1 :
名無し物書き@推敲中? :
05/01/30 22:12:27 小説関連の話で盛り上がろうぜい
2 :
名無し物書き@推敲中? :05/01/30 22:14:40
中高生きどりの物書きですが何か?
3 :
名無し物書き@推敲中? :05/01/30 22:25:54
中高年の作家志望ですが?
5 :
名無し物書き@推敲中? :05/01/30 22:58:34
一昨日から書き始めました。 書くのってこんな難しいのかとびっくりしてます。 志賀直哉さんが好きです。 30代でデビューが目標です。
~~
脚本家志望の中高生ですが 字書き歴は3、4年くらい
>>8 うをーカッコイイですね。 脚本家目指してるって事は脚本書いてるんですよね?実際に劇にしたりはないんですか? 脚本家って言われるとクドカンか三谷光喜?氏しか思い浮かびません… 自分としてはライターみたいな職業もいいなと思ってます。 ようは印税生活でまったりと読書したいと思っておりまして。
10 :
名無し物書き@推敲中? :05/01/31 01:20:48
思うにこの年頃の物書きのたぐいはほとんど「ただの小説好き」「もしくは怠け者の自意識過剰」だと思う。 特に5。格好から入る君は止めておきなさい。君はただ冠が欲しいのでしょう。
中高生の作家希望者=ただの小説好き、怠け者… 社会人の作家希望者は違うのか?
12 :
名無し物書き@推敲中? :05/01/31 02:52:13
>>11 9割までは違うけど、何かを表現せざるを得ない「呪われた人たち」はいると思う。
13 :
名無し物書き@推敲中? :05/01/31 02:55:42
元中高生のさっか気取りです。 ワードでなく手書きの。オール読物新人賞にファンタジーっぽい ものかいて、一次選考で弾かれたチャレンジャー。
>>11 そうです。小説好きの延長ですね。
楽しいんでやめる気は無いですが。。
漏れも中高生のきどりだが、たしかに楽しいから書いてる。 応募っつても、さすがにまだまだ若すぎだしなぁ。 将来それで食っていく気持ちが無い事も無いが、そんなの一握りの人間だけだもんな。 さすがに中年になってもラノベ書いてます、じゃあなぁ 長文スマソ
自分も。食っていけるなら理想だけど 夢やぶれたときになにものこらないんじゃアレだし、勉強はかなりしてる だから小説ばっかかいて勉強は必要ないとか言うヤシはわかんない 小説書く上でも勉強したり知識を身につけるのは大事だし
たしかに。勉強は必要。小説を読むとかだけじゃなくて。 ネタ探しにもなるし
自分も勉強するの好きですね。ネタになるからとか抜きで。 ちょっとスレ違いの話題かもしれないですが、みんな進学はどういうふうに考えてますか? 文学部志望が多いですか?
19 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/01 11:45:08
原稿プロセッサ
>>18 文学を志すものはあえて数学をやるべきなんだよ。
わかる?
俺は就職。専門学校とか恐ろしくて行けない。仕事しながら、趣味で創作ってのが理想じゃない? 20 詳しくキボン
間違えた。 理想じゃない?× 現実的じゃない?○
>>20 誰も数学やらないなんて言ってませんが…?
何が言いたいんですか?
>>5 中学生、高校生?
自分は中3の受験生なんだけど最近、小説書き始めた
なんかさー、中高生の小説コンテストないかな? 腕試しに挑戦したいんだ
>>24 高校一年です。早く受験終わって自由な時間が増えるといいね。 >>25 基本的にどんな新人賞でも応募できると思いますよ。 同年代の作家さん達がどんどんデビューしてますね。 また新たに15歳の女の子が文藝賞かなんかとりましたね。ちょっとジェラシー。
15才!?マジか…やばいな… 俺もとりあえず今書いてる5作ぐらいをさっさと完成させて、応募するしかないな…
5作って事は平行して書いてるんですか?器用だなぁ… なんか負け惜しみに聞こえちゃうんですけど、綿谷さんとか金原さんとか、別に作品自体は面白くない気がします。。一読者として。カワイイけど。 だから、こう、もっと熟すまで待ってもいいんじゃないでしょうか? みたいな事を大江健三郎氏が言ってました。
今までも一応平行して書いてたから慣れたけど、キャラがかぶったりする危険があるから、一つだけをじっくりお勧めできない。 あれは、まぁたしかに、「はぁ、これが直木賞ですか」って思った。 事件があるわけでも無い平凡な日々を書いただけ。でも面白いと思った。そこがすごいんかなぁ。 まぁ私はラノベですがね!へんっ(`_´) 長文すまないス
30 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/02 21:06:25
なんで、小説家きどりなんですか?
俺も高校生なんだが、本って月に何冊ぐらい読んでる? ジャンルもできれば教えて欲すぃ
読むときは月10〜読む。推理にはまったらそれを、ラノベにはまったらそれを。最近は読んでないな。読む楽しみより書く楽しみの方が勝った 小説家(プロ)じゃないからきどりなんだよ(`´)
多いときは月50冊くらい。読まないときは月20冊前後。 今はミステリーが多いかな。純文も好きだけどたまにラノベもちょこっと。 自分も作家目指して頑張ってるけど、全然進まないー まずは早く投稿してレベル知りたいのに;
自分は読んで10冊かなぁ。 いっぱい読むと頭に残らない。。 あと最近のものだと読むスピード速いけど、大正以前だと読みにくい。
どうもです。近い年齢の人がどのくらい読んでるのかちょっと気になってたので。 自分は月に十数冊ぐらいですね。今はミステリーっぽいのが多いです。 っていうか月50はすごいですね
スレ進まんからネタふる。今どんなの書いてる? おれは、魔法の世界のファンタジーと主人公が人を監禁していたぶる話
それは何かすごそうだ……自分は長編とかだと最後まで書く前にほっぽりだしてしまうから 掌編や短編ばっかり書いてる。今は文章上達するためにとにかく書いてる感じ
》36 南国を舞台にした人間風車タイプの作品。 ・・悪趣味なのはわかってるんだが、 どうも俺はこのタイプでしか書けないみたいだ。
自分は高校生の学園モノと若い料理人の話の2つ 本当は20代くらいを主人公にした話が書きたいけど、 どうしても自分に近い年齢層を主人公にしてしまう…
ああ、その気持ちわかる。 自分とタメの年齢層の方が断然書きやすいしな。 俺も自然とそうなる。
俺も、まえまではそうだった(性格も年齢も同じ)でも最近は、理想の男性像(かっこいいなど)にを書くようになってきた。 てか、主人公男ばっか…
自分は性別はどっちも書くけど >39で書いたのは両方似たような好み性格のキャラたちになってしまってる… ここで自分の小説晒せる人とかいない? 周りに字書きがいないから中高生ってどの程度なのかわからないので知りたい
名前とメル欄間違えたorz
俺は、生きている。毎日世界では何万人と人が死んでいく中で、俺は生かされている。何かを犠牲にしてまでも、俺は今ここに存在している。それがたとえ、夢も希望も金何も無い、空気のような存在だったとしても。 親のすねをかじって生きている、ふつうの高校生。ただの盛りの塊。それが、俺。生きていていいと、そのためになら何かを殺してもいいと、神様に、少なくともこの瞬間だけでも許しをいただいているのが俺。親に反発しながらも、依存しなければ生きてはいけない。 親は子が可愛くて、子は親が必要。それは、どんなに嫌であっても、変わることはない。 どうでもいい、か。 そんな子難しいことをいくら考えたところで、所詮はボク。今俺の存在意義。とりあえず女とヤリたい。童貞のまま死ねるかっての。最近そんなことしか考えられない。救いようのない存在。それが俺。
朝。俺という人間は、朝もろくに一人では起きられない。バイトなんか、もちろんしているわけでもないのに、毎日が疲れる。疲れる?この俺が?毎日何をしている?オ○ニ ーか。まぁ、たしかに疲れるな。控えようか?無理だなぁ。 俺が自分の部屋を出ると同時に、一人の男も同じくして部屋を出てきた。 親父。いきる価値のない存在。この歳で職を失った男に、いきる価値はあるのか?家の中で偉そうに、態度をでかくできる価値はあるのか?次の職を探そうともせず、ただの飲んだくれの屑に、いきる意味などあるのか?疲れた。 俺たちは、会話を交わすことのないまま、テーブルについた。キッチンでは、母親が朝ご飯を作っている。それを食べる。そして学校に行く、か。いや、別に学校に行くのが嫌だとか、ヒッキーになりたいとかじゃないんだ。バカの相手をするのが、ただ疲れるんだ。 よし、今日は休もう。まぁ、いつもの事だけどな。 俺はとりあえず、母親が仕事に行くまで安全な所にいることにした。安全な所…Bの所か。 もう一人の駄目人間、幼なじみのB。学校にも行かず、ただ家でネットばっかしてやがる。 俺は、あいつにエロの動画や画像を頼んでいたのを思い出し、すぐに外にでた。心地よい風が、全身を包み込む。
名前晒しついでに 小説晒し。酷評スレ25の、136から140が俺。 二次やってた時の奴なんだが、 今みると尚更痛テェ・・。 ちなみに九月に書いた癖になぜか頼むのがかなり遅れた。 あー、イテーなこんちくしょー 次来る時はマトモな原稿書けてからにするよこんちくしょー
>>46 中高生だとすると、中3か高2くらいのイメージ。
批評は他のとこでやったんなら必要ないですね。
ということで自分も晒し。
かなり長編にするつもりが重要なトリックが途中で機能しないことに気づき諦めたヤツ
ダイジェストっぽくしたので詰め込み感は否めませんが、批評出来たらよろしくお願いします
「5人目…」 新聞を彩る記事。中央に大きく貼られた写真。 それが慣れた手つきで切られノートに貼られたのを見てから、俺は口を開いた。 「今更だけど、ホントどうかしてんよな。んな事件に憧れるなんて」 言った直後、そいつは一冊終わったらしく机に行き新しいノートを持ってきて床に座ってから、ベッドに座る俺をみる。 「…そう?」 「そう」 そしてたっぷり持った間の後に言うのに、俺はそのまま返した。 彼女はちょっと肩を竦めたが、すぐにまた新聞の切り抜きに取りかかる。 「周りに一切痕跡を残さず、男女問わず美人サン揃いの被害者にまったく傷を付けないで殺す。最高の芸術じゃない」 「げーじゅつ…ねぇ」 そしてハサミが擦れる音の中、視線を手元に落としたまま言う。 素っ気なく言ったけど、どこか狂った、その内容。 俺はため息を吐いて、その手元から視線をズラした。 …確かに、こだわってるとは思う。前に見せてもらった、ネットで流れてたっつー写真を見ても。 けどそれを芸術と心から呼ぶのは、きっと世界でも犯人とこいつくらいだ。 「お前も狙われっぞ。黙ってりゃ」 からかうように笑いながら言う。 まあ黙ってりゃ、てとこが何より重要なんだけど。 薄い茶の肩くらいの髪の下にある白い肌に乗るパーツはどれも整ってるし、 身長は高いがスタイルもかなりいい。 歴代は3年ばっかだったうちの学校のミスコンでも、去年1年にしてトップになった。 だけど何故か、性欲の対象にはならない。 性格を知っているから…人間らしさがないから…だと思うけど。
「黙ってりゃって何よ」 「まあまあ」 俺を睨んで低い声で問うのに、俺はなだめるように笑った。 息を吐いたそいつは、次に笑う。 「…ま。そのときは…」 ノートを閉じ、ベッドに座る俺に近づいて――顔をかなり近づけて――笑んだのだ。 「助けにきてよ。王子様」 歳不相応な、どっかのお水のオネーサンみたいに妖しい笑み。 眼ェ色素薄ー。髪細ー。とか、いろいろ思いながら 「…気分次第」 「うーわヒッド」 俺が言ったとたん、笑いながら声を発しベッドに背中から倒れ込んだ。 その笑みは歳相応の…いやもっと幼く見えるんじゃないかってくらいの明るいものになって。 ちょうどベッドでばらけた髪が俺の手の先に触れる。 ―――正直、ホントにそうなったときに、俺はどうするかわからない。 なんとしても助けたいと思うかもしれないし、 こいつを使ったその『作品』を、この目で見たいと思うかもしれない。 いやたぶん、後の方 だろう。 その髪をとかすように撫でながら、俺は 笑った。 どこか壊れた者同士、お似合いだと思った。
俺も書いてみようかな、小説。 現在厨参だが
大丈夫。自分も中3だ。 合格もしてない。 だがさっき新しく小説買った。幸せだ
>>44 >>45 自分のを晒すってかなり恥ずかしいな…
あらずじを。このあと、友人の家で人を殺したり犯したりする動画を見せられる。
友人「動画を一緒につくりましょ」
最初はいやがっていたが、撮ることに。出演者は、友人の嫌いなやつとその彼女。
なんとか終わった。
しかし、友人は自殺しちゃう。なぜだ−!
みたいな感じです。
長文駄文スマソ
みんな中々ですね・・・自信なくす
>51 何買ったの? >53 大丈夫「ZOO」の乙一さんもテレビで「小説は書けば書くほど上手くなる」っていってたし。
ああ、それ見ました。ばっちり録画して繰り返し見てます。乙一好きなので。 一人「おお!!これが生(テレビだけど)乙一か!!」って興奮してました。
自分も乙一好きです。 なにかで日記的な物を書こうとすると、すぐ「小生物語」の文体になっちゃいます。 この世代だとラノベっぽいの書いてる人のが多いのかな??
乙一先生のZOOは映画になるそうですね 自分はGOTHが好きですが 自分は脚本家志望なので結構いろいろジャンル飛んで書きますね 小説は趣味で書く程度です ラノベ…の基準があまりわからないのですが、多分ラノベを
携帯からだと毎回間違える…orz
>俺を睨んで低い声で問うのに、俺はなだめるように笑った。 一つの文に俺を二つも入れるな。センス無し!
あとな、三点リーダーの使い方くらい覚えろ。 『…』じゃなくて『……』だろ、まったく。 きどる前に基礎を身に付けてこいよ、お前ら。
てすつ
2ちゃんで三点リーダーなど意味がないと思いますが・・・・・・
>新聞を彩る記事。中央に大きく貼られた写真。 >それが慣れた手つきで切られノートに貼られたのを見てから、俺は口を開いた。 『貼られた』を近い位置で二回も使うな。語彙がないのがバレバレだぞ。 それに新聞記事の写真を『貼られた』ってのは変じゃねえか。 事件現場のモノクロ写真が陰を描き、新聞記事の陰惨さを強調する。とか別の書き方があんだろ。 もっと工夫しろよ。
批評されたくて晒したわけじゃないだろうし、あんまり突っ込むなよ。 まったりとした流れが台無しだぞ
いえ、書き込みで批評依頼しましたし 前に批評を依頼した際にあまり厳しめの批評が貰えなかったので有り難いです ただほかの住人に不快な思いをさせてしまったらすみません
62よ、ただの書き込みなら三点リーダーなんて気にしないが、 小説っぽい文章を載せるのなら、体裁くらい整えろってことだ。
きどり女子に足りないのは、読み手にどうやって伝えるかという工夫だな。 今のままの文章じゃ、読み手を想定してないのが丸見えだ。
中高生でもないのに口出してすみませんでした
独りよがりってことですね 読み手のことを考えるようにして書きたいと思います 三点リーダはどうしても癖で一個にしてしまいますorz ちゃんと二個が染み着くくらいに書いていきたいです
俺のも批評してくれ… クソすぎて批評するのも面倒くさいってか? ハハハ…
んー俺も厨房で(今年卒業)、小説は去年から書いてるんだけど。 書き手が面白いと思って書かないと、やっぱ読み手にも伝わらないのかな?。 HPとかでも載せたりして感想もらってるんだけど 率直な意見がないから、どう書いたらいいのかよく解んないんだよね。
>>63 遠回りな描写考えないでも、あくまで日常のワンシーンと捉えるなら
中央に載せられた写真
程度で良いんじゃないか?まあ貼られたは無いと思うけどさ。
>>72 工夫しろと書いたのは、特に冒頭のシーンだから。 事件の方向性を読み手に示しつつ、読み手の興味を引きつける書き方を オレなりに考えてみた。 日常のワンシーンをそのまま持ってきても、冒頭の機能としては薄いと思う。
74 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/08 13:21:46
75 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 00:21:17
全員才能ないな
76 :
雨李 ◆DfRWmhgSjg :05/02/09 00:30:48
そんなことないでつよ 本当に中高生なら。 雨李の中高生の頃なんてひどいものでした
うまく書けたと思っても、次の日読み返すと……ってパターンが多いですね。 難しいなぁ
79 :
きどりさん :05/02/09 02:06:45
最初呼んだけど、一人称(俺)を使ってるかと思いきや三人称(彼)を使ってたりしてるから、あら?と思った。 読み間違いならすまぬ
>>79 最初と一部だけ一人称で
基本は三人称なんですが、読みにくいですか?
81 :
きどりさん :05/02/09 02:20:17
いや、俺が三人称なら三人称!一人称なら一人称!しか書いたことない&呼んだことないから、違和感があったってだけ。読みにくいことは無いと思う。 まぁもう少しいろんな人の意見も聞いてみましょ。(来るかわからんがW てか、自分の批評してもらってもいないのに、人のを偉そうに批評する俺って…/д`
82 :
雨李 ◆DfRWmhgSjg :05/02/09 02:25:32
@文章のアンバランス 「ぼーとしている」「♪」など、軟体な文章なのに、「居た」「貴方」など硬い言葉が使われている A主人公の思惑が、第三の視点に影響している ex)「中学2年ながら、落ち着いていて周りに流されないタイプだった、それ故に同年代の友達が少なく、悩みなどを溜め込んでいた」 社会に排除されている人間を肯定的に擁護するかき回し。 以後もこの流れが目に付く。 ・彼女がいる ・美人らしい年上にナンパされる B整合さを保つために ・Aをクリアできる人物を想定させる ・)「中学2年ながら、落ち着いていて周りに流されないタイプだった、それ故に同年代の友達が少なく、悩みなどを溜め込んでいた」←こうゆう人間を魅力的に書くのは難しい。太宰などを参考にするといいと思う Cおまけ 「二人には、この出会いが悲しい結末を生む事になるなんて、想像もしてなかっただろう…」 これは例だけど、センテンスがくどい。 ex)「悲しい結末を迎えることになる二人にとって、この出会いはあまりにも穏やかすぎた」 とかさ♪ 「〜である」「〜であった」も避けたほうがよい おばさんが失礼しますた(´ρ‘)
83 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 02:29:21
名前「」 の形はやめた方がいい というかやめるべき 脚本ではなく小説なのだから とりあえずそこが気になった 本文はなんとも言えない というかあんなの晒した後じゃ説得力ないし…orz
名前「」 の形はやめた方がいい というかやめるべき 脚本ではなく小説なのだから とりあえずそこが気になった 本文はなんとも言えない。どっから言えばいいか… 塚あんなの晒した後じゃ説得力ないしorz
重複…_○/|_
>>81 いえ、いい意見を有難う御座います。
>>82 なるほど・・・、解りやすく説明して下さり、本当に有難う御座います。
>文章のアンバランス。主人公の思惑が、第三の視点に影響している。
そうですか、今後は変えて行けるよう頑張ります。
確かにくどいですね
直球過ぎる書き方は避けた方がいいんでしょうか?
「〜である」「〜であった」は今後使わないよう気をつけます。
いえいえ!年上の方にこんなにもアドバイスして頂けるなんて
とても嬉しく思います。
それでは夜も遅いので私は就寝しますね。
最後に 「」を使わない。ですか(俺的に難しいなぁ) 自分は脚本と小説がごっちゃになってるのかも知れない(やっぱもう少し勉強するべきか)
88 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 02:37:17
コウコウセイッテコンナモンダヨネ ジュウブンジャナイノカネ
89 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 02:40:50
お前も狙われっぞお前も狙われっぞお前も狙われっぞ れっぞ
いや「」を使わないんじゃなく ○○:「――――」 ではなく 「――――」 と○○は言った みたいにするってこと ちなみに晒し人は何歳?参考にしたい
91 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 02:44:19
92 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 02:46:27
>>91 ↑
馬鹿。年齢なんか関係ありませんよ。歴史的事実としてね。
早く書き始めたからといって、将来的にどんどん成長していくわけではないんでね。
93 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 02:53:54
えーと批評もらえなくて云々の人、も一回晒して 誰が誰だかわかんないから 晒すときは人が多そうな時間帯を狙った方がいいよ あとコテもつけてくれたらわかりやすい こういうスレを立てたなら、>>1が意見をすべてにつけるべきと思うのもある
>>44 >>45 が冒頭
>>52 そのあとはこうなっていく。
後半も晒したいが、主人公の心の中の描写ばっか&携帯なんでしんどい…
酷評おながいします
95 :
きどりさん :05/02/09 04:24:42
↑に続いて、30分ほどでできたものを少々。 男 男は、体中の痛みに耐えかねて、布団から体を起こした。寝ぼけているのだろう。男が目をさましたそこは、どこや知れぬ暗い山奥だった。目をいくら凝らしてみても、目の前の風景は変わらない。 男は、なぜここにいるか、そして自分が誰なのかもわからなかった。夢ではない、不思議な感覚が男を包み込んだ。 ただ一つわかるのは、闇に包まれた森の奥から時折聞こえてくる野犬の遠吠えが、自分を狙っているという事だけ。
96 :
きどりさん :05/02/09 04:27:06
男が持っていたものは一つだけ。それもここでは何の役にもたたないもの。使い古された万年筆を一本、握りしめていた。 男は、これも自分の運命とあきらめ、最後はここで死のうと決めた。どうせ、元の生活に戻ったところでくだらないのはわかりきっている。 それから男は、毎日毎日自分が死ぬまでの日数を、木に万年筆で刻んでいった。 そのうち、近くの木になっていた果実も無くなり、仕方なく山を歩き始めた。幸い、ここは夜になってもそれほど寒くはならないので、Tシャツとジーパンしか着るもののない男には好都合だった。
97 :
きどりさん :05/02/09 04:31:54
ある日、果実が見つからないので、葉についている幼虫を食べてみた。 水分は無いものの、別段まずいというわけでもなく、少しばかりを葉で包むと、新しくできた自分の寝床まで持ち帰った。 寝床とはいうものの、当然豪華なものではない。綺麗な山水が流れてくる川のほとりに木屑を敷いてそこに寝た。食料はもう虫と少量の果実だけ。
98 :
きどりさん :05/02/09 04:37:08
男は新しい寝床の横に生えてある大きな木の幹に、新しく傷をつけた。前の木につけたのが三十五個。今日で三十六日目。 男は、だんだんとこの生活になれていった。野犬の群が襲ってきたこともあった。男は慌てずに火を起こし、なるべく近づかせないようにして、一応のために武器を作った。 なぜかまわりには、前に人がいたであろう後が残っていて、そういう物には困らなかった。男はその中から、ガラスで木を削り、槍を作った。
99 :
きどりさん :05/02/09 04:42:16
少しして匂いを嗅ぎ分けたのか、数匹の野犬が男の元にやってきた。男は用意していたたいまつを使い、野犬を脅かしながら槍でつつき殺した。全部とは行かないまでも、初めてにしては上等だった。 男は殺した野犬をばらして、焼いて食べた。久しぶりの肉がのどを通るたび、男の口から感嘆の声が漏れた。 匂いが回るとまたいつ野犬が襲いに来るかもわからない。男は少しだけ太陽の光が当たる所に肉を干し、その日は床についた。
100 :
きどりさん :05/02/09 04:48:31
翌日。眠っている男の横に、誰かが立ちすくんでいる。目を覚ました男は身の危険を感じ、枕元に置いてある槍を誰かに突きつけた。 人間だった。久しぶりに見た。男より若いが、無駄に太っていて気持ちが悪かった。 「…………誰だ」 男が低く話す。長い間日本語を話していなかったが、なぜかその時は口から勝手に言葉が出た。
>きどりさん 書き始めたばかりだから仕方ないのだろうが、読み手を意識していない。 書き手の頭の中のものを、ただ単に書き連ねるだけでは駄目だ。 書いた内容を読み手が理解できるのかどうか、じっくり考えるべし。 少なくとも、三十分で書いたものを書き上げてすぐに投稿するな。 三十分で書いたとしても、一日かけて推敲しろ。
102 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/09 07:09:12
やっぱ早すぎたか… も少しいぢくってみます。d!
>きどりさん 95の文章をみてみる。 >男は、体中の痛みに耐えかねて、布団から体を起こした。 寝ぼけているのだろう。男が目をさましたそこは、どこや知れぬ暗い山奥だった。 目をいくら凝らしてみても、目の前の風景は変わらない。 →布団から体を起こしたということは、小屋の中にでもいるのだろう。だとしたら最初に目に入るのは小屋の中の様子だ。 なんで山奥にいるのがすぐに分かるんだ? 目を覚まして、自分がどこにいるのか分からない。小屋の中をあれこれ確認したり、窓があれば外の様子をうかがう。 普通はそうだろ? 思いつくままじゃ駄目だ。頭を使って書け。頭を使わないと上達しないぞ。
104 :
71 :05/02/09 07:58:49
うーん、小説のことで悩んで寝れなかったりw
>>90 なるほど、確かにそうですね
今さら、今の小説の形を変える事はどうしても出来ないので(汗)
今書いてる新しい方の小説を書き直して見ます。
ちなみに私は15歳1ヶ月です。
>きどりさん ついでにもう一つアドバイスだ。 自分が書こうとしている場面の状況をきちんと考えろ。 自分がその状況に置かれたら、何を思い、どう行動するか。 それをきちんと考えろ。 それをもとにして、主人公なら何を思い、どう行動するのか考えろ。
匿名だし、こういう意見て半分位に信じた方がいいよ。 煽り抜きで
107 :
きどりさん :05/02/09 16:41:06
>>103 布団から起きたつもりが、地べたに寝てた…みたいな感じを出したかったんですが、説明不足ですた。
いやー、かなり勉強になります!サンクスっす
108 :
菊龍 :05/02/09 18:31:13
久々に2ちゃんを見たらこんな面白そうなスレがっ!! っつーわけで、ログ見て一言言いたくなった。 >60 別に三点リーダーが二つである必要も三点リーダーである必要もないと思うが。 確かに三点リーダー一つってのは読みにくいけど「・・・」でも、「………」でも 小説では通用すると思うが。 あともう一つ。何番かは忘れたが、 キャラ名「〜セリフ〜」 の形は小説ではない。脚本、もしくはゲームやなんかの形だ。 小説書きたいならこんな書き方してはいかんと思われ。 ゲーム関係いきたいとか思ってる人ならそんな書き方も体験ぐらいはしたほうがいいかもしれんけど。 以上、偉そうな事言っても所詮は工房の菊でした。 あ。前、別のとこに書いた極短のやつも一応晒しときます。人に意見するばっかなのはあれなんで。
109 :
菊龍 :05/02/09 18:34:21
※少し前に20行以内のショートストーリーに書いたやつ。 「………来ない」 放課後の校舎。授業が終わり、夕日が沈んで久しい。 今日の朝に下駄箱に入っていた手紙に指定された時間より、はや3時間。 生まれて初めてもらったラブレターは、やはりただの悪戯だったようだ。 「………こんなもんだよな」 そう言って立ち上がり、家へと帰ろうとする。 すると、廊下の曲がり角に女の子がいた。 「……きゃっ………!」 驚きの声をあげる少女。顔を真っ赤にしている様子が、とても愛らしく見えた。 「……えと、もしかして、この手紙くれた子………?」 可愛らしい便箋を胸元から取り出し、彼女に見せる。 「………………っ!!」 彼女は恥ずかしさのあまりか、そのままUターンをして走り出してしまった。 「え!?あ、ちょっと待って!」 しかし彼女は俺の制止を無視して廊下を駆けて行く。 いや待ってこの手紙の文面からすれば俺のバラ色の高校生活で君可愛いしってか速っ! 俺は慌てて彼女を追って走り出した。 二人のデッドヒートは商店街を駆け抜け魚屋のおっちゃんを踏み飛ばし八百屋のトマトをぶちまける! 「待てぇぇぇぇ!!!」 「なんで追ってくるんですかーーっ!!」 「なんで逃げるんですかぁぁぁぁっ!?」 しかしこちらも女の子に負けては男がすたる!ラストスパートっ!! ……勝った………!! 彼女を追い抜き、その勝利への陶酔感と疲労感ゆえにその場にへたりこむ。 彼女はそんな俺にわき目もふれず、闇の中へと走り去っていった。 「……陸上部、だろうな………」 くたくたになった俺は、ぼそっとそう呟いた。
魚! ナイススレ。 おれ、40過ぎてPC導入。 投稿サイトの存在を知り 恐れ多くも投稿してみた。 おっさんだからか、なかなか上達しない。
111 :
きどりさん :05/02/09 19:01:21
>>109 続きは〜?
文章は悪くないと思われ。
続きが気になる!
112 :
菊龍 :05/02/09 20:23:35
>>109 照れりこ照れりこ(笑
ありがとうございます。でも、別に続きとかは考えてないんですよ。
まあ一つのネタってかんじです。
機会ややる気が出たら続きとかも書いてみたいですけど
113 :
菊龍 :05/02/09 20:24:21
これからはPN+コテで、このスレで勉強させて頂きます。
>>109 文章が解りやすくて、続きが気になります!
俺も
>>82-83 を参考に新しく書いてます(内容はまた暗めの内容です^^;)
またURLを晒しても構わないでしょうか?
115 :
きどりさん :05/02/09 21:38:41
いいんでないかい?同じ年代のもの読みたいし
冒頭文って難しいね 朝のアスファルトは昨日降った雨で濡れていて 独特の生臭い臭いが鼻についた。 それでもなお朝の空気は彼女にとっては新鮮で、一日の始まりを 呼吸器から指先にまで知らせてくれる。 湿度は高そうだが髪の毛は自然に決まってくれた。 彼女は勢い良く自宅の階段を駆け下り、バス停に向かって走り出す。 高く上がった太陽は、梅雨明けがもうすぐそこなのを伝えていた。 どうだろう?
>116 独特の生臭い臭いって何だ? 一体どんな臭いなんだ?読み手にはさっぱり分からん。 生臭いのを新鮮って感じるのって、どーなのよ。
「行ってきます!」 玄関のドアを開けると、まぶしい朝日が彼女の頬を照らす。 昨夜のどしゃ降りが嘘みたいに、どこまでも青空が広がっている。 雨上がりのアスファルトは、なんだかドブ川みたに生臭い。彼女はそう思い、顔をしかめた。 でも、すぐに笑顔になった。 湿った路面に日差しが反射して、キラキラと宝石の川みたいに見える。 彼女は、今日がすごく素敵な一日になるような気がして、背伸びをしながら大きく深呼吸をした。 身体の隅々まで朝が行き渡る。 空を見上げて頷くと、バス停に向かって勢い良く駆け出した。 もうすぐ梅雨明けかな。心の中で呟いた。
「行ってきます!」 玄関のドアを開けると、居眠り運転をしてきたダンプカーが彼女に突入する。 頬の肉は千切れ飛び、骨は砕け、張り裂けたお腹の皮膚の下からは ぬめぬめとした内臓が、噛み砕かれた朝食や腐敗した排泄物とともに飛び出した。 これで掴みはバッチリ。 意外性抜群。
あ、脱字発見! (誤)なんだかドブ川みたに生臭い。 (正)なんだかドブ川みたいに生臭い。
>>119 彼女に突撃する。の表現の方が面白いかと思います。
確かに掴みはバッチリですねw。
でもここまでバラバラにしちゃったら続きが書けないのでは(爆)
余計なお世話かも知れないけど 5行目からは 湿った路面に日差しが反射して、キラキラと宝石の川みたいに見える。 彼女は、今日がすごく素敵な一日になるような気がして 少し曇っていた表情もすぐ笑顔になり背伸びをしながら大きく深呼吸をした。 の方がいい気がします(俺だけかも知れないので、他の人の意見を参考にした方がいいと思います)
>>121 お化けにするなり
天国での話にするなり
また寝起きに戻ってループする世界の話にしたりと、
色々な手はある。
>少し曇っていた表情もすぐ笑顔になり背伸びをしながら大きく深呼吸をした。 これじゃクドイし、一文が長すぎる。 音読してみな、すごく読みにくいぜ。
なに今テーマに沿ってやってんの? じゃあ俺がテーマを投下してやる 自分より年上(20〜だとなお良い)のキャラを
>>123 寝起きに戻ってループっていい感じですね!
掴みさえ取れれば、上手く書けるのかなぁ。
>>124 確かに読みにくいね。
まだまだ勉強が足りないということですね(汗)
127 :
菊龍 :05/02/10 00:27:48
>>118 細かい事言うんで、別に気にしなくても良いです
2行目:彼女の頬を照らす←頬って限定する必要は無いのでは?顔っていうほうがわかりやすいし、簡潔な気がする。
5行目:ここが一番不自然な気がする。笑顔になる理由は6行目なのかもしれないけど、6行目は前行との繋がりが希薄。理由は一文中に内包する、もしくはその文の前に書いておいたほうがわかりやすいと思います。
4→5の繋がりは表情が反転しているので、やはり理由付けがはっきりしていないと人物の気持ちがわかりにくいです。
7行目:五行目のせいで。理由は一緒。
10行目:……もうすぐ、梅雨明けかな……。
彼女は心の中でそう呟いた。
とかいうワンテンポ置いた書き方の方が、読みやすいと思う。
批判はここまで。
この文で特に良かったと感じたのが、8、9行目。
体の隅々まで朝が行き渡る。という表現や、空を見上げて駆け出すところとかは
明るい感じがよく出ていて素晴らしいと思いました。
>菊龍 >細かい事言うんで、別に気にしなくても良いです 的外れな指摘なので、別に気にならん。 菊龍よ、おまいさんは普段どういう読書の仕方をしてる? 場面を想像したり、行間を読んだり、効果について考えたりしてるかい? まさか字面だけを追っているわけじゃないよな。 おまいさんの109の文章とオレへの指摘を読んで分かったのは、 致命的に想像力が足りないということだ。 特に、おまいさんの109の文章だ。朝起きて、歯を磨いて、クソをして……みたいな、 事象の羅列だけなんだよ。 『ごはん』でも『アリ』でもいいから、投稿サイトに投稿してみ。
とりあえず雨上がりのアスファルトの臭いがわからないような奴は黙ってて下さい。なんだよドブ川って。
130 :
菊龍 :05/02/10 10:34:25
>>128 すみません。細かい事言ったんで気に触ったなら本当に謝ります。
文章全体としてはちゃんとしているんで、良いと思います。
ただ5行目と10行目だけは私にとっては言葉の繋がりが不自然に感じたので指摘しました。
私にとってはですので、他の人にしてみれば全然気にならないのかもしれません。
しかし、やはり文章というのは読み手があってですので、読み手は万人います。
よって私みたいな人もいるってことです。
文章を書くのなら、いちいちそんな意見全てに影響を受けろとはいいません。むしろ、受けていては自分の作風がなくなってしまいます。
それでも反発はせずに、受け入れ、頭の片隅にでも置いておいた方が自分の為のプラスになると思いますよ。
生意気な意見失礼しました。
あと、言い訳なんですけど>109は行数制限があるんでできるだけ短くしたんですよ。その結果、確かに淡白な文章になったかもしれません。(行数は結局守れていませんがw)
酷評ありがとうございました。
>>129 ドブ川のような臭いがする事もありますよ。(笑
言葉遣いを含め、態度が悪かったと反省している。 特に菊龍さん、すまん。 どうやらオレは場違いのようだから、これを最後にここには来ない。 では。
132 :
菊龍 :05/02/10 10:43:17
いえ、すいません こちらも悪かったと思います 自分の文章が否定されれば腹が立つのはあたりまえです これからも頑張ってほしいです
133 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/10 10:53:35
>>124 読点がない方がいい場合もあるんじゃないかな。
読書するときに別に声をだすわけじゃないんだしさ。
わたしはむしろ読点が少ないほうが好み。
134 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/10 10:57:34
>>118 普通に読んでみておもったんだけどさ、「生臭い」のあとに「深呼吸」
が出てくるのはどうかと思うよ。ちょっとあり得なくない?
それは思う 生臭い臭いを新鮮だと表現するなら反語を入れるくらいしたらいいかと
136 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/10 12:57:56
あと
>>118 の彼女ってなんとなくさとう玉緒っぽくてちょっと……って感じ。
でもさとう珠緒だとするのならドブ川の臭いの中で深呼吸しそうで納得。
137 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/10 13:19:39
正しくは、さとう珠緒ね
138 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/10 13:26:52
てかmj40って・・・・・・まじかよ・・・・・・大丈夫か・・・・・・
あとね。ここが良スレなのは、晒してる厨房が、謙虚に批判に耳を澄ましていることだ。 ここで批評に噛み付くと、他のスレとなんら変わらなくなる。 厨房の寛大な気持ちで成り立ってるんだから
横レスですが 自分の小説を読んで下さって、批評して頂けるのはとても嬉しいです 匿名掲示板じゃない限り、批評して下さる方は居ませんから。 お世辞で「面白い」などと言われても読者様にも執筆者様にも利点があるとは思いません。 素直に「ここが悪い」などと言ってくれる場所があり、悪い部分を理解し直して行けば、文章も段々良くなっていくと思います。 所で皆様はストーリーについて何も意見がないのですが、それはどうしてでしょうか?。
142 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/10 22:41:14
ストーリーってのは、書いた人間の中味の問題だから、指摘しようがないんじゃない だから言い回しや文法作法に終始する たとえば村上春樹の考えたストーリーをぱくっても、技術がなければ成立しない つまり、ストーリーは無限に受容される あとはどう伝えるかの表現方法
143 :
きどりさん :05/02/11 22:28:42
聞きたいんだが、この中でどっかの賞に応募するヤシいない?
受験が落ち着いたらどこかにしたい つか入試明日だよ……orz
そりゃ書けたらだしてみたいですね。 ただ、高校生作家みたいなのにはなりたくないなぁ。
146 :
きどりさん :05/02/12 00:03:20
>>144 ガンガレ!(・∀・)にちゃん来てる場合じ(ry
どこ送るとかはもう予習済み?
>>155 たしかになぁ。まぁ賞をとれたらの話だがw
自分の力がどのぐらいかを試したいんだけど、さすがに早すぎかねぇ
147 :
31 :05/02/12 00:35:45
そういえば、高校生で5つぐらい賞とった人いましたね。ああいう人見てると、何かこう、体が熱くなってきますよ。 自分もがんばらなくちゃ、負けてられないぞって そんなことは微塵も思わずに、ぺっ天才は違いますね!って嫉妬ダイナマイトが爆発してしまいます。
禿童、
149 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/23 07:43:06
揚げ
150 :
阿佐 :05/02/25 06:40:09
『地図』 公園のベンチで寝ていると、五歳くらいの女の子に地図を渡された。手作りの地図だろうか、 可愛いではないか。 地図には公園の遊具の絵が描かれていて、右隅の方に宝箱の絵が描かれてあった。さっ そくその場所を掘ってみると、確かに何か埋めてある。なかなか正確な地図のようだ。 埋まっていたのは一枚のメモであった。メモには「はだかのおうさま」とだけ書かれてある。 メモをポケットに押し込み、公園を出てすぐの図書館へ向かう。いい大人が絵本コーナーを 彷徨いているのも可笑しな話だが、ここで諦めてはあの女の子に申し訳ない。十分ほど探し、 ようやく「はだかのおうさま」を見つけた。表紙を開いてみると、また一枚のメモだった。今度は 暗号だ。 暗号を苦労して解き、宝が隠してあるはずの自動販売機に向かうが、何もない。ゴミ箱の底 のメモを見つけたのは、それから三十分後のことであった。 そんなことを十回もくり返し、最後に私が辿り着いたのは、地図を渡された元の公園だった。 もちろんそこに宝など無い。 翌日、同じ時間に女の子は現れた。 「お嬢ちゃん、あの地図誰に作ってもらったの」 「知らないおじちゃんが、あの男の人に渡してくれって……」 また一周するのか、面倒だな。私はその場で女の子を殴り殺した。
151 :
阿佐 :05/02/25 06:42:56
↑こんな感じのショートショートを書いているんだけど、四ヶ月でやっと30程度orz 皆さんは短編と長編、どっちが書きやすいですか。
152 :
名無し物書き@推敲中? :05/02/25 07:17:47
何で書いてるの?と思わず聞いてしまいたくなる。 52にしても150にしても結局自殺するやら殺すやら。 文体は後からついてくる。目を養うことのほうが重要。 本当に書きたいという意欲を湧かせるための突起物が充分に膿を持たない内に あせって書き始めると題名がつまらなくなると山田詠美が言っていたが、 これは題名に限っての話ではないと思う。というわけでAmy Showsを読め。
>>152 たぶんお前様は、150をよく読まなかったんだろうな。
言いたいことは解らんでもないが、普通に考えて52とは別物だろ。
V国のR大学の研究室。その中で、男と青年がある新薬の研究をしている。 黄色と緑色の液体を混ぜ合わせると、ジューと沸騰し始めた。 「博士、ようやく完成ですね」 博士と呼ばれた男は大きくうなずくと、こう言った。 「世紀の大発明だぞ。この薬品をかければ、全ての病原菌が死滅する。しかも手間も大きなお金も必要ない」 「ええ、これでアフリカやアジアの病気を一掃できますよ」 助手らしき青年は、緑色の液体を蛍光灯の明かりにすかした。 翡翠色の光が、喜びに満ちた瞳を照らす。 「博士、さっそく試してみましょう」 「ああそうだな」 そういうと博士は、新薬の入った試験管に赤色や青色や紫色の液体をたらした。 緑色の液体に触れた瞬間、赤や青や紫の液体が分解され、無色に変わった。 「やはり大成功ですね」 「ああ、大成功だ。この研究に、何年かけたことか……」 「もしかすると、ノーベル化学賞とノーベル平和賞を両方受賞してしまうかもしれません。」 「ではさっそく新薬について書類を提出しよう」 博士がそういうと、助手は大量のグラフや表をまとめ始めた。 「ああ、本当に長かった。このためだけに地上に出ず、延々とこの地下室で研究し続けた甲斐があった」 そうつぶやいて、博士もコンピュータにデータを打ち込み始めた。 2450年、病原菌が一掃された社会に、それらを殺す新薬を発表するために。
ここのスレの人たちに影響され、ショートショートみたいなの書いてみました。 いつもはもう少し長いの書いてるんですが、こういうのは書いてて面白いですね……。
156 :
菊龍 :05/02/25 22:54:05
最近、芥川賞受賞作という事で「グラ○ドフィナーレ」なる小説を読んだ。 読んだ後、(゚д゚;)?ってなった。 いや、ストーリー的な矛盾とかは無いんだけど、なんか前後編の前編だけで終わり、みたいな感じ。 同じ本に収録されてる別の作品を読むと、「下ネタばっかじゃねぇかこいつ・・・」って思ったし。 正直、言葉回しの表現以外はとりたてておもしろい事なんてなかった気がする。 ・・・これはただ偶然読んだ本が悪かっただけ?それとも、芥川賞っていうのはただ単に言葉遊びが優秀なら取れる賞なの? ・・・正直、こんな本ばっかならラノベでも読んでた方が数百倍はマシだと思う。 まあ自分の感性が低いだけなのかもしれないけど、こんなのを素晴らしいと評価する大人の気持ちがワカンネ。 そんなお偉方が上にいる以上、今叫ばれてる「文学界の低迷」を解決する事はできんだろうね。 あと、「若者の活字離れ」ってやつも。若者が読んで、おもしろく、ないもん。 アベカズシゲのファンの人いたらごめん。あと長くてスマソ
157 :
31 :05/02/26 00:47:49
自分の場合、読んだ小説が面白くないと感じた時は、自分に合わなかったか、 まだそれを読めるほどの年齢になっていないと考えます。プロじゃない人が書いたのは別ですが。 自分が面白くないと感じる小説でも、それで感動したりワクワクしたりする人はいると思います。 例えば、リアル鬼ごっこ。自分がこれを読んだ時の感想は、勢いはあるけど稚拙でつまらないというものでした。 これで金をとっているのかと、憤りさえ覚えました。その後、ネットでこの本の評判を調べたところ、自分と同様か、 それ以上にこの作品がつまらないという人たちがいました。 そうだよなーつまんねえよなーと思い、何か嬉しかったんですが、この作品を猛烈に批判しているのとは逆に この作品がすごく面白いという人たちもいました。 そういう人たちは中学生ぐらいの人が多かったです。 これがきっかけで読書に目覚める人もいるのではないかと思います。 自分で何いいたいか分からなくなってきた。 というか、リア鬼はちょっと例えとしては“極端”これ以上の単語が見当たらない程、極端な例であった。 つまり、いいたいことは、自分が読んで面白くないというだけで、貶めるような言い方はどうかと思います。 面白くないと感じたなら、黙ってブックOFFに持っていくのが男だと思います。女性は知りません。女性はたぶん、燃やしてます。 芥川賞を受賞したのなら、それだけの理由があってのことで、作家志望なら、つまらないと感じても、その理由を考えたりすれば損はないと思います。 長文失礼しました
158 :
31 :05/02/26 00:57:34
カキコしてから見てみるとびっくりするほど長文でした。下四行ぐらいだけで事足りてました。 下四行だけ読まれてください。
159 :
菊龍 :05/02/26 01:51:25
>157 そうか!なるほど!激しく感動! ・・・でも実際、自分は芥川賞とかの権威ある賞には例え小説家になれたとしても、 何があっても生涯それらの賞とは関係無い気がしますね。 インストールもおもしろいと思えなかったし・・・。 自分の考えを整理してみると、批判したいっていうよりは自信が無くなったってとこでしょうか。 真面目な賞の審査員やらとは目指すベクトルが違う。 たぶんあちらのかたがたは詩や俳句関係が好きなんだ! 笑い!感動!作りこまれたストーリー!今のお偉方にはそれがわからんのですよ! ・・・・なんて考えてしまって、小説家なんてなれないんじゃないかと(苦笑) そのせいで一方的な批判みたいな愚痴をしてしまったのかも・・・。 31さん、ありがとうございました。心晴れ晴れです(笑) ………また長くてすみません・・・。
インストールが面白いと感じたやつは俺だけなのか…?
家老も浪人風情も、大店の店主も放蕩息子 も、れっきとした医者もモグリも、皆一同に してそちらを見ている。ある者はすました顔 で煙管をふかし、またあるものは弁当箱をせ わしく箸でつつきながら。 彼等の目線の先には、何番もの取り組みで まかれた塩によって本来の姿よりも白く、そし て美しく変容した土俵があった。
趣味に走りすぎました、すんません。
163 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/02 09:25:37
>162 読みづらい
無意味なところで改行はしないほうがいいね。
165 :
きどりさん :05/03/02 17:48:06
よし、一つ完成した。残るはあと10作だな。平行に何作も書くのは、楽しいが 完成がおそくなるな…
166 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/02 17:48:57
中高生のスレか おめーらマンコ並べろヤ
167 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/02 21:52:06
>>165 楽しそうだが、
頭んなか、ぐっちゃぐちゃになりそうだな。
169 :
きどりさん ◆m68dVLRBiQ :05/03/03 02:35:28
>>167 プロットとキャラ設定作って、頭ん中でエンディングできあがってるのが10こほど→それをちびちびと書いてるってだけだから、すごくないよ。頭ん中で出来上がってるから、書く気が起きず、ただたまっていく…orz
実際、
>>168 の言うように頭ごっちゃになって、話やキャラがかぶる時がある。そういう時は、軌道修正…
長文スマヌ…
170 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/03 16:45:20
アニメでは、高校の文芸部っていえば、必ず登場するよね 「メガネっ娘」で美少女が! ちょっとバリエーションで、 性格破綻美少女もお約束。 実際の文芸部はどうなの???
171 :
31 :05/03/03 17:18:12
気になりますね。自分は高校に入ったら文芸部に入ろうと思っていたんですが、 なぜか柔道部に入ってしまったので分かりません。でももし、美少女と言わないまでも、 文学少女みたいな人がいるなら、明日にでも柔道部のグリズリーな顧問に退部届けを叩きつけてから、 入部届けを持って文芸部に突撃したいです。
>164 わかりました、他に注意すべきところは?
173 :
きどりさん ◆m68dVLRBiQ :05/03/03 21:07:42
174 :
31 :05/03/07 20:07:23
投稿サイトに出したんですが、こういうのって感想つくまですんごい緊張します。
たしかに。でも、批評や感想がかなり役に立つんだよね。酷評スレはかなり為になる批評や感想をしてくれて、ありがたく感じた。 中には批評や感想に反論する馬鹿もいるがねw
>>175 自分の作品を、だれかが時間を割いて読んでくれてるってことだからな。
まったくありがたい。
挙げ
178 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/10 19:53:17
小説書くんだったら、日本語、そして 言葉そのものに大変な愛着を持っていなきゃ駄目。 小説の唯一の材料はただ言葉だけなんだから。 みんなお話づくりにばっか夢中だから、稚拙なものしか かけないんだよ。
179 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/10 20:00:42
文藝&すばる違う話で送ったどー 両方受賞したら人生変わるなw
>>178 日本語には愛着あるな……
英語じゃ『I』でも日本語なら『俺』『僕』『小生』他色々な表現が出来るし好き
でも表現に凝りすぎてわからなくなったりorz
チラシ裏だが締め切り間に合いそうになく諦めてたものの締め切りを勘違いしてて延びてヽ(´∀`)ノウワーイ
181 :
きどりさん ◆m68dVLRBiQ :05/03/12 02:40:59
どんな作品書いても、キャラの精神がキレる(うまく言えない…) それをしないと続きが見えない… 最近はそれをしないようにしてるが、なかなか難しいね 以上、チラシの裏でした
182 :
酷評492 :05/03/12 23:02:32
ラノベかぶれとかしちゃいません? 時雨沢やら恩田やら、純文とラノベ両方読んでるんですが どうにも主人公らの会話がラノベ臭くなっていく気がして… 書いては直しの連続っす。
はじめまして鈴木ともうします。 このスレに書き込むのは初めてです。 早速ですが小説を作ってみました。 『王の返還』 *この物語はアラゴルンが王になったその後のお話です。 ある日、アラゴルンは思った。 あのエルフのレゴラス王子は、あんなにもモテるのに俺はなぜモテないんだ。 アラゴルンは三日三晩一睡もせず考えた。 そして、ある一つの結論にたどり着いた。 それは・・・・・・!(次回に続く)
184 :
きどり女子 ◆jtnqjTHVKE :05/03/13 16:03:18
すごい感動しちゃった。速く続き書いてください!
↑酷評をお願いします。
コテハン語られるか…… 腐女子のフリでもしたいんだろうか
お前誰?偽者はそっちでしょ
189 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/14 02:15:20
>>185 プロローグとあとがきと本編のいくつかを読んだ。
主人公の思考が青い。青すぎ。
青春物なんだから青くていいじゃん、て思わないで。
>あと、主張がものすごくストレートに入っているのは気にしないでください。
>もともと小説書くような文章力なんてないので
>主張するときはストレートに行くしかないんですよ・・・。
これは欺瞞だな。
地の文中において、主人公の内面描写の随所に自己擁護が見受けられた。
読み手に嘘ついてどーする。
社会批判よりも自己批判を何倍も意識したほうが深みが出るよ。
>>189 ありがとうございます。
>青春物なんだから青くていいじゃん、て思わないで。
なぜなのでしょうか・・・?
青い思考の学生をイメージして作ったのですが。
大人びた思考の学生というのもよんでいて
不自然に思うと思うのですが・・・。(特にこの話の場合)
>これは欺瞞だな。
>地の文中において、主人公の内面描写の随所に自己擁護が見受けられた。
>読み手に嘘ついてどーする。
>社会批判よりも自己批判を何倍も意識したほうが深みが出るよ。
ううっ・・・。
これに関してはかなりあたっていると思います。
ここまで明文化されると・・・orz
他の方も酷評お願いします。
>185 ちょこっと読んだけど、主人公のキャラが痛かったなあ… 狙ってんならいいんだけね。 なんか、失礼だけど半分日記入ってないか? 酷評じゃなくて感想になってるけどさ。 主張がしたいなら随筆や、エッセイの方がいいと思う。 あと、長編はもう書かない。とか言ってるけど、そんな事言わずにいっぱい書こうよ。
192 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/14 16:26:31
長編書くよりか短編・中編を書き続けて行った方が得策だと思います。 構成力が少なからず着きますよ。
193 :
名無し物書き@推敲中? :05/03/15 13:54:57
そうします
>>191 >狙ってんならいいんだけね
う〜ん・・。やっぱり痛いんでしょうか。
>なんか、失礼だけど半分日記入ってないか?
日記は入れてるつもりはないんですが
どの時点で語っているのかというのが
めちゃくちゃになっているのは今気がつきました。
>主張がしたいなら随筆や、エッセイの方がいいと思う
私は、小説よりも書くとすれば、エッセー系のほうが多いんです。
小説に手を出して大火傷って感じですね。
>>192 >長編書くよりか短編・中編を書き続けて行った方が得策だと思います。
ありがとうございます。
時間を見つけてちょくちょく書いていきたいと思います。
乙一 いーよね。
いまさら何を
いや、なんか本だなの掃除してたら出てきた。 さみしさの周波数とかいう短編集みたいなやつ。 未来予報と失はれた物語読み返してやっぱすげーな、と。
さみしさの周波数なら、手を握る泥棒の物語が一番好き。
手を握る泥棒の物語って乙一なのか WEBドラマだけ観たよ チラシ裏スマソ
足音が、聞こえた。 コツ、コツ、コツ、コツ……と、まるで時計の針のように。 コツ、コツ、コツ、コツ……と、確実な重みを持って。 コツ――止まった、あたしの部屋の前で。 何で よりによって あたしなのだろう コンコン、コンコン。ノックの音がする。最初はやさしく。 そして、じょじょに激しく。 ドンドンドン、ドンドンドン。いませんよ、あたしは布団を被った。 それすら見とおしているかのようにノックは激しくなる。 ガンガンガンガン。もう、ドアが壊れるんじゃないかってくらいに叩いてる。 指先が震えて、言葉も出ない。さっきまでしたかったおしっこも引っ込んでしまった。 大丈夫、いくら叩かれても、入ってこない。入ってこない、入ってこない、入ってこない。 そうだ、看護婦さんを呼ぼう。あたしは、できるだけ布団から体を出さないようにして、 ナースコール用のボタンを押した、一度じゃ不安だったので何度も、何度も。 もう、これで大丈夫。あたしが安心すると、急にノックは止まった。
看護婦さんが慌てて入ってくる。 「どうしたの!?夏美ちゃん、おなか痛くなった?」 あたしは、看護婦さんに抱きついた。「またね、来たの。ずっとドアを叩いてた」 看護婦さんは「よしよし」と頭を撫でてくれた。 「怖い夢見たのね。でも、大丈夫よ。怖い夢は一度見るといい夢に変わっちゃうの」 違う、と言おうとしたが、声にならなかった。怖さで溜まっていた涙がぼろぼろこぼれてきた。 看護婦さんは肩のところがあたしの涙と鼻水でぐしょぐしょになるのもかまわずに、 よしよし、とあたしの背中を撫でてくれた。 「違うの、夢じゃないの…ひっく……本当に誰かが夏美の部屋に来るのぉ!」 よーしよし、と看護婦さんは、より強くあたしの背中を撫でる。 「夏美ちゃんは怖がりさんねえ、大丈夫よ。ナースコール押してくれたらすぐに駆けつけるから。今日はおねんねしましょ」 おねんね、だって。あたしはそんなに子供じゃないのに。 「看護婦さんのお部屋で寝たい」 う〜ん、と看護婦さんは困った顔をする。 「そういうのはねえ、ちょっとしちゃいけないのよ」 「じゃあ、看護婦さん、ここにいて!」 看護婦さんは、少し顔をしかめる。 「夏美ちゃん、怖い夢なら怖いだけですむけどね、病気のせいで苦しい苦しいって言ってる人は、看護婦さんが間に合わないと死んじゃうかもしれないの。だからね、看護婦さんは夏美ちゃんにつきっきりってわけにもいかないのよ」 「……本当。本当だよっ!ドアの外にだれかいて、ドアを叩くの!」 「はいはい、この話はおしまい。最後にトイレついていってあげるから、もう寝なさい」
書いてみやした。 てか時間帯がホラーです。
今の御時世「看護婦さん」じゃフェミニストに抗議されるでしょうな。
ま、ナンセンスなこととは思うがね。
読んでくれてありがと。えーと、看護士さんだっけ? 読み返してて、あ、何かこれといって読者を引きつけるものがないなーと自分で思いました。 もうちょい、推敲してきまー
206 :
31 :05/03/17 19:43:41
看護師が適当だと思います。看護士だとまた意味が違ってきたような。 ちょっと聞きたいんですが、ライトノベルっぽいのかいてるんですけど、 例えば「おなかすいた(ぐ〜)」みたいに 会話文中に擬音入れるのってどうでしょうか? やめたほうがいいでしょうか?
新鮮。神がかり的に文章が上手いなら舞城太郎みたいな味が出せるかも。 でも、せりふ内に入れるのを普通に使っちゃたらなんか子供じみてくる。
往診の時間に、あたしは思いきってむらかみ先生に話してみた。 「先生、夜中にね、あたしの部屋に誰か来るの。誰かが夏美の部屋のドアをノックしてくるんだよ」 隣にいた看護師さんは、ニヤニヤ笑っていたけれど、むらかみ先生はあたしの話を真剣に聞いてくれた。 「夏美ちゃんの部屋301号室だったね、誰かが寝ぼけてたんじゃないか?」 「でも、ほんとにいっぱい叩いてくるの、ドアが壊されるって思ったくらい、いくら寝ぼけててもそんなに叩くのおかしいよ」 そうだねえ、とむらかみ先生は優しく笑う。いつもはその笑顔で安心するのだけれど、今日は逆効果だよ。 「幽霊だったりして……」隣にいた看護師さんがぼそり、とつぶやいた。 本気でやめてほしい。 あたしがそんなに悲壮な顔をしていたのか、むらかみ先生は苦笑しながら言う。 「おいおい、あんま怖がらせるなよ。大丈夫だよ。この部屋使っているの夏美ちゃんが最初だし、創設された時からずっと使われてなかったから」 「悪意のある思念がたまっているはずはありませんね」 「……君、詳しいね?好きなの?そういうの。まあ、とにかく幽霊が出るほどうちの病院は歴史があるわけでもないしね。とりあえず、警備の人にも注意するように頼んでおくよ。だから今日は安心して眠りなさい」 なんとなく安心できた。でも、それは今が昼間だからだ。やっぱりアレは今夜も来ると思う、そう思うと。
「先生、そろそろ次の人に行かないと」 「あ、うん。夏美ちゃん、とにかくあんまり気にしないことだ。もうすぐ退院できるんだから。退院したらやりたい事いっぱいあるだろう?」 「うん、あっちゃん達と遊びたい」 「じゃあ、今のうちに退院してからしたい事を書きまとめておこう」 「全部?」 「全部。退院できたらまた学校にも行ける。おとうさんにゲームも買ってもらえるし、楽しいことばっかりじゃないか!」 「うん!」 「じゃ、この紙の裏を使っていいから、書いておくんだよ」 むらかみ先生はクリップから一枚紙を抜いて渡してくれた。 「先生!時間が!」 ドアの所で待っている看護師さんに怒鳴られて、むらかみ先生は「うわ、すまん!ばいばい夏美ちゃん」と手を振りながら出て行った。 ぎいいい、ばたん。とドアが閉まる音。それきり静かになった。防音でもされているのか、 耳を澄ましても機械の変な振動音しか聞こえない。人の声が、聞こえない。 急に一人になると、部屋の空間がとても広く感じられる。 昼間なのに、窓の外は曇り空。自然と部屋は薄暗かった。この部屋が大丈夫だって? 小さな折り畳み式の机の上に、一枚の紙が残されている。 あたしは涙目になりながらそれをつかむとくしゃくしゃに丸めてドアに投げつけた。
過疎っぽかったんで、勝手に続き書きました。 てか、多分まだ続きます。ウザかったら止めるんで暇な人レビュウ下さい
211 :
31 :05/03/18 13:16:17
>207 どうもです。もうちょっとよく考えてみます。
212 :
31 :05/03/18 13:53:26
暇人なので、れびゅうしてみます。人様のことどうこういえるほど、うまくないですが 人の文章批評するのも鍛錬になるということで。 まず、!や?の後は一文字分開けたほうがいいと思います。 文章については >昼間なのに、窓の外は曇り空。自然と部屋は薄暗かった。 とありますが、昼間は別に曇ってても普通だと思うので、なのに、はちょっと不自然に感じました。 「窓から見える空は曇っていて、昼間なのに、部屋は薄暗かった」みたいに、部屋は薄暗かったと つなげるといいと思いました。 文章は全体的に読みやすかったです。 何か短いですが、以上です。 的外れなこと言ってるかもしれませんが、その時は、生暖かい目で見ると良いと思います
さんくー うわ、ホントだ。やっちまってる。 てか俺と31しかいない予感
俺もいますよ
三人……いや、ROMってるんだろうけどさ。卒業だからか? じゃあ、主に扱うジャンルは何か書いてくれ。暇な人とか、みんなどんなんか知りたい 俺はあんま怖くないホラーとか学園モノ。気を抜くとラノベになる。
216 :
シャナ15歳 :05/03/19 18:12:43
戦争反対もの(笑 学園ミステリもあるな。 ミステリな娘の話だが。 まだプロット段階だが。 今ホームページ作ってるんで出来たらアド載せるんで評価くれ。
>216 うずうずしてるんだが。
218 :
31 :05/03/19 22:25:41
自分はラノベでギャグ書きたいです。撲殺天使ドクロちゃんみたいな。知ってます? ああいうふうに、殺して殺して殺しまくりたいです。 殺し方も、金棒にしたり電撃にしたりタオルにしたり、こだわりたいですね。
ラノベも読むよ。といっても空の境界とか初期のブギーのような殺伐とした奴だけど。 ドクロさぬは、色んな意味で衝撃だったな。ただ、あれだけのレベルのギャグセンスはそう簡単に文章では表しにくい。 主人公の主観な突っ込みばっかりで話を流して行くと、読み返した時「あれ?あんまつまんね」って思う所がいくつも出てくる。 あれ書いてる人は、すっごい多角的に責めてる。小説としてどうかは別として、そういうとこスゴイ上手いと思ったな。
二日目の夜 昼間の雲はどこへいったのやら、四角い窓からはまん丸のお月様が見えていた。どこかの犬も喜んでほえている。消灯時間を過ぎてしまった部屋は、 中がまっくらになってしまう変わりに外の世界の色々なものを見せてくれる。遠くのほうにローソンの明かりが見えたおかげで、あたしの気分は大分マシになった。 あたしは、毛布を頭から被り、顔だけを外に出してベッドの上に座っていた。寒くはなかったけれど、無防備な背中を守りたかった。 おかあさんに話しても先生に相談しても、どちらも相手にしてくれなかった。みんなあたしを子供だと思って馬鹿にしてる嫌な大人だった。 だから、あたしは自分の力であの不思議なノックの正体を確かめることにした。今日も来るのはわかっている。 「来るなら、来なさいよ」 つぶやいたのは怖かったからじゃない。怖くなんかない。むしろ、あたしはおこってる。 幽霊なのか、いたずらなのか知らないけれど、どうしてあたしなの? あたしが何かしたの? それと、おかあさんと先生と看護師さん達にもだ。本当に不思議なノックさんはこうして毎晩あたしの部屋のドアを叩きにくるのに。 それを調べもしないで「大丈夫、大丈夫」だなんて! 突然、わきに抱えていた大きなデジタルの時計がpm11:30を示すアラームを鳴らそうともがく。 はさんでいたおかげでうるさい音は出なかったけど、わきが震えてくすぐったかった。
ぐうぇら! あげちまった!! さげろさげろ!!!
222 :
31 :05/03/20 10:59:54
>219 言われてみるとそうですね。勉強になります。 自分ただぽけ〜っと読んでるだけで、そういうふうに分析したことなかったです。 やっぱりそういう風な読み方した方がいいですね。南さんとかに身もだえしている場合ではなかったです 関係ないですが、今地震がぐわんぐわん来てびびりました。
ていうかラノベの方向性に定まりつつある。 純文学はいないのか?
高校生(俺)には、純文学より哲学書読んでた方がおもしろいからなぁ。 小説つーかラノベしか読まない派からいわせてもらえば。
ラノベじゃない本も読むけど、 エンターテイメントばっかだからなぁ。最近だと亡国のイージスとか。 純文学は読まんな、うん。
歴史モノを手がけている、別段ポピュラーな史実じゃないけど。
うわっ!sageんの忘れた
SSといった二次創作のほうが多い罠 オリジナルはまず書かねー
いくつか友達に借りたけどラノベはあんまり肌に合わなかったなぁ… 一人称の主人公の思考とか、キャラのセリフとかがオタク臭してて。アクションの描写にも違和感感じた。小説よりアニメとか映像で表現すればいいと思う。 その点、純文学は「重み」があって読みやすい。 …その「重み」がないから、ライトノベルっていうのかな!?
>>229 煽ってるのか?(藁
自分の肌を合わないことを純文学マンセーにすりかえるのは流石だな
肌に合わないって言っといて自分の嗜好を説明しないのも失礼だと思ったから、説明したまでなわけで。 別にラノベを叩く訳じゃないけど、軽視されているジャンルではあるとは思う。 やっぱり中高生が主な読者層なのかな?
>やっぱり中高生が主な読者層なのかな? あとは年齢を問わずヲタ。 でも「キノの旅」だけは、重い。哲学的っていうか、人間心理の批判とか。 そういうのが極端に書かれてて面白い。 俺も229みたいな感覚持ってたから、ラノベツマンネとか思ってたけど。 これは読む価値ある。「嘘つき達の国」って話が一番好きだわ。
233 :
31 :05/03/20 23:36:40
10代の人が主なんじゃないですか。 30代40代の人で読んでる人いたら、むしろがっちりシェイクハンドしてお友達になりたいです。 話変わるんですが、純文学ってよく分からないんですけど、どんな作家が純文学になるんでしょうか。 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪が純文学じゃないことは分かるんですけど。 村上春樹は純文学になりますか?
ラノベに対して純文学って表現があったので「純文学」って言ったのですが、よく考えたら純文学の定義はよくわかりませんね。。
自分は志賀直哉とか森鴎外の事を指してそう言ったのですが、彼等はそういうジャンル分けがある以前の作家だから純文学って呼ぶのは間違いかもしれません…テキトーデスイマセン
>>230 キノの旅は読んだのですがワンパターンな展開に萎えてしまいました。
ちゃんと読み返すべきですか?
客観的に自分のレス見るとただラノベ叩いてるように見えるので消えます。
どうか皆様良い読書ライフを!
晒すに晒せねぇよな。 まだ200番台だからスレ残るし。 どうせヘタ通り越してヘタレな文だしorz ライトノベルの文をよく嘲ってるがそれ以下だよ。
叩かれてなんぼさ。そのほうがうまくなるでしょ。 俺のなんか相手にされてないっすよ。 なんかもう放置されてる。 あと、ラノベ読む人もちょくちょくいるみたいだから晒してくれ。
芥川賞…純文学 直樹賞…大衆文学 電撃大賞…ラノベ らしー ワンパターンか…まぁ納得しちゃうから反論できないな。 でもラノベにしては純分的な要素が多いなっていう衝撃の方が強かったから より面白く思えたのかも それと、主観的に叩いてるわけじゃないなら、いてもいいんじゃない? てか俺のほうが叩いてるみたい。擁護しとこ 最近はちゃんと話の通ったラノベもあるみたいだね。 ラノベ作家の人もどんどん成長して、 ラノベを純分、大衆に続く第3の文学集合として世間に認めさせてやれ! >235 晒せ晒せ
今実家だからまた後でな。 長編じゃないけど1000字程度の短いの。 非常階段を駆け上り、無機質な錆びた灰色の防火扉を開け外へと踏み出す。 瞬間、私の視界が青く染まる。 フェンスに持たれかかって、空を仰いだ。 空は眩しい空色に光っている。 放課後、屋上に来るのが私の日課になっていた。 教室という箱、意味なき教科書、自分の立場を降りかざすだけの教師。 それら全てから解放され、それら全ての上に立っている。 自分が今、この学校で一番高い所にいるという形容しがたい不思議な満足感に心が弾む。 気分も晴れ渡り、唇から歌が溢れる。 「いつも、此処にきてるの?」 予期せぬ人の声に驚いて振り向くと、先ほど来たときは気付かなかったがそこには屋上の先客がいた。 彼は私が持たれかかっているフェンスとは反対にある東側のフェンス越しに此方を見て微笑んでいた。 つまり、彼の体はフェンスの外にあった。もしフェンスから手を離せばたちまち十数メートル下へと落ちてしまうような場所に。 「何やってんの…あぶな…」 思わず、声が震う。 彼は、まだ笑いながら 「此方は良いところだね」 と噛み合わない返答をと続けた。
「落ちてみようかと」 「…ふーん」 声に冷静さが上手く張り付かない。体が震える。耳元で風が笑う。私の髪で私の頬を触る。 「なんで」 「ホラ、ありきたりな理由でさ、全部鬱陶しくて」 「例えば学校とか?」 「そう、ここから見渡せる下の世界全てに」 そう言って彼は自身の足元に広がる空間に視線を落とした。私は何処か納得した。 「死ぬの?」 「…」 「私も下は嫌い」 「…」 「だから私はいつも此処へ逃げてきてる。」 彼の目を見据えた。彼に何があったのかは知らない。でも…。 「でも死ぬのは、そのの下に沈むこと…になるかもしれないから、私は自分から死んだりなんてしない。」
今自分たちは少し手を伸ばせば空に届くような場所にいるのに。「…せっかく此処まで来たのに落ちるのはもったいない…と思う。」 彼は首を縦にも横にも振らずただ短く 「そうだな」 とだけ言った。 「…とりあえず、今日はやめときなよ」 「オーケー」 彼はフェンスをひょいと軽く飛び越してこちらへと戻ってきた。彼は私の近くに来ると空を見上げて言った。 「やっぱりたまには空でも見てないと、本来の目的とか、忘れてしまいそうな気がしないでもないような…気がする。」 その微妙な台詞と何処か余裕のある横顔を見て、こいつ、死ぬ気など初めからなかったのではと思ったが、少し考えて私は答える。 「私にとって空は夢みたいなもんだからね」 私は笑う。 「そしてここにくれば下の教室にいるよりも少しだけ、空に近くなるから」 今、空はこの地上を翻しそうなほど広く大きく近い。 書いてて恥ずかCです。 恥ずかCなんていうよりも更に恥ずかCです。 1000字に入りませんでした。 なんかすっきりまとめられませんでした。
長編は字数縛られずにプロット立てて 謎とき交ぜて書いてるからもっとましだと思う。 …ていうかそうじゃなきゃ屋上から飛び下りて自殺する。
GJ!酷評版じゃないので、感想。 まとまってると思うけど、なんかどっかで見たストーリー。 でも雰囲気は好きだ、大好きだ。
ありがとう。 そか、ありきたりか。 よし、長編は頑張るど。 長編もありきたりっちゃあありきたりなんだけどね。 でもね。もっとね。ほらね。(言い訳
普段、風景描写を意識しないで読んでる分、風景描写が苦手だ。。 風景描写と心理描写の境目が不自然になっちゃう気がする。
俺もそうだった。 だから、持ってた小説の風景読み返して、頑張って書いた。 あなたの文章酷評します27の492が俺。 どうかな?
風景というか…重箱の隅をつつくようで申し訳ないが、 例えば >>無機質な錆びた灰色の防火扉を開け外へと踏み出す。 防火扉の修飾語がやたら長くて読みづらい。 無機質な/錆びた/灰色の/の3語は長いので、そのうちから2語に絞ったほうが見やすい。 あとは、修飾の順番を変える・読点でごまかすとか。 他、気になったのは >>私は〜 彼は〜 が多いくらい。 他の表現で補えるようにしたほうがいい。 偉そうにいってしまったけど、全体的に文章は悪くない、むしろ良だと思う。 ストーリーは雰囲気で流しきれてる。(短編中の短編でストーリーも糞もないが)
〉238-241 三点リーダは「・・・・・・」だ。「・・・」ぢゃない。
「私は」「彼は〜」等の主語を削除して すっきりした文章にできるが、日本語のいいところなんですが、 それを入れないと動作の主が分からない私の拙い日本語orz 夢と空でかけてる?ので 防火扉は「私」を閉じ込め本来の目的を忘れさせる「日常性」を表したかったので その三つの修飾語を貼っつけたんですがしつこすぎですね。 アドバイスありがとうございます。 それらを念頭において頑張ってみます。
お、少しづつ人が集まってきたね。 やっぱ誰かが晒してくれると伸びるな
あ、それに酷評したの、俺だ。 表現が濃ゆいって思った。って言ってた人です てか二次創作だったんか。 なんにしろ、上手いんだが、濃い。 それほどの表現力あるんなら、引き伸ばして長編書いてみたら?
252 :
251 :2005/03/21(月) 14:19:55
何をあげているんだろうな。俺は
さげ
一部らしいからなんともいえないなぁ ただ二次創作ならなおさら、読みやすさを意識したほうがいいよ
238氏の長編が来るのを期待してるわけだが
256 :
238(仮) :2005/03/22(火) 13:05:24
ゴメン、超変の間違いだった。 それに春休みの宿題がぁ…(まじで だからあと1年くらいまって。
俺も長編書いてる でもラノベなのか純分なのかわかんない ヒロインが美少女なららのべ? 俺のヒロインは「ニキビ面」で読者の期待を裏切るんだが
一人言連発したらラノベなイメージ
「なぞなぞです。この世で最も美しいものはなんでしょう?」 幼い声が誰かに語りかける。しかし、音は無い。 「ん〜、エメラルド」 金色に光る髪を持つ少女が、その質問に受け答える。 「それって君の好みでしょうが、客観的に答えてよ」 太陽の手前にあるアルプスが光を遮り、絶妙なオレンジを空に映し出していた。その反対側では、暗黒が徐々にオレンジを侵していた。その境目は紫のようで紫ではなく、藍色のようでそうではない、実に表し難い色だった。 手前には森林が広がっていて、その傍らには、焚き火を起こすのに奮闘する少女と、狐のような生き物がいた。 「じゃあ、ダイアモンド?」 「もう知らない」 そこら辺から集めてきたと思われる木片に、少女はライターで火を点けようと試みてはいるが、まったく点く気配がない。 狐のような生き物は呆れた顔で言った。
キャラが立ちまくってたらラノベなイメージ
「いつまでやってんの? オイルが切れるよ」 少女はいらいらしながらこう言った。 「あ〜もう、ムカツク」 少女はポケットから金属製の水筒を取り出し、まるで急いでいるかのように蓋を開けた。水筒の中から強烈なアルコールの臭いと、濃厚な酒の臭いが漂っていた。少女は中の液体を木片に振り掛けた。 液体は麦茶のように透き通った茶色で、木片に掛かったとたん、アルコールの臭いは強さを増し、辺り一帯に漂った。 そして、少女は酒と思われる液体に点火した。瞬く間に火は木片を多い、木片をごうごうと燃やした。 「そのお酒、どこで手に入れたの?」 「昨日の行商人。ちょっとこっそりね」 少女は満面の笑みを浮かべて一口酒を飲んだ。 狐のような生き物は、まるで肩をすくめるように肩を動かした。 「肝臓、痛めるよ」と、狐のような生き物は耳の後ろを掻きながら、呆れるように言った。 「大丈夫、気にしない、気にしない。その時はその時だよ」 「お金が無いのにやめてよ。それに、健康にもよくないでしょうが」 「お金が無くなったり、体がおかしくなったりしても、その時はその時だよ」 金属製のカップにさまざまな穀類が混ざった携帯食を入れ、水を注ぎ、それを火にかけた。支えるものは少女の腕のみで、映画などで出てくるYの字型の支えは無い。 夕暮れはコオロギの音とともに終わりを告げ、夜の時間が訪れた。
「ねえねえ、もしさ、このまま東に進んでってアルプスとぶつかったらどうする?」 「どうするも何も、君が決めることでしょ。第一、その地図めちゃくちゃだよ」 少女は独特の形状をしたリボルバーのバレルを掃除している。バレルの掃除にはクリーニングロッドと言う棒を使って掃除をする。先端に細長い穴が開いてあり、そこに布を通すことによって掃除に使うことができる。 「地図なんてあてにならないよ」 「馬鹿だなぁリコは。地図がないとこの道はどこに出るとかわからないでしょ」 少女の名前はリコらしい。 「うるさいなぁ。行き当たりばったりの旅でもいいじゃん」 リコの反論の後、当分静寂が続く。 空には月とたくさんの星が散りばめられていた。 月と星と焚き火の光が、リコが持つリボルバーを怪しく光らせていた。リコは怪しく光るリボルバーを黙々と掃除をしていた。 「春の日やあの世この世と馬車を駆り」 「何?」 リコはリボルバーの掃除を一旦止めた。ちょうど、バレルの掃除が終わったところだ。 「ちょっと感慨にふけっただけ」 「あ、そう」と、リコは愛想を尽かしたように言い、再びリボルバーの掃除に取り掛かった。
リコはクリーニングロッドの先端に巻いてある布を取り外し、オイルのような何かを布に染込ませた。オイルが染込んださっきの布をクリーニングロッドにまた巻いた。 リコはシリンダーを中指と薬指で上から包み込むような形で持ち、トリガー付近にある安全装置のようなものを親指でひねった。 すると、少しの力でシリンダーは上のほうにスイングアウトした。 そのリボルバーは特異な形状で、それを知らないガンマンが見たら驚愕するような形状だ。 また当分静寂が続いた。音と言ったらコオロギが鳴く音と、木々などが擦れ合って鳴る音ぐらいだろう。 ロクは大きな欠伸をして、 「もう寝るよ」 と、眠たそうな顔で言った。 シリンダーを掃除しながら、 「おやすみ、ロク」 と他愛もない顔でリコは言った。 「おやすみ」 その会話の後は、夜が明けるまで静かで風流な音のみが流れた。
ロクはリコより遅れて起きた。しかし、リコはそのことに気付かず、軍用トラックに似たトラックの荷台に、せっせと荷物を積んでいた。 ロクは大きな欠伸を一つした。 「おう、ロクおはよ」 リコは作業を止めてロクに挨拶した。 ロクは大きな欠伸をしながら 「おはよ」 と言った。 リコの服装は薄汚れた白のワイシャツと、普通の黒のズボンだ。腰に黒のジャケットを巻いてあり、頭には赤いハンチングをかぶっていた。ハンチングは冗談じゃないかと思うぐらい似合っていなかった。 ジャケットに隠れるように、リコの背中には、リボルバーのグリップが上を向いてホルスターの中に収められていた。そして皮製のシースに収められたククリナイフが左足の側面に括り付けられていた。 「トラックの燃料、だいじょうぶなの?」 ロクは心配そうに言ったが、リコはそれに対して明るく答えた。 「オーケイ」 そして、リコはまた作業をした。 載せるものといっても大型リュックで全部持ち歩けるほどの量だ。しかし、それでも荷物を持ってトラックに上がって置いて下りての作業は面倒臭そうなものだった。 ロクはため息をついてドアが開いたトラックに乗り込んだ。そして助手席に座った。
ロクがトラックに乗り、少々時間が経った後に、リコはトラックに乗り込んだ。 ロクはさりげなく、 「シートベルト」 と言った。リコはシートベルトを黙って閉めた。 リコは気合を入れたような声で、 「んじゃ、行くよ!」 と言い、車のキーを回すと、『キキキキキキ』と機械音が鳴り、後方からは『ブォォオン』と轟音が鳴り響いた。それからは『ババババババババ』と気の抜けたような音が断続的に鳴った。 リコは右手でサイドブレーキを引き、ハンドルをがっしりと持ち、アクセルに足をかけた。そして、ゆっくりとアクセルを押した。車はゆっくりと発進し、ゆっくり加速しながら中途半端に舗装された道路を車が走った。 「この道って東行きだったよね」 「真東ではないけど、一応東行きだよ」 「このまま真っ直ぐ東に行ったらどうなると思う?」 リコは馴れた手つき足つき≠ナ車を操っている。初心者マークを堂々と掲げた運転手より、リコのほうが馴れていると言えるかもしれない。しかし、身長が足りないせいか、足はピンと伸ばし、腕もピンと伸ばしている姿は少々滑稽に見えた。
「このトラックっていつから使ってたっけ?」 「この前のお城から三つ前ぐらいかな? あの時はハラハラしたなー」 リコは笑いながら言った。車体がガタっと揺れた。 「もし追われてたらどうするの?」 ロクは背筋を伸ばしながら座席に座っている。狐とは言え、礼儀正しいその姿は滑稽に見える。 「その時はその時だよ」 リコは口癖を言った。 フロントガラスの向こう側には地平線が映っていた。フロントガラスの右端にはアルプスと草原が、左端には草原しか見えなかった。それでも、景色は良好で、綺麗と言えば綺麗と言えるかもしれない光景だ。 快晴の朝だった。
ちょっと長いですが、評価をお願いするんだな。 本当はもうちょっとばかしあるんだな。 某ラノベに似てるけど、気にしないで欲しいんだな。 ただ、どんな文を書いているか参考にしただけなんだ。
kinoのオマージュですか…… 全部あげるの面倒だけど、 少女の名前はリコらしい。が妙に感じた。何でだろ、口語っぽいからかな? あと、しかし、音はない。の意味がわからなかった。 念話?だったら、声はない、とかのほうがわかりやすい。 三人称文体(神様視点ってやつね)なのによきどき主観的な表現が多い 風流な音って、個人が感じるものだから、そこで使うのはどうかなあって思ったよ。
269 :
31 :2005/03/22(火) 16:51:10
自分も晒そうかと思うんですが、貼り付けるにはちょっと長いので、その作品を投稿しているサイトを 晒そうかと思うんですが、こういうのって言っちゃってもいいものでしょうか?
サイトで晒すと、読むのが億劫って言う人が出てくるかもね。 冒頭だけ晒して、興味わいたらこっちも って感じでサイトものせとけば
271 :
31 :2005/03/22(火) 17:17:28
どうもです。そうしてみます。では、冒頭を、ばっ
「ラ〜ラ〜ラ〜お〜まえ〜はい〜ない〜ラ〜ラ〜ラ〜」
春の眠気と花粉を含んだ空気を吸いながら、僕は悲しげに歌っていた。なぜ歌っているのか。
それはもうハンカチが、涙やら鼻水やら、そのほかいろんな粘液でグチョグチョになるぐらい、悲しい理由があった。
それが起きたのは午後三時過ぎだった。優雅な昼寝から目覚めた僕は、優雅な昼寝のざんし、よだれをじゅるじゅるとさせながら、
おやつのプリンでも食うかと台所へと来た。
一行目からアホっぽいですが、感想を教えていただいたら嬉しいです。続きは
ttp://sakka.org/training/ ここの「僕とプリンの共通点」ってやつです。
272 :
31 :2005/03/22(火) 17:23:47
乃木坂春香よりは面白い
274 :
31 :2005/03/22(火) 19:15:00
読んだことのないのでよく分かりませんが、ありがとうございます。
最初の桜に見とれてた所でトラックに轢き殺されたらシュールでいいと思った。
>>267 そのキャラキモいからやめた方が良いと思うんだな
>273 ラノベとしては確立してると思うよ。 俺、一人称一人ボケ一人ツッコミはうざくてめったに笑わないけど この作品は2、3回苦笑してる自分がいて、自分でキモいと思ったから。
278 :
えいいち :2005/03/22(火) 23:51:07
>>268 評価ありがとう。
>少女の名前はリコらしい
って部分は神様が一行に興味を示したかのような表現のつもりで書いたんだな。
>念話?
一種のテレパシー。周波数があるらしい。
>三人称文体(神様視点ってやつね)なのによきどき主観的な表現が多い
なるほど、描写的表現がいつの間にか主観的表現になってしまってたんだな。
どうやら描写的表現と主観的表現の区別がつかないらしいから、ちょっといくつか本を読んだ方がいいらしいな。
もしよければ、描写的表現がうまい名作があれば紹介していただけませんか?
>kinoのオマージュ
そう言えばそうかもしれないけれど、ほんとは違うんだな。
一人称視点の名作「ライ麦畑でつかまえて」なんだ。
279 :
268 :2005/03/23(水) 00:00:09
名作を例示できるほど本読んでないので 描写的は淡淡とならざるをえない、となげやりに答えておこう。 ライ麦のオマなんだし、一人称で思いきり書いてみたら
三人称が時々一人称に代わる、ってよくあるけど変かな?自分はよくやっちゃうけど。 あと、どの辺がライ麦畑で〜のオマージュなのか全く分からないのですが。。
>>280 僕はサリンジャーのライ麦にオマージュを捧げてはいるけど、時雨沢のキノの旅にはオマージュを捧げていないんだ。
キノの旅は体で、ライ麦が魂のようなものかな。
つまり、心の中はライ麦で汚れて、小説はキノの旅に感化されている。
推敲をじっくりやったら1ページも削れてしまったな。
前より簡潔になって読みやすくなったと思うんだ。
ファンタジー系を受け付けてる新人賞は無いかな?
電撃の大賞はどう見たって新人賞には見えないんだ。
それに、応募するのにも時間が無いんだ。
僕はついていないんだな。
時間はいつも憂鬱にさせやがる! くそくらえだ。
>>279 すっかりレス返すの忘れてたんだな。ごめんな。
ライ麦はたくさん読んでいるんで、一人称視点は得意なんだな。
わざわざ神様の野郎になって書く必要は無かったんだ。
今日はもう小説を作るのがいっぱいいっぱいだったんで、今は寝て、明日一人称視点に改修するんだな。
アドバイスありがとう。
これで神様の野郎に縛られなくて済むんだ。
自分のキャラ作る前に小説ちゃんと作った方がいいよ。
ラノベなら キャラ>話 だから先にキャラを考えた方がいいかと >280 うーんとね、えいいちさんのは、文体が三人称なのに、一人称な表現が使われてたから 指摘したの それが混ざって違和感にならなければいいと思う。
時雨沢には驚くな。 アイデアを立てては潰されて、アイデアを立てては潰される。 本当に困った。やばい。
>285 そんなあなたに戯言シリーズ! けっこう面白い お勧め みんな晒さないの?
287 :
名無し物書き@推敲中? :2005/03/23(水) 21:17:28
アゲ。
勉強とか睡眠とかで、創作に費やす時間がほとんど持てないです。 一日10枚とか書ける人すげー
自分もそんな感じ 学校がクラスの関係で1日12時間授業だったり 締め切り勘違いして1ヶ月延びたのに間に合うか……orz
290 :
31 :2005/03/24(木) 15:46:15
12時間授業ってどんなですか。 自分とこ、実質8時間授業の時ありますけど、8時間目になると何人も机に突っ伏してますよ。
普通科は多分普通の時間だけど、特進は朝7時40分から夜の7時40分…… 塾に行かず学校で全て請け負うが売りみたいだから 部活入るつもりがやれそうにない
高校生モノ書いてます。 純文路線で固めたいんだが、変な宗教出てきたらラノベくさくなるかな?
音楽にしても小説にしても、ジャンルっていうものは後からついてくるべきだと思うよ。 もし君が「変な宗教だしたら純文路線じゃない」って言われてボツにしたとして、それは本来君が書きたかったものを書いてることになるのかな? 文体とか書き方は純文路線とやらを意識するのはいいとして、書きたいものを書くって方が大事じゃない? 確かにラノベっぽいってイメージは良くないし、自分もそれで読まないけど、 書きたいように書くなら、それが純文でもラノベでもいいじゃない!
294 :
292 :2005/03/24(木) 22:27:09
>293 いいこと言われた気がする 処女作だから、隙のない作品にしたいって思ったけど とりあえず書きたいように書き上げるわ。
しばらく見なかったらとまってる じゃ、書き始めて1週間な俺にお勧めな小説教えてくれ ラノベでも純文でもどっちでもいい!
ラノベって何なんだ…? 萌えキャラ、というか魅力的な女も書けず、男臭い陰謀、策略、裏切り… そんなものしか書けないのに、ラノベを書いたつもり。早六年。 ストーリー主体で、キャラが立たない小説は、ラノベじゃないのか?どうなんだろう… キャラありきのストーリーか、ストーリーありきのキャラなのか… やばい、書けない… 誰かヘルプ…orz
はや六年……ってすごいな。 そんなあなたも晒してみないか? 漢のラノベも悪くないと思うぞ。 あと、ラノベって何となく匂いがあるよね。ラノベの匂いが
中1から高3までだから、全然っすよ。長編短編で30作〜ぐらいかな。ペースはかなり遅い。遅筆w高校に入ってから完成させたのは、10も無い…orz (何作も同時進行する癖のせいでしょうかね) 漢くさいラノベもありですかwありがたいです。 晒したいのはやまやまなんですが、携帯厨なもんで…申し訳ない。 人に見せるほど自信も無いし、力もつかない。だから見せれない…悪循環だわw っと、長文すまないっす
どうせ、匿名提示板なんだから恥ずかしくもないよ 期待とかじゃなく、同年代の人がどういったものを書くのか知りたいんだよね
きどり女子って何歳?ここにくるぐらいだから中高生だよな?応募するのかぁ。俺にもその勇気をわけてくれw
一応高校生 応募も賞と言うより投稿だから 投稿数少ないし受かれば本に載るだけ そういえば語りは消えたんだろうか……
作品が本に載るかもって事?それならすごいな… 俺も出してみるか…と思って自分のやつ見てみたが、泣けてきた。6年書き続けて、こんなんしかできないのかと…orz 就職も決まったし、ふつうに働いて年老いていくのもいいのかな…? 書くのは趣味の範囲で置いて… みんなはどうすんの? 専門学校とかいくのか? 行かないにしても、本気で作家目指すのか? それか、ただの趣味で置いておく?
仕事しながら執筆活動
304 :
名無し物書き@推敲中? :2005/03/26(土) 21:47:04
ここは本当に夢があって見ていて涙が止まらないスレですね
中一からラノベって・・・・・他にすることないのかよ・・・暗っ
俺学校で小説書くようなキャラじゃないから内緒にしてたのに、 こないだ新聞に作文が載ってバレてしまった。。 嬉し恥ずかしい(/ω\)
熱い議論をしている現役嘆くスレとは違ってマターリしてますね
>>305 それだけしかしてないとは言ってない。連れと見せ会いながら微笑ましい中学生活を送ったよ。
俺のせいでスレの空気が変わったみたいだな。もう来ない事にするよ。他の住人、申し訳ない。
では。
>>305 ほらお前のせいで気まずいじゃねーかよ。
中高生で小説書いてて2ちゃんねらーなんてキモヲタしかいないんだか、ら暗くて当たり前だって。
>>305 ほらお前のせいで気まずいじゃねーかよ。
中高生で小説書いてて2ちゃんねらーなんてキモヲタしかいないんだか、ら暗くて当たり前だって。
綿谷ちゃんのおかげでちょっとオサレな感じはでてきたけどさ。
あらあら……荒れてきましたね。
前から言われてるけど、その作った口調はやめた方がいい。 キモいのもあるけど、型にはまって表現が狭くなると思う。表現自体はしやすくはなると思うんだけどね。 あと、教室の掃除はちゃんとしなさいよ。名残おしいどうこうじゃなくて、使った物はきれいにしなさい。 ちょっと読んでこんな感じ。
>312 プロローグなんだから…なんか旅の目的とかそゆとこに触れないの? これじゃ、おためし版って感じ。テーマもはっきりしないし 似たようなのがうだうだ続くだけなら俺は勘弁。 >教室の掃除うんぬん 312に言ってるの?
315 :
313 :2005/03/29(火) 00:03:57
携帯からだったから、えいいちタンの日記?の部分しか読めてなかったみたい。ごめんね。
>>313 はそっちに対する意見だと思ってくれ。
えいいちすげえな 自分で雑学は負けないって言ってるだけはある 思想もしっかりしてる。 でも、掃除はしようぜ。
えいいち自演乙
ま、なんか色々やってるけど 俺も晒していいですか?
それはもうずっと忘れられてしまっていて、 覚えている人もいなくなってしまった昔の話 世界の言葉が一つだった頃、とある国のとあるお城に、たいそうわがままなお姫様がいました。お姫様にはその国の言葉で、『光り輝くもの』という意味の名前がつけられていましたが、あまりにわがままなので、いつのまにか『わがまま姫』と呼ばれるようになりました。 わがまま姫はやさしいじいやと大勢の家来と共に、大きなお城の中の、一番大きな塔に暮らしていました。その大きな塔は、わがまま姫のお父さんである王様が、わがままな娘が国の人に迷惑をかけないように作った、大きな大きな部屋でした。 今日もわがまま姫は塔のてっぺんで足をぶらぶらさせながら、広がる世界を見下ろしていました。 「ねえ、じいや。塔の下には何があるのかしら?」 じいやは微笑みながら答えます。 「きっとわがまま姫の気に入るような物は何もありませんよ」 「……ふうん、つまんなぁい」 目の前に広がるあおい空も、家来達も、ごちそうも、きれいなお洋服も、猫のエラムスも、みんなみんなわがまま姫のものでした。わがまま姫がわがままを言って、全部王様からもらったのです。
でも、わがまま姫は面白くありませんでした。 「ねえ、じいや。お空の向こうには何があるのかしら?」 じいやは微笑みながら答えます。 「ここと同じ空が続いているのですよ」 「ふうん、つまんなぁい、つまんない!」 わがまま姫がじたばたしていると、片方の靴がわがまま姫の足からすっぽりと抜けて、そのまま空に飛び出しました。「ああ、わたしの靴!」わがまま姫のぴかぴかの靴は、太陽の光を浴びて、きらきらと輝きながら塔のずっと下の方でしろいくもの中に吸い込まれていきました。 わがまま姫は身を乗り出して靴を取り返そうとしましたが、後ろからじいやにつかまれてしまい、どうすることもできませんでした。 「わがまま姫!おちたら危ないですよ。あんな靴より靴職人をたくさんよんで、もっといい靴を作らせればいいじゃあないですか」 わがまま姫はまだじたばたしています。 「あの靴じゃなきゃだめ!」 その日のうちに国中の靴屋が塔に呼ばれました
前かいてた童話の冒頭です。 こんなもんですか
何歳用の童話か知らないけれど、五歳ほどを基準にして評価しますね。 はっきり言って、低年齢用ならば難しい表現は控えた方がいい。 難しい単語や描写がちょっとだけある。 表現の方法はいいんだけどね。 >父さんである王様が、わがままな娘が がの連続。ちょっと変えた方がいい。
対象年齢は大人です 本当は怖いグリム童話がハッピーエンドになるような、そんな話が書きたかったんで 中盤はエルミャーの冒険的な流れで。
325 :
名無し物書き@推敲中? :皇紀2665/04/01(金) 17:48:06
上げますよ
326 :
名無し物書き@推敲中? :皇紀2665/04/01(金) 19:13:34
文学界新人賞に応募する中高生の小説家きどりは手を挙げな!! ノシ
文学界新人賞ってなあに? どんな作品が該当するの?
328 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/02(土) 18:16:15
>>327 簡単に言っちゃえば、原稿用紙100枚程度の小説がー
説明マンドクセ、ぐぐれ
329 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/02(土) 20:14:01
あはははは
短編が書きたいんだが
331 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/03(日) 04:03:10
>>178 いやいや、君。君はどこの文豪ですか?
小説の唯一の材料はただ言葉だけなんだから。
みんなお話づくりにばっか夢中だから、稚拙なものしか
かけないんだよ。 自分に言ってるのかな?
ハズカシクナイ?
こんな明け方にものすごい遅レスを発見し、得した気分
>>313 俺は178じゃないけど、マジレス。
お話にだけこだわって言葉を大事にしない、っていう奴はシナリオ書きにでもなればいいと思うよ。
幼稚ながら例を挙げさせて頂くと、「小説の神様」志賀直哉の作品なんかそれがよくわかるかと。
内容の面白いつまらないは別として、テンポが良くてスラスラ読める。これは真似するのは難しいと思った。
こういう小説の評価の仕方もあるから、文豪がどうこう以前に小説家目指す以上は言葉の使い方から考えるべきだと思うよ。武器というかオリジナリティーになると思う。
舞城タンはちょっとやり杉だけど。
推理小説って小説として読むには価値低い? つまり小説書こうとしてる人が読んでも得るものはないかな?
336 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/04(月) 01:56:42
んなこたぁない
赤川次郎とか読んでていらいらしてくるんだけど
338 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/04(月) 23:47:22
んなこたぁない
この時間帯に書いてる奴なんかいないよなあ
ノシ
341 :
謎 ◆xsLXMEJKl2 :2005/04/05(火) 15:07:48
さてと、よっこらセックス
342 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/05(火) 15:10:46
学級新聞に連載でもしとけ、皮かむり
344 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/06(水) 01:10:01
んなこたぁない
この中で1番いいのはどれだ?
346 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/06(水) 23:19:15
どの中だよ
このスレにはっつけてるやつ全部
348 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/07(木) 00:23:56
自演で誉めるのはあまりに情けないので 109らへんの菊龍さんのショートショートを押しとく これだけ完結してるし、面白かった。
349 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/07(木) 00:37:11
んなこたぁない
350 :
壁の緒 ◆ZQwFdMMZRs :2005/04/07(木) 21:16:59
じゃ、てめえなんか書け
あげ
352 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/09(土) 01:21:58
>>331 >みんなお話づくりにばっか夢中だから、稚拙なものしか
これって、山田悠介の事?
言うほど、稚拙じゃないってば。山田悠介は。
354 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/09(土) 02:22:11
でも、プロにしては文章がヘタっぽいんだよ。 ストーリーはそれなりなのに。『親指探し』でガッカリした。 坂東真砂子なら、あの設定でもっと上手く書けるハズだ。
355 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/09(土) 02:44:55
>>323 なんかね、文章はいいんだけど、話への引き込みが弱い気が。
積極的に続きを読みたくはならない。もっと、冒頭部分でのキャッチを・・・
356 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/09(土) 02:49:31
>>319 320
なんだか絵本コーナーにありそうな内容だけに、新鮮味には欠ける。
売れるポイントを押さえているから、それなりには面白くなりそうだけど。
おお、なんか知らないうちにレビュウついとる ありがとね みなさん上手いけど、物語の冒頭系の中ならきどり女子さんのが一番ひきこまれた。 表現力も大事だけど、テンポとか雰囲気も重要やね
名前入れ忘れた
359 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/09(土) 22:04:19
そういや、きどり女子消えたねぇ
いますよーノシ 今までもROMってました 短編を晒したいがどうしても長編の導入になってしまう…… 自分では短編のつもりだけどどうも続きがありそうな感じに
361 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/10(日) 21:31:01
俺もう中高生じゃなくなったから、卒業するぜー! 仕事がマンドクサくて書けないぜー!orz
卒おめ! まあ、暇になったらおいでよ
ありがと(⊃д`) また来ますね!ノシ
>360 そう言わずに 晒せるなら極力晒してー スレに活気がつくから
じゃあ、俺も晒そう。今書いてる学園モノのワンシーンです。 ていうか、色々あって家で主人公が泣いてるところに姉(初登場)が来るシーン なんか好きなシーンなんで 僕は泣きつづけた。何かのたががはずれたみたいに。いつのまにか声が大きくなっていて、枕に顔を押し付けたくらいでは抑えきれなくなっていた。 誰かがドアを叩いている、何か言っているが聞こえない。もともと鍵なんてかけていなかったので、その人は三回目のノックを終えた時点で中に入ってきた。 僕はかまわず泣きつづけた。泣いているのがばれているなら、恥ずかしがることもなかったが、家族に泣いている顔を見られるのが恥ずかしかったのだ。 その人はよしよーし、となかば小馬鹿にするように僕の背中をさすってくれる。 「ほんと、あんたは馬鹿よね。人一倍弱いんだから、あんまり干渉されちゃ駄目だって先生に言われてたでしょうが」 姉の声だ。 羞恥が怒りに変わる。 だけど、撫でてくれる手は優しくて、優しくて
「ほらほら、せっかく泣けたんだから。全部流して一度からっぽにしちゃいなさい。何でもかんでも考えすぎなのよ、馬鹿なんだから馬鹿らしくしてなさい」 背中を撫でる指が僕の中の混沌を掻き回す。ぐるぐる、ぐるぐると掻き回されて、黒くて淀んだ大きなモノが口から泣き声となって出て行った。もうあまり涙は出ない。 ただかすれた泣き声だけが、とめどなく喉を震わす。これで収まるかな、と思ったけれど、姉のなでなでが僕を攻め立てる。 うかつにも、ぶり返してしまった。姉は、楽しそうな声で「ばか、ばーか。死ね、死んで生きろ」なんてほざいている。真性のサドだ。 背中を撫でれば僕が泣く、と思っているようで、撫でるペースを上げてくる。そしてそれは正解だった。 枯れてしまったはずの涙が溢れ出す。 そして数秒か、数分後。 部屋の中には僕の鼻をすする音だけが聞こえている。 姉は満足そうに僕の背中を軽くはたいた。 「あんたは覚えてないでしょうけどね、前にもこんなことがあったのよ」 「うるひゃい」うるさい、と言おうとしたが呂律が回らない。ひどいざまだ。まさか、よりによって姉に見つかるとは。 ほら、叔父さんが死んだときよ、と姉は僕の背中に持たれかかる。僕よりも一回りも二周りも小さい姉の背中は少し冷たく感じた。 叔父が死んだときのことなら覚えている。 葬儀の日の夜中に、死について考えてしまったのだ。 小学生三年生という想像力と現実が交錯する年齢に、「死」なんていうテーマは重すぎた。僕は約6年ぶりくらいの夜鳴きをした。 わめき散らして、物にあたったのだ。 「あのときも、あんたは全身の水分を出しきる勢いで泣いてた」 あのときもここまでひどかったっけ、そこまではっきりとは覚えていない。
「あんた泣きながら私に殴りかかってきたのよ。んで、ハラに一発入って、父さんがキレて、あんたの事殴ったのよね。そしたらあんた、急に憑き物が落ちたみたいになっちゃって。ぼそり、と一言」 何て言ったんだっけ。ああ、あれだ。 「「死にたい」」 なによ、おぼえてるじゃない。とつまらなそうに続ける。 「あんときはびびっちゃったわ。まさか実の弟が小三で死にたい、とか言い出すなんて。ほんとキモかった。マジでうわ、こいつ捨てろよって気分だったわね」 言いたい放題だ。 でも、僕も思い出してきた。 「母さんだったっけ」 「そ。一番いいとこ持っていくのよ、あのババア」 僕の一言に家族は黙り込んでしまった。でもただ一人母さんだけが、どうして、死にたいの、と聞いたのだ。 僕は、ゆっくりと答えた。 「だって、どうせ、どうせいつかは死ぬんだし。あんなに苦しそうに、あんなに嫌な風に死ぬなら、今のうちに死んでおきたいよ」 母以外は唖然としていた。母は目線を僕の高さに合わせて、言う。 あれ? 「母さん、何て言ったんだっけ?」
「さあ、忘れちゃった。それ聞いたらあんたはまた泣き出しちゃって、うちら家族は次の日全員寝不足だったことは覚えてるわ」 嫌なことばかり覚えているなあ。 「とにかく、そのときの私は敗北感と寂寥感でいっぱいだったのよ」 「俺に殴られたから? でもあとで蹴り返されたじゃん」 「その程度で敗北感を味わうかよ、あんたじゃあるまいし。負けたのは母さんによ。あんたは絶対忘れてるけど、最初にあんたを慰めたのは私なのよ」 もちろん覚えていない。 「最初にあんたがすすり泣いてんの私が見つけて、『どうしたの? おねえちゃんに言ってごらん』って優しく聞いてやったのに、あんたは私の顔見て本泣きに入っちゃって。どたばたーってパパママが降りてきて」 全然記憶になかった。泣き始めの記憶すらないのに。 「完敗だったわ、もうそうそれが悔しくて悔しくて」 「別に、ねーちゃんが気にする事じゃないだろ」 後頭部でヘッドバッドをされた。石頭は健在なようだ。痛かったけど涙は出ない。 「あんたは私の弟でしょうが。」
うわ、誤字脱字多い。 これ以降姉は出てきません。 なんつーか、最近僕も私も壊れちゃいました系が流行っているんで 壊れる寸前に、家族が出てきて踏みとどまるってのを書いてみたかったのです。
370 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/12(火) 02:44:23
お題が出てる板あったから書いてきた
371 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/12(火) 03:12:46
>>365 −368
>だけど、撫でてくれる手は優しくて、優しくて
優しくて、優しくて ←。がここにないのは、金原ひとみ風?
蛇にピアスな人? 痛いの嫌いだから読んでないけど 。がないのは、意図的です ヘタに文章にするより、綺麗かなーって 感想あったらくださいな
>370 どこよ?
375 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/13(水) 13:08:02
age
ええと、本編はテーマが違うっていうか、伝奇モノなんだけど、それなら大丈夫かな? まあ、流行りを気にして書きたい物書かないのもどうかと思うけどさ
377 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/15(金) 22:30:01
生き別れのきょうだい。 深山理沙は、そんなものが現実に存在したことに驚いた。もっとも、ひとにはいろいろな事情があるのだからそういったものが存在しても何もおかしくはないということは分かっていた。 それでも、人間、受け入れられないことがある。 今この瞬間に世界のどこかで人が死んでいるという事実も、言葉としては理解できても、実感は薄い事実だ。体験したことがないことなど、わからない。これはまだ若いからだろうか。それとも、大人になってもずっとこうなのか。人間は、思ったよりずっと薄情だったのだろうか。 そこまで考えたところで、理沙は目を瞑った。喫茶店のテーブル、上に乗ったコーヒーはまだ中学生の自分には慣れないブラック。何故か見栄を張って頼んでしまった。暇つぶしの解きかけの宿題、やる気が起きない。 不意に、宿題のノートが影で覆われた。彼女が顔を上げると、そこには若い男性が立っていた。 「君が、深山理沙さん?」
378 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/15(金) 22:33:30
細められた目。普通よりは(何を持って普通とするのかよくわからなかったが)少し長めの、ややぼさぼさの髪。黒いフレームの長方形の眼鏡。身長は高め。痩せ形で細身だが、大体平均的。首元の空いた、緩めの上着にジーンズ。 理沙の腹違いの兄、深山数樹は、そんな容姿をしていた。 理沙は数樹の問いに軽くうなずいた。結構かっこいいかも、と彼女は思った。自分の兄とは思えない。多分、かっこよくなくても兄とは思えないだろうけれど。 理沙は俯く。年上と話をするのは好きではない。何を言っていいかわからないからだ。それに、男の人。兄妹の、兄の方。血縁。 「良かった。やっぱりそうだったんだね」数樹は微笑んだ。 「はい」理沙は小さな声で言った。聞こえているだろうか。 数樹は理沙の向かい側に座った。側で見ると、顔は良さそうだ。いかんせん手入れが足りない気もするが、女子には十分通用するだろう。 (私、何考えてるんだよ…) 理沙は自分の想像に呆れた。クラスの女子に毒されているかもしれない。とりあえず、理沙は数樹が話を切り出すのを待った。 しかし、相手側も何を話していいかは分からないらしい。数樹は髪を掻き上げると、理沙の方を向き改めて微笑んだ。お世辞にも人が良さそうには見えない。 だが、数樹は奇妙なものを持っていた。世間ではオーラとでも言うのだろうか、彼の近くにいるだけで、空気がナイフのような鋭さをもっていることが分かった。 切れ味のいい刃物のように、他人をざっくりと切り裂く。しかし痛みはない。そこにあったのは、強い力への怖れだ。数樹はきっとただ者ではない−理沙はそう思い、息を飲んだ。 今書いてる長編の導入です。批評あったらお願いします
>>377 推敲しろ。
完成した奴は最低1日置いて推敲しないと、陶酔した作品を投下して恥をかくんだ。
何が悪いかというとだな、
・三人称と一人称が混合している
これに限るね。
途中で一人称に切り替わっているんだ。
これが一番危ないんだ、読者を混乱させる。
380 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/16(土) 01:13:24
age
381 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/16(土) 13:25:59
>>377-378 冒頭での引き込みにインパクトがない。実用書はともかく、小説は冒頭が勝負だ。
そこでの掴みが弱ければ、読者はそれ以上読み進めようとはしないものだ。
登場人物の個性も弱い気がします。(特に主役? 深山理沙の方)
どんな人物なのか具体的なイメージが浮かばない。
※中高生だからという理由で割り引いて読みたくないので、
辛口批評が多いかもしれませんが、ご了承下さい。
別にけなしている訳ではありません。
>>377-378 私的には良いと思う。結構かっこいいかも〜の後の、顔は良さそうだ〜は重複しているから訂正した方が良い
このあと兄弟の近親相姦みたいな展開にならんことを願う
>>379 基本的には三人称で、一人称が入ってくる文は珍しくないと思う。
ただそれなのに(私、何考えてるんだよ…)とかカッコを使ってるのは気になったが
ところでこれって冒頭?だとしたら結構展開が限られてくるな…
えいいちはあのキャラやめたの?
流されやすい
>>382 こっからの展開限られるって…
どんだけ想像力ないんだよw
それより段落は1文字開けなきゃ!
評価ありがとうございます。
>>379 確かに推敲が足りなかったかもしれません。精進します。
>途中で一人称に切り替わっている
気付きませんでした。難しいですね…
>>381 冒頭のインパクトは、自分でも悩みました。やっぱり駄目っすか。
キャラの個性も…ですね。実はこれ二次創作でキャラの名前伏せてあるんですが、個性を生かしきれてませんね…研究してきます。
辛口はむしろありがたいです。
>>382 ありがとうございます。重複部は推敲不足でした…
近親相姦はありませんよw一応ミステリモノです。(ちなみに兄が探偵役)
カッコはよした方がいいですね。直します。
>>384 横書きのウェブ小説でも一マスあけた方がいいですか?
あ、あとちなみに自分中三です。
>横書きのウェブ小説でも一マスあけた方がいいですか? もとは酷評スレのルールだけどね。 読みやすい方がたくさんの人が酷評くれるし。
387 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/17(日) 18:07:53
うむ!
あげあげ
つまらないをテーマにしてつまらないものを書いたんだ。 本当につまらなくなった。 このつまらない小説を晒すべきか破棄するべきか思考中なんだ。 とにかくだな、推敲してるこっちが気が滅入っちゃうんだ、本当なんだ。
390 :
1/2 :2005/04/17(日) 21:01:16
では、現在書いてるラノベの冒頭を。 夜半。青々と闇を照らす月が頭上に浮かんでいた。 その月明かりを受けながら、紅色に染まる世界があった。 路地裏。日中ですら人が寄り付かぬ場所が、その世界である。 ぴちゃり、と地面にできた赤い水溜りに波紋が生まれた。 「て、めえ」 一人の少年が体を震わせて、この世界を生み出した男を睨みすえる。しかし、その声にはハッキリと恐怖の感情が見えた。 少年の足元には、同い年くらいの男女が『あった』。そう、『あった』だ。 そこに散乱しているものは、もはや人とは呼べない肉の塊。これは、もはやモノ。故にあった、と表現するしかない。 少年は、何故こんな事になったのか、必死に考える。 自分達はただ、いつものようにここで溜まっていて、退屈な日常を謳歌していた。 その時、彼が来たのだ。今、目の前にいる化物が。 あそこで襲ってやろうなどと、思わなければこんな事には――。 現実から逃避するように思考するそんな少年を、赤い男がつまらなそうに見ていた。 前髪だけを朱色に染めた奇妙な髪、瞳も人の色素ではありえない赤。そのうえ赤色のトレンチコートという奇妙な服を着て、右手には、まるで炎が揺らめいているような形の長剣。 彼を見て抱くイメージは『炎』だろう。 その姿も、無表情の奥に秘められた感情からも、彼に対してそのイメージを他人に与えるだろう。 いや、彼の場合イメージだけではない。実際に彼は、炎そのものである。 「来るなよ、こっち来るなよ! どっか行け!」 バタフライナイフを取り出し、無我夢中に振り回す少年。 けれど、彼は恐れない。そもそも、その程度の武器で彼に傷をつける事自体不可能である。
391 :
2/2 :2005/04/17(日) 21:02:15
「――喰らえ」 彼の言葉と、右手の剣から炎の獣が出現するのは同時。いや、獣と言うにはその姿は神々しい。 ――それは竜。炎の竜は少年の右腕をナイフごと食い千切った。 「ぎ、いいいいああああああああぁアアあああ!」 右腕が喪失、肩から指先まで欠片すらも残さず消し炭となる。けれど、血液は流れない。皮肉にも、少年の腕を喰らった炎で生じた火傷で止血されたのだ。 「あ、ああ、あああああああ! た、す、助け、助けてくれ」 「煩い、黙っていろ」 泣き叫びながら赦しを請う少年に、無慈悲な一撃が叩き込まれる。 頭から股間まで、一刀の元に切断。切断面から血液と五臓六腑、脳漿がこぼれる。 「――脆い」 彼は少年たちの骸を、つまらない物でも見るかのように視線を向ける。 いや、実際彼にとってそれはつまらない物なのだろう。 「退屈だが、目的のためには仕方が無い、か」 自分の指に炎を生み、それをタバコの先に押さえつける。紫煙が夜空に向かって昇り、凍てつくような冷たい風で乱され霧散する。 その現象を何気なく見つめながら、彼は思う。 「ああ、一体いつになれば出会えるというのだ――」 口唇から紡がれる小さな声が、僅かな間を置いて赤い世界に放たれた。 「――黒き百合の、姫君よ」
392 :
あお :2005/04/17(日) 22:53:17
ラノベを前提とするなら、これといって違和感はないね 最近見かけるマジで表現力のねぇラノベ書きよりは全然上手いと思うよ あとは持久力! 中、後半になると話進めるのを急ぎすぎて 表現がおろそかになる人がいるから。 最初から通して読んでいつのまにか書き方がだいぶ変わってる! なんてことのないように
393 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/18(月) 02:59:20
>>389 書いている本人がつまらないと言っているものでは、なおさら他人は面白いと思えないだろうから、
それを例題として面白くしてみようという企画でもしない限りは晒さないほうがいいと思います。
自分では面白いと思って書いた物ですら、ただの自己満足にすぎない事も多々あるのですから。
それなりに文章力はあるのですから、つまらないと思いながらつまらないものを書くのは勿体無い。
>>392 感想ありがとう。結構やる気出てきた。
正直やる気、というか自信が喪失してたから、そうやって言ってもらえるとうれしいです。
とりあえず、最近の小説は創作意欲と自信を涌かせてくれるんだ。
歌とか音楽聴いてると突然ストーリーが浮かぶんだよね そんな風に閃いて書いた作品は、たいてい題名が「その曲名の一字違い」とかになる 著作的にヤバイっぽいけど、投稿しなけりゃいいか
397 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/18(月) 20:28:52
>>396 出版社への応募はまずいけど、ここへの投下ならいいんじゃない?
ここにいられるとしたら後一年の高三なんだが、 宿題とか受験勉強とか小説が暇になったら来るのでよろしくお願いしたい よろしく! お願いいたします
>399 うーん、と 俺の読解力がないのか、あんたの小説がわかりづらいのか ひどく考えさせられる作風だな。とりあえず、話がわかんない。 あと、エレナエレナエレナエレナ使いすぎかと。彼女とか他の言い方あるだろう 日本語のいいとこって主語使わなくても意味が通るところじゃない?
>>399 >一台の装甲バンと一人の少女と一人の少年が座っている。
ざっと読んだ中でこれが一番気になった。
まず一つ。これじゃあ、装甲バンまで座っている、つまりバンまで人間のように読めてしまう。(流れで分かるけど、「あれ?」って感じでテンポが悪くなる)
次に、の、が三つも出てるところ。最低でも二つに抑えなければ。
>>399 >>400 と同じになってしまうが
言いたいことを言わないのは体によくないので言っておこうと思う。
確かにここで名前を出す必要はないと思う。
せっかく少年と少女の曖昧な関係を描写していたのに
これでは後の伏線としても使えなくなってしまう。
できれば台詞で名前が出た時や場面が変わる場合以外は
いきなり名前を出すのは避けたほうがいい。
それから蛇足かもしれないが、発炎筒が唐突過ぎるのも問題。
少しそれを思わせる伏線が欲しいところ。
まあ、こんなもんで。
402は話が理解できてるみたいやね 誰か教えて。どういうことなの?
まあ、その前にプロローグで批評するということが難しいんだけどね。
やっぱり批評するには小説の一話全体、
最低でも一章程度の長さがないとどのようにコメントしていいか迷ってしまう。
>>399 の場合だとコメントできるといえば文体の使い方、誤字脱字ぐらい。
ストーリー自体にコメントするには長さが足りないってこと。
できてもその晒している文章の流れだけかな。
それから来たばっかりででしゃばってしまったことには謝ります、すみません。
なんだ、安心した。えいいちに解説キボン >402 いちいち謝ってたら身が持たんぞ 俺も現高三、分野はホラー、いろいろがんばろー
406 :
402 :2005/04/18(月) 22:13:20
398で何も返答がなかったので少々不安になってたということはここだけの秘密 私の場合はジャンルはまだ未固定、 現在書いてるのは長編の伝奇に短編のホラーらしきもの では改めてよろしくだ
407 :
405 :2005/04/18(月) 22:32:47
お前は俺かw 俺も長編は伝奇だわ。 短編ホラー(?)神隠し系をさっき書き終えた。トワイライトシンドロームの裏側の町な感じ。 晒そうか迷ったけど、まだストックあるみたいなんで今日はよしとくわ。
408 :
402 :2005/04/18(月) 23:02:08
あまり巡りあいたくない偶然だ。 なぜって? 競い合わなくてはならないからです。 しばらくは批評等に専念させていただきますわ。 ホラーは昨日プロットが終わったばかり。内容はありきたりのものでネット上のゲームの話。 そして宿題が終わったのでこれから執筆タイム。 これを晒すかどうかは出来上がりの状態を入念に検査した後出荷したいと思います。
本当はね、僕はキノの旅に喧嘩を売るために小説を書いているんだ。 僕は作った小説を前部読み直してみたんだ。 そしたら、まったくキノの旅に喧嘩を売れないんじゃないかって思ったんだ。 だから僕はこうすることにした。 ・一作50ページ以内 ・作品をどこから読んでも通用するようにする だから僕はこれが処女作になったんだ。 解説は次。
まずだな、この作品はいったいどんな作品かと言うとだな。 人間は予想もしない寝相をするときがあるんだ。 例えば、台所で小便をしたり、リビングでうろうろしたりね。 僕はそのことを思いついて書いたんだ。 まず、内容はどんなものかと言うとだな。 主人公エレナが夜に満月を気違いみたいに眺めている夢を見たんだ。 その夢は方位磁針が壊れてどこを見ても同じ風景で何もない場所に迷い込んでしまった夢なんだ。 そして、エトヴィーンと一緒に月を眺めてる夢なんだ。 そこで月が朧にかすむんだ。 そこで少女は立ち上がり、こう思うんだ。 「この満月を撃ったら何か起きるかもしれない。この満月を撃ちぬいたら何が起こるんだろう」 と不安と希望を胸に抱え、リボルバーの引き金を引くんだ。 実はそれは夢だったんだ。 引いたのは引き金でなく、摩擦発火式のスモークグレネードに留めてあるピンだったんだ。 そこで少女は悶絶して終わり。 付箋はというとだな。 エトヴィーンが腕をつねった場面と最後の場面なんだ。 一応、修正。
えいいち、さんくー キノの旅に喧嘩売るなら銃器の種類とか、乗り物の構造にも気を配ったほうがええよ 初心者にも分るような詳細(キノでいう口径とか、立体的に乗り物を表現する奴ね) を加えてくれると、より読者がその世界に引きこまれる。 ま、あんまやりすぎてどんどんマニアックな知識広げても引かれるけどさ。 そこらへんの力加減も小説の駆け引きなんだろう
412 :
402 :2005/04/18(月) 23:52:32
批評じゃなくて感想ね、感想。 寝相の悪さは時にスモークグレネードで自爆してしまうのだな。 で、批評。 キノを意識するぐらいならまず教訓的なテーマを持たせることが大事かな。 キノは短編で一つ一つにテーマを持たせている。それも大部分は教訓的なものが多い。 教訓的なものとはもちろん人間の汚さ、美しさ、それによる過ちや成功について教えるもの。 有名なものでいうとイソップ物語がそれなわけだけど、そこをキノの旅は国を冒険することで主人公に教訓を与えているというわけ。 そこが面白いところだと私は思っているわけです。 話が長くなってきましたが、つまり私が言いたいことは、 えいいちのテーマ、寝相からはどういう感想が得られるかということ。 読んでいて読者はなんらかの感想を持つ。それはテーマを決めていればなおさらでしょう。 じゃあ、えいいちの小説を読んで感想を待つとするとどんなものになるか。あえて最後まで言わないけどそういうことかな。 私の批評はこんなもんです。長くなってしまいましたがそれだけ言いたいことがあったということで勘弁してやってください。
やっぱみんなラノベ路線なのね。 キノとか全然ついてけない…
ラノベ路線じゃない厨房がここに居ますよノシ 同じくラノベはさっぱりわかりません。消防のころ少しだけ読んでたから一部わかるけど。 私は吉本ばななとか江國香織とかみたいな小説を書きたいなあと思いつつ日々過ごしてます。
415 :
402 :2005/04/19(火) 18:56:09
読む会社順だと 講談社ノベルス>カッパノベルス>幻冬舎=電撃=スニーカー>>>角川=集英社>>>>と他ランダム 新書系統を好んで買ってます ジャンル的にいうと ミステリー>私小説=ファンタジー=ラノベ>>ホラー=伝奇=恋愛物>>>>>SF 基本的に雑食 最近読んだのは森博嗣の「ナ・バテア」「スカイ・クロラ」など。
416 :
402 :2005/04/19(火) 18:59:21
正直
>>412 はキノを思い出し思い出し書いてたので、
本当にこれでいいのだろうか? の不安がつきまとってました。
できれば、これは違う、とか思った人は言ってほしい
ジャンルとか会社とか全然気にした事ないんだけど…
418 :
402 :2005/04/19(火) 19:15:39
>413 キノは挿し絵を気にしなけりゃ、大衆文学として通じるよ。と主張してみる。 >文芸アシスタント やりたい人はやったら? って感じ。可もなく、不可もなく 一人で書いてんだから、自分の好きなように書けるんじゃん。 でも、多くの人にうけてたくさん売れるような作品にしたいならやるべきかも。 まあ、俺は絶対やらないけど。
420 :
419 :2005/04/19(火) 20:10:21
スマソ あげちまったい
>>399 ぼーっと、ってのが多すぎるね。同じ表現を何度も使わないほうがいいよ。
あと、
>少年はそう言いながら月をぼーっと眺めている。
>少年の黒い瞳には黄色く光る月が浮かんでいる。
ってのは一つの文にしたほうがいい気がするよ。
>少年はそう言いながら月をぼーっと眺めていた。その黒い瞳には、黄色く光る月が浮かんでいる。
って感じに下にある少女も同じ。まあ、これは自分の主観だから、違う、って思ったらスルーしてね。自分が正しいのかあんまり自信が無い。
あと、全体的にボキャブラリーが少ない気がする。
こういう状況の時、プロはどんな風に書いてるのかな? って感じで表現を勉強したら、今よりずっと文章力がつくと思うよ。
プロになれるかは分からないけど、お互い頑張ろう。自分も今書いてるのを仕上げたらここに晒してみる。
もっとも、いつになるか分からないけど……
おー、なんか活気づいてきたね。 ぢゃあ、晒せそうな人さらそーぜ
423 :
405 :2005/04/19(火) 22:09:05
ぶっちゃけ晒そうと思ってた奴を文芸部に投稿することにした。 酷評板に晒した奴なら晒すけど?
>>423 それは楽しみだ。できれば全体が見たいから、
どこか全部いっぺんに晒せる場所がほしいところだね。
425 :
405 :2005/04/19(火) 22:34:19
全部じゃないって 冒頭だけ。本編は今、なかば。 あと、酷評板じゃなく酷評スレね。
おう、よくわかった。楽しみにしてる。
評価ありがとう。 とりあえず、キノの人間の教訓的テーマに対して、僕は日常で良くあることをテーマにすることにしたんだ。 次の作品は日常的に良くある、勘違いをテーマにして大きく書こうと思うんだ。 ついでに書いておくけどね、今回落した作品は、寝相をテーマにしたからとてもつまらなく書いたんだ。 言い訳みたいに聞こえるけど本当なんだ、嘘じゃないよ。 ご飯は前半、おかずは後半なんだ。
428 :
405 :2005/04/19(火) 22:45:18
まだ四時半なのに、教室の窓から見える空は橙色に照らされていた。取り残された雲に染み込んだ赤が正吾の目に写る。 「うわ、まぶしい…」 正吾の心を読んだかのように隣にいる千鶴がつぶやいた。その声に他のクラスメイト達も作業を止め、窓を見やる。窓際の正吾からだと顔を真っ赤に染めたみんなが一斉にこっちを振り向いたように見えた。 「ここ西日だもんな、なんか目がチカチカするよ」おもむろに手を翳しながら正吾が言った。 「違う違う、『もう秋だよな』でしょ。すごいよね、まだ五時にもなってないのに」 片目を押さえながら千鶴が答える。「ほんとまぶしいよ、ねー、カーテンしめちゃう?」 千鶴のクラス全員への問いかけで、教室全体に『風流だから開けておこう』組と『眩しいだけだから閉めておこう』組に分かれた論争が広がっていく。 またか、と思いながらも正吾は感心していた。このクラスでの論争は、毎回否定派と、肯定派のメンバーが変わっている。今回もそうだ。男女も、いじめっこも、いじめられっこも、それぞれが同じ陣営だったり、敵対していたりする。 それがこのクラス二年D組の暗黙のルールだった。 「静かに」いつもの調子で騒ぎ始めた教室に、はきはきした声が通った。眼鏡を光らせながら立ちあがったのは学級委員長を務める浦上だ。「多数決を取ります、カーテンを閉めて欲しい人」 クラスの半数以上、主に女子と文化祭に熱心に参加している男子が手を上げた。 数えるまでもなかったので、浦上は窓際の生徒達にカーテンを閉めるよう指示を出す。いつものことながらテキパキしている、と思いながら正吾はカーテンに手をかけた。 ―――――最後にもう一度。 せき止めきれていない光をもらすカーテンの隙間から、外の世界を覗く。うけいれようのない大容量の赤燈が、目を焼き尽くしていく。 それでも止めることができない。永遠に広がっていく明かりの始まり。世界を照らす灯火の起源。目を凝らすと、あと少しでそれが見えてくる。あと少しで… ざぁっ、という音とともに正吾の世界は横から溶暗した。 「…太陽を直視してはいけません」千鶴が呆れた口調で言う。「下手したら失明するよ」
429 :
405 :2005/04/19(火) 22:52:44
こっから、本編。つか、宣伝しまくったから見た事ある人いるかも 1 その日も、帰路につけたのは、六時を少し過ぎた頃だった。 うちのクラスはどうやら青春を謳歌している学生ばかりのようで、誰も帰ろうとしないから結局帰りそびれてしまった。 もしかしたらみんな誰かが先に帰るのを待っていたのかもしれない。 気がつけば外は真っ暗。文実(注:文化祭実行委員)にみんな仲良く教室を追い出され、今に至る。 男女が一緒に帰ることがタブーなのは中学生までのようで、帰宅部、文芸部、運動部ごちゃまぜで わきあいあいと集団下校している。 頭脳明晰な眼鏡君 中野が女子にメアドを聞き回っていたり、 世の中を甘いものと辛いものでしか区別できないようなトンさんが健康不良青年 浅山と音楽の話で盛り上がっていたりする。 昼間の日常ではありえない組み合わせ。暗いから少しドキドキしてるんだろう、みんなはそれを一体感と勘違いしているだけだ。 「吊り橋効果…」なんてね。 一人で照れていると、自動車の音がいくつも聞こえてきた。視界に街灯以外の明かりが見える、やっと国道にでたみたいだ。 「ショーゴ!おせえぞー!」 いつのまにか他のクラスメイトは全員、信号を渡り終えていた。わらわらと僕を待ってくれている群体の先頭から笹原が叫ぶ。 「これからみんなで飯食うんだけど、D組全員参加だから!」 また勝手なことを… 「どこでー!!」 「それは、」 視界を遮るように大型のトラックが一台きた。 トラックが完全に通りすぎてから叫ぶ。 「おーい!どこでだよ!」 いつのまにか待っていてくれていたのは笹原一人だけになっていた。 他のみんなは既に駅の方へと歩き出してしまったようだ。 「メールするから!」 そう叫び返すと笹原も、クラスメイトを追って向かいの闇に消えた。 「なんだよ、それ…」 タクシーが一台、静まり返った国道を走り抜けていく。ひんやりとしたそよ風が 頬を撫でていくのが心地よかった。
430 :
405 :2005/04/19(火) 22:55:07
タクシーの明かりを最後に、車はめっきり来なくなった。 国道に等間隔に置かれた街灯と、それに沿ってかなり遠くに吉野屋らしき看板が見える、人工の光はそれだけだ。 あとは、月の神秘的な光。国道からこっち側はすごく田舎だってのに、星は一つも見えない。 さっきのタクシーのドップラー効果も止んで、僕の周りは田舎の夜みたいに静かになった。 微風。大気のうねり。聞こえるのはそれくらいだ。 「はぁ……」 信号はまだ変わる気配を見せない。国道も、自動車どころか生き物の気配が消えていた。 ここだけ、世界から切り取られたみたいだった。
431 :
405 :2005/04/19(火) 23:00:25
空気が唸り声をあげる。風は嘶き、森は囁く。雲が、満月をちらつかせる。うっすらと、 何層ものヴェールに包まれながらも、妖艶に、それでいて儚げに僕を誘う。 鼻腔をくすぐるのは夜の濡れた匂い。すん、と肺が満たされていく、だが、まどろみは覚 めない。思わず酔いそうになるくらいの光景だ。 朧月夜。 「…………くはぁ」何かいいことを言おうとしたのだが、声にならなかった。 いや、声は出るが言葉にならない。代わりにもれたのはため息とも咳きともつかないよう な奇妙な音だけだ。 五感が研ぎ澄まされ、せばまっていく、やがて一本につながってしまい、不思議な一体感 だけが残った。一番、地球の力に近い所にいるような感覚。そして地球の一部になれたとい う安心感。もちろんそれは錯覚だ。錯覚だけど、そこには快楽があった。直接的な快楽は頭 が真っ白になっていくけれど、この感覚はむしろ暗闇に落ちていくような、気絶する寸前の 瞬間が永劫に続いている、といった感覚に近かった。 相反する二つの空間が満月を両断する。もやがかかっているのに、身体だけははっきりと それを僕に伝えてくる。 ぶぶぶぶぶ ぶぶぶぶぶ ぶぶぶぶぶ 規則的な振動を当てられて覚醒した。誰もいない国道。赤のままの信号。さっきとなんら 変わらない風景だ。呼吸も正常。少し目が痛い。 制服の右ポケットに携帯をいれていたんだった。取り出してみると、笹原からメールが来 ていた。 『店、駅前の淡淡に決まったから。さっさと来い。』 「焼肉かよ……」 一陣の風が、国道を抜けていく。夏ももう終わるな、と思った。 1話終わり。2話目晒す? 焼肉屋で打ち上げな話。
432 :
405 :2005/04/19(火) 23:02:49
自分でミス見つけた 文芸部⇒文化部ね
細かいのを少々 >「…太陽を直視してはいけません」千鶴が呆れた口調で言う。「下手したら失明するよ」 夕日を見て失明するのか疑問に思った。夕日は日中よりも大気中を通過する距離が長いので大丈夫なはず。 夕日が目に影響を与えるほど日差しが強い世界なら仕方がないけど。それとも千鶴の冗談かな? >文実(注:文化祭実行委員) 文化祭実行委員の文実 これで十分おk >いつのまにか他のクラスメイトは全員、信号を渡り終えていた。 主人公がかなりトロイイメージになる。 もし違うなら主人公が一団より少し離れて歩いていたということを事前に書いておくと良い。 まあ想像もできなくもないけど、そこらへんの描写は必要かな。 ストーリーはやっぱり長い文章じゃないとコメントはできないので 今のところはこれで。また何かあったら書き足します。 もう寝ますわ
434 :
405 :2005/04/20(水) 00:58:47
うわお、太陽に関しては脱帽。 全然知らなかった。まあ、千鶴も筆者も無知でしたってことです。 >主人公がかなりトロイイメージになる。 うーん、一応、一人で照れている箇所があるじゃん? あれで照れている内に置いてかれた感を出そうとしたんだけど、脳内完結しちゃってたみたいやね >文実(注:文化祭実行委員) 何となく気に入っちゃて、コレ。 読者が学生とは限らないからやってみた。 でも注釈ってのは文章を汚すらしいし、消しとくね
435 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/20(水) 14:03:06
中学一年生の女の子です、セックス体験だけは豊富だから、これから、小父さんが 腰を抜かすような文学をしてあげるね。
436 :
405 :2005/04/20(水) 21:25:36
過疎ったなあ。俺のせいか? と思いつつも二話目晒す。 2 淡淡は、JR白山駅西口から歩いて、5分ほどの所にある焼肉屋だ。焼肉屋と言って も、大きな居酒屋みたいな店で、週末でなくともこの時間帯は、仕事を終えた人々で うるさいほどに賑わっている。店が大きいこともあって、客も団体で来ることが多いようだ。 自動ドアに暖簾、という小粋な入り口を抜けると、あちらこちらから喧騒が聞こえてくる。 「いらっしゃいませー!!」 明治後期を想起させる和服の店員さんが、周囲の騒音に負けないくらいの大声で快活に叫び ながらやってくる。僕が何か言う前に「あっ、学生さんの団体ならこちらです」と手早く案内 してくれた。まだ二十歳くらいの美人な店員さんだった。 ゆらゆら揺れるポニーテイルに導かれて、店の奥へと進んで行く。外からじゃ分らないが、 この店は縦に広いみたいだった。奥に進むに連れて、大人達の淀みはひどくなっていく。不 思議の国のアリスな気分……とは程遠い。 ひときわうるさいお座敷があるなあ、と思っていたら、案の定そこが二年D組の領域だっ た。いくら団体料金で安くなるからと言って、お座敷はないだろう。お座敷は。 店員さんはごゆっくり、と微笑むと、小走りで店の入り口に戻って行く。営業スマイルだ ろうけど、健康な高校生をときめかせるには十分だった。
437 :
405 :2005/04/20(水) 21:27:23
「おぉー、正吾が来たぞぉー!」なるべく静かに席に着こうとするもくろみは、笹原の一声 に打ち砕かれた。わああ、と意味もなく場が盛り上がる。ああ、絶対なんかやらされんだよな… 「遅いよー!」 「何してたのー!」 「送れたから罰ゲーム!」ほら、きたよ。 ばっつゲーム、ばっつゲーム、といつのまにか合唱が起こっていた。酒でも入っているのだ ろうか。 「おら、にいちゃん、歌えぇ!」と騒ぎを聞きつけた隣の座敷の酔っ払いまで便乗してやがる。 もう逃げることはかなわなかった。ならば。 歌うしかないじゃないか。
438 :
405 :2005/04/20(水) 21:30:45
これで僕が音痴だったり、オペラ並の歌唱力を持っていたら多少は盛り上がったんだろう が、あいにく僕の歌唱力は人並みだった。おっちゃんでもわかりそうな曲を選んでみたが、 中途半端に終わった。アンコールもかからない。だけど、クラスの連中は、すぐに別の高校 生の恋愛事情みたいなことで熱くなりだしたので、それほど気に留めることもないんだろう。 のんびりと茶でもすすることにした。 「災難だったね」いきなり早瀬千鶴が隣に来た。「でも歌上手かったよ」 「ぶっ」茶を吹くかと思ったじゃないか。 僕が吹いた茶も気にせずに早瀬は続ける。 「カラオケとかよく行くの?」 「んん」一気に飲みこんだ。ああ、体に悪い。 「ふうん、私、あきこ達とよく行くんだよね。でも上手く歌えなくてさ」 「あくびする状態で声出すといいよ。あとは腹筋」 「わ、そんなコツとかあるんだ、じゃ、じゃあさ」 「つーか、早瀬さんは、参加しなくていいの?」 「え?」 「向こうで王様ゲームしてるみたいだけど……」 早瀬は困ったように笑う。かなりいじわるな質問だったかもしれない。 「あはは、だめだよ。私、あんまり可愛くないし」 僕もそう思う。でも可愛くない娘は王様ゲームに参加してはいけない、というルールがどこ にあるんだろう。不細工であることを免罪符みたいに使うのはやめてほしい。 「そんな事ないよ。早瀬さん男子にけっこう人気あるよ」 「嘘ばっかり。いいんだよ。本当のことだし。気にしてないから」 素直でいい娘だ。 「人気あるってのは本当だよ。やさしいって評判」 早瀬は憂いを帯びたように言う。 「やさしいっていうのはね。嘘吐きってことなんだよ。だから私は全然だめだよ。でも、 『人気あるってのは本当』か……嬉しいな。そこだけなんか本当に本当の気がしてきた。 言葉の使い方上手いんだね」 あたりはやかましいのに、早瀬の小さな声は何故かはっきりと聞き取れた。何だかいい 雰囲気だ。誰か助けてくれ。切実にそう願った。
439 :
405 :2005/04/20(水) 21:35:26
「おいおい、何かいい雰囲気じゃねえか!そんなおまえらもこっちきてはっちゃけろ!」 願いは通じたようだ。笹原が早瀬と僕の間に、肩を組むように飛び込んで来た。 「やだ、違うよ。そ、そんなんじゃないってば、誤解しないでよ」僕が何か弁解する前に早瀬 が笑いつつも慌てながら言った。 「千鶴〜!あんたもこっち来なさいよ!」王様ゲーム組の方から女バレ三人組が早瀬を呼ぶ声 が聞こえた。早瀬はまさしく逃げるように「じゃあね……」と残して行ってしまった。 笹原が手を合わせて謝る。 「わりー……もしかしてマジで邪魔だった?」 それからしばらく笹原と話していた。 「なんかさ、みんなアルコール入ってないか?」 「デフォルトだろ、それくらい明るくてテンション高いクラスなんだよ」どうにも嘘臭い。 「それにしては、騒ぎすぎじゃないか?っていうかまだ文化祭の準備期間だぞ。今のうちか らこんな騒いでたら、文化祭の打ち上げとかどれだけ大規模になるんだよ」 笹原は困ったように笑う、流行っているのだろうか。 「女子が言ってたんだけど、打ち上げはもっとすごいモノにしようってさ。他のクラスも巻き 込んで酒池肉林の大騒ぎにするんだと」 何だ、ただ騒げればいいのか。 「じゃあ、このクラスの結束が特別強いってわけでもないのか」 「つーか今回だって来てねー奴かなりいるぞ。D組全員参加っつったのに」 笹原は憤慨しているが、当たり前だと思った。クラスからはじかれた人間はそんなもの に参加できるわけがない。本当はと言うと、僕もあまり乗り気じゃなかった。 「でもま、こうして見てるといい連中だよな」笹原はのんきに言う。 「そーだな」僕はあまり心を込めずに返した。 言葉の余韻に浸っているのか、笹原は黙ってしまった。沈黙は嫌いじゃない、嫌い じゃないが今は周りがうるさすぎる。僕はお茶のおかわりを頼むために店員さんを探 してみたが、先ほどのポニーなお姉さんが見当たらなかったので、次の機会を待つこ とにした。
440 :
405 :2005/04/20(水) 22:15:44
「そーいやさ」そして突然の再開。 「ん?」 「ぶっちゃけ千鶴ちゃんとどーなんだよ?」 「どーもこうもないよ。席が近くてよく話してたから気兼ねなく話せたってだけだろ」 わかってねえなあ、と笹原は向き直る。 「あの子が自分から話し掛ける男子ってうちのクラスじゃおまえだけだぞ」 そうなのだろうか。でも、それはやはり席が近いからだろう。 「だから話しやすいだけだよ。何でそうすぐ色恋沙汰に結び付けるんだ」 「いいじゃねえか、せっかく女の方から寄ってきてんだから、付き合う気とかないのか?据え 膳食わずは男の恥だぜ」笹原は下卑た笑いを浮かべる。こういうところがなければさぞモテる だろうに……いや、実際こいつはモテていた。誰にでも気兼ねなく話せるっていうのはかなり 重要な要素のようだ。 「今は、女の子の事とか考える暇ないんだよ」 「ま、千鶴ちゃん、名前負けしてるもんな」 「名前負け?」 「顔が、だよ。分ってんだろ。言わせんな、んなこと」 笹原は心底、それを口にするのが嫌だったようだ。そう、早瀬が男子に人気があるのは 本当なのだ。やさしくていい子、だけど、彼女にはしたくない子、そんな所らしい。だ から女子からも人気がある。 「やっぱ気にしてんのか?千の鶴って古風でいい名前だと思うけど……」 「おまえの口から言ってやれよ。よろこぶぞ」 王様ゲーム組の方でわああ、と歓声が上がる。僕等がいなくてもだいぶ盛り上がって いるようだ。寂しく茶をすすっている僕等に気づき、浅山がこっちに向かって叫ぶ。 「おい、おまえらもしんみりしてねえで、こっち来いよ」浅山と笹原は、二人ともクラスの中核を担うメンバーだった。僕は、笹原と仲がいい人程度の知名度だろう。 「行こうぜ」言いながら中腰になる笹原。 「いや、もう帰るよ。晩飯家にあるし」
441 :
405 :2005/04/20(水) 22:17:43
「はあ?これからが本番だし。親にメールしときゃいいじゃん」 「悪い、代金は割り勘? だったら明日払うわ」 「おまえ、まだ茶しか飲んでねえよ。マジ冷めるんですけど、そうゆうの」 「悪い悪い、ちゃんと文化祭の打ち上げは最後まで参加するからさ」 「そうかよ……お前もしかして鬱病再発してないか?」 「はあ?ほんとに晩飯家にあるんだよ、じゃー、みんなによろしく言っといてくれ」 笑って見せた、不自然じゃなかっただろうか。 笹原が何か言う前にお座敷を出た。後ろから、「あれ?正吾もう帰んの?」という 声がする。しくしくと心が傷むのがわかった。 「またのおこしをー!!」帰りも先ほどの店員さんが見送ってくれた。茶しか飲んでな いのに、いい店だ。 店を出て、駅前の通りに出ても、生ぬるい空気は変わらなかった。秋のひんやりした 風を期待していたのだが、ここらは淀んでいる。 時刻は七時三十六分。 駅前の繁華街では、仕事を終えたサラリーマンや、部活帰りの野球部がそれぞれの帰 路へとつこうとしていた。何やらいかがわしい宗教の勧誘が熱心に彼らに呼びかけてい る。 さて、どうしようか。 九時までに家につけば、親からのお咎めもかからない。特に腹も減ってないし。 二分ほど思考してから、一度駅に入る。そのままひとごみを抜けて東口に出た。東口 の駅前は、西口と違って活気がない。人口密度が低いわけではないが、古本屋や、金物 屋といった、古風な店ばかりで若者に人気がないのだ。こちら側の利点は、あんまり知 り合いに会いたくない時に暇つぶしになる、というものだった。
442 :
405 :2005/04/20(水) 22:20:06
笹原には嘘をつくことになってしまった。でも、ああやって言わないと逃がしてくれ なかっただろう。面と向かって「だるいし、面倒くさいから」と正直に言うのも効果的 かもしれないが、効果的すぎて嫌われてしまう。 近すぎず、離れすぎず。微妙な間合い。こういう事を知って、大人になっていくんだ ろうな。僕はにべもなくそんなことを考えながら、無意識に入った古本屋で「黄昏の魔 術書」という題名の本を手に取った。特に探していたわけでもない、カーキ色、という 本のカバーにしては派手目な色彩が目に止まったのだ、しかも題名がぶっ飛んでいる。 値段はお手ごろだったので、内容も確認せずにレジへ向かった。ちょっとした冒険だけ ど、直感で買った本が面白かった時、かなり鮮明に記憶に残ってくれる。 ほくほくと、店を出てしまってから5分もつぶせていないことに気づいた。でも立ち 読みのためだけにもう1度入るのも悪い気がする。 さて、どうするか……喫茶店にでも入るかな、おなか減ってないけどこの本を読んで みたいし。 喫茶店の方向へ歩き出した時、急に後ろからぽんぽん、と肩を叩かれた。驚いて振り 向くと、僕と同い年くらいのショートカットの女の子が立っていた。 「何か、悩んでいますね?」 女の子は微笑みながら話し掛けてきた。逆ナンって奴だろうか? でも悲しいかな、 僕の顔は平均未満だ。そのはずはない。それに免疫がないから可愛い娘を前にすると、 どうにも言葉がつまってしまう。 「あ、驚かせてしまってごめんなさい。その、あなたが何だか不安そうだったから…」 女の子は、僕を驚かせてしまったことを丁寧に謝ってきた。 「いや、あ、あの、そのさ。えーと、大丈夫、そんなに驚かなかったから」 「それはよかった。ところで、あなた何か悩んでますね?」 なんだこの娘は。
443 :
405 :2005/04/20(水) 22:24:17
「……は?」 「こんな事を言ったら嫌がれるかもしれませんが、あなたは昔の私に似ています」 「別に……嫌がりはしないけど」訳がわからない。 「優しいのですね」女の子は笑顔を崩さない。早瀬の言葉を思い出すと、悪口にしか 聞こえなかった。 女の子は、間髪入れずにしゃべる。 「でも、優しい人は今の時代とても生きにくいんです。あなたやかつての私がそうで あったように。この世界は、とても不条理で悪意に満ちています」 「はあ」 人形だな、と思った。こんな笑い方をするのは女の子じゃない。 「今の世界、今の時代、、今の社会、今の自分自身……あなたはど こかに不満があると思います。私はあなたの力になりたい、同じ悩 みを抱えた者として。そして、今の私ならあなたを救うことができ る」 「あ、その、間に合ってます」 じゃ、と僕は駅の方へと歩き出した。「待って」とすかさず腕を 掴まれる。 「そういうのじゃないの。本当よ。別に私も神様なんて信じてない」 タチが悪いのに引っかかってしまった。嘘をついた天罰だろうか。 「あー、なんて言うか全然、興味がないし。ちょっと待ち合わせして るんで」
444 :
405 :2005/04/20(水) 22:29:00
僕が言い終える前に、女の子の目に怒りという形で生気が宿った。 「嘘よ、あなたも私のことキチガイだって思ってるんでしょ。知ってるわよ。私には 分るんだから。だけどね、いまのあなたも世間から見たらはみ出し者よ。あなたは普通の人より私達に近いんだから!」 古本屋から出てきたおじさんがジロジロ見ながら通り過ぎて行った。腕をつかむ手に力がこめられている。ぎりぎりぎ り、と爪が僕の制服を引き絞った。こんな時なのに、僕は至近距離の涙ぐんだ女の子の顔が可愛くてどぎまぎしてしまい、 何も話せなかった。 「ね、ほら、さあ、こっちに行こう。こんな掃き溜めみたいなとこよりさ。あなたは私が選んだのよ」 ずい、と涙をためたまま笑顔で迫ってきた。今度は恐怖で声が出ない。 「何してんだ。無理やりはよくないぞ」 知っている声が聞こえた。駅前の方からウチの学校の生徒が一人近づいてくる。 「だってこの人、全然理解してくれないのよ。この世界にしがみついてばかりいるの」 声は僕にかけられたものだと思ったが、答えたのは女の子だった。 「最初はそんなもんさ。正吾、お前が俺達の仲間になるとはな」 最初はそいつが誰かわからなかった。顔は知ってるけど、名前が出てこない奴がクラ スには一人いるものだ。 「ヨッシーだよな」僕は語尾を曖昧にして尋ねた。忘れていたのだ。 「ああ、そうだ。ヨッシーだよ」 皮肉めいて笑う。ヨッシーはいつも、クラスで一人だった。いじめられているわけ ではない。彼は物静かで、他人と交流するのが苦手だったみたいだ。 女の子は悲鳴をあげて僕から手を離し、ヨッシーに抱きついた。「ねえ、よしひろ 、この人、あなたと同じクラスなの? 人の痛みもわからないの? 私のっ……私の ミス?」
445 :
405 :2005/04/20(水) 22:32:26
ヨッシーは普段の彼からは想像できないような不敵で偉大な笑みを浮かべて言った。 「大丈夫。彼は主犯格じゃない、主犯格の友達と仲がいいってだけさ」 女の子はよかったあ、とおおげさに口に出した。混乱しているのはどうやら僕だけら しい。 「いったい、なんなんだ」 「いずれ、わかることさ。正吾、俺はね。殴られてもやりかえせないんだよ。相手が傷 つくのが嫌だからさ。だから、相手の事を考えない人間が大嫌いだ。そしてそんな人間 であふれているここが大嫌いだ」言いながら地面を指差すヨッシー。 「正吾君もそうですよね?」 「別に俺は……」 「今は、まだいいよ。ただ耐え切れなくなったら俺かコイツにメールしてくれ、俺達 がお前をいるべきところに案内してやる。俺のメアドは知ってるよな」 聞きたい事は色々あったが、言葉にならなかった。 「はい、これが私のアドレス。ごめんね、携帯持ってないの」女の子に名刺のような 紙を受け渡される。 かわいらしい丸文字で 進藤 ひかり と書かれていた。 名前負けしていない女の子だ。 「じゃあな。行くぞ、ヒカリ」 うん、とにっこり笑って進藤さんはヨッシーとしっかり手を つないで駅の方へ消えて行った。外見だけでは羨ましいカップ ルにしか見えない。 「世も末だなあ……」一人残された僕はそうつぶやいた。でも 可愛かったな、進藤さん。 その後、喫茶店に行こうか迷ったけれど実に興味深い体験が できておなかいっぱいだったので、帰ることにした。
446 :
405 :2005/04/20(水) 22:38:35
コピるの疲れた、まだ2話目残ってるけど、もう寝るわ。 ていうか、今思えば2話目長すぎるな。
447 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/20(水) 22:46:47
乙 久々の長編だ…… 今から読む。
448 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/20(水) 23:31:22
話にならん。もっと文豪たちの作品を読め。
>>405 思春期の少年。その精神のフィルタを通して見た世界。
いやあ、いいねえ。なんか、おぢさん昔を思い出して、
じんわりとせつない気分にひたっちゃったよ。
やっぱ現役の人は、中高生の一人称の人物造形がうまいもんだねえ。
おぢさんただの酔っぱらいだから気にしないでね、じゃあね。
どれ、私も読みますか
451 :
405 :2005/04/21(木) 20:21:26
読んでくれた人ありがとね。 俺も精進しないと。 あと、449のおじさん、ちょっとノスタルジア感じてくれたのは嬉しかったッス >450 長くてゴメ できたら感想アンド酷評待ってます
>>405 氏
面白くなりそうで期待してます。
ですが、気になったことがあるので書きます。
405氏はホラー小説を書いているということで、この作品もホラーなのだと思いますが、
第2話まで終わって、何も事件が起こらないのはちょっとつらい。
構成を練り直して、もっとペースアップしてみてほしいです。
第1話の中に、主人公がヒカリやヨッシーと奇妙な出会いをするまでを
収めてしまったほうがいいと思います。
読者はとにかく、何か事件が起こるのを期待してるし、
ストーリーの結末が知りたいものなのですから。
えらそうですみません。
つまらないことですが
>>438 >「ぶっ」茶を吹くかと思ったじゃないか。
> 僕が吹いた茶も気にせずに早瀬は続ける。
吹くかと思った、ということは吹いてないってことだよね。
この場合は 僕がむせたことにも気にせず早瀬は続ける あたりが正しい。
特に気になったのはこれぐらいかなあ
他に気になった部分もあったのはあったけど、そこは文法的、表現的違和感でなかったので今は止めときます。
伏線の可能性もあったので
鬱病、黄昏の魔術書、早瀬がどう使われるかが気になるところ。
では、今後も楽しみにしています。
454 :
405 :2005/04/21(木) 21:21:28
うわ、ちょっとマジで嬉しい ありがと あ、でも、これはホラーじゃないです。 やたらと自然を愛する鬱病高校生が宗教団体の正体を探る話。 主人公自体のらりくらりとしてますが、2話目の終わりからどんどん壊れて行きます。 2話目までは、伏線張りと前半登場人物の紹介、あとさっきも言った郷愁感。 3話目から事件というかちょっと異常じゃないのかみたいな事がおこるのです。 それにしても確かに長い。もっと短くすべきですね、 がんばって1話にまとめようと思います。長文スマソ
455 :
453 :2005/04/21(木) 21:21:46
>>452 の言うとおり、少し波がほしいかもしれない
波をつけるとしたらやはり後藤ひかりとヨッシーの登場シーンですが、
いまいち波もないですし、量も少ない。ここを強調させるならもう少し工夫がほしいところ。
それから奇妙な出会いといっても、その奇妙さにたいする主人公の心理描写が少ないのが物足りなく感じました。
456 :
405 :2005/04/21(木) 21:23:45
何あげてんでしょう俺 >453 指摘サンクス! アンドサゲ
457 :
453 :2005/04/21(木) 21:25:03
>>454 そか、3話目で波が来るのね。期待してます。
やっぱり展開とか、波とか、ストーリーについては全文見てからが一番だね。
459 :
405 :2005/04/21(木) 21:30:29
酷評スレでもこんなに沢山レスしてもらえなかったよ……うう >奇妙さにたいする主人公の心理描写が少ない これは自分の描写力のなさ、というか場面の流れが難しかったので 「ただ、混乱してしまって何も言えない」とごまかしてました。 一番やっちゃいけないんだろうけど、人物が三人に増えて取り扱いに困った結果です。 でも、やっぱり見抜く人には見抜かれるモノですね。失礼しました。
460 :
405 :2005/04/21(木) 21:52:24
てか、一応きりのいいとこまで晒したいんで2話目の終わりまで晒させてください。 帰ることにした。から連続してます。そのまま読むとなんだコレって感じです。 駅前では、中高生の集団が何かチラシを配っている。嫌な予感はしていたけれど、 案の定、あなた、悩んでますね?と声をかけられた。改札を走り抜けた。嫌な世の中だ。 ホームで待っていると、『人身事故の影響で、中央線が遅れています』というアナウン スが流れていた。どうして、関係のない路線の話題をわざわざ流すんだろう。気が滅入る じゃないか。 馴染み深い、ふあああん、という警笛と共に、電車がすごい勢いで迫ってくるのが見え た。なんとなく、どこかの自殺者のことを思った。何が悲しかったのかなんて知らないけ れど、こんなモノに轢かれて死ぬなんて。ふいに運転手と目が合った――彼は僕が自殺す ると危惧しただろうか。 自動ドアが開き、終わってしまった人々がホームに流れ出す。彼等はこれから家に帰り 、また明日を始めるために充電するんだろう。 そして僕も降りる時は同じ顔をしているんだろうな。最近、疲れる事が多すぎる。僕個 人の疲労ではなく、社会の疲労というか、常識の疲労って感じ。 壊れてきている。みんな薄々感じているはずだ。多分最初のそれに気付いたのは、子供 達だと思う。 『15歳の少年がナイフで人を……』そういう事件を見たときも、僕は口では「怖いねー 」なんて言うものの、大人ほど怖がってはいなかった。むしろ、ああ、やっぱり。と妙に 納得してしまったのだ。世代の交代なのか。狂気の新時代の幕開けなのか。そんなことは どっちでもよかった。テレビで偉い先生が「メディアの影響」とか「犯罪の欧米化」とか を口にするたび、わかってねえなあと何故かそこだけは否定できる自信があったのだ。こ れは、統計や、理論でまかなえるモノじゃない。
461 :
405 :2005/04/21(木) 21:53:49
他の子もそういう感覚を持っているものだと思っていた。正直言ってその気になれば 僕だって人を殺せる、という餓鬼らしい自信。テレビに出てる連中は先走っただけ、こ れからはそれが普通になるさ、とずっと思っていた。 まあ、あの頃は子供だったからそんな馬鹿馬鹿しい思想を持ってたんだろう。現に少 年法の改正なども起こり、事態は確実に収拾されつつある。未だに世界に憤慨して行動 を起こすような輩もいるけど。 いや、もうどうでもいいか。 窓の外に広がる景色は嘆息ものだった。都会のネオンがぼやけた原色で闇を所々照ら している。その規則性のなさが、人工物を自然的な風景にしたてあげる。小学校の頃、 教科書に載っていた「もちもちの木」の挿し絵を思い出した。すごくまめ太な気分だ。 そう、こんな風景を立ち止まって見るくらいの余裕があれば、そんな些細な事はどう でもよくなる。割りきれるのだ。 夕暮れが人の記憶を溶かすように 夜の闇は人の感情を溶かしてくれる。 結末はどちらも同じ、溶けて混ざり合い、より大きくなるだけ。
462 :
405 :2005/04/21(木) 21:58:55
と、やっと2話目完結です。長々と失礼しました。 3話目まで晒すのはあまりにもスレ汚しな気がするのでやめときますね 叩かれる前に名無しに戻っときます。読んでくれた人と感想酷評くれた方々に感謝感激です。
>>462 よかったら別所にアップして、ここにアドレスを貼ってもらえませんか。
最後まで読んでみたいのです。
>>463 それは私も賛成です。
投稿サイトはたくさんありますし、無料HPでアップすることもできます。
なにより批評、感想をするには全部読むのが一番ですし。
嬉しいことを言ってくれる。 でも完結してませんし、まだ推敲不足なとこ多いんです。 アップのしかたもわかんないです。←馬鹿ですね ストーリー気になるなら、教えちゃいますけど?
てか何より時間がないのです。 現高3だしなあ
羊たちの沈黙を読んでみると良いんだ。 あの小説はいくら見ても飽きないぐらい、展開がうまいと思うんだ。 それと、伏線に関してもとってもうまいね。
映画なら見ましたけど…… では小説板も読んでみます 伏線というか、プロット立ててからやると、自然に伏線みたいな物ができてきます
確かに時間はないね。 授業で寝ない程度には早めに寝なくてはいけないし、宿題もあるし、なにより受験生だし。 一年前は授業中も使ってたけど、さすがに今はそんなことできないからな。 まあ一日3〜5枚書ければいいかな、と思って今はやってます。
晒します。 世にも奇妙な物語のような感覚で書こうとしたものです。 この後引っかけやら何やら作るんですが、そこまで書くと時間もかかるし量も相当なので冒頭のみです。お許しください。
書ける日と書けない日があるね 405に続く晒し屋はいないの?
少年Aの証言 「じゃあ、聞かせてくれるかな」 スーツを着たガタイのいい、まさに刑事って感じの男の人が聞いてきた。 優しい雰囲気を作ったその声に、僕は下を向いたまま、口を開く。 雨が、その前からポツポツと降ってた雨が本降りになりかけた頃でした。 その車は、暗くて誰もいないような道を走ってました。 「あー。この近くにいい店あんだよなー」 コウタが言った一言が、騒いでいた車内に響きました。 「酒!酒ー!」 呑ませろ!と騒ぐナオト。その時はまだ呑んでなかったのに、まるで酔ってるようでした。 「じゃあそこでいいか?」 運転してたマサヤが一瞬ミラー越しに見て、そして前を見まして。 ……その時、でした。 「なッ!?」 女の人が、立っていたんです。 傘は確か……青。スタイルはかなりよくて、この時期でも夜……しかも雨の中だったら寒いだろう薄着で。そして…… 明らかな、自殺目的の飛び出し……でした。 マサヤは慌ててブレーキをかけましたが、例えドリフトとかのプロでも間に合わないのはハッキリとしてて。 ドン。 という音と同時に車が揺れました。 一瞬ボーッとしてたけど、すぐに何が起こったか理解して、みんな車の外に出ました。
ちょっと離れたところに、その人は いました。 正確には、倒れて……いました。 首は人形みたいに変な方向に向いてて、血はあっというまに雨に流れてどのくらい出たのかわからなくて。 「……死んで、んのか?」 やがて、ナオトが言いました。 みんなわかってるだろうけど、口に出したかったんだと思います。 マサヤが、ナオトが、コウタが、顔を見合わせそして―――。 「わーー!!」 叫びました。 叫びながらみんなは……いやナオトとコウタは死体を持ってマサヤの車に駆け込みます。 そのまま逃げれば轢き逃げだ。だから持っていこう。 今考えれば無茶苦茶な発想でした。 でも、そんなこともわからないくらい、その時は混乱してたんです。 「ちょ、っと俺の車!」 マサヤが叫びました。 「いーから早く出せよ!捕まんぞ!」 けど、死体を後部座席の真ん中に置いて言ったコウタの『捕まる』の言葉に、マサヤは息を飲んで運転席に飛び込みます。 女の人を真ん中に置いて、その両脇にコウタとナオトが座ります。 「うわヤメロよぶつかるって!」 「押すなって!倒れるだろ!」 「なあ!」 まだギャーギャー叫ぶ中でも一際大きい声。 「これってさ、俺ら悪くねぇんじゃねーの!?」 あっちが勝手に飛び出したんだろ、とマサヤが言ったのです。
「馬っ鹿おまえ信じられるわけねーだろ!ただでさえ無免なんだし」 それにすぐ反論するのはコウタ。 誰も“死体を戻して警察に連絡する”と言い出さずぐだぐだしたまま、車は道を走り続けました。 この時点で既に、何か壊れてたんだと今では思います。 「………………」 コウタのアパート。みんなは何も言わずに座ってました。 女の人は、マサヤの車の中に置きっぱなしにしといたんです。 「……どう、する?」 やがて、ナオトが口を開きました。 どうする。 どうしようもないことはわかってました。 隠し通せるか死体遺棄犯。 無免と、ひょっとしたら轢き逃げ犯。 最悪の二択。どっちを取っても“最”悪でした。 カチカチカチ。壁掛け時計のないコウタの部屋の置き時計の音が響きます。 カチカチカチ。数秒にも、数時間にも感じられました。 「……隠そーぜ。……どっかに」 さらに間があって、ゆっくりとコウタが言いました。 みんなバッと、ナオトをみます。 いつもおちゃらけてるナオトからは信じられない、真剣な様子だったんです。 そして誰も、それに反論しません。 ……この言葉から、その短い逃走生活が始まったんです。
素晴らしいな最近のこのスレ 晒し屋イパーイ
いやー、休みだ、休みだ。 気が向いたらきどり女子さんも批評しときます。 今は休みを満喫したい気分。
じゃあ、俺の感想。 マサヤ、ナオト、コウタの三人の名前の響きが似てるせいでどれが誰か記憶にのこんない。 これはただの冒頭で、この三人が本編に関係ないならこれでもいいかもしんない。 文法的なミスは見られない。表現的なミスも多分ない。
478 :
476 :2005/04/22(金) 20:33:30
批評〜 こういうweb上では見やすいからいいけど 文の間そんなに空けないほうがいいよ。 なぜなら、文を空けることを多用することによって強調させたい文が強調できなくなるから。 それから文を空けて間を表現するのは描写を怠けている証拠になってしまうからね。 後、文体はテンポが良いので読みやすかったです。 たぶん主人公が刑事に話しているように書いてるからでしょう。 完成したらどこかにうpしてくれるとありがたい。
あげ!
東京伝説にありそうだな 短編なの? 長編?
さあさあ、続け
起きてからほぼPCで小説書いてるんだが、 さすがに目が痛くなってきた。 なんか目が安らぐような飲み物ってないかな。
批評ありがとうございます
>>477 一応予定では3人はずっと出てきますが誰が誰でも構わなくしてあります
現代の若者らしい無個性さを出したかったので…
当初は主人公の少年Aに倣いB、C、Dにするつもりでした
でもこれは別の話として本編は違う視点からでもいいかもしれない・・・
>>478 行間…
WEBでの発表慣れしているのかもしれませんorz
表現を怠けているつもりはないので、効果的な行間を作れるように精進したいです
>>480 短編ですが、必要な伏線詰め込んだら長くなってしまいそうです・・・
中編程度で抑えたいです
PCサイトは二次創作で携帯の方で創作をやっていますので続きが完成したらそっちに載せるつもりです
余裕ができたらPCの創作サイトも作りたいんですが、ネットつなぐ余裕も無い現状なので・・・放置状態になってしまう
夏までに完成させて何らかの形で発表したいです
>482 レモリア飲め
誰か、サイトごと晒したりしないの?
>>483 私の知り合いに同じ状況のやついるなあ。学校のPC使ってサイト更新していたよ。
私も夏を目標に学校の文学賞に送るための小説を製作中。20枚という制限が逆にきついです。
20枚はきついなー 短編にするとめっちゃ短くなるし、長編にするとめちゃめちゃ長くなる……
なんかいい感じになってきたねえ 保守あげ〜
何?今の重さ
491 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/25(月) 13:22:13
807文字だった……みなどうだった?
362文字だった
494 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/25(月) 18:38:42
2061文字だった こそこそROMらせていただいております ノシ
495 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/25(月) 19:17:56
お、俺、つい最近まで中高生だったんだけど、晒してよいかな…?
>>495 いいんでないんでしょうか。最近みな気にしてないように思われ
もし、次スレが出来る時はもう少し考えたほうがいいかもね
まあ、晒してくれるんならいくらでもどうぞ
アリガト! 携帯からなのと、仕事があるんでまったりと晒させていただきま。 しかし、かなり長いな…導入部分だけさらしますね
あ、せっかくだから488のサイトつかってみる?
携帯だと、読むだけみたい
>>488 いいサイトがあればそこに晒すんだけども…
502 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/25(月) 22:43:18
503 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/25(月) 23:01:08
おーっと、携帯は未対応みたいですよ! orz みんな迷惑かけましてスマソックス!
携帯からかあ じゃあ、直に晒しちゃえる?
506 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/27(水) 14:58:16
>>504 大道芸、読んできたよ。
うーん・・・・・・。
やはりね、キノみたいに唸るような逸話が感じられないのです。
もっと、世界に対する風刺みたいなものを織り込んだほうがいいと思うのですが。
読後にニヤリとしたり、考えさせられたりするようなスパイスが欲しいです。
507 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/27(水) 15:51:23
>>488 Novel Collections ってよさそうだね。
ここに晒す資格は無いので、もし晒すものが出来たら使ってみるよ。
>504 結局「ふうん」で終わるよね 「おおっ」とか「なるほど」というものがないとねえ 分りにくい感想スマソ
一応見解。 僕の小説は、僕の身の回りに起きたことを誇大して書いているんだ。 キノの旅に喧嘩を売るつもりなんだけど、社会だとか人間の風刺は一切手につけないつもりなんだ。 そりゃあ、その社会風刺って奴でキノの旅を上回ればいいけど、でも、それでいいのかって思ったんだ。 もしも、社会風刺なんかでキノの旅を上回ったら、ダメだと思ったんだな。 一応僕は時雨沢さんを尊敬するし、時雨沢さんを目標にしてるけどね、時雨沢さんを超えてしまったら目標がないじゃないかってね。 あえて目標をずらして書けば、達成したなんかわからないし、そもそも僕はプロというより趣味なんだ。 たった4ページ分の小説でも、訪れる人の暇潰しにでもなれば、願ったり叶ったりなんだ。 だから、僕は日常に起こる野暮なことを、誇大して書いているんだ。 つまりだ、夢は叶ったら人間は絶対にだめになるんだ。 だから僕は目標を決めたんだ。 キノの旅に“あえて違う表現?で”喧嘩を売るってね。
そんな言い訳考えてるヒマあったら、 もっと上手くなるように精進したら? 「読んでもらう」とか言ってるけど、 なんか自分のキャラクターに酔ってるだけじゃない? ここに晒してる人達は、上手い下手は別として 「読んでもらいたい」っていうのが伝わってくるから良い。 文章は君をキャラ化するものじゃなくて、 むしろ本当の自分をさらけ出す場だと思うんだな。
511 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/28(木) 05:23:32
>>509 喧嘩を売るというのは、相手に向かってぶつかって行くという事だ。
斜に構えているようでは喧嘩とは呼べない。
君の弁明は、まるでプロボクサーに喧嘩を売るといいながら
拳ではなくジョギングで勝負しようとするおじさん並みに滑稽だ。
夢というものはむしろ、叶わないからこそ人を駄目にするのだ。
簡単に叶うような夢であるならば、その到達目標が低すぎるのだ。
夢は高く持ち、正面から挑戦する。
そして、もしもその頂に辿り着いたなら、さらなる高みを目指す。
人は、そうやって成長していくものだ。
時雨沢を越える事が出来るのだとしたら、さらに春樹や漱石に喧嘩を仕掛ければよい。
淡々と文章を綴っていくだけでは、上手くはならない。
漫画家でもよくいるでしょう。絵だけやたらと上手いけど、面白くないものしか描けない人って。
人を動かせる内容の物を書く練習をしないと、文章だけ上手いけど面白くない物語しか書けないようになってしまうよ。
有名な作品を越すだとか上回るだとか言ってる時点で駄目だろ。
>>509 小説家になりたいのだったら
自分が書いてて面白いものではなく
相手が読んでいて面白いものを書くのは
当然のこと。
趣味でプロの時雨沢を越えたいというのは、まず根本的なことから無理が生じている。
小説は暇つぶしではないことを肝に刻んでほしい。
怒涛の叩きだな……ま、俺も言わせてもらお >時雨沢さんを超えてしまったら目標がないじゃないかってね。 趣味でやんのは自由だけど、そうゆうことは1度でも時雨沢超えてから言え 叩かれたくなかったらそんな思考を口にするな。尊敬どころか、愚弄してるぞ それと513、えいいちは小説家になりたいって言ったのか? 本気でなりたいって思ってるなら 人のアイデアぱくるようなことしないだろ。 つーか、小説を暇つぶしにしか考えていない人間だっているよ。 暇つぶしで書いたものでも、面白いものは面白い。えいいちのはつまらなかったけどな
516 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/29(金) 03:08:23
>>515 読んできたよ。
まだ多少、冒頭でのキャッチが弱い気がするが、今までここで晒されたものの中では良いほう。
実際、ここで続きが読みたくなった作品は初めてだ。続きよろ
517 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/29(金) 03:40:53
>>515 上手い!少なくとも日常表現ではある程度の水準に達していると思われ。
あとはストーリーと構成しだいでしょう。
やたらラノベ系が多い気がするんだけど このスレでラノベ以外の小説をよく読むやつってどれくらいいるの?
↑基本的にそれ以外を読んでる
520 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/29(金) 13:51:56
私はラノベ以外しか読みませんが・・・・・・ 残念ながら「きどり」じゃないから、感想しか書けんけどね ラノベ書くなら、ラノベ以外を読めと言いたい ラノベしか読まない人が書くラノベは中身が薄っぺらくなるから
>>520 僕の小説が気が滅入るほどつまらないのは、小論文やパソコン雑誌とかの読みすぎだからだろうな。
羊たちの沈黙も後半分なんだ。
そうやって適当に作品名を出してヘンテコな優越感に浸ってるなよ。 本気で書いてつまらないなら良いけど、 趣味程度書いてつまらないなら晒すなよ。 ほんと気が滅入る。
>515 エラー出て見れないよ
俺も見れない 見れた人いんの?
525 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/29(金) 22:31:21
ほんとだ。基礎DBが破損していますって出るね 昨日は読めたのに残念
>515 見たいなあ、見たいよお
そんなにすごいのか?515 気になるんだけど……
>>522 君は小説家になりたいのかな?
もしなりたいのならやめた方がいい。
儲かる確立は皆無だから、残念。
僕はいろんな人の暇潰しになるんだったらそれでいいんだ。
あなたが暇つぶしレベルの作品を書いてると?暇さえも潰せませんが?時間の無駄ですが? 上から見下すなよ!!! 口では偉そうに言いながら、どこか逃げ腰ですね。俺は真剣に作品作ってんだよ!あ? キャラ作る前に作品をもっと作りこめよ!羊たちがどうたら言う前にさ。 一生そうやっていいわけしてろ!自分では結構いいもん作った、とか自画自賛してんだろ?もう来るなよ、マジでむかつくから。 長文スマソ。少し熱くなりすぎたorz吊ってくる
530 :
522 :2005/04/30(土) 03:02:19
>>528 え?何?作家が読み手に「暇潰し」以上の感想を求めたら金目当て扱い?
それとも小説書くのなんか趣味程度にしとけって事?
余計なお世話ありがとう。
別に君が趣味で書くのは良いんだけど、
それがつまらない上に偉そうだから叩かれるんだと思うよ。
っていうかその「趣味で小説書いてます」っていうのも、お決まりの君のキャラで、実はガチで書いてるんでしょ?w
普通、そうじゃなかったらコテ名乗ったりキャラ作ったりしないよ。
素直になりなさいよ。
531 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/30(土) 03:46:21
>521 >僕の小説が気が滅入るほどつまらないのは、 自覚してるという事ですか? なら、もっと面白いやつ書こうよ >小論文やパソコン雑誌とかの読みすぎだからだろうな。 普通、難しいもの読めば、それだけ知識が増えるので作品レベルはあがるはずだ。 出来ていないのは面白い話を脳内創作する能力の欠如ではないかと・・・・・・。 独創性を鍛えましょう。もっと、お話をヒネル練習だ。 今の状態のままなら、5分あれば彼を越える笑いを創作できるよね。
532 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/30(土) 03:54:07
あ、それとですね >儲かる確立は皆無だから、残念。 確立 物事の基礎・立場・計画・方針などをしっかりきめること。 不動のものとして定めること。 確率 一つの事象(出来事)の起こり得る確からしさ(可能性)の度合。 また、その数値。数学的には 1 を超えることがなく、負にならない。 確からしさ。 ですから。
533 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/30(土) 12:31:17
おまえらいい加減にしてください 喧嘩はよそでやってください 次のスレタイは中高生の前に「フレンドリーな」をつけるべきだな
534 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/30(土) 12:33:24
馴れ合いとフレンドリーは違うぞ
535 :
どのへんかに晒した人 :2005/04/30(土) 13:47:21
まあモチつけ。角餅□丸餅○ 好きな方をどぞー。
なんでよそでやらなきゃいけないんだ? 小説家きどりが集まって、晒して、語って、 その結果がコレなんだからいいじゃないか。
537 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/30(土) 18:00:08
最初の流れは好きだったけどね。きどり女子は〜?(チンチンAA略
このスレをROMり始めてから3年くらいになるが、 こんな展開は初めてだな。
えいいち君 〜なんだ 〜なんだ 〜なんだ って気持ち悪いと思うんだ。やめたほうがいいと思うんだ。
俺がえいいちに批判をカキコしたせいだ…orz住人、正直スマンかった
たまにはこういう展開もいいんじゃないか?
>>539 みたいなガキはともかくとして、
みな結構本気で注意してるんだしさ。
それでも議論と喧嘩の境はハッキリしてほしいけど。
中高生の小説家、っていうと、 やっぱりネット上のオンラインノベル作家が一番多いと思う。 となると、実力以上にHP制作能力やら掲示板外交やら、色々めんどいこともあるし、 実力はあるのに、めんどいから〜って人はいると思う。
それより、515さん、お手数かけるけど もっかい晒してくれませんか? 気になって夜も眠れません 批判されてそれを理屈で返すえいいちも悪い 素直に批判受け入れないと、成長せんよ
突然フリーズしちゃったよ。
おかげで、今作っている一章の設定の半分と長文が消し飛んじゃった。
>>544 また同じのを書くのが面倒だから要約するね。
残念ながら、批判を受け入れるつもりは、まったく無いからね。
受け入れるのも受け入れないのも個人の自由、今回はそうさせてもらうんだ。
いくら叩こうが喚こうが、僕の心をショベルカーで揺さぶるぐらいすごいことを言わないと変わらないと思うんだ。
だからあんまり無理しない方がいいよ、過去に何十回も叩かれてるから。
じゃあ二度と晒さないでね。 つまらない上に向上心も無いなら救いようがないから。
>>546 じゃあ、感恩しながら晒させてもらうね。
今書いてる奴の一章が完成したらだけど。
ええと、批評されたくないのに晒すってのは無駄なんじゃあ?
549 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/30(土) 23:19:06
何でだろう、えいいちさんに対して苛立ちしか感じないのは。 確かに批判を受け入れるも受け入れないも個人の自由だと思いますが、 批判を受け入れないなら晒さないでください。 叩かれていることは自慢にはなりません。
550 :
549 :2005/04/30(土) 23:19:43
下げ忘れた…orz
>えいいちさん ここに晒すのは批評してもらってきどりなりにさらにいい物を作るためにじゃなかったんですか? とりあえず自分はそのつもりだったんですが じゃあ何故ここに晒すんですか? 『こんなところに天才中高生がいる!』とちやほやされたくて晒したら予定外に叩かれたんですか?
552 :
546 :2005/04/30(土) 23:23:15
おう。 思うに、作者がキャラクター作るのは別にいいと思う。 作者と読者の関係は、 作者>読者っていう作者の権威性?が必要だと思うわけよ。読者が作者に教えて貰う、みたいな。 よっぽどぶっ飛んで無い限り、 作者に個性があればなんとなく偉そうな感じはするでしょ? ただ、ガキや新人がそんな臭いプンプンさせてたらエラソーなだけだから えいいちがキャラ作る必要があるのかどうかは疑問。 えいいち自身、ラノベかなんかの作者のそういうキャラに憧れて真似してるんでしょ? ラノベ詳しい方、えいいちのキャラに似てる作家知らない?w
一応言っておきますが、僕の小説は一人でも多くの目に触れ、暇を潰せたらなと思ってます。
プラス、まともな批評を受け、改善しようと思っています。
批評批評と周りの人は言っていますが、どう考えたって個人的な趣味を押し付けてるだけのような気がします。
特に、社会の風刺云々辺りがです。
僕の常識はここのいる人の常識とは合致しませんので、ご了承ください。
>>549 酷評スレを見てきてください。
技術論ばかりですが、批評の参考になります。
>>551 考えれば簡単です。
晒したいから晒すのです。
作りたいから作るのと似てます。
>>552 なるほど、ライトノベルに酔狂してますね。
僕は今、羊たちの沈黙に酔狂しています。
あと、僕に似たライトノベル作家はいないと思います。
僕は模倣者ですから。
えいいち氏の口調は「ライ麦畑で捕まえて」の主人公のパクリだって 本人が認めてるよ。 いっつも晒せ晒せ言ってる者ですが、晒すとやたらレスがつくので 本人が晒したいならいいんじゃない? >えいいち まー、でもここは一応、中高生の小説家きどりのスレですし 小学生の作文レベルの短編をちょこまか晒されてもうざいから、 とりあえず、推敲しまくって、めちゃくちゃ自信がある作品ができたら晒してね。 我々が批評できないほどの大作をきぼん。
555 :
名無し物書き@推敲中? :2005/04/30(土) 23:55:53
馬鹿氏ね、えいいち。スレ汚れ乙!
556 :
31 :2005/04/30(土) 23:58:51
えいいちさんは態度を改めるか、もしくはもうここに晒すのやめて ゴーイングマイウェイしちゃうのが平和だと思います。
なんかお前勘違いしてないか? >僕の小説は一人でも多くの目に触れ、暇を潰せたらなと思ってます そんなこと言えるほどお前の小説は上手くないだろ? 読ましてあげてるんじゃなくて、読んでもらってるんだよ。もうちょっと謙虚になれよ そりゃ素人の批評だから的外れなもんもあるかもしれないけど、そんなもん自分で勝手に参考になるのを選べばいいだけだろ 意見感想をもらえるだけで有難いだろ。感想くれてる人はみんな自分の時間をわざわざ削って、お前の作品を読んでるんだから 少しは感謝しろよ
558 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/01(日) 00:16:31
耳の無い人に意見しても無駄でしょう。 もう何も言わずに生暖かい目で放置してあげようよ。 私も、以後この方への感想はスルーしますので。 最後に一言だけ、誤字脱字多いよ。
559 :
554 :2005/05/01(日) 00:19:41
なんかレスつきまくるなあ…… こりゃ、晒すより、自演で叩かれるキャラを演じて叩く方が 伸びるんじゃないのか……と危惧し始めてます そろそろ路線戻さない?
路線変更できるほどの物じゃないですが晒します ちょっと前に書いたものなのですが、推敲し直しました 出来る限り“普通の中高生らしい”会話を目指したんですが読みにくかったらすみません
「ところでどうなの?そちらさんは」 微妙な色合いで空を染める陽。響くボールとバットがこんにちはな音。 その典型的放課後学校風景の中、あたしとその男は第二校舎の割と低い屋上にいた。 「んー。こないだデートinゲーセン」 あたしが持ってる菓子の袋から一枚チップスを取り出し、 口に含みながら事も無げに言う。 「やったじゃんおめでとう!」 「但しクラス女子2名様同伴ー」 それにあたしが返した瞬間、そいつは手すりにもたれながら呻いた。 あたしはそれをみて、気づかれないようにため息を吐く。 “そいつ”こと我が幼なじみ巴 久人は今、オトコに恋している。 あたしがそのことを知ったのは3ヶ月前―――確か、体育祭だ。 久人のその人のことを見る目は穏やかで、あたしにはすぐにわかった。 久人のクラスメートであるその人、ホントならクラスの違うあたしに情報なんか入らない。 けれど久人の話で、あたしもその知り合いかって位にその人のことを知った。 彼がどんなに部活を頑張っているかとか、 普段笑ってるカオが試合の時に見せる鋭さとか、 どんなに、……久人に想われているかとか。 その人を語る久人の表情を見ても、わかる。 「ホントに好きなんだね……その人のこと」 「当たり前っしょ?そうじゃなきゃ半年も片思いできませんって」
あたしの言葉にいつもと変わらない、だけどしみじみとした口調で返す。 どっからどうみてもそれは『片想い真っ最中』で、見てるこっちが恥ずかしいくらい。 「半年かー……純情乙女だね。どうかしてるよ、真っ直ぐすぎ」 目標が“一発ヤりたい”とから辺じゃない時点で、この年齢にしては純すぎ だ。 あからさまに呆れたように笑いながら言うと、久人はさっきと同じ柔らかい微笑を一瞬浮かべ、口を開いた。 「ま。確かに俺もどうしちまったんだってくらい惚れちまったけど 自分でどうにかできるもんじゃないし。好きになっちまったんだからしょうがない」 「しょーがない……か。あんたらしい」 『しょうがない』。そして飛び出したその言葉があたしん中で反芻する。 あたしの片想いは、久人の半年なんかメじゃない長さ。 中3の修学旅行。あんなに告った人がいたのに、あたしは出来なかった。 卒業式の日も、結局久人のボタンを―――第二ボタンをもらうことはできずに全部揃ったまま、うちの弟に明け渡された。 思えば好きだと自覚して5年。少なくともその中の中学3年間はチャンスだらけだったんだ。 何にも行動しなかったあたしの、自業自得。 こんな風になったのも、『しょうがない』。 「でも、ここまで押しても引いても駄目だと流石の久人くんも駄目なのかなーって思っちゃうよ」 「ガンバレ ワカゾー。獣道は厳しいぞ」 次いで出た心にもないだろう弱気発言に、あたしは少し前に流行ったフレーズを言いながら、 持ってる少し温い中身が残ったスチール缶で久人の頭を叩く。 久人は痛くもないだろうけど一瞬頭を押さえ、そしてまた――さっきとは違うモノだけど――柔らかく笑んだ。 「俺さ……ぶっちゃけ中学ん時――もし高校入っても彼女出来なかったら、お前と付き合ってたかも。 って思ってたんだよな」 そしてサラリと言う、日常会話の延長程度の言いぐさの言葉にドキン、と心臓が跳ね上がった気がした。 「え……?」 ドクン、ドクン、と、久人に聞こえるくらいにそれの動きは早くて。
小説をどこに出せばいいのかすらわからない。
……駄目。何か言わなきゃ。こんなのあたしじゃない。 久人にバレる!って、頭の中をそれだけが占めて。 「……ば、馬ー鹿。あんた如きがあたしを滑り止めにする気?」 百年早い、と。あたしは久人のデコをさっきより強く弾きながら、無理矢理笑った。 「うーわヒデェ。これでも中学ん時モテモテよ?」 「勝手に言ってろ馬鹿」 特に変と思わなかったらしい久人は、いつもみたいな馬鹿なテンションで言う。 だからあたしもいつものように吐き捨て、手すりに背を預け東の青と西のオレンジが入り交じった空を仰いで。 そして横で笑う久人を見ながら、ゆっくりと息を吐いた。 実際、こいつはモテる。 いつも明るいってのはもちろん、男子女子隔てないし、全然驕ったりしない。 そんなところが人気で、あたしも……好きだったりするのだから。 でもまあ、好きな所を上げたらキリがない。 馬鹿みたいに素直な表情、少し長い髪をかき上げる仕草。あたしの髪をくしゃくしゃ撫でる大きな掌。 普通の日本人的黒なのに、澄んでて、吸い込まれるような瞳。 でも、やっぱり一番好きなのは、ありのままのあたしでいられる、この隣の居心地の良さ。 そしてその飾らなく接されるのが心地よくて、ずっと関係を平行線にし続けてきた。 あたしは久人の無二の親友。その特別な関係でよかったから。 ……けど、何時しか 久人にとってもっとトクベツな存在になりたくなってて。
久しぶりにくだらん議論をした希ガス。 まともな議論は2ヶ月はしてないがな。 とりあえず、やっと怪奇小説の一章の中身を固めたんで、これから書き始めるつもり。 というわけで、一章はつまらんが一ヶ月ほど待たれよ。 どーのこーの言ってスレを騒がせたので話題を振ろう。 小説を書く(読む)上で工夫していることは? おいらはStoryEditってソフトを使って、文章ごとに題名をつけて概要を書くね。 次の日に忘れても、それを読み返せば大抵思い出せるからね、とっても便利だよ。
「やーっぱ。お前と幼なじみでよかったよ」 「……どーも」 笑う表情、それは見ていて心地いい。 だから、久人を応援する気持ちに嘘はない。 下心も……うん、ない。 だけど――― 「周りからみたらさー――……あたしら、フツーのカップルに見えるのかな」 そんな、久人からしたら例え話、あたしにとって 願望。 それを言って少し間があって、あたしは笑いながら―――自分から地雷を踏みに行く馬鹿さに自嘲しながら―――久人を見上げた。 ちょっと失敗した笑顔だったけど、多分こいつは気づかない。 「かもな」 もう一度跳ね上がり、今度はさっきより馴染むように自己主張を続ける左胸。 それを庇うかのような下校時間を告げるチャイムの音に、久人は素早く校舎の入り口へ向かい振り返ってあたしを見た。 ユルい校則のお陰で許されてる金メッシュのキレイな髪が、橙の光を受け眩しいくらいで。 あたしもゆっくり、やがて小走りでその後を追った。 もし、久人があの人に逢う前にあたしが勇気を出してたら もし、告白出来ていたら、今が変わっていたのかもしれない。 久人が好きになったのが女の人だったら、こんなやるせなさはなかったのかもしれない。 だけど、久人は出会っちゃったんだ。あの人に。 『好きになっちまったんだからしょうがない』 しょうがない。だからあたしは、まだ久人のことを好きでいると思う。 ―――けれど今までも、そしてこれからも、コイツに想いを伝えることはきっとない。 ……今の関係を壊すのが怖い、臆病者 だから。 久人の傍に寄り、何年も前に抜かされた肩の上にある顔を見上げ 笑う。 ───だから、せめて神様、ずっとこのまま、一緒にいさせてください。
とりあえず
>>563 さんすみません
改行エラーに引っかかりまくって……orz
誰かさんのつまらない文読んだ後だから、 きどり女子のおもしろかった。 もっと一久君のホモっぷり出してもよかった気がするけど。
感想:やおいかと思ったらさっぱりしててよかった。癒し? 批評:文法やら表現については 俺がきどり女子さんより劣っているので何も言えません 話の展開について言わせてもらうと、主人公が彼に惚れているのはどことなく ありがちで、読めてしまいます。蹴りたい背中じゃないけど 好きってことを敢えて明確にしないで曖昧にしたままの方が ラストが映えるかなーとか思いました。
なんで改行斜めってんの?w
きれいかなーって思ってしてみたけどあんまりきれいじゃなかった >565 専用のネタ手帳持ち歩いてるよ
>きどり女子 それを酷評スレに投下しろ。 正直、支離滅裂で情景がブッ飛びすぎ。 主人公が男なのか女なのかわからんし、比喩が意味不明。 バットとボールがこんにちわって、わけわからんし、菓子袋から1ドル札数枚取り出してパックンチョってか。 801らしいが、どこまで読んでも主人公が女にしか見えないから、残念! 馬ー鹿ってなに? ホントバカじゃん。 さらに、比喩だけは立派で語彙は少ないってか。わけわかんねぇよ。 しかも、記号の使い方をまるっきり――頭おかしいですよ――わかってねぇし。 <絶対狂ってますよ> 誤字もやる気があるのかないのかわからんほど多い、本当に推敲した? 急いでタイプしたようにしか見えないんですが? それに、改行エラーってなに? SETTING.txtって知ってる? ここの板情報も知らずに書き込んだってか? や る 気 あ ん の ? 悔しかったら俺のを酷評して見せろw
主人公女でしょ。 えいいち、トリップつけて
このえいいちは偽者でしょ?
あげあげ 偽者晒そう
誰かえいいちの小説で暇を潰した人いる?
普通に暇は潰せた。 一番最初の奴は最初はつまらなかったけど、後半ある程度の緊張感が持てた。 二番目の奴は最低。ピエロの曲芸の描写が意味不明。 細かくしすぎて逆に面白くはない。 無理にどれが好きだと言わせたら、一番目かな。 あと十冊小説を読め。話はそれからだ>えいいち
きどり女子さんの小説を読んで。 主人公の女の子にあまり共感できなかった。 この人、ほんとに幼なじみの幸せを願ってるのかなあ? 実は彼の恋が破局するのを願っているんではという気がした。 いつかは振り向いてもらえるかも…という未練もあるみたいだし。 そもそも、かっこよくて人気者の幼なじみを独り占めしたいけど 居心地のいい、楽な関係も壊したくないというんじゃワガママすぎ。 臆病者が勇気をふりしぼって告白 とか 辛いのを必死でこらえながら相手の幸せを願って恋愛を応援 とか そういう姿に読者は感動するんじゃないかなあ。
>>572 酷評としてはいい点行ってるけど、それじゃあ酷評じゃないんだ。
そういうのを煽りって言うんだな。
推敲すると、
それを酷評スレに投下したほうがいいね。
全体的に支離滅裂で、いったいどうなっているのかがよくわからない。
特に比喩が意味不明なんだ。
バットとボールがこんにちわって表現は、要するにストライクなのかヒットなのかわからないんだな。
こんにちわって言ったら日常的には殆ど通り過ぎてしまうわけで、僕にはストライクかなと思ったんだ。
あと、菓子袋からチップス云々は、tipsなのでたくさんの祝儀・茶代・ボールがバットをかするなど。
馬ー鹿って書き方も、明らかにおかしいんだ。
記号の使い方も勉強した方がいいと思うんだ。殆ど間違ってるしね。
あと単語と単語の間にスペースも必要ないぜ。
誤字やなんかも多すぎるんだ。もし推敲したのならば、あとなん十回も推敲した方がいいね。
獣道って誤字なんか致命的だと思うんだ。
あと、SETTING.txtを読んだほうがいいと思うよ。
>>579 も偽者だよな
途中で言葉が戻ってるもん
>あと単語と単語の間にスペースも必要ないぜ。
>572,579 きどりさんは「こんにちわ」なんて書いてませんけど?
同じ間違いということは同一人物なのかね それとも同じ思考の人?
他演っていうの? これ
ネタをネタと見抜けない人は(2ちゃんねるをやるのは)難しい
てか572=579じゃねえ? せっかく流れを変えようと晒してくれたのに えいいち叩きを続けさせようとするその思考が気に食わない
今議論するべきなのは、騙り云々ではなくて、酷評の是非だと思うんだ。 たとえ僕の騙りが酷評をしたとしても、それは酷評であって一つの意見なんだ。
1日ぶりに覗くとずっと前のレスで褒めてもらってた。こんな嬉しいことはないですね。 第2話はいまだ推敲中です。1話のほうも、凄く微妙ですが設定を変えたので一時消去中。 楽しみにしてる方(いるのか?こんな遅れて)いたらごめんなさい。2話はなんか急展開なのでストーリーの見直しが必要かも。
流れ的につまらなくなりつつあるから、冒頭部分を少し晒すんだ。 空は灰色によどみ、雨がしとしとと降っている。 本来ならば夏のような暑さで、太陽がさんさんと照りつけるはずだが、ここではあいにくの天気だ。 そこに舗装されていない道路が地平線の向こうまで伸びている。その両側には竹林が生い茂り、転々と地蔵が転がっている。 そのわびしい風景を、一台の装甲バンが泥を飛ばしながら駆け抜けていた。 運転席には少年が、助手席には少女が座っている。 助手席に座る少女の名はエレナ。金色の短い髪を持ち、エメラルドの瞳をした、十代半ばほどの子だ。 少女は白いワイシャツを着て、黒い半ズボンを履いている。白いワイシャツは第二ボタンまで開放し、ワイシャツの袖は二の腕の半ば辺りまで捲っていた。 運転席に座る少年の名はエトヴィーン。綺麗な黒髪を耳にかぶさるほどまで伸ばし、細い目からは黒い瞳を覗かせていた。 黒いスーツに黒いズボン、全身黒ずくめの少年は、葬式に行くかのような格好をしている。 少女のラフな格好に対し、少年はきびきびとした正装をしていた。
いつも同じパターンじゃね? 状況説明(一本道があって〜) ↓ 一台のバン ↓ ○○が乗っている みたいな。
590 :
515 :2005/05/02(月) 16:44:58
591 :
515 :2005/05/02(月) 17:13:30
おお、ないすだぞ515 早速見てくる
593 :
515 :2005/05/02(月) 17:19:14
いやぁぁぁぁ 読まないで(アホ
1話目読んだよ。 ストーリーは最初のうちは純愛のような感じかなと思ったのですが 最後のほうに書かれた >「日常」に隠されたその日の重要さは、晃の視界に入らないまま通り過ぎていった。 という文を見て、これから非日常なことにでも巻き込まれるのか、と別な路線になることを大いに期待。 文体としては特に悪いことは見当たりません。 強いて言えば読点(、)が多いことでしょうか。 これは個人個人なので正しいかどうかわからないのですが、 少し読んでいる途中であまりにも多すぎるという箇所が目立ちます。 リズムをつけるためだったならば気にしないで下さい。 では、2話目へ……to be continue...
>515 読ませていただきました。 凄い。 一応文書き気取りなのにこれしか書けない自分が情けない。 でも、本当に凄いと思う。 ていうか515、私より年下だよ…。orz とても晒せるものは書けないけど、サイト更新してきますノシ
ああ、まだ治ってなかった・・・
>>594 の
>少し読んでいる途中(ryの少しはいらないです。
私の場合、少しを無意識に多用してた時期があったものですから。
597 :
515 :2005/05/02(月) 17:43:19
、の多さは読みやすいようにと意識してるんですが、アダになっちまってるようですな。修正箇所が増えた・・・ 最後のは微妙ですね あんま意識せずに書いちゃってますから、そう期待しないほうが良かったり。 さて3話目にはいるか、いやその前に2話の推敲を・・・鬱だ(´A`)
2話目 批評ではなくアドバイスということなのでアドヴァイス 少し焦りすぎじゃないでしょうか? みなに期待されて次のシナリオ早く書こうと思う気持ちはよくわかりますが、 それであのような早すぎる展開になってしまったのでは意味はないです。 もう少しよく推敲し直してみてはどうでしょうか? まあ、急展開には自覚はあるようなので、これはあまりアドバイスにはなってないでしょうね。 私も小説を書いている途中でよくやるので改善策はよく考えてみます。
しかし……なんだかやる気が出てきた。
これからここに晒す小説でも書くことにするよ。
晒す時は
>>488 のサイトを使わせていただきます。
600 :
515 :2005/05/02(月) 17:54:46
>>598 氏
アドヴァイスありがとうございます。
やっぱりねー
急展開はもうなんていうんでしょうか、あれの間に何をはさめばいいのかがわからんのですよ。
まあとりあえず今度新しいの書くときはそうならないよう気をつけます。
>>594 氏
1話目微妙に直しました。ざっと見ておかしいとこがあったらどうぞ。
601 :
599 :2005/05/02(月) 17:58:15
>>594 と
>>598 は同一人物なんだけどね、私と。
ではでは、さっき見つけられなかったことも発見できるようにゆっくりじっくり見てきます。
602 :
515 :2005/05/02(月) 18:11:27
ゆっくりじっくり見られると文章のあほさが(´A`;)
603 :
599 :2005/05/02(月) 18:13:12
私の読点の使い方でよかったら細かいところを >高校1年生の高槻晃―タカツキコウ―は、一般に言う「進学校」に行っている、いわば将来のエリートと言っていい。 ここは、高校1年生の高槻晃―ダカツキコウ―は、一般に言う「新学校」に通っている。(行っているよりはこれがいいかな、と)いわば将来のエリート、と言っても(これも私の勝手なので気にいらないときは文句を下さい)いい。 などと句点(。)を間に挟んだほうが読みやすいです。 どうやら515は文の短い長いのバランスが不安定な気がする。 プロの小説(できるだけ個性的でないもの)を書き写したりなどして自分のバランスを掴むべし。 以上、これが読点についてのつけたしです。 他の細かいところもありますが、まずはここを治してほしいのであえて他は教えません。 あまり治すとこばかりだと忙しくなりますから。 では、私も近々晒したいと思います。
604 :
599 :2005/05/02(月) 18:16:04
>>603 うわ、なんか醜い……いや、見にくい。
一応()なくして書いときます。
高校1年生の高槻晃―ダカツキコウ―は、一般に言う「新学校」に通っている。いわば将来のエリート、と言ってもいい。
605 :
599 :2005/05/02(月) 18:21:39
さらに修正 (前略)書き写したりなどして自分のバランスを掴むべし。 自分の、は抜いてください。 まずはプロの小説などを書き写して、基本のバランスを勉強しましょう。 それから自分の文体のルールを作って、自分のバランスを作ってみてください。 ↑のようなことを言いたかった。
>>589 文章1の名前を的中させちゃったね。
僕なりに想像したものから書いているから、どうしても状況説明から入っちゃうんだ。
でも、その方が読者の想像を促進させることができると思っているんだな。
そうなると、僕の小説は想像をして読む小説なんだろうな。
>>606 同じ出だしなのは仕様でしょ?
キノもそんな出だしが多かったから俺にはわかる。
>>607 お前はそうやって・・・またえいいちが言い訳始めるだろ。やめろよな、たく。
>515
記号の使い方がなってないんだ。
「・・・」ではなくて、「……」だからな。
変換の仕方は、「・・・」か「てん」だからな。
こういうのは覚えておいた方がいいんだ。
>>607 確かに、あれは読みやすくて想像しやすいからね。
無意識の内にオマになってたのかもしれないんだな。
そうなると、ストーリーは攻殻機動隊かもしれないな。
僅かな伏線と、短時間の心理戦、ミステリーにはもってこいなんだ。
>>608 短絡的だね、○○ッタレ野郎。
610 :
599 :2005/05/02(月) 20:11:42
611 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/02(月) 20:16:57
>>609 まあまあ、そういうなって。
そういや今思い出したんだけど、
アホたれって、アホよりも意味あいが強いらしい。
アホがいっぱいタレてて、溢れているそうだ。
昔見た漫画であるキャラが言ってたんだがな、残念なことに思いだせん。
落ちなくてスマソ。
>>561 全体的な雰囲気は良く、冒頭も良くなってきたと思います。
一方、ストーリーに「意外性」が無く、展開が読めてしまうところが難ありです。
某プロ作家によりますと、投稿で落とされるのは↓のような作品らしいです。
冒頭の掴みが弱いもの(何千通もの応募を全て読むのは不可能のため、最初の数ページで投げるらしい)
先が読めてしまうもの(目新しさが無いので、商品として使えない)
似たような話(先行作品の真似だと思われるので評価が厳しくなる)
文章力は編集に指導されているうちにイヤでも上達するから
独創性のあるストーリーを如何に捻り出すかが重要となるそうです。
まぁ、ここにいる人の多くは趣味で書いているだけでしょうが、
「読者」という存在を意識した場合、この作家の意見にも一考する価値はあるかと思います。
僕は思った。 小説に心理学の応用を取り入れたら、どれだけ相手に好感をもてるだろうか? もし、僕がハニバル・レクターになれたとしたら、今書いている部分だけでも書き換えるね。 でも、レクター博士は意地悪だから、読んだあとに号泣して、明日には舌を噛み切ってるかもしれないんだ。
614 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/02(月) 21:08:19
>>613 そうか、そう思ったのか、よかったな。で、何が言いたいんだ?
俺は少し理解力が足りないみたいなんだ、教えてくれ。
まあ、理解できた分だけ書くと
小説に心理学を入れるのは俺としても良い意見とは思えないよな。
心理学は統計の学問なんだろ? 何回もデータを取って、心理学にすると聞いたことがある。
でも人間というのは統計だけでは縛れないものがあるからな。
俺の場合は心理学より哲学を入れたいね。
615 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/02(月) 21:21:53
>>515 第二話読みましたよ。
他の方も指摘しているように三点リーダーの使い方、あとは句読点の省略が気になります。
これは、仮に意図的に行っているとしても、基本が出来ていないと思われてしまうので、
プロでお約束違反する人もいますが世間一般に合わせたほうが良いです。
あとはですね、登場人物に関する情報が少ないので、具体的なイメージが困難です。
始めのほうでどんな感じの人物であるのか(外見とかね)情報を読者に与えずに
後で出してしまうと、読み手が頭でイメージしていたのと違ってしまい、違和感を覚え
物語から醒めてしまう事になる。
ほら、マンガがアニメ化した時に、自分がイメージしていた声と随分違って
ガッカリした事ありませんか?ちょうど、そんな状況に陥ってしまう訳です。
宮戸歩は、どんな娘?
いろいろ言いましたが、続きが気になる事に変わりはない。
掴みはなかなか上手いですよ。第三話期待して待ってるよ。
ちなみに、第一話のほうですが
>晃は学校では浮いていた。容姿はもとより、その態度と性格は問題だった。
態度と性格は問題→態度悪い 性格悪い
容姿はもとより=容姿も問題→晃ってブサイクな男なのでしょうか?
>>614 ハニバル・レクターは精神科医だったな。
精神科と心理学じゃ、あんまり共通点はないんだ。
心理学の例えとして、
今日から高校一年生!
初日から違う中学の一組のカップルがいちゃいちゃしてる。
なぜかみんな僕を避ける。
さあ、高校三年生!
今では僕はモテモテだよ!
これをわかりにくい「ゲイン効果」と言うんだ。
哲学に関してはいいと思うけど、読者に気付かせる哲学ならいいね。
1ページにも及ぶ解釈がないと説明できない哲学はクソくらえ!
orz
活気づいてきたね。 >515 やる気のない批評したげる。1話目の最初の方に 一文章の中に土曜が2回使われてるのが違和感。
ロゲイン効果はシランがゲイン効果の説明は拾ってきたぞ↓ 終始一貫して好意的に評価されることよりも、徐々に好意的に評価されるほうが相手に対する好意度が上がる効果をゲイン効果と呼びます。 で、その反対がロス効果だそうだ。 つまり、最初の第一印象から評価が高いモテモテ君よりも、 後から評価が高くなったモテモテ君のほうがモテかたが違うということらしい。 高くならなきゃゲイン効果も発生しないんだろうけどな。
>>619 おお、わかりやすい説明ありがとうな。
するとなんだ、ツンデレが好きなやつにもゲイン効果が働いているということか?
それに結構ロス効果で嫌われる悪役もよくいるような気がするしな。
結構心理学も小説に使えるんだな。見直したぜ、心理学。
>えいいち ハ「ン」ニバルじゃないの? 小説読んでないからわかんないけど。 レクター博士も舌を噛み切るようなキャラじゃなかった気がするのだけど、どうだろう。
>>621 菊地 光が訳した羊たちの沈黙では、ハニバル・レクターと訳されているんだ。
ハンニバルかハニバルは原文を見なければわからないんだ。
あと、舌を噛み切るってのは、この一節(要約)から。
ミッグズは、牢屋越しからスターリングに精子をかけた。
怒ったレクターは、牢屋越しからミッグズをそそのかした。
次の日、ミッグズは舌を噛み切って自殺した。
つまり、レクターになった自分が、レクターになった自分にそそのかされて自殺しちまうってことだな。
>>609 想像しながら読むっていうのは当たり前なんじゃない?
同じような内容が続くのが気になっただけで、
意識してのオマージュならいいんですけどね。
えいいちの場合は劣化コピーって感じだけど。
624 :
621 :2005/05/02(月) 23:41:43
>>622 そうか。ありがとう。
映画で観ちゃったから小説で読む気しないけど、翻訳って難しいね。
ちなみにその、ザーメン飛ばして「犯してやったぜ!」のシーンは好きですね。
いつか捕まる機会があればやりたいと思ってます。
>>623 熟睡できなくて不機嫌な彼女は、バスローブにバニイ・スリッパーをはいてタオルを肩にかけ、マップと隣室の訓練生二人と共用している部屋が空くのを待って立っていた。鍵穴から部屋をのぞくと何秒か凍りついたようになった。
「たいへんだ」彼女が言った。「たいへんだわ。よし、中の者! この部屋は包囲された! そこのあばずれ女からあそこを引っこ抜いて、パンツを上げて出て来い。これは訓練ではない!」
P166,L1〜6
冗談なんだ。
GWの夜に書き写し乙
>>491 の読む速さって、毎回出題される文章が変わってフェアじゃないなぁ。
蜘蛛の糸よりは坊ちゃんのほうがそりゃ速く読めるわい。
628 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/03(火) 04:34:35
>>627 毎回同じだと覚えてしまって早くなるでしょ
平均とってみたら?だいたい同じくらいの文字数になっていくと思う
アベレージ2000超えてたら合格じゃないかな?
僕の読む速さは1600だったけど、ちゃんと読むときは1分で三行しか読めないんだ。 でも、情景を思い浮かべて、アニメや映画のようにすることは十分だと思うんだな
俺はなんか気になる日本語が出てきたら、 読むのやめて声に出しちゃう。 漫画でもそう。なんでだろ。 あと風景描写は無意識のうちに飛ばしてた。 つまんないし。 そこまで重要じゃ無い気がするんだよね。
631 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/03(火) 14:55:00
632 :
630 :2005/05/03(火) 15:56:44
コンビニの立ち読みとかもそうです。 ボソッと読む。ボソッと。
633 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/03(火) 16:24:24
634 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/04(水) 04:08:39
>>630 図書館で音読してる爺さんがいた
しかも、日本語でも英語でもない 聞いてたらドイツ語っぽい
ちと気になってしばらく観察してたら・・・・・・
いきなり
(`^´)ブリブリブウブブブブブブブブウブブブブ
と、大音響で1分くらいの屁を放出した
上でも下でも音読してるのワラタ
>>634 爺さん、上が屁で下が音読になってなかったから、よかったと思うんだ。
爺さんとしては上出来だね。
僕は夜中にイタリア語を音読しているな。
伊作文だとか、伊サイトだとかね。
イタリア語以上にわかりやすい言葉はないよ。
流れが良くわからないんだけど、晒してもいいですか?
637 :
515 :2005/05/04(水) 11:22:06
おいおい、中二でイタリア、ドイツ、ロシア後の難易度がわかるのかよ。 すげえ。
インテリぶってるだけ。 オレは受験英語でいっぱいいっぱい!
>>637 何をいってるんだ?
イタリア語ができなきゃ、日本語すら理解できないね。
基本文法が日本語そっくりなんだから。
英語なんて第四ヶ国語で十分なんだ。
あのさ、何が何でいいかとかさ、もう少しわかりやすく言えよ。 イタリア語がなぜ難しいかはわからない、イタリア語が簡単な理由はそっくりだからだということはわかった。 で、なんでイタリア語できなきゃ日本語理解できないの? それから最後に結論を言わしてもらえば、そんなの人それぞれだろ。 自分が得意でわかりやすいと思っている言語を教えるのはいいけどさ、 押し売りだけはやめろよな。
私は636が気になるんだが……できればみたい
えいいちを見る限り、 イタリア語ができようが、 オマージュに凝ろうが、 キャラクター作ろうが、 面白い文章は書けないみたいだね。
644 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/04(水) 18:59:22
えいいちはよいいじられキャラだね。 さすがキャラクター作りに凝ってるだけのことはあるよ。
えいいちの中の人はすげえ釣り師だな
>>641 イタリア語の文法は、例外を除いて、日本語の正しい文法とそっくりなんだ。
日本語が正しくなければ、イタリア語をしゃべれることができないんだな。
頑張れば一年以内に習得できる言語だからね、ロシア語が得意だとか、英語が得意だって言い訳は通用しないよ。
これでわかったかな?
>>646 >で、なんでイタリア語できなきゃ日本語理解できないの?
>>641 の日本語わからないんだね、えいいちは。イタリア語の前に日本語勉強しなよ。
えいいち、ボンジョールノーボナセーラブリガーンテタッターリア!w
>>646 >日本語が正しくなければ、イタリア語をしゃべれることができないんだな
日本語も出来てねえじゃんww
えいいちはよいマスコットいじられキャラですね。 そのキャラ作りの方法を教えてほしい。
>>647 ,649
voi anche.
>>650 ホールデンになればいいんだ。
そのためにはライ麦を気が滅入るまで読むことさ。
>636 きにせず晒してください 楽しみです
>>651 ライ麦か……読む前に気が滅入ってきた。
まあ、古典小説だし今度読んでおくわ。
で、ホールデンって何だ?
>653 ホールデン…ライ麦の主人公
じゃあ俺晒そうか?
656 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/05(木) 00:20:59
657 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/05(木) 07:23:49
あのさ、改行が不自然だよ(TT) 妙なとこで次に行ってるから読みにくいのだ。
658 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/05(木) 07:29:07
ん?656は「きどり」じゃないですね、多分・・・・・・
636さんでも655さんでもないですが、晒して良いでしょうか?
おう、バシバシ来い
では、お言葉に甘えまして。 ズゥゥゥゥ…ン…。 巨大な地響きとともに、世界が震えた。 コンクリートの壁に、床に、振動が伝わってくる。広い地下室の隅に立っていた少女が、耐えきれずその場にへたり込んだ。 彼女の前に、一人の少年が真っ直ぐに立っている。揺れ続ける世界の中で、柔らかな笑みを浮かべて。 「どう、して…。」 少女が、俯いたまま呟いた。 「どうして私だけ助けたの!?」 空気が、震えた。その声は、コンクリートに囲まれた地下室に反響して、消えていった…。 「ボクと一緒に来て。お願い。」 そう言って伸ばされた幼馴染の手を、少女はためらうことなく受け取った。 それが、ほんの数分前の話。 地下深くに沈んでいく階段を下りきったところには、長い通路があった。少女の手を引いて、少年はそこを歩いていく。 しばらく歩いて彼は足を止め、少女の手を握っていないほうの手を壁へと伸ばした。 カチリ、と、小さな音がして、目の前が明るくなった。薄暗い地下に慣れていた目が、一瞬視力を失う。 だんだんと見えてきたそこは、サッカーボールコートより広い部屋だった。 「何、ここ…。」 「ボクらだけの世界の準備室、ってとこかな。」 クスリ、と笑って、彼は言った。その声に少女は、どこか恐ろしいものを感じた。 「もうすぐ、世界は滅びる。」 突然、少年が呟いた。 「は? 何言って…。」 「君に言いたいことがあるんだ。 だから、ここに来た。」 彼は小声で淡々と続ける。 「ほら、終わりが始まる。」 そして。 世界が、揺れ動きだした。
「言っただろ? 君だけに言いたいことがあるんだ。 ほかの人には、絶対聞かせたくないことが。」 揺れ続ける世界で微笑む少年が、言葉を紡ぎだした。 「…、ヤダ。聞きたくない。」 「ボクは」 「やだ。止めてよ。」 「ボクは君のことが」 「言わないで!」 少女が、しっかりと耳をふさいだ。 その手を貫いて、少年の声は彼女に届く。 「好き。」 「嫌だっ!!!」 少女が叫んだ。 「何で? それだけのため?! それを他人に聞かれたくないなんていうだけの理由でみんなを見殺しにしたって言うの!!?」 「それだけ? ボクにとっては大問題なんだよ?」 少年がヒステリックに叫びかえした。気圧されて、彼女は黙り込む。 「君が好きなんだってば! それじゃ、だめなの? 理由に、なってないの?」 不安げに彼は続けた。 と。始まったのと同じくらい突然に、世界の揺れが、止んだ。 「行こう。ここには何でもある。水も、食べるものも、何でも。ずっと生きていけるよ。」 そう言って彼は、俯いたままの少女の手を取った。
「まだつかないの?」 延々と続く長い上り坂の途中で、少女が問い掛けた。僅かに震えているその声が表す感情は“怯え”。 「疲れたの? 大丈夫、もう少しだから。 ほら…、見えてきた。」 少年が指し示して見せたのは、地上。青々とした緑が、たくさんの人々が生きていたはずのそこは、砂色に覆われた荒地だった。誰一人、何一つ、動くものの見えない、砂色の世界。 「うそ…、こんな…。」 あたりの光景に、少女が言葉を失った。そんな彼女に、少年が声をかける。 「すごいでしょ? これは全部、ボクらの物なんだ。」 彼は、無邪気に笑っていた。その言葉に含まれていたのは、一点の曇りもない、純粋な喜び。 「この世界は今、ボクらだけの世界なんだ。」 少女にはもう、何も聞こえていないようだった。ぺたりと座り込んで、目はただ虚空を見つめていた。 「ねぇ、もう、ずっと一緒。絶対絶対、二人でいようね。この世界で、ずっと…。」 そう言って彼は、少女を抱きしめた。地面にひざをついて、彼女の背に腕を回した。 少女の手がゆっくりと、近くにあった鋭くとがった石に伸ばされた。 「多分、私も好きだった。」 ポツリと、呟いて。 彼女は、喉の脇にあてがったナイフのように鋭い石を、引いた。 「もう、離さない…。」 紅いシャワーを浴びて、少年は恍惚とした表情で呟いた。 すでに物言わぬ骸と化した少女を、その腕に抱きしめて…。
664 :
659 :2005/05/05(木) 17:06:50
というわけで、痛い話でした。 先に書いておくべきでしたね…。すいません。
>659 なかなか面白いと思ったんだ。 でも欠点がいくらかあるんだ。 ・三点リーダー ・「」の中で改行 ・わかり難い表現 何度か推敲すればもっといいのを書けるはずだね。
666 :
660 :2005/05/05(木) 20:44:00
バシバシ来いとか言っておいて今から読む馬鹿です。 では読みますね
「」内改行は使う人普通にいるよ 例えば、すごく長い説明的なセリフを言う時とか改行しないと逆に変だし まあ、おかしい所はないと思うよ でも、これといって誉める点も見つからない。
便乗してのっけてもいいですか?
669 :
660 :2005/05/05(木) 21:11:20
一時の恥ずかしさのためにスケールのでかい殺戮をしてしまう少年が面白かったです。 面白かったのですが、落ちが少し早かったような気がしてなりません。 起承転結の起承の部分が薄くて、転を殺してしまうような感じがします。それから仄めかし過ぎではないでしょうか? この物語は少年が小さいことで殺戮をすることが売りだと思うので、そこをもう少しうまく隠しつつ伏線をしたほうがいいように思えます。 これは個人的なものですが、少年が普通の優男でいきなり豹変するよなホーラーな部分があると、より好みです。 一つだけ細かいところ 改行が多いという点です。 会話の中の改行はそんなに珍しいことではないので別にいいのですが、 改行が多すぎて、場面の移り変わりを読み手がしっかりと把握できないような気がします。 改行は強調したい事柄を抜き出す時にも使えるので、推敲をする時は改行のほうもよく考えて行ってください。 これからも期待していますのでまたいつかここに晒してください。
670 :
660 :2005/05/05(木) 21:14:39
おうおう、乗りな乗りな。 ん、なんだか近視感が……。
>668 来い!!
672 :
655 :2005/05/05(木) 21:31:32
うわぉ 晒そうと思ったけど晒し屋多っ 過疎ったころに晒すねー
ありがとー、ちょっくらまってくだせえ。
小さな頃から覚えのある音楽が、次々と生まれては頭の隅から中枢まで這ってにじり寄る。 明るみに白む瞼を薄く開いて、差し込む光が優しく、あたし自身それになれていると悟る。 肌に感じる寂しさを覆うため、腰で滞る温みに、身体に沿って指を這わす。 シャツの袖がみじろぎにあわせて肘をくすぐって、 二の腕は夏用のスカートのプリーツを乱暴に解いて伸びるけど、 目当ての毛布は指に触れない。あたしはもう片手で跳ねた髪を押さえつけて身体を起こす。 一日中眠ったあとみたいに頭の芯が鈍っていて、顔を捻ると首下に繋がる肩の筋までけだるさが歩いて渡った。 優しくなでる肌寒さに首を回せば、すっぽり窓を覆っていたはずの若葉色のカーテンは左右に払われて、 どんぐりの透かしが一枚、光を携えて隙間風に踊っていた。誰かが、あたしの知らぬ間にここへ入っている。きっと母さんだ。 あたしは肩をあくびに震わせて、もう一寝入りしようと、腰の毛布に手を伸ばす。 丸めたままの指先は温かさをすり抜けて、素足の膝を握った。 「あ」 こぼれた呻きを飲み込んで、あたしは毛布に刺さる手首を見つめる。 気後れしつつも引き抜けば、黒いプリーツを乗せた膝頭が、毛羽立つ青い波間からひょこりと顔を出す。 あたしは途切れ途切れに息を吐き出すと、ひきつけを起こしかける喉を押さえて、ゆっくりと肺を満たす。 ――大丈夫。 前のめりに目を閉じて声もなく呟く。 ――あたしは、触れる。 相変わらず明るい瞼の裏から、睨むように、伸ばしなおした膝を覆う毛布を見つめる。 ぴたりと指先をつけて、半身が温かいことを確かめると、一思いに触れた。 指は毛布の上から、膝の丸みを伝えた。
階段の欄干を危なっかしく手の中に収めて、壁に寄り添うように一歩を踏み下ろす。 はちみつを溶かし込んだような木目は、あたし越しの僅かな陽光も漏らさず捉えて、艶めかしく色を返す。 小娘の生白い裸足が、温い淀みの中で切り取ったように青ざめて見えた。 足を下へと埋めるたび、引き上げる重みが糸引いて増した。 自分が確かでなくなるような不安が、くるぶしで駄々をこねる。 使い慣れたはずの空気が、渇いた喉に薄く冷たい。少しでも気を抜けば、 掌中や足元だけでなく、自分の臓腑すらなくしてしまいそうだった。 階下にあつらえられた姿見に自分の姿を確かめて、あたしは両の肩を抱いた。 特別気に入ってはいなかったけれど、確かにみて触れる、あたしだけの身体だった。 音楽は近づいていた。しゃんとしない抑揚でうたわれる声と、その合間に鈍く響く鐘の音。 嵌め込まれていたガラス戸は、カーテンもろとも縁側から開け放たれていた。 玄関から回ったあたしは、そこに沢山の人の靴が大小問わず並ぶのを見て唾を呑む。 けれどやはりというかなんというか、子どもの可愛らしいそれをまたいで縁の簀子に膝から乗り上げても、 あたしに気づいて振り向く人はひとりもいなかった。 割り切れない頭を振り切るようにつっかけを放り、参列者の脇を腰を折って進む。 間仕切りの襖が払われて、普段よりも仏間は広い。 坊主の頭が近づくにつれ、すすり泣きは重なりを広げてあたしに喉にまとわりつく。 こみあげる衝動を噛み殺すように、あたしは坊主のくせにふさふさの髪をひっさげたおじさんの頭を睨みつけた。 最後のしめくくりにと、おじさんは声を張り上げる。後ろで縮こまるあたしの胸を、音痴な歌は鋭利に刺し貫いた。
昼のぽかぽかした日差しは面白い。体を包みこんだ光が暖かくていい。昼食を食べた後、 外に出て日向ぼっこした。青空がとても綺麗だ。こんな水色は、どんな絵の具にもない。運 動場から少し離れた場所の、あまり人がいない階段に座って、ぼけっとする。そうしてると、 私はだんだん眠たくなって来て、もう太陽のトリコ。 ちょっとすると、偶然にも友達の明美ちゃんが来て、 「何してるの?」 私は何も答えず、ぼけっとしている。今はただ、ぼおっとしていたい。明美ちゃんもきっと私 の気持ちを察してくれたのだろう。私の隣に腰掛けて、二人ぼけっとする。何も話さない。日 向ぼっこは、一人でも楽しいけど、二人でもなお楽しい。でも二人いるからって、おしゃべり しちゃ駄目だ。じっと黙ってるのが作法なのだ。 それから五分ほど、そのままぼおっとしていると、エミちゃんが来た。こんな場所で三人集 まるのは珍しい。もしかすると、みんなお日様につられてやって来たのかもしれない。エミち ゃんもよく分かってる。無言で私達の隣に座って、お日様を楽しんでいる。ずっと、こうしてい たいと思った。日本史の時間、先生が受験のことを話していた。私は今高校二年生だから、来 年にはもう受験なのだが、その一年はすぐ過ぎてしまうらしい。だから、一生懸命勉強して、 そうして――などと言っていた。想像するとうんざりしてしまう。やることが、次から次へと吹き 出てきて、それでも何だかやる気がせず、ぼおっとしている間にも、また新しくやらなきゃなら ないことが出てきて、身動きできなくなって、泣きたくなる。 そうこうしていると、チャイムが鳴って、教室へと戻らないといけなくなった。それでも私達三 人はじっとしている。本当に暖かい。明日も、また日向ぼっこするのだろうか。私の人生の楽 しみは、案外こんな何も無い時間かもしれない。
677 :
676 :2005/05/05(木) 22:24:30
投下してみたけど、なんだか……
678 :
660 :2005/05/05(木) 22:27:20
679 :
668 :2005/05/05(木) 22:31:24
>>660 おっしゃるとおりです。
すみません、緊張がすぎて書き忘れていました。
680 :
676 :2005/05/05(木) 22:33:34
別人です。分かり辛くてすみません、
681 :
660 :2005/05/05(木) 22:39:08
人大杉なのでもう少し様子を見ておきます。その間に風呂にでも……。
>668 描写が細かくてすごい。語彙とか比喩のきれいさには脱帽 でもね、全部そういう風に書いてくとなんか長い詩みたいになっちゃうよ 分りやすい散文をもっと交ぜて交ぜて。俺みたいな情緒のない人間が読者だと 理解に悩んじゃうよ >676 ここまでなら誰でも書けそう 感想を述べられるほど長くないし。 ここから話がどうなるか、それ次第じゃない? 今はなんとも言えない。 言葉の使い方も、668の豪勢な作品見たあとのせいでなんか普通に感じる。
683 :
676 :2005/05/05(木) 22:47:06
まぎらわしいので、もう一度 668さんと私は別人です。あと私の文は676にあるのが全てです。
684 :
676 :2005/05/05(木) 22:53:39
>>682 感想ありがとうございます。女性文体は難しいなぁ。今度機会があったらもう少し長めのを投下してみます。
685 :
668 :2005/05/05(木) 22:58:54
>>682 ありがとうございます。
そう言っていただけてありがたい。
自分で読み返してみても分かりにくく、
お前はほんとに人様に読んで欲しいんかと、ブリッジしながら頭抱えてます。
もっとすっきり、分かりやすくを目指して、書きまくります。
>>674-675 すごく技巧的。
情景は浮かぶけど状況がわからん。
でもそれは俺がバカなだけだと思います。
687 :
668 :2005/05/05(木) 23:18:38
>>686 ありがとうございます。
もっと読み手を意識して書かなければいけませんね。
状況は、「おらーは死んじまっただー」。
坊さんのお経で目が覚めて、見に行くと自分の葬式やってた。
ああ分かりにくい。もっとふんばらねば。
いつぞやの402は晒さないの?
>>687 あの文だけでその状況はつかめないと思う。
表現はいいから5W1Hだっけ?に気をつければよくなるかと
あと、素人批評なんで正しいかどうかは自信ないが、比喩とかが多すぎるような
気がする。ばっさり減らしちゃった方が、綺麗な文になると思う。
むしろ上げとこうよ
691 :
668 :2005/05/06(金) 00:05:24
>>689 5W1H、肝にめいじます。
どういう状況かわからないと、楽しめるわけがないですね。
比喩なんですが、どうやったら減らせるのかが分からなくなってきました。
頭の裏側にこびりついているのか、他のさっぱりとした表現が浮ばないんです。
さっぱりと読みやすい、これ嫁!ってのがありましたら、ぜひぜひ教えてやってください。
692 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/06(金) 00:46:03
>>668 風景・心理描写に関しては参考にしてる本が何冊かあるので、
その中から二つ紹介します。一つは室生犀星の「幼年時代」。
詩人ならではの感性が秀逸です。もう一つは芥川龍之介の「秋」。
レベルが高すぎてマネをするのは厳しいかもしれませんが、雰囲気
だけでも感じ取れればいいと思います。あとは永井荷風あたりかな。
長レスすみません
693 :
692 :2005/05/06(金) 00:52:01
このスレを見て思ったのですが、何て言うか皆さん夢に燃えてますね。 わたしはこの春大学生になった身ですが、執筆に明け暮れた高校時代を 思い出しました。あのころは授業中も下書きをしたりして、そのせいで 浪人する羽目にもなりました。まあ、今でも後悔はしてませんけど。 では皆さん、これからもほどほどに勉強しつつ小説書いてくださ〜い
694 :
668 :2005/05/06(金) 01:11:28
>>692 おお、先輩だ。
「秋」はありましたんで、今から読んでみます。
室生犀星、永井荷風は、明日図書室にあたってみよう。
ほんと助かります。
読んでくださった方も、ありがとうございました。出直してきます。
695 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/06(金) 01:17:16
「秋」、読んだら感想よろしくね
696 :
668 :2005/05/06(金) 01:57:21
感想感想…… 鶏とたわむれる照子さんがかわいそうでしかたがないでさ。 俊さんも思わせぶりなことしたらあかんぜき。 御姉様いじけるなら最初から譲るなよう。 芥川氏は、蜘蛛の糸とか鼻とか羅生門とか、笑える怖い話だけだと思っていたので、 切なかったりもどかしかったりするのが新鮮でした。簡潔できれいな文章って、すごいなあ。 あと、古い本棚ひっくり返すのって楽しいんですね。夏目漱石や川端康成がいっぱいかびてる。
697 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/06(金) 04:32:50
>>661-663 掴みは良いですね。世界設定や登場人物が捉えにくい。
ありがちな展開で意外性がなく、ラストの衝撃がもうひとつ。
三点リーダーの使用方法について要注意。
全体的な雰囲気は好きですよ。良い感じです。
>>674 −675
うーん・・・・・・。自らの死というものに対して、読者に提供されている情報があまりにも少ないのですよ。
これでは解説がなければ理解出来ません。なんとなく雰囲気は醸し出されてはいるんだけど。
全体的に文章が硬質であるのに、「あたし」というラノベ系の一人称がアンバランスで違和感を感じた。
>>676 掴みが弱くありがち。この部分だけでは論評出来ないけど。
「学園物」は最も日常的であるので、上手く差別化が行われないと陳腐な物が出来てしまう。
698 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/06(金) 12:45:15
十一歳の男の子ですが、殿方としか性交渉を持ったことが無いので、女性との ベットシーンが上手く書けません、どうしたら良いのでしょう。
699 :
カグラ :2005/05/06(金) 15:12:39
今、ライトノベル書いてます。 書いてて思ったんですけど、キャラ設定と世界描写どちらを細かく書くべきなんでしょうか? どなたか、御意見・御指導下さい。
700 :
402 :2005/05/06(金) 18:38:11
>>688 書くものがまた増えてしまって……ここに晒す分がありませんのです。
期待してるんだったら今日は晒す分書く日にするけど。
701 :
402 :2005/05/06(金) 18:41:11
>>699 どっちかっていうのはないですね。
私の場合はキャラ設定、世界観、ストーリをバランスよく書くことを心がけています。
どれか一つでも欠けると物足りない小説になってしまうので。
>700 晒して晒して >699 ジャンルによる。学園ラブコメならキャラ、異世界戦争なら設定 おおまかなジャンルは何さ?
日本革命軍 人民解放軍による大規模なアジア諸国侵攻作戦が開始されるという情報が流れた。 そして国連はそれを止める所か多国籍軍が共に侵攻作戦に参加するというのだった。 反戦主義者の佐口一等空佐は侵攻を阻止しようとF-15J部隊をまとめ反侵略組織日本革命軍を結成する。 隊員が集結した作戦室にて、航空戦闘隊長(元二等空佐)が口を開いた。 「米中率いる統合軍の第一侵攻地点はモンゴル南部、インド東北部、ネパール、 ミャンマー! A隊B隊はモンゴル、C隊はミャンマー、D隊はネパール、E隊F隊は インド、以上各地へ移動準備開始!」 ついに戦闘準備を開始する。 各国の空軍基地に到着した革命軍は正規軍のコマンダーとしての役割を担当す る事になった。そしてできる限り侵攻を阻止する為あらゆる防衛作戦を提案した。 だが統合軍の侵攻作戦は予想よりも早かった・・・。 「ビーッ!ビーッ!ビーッ!敵襲だ、直ちに出撃せよ!」 南方からSu-30MKK2戦闘爆撃機5機の編隊がこちらへ接近、戦闘開始である。 こちらはAWACSによる支援で先に捕捉でき全機撃墜、今回は無事侵攻を阻止できた。
704 :
703 :2005/05/06(金) 19:40:58
文章が下手なのでアドバイスよろ
705 :
402 :2005/05/06(金) 19:51:12
>>702 じゃあ昔のネタ帳でも荒らしてみるよ。
早ければ今日の夜辺りには晒せるかも……。
それから私は言うほど文章うまくないので、いっぱい批評できるほうに期待しててね!
706 :
402 :2005/05/06(金) 19:55:57
うわ、くそみたいな設定が……これを私にどうしろと?
707 :
カグラ :2005/05/06(金) 22:31:22
今書いてるのをは、バトルものですが、舞台は現代の日本です。
文章力は書いてもかかなくても精神年齢があがるに連れ ある程度迄は自然と力がついてくるよ。 そりゃ書いた方がテクもつくんだけどさ。 問題は発想なんだわ。 コイツだけは人生経験豊な奴じゃないと面白いモノは書けない。 小説書いて文章力無いと嘆くよりも、 ダチとかと色々ツルんだりして 経験積む方が面白い話が書けるよ。
コテ名乗らせていただきます。>659です。 感想・意見を下さった皆様、ありがとうございます。参考にします。 いつかまた晒そうと思っているので、よろしくお願いします。 >668 幽霊になってましたーという話なのはなんとなくわかりました。 言葉の一つ一つが幻想的で綺麗でした。
>神楽(?) うぃ、天上天下みたいなん? またはブギポ? まあ、どっちにしろ キャラと能力をめいっぱい考えて。それとも能力とか抜きにただ戦闘なら ちゃんとした格闘術とかを勉強しる。 >703 マジで中高生?いや、上手いとかじゃなく設定がおじんくさい。 たまに新書のとこで見かける軍事モノのかほりがする。 なんにしろ、事実だけを述べてる教科書みたいな感じ。 読まないジャンルだからわかんないけどねえ
>708 禿銅 それだけとは言わないけど、とにかくたくさん経験することは大事。 風景描写のために、実際に古い図書館に行って感じた事を書いてみたり。
712 :
692 :2005/05/07(土) 00:37:16
>>708 .711
金原ひとみの父親が言ってましたけど、小説家は「多少の才能とある程度の
運、そして愚直なまでの努力があってはじめてなれるもの」らしいですよ。
だから松井秀喜じゃないけど、努力できることが才能であり努力こそが一番
大切なものなんじゃないかなと思ったり。もちろん例外はありますけど。
713 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/07(土) 00:58:59
突然質問でごめんなさい。 角川スニーカー文庫とか、電撃文庫は参考になる? やっぱり、作品によるのかな? ライトノベルを書きたいと思ったんだ。
714 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/07(土) 01:03:36
>>703 これは設定資料でしょうか。
物語の断片を羅列しただけで、この状態では小説として機能していないと思います。
715 :
712 :2005/05/07(土) 01:04:41
もちろん参考になるでしょう。自分が書きたいと思うジャンル以外の ものも読めばなおいいと思います。理想としてはラノベに限らずいろん な本を読むことなんでしょうけど。 ちなみに私がいま参考にしているのは「神様家族」・「結界師のフーガ」 「我が家のお稲荷様」etcです。
716 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/07(土) 01:12:25
>>713 売れ筋の傾向や、出版社の好みのようなものを分析するには参考にしてもよいかもしれないが、
それ以外のジャンルのものを読みこなしていないと軽薄で陳腐なモノしか書けないと思う。
ラノベを書きたい人は、あえてラノベ以外を読めと言いたい。
当然、その範囲は小説に限らない。
717 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/07(土) 01:52:03
金原ひとみ=多少の才能とある程度の運、そして愚直なまでの努力 その他大勢=皆無な才能と絶望的な運、そして愚直なまでの努力 ようは、才能のある方向に努力しなければ勝てないのだ。 うさぎとカメのお話は、カメでも頑張れば勝てる!というお話ではなく、 実はうさぎでも手を抜けば負けるという教訓なのである。 努力したカメは、努力したうさぎには決して勝てない。 努力しない金原ひとみ(居眠りうさぎ)<努力したその他大勢(カメ)<努力した金原ひとみ(居眠りしなかったうさぎ) まぁ、もしかしたらここにいる人の何人かはカメではなくうさぎである可能性もあるのだから、 とりあえず頑張ってみ!
718 :
668 :2005/05/07(土) 02:56:59
お話の最中すみません。
>>697 雰囲気だけじゃあかんということですな。
「あたし」……アンバランスですか。そう言われるとそんな気もしてくるなあ。
頭の軽そうな高校生をイメージしておりました。
地の文をもっと分かりやすく書けば違うかもしれませんね。やってみます。
>>709 おお、分かっていただけましたか。
綺麗と言っていただけて感激。
でもあれですね、他の方にも教わりましたが、きちんと書くところは書かないとですね。
皆様お世話になりました。
名無しに戻ります。
719 :
636 :2005/05/07(土) 08:42:18
いまさらな気がするけど晒してみる。 ケータイでぽちぽち打ってたやつのホントに冒頭だけど。 『不本意ながら僕はあんたが好きらしい』 安藤朋という少年が行方不明になる前日に私に送ってきたメールだ。 送られてきた時間が深夜で、私はその少し前に眠ってしまっていたからメールに気づいたのは翌朝だった。 私はそれを悔やむ事になるけれど、それはもう少しあとのお話。 朝、学校に行けば安藤が座っているべき場所には誰も居らず、サボるような奴でもないから風邪でもひいたかな、と帰りに家に寄ってみようと思っていた。 その日の授業はいつもより少しだけ丁寧にノートを取って、いつもより真面目に先生の話を聞いた。放課後、部活で作ったお菓子を小さな紙袋とラッピングテープで包装して鞄に入れた。帰り道、普段と違う角を曲がって違う道を通り安藤の家へ行く。 呼び鈴を鳴らすといつものように安藤の母親が出てきた。いつもと違うのは少しだけ困惑したような表情で私を見つめ、 「朋、今日学校に行ってた?」 と聞いてきた事だけだった。
え……? 短すぎないか……
>717 才能と努力。確かに重要だけど、それは作家になれてからの話じゃない? 例えば、まだ世に出てはないけれど すごい才能と技術を身に付けた小説家きどりがいたとしても 作品を世に送り出せなければ意味がない。 昔は実力があればすぐ作家になれたのにねえ、最近は多すぎるよね なんか夢がない話だけど、そういう意味では運も大事だよね。
722 :
402 :2005/05/07(土) 20:47:11
遅くなったけど、設定のゴミだめから漁ってきたやつを晒します。
723 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/07(土) 20:52:05
>>721 今の世の中でも実力があればすぐに作家にはなれると思うが・・・・・・。
ようは、中途半端な実力で浮くか沈むかというボーダーラインにいる人達が問題となる。
当然、思いっきり沈んでいる大多数は問題外。
例えば大学入試でもそうだが、合格者の70%くらいは最低合格点から+10点付近にいる。
そして、その人数の2〜3倍くらいの人が、最低合格点から−10点くらいで不合格になる。
だけど、水面ギリギリでようやく顔を出している人は「実力がある」とは言い難い。
運の要素でいえば、芸能界等と比べても、桁違いに運が絡む度合いは低いと思うよ。
本当に面白いものが書けるのなら、必ずどこかに拾われる。
編集も馬鹿じゃないんだから、売れる卵を見る目くらいはある。
不況で作家がだぶついてるけど、もしも好景気なら とか、
もし綿矢がブサイクで中年のおばさんでも芥川賞はもらえてたのか・・・・・・
とか、その辺りまで運に加えてしまうと微妙だけど。
少なくとも、自分は運が悪いと思ってしまうような人は、作家に限らず、
どこへ行っても決して成功しない。
運をつかみたいなら、桜井章一の『運に選ばれる人 選ばれない人』を一読してみる事をおすすめする。
20年間不敗の雀鬼が「運」というものの捉え方を記した書である。
724 :
402 :2005/05/07(土) 21:11:06
725 :
402 :2005/05/07(土) 21:18:06
すまん、今気づいた。最後の一行が入ってなかった。 書き直しがきかないから新規投稿で別な作品として修正しておきます。
726 :
636 :2005/05/07(土) 22:06:30
>>720 もっとあるんだけどどこまで晒して良いかわかんなかった。
良いなら投下してもいいかな?
ものすごく些細だが 僕はそれ以外にそれの呼ばない。 はおかしい
728 :
720 :2005/05/07(土) 22:15:31
口調でわかると思うけど まあ、がついてる文体はほとんど俺ですから まあ、どんどん晒して
729 :
402 :2005/05/07(土) 22:32:56
>>727 のではなくをだと思われます。
「僕はそれ以外にそれを呼ばない」
または、
「僕はそれ以外にそれの呼び方を知らない」とでも書こうとしたのか。
見直しのときに気づかなかったとは不覚でした。
730 :
402 :2005/05/07(土) 22:35:04
それと、指摘されたとこの修正は、書き直しができない状態なので一度完成させてから全部直します。 原文のほうは直しておきますので。
>>728 そう考えると結構名無しでもわかる人はわかるんだな。
まあ、もそうだろうし、こうやって書き込んでいるときの読点や句点なんかでも特定できるだろ。
後は俺とか私とか僕とかか?
後でここの掲示板読み返してみるかな。
馬鹿でごめん オチが読めない
733 :
402 :2005/05/07(土) 22:55:31
続き 待つ
735 :
402 :2005/05/07(土) 22:59:18
ああ、そうなるとストーリー上の批評ができないのか……。 なるべく早く続き書きますね。
736 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/08(日) 11:22:33
>>719 続き読ませろ。
けちょんけちょんに罵倒してやるのはそれからだ。
とにかく気になるから続き読ませろ。
中坊です。時代小説の殺陣みたいなの書きましたよ。 慌てて三人は皆川を囲んだ。 そしてじりじりと迫っていったが、その程度で倒せる男では無かった。 皆川は迷わず浪人の一人に向かって飛びかかっていった。 「うわっ」 刀を上段に構えながら迫ってくる皆川の迫力に、思わず自分も上段につけたが、それが思えば彼の敗因だった。その皆川の背後から他の二人の仲間の刀のみが、浪人を救う唯一のものだっただろうが、無論そんな刃をうけるような男ではない。 皆川は浪人の左脇を駆け抜けざま、右肩から左胸まで斬り裂くと浪人の背後に回り、後ろに仰け反った浪人の背を右足で思い切り蹴り上げた。 浪人は浮き上がるようにして前に押し出され、ちょうど、迫ってきた二人の浪人の刀のもとに晒されたが、辛うじて刃が浪人にあたる前にとどめられた。 浪人はよろよろと更に数歩よろめくと砂埃をたてて倒れた。 二人の浪人はそれでもなお、皆川に向かっていったが所詮無駄な死に花を咲かせるに過ぎなかった。 片方の刃をかわしながら、もう一方の浪人の刀の峰を打った。 浪人は刀を取り落とした。 狼狽した浪人の面上に、皆川の刀が横殴りに叩きつけられ、すさまじい血飛沫が舞った。 膝を二つに折って、崩れ落ちる浪人の顔にとどめの膝が入った。 さすがにその頃になると最後の一人となった浪人も、かなわじ、とみたらしく、じりじりと後ずさりしはじめた。 が、皆川は逃がすつもりは無いらしく、甘い面相にむしろ残虐な笑みをたたえながら大股に距離を縮めていった。 「しつこい……」 泣くような声で呟き、背を向けて逃げにかかった。 その背に飛びかかっていった皆川の必殺の一刀が襲った。 「うぅぅ」 陰惨な呻きをもらしながら、浪人は倒れた。
無駄なのに死に花? 誰でもかけるような歴史物の情景は、文体を自分にしか書けないものにしないと・・・。 どこかで聞いたような言葉を連ねてるだけじゃだめじゃない? 自分の脳より、言葉が先行しちゃうんだよね
739 :
737 :2005/05/08(日) 14:38:35
>>738 そーっすよねー。
妄想の時点では結構上手い事映像が浮かぶんですけど
文にすると陳腐になっちゃうんですよねー。
段落ごとになってるから戦闘がスロウペースに見える…… って思った俺はラノベ読みすぎですね
741 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 12:43:17
>>719 うーん。続き気になるようなどうでもいいような、微妙な感じ。
とりたてて褒めるとこもけなすとこも無いんだよ。
すべてはここからの展開次第ですな。
とりあえず、この部分だけでは何とも言いようがない。
742 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 12:49:47
>>737 どことなく文章を上手く操れていない雰囲気が滲み出てる。
文面に筆のほうが踊らされてしまっているという感じだ。
あえて難しいものに挑戦する心意気は良いね。
や、でもかなり上手いほうじゃあ?
744 :
腐 ◆CHANCE1/yQ :2005/05/09(月) 14:09:28
うん。
>>737 が中学生なら、かなりよく書けていると思うよ。
>>737 最初の一行が気に入らないね。
だからどうした。
746 :
おちんぼ大将 :2005/05/09(月) 17:22:54
処女作、途中までてすが、不安になったのでどうぞ批評してください。 御願いします。 ガード下のトンネルを抜けるとあっと驚く為五郎な、ゴキゲンな光景だった。 誰もが言うように渋谷はナウい街である。パンツが見えそうなチョー短か目の、ごくエロっぽいスカートのねーちゃんやら、加山雄三や小林アキラもまっさおなチョベリグボーイが満ちていた。 ジェームスはじっとギャルのパンツが見えるかどうかと監視していた。もし見えたらショッピくのだ。彼は補導係の刑事だった。 「う。ぅぅぅぅぅぅ。。モーレツ短いエロ女ハケ――ン!」 ジェームスはズボンの中の張った部分を押さえつつ迷惑そうに言った。 今日は3人補導している。イチゴのパンツの奴と、白いのと、それに紫色のと。どいつも中学生だった。 彼の属する警視庁生活5課は、通称パンチラ予防課と言われ、女子による公然猥褻を取り締まっていた。 女に警察手帳をしめし、パンツを確認する。エッチなヒモ付きパンツだ。しかもサテン地にピンクときている。 「これを見ろ」 とジェームスは自身の股間を指差してつづけた。 「現行犯の公務執行違反」 相棒のロジャーに言った。 「サテンでレスカでもすっか?」 「おう、兄弟、ガッテンでえ!」
747 :
おちんぼ大将 :2005/05/09(月) 18:48:45
おちんぼ大将
>>746 一行目を書いた時点で不安になるべきだったな。
749 :
夏に見た君 :2005/05/09(月) 20:03:11
僕の家は海沿いの街の、少し小高い山の上に有りました。 小さい頃、夏になるとよく台風が来て、 それが夜だとなると、何か起こるような気がして 何故かワクワクしながらしばらく起きてました。 翌朝には大抵台風も過ぎ去り 鳥の声がする中、雨で濡れた二階の雨戸を開けると 青い空と、遠目でもわかる程に泡立つ海が 視界一っ杯に広がるんです。 それはそれで嬉しくて まだ強い海風に吹かれながら、 ひとりでに笑みがこぼれていました。 海が好きだったんです。海風も。 あるとき、いつも通り海を眺めようと、窓を開けた時 眼下の家の屋根に立つ 女の子がいました。
750 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 20:09:17
ちなみに屋根の上に立つその女の子は 元気っこなのに病気で死ぬ… というのが あまりにも普通なので なんかないかなって思ってます 書き出しいかがでしょうか
それはそれで、の使い方がおかしい。 ストレートにそれが嬉しくて、でいいんじゃない?
>>750 おいくつかは存じませんが、なかなかの筆力と認識。
潮のにおいが感じられました。
小説というより、(書き出しだけというせいもあるのでしょうが)
島崎藤村の詩のような雰囲気。
ちょっと「むむむ」と思ったのは,
>>751 氏の言った点と、
*細かいけれど、有ったより、在ったの方がしっくり来るかも……
*海風〜あるとき・・・転換はもう少し工夫したらもっと良いやも
この二点ぐらいでしょうか。
女の子の死因云々はこの先どのように話を展開されるかわからないのでなんとも。
長くてごめんなさい。
753 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 20:49:35
>>746 まぁ、新しいものはいつも異端とされるものだ。金原や森で乱れてきているように、
こういう文体も、もしかしたら1000年後には評価されてるかもしれないからね。
私には、理解を超えて論評不能・・・・・・。
>>749 その改行の多さ、もしかしてカキコするマスに直打ちしてない?
なんだか詩みたいになってるんですけど。児童文学系ですか?
白血病で死ぬとか、片山氏みたいなのは陳腐だからやめようね。
754 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 20:51:39
ありがとうございます 実は スレタイを中高年と読み違えた25才(仕事サボり中)です! それはそれで(笑)中高年ちゃうやろ! 海沿いにすんでいたので、描写は頑張ってみました。 潮の香りがした…嬉しいです。感謝
中高生に批評される中高年。いや、可愛いと思うが >視界一っ杯 「っ」付けたいならひらがなでいいんじゃね?
756 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 21:06:00
アハハ そうですね あれ最初に漢字で一杯って書いてから 読み直して う〜む勢いが欲しい…で っ 入れたから 笑 なんか 確かに中高年ぽいし 笑 いや 結構ヤングなんだぜぃ?実際!
758 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 21:28:20
冒頭です。自分はリア高です。 制服のベルトをきっちりと絞めながら窓の外に目をやると、大きな水の玉が飛び交っている。 寝癖のできた前髪をいじりながらそんなことを考える。 机の上のケータイが緑色の光りで、メールだよ、と教えてくれた。傷で塗装がはげだした黒のケータイ。 サチだ。「今日、雨がひどいからタクシーで行かない?」今どきの女子高生みたいに無駄な絵文字は使わない。 オレも無駄なく「わかった」とだけ、返した。 湯呑みでたいしたことのないお茶を飲みながら、朝から無駄に元気なニュース番組を見ていると、ブレーキ音がして、雨に濡れながらおっさんが我が家を訪ねてきた。 手鏡を取り出し、前髪だけもう一度確かめ、家を出た。
759 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/09(月) 21:56:38
>>758 これだけでは何とも言えない。もう少し続けて。
760 :
758 :2005/05/09(月) 22:01:54
二元視点(?)なので、これ以上増やすと逆にわかりにくくなるかもです… もし氏ねだったら二元視点の続きをうpします。って興味ないかorz おっさんはビニール傘を手にしたオレをわざわざドアを手で開けて、迎えてくれた。そんなサービスどこでもしてるから、今更そんなことに、経営者は意味ないということに気付けばいいのに。そんなことは言わずに、すまなそうに「すみません」と言う。 そうすれば、みんな気持ちがいい。社会のためだ。 「たっくん、おはよう」 サチがタクシーの中から小さな手をぴろぴろ振る。 サチはロングの髪に軽くパーマをかけて、内巻きにしていた。 オレたちの学校の女の子の間で流行ってる髪形。オレとは違って、ちゃんと清潔感を保ちつつオシャレする。 「おはよ」 「タクシーにしちゃってごめんね。全部わたしが払うから」 「割り勘な。じゃあ少し眠らせて」 目をつむると、それまで車のエンジン音で消されていた雨の音が聞こえる。
そんなことを考える はどこを指してるの? もしかして大きな水玉が飛び交っているの部分? だとしたら違和感。 あと無駄が多い。いや、冗談じゃなく。同じ表現はさけるべき。
まあ、人並み程度に文章書いた事しかない三流大学の学生の意見でよければ書こうかな 全体的にどこかスネてる感じが出てるのは、きっとこの男の性格だよな だからそれはそれでいいと思うし上手いんじゃないかと思う ただ無駄な比喩って言うか・・・ >大きな水の玉が飛び交っている だけならまだしも、 >そんなことを考える って人は、まあ居ないと思うし、不自然な気がする訳よ 確かに比喩って見た目はいいけど、その後の処理が難しかったり、 いざ読むとなると文字数が多くてうるさく感じる場合もあるし それならいっそ普通に「〜大粒の雨が降り注いでる」で一行目を終わらせていいと思う で、まあ降ってるのを残念に思ってるんなら、 「溜息をつきながら寝癖のついた前髪をいじっていると〜(以下三行目に適当に繋げる」 って感じでいいんじゃないかと
ケコーン
あー、じゃあ俺も晒す?
野郎とケコーン(AAryしたって…o..rz
766 :
764 :2005/05/09(月) 22:35:49
文芸部に投稿しようか迷った挙句 そもそも自分が文芸部に入れるほど暇ではなかったため放置した作品
767 :
758 :2005/05/09(月) 22:42:28
>>761 >>762 ありがとうございます。自分でも、考えるのところはどうしようかと悩んでいました。
これが三作目なんですが、センスはあるっぽいですかね?
768 :
夕闇 :2005/05/09(月) 22:53:30
んじゃ、行きます。ちょっと長いんでごめん 予備校をさぼった。 通学路の横道にあるボロアパート。そこの裏側にある小っちゃくて寂れた児童公園の ブランコの上で、私は一人、揺れていた。 ガキどもはお砂場を占領し、うるさくわめいている。それを見守りながら、耳障りな 声で世間話をしている奥サマ方。まだ日は落ちきっていないのに、蹴ったら壊れそうな アパートが夕暮れを隠してしまい、ここだけ切り取られたみたいに薄暗かった。 ツクツクボウシが短い命を振り絞って鳴いている。ああ、うるさいなあ。 見上げると何にもなくて吐き気すら感じる茜色。それほど遠くないところで飛行機が 飛んでいる、大気のうねりが耳まで届いた。相変らず、地球は回ってる。 何気なく、ほんとに何気ない気持ちで、ブランコを漕いでみた。宙に浮く感覚が少し あって、すぐに引き戻される。通りぬける風が髪をもてあそび、頬を撫でて行く。おお 、楽しいじゃん。 親子は不審そうな目で私を一瞥し、そそくさと公園を出て行った。日が沈む時間帯に 、一人でブランコに夢中になる女子高生。そりゃあ、確かに変な目で見られるわ。でも 、ちょっといい気分。 誰もいなくなったので、私は地面を思いきり蹴った。もっと速く。もっと高みへ。誰 も見ていない、という開放感と、風に身を任せているような爽快感で心が満たされて行 く。もちろん、そんなものは錯覚なんだけど。 ブランコは一際鋭いきしみを上げて、ついに支えている鉄棒の高さを越えた。自然と 下半身が上半身より高い位置に来る。怖くなって目を閉じ、鎖をぎゅっと握り締めた。 「引き」の瞬間、閉じたまぶたが熱くなるのを感じた。とっさに目を開けたが見える のは正面の廃屋と見間違えそうなアパートだ。
ブランコが地面に近づいた時を狙って、足を踏ん張りブランコを止めた。土煙が舞い 上がる。私は少し考えてから、先ほどまぶたに感じた光を確かめるために、ブランコの 上に立ってみた。制服だったけどもう別に気にならない。子供の頃を思い返すように、 ゆっくりとこぎ始める。 立ちこぎでは最大まで高くする必要はなかった。一定の高さを越えた時、私はそれを 直視してしまったのだ。目がチカチカする。網膜にしっかりと焼きついたそれは、アパ ートの屋根を地平線代わりに沈もうとする赤燈の夕日だった。 すげぇ。夕日を直に見るのなんて何年ぶりだろ。 私は目を細めて何度も夕日を見た。アパートを越えた空は、真っ赤で綺麗な半円と雲 まで浸透している橙色で目が痛くなるほどの景色だ。さすがに5往復目となると昔の勘 が戻ってきたようで、ブランコも私の言う事をよく聞いてくれる。もう高さに臆するこ ともない。むしろ、空に浮く感覚が楽しくてしかたなかった。 このままずっとこうしているのも悪くないかな…… 夕日はもう線と化している。そ のうちに点になって、永遠に思われた私の時間は終わってしまうんだ。少しだけ悲しか った。 だが、夕日が沈みきるより先に私の飽きが来た。もともと飽きっぽいんだからしょう がない。ブランコも疲弊したように勢いをなくし、完全に沈黙してしまった。私は往年 の彼氏とでもいるかのように頭をもたげた。ひんやりとした鎖の感触が首すじに当たる。 しばらくして、公園にだけ夜が来たみたいにまっくらになった。侵入禁止の金網の向 こう側は、黄昏ている取り壊され中の駐車場と、同じように染まって黄金色に輝くスス キの海。
……あれ? 駐車場ってもうできてなかったっけ? 私は不思議に思いながらそちら側に引き寄せ られて行った。 金網越しに駐車場を見る。やっぱりだ、今駐車場のある場所に、鉄骨が剥き出しにな っていて、なんだかグロテスクな建造物がある。 何となくやばいな、と思った。何がやばいって……ん? なんだっけ。 まあ、いいか。私は金網に足を引っ掛けた。子供の頃は降りるのが怖くて上れなかっ た金網も、今の私なら一息の内に飛び越せる。 「よっ」 鞄を投げ込んでから、私も飛び降りた。それなりの衝撃を覚悟していたのだが、着地 したところは干し草みたいに柔らかな雑草の上だった。ふわふわだ。ふわふわ。 鞄を拾って辺りを見渡す、ほとんどがオレンジ色の光に溶けている。私は、おばけみ たいな駐車場に向かって走り出した。かさかさかさ、と風に揺れるススキが私に道を作 ってくれる。 駐車場が近づくにつれて、ススキの穂はのっぽになっていく。どっちを向いても曖昧 なクリーム色で、もう輪郭しか見ることができなかった。私はとにかく視界の正面にあ る大きな輪郭を目指してひたすら走っていた。 どのくらい走っただろうか。1キロメートルぐらい走っていた気がする。視界が急に 開けたかと思うと、輪郭が扉を形作った。少し下がって上を見上げる、確かにそこは未 完成の駐車場だった。 立ち入り禁止の看板もない。ただ、扉は新品のはずなのに、何年も使いこまれたよう な傷や、汚れが目立っていた。 ここまで来て、――本当に今更だが――やっと自分の行動と、今いる場所の異常さに 気付いた。あたしはこんなところで何をしているんだろう。はやく家に帰らなくちゃ。 うしろを振りかえっても、ススキの穂が揺れているだけだった。道なんてどこにもな い。でも、そんなに驚きはしなかった。ここはきっとそういうところなんだ、とあたし は納得してしまう。 暗くて寒い公園よりは、暖かいこっちのほうがいい。道路に出ることができれば帰れ るだろう。駐車場のすぐ隣は大きな道路があったはず。沿って歩いて行けば、いつかは 道路に出られるのだ。あたしは、夕日に向かって歩き出そうとした。しかし、
「あそぼ」 低い男の声と動物の唸り声、そして子供の声が重なって耳元で囁いた。背筋が震える。 あたしはとっさに振りかえっていた。 ぎぃ、と音を立てて誘うように閉まりつつある扉が一つ。 鳥肌が立った。やばい。絶対。 なりふりかまっていられなかった。あたしはススキの中に飛び込むと、無我夢中で走 りだした。ススキをかきわけて、もといた公園を目指す。何がいたのかはわからない。 だけど、あれと遊んではいけない。 かさかさかさかさかさかさかさ かさかさかさかさかさかさ 動いてる、あたし以外の何かが、二つ。いや三つ、ススキの中を動いている。心臓が 一瞬凍るように止まり、それから引火したみたいに熱くなった。 逃げろ、捕まったらおしまいだ。 考えるな、無駄な酸素は使うな。 風にのって女の子の声がする。 「待って」「あそぼ」何重にも重なってまるで耳鳴りのような声だった。追われてる? そんな、なんであたしが。 呼吸はどんどん荒くなる。苦しくて転びそうになったけど何とか持ちなおした。もと もと体力なんてプチシューほどしかないあたしは、とっくのとうにへろへろだった。走 ってはいるものの、いつへたりこんでもおかしくない。涼しい時間帯のはずなのに、い つのまにかじっとりと前髪が額に貼りついている。頭はガンガンするし、耳たぶはひど く冷たい。わき腹がきゅうきゅう痛む。 もう限界だ。あたしはススキを派手になぎ倒しながらながら、飛び込むように突っ伏 した。あごをぶつけたかもしれない。制服が汚れちゃう、なんてよくわからない事がと っさに頭に浮かんだけれど、あたしが着ているのはオレンジ色のワンピースだった。も う着られなくなったはずのお気に入りの服装だ。 いつのまにか声は止んでいた。一人うつぶせに倒れたあたしをあざ笑うみたいに、そ よ風がないでいく。
「痛っ」立ちあがろうとして、ひじに痛みを感じた。すりむいてしまったようだ。夕暮 れは相変らずだけど、もう視界ははっきりしている。 とりあえず、公園まで戻ろう。だいぶ走ったからもう近いところまで来たはずだ。 あたしは、霊なんて見た事がないし、そんなものの存在を信じてなかった。私霊感あ るよーなんてほざく友達や、テレビに出てくる自称霊能者を見るたびに、子供の下手な 言い訳を聞いた時ようなやるせない気持ちになるのだ。そんな自然法則を凌駕したシス テムがあるのなら、みんな死んでさっさと霊になっちゃったほうが楽じゃないか。だか ら、さっきの声も、多分霊じゃない。霊なんていないんだから。 そんな事を考えながら歩き出そうとした途端、ワンピースの裾を捕まれた。振りかえ る間もなく、引き倒される。 2度目の転倒。でも今度は背中からだ。 「つかまえた」「つかまえた」 赤い空を背景に、おかっぱの女の子と坊主頭の男の子が、欠けた歯を見せてにちゃっ と笑っている。ほら、ただのガキじゃん。おばけなんていない。 「なんなの? あんた達」 「はやく、おいでよ。みんな待ってる」「あそぼ」 どこか抑揚がない調子で二人は言う。あたしは、とりあえず立ちあがろうとしたが、 男の子が無表情のまま、あたしの肩を押さえつけてきた。「だめ」「逃げちゃだめ」
ガキの一人や二人と思ったけれど、あたしの力では振りほどけなかった。いや、まさ か。子供の頃、男子にいじめられていた頃はよくこんな風に押さえつけれていた。でも、 17歳のあたしなら、こんな奴等、簡単にふりほどけるはずだ。 17歳……あたしって17歳だったの? じたばたしている手足は伸ばしてみても短く見 えるし、どう考えても17歳には思えない体型だった。 「逃げないから離してよ」あたしは冷静になって言った。「友達でしょ?」 うん、わかった。と男の子は素直に離してくれた。やっぱりあたしの友達だ。 「さやちゃん、みんな待ってるよ。駐車場に行こうよ」 さやちゃん、それはあたしに向けられた言葉だ。さやちゃん、さやちゃん。あたしの 名前? そうだ、あたしの名前はこばやし さやか だった。そんな事まで忘れていた のか。小さい頃はよくさやちゃんって呼ばれてたんだ。 小さい頃? 今も小さいじゃ ない。 「さやちゃん、はやく行こう」おかっぱの女の子が、あたしの手を引く。この子の名前 は、あきちゃんだ。ちゃんと覚えてる。友達だもん。 「さやちゃん来ないと、かくれんぼが始まらないじゃんか」坊主頭の男の子はヒロ君だ。 ちょっといじわるで、みんなより大人なヒロ君。いっつもみんなをまとめる役。 こういうことはちゃんと覚えている。でも何かもっとだいじな事を忘れている気がする。 何だったっけ? 「さやちゃん、はやくはやく」ヒロ君が急かす。 「う、うん。ごめんね」あたしは臆病な性格だったのだ。ヒロ君みたいな気の強い子に急か されると、ついどもってしまう。
あたしは、走り出したヒロ君とあきちゃんの影を追ってススキの中に再度飛び込んだ。 黄昏は時間が止まってしまったみたいに続いていて、夕暮れは変わらない美しさを湛えて いる。あたしは走りながら顔がにやけるのを押さえきれなかった。ああ、こんな楽しい時 間がずっと続けばいいのに、といつも思っていたのだ。暗闇が来てしまう前のほんのちょ っとの時間帯。そこには、凝縮されためいっぱいの高揚感と、すぐに終わってしまうこと への不安感が混在している。楽しいことはあっという間なのだ。それは、子供でも、大人 でも、17歳でも変わらない。 ん……? 何か、だいじなことがまた一つ、暖かい光に溶かされてしまったみたいだ。でも、あた しはもう気にならなかった。そんなに簡単に忘れてしまう事なんてどうでもいい。あたし には、今あるこの時間が全てなのだ。 あたしの何かが溶けるにつれて、世界は現実味を増していく。いつかどこかで見た事の ある鉄橋が遠くに見える。ごおおおお、という音と共に、影絵みたいな電車が走って行く。 鉄橋から上の茜色の空に舞う黒い点が二つ。カラスかな、それともこうもり? この風景なら知っている。壊れた誰もいない無人の駐車場、そこの3階の鉄骨がむき出し て、屋上と化しているところからの風景だ。鉄骨の上はあたしの特等席。あたし達の秘密の 遊び場。ちょっと危険なアスレチック。 振りかえればあたしの周りにいるのはみんな友達。ダイスケ、あきちゃん、みか、ヒロ君、 しっちゃん、マナピー。 全部、覚えている。ここで遊んだ事も。みんなの顔も。 あたしは、鉄骨から降りて、みんなに近づいていった。なんだかすごく懐かしい気がする。 でも、そんなのはさっかくにきまってる。 みんなはまばたきもしないで、声をそろえて言う。 「さやちゃん、あそぼ」 「うん」 あたしの影は伸びていく。 黄昏は終わらない。
(以下、蛇足です。付け加えようか加えまいか迷ってます。もしよければ意見下さい) ヤニ臭い部屋の中、旧式のタイプライターの音だけが聞こえていた。部屋のほぼ中央に は壮年の男が、苦々しげな顔でぼそぼそ、と本当に誰にも聞き取れないような独り言を呟 いている。灰皿には吸殻が溢れんばかりに乗っている。 タイプライターのすぐ隣には投げ出された新聞紙がある。そこの三面だけが赤い線で四 角く囲まれていた。 詠売新聞 2002 7/19 女子高生、謎の失踪? 七月十五日の正午、小林 沙耶歌さん(17)が予備校に行くと言って家を出たまま消息 を絶った。帰宅時間を越えても帰らない沙耶歌さんを心配した家族が、警察に通報したと ころ、付近の調査により北区、児童公園のブランコの上に沙耶歌さんの物と思われる鞄が 見つかった。警察は当初、営利目的の誘拐事件と見ていたが、犯人からの脅迫の類がない ために見解を改める模様である。
終わり。いや、続けようか迷った。これをプロローグにして 途中で出てくる七人くらいの友達がそれぞれの視点から神隠しの謎を解明する みたいな話にしよう、とか考えてたんだが。 2話目で止まってる。ま、忙しいんですよ。
あえて言うなら読んでて分かり難い表現が所々あるような・・・ 読み手は書き手と違って作品に対するイメージが零から始まるんだから、 もうちょっと直接的な情景描写が欲しい、かな 俺はそれ以外に特に気になるところはなかったけど 都市伝説みたいな感じで面白いんじゃない
>777 ラッキーセブンおめでと うーん、上手く引きこめてなかったか…… 情景苦手なんだよ……三人称で書いたほうがいいかもしんない
779 :
暇な大学生 :2005/05/10(火) 01:49:59
一文一文は悪くないけど、なんか各文がぶつ切りな感じがします。 ひょっとしてあまりプロット練らないうちに書き始めましたか? 勢いだけで書くとこういう文章になりやすいのですが…
あー、プロットはちゃんと考えてたんだけど…… 書いてるうちにずれて行ったみたいな感じです。
じゃあ自分も、酷評スレで晒したものを。あそこは本当良いところです。(別に宣伝ではなく。) やっぱり雪が降ってきた。この辺りでは天気予報よりは、ひとつ前の通りで貰ったティッシュに印刷された『一日十五分のトレーニングでぐんぐん視力がアップ!』 (うろ覚えだがこんな感じだった。わざわざポケットから出して確かめるほどのものでもないだろう)という文句のほうがまだ信頼性が高い。 まだ師も走り出したばかりだというのに、(ここでは年中皆走っているような気もするが)今日の雪はやたら勢いがある。僕の真横にいる銅像の天辺には早くも積もりだしている。 『パートナーがなかなか来ない』という点で自分と共通している銅像に、僕は小声で 、 「寒いね」と囁く。銅像は答えない。きっと不倫はしない主義なのだろう。 実直な銅像から視線を上に移す。左手を筒の形にしてそこから雪を覗く。そんな風に切り取ってからしか、僕は空を見られない。 天上世界から優雅に舞い降りるそれと、足下の水溜りは結局は同じものだ。けれど人々の関心は専ら天上世界に向いている。これが、『上を向いて歩こう』という事だろうか? 多分違う。それにどちらにしたって雪国育ちの僕は同じようなものだ。 それにしてもあいつは遅い。 視線を戻してふぅっと息を吹き込んでから筒を解体する。 首の運動ついでに辺りをぐるっと見回す。光れば光るほど下品になる、というそれだけのことに、未だに気づいていないネオン達がちらほら点きだしている。 四方に広がるスクランブル交差点。のぼり。ティッシュ配り。とても騒がしいのに、口を開いている人よりも黙って歩く人のほうが断然多いことに気づいて僕は少し驚く。
782 :
:2005/05/13(金) 20:17:56
急に過疎ったな
たまたまスレ見つけたら止まっているみたいなんで。 >781 文章をこねくり廻すのが楽しいみたいだが、読み手にとってはそれが全部悪い方に働いている。 >やっぱり雪が〜〜信頼性が高い。 雪国の天候は変わりやすいというだけの説明描写がこれか? >(ここでは年中皆〜 なんのこと??? >『パートナーがなかなか〜 俺が無知かもしれんが、なんの銅像だろう?雪国特有のヤツでもあるのか。 >とても騒がしいのに、〜 間違いがあるわけではないが、ダカラナニ?明らかにこの一文が書きたかっただけというのがミエミエで興覚め。 まあ これは全文に言えることだが。 >という点で自分と共通している銅像に、 >左手を筒の形にして〜〜見られない。 >ふぅっと息を〜 一人称の場合、主人公の内面の思考や心象風景で物語が語られるわけだが、 これでは主人公に共感できないし、興味も持てないから物語を読み進める気にならない。 こんなヤツ本当にいるか?ウソくせー(まあ これは人によっては受け入れられるかもしれない) >光れば光るほど下品になる〜気づいていない 書けば書くほど下品になってることに気づいてないのは、主人公・作者だよ。 上手い言い回しをしてる気になってるかもしれないが、全編これじゃあ効果上げるどころかマイナスでしかない。 ここぞというところまで我慢して、ピンポイントでオマエの得意技くりだせ。
小説家を気取ってる中3受験生です。 友人が短編小説をウェブログで作っていたりその友達が小説の本を貸してくれ、 それを読んでいるうちに自分も書いてみたいという衝動に駆られ、現在ワードで製作中。 今度ある地元(っていっても全国からの応募なので1000ぐらいの応募がありますが…)の文学賞に応募する予定。 あと1ヵ月半、がんばるぞー。 と、いうとなんだか本当に小説が書けるような錯覚に襲われるのでいい。
>>784 申し訳ありません。
ちなみに雪国はあくまで主人公の出身地で、
舞台はハチ公前です……
年中〜は東京の人々はせわしない、ということで
出すぎた真似をしました。まだまだ中二病ですね、自分。
不快になった皆様に謝罪いたします。流れを止めて申し訳ありませんでした。
788 :
鈴満 :2005/05/15(日) 19:21:40
>>785 頑張って。応援してます!
>787は気にしない。
789 :
781 :2005/05/15(日) 19:52:52
>786 ハチ公か〜 はなから雪国だと思い込んで読んだから気づかなかったよ。 俺も東京だけど、あんたと見ている風景が違うみたいだな。 ただそれなら、頭の方で 『東京では珍しく〜』 とか入れた方がイメージしやすいと思うぞ。 別に不快になんてなってないから、次も書けたら読ませてくれよ。
790 :
784 :2005/05/15(日) 19:54:27
スマン。 上の名前欄は784
えいいちの出現を境にレスが優しくなる件について
>>791 つまり、僕がレスを続ければ、思考停止に陥ったかのように、うんざりするようなレスが続くってことだな?
そんなことはどうでもいい。
お前ら、勉強した方がいいんだ。
小説なんて勉強の次の次で十分なんだ。
えいいち大学行くの?
えいいち最近キャラ変だぞ。 中の人しっかり!
795 :
鈴満 :2005/05/15(日) 21:56:24
えいいちさんこそ、人を不快にさせない文章の書き方を学ぶべきだと思います。 趣味で書いているとはいえ、仮にも小説家でしょう?
いや、最初から壊れてるかと……
なーんか過疎ってない? 中核を担うメンバーも変ってきてるみたいだし 適当に書いてるジャンル、目指す賞、とか書いてって
んじゃ、自分書いてみよっかな。 今書いてるのは現代異能物(伝奇でいいのかな?)でラノベ。 いつか実力がついたら電撃か富士見に送ってみたいと思ってる。 その前に自分のHPを作らないとなぁ。 いや――それ以前に一作品でも完結させないと。 ……途中でどうしても全部書き直したくなるんだよなあ……。
799 :
鈴満 :2005/05/15(日) 22:23:56
>>797 ファンタジーを書きたいと思っています。
実際書けているかどうか、いまいち自信がありませんが…。
賞については、趣味で書いているので特にこだわりはありません。
ネット上で誰かが読んでくれれば(そして私の文章で何か思ってくれれば)
幸せです。
>>789 確かに最初にその一文があるだけで全然違いますね。
東京は修学旅行で一度行ったきりの鹿児島県民なんです、自分…
雪もめったに見ないので、ほとんど想像。
だからリアリティがないのだ、というのは良い訳ですが。
いつか789さんの目を楽しませるような文を書けるように頑張りたいと思います。
>>797 一応ミステリ(風味)を書いています。
799さんはラノベなのか上橋さんみたいな壮大なファンタジーなのか知らんけど やっぱりラノベ率高いねえ……いやそれが悪いっていってるんじゃないけどさ
もう多分現高三な人はさすがにいないだろうなあ と高三の俺が言ってみる
803 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/15(日) 23:25:19
俺もラノベかねぇ。今MF用の作品を必死になって書いてる。
よっしゃ、俺様が受験期だというのに これから異世界探索モノのラノベ書いてやる 参考にしる
805 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/16(月) 00:28:40
…受験生は書くの止めとけ、と言いたいが新人賞原稿を書き まくっていた俺の友人は後期小論文で有名国立大に現役合格 した。俺も一浪こそしたが、千二百字の小論をまったく苦に せず私立W大に合格。入試が小論文だったら書き続けてもいい かもしれない。ただし理系なら止めとけ。
みなさんの希望してる進路が気になるな。 校二の自分はあたふたしております。
807 :
784 :2005/05/16(月) 02:39:17
>800 お、返事くれたか。 多分、『東京では珍しく〜』みたいな、ベタな文を避けたいと考えたんだろうけど、 それで誤読を誘うようでは本末転倒。それならいっそう描写を的確にしないと。 リアリティーなー 確かに若ければ若い程難しいかも。 だからみんな、同年代の主人公で学校が舞台か、逆に想像である程度どうにか出来る ラノベに走るんだろうな。若いうちは無理しないで、そのほうがいいかもなー。 まあ オレもミステリー好きなんでガンバレ。
自分はとりあえず東京とわかった 自分が関東住まいだからかもしれないけど… 前回晒した際批評ありがとうございます 偽物話とかでレスのタイミング逃してしまいレス出来ませんでした、すみません
俺さー、理系行って 物理法則を理解してから小説書こうと思うわけよ
なんかライトファンタジーを書き始めたんだけど、 中世ヨーロッパのイメージで風俗習慣を設定すると、 なんとなく現実的でしらけてくるんだよな〜。 やっぱ1から設定するのが正攻法ってやつなのかね。
あれ?サントリーの賞っていつから無いんですかね?
813 :
809 :2005/05/17(火) 20:30:48
うん、ラノベになるかな たまに発火能力とかばしばし出してるけど ありえなさすぎるのは、考えたらしらけるじゃん? 「真夜中の神話」みたいな確証の高い伝奇系を書きたい
やばいいいいいい 電撃から出た「僕等はどこにも開かない」 まだ読んでないけど、俺の書いたやつあれに酷似してるっぽ……
>>793 今の内に常識勉強してるんだな。
高校卒業したらすぐ就職するつもりなんだ。
>>795 普通に生徒。あんたもたぶん生徒。
>>797 冒険物、目指す賞は無し。
特殊技能でもあるならともかく、 もし凡人なら大学くらいは行ったほうがいいと思うぞ。 「大学なんて出てもたいしたこと無いよ」 と言う奴に限って大卒の法則
私は大学進学です 高校がレベルのわりに周りから馬鹿校のレッテルを貼られているので、高卒じゃアテがない 先輩は早慶上智とか多いけどなんかムリポ…orz 本当は芸術学科に進みたかったりするが
>>816 自動車の専修に行こうかと思ったけど、僕の県にはないんだな。
だから、高校卒業したら会計士だとか自動車整備しになろうかと思うんだ。
最近、簿記をやっててさ、興奮するんだよね、$とか\とか見ると。
それに、僕の高校じゃ全商簿記2級辺りは常識だしね。
せめて1級は取りたいんだ。
まあ何か研究したくなった短期大学は行くかな。
大学行かないのには越したことはないけど、大きな目標もないのに大学に行ったって意味はないんだ。
だから、大きな目標を持ったときに大学に行った方がいいね。
目標無しで大学に行くのは、確実に人生の無駄になるんだ。
その間に、大工の息子がタバコを吹かしながらバイトに命令をしてるんだよ。
つまりだな、僕は職人になりたいわけなんだな。
公認会計士 (1)試験内容 第1次試験 受験資格 制限なし 受験科目 国語、数学、外国語(英語)、論文 受験免除者 (1)大学において、2年以上在学し、44単位以上取得したもの (2)大学、短期大学もしくは高等専門学校卒業者、またはこれと同等以上と認められた者 (3)司法試験、不動産鑑定士試験の1次試験に合格したものなど 高卒だと、この一次試験から受ける必要があるぞ 第2次試験 受験資格 1次試験合格者、及び1次試験免除者など 受験科目 [短答式] 会計学及び商法 [論文式] <必須科目> 会計学(簿記、財務諸表論、原価計算、監査論)及び商法 <選択科目>経営学、経済学及び民法のうち2科目 第3次試験 受験資格 [筆記試験] 2次試験合格者(会計補)で、3年間の間に1年以上の実務補習、2年以上の業務補助又は実務従事を経た者。 [口述試験] 筆記試験合格者及び免除者 受験科目 財務に関する監査実務、財務に関する分析実務、その他の会計実務、論文 大学に行かずに、ましてや自動車整備し←士 も漢字で書けない人が、 上記の難関を突破出来るか、はなはだ疑問
そんないじめんなよ。夢みさせてやれよ。 アウトローがかっこよく見える時期なんだからw
スマソ また、釣り師に引っかかってしまったorz
いいんだよ、気にすることないさ。 さらっといこうぜw
824 :
820 :2005/05/23(月) 17:28:45
スマブラでもやる? 俺サムスね。
俺ルイージwwwテラツヨスwwwwww
826 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/24(火) 12:27:01
スマブラって何だ? マブラヴなら知ってるけど
全商簿記なんて取ったって何の役にも立ちゃせん。 日商を取れ。俺の高校は毎年、日商2級全員取得を目指してた。 取れないヤツは毎年何人かいるけどな。
話ずれすぎw
830 :
名無し物書き@推敲中? :2005/05/26(木) 00:42:53
それが えいいちマジック
保守
なんだ、人いないな テスト期間か?
えいいちのせいだろ
それがえいいちクオリティ
では河崎愛美さんについて語りましょう。 「あなたへ」で小学館からでびゅー。 ぼくも読んだけど他の人の感想が聞きたい
流れ無視して長編の第1話晒したいんだが
837 :
鈴満 :2005/06/04(土) 22:48:39
暑い。 最近ありえないくらい暑くなってきた。 まだ6月だ。夏にはまだ早い、って言うか梅雨のはずなのに。 雨が降るどころか空は雲ひとつない快晴だ。そのせいで暑い上に眩しい。目を閉じても赤い光が目に入り込んで俺の安眠を妨げる。 ああ、今日は体育があるんだった。しかも確かサッカーだ。さぞかし暑いだろうな……。 3割ほど眠った頭でぼんやりとこんなことを考えながらバスに揺られていると、ドアのがたんと開く音と他の生徒たちの降りる音、喋る声で、 静かだった(皆も眠っていたんだろう)バスの中が一挙に騒がしくなり、眠りの世界から自分を引き出す。 俺は寝ぼけた頭でポケットから定期を取り出して運転手に見せ、飛び降りるようにして危なげにどたっと地面に降りた。 「俺」、長谷川昌司はこのバス停から徒歩5分ほどのところにある学校、星陵高校に通う学生の一人。この学校は人数も普通、学力も普通、 広さやその他もろもろ大体普通といった、言っちゃいけないが何の変哲もない学校だ。まあ、普通の基準は人によって違うから普通がどのくらいかわかんないんだけど。 で、俺の方もまた普通で、成績は自称中の上くらい、スポーツも下手じゃないがうまくもないといった微妙な程度、 容姿も[威張れるほどじゃないくらいだが悪くはないと思う]みたいな感じの、ごく普通の人物である。 特徴と言えば、自分のことをこんな風に普通だと断言できるのと、たまに異様な集中力を発揮するのと(テスト前日の一夜漬けで世界史満点をとったことがある) 、あとは友達が皆変な、いや変わった奴だということくらいか。
839 :
駄文2 :2005/06/05(日) 21:58:09
「はせがわくーん。おはよー」 5分の道を歩きはじめて10秒で声をかけてくるこいつは、支倉智美。内気的なやつだけど、俺だけには普通に話しかけてくる。 というのも、小学校からの付き合いで入学当初からの唯一の知り合いだったからで、別に中学まではほとんど話したことはなかったのに、 やはり全く知らない顔ぶれの中に見知った顔があると双方安心するものらしい。 初対面で特に気を使うことなく話すことが出来たのもそれのせいだろう。まあそれはちょっと大げさかもしれないが。 そういうわけで、とりあえず一緒に過ごしてる内に結構気が合うことが分かってきた。 バスの時間も行き帰り一緒だったので、付き合いで通学は行動を共にしている。 そのため周りからは彼女に見えるらしいが、特にそういう間柄ではないと自分では思っている。 智美のほうはなに考えてるかわかんないけど。 で、前述のとおり智美は変である。というか、どこか抜けている。忘れ物はしょっちゅう。 ひどい時は時間割1日間違えて場合によっては全教科違う本持ってくる時もある。 あとよく転ぶ。頭から地面に突っ込むようなことはまずないが、躓いてよろめくだけなら1日に2〜30回程度。 さらに人にぶつかるのは10回。因みにさっきもバスから降りる時にこけて、前に居た俺が眠たいながらもどうにかバランスを戻してやったくらいだ。 受け止めてなかったら、きっと逆立ち状態か顔を打つかしていたに違いない。こんな危なっかしさもあって、俺はあんまり智美から離れない。 はせがわとはぜくらで席も近いから離れたくても離れられない、と言うのもあるが。 で、バスを降りて約8分くらいで教室に着いた。智美はなんかの何とかがどうのこうのと言って、 席について鞄を下ろしたあとすぐどっかに行ってしまった。一人では何もすることがないので最近買った推理小説でも読み始める。
十数分読みふけっていると、俺より1本遅いバスで来る奴らがどやどやとやってきた。その中に友達の姿があったので、本を閉じてそちらに向かう。 「よう、誰が死んだ?」 「朝からなんつーことを言ってんだ、お前は。朝の挨拶はおはようだろ」 俺が推理小説を読んでいたのを見たためか、いきなりこんな凄いことを言ってきたこいつは、辻亮太という。お分かりのようにこいつも変わっている。 どこがかというと……頭だ。こいつはかなり頭がいい。それもテストとかにだけではない。以前将棋をやったときコテンパンにされたことがあるし、 戦略ゲームとかやらせるとこいつの右に出る奴は居ない天才だ。ついでに、本気で議論すればたぶん国語の先生をも論破してしまうだろう。恐ろしい奴だが、ただめったにそんなことはしない。 ゲームならともかく、人と本気で戦うなんてことはまずないから。 で、なんでこんな奴を友達と呼べるのかと言うと、それが俺にもよく分からない。 出会って1ヶ月と数週間。こんな短期間なのにもう出合った時のころを忘れている。以前何気なく聞いてみたことがあるが、亮太のほうもなぜか思い出せないらしかった。 そこで結局「まあとりあえず仲良くなってるからいいじゃん」と双方意見が一致し、完結した。 それ以来そういうのは話していない。
亮太と他愛もない話をして数十分が過ぎた。人と話していると時間を忘れる。 いつの間にか戻ってきた智美は、忘れてきたらしい宿題をしているようだ。ふと、亮太が話題を変えた。 「長谷川、お前って家どこだっけ」因みに、亮太は俺のことも苗字で呼ぶ。 「へ?……前言わなかったっけ。康永市だよ」 康永市というのは星陵高校がある町、星陵市と4つほど離れた町だ。 元は康永町というところだったが、数年前合併して市に昇格した。が、特にたいした変化はない。 それより、何でそんなことをいまさら聞くんだろう?何回か家に来た事あるはずだけどな…… 「支倉も同じだったよな」 「だからどうしたんだ?」 「どうしたの?」智美が、自分の名前を呼ばれたのに気付いたらしい。振り向いて言った。 「ああ、二人とも知らないのかよ?朝新聞くらい読んでこいよ」 「余計なお世話だ」皮肉をこめて言う。「こっちは朝早いんだよ」 「うるせーな。忙しいのはお互い様だ。……それよりやっぱり知らないんだな。実は……」 ガラッ―― 亮太が何かを言いかけた瞬間、先生が入ってきた。同時にチャイムが鳴る。 「ベリーナイスタイミングだぜ。長谷川、また今度な」 そういって席に戻っていった亮太の言いかけの言葉を気にしながら、 俺は退屈なホームルームの時間を本を読むことで紛らわしていた。
「さっきの話なんだが、本当にニュースも見てないのかね?お二人さんは」 「もったいぶらずに、さっさと言えよ」 「そうだよ。気になるな、私も」 俺が言うと、智美もおんなじようなことを言う。 こいつは亮太にも俺と同じく普通に話すことが出来る。 まあ当然といえば当然だろう。いつも3人で居るわけだから。 「ま、隠してもしょうがないしねぇ。あのな、お前らの住んでる康永市で、昨日殺人があったんだよ」 「へー」 「へー」 「少しは驚けよ……自分の住んでる町だぜ」 「これでも少しは驚いてるんけど」 「だけど」 「話は最後まで聞けよ?で、その死に方がひどいんだよ。 首と両足、両腕を切断されて、ばらばらに捨てられてたんだと」 「……」 「で、胴体と右足は見つかったけど、首と左足と腕が両方、まだ見つかってないんだとさ」 「それでか。昨日夜中にサイレンが聞こえて来たのは」 「警察の人たち、今朝までいたんじゃないかな。 私の家の近くの人に聞き込みしてたのが、バスに乗る前聞こえてた」 「へ?じゃあ何でバスの中で何も言わなかったんだよ?俺居たのに」 「昌司君寝てたじゃない」 そういえばそうだった。
「お前いつも何時に寝てんだよ?」亮太が笑いを顔に出して言う。 「自慢じゃないが俺はいつも10時には寝てんだよ。早寝早起き派だからな。 ……もっとも、昨日は本を読んでてかなり遅くなったけど」 「何のエロ本だよ?」 「……ふざけんな!これだよ、これ。昨日から読み始めたんだ」 俺は机の中からさっき読んでいた推理小説を取り出して、振って見せた。 「ほほう。長谷川君は人殺しがお好きなようだ。 昨日から読み始めた殺人ノベル…そして事件が起きたは昨日の深夜… まさか!長谷川、推理小説の犯人を見習って無差別殺人を!?」 「何なんだ、そのめちゃくちゃな推理は」言わずもがな、冗談に決まってるんだが。 「そう睨むなって」 「友人を殺人犯に決め付けるとは、見損なったぜ」もちろん嘘だ。 「その頑なに否定する態度。やっぱりお前が……」 「もういい。それより1間目は体育だったな。早くしないと遅れるぜ」 いまさら気付いたのかと言いたげな亮太とは対照的に、智美はあわてて更衣室に直行して行ったが、すぐに戻ってきた。 理由は分かっている。体操着の入ったバッグを教室に忘れているのだ。 「全く、相変わらずだぜ」 そう呟き、着替えながら、俺はさっき読んでいた小説のストーリーを思い返していた。
以上。 さすがに推敲してないのは痛い。痛すぎる。訳が分からん… と言うわけで、[この文章を推敲したあとの文章]に不備がありそうだったら教えてください。 アドヴァイスよろ〜
845 :
えいいち :2005/06/08(水) 00:07:20
これから
>>838-843 を読んでやろうかなとか思ってる稀有な人へ
一部下に抜粋するので先に読んでみてね。
主人公の友人の辻君の人物紹介みたいです。ちなみにこれ全部、地の文だよw
>こいつはかなり頭がいい。それもテストとかにだけではない。
>以前将棋をやったときコテンパンにされたことがあるし、
>戦略ゲームとかやらせるとこいつの右に出る奴は居ない天才だ。
>ついでに、本気で議論すればたぶん国語の先生をも論破してしまうだろう。
>恐ろしい奴だが、ただめったにそんなことはしない。
>ゲームならともかく、人と本気で戦うなんてことはまずないから。
推敲とかいうレベルかw
>>838-843 いやはや、スゴイ大物が着てしまったようですね。
勢いだけで書いてませんか?
最低限、出来上がった物を推敲してから投下しましょう。
まず、一文が長すぎます。
体言止めの多様も陳腐になる。
接続詞が上手く使いこなされていない。
掴みも上手くないし、ストーリー展開も極めて平凡だが、
まずは言葉を的確に紡ぐ練習から始めたほうが良いかもしれない。
848 :
847 :2005/06/08(水) 10:12:53
スマン 変換ミスってた。 吊って来ます・・・・
久々に来てみたら…・・・ 残ってるコテはえいいちだけか。 どんだけ過疎ってんだよ。 あと838、「出合った」はおかしい 俺2話目でけたけど晒しますかね?
えいいちの作品では感想すら書けんから、晒そう
まぁ、とりあえず推敲はしてな。
852 :
鈴満 :2005/06/13(月) 19:19:33
849さんじゃないけど晒して良いでしょうか? 導入程度ですが……。
853 :
849 :2005/06/13(月) 22:50:22
自分から聞いといてなんだとか思われそうだけど これからはいちいち晒していいか聞くの止めようぜ 俺も勝手に晒すから あ、でも、これから晒す(からちょっと書き込まないで)っていう主張はしといたほうがいいかもね では、852さん、ドウゾ
割り込んだ上に遅くなりました。すみません。 小さな部屋だ。中央に小さな机。その両側に椅子が一つずつ。老年の男と若い女性が向かい合って座っている。 ドアは固く閉ざされたまま。それ以外には何もない、小さな部屋だ。 「カイよ、どうするつもりだ?」 男が口を開いた。何を。カイと呼ばれた女性が、口の動きだけでそう答えた。 「わかっておるだろう。今後の、身のふり方だ。」 一言ずつ区切って言って、軽く息を吐いた。 「セツライに死なれて辛いのはわかるが、いつまでも主無しでいるわけにもいかないだろう。 ふむ、そうだな、ちょうどエイキが絡繰を探しておる。彼に仕えるがいい。」 「……、申し訳ありません、長老。」 すっと、カイの目が細められた。 「私は、自分がセツライ様以外に仕えられるとは思えないのです。」 そう言って彼女は視線を落とした。 「それならこれからどうするつもりだ?! まさかこの村で何もせずに暮らそうなどとは思っていないだろうな。」 長老が声を荒げた。いまにも立ち上がってカイに掴みかからんばかりに身を乗り出している。 カイは小さく微笑んでかぶりを振った。そして、言った。 「"楽園"を探します。」 長老が音を立てて息を飲んだ。口を開け言葉を探し、声を絞り出すようにして怒鳴った。 「見つけられるはずがないだろう! あんなものは迷信だ!」 「見つけます。たとえ迷信だとしても。見つけてみせます。」 いけませんか? 彼女は首をかしげた。 「人に近づきすぎた機械はこうも愚かになるのか……。」 そう呟くと、ため息をついて彼は続けた。 「止めはせん。だが、戻ってこいよ。ここには絡繰を求めるものが多くいる。」 「ありがとうございます。」 椅子を引いて立ち上がり、カイは深々と頭を下げた。
855 :
鈴満(2/4) :2005/06/14(火) 21:42:28
薄汚れた鐘が狂ったように打ち鳴らされた。その音は長く尾を引いて夕暮れ空に溶けていく。 村人たちは集会場で噂話に花を咲かせていた。 集会場の奥には、一段高く作られたステージがある。長老がそこに立って咳払いをした。 「静かに。今日は大切な話がある。」 ざわめきが消えた。鐘の音すら止んだ広間に、彼の声だけが響いた。 「カイは村を出る。」 「いつかまた、お会いしましょう。」 囁き交わす声が生まれる前に、長老の隣でカイが言った。 「明日、立つそうじゃ。話すことがあるなら、今言うがいい。」 彼が終わりまで言う前に、一人の青年がカイの前へと進み出た。 「ボクに仕えてくれませんか? 決して困らせることはしないから。」 カイは曖昧な笑みを浮かべて首を振った。 「ごめんなさい、エイキさん。私は、自分がセツライ様以外に仕えられるとは思えないのです。」 そう言って彼女は視線を落とした。 「なら、仕えてくれなくてもいい。ただ、一緒に暮らしてほしいんだ。君が、ほしいんだ。」 「私はいりません。暮らす場所も、新しい主も。」 「どうして。」 青年が力なく尋ねた。 「私の居場所はセツライ様の隣で、私の主はセツライ様だけです。……、それだけ ですよ。」 今度こそ、彼女は明るく笑った。返す言葉を見つけられずにエイキが黙り込む。 気づけば夕日も沈み、辺りには闇が満ちていた。 「お休みなさい、エイキさん。」 返事は無かった。 「それでは、私は失礼させていただきます。皆様方が、良い時を長く過ごされますよう。」 「良い旅路を辿られますよう!」 古くからの慣習に乗っ取って、人々が声をそろえた。 それに応えて頭を下げると、彼女は人々の間を抜けて集会所を去った。
主を失った家はがらんとしていて、無意味なほど広く見えた。真夜中の冷たい空気が、辺りを満たしていた。 カイは瞼を下ろして、自らの主がそこにいた日を思い描いた。ゆっくりと目を開けて、思いを振り切ろうと頭を振った。 「誰がここに住むのでしょうね……。」 呟いて、彼女は壁からリュックを取った。 床に置かれた箱を拾い上げ、きちんと並べられた工具をいとおしげになで、蓋を閉めてリュックの底に置いた。 壁の棚から財布を取り上げ、それもリュックに入れた。だいぶ重くなったリュックを肩にかける。 そのまま戸口に向かって歩き、外に出る瞬間に振り向いた。 景色を焼き付けようとではなく、立ち去ることを惜しんででもなく、ただ、振り向いた。 「いってまいります。」 言葉を返してくれたはずの主は、もう無い。
村の出口に、小さな人影が見えた。 「クチナシさん。」 驚いたような、それでいてどこかホッとしたような声がカイの口から漏れた。 「本当に、行っちゃうのね。」 少女のような外見に似合ったかわいらしい声で、そしてそれとは対照的な大人びた雰囲気を漂わせて、クチナシが言った。 「ええ。けれど、何故今出ると思ったんですか?」 「だってカイはいつも誰にも見つからないように泣くから。お別れの挨拶を聞くつもりもするつもりも、初めからなかったんでしょ?」 「……、本当に、クチナシさんには敵いませんね。」 諦めたようにため息をついて、カイが笑った。 「ねぇ、"楽園"に行くんでしょ? 私も行っていい?」 クチナシが問い掛けた。カイが、目を丸くして答えた。 「いいんですか? クチナシさんがいなかったら、村の皆さんが困りますよ。」 「大丈夫、この村はいい村だもの。」 「だったらどうして、私と来たがるんですか?」 「一人旅は辛いんだよ、カイ。」 瞳に寂しさを浮かべて、半ば独り言のようにクチナシが言った。 「それに、私を直せる人はもういない。あなた以外には、誰も。セツライ様がいなくなった今、私を直せるのはあなただけ。 セツライ様に造られセツライ様の技術を受け継いだ、あなただけ。」 クチナシはゆっくりと微笑みを顔に広げ、カイに手を差し伸べた。 「行こう? "楽園"を探しに。」 「はい。」 微笑み返して、カイはクチナシの手を取った。
858 :
鈴満 :2005/06/14(火) 21:51:22
改行失敗した……。 3つめだけ短いのは段落で分けたからです。 批評・感想あったらよろしくお願いします。 849さん、でしゃばってすいませんでした。
859 :
849 :2005/06/14(火) 22:04:04
いえいえ、最初にでしゃばったの俺だしね 設定面白そう、でもやっぱこれだけじゃ上手い下手はわかんないや 冒頭だけはけっこう誰でも書けるんだよね。そこからどう話を向けて行くか、です あと、別にけなすわけでも誉めるわけでもないが、 全体の淡淡とした感じがえいいちに似てる。 いや、キノに似てるのか。ま、でも無理に表現加えてないから綺麗にまとまってるかと ショートショートの方がいーかもね。
>>854-857 えいいちに似てるなんて失礼な……。面白くないと言われているに等しいよ。
いや、実際のところ、面白くなさそうなのだが。
冒頭だけでは何とも言えないが、痛そうなラノベっぽい物にありそうな展開だ。
各キャラに関する情報が乏しく、イメージが掴みにくい。
特にクチナシ。少なくとも人間ではなさそうだが、人形とか?
その世界に関する知識が全く無い読み手を引き込むには、もう少し描写が必要。
文章は悪く無いので、ストーリーの練り方を練習すれば、
誰かのキノもどきと違って面白くなるかもしれない。
感想・批評終わり? あまりに少ないな…… 俺も晒したいから1回あげるね みんなもっと色々書いたげて
晒すね。405らへんからの続きですー 3 目が覚める前からごおおお、という大きな音がしていた。風の音が強いのかな、なん て思ったけれど、頭が覚醒するにつれて、音はざあああ、という音が重なって響いてい ることに気がつく。外はどしゃぶりの雨のようだ。今日は何曜日だっけ? 僕は、目をあけてからしばらく雨の音に聞き入っていた。頭にまで雨のしずくが浸透 してくるような感覚が気持ち良かった。雨の流れが嫌なことを荒削りに削いで行く気が したのだ。 2、3度あくびをしてから、窓を開けた。大きな音が現実感を帯びる。バケツをひっくりかえしたような大雨、とはよくいったものだ。部屋の中にまで雨の澄んだ匂いが染み込んでくる。今日はいい日になる、と根拠もなく確信した。
「行ってきます」 靴紐を結び、傘をさして家を出た。容赦なく降り注ぐ雨の圧力が傘のつかごしに僕の 手に伝わる。不思議とうるさくは感じなかった。雑音であることは変わらないけれど、 不快感のない耳触りのいい雑音だ。僕はもう高校生だというのに、雨が降っているとい うだけでウキウキしていた。 「……おっす。なんだよ、なんか機嫌いいな。お前」駅についてから、実に高揚した気 分で歩いている所を笹原に呼びとめられた。 「そうか?」自分でも声がうわずっているのがわかる。 「そうだよ、よく笑ってられるな、こんな雨なのに。ていうかお前がヘラヘラ笑ってる となんだか気色悪いな……」 笹原と朝一緒になるのは久しぶりだった。もともと同じ区内で中学校も同じだったの だが、高校で笹原がバスケ部に入ってからは朝練のためにいつも時間帯がずれていたの だ。 「今日は朝練ないのか?」 「ん?あぁ、ほら、文化祭だから」 よくわからないが納得した顔をしておいた。 「それよりお前さー、昨日帰ったの勿体なかったぞ。マジ盛り上がった」 昨日……色々なことが頭を通り過ぎて行く。 「なあ、昨日さ。ヨッシーって来た?」 「ヨッシーって、菊池? いたっけなあ?、なんかキャラ濃い連中が騒いでたのは覚え ているんだけどな。あっ、女子は全員来てた」 「ヨッシー、キャラ薄いもんな」 僕は苦笑したが笹原は真面目に言う。 「つーかさ、あいつ絡みづらいんだよ。なんか何言っても反応薄いっていうか、俺そん な怖いか?って感じ。別に誰もいじめてないのにおどおどしてるんだよな」 別に誰もいじめてない。誰も話し掛けないけどな、ヨッシーに。 「てか、何で突然菊地が出てくんの?どうでもよくね?」 それよりトンさんがさー、と昨日の話をしてくれる笹原。
でも僕は、笹原の話なんて耳に入らなかった。いまさらになって、昨日の妙な出会い が気になりだしたのだ。 何だったのだろう、自己啓発系セミナーの1種、それともただの新興宗教か? 若い 人が多かったのが印象的だった、十代の学生ばかりだ。進藤さんは可愛かったな…… 「迷いはありませんか?」確かそんな事を聞かれた。不安定な時期に付け込むタイプ。 何にしろヨッシーの変貌ぶりは性格改善なんてもんじゃない、180度キャラが変わって いる。もしかして、僕の夢だったのかもしれない。今思うと何だかもやがかかっていた 気がするし。まぁ、今日学校で聞けばわかるか。 いつのまにか校門を通り抜けていた。僕のように雨を喜んでいる生徒は一人もいない ようで、色とりどりの傘達も皆どこかうんざりしている。雨の音に混じって笹原の声が 聞こえる。 「んでさ、ちあきちゃんが負けて、やっぱ酒入ってたからね。やっちゃったわけ」 「マジで?」驚いた、あのかなりの男嫌いな娘が。 「マジ、マジ。お前も残ってりゃちあきちゃんの豚の真似見れたのに」 なんだ。ちょっと安心している僕がいる。 「みんなトンさんが負けるって思ってた。だってパターン的にそうじゃん?負けたら豚 の真似ってトンさんのためにだけに存在するような罰ゲームだよ」 どんなだよ、と苦笑しながら僕は開いている手を制服のポケットに突っ込んだ。何か が指先に当たる。水分を吸ってしけったそれは、進藤ヒカリの名刺だった。
さて、退屈な授業の話なんて、聞きたくも無いだろうし、僕だって面倒だ。 それでも見たいって人はこのまま読んでくれ、話だけ知りたい人は飛ばしてくれていい。 (注、この文章は作者の意思ではなく語り手の意見です) 僕等のクラスの出し物は漫才だ。なので、教室のうしろの方には装飾班が総力を挙げて 作ったはりせん等のコントに使うための小道具が陣取っていた。当然、授業中の教師達の 興味もそちらにいく。黒板に書くことを書いて暇になった大宮先生もそんな教師の一人だ った。 「このクラスは何やんの?」 ノートを取る音しか聞こえない教室で大宮先生は静かに囁いた。クラス全員に聞いたよ うにも取れる。僕もまだ写し終えてなかったので、答える暇はなかった。 「漫才です」浦上が答える。その声色からは点数稼ぎなのか、ただ暇だったのかは分らな い。相変らず写すのが速い。 「漫才……って、お前らもう高校生だろ」大宮先生は呆れ顔でつぶやいた。でも、次の瞬 間には「でも俺漫才好きだけどな。んで、誰がボケで誰がツッコミだ?」ごつい顔で笑い かける。こういう所で好かれているんだろう。 「ちげえよ。センセー、センス古ぃなー」始めから書く気がなかってであろう浅山が答え た。「ボケとかツッコミとか決めねえんだよ」 「最初から配役を決めずに、アドリブを交えて多角的に漫才を行うのです」浦上が眼鏡を 押し上げながら説明した。教室に少し笑いが起こる、後れて浦上自身もにやっと笑った. 「なんかすげえんだな。俺も多分見に行くから、笑えなかったらD組のレポート全員評価下 げるからな」たちまち教室が騒がしくなる。一人だけつまらなそうなヨッシーが目に入った。 「ねえ、どうしよっか?」横にいる早瀬が楽しそうに聞いてくる。 「どうするもなにも、あんなの冗談に決まってるだろ」なんて分りきっていることを言って隣 人を悲しませるのはよくない、僕は「こりゃあ、がんばって笑わせるしかねーな」なんて、が らにもなく熱血なセリフをはいておいた。
早瀬はこれが最大の愛情表現、とでもいうかのように微笑み返してきたが、僕が気になった のは彼女のニキビの多さだった。僕は小さい頃から電化製品についてくるビニールのプチプチ を潰すのが大好きだったのだ。いくつあるんだろう、触ったら怒るかな…… 突然、後ろの席からトンさんがすごくいい声でラブソングを歌い出した。昨日の僕なんか足 元にも及ばない上手さだ。どうしたんだろう、と思ったら先生とクラスのみんながこっちをニ ヤニヤしながら見ている。正面の早瀬は赤くなって(本当に赤くなったわけではない、赤くな った気がしたのだ)「やだ、ちょっと、違うってば!」などと釈明していた。そんな釈明おか まいなしに、クラスは盛り上がって行く。大宮先生も授業放棄してしまったのかクラスのやり とりを原始的な笑顔で見守ってくれていた。 みんな仲良し、楽しいクラス。音楽仲間の中西や浅山は勝手にトンさんとハモっている。女 バレ三人組でさえ何かを称えて拍手をしてくれている。早瀬は「もお!ほんと、ちがうんだっ てば!」と僕のことをチラチラ気にしながら地団駄を踏んでいる。「ねっ、そうだよね?」目 だけは犬みたいに潤んでて可愛かった。 僕は何も言えなかった。自分がクラスに認められたような感覚に陶酔していた。この一体感 、このまま波に呑まれてみんなの期待に答えてやりたいような、そんな気持ちにさせてくれる 。居場所があるという安心。押し寄せてくる高揚感。教室が静まりかえる。みんな僕を待って いる。クラスの仲間として。 「俺は」 笹原が抱きしめろとジェスチャーするのが見えた。無茶言うな。早瀬は困った表情だ。 でも瞳の奥底に期待が見える。 一人だけ。 ただ一人ヨッシーだけが、僕を哀れみの目で見ていた。 急速に冷めていく僕がいる。僕はふう、とため息をつくと、「早瀬も言ってんじゃん。 本当にちがうんだよ」と呆れながら言った。間があってからクラスはまた騒ぎ出したが、 重なるようにチャイムが鳴り浦上が号令をかけた。早瀬は「ほんと、みんなすぐ勘違いし て困るよね」と笑っていた。あまりにあっけらかんと笑うので本気で恋愛感情はないよう だった。
放課後 文化祭前日の授業なんてほとんど雑談で終わってしまう。先生方もどこか楽しみで授 業に身が入らないのかもしれない。気がつくと帰りのホームルームが終わっていた。 僕は装飾組だったのでもうすでに仕事はない。残っている芸人組に別れを告げて教室 を出た所で腕を捕まれた。 「柊君、ちょっと話があるんだが」 美術部顧問の臼井先生だ。年齢の割りに多い白髪が彼の人生を物語っている。現代国 語の教諭を担当しており、かなり逸脱した思想の持ち主だった。だから突然腕を捕まれ たくらいで驚いてはいけない。 「なんですか?」 「警告したいんだ。聞いてくれるか?」 去年受け持ってもらったが、少なくとも授業中はこんな人ではない。寡黙にして知的、 女子からの人気もそれなりに高かったはずだ。はずなのに。 「はあ、かまいませんけど」 「最近、月は見ているか?」 「昨日は綺麗な満月でしたね」こんな話をする時だけ、この人の目は気持ち悪くなる。 まるで映画に出てくる狂った科学者みたいな目だ。「それがなにか?」 「そうか……そうかそうかそうか。あんまり月を見るのは感心できないな、君ならわか るだろう?」 「狼男の話ですか?」 「狼男に限らなくとも、月光は人の狂気を呼び覚ますのだよ。いいかい、私は自分の有能 な生徒があっちとかそっちに行ってしまうことが嫌なだけなんだよ。君だって嫌だろう? あちらとかそちらより今いるここの方が好きだろう?」臼井先生は薄ら笑いを浮かべて地面を指差した。
「あの、先生の言ってること……全然わかりません、警告してくれるのはありがたいん ですが、具体的に何がどう危険なのか教えてくださいよ」 「新宿はよく行くか?」 「はい?」 「新宿だよ、新宿に私の信頼できるフェイトがいる。何が起こるのか知りたいならば君 が直接彼女に会うといい。私は『君に警告をすべき』といった託宣を頂いた。それに従 ったまでさ」 もちろん、君は私の大事な生徒だしな。と今度は快活に笑って付け加える。 「宗教っスか?」直球で聞いた。 「いいや、宗教のような固定観念を持ってしまうと芸術家としてはやっていけないよ。 それにフェイトなんて小洒落た言い方をしたけれど、今風に言えばただの占い師さ。彼女の店は いつも新宿の西口から小道にそれた所にあるんだ。ターニャの店と書かれた看板があるからすぐわかる。地元の人にも有名だしね」 「先生って占いとか信じないんじゃなかったんですか……」 「根拠がないからね。ただ彼女の占いは歴史がある。それもあまり表ざたにできない深く黒ずんだ歴史がね」先生は実に楽しそうだった、最初の陰鬱な表情とはまるで正反対だ。 「『歴史は嘘ばかりだ』は先生から教えられたことですけど」
「君も揚げ足取りが上手い。まあ、そういう点も君の優秀な印なんだがな。ひとつ付け加えよう。歴史ってのはねえ、黒ずめば黒ずむ程信憑性が増すんだよ」 僕はため息を吐いた、埒が開かない。 「結局何が言いたいんですか?」 「最初に言ったじゃないか、警告してるんだよ。あともう一つ。『犬』と『機関車』。私にも何の事かはわからない、思い当たることはあるかい?」 「犬と機関車?」 「彼女が帰り際に呟いたんだ。『いぬときかんしゃ』ってね」 「意味がわかりませんよ……ホントに当たるんですか?その占い」 「そうか……これからなんだろうな、何かそれらしいことがあったら私にも教えてくれ、彼女に報告してやらんといかん。じゃあ気をつけて帰りなさい」 そう言うと臼井先生は機嫌を良くして行ってしまった。芸術家ってのはみんなあんなに気ままな生き様なのか。でも、価値観なんて人それぞれだしな。 「…………帰ろ」 一人呟いて立ち去ろうとする僕の前に、誰かが立ち塞がった。 「あの先生も変だが、普通の対応ができているお前もかなり変な奴だな……まぁ、いいや、一緒に帰ろうぜ」 ヨッシーこと菊池善弘は有無を言わさぬ態度でそう言った。
空はすっかり晴れていた。下界の汚さなんて知らない無垢な雲が、優雅に青空を流れ ていく。雨が上がってしまったのは悔しかったけれど、当てもなく過ぎていく空を、こ うして眺めるのも悪くはなかった。 「なに上向いてぼーっとしてんだよ、はやく来いよ」ヨッシーがわめく。 「見てみろよ、空。こりゃあ、天動説も考えたくなるわな」 「上向いて歩いてると頭ぶつけるぞ」 それは適切な注意だ。僕は首を軽くまわしてからヨッシーに走って追いついた。 「で、何で急に俺と帰りだしたの?」 「お前……昨日の事とか少しは気にならなかったのか? お前がメールしてこないから こっちから動いちまったよ」 「ああ、その話か。俺は宗教だからって差別はしないけど、入る気は無いんだよ。だか ら勧誘とかしても無駄だよ。ヨッシーも入るならもっとメジャーなとこにすればよかっ たのに。仏教とかさ」 ヨッシーは肩をすくめて見せる 「ヒカリの様子見てりゃあ、宗教に見えるかもな。あいつは病気持ちなんだよ、パニッ ク症と過換気症候群。ちょっとでも何かあると興奮してわけがわからなくなる、ひどい 時は精神的に壊れてヒステリーになっちまう」 変な娘だと思ってたけどやっぱり精神病患者か。 「でも、もとからあの性格なんだろ? 器量もいいし、ちょっと強引だったけどイジメに 会うようには見えないけどな」 「イジメだけが理由とは限らないだろ。家のこととか、受験のこと。いくらでも原因はあ るさ。あいつの前でそんな話するなよ?」 「へえ、そんなにかばうってことはやっぱ付き合ってるのか?」
「おう」 即答だった。ハニカミもしない、だが逆にそれが当たり前、という自然な態度が付き 合い始めて長い事を証明している。 「そうか……どうもおかしいと思ったんだよ……」ないよなあ、逆ナンなんて 「あいつとの信頼は崩れない。なぜならお互いに嫌というほど人間って生き物の習性が 分かってるからな。俺達はそれを踏まえた上で付き合ってるんだ。だからこの信頼は」 「あぁ、わかったわかった。接吻とかしたのか? いや、言わなくていいや」 昨日僕が置いてきぼりをくらった国道の所に出た。昼間だと吉野屋があまり目立って いない、お昼頃なのに車は思いのほか少なかった。照りつける日光によって、アスファ ルトに残った水分がきらきらと反射して、道路が乾くのを喜んでいるみたいだった。 信号が点滅しているが、ヨッシーは走ろうとしない、さすがにマナーを心得ている。 僕も走るのが億劫だったのでちょうどよかった。 「そういえばお前こそ、早瀬と付き合っているのか?」どこか遠くを眺めながらヨッシ ーは聞いてきた。 「今日の茶番見たろ? あんなんで付き合ってるはずがないよ」 「知ってて聞いた。茶番か、確かに茶番だ。わかってるじゃないか。やはりお前はここ にはふさわしくない。こっちにくるべきだ」
遠くを見ている。その目はずっとずっと、景色すら通りぬけて、存在しないはずのど こかを見ていた。 「『ここではないどこかへ』ですか、悪いけど俺はここが一番なんだ。日光と風を浴び て、雨に濡らされ、夜の月に酔う。花鳥風月だな、それだけあれば生きていけるよ。う っわ、やべ、いいこと言っちゃった。鳥肌立っちまう」本質に触れないように、少しず つ話題をはぐらかしていく。僕の得意技のはずだ。 だけどヨッシーは真剣そのものだった。「お前ってほんとエコい奴だな。だから宗教 には入らない、か。何回言わせりゃわかるんだ、宗教じゃないってのに」しかも思惑ま でばれている。 宗教は関わってはいけない、いくら信者がかわいそうに思えても、その手で触れては いけない。信じる者は己のみ、神なんていやしない。母親の受け売りだ。よっぽど騙さ れてきたんだろうか。 でも、なんとなくわかった。僕は今、ヨッシーに同情している、そしてこの同情がこ こに新たな信者を生むんだろう。 それだけは防がなければいけない。僕は確実に彼等の標的にされている。なんか考え てたら怖くなってきたな……曖昧に濁すと厄介だから強く断ろう。 「悪いけどさ、『宗教とかじゃありませんっていう奴は宗教』って父親から教わってんの。 てか母親が宗教大嫌いでね。俺なんかが入ったら絶縁どころじゃ済まないよ」恥も外聞も ない。『おかーさんがダメだって』攻撃。使いどころに悩むが撃退率は九割だ。 ヨッシーは哀れむような目つきで僕を見た。「お前の家も不憫だな、それじゃ、言い寄っ てくる人間みんな宗教じゃないか。人が信じられないんだな」 「信じるとかじゃないだろ、人って。もっと視野を広げなくちゃ。信頼がなくても硬い結束で 結ばれた人だっているんだしさ」高校生二人が信号待ちの時間で人間について知ったような口 で語っている、これはこれで茶番だ。 信号が青に変わる。
「そうだな、じゃあもう無理に誘わないよ。何回言っても無駄かも知れないけれど宗教じ ゃないってのは本当だ。それを証明するためにもお前にはこの話はしないようにする」 「そうしてくれると助かる。ていうかヨッシーほんとキャラ変わり過ぎだよな。前はこん な風に話せなかったよ、どんな自己啓発されたの?」身の安全が確保されると、入れ替わ りに探求心が疼き出した。心って都合よくできているなあ。 「だから、マジで違う。自己啓発なんかじゃなくて……って言えんな、そりゃ企業秘密だ」 「まんま宗教じゃん」 「痛いとこつくな。ていうか興味ないんじゃなかったのかよ……」 「第3者としてなら興味はあるよ、関わりたくないけど」 一番ひでえなそれ、とヨッシーは笑った。前の彼からは想像できない、心を許してく れたとでも錯覚を起こすようないやらしい笑い。 もう少し聞き出しだしたかったが、それきりヨッシーは黙りこんでしまった。話すべ きことは全て話した、とでも言うかのように。僕は、きっと性格が変わる前のヨッシー と帰っていたらこんな感じなんだろうな、と失礼な感想を持ちながら歩調をゆるめた。 そして、いつのまにか駅についていた。駅前には僕と同年代の男女がグループで固ま っている。修学旅行か何かかな、なんて思っていると、その中から見知った女の子が一 人、こちらに気付き手を振ってきた。 「よしひろー! それに正吾君!」ほんの昨日ぶりなのにどこか懐かしい声。 僕はどうも、と会釈をした。進藤さんが「わー、来てくれたんだね」と男殺しな微笑 で出迎えてくれる。
「なんだ、みんな気が早いな」 ヨッシーが集団の中に取り込まれる。眼鏡をかけたやぼったそうな男子がヨッシーに 話し掛けはじめた。周囲を見まわしても別段宗教らしさはない。みんな普通の中高生だ。 しかも、私服。カジュアルなハンサム君、ちょっとオタクっぽい女の子、根気がありそう なちび、ポニーテールな美少女…………、あれ? どっかで見たな、あの娘。いつだっけ? 最近の気がするけど…… 「正吾君も行くんでしょ? 最初はすごいビックリするけどね。安心して、私とよしひろ が色々教えてあげるからね」進藤さんが嬉しそうに視界に入ってくる。いや、邪魔だった。 「行くってどこに?」僕は、進藤さんの後方を覗きこむように体を伸ばした。 「ええ!? よしひろから聞いてないの? あーもう、よしひろは本当に説明音痴だよね」 僕の行動を面白がって、進藤さんも体を伸ばして僕の視界に入ってくる。いや、だから、 邪魔だ。 「向こう側って聞いてるでしょ? 3日ぶりに、そこに行くの。私達はそこで……」 「ヒカリ。やめろ」ヨッシーが叫びそうになるのを押さえたような声で言った。その場 にいる全員が僕を見る。進藤さんだけは驚き目を見開いてヨッシーを見つめた。
一瞬にして、空気が凍りつく。 「例の企業秘密って奴か?」僕は場を和ませるために冗談っぽく茶化した。「じゃあ、無 理には、聞かないさ」笑いながらあとずさりする、僕はここにいるべきじゃなさそうだ。 しかし次の瞬間、どん、と誰かにぶつかり尻餅をついてしまった。まずい、非常にまずい。 見上げると不安そうな一同が円を描くように僕を見下ろしいてる。「ねえ、この人誰?」 「新人君? 嘘だ、覚醒してない」「勧誘した覚えもないよ」「でも資質はある、おい、 ちゃんと目を見ろよ」「でも、彼知らなかったみたいよ、向こうのこと」「どうかな、 ねえよしひろ君、彼も来るんだろ? 何で怒鳴るんだよ」「そうよ、怒鳴らないで」 「怖くなるよ……怖い、やめてよ」「違うんだ、正吾は……」「ヒカリちゃん、どう してくれるのよ。こいつが向こうのこと誰かに喋っちゃったら……」「どうゆうこと なの? わ、私が悪いの? いや、いやだよ、ヒカリ悪くないよ!」 「だから違うんだよ! お前等少し黙れ! 説明する時間くらいくれよ! 落ち着け! 正吾はまだこっちの人間なんだよ!」 駅前の時が止まった。一斉に、視線が僕等に集まっているのがわかる。でも、それも ほんの一瞬で、通行人もすぐに何食わぬ顔で歩き出していた。 僕は逃げ出したくなった。みんな、何かを呟いたり、お互いにすがりあい始めたからだ。 すすり泣く声まで聞こえる、なんてこった。いや、むしろ、なんなんだ、こいつら。 立ちあがり体勢を整えようとしたが、小太りがくあくあ言いながらすがりついてくる。 体重差で地面に叩きつけられた。おいおい、誰か、止めにこいよ。くらくらする頭を何と かもたげながら路上を見まわしたが、通行人は好奇の視線を向けるだけ。口を隠して笑う 人もいれば、散らかった生ごみを見るような目つきで見てくる人もいる。そりゃあ、そうか、 何人かは泣き崩れて地面にへたり込んでいる。ヨッシーはヒカリちゃんを抱いてお父さんみ たいにあやしていた。
僕は小太りを押しのけて立ちあがった、彼等には悪いけれど一刻も速くここから抜け 出したい。しかし、逃げようとする僕の腕を、比較的混乱していなかったちびがつかんだ。 「おい」 ちびは今にも僕を殺しそうな目で睨んでくる。 「逃げるのか? お前もあそこで見てる奴等と同じなのか?」 振り払おうとした手が止まった。金髪の大学生くらいの男がケータイのカメラをこち らに向けている。僕と同じ学校の生徒が一瞬こっちを見たが、嫌そうな目をして行って しまった。言葉が出てこない。ああ、やっぱり僕って失語症なんじゃないか。 進藤さんをあやし終えたヨッシーがちびの腕を握った。 「正吾はまだ知らないんだ。素質はあるんだが、俺達の事を宗教だと勘違いしている。 それに今回は俺のミスだ。まさかここで遭遇するとは思わなかったからな」 ちびはしばらくの間、ヨッシーを今にもナイフを突き立てそうな表情で睨んでいた。 だが、1度首を振ってから「まったく、よしひろにはかなわないな」と言って、にかっ と笑い僕から手を離した。返す手で僕に握手を求めてくる。 迷った。ここで握手を受けることは、彼等の仲間になるという意思表示になってしまう。 「あそこです!」と、突然全く関係のない所から声が聞こえた。見ると警官が二人こっちに 向かって歩いてくる。
考えるより先に体が動いていた。これだけはまずい。僕だけの問題じゃない、親に だって迷惑がかかる。考えるべき優先順位の一番上に、逃走の二文字が浮かぶ。僕は よくわからないまま握手をふりきって駆け出した。もう、何がなんだかわからない。 けれど警察だけは危ない。警察は被害者を加害者にしてしまう、これは父親の受け売りだ。 階段を駆け上がって西口にでた、それから先は覚えていない、といいたいけれど体が 鮮明に覚えていた。西口から走って誰も入らなそうなマンションに駆け込んで、そのまま エレベーターにとびのったんだ。思ったより離れてないな…… 七階で降りた。そのまま、非常階段の柵に座り込む。走ったせいで制服は汗まみれだった。 八階の隙間から降り注ぐ日光も、今の体温では不快極まりない。ワイシャツのボタンを限界 まで開けて風を送りこんだ。あー、しにそ。呼吸はまだ追いつかない。苦しすぎて大きな咳 きが2回出た。心臓が焼ききれるくらい機能している。 あーあ 704号室から出てきたおばちゃんが僕を見てびっくりしていた。僕は軽い会釈で自分が 不審者でないことをしめしたが、おばちゃんは怪訝そうに会釈を返したあと、小走りで階 段を下って行った。さて、通報でもするのかね。もうどうでもいいや。 人間ってさ 「こんなに嫌な生き物だったっけ?」 手の平を太陽にかざしてたずねてみた。 答えはなかった。
と。 まだありますが区切っときます。 3話目で事件が…とか言いながら具体的な事件は起こってません…… 批評・感想待ってますー
大学生になったら作家でごはんに投稿しても良い。
880 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/17(金) 23:33:03
小説に使う喫茶店の店名考えてちょ
881 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/17(金) 23:34:58
水晶堂
883 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/17(金) 23:43:43
ちんこおおおおおおおおおお(カービーの生きを吸い込む音)
884 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/18(土) 12:50:38
みんなどこに住んでる? 自分は九州なんだが、やっぱりプロになるには 親と離れて東京に行くしかないのかな(´・ω・`)
ところで、今度フランス書院から16歳の女がデビューするそうだね。
え、あれ女だったの? 男かと思ってた。
>>884 才能がある人はどこに住んだっていいものを書ける。
私も九州なんでお互い頑張りましょう
ところで今プロットを考えてるけど
細かい設定で矛盾をなくすのって大変orz
今はメールやらファックすやらあるから別に地方でも問題ないだろ。っていうか俺も九州。いすぎ
初 小説書くのはまったくの初心者なんだけど、ヨロシク。 一緒にがんばってこ!
ぅゎ、初じゃねーや!! このスレ、自分が立てたんだった!! 全然忘れてた…… 知らないうちに伸びてたんだな
891 :
鈴満 :2005/06/19(日) 10:48:52
>>884 関東生まれの関東育ち。
市内に映画館も無い田舎だけどなー。ははは……。
893 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/19(日) 22:08:53
自己満足でマンガ描くから、ネタをキボンヌ
894 :
壁の緒 ◆ZQwFdMMZRs :2005/06/20(月) 13:37:23
時代背景江戸中期
895 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/20(月) 17:30:22
武士の娘「お絹」が農家の少年と出会うことから物語が始まります。 その農家の少年は、
896 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/20(月) 17:37:14
実は将軍の子供だった。身分を隠して潜伏していたのだ。なぜなら、
897 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/20(月) 21:12:03
幼い頃に殺人を犯してしまったからだ。しかも彼は、
898 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/20(月) 21:18:03
包茎だった。
899 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/20(月) 22:24:11
お絹はそれをペロペロした
>>892 d!
>>893 漫画書いたらうpしてねw
高校生、忙しいわ…
小説とか書いてる暇無いもん…
901 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/22(水) 20:18:20
舐めんな!社会人のほうが忙しいぞ!高校卒業してから二ヶ月、一行も書いてないぞ!夏の電撃に応募したいのに、だ! orz おじさんは出ていくわ…
902 :
ASK :2005/06/22(水) 20:25:10
903 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/23(木) 21:49:41
友人て・・・・・・その友人にうpの許可とったの?
904 :
えいいち :2005/06/23(木) 22:09:30
>>902 You like to play an idiot.
905 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/23(木) 22:30:31
>>904 使えない英語を無闇に使うなよ
Isn't he an real idiot? Why do you say he "plays" an idiot?
906 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/24(金) 08:15:43
英語がまったく分からない俺に上二つの訳を教えてくれよ 辞書引くのはめんどいし
907 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/25(土) 12:44:08
904 あなたは馬鹿を演じるのが好きなんですね 905 奴は実際に馬鹿じゃないか、なんで「演じる」なんていうんだ? 見たいな感じか?よく分からんが
908 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/25(土) 19:57:57
中学生の小説化気取りが来ましたよ? HPで小説の公開とかしてます。 目標は「日常の中の非日常」とか。 流れ切手スマソ
日常の中の非日常、そんなのはもう見飽きた
910 :
えいいち :2005/06/25(土) 21:16:47
>>908 僕ももう飽きたから、普通に冒険物書いてる。
もうライ麦ほんとに最高。
>>905 彼は実際にはバカじゃない?
なぜあなたはバカを「演じる」と言ったのですか?
He pulverize rule of the BUNGEISOUSAKU.
He broke purposely.
So I said it.
Go on talking if Mr.Royal prince can?
911 :
えいいち :2005/06/25(土) 23:00:28
>>910 修正
Go on talking if Mr.Royal prince can?
↓
May I go on talking? Mr.Royal prince.
912 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/25(土) 23:03:02
俺が小説家になりたい理由は、 ただひとつ、 感動したいからだ。 感動させたいからだ。 感動を共有したいからだ。 それだけだそれだけだほんとうにそれだけだ。
913 :
ノハラ(905) ◆9jfhMNxAfA :2005/06/26(日) 01:28:58
>>910 お前が「彼はバカを演じている(he plays an idiot)」と言ったからそれに突っ込みを入れたんだよ。
だから無闇に使うなっつったのに。ここから下は読めないなら無理すんなよ。
First of all you need to learn how to use the tenses. past tense, present tense...
>He pulverize rule of the BUNGEISOUSAKU.
He either "pulverises" it or "pulverized" it. I can tell that you just pulled it straight out of the dictionary.
>He broke purposely.
What did he break? He broke "it" right? You got a whole lot of studying to do.
Stop torturing yourself by writing pathetic english sentences, if you don't even know how to use the words right.
>May I go on talking? Mr.Royal prince.
Yea go ahead, but in JAPANESE please.
以上、スレ汚しスマソ。次からは日本語で書こうな、えいいち君^^
914 :
えいいち :2005/06/26(日) 01:39:14
>>913 I'll pound to your argue tomorrow.
Fuck night.
おお、すげえ。英語でやりとりしてるみたいだ。
916 :
工房1年 :2005/06/26(日) 10:33:26
なぁ、コンクールとかに応募したことあるヤツいる? それか出版社に送りつけたことあるとか…
917 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/26(日) 10:47:28
>>916 応募できるほどの長編をまだ書いたことがないけど、
(考えてる奴があるので)今年の夏休みに書いて送ろうと思ってる。
でも、どの出版社のどの賞に送ろうか迷う…
918 :
工房1年 :2005/06/26(日) 11:01:26
>>917 ぉー、自分とまったく一緒ww
やっぱコンクールがいいのかな…?
原稿はワープロで打ってる? 手書き?
919 :
917 :2005/06/26(日) 12:26:16
手書きでいくつもりです。原稿用紙はB5の20×20。 ワープロ(というかパソコン)だとやっぱり長時間は目に悪いし、最近プリンタぶっ壊れたのでorz 手書きだとクセ字や誤字が困るけど、そこは丁寧にいくしかないと思う。 つーか自分も高1なんですごい親近感わくなぁw
以下、スレの空気を読まないカキコ。 高校に入りたての物書きです。 私が真剣に小説家になってみたいと思ったのは今から丁度1年前。 半年後には高校受験を控えていた頃です。 中1の半ばから仲間内で物語(と言ってもまるで台詞だけ)なんかを作っていたんですが、 いつしか、それが発展して「文章を書く」というのが趣味になっていました。 夏休み。近所の進学塾でそれぞれの進路を本格的に話し合っていた時。 息抜きという理由で友人にSF小説を1つ頼まれました。 ジャンルはガンアクション。砂漠化した世界で旅人がそれぞれの街を見て回るという物語です。 受験勉強の最中でしたが、友人に頼まれたのが嬉しかったらしく、すぐに作業に取り掛かりました。 そして2日〜4日。まずは1話を友人にお披露目。 彼は興奮して、私に「是非続きを書いて欲しい」と頼み込んできました。 私は嬉しかった。ですが、校内推薦も落ち、成績も極めて低かった私はどうしても小説を書いている暇などなかった。 そして2学期。その友人は私が書いた小説を他人に見せたらしく、それが出回り、私は小さな作家として彼等に認められていたのです。 この時、私の中ではっきりとした目標が決まりました。 小説家になることです。そして作品を出し、本として出版させてみたい。 そして今年。私は無事受験に合格しました。 しかし、あの時、あの小説の続きが書けなかった事は本当に名残惜しい。 いつか私が本を出せるようになったら、大人になった彼等に私の作品を読んで欲しいなぁ。
921 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/26(日) 15:24:20
俺も現在高1の物書き志望。 なんか高校に入ってから思考が纏まらない。プロットも練れない。長文が書けない。 やっぱり乙一とか三島とか若いころから才能発揮してた奴の作品呼んで焦ってるからかな。 書いても散文的になるし、すぐ心変わりして他のジャンルに目が移る。 一応文章力も上がったし、本もたくさん読んでるんだけどなぁ……。
>>921 そんなモンだよ。
自分の描写やまとまった構成が出来ないなんて良くある。
>>若いころから才能発揮してた奴の作品読んで焦ってるからかな。
この中でWEB小説書いてる小説家の卵さんはどれくらい居るのだろうか。
OKな人はドンドン晒して欲しいな。自分と同年代の書いたモノがどれ程なのか個人的に気になる。
923 :
921 :2005/06/26(日) 15:42:23
>>922 激しく同意。
やっぱり同年代のレベルは気になるね。創作意欲にもつながるし。
プロットの段階でも良いから晒し希望。何なら批評もするし。
925 :
921 :2005/06/26(日) 22:15:30
926 :
920 :2005/06/27(月) 13:40:35
ウチの小説はヘタレ過ぎてある意味自信がつきますぜ?
自信無い、っていうかそもそもまともな文章書けてる気もしない。
下手でも下手なりに色々アイデア考えてるけど、それを補う文章力が身につかない。
このスレの中ではかなり低空飛行している私が今、小説を晒しますよヽ(・∀・)ノ
アオリだって糞以下だし、もうホント下手でゴメン。
良いトコ無さ過ぎて叩かれてもおかしくないッスよね'`,、('∀`) '`,、
ジャンル:特撮ヒーロー
あらすじ:高校生が悪い人達に立ち向かう@そんだけ
ttp://gccrim.hp.infoseek.co.jp/crim/index.html 次の人ドウゾ('A`)
927 :
924 :2005/06/27(月) 14:54:24
ぱーっと読ませてもらったので、ド素人ですが感想してみます #1 AnotherPart@A 依頼の内容と依頼者のことが不鮮明でよく分からないので、もっと詳しく書くと良いかも あと、喫茶店なら砂糖はテーブルにあるはずだしなくても言えばくれるかと… Episode#1 「最初の起源」 三人称で物語が進行してるのに、所々登場人物の視点になってる部分がある気がします 全体的に(読みやすくする工夫だと思うけど)改行とセリフが多いです もっと人物や風景の描写をすると読む側も想像しやすくていいです でも場面の切り替えはメリハリがついていて、とても読みやすい物語だと思います すごい勉強になりました、ありがとうございました。 (つーかこの時間…920さんもテスト中とかですか?w)
928 :
920 :2005/06/27(月) 15:04:59
>>927 さん
うわぁホントだ。
依頼内容の詳細は後回しという形にしようと思ったんですが、やっぱり分かりにくいですよねorz
砂糖の件も考えずにパパーッと書いてた感じです。抜かり過ぎですね自分。
>>三人称で物語が進行してるのに、所々登場人物の視点になってる部分がある気がします
仕様のつもりですがやっぱり分けた方が良いですよね。というか、そうしないとゴッチャになっちゃいますか(;´Д`)
こちらこそ的確なご指摘を頂き、思わずディスプレイの前で合手してしまいました (´人`)
>>(つーかこの時間…920さんもテスト中とかですか?w)
やっぱり同年代ですねぇw
929 :
924 :2005/06/27(月) 15:45:59
>>928 こちらこそ、人の文章をけなせる立場でもないのに注意ばっかりでスイマセン
場面をバンバン切り替えていろんな人物の思考を絡めて…
という複雑な文章は私はなかなか書けないんで、ちょっと尊敬の念をもちました
読んでみると文にいろんな工夫をしてるみたいなので、
文法的に変、とかでなければそのままでも良い部分もあると思います
あんまり私のことを鵜呑みにしないでくださいw
930 :
名無し物書き@推敲中? :2005/06/27(月) 21:18:20
とにかくみんなで短編書きまくるか。 評価されて、書いてを繰り返せばいつかは良スレになろうて。
931 :
('A`) :2005/06/27(月) 22:31:57
(。・`ω-)ノ゙{オジャマシマス。
小説家気取りの高2@推理モノ執筆中。
結構みんな、面白い作品書いてるんですね・・尊敬。
自分は別に作家志望ではないけど、小説を書くのは好きだぬ。
良ければ仮サイトに載せてる小説の批評求ム。テケトーに。
↓ここでショートショートの勝ち抜き戦やってるぬ。
ttp://www.boon-gate.com/ 興味ある人は参加してみては?自分もエントリー中。
932 :
('A`) :2005/06/27(月) 22:34:10
933 :
921 :2005/06/28(火) 00:57:43
>>920 読ませてもらったけど今の段階ではちょっと評価できないなw
やはり小説において一番大事なのは中枢であるプロットだし。
2chでも数行だけ書いて「さあ評価しろ!」みたいな人がいるけど
俺みたいな素人では最低十枚ぐらい読まないと正直分からない。
(まあ良くも悪くも実力が透けて見える奴もいるが)
ただ一つ忠告出来るとすればイラストに頼りすぎないこと、だね。
皆がその形状を容易に想像できるドラゴンや人間に近い姿をしたエルフ。
こういったものなら描写しやすいけどロボちっくなものは難しいと思う。
細部まで説明しようにも全体のバランス、雰囲気など文章では限界があるし、
だから絵が上手い人はイラストに依存して肝心の小説が単独で機能しないという悲劇が多々ある。
よって「絵はあくまで補足。メインは小説」ということを心がけて執筆して欲しいと思う。
評価というか偉そうな忠告になってしまいましたがこんな感じかな。
まあ筋が良けりゃあ他の部分が多少悪くても圧殺出来るからあんまり気にしなくても良いかも知んないけど。
じゃあ続きがんばってねノシ
934 :
920 :2005/06/28(火) 13:54:35
>>933 さん
>>細部まで説明しようにも全体のバランス、雰囲気など文章では限界がある
ずばりピンポイントで突っつかれたわけですが。
流石にこのジャンル、つまり変身モノだから当然ヒーローとしての主人公の姿形とアクションの描写は息を抜けません。
武器や技もメカメカしてるモノが多いんで、表現方法にも困ってたり・・・・。
でも、こればっかりは自分で本当に書きたいと思ってるんで、どれだけ躓く点が有ろうが何度でも起き上がってみせますよ。ご忠告有難う御座います。
ぶっちゃけイラストも他の方が描いたモノなんで頼ろうにも頼れませんorz
どんな形であれコメントして頂くのは本当に有り難いですし、
>>924 さんも含め的確な指摘と受け取って参考にさせて貰ってます。
こんなみみっちい作品の為にお手間取らせちゃってorz
頑張ります、超頑張ります。
935 :
921で933 :2005/06/30(木) 01:20:38
ちょっと話し変わって悪いけどさ、皆はどんなオンライン小説読んでみたい? 俺は普段ホラー短編専門でしかも発表とかしないんだけど、気分転換に連載でもしてみようと思ってさ。 で、どうせなら人が読みたいもの書いたほうがいいし。好みも知りたい。 今考えてるのは全部微妙にラノベっぽいんだけど 1.自立思考する拷問道具を引き連れて諸国を旅する刑吏の話。舞台は16世紀ヨーロッパ風味。 おそらく短編集になる予定。拷問・刑法にはちょっと詳しいので自信アリ。 (これは某スレでも一回発表した。まあ相手にされなかったけどねw) 2.原型がなくなるほどに奇形化したキリスト教を信仰する長崎のある村で起こった事件の話。 キリストの一生をそのまま日本の舞台で再現したような感じになると思う。勉強にはなるかな。 3.一言で言えば能力もの。舞台は現代。失敗すれば死ぬほど痛いこのジャンルに挑戦してみる。 世界意思やら決壊する精神やらと哲学的な要素を少々入れる。まあせいぜいまともになるようには努力するつもり。 と、この三つ。ちなみに「どれも読みたくない、つかキモい」という場合には画面の前で鼻で笑ってください。
久しぶりに晒します やっぱり冒頭部になってしまうのですが…… 1000字程度です 縛られた少女。 視界は遮られていないが白い布を口に巻かれ、こっちを……カメラを睨み低いうめき声を上げている。 カメラが動き、ゆっくりと少女に近づく。 少女は一瞬怯えたかのような素振りを見せたが、すぐにまた睨む。 撮影主は形も声も、影すらも見せずに金属バットを取り出しそして、 少女に……妹に、振りおろした。 朝は大降りだった雨も止み、今は虹もでそうな青空の下、その自転車は走っていた。 「茜の奴、学校来なかったみたいだな。」 サドルに座って漕いでいるのは、クラスメートで4歳からの腐れ縁である芳野忍。 「サボりでしょ。 部活ないなら学校行く意味ないとか言ってたし。 ったく、テスト前なんだから当たり前でしょーが。」 そして、後部のママチャリ特有の荷物乗せに座ってるのがあたしだ。 あたしは雨だったので歩きで登校したが忍はチャリ通だったんで、 家まで乗せて貰う代わりに、あたしの家でテストの数学を教えるということになっていた。 ちなみに忍が言った茜、とはあたしの双子の妹の名。 中高共に帰宅部で高校は進学科なあたしとは正反対で、バスケに命を懸けててバスケをするためにうちの学校の普通科に入った。 性格も能力も正反対なのに、装飾品やメイクをとってしまえばどっちがどっちかわからない、 一卵生という理由を抜きにしても漫画のようにそっくりな容姿を持つ、もう一人のあたし。
装飾品やメイクをとってしまえばどっちがどっちかわからない、 「……何これ」 家に着いて、ポストを開けると入っていた どこにでも……近所の百均でも売ってそうな茶封筒。 中身は厚い、紙やそういった類じゃないのがすぐにわかる硬いものだった。 切手がないのは近所の人が入れるってこともあるから別に不思議はないが、 明らかにおかしかったのは、封筒の表面にあたしか父か母か茜か、とにかく宛先がなかったこと。 「どうしたの?」 ずっと動かないあたしを不審に思ったのか、後ろから忍が聞いてくる。 「……いや、別に……」 どうせ忘れたんだろう、中を見ればすぐにわかる。 そう考えて、あたしは封筒から視線を逸らし、家に向かった。 両親は共働きだから誰もいないリビングに忍を通して、鞄を置いて改めて封筒を見る。 「どしたの?それ」 鞄から教科書とノート、筆箱を取り出しながら忍が聞いてくる。 「わかんないけど……」 開けてみて、ちょっと意外だったその中身に、自然と返事は覇気のないものになる。
それはどこでも売ってそうなビデオ。 ラベルも何も貼られてなく、まるで新品のようだった。 「呪いのビデオだったりしてー。」 それに気づいてるのか気づいてないのか、明るい調子で忍が言う。 ……呪いのビデオ? 心で呟いて は、と馬鹿馬鹿しさに笑う。 元々幽霊や呪い、言ってしまえば占いとかなんか全然信じてない。 だからこれも、もし妙な映像が入ってたとしてもイタズラかなんかだとしか思えないだろう。 そう思考を完結させ、ビデオをデッキに入れる。 デッキにデジタルの0が並んだのを確認し、再生ボタンを押した。 以上です この後犯人を捜そうとしつつ主人公が壊れていったりする予定です いろいろ書いてみて自分は壊れた人を書くのが得意なんだと気付きました 宜しければ批評お願いします
ああ!
>>937 でコピペ間違えて途中切れてるorz
正しいの載せます
装飾品やメイクをとってしまえばどっちがどっちかわからない、
の後に
一卵生という理由を抜きにしても漫画のようにそっくりな容姿を持つ、もう一人の あたし。
が入ります
こういうとこにちょこちょこ晒してみるのもいいけど、一回一つの作品を完成させて それをどっか投稿サイトに出してみるのもいいんじゃない? それだけで結構成長すると思うけど
941 :
工房1年 :2005/06/30(木) 22:19:59
>>919 ぉぉぅ、プリンタぶっ壊れてるのも一緒じゃん!
親近感沸きまくりww お互い、がんばってこーね
>>931 サイトに遊びに逝ったYO!!
ショートショートだけ読ませてもらったー
うん、おもしろかった。でも、なんてーか、オチが弱いってゆうか・・・
って、自分が言える立場じゃないけどww
>>935 1〜
>>936 おもしろかたーよ!文章、うまいし。続きが読みたいもんww
なんとなくデスノを思い出したw
おいくつですか?
942 :
935 :2005/07/02(土) 00:46:08
>>工房1年 了解。 正直過疎のこの板でリアクション返ってくるとは思ってなかった。 ちょっとうれしい。
943 :
えいいち :2005/07/02(土) 01:28:41
>>935 発想自体はおもしろいよ。
でも、少ない説明しながらも奥が深いものならなおいいと思うんだ。
さっきの説明だとね、なんか惹きつけるものがないんだ。
僕が書いているのは、
エトヴィーンは経験を焼き直ししながら、今までの経験を振り返る。
その経験はエトヴィーンとエレナがバイクで旅をし、行く先々で起こることを、諷刺や皮肉で繕った短編集。
そして、現在、エトヴィーンは刑務所に入獄させられ、その所内の出来事と、現在のエレナとのやり取りを描く物語。
即興で作ったけど、とにかく惹きつければいいんだ。
僕のに惹きつける何かがあるのかは知らないけれど、読みたい説明を書いた方がいいね。
タブーなのは「運命やいかに?!」とかそんなの。
レス違い甚だしい。
944 :
えいいち :2005/07/02(土) 01:33:48
修正 エトヴィーンは経験を焼き直ししながら、今までの経験を振り返る。 その経験はエトヴィーンとエレナがバイクで旅をし、行く先々で起こることを、諷刺や皮肉で繕った短編集。 そして、現在、エトヴィーンは刑務所に入獄させられ、その所内の出来事と、現在のエレナとのやり取りを描く物語。 ↓ 不意にエトヴィーンは刑務所に入獄させられる。 だが、エトヴィーンは経験を焼き直ししながら、今までの経験を振り返る。 その内容は、エトヴィーンとエレナがバイクで旅をし、行く先々で起こることを諷刺や皮肉で繕った短編集。 そして、現在、その所内で起きる苦難とエレナとのやり取りを描く物語。
>>935 遅レスでスミマセン(;´Д`)
個人的には1、2、3の順ッス。
1:
物語の舞台に何処か知的なモノを感じた。
他国にはサッパリな自分でも純粋に興味が持てた。
また、拷問等の表現方法がどういった物なのかというのも拝見させて貰いたい。
追記としては・・・・
「自立思考する道具」に関しては、自分も似たような物を書いてるのでちょっと親近感が湧いた、かな。
2:
原型が無くなるほど奇形化した、という点にそそられた。
その分オリジナリティが期待出来ると思うし、その「事件」とやらに何処まで記号を添えられるのかが気になる。
でも連載させるならこっちの方が良いかなぁ、ってのもある。
3:
一番空想的なジャンルだとは思うんだけどなぁ。
言ってしまえば、その他2つを超える程気にはならない。
多分、最近はそういうの(つまり特殊能力が題材になる作品)が多いからだと思う。
以下個人的な意見。あくまで個人的なorz
普段ホラー書いてるんだったら、やっぱり1や2を書いて貰いたいです。
しかしまぁ、そっち系のジャンルは人をグングン物語に引き込み易いですが、同時に段落1つでも滑る人も居ると思います。
だからその分頑張って欲しいし、自分はそういうの全然書けないからちょっと羨ましいなぁ。精一杯応援しますよ。
次スレどーするよ。
947 :
935 :2005/07/02(土) 13:32:37
>>943 >>945 ありがd。
ここまでレス返ってくるとは思ってなかったよ。
なんか1が評判良いみたいだね。がんばってみる。
そんな私はふとしたきっかけで短編書き始めて1年半の高校3年ですが、小さい時から目がすんごい悪くて、本読むのが辛くて嫌いだった訳ですよ。お陰で文章力低いのなんの。泣けてくるぜ。 だから大学へは、「本を読みたい」って理由で日本文学系の学校を受験しようと思ってるわけですよ。そんな志望理由でも良いじゃない。 ・・・無駄だろうかorz
もう駄目だ。 絵も小説も、何かを知れば知るほどその山の高さを「リアルに」感じてしまう。 上るつもりもある。しかしその山はあまりに高い。 僕が趣味程度でやって、何ができようか。 僕がバカにして言るもの以下のハンパなものしか出来ない。 僕は僕を過小評価はしないが、それにしてもやはり多くの何かを費やさねば 何もできないのだとわかった。わかったことが、むしろ大きな収穫であり、 無謀にくだらないものを作り続けるよりはよかったのかもしれない。 僕には修練が必要なのだ。 まず、僕は美術解剖図の絵を何度も何度も描きまねようと思う。 それから批評系、それこそド・マンみたいなね、あぁいうのをたくさん読み、 形式主義の人の小説に何度も感嘆させられなければならない。 一体、それが何百年かかるだろう? 僕に創作は無理だ。 悪かった。 俺は素直に退散する。
950 :
えいいち :2005/07/02(土) 21:01:42
>>950 そりゃ今はコンタクト付けてて全然大丈夫だけど、小さい頃本読まないと惰性で読まなくなっちゃうんだよねって話。意外と居る筈。
952 :
935 :2005/07/03(日) 00:51:54
>きどり女子 佐藤友哉のフリッカー式に酷似してないか? ていうか……妹の陵辱ビデオ、幼馴染、キレる兄。 こっからねじまげないと、まんまフリッカー。
954 :
935 :2005/07/03(日) 11:32:50
>>943 にも指摘されたので詳しく書いてみる。
1.地中海沿岸のある村で一家全員がその奴隷によって殺害される事件が発生。国家直属の刑吏であるパウネロは
自立思考型刑具「刑典」の一柱、鐡の処女<アイアンメイデン>とともに処刑執行に向かうことになる。
しかし当地に着くと奴隷はもう村人の手によって殺されていた。仕方ないので帰ろうとしたパウネロは
自分をなぜか必死に引き止める村人たちの態度に不審なものを感じ、事件の詳しい捜査を始める……。
2.1950年12月24日、長崎の山村「四反村」で精神を病んでいる地主の娘がアルビノの子供を生んだ。
その子供は由一と名付けられ母親が死んだあとも地主の手で育てられていく。やがて由一は小学校にあがり、
そのころから雨を呼んだり死んだ動物を生き返らせたりと数々の奇跡を起こし始める。
村では由一がキリストの生まれ変わりだといううわさが立ち始め、そんなときに東京から民俗学の研究をしている
という男が村を訪ねてくる……。
と、こんな感じ。ちなみに3はまだそこまで固まってません。
つか今思うと全然ライトのベルじゃねえorz
956 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/03(日) 16:47:33
十三歳の美少年です、デパートに買い物に行くと、いつも美容部員に、お試しメーク を勧められるほど、女性っぽいので、十歳の頃から、殿方とも、女性とも性交渉があり けっこう、そっちの体験数はこなしてるんですが、恋愛したことがないので、 ラブストーリーが書けません、関係している文芸関係者は、やるだけじゃあ、駄目だよって いじわるを言うんですが、やっぱり、愛の無い性行為は、文学にならないのでしょうか。
957 :
工房1年 :2005/07/04(月) 00:41:59
>>946 980ぐらいでイイよね?
てか、このスレ需要ある…よね…?w
>>954 うおあ! なんか内容スゴイね〜 自分には、絶対ムリだお
やっぱ、いろんなこと知らないと小説は書けないねー
何歳なんですか?
>>956 うほっ や ら な い か ?
十三歳で体験数こなしてるとか… ウラヤマシス!!!ww
こちとら工房1年で処女だよwwww
本題に入るケド、愛が無くても書けると思う
例え、やったことなくても妄想で書けるんジャマイカ? …って言い過ぎかぁ…
>>956 は、男女共にしたことあるんだし、あとは想像力でゴーですよw
ゴメンね、なんも分かんないヤツがテケトーなこと言って…orz
958 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/04(月) 01:15:37
959 :
チープトリック ◆bfoOI3Iz.A :2005/07/04(月) 02:08:12
>>949 典型的中二病患者っすね
半年前のぼくちんみたい(*∩∀∩*)
5年後にその書き込みみたら
顔まっかっかになると思うよん。
美術解剖図ですか。
俺も模写しまくってるよ!
美大進学するつもりだから。
東北大学あたり進学しようと考えてたけど
数学無理^w^英語やる気なし^&^
でも大学へは行きたい!
だから絵の勉強して美大進学!
ムサビ・タマビを目標にしてがんばってます。
2大学とも美大にしては有名だもん
私も東北大今のとこ考えてます
本命は映画科のある学校なんですが……
正直その学校内部進学ばっかなのでキツそうですorz
>>工房1年さん
同じく工1です
>>943 フリッカー……作者は知ってますがその作品は知らないです
一応流れは確定してるので、読んでみます
内部進学って・・・私立かw フリッカーって佐藤友哉ってひとのデビュー作だったっけ? クリスマステロルは読んだんだけど・・・ いいか悪いかはおいといて典型的中二病患者ですね佐藤友哉さん^&^ なかーーま。
962 :
えいいち :2005/07/04(月) 13:17:27
>>961 おいらも私立。
就職率100%の秘密は就職率100%の生徒を送り込むこと。
俺は早慶系列で一番の田舎校にいるよ。 てか、山の上にあるってラノベの舞台ですか?
964 :
954 :2005/07/04(月) 17:04:50
うわお また、登場コテ変ったな…… 俺が知ってるのえいいちときどり女子くらいだわw
このスレ常駐の人は名前とかトリップとか付けて見てはどうだろうか? 誰が誰かかなりわかりやすくなると思う。 私もつけてみる
967 :
954=ソンブル :2005/07/04(月) 20:22:58
いいんじゃない?
968 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/04(月) 20:34:31
中高年の小説家きどり集まれ☆1☆ かと思った。
969 :
初期 :2005/07/04(月) 23:19:59
ときどきコテの人数確認してるのが俺 名前はまだない >961 クリテロは駄作っつーか、きっと本人後悔してる作品。 エロかったりオタかったりグロかったりするけど 「エナメルをぬった魂の比重」が一番好き。 あと最新の鏡姉妹の飛ぶ教室。←高校生が戦うよ、しかもギターで叩く
970 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/06(水) 00:21:16
なんか進んでないようなのでage
971 :
ソンブル :2005/07/07(木) 00:19:20
なんか急にレスがなくなったので進めてみる。 みんないつぐらいから小説書き始めたの?俺は今年の4月なんだけど。
滞ってるのはみんなテスト期間中だからだろ。取り敢えず俺は六年程文字書きやってる。
973 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/07(木) 15:31:02
2年ぐらいかな
3年生
>>974 小・中・高のいつの3年生ですか?(文法おかしくてスマソ)
私は本格的にはじめたのは先月中旬で、まだ一ヶ月たってないにわか小説家気取りです
でも物心ついたときから、小説とはいえないまでも文をかいてた
976 :
えいいち :2005/07/07(木) 17:29:17
僕は今年の三月か二月ぐらい。 キノの旅を読んじゃってね、自分の方がうまいって錯覚したんだ。 でも、実際には劣るわけで、追いつくまでがんばる。
977 :
鈴満 :2005/07/07(木) 19:05:32
初めて短編を書いたのが小2か3。夏休みの国語の選択宿題だった。 それ以来授業で書く程度だったんだけど、6年の時に完結させてからまた楽しいなって思い始めた。 だから一応、3年間くらい。
978 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/07(木) 19:36:27
979 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/08(金) 03:14:09
で、次スレはどうするんだ?
980 :
鈴満 :2005/07/09(土) 12:05:02
たてていいならやってみたい。 ところで1の中身はどうすればいい?
981 :
ソンブル :2005/07/09(土) 13:46:25
好きにしたらいいと思うよ。たぶん誰も文句言わないし
982 :
鈴満 :2005/07/09(土) 15:13:53
ホスト規制かかりました……orz 勝手に作ったテンプレですが、良かったら使ってください。 いらないところは削ってください。 ++ここから++ 中高生の物書きさんのためのスレです。 雑談、自作小説晒し、感想・批評など小説関連の書き込みで盛り上げていきましょう。 ・コテハン使用推奨です。 ・晒した作品に批評・感想がついたらきちんと受け入れましょう。逆切れしてはいけません。 ・『資料キボン』『相談乗って』などの書き込みがには助け合いの精神をもって対応しましょう。 あなたの支えが素敵な作品を生む元になるかもしれません。 では、このスレがあなたの創作の手助けになりますように。 ++ここまで++
983 :
名無し物書き@推敲中? :2005/07/09(土) 15:46:40
小説かくときのソフト何使ってる?
984 :
ハル :
2005/07/09(土) 15:50:05