1 :
名無し物書き@推敲中?:
さあ、どうぞ
2 :
謎 ◆xsLXMEJKl2 :2005/04/06(水) 18:04:12
はげ
3 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/06(水) 18:07:51
>>1
さあ、どうぞ。
4 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/06(水) 18:16:20
前スレのアドくらい貼れや
5 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/06(水) 18:37:49
ぬる
6 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/06(水) 19:17:02
ぽ
7 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 14:25:20
褒め手随時募集中!!
参加者は↓まで。
頭脳が暴走している!
9 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 17:26:56
今日もまたボクが電柱を過ぎようとするときに、犬がこっちに向かってきたのだけれど、
ボクは犬が電柱のところで止まって、小便でもするかも知れないと、わざわざ大きく避けてあげたのに
犬は何ともないとぼけた顔で、目さえ合わさずにチッチチッチとアスファルトを引っ掻いて、
通り過ぎた。軽くあしらうかのように、しっぽを振りながらだ。ボクは頭に来て、振り向いて
思いっきり睨んでやったのだが、思いがけないことにその犬の背中に――なぜか夕日を背負っていた背中に哀愁を感じた。
ボクは「お父さん」と口走った。口が滑ったとも言える。独り言だ。いや犬に言ったのだ。
犬の背中に向かって。ボクは犬の背中に父の暖かい背中を重ね合わせた。懐かしい気持ちになった。
良く肩車してもらったっけ。肩胛骨がごつごつしてたっけ。そんな風に感傷に浸っている内に、犬への怒りは治まり、
自信の器の小ささを恥じていた。「ボクはこれからだ」と呟いて夕日に向かって走った。
10 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 17:47:59
>>9 一文が素晴らしく長いですな。
ここまで長い分は凡人にはかけませんよ。
11 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 17:52:42
>>10 全身が打ち震えるほど、すさまじく物足りない誉め方ですね。
才能がほとばしるのを感じます。
12 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 18:01:01
>>9 異常に「ボク」が多い文章ですね。筆者の幼稚な天真爛漫さが伺えて感動モノです。
さらに「ボク」の音は犬を殴る音のオノマトペアにも取れ、「犬も歩けば棒に当る」と言う格言を
まさに現しているといえましょう!
嗚呼!
きりんさん どこにあるのか のどぼとけ
14 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 20:38:02
>>13 この文は「きりんさん」とさん付けすることでとても親しみやすいものに仕上がっている。
また続けて「どこにあるのか のどぼとけ」という言葉を用い、麒麟という幻想動物
に喉仏を探す行為つけたし、現実味を帯びさせ、身近に感じさせるという効果が
が実に上手く使われている作品と言える。
あなたの文章、無理して嘗めます
16 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 20:55:06
>>15使い古されてボロボロに擦り切れ腐臭を放ちほぉらよっと放り投げた
言葉にこそ普段人間が忘れがちな大切なものが隠されているのだと気づかせて
くれる素晴しい文章と言える。
18 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 22:07:22
>>8 頭脳が暴走している!
燃え尽きるほどの創作意欲に頭脳が耐え切れず、想いが文字化した文章と
見られる。次回作が非常に気になるところと言えよう。しかし今回の先生の作品は
それだけでは終わらないように思えてならない。もう一度この甘露な言葉を
読み耽ってみることにしよう。「頭脳が暴走している!」韓国語に直すと
두뇌가 폭주하고 있다 →幸せな想いという意味も込められているようだ。
さすが先生!!凡人の私には見抜けなかったです!次回作も期待しています!
19 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 22:31:33
クズどもめ。クズどもめ。
このカスが。
クズが俺を褒めようってか?
じゃあ、褒めてみろ。
お前らをバカにしきったこの言葉たちを褒めてみろ。
けけけ。
20 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 22:43:33
むっ、無理。後は託したぞ!!
21 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/07(木) 22:49:58
悩んでいた。
うんこがしたくなりトイレに入った。頭を抱えたまま溜息ばかりついていた。
ズボンを下ろすのを忘れていた。
洗濯した。
22 :
アギ:2005/04/08(金) 09:49:41
23 :
さくらたんハァハァ ◆L3/DnGIqCY :2005/04/08(金) 11:11:29
「これがさくらたんの脳みそなのか」
僕は思わず感動した。頭蓋骨の後ろの半分を切り開くと、たしかにさくらたんの脳みそがあった。
それはピンク色で、とてもグロテスクで、あんなに可愛いさくらたんの中枢部分とはとうてい思えなかった。
「ほえ〜・・・怖いよう・・・。もうやめて。。。」
さくらたんは怯えた様子で訴えてくるが、それは逆に僕の性欲を刺激した。
びくん、びくんと僕の肉棒はさくらたんを求めた。
「ほえ〜、なんか頭がスースーするよぅ。。。」
さくらたんのその一言で僕は我慢の限界に達した。
「ズボッ!」
「はにゃん!」
僕は肉棒をさくらたんの右脳と左脳の間に差し込んだ。
さくらたんの脳みそは思ったよりも温かく、強く締め付けてくる。
「ああ、さくらたんの中、気持ちいいよ。」
僕は腰を激しく動かし、さくらたんの脳みそを楽しんだ。
「はうっ!はにゃん!知世ちゃん!あうっ!ケロ・・・うぴっ・・・にゃ〜・・・。」
さくらたんがどんどん壊れていく。それは何にも例えがたい絶景であった。
「完」
24 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/08(金) 12:34:46
>19いいね〜。その調子で応募してみよう。
>21センス抜群!
25 :
べったり:2005/04/08(金) 14:21:40
陽気な春。まだ散らない桜が、左側から道に覆い被さっている。やさしく風が吹き、花びらが逆巻いて、舞い上がり、
アスファルトの道に散る。右側には木々の茂った斜面が続く。青々としている木もあるし、裸の木もある。
桜吹雪の向こうには、こぢんまりとした佇まいの、茅葺きの屋根を被った、古く黒ずんだ木の門が見える。
門の前には、名前のわからない、鮮やかなピンク色の花を付けた木が、こんもりと植えられている。
春だった。何の鳥が鳴いているのかはわからないが、春だった。春の午前十時だった。
「おはようさん」と色褪せた青い作務衣を着た、背の高い、
薄化粧の若い女が箒で道を掃きながら声をかける。
「あ、おっ、おはよう、ございます」私は緊張しているようだった。
「いい天気ですね。お散歩ですか?」
「はい、お散歩です。ところで、美人ですね」思いがけずに口が滑る。
「そうですね」と女は照れた様子で、下を向き箒を動かす。
春だった。
27 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/09(土) 14:03:03
>>23 さくらたんの精神年齢の低さ、そして筆者の鬼畜度が伝わってきて死ぬくらい感動しました。
「通報すますた!」と大声で思わず叫んでしまいましたよ!
28 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/09(土) 14:12:31
>>25 「私」の心情と花びらが繋がり舞っていくのがうまい。
春の朝の描写に若い女をポイントで持ち出すところは作者の研ぎ澄まされたセンスを感じる。
29 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/09(土) 14:58:11
>>1という男がおってな。
毎晩、毎晩2ちゃんねるという村で「糞すれ」というものを、
たてつづけてな、村人を困らせておったそうな。
その「糞すれ」は村人には嫌われていたんじゃが、
1はたいそう気にいっててな、村人に好かれたいと思って、
「age」というよこしまな技をつかって村人をさらに困らせたんじゃ。
そんな1についにあぼんの神様の天罰がくだってな、
1は十三日の金曜日の日に殺人鬼にナイフで全身の皮を剥がれ、
斧で四肢を切断されてダルマ、挙句竿と上下のタマ四つ引っこ抜かれ、
鼓膜を破られ直腸引き出され鼻を削がれ歯を全て折られ、
焼き鏝で舌と声帯を潰されて尚、死なせて貰えなかったんじゃ。
昔、昔のお話だよ・・・。
|| ::::::::::::::::::::::::::::::
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∧_∧ || ∧ ∧ :::::::::::
( ´Д`) i (・д・)∧ ∧::::::::::
/::: Y i ,-C- 、( y (゚Д゚ ) ::::::::
/:::: > | /____ヽ (___、|_y∩∩ ::::
|::::: " ゝ ヽ__ノ (__(Д` ) ::
\:::::__ )// // っ⊂L∧ ∧
こんな昔話は、子供の教育に良くないのお・・・
30 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/09(土) 15:13:05
>>23 原稿用紙の使い方を知っているにもかかわらず、
あえて括弧を閉じる前に「。」をつけるとは。
斬新な書き方に感動したゼよ!!
ガッ
32 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/11(月) 15:10:04
缶ジュースを振る女がいる、深い、暗い森の中、男はその光景を木の陰から、息を潜めて
眺めていた。
木の陰から出てきた、巨大ナメクジが、女に近付く。女は缶ジュースを振り続けている。
男は息を呑み、女に教えようか、それとも巨大ナメクジをどうにかしようか、そんなことを考えた。
巨大ナメクジにも塩が利くといいのだがと、手に持った、塩袋を険しい顔をして睨む。
(この塩は、三日もかかる距離の塩湖の近くの村に買い求めた大切な塩だ、家のみんなは待っている。
今ここで、あいつにぶっかければ、女を救うことができる。が、みんながぼくを待っているんだ。
彼女には悪いが、このまま知らない振りをして帰ろう)
男がそう決意した頃には、女の振っていた缶ジュースは、臨界点に達し、大爆発を起こしていた。
、、、、
ミ・д・ミ<ほっしゅ
""""
>33
毛の表現が規則性を帯びながらも奔放。その柔らかな手触りを確実に鑑賞者に伝えている。
口の下部がやや歪んでいるところから、この生物(?)が落涙をこらえているところだと類推で
きる。このスレッドの存続と発展を願う思いを「ほっしゅ」という一言に凝縮させているところが
また見事である
35 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/22(金) 19:39:42
モツ
36 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/25(月) 11:52:45
たちすぎ。たちまち。たちのぼる。たちひろし。
37 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/25(月) 18:02:32
きょうわえんそくでした、まずがつこうにしゅうごうしました。
それからバスにのりました。それからどうぶつえんにいきました。
それからバスにおりました。それからどうぶつをみましたそれからおべんとうおたべましたそれから
それからバスにのりました それからがっこうにかえりましたそ
れからいえにかえりましたそれからあめがふらなかったのがうれしかたです
。
38 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/26(火) 17:24:05
レストランの店長の包丁さばきに見とれていた、新人研修二日目の斉藤の横で
ケチャップを指ですくって舐めている、ふとっちょの小林と共に、今年厄年である
最近妻との距離を感じ始めた、社長を勤めていた会社を倒産させて、パートとして
入ってきた、後藤は店長を密かに嫌っている。
39 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/26(火) 18:33:10
先生、見とれていた女に教えようかと言いましたよね。
以前ベストセラーの書き方を書いてくださいと言われたのですが、
とても親しみやすいものに、誰もが嫌っているが、しかし慌ただしい様子で
ベストセラーの書き方を書いて下さいともう一方の先生から
滞り無く言われたのですが、そもそもベストセラーとは何ですか?
先生はベストセラー作家と小耳にはさみましたが、はい、間違いなく洗濯バサミでしたが
それが何か? ではもう一方の先生からその説明を受けに参ります。。。
40 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/26(火) 19:19:31
ワロタの因果律を、といったのは先輩であり、偶然である君の言葉は
あらかじめプログラムされていたのでは、と眉間に皺を寄せ、横目で後輩の横顔を
睨むのでありますが、慇懃な後輩の妹により、その問いに対する答えというものを
後輩は発見した次第でありますが、妹の捲った姉のスカートの中に真実が包み隠されていまして、
先輩が驚くか否や後輩は、勢いよく立ち上がり、「ユートピア」と申したのですが、
それは「ユーリカ」といったのは、台所でタマネギをみじん切りしていた故に涙で頬を濡らす
母でありました。
41 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/26(火) 20:38:05
>31画期的な語彙の誕生! >32身魂が震えた!
>33読みやすさが抜きんでている!
>34プロの方ですか?
>35はぁ?
42 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/26(火) 22:55:51
僕の先生は割れ関せず湯江に神保浮きなり成と進研にいいました。
大層たまたまが震えたような既視感を感じたようにかんがえます。
だから、きさまはいつまで経っても負け組みなのだ・・・!死んでいる・・・!
金を掴もうとは考えもせず・・・!ただ助かろうとばかり・・・・・・!!
屑だ・・・!どうしようもなく・・・・・・!
のっぴょっぴょ〜ん。
43 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/28(木) 09:54:12
セックスしたいセックスセックス。僕は童貞ではないのですけれど、セックスがしたいのですよ。それも素人限定で
何で?ってあんた、そりゃあ性欲が旺盛だからにきまってんでしょ。オナニーなんて一日6回は普通ですよ。だから、セックスしたい。
44 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/28(木) 12:12:15
>>42 全体に漂うナンセンスな雰囲気は、並大抵の才能で出せる物ではない
と思う。最後の「のっぴょーん」が恥じらう乙女のような愛らしさを
醸しだしている。
才能の大きさと若さのアンバランスさが、この素晴らしいセンスを
生み出したのではないだろうか?
>>43 このテンションの高さ。ストレート過ぎる物言い。作者は性欲のことを
言いたいのではなく、社会のどうしようもない閉塞感への怒りをこめて
いるのだと読み手に伝わってくる。複雑で文学的なのも結構だが、
叫びをストレートに表せるのも才能ではないだろうか。
45 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/28(木) 16:55:28
39をふぁやくふぉめてくだちゃーい
>>45 まろやかな文章がまるで春の情景を浮かび上がらせていますね。天才的です。
これ、死んでるんやで。
ごっつ、綺麗な顔してるやろ。
48 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/29(金) 12:18:38
まだ薄ら寒い春先に冷たい飲み物は欲しくなかったので、下校途中に駄菓子屋で買った、
ペットボトル入りのオレンジジュースのぬるくなるのを、啓介は公園のベンチに座り待っていた。
十二時前の誰もいない小さな公園で、一月前に買ってもう三回も読んでいる文庫本を読んで待つ。
小遣いが少ないので、新しい本は買えないのだ。それは仕方のないことだと啓介は諦めている。
父が前年に肺ガンで入院したので、母はすでに出ていたパートに併せて、新しく内職を始めたが、医者から余命一年と聞くと
落胆してしまい、家にひきこもるようになった。
啓介はベンチに文庫本を置き、おもむろに立ち上がると清々しい青空を仰ぎ、大きく伸びをした。そのときに突然現れたのが
白いヒゲの仙人で、「気にしない」と一言言うと、たちまち消えた。すぐに風に消された霞を残して。
啓介は生ぬるくなったオレンジジュースを一気に飲み干し、くずかごへと投げ入れた。
「一ヶ月前」のところは「先月」、「前年」のところは「去年」にして問題ないのでしょうか。
>まだ薄ら寒い春先
このフレーズに強い説得力を感じる。
50 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/29(金) 12:28:41
>>47 「死んでる」「きれいな顔をして」というありがちな哀しさを書いているようでいて、
「とても」に「ごっつ」を敢えて当てはめることにより、茶化してみせるその技芸。
頭が下がります。
>>48 チラシの裏に書き殴ったようなアクティブさが素敵です。
「一ヶ月前」ではなく「一月前」なところに、文章にこだわる職人系の
資質を感じました。
51 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/29(金) 18:53:20
「あなたの文章、無理して嘗めます」かと思った。
52 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/30(土) 16:21:26
あなたの黄金のように光り輝く卵焼きのような笑顔は
磁石に引かれるクリップのように僕を惹き付けます。
僕は昼は太陽のように、夜は月のように、何時でも何処でも君が何をしてても見守っていてあげるから。
嗚呼。
さぁ誉めてみろ。
画面を見つめ、自分のレスに返信があるかどうか確かめる。
見覚えのある顔文字にふっと怒りが湧き上がった。
顔を歪め、自分も同じ顔文字を打ち込む。
怒りは収まらず足元に転がっているケースを拾い
四角い小さなガムを一つ取り出した。
ゆっくりと、押しつぶすようにようにガムを噛んでいく。
ほどよい渋みが口に広がりきってから、俺は深く落ち込んだ。
「あの顔文字を見ると腹が立つ・・何故なんだ」
>>52 それほどの文章が書けるというのに、まるで無理して悪く書いたかのような
最後の言いぐさ。もっと自分に素直になりましょうよ。ね?
>>53 無理して褒めてもらわなくても、結構上手です。
ラスト近くにもうひとひねり欲しかったですね。
彼は剣を掲げ叫んだ。
「ぼくは勇者だ!モンスターを倒して人々を守るんだ!」
「ぼくは勇者だ!この剣で切り倒すんだ!」
「誰にも負けない!ぼくは勇者だ!」
叫んだ後、彼は剣を縦に横に振るった。
その顔は自信に満ち溢れていて、とても眩しかった。
「ごはんよー」
彼はその声を聞くと、剣を投げ捨てて家の中へと走り去っていった。
俺は近づいて剣を拾った。想像していたよりも軽いその剣は
夕日の光を受けて鈍く輝いていた。
彼のように俺は剣を掲げ、ぽつり、と呟いた。
「俺は勇者になれなかった。君も・・・無理だろうね」
俺は苦笑を浮かべ、彼と同じように紙細工の剣を投げ捨てた。
投稿するときにあげとかないと、普段下の方にズブズブ沈んでるからレス付きにくいんじゃないか。
57 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/30(土) 22:40:31
じゃあ、ageます(`・ω・´)
>55
「勇者」という言葉を連呼することで読者にキワードを察知させ擦り込む技術。
後半部分からラストに向けての晦渋なストーリが実に文学的であり、あなたの類い希なる才能をにおわせます。
59 :
[:2005/05/01(日) 14:17:17
世紀末だった。世界の荒廃は良くある話だが、その通りだった。
二○九一年に落ちた隕石により持ち込まれた、未確認のウィルスに侵され、
都心部の人々は一人残らずネットゾンビになっていた。
書物「伝説」によると救世主が現れることになっていた。二○九八年、七の月に
創作文芸板に彗星のごとく現れるとされるコテ、<***>のことだった。
***は確かに現れた。そして世紀末が訪れた。
ネットゾンビ達は***を亡き者にしようと、粘着行為を繰り返した。しかし、
粘着行為では***に適うものはいないと、「伝説」には記載されていた。
***の粘着行為は半端ではなく、世界中の人々にくまなく及んだ。そうして
確実に人々の心を蝕み始めていた。
60 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/01(日) 15:53:52
ピチュ・プレカノフ・オシポフ・レチ「ネズミ花火!!君はブラジルの素手で肘アリで血みどろのやつに出ればイイ(IVCのこと)。
あの、斧を持った殺人者を知っているだろう?」
Luiz・ブゥスカペェ・ジュニオォル「オレはヨ・シーダ。だからム・リーダ。」
ピチュ・プレカノフ・オシポフ・レチ「嘘をつけ、ネズミ花火!!僕は納得しない!
君はサンボォやらジュドォやらをsubmitさせる必要がアル。これからも、だ。
そのためにはPKの技術が必要なのだ。ロナウジーニョ(アゼレドのあだ名)は知っているな?」
影でそのやりとりを見ていたマグラォンは深く嘆息した後、あの小猿のように可愛らしいネズミ花火の今後を想い、フィットネスバイクの陰で少し泣いた。
>>60 補足
ピチュ・プレカノフ・オシポフ・レチ…4人のロシア人。でかい。
Luiz・ブゥスカペェ・ジュニオォル…1人の小柄な南米人。
ヨ・シーダ…スペイン語でエイズですという意味。
サンボォ、ジュドォ…サンボ、柔道のこと。ロシア人が言うとそう聞こえる。
フィットネスバイク…必要ないがなぜか存在する。
62 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/02(月) 01:00:49
「あなたの文章、無理して誉めます」
私は少し笑い混じりにタイトルを読みあげた。
最近になってようやく踏み込んだ2ちゃんねるという異空間。
その巨大掲示板の世界では、時折こうして私をクスリと笑わせてくれるタイトルと巡りあえる。
興味に逆らわず読みはじめてみると、なるほど投稿されているすべての文章には、
読むだけで気持ちを高揚させられるような賛辞の詩織が添えられていた。
「見事だわ。看板に偽りなしね」
限りなく存在する2ちゃんねるのスレたち。
しかしタイトルを裏切らないスレというものは、そう多くはない。
すべてを読み終わったあと、私は迷うことなく文章を書きはじめた。
出来上がったそれが送信されていったのは、
真夜中の鳩時計が一度だけ鳴き声を聞かせるのと、ほぼ同時であった。
63 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/04(水) 11:08:29
完璧な一時だww
>>55 子供の頃から染みついた負け犬根性をよく現しています。
>>59 2ちゃんねるを良く知り尽くしたあなたにしか書けない小説ですね。
>>60-61 誰も聞いていないのにしつこく設定を書き込む、その根性に脱帽です。
というか創作板の皆さん、なぜ一文に形容詞や名詞や副詞を目一杯入れたがるんですかね。
>>62 人生のむなしさをうまく表せた一例だと思います。
65 :
沈む夕日にさようなら:2005/05/10(火) 17:27:31
山に沈み行く鈍い赤色の太陽を横目に見て、あぁもうそんな季節なんだ、と思った。
今日は風が冷たい。俺の足を支える瓦も熱を失いかけていた。
このままでは日が落ちればすぐに寒くなってしまうだろう。
俺は休めていた手を再び動かして、張りなおした網戸をはめた。
手前へ奥へと、二度三度ずらし出来を確かめる。
思いのほか滑りがよく、俺はその結果に満足した。
昨日のうちに網戸の溝を掃除したかいがあったというものだ。
気のよくなった俺は上手くはまった網戸を奥へ押しやり
消えかける太陽のほうへ顔を向けて言った。
「今日はもうお別れだけど、明日も暖かくしてくれよ」
明日は他の窓の網戸を張らないといけないのだ。
だから、寒いのは勘弁してもらいたい。
66 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/10(火) 20:31:22
>>65 こんな文章にもわざわざタイトルをつけるあなたの作家魂に感服です。
網戸張りにすべてを捧げた主人公の生き様は、涙なくして読めるものではありません。
67 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/10(火) 23:11:58
「お、お前はだれだ!?」
「ふふふ、私はタイムパトロールですよ」
「タイムパトロール!?俺に何の用があるんだ!?さっさとこの家から出て行ってもらいたい」
「あなたには死んでもらいます」
「なに!?」
「あなたは30年後独裁者となるので死んでもらいます」
「なんだって!冗談じゃない!?それじゃぁタイムパラドックスの問題はどうなるんだ!?」
「それは並行宇宙解釈で解決ずみです」
そう言うと彼はレーザーガンを取り出し、壁に向かって引き金を引いた。青いビームが壁を焦がした。
「おい!なんで可視光線が壁を焦がすんだ!?」
俺は抗議した。
「ビームが目に見えなきゃ舞台効果に欠けますからね」
彼はそう言うと俺に向かってレーザーガンの銃口を向け、引き金を引いた。
68 :
さかなくん:2005/05/10(火) 23:19:50
オイカワ 前編
オイカワとは淡水魚で、産卵期の雄は虹色にかがやく。
それはペットショップの水槽で泳ぐ熱帯魚のようだ。
主に河川の中流や湖に生息している。
おれが初めて実物を見たのは富士五湖最深部の本栖湖でだった。
日本船舶振興会の競艇練習場ができるずっと以前の話である。
湖畔には元従軍看護婦のお婆さんが管理するバンガローがあり、そこは何故かクリスチャンキャンプと呼ばれていた。母方がクリスチャンだったおれは、中高生時の夏休みにはそのバンガローで友人たちと数日を過ごすのが慣例であった。
ある年の、夏休みもあと数日で終わるある日。
あの辺りは一帯が高原になっていて、夏でもピーカンの青空には滅多にならない。
その日は珍しく朝から雲ひとつなく、対岸の原生林の向こうには富士山がそびえ立っていた。
それでも湖の水温は低く、友人達は水にはあまり浸からずに岸辺に打ち上げられた流木を集めて燃やした焚き火にあたってばかりいた。
おれは当時、水泳部に所属していたし、寒さに強い体質だったせいか、日が高くなると泳ぎ始め、岸には飯を食うときしか上がらなかった。
本栖湖は太古から吐き出されてきた富士の溶岩のせいか、あるいは水温が低すぎるせいか、岸から近いところで素もぐりしても魚はおろか水草さえ見えない。
が、それは突然おきた。
を啜っていた。
69 :
さかなくん:2005/05/10(火) 23:20:52
オイカワ 後編
腹が減ったおれは、水から上がり焚き火にあたりながら、キャンプ管理人の婆さんがつくってくれたでかい握り飯をいくつも頬張った。
食後の一服のハイライトを吸うと、長袖のトレーナーを着込んでギターを弾いている友人達を尻目に、おれはまた湖に入っていった。
水中メガネをつけて潜ってみると、さっきまで生物の気配がなかったのが嘘のように、魚が群れている。
「なんだ?」と眼を凝らすと、魚類図鑑でみたあのオイカワである。
無数のオイカワがひらひら泳いでいる。
浅瀬の岩場では雌が抱卵し、そこに婚姻色に輝く雄が精子を撒いている。
おれは岸に上がり、湖畔の雑木の根を掘ってミミズを探し、釣り支度を整えて水に胸まで浸かって竿を振った。
入れ食いといってよかった。
海パンに括りつけたビクに20尾ほど貯まると水から上がり、登山ナイフで鱗をはらわたを取り除き、木の枝に刺して焚き火にくべた。
魚が焼ける香ばしい匂いが辺りに流れる。
いい具合に焼けた一尾にかぶりつく。不味い。驚くほどに不味い。
友人達は焼けた魚には手をつけずに「やっぱりな」という顔をしてカップラーメンを啜っていた。
70 :
さかなくん:2005/05/10(火) 23:22:28
>>67 なんだよ。マジで上手い文章きちゃったよ。オマイ、プロだろ。
72 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/11(水) 12:36:28
カミュはトマトが大嫌いだった。子供の頃、毎朝完熟トマトが食卓を彩っていた。
庭の畑で採れる真っ赤な実を日が昇る前にもぎ取りに行くのがカミュの日課だった。
母親はそれを輪切りにして白い皿に並べる。そうして遅く起きてくる父も交えて朝食を取る。
「母さん。今日も美味しそうだね」と父は寝ぼけ眼で言う。「真っ赤だ」
「当たり前でしょう。トマトなんだから」と流しでレタスを洗っている母は背中を向けたまま言う。
レタスを適当な大きさにちぎったものをザルに入れて水を切る。そうして食卓に置いたトマトの並んでいる白い皿に
大雑把に盛りつける。
「いただきます」と声を揃えて言う。
73 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/11(水) 12:47:05
>>72 幸福な暮らしの隙に入り込むトマトという名の赤い悪魔。
難しいテーマを正面から扱って、軽いタッチでまとめる手際に脱帽だ。
74 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/11(水) 20:42:48
>>68 2レス使ったこの超大作の圧倒的な迫力!
言葉を失い、思わず89への評論をふっ飛ばして次へ行く人間の弱さが、
天才のあなたに分かるだろうか?
75 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/11(水) 20:48:24
>>68 感動のあまりに文中の番号を誤ってしまいました。
×89
○68
76 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/11(水) 21:11:05
明日こそ餅食いてぇ。
俺はキリン。
>76
わずか一行で、主人公の主目的とタイムリミットを提示させる手腕に驚嘆。
さらに、二行目では主人公の意外な属性が明らかにさせる。
それほどにも待ちわびたキリンの長く暗い咽頭を、モチがゆっくりと落ちて
いく不思議な魅力に満ちた光景を想起させ、見事である。
78 :
縞田123号:2005/05/12(木) 13:50:09
青春賛歌 郷愁篇
皆さんご存知の通り、僕はパイ毛が長いことだけが取り柄の男です。
そんな僕のアイデンティテイが最大の危機に晒されたのは、
忘れもしない17歳の春、ちょうど今頃です。
当時僕はロックバンドのヴォーカルを担当していたのですが、
ひょんなことからウチのベーシストのパイ毛を目撃してしまったのです。
色、ツヤ、太さ、カール具合、すべて完璧でした。
心技体揃った完璧なパイ毛でした。
(ベンベンやってるだけかと思ったら・・・・・・
ヴォーカル様をさしおいて、油断も隙もねえ!!)
続く
79 :
縞田123号:2005/05/12(木) 13:53:58
そんな時、僕の脳裏に閃いたのはワインの国、
フランスの葡萄栽培でした。
本当に美味しいワインをつくるためには、
味の濃い、栄養価が凝縮された葡萄が必要です。
そのためフランスの人は、ひとつの枝に一房だけを残して、
残りを間引いてしまうのです。珠玉の葡萄を得るために。
したがって僕のなすべきことは、
本当に育てるべきパイ毛を一本残して残りを間引くことでした。
泣きながら選別を行い、毛抜きをふるい、残した左右の一本ずつ。
その結果、・・・・・・乳首が腫れました。
今でもあの頃の音楽を聞くと、
乳首とロック魂がひりひりします。
>>78-79 ちっぽけな自我としてパイ毛を設定した作家の目に、まず感服した。
特殊な体験から青春の本質に迫り、多くの共感を呼べる普遍性に到達している。
青春賛歌であり、失われたパイ毛の鎮魂歌でもある。
植木鉢でも良さそうなものを、あえて国境を越える冒険を犯し
読者を軽々とEUまでいざなう手腕も見事。
81 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/14(土) 14:38:41
天王山にこもっている、名もなき孤独な僧侶、
舶来の香りの強い、侍気取りの男に、そそのかされ、
傍目には訝しいと見えるであろう、秘伝書と呼ばれる古書を高額で買った。
家に帰りて、その埃臭き本を開くと、たちまち、そこに描かれていた龍の落書きが
抜け出でて、そのまま天井を突き破り、蒼天に舞い上がった。
僧侶が表に出て見上げると、龍は長い体をくねりつつ、宙に悠然と漂っていっていた。
龍は一度大きく旋回し、僧侶に向き直って、「願い事は何だ?」と腹に響く低い声で言った。
僧侶は呆然と龍の姿を煽り見ているだけで、何も口にできない様子だった。
82 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/14(土) 15:00:23
龍が再び口を開く。「はよう言え。忙しいねん」
僧侶は目を見開き、「世紀末……世紀末をくれ!」と咳き込むように叫んだ。
「よかろう」と静かに言い残し、龍は霞の中に消えていった。
83 :
縞田123号:2005/05/14(土) 17:05:26
縞田、落ち着け
「褒めてくれ」とか言わずに褒めさせる文章を書く努力をしろ。
>>83 汚い男のピカピカな長靴に主人公が見たものは一筋の希望であったのか?
虚無の闇に吸い込まれそうになる繊細な感性と感性がときにぶつかり、ときにすれ違う。
青春群像小説の巨匠が本スレに放つ第二作。
物語は美しくもばかばかしい比喩に彩られて切なく響く。
随所に散りばめた唐突な回想は、読者を揺さぶらずに置かない。
86 :
縞田123号:2005/05/14(土) 20:02:37
>>84 確かにそうかも知れません。
>>85 これ誉めてんの? ノックアウトされました。 お疲れ様です。
88 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/18(水) 13:41:40
こんなことになるのならば、旅行なんて行かなければよかった。
この旅行こそが俺たちの幸せの具象化であった。
が、彼女は死んだ。
飛行機が墜落した。
89 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/18(水) 13:49:06
「乱気流だってねえ」
「らんきりゅう?」
「そう、乱気流」
そうして墜落した。
冒頭、いきなり指示語から始め、読者を物語に引きずり込む。
各行ごとに重要な情報が与えられ、その速度感に目がくらんだまま、
読者は「墜落」の文字を突きつけられる。
「乱気流」という言葉を繰り返すことにより、固有の意味を取り去り、奇
妙な音として印象付け、この先、人間関係の乱気流によって翻弄され
てゆく主人公の人生を暗示しており、見事という他ない
91 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/19(木) 11:12:34
「蜂」ってのを読んだ。
けっこうおもしろかった。
92 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/19(木) 11:49:25
山下はエビの天ぷらをかじり、口を動かしながら顔をしかめて、顎で何かを指した。
その方を見たがよくわからないので山下の顔に視線を移した。
丁度口の中のものを飲み込んでいた。しばし待つが、なかなか口を開かない。
頬の裏に衣が付いていたらしく頻りに舌を動かしている。
それが終わると、ちっと舌打ちをして、「あれ、あの女」と目で示した。
その先にいたのは女店員だったが、俺には心当たりがなかった。
「誰だよ」と小声で聞いたが、「ほれ、あいつだよ」と山下はじっと恨めしそうに
女の方を睨んでいる。いかにも不機嫌そうな気色の山下に、いささか困惑しながらも、俺はうどんをすすって知らない振りをした。「いつか、見ていろよ」と山下は低い声で呟いた。
褒め方も評価してくれ…。疲れるだけだ…
マジレスされても、気が重い…
95 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/19(木) 23:52:36
「いんちきだ。そんなのいんちきだ」
顔面に水を浮かべ大声で泣きじゃくりながら向かってきた。
アスファルトの歪でバランスを崩しうつ伏せになっていた。
手を差し伸べようとすると楕円形のうすっぺらな物体が目に映った。
---10年の歳月が過ぎた---
「ただいま」
そう言った青年の姿に目を疑った。まるで鏡を見ているような錯覚を
覚えた。
ただ・・・。若干奇妙なことに少し地から浮いてる。足音がしなかった。
動揺していた、それでも顔面に水を浮かべていた。
96 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/20(金) 00:45:16
97 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/20(金) 08:14:24
「挑戦を辞めることに挑戦しようと思うんだ」とか意味なく無意味な言葉を吐いて捨てるほど吐いて捨てた西原先輩の、真夜中過ぎの華麗なダイブ。
98 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/20(金) 14:40:16
端の方までゆっくりと進む。初夏らしい気持ちの
いい風が体を通り抜けていく。ひんやりしたフェンスを
乗り越え街を見下ろす。地表には死体にまと
わりつく蛆や蝿のように人々がうごめいている。
あと一歩踏み出せば、僕は自由になれる。
もう何も見たくないし聞きたくもない。
全ての感覚を失って全てから断絶されたい。
痛みはほんの一瞬、あるいは痛みさえ感じな
いかもしれない。この高さだ。その落下の衝撃
は僕がこの世にいたという事実(おまけに救い
ようも無い醜い顔も)を消し去ってくれるだろう。
誰かが通報して、義務的に現場
検証をする。紛れも無い自殺、それで終わりだ。
猫が車に轢かれるのとたいして変わりはない。
ふと僕のことを好きだと言ってくれた唯一の女の子
のことを思い出した。
「誰が何を言おうとあなたは素敵だわ。だって
私が好きになった唯一の人なんだもの」
だけど彼女は致命的に不細工だった。
雷は前触れも無くやってきて、僕は光に包まれた。
目覚めると真夜中だった。いや、何も見えないのだ。
暗闇の中で僕は願った。あの子の声と笑顔を見たいと。
>>98 いいじゃねぇか。
ブ男&ブ女が出てくるなんてツボだ。個人的に好きだ。
>98
素晴らしいリズム感です。
ここまで単調なお経のようなリズムを刻み続けることなど凡人にはできません。
無理しなくていいよ。結局ほめるしかないんだからさー!
102 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/20(金) 21:14:23
>>101 いい褒め言葉だー
おいさんは、感動してるぞぉ
ウィスキーなんて、日本人が格好付けて、馬鹿じゃないか、と若い頃は思っていたが、
おっさんと呼ばれる年になると、ウィスキーを飲みたがる輩の気持ちが、
すっと腑に落ちるように、わかるようになって、どこに飲みに行っても、
ウィスキーを誂えるようになり、仕舞いには家でも毎晩飲むようになった。
そこで肝硬変ですよ。
104 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/21(土) 01:03:06
>>103 さようですな。っという読者の言葉を上手く引き出す作品といる。
なかなかに、いい。
105 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/21(土) 01:20:56
日本革命軍
人民解放軍による大規模なアジア諸国侵攻作戦が開始されるという情報が流れた。そして国連がそれを止める所か多国籍軍は共に侵攻
作戦に参加するというのだった。反戦主義者である佐口一等空佐は侵攻を止めるべくF-15J部隊を纏め反侵略組織日本革命軍を結成する。
第一章 独立とその影
隊員を集結させた作戦室にて、阪田航空戦闘隊長(元二等空佐)が口を開いた。
「こちらもついに戦闘準備を開始する。米中軍率いる統合軍の第一侵攻地点はモンゴル南部、インド東北部、ネパール、ミャンマー! A隊B
隊はモンゴル、C隊はミャンマー、D隊はネパール、E隊F隊はインド、以上各地へ移動準備開始!」
各国の空軍基地に到着した革命軍は正規軍のCommanderとしての役割を担当し、侵攻を阻止する為のあらゆる防衛作戦を提案する。だ
が統合軍の侵攻作戦は予想よりも早かった・・・。
ビーッ! ビーッ! ビーッ! とサイレンが鳴り響く。
「敵襲、A隊は直ちに出撃せよ!」
南方からSu-30MKK2戦闘爆撃機5機の編隊がこちらへ接近、戦闘開始である。こちらはAWACSによる支援の御陰で先に捕捉でき全機撃
墜、今回は無事侵攻を阻止する事ができた。
翌日、田畑副隊長(元一等空尉)が中国北部へ強行偵察をしてきた。
「偵察に回った3つの空軍基地にて米軍機や仏軍機が配備されている、B-2爆撃機まで用意してあちらも本格的に侵攻準備を開始しているよ
うだ。上空からの偵察ではこの程度しか分からなかった、だがとにかく防衛を尽くすしかない」
統合軍の展開の早さに動揺を隠せない隊員達。しかし考える間も無く、またも敵が侵攻してくるのであった。
ビーッ! ビーッ!
「敵襲だ、B隊出撃準備!」
田畑「敵はF-16Cが20機にE-3が1機だ」
田畑副隊長が先頭に立って4機のF-16C戦闘機を同時に捕捉し撃墜させたが、別の敵機にAMRAAMを発射され撃墜される。田畑副隊長は
脱出に成功したがB隊は苦戦。だが統合指令部の命令で敵航空部隊は撤退し、何とか危機は去った。
そしてB隊の帰還後、阪田隊長は田畑副隊長のいきなりの被撃墜によって予想以上に防衛の危機を感じ、切り札のSuperAceを起用する事
を発表した。田畑副隊長は現在モンゴル陸軍の救助ヘリで捜索中である。
106 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/21(土) 01:21:32
その後の深夜午前1時、こんな時でも敵は侵攻してくるのだった。
ファーン! ファーン! ファーン!
「敵襲、出撃可能な隊員は全員直ちに発進準備開始!」
工藤「ちっ、敵はいつ何時でも御構い無しか。出力全開、アフターバーナーオン。離陸」
「南方からRafale Cの10機編隊がこちらへ侵攻中、これを直ちに迎撃せよ」
今回は敵編隊を圧倒、6機撃墜すると残りの敵機は撤退し無事防衛に成功した。帰還後、阪田隊長は工藤隊員にこう告げた。
「明日にはSuperAce部隊が来る、これからの負担は軽減するだろう」と、
午前8時30分、ついにそのSuperAce部隊がこちらに到着した。
櫻井「機体はF-15E、20機にF/A-18Fが10機か。一体どうやって調達したんだ」
田畑「経歴も何もかも俺達には一切分からない機密部隊のようだな。恐らく空自の所属でない別の組織だ」
一週間後、佐口一佐はある作戦を提案する。SuperAce部隊によってチベットを独立させようというのだ。
107 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/21(土) 01:29:11
>>98 なんか著名な本で読んだことあるな。これがパクリじゃなかったら
と思うとブルっちゃうよ。印税で暮らしてる人だと思うよ
>>105-106 息もつかせぬ攻防戦があっという間に終わる呼吸への配慮に
作者の人道主義が色濃く表れている。
読み手に参謀本部にいるかのごとき臨場感で戦況を把握させる的確な描写力にも敬服した。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/21(土) 02:14:48
>>32 これはちょっと面白いわ。「缶ジュースを振る女」ってのにまず興味
をそそられる。で、唐突に巨大ナメクジが現れるワンダーランド。唯一の
対抗策が大切な塩っていう設定。その塩が「3日もかかる距離」と著者自身が
言っているがそんなに遠くない。何故か知らない振りをするという男の軽薄さ。
裏切りの連続で飽きさせない。
110 :
98:2005/05/21(土) 13:05:19
>>99 ブ男とブ女は僕の永遠のテーマです。
>>100 読み直してみて自分でも単調だと思いました。
もっと変化に富んだリズミカルな文章を心掛けたいところです。
>>107 偏った読書をやめて色んな作家の本を読まなくてはいけませんね。
次は鳥肌が立つような寒い文章にならなければいいのですが。
111 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/21(土) 15:30:30
灼熱の太陽の下で蝉が鳴いていた。うだるような
熱さに拍車を掛ける。
「彼女なんていらない。カップルを見てると虫唾が走る」
と、蝉は怒鳴るようにして言った。
僕はうんざりして頷いた。
「俺たちはもっと別のことを考えるべきだ。世界平和やら
環境問題......他にも山ほどある。恋愛なんて糞だ」蝉はそう
言い終えると満足して黙り込んだ。
「セックスなんて糞以下だ」試しに僕はそう言ってみた。
「まったくそのとおり。君とは気が合いそうだ。だけど
俺はあと少しで死ぬ。残念だけど」
並木通りに入ると夏を忘れさせるような涼しい風が吹いていた。
僕はこの通りが好きだ。道の両脇にはプラタナスの樹
が延々と植えられていて、いつも心地よい風が
流れていた。木々のざわめきと小鳥のさえずりは、僕を
現実から開放し何もかも忘れさせてくれた。
だけど頭の中には結局のところ忘れたい記憶しか残ら
ない。そういうものだ。
ぼんやりとその通りを歩いていると、若い
学生風のカップルが通り過ぎて行った。
しっかりと手を取り合って見るからに幸せ
そうになにやら囁き合っていた。
「今夜、なにが食べたい?」
「君が作るものならなんでもいいよ」
112 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/21(土) 15:31:32
僕には関係の無い世界だ、とっくの昔になにもかも
全て諦めたんだ。脇の辺りがじっとりと滲むのを感じた。
「クールになるんだ。君は希望を持ってはいけない」
汗はその日の夜眠りにつくまで止まらなかった。
あの二人はお互いに選び合って結ばれたのだろう。
「君のことが好きだ」
「私もよ」そういう具合だ。
僕は誰にも選ばれなかった。少なくとも好きだと
言われたことが無い。29年間いままで一度も。
29年......長い年月だ。僕はもうすぐ30になる。
もちろん僕だって若い頃は何度か好きだと女の子に
告白したことくらいある。その度に深い絶望を味わい、
二度と告白なんてしないと誓った。
二番目に告白した女の子ははっきりこう言った。
「あなたはタイプじゃないの。ごめんなさい。」
その時、彼女は僕ではなくポケベルの方を見ていた。
四番目の女の子は
「ねぇ......鏡見たことある?」と笑いながら走り去った。
家に帰ったあと、洗面所で自分の顔を生まれて初めてじっくりと
観察してみた。どこか問題点はないか。やがて僕の顔には問題点しかない
ことに気が付いた。それ以来、髭を剃る時以外は極力鏡をみないように
なった。いつからか鏡を見なくても上手く髭を剃れるようになった。
29歳の最後の日、僕は彼女に出会った。
君立ちはおっぱい職人って聞いたことあるかい?おっぱい職人てのはおっぱいを揉む仕事をする
いわばプロの揉み手だな。世の貧乳な女性陣がその悩みを胸のうちに秘めているとする
すると、どこからかこの職人が聞きつけて現われるんだな。
職人はえらいもんだ。女の顔も見ないですぐに仕事に取りかかる。
いきなり揉むなんてことはしない。職人はおっぱいだけをじっと睨んで、目を離さない。
気が緩むとおっぱいに食い殺される。それを職人は知ってるんだ
パチン
そして、おっぱいをいきなりビンタする。これにはおっぱいもその持ち主も驚くだろう
だが、それこそ職人の狙いなのだ。常人ならおっぱいを手の平で優しく包み込むように揉んでしまう
職人は違う。おっぱいを揉むのではなく、叩く。吸うのではなく、叩く
これこそが、おっぱいに対する厳しくも正しい愛情ではないだろうか
「甘やかしたおっぱいは手のつけようがない」そんな職人の口癖が耳に心地よいのだ
叩く、叩く、ピチパチと、気が遠くなるほどおっぱいを叩く。おっぱいは職人の手形で赤くなる
おっぱいも痛い。だが叩く職人の心はもっと痛いのだ。
そのうち、おっぱいは自分が揉まれる存在ではなく、叩かれる存在に昇華していることに気付く
今まで自分がどれだけ甘やかされてきたか己の胸に問うのだ。中には涙するおっぱいもあるだろう。
職人はその涙をすっと拭いてやる。泣くのはおよしよ。おっぱいは下をむくもんじゃない
胸を張ってピンと前をみつめるんだ。いいね? 優しい職人の声だ・・・
そう言って職人はおっぱいの涙を口で優しくぬぐう。
世界はまだ美しい。そう思える光景なのだ
114 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/26(木) 21:38:34
誉めろよ
115 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/28(土) 22:34:56
>>77 これ書いた人、超サンクスw
誉めるのウマーだね。
116 :
ゆめ ◆3pgyn08rNU :2005/05/29(日) 00:10:12
記憶。。
3歳か、4歳のころからおぼろげに覚えている。
団地の前のアスファルトの道を歩いていた時、ジワジワと湧き出た感動は
今でも鮮明に覚えてる。
「私、体がある!」
何度も何度も地面を蹴ってみては体に響く振動に心を躍らせ、腕をつねっては
その痛みに酔いしれた。
そのうち、ある不安が私を襲ってきた。
「私には経験がない!」
私は既にたくさんの経験が必要と感じていた。そして人々を導く使命を抱えて
生まれてきたと、しかし、現実の私はただの普通の子どもだった。
117 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/29(日) 00:50:24
まんこぐっちょげっちょがしゃんしゃーん
俺は唱えたロッケンロール!!!!!
知?的!!!!!!!!!
うひょぁひゃひゅひぬーあひゃよたなはなかたなあひゃー!!
さあほめろげ。
118 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/29(日) 02:15:20
文章書くだけじゃなく誉め役も少しやってくらはい。
119 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/29(日) 02:49:13
>>118 短い文章の中に込められた祈るような願いがありありと感じられます。少しくだけたような文体に好感が
持てます。
121 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/29(日) 06:14:20
>>117 この世の文法法則を逸脱してる・・
「知」と「的」の間に「?」を入れるとこなんか非常に
ファンタスティックです。
>>121 ずいぶんと通好みな所に目をつけましたね。あなたの批評力はまさに1流といえるでしょう。
123 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/29(日) 15:56:12
>>113 短い文章ながら、起承転結で華麗にまとまった美文である。
それにはパチンという擬音語と行間が重要な役目を果たしている。
さらに、おっぱいをいきなりビンタするという奇抜な展開。
突然、顔を思いっきりビンタされたような鮮烈な作品だ。
最後には思わず、涙を禁じえなかった。
もちろん痛みではなく、感動したからだ。
124 :
ゆめ ◆3pgyn08rNU :2005/05/29(日) 23:49:01
21;悩んでいた。うんこがしたくなりトイレに入った。
頭を抱えたまま溜息ばかりついていた。
ズボンをおろすのを忘れていた。
洗濯した。
名文。現代日本の若者が神から授かったもの、それは「苦悩」イメージと違う
この世を受け入れることができない。全てに疑問を感じ、それを表に出せないまま
くよくよと悩むのは若者の共通項目。
精神の崩壊をきたすほどの苦しい悩み。
トイレでうんこがしたいという生理的欲求で常日頃の動作、小脳に入ってる
ずぼんとパンツを脱ぐという所作さえも忘れてしまうほどの深い苦悩。
ぶつが出てきたとき初めて気づくくだりには哀愁をたたえつつもユーモラス
でおかしみも含む。
そして後始末をだれに押し付けるでもなく淡々と静かに自分で行う部分は
やはり現代の若者の豊かで愛情に満たされたのに、なにかが足りないという
複雑な心境な中で培った「やさしさ、責任感、いい人」というイメージを
簡潔に言い表してる。
125 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/30(月) 14:40:25
アディスアベバ!
>>116 作者が反陳腐を目指しているのがありありとわかるのに
こんなにも陳腐に近づいている例を昨今見たことはありませんでした。
涙が止まりません。ありがとう
>116
「記憶」の後に続く二つの句読点と、第一文と第二文の語尾、そして「体」と「体験」の
対比など、この文章のリズムと韻が極めて精緻に操作されていることが分かる。
文意と文章は、対比と類似を何層にも織り込み、うねりながら読者をひきつけ、最後
に「ただの普通の」と同義の言葉の反復で、わざと蹈鞴を踏ませて突き放す。
その卓越した技量には華麗という言葉がふさわしい。
128 :
ゆめ ◆3pgyn08rNU :2005/05/31(火) 16:09:49
>>126、127
評価がこんなにもうれしいものとは。刺激になりました。
どうもありがとうございました。
「陳腐」な文を「華麗」に褒め称えていただいたレスが連なってバランス
よく私の頭に響きます。
もっと修行してお届けに参ります。どうぞ、よろしくお願いします。
修行しようがしまいが誉めます。ここはそういうスレです。
それはそうと短文もキボン。長文は読むのも誉めるのも大変
四〇肩が痛い。
131 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/31(火) 22:29:13
悲しみは積もる
寂しさも積もる
孤独との戦い
傷との戦い
夢は扉の向こう?
ちがうあなたの手の中
私は血を流す
あなたは血の涙を流す
愛している
>>131 某芥川作品の書き出しと似たようなことを言っているのがすごい
淋しさは鳴る。
彼女はよく笑った
彼女が屈託のない顔でカラカラ笑うのが僕は好きだった
辛いときや悲しいときも彼女の笑顔を思い出すだけで僕は幸せだった
「ねぇ、今幸せ?」
彼女がそう言ったときも僕は当然のように答えてあげた
「当たり前じゃないか。」
そう、それが当たり前だと思っていた
だから僕は彼女の笑顔が見れなくなるのがつらかった
できれば笑顔で彼女を送り出してあげたかった
でも、僕は笑うことができなかった
「もし私が事故で顔の半分を火傷したら―――それでもあなたは私を愛してくれる?」
昔彼女がベッドの中でそんなことを言ったのを覚えている
「当たり前だろ。」
そのときも僕は当然のように言った
僕はそのとき知らなかったのだ
彼女が僕のことを心の底から愛してくれていることを
彼女が僕のことを心の底から信頼してくれていることを
だから僕は逃げない
この事実を受け入れよう
きっと彼女もそれを望んでいてくれる
誰もいなくなった部屋で僕は一人つぶやいた
「君のいない世界を僕は強く生きていこう。」
「たった二週間の出張でなに大げさなこと言ってるのよ。
そんなことよりも早く車出してこの荷物駅まで運んでよね。」
彼女は笑いながらそう言った
>130
一読して分かるように、著者は「青春時代の終わり」をテーマとして扱っている。
主人公の諦念と、彼が垣間見た「老い」のざらついた実感を、極めて短い文章
の中に表現している。その狂おしいまでのストイックさは読者を戦慄させずには
いない。
>133
モノローグで「だから僕は彼女の笑顔が見れなくなるのがつらかった」
と、ら抜き言葉を使用することなどで、過度な説明なく主人公の幸福と
はいえない生い立ちを読者に想起させるなど、新人離れした技巧にうな
らされる。
無邪気なコメディータッチの文章に見せかけてはいるが、作者はいくつか
の鍵を用意して読者に不安を植えつける。
誰もいなくなった部屋でつぶやいたはずなのに、彼女が「たった二週間の
出張でなに大げさなこと言ってるのよ」と言っているように、この「彼女」は
主人公の見た幻影である。彼女は死んだのか。「事故で顔の半分を火傷
したら」というセリフは彼女が遭遇した運命の暗示なのか。
あるいは、粘着質な主人公の言動が示唆するように、そもそも女は男の孤
独が生み出した妄想だったのか。結末において、解決しない謎を残したまま、
読者は取り残される。ここに提示されたものは骨子だけではあるものの、サ
スペンス・ホラーの新たな可能性を示す重要な作品といえよう
>>135 うまい誉め方だ
行き詰ったらここで誉めてもらうことにするよ
それは、長州力の一言から始まった。
「どうして、普通に身につけられるグッズが少ないのか」
長州力の素朴な疑問が、WJオリジナルグッズの出発点だった。
いままでのプロレスグッズにないような品質とデザイン。
日常的に使って、「安心」と「快感」があるもの…。それがWJのグッズの命題として与えられた。
Tシャツやキャップ、ステッカーやポスターなど、従来あるグッズの延長線上にありつつも、
品質的にもアイデア的にも「いままでなかったもの」を。
長州の命題は困難を極めた。
そして、製造部門のスタッフによる企画提案、
外部協力者のプレゼンや試作が多数行われたが、長州は首を縦に振らなかった。
No、No、No…。けっしてありきたりでもないし、一般的な製品としても優秀な物のはず。
しかし、長州は納得しなかった。多くは語らない。ただ品物を前にして「ノー」の一言。
だがそれは、こんなもんじゃないだろ、おまえたち、いつもそう言われているようだった。
プロレスラーとは、ここまで妥協しないものなのか。
スタッフも真正面から長州との闘いを受け入れた。
何度もトライアル&エラーが繰り返され、試作品が作られ続けた。
そしていよいよ完成したグッズ群…。その栄えあるブランド名として、長州力の愛する言葉「LOCK-UP」が採用された。
試合スタイルとして、常にロックアップから始まる長州力。
それに合わせて、「完全に押さえ込む」「動けなくする」「成功する」「確実な物にする」等、
言葉そのものが持つ、攻撃的でポジティブな意味が、このブランドの方向性を決定づけた。
LOCK-UP。
それが製品名であり、コンセプトであり、最終形態だ。
ほめてる文章を読んでると、ホントに名文に見えてくるから不思議だ…
139 :
:2005/06/02(木) 01:13:10
ここで喰うな。
140 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/02(木) 01:22:27
とあるRPGスレで俺が書いてる文
玄関を出て城を目指しているとスライムBが現れた
俺「お前は普通のスライムか?」
ス「ホイミスライムだ」
俺「強いか?」
ス「4レベルだ」
俺「仲間になれ」
ス「断る」
俺「残念だ」
ス「一期一会」
141 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/02(木) 08:15:02
おれの趣味はエベレスト
Time To Move
ところでこんなコンビニエンスストアが欲しい、いや欲しくはない。
うっせーぼけ。
Anywhere, 俺とYouはMAKINAでも聞きながら深夜の歩行者天国を台車で移動。
次はお前が押せよ。
>140
玄関を出た時点で玄関とは自宅の玄関なのか?という疑問から
自宅玄関から出発したのなら主人公は勇者ではなく一般人なのか?
という想像が膨らむにも関わらず城を目指す事から、やはり勇者なのか?
と一行目から多岐に渡る想像を膨らませるテクニック。
さらに二行目でスライムBが突然出て来る事からAはどこに行ったんだ?
と文章の空間を読者に思考させる想像力教育の手腕。
その後の会話からは、主人公が必要最低限の言葉しか発しないクールな性格、
ホイミスライムを普通のスライムと見分けられない事から主人公が極度の近眼など、
僅かな会話文章のみで主人公のキャラクターを見事に表現していて素晴らしい。
143 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/02(木) 11:15:56
ワロタ
144 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/02(木) 11:23:40
父の思い出
やめて、やめてやめて。肩車は嫌いだよ。
とても頭がふらふらふらするのがとても嫌い。
それでも肩車を続けようとする私は
頭に拳で思いっきり殴った。それでもやめようとしないから
だんだん楽しさが恐怖に変ってきた。
「もう、やめてやめってってばー。」声は笑っているのだが
実はそのとき私は気が狂いそうになっているはずと肩車をしながら
相変わらず、やめてと叫ぶしかなかった。
>144
見張るということは見張られる側にすれば秘密を暴かれるということで、
それには何かの秘密組織が関係していることは間違いない。また、電話
の役目の半分は声を聴くことであり、それを盗み聞きされるおそれがあれ
ば、それはそのまま読んで字のごとく盗聴器の存在ということになる。
これからインターンシップの顔合わせ
従業員10数名の家族でやってるような会社
20代後半職歴なし無職ニートが
究極のMプレイをしに行ってきますでs
147 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/02(木) 13:55:29
基本的人権の増長
148 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/02(木) 17:34:38
動物の意識は水の中の水
149 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/02(木) 17:54:44
かぎのおとが
おやがかぎわたしや
もうだめぽ
毛と帰して解け奇異牛手とけ食いしてとせけとして素と拭きいて毛等質投資敵意して問う
牛手刷毛と奇異牛手家奇異と比す奇異不費すそね池起因牛生糸牛は時伝はと苦痛スト奇異目は.非隙椅子布団
牛なき池とて敷居投資聞いて靴方はと。つん靴地とテク付けと時。
けち牛手靴苔と指摘起因は区土刺せけちら子は壁誉め祖。
うんちっちーず
153 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 00:35:38
生まれたばかりの老人が
黒い白馬に乗って
前へ前へとバックする。
154 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 02:15:05
気づくと私はドアの無い部屋にいた。
空を見上げるととてもいい天気だったので、
私は颯爽とそこの草原を駆け抜けた
ハムスター。
156 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 07:25:59
ぬすんだバイクで走り続ける
はるかかなたまで
いっぽんの長い長いみちを
157 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 11:27:26
ぬすんだバイクがはしりだす〜♪
158 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 13:32:34
>154
一行目で私と名乗る主人公は監禁されているのか?これって誘拐?
と、とても重苦しい空気をかもし出す事に成功しており、
このミステリアスな物語を読み進みたくなる魅力に富んでいる。
さらに二行目で単調な生活を送る人が急増している中
「屋根ねーのかよっ!」と激しく大声を出させるという
現代人にとって精神的開放を促すカウンセラー的なカリスマテクニック。
そして三行目で実はドアの無い部屋とは心の壁ではないか?
と、思わず詩的な文章という事に気がつかされ、心奪われる文章。
自ら心解き放ち青々とした草原を走り回る空想をせずにはおられない手腕。
草原を走り回る私。後ろを追いかけてくるヤギとペーター。
私を呼ぶおじいさんの声。そして食べるとろけたチーズ。
たった三行でハイジのチーズを連想させてしまう驚愕の天才的な文章。
>>160 すげーwワロスw
>>146 一見誤爆かと思われるような業務連絡にも似た簡潔な言葉。
しかしそれは極限まで練られ、無駄を削られた硬質な文章である。
句読点まで省くという驚きの試みが見られ、著者の実験的意図がうかがえる。
また、主人公の極端に自虐的な言葉に見え隠れする、新しい環境への怯え、自分自身への不安
に加え、ぴりりと効いたユーモアが好ましい。弱者である自分を認識し、ささやかなスタートを切ろうと
している彼に、誰もがひっそりとエールを送りたくなるだろう。
そして、ラストの破綻。かのフランク・シナトラは洒落た格好を決めた後に必ず、一つボタンを千切ったり
してわざと乱れを演出したという。一つだけ完成していないパズルのピースのように人目を惹き付ける、
「破綻として成功した」破綻だと言えよう。
162 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 17:19:30
長い長いアリさん
僕にアリキックはやめて
と言う夢を見ましたが何か?
163 :
教楽来堤 ◆SF36Mndinc :2005/06/03(金) 18:29:32
kenji ogiwara nagano orinpic FOUR
きっとあなたはそこにいたんだ・・・
僕は汽車の中で時間を計りながら冷えたココナッツミルクを飲むことしか出来なかった・・・
あの素晴らしい愛はもうない・・・時代はメリーゴーラウンド
165 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 21:57:56
直也
終わりにしましょう
直也
この不適切な関係は
直也
苦しかった
直也
でもすばらしかった
直也
謝罪してほしかった
直也 直也
Tanks
不条理で不可解。この文章に、誰もがそんな印象をまず持つでしょう。
作者は一行目から読む側の想像力を試しているようです。
大きなアリならばともかく、長いアリ。読者は首を傾げ、自問自答します。
──アリのどこが長いのだろう?胴だろうか、頭だろうか?
そして二行目のアリキックという言葉に至り、長いのはアリの足なのだろうか?と考える読者の
脳裏には、色黒くあくまでも細くすんなりと伸びた、かわいらしいアリの足が浮かぶはずです。
この辺りのイメージ喚起のテクニックには唸らされるものがあります。
そしてラスト、あっさりと夢であったことが暴露され、その上語り手は挑戦的に問いを投げかけます。
「何か?」と言われても答えられない。それこそが、この文章に緻密に張り巡らされた罠なのです。
取り残され、面くらいながらも、アリがぴょこぴょこと人間を蹴っている図が、数日は読者の頭を離れないでしょう。
これは一体なんなのだ?と誰かに問いかけたくなる、そう、罠なのです。
167 :
166:2005/06/03(金) 23:26:53
アバンギャルドな指先が僕に触れた
僕はびっくりして大きくなった
しかし、幽霊は体の中に入ってこない
そこに大家がやってきた
僕をおもむろにしごいた
僕は小さくなった
169 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 23:41:31
>>162 まず1行目での世界観。
「アリさん」のシリアスとも言える存在感を
「長い」を2度も駆使する事で形容した点などは圧巻である。
それにより「アリさん」の存在価値が読み手の中で自然と
より高まっていく点に至ってはただただ驚嘆するばかりである。
そして2行目で彼の持ち技が明らかになる。
そのアリさんキックという親しみさえ持てるその命名によって
今まで読み手の中でどこか遠い存在だった彼をはっきりと自分のすぐそばに
意識させてくれる。しかしこの後こそが作者の超一流たる所以だろう。
そう「僕」がその技を止めて欲しいとはっきりと意思表現をする事によって
読み手の中に彼は強いのか?彼は暴力的な面をも持ち合わせているのか?
と警戒心をふと脳裏によぎらせるというダブルブッシングによって彼に対する
無限の思考と想像を半強制的に取らされる技法は現代文学に対する強烈な挑発
とも言えるだろう。
そして伝説へ・・・。この最終行を誰が予想できただろうか?
そうこれは全て夢だったのだ。あるいは現実?やはり虚?むしろ逃避的過去?
そう読み手の中では小世界が誕生しこの謎に対する永遠の思考の旅人へと転生させる。
最後には何か?と疑問系で帰結される。何かだと?何も無い。全てが有る。
読み手の中に永遠の余韻を残し終わりを告げた永世の名文。
>>167 投稿者のあわてふためく様子が過不足なく表現されています。書き込み時刻から見て、一気に書き上げ
たものでしょう。続く次の文章では体言止めになっており、豊かな表現技法が駆使されています。
171 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 23:49:37
>>169 まず文章の長さに驚嘆。
いきなりどこから読んで良いのかハラハラさせる展開。
筆者は「アリさん」までしか読まなかったが、その文面に今後の期待を感じる。
172 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/03(金) 23:59:10
大吾の席はウィリーした象にまるまる潰されて
地球誕生おめでとう日
173 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 00:26:20 BE:352598797-
明日は僕の誕生日なので
楽しみで胸が躍り狂っていたんです
このテンショーンをどうにかしようとおもって
とりあえずボブに会いにいったんですよ。
したら、ボブが「お前の胸毛にぱぴぷぺぽ」っていうんです
・・・僕はボブに対し、こう思いました。
愛してるよ
ねぇ、パストラミチキン
どうしてあなたはそんなに美味しいの?
口の中で溢れるジューシー
鶏が見せてくれるドリーミー
肉・肉・肉。弱肉強食!!!!
あなたの誕生日が近いですね
もう誕生日を祝われても嬉しくない歳に
なってしまいましたね
そんな私の気持ちを察してか私の誕生日にも
これといったイベントはありませんでしたね
私もあなたの誕生日には何もしません
あなたの歳のことに触れたらあなたは
落ち込んでしまうかもしれないから
鬱orz←こんな風に。
176 :
sage:2005/06/04(土) 07:17:51
私は血のついた手を洗い流しながら思った。
これで大丈夫・・・・もう。
起き抜けに起きた予想もできない事件。
そう、鼻血だ。とめどなく溢れる鼻血を前に千鶴子はとまどった。
首をトンとやるといいのだ、去年死んだ母が言っていた。
思わず隣に寝ていた夫の武志の首をトンとやってしまった。
そして千鶴子は自分が手刀の使い手だったことを思い出し青ざめた。ラッキョ。
178 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 11:44:30
>>149 たった一行に凝縮された冷めた叫び。
そこには青春時代の危うい凶暴さが見え隠れし、読者を過去に回帰させる力が漲っている。
作者が読者にメアドを開かせることを狙いとしていないのは語るまでもない。
その虚無感こそが、青春の残り香とともに味わいになっている。
179 :
選対A:2005/06/04(土) 13:01:26
>>177 まず私は、この越境の文学とも言うべき壮大な作品を、
十全に批評する言葉を持たないことを、詫びておかねばなるまい。
177は、ミステリー、SF、ハードボイルド、エンターテイメントといった、
あらゆるジャンルを七行に集約した、オルタナティブ文学である。
一つの国籍を持った従来の批評では不十分なことは、明白なのだ。
しかも当作品は、一見粗雑に見えるが、通常三点リーダーを使用する
ところを、『・・・・』と、死を暗示する4つの点で示したり、
末尾を半角の『ラッキョ』(マーセデス・ラッキーと与謝野晶子を
指し示すものか? ファンタジーと日本近代文学への配慮であろう)
で締めるなど、細部へのこだわりも十分である。
この偉大な作品に触れた今、私は21世紀文学の夜明けを確信するものである。
180 :
選対A:2005/06/04(土) 13:14:46
181 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 13:42:58
雨が降る
私の心は壊れた
叶わない夢ばかりだ
ここはどこ
悲しい歌
お葬式
次は私?
辛くて
笑えない
笑えない
naoya
182 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 14:16:00
173
この文章を読了して、わたくしは困惑してしまいました。
──どう、誉めよう。
いえ、この著者の文章があんまり下手糞すぎて、誉めるべき箇所が見つからない、という意味ではありません。その逆です。あんまり誉めるべき箇所が多すぎて、どこを誉めたらいいのか、という意味で困惑しているのです。
わたくしは再び読み返します。
……そして、戦慄と言ってもさして誇張ではない衝撃が走ったのです。
「僕はボブに対しこう言いました 愛してるよ」
このくだりを読んで、なにかこう、脳天をガツンと打ちつけられたような途轍もない衝撃を受けるとともに、著者のしたたかな狙いをわたくしは知ったのです。
──主人公の「僕」はホモセクシャルだったんだ──。
なにか大切なことを伝えるかのような改行、そして「愛してるよ」。大事な友人という意味で愛してると言っているのだろう、という向きもありましょうが、おおかたの方が「性的な」意味で愛してるよと言っているに違いない、とお思いになったとわたくしは思います。
著者のしたたかな狙いにはただ「驚嘆」です、最後の一文に全てが集約されていたなんて……!
>>174 パストラミチキンを擬人化し、可愛らしく問い掛ける冒頭。
さらに韻を踏みながらその味わいを伝えようとする著者の熱い気持ちは、言葉足らずながらも
胸に迫ってきます。いや、むしろ言葉足らずなのがいいのです。
読み手の想像力をかき立て、胡椒の効いたチキンの香りが口の中に広がるような錯覚すら覚えます。
そして狂ったように「肉」というキーワードを連呼し、高まったテンションが崩壊する一瞬。
意味など追求するのが野暮な、「弱肉強食!!!」という魂からの叫び。
この詩に誰かが音楽をつけて歌ってくれたら、低調なJ-POP界を活気付けてくれるかもしれません。
185 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 14:38:24
既存の小説を参考にした小説なんて書いてどうすんの。
コピーすればいいだけだろ。
そんなの送られる出版社も可哀想だ。
気を遣ってやれ。
斬新な小説も止めておけ。
素材に頼ったものもな。
>>181 パソコンの前で、主人公である「私」に既視感を持った。
反応しきれないほどの悲劇に押し潰されたらしい、主人公の悲しい独白。
詳しい事情は明かされないまま、「お葬式」「次は私」といったヒントのみが与えられ、
悲劇は現在進行形で主人公を蝕んでいるのだということのみが伺える。
そして、「naoya」と最後にぽつんと残される、謎めいた呟き。
一瞬混乱したが、そこで誰もが驚愕の事実に気づくだろう。初めに襲った既視感──、
そうだ、これって
>>165の続きなんじゃないか──?
技巧に富んだ「引き」に焦らされながら、次回作を待て!
>>165に出てくる「Tanks」とはどういう意味なのか、その謎が今明かされる!
187 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 15:05:14
細かい情報よりも全体的な意味の方が大切だ、と朧気に思った、
昼下がり、私は社会という巨大な無意味と戦うことに意味があるのであろうかと、
溜息を吐き、情報という本来意味を構成する道具であるものに支配され、
個人の直観による経験、体験によって、本当に自分にとって意味のあることを見いだせず、
もがき苦しむ現代人の鬱積した絶望により、無彩色と化した世界を
暗澹たる情熱で見据えたとき、腕に生えた産毛のそよ風に似た優しさに気付き、救われ、
そうして、眼の曇りはすっかり晴れ、深い悲壮感に鬱勃とした混沌を切実なものと感じ、
そうしてブラフマンに似た、無の可能性を見出したのです。
きびだんごを貰ったくらいで桃太郎に命を預ける猿鳥キジなんていません。
あれは他力本願の風潮を世に広める悪しき物語です。
浄土宗さんに謝りなさい。
>>172 一読、溢れ出る涙を堪え切れなかった。
素っ気ないほどの短い文。いや、文なのか短歌なのか詩なのかすらはっきりしない、
垣根を超越した言葉の中に、イメージが盛り沢山詰め込まれている。
軽やかな言葉にかもし出される明るく愉快な雰囲気の中、席を潰されてしまった大吾くん。
その存在が放つ滑稽な悲しみが、胸を打つ。
あまりにもハッピーでカラフルな「地球誕生おめでとう日」、そんな幸せな光に覆い隠されてしまう、
小さな小さな悲しさ。これに似たことが、地球上のどこかで、いつでも起こっているはずなのだ。
お母さん、パンツどこー?
お父さんのと一緒に洗わないでよ!
ごはんよー!!
ママはそういって出かけていった
二度と帰ってこなかった
パパは死体になって帰ってきた
僕はもう何も信じることが出来ない
これは夢?
魔法が解けた
しかしママは帰らなかった
192 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 21:54:53
みんな私とハレンチなことしようぜ
みんな俺とハレンチなことしようぜ
2ちゃんねるはハレンチック
みんなみんなハレンチック
そんな出会いのばだぜ
いえいいえいえへいへいひえ
ハレンチなことしようぜ
193 :
選対A:2005/06/04(土) 22:23:47
はれんち 【破廉恥】
(名・形動)[文]ナリ
人として恥ずべきことを平気ですること。
人倫・道義に反すること。また、そのさま。恥知らず。
「―な人間」「―極まりないふるまい」
>>192はコピペである。
氏は確信犯だ。氏は『ハレンチ』という言葉の意味を承知で、あえてコピペを行ったわけだ。
するとこの意味において、氏は原意を引き受けている。当然のことながら、計算づくの行為だ。
必然的に文意は問題とされなくなり、192は容易に以下のように読み替えられるだろう。
『ハレンチなことしようぜ』 →
『俺はコピペのように、破廉恥な事しかできない悲しい人間だ』 →
『いや、皆がそうではないだろうか? 我々は、引用を逃れて文学を作り出せるのか!!?』
192氏は、このようなノスタルジーに似た思いを、一瞬のコピペで
普遍的な問いへと転化させている。私はこの問いに沈黙せざるを得ない。
194 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/04(土) 23:24:09
どうして ぴいちゃん は しんじゃったの?
195 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/05(日) 00:12:30
嗚呼、どうして、こんなに馬鹿ばかりなのだろう。
__ない方が精神にとってはいいのかも知れない。
196 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/05(日) 07:38:27
私27歳独身
今夜私を満足させてくれる人
募集中
心も体も満足させてあげる
自信はあるわよ
でも私は高いわよ
ふふふ
待っているわ
象がなくよパオーン
そして象 永久に象
象にのってパレードだ えっさか ほいさ
おサルの駕籠屋
>194
この文章を目にした時、私の頬を冷たいものが伝った。
「ぴいちゃん」とは誰か?読者がそう考える間もなく、
純粋に死への疑問を口にする子供らしき人物の台詞が目に飛び込んでくる。
哲学という言葉で言い切ってしまっていいものだろうか?
この台詞を口にした人物は、どんな感情を持ってこの言葉を発したのか・・・
この作品は読めば読むほど自分の読解力の無さを痛感させられる、
現代人に痛みを感じさせることが出来る唯一の、そしてすばらしい作品である。
「なんだこれは?」
手足を縛った女の口にゴルフボールを押し込み、ガムテープで塞いでから、
読者は俺に透明な結晶の入った小瓶を差し出した。
「シアン化カリウム」
「あ?」
「青酸カリさ。あんたの小説でも出てきたじゃないか」
そう言って、読者は倒れている女を足で転がしながら薄く笑った。
「それで殺してこいよ」俺は小瓶をポケットにしまい、そのまま黙って部屋を出た。
ページがめくられる。
「受賞おめでとう」
後ろで女の嗚咽が聞こえた。
200 :
選対A:2005/06/05(日) 11:49:53
>>195 アンダーバー?
その一瞬の戸惑いが、私に全てを理解させる。
おそらく著者は、PC板の『誰かが質問に答えるスレ』で、
PC厨房に知恵を授ける立場にある上級者なのであろう。
_=Shift+ろ である。
著者にとってはあまりに明白なこの事実、しかしアンダーバーを出せない厨房が、
教えてクンの群れとなって著者を悩ませていたのだ。著者はこの現実に、
『嗚呼、どうして、こんなに馬鹿ばかりなのだろう』とこぼすのである。
しかし、知識とは罪なものだ。著者は思わず考えてしまう。
アンダーバーの出し方も知らなかったあの頃、はじめてキーボードにふれた
喜び、はじめて2chにアクセスした緊張、オマエモナーと優しく迎えられたあの夜。
自分はその喜びを胸に、厨房を優しく迎えようと決めたのではなかったか。
著者は思わず涙をこぼす。そうだ、アンダーバーの出し方なんて知らなかったあの頃、
私の精神は今よりももっと澄んでいた。
このような豊かな精神の揺らぎを、客観的に『誉める』などということが、
果たして人にできるものだろうか?
今日の夕ご飯は涙味。
だって、塩ラーメンだもの。
>>201 一行目の涙味ということで辛いことがあったのだということを連想させる。
塩ラーメンの味と涙の味は全く違うものであると認識しつつ、それでもなお
塩ラーメンと言い切るその姿勢に、悲しいことを押さえつけ、懸命に、力強く
生きようとする、未来へ向かおうとする人間の心強さを感じる。
この年まで日本選手権をたたかってきた
しかし一勝もできない
生きてるうちに一勝したい
いっしょういっしょにいってくれや〜
みあげてごらん
夜の俺を
小さな俺の
小さなムスコを
ささやかな幸せを祈ってる
>>196 文字を目で追いつつ、熱っぽく掠れた声で、耳元で囁かれているような感覚に襲われる。
私的な伝言に似た文章に、ミステリアスな語り手のヒントがちりばめられており、秀逸である。
>>197 気まぐれな言葉の群れが、リズミカルに流れていくのが読んでいて心地よい。
象のパレードの様子がしごく愉快な雰囲気で綴られているが、そこに一抹の悲哀が含まれている
と思ったのは穿ちすぎであろうか。
そして、象を強調しながら、最終行において何の前触れもなくサルが登場するという、驚天動地のラスト。
ぷつりとここで終わる潔さが、かえってこちらの想像を掻き立てるのだ。ブラボー!
>>187 難解である。
しかしよく読むと、饒舌な文章の端々から感じられる、狂おしいほどの精神の高まりに気づく。
頭脳が飽和状態になったようでいて、恐ろしいほどに思考が回転している語り手は、
言葉を羅列しながら一息に結論へとひた走っていく。
著者はこの長文を一文で繋げ、息詰まるようなテンションを見事に表現しきった。
208 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/05(日) 20:00:55
僕の文章は何故か誰にも誉められない
もう10個はかいてるのに、一つもだ
それが不思議でたまらない
きっと僕の文章からは僕だとわかるオーラが漂ってるんだと思う
みんなそろいもそろって僕を見えないふりをしているんだ
きっとそうだ
じゃなきゃ悲しすぎるじゃないか
210 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/05(日) 20:59:36
帰れない帰れない帰れないいい
だから帰らない
ナギサノメロディー
サレドワタシハウタワナイ
ナゼナラキミガ
スキダカラ
>210
バカヤロー!泣いちまったじゃねーか(;ー;)
心からの声ってなんでこう気持ちを揺さぶるんだ。
苦境に置かれながらもその環境を恨む事も嘆くことも知らない・・・・。
心根の良く責任感あふれるあなたの人間味が痛い程伝わってきます。
最後の一文・・・・・人生の悟りですね。ハイ。
皆さんこれが真の漢だ!生き様見とけ!
最後にありがとう。
痛ったたたたたたたた。
いった、うわ、コレ絶対折れたわ、あっかん死ぬ。
うわー、あかん。力入んないし、メチャクチャ痛い。
血ィ止まらんし、うわー死ぬ、あかんてマジ。
あー、ちょっと、誰かー、誰か救急車、誰かー。
誰もおらんの?…ちょっとー、折れてますよー。
怪我人ですよー、怪我人いますよー。ちょっとー。
…あー、あかん…もうあかん、コレ、死んだわ…
何、この血だまり…動けへんもん、ああー…
誰かー!誰かおらんの!?来いて!来い!誰かー!
誰かー!コラ!誰か、来い!コラ!おい!はよ来い!コラ!
はぁ……
>213
びっくりしました!
今まさに自分の腕が折れたと錯覚してしまいました。
徹底した一人称視点により読んでいる人間を作品内に引きずり込んでますね。
そして助けを求めているが周囲に誰も居ない事が乳児でも容易く想像出来てしまう。
そして骨折といった日々の生活にある誰にも起こりうるが最も伝達が困難な現象に
挑んでいる。まさに圧巻!
そして最後の一言は痛がる自分を一気に突き放し冷静な第三者的発言。
このまとまり!技術!文学に携わっておられないのであれば世界の損失です。
有名な作家様である事を切に望みます。
ごめんなさい。
褒める才能無いみたいです。
>210 213様上手くなくてすいませんでした。
半年ばかりROMってます><
>>215 まさに謙虚。すばらしい日本人の美徳と言えましょう。
昨今の厚顔無恥、傍若無人な若者の振る舞いに対し、
これほどまでの文才を他者に対して見せ付けつつも
それを鼻にかけない。
まさに、古き良き日本人の理想系であると言えましょう。
僕の文章はやっぱりスルーだ
やはりオーラがそうさせるんだ
きっとそうだ
そうじゃなきゃ悲しいじゃないか
縛ってくれ
俺の体を
いやなんだ
縛られてない人生なんて!!
現代社会の縮図を物の見事に風刺してるのを感じた。
社会における法律、規約、規則、ルール・・・自分達が日々感じている、
息苦しさや面倒くささ等色々ある。
じゃあその足枷を取っ払っちまったらどうなるんだ?
無法地帯・・・・全てが覆された世界。そんな世界じゃ俺なんて1日だって
生きては行けない。
そう日々の安定、確実、堅実。言葉は違っても俺たちが求めているのはそんな
社会じゃないのか?って問いかけてる。
人は人の中で人となる。って事か。
考えさせられたな。
>218
縛るを仮に罵ると置き換えてみる。文章は成立する。
故人は大変自虐的な性格であることがここから明らかになる。
倒置法を用いている所も目を引く。
話を遠まわしに伝えている所から話の焦点をずらしていることが分かり
自分の意見をストレートには言わない心配りの出来た人だったことが伺える。
惜しい人を亡くしたと思う今日この頃。
>217
では合えて言わせて頂こう。
皆さんも当に気付かれているとは思う。
だがあえて言う。
「オーラが無いからだそうじゃなきゃ悲しい」
オーラが無い時点でダメジャン!そう思った方は居ないだろう。
彼はこのレスで自分の存在を消すことに挑戦しているんです。
しかし残念なことにあなたほどの方がオーラを消すなんて全くもって無理です。
才能有り過ぎ。
さて帰るか
半角板に
223 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/05(日) 23:49:06
入居社歓迎キャンペーン!
期間限定!特別家賃!!
>>221 うれしいこといってくれるじゃねーか、畜生っ!!
>>224 畜生と話しかけて自己を慰むると言う、一見悲惨そうな人生を送っているように見える。
だが、これは筆者が実はそうではないという主張を内包しているのだ。
人間界では嫉妬・傲慢・貪欲・肉欲・憤怒・飽食・怠惰など様々な罪悪で飽和されている。
それに対して畜生、即ち動物界はそのようなことがおこりえない。
群れを裏切る羊がいようか。突然母親を食い殺すシマウマがいようか。
人間社会の病理を鋭くついた、哲学的な作品であるといえよう。
>>223 一見すると不動産業を想定させる物言いだが、「者」ではなく「社」になっているというスケールの壮大さに気付かされる。
それに続き、「限定」と「特別」という鑑賞者に焦燥感をあたえる表現を双方に置くことにより見事に使いこなしている。
その上、ラストを締めくくるダブルビックリマークのみ半角表現という文字バランスまでにも配慮する耽美な構成に脱帽である。
227 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/06(月) 01:55:00
3ヶ月前の話だ。私が気まぐれに兄のベッドの下を探った。
するとノートの1ページを破ったような紙を1枚発見した。
その紙には何かのメモだろうか、次のようなことが書かれていた。
・悪魔道具
・えいご
・フリーウェア
・神社
・数学の山下しね
普段からよく喋る兄は何故か、このメモについて黙して語らない。
私にはこれらが何を意味するのか未だに全くわからない…。
パンツにパンチ。手は糞まみれ。おー、カルメーン。
>>215 そんなこと言わずに続けてお願いします。褒める人がいないとこのスレ続かないし。
>>227 この物語は、血のつながった兄弟でありながら一番近い他人である「兄」との関係を主軸として、
心と心の距離を測るような微妙な人間模様を過不足なく描いています。
脈絡のないメモ書きは読者の心にも波紋を広げ、人を完全に理解することは出来ないのだろうか、
という難題を突きつけるでしょう。
饒舌だがどこか謎めいた「兄」と、彼を不思議に思いながらも無遠慮に踏み込むことはしない主人公の
性格描写も見事です。
>>228 東西のハードボイルドの傑作を集約したかのような名文。
一見くだらなく思われるようなことに挑戦し、「糞まみれ」とそんな自分を客観的に嘲笑って見せる、
まさにハードボイルド。そしてやはり、この手の文章には情熱的な女性登場人物が不可欠だ。
カルメンなるスペイン系らしき女は、傷つき疲れ切った男を優しく慰めてくれるのだろう。
ハードボイルドの男はその胸で一時の安らぎを得るのだ。
231 :
選対A:2005/06/06(月) 22:33:38
>>222 『故郷』
それは長い間、幾人もの文学者が格闘してきたテーマだ。
222氏は半角板にその故郷を見た。いや、見てしまった。
言うまでもなく、人心の暗部を深くまで覗き込めることは、
文学者にとって重要な資質である。しかし、『人が闇を見つめているとき、
闇もまた人を見返しているのだ』という格言を忘れてはならない。
狂人としてその生を終えたニーチェも、闇の文学者であったのだ。
だがどうか、222氏は、闇に、いや半角板に呑まれてしまうのか。
222氏にそんな心配が必要であろうか?
答えは否である。
『さて帰るか』
まるで吉野家に牛丼を食べに行くかのごとき軽やかさではないか。
222氏はこの上なく軽快に、まるで澄んだ湖面を渡るように半角板へ帰っていく。
この掌編を一読し、私は確信する。
彼ならできる。彼ならきっと、これを序章とした、3000枚の大作をも書ききってくれるだろう。
そろそろ寝ます
233 :
& ◆NPn68wxtcY :2005/06/07(火) 03:25:11
五臓六腑に巣食う虫
手足には虫が住んでいる。手足だけではないはずだが、頻繁に気付くのは横隔膜虫か腹の虫くらいなのだから、入門編としては、手足から述べよう。
見た目として分かりやすいのは、膝の上虫である。膝の皿に繋がっているような、
太ももの筋肉が脈動する。この子は、椅子に腰掛け、足先を机に上げたときに目を覚ます。さながらマナー警告だろうか。
今日発見したのは、親指の根元虫だ。無理な体勢でもなく、無理な行動もせず、疲れもない。
だが、親指の根元、掌を見ると静脈が三本並行している辺りが振動した。彼が、気まぐれさんであると考えるのは早計。
気付かないような些細な健康悪化を教えてくれる働き者さんだと考えるほうが、虫の方々にも喜んでいただけるだろう。
そう、虫は体のなかで、毎日毎日労働に明け暮れているのだから。
だからこそ、私たちに求められているのは、そんな虫たちを総合的に体系付けることだ。
人体という地球のファーブルになり、五臓六腑の生態系を細やかに記録するのだ。
だが現在、私の体では瞼虫が疼き、私の体に休息を警告しているのである。
これまでの研究結果からして、手足以外の虫は私の健康に直結する。
本日の研究は、名残惜しいながらも打ち切りとさせていただこう。
参考までに述べると、瞼虫以外の虫君たちは今も眠っているようである。
こうなると瞼虫が憎らしいが、共生体たる五臓六腑の虫は、蚊トンボと違って叩き落せないのである。
234 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/07(火) 16:21:44
幸せになりたい 幸せにしたい
なのに壊してばかりだった自分
寂しさと不安のなか
もがいていた自分
変わらなければ
手をかざして
守るべき物のために
明日は来る
朝は来る
始まりの朝
235 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/07(火) 17:45:49
おぽいぽい
良スレ!!!!!!!!!11
236 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/07(火) 21:39:15
傷ついて
泣き疲れた夜
呪文のように唱えたあの言葉
幸せになれるようにと願いを込めて
傷は消えない
傷は残したまま私の居場所を奪っていく
幸せになりたい
幸せにしてほしい
幸せにしたい
叶わない夢ばかりだ
>>232 >おぽいぽい
この短い単語の中に含まれる躍動感。
それはあたかも懐かしいふるさとの祭りを連想させます。
「さぁ年に一度の村祭りだぁっ!今夜は飲むぞ踊るぞっ!!」
村の男衆は、かがり火を囲み一晩中「おぽいぽい!おぽいぽい!」と踊り狂う・・・
そんな情景が脳裏に浮かびます。
まるで山頭火の自由律俳句のようなセンスに畏怖の念さえ感じます。
239 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/08(水) 00:39:40
>>237-238 多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。多分天才。
私はじゃがいもを片手に立ち尽くした。
そもそもどうして肉じゃがなんて料理を作ろうとしたのか・・・
ステキな奥さんになりたいから。そんな願望が心の奥底にあったのかもしれない・
気づくと、私の右手はじゃがいもを握りつぶしていた。
241 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/08(水) 12:21:10
このなかにひとり、無理をしてでも他人を褒めたがってるヤツがおる…
…お前やろ
242 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/08(水) 14:18:36
下痢になりたい うんこがしたい
なのに便秘ばかりだった自分
寂しさと不安のなか
もがいていた自分
便意がこなければ
手をアナルにかざして
出すべき物のために
うんこは来る
血も出る
始まりの朝
243 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/08(水) 16:35:26
鼻から胃腸が飛び出しました
形容詞はもちろんソバ屋のマンホール
気がつくと50円拾ていた。
ポン杖で永遠に
かま
244 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/09(木) 00:32:51
私はあなたに捨てられた
でも忘れられない
あなたの全てを
どうすればいい
どうすればいいの
春夏秋冬
あなたを思い続けて
数年の時を経て
245 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/09(木) 03:18:52
このスレって天地がひっくり返っても誉めることができない文章を書いたら
勝ちってルールのゲーム?
246 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/09(木) 08:54:58
あなたのことが好きです
あなたを愛しています
好きで好きでたまりません
私は純粋な乙女
でもあなたの嫌らしいところさえ愛おしい
あなたに触れられたい あなたに触れたい
この想いどうしたらいいの
熱い思い 身体中に染み渡る
愛の炎
あああなたのいやらしい所を触れたい
あああ淫らな私
あああん
247 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/09(木) 11:34:22
きれいな顔してるだろ?
_,,..,,,,_
./ ,' 3 `ヽーっ
l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
死んでるんだぜ、これ。
248 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/09(木) 11:59:45
>>1-247 文句なしに上手い!
誰が何と言おうと俺が保障する。今から出版社へ駆け込め!
>248
やられた。
仕事一区切り付いたからほめまくっちゃうぜー!って来たのに・・・
全仏が泣いた!
ねこのきもち
にぼし
にくきゅう
つめとぎ
ねこ・・・フォーエバー
252 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/09(木) 17:07:51
脳みそを洗らったので、すべてがすっきりと晴れ渡った空のようだった。
ぼくはそのブルーを了解した。限りなく透明に近いブルーではない。
――どういう了見でそんなことをしたのか?
いや因果などない。ただ一秒のために。
ぼくはスターになった。悲しみは輝いて白いご飯にちりばめられたダイアモンド。
253 :
2/3(252):2005/06/09(木) 17:17:06
夜空には月があった。ぼくは小説が嫌いだ。
「小説であるための小説」が嫌いだ。
ふざけてろ。きっとわかる。
誰だって小説なんて好きなわけがない。
小説は食えない。
虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。
虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。
虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。
虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。虚構。
255 :
4/4:2005/06/09(木) 17:23:12
「俺は小説家だ」と意気込むことはやめることだ。
ニューズペーパーであることはやめることだ。
256 :
5/5:2005/06/09(木) 17:30:41
カナディアンのきこりは言った。
「読まないよ。つまらん小説なんて」
――つまらない?
「そうさ、みんな同じことを言葉の二三違うだけで満足してやがる」
257 :
名前: 5/5訂正:2005/06/09(木) 17:39:35
カナディアンのきこりは言った。
「読まないよ。つまらん小説なんて」
――つまらない?
「そうさ、みんな同じことを書いているのに、言葉の二三違うだけで満足してやがる」
夢を食べて出てきたう○こは虹色だった。
好きな人が、できました。
今日童貞を卒業した
うれしい
そんな夢を見た
だが、目が覚めたら裸の女が隣で寝ていた
夢だったのか、現実だったのかよくわからないが
とりあえずその裸の女をオカズにオナニーした
きもちよかった
>>258 最初の5文字で読者に幻想の世界に陥ったような謎を与え、そこに排泄物へと落差を与え、畳み掛けるような「虹色」という表現。
この一文だけでも読者にはめまぐるしいばかりのイメージの変化が生じるであろう。
この強い心理状態の揺さぶり、謎を謎のままとせず、次の文が緩やかに説明する。
実は一文目に現れるシュールレアリスティックな視覚的表現は「好きな人が、できた」ことによる筆者の心理を表したものである事が明らかにされるのである。
謎と視覚的刺激を強烈に与え、それを見事に解決する。一編の本格ミステリーを読むが如くである。
261 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/11(土) 15:06:34
あなたの言葉
あなたが心を込めて使えば
決してパクリにはならない
大丈夫 大丈夫だよ
わかっているから
あなたを信じている
信じている
262 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/12(日) 17:12:46
263 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/12(日) 18:05:31
人が一気にいなくなった
なんでだろ
>>263 当惑、悲しみ、過ぎ去りし日を懐かしむ思いが読む者をしてひしひしと感じさせます。一行間隔を開けることにより、その効果をいっそう際立たせています。
おそらくこのスレを見て悲しみに耐えきれなくなり、とっさに書き上げたものでしょうか。たった二行で見事にこのスレの状態を謳い上げています。
265 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/12(日) 18:30:08
おなかいっぱいだぜ
266 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/12(日) 21:37:54
暗い中にあなたがいる
なぜ?
私が救い出すわ
待っていて
明るい世界に
明るい世界に
あなたを救い出すわ
267 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/13(月) 17:51:03
ヒーローだった。
いかさまの天才だった。
仮面などいらない、そう言って強がっていた。
ヒーローだった。
名もなきヒーローだった。
トランクスよりもボクサーブリーフだった。
そういうやつだった。
悲しみは誰よりもブルーだった。
ヒーローだった。
畢竟ヒーローだった。
268 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/13(月) 21:51:58
あなたが好きよ どうしたらいいの?
あああんなああああんなあんんあんあなんあ
好きよ愛しているわ 愛しているわ
お願いこの気持ちに答えて
あああああなた
『2ちゃんねる病』
嗚呼、昨日も2ちゃんねる、今日も2ちゃんねる、そして明日も2ちゃんねる!
なんて不毛なんだろうね、2ちゃんねる。初心に帰って読書に励もう。うん、そのほうが将来の為さ。
正気に帰れば目の前に2ちゃんねる。どうしてなの2ちゃんねる?
「理由など無い。2ちゃんねるがそこにあるからさ」
ああ、恐ろしや、うらめしや、2ちゃんねる。
小心者の文学オタク、文学板をパトロール。コソコソ書き込み、ドキドキ様子をうかがいリロード、リロード。ああ、やっぱり叩かれた!
2ちゃんの兄ちゃん怖いよう。
でも辞められない、病められない、やあ寝られない。
ボクは2ちゃんねる病末期です。
270 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/14(火) 17:49:01
<誉め役募集中>
「書き手」と「誉め役」の人数に差があるね。
おーい、そこの書き手さんたち、誉め役やってみませんか?
このスレは誉め役が主役だよ〜
271 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/14(火) 18:02:35
>>270 このスレの書き手と評価者のバランスが崩れているのは一目瞭然。
だというのに誰もこの事に気づかず
――もしくは気づいているのに、あえて振れようとしなかった事実を
何の戸惑いもなく言ってのける。
なお且つ、初めの二行を空白にすることにより閲覧者の目を引く策略と、
優しく諭す母の愛にも似たその口調が、私に書き込みをさせる。
この溢れ出る文才を目の当たりにして、これを褒めずに何を褒めると言うのか。
全身を感動という名の電気が走りぬけ、脱いだ帽子のやり場に困ってしまった。
>>270 正直、このスレ褒める技術を競うスレになってるでしょ?
酷評スレでは出来るだけ良いところとか可能性とか探すように心掛けてますが、
ここのみなさんみたく上手に褒められません
273 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/14(火) 19:45:31
セックスしたいよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
童貞のまま死ぬのはいやだよーーーーー!!!!!!!!!!
274 :
270(誉め返し):2005/06/14(火) 20:28:39
>>271 筆者の心底に置いた狙いまでを見事に見抜いている271氏を、
たんなる一読者、一評者と見なすことを誰が出来得よう。
優れた評家こそ、鋭才なる文学者である真実をあらためて突きつけられた思いである。
275 :
270:2005/06/14(火) 20:30:02
>>272 >正直、このスレ褒める技術を競うスレになってるでしょ?
うん、そー思う。
だから上手に誉めてくれてる人に対しては、
誉められた当人が短くてもいいから礼レスくらい返さないと、
そりゃ誉め役の人もやる気出なだろうなーと思う。
自分もたまに誉め役やるけど、マジで難しいもん。
276 :
270:2005/06/14(火) 20:36:31
書き間違えた。ごめん。
×やる気出なだろうなーと思う。
○やる気でないだろうなーと思う。
>>275 2ちゃんねる文学板の歴史に残る名言に千の感謝!
貴方は2ちゃんの宝です!
278 :
選対A:2005/06/14(火) 21:56:42
>>273 私はこの二行に、表現の新しい可能性を見た。
読解のポイントは『!』にある。
過去、文字は形象を模すことにより誕生した。
さて、皆さんは『!』というささやかな形象に、見覚えはないだろうか。
アレである。
オスの遺伝情報をメスの卵子に運ぶ神秘の細胞、『SEISHI』に似てはいないだろうか?
つまり273氏は、オスの溢れる情熱を感嘆符の記号的意味に託しながら、
視覚的にも情熱を迸らせていたのである!
そんな273氏が童貞で人生を終えるわけがない。
『童帝』として死をも超越し、哀れな私たち子羊を導いてくれるだろう。
>>261 自分の人生に起こった重大なことを言葉で表現しようとすると、大抵すでに誰かが言ったことと
同じになってしまう。
この文章の主人公は、言葉というものに関して悩んでいる人物を慰めようとしているらしい。
それはどんな人間なのだろうか?想い人に愛を告げようとしている男か?
自己表現に苦しむ小説家か?はたまた政治思想にかぶれた青年運動家?
なんとも想像力をかき立てられる。
しかし主人公の思惑に反し、「大丈夫」「信じている」と繰り返される言葉には、やはりどこかで
聞いたような空虚さが漂ってしまうのである。
そんな悲しい真実を作品の主題においた作者は、言葉というものに対して非常に鋭敏な感覚を
持っているのであろう。
>>268 まず目に飛び込んでくるのは、喘ぎ声のようなどもりのような擬態語のような不思議な言葉です。
これが恋に狂った女の葛藤を見事に描きだしているのに気づき、思わず唸らされました。
「あなた」を求める気持ちに身を焦がされながらも、どうしたらいいのか分からないで悶え苦しむ
女の情念が見事に表現されています。
>>251 なんという愛情に溢れた文だろうか。
猫の持つ可愛らしさ、おかしみ、凶暴性、それらを全て総括しているのには驚かされる。
そんな猫の全てに心をくすぐられてしまう人間たちの気持ちを、作者はよく理解している。
また、全編ひらがなで書かれているのもキュートである。
力士の一日
8時 起床 巨大なウンコをするが、トイレが詰まり鬱になる
8時30分 朝食 筋肉の材料としてサラダ油1g、 蜂蜜5ガロンを舐める
9時00分 オリーブ油を体に塗りたくって寝技の練習
9時05分 休憩 壊れた筋肉を修復させる為蜂蜜10ガロンを舐める
3時55分 ウンコをした後でケツを拭く練習
4時00分 ケツを自分で拭いたご褒美として、ステーキハウスに連れて行きステーキを30枚食べる
5時00分 ランニングマシン50m、相手にぶつかる×3
5時05分 オリーブ油を体に塗って豚とセックス(騎乗位のみ)
5時06分 夜尿対策として一度起きて、小便をする
10時10分 壊れた筋肉を修復させるためサラダ油を3g飲む
11時00分 就寝
アイスキャンディーってさ、キシュって音がさ、ほら、黒板を引っかいたりしてみたりとかする時に近いって、音がね
不快なんだよね、不快不愉快、しかも不気味なのよ、耳に届くだけで背筋をアイスキャンディーで撫でられてる感じなのよ、噛み砕いて言うと
だからハーゲンダーツ買ってよ、高級品だとか言わないでさ
284 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/15(水) 08:38:12
暗闇の中に私はいるわ
だれかここから連れ出して
明るい場所に連れ出してほしいの
自分から飛び込む勇気がないの
だれか来てくれませんか
だれか わたしのために
しん、という音があると思った。
ひどく静かで、何も聞こえないと思った瞬間にそれは響いてくる。
空洞のようなのに、たしかにあると感じるのだ。
286 :
1/2:2005/06/18(土) 03:01:24
俺の名はラルフ・フェスター、ランドストームの街で暗黒剣士をしている者だ。
今は師匠のライド師匠から逃げてるところだ!・・・何故かって言えば
一年に一度、無差別な大会があるのだが、それに出ろと追われてるのだ!
とてもたまったのもではない、師匠はなんと!力ずくで俺を出させようとしてるのだ!
いくらなんでも俺が師匠に勝てるか!
『見つけてぞ・ラ・ル・フ・・・・・』いきなり真後ろにライド師匠が現れた!!
多分、テレボか風属性の何かを使ってきずかれずに背後に回ったのだろう。
ついでに説明すると、テレポは白魔法で時空を操り、移動する魔法である。
おもに魔法は、術者の精神力と念動力を呪文により発動するものである。
その魔法の力は精神と念動力と比例する。ただし魔法を使うと精神を使うので、
その者によって使える魔法が違ってくる・・・まぁ修行をすれば精神力は鍛えられるけど!
ってかそれどころではない、いきなりライド師匠が呪文を唱え始めた!
まぁさすがに暗黒剣までは、使わないとしても・・・マズイ!
そう思って呪文を唱えてももう遅い!!師匠の呪文が唱え終わり、俺はつかまってしまった。
287 :
2/2:2005/06/18(土) 03:02:09
そして俺は、師匠に封印魔法で口と手が使えなくなってしまった!って言っても、
俺は師匠にまともに肉弾戦やっても、勝ったためしがなかった。それなら師匠が出ればいいじゃん!!
って思ってるのもつかの間、契約の印を押されてしまった。
契約の印とは僧侶がおもに持つ魔法である。俺の師匠は暗黒剣士の達人でありながら、
賢者を上回るほどの魔力と魔法を持っている。すなわち強すぎるのである。
で契約の印という術の効果は、術者からある一定の距離以上離れられなくなる魔法である。
そして、ライド師匠の話が始まった・・・『これがまた長いんだよな!』
『ラルフお前はなぜ拒むのだ、それだけの力を持っているのになぜ試さない、
悪のために使うのではないのだぞ!お前の技量を測るためじゃ!わしもお主の
力がどこまで通じるのが知りたい。・・・お主が優勝したら、お主に禁断魔法を伝授しよう!
これならおぬしも引き受けるはずじゃ』
この言葉の後、俺の目がこれ以上あり得ないほどキラキラと輝いた。
『お師匠様、俺やります!!』とあっさりと言ってしまった。
『決まりじゃな、お前にはほとんど術などは授けてた!後はお前が研究し
自分自身で発展させるんじゃぞ!それとこのランドストームから会場のセイラットまでは
自分で賞金など稼いで、行くのじゃ!・・・・』
師匠のキツイ一言、費用一切無しかよ!普通こんな事言うかな?
まぁ仕方なく、引き受けてしまった俺は、愛剣デスストライフをもち、
デーモンの牙でできたデモンズアーマーをつけ、頭にバンダナをまき
マントを羽織って仕度を整えて、ランドスト―ムの街をあとにした。
あらから旅に出て一週間俺は途方にくれていた。ナント俺は食料、地図など何も持ってきてなかったのだ!
この一週間は旅の途中に生えていた薬草、キノコ、動物などを狩ってしのいでいた。
『ハ〜!俺ってほんとに馬鹿だな、何も準備しないで来るんだもんな、ハ〜!』
などとたわ言をかましてるやいなや、イキナリモンスター出現、!!
そこには、一般的に雑魚と呼ばれるゴブリンがいる。こいつゴブリンは一般的に雑魚として言われているが、
そうでもない、一体で出てくるなら問題無しとしよう。しかし森の小人と呼ばれ人型をしている
ゴブリンはおもに団体で行動するからまたもや困る。俺はそのときふと『物騒な世の中になったわね!』
とおばちゃん言葉で一人で言っていた・・・単なる馬鹿である。
なんとそんなこと言ってる間に、ゴブリンが増えている!!そのとき俺は・・・
これは・・・ゴブリン様の人海戦術!これこそゴブリン突撃部隊だってそれは、遊戯王カードだろって!!
ってそんなこと思ってる暇じゃない、そう思い俺は呪文を唱え始めた。
唱え始めたそのときイキナリゴブリン突撃部隊が突っ込んできた!!
マジかよ〜ちっと待てよ!そんな事思ってる暇は無い。ゴブリン達はどこから出したのか。
俺から見たら短剣だけど相手からはロングソードかな?それと棍棒などもって走ってる。
そんなのどこから出したの〜?と疑問に思いながら考えた!
って俺は暗黒剣士なんだから肉弾戦すればいいんジャン。何魔術師みたいなことしてたんだろう!
と思い、剣を抜く、『めんどくさい』その一言が終わる間に勝負はついていた。
居合抜きのごとく数十体のゴブリンをなぎ払った。きられたゴブリン達は唸っている。
『こんな奴等に苦戦してて、優勝なんかできるのかな?』
とおれが思っていた。そして血のついた剣の血を拭い、その場を後にした。
ランドストームからセイラッドの街までにモンスターが出るとは。ほんと世の中物騒だな!
と思いながら、セイラッドの街に向かって歩き出した。
289 :
1/3:2005/06/18(土) 03:06:12
ゴブリン達と戦闘の後、一週間近く歩き続け、やっとついた鋼鉄の街セイラッド!
ここが鋼鉄の街と言われるのは、この街は鉄、鋼、プラチナなどが発掘される山が近くにごろごろしていて、
それに金属以外にも宝石、魔道石、陶器の材料になる物などいろいろな物が沢山取れるのだ!
俺はまずここで、資金集めをしなくてはならない、なんたって一文無しで出て来てしまったので、この先の資金をためなくては
ならない。ましてや食料も持ってこなかったので、まともな食事にもたどり着きたいことこの上ない。
という事でまずは、酒場で情報を仕入れなくては!私はそう思い、酒場へ向かった。
酒場では、ナイト、魔道師、ガンナー、などがゴロゴロしている、さすがに僧侶はいないよな!
ってことで聞き込みを開始した。まずはオーナーに話を聞くことにしよう。俺は酒場の親父に近づこうとしたとき・・・
酒場の中でイキナリごろつきと剣士が騒ぎを始めた。騒ぎの発端は報酬にかんしてらしい!
そしてイキナリごろつきが魔法をぶっ放した・・・・しかし所詮はごろつきの下級魔法その魔法を剣士は難なく
右にかわし、そのよけた魔法が酒棚に当る!そしてよけた剣士のほうは、レベル的には普通のほうだろう、
ごろつきの懐に飛び込み切りかかろうと刀を振る!そして勝負はついたと誰もが思ったとき、それは思いもよらない
展開へと発展していく、・・・なっなんとごろつきと剣士の間にいつの間に近づいたのかオーナーがその間に入り
剣士の振った剣を素手で押さえ込んでいる!そのままオーナーが放った気合とともに、ごろつきと剣士がはじき飛ばされる。
『つっ強い・・』と俺が口からもらした。ごろつきと剣士を吹き飛ばしたオーナーが二人に、『店を汚す者は俺が始末する。
騒ぎを起こすのはいいが、ほかの所でやれ』
と格好いい言葉を吐き、両者をにらみつける。そこには物凄い気の重みがあった。そして恐れをなしたごろつきと剣士は、
その場から逃げ出すように、去っていった、その後気が治まり、オーナーがこういった。
290 :
2/3:2005/06/18(土) 03:07:32
『皆さんすみません、見苦しいところをお見せしました』と言って笑ってみせった。
その後何も無かったかのように、元の活気のよさが戻ってきた。俺はオーナーに話を持ちかけた。
『オーナーこのあたりで賞金首いませんかね?』を俺が尋ねると、
『そんなもんこのあたりじゃいないよ、ここにはご覧の通り腕に自身のある奴等ばかりだ、そう簡単には儲けるのは
無理だな、賞金首が少ないのに沢山の者が追いかけるからはっきり言って無駄だ!』とオーナーは語った。
『わかりました。しかしオーナーは強いですね!!』と俺が言ったら、
『ハッハッハ・・当たり前じゃないか』と後ろから声が聞こえる、全身がマントに覆われていて、三角帽子を深深とかぶり、
マントの上からエメラルド色の丸い水晶を身に付けたいかにも黒魔道師を言った服装をした男が座っていた。
『それはどういうことなんだ?』と俺が聞くと、そんなのも知らないのかという顔をして、魔道師がいった。
『ここでは有名な破鏡天津拳(はきょくてんしんけん)の使い手だぜ、そいでもってここの酒場のオーナーだよ、
無差別な大会と呼ばれてるデビルソルで優勝したこともある、つわものだ!この店で乱闘なんかしたら殺されちまうよ!
時々お前見たいな知らない奴が来て、騒ぎを起こすのだが、あっという間に終了さ!さっきみたいに』
『そうなんだ!ところで俺も一応デビルソルに出るのだが、俺は負ける気は無いな!!』と少し弱気で言った俺!
『そうかお前も出るのか!俺も出るんだぜ、まぁよろしく、俺の名はビゼル・シュタイルだ』と魔道師がいった。
>>282 若貴問題が世を騒がせている昨今、「力士」というタイムリーな話題を
持ってくるその感性をまずは評価したい。
他の力士小説とは違う、くだらない知識のひけらかしなどせず、ただ淡々と
力士の一日を追う。読者は282の作品により、いつの間にか力士本人になったかのような
錯覚を覚え、慄然とするだろう。
>>283 ラップ調の音楽が耳の奥で流れる。リズム感をどこまで高めれば、この境地に
行き着くのか。それは若さか、才能か。283の今後に期待したい
>>284 悲痛な叫びを、飾ることなくストレートにぶつけてくる。まるで母を求め
泣きわめく幼子のごとく。
ゆえに私たちは立ち止まらずにはいられない。
>>285 長編の書き出しだろうか? 書き出しの一言で読者を引きつける。今後の
展開が気になるところだ。
>>286 アルフレッドさんは死んで終わりですか? あなたですよね、あのスレ
292 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/19(日) 19:25:15
テレフォンコールミッドナイトレディオ!
夢の国からアクセスするわ
だけど私はピッコピコ
ばーけらった、ばけらった
294 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/19(日) 23:13:10
居場所がなかった
いつも独りだった
それになれていると思っていたよ
だけど私は一方で
人を求めている
誰かにいてほしい
抱きしめてほしい
そんな小さな望みがある
日本の科学は世界一ッッッッ!!
296 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/20(月) 13:41:27
私には故郷がなくて
それはとても不安
どこに行けばいいのかもわからず
いつも転々とし
自分の居場所探している
思い出を少し捨てるのもなれた
でもこれから
どうするの
>>292 歯切れの良い文章で、DJのようなノリを表現していますね。
しかしその内容は、どこか幻想的で、しかも滑稽味を感じさせるものです。
「私はピッコピコ」というのは、一兆分の一をあらわす「ピコ」から来ているのか、
それとも電子音のピコピコした擬音から来ているのか、不可思議ながらも想像をかき立てられます。
自分をおどけ者にして笑い飛ばしているようにも思えますが、あくまで軽いノリがその悲しさを
緩和し、後味スッキリな仕上がりとなっているのが好印象です。
299 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/20(月) 20:44:10
もううんこがでない
どうしたらいいの?
明日大事な用があるのに
大事な用の時に用を足すことになったらどうしよう
いやーーーんいやーーーん
そんなくっさいことになったらいやだわ
だれか助けて
浣腸もないしどうしよう
>296
自分という完全に中性的な一人称を用いた、
詩的ともいえる文章のリズムが素敵です。
一行目で自らの過去を凝縮させ、
そこから内面をさらけだし、
五行目ですぐに未来への目的を掴む主人公。
このスピード感あふれる著述のおかげで、読者の注意力を逸らさず、
ぐいぐいと物語にひきこんでくれます。
ラスト二行にこめられた、切ない不安と希望のないまぜになった心理描写が秀逸です。
301 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/22(水) 10:48:10
痩せるのは苦行
太るのは容易い
この世は理不尽
食べてないのになぜ太るぅぅぅ!!!!
302 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/22(水) 17:44:15
食べるのは苦行
生きるためには食べないといけない
生きるのは苦行
どうして
画面から少し離れたところでマインスイーパーをやると、目がつらい年頃になってきました。
304 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/24(金) 11:16:59
>303
物語の書き出しに、ウィンドウズ機がほぼ標準で装備している
『マインスイーパ』を持ってくる。この切り口の鋭さには感服しました。
さらに加齢による辛さをさりげなく匂わせ、
高年齢読者に親しみやすい文章を目指しています。
随所に作者の気配りが感じられ、全体として暖かい印象をかもしだしています。
この短文の中でこれだけの情報を提示できる筆力、
まさに天与の才のなせるわざといえましょう。
305 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/24(金) 12:10:00
どんなことがあっても負けたりしない
そんな強い心を私にください
今は弱くなってはいけないとき
前に進んで
私はあなたを見つけるわ
私は諦めない
>>301 デヴの心情が肉汁みたいに、にじみ出ててグッド。
>>302 永遠のテーマですね。いろいろと考えさせられます。
>>305 読んでると勇気を与えられます。
307 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 10:42:34
辛いこと
悲しいこと
いろいろありすぎて
私の心は
凍ってしまった
ずっと待っている
溶かしてくれる誰かを
恨みの塊のような私を
絶望の中に希望の光
どうかみつけて
308 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 10:47:57
超可愛い同僚OLのロッカーを物色したら
何故かティッシュにくるまれた
サラサーティーが出てきたよ。
匂いを嗅ぐと悪魔のような汚臭に
萎えたと同時に恋心が儚く消えたorz
309 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 21:11:00
たくさん傷ついた
眠れない夜があった
辛い日々
心はいつも苦しくて
前を向いたかと思えば
後ろを向き
進めない
ここから連れ出して
誰か
茶漬けを作ろうとすると、私は決まって梅干茶漬けを選ぶ
冷や飯を綻ばせ、解きほぐすのは何味でも変わりないのだが、のけた梅干の下に残る仄かな酸味と色合いは消せないからだ
ならばいっそ、とついつい梅干味のお茶漬けにしてしまうのだ
別段、不満はない。いつもポットの電源を切らないで居てくれる、それだけで構わない
俺が小説家になりたい理由は、
ただひとつ、
感動したいからだ。
感動させたいからだ。
感動を共有したいからだ。
それだけだそれだけだほんとうにそれだけだ。
>307->311
読んでいると勇気を与えられます
313 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 02:46:18
↑すんげーテキトーW
314 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 02:59:04
>>313 語尾にさりげなく付加されている大文字の「W」に魅力的な個性を感じます。
通常インターネットの掲示板でよく書き手の感情を表現するため(笑)、藁、w、などの記号が頻繁に使用されておりますが、
これらは定型語として認知されているが故に書き手ならではの個性的な感情が表現しにくく、読み手には「笑っているのだ」というだけの印象を与えてしまいます。
その文章を生み出したときの高揚とした書き手の気持ちは他の何からも感じ取れず、所詮は定型語で表現されてしまう程度のものなのか、と憤慨してしまうほどです。
しかし
>>313は違います。あえて基本となっている小文字の「w」を使用せず、わざわざ大文字変換したことで
>>313ならではの個性の演出に成功しています。常人では考え付かない手の込んだウィットであると私は解釈しました。
こういったさりげない個性の演出こそが、物書きにとっては宝となっているのだと切にかみ締められる良文でした。
ありがとうございました。
突然走り出したくなった僕が駆け出すと目の前には用水路。
僕の夏は終わりました。
嗚呼! 切ない!
>>315 泣いた。涙が止まらないぜ!
317 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 21:22:42
あなたに会いたい
でももう会えない
もう二度と
さよならさえいえなかった
私を責めて許さないで
悲しみは
夜におそってくる
楽しかった思い出
もう戻らない
318 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 22:10:30
ふふふ、と彼女は笑った。前歯についた青海苔が狂おしいほどに愛しい。
僕は世界王者なみの右ストレートを彼女の顔面に叩きつけた。白い歯が一本、テーブルの上に落ちた。
何すんだテメェ、と彼女が怒鳴った。<了>
319 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 22:47:29
もう終わりだ、と男は呟いた。
いいえ、まだ終わっていないわ、と女が返す。
昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか、と男は言った。
彼女はもう何も言わなかった。
<完>
320 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 22:52:38
つまらない。
321 :
選対A:2005/06/27(月) 22:38:26
冒頭から驚かされる。
笑いを表現するに「ふふふ」である。これは参った。
凡百の書き手のものであれば、右ストレートを出されるまでもなくノックアウトだろう。
しかし318氏は当然のことながら、凡百の書き手ではない。
まさかとは思ったが、選対Aには分かってしまった。
この冒頭は先崎学氏の名著『フフフの歩』を引いているのだ。
すると『僕』は、将棋の世界チャンプ=羽生善治氏をモデルにしていることが分かる。
羽生氏の右ストレート、四間飛車が敵陣を切り裂くと、盤上に白い駒が落ちるわけだ。
そして「何すんだテメェ」である。
怒鳴りたくもなるだろう。青海苔=お好み焼き=大阪という発想はいただけないが、
関西棋院の一女流棋士では、全力の羽生を倒せるわけがない。
投了である。
嗚呼、ハードボイルド将棋小説とは新しいぞ318!!
その調子で、抱腹絶倒のエンターテナーとして、日本に新風を吹き込んでくれ。
322 :
選対A:2005/06/27(月) 22:39:08
323 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 22:53:39
>322
忘れんなや(´д゚)
『思い上がるのもそれぐらいにして欲しいものね』
彼女は濡れた髪から水分を振り払い、裸同然の僕を置いて浴室からでていった。
事が終わったあととはいえ、随分とそっけない。無理やり僕が誘ったようなものだから、仕方ないのかもしれないが。
僕は体を拭きながら部屋へと戻る。
彼女は濡れた身体で布団に横になっていた。
「おい、濡れたまま、人の布団で寝ないでくれ」
彼女は僕の言葉を聞いても、ダルそうに目をあけただけで、すぐにまた眠りにつこうとする。
やっぱり拾ってくるんじゃなかった。
僕は彼女の身体をタオルでそっと包んで、上から抱きしめる。
彼女は僕がいつも使っているシャンプーと同じ匂いがした。
『また仲間が増えたのね』
家にいる猫達が彼女を興味深い目で見ている。
彼女で四匹目だ。
僕は猫達のパタパタ動くしっぽを弄びながら、いつか彼女は出ていくのだろうな、と思った。
千切れかけた首輪に書かれた彼女の名前。
明日にでも飼い主を探してやろう。
そう思いながら僕は深い眠りについた。
その日の夢は、監禁されている彼女を助けるという内容だった。
325 :
選対A:2005/06/27(月) 23:19:00
>>324 著者が作品と共犯関係を結ぶとき、ミステリーは真の意味で自立する。
我々にはすでに筒井康隆という先人がいるが、324氏は彼の作品を換骨奪胎し、
さらに大きく前進している。
猫という小道具が良い。
2chには下記のように、同趣旨の騙し絵的な作品が散見されるが、
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1099641294/662 猫を女性としてあてる古典的な手法を用いたことで、作品の雰囲気が
損なわれずに保たれている。
ラストには、思わず涙してしまった。
著者は猫に自分の姿をも重ねているのだ。
私はここに、言葉を重ねない。
歩けない少年が鳥を愛でる、そんな、寂寞とした同化は珍しいものではないが、
「明日にでも飼い主を探してやろう」
「監禁されている彼女を助けるという内容だった」
との二文を見た後に、どうしてそのような批評ができるだろうか?
>>325 324です。今回が2ch初書き込み。ありがとう。嬉しかった。同趣旨のアンカーもいいね。
そういう板って分かってても、やっぱりありがとう。
俺は自分が今まで生きてきた全てを忘れ、ただ殺すためだけに剣を振った。
構えも技も意識することのないその一振りは隙だらけの一撃だったのだけれど
相手の右腕を切り飛ばした。
俺は両手持ち、相手は縦と片手剣を持っていた。だが、今は剣はない。
優位に立ったことで余裕が出たのだろうか。次の振りは上官に習った通りに振れた。
剣は肩の肌に食い込み、そして筋肉を引き千切るような音を立てながら肩を削ぎ落とした
盾もなく、剣もなく、相手に唯一残るのは俺を罵倒する耳障りな口だけだった。
三振り目の記憶はない。
俺は剣を杖代わりにし、死体の上を歩いていく。
頬に痛みを感じ、触ってみれば歯が折れていた。
いつ折れたのかはわからない。だが切られるよりはマシだと
頭の片隅で思った。
最後の力を振り絞り、歯を上に吹き出した。
杖代わりの剣を両手で構えなおし、体をぐぅっとひねる。
「人斬りよりも」
そしてまるでバネのごとく剣を振り上げた。
「こっちのが得意だぜ」
エレエレ
329 :
選考B:2005/06/28(火) 14:54:12
>327
お、いいね〜
330 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 14:55:37
ちょ、選考B、解説してくれ。
わからん
>>327 まず一行目で彼が何者かと戦闘状態にあることが分かる。
そしてナイフや刀ではなく、剣としたことで西洋文化等の時代背景、もしくはファンタジーの世界であることを読者に伝えている。
しかし彼は狂戦士となっているようだ。だが相手の右腕を切り飛ばした一振りは明確に覚えている。
構えや技を意識していないとも知っている。ここで読者は一人称と神様視点が組み合わさった物語なのだと気づかされる。
次に何者かが剣を持っていないということ示唆させることで、何者かが『縦』しか持っていないことが分かる。
そう、『縦』である。私は『縦』なるものを知らない。ここまでの内容では『縦』なるものが武器なのは不明である。しかし彼は優位に立ったようだ。
戦闘においてなぜ相手が『縦』なるものを持っていたかは、以下に記述された『盾もなく、剣もなく』で説明された。
ああ、神様が彼を訂正してくれた、と。神の存在を知らしめる一文である。
優位に立った彼は、上官に教えられた通りに片腕の盾しか持っていない何者かを切ったらしい。なかなかいい性格をした上官のようだ。
そして切った後の罵倒に対してキレたのか、彼はまたしても狂戦士に。おそらく十代であることが伺える。
それとも時々記憶をなくしてしまう危ない人なのであろうか?
一行あけて意識を取り戻した彼はまたしても記憶がないことを告白。
やはり危ない人か?
そんな重要なことを斬られるよりマシで済ましてしまう。片隅どろか全ての頭を使ってくれと祈らずにはいられない。
そんな心配をよそに、彼は最後の力を振り絞ったのにもかかわらず体をひねり剣を振り上げる。上げた剣をそのままに、人斬りもこっちが得意だと豪語する彼。
切られた人語を話す何者かを斬ることが得意なのか、それとも剣を振り上げるのが得意なのか。
もはや死体がどれほどあるかの疑問も、何者かの正体も、彼の記憶喪失の謎も、全て神に祈りたくなる。
神に祈らずにはいられない、聖書のごとき文である。これ以上の聖書があるだろうか。
332 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 23:59:53
このグロいコピペを、無理して誉めるんだ!
今、
>>1を殺してきた。つまらない屑スレを立てた罪を泣いて悔いていたが、後悔は地獄でしてもらうことにした。
柄の長さが90cmはある大きな斧を振りかざし、
>>1を部屋の隅に追い詰める。
>>1の引き攣った醜い泣き顔から完全に血の気がうせたところを見計らって一挙に
>>1の
両手両足を切断。柄を通して斧の無骨な刃が肉を裂き骨を断ち切る感触がズンと伝わる。
切り口から噴出すコレステロール過剰の鮮血。すかさず焼き鏝で傷口を焼いて止血する。
慈悲からではない。
>>1の苦しみを長引かせるために。
>>1の断末魔の苦しみだ。防音した小部屋に咆哮が殷々と響き渡る。
>>1は自業自得だが、
さすがにこちらの鼓膜が辛い。
この間にシャワーで返り血を洗い流し、ついでに斧を研ぎなおした。
作業が終わっても
>>1の叫びは続いたが、次第に途切れ、醜く肥えた腹が痙攣するのみ。
それでは仕上げ。
>>1の首をバッサリ刎ね飛ばす。絶叫が止み、転がる首を追って残った鮮血がひとしきり噴出する音が続いた。
首をおまけにぶち割ってみると、中はやはり予想通り生き腐れだ。
>>1よ。地獄で苦しめ。これはお前が自ら望んだ結末なんだ。
333 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/29(水) 00:01:25
いやだ。
>>331 自分の書いた文章のどこが悪いのかがとてもよく分かりました。
次は文の伝えるイメージを気をつけ、わかりやすいいい文章になるよう
努力しします。
335 :
選考B:2005/06/29(水) 06:16:57
>332
一次通過オメ。
>>334 >>331です。
>>324、
>>326でもあるのですが。
スレのタイトルにそぐわない文を書いてしまい大変申し訳ない。そんな真摯に受け止めてもらって、
ありがたいやら恥ずかしいやら。
誤字を指摘している私にも抜けている文字がいくつかみられる。
>>331はただの揚げ足をとる文になってしまったが、それは私の文章力のなさです。もっと勉強してから書き込むことにします。
私が書いた内容は、この文(
>>327)の前後で説明すれば十二分に理解できることだと思いますし、『悪い』などと思わないでください。
皮肉のばかりの私が書き込んだのが悪かった。おそらく貴方の書かれた小説からの抜粋だと思いますが、人の文を嘲笑するかのような内容を書くべきではなかった。
>>324は所要時間十分。
>>331は一時間。
私が2chに来るには、あと半年ほど修行が必要だったようです。でわ
ギャグと本気が混在する、それがこのスレ。
それがこのスレのいい所w さぁ、どんどん誉めていくぞー!
339 :
331:2005/06/29(水) 22:01:25
>>336 このスレに書き込むとき
>>336氏が言った「揚げ足をとるな文」をかかれても、それが次に繋がると思っています。
それに
>>331で書いた物は小説の一部ではなく、ほっとした思いつきで書いた物ですし・・(盾)と(縦)とかorz
私は褒めてもらいたい、もしくは自分の文を(無理をして)褒めてもらうことによって、その文の自分が伝えたい
イメージがどう解釈されているのか、知りたくて書き込んでいます。
あなたは2chに来るには、半年ほど修行が必要だと書いてありますが、そのようなことはないと思います。
このスレは褒めてもらいたい人、無理して褒める人、褒める人、皮肉を交えて褒める人がいてこそ成り立つ
所だと思っていますから。
>>337が全てですヽ(´ー`)ノ
340 :
331:2005/06/29(水) 22:02:40
一行目「揚げ足をとる文」に・・・ヽ(´Д`;)ノ
というか俺331じゃなくって327です。何やってんだ俺
∧||∧
( ⌒ ヽ
∪ ノ
∪∪
>341
この一行に作者の懺悔が全て濃縮されています。
自責の念を最後の七文字にこめるあたり、鬼気迫るものすらありますね。
この下の謎めいた文字列といい、ミステリーの序盤にも転用できる完成度でしょう。
343 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/30(木) 23:09:34
>>339 ありがとう。流れを止めても悪いので、次の方、どうぞ。
344 :
134:2005/07/02(土) 15:39:24
うんちっちーず
345 :
134:2005/07/02(土) 15:57:13
すみません。なんか家の兄が勝手に書き込んだみたいです…
共同でパソコンを使っているので…
なんか無茶苦茶ハズカシイんですけど…
346 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/05(火) 00:25:46
豪風が吹き荒れる。俺は外れぬようにゴーグルの紐をきつく縛り直した。
今日は年に1度だけ吹く「旅立ちの風」の日。
雲海に浮かぶこの島の下から吹き上がる強風に乗り、青年たちは白い雲の海を駆けるのだ。
旅立ちの日とは儀式でもある。それを大人たちはこう呼ぶ。成人の儀、と。
儀式には大人たちの思いが込められている。一つは雲海に生きる者として
雲海を駆ける力と勇気を成人の儀によって得ること。
そしてもう一つ。それは島の発展だ。
雲海を船で自在に駆け回ることのできる技術を持つこの島の民は、それを武
器に雲海の運送業を手がけている。
やがてこの島を今の貿易の拠点に、というのが狙いなのだ。
島の少年たちは皆、船乗りを目指す。それは誰かが決めたわけではない。
だが、決められているわけではないと言っても、やはり島の大人たちに少しはに染められているのだろう。
「ロープ!3カウントで行くぞぉっ!」
「3 風に乗れ!」
「2 勇気と力を手に入れろ!」
「1 さあ、飛び上がれぇぇっ!」
大人たちの手によって船を押さえていたロープが外される。
轟音、感激の声、うなるような大人たちの叫び。
船は強風できしみ、今にも壊れそうな音を立てながら、一気に雲海の天まで飛び上がった。
おそるおそる俺は目を開ける。
さっきまで聞こえていた風の音は無く、目の前にはどこまでも遠く広がる
白い世界があった。
「どこまでも広く、ただ白い。雲海。俺は勇気と力を………得た!」
妹の買ってきた鯛(近所のスーパーで4尾300円)を手刀で叩いてみた。
まな板の上で、なんとも形容しがたい音で鯛ははねた。少しえらの部分がつぶれている。
僕は普段料理はしないが、包丁ぐらいは知っている。
それでも手刀で鯛を切ってみたくなった。それだけだ。
隣では妹があきれた顔で僕の顔と、鯛を交互に見ている。
僕の心はなんだかしらない感情でいっぱいになった。涙が自然にこぼれた。
「あとは頼むな。じゃあ」
「え!? お兄ちゃん!!ちょっと…」
妹が何か言っているが、無視して僕は二階の自分の部屋へと駆け上がった。
完
348 :
選考B:2005/07/08(金) 22:50:09
>346
(・_c・`)ソッカー
>347
書き出しがいい。ここ5年で500冊ほどの小説を読んだが、ここまで瞬時に情景が浮かんできた小説は498冊くらいしかなかった。
とにかく、兄と妹の描写がいい。まるで恋人のようである。
去りゆく彼氏を呼び止めようとするかのような妹の悲痛な声、科白。
いやいや、サプライズである。今すぐにこの小説を新風舎なり文芸舎の新人賞に応募すべきである。とりあえず協力出版の域は超えていると断言できる。
349 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 02:03:33
褒め手!マジ凄いな。
俺には褒められねぇよ。
>>348 >(・_c・`)ソッカー
淡白すぎだろw
>>308 分かりやすい口語文体に、うつろいやすい若者の恋情がよく現れています。
女性のオリモノの匂いを「悪魔のような」と表現するところに個性を感じました。
また、覗きという犯罪を犯す主人公に一片の罪悪感も見当たらないというのも、身勝手な青春の
残酷を浮き彫りにしており、戦慄させられます。
>>311 かわいいですね。
若竹のように真っ直ぐな感性、ブルーハーツを髣髴とさせられます。
褒めての方々、マジスキル高いな
353 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 14:42:15
逆に酷評よりこっちの褒めようがない所を自然に褒める力量に感服。
354 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 16:55:54
白い立方体の部屋がある。どこからか混じりけのない白い光が降り注いで白を強く強調し、
その光に照らされた白は更に白になる。
その部屋に出口らしきものは見当たらなかった。そこに独りの女が座っている。
黒いドレスを着て壊れた人形みたいに足を崩して部屋の真ん中にぽつんといて、
天井を焦点なく見つめている。
「ねえ、黒い人」
女は天井を見つめたまま言う。
「なんだい?」
黒い人と呼ばれる顔も体も漆黒色の男が部屋の端っこに唐突に存在する。
「そろそろ此処から出たい気もするのだけれど」
「それはダメだ。君は美しさを求めているんだろ?」
「そうなのだけれど、ここは私にとって苦痛以外何もないの」
黒い人と呼ばれる人が女まで近づいていき頭を撫ぜる。女の長い髪は乱れる。
それでも女は天井を見つめたままでいる。
「その苦痛が君を美しくすると説明しただろ?」
女は沈黙する。
「君の沈黙は白を連想させられるね」
女は沈黙する。
355 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 16:56:34
「僕は黒いけどね」
「私は白い」女は突然つぶやく。「私は白い」と女は声を強めて言う。
「黒は此処にないの! 此処は白い世界なの!」女は天井から目を離し黒い人の足にすがりつきながら声を荒げる。
「じゃあ僕はいちゃいけないんだ?」
女は黒い人にすがりついたまま激しく首を縦に振り、黒い人の足に爪を食い込ませた。
「僕は君なのにね」
黒い人は手を頭を振る女の口の中に入れた。女は首を振るのをやめ、黒い人を見る。
黒い人は手を口の奥の方にゆっくり、確実に進めていく。女は目を大きく開き、目を充血させていく、目に涙をためていく。
黒い人は声を荒げて叫ぶ。「僕は君だ!」黒い人声を弱めて言う。
「君は僕だ」黒い人はかすれたビデオテープみたいな消えそうな声で言う。「僕ほど君という人物はいない」
女は吐いた。黄色と白の中間の色の物。
今まで体の中に入れていたものを自然の摂理に逆らい吐いた。何度も咳き込み吐けるだけ吐いた。
吐瀉物は口から出て鼻からは鼻水と混じり吐瀉物が出る。黒いドレスに吐瀉物は汚れを刻み、
反自然的な模様をつける。目からは大量の涙がこぼれて止まらなかった。
「君が僕だと気付くにはまだ時間がかかりそうだ」
女は言った。黒い人は頭を深々とお辞儀した。そこに黒い人はいない。
部屋には吐瀉物と壊れた人形みたいに涙を流した女。
356 :
選対A:2005/07/09(土) 20:27:21
>>354-355 M・デュラスは、自身の著作『破壊しに、と彼女は言う』について、
10通りの読み方があると語った。しかしどうか、
>>354-355は10通り
どころか、65535通り=16bit以上の読み方が可能ではなかろうか?
一読して選対Aは、著者の求める解像度を達成できるのか不安に思ってしまった。
もちろん、基本となる読み方も存在する。
分裂する主体を痛みと共にえぐろうとする試みは、
松浦理恵子の『葬儀の日』のように、文学の正統を継ぐものだ。
そう、354氏は、王道を行きながら、アンチロマンの趣きを持っている。
ラストが極めて秀逸である。白と黒という二項対立に揺れながら、
著者はそのどちらかに傾くことを拒否し、描写を重ねることで、
緊張を維持することに腐心している。女は吐瀉物にまみれ涙を流す。
私は、果たしてこの涙の主が誰なのか、問いかける誘惑に抗いきれない。
357 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 20:31:47
背筋が奇麗なカーブを描いてしなる。外気にさらされたそれは微かに息づき始めていた。
手の中のものに直接刺激を与えながら、キッドの唇が上半身に赤い跡を残していく。
チリっと感じる痛みと、宥めるようにそこを舐めあげられる感覚に脳の中枢が混乱していく。
―――こんな……俺の体じゃないみたいだっ……
ビクビクと跳ね上がる体を抑える事が出来ない。
与えられる感覚に、意識はどんどん霞がかかって行く。
「ぁ……やぁ……やだっ・…やめ……」
自分が消えていく…そんな本能的な恐怖に、新一は抗い続けていた。甘い吐息を零しながらも、
流されまいと必死に抵抗する新一に業を煮やしてキッドは一気に追い上げる。
「あっ…やあっ……!…ん…」
ひときわ高い声で掠れた悲鳴が上がる。強張った体から一気に力が抜けて、ぐったりとシーツに沈み込んだ。
358 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 20:42:27
>>357 ヽoノ フゥ━━━━━━━!!!!!!!!!
(( 、ノ ))
<<
>>356 すげー博識。知識の無駄遣いが素晴らしい!
>>358 オッケ─────イ!!?
つーか誉めてんのかそれ?w
360 :
選考B:2005/07/10(日) 07:35:26
説明過多な小説というのは、読んでいて辟易させられる。恐らく作者は、親切心から状況(状態)を詳細に書いているのだろうが、もっと読み手の力量を信じた方がいい。
>357氏は、過不足なく書くというプロでも難儀する作業をサラリとやってのけた。新一はいったい何をキッドにされているのか。下手な作家なら、その部分を描写していただろう。しかし>357氏はそれをしなかった。
素晴らしいと思う。もし描いていたら、低俗な官能小説の出来上がりだ。描かなかったからこそ、始終緊迫感のある小説になった。 いやいや、サプライズである。おめでとう。飛躍に期待する。
361 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 21:22:40
>>360 あれ?分かってても普通に嬉しいッス。
ありがとう。
362 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/11(月) 05:03:27
我輩は猫である。
363 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/11(月) 11:25:32
>>362 にゃんにゃん、にゃんにゃん、にゃにゃにゃにゃにゃにゃ(^_^)
にゃにゃにゃにゃーにゃ、にゃんにゃにゃにゃん!
にゃは。
364 :
選考D:2005/07/11(月) 13:57:37
>>362我輩は猫である。私はこの8文字の言葉に無限のコスモを感じた。
まず、普通に拝読するならば著者は自分が猫であるということを記述しているに過ぎないが、
私はそうは思わない。何故ならば、それでは安易に話が終ってしまうからだ。
精神年齢÷生活年齢×100の動物測定方式もあるが、一般の猫のIQは70〜110と言われている。
96年、アメリカのマーリディニア州ではIQ180が観測されギネスで話題を呼んだことからして、
機械文明が進む日本の片隅で、例え猫が小説の執筆を行ったとて何の不思議もないだろう。
これは無限に増幅する作家志望の卵達に対する牽制と自分と意を同じくする同士への激励を込めた
あたたかい言葉であると私は感じとれた。お心配りありがとうございます。
先生の次回作にも期待しております。
365 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/11(月) 16:34:26
何処までも続く なめらかなコンクリートの地面
寄り道もせずにいつものコースを歩いていたつもりで
踏み出した足は突然 崖の下に突き落とされる
面白いぐらいにゴロゴロと たちの悪い冗談のように唐突に
恋に落ちる
恋をしたんじゃない 恋に落ちた
誰も通らない崖の底 あたりは真っ暗 あなたの声しか僕には聞こえず
寒くて拾い上げた段ボール箱の中
怖くてさらけ出せないこの想いと共に隠れても
あなたのぬくもりには まだ足りない
自力じゃどうにもならないこの想い どうかその手で拾い上げてクダサイ
366 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/11(月) 16:37:23
>>365 チョコボールの金のマークを引き当てた時のような激しい感動を覚えました。
367 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/11(月) 17:27:05
←英 仏→
A Never Land syndrome of La Dame aux camelias.
368 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/11(月) 20:47:35
抱きあっているときにしか感じられないこの体磨り減って早く使い切れ。
もう二度と会うことがなくても、私達の魂はちっとも困らない
朝起きる。
ママのおっぱいから出てくるミルクを飲む。
パパのおっぱいからもミルクがでる。
ここは北海道。
>367
二行に渡る細かな説明に、白いドーバーの崖が鮮やかに脳裏に浮かびます。
EUによって統合されつつあるヨーロッパの主要二国の関係、という難しい歴史的テーマを、
正面から取り扱い、軽やかな筆致で描き出した作者の力量には感服しました。
今後の活躍に大いに期待いたします。
371 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/12(火) 22:30:01
372 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/12(火) 22:47:22
暗かった。とても暗いところに僕はいた。月明かりのない真夜中より暗く、目蓋を閉じている時よりも暗く、百光年以内に星さえない宇宙に放り出されたより暗く、黒より暗い中に僕はいた。
そこが何処なのか、僕には判らない。なぜなら暗すぎて周りが見えないからだ。唯一分かっていることといえば、遠くの方に、それはもう本当に遠くの方、ずっとずっと遠方に、「アダルトビデオ専門店」のネオンに彩られた看板が見えるだけだった。
373 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/12(火) 22:54:13
ハピネス。ハッピーじゃなくてハピネスだよ、分かるかい? うん、分かるよ。じゃあ、ハピネスを翻訳してみて。うん、いいよ。ハピネスはね、ハッピーじゃないってことだよ。
はぁ?(・谷・)
374 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/12(火) 22:55:43
「くぴぽぺぽぱ?」
「くるきゅるが〜ん!」
「さー、ろんどろどんど」
「マジで?」
375 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/07/12(火) 23:09:00
>>372 悲しい時代だ。著者や選対Aでなくとも、
暗い、星さえ見えない夜空に、自分たちの分裂した生を
重ね合わせた者は多いのではないだろうか。
しかしゲーテは、その死の間際に言ったという。
「もっと光を」
そうだ、生は全て、本能的に光を求めている。
たとえそれが遠く見えなくとも、目を閉じてみれば、
そのまぶたの裏に、光はきっとある。
著者はその儚き光を、見事に表現している。
惜しむらくは、光に満ちた看板に、肝心の店名が記されていなかったことだろうか。
できれば次回作では、お勧めのビデオの見所についても手を抜かずに描写していただきたい。
376 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/12(火) 23:11:42
>>368 私はこの革命的作品に恐れを感じてならない。最後に「。」が使われない
所などは凡人には思いつかぬそよ風のように清涼で斬新なイメージを与える。
素晴しい!
>>369 肉じゃがの歴史を語った超大作と言えよう。
そろそろ夜食時間であるということを気づかせて頂ける心温まる作品である。
377 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/07/12(火) 23:22:43
>>373 窪塚洋介は、その長男愛流(あいる)ちゃんが誕生した際に
「ピースな愛のバイブスでポジティブな感じでお願いしますよ」
と言ったという。
何とも人類愛に満ちた、年中正月であるかのような、
おめでたい発言ではないだろうか。
一見、373氏の掌編には、同様の軽さがある。
しかし373を読み込むと、全く異なる仕上がりであることが分かる。
「ハッピーじゃなくてハピネスだよ、分かるかい?」
そう、氏の作品は、自らの幸せを問い続け、裏切られ続ける少女、
儚い少女の物語なのだ。
谷を挟んで、男女は問いかけあう。誰もが求め続ける光景だ。
しかし、その問い、景色には永遠に答えが与えられない。
何とも悲しい作品である。
378 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 00:19:09
>>377 そんなレベルには到達できない。
すげぇな。マジで。
379 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 00:51:43
小生は犬である。
380 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 01:46:21
>>379 私はこの言葉を涙なくして読むことはできない。文面だけを拝読すれば
未成年の主張ならぬ密やかな犬の主張に過ぎないが、私にはのこの達筆な文字から
著者の魂の叫びが聞えて来てならない。
「しょうせいはいぬである」これをアナグラムにすると
はようせい しぬるで あい
→早うせい 死ぬるで亜衣
著者は何かの事件に巻き込まれたとみてまず間違いはないだろう。
2005/07/13(水) 00:51:43に残した最後のメッセージから二時間が経過した今、
その後の連絡は途絶えたままである。私も全力を尽くし捜索に当たったが、嗚呼
非凡な私にはこのメッセージから何の手掛りも掴むことが出来ない。
偉大な作家をまた一人失ったこの世界の片隅で、私は神を怨みながら彼、若しくは
彼女の冥福を静かに祈ろう。
>>379 何が素晴らしいってワープロの文字なのに達筆であると脳内誤変換しているところが素晴らしい。
また一人もくもくと意味ありげなアナグラムをおもいつこうとしているその姿に涙なくしてはいられない。
私はこういう御仁こそ次代の大人物であると思う。
383 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/14(木) 12:39:42
彼女を初めて目にしたとき、ジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャーンというベートベンの「運命」が頭の中に流れた。
384 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/14(木) 16:04:14
>383
このような小説には珍しく、ツィゴイネルワイゼンではなく
重厚なベートーベンを持ってきたところに、作者のセンスが光ります。
聞く者を一気に引きつけて離さない衝撃的なイントロは、万人が知る所。
この普遍的ともいえるメロディーが、「彼女」の衝撃的なビジュアルを
見事に表現していると言えましょう。
半トン級の体重でありながら、スーパーモデルもかくやと思わせる美女。
そのギャップに動転した主人公の心境を、一瞬で表現した筆力はさらにここから加速し、
終盤の「流れた。」まで一気に読ませてくれます。
次は敢えて擬音を押さえた表現で、リズミカルな文章を追求してほしいところです。
386 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 13:31:52
387 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 13:35:34
ポルノグラフティは皆、エロなのかい?
いつもと変わらない校舎。でも何か違う。
うまく言えないけど、他の人が誰もいない感じだ。
そうだ、今日土曜日やん。
俺はミジンコになった。
389 :
選考B:2005/07/16(土) 15:17:18
>388
うひゃあ(´д゚)
>>389 その程度なら書き込まないほうがいいんじゃないか?
俺もお前に言いたいよ
うひゃあ(´д゚)
392 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/07/17(日) 02:24:24
>>389-391 夜半に三重奏とは少々洒落っ気が過ぎはしないかと思うが。
それも、このような哲学的な掌編であれば、よしとすべきだろうか。
つまり弁証法である。
対立する、
>>389のうひゃあ(´д゚) と、
>>390のうひゃあ(´д゚) を
>>391のうひゃあ(´д゚) が止揚しているわけだ。
止揚していないかもしれないが、まあ大した問題ではないだろう。
眠いので寝ます。
393 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/17(日) 16:14:21
>>388 何気ない日常に潜むちょっとした違和感を描いた秀作。
今でこそ完全週休二日制が広く普及し、土曜日の特殊性はかなり
薄らいだものとなったが、いつもより少し早い時間に帰るときの
あの切なさや侘びしさ、物足りなさや期待感を思い起こさせる
この曜日を選択したことに作者の非凡さを見る。
土曜日は不思議への入口には最適の日だ、と改めて気づかされた。
「うまく言えないけど」と前置きして語られる情景は、主人公の
悲しくも繊細な心の有り様を語らずにはおかない。学校中から
人々をみんな消し去ってしまった主人公は、その自我を元通りに
保ってはおけなかった。
方言を用いて自らのアイデンティティを確認してみるも空しく、
ついにはミジンコに変身してしまうというラストは、おもわず
背筋をぞくりとさせる。
現代の学生の多くが対面している孤独感、危機感を見事に切り
取った作品であるといえるだろう。
394 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/17(日) 18:10:11
何かが追いかけてくる。私のすぐ後ろに何かがいる。セナカニナニカガイル。
ピチャ・・・ピチャ・・・。頬に落ちた水滴が、乾いた唇を潤す。
ひやりと冷たい地面に横たわっていた私は、まだ覚めきらぬ意識のままふらふらと身を起こした。
辺りには暗闇が広がるだけで何も見えない。聞こえてくるのは水滴が落ちる音と風らしき音だけ。
「ここ・・・・・・っ!?」言葉を発しようとした瞬間、急な吐き気に襲われ何かが口から溢れた。
──くっ苦しい。一通り吐き出すと大分楽になり、その頃には目も慣れたのか辺りの様子が
何とか見えるようになっていた。
不快・・・口元で何かが動いた。後悔・・・指でつまみ取り見る。嫌悪・・・それは小さな蜘蛛だった。
ヒッ!。顔を引きつらせ蜘蛛を投げ捨てた私は、自分の全身に蜘蛛がたかっているのに気づいた。
驚きのあまりつまずいて転んだ私の全身から、グチャ・・・ネチャといった感触が伝わってくる。
気が狂ったかのように悲鳴を上げそのまま意識が途切れた・・・・・・
次に目が覚めたとき、私は何時ものベットの上にいた。
征服に着替え居間に降りると、父は椅子に座り新聞を広げ、母は食器を並べていた。
「・・・・・・」おはよう。と挨拶しようとしたが声が出ない。
私は喉を押さえながらテーブルへと向かった。私に気づいた母が振り返り、悲鳴を上げる。
にっこりと笑った私の口から、愛しい我が子達が溢れ部屋中を埋め尽くした。
395 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/17(日) 19:58:12
ふと,それを手に取った.
その名称はコショー,原材料名はコショー,そして内容量は20グラム.
断じて,コショウでは無い.
ふと,それを手に取った.
その品名は味付け塩こしょう,主原材料名は食塩,こしょう,調味料,そして内容量は
250グラム,決して,こしょーでは無い.
>>394 不快・後悔・嫌悪のくだりが印象的です。
悪夢の中での主人公の感情の動きが端的に伝わってきます。また掲示板上の短い文章という
ハンデを逆手にとった柔軟性も素晴らしい。
ラストの「愛しい我が子達」という表現も、おぞましさをよく表しつつ、主人公に何があったのか?
と読者の想像する余地を与えてくれており、秀逸です。
というかほんと、普通にちゃんとしたホラーですね。このスレ的には異端児。
ゴキブリが現れた
しかし勇者はおびえている!
>>387 この作品は、日本人のジェネレーションギャップの悲哀とおかしさが簡潔に描かれた、現代文学の
一つの到達点である。たった一行で、様々な情景を呼び起こすことに成功している。
例えば、中学生の娘が携帯電話で、
「あいつ、カラオケでポルノばっかり歌ってない?」等と喋っているのを聞いた父親。
彼は、思春期を迎えた末の娘とのコミュニケーションに悩んでおり、若者らしい言葉を知ると
「最近は○○とかいうのが流行ってるのか」と会話の糸口を掴もうとしては娘にシカトされる日々を
送っているのかもしれない。
「ポルノ」という言葉にショックを受け、それはどうもバンドの名前らしいことを推察するが、
彼の時代における「ポルノ」という用語の特殊性がどうしても偏見を生む。
想像を膨らませる彼の脳裏には、ステージ上でオナニー公開して逮捕されたジム・モリソンのような
外国人ロックシンガーが浮かんでいるかもしれない。
「なんなんだ友美、お前達はそんな歌手が好きなのか?ポルノとかいうバンドの奴らはエロなのか?
そうなのか…!?俺には訊けない…ああ、友美」
こうして世代間の隔絶はより深刻なものになっていくのであった。
399 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/07/17(日) 22:45:20
>>398 おもろいw
他にも力作揃いで、スレが盛り上がってきてて嬉しい。
400 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/17(日) 23:08:32
ふと,それを手に取った.
その品名は こいくちしょうゆ,内容量は 200_g,製造年月日は
化粧箱の底に記載.賞味期限は 製造日より3年.
化粧箱は,もう ... 無い
午前2時、辺りはうっすら明るい。電灯を直視すると目が眩しい。
名前も知らない蛾や得体の知れない虫が何の意図も無く飛び
回っている。見慣れた光景だが、しばらく見ていた。
背後から気配がしたので振り返ると、自動車が向かってくる。
手を盾に光を塞ぐ。
目的も無く歩いていた。
財布から小銭を慣れた手つきで探る。結局は自販機の光を利
用して100円玉と10円2つ取り出すのだ。目を配りいつもの
飲料水を探す。
「無い・・・。」
思わず呟いた。変わりに『新発売!ダークサイド』が目に入った。
402 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/17(日) 23:27:08
>>400 悲哀のこもった美しい作品だ。
この作品の魅力はすっきりとまとめ上げられた語り口の良さばかりにあるのではない。
ひとつにはミリリットルの表記の仕方。
何故mlでもミリリットルでもなく_gを用いたか。
右上から縦に読んでみて頂きたい。
つるりとりみ…
つるりとりみ…
つるひとりみ…
鶴独り身…
何度もつぶやいている間にこうは聞こえて来まいか。
鶴は求愛の美しいダンスを踊る鳥だ。
その鶴が独り身でいなければならないとは、こんな悲哀があろうか!
この衝撃の後に読者は更に無くしてしまったものの重みをつきつけられる。
時はかえらない。涙なしには読めない。
ΩΩ Ω<ナ、ナンダッテー!?
404 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/07/17(日) 23:36:03
>>395 「コショー」Google検索結果 約 36,300 件
「コショウ」Google検索結果 約 511,000 件
大勢は決している。何しろ原材料はコショウ科、ちなみに熱帯性の植物である。
だが前段で著者は、はじめに手にした「コショー」を見て、
(内心で優しく微笑みながらも)「断じて,コショウでは無い」と言い切る。
しかしこれは危険な賭けだ。
実際、後段で著者は、別の製品を手に取り、深く嘆息する。
「やっぱり『こしょう』じゃん」
読者はここで騙され、安易に笑ってはならない。
人生はかくあるものではなかろうか。
真実を分かっていても、あえて騙される大人の美学。
「あえて」信じねばならない現代の哀しい感覚を、著者は提示している。
それは現代のゲリラ、一種のスノビズムなのだ。
405 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 13:16:33
>>397 軽いタッチのこの作品には、実はどんな長編ホラーにも及びがつかないほどの
恐怖が隠されている。
ゴキブリ。これほど生命力が強く(彼等の祖先は恐竜と同じ時代を生きていた
という)、これほど素早く、またこれほど病原菌や寄生虫に蝕まれた呪われた
存在の生き物に、世界を救う存在である勇者がおそわれているのである。
しかも勇者は何をしているかというと、ただおびえるのみなのだ!
読者は読みやすさとは裏腹に、救いがたい絶望の中に取り残されるだろう。
406 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 16:16:48
小さく溜め息を付いたその少女は,冬将軍の到来を無意識のうちに感じ取り,
小さく身震いした.貧しい農家に生まれた彼女は,毎日畑仕事や家事を手伝った.
小さく幼いその子の手は,あかぎれやまめで痛々しかった.あまりの苦しさに,夜
小さく声をひそめて,布団のなかで泣くこともあった.しかし,彼女には
小さくても立派な夢があった.大きくなったら,学校を建てたい.貧しくても通える,
小さくて,でも皆が仲良く勉強できるような,和やかな雰囲気の学校を建てたい.
小さくたくましい彼女の心は,
大きく震えた.
407 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 16:31:48
_, ,_ 「ばか!」ミコちゃんが勇君の頬を叩いた。
( ‘д‘) パーン 勇君はミコちゃんのスカートをめくってパンツを脱がしたのだ。
⊂彡☆))Д´) 最初は軽くスカートをめくるだけだったが、親や教師が良く在る小学生の悪戯だと
笑って軽く注意していた結果、勇君は自分がしている悪戯は大した事無いんだと思い
犯罪に対する自己の基準が低下したため、まだまだ大丈夫と勘違いしエスカレートしていった。
_, ,_ 「おまえなんか・・・・・・」両手で勇君の髪を掴みミコちゃんは睨む。
( ‘д‘) クルッ 勇君は、軽い悪戯をしただけなのにこんな仕打ちをするミコちゃんに怒りを覚えた。
O( )O゙ それは徐々に大きな感情となり自身の思考を飲み込んでゆく。
“嫌いだ嫌いだ嫌いだミコを殺せ殺せ殺せ”勇君の脳内を殺意が支配する。
_, ,_ パーン 「勇君なんてこの世に要らない子なんだよ!」ミコちゃんはそう叫びながら殴り続けた。
( ・д・)∩ パーン 右へ左へと何度も何度も殴られた勇君の顔は変形し、もう元の顔すらわからなくなった。
⊂彡☆))3゚) .:,.;'∴ 血や涙が辺りに飛び散る。それでもミコちゃんは殴り続けた。
ミコちゃんの怒りは収まる気配を見せない
O 顔や体に血がついても気にする素振りも無い。むしろ徐々に笑みさえ浮かべてきていた。
_, ,_ガッ ili ガッ 何時の間にか平手から拳に変わり容赦なく殴り続けるミコちゃん。
( ‘∀‘) ☆O☆ 彼女も勇君と同じ時代に生きる人間だったのだ・・・
(( ゚゚益゚゚))
409 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 17:25:19
>>408 全ての思いを凝縮し、たった一言で表すそのシンプルさに驚かされた。
単純でいて計り知れぬ思いの深さが、力強い波動となって伝わってくるようだ。
私は今、この世に生まれ初めて言霊というモノの存在を実感できた。
貴方のような素晴らしい方に出会えた喜びに体が振るえ、感激の余り涙が止まりません。
神よ、この偉大な方と同じ時代を過させてくれてありがとう
410 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 20:09:23
バカ揃いで面白いッス。
411 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 02:13:18
唐変木、辛口印度総菜百円。
412 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 11:19:29
その子は言った.
「あっ,無理して褒めなくてもいいから.あたしは,全然構わないから.」
どうやら,俺の褒め方がよくなかったようだ.今度からもっと気合いを入れて
褒め称えることにしよう.
「今日もEカップだね.」
と.
413 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 11:24:55
このスレが上がり続けるってことはよ、みんなどうせ大したこともないであろう自分の文章をなんとかかんとか人に褒めてもらいたいって考えてるってことなのか?
おいおい、それでも創作文芸の住人か? おまいらもいっぱしのワナビー気取んならさ、ついつい褒めたくなっちまうような「褒める文章」で構って厨どもの渇きを癒してやろうとか思わないのか?
そんなたった一行のレスで片付けようとしないでさ。それでこそ上達する真のワナビーってもんじゃないのか?
以上、駄文終わり。
414 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 11:35:05
腹がすいた.しかし,手元には120円しかない.とりあえずジュースでも買おう.
俺は,目の前の自販機に小銭を入れた.PEPSI にでもするか.
ピッ,ゴトンッ! ジュースを手に取り,ふと缶の側面に目をやった.
な ... カロリーゼロ !?
我空腹なり。
蝉の声のアスファルトに染み入る夏の日差しのような午後である。
灼熱は呼ばれもしないのにやってくる。
向こうの陽炎の向こうに浮かんで見える、全裸の女はやはり、
露出狂なのだろうか。
我空腹なり。
早一時間。全裸の女は未だ遠くに浮かんで見えるままである。
浮かんだ雲に映る我が悲しみは癒されることはない。
癒された全裸の女は遠くにじむ蜃気楼だった。
我空腹なり。
416 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 19:27:39
疲れた、けど、駄目だった。クラスの剣道部員が文学賞を受賞したらしい。
小説家志望だった、私は恥ずかしい。だから何故29歳の僕が学校に行くのだろう。
数日後、本を読んだ。ゴンブローヴィッチというポーランドの小説家いるが、彼の小説の
主人公も、中年になってから、ピンコという人に学校に連れられていった。
共感を覚えた! 自分の応募ナンバーは109である。文芸誌に載ってた。
それも夢だが、受賞する夢と落ちる夢はどちらが幸せなのだらう
384のサイトは、私のサイトです。
勝手に公開しないでください。
つかあのときはできてから二日目つうのにさあ
418 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 20:28:04
褒めてもらいたいわけじゃなかった。ただ、なんとなくだったんだ。
私はコーヒーの臭いを楽しみながら、おぼろげに考えていた。
ドリップが終わるころには過去のものとなっていた。ソファーに腰を
掛けゆっくりマイルドさとコクを楽しむ。
あぁ、うまい
420 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/20(水) 00:43:09
>>412 「Eカップ」という一言だけで主人公の性格をある種の読者に解らしめる、
簡潔ながら深い作品。
自分に素直で思ったことを隠せないに違いない(古)
>>413 素晴らしい!
突き放したようでいて実は深い愛を内に秘める、あなたのような方こそが
現代のマザーテレサではないだろうか?
ガンジーではないだろうか?
恋人たちを秘密裏に結婚させたバレンタイン牧師の命をもかけた慈愛にも似る。
ロッテはこの頃ソフトバンクに置いていかれそうだ。
421 :
安雪:2005/07/20(水) 01:00:31
422 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/20(水) 01:15:15
>>412 冒頭から鈴木その子を出してくる意外性に脱帽。
その子の長所は顔面の白さだとわかっているのにあえて胸の大きさ
を指摘する主人公の洞察力の鋭さに再び驚愕。これを傑作と言わず
して何を傑作と呼べようか。
天を見上げてみると
上空に飛行機が見えた。
天から見下げられたような気になった私は
下から見上げるしかない自分を呪った。
唯一誇れるものも無く
我が人生に華などあるかどうかも疑わしい。
独りの身を怨めば
尊い人の存在まで軽んじられる。
425 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/22(金) 16:04:59
>>424 >ここを誉めて下さい。
わずかな迷いもない一行の文章がキレのよい読後感を呼んでいる。
もしもこの作家がもう一文、なんらかの言葉を加えるとしたら、一体何と書くのだろうか?
そのような想いまで沸き起こさせられたのは、この作家の力に巻かれた証であろう。
首が長すぎて吐くまで時間が掛かる
俺はキリン
タートルネックの服が着にくい
でも俺はキリンだ
>>428 キリンがタートルネックを着るという斬新な発想に度肝を抜かれました
こんな文章に出会えたことに感謝します
ぞうさんが好きです。
でも……
>>431 象に対する大きな愛を感じさせる作品。
あふれんばかりの象への愛を、聞き慣れたフレーズを使用することで
身近に感じさせることに成功している。
その愛の大きさと相まって、後半部分では象に対する愛の翳りの
不安感を上手く出している。
その翳りとは、象に対する不満なのであろうか。
象よりも好きな生き物の登場なのだろうか。あるいはキリンさんなのか。
そういった余韻を残しつつ、物語は静かに幕を落とす。
娘に聞いた。
「ぞうさんとキリンさんどっちが好き?」
娘は迷わず答えた。
「どっちも嫌い!!」
「好きなのはおうまさん!」
隣の部屋で、カップルがセックスを始めました。
そんな時、僕は、爆音で「こんにちわ赤ちゃん」を流します。
もう、夏なのですね。
俺はキリン。
それが、若き日の武蔵である。
437 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 15:40:58
あ゛。
なんか「俺はキリン」が地味にシリーズ化してる。うれしい。
あたしは
>>76
>>437 突然、どこの馬の骨とも判らない人物があらわれて
「あたしは○○」と告白するいう、信じられない展開には驚愕した
しかし、よく読むと実に巧妙に伏線が張られているではないか
>>76という部分をクリックさせる作者の丁寧な謎解きには感服するほかない
叙述クリックの典型的な見本だと言えよう
目から鼻血が出てきたから、清水の舞台から飛び降りるつもりで清水の舞台から飛び降りてきた。
鹿に喰われた。アーメン。
(°д`)ウヒャア
世界を認識する
認識した世界は歪み
異質の物となる
その歪みを認識し
また世界は歪む
歪みが歪みを呼び
全てのものが歪む
歪んだ世界で
歪み続ける世界で
あなたは何を想う
何か突発的に思い浮かんだ
電波だなぁ…
>440
冒頭に提示した意外性のある顔文字で読者の興味をひきつけ、
最後の叫びを放つ部分には独特の勢いがあります。
そこまで読んだ読者は、一緒になって
「ウヒャア」
と叫ぶことで、描き手との一体感を味わえるでしょう。
近世まれに見る投げっぱなしのオチもまた、爽快感あふれる読後感でした。
この作家にはショートショートだけでなく、是非中・長編も手がけてほしいものです。
父親はいなくなった子を捜す
子はいなくなった母親を捜す
母親は消えた家族の絆を捜す
家族の絆はただ忽然と消えた
父親は気付く、子が消えた理由に
子は気付く、母親が消えた理由に
母親は気付く、絆が消えた理由に
絆は消えた
絆は意味を持って消えた
絆は消えかけていた
誰に気付かれることもなく
それを避けるため、自ら消えた
母親は絆を見つけられない
新しい絆を見つけられないから
子は母親を見つけられない
母親が絆を見つけられないから
父親は子を見つけられない
子が母親を見つけられないから
絆は消える前に伝えるべきだった
すでに新しい絆はできていると
しかし家族はいつか気付く、絆に
++
いちおう真面目に書きました
スレが降下しているのであげておきます
444 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/10(水) 16:08:43
小さな小さな女の子
赤い靴履き歩いてる
小さな小さな女の子
赤い服着て走ってる
小さな小さな女の子
赤い頭で血を流す
小さな小さな女の子
赤いお口で人食べた
ぷらなもいきてんはてはなさりはるただと思い、へえいんみぽれへ向けしゅすれしゅしゅすれ
446 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/10(水) 17:34:30
いきてんはの部分に心こもっており感動した
447 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 05:07:10
ビシッ、ビシッと、背後で何か爆ぜる音がした。
遠く鈍い銃声が3連、一瞬遅れて響いた。
軍用の高速ライフルだ。
ブローニングの銃把を握った掌に汗が吹き出す。
威力から言っても、射程から言っても、9mmのハンドガンでは豆鉄砲に等しい。
俺は身を翻し、倒木の下の露頭の陰にぴたりと背を合わせた。
唇に生臭さを感じて吐きすてる。
「おい、ジェイ」
小声で呼びかけたが返事がない。
横目に覗くと、やや前方の窪み、倒木の幹越しに、ショットガンを肩に構えた巡査の背中が見えた。
「このままじゃまずい、一旦退くぞ。ジェイ」
俺はガンマンに体を晒さないように、上半身を傾けながら、倒木の幹を潜り、1m余りの距離をにじり寄った。
「コーシー巡査、撤退だ・・・うっ」
俺は思わず口を覆っていた。
たなごころで、頬についた粘着物の潰れる感触がした。
俺は3発目の着弾の場所と、人間の脳漿の味を知った。
448 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 08:20:22
449 :
(´・ω・`):2005/08/11(木) 10:26:44
かわいらしい話だな面白い
>>448をみんなもみろ。
>>448(´・ω・`)騙しやがってぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺す
>>447 人の死の瞬間というものを実に深く描かれています。
走馬燈と呼ぶのでしょうか、死の瞬間にいままでの記憶が掘り起こされるあの現象によく似ています。
死の瞬間に時間がゆっくりすすむ様が上手く描かれ、
なおかつ主人公の冷静さを保たせているところは高く評価されます。
しかし、これは最後の三行が生み出すものであって、それがなければただの道化です。
この最後の三行を描写した著者は奇才といってしかるべき存在です。
全てを忘れたい
今の自分の意識が
この世の絶対者に植えられたものだとしたら
何の価値もない
価値
全てを忘れるなら価値にも意味は失くなる
意味
意味などない ただそこに存在するだけの存在になる
存在
あること ある必要があるのか?
必要
必要なこと これもない
全てを忘れることはつまり無になること
>>451 忘れる→価値→意味→存在→必要→忘れる
と上手くループさせる作者の斬新な手法には感心させられるものがあります。
>この世の絶対者
これは敢えて神という言葉を使わずして、我々人類よりも高位に存在するものを表しています。
私もはじめはなぜ”神”という一言を使わないのかと疑問には思いましたが文章をよく読むと理解できました。
ある神話によれば人というものは神の模倣として創られたと云われます。
そして、最後の一文より自ら滅びることを望んでいることがわかります。
神が自らの模倣である人に滅びを気付かせるということは考えづらいものです。
よって、この絶対者というものは神ではなく人でもない存在を表していることになります。
これより、世界は人でも神でもない存在に操られていると暗示しているのです。
貴殿の文章を再び読み終えたとき、さすがのわたくしも驚きを隠せません。
突然、頭痛に襲われた。
それも、今までに味わったことのない、まさに頭が割れるという表現が相応しい激痛。
その場に倒れ込んだ。
動きたくない。
当然、じっとしていても状況は良くならないだろう。しかし動きたくないのだ。動けば本当に頭が割れそうな気がしたから。
しばらくその場にうずくまっていると、今度は鳴咽感に苛まれた。我慢出来ない凄まじい吐き気。吐いた。腹の中の物を全て吐き出した。治まらない。胃酸まで吐いた。治まらない。
このままでは…。
激しい頭痛を堪えて立ち上がった。
体中が痛い。筋肉痛。
喉が痛い。喉頭痛。
必死に堪えて病院へ向かう。
と、目から何か零れた。
それは地面にポタポタと流れ落ち、地面に赤い花模様を創った。血だった。
吐き気がした。何も出ない。
はずだった口から大量の赤い血が溢れ出た。
それは地面に水溜まりを創った。
薄れゆく意識の中で、この病気が何なのか分かった。エボラ出血熱だ…。
日本は、今世紀最大のバイオハザードに見舞われた。
>>453 一言で言ってこれほどリアリティーに恵まれた作品を見るのは久しぶりです。
私のような若い世代ではバイオハザードと呼ばれると思い浮かぶのはゾンビです。
その舞台はラクーンシティです。
この作品は本来のバイオハザードを上手く表現されています。
ゾンビ=バイオハザードという既成概念を破壊し、それが日本でも起こりうるということ。
なにより作者の専門的知識に注目しなければなりません。
エボラ出血熱の特徴を物語と一体化させている点です。
これだけの短い文章で表せているのは作者の力量がなせる業です。
特に目から血が零れる描写は秀逸を極めています。
455 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 23:20:21
「えー、わたくし事なんですが昨日娘が初潮を迎えましてね。
親としては大人になっていく姿を見て嬉しくてたまらないんですね。
でも、変な男にひっかかったりしないだろうか?
悪い遊びを覚えたりしないだろうか? なんて心配の種も増えるわけです」
このおっさんは絶対頭おかしい。
何で中学のホームルームで娘の初潮の報告をしてるんだ?
「どうしょうもないな、山田」
冴えない山田だってこの異常さぐらい分かるだろう。
「そ、そうだね」
こいつ何動揺してるんだ?
山田の股間は大きくなっていた。こいつもおかしい。
担任の娘の初潮話で興奮する奴は絶対頭おかしい。
456 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/12(金) 01:38:29
>>455 一見教師の醜態を描いた作品だと思いました。
しかし、それは主人公である生徒の視点に立ったものからです。
教師の立場に立ってみたらどう見えるだろうか?
山田の立場に立ってみたらどう思えるだろうか?
答えは一つだ。
「愛」
この作品の主体になっているのは愛である。
実に奇妙な描写を用いているのは作者から読者への一種のメッセージである。
愛というものは愛しているという言葉だけではないということです。
このときほど自分の愚かさに気付かされたことはありません。
私も物書きの端くれです。
愛を語るときはいつも「好きです」や「愛しています」しか考えつきませんでした。
しかし、これからは違います。
455が切り開いた、愛を伝える無限の方法を……私は知りました。
このような素晴らしい文章を読ませて頂いてありがとうございました。
457 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 01:48:47
酷評スレその他でスルーされまくり、ちょっといじけてます。
褒めてください。
「異なる実数解を持つとき…」
「き」の字をくるんと丸めたその瞬間、窓が横にひび割れる音を立てた。
僕は回転椅子から転げ落ちていた。絨毯に両手を付き、怖々顔を上げる。
母さんの趣味でふわりとレースの掛かった窓は、水面が波打つように振動していた。
何となく掌を眺めながら階段を降り、勝手口を開けて裏庭に出た。
昨日の雨をたっぷり含んだ土の上を、そろり、そろり、と歩く。
コスモスの薄い茎が膝小僧を掠めた。しゃがんで太股を掻いたとき、それに気付いた。
ももんがだ、と思った。
ももんがは初めて見た。でも、ももんがだと思った。
花壇の湿気た土の上に、影法師のように横たわっている。
毛はざらざらとして所々禿げ、鶏の皮のような小さな指。
穴のような目はぎゅっと瞑られ、線になった口は動かない。
その上のかすり傷のような鼻が、斑に赤く渇いていた。
僕は後ろ足で二歩後退した。
もう一歩後退したとき、花壇の角に置いてあった白雪姫の小人がことりと転げた。
小人の帽子を濡らしていた水滴を、指で掬い取る。
とろみのついた玉のような水が、指の腹に吸い付いた。
そっと一歩だけ足を前へ戻した。水を掬わなかった方の腕で膝を抱え、目を瞑った。
濡れた指を精一杯伸ばした。
「痛っ!」
黒い影法師が吸い込まれていった空に、半分の月が出ていた。
458 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 02:09:26
まず考えたのが、転がる事である。いわゆる前転である。だんごむし
のイメージだ。僕は丸まった。そっと、澄んだ空気を包み込むようにして。
板の床で転がったので背骨がゴリッっと音をたてた。
「ああ、転がってるよ」
呟いた瞬間、壁に頭を打ち付けた。
>>457 文章を読み始めるより前に「ももんが」という文字が強烈なインパクト放っていた。
最初の一行目より私は「ももんが」というたった四文字視界を奪われてしまった。
ももんがという言葉がでてくるまでの描写は普通に素晴らしい。
特に説明されてもいないのに欧州の裕福な家庭を想像させるのだ。
暖炉があり、天蓋付きのベッドがあったりと言葉だけでは語れない。
しかし、それよもり「ももんが」だ。
並の小説家であれば、ももんがなど使わずに犬や猫と書いているだろう。
その見慣れた文章は軽く流されてしまうだろう。
しかし、この作者は違う。
敢えて曖昧な動物ももんがを使うこと文章の重要性を訴えている。
ももんが? ムササビ? となってそう考えているうちにそれをはっきりするために
もう一度文章を読み直す。
お陰である程度難しい文章を書いて見せても読者が理解しにくい事態を回避する。
作者は文章の魔術師と云って過言ありません。
なあ、文庫本の後ろの解説もこんな感じなんだが
あれも無理してんのか?
>>458 流れる文章の書き出しに切れ目のない文章、これはアマ作家では見られることができない素晴らしさです。
だんごむしになりきり転がったが、背骨が音をたてたことで人は所詮ダンゴムシになれないのだと悟りました。
さらに最後に頭を打ち付けることでダンゴムシとの人間のを大きく表した素晴らしい作品です。
ただ惜しいところは何処に頭を打ち付けたかと云うことです。
作者の成長は見逃せません。
>>460 私の拙い文章を著名な作家の解説と同列に並べて頂けるとは非常に光栄です。
ただ、文庫の巻末にかかれる解説は著名な作家によるものです。
読書量などは私のような一般市民が及ぶところではございません。
豊富な読書量から得た知識をならべてかかれているので、
知識が及ばない人から見れば少し無理をしているように見えるかも知れません。
それに解説を書くのが上手い人と上手くない人もおられます。
上手くない方は専門的な知識を多用されるので一般市民からすれば何を書いているのかわかりません。
ただこれだけはいえます。
解説では作品を貶したりはしません。
463 :
461:2005/08/13(土) 12:16:16
>さらに最後に頭を打ち付けることでダンゴムシとの人間のを大きく表した素晴らしい作品です。
さらに最後に頭を打ち付けることでダンゴムシと人間の差を大きく表した素晴らしい作品です。
誤字脱字は非常に恥ずかしい
>458
なんか、この文章、俺普通に気に入っちゃったんだけどw
だんごむしのイメージってw
>457
ももんがへの愛に溢れている。
作者の優しい視点が全編を通して貫かれ、
切なさと滑稽さの中に、
自然保護に対する作者の屹立たる思いが込められている。
>458
まず読者を惹きつけ、前転させずにはいられない。
かつてこれほど、前転をしてみたくなる小説があっただろうか。
日本中の読者が、これを読み、前転したと思うと、
それだけで私の口角は上がりっぱなしなのであった。
466 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/17(水) 19:01:40
誉めてよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
467 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/17(水) 21:22:29
どれを?
>>444 小さな小さな女の子と反復させることで最後の一文をの恐怖を煽り立てている。
そして、赤いという言葉を何度も使うことで最後の
>人を食べた
ところが描写もしていないの血まみれであることを彷彿させる。
作者にはこのような作品を書き続けてもらいたいものです。
469 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 01:44:24
age
470 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 03:43:40
あぁなんて素晴らしいんでしょうか。
私の目の前にひろがるおっぱいおっぱいおっぱい!
「ゆき、あんたまたでかくなったんじゃないの?」
「おい、触るなよ。私よりもでかい奴を触れって」
場所は更衣室、時は体育の終わり。
どこを見ても女性しかいない。まさに天国!
「あー、疲れた。こうもでかいと肩がこって仕方ないね」
「あんた大きいもんねー。何カップだっけ?」
「くそ、あの体育教師、変な目でみてんじゃねーよ」
「寒気がするっつーの」
たとえ汗臭く、生臭い話になっても私の目に映るのはおっぱいおっぱい!
私はまるでまたたびに酔った猫のようにふらふらと動き回る。
「ね。今度一緒にブラ買いに行かない?」
「いいねー行きますとも」
掴んだらとろけてしまいそうなおっぱい。形がよくてなでなでしたくなるおっぱい。
思わず吸ってしまいそうなおっぱい。匂いをかいでしまいそうなおっぱい。
でっかいおっぱいが揺れてたゆーんたゆーんたゆーん
「たゆー」
思わず口に出しそうになったところで友人に口を塞がれた。
「あんたね、おっぱいフェチなのはわかるけど少しは落ち着きなさい」
「…えへー」
「えへー、じゃないよ。にやけてないでさっさと着替える」
「はーい」
そうやって私をかまってくれる女の子のおっぱいも可愛いのだ。
この文章はおっぱいでいっぱいだ。
右に行っても、左に行っても、上に行っても、下に行っても、おっぱい。
嗚呼、文章を誉めなければいけないのに、
おっぱいを誉めさせてしまう作者に乾杯!!
最後の一文までおっぱいを使うあたりに
作者のおっぱいに対する熱意が読者にむんむんと伝わってくる。
私も最後に一言、「おっぱい」
472 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/23(火) 00:11:57
去年の暮のこと。俺はマツケンサンバのライブビデオに合わせて歌って踊っていた…
このライブではマツケンの腰の振り方ががステージを盛り上げる秘訣だ。
俺も真似して路上で練習してたら
変質者と間違われて通報。何故か逃げて、途中にこけて右足骨折。しかもコスプレして化粧しながら踊ってたから
救急車がきた時は恥ずかしくて死にたかった。
PS 田舎にいるおかんごめんな。階段から落ちたって言うのは嘘なんだ…
473 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/23(火) 01:04:50
『喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。』
その箱にはそう記されていた。
だけど僕は恐れなかった。何故なら『友達も吸ってるから』だ。
赤信号だって皆で渡れば怖くないんだ!
だけど、これを吸ってしまえばあのこには二度と会えなくなる。
僕にとってそれが一番の気掛かりだった。
あのこはこれの臭いが嫌いだ。
だから、僕はパイポを吸う事に決めたんだ!
<<472
検閲を書けた場合はこんな感じだった。
■■■■――■■■■■■―
―――■■■■■■■■■■■■■――
と、
そんなことより、PSがいい具合にこの話を恥ずかしい話から笑い話に落としている。
この文章構成力はなかなかのものである。
もう少し長い文章を書くとどうなるか、是非読んでみたいものである。
<<473
私も禁煙をしてみようという気にさせられた。
475 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/23(火) 20:20:49
よくぞ褒めた
476 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/24(水) 00:17:44
32歳の手こき
叔父は病気だ。少年しか愛せない、そういう病気だ。
叔父はそれを隠し続けて生きてきた。
そして結婚して、子供も生まれた。
家族に病気を隠し続けること、自分の欲望を抑えること。
それは凄く辛かったらしい。
叔父の兄の子。つまり僕に叔父は涙ながらに頼んだ。
「お願いだ。君のチンポを握らせてくれ」
だけど、僕は頷くことができなかった。
叔父の話を聞いて、可愛そうだと思ったのは確かだ。
でも、叔父の頼みを聞くことはできない。
「叔父さん。悪いのだけど、あなたの頼みは聞けないんです」
「どうして?」
「僕は女の子だから、です」
477 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/24(水) 02:20:04
上の文章を読んで、その意外性の神髄に私は気づかされた。
叔父はこの甥の性別を把握していなかったといえる。
本当はどっちなのか、切り取ったのか。それとも、もともと無かったのか。
いずれにせよ読者の意表をつく展開に驚愕し、ただただ感服せざるおえない。
叔父の病気はまた、病的で盲目な現代人を風刺しているともいえる。
そして甥は真実の妙理といったところか。おもわずうなりたくなる作品である。
この会社に入って一年が過ぎた。仕事にも慣れてきたし、待遇もまあまあ。仕事の内容も俺には合っている気がする。
このままずっとこの会社で働くことになるのかな…。最近は、そう思ったりすることもある。
それでもいいか。別にやりたいことも無いし夢を見るような年でも無い。
周りを見渡すと、よれよれのスーツにくたびれたネクタイばかり。
俺は絶対にこんなダサいオヤジになんかならない。一年前には、そう思っていた。
けれども、鏡に映る俺は、間違いなく、たしかな足どりで、それに近づいている。そう実感している。
−佐藤君、昼飯一緒にどうだい?
鈴木部長が声をかけてきた。彼は直属の上司であり、俺の最も苦手とする相手だった。
特に、彼が連発するオヤジギャグが最近では苦痛でさえある。
けれども、一年の社会生活で、少々の世渡りスキルは俺も身につけている。上司の誘いを無碍にはできない。
−部長!今日はいつもと違って、とても鮮やかな色のネクタイですね!
いつものシックな装いとは違いますけど、部長はこういう着こなしもイケちゃうんですね〜
−ああ、これかい。昨日の日曜にな、買い物に行って女房に選んでもらったんだ。
コーディネートはこーでねーとなんちってな!ははは
−えっええ…私もいつかは部長のようなダンディーな大人になりたいと思ってます。
今日のコーデねーとも参考にさせていただきますね!
−何を言う、早見優ってな!佐藤君のその眼鏡もとっても良いよ。オレは眼鏡に目ガネ〜からな!ははは
今日はなんだか疲れたな…。定時退社した俺は、ただなんとなく、通い慣れた道を避け、立ち並ぶビルの合間を縫うように歩いた。
この道は駅に近づいているのか、それとも離れていくのか、駅に向かわなきゃ……、でも、もう少しこの道を歩いてみよう。
そんな事を考えながら、ただ歩いた。一時間もしないうちにいつもの駅に着いた。
そして、いつも立ち寄る行きつけの屋台で、いつもの酒を飲んだ。その日は、いつもより酔いが少しだけ早かった。
−オヤジさん、勘定。
明日は早朝から大事な会議がある。俺はいつもより早めにきり上げて家路を急いだ。
アパートに着いたのは十一時を少し回ったころだった。留守電を確認する。
−メッセージは0件です。
音のない空間に、メッセージが虚しく響いた。
お湯を張るのも面倒だな。シャワーでざっと汗を流し、万年床にもぐり込んだ。
……なにか、いやな気配がする……
飛び起きて灯をつける。
ゴキブリだ!俺はとっさに窓を開けた。
家族で暮らしているころには、さほど恐怖に感じたことは無いが、独り暮らしをするようになってから、とてもゴキブリが怖くなった。
俺は両手で布団をつかみ、無我夢中で振り回した。そして、叫んだ。
−ふとんがふっとんだ〜
けれども、布団は吹っ飛ばなかった。吹っ飛んで行ったのはゴキブリだけだった。
俺は、鈴木部長に妙な親近感を憶えたことに戸惑いを憶えつつ、再び床に入った。
時計の針は、一時少し前だった。
480 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/27(土) 00:06:15
まあまあいいんじゃないの?読みやすいし・・・
>>480 まあまあ、そして、いいんじゃない、と続き、無声音を多くとっている。
言わずもがななのだよ、口を閉じたいときもあるのだよ、と
作者は主張しているのだ。
たとえどんなに大きな圧力がかかろうと、口を閉じることを強制されようと、
作者は、「決して倒れることはない。その思いは伝えられるのだ」
と主張している。
そして、
>読みやすいし・・・
あえて、三点リーダーを使わず、大きく点を打つことによって、
>>479に今言うべきことの全てを、集約させている。
時代と戦った作者の、その悲哀を思わずにはいられない。
482 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/27(土) 01:16:58
>>478-479 作者の駄洒落のセンスは東西一である。
駄洒落一つ一つは既存のものである。
しかし、駄洒落の連携を見てもらえば判ると思うが、
それぞれは意味が繋がっているのだ。
これは作者のセンスがなせる業である。
それで最後の駄洒落に関しては駄洒落そのものは大したことがない。
しかし、それを捕捉する地の文は駄洒落があまりのも仕様もないために
とても笑える文章になっている。
言葉遊びを文章の中取り込める作者の技量は私が保証します。
>>480 >まあまあいいんじゃないの?読みやすいし・・・
この文章を読んだ瞬間に私は「俺はキリン」シリーズの再来を予感しました。
ただ、
>>76氏に遠慮したのでしょうか?
最後に「俺はキリン」をつけなかったのがあまりに惜しいところです。
私は作者が「俺はキリン」シリーズを受け継いでくれることを大いに期待しています。
ふとんがふっとんだ
俺はキリン
484 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/27(土) 13:53:21
別に首を長くして待ってるわけじゃない
俺もキリン
>>482 一行目で、まるで荒々しい波が押し寄せるがごとく相手を持ち上げ、
二行目では、引き波が全てをさらっていくがごとく、切り捨てる。
そして三行目では、相反する前二行に対して、しかし、と繋いでいる。
ここで、少々の違和感を私は感じた。
なぜ482氏はここで、しかし、と繋いだのだろう。
氏の論を読み進めていくうちに、私の疑問は独りよがりな憂慮だと気づかされた。
三行目の、しかし、は二行目だけに懸かっている。
氏は、敢えて一行目と二行目の間に改行を入れていないのだと。
なぜ、改行しなかったのか。このスレのサーバになるべく負担を掛けたくないと思う氏の優しさからくるものだ。
僅か十数行の文章で、私の心は芯の芯から温まった。
>>483 >>76氏が創造したキリンを用いた定番ネタではあるが、
一行目に旬のネタを仕込み、そして改行を入れることにより独特の間を演出する。
その高い演出手法に、キーボードをう通話足しの両手は震えを隠せない。
>>484 これも、76氏のキリンネタである。
>>483氏が作り出した手法をいち早く取り入れる貪欲なまでのバイタリティ
そして『俺 [も] キリン』と先人との協調性を控えめに主張する
>>484氏の奥ゆかしさ。
季節外れではあるけれど、野原一面に咲く可憐な蓮華草を思い浮かべました。
ワロタ
>>486 タロタ
作者は本来はこう書きたかったのだろう。涙目で唖然とする顔文字を作りたかったのだが、
それを直接に書かず、あと一本の線を読者に引かせることで、
読者に問題意識を投げかけているのだ。社会派作者の新境地がここに見えた。
俺がきりん。
ドイツもコイツもキリンキリンキリンキリン。
まったくキリンがないぜ。
俺は飼育係。
489 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 00:21:08
「俺ってさ、一年に一回ぐらい考えることがあるんだ。今こんなことをやってんのは世界で
俺一人だけなんじゃないかなってさ。たとえば、こんな古い漫画を全巻読破したやつなんて、
とか…こんなネタで会話してる俺らなんて、とか……まぁそんな感じ。こんなことを考えてる
時ってさ、すっげぇ嬉しいときなんだ。んで、今そんな感じ」
季節は冬。
正月についた餅が食べられなかったことに愚痴をこぼしていた彼は、私からのプレゼントで機嫌を直してくれたようだ。
彼はよく小さな内容と大げさな表現で感情を表してくれるのけど、その時は一年に一度のことみたいに喜んでくれた。
私が生まれて初めて編んだセーターだったから少し普通のものよりある部分が長くなってしまったけど、
こういったお洒落な服もいいねって、まるでそれが世間一般に認められた服みたいに褒めてくれた。
ある娘さんには理由もなく嫌われている私たちだけど、近くに体格のいい面長の青年がいるからしかたないのかも。
いつか好きになってくれればいいな。
私たちが住む安アパートは壁が薄いから、隣のよく鼻が効くと評判の夫婦の情事が聞こえる。それでも幸せを感じている私たち。
いつだったか彼がある歌を大声で歌を歌いだしたときは恥ずかしかったけど、とても楽しかった。
楽しい冬も終わったらいつの間にか夏。
あまりにも暑いものだから布団を蹴っ飛ばしたらある人に睨まれちゃった。
夏が嫌いだと思われたらどうしよう。別に冬が待ち遠しいわけじゃないのに。
彼がきりんなら、私はきりん
カレーパン食べたい。もう我慢できない!
あれは私が中学生の頃だ。クラスメイトが急に自殺をした。遺書も何もなかった。
当然いじめがあったのではないかという話になった。しかしいじめは私の見る限り
なかった。Tはいじめられていたが他の人がいじめられているという話はなかった。
だから理由もなく突然自殺したということになった。どちらにしろ自殺者がでたので
校長は次の年には居なくなったが。
実は私だけは彼が何故自殺をしたか知っているのだ。
私とその自殺した友人、林はヤクザと関わっていた。
私と林はヤクザの金に手を出した。林は自殺に見せかけて殺された。
私はぼこぼこに殴られて今は上納金を収めている。
だがいずれ林を殺した二人に復讐をするつもりだ。
二人は今、シャブで挙げられて刑務所の中にいるがもうすぐ出てくる。
私はこの五年で鬼になった。彼等は私の狂気に恐れ慄くことだろう。
>>488 >>483から続くキリンシリーズにメッセージを込めた奥深い文章。感服いたしました。
483、484、487と488の違い、それは余白にあります。
本文がたった2行に対して余白に当てられたのは倍の4行、他のシリーズに比べて4倍も
ある行間。この仕組みこそが「俺は飼育係」の一文を俄然際立たせています。
さあ俺を読み解いてみろ俺は他の奴とは違うんだヒントは与えたぞという、
読み手に対する挑発がビンビンに感じられます。
私は悩み100万通りの可能性を試しました。そしてあることに気づいたのです。
ダヴィンチが最後の晩餐の絵にグラナダのマリアを埋め込んだごとく、この文章の飼育
という言葉にもSEEK(求める)の意が込められているのではないだろうか。
それを前提に最初の文を読み解いて行けば以下のようになります。
仕事の都合で「キリン」を検索してみたけれど、それはあまりに膨大で必要とする情報に
辿り着けないでいる。これでは情報がないのと変わらないではないか。
(空白4行)
私は今日も情報という海の波間を、なすすべもなくただ漂っているだけなのだ。
行き過ぎた情報化社会へのアンチテーゼ。
「まったくキリンがないぜ」が作者の情報に対する喪失感をよく表していると思います。
>>489 一連のきりんシリーズに正面から挑んだ異色問題作、実験作にして、
この物語はあたかもそれが端から王道であったかのように凛然と輝いている。
え? きりん? あれは不条理だから面白いんだよ、不条理でなければきりんではないよ。
読者の中はそう思う方もおられるかもしれない。
作者もそれは重々承知の上だからこそ、ラストシーンにて問題を投げかけるしかなかった。
不条理であればきりん、私達はそれで満足してきた。
しかしその充足感は一体どこからきたものだったのか、
ただ踊らされているだけだったのではないか、と。
あるいは、読者の中にはこれを純情ラブストーリーとのみ捉える方がおられるかもしれない。
この一行をあげておこう。
>私たちが住む安アパートは壁が薄いから
作者はここに、人間の奢りをにおわせている。
実験作でありながら、作者がテーマとする動植物との共存を生き生き描き出した本作に、
涙がとまらない。
>>490 短い言葉に込められた魂の叫び。夭折した尾崎やサンボマスターと同じ匂いを感じました
これが違う時間に書き込まれたなら、ここまで魂を揺さぶる作品にはならなかったでしょう。
平日の早朝5時9分まだ日も昇らぬ時間。スーパーも小売店もベーカリーも固く扉を閉ざしていて、
コンビニこそが求めるカレーパンを売っている唯一のオアシスなのです。
カレーパンの誘惑に耐え切れず暗闇の中駆け出す主人公(=作者)が目に見える様な作品です。
そしてもちろん私はねずみ男。
なぜならこのスレもまた、ゲゲゲの鬼太郎だからです。
>>491 自業自得という言葉も知らぬ青春の暴走。若さゆえ思いつくまま書き殴った事が文章に
勢いを与えています。
>>495 このスレに馴染めない自分を、ゲゲゲの鬼太郎に出てくるねずみ男に重ね合わせる感性は見事。
497 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:34:14
にゃー
カロリーメイトがあれば、愛も希望も要らない。
永遠なれ、カロリーメイト。
>>497 都会で一人暮らしをしているとふと方言が懐かしくなる事がある。
啄木はそれを停車場に求めたが人間関係が希薄になった現代において、
2ちゃんねるは心の停車場と言えるかも知れない。
「みゃあ」ではなく「にゃー」とした事に作者の照れを感じる。
実に郷土愛溢るる一遍である。
>>498 全ての欲を捨てシンプルに生きようという考えに高尚さを覚える。
禅の心を感じる作品。
500 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/13(火) 22:17:15
ちんちんシュッシュッシュ!!
n
501 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/14(水) 04:34:12
>>500 自慰という日常生活では禁忌とされる言葉への純粋なる抵抗。
それがわずか一行で表現されている。
「ちんちん」という万人の知る幼児語を使うことで人間の中核に潜む
リンガへの信奉が万人に共通するものであると知らしめる。
さらに「シュッシュッシュ」という擬音語により、
人間の聖なる営みの予備段階としての自慰行為を表現し、
生の喜びを只管に表現しつくしてる。
そして最後に残されたnの文字。
それは右手の営みを終えた者を包容している空間を表現した、
いわばプラトニックラブ世界の具現に他ならない。
わずか二行の作品にしてこのメッセージ性。
作者の深い思慮が紙面より滲み出る渾身の作品である。
愛を叫んだ、多分世界の中心で
宇宙が膨張し続けるように、僕の愛も膨張し続ける
きっと僕の世界の中心で叫んであげないといつか破裂しちゃうんだ、きっと
そう、誰にだってモントリオールなコスモは訪れるんだから
どうも、おはようございました。
バナナと、杉本彩は、違います。
バナナは、果物ですが、杉本彩は、哺乳類です。
バナナは、黄色いですが、杉本彩は、エロいです。
だから、バナナと、杉本彩は、全然違います。
全然違うものだ、ということが、分かりました。
おはようございますデブ
雨の中、学校から帰る僕の足に何かが当たった。
下を見ると猫が一匹、擦り寄っている。真っ黒な子猫。近くにダンボールがある。
僕の親は猫嫌いだ。連れて帰るわけにはいかない。無視する。
数メートル歩いたところで、猫がいる場所に振り返った。
家には誰もいなかったので、僕は安心した。抱えたバッグの中で連れて来た猫がごそごそと動く。
バッグを風呂場に持って行き、解放してやる。ブルブルと震えて鳴く猫を抱いてお風呂に入れる。
ヌルイお湯で猫の身体を温めようとしたが、猫は甲高い鳴き声を出し逃げようとする。
しょうがないので、お湯を湿らせたタオルで身体を洗ったあと、乾いたタオルで拭く。
僕の部屋で放すと、猫は半乾きの身体で走る、走る、走る。
部屋の探索に夢中だったので、台所に行って、ミルクとパンを持ってくる。
部屋に戻る途中、鳴き声が響いていた。僕が戻ると大人しくなった。部屋の真ん中でちょこんと座っている。
ミルクとパンを床に置いてみた。猫が近づいてきて、音を立てながらミルクを飲む。パンには見向きもしない。
僕はそれをじっと見ている。
それから数分後、猫の名前は「ミルク」に決めた。
>506
しつこいまでの一人称視点からの描写力、ここをまず評価したい。
読んでいてくどいんだよ、と読者が心の中で愚痴を出すのは、えてして素人の駄文だが、この作品は違う。
この作者の場合、序盤のネコとの出会いを短文の連なりにすることで独特のリズムが生まれ、
そこから怒濤のごとくネコと親交を深める様子へと続くのだ。そのくどさたるや、飲み会明けの朝食カツカレー並みといえよう。
そして終盤の一文、
それから数分後、猫の名前は「ミルク」に決めた。
ここに作者の牛乳に対する深い造詣が伺える。
昨今の日本語の乱れを嘆く識者をあざ笑うかのごとく、敢えて「ミルク」という英語表現を用いる。
その一単語に込められた風刺は、まさに現代文学に甦ったバルザックのごとし。
主人公の悩む「数分」は、読者の手にゆだねられている。
この空白の用い方が、ウェブ小説にありがちな現代性を醸し出していると言えよう。
508 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 16:42:17
>>503 作者の涙ぐましいまでの勤勉性がうかがえる。
普通の人は8時に「おはようございます」と言うことに何らてらいを感じないのに対し、
作者は8時では遅すぎるのではないかと良心の呵責をすら覚えているのだ。
「どうも」の後の点は一瞬のためらい、「おはようございました」と過去形になるのは
「おはよう」の挨拶をすべき時間が既に過去へと過ぎ去ってしまったことを意味する。
しかし作者はそれでもなお、前を向いて堂々とこの言葉を言い切ったのである。
最後の「。」に秘められた決意は、何度読んでも清清しい。
509 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 17:23:09
その時、ぼくはやっと、自分の気持ちに気がついた。
そうだ、ぼくは、好きだったんだ。
ぼくは、はじめて、人生が変わるような気分を味わった。
どうしても、ぼくは、やめられない。
絶対に、ぼくは、やり続けてやる。
ぼくは、おもむろにパンツから、取り出すと、かぶりつこうとした。
「ああ・・・・」
そして、また、今日も、挫折感を味わった。
でも、今日のぼくは違うんだ。
徹は、晴れ渡る秋空を見上げながら、Vの字を描いて飛び去る、渡り鳥を見つめていた。
マジでマジで、すっごいヤヴァイんだって。
何がヤブゥアイかって?
お前の頭だ。
>>505 「おはよう」とは早いねという意味で、特に朝の挨拶と決まっている訳ではない。
事実、ホステスさんの出勤時の挨拶は夜でも「おはようございます」なのだ。
夜の九時を少し回っているからこれから客の席に着く所だろう。
金のためとはいえ今日もエロジジイの相手をしなければならない。そんな時に「デブ、ガリ」
と呼び合っている気の置けない同僚と交わす何気ない挨拶。
心がほっとする作品だ。
>>502 球体である地球の中心は地核だが、球面である世界に中心は存在しない。
それを作者はデカルト的に捉え、自我のある場所が世界の中心であろうと結論付けた。
なぜか宇宙は無限に膨張できるらしいが、残念なことに作者の愛は脳内の性欲を司る旧皮質と、
モラルを司る新皮質のキャパシティを超えることは出来ない。
そして今日も膨張しすぎた愛を発散するため、レイザーラモンHG張りの雄叫びを上げる
のであった。
煩悩フォーーーーーーーーーッ
愛とは何かを問うた問題作である。
>>504 バナナといえば吉本ばなな。芸人みたいな名前で斬新だが、山崎ナオコーラほどの衝撃は
なく作品も中途半端だった。彼女は今どうしているだろうか。
それはさておき凡人の私が本作を書くと、たちまち台無しにしてしまう。
「バナナは果物ですが杉本彩はイロモノです。バナナはイエローですが杉本彩はエロいーです」
オヤジ、陳腐、俗っぽい、ありとあらゆる非難を浴びるだろう。
下らない事を書きたくなる欲求を抑えに抑えたこの文章は、オヤジギャグの誘惑に負けない
芯のしっかりした作品である。
513 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 14:52:34
514 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 15:14:37
「ん、あ・・・ッ」
貪るような口付けから解放された途端。
新一の身体からは、余分な力が根こそぎ抜け落ちていった。
この、一瞬を狙い澄まして。
秘部から指を引き出した怪盗は、既に猛り勃っている自分の分身を。
潤滑液に塗れた蕾目掛けて、躊躇う事なく一気に突き挿す。
ズ・・・ッ。
「ひぃ・・・・・・!」
衝撃に引き歪んだ美貌。シーツに散らばった、艶やかな黒髪。
濃蒼色の瞳から零れ落ちた、綺麗な雫たち。ビクビクとのたうつ、白い四肢。
新一のバックヴァージンを確かに貰い受けた、記念すべき瞬間を、怪盗はしかと脳裏に刻み込む。
狭い腸壁を今にも突き破らんばかりの熱塊が。
どくどくと脈打ちながら、更なる深部を目指して攻め入ってきた。
白い衣装の中で、苦しみ喘ぐ新一の表情に。時折艶めいた別の何かが入り混じり始める。
心と身体が、分断されていく。止まるところを知らない快楽の奴隷と成り果てるのも
最早、時間の問題だった・・・。
>>509 成田の税関を通ろうとすると、一匹の犬が股間を松浦亜矢ばりにクンクンしている。
そう、これは勝新太郎が大麻不法所持で逮捕された時の事を描いている。
徹なのに通れない。わざわざ仮名を使ったのは、時代劇で一世を風靡した勝新へのせめてもの
武士の情けだろう。
最後の渡り鳥のシーンは座頭市でも良く使われたものであるが、渡航ビザが降りなくなり
海外に行けなくなった勝新の心境をよく表している。
>>510 AV女優星崎未来の決め台詞を2行にも渡って書いて、次の「頭」が何なのかのヒントに
なっている。実にエロい。時期的に安達祐美の出来ちゃった婚を皮肉ったものだろう。
作者にとってまだ子役のイメージの残る彼女が、あんな事やこんな事をしていたのだ。
落胆振りが伺える一作である。
516 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 16:05:09
>>515 ありがとうございます。
どう読んでも褒めてないところが物凄く不満ですが、
どう読んでもまじめに読めない文章に割いた時間を考えると、
感謝しないではおれません。
ありがとうございました。
517 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 16:07:41
あっ、509です。
518 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 17:16:11
まさに今日は好きなコケティッシュ。
すんばらしいレイプン日和。
ああ・・・好きです・・・
パックンもんすたぁー
シェキモリ
519 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 21:48:27
520 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 02:17:56
暗い夜道。奥の方に光が見える。二つの光。トラックだ。丸いライトから放たれる光は、闇の一部分をぽっかりと切り取っている。
スピードはそれほど出てはいない。狭い道だ。人が見えればすぐ止まれるようにしているのだろう。もちろん、人の方もあのトラックを見れば、
接触せぬように気をつけるに違いない。それが普通。
だから、今回は運が悪かったとしか言えないだろう。運転手がいくら注意をしたとしても、人のほうがそれを望んでいれば、避けることはできないのだから。
ゆっくりと、だが確実に、トラックは近づいてきている。その光に照らされぬよう、電信柱に身を潜めた。背中を預け、体中の熱気を出すように息を吐く。
「――すまない。もう、疲れたんだ。君とは、これ以上やっていけない」
心臓は壊れた機械のように激しく動いている。そこにはリズムなど何もない。最後の役目と思って、力を出し切っている。
横目で道を見る。もう、すぐだ。ごくり、と唾を飲む。そして前に飛び出る。あのトラックにひかれる。押しつぶされ、ぐしゃぐしゃになる。
顔は血だらけになり目玉はえぐられ、骨は折れ曲がり、地面にぼろ雑巾のように寝転がる。彼にプレゼントしてもらったこの服も血で汚れる。
ああ、そうだ。汚れてしまえ。何もかも全て、汚れてしまえ。私を嘲る馬鹿共め。別れを告げた、お前もだ。お前もだ!
何故!どうして!六年間も付き合って、結婚を誓ったのに、どうして別れなければ!ああ!ああ!ああ!なぜ!?
「どうして、どうして、どうして………」
重低音と共に、トラックが過ぎてゆく。
背中を電信柱に預けて立っていたのに、気づけば腰は地面についていた。失敗だ。妄想に取り付かれ、結局飛び込まなかった。
目から何かが溢れ出る。涙だ。手の甲でぬぐい、立ち上がる。その足取りは、重い。
ふと、彼の笑顔が思い浮かんだ。 それが腹立たしくて、コンクリートの壁を叩いた。
叩いて、叩いて、叩き続けた。
521 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:32:17
>>416 早く褒めてよ……。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!
522 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:33:27
大好き
>>521 早く、そして、褒めてよ、と続く、魂の叫び。
あらんかぎりの熱情を歌い上げたあと、冷徹な闇が降りる。
これらは三点リーダーの効果的な使用によるものであるが、
そんな技巧に我々が白ける前に、泣きの一手で畳みかけてくる。
作者に呪文をかけられた私達は、ただそこに石化して立ち尽くすしかない・
ワーン!!
技巧が技巧を上回るとき、そこには作者の叫びしかない。
>>520 切ないビートが胸を叩く、ドラマー必読の秀作。
例えば、だ。俺が「ツンデレ〜」とか叫んだらどうなる?
答えはな、どうもならねぇよ。北海道の草しかない草原だもん
>>518 礼文島に観光に行き晴れ渡った海岸線を散歩していると、捨てられた古いティッシュに苔が
生えているのを見つけた。苔マニアには堪らない一品だ。それを見ていて大好きな芸能人の
パックンとなぜか行司の式守伊之助を思い出してしまった。
独特の世界観を持つ不思議な作品だ。
>>522 高らかなる愛犬家宣言。シンプルな叫びに清々しさを感じる。
>>525 どうにもならない胸の痛みを抱いて作者は北の大地に降り立った。
ツンドラ:ユーラシア大陸・北アメリカの北極周辺に広がる凍結した荒原。
短い夏の間に地面の表層が融解し、コケ類や地衣類が生える。凍土帯。凍原。
ツンドラ気候:最暖月の平均気温がセ氏零〜一〇度未満で、
亜寒帯気候と違って夏の気温が上がらず、冬は極度に寒い。
(大辞泉より)
亜寒帯気候の北海道においてさえ凍える寒さに身を縮める作者。
これは心の寒さだ。
作者は叫ばずにいられない。「ツンドラー」
しかしかじかんだ唇は正しい発音を妨げる。「ツンデレー」
涙せずにはいられない。
528 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 10:07:15
必ず前のヤツを無理して誉めたあと、自分の文章を書くスレにした方が良くね?
初めて小説を書いてみました。
ジャンルはミステリだと思う。
頑張って書いたので、ちょっと読んでみて下さい
マジーニョ、マジーニョ、マジカルピッチロウ
聴覚からは、荒んだ小鳥の騒めきが聞こえる。
右のほうを見ると、自分と同じような匂いをもつ奴らが歩いてきた。だんだんと近づいてくる。
(やばい、殺される)
さとしは相手の殺意をすぐに感知した。
「来るなら、来い!」
しかし、ふと辺りを見回すとひと気はしなかった。
さとるは力なく笑ってみせた。
そう、かなかな言ってる屍の上で……
第一章 完
530 :
akkey!:2005/09/25(日) 17:17:24
提灯が倒れ、あたりは明るさを失っていく。
倒れた提灯にわずかに灯った蝋燭の焔でさえも、八月のやわらかなあたたかみを含んだ雨が静かに消していく。そうしてすべての焔が立ち消え、それでもなお仄かに私を照らす光。それは、上弦の月である。切ったばかりの爪のような月。それを私は厭きることもなく見ている。
いや、私は他のものを見ようと、思わなかったわけではない。ただ、どれほど眼を見開いてみたところで、それ以外に見ることのできるものなど、なにひとつなかった。
531 :
akkey!:2005/09/25(日) 17:18:01
しばらくして、なにも見えなかった世界にまっすぐとした光が
差し込む。私が、誰もいない場所から、誰かがいるであろう場所
へと行こう、としていた時にである。暗やみのなかで温かみに欠
けたその光だけが眼を射っていく。その一筋の光は私の眼だけで
はなく、甚平から露わになった青白いふとももまでをも照らして
いる。
暗やみに私の姿だけが、真昼の太陽が降り注いでいる時のよう
にくっきりと浮かんでいた。それは私にとってもそうであったし
、また光を発する根のような場所で私を見ている誰かにとっても
そうであったはずである。私は、脚をとめて光をていねいになぞ
ってみることにした。それは真紀の持っていた冷たい色をもった
電灯の光。
532 :
akkey!:2005/09/25(日) 17:18:33
私は真紀を見ようとする。だが、闇から光を覗くことはたやすいが、
光から闇を覗くことは困難である。真紀の姿は思うようには見えない
。全く見えないといってもいいぐらいである。漆黒の世界にぼんやり
とその形が浮かぶばかり。それでも私はあきらめることも、厭きるこ
とさえもなく真紀を見ることに決める。しばらくすると眼が慣れてき
て、深い紺色の浴衣や、暗やみの中に浮かぶ薄茶色の眼や、そんなも
のを認めることが出来る。
533 :
akkey!:2005/09/25(日) 17:19:09
しばらく真紀を見ていて気がついたことがふたつある。ひとつは、
彼女がとても美しいということについてだ。いままで、真紀は私
の友人の恋人でしかなかった。そのために私はいままでそれほど
注意深く真紀を見たことはなかった。しかし、こうして長いあい
だずっと見ていると、その美しさに気付くのだった。いや、それ
は美しさというより強さといったほうがいいのかもしれない。明
確な価値観を持っている人間しかもっていない眼の輝きや、眉か
ら鼻にかけての曲線美。そういったひとつひとつの美しさに私は
惹かれつつあった。いや、これは持つことさえ許されない感情で
ある、と私は思った。事実として彼女は私の友人の恋人なのだ。
私は友人の恋人選びが賢明なものであったことを喜び、少しだけ
嫉妬した。私は、一ヶ月前そのことについては手痛い失敗を味わ
っていた。
もう一つ、気がついたことがある。それは真紀が息のような声を
発し続けていることである。だが、私はそれがどんな言葉なのかに
ついては全く分からない。もちろん、私は彼女の発する音をいくつ
かの言葉に置き換えることはできる。鬼子(クイツー)、学校(ハッキ
ョ)、疲れ(タイアード)。中国語と韓国語と英語の奇妙なる融合。し
かし、それは単なる空耳である。結局のところ私にその意味など分
かるはずも無い。にもかかわらず、その美しい声は私の心を捉えた。
それは、風鈴の涼しげで寂しそうな音とどこか似ているのだった。
「なにを話そうとしているのです?」
私はため息でも吐くように静かに言う。彼女が発しているのと同
じような、息のような声でそういってみようかとおもったのだけど
、そのたくらみは失敗に終わった。私の声はとてもはっきりと聞こ
えた。やがて、その声はどこにもなかったかのように、優しくうら
やみの中に包み込まれていった。私は幾度となく同じ言葉を口にし
た後、とうとう彼女から言葉を引き出すことをあきらめることにした。
私は彼女に近づいていく。彼女もまた私に近づいていく。
やがて、私たちはすれ違う。だが、それでもなにも聞こえ
ては来ない。そのときとなって、ようやく私は彼女が意図
してそうしていることに気がつくのだった。やがて、私は
自分自身の鈍感さを情けなく思い、その感情は透明な清水
が流れる川の中に一滴の墨汁を入れた時のように瞬く間に
広がっていった。
それからしばらくのうち私たちは黙った。やがて私たちは
それぞれ全く別の方向へと歩いていく。私は誰かがいる方
向へと脚をすすめていく。ふと振り返ってみると、そこに
彼女はおらず、あの光すらなかった。
始めまして。14年の短い人生(wのうちで、二度目に書いた小説の出だしです。
三島由紀夫に刺激されて、美しい文章を書くことに心を砕きました。
えっと、感想や批判をお待ちしています。
530
その理由(or事柄)は○○ある〜
っていうのは海外の作品でよくある手法だね。
まぁ誉めるとこはそれくらいかな。
おれから見れば、構成とかまだまだお子ちゃまレベルだけど、センスはあると思うよ。
まあ、頑張れや
感想ありがとうございました。
他の方々からの意見もお待ちしています。
構成力をあげるにはどうすればいいですかね?
上手くなりたいなら、このスレに来ない方がいいよ。
それいっちゃおしまい<539
541 :
akkey!:2005/09/27(火) 20:29:44 0
んじゃ、「酷評」スレにでも転載しますかね。
542 :
sage:2005/09/27(火) 21:54:54 ID:0
自分の実力が知りたいなら全文どこかに貼って来い。
上手くなりたいなら練習しろ。
ホントのお終いが知りたいならどこかに応募しろ。
543 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/09/27(火) 22:57:58
>>536 ジョルジョ・デ・キリコの絵画は、たとえ一枚の作品でも、
見る者それぞれの記憶の深くを掘り起こし、幾重もの影を現す。
536氏の作品は、キリコの絵に似ている。
面を追ううちに裏返るメビウスの輪のように、光はいつの間にか
影に吸い込まれ、やがて再びその闇の奥に光を宿す。
芥川賞作家村上龍は、その才能が枯渇した今、
『13歳のハローワーク』なる著書も出しているが、
龍よ、刮目して
>>536を見るがいい。
21世紀のローティーンは、あなたがしたり顔で教鞭を
取れるほど甘くはないのだ。
544 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/09/27(火) 23:02:39
>>541 YOU普通にうまいから酷評スレに張っちゃいなよ
YOUの文結構長いけど、アリの穴にでも張ってURLうpればOKだからさ
546 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 11:19:37
ポリフェックス!!
待ちに待った朝。
空手はいい!!
さぁ〜・・・来な!
いつでもやってやる!!
ポコニャン!!!
547 :
akkey!:2005/09/28(水) 19:56:18
転載を決めました。
sageさんと、選対A ◆.JIrY3yovUさんありがとうございます。
私は、デ・キリコの絵が好きです。最後には自分のスタイルのこだわりすぎた
として評価の低いデ・キリコですけど、私はなんだかアノ絵を見ていると気持ち
が落ち着きます。
村上龍は、創価学会員と霊友会員なんかと一緒に塵芥川賞の審査員なんか
やってるからダメになるのです。宗教はアヘンですし、宗教キチのバカさ加減
は周りの人間にも伝染しますから。
13歳のハローワークですか…。そういえば、見ましたね。そんな本…。
2ch。嘘と真実が飛び交う国内最大の掲示板である。利用されやすいように様々なカテゴリに設けられ、その中に多くの板が存在している。
己の趣味に合う板に行き、話題や知識を仕入れたり、雑談などができるのが2chの利点だろう。特に人が集まる板では、勢いもある。
例えば、と文化のカテゴリを開いてみると、サブカル、映画、特撮などの板を見つけることができる。
どれもそれを趣味とする人にとっては、いい話題作りの元となる。気になるならば、一度は行って見るといいだろう。
しかし、貴方の好む製品、会社、アーティスト、映画などが多人数によって貶されているスレもあるかもしれない。
それに怒り、スレを閉じてしまうのは仕方がないかもしれないが、その前にこの言葉を思い出していただきたいのだ。
「嘘を嘘と見抜けない者は掲示板を使う資格はない」
これは2chの管理人、ひろゆきの有名な台詞である。
多くの人が集まるこの掲示板には凄まじい量の情報が飛び交っている。それが真実であろうと嘘であろうとも、だ。
何故、貶されているのか。それを冷静に分析していただきたい。そしてその理由が真実であるか、それとも嘘であるかを見抜けることができれば、
あなたはきっと2chを有益に使えるだろう。
なーんてね。嘘に踊らされないように、立ち回らないとね。
549 :
ハンバイン ◆0l69NWMyN. :2005/09/28(水) 22:05:58
550 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 23:14:08
>>546 一言。素晴らしいと言う言葉を送りたい。
私と同じように一行目の「ポリフェックス!! 」で、心を鷲づかみに
された読者も多々いるであろう。
そしてもう一つ注目すべき点は最後の「ポコニャン!!!」である。
かつてここまで読者に衝撃を残したまま、文章を終えた小説家がいた
だろうか?
答えは無論「ノー」である。
私はこの若手小説家の成長を見届けずには死ぬ事が出来ないであろう。
僕の前に糞がある
僕の後ろに糞はない
てことは俺はウンコをしてないという事だ
でも実は記憶そう七だ
ん〜YES!
552 :
グラップラー:2005/09/29(木) 10:26:50
シェイパーーー!
リクエストを終え 自宅に帰る
ああ・・・
黄色いセカンド 赤いバックホーム
突き上げる枕の色は・・・・・
ゴールデンマスター
・・ポコニティー・・・
553 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/29(木) 22:07:50
「あちー…」
八月初旬、いやというほどに降り注ぐ日差しを避けてなお滴り続ける汗を、Tシャツの襟で乱暴にふき取りながら俺はつぶやいた。
俺の名前は春日 徹。もうすぐ部活も引退して、そろそろ受験勉強へと移行し始める高校2年生だ。
地球温暖化だかヒートアイランドだか知らないが、ここ数日の都内の暑さは尋常じゃない。なにせ、昨日などは、不覚にも中一で入部したとき以来久々に、練習中に吐き気を催したほどだ。まあその場はなんとか持ちこたえたが。
「ったく…去年はそこそこ涼しかったから良かったのに。おととしに逆戻りかよ」
気休め程度にしかならないビル風の吹く、細い道を家へと歩きながら、小さく愚痴をこぼす。
(……おととし)
不意に、俺の中で一つの記憶が鮮明に蘇った。
忘れようのない思い出。
「…そっか……もうあれから一年経つのか…」
ビルの窓ガラスに反射して照りつける太陽を目を細めて見ながら、俺は二年前へと意識を飛ばした。
別のところで現在進行形で書いてる小説の冒頭
「俺の名前は春日」でググると小説ばかり引っかかるよね。
気に入ってる言葉や表現を多用してしまう気持ちはわかるけど。
555 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 00:07:31
そうなの?俺何も考えずに、思いついた名前で書いたんだけど。
それと、ここってage進行?sage進行?
556 :
553:2005/10/01(土) 00:08:55
555も俺だから。
557 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 00:27:28
漏れも男
>>555 すまん釣ってしまった。「俺の名前は○○…」という表現は小説等の物語にしか
使わない表現。だから山田でも田中でも中山でも小説ばかり引っかかるというわけ。
559 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 14:40:55
まんまんみてちんちんおっきおっきwww
560 :
553:2005/10/01(土) 22:11:41
なるほど、次からすこし気をつける。
561 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/10/01(土) 23:20:27
>シ
>リ
>ああ・・・
> 赤いバック
>突き上げる ・・・・・
>ゴールデン
>・・ポコ
結論から話そう。
読み取るまでに二時間を要したが、上記こそが、
>>552氏の掌編に隠されたメッセージである。
なぜこのような解読が可能なのか興味のある方は、記号論の祖と
なった名著、『一般2ch語学講義』をご参照いただきたい。
つまり、テクストは読み解くものの数だけ存在するということだ。
読者の心が波打っていれば、テクストも波打つ。
すると省みて、選対Aの心はどうなのか。
ちょっと下種にエロすぎはしないか。
ええ? どうだってんだよ?、、(暴走)
562 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/02(日) 03:02:00
>>514 脳を痺れさせる官能的文学ですね。
数多くの2ch住人の勃起を促す救世主的な心が覗えます。
更なる進歩に期待。
「世の中にはな、キュウリかじりながら少女漫画を読む男も存在するんだぞ」
「サイテーね」
ああ、彼女にその男が僕がだという事実を伝えたらどうなるだろう。
僕は冷蔵庫に残るキュウリを思い出しながら、夏の終わりを感じていた。
564 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/02(日) 13:03:19
あぼーん、あぼーん。
565 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/10/02(日) 22:36:17
『あぼーん』とは何か。
それは英語の "a bone" (骸)に由来するように、
死であり、破壊であり、消失である。
>>564において、作者はこの『あぼーん』を重ねて用いることによって、
裏の裏、つまり死の裏側である生への明確な意志を示そうとしている。
『あぼーん、あぼーん。』
それは読む者全てに力を与える、大地の賛歌なのだ。
566 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/02(日) 22:38:58
567 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/02(日) 22:49:36
僕にはアフリカに友人がいる。
去年、その友人を日本に招待した。
僕は彼と会話を楽しみながら街を散策していた。
友人は「とても良い街だね」と言ってくれ、嬉しかった。
橋の上を歩いているとき、川を見て彼はこう言った。
「あの魚はなんて名前だい?」
僕は何も言えなかった。川を流れていたのが捨てられたペットボトルだったなんて。
568 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/10/02(日) 23:21:01
>>567は無駄の無い簡潔な文章と構成で、読む者の多くに国際文化の違いや
環境汚染への思いを伝えることだろう。選対Aは読後思わず、手元の
まろ茶のペットボトルのラベルを剥がし、キャップを捨てて完璧な分別を
遂行していた。
しかし、しばらくして選対Aは、『僕』が何も言えなかった
本当の理由に気がついてしまった。
『ペットボトル?』
目を疑ったが間違いない。それは特務機関ネルフが指定する危険生物ランクSS、
『ペトロニューネ・ボトルフィッシュ』の略称だ。
そんな危険な生物が、平然と川に捨てられていたのであれば、
最近のニシキヘビやらと同列で済ませ、危機感に欠けるワイドショーの
ネタとして提供してしまうわけにはいかない。
ただちに新宿駅東口の伝言板にXYZと書くなり、
初号機の陽電子砲による遠距離射撃で打ち砕くなり、相応の処置をすべきなのだ。
『僕』は正しい。日本の、アフリカの平和のためにも。
569 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/10/02(日) 23:25:25
『あぼーん』とは何か。
それは英語の "a bone" (骸)に由来するように、
死であり、破壊であり、消失である。
>>564において、作者はこの『あぼーん』を重ねて用いることによって、
裏の裏、つまり死の裏側である生への明確な意志を示そうとしている。
『あぼーん、あぼーん。(=死よ、消え去るがいい!!)』
それは読む者全てに力を与える、大地の賛歌なのだ。
>>565は、ここまでしたほうが良かったかな。
570 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/10/02(日) 23:26:35
って、ネタスレの投稿を推敲してどうするのだとw
素晴らしい。
人間の自己矛盾について改めて気づかされる文章になっています。
この短い文からは、
ネタスレであっても推敲を重ねてしまう作者の生真面目さ、
またそんな自分の性格を冷静に分析する観察眼と、
自分を嘲笑する余裕まで感じることができます。
そして、自己のはらむ矛盾について内省し、自己批判を繰り返す精神は、
現代人に最も欠如し、かつ重要ものではないか、
という大きな問題提起を読者に突きつけるものに他なりません。
現代人が精神的な健康を得、また世界平和への道を歩むにはどうすればよいか、
人類、いや地球を憂う作者の愛と苦悩の大きさに、私の手は震えるばかりです。
あ
誉めて?
573 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/10/02(日) 23:56:07
最高である。
あらゆる万物の根源でありながら、それのみでは何の意味も表さない、たった一つの「あ」。
あえてそれを表現することによって、何かを語りかけようとするその潔さ。
作者の意図するものは何なのか、それとも、意図などはなから持ち合わせていないのか、
それを読み取り、解釈することすらきっぱりと拒むその圧倒的な構成力によって、
私は目の眩むような恍惚に襲われると共に、
あらゆる現実の憂いを吹き飛ばしてしまうほどの鮮烈な清々しさを覚えた。
そして、それのみを以って読者の感想を求めるという、
かつて誰も試みたことがなかったであろうことをあえてやってみるという、
その大胆不敵かつ、自由奔放な発想の向こうに、
やがて我々を再び震撼せしめるであろう、
作者の底知れぬ可能性がありありと垣間見えることを、私は否定することが出来ない。
この素晴らしき才能に幸あらんことを。
そして、これほどまでに時間をかけて感想をしたためておきながら、
>>572というレスアンカーを忘れたがために、
一瞬、読者の判断に幻惑を起こさせる効果を生むに至った、
私の稚拙極まりない迂闊さに自ら敬意を表すると共に、
これを以って読者へのお詫びと代えさせていただきたい。
>>574-575 ありがとう!!!
凄すぎる!w
どうやったら思い付けるの 「あ」の一文字から
尊敬する!
577 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 14:37:44
にしこり
「ピスタチオをおごってくださらない?」
それが、彼女が僕にかけた最初の一言だった。
寂れたバーはどこか薄暗く、寒い夜をより孤独色に演出している。
「君が、そのグラスに添えてあるチェリーをくれるならね」
僕はそう答えると、ピスタチオと一杯のギムレットを注文して微笑んだ。
「乾杯」
「何に?」
「この出逢いに」
グラスを重ねる音が店内を流れるBGMに溶け、長い夜の始まりを告げた。
古ぼけたスピーカーから、大昔のロックシンガーがしわがれた声で「ブルーにこんがらがって」と歌っていた。
(嘘ハーレクイーンシリーズ・「薄氷の夜」)
579 :
仮面良人:2005/10/03(月) 17:02:27
誰か529の文章を読んで感想を書いて下さい!
皆さんの反応次第では、新人賞に出そうかと考えてます
無理して褒める反応で新人賞に出すって、おまー
猫ちゃんへ
僕はもう、疲れちゃったよ、パトラッシュ……。
これ、褒められる?www
582 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 23:35:45
>>581 「我輩は猫である。名前はまだ無い」
1905年、イギリス留学から帰国し、日本各地を教師として転々とするうちに
神経衰弱に陥った夏目漱石が、高浜虚子からリハビリにと勧められて書いた初めての小説、
『我輩は猫である』が発表される。
漱石は留学中に「自己本位」に目覚め、欧米の模倣に終わらない、
本来あるべき創造的な文明を日本に持ち込もうと考えた。
おりしも日露戦争において、日本がロシアを破った年でもある。
日本はここから、富国強兵路線をますます強め、
欧米列強に肩を並べるべく、工業大国への道を歩み始める。
近代日本の幕開けである。
だがその道のりはけっして平坦ではなかった。
二度の大戦を経た後の日本人は、かつての夢はいずこかと、
すっかり焼け野原となったわが国を見下ろし、呆然とたたずむこととなる。
しかし、アメリカ占領下から復興へと立ち上がった日本の人々は、
とにかくしゃにむに働いた。
1950年代半ば、ついに日本の復興は戦前並みに追いつく。
ここから高度経済成長が始まるのである。
1964年、東京オリンピック。それに先駆け、東海道新幹線、高速道路が作られる。
そして1968年、ついに日本は国民総生産(GNP)において、世界第二位の経済大国となる。
ところが1973年に起きた第四次中東戦争、それによって引き起こされたオイルショックによって、
永遠に続くかと思われた高度経済成長は突然その幕を閉じることとなる。
それと重なるようにして、日本ではあるテレビアニメが大変な人気を博す。
1975年1月5日から12月28日まで放送された、
世界名作劇場『フランダースの犬』である。
アントワープの聖母大聖堂教会で、長い間夢に見ていたルーベンスの絵を前に力尽きた少年ネロは、
まさにそれまでがむしゃらに働き続けた日本人の、行き着いた果ての姿ではなかっただろうか。
つづく
583 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 23:36:50
つづき
>猫ちゃんへ
僕はもう、疲れちゃったよ、パトラッシュ……。
この一文には、このような、近代日本の幕開けから終焉までの歴史が、
たった二行の、非常に簡潔な文章によって表現されている。
このような力技はいまだかつて見たことがない。
これはもはや人間の沙汰ではない。神か、ブッダでしか為し得ぬような仕事である。
そのような仕事を見せられたのでは、
我々、力なき凡人集団は、釈迦の手の平で弄ばれる孫悟空の如く、無様に右往左往する他あるまい。
それだけではない。作者は呼びかける。
「猫ちゃんへ」
と。
暗い不況の中を喘ぎながら進む我々日本人を導いてくれる「猫」、
漱石が生み出し、わが国を近代化へと推し進めたような「猫」を、
作者は今この時代に、呼び寄せようと、力の限り叫んでいるのではないか。
私はその愛の深さに、感動のあまり胸が打ち震え、
わずかな呼吸もままならぬことを、ここに告白しなければならない。
584 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 23:46:01
585 :
582:2005/10/07(金) 00:34:30
力尽きた…
後は任せたぜィ
586 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/07(金) 00:46:17
「腐っても鯛・・・」と俺はいった。
目のまえの、腐臭を漂わす魚の切り身を見ながら
俺の腹が、便秘絶頂のときの屁のようなものすごい音を立てた。
だが、皿の上にある三枚におろされた魚の切り身は、どう見ても腐っていた。
それは全体的に黒みがかっていたし、おまけに、いまにも吐きそうなほど臭いのである。
いやそれはそうだが、腐っても鯛。ここ最近鯛などついぞ食ったことがない。
唾がとめどなくあふれてくる。ああ食いたい。
少し、ほんの少しだけ勇気を出せば食えるじゃないか。そうだ勇気だ。俺に必要なのは勇気。
俺は、その魚の切り身を手に取った。ねちねちする身の感触を指に感じ、思わず鳥肌がたつ。気持ちいい。
そして次の瞬間、思い切ってそれを口に放り込んだ。
ああ、なんだこれは。これは、これは腐った鯛じゃないか!!。
おれはそれを吐き出して口を拭った。ああ気持ち悪い。汚いし臭いし。
そして、歯形が付いて唾液にまみれた切り身を、シンクの中に捨てた。
だが、シンクの中でたばこの吸い殻や、お茶の葉にまみれた切り身を見ると、
無性その穢らわしい物体が食いたくなってきた。
ああ、もちろん勇気だ。俺は思った。
587 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/07(金) 22:24:34
>>586 微量の狂気が理性を食い尽くしていく瞬間をスリリングに描ききって見事である。
世間的価値の俗な象徴として設定した「鯛」が吐瀉物となって、
なお主人公の官能に働きかけるくだりは近代文学の新たな到達点を示す名場面だと思う。
エピソードの造形力に隠れがちだが、一つ一つのことばは平易でありながら
代替不可能な必然で組み合わされ、文芸の真髄を見せている。
>>551 議員板のマスコット、又吉イエス先生が今ピンチである。
今をときめく「スキャンダルの100円ショップ」タイゾーに押されっぱなしなのだ。
地道に活動してきた自称唯一神が、自民党の名簿に載っただけの物欲と性欲の塊に
負けてしまった。心中を察すればタイゾーを糞呼ばわりしても無理からぬ事だ。
神はどこにもいないのである。
自棄になってピアノマンみたいに記憶喪失を決め込みたいのだが、タイゾーは既に
「小泉のイエスマン」なので憤懣やるかたなし。
聖書の一節に加えたいこの悲しいエピソードは宗教学者の注目の的であろう。
>>563 キュウリは男性器の象徴、少女漫画は処女を暗示している。
夏の間に密かな思い出作りをしようとしていた企みも、女に見透かされて「サイテー」
の一言でバッサリ斬り捨てられてしまった。
男はいつも鈍感で女は常にロマンティックな生き物なのだ。
男の性の悲しさが涙を誘う良作。
589 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/08(土) 21:39:37
「たばこを吸う奴は嫌いかい?
俺は小六から、いや小4から吸ってるよ。
え?不良だって?
何いってるんだ。そんなの別に当たり前なんだよ。
俺たちが餓鬼のころは、興味があることには、とことん夢中になってたし
それが今にも、もちろん繋がってる。悪いって、世間が思ってるようなこと
はっきりいって、下らない。あいつらには分かっちゃいないんだ。
たばこもそうだよ。こんなもの他人に迷惑かけなきゃ、何歳だろうか吸っても構わない。
ええ?納得?そうだろ」
男はそう言って、自問自答しながら、濡れ縁でひとりさびしく煙草を吹かしていた。
この男には、確固たる人生においての哲学があった。それは他人に迷惑を掛けなければ
何をしてもいいということだった。男はこの哲学で、他の誰にも議論に負けたことはなかった。
彼は自分の論理が、すべからく正しいとおもっていた。
だが男は孤独で、誰にも相手にされることはなかった。いわば友達がだれ一人いなかった。
男は、この寂しさの中で思うのだった。
「ああ、この世は間違っている。女が極端にのさばってるし、馬鹿ばかり偉くなる
そいつらがTVに出て、わけのわからない文句をほざいてる
日本は終わりだよ。まったく」
この男は煙草をモミ消した。もう灰皿が満杯になっていた。
男が玄関のドアに手を掛けると、それは虚しく男の手に逆らった。
590 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/09(日) 12:22:29
19世紀日本、鎖国という重い扉は、アメリカ東インド艦隊司令官マシュー・ペリーによって開かれた。
その瞬間、日本の目標は定まった。
「アメリカに追いつき、追い越す」
シンプルで、それでいてこれ以上ない難問。
日本はその後、この目標に真正面から取り組み、苦しんでいく。
月日は流れ、21世紀。石川県出身の一人の若者が、
アメリカの象徴ニューヨーク・ヤンキースにおいて四番を打つことによって、
この目標はみごと達成される。
勝海舟が、昭和天皇が、東条英機が、吉田茂が。
歴史上の偉大な人物が挑み、敗れていった、「アメリカに追いつき、追い越す」
誰もが果たせなかった日本の目標を達成した、日本史上最も偉大な人物。
全ての日本人は、松井秀喜に感謝と尊敬を捧げなくてはならない。
>>590 この文章は、松井秀喜ファン達にとっては言うまでも無く垂涎の傑作であろう。
しかし、ファン以外から見てもこの文章が面白い所は、
ただ単に論争の的となりそうな褒め言葉の羅列ではなく、
作者の松井秀喜と云う男に対する想いを歴史ロマンに昇華させて語った点にある。
そしてさらに、この文章が垂涎の傑作たるを支えている要素にも注目しなくてはいけない。
1、「19世紀」「21世紀」と、「年」ではなく敢えて「世紀」を使う事で、
実際には150年程度であるのを200年以上有るかのような大河性を帯びさせている。
2、近代日本において、目標を「西洋」ではなく「アメリカ」と限定して提示する事によって、
読者の視点を明確化させる。
3、日本、アメリカと国家間レベルの話でやや浮世離れしそうだった流れの中で、
「石川県出身の一人の若者が」と述べる事で、現実味を帯びさせて読者を引き込む。
4、「目標」の具体を「ニューヨークヤンキースの四番を打つこと」と単純明快にする事で、
読者の理解を容易にさせる。
5、勝海舟、そして天皇までも引き立て役に配する事で、読者の価値判断を容易にさせる。
6、イチローや野茂など、他の日本人大リーガー達の評価を敢えて排除する事によって、
松井秀喜が唯一無二の存在たる事を際立たせる。
7、全体を通して断定かつ極論調の文体によって、読者に疑念を持たせまいとし、彼らを文中に引き込ませる。
最後に文学的見地からも、
和歌や俳句に代表されるように、できるだけ短い文の中に大きな広がりを持たせようとする日本人の心と、
曖昧さを良しとしてきた旧来の日本人には無い、断定的で極論的という超攻撃的な内容が、ミックスされたこの文章は、
今後の日本文学を占う上で非常に興味深い一作である。
すげーなこのスレ。
自分が天才になった気分だよ
ありがとう
免許の更新が面倒なんです、先輩。
アヘッ
面倒でも行ったほうがいいぞ
エレベーターはきわめて緩慢な速度で上昇を続けていた。
そのあとには僕が踏む雪の軋みだけが残った。
597 :
529:2005/10/13(木) 12:55:49
ぼくはスルーですか?
598 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/13(木) 17:17:40
>>597 この一文に込められた、構って話して批評して、という凄まじき欲求が感じられ
また、一ヶ月弱放置された過去の作品を蒸し返すなど、作品への思い入れが強いということがひしひしと感じられる。
名前に番号を用いる等してその作品への興味を無理やり沸かせる手法も見事である。
一言送ろう。「スルーだ」
599 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/13(木) 19:52:19
母に会いたい。
その一心で私は走り続けていた。脚の裏の豆が潰れ、白い靴下が黒血を吸収し続けても、私は太陽の沈む方へ脚を動かし続けた。
母に会いたい。
身体中の汗腺から粘っこい汗が噴き出している。目に汗が入り、視界がぼやける。濡れた瞳は地平線の太陽を二重にさせている。
家が見えてきた。母のいる家だ。お母さん。
私は震える手で呼び鈴を押した。やがてドアが開く。「おお、小夜子じゃないか。どうしたんだ?」
出てきたのは父だった。
忘れていた。私は極度の方向音痴なのだ。太陽の昇る方へ行かなければいけなかったのだ。
「てぃひ」と私は言った。
「うほっ」と父が返した。
<了>
600 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/14(金) 01:42:57
いいさ、いいさっ。無理して褒めてくれなくても(-。-;/~~
>>599 何か複雑な事情がありそうですね。
いやいや、いいんですよ、誰にだって話したくないことはあります。
でも、あなたとご両親はとても深くつながっているように察せられました。
また、ご両親の関係についてもあまり心配なさらないで良いのではないでしょうか?
東西に離れて構えた家ではありますが、同じデザインで建てているのはその証です。
602 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/15(土) 01:30:26
>>594 この文章を目にした瞬間、私は涙が止まらなかった。
「免許の更新」というのは、おそらく人生の転機、例えば
受験や就職などの秀逸な比喩表現だろう。作者は忙し
過ぎるこの日常に疑問を投げかけているのだ。「面倒なんです」
という敬体を用いることで、押し付けずに、だが、しっかりと
自分の気持ちを主張することに成功している。つまり「免許の
更新が面倒なんです」とは、「忙し過ぎる人生に、私は甚だ疑問を
抱いている」ということである。
そしてその後に続く「先輩」に私は驚愕した。未だかつて読者に
対してこのような表現を用いた作家がいただろうか?このたった一言
で先輩と後輩の微妙な距離感、つまり作者と読者の距離感を的確に
表している。
更に改行後の「アへッ」でこの文章の雰囲気を和らげている。この
素晴らしい作家の文章を批評できたことを誇りに思う。
605 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/10/15(土) 19:50:45
606 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/15(土) 23:56:23
あなたは、私を愛してくれますか?
その質問に、百万回でもイエスと答えてくれそうな相手を恋人に選んだのは、ただ単に、もう一人でいるのは嫌だったから。
誰か私を愛して。
認めて。
好きだって言って。
さもないと、壊れてしまうから。
もう嫌だ。
好きになってくれる人を好きになりたい。
叶わない願いをいつまでも抱えていたら、私は心が裂けてしまう。
お願いだから強いなんていわないで。甘えさせて。抱きしめて。憩わせて。
奪われるだけの関係はいらない。つらいだけの恋もしたくない。
求めても得られない愛情を欲しいとあがいているのはつらすぎるから、どうか、諦めさせて。
そのかわり、昔の私のようにただ奪われることを強いたりしない。
あなたに、見返りをちゃんとあげるから。
奪われるだけ奪われつくして、空っぽになってしまった私のような思いは、させないから。
優しくて暖かい恋がしたい。
つらくて、苦しいだけの恋はもう嫌。
私も、幸せになりたい。
神さま神さま―――
大切にして欲しいから誰かを愛するのは、無様で醜いことでしょうか?
607 :
600:2005/10/16(日) 00:29:50
・・・・・・。
608 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/16(日) 01:29:44
俺には揃っていた。揃っていたはずだった・・・・・・。
身長、体重、知能、身体能力、強面な表情。
会場全体が俺の黒褐色筋肉体と暴れっぷりに釘付けなる。一旦、俺に火が付けば誰にも止める事は不可能。総てを飲み込むビーストストーム。
そうだ、俺は獣だったのだ。K−1王者もPRIDE元ヘビー級王者もだだの狩られるエモノしかすぎなかった。
規格外の体格と力で相手を叩きのめす。そうさ、誰だろうと関係ない食うまでだ。ガッハハハハ。
笑ってはみたが、俺は一つだけ格闘家として大切な非常に大切な恐れを知らぬ心を持ち合わせてはいなかったんだ。
眼窩底骨折、言葉に出せぬ生まれて初めて、死ぬほどな痛み。
それからだ。俺は獣では無くなった。牙を生やした牛だ。ただ突進し、相手が攻撃を繰り出せばガードと言う逃げ道に逃げ込むようになったんだ。
此方から攻撃すればガードが下がり、相手の攻撃を食らってしまう。またあの痛みが右目がぴくぴくと蘇り震えだす。
勝てるわけ無い。狩る事を恐れた肉食獣に何が出来る。うさぎを狩りに行くんじゃないんだぜ。野獣の群れで争うんだ。
それに何も格闘技界だけじゃない。逃げ出した俺に何があるんだ。あのビーストブームは何だったんだ。負けた俺にどのメディアも見向きもしない。結局はこの場しかないんだ。
俺はリングを遠ざかっていた頃、一人のトレーナーと出会った。その男は拳獣と呼ばれK−1を知る人間なら名を知らぬ者はいない勇猛者だ。
俺も何試合も見たことがある誰に相対しても拳を振るっていくファイトスタイル。試合は常にドキドキするが、つい、カウンターの恐ろしさ知らないのか?と問いたくなる。
ある日、トレーニング合間、彼に聞いて見たよ。カウンター怖くないのか?っね。したら微笑みながら
609 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/16(日) 01:31:58
「怖いよ。」
じゃあ、もっと慎重に試合を運べばいいんじゃないか。
「それなら、試合なんて出る必要なんてないな。」
なぜさ、勝つ手段だろ。
「いいや。それはその時点で負けてるんだよ。」
はっ、意味がわかんないよ。
「私は試合するのが怖いんだ。拳と拳で殴りあうんだぞ。考えるだけで恐ろしくなる。」
それとカウンターがどう関係・・・・・
「でも私はリング立つだ。逃げ出したい心を折らずにね。それを試合が始まったらカウンターが怖いからって逃げ出したら私は何ためにリングに上がるんだ?相手と自分に勝つためだろ。途中で逃げ出し、勝ったとしてもファイターではないんだよ。」
自分に勝つ・・・・・
「ヘイ、ボブ。鏡に映る自分を見てみろよ。」
610 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/16(日) 01:33:18
岩石のように盛り上がった僧帽筋、規格外な巨躯。
「恐ろしいよな。相手はこんな化け物と闘うんだぜ。私ならリング上がる前、神に百度祈ってもたりないだろう。
でも、だからと言ってお前と闘わないと思うか?
今までの相手だってそうさ。お前を恐れ、怯えリングに上がってきてる。だが、死闘演じてきている。
なあ、怖くないファイターいないんだよ。お前は今までが神に頂いた体に守られてたでけ、これからは人間としての弱さを私と克服していこう。
なあに、打撃に対して恐怖するお前なんて、リングに上がると考えるだけで震えだす私からすれば野獣のようなものだよ。」
打撃に対する恐怖心・・・見抜かれれいたのか・・・・・皆が、この拳獣でさえも・・・・・・ガハハハハハッハ。
「ガハハハッハハハハハハ。」
「元気が戻ったようだな。その元気、獣拳の前で何秒持つかな。さぁ、もう一ラウンド行こうか、ファイター。」
何がリングで震えるだ。空気を切り裂くような獰猛な虎の目のような鋭く打ち出された拳を目の前に俺は総て兼ね揃えた新生ビーストを誕生させる事を誓った。
2005 再び ビーストブームでK−1を全世界を飲み込んでやる。ガッハハハハハハハハ
611 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/16(日) 01:38:10
格板で相手にされなかったんでここで日本最強のボブサップ氏を皆さんで讃えて下さい。
よろしく御願します。
明日、また見に来ます。
612 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/16(日) 02:10:45
カツオ「うわぁ。。花沢さんのなか。。あたたかいナリぃ。。。」
613 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/18(火) 22:33:20
>612
永遠の少年が、初めて少女と結ばれた瞬間…
その暖かさ、柔らかさが「。。」「。。。」により実に素晴らしく表現されています。
ここで大切なのは、彼の相手があこがれのかおりちゃんではなく、花沢さんというところです。
彼は現実を見据えたのです。彼の人生に幸あれ。
私はメイド。
あなたのメイド。
あなたが望むのならば、どんな事でもしてあげたい。
掃除、洗濯、料理、仕事の手伝いから夜伽まで。
私はなんだっていたしましょう。あなたが望むのならば、あなたの心が安らぐ
ならば、あなたの顔がほころぶならば。
私はなんだっていたしましょう。
けれど想いとうらはらに、私の体は動かない。
六畳一間の散らかった部屋は片づける事も、うずたかく積まれた汚れた服を
洗う事も、一日二食のカップラーメンの代わりに料理する事も、一人もんもん
と過ごす夜を満たす事も。私にはできません。ただ、パソコンの横、棚の中で
見つめるだけしか。
私はメイド。あなたのメイド。
体の動かぬ人形のメイド。
あなたのお家に来たのは、いつの事だったでしょうか。
箱から出していただいた時、最初に見せてくれた笑顔は、私には忘れる事が
できないものです。
幸せ一杯で、期待に満ちていて、心の底から私を歓迎してくれていると、疑い
もなく信じられました。
この人に仕える事になる。その言葉に胸が暖かくなったものです。
それからも、あなたは幸せな顔を見せてくださいました。それに、よく話
かけてくださいました。
今日一日、外で起こった事やパソコンの中でのお話。本当に良く、
お聞かせてくださいました。
それが私にどれだけの喜びを与えてくれたか、あなたにはおわかり
でしょうか。
その一言一言に、反応を示して差し上げたかった。
頷き、そして優しく語り返して差し上げたかった。
けれど私は人形で、物を言う口を持ってはいません。
表情を動かす事もできず、ただただ、あなたの言葉を聞くだけでした。
それでもあなたが満足してくれていたのならば、それが私の幸せと
いうものです。
あなたが見せてくれたものは、そんな素敵な顔ばかりではありませんでした。
夏の暑さにダレて、パンツ一枚で昼間から寝ころんでいる姿は、少々みっともなく見えました。
それほど強くない酒を無理に飲まれる姿も、痛ましく思えました。まるでなにかを忘れるように、コップの酒をあおり、それでも忘れる事ができず机につっぷす姿には、心が痛みました。
近づき、その背中をさすって差し上げたかった。トイレに駆け込み、盛大な音を立てるあなたを快方して差し上げたかった。
しかし私は人形で、動く腕を持っていません。
立ちつくしているだけで、ただただ、あなたの姿を見つめるしかありませんでした。
その歯がゆさを、あなたはご存じでしょうか。
私が、これほどまでに心を痛めていたという事を。
いいえ。それを求めてはいけませんね。
私はメイド。あなたのメイド。求めず、ただ与えるだけの存在なのですから。
私に、あなたは服を下さった事がありました。それも手縫いの。
布地を買ってきて、作業に取りかかろうとしている時、男の人が裁縫
など、と思いはしました。もし私の指が動くのならば、代わって差し
上げたかった。
しかしきっとあなたは、それを断ったでしょう。
丹念に丹念に縫っていく姿を、私はずっと拝見させていただきました。
きっとこんな事は初めてだったのでしょう。穴に糸を通せないでいら
だってしまわれたり。針で指を何度も刺しまわれたり。表裏反対に
縫ってしまわれたり。不慣れである事は一目稜線でございました。
そうまでして、私の為に服を縫ってくれる事に、胸が熱くなったもの
です。
長い時間をかけ、ようやく出来た服を着せていただいた時、正直、
怖かったものです。
その姿に満足していただけるだろうか。一所懸命作っていただいた服
に、果たして私は似合う事ができるだろうか。そんな不安が、心の中
で渦巻いておりました。
しかしそんなものは、あなたの笑顔で吹き飛びました。
「似合ってるよ」
その一言が、どれだけ嬉しかった事か。
この時ほど、あなたのメイドで良かったと思った事はありませんでした。
それからしばらく、私はあなたのメイドであり続けました。
なにもできないメイドでしたが、あなたはそれに文句を言うでもなく、ずっとこの家に置いてくれました。
存在を許してくださいました。
私は幸せでした。ただ、あなたにご恩を返せないという事だけが、
しこりとなっておりました。
あなたになにかしてあげたいという想いは、日毎募るばかりでしたが
、私は人形である事は変わらず、ただあなたと、あなたの部屋を見つ
めるしかできませんでした。
……そう、あなたが倒れてしまった時も。
顔色がすぐれない日々が続いていた事に、もちろん気づいておりました。
それなのに、帰ってくるなりパソコンに向かい、ひたすらにキーボード
を打ち込むという日々が続いている事も。
あなたにご注進申し上げれば良かったのですが、私は物を言う事が
できず、ただ不安で胸をいっぱいにしながら、見ている事しかでき
ませんでした。
日がたつにつれ、あなたはやせ衰えてゆき、髪はボサボサになり、眼
は落ちくぼんでいきました。
どうか、どうかお休みください。
私の思いはしかしあなたには届かず、鬼気迫るような雰囲気で、パソコン
に向かうばかりでした。
そして突然、キーボードの上に倒れ込み、そのまま動かなくなってし
まわれました。
声を掛ける事も、体を揺する事も、人形の私にはできませんでした。ただパソコンの作動音だけが響く狭い六畳間で、ただあなたを見つめるしかできませんでした。
そしてあなたは、物を言わず、体も動かさない、私と同じモノになってしまわれました。
私はいったいなんだったのでしょう。
あなたの部屋の荷物と一緒に、半透明のビニールに詰め込まれながら
、私は考えていました。
私はメイドです。でも、メイドらしい事が果たしてできたでしょうか。
あなたの役に立てたでしょうか。
物を言わず、体も動かぬ、こんな私が。
あなたの臭いが残り、あなたの思い出が染みつき、あなたが愛してきた
物たちを、見たこともない人間に「ゴミ」と言われる事に反論もでき
なかった私が。
そして、それらの物と同じく、「ゴミ」と言われて、路地裏にうち捨てられてしまった私は……。
私はメイドです。でも、本当にメイドだったのでしょうか?
こんなにも、こんなにも無能で無力な私が。
あなたになにをする事もできず、ただいるだけしかできなかった私が。
あなたの死に、涙を流すこともできない私が。
あなたは幸せでいられたでしょうか? 私はメイドとして、それを果たせたでしょうか?
私はメイドでいられたでしょうか?
いられなかったとしても……。
あなたは幸せでしたでしょうか?
なによりそれが、なにより一番気がかりです。
一人の男が、ゴミ捨て場に落ちていた人形を手にゆっくりと夜道を歩き出した
あなたは幸せでしたでしょうか?
辺りに人の気配はない。
と、なにを思ったのか男は上を見上げた。
もちろん、人影などない。ただ、冷たく澄んだ夜空に、星が瞬いている
だけだった。
ふと、手に持った人形を思い出す。そしてその薄汚れた顔を暗がりで覗き込んだ。
しばらくじっと見つめた彼は、指で顔をぬぐってやる。
だが、そんな事では汚れ消えはしなかった。
自分がした事はしょせん気休めに過ぎないとわかった。だがそれでも、男は
言った。
「心配してくれる人間がいるってのは、幸せだと思うけどな」
その時、動かぬはずの表情が、にっこりと笑ったように見えたのは、
目の錯覚であったろうか?
age
621 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/19(水) 15:33:33
age
622 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/19(水) 16:14:53
月の昼寝
>622
「月」は女性を比喩したもので「昼寝」は晩年を意味するものと思われます。
つまり「月の昼寝」は女性が老いゆく様を歌い、月と言う麗しい語を用いた事により作品をより一層美しく仕上げております。
午前5時、閉店だ。『M』の看板が逆になる。機械音は凄まじく、近郊
の住民は甚だ迷惑してる。でも僕らにとってそんなことはたいして問題
では無かった。アレが飛ぶと胸が高鳴り、圧倒されてしまうばかりだ。
風圧が凄まじく、目に埃や小さなごみが向かってくるので透明なゴーグ
ルをいつも持って見に来ている。店は徐々に宙に浮き、一瞬で光と変わる。
どこからともなく、同じ光が一つに集まる。
街がざわざわしてきたので、そろそろなんだろう。田舎からでてきた人や
外国人はこれを見るとカルチャーショックを受けて、よく僕に尋ねてくるんだ。
「ハンバーガーだよね?」
彼らは生きている。僕はいつもこう言っている、でも理解はされない。今日は
B地区に落ちたようだ。
午前7時、開店だ。
「いらっしゃいませ」
などと言う。
>>624 かなりいいね、マジで。酷評スレなら真面目に推敲されそうだ。
ジュリーの「TOKIO」をちょっと思い出したよ。
目と顔全体で不満の一文字をつくると、それでも立ち上がった。
「こ、このスポンジの厚さと生クリームの量と苺の酸味が絶妙なバランスで釣り合い取れて……!
柔らかくかつ確りした歯ごたえで噛み切れる感触と生クリームの微妙なレモンの香りと香ばしさが……おおこれはクルミですね!」
>626
この作者の力強い著述には、元気をもらいました。
まず最初の「目」と「顔全体」というところに、
パワーがあふれています。そのあふれるパワーを、
「不満の一文字」という焦点に収束させ、
怒濤のラストへとなだれ込ませる。
この一連の流れ、読者に息もつかせぬ筆致は
作家の並々ならぬエネルギーを感じます。
最後の「立ち上がった」という一語にも、深い感銘を受けました。
これがただ単に「立ち上がった」のではなく、
「それでも」立ち上がった。
この不撓不屈の精神、まさに現代人の軟弱さを一喝せんばかりです。
近年まれに見る骨太の作品と言えるでしょう。
亜麻色の髪を三つ編みにした童顔の少女は、その瞬間女神も敵わない覇気と生気を宿し、
神の降臨とみまがう絶対的な輝きをまとった「ただの人間」だった。
彼は言った。
精神力っていうのはつまり、どこまで強がることができるかだ。
631 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/26(水) 13:54:57
何でイジメをしては駄目なのか聞きたい。
人間だったら自分より能力がしたの奴をバカにするのは普通だろ。
つまらん理想論で「イジメはよくない!」とか言ってる奴らが悪。
レイシズム(人種差別主義=レイシャリズム)が今の世の中で悪とされて
るのは、ただ力の無い脆弱なバカ達が自分達を保守したいだけw
かなり前の話だから、もう時効だろうけど俺ももちろんイジメてたw
なんか高校のクラスメートだった奴で、脳に障害もってるやつ。
?小児科麻痺??とか言うやつかな?w3年間イジメ抜いたよ。
ネェちゃんが家まで来て泣きながら「弟をいじめないで!楽しいの!?
タギャフds。い。う!!(理解不能w)」って言ってたのは笑ったなぁw
でも、正直親にバレそうになったのは焦ったw
すなわち!イジメはイジメっ子の心を豊かにする!わかった?
632 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/27(木) 20:53:49
>630
この「彼」に関して筆者の格別な愛情を感じます。
>631
スレ違い。
土産はない。給料日こそ『節約ハジメ』に相応しいじゃなかろうか。
634 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/03(木) 14:15:59
名スレが消えるageなきゃ
「いけません閣下!そのセリフはなんか死ぬ感じです!」
636 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/04(金) 18:37:02
>>635 『ドン・キホーテ』を思わせるお間抜けコンビが想像できて爆笑ものです。
そんなあなたに、ジャック・レモンとピーター・フォークがちょうどそのような名コンビぶりを見せてくれる
アメリカ映画の『グレートレース』をお勧めします。
その素晴らしい想像力を大切に育てていってください。
仕事がない
探す気もない
塩ラーメンうまい
638 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/04(金) 23:50:24
彼のプライドはエベレストの縦列横隊よりも高い。
>>638 横に並べても意味がない、という突っ込みなどものともせず、
さらに縦なのか横なのかさえはっきりさせないところに、
彼のプライドの複雑さが垣間見えて素晴らしい表現だと思いました。
オッス、オラ悟空……
641 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/05(土) 07:27:03
>640
あの悟空にも戸惑いが!
「……」一つで天真爛漫な彼にも微妙に複雑な情緒が
発達中であることが見受けられます。
しかもそれをこれだけの短さで表現しているとは…感嘆の一言につきます。
「どうした? 顔が豚になってるぞ」
今の彼はまるで、水溜まりで溺れるアメンボのようだ。
あげ
僕は昔、友達の家のカルピスの濃さに、感動した。
紗耶香は、そこで、夫を飼っています。
コンコンが大好きです
私の文章ではないのですが
96 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2005/10/22(土) 22:46:37 ID:jZ5H7d0n0
松屋じゃないけど、某牛丼屋で1000円渡したの。
店員がレジに打ち込んでで580円ですって言ってまた俺のところに来てお金を催促。
ん?俺いま1000円渡したじゃん、店員は気づかずに卵だけ食って帰ったw
102 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2005/10/22(土) 22:49:26 ID:jZ5H7d0n0
いや、俺が店に入ったとき店員はいなかったんだけど、牛丼おいしいって言ってたw
それでお金払うときに1000円って分かってるから渡した。
店員まだレジ売ってないから卵だけですねって580円って気づいてレジ売って580円って。
おれ1000円渡したじゃんっていったのに580円ですって。店員卵おいしいのはわかったって言ってたw
あげ
私は嵐の翌日に海へ向かった。打ち上げられた宝物を探すためだ。
しかし時期ゆえか宝物といえる物は見えなかった。その代わり、数千数万のナマコが星の砂上に月を飾っていた。
それを私以外に見つめる人物がいる。いや、少女は見ていただけではなかった。
必死に、決死に、ナマコを海へ投げていた。少女一人では全てを救うことなど出来るはずもない。それでも投げ続ける。
私は声をかけた。
「無理だ」と。
少女は無意味を告げる私を見ることなく、
「私が手にしたもの達にとっては無理じゃない」と言った。
私は次の嵐も宝物を探しにいくだろう。今回の宝物は少し美し過ぎたから。
>>645 どうということもない、しかし少年にとっては大事件だったであろう思い出が、
訥々とした語り口によって披露されている。
カルピスの濃淡が、主人公の家の貧しさを象徴しているのだろうか。
しかし、「感動した」というあっさりした言い方には、惨めったらしいところはない。
ただ事実をありのままに受け止める、素直な子供の感性。
さわやかで、いじらしくもある。
>>650 ナマコが印象的だ。
どうしてここでナマコを持ってこようと思いついたのか、作者の感性に唸らされる。
ここに描かれた空想的な叙景の美しさに騙されてはいけない。
脇目もふらずナマコを救おうとし続ける少女には、はっとするほどの厳しさがある。
そして主人公が次は何を見つけるのだろうか、という含みを持たせて物語は終わる。
淀川長治風に「ニクいねぇ」と言いたくなった。
<<651<<652
ありがとう。誉め手の方々に感謝です。
654 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/14(月) 06:01:35
どうやったら文章力あがるのかねぇ
誉める側にまわるのはアリかもしれないな
657 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/15(火) 22:41:52
白い手がその器を持って、銀の匙で四杯の砂糖を付け加え、彼に差し出す。
糖分と水分が必要、というSの方針はどうやら体の方針にも合っているようで、彼は立て続けに四回、陶磁に金で細工した器をからにした。
>>657 一行目は描かれた小さな世界の中に "白銀" という文字が隠され、広大なスキー場を思わせます。
砂糖というのは雪のイメージですね。読んでいてイマジネーションが刺激されます。
二行目は "糖" と "陶" のイメージを絡ませたのが素晴らしい。
金で細工された器の地の色が砂糖と同じ白であることを、直接の描写無くして分からせる高度なテクニックです。
素晴らしい。私は立て続けに四度、読み返しました。
きらびやかなSとMの世界がよく描かれています。
甘い飲み物を立て続けに飲む『彼』の喘ぎが聞こえてきそうです。
それを見下ろすSの微笑み……
危ういまでの信頼に基づいた二人の精神世界にうっとりと引き込まれました。
657
まず比喩の巧みさに感嘆の声をあげてしまった。
白濁にまみれた手と器とすら言ってのけた自慢のイチモツ。657はその持ち主と彼と話であった。
まずイチモツにスプーンで4杯砂糖を振りかけ彼に差し出したとある。この時点では彼がなんの比喩であるかは分からない。しかし彼の嗜好が糖分と水分ということで彼の正体は判明した。
そう、彼はカブトムシだったのだ。
異常性欲の持ち主の一人よがりな自慰行為を比喩を持ってこれは伝えていたのだ。
そしてカブトムシはその人物の欲求を満たし出し切らせたともある。イチモツをセラミックのように硬く、金色に輝く美術品であるかのように例えていることからも人物が満足した様子が目にみえる。
狂気の中に自慰行為に夢中になった淡い『時』を想起させ、初恋を語る気恥ずかしさに似た戸惑いが心に届く作品。
昆虫に詳しいSに方法の元となる話を聞いたのか、自慰の最中にSのことがよぎるのも若者らしさを表して実に奥が深い。
今夜は眠れない夜になりそうだ。
660です。読み返したら比喩の用法が間違ってました。すみません。抜け字もあって…持ち主と彼と『の』話。
誉め手は二度目ですが難しいものです。
私はこのスレによくきますが、実際の参加人数は10人程度なんでしょうかね?
私は
>>659が初めての書き込みです。
ちなみに
>>657への感想です。
書き忘れました。ごめんなさい。
663 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/19(土) 20:24:27
夜の闇の恐怖と冷たい風が、総力を結集して彼だけに吹き付けてくるように感じられた。
664 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/19(土) 21:30:50
>663
何て迫力だ!
「リア王」が荒野を彷徨う様子が目に浮かびました。
次の日は土曜日。妻は同窓会に行き、自宅の賃貸マンション(三階)には
俺とめぐみしかいない。俺はめぐみを連れて近所の児童公園に行くことにした。
めぐみはひさしぶりに父と遊べることが嬉しいらしい。俺が"歩くとキュッッキュと
音の鳴る靴"を履かせてやると、めぐみは真っ赤なビニールのボールをぎゅっと抱きしめて
足踏みをしながら「はやく、はやく」と俺をせかした。
公園に着くと、めぐみボール遊びを始めた。しばらく独りで鞠つきのようにしたり
宙に放ってキャッチしたりしてから、俺の方を向いて「おとうさん」と言って
微笑しながらビニールボールを投げてよこした。力の無い娘が投げたボールは
1メートル半ほど飛んでから地面に落ちて、三度弾み、転がりながら俺の足下に来た。
俺はボールを拾い上げた。めぐみは早く投げて言うように両腕をつきだした。
俺は少し意地悪をしてボールを背中に隠して「あーげない。ほしかったら取りにおいで」
と言うと、めぐみはほっぺたを膨らませて、くちびるを尖らせながら俺のところへ来て
背中にまわってボールを取ろうとした。俺はひょいとボールを頭の上にあげた。
めぐみは「ボール、ボールぅ」と言って俺のズボンを掴んで引っ張った。
俺はしばらくその顔を眺めていた。すると、めぐみは口を大きく開けて
ギャーと泣き出した。俺はあわてて「ゴメンゴメン。はい、ボール」と言って
渡そうとしたが、めぐみはスネてしまって、受け取ろうとせず、泣きやまない。
「ごめん、お父さんが悪かった。もう泣かないでくれよ」
そう言っても、いっこうに泣きやむ様子は無い。辺りを見回すと、近所の奥さん達が
こっちを見て笑っている。苦笑いをしながら会釈をして、また辺りを見回すと
公園の隣のコンビニが目に入った。
666 :
665:2005/11/19(土) 22:04:14
「そうだ、めぐみ。ソフトクリーム、食べようか?」そう言うと、めぐみは
ピタリと泣きやんで「うん、たべる」と言って笑った。
コンビニでソフトクリームを買って、公園のベンチに二人で腰掛けて、ソフトクリーム
を舐めた。めぐみは大口を開けて、舐めるというより、パクパクと食べている。
口の周りはソフトクリームでベトベトだ。
俺は「そんなに急いで食べなくても、ソフトクリームは逃げないよ」と言って
ポケットからハンカチを取り出して、めぐみの口をぬぐった。
めぐみは満面の笑みを俺に返した。
ああ、しあわせだ。こんな風に慕ってくれるのはいつまでだろう。思春期になったら
「お父さん、臭い、汚い!」「お父さんが入った後のお風呂なんて入れない!」
「わたしとお父さんの下着、一緒に洗濯しないで!」なんて言うんだろうな…。
その後は男ができて、父親のことなんて眼中になくなるだろう。
無性に切なくなって、めぐみを抱き寄せて、ぎゅっと抱きしめ、頬ずりをした。
めぐみは「おひげ、いたい」と言って、もみじのような手でペチペチと
俺の額をたたいた。このしあわせな時間がいとしくて、胸がいっぱいになり
泣き出してしまいそうだった。
668 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/19(土) 22:06:42
ロリヲタキモイ
670 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/21(月) 02:39:04
てかクソな文章ばかりだなw
671 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/21(月) 20:58:08
っか褒め手の力量と柔軟性に感服。
そして景色は動き出す。
みんなの数秒のために、一人の一日がすべて狂ってしまう世界。
封じ込められた箱の世界、ある者は座り、ある者は立ち、各々の無関心が始まる。
繋がらない視線、交錯する関心。
浮動する視線をまぶたの裏に固定すれば、そこは自分だけの世界。
或いは譲るべきでも気がつかなかったことにして乗り切ろう。
暗闇は流れる。
自分が流れている?
巨大な質量に身を委ねれば、今日の疲れも癒されるだろう。
打ち鳴らす鐘の音、刹那に過ぎる鐘の音。
強い光がまぶたを透過する。
必死に窓をたたく音は止まらない。
673 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/22(火) 01:33:27
>>672 意味不明なんだよヴォケ
何の事言ってるのかわかんね
674 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/22(火) 01:36:32
>>665-666 擬音語擬態語ばかり
表現力に乏しいなw
そんな文章誰がぱくるの?自意識過剰もたいがいにしろカス
褒めることのできないアホウはkiere
>>674の文章は一見けなしているように見えるかもしれないが、
縦読みするとなんと「擬表そ」となる。
イオナズンフォー!!!!!!
少佐……!
>>677 凡人には窺い知れぬ軍人の苦悩を予測させるに充分な意味合いを
これだけ短い言葉で示す才能。これは、正直恐ろしい。
679 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/25(金) 07:22:57
水が浸水してきたので、日曜日に自転車に乗って学校に花に水をかけに行った。
>679
一つ一つの言葉の意味、文法、用語…さまざまなものが越境し、融合し合っている。
筆者の、言語化される前の心のありようを描写しようとする試みは、やや稚拙ではあ
るものの、予想外の効果を挙げていると言っていい。言語はここに新たな地平を迎え
ようとしているのかもしれない。
681 :
ショウコウ:2005/11/25(金) 16:40:53
シンジュク。旧式の摩天楼がそびえる環境保全地域。早朝。カラスが売国奴から餌をもらう。
貪欲に啄ばむクチバシはレッド。この風景は見慣れたもの、東京観光マップの挿絵にも使われている。
都内の全人口は三千五百万。密売児、クローン、合成ベイビーの数はここに含まない。
世界第八位の都市としては比較的穏やかな治安を維持している。もっとも、アンダーグラウンド広場は公称とは別の顔を持つ。
ホビットがせっつく。さあ、事件を流せ。
石垣憲次の殺害犯として、取引先の通訳でRVGプロジェクトに関わっていたリチャード・フォックスが
今朝未明都内のホテルで逮捕された。リチャードの身柄は現在所轄の新宿署に拘留されている。
リチャードは頑なに黙秘。彼の勤めていた会社フォートフィン社は、
事件専門のスポークスマンを立て「遺憾である」とのコメントと「事実関係を追及したい」と述べ、
会見をわずか五分で切り上げた。記者たちから首を絞められたような絶叫が起こった。
また、デボラが石垣と個人的な交友を取り結んでいたとの情報が入った。
一部の破廉恥な輩は興味をそそられたようだ。午後にでもハリーが石垣氏の自宅へ弔いと捜査を兼ねて行くらしい。
またしてもいやな噂。RVGプロジェクトはこの期に及んでも続行される。
ヒューマニストから槍玉に挙げられるのは目に見えているのに。
ハンマー・プティングの間食を取ったハリーは石垣の生家へ向かう。
公用車はドイツ製のアブシンセ。ハリーは駅前の路上花屋で老婆から深紅のバラを一本買った。
老婆は青山の外人墓地で盗んで来たに違いない。ハリーは気にしない。
「奥さん、この度は・・・・・・」
「帰ってください!あなたたちの・・・せいなのよ!」
インターフォンからは嗚咽とののしり声。このクラスにおいては平均的ともいえる。
「えっと、ミズ。落ち着いてください」ハリーはいらついたがこのまま手ぶらで帰るわけにはいかない。
682 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 19:27:51
>>674 素人のくせになにをいう。創作力どころか文章をみる目もないんだな。
くやしかったらプロデビューして俺においついてみろ。
683 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 19:31:52
665は中学生の作文。
684 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 19:44:27
>>683 俺はプロだ。見る目のないやつは黙っていろ。
685 :
渚を眺める名無しです。:2005/11/26(土) 19:45:23
大きな栗の木の下で、大高宮と木下♪
『栗の木下エピソード』
木下が死んだ。
突然のことだったので大高宮は栗の木の下で、
「栗の木の下で木下が木の下でっていうバカー!」
とかワケわからんこと叫んで栗を園児に投げつけイッツァ補導されたとさ。ちやんちゃん
686 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 20:18:09
>685
つ 新風舎エッセイ大賞コンテスト
687 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 20:56:32
688 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 21:06:44
荒らされてるのかよくわからないけれど…
素人に誉めて貰えないプロの文章って存在する意味がないと思う。
プロって素人を楽しませてお金貰う人のことじゃない?
少なくとも何かしら商品価値があって多売か高値がつく文章を書くのがプロだと思う。
褒めろ、なんて言わなければ褒め手だって誉めたろうに。
誉めるスレッドだからってそういった態度は気分が悪くなる。
確かに態度に関して問題があるのに、文章を侮辱した人も悪かったけどね。
私はこのスレッドで何度か文章や褒め手として参加しましたが、やはり好ましい文章で反応があると嬉しいです。
気分よく文章で楽しみたいのに、文章で争うのは止めてほしいです。
690 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 21:14:05
怒ってる人がいるよ。
691 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 21:20:40
>>665 おまえ素人だろ。自分でうまいと思っているだろ。
でもな、おまえの書いているものは
話題としておもしろくないし、書き方も上手ではない。
そもそもプロがこんなところに書き込むわけないだろう。
ちゃんと自分が書くべきところがあるのだから。
692 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 21:26:26
>>668 プロなら他のアマが書いたのとどう違うのか、あと
どのあたりがいいのか教えて。具体的に。
>>689 見る目が無いやつがいるだけのこと。
>>691 俺はプロだ。お前には文章のよしあしがわからないだけだ。俺の文章はプロの文章だ。
お前が、ろくに小説を読んだことが無いのははっきりしている。
>>692 どうせ何を言っても聞きはしないだろう。
まずは文学作品をたくさん読め。そうすればよい文章がどういうものかわかる。
694 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 22:04:36
うはああ。教養なさげなお見事な短文。
もっと書いてプロだってことを証明してちょ。
>>693 プロフェッショナルという立場から、素人の文章の問題点に容赦なく切り込んでくる問題作。
著者は文筆業のプロフェッショナルを自負していると思われる。
しかし、素人の文章に対し、厳しい批判と評価を下すことで、
一見プロフェッショナルな立場からの文章批評を思わせる書き方が、それは文章のプロフェッショナルになりたい、
あるいは文章のプロフェッショナルであるにも関わらず、誰からも評価されることの無い
コンプレックスと表裏一体となった、複雑な心境を垣間見せる。
筆者は知っているだろうか、ある人物の有名な作品だが、臆病な自尊心と尊大な羞恥心・・・すなわち
「己(をのれ)の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨かうともせず、又、
己(おのれ)の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出來なかつた。」
という表現がある。筆者の心境もこんなところでは無いだろうか。
いずれにせよ尊大な羞恥心を捨て、過剰な自尊心を廃す事で、将来が非常に楽しみな人物である。
696 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 23:30:02
>>693 聞いてあげるから、早く言ってくれ。
君は、問題を全部プロという言葉だけで片付けているからな。
あと、明らかに君の書いた者は、文学作品としては価値がないよ。
こいつ(こいつら?)は釣ってるつもりかもしれんが、実は反応が面白くて遊んでいるのに気がついているんだろうか?
確かにここに書き込む人はそれなりに真面目に考えて文章を書き込むが、依存するほど荒らしに対して攻撃する気はないと思うけど。
いまは如何に愉快な返事を貰うかを楽しみに文章を書いているわけで。つまりあなた方が褒め手の立場になっていることをご存知だろうか?
分かってやってるなら物語を書く才能はないが、褒め手としては素晴らしい。私としてはキリン並みに良い流れと言える。
文章が好きな人が揃っているんだ。客観的に物事をみて様々な方向から考える癖がついているだろう。自分の立ち位置をかえて非の打ちどころのない荒らしになりきるのも面白い。もっと文章で楽しもうじゃないか。
698 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/26(土) 23:46:54
699 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/27(日) 01:27:13
?
俺には才能がある。この板に見る目の無い奴が多いだけのこと。
701 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/27(日) 02:47:15
このスレいつの間にこんなに荒れたの…
昔来た時はアホらしい文章でも真剣に誉めるバカで楽しいスレだったのに…。ツマンネ
地味だけどすごく良スレだったのになぁ・・・
釣る奴も釣られる奴も、勘弁してくださいってかんじ。
ある冬の日の明け方、妹が泣いていた。
>>693 驚きました。文章でここまで、音楽を奏でることができるとは……。
まず、(アンカー抜きで)1行・2行・2行という構成にリズムがあります。
第一章では、普通は「だけ」で済ますところを、敢えて「だけのこと」とすることによって、
実在しない「竹の琴」の響きを感じさせ、神秘的な導入部になっています。
第二章。まずは断定の「だ」の三連打! 力強い和太鼓で読み手の覚醒を促したところで、
すかさず「お前が、ろくに小説を読んだことが無いのははっきりしている」と宣告!
その言葉が耳の奥に残っているうちに、第三章。「聞きはしないだろう」とは、恐れ入りました。
ここに至って一・二章の音楽が、空気中には響かなかったことが明らかにされます。
それは書き手である
>>693 氏が私たちの頭の中で奏でた虚構の音楽。
最後の一行は、音楽でいうところのコーダ。実は作者からの問いかけなのです。
あなたは文学をたくさん読んでいるか? よい文章とはどういうものか分かっているか?
……もちろん、分かっていますとも! 答えは目の前にあります!
705 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/27(日) 21:42:19
ヘッドフォンの音、夜の鳴き虫のおと、隣のボイラーの音、自分の呼吸、シャープペンと紙の摩擦の音。
世の中は静まり返って、それだけしかなかった。
706 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/28(月) 10:00:53
お前も聞いただろう、風の声を……
708 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/28(月) 15:42:32
>>707素晴らしい文体の中に潜む言葉は幻想界と現世とのキャッチボールという名の綾取りを難なくこなしている。
しかし先生の凄さはこれだけに終わらない。まずこの言葉をアナグラムに直してみよう。
おまえもきいただろうかぜのこえを
↓
いもをまぜた ろかえきおのこ うえただ
芋を混ぜた濾過液男 上田だ
先生の助手、上田氏による「でんぷん」が出来るまでの過程を記した素晴らしい
理科実験の教本を読ませて頂きました。先生が申されるとおり、この教本を読まれた
生徒の全世界の賞賛の声があの風に乗って聞こえて来るようです。
震え泣くほどの激しい感動をありがとうございます。次回は生物学Uでお逢いしましょう。
彼は3歳の時、フンをしている鹿の尻を触って顔面に蹴りを食らった。
産まれて初めて見た生物がポロポロと黒い塊をだす、その行為に彼はこんな言葉がかけたかったのかもしれない。
『なんかでてるで!自分!』
>709
主人公が肛門期の終わりに、初めて他者を認めた際の心の躍動が、簡潔な文体で
描かれている。織田信長を主人公とする大河小説の書き出しとしては異色だが、読者
の胸倉をつかんで物語に引き込もうとする筆者の気迫には感服するほかない。
711 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/01(木) 23:12:16
あ
>711
言葉に対する不断の挑戦を続ける筆者の新たな冒険である。ただ一文字に表された感情と
表現されずに零れ落ちた感情。この一文字から書かれるはずだった無限の文章が奔流の
ようにあふれ出す。
時に陳腐にすら見える試みをあくまで続ける筆者を支えるもの。それは言葉の現状への
深い絶望なのか。あるいは、その可能性への果てしのない希望なのだろうか
713 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/02(金) 12:17:13
715 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/03(土) 14:58:36
日本語の宝箱や〜
批評されたくないから誉めるスレに書いてんだから、ちゃんと誉めろ。
この作者のデビュー作として名高い>716は、長編の後半にありがちな
饒舌さを省き、きりりとひきしまった表現が秀逸である。
その鋭さは、命令形で締められた『誉めろ』という末尾に最もよく表されている。
まるで抜き身の日本刀のような、と言っても過言ではないだろう。
さらに、叙情的な語り口はこの当時から開花していた。
「批評されたくないから誉めるスレに書いてんだ」
非難の視線で見られたくない、だが己の心情を吐露せずにはいられない、
そんな主人公の葛藤がこの一行にはこめられている。
随所に現れるこうしたリリシズムが、読者を揺さぶらずに置かない
初期の傑作の一つと言えよう。
718 :
716:2005/12/03(土) 18:50:35
ちっとも嬉しくない…
逆に、>718のごとき後期作品ともなると、
「…」を多用した部分が多くなる。
これをさらなる叙情性の追求ととるか、
冗長な表現ととるかは読者次第であるが、
筆者としては前者の考え方を推したい。
だれる展開よりも、端的な表現。
このセンスが光る短文は、まさに脱帽ものである。
意地の張り合いはやめれ
>717と>719の無理してる誉めっぷりがまたワロスwww
ココはラノベ系もOKでしょうか? 私の書いている書き始めた小説の第一話を載せます。
宜しくお願いします。(ちょっと長いです)
↓以下本文(何個かに分けます)
――それは紅い月が出ている夜だった。
むせ返るような鉄の香り、目を疑う惨事の光景。
「はぁ……はぁ……」
鼓動が高まってい続ける夜、僕は非現実的な光景を目の当たりにしていた。
目の前に存在しているのは、
――一人の死体
――一つの異形
嫌だった。全てが嫌だった。
逃げられない。逃がしてくれない。夢なら醒めて欲しかった……
724 :
723:2005/12/05(月) 02:28:13
>>723続き
■■■Chapter001,――僕の終わりの日
ドッ……
「何処見て歩いてんだよォ!!」
「す……すみませんっ!!」
ぶつかってきた強面のヤンキー風の男性はそう僕に言った。
「ったく、最近のガキはァ……」
僕は少しむかっとしたが、表情には出さずに謝った。そしてブツブツ文句を言いながら、男性は偉そうな態度を崩さないまま何処かに言った。
……もっとも、ぶつかってきたのは余所見をしていたあっちの方だけど。
ややこしくなりそうだったので、僕はあえて下手に出た。
トラブルはできるだけ避けたい。何せ僕には『普通』じゃ無いのだから。
『普通』を維持するのは、精神的に疲れるなぁ……
「アキラ……おい、大丈夫か!?」
「うん……何とか……ね!」
僕は苦笑した。さっきみたいなのは茶飯事なのに、僕の親友である智也(ともや)はやや血相を変えて心配してくれるのだから。
大丈夫だよ……僕が僕である限りは……。
「アキラは特別な力を持ってるんだからよ、あんましトラブル起こさない方が良いぜ?」
「智也、テープレコーダーみたいに何度も言わなくても解るって」
思わず苦笑。今年に入って、コレで何度目だろう……。
「それならいいけど、俺……お前の事が心配なんだよ」
「心配性なんだよ……智也は。僕だって節操くらい弁えているつもりさ」
僕の中に秘めている特別な力……それはESPに属するのか、それとも魔法と呼ばれる物に分類するのか、僕自身はそれについては興味が無いので解らない。
だけど、バレると何かと厄介なので数人しか僕の秘密を知る者は居ない。
その内の一人が、今、僕の隣にいる見かけ不良っぽい金髪の青年、君塚智也(きみづかともや)は、その秘密を知る僕の親友だ。
僕……天原光(あまはらあきら)は彼の事を信用している。それだけ、信頼できる人が居る僕は、きっと幸せ者なのだろう、と思う。
725 :
723:2005/12/05(月) 02:29:27
>>724続き
「もっとも、そういう智也だって力があるんだから、おあいこ同士だよね?」
「俺は普段、滅多な事が無い限りは使わないからいいんだよ。アキラは見かけと違って、直ぐに力を使うから怖いんだよ」
彼の言っている事はよく解る。僕自身、心の歯止めが効かなくなる時があるのは、実は稀な事ではない。強いて言うならアンコモンみたいな感じかな。
とりあえず、僕らは周りにはバレずにひっそりと普通の学生生活をしていた。
……ハズ、だった。
――数日後……
「あーあ……遅くなっちゃったよ」
僕は所属の図書委員の仕事が遅くなってしまっていた。
時間が時間なだけに、回りは既に闇夜に包まれていた。
時間は八時、十一月下旬としては冷え込んだ寒い寒い夜だった。
「早く帰って暖かい布団で寝たいなぁ……」
明日は土曜日。金曜日だからこそ、委員会の仕事は遅くまで続けられた。
だけど、もし……もっと早く帰れたら、僕はこれから巻き起こっていた出来事に、足を踏み入れる必要性は無かった……ハズだ。
ザッ、ザッ……
御影公園(みかげこうえん)に入った。明かりこそ少ないけど、ココを抜ければ僕の家は直ぐ、そこにある……。
だが……
726 :
723:2005/12/05(月) 02:31:33
>>725続き
ッ…………
「――?」
何だろう……何か、違和感がある。
同時に、微かだけど音が聞こえた。不快な……厭な音が……
「………………」
それは好奇心だからなのか、それとも……僕の中に秘める、力が呼応したのか……僕はその厭な音に誘き寄せられるように、音の元に寄って行った……。
ゴツ、ガッ……
何かを咀嚼する音。ガツガツと、何かを噛み千切る音。
見るな……見に行くな……
ミタラコロサレル……!!
しかし、
「ぁ…………」
――見てしまった。
――見なければ良かったのに。
――焼きついた。
――光景が。
――僕の……瞳に。
――僕の……奥に。
黒々とした異形のフォルム、月明かりだけではよく解らないその異形のその下で、無造作に転がっていたのは、
727 :
723:2005/12/05(月) 02:34:23
>>726続き
……死体
骸、男か女か解らない、肉の塊が……むせ返る血の臭いと共に。
ギロッ
「ひっ……」
異形が僕を見据えた。ギラギラとした紅い瞳で、まるで射抜くように。
思わず僕は短く音を上げた。しかし悲鳴のような声は出なかった。
怖い……怖すぎる。
恐怖はソコにあった。僕の知らない世界は、直ぐそこまで迫っていた。
力が……力が欲しい。
ん? ……力なら、
「守る為……」
あるじゃないか。とっておきのジョーカーが。
智也から忠告されていたけど、これは不可抗力というヤツだ。
僕は……普通の衣を脱ぎ捨てて……
――戦う!!
「逃げても厭だ。怖いのも厭だ。だから……やっつける!!」
他で頼んだ方がいいと思う
729 :
723:2005/12/05(月) 02:57:46
連続投稿喰らっているので、続きは今夜でお願いしますorz
730 :
723:2005/12/05(月) 04:21:26
>>727続き。できる所まで投稿します。あと2回くらいで終わるので懲りずに。
>>728 すみません。自信が無いんです……。
内から爆ぜる力を感じる。気持ちの呼応、コレだ……僕が僕である証拠。
力を……ぶつけてやるッ!!
「グオォォォォォォッ!!」
異形が迫ってくる。物凄いスピードで、ターゲットを僕に変更して。
だが、僕は……収束する力を用いて、
――爆ぜろ!! 化け物!!
ドゴォォォ!!
「ギャァァァァァッ」
空気が爆発した。まるで、爆弾が空中にあったように……。
だが、
「えっ……効いて……無い?」
嘘だ……と思った。僕の力が……まるで通用しない!?
「マジです……か?」
異形は少し焦げた程度のようだった。悲鳴こそ叫べど、怯んでいるような様子は皆無に見えた。
ハハッと乾いた笑みを浮かべた。
僕が行った攻撃は、ほんの……ほんの一瞬の時間稼ぎ、そんな感じだった……
731 :
723:2005/12/05(月) 04:24:57
>>727続き。次回で終わりです。載せ切れませんでした。
ヒュッ……
ッ……
「ぁ……」
余程、異形の狂ったような鋭い爪はよく切れるのだろう。僕は……切られた瞬間、痛みというものをまるで感じなかった。
例えるなら極薄の紙を縦に裂いたような、そんな感じだった。
痛みは……後からやってきた。
「あぐっ……あぁぁぁぁぁぁッ!!」
ゴポッと、血が溢れてきた。
ヤバイ……死ぬ……誰か……助けて……!
しかしココは公園だ。規模もソコソコ大きく、人気の無い公園に第三者が現れる期待なんて、とてもじゃ無いができはしない。
そして、その第三者がこの状況を見れば、即座に逃げ出すだろうと、僕は思っていた。
それが当たり前の行動であり、生きたいという本能からだ……
もう……駄目だ……
732 :
723:2005/12/05(月) 04:29:10
>>731の続き。今回で終わりです。長文で申し訳ないです(こんなにかかるとは思いませんでした)
>>731の
>>727行きアンカーは
>>730のミスですorz
――キンッ!!
……金属音?
「誰か……居る……」
ぼんやりと霞む瞳の向こうで、一人の少女が異形と対峙していた。
右手に持っているのは、鉄パイプのように見える。
止めろ……そんなちっぽけな道具で、怪物に勝てる訳が無い……
逃げ……ろ……
意識の断絶。僕の意識は、そこで費えてしまった。
死んだ……二人とも確実に……意識が消える寸前、それだけが、僕の脳裏を過ぎった……。
以上、僕が書いているウェブノベルス「Schlussel」の第一話です。
素人小説で色々不慣れがありますけど、褒めて頂けるでしょうか?
お願いしますっ
まず、
>>723 の「私の書いている書き始めた小説」という言い回しが新鮮でいいと思いましたよ。
>728こそ、21世紀に現れた文豪である。
そう断言できるのは、まず「他で」という出だしからして斬新だからだ。
そこから末尾の「思う」まで、まるで哲学者のごとき思索が展開される。
読者は息を呑んで見守るしかない。
「頼んだ方が」という部分には、他力本願にならざるを得ない人々の想いが
集約されて見事に表現されている。
>728の次回作は是非とも期待したいところだ。
>723
読めるだけの文章。何も見る所がない。
既存作品のジグソーパズルに誉める所なんてあるの?
>723
マジレス。擬音と…を使わないで文章を書いてみよう。まずはそこから。
知らん
737 :
723:2005/12/05(月) 22:57:34
>>733-735 ありがとうございます。マジレスしてくださるとは感涙です。
とりあえず皆様の仰る意見を上手く実用するように、短編物を
何度も書いていこうと思います。ありがとうございましたです。
「葵(あおい)君。またミスかね?」
いつものように上司に呼ばれた。いつものように叱られた。
まるでテープレコーダーのように、何度も何度も繰り返して。
「まったく、最近の若者は……」
ガミガミと怒る上司。頭の上がらない私。
いつものようにペコペコ謝り、いつものように同僚から同情された。
社会の歯車の一パーツになってから早一年。私は最近、仕事に対して気力を失っていた……。
酒に酔って彼女ん家のチワワを犯しそうになった。
翌日、彼女が泣きながら
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
と謝ってた…
主観者が人事不省に陥るほど泥酔してしまった前夜に何があったのかを作者に考えさせ
更には「今現在、彼女が謝っている相手は誰なのか?」と、時系列の背景を広げることに成功した作者のレトリックには脱帽。
可愛いチワワが犯されそうになったのを助けられなかった飼い主の懺悔の念なのか
可愛いチワワを犯そうとするほど主観者を酔わせてしまった前夜の愚行への詫びなのか。
読めば読むほど可能性が広がっていく、たった五行に詰められた世界に時間を忘れました。
クワガタを殺すのは、この俺だ
742 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/12(月) 23:19:17
幻想は君が言うようなものではない。
幻想は肉である脳から生じる。つまりは現実である脳の延長線上のもの、
いわば現実の果てに過ぎない。
ゆえに私は夢想家ではない。現実の果ては、現実の可能性として永遠に
存在する。私は君を現実の果てから手を引いて連れてきた。
743 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/13(火) 00:49:05
>>742 「肉である脳」って、現実を質量を持ったものとしてる時点で、
脳が見るものと脳とが区別され、現実と幻想とは論理的に二分されている。
…そんな理屈を読み手に考えさせないくらい幻想的ですね
「果て」「永遠」という言葉は、まさに永遠だな〜。
744 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/13(火) 09:37:23
>742
この短編にこめられたメッセージは、いささか一般読者には難解かもしれない。
しかし、著者が傾倒している神秘主義、ならびに素朴哲学的な論理の展開は、
この後にくる「現実の果て」を予感させるたくみな伏線である。
序盤はあくまで一人称視点からの「君」への語りかけ。
そして幻想の根元を論じた後、「可能性として永遠に存在する」
と展開してきた論理が、終幕で「君」の登場により、
一挙にクライマックスに達する。
ここに著者が目指した、バロック音楽のごときカタルシスがある。
流麗な筆運びに目を奪われがちだが、>742の真骨頂はまさにこの
構成力にある、と筆者は断言しよう。文壇の新星は、今ここに現れたのだ!
そこには闇があった。
そこに光はなかった。
そこには絶望があった。
そこに希望はなかった。
嗚呼、人生どん底。
なあ、どこに行けばいい?
747 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/15(木) 00:31:31
上戸彩とHしたい
>>746 語り手の苦悩と迷いがありありと書かれた名文。
行間に書き手が切望する悲しみが受け取れるが、
それを意識していたならば創作の新たな地平を踏んだことになりえるだろう。
>>747 俺も。
「そこ」「底」「どこ」と韻をふませた文章を繰り返すことで、筆者の思考はまるで
築四十年・三畳一間の室内でぐるぐると旋回するように沈滞し、無意識の闇へ
と降下して行く。
前へ進むよりは足元をほじくって身を隠したがる当世若者気質を巧みに表した
小洒落た文章である
ごめん、 >749 は >746に対する評価です
>>748-749 ありがとう、ちょっと自分が天才になれた気がしたよ
ってか誉める人マジ文章上手くて惚れそう
つーか、基本的にはバカ文を貼り付けるところだからね
>752
物事の本質を見極める確かな目、ここに作者の地力が現れている。
平易な語り口のなかに、「バカ文」等の鋭い風刺も含まれており、
並々ならぬ技量を感じさせる一品である。
末尾に句点を配さぬことで、内面性がより明確となり、
作品の提案する問題点が「他人事」ではなく、
どこかで自分自身の問題に重なってくるような感覚を覚える。
こうした作者の日常性を忘れない、バランス感覚はまさに脱帽ものといえよう。
>>752 たった一行に籠められた鋭い言葉の中の真実に
作者の厭世、しかし滲み出る優しさを感じた。
「つーか」と砕けた一言で始め、句読点を打った後の
「基本的に」という哲学的、統計的な言葉に私は
感涙を禁じえない。
多くの人が自分の行いの間違いに気付き、同時に
正しい事をしようという気概を心の中に生み出すだろう。
作者の卓越した審美眼と正義感が生み出す作品に今後も期待だ。
君の瞳は高層ビルの屋上から眺める雑踏より綺麗だね。
その手入れの行き届いていない肌は神秘のアマゾンの如くフレッシュで、
厚塗りされた唇は農薬付けすぎのリンゴのように光り輝いている。
嗚呼、何て魅力的なんだ!
757 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/16(金) 22:06:16
>>756 イヤミの「おフランス」的な美しさがある。
まさしく「これで、いいのだ」の世界を醸し出している。
758 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/17(土) 01:05:13
今日の晩ご飯はなに?
>759
サラリーマン層をターゲットにした文庫シリーズでは、
日常会話からスタートする短編に恵まれている。中でもこの掌編、
「今日の」から展開する波乱のストーリーが読者をとらえて放さない。
さらに、「晩ご飯」の謎が中核に迫るにつれ、
次第に明らかになるのか、ならないのか。
固唾を呑んで見守る読者の興味を、作者はいかようにも料理して翻弄する。
ラストシーンの雪が降る港で、主人公が誰にともなく呟く
「なに?」
の台詞は、マルボロの煙と同様、読後感をひときわ切ないものにする作用がある。
中盤で死亡したコンロイの魂に向けたのか、あるいは
ついに助け出せなかった女娼婦フラッフィに向けたものなのか。
どちらに向けたものなのかは、ぜひ読者の手で確かめてもらいたい。
「なんだこの落書きは」
「失礼な。これはれっきとした芸術です」
「なんだこの雑音は」
「失礼な。これはれっきとした芸術です」
「なんだこのゴミの寄せ集めは」
「失礼な。これはれっきとした芸術です」
「な・・・なんと!これは素晴らしい文学ではない か!」
「何を言っているのですか?それはインクが染み付い た紙を束ねてあるだけです」
>761
禅問答的な序盤から、著者のメッセージ性はぬきんでている。
話者同士のかけあいが、おのずとリズム感をうみだし、
ここからさらに謎の空白を際だたせるのにも成功している。
また未曾有の高層ビルパニックシーンや、さらに詐術を重ねる巧妙な犯人の手口、
交渉役に選ばれたギリシャ正教大司教の奮闘と、個人的宗教観と世俗権力との葛藤などが
クライマックスへと集約していく。その様は手に汗を握らずにはいられない。
終盤の「インクがしみついた紙」束が、研究施設で詳解されるさまは科学考証もしっかりしており、
『>761』シリーズを未読の読者にも十二分に楽しめる、パニック・サスペンスとして実によくできた作品だ。
食べたいんです
アイス食べたいんです
でも寒いんです
金もないんです
雪でも食ってろってか?
>763
食の現場に立つ人々から、細やかにインタビューを繰り返して綴られた
ノンフィクションの傑作。同一人物ではないのに、何故か皆が必ず
「アイス食べたいんです」
と口にするのは何故だろうか。著者の素朴な疑問を元に、ヨーロッパから中東、
アジアを経てアラスカの雪原までをたどる壮大なアイスの旅。
雪に砂糖を振りかけて、顔をうずめる著者近影の笑顔は、
まさに至福という表現が相応しい。アイスの生成を、生物学、
物理学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。
>>763
願望が加速していく様が垣間見える名文。
現実と夢想が交錯していく先にどのような結末を迎えるのか、非常に気になる。
>>764 おまいの想像力には完敗だ。
ホントに
>>763がそういう内容の本なんじゃないかと思えたw
>>765 たった二行、されど二行。
そんな「結末」なら俺も見たいな。
「うんこします」
妻のひとことに、私は思わずテレビのチャンネルをもぎそうになった。
いまや青空を流れる雲は目に見えて逝ってよし、
あまりの事態に綱吉は、馬の轡にグリスを塗り始めた。
「だが、ここまで言っても分からないなら、ポン引きの一生でも振り返ってろ!」
ドラマティックなフレーズを繰り返し続けるロンドンは、非常警察。
…………ブーン、ブーン、ブーン
いつから漏れてる?
………ブーン、ブーン、ブーン
いつからだ?
……ブーン、ブーン、カーーーーーー
セブン!
かくして私とマドレーヌは泥水まみれの展示物に成りおおせたのであった。
>768
破綻した精神の妻を抱えて、大学教授の職を辞した主人公。
彼の懸命な介護にもかかわらず、妻の妄想はとまらない。
現代日本人の抱える潜在的な介護への悩みを、筆者はたくみにすくい上げる。
馬の轡にひたすらグリスを塗る綱吉の心は、介護現場にたつ人々の無力感と
オーパラップし、観察者の立場をとらざるを得ない将軍への、『哀悼歌』ともいえる
一章となっている。
「ポン引きの一生でも振り返ってろ!」のフレーズで涙する読者は少なくないのではなかろうか。
「プーン」ではなく、「ブーン」という不気味な作動音が響く第七章は、
八回の「ブーン」にもかかわらず「セブン」と表現されていることから、
作者の意図が別のところにあると伺わせる。
そう、七章=七生というダブルミーニングだ。
「七回生まれ変わっても、あなたの伴侶でいたい」
類い希な才能をもち、愛妻家としても知られる著者の魂の叫びが、
泥水だらけのインスタレーションという現代美術展示に込められているのだ。
映画化された本作が、骨太の家族ドラマとして、カンヌ映画祭でも絶賛を浴びた事は記憶に新しい。
>>769 す、すげぇ…
言葉にならないほど感動した。
何に感動すればいいのか分からないほど感動した。
六右衛門殿、大胆にて候! 拙者の尻を押し開きて、舌先にて肛門を舐めにけり。
「おお、六右衛門殿……汚い」
「兵庫殿の菊の門なればこそ、いざ、舐め尽くさん。いざ」
なんともはや! 六右衛門殿の舌先、命ある如く、粘っこく、にちゃにちゃと音を立てければ!
「おお……おお……」
「良かろう! 兵庫殿、良かろう! 時に、この大きくなってるものは?」
「六右衛門殿……恥ずかしゅうござる!」
容赦なき哉! 六右衛門殿、拙者の陰茎をむんずと掴まれるや、その裏筋に舌先を這わせにけり。
「い、いや!いやじゃ! いやでござる、六右衛門殿」
「されど、この堅さは? この我慢汁は!」
「おお! 六右衛門殿!」
たちまちにして、拙者の陰茎は白濁した液を噴出し、ひくひくと痙攣いたしおりし致して候かな!
あ! あん、いじわる。いじわるって、あなたのことなの。
ね! えん、わかって、冷たいそぶりが、イジイジしちゃーうわ!
そおそ、今夜はスペシャルだからって、モーションかけてるわけじゃない。
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと前から、決めてたことなのよ。
うーん、街はディンドン、ベルが鳴る。
サンタのおじさん、叫んでいるわ「大安売り、大安売り」って、あたしは安くナイ!
行き着く先は一緒でしょ? カーステレオは、フルヴォリュームよ。
ちょっと、ちょっと、ちょっと、ううん、早くしてー!
あたしは17歳。
あんまり若い奴の言うことに合わせてると自分ってものが見えなくなってくるからいけねえよ
そんな自分にも若い頃があったわけでそうだなあ確かにその頃はUFOなんて信じてたものさ
けどおれのことをオカマ呼ばわりする奴は許せなかったなちょっとまつげが長いだけでよお
あんちくしょう今でも覚えてるが灰皿で脳天をぶん殴ってやったもんだが後遺症はねえだろうな
>773
ハードメタルが流行した時代、このジャンルでは
一連の文章に敢えて改行を差し挟まず、内容だけで
一本勝負、という風潮があった。
この著者は古き良き時代の作風を取り入れつつ、
UFOの成層圏飛行を論証してみせた。>773はさらにここから、
「オカマ呼ばわりする奴」、すなわち外宇宙生命体の存在にまで
踏み込んだ解釈を展開している。過剰に攻撃的な表現とは裏腹に、
UFOに捕獲され、手術後の監視をかいくぐって逃げ延びた経緯は
著者の恐怖がにじみでており、手に汗握る展開である。
国立公園の森で追いつかれた際、「灰皿で脳天ぶん殴ってやった」
親友を置き去りにして足止めしたエピソードなど、その好例であろう。
死亡フラグのたった主人公が脱出後どうなったのか。
FBI公開文書を元に構成されたドキュメンタリーだけに、続編が待たれる。
775 :
選対A:2005/12/25(日) 23:52:53
>>772 まず、書き出しの韻文が素晴らしい。
ゲーテの代表作『ファウスト』、あるいはオレンジレンジの
代表作『上海ハニー』を思い出させる詩情豊かな出来だ。
加えて「今夜はスペシャル」という70年代テイスト溢れる語句を、
21世紀のクリスマスイブに捧げるセンスにも脱帽である。
構成も極めて巧緻だ。
「あたしは安くない」と言いながら、「行き着く先は一緒でしょ?」
と自己矛盾をきたし、「ちょっと、ちょっと、ちょっと、ううん、
早くしてー!」とのたまう少女。思わず、大丈夫か? と指摘したくなる少女の独白だが、
「あたしは17歳。 」という記号的な、極めて酷薄な自己言及へと回収される結末が
何ともニヒリスティックだ。
新世紀の文学が、今ここに生まれようとしている。
今日ママンが死んだ。
今日モモンガくんだ。
今日ニニンがヨンだ。
今日サザンがくわた。
今日ポポンがエスだ。
ハイ、ワロスワロスワロス。
それにしても留津子さんは迷わずに帰れたかしら?
どっとはらい。
>776
シンプルな構成の中にも、読者の興味を掴んで放さない筆力は流石である。
文筆家として成熟の域に達した者だけに許される、
「どっとはらい」の終幕は、飽く事なき探求姿勢をうかがわせる。
『留津子さん』がひたすら案じている人々の安否(一部ペット)は、
悲劇的でありながら、読み終えた後もすがすがしい笑いをさそう。
これだけの情報量をさらりと伝えるあたり、ストーリーテラーとしての並々ならぬ
技量のあらわれである。
しかしそれ以上に、人生の喜怒哀楽、裏と表の両方に精通し、
そのいずれにも等しく慈しみの視線を向ける『人間愛』なくして、
>776の作品は成り立たないであろう。既に続刊の執筆開始との報もあり、
次回作に期待が高まるところである。
「ああ!六右衛門殿、みどもら、無視されてござる!」
「よいではないか兵庫殿! 二人の世界におればこそ!」
言うや、六右衛門殿、なんたること! 拙者の乳首を吸いにけり!
「ああ! 六右衛門殿!」
「乳首、立ってござるぞ! 感じやすいのじゃな!」
「痛い!」
六右衛門殿、噛みにけり! おお、なんたること、拙者、それだけで……
あっ あん!
ん、あっ、苦しいぃ…んっ!
も、もうダメぇ…いやぁ〜んっ!
以上、柔軟体操の実況中継でした。
>778
「すべての会話を絶叫調で記せ」という、いささか困難な課題に、躊躇なく江戸の衆道文化を舞台に
選んで物語を展開した着想はさすが。兵庫と六兵衛の掛け合いはある意味で過激とも言え、ユーモア
と官能の敷居を破戒し、読者の感情を強く揺さぶらずにはいない。「吸いにけり」から「噛みにけり」に至
る文の流れに、著者の空回り気味とも言える才気を感じずにはいられない。セリフも地の文もすべて絶
叫させ、最後の最後をリーダーで余韻を残して締めるあたりも心憎い演出である
クリスマスだから久しぶりに入れてみた。しばらくしていなかったから穴は少し塞がってしまったけど、勇気を出して貫通させた。やっぱり18はいい。
ピアスは金が良いという話でした。
来年こそ彼のjうわなにおするやmサンダー
>782
2006年まっさきに注目すべきは、2005年末に現れた超新星のごときこの作品である。
未来にむけた淡い期待を語る主人公は、一ページ目から銀河宇宙級のピンチに陥る。
同級生の「ジェイ(j)」は実は国家機密を操るスパイで、彼を告発して保身をはかり、
委員長はその告発どおりに主人公を死体保管庫送りにしようとする。
「なにおする」
と切り返してから、委員長に無理矢理キスするまでは圧倒的なアクションであったのに、
一転した青春ドラマとなるまでの切り返しは鮮やか、の一語に尽きる。
最後に登場する黒幕「エム(m)」の意外な正体に、読者は最後のページを繰るまで気づかないであろう。
ヒントは「さんだー」と、さんづけで呼ばれる人物である。
この推理の楽しさもまた、>782作品をより面白いエンターテインメントたらしめる要素であろう。
新年に是非、ご一読をお勧めしたい。
>>784 クソワロタwwwww
おまいマジで凄すぎ。どうやったら思いつくんだそんなスペクタクルな誉め殺し。
すばらしい!
もはや感嘆し賞賛の声すら出ない男の駆け引きです。
お分かりでしょうか?
これほどの高度な駆け引きはなかなか見られるものではありません。
787 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/13(金) 19:04:15
788 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/13(金) 19:28:17
かくて「批評と批判」などというどうでもよい話題が
作家になるということに関してどうでもよいはずの投稿サイトの中で持ちきりとなり
これはこう、あれはああと素人が素人を評することにやっきとなる
とあるコテハンは自作をさんざか叩かれた腹いせに「オナニー駄文」と表した進歩を見せない作品を延々投稿し続け
あるコテハンは掲示板に意味不明の文章を書き連ね
また、批評することが専門というトチ狂ったコテハンが現れ、自作を公開した途端に袋叩きになる寸劇を演じたり
果ては「良作と駄作」と題した個人の固定観念を殊更一般論のように述べる輩まで出る始末
もはや何が何だか
790 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/13(金) 21:48:55
高い負荷をかけてプログラムを走らせている時、
私の ThinkPad G41 は雄牛の吐息のような熱風を排気口から吐き出す。
それは絶え間なく闘いに挑む王者の風格を思わせた。
>788
一流のファンタジー小説として名高い当作品は、
タイトルからして『批評と批判』という王道路線であるが、ここで敬遠しないでいただきたい。
作者の旺盛な読者サービスは、素人女性の積極的な採用にとどまらず、
さらに混沌とした王国内乱の描写や、救いのない庶民の間にはびこる
『オナニー駄文』信仰といった政治風刺もかかさないのだ。
こうしたスパイスの効いた文体は、「とあるコテハン」「あるコテハン」といった、
人称代名詞ですらない登場人物をさらに生き生きと活写する。
彼ら織りなす宮廷陰謀劇は、各キャラクターの個性を
より一層際だたせる巧妙な舞台装置でもある。
ここで特筆すべきは中盤に現れる『トチ狂ったコテハン』であろう。
バラバラだった王党派と議会派のコテハンを、自作を敢えて公開することで
袋だたきさせるという寸劇で一致団結させる。
この後の弁舌爽やかながら鋭い論戦は、これまで静観の構えであった
『スレ立て逃げ王』こと1までも思わず「もはや何が何だか」と
コメント出さざるを得ない状況に追い込むのだ。
一流の社会風刺小説でもある本作を、是非この機会に手に取って頂きたい。
小説家としての才能より、詩人としての才能を強く感じる。洗練された一遍の情景詩といったところか。言葉と言葉の繋がりが高度に抽象化されており普通の小説家にはこの文章は書けない。言語の操作能力は卓越しており、
数十年にひとりの天才と言っていいだろうと思う。言葉の領域では小説家は詩人にはとても叶わない。
しかし小説家は総合力で勝負するので、小説というジャンルの文学賞では、他の雄渾な作品と競い合ってパワー負けする恐れがある。この人のデビューが遅れている理由はその辺りにありそうだ。誰にも負けない良いところを持っている反面、
小説家として見た場合の明らかな欠点もある。小説の醍醐味とは、読者の内面に惹起される感情の振幅、それは驚き、悲嘆、絶望からの回復、胸踊る達成感、臓腑から湧き上がるような深い情感などがストーリーの中で疑似体験されることにある。
普通の選考委員はその辺りを見て、「この作家は文章力や感性には見るべきものがあるが、書くべき内容を持っていない」と早々に断を下し、内容の希薄な作品として落選させているのだろうと思う。とても残念なことだ。
だが、私はそうは見ない。この人は小説と詩の中間に位置する未開拓の分野において、将来パイオニアとして、ひとつのジャンルを確立した偉大な文学者として日本文学史に名を残す程の人物になると思う。
28: とても良い <WPeKJ9.g> 2006/01/15(日) 13:22
これってまさかあなた?
巨大イカが暗黒の空から降ってくる。太陽が昇れば
タコ様が我々を救ってくださるのだ。
「ウオーン」
イカが怒りだしたのだ。白い閃光が街を一瞬にして
赤く染める。
「イカだー、イカが来たぞ」
恐怖と食欲が満たされる充足感を彼らを混沌に陥れる。
辺りに漂う良い香り。ふらふらと足が勝手に動いてしまう。
「うまいよな、巨大焼きイカは・・・」
巨大なくせに身がしまっているのだ。その瞬間だけ我々は
満たされ消えてゆく。燃え盛る炎とともに巨大イカ自身も
焼かれているのだ。
>793
雑誌連載開始時は「およげたいやきくん」のパクリか、と看過されていた作品だが、
中盤以降の新キャラ、コードネーム『白い閃光』が登場してからの評価はうなぎ登りである。
これは待望の文庫化である。
炎の戦場に散る部隊のメンバー、一人一人に血肉の通った描写がなされ、
安易なヒューマニズムに堕することない筆者の冷静な筆運びは驚嘆に値する。
「諸君と共に戦えて良かった」
自ら炎に飛び込むクドー隊長の姿は、第二のハートマン軍曹と言っても過言ではないだろう。
燃え落ちる金閣寺での対決は、連載当時の文章に修正加筆されただけあって
読み応え抜群である。この冬のベスト3に入ると言えよう。
誰がありもののアニメ文章化を誉めるかってーの。
褒めてないじゃないか・・・
誰が為に鐘は鳴る
我輩の為に金は成る
貴君の為に稲は成る
皆の為に峰不二子
娼婦の為に金貸して
病気の為に金痒い
やりたいが為に嫌われる
終了の為に鐘が鳴る
797 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/25(水) 13:48:57
>796
ただの連想ゲームのような、一連の文字の羅列に見えるが
「誰が為に鐘は鳴る」という哲学的な問いを、笑いの風刺へと
変えていく様は、見事としか言い様がない。
だれも褒めてくれないので、自分でほめたよ。
マスターベーション
798 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/25(水) 17:17:00
>>767 自演とばれる前に自ら白状する正直さ、そしてかなり無理して自分の文章を一生懸命褒め讃える姿勢、
どちらも憐憫の情をかきたててくれました。
また素敵なマスターベーションを見せてくださいね。
僕は拳を振り上げた。
ポチは尻尾を振って見せたり、お腹を出して見せたりしたけど、僕は気にしなかった。
僕は拳を振り下ろした。
「きゃんっ」
ポチは鳴いた。へん、ザマアミロだ。
「こらっ、何してんの」
ママがすごい顔で迫ってくる。
ママは拳を上げた。
僕は愛想笑いを浮かべてみたり、服をまくってみたりしたけど、ママは気にしなかった。
ママは拳を落とした。
「二度とこんなことはしちゃだめよ」
僕は泣いた。ポチが僕に近寄ってきて、僕の顔をなめた。
僕はこっそりとポチを殴った。
>>799 母から虐待を受ける少年が、さらに飼い犬を虐待する……
幼い視点から描き出されるその情景は、少年の純粋さ故に歪んだ関係が強調され、
現代の社会に潜む闇を見事に表現している。
母親に殴打されたあと再度飼い犬を虐殺しようと試みる主人公の心の闇、
そして幾度死にかけても尚、少年の側を離れようとしないポチの、無償の愛。
家族とは何なのか、人間とは何なのか。色々と考えさせられる作品である。
801 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/27(金) 00:56:32
>798
レスありがとう。
読者は>796=797=798の可能性を一度は疑ってみたくなる。
一度疑ってしまうと、どこからどこまでが自演なのか、
読者の思考は突然迷路に入り込んでしまったかのように、
一旦停止する。
稀代のミステリーと言えるだろう。
ちっと
心配になってきた。流れ
私は来る日も来る日も、毎日その汚らわしい男に乗られた。
乗りながら私の両手を握り締め、下半身を使って私の大事な部分を
かき回す。暗い場所で、無理やり私の目を開かせる事もあった。
男が私から離れる時は必ず足に鍵をつけられた。
ある時などは、男が夜道で私に乗っている時、私たちの行為をアピール
するかのように、私に声を出させた。
さて私はだあれ?
805 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/06(月) 16:16:29
わたしはたわし?
806 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/06(月) 16:34:08
>>804 「じ」で始まって「しゃ」でおわるもの?
あー、なんだ、じしゃくか。
808 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/06(月) 17:32:08
809 :
804:2006/02/07(火) 02:41:33
答えなんてどうでもいいから、ほめてくれ
あー、スマンスマン、寺社仏閣の「じしゃ」だな!
811 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/07(火) 10:18:03
>>809 ちょっと待ってろ、答えが先だ。
えーとえーと「じじいとミーシャ」?
いや違う、なんだろう???
「自由民社党新聞社」?
812 :
804:2006/02/07(火) 21:25:24
>811
ハハハ、いや笑わせていただきました。それでは、
解答編
昨夜、私たちはその行為の最中に警官に呼び止められた。
男は捕まり、私は元の持ち主の家へと戻った。
持ち主は私につける鍵を一つ増やしてくれた。おしまい
両手=ハンドル 大事な部分=ペダル
目=ライト 足=タイヤ 声=ベル
なんかつまんなく思えてきました。すんません
ああ、なるほど。答えは自家用車か。
814 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/08(水) 10:48:48
なるほどね。答えを知ってしまったら虚しいもんだ(笑
約束どおり褒めよう。
その思わせぶりな文章に読者ははらはらどきどきの連続、謎書けとしては超一級品だろう。
底に流れるエロティシズム、謎が謎を呼び筆者への興味はいやおうなく高められた。
これを読まずしてなぞなぞは語れない。今作は21世紀最初の金字塔をうち立てた。
こんなんでどうかな。
815 :
804:2006/02/08(水) 17:51:42
>>813 いや、あの〜一応正解は自転車なんです。まあどっちでもいいけどww
>>814 ありがとうございました。
またおもしろいネタ考えついた時お願いします。
暴れん坊将軍との闘いは三日三晩続いた
俺「サウザンドウォーズになるな…」
暴れん坊将軍「あ、拙者もそう思ってた」
たけし「マジで?俺も猫が好き!」
にゃんにゃんにゃにゃーん
メガネ拭こうとメガネを探す君が好き。
818 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 17:35:16
あげ
>>818 世の中にクズみたいな言葉が跋扈する。
人の心も動かせない、ほんの少しの思考も促せない。
そんなどうしようもない、無力な「言葉」がとびかって、いる。
そんな中、ただ一言「あげ」
こんなシンプルな言葉でスレは動くのだ。上に、上がる。
言葉を侮るな。本当に力を持った、スレをも動かす「言葉」は、ここに、ある。
>>819 まったりとした語り口のなかに田園のヒースを撫でる春風のような
すがすがしさをもってその展開への期待が膨らむような文章です。
今週のハッピーカラーはピンク色、アクセントに銀のブローチなど
アレンジしたら恋の予感が広がることでしょう。
>>820 やわらかい光に包まれた子供を連想しました。
私も一緒に、あの幼い日に帰って眠りたい・・・・・・。
そんな幻想すら抱かせてくれる、優しい、優しい文章です。
そして私は。
ヒースって何。
そんな瑣末な疑問を、忘れたふりをして、すっかり子供になって、眠るのです。
821
ピーターパン症候群を抱えた、三十路をいくばくか過ぎたOLの心情を精神世界から捉えた作品。
おそらく彼女のみる夢は体は大人、頭脳は子供といった夢のある世界。成熟しきった体を持て余す純真な心の持ち主が周囲の人間の悪意に染まっていくバイオレンスな展開。
現実からの逃避ほど現実を実感するものはない。それに気付かせてくれるだろう。
>>822 821
と言い放ってから空けた一行の中に作者が今、思考している "間" が感じられ、
リアルタイムで執筆の過程に立ち会っているように錯覚させるテクニックは流石である。
続いて「大人/子供」「体/頭脳」「成熟/純真」と対立する要素を並べてコントラストを強め、
「バイオレンスな展開」という強烈な概念に昇華させることで、
作者の「三十路をいくばくか過ぎたOL」への熱い欲望を顕わにしていく展開が素晴らしい。
"セックスシーンのないポルノ作家" と謳われる
>>822 氏の面目躍如というところで、
私はこの「面目躍如」という文字を見るたびに顔面が浮き上がって飛び跳ねるのを想像し、
気持ち悪くて仕方がないのだが、今回ばかりは快感であったことを告白せねばなるまい。
ソイヤッサァ!
ッテ
825 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 21:08:23
826 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 23:03:27
>>824 この作品については文章そのものよりも、あえて著者の名前に注目していただきたい。
「名無し物書き@推敲中?」つまり筆者は深夜1時57分時点、まさに己の作品を推敲しているのである。
自分の考えている物語が文章にならない。ペンを持つと考えが霧散する。焦りと不安が臨界点に達した筆者は
半狂乱で2chにアクセスし『あなたの文章、無理して誉めます』というスレッドに偶然たどり着く。
そこで彼は鬱積している強い感情と、挫折した自分に対する叱責を、「ソイヤッサァ!」という文字に込めた。
息は荒い。だが何だろう、この胸を空くような感じは。それは自分の生の感情を文字にできた満足感に他ならない。
長らく味わうことの無かった満足感に、原点に還ることのできた筆者は、「ッテ」という呟きと共に腰を上げ、再びペンを握る。
たった二行に、深い苦悩から脱出までの始終が記されている。長いスランプを乗り越えた彼の今後に期待したい。
828 :
ネカマ:2006/04/24(月) 00:10:36
うはwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おkwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
さっきの厨房別の女と話してやがったwwwwwwww
オアシスとレディオヘッドばかり聞くミーハーなおいらだが、
やはり売れてるものはそれなりに良いなあと小一時間。
宇宙電波によれば、
今年ブレイクする小説家は恩ちゃん。
830 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/06(土) 00:36:22
>>829 前段で、体言止めとして用いられている『小一時間』が、この作品を
理解する鍵である。少し長くなるが、ここで言わずと知れたオリジナル、
吉野家コピペ(COPYRIGHT. 2001さるさる日記)を引用しておこう。
>あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
>得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
>お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。『小1時間問い詰めたい』。
>お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
また、「はてなダイアリー」には下記の解説がある。
【小1時間問い詰めたい】
ふりがな:こいちじかんといつめたい
カテゴリー:ウェブ
・「吉野家コピペ」に登場する 有名なフレーズ。自分が非常識だと
思う事を平然とやってのける 人間に言う台詞である
つまり
>>829氏は、OKコンピューター聴き過ぎな自分に対し
太宰のようにナルシスティックに、かつ批判的に言及しつつ、
宇宙電波まで受信してしまう、文学者として稀有な才能の持ち主なのだ。
今年ブレイクする小説家は恩ちゃん? 何をおっしゃる。
今年テラブレイクする作家は829氏、あなたですよ。
831 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/06(土) 00:37:04
830、久々の誉め
832 :
A:2006/05/06(土) 01:19:38
>>828 「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」
土佐日記の冒頭である。当時、女文字であった仮名を用いるため、
紀貫之は女と偽り文学を記した。
現代に蘇った紀貫之、
>>828氏であればこうだろうか。
「厨房もすなるカキコといふものを、ネカマもしてみむとてするなり」
うはwwwwといった語法は、vipperのほか、主に厨房が好む表現であり、
>>828氏はこの語法を駆使した文学をやってみたい。しかし、ここに
悲劇がある。
>>828氏は何と、ネカマなのだ!!!
ああ、なんと悲しい叫びだ。『俺は実はネカマだけど、うはwwww ってみたい!』
この深い葛藤が「さっきの厨房別の女と話してやがったwwwwwwww」
と転嫁されるに至っていることに気がつけば、全ての読者はその重みに
愕然とすることだろう。
833 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/09(火) 01:24:55
三十路を過ぎて、最近自分がやばいと感じるようになった。
「うんこ」と叫びたいのだ。
子供のころからおとなしい子で、他人の悪口など一言も言わずに
すごしてきた。二十代は、自分の人生の価値について、真剣に悩ん
でいた。生きている意味は何かと。自分は何をなすべき人間なのか
と。
それが、いまや「ウンコ」である。
いや、カタカナではない。ひらがなの「うんこ」である
道端で、電車の中で、やばいことには会社で仕事中に喉元まで
出てくる「うんこ」と日夜戦い続ける日々。
明日、みのもんたに相談しようと思うが解決法は出るだろうか…
834 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/09(火) 21:02:01
>>833 一読して胸の晴れる思いがした。833氏の文章には、
落ち着いた筆致で内面を掘り下げ、伝統的な純文学を構築しながら、
飽くなき探求を続ける哲学者の相貌も感じられる。
「吾、十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、
五十にして天命を知る」とは孔子が残した言葉であるが、
>>833氏は、三十路にして「うんこ」と叫びたい。
孔子の想像を斜め45度で超えた人間形成だ。
やばいことは何も無い。
このまま不惑の境地にたどり着き、迷わず「うんこ!!」と連呼してはどうか。
道端で、電車の中で、仕事中でもかまわず、神を目指してビクトリーロードを
まい進する
>>833氏の清々しい姿が、私には見える。
みのもんたが何ぞ。
明日の
>>833氏は、おもいッきり生(ry なのだから。
835 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/09(火) 22:16:38
だれが予想できただろうか、この悲劇を。
喜劇であり惨劇であるこの事態を。
「おじいちゃん、そこはトイレじゃないですよ?」
836 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/09(火) 22:41:08
>>835 真に成功したドラマは、悲劇であり、喜劇であり、惨たらしいものであるが、
これを達成することは困難だ。
通常、ドラマは冗長になりがちだ。一方で短文は詩的な響きこそ持つものの、
豊かなドラマを作るには不足する。
しかし驚くべきことに、835はたった一行でドラマを構築している。
「おじいちゃん、そこはトイレじゃないですよ?」
見事だ。
汚物は、この高貴なドラマ、文学の中で昇華され、聖性を獲得するに至る。
私は、呼びかけに振り返った『おじいちゃん』のキリストに似た笑みを見た気がした。
超やばい
俺アパルトヘイトの事
「アパルと兵と」っていう南アフリカの戦争小説だと思ってたよ
838 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/13(土) 02:07:34
選対Aさんすごくおもしろいです。
839 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/13(土) 23:24:41
>>837 アパルトヘイトを、南アフリカの戦争と喩えてみる。
確かに人種隔離政策に対する闘争の歴史は、戦争に違いない。
そのスマートな表現だけでも十分に文学者の資質を感じるが、
837氏の真の凄さは、それだけではない。
氏の真の凄さは、人並みはずれた、あまりに真理を直感してしまうセンスのよさを、
「アパルと兵と」と勘違いしていたかのようにフォローしながら、
そのフォローの中にすら溢れる教養がにじみ出てしまっている点にある。
(アパルとは、文字の危険性について記した、中島敦の作品に
登場する王の名であろう。自らを一兵卒と喩え、アパルトヘイトを
間接的にしか知らない自身を戒めていると思われる)
超やばい。
確かにヤバ過ぎだ。
出版社は早急に
>>837氏の著作を世界に広めるべきである。
さもなければ、その怠慢は、国際連合から「人類の犯罪」と誹られる事態となるであろう。
841 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/14(日) 01:15:28
先生、見とれていた女に教えようかと言いましたよね。
以前ベストセラーの書き方を書いてくださいと言われたのですが、
とても親しみやすいものに、誰もが嫌っているが、しかし慌ただしい様子で
ベストセラーの書き方を書いて下さいともう一方の先生から
滞り無く言われたのですが、そもそもベストセラーとは何ですか?
先生はベストセラー作家と小耳にはさみましたが、はい、間違いなく洗濯バサミでしたが
それが何か? ではもう一方の先生からその説明を受けに参ります。。。
842 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/14(日) 10:23:32
目覚ましは鳴るので、起きます。そして時計を見てもう一度頭を転がします。
そのまま惚けていると、いつの間にやら分針は二十も進んでいたりするのです。
ここで疑問に思うのが、その二十分間。僕は寝ていたのか起きていたのかということです。
目を開けていたわけですから、寝ていたはずはないという先入観があります。
しかしながら、天井をハッとするほどに長く見つめていた記憶がありません。
不思議です。不思議ということで首を傾げるわけです。そしてまた頭を転がします。
目を開けたまま眠れる人のことを考えていたはずですが、その思索は虚ろになりました。
天井を見つめているのかどうかはわかりません。白いです。すると時針が二も進んでいました。
なので着替えるわけです。立て付けの悪い扉を蹴って外に出るわけです。そしてバイトを首になります。
世界は理不尽です。だからお母さんの色のない視線をやりすごしながら親子丼を食べることになりました。
おいしゅうございました。とても。すごく。
843 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/17(水) 00:31:18
>>841 バロウズのカットアップに似た作風だが、読者は騙されてはいけない。
作者は、意識の流れを断片のまま提示することで、
語句をエロティシズムとして消費する。
小編の中で、語句は関連のない語句に否定されることが繰り返され、
消尽し続け、そもそも「ベストセラーとは何か?」と問われるに至るのだ。
作者は迷う。
それは、迷いこそが文学を成すための最短の道であることを知っているからだ。
844 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/17(水) 00:41:49
>>842 作者は意識や時間、感覚といった外界の全てに、カメラとして向かう。
それが結果として現実を変容させる様は、
選対Aには、芸術における印象派の手法が、やがてキュビズムへと
行き着く悲しい歴史のように思える。
二度寝して2時間後に目が覚める絶望、それでもバイト先へと足を運び、
解雇された末、母親の視線に耐えながら親子丼を食べるシーンでは、
現代の安倍公房とでも言うべき閉塞した世界が描かれており、
さらには不可能である真の芸術への絶望を、透かし絵のように見てとることが
できないだろうか。
845 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 01:03:07
手持ち無沙汰に煙草に火をつける。
向かいの空き地からわらわらと子供たちが出てくるのが見えた。
もうすっかり一日も終わりである。
じきに夜が来るであろう。
846 :
教えてください:2006/05/17(水) 01:32:15
スレ違いかも知れませんが教えてください。
会社の先輩で自分の事をメールで『小生』と書く人がいます。
確かに『小生』は自分をへりくだって言う場合に使う言葉では
ありますが、40歳位で普通使います??
へりくだりながらも、威張っている様に感じます。
私とか僕で良いのでは?
どんなものでしょうか?
その先輩なりの爆笑ネタだろ
笑ってやれ
848 :
教えてください:2006/05/17(水) 19:13:42
やはり『小生』とは、偉い(またはそう思っている)人が
へりくだって使う言葉なのでしょうか?
849 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/18(木) 18:51:44
主に手紙で、男子が自分を指して使う謙称。わたくし。(広辞苑より)
調べたら出てくるよ
ちょっとスレ違いだと思う
850 :
教えてください:2006/05/19(金) 11:17:50
>>894 どうも。 辞書ではそこまでは書いてあるのですが、
どういう人が、どんな時に使うのか知りたかったので^^;
まさか小学生や中学生が使ったら変でしょう?
大人が手紙文で使うなら変じゃないよ
自分が聞いたことないからってなんでも奇人変人扱いするのはよくないな
>>845 夕暮れ時の倦怠感をじわじわと感じさせる名文。
853 :
天才白菜 ◆Om8rzuKp0M :2006/05/23(火) 09:00:07
選対Aがんばって!
>>853 ナンセンス王の天才さんに応援いただけるとは。
恐縮です。
ぬこうまー(゚д゚)
856 :
天才白菜 ◆Om8rzuKp0M :2006/06/27(火) 09:26:18
>>855 約一ヶ月振りにここへきたら、ネコ食ってる奴がいた。嫌な気持ちになった。なんの罪もないネコ食うな!
選対Aさん、↑これをお願いします。
コンタクトレンズに変えてみた なんか裸にされたみたい
鏡に映る 真新しいオレ?
誰も知らない でもひとり舞いあがってる
ロングヘアーなびいたどうでしょう?
OH YEAH! ロックスターみたいだ
他人の目に映る オレどんなヒト?
みんな みんな安心 出過ぎなきゃ オーライ
変わりたい 変われない オリジナルじゃない
とりあえず こんなもんで WOO 手をうってりゃ まぁイイか
満たされない この気持ちってなんなんだろう?
最新のテクニック 何もない 反省は時々する
ごめんなさい もうしないつもり
なんで なんで繰り返す またひとつ傷つく
変わらない これきっとオリジナルじゃない
愛そう WOO もっと磨きをかけて
生まれ変わりたい なんて考えたってどうしようもない
変身だ オレだってオリジナルなんだ
行き先なんて 決めたってしょうがないかもな
目立ちたい 認められたい 売れてみたい
Keep on Changing!
858 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/21(金) 15:27:31
ぶ、部長……
冬の夕暮れは早い。
時刻はまだ5時を少し回ったばかりであったが、太陽は西へと傾きかけていた。
「なんか」
「うん」
「バーカ、バーカ」
「殺すぞ」
「ごめん」
「うんこ」
( ゜д゜)「ざわわ、ざわわ、ざわわ」
太陽からの朝の朝日を体全体満面に浴びながら
僕は歩いて徒歩で早足で学校へと登校した。
ちょ、
>>860、おめ、ちょーすごくね?
つか、朝になるから太陽がのぼるんじゃなく、
太陽があるから朝、来んのな。
つーかそれ、おれとか、
>>860 読むまで、気づかなかったし。
みんな、気づかないし。
だから、「太陽からの朝」なのな。
んで、朝になってみると、その太陽じたい、「朝日」って
よばれるのな。おめ、ちょーすげ。ヤヴァイよ。マジ、ヤヴァイ。
うち、朝日新聞だし。で、ひとつ前の
>>859の夕暮れと、
コントラスト文?なってる? すげ。マジ、激ヤヴァ。
それだけじゃなくて、その中に人物が生きてんのな。
「僕」だよ、「僕」。「僕」って、おめえだよな。早足。
歩くって意味の言葉が何度も重なってて、
歩くって、ことが、繰り返しっての、実感?できるってえの?
参った。負けました。完敗。凄すぎ。ヤヴァすぎ。
おれも、明日から学校へ登校だ!
なんて、夏休みだっつーの!(w
861の褒め方も実に素晴らしい。861を読んで初めて860の良さがわかった。
単なる感想文なのにオチまでつけているあたり、只者ではない。
863 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/09(水) 00:14:48
862に同じく同感
864 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/11(金) 11:22:55
865 :
864:2006/08/15(火) 10:33:18
うわ、今見てみたらコピペミスしてました。
失礼。
866 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/15(火) 13:43:02
867 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/16(水) 03:20:41
密かに選対Aの豊かな感性と技能が好きw
868 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/31(木) 16:46:43
プクプク
>>868 プクプク。何かを想像させるに余りある言葉
そこは水辺なのだろうか、それとも雲の上なのだろうか
プク、を二回繰り返しているところにも注目したい。
そしてひらがなではなくあえてカタカナを利用したところに
玄人向けの扱いにくすぎる高技術を感じさせるのに
なんであのガキは?
とうとう勇者と魔王が決着をつけるときがきた。
いくぞ魔王こい勇者などと簡単な掛け合いの後、どちらともなく斬りかかる。バキィンッガキンガキン!ブンッ、ヒュッヒュッ――ゴウッ、バシッ
ハァハァハ…フッ!バキンバキッキンキンキン、シュバッ、バキーン
スッ……グググッゴゥゥゥゥ、バシィィィィン!ブシューッ、キンカキンキン、ヒュッズバッ!!!
勇者はついに魔王を倒した
おしまい
>870
行き詰まる戦いの結末に、読者を引きつける文体。
この系統の作品としては『小説ドラゴンクエスト』などのシリーズが白眉であるが、
本作はまごう事なき正統派といえよう。
ストイックな戦闘描写といい、特定のゲーム用語に拘らず
広く読者に支持されるファンタジー作品というのは近年稀である。
次回作が待たれるところである。
>>872 大変自信がつきました!新たな戦闘描写を模索してみます↑↑
874 :
処女作です!褒めろボケ。:2006/09/21(木) 08:01:36
隣の犬ぶっ殺してやる!もう我慢ならねえ。
そう思い立ったのである。
しかし障害が一つ。
隣の家にはゴリラ風の親父がいて、一日中真剣をぶんぶん振り回しているのだ。
仲間を集めなくちゃ。
パシリのマサオに電話した。
「分かりました」
パーでヤリマンのアケミに電話した。
「いーよーやっちまおー」
横にいる革命家気取りのコージも眉間に苦悩を漂わせながら
「仕方ないな」
とかいいながら嬉しそう。
集まった四人はバット、フライパン、ペットボトル、拡声器と思い思いに武器を持ち寄って親父と対峙した。
最初に動いたのは拡声器を持ったコージだったが「われわれはー」と言った時点で真っ二つにされ
われわれは泣きながら音速で逃げた。
途中交番を見つけ、若僧のポリを褒めたおしてゴリラ風の親父を射殺させることに成功。
ようやく犬を倒すことができる展開に。
犬小屋を覗く。
乾いた糞が二つ三つ転がっているだけである。
どうやら散歩に行ってるようだ。
暇になったので、三人は海にいくことにした。
875 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/21(木) 08:18:36
元ネタは桃太郎の鬼退治かな?
しかし、隣の犬が何をしたというのかい?言ってごらんよ。
ゴリラ親父よりも憎いんだろ?
877 :
処女作です!褒めろボケ。:2006/09/21(木) 19:53:09
>>875 ありがとうございます。その一言で勇気が湧きましたv
>>876 設定とかは考えないんだ。そこまで度胸がない。
桃太郎は意識してないけど言われてみればそんな感じ。
お前アタマいいなv
隣のぉおお犬ぶっ殺してぇぇぇぇ゛やるのぉおお!んもぉ゛お゛お゛ぉぉ我慢にゃらねえ。
そう思いぃ立ったのぉおおれぁあああ あぉるのぉおお。
しかし障害が一ちゅ。
隣のぉおお家にはゴリラ風のぉおお親父がいぃて、一日中真剣をぶんぶん振り回してぇぇぇぇ゛いぃるのぉおおら。
仲間を集めにゃくひゃ。
パシリのぉおおマサオに電話したのぉおお。
「分かりましたのぉおお」
パーれヤリマンのぉおおアケミに電話したのぉおお。
「いぃーよーやっちまお゙ぉおォおんー」
横にいぃる革命家気取りのぉおおコージも眉間に苦悩を漂わせにゃがら
「仕方にゃいぃにゃ」
とかいぃぃぃっよぉおお゙にゃがら嬉しそうにゃの。
どうかな。ちょっと自信ないんだけど・・・
>>878 まずぅ、あなたはぁ、顔が?すてき?
そんでもってぇ。文章もぉぉぉ、
くぅわっこぃいのにゃぁああああああ!
んで?ベースはぁあ、
ももたろさんったら、ももたろさん!
>878
文字だけの媒体で、台詞から状況を読者に伝えるのは文筆家にとって永遠の課題である。
これが小説ではなくラジオなどの「声」で語るものであるならば、声色、テンポ、抑揚などで、
台詞から伝わるものも多々あろう。しかし、本作は地の文から声色を意識することで、
この問題を難なく切り抜けている。
そうはいっても、この手法は
「うまく書き込むことが出来れば、かなり効果的な表現方法」
であるぶん、初見の読者には難解な印象があるのも否めない。
たとえば、最初のうちは登場している人物が女性なのか、男性なのかわからない。
話の流れで自ずとアケミ、コージの二人が見えてくる。
読者が謎に思えそうな部分は、実はすべて地の文で説明されている。このからくりに気づいたとき、
理解の光がさしてくる。
この爽快感が本作最大の魅力であろう。一度読みかけで挫折した読者には、ぜひとも再読をお勧めしたい。
881 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/26(日) 21:34:16
あげます!
ワーイ エム シ エー
ヽ○/(○)(○ <○>
| | | ̄ |
ハ ハ ハ ハ
882 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/30(木) 22:49:43
「……すごく立派なホテルなんだけど……」
燦然と輝くシャンデリアで室内はまばゆいぐらいだし、
床に敷いていある絨緞なんて靴底が全部沈むぐらいだし、
周囲にいるのは地位も年齢もあるおじさんおばさんたちばかりだし、
高校生の自分たちはどうみても場違いで、さっきからなんだか視線を感じる。
883 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/30(木) 23:37:09
うんこちんこまんこーまんこー どこからともなくやってくるー気づいたときにはまんこーまんこー
あーなーたーのうしろにまんこ!まんこ!
まんこにくわれる まんこにくわれるー
くるくるまんこ!
>>882 ミステリかラノベか、読者をひきつける導入部、Very good!!
>>883 平仮名でまとめるセンス、なかなかGood!
885 :
家出猫:2007/01/15(月) 20:38:03
授業でてないからその感想書けないよって
創作にするから批評よろ
明日朝提出
タイトル 猫にCreditCARD
月曜日がやってきた。
ホームのクレパスをビュービューと吹き抜ける
886 :
名無し物書き@推敲中?:2007/01/24(水) 11:47:29
おもしろいスレだね。
ちょくちょくこさせてもらうよ。
って、誰もイネーじゃん。
さみし……
887 :
名無し物書き@推敲中?:2007/01/25(木) 19:00:17
選対A。忙しいのかーはよこい。
世界が、汚い人間ばかりになる。世界は多数の人間が集まればそれが正義になる。少数は悪だ、と決めつけられ罵られ、暴かれ、
精神的拷問に耐えられなくなった人間は最後、多数派に入り込むか、自殺してしまう。
連日ニュースで報道されている。晒者として。
前々からやりすぎだと感じている。
昔のニュースはどうだったか。確か、法律がちゃんと動いていて、悪は悪だと。当然に捌かれていた。いつからこんなのばっかりになったのか。
『この人は小学生の頃、テストでカンニングしていたようです。その事がまわりにばれ、いじめに発展したようです。』
『自分がいじめられてたから、でしょうね。原因があったからだとなぜ気付かないんですかね?』
『さぁ…推測ですが、棚上症候群なのではないでしょうか。…VTRが入ります。どうぞ』
場面が変わりどこかの家がうつしだされる。野次馬か取材なのか騒がしい。その中で一際大声を放つ女性の声。
『こんな事して何が楽しいんですかっ!迷惑なんです私もあの人も!!帰って!もう帰れ!!』
泣き崩れた女性に詰め寄る人だかり、フラッシュの嵐。更に酷い言葉をかける人、人、人。
『カンニングしなきゃ答えられない人はどうですかー』
『やっぱり試験は全てカンニングしたんですよねー』
『そのあとは引きこもりの生活というのは本当ですかー』
『そんなんで生きていて恥ずかしくないんですかー』
『当人はでてこないんですかー』
『…………っ』
家の中に入っていく。
耐えられなくなったんだろう。この屈辱に拷問に。
『逃げるんですかー』
『逃げて現実逃避ですかー』
『現実と向き合いなさーい』
『反論も出来ないんですかー』
弱いものいじめ。
いや、弱くなくたって精神が強い奴でさえ。こんな仕打は、ひどすぎる。
キャスターに画面が切り替わる。
『見事に逃げましたねー』
『ですね。逃げるのはどうかと思いますね。ちゃんと現実と向き合っていただかないと。』
『今の女性についてですが、佐藤の幼馴染みの…』
嫌気がさしてテレビを消した。
今はこんなのばっかりだ。当人だけじゃなく、それに関わった人までいらない事まで全国放送。
たぶんさっきの佐藤とかいう奴だって悪事なんて何もしちゃいないだろう。女だって、ただそいつを守りたかっただけなんだ。
間違っている世界。
いい加減この現状に飽々だ。どのメディアでも毎回毎回誰かの個人情報晒け出し、汚点と受け取れる過去を暴露。
たぶん、もうすぐここにもくるだろう。
今みたいに無意味な放送で困っている人を助ける為に、そいつらに反抗したから。
洗いざらい放送されるだろう。多数も少数派もない。一人で活動してるんだから仕方がないんだけれど。
携帯にメールが一件到着。ご丁寧に住所まで。よっぽど苦しかったんだろうな。
―今から向かいます―
そう返信をし携帯を閉じる。
自分の精神がいつまで持つか試すか?いつか感化されている奴だって出てくるだろうしな。なんて頭で思い、徹底的にこの現実にあがらってやろうと思う。
『いましたいました!』
『逃げる気だったんですか!?』
『悪だと気付かないんですか?』
「バァ〜カ。テメェ等なんかが正義なんていうなら喜んで悪になるよっ」
891 :
名無し物書き@推敲中?:2007/02/21(水) 08:25:36
ここは褒め褒め褒めメ!
してくれEru、E幹事のスッドレ!
指先一つで褒め褒め褒めメ!
文責し、翔さん、カンタンにカンタン!
さあ、tomorrowヲ取り戻せ!!
892 :
名無し物書き@推敲中?:2007/02/21(水) 09:02:04
最高!
文章からマイナスイオンが出てるよ!爽やかぁ!ヒュー!
ちょい訂正(無限のどうじん)
失くした妹の影を、その少女にかさね、
罪だらけの男は、今日もつぎはぎのザクロを蟲で縫い合わせる
剣の痛みは感じない、もう全てが麻痺している!
全ては枯れて、死の先すらも見えなくなる
凛とした愛はむくわれるのだろうか?
>>874 客観的に読みやすい文章を目指す作家が多い中で
分かる奴には分かるという姿勢で臨まれているのは実に漢らしい。
一見、厨房丸出しのオナニー文章ではあるが
行間を紐解けば、読者に絶妙な想像のスペースを作っていた事に気づく。
まさに神業!
凡人という皮がむけるほどに妄想を繰り返し
先生はようやく到達したのだろう、達人とよばれる域に。
そんな先生の今回の文章であるが、なんと処女作!
実に驚愕すべき出来上がりである。
新進気鋭の俺流作家874先生の今後を君もチェキッ!
>>893 「ちょい訂正」という何の前触れもない唐突な書き出しが読み手の意外性を誘う。
付け加えて言うならば、「無限のどうじん」というフレーズも良い。
そして本文を読み進めると、今まで歩んできた男の一生を、
罪だらけの男という端的な言葉で表現していることに気づかされる。
この表現力には誰しも圧巻させられたはずだ。
>剣の痛みは感じない、もう全てが麻痺している!
この最後にさりげなく付け加えられている感嘆符にも注目していただきたい。
これがあることにより、脈絡もない話題に勢いを生み出し、
そして最後に読者への哲学的な問いで終わる。
皆さんはもうお気づきだろうか。そう、この文には句点が使われていない。
これは明らかに意図的である。
句点を使わないことにより、有無を言わさず一気に読ませる高等テクニックであることは言うまでもない。
私はこの文章を四回読み返し、今改めて奥深さを感じている。
冒頭の「ちょい訂正」の意味を理解するには、更に読み深める必要があるのだ。
>>894 素晴らしい。
874氏の作品を紹介、解説しつつ大胆にも
>新進気鋭の俺流作家874先生の今後を君もチェキッ!
などと小洒落た言葉を用い、自信を持ってこの作品を推薦めている。
これはいみじくも894氏の褒め称える文章力の上手さを現している。
私は思わず874氏の作品を読み返してしまった。
そしてどうだろうか、894氏の文を読む前と後では874氏の作品の印象が全く別物ではないか!
894氏は相当な下読み経験のある方とお見受けする。
それは的確な指摘もさることながら、だいぶ前に書かれ既に流されていた過去の作品である874氏の
作品をわざわざ今更になって褒め上げている点からも窺える。
>新進気鋭の俺流作家874先生の今後を君もチェキッ!
改めて引用させて頂くが、この最後の一文末尾。「チェキッ!」である。
最新の若者をターゲットにしているのは明白だ。
>チェキッ!
なるほど、連呼したくなるいい言葉である。
チェキッ!
確かにいいな。
>>898 読みました。これは898氏の作品ですか?
本気で批評して欲しいなら、アリの穴とか酷評スレに載せてみては如何でしょうか。
>酷評でも良いから誰かレビューをおくんなまし
私の真面目な感想と致しましては、纏りのない文章だなという印象を持ちました。
登場人物の容姿についての記述、描写なども少ないため、最後まで作品に入り込めず「何だこれ?」と言う感じで終わってしまいました。
しかも、一先ずおしまいって……。短い作品でしたが、その中にただ漠然と著者の書きたいことを書いたって感じがして、
結局何が言いたいのかよくわからない。所々に散文的な(哲学的な?)カッコ良さそうな、含蓄のありそうな文が書かれてありますが、
その内容と本編との繋がりがあるようには思えませんでした。
起承転結や物語の山場をはっきりさせるためにも、あらすじ等をご自分で作ってみて、もう一度頭の中で整理しなおしてみたほうがいいと思います。
事件というか話題が次々と出てきて、登場人物の人となりが表現されていますが、それだけのような気がします。
登場人物がそういう考えや過去を持っている人だ。→だからどうした?
って感じです。その後の話しの展開に生かされるわけでもなく、極端な事を言えば「無駄な情報」だと思います。
全体的に、もう少しお話の書き方を勉強されてみては如何でしょうか。
あまり深く読み進めてませんし、正直、後半は斜め読みしてしまいました。
私はド素人なので、私の意見はあまり参考にならないかもしれません。もっと大勢の方に感想を求めてみて下さい。
頑張ってください。
>>898 誉めますスレなので、無理して誉めます。
>読者100人近くカウントされてて未だレビュー0
このインパクトのある一文で読者にその後の展開期待させている。
100人も読んでいて、未だに感想がゼロ。
これはつまり、「書くだけ野暮。読めば分かる」という事だ。
そして898氏はご丁寧にも冒頭にいきなりリンクを張っている。その先を地雷で無い事を祈りつつクリックすると、
シンプルなページが表示され、中央に堂々と読者人数が記されている。
なるほど、100を超えている。
超人気作品である事を知ると同時に、誰しもが「そんな大作がなぜレビュー0なんだ?」と怪訝に思う。
そして何気なく「レビューを書く」リンクをクリックしてみるのだ。
すると、どうしたことか。
突然IDとパスワードを求められる。この予想もしなかった展開に誰しもが驚愕した事だろう。
そう、レビューを書くには会員登録する必要があるのだ!
この段階で何人の人間が泣いたかは容易に想像出来る。
簡単にレビューを書かせてやるものか、という著者の職人気質が感じ取られ読み手を牽制する。
それは著者の高貴な作品に対する愛情である。読者はそれを悟り、そっとブラウザを閉じるはずだ。
そして思う。
――ああ、もう一度ブラウザ立ち上げなきゃ。
それは決して面倒な作業ではない。著者は、読者にまた最初からインターネットの世界を歩み始める楽しみを与えてくれたのだ。
この一連の動作込みの作品なのである。著者はそこまで計算している。
著者の読者心理を巧みに読み解く洞察力が伺える。
これはもう、チェキッ!するしかない。
最後に、「誰かレビューをおくんなまし」の切ないフレーズでお別れしようと思う。
>誰かレビューをおくんなまし
いや知らなかったんだレビューの仕組みは
章の冒頭ごとにその題材となる一文を書いて
番号のふってある節が本編の話
その補足に注釈と入れたわけだけど……
解り辛いかのーぅ
902 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2007/04/14(土) 21:29:46
>>874 非常に難解かつ秀逸な作品である。
作者はフロイトを意識してだろうか、まず抑圧とその番人を設定する。
番人たる親父が振り回す真剣は、言うまでも無く男根の象徴である。
この古典的な構造に、さらに三つの現代を象徴させる構造が組まれる。
説明するまでもないが、
1 パシリ=いじめ問題=現代教育への警鐘
2 パーでヤリマンのアケミ=めぞん一刻=日本アニメ文化への期待
3 革命家気取り=六十年代のパロディ化=資本主義の批判的考察
のとおりである。
しかし、これらの仕掛けは機能しない。
結局は、4 若僧のポリ=警察権力=管理社会の到来が勝利する。
3人は、この恐るべき管理社会の中で、ほとんど絶望して犬小屋を覗く。
しかし、抑圧の対象は見出せない。巨大な管理社会に組み込まれた
我々にとって、抑圧の対象を見出すことは、限りなく不可能に近いからだ。
作者は救済を求め、最後の筆を執る。
>暇になったので、三人は海に行くことにした。
カミュがムルソーに、「太陽がまぶしかったから」と言わせて以来、
二十世紀の不条理が始まった。
三人が向かう海に、不条理以外の何かはあるのだろうか。
>903
一見アクセス乞食かと思わせる短文のなかに、
現代社会の一過性流行を鋭く批判するセンス。
これを看過して>903の良さは語れない。
大流行という言葉の陰には、「すぐに忘れ去られるモノ」、
すなわち消費単位としてのニュースが見え隠れする。
著者近影にモザイク処理がかけてあることから、
作者が現在事務所と民事裁判で係争中の某ではないかと噂されているが、
そんな些事を抜きにしても文句なしに面白い。GWに是非読みたい一作。
と
ま
907 :
名無し物書き@推敲中?:2007/09/15(土) 00:16:25
と
ま
909 :
1/2:2007/10/23(火) 00:07:56
ある東京に男がいた。男は「オレはもうダメだ。さすらいの旅に出るぜ」といって、東に向かった。
昔から不良友達だった二三人を一緒に連れていった。もちろん、みんな道が分からないので、
心も体も迷いながら行った。お金は道すがら集めた。
やっとの思いで千葉という所までたどり着いた。喫茶店に入ってくつろいで、男が
随分と遠いところまで来てしまった、と嘆いていると、一人の男が
「あの給仕の子はいいね」
と、とても可愛らしい女の顔を指差しながら言った。みんな頷いて、お互いに
告白しろと、しきりに騒ぐので、男たちは目立っていた。
いくら騒いでも、正面きって好きですと言う勇気は湧かないので、トイレから
紙を持ってきて、それに恋文を書くことにした。男は言った。
「どうせなら、『きっさてん』という五文字から始まる俳句的ロマンチック告白にしねえww」
見たいな感じに言った。男たちは同意して、それぞれ恋文を書き始めた。はじめに書きおえたのは
「俳句的」を提案した男だった。
君により思いならぬ世の中の人はこれを恋というらん
男たちは笑った。男は言った。
「プゲラだな、こんなストレートな奴じゃ落とせんぜ」
言われた男は顔をすこし赤くして、
「オレがいつストレートになったよ? 妄想もここまでくると酷いなww」
しかし、いつもどおりの怒り様であるので、スルーされた。二人目も歌ができた。
恥ずかしがってこそこそしている男だ。
浦安の若紫のすりごろもしのぶの乱れかぎり知られず
男たちは落胆した。
「ここって浦安だっけ? まあいいけど、すりごろもとかwww」
言われた男はショックを受けて、ひどく落ち込んだ。
910 :
2/2:2007/10/23(火) 00:09:23
みちのくのしのぶもじずり誰ゆえに乱れそめにしわれならなくに
という歌にかけたつもりで、自信があったのだった。とうとう男の番が来た。
これまで色々批評してきたからには、実力はあるのだろうな、と他の男たちは勘ぐる。
彦星に恋はまさりぬ天の川へだつる関をいまはやめてよ
男たちもこれには唸って、何もいえなかった。男たちは、給仕を呼んで何も言わずに
紙を渡して、店を出た。女は仲間の給仕と一緒にトイレットペーパーの恋文を見た。
「恋文ぃ? キモーイ」
「ラブレターが許されるのは中学生までだよね」
「だよねえ」
とは言いつつも、返事を書く女たちだった。女は誰に返そうか悩んだが、結局「俳句的」
の男に返すことにした。
ならはねば世の人ごとになにをかも恋とは言うと問いしわれしも
選んだ理由は顔である。
911 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/23(火) 00:47:29
僕は彼女の前でラブソングを歌った。
彼女は驚きを隠せず、口をポカンと開け、僕のラブソングをきいた。
放課後、天候は雨。決して良い天気ではなかった。
誰もいないうすぐれた教室の中、僕はただ歌うのに精一杯だった。
一生懸命に歌った、ドキドキして、肺が潰れそうだった。
ラブソングを歌うのは恥ずかしい。ましてや一人などなおさらだ。
やっと終わった。胸の中には達成感と満足感でいっぱいだ。
僕はつい笑ってしまった。続いて彼女も笑った。
「あはは、歌うの上手だね」
彼女はおしとやかに口を手の甲で押さえた。僕も嬉しくなった。
「あり・・がとう。僕の気持ち、わかって・・・くれた・・?」
声が震える。そうだ、僕はこのラブソングを通して告白したのだ。と思うと
やはり結果がほしかった。
912 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/23(火) 00:49:20
「うん!わかったよ!君の文化祭に対する情熱が!!」
「・・・・・・え?」
彼女は勘違いをしていた。僕の告白を歌の練習と間違えたようだ。
僕はあわてる。
「も・・・もしかして、歌の練習と思ってる!?」
すると彼女は
「ん?違うの?文化祭の歌の練習じゃないの?」
「・・・・いや、その」
「だから指揮者の私を呼んだんじゃないの?」
「・・・・・・・・」
完璧に歌の練習と間違えたらしい。今の僕の行動が水の泡だ。
「あ、さっきは雨だったのに・・・・」
彼女の言葉に、僕は窓を見た。確かに雨はやみ、お日様が見える。
「やっと帰れる〜、ね、君?」
「は・・・はい」
相変わらず僕の弱気は治らない。
あぁ最悪だ。僕は赤っ恥をかいた。今日は厄日か?と思ったほどだ。
「君の歌を聞いてたからもう帰る人いないんだよね、」
「・・・・・はぁ」
「だから、いっしょに帰ってくれる?」
僕は驚いて無言で首を縦に振った。吃驚発言だ。
この後、僕らは下校した。
今日は決して厄日ではなかった。
913 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/23(火) 00:50:04
終わりです
914 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/23(火) 12:18:57
ある東京ってなんだよw
915 :
俳句的:2007/10/23(火) 13:55:45
>>911-912 素晴らしい、と言うしかない。これほど簡潔な純愛の物語がかつてあったろうか。
そして、円満を迎えた愛にこれほど何の感慨も湧かない物語があったろうか。
無論、全ては作者の計算のうちだ。あえて、感情移入をさせないことで、
読者は一連の告白を鳥瞰することができる。そこには失敗するかもという不安や緊張も成功したときの喜びもない。
まさに、バリアフリー!! 心臓の弱い方にもやさしい小説だ。新しい小説の形だ。
作者は時代を先取りして、あえてこの分野に挑戦し(それだけでも賞賛に値する)、成功している!
また、小説の構成にも工夫が凝らされている。歌での告白と言う意外な展開から、
それを勘違いするという使い古された王道へとつなげる、練達な書き筋。
もちろん、告白を勘違いされて、どうなるんだ? という不安はない。作者の
複雑精妙な筆運びによって、我々の心理は完全にコントロールされているのだ。
そして、結果オーライというハッピーエンド。一見ありがちなつまらない結末と思うが、
他の作品とは決定的に違う。何が? もちろん、成功しても何の喜びも感じないところだ。
そして、我々は思うわけだ。自分は一体何を読んでいたのだろう、と。
あわてて読み返すと、言いようもない虚無感に襲われる。そう、我々はこの作品によって、
知らないうちに無我の境地に悟入していたのである。
バリアフリーによって生じる感情移入できないという欠点を、神がかり的な手法で、
心の虚無へと転じさせた作者に、賞賛の拍手を送りたいのは私だけではないはずだ。
916 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/24(水) 02:03:35
ぼくの一日に朝はない。
それがぼくのアーバンスタイル。
>>909-910 これは恋愛小説の形をとってはいるが、ある種のピカレスク小説、いやハードボイルド小説ではないだろうか。
男の望むすべてがここにはある。
それまでの生活を捨て、友人とともにさすらいの旅に出るというのは男なら誰しもあこがれることである。
それがましてやかつての不良仲間たちとである。「昔は悪かった」と言い張る人間は多いが、
この強がりを例にとるまでも無く、男は悪いもの、強いものへある種少年的とも言える純粋な憧れがある。
金も無く、予定も無い旅。しかしそれは人生に絶望したゆえの半ば自暴自棄的行動ではない。
男たちはただひとつ友情というかけがえなき輝きを携え、金は道々で工面しながら旅を続ける。
心も体も迷いながら。迷ってはいるが、旅を続けることへの迷いは無い。それは信念ともいえるものだ。
そして旅先で繰り広げられる淡い恋。
そこには従来のハードボイルド小説・ピカレスク小説にありがちなバイオレンスは無い。
ただひとつ、短き言葉の羅列に過ぎない俳句がある。
ここで読者は頭を強く殴られたような衝撃を受けるに違いない。
無計画に旅を続ける不良たちが持つ知性。
その知性は登場人物に何の驚きも無く受け入れられ、
この若者たちが常に知性とともにあったことを意味している。
この小説を通し、男という生き物の生き様をまざまざと教えられた気がする。
918 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/24(水) 23:29:11
>>909 出だしから度肝を抜かれた。紋切型の作家なら、「ある男が東京にいた」と書くか「東京にある男がいた」と書く。しかし
>>909氏はそんな当たり前の価値観、文法を蹴り飛ばして、「ある東京が男にいた」と書いている。
東京があるのではない。ある東京、なのだ。わたしは膝を打った。こんな書き方があるのかと。素晴らしいという他ない。だから
>>914氏も誉めている。
正直、そのあとの物語、文章はおまけでしかない。この短編小説は、出だしの一文ですべてを表し、そして完結させている。受賞、おめでとう。
920 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/25(木) 22:41:16
豊満で格調高く気品に満ちた香り――死者さえも生き返るような、
鼻腔から入ってきて、脳細胞を著しく刺激するところの、白く立ち上る味わい。
銀河の漆黒を携えた、黒曜石の滑らかさが同居しているところの、熱せられて凝縮された
旨み――静かで、清らかなる、霞がこめるような朝のテエブルに置かれた、グアテマラのカフイイ。
それを見る私の、初めは笑っていて、それから唐突に歪められ、微笑と引き攣りを往復する顔――
飲みたい、飲みたいと云う欲求と、火傷をするかもしれないと云う恐怖の間の相克を示しつつ、
混乱した顔――飲むんだ! やめろ! 二つの強力な意思が激しいせめぎあいになった静止状態。
ようやく天のものなるカフイイが冷め始めた頃に、飲む決意をした。
人生はこの瞬間だけのためにあったのだ。世界のあらゆる、珍味、美味を持って来ようとも、
比べるべくもない至福――自然の恵みをそのまま液体にした、神秘なる物質――黒い
賢者の石、飲む賢者の石、かつて感じたことのない旨み、深いコクと絶品の苦味
が舌の上で奏する、天上の音楽――ほのかな甘みが加わって、一層に盛り上がり、
それらがバラバラになることなく、指揮する絶妙の酸味が、人生最高の、旨みという
概念すら超越したところの、ハーモニーを奏でた。
ぼくは朝おきて、生まれてはじめてコーヒーをのませてもらいました。とてもおいしかったです。
921 :
909-910:2007/10/25(木) 23:22:24
>>917 ありがとうございます。伝えたいことがちゃんと伝わっていて
安心しました。自信が付きました。
的確な批評と感想に、心を打たれました。後書きとして載せたいくらいです。
>>914 表現したいことが伝わったのか不安ですが、伝わったことにしておきます。
ありがとうございました。
>>917 ありがとうございます。
そこに気づかれるとはお目が高い!
新しい領域に、勇気を振り絞って踏み込んでみましたが、
ご理解くださって感謝いたします。
一応、後半がメインだったのですが、出だしから技法を出しつくした感がありましたので
そうとられても無理はありませんね。次回からはそのような点にも気をつけたいと思います。
>>911-912 >「だから、いっしょに帰ってくれる?」
僕は驚いて無言で首を縦に振った。吃驚発言だ。
いよいよ佳境に差し掛かったと思ったら ・・・
>この後、僕らは下校した。
この肩透かし。うーん、すばらしい。
あえてそっけなく書くことによって、話したいことがいっぱいあるのに
何も話せなかったことを伝えている。
彼女と並んで歩いているだけで至福のときだった思春期
女房との30年間の思い出に勝る一瞬を、非常に簡潔に表現されています。
いっぽんでーも、にんじん♪
2足で〜も サンダル♪ (懐かしいぜ…)
「や、め―――」
クラッシュする
926 :
名無し物書き@推敲中?:2007/11/06(火) 16:03:58
Aはこれから、校長先生をやっつけに往く。なぜかというと、はげているし、
生意気だからだ。お父さんが学校の先生なので、銃を借りて、こないだ取った
子供運転免許証で、赤信号の前に駐車してあった、黒いセダンに乗って、
まずは警察署に往く。校長の住所をたずねて、警官から制服も借りる。
家に着くと、降りるのを見てやがったのか、校長先生が出迎えやがる。ビビッてやがる。
客間に通されてやると、Aは椅子に座って、
「まあ、すわれ」
と言う。校長先生は床に正座する。
「貴様はお兄さんの償いをしなくてはな」
校長先生は頭を座敷にこすり付けて、「へへー」とほざく。
「貴様がたくさん宿題を出したせいで、お兄さんは交通事故にあって死んだ」
また、「へへー」とほざく。
「三十秒以内にこの家を爆発させろ、さもなければこの家は爆発する」
Aは話は終わりとばかりに、椅子を校長の後頭部にたたきつけて、
台所で銃をてんぷらにする。このまま放置すれば、家は燃えるだろう。
変装に使った警官の服をトイレットペーパーの代わりに置いて、
「自殺します。犯人は警察官でAじゃないよ(コレ重要)」と書いた遺書を
郵便受けに投函する。
完全犯罪を成し遂げたAは車に乗り込み、イグニッションキーをまわした。
途端に車が爆発した。ふきんの住民は、本日二度目の爆発に、困ったもんだと
不満の声を漏らした。
警察はその夜、Aくんのお兄さんを逮捕した。なぜなら、はげているし、
生意気だからだ。それと、現場に燃え残っていた制服が彼のだったという
理由もある。更に言えば、Aくんがてんぷらにした銃は彼のだし、セダンを運転して、
爆弾を仕掛けたのも彼だからだ。
なぜそんなに早く分かったかと言うと、彼は今日の早朝に校長先生を爆殺しようと
爆弾を仕掛けたのだが、失敗して、指名手配されていたからである。
927 :
名無し物書き@推敲中?:2007/12/31(月) 21:28:38
どっかのスレで うちの会社の悪口が書いてあった。
「○○という会社に再就職の面接に行ったら、『将来の夢』ってタイトルで作文書いて下さいと言われた。むかつく。
だいたい25歳にもなって、将来の夢もクソも無いだろ。25歳にもなったら現実を見る年齢だろ。他人を馬鹿にしやがって!
小学生じゃあるまいし。しかも原稿用紙2枚も。何を書くわけ?ありえない。
ここで働く奴は全員、こんなくだらない作文を一生懸命、原稿用紙2枚分も書いた、幼稚な人間なんだね。気持ち悪い。
作文があるんだったらちゃんと求人に書いとけ!『面接』しか書いてなかっただろ!
むかつくからその場で辞退してやった。」
みたいな事が書いてあった。
このレスを見てかなりむかついた。
面接で作文を書かされるのは当たり前じゃない?25歳で「将来の夢」の何が悪いわけ?私はちゃんと作文を(原稿用紙2枚分)書いたから採用されたんだよ。
それを幼稚な人間なんて言い方はむかつく。
ひがむな!
「君は私のことが好きなんでしょ?」
俺はとっさの出来事に何も反応できなかった。
多分、百戦錬磨のナンパ師でもこの状況はおかしいと思うだろう。それぐらい突拍子も無かった。
「ねぇ、私の質問に答えてよ」
彼女は俺のマフラーの端を掴む。首がしまる。息が出来ない。苦しい。
それを察してか、はたまた別の意図があってか、彼女は手を離した。
「で、おまえ誰?」
俺は最初に浮かんだ考えを口に出して言ってやった。
「はぁ?私のことわかんないの?」
「俺の知り合いにいきなり首をしめるヤツなんていない」
彼女はまた、俺のマフラーを引っ張る。もちろん、俺の首はまたしまる。
「わかった、わかったから。とりあえず、マフラーを引っ張ることだけは止めてくれ」
彼女はイタズラな笑顔を浮かべる。
今日は厄日か?
俺は苦笑いを作る。
「ユウちゃんだよね?」
「……誰それ?」
他人が俺を見ていたら、どう思うだろう。俺が見ていたら、マヌケだと思う。
ふと彼女の透き通った腕にまかれた腕時計が目に入った。学校が始まるまで後、10分を切っている。
俺はマフラーを掴んでいる腕を強引に切り離し、学校へと急いだ。
やはり、今日は厄日だな。
俺は少しもつれたマフラーを直しながら苦笑する。
929 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/06(木) 14:11:02
褒めるとおっしゃるか、この私の文を褒めると。
今更ただ褒められても何てことはもありませんよ。
いつも褒められて、褒められて、褒められ尽くした私の文を、褒めるとおっしゃるのですからね。
それでは一つ書いて差し上げましょう。
それとも褒められる文を褒められない。
などとは言わないでくださいよ。
男「春の夜に、桜の夜に、散り去りいく花びらに、何を見ているのですか」
女「見えるでしょう花びらが、地に落ちて、色あせ崩れ、染み出すような薄紅の涙が」
男「見えるかな、見えるかな、見えるものなら見たくはない、そんなものは見たくない」
女「けれでもそれが真実です、咲き誇る桜は美しけれど、咲き散る桜も美しけれど。
地に落ちて崩れいく姿こそ、見なければ、見なければなりません」
男「それはあなたが女だから見えるのです、男には見えません」
女「それはあなたが男だから見ないです、ああ、悲しくなりますわ」
――春の桜は美しけれど、そこに見る時の流れは悲しけり、若き日はひと時なれ。
どうだどうだ、褒めてみよ。私の分を褒めてみよ。
この地に舞い落ちた文をみよ。書くものにとってこれは"女"と変わるまい。
そんなものは見たくない。そんなものは見たくはない。ああ、悲しけり。
930 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/06(木) 14:13:34
売れない作文の評価はいらない。
ぼくはウンコを踏んだ。今日、放課後に、ニキビちゃんに告白されて、気分が舞い上がって
前方不注意だったのだ。ニキビちゃんはとてもキュートで、ニキビが顔に百六個ある、伝説の
ニキビ娘だった。例え顔にニキビがなくても、ニキビちゃんはやっぱり可愛いと思った。
丸い大きなお鼻に、分厚い一重の目蓋。タラコのような唇がチャームポイントだった。
この強く愛する思いは、北極の氷河をもいとも簡単にとかちつくちて、いや、溶かしつくして、
海面を上昇させ、東京が沈むことになるかもしれない。そうなると、時代が、ぼく達の恋を妨害するかも
しれない。でもぼくは負けないだろう。実は、ぼくはウルトラマンの末裔で、たとえFBIの刺客が
放たれても、巨大化して一踏みすれば終わりさ。時代さえ、ぼく達の燃え上がる本能に水をかける
ことはできないのだ。そう、そういう運命をぼくは辿るはずだった。はずだったのだが、
「アイツ、うんこ踏んでやんの。かーこわるいッ!」
クラスの意地悪者、タケシが指をさして笑った。この商店街の八百屋のハゲ坊主が。
「うるせぇなぁ、うるさいんだよ、うるさいんだよこの野郎、うるさいんだよこの坊主、笑ってるんじゃねえよ
笑うなやハゲ、笑うんじゃねえぞこのチンポコ、おれもチンポコだけどよぉ、殺すぞタコ」
とぼくは言ってみた。するとタケシは、
「いーてやろ、いってやろー、ニーキビちゃんに、言ってやろー」
「あッ、それだけはやめてッ!」
ぼくは悲鳴に似た声を発した。
「じゃあ、お前、今からおれの言うこと聞け。おれを満足させたら、言うのをやめてやる」
それからタケシによる奴隷調教が、過酷にはじまるのでした。
あはは。
933 :
ポリス:2008/03/06(木) 17:40:39
タケシはある時ふと思い出した。
そう、あれは2007年の夏の事だった・・・
ジョン「タケシ、お前就活どう?」
タケシ「やべーよ無い内定になりそう」
ジョン「アハハ。俺は大手銀行に内定きまったよ」
タケシは例えようの無い怒りに身震いした。
(そうだ。ジョンを殺そう。)
タケシは自分でも信じられないくらいに簡単に決断した。
しかしニート暦2年のタケシにそれができるのか。
深く考えたくないタケシはとりあえずジョンの勤める銀行に行くのであった。
ジョン「お、タカシじゃん。どうよ?最近」
タケシ「はは。ぼちぼちだよ。それより仕事が終わったら飲まないか?
ジョン「ああ、いいね。」
4時間後、2人は高級居酒屋に居た。
ジョン「今日は俺のおごりだ。お前にはお世話になったからなタカシ」
タケシは初めて食べる高級料理に震えた。
タカシ「ジョン様、あなたの下僕にしてください」
ジョン「はは。馬鹿だな」
完
934 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/06(木) 17:50:34
性欲・食欲・睡眠欲・・・
欲のうずまく街TOKYO。
今日もこの街で欲望にまみれた戦いが始まるのである。
舞台はSHINJUKU駅。そこには3人の男がいた。
一人はいかにもホームレスのような風貌のショウゴ。
もう一人はあたかもホームレスかのようなユウタ。
そしてもう一人はホームレスのケンジだった。
ショウゴはゆっくりケンジの目を見る
「なぁ。ケンジ。ココは俺がいつも寝てる場所だろ?」
「何言ってんだよショウゴ。お前がダンボール置いとかないのが悪いじゃねーか」
2人はまさに一発触発の状態。
その時ユウタが言った
「落ち着こうよ2人とも。一緒に寝たらどうだい?」
ショウゴは思った。こいつは頭が切れる上に優しい。ホームレス界のスーパースターに
なれる素質を持っている。つまり危険だ。
935 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/09(日) 11:15:41
936 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/12(水) 21:54:55
今、僕は物語を読みたい。
世界で一番すてきな物語を書きたいから。
でも、そのために僕が物語を書けなくなるのは辛い。
人の物語をよまなければ、僕は僕の物語を書けただろうに。
今、僕は物語を書きたい。
世界で一番すてきな物語を読みたいから。
でも、そのために人の書いた物語を読めなくなるのは辛い。
人の物語を読まなければ、僕は僕の物語を書けないであろうに。
くだらない、本当に。愚かなことだ、もちろん。どうにもならない、知ってる。でも、
助けて
931にセンスを感じた俺はww
938 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/15(土) 18:36:27
あなたはおっぱいパンをご存じだろうか。
おっぱいパンとは、つまりおっぱいのような形をしたパンであり、人によってはおっぱいそのものである。
おっぱいパンに一口齧りつくと、中から正体不明のよくわからない練乳のようなミルクのような白いドロっとしたものがあふれでて
これがまたうまい。甘い。
甘いものとおっぱいが何よりも好きな私は
日に二つ(おっぱいパンは二つで一つなので、ここではおっぱいパンを二つ、つまりおっぱい4つ分である)はこのおっぱいパンを食べるのだが、
先日、翌日の分のおっぱいパンを買おうと某コンビニに寄ったらなんとおっぱいパンがなくなっていた。
おっぱいパンが好きでよく食べる私にとっておっぱいパンを食べるという行為はすなわち毎日の習慣であり
おっぱいパンがないということは、最低でもその点において翌日からの生活習慣が乱れることになる、ということである。
私はあせった。
医者から注意されていた。これ以上不規則な生活を送るといつ病気になってもおかしくない、
とくに糖尿病に注意されたしと言われていたので、
生活のリズムを乱すのはなんとしてもさけたかった。
だが現実としてそこにおっぱいパンはなく、私に翌日までにおっぱいパンを手に入れる手段はなかった。
しかたないので家に帰って妻のおっぱいを吸った。
それからというもの夫婦仲は良好で、また子供をつくろうかという話をしています。
>>937 自分も931にw
>>933の最後に出てくるタカシも気になってしょうがね。
もしわざと間違ったふりして狙ってやったんなら
お前は神になれるぜ。
>>938の話はなぜだかヴェルタースオリジナルが頭に浮かんだ。
今は妻が私のおっぱいパン。
>938
春の訪れとともにあたたかいパンの季節が始まる、
そんなほのぼのとした日常を繊細な筆致で書き綴った珠玉のエッセイ集。
医者にかかりながら自分の生活習慣を見つめなおし、
それでも譲れないパンへの憧れをなんとか具現化しようとする、
著者の悪戦苦闘ぶり。そんなシリアスな闘病生活も、
この文体で描かれるとなぜか笑いを含んだ日常のひとコマになってしまう。
これは生半な才能ではない。
あとがきにて次回作は育児篇と予告されている。
書店でみかけたら、ぜひ本書で予習しておくのをおすすめ!
941 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/01(日) 22:43:18
age
942 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/10(火) 21:09:24
age
943 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/13(金) 01:30:39
今暖炉から出てきたのは娘さんかい?
>943
プロレタリア小説の名作『蟹工船』を彷彿とさせる、
シンプルで無駄のない描写にまずうならされた。
この作品が現代に蘇った多喜二の筆、といわれても違和感が無いほどだ。
舞台となった洋館では、まだ薪で暖を取る暖炉が利用されている。
ここからしてすでに読者は興味をそそられ、
『娘』の存在が示唆される登場人物たちの会話に
引き込まれてしまうのだ。
まさに名調子、ドラマ脚本で培った>943の本領発揮と言ったところ。
しきりと言及される「今」とは、果たして当主の死の前なのか、後なのか。
これは洋館ミステリーの肝でもあるため、あえてここでは明かさないでおこう。
著者の小説デビュー第一弾の本書を是非手にとって、読者各自で判断してもらいたい。
うんこ。
ちんちん。
まんこ。
しっこ。
947 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/30(月) 00:05:05
あの日、僕は失ってはならないものを失ってしまった気がする。
気がするというだけで実際に失ったかどうかは解らない。
だが、確かに「失ってしまった」ような気がするのだ。
確率的に考えてもかなり高い。
少なくともカジノのルーレットで一人勝ちするよりずっと確率は高い。
ギャンブルは3ヶ月前に止めた。勝てたとしても大抵の場合、それは親側の思惑どおりなのだ。
そのことに気付いてから綺麗サッパリ、ダイスともメダルともチップとも縁を切った。
こんな僕でも最初のうちは勝っていた。ビギナーズラックというやつだ。
そして、勝てば勝つほど現実が見えなくなった。
そのうち気が付くと貯金をすべて失し、代わりに借金がたんまりと膨らんでいた。
夢の中で現実感のない数字がふわふわと増減する。
そして夢から覚めるとき、確かにその数字は現実的なものだと気付かされる。
自分の財産だったと理解する。驚くほど冷静に。
そんな僕ら客を見て、店員は即席の笑顔で「惜しかったね」と言う。おきまりの台詞だ。
言うときもあれば言わないときもある。でもだいたいは言う。
少なくとも僕には聞こえる。
そして、「また来るよ」と果たせもしない復讐を腹の中で企むんだ。
ギャンブル中毒なんてそんなもんさ。
おっと、話がそれてしまった。本題は飽くまで僕が何かを失ったという話。
三ヶ月間、僕はそこそこ名前の通ったホテルのカジノにいた。
「いた」と言ってもそこでギャンブルに明け暮れていたわけじゃない。
アルバイトで働いていたのだ。そのとき、僕は“おそらく”何かを失った。
そのことについて記していきたい。正確に記述することがたとえ不可能だとしても――
948 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/30(月) 12:09:05
私は濡れたチンポに勃起したヴァギナを突っ込んだ。
「ああ…………」
>>947 すばらしい。
この作品はあなただから書けたのであって他人には絶対にまねできないと判断します。
特に作文を書く事は精神的疾患の病状を和らげ安定させると聞いています
次回作に期待します
いつものように全裸で一輪車に乗って深夜の高速道路をサイクリングしていると国家権力の手先に行く手を阻まれた
誰かの心や躰を傷付けた訳でもないのに特殊警棒で威嚇してくる
あまりの理不尽さに頭に血が昇りそうになったが理性を取り戻し脳天でなしに男性シンボルに血を集集めて膨らんだシンボルを振り回しながら「フリー!森羅万象!」と叫び応戦した
無線で仲間を呼んだのか続々と白黒の巡回警備車が集まりハイビームでコチラの目をくらまそうとする
眩しいのでシンボルをかざし幾多の光線を遮断し逆に黒光りするシンボルの刄先を反射板としてて相手方に向けひるんだ隙にシンボルで巡回警備車両をなぎ倒してやった
少し痛かった
保守
952 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/26(水) 18:34:41
>>951 わずか二文字に、作者の執念が込められている。魂の叫びである。
953 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/27(木) 18:30:32
954 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/27(木) 21:54:55
956 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/08(月) 23:00:23
>>954 見れないところが良いね
>>955 文字の色が爽やか過ぎて、文章に集中出来ないところが最高だよ
>>955 明るい水色の文字が可愛いです。
語り手の恍惚感にも似た
痛々しいほどの自己陶酔ぶりに
ほどよくマッチしていますね。
たとえばこのアスファルトとブロック塀の隙間に、精一杯根を張り育つオオバコがいるとしよう。
それはもちろんただの雑草であり、美しいなどという形容詞からは程遠い草以外のなにものでもないわけで、
道行く人がそれに目を奪われるなんて現象は起きはしない。
すなわちそのオオバコがいなかったところで何がどう変わるか、という話である。
959 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/31(火) 16:09:13
一時の勢いに任せ文章を創作している途中に誤って送信してしまう私のこの未熟さ。
どうかこの文章が、人目に触れますように。あげ。
春の風景を情緒豊かに、
また精緻な筆の運びで描写してのける>958。
美的な植物とは言いがたいオオバコを、
敢えてカメラのま正面に持ってくることで
現実の裏に潜む無機質性をえぐってみせる。
エッセイにみせかけて、実はアクロバティックな現代論。
>958の名著は、読者の心に鋭いメスを入れることになるだろう。
961 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/22(土) 11:48:25
終わってよし
962 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/22(土) 12:27:38
みんな
ここを埋めてしまえ
963 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/22(土) 12:32:05
次は、ここかー、と、うんちぶりぶりー。
「漏れた、漏れてない」の大合唱。うげぇー。
ゲロを吐いて嘔吐した、吐瀉物、ばっしゃー!
貰いゲロは美しい……。
964 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/22(土) 13:27:02
もう4年以上あるものは勝ちがない
965 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/22(土) 14:00:46
不毛だった
存在意義がない
966 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/22(土) 18:24:33
どこで褒めることがあったのか
967 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/23(日) 00:48:15
どこをほめてきたのか
ただ過疎だっただけ
968 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/23(日) 16:54:28
ただの過疎だ
>>2
テスト
>961-969
全十巻の長編ながら、一気に読み通してしまいました。
最後の謎解きで、細切れにされたヒントがひとつの回答にたどり着く
さまはエラリー・クイーンのような痛快さがあります。
実は>2巻に犯人の名がageられていたのに、
とうとう最後まで気がつかなかった読者も多いのではないでしょうか。
自分もその一人です。
でもこの「してやられた!」感が実に気持ちいい。
過疎の限界集落と、そこを訪れた公認会計士。
森林保護基金に潜む官民癒着の裏金作りなど、
社会的背景を練りこんだ擬似密室ミステリーの名著が、ここにようやく完結した。
このシリーズは、自信を持ってお勧めできる。
971 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/24(月) 08:25:07
きえてよし
どうやら、えうくわい、と畫いて、ようかい、と讀むらしい。妖怪。舊假名遣ひと云ふ物は現代人に喧嘩を賣つてゐるやうだ。
知らなければ解らない樣な假名遣を、得意氣に使用する者は恥かしいと、私には思はれる。
てうゑつ、で、超越。私は舊假名遣ひに絶望した。
只のニイトが御勉強を爲たところで何の役にも立たないだらうと思はれたのだ。
事實、暇潰し以上の意味はない筈だ。其れを了解した私は忽ち絶望した。
要するに、將來に對する漠然とした不安を覺えたのだつた。
うんこーうんこー
議論の余地なし、と。
そんなん言われてもねー、為政者、なんすかねー。アナタ。
オイラはねー、感情とか、そーいんの、いんねーす。巧みな心理描写やら、
情景描写やら、構成やら、ディーテイルやら、ねー、もー、ねー、
そーいーのが、必要なヤツラ、には必要なんすかネー。俺にはわからんゼ。
タバコを吸っている奴らもアホーだが、ねー、タスポーとか、バカみてーにねー、
そこまでするなら、今すぐ規制しろよーみたなー、セカイの摂理かネー、やっとれんわ、マジこれ、キタこれ、いや、これしかし。
うんこーもれてー、ないてろー、つーのー。なして、オレサマがテメーらのうんこを、踏まねばナランわけねー。
わけわかめだわー。うぜー。
美文だの、言葉選びだの、センスだの、全く、何の役に立つんだ、と。
政権交代して何か意味あるのかと。日教組やらなんやら、言っていたのは何だったのかと。
権威に圧倒されたのではないかという疑念しか起こらないわな。姿勢をころころ変えよってのー。
うんこ。何の手順も踏まずに、何らかの繋がりで、得たものというのは、腐らせてしまいがちなんだけどねー。
親から相続した土地というのは、大抵の馬鹿が台無しにするだろー。それと同じでー、成金、の下品さは、一代で終わるか、
永遠に、継承されるかという、ことだよなー。文明、文化、文学、そんな感じ。選挙とか、わかんねーよ。確かに。
しかしねー、簡単に犯罪は犯さないんだわーおれはー、「神」でも何でもないからなー。まず、楽しくないわなー。
個人レベルの、欲求、で、どうにかなるわけねーだろーなー。糞どうでもいいが。漢字を開くのも、取り敢えず、とりあえず、
どうせ、意味不明だし、敢えて、言わせて頂こう、すべて記憶から消せ。
他人のショーセーよーむちゅーのはのー、どーでもーえー、ハナシを延々と聴かされるよーなもんだわなー、
実際にー、どーしろーちゅーことだわ、イチニンショーとか、「俺格好いい」「ぼくって変わってるでしょ」「あたし可哀想」
「みんなもそうでしょ」「深いでしょ」「考えさせられるでしょ」「面白いでしょ」「ショーセツデショー」「ブンガクデショー」
「ベストセラーデスヨー」みたいなね。最早一人称カンケーネーンダガ。ショーセツを書いている著者は、必ず存在するわけで、
author、authority、producer、editer、ドーデモイーケドー、そんなんが、あるわけで、ソイツが、どうであれ、オモシロケレバえーとか、
そんなもん、うんこみたいな價値觀だろーが、オマエらは、youは、何もせんでえーんだわ、と言いたくなるのはワカルってもンダネ。
ソーカソーカとイイマシター。マジジュンケツをツラヌカナケレバいかんだろ。
ドーカンガエテモー、イッパンでいうところのブンガク、はジュンケツっぽくないほーこーへと進んでいるだろう、
血で血を洗うヨーナヤカラが、ウゴメイトルンダロウな。セーカツホゴー、ニッポンジンだよー、って、チャウだろ、チャウチャウチャウ。
オメーらは、チゲーだろ。どーでもいーが、セーホー、ガイコクジンだと主張する、遺伝的に明らかに違うんだが、そいつらが
ニッポンジンを、支配することは有り得ない、が、神人が生まれることもない、だらうと、思はれるんだが、ハルヒの見過ぎだろ、フツーニ、
ソリャ、アリャ、アニメだぎゃー。虚構と現実と、御都合主義と、何故、生きるか、つまり、ナシテ、オメーらは、うぜーんだかと、いうと、
ジンルイミナトモダチ、言ってりゃえーとおもーとるからだわな。ムジカクニ。
980 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/25(火) 18:57:04
消えてよし
981 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/25(火) 22:19:37
終焉を迎えろ
982 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/26(水) 08:12:27
糸冬にしよう
984 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/26(水) 20:16:27
糸冬にしよう
埋めるか。
埋め
さむい
夏風邪だ
串とトンボを見間違えた
マウスポインタが左に寄って行く
竹蜻蛉だつた。
否違った。
これは葱鮪である
※睡い
うんこ
相対的な感性というものを意識的に制御し続けた
二極化は∃
必要のないスレは建てなくても良い
相対的な感性は必要のないものから生じ、必要のないものを産み出す
必要のないスレは必要のない人間から生じ、必要のない人間を産み出す
抽象化することが出来ない奴は具体化することが出来ない
単純
先入観、価値観、などの相対的な認識
淺い
Social IMEなど必要がないだろう。
必要のない感情は馬鹿の特権だ。
色眼鏡で自己防衛していればいい。
必要があるならば
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