【虎の穴−作者の戯言】

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48923番目
>>486-488
お疲れ様でした。
本来こちらは読者が何やらを書く場所ではないかとは思いますが、
気になる箇所がございましたので、申し開きを。
>特定の批評者(もしくはわたくし)に対するあてつけのような文も見られた
というのは考えすぎだと思います。
少なくとも感想を書いた本人には、そういう意図はございません。

正直、あの作品には困惑しました。
私自身の修行でもあり、またけじめでもあろう、と考え、
あえて要らぬ駄文を感想として寄せさせていただきました。
感想の特に後半にあるような読み方は
私自身としてもかなり無理をした部分があります。
なぜ、ああもわざわざ裏へ裏へ、と読みを進めていったかと言えば、
一読した段階で、登場人物にあまりに魅力を感じられなかったことがあります。
これは、私のかなり個人的な読み方の癖なのでしょうが、
物語の中の人物に、どこか魅力を見つけ出そうと読んでしまうのです。
私の中にアプリオリな前提として、物語として語られる人物には、
どこかしら必ず私にも感じとれる魅力がひそんでいる、という意識があるのでしょう。

途方に暮れた私が見つけた気がした一筋の光明が、
あの読み換えだったわけです。
幻だよ、と言われても仕方のないようなものではありますが、
>こう読んでいただいても面白いなあと思いました
という言葉をいただけて安心しました。ありがとうございます。

それから蛇足ではありますが、「わからない」とは言いながら、
そのわからない筈の個と個とが理解しできたと感じられることこそ
人とそして異性と出会う歓びであろう、とそちらに力点を置いたつもりだった私は、
まったくその通りなんすよ、と惚気たくなるほどの連れあいに恵まれております。
十数年前に「女難の相アリ」と占われた私ではありますが、
その時も今も、それを冗談のネタにできるくらいには、幸せに過ごしておりますです。
ご自愛を。では。