまれ、わかる事は一つ。
このままでは、数時間後ーーいや、もっと早い時間に、
『聖域』は壊滅する。レッドドラゴンー大陸で最高の暗殺技能を持つ
種族ーの一人、ヘルパートに与えられた情報は、それのみだった。
後は、ターゲットである「死徒」を抹殺する。彼に与えられた仕事は
それだけだ。
 
「・・・果たしてこの現状を切り抜けた所で、我等が『聖域』に未来は
あるのかな」
意味の無い問いだとは分かっていながらも、ヘルパートは一人ごちた。
そんな事を考えていても仕方がない。「未来」などという、ウィールド・
ドラゴン種族が奪われてしまった不確定要素を引き合いに出す等、
全く馬鹿げているーー思い、苦笑した。
 
そんな考えに思いを巡らせながら、ヘルパートは「吸血鬼化」しつつある
森の中を疾走する。対象となる「死徒」を始末する為にーーー
114チャイナ・ブルー:02/02/13 01:38
>108 >111

チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>序の舞

茉莉花と飛燕の一行は、途方に暮れていた。
ちょっとした山里へのドライブ、のつもりがレンタカーの故障で立ち往生。
幸い故障自体はちょっとした工具があれば直る程度だったがその工具がない。
遠くの方に人里を確認した茉莉花は、工具を借りるべく向かったのだったが―

そこに展開していたのは三体の異形のものとそのしもべとされた犠牲者たちの織り成す
地獄絵図だった。彼女の左眼、『チャイナ・ブルー』の名の由来の青い瞳が光る。

『ごめんな飛燕、ちょーっとばかり遅れるよって、ごめんしてーな』

「ちょっとアンタら、何しとんのや?こないに薄汚い化け物が由緒正しいヴァンパイア
の真似なんかしぃひんといてや!」
そう言い放つと、右手に愛用の黒檀の扇を構えて立ちはだかる。

It's Show Time!!
115ダークマン(M):02/02/13 01:45
>111
吸血怪人軍団VSダークマン

こいつは…例の組織の怪人か!?
まさかこんなところで出くわすとは、縁があるにも程がある。
しかもあっても嬉しくない縁だ。
ヒルゲリラと名乗ったその怪人は私に向けて、触手を振るった。
慌てて、身を屈める。
頭上を通り過ぎた触手は車に当たり、窓ガラスを粉々に打ち砕く。
しかも車の形は大きく変形していた。
恐ろしいパワーだ。さて迂闊に近寄れないが…

>114

と、突然この場に相応しくない少女が、けたたましい怒声
をあげながら、こちらに突進してくる。
何を考えているんだね!?
116被投与体 ◆3mIc79Ow :02/02/13 01:46
>109 被投与体vsコンバット越前
 
男が銃を構える。
見たことがなくとも、知識はある。そこからは弾丸が発射され、身を砕いて潰す。
彼らは加速し、加速し、加速し加速し加速加速加速する。
足がスプリンターのように目まぐるしく回転し、速度を上昇上昇上昇上昇上昇。
 
80km/h
 
熱を帯びた仲間のローラーが朧に揺れて見える。
陽炎が発生しているわけもないが、彼らが加速することに変わりはない。
風はナイフのように身を裂いて神経まで切りつけるが、彼らは頓着すらしない。
深夜の車通りの少ない路上を、横にぶれて見える風景を気にも留めず走る。
 
100km/h
 
男が発砲する。
純粋なスピードが生み出す虚空の絶叫を踏破して銃声がしじまするが、
どろりと溶ける街灯の光の中、どこに飛んでいったのかもわからない。
時折通る車はもはや止まって見え、次の瞬間には置き去りだった。
 
120km/h
 
男の前を走っていたひとりが、足を地面に突き刺すようにして止まった。
両の脚が砕けて弾け、真白い骨が突き出るが、眉一つ動かさない。
そのまま、時速120kmの人間弾丸に、男は自ら突っ込んでいく。
>103>110 ウピエル対ヴィンセント
 
  「ぐ ぐ ぐ ぐ ぅ ぅ ぉ お ぉ お ぉ ぉ ぉ 」
ぼとぼとと口から、鼻から、耳から、眼から、
ありとあらゆる穴から血を垂れ流しながら、わたしはうめいた。
最早、助からない。魔物と化していた身体は萎え崩れ既に
人間のそれと変わらない姿となっていた。ただ、手も足も
それぞれ片方ずつ無くなっていたが。
自分は何も出来ず、ただうめいてゆっくりのた打ち回り
そのまま死んで逝くのか。弱い。なんと脆い、下らない生き物なのだろう。
50年前も、今も自分は何も変わらない。弱い。弱すぎる。不甲斐なさ過ぎる。
いっそ、壊していればよかった。自分の体、自分の心。誰の役にも立てないまま
野垂れ死んでしまうのならば。
     「 げ っ あ ぁ ぁ ・ ・ ・ ・ ・ ・ !」
動かない頭を上げると、そこにいた。彼女。ルクレツィア。
まだ息がある。血の河を造りながら彼女の許へ、もう片方の足が
千切れ落ちそうなのにもかまわずに這っていった。
自分の知っていた彼女は、もうそこにはいなかった。理知的で美しかった頬は弛緩し切り
崩れ、何の生気も感じられない。霞む目を凝らし見つめる。見なければ行けない。
目を背ける訳にはいかない。もう逃げるのは沢山だ。彼女の引き裂かれた肢体は
既に再生していた。生きている?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
              「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
彼女の瞳は、ただの空洞だった。暗く深い。もう、手遅れだった。
魂の無い体。もう彼女は死んだのだ。
         血の混じった涙。 彼女の頬を伝い落ちる。
 彼女の亡骸を片腕で抱く。言いたかった言葉。言えなかった言葉。
 やはり言う事はできない。罪人である自分。もし自分が、もし再び彼女に
 会えるならば今度こそ言おう。ルクレツィア。君を――――――――
118ヘルパート(M):02/02/13 01:53
>113続き
遠野四季VSヘルパート
 
森の中で、ヘルパートの視界に妙な人物が映った。
真白い髪を振り乱し、汚い着物を着込んだ、赤い目の男。
自分と同じく、森の中を疾走している

 あれは、目標ではない。彼が与えられた情報と、その外見的特徴ーー
『混沌』「片刃の刃』『白騎士』「黒騎士』−−−そのどれとも、一致しない。
一致しないと言う事は、イレギュラーだ。常ならば、事が一刻を争う
現状では、目標の殲滅が優先だ。しかし、イレギュラーの介入は、
自分達の「仕事」によからぬ影響を及ぼす恐れがあるーー
 
躊躇は一瞬だった。
ヘルパートは左手を細く伸ばし、男の左足、その甲の部分に
突き刺した。
悲鳴を上げて、男はあっさりと転倒する。
 
「……誰だ、貴様は? 報告書に無い存在だぞ」 
ヘルパートは、言った。

だが、男は苦鳴を上げながら地面を転げ回るのみで、
一切こちらの話を聞いていないようだ。
ーーこれ以上の問答は無用。ヘルパートはそう判断した。

「まぁ、良い。貴様は何も語るな。イレギュラーは始末する。それだけだ」 
 
そう思い、男を葬るために手を伸ばそうとしたーー
同時、男が先程のだらしない格好からうって変わって、
素早い動作で飛び起きる。さらに全く隙の無い動きで、
ヘルパートに向けて飛び掛ってきた。
僅かに閃いた光は、男の長く伸ばされた爪によるものだろう。

ヘルパートは、とりあえず余裕をもって大きく跳躍し、木々の間に
隠れた。突如目標を消失し、周囲を見渡す男。
それを枝の上から眺めながら、右腕を振った。
ヘルパートの右腕は直ぐに引き伸ばされ、鞭のようにしなりながらも、
的確に男の心臓目がけて突き進んでいく。

「これで、終わりというわけではあるまい、イレギュラー」
119シラキュラス:02/02/13 02:09
>114
シラキュラスVSチャイナ・ブルー
 
「ヴルルルッ!なんだお前はぁ?」
突然現れた少女に向かって、シラキュラスが怪訝そうな声をあげる。
「まあいい、吸血人間が一人増えるだけだ!
かかれ、下僕ども!あの小娘を仲間にしてやれ!」
シラキュラスの命令に従って、村人たちが少女を取り囲む。
虚ろな目、青ざめた顔、鋭く尖った牙。20人以上の村人たちが
いっせいに襲いかかった。

>115
ヒルゲリラVSダークマン

「ヒ、ヒ、ヒヒヒッ!おとなしくしろぉ!」
ヒルゲリラは次々と触手を繰り出すが、いずれもかわされる。
苛立ったヒルゲリラはもう一つの武器を使うことに決めた。
「ケガするのが嫌なら・・・貧血になれぇ!」
叫びとともに、管状になった左腕を前に突き出す。
中から10センチ以上はあるヒルが飛び出す。しかも二十匹以上がまとまってだ。
人間の血を吸い尽くす殺人ヒルである。
被投与体vsコンバット越前(M)
>116
(トリップ判定:3<Mで、越前勝利)
越前の前を走っていた少年が不意に止まる。
「!?」
スピードに付いて行けなかったか、あるいは、クリムゾンの銃弾が足に当たったのか。
彼の足は、砕けていた。

越前のスピードも、現状では失速は出来ない。避ける暇もない。
越前は両腕を交差させ、激突の衝撃に備えた。

・・・越前の身体は失速することなく、少年を軽々と吹っ飛ばした。
もちろん、越前には傷一つない。
「ーーこの野郎!」
思わず叫ぶ。
クリムゾンの力を借りてはいるものの、否、クリムゾンの力を借りているからこそ、そんなに長い時間、滑空などしてはいられない。

ーーこいつは、人の精神を蝕む銃だ。長く使用していれば、いずれお前の精神は崩壊する。

ふとしたことから友情を交わしたアッシムの言葉が、越前の脳裏をよぎる。

(一気にやっちまいたいところだが・・・まだ、クリムゾンに力が満ちてない・・・)
越前は少年達に照準を合わせ、再び引き金を引いた。
121チャイナ・ブルー:02/02/13 02:24
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>119
シラミの化け物の号令とともに、20人もの村人たちがいっせいに周囲を取り囲む。
しかし彼女の表情に怯えはない。それどころか、喜悦の笑みさえ浮かべていた。

「だぁほ!そないなエセザコ吸血鬼、何匹集めてもあたしの敵とちがうわ!」

掴みかかる村人を華麗なステップですり抜けて、ブレイクダンスのように地に背をつけて独楽の
ように回ると、群がった一団がなぎ倒される。ぱんとはね起きては高々と上げた脚での蹴りが炸
裂する。彼女が舞うたびに倒れていく村人たち。吸血鬼の膂力とスピード、そしてダンサーのリ
ズム感。なまじの格闘家など比較にならないほどの強さだった。しかしいかんせん数の差が。

「ああもう、うっとうしい!」

青い瞳がその光を強めると、あたり一面に濃密なジャスミンの香りが漂う。
と、ばたばたと村人たちが倒れていく。糸の切れた人形のように。

「あたしの香りは特別なんよ?・・・アンタの手駒はみんなおねんねや」
122被投与体 ◆oSCFW1Jc :02/02/13 02:32
>120 被投与体vsコンバット越前
 
仲間の特効は囮にすぎない。
その突撃が標的の気を引いた瞬間、四体が一斉に間合いを詰めていく。
 
男の前方に残った仲間が、ナイフを投擲して牽制。
超高速移動中の投擲は、ただ手から放しただけでも鋭利な弾丸となりかわり、
身を切る風に混じる白刃となる。
 
男が銃を構えて再び発砲。ナイフを投げていた仲間に命中し、頭部を弾けさせて
転倒。派手に数十メートルも跳ね転がったあと、通りすがりの車に轢かれて
原型を無くした。
 
それに至るまでに、彼らは行動を終えていた。
 
ナイフが光り標的の肉を求めて喰らいつく。
それが作り出す隙を彼らは見逃さない。
素早く接敵。メリケンサックを嵌めた拳が引き絞られ、人間の限界を超えた重さで
繰り出される。
ナイフの一本が運悪く殴りかかった彼のこめかみに突き刺さるが、
別にどうということはなかった。
123ウピエル ◆Upielb0Y :02/02/13 02:34
>117 ヴィンセント対ウピエル
 
決着をつけるべく最期のチャンスをうかがった俺に、その時は呆気無いほどすぐに訪れた。
ヤツの動きが一瞬止まる。それだけで充分だった。
すでにズタズタになった肉体を無理矢理動かし、やはり滅茶苦茶になったやつの胸郭に渾身の貫手を放つ。
皮膚を裂き。肉を割り。骨を砕き。
 
心臓を掴んだ。
 
一気に引き抜き掲げる。肉片と血飛沫が爆ぜるように散る。
 
握り潰し、滴る血を飲み干す。
 
絶頂に至ったような快感と恍惚、死を渇望したくなるほどの激痛。
そのまま、倒れ込んだ。
 
ヤツは、心臓を破壊されながらも、這いずりながら女のもとへ向かった。
その姿は人間の物へと戻っている。
ヤツが動きを止めた理由がわかった。
ヤツは、バケモノであることを拒否した。バケモノとして生き続ける事を拒否した。
バケモノとしての生を支えたのはあの女だったのだろう。
ヤツは、あの女と共に、人として死ぬことを望んだのだ。
 
「バカヤロォが・・・こんな所で、諦めるのかよ・・・」
 
・・・こぼれる臓器を腹の中に押し込め、無理矢理起き上がって実験体の女、ルクレツィアと言うらしい、
とエージェントに歩み寄る。
腑抜けたヤツの結末の所為で興奮は完全に白けてしまった。
この女を持ち帰れと言う話だが・・・荷物運びはもういない。女一人を抱えて持ちかえるのは面倒臭い。
どうせ、必要なのはこいつの細胞だ。
まだ生きている肉片を摘み上げ、小さなケースに入れる。
 
この二人の魂は、同じ所へ行くのだろうか。
そうかもしれない。ヤツは、俺のような正真正銘のバケモノには成り切れなかったのだから。
能力は俺以上だったかもしれないが、魂まではバケモノに成り切れなかったのだから。
 
吸血鬼を始末するのに使用する焼夷手榴弾のピンを抜き、抱き合うように倒れる二人の上に放り投げる。
全てを焼き尽くすナパームグレネードの炎が、ヤツらの魂をこの地獄とは別の何処かに運ぶのか。
 
炎に背を向け、「勝負を投げ捨てやがった腰抜け野郎(チキン)が!!骨まで灰になっちまえ!!」と毒づいた。
敗者に罵りの言葉をかけるのは、あるいは俺なりの、強敵への弔いなのかもしれない。
 
傷だらけの体を引きずって歩き出す。もうここに用は無い。
 
心の中で、何かに願う。神か悪魔か、そんなものはどうでもイイが、
俺はもう、テメェみたいな、途中で勝負を投げ出すような腰抜けとは出会いたくない。
勝負は最後まで諦めないヤツでないとクライマックスが盛り上がらない。
 
願わくば、この中途半端なクソッタレどもが、俺の這いずる地獄に二度と顔を出さないように!
 
END
124ダークマン(M):02/02/13 02:37
>119>121
吸血怪人軍団vsダークマン+チャイナ・ブルー

>121
触手をかわしながら、横目で彼女の方を見る。
何と…どうやら普通のお嬢さんではないようだ。
素敵なじゃじゃ馬さんじゃないか。
とりあえず敵ではないことは確か。なら…

「ご協力感謝するよ、お嬢さん!」

>119
蛭の群れだと!? それもただの蛭ではないな!?
群がる蛭を叩き落とす。
しかし落とせども落とせども蛭は私の身体に喰らいついてくる。
痛覚は無い。しかしこれはマズイ状態なのは、
誰の目から見ても明らかだろう。

「ええい! 離れないか! この、この、この! ちぃぃぃっ!」

(蛭に群がられている)
被投与体vsコンバット越前(M)
>122
(トリップ判定:o<Hで越前勝利)

ヒュンッ!

パンッ!

乾いた音を立て、クリムゾンが火を吹き、少年の投げつけたナイフが風を切る。
クリムゾンは少年の頭部をザクロに変え、ナイフは越前の腕を掠めて行った。

傷口から血が滲んでいるが、越前は構うことなく別の少年を照準。
がーー
「!!」
横から接近してきた別の少年が、越前の腕にナイフを突き立てた。
「やりやがったな!」
越前は一瞬怯んだ。
その隙を埋めるように、少年達はメリケンサックをはめた拳を降りあげてきた。
最初の一撃をかわし、クリムゾンに目を向ける。
一見しただけでは分からないが、形状が若干変わっていた。
(進化したか・・・よし!!)

越前は拳をかわしつつ、クリムゾンに力を溜める。
常人には到底かわせないほどの速度であっても、幾度となく死線を潜り抜けて来られた傭兵である越前には、さほど苦労な事ではない。

何度目かの拳撃が繰り出される。
越前は、ニヤリと笑いーー
「FIRE!」
拳撃に合わせるように、クリムゾンに込めた力を一気に解放。
解放された力は機銃のように、クリムゾンから次々に放たれた。
126シラキュラス:02/02/13 03:04
>121
シラキュラスVSチャイナ・ブルー

次々と倒れ、眠ってしまった村人たちを見てシラキュラスは怒りの声をあげる。
「小娘ェ!なにをしたァ!?」
シラキュラスは、薬物に対する耐性の高い肉体を持っているうえ、
血の匂いのみを嗅ぎ分けることに特化した嗅覚の持ち主のために
何が起こったのか気づいていないようだ。
「ヴルルルル・・・オレが相手をしてやろう!」
シラキュラスはゆっくりと少女に近づいていく。
少女の背後、上空高くでは赤い複眼が輝いていた。
蚊の改造人間、モスキラスだ。
「ブゥヨォーン。じっとしていろぉ。血を吸い尽くしてやるぜ!」
機会を見て急降下、口の針を突き立てるつもりのようだ。
 
>124
ヒルゲリラVSダークマン
 
男はヒルにまとわりつかれている。自由には動けないだろう。
「ヒヒヒヒヒ・・・・オレのペットはそれで品切れだが・・・。叩き潰してから血を頂くか。」
もはやヒルゲリラは、生け捕りにするという当初の目的を
忘れているようだった。
触手を上段に振りかぶる!
127チャイナ・ブルー:02/02/13 03:29
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>126
「せやな、とりあえずアンタをボコボコにせんとはじまらんようやしぃ」

台詞とは不釣合いな、大輪の花のような笑顔を見せて茉莉花はシラキュラスとの間合いを
取る。愛用の扇を構え、見事な脚線美を描く長い脚を高々と上げる得意のポーズ。
ステージで見るならこれ以上ないというぐらい魅惑の姿。しかし、その卓越した筋力とス
ピード、そしてリズムが恐るべき凶器なのは先程証明されたばかりだ。

警戒するシラキュラス、凛とした構えを崩さない茉莉花。そして背後上空の不気味な羽音。

空気が、動いた。突撃するシラキュラス、そして同時に突っ込むモスキラス―
しかしその吸血管は空を切った。少女は瞬時に跳躍し、モスキラスの真上にいたのだ。

「アホかアンタ、あないなうるさい羽音させて、不意討ちのつもりやの?」

スリットが腰まで切れ上がったチャイナドレスから伸びるすらりとした生足がモスキラスの
頭をがっちり挟み込む。そして自由落下を生かしての高速回転。いわゆる「フランケンシュ
タイナー」の格好で降り回されたモスキラスは、シラキュラスに叩きつけられた。
128被投与体 ◆EMrmvKLI :02/02/13 03:36
>125 被投与体vsコンバット越前
(判定:0−4)
 
標的の持つ銃の形状が変化する。
それを見咎めた個体が、精神感応で仲間に異常を伝達――遅い。
危険を本能で察知した彼らが反応するよりも速く、男の銃が無数の火を吐く。
狙いも何も無く、ただ横薙ぎに放たれる弾丸の嵐が渦巻いて彼らを呑み込んでいく。
 
肩に大穴が開いて腕がもげ、半分消し飛んだ腹から臓物を撒き散らして転がるひとりは
下半身だけ火走るようにすっ飛んでいくのを上半身だけ地面に生えたようにして
見守っていたし
 
脚を吹き飛ばされたひとりは身体が超高速で地面にぶつけられたせいで
数メートルにもわたる赤一色の前衛芸術に成り果てていたし
 
ひとりは弾丸を回避しようとして身を捻ったところを車に跳ねられ、
嘘のように派手にバウンドして常夜灯に突き刺さり、鮮血滴る腸を垂らした
早贄となっていたし
 
  
――つまりは、男の銃は、一瞬で。
  彼らを悉く、ぐずぐずの肉の塊に変えてしまった。
 

男が撃ち抜いた少年の身体が、速度のままに地面を跳ねて弾けていく。
 
――その身体の陰から、最後のひとりが跳んだ。
仲間の身体を盾にし、攻撃を免れた彼はそのまま足を突き出す。
時速100kmのブレードは、触れただけで肉を粉々にする破壊力で
標的を噛み砕かんとする。
129ダークマン(M):02/02/13 03:43
>126>127
吸血怪人軍団vsダークマン+チャイナ・ブルー

蛭に身を固められ、身動きが取れない。
感触こそないが、血も吸われているだろう。
振り払うにも蛭の牙は深々と私の身体に突き刺さっている。

「離れろ離れろ離れろ離れろ…ッ!」

頭の中が真っ白になっていく。思考がまとまらなくなってきている。
しかしそれは放心とは程遠い。
痛覚のない私は感覚に飢えている。
その埋め合わせをするために私の脳内麻薬の分泌は異常な
までに活発なのだ。
それが私の超人的な身体能力の原因である。
そしてもう1つ、それが意味すること。
それは、私は感情のコントロールが出来ない。
もっと分かりやすく言うと

ブ・チ・切・れ・や・す・い。

私の脳の中で赤や黄色の花火が爆発した。
触手が振り下ろされるよりも早く、私は蛭を張り付かせたままで跳び、
一気に怪人までの距離を詰めた。

「調子にのるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

渾身の力をこめた拳を、怪人に繰り出す。
130宝条 ◆VIncenTo :02/02/13 03:45
>123 ジグムント・ウピエル対ヴィンセント・ヴァレンタイン
 
 「そうか・・・・・・・彼らは逝ったのか。」
暗く、ただコンソールとモニタだけが光る部屋で
白衣の男は一人呟いた。
 「それで・・・・・サンプルの回収は出来なかったのだな?」
 「そうか。残念だよ。」
がちゃ、と内線を切る。多少ずり落ちた眼鏡を中指で押しあげ・・・・・
 
拳を壁に叩きつけた。壁にはたやすく穴が空く。
常に論理的、理性的な行動を重んじる普段の彼ならば
絶対に見せなかったであろう。内側から湧き上がるやるせない想い。
 (ルクレツィアが死んだだと?!ヴィンセントもかッ!?)
彼は別に彼女に愛だの恋だの、そういった下らない感情を
彼女に持った事はない。あくまでも、全ては明日の研究のために。
それが彼だ。
――――今までの彼は。
最期に感じたのはいつのことだろう。久方のこの激情。
どこにぶつければいいんだ。わたしにはわからない。
 
また、彼は彼女のためだけに激昂しているわけではない。
 
彼の造った最強の人型生体兵器ヴィンセント。
世の全てを殺し尽くしても飽き足らないはずだった。
彼の全技術を結集したのだから。負けるはずは無い。
それが容易く葬られた。相手は誰か?どうでもいい。いずれわかる。
彼と彼女を上回る者を作る。そして、反逆者は皆殺しだ。
それが不器用な彼のできる唯一の彼らへの鎮魂歌であった。
 「君もわたしも、愚かだと言う点、変わらないものだな。クククク・・・・・」
自嘲気味に笑みを浮かべると、再び彼は狂科学者の顔へ戻った。
131宝条 ◆VIncenTo :02/02/13 03:47
 2/11〜2/13にかけてのサンプルの戦いの記録
 わたしが忘れる前に保存しておこう。
 ジグムント・ウピエル君だったな。貴重な資料、感謝するぞ。
 
>24 >27 >28 >31 >32 >35 >37 >38 >41 >43 >47
>50 >52 >94 >95 >100 >103 >110 >117 >123 >130
被投与体vsコンバット越前(M)
>128
(トリップ判定:E>Vで越前敗北)
クリムゾンから放たれた無数の銃弾が、少年達を次々と肉塊に変えていった。
「・・・やったか?」
目の前に転がってきた少年の屍体を、手で払い除けーー
その陰から、一人の少年が跳び込んできた。
「ちっ!」
越前は舌打ちしつつ、即座に防御姿勢を取ろうとした。

が、一瞬遅かった。

少年の足が、越前の腹部に突き刺さる。
「ぐぅ、っふ・・・!」

常人ならば、この一撃だけで2、3回は即死出来る。
それなりに鍛えた身体でも、ほぼ致命傷。
そんな一撃を食らい、越前の身体が後方に吹っ飛んだ。

越前の背後から迫って来ていた乗用車が、吹っ飛んできた越前をかわそうとしてハンドルを切りーー壁に激突。
後続の車が急ブレーキをかけるが、間に合わずに壁に激突した車に激突、さらにその後続が。

周囲は結構な惨事となった。

越前は吹っ飛ばされている最中に体勢を立て直し、最初に壁にぶつかった車を足掛かりにターン。
再度クリムゾンの力を使って少年に向かって滑空した。
「くっそー、やりやがったなっ!」
腹部を抑えつつ、背後に目を向けて叫ぶ。
日頃から身体を鍛えている上に、クリムゾンの力によって多少は守られているお蔭で、致命傷は免れた。
が、あと同じ攻撃を2、3回食らえば、流石に保たない。

越前はクリムゾンを両手で支え、再び迫り来る少年に向けて引き金を引いた。
133被投与体 ◆C1pyr11U :02/02/13 04:37
>132 被投与体vsコンバット越前
(判定:2−4)
 
車両が激突し激突し激突する。
その凄惨な光景の中、なおも標的は姿勢を立て直し、銃を構える。
 
最後に残った彼には、もはや何もない。
精神感応による多角的な知覚も、連携攻撃も、何も。
 
それでも、狩猟者は狩りをやめはしない。
 
アスファルトに黒い軌跡を刻んでターン。過負荷に全身の筋が悲嘆のうめきを漏らすが
そのまま再び加速加速加速し、一気に接近。
ほとんど目に銃口が突き刺さる瞬間、引き金が引かれる。
弾丸は――外れて彼方へ。
瞬間的にわざと身体のバランスを崩した彼はそのまま地面に激突――する瞬間、
手を路面について地を蹴る。
跳ね上がった脚が名刀のような眩惑すら覚える曲線を描き、
次の瞬間ブレードがギロチンの静謐さと残酷さで標的の首を落とそうと迫る!
被投与体vsコンバット越前(M)
>133
(トリップ判定:C>Tで、越前敗北)
越前の放った銃弾は、少年を掠めることもなく、彼方へと飛んでいった。
「ちぃっ! 腕をやられたせいか!?」
命中精度に関しては暴れ馬とも言えるクリムゾンを使って、生き抜いて来られたのは、純粋に越前の実力によるものだ。
その腕にダメージを受けている今、その命中精度が落ちているのも無理はない。
 
何かが風を切る音が、越前の耳に届いた。
少年の蹴りが鋭い刃物と化して、越前の首を落とさんと迫っていた。
越前は身をよじってかわそうとした。
が、その瞬間、腕の傷が痛み、動作が遅れる。

「ぐあぁー・・・っ!」
首を落とされるのは免れたものの、胸に大きな傷が開いた。
鮮血が、冗談か何かのように溢れ出す。

「・・・の野郎っ・・・!」
胸に傷に構うこと無く、越前はクリムゾンの引き金を引いた。
引きまくった。
どこに当たっても構わない。とにかく当たれば巻き返せる。
そんな思いを込めて、ありったけの銃弾を放った。
135被投与体 ◆OR6gmAn6 :02/02/13 05:16
>134 被投与体vsコンバット越前
(判定:4−4)
 
まだ、まだ仕留められない。
野獣の本能は冷静さを欠かない。だが、戸惑いは感じていた。
 
そこに、標的が無数の弾丸をばら撒く。
 
接近しすぎていたのが仇となった。
腕を飛ばされ、腹を貫かれ、脚を砕かれ――溢れ出る血、血、血。
 
それでも、彼は特に感慨もなかった。
 
とにかく、彼はもうこの身体はだめだと悟り、
敵の殲滅の遂行を不可能だと理解していた。
どうしようもないが、どうしようともしない。
牙を失った狩猟者には、無様な死しか残っていない。風に擦れて消えるだけの。
 
――奇妙な運命は、今日この瞬間にだけ気まぐれを起こしたのかもしれない。
 
彼の身体は、慣性のまま吹き飛び――標的ともみ合って倒れた。
冷たくごつごつしたアスファルトの上を転がり滑る。
気づいたときには、目の前に男の首筋があった。
躊躇いも無く、彼は、「殖える」ために牙を剥いた。
対レイオット・スタインバーグ
 
黒の姫、アルトルージュ・ブリュンスタッドの居城を襲撃、
アルトルージュ以下、城に存在した全ての死徒を狩り取ったあの日から三ヶ月。
私はまた、この地に足を踏み入れていた。
 
情報では、城の襲撃時に運良く城から離れていた死徒の一人が、
黒の姫亡き後の死徒の混乱をまとめあげ、
彼女の後継者として二十七祖の九位に収まったらしい。
 
今回の私の任務は、その死徒、レイオット・スタインバーグを狩ることだった。
 
正面から堂々と進入し、襲い掛かる死徒を切り払い、なぎ払い、塵殺する。
所詮は雑魚。この程度の手合いはこの400年、何度と無く相対して屠り去ってきた。
 
何回殺しただろうか。
死徒たちの血が私の体を赤く塗装し、私の髪を深紅に染め抜いた時。
私はようやく、黒の姫を討ち取ったその場所へと辿り着いた。
 
かつて黒の姫が座ったその玉座に、悠然と構える一人の男。
この男が、レイオット・スタインバーグ・・・。
 
「目標を発見。ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン、これより任務を開始します」
 
私は冷たく無機質な声で、死刑宣告を呟いた。
対ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン
>136

 ――この女か、というのが、とりあえず出てきた感慨だった。
 主を殺された怒りも、それをやってのけた敵に対する脅威すらも感じずに、
ただ静かに正面のそれを見据える。

 ――これより任務を開始します――

 無機質な声が、俺と同様、空虚なこの空間に木霊する。口元には、
うっすらとした笑み。だがそれは、どちらかと言えば苦笑に近い。
 死してなお続く物語。それがようやく終わるのか。
 それとも、新たな1ページが加わるだけなのか。

「――まったく」
  
 今度こそ苦笑。らしくない感傷を抱いて、俺は静かに立ち上がった。
愛着などまったくわかない玉座に別れを告げて、俺は言葉を口にする。

「さて――始めようか」

 人差し指を、正面にたたずむ女へと向けて。

「――イグジスト!」

 魔法発動。呪文書式により規格化されていない魔力は、俺の意志を忠実に
具現化する。
 <崩壊>の意味を持った魔力が、目の前の女に向かい襲いかかる―――
……トリップ失敗。こちらが正しい。
139コンバット越前(M):02/02/13 05:52
被投与体vsコンバット越前(M)
>135
撃ちまくった。
只ひたすら、撃ちまくった。
少年の腕と足を吹き飛ばし、胸を撃ち抜いて、銃弾が底をついても、越前は引き金を引き続けた。

少年の身体が越前に向かって吹っ飛び、押し倒され、転がりながらも、越前は引き金を引き続けた。

すでに、精神が侵されていたのかも知れない。
しかし、それを確かめる術はない。

首筋に、小さな痛み。

ほとんど首と身体だけになった少年が噛みついたのだと気付いた時には、越前の意識は急激に遠のいていた。

(ダニー、グレッグ、アッシム・・・それにリリー・・・すまない・・・)
ほんの僅かに残った意識と理性の中、越前は友人達に詫びた。

・・・・・・

その手に握られていたクリムゾンは、いつのまにかどこかへ消えていた。
新たな寄生者を求めて消えたのか。
本来の持ち主の下へと還って行ったのか。


月の美しい夜は、必ず誰かが命を落とす、と言う。
今夜はたまたま、越前が命を落としただけに過ぎない。




医師、越前康介は、傭兵、コンバット越前として、日本で散った。
対レイオット・スタインバーグ 
>137
その指先から向けられた魔力は、黒の姫とは同等、もしくはそれ以上だった。
死徒の力の大きさは、その血を吸った主人の力の大きさのほかに、
元々の素質も関係すると聞く。
この男は、よほどの素質を備えていたのだろう。
 
ともあれ、あんなものを食らってしまっては即死は免れ得ない。
私は軽く左にステップを踏んだ。
対レイオット・スタインバーグ
>140
しかし、その放たれた魔力は予想以上のスピードで私の肩口を抉った。
もう何十回と塗りたくられたかわからない死徒どもの血の痕を、
私の肩から艶かしく流れる血が上塗りする。
 
だが、それがどうした。私の体がいくら壊れてその体液を流そうと、
最後にあの男の首を刎ねれば私の勝ちだ。
 
私は流れ出る血もそのままに、静かに駆け出した。
走りながら、銃を構える。二回、引き金を引いた。
対ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン
>141

 ……収束が甘かったせいか、こちらの魔法は加賀口をえぐった程度でその発動を
終了する。
 なるほど、確かに速い。彼女を――先代を単独で殲滅したというのも、頷ける話だ。
 室内に、わずかに血臭が流れる。俺自身はさほど興味はなかったが――

 死徒として再構築された肉体は、露骨なまでにその香りを欲していた。
 正確には、香りの元となる深紅の液体を。視線が、意識が、先決の溢れ出る女の
肩口に、わずかな一瞬、固定される。

「ちっ――!」

 いくら成り行きで第九位になったとはいえ、蓋を開ければ俺はただの「成り立て」だ。
 制御を離れ暴走しかかる衝動を無理矢理に抑えつけて、意識を再び戦闘へと再固定。

 ――――正面には、女は居ない。

「――――」

 反射的に索敵。……居た。わずかに視界を外れた場所。流血をものともせずに、
冷徹なまでの無表情。音もなく室内を駆け抜けていた彼女は、こちらに向けて二発、銃弾を
発射していた。

 回避行動。玉座近くから、一息に跳躍。
対ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン
>142

 いくら射撃精度が高くとも。たった2発では話にならない。
 銃弾はことごとく、俺が存在していた場所を通り抜けるだけだ。

 嘲りと失望。

 胸中に浮かんだ感情はどちらあったのか。自分でもわからぬままに、
と、という軽い音とともに着地。毛の長い絨毯が靴を受け止めるのを感じるが、それを
踏みにじるように行動。

 腰に突き刺してあった拳銃――愛用の<ハード・フレア>カスタムを引き抜き、振り向き
ざまに女を照準。
 連続して全弾発射。轟音が、連続して響き渡った。
対レイオット・スタインバーグ
>143
静かな広間に続けざまに銃声がこだました。
銃を使う死徒、というのは、珍しい。
剣を扱う死徒、というものは、割と多い。
その人を遥かに凌駕した力で剣を振るえば、大抵のものは切り裂けるからだ。
だが、銃に力は関係ない。いくら力が強かろうが、銃は一定の効果しかあげない。
引き金を引けば、弾が飛び出す。力は全く関係ない。
それならば、その腕を振るって引き裂いたほうが、何倍も効率がいい。
 
私らしくもなく、任務中にそんなことをぼぉっと考えていた。
その間にも、体は勝手に飛来する弾丸へと反応している。
対レイオット・スタインバーグ
>144
飛来する銃弾をかわす、かわす、かわす・・・。
銃の弾丸は、誰が使っても同じスピードしか出ない。
かつて何度となくその武器と対決してきた私にとって、
それをかわすことは造作も無いことだった。
 
走りつつ、呪文詠唱開始。
 
「我、ここに地獄の業火を召喚する。なぎ払いなさい!」
 
突如無の空間から現れたその炎は、私の言葉に従って、
レイオットへとその触手を伸ばした。
対ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン
>145

 改めて認識する。
 ――――速い。
 思わず零れる、感嘆の言葉。

「ははっ―――流石だなっ!」

 弾丸の尽きたリボルヴァ拳銃を投げ捨てて、更なる攻撃に移る。
 口頭にて、基礎呪文の詠唱開始。スタッフやモールドがあれば一動作で完了
する作業だが――まあ、今無い物を言っても仕方がない。

 見れば、彼女も走りつつ呪文詠唱。なるほど。どちらが速いか、勝負といくか――!

 ―――だが。
 こちらの呪文の完成よりも、彼女のそれの方が速かった。

 否。呪文と言うには短すぎるほどの、純粋な「力ある言葉」――――

 瞬間、相手の魔法が発動。突如空間から現れた炎は、まるで触手を伸ばすかのように
こちらに襲いかかる。

「――――――!!」

 即座に呪文中断。再度、詠唱開始。こんな短時間では、脳内に独自の魔法を構築する
時間など無い。
 規格化され、効率化された基礎呪文が、鋭く室内に響き渡る。間に合うか―――!?
対ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン
>146

 炎が、こちらを包み込む。
 纏った服に引火し、さらに引火した炎が肉体を、音を立てて焼き焦がしていく。

 だが、呪文詠唱は止まらない。熱せられた空気が気管を焼き、さらにそこから出血。
口腔内に地の味が広がるが、それにもかかわらず呪文詠唱。
 そして。

「――――イグジストッ!!」
 
 口から血を吐き出しながら撃発音声。
 <ジャミング>発動。瞬間、魔力によって生み出された炎が、一瞬にして霧散した。
 残っているのは、全身に重度のやけどを負った俺だけだ。

 肉体は、即座に修復を開始。炭素化した部分の下から新しい皮膚が生まれるのを
感じるが、完全修復を待っている余裕はない。

 即座に次の攻撃に移るべく、口頭で基礎呪文を詠唱。さらに、補助呪文詠唱開始。

 脳内部に独自に魔法回路を構築。
 構築された事象誘導機関の一部が、虚数界面の機関本体と同期を開始。

「――これで――終わりだっ!!」

 正面に顕現した魔法陣の向こうで、俺は叫んでいた。

「<マグナ・ブラスト>――イグジストッ!」

 撃発音声。魔法発動。暴力的なまでの爆炎――衝撃と加熱の二つの側面を
併せ持った魔法は、彼女に向かい、炸裂した。
対レイオット・スタインバーグ
>147
膨張した魔力は、爆炎となって私の四肢を粉々に砕こうとする。
この距離では、殺到する炎から身をかわす術は無い。
だが、身を護る術なら、一つある。
魔力同士をぶつけ、相殺させれば、何とか生き延びられるかもしれない。。
今から魔力の発現まで間に合うかどうかは微妙だが、
生きるか死ぬかの瀬戸際に四の五の言ってはいられない。
やらなければ死ぬ。ただそれだけだ。
私は、少ない可能性にかけて、魔法の詠唱を開始した。
 
「氷の女王、その息吹を、我、ここに召喚する!」
 
果たして、間に合うか・・・?
対レイオット・スタインバーグ
>148
詠唱により集まった魔力は、しかし、その効果を発現するまでにはいたらなかった。
不完全な魔力は、クッションの役割は果たしたものの、
迫る炎を完全に消滅させることはできない。
私はそのまま、爆炎に飲み込まれた。
 
だが、それでも走ることは止めない。
私の任務は、一匹でも多くのあしきゆめを払うこと。
例えこの命を散らすことになっても、敵を目前にして死ぬことはできない。
私が死ぬ時、それは目の前のあの男の命が無くなる時だ。
 
服をこがし肌を焼き、体に大きな衝撃を受け、それでも炎の壁を突っ切って駆け抜ける。
もう、目標は目の前だ、後はこの手に握ったカトラスをただ閃かせれば、
あの男の首と胴体はサヨナラし、私は任務を達成できる。

だが、そこまでだった。

あと一歩踏み出せば確実に首と胴体をサヨナラさせられる、その一歩を踏み出したとき。
私の意識は急激に薄れ、前のめりにつんのめった。
どうやら、肩口から流れでた血は予想以上に私の体力を奪い取り、
さっきの炎の衝撃が、それに拍車をかけたらしい。

ここまで来て、倒れるとは・・・最後の最後に、無様ね、私・・・
 
そのまま意識を途切れさせると、私は目の前の男に体を預けるようにして、倒れた。
対ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン
>149 エピローグ:1

「―――――」

 爆炎を飛び抜けて、こちらへと肉薄する彼女を。
 俺は、半ば憧憬と主に見つめていた。
 
 その双眸には、絶対の意志。あしきゆめ――すなわち、化け物を狩り尽くすこと。
 爆炎に包まれた彼女は、全身の至る所を焼き焦がし、手の一部分などは完全に
炭化している。
 それでも、彼女は止まらない。カトラスを振りかぶり、後一歩。

(――それが――あんたのこだわりか)

 目を閉じた。
 ようやく終わる。それだけを思った。罪にまみれ、生きながら死んでいた人生。
終わったはずなのに、続けることを強要された今。
 それが、ようやく終わる――――

 とさ――――
 と。カトラスの代わりに、身体に感じたのは。柔らかい、何かだった。目を開ける。

 彼女だった。手にはカトラスを握りしめたまま。
 意識を失い、こちらに身を預けるように――静かに意識を失っている。
 
 肩口からは、未だ出血を続けていた。止血することなく戦い続けていた彼女の身体。
 嘆息する。どうやら、終わり損ねたらしい。それとも――――

「……さて。どうする?」
 
 独りごちる。――と、抱きとめた手に、ぬるりとした感触。鼻腔をくすぐる、
猛烈な血の香り。

「………………」
 
 無言。無言。無言、無言、無言―――
 思考が、まとまらない。思考を通り抜ける単語の羅列。

 ……これは、俺は、何を、一体……

 意識ガ、紅ク、染マッテイク―――
 
対ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン
>150 エピローグ:2

 ――――気がつけば。
 
 俺は静かに、彼女の首筋にかじりついていた。口の中に広がる甘美な味。
 吸血種としての本能が、乾ききった理性を駆逐し、失った力を補うために、暖かな彼女
の血液を嚥下していく。
 
 口元から、鮮血が滴る。うつろに彼女を眺めて、俺は静かに呻いていた。

「…………何を、やってるんだかな」

 ……まだ、生きている。
 生きていく必要などない。だが――死ぬ理由もない。ただそれだけで、惰性のまま、
これからも生きていく。
 いつか、終わりが訪れることを望みながら。

 腕の中には、血を吸い尽くされた彼女の亡骸がある。
 しばらくそれを眺めて――亡骸を床におろし、俺はゆっくりと立ち上がった。被害の確認
やその対処など、やらなければならないことは山ほどあるはずなのだが。
 その前に、休息が必要だ。
 ふらつく足取りで、玉座の間を抜けようとした、そのときだった。

 ……声が聞こえた。
 呻くような。喘ぐような。死んだはずの、殺したはずの、彼女の声が聞こえている――!

 振り返る。横たえた彼女の身体。
 だが、そこには。
 ふらつく上体を支え起こし、深紅に染まった双眸でこちらを睨み付ける。
 
 ふみこ・オゼット・ヴァンシュタインの姿があった――――

The End & To Be Continude......
……闘争のまとめ。
……しかし、これは―――

>136 >137(>138) >140 >141 >142 >143 >144
>145 >146 >147 >148 >149 >150 >151
153被投与体:02/02/13 12:24
>139 被投与体vsコンバット越前  終幕
 
薄暗く朧霞んだ月の下
壊れて金切り声を上げる街の中
惨事に慄き逃げ惑う人の中
「彼ら」のひとりが死に、「彼ら」のひとりが生まれる。
虚ろな瞳で立ち上がった男は、「仲間」――さっきまで敵だった――の足から
ローラーブレードを奪い、装備する。
そしてそのまま、先行している「仲間」のもとへと行こうとした。
「おい、貴様、待て!」
拡声器越しの声とともに後方からパトカーが近づいてきて、男の側に止まった。
警察官が車を降り、彼のところに寄って来る。
邪魔であったので、首筋に噛み付き、仲間にした。
新たな仲間は彼と同じ瞳になり、パトカーに乗り込む。
一度の目配せも無く、彼らは深い闇の中への疾走を始めた。
 
 
                      BAD END

154天色 優 ◆STigmaWw :02/02/13 12:36
レス番まとめです。
 
被投与体vsコンバット越前
  >102>107>109>116>120>122>125>128>132>133>134>135>139>153
 
トリップの奇跡が起こった闘いでした。
155幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/13 13:59
超純粋・幽祢(かくりね) VS 元中壇元帥・なあじゃ

何だろう、この気配・・・妖魅・邪鬼の類に近いけど・・・なんだか怯えてる・・・?
 
(ろんどん・はいどぱーく。なあじゃは気配のするところへと向かう)
(そこには明滅する光体があった)
 
氣のかたまり?意識を持つ前の氣魂でもないし・・・ちょっとごめんね。
 
(光体と意識を同調させるなあじゃ)
 
リア・・・多次元同時存在・・・力のかけら・・・
 
『くすくすくす・・・見ぃつけた』
 
(声とともにヴン、と世界が歪み、なあじゃと光体は何処かの部屋の中に放り出される)
(木造の建物の中らしい・・・ろんどんではないようだ)
 
異層空間?結界なの?
 
『くすくすくす・・・そのかけら、渡してくれるかな?』
 
・・・誰?
 
『わたしは幽祢・・・そのかけら、渡してくれるかな?リアのかけら・・・力のかけらだけでも目障りなの』
 
・・・渡したら、壊しちゃうんだな・・・だめ!渡さない!
意識もうつろな氣魂だって、生きてるんだ!それを壊す・・・殺すだなんて、絶対だめ!
 
『ふぅん。正義漢ぶるのはいいけど、やめた方がいいよ?どうしてもっていうなら、あなたも一緒に殺すよ?』
 
やれるもんならやってみろ!元とはいえ須弥山の軍神、中壇元帥だぞ!そうかんたんにやられるもんか!!
156サウジーネ:02/02/13 14:10
(レンVSサウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜 <導入>)
 
それは春の訪れも近いある日の夜のことだった。
遠野志貴―今では真祖の姫君、アルクェイドの従者、殺人貴―は千年城の自室に1人でいた。
たまには彼とて、感傷にふけることもあるのだ。
 
……唐突にドアをノックする音がした。
どうせ、アルクェイドしかここにはいない。
ノックするなんて、珍しいこともあるものだと遠野志貴は苦笑しつつ、中に入るように声をかけた。
そして、ドアを開けて現れたのは……今では決別したはずの彼の妹、遠野秋葉だった。
 
衝撃のあまり、立ちすくむ遠野志貴。
当然だろう。
そもそも、遠野秋葉は此処にいるはずがないのだから……
 
遠野秋葉は思いつめた顔で遠野志貴に向かって歩いてくる。
そして、遠野志貴を抱き寄せる。
 
まだ、遠野志貴は何もできない。
混乱のあまり、思考がまとまらない。
 
遠野秋葉は、遠野志貴に接吻する。
瞬間、糸の切れた人形のように遠野志貴はその場に崩れ落ちた。
157幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/13 14:12
VS なあじゃ
>155

ふぅん・・・このお兄ちゃん、仙術使いなんだ。

私は相手の能力を軽く読みとってみる。
とはいえ、あまりに脆弱すぎる・・・少なくとも私の相手をするには。
やろうと思えば、一瞬で片が付くような相手だ。

・・・・・・それじゃ面白くないもの・・・・・・

くすっと私は笑った。
そうだ、少し遊んでみようかな?

私は距離を置くためにバックに下がる。

「ねぇ、お兄ちゃん。
 私は何もしないから・・・・・・
 お兄ちゃんの持ってる力、全部私にぶつけてみてよ。
 それで私が倒せればお兄ちゃんの勝ち。
 私が倒せなかったら・・・・・・殺しちゃうから♪」

さぁ、お兄ちゃんはどうするのかな?
あはははは・・・・・・
158サウジーネ:02/02/13 14:12
(レンVSサウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜 <導入>)
 
>156

「あはは、いくら真祖のお姫様の従者と言っても矢張り、人間ですね」
 
今、この場にいるのは昏倒した遠野志貴と魔女の格好をした少女―サウジーネという魔女―だった。
そう、最初から遠野秋葉などこの場にいない。
ただ、サウジーネが『化けた』だけだった。
『極上の魂を集める』という目的の為に……
 
「しかし、相当に妹さんに罪悪感を感じていたんですね。こうもあっさりいくとは思いませんでした」
 
サウジーネは愉快そうに笑う。
 
「魂はほぼ掌握しました。でも、これからが本番です。私と身体を重ねてもらいます。完全に私のものにする為に……」
 
サウジーネは遠野志貴をベッドに運んでいく。
そして、自分の服のボタンを外し始める。
その時、一匹の黒猫―遠野志貴の使い魔、レン―が部屋に飛び込んで来た。



レンとサウジーネは遠野志貴をはさんでにらみ合う。
 
「あはは、まさか土壇場で邪魔が入るとは思いませんでした。でも、邪魔はさせませんよ。
こうなったら、私が精神に直接、干渉してでも魂はもらいます!」
 
ふっと2人の姿が部屋から消える。



そこは遠野志貴の夢の世界、遠野邸、かつての志貴の部屋。
今、その部屋に2人の少女―レンとサウジーネ―がいた。
 
「あはは、しつこいですね、あなたも。じゃあ、こうしましょう。この夢の中の何処かに遠野志貴さんはいます
もしあなたが先に遠野志貴さんを確保すれば彼の魂をお返しします。だけど、私が先に確保すれば……分かりますね?」
 
レンはその言葉を聞くと同時に部屋から駆け出していった。
その姿を見て、サウジーネは愉快そうに笑う。
 
「あはは、私は探すなんて面倒臭いことはしませんよ。この夢の世界であなたを始末すれば済む話ですから。
でも、始末するだけでは面白くないですから、一応、チャンスはあげたんです。感謝してくださいね♪」
 
サウジーネは楽しそうに笑うと、窓から箒で飛び去った。
159シラキュラス:02/02/13 14:23
>127
シラキュラス&モスキラスvsチャイナ・ブルー
 
「ヴルルッ!?」
「ブビョォッ!」
少女に投げ飛ばされたモスキラスはシラキュラスに直撃し、二体の怪人は
折り重なって倒れた。
「えぇい、邪魔だぁ!」
シラキュラスは、自分の上に倒れていたモスキラスを乱暴に跳ね除ける。
打ちどころが悪かったのか、モスキラスは動かない。
「おのれぇ、ショッカーに刃向かう者は地上より抹殺する!」
そう叫ぶと、シラキュラスは少女めがけて攻撃を繰り出した。
並の人間ならば回避不能のスピードだ。
鋭い爪の生えた右腕で掴みかかり、左腕の針で槍のように突く。
どちらの攻撃も致命傷になり得る破壊力を誇るが、少女には当たらない。
華麗なステップですべての攻撃をかわしていく。

その時、地に這っていたモスキラスが突然動いた。
地面すれすれの高さで、弾丸のようなスピードで突進する。
少女の両脚にタックルをかけると、脚を抱えたまま垂直に急上昇した。
「お嬢さん、ボクと踊りませんかってなぁ!」
モスキラスは地上30メートルまで一気に上昇すると、
空中で停止した状態で少女に話しかけた。
「いい眺めだろぉ?この世で最後に観る風景だ!吸い尽くして
しわくちゃの婆さんにしてやるぜ!」
160なあじゃ ◆FBfNaZhA :02/02/13 14:46
VS 幽祢
>157
 
すごい力を感じる。
玲瓏や・・・托塔王なみの、すごい力。
多分、ぼくが全力を出してもかなうかどうか・・・
 
弱気の虫にとりつかれそうになるけど、頭をぶんぶんふってそれを振りはらう。
負ける気でやったら絶対に負けるだけ、勝つ気なら勝てるんだい!
 
「よぉ〜っし!いくぞぉ〜!!」
「疾!呪雷矢!!」
 
火尖鎗を媒介に、火氣をこめた呪の矢をいっぺんに八本発射する。
回避しずらいように横に広げてある。
 
「疾!乾坤圏!!」
 
呪雷矢に隠れるようにして、乾坤圏を放つ。
それと同時に床を蹴り、斜めに跳ぶ。そして壁を蹴り、三角跳び。
 
「疾!風火輪!!」
 
壁を蹴る瞬間に風火輪を起動、一気に速度を増して幽祢に向かう。
 
「疾!火尖鎗!!」
 
呪言とともに火尖鎗が炎を発する。
これだけの攻撃を、躱せる?
161シラキュラス:02/02/13 14:49
>129
ヒルゲリラvsダークマン
 
ヒルゲリラは勝利を確信していた。男は、ヒルによる激痛と失血で
動くこともままならないはずだ。この触手を降り下ろせば男の
頭は簡単に砕ける。
しかし、次の瞬間には男はすぐ目の前にいた。
「ヒッ!?」
ヒルゲリラが状況を認識する前に、男の拳が人間なら顔のあるべき部分にめり込む。
怪人の体が宙を舞い、民家の石壁に突っ込む。
柔軟な表皮が裂けて、濃緑色の膿を思わせる体液が溢れ出した。
(なぜだ、奴はなぜ動ける?オレのヒルに喰われているのに!)
(しかも、素手でオレに傷を負わせるだと?ばかな、ありえない!)
ヒルゲリラは混乱しながらも起き上がろうとする。
男はすぐそばまで来ていた。
162幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/13 15:03
VSなあじゃ
>160

なるほどね、結構考えてるんだ。
水平方向に回避できないように放たれた槍。
これを回避するためには上に逃げるしかない。
上に逃げればあの乾坤圏がそれを追撃する。
よしんばあの乾坤圏をかわしたとしても、
最後に本人の攻撃が入る。

見事な連携。

並の人間、妖魔ならかわしきれないだろう。
ただ、彼は相手を間違えた。

「うふふふふ・・・・・・。」

私は身にまとった『大虚空(オホソラ)』に干渉する。
次の瞬間、虚郭(きょかく)が私を中心にして周りに展開されていく。

虚郭(きょかく)。時間律の存在しない虚数空間。
時間概念を持つ存在がこの空間に移相されると、一瞬にして無へ転じてしまう絶対領域。

そう、『躱す』必要などないのだ。
『全て受け止めてしまえばいい』のだから。
163レン ◆hKILL/T. :02/02/13 18:13
>158 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

―――――何か、イヤな気配を感じた。

ここには、私の現在のマスターである遠野志貴様と、その以前に私の身元引受けを
して貰っていたアルクェイド様しか居ない筈。
居ない筈、なのに。

強い『魔』の気配を感じる…。
私は胸騒ぎを感じて、志貴様の元へ向かう。



………!
そこには見知らぬ『魔女』が居た。
正に、今の私の全てである志貴様の魂を奪わんとする直前の姿で!
何も考えられなかった。
能力差も何も無い、ただ志貴様を守る事だけを考えて魔女を睨む。

―――――そして舞台は夢の中へ………

魔女――サウジーネの提案。
是も非も無い、志貴様を探さなければ、助けなければ!
サウジーネは完全に自分が格上だと自負している。
だからこその、ゲームのつもりなのだろう。

…けれど、『ここ』は夢の中。
私のテリトリーでもある。

 早く!
  早く!!
   早く!!!

考える間も有ればこそ、私の足は駆け出していた。
志貴様の気配は分る…。
時間が惜しい、扉なんてまだるっこしい、窓から直接遠野家の庭に出た―――――
164サウジーネ ◆zCwwOxnM :02/02/13 19:29
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜
 
>163
(STAGE1 遠野家庭〜遠野家前)
 
「あはは、あせっていますね。ホントに必死になって可愛いですねえ」
 
サウジーネは上空から、顔面蒼白になりながら庭を疾走するレンを見下ろしつつ、そう呟く。
 
「では、ゲームスタートです。私、可愛いものが悲鳴をあげて、壊れる姿が大好きなんです」
 
サウジーネの右手が光りだす。
 
「これで終わりというのは勘弁ですよ?」
 
上空から庭を疾走するレンに向かって、連続して光の弾を打ち込む。
 
「私、狙撃って苦手なんですよね」
 
遠野家の庭が上空からのサウジーネの狙撃により、穴だらけになっていく。
 
(ルール)
以降、志貴発見まで5回に渡って、トリップ判定。
レンが2回、攻撃を喰らえばゲームオーバー。
ただし、ここは夢の世界の為、夢魔であるレンにプラス修正が働く。
1回だけ、トリップに優劣に関わらず、サウジーネの攻撃を完全無効化が可能。
又、常にレンのトリップに+5の修正が加わる。
165サウジーネ:02/02/13 19:50
えーと、今夜の闘争予定のアナウンスです。
 
注目すべき今夜最大ののビックカード、
『アルクェイド・ブリュンスタッドVSアルトルージュ・ブリュンスタッド』
が行われます。
長年に渡る壮大な姉妹喧嘩に遂に決着がつくのです。
アルクェイドさんには恋人がいますが、アルトルージュさんにはいない。
ここらへんで勝負の明暗が分かれそうですね……なんで冗談ですよ♪
アルトルージュさんには、「妹よ、あなたはは堕落しました!」と是非言って欲しい所ですね、てへ。
アルクェイドさん、トリップでアルトルージュさんに挑むのは自殺行為ですよ。
166導入:02/02/13 19:51
東西魔法大作戦 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
倫敦郊外の大きな屋敷の前で、二人の男が向かい合っていた。
初老の紳士と年齢不詳の道服の男。
 
道服の男が、紳士が手に持った瓢箪を指して、
柔和な笑みとも取れる曖昧な表情をし、口を開く。
 
「それを、返していただけませんか?」
 
その瓢箪には、強力な使い魔が封印されていた。
167導入2:02/02/13 20:00
道士と魔術師の危険な遊技  - アーノルド・ラスキンVS鉤道士 -
 
>166
 道服の男と手にした瓢箪を暫し眺め見比べていた紳士が、その手にした瓢箪を握る
ように掌を折り、開く。まるで手品のようにその手には何も残っていない。
 
「ふむ。返すのは構わないが、少々お代を頂くとしようか」
 
 夜の闇より尚暗い紳士が駆ける、その手に白刃を従えて。
 
「安心したまえ、命迄は取らんよ」
 
168遠野四季 ◆17thMv4s :02/02/13 20:14
>113>115 vsヘルパート 
 
五本の指が遠野四季の背中を貫いた。 
がふっ と血を吐くオレ。だが、ダメージは少ない。 
心臓を狙ったようだが、オレが咄嗟にずらして、回避した。 
指が身体から抜ける−−−−−−−− 
 
「ヒヒ、どうした同類、オレはまだ生きてるぞ!!」 
 
叫びながら、殺人鬼の声が聞こえてきた木を蹴り倒す。 
木が悲鳴を上げる。−−−−−−−−−−瞬間。 
 
オレはいま、まさに倒れようとしている木を駆け上った。 
そこには、他の木に飛び移ろうとしている殺人鬼の姿。 
 
「ヒャッハァ!!」 
 
遠野四季は、おもむろに殺人鬼の首筋に肉厚のナイフを突き立てた。 
169鉤道士 ◆nXMcHook :02/02/13 20:23
>167 道術と魔術の決闘 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
 
道服の男、鉤道士は困ったような、だがやはり曖昧な表情を作る。
 
(やあ、困りましたね。快く応じてはくれないようです)
(どうやら、戦う事になってしまいそうですね)
 
「仕方ありませんね。少々、お付き合いします」
 
体内の錬金術機間、内丹炉に戦闘用の火をいれる。
 
「赤殺花(チーシャーファ)、限定付きですが起きてください」
 
太乙式人造霊(オートマトン)個体名「赤殺花」、
鉤の人格から分離した純粋破壊衝動「修羅」をベースに形成した物だ。
肉体の運動の制御の半分近くを、2割ほど起動した人造霊に任せる。
 
道士が、そのゆったりとした袖を一振りすると、一体何処に隠していたのか
右手に一振りの剣が現れた。両刃の直刀、刃には北斗七星が刻んである。
 
「それでは、用事は早めに済ませましょうか」
170レン ◆6TfbkPw. :02/02/13 20:27
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

>164(STAGE1 遠野家庭〜遠野家前)

―――――走る!

とにかく、志貴様の気配に向かって。
庭の中ほどまで来た時に、上空から『魔』の気配が強まる。

「………!?」

魔女の攻撃?

(トリップ判定)
171レン ◆hKILL/T. :02/02/13 20:48
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

>170(STAGE1 遠野家庭〜遠野家前)

上空から次々と光弾が降り注ぐ!
だけど、ここは私の世界、夢の中。
個人の(今は志貴様の)精神世界、その全てに触覚を伸ばせる。

魔女の攻撃も軌道を読んで身を躱す事が出来る…。
…筈だったのに。

「……!」

光弾の一つが、背中を焼いて行く。
直撃ではないものの、酷く熱い。
…私は先を急ぐ余り焦っていたのだろうか。

「…っ…!!」

駄目、ここで足を止めては!
それこそ魔女の思うつぼ!!
本気になればすぐにでも仕留められるだろうに、私をいたぶって遊んでいる!!!

こんな痛み、何ほどの事か。
もう油断はしない。

………そして、それ以降の攻撃は避けつつ、遠野家の門を出た。

(サウジーネ z > 6(+5) レン)被弾
(真祖の姫君、アルクェイド・ブリュンスタッドVS死徒の姫君、アルトルージュ・ブリュンスタッド)
 
……私は今、千年城ブリュンスタッドの側の湖に来ている。
真祖の姫、私の妹、アルクェイド・ブリュンスタッドと長きに渡る因縁の決着をつけるために……


・ 
〜数日前、アルトルージュの居城〜
白「アルトルージュ様! 本気ですかっ!? アルクェイドと決着をつけにいくなどと!?」
 
『本気よ。私がこのような事で冗談をいうように見える?』
 
黒「お考え直してください! 今、アルクェイドと争っても何も利はありませんぞ!!」
 
『分かってるわ、そんなこと。でも、もう潮時なの。私が作られて、1000年。長いようで短かったわ』
 
私は玉座から、2人の騎士を見据え、そう言い放つ。
 
『アルクェイドは直死の魔眼の従僕を手に入れ、感情を持った。
これをどう評価するかは人により分かれるだろうけど、私は進化と見ている。
一方、私は相変わらず『未完成品』。もう、嫌なのよ……』
 
白・黒「「……………」」
 
『ちょうど、1000年。キリもいいし、「完成品」のアルクェイドと決着をつける。私が前に進むにはそれしかないの』
 
白・黒「「ならば、我々もお供します!」」
 
『気持ちは嬉しい。でも、こればかりはあなたたちの力を借りる訳にはいかない。
まあ、嫌といっても、あなたたちは無理矢理ついてくるでしょうけど……。プライミッツマーダ―!』
 
私の合図でプライミッツマーダ―が2人に襲い掛かる。
 
白・黒「「……………!?」」
 
『大丈夫。しばらく、動けない程度に痛めつけるだけ。ごめんね、聞き分けの無い主で……』
 
2人が完全に動けなくなった所で、私は玉座を立つ。
 
『もし、私が帰ってこなかったら、後はあなたたちの好きにしなさい。もう、無理にトラフィムと戦う事もないわ。
ただ、私の仇を取ろうとは考えないこと、いいわね? これは命令よ』
 
倒れた2人を一瞥すると、そのまま、広間を出た。
振り返りはしなかった。
決心が鈍りそうだから……



鏡のような湖面に私とプライミッツマーダ―が映る。
ふと、そこに1人の女性の姿が写る。
私は振り向き、ソレに話し掛けた。
 
「来たわね、アルクェイド。さあ、決着をつけましょう。どちらかの死を以ってね」
 
私とアルクェイドの頭上には月が赤く紅く朱くあかくアカク、輝いていた。
>169 魔術師の暇潰しと道士の憂鬱 - アーノルド・ラスキンVS鉤道士 -
 
 滑るように迫る黒服の紳士、ラスキンを目前にしてそれまでまるで大気の如く
掴み所の無かった道服の男の雰囲気が一変、下から切り上げるように走る刃を
いつの間にか手にした直刀が受け止める。
 
「ほう、化けたか」
 
更にその場で数度試すように軌道を変え打ち込み、それら全てが
難無く受け流されたのを見て感嘆の息を漏らすラスキン。

(成程、只の道士でも無いという訳か)

再度滑るように間合いを離すと 刃を上に向け、弓を引くように刺突の構えを取る。
<加速(ヘイスト)>の呪文を受け、切先が風斬る唸りを上げる三段突きが道士に迫る。
>172 アルクェイドVSアルトルージュ 導入
 
今やすっかりと在りし日の威容を失った千年城ブリュンスタッド側の湖畔。
そこに映る月はさざ波になぶられて、その姿を揺らめかせていた。
その月を、アルクェイドは姉のようだと思った。
水に映る月は、天空にある月の確かさと比べると、形が一定しない不安定なモノかもしれない。
だが、それには天空の月にはない儚さと美しさがある。
 
水に映る月は、天空の月を妬むのだろうか?
天空の月は、水に映る月を慈しんでいるのに――。
 
 
突然、アルトルージュからの挑戦状を受け取ったのが数日前。
向こうからの条件指定は特になかった。
だから、志貴を連れてきてもよかったのだ。
でも、アルクェイドはこの戦いに志貴が介入する事を望まなかった。
 
アルトルージュはプライミッツマーダー――ガイアの怪物を連れているだろう。
霊長の敵対者に、人間である志貴は絶対に勝てない。
それでも志貴が知れば、例えどれだけ拒んでも一緒に付いてきただろう。
だから、アルクェイドはその事を志貴に悟られないようにした。
そして、たった一人で千年城ブリュンスタッドへの旅を始めた。
 
と、理屈はいくらでも付けられる。

 
             本音は
 
    アルトルージュが決着を望むのならば。
         アルクェイドとして。
 
     黒の吸血姫が決着を望むのならば。
          白の吸血姫として。
 
     死徒の姫君が決着を望むのならば。
          真祖の姫君として。


妹として、姉に引導を渡すべきなのは自分なのだと。
それしか道がないのならば、手を汚すのはあくまでも自分であるべきだと。
そう、決めた。
 
 
「来たわね、アルクェイド。さあ、決着をつけましょう。どちらかの死を以ってね」
 
その言葉に、アルクェイドの表情は動かない。
冷然とした表情で、冷然と言葉を放った。
 
「ええ、幕はわたしが引いてあげる。だから安心して肩の荷を降ろしなさい」
 
朱い月が見下ろす湖畔で。
朱い瞳が、金色の輝きへと変わろうとしていた。
175なあじゃ ◆FBfNaZhA :02/02/13 21:03
V S 幽祢
>162
 
呪雷矢が幽祢に命中する・・・その瞬間、消滅した。
そして余勢をかって放たれていた乾坤圏が呪力を失って、地に落ちる。
 
「えっ!」
 
思わず声が出る。
慌てて風火輪を急停止、距離を取る。
 
呪雷矢を禁術すら使わずに消滅させた?
そのうえ、乾坤圏の呪力さえ失わせた?
玲瓏や托塔王でもそんな芸当は無理だ。宝貝でも使わなきゃ・・・宝貝?
 
幽祢の装束に目をやる。
複雑な文様がびっしりと細かく施されている。そこから漏れる呪力を考えるに太極図や八卦陣なみ・・・
 
とんでもない。とてもかなわない。
また、弱気の虫がうずき出す。ここで逃げれば、追ってこないかも知れない。
 
でも、その代わり、ぼくはきっとぼくを許せない。
 
・・・ならやることはひとつ!
ぶっつけ本番だけどやるしかない!
 
「疾!」
 
髪を何本か引き抜き、呪を掛ける。
そして、幽祢に向かって投擲!
 
百近い数の髪が、呪の力で鋼の矢となって幽祢を襲う。
それと同時に、もう一つ!
 
素早く指を火尖鎗の穂先で切り、血を床に垂らし、呪言を唱える。
 
「疾!水氣を以て木氣と生ず!木人兵、来来!!」
 
幽祢の周囲の床が盛り上がり、木でできた人型を取る。
そして、幽祢に殴りかかる。
 
でもそれらは、本当の目的を隠すための目くらまし。
気づかれれば・・・負けだ。
176サウジーネ:02/02/13 21:10
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜
 
>170 >171
(STAGE2 住宅街)
  
「あはは、最初からこれでは先が思いやられますね」
 
サウジーネは空からレンを見下ろしつつ、そう呟いた。
 
「その小さな身体でどこまで持つのでしょうね? 少し、趣向を変えましょうか?」
 
フッとサウジーネの姿が消える。



閑静な住宅街を必死に駆けるレン。
 
「ニャアー」
 
そこに一匹の黒猫がレンの前に立ちふさがる。
まるで、ここから先には行かせまいとするかのように……
黒猫が鳴き声をあげる。
すると、ぞろぞろと野良猫たちが集まり始める。 
 
「ニャン!」
 
黒猫が再度鳴くと同時に、野良猫たちが堰を切ったかのようにレンに襲い掛かった!
177ヘルパート(M):02/02/13 21:10
>168
遠野四季VSヘルパート

心臓を串刺しにする筈だったヘルパートの右腕は、
男が僅かに身を逸らした所為で狙いを外した。
逸れた右腕が男の背中を貫通し、胸から飛び出す。
これだけでも唯の人間にとっては充分な致命傷だったが、
やはり男は、倒れようともせずに、腕の伸びてきた方向ーー
ヘルパートの方へと、向き直る。

「ヒヒ、どうした同類、オレはまだ生きてるぞ!!」 
男は一声叫ぶと、ヘルパートの乗っている木を、胸から
腕を生やしたままに、思いっきり蹴りつける。
木の幹が嫌な悲鳴をあげ、倒れ伏そうとする
仕方なくヘルパートは、男の身体から腕を引き抜き、
別の木々へと飛び移ろうと自らの身体を捻った。

だが、その目の前に、男の姿があった。
木々を駆け上り、ヘルパートの眼前に肉迫したらしい。
思いの外、素早いーーヘルパートは内心でそう思いながら、
構わずに木々を渡る為の行動を続ける。

突如、鈍い衝撃。ヘルパートの首筋に、やたらと肉厚で、
凶悪な輝きを放つナイフが突き立てられていた。だが、
レッド・ドラゴン種族たるヘルパートはーー

「悪いが、物理攻撃の類は通用しないようにできている」
左手の指の一本が、無造作に伸び、滑らかに男の首筋に絡みつく。

こきり、という小気味よくもある音と共に、男の頚骨はへし折られていた。
178サウジーネ ◆4NqklGBo :02/02/13 21:11
(トリップ付け忘れです。これで判断してください)
アルクェイドVSアルトルージュ 
 
>174
 
私の目の前に立つアルクェイドは息を飲む程、荘厳で威圧感にあふれていた。
かつて、私と戦った時以上に……
 
そう、これが完成品……
私には出来ない芸当だ。
 
私が1000年かけて出来るようになったことは不安定な自分の力を安定して行使できるようになったこと。
ただ、それだけ……
今なら、初代のロアにも負ける気がしない。
 
でも、今、私の目の前に立つアルクェイドだけは別。
アルクェイドだけには、何年たとうと確実に勝てるとはいえない。
 
 
『ええ、幕はわたしが引いてあげる。だから安心して肩の荷を降ろしなさい』
 
 
アルクェイドがそう私に向かって言い放つと同時にアルクェイドの眼が金色に変わっていく。
……いけない、迷いは振り切らないと。
 
私も戦闘用に身体を変化させ、又、私の眼も金色に変わっていく。
 
アルクェイド相手に遠慮は必要ない。
こちらにはそれなりに作戦も考えてある。
あとは、アルクェイドがそれにはまるかどうか……
でも、まずはアルクェイドにソレを気づかせることなく、目の前の攻防に集中させる必要がある。
 
「では、はじめましょうか。『完成品』アルクェイド!」
 
私がそう叫ぶと同時にアルクェイドの上空から、プライミッツマーダ―がアルクェイドに襲い掛かる。
間髪入れず、私自身もアルクェイドに向かって突進し、間合いを詰め、右腕を振るう!
180レン ◆NJsMYZJo :02/02/13 21:27
>176 >178 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(STAGE2 住宅街)

…はぁ、はぁ、と息が上がって来る…。
それでも急ぐ気持ちは止められない。

遠野家を出て住宅街までやって来たが、それまで魔女の姿が見当たらない。
きっと、何か企んでいるに違いない。
…それでも、私には走るしか方法がない…。
きっとこんなに息が上がっていなければ、歯噛みの一つも出来ただろうに………。



等と考えるでもなく考えていると、突然!

猫、ネコ、ねこ、猫ネコねこ、猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫…、の大群が押し寄せて来た!!
181幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/13 21:28
VSなあじゃ
>175
 
私の周りに数体の木製の人形が現れる。
なるほど、呪によって動く人形ね。
 
そのうちの一体が虚郭に向けて殴りかかる。
 
・・・ぼこかきッ!!
 
殴りかかった木人の腕が砕け散る。
・・・当たり前よね。
虚郭に対して物理的、ましてやこの程度の攻撃が通じるとでも思ってるのかな?
・・・つまらないの。
結局、人間なんてこの程度なのかな?
 
私は自滅していく木人の姿を眺めつつ、ため息をついた。
まぁ、もう少しだけ付き合ってあげようかな、
なんて事を考えながら。
182鉤道士 ◆nXMcHook :02/02/13 21:32
>173 魔法使い同士が何故かチャンバラ対決 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 

熟練した動きと技で斬り込んでくる刃を右手の七星剣が流す。
人造霊に制御された肉体が自動的に反応しているのだ。
ありとあらゆる攻撃を自動的に防御する。死角は無く決して遅れる事は無い。
 
(やあ、これは凄い。昔・・・ええと、いつでしたっけ?まあ、いいですね、そんな事は。昔見た剣豪映画のようです)
(でも、この人は日本の刀を使っていますね・・・どう見ても英国辺りの人なのに。・・・そう言えば、私も似たような物ですね)
 
鋭く迫る切っ先。魔法術式が展開中だ。術式制御解析、結果は<加速>。
 
一撃目は剣で受ける。
ニ撃目は剣を戻すのが間に合わない。左手を袖から出す。
まるで漫画の海賊のような、鉤爪状の義手が剣をはじいた。
 
(ああ、私の方も映画の登場人物みたいですね)
ふと、あの娘が見たら格好良いと言ってくれるかな?などと思う。
思いながら、風精空歩の術式を組み立てる。
袖口から使い捨ての自在護符が飛びだし、東洋式の記述で<空中歩行>の文様を作り上げる。
 
「疾(チッ)!」
 
鉤の体が宙へと舞いあがり、三撃目をかわした。
 
同時に、紳士の頭上から、頭部めがけて稲妻のような剣撃が落ちる。
183レン ◆hKILL/T. :02/02/13 21:39
>180 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(STAGE2 住宅街)

何故こんなに猫が?
等と思う間もなく、猫まみれで押し潰される私………、
…何て思われたら大間違いですっ!

私の身体中に猫が絡みついて魔女から見えなくなっただろうと判断すると同時に、
自らを、もう一つの私自身の姿である黒猫に換える。
途端に押し潰される猫まんじゅう。

「……!」

大丈夫、ダメージは無い。
猫同士で程好いクッションになったようだ。

ちょうど良いから、このまま志貴様の元へ向かおう。
最初からそうすれば良かった、と思ったけれど後の祭り。
よっぽど私は動転していたらしい…。


   たたっ!


魔女の隙を見て、私は駆け出した。

(サウジーネ 4 < N(+5) レン)…甘いですよ…
>179 アルクェイドVSアルトルージュ
 
まず、最初に考えた作戦を実行。
即ち。
『将を射んと欲すれば真っ先に将を撃て』
 
アルトルージュさえ倒せば、最悪プライミッツマーダーは放置でも構わないという算段。
何より、将より厄介な馬などいちいち射るのも面倒だ。
 
だから、上空から襲いくるプライミッツマーダーは一切無視。
その下をくぐり抜けて、アルトルージュにカウンターの一撃を放った。
185幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/13 21:44
VSなあじゃ
>181のつづき
 
木人が手や足を失って不細工なダンスを踊っている。
ふぅ、壊れたおもちゃに興味はないんだけどなぁ。
足下には虚郭に弾かれた髪の毛(呪力で強化していたようだが)が散らばっている。
 
そろそろ打ち止めかな?
私はそんなことを考えて彼に目を向ける。
 
・・・ふぅん・・・。
私は人目で彼が『何を』しようとしているのかが判った。
・・・・・・面白くなりそう。
私はちょっとだけ興味をもった。
さぁ・・・見せてみてよ、お兄ちゃん。
人間が何処まで出来るのか教えてちょうだい・・・・・・♪
アルクェイドVSアルトルージュ

>184
 
「ぐっ!」
 
私の右腕をよりも速く、アルクェイドの抜き手が私の左わき腹を貫いた。
……なるほどね、賢明な判断だわ。
直後、プライミッツマーダ―がアルクェイドを吹き飛ばす。
 
私もそのまま、 後方に跳躍して間合いを取る。
大丈夫、思ったより傷は浅い。
1分足らずで再生するだろう。
 
「プライミッツマーダ―、アルクェイドを私に一切近づけさせないでっ!」
 
私はプライミッツマーダ―にそう命令を下す。
身体能力でアルクェイドを上回るプライミッツマーダ―なら、さほど苦難なことではないだろう。
プライミッツマーダ―が唸り声をあげて、吹き飛んだアルクェイドの方に向かっていく。
 
それでいい。
あとは、アルクェイドの隙をうかがうだけだ。
そして、同時に少しずつ少しずつ……
187サウジーネ ◆CUCo1w9E :02/02/13 22:06
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜
 
>182 >183
(STAGE3 繁華街) 
 
先ほど、レンの前に立ちふさがった黒猫が煙に包まれ、魔女の形に姿を変える。
 
「あはは、そう来ましたか。でも、同じ手はもう通じませんよ」
 
サウジーネはそう呟くと、箒に乗って空に向かって飛び去っていった。



繁華街、この時間帯には人通りもまだ多い。
最も通行人は皆、志貴の夢の産物であるのだが……
その中を黒猫―レン―は人ごみを縫って駆けていた。
それを上空からサウジーネは見下ろしつつ、
 
「あはは、猫の次はゾンビですよ〜」
 
いつの間にか通行人の中に多数の虚ろな眼をしたゾンビが紛れ込んでいる!
ゾンビたちはレンを引きさかんとレンを遠巻きに包囲して、追い詰め始める。
いつの間にか、繁華街の通行人は皆、ゾンビと化していた。
それら一様にレンに向かって、襲い掛かる!
188レン ◆j8PCgioI :02/02/13 22:19
>187 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(STAGE3 繁華街)

―――――駆ける、ただただ先へと!

大地を蹴る四本の脚よりも早く、心は視線の先へと…。

住宅街を抜けて、繁華街に入る。
人が多い、だけどその足元を縫うように走り抜ける。
夢の中では、現実ほどの不規則性は無い。
所詮は個人のイメージの世界、その人となり、パーソナリティを理解していれば
意外と先を『読む』事は容易い。

………そして、不協和音。

一斉に人波が退いて、ここに『在るべきではないモノ』、ゾンビが私に襲い掛かってくる!
>182 最早どの辺が魔法使い対決なのかと小一(以下略) -アーノルド・ラスキンVS鉤道士-
 
 
刺突の一撃目は剣で受けられ、二撃目は左の鉤爪に流される。そして三撃目は…
 
(消えた?)
 
短い掛け声と共に道士の身体が空を舞い、ごく僅かの間ラスキンは相手を見失う。
しかし片眼鏡に映る”気流”は見逃せる筈もなく、刀を逆手に持ち天より降り懸かる
神速の一撃に打ち合わせ、受け止める。大きく甲高い音を響かせて刀が鳴る。
更に空いた手には、掌より生えるように出現した大剣を握り大きく打ち払うが如く
凪ぎ払うが、これは大きくとんぼを切る道士の身体に届かず、空しく空を掻く。
 
 空中を舞うように優雅な足取りで間合いを離す道士に対してラスキンは
地を這うように身を屈めて迫り、左右の刀と剣を暴風が如く攻める。
攻めながらラスキンは妙な違和感を覚える。確かにこの男は達人の、正確無比に
受け止め、隙あらば切り返す動きをしているがそれはどこか酷くばらばらな
動きのようにも感じられる。
 
(ならば…)
 
袈裟懸けに斬り下ろす刀を当然の如く道士の剣が阻む。しかし受け止める寸前に
ラスキンの刀は手の中から消え、外に切り返す時には再度手の内に現れる。
道士の手より弾かれた剣が、大きく弧を描きながら飛ぶ。
 
「悪くはない。しかし心伴わぬ剣では、あまりに軽い」
 
ラスキンは唖然とする男を睨む。その目は「次はどうした」と促している。
190なあじゃ ◆FBfNaZhA :02/02/13 22:23
VS 幽祢
>185

木人兵は通じず、呪力を込めた髪の毛は弾かれた。
ここまでは予定通り。
 
幽祢の動きに目を配りながら、少しずつ。
本当に少しずつ、位置を変えていく。
 
あのとき、玲瓏が使った術。
本当ならば三人の道士が組んで使わなければいけない術。
でも、その条件には抜け道がある。
 
『いっぺんに呪印が結べればいい』
 
玲瓏はそういって腕を六本に増やして術を行使した。
ぼくは変化の術が苦手だから、出来ないけど・・・
 
そんなことをつらつらと思い出しながら、位置をずらす。
木人兵の位置、幽祢の位置、ぼくの位置。
 
そして、定位置にたどり着いた。
 
「水剋火、火剋金、金剋木、木剋土、土剋水!!」
「天地陰陽の氣を生ぜし始源の陣、択塔王が精を受けし我、羅車の名に於いて顕れ出でよ!!」
 
呪言とともに、手に生み出した赫い呪術刀を床に突き立てる。
呪力が床を伝い、散らばった髪と木人兵の破片を動かす。
 
そして、始源の陣図、あらゆる呪を打ち消す陣図が顕れる。
 
「臨!太極図!!」
191幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/13 22:36
VSなあじゃ
>190
 
「臨!太極図!!」
  
お兄ちゃんの声が響く。
それと同時に陣図が虚郭を浸食しながらうち消していく。
・・・・・・正直、太極図を一人で使いこなせる人間がいるとは思わなかった
失敗する算段の方が、明らかに高かった。
 
だが、彼はそれをやりのけた。
 
こんな状況でこんな賭に出てくるその度胸、なかなか見上げたものね。
 
・・・くす・・・
 
笑みがこぼれる。
人間のくせにやるじゃない。
さぁ、もっと。
もっと私を楽しませて見せてよ・・・・・・。
192鉤道士 ◆nXMcHook :02/02/13 22:49
>189 剣戟銃撃大決戦〜魔法は?〜 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
「やあ、これは凄いですね」
 
2割しか起動していないとは言え、修羅の上を行って見せると言うのは並大抵ではない。
この初老の紳士は、剣士としても達人中の達人だ。
鉤は跳ね飛ばされた七星剣を一瞥して、再び使い捨ての自在護符を取り出す。
 
「我乞い願わくは汝が腕にて我が剣を振るう事也!急急如律令!来(ライ)!」
 
施行術式は<念動>を基本とした上級応用、使鬼術とのハイブリッド。
地面に突き立った七星剣が浮き上がり、見えない剣士がそこにいるかのように構えを取る。
 
「赤殺花、もう少し起きない」
 
肉体制御用人造霊の起動をさらに強化。右手を振るうと、今度は何処からか巨大な拳銃が現れる。
.50口径エンチャントマグナム。対人使用を考慮に入れていない、異常に強力なリボルバー・マグナムだ。
 
(やっぱり、私の修羅はこの銃がお気に入りのようですね)
(綺麗な、綺麗な、赤い花。あの時を思い出します)
 
銃を抜いてどうしようと思ったわけでもない。
銃を抜いたからどうなると思ったわけでもない。
ただ、自動的な動作。
だが、使鬼術によって振るわれる<飛刀>が宙を滑ると同時に、
右腕が跳ねあがり、眉間に狙いを定め、引金を引いた。
193レン ◆j8PCgioI :02/02/13 22:51
>188 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(STAGE3 繁華街)

駄目、この姿でも人間型でも、私では対処出来ない!
…出来れば、やりたくなかったんだけど…。

………私は、世界全体に『同調』する。
……私は『夢』を操る者、その『力』を与えられた。
…こと『精神世界』内部に於いて、私に出来ない事は無い…。

今までソレをしなかったのは、魔女が志貴様の魂を拘束しているからだ。
何の気紛れかこのようなゲームを思いついたようなので、それに乗った
上で勝利して志貴様を助けようと思ったのだけど…、見通しが甘かった
らしい。
『魔女』との『契約』は絶対だ、と言う前提も見逃せなかったけれど。

――――― 一度だけ。

世界を操作しよう。
それで魔女が気分を害してゲームを打ち切れば、私の負け。
潔く、マスターをむざむざ見放してしまった使い魔として、自ら生命を絶とう………。



………そして私を中心に、前触れも無く竜巻が起こった。

     ゾンビも、
     人も、
     魔女も、

     建物も全て吹き飛ばす大竜巻が―――――



…魔女は『ゲームの終り』を宣言しない。
志貴様の気配は変っていない。
ならば私に出来る事は一つだけ。

再び私は、駆け始めた。

(一回っきりの『完全無効化』発動!)
194チャイナ・ブルー:02/02/13 22:58
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>159
モスキラスに上空に抱え上げられながらも、茉莉花は平然としていた。
脅し文句に泣き叫びもしない。

「ボケが、ごたく並べんととどめも刺せへんの?」

無表情にこういい放つと、体をくいっと折り曲げてモスキラスの脇腹に一撃。
「寸剄」、いわゆる1インチパンチ。それが怪人の強靭な外殻の隙間から強烈
に叩き込まれた。
ひるんだモスキラスの首に腕を絡めて空中で位置を入れ替え、膝蹴りの乱打。
人間のそれとは思えぬ重い打撃に、モスキラスは驚愕する。

「お前ただの人間ではないな?何者だぁ!」

「何言ってるの♥ あたしはヴァンパイアって言ったでしょ?」

そう言ってにっこりと微笑むと、力を失い落下するモスキラスをがっちり掴み、
両足を振っての遠心力で回転を加えて急降下する茉莉花。

『これはライダーきりもみシュート?!』

唖然とするシラキュラスの目の前に二人は轟音と共に落下する。
華麗に飛びのいてポーズを決める茉莉花、頭から地面に突き刺さり微動だにし
ないモスキラス。どちらが勝者かは一目瞭然だった。

「うふ♥ ニュースで一度見ただけの技なんだけど案外簡単ね」
195サウジーネ ◆20KXehw. :02/02/13 23:06
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜
 
>188 >193
(STAGE4 学校前)
 
「えっ……!?」
 
サウジーネは竜巻に巻き込まれ、そのまま派手に地面に墜落した。
墜落した先はゴミ捨て場。
ゴミまみれになった中からサウジーネが這い出てくる。
 
「ふふ、ふふ、うふふふふふ、やってくれますね。問答無用で『ゲーム終了』してもいいですけど……」
 
サウジーネは笑顔のまま、そう呟く。
だが、彼女の笑顔を見れば、皆、一様に彼女が激怒していることが感じ取れるだろう。
 
「どうしても、私自ら、あなたを引き裂かないと気がすまないですっ!」
 
その叫ぶと、そのままホウキに乗って、サウジーネは飛び去った。



遂に校門の前まで、レンはたどり着いた。
が、そこに待ち構えていたのは他ならぬサウジーネ本人だった。
 
「あはは、なかなかやってくれるじゃないですか。でも、ここまでです。覚悟はいいですか?」
 
そうサウジーネがレンに言うと同時に、地面から次々に高圧の水の刃が吹き出る!
人間ぐらいなら、たやすく切断できそうなほどの水の刃が!!
196ダークマン(M):02/02/13 23:23
>159>161>194
吸血怪人軍団vsダークマン+チャイナ・ブルー

「このォォォォ!」

起き上がろうとしたヒルゲリラをさらに殴りつけた。
倒れる怪人。
その上に跨り、マウントポジションを取り、
その不愉快な顔を殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る…

「はっ…!」

そこでようやく我に返った。
いけない。また自分を見失っていたようだ。
身体の下の怪人を見る。
もはやその顔面は原形を留めず、汚らしい膿がそこらに
飛び散り、広がっていた。

「…失礼」

私は起き上がり、喰らいついていた残りの蛭を振り払う。
コートの襟元を正して、一息ついた。
こいつはもう二度と立ち上がれまい。
残りのを相手しよう。
197レン ◆F6c5.D/s :02/02/13 23:26
>195 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(STAGE4 学校前)

―――――はぁ、はぁ、はぁ…

猫の姿でも、いい加減限界が近いかもしれない…。
それはそうだろう、遠野家からここまで、ほぼ全力疾走だったから。
…元々猫科の動物は持久力には恵まれていない。
瞬発力が優れているだけだ。

………それでも何とかやって来た、ここ、志貴様の昔通われていた学校に。
昔、と言うほど前でもないのだけれど、それでもこの数年は色々な事があり過ぎた。
それ以前に私が過ごした時を全て霞ませてしまう位に………。



そして、魔女はそこに居た。
さも当然のように、顔に『笑顔』という悪意を貼り付けて。

魔女が声を上げる。
それと同時に地面から無数の刃が突き出てくる!
静止状態ならば何ら脅威とはならない、だけど今、超高圧でかまいたちさえ
起こしそうなほどの水という刃が!!
198遠野四季 ◆17thMv4s :02/02/13 23:33
>177 vsヘルパート 
 
切り倒れる巨木。バサバサと音を立てる。少しずつ、少しずつ木は傾いて行く。 
そして、遠野四季は首を曲がってはいけないところへ曲げていた。 
 
眼は虚ろだ。殺人鬼を見ていない。どこか、どこか遠くを見つめている。 
表情は……口は……笑っている。遠野四季は歓喜の表情を無言で表している。 
そして、ゆっくりと口は動く。  
 
「悪い、オレも簡単には死ねねぇんだわ」 
 
――――バサバサバサっ 
 
木がもの凄い勢いで倒れていく。二人の殺人鬼を乗せたまま……。 
 
バッ と同時に間合いを離す。お互い、別の木に飛び移る。 
ヒュンヒュン と風のようなスピードで、木から木へと飛び移る。 
 
遠野四季は首をコキコキと鳴らしながら、殺人鬼の様子を見ていた。 
一瞬、お互いの間に木が挟まる。枝が、木が、葉が、お互いの視覚を隠す。その一瞬。 
 
真っ正面から殺人鬼がいるはずの木へと跳躍した。 
右手を槍のように尖らせ。目指すは心臓。 
葉の海を抜けると、そこには殺人鬼がいた。 
 
――――――――殺った
199レン ◆hKILL/T. :02/02/13 23:39
>197 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(STAGE4 学校前)

…だけど、魔女は甘かった。

確かに触れるどころか近付くだけでも切り裂かれそうな水の刃。
圧倒的な『力』だろう…、人間相手だった、なら。

その刃同士の間隔は、人間以上のサイズならば致命傷、まず助からない。
けど今の私は猫、それも子猫くらいのサイズしか無い。
この状態ならば刃間の隙間を突ける。

…先を、読む。
身体のアチコチに切り傷を作りながらも、辛くも私は刃の林を脱出する事に成功した。

そして、そのまま校舎に向かう!
その中には志貴様が居る!!

(サウジーネ 2 < F(+5) レン)では、ラストバトルで決着を…
>186 アルクェイドVSアルトルージュ
 
「やっぱりそう来るわね……」
 
分かり切っていた事だ。
この勝負の帰趨を握っているのはプライミッツマーダーだと。
だからこそ、アルトルージュを潰す。
その為になら、多少の無茶も厭わない。
 
プライミッツマーダーの爪が、牙が空を切る。
先ほどまで確かに存在していたアルクェイドは、その姿を消していた。
 
いや、その姿はアルトルージュの背後にあった。
少なからず性格の均一化に繋がる瞬間移動を使い、アルトルージュの背後を取ったのだ。
プライミッツマーダーに出番は与えない……!
その覚悟で、心臓を狙って腕を突き出した。
201サウジーネ ◆YUhrGIdo :02/02/13 23:56
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

>197 >199
(FINAL STAGE 学校)
 
「あはは……」
 
校舎の中に駆けていったレンを見て、サウジーネの顔から完全に余裕が喪失した。
彼女はここまで、虚仮にされたのは久しぶりだった。
その心中、既に怒りの炎で燃え盛っていた。 
 
「……………」
 
サウジーネは無言でホウキに乗って、校舎の3階へと侵入した。
 
「あなたは私を怒らせました。その代償は払ってもらいます」
 
サウジーネがそう低い声で呟くと同時に3階の教室の全ての椅子や机が意思を持ったかのように動き出す。
いわゆるポルダーガイスト現象を彼女は引き起こした。



3階まで何事もなくレンは駆け上がってきた。
あとは廊下の中央階段から屋上に上がるだけ……
 
しかし、そう問屋が卸さなかった。
教室から無数の椅子と机が廊下に出てきて、レンに飛来してくる!
>192 魔術師達の挽歌:倫敦編 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
 
 跳ね飛ばされた剣に札が張り付くと、音もなく浮かび上がる。
ラスキンの片眼鏡を通して見えるのは鬼の形相に武将の身体を持った薄呆けた像。
見たところ道士よりも使える相手ではない以上、まず後れをとることは無いだろうが、
更に気配を鋭利に響かせる道士と同時に相手にするにはあまりに厄介。
そして何よりも道士。その手には無骨極まりない銀色の大型回転拳銃。それが
淀むことなく滑らかに構えられてぴたりと肩と並ぶ位置で止まり、銃声。
 
 ラスキンは咄嗟に大剣の切っ先を道士に向け、意識を集中させる。
切っ先が弾丸と衝突したかと思うと、そのまま刀身に沿って螺旋軌道を描くように
飛んであらぬ方向へと向かう。
本来ならば射手そのものに弾丸を返す<偏向>の呪文も化け物相手の拳銃の持つ暴力的な
威力の前には起動を逸らすのが精一杯である。
 
 その隙に<飛刀>が滑らかに飛びラスキンの心臓を貫く。
かと思われたが胸を貫くよりも早くラスキンの姿が消える。シルクハットだけが主を失って
ゆっくりと重力に従う。
 
発動を不随意に設定された緊急回避の呪文<強制瞬動>、目標を失った剣の後ろに姿を現した
ラスキンはそのまま刀を振るい、易々と符を切り裂く。
 
「多芸な事だ。全く楽しませてくれるよ」
 
大剣は相変わらず道士に向けたまま、ゆっくりと歩み寄る。
「どうやら無駄足のようだったな、帰頭する」
トレスは通信を打ちきると、草原を後にしようとした
しかし・・・・彼の嗅覚センサーが硝煙の成分を感知する
無駄足ではなかったらしい、トレスはそのまま深夜の草原を捜索する
やがて、視覚センサーに1人の女性を捕らえる
どうやら硝煙の発生源は彼女のようだ・・・・・そしてその足下には彼が本来追いかけていた
吸血鬼の死体が転がっていた。
「アイアンメイデン・・・・・不測の事態が発生した・・これより排除を開始する」
言い終わるか否か、トレスのM13が火を吹いた。
アルクェイドVSアルトルージュ
 
>200 
 
「……!?」
 
背後に気配を感じて、私が振り向いた時、
何時の間か出現したアルクェイドが私の心臓を狙って抜き手を繰り出していた。
 
「ぐっ!」
 
あと、一瞬遅かったら心臓を貫かれていただろう。
胸をわずかにえぐられるだけで、あとは私の振り返りざまの裏拳がアルクェイドを弾き飛ばしていた。
 
「つくづく、無茶をするわね……」
 
瞬間移動……
出来そこないの私にはできない芸当だ。
でも……
 
「計算通りね」
 
私は低くそう呟くと、再び間合いを取る。
もう同じ手は通用しない。
更に瞬間移動は負担も大きいはず。
さあ、アルクェイド、その調子でもっと力を使いなさい。
私にあって、あなたにないもの、ソレを教えてあげるわ。
 
「プライミッツマーダ―、私の事は構わないわ。アルクェイドを徹底して追い詰めなさい!」
 
アルクェイドを再度捕捉したプライミッツマーダ―が襲い掛かる。
私は少しずつ少しずつ着々と……
205レン ◆JhvKPiE6 :02/02/14 00:12
>201 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(FINAL STAGE 学校)

…無事に校舎内に入る事が出来た。
魔女はどうやら、自分の策が悉く破られて茫然自失していたらしい。
そうでなければ、ここまで妨害が無い筈はないから。

――――― 志貴様。

居る。
感じる。
間違いなく。
場所は屋上。

校舎内では猫型では不利、と人間型に換わる。
そして一気に屋上へ向かって階段を駆け上がる!

1階、2階、3階…、そこから中央階段へ……、!!!

最後の攻撃が来た。
3階の教室の全ての廊下側の扉と窓を突き破り、机が、椅子が、ロッカーが、鞄が、
チョークが、水槽が、ノートが、黒板が、下敷きが、教科書が、バケツが、黒板消しが、
教室に存在する、ありとあらゆるモノが私に向かって飛んでくる!!

「……!!!」
>203 銃華に捧ぐ闘争 ――拳銃使いvs拳銃使い――
 
「では、次に会うのは三十四年後の六月八日、ヴェネツィアの駅前だ。
 この胸を血の芳香で満たす歌劇を楽しみにしているよ。さようなら、――――」
奴は大仰に礼をしながら、夜の暗闇に滲むように消えていった。
足元には、奴が今回利用した人間の骸。
心臓を撃ち抜かれた彼が悪夢に狂い彷徨うことはもう二度とない。
彼は私が撃ち殺したのだから。
 
茫漠とした空気が淀んで吹き抜け、ゆるりと硝煙を吹き流していく。
銃と死を以って行われる劇は幕を閉じた。
私もまた消えるときだ。次に奴を見つけるときまで。
 
ちり、と空気が殺意に痺れるより速く、手がベルトに伸びる。
ホルダーから拳銃を抜き構え撃つ!
瞬きよりも速く、機械よりも正確。
振り返ることすらせず、私のリボルバーが火を噴いた。
207シラキュラス:02/02/14 00:31
>194 >196
シラキュラスvsダークマン、チャイナ・ブルー
「ヴルルルルルゥーッ!貴様ぁ!楽には死なせんぞ!」
シラキュラスは怒り狂っていた。ただの少女に見えた相手に彼の
攻撃はことごとくかわされ、仲間の改造人間が倒されたのだ。
その時、シラキュラスの背後で嫌な音が響いた。水気を含んだ
物質を叩き潰したような音。
「・・・・!?」
振り返ると、ヒルゲリラが包帯男の足元で無惨な姿に変わり果てていた。
(・・・こいつら、二人と同時にやり合うのは危険か・・・ならば!)
シラキュラスは村の各所に散らばっていた残りの吸血人間を呼び寄せる。その数40人以上。
全員が集まる前に指令を下す。
「あの包帯男に牙を立てろ!いや、八つ裂きにしてしまえ!」
近くにいた10人が男に襲いかかる。すぐに残りも駆けつけるだろう。
「さて、貴様はオレが始末してやる!」
シラキュラスは少女に向き直ると、泡立つ真紅の液体をその口から噴射した。
少女は素早くかわしたが、液体は少女の背後に倒れていたモスキラスに降りそそぐ。
「ブゥゥゥヨォォォォ!」
悲鳴をあげる怪人はたちまち赤い泡に覆われ、数秒後には赤い染みを地面に残して消滅した。
208導入:02/02/14 00:41
ラグナロクVS姫園リルカ(M) 
 
 異様な臭気が漂う部屋だった。
 常人なら五分と居られまい。足を踏み入れただけでまずむせる。常人なら最初から近寄りはしないかもしれないが。
 ぱしゃん、と水が跳ねた。 
 紅い水が。 
 部屋の窓際に置かれた豪奢な浴槽――臭いの元はそれだった。湯の代わりに血をなみなみとたたえた。
 浴槽の周囲を覆う薄手のカーテンに影が映る。膝を付いた影は恭しく口を開いた。
 
「リルカ様、御くつろぎの最中申し訳ありませんが、ご報告したい事が」 
「三分だけよ、Dr零」 
 
 浴槽の中で応じる声はまだ若い。美しい。だが、青春の只中にある明るさは微塵も無い。
 有るのは積もり積もった澱のような昏さだけ。 
 
「この所、同志たちを狩っていたものの件ですが、現在此処に向かいつつあるとの事です。おっつけ来るでしょう」
「そんな屑は適当に処理しろ。何の為にお前たち下僕がいると思っている」 
「先日リルカ様自ら血祭りにする、との仰せでしたので泳がせておいたのですが」
「……そうだったかしら。まあいい。たまには私自ら剣を取るのも悪くないでしょう。何処のどいつか知らないけど、私に楯突いた報いはもういらないって程くれてやるわ」
 
 水音が滴る音がする。浴槽から少女が立ち上がったのである。身体中の血を拭い、身繕いを整え始めた。
 カーテンが開いた時、立っていたのは、窓から射し込める月光が凝ったかのごとき少女だった。ツーテールの黒髪と白いドレスをなびかせ、傍らに控える眼鏡の中年男・Dr零を見もせずドアに向かう。
 
「お前たちは手を出すな。その敵とやら、久し振りに我が『聖なる前夜祭(ホーリー・ミトラス)』の贄となるのだから――」 
 
 邪悪なゾンビ使いたちを操り世界に牙を向かんとする美少女――姫園リルカは愉しそうに唇を歪めた。 
 これが笑いのつもりなら、この少女の笑いに対する概念はどれだけ捻じくれ曲がった奇怪なものなのか。そんな疑問を抱かせるような笑いを。 
209鉤道士 ◆nXMcHook :02/02/14 00:41
>202 世界魔術物語 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
魔術の防壁。<偏向>だろう。そして、瞬間移動。
 
「やあ、やっぱり魔術師でしたね。そんな剣術を何処で身につけたんでしょう?」
 
(・・・何を聞いているんでしょうね、私は)
銃口が再び自動的に相手を追尾。その動きに合わせて<呪弾>をセット。銃弾に乗せて発砲。
<偏向>によって逸れる。再び同様に発砲、やはり逸れる。その様子を観察し、<偏向>の術式を解読する。
<解呪>の術式を乗せて発砲。まだ逸れる。さらに修正した<解呪>を載せて発砲、ほとんど同時に、同じ照準でもう1発。
>203>206 銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
 
私の銃撃は正確で迅速だった。
だが、敵の速度はそれすら凌いでいた。
腕に銃弾が当たり、ぶれた銃口が吐き出した弾丸は僧服の男を掠めるだけ。
 
――面白い。
唇が歪むのが判る。笑いの衝動を止めることが出来ない。
ここに、この世界に、私すら越える銃の使い手がいるのかも知れない。
『銃が人の形をとったモノ』である、この拳銃使い(ガンスリンガー)すら上回る!
 
「素晴らしい。貴卿の力、賛嘆に値する」
ガンベルトから二挺の拳銃を抜き放ち、両手に構える。
「その力――私を越えるか、見せてみろ!」
二つの黒い眼窩が炎を噴いて、男の心臓を抉るべく漆黒の魔弾を解き放った!
211チャイナ・ブルー:02/02/14 00:46
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>207
シラミ男の口から放たれた赤い液体が、首をあらぬ方にねじ曲げて完全に活動を
停止していた蚊男を溶かす。断末魔の叫びを上げ、泡へと変わる蚊男。

「あーん、もうばっちいわぁ!粗相はトイレでしぃや!」

柳眉を逆立てて一喝すると、茉莉花はさっきまで畳んでいた黒檀の扇をばっと広げ
て身構える。たん、たん、足が軽くステップを踏む。

意識を集中し、脳裏にBGMをイメージする。ここはステージ、失敗できない大舞台
だ。今日の音楽はハチャトゥリァンの「バレエ『ガイーヌ』より『剣の舞』」。

激しい、叩きつけるようなリズムに乗ってのステップでシラミ男の間合いに飛び込み
蹴り足を放ち、扇を振るう。魔力を帯びた薄い香木製の扇は、彼女の腕力と技術をもっ
てすれば刀よりも凶悪な必殺の刃となる。
まさしく乱舞としか形容し難い打撃の嵐がリズムを刻んで怪人に襲いかかった―
>204 アルクェイドVSアルトルージュ
 
僅かな違和感を感じた。
その正体が何なのか、気付く前にプライミッツマーダーが三度襲いかかってくる。
牙をかわし、爪をいなしてと、プライミッツマーダーと組みし合っている内に何となく気付いた。
 
プライミッツマーダーを全面に押し出して戦うのは分かる。
だが、何故アルトルージュはそれをサポートしない?
空想具現化で一つ支援を行うだけで、アルクェイドは相当不利に立たされるはずだ。
何かを、企んでいる?
 
考え事をしていたせいか、プライミッツマーダーの腕の一振りに対する反応が遅れた。
 
「しまったっ……!」
 
何とか腕で受け止めるが、右腕の損傷が酷い。
先ほどからダメージも蓄積されて……。
 
 
 
ダメージが、蓄積?
銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
>210

「0.35秒遅い」
トレスは半歩移動したのみで銃弾を回避する。
そして、自らも眼前の敵を倒すべく、トリガーを引く
左手の銃からの弾丸はそのまま女を狙う
だが右手の銃からの弾丸は女を捕らえることなく地面へと直進する。
この男でもミスはするのだろうか、否
地面へと向かった弾丸はそのまま跳弾となって、彼女の背後から襲いかかった。
>209 魔術師の定義 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
「只の嗜み、だよ。魔術師と言えども今時この位は使えないと困ることも多いのでね」
 
 大剣の切っ先はなお淀みなく道士に向けられる。道士は相変わらず穏やかな表情で
こちらに銃口を向けている。
一歩、弧を描き銃弾は上に。
また一歩、今度は足元に。
更に一歩、耳に風切る音が響くがまだ遠い。
あと一歩、切っ先が銃口と触れる寸前に2発の銃声が響く。正しく合わせられた<解呪>
の銃弾が<偏向>を打ち消し、更にもう一発がラスキンの手から大剣を跳ね飛ばす。
痺れた手を軽く振りながら少し間合いを離し、今度は刀を道士に向ける。
 
「弾切れ、かね? 難儀なことだ」
 
215レン ◆hKILL/T. :02/02/14 01:03
>205 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(FINAL STAGE 学校)


   避ける、しかない!


再び猫の姿に戻り、全神経を『3階廊下』の空間のみと『同調』する。
範囲を狭める事で、より高密度な『読み』を実現させる。
…誰に教わった訳でもなく、『夢遣い』の本能が知らせてくれる方法。

ほんの一秒の時間を1/10に、更にその細切れを分断、『時間』を無数の連続体と捉え、
その刻々の変化を読む!
…後は、その『隙間』を駆け抜けるだけ。

………頭で考えるほど簡単な方法ではなかった。
いくら飛来物の軌跡が解っても、私の行動速度が上がる訳では無い。

背に、四肢に、それこそ無数の傷を作りつつも、辛くも屋上へ続く中央階段に辿り着く………。

…ああ、こんな満身創痍の姿、志貴様に見せたくないな…。
そう思ったけれども、安否を気遣う気持ちの方が大きかった。
そして、そのまま階段を昇る。
不思議と魔女の追撃は無かった。



屋上に出る。
人影が在る。
…これでゲームは終了、私の勝ち。
はやる心を押えつつ、ゆっくりと息を整えながら横になっている人影に向かう…。

「……………」

志貴様は眠っていた。
いつものように、何事も無かったように、不安なんて何も無いんだよ、と私を
安心させてくれるようで………。

…思わず、猫の姿にも関わらず涙が数滴ポロリと零れ落ちた。
いけない、と思い顔に滴り落ちた涙を舌で舐めとる。

そして。
次の瞬間に志貴様は、ゆっくりと目を開いた。
それは日常。
何気なさの蔭に隠された、本当に大事な事。
私は完全に気が抜けてしまい、ぺったりとその場に座り込んでしまった。

「…レ…ン…? どうしたんだ、一体…、ここは…、って、なんだよ、その傷はっ!?」

今は、その慌てた声さえも心地良い。
…でも、さて。
どう説明すれば良いんだろう―――――

(サウジーネ Y < J(+5) レン) Victory!
216ダークマン(M):02/02/14 01:05
>207>211
吸血怪人軍団vsダークマン+チャイナ・ブルー

襲ってくる吸血人間の攻撃を避け、あるいは殴り返す。
さっきみたいに自制を失って殺してしまってはいけない。
彼らはどうやら操られているだけらしいからな。
しかし、これはどうにも旗色が良くない。
どんどん集まってきている。一人一人は大したことないが、
人数が増えると厄介だ。
さて、どうすれば良いのやら。

「お約束としては親玉を倒せば…なんだが、どうだろうね?」

今、あの怪人は、別の蚊のヤツを倒したお嬢さんと、
交戦しているようだ。
加勢して一気に蹴りをつけたいところだが、
さて。どうするべきか?
217なあじゃ ◆FBfNaZhA :02/02/14 01:09
VS 幽祢
>191
 
太極図の発動で、幽祢の周りを覆っていた力場は消滅していく。
ここで一気に行くしかない!
 
呪術刀に手を添えたまま、次の呪の詠唱にはいる。
ただし、今まで使っていた天(チェン)語ではなく、仙(ゼアン)語を使っての高速詠唱。
本来精霊しか使えない言語だけど、精霊の属性を持ち、精霊に術を学んだぼくには使える。
通常の呪術言語に比べ、呪力を織り込みやすい性質を持つ仙語。
それを高速詠唱することで、呪力効率と時間効率を一気に高める。
 
「頤竢辜鴣貳啝玲寐衙涌・・・」
 
太極図を描く呪力線に沿って、呪力を這わせる。
 
太極図が発動している現在、陣図の中は完全に無呪力状態、外部からの呪力干渉も受け付けない。
でも。
陰陽五行全てに属さない、無属性の呪である精霊呪は別だ。
呪力はすでに、陣図を這う呪力線に満ちている。
 
であれば!
 
「疾!雷!!精霊雷(ジングリング・リー)!!」
 
いっさいの術力の存在しない太極図の中を、破滅的な力が満たす!
アルクェイドVSアルトルージュ
  
>212
 
「どうやら、こちらの思惑通りね……」
 
私の想定通りの展開だ。
空想具現化で普通にプライミッツマーダ―を支援していては、先に私がガス欠に陥ってしまう。
だから、私は自分の力を温存する。
少々、手傷を負ったのは誤算だったけど、それも修正の範囲だ。
受けた傷はもう、ほとんど再生している。
『自己再生』、私自身、死徒の性質を持つからこそ出来る芸当だ。
 
 
……かつて、私が『作られた』時、どの真祖も皆、私に期待をしていた。
吸血種の新たな可能性の一端として……
だが、それもわずかの間だけだった。
私が自分の力もまともに操作できないことを真祖たちが知るや否や、
私を『欠陥品』扱いし、真祖たちは『完成品』を作ることに血道をあげた。
 
そして、決定的なのは私が初代ロアに敗れたことだった。
それで、真祖たちは私を廃棄処分同然の扱いをして、完全に私を見捨てた。
 
 
……あの時の屈辱は忘れられない。
でも、もうすぐその無念が晴らせる!
 
「もう少しよ、もう少し……」
 
興奮したせいか、知らずに声が出てしまう。
 
私は地脈の流れを少しずつ減少させている。
最早、この地に流れる地脈は当初の半分以下になっている。
無論、私にも悪影響があるが、アルクェイドやプライミッツマーダ―と比べると些細なものだ。
私は精霊の一種である真祖ではなく、あくまで真祖と死徒の混血なのだから……
 
プライミッツマーダ―との格闘でアルクェイドのダメージは最早無視できないものになっている。
プライミッツマーダ―も同じことがいえるが構わない。
 
プライミッツマーダ―の爪がアルクェイドの身体を深く傷つける。
アルクェイドの鮮血が飛び散る。
 
……さて、アルクェイド、あなたの最後の時は近いわよ。
219鉤道士 ◆nXMcHook :02/02/14 01:14
>214 実録、これが魔術だ! アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
(真逆、答えてくれるとは思いませんでしたね)
 
弾切れだ。
片手で再装填、出来ない事はないが、する気はない。
再び宙に舞いあがる。
 
「赤殺花、少し休んで良いですよ」
 
再び「修羅」の制御を限定。回避のみに設定する。
 
空を滑るように歩きながら、両手の袖を垂らす。
袖から、剣が落ちた。1本、2本、10本、20本、何処に入っていたのか、数え切れないほど落ちてきた。
一緒に、呪符も大量に舞い落ちる。まるで、晩秋の木に強風が吹いた時の、落葉のように舞い落ちる。
 
「我乞い願う鬼の軍勢一斉に剣を以って戦う事を。急急如律令!!」
 
道式高速術式言語で圧唱、圧唱、圧唱。歌うような口調で異様な音の羅列を吐き出す。
撒き散らされた剣が、一斉に浮き上がった。
霊眼の前には100体近い<飛刀>の使鬼がおぼろげながらに浮かぶだろう。
 
「疾(チッ)!」
 
銘々、構えを取り、各々、舞うように動き、一斉に、斬りかかり突き込んだ。
>213 銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
 
銃撃は真っ直ぐに私を捕らえている。
後ろに流れた弾丸は? それすらだ。跳弾。
すべて判る。私にはそれが、弾丸の軌道が見える。
何故か? 私がガンスリンガーだからだ。
 
二方向から迫り来る弾丸を跳躍して回避。
数メートル以上跳んだ私の服がなびき、月を男の目から覆い隠す。
腕を閃光のように走らせ、四度の銃声をしじまさせる。同時に鳴る四つの破砕音。
私は大地に降りたが、月はすでに無い――雲に隠れたのだ。
途端、辺りは一寸先も見渡せない無尽の闇に閉ざされた。
先の銃撃で街灯を残らず破壊したせいだ。この暗闇ではこちらは見えまい。

だが――私の銃弾は、悪意に向かって飛んで行く!

両腕が自動的にぴたりと男を捉え、引き金を引き絞った。
221ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/14 01:18
>208
ラグナロクVS姫園リルカ
 
私は、とある古びた洋館の前にいた。外見はやたら古びており、
とても人の住んでいる様な気配は感じられない。
だが、この館の内部には人の代わりに別の物が棲みついている。

<闇の種族>だ。

私とリロイが、近隣の村の住人から依頼を受けたのが数日前。
とある街に停泊していた私達を見込んで、村を降りてきた青年の
依頼だった。内容は、近頃村人を苦しめている「生ける死者」の退治、
及びその根本を断ち切ることーーであった。
だがその時、リロイは例の如く腹を下しており、宿を離れる事が出来なかった為に、
私が単独で仕事を引き受ける事にしたのだ。
宿を離れる際、リロイが何事か喚いていた気がしたがーーそれは無視した。

私は、その青年の案内を受けて、真っ直ぐに村へと向かった。
だが、そこに待っていたのはーー生きた人間ではなく、唯動く死体の群れのみだった。

村は、既に全滅させられていたのだ。
 
動く死体と化した村人達を青年の目の前で葬るのは、流石に忍びないものがあったので、
私は彼に街に戻るよう指示を出し、死体の処理に取り掛かった。
 
そして今、私はこの洋館にいる。青年からの情報で、村からかなり外れた場所に存在する、
洋館から「生ける死者」が生まれている、と聞いていたので、此処を発見するのに
そう時間はかからなかった。
既に私の周囲には、累々と動かなくなった死体の山が築かれている。
 
「………無駄に人の命を弄んだ罪は、償ってもらうぞ」
私は独り言を呟き、洋館の扉を開けた。
222サウジーネ:02/02/14 01:24
レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜
 
>205 >210
(エピローグ1)
 
サウジーネは信じられなかった。
まさか、自分よりはるかに格が劣る使い魔如きに出し抜かれるとは思ってもいなかったからだ。
 
しかし、彼女にもプライドがある。
だから『ゲーム』を反故にすることはせずに、レンが屋上に到達した時点で遠野志貴の魂の拘束を解いた。
 
だが、これから行うことは最早ゲームとは別のことだ。
遠野志貴と使い魔には今から、受けるべき報いを受けさせる。
如何に真祖の姫の従者といえど、只の人間。
そして、その使い魔如きに何が出来ようか?
酷薄な笑みを浮かべつつ、サウジーネは屋上へと向かった。



(屋上)
「いや、本当に感服しました。流石としか言い様がありません」
 
穏やかな笑みを浮かべながら、志貴とレンにサウジーネは話し掛ける。
 
「『ゲーム』は私の負けですね。だから、魂の拘束は解かせていただきました。ですが……」
 
サウジーネの右手に魔力がこもる。
 
「私のプライドを傷つけた報いは受けていただきます!」
 
志貴とレンに向かって、あらん限りの力を振り絞って火球を連発する!
223シラキュラス:02/02/14 01:24
>211 >216
シラキュラスvsダークマン、チャイナ・ブルー
 
少女の乱舞は確実にシラキュラスの体力を奪っていった。
触角がちぎれ飛び、頭部のコブが破れて中に溜まっていた人間の血液が噴出する。
強固な甲殻に亀裂が入り、青い体液が溢れ出す。
元から奇怪な姿だったが、今のシラキュラスは赤と青の血にまみれた、よりすさまじい姿と化した。
「ヴルルルルルルーッ!血が、オレの血がぁ!か、かわりに・・・貴様の血をよこせぇ!」
怪人が左腕の吸血針を少女めがけて突き出す。
少女は表情を変えずにバックステップで飛び退く。
その時突然、怪人の針が伸びた。少女の着地点にまで届く長さに。

銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
>220

トレスの瞳は暗闇であろうともその機能を損ないはしない。
だから・・・自分を狙う弾丸も、そして勝利を確信した女の表情もはっきりと見て取れる。
トレスは今度は回避は行わない。ただトリガーを引くのみだ。
女とトレスのちょうど中間の位置で衝撃音
そう、この暗闇の中、トレスは自らに向かう弾丸を射ち落としたのだ。
「俺にとって暗闇は何の影響も無い・・・・・投降する事を推奨する」
>218 アルクェイドVSアルトルージュ
 
地脈の流れを意識してみて確信した。
辺りの地脈の流れは相当に弱まっている。
アルトルージュは、その力の全てを地脈への干渉に費やしている。
そして、それは確実に成果を挙げていた。
 
プライミッツマーダーとの格闘によるダメージは相当のモノだ。
もちろん、それはプライミッツマーダーにも同じ事が言えるのだが。
だが、アルクェイドとプライミッツマーダーでは地力が違う。
純粋な破壊力と耐久力において、アルクェイドは不利だ。
じりじりと、アルクェイドは追い込まれていた。
 
だが、手品とはタネが割れていないからこそ価値がある。
タネの割れた手品に如何ほどの価値がある?
そして、マジシャンが割れた事にすら気付いていないならば?
 
タネが分かれば、対処は簡単だ。
アルクェイドは、アルトルージュ以上の力で地脈への干渉を始める。
純粋な真祖ではないアルトルージュには分かるまい。
地脈の流れがどれだけ複雑でありながら規則的であるか。
 
それを掴んでいるのならば、地脈の恣意的な操作も不可能ではない。
>224 銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―

「なるほど、凄まじい腕前だ」
私は素直に感嘆した。銃弾を撃ち落すことが出来る。それは褒めるべきだ。
だが、投降――投降、と。
「貴卿にも判るだろう」
シリンダーを開き、弾丸を装填。
「この闘いは、相手に弾丸を撃ち込むまで終わりはしない」
手首を捻ると、澄んだ音を立てて銃があるべき姿に戻る。
 
瞬間。
根元を銃撃で抉られていた街灯が、男めがけて倒れる。
 
それに男が反応するよりも速く、電光石火の速射を叩き込んだ。
227???  ◆ElEgYTIc :02/02/14 01:38
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランド
『お姫様を救え! 潜入・謎のピラミッド!』
第11章>352 >359 >397 >398
 
(トリップ判定:アドルフ/空間の扉を開いて見を隠す・・・r
         江漣/階段に潜む・・・.
         ???/ピラミッド内を巡回・・・.)
 
扉と反対方向からやって来たのは、ローブをまとって鎌を担いだ、角のある魔物だった。
 
 「あーあ、そもそもこんな所に忍び込むような奴なんざいるのかよ・・・」
 
背中にはコウモリのような翼、ガスマスクを思わせる面の下からは白いヒゲを生やしたその魔物は、
ひとしきり愚痴の様なモノをつぶやくと階段の横を通りすぎて奥の扉に向かう。
 
 「・・・ん?」
 
その魔物が、何かに気付いたように階段に目を向ける・・・!
 
>219 正しい実践魔術講座・上級編 アーノルド・ラスキンVS鉤道士

それは地獄の軍勢。
それは戦場の悪夢。
それは剣戟の烈風。
それは…確実なる死。
 
道士の掛け声と共に周囲の剣が飛び上がる。狙いは全て違わず、ラスキンの命。
ラスキンは一瞬だけ睨むように周囲を見回し、刀の切っ先で地面に線を描く。
迫る刃、回避は不能。ならば
 
「Omnipotens Aeterne Deus, Oui Totsm Creaturam...」
 
剣戟の雨がラスキンを目の前にぴたり、と止まる。いや、止まったのではなく止めら
れている。剣戟を阻むのは幾何学模様を描く二重円。腕を組んだラスキンを囲むように現れる。
残響と省略を駆使しての超高速詠唱により二重円は尚も速度を増し回転する。
 
 甲高い耳障りのする音が辺りに響き、更に歯車と鋼糸の擦れる音が辺りを支配する。
地面より鎧を纏った巨大な腕が二本塔のように浮かび上がり、立ち並ぶ剣の悪魔共を退ける。
尚も詠唱は続く。地面より浮かび上がる銀色の仮面、四対八本の腕、4本のそれぞれが
違った刀剣を腰に、女性的な線の胸部、何十にも重なったドレスのスカートの如き腰部装飾。
そして高く掲げた腕を広げ、振り下ろすだけで周囲の<飛刀>が吹き飛び、符が弾け飛ぶ。 
全長20メートルにも及ぶ八本腕の巨人がラスキンを護るように立つ。
 
「<クスィ アンバー>、我が信念のかたちだ」
 
ラスキンは高らかに詠う、己が信念の具現を前にして。
229チャイナ・ブルー:02/02/14 01:47
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>223
計算では余裕でかわせる、はずだった。しかし怪人の針がぐんと伸びる。その切っ先は
茉莉花の胸を切り裂いた。青と白のドレスの胸がぱっくりと裂け、鮮血がほとばしる。

「チッ、突き刺しきれなかったか、ヴルルルルルーッ!」

半ばほど露わになった胸元を手で覆い、茉莉花はきっと怪人を睨みつけた。左の瞳が底
冷えするような光を放つ。

「こぉのドスケベぇぇっ!いっぺんどころか二、三度死んでこぉぉぃ!!」

思わぬ形の罵倒に鼻白むシラキュラス、その頭上に茉莉花は舞っていた。
宙返りのように回転しながら蹴り足が連続で降ってくる。さらにそのまま着地して回し
蹴り。その胸元の傷は、白煙を上げながらふさがりはじめていた。

「バ、バケモノめぇ・・・!」

「鏡見てから言いや、ムシケラ」

二人は再び距離を置いて睨み合う。
銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
>226
「否定、俺は任務を遂行するのみだ」
そしてトレスは再び攻撃を再開しようとするが、そこに街灯が倒れかかる。
回避しようとした刹那、さらに女からの銃撃がその身体に突き刺さる。
これは流石に交わせない、もっともトレスにとっては微々たるダメージだ
だからトレスは意にも介せずそのまま反撃する。
狙いは、女の銃そのものだ。
「俺は無益な銃撃戦につきあうつもりはない、これで終わりにさせてもらう」
トレスから放たれた弾丸が女の銃の銃口へと吸いこまれつつあった。
231姫園リルカ(M):02/02/14 01:57
>221 ラグナロクVS姫園リルカ(M) 
 
 耳障りに軋みながらゆっくりとドアが開いた。
 だだっ広い玄関ホールに入ってきた青年を見やり、中央の階段を背にしたリルカは感心したように頷く。 
 
「ふうん、ちょっとした美形じゃない、貴方。気に入ったわ、飼ってあげる。肘と膝から先を叩っ斬って犬の姿にしてね」
 
 リルカは左手を掲げた。腰に吊るされた長剣が微かな音を立てる。 
 左の掌には、逆さ五芒星を中心とした紋様が刻まれていた。
 
「貴方の意思はどうでもいいのよ。私が決めた事、それを覆す事の出来るものなどいはしない。――魔王サタンよ!!」
 
 高らかに上がるリルカの声とともに、掌の呪印が朱色の燐光を発し始める。 
 
「余の願い聞き入れ給え!! 地獄に於いてそなたに仕えし屍人どもを余に貸し与えられん事を!!」
 
 言い終わるか終わらぬ内、轟音が左右の壁を突き崩した。 
 濛々と上がる煙の中から、何か巨大なものが姿を現す。シルエットは五指を備えた手だ。
 問題はその大きさ。比率を計ればこの手の持ち主は十メートルを軽く超す計算になるだろう。
 巨影が揺れた。と、腕から幾つもの影が零れ落ちる。蠢く影は際限なく床に落ちると、弾かれたように身を起こし歩き出す。
 生ける死人ども――ゾンビの群れだ。
 ただのゾンビではない。これは世界を手中に収めるべく戦い散って行った戦士たち、その屍なのである。ありとあらゆる国と時代の。
 彼らが救われるのはリルカが世界を掌握した時のみ。それがさらなる屍山血河によって築かれたものであったとしても。
 リルカが地獄から召喚したゾンビの集合体――『聖なる前夜祭』。 
 
「ギシャアアアアアアアアッッッ!!!」 
 
 面頬の隙間から蛆虫を覗かせる騎士が。
 己が首を小脇に抱えるナチス兵が。 
 色褪せた羽根飾りを震わすネイティブ・アメリカンの男が。
 はみ出た腸を引きずるバイキングが。
 
 雄叫びを上げて青年――ラグナロク目掛けて突進する!
232ダークマン(M):02/02/14 01:57
吸血怪人軍団vsダークマン+チャイナ・ブルー
>223>229

ふと気付いたことがある。
自分の周囲と、背中の民家。
そして怪人とお嬢さんが戦っている場所を見比べ、
配置を確認する。
うむ、うまくいくかも知れない。
そう考えると、私は操られている村人たちに背を向けて、
民家へ向かう。
途中、庭を横切るとき、ふとあるものが目についた。
作りかけの犬小屋とそして…

「使えるかも知れないな。ちょっと拝借するよ」

そして私は、超人じみた脚力を振るって、一気に
民家の屋根に飛び乗った。
そこから見下ろせる、怪人とお嬢さんの戦い。
あとはタイミングだな…。
233アドルフ ◆07otiR2c :02/02/14 02:03
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランド
『ミッション1:エレジーを助け出せ!!』
>227
 
不味い!どうやら魔物は江漣に気付いたらしい。
このまま放っておくことも出来るが・・・まだ彼女の能力は利用価値がある。
 
(仕方ないな)
 
身を隠したまま、空間を渡り、魔物の背後に。
そして、延髄辺りに手刀を振り下ろす!
 
(トリップ判定)
アルクェイドVSアルトルージュ
 
>225
プライミッツマーダ―の爪が深くアルクェイドの腹をえぐり、
アルクェイドの右腕にプライミッツマーダ―の牙が食い込む。
苦悶の表情を浮かべて、必死に応戦している。
 
……私はそういうアルクェイドを見て、昔のアルクェイドとの戦いを思い出した。
あの時のアルクェイドは苦悶の表情をすることすら知らなかった。
ましてや喜怒哀楽を顔に表すこともなかった。
そもそも、そのようなものはないただ殺戮人形だったのだから。
よく、ここまでアルクェイドは進歩したものだと思う。
 
……感慨にふけっている場合ではなかったか。
最早、この地の地脈は完全に私によって断たれた。
これで、アルクェイドには1%とたりとも勝ち目はない。
 
プライミッツマーダ―がアルクェイドを体当たりで吹き飛ばす。
アルクェイドは派手に吹き飛び、そして、よろよろと立ち上がる。
頃合か……
私はゆっくりとアルクェイドに間合いを詰めていった。
>230 銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―

弾丸が喰い込んだにも関わらず、男は平然と立つ。
成る程、ただの人間ではない。ならば倒れるまで撃ちこむだけだが。
 
だが、弾丸が私の拳銃めがけて飛来する。
それは違わず銃口を直撃し、軽い暴発を引き起こしながら銃身をひしゃげさせて
私の両手から銃を奪い去っていった。
 
    ――ニィ。
 
楽しい。楽しい。震えて心が砕けそうなほど楽しい。
とてつもない銃使い――自分以外に、これほどの腕前の者が存在したとは。
笑いを堪えながら、私は男に向かって走る。
「それで私の攻撃を封じたつもりか」
手をガンベルトに伸ばし――『さっきまで空だった』ホルダーから銃を引き抜く。
「銃が人の形をとったモノ――それが私だ」
気が狂うほど加速した感覚の中、銃口を喰らいつくように男の肩口に捻じ込み、
コンマ1秒にも満たない時間で弾倉が空になるまで撃ち込んだ。
236江漣 ◆1.5o04Vw :02/02/14 02:19
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランド
『ミッション1:エレジーを助け出せ!!』
>227 >233
 
相手の気配が近付いて来るのが判る。
 
後三歩……
       二歩……
 
パイソンのグリップを改めて握り直し、態勢を整えようとしたその時、
私の右足は、足元の小石を蹴飛ばしてしまった。
階段に、僅かだが乾いた音が鳴る。
 
しまった!!
 
相手がこちらに気付いた事が、気配で判る。
咄嗟に階段を駆け上がる。
死に神のごとき姿をした相手が、その姿そのままの大鎌を振り上げる。
 
一か八か!
 
相手の顔面めがけてパイソンを投げつけ、私は、死に神の鳩尾に拳を叩き込むべく踏み込んだ。
 
(トリップ判定)
237シラキュラス:02/02/14 02:20
>229 >232
シラキュラスvsダークマン、チャナ・ブルー
 
「おのれぇぇ!」
シラキュラスは焦っていた。簡単に完了する任務のはずが、二体の仲間を失ったうえに
彼自身も手傷を負わされている。たった二人の予定外の存在のためにだ。
目の前の少女はとくに忌々しい存在だ。攻撃力・防御力ではシラキュラスのほうが優っているはずだが、
攻撃が当たらないのでは意味がない。
「ヴルルルルル・・・」
唸り声をあげながら少女を睨んでいると・・・眠っている少年が
視界に入った。
少女に眠らされた吸血人間の一人だ。
(使えるな)
怪人は素早く少年に飛びかかると、右腕で掴み上げた。
「小娘!こいつは貴様にとって赤の他人だろうが・・・
目の前で溶け崩れても平気かな?
これ以上抵抗すればガキを溶かす!」

人質をとったシラキュラスは、屋根の上の人影に気がつかなかった。
銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
>235

速い!トレスですら捕捉できぬ速度で女はいとも簡単に
懐へともぐりこむ。
さらに強烈なマズルフラッシュの連続。ぐしゃりと耳障りな音がする
片方の腕が仕様不能になったようだ。
だが、それでもトレスは表情一つ変えることなく、女が弾を撃ち尽くすのを待っている。
そして、銃撃が終わったと同時に、トレスはまだ自由な片方の腕を使い
女の顔面を掴む、さらにそこから手首がスライドし火炎放射器のノズルが姿を現す。
「否定、これでは逃げられまい」
数千度の炎が女の全身を包み込んだ。
239鉤道士 ◆nXMcHook :02/02/14 02:23
>228 魔術版巨大ロボ大決戦 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
「あはははははは、凄い凄い」
 
まるで緊張感のない笑い声と感想が漏れる。
(今度は巨大ロボットだ。機甲折伏隊の機動如来みたいな感じもしますね)
鉤の表情に緊張も何も無い。ただ、柔和な、透明な笑みを浮かべている。
 
圧倒的な質量。
圧倒的な巨体。
圧倒的な破壊力。
剣を一振りするだけで<飛刀>が片っ端から吹き飛ばされてゆく。
 
まさに、この魔術師の強固な信念が形となってそこにあった。
 
(なんだか凄い事になって来ましたね。これ、どうしましょうか・・・やっぱり、やるしかないでしょうか・・・?)
思いながら印を切る。袖口から再び呪符が舞いあがり、巨大な八卦図を作り上げる。
 
「天に太極地に八卦陰陽五行の理を以って両儀四家十干万物を成す物也。乾兌離震巽坎艮坤。
我雷公の旡雷母の威声を受け以って眼前の兵を討つ百姓同じく以って形をなするを得ん。
我をして五行の将六甲の兵を用いて百邪を斬断し万精を駆逐せしむるを得ん」
 
高速術式言語で圧唱、圧唱、凄まじい速度で術式を練り上げる。
 
「我願わくは汝が一撃!!来たりて叩いて砕けよ『雷帝(レイディ)』!!急急如律令!来(ライ)!!!」
 
天に稲妻が走り空気が歪む。地面が捲れ上がりつむじ風が舞う。
落雷と共にに現れたのは、巨大な戦士。
全長20m以上、異様に長い手足に痩せた体躯、背に翼を持ち、
隙間無い鎧をまとい、手に剣を持ち、鳥の顔を思わせる仮面をつけた異形の巨人。
その全身は迸る紫電の雷光に包まれていた。
 
(これは、怪獣映画か巨大ロボットアニメみたいですね)
240チャイナ・ブルー:02/02/14 02:30
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>237

戦況不利、と見たシラミ男は、こともあろうに男の子を盾に取った。

『ほんまムカツくわこのムシケラ・・・』

内心そう思ったが、ふと見上げた視線の先、屋根の上に人影が見える。
あの包帯男だ!だったら、よぉし・・・

「・・・バカじゃないの?ヴァンパイアに人質が通用するとでも?」

にい、と唇を歪めせせら笑うと、特徴的な牙が覗く。

「むぅ、貴様本物の吸血鬼なのか?ならば納得は行くが・・・ええい」

気圧されるシラキュラスに追い打ちをかけるように凄んでみせる。

「あなたがこの子を殺した瞬間、あたしはあなたを殺すよ♥」

よし、今だ!
241レン ◆hKILL/T. :02/02/14 02:31
>222 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(エピローグ/レン/前篇)

『私のプライドを傷つけた報いは受けていただきます!』

…魔女が告げる。
……私には、もう立ち上がる力さえ残っていなかった。
………志貴様、お役に立てなくて申し訳ありません…。

覚悟を決めた、その時。

魔女の殺気に敏感に反応したのだろうか、それとも強い『魔』の気配に?
いずれにせよ、目覚め直後というのに、志貴様の動きは常識外れだった。
…気が付いたら私は志貴様に抱きかかえられ、魔女の背中を見る位置に居た。
何故こんな動きが出来るんだろう?
…私にされた事に憤って、なら嬉しいな、と思う。
それは『遣い魔』風情には過ぎた考えなのだろうけど、志貴様ならば…。
と、考えているうちにも。

「…プライド、だと…?」

言いつつ、志貴様はナイフを疾らせる。私の目には追えない速度で。
次の瞬間、魔女の四肢は断ち切られ、俯きに転がる。
そして、更にその背中を踏みつけ言葉を続ける。

「キサマは、俺の分身でもあるレンを傷つけた! ならばその報いを受けてもらおう!!」

―――――切り刻む。

わざと致命傷にならないように、痛みを感じさせるように、残った身体の端っこの方から、
寸刻みで。
アレは多分、『線』ではない所を狙って切っている。

………ゾクリ、と背筋が寒くなった。
同時に胸の中が熱くなる。
それは、志貴様のもう一つの顔。
真に大事な者を傷つけられた時に出てくるもう一つの顔。
…やはり、この人をマスターに仰いで良かった、と心から思う瞬間。

いつの間にか魔女は絶命していた。
242レン ◆hKILL/T. :02/02/14 02:32
>241 レン vs サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜

(エピローグ/レン/後篇)

――もう終わりです…。

最後に残った力で人間型に換わり、そう意思を伝えつつ、志貴様の背中を抱き締める。
はぁ、はぁ、と息を吐いている動きを身体全体で感じた。

やがて興奮も収まったのか、深く息をつき振り返る。
それと同時に、ふわりと両腕どころか身体全体で優しく包まれた。

「…すまなかったな、俺の為に無茶して…、こんなに傷だらけになっちゃって…。
 何ともお詫びのしようがない…」

――そんな事はありません!
   気に病まないで下さい、これは私が勝手にやった事、だから…

ふるふると首を振り、思いをぶつける。

「………」

志貴様は何も答えず、ただ少し抱き締める腕に力を加えただけだった。

………そろそろ、意識が保たなくなって来ている…
……志貴様、申し訳ありません、私は一足先に現実に帰ります……
…大丈夫です、夢で受けた傷は精神に及ぼすもの、向うの身体は傷一つありません………

 ★ ★ ★

―――――そして、目覚め。

志貴様はまだ眠っていた。
でも、何も心配は要らない、穏やかな眠り。


…結局なんだったのだろう、あの魔女は。
考えても仕方のない事なのだろうけど。

ふと、床に目を落とす。
そこには、一匹の黒猫の屍骸。
ああ、と私は思う。
………これは、来るべき私の未来の姿なのかもしれない、と。

それを感じた時に、そっと黒猫の亡骸を抱き上げ千年城の中庭に向かった。



―――――いつか私も、このように弔って貰えれば良いな、
                        と淡い期待を込めて―――――



―― END ――
243サウジーネ:02/02/14 02:37
レンVSサウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜
>156>158>163>164>170>171>176>178>180>183
>187>188>193>195>197>199>201>205>215>222
>241>242
 
レス番まとめです。
レンさんと志貴さんの絆でしょうか?
敗因は……
244???  ◆ZLk7fNeE :02/02/14 02:41
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランド
>227 >233 >236
 
「・・・何の音・・・だっ?!」
 
階段から何かの音が聞こえてきた・・・そちらを覗き込んだ瞬間、
魔物 ─ アルケーという堕天使だ ─ の顔面に何かが飛んできた!
そして、何者かが素早く飛び込んでくる・・・と同時に、背後にも気配が?!
 
(トリップ判定:アドルフのレス>233と、江漣のレス>236と、このレスのトリップで判定。
         2人が勝った場合、彼らの行動は成功しアルケーは気絶する。
         こちらが勝った場合は・・・?)
>238 銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
 
煉獄の炎とも言える劫火が男の手首から放射され、火は一瞬にして全身を包む。
あまりにも苛烈な熱量が風を熱し、辺りの気温を上げたようにすら思える。
だが、それでは駄目だ。
私は――相手に見えていないにせよ、慈愛すら込めて微笑んだ。
酸素もとどかない肺の奥から、私は届かない声を吐く。
 
「――銃では私は殺せない」
 
男の手が私を放す。
転瞬、私はベルトを開放して外套を外し、男に投げつけた。
燃え上がる服が顔にかかり、完全に男から私を途絶する。
 
とん、と地面を蹴って、
とん、と燃える外套越しに男の頭に乗り、
とん、と月下に飛ぶ。
 
また満月が姿を見せていた。
さかしまに見上げる名月に照らされながら、
私は後ろ向きのまま、男に向けて発砲した。

246ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/14 02:49
>231
ラグナロクVS姫園リルカ

扉を開けると、正面に一人の女が立っていた。中央に聳える階段を背にし、
不敵な笑いを浮かべている。艶やかな黒髪に、美しき容貌。だが一点のみ、
その、「眼」だけが、底知れぬ狂気により歪んでいた。
 
「ふうん、ちょっとした美形じゃない、貴方。気に入ったわ、飼ってあげる。肘と膝から先を叩っ斬って犬の姿にしてね」
女は何やら勝手な事を言いながら、左の掌を掲げた。その甲には、見た事も無いような
奇妙な文様が刻まれていた。

「貴方の意思はどうでもいいのよ。私が決めた事、それを覆す事の出来るものなどいはしない。――魔王サタンよ!!」

女が高らかに叫ぶと同時、掌の文様が紅く発光を始める。只ならぬ雰囲気に、
私は思わず身構えた。

同時に、轟音が響き渡り、左右の壁が何か強い力に押されたかのように突き崩された。
その中から出てきたのはーー
一言で言い表わすなら、「塊」だ。何やら様々な色の絵の具で塗り潰したかのような色彩に、
あまりにも出鱈目なその形状。そんな「塊」が、聳え立っていたのだ。
その「塊」から何かがぽろり、と零れ落ちる。

それは……人だった。
いや、正確に言えばかつて「人だったもの」である。
そう、その「塊」は、全て「動く死体」によって構成されていたのだ。
何という、おぞましい所業だろうか。
嗅覚器官を襲う強烈な腐臭と、その余りの凄惨な光景に、私は感じる筈の無い嘔吐感を催した。

落下してくる「動く死体」は、人種も性別もその格好も、どれ一つとして同じという物は無かった。
様々な種類の「死体」が転げ落ち、私の方へと向かい来る。
私とて、それを黙って見ているわけではない。

正面から迫り来る騎士の死体は、その懐に潜り込み足払いをかける。
極簡単に転倒した騎士の頭部を、そのまま踏み潰し、粉々にした。
騎士が手に持っていたぼろぼろの剣を奪い取り、次に襲ってきた、首を小脇に抱える兵士風の死体に向かう。
死体が振り上げた腕をかわし、反撃とばかりに死体の胸に剣を突き立てる。
そのまま押し倒し、剣によって死体を串刺しにした。
「これで、二体か? ……きりが無いな」
私は一人呟きながら、更に迫り来る「動く死体」へと向き直った。
銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
>245

「0.27秒遅い」
女の銃撃を容易く回避し、再びトレスは距離をとる。
「銃では殺せない?ならば貴様は何者だ、理解不能だ、再入力を要請する」
にらみ合いの中、トレスの中の戦術プログラムはいかにしてこの敵を倒すか
その回答をはじき出すべくフル稼働していた。
    
相手のダメージ、こちらのダメージ、互いの装備etcを考察した結果
トレスの片手が閃くと同時に銃声、しかしその弾丸は女に向けられたものではない
銃声にわずかに遅れ、強烈な閃光と轟音、その正体はスタングレネード弾だ。
「これ以上の戦闘行為は不利益と判断、撤収を開始する」
248ダークマン(M):02/02/14 02:59
>237>240
吸血怪人軍団vsダークマン+チャイナ・ブルー

「これはまた…タイミングの良いというか何と言うか」

怪人が人質の取ったので、膠着状態になっているようだ。
さきほどお嬢さんがこちらを一瞬見たので、どうも気付いているらしい。
時間稼ぎだろう。怪人に向けて色々とはったりをかけ、気を逸らしている。
やれやれ、責任重大だな。

屋根のわずかなペースを利用して、助走、一気に眼下の怪人に
向かって跳躍した。

「とうっ!」

ジャンプと落下の勢いを利用した跳び蹴りが決まる。
さらに勢いは止まらず、私と怪人はもつれながら、地面を転がった。

「これだけじゃないぞ!」

素早く起き上がり、私は先ほど拝借した例のものを怪人の目に向ける。
間髪いれず、トリガーを引いた。

…釘打ち機だ!
>トレス・イクス
どうしても大殲板にいけないので落ちる。
続きは延期になる。
250???  ◆ElEgYTIc :02/02/14 03:37
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『Condition Red!』
>233 >236 >244
 
(トリップ判定:???・Z > 江漣・1 > アドルフ・0
         アルケーは気絶・・・しなかった!)
 
 「!」
 
顔面に何かが直撃した!
直後、腹の上あたりと延髄に鈍い衝撃。
 
 「! お・・・ご・・・」
 (・・・な、なんなんだ? なにが起こっている?!)
 
急所を打たれて遠退きそうになる意識をなんとか繋ぎ止める。
 
 (てめぇ・・・どういうつもりだ!)
 
声が出せない。それ以上に状況が理解できないまま、
自分の腹に一撃を入れた女を蹴り飛ばして引き剥がし、
後ろの気配に向かって得物の鎌で切り付ける!
 
251姫園リルカ(M):02/02/14 03:48
>246 ラグナロクVS姫園リルカ(M) 
 
「あははははははは、やるわね。いいわいいわ。それくらいじゃないと屈服させるのも面白くないもの」
 
 哄笑したリルカは、一転して表情を消すと右手を上げた。
 一瞬動きを止めたゾンビたちは、再びのろのろと移動し出す。ラグナロクを囲むように。
 
 おおおおおお。おおおおおお。おおおおおおおおおお。
 
 外から響いて来る地鳴りのような唸りが建物全体を揺する。『聖なる前夜祭』が咆哮している。
 新たな贄の誕生を祝っているのだ。リルカに捧げられた者は、新たなる世界を統べる女王の僕となるのだから。
 ラグナロクの右側から弁髪の中国人が青竜刀を回転させながら、左手から三角頭巾を被ったKKK団員がナイフを腰だめにして迫る。
 その背後では、ざんばら髪の落ち武者たちが弓矢をつがえ、イスラム風の髭をたくわえた兵士の一団がAK47を構え始めた。
 
「どうかわすのかしらアアアン!? まだ楽しませてくれるわよねえええええ」
>239 巨大魔動機大決戦in倫敦市街 -アーノルド・ラスキンVS鉤道士-
 
 相対する偶神<クスィ・アンバー>と『雷帝』。アーノルド・ラスキンと鉤道士。
 
「やってくれるな、道士殿」
 
 周囲一面を焦がす電光より護るように腕で顔を覆いながらラスキンは笑う。よもや
此処迄付き合ってくれるとは。
偶神が抜刀した全ての刀剣を大きく振るい、打ち払うように鞘に戻すと辺りに静寂が
戻る。そして大きく体躯を沈め、深く深く深く深く構える。
ラスキンは大きく息吹を吐き、そして吸い込む。
 
「よかろう、勝負だ」
 
 偶神による神速の抜刀、それも4本。どれも極限迄研ぎ澄まされ雷帝を打ち砕かんと迫る。
(トリップ判定)
253アドルフ ◆AdoLfKkE :02/02/14 03:54
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『隠密作戦失敗!?』
>244>250

浅かった!?
手刀の一撃は魔物を昏倒させるには至らなかった。
江漣も鳩尾に拳を入れていたようだが、やはり浅い。
 
魔物は苦痛に耐えながら、江漣を蹴り剥がし、こちらに鎌を振り下ろしてくる。
 
(・・・っ!)
 
咄嗟に空間を制御、鎌の斬撃を魔物にそっくりそのまま返す。
アドルフの首に向かっていた鎌は、同じ勢いのまま、魔物の首に突き立った。
 
そのまま、再度空間を操作。魔物を違う座標軸・・・X軸のみがここと180km離れたところへと送り込む。
 
・・・そこまでやって、へたり、と床に尻餅をついた。
(連続した空間制御をするには、持久力のないこの身体では無理があるらしいな・・・)
 
荒い息のもとで、そんなことを思った。
254鉤道士 ◆7cXy/0SI :02/02/14 04:05
>252 二大超魔術ロボ夢の対決 アーノルド・ラスキンVS鉤道士
 
姿を現わした雷帝の威容を見て、思う。
(これ、勝手に使うと小雷が怒るんですが。まあ、良いでしょう)
 
巨人が刀を構える。神速の抜刀の構え。
この巨人の主があの男なら、この偶神の剣も恐るべき必殺の刃。
(やあ、こんな凄い光景はそうそう見られる物ではありませんね)
雷神と偶神、人の手による2体の神が睨み合う。
 
「雷を以って鉄槌と為す!!九天応元雷声普化真君、雷威震動便驚人!急急如律令!」
 
ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ !!!
 
雷神型戦闘術式兵器、雷帝の叫びが天地を揺るがす。
大地を蹴り、翼から眩しい雷光を吹き出し、稲妻その物になったかのような速度で巨体が駆け出した。
付近の雑霊が一気に蒸発し、地脈が震え形を変え、天地に満ちた莫大な霊力が電撃へと変換される。
空気が一瞬の発雷でプラズマ化し剣を輝かせた。大地を稲妻が走り、イオン化した大気がラップ音を立てる。
 
雷帝の一撃が、雷を纏う剣の一閃が大気と大地を振るわせた。
己の敵、強大なる偶神『クシィ・アンバー』を粉砕せんと、
その信じ難い程の力をただ一撃の剣と稲妻に込めて。
 
クシィ・アンバーの神速の剣と、雷帝の神雷の剣が衝突した。

(トリップ)
>254 戦い終わって焼け野原。被害総額は…? アーノルド・ラスキンVS鉤道士
(I>7、ラスキン勝利)
 雷帝の正しく神鳴る力と呼ぶに相応しい雷撃を伴った一撃。偶神はそれを真正面から
剣で受け止める。
一本、二本、三本。次々と迫る偶神の剣を打ち砕いた雷帝の剣からその勢いが消える。
そして四本目、雷帝の剣を叩き折った刀身が勢い余り首を撥ねる。その切っ先は
衝撃波すら伴い朦々と上がる土煙が二体の巨躯を包み込んだ。
 
――
(エピローグ)
 
ばらばらと舞い散る呪符。先程迄雷帝を為していたその成れの果てが辺り一面に
散らばる。その真ん中には困ったように笑う道士が尻餅をついて座っている。
 
「立てるかね?」
 
ラスキンは道士に歩み寄り手を伸ばす。手を借りて立ち上がった道士は相変わらず
困ったような顔で笑っている。
 
『やあ、負けちゃいましたね』
「少々高く付いたな、道士殿」
 
道士が立ち上がるのを見届けると、ラスキンは地面に落ちていた愛用のシルクハット
を手にして埃を払い、被り直す。遠くの方からサイレンの音が響く。ヤードだ。
流石に少々暴れ過ぎたらしい。
 
「やれやれ、面倒にならないうちに消えるとしようか」
『そうですね』
 
掌を折り、戻すと再びそこに瓢箪が現れる。ラスキンは僅かに道士に会釈してから
それを軽く投げ渡す。
 
 そして、二人は文字通り闇へと消える。後に残るのは只々惨状のみ。
 
 
                                               <完>
256鉤道士 ◆nXMcHook :02/02/14 04:57
レス番まとめです。
 
アーノルド・ラスキンVS鉤道士 魔術師大決戦
 
>166 >167 >169 >173 >182 >189 >192 >202
>209 >214 >219 >228 >239 >252 >254 >255

マイペースな魔術師が暴れるとロクな事に成りませんね。
当人達が暴れたと思っていないのがさらに深刻です。
・・・って、私の事ですね。ははは。
257幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/14 07:26
VSなあじゃ
>217
  
「疾!雷!!精霊雷(ジングリング・リー)!!」
 
破滅的な力の奔流が私に向かって突き進む!!
虚郭なき今、あの一撃を防ぐ手段は私にはない。
そしてあれだけのエネルギーの直撃を受ければ、
消滅・・・とまでは行かないものの、しばらくは動けない程のダメージは受けるだろう。
 
ロストレガシィ・クラスの仙術の使い手がいるなんて。
 
正直に私は驚いていた。
・・・・・・もったいないな・・・・・・
これだけの力があれば、もっと成長もできただろうに。
 
「・・・・・・くすくす」
 
リアの欠片に出会ったこと、それがお兄ちゃんの不幸。
エネルギーの奔流はもう私の目の前まで届いている。
私には、あの一撃を『防ぐ』事は出来ない。
 
 
 
 
け ど 、 『 躱 す 』 事 は 出 来 る ん だ よ ♪
 
 
 
 
私は空間を移動して陣の外へと離脱する。
それと同時に、さっきまで私がいた場所を精霊雷が直撃する。
 
「あはははは・・・・♪
 怖い怖い♪
 残念だったね、お兄ちゃん。
 アレだったら私、倒せたかも知れないけど・・・。
 虚郭をうち破っただけで満足しちゃダメだよ?
 そうね・・・時間凍結か何かで、私をあそこに縛り付けるなりすれば、
 勝てたのにね♪
 あははっ・・・・・♪」
勝利を確信していたであろう彼に、私は嘲笑を浴びせかけた。
 
 
だが、油断していたのは『私』の方だったことに気付くのはすぐ後だった。
・・・・・・失念していた。欠片のことを。
リアの欠片が彼と力を同調させようとしていることに。
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー


Prologue


月の無い夜には歌声が聞こえる―――

かつてこの地を支配していた貴族の別荘、その跡地である廃墟には、そんな伝承が残っている。
それが真実かどうかを確かめた者はまだ、いない。
確かめに行った者が皆、帰ってこなかったからだ。
それでも人の好奇心は尽きることは無く―――




Sul giardino fantastico profumato dirosa lacarezza de l'ombra posa…

(薔薇の芳香漂う幻想的な庭に 影の愛撫は憩う…)

Pure ha un pensiero e un palpito la quiete suprema, l'aria come per brivido trema…

(しかしこの上ない静寂は、想いと囁きがあり、大気は慄いているかのように震える)

La luttuosa tenebra una storia di morte racconta alle cardenie smorte?

(悼ましい暗闇は、死の或る物語を、色褪せたくちなしに語るのか?)

Forse perche una pioggia di soavi rugiade entro i socchiusi petali cade su l'acose miserie e sul'ebbrezze perdute,sui muti sogni e l'ansie mute…

(おそらく半ば開いた花弁の中の甘美な露の雨が、隠された不幸に、失われた陶酔に物言わぬ夢と不安に落ちるからなのか……)

Su le fugaci gioie che il disinganno infrange la notte le sue lacrime piannge―――

(迷いの目覚めが打ち砕く、儚い喜びの上に、夜は自分の涙を落とす―――)





「・・・何?」

歌い終わると同時に、『それ』はすっと表情を変えると
突然現れた気配に向かって静かに声を掛ける。
暗闇の中に薄ぼんやりと浮かび上がる、白い衣をまとった少女。
瓦礫の頂上に腰掛けたまま、凍えるような視線を向け――

「死ぬか帰るか。好きな方を選びな」

不機嫌そうな声でそう、宣言した。
259ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/14 13:34
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー  
>258 

「カナシイ気持ちを引きずったままこの世を彷徨う。そんなオマエの心は  
もうシンデルぞ。来るべき所へ帰るのは・・・オマエの方だ」  
  
闇よりも深い彼女の心。彼はそれを肌で感じながら・・・  
人影は、強い風に髪を靡かせながら寂しそうに言った。  
  
「それが・・・生き物の定め。自然が作った生き物はいつか、土に還らな 
きゃならない。そこには力の強い弱いなんて関係なくて」  
  
月のない夜。  
真の暗闇。  
そこに突然灯火が現われる。男の頭髪が炎となって燃えている。  
  
「心の光を無くしてこの世を彷徨うオマエはこの暗闇と同じ存在。  
・・・・・・・・・・せめて、オマエが元人間だった証に。」  
  
彼の姿が再び、闇に消えた。  
刹那、ミアの眼前に巨大なエネルギーの波が迫った。「魂の矢」。  
ワイルドハーフが誇る最大の奥義の一つ。それが彼女に襲い掛かる!  
  
「焔で焼いて地に返してやる・・・」暗闇のどこかから、彼の声は不気味に 
響いている。
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー 
>259

「心が死んでる? ・・・それがどうした」

闇夜に浮かぶ一対の炎に向かって、少女は侮蔑の言葉を投げかけた。
その燃え上がる頭髪も気にとめず、相手に視線を注ぎ続ける。

「私はすでに生き物じゃないんだ。ごちゃごちゃ言われる筋合いはない」

ふわり、と宙に浮かぶと、飛来するエネルギーの矢を呼び出した『白い布を纏った女性』で相殺する。
『女性』がぱん、と片手を叩きつけると、双方が共にあっけなく散り去った。
―――その隙に人影は再び闇に沈んだ様だったが。

「―――そう、私はすでに生き物じゃない―――」

相手の声に耳をすませながら・・・

「――ただの『死の塊』だ」

虚空で少女はうっすらと笑う。
261ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/14 14:24
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー   
>260  
  
魂の矢はあっけなく相殺された。  
だが、その方が「たのしい」。狩というものはじわじわと相手を死地に 
追いやっていくもの。  
  
  
シノカタマリ。  
そんな台詞を心の中でウルフはせせら笑う。  
この世界に生まれてきて、「死」を標榜する。自分の存在には執着している 
癖に。お笑いだぞ。  
  
  
宙に浮かぶ彼女のビジョンが頭に浮かぶ。  
それは「匂い」と自然物からの情報によるものだ。右手に生命力を込める。 
そして地面に植え付けてから、ウルフは気合を放つ。 
(このマーキングは据え置き)  
  
  
周囲の樹木の内、とある一本の枝が金色に輝きながらうねりはじめる。 
その木に宿るものは漆黒の雷撃の実。    
枝が砲身となり、ウルフの生命エネルギーが打ち出された。
  
「どこにいても無駄。自然がオマエの周りにある限り、な」
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>261

「・・・かくれんぼ? 一体何しにきたんだ、アンタは?」

一向に姿を見せない相手にいらつき、少女はそんな言葉を漏らす。
答えは当然返ってこない。
その代わりに―――
騒がしい位の静寂を切り裂いて襲ってきた電光が、少女の身体を激しく叩いた。

「―――やったな? 悪い子には・・・」

その表情に怒りを滲ませ、少女は右手を高々と上に振り上げると、

「―――オシオキだ」

雷撃を撃ち出した樹に向かって振り下ろす。

轟音。

齢数百年はありそうな巨木が、あっという間に粉々になった。

「―――邪魔なものは壊せばいい。自然も、そしてアンタもね」

言葉とともに巻き上げられる瓦礫の山。
そしてそれが竜巻のごとく荒れ狂い、周囲の木々を破壊していく。
263シラキュラス:02/02/14 14:51
>237 >248
シラキュラスvsダークマン、チャイナ・ブルー
 
男の放った釘は怪人に深々と食い込んだ。
「ぐおぉぉぉぉぉ!」
激痛に呻くシラキュラスは男を突き飛ばすと、後方に跳躍し、民家の屋根の上に降り立つ。
(畜生、身体機能が限界だ)
少女の攻撃で、シラキュラスの強化筋肉や人工心肺は損傷を受けているうえに、
完全に不意を衝いた包帯男の飛び蹴りは、より深刻なダメージを与えた。
(もはや格闘戦は不可能か・・・ならば!)
シラキュラスの喉がゴボゴボと不快な音をたてる。
(体内に残された全ての溶解液を使って、下にいる連中をまとめて消してやる!)
一度に大量の溶解液を分泌したために、少しずつ体内の器官が溶けていくのを感じたが、
シラキュラスは覚悟を決めていた。
「ヴルルルルルルゥーッ!一人でも多く道連れにしてやるぅ!」
敵は飛び道具を持っていないのだから、高所に立つシラキュラスは一方的に攻撃できる。
たとえ包帯男と少女が溶解液の雨から逃れたとしても、彼らのそばにいる
吸血人間と化した村人たちは全滅することだろう。
怪人は、真紅の死の雨を放とうとした。
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L


「・・・吸血鬼だと?」

奇妙な依頼に慣れてるとはいえ、余りに非現実的な依頼を聞いて
俺はぽとりと咥えてる煙草を取り落とした。

「もっとまともな依頼が無かったのかよ・・・。 古城に吸血鬼なんて陳腐すぎて涙が出るぜ」

愚痴を言っても仕方が無い。仕事は仕事だ。
相手が吸血鬼だろうと、そうでなかろうと・・・

・・・叩き潰すのが俺の仕事だ。



「・・・ここ、か・・・・・・」

鬱蒼と茂る木々。
月光を反射させる湖。
朽ちかけた石壁。

「・・・お約束通りだな」

ここまでくると怒る気も失せるってモンだ。
・・・さっさと終わらせるか。

「よっ・・・と」

木製の門扉をチカラを使って吹き飛ばし、俺は古城の中に足を踏み入れた。
265黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 15:35
・・・やっちまったな。
>264は俺だ。
266バンパイア・ロード:02/02/14 15:41
>264 >265 
 vs 黒沼

 バン……。 
 人気のない古城に、無粋な音が鳴り響いた。
 続いて足音。石の通路に反射して、謁見室まで届いてくる。 

 ――また、ハンター気取りの人間か。
 
 人目を避けるようにこの地に移り住んだのも、結局は無意味だったと言うことだ。 
 吸血鬼が吸血鬼である以上、人からは逃れられぬのかもしれん……。

「どうやら男が一人。如何なさいますか」
「主が出るまでもありません。一人ならば、私たちで充分です」

 眷属の吸血鬼たちがにわかに騒ぎ出す。
 この地に移り住んでこの方、血を吸う機会にも恵まれていないのだ。 
 不満も溜まっていると言うことか。 

「……好きにしろ」

 適当に答える。どうしてもその男に興味が抱けなかった。
 私の言葉に眷属たちは喜び、美しい娘の姿をした吸血鬼が三人が、男に向かう。 
 娘たちはどう男を嬲るのだろうか。
 そんなことを考えながら、私は微睡む時の中に身を埋めた。
267ダイ・アモン:02/02/14 16:03
15/ 『敗者にチョコの花束を』 
 
 
―――――――ふと、目が覚めた。

     暗い夜。
     旅の先にみんなはいない。
     一人きりはこわいから
     みんなにあいたいくて、屋敷に訪れてみた。

     自分の名前をよばれた気がして
     中庭を突き進んでいく。

     木々と木の葉のヴェールを抜けたあと。
     庭園にはあのお方が待っていた。

     足下には、ポッカリと大きな穴がある。

     ああ───気がつかなかった。

     落とし穴はこんなにも

     深くて、不気味───────だ─────  
 
 
,
268黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 16:03
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L
>266

「・・・驚いた。いる所にはいるモンなんだな」

嬌声をあげて飛び掛ってくる女吸血鬼どもを一瞥して、俺は溜息を漏らした。

「生憎だが俺の血はそんなに安くねえんだ。他を当たりな」

いいながら、相手をPKで吹っ飛ばす。
それでも懲りずに突っ込んで来やがる阿呆ども。
・・・面倒臭えな・・・。

「いい加減死んどけ」

取り合えず全力で押さえ込んでおいて・・・・・・

くしゃり。

一匹目の頭を潰し、

びちっ。

二匹目の奴をばらばらに引き裂き、

どん!

三匹目のどてっぱらに大穴を開ける。
・・・終了、と。

「・・・まだだぜ? まだ、大物が残ってるからな・・・」

死と血の臭いに逸る『相棒』を宥め賺しながら、俺はさらに奥へと移動する。
269ダイ・アモン:02/02/14 16:04
>101 
 
「………って、ちょっと待てぃ!!」 (BGM:日向)  
 
そこで飛び起きるのが私だ。取りあえず、辺りを30秒見回す。 
30秒後、分かったことを頭の中で羅列する。 
 
1、ここはどうやら地下室みたいだ。 
2、どうやら、私は気を失っていたらしい。 
3、私は旅の真っ最中。 
4、もう、私は誰も信じられない。 
5、取りあえず、状況をつかむために辺りを見回す。 
6、…………。 
7、なんか、手足が鎖で繋がれているような気がする。 
8、目の前に鉄格子があるような幻覚を見る。 
 
――――――――あぁ、これは夢か。 
 
できるだけ爽やかな笑顔で私はそう結論づけた。よし、夢なら起きなければいけない。 
取りあえず、鎖を千切って、鉄格子をひん曲げ、この地下牢から脱出しよう。 
眼を覚ますのはその後だ。 
 
私を地下牢に引き留める障害その一、「第七位の鎖 『エドゲイン』」を引きちぎろうとしたその時。
階段から、物音がした。 
 
               カツン…… 
 
                              カツン…… 
 
わざとらく足音を立てて、誰かが階段から降りてくる。 (BGM:幻舞)
……沈黙が地下室を征服する。心音と足音以外、何も聞こえない。 
自分の息が荒くなっていくの分かる。このプレッシャー……。 
 
汗が止まらない。まさか、まさか――――――――
270?? ◆Amber97g :02/02/14 16:19
>>269
「あら、お目覚めになりましたか? ダイ・アモンさま。
 びっくりしましたよー、昨夜屋敷の外で不穏な気配がすると思って見に行ったら、
 ダイ・アモンさまが行き倒れてるんですもの」

台詞とともに現れる少女。
声はいかにも陽気なのだが、その表情は見えない。
何故ならば、和服の上に目深にフードを被っているからだ。

「赤の他人だったら、そのままほったらかしにしておいたんですけどねー、
 さすがに、ほんのちょっとでも知り合ってしまっている方だと知らん振りも
 出来ないじゃないですか」

うふふふ、と罪悪感のカケラも無く笑いながら続ける。

「それで、とりあえずこの地価牢に運んで介抱して差し上げたワケなんですよ―。
 …さて、この後はどうしましょうかねえ?
 因みにその鎖とこの牢は、この世の物理法則を一切無視して造られたモノですから、
 いくらダイ・アモンさまでも破る事は出来ないと思いますよー、あはは」
271バンパイア・ロード:02/02/14 16:22
>268 vs黒沼

 カッカッカッカッ……。 
 
 石畳を進む足音は、変わらない。 
 同じ歩調同じリズムで真っ直ぐにここへ向かっている。 
 
 ――娘たちが滅ぼされたか。

 意外だった。
 娘たちの姿にも戸惑わず、尚かつ三体一でも勝利を収める。 
 今までの愚物とは違うようだ……期待できるのかもな。 
 微睡みに落ちていた意識が、急速に蘇る。
 失せ欠けていた感覚がすべて、尖った槍のように男の方へ向かった。

 ――悲鳴すら上げる暇なく、な。
 ――或いは、もしかしたら……

 男が、ついに謁見室へ姿を現す。 
 私は静かに立ち上がり、客を出迎えるために両手を広げた。 
 流れるような呪文の詠唱と共に。
272ダイ・アモン:02/02/14 16:33
>270 
ダイ・アモンvs??? 
 
……何かが、自分の中で何かが終わった。 
大殲を、故郷を、全てを捨て、旅に出た自分。  
それでも、それでも捨てられなかった『何か』が、いま音を立てて崩れ去った。 
 
目の前で笑顔を浮かべる少女―――― 
だが、その笑顔に以前感じた暖かさは無い。 
もう、失うものは無い。私は全てを捨て、失った。 
 
なのに、ドウシテ涙ガ止マラナインダロウ? 
 
なんか、一人で矛盾したことをのたうち回っている少女。 
―――――いや、『魔女』だ。 
 
(どうして――――どうして!?) 
 
「琥珀さん!! どうして、どうしてなんですか!?」 
 
鎖がジャラジャラと悲鳴をあげる。 
鉄格子に掴みかかり、必死で叫ぶ私。 
 
「琥珀さん!! どうして私を裏切ったんですか!?」 
 
その悲鳴は、地下牢はおろか、この広大な屋敷全てに響き渡った。 
――――今、世紀の闘争が始まろうとしている。
273骨面ライダー:02/02/14 16:39
>271
「ライダーブレイク!」(バイクで階段の上から突進し>270を轢く)
「すまんなアモン 遅くなった」
(アモンを拘束する鎖をつかむ)
「破壊できぬ鎖だと?」

274黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 16:43
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L
>271

開けっ放しの扉の向こう、謁見室の玉座の前に、そいつは悠然と立っていやがった。

――こいつが標的か。

両手を広げてぶつぶつ呟くそいつに、俺は早速声を掛ける。

「ここに住み着いてる吸血鬼ってのはお前さんか?
 ・・・違わねえようだな。とりあえず・・・」

突如吹き付けてきた颶風が、俺の話を中断させた。
・・・何とか防御はしたが。

「・・・このスーツも決して安い物じゃないんだが」

裾を軽く切り裂かれた。
依然として相手はその場に立ったまま。
・・・余裕かましてんのか?

「御大、潰れな」

俺は力を練り上げると、奴さんの頭をめがけてぶっ放す。
275?? ◆Amber97g :02/02/14 16:50
>272 ダイ・アモンvs??

「あはは、何を好き勝手にほざいてらっしゃるんでしょうねー、このお方は。
 勝手に幻想を持ったのも貴方なら、勝手に幻滅したのも、貴方。その責任を
 こっちに押し付けられては溜まったもんじゃないですよね」

笑顔は崩れていない、と思われる。
相変わらず表情の見えないフードの奥で、ある種の宝石めいた光がギラリと垣間見えた。

「それと、わたしは『琥珀』という者ではありません!
 この身は遠野家のの治安を陰から支える『秩序の具現』!
 決して間違えてはいけませんよー?
 仮に呼び名が必要でしたら、『割烹着の悪魔』とでも『偽善者』とでも『腹黒メイド』とでも
 『ほうき少女まじかるアンバーとでも、お好きなように呼んでくださってけっこうですよ。
 …でも『こはく少女まじかるドラッグ』と『クスリ少女まじかるトリップ』だけは止めて下さいね」

一通り話し終えた少女はゆっくりと鉄格子に近付く。
面白いオモチャを手に入れたかのように軽い足取りで。

「でも、わたしに反感を持ったままっていうのもアレですし、ちょっとおクスリでも一服
 盛っておきましょうかねー」
276?? ◆Amber97g :02/02/14 16:52
>273
「あら、闖入者ですか。
 どうしましょうかねー」
277バンパイア・ロード:02/02/14 17:00
>274 vs黒沼

 ――やはり、強い。 
 
 バリコの呪では傷もロクに与えられない。 
 それに、この力を示しても変わらぬ余裕……ますます、面白い。 
 では次こそ、必殺の力で魔法を紡ぎ―― 
 
 きる前に、頭が弾けた。
 思考の隙間が白に埋め尽くされて、何もかもが0になった。
 口蓋から上が巨大な手で潰されたかのようにぐちゃぐちゃになる。
 脳漿も血液も飛び散る暇がないほど、完璧な破壊だった。 
 
 あっけねぇ。 
 
 崩れ落ちる私を後目に、男は踵を返そうとしていた。 
 それを私は潰れた瞳で捉え、どうすべきか弾けた脳で思考し、無くなった脳髄で全身に指令を送る。 
 半分に欠けた口はそれでも真なる言葉を紡ぎ続け、手先には爪が伸びる。
 頭欠のまま、私の体は走り出していた。 
 イヤ、それも違う。
 失ったはずの頭は既に、再生していた。 
 
 ――吸血鬼を甘く見ないでもらいたい。

 血まみれの体に血に濡れる群青の装束。 
 その手先で光線のように爪が伸びた。 
 鋼鉄さえも切り裂く刃が、男に向かって音もなく這い寄る。 
 私に与えた苦痛と屈辱へ返礼するために。 
278ダイ・アモン:02/02/14 17:06
>273>275  『琥珀』さんvsダイ・アモン&紅丸 
 
――――私は、何を勘違いしていたんだろう。 
 
いま、目の前で広がった光景。 
なんか、dでも無いことを喋っていた 『琥珀』さんが『むぎゅう』と声を上げてバイクに轢かれた。 
そして、私の前に現れる親友。  
 
――――私は、ナニをカンチガイしていたんだろう? 
 
私は全てを捨てた? 
否、逃げただけだ。あの魔女を勝手に信じて、そして裏切られたと一人で思っていた。 
私は、なんて愚かなことをしていたのでしょう―――― 
 
     パキン 
 
鎖を引きちぎる。 ――――もう、迷わない。 
鉄格子をこじ開ける。 ――――私には、かけがえの無い希望があること。 
そして、親友との再会。 ――――それを、忘れていた……。  
 
「ベニー、久しぶりですね。もう、私は迷いませんよ」 
 
ガシッ と握手を交わし、友情を再認識する二人。 
その力は、琥珀――――いや、まじかるアンバーが使うそれと同じ。 
この世の物理法則を一切無視した力――――――――友 ・ 情 ・ パ ワ ー ! ! 
 
「……ベニー、倒しますよ、悪を!!」 
 
今、遠野家を舞台に、『友情』対『悪』の最終決戦が始まった。
279骨面ライダー:02/02/14 17:13
>278 友情の最強タッグVS悪
「ああ。『戦士には安息を。天使には戦闘を。』
紅丸復活脚!」
(>276に友情のレッグラリアートが炸裂する)
「そして『主人公は、仕事がお仕事〜』ってな!」

280黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 17:20
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L
>277

「・・・っだぁ!?」

潰した頭が、フィルムを巻き戻してるみたいに元通りになってく。
・・・さすが、雑魚とは違うってか。

ランプの明かりを反射してぬらりと光る奴さんの爪が、俺の首筋をかすめ―――


る前に、俺がぶつけた一撃で、爪は奴の手首ごと吹っ飛んだ。

「・・・・・・危ねえな。ったく」

当然、その手もすでに再生を始めている。
・・・仕方ねえか。

「今度はちいとでかいのが行くぜ? 覚悟しな」

俺は頭の中で巨大なハンマーを思い描くと、力をそれに近い形に作り上げる。
見えないそれを横薙ぎに振るい、

ドン!!!

思いっきりぶっ飛ばした。
>278 >279『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人

「あらあら、妙に意気投合しちゃってますねー。勝手にわたしを『悪』って決め付けちゃってますし。
 ご存知ですか? 『悪』っていうモノはひどく相対的なものなんですよ? 自分にとって都合の
 悪いモノが『悪』、これ宇宙の常識ですよね。…って、全然聞いてませんねー」

ダイ・アモンさまは無意味に盛り上がっちゃってますし、その友人らしい紅丸さまも
付和雷同しちゃってますし、これはどっちもどっち、ってヤツですか。
とか考えてるうちに鎖も鉄格子も、波嵐万丈の如く破られちゃいました。
………。
なるほど、つまりわたしは『友情』と言う概念が理解出来ないから、それに対する
抵抗力が無かった訳なんですね。
一人納得するわたし。

「…あ、水虫発見…」

ピタリと止る、わたしに向けられる攻撃。

「あははー、靴の上から解る訳無いじゃないですか―」

と、その隙に距離を取る。
さて、どう対抗したモノでしょうか、この罵迦さ加減全開のパワーとやらに。
282バンパイア・ロード:02/02/14 17:37
>280 vs 黒沼

 睨まれただけで手先が消え、爪が男を捉える前に私の腕は空振りしていた。
 
 ――何を使っている? 魔法? 
 ――いや、それにしては集中や呪文が無さ過ぎる。 
 
 腕が泡立ち、すぐさま癒される。この程度の傷なら魔法を使うまでもない。
 だが、今のままでは爪が届く前に潰される。
 素性が知れない力の使い手。
 娘たちでは確かに相手になるまい。
 
 なまじ接近するのは危険か、と判断した私はいったん距離を取るために軽く後ろに跳んだ。 
 その跳躍に合わせるように、横薙ぎの力が私の体を吹き飛ばした。 
 またあの力だ。あの力が重い拳のようになり、私の体を打ちのめす。 

 口から血が漏れる。息が荒くなり、脳髄の奥まで苦痛と衝撃で霞んで来た。 
 腹に力がまるで入らない。真なる言葉を紡ぐたびに痺れるような感覚が襲う。
 どうやら中はボロボロらしい。
 
 ふ、ふふふ、ふふふふ……
 
 何故だか、笑みがこぼれた。
 堪らない。
 堪らなく、楽しい。
 死と滅亡を予見させる血まみれの戦いは、何時だって楽しい。
 
 あえて治癒のためではなく、戦うための呪文を唱える。
 この戦場を肌で感じるには、このぐらいの痛みが丁度良かった。 
 
 ――――ッ!
 真なる言葉が紡ぎ上がった。呪文に呼応して、炎の柱が生まれる。
 それは、ただ真っ直ぐに、男の元へと駆けた。
283アクシデント:02/02/14 17:38
>281関係
いきなり地下室が崩れ始める!!
>283
「あらら」

背中からひょいっ、っと箒を取り出してそれに跨る。

「あっちの二人は大丈夫ですかね?」
285骨面ライダー:02/02/14 17:44
>284 正義VS悪、アーパー
(アーパーの頭上に飛行している)
「行くぜアモン!」
(アモンはアーパーの下から飛んでくる)
286ダイ・アモン:02/02/14 17:47
>281 ダイ・アモンvs紅丸&『琥珀』さん 
 
フフフ・・・・ハァッハハハハハハハハハ!! 
 
笑いが止まらない。もう、この無敵チームの前に、敵などはいないのだから。 
取りあえず、挨拶代わりに爆裂(ダムド)の呪文をかましてやる。 
 
――――が、当たらない。 
 
次に、鋼雷破弾(アンセム)の呪文をお見舞いしてやる。 
無数の光の矢が、魔女を襲う。 
 
――――が、当たらない。 
 
つ、次に魔弓閃光矢(レイ・ボウ)の呪文をプレゼント。 
光速で飛来する、『百発百中』の矢が魔女を蹴散らす。 
 
――――が、当たらない。 
 
「なんでじゃぁぁぁぁぁ!!!」 
 
 カイザード・アルザード・キ・スク・ハンセ・グロス・シルク
           ――――――灰燼と化せ、冥界の賢者 七つの鍵をもて開け 地獄の門 
 
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ……七鍵守護神(ハーロ・イーン)ッッッッ!!!」 
 
粒子砲に似た膨大な破壊エネルギーの塊が魔女を消し飛ばさんと襲う。 
――――が、もちろん当たらない。 
 
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 
 
焦土と化した地下室には魔女の姿は無い。魔女の行き先は遠野家本陣。 
彼女の『世界(ワールド)』――――「追いますよ、紅丸!!」 

>283 
ゴメン、崩れる天井、無くしちゃった♪ (てへ) 
287黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 17:54
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L
>282

「―――こいつは素敵な光景だ」

奴さん、血反吐を吐きながら炎を飛ばしてきやがった。
なかなかしぶとい野郎だぜ。
じゃあ、こっちもそれなりの対応をしねえとな。

「・・・そらよ。食らいやがれ」

俺が放った鋭い衝撃波は、炎の柱を真っ二つに引き裂きながら
奴さんめがけて一直線に飛んでいく。

「バラバラになんな、クソッタレ」
>286 >285 『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人

「うふふふ、この『遠野家』の敷地内において、『わたし』は絶対者なんですよ?
 たとえ世界を滅ぼすほどの『力』があろうとも、ここで魔無駄なんですー」

笑いながら、ひょいひょいとダイ・アモンさまの攻撃を躱します。
それはもう華麗に、踊るように、舞うように(と自分では思ってるんですが)。

とか遊んでるうちにも地下室がヤバくなっちゃいましたね。
さすがに破壊力“だけ”はスコイですよ、ダイ・アモンさま。

このままだと生き埋めになっちゃいますので、さっさと脱出しましょう。
箒に乗ったまま、ばびゅーーーん、と扉を高速で抜けます。
頭上から紅丸さまが狙っていたようですが、ダイ・アモンさまと連携の取れない技など、
クリープの無いコーヒーです。気の抜けたコーラです。超絶倫人じゃない志貴さんです。
効くわけありませーん。

「あはははー」

笑いと共に飛び去るわたしでした。
289骨面ライダー:02/02/14 18:15
>288  最強の矛&盾VS横島いや邪
「あっそー! あっそー!! あっそー!!! 
分かったよ。 この手だけは使うまいと思っていたが・・
10秒だけ待ってやる。
でないとこの屋敷内に○○(ピー)を山ほどバラ撒いてやるぜ!」
290バンパイア・ロード:02/02/14 18:15
>287 vs 黒沼

 炎を裂く力が迫る。 
 だがそのお陰で、徐々にその力の素性が見えてきた。
 私の知識にも、似た「呪文」がある。ならば、無力化も叶おう。
 迫り来る不可視の「衝撃波」向けて、私は手をかざす。 
 「魔力の無力化」。その力を振るうために。 

 そして、衝撃。 
 全身を砕かんとばかりに放たれた衝撃は、触れただけで私の手を灰燼にした。
 そのまま力が這い上がれば、私の体とて保ちはすまい。

 ――効けよッ!
 
 青白い輝きが、全身に灯る。
 魔力を、世界に反する力を掻き消すフィールドが。
 それは――衝撃波を完全に殺し、私の体に無事を与えた。

 ふわり。
 衝撃で舞い上がった体が、羽根のような軽さで地に着く。
 男の驚愕を後目に、私は今度こそ必殺の呪文を組み上げた。
 真空の嵐を呼ぶ、強大な呪を。
 途端、謁見室に暴風にも似た真空が荒れ狂った。
291黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 18:32
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L
>290

「・・・・・・!・・・」

視界が赤く染まった。
最初に対面した時とは比べ物にならない程の烈風が、俺の身体をズタズタにしていく。


・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・


「・・・やってくれたな。畜生め」

ボロボロのスーツに眼を落とし、その場に唾を吐き捨てる。
血液そのものは流れ出ていない。
いや、流れ出てはいるのだが、綺麗好きの『相棒』が片っ端から蒸発させている。

「落とし前はつけさせて貰うぜ? ・・・弾け飛べ」

座標を相手の心臓辺りに設定し、そのままチカラを開放。
相手の中身を引っ掻き回す。
292ダイ・アモン:02/02/14 18:37
>288-289 琥珀さんvs紅丸&ダイ・アモン 
 
魔女を追って、階段を駆け上るわたし。 
取りあえず、少しでも魔女の影が確認できたら絶望的な破壊力の魔術を炸裂させる。 
――――だが、やっぱり当たらない。 
 
「あぁ、クソ!! てめぇはなんなんだぁ!!」 
 
魔女を追って、廊下を走り抜けるわたし。 
魔術は発射し続けているが、屋敷を破壊するだけで、魔女には当たらない。 
 
「がぁぁぁぁぁぁぁ!! 轟雷っ!! 怒龍爆炎獄!! 制魔神積層縛呪!!!」 
     ―――――――― テスラ!! ナパーム・デス!! クロウバァァァァー!!!! 
 
神すらも倒せちゃいそうな魔術を放ち続ける。が、効果は無し。 
場所は遠野家屋敷一階の廊下。原型を留めていないが、魔女は生きている。 
 
魔女は居間に逃げ込んだ。私もそれに続く。 
居間に入りざまに、七大悪魔王のジューダス・ペインを並行励起させる。 
時空が、次元が、存在そのものが消し飛ぶ。 
 
居間で美味しそうにプリンを食っている馬鹿が存在ごと消し飛ぶ。 
だが、魔女は生きている。 
 
「だぁぁぁぁぁぁ!! てめぇは無敵かぁ!?」 
 
遠野家に響く叫びは血の歌。
293江漣 ◆2EyhI96Q :02/02/14 18:50
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『隠密作戦失敗!?』
>244>250>253

魔物に蹴り飛ばされた私の背後にあるもの。
一瞬前まで私が潜伏していた場所。
 
下りの階段
 
蹈鞴を踏んだ足は、そのまま私の体を階段の縁へと運んでいく。
『堪えきれない』
そう判断した私は、踏みとどまる事を諦め、逆に勢いをつけて宙へと体を放り出した。
不完全なバク宙。通常ならば、頭から落下するところだが、ここは階段。
徐々に低くなる天井に、私の足が届く。
そこを足場にして、再び勢いをつけ、無理矢理体勢を立て直す。
階段の狭い足場に着地。再び蹈鞴を踏むが、手で階段にしがみつき、なんとか再落下は回避した。
 
「急がないと」
 
落下する直前。何処に隠れていたのか解らないが、アドルフが魔物に殴り掛かるのを確認している。
『無茶だわ』
息を整える暇も無く、袖に仕込んだナイフを引き抜くと、そのまま階段を駆け上がる。
 
しかし到着した私が目にしたのは、息を荒げて座り込んでいる少年一人だけであった。
「何があったの? 魔物は?」
「さあ? 消えちゃった」
 
少年の言葉に釈然としないものを感じたが、もし彼の言葉通りだとするなら、
あの魔物は仲間を呼びに戻ったのかもしれない。
だとするなら、今ここで足を止めていては危険だ。
「動くわよ。辛くても、今はここを動かなくてはならないわ」
私はパイソンを拾い上げると、アドルフと共に再び歩きはじめた。
 
僅かに、少年に対する警戒心を抱きながら。
294バンパイア・ロード:02/02/14 18:53
>291 vs 黒沼

 傷だらけにもかかわらず、男はまだ立っていた。
 全身切り刻まれる寸前で踏鞴を踏んでいる。
 根気強いことだ。 
 そろそろ辛いだろう? 
 私がお前に幕を引いてやる。
 また、新たな呪を練り上げる。死言を、激怒を、マリクトを。
 純粋な死のエネルギーで撃ち抜かれれば、この男も安らかに眠れることだろう。
 少々物足りない気もするが、よく頑張った、というところか。

 ふと――――男と目が合う。男はまだ、不敵にも笑っていた。

「落とし前はつけさせて貰うぜ? …弾け飛べ」
 
 どういう意味だ?
 私が疑問を胸に抱いた時、その解答は即座に私の体へ叩き込まれた。
 
 全身が、弾ける。
 不可視の力が私を内部から引きちぎり、掻き混ぜ、ミンチにする。
 全身の組織の配列が出鱈目になり、胸が潰れた。
 口と言わず鼻と言わず耳と言わず、血が逆流して溢れる。 
 膝が落ち、地に張り付く。体が加速度的に重くなり、指先一つ動かなくなった。 
 
 ――これでは滅びる、消えてしまう――! 
 
 堪らず、組み上げた呪を切り替える。
 死言から快癒へ、MAの音からDIの音へ繋ぎ、体に注ぐ。
 足先から崩れ、灰になろうとしている体へ。 
 
 ――――灰化は、止まった。治癒が間に合い、致命傷がたちまちに消える。 
 
 忘れていた、あの男の力を。
 だが、もはやそれも終わりだ。手の内が知れた今、二度と不意など打たせまい。
 しかし、よくもまあ、最後まで楽しませてくれる。
 
「人間、お前の名前を聞こうか」 
 
 再び、呪文を組む。
 もう、逃すいわれはないはずだった。
>289『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人

「くすくす、判ってませんねー、いいですかあ?
 ここでわたしの意に反するものは全て無効化されてしまうんです。
 最初から『無かった事』になってしまうんです、ですから何を撒こうとムダですよー」

何だかいきなり連携が崩れてますけど、やっぱり『友情パゥワー』とやらは
意味の無い事だったようですね。

>292
とか逃げながら無駄話してるうちにもダイ・アモンさまは無数の攻撃を
仕掛けて来ていますね。
あら、伯父様が一撃あぼーんされちゃいました。
…まあ『伯父様』とは名前だけで血縁も何も一切無いから問題ないんですけどね。
クールトー君は残ってるから更に無問題、と。
でも、段々とお屋敷の破壊がシャレにならなくなってきましたねえ。
さすがに志貴さんと秋葉さまと翡翠ちゃんに被害を及ぼすワケにも行きませんし。
そろそろ反撃でもしてみましょうか。

わたしはおもむろに両手を互いの袂に入れ、すぐに抜き出す。
すると手品のように、それぞれの指の間に注射器が現れる。
片手に4本、合わせて8本。

「それじゃあ行きますよー、ダイ・アモンさまー。
 それぞれの中身は、溶解液、腐食液、液体爆薬、即効性ウィルス、ただの絵の具、
 その他諸々わたしも忘れちゃったモノが色々入ってますから気を付けてくださいねー」

言うと同時に投擲。
すぐさま次を袂から取り出す。
296骨面ライダー:02/02/14 19:09
>295
『奴は水面に映る影も同じ・・。それを壊す手段は・・。
違う! もっと発想を根本から変えるんだ・・。「逸脱」せよ!』
「ロッテンピッテンサッテン・・」
(呪文を唱える)
「パープリン!これでお前は『死ぬ』!」


297黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 19:11
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L
>294

「それを聞いてどうするつもりだ?」

呪文らしきもの以外は何にも喋らなかった化け物が、初めて俺に言葉を向けてきた。
・・・血みどろの闘争の中で芽生える友情ってか? 冗談じゃねえ。

「黒沼だ。聞きたい事はそれだけか?」

一応答えを返しておくが、実際少々手詰まりになってきてる。

・・・・・・待てよ?
ここまで奴さんはお約束を重ねてきた。
ってえ事は、だ。

「御大、そろそろ終わりにしようぜ?」

にやりと笑い、衝撃波を放つ。
目標は奴さんじゃなくて―――

奴さんの背中の壁と天井だ。
298ダイ・アモン:02/02/14 19:30
>295 ダイ・アモン&紅丸vs琥珀さん 
 
ついに魔女の攻撃が始まった。無数の注射針が飛来してくる。 
マトリックス並に避けてみたいとも思ったが、それでは魔女との間合いは詰めることができない。  
ここは―――――――― 
 
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 
 
遠野家の屋敷で見つけた便利道具シリーズ。地下室編。その一。  
・地下牢で干からびていた先客。 
 
それを盾に爆進するわたし。 
トストストス っと、着流しを着た若造に注射が刺さる。 
なんか、若造が爆砕したり、溶けたり、腐ったり、白髪がピンクに染まったりしていますが、私は元気です。 
無数の注射を肉の盾で防ぎながら間合いを詰める。  
 
一歩、また一歩、更に一歩 ――――次第に近づいていく。 
 
「琥珀ぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!」 
 
限界まで接近し、若造をどこかに投げ捨てる。盾を失ったせいで、二、三発お注射を喰らうが、無視。 
ゼロ距離になったその時、最大級の奥義を放つ。 
 
『超最強吸血破壊砲(ドメイン)!!!』 
 
超最強の吸血破壊砲が魔女を襲う。ゼロ距離射撃から最強攻撃――――これなら!! 
 
>296 
てめぇが一番パープリンじゃぁぁ!!!! (フランケンシュタイナー)
299バンパイア・ロード:02/02/14 19:49
>297 vs 黒沼

 衝撃波が脇を抜けて馳せた。
 外したのか? いや、今さらそんな真似はすまい。
 何か必ず意図が――ッ! 

「外かっ!」

 古城の壁が、数百の年月を堪え忍んできた石が爆ぜる。
 巨石を持って打ち抜かれたように、天井に亀裂が走り、崩れた。
 暗く閉ざされていた謁見室の静寂は破られ、裂けた城の隙間から陽光が差し込む。
 
「太陽……朝が来ていたのか」

 壁に大穴が開く。
 天井が抜けて、空が姿を見せる。
 紅く焼ける朝の陽が壁を貫いて謁見室を満たした。
 世界が、城が、私が、燃え上がっていく。 
 
 は、ははは、ははははは…… 
 
 笑った。
 普段の私なら耐えうる朝日も、死に近づきすぎた今の身では耐えきれない。
 久方ぶりの楽しい時間は私から感覚を奪っていたようだ。
 魔法ももはや、間に合うまい。

「は、ははは、ははははははは……」 
 
 声を上げて、笑った。
 指先が、足先が、燃え尽きて灰になる。
 
「ははははははははははははは……」
 
 意味もなく、笑った。
 足が崩れ、体が地面に叩き付けられる。 
 その反動で全身にヒビが入り、腹も胸も灰になった。 
 
「――――――――――――ッ!」

 そして、すべてが終わった。
 空も城も世界も、みな真っ赤に燃える。
 紅蓮に包まれた私は、意志さえも散らして滅び去った。
300黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 20:12
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L
>299

・・・本当に効くとは思わなかったが。
こうして朝日を浴びて燃え上がってるところを見ると、信じるしかねえだろうな。
お約束ってのは馬鹿にならないもんだ。

「・・・分かってるさ。さあ、盛大にやんな」

今にも飛び出しそうな『相棒』の気配に、俺は一言声をかけた。
その声と共に、十歳くらいの少女が現れる。

悪魔ペイモン。四大魔神のひとりにして、単なる掃除好きで怠惰な俺の相棒だ。
普段はダイヤでおはじきなんぞしているが、本気を出せば地球ごと全てを『掃除』しちまうだろう。

相棒は心なしかその表情を弾ませて、古城の隅から隅まで原子レベルで分解しながら『掃除』していく。
瓦礫も、血痕も、チリ一つ残さずに、だ。


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


朝日を浴びて浮かび上がる、すっかり綺麗になった古城を背にして・・・
俺はその場を立ち去った。
301黒沼 ◆ShouPUT6 :02/02/14 20:18
死に損ないの小夜曲 〜黒沼vsV.L

まとめだ。

>264(>265)
>266>268>271>274>277>280>282>287>290>291>294>297>299
>300

やれやれ、だ・・・。
>296『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人

「………………………………………困りましたねえ。
 今ここ遠野家は、『わたし』の垂れ流している内的宇宙(インナースペース)が
 混入してますから、わたしが理解し得ない事は顕現しない場合もあるんですよ。
 今の紅丸さまの呪文がそうです。
 わたしにはそれに元ネタが有るのかどうかさえ解らない。ですから、残念ながら
 その攻撃はノーカンとさせて頂きますね(にっこり)
 ですから次からはダイ・アモンさまみたいに具体的な『強さ』と『効果』を書いて
 もらえば、あるいはわたしにも通じるかもしれませんね。
 例えば、
 『甲子園球場100個が入る大きさだっ!』とか、
 『ジャイアント馬場が200人同時にキックした破壊力だっ!!』とか、
 『象が踏んでも壊れないぞっ!!!』とか、ですかね」

>298
と話しながらも注射器投擲は続けてたんですが、あらあら、頑張りますね、
ダイ・アモンさまも。
アレは…、『表ルート』に入ってしまった為に用済みになったシキさまですか。
だったら問題ないですね、始末する手間が省けました。
わたしも忘れてたくらいですからねー。

あ、マズイですね、もう目の前です。

―――――ここは…

とりあえず、目には目を、歯には歯を、盾には盾を。
呪文を無効化されて次の策を考えていた紅丸さまの襟首に箒の柄を引っ掛けて
わたしの目の前に持ってきましょう。
…はい、と。
『友情パゥワー』とやらで、見事わたしの役に立ってくださいね(にっこり)
303骨面ライダー:02/02/14 20:54
>302 あやうしダブルライダー

(攻撃を全て喰らいながらも勝ち誇る)
「グフッ、やはり『分かって』いなかったな。これでお前の「負け」だ。
よく考えてみな。」
304ダイ・アモン:02/02/14 21:06
>302>303 琥珀さんvsダイ・アモン&紅丸 
 
白色の衝撃波が消えた後には、こんがり焼けた親友がいた。 
どうやら、紅丸はその身を犠牲にして、魔女を庇ったようだ。 
 
「ベニー……あなた、琥珀さんにの味方をするんですか!?」
 
親友は答えない。ただ、こんがり焼けるのみ。 
――――――その沈黙は、魔女への愛だと私は悟った。 
 
「そうですか、親友――――――――分かりました」 
 
拳を握りしめる。親友の背後には、親友を盾にした魔女がいたりするんだが、この際シカト。 
今は、友として親友と語り合うのみ――――――――拳で。 
 
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――」 
 
親友と過ごした掛け替えの無い時間。それを思い出しながら、私は笑った。 
そして繰り出されるは、剛椀を存分に使ったラッシュ。 
 
「おぉぉぉ……オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、オラァ!!」 
 
拳がマシンガンのように、親友を襲う。 
親友が血を吐きながらなにかを語っているが、もう聞こえない。 
 
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、オラァ!!」 
 
拳の雨――――――――だが、親友はそれを――――それを!!! 
 
「こ、これは、伝説の奥義……『紅プシーロール(苦しい…)』!?」  
 
身体を振り子のように回転させ、私の拳を全て避ける親友。 
避けられた拳マシンガンの行き先は、すべて背後の魔女を襲ったりするのだが、それはまた別の話。
>303『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人

「考えてみたけどさっぱりなので出たとこ任せで行きましょうかね、と」

等と考えた振りも無く呟くわたしですが、ダイ・アモンさまがキレましたねえ。

>304
ふむふむ、これが噂に聞く『オラオララッシュ』ですか。
あの伝説の幽波紋使いのみが繰り出せる、と言われたマボロシの技。
…こんな所にも伝統って生きてるんだなあ、としみじみ感心するわたし。

感慨に耽っている間にも続いている拳の応酬。
そろそろ飽きてきたなあ、と思うのもまた事実。

いつのまにか紅丸さまが意識を取り戻したのか、それとも殴られる反動で
偶然にも躱しているだけなのか、ダイ・アモンさまのラッシュがわたしにも
届きそうな気配。
しょうがないですね、さすがに肉体的ダメージを受ければ、『わたし』とて
消滅の可能性もあります。

わたしは手にしていた箒を眼前にかざし、両腕で高速回転させ始めます。
いわゆる究極完全防御結界、というやつですね。
ただ、コレを発動すると攻撃手段がなくなるのが諸刃の剣。
素人さんにはお勧めできません。

ついでに、心の中で『彼』に呼びかけます。
いい加減この茶番にもケリを付けたくなってきましたので。
306骨面ライダー:02/02/14 21:39
>305 双星VSクソバケもん
(パーデンネンの頭にアモンが捕らえられていた格子の破片が突き刺さる)
「だから言ったろ よく『考えろ』ってな」

解説せねばなるまい!
307なあじゃ ◆FBfNaZhA :02/02/14 21:51
VS 幽祢
>257
 
精霊雷の炸裂の一瞬前。
陣図の外に幽祢が転移する。
それと同時に、太極図の中を精霊雷が駆けめぐる。
 
でも、目標を捉えられないそれは、ただの花火と変わらない。
 
太極図の中で術法を行使した・・・?
術じゃないってことか・・・完全に見誤っていた・・・
 
そのとき、懐に収めた『かけら』から微弱な信号が流れてきた。
さっき、意識を同調させたままだから・・・そうだ!
 
同調を強める。
それと同時に、縛妖索を展開。
後ろ髪をまとめた四つの髪束が、呪力を帯びる。
 
 
「停!縛妖索!!」
 
 
髪が呪力を纏ったまま、幽祢に向かって伸びる。
これだけでは、簡単に躱されるだろう。
でも!
 
同調していた『かけら』も縛妖索の展開と同時に呪力を放射。
ただし、空間平面ではなく、時間平面に。
縛妖索が存在自体を縛る縛鎖となって幽祢に襲いかかる。
 
 
「どぉだあっ!!」
 
 
そして、次の準備。同調している今だから出来る、最後の手段。
金環から情報を引き出し、準備を始める。
308ダイ・アモン:02/02/14 21:59
>305>306 ダイ・アモンvs琥珀さん 解説役 紅丸  
 
はぁはぁ……  殴り疲れました。 
取りあえず、さっきからわけの分からないことをのたうち回っている親友を投げ捨て、 
私は魔女と一対一で向き合った。 
 
「ついに、ついに追いつめましたよ、琥珀さんっ!!」 
 
ヒュンヒュンとほうきを回す魔女。 
場所は、奇しくも巨木の下。魔女の思い出の場。 
私は優しく魔女に語りかける。 
 
「琥珀さん、もう無駄な争いは止めましょう。私とあなたが結婚すれば、それで全てが終わるんです」 
 
ひまわりのような笑顔を浮かべて、そう告白する。 
これで、長い闘争も――――終わる―――― 
 
だが、それを終わらせまいとする者もまた存在する。 
 
「アモン様ぁぁ!! マロンでございます!! アモン様の闘争の助太刀に参上つかまつりました!!」 
「アモン様!! ピロンももちろん、同伴ですよ!!」 
 
虎、狼 
 
人間の姿を真似たそれが全速力でこちらに走ってくる。それは良い。 
だが、一匹余分な奴がいるような気がしないでも無い。 
 
鹿 
 
鹿が鹿の格好のまま、人語を怒鳴り散らしながらこちらに駆け抜けてくる。 
鹿の後ろに続くは666匹の動物。その動物連合軍はマロンとピロンを跳ね飛ばしてこちらに猛進してくる。 
 
どうやら、先程消し飛んだ伯父さん部下らしい。 
そう、気付いたときには、既に私は鹿に跳ね飛ばされていた。 
>306『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人

「……………」

いくら待っても解説は始まりませんでした。
スゴイ、これが紅丸さまの技!
わたしは10ポイントダメージを喰らってしまいました。

技名:『待ち惚け』

>308
『琥珀さん、もう無駄な争いは止めましょう。私とあなたが結婚すれば、それで全てが終わるんです』

ダイ・アモンさまが静かに語りかける。
わたしに向かって、ラフレシアのような笑顔で。

「…何度言ったら解ってもらえるんですか、わたしは『琥珀』とは似て非なる存在だって。
 わたしは…、幸せになる権利も、してもらう権利も、とっくに喪失してしまったんですよ…」

…表情が上手く作れません。
わたしはいつものように笑っているでしょうか?

「…だから…、貴方は」

と続けようとした時に聞こえてきた地の鳴動。
………あれ?
やがて見えてくるガクガク動物ランド。
・………先頭はエト君ですか。
おかしいですねえ、先ほどはクールトー君を呼び寄せるだけのつもりだったんですけど。
ま、結果オーライですね(笑

さて、ダイ・アモンさまが跳ね飛ばされてしまいましたが…。
まだ続けるんでしょうかね?
>309
「お、ぐ、おおぉ・・・・」
瓦礫の中からぼろぼろの服を着た人物が立ち上がる。

「私の・・・私のプリンはど、何処・・・だ・・・・・?」
311骨面ライダー:02/02/14 22:26
>309 走れ!感涙のVへ!(>309を一部考慮にいれず)

「のろいぜパーデンネン」
(大脳が破壊され思考ができない内に格子を掴んでそのまま股間まで引き裂く)

解説 
呪文自体には何の意味を持たないのはEATER本編でも語られているが
この場合は呪文を聞かせる事によりパーデンネンに『死ぬ』というイメージを
一片でも抱かせる事が目的だった。
パーデンネン自身が『死ぬ』と考えた事で消去する事ができなくなる。
パーデンネンの能力を逆手に取った見事な戦法であった。
312チャイナ・ブルー:02/02/14 22:52
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>263
「あかん、アレはっ!!」

村人なんか見捨てたところで痛くもかゆくもない、それは本当だ。しかし、無駄死に
しようとしている命を見捨てられるほどには冷酷にはなり切れない。
つくづく甘いわぁ、と自分に毒づきながら、どこからともなく一枚の符を取り出す。

「ごめん飛燕、無駄遣いしちゃう!・・・『散幻 歪』、疾!!」

茉莉花の手の中から飛び出した符は、シラキュラスの目前で炎を上げ消える。


シラキュラスは溶解液を放とうとして、ふと足元を見た。危うく見当違いの方向へ放つ
ところだった。もはやこれまで、最後の一撃をあさっての方向に食らわせては意味がない。
改めて二人と村人めがけて、真紅の死の雨を撒いた――
313幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/14 22:58
VSなあじゃ
>257
 

「停!縛妖索!!」
 
なるほど、結界を消すだけじゃダメだって事には気付いたみたいね。
でもダメ。
さっきと同じように空間を渡ってしまえば簡単にかわせてしまう。
私はさっきと同じように空間移動を行おうとする。
 
 
だが、それは出来なかった。
 
 
「なッ!?」
驚愕する私。
私の存在そのものを固定する鎖となって私を動けなくしている。
気が付かなかった。
彼が私を捕らえる為に放ったものは、只の空間捕縛だけでなかったことに。
 
「何でこんなッ?!こんな力あいつにはッ?!」
 
そして気が付いた。
リアの欠片が彼に力を与えているのだ。
かつて、私を退けた人間。
同様にリアの欠片をその身に宿した者。
それと、同じ事。
欠片は肉体という檻から放たれた純然たる力の固まり。
故に、爆発力で私やリアを上回る。
 
ぎり・・・
 
歯ぎしりする。
そうまでして・・・・・・。
そこまでして生き残りたいのッ?!
そこまで私を拒絶するというのッ・・・・・・!!
リアッ・・・・・・!!
314ダイ・アモン:02/02/14 23:01
>309>310>311 
 
完全に荒れ地となった遠野家邸。 
トドメは動物連合軍だったりするのだが、魔女は気付いてないみたいなので、それもよし。 
取りあえず、地面でなにやらぶつくさとうめている伯父さんの頭を踏み砕きながら前に進む。 
 
身体は傷だらけだ。だが、どうしても彼女に言わなければならないことがある。 
身体を、重い身体を引きずりながら前に進む。 
 
血が口からあふれ出す。――――だが、立ち止まることはできない。 
一歩、また一歩、あんなに軽快に動かせた足が、今ではお天気吸血鬼の胸のように重い。 
だが、それでも立ち止まらずに進む。彼女に会うために――――。 
 
ゴフっ 
 
血が吹き出る。――――だからどうした―――― 
――――私は、私は彼女に会うんだ。会って彼女に言わなければならないことがあるんだ。 
 
一部どころか、何一つ考慮に入れていない親友を後ろから殴り飛ばす。 
これで道は開けた。あとは、魔女との最終決戦のみ―――― 
 
Dust to dust ……Amon!!  
 
――――琥珀さん、私は本当に、あなたが好きでした―――― 
 
悪夢を終わらせるために、琥珀さん……いや、まじかるアンバーの全てを終わらせるために―――― 
私は闘う――――愛の力で!! (友情パワーは息絶えた) 
 
「琥珀ぅぅぅ、ケリをつけますよ!!」 
 
遠野家の屋敷で見つけだした便利道具シリーズ。ファイナル。 
・中庭で姉の変わりに落ち葉を掃除していた魔女の妹。 
 
「フハハハハハハハハハ!! オラァ!! 妹が殺されたくありませんでしたら、私と結婚しなさい!!」 
 
途中で拾った『七夜』と書かれたナイフを無表情の娘の顔に突きつけ、私は叫ぶ。 
ダイ・アモン、最後の抵抗。――――これも、全て、琥珀さんのためです……。
315なあじゃ ◆FBfNaZhA :02/02/14 23:28
VS 幽祢
>313
 
精霊雷すら躱す相手、それを捉えられる、唯一の方法。
時間と空間の両面からの捕縛。
もくろみは成功した。
 
では第二段階だ。
 
捕縛に使用した縛妖索から、膨大な量の幽祢の情報が仙語で流れ込む。
それを天語にコンバートし、金環に処理させる。
 
やっぱり、桁違い。
まともにやって勝てる相手じゃない。
 
でもあきらめやしない。
 
幽祢の情報をもとに金環に封じられていた玲瓏の呪式言語をアレンジする。
無論、使用言語は仙語。
高密度の呪式が組まれていく。
 
でも、この呪式を発動させるには完全に意識を同調させた、二人の精霊が必要。
そう、本来なら。
 
そのかわりに呪式言語の詠唱の一部を『かけら』に任せ、ぼく自身は幽祢の防御壁を無効化することをメインにする。
 
「来!瀑水!!」
どこからともなく現れた大量の水が、渦を巻きながら幽祢に向かう。
 
『停!空力!!』
空気の対流が停止する。
 
「解!瞬刻!!」
時間が呪に従い、凝縮される。
 
『動!走火!!』
渦巻く水の周りに赫い炎が蛇のようにまとわりつく。
 
「『疾!!』」
ボクが、『かけら』が同時に叫ぶ。
 
 
 ケイ ピ ヒュアンリー 
「『開 劈 煥 雷 !!!!』」
 
 
幽祢を中心に、時間空間全てに破滅をもたらす水のいかずちが荒れ狂う!!
316ダークマン(M):02/02/14 23:39
>263>312

最期の悪あがきか、私から逃れ、怪人は屋根の上に飛び乗る。
その咽喉が不気味な音を立てていた。
奴め、何かしでかすつもりだな!
させるものかと駆け出そうとしたそのときだった。
あのお嬢さんの手から紙切れが飛び出し、怪人の目前で
燃え尽きた。
いったい何が起こったのだろうと思ったとき、怪人は
不可解な行動を取り始めた。
それは…
317幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/14 23:50
VSなあじゃ
>315
「『開 劈 煥 雷 !!!!』」

存在レベルで私を破壊しようとする一撃。
 
「くぁぁぁぁっ?!」
 
・・・やってくれる!!
リアの力を相乗した彼の一撃は、私にかなりのダメージを与える。
だが、私を消滅させるまでには至らなかった。
 
運がいい。
 
私を捕縛することにある程度力を裂いていたおかげで、
攻撃に回すだけの力が最小に押さえられたのが幸いした。
 
「・・・怒ったぁ!!」
 
全身の力を振り絞り、捕縛結界をふりほどく。
 
「欠片のくせに・・・
 もう人格だって残ってないような欠片のくせに!!
 なんで私を嫌うの?!
 どうしてそこまで私を拒絶するの!?
 嫌い!!大ッ嫌い!!」
 
私の胸にこみ上げる思い。
悲しみ、怒り、嫉妬・・・・・・。
・・・私は全身に残された力を収束する。
 
 
 
 
そして
 
 
 
 
私は空間を越えた。
この世界ではない別の世界へと向かって。
今の傷付いた状態でリアを宿した彼に勝てる確率は五分五分。
・・・分の悪い勝負だ。
だから、退く。
そして、いつか必ず・・・殺す。
  

 
そ れ が 私 の 、 生 き て る 理 由 だ か ら
318ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/14 23:55
>251
ラグナロクVS姫園リルカ
 
更に向かってくる死体を蹴り飛ばし、叩き潰し、斬り捨てるが、
やはり相手の数が多すぎる。村の時も数はいたが、
それとも更に桁が違う多さだ。
 
「あははははははは、やるわね。いいわいいわ。それくらいじゃないと屈服させるのも面白くないもの」
相変わらず、部屋の中央に陣取っている女は、笑い声と共に、紋様の
刻まれた右腕を掲げた。それに伴ない、動く死体達の行動が変化する。
死体共は、私を取り囲むように、円陣を組み始めた。
 
そして、両側から刃物を持った死体が迫り、
その背後からは、ライフルと弓矢を構えている死体の一団が視認できた。
死体にしては、恐ろしく統制の取れた動きだ。たとえ左右の攻撃は
凌げても、飛び道具による攻撃はかわせそうも無い。

「…………仕方があるまい」
そう考え、私は<存在意思>を急激に収束、自らの周囲に盾として展開
する。
右から大ぶりの刀、左からナイフが迫り来るが、その双方ともが
見えない障壁により弾かれる。
さらに続けて、正面から弓矢とライフルの一斉掃射。
硝煙が立ち昇り、視界がゼロになる。
だが弾丸と矢のいずれもが、同じく<存在意思>の障壁により
悉く防がれた。

そして、視界の無い内に、私は攻撃用の<存在意思>を
右手に収束、固定する。その長さを自分の身長の二倍程度に
設定すると、正面のゾンビの一団に向けて、一気に振り下ろす。

「何ですってぇぇぇぇぇ!!?」女の絶叫が響いた。
こちらの動きを確認できない「動く死体」の群れが、
一気に<存在意思>に焼き尽くされ、消滅していく。

この行動により、正面の「女」への、通路が完成した。
先程までの様子からして、この死体の群れを統括しているのは、
あの「女」とみて間違いはあるまい。
ならば、その統括部分を、一気に叩く。それしかあるまい。
私は更に、細長く形成した<存在意思>の剣を
振り回して周囲の死体たちを切り裂きながら、
「女」に向かい突撃する。
>93 アーカードVSアベル・ナイトロード
 
 目の前に立ちふさがる残骸を見て、アベルは戦慄した。
 それはその男の異常な再生能力を目の当たりにしたからであり、
 また、自分が「ひと」を殺しかけたという事実に対してであった。
「私は……私は、なにを…………ッ!?」
 せまりくる銃弾の嵐を、紙一重でかわす。
 ――問題は、いかにして男を無力化するかだ。
 通常の吸血鬼などとは違う、この男を――。
「しかたありません……これを使います!」
 手早くシリンダーを交換すると、一瞬で租点を定め――射撃。
 リボルバーから放たれた二発の銃弾は、虚空で光の槍と化した。
 独逸で開発された、対魔戦闘弾だ。
 男の両肩を狙った光槍は、狙いあたわず男に命中。
 その衝撃はそれだけにとどまらず、男を吹き飛ばし壁に縫いとめた。
 
「さて、貴方にはいろいろと聞かせてもらうことがあります」
 一息つくと、アベルは男を睨みつけた。
「ここにいた男の行方を知っていますか?」
320幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/14 23:59
幽祢 VS なあじゃ
>エピローグ
 
あ な た に 言 え る 。
だ い す き 。
 
あ な た に な ら 言 え る 。
だ い き ら い 。
 
あ な た の た め に
わ た し は 涙 を な が さ な い 。
 
リ ア ・ ・ ・ 貴 女 を 愛 し て る 。
だ か ら ・ ・ ・ 私 は 幽 祢 ・ ・ ・ 。
 
 
 
時を越える瞬間の一瞬のまどろみの中、私は夢を見る。
それが、うれしい夢だったのか、悲しい夢だったのかは判らない。
けれど、目覚めた瞬間、酷く切なかったのは確かだ。
 
夢幻の中、わたしは想い・・・忘れない・・・・・・。

=======終劇=======
321シラキュラス:02/02/15 00:05
>312 >316
シラキュラスvsダークマン、チャイナ・ブルー
 
シラキュラスが最後の力を振り絞って噴出した、大量の溶解液は
眼下のすべての生命を消し去ったはずだった。
「ヴルルッ!?」
しかし、目の前で赤い泡に包まれて消滅していくのは大量の草と潅木である。
見当ちがいの方向に攻撃を繰り出したというのだろうか。
シラキュラスには何が起きたのか理解できなかった。確かに奴ら
めがけて溶解液を出したはずだ。
「なぜだ、なぜだ・・・」
怪人はその場に片膝をつく。すべての機能は限界に達している。
肉体は内側からゆっくりと崩壊していた。
(だが、オレにはショッカーの科学力が作った最後の武器がある)
シラキュラスは、ベルトのバックルに指をかけると叫んだ。
「どうした貴様ら、オレはまだ生きているぞ!かかって来い!」
322なあじゃ ◆FBfNaZhA :02/02/15 00:09
なあじゃ VS 幽祢
>エピローグ
 
幽祢が消えると同時に、もとの空間へ・・・はいどぱーくに戻ってきた。
全身の力が入らない。
そのまま、芝生にぺたりと尻餅をつく。
 
「あは〜」
 
安堵のあまり、へにゃへにゃになってしまう。
懐には『かけら』が入ったまま。
 
「どーしよーかなー」
 
ぼんやりとそんなことを考える。
別にどうしようと思ったわけでもなく、ただ助けたかったから助けただけ。
それだけに、今後を考えていなかった。
 
「まーいいかー。玲瓏にでも任せよ・・・はふ」
 
あくび。ひどく眠い。
ごそごそと、はいどぱーくの真ん中に生えているおっきな木の根本まで這っていく。
 
「ちょっと、やすませてね」
 
木にお願いしてから、そのまま寝入る。
夢も見ないような深い眠りに。
 
(END)
323チャイナ・ブルー:02/02/15 00:12
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

最後の虚勢を張って叫ぶシラキュラスの背後に、彼女は立っていた。
片手に扇を持ち、艶然と微笑を浮かべて。

「ど・あ・ほ♥」

次の瞬間、シラキュラスは屋根の上から放り出されていた。
龍旋尾、全身をダイナミックに使った回し蹴り。それをたやすく不安定な
足場の上で放つと、茉莉花は優雅にポーズを取った。

「はぁい、以上、チャイナ・ブルーでした♥」
>310『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人

(ダイ・アモンさまに蹴散らされたから無視)

>311
「ははあ、つまり貴方はこう言いたいのですね?

 『 医 者 は 何 処 だ ! 』 …と」

…………………………チッ、外しましたか。
ちなみにわたしは脳天から股間まで割かれています。
え? 何故生きているのかって? 
その答えはですね、わたしが『まじかるアンバー』だからです!(どキッパリ)

「紅丸さま、貴方は思い違いをされていますね。わたしは『死』のイメージなんて
 一欠けらも持たなかったし今でも持ってませんよ。だって貴方は、多分わたしの
 事を指しているんでしょうけど、『パープリン』だの『パーデンネン』としか呼ばなかっ
 たじゃないですか。
 いいですか? 『名前』というモノには一種の存在概念が含まれているんです。
 本当の名前ではないとしても。意識しない名前で呼ばれても、それは自分のコトとは
 思わないんですよ。
 …だから、わたしは『死んでいない』んですね―」

にっこり笑って語る。
おっと、顔の左右が上下に少しズレてたかな?
両手で顔の左右を挟み、よっ、と合わせ直す。

「そもそもですねー、『魔女』相手に呪文云々で相手にしようっていうのが最初から…」

更に薀蓄を続けようと思っていると…
325チャイナ・ブルー:02/02/15 00:13
>323は>321へのレスでした。てへ♥
>324の続きですぅ。
>314
………血塗れのダイ・アモンさまが現われました。
……何故か翡翠ちゃんを抱きかかえて。
…あら、やっぱり生きてましたか。
そのままくたばってもらっても一向に構わなかったんですが。

『―――妹が殺されたくありませんでしたら、私と結婚しなさい!!』

とか勝手にほざいちゃってくれちゃってますし。
…でも、翡翠ちゃんを人質にとったのは、貴方の間違いですよ…。
わたしの、わたし自身よりも大事な、分身でもある妹を盾に取るとは―――――

「…くすっ…、あはは、あはははははは…
 目覚めなさい、『洗脳探偵』いえ、『ダーク・ジェイド』!!」

ビシッ! と翡翠ちゃんの眼前に指を突きつけ、宣言します。

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

すると定番のように、地響きとも何とも形容しがたい効果音が被さって来ました!
雰囲気出てきましたね。

―――――次瞬。

ダイ・アモンさまに背後から拘束され身動き出来ない筈の翡翠ちゃんが、
何をどうしたのかヨクワカラナイ動きで振り解きます。
アレが噂に聞く『暗黒翡翠拳』って奴なんでしょうね、きっと。多分。おそらく。もしかしたら。

そして素早く…でもなく振り返り、両手をグルグルグルと回し始めました。
…決して早くは無いんですが、何と言いましょうか、目が引き付けられて離せなくなる動きですかね。
わたしには効きませんけど。

とか考えていたら、あっさり決着は付いてました。
その場に居るのは。
わたしと。
地に倒れ伏したダイ・アモンさま。
そして、息を切らした風も無く佇む翡翠ちゃんだけでした………。
327ヘルパート(M):02/02/15 00:14
>198
ヘルパートVS遠野四季

男の首は、完全に反転し、逆側を向いている。
壊れた人形のようだ、とヘルパートは内心で苦笑した。
だが、目の前のそれは、唯の人形ではなかった。

男は完全に破壊された首を動かし、ヘルパートの正面を向く。
いや、正確には向いていない。彼の眼は、どこか遠くを見ていた。
その表情には、まぎれもない「歓喜」の表情。

「悪い、オレも簡単には死ねねぇんだわ」 
ぱくぱくと動いた唇は、そんな音を発した。

と、二人分の体重を支える事すら敵わなくなったひび入りの木が、
天命を終えて倒れ伏す。
同時に、二名の男は別々の木々へと飛び去った。
お互いに、間合いを離したのだ。
男はさらに、木々から木々へと飛び移り、間合いを離そうと企む。
ヘルパートは、それを追った。

互いに睨み合いながら、木々の間を渡る事数瞬、
動いたのは、男の方だった。
互いの視界が無くなる一瞬を狙い、ヘルパートの心臓を狙い
飛びかかる。
しかし、それは実に愚かな行動だった。男は、未だ「レッド・ドラゴン種族」
の「大陸最高の暗殺種族」たる所以を理解していない。
先程の攻撃が、意味を為さなかったという、その事実を
忘れたかのようだ。

「無駄だと言っているだろう」
人間で言う、丁度心臓がある位置に、男の右手は矢の如く突き刺さった。
だが、ヘルパートは動じない。今頃男の手には、ゴムの中に手を
突っ込んだかのような、妙な感触が伝わっているはずだ。

そのままヘルパートは、身体を流動化させて、男の全身に絡みついた。
彼の思考は単純。身体を貫かれても、首を折っても死ねないのなら、
全身を「部分」に分解するのみ。
男の全身を余す所無く絡め取ったヘルパートの全身が、
それを実行する為急激に収縮する。
なあじゃ VS 幽祢
レス番まとめ
 
導入:>155
本編>157>160>162>175>181>185>190>191>217>257>307>313>315>317
エピローグ:>320>322

ふあ、ねむぃい・・・つかれたな・・・
329ダークマン(M):02/02/15 00:28
>321>323
吸血怪人軍団vsダークマン+チャイナ・ブルー

「良し!」

屋根から叩き落とされる怪人に向かって、私は跳躍する。
空中で1回転。
その勢いを殺さず、一気に蹴り上げる!

「貴様も道連れだァァァァァァ!」

怪人が吠える。
そのときには、私の足は怪人のベルトに触れていた。

「何と!?」

空中にて大爆発。
肉片が辺りにばら蒔かれる。
そして私も爆発に吹き飛ばされて、大地に激突した。

「ちょっ、ちょっと、包帯男さん! 大丈夫!?
 ああ……酷い」

お嬢さんが近寄ってきて、私を見下ろすなり、そう言って
眉を顰めた。
それもそのはずだろう。
私を包む包帯が外れ、中から全身焼き爛れた皮膚が
見えているのだから。
しかし誤解は正しておかなければならないんだ、お嬢さん。

「これは元からだよ」

怪我はしているようだが、重傷は免れているようだ。
これもこの身体のお陰…と考えると少々皮肉だ。

とにかく、どうやら今回も何とかピンチを乗り越えたようだ。
330ダイ・アモン:02/02/15 00:48
>324>326 ダイ・アモンvs琥珀さん 解説役 紅丸 
 
全てが……全てが終わった。崩れ落ちる私。 
それを冷ややかな眼で見下す女……。 
 
――――冷ややかな眼で見下しているのが、姉か妹かなど、もうどうでも良かった―――― 
 
崩れ落ちたわたし。笑い疲れた敗者が待つ運命は――――『死』だけだ。 
自嘲気味に私は笑うと、わたしは眼を閉じた。あとは死ぬだけだ。それで私の成すべき事は終わる。 
 
    ガシッ  
 
誰かが、大の字に倒れている私の手を握った……。 
 
「伯父さん?」 
 
ネロ伯父さんは無言で頷く。私の手を握るために、はいつくばってここまで来たのだろう。 
もう片方の手も、何者かに握られる。 
 
「……シキ?」 
 
シキもまた、無言で頷く。マロンも、ピロンも、私の周りにはいつくばりながら集まってくる。 
身体中が怪我だらけなのに、プライドも、命も全てを捨てて、私の元に集まってくる。 
親友……紅丸も、私の手を握った。――――もう、恐れるものなどは何も無い。 
 
そうか、そうだったんだね。やっと、やっと気が付いたよ―――― 
 
――――みんな、琥珀さんが、嫌いなんだね―――― 
 
最後に、魔女の妹が私の手を握った……。 
私が最後に呟くのは、希望。全てが終わるその時、また新たなる道が広がる。  
 
「あーあ、琥珀さんと結婚したかったなー」 
                  ――――いま、永遠の友・情・パワー―――― 
 
直後、ダイ・アモンを中心に、ビックバンみたいなものが発生。 
遠野家は完全に消滅。その長い歴史に幕を閉じた。 
 
――――いま、未来ある若者達の命を犠牲にし、一つの悪が費えた。 
331チャイナ・ブルー:02/02/15 00:50
チャイナ・ブルーの素敵じゃない休日

>329

「・・・・そっか。あたしとは、違うのね」

茉莉花は、もう完全に塞がった自分の胸の傷を見下ろして呟いた。と。

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!せやった!工具持って帰らんと!」

あわてて彼女は包帯の男の前から走り去ろうとして、ふと足を止め、紙
片を投げた。それは彼女の写真入りのショーパブのチラシだった。

「じゃあね〜!再見&hearts;」

―――――――――――――――――――――――

一軒の民家に飛び込んだ彼女は、裂けて汚れたドレスを脱ぎ捨てそこらの
作業着を拝借、ついでに工具箱を手に取った。
そして、気を失って倒れている、さっきまで吸血人間だった農夫の首筋へと
唇を這わせる。

『ステージって疲れるんやもん、これぐらいの謝礼はもらわんとなぁ』

犠牲者が死なない程度に小腹を満たすと、茉莉花は愛しの飛燕の元へと駆
けていくのだった。

===終劇===
332エピローグ:02/02/15 00:56
>323 >329

薄暗い部屋の中で数人の男たちが動いていた。黒い覆面、骨の模様が入った黒いタイツを身につけた男たち。
男たちのあるものは得体のしれない機械を操作し、あるものはモニターに見入って記録をとっている。
「シラキュラスの生命反応、完全に消滅」
「シラキュラスの脳波の消滅にともない、吸血人間の活動は停止した模様」
「偵察隊の帰投を許可する」
男たちが抑揚のない声で状況を報告する。
彼らの背後には、玉座に腰掛ける一人の老紳士がいた。
白いタキシードの上から黒いマントを羽織った老紳士は呟く。
「ふむ、今回は吸血ウィルスの感染性が証明されただけでも、よしとしよう。
どのみち、3時間で死滅する試作型ウィルスだ。」
そう言うと、彼は口の端を吊り上げた。笑顔というにはあまりに邪悪に満ちた表情である。
「それにしても、おもしろい。改造人間を圧倒する小娘に、並外れた力をふるう科学者・・・。
ぜひ、組織に来てほしいものだ・・・・サンプルとしてな。」
老紳士ーーショッカー最高幹部、死神博士ーーは静かに笑った。
「まだまだ世の中は発見に満ちておる。」
333姫園リルカ(M):02/02/15 01:00
>318 ラグナロクVS姫園リルカ 
 
 死人の群れを蹴散らし、無人の野を征くがごとくラグナロクは進む。リルカに向かって。
 
「このチンカスがぁ! 何調子こいてポンポンポンポンぶった斬ってんのよ! それは私のもんだコラァ!!」
 
 喚いたリルカに反応するかのように、まだ形を保っていた巨大な手が振り上がる。天井を突き崩したそれは壁を安々と引き裂き、洋館の玄関付近を倒壊させていく。
 煙と埃がやや収まった時、玄関と両脇の部屋、二階部分は巨大な穴が開いていた。穴というより、建物の一部が無くなっているに等しかったが。
 外の光景がはっきりと見える。夜の向こうに在る巨人もまた。
 館のすぐ前にひざまずいた人型の死体の山が、ラグナロクを見下ろしている。人間なら両眼と口のある部分にはぽっかりと洞穴があるのみだ。 
 
 おおおおおん。おおおおおおおおおおん。
 
 『聖なる前夜祭』が哭く。哭きながら両腕をラグナロクに向かって叩きつけた。 
 
 どおん。 
 
 大地は震撼した。今度こそ建物の大部分が吹き飛ばされる。
 再度屍の巨人が哭いた。今度は痛みの所為だったかもしれない。もしも死人に痛覚があるのなら、だが。
 『聖なる前夜祭』の両手部分を構成していた死人は、綺麗さっぱり消えていた。その眼前に立つ青年の力――<存在意思>によって。
 その姿には傷の一つだにない。舞い散る埃も青年の美貌を避けているかのようだ。
 降ってくる天井やら何やらを器用に避けたリルカは、不愉快そうに口の端を歪めた。 
 
「愚かね。それだけの力を持ちながら何故私に刃向かうの? 私が世界を征服すれば、あらゆる問題は一挙に解決したパラダイスがやって来るというのに」
>234 アルクェイドVSアルトルージュ
 
プライミッツマーダーの爪を受けて効いている"ふり"をする。
体当たりを喰らって吹き飛び、よろよろと立ち上がる"ふり"をした。
傷の再生が遅々として進まない"ふり"も完璧だ。
 
既に、地脈の流れは完全に掌握した。
今はブラフの為に自分への流れもせき止めているが、その気になれば一瞬にしてダメージは全て消える。
そして、アルトルージュがそれに気付く事はない。
 
アルトルージュは勝利を確信して近づいてきている。
もっとだ、もっと近づけ……。
一歩、一歩確実にアルトルージュは距離を詰めてくる。
そして、この距離なら逃さないと判断した瞬間――。
 
地脈の流れを一気に自分に流れ込ませる。
プライミッツマーダーに腹や腕を抉られた傷、蓄積されたダメージの全てが瞬時に消失。
そして、地脈の加護がないプライミッツマーダーを上回る動きで目から腕を突き入れ、脳を破壊した。
如何にガイアの怪物といえど、地脈の流れがない中での脳破壊は致命傷のはずだ。
指が脳髄を、脳幹を破壊し、かき混ぜる。
脳味噌は既に正体不明のスープと化していた。
 
腕を目から引き抜き、念には念を入れようと力無く横たわる怪物を蹴り上げ、心臓へと手を突き入れる。
一気に引き抜き、握り潰した。
 
殺戮を終え、アルトルージュの方へと向き直る。
 
「さあ、覚悟はいい?」
 
血と脳漿で赤く染まった腕、爪に抉られて血を流していた腹も赤く、腕も赤い。
アルクェイドは、久し振りに殺人機械だった頃の、返り血を浴びた自分を思い出していた。
金髪までもが赤く赤く染まっていた自分を。
335ダークマン(M):02/02/15 01:21
やれやれ、ショッカーか。まったくもって荒唐無稽な組織だ。
しまいにはフリーメイソンやイルミナティ辺りも出てきたりしてな。
ではまとめといこう。

>96>104>106>108>111>114>115>119>121>124
>126>127>159>161>194>196>207>211>216>223
>229>232>237>248>263>312>316>323>329>331>332

では、私はその名の通り、闇に消えるとしよう。
さようならだ。
>330『秩序の具現』vs 変態吸血鬼&ゲテモノ大食い魔人 ――エピローグ――

      …くすっ…

        くすくすっ……

   あははっ…

完全に更地になってしまった、『元』遠野家。
そこには何も無い。
何も無い筈、なのに…。

―――――笑い声が、微かに響いてきた。

そして…、そして。そして!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

又も響き渡る、今度は純然たる地響き!!
次にただの地面がパッカリと開いて、以前と全く変り無い遠野の屋敷が迫り出して来た!!!

さらに爆心地辺りの土がボコリ、と盛り上がる。
中から出てきたのは…。
予想通り、翡翠を背負った『まじかるアンバー』その人であった。

「ふう、危ない所でした。もう少しで変態吸血鬼と心中するトコロでしたよー。
 まあ、こんな事も有ろうかと密かに地下に屋敷のコピーを製作しておいたのは正解でしたね。
 後は周りの林ですが…、遠野グループの造園業者に頼むしかないですか」

さて、疲れたでしょう翡翠ちゃん、と労いの言葉を掛けつつ『まじかるアンバー』は屋敷に戻って行った。
何かを忘れているような気がしたけれど、すぐに忘れ去って。





「そう言えば志貴さんと秋葉さまの事忘れてましたね。
 ま、いいか。多分お腹が空いたら戻って来るでしょう」
337旅人:02/02/15 01:30
>101 14/ 旅立ち
>267 15/ 『敗者にチョコの花束を』

>269 >270 >272 >273 >275 >276 >278 >279 >281(アクシデント>283)
>284 >285 >286 >288 >289 >292 >295 >296 >298
>302 >303 >304 >305 >306 >308 >309 >310 >311
>314 >324 >326 >330>336 
 
……琥珀さん、結局、振り向いてくれませんでしたね。 
まぁ良いでしょう。次は美夕様の所に乗り込みますかね。 
その次は夕維嬢。そのまた次はマリアベル嬢。そのまたまた次は――――――――
アルクェイドVSアルトルージュ
 
>334
 
私の前で信じられない光景が展開されていた。
プライミッツマーダ―が、ガイアの怪物が……、
弱りきっていたはずのアルクェイドにこうもあっさり殲滅されるなんて……
一体、何故、何処で私の作戦が看破されたの……? 
 
『さあ、覚悟はいい?』
 
真っ赤に染まったアルクェイドが私に死の宣告をする。
……停滞していた私の思考がその言葉で動き出す。
勝つための手段、打つべき策……
どうする、どうする?
……最低でも時間を稼がなくてはならない。
プライミッツマーダ―の復活を待つか……
あるいはアルクェイドを必殺の空想具現化の一撃で仕留めるか……
 
どうせ私とアルクェイドが正面きって戦っても、結果は見えている。
私が3回アルクェイドを攻撃する間にアルクェイドは私を5回攻撃できる。
私の右腕が再生する間にアルクェイドは両腕が再生する。
……完成品と未完成品の決して埋められない性能差。
 
プライミッツマーダ―の復活は期待できない。
どういう訳か地脈がアルクェイドに集中しすぎている。
ならば、打つ手は一つ。
必殺の空想具現化の一撃でアルクェイドを仕留める!
 
その為にはアルクェイドの意識の外から仕留めるしかない。
ここじゃ駄目だ。
とてもじゃないが具現化の為の時間すら与えてもらえないだろう。
 
私はアルクェイドが私に近づいてきたのを見計らって、自分の腕の傷の血を目潰しとしてアルクェイドに飛ばした。
まさか、アルクェイドも私がこんな姑息な手を使うと思っていなかっただろう。
わずかの間、アルクェイドの視界が奪われる。
 
今だ!
私はアルクェイドに背を向け、千年城に疾走する。
隠れる場所の多いあそこなら、奇襲に最適だ!
339ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/15 01:54
>333
ラグナロクVS姫園リルカ

「女」の猥雑な喚き声と共に、「塊」から生えている右腕が動き、
館の天井を大きく突き崩す。
落ちてきた瓦礫に遮られ、私は「女」への攻撃を中断せざるを得なかった。

…もうもうと立ち上る煙が晴れたとき、館の入り口付近は
既に半壊していた。
天井が無くなり、夜空が姿を現す。それを背景に聳え立つ、
「塊」の姿も。

「塊」は、この世ならぬ嘆きのような声を上げながら、
こちらに向けて人間で言う「両腕」の部分を、こちらに向けて
叩き付けた。その巨体の割りに、動作はかなり素早い。
回避はーー間に合わない。そう判断した私は、直ぐに<存在意思>を構成、展開する。

轟音が、館を揺るがした。
建物は半壊からほぼ全壊へと様相を変え、周囲は瓦礫の山と化した。
「塊」から零れ落ちた死体の大部分も、その下敷きとなっている。
私は、「塊」の攻撃を防ぐと同時、集めた<存在意思>を、奴の両腕に向けて
解放した。強大なエネルギーの奔流が、「塊」の腕を消失させる。

改めて正面を見やると、そこには例の「女」が立っていた。
美しい容貌を不快な表情で歪め、こちらに向かって問うてくる。

「愚かね。それだけの力を持ちながら何故私に刃向かうの? 私が世界を征服すれば、
あらゆる問題は一挙に解決したパラダイスがやって来るというのに」

……愚問だ。一つの村を動く死者で埋め尽くす女の作る世界など、狂気の世界以外の
何物でもあるまい。私は、ゆっくりと首を振った。

「黙れ、<闇の種族>。お前の望む世界などに、付き合ってやる道理は無い。
パラダイスが見たければ、地獄で拝む事だな」
340???  ◆ElEgYTIc :02/02/15 01:57
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『Condition Yellow・・・』
>250 >253 >293
 
階段のすぐ側、アルケーが向かっていた扉を背にして、そこから離れるように回廊を進む2人。
しばらく行くと、回廊は左に折れ曲がっている。
どうやらこの回廊は、ピラミッドの外周の内側にそって作られているらしい。
警戒しながら歩いているためにそれほど早くは進めていないが、
特に変わった様子も無いままその曲がり角に到達した。
 
注意しながら角の向こう側を覗き込んでみると・・・
そこには、先程の魔物 ─ アルケー ─ が2人、歩哨に立っていた。
 
>338 アルクェイドVSアルトルージュ
 
「くっ……」
 
予想だにしない目潰しをくらってアルクェイドはひるむ。
そして、同時にその狙いを悟った。
 
なるほど、真正面からでは無理と踏んでの鬼ごっこか。
一体何を仕掛けてくるのかは分からない。
だが、黙って見ているワケにもいくまい。
何より、勝手知ったる自分の庭だ。
あの中でアルトルージュに遅れを取る事はないだろう。
 
意を決して、千年城の中へと踏み込む。
周囲に注意を払う事は忘れない。
いつ、何処から仕掛けてくるか分からないのだから。
342江漣 ◆H.N0Af2M :02/02/15 02:12
>253>293>340
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『目の前に何かが……』
 
曲がり角の先を覗き込む。
『歩哨?』
だとしたら、この先には「何か」見張らなくてはならないものがあると言う訳ね。
 
「耳を塞いで」
傍らに佇むアドルフにそう言うと、私は愛用のパイソンをホルスターから抜き放った。
 
こんな屋内で銃を使うのは、警報を鳴らすのと同義だが、
先程の魔物が、仲間を呼びにかえったと考えるのならば、
こんな所でグズグズしている暇はない。
 
片膝立ちの姿勢になり、狙いを左側の魔物の眉間に合せる。
>247 銃華に捧ぐ闘争  ―拳銃使いvs拳銃使い―
 
「逃げる……だと」
白昼と見まがう閃光が世界を満たす。
だが、それでも私の眼は、撤収を開始した男を捉えて放さない。
「放たれた弾丸は止まらない。何をどう足掻こうと、だ。
 それを違えることは赦されない……何よりも、銃そのものが。
 貴様、それでも拳銃使いか!」
激昂したまま、退却を図る男に滑るように詰め寄る。
「撃つつもりがないのなら――引き金に指を掛けるな!」
間合いを存分に詰めた後――跳躍。その頭を銃把で殴り飛ばそうとする。
だが、腐っても鯛か。男の残る右腕が黒い竜巻のように跳ね上がり、
私の一撃を銃身で受け止める。
ぎしり、と髄まで軋むような交錯、そして着地/瞬転!
私の左手の銃が捉えるは男の右目。
男の右手の銃が捉えるは私の左目。
いずれも、微かに指を震えさせただけで眼球を潰しそうな位置で止まっている。
漆黒の空洞は、底知れぬ深さで互いの目を覗き込んでいる。
冷たく深く、暗い闇。死と硝煙の臭いがする。
 
 
風が、草原に波を立てた。
 

「決着をつけるとしよう」
 
 
右手の銃を空高く放り投げる。
くるくると回転しながら、最高点に達し、やがて重力に引かれる銃身。
あれが落ちたとき――それが、合図。
「最後に問おう……貴卿は、何者だ」
アルクェイドVSアルトルージュ
>341
 
千年城ブリュンスタッド……
1000年前、私が作られた場所でもあり、
800年前、アルクェイドが作られた場所……
 
私がここに来るのも、おおよそ500〜600年ぶりだろう。
完全に廃墟と化した城だが、昔の面影がそこはかとなくある。
……私には忌々しい思い出しかないが。
 
大広間に私は踏み込む。
ここはさほど荒廃していない……
かつての真祖たちが寄り集まった場所で決着をつけるのも一興か……
 
私は跳躍し、広間の天蓋の陰へと潜む。
ここなら、広間の入り口から完全な死角となる上に、広間を一望できる。
 
……アルクェイドが広間に入ってきた。
まだ、具現化が完全ではない。
時間を稼がなければ……
 
「アルクェイド! どうこの場所? 懐かしいでしょう? かつて、あなたが真祖たちを皆殺しにした場所よ!!」
 
私はアルクェイドに大声でそう叫ぶ。
どうせ、この広間は声が反響する。
まともに私の居場所はつかめまい。
ほんの少し、アルクェイドが足を止めればそれでいい。

……案の定、アルクェイドは私の場所が特定できず辺りを見回して戸惑っている。
 
「そして、ここは私が未完成品の烙印を押され、真祖たちから追放された場所でもあるわ! 互いに因縁の場ね!!」
 
あと数秒……!
 
「あなたはどんな扱いされても、何も感じることはなかったでしょうけど、私は違ったわ!」
 
私の頭のイメージの具現化が……
 
「屈辱だった! 分かる? あなたに未完成品の私の気持ちがっ!?」
 
完了した! 全てを消し去る無の空間がアルクェイドを消滅させるべく広間に広がり始める!
345アドルフ ◆LgjSiSBg :02/02/15 02:32
>340>342
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『目の前に何かが……』

歩哨の姿を認め、銃を構える江漣。
 
(不味い、な・・・)
 
銃声が聞こえれば、魔物たちの警戒を強める羽目になる。
しかし、あの歩哨たちを『無音で』倒すのは不可能に近い。
唯一、空間操作を使えば可能性はあるが、それとて、江漣に無用の疑念を抱かせかねない。
・・・既に抱かれているだろうが、それでもだ。
 
(なら・・・)
 
江漣が流れるような動作でポイントすると同時に、発砲。
そして、それに合わせて自分たちの周りの空間を操作する。
 
(音は所詮空間を伝わる波・・・その空間の密度を変えれば!)
 
音は消える!
トレスはもはや逃げようとはしなかった。
この感情とは無縁なはずの殺戮人形、その瞳に一瞬よぎったものは何だったのか?
「常駐戦術思考を殲滅戦仕様から決闘者仕様に書換え」
そして、右手の銃を構える。  
「本来なら無用だが、その勝負受けよう・・・・貴様、いや貴卿に敬意を表するために」
「俺は・・・・・教皇庁国務聖省特務分室派遣執行官HC-V]、コードネーム”ガンスリンガー”いざ、勝負」
      
そして無人の草原に銃声が木霊した。
347???  ◆DydGKdwc :02/02/15 02:49
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『Condition Yellow・・・』
>340 >342 >345
 
「ふぁああ・・・」
「おいおい、アクビすんならもうちょっと控えめにやれよ」
「っつーかよぉ、正直こんな所に誰か来るのかぁ?
 そもそも、ここで何かやってんのは極秘事項、って奴なんだろ?」
「だからだろ。後ろ暗いところのあるコトやってると、
 いろいろ信用できなくなるのさ」
「へっ、そんなモンかね」
 
他愛のない会話を交わす歩哨たち。
今まさにこの瞬間、右の角のすぐ向こうに侵入者がいるとは、
神ならぬ身の彼らにはあずかり知らぬ事だった。
そして、彼らの命が風前にさらされつつある事も・・・!
 
(トリップ判定:江漣の>342とアドルフの>345、そしてこのレスのトリップで判定。
         2人が勝てば、左側のアルケーは音も無く倒される。
         こちらが勝った場合は・・・?)
 
348姫園リルカ(M):02/02/15 03:04
>339 ラグナロクVS姫園リルカ 
 
「女王たるこの私に対してよくも言ってくれる……。よおく判ったわ、貴様の馬鹿さ加減が」
 
 『聖なる前夜祭』の巨体が傾いだ。数知れぬ死体を振り落としながら、その胸の辺りに盛り上がりが生じ始める。
 次の瞬間、砲弾のような黒い塊がラグナロク目掛けて射出された。ラグナロクは軽やかに背後に跳んでかわす。
 地面にぶち当たった黒い影は、むくり、と身を起こした。
 中世風の鎧を身に纏った騎士――だがその身長は3メートル近い。
 おまけに鎧兜は二つ、横に並んでいた。騎士は双頭だったのである。
 
「それこそ『聖なる前夜祭』の真の姿。貴様が吹っ飛ばしたのはこいつの薄っぺらい皮膚の一部に過ぎないのよ」
 
 リルカは含み笑う。右手には長剣、左手には戦斧。どちらも刃の鋭さではなく重さで戦車でも真っ二つにしそうだ。
 騎士は二つの武器を掲げ、その巨体からは想像もつかない疾さでラグナロクの正面へ突進した。
 腰の剣に手をかけたリルカも、叫びつつラグナロクの横へ廻ろうとする。
 
「てめえの臭っさいタマキンすり潰して喰わせてやるわァァァ!! この姫園リルカの帝国の歴史に未来永劫最悪の大罪人として記録してやる、名乗れぇい!!」
>346 銃華に捧ぐ決着
 
「はっ、ははっ。はっははは、ははははははははははは」
私は笑っていた。
私が引き金を引くより刹那速く、男の弾丸は私の眼球を貫通して脳に抜け、
後頭部を破壊して飛んで行った。それが結論だ。
「ふふ、ふははっはははははははははははは!
 そうだ、貴卿こそガンスリンガー! 我々を従える、本物の“拳銃使い”!」
顔に開いた深い深い虚。それを一撫ですると、もうそこには元の私の顔がある。
笑みを止めることも無く――そのつもりもなく、私はただひたすらに哄笑。
「だから、だからこそ人間は面白い。それでこそ我らが主」
黒衣が闇を喰らって再生し、私の身体を包む。
外套を翻し、踵を反す。
「さらばだ。時が巡れば、また会うこともあるだろう。
 その時を楽しみにしよう――“ガンスリンガー”」
 
 
黒い風に溶けるように、その姿は消えていた。
350ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/15 03:29
>348
「塊」の中から射出された物体は、二つの頭を持つ、
異形の騎士だった。
 
「それこそ『聖なる前夜祭』の真の姿。貴様が吹っ飛ばしたのはこいつの薄っぺらい皮膚の一部に過ぎないのよ」
「女」はそう言って、哄笑した。つまりは、これがあの「聖なる前夜祭」
とか言う「塊」の本質らしい。
 
騎士が、人を斬るというより「潰す」事を目的としているような無骨な
二振りの武器を掲げる。そして、非常な速さで突進する。
同時に、「女」も腰に提げた剣に手をかけつつ、こちらの横へ回ろうとする。
 
「女」が何やら、下品極まりない言葉を叫んだ。名乗れ。と言うらしい。
 
「お前の様な下賎な<闇の種族>に聞かせる名等本来は無いのだが…
いいだろう、教えてやる」
言って私は、正面の騎士へと向き直った。速度はあるものの、その動きは
実に単調。これならば、簡単に見切りをつけられる。
 
「私の名はラグナロクーーお前達<闇の種族>を滅する為に生み出された
剣だ」
手に<存在意思>を収束、騎士の両腕が振り下ろされる直前に、
横薙ぎに<存在意思>の剣を振り切った。
騎士の体が、あっさりと上下に両断され、地面に転がった。
 
「…………死ぬ前に、お前の名前も聞いておいてやろう」
私は、余裕を持って女のほうへと振り返る。
>349
銃華に捧ぐ決着

「アイアンメイデン、決着はついた。これより帰頭する」
トレスはたった今、激戦を終わらせたばかりとは思えないほど単調な声で報告を済ませると
戦場を後にする。
そして、その顔にはわずかだが笑顔のようなものが浮かんでいた。
 
だが・・・・そこで彼は足を止める。
「クククッ・・・・Axの派遣執行官じゃねーか、しかも手負いときてやがる」
闇から現れたのは彼の主敵である吸血鬼たち・・・・どうやら様子をうかがってたらしい
「へへっ、てめぇらを殺せば”騎士団”が賞金をたんまりくれるって話だからな、悪く思うなよ」
吸血鬼たちは、トレスを取り囲み攻撃の態勢を整えて行く。
だが、トレスは相変わらず冷静な声で彼らに宣告する。
「お前たちを消去する・・・・・卑怯者に投降の余地は無い」
  
そしてトレスはゆっくりと銃口を、鋼の死神を構え、今再び戦場へと赴いていった。
  
 了 
これがレス番まとめになる。

銃華に捧ぐ闘争 ―拳銃使いvs拳銃使い―
>203>206>210>213>220>224>226>230>235>238>245>247>343>346>349>351
 
私も未熟、ということか。
まったく、興の尽きることは無い。
>344 アルクェイドVSアルトルージュ
 
「……」
 
無の空間が広がっていく大広間。
その中でアルクェイドは言葉もなく立ち尽くしていた。
俯いて、歯を食いしばる。
 
アルトルージュの言葉が、許せなかった。
リィゾとフィナもこの場にいたら許さないだろう。
そして、彼女を慕って付いてきている多くの死徒達も。
 
アルクェイドもまた、アルトルージュが羨ましい。
過去において、死徒はもちろん真祖達すら、真祖の姫君に対して腫れ物に触れるかのように接してきた。
誰も彼女に心を開こうとしない。
もっとも、その頃のアルクェイドにそんな事を考える精神はなかったが。
そして、今でもその事を特別気に病んでいるワケではない。
 
ただ、孤独だっただけだ。
そして、今は独りではない。
 
アルトルージュは辛かったのだろうか、未完成品と蔑まれて、追い出された日々が?
だが、その未完成品と見なされた吸血姫は、今や27祖でもトップを争う位置にいる。
確かに、アルトルージュは真祖達が望んだモノではなかったかもしれない。
でもそれは真祖達の需要に合わなかった、だから未完成品だった、ただそれだけだ。
 
それがアルトルージュにとってのトラウマである事は分かっている。
それでも、それを未完成品と呼ぶのは今彼女を信じている者達への裏切りだ。
そしてアルクェイドは、信じてくれる者達がいるのが羨ましかった。
 
 
無の空間が迫ってくる。
 
――でも、アルクェイドは思いを上手く言葉にするのが苦手だ。
 
それが侵食してくるギリギリでアルトルージュの居場所を捕捉した。
 
――アルトルージュに分かるように言葉を尽くせる自信がない。
 
多少の犠牲など躊躇う間もなく、アルクェイドは瞬間移動でアルトルージュの目前に姿を現し。
 
――だから、彼女は。
 
「馬鹿っ!!」
 
その言葉と共に、アルトルージュの頬に平手を叩きつけた。
354姫園リルカ(M):02/02/15 03:59
>350 ラグナロクvs姫園リルカ 
 
 呻いたリルカは唇を震わせて立ち止まった。まだ剣に手を当ててはいるが、顔を蒼白にして後ずさる。
 当然だろう。彼女の最後の切り札は、ただの一撃で地に伏したのだから。
 美青年がゆっくりと近付いて来る。万物を瞬断する『剣』を手に。 
 ラグナロクが後数歩でリルカを両断できる位置に来た時、リルカの顔がこの上なく邪悪に歪んだ。
 はっとしたようにラグナロクが背後を向く。いや、向きかけた。 
 その身体は五メートルも宙を飛んで床に叩きつけられる。巨大なる騎士が、その身を二つにされながら投擲した大剣の仕業であった。
 
「あははははははははは!! まんまと引っ掛かりやがったこの馬鹿!!」
 
 同時に旋風と化したリルカは走る。転がっている死体の刀を左手が引き抜き、右手が抜き払った長剣と合わせ二刀の構えを取って。
  
「名前、名前ですってぇ!? この馬鹿何聞いてたのォォォン!? 私の名は、この世を統べる女王の名は!!」
 
 跳んだ。ラグナロクを眼下に入れ、空中で剣を振り下ろしつつリルカは絶叫する。
 
「姫園リルカ様よおおおおおお!!」
アルクェイドVSアルトルージュ
 
>353

もう、無の空間は如何にアルクェイドと言えど、回避のしようのない所まで広がってきている。
終わった……
 
これで、私も解放される。
私自身を縛っていた劣等感の鎖から……
もう、私は未完成品ではない。
今、アルクェイドを倒した瞬間に完成品となる……
 
そういう感慨に囚われていた時、アルクェイドの姿が消失した。
 
「終わったわ……!?」
 
そう私が呟きかけた瞬間、アルクェイドが私の目前に出現!
しまった!
瞬間移動!?
 
迎撃体勢が間に合わない!
殺られる!!
 
『馬鹿っ!!』
 
アルクェイドの怒声とともに繰り出されたのは心臓への抜き手でもなく、私の頭を握りつぶすことでもなく、
ただの平手うちだった。
 
その瞬間、私は茫然自失としていたのだろう。
私は無残に私の作り出した無の空間でえぐられた広間の床に転落した。
  
そのまま、立ち上がった私と天井から降りてきたアルクェイドと睨みあう。
 
「一体、何のつもりっ!? 私をいたぶり殺そうというの!? むざむざ殺られはしないわっ!」
 
もう、私は完全に逆上していた。
アルクェイドと私の能力差も考慮にいれていなかった。
ただ、怒りと悔しさのみが私を支配していた。
 
私は力任せに右腕をアルクェイドに振るった……
356ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/15 04:25
>354
 
私はゆっくりと、だが着実に「女」との間合いを詰める。
だがその途中、「女」の顔が邪悪な表情へと変わった。
 
嫌な考えが頭をよぎり、咄嗟に後方へ振り向こうとする。
だが、遅すぎた。

次の瞬間、私の身体は宙を飛んでいたのだ。
先程の異形の騎士が、今際の際に投擲していた無骨な大剣が、
私の足元で炸裂したらしい。

あまりの衝撃に、地面へとなす術もなく叩きつけられる。
そこに追い討ちをかけるかの如く、「女」が迫りくる。
何時の間にか、剣を二つに増やして。

「名前、名前ですってぇ!? この馬鹿何聞いてたのォォォン!? 私の名は、この世を統べる女王の名は!!」
声と共に、「女」が跳躍した。

「姫園リルカ様よおおおおおお!!」
叫び、剣を振り下ろす。
 
最早一刻の猶予もなかった。私は出来る限り早急に<存在意思>を
右手に収束させる。だが、急な収拾により、<存在意思>は形を
為さぬまま、右手の中で滞った。
私は構わずに、その右手をリルカに向かってかざし、集まった
エネルギーを一挙に解放した。

眩いばかりの閃光が、周囲を包み込む。
これで倒せねばーーー私は、負ける。
357ビリー・ロン:02/02/15 04:28
すっかり御馴染みになりかかった中間まとめ。

>29 シエル(M) VS トバルカイン(M)
>34 御神苗 優 VS 獣人
>57 ヴェドコニア VS 卍(M)「珍妙な武器による剣戟的空間」
>85 レイオット 対 シューティングスター
>89 シエル(M) vs アルトルージュ
>131 ウピエル 対 ヴィンセント 二つの獣
>152 レイオット・スタインバーグ(死徒) VS ふみこ・O・V
>154 被投与体 VS コンバット越前
>243 レン VS サウジーネ 〜黒猫達の円舞曲〜
>256 アーノルド・ラスキン VS 鉤道士 魔術師大決戦
>301 死に損ないの小夜曲 〜黒沼 vs バンパイア・ロード
>328 なあじゃ VS 幽祢
>335 吸血怪人軍団 vs ダークマン & チャイナ・ブルー
>337 ほうき少女まじかるアンバー vs ダイ・アモン & 紅丸
>352 トレス・イクス VS “収穫の主”ガンスリンガー 銃華に捧ぐ闘争

さて、読みのがしてるのを読むかね・・・
358姫園リルカ(M):02/02/15 04:53
>356 ラグナロクVS姫園リルカ 
 
 閃光が収まった後。
 生ける事を止めた屍たちが散乱する中を、這いずり動く影がある。
 リルカだ。腰から下の無い。
 ゆっくりと進むごとに、半ば以上千切れた内臓が、床に更なる紅の帯を曳く。
 まだ動けるのが異常だ。何処へ行こうというのか。本人も判らない断末魔の反応なのであろう。

「あは」 
 
 咳き込む。出るのは血ばかり。 
 
「うふぅ」 
 
 伸ばした手が散乱する死体を掴んだ。ベトナムの密林から抜け出たようなアメリカ兵のヘルメットを。
 
「ふふふふふひ」 
 
 こびり付いた血で、手がヘルメットの表面を滑る。その勢いで顔が床に落ちた。
 目玉がとろりと溶け出した死体の顔とリルカの顔がしたたかにぶつかる。
 
「嫌。嫌嫌嫌嫌嫌。ここ殺すのは大好きだけど殺されるのは嫌。映画もTV番組も観光地もJ・POPもTVゲームも漫画も全部全部全部ああああたあたあたしあたしししのものにィィィィィ……あ」
 
 けく、と喉を鳴らしてリルカの頭は垂れる。眼を見開いたまま、死人の女王はもう動かなかった。
359エンハウンス(M):02/02/15 05:20
>327 死徒27祖VS『聖域』に乱入。
 
 男が、森を見上げている。
 それは奇妙な男だった。
 両腕の肘までをびっしりと呪紋の描かれた包帯に巻かれ、腰の後ろに長大な剣と奇妙なライフル銃を束ねている。
 固めの銀髪を後ろになでつけ、その赤い目に宿る光は何者をも寄せ付けない、強い光を湛えていた。
 
 彼の名はエンハウンス。
 死徒27祖に名を連ねながら死徒を滅する為に存在する吸血鬼。
 片刃の刃と他祖に蔑まれながら恐れられる存在。
 それは、吸血鬼でありながら人間の意思を宿している為に。
 
「此処か、複数の死徒が暗躍しているという森は」
 
 エンハウンスは、森自体には興味がない。
 もちろん、その奥に何があるかもだ。
 
 ただ、そこに死徒がいる。
 だから、滅ぼす。
 彼はずっとそうやって生きてきた。
 親である祖を滅してからずっと。
 
 だが、此処に辿り着くまでに謎の敵から襲撃を受けた。
 もっとも、そいつは復讐騎の敵ではなかったが。
 魔剣アヴェンジャーと聖葬法典――ブラックバレルを前にしてまともに戦える者など一握りだ。
 だが、それはとりもなおさずこの森に何かがあると言う事も示唆していた。
 そして、この後にも何者かはきっと現れるのだろう。
 この奥にある何かを守る為に。
 
「関係ない、俺の邪魔をするのならば全て滅するのみ」
 
 我知らず、エンハウンスは漏らした。
 そう、今までと同じだ。
 自分の邪魔をする者ならば有象無象関係なく魔剣のサビになり、聖葬法典に貫かれる運命。
 それは何も変わらない。
 
「Ashes to Ashes,Dust to Dust」
 
 お決まりの言葉を呟き、復讐騎は森の中へと歩を進めた。
 自分が為すべき事を遂行するために。
360ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/15 09:43
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー  
>262(このターンで261のマーキング発動済み)  
  
舞いあがる瓦礫。  
吹き荒れるエネルギーの嵐。  
  
「自然にや・さ・し・く。未来ある子供には愛をもって接しましょう、だってな。 
駅前の交番に書いてあったぞ。ミア・フォーテー」  
  
 
暗闇と塵に紛れ、一つの人影が彼女の背後に密着している。  
「♪生きることは悲しいかい?信じる力はないかい」  
  
調子はずれの鼻歌を歌いながらその人影は三本の木製の杭を打ち込んだ。  
その三つの杭はミアが切断した大木がミニチュアになったもの。 

======ほっそりした首。  
======胸  
======下腹部。その三箇所へ向かい、木の杭が吸い込まれていく。  
  
「オマエが折ったんだから、この木はオマエに返す。樹齢数百年の重みって 
どんな感じなんだろうな」  
   
好奇心旺盛の、無邪気な声が彼女の耳に届く。  
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>360

――何も見えない・・・――
――何も掴めない・・・――
――何一つ約束されていない――
――不安だけの世界―――

歌うように、囁くように。

紡がれる言の葉にあわせて、瓦礫の嵐が形を変える。

「時の流れは残酷だよ。断ち切る以外に何が出来る?」

渦は鋭い錐状になり、大地を深々と切り裂いた。


トンッ


突然背後から差し込まれる三本の生の残骸。
しかし―――

「―――塵程にも感じないな。私の憎悪はそれより重い」

血の一滴もこぼさずに、串刺しのままの姿で『少女』は笑う。
手を使わずに無造作に引き抜くと、相手に向かって『投げ返し』た。

「・・・アンタには、重荷かもしれないけどね?」
362ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/15 11:03
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー  
>361  
  
「―――塵ほどにも感じないな。私の憎悪はそれより重い」  
  
深く深く突き刺さった木をミアは背後の人影に投げつけてきた。  
  
ぱぁん。  
  
子気味いい音を立てて人影の胴体が砕け散る。   
  
「痛い。いたいよぉ・・・木が・・・刺さってるよ」  
  
た  す  け  て  た  す  け  て  よ   
           お  ね  い  ち  ゃ  ん  
              ・ ・ ・ こ ん な に ふ か く  
                     私 の 体 を 貫 い て る 
  
ミアが投げつけた木によって砕けた人影の顔は「ミア・フォーテー」その人、だった。 
いや、ちょっと違う。淡い空色の髪や声はとっても似通っていたけど。 
どうやら目の前の彼女をそのまま10は若くした感じだった・・・・・。   
  
ふと白いマントを来たミアが見渡すと周囲には21人の彼女自身が浮かんでいた。  
   
 憎    
    激 情        嫌 悪       慢 
 悪       嫉 妬        情 熱     謙 虚 
                信        心        
   栄 光       成    裏 切 り     
      挫         頼      
欺 瞞     苛 立  功     恐
      折     孤      怖       勇 気
            
            独  

愛             哀              アイ  
 
複数の醜い、そして美しい生の感情を持った複数の、そしてそれだけの年齢の  
ミア・フォーテーが白いマントを着込んだミアを取り囲み、彼女の全身にしがみ付いた。
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>360

「―――下らない」

しがみ付いている人形の一つ、穴の開いた十二歳の自分の頭を掴んで引き剥がし、握り潰す。

「下らない下らない下らない下らない下らない下らない・・・」

虚空でふわりと一回転。
振り落とされた十五歳の自分に四歳の自分をぶつけ、
八歳の自分を十九歳の自分ごと衝撃波で吹き飛ばす。
五歳、三歳、七歳の自分が輪舞を披露しながらひび割れていき、
十七歳と十歳の自分の場所へ突っ込んだ。
微笑みながら破裂する六歳の自分、精気に満ちた表情で四肢を引き裂かれる十六歳の自分、捻じ切られながら涙を流す十一歳の自分、
瓦礫が二十歳の自分を打ち砕く。巨石が九歳の自分を押し潰す。鉄片が二歳の自分をズタズタにする。
十八歳の自分が歪んで弾け、十三歳の自分と十四歳の自分がそれに続き―――

「・・・・・・クダラ、ナイ」

生まれたばかりの自分を叩き壊した二十一の自分が、大地に思い切り叩き付けられて沈黙した。

「過去も、未来も必要ない―――」

振り上げたその腕は雪より白く、

「―――永遠に続く今だけが私が私である証」

見下ろす地上は己の表情にも似て

「出て来い、クソガキ」

目まぐるしく変わる瓦礫の渦が

「舞踏会のハジマリだ」

全てを巻き込み大地を揺らす
364ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/15 13:19
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>363

暗闇に明かりが灯る。
頭髪を焔と化し、荒れ狂う瓦礫の山に一人佇む人狼。

「さっきオマエがみたのはミアの体にちょっとだけ、残ってた昔の記憶だ。
楽しい事。ツライこと。いっぱい見えた」

彼の言葉が途絶えるのを待っていたように人間の頭ほどのサイズはあろうか
という岩石が彼に接触する。しかし、それは彼を覆う電磁波により遮られ、四散した。

「昔の自分を否定して・・・これからの自分に何を望むんだ?」
人狼・・・ウルフは駆け抜ける。
岩石を砕き、足がかりとし、あるいは避け、操り。
ミアに肉薄した。

「ミア、ウルフが憎いか?自然が憎いか?オマエが好きだった人たちも、か?
答えろ!これがオマエにやる最期のチャンスだ」
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>364

「・・・それがどうした?」

風が哭く
大地の嘆きに呼応する
闇夜を汚す焔に照らされた
アカイナミダを流し去る

「過ぎ去った時は帰らないんだ。私は何も望まない」

逆巻く嵐の中心で、
絶望をその身に纏わせて、
ただ、踊る。

「私の思いはただひとつ。世界に対する憎悪だけ」


凄惨で、醜悪で、奇怪で、悪夢のような―――

優雅で、幻想的で、神秘的で、美しい―――



破滅をもたらす死の乱舞。



「クソガキ、アンタも踊りな」

虚空に踊る舞姫は、

「ただし、アンタの踊る場所はここじゃない」

近づいて来た闖入者の手を掴み、

「あっちだ。さあ、行け」

地上へ向かって投げ下ろした。
366遠野四季 ◆17thMv4s :02/02/15 18:09
>327 ヘルパートvs遠野四季 
 
身体がギシギシと悲鳴をあげる。骨が、肉が、砕け散る準備を進めている。 
痛みは自分の意識を遠くに飛ばしてくれそうだった。 
 
(なんだよ。なんなんだよ、こいつは!?) 
 
――――不死身か? 不死身なのか? こいつに弱点はねぇのか!?  
 
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 
 
胸から流れ落ちる血が、形を変える。 
自らの血を自由に操ることができる、シキ独特の技。 
 
『血刀』  
 
血が、無数の剣の形を成して、殺人鬼を襲う。 
燃えるように熱い血が、殺人鬼の身体を貫く。 
――――だが、到底効果がある攻撃には思えなかった。 
 
「キ、キサマは一体なんなんだぁ!?」 
 
遠野四季は、森の中で叫んだ.
>359 片刃の刃vsナイトノッカー 
 
森の中で、男は男と対面した。 
 
本来、彼がこの森に来ることなどはあり得ないことだ。 
だが、『森』の固有結界は白魔法をも退ける。情報が無ければ、生きていけないのが、この組織だ。 
領主は、彼に森の情報収集を命じた。だから彼はここいる。ただ、それだけだ。 
 
そして、彼は何者かと偶然対面した。 
相手が人間では無いことは、一目見て分かった。 
 
――――――――ならば、てっとり速い。 
 
(人間を殺すより、化け物を殺す方が数段楽だ) 
 
「我は放つ、光の白刃」 
 
純白の色をした、灼熱の衝撃波が、男を襲った。 
368ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/15 18:58
>358
ラグナロクVS姫園リルカ
終章
 
女ーーリルカは、下半身を吹き飛ばされながらも、未だ存命していた。
が、それも力尽き、自らの操っていた死体の上で、活動を停止する。

「………お前が今まで手にかけた罪無き人間の苦しみ、
理解出来たか…いや、無理だろうな」
私はゆっくりと首を振った。こんな狂った<闇の種族>に、
人間の感情の万分の一も理解は出来まい。

ふと空を見やると、うっすらと光が射してきていた。
何時の間にか、陽が昇ろうとしていたらしい。
夜明けと共に、この周辺を襲っていた悪夢も覚める事だろう。

「………さて、帰るとするか」
帰って、村の青年に伝えてやらねばなるまい。
君の無念は晴らしたぞーーと。
そんな事を漠然と考えながら、私は山道を引き返すべく、
全壊した屋敷に背を向けたーーーー
 
THE END
369ラグナロク ◆0109yQVs :02/02/15 19:00
レス番纏めだ。
 
>208 >221 >231 >246 >251 >318 >333
>339 >348 >350 >354 >356 >358 >368
 
私が単体で戦うのは久しぶりだったな。
見てくれた者全てに感謝の意を。
あうぅ……随分と、賑やかな所デスね……。 
マ、マスターは、何処にいるか、知ってマスカ? 
……いや、知らないなら良いデス……。自分で探しマスから。 
 
と、取りあえず、マスターが来たら、こう伝えておいてクダサイ……。 
 
王立国教騎士団……HELLSING機関局長インテグラル=F=W=ヘルシングの命により、 
セラス・ヴィクトリア、ただいま大殲に着任いたしました、と……。 
 
あう……いや、嫌なら良いデス……。失礼しました……。 
あぁ〜、マスタァ〜、どこですかぁ〜、帰っても良いデスかぁ〜? 
帰りますよ〜。……帰りますね。……帰りましょう。サヨナラ……。 
 
あ、取りあえず自己紹介はしておきマスね……。 
 
出典 :HELLSING 
名前 :せ、セラス・ヴィクトリア……。 
年齢 :さぁ、一体幾つなんでしょうネ。マスターが忘れろ、と言ったので、忘れマシタ……。 
性別 :一応、女デス……。 
職業 :ヘルシング機関の機関員……だと思います……多分……。  
趣味 :あぅ……そうデスね……。ウォルターさんと話すことが最近の楽しみデスかね……。 
恋人の有無 :……いません……。 
好きな異性のタイプ :そういうことに興味は無かったり……。でも、格好良い人は良いと思いマス……。 
好きな食べ物 :……さ、さぁ?   
最近気になること :あの……自分の身体が、少しずつ……いや、何でも無いデス……。 
一番苦手なもの :……いや、数えれきれないくらいまりマス。強いて言えば、「全部」デス……。 
得意な技 :インテグラ様曰く、「アーカードの暴走を止められるのは婦警だけだ」そうデス……。 
一番の決めゼリフ :す、すいません……。 
将来の夢 :と、というかですね。「将来」が無くなっちゃいましタ……。どうしましょう……。 
ここの住人として一言 :あの、その……ヨロシク、お願いします。(ペコ) 
ここの仲間たちに一言 :あっ、あっ、あなた達を狩り尽くすよう、インテグラ様に命じられました……。 
ここの名無しに一言 :うぅ……少し前までは、わたしもそちら側だったのに……。
371凶アリア(M):02/02/15 23:26
修羅VS凶アリア プロローグ(凶アリアサイド)
 
「はっ!」
呼気と共に愛用のトンファーを叩き付けた。
主から見放されたあわれな凶(まがき)は断末魔のあがきもできずに崩れ落ちる。
 
・・・主から見放された・・・
今の私はどうなのだろう?
そんな感慨が心に浮かぶが、私の表情は変わらない。―――否、変えることができない。
それは我が主アズライト様ですら不可能なこと。
 
心が凍りついている訳ではないが、心の動きを表に出すことはない。
・・・これはアズライト様が望んだことなのだろうか?
 
 
待ち続ける悲しみを見せないように。
 
求め続ける孤独を見せないように。
 
 
本当はアズライト様自身がこうなりたかったのではないだろうか?
 
私がそんな思いに心巡らせていると、背後で気配が動いた。
372カノン ◆4X2AishA :02/02/15 23:33
カノンvsアセルス カノン側導入
『凶祓』
 
ファルガイアの復興が一段落着き・・・私は今ヴァレリアシャトーに居る
皆が言うには『唯一のヴァレリアの血筋』だからだそうだ・・・
私は堅苦しい事は好きではない・・・
管理は他の者に任せ、私は今も『凶祓』をやっている・・・
 
ある時ヴァレリアシャトーにてアーヴィングの資料を見たときだ
『人より魔に墜ちた者』という物を見つけた・・・
最近の魔物発生に何らかの原因が?
場所は『針の城』・・・・知らぬ名だ・・・
 
「ファルガイアにはまだ謎の土地が沢山ある・・・探して見るのも手か・・・」
 
私は資料を眺めつつヴァレリアシャトーを後にした
 
 
そして私は見つけた、『ファシナトゥール』・・・
まさか異次元ゲートで繋がっている世界が存在していたとは・・・
そして、私は『針の城』へ向かうこととなる
373修羅(M):02/02/15 23:47
>371 修羅vs凶マリア 「血塗れの国のアリス」

血を流し流され、どれだけの月日が過ぎ去っただろうか。
考えるのは止めてしまった。
今の私/俺はただの骸。
私/俺の敵を滅ぼすだけの抜け殻。
もしくは
魂の代わりに憎悪だけを満たした、肉の器だ。
故に俺/私は闇に身を投じ、蠢く魔性を
斬る。斬る。斬る。
今日もまた。

魔の気配がする。瘴気が濃い。
敵との遭遇に備え、俺/…はいつも通りに唱える。

「草薙、召」

俺の手から一縷の剣が現れた。それにともない、
小さな少女が現れ、俺の肩に乗った。
半裸で刺青の様な紋様のあるそいつ、剣の精霊、草薙丸は
これもまたいつも通りに、能天気な声で勢い良く語り始める。

「うわあ、邪気がとっても濃ゆいね、修羅ー?」

応えず、剣を構えて進む。
魔の気配。前方に人影。
向こうもこちらに気付いたか、俺の方を振り返る。
女だ。ただし人ではない。

「ドゥエンディ…女型か?」

少し違和感がある。今までに知らない気配だ。
だが…魔であるというなら、それを斬るのみ。
それだけが俺の存在する意味なのだから。

「修羅ー! 今日も草薙にいっぱいいっぱい血を吸わせてねー!」

俺は女型に向かって、走った。
374アセルス ◆AseLLUSs :02/02/15 23:54
>372 アセルスVSカノン アセルス側導入
    “襲撃者”
 
「・・・何事だ、騒々しい」

突然城内が騒がしくなったことに不審を覚えた私は、騒ぎの中心と思しき場所にやってきた。
そこで見たものは・・・何人ものしもべを相手に次々と切り結び、打ち倒す女の姿だった。

「ほう・・・これだけのしもべを相手に、か。
・・・どけ、お前たち」
 
しもべたちを退かせ、その女に歩み寄る。
女は、現れた私がしもべたちと別格だと見抜いたのか
感情のこもらぬ声で問い掛けてきた。
 
『・・・貴様か? 人から魔へと堕ちた女、というのは』
「ああ、そうだ。―――堕ちた、とは心外だがな。
・・・貴様、ハンターだな? この私を狩りにきたというのか」
『そのとおりだ。私はカノン・・・
通り名だが、抱いて逝くにはそれで充分だろう?』
「ふ、たいした自信だな。
―――私はアセルス。妖魔の君たるこの私の手にかかって死ねること、光栄に思うがいい。
・・・来い」
375凶アリア(M):02/02/16 00:05
>373 修羅VS凶アリア 「白き孤狼と黒き牝鹿」
 
振り返った先には白い青年がいた。
服が白いのではない。肌も髪も新雪のように真っ白だった。
不思議な形の剣を構え、不思議な生き物を連れている。
 
そして・・・圧倒的な敵意を持っていた。
凶となって以来、敵意を向けられるのには慣れているが
これほど純粋な敵意は珍しい。
先ほど倒した凶の数倍はあるように感じられる。
 
「・・・・・・」
 
彼の闘気につられるようにトンファーを構え直す。
人を傷つけたくないが、話を聞いてもらえるだろうか?
私はすでに人ではないのだ。
 
「剣を納めてはいただけませんか?」
 
・・・無駄な努力かもしれない。
繰り返して言うが、私はすでに人ではないのだ。
 
 
次の刹那、鋼と鋼を打ち合わせる音が私の思いを肯定した。
376カノン ◆4X2AishA :02/02/16 00:07
>374 カノンvsアセルス
『狩人』
 
妖魔の君?
やはり最近に渡る魔物の発生、増殖・・・
こいつか?
 
私は何も言わず大型ナイフ『ヴァイオレイター』を
アセルスに向け突進
 
「まずは小手調べだ・・・」
 
途中でナイフを横に構え懐へと潜り込む
377修羅(M):02/02/16 00:29
>375 修羅vs凶アリア 「アリス・イン・ザ・ブラッディー・オーシャン」

「剣を納めてはいただけませんか?」

応じず、斬りかかる。
袈裟斬り。耳を劈く金属が響き合う音。
俺の剣を女型はトンファーで受け止めた。
続けて斬撃を繰り返す。
逆袈裟。横薙ぎ。
ことごとくを両方のトンファーで捌ききる。
かなりの手練だ。一刀対二本では不利かも知れない。
女型の反撃。
2本のトンファーが乱れ飛ぶ。
剣で受け、流し、返す。
打ち合う武器と武器が火花を散らす。

「いたいいたいー! 修羅! 乱暴すぎー!」

裁き切れない分をバックステップで避ける。
敵との距離が開いた。
俺は追撃に備え、剣を正眼に構える。
が、女型は追ってこない。
その場に留まり、こっちを見つめている。

どういうことだ?
相手の意図を測れず、迂闊に飛び込めない。
378アセルス ◆AseLLUSs :02/02/16 00:31
>376 カノンVSアセルス
   “超越者と・・・”
 
ハンターの女・・・カノンが大ぶりのナイフを構えて突進してくる。
なかなかのスピードだ。
・・・今夜は、面白くなりそうだ。
 
私は懐にもぐりこんでくるカノンをあえて迎撃。
身を捻りつつ、幻魔の柄を彼女の腕にぶつけ軌道を反らす。
・・・そのとき、カノンの腕から金属質の音が響いた。
 
(なに? まさか、こいつ・・・)
 
私はそのまま一旦間合いを離し、すぐさま接近。
引き抜いた幻魔で彼女の胴を狙って横薙ぎに斬りつける。
全くの手加減なしで。
 
先ほどの音が聞き違いでなければ、おそらくカノンとやらの体は・・・
379カノン ◆4X2AishA :02/02/16 00:49
>378 カノンvsアセルス
『義体』
 
アセルスが剣を横薙ぎで斬りかかってくる
遅い・・・私の眼にはその動きがハッキリと見える
力の流れまでもが・・・
 
「遅い・・・私の眼に捉えられない動きは無い・・・」
 
アセルスの剣を流水のように避けハイジャンプ
そしてナイフを持ったワイヤーナックルを放つ
 
もはや人間の動きでは不可能な動きと流れを可能としている
380凶アリア(M):02/02/16 00:52
>377 修羅VS凶アリア 「攻と守と」
 
凶になる前の私では、その攻撃は防ぎ切れなかっただろう。
人としては最上級の速さの打ち込みだった。
しかし・・・私の方が上のようだ。
そして、人の身では膂力にも限界がある。
 
そして、彼は間合いのつかみにくいトンファーの攻撃にもかかわらず、剣一本で耐えた。
かなりの経験の持ち主のに思える。
凶を狩る事を生業としてきたのだろうか?
 
「・・・」
 
距離を置いた彼の目に、私の姿が映る。
凶相を持つ私。
人でない私。
 
彼は私を殺す事が正しいと思っているのだろう。
否定のしようもない。
村の者と分かり合うまでにも何十年もかかったのだ。
 
言葉ではなく行動で示すべきかもしれない。
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
 
(導入)
  
エリザベス・バートリー……
かつて、第1次世界大戦を引き起こすきっかけを作った吸血鬼……
魔王ドラキュラの姪にして、その力は並の吸血鬼とは一線を画する存在にある。



エリザベスは今、日本にいる。
何故か?と理由を聞かれれば、ただの気まぐれとしか答えようがない。
ただ、この国にはさしたるハンターもおらずエリザベスにとって過ごしやすいのも又、事実であった。
 
エリザベスは処女偏執狂である。
一般に血は処女・童貞の類が良いとされているが 
エリザベスの吸血対象は処女相手のみである。
 
故にエリザベスは効率よく吸血する為に、各地の学校を襲っていた。
今、日本中を騒然とさせている学生の大量虐殺事件も、
全て、彼女の仕業である。
 
そして、今回、エリザベスが選んだ学校は「八重坂高校」……
もう日が暮れた時分に、エリザベスは八重坂高校に足を踏み入れた。
敷地内に入った瞬間、魔の気配を感じ取り、エリザベスは一瞬、険しい表情を浮かべた。
が、エリザベスは右手を掲げると同時に何か砕けたかのような音がし、
そのまま微笑をたたえて、獲物の匂いをする方に向かっていった。
 
別段、何者がいようと問題無い。
私に敵う者などここにいようはずもない。
 
エリザベスには確固たる自信があった。
そう、たかだかこんな極東の国の魔如きに魔王ドラキュラの姪を滅することができる者などいようはずもないのだ。



たちまち、八重坂高校は惨劇の場と化した。
さしあたって、部活や生徒会で残っていた生徒は全てエリザベスの毒牙にかかった。
処女は吸血され殺され、それ以外の者は見るも無残な殺され方をした。
ある者はナイフで全身を串刺しにされ、ある者は氷漬けにされ、ある者は感電死し、
殺され方を挙げたら、キリがない……。
 
そして、エリザベスは図書室のドアを開けた。
何者か魔の気配を感じ取ったのだ。
戯れるのも一興か……エリザベスはそう思い、中に隠れている者に声をかけた。
 
「ここを支配している闇の眷属の方、私としばし、戯れてみませんこと?
もちろん、手加減してさしあげますわ。もっとも、あなたのテリトリーを荒らした私は、
許すことの出来ない存在でしょうけど……」
 
(ルール)
五ターン(トリップ判定)の間、マルチが逃げ切れれば、マルチの勝利。
ただし、3回攻撃を喰らえば、その時点でゲーム―オーバー
382HMX-12(贄) ◆SLaVEnwg :02/02/16 01:04
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
 
(導入2) 
  
−夜の八重樫高校 図書室−
  
機械人形として、この世に偽りの生を受けたものにとっては。
人に非ざるものを主人としてもっても、その行動原理は変わることは無い。
ただ、主に尽くすのみ。−−−−だが
−−−主のいない夜は退屈だ。
取りとめも無い事を考えながら、ぼんやりと時を過ごす。
  
「・・・?」
  
突然、結界を創っている要蜘蛛の声が響く。侵入者の知らせ。
はっと顔を上げ気配を探る。結界を破るほどの力を持った者か・・・
それとも・・・網にすらかからない小物か・・・
ほどなくして、図書室のドアが開く。女が一人。
その美しい容貌をもってもなお消すことのできない禍禍しい気配。
  
こいつが・・・巣への侵入者!? それなら−−
 
蜘蛛のちからを使い、硬糸を手首まで繰り出す。
相手は華奢な女一人・・・主を待たずとも・・・一人で・・
・・・そう・・・硬糸で・・・首を絞めて・・・眠らせるだけ・・・すぐに・・・おわる・・・・・
硬糸を放とうと右手を振り上げた瞬間。
女の両眼が深紅に輝いた・・・ように見えた。
  
「!!」
  
とっさに両腕で顔を覆い衝撃に備える・・・が・・・・・・何も起こらない。
目の前の女は微笑を絶やさずこちらを見下ろしたまま。
  
「気の・・・せい・・・?」
  
ふと気づく。・・・女の瞳には自分は映っていない・・・焦点は・・・
  
「………?…………後ろ…?」
  
恐る恐る振り向き後ろを窺う。
背後の本棚が真っ二つに切断され、奇妙なオブジェと化している。
(…これが…この人……魔女の…ちから…?)
女に向き直り身構える。
だが、女は微動だにしない、・・・無言のプレッシャー。
この女はいつでも自分を始末できる。わざと、それをしていないだけなのだ。
なぜなら−−
考えるのはそこまで。
 
この敵には・・・敵わない・・・!
 
身体を叩きつけるように窓を破り、廊下へと身を躍らせる。
廊下を走りながら悟る。
私の役は・・・獲物・・・なんだ・・・
  
 狩りの時間が始まる−−−
  
(場所:図書室→3F廊下)
383修羅(M):02/02/16 01:16
>380 修羅vs凶アリア 「DiaboLiQuE/Do End Die」

一向に打ち込んでくる気配は無い。
緊張状態が続く。
守りに徹するつもりか?
何故? 何の為に? 何を企んでいる?

「いらいらいらいらいらいらいらいら…
修羅ー! さっさと殺っちゃおうよー!」

確かにこのまま黙っていても埒があかない。
もう一度、俺は駆け出し、剣を振るう。
先ほどよりも速く。鋭く。

弾かれた。この速度にも付いて来るか。
やはり身体能力においては、向こうの方が上。
女型を相手にするのだ。分かってはいたことだが。

それでも引かず、なお切り結ぶ。
こちらの攻撃は全て受け、流されてしまうが、思惑通り。
俺は左手を女型に向ける。

「!?」

予期していなかったのだろう。
空気の塊が弾丸となって、女型に飛んでいく。
呪術。
剣の他に保有する俺の手札だ。
384アセルス ◆AseLLUSs :02/02/16 01:19
>379 カノンVSアセルス
   “攻防逆転”
 
私の斬撃はかわされた・・・いともあっさりと。
そしてカノンはそのまま跳躍、ナイフを持つ手を飛ばして攻撃してくる。
やはり義体・・・魔を狩る為に己の体を捨てたか。
 
私はとっさに「妖魔の小手」を実体化。飛んできた手を横から小手で払い飛ばす。
ナイフの刃が一瞬小手を貫通して腕に掠めるが気にせず、そのまま突進。
カノンの着地地点へ飛び込み、剣を上空に突き出した。
>382
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
 
「とんでもない小物ですわね。せいぜい、ここの主の使い魔といった感じでしょうか?」
 
エリザベスは肩をすくめると、逃げ出した少女の後を追い始めた。
まあ、ここにいたものが主であろうが使い魔であろうとも、そもそもエリザベスには関係ない。
どちらにせよ圧倒的な力の差は埋まりようがないのだから……
 
事実、400年前にエリザベスを倒す為に、教会は多大な犠牲を払って、ようやく、エリザベスを殺すことができたのである。
彼女の力はそれほど強大なのだ。
伊達に魔王の血をひいていないのである。



エリザベスは3階の廊下に出た。
パタパタと廊下を駆けていく少女の後ろ姿が見える。
まあ、すぐに仕留めるつもりはない。
あの手のタイプはなぶることが1番面白い。
エリザベスは微笑を浮かべたまま、右手を掲げた。
瞬間、何本かのナイフが何もない空間に突如、出現し、少女を串刺しにせんと飛んで行った!
 
「ご安心くださいませ。急所は狙っておりませんわ」
386HMX-12(贄) ◆wJFki61g :02/02/16 01:25
>385
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
・トリップ判定
387G.G.スレイマン:02/02/16 01:31
ハ、よく聴け夜族共!
俺の名はスレイマン、G.G.スレイマンだ!!
 
ここにきた理由だと?
公安局、降魔局に最悪のイヤガラセをプレゼントしてやる為だ。
奴ら、生意気にもこの俺様をハメて捕らえやがった。
オマケにガチガチに精神拘束を掛けて『ブラックロッド』として強制労働させやがった。
このオレサマが『法の守護者』として無理矢理に働かせられたんたぞ?
糞、糞、糞!思い出しても腹が立つ!!連中、絶対に後悔させてやるぞ!!
 
そんなワケで此処は俺の復讐の為に利用させて貰う。
人も道具も場所も、そして命もな!せいぜい俺の役に立ってくれ!!
 
ついでだ、俺の能力についても少々説明してやろう。
装備や呪法は基本的にはブラックロッドに準じると思え。
具体的には、霊視眼(グラムサイト)による感知・索敵
左手の自在護符(ヴァリアブルタリスマン)による呪的防御
そして、右手の呪力増幅杖(ブースターロッド)による呪法の高速詠唱といったところか。
 
ただ、複数の魔術を同時に展開することで、通常ではありえない効果を発揮することが出来る。
また、相手も魔術師だった場合、相手の力を逆に利用してやるのは得意中の得意だ。
具体的には『死の呪文』の目的語を相手の名前に書き換えて即死させてみたり、
呪弾を捕らえて投げ返したり、使い魔の使役者を俺に変更したりといったところか。
 
さらに、俺のオリジナルの魔術も幾つか使える。
一つ挙げるとすれば【卵】と呼んでる球状の小結界の生成だ。
コイツはかなりの大容量で言霊で構成されているものなら何でも封入できる。
呪法でも、魔神でも、愛の言葉でもな。
【卵】を空中に放り投げて手玉に取る姿から『スペルジャグラー』なんて二つ名もあったりする。
 
・・・あ?所属するカテゴリだと?
巫山戯たことを抜かすな。俺はただ『在って在る者』だ。
この俺を分類、分析できる物ならやってみやがれ!
388G.G.スレイマン:02/02/16 01:33
テンプレートだ
 
出典 :ブライトライツ・ホーリーランド
名前 :G.G.スレイマン(他にも二つ名が山ほどある)
年齢 :見た目は30代ぐらいか、詳しい記憶は焼いて捨てた。
性別 :ジェンダー、肉体ともに今現在は男性格
職業 :ケイオスヘキサ史上最悪の犯罪者
趣味 :「楽しく殺す」のが好きだ。死にたがりなんぞ殺したって、面白くもなんともねぇ。
恋人の有無 :あ?この人形(V13)のことか?コイツは単なる玩具だ。殴ると良い音で鳴くぞ。
好きな異性のタイプ :「人形嗜好者ですか?」とか言ってみろ、最高に楽しい方法で殺してやるぞ?
好きな食べ物 :特に無い
最近気になること :公安、降魔、両局の動き
一番苦手なもの :特に無い
得意な技 :【卵】と呼んでる小結界の生成
一番の決めゼリフ :「俺は俺だ。ただひたすらにオ・レ・サ・マ・だ!」
将来の夢 :ハ、ここに居る奴らに将来なんぞある物か!貴様らにも、そして俺自身にもな!
ここの住人として一言 :貴様らに地獄を見せてやる!死ぬほど後悔させてやるぞ!!
ここの仲間たちに一言 :仲間?そんな愉快な概念、久しぶりに聞いたな。
ここの名無しに一言 :俺は一般人共を道具に使うのが得意でな。せいぜい俺の役に立ってくれ!
389凶アリア(M):02/02/16 01:36
>377 修羅VS凶アリア 「殺哀」
 
彼はさらに鋭さを増した踏み込みで斬りつけてきた。
それでも、単発の攻撃であるなら防御できない程ではない。
私はロードデアボリカの凶なのだ。
そして、いままで倒した凶の中には彼以上に速い敵もいた。
 
彼の疲労を待つべきかもしれない。
そう考え始めた時、彼は何か呟き左手を剣から離した。
意図が掴めないが、剣を跳ね飛ばす事ができるかもしれない。
 
風・・・いや、空気そのものに私は吹き飛ばされた。
 
凶になったとはいえ、私の体の重さは変わらない。
空中で体勢を立て直す事には成功したが、
トンファーを握り直さねばならかった。
 
――― 一瞬の隙 ―――
 
だが、その隙を逃す程度の剣士なら、
最初から私に闘いを挑む事などしないだろう。
390カノン ◆4X2AishA :02/02/16 01:37
>384 カノンvsアセルス
『変則』
 
着地点でアセルスが剣を突き立てている
 
「フッ・・・」
 
かすかな笑みを浮かべる・・・
義体のギミックを可動させ一瞬だが空中で動きが止まり
違う動きへと変化させる
 
『パイクラスター』・・・槍を見立てたハイアングルキックへと転換させる
391HMX-12 ◆SLaVEnwg :02/02/16 01:41
>386
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))

(エリザベス C > w マルチ)命中

背後から矢継ぎ早に放たれるナイフが脇をかすめ、目の前で消えて行く。

「何!?・・・痛っ!・・・・うあぁぁっ!・・・」

その中の一発が左肩に深深と突き刺さる。
バランスを失い、派手に転び、階段を転げ落ちる。

「うぅ・・・え・・・?」

左腕が動かない。脳内に響くエラーは
Warninng!:Left_arm;amputation(左腕切断)
刺さったナイフは電気系を切断する程に食いこんでいるようだ。
「くぅぅ・・・っ! 」
右手でどうにかナイフを抜き取り、階段の上を覗き見る。
まだ女の姿は見えない・・・

「逃げ・・・なきゃ・・・」

千切れそうな左肩を抑え、手近な教室へ身を隠す。

(場所:2F:生徒会室)
>355 アルクェイドVSアルトルージュ
 
アルトルージュの右手を払い落として平手。
 
「馬鹿っ!」
 
ちょっと手加減が利かなかったようだ。
アルトルージュがふらついている。
その肩を掴んで体を揺さぶった。
 
「あなたは未完成品なんかじゃないでしょう!? あなたはあなたじゃない!」
 
自分でも、何故こんなにアルトルージュに構うのかよく分からない。
別に、トドメを刺して姉妹の因縁に終止符を打ってもよかったのだ。
 
だが、殺戮機械の様に赤く染まっていくアルクェイドを一瞬で元に戻したのは、間違いなくアルトルージュの言葉だ。
姉妹の絆……自分達に限って何をバカな、と思う。
 
でも、アルクェイドは自分がバカでもいいと思った。
アルトルージュがあまりにもバカだから。
 
「リィゾに、フィナに、みんなに申し訳ないと思わないのっ?」
 
バカでも、分かってくれればそれでいい。
分かってくれるはずだ、アルトルージュなら。
>391
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
 
「クスクス、早くも、深手を負ってしまいましたわね……」
 
残酷な笑みを浮かべつつ、エリザベスはそうつぶやいた。
少女はどうにか逃げ出したようだが、エリザベスには逃げた先が手にとるように分かる。
少女は自分の魔の匂いを消していない。
それをたどっていけばよいだけのこと。
一方的な殺戮劇はまだ幕を開けたばかりだった。



「ここですか……」
 
2階生徒会室の前にエリザベスは立っていた。
ここは先ほど、エリザベスにより、惨劇が繰り広げられた場でもある。
3人の男子生徒と2人の女子学生が彼女の犠牲になった。
 
「こういうのはどうでしょう?」
 
エリザベスがそうつぶやくと同時に生徒会室の内部で異変が起こった!
彼女により吸血され殺された女子生徒2名が虚ろな目をして立ち上がり、
マルチの潜む場所に向かっていく!
エリザベスは、吸血した女子学生を自らの駒として、屍喰鬼として使役したのだ。
生徒会室の中から激しい何かものの壊れる音が響いた!
394HMX-12(贄) ◆BOBHbvCA :02/02/16 02:00
>393
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
・トリップ判定
395修羅(M):02/02/16 02:00
>389 修羅vs凶アリア 「愛憎背反/殺戮怠惰」

吹き飛ぶ女型を追って駆ける。
女型は空中で体勢を整え着地。
だが着地地点には既に俺が追いついている。
女型が武器を構え直すまでの、僅かな隙。
その僅かな一瞬に、草薙を走らせる。

刃が女型の肩にめり込んだ。
辛うじて間に合ったトンファーに受け止められ、
両断するまでには到らなかった。
これでは致命傷に程遠い――ただの剣ならば。
そして草薙はただの剣ではない。
全ての魔の天敵そのものだ。

女型の瘴気を草薙の刀身が吸っていくのを、
両手越しに感じていた。
そう。草薙は、「喰らう」剣なのだ。

「う〜〜〜〜ん! おいしーーーーーっ!」

笑う草薙丸の声に、女型の悲鳴が混ざる。
396???  ◆ikMCYmkk :02/02/16 02:02
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『敵の頭の上に“!”マークがッ!』
>342 >345 >347
 
(トリップ判定:???・D > 江漣・H > アドルフ・L
         江漣の弾丸は・・・音を立てて外れた!)
 
 「へっ、そんなモンかね」
 
左側のアルケーが肩をすくめて首をかしげた瞬間、
 
 ビシィッ!
 
頭のすぐそばの壁が弾け飛んだ!
 
 「なっ!?!」
 「なんだっ?! どうしたっ!」
 
突然の事態に慌てるアルケー達。鎌をかまえてキョロキョロと落ちつかなげに辺りを見回して・・・
 
 
(トリップ判定:このレスのトリップが、次のアドルフ、江漣のトリップに負けた場合、
         2人はこの歩哨達に見つからずに行動できる。
         江漣は隠密行動に長けているが、状況が状況だけに+判定は2しか適用されない。
         そして、こちらが勝った場合は・・・?)
 
397HMX-12(贄) ◆BOBHbvCA :02/02/16 02:18
>394
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))

(エリザベス V > B マルチ)回避


地獄絵図と化していた生徒会室の中。疑うべくも無い。

・・・これも・・・あの女が・・・

息を潜め、死体と目を合わせないように身を小さくする。

・・・早く・・・通りすぎて・・・

「・・・?」

死体の指がピクリと動いたような気がする。錯覚・・・センサーの異常?
いや・・・違う。身体中の血を吸われ、糧となった犠牲者を、更に使役しているのだ。あの女は。

「う・・・うわあぁぁぁっ・・・・!」

隠れている事も忘れ、叫び声をあげながらめちゃくちゃに斬糸を振りまわす。
部屋の中の机、本棚、そして犠牲者の死体が切り刻まれ、部屋の中を舞い散る。
・・・・・・・
いつのまにか細切れの肉片と化し、動かなくなった屍喰鬼。
息を整え顔を上げる
出入り口に映る女の影に気づく。扉ごしにこちらを覗いているような嫌な感覚。

「・・・!・・・気付かれた?」

背後の窓から教室を飛び出し、粘糸を放ち、校舎壁面を移動する。

(場所:2F校舎外壁面)
398凶アリア(M):02/02/16 02:19
>377 修羅VS凶アリア 「正と負と」
 
「っ・・・」
 
かろうじて間に合ったと言えるだろう。
トンファーは刃の下にくぐり込んでいた。
私の血が流れる。
そして、なにか別のモノが流れ出ていく。
 
「く・・・ぅっ・・・?」
 
傷の再生がすぐに始まらない。
あの剣は・・・危険だ。
 
私は攻撃に移る事に決めた。
私はここで死ぬわけにはいけない。
私はアズライト様を待つと決めたのだから。
 
傷ついた方の手はうまく動かない。
ならばっ・・・
私はトンファーをもう片方の手で振るった。
狙いはひとつ。
剣そのもの。
399ユージン ◆STigmaWw :02/02/16 02:22
五行闘争 開始


暗殺のルールは単純だ。ただ殺せばいい。
廃ビルの屋内、がらんどうのだだっ広い一室。そこに女が二人。
ひとりは魔女の服装で、ひとりは婦警のようだったが――どうでもいい。
床を蹴って、音も無く二人に近づいた。
400江漣 ◆aJ.0KzFY :02/02/16 02:24
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『奇襲失敗』
>347>396
 
『外れた!?』
しかしその結果以上に、銃声がしなかった事に驚いた。
壁の傷を見るかぎり、弾丸は発射されたようだけど。
 
いけない! 今はそんなことを考えるよりも、まずは動かなければ。
幸い、二体の魔物はまだこちらには気付いていないようだし。
 
さあ、これからどうしようかしら?
 
……考えるまでもないわね。
一対二。さらに、こちらには非戦闘員まで居る。
「さっき居た場所まで戻るわ」
振り返って、アドルフにそう告げる。
「足音を立てないように。焦らず、急いで」
 
アドルフを先に行かせる。
私は背後に気を配りながら、少年の小さな背中を追い静かに走り始めた。
 
(トリップ判定)
>392
アルクェイドVSアルトルージュ
 
私の右手を払い落として、再びアルクェイドの平手打ちが私に炸裂した。
ただの平手打ちといってもアルクェイドのソレは威力が違う。
衝撃で一瞬、私の頭が真っ白になった。
 
……その間にアルクェイドが私の肩を掴んで揺さぶっていた。
何よ、何のつもりなのよ……?
そんなに未完成品の私をいたぶって楽しいの……?
 
『あなたは未完成品なんかじゃないでしょう!? あなたはあなたじゃない!』
 
アルクェイドが思いつめた顔でそう叫ぶ。
私はアルクェイドが何を言っているのか、理解出来なかった。
 
ただ、私はアルクェイドの必死になった顔に見とれていた。
ああ、アルクェイドはこんな顔も出来るようになったのか……。
きっと、今の彼女になら、数多くの者がついていくだろう。
もう、何ひとつ、私がかなうものはないなあ……。 
 
そうやって、茫然自失としている私に更にアルクェイドの言葉が投げかけられる。
 
『リィゾに、フィナに、みんなに申し訳ないと思わないのっ?』
 
この言葉で、ようやく私の混乱した思考に一つの結論が出た。
 
――そう、私の妹、真祖の姫、アルクェイド・ブリュンスタッドは、
 
――あろうことか、敵対者―滅ぼすべき存在であるこの私、アルトルージュ・ブリュンスタッドの身を案じている。
 
私はもう、完全に戦意喪失して、その場にへたりこんだ。
そして、アルクェイドを見上げて、問い掛ける。
 
「どうしてよ? 姉妹である前に私達は互いに相容れない滅しあうべき存在でしょう? 何故、そういうことがいえるのよ?
以前のあなたなら、もう既に私を殺していたでしょう? 一体、何があなたにあったのよ?」
>399
その部屋に入ってすぐ、不意に強烈な殺意を感じた。
しかも、すぐ近くから。この目の前のとぼけた顔をした女ではない。
誰だ・・・どこから来る?
私は腰のカトラスを抜くと周囲に警戒を払った。
>402 
銃 
で 
撃 
404アドルフ ◆.aD1itWY :02/02/16 02:33
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『奇襲失敗・逃走開始』
>347>396>400
江漣の撃った銃弾は運悪く(そう、まさに運悪く、だ!)外れた。
魔物どももこちらに気付きはしていないものの、警戒しはじめた。
 
常であれば、どうとでも奴らを鏖殺出来るが、この身体では不可能。
仕方ないな・・・

来た道を足音を忍ばせて戻る。
江漣は殿のつもりのようだ。
 
背後の江漣にも気を配りながら、先程の扉のところまで戻る・・・
 
(トリップ判定)
405ユージン ◆STigmaWw :02/02/16 02:35
>402>403
婦警は錯乱でもしたか、魔女めがけて乱射する。
狙いはでたらめで、少し体捌きが出来るものならなんなくかわせようが、
その銃口がいつ自分を向くかも知れない。危険因子だ。
どのみち、弾丸飛び交う魔女の側には寄れない。
婦警の後ろにまわりこみ、腕を振り上げる。
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
>397
 
エリザベスはマルチが逃げ去った生徒会室に足を踏み入れる。
室内を見回すと肉片になった屍喰鬼とズタズタになった室内の家具が散乱していた。
 
前衛芸術としてはいささか優美さにかけるとエリザベスは思った。
私ならもう少し……などとどうでもいいことを考えていたところで、開いた窓がエリザベスの眼に入った。
 
なるほど、あそこから逃げ出したか。
 
窓から外を覗くと、校舎の壁面を器用に移動している少女が見てとれた。
 
「まあ、思ったよりはしぶといようで何よりですわ。これならどうかしら?」
 
エリザベスがそう呟くと、同時に上空に無数のコウモリが現れる。
 
「行きなさい。私の眷属たちよ。あなたたちに格好の餌をあげるわ」
 
無数のコウモリが奇声をあげ、マルチに襲い掛かる!
407アセルス ◆AseLLUSs :02/02/16 02:40
>390 カノンVSアセルス
   “奇策”
 
カノンは空中で姿勢制御、鋭い蹴りを放ってきた。
(しまっ・・・)
このままでは直撃する。私は即座に剣を引き、横に身を反らす。
だが間に合わず、彼女の足が私の胴を浅くえぐる。
 
私はその衝撃を利用してバックステップ、間合いを離した。
 
「くく・・・ははははは! なかなかやるじゃないか、カノンとやら。
・・・では、こういうのはどうだ?」
 
そう言って私はミラーシェイドを唱えた。私の周囲に3体の分身が現れる。
そして・・・
 
「では・・・いくぞ!」
 
叫ぶと同時に憑依能力フラッシュ発動。
数瞬、強烈な光があたりを包む。
いかに彼女の目・・・おそらくこれも義体だろう・・・といえど、その瞬間だけは機能しなくなるはず。
その一瞬の隙を利用して、分身を含む計4体の私で前、左、右、上空から同時に攻撃する。
 
さあ、どの“私”が本物か・・・貴様に見抜けるか、カノン!!
408修羅(M):02/02/16 02:40
>398 修羅vs凶アリア 「Rough Edge」

決定打なり得なかったものの、敵の片手を封じることが
出来たのは大きい。これで一対一だ。
剣を構える。
女型もトンファーを構える。

今度は向こうから動いた。
先ほどから転じて、積極的に攻撃を繰り出してくる。
しかしこれは俺を狙うというより…

(草薙を狙っているのか)

この程度の衝撃にどうにかなる剣ではない。
だが女型の重い攻撃は確実に俺の腕に響いている。
骨の髄が痺れる感覚。拙い。

気圧されるように後ずさる。
攻撃に転じたこともあるが…女型からは執念を感じる。
欲望のまま敵を弄ぶドゥエンディにこういう手合は少ない。

つまりは厄介だということだ。
409HMX-12(贄) ◆23TeBKHY :02/02/16 02:40
>406
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
・トリップ判定
>403 >405
この女・・・状況がわかっていない?
間抜け面だけでなく本当に間抜けなの?
まぁ、狙いも定まらない弾丸ならかわす事も容易だけれど。
そう考えながらも弾丸をかわしたその時、女の背後に迫る人影が目に入った。
ちっ・・・舌打ちして、女の腹を勢いよく蹴りつけ、吹き飛ばす。
>405>410 
「くぅあ…………!!!」 
腹部に滲み出る激痛に耐える。長大なライフルを、魔女に向けて構え直す。 
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ――――――――引き金を引き続ける。 
 
ド ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ――――が際限なく射出され、魔女を襲う。  
412ユージン ◆STigmaWw :02/02/16 02:55
>410>411
魔女が婦警を蹴り飛ばした。吹き飛ばされてくる婦警の肢体。
攻撃態勢からは避ける術が無かった。その冷たい身体を受け止める。
「……くっ」
婦警が抱えていたライフルを発砲。衝撃がこちらまで響く。
とにかく婦警を突き飛ばし、現状を再確認する。
413???  ◆ElEgYTIc :02/02/16 02:57
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『アドルフ と えれん は にげだした!!
 ・ ・ ・ ・ ・ せいこうした!!』
>396 >400 >404
 
(トリップ判定:江漣・Y(a) > ???・i > アドルフ・.
         逃走・・・成功!)
 
キョロキョロと落ちつかなげに辺りを見回して・・・
 
 「・・・な、何だよ、なにもいねぇぞ・・・」
 
右側にいたアルケーが、溜息と共に絞り出すようにつぶやいた。
だが、左側のアルケーは緊張したまま
 
 「でっ、でもよぉ、なんかこう、頭のそばでビシッって・・・」
 
少々情けない様子で訴える。
 
 「・・・お前の態度がアレだから、なんかバチでもあたったんじゃねぇのか?」
 
右側が魔物とは思えないような意見を述べる。
それに対して左側は・・・
 
 「・・・そっ、そうなのか? ああごめんなさいごめんなさい・・・」
 「・・・納得すんな」(ビシ)
 
右側にツッコミを入れられていた・・・。
(もっとも、2人はその様子を見る事はなかったのだが)
 
414凶アリア(M):02/02/16 02:58
>408 修羅VS凶アリア 「ノロワレシコノミ」
 
あの剣は何で出来ているのだろうか?
私の攻撃にも全く動じる様子はない。
 
だが、幸い出血は止まったようだ。
 
このまま押し切って剣をはじき飛ばすか、
彼の手にダメージを与えるかすれば、
この場を納めることが出来るかもしれない・・・ 
この期に及んで私はそんな甘い考えを抱いていた。
 
さきほどの空気の固まりを打ち出す術も一度見てしまえば
タネの割れた手品のようなものだ。
かわすことは充分可能だ、と。
 
目の前の彼がどのような相手と闘ってきたかまで
考えを巡らせる余裕など、私にはなかったのだ。
>411
女の体に押されて暗殺者が吹き飛ぶ。何とか、間に合ったか。
しかし、ヘルシングの----こんな銃を使うのはヘルシングしかいない----女は、
まだ状況を理解していないようだ。未だに私に向けて銃を乱射してきている。
今はまだかわせているが、あの暗殺者が同時に襲い掛かってきたら、少しまずい。
「落ち着きなさい!敵は後ろよ!」
416HMX-12 ◆SLaVEnwg :02/02/16 03:08
>409
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))

(エリザベス F > 2 マルチ)命中 


窓から身を乗り出してなら・・・狙いはつけにくいはず・・・

そう考え、蜘蛛のように壁面を伝う。

このまま・・・反対側の教室に・・・

そう考えた矢先、けたたましい奇声が近づいてくる。
闇にまぎれ、姿は確認できないが・・・何かが襲ってきている・・・

・・・つっ!・・・

頬をかすめる鋭い爪。

・・・羽根・・・鳥・・・違う・・・・・・・!・・蝙蝠・・・!?

動かない左腕と蜘蛛の糸を掴んでいる右腕。
襲いかかる無数の牙と爪に、抵抗すらできない。

・・・そんなっ!・・・壁を・・・伝ったのが・・・仇に・・・?・・・

顔を伏せ、壁面にしがみつき、必死に攻撃を防ぐ。・・・が。
蝙蝠の羽根が右手首を打つ。狙ったかのように。次々と。
体重を支える糸が次第に細くなり、止めとばかりに牙で噛み切られる。

「・・・あぁぁぁぁぁぁっ・・・・・・・!!」

地面に身体を叩きつけられ、2度、3度とバウンドしてから、よろよろと立ちあがる。
上空には無数の蝙蝠。

・・・このままじゃ・・・外は・・・危険・・・

無数の傷を受けた身体で、1階教室の窓から滑りこむ。

(場所:1F教室→教室前廊下)
>411>415 
「……え、後ろ? ――――ひゃぁっ!!」 突き飛ばされた……。 
が、只では起きない。地面に放置をしておいた、巨大な銃を広い、肩に掛ける。 
現在位置は、魔女と背後の男のちょうど間。魔女には銀の弾を。背後の男には―――――――― 
ドガッ!! ……ボォンっ!! ―――――――爆裂鉄鋼焼夷弾を喰らわしてやった。
 
 
418江漣 ◆Elen1cxc :02/02/16 03:15
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『逃走成功・別ルートへ』
>400>404>413
 
再び隠し階段の前に立つ。
後続の気配は無し。どうやら上手く撒けたみたいね。
 
「さてと……」
 
当りを見回す。目に映るものと言えば、階段と扉。
階段は、自分達が登ってきたもの。
扉は……そういえば、最初の魔物はここに入ろうとしていたはず。
だとすれば……
 
私はアドルフに向き直ると、僅かに微笑みながら言った。
「せっかくだし、この扉開けてみる?」
419ユージン ◆STigmaWw :02/02/16 03:20
>415>417
(なん……だと!?)
巨大な銃――否、あれは既に砲の域――がこちらに向けられ、弾丸が射出される。
銃口の揺れを見切り、サイドステップで避け――損ねた。掠めて腹を抉られる。
(ちっ……さっさと殺しておけばよかった)
ぼやくと傷口を焼いて塞ぎ、リキッドを指から出して――婦警の目を潰すように撃つ。
>416
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
 
「クスクス、なかなかいい表情ですわ」
 
エリザベスは落下していくマルチの表情を見ながら、そう呟いた。
 
……本来なら、眷属など召還せずとも壁をつたっているマルチを一撃で殲滅する方法はいくらでもあった。
だが、エリザベスはそれを選ばなかった。
そう、彼女は魔王ドラキュラの腹心の中でも群を抜いて残酷で、又、偏執的な嗜好の持ち主なのだ。
 
彼女は今まで、常にこうやって獲物をいたぶってきた。
ある時は遅効性の致死量の毒を獲物の体内に注入し、もがく様を楽しみ、
又、ある時は仲むつまじい夫婦の片方を魅了し、凄惨な殺し合いを演じさせたりと……
例を挙げればキリがない。
 
「さて、トドメはどういたしましょうか?」
 
四肢を切り取って、もがく様を楽しんでもいい。
徐々に下半身から炎で焼いてもいい。
 
「そうですわね、こういたしましょう」
 
エリザベスの姿が生徒会室から掻き消える。
直後、エリザベスはグラウンドの中央にいた。
エリザベスが右手を掲げると同時にグラウンドの土壌から、無数の泥人形が現れる。
 
「あなたたち、あの子の四肢を引き裂きなさい。トドメは私が刺すからやりすぎないようにね」
 
既に、少女がどの教室に逃げ込んだかは匂いではっきり分かっている。
エリザベスの指示を受けて、大量の泥人形たちが少女に骸に変えるべく、校舎に侵入していった。
>401 アルクェイドVSアルトルージュ
 
「何があったかなんて関係ないの!」
 
腰に手を当てて、アルトルージュを見下ろす。
これでは、どちらが姉で妹か分かったモノではない。
 
「妹が姉の事を気遣ったらダメだって言うの、あなたは?」
 
自分の境遇を彼女と比較した事とかはとりあえず口にしない。
上手く言葉にする自信がないからだ。
 
「あなたが絶対の自信を持ってわたしに挑んでくるって言うのならともかく、そんな劣等感の塊に勝っても何にも嬉しくない!」
 
そこで一つ表情を和らげて笑いかける。
 
「だから、あなたがわたしと並び立ったと思った時にあらためて来なさい。その時には正々堂々、真っ正面から叩き潰してあげる」
 
言いたい事はともかく、言える事は言った。
何となく気恥ずかしい。
僅かに顔を赤らめてそっぽを向きながら、アルトルージュに黙って手を差し伸べた。
422アドルフ ◆AdoLfKkE :02/02/16 03:30
アドルフ&江漣 in 森の魔界・フォレストランドの謎ピラミッド
『扉を開けて』
>404>413>418
 
江漣の的確なサポートもあって、魔物は撒けたみたいだ。
・・・正直、この身体がここまで使いにくいとは・・・
江漣がいなければ、確実に見つかり、追いつかれていただろう。
感謝、だな。
 
そして、先程の隠し階段の前。
階段と扉。階段を下りて別ルートを取るのは避けたい。時間がかかりすぎる。
なら・・・鬼が出るか、蛇が出るか。
 
『せっかくだし、この扉開けてみる?』
 
こくり、と肯き、ゆっくりと扉を開く。
その中には・・・?
>417 >419
暗殺者の殺意が完全に女のほうに向いた。チャンスだ。
私は腰のホルスターからルガーを抜き出し、暗殺者に狙いをつける。
女の放った銀の銃弾が私の肩を抉ったが、気に止めてはいられない。
狙いを定めて三回引き金を引いた。
424HMX-12(贄) ◆flFmdhd2 :02/02/16 03:31
>420
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
・トリップ判定
425修羅(M):02/02/16 03:36
>414 修羅vs凶アリア 「不実在のジツ罪」

勢いも気迫も先程までとは段違いだ。
実力を隠していたか。
女型の猛攻に防戦一方。反撃の隙を窺えない。
さらに肩の傷も回復したようだ。
次からはまた、2つ来る…!

想像通り、身体のスレスレを2本目が通り過ぎる。
間をおかず連撃。
剣にかかる負担が倍加する。そろそろ腕が限界だ。

「なにやってんだよー、修羅ー!?」

「っ…黙っていろ」

毒つきながらも、考える。
…この女型。これだけの闘気を持ちながらも、殺意が無い。
攻撃もたまにフェイントでこちらを狙ってくるものの、
真の狙いは草薙に絞られたままだ。
何故、この極限でも殺すことを拒む?
本当にドゥエンディなのか。その全身からは間違いなく
瘴気が発せられているのだが。

己の思考に没頭したのが拙かった。
一際、強烈な一撃が剣を振るわせる。

「しまっ…!」
>419>423 
弾が尽きたライフルを投げ捨てる。砲(カノン)の弾を廃莢する。 
弾を詰め直す。引き金を絞り、トリガーに指をかける。 
――――――――瞬時、眼の周囲がとてつもない痛みが走る。 
「 あ あ あ あ あ ……あぁ!?」 同時に、引き金を引く。轟音が辺り埋める。
427ユージン ◆STigmaWw :02/02/16 03:44
>423>426
魔女は冷静に機を窺っていたらしい。こちらの婦警への攻撃にあわせ、銃を撃ってくる。
だが――そう簡単にはやられない。身を捻り、銃弾をかわす。
やはりあの魔女は油断ならない……接近して殺そうとしたとき、
目の潰れた婦警が銃をめくら撃ちする。
それを避けきれず……ぼくの腹に大穴が開いた。
428凶アリア(M):02/02/16 03:54
>408 修羅VS凶アリア 「信ズルモノ」
 
光を吸い込んでいるかのような刀身が宙に舞う。
昔の私なら安堵の溜息を漏らすところだろうが、
今の私にはそのようなものには縁がない。
 
「ここまでです。降伏してください」
 
しかし、彼が受け入れるかどうかは分からない。
 
優秀な戦士であるなら受け入れるかもしれない。
忠実な騎士であるのなら死を選ぶかもしれない。
少なくとも金目当ての傭兵ではないとは思うのだが・・・
 
先ほどの術を警戒しながら、私はゆっくりと彼に近寄っていった。
429HMX-12(贄) ◆SLaVEnwg :02/02/16 04:06
>420
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))

(エリザベス P > f マルチ)命中:敗北 


廊下に出て左右を見渡す。

・・・追いかけては・・・こない・・・?
このまま・・・外へ・・・逃げ出そう・・・

傷んだ身体を引き摺りながら玄関へ、歩き出す。
壁で体を支えながら。
不意に、背後から人の気配。
無数のエラーが響く身体で後ろを振り返る。
ノイズ混じりの視界に現れたのは・・・動く土の塊。泥人形。

・・・くっ!・・・

明らかに敵意を持った人形に斬糸を振るう。
泥人形を切断し、元の土くれに帰す。

・・・はやく・・・逃げ・・・・・・えっ?・・・

逃げようとする背後から別の泥人形が立ち
自分の左腕を掴んでいる。

・・・!?・・・う・・・嘘・・・嘘・・・ですよ・・・ね・・・?

無言のまま泥人形は力を込める。
メキメキと嫌な音を立て内部フレームの歪む音が聞こえ
引き千切られる左腕。

・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・

呆然と目を見開いて、床に落ちた腕を見つめる。
自らの左肩を見る。露出した内部配線が肩から覗いている。

何時の間にか周りには無数の泥人形が自分を囲んでいる。
下された命令は同じなのだろう、
泥人形の群に飲み込まれ、
自分の四肢が一つずつ引き千切られて行くのを
何故かはっきりとした意識で感じる。

・・・あ・・・・右脚が・・・・・・今・・・・・左脚・・・・・
・・・・・・・・・・・今度は・・・・・・・・右・・・・腕・・・・ふふ・・・・

>421
アルクェイドVSアルトルージュ
 
(アルトルージュエピローグ)
 
『だから、あなたがわたしと並び立ったと思った時にあらためて来なさい。
その時には正々堂々、真っ正面から叩き潰してあげる』
 
アルクェイドがそっぽをむきつつも、顔を赤らめて、手を差し出してくる。
 
……いい笑顔だ。
アルクェイドには大きい余程『何か』があったのだろう。
 
――完全に私の負けだ。
 
敗因は何だったのだろう?
 
――私の作戦ミス?
違う。
 
――私とアルクェイドの『性能差』
これも違う。
それなら、私はアルクェイドを既に仕留めている。
昔の戦いでも私はアルクェイドを仕留める寸前までいったのだから。 
 
――『何か』
これだろう。
今のアルクェイドの強さでもあり、弱さでもある。
私の心さえ折ることができたもの。



考えるのはやめよう。
431修羅(M):02/02/16 04:13
>428 修羅vs凶アリア 「Like a Whirlwind」

「修羅のあんぽんたーん!」

遠くに飛ばされ、地面に突き刺さっている剣から罵声が聞こえる。
無視して、俺は正面に立つ女型と向かい合う。
互いに武器を交えていたので、距離は一足飛びの範囲。
当然、充分に相手の間合いの中だ。
無手になった今、何とか女型の懐に入らなければならない。

「ここまでです。降伏してください」

女型が無表情に勧告する。
やはり殺すつもりはないようだ。不可解である。
だが魔を相手に、無防備を晒す訳にはいかない。
俺は口腔にて呪術を紡ぐ。

聴こえたのだろう、女型が警戒を強める。
だが近寄るのを止めはしない。
今度は遅れを取らない、と言ったところか。

俺は術を放つ。
空気を操る術。しかし先程とは違う形に。
鎌居達。
無数の真空刃が女型に飛んでいく。
これなら、躱し切れまい!
>430
私は、アルクェイドのさしのべた手をつかみ、立ち上げる。
そして、アルクェイドにこう告げた。
 
「私の負けよ、アルクェイド……」
 
アルクェイドは何もいわない。
なんと言えばいいか分からないのだろうか。
 
「数百年経って、ようやく、あなたと姉妹らしい会話をした気がするわ」
 
私は苦笑しつつ、そうつぶやく。
 
「そうね、まずはあなたを超えるには単にあなたを倒すだけじゃ駄目ね。過去の私自身を超えないとね」
 
ここらは自分でも上手く言葉にできない。
でも、大切な何かをこのやり取りでつかめた気がする。
 
「……少なくとも、これからはアルトルージュ・ブリュンスタッドとその配下一同はあなたに牙を向くことはないわ。
まずは、互いにやるべきことを果たしましょう」
 
私は懐をまさぐり、髪の毛の束を取り出す。
 
「これは返すわ。私が負けたら、因縁の終結の印として、あなたに最初から返すつもりだったんだけど……」
 
髪の毛を無理矢理、アルクェイドの手に握らせる。
 
「まあ、これは和解のそして、再戦の約束だと思って頂戴。まだ、色々、言いたいことがあるけど……」
 
私は、アルクェイドに背を向ける。
 
「互いの役目が一段落したら、又、話をしましょう」
 
そう、後ろのアルクェイドに告げて、私は大広間を出た。



千年城の外に出ると、月が煌々と輝いていた。
何故だろう?
今までは血のように朱い月としか見えなかったのに……
こんなに月を優しく感じたのは初めてだ。
 
さあ、やることは山とある。
でも、さしあたってやるべきことは……

(アルトルージュ側END)
>429
(エリザベス・バートリーVS.HMX―12(贄))
(エピローグ) 
 
既にエリザベスが少女の元にたどり着いた時は、少女は無残に四肢を引きちぎられていた。
少女の目つきは最早虚ろ。
しかし、エリザベスはそのような終わりをのぞまない。
 
少女の眼の自らの魔眼で暗示をかけ、少女が発狂することさえも許さない。
少女の眼に光が戻る。
しかし、それは新たなる陵辱への一歩に過ぎない。
 
エリザベスが右手の鍵爪を少女に振るう。
鍵爪が右胸に突き刺さる。
でも、少女は機械だから、死なないし、死ねない。
 
今度は少女の左即頭部を握りつぶす。
ただし、脳の中枢部は無事な程度に加減して。
 
少女の瞳が恐怖に染まる。
まだまだ、悪夢は終わらない……
 
<END>
レス番まとめですわ。
夜の眷属の残酷さ、恐怖さはまだこんなものではありませんわよ?
 
>381>382>385>386>391>393>394>397>406>409
>416>420>429>433
435凶アリア(M):02/02/16 04:39
>408 修羅VS凶アリア 「身を削るモノ、心を削るモノ」
 
彼は何かを呟き始めた。
目の光りも全く失われてはいない。
降伏する気は無いようだ。
仕方がない、乱暴だが気絶させて村の者に任せよう・・・
 
彼が呪を唱え終わった瞬間に、風をかわして踏み込む。
そう決めて、跳躍にそなえ地面を踏みしめる。
 
 
・・・・・・
 
今 だ !
 
 
風の音を合図に大きく横にステップする。
だが、その瞬間私は大きくバランスを崩した。
 
 
「!?」
 
何が起きたかとっさに判断出来なかったが、
どうやら別の術であったらしい。
草むらがズタズタに切り裂かれ、私の足も大きく切り裂かれていた。
切断するほどの威力がなかったのは幸いかもしれない。
 
どれほどの執念があれば、人の身でありながら
これほどの術を身につける事が出来るのだろうか?
 
崩れ落ちそうな膝を支えながら、
私は彼の送ってきた人生に心を巡らせていた・・・
>430>432 アルクェイドVSアルトルージュ エピローグ
 
去っていくアルトルージュの背中を見ながら、アルクェイドは手の中にある自分の髪を意識していた。
それは、過去にアルトルージュと対峙した時に不覚をとって奪われた物。
それがどんな形にせよ自分の手に戻ってきた。
 
この髪はアルクェイドの力の一部でもある。
これがあれば、アルクェイドは今以上の力を振るう事が出来る。
もともと自分の物、それがあるべき位置に納まる事は何ら不自然ではないはずだ。
 
でも、アルクェイドはそうしなかった。
これがアルトルージュからの約束ならば、まだ自分の物になったワケではない。
また、いつかコレを巡って争う時が来るのだろう。
ならば、再会の手形と思って取っておく事にしよう。
 
「それに、志貴がもしかしたらロングよりショートの方が好きかもしれないしねー」
 
苦笑とも取れる表情を浮かべて、その髪を懐へとしまう。
そして、もはや何の感慨ももたらさない千年城を後にした。
 
「さて、と……。志貴はまだあの場所で待っててくれてるかなあ? 一応置き手紙はしてきたけど」
 
多少時間は掛かっても、アルクェイドは自分の足で帰る事にした。
今の記憶は、性格の均一化で決して衰えさせたくはなかったから。
 
 
437修羅(M) ◆CzfeapaE :02/02/16 04:53
>435 修羅vs凶アリア 「手負いの とり が2羽」

脚を裂かれ、バランスを崩した女型。
女型は震える膝で身体を支える。勝機。
俺は大地を蹴り、一気に女型の懐に潜る。
俺は女型の腕を掴んだ。
呪術を紡ぐ。紡がれた術は気となり、俺の腹へ。
気が体内の静電気を爆発的に増大させる。
女型を掴まえる俺の手から、何十倍となった電撃が
迸ろうとしていた――
アルクェイドVSアルトルージュ、姉妹対決のレス番まとめよ。
 
>172 >174 >179 >184 >186 >200 >204 >212 >218 >225
>234 >334 >338 >341 >344 >353 >355 >392 >401 >421
>430 >432 >436
 
さて、と。
早く志貴の所へ帰ってあげないといけないね。
>437 修羅VS凶アリア 「もつれあうサダメ」
 
彼は一瞬で間合いを詰めた。
腕を捕まれる。
 
不審に思う暇もなく再び紡ぎ出される呪。
 
どのような術を繰り出す気か分からないが、これ以上は不味い。
とっさにトンファーを突き出すように振るう。
間に合うか・・・?

 
(トリップ判定:修羅(M)の”C”に対抗)
>426 >427
暗殺者は、腹に大穴を空けて倒れた。あれでは生きてはいまい。
残った女はといえば、なぜか恍惚とした表情を浮かべながら私に飛び掛ってきていた。
錯乱・・・いや、興奮しているの?このむせかえる血の匂いに。

「・・・そう、君も吸血鬼なのね」

なら、話は早い。血に興奮する吸血鬼には、血を与えればいいだけの話。
手にもったカトラスを手首に這わせ、軽く線を引く。
それを、暴れる女の口元に突き出した。

「正真正銘処女の血よ・・・ゆっくり味わいなさい」

血の匂いを敏感に感じ取った女は、手首から流れる血をゆっくりと舌で舐めとると、
たがが外れたかのように私の手首にむしゃぶりつき、
赤ん坊のようにちゅぱちゅぱと音を立てて私の血を舐め始めた。

どれくらいそうしていただろうか、やがて女は名残惜しそうにゆっくりと口を離し、
満足したかのように一息ついた。もう先程までの恍惚とした表情はない。

「・・・満足した?」

私の問いに、怯えたような表情で、こくん、と頷く。

「そう、それじゃあ、おやすみなさい。またいつか会いましょう」

そういって女に当て身を食らわせ気絶させると、足早にその場から立ち去った。
あの娘は放っておけばヘルシングが回収に来るだろう。私は私の仕事をただするだけ。

「こちら、ふみこ・O・V。引き続き統和機構の調査を行います。以上」
441修羅(M):02/02/16 05:22
>439 修羅vs凶アリア 「Red Tint」
(トリップ判定 C>a 修羅の勝ち)

…電撃により、全身が麻痺し、大地に倒れた女型を見下ろす。
俺は草薙を拾い、剣先を女形へ突きつけた。
覚悟を決めたのか、女型は瞳を閉じる。
違和感。
そして納得。
俺は剣を振り下ろさない。
代わりに問うた。

「1つ聞く。何故、殺そうとしなかった」
442エンハウンス(M):02/02/16 05:23
>367 エンハウンス(M)VSナイトノッカー
 
 危惧は早速現実のモノとなった。
 恐らくは、さっき滅した者と同じ手の者だろう。
 それが証拠に先ほどの男と同じ様な魔術を行使している。
 
「……ちっ」
 
 エンハウンスは、それを後ろに飛び退きながら体で受ける。
 僅かでも衝撃を受け流そうとする為の行動だ。
 だが、決して防御に腕は使わない。
 
 かなりの距離を吹っ飛び、地面に倒れる。
 が、すぐにヘッドスプリングで立ち上がり、今の魔術の行使者を睨め付ける。
 
「ふん、どうでもいい……。俺の邪魔をするのならば滅するのみだ」
 
 腰の後ろに手を回し、右腕に魔剣アヴェンジャーを。
 左手に聖葬砲典をそれぞれ携える。
 
 そして、その瞬間からエンハウンスは絶え間ない責め苦を背負う。
 
 彼は人間であるが故に、魔剣は右手の神経を蝕んでいく。
 彼は吸血鬼であるが故に、聖葬砲典は左手を腐らせていく。
 
 包帯に描かれた呪紋で抑えていなければ、彼の腕はとっくに使い物にならなくなっているだろう。
 今でも、包帯の下では神経節の壊死と、腕の腐敗が緩やかに進行している。
 だが、その苦痛は彼の意思をいささかも揺るがせない。
 
 そして魔剣の刀身には漆黒の障気が漂い始める。
 魔剣アヴェンジャーは、彼の苦痛を障気という形で具現化する。
 彼がダメージを受ければ受けるほどにその障気は色濃く、長大になるのだ。
 腕を蝕む痛みと、敵から受けたダメージが、魔剣に力を与えていた。
 
 彼は左腕の聖葬砲典――ブラックバレルを距離の離れた敵にポイントする。
 完全な意味で人間ではない彼に、ブラックバレルの力の全てを引き出す事はできない。
 だが、完全な化物でもないが故に、多少力が落ちても行使することはできる。
 目前の敵はどうやら人間のようだ。
 対化物の概念武装であるブラックバレルではそれほどの威力は期待できまい。
 
 だが、それでも通常の銃器程度の威力は持ち合わせている。
 躊躇うことなく彼は引き金を引いた。
ふみこ・O・Vさんvsセラス・Vさんvs天色 優さん、短文実験闘争のまとめよ。

>300 >402 >403 >405 >410 >411 >412 >415 >417 >419
>423 >426 >427 >440

3人とも、おつかれさま〜♪
>443は間違え。
改訂版よ。

>399 >402 >403 >405 >410 >411 >412 >415 >417 >419
>423 >426 >427 >440
445凶アリア(M):02/02/16 05:43
>441 修羅VS凶アリア 「闇を見つめて」
 
雷に打たれたような感触が全身を駆けめぐる。
身体を動かすことができない。
彼は剣を拾い、こちらへ近寄ってくる。
その姿は私にとって白き死神にも等しい。
 
あの時を思い出した。私が凶となった日の事を。
 
(アズライト・・・様・・・)
 
せめて最後にそのお顔を思い出そうと目を閉じる。
・・・が、いつまでたっても剣は振り下ろされなかった。
 
 
その代わりに、
 
「1つ聞く。何故、殺そうとしなかった」
 
 
何故?・・・それは・・・何故だろう?
もはや人の道徳に縛られないハズの私が。
 
不意に、先ほど思い出した光景が再び目の前にちらつく。
アズライト様の泣き顔が・・・
 
そうだ・・・私がここにいる理由は・・・
 
 
「主が・・・私の大切な人が泣くような事はしたくないから・・・」
446アーカード ◆aaRCARDU :02/02/16 05:49
>319 VSアベル・ナイトロード
 
「ほう、面白い装備を持っているな」
 
 壁に縫い止められたアーカードは、それでも余裕を崩さない。
 既に再生は七割方終了していた。
 
『ここにいた男の行方を知っていますか?』
 
 ヴァチカンの男はそう尋ねてきた。
 すぐにあの出来損ないの事だと理解する。
 なるほど、アレはヴァチカンのお尋ね者でもあったワケか。
 すぐに得心するも、あんな出来損ないの話が出てきた事に嫌悪感が先に立つ。
 
「あの出来損ないなら、その窓の下で潰れているだろうよ」
 
 そう吐き捨てると同時に、アーカードは動き出す。
 このままでは埒が開かない。
 注意が僅かに窓の方に逸れた瞬間に、アーカードの肩から漆黒の腕が伸びて、男の両肩を拘束する。
 ギリギリと容赦なく男の肩を締め上げた。
 
「拘束制御術式(クロムウェル)、三号二号一号、解放」
 
 思う存分に埒を開けよう。
 自分もあの男もだ。
 アーカードは来るべき予感に打ち震えていた。
447修羅(M):02/02/16 06:03
>445 修羅vs凶アリア エピローグ「夢幻泡影/無限抱擁」

俺は剣を下ろした。
途端に草薙が不平を洩らす。

「えー! 何でー!? 斬らないのー!?」

「こいつはドゥエンディではない」

戦いながらも違和感を感じていたが、剣を突きつけたときに
その違和感は一番大きくなった。
女型はたとえ草薙を以てしても殺し切れない。
故に「剣を突きつけられ」「覚悟する」ことは有りえない。
さらにこの魔物には主がいるという。
女型ドゥエンディにとって主はディアドラか六ツ星衆だけ。
そして殺しを厭うドゥエンディなど居るものか。

「だけど魔物じゃん! 斬っちゃおうよ! おなかすいたー!」

「封」

「修羅、横暴ーっ!」

草薙を封じて、俺は歩き出す。
女は放っておいて良いだろう。どうせすぐに動けるようになる。
ただ女が、自分を殺さない俺を怪訝に思っているのが、
気配で感じ取れた。
振り向くことはせず、背中を向けたまま、俺は答えた。

「俺にはもう主は居ない。果たすべき約束さえ、無い」

何故、そんなことを、何者とも知れない魔物に言ったのだろうか。
後になって思い返しても分からない。
だが…

俺は殺し続ける人間だ。
だから。
殺さない魔物の元に、何かの想いを残そうとしたのかも知れない。
捨て去ったはずの、遠い何かを。
448凶アリア(M):02/02/16 06:19
>447 修羅vs凶アリア エピローグ2「Only・・・」
 
傷の再生はとうに終わっていたが、
私は空を見つめていた。
 
「俺にはもう主は居ない。果たすべき約束さえ、無い」
 
では彼は何故闘うのだろう?
何を求めているのだろうか?
 
答えはもう聞けない。
答えがあるのかもわからない。
 
だからせめて語ろう。せめて詠おう。
声なき歌にのせて。
 
いつか聞いた、魂は同じ所へたどり着くという伝説を。
彼の魂がいつかたどり着く時まで。
 
 
 
私の魂がいつかたどり着く日まで。
449凶アリア(M):02/02/16 06:25
修羅(AmbivalenZ)VS凶アリア(DiaboLiQuE)
 
>371 >373 >375 >377 >380 >383 >389 >395 >398 >408
>414 >425 >428 >431 >435 >437 >439 >441 >445
 
エピローグ >447>448
 
アリスソフト対決となりましたが、いかがだったでしょうか?
450ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/16 09:57
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>365
世界を邪魔にして、独り、自分の悪魔と踊るようなミア。
彼女に友達はいない。
兄弟もいない。いたかもしれない。でもいない。

差し伸ばされる手も拒み、地面にたたきつけ、踏みにじるミア。
ウルフには大地に強かに叩き付けられた痛みなんて殆どない。痛むのは心だ。

「ミアは、独りでいるのが好きなんだな。
・・・オマエの為だけに存在するものはもうないんだから・・・仕方ないか♪」

ウルフは精神を集中する。
彼は舞い狂う固形物を全て掌握する。固形物は細かな土砂となり、彼女に向かい突き進む。
それは意志を持ってミアの毛穴、眼、鼻。その他体中のわずかな隙間へと入り込まんとした。

(マーキングは後、一度分のエネルギーのみ)
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>450

「『仕方がない』。そう、全てはその言葉によって正当化されてくんだ―――」

襲い掛かる意志ある砂塵は、しかし『少女』の一睨みによりあっけなく霧散した。

「―――だから、アンタが私に弄ばれる事も『仕方がない』事なんだよね」

振り上げられる右腕。持ち上げられる獣人。
振り下ろされる右腕。叩き付けられる獣人。

「踊れ踊れ踊れ踊れ踊れ踊れ踊れ踊れ――――――」


跳ね上がる。振り回される。飛び上がる。落とされる。
轟音/振動/回転/爆音/絶叫/流血/騒音/閃光――――――


「アーハッハッハッハッハッハッ!!!!!!!!!!」


―――哄笑。





「・・・・・・忘れてた。クソガキ、ダンスパートナーは必要か?」

獣人に向かって突き出される白い腕。
そして・・・・・・

天を埋め尽くす程の『悪意ある天女』の大群と。
地の底より這い出て来る、虚ろな朽ちた死者の群れと。


「ヨ・リ・ド・リ・ミ・ド・リ・だ・ぞ? ・・・アーッハッハッハッ!!!」
452ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/16 11:41
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>451

「『仕方がない』。そう、全てはその言葉によって正当化されてくんだ―――」

弄ばれるように地面と空中を往復するからだは何とかその言葉を受け止めた。
嘆きのリズムに身を任せるミアを見て、カナシミノ「情の力」が溢れる。

朽ちた死者の群れは彼から発する「情の光」を浴びて闇に帰した。
しかし。
彼女のほっそりした腕は朱に染まり、ウルフの体に突き刺さった。
体の中の臓器を抉るように、毛皮をなめすように、舐るように。

「ウルフはオマエのパートナーにはなれないんだな・・・。ちょっと悲しいけど」

ウルフは彼女の手を慈しむように包み込む。

「ミア。オマエの言う通り・・・全部仕方がなかったんだな。
・・・だから。今からオマエの理由を作ってやる。ミアが壊して、汚して、
傷つけた自然とオマエ自身の心が笑っていられるように・・・」

えいえんと思った幸せな過去の時間。輝いてるきおく。
その大切なモノを夢見ることも忘れたミア。でも。自然はいつまでもオマエの
事を忘れない。ウルフが忘れさせない。


・・・・・・・・・・・・・・・マーキング!!!!!

彼女の中の残り滓の美しい記憶と、大地に残っていた小さなバラの種に生命力を
ウルフは注ぎ込んだ。
二人の体が光り、ミアの体から無数の深紅のバラが咲き乱れる。

彼女が破壊した大地を清め、覆い尽くすように広がっていく。
誰の記憶にもあるようなキレイなキレイな『あの場所』を具現化するように。


「バラは食べられないけど、ずっとオマエの側にいてくれる。
それに、すっごくキレイだしな・・・」

ウルフは貫かれた腹部を押え、地に倒れ伏しながらそう呟いた。
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>452

「アハハッ!! 忘れないでいてやるよ。アンタのその悲しみ」

全身を蔓に絡み取られ、
身体に真っ赤な薔薇を咲かせながら、
それでも『少女』は高らかに笑う。
漆黒の闇夜を切り裂いて。


「喜びも、悲しみも、怒りも、恐怖も、全部忘れない」


再び地上に降り立ち、瓦礫の山の頂上に腰を掛ける『少女』。


「・・・・・・忘れないよ。ただ切り捨てるだけ」

呟きを残し、一際大きい中央の大輪を震わせて
倒れている獣人を静かに見下ろす。

「それじゃ、サヨナラだ。―――いい夢を」

そのまま瞳を閉じて――――


「Good night」
454ウルフ ◆wolf8zuU :02/02/16 14:03
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>453  
  
『喜びも悲しみも。何処から来て何処へ行く』  
昔、そんな事を行ってたヤツがいたな。  
  
でも、人の気持ちが行きつくところは結局「無」でしかない。  
この星はいいことも、悪いことも、「無」にすることで帳尻を合わせてきた。  
  
・・・だから。  
  
ミアが悪いやつでも、ウルフはかまわない。  
少なくても「忘れない」って言ってくれているんだから。 
  
おやすみ、ミア。  
ウルフはオマエを見送れないけど、きっと薔薇の香りがミアの事を後の  
時代まで伝えてくれている筈だから・・・  
   
人狼の二つの目はゆっくりと閉じられ、楽園の土に還っていった。  
−−−−−−−−月のない本当の闇の一夜に咲き乱れる真っ赤な薔薇の下に。
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー
>454


Epilogue


『stat rosa pvst ina nomine nomina nuda tenemus』

(薔薇は神が名付けた名前である。私達の薔薇は名も無い薔薇)



時が移ろい、廃墟が薔薇の園へと姿を変え、その由来を知る人がいなくなっても―――




歌が聞こえる。

主の消えたその廃園で。

誰の為でもない、何の為でもない歌が―――――



Sul giardino fantastico profumato dirosa lacarezza de l'ombra posa…

(薔薇の芳香漂う幻想的な庭に 影の愛撫は憩う…)

Pure ha un pensiero e un palpito la quiete suprema, l'aria come per brivido trema…

(しかしこの上ない静寂は、想いと囁きがあり、大気は慄いているかのように震える)

La luttuosa tenebra una storia di morte racconta alle cardenie smorte?

(悼ましい暗闇は、死の或る物語を、色褪せたくちなしに語るのか?)

Forse perche una pioggia di soavi rugiade entro i socchiusi petali cade su l'acose miserie e sul'ebbrezze perdute,sui muti sogni e l'ansie mute…

(おそらく半ば開いた花弁の中の甘美な露の雨が、隠された不幸に、失われた陶酔に物言わぬ夢と不安に落ちるからなのか……)

Su le fugaci gioie che il disinganno infrange la notte le sue lacrime piannge―――

(迷いの目覚めが打ち砕く、儚い喜びの上に、夜は自分の涙を落とす―――)






鳥が、鳴いた。


――――――― The end.
A silent night, calm noise 〜ウルフvsミア・フォーテー

・・・まとめ、だ。


Prologue >258
>259>260>261>262>360>361>362>363>364>365>450>451>452>453>454
Epilogue >455


アハッ、アハハハッ・・・・・・・・・・・・
457闘争を愛するモノ:02/02/16 15:53
そろそろ大きな戦いが見たいものだなぁ。
458導入:02/02/16 16:39
超純粋・幽祢 VS 黒衣の吸血姫・アルトルージュ
 
〜夢幻歳華(むげんさいか)・外伝〜
 
わたしにある『もの』。
それはあなたにはない『もの』。
あなたにある『もの』。
・・・・・・それはわたしにはない『もの』。
 
夢幻歳華、外伝のおはなし。
『あなた、しあわせ?』
 
夢幻の中、私は想い・・・忘れない。
 
 
===導入===
 
私は広い城の中庭にある噴水の縁に腰掛けている。
空には真円の月。
ただ、静寂のみが支配する世界。
 
・・・千年城。空想具現化(マーブル・ファンタズム)の究極系。
 
目を閉じてみる。
風の音一つ聞こえない、空間。 
そんな静かな城内に響く足音。
足音は私のすぐ近くまで来ると立ち止まる。
 
永い沈黙。
 
「あなた、このお城に住んでるの?
 綺麗なところだね、わたし好きだな♪」

沈黙を破ったのは私だった。 
私は振り向きもせずに月を眺める。
そんな私に、相手は強烈な殺意をぶつけていた。
彼女の名はアルトルージュ。
吸血種の頂点たる朱い月の『代用品』。
 
再び、沈黙。
主なき城は、ただ静かにそこにあり続ける。
混ざりけのないただ純粋な空間。
 
「ホント、綺麗なところ。
 とても『出来損ない』には造れそうにないわね♪」
 
その言葉を聞くやいなや、彼女の殺意が爆発する。
くすくす・・・・・・躍起になっちゃって、可愛いんだ♪
 
「いいよ、相手してあげる♪
 でもあなた、私に勝てるのかなぁ?」
 
 
 
 
・・・・・・月明かりの元、吸血姫達の饗宴が始まる。
超純粋・幽祢 VS 黒衣の吸血姫・アルトルージュ
>458
 
私は何百年かぶりに千年城ブリュンスタッドに足を踏み入れた。
本当は此処に来るつもりなどなかった。
……私には忌まわしい記憶しか此処にはないのだから。
ただ、近くに所用で来たついで―そう、ほんの気紛れという奴だ。



城の中は無残に荒廃していた。
無理もない。
城の主、アルクェイド・ブリュンスタッドは此処にいないのだから。 
 
大広間にやってきた。
此処は荒廃の度合いが少ない。
 
天窓から月の光がさしこんで、幻想的な風景をかもし出している。
そんな中で私を呼ぶ声……
 
振り向くと白い和服らしきものに身を包んだ少女がいた。
何者!?
私は咄嗟に臨戦体制をとる。
 
そこで少女は更に一言……
 
『ホント、綺麗なところ。
 とても『出来損ない』には造れそうにないわね♪」』
 
私の中で何かが弾けた。
私の眼が赤から金色に変わる。
私の身体も意図せずして、戦闘向けの大人への身体へと変貌を遂げた。
 
『いいよ、相手してあげる♪
 でもあなた、私に勝てるのかなぁ?」』
 
彼女がそう言った瞬間に既に私は10メートル以上あった間合いを瞬時に詰め、
右手を振り下ろしていた。
私―アルトルージュ・ブリュンスタッドを愚弄した代償、その命で償ってもらうわ!
(ごめん、修正)
超純粋・幽祢 VS 黒衣の吸血姫・アルトルージュ
>458
 
私は何百年かぶりに千年城ブリュンスタッドに足を踏み入れた。
本当は此処に来るつもりなどなかった。
……私には忌まわしい記憶しか此処にはないのだから。
ただ、近くに所用で来たついで―そう、ほんの気紛れという奴だ。



城の中は無残に荒廃していた。
無理もない。
城の主、アルクェイド・ブリュンスタッドは此処にいないのだから。 
 
……中庭にやってきた。
此処は荒廃の度合いが少ない。
 
月の光によって照らされた中庭は幻想的な風景をかもし出している。
そんな中でここに1人の先客がいた。
 
白い和服らしきものに身を包んだ少女―――
感じるのは悪意そのもの――
 
何者!?
私は咄嗟に臨戦体制をとる。
少女が言葉を告げる。 
 
『あなた、このお城に住んでるの?
 綺麗なところだね、わたし好きだな♪』
 
意図が読めない。
そんな中更に少女は一言……
 
『ホント、綺麗なところ。
 とても『出来損ない』には造れそうにないわね♪」』
 
私の中で何かが弾けた。
私の眼が赤から金色に変わる。
私の身体も意図せずして、戦闘向けの大人への身体へと変貌を遂げた。
 
『いいよ、相手してあげる♪
 でもあなた、私に勝てるのかなぁ?」』
 
彼女がそう言った瞬間に既に私は10メートル以上あった間合いを瞬時に詰め、
右手を振り下ろしていた。
私―アルトルージュ・ブリュンスタッドを愚弄した代償、その命で償ってもらうわ!
461幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/16 18:31
超純粋・幽祢 VS 黒衣の吸血姫・アルトルージュ
>460
振り下ろされた腕が地面を大きく抉る。
もうすでに、私はそこにはいない。
 
「くすくす・・・怖いなぁ、お姉ちゃん?
 いきなり仕掛けてくるからちょっと驚いちゃった。」
 
私はすっと彼女の背後に立つ。
 
空間跳躍。
空間座標感覚で移動することが出来る私の能力。
 
慌てた様子で振り返る彼女。
でもダメ。
もう遅いよ。
 
 
ドンッ!!
 
 

私は『軽く』彼女を突き飛ばす。
もっとも、両手には空間移動時の位相が蓄積されており、
突き飛ばした瞬間に反転放出する事で相手に極度の衝撃を与える。
 
 
彼女は派手に吹っ飛ぶと城壁にたたきつけられる。
あ〜あ、ちょっとやりすぎちゃったかな?
まだ、やられてないよね?
>461
 
「……!?」
 
消えた……!?
瞬間移動?
 
私が背後の気配に気づいた時はもう遅かった。
少女が私を突き飛ばし、そのまま私は吹き飛ばされ、壁にしたたかに叩き付けられる。
 
「……やってくれるじゃない」
 
受けたダメージを気にならないくらい、今の私の怒りは大きい。
私の金色の眼が更に輝きを増す。
 
「プライミッツマーダ―、来なさい! そいつを引き裂きなさい!!」
 
私が叫ぶと同時に城の壁を突き破って、プライミッツマーダ―が姿を現した。
雄たけびをあげて、ガイアの怪物が少女に襲い掛かった!
 
「楽に殺さないわ……」
 
私も後方から、空想具現化で無数の氷の槍を作り出し、少女へと飛ばす!
>457 闘争を愛する者vsセラス・ヴィクトリア 
 
「ヤ、ヤー!!」 
 
……わ、私はそう叫ぶと、と、闘争を愛するヒトに、 
一本のビデオテープを手渡しマシタ……。  
 
『ロリッ子大殲〜アルトさんvs幽称さん〜』 
 
……え、えと、こ、この闘争は、 
大殲が誇る規格外級に迷惑な二人の闘争……らしいデス……。 
し、しかもロリ……。……で、でもって規格外……。 
 
……み、見逃したらまずいと思いますヨ……多分……。
 
464幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/16 20:03
>462
 
へぇ、魔獣も使うんだ。
私は城壁を破って出現した彼をちらりと見やる。
同時に、彼女が私に向けて氷の矢を放つ。
ふぅん、結構本気になってるみたい。
 
 
 
くすくす・・・・・・。
 
 
 
ホント、可愛いんだ。
そうこうしている間に、私の眼前にガイアの怪物が迫り来る。
 
どうしようかなぁ?
 
大口をあけたガイアの怪物は、一瞬にして私を飲み込む。
 
 
 
そ し て 、 は じ け た
 
 
 
ガイアの怪物の頭が。
私が怪物に飲み込まれた瞬間、私の持つ攻撃性魔力をリング状に実象化したのだ。
このリングは接触した物にダメージを与える。
かつてリアから教えられた技を、私なりにアレンジしたのだ。
 
「あ〜あ・・・・・・。
 このコ、頭なくなっちゃった。カワイソ。」
 
彼女について行かなければ、こんな事にもならなかったのに♪
あははははっ・・・・・・。
>464
 
「もしかして、あなた、プライミッツマーダ―を甘く見てない?」
 
私は、何やら得意満面になっている少女に対し、そう告げる。
 
「ソレは、私以上の、そしてアルクェイド以上の地球意思の具現とも言える怪物よ。
だから、地球―ガイアがある以上、絶対に死なないし、殺せない」
 
私は倒れ付したプライミッツマーダ―に視線を向ける。
もう、頭部の再生は完了したか。
 
「後悔は死んでからはできないわよ? 今のこの瞬間に懺悔でもしてなさい!」
 
私は空想具現化で少女の周りに鎖を作り出す。
これで、少女の動きを拘束し、プライミッツマーダ―の突撃で仕留める。
牙が使えなくても、プライミッツマーダ―の突撃なら、肉片も残らないだろう。
 
「さあ、行きなさい、プライミッツマーダ―。今度は不覚を取らないようにね」
 
プライミッツマーダ―が毛を逆立て、眼も金色に爛々と輝く。
プライミッツマーダ―の周りの空気が歪んで見える。
そう、これがガイアの怪物の力だ。
 
『グオオオ!』
 
唸り声を上げ、プライミッツマーダ―が少女に突撃する。
 
(トリップ判定)
466闘争を愛する者:02/02/16 20:42
>463
一人のドラキュリーナが私に一本のビデオテープを差し出してきた。

『ロリッ子大殲〜アルトさんvs幽称さん〜』

なんでも最高の力を持つに近い存在の二人らしい。
それも美少女。
素晴らしい!!

「ありがとう、ドラキュリーナ!
 これこそ私の求めていた物だ。感謝する。」

私は彼女に輸血用医療パックを3袋渡し、その場を去った。
467幽祢 ◆B7ZpI.OM :02/02/16 20:50
>465
 
「もしかして、あなた、プライミッツマーダ―を甘く見てない?」
 
彼女は口元に笑みを浮かべつつ叫ぶ。
 
「ソレは、私以上の、そしてアルクェイド以上の地球意思の具現とも言える怪物よ。
だから、地球―ガイアがある以上、絶対に死なないし、殺せない」
 
へぇ、驚いた。
思ったより強いんだ、このコ。
 
「後悔は死んでからはできないわよ? 今のこの瞬間に懺悔でもしてなさい!」
 
彼女の声とともに私の周りに柵が生まれ出る。
はじけた頭を再生した彼は、怒りをあらわにして私に襲いかかる。
なるほど、ただの幻想種かと思っていたけれど・・・・・・
そんな脆弱な存在ではなかったようね。
 
面白くなりそう♪
 
(トリップ判定)
>466 セラス・ヴィクトリアvs闘争を愛する者 
 
「……は、はぁ、18禁じゃ、ありませんけど……」 
 
……ま、満面の笑顔を浮かべて去る闘争大好きなヒトを…… 
わたしは静かに見送りました……。  
 
闘いは終わりました。それは悲しい結末だったのかもしれません。 
デスガ、一人の人が救われたこともまた事実デス……。 
マスターには出来なくて、わたしにはできること……。 
少しだけ、マスターがわたしになにを望んでいるのか分かった気がしました。  
 
闘争は、人を傷つけることしかできません。 
ですが、死は生を実感させ、楽しむことができる唯一の遊びだ、とマスターは言います。 
そんな、そんな救いようの馬鹿を、見て、幸せになれる人がいる……。 
わたしは、それがすごく嬉しかった…………。 
 
 
闘争を愛する者vsセラス・ヴィクトリア――――――――私の勝利。 
戦利品:輸血用医療パック  

 




闘争を愛する者vsセラス・ヴィクトリア レス番纏め 

>457>463>466>468 
 
……うぅ、わっ、わたしは、け、血液は飲みたくないんですけど………。 
ど、どうしよかしら、こ、コレ……。 マ、マスター、飲むカナー……。 
 
こ、この輸血パックの血液型は……B型……。 
あぅぅ、あのヒト、RH−しか飲まないんデスけど………。 
 
あああ、もう良いデス……お土産にしマス……マスターへの……。 
470幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/16 21:19
>466>467
トリップ(B>G:回避成功)
 
こんな柵、意味ないのにな・・・・・・。
 
私は先程と同じように空間跳躍で空間を渡る。
そしてガイアの怪物、彼の『背中側』に移動した。
 
 
突然私を見失い、彼に一瞬だけ隙が出来る。 
私は両掌による簡易結界を発生させ、彼を捕縛、そして再び空間跳躍を行う。
 
 
 
次の瞬間、私は成層圏に出現していた。
流石のガイアの怪物とはいえ、この様な経験は初めてだろう。
彼は私の結界から逃れようとするが、この結界はそう簡単にふりほどけはしない。
 
 
 
「えいッ♪」
 
 
 
そして、私はそのまま彼を投げ捨てる。
落下中も結界の効果は持続し続ける。
おそらく、受け身を取ることも出来ずに地面にたたき付けられるだろう。
まぁ、何処へ落ちるのかは判らないがコレでしばらくは戻ってこれない。
 
再び空間跳躍をして千年城へと戻る。
 
「ただいま♪
 待たせちゃったかな?」
 
呆然とした表情の彼女に、私は微笑みかける。
さぁ、続きを始めようか?
>470
 
どういう手段かは分からない。
でも、少女が何らかの手を使って、プライミッツマーダ―はこの場から消失した。
 
『ただいま♪ 待たせちゃったかな?』
 
再び、この場に現れた少女が私にそう微笑みかける。
……呆然としている場合ではない。
プライミッツマーダ―を使役できない今、私の能力は通常の半分以下と言ってもいい。
 
即ち、今、私は圧倒的不利に立たされている。
どうする? どうする?
 
……空想具現化での一撃にかけるしかないか。
それが結論。
空間転移も間に合わないレベルで攻撃する。
 
少女が余裕を見せている今が勝機!
少女を睨みつけたまま、全力で少女の周りの空間に空想具現化で干渉し始める。
 
……私の中の動悸が激しくなる。
息も荒くなる。。
そう、空間に干渉するタイプの空想具現化は途方もなく力を消耗する。
イメージが極めて抽象的であるせいだ。
アルクェイドならまだ多少は楽にやれるだろうだろうが……
  
少女の周りの空間が歪み始める。
 
「粉々に消し飛ぶといいわ!」
 
空間の歪みによって形成された衝撃波の渦が今、まさに少女を飲み込もうとした!
472幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/16 21:54
>471

「空想具現化かぁ・・・。
 でもね、わたしには効かないと思うな♪」
 
衝撃波の渦が私の体をうち砕くために荒れ狂う。
だが・・・・・・
その衝撃波は私に届くことはない。
何故なら私の周りにはすでに虚郭(きょかく)が展開されているのだ。
虚郭(きょかく)。
時間概念を持つ存在がこの空間に移相されると、一瞬にして無へ転じてしまう絶対領域。
 
衝撃波が収まっていく。
どうやらコレで終わりのようだ。
見ると、私の周りだけを残して地面は大きなクレーターとなっていた。
 
彼女のその顔に、絶望にも似た表情が浮かぶ。
 
「ね?効かなかったでしょ?
 だってこの服『大虚空(オホソラ)』はリアからのプレゼントなんだもの♪」
 
そう・・・生半可な攻撃でこの大虚空の防御をうち破ることなど出来ない。
 
「それじゃ、次は私から行くね♪」
 
空間跳躍を行い、彼女の眼前へと移動する。
 
「あはっ♪」
 
私は、彼女の首筋へとかぶりつく。
私のこの行為は純然たる吸血行動とは異なる。
単純に相手の生体エネルギーを搾取するのだ。
 
た だ  面 白 く す る 為 に 血 を 吸 う フ リ を す る
 
「・・・・・・はぁ。
 ごちそうさま♪とっても美味しかった♪」
 
私は、あらかたの生体エネルギーを吸い終えてから、彼女を離す。
あえて全て吸い尽くしてしまわないようにした。
 
「くすくす・・・・・・。
 どう、お姉ちゃん?
 判ったでしょう、自分が『出来損ない』だってコト?」
(市街地での乱戦/シティウォーズ、発端)

 灰色の街は、今日も真昼の明るさに輝いていた。
 人々の雑踏に充ち、車の騒音に溢れ、深夜を過ぎてもその活気は収まらない。
 並び立つ卒塔婆にも似たビルどもが煌々と明かりを放ち、夜を征したと誇らしげに居並んでいた。

 ――人間の傲慢が極まり、夜族の影が薄れた証拠だ。

 その中を私は走る。
 群青の軌跡を描き、夜も深まった街中を。
 その軌跡が触れる、木に壁に車に人に。
 触れたすべてが切り刻まれ、水がオイルが血が、街を包み込む悲鳴と嘆きとを生んだ。
 炎に晒されながら、私は疾走する。

 ――死骸の山を築きながら、私は走る。
  ――人を守るべき狩人たちを待ちながら。
   ――血の臭いを求める夜族どもを求めながら。 
474名無しサラリーマン:02/02/16 22:07
>473 (シティウォーズ参戦中)

「うわぁぁぁぁぁっ!! く、来るなバケモノぉぉぉぉっ!!」
(通勤鞄をり回す)
市街地での乱戦/シティウォーズ  
  
ひゃーほほほほほほ この街はちっちゃな子供がすくないなぁ。  
大人なんか大嫌いだよ〜。バンパイア!おっかないおっかない・・・  
きえちゃえちゃえ〜 ダダ駄々駄々ぁ(バンパイアロードにサブマシンガン正射)
(ズシーン、ズシーン・・・)
GUOOOOああああああああ!!
(>474を思いっきり踏み潰す)
477須藤竜也<JOKER>(M):02/02/16 22:12
ひゃは・・・いい感じに燃えてんじゃねぇか。
おら、てめえも燃えろぉ!!
(>474に炎魔法)
478名無しサラリーマン:02/02/16 22:13
>476 (シティウォーズ参戦中)

「ギャァァァァァァ!!!!!」

(ぐちゃ)
(シティウォーズ参戦中) 
>473 
 不意に、けたたましい音が後ろから近づいてきた。
 赤い光を放つ車だ。確かパトカー、とか言ったか。 
 私は足を止め、無粋な駄馬二匹に向き合う。 
 爪が閃くと、駄馬は真っ二つになって燃え上がった。 
「くだらん!」

>475 
 そこへ、銃弾がまとまって襲いかかってきた。
 体の半分に鉛弾を喰らうと、私はそちらへ向き直る。
「ようやく来たか……」
 傷ついたまま、私はそいつ目がけて走り出した。
480久遠美貴(M):02/02/16 22:14
>473 シティウォーズ
 
「おかあ・・・さん?」
 
 
 
 
よく、わからなかった。私はただ、お母さんと歩いていただけなのに。
いきなり、黒い影が走ってきて、炎が燃えて、お母さんが燃えて、
 
 
 
          オカアサンガ、モエテル。
 
 
 
黒い塊。灰になっていく。
 
 
 
「う…………う、うあああああああああああああああああああああああああああ!」
 
 
           体の中で、何かが跳ねた。
 
 
私の背中が燃える。炎の中から、黒い黒い、羽が。
そして炎を喰らって現れる……正真正銘の闇。黒い鎧を着た悪魔。
 
ヴァーザーク・ホーク!
 
魔神(人)が、その豪腕をオカアサンヲコロシタモノに叩きつける。
>476 市街地での乱戦/シティウォーズ   
ひわぁぁあぁ・・・で、でっかいよぉ!!!こんなのおもちゃ箱に入んない 
じゃないかぁ。がべぇ。ちょっと、足、踏んでる踏んでる!!
くそう。ガードしたにかくれちゃうもんねぇ、だ。

482機動隊員:02/02/16 22:16
(シティウォーズ参戦中)

(>475の流れ弾を盾で防ぎながら)
「君たちは完全に包囲されている! 無駄な抵抗はやめておとなしくしたまえ!!」
両腕が極端に肥大し、頭のあるべき場所に3つのつるりとした球体が乗っている
かろうじて人型をした存在―人間の成れの果て―が、通行人の頭を両手で掴んで
振り回しながら叫ぶ。
「あひひひゃひゃほはぁっっっ!! いいい、いぐいぐ、いっぐじっすとぉぅっ!」
<インパクト>発動。>451を吹き飛ばす!
(>483レス番間違い。>451ではなく>486に)
市街地での乱戦/シティウォーズ   
>479  
ふふふ。もう隠れちゃったぞぉ。どこにいるかわからないだろう。 
ひょーほほほほ。(帽子が強力にはみ出している)バレテル!!これでも  
せーりばち。ちゅいいいん。バラバラ事件いちごおケテーイ、だ!(チェーンソーを振りかざす)
(シティウォーズ参戦中)
なんやっちゅうねん・・・いきなり街中でドンパチやと!
さっぱりわけわからんで!
 
とにかく、原因はなんや!?
探し出してぶっとばしたる!
アクセルを吹かして街中を疾走する。
GUOAああぁああああおおおOOO!!
(>482を蹴散らしながら、>481が隠れたガード下に
小型ミサイルを撃ち込む)
 
どぉん!!
488名無し死徒:02/02/16 22:21
(シティウォーズ参戦中)

「我らの、アルトルージュ様のために!!」
(突然現れ、その場で『アルト姫命』と書かれた旗を振り回しながら>486に躍りかかる!!)
>482
うるせぇぞてめえら!!
勝手にそっちでドンパチしてろや!
(プリンパ。このレスのトリップで大文字が出てたら機動隊員は混乱)
>483
うおっ・・・なんや!
突然の爆発にわいのバイクがやられる。
直撃する寸前に離脱したけど、しこたま身体を打った。
・・・オンドレが原因かっ!
パニッシャーのセーフティ解除。マシンガンを叩き込む。
(シティウォーズ参戦中)
>481 
 逃げる?  この期に及んで?

 ――ふざけるな。

 私はその後ろ姿を追おうとし―― 
 
>480 
 叩き潰された。 
 圧倒的な重圧に、全身がバラバラになったような衝撃を覚える。 
 アスファルトに私の血が広がり、感覚が吸い込まれそうになる。 
 
 だが、まだ足りない。
 呪で体を復元しながら、私は立ち上がる。 
 黒い魔を睨みつつ、私は新たに魔法を刻んだ。 
 
 ――ラダルト。零下の吹雪を呼ぶ魔法を。 
>490
「あいいいいいたたたたたっ、いったいっじゃないかあっ!
あひいいひょひゃひははははぁっ!!」
無数の銃弾を叩き込まれながら再生しながら魔族は嗤う。
そして嗤いながら飛びかかっていき、その腕を振り下ろす!
493機動隊員:02/02/16 22:26
(シティウォーズ参戦中)
>487

「グバヒャァア!!」
(2、3人が吹っ飛んでたたきつけられる)

>489
「・・・何だ!? 一体何が起こっている!?」
(隊員には効かなかったが、後ろの市民が大混乱!!)
494麻紀絵(M):02/02/16 22:26
>483
「こっちを向きなさい」
 
私はむしろ優しく声をかける。
もちろんまともな返事など期待していない。
 
すでに「歌」を歌っている顔に向けて、貫手をくりだしている。
495久遠美貴(M):02/02/16 22:26
>491
極寒の吹雪
  
            何故
      
                        寒い。
 
それでも、魔神は止まりもしない。
敵を殴って千切って引き裂いて潰す。
 
 
      ―――――――いやっ!
 
炎光角法術が起動。
吹雪を溶かし尽くし、さらに辺り>500を焼き尽くす。
>472

「そんな……」
 
全く、効果がない……?
アレにまともに飲み込まれたら、どんな相手でもただではすまないのに……
 
私が呆気に取られている間に、少女が私の目前に瞬間移動し、私の首にかぶりついた。
 
私の身体からどんどん力が抜けていく……
吸血姫である私が『吸血』されるなんて……

少女が私を離した。
同時に、私も糸が切れたよう床ににへたりこむ。
 
駄目だ、身体がいうことを聞かない……
このままじゃ……
 
その時、少女が小馬鹿にしたようにこう言った。
 
『くすくす・・・・・・。
 どう、お姉ちゃん?
 判ったでしょう、自分が『出来損ない』だってコト?』
 
頭の中がその言葉で白熱する。
私は出来そこないなんかじゃない!
 
そう、こんな奴なんかに『出来そこない』呼ばわりされる筋合いはない。
誰を愚弄したと思っているの!?
 
私は、黒の吸血姫、アルトルージュ・ブリュンスタッド!
あなたなんか及びもつかない存在なのよっ!!
 
無理矢理に地脈の流れを捻じ曲げ、吸収して私自身の精とする。
流石にアルクェイドクラスとはいかないが、私の再生能力は並の吸血鬼とは比較にならない。
 
これでしばらくは戦えるだろう。
油断している少女の足に空想具現化で鋭い無数の石の槍を作り出す。
 
瞬間、私自身も出来うる限りの速度で少女の背後に回りこみ、右腕を振るった。
>490
なんやと! 傷が治っていきよる。
しかも図体に似合わん動きで跳躍。
くそったれが!
パニッシャーを回転。ロケットランチャーが弾丸をバケモン向けて発射する。
(シティウォーズ参戦中)  
五行制限ってきいたのにぃ。「大人ってウソツキだぁ〜」  
>487のミサイルがぁ!!!ぼ、ぼくちゃんの出番は?こ、これだけぇ・・・? 
あんまりだぁぁぁぁぁ       (ホーミィ・ザ・クラウン Dead♪)
499偶然居たカメラマン:02/02/16 22:29
>473(シティーウォーズ参戦中)

今日も仕事が無かった。
そろそろ貯金も尽き、何とかしなくちゃなぁ、などと考えながら愛用してる煙草に火を着ける。

「・・・フゥー。」

ゆっくり紫煙を吐き出した、煙がすきっ腹にしみる。
そういや今朝から何も喰ってない。
その時、なにかが聞こえてきた、鉄がひしゃげる音、液体がばら撒かれる音、それにまじって・・・・・悲鳴も。

「な〜んか、特ダネの匂いがする、かなぁ?
 よし、行ってみるとすっか!!」

我ながら普通の思考回路ではないと思う。こちらに逃げてくる人を押しのけ、弾き飛ばし、
事が起きている場所に向かって駆け出す。途中で「バカヤロウ!」と罵声を浴びせられるが知った事じゃない。
あそこに行けば特ダネが有る、それしか考えてなかった。
(シティウォーズ参戦中)
>495 
 腕が引き抜かれた。足が引きちぎられた。首はねじ切られた。胴は引き裂かれた。 
 瞬く間に私はバラバラになり、血と体液を撒き散らしながら、うち捨てられる。
 は、はは、ははははは、……。 
 愉快だ。久方ぶりに愉快だ。 
 
 私の右腕が、左手を掴む。
 胴は徐々に繋がり始める。 
 首は起きあがり、再び魔法を唱え始める。 
 
 鋭い爪が娘の首筋を狙い、魔法が真空の嵐を呼んだ。
501機動隊員:02/02/16 22:32
(シティウォーズ参戦中)
>499

「そこの民間人!! 何ををやっている!?」
(引っつかんで後ろへ放り出す)
(シティーウォーズ参戦)
>490
視界に、それが入る。
ヒトの形を逸脱した人であった物。
ホイール・マニアを走らせながら、スタッフ操作。無音詠唱。
「――イグジストッ!」
<アサルト>発動。衝撃波を封入した魔力隗が、魔族に向かって放たれた。
GYAAAAOOあああああああぁぁぁぁうUUおおO!!
 
(さらに足元の>493を踏み潰しながら、
>492に拳を振り下ろす)
>497
「へぎょぉっ!?」
3つある球体のうち1つにロケットランチャーが直撃し、体勢が崩れる。
すでにひび割れてぼろぼろになっている道路にその巨体が落ちた。
そこに>502の魔力塊が直撃!
魔族の肉体は爆裂四散し、周囲に肉片の雨を降らせた。
(リタイヤ)
505名無し死徒:02/02/16 22:35
(シティウォーズ参戦中)
>502

「怨敵レイオット・スタインバーグ、覚悟!!!」
(『アルト姫命』と書かれた旗で殴りかかる)
>493
ひゃは!狂え壊せ、燃やし尽くせ!!
電波電波!!
(今度は炎魔法)
 
>497
あ?なんだあのおっさん、神父サマか?
・・・うざってぇぞコラ!
(後ろから斬りつけ)
507久遠美貴(M):02/02/16 22:36
>500
爪を叩き落すホーク。ガル=レギオンが圧倒的な力で肉を裂き、骨を折る。
 
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン
 
拍動が速い。頭はまっしろなのに、なんでこんなに冷静なんだろう。
 
 
ロックの記憶から風影角法術を発動。
真空の嵐を切り裂いて、竜巻が敵を包む。
GUO?
 
(目標を見失い、とりあえず>505もろとも、
>503に拳を突き出す)
509麻紀絵(M):02/02/16 22:38
(シティウォーズ参戦中)
 
>504
幸い着弾>497より速く離れる事が出来た。
 
さて、騒ぎの元凶は・・・
あれ>500ね。
 
(バンパイア・ロードの方へ移動)
510機動隊員:02/02/16 22:38
(シティウォーズ参戦中)
>506

「・・・退避! 退避ぃぃぃぃ!!!」
(炎に巻かれながら退場)
>502>504>506
ロケットは命中。さらになんやしらんが爆発がおこり、バケモンは吹っ飛んだ。
そこに殺気。
なんやっちゅうねんな、くそっ!
背後からの斬撃をさけ、パニッシャーを連射連射連射!
>495 
 紅蓮を越えた炎が、私を包む。 
 
>507 
 さらに真空が私を嬲る。 
 
 ――だが、足りない。
 すべての力は「青白い輝き」に打ち消され、届かない。 
 そしてその隙に私の体は復元していた。 
 地を蹴り、間合いを詰める。
 その首筋目がけ、私は爪を伸ばした。
>505
「ちっ――!」
 ホイール・マニアを加速。間一髪で旗を回避。
 >505に向かい、ハードフレアを発砲。3発の45マグナム弾が襲いかかる。
514ビリー・ロン:02/02/16 22:41
失礼。本スレの闘争の履歴だ。

>357 中間まとめ

>369 ラグナロク VS 姫園リルカ
>434 エリザベス・バートリー VS HMX―12(贄)
>438 アルクェイド VS アルトルージュ
>444 ふみこ・O・V vs セラス・V vs 天色 優 短文闘争
>449 修羅(AmbivalenZ)VS凶アリア(DiaboLiQuE)
>456 A silent night, calm noise 〜ウルフ vs ミア・フォーテー

んじゃ(撤収)
515久遠美貴(M):02/02/16 22:43
>512
 
 
――――――いやあああああああああっ!
 
 
絶叫だけで雷光角法術を発動。
大地を轟かすほどの稲妻が天から降り注ぎ、敵を弾き飛ばす。
そこに、黒い悪魔が両手を振りかぶり、クレーターを作る破壊力で打ち据えた。
516坂東英二(M):02/02/16 22:44
>509  
♪ビィームきらめくフラッシュバックにぃぃぃぃ奴の影!! 
殺(シャア)殺殺ッ!! 殺殺殺ッ!! 
(熱歌いながらAK47とトカレフ二挺撃ち) 
517麻紀絵(M):02/02/16 22:45
(シティウォーズ参戦中)
 
>512
炎に巻かれ近づけない。
仕方なくベレッタM84を抜いた。
当然「むこう側」つまり「私の同類」用の処理をしている物だ。
 
銃声は悲鳴と怒号にかき消されたが、3発の銃弾が真っ直ぐに飛んでいく。
518黒岩省吾:02/02/16 22:45
(シティウォーズ参戦)
「都民のみなさん、落ち着いて下さい。この東京都知事は、こんなこともあろうかと変身する力を手にしていたのです!」
メガホンを片手に、混乱の場へと赴く俺。
まさか都知事としてダークザイドの力を使うことになるとはな、苦笑しつつ、バケモノどもに指をつきつける。
 
「俺の東京の治安を乱す物共、知っているか!東京が初めて混乱に陥ったのは東京大震災の時だと!
その後も東京は幾たびも混乱に見舞われたが、そのたびに復興してきたという!ブラックアウト!」
暗黒騎士の姿に変わると、俺はバケモノへと向かって行った。
>511
(数発命中)
ちっ、いてえじゃねぇかコラ!
俺がペルソナ使いじゃなきゃ死んでたぞ!!
てめえは燃えろ!!
(やっぱり炎魔法)
 
ついでにてめえもだ!!
(>521に炎魔法)
520名無し死徒:02/02/16 22:45
(シティウォーズ参戦中)
>513

「無駄無駄ァァァッ!!」
(すばやく旗で銃弾を絡め取る)

「ハーレムヤロウは、こうだ!!」
(ニュイイインと旗頭が伸びて槍になる)

「突撃!!」
(突っ込む)
521復活の花魔族:02/02/16 22:48
>520 
「はなぁぁぁぁぁぁ!!!」
「おはなおはなでいっぱいにいいい!!!」
(>520に無数の触手が伸びる)
>519
「まずは貴様からだ!」
狂気の笑みを浮かべる男に駆けていく。
この男は混乱をさらに増長させるヤツだと、俺の直感が告げていた。
こいつを始末すれば都民の混乱もわずかながら収まるはずた。
「むん!」
ダークブレードを男の肩口に振り下ろす。
>519
なんや、なんもないとこが燃える!?
服の袖が燃えて、肉が焦げる。
慌てて消したけど・・・なにさらすねん、どあほう!
バックステップで間合いをとると、さらに頭と心臓めがけて連射!
524偶然居たカメラマン:02/02/16 22:49
「くそっ!!」

全力で走ってたら機動隊に後ろに吹っ飛ばされた。次の瞬間目の前で機動隊が炎に
包まれて何か訳の分からない事を言って逃げって行った。

「おっわ、危ねぇな、にしても今日は結構ついてるな。

早速中心地にみを隠しつつ撮影を開始する。
(シティーウォーズ参戦中)
>520
「ええい、やかましいっ!」
 ブレーキング、同時に車体を方向転換。
 >520に向かい正対する。間髪入れずにスタッフを操作。
「――顕ッ!!」
 >520に向かい、<ブラスト>発動。 
526麻紀絵(M):02/02/16 22:51
(シティウォーズ参戦中)
 
>516
横から下手な歌が聞こえてきた。
ついでに銃弾の雨が降ってくる。
・・・何発かくらってしまった。
「処理」をしていない銃弾なら致命傷にはならないが・・・
 
「お返しよ」
反撃とばかりに銃弾を撃ち込んでやる。
 
>518
「関東大震災と言った方がいいのじゃないかしら?」
GUUOOOOAAAAAおあおあおAoaaoaOOAaoi!!
 
(>520>525を巻き込んで強力で殴りつける)
>515 
 ――恐怖で破壊を撒き散らすか、それは良い。

 雷光も絶叫も、私には届かない。 
 両腕を振り上げた悪魔も、遅すぎる。 
 だが、その腕をかいくぐると私は距離を取った。 
 
>517 
 そこへ、再び銃弾が飛んでくる。 
 眉間と肩口に二発、まともに喰らう。

 ――再生が遅い? 

 傷口をえぐり取ると、再び魔法を唱え始める。 
 治癒と補助、二つの魔法を。   
 
 ――バマツ。空壁を張り、以後の銃弾を阻む。
529偶然居たカメラマン:02/02/16 22:54

「すげぇ・・・」

手から炎を出す男、デカ物に踏み潰されたかと思ったらすぐに怪我を治して立ち上がる男
拳銃(多分マグナム)を乱射する男、不思議な力で全てを切り刻む女、etc・・・・
なにより、アノ都知事さんが変身したのに一番驚いた。

「こりゃいい、いいぞ・・・・そうだ、もっとやれ、やるならとことんやれ・・・」

狂ったようにカメラをまわし続けた。
530名無し死徒:02/02/16 22:54
(シティウォーズ参戦中)
>521

「なんとぉぉぉぉっ!?」
(必死に旗を振り回して迎撃)

「やられはせん! やられはせんぞぉ〜!!」
(張り付いた触手に噛み付く)

>525
「ぐわぁっ!!」
(爆発に巻き込まれ)

>527
「ごふっ!!?」
(思いっきり吹っ飛ぶ)

「ア・・・アルトルージュ様・・・万歳!!」
(ピクピク・・・ガク)
531ハックルボーン神父:02/02/16 22:55
(市街地における伝道)  
  
神よ。なぜ人の世は斯様にも邪悪が蔓延るのか!!  
皆、聞きなさい。神の国は近い。  
祈れ。そして、ただ言え。  
  
「神 は あ る 」、と。(可視領域の聖光波が辺りを照射)
532久遠美貴(M):02/02/16 22:56
>528
 
「いやっ・・・・・・いやよ、もう・・・赦さない。みんなみんな、赦さない!」
 
ホークが咆哮し、辺りを薙ぎ払う。
ビルが綿菓子のように脆く吹き飛び、
>540>541>542が瓦礫の下敷きになった。
(シティーウォーズ参戦中)
>527
「――――!?」
 魔法を発動させる間もなく、盛大に殴りつけられる。
そのまま、近くのビルに車体ごと吹き飛んだ。
534坂東英二(M):02/02/16 22:57
>526 
いてえなこの豚メスがあああああ!! 
(血塗れになりながらAK47を捨て、トカレフとベレッタM93Rで横っ飛び二挺撃ち) 
535名無し死徒:02/02/16 22:57
(シティウォーズ参戦中)
>531

(じゅわ〜)

げ〜む、お〜ば〜
>522
(刀で受け止める・・・が肩に食い込む)
ぐ・・・
ひ、いい腕してんじゃねーか都知事さんよ。
だったら・・・あの神父さんとでも遊んでな!!
(黒岩を>523の盾にする。ついでにウルフウッドのほうへ蹴りつける)
 
>529
何撮ってんだぁ!!
見せもんじゃねぇぞコラ!!
(プリンパ。また大文字)
537復活の花魔族:02/02/16 22:58
>529 
「あなたもなかまぁぁぁぁ!!」
「おはなのなかまぁあぁぁぁああ!!!」
(>529の中に花の種を埋めようとする)
 
>530 
「はなはなはなはな!!」
「でもいらなぁぁぁぁあいいいい!!!」
(>530を>539に放り投げる)
(わりい、プリンパは混乱効果だ)
539幽祢 ◆L2IcXJf6 :02/02/16 23:00
>496

「きゃん♪」
 
流石にここまで早く回復するとは考えていなかった私は、
彼女の一撃を受けて吹き飛ばされる。
 
「やったな♪」
 
もっとも、この程度の攻撃は子ネコにひっかかれた程度なのだが。
私は呪を口にする。
次の瞬間、彼女の足下に捕縛結界が展開する。
 
「よけちゃだめだよ♪」
 
私は口の薄紅を指で軽く拭い振り下ろす。
これは左人差し指から魔力衝撃波を生み出す技。
私がつけている薄紅は言霊に対する魔力増幅の役目がある。
そしてこの魔力衝撃波は腕を振り下ろすのとほぼ同時に目標へ到達する。
 
 
衝撃波が彼女を直撃する。
 
 
これで、おしまい。
彼女は大きく吹き飛ばされると、地面に倒れ込む。
 
生きてはいる。
あえて威力は押さえたし、急所も外した。
私は倒れ込んだ彼女の元に近づくと、口を開いた。

「私にあるもの。それがこの力。
 そして、貴女にはないもの。」
 
大きく息を吸う。
 
「そして、貴女が持っているもの。
 ・・・・・・それは、私が持っていないもの。」
 
 
しばしの沈黙。
 
 
「あなた、幸せ?」
>533
GUOあおおおあうあおあぉあOOYUあおあぁおあ!!
(レイオットに追撃の拳を打ちつけつつ、
>537にはミサイル)
541麻紀絵(M):02/02/16 23:00
(シティウォーズ参戦中)
 
>534
「口が悪いわね。
そんな事では女にもてないわよ?」
 
私は急所のみをかばい、仁王立ちのままトリガーを引き続けた。
 
(ただし自らも重傷を負ってしまう)
>536
おわっ、あいつ、変なやつを盾にしよった!
しかもそいつをこっちに投げてきよる。
わいはその体の脇を縫って、拳銃を取り出し、>536に撃つ。
「ぐっ!」
人間と思って甘く見た・・・。
『くの字』に体を曲げながら苦悶の声を漏らす。
このままではあの神父のところに吹っ飛んでしまう・・・
いや、相手は都民ではないようだ。むしろ吹っ飛んだ方がダメージは少ないか・・・
そう考え、あえて強く地面を蹴り、神父めがけて吹っ飛んだ。
544ハックルボーン神父:02/02/16 23:02
(市街地における伝道)  
  
神はかくおっしゃられた。  
「汝、血を食べるなかれ」、と。  
  
ーーーーバンパイアロードに向い巨大な十字架が飛来する。  
  
ただただ、父と子と精霊の御名において、彼の不浄を救いたまえ・・・・ 
(シティウォーズ参戦中) 
>531 
 解呪? ディスペルが辺りを包んでいた。 
 異常なまでの聖光が体を嬲り、一気に灰へ還そうとする。 
 解呪の効きにくい身とは言え、長時間は保つまい。 
 ――いったん、引くか。
 新たな呪文を刻む。 
 その魔法が具現した時、私の体はかき消えた。 
 
(しばし、退却)
>540
連撃が叩き込まれる。
連続する衝撃に、意識がもうろうと―――
「―――こ・の――!!」
 スタッフを操作。無音詠唱。
「……イグジ――ストッ!」
 <インパクト>発動。>540の正面に、強力な衝撃波が発生。
547坂東英二(M):02/02/16 23:05
>541 
うっはー!! 行く逝くいっちゃううううああああッ!! 
(蜂の巣にしつつされつつ凄絶にぶっ倒れる。その笑顔はこの上なく幸福そう) 
 
坂東英二:死亡 
548麻紀絵(M):02/02/16 23:05
(シティウォーズ参戦中)
 
「・・・!?」
 
(>532の瓦礫の下敷きになる。生死不明)
549復活の花魔族:02/02/16 23:06
>540 
「おはなをいぢめちゃだめぇぇぇえぇえぇぇぇぇえeEeE!!!」
(>540のミサイルを衝撃波で粉砕。更に無数の衝撃波が襲いかかる)
>546
GIAああっ!!(衝撃波を食らい、吹き飛ばされる)
・・・・・・・・
(ゆっくりと起き上がる)
 
・・・gYUUSAAYUIOOUYAあおおぉぉあおAAORAOうあぁぁOOAA!!
 
(逆上し、両腕からミサイル二連射)
シュバッ!!
551スタッフ:02/02/16 23:08
http://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1013867220/l50

新スレ立ちました。移動して下さい。
(ウルフウッドを巻き込んで倒れつつ、先に立ち上がる)
>549
「喧しい!」
そう叫ぶと刀で切り付ける。
>549
(ミサイルを撃った後、衝撃波の群れ)
 
GIIIAAAAAAAAOOOOおおぉあぉOOAああ!!
 
(派手に吹き飛び、>544に体当たり。下敷きにする)
554ハックルボーン神父:02/02/16 23:10
>545  
邪悪なる者は主の威光の前に逃げ去りました。  
  
だが・・・まだ。反応がある。  
奇妙な花。アレは元は人であったものに違いない。  
何故彷徨い、道を見失うのか。  
  
「哀れなるかな、憐れなるかな・・・」  
>537(花)に十字架を振り下ろす。一つ、二つ、三つ、四つ。  
父と、子と、精霊。そしてサタンに憑かれた彼自身の為に。  
555名無しオバちゃん:02/02/16 23:10
(シティウォーズ参戦中)

「あんたらなにしてんの!?」
>550
「――イグジストッ!」
 <デフィレイド>発動。正面に力場平面が形成。
 瞬間、力場にミサイルが命中。爆発を起こすが、それを完全に防御。
 
 同時に、>553が突如襲いかかった衝撃波に吹き飛ばされた。
>554
こっちも神父か?
結婚式でもあんのか?
ひゃははははははは!!!!
(>547坂東の落とした銃で撃ちまくる)
 
>555
遊んでんだよ・・・
電波が遊べって命令してくるからなぁ!!
ひゃっはーーーー!!!
電波電波電波電波電波!!!
(叫びながら騒ぎの中心へふっとばす)
558復活の花魔族:02/02/16 23:20
>554
「いたいいたいいいぃぃいぃぃっぃ!!」
「はなをいじめちゃめ〜なの〜!!!」
(>555のおばちゃんを投げつける)
 
(でもって次スレに移動)
559須藤竜也<JOKER>(M):02/02/16 23:23
(電波が命令しやがるから次スレ移動だ)
560カノン ◆4X2AishA :02/02/16 23:54
途中経過だが闘争のまとめだ
 
カノンvsアセルス
>372>374>376>378>379>384>390>407
ここまでのレス番まとめね。
 
>458>460>461>462>464>465>467>470>472>496
>539