1 :
名無し物書き@推敲中?:
ショートストーリーを作ってくれ!(・∀・)ニヤニヤ
セルフ2ゲット
(゚ε゚)〜♪
さあ、戦いが今始まる!
鉄棒側グランドに陣取るは4年7組レッツブラスター軍団!
果たして後者側に陣取るは6年77組ドラゴンスター軍団!
双方一歩も譲らない!ゴングがなる前から熱い戦いだー!
ゴングが鳴った!音波を観測した瞬間に全火力が開かれる!
前哨戦は今決した!時間差の勝利でレッツブラスター軍団優勢!
見事な回避運動の連携により消耗軽減1000%突破ーーーーーー!
しくぁーーすぃや!ドラゴン来た!ドラゴン精鋭七機衆ここに見参!
ぜん包囲攻撃!全包囲攻撃!全方位請う劇ぃ良い良い良い伊予良い良いあぁぁぁ!
てーっ、てーっ、テーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。/
さあ、戦いが今始まる!一騎打ち!一騎打ちこそ最強のロマネスクかーーーーーッ!?
ぶちかまし?撃ち噛ましでいくのか?どちらも敵機めがけて突っ込んでいくー!スゲー馬鹿だ!
決まった、きまった!両方木っ端微塵だ!警察の人の目がコエええええええええええ。
で、勝負は?勝負は?あっあんなところに脱出ポッドが。レッツブラスターのマークが見えるぞ?
勝負、勝負あり良い良い良いイイ!勝者、橘圭輔ぇえ!をんちゅー。
7 :
テンプレというほどでもない話:04/11/07 23:29:37
8 :
前789:04/11/07 23:51:59
文法を押し付けないってのは助かるなぁ。
面白さじゃないところで批判されると結構来るものがある。
文法なんてほんのちょっとの努力で改善できることなのに、
それを指摘されて修正するチャンスをなぜ感情に任せてふいにするのか。
だから指摘自体は禁止ってわけじゃなくて押し付けないってことじゃない?
1.「ここは○○だと文法的におかしいいので△△の方がいいですよ」
2.「なるほど。でも自分はプロ志望ではなく○○の方がしっくりくるので」
って返事の後さらに突き詰めていったら押し付けなんじゃない?
アドバイスで感謝する人もいるだろうし、拘らない人もいるんでしょ。
「ちゃんとした日本語で出してこないと気持ち割るいんじゃ」と「文法的に正しくなくてもこれが自分的にはいいんじゃ」
って意見はどっこいどっこいだろ。少なくとも掲示板では。
個人的には「」内で変なのはいいけど、通常文章内で表現がおかしいと気になってしまう。
でも書き手全員にやめろとまでは思わないな。
プロ志望かどうか、で表現方法が変わるもんかね。
# 物の喩えに突っ込むのは野暮だとわかってはいるが
別に匿名で書き捨てなんだから「ここはこうしろこの野郎」とか言われても
「はいはいアンタの言う通り言う通り」ってな感じでスルーすりゃいいのに。
感想やら指摘に対して絶対レスつけなきゃいかんわけでもないだろ。
なんというか、経験談ですが
「文法(三点リーダとか専門的な物)直せよ」って言われて
「へーそんなのあるんですか…でも自分はプロ志望ではないので」
と、まさに
>>10のような感じで返事した後
また色々言われるとキツイんですよ。
最初指摘されて「ああ、そうなんだぁ…次から気をつけてみようかな」って一応思ってるんですが
何度も何度も言われるとなんか直しにくくなってくるんです。
え?自分悪者なの?って感じで嫌な気分になってくる。
自分は後々スレとは違う機会があって直しましたが、その機会がなければ今でも直してないです。
注意するのはその人のためになるし、全然いいと思うんですが
押し付けになってくるとダメだと思うわけです。
あれは確かに粘着されてたね。
言ってる内容は正しいんだけど相手が流したらそれ以上つっこむ必要はない気がするけど。
ある意味カキコにそこまで感情移入する指摘側も偉いとは思うけど。
まぁ基本的なルールだし知っといて損はないわけだが。
「忠告感謝するけど俺は直すつもりありませんから」なんて言われりゃ
「なんで直さないのかその理由を教えろ」となるのもわからんでもない。
15 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/09 11:11:58
ザツダンイラナイヨ!オハナシマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
ネタ考え付いて「お、いいな」と思ったけど
なぜか文章化できひん…。
>>16 俺のプロット上手に作品にしてください的なスレあってもいいのにな。
俺もネタなら200コくらいある。
「もううんざりだ!」突然、俺の眼が叫んだ。
「あんたの見たがるものといったらいやらしい映像ばかり。 僕はもっと美しく芸術的なものを見たいんだ。
今日限りであんたの眼をやめさせてもらう」眼はポロリと床に落ちた。
「それを言うなら僕だって」今度は耳がつぶやいた。
「安っぽい歌謡曲ばかり聴かされるのは苦痛だよ。クラシックを堪能したい」
「だったら君も自由になればいい」床を転がっていた眼が、俺の耳めがけて言い放った。
「僕たちにも所有者を選ぶ権利があるはずだ」それを聞くなり、耳は意を決して落下した。
「こいつといったらロクに他人と口をきかない、おまけに口臭も酷いもんだ」
「その口臭を毎日嗅がされる僕の身にもなっておくれよ」口と鼻が立て続けに落下した。
「毎日洗ってくれないせいで不潔極まりない。おかげで仲間もずいぶん減った」
「めったに外に出ないもんだからすっかり弱っちまったよ。立っているだけで辛い」
「まだ20代だというのに、このたるみ具合はなんだい?」
「汚いものばっかり握らせやがって、畜生」
その後も身体の造反はおさまらず、俺に対する罵倒が延々と続いた。
ついに、俺の身体は脳を残すのみとなったかのように思えた。その時、
「おとうさん、おとうさん」一つの小さな器官が俺に話しかけてきた。
「おまえはどうして俺を見捨てないんだい?」脳だけになった俺はそいつに問いかけた。
「あなたは私を大事にして下さったじゃないですか」そいつは応えた。
「一度も本来の使用法を試す事がないほどに……つまり、箱入り息子ってやつですね」
な、なんて恐ろしい話だ…。
何かすげぇ…
オチより純粋に過程が恐かったよ。
>>7に「自作のショートショートならオチの有無は不問」ってわざわざ書いてあるけど
前スレで「落ちがないとショートショートとは言えん」とかケチつけるヤツがいたの?
過去のことはしらんが俺は綺麗なカンジで短く完結した文もショートショートと言えると思う。
詩的なやつね。
出生前『性格』診断
「根はいたって真面目ですが、心配性……というか、不安を抱きやすい性格です」
「ふむふむ」
「事前に結果を踏まえておかないと、なかなか次の行動に移ろうとしないようです」
「なるほど」
「あと、人の意見を鵜呑みにしがちな傾向があります。受身の姿勢を改めさせたほうがいいでしょう」
「わかりました。本日はどうもありがとうございました」
妊婦が立ち去った後、産婦人科医は看護婦に向かってつぶやいた。
「要するに、カエルの子はカエルってことだよ」
>>22 落ち以前に書かれた内容から到底想像できない設定を後から追記して、
感想書いた奴を罵倒しまくった逆ギレ芸人はいた。
つーか、せっかくスレタイがショートストーリーになったんだから、やおいでも別にいいんでないの?
(逆ギレするひとはblue campusuから出てこないでほしいけど)
【トワイライトゾーン】
通勤帰りの夕暮れの街角には、各家庭の生活臭が漂う。
神社の参道に続く石の階段から蜘蛛の子を散らすように泥んこの子供たちが駆け降りてくる。門前の商店街からは、どことなく惣菜の香ばしい匂いが漂い
、買い物篭を抱えた主婦たちが帰り道を急いでいる。見慣れた風景だが私は、一人の少年に目を留めた。この子は、そういえばいつもここにいた。
階段の脇にある手水の影で、じっと私を見ているのだ。昨日もたぶん先週からいやもっと以前から。
私は、気になりその少年に声をかけた。
「こんばんは。早く帰らないとお母さんが心配するよ」少年は、うつむき首を横に振り手水の奥に駆けていった。
そのあとも何度か夕暮れ時に、少年と出会った。何度か気を引こうと話し掛けたりお菓子をあげようとしたりしたが、決まって少年は、やはりうつむき手水の奥に駆けていった。
私は、妻にこの少年のことを話した。物寂しそうな様子。背格好、年の頃。妻は、少し考え込みそして、真剣な顔で語り始めた。
昔のこの地域は、貧しい寒村で飢饉の時など多くの農民が死んだ地域だった。飢饉のない年でも貧しさは、改善されることはなく子沢山の家などでは、普通に間引きを行っていた地域だったと。
私は、夕暮れと闇とが繋がるトワイライトゾーンに成仏しきれなかった子供が現れてきたのだろうかと思った。妻は、薄気味悪いからもう神社の前は、通らないでと言った。
習慣というものは、恐ろしいもので昨日は神社の前を通らなかったのだが今日私は、無意識のうちにまたここを通ってしまった。あの少年はこちらを見ている。
私は、手水で体を清めた。そしてその少年に向かって手を合わせようと思ったその時
「おじちゃん、新しいママが家にくる為に、新しいママと別れて……」
27 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/12 20:00:25
ちょっとややこしかったですね。
ネタばらします。
背景:主人公の妻は、離婚経験有りの子持ち独身男と不倫中。
年格好を聞いた時点で妻は、不倫関係に有る男の、子供だなと推測。
主人公に、さもミステリーめいた話をして子供と遭遇しないよう画策。
子供は、主人公の妻が自分の父と結婚する事を望んでいる。
最後の1行まで、ミステリー進行。で一捻りを加えてショートショートにした。
伏線は前述の通り。
もう少し考えてくれれば判ると思うけど。
>>25 これのことか?
>>26>>27 1行目の「通勤帰り」からもう読む気なくしたけどがんばって読んだ。
裏設定がすごい・・・
29 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/12 20:51:21
俺は斜め読みして二行目あたりでOTL
>>26-27 乙。たぶん、そうだと思う。たしか作者は↓だったはず。
276 名前:痴話げんか [sage] 投稿日:04/05/31(月) 13:00
【年齢】 34
【性別】 男
【住所】 東北北端
【職業】 会社員
【創作歴】 数日
【作品の分野】 SF ショートショート
【好きな作家】 京極夏彦 梅原克文 佐々木譲 浅田次郎 高橋克彦 星新一
【備考】 バイク板 自動車板に出没
(相手にしてもロクなことないんでNGネーム登録したほうがいいと思う。)
おいおい。コテハン叩くと荒れるよw
32 :
通りすがりのSS好き:04/11/12 21:23:22
裏設定というより二回読んだら文章そのままじゃないか?
読解力ないな。ここレベル低いな。やっぱり。wwww
369 名前:痴話げんか [] 投稿日:04/06/22(火) 19:12
「芸能人になれて良いな……」
幼馴染の、ゆっこはそういう。
「全然。嬉しい気持ちはあるけど、失う物が多いよ……。もう辞めたい」
私は、ちょっと感極まって涙声になる。
「変わってあげよっか」
「えっ?どうやって?」
TVには、整形で私の姿をしたゆっこが、歌っている。
絶対、後悔してる筈なのに。
病院のベットの上で私は、同情した。
次の日ゆっこから、電話があった。
「後悔してない?」
「全然、今まで大変だった覚せい剤代だって浮くし・・・・・・」
371 名前:名無し物書き@推敲中?[] 投稿日:04/06/22(火) 20:33
>>369 伏線がまったく張れていない。
成長が見られないな。
35 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/12 21:57:00
そういうのは、いらないからお話あげろよ。
スレ違いよそでやれ
36 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/12 22:00:42
粘着厨uzeeeee
37 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/12 23:29:17
>>25 やおいの意味間違って使ってるんだが
801ってかけよ。あっこんなこと書くと801の連中がうわやめれなにをくぁすぇdふじこlp;@
やおいって確かホモ、ゲイの事だよな??
そういう文章書いてもいいんじゃない。って25は言ってるのか…?
やまなし、おちなし、いみなしの略ですよ
へぇ…知らんかったー。
いみなしは置いといて
ヤマ無しオチ無しみたいなショートショートもアリだとは思う
星さんの短編集にも時々入ってるし。
しかしそういうのは意外なのばかりを書いてる中にあるからこそ
意味があると思うんだが…。
ヤマ無しはまぁいいとして、
オチが無いと自己満足文章なのかなぁと思ってしまう。
801【やおい】[名]
語源は
や やまなし
お オチなし
い 意味なし
の略。
当初は同人誌におけるストーリー性のないくだらないホモ漫画のことを指していたが
やがて同人誌での男同士の恋愛を描いた作品すべてを総称するようになり現在では同人誌に限らず
ホモを扱った作品すべてをこう呼ぶようになった。
類義語:やおい
参照:同人女
検索用語:女性向け、801、
【逃亡者】
俺はそいつに四六時中追い掛けまわされていた。
昼間は出歩く事が出来ない。ヤツの監視の目が行き届いている。
夜間も用心しなければならない。ちょっと気を緩めただけで
ヤツは街中のどこにでも現れて俺を捕まえようとする
ヤツの追跡から逃れるために、このビルの一室に潜むしかなかった。
灯りを点けるわけにはいかない。ヤツに気づかれる。
どうやら、俺がカタギの生活に戻るコトは金輪際ありえないようだ。畜生、なんでこんな事に……。
階下で物音がした。ヤバい、気づかれたか!
俺は固唾を呑んで状況の推移をうかがう。どうやらヤツは部下を引き連れてきたようだ。
廊下に響き渡る足音。乱暴にドアを蹴破る。暗闇を切り裂く光線。
「いたぞ!」
ちがう! ヤツじゃない。おまえらは一体誰なんだ!?
「おとなしくしろ!病院に帰るんだ!」
一斉に俺に向けられる懐中電灯の光。俺は眩しさに耐え切れず、彼らに背を向ける。
その瞬間、巨大な化け物となったヤツが壁に姿を現した。
ヤツは覆いかぶさるようにして、俺を跡形もなく飲みこんだ。
43 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/13 19:18:47
>>43 終わりです。
一応、オチを入れたつもりですが
あえてオチ無しのように書いてみました。
『ヤツ』の正体はわかりましたか?
ナゾナゾはリアルで友達に出してね。
46 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/14 02:11:02
オレのアニキ (ヤオイ好きのおまえらに捧げる)
……あぁ、アニキぃ……、オレはアニキに抱かれている時が、人生で一番充実している時なんだ……
アニキの温もりが、触れ合った皮膚を通して、俺に伝わるぜ……
アニキの汗の臭いをかぐと、たまらなくなっちまう……野生の本能をかきたてられるんだ……
……アニキの荒い息づかいを感じるぜ……あの頃を思い出しちまう……
5年前、まだウブなボーヤだったオレは、公園で見知らぬ男に声をかけられたんだ。
『やらないか』
それがオレとアニキの出会いだった。アニキはこう言って、オレを説得したんだよな。
『男は度胸! なんでもやってみるものさ』
それからオレは一つ屋根の下でアニキと暮らすようになった。こっちの世界に入り込んだってわけだ。
オレは毎日のようにアニキにしごかれ、めくるめくよな男の世界にハマりこんでいった。今では、その筋ではちょっとした有名人だ。
太ってるヤツも痩せてるヤツも、黒いヤツも白いヤツも、外人だって抱いたことがあるんだぜ……。
もちろん、アニキの肉体が最高だったのは言うまでもない。でもよ、……オレは気づいちまったんだ。
アニキはオレを抱くときに、決して本気を出してなかったってコトを。
オレはアニキ好みの男になりたかったんだ。だから、必死になって努力を重ねた。
もう、オレにはアニキしか見えねえんだよォ……。
願いがかなったぜ……今日のアニキは、いつになくマジみたいだ……
……アニキぃ……オレはもう限界だぜ……ひとおもいにオレを押し倒してくれよ……うっ!!!
--------------------------------------------------------------------------
「押し出しで八尾の里の勝ち。優勝をかけた同部屋対決は、先輩力士の八尾の里に軍配が上がりました……」
>>41 ああ、文芸での「やおい」がそういう意味なんだと解釈してたよ。
元々の意味がそういう事なのか。
>>44 よくワカラン。
ショートショートじゃなくてナゾナゾだし。
自分の影が化け物でした、みたいなことが言いたいんでないの?
陳腐だし取り立てて面白いとか怖いとかそういうこともないな。駄文としか。
>昼間は出歩くことができない
って言ってるから、影ではないと思ったんだけどなぁ。
じゃあ「闇」かな?と思ったが乱暴にドアを蹴破ったり暗闇を切り裂く光線出したり…。
まだ影って事にした文章のが面白みあったかもしれないね。
>昼間は出歩く事が出来ない。ヤツの監視の目が行き届いている。
昼間は日が差しているからどこにでも影ができる、ってことだろ。
ああそういう意味かスマソ。ちゃんと読んでなかったみたい。
読み直してみたけど、精神異常者が影を恐れてるって話かね。
>>42=44
贋者が顕れてますね。
似てます。というかあなたは私か?w
しかも私に対する皮肉を込めて。
もう半年前のことでしょうに私怨は、うんざり。
>>42は、誰かが私の作風を意識的に真似て内容が私に対する皮肉です。
謎謎の答えは私。そして被害妄想気味の精神異常者とでも言いたいのでしょう。
【逃亡者】
私の足は棒になり心身とも完全に疲弊した。
精神的にもう持たない。無理だ、無理なのだ逃げ遂せる事など出来やしないのだ。
両足を投げ出し空を見上げた。
「何で俺、逃げてんだろう」意味などなかった。追われる理由など思い浮かばないんだから。
真っ青な空を白い雲が流される様に逃げていき霞の様に淡くなりやがて消えた。
一体どうなるんだろう。捕まったら殺されるんだろうか。
死ねばここまで成長した意味が無くなるんだよな。無意味だ。
瞼から自然と涙がこぼれる。
俺は後悔しないで死ねるんだろうか……。
気がつくといつのまにか眠ってしまっていた。
目に見えぬ風は常に新鮮で常に瞬間は新しい。
歩みを止めて諦めたのに私は捕まる事なくここにいる。
私はなにから逃げていたと言うんだ。
嗚呼、前に進まなければという強迫感に追われているのか。
それでも歩かなきゃ。
私は立ちあがり再び歩き始めた。
一体、何処へ?
多分、後悔しないで死ねる場所へと。
迫って来るんだよ後から死期と虚無が。
>>52=54
え? そんなつもりは全く無かったのだが。
最後に加える予定だったオチ(裏設定ではない)を説明すると、
主人公はシャブ中。
禁断症状がひどく、精神病院に入院していたが脱走。
自分の影を敵だと思い込んでいる。
>>50と
>>51が正解。
(おまけ)名前は田代。
オチありかオチ無しかで揉めてたから、
なんとなく「最後のオチいらねーな」と思って削ってしまった。
ナゾナゾにするつもりはなかったが、結果的にそうなってしまったかも。
>>44のレスは不要だったな。
我ながらネタとしてはありきたりだと思う。文章も味気ないし、駄文と言われてもしょうがない。
>>55 スゴいっすね。さすが創作文芸板。
>>56 ごめんなさい。ホントに被害妄想気味でした。
>>55の矛盾が深いなと思われました?
被害妄想気味っていうか被害妄想だよね
52=54はマジでそう思ってるんだったら一度カウンセリングに行く事をオススメするよ。
煽ったりするつもりは無いです。
そういう風に全くの第三者が言った事に対して「もしかして自分の事なんじゃ!?」って
過敏反応して、その人に対して罵声を浴びせるっていうのは凄くマズい。
他人全てを敵として見てるから。
軽い気持ちで、例えばこのスレであった事を話すとか
そんなんでもいいから行って話してみるといいよ。
>>56 >主人公はシャブ中。
何にしても最悪な裏付け設定なわけですが
後出しは全部裏設定だってわからんのかね。
んで、この一連(
>>42-62)の流れをそのままコピペ。
途中、
>>57に理解を示す
>>42カキコを追加。
「いや、君のことは知らなかったけど、何となくわかるよ」←これ伏線ね。
ラストに、
>>42が一言。
「おまいら能無しにわかるわけないか」
「能」に“ESP”とルビふれば、SSになると思うのだが。
>>63だけど、今のヒントにおもろいもん思いついた。
小説現代に投稿してもいいだろか?
あと、専ブラ使いの皆さん、紫色リンク増やしてスマソ。&連投ごめん
いかにも「パクり」じゃなかったらいいんじゃない?
というか2chに投稿するって事は転載とかされても文句言えませんって
最初投稿する時、承諾求めるウィンドウ出るし(ギコナビだけ?)
あなたの良心次第だけど、元ネタ程度ならいいかと。
例えば「影に怯える人の小説」とかはOKだけど
「影に怯える精神病患者の小説で最後は病院の人に捕まる」とかだと×だと自分は思うよ。
>>65 いや、いくらなんでもそこまでレベル低くない。
いちお、3回掲載歴あるんで。
それと、おどろおどろ系もメーキングオブ風も秋田と思ってる。
63の数字、筆名のどっかに入れるから、半年後見つけたら(・∀・)ニヤニヤしてください。
67 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 17:17:02
>>63 お前あほちゃうんか?死ねや!
リアルで死ねや!
くそ気持ちわりー奴だな!
リアル引き篭りだろ?お前は社会に適合できねーよ!
手首掻っ捌いてさっさとクタバレや!地獄に落ちろ!
惨い死に方でおっ死んじまえ。期待してるよ。
wwwwwwwwwwwww
68 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 17:23:46
お前みてぇな奴が近くにいたら逆にあれか?
毎日毎日逆にお前をいじめてやりてぇな。
学校でやられなかったか?シャーペン後ろから刺されたり
うち履きナイフで切り刻まれたり。
クラス全員がお前をいじめてたろwwwwwwwww
さっさと自殺しちまえwwwwwwwww
ヒッキー無職なんだろ?死んだほうが楽じゃねーか?
69 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 17:26:43
お前の文章には、なにもねぇんだよな。きらめきもセンスも感じないよ
夢なんか抱いても無駄だ。一握りのセンスのある人間しか作家になれねぇんだから
さっさと自殺しちまえよ。おまえは、うんこ製造機だwwww
社会の無駄なの自分でもわかってんだろ?wwwwww
70 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 17:29:02
おい!糞虫。糞虫くーん!
呼ばれたら返事しろよ。この糞虫wwwwww
しね!wwwwwww
(´_ゝ`)
予想するに、何度も投稿したけど掲載されなかった奴だな。
凄い妬みだな…恥ずかしいやつだ…
たかが、2万円でそこまで妬むのか。
深いな。
74 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 17:54:45
67-70までの文章を小説に入れれば凄い小説になるなwwwwww
76 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 18:08:54
いやぁ事実文章の中に感情を揺さぶれる物を折り込めるとか
自分の言葉でなにかを表現できる能力は必要だな。
それが文学的である物だったり鬼気迫る感情だったり
色々だろうが、その手の物がセンスや煌きというんじゃないかと思っている。
77 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 18:10:45
それが駄作であるか否かだ。
駄文だろうがなんだろうがそういう物がある文章書きじゃないと駄目だ。
なにこれ?晒し上げたほうがいいの?マジきもいんですけど
79 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 18:13:25
あがってねーよタコ!
80 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 18:23:09
このスレッドも終りだよ。末期症状。
まともなSSもあがらねぇ状態だろ?
>>18は実験的で少しは良かったがSSじゃない。
>>24はお笑い小噺に上げた方が良い。
1レス内で収めるSSは難しいがまともな物書ける奴は
いないのか?最近小説現代ryの方も雑談荒らし状態
ここも
>>25で終った。
スレ建てなおさんとこの流れは止まらないよ。
81 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 18:24:34
終了だな。
82 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 18:26:27
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85 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/17 19:55:43
ところで今ヤフーで見れる星新一の作品をアニメ化した奴どう思う?
俺はマジでぶち壊しだと思うんだが
>>85 藻前、わざとそのネタ振ってるだろ?
↓以降、バキ等少数しかわからないネタ禁止↓
>>85 原作読んでないからなんとも言えんけど
原作に興味持ったよ
読んでみようかなって
>>86 なんでこのタイミングでバキ禁止令が出るんだ・・・?
以前になんかあったの?
>>87 前スレ789〜998にわたって、メジャーかマイナーかで揉てめた(中身は4人くらい?)非常にくだらない論争。
日本での日本語が理解できる人が集う2ちゃんねるでの話が、いつのまにかアフリカの虹の色にすり変わってた。
どっちもだが、例え悪杉かつあきらめ悪杉。
マンガのパロディで作品をつくるのは勝手だが、子どもから大人まで知ってる(サザエさんとかドラとか)前提がなきゃ難しい
(星新一もSSの広場あとがきで書いてる)。
「無限にノビ〜〜る、サナダムシラーメン新発売!」
サナダムシがカップの中にうじゃうじゃと合成されたグロいCMが流れた頃、ちょうどマキオは
サナダムシラーメンを作っていた。しかし当の本人は便器にまたがっていた。
ハッとラーメンのことに気づいたときには30分が経過していた。マキオは青ざめた。
急いでビデを押し、トイレットペーパーで拭き、パンツを上げたとき、35分が過ぎた。
ドアを開けると、伸びに伸びたラーメンは洪水の如く、マキオを玄関まで押し流し、そのまま
ドアを突き破って外に飛び出した。「熱い!」マキオは叫んだ。そしてとっさに外れたドアに
掴まると、そのままサーフィンのように道路を押し流されていった。ラーメンは道路に沿って枝分かれし
ある流れは交差点を横断して玉突き事故をひきおこし、ある流れは川に侵入してさらに勢力を伸ばし
ある流れはラーメン屋に突っ込んだ。
世界はたちまち大混乱である。もしラーメンが海に到達してしまったら世界は終わりである。
中国が核ミサイルを飛ばした。3発撃って、2発がラーメンに埋(うず)もれた町にキノコ雲を2つ作った。
残りの1発はなぜかロシアに命中した。ロシアは報復と称して中国に10発の核ミサイルを飛ばし
おまけとばかりにチェチェンにも2発撃ちこんだ。他の国もどんどん飛ばした。成層圏を飛び交う無数の核ミサイル。
そうこうしているうちにラーメンは海に到着。チェックメイトである。
どこかの国の牧師が呟いたという。
「アーメン……」
そういうのをダジャレとかアメリカンジョークとか言うんだよ。
雨がふりしきる放課後、音楽会に向けてショパンを弾く君を、僕は黙って見つめていた。
秋雨の憂愁が窓ガラスから忍び寄り、陰気なはずの音楽室は、君が奏でるみずみずしい音色に浄化され
心地良い不思議な空気が広がっていた。
君の白く細い人差し指が最後の音符を打った。
その音が、完全にどこかへ消え入ったとき、君はやっと僕のほうを見て、静かに笑った。
僕は君のそばへ駆け寄り、なぜだか泣きたい気分で、君の白く細い腕を強く握ってしまった。
92 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/18 20:40:25
批判するわけじゃないけど修飾語が綺麗過ぎるとか飾りすぎてるのってなんか
読んでて逆に白けるんだけど俺だけかね、普段使わないような難しい漢字
使って説明してるのとかなんかダメ
んだね。くさい文章は読んでてちょっとなーという感じ。
ショートショートじゃなくて歴史小説か何かならいいんだろうけど。
東京料金所を通り過ぎても相変わらず渋滞は続いている。
姫路から大型トラックを走らせて12時間、ほとんど寝ていない。
後ろの仮眠ベッドでは智子が軽い寝息を立てている。
智子は恋人、相棒、そして私の可愛いペット。
この女のために家族を捨て、友人を捨て、仕事も変えた。
智子は片時も私の傍を離れない。
突然、私の中で何かがカシャと音を立てて崩れた。
いつも護身用に持っているアイスピックで寝ている智子を何度も刺した。
後方からクラクションが勢いよく鳴らされている。
やがて、動かない私のトラックの前に赤色燈を点滅させた交機のパトカーが止まった。
>>94 きみ、明日からハローワーク通いしたほうがいいよ。
ファイルをパラパラめくって帰るだけでもいいから。
もしくは、わたしの真似をやめること。
何しろわたしはコピー不能の作家だからな。
>>92-93 いかにも小説っぽい文章はわたしの好みじゃない。
だから飾りすぎてるとか、くさい文章ってのは心外だな。
わたしが望む小説は、日常の中の情景を、安らかに描いた作品。
わたしのポジションは、図書館の隅っこでありたい。
にしてもわたしの弁護人をやってくれる人はいないのか。
ダメダメ〜だな。
クワッ!
パラノイアしかいないのかこのスレは。
>>突然
この言葉の後は何でもアリだと思う馬鹿、手上げろ。
突然天然パーマが綺麗なストレートに!
突然空から俺に尽くしてくれる女神が!
突然自分のブサイク加減に気がついた。
皆さん、
>>1の主旨に沿った書き込みをおながいしまつ。
批判は馬鹿でも出来るが、たとえ稚拙でも文章を書くというのは難しいでつ。
もし屁の河童と思われるなら是非書いてやって下されや。
>>1の願いを聞いてやりませう。
>>101 禿同。
黙ってSS書けばよろしい。評論家気取りは他所でやれ。
なぜかでつとかまつとか使ってるやつに言われると全然そんな気がなくなるマジック
>>103 馬鹿に馬鹿と指摘されてる気分になるからだろうな
105 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/19 19:38:25
その昔、江戸の町に吉蔵というたいそう噂好きな男がおって
噂を聞きつけると人には話さずにはいられない性格だったそうだ
「おい八よ、聞いたことあるか。赤間ヶ関っつうところに耳の無い坊さんがいるってよ」
「またおめえさんの噂話か、その話はこの江戸でも有名じゃねえか
いまさらなんだってんだい」
今からする話の腰を折られたことにもめげず吉蔵は話し出して
「いやいやいやいや、そんな上っ面だけの話で満足しちゃつまんねえだろう。
しかしね俺は不思議なんだよ、耳に般若心経書き忘れちまったから耳をとられ
ちまったんだろう、じゃあ一物は無事だったのかねって、無事だったとしたらそれは
それで和尚さんも嫌だったんじゃねえかなとね」
「またおめえはすぐ茶化すんだから、おめえそんなのは適当にうっちゃっとけば
いいんだよ」
「芳一もせっかく見えなくなったんだから逆にやっつけちまえばよかったのにな
でも目暗だから無理かね」
「吉蔵よその芳一って坊さんも可哀想じゃねえか、目も見えねえのにその上
耳まで取られちゃたまったもんじゃねえや、そいつを馬鹿にするのはよくねえよ」
「おいおいおい八よ、勘違いしてもらっちゃ困るな。俺には芳一に耳をつけてやる
ことはできねえ、だからせめて芳一の話に尾ひれでもつけてやろうって思って
面白おかしく話して回ってるのさ」
「吉蔵よ、あんまり茶化してると今におめえさんのもとにお侍さんがやってきて
とっちめられるぞ」
106 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/19 19:39:54
へへへそうしたら話の種になって良いってもんだ」
呆れる八兵衛を尻目に吉蔵は帰っていった。その晩のこと、吉蔵が寝ていると誰かが
戸をあける音がして、吉蔵の長屋へ音も無くすうっと入ってきました。
「うぬか、あること無いこと吹聴し平家の名を汚す者は、お前もあの坊主と同じように
耳をむしりとってやろうかそれともどこか違うところが良いか」
吉蔵は驚きのあまり声も出ない、しかしやっとのことで震える声を絞り出して
「しかしお侍様、私めはもうすでにあなた様に目を取られております」
「それはどういうことだ」
不思議がる侍に吉蔵は一言
「へえ、私はもうあなた様の噂話に目が無い、ということで」
侍はしばし黙ったあと
「ふむ。この状況でその機転、気に入ったぞ。殿の下でその才、存分に発揮せい」
そういうと侍は吉蔵の腕を掴んで夜の闇へ消えていった。
それ以来吉蔵は今でも赤間ヶ関の山奥で亡霊相手に話をしているとかしていないとか
突然、君の笑顔が見たくて
鯛釣り船に米を・・・・秘策。うふふっふふふふ。関西人。逆さに読むなよ。
109 :
SSになってる?:04/11/19 23:34:57
届かないラブレター
『元気ですか?
私は相変わらず元気です
あなたと会えなくなってからしばらくたちます
あなたが風邪などひいてないか心配です
気がつくと、いつもあなたのことを考えてるんです
あなたは今どうしてるんだろう?
あなたは今何を考えてるんだろう?って
おかしいですよね?
そんなに話してるわけでもないのに
それでも私は気がつくと考えちゃうんです
実は、ずっと、あなたに伝えたいことがあったんです
私…あなたのことが……』
最後まで書いた手紙を封筒に入れる
そして、机の引き出しに入れる
そこには、今まで届けられなかった思いがある
出されることのない手紙
でもそれで十分
彼女はそう思った
>>109 『彼女はそう思った』を、『彼女は手鏡の向こうを見つめながら微笑んだ』にして、
手紙の内容を再構成すればなんとかSS。
112 :
106:04/11/20 00:43:05
あれ、スルー!?
113 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/20 00:48:45
109です
111さん。アドバイス、ありがとうございます
むかしむかし小熊の親子がいた
数分後に交尾し始めた
至福のときは数時間続いた
台風がやってきた
ふたりをひきさいた
ちんこがひきちぎられた
こぐまのちんこだった
絶命した
親熊は必死で小熊を再生させようとした
しかしだめだった
いつしか親熊は妊娠しひとりでうんだ
素晴らしい。
落涙を禁じ得ない。
●ヽ(´・ω・`)ノ●
●ヽ(・ω・` )ノ●
●(ω・`ノ●
(・`ノ● )
(● )●
●ヽ( )ノ●
●( ´)ノ●
( ´ノ●
( ノ● )
●,´・ω)
●ヽ( ´・ω・)ノ●
●ヽ(´・ω・`)ノ●
●ヽ(・ω・` )ノ●
●(ω・`ノ●
(・`ノ● )
(● )●
●ヽ( )ノ●
●( ´)ノ●
( ´ノ●
( ノ● )
●,´・ω)
●ヽ( ´・ω・)ノ●
●ヽ(´・ω・`)ノ●
届かない想い
『元気ですか?
私も相変わらず元気です
あなたと会えなくなってからしばらくたちます
あなたが風邪などひいてないか心配です
気がつくと、いつもあなたのことを考えてるんです
あなたは今どうしてるんだろう?
あなたは今何を考えてるんだろう?って
そんなに話してるわけでもないのに
それでも私は気がつくと考えちゃうんです
実は、ずっと、あなたから前に言った言葉の
感想ききたいんです
友達から君の電話番号を聞いて
電話して良いものかどうか・・・・・・。
君の季節が過ぎて会えなくなってから
ずっと・・・・・・』
119 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/20 16:05:55
なあ、
>109とか>117ってショートショートなのか?
ポエムじゃなくて?
ポエムの領域だろうね。
もしくはただの恋文。
一つの話の中に
>>109や
>>117のようなポエムっぽいのが入ってるなら
それはそれで面白いのかもしれないけど
何の脈絡もなくいきなり見せられても「はぁ…」だなぁ。
「君はどこから?」
足元の街並みを眺めて、彼は言った。
「東京。あんたは?」
「僕は沖縄から。いいところだったよ。」
「・・・うらやましいな。」
あたりが暗くなってきた。
ついさっきまで暖かな日を浴びていたと思ったのに。
「東京はどんなところだった?」
「・・・みんな狂ってたな。」
「君も狂ってた?」
「・・・そうだね。」
無表情のまま答えていた男は、少し笑ってから答えた。
「頭がさ、自分の意思とは無関係に動き続けるんだ。
それこそ暴走に近いほどの速さでね。
分かるか?勝手に走ってるんだ。俺は眺めてるだけだった。
俺は思ったよ。この頭はもう使い物にならねぇってな。
なぜなら俺のものじゃないからさ。
だから俺は、今朝何のためらいもなくこの頭をぶっ飛ばした。
俺に出来る唯一の報復だった。」
彼は初めて男の顔を見た。自分とは正反対に、白くか細い顔。
その頭上に、薄く金の輪が出来始めていた。
>>120 もっと本を読むか、小銭稼いでから物家、中学2年生。
必死こいて煽るのはお前の勝手だが、
夜更かしの勢いででっち上げたようなポエム見せられても楽しめんよ。
>>122ではないが、言いたいことはわかる。
>一つの話の中に〜何の脈絡もなくいきなり見せられても
SSじゃないが、清水義範も筒井康隆もやってるし、SSの広場でも結構見たことある
(実際、俺が載った一つも
>>120大先生が仰る何の脈絡もない設定だしw)。
>>7でもまとめられてるけど、自分が嫌いなジャンル=駄作ってわけじゃないし
ここに載せる人はそれで金とってやろうとか考えてないんだから。
楽しめなかったら見るな。つーか、レスすんな。引き合いに出してすまんけど、誰も
>>106にレスしてないだろ?
125 :
106:04/11/20 22:14:21
orz
-自動記憶装置-
「やった…ついに出来た!」
自宅研究室で釣鐘博士が叫んだ。
「何が出来たんです?あなた」
「自動記憶装置だ」
「まあステキ じゃあご飯の用意をしてくるわ」
…この発明は他人には理解し難いのかもしれない。
特に妻は記憶なんて物には興味がないだろう。
新しい話題を求めて毎日近所で話しているのだから。
この装置はその名の通り自動で記憶してくれる。
研究者は覚える事が多すぎて色々と忘れる事も多い。
何々さんと食事の予定があっただとか、あの部品はどこへやっただろうとか…。
このビリヤードの白玉によく似たボールは日常生活での発言を全て録音してくれる。
それだけじゃない。
「あれはどこへやったかな?」と聞くと一瞬の内に検索してその在り処を教えてくれる。
まだある。
少しへこんだ所を押すと録画も出来るし、
「これはどうしたらいいかな?」と聞くとネットや自分の中にある情報を瞬時にまとめ
綺麗な女性の声でアドバイスしてくれる。
秘書でありパートナー。それが今完成したのだ。
それからの釣鐘博士の仕事振りは順調だった。
あのボールが中々活躍してくれる。
第二の脳みそと言ってもいいだろう。
博士が二人いるようなものなのだ。
そんなわけで重要なポストに伸し上がる事が出来た。
「大事な仕事が入った。NH社のロボットを作ってくれという申し出だ
これを上手くやれば歴史に名を残すのも夢ではない…記憶しておいてくれ」
「わかりましたわ」
重要なポストに伸し上がっても釣鐘博士の意欲は衰えない。
色々な仕事をこなし、周りからも尊敬のまなざしで見られる。
自身それが当然だと思っているし、またそれが快感でもあった。
「なんて事だ…なんて事を…」
「いかがなさったの?」
「NH社に言われて作っていたロボットのエンジンがどこにもないのだ
あれが無いと今日の発表に間に合わない…そんな事になったら……」
「あら、あれなら私が発注をキャンセルしましたわ」
「な、な、なんて事をしてくれるんだ…このダメ機械めが」
「ひどい…博士がいらないと仰ったからキャンセルしましたのに」
「そんな事は断じて言っていない!言ってないぞ」
「言いましたわ」
「故障でもしたのか。私が言ってないと言ってるのだから言ってないのに決まって…」
『ん…あぁエンジンはキャンセルしておいてくれ。自分で作った方がいい物を作れるさ』
ボールから釣鐘博士の太い声が響き……。
-終-
>>124 他人を諌める振りして何気に叩くんじゃねぇよ。お前が一番失礼だ。
124が言いたいのは、109や117より106の方がよっぽどつまらんだろう、ということですか?
ここで再び
>>67-の流れかよ。
テンプレに追加したほうがいいのか?
『過去に雑誌掲載された者及び現セミプロは、いちいち自慢げに語らないこと』
(というか、「あっそ」で流せない香具師大杉だな。この板全般)
どこに自称セミプロの書き込みがあるんだ?
あー、124か。無駄に自己主張すんのな。脳内スルーしてたわ。
同一人物と思われるヤツが一人セミプロだってずっと自慢してるんだよな。
雑誌に数回載ったとか、俺の載った作品は〜とかアホかと。
プロになってから自慢しろ。
134 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/21 15:38:23
>>前789 なんかおかしくない?
>>134 「なんか」と言われても困るんだけどもー…。
どこを変と感じました?
137 :
134:04/11/21 20:21:32
>「NH社に言われて作っていたロボットのエンジンがどこにもないのだ
あれが無いと今日の発表に間に合わない…そんな事になったら……」
ここではこういっているのに
>「あら、あれなら私が発注をキャンセルしましたわ」
こうきてる、発注は自分がNH社にしたんでしょう?そうすると言われて作っていた
エンジンと〜〜の下りと合わない。ここがおかしいと思ったんです。
えっと。スルーした方がいいのかな?
あーえーと。
もしかして『ロボットのエンジン』を博士が作ってたと読んでましたか。
ううん…自分の話を詳しく説明はしたくないんですが、この場合仕方ないか。
博士は 『NH社のロボット』 を作る事を依頼されていて
色々作ってさあ今日完成だ。という時にエンジンが無い事に気づいたわけです。
おいおいなんでだ。あれがないと今日の発表に間に合わないよ
そんな事になったら科学者人生お先真っ暗だ…。
という事で
なんでだ!とボールに問いかけると
「あれはキャンセルしました」と言われて「んなわけない」と博士は否定する
するとボールから博士の声が…という話です。
>「NH社に言われて作っていたロボットのエンジンがどこにもないのだ
ここが駄目だったのかな。
「NH社に『依頼されて作っていたロボット』の『エンジン』がどこにもないのだ」という意味です。
これで分かって貰えましたか?
それとも何か他の意味かな…。
すいませんよく分からなくて。自分の作品の矛盾とかは気づきにくいorz
全ての人に分かり易い文章を
博士が自分の発言を忘れていた事を皮肉にも自身の発明品に指摘されるところが面白い話なのか?
>>前798さん
なるほど。わかった。
でも正直私も誤読したし、誤解されやすい書き方になっちゃってると思う。
「今日納入のロボットのエンジンを○○社に依頼していたのどこにもない」
とかの方がわかりやすいんじゃないかなと思いました。
スタンダードな展開だけど、普通に小話としてよかったです。
誤読した部分以外は文章も読みやすかったし。
143 :
134:04/11/22 13:24:23
>>139 いま落ち着いて読んだら誤読に気づいたよ、脳味噌とろけててすんません。
ロボット作るならエンジンも当然自分で作るよなって先入観があったからかもしれないですね。
ヤマもオチもイミも無くても構わないんだが、読み終わってもなんか納得いかん。
たぶん
>>141も同じだよな?
146 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/22 16:35:00
批判は簡単だけど批評は難しいよな
まぁ面白い面白くないを感じるのは個人の自由ですから。
「ここを面白いと感じてくれ」って言うのも変ですし。
批判っぽい意見でも
>>142-143さんみたいな感じでレスしてくれれば
次に繋げれるから嬉しいもんだ。
148 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/23 12:19:27
所謂、禁じ手という物があります。
夢落ち・二重人格落ち・下落ち・ドッペルゲンガー(同一人物)落ち
下落ち?
あれじゃね?
銀ちゃんの子どもを孕んだ小夏の出産費用ために、
大部屋俳優のヤスがギャラを稼ごうと引きうけた
シモネタって意味かな?<下落ち
152 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/23 23:31:54
海がめのスープと同じ感じ。
椎名誠の短編でも落ちが無いように感じることもあるけど世界感がすごく独特で
一度読むとなんかはまっちゃって読まずにはいられなくなるものがある。
けどこれにはそれが無い。
何でこんな場末の掲示板の落書きに椎名誠と同レベルを求めようと思うのか
俺もそう思う。
ソフトだってフローとシェアでは求めるレベルも納得するボーダーも大体わかってるだろうに。
プロレベルのヤツはプロになるよ。
椎名誠と同じレベルを求めてるとかじゃなくて、せめて自己のみ完結をヤメてほしいだけなんだが。
脳内設定や脳内オチを読みとれる文章じゃないからこそ、尚更でないのか?
じゃ「自己完結やめれ」と書けば済むだろうに、椎名誠を比較対象に持ち出す理由は?
お前らはほんとケンカするのが好きだな。
ちうか、ここに書く奴はどんなにド素人だろうが、
プロ作家の椎名誠と比べてもらえると思えば、それで済む話じゃねーか。
趣味:粘着も否定はしないけど、ウザイからそろそろラノベスレに戻ってくれないか。お願いすます。
「小説家よ語るなかれ、創造せよ」
159 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/27 23:21:51
保守の必要なしかここは?
ん?俺がSS載せてから雰囲気悪くなったのかな。
まぁプロと比べられちゃ反論のしようもないよ。
161 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/27 23:39:40
こだわるねえ、、、、なんか卑屈だなおまいさん
俺、ラノベ読んだことないし、スレも興味ないから見てないけど
この板全般に関して、ラノベスレ住人は幼稚で実績がないのに口だけの奴が多いのか?
SSは敷居が低いけど、批評するにはそれなりの技術(≒実績)がないと難しい。
投稿した者がさらに上達するような批判と評価を書いてほしい。
>>126-127 メインが後半ラスト付近に固められすぎ(前半部=126が無駄になる)。
装置の目線からストーリーを組みたてて、
ラストで博士が一言。「というか、お前、誰?」
人間って、私には無い自動記憶消去スイッチがあるから便利ですよね。
ってのは、どうよ?
>>162 いい批評だと思う。個人的にはオチの解説は省いて読者に想像させる方が良いと思うので、
「というか、お前、誰?」 で終わる方が良くない?
>>162 「お前誰?」ってのは記憶喪失とかそういう意味なのかな…?
そういう「俺ならこうする」「こうしたらいいんじゃない?」ってレスだと本当に嬉しいです。次に繋がるので。
>>163-164 お前ら、マジ頭いいな。
寝る寸前だったから脳が回転してなかったのもあるけど、
俺が考えてたのは、都合が悪くなると忘れる人っているじゃん。
まじで忘れてるのか、芝居なのかはよくわからんけど。
志村けんと田代服役囚がコントでよくやってたようなやつw。
でも、記憶喪失ってのもいいかもしれないな。
人間ってメモとりすぎると、それに頼っちゃって記憶する力が減少するらしいし。
博士も装置に頼りすぎて、自身の記憶力がほとんどなくなってしまった。って寓話ぽくていいな。
てか、書いてる側は大抵ひとつのパターンしか想定してないものだけど、
読む側の、人によっていろんな解釈ができる作品ってのも、なかなかすごいな。
後はそれをわかりやすく伝える努力だな
俺も勉強になりますた。多謝。
>>165 うおー今更だがその「頼りすぎて記憶がなくなってしまった」っていうのイィな…w
スレ見てる人の記憶消せるなら書き直したいくらいだ。
>>162さんもそれを言ってたんだろうか。
168 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/16 02:58:44
あげてみる
169 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/17 00:22:38
人間本当に怖いと声も出なくなるんだろう、、、
冷や汗が体中から吹き出てるのが分かる。原因は簡単だ、洗濯機の中に人が、
青白い体をした男がうずくまっていた。
「畜生」
自分を奮い立たせるようにして再び洗濯機の蓋を開けるとそこにはもう何も
いなかった。一安心して洗濯物を入れていると背後のバスタブでなにか大きな物が
跳ねるような大きな音がした。水は張ってないはずなのに、、、
もう確かめるのもいやだ、俺は振り向かずに朝食を作るために台所へ向かった
焼き魚にしようと思って魚を見ると見るも無残に腐ってる、昨日買ったのに。
かろうじて残っていた普通の魚に包丁を入れた瞬間異常に吹き出る血。
飛び散った血は一箇所に集まり、イタイ、と壁一面に書き残す。
慣れれば何ともない、そんなことこの世の中にはたくさんあるだろうが怖いこと
には慣れられないもんだろう。特にかなりの小心者の俺としては毎回心臓が止まる
思いだ。しかしいいかげんにしてほしい物だ、一週間ほど前家に帰ってきたら
幽霊がいた、ちょっと驚かすつもりだったのだろう、だけどぼんやりと考え事を
していた俺は気づかずに無視してしまった。
腹を立てた幽霊は怖がらせようとしてあれこれやるのだが、いきすぎだ。
ウインナーの袋の中に入ってた指を窓に投げつけながら俺は悪態をつく。
「怖がらせるのと嫌がらせを勘違いしてないか、、、」
トイレで座ってるときには冷たい手が尻を触り、顔を洗おうとしたら蛇口から血、
シャワーを浴びればスライムが、、、
170 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/17 06:36:21
>>126-127 自動記憶装置の機能の説明と、後半の機能が一致してないような気がして、混乱した。
女性口調で喋ったり、頼まれて何か作業をしたり出来たのか……。
口調があれなので、最初は多分、装置と話しているんだろうけど、もしかしたら奥さんと話してるのか……? と考えてしまった。
二人称が博士、なので装置と判定。
ちなみにお前誰?より現状のラストの方がいい、にイッピョウ。
171 :
前789:04/12/21 22:45:21
どもです。
「声には妻の声を使う事にした。性格と顔は気に入らないが声は気に入っているからだ」
とか入れておけばよかったですね。
無理矢理2レスにしようとしたのが失敗の元か…。
ラストは、この後の博士の事を考えるとある意味ラストかなという感じで
ああいう終わり方にしてたり。
ヤバイ。わたしヤバイ。まじでヤバイよ、オメガヤバイ。
ひろゆき君に恋してる。
恋なんてもんじゃない。
恋とか言っても
「東京ドーム20個ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ毎日ひろゆき君のこと見てる。スゴイくらい!なんか場所とか選ばないの。教室とかトイレとか超越してる。わたしの追跡範囲超広い。
しかも毎日接近してる。ヤバイよ、もうストーカーだよ。
だって普通はストーカーって犯罪じゃん。だって自分のケータイに知らない人から着信とか困るじゃん。トイレ入ってるね?とか訊かれたら困るでしょ。
エスカレートして、一年目のときは木陰から見守るくらいだったのに、三年目のときは家の外で張り込みとか泣いちゃうでしょ?
だから法律はストーカー禁止。話のわかるヤツだよね。
けどわたしはヤバイ。そんなの気にしない。ストーカーしまくり。暗い夜道で赤外線スコープ使ってでも見てる。ヤバすぎ。
ストーカーって言ったけど、もしかしたら普通のミーハーな子かもしんない。でもただミーハーって事にすると
「じゃあ、毎日ひろゆき君のゲタ箱に置いておく媚薬入りハートマーク弁当ってナニよ?」
って事になるし、それはいつもゴミ箱の中。ヤバイ。一回目は食べてくれてたのに……。
あと超孤独。いつも独り。教室にいても誰も話しかけてこない。ヤバイ。寂しすぎ。ウサギみたいに寂しさで死ねそう。怖い。
それに超とりえ無い。超バカチン。それに超憑かれやすい。背後霊とか平気で出てくる。背後霊て。小学生でも信じないよ、最近。
なんて言ってもわたしはストーカー歴が凄い。イコール年齢とか余裕。
普通のストーカーなんてたかだか1年続けただけで捕まったり、我に返ったり、相手とくっついたりするのに、
わたしは全然平気。ストーカーをエンジョイしたまま暮らしてる。凄い。ヤバイ。
とにかくひろゆき君。わたしの事をもっと知ってほしいと思います。
今日の夜、あなたの部屋におじゃまします。二階の窓から入るつもりだからカギ開けといてね☆
ひろゆき君を宇宙で一番好きな女の子より
みんな! 私はひろゆき君が好き!
みんな! 私はひろゆき君が好き!
みんな! 私はひろゆき君がだ〜い好きっ!
国語の時間のひろゆき君が好きっ 英語の時間のひろゆき君が好きっ 体育の時間のハツラツとしてるひろゆき君が好きっ
体育祭のひろゆき君が好きっ 学園祭のひろゆき君が好きっ テスト期間のひろゆき君が好きっ 遠足のひろゆき君が好きっ
教室で 自宅で 塾で 公園で 帰り道で 実験室で 図書館で バイト先で グラウンドで 体育館で
この地上で行われる ありとあらゆるひろゆき君の行動すべてが大好きっ
私のひろゆき君へのアプローチ一つ一つが ひろゆき君の心を 鷲づかみにするのが好きっ
数多くのライバルが ひろゆき君に振られた時なんて 心が踊っちゃう・・
私のお手製マフィンを受け取ったひろゆき君を見て 学校一の美人が泣き崩れるのを見るのが好きっ
泣きながら 教室から飛び出してきた 読者モデルもやってるっていうあの子を見た時なんて 胸がすくような気持ちだった
数々のライバルが 私とひろゆき君が 一緒にいる姿を 悔しそうに見ている時には 感動すら覚えたわ
ひろゆき君のファンクラブの子たちが ひろゆき君にないがしろにされる時なんてもうたまらない
泣き叫ぶ女の子たちが 私とひろゆき君が付き合うと知った時 金切り声を上げて 倒れていく様なんてもう最高!
それでも諦めない哀れな子が 健気にも再アタックしたのを
ひろゆき君が私の前で振った時なんて 絶頂すら覚えたわ
けれどひろゆき君の幼馴染っていう あの子が現れて 二人が急速に近づいていく様を見ているのは とてもとても悲しいものだ
ちょっと冷たいひろゆき君も好きだったはず
けれど私が振られたなんて ヒソヒソと裏で囁かれるなんて 屈辱の極みだわ
みんな 私はひろゆき君を 元の優しいひろゆき君を望んでいる
みんな 私と同じ思いの人たち 何を望んでいるの?
このままあの子とひろゆき君を見守るの? それともただのひろゆき君のファンで終わるの?
あんな子より自分の方がふさわしいって そう思わないの?悔しくないの?
悔しい 悔しい 悔しい・・・!!
そうよね・・私もそう思うわ
私は懇親の心を込めて ひろゆき君の心を取り返すわ
けれど この暗い闇の底で 半年もの間 ずっと絶え続けた私に ただ取り返すだけじゃもはや足りないわ!
心をズタズタに引き裂いて ひろゆき君を取り返してやる・・・!
私は確かにあの子より ひろゆき君を知ってる年数は少ないかもしれないわ
けれど あの子より 倍以上 ひろゆき君のことを思っている そう確信してる
私の辛い思いなんて 忘れてるに違いない あの子の
髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
私がどれほどひろゆき君を愛してるか 思い知らせてやる
あの子がひろゆき君にいかにふさわしくないか 思い知らせてやる
ひろゆき君と私の絆が どれほどに深いか 思い知らせてやる
私の世界一の愛で ひろゆき君の心を 燃やし尽くしてやる
今日あの子とひろゆき君は 楽しいクリスマスを 彼の家で過ごしているわ
私 でかけなくちゃ ひろゆき君は騙されてるの
「ひろゆき君 私なのよ あなたを世界で一番 愛しているのは・・」
今 ひろゆき君の 家の前にいるわ
あの子がいなくなれば またいつも通りのひろゆき君に戻るわ
行って来るわね、みんな
サンタは一番最後の家についた。
トナカイたちの心配そうな目が並ぶ。
「大丈夫じゃ、ワシは必ず帰ってくる」
意を決してエントツに潜るサンタさん、かっこよく暖炉に到着したサンタさんは、素早く横に飛びのく。
1歩遅れて、暖炉に閃光が走る。
危なかった、あの閃光に触れると、数秒は動きがとれないのだ。
話は変わるが、サンタさんを捕まえようとしたことがある者は少なくないだろう、ここの子供たちもそうなのだ、
なんら変わったことはない無邪気な子供たちなのだ、ただ、エスパーだった、ということを除けば。
カンフーアクションさながらの動きで二人の良い子たちの攻撃をかいくぐるサンタさん。
サンタさん強い!サンタさん素早い!
頃合を計って、子守唄を歌うサンタさん。
過度の夜更かしにコロリと眠る良い子たち。
優しげにベッドに子供たちを寝かせると、枕元にプレゼントを置いて、トナカイの元に戻るサンタさん。
その表情は、戦いを終えた男の表情をしていた。
世界中の子供たちよ、メリークリスマス。
達成感バリバリに家路につこうとするサンタさんの前に、さっきの子供たちに面影の似た男が立ちふさがる。
「今年こそ捕まえてみせますよ、サンタさん」
ニヤリと笑むパパに、これまたニヤリと笑むサンタさん。
第二ラウンドの始まりである。
くだらなさすぎてワラタ
くだらなくてもほのぼの具合に好感は持てた。しあわせだな日本て。
「タイムカプセル」
庭で穴を掘っていると、
地面の中に何かが埋められているのを見つけた。
それはボロボロに錆びたクッキーの缶だった。
中には人形や、おもちゃの宝石や、日記帳や、カセットテープが入っていた。
日記帳には少しだけ面影のある筆跡で、
どこにでもいる少女の
どこにでもあるような日常が綴られていた。
カセットテープを再生してみた。
少しだけ面影のある声が語り始めた。
「
このタイムカプセルを開けるとき 私はいくつになっていますか
お嫁さんになるという夢が 叶ってるといいと思います
将来このテープを一緒に聞く人が 素敵な男の人だと いいと思います
その人とおばあちゃんになるまで 幸せに過ごしていたいです
」
私は殺した妻を埋めることを思いとどまり、
警察に自首した。
自演乙
自演乙厨おつ
ブラックだな…でも面白い。
>178
おもしろかった
新年がいいのから始まって嬉しいな
自演乙
自演乙
なんだこの自演乙な流れ…(´Д`;
結構面白いと思うぞ。
思ったより好評でよかった。
せっかくなんでまた投稿します。
「歴史的大偉業」
準備は全て整った。
あとは実行に移すだけだ。
だが、いつ実行するべきか。
それが問題だった。
「い、い、は、む……イイハム」
「良いハム?」
「意味不明だよ」
「『いちいちハロー』は?」
「いちいち挨拶するってこと?やっぱ意味不明じゃん」
「仕方がない。じゃぁ次」
「いいはな。良い花」
「良い花が似合うような素晴らしい場所ってこと?」
「うーん、いまいち」
「いいはは。良い母」
「民衆にとって母のような良い政治をするってわけね」
「悪くない」
「なぁ、やっぱ後7年待って『良い国』にしようぜ」
「やっぱそれが一番カッコいいよな」
「そうするか」
こうして1192年、鎌倉幕府が誕生した。
鎌倉時代には西暦の概念はない。
どこまでもリアルじゃなきゃダメだとは思わんが、ガキでも突っ込める穴はどうかと思うよ。
臣A「頼朝殿、何ゆえまだ源氏の地盤も固まらぬこの時期に幕府をたてるなど?」
臣B「その通り、平氏の残党も油断なりませぬぞ」
頼朝「もう決めたのだ、来年鎌倉に幕府を開く!」
臣AB「何ゆえ?」
頼朝「西方の異国では翌年が1192年と聞く」
臣A「なるほど、それは確かに語呂が良い」
臣B「すばらしい、きっと後世の者は下々に至るまで鎌倉幕府の開闢の年を知りましょう」
頼朝「そうじゃ、皆口を揃えて覚えようぞ」
三人「『いいくじ引こう鎌倉幕府』!」
>>188に触発されて作ってみました。(コソコソ)
自演乙
>>192 知ってたら大丈夫ってことにはならんと思うが……
>>190、取り立てて優れてるわけじゃないけど
>>188との対比でおもしろく感じるね。
俺はまー小学生でもつっこみできる非現実的なネタでもいいと思う。
「世界を1発で滅ぼす爆弾」とか出されても平気。
ただそこが気にならないネタでないとそういうの厳しいよね。
じゃあ世界を一発で滅ぼすウンコでいく
おもしろければよし!
>>188 今回も面白かったよ。こういう最初は何のことやら分からないで
最後にネタバラしで「なるほど」と思わせるのは好き。自分もそういう感じで書いてるけど。
どうでもいいけど『いちいちハロー』てなんかワロタ。
なんかで使ってみたくなる言葉だ。
煽りじゃなくてまじめにわからん。
>>188のユーモアセンスっておもしろいの?
俺的にはけっこう寒いと思うんだが。一般的にそこそこおもしろいのか?
200 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/11 08:15:41
200げっつ
まあ、ユーモアではないな
1、無題
昨日、ご飯を食べてたら、天使が目の前に現れて、「願い事を一つだけ叶えてあげましょう」なんて言ってきた。
びっくりして、イカを喉に詰まらせたんだけど、天使が魔法で助けてくれた。ただ、そんだけ。
2、そういう未来
「最近は人の話すことを鵜呑みにしちゃう人が多いらしいよ」
「ふうん」
「しかも、日本人の九十パーセントが一日に千回以上嘘をついているそうだよ」
「へえ」
「あと一番厄介なのが、話を聞いていないのに、返事だけする人ね」
3、指は五本
どうして指は五本なんだろう。四本や六本じゃあ、いけないんだろうか。俺は実際に右手の人差し指を切り落として、
どういうものか、体験してみることにした。
二日後、俺は一つの結論に達した。結構不便だ。
>>194 じゃぁ逆に聞くけど、
ハローとかハムとかの言葉を普通に使ってることに関しては
「ガキでも突っ込める穴」としてツッコまないのかい。
>>199 まぁ俺自身大して面白くはないけど
特別ツマんなくもないくらいに思ってるんでそんな感じなんじゃないですかね。
>>202 3の話がワラタ
明日また何か書いてくるよ
自演乙
>>204 西暦が登場した時点で全部破綻してるからいちいちハローだのハムだのには突っ込まんよ。
「そういう世界」にいちいち突っ込み入れるなんざ馬鹿げてる。
ドラえもんは存在否定ですか?もしもボックス厨ですか?
世界観を含めて「ショートストーリー」で良いと思うんですが、違うんですかね?
自分もそう思うよ。
その人の世界観で書いたのならそれが全て、だと思って全部読んでる。
史実に沿って書いてるわけでも無いし
そこらで売ってる小説だって「フィクション」だと分かってて読むわけだし。どんなにリアリティに溢れてても。
ショートショートにでさ「これはフィクションです」と一々付けないといけないのかと思うと悲しいわ。
ショートショートにでさえ。ですたスマソ。
1、牛乳パック
朝目覚めたら牛乳パックになっていた。辺りを見まわすと、見覚えのあるオレンジジュースや野菜ドレッシング
がある。どうやらここは我が家の冷蔵庫のようだ。それにしても寒い。早く出してくれ。
突然冷蔵庫のドアが開いた。妹の腕が伸びてきて、俺を掴む。妹よ、気付かないのかい。お前のたった一人の
兄さんだよ。
妹は俺を傾け、マグカップに注いだ。次の瞬間、俺の背に思わず声を上げさせるほどの寒気が走った。気持ち
いい。なんて快感なんだ。もっと傾けてくれ……。マグカップに白い液体が注がれる。一気に飲み干す妹を眺め
ながら、俺は思った。
もう人間には戻れないんだろうな。
2、奇妙な生き物
ある日道を歩いていると、奇妙な生き物に出会った。そいつの鼻はゾウのように長かった。私はこう言った。
「あなたはゾウですか?」
「いえ違います」
「ではあなたはキリンですか?」
そいつがキリンのように長い首をしていたからだ。
「いえ違います」
私は、そいつの先端が二つに割れた舌を指差し、こう言った。
「あなたはヘビですか?」
「いえ違います」
私は落ち着いて、そいつの足の数を数えてみた。足は八本あった。
「ああ、あなたはタコですね?」
「いえ違います」
ではこの気味の悪い生き物は、いったい何だというのだ。私は恐る恐る尋ねた。
「あなたはいったい何なんですか?」
「私は鏡です」
202ですが、レスくれた人ありがとう。
>>206-208 まぁつまりそういうことです。
気に入らなかった人、ごめんなさい。
>>210 おもしれぇ!
特に1がいいですな。
なかなか考えつかないんじゃないかな、こういうの。
んで今日も一本書いてきた。
"White is Colorful"
押し入れの中を掃除していると、不思議なものを見つけた。
クレヨンだ。
どこにでも売っている12色入りのペンテルクレヨン。
もう随分と古いものらしく、箱はすっかりくすんでしまっている。
しかしこのクレヨン、箱を開けると白いクレヨンしか入っていないのだ。
整然と並んだ12本の「白」は、いずれもほとんど使われた形跡がない。
そしてその一つ一つには名前が書かれていた。
けいこ、ゆき、あい…
その中には私の名前もあった。
私はすぐに思い出した。
この不思議なクレヨンが生まれたいきさつを。
20年前、私は絵を描くのが好きな幼稚園児だった。
カラフルなクレヨンを使って、
白い画用紙に次々と命を吹き込んで行く。
私のクレヨンはみるみるうちに短くなっていった。
しかし、白いクレヨンだけはほとんど使うことがなかった。
紙はもともと白いのだから、
白いクレヨンをこすりつけても何も変わらない。
他のクレヨンが持つことさえ困難になるほど小さく擦り減ってしまっても、
白だけは相変わらず新品同様だった。
そして他の園児達のクレヨンも同様に、
白だけはなかなか長さが変わらなかった。
私はいつも不思議に思っていた。
どうしてこんな意味の無い色がクレヨンの中にあるのだろうか?
もしかしたら何か凄い使い道があるんじゃないだろうか?
結局その答えは出ないまま、私は卒園を間近に迎えた。
豆粒ほどの小ささになったクレヨンを見た先生は
何のためらいもなくそれらを捨てようとしたが、
私は白を捨てることだけを拒んだ。
「もしかしたら白いクレヨンもいつか役に立つ日が来るかも知れない。
一度も使わずに捨ててしまうのは勿体無い」
そう主張したのだ。
こうして私は他の園児のものも含め、
ほとんど使われなかった白を保管することになった。
誰のものか見分けがつくように一つ一つに名前を書き、私のクレヨン箱に収めた。
あれから20年の月日が経ったが、
相変わらず白いクレヨンが何の役に立つかはわからないままだ。
この日の夜、私は懐かしさから
久しぶりに幼稚園の卒園記念アルバムを引っ張り出してみた。
クレヨンに書かれた一人一人の顔を写真で確認していく。
忘れかけていた思い出が甦る。
けいこはいつも泣いていた。
ゆきは誰よりもオシャレだった。
あいは本を読むのが得意だった。
私は絵を描くのが好きだった。
あれから20年の月日が経ったが、
相変わらず白いクレヨンが何の役に立つかはわからないままだ。
でも、白いクレヨンは私の色褪せた記憶を鮮やかに塗り直した。
上手いなぁ…
つまんね
説明くさすぎ
自演乙
上手い、よくまとまってると思う。
でも、黒とかの色画用紙にお絵かきってしなかったのかな。
白いクレヨンも結構よく使った気がする。
減らないのは茶色とか汚い色だったような。
パクリだな
ネタ自体はちょっと古くさい感じだけど、オチまですっきり流れてて読みやすい。
一言レスは無視してまた書いてください。
↑自演乙
なんつうか、恣意的に読まないと「で?」っていう話だな。
ショートムービーにでもしたらええ話やねってことになるか知らんが。
話が終わってもどこへ行くでもたどり着くでもないから、
こういうものを求めていない人間にとっては物凄いつまらないものになるんだと思われ。
俺は嫌いじゃないが、あまり狙いすぎ感がやや強くて萎える。微妙なライン。
マンセーばっかより苦言のひとつふたつでもあった方がいいだろ。
苦言イラネ。欲しいのは正直な感想と、できれば悪い箇所の指摘とアドバイス。
マンセーばかりのレスばかりもどうかとは思うけど、それが正直な感想ならいいと思う。
正直、ツマランカッタ
>>226 正直な感想。
苦言ってのは、相手の気分を害するように言うことじゃないぞ。
まあマンセーレスは全部俺の自演だけどな
もういいよ
かつてこのスレで伝説にまでなった
この俺が書いてやるよ
首を長くして待ってろ
そのうち漏れも復活するか・・・・・・も。
どうしようかな・・・・・・
面白くないなら面白くないで、
その後どうすればいいかどこを変えればいいかくらいレスつければいいのに。
ただ一言「ツマンネ」だけじゃ次ここでまた書こうなんて思えないだろうよ。
最近のSSは前に比べて面白いのが多いと思うんだが
それに比例して苦言も多いのが悲しいわ。
>>210 鏡が凄いよかった。ショートショートの才能あると思うよ。
>>210 2がすごくよかった。
文章にも工夫が見られるし、アイデアもすごく面白い。
でも1はあんまり好きじゃないな。
文章はすごくいいし、日用品に変化してしまうというアイデアもよかった。
でももうちょっと長くして、コップに注がれるあたりの描写を詳しくしてもいいんじゃないかなと思った。
>>233 男が白濁液を出して妹が飲み干すんだぞ?
それだけで充分じゃないかw
そういう意図なのかどうかは知らんが。
1、条件
「あなたの考える”醜い人間”の条件を教えてください」
「そうだなあ……」
俺は少し悩んで、こう答えた。
「性格の悪い奴かな」
「もう少し具体的に」
「例えば……他人の不幸が嬉しくてしょうがない奴、一日中スケベなことを考えている奴、いつまでも働く気のな
い奴、自分に優しく他人に厳しい奴……」
俺は思いつくままに次々と条件を挙げた。
「なるほど。つまり”醜い人間”とは、それらの条件をすべて満たす人間のことなんですね」
そう言って、男は胸元から小さなスイッチを取り出した。
「このスイッチを押すと、地球上の、すべての”醜い人間”が消え去ります。私には”醜い人間”というものがよく解
らなかったのですが、あなたのお話を聞いて、何となく想像できるようになりました」
「お、おい。それじゃあ、俺もその条件に全部当てはまっちゃうんだよ。”醜い人間”を消し去るんなら、俺は見逃し
てくれよ、な?」
「解りました。では今から、あなた以外の、すべての”醜い人間”を消し去ります……」
「え、今からって、そりゃ急すぎないかい……。おい、待てって。おい……」
気が付いたら、俺は汗びっしょりでベッドの上にいた。ガンガンする頭を抑え、慌ててテレビを付ける。
「……続いては、昨日行われた、サッカー日本代表……」
アナウンサーは呑気な顔で、昨夜のサッカーの結果を伝えている。俺はほっとして椅子に座り込んだ。
あれはただの夢だったのだろうか。
あるいは、あの条件を満たす人間が他に……。
2、国語力の低下
「今の子供達は本当に国語力が低下しているね」
「どうしたんだい、急にそんなこと」
「いやね。ちょっと前に、知り合いの息子が自ら命を絶ってしまったんだけど、その子の日記に『○月×日 飛び降
り自殺しました』なんて書いてあったそうなんだ」
読んでくれた人、レスくれた人ありがとう。本当に。どれも参考になります。
野暮だとわかっちゃいるが、だれか235の解説してくれ。
俺の頭じゃ理解できん。
236は、微妙な恐怖を味わう作品でいいんだよな?・・・・違うの?(´・ω・`)
>>234 ああ!なるほどw
1もすばらしい作品ですねw!
どれも星御大のパクリだな
>>239 あんなに書かれたら
いやでも被る
偉大すぎて困る
ショートショートという物を知ってるて事は星さんも少なからず知ってるだろうし
そうなると嫌でも影響されてしまうわな。
あの人の真似にならないショートショートを書くとしたら
エロか流行物かね。
宇宙、悪魔…なんかはどうしても星さんのイメージが強い。
エログロなら筒井に勢いで負けてしまうぞ
1、笑う扇風機
皆は気づいていないだろうが、扇風機にも感情はある。別に恋愛相談を受けたりするわけじゃない。あの弱風を
浴びていると、扇風機の喜怒哀楽が何となく伝わってくるんだ。
ある日、俺が仕事から帰宅すると、扇風機が笑っていた。こいつとの付き合いは半年ほどになるが、こんなに大
笑いしているのは初めてだ。「どうしたんだよ、何か面白いことでもあったのか」扇風機はそれには答えず、ひたす
ら笑い続けた。
それから、俺が夕食を食べていても、テレビを観ていても、扇風機は笑い続けた。さすがに俺も気味が悪くなり、
コンセントを抜いて、静かにしてもらうことにした。
翌朝、コンセントを差し、スイッチをひねってみると、扇風機はもう笑ってはいなかった。それどころか扇風機は何
の反応も示さない。それがただの故障ではないことを、俺は理解した。
扇風機の墓を作るため、俺は空き地に穴を掘った。だいぶ苦労したが、何とか埋めることができた。
「もう少し優しくしてやれば良かったな」そんなことを呟きながら、俺は雪の降り積もる道を家へと向かった。
2、飲酒運転
「お父さん、どうしてお酒を飲んだら運転しちゃいけないの?」
「運転が下手になって、危ないからだよ。飲酒運転は罪が重くて、免許を没収されたりするんだ」
「でも……悪い人は、免許が無くてもまた運転するかもしれないよ。そういう人は、車を没収した方が良いと思うんだ」
「ははは。そうかもしれないね」
「お父さん、この人はどうして逮捕されたの?」
「女の人に乱暴を働いたからだよ……」
>>237 >>235は「あの条件に当てはまったのは、自分だけだった」という落ちです。
自分で読んでみても解りづらい……orz
そして読んでくれてありがとう。
>>245 はーなるほど。それを聞くと面白い話だ。
どうせなら
「まるで誰も消えなかったかのように…」って終わりのが分かりやすかったかもしれない。
age
>>245 なーる。納得しました。
しかしながら、246氏の言の如く、はっきり思わせぶりにしたほうが締まるかもしれませんね。
>>244 最初の話、ショートショートとしては弱いかもしれませんが、こういうの好きです。
っていうか、大好き。ほろりとしました。
2番目の話、すいません。またしても俺の頭じゃ理解できません。orz
ポコティエンヌを没収しろよ!ということでOK・・・ですよね?
249 :
今夜が山田:05/01/22 17:16:03
病院の待合室でふと前に座っている男を見ると肩に原色のでかい芋虫が
乗っていた、かなり虫が嫌いな俺はそれを見ただけでも冷や汗物だったが
そのままにしておくのも可哀想だったので意を決してティッシュで
掴んで取ることにした。
そーっと、静かに、男に気づかれて驚かれるのも面倒だ、手を伸ばして
芋虫に触れそうになったそのとき。
「やめときな小僧」
ボソッとした声で誰かがつぶやいた、小さな声だったので周りの人は気づいて
ない様だった。まさか感づかれたのか、まだ触れてもいないのに。
肩を見ると芋虫の触覚がこちらを向いている、それは威嚇するような様子
でもあった。何かの聞き間違いだろう、俺は取ることを諦めきれず再び手を伸ばす
すると「やめろといってるんだ、そんなものじゃ俺はつかまらねえ」
またあの声だ、低く芯の通った声。ティッシュじゃ捕まらないというのか。
そんな馬鹿なことはあるか。だが、俺は塚ならないといった、どういうことなんだ。
今俺が捕まえようとしているのは目の前の虫だ、男ではない。
そういえばカマキリに寄生するハリガネムシという寄生虫がいる、行動すら
操ってしまうという虫だ、それと同様に人間の行動を操ってしまう虫。
ばかばかしい、あまりにもくだらない考えだ。俺は一息に芋虫を取り払った
250 :
今夜が山田:05/01/22 17:16:59
短い叫び声が聞こえたと思うと男の首ががくりと前にうな垂れた。
「うわああぁ、、あ」
俺は思わず叫び声をあげてしまい周りの視線が俺に突き刺さる、し、死んだのか。
頭の中がぐらぐらする、そんなことあるはずがない。手の中の芋虫がごそごそ
動いている。
「Yさん」
突如名前を呼ばれ俺は再び悲鳴をあげてしまった、返事もろくにせず俺は
診察室へと向かった。
途中、横目で男を見るとまだ首をうな垂れている。
すると耳からなにやらコードのような物が垂れていた、
なんてこったイヤホンじゃないか、俺はそれを引っ張りあげた。
するとイヤホンが抜けて大音量でラジオが鳴り響いた。
「次週、ついに追い詰められた・・・・」
推理物のラジオドラマのようだった、なんだ、俺はこんな物に怯えていたのか。
安心してため息をついたそのときふと、
ちくりとした痛みが手のひらに走った、手のひらを見ると芋虫が動いている
びっくりして手を振り払おうとしたが手が動かない、まさか、、、、、
看護婦がせかすように名前を呼んだ、俺じゃない俺が返事をした。
251 :
ぽんすげぇ:05/01/23 01:23:26
「親子」
「この世のものとは思えない。」
美しい娘を見てそう思った。なんて愛らしいんだろうか。やはり私の血が通ってるからだろうかと、考えを巡らしてみた。
「はあ・・・。」またため息が漏れた。 なんて美しいんだろう・・・。
「ねぇ、お買い物に連れて行って。」
わずか4歳の娘が、舌足らずな口調で私におねだりした。
「いいよ。」にっこり微笑み承諾。
「うわぁ、かわいいサンダルだね。」
娘は私のサンダルを見て感嘆の声を漏らした。
「私も大人になったらそんなかっこいい服きたいな。」
娘は手を伸ばしわたしのミニスカを引っ張りながらいった。
「なみちゃんも、きっとイカした女になるわよ。」
「本当に?わーい。嬉しいな。」
娘は両手を上げながらくるくる走り回って喜んだ。
そんな仕草もかわいくて嫉妬してしまいそうだ。我ながら天使のような子を持って幸せだと思う。
煙草を吸おうかな、とウエストポーチに手を伸ばした。おっと今は禁煙中だった。
なみの健康が一番大事だからね。
私の唯一の悩みといったら、なみを粉ミルクで育てた事だった。できれば母乳を与えたかったのだが私は乳が出なかった。
乳をやる手段は関係ないだろう。愛情をいっぱい注ぐことが重要だ。そう考えることで気分を紛らわした。
「ねぇ、なみちゃん。どこに行きたいの?」
娘は一瞬表情を固まらせ、戸惑った顔で私に答えた。
「おばあちゃん、私お母さんに会いたいな。」
このお願いには私も返答に困った。
「ねぇ、いいでしょおばあちゃん。」
ほかのすれに投稿したのを推敲しなおして投稿しますた。んじゃ
252 :
ぽんすげぇ:05/01/23 01:42:48
「あれ、おかしいな。」
周りを見わたしながらそうつぶやいた。
無性に気になってしまいつい尋ねてしまった。
「どうしたの。」
男は眉をひそめて答えた。
「めがねを探しているんだけど、どこにあるか知らない?」
「どこに置いたのか覚えていないの?」
「あの机の上に置いたはずなんだけど・・。」
一生懸命思い出そうとしているのか、彼の眉間には無数のしわが寄っていた。
「昨日は仕事から帰ってめがねをはずしてあそこに置いて、シャワーを浴びたんだ。
そのあとみんなが来て・・・・パーティーが終わって美智子たちが帰ってから、そのまま寝たんだよ。」
おかしいな・・・どこにいったのだろうか。まさか泥棒。ありえない。ここはマンション。入り口は人つだし、
防犯は完璧だ。しかし彼が昨日置いたところにないとなると、誰かが動かしたことになる。
誰だ。しかし昨日この部屋には俺と、あいつと、美智子と直美。そして達也の五人だ。
誰か間違えて持ち帰ったのか?
「うーん。」どうやら本当なやんでるようだ貧乏ゆすりをしながらタバコを吸い始めた。
ひとまず昨日のパーティーの片づけをしてから探そうと提案した。
彼は承諾し、テーブルの上の食器を片付け始めた。
洗うのは私の仕事。
鼻歌を歌いながら昨日使ったみんなの食器。フォーク一つにコップ一つ、皿一つを洗い終え、
探すのを再開した。
253 :
ぽんすげぇ:05/01/23 01:56:16
252をさらっと解説。多重人格。感想希望。
発想は悪くない(良く言えば、ね。悪くいやありきたり)けど、
>「うーん。」どうやら本当なやんでるようだ貧乏ゆすりをしながらタバコを吸い始めた。
このへんの表現力は改善の余地があると思われ。
多重人格はある意味「なんでもあり」になってしまうからあまり物書きの題材としてよろしくない。
例えば推理小説で多重人格が主となってると、多重人格だとわかった瞬間
「なんじゃそりゃ…必死で推理してたのに」となる。
まぁ、あえて多重人格っぽくしておいて
「どうせ…」と読み手に思わせてから実は多重人格ではなくて…という感じにするとか
『多重人格』という一本の線で終わらせず、そこから二転させるといいかもしれない。
1、赤いナイフ
「お前どうしていつも赤鉛筆なんか持ち歩いてるの?」
今日もまた、同じことを訊かれた。俺はいつも赤いナイフを持ち歩いているが、友人にはそれがただの赤鉛筆に
見えるらしい。俺が狂っているのか、それとも周りがおかしいのか。確かめることは簡単だ、このナイフでその辺の
リンゴでも切ってみればいい。しかし俺はそんなことにナイフを使いたくはなかった。
俺は文房具屋の前にいた。木造の平屋造りの、かなり古い文房具屋。ガタガタときしむガラス戸を開け、店の中
へ入る。店の奥には一人の爺さんが座っていた。爺さんは俺を見ると、無表情のまま、少し斜めに軽く頭を下げた。
ポケットから赤いナイフを取り出す。
「あの、こういう赤いナイフが欲しいんだけど」
「……ここは文房具屋だよ」
爺さんは呆れるように言った。
「三年前は売ってくれたじゃないか」
「三年前?私はそんな昔のことは覚えてないよ」
三年前、俺が赤いナイフを買ったのは確かにこの店だ。しかし、それを買った理由も、この店に来た理由も、俺は
何一つ思い出せないのだった。
「お願いだ。思い出してくれ」
「あんた何回も店に来てくれた訳じゃないろう?そんなこと忘れてしまったよ」
それはそうだろう。老人が三年前に客が買った物など、思い出せるはずもない。俺は諦めの口調で尋ねた。
「じゃあ一つ答えてくれ。俺がこのナイフを捨てたらどうなると思う?」
爺さんは、表情を変えずに言った。
「さあね。誰かが拾って、気味悪がって、また捨てる。その繰り返しさ」
俺は赤鉛筆を一本買って、店を出た。
2、好きな夢
「最近変な夢ばかり見て、睡眠不足に悩まされてるんです……。”好きな夢を見られる薬”なんてありませんかね」
「ありますとも。この薬を睡眠の直前に飲めば、誰でも好きな夢を見ることができます。……ただこの薬には問題
がありまして」
「何ですか?」
「飲んでから五時間は絶対に眠れなくなります」
「それじゃあ、まったく意味が無いじゃないですか」
「はい。ですから、殆どのお客様はこれを不眠薬としてお買い求めになります」
ちょっと久し振りに貼ってみました。
>>246 >>248 ありがとう。最後を、ちょっと変えてみます。あと
>>244はポコティエンヌ没収で合ってます。
258 :
今夜が山田:05/01/23 14:20:15
スルーか、、(´・ω・`)
>>258 正直、ふぅん…という印象しか受けなかった。
なんだろうね。怖さ描写が足りないのか、イモ虫に体を乗っ取られるというネタ自体があまり怖くないのか。
それとも最初の「やめときな小僧」とかがギャグっぽかったのに
最後は何故かホラーのような終わり方で、どっちつかずな感じがダメなのか。
それともコテでageというのがダメなのか……。
まぁ、これのどれかか数個か全てか、といった感じ。
>>258 俺ホラーとかミステリーが好きなんだけど、
小説だけじゃなく映画やドラマや漫画なんかの複数メディアまたいで
「体乗っ取りネタ」は使われてるし、使い古されてるんだよ。
日常の一場面で、というのは新しい切り口に見えなくもないけれど、
ショートショートで魅力を引き出せる題材だとは思えない。
>>258 レスしてるのはみんな自演だから安心しる
>>262 マジかよ、ってかなんとなく思いついて今夜が山田って書いたけど
名無しに戻りますよ。
ハァハァ
ガキつか以外見ないけどなー、、、
266 :
ぽんすげぇ:05/01/23 21:22:14
「きれいだな・・・。」
空一面に広がる星を見てカケルはつぶやいた。
「本当ね。」瞬く星は真っ黒な夜空に今にも降りそうなほどきれいに輝いていた。
「ねぇ、何か光ってるわよ。何かしら?」
「流れ星かな。でも、すごくゆっくり動いてるぞ」
よく見ると何か赤く、黄色く光りながら動いてるではないか。何だあれは。
ノゾミは目を凝らして見た。轟音を立てながら動いている物体それは飛行機だった。
「た、大変だ。墜落するぞ。」分かったとたんカケルは叫んだ。
飛行機は刻一刻と確実に落下していた。
「近くに落ちるぞー。」
「きゃー。」どうやらみんなパニックに陥ってるようだ。大勢の叫び声が聞こる。
ノゾミは不安げな顔をして私の腕にしがみついた。
「怖いわ・・・。」
「大丈夫だよ。」カケルはぎゅっと強くノゾミを抱きしめた。
その瞬間大きな爆音とともに赤黄色に光った。
一瞬視界が失われて、耳鳴りがした。
「きゃっ。」ノゾミは小さく叫びカケルの胸に顔をうずめた。
トントン、トントン
家のドアが誰かにノックされた。
「くそっ、こんな大変なときに誰だ。」
カケルがそう愚痴をこぼしながら戸を開けるとお隣の山下さんがいた。
「どうかなさいましたか。」
カケルがいかにも急いでいるように聞いた。すると山下さんは非常にすまなさそうに答えた。
「ビデオを見るのはいいけど、もう少し音量を下げてくれないか
たった一つの誤字でも文章は台無し
視点の定まってない小説は読む価値ナシ。
1、鋏
何かを探しているのに見つからない、そんな不思議な夢で目が覚めた。朝食を食べながら、妻にそのことを話すと、
「あなた。もしかして、これを探していたんじゃない?」
そう言って、ポケットから鋏を一つ取り出した。
「ああ。これだ。これを探していたんだ」
私は鋏を手に取り、朝刊をざくざくと切って子供のように喜んだ。
「あら。あなた左利きだったの」
「いや。今日からだ」
「そう……」
遠くから目覚まし時計の音がする。もうすぐ寝室から右利きの私が現れるのだろう。
2、冬の朝の庭
ある朝、私は庭の奇妙な物体に気づいた。それはドッジボールほどの大きさで、地面に半分めり込んでいた。外側に
文字らしきものが記されているが、読めそうにない。どうやら、地球上の物ではないらしい。
私がそれを手に取ると、私の足は地面を離れ、三十センチほど浮かび上がってしまった。私は驚いた。いくら地面に
足をつけようともがいても、私は空中に浮かんだままである。私は大声で妻を呼んだ。
「いったいどうしたの」
「た、助けてくれ。元に戻れないんだ」
「あなた、それじゃあ車のアクセルも踏めないじゃない」
「冗談はいいから、早く元に戻してくれ。こんなとこを見られたら大騒ぎになる」
「取りあえず……その気味の悪いボールを手放してみたら?」
「それはダメだ。何か嫌な予感がする」
いいから貸して、そう言って妻は無理矢理私とボールを引き離した。
手からボールが離れた瞬間、私は尻から地面に落ちた。
「大丈夫?」
「あ、ああ。……おい。それより、あのボールは?」
「あそこ」
妻の指さす先には、ゆっくり青い空へと上昇していくドッジボールがあった。
ごめん、わからない。
>>270の1の解説希望。
二重人格ってこと?
いや、たぶん話自体が夢なんだろう
つまり夢の中で起床した夢を見たということ
と俺は思ったんだがどうか違うのかくそぅ
ごめん、
>>270の2番目のもよくわかんない。
ドッジボールらしきものが本当にドッジボールだったって話?
実は奥さんは宇宙人だったってことか?(ボールに触っても浮かないから)
理解力なくてスマン。
「あのままボールを握ってたらいっしょに浮き上がって
大変だったよ、助かってよかった〜ありがとう嫁」
かと思ったんだが……ちがう?
後にあれこれ想像を膨らませるために
曖昧さを残す方法もあるが
基本は読み手のことを考えることだと思う
そんな午後の陽だまり
意外性を狙うばかりに話自体が分かりにくくなるのは良くないよ。
ショートショートを書く人が陥りやすい状態だけど
それをいかにして分かりやすい文章で伝えるかが力の見せ所だと思う。
意外性を狙う文章を書くのなら
まず最初から中盤にかけて「なんじゃこりゃ??」と思わせる文章を書く
その点では
>>270でもイイんだけど
最後に「実はこうなんだよ」とハッキリキッチリと揺るがない事実を見せないといけない。
読者の妄想を刺激するにしても
二段階のオチにするってだけで、ちゃんと第一段階のオチ・事実を見せないとダメ
んで、その第一段階を見せた後で想像の余地を残すのが二段階目のオチ。
具体的に例を出すと
『お金が降って来ました』という最初〜中盤にかけての説明
その後オチとして『実は悪魔の仕業でした』という最後を用意する。
ここが第一段階目のオチ。
二段階目に繋げるなら『実は悪魔の仕業でした。その後悪魔が近寄ってきて……」と曖昧にする。
ショートショートは短いだけに分かりやすい文章・説明ってのが大事だよ。
何故276の方法論に収まらないと「いけない」のか。
俺は270の先の話はあれだけで意味がないのでも構わないし、
それだけでも十分に楽しめたと思うよ。
(もちろんどんでん返しを期待すればアテが外れてがっかりもするだろうけど)
きっちり明確な答えを導かれた方が後々すっきりはするが、
曖昧でいくらでも解釈のしようがあるものだって楽しめるし、
解釈すら放棄した放り投げっぱなしのものだって悪くないだろう。
何とか無理に収束させようとして266-269みたいな「何でもアリ」に終始する方がよっぽどt詰まらん。
漏れは
>>276とほぼ同じ意見。
話の流れがすっきりしているほうが好きだ。
そして、思いもよらないオチがあるのがさらに好きだ。
ただの思いつきで書かれた、どうしようもない、
解釈の仕様がないものはどうにも苦手だ。
書き方はもっと他にもあっただろう、と思ってしまう。
作品の完成度には、書き手としても読み手としても、気をつけたいと思うよ。
「実際さ、タイムマシンなんて実現不可能なんだと思うんだよ」同僚のMが酔っている割にははっきりとした口調で言った。
何も言わない俺を見てMはさらに勢いづいて喋りだす。
「相対性理論も結局は自分だけが遅れるだけ、結局過去に戻ることは出来ないからタイムマシンでもなんでもないだろ、
どっかの国でタイムマシンを作ってる学者がいたけどさ、それも完成以前に戻ることは出来ないらしいんだ、
まああたりまえといえばあたりまえだけどな、その時代にない物が出てきたらどうなるか分かったもんじゃない。
粒子レベルで何かを送ることをまず試しているらしいがね」
「そんなもんなのかね、けどそれじゃあまりにもつまらないじゃないか」
「つまらない、、、?」
「だってそうだろう、そんな夢のないこといっていたらドラえもんも、バックトゥザフューチャーもダメ、
そんなつまらないことってあるかい」
その答えを待っていたかのようにMが話し出す。
「いやいや違うんだそれは、考え方そのものが違うんだよ。それらのタイムマシンは確かに実現不可能だろうね
少なくとも俺はそう思う、空想の産物だ。だがねタイムマシンってのはもう出来ているんだよ」
「バカ言え、アメリカかロシアがもう作ったって言うのか?それとも日本のどこかで出来ているとでも言うのか、それこそ空想じゃないか」
酒に酔っているとはいえMの突拍子のない理論に俺はややうんざりしてきていた。禅問答じゃあるまいし、答えなんかあるのか。
そんな俺をなだめるようにMは続けた
「いいか、タイムマシンは人間の頭の中にあるんだよ。まあ、待てとりあえず最後まで聞いてくれ。」
口を開きかける俺を制しまたMは話し出す。
「眠る前、ぼんやりしているとき、どんなときでもいいこれから先のことを考える時があるだろう。
特に眠る前がいい、僕なんかは先のことを考え出すと眠れなくなる性質なんだがそういう時は大抵
夢にまで考えるべきこと、どうでもいいことであっても出てくるんだ。そういうことはつまり
将来起こりうる事態を体験していて、自分では想像しているつもりでも精神は枝分かれしている未来の内の
一本を歩んでいて、それが夢であったりするんじゃないかな。ぼんやりと未来のことを考えたりするのは
白昼夢とか言ったりもするらしいけれど先のことを考えているときは未来を体験していて無意識のうちに
出来うる限り良い未来を選び取っているんじゃないかと思うんだ」
「そんなことだったら誰でも今ごろ大金持ちだろ、君のように」
「そこがうまく出来ているらしくて万人に備わった能力ではないということは言える。
たとえば僕のように常に杞憂している人は備わっている可能性が高い。
先のこと先のことをいつも考えてるからね、想像力もあったほうが
より鮮明に選んではいけない道を思い描けるから頭が覚えていなくても体が覚えているはずさ」
俺は思わずうなってしまった。
その後Mと別れたあともしつこく頭にMの言葉が浮かんできていた。
酒の席での奇妙な話、妙に筋が通っている気もするが納得してはいけないような気がする。
そんな物じゃない、生きていく道を先に体験するなんてつまらないじゃないか。
確かにMのようにして成功した人もいるだろう。だけどそんな人間は一握り、いや一摘みでいい。
タイムマシン、例え完成してもそれに乗るのは哀れな実験動物までだろう。
「ばかにするな」帰り道、街灯の下で俺は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
こういう類の話は好きだからワクワクしながら読んでたんだけど
これで終わりなの?
1、冷蔵庫
男は二日前から何も食べていなかった。財布には小銭しか入っておらず、冷蔵庫の中も空である。
「ステーキを腹一杯に食べたい……」空腹と絶望のあまり、そんな独り言がこぼれた。
その時、冷蔵庫の方から、がさっという物音がした。何だろう。男が恐る恐る、何も入っていないはずの冷蔵庫を開けると、
そこには皿に載ったステーキがあるではないか。
男は急いでそれを取り出し噛み付こうとするが、カチンコチンに凍っていてなかなか食べられない。逸る気持ちを抑え、男
はそれを電子レンジに入れた。ほかほかのステーキにお目見えした瞬間の、男の喜び様は言うまでもない。
空腹もいえ冷静になった男は、単純な疑問を抱いた。なぜ空のはずの冷蔵庫に、あんなものがあったのだろう。いつかの
食べ残しだろうか。いやそんなはずはない。ここ一年間、ステーキなんて高価なもの食べたことがない。ということは……。
男は冷蔵庫の前に立ち、「旨いビールが飲みたい」そう大声で叫んだ。さっきと同じように冷蔵庫の中で、がさっという音が
する。急いで冷蔵庫を開けると、そこにはよく冷えた一瓶のビールがあった。やはりそうだ。これは魔法の冷蔵庫なのだ。あ
るいは、いつの間にかそんな能力が身に付いてしまったのだろうか。男は嬉しそうにビールを取り出した。
しかし、男は一つの失敗に気付いた。「しまった。よく冷えているどころか、カチンコチンに凍っていやがる」これは自然解凍
するのを待つしかない。男はビールを床に置いた。
さて次は何を取り出そうか。旨い物も食べた。酒はいつでも飲める。となれば、後一つは決まっている……。
「美しい女が欲しい」
どさっ。さっきよりも大きな音が冷蔵庫の中から聞こえた。男は緊張と期待を抱きながら、冷蔵庫のドアを開けた。
冷蔵庫の凍死体は虚ろな目で男を見上げていた。
↑ トリップなんて付けてみました。レスいつもありがとう・・・。
>>271-272 「目覚ましの音が・・・」で夢落ちかと思わせて、それを裏切ろうとしたんだけど、解りにくかったみたいorz
もう少し頑張ります。
>>273-274 スミマセン。これも表現力不足。続きを読み手に想像してもらえたら、みたいな。
>>275-278 貴重な意見を聞かせてもらえて、ありがたいです。
落ち無し、落ちあり、今いろいろと書いています。また作ってみるので、その時は感想とかください。
2、結末
男は部屋でテレビを観ていた。毎週欠かさず観てきたドラマの最終回である。結末はどうなるのであろうか……。
すると突然、部屋の電気が消え、辺りが真っ暗になった。停電だ。冗談じゃない。今日はドラマの最終回なんだぞ。
しかし、停電が回復したのはそれから二時間後のことで、その頃にはドラマはとっくに終わっていた。
男は怒り狂った。そして台所の包丁を持ち出し……。
3、部屋
友人の家に招かれたが、どうにも落ち着かない。彼の部屋は床も壁も天井も、すべてが真っ赤なのだ。
「君、よくこんな部屋で暮らせるね」
「赤が好きなんだ」
「そういうものかね。僕は青が好きだけど、真っ青な部屋なんて、想像しただけでも嫌だよ」
「僕は真っ赤にする過程が好きなんだ。真っ白な部屋になんかしてみろよ。それこそ誰も部屋に来てくれなくなる」
>牛乳パック氏
3が面白かった。
1は悪くないけどオチに意外性がないかなぁ。
2はよくわかんない。
牛乳パックさん
270と284の解説して下さい。
わからんでもほっといた方がいいような気もするけどな…。
自分で書いたSSの解説するってキツいもんがあったりするんだよ。
読んでもわからんやつは多分解説されてもわからんよ。
>>287 荒らしでなければ、批評は書き手にとってプラスなのでは?
285-286のレスを読めば、少なくとも、万人に理解できるオチではなかったとわかる。
(そういう俺も、284-2はさっぱりわからんorz)
解説を書けば、それならこうしたら・・・なんて前向きな意見も聞けるかもしれない。
>>牛乳パック氏
光るものを感じます。これからも頑張って下さい。
>>282 GJ!!
こういうの好きです。面白い。
しかし、最初の肉が冷凍になってた時点で、最後の凍死まで読まれてしまいかねないのが
惜しいと思います。
肉、ビールともに、冷凍である必要はないのでは?
冷蔵庫開けたら肉が入ってた。
「ラッキー! いまからステーキだぁ!」
冷蔵庫開けたら、ビールが入ってた。
「か〜っ!うんめぇーーー!」
冷蔵庫開けたら、美女が入っていた。
「うひょひょひょひょ・・・」
女の目には霜が降りていた。
まあ、自分でもうまい文章だとは思わんけれど、
文章の流れとしては、こんな感じでどうざんしょ?
>>279 SFとしては興味深い。このテーマで小説一本書けるかもしれない。
ただ、この作品としては、
能力者、非能力者のどちらに感情移入していいのかわからない。
@能力者万歳ならば、最後、非能力者も能力に目覚めてハッピーエンド。
A非能力者頑張れならば、非能力者の良いところも何か取り上げてgood ending
ってのは?
このラストだと、非能力者の愚痴聞かされて終わりかよ!? って感じで、俺は後味ワルー。
俺ならこんな感じかな。
A
翌朝、Mが自殺したと聞いた。
順風満帆なMが死ぬはずがない。
しかも、Mは未来を選べるはずだ。
・・・・・・選べなかったのか? いや、それが一番まともな選択肢だったのか?
あれから、何事もない。
最近、自殺の報道が増えているようだが、関連はわからない。
俺たち、凡人は日々一生懸命生きていくだけだ。
>>292 いいね。
何かあるんじゃないかと思わせるイィラストだ。
自演乙
>>292 そのラスト面白いっすねえ。
>>281 に言われてあちこち書き直さないといけないかなあとも思ってたけど
そのラストならうまくつながる。
自演て言われるかも知れないけどほんとためになりました。
幽霊
人間本当に怖いと声も出なくなるんだろう、、、
冷や汗が体中から吹き出てるのが分かる。原因は簡単だ、洗濯機の中に人が、
青白い体をした男がうずくまっていた。
「畜生」
自分を奮い立たせるようにして再び洗濯機の蓋を開けるとそこにはもう何も
いなかった。一安心して洗濯物を入れていると背後のバスタブでなにか大きな物が
跳ねるような大きな音がした。水は張ってないはずなのに、、、
もう確かめるのもいやだ、俺は振り向かずに朝食を作るために台所へ向かった
焼き魚にしようと思って魚を見ると見るも無残に腐ってる、昨日買ったのに。
かろうじて残っていた普通の魚に包丁を入れた瞬間異常に吹き出る血。
飛び散った血は一箇所に集まり、イタイ、と壁一面に書き残す。
慣れれば何ともない、そんなことこの世の中にはたくさんあるだろうが怖いこと
には慣れられないもんだろう。特にかなりの小心者の俺としては毎回心臓が止まる
思いだ。しかしいいかげんにしてほしい物だ、一週間ほど前家に帰ってきたら
幽霊がいた、ちょっと驚かすつもりだったのだろう、だけどぼんやりと考え事を
していた俺は気づかずに無視してしまった。
腹を立てた幽霊は怖がらせようとしてあれこれやるのだが、いきすぎだ。
ウインナーの袋の中に入ってた指を窓に投げつけながら俺は悪態をつく。
「怖がらせるのと嫌がらせを勘違いしてないか、、、」
トイレで座ってるときには冷たい手が尻を触り、顔を洗おうとしたら蛇口から血、
シャワーを浴びればスライムが、、、
最初は読者を怖がらせるような書き方なのに、
それが最後まで続かなかったのが残念。
文中にあるように、「怖がらせる」ことから「嫌がらせ」へと
転じるのであれば、もっと最後はギャグっぽくしたほうがいいのでは。
どっちつかずかな、と思った。
>>296 169の再掲載ですね。あえて再upされた意図がわかりませぬが・・・。
個人的にはこういうの、大好きですw
文章の推敲をすれば、より話が締まるのではないでしょうか。
例えば、
@異常現象を、心霊現象→嫌がらせへと段階的にアップ
A幽霊本体は最初では出さない。(話の後半に出すもしくは描写なし)
B「勘違いしてないか」の一文でシメ
改行制限にひっかかったので、二回に分けます。続く。
俺なら、こんな感じですかね。
人間本当に怖いと声も出なくなる。
冷や汗が体中から吹き出した。
洗濯機の中に髪の毛がぎっしり詰まっていた。
「畜生」
自分を奮い立たせて、再び洗濯機の蓋を開けるとそこには何もなかった。
俺の背後のバスタブでなにか大きな物が跳ねた。
もう確かめるのも嫌だ。
俺は振り向かずに朝食を作るために台所へ向かった
焼き魚にしようと思って魚を見ると見るも無残に腐ってる。昨日買ったのに。
かろうじて食えそうな部分に包丁を入れた瞬間、異常に吹き出る血。
飛び散った血は一箇所に集まり、イタイ、と壁一面に書き記す。
慣れてきたとはいえ、小心者の俺としては毎回心臓が止まる思いだ。
一週間前、家に帰ってきたら 幽霊がいた。
しかし、ぼんやりと考え事をしていた俺は気づかずに無視してしまった。
腹を立てた幽霊は怖がらせようとしてあれこれやってくれる。
トイレで座ってるときには冷たい手が尻を撫で回し、
シャワーを浴びればスライムが出る。
ウインナーの袋の中に入ってた犬の糞を窓に投げつけながら俺は悪態をついた。
「怖がらせるのと嫌がらせを勘違いしてないか?」
マイナーチェンジばかりですが、いかがなもんざんしょう?
>>298 再うpだったとは、、忘れてた、すんません。
表現の仕方で大分違う物になるんですね、的確なアドバイスどうもありがとうございます。
けど改変したほうはなんて言うか表現がはっきりしすぎてて自分では前のほうが良いです。
せっかく改変していただいて申し訳ないのですが、、、
>>297 感想があるだけで嬉しい、どうも有難うございます。
一本かっちり筋道を立てて書いてみます。
>>300 見直して思った。
改悪だな、こりゃ・・・・・・orz
忘れてくだちぃ。
励みになるというか、勉強になるというか。いつもありがとう。
>>285-286 わかりにくい解説をしてみます。
270の1は、最初意味不明な話を展開し、「目覚まし時計…」で夢落ちかと安心させて、最後の一言で「??」を狙いました。
2は、ある朝、宇宙人からの贈り物が。けどそれは一旦上昇すれば絶対に下降しないので、徐々に地球から離れていく、みたいな。
284の2は、ドラマの結末を知ることができなかった男の復讐・・・という話の結末をうやむやにしてみました。
3は、「真っ赤にする課程」→「血で真っ赤にする」という風に受け取られて、「普通の真っ白の部屋」にできない友人の話。
解説まで解りにくくてスミマセン・・・orz
>>283もドゾー。
>>287-288 レスどうも。解りにくいのは、自分の表現力が不足しているからと思ってます。
勉強になるので、「○○が解りにくい」「××したほうがいい」は、とても有り難いです。
またよろしくお願いします。
>>290 どうもありがとう。頑張ります。
批評と解説についての意見、はげしく同意です。
>>291 な、なるほど・・・orz
落ちが読めちゃいけないですよね。勉強&参考になります。書き直してみます。
1、朝
寝付けない少年のところに、一匹の悪魔が現れた。
「誰」
「悪魔だ」
「何の用」
「お前の願いを一つだけ叶えてやる」
「じゃあ、僕を世界一かっこいい男にしてよ」
「よかろう。朝起きれば、お前は世界一の美男子になっている」
悪魔は消え、少年も少しして眠りについた。
少年はいつもより一時間遅く目覚めた。家に起こしてくれる人間がいなかったからだ。外に出てみるが、
人は一人もいない。もちろん新聞なんて物も届いていない。
自分以外の人間は消滅してしまったらしい。どうせそんなことだろうと思ったよ。
少年は道路の真ん中に、ごろんと寝転び、天に向かって大声で叫んだ。
「ああよかった。これでもう、顔のことで虐められない」
2、海
余命半年の女がいた。
「何かやりたいことは無いの」
「海が見たい」
女は海を見たことがなかったのである。しかし、病院から出ることは許されなかった。
「お母さん。海の向こうには何があるの」
「陸があるのよ」
「じゃあ、陸の向こうには」
「海があるの」
海の写真を握りしめながら、女は息を引き取った……。
という、つまらない話が残っている。
私が女の生まれ変わりであることは、言うまでもない。
3、才能
嘘を吐く時、表情をまったく変えない。少女はそんな才能の持ち主であり、殆どの人間はその嘘を見破れ
なかった。そのため、周りの者達は少女の言葉を信じなくなった。
自分が信用されていないことに気付いた少女は、嘘を吐くことをやめてしまったが、大人は信じようとしな
い。
そして少女は二十歳になり、ある男と結婚させられた。その男は嘘を見破る才能の持ち主であった。
周りの者達は噂する。
「嘘を見破る夫と、嘘を見破られない妻。どんな結婚生活が待っているのかしら。楽しみだわ」
まったく、人間とは面白いことを考えつくものだ。
頼んだ覚えのない物が届いた。
旦那のものかと思って代金引換でお金を払ったというのに
旦那も覚えがないという。
とりあえずもう返品が聞かないし中だけ見て使えないものなら
捨ててしまおうといい、二人でその郵便物を開けてみることにした。
――白い壺が出てくる。骨壷を連想させ不吉だったが、旦那は
躊躇なくその骨壷を開け、そしてひっくり返す。
中身は出てこない。
二人で顔を見合わせる。
「壺だけ?」
「まさか」旦那は、壺の中身を窺った。
その瞬間、骨壷はどんと絨毯の上に落ちた。
彼が消えたのだ。慌てて骨壷の中を見ようと思ったが何とか思いとどまった。
・・・・・・覗くと私も消えてしまう。
なんだこの壺は。
彼が消えた。私はどうすればいいんだろう。
壊すわけにはいかないし。
旦那の会社からは、電話が掛ってくるだろうし、旦那を殺したと思われるだろうし。
なんで、一体何の目的でこんなものを。
確かに喧嘩したとき旦那なんていなくなればいいとか、何で結婚したんだろうとか
思ったことはあった。でも私は本心ではそんなことを望んでいた訳じゃ断じて
ない。
いっそ私も壺に消されてしまおう。
そう思った私は、覚悟を決めて壺を覗き込んだ。
一度、取り込まれたら二度と戻ってこない壺の中へ。
壺の中には、2ちゃんねると書いてあった。
目を開けると、うすぐらい部屋の中には男が立っていた。まだ夜が明けていないのか
なぜかその男のあたりはぼんやりとしていてはっきりと顔を見れなかった。
この部屋は、見覚えがある、そうだ俺の寝室。大して広くもない部屋は
やや大きめのベッドのせいでさらに狭くなっていた。
「だれですか、あなたは」
部屋に見知らぬ男が立っているというのに不思議と俺は落ち着いていた。
「神、あるいは悪魔、ランプの精、そのどれでも良いけれど、どれでもありません」
男は静かな物腰の柔らかな口調で答えた。
「悪魔だか神様だか知りませんが、俺なんかに一体何の用です」
「何ちょっとした気まぐれでね、三つ、三つだけ願い事を叶えて
差し上げようと思いまして、どうぞ願い事を何なりと申し上げてください」
「何を言い出すかと思ったらそんなこと、じゃあ言いますよ、この世界中にいる
全ての人間を消し去ってみてください。もちろん俺は除いてですよ」
俺は仕事のストレスもあってか街中で目に映る人はどれもくだらない者に思えていた。
だらしない格好の若者、態度だけはでかいオヤジ、大声でぎゃあぎゃあ言う女。全てが
くだらなく見えていた、みんな消えたらいいのにとも少しだけ考えていた。
「お安い御用で」そういうと男は手を少し振った。
「どうぞ確認してみてください」そんな馬鹿な、こんな簡単に人が消えるものか
そう思った瞬間外から大きな音が聞こえてきた、目の前の通りで車が正面衝突をしていた
男を見ると慌てるそぶりもなくただ突っ立ったまま。
「おい、何してるんだ、事故がおきたって言うのに。すぐに救急車を呼んでくれ、俺は
車の様子を見てみるから」だが男は微かに笑みを浮かべ静かに黙ったままだった。
その落ち着き払った態度に少し冷静になってみると何かがおかしい、あれだけ派手な音が
したというのに誰一人として見に来るものがいない。試しにテレビをつけてみた、
ニュース番組だったのか、普段はあまり映らないテーブルの下が横になったまま映っている。
まさか、次々と番組を変えてみるがどれも同じような状況、中にはまともなのがやっていて
はっとさせられるが録画したものだった。
「おい、何をしたんだ」混乱した頭で俺は男に詰め寄った
「お望みどおりのことをしたまでですよ」
人のいなくなった世界、そんなばかな、地球の中で人間の言葉を発するものは
俺とこいつだけだって言うのか、しかも厳密に言えば人間は俺一人だけ。
背中のあたりがうすら寒くなってきた。
俺はわざと大声を出して男に問い詰めた。静かだから大声を出す必要はないのだが、
小さな声ではこの不気味な重苦しい静寂に押しつぶされてしまいそうだった。
「なんてことをしてくれたんだ、今すぐ元通りに戻せ」
「お安い御用で」そういうと男は再び手をくるりと回した、すると窓の外でざわめきが
おき始めた、見ると先ほどの車の周りに人だかりが出来ていた。程なくして救急車の
サイレンが聞こえてきた。どうやら元に戻ったらしい。
私はベッドに座りこのざわめきに耳を傾けた、目を瞑ると、遥か遠くの国、街での
ざわめきも聞こえてくるようだった。
こんなに人の声をありがたいと思ったことはあるだろうか。
「ああ、こんなうるさいのも、いいな」
男は相変わらず突っ立ったままだった。
目を覚ますと外はすっかり明るくなっていた。
通りでは何事もなかったかのように人々は歩き回り、テレビではどうでもいい
占いなんかをやっていた。男の姿はどこにもなかった。
なんださっきのは夢だったのか、それもそうだ世界中の人間を消し去るなんて、
いくら神様といえどそんな簡単に出来るものか。神様より俺の想像力の方が上なんだ。
きっと俺一人消し去る力もないんじゃないか
「悔しかったら俺を消してみろ」
「お安い御用で」
どこからかあの男の声が聞こえた。
あげ
個人的な好みだけど、最後の一文が無かったら良かったかもしれない。
>>307 乙。オチとしてはちとありがちですが、手堅くまとまっていますね。GJです。
>>309 俺は逆ですね〜。
258氏がコテをつけだしてから、その作品を全部読み直しましたが、
氏の作風は、柔らかい語り口と叙情性があるように思っています。
最後の一文があるからこそ、なるほどこれは氏の作品だな、と楽しめました。
簡潔にまとめるなら、最後の一文を含めごっそり削れる文はありますが、
氏の作風をぶち壊す諸刃の剣になってしまうんじゃないかしらん。
>>303 良作! ラストほろ苦い感じも、好きですなぁ。
どうせそんなことだろうと思ったよ。 →「ああよかった。これでもう、顔のことで虐められない」
このギャップがよかった。
天に向かって大声で叫んだ。 のところは、天に向かって大声で歓喜した。
のほうが、いいと思うんですが、いかがざんしょ?
>>304-2 すみません。意味がわかりませぬ。orz 誰か解説キボン
>>304-3 矛盾、をショート仕立てにしたというのはわかるのですが、それだけ、という気がしてなりませぬ。
俺だったら、こんなラストにします。
そして少女は二十歳になり、ある男と結婚させられた。その男は嘘を見破る才能の持ち主であった。
嘘を見破る夫と、嘘を見破られない妻。
結構うまくやっているらしい。
・・・・・・・・・・・・・あまり大したラストじゃないなorz
>>312 大声で歓喜する、は日本語として気持ち悪く感じるのだがどうだろうか。
>>309 >>310 どうも有難うございます。
客観的な視点で自分の作品を見たときどう思われているのかよく分かりました。
そのうえで作風とかも言っていただけるなんてすごく嬉しいです。
1、地図
公園のベンチで寝ていると、五歳くらいの女の子に地図を渡された。手作りの地図だろうか、可愛いでは
ないか。
地図には公園の遊具の絵が描かれていて、右隅の方に宝箱の絵が描かれてあった。さっそく、その場所
を掘ってみると、確かに何か埋めてある。なかなか正確な地図のようだ。
そこに埋まっていたのは一枚のメモであった。メモには「狼少年」とだけ書かれてある。なるほど、面白い
ことを考えたな。
メモをポケットに押し込み、公園を出てすぐの図書館へ向かう。いい大人が絵本コーナーを彷徨いている
のも可笑しな話だが、ここで諦めてはあの女の子に申し訳ない。十分ほど探し、ようやく「狼少年」を見つけ
た。表紙を開いてみると、また一枚のメモだった。今度は暗号だ。
苦労して解き、宝が隠してあるはずの自動販売機に向かうが、何もない。ゴミ箱の底のメモを見付けたの
は、それから三十分後のことであった。
そんなことを十回もくり返し、最後に私が辿り着いたのは、地図を渡された元の公園だった。もちろんそこ
に宝など無い。
翌日、同じ時間に女の子は現れた。
「お嬢ちゃん、あの地図誰に作ってもらったの」
「知らないおじちゃんが、あの男の人に渡してくれって……」
一周するのも面倒だな。私はその場で女の子を殴り殺した。
2、髪
妻の、黒く美しい髪が好きだった。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「……どうしたんだ。その頭は」
妻が髪を剃って、坊主になっていた。
「嫌いにならないでね」
冗談じゃない、私は妻の髪を愛していたのだ。こうして私は妻と別れることになった。
それから一年後のある日、街で妻が若い男と歩いているのを見掛けた。
私は今年で七十歳になる。年を取って記憶力が落ちるのは、昔のことを忘れられなくなるからだそうだ。嫌だなあ。
3、謎
山の中で二人の男が帰れなくなっていた。車はあるが、二人とも免許を持っておらず、運転できないのだ。
「なあ」
「ん」
「俺達、ここまでどうやって来たんだっけ」
この謎を解く頭があれば、帰る方法なんて、とっくの昔に思いついているよ。
あるいは、その逆か。
3つともまた意味がわからない。
牛乳サン、あなたはオチを理解させたくないというスタンスなんですか?
「謎」は意味わかるけど。
意味というか、これこそ「読者に想像させる」て物かと。
ていうか、そのネタで一本小説書きたくなった。
1.2はワカラン…。
どうも牛乳さんは状況描写が苦手みたいやね。でも話の雰囲気作りは好き。
「こちら地球探査本部、:-775へ、感度はどうだ」
「こちら地球探査班:-775です、感度は良好です」
「地表の様子はどうだ、なるべく詳細に頼むぞ」
「大気はやや埃っぽく地面は一様に固いもので覆われています。
それと、さっきから気になるのですがなんだかすれ違う地球人の
殆どがこちらを振り返って見てくるのです」
「気にしすぎじゃないのか、それに我々はこの星のものと思われるパイオニア
とかいう宇宙船に描いてあった地球人と思しき生命体。その姿に似せて
君の擬態スーツは作られている、よもや誰も君が地球外の生命体だとは思うまい」
「それもそうですね、安心しました。では探査を継続します。あ、痛い痛い
何をするんですか。あ、言葉なんて通じるわけがないか。本部、本部、緊急事態です
地球人の男二人組みに拘束され、、、」
「どうした:-775、おい、ああ電波の届かないところへ行っちまった」
駅前の交番、警官が言う
「あー署ですか、駅前の不審者をただいま拘束しました。言葉がわからないので
そちらから外国語に詳しい人員の応援をお願いします。西洋人ってことくらいしか
分かりません。え、パスポート、身分証の類は一切ありません、なんてったって素っ裸ですから」
>駅前の交番、警官が言う
最後まで会話だけで頑張って欲しかった。
今夜が山だな
【解説?】
317-1 宝の地図に従って歩いていたら、元の公園に戻って(一周して)きてしまって、男は当然激怒。
女の子が「知らないおじちゃんに渡されて・・・」と言うので、「また一周させる気か」と男は切れてしまう。
不快になった人、ゴメンナサイ。
318-2 これは自分でも解説のしようがない・・・。申し訳ないです。
318-3 やっぱり説明不足だったかな・・・。「車はあるけど、誰も運転できない。帰れないぞ、困ったな」という状況です。
それじゃあ、ここまでどうやって来たんだ。誰が運転してたんだ。謎だ。この謎を解く頭があれば、帰る方法なんて。という感じです。
>>319 210の鏡みたいなのを、いっぱい作れたら、と思うんですが・・・orz
まだまだまだ修行不足なので、いろいろ書いてみようと思います。すみません。
>>320 > どうも牛乳さんは状況描写が苦手みたいやね。
そうですね。それですね。何とか頑張ってみます。
>>321 わかりました。
1、母の病気
目の前に羽根の生えた天使がいる。「あなたの願い事を一つだけ叶えてあげましょう」そいつは真面目な
顔でそんなことを言ってきた。何を願おうか、だいぶ悩んだ末、
「どんなことでもいいのか」
「ええ、どんなことでも」
「それじゃあ、母の病気を治してくれ」
「わかりました。治しましょう」
そう言って、天使は消えてしまった。
そんな夢を見たことも忘れ、半年が経ったある日、弟から電話があった。
「母さんが死んだ」
母さんは胸を患っていた。子供の頃から迷惑ばかり掛けていた俺は何か親孝行がしたかったのだが、そ
れも叶わない内に母さんは死んでしまった。母さんは最後まで俺の名前を呼び続けていたという。
葬式から帰ってきた俺は、部屋で一人で泣いていた。
「病気治してくれるんじゃなかったのかよ」
それとも、俺が「母の病気を」としか言わなかったのが、いけなかったのだろうか。「長生きさせてやってく
れ」でも良かったのだ。
仮にあの時「金が欲しい」なんて言っていたら、もっと後悔するはめになっていたのだろうな。
2、昼食
男は夕食と朝食をまったく食べない。それでは昼食にご馳走を食べるのかというと、そうでもない。コンビ
ニで買ってきたお握りを一つ食べるだけなのだ。それも嫌そうに。食べる、という行為が嫌いなわけではな
い。むしろ、少し前までは大食家だった。昼食しか食べられなくなったのは、あの夢を見るようになってから
だった。
男は毎日夢の中で食事をするのだ。それはかなりの量だった。最初の頃は男も喜んでいたが、その内朝
食が食べられなくなった。「これではいけない」と男は夢の中での食事を控えようとしたが、料理を完食しな
ければ夢から覚めることができないのだ。夢の中での食事の量はどんどんと増えていく。毎日のように寝
坊が続いた。そして男は夕食を食べないことを決心したのだ。
あの夢を見るようになってから三ヶ月。男はもう限界であった。
そして男がビルの最上階から飛び降りたその時、不運にもビルの下を妊婦が歩いていた。
男に妻か恋人がいれば、夢も見なくなったのだろう。あんな顔に生んだ両親が悪いのだ。
>>325 説明不足。
病気は治ったけど、違う原因で死んだってこと?
2、3行足して「母さんの病気が治った」って弟からの連絡があったほうが良かった。
それから死んだってのも「車にはねられて」とか死因を入れてほしい。
それとも天使はタダの夢で現実には何の影響も与えてなくて
母に何の親孝行も出来なかったって後悔の念が夢と現実をごっちゃにしてしまったって事?
>>326 ごめん、まるで理解不能。
作者の真意を文章だけから読みとれないのは読み手の読解力不足かもしれないけど、
真意どころか導入やオチすら分からない文章がこれだけ続くと不快になってくる。
>>322 激しくワロタw いいなあ。俺、大好きだよ、こういうの。
258氏、GJ!!!
>>322 意味もわかりやすいしスッキリ読めた。面白かったよー!
ちと苦言になりますが、
牛乳パック氏は、状況描写うんぬん以前に
「自分が何を言いたいのか」を自分で分かってるのかな?
自分の作品を「解説しようがない(318-2)」と言うのは
何が言いたいのか自分でもわからないってことだよね?
人に読ませる以上、そこらへんはしっかりしてないと
いけない気がするのですが。
うるせー馬鹿
>>328 お前は漏れかと思ったくらい激しく同意。
具体的に言うと「オチのつける場所を間違ってるorオチが変」てところだろうか。
ちょっと自分なりに直してみる。それが正しいかは牛乳さんが決めておくれ。
1、母の病気
夜、寝ようとベッドの中にいると目の前に羽の生えた人間が現れた。
天使としか形容のしようがないソイツは真面目な顔で
「あなたの願い事を一つだけ叶えてあげましょう」と言った。
ここはベッドだし、夢かもしれんが何か言っておいて損はないだろう。
「どんなことでもいいのか」
「ええ、どんなことでも」
「……そうだな、それじゃあ、母の病気を治してくれ」
「わかりました。治しましょう」
柔らかな笑顔でそう言うと、天使は消えてしまった。
次の日、仕事に出ようとすると弟から電話があった。
「母さんが死んだ」
葬式も終わり少し考えた。
天使に頼んだから母は死んだのだろうか…。
そのせいか偶然かは分からない。
対した親孝行もしていなかった…。
しかしこうも思う。
ただ一つの願いとしてソレを選んだ事が最大の親孝行だったのではと。
「死んだ」事が「病気が治った」事にはならないんじゃないか?
「病気の苦しみから解放してくれ」で死ぬならわかるけど。
2、昼食
この男は夕食と朝食をまったく食べない。
昼食にご馳走を食べるのかというと、別にそういうわけでもない。
おにぎり一つを食べる程度だ。
それも嫌そうに食べる。
食べるという行為が嫌いなわけではない。
むしろ好きだ。
男は少し前までは大食家だった。
少し話を戻そう。
男はある日、夢を見た。
目の前にご馳走が並んでいる夢だ。
大食家だった男は嬉しそうにそのご飯を平らげた。
「少し物足りない…もっと食べたい」と思った。
次の日も夢を見た。
目の前にご馳走が並んでいる夢だ。
大食家だった男は嬉しそうにそのご飯を平らげた。
「これくらいが適量だな」と思った。
次の次の日も夢を見た。
目の前にご馳走が並んでいる夢だ。
大食家だった男は嬉しそうにそのご飯を平らげた。
「ちょっと多いな…」と思った。
起きた時、朝食が喉を通らなかった。
そうしてどんどん夢の中での食事が増えていった。
では食べなければいいと思うだろう。
男もそれを試した。
しかしそうすると、『目の前にご馳走が並んでいるだけの夢』の中で起きる事ができなかった。
無理に食べ終わるとすぐに起きる事ができた。
男がその夢を見るようになってから三ヶ月にもなった。
夢に耐えられなくなった男はビルの最上階から飛び降りた。
落ちていく途中で男は気絶した。
気づいた時、目の前には終わりの見えないほどのご馳走が並んでいた。
ネタは同じで自分なりに書きました。
ちなみにこの状態だったら自分なら1の題名を「親孝行」2を「大食家」とするかな。
牛乳氏の文章、1はともかくとして2のオチが自分としては「???」だった。
なぜ急に妊婦さんが…と。
奥さんが居れば…っていうのは、まぁ事実そうかもしれんけど
「言うべきはそこか?」と思うようなオチで。
せめて伏線として「顔の悪い男がいた」としておくとか。
そういう伏線作りをしてオチに繋げるようにしてみたらどうだろう。
いきなりすぎるオチは読む方としては作者の独りよがりに見えてしまいますよ。
いつからか、俺のアパートに何かが住み着いた。
いつ頃からかは分からない、何者なのかも分からないけれど
時折部屋を叩く音、意味のわからない声。そしていつからか壁にできた
丸い穴。隣の住人の仕業かと思ったが穴の開いている壁は通りに面している、
そして俺の部屋は二階、寝ぼけてやってしまったのかもしれないその穴は
始めは指が一本はいるくらいの小さな穴だったがいまや直径60cmくらいの
大きさになっていた。
管理人に言えば治してくれるかもしれないがまず間違いなく修理費を請求される
俺のやったことじゃないなんて、言うだけ無駄だろう。
最近固いはずの壁が、妙にやわらかく感じるようになった。雨漏りで壁が腐って
しまったのか。立地だけが売りの古いアパート、何かがいても不思議ではないかな
ただそれでもこの部屋には不思議な愛着を感じるのも事実で、妙な物音や声がしても
出て行こうという気にはならなかった。
そんなある日のこと、不思議な感じがして目が覚めた。
見ると腹に手錠のような輪がはまっていて自由が効かない。
一体誰が、何の目的でこんなことをするんだ。
強盗にしては変だ。まさか、背筋に冷たいものがはしる。
と思った瞬間、あの穴から見たことも無いほどの白い巨大な手が出てきた。
奇妙に白いその手は俺の背丈の半分ほどはあろうか、ぬらりと光沢を放つ
その手は乱暴に俺を掴むと手錠につながれたままの胴もお構いなしに引っ張り始めた。
つながれたままの俺の胴体が悲鳴をあげる。
「止めろ、誰だかわからんがちぎれちまう、やめてくれ」
だが俺の叫び声はその手の主には届いていないようで、なおも強引に引っ張りつづけた
そしてついに、肉がちぎれるようなぶちっという嫌な音を俺は聞いた。
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
白衣の医者が疲れ果てた表情の女に向かって話し掛ける。
そしてほどなくして赤ん坊の泣き声が手術室に響き渡り、、、
流れぶった切ったかも、、すんません
連投すんません
>>323 会話だけでいけそうですね、、今夜が山です
>>329 >>330 面白いって言ってくれるとほんと嬉しいです。どうも有難うございます
たまには俺も投下。
「顔」
ある日、町中で俺そっくりの男が車を運転しているのを見た。
ドッペルゲンガーという言葉を思い出し、俺は不安になった。
翌日、また俺そっくりの奴を見つけた。喫茶店でコーヒーを飲んでいる。
俺は慌てて、喫茶店のドアを開けた。
「いらっしゃいませ」頭を下げた店員が顔を上げると、俺が笑っていた。
俺は腰を抜かして派手な音を立てて転んだ。
喫茶店にいた奴らが一斉に俺を見る。皆俺の顔だった。
つまらなそうに、あるいはクスクス笑いながらそれぞれ自分の飲み物に戻っていった。
喫茶店を飛び出した俺は気付いた。
道路を歩いても俺ばかり。電車に乗っても俺ばかり。
家に帰ると、「お帰りなさい、あなた」と俺が出迎えてくれた。
世界中の人間が、俺の顔になってしまったようだった。
(俺は一体どうしてしまったんだ。どうしてこんな事になってしまったんだ?)
俺は困って病院へ行った。
「顔、整形してください。」
>>341 結構面白かった。
(俺は一体どうしてしまったんだ。どうしてこんな事になってしまったんだ?)
この一文が無いほうが面白いような…
「テスト」
この期末試験を落としたら、留年決定だった。
俺はテスト用紙とにらめっこしつつ脂汗を流していた。
明らかに俺の頭では解けない。
俺はすっぱりあきらめてカンニングすることに決めた。
「おいM、答えみせろよ」
俺は前のMに囁く。
引っ張ったり小突いたりしたが、Mは知らんぷりだ。
この野郎。俺は猛烈に腹が立った。
俺はすっくと立ち上がると、大声で先生に言った。
「先生、Mがカンニングしてます!」
「なにぃ!」
「なっ・・・ばっ・・・うっ・・・」
ははっ、Mめ、ざまあみろ。痛くない腹でもさすられるがいい。
クラスが騒然とする中、俺は悠々と隣のK子の答案を書き写した。
俺はクラスで一位になった。
先生が言った。
「あ〜、証拠はないが、お前カンニング決定。留年だからな!」
>>342 読んでくれて、ありがとうございます。
この一文をいれるかどうかは、最後まで悩んでたんですよ〜。
ざっくり、削ることにします。
> 痛くない腹でもさすられるがいい
痛くない腹を探る、じゃないのか?
証拠もないのにカンニング認定とかもリアリティなさすぎ。
それにK子の答え書き写したらK子と同じ点数だろ?
中学生がテスト中に考えたストーリーみたいだな。
「こうだったらいいな」という妄想か。
347 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/03 23:11:39
あげ
「平気」
「マンションじゃなくも平気よ。アパートでいいわ」
同棲する事になったとき、そう彼女は言った。
愛があればいいの、とほほえむ彼女を見て、俺は嬉しくなったものだ。
倹約家の彼女はとどまる事を知らなかった。
「携帯がなくても平気よね。公衆電話があるもの」
「テレビがなくても平気よね。ラジオがあるもの」
「車がなくても平気よね。電車があるもの」
かくして俺は、このハイテクの時代に昭和の生活を強いられている。
それもこれも俺への愛だと思っているから始末に悪い。
俺は我慢が出来ず、別の女をつくり夜の街で遊んでいた。
ある晩帰宅した俺をいきなり彼女は罵倒した。
浮気がばれたのだが、俺も開き直った。
「お前なんかいなくたって平気さ。ほかの女がいるからな!」
彼女は青くなった。
ざまあみろ。お前がいつも言っているセリフだ。
彼女が泣きながら、台所で何かしだした。
後ろから覗き込むと、彼女は血塗れになって自分の手首を切っている。
「うわっ!」
彼女が振り返りざま、俺の胸に包丁を突き立てた。
「現世で結ばれなくても平気よ。来世があるもの」
>>348 浮気がばれたあたりからオチがわかってしまって残念だったけど、まぁまぁ面白かった。
>>348 せっかく倹約家という前フリを用意したんだから、
オチもそれに絡めたら良かったのに。
『寒天』
「なあ、寒天で琵琶湖を固めることって出来るかな」
「またそんなこと言ってお前この前の”大都会の中での
自給自足は可能か”では結局コンビニの廃棄盗んで捕まってたじゃないか」
「あれは確かに失敗だった、第一雨水がまずい」
「そういう問題か?」
「まあとにかく、俺は決めたらやる男だ、しかも金ならある
、さらにこれが成功したらもっと大きいことをやるつもりだ」
「大きいこと?琵琶湖でも十分大きいぜ、それに
お前金っていってもせいぜいボーナスだろ、すぐなくなっちゃうよ」
それから数日後、Tが消えた。風の噂によるとTは宝くじをあてたとか言うことだ。
俺には一言も言わず、、、今ごろどっかリゾート地にでもいるのか、、
そんな考えを遮ってテレビからニュースが聞こえてきた
「大変です、琵琶湖の表面、平均して2mほどが寒天状のもので固まっています。
一体誰がこんなことを、、、」
まさか、Tの仕業か、、?
そのとき外から俺を呼ぶ声が聞こえた、俺が自分の部屋の窓から顔を出して外を見ると
Tがゼライス満載したトラックから嬉しそうに手を振っていた。
「T、海は広いぞ、、、」
あれから半年、Tは今頃どこの国にいるのだろう、、、次は人力での高度記録達成
だったか、今年の海は心なしかねっとりしているような気がする。
下から四行目 ゼライスを満載 でした。
>>352 いきなりTが出てきて意味不明。
最後の二行も意味不明。
その頃はまだ、一つ所に落ちついていてね。趣味の園芸なんかやりながら、細々と生計を立てていたのさ。
ある日のこと、私が柱時計の修理をしている時、突然その知人はやって来てね。
久しぶりに見る彼は、青白い顔がさらに血色を失っていたよ。
テーブルを囲んで、ようやく彼は私に話し始めたんだ。
それはとても信じられないような話だったよ。
彼はある薄暗い山奥で村を見つけ、宿を取ることにした。彼以外客はいないらしく、彼は見晴らしの良い4階に部屋を取る。
そして4階の部屋へいく廊下に掛けられていた絵に、何かを感じて、彼は立ち止まった。
薄暗い廊下に掛けられたその絵は、三匹の大きな狼が爛々と目を輝かす不気味な絵だった。彼はその絵に興味を引かれながらも、自分の部屋に入る。カチャリ。
深夜、目の覚めてしまった彼は、散歩にでも出ようと部屋を出、その絵の前を通り過ぎた。その時……グゥル……彼は獣の唸り声を聞いた。
まさか? 恐る恐る振り返ると、そこには本物の三匹の狼が、今にも彼に襲い掛かろうとしている。
うわぁー!彼は必死で逃げる。追いかけてくる狼。
階段を駆け上がって5階へ!
……しかし、後ろを振り返ると、狼の姿が、ない。
幻覚だったのか? しかし、その時彼はある旅人が書いた詩を思い出した。
「薄暗い森を抜け 古い館の中にいる
壁絵に描かれた 三匹の黒い獣たち
人々寝静まる頃 獲物を求め徘徊す」
この宿のことか?この村のことか?
彼は思いをめぐらした。
いや!こんなことはあり得ない!
……ここまで話を聞いて、私は彼がおかしくなったと思ったんだよ。
彼のいう村は私も知ってるのさ。静寂な雰囲気で、古びているが良い村だ。
宿には確かに三匹の狼の絵はあった。しかし、そんな旅人の話も詩の話も、聞いたことがない。
その場を動けず、立ちすくむ彼。しかし、階下では物音一つしない。
彼は幻覚でも見たのだと思い直し、部屋に戻ることにした。
階段から廊下をのぞき見る。いない。意を決して、彼は絵の前を通る。
背後に……気配。彼は必死で走り自分の部屋に駆け込んだ!鍵を掛ける!
ドンッ!ガリ……ガリガリ……狼がドアに体当りし、引っかくような音。ドアが壊れそうだ。恐怖で引きつる彼。
……しかし、何故か突然物音がしなくなった。
彼はそれから、一歩も部屋から出ることができず、翌日早々にその村を後にしたそうだ。
私は彼が疲れているのだと思い、彼を家に帰したよ。
でもね、妙な感じがしたんだ。彼の帰った後、私の部屋の雰囲気が、何か違うことに気づいたんだよ。
テーブルだ。いつの間にかテーブルの上に見慣れた花瓶が置いてあった。
チッ チッ チッ ゴォーン 柱時計が午後4時を告げる。
はっ……その時、私は気づいたんだ。
彼の話は、すべて事実だったのだと。
>>352 ゼラチンで固めるネタ元はラーメンズか?
てかゼライスって何?ゼラチンじゃないの?商品名?
362 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/06 04:06:17
363 :
1/2:05/02/06 04:13:21
『ビーカー』
私の胸の中には一つのビーカーがある。
いや、実際にはもちろんない。イメージがあるだけだ。
ビーカーには水が入っている。二層に分かれていて上層部は綺麗な水が、底には魔界のようなヘドロが沈殿している。
これは私の心を表していた。平常時の液面は穏やかだが刺激を受けると波紋ができる。
興奮すれば激しく波打つ。恋をしている時は水はピンクに染まっているかもしれない。
液面は表層意識。深層には辛い過去、傷ついた記憶、妬みや嫉み憎しみなどの黒い感情が沈んでいる。
私の29年の人生はビーカーの容量を少しだけ大きくしたが、閉じ込めておきたいヘドロが随分と堆積していた。
朝から気分は最悪だ。
昨晩はアルコールを大量に取って無理矢理ベッドに入ったがそれでも3時間ほどしか眠れなかった。
頭痛は二日酔いのせいだけではない。カーテンを閉めたままの暗い部屋でいると昨日のことを思い出す。
私の心のビーカーにマドラーが差し込まれた。
―――「オカベ君、すまない」
ネクタイを締めながら力なく言う彼の言葉は、硬く冷たい先の尖ったマドラーだった。
―――「いや、妻のことはいいんだ。しかしね、ただ……やはり子供には……辛い思いをさせたくない」
子供のことを言えば私が何も言えなくなると思ったのだろうか。実際に言えなくなるけども。
マドラーはゆっくりと、でも確実にビーカーの底まで届いた。
―――「……別れてくれないか」
マドラーは私のビーカーをグチャグチャに攪拌した。
イメージ上の回転運動は現実にも影響するのか、内臓を引っ掻き回されたように気分が悪い。
ビーカーの水は黒く濁り、ネガティブな思考は濁流に浮き上がってきた堆積物のように辛い過去を連想させていく。
私の心は汚染された。だが、大丈夫だ。マドラーはもう引き抜かれた。
水の挙動は安定に向かい少し増えたヘドロはまた底に沈んでいく。
時間が解決してくれる。そう自分に言い聞かせる。
364 :
2/2:05/02/06 04:14:31
哀しくてもお腹は減る。この図太さはビーカーの容量が大きくなって得たものかもしれない。
外は私の気分と正反対の爽やかな天気だ。家の前を流れる川から人の賑わいが聞こえてくる。
そういえば確か今日は隣組で川の清掃を行うと回覧板がきた気がする。
私の住むマンションも担当地区だ。すっかり忘れていて気まずいので下を向き足早にかけだす。
「うわっ」
不意に大きな体にぶつかった。ゴム長に腕まくりのスタイル。
自販機の前でスポーツドリンクを片手にしている。川の清掃の休憩中だろうか。
「なんだ、オカベさんじゃないっスか。ドブ掃除はサボりっスか?いけないんだー」
この子供みたいな物言いの青年は確か私の斜め下の部屋に住んでいる。
就職したてで希望の未来に満ち溢れていて、夢のある純粋な目をしている。私とは違う。
「ひどい顔してますね。なんかあったんスか」
私は何も言えずボーっと彼を見ていた。
「今からでもやっていきます?ドブ掃除。ヘドロを掻き出して水を綺麗にするんスけど意外に気分が良くなるんスよ」
そう言うと彼は優しく微笑んだ。
私は声を上げて泣き出した。
366 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/06 19:19:44
<蘇生屋>
祖父は蘇生屋だ。実際に生き返らしているところを見せてはくれなかったが、呪文を読むだけでいいらしい。
祖父はいつも笑顔で縁側に座っていた。雨の日も、晴れの日もぼっと座っていた。小鳥が肩に止まっても微動だにせず座っていた。
しかし、蘇生の依頼がくると急に目つきが変わり、動きにキレがでる。恐ろしく気合が入るのだ。そして一度たりとも蘇生した人のことは口に出さなかった。
祖父の死に際、私は祖父に言った。
「大丈夫、死んじゃっても私が蘇生してあげるから。呪文だけでいいんでしょう?」
すると祖父は目つきを変えて大声で言った。
「だめだ、あんなことをしてはいけねえ。あんなこたあ、人間がやっていいことではないんだ。」
しかし大好きな祖父の死はとてもつらく、つい祖父の本に載っている呪文を唱えてしまった。
祖父は口からしゅうしゅうという音を立て、ふらふらと立ち上がった。腕は茶色く腐り、口からは生ごみのような臭いがした。
そしていつものように縁側に座る。雨の日も、晴れの日もぼっと座る。祖父の体を食べにくる虫たちがきても微動だにせず座る。
祖父の体は雨でとろとろにとけたり、生き物が食べたりして少しずつ減っていった。
そして祖父が足の指先だけになったとき私は悟った。
人間は蘇生なんてできないんだ。
367 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/06 19:23:15
<恐るべき時代>
「中学生が人を殺し、物を盗む時代。
かつてそんな時代はありましたでしょうか。
休み時間コンピューターの周りに集まって斬首画像を鑑賞する中学生。
いじめをひとつの娯楽とし楽しむ中学生。
私は日本人として悲しゅうございます。」
そう武士は語った。現代にいるはずのない髪を結い、刀を腰に携えた武士である。
黒い目は闘志に燃え、きらりと鋭く光った。
「私は徳川家に尽くして来た武士でございます。」
私がうなずくと彼は続けた。
「なんと申しましょうか。日本人としての誇り、それを忘れているのではないでしょうか。」
たくましく隆起した胸は呼吸のリズムに乗って小さくゆっくり上下した。
「日本人の誇り・・・と申しますと。」
「私は多くの武士を斬ってまいりました。しかし、ただ意味も無くきっていたのではありません。できれば斬りたくなどありませんでした。しかし現代の子たちは死を甘く見ている。それは私にとっては大変耐えがたい。」
「なるほど・・・。」
「そこで私は決心しました。人を殺しそれによって生きた時代のつらさ。死のつらさとは何かと教えてやろうかと思ったのでございます。斬られる熱さ、痛さ、苦しさを。」
飾り気のない、闘志だけで動くような武士はそのたくましい腕をフル稼働して説明した。
「わかりました。それが今回の殺害の動機ですね。」
男は胸を張ってうなずいた。これが大和魂か。
>>354 そうですか、、
>>361 ラーメンズは好きですがそのネタは知りません。好きと言っても出てたら観る程度
ですし。ゼライスはゼラチンの商品名です。
>>355-360 359までは普通に理解できるんだが360がどう繋がるのかまったく分からない…
>>338 悪くはない、悪くはないんだけど・・・
2段落目の途中から落ちに気づいちゃったんですよ。
巨大な手、とか非現実な物体がストレートに出てきちゃうとね・・・。
ギリギリまで、ストーカーに部屋を覗かれている状況だと読み手を騙して欲しかったなぁ。
>>352 馬鹿馬鹿しくて好きですw
258氏ガンバ!
ちと、わからない事があったので、続きは交流ラウンジのほうに書きますね。
昔々あるところある満月の晩、権兵衛という男が川淵で釣り竿を振っていた
「うん、何か引っ掛けちまったか、いよっ、、と。ありゃ、こりゃしょうがねえな」
糸の先端は月へとまっすぐ。
「こりゃちょっとやそっとじゃ取れねえな」
仕方なく権兵衛は糸の上を歩き始めた。どれほど歩いたか、ようやく五つ目の天の川の橋を
乗り越えたところでようやっと月へ着いた。
権兵衛は月にいたうさぎたちから歓迎を受けた。
そして楽しい時を過ごした後
「これだけしてもらってただで帰るわけにはいかねえな」
そう言うと権兵衛は腰にくくりつけてきた酒をうさぎたちに振る舞った。
するとうさぎたちはすっかり酒にはまってしまって、今でも月の裏側で酒をこっそり作っては
毎晩酒盛りを楽しんでいるらしい。
さすがに地上で月からうさぎがいなくなったと騒ぎ出した頃うさぎたちは
月に餅をついているような模様を描いた。どうだこれで文句はないだろう、と。
地上についたら針をはずしてくれるよううさぎに頼み、波間に揺れる夕日を見ながら
権兵衛は帰り道についた。
帰ってみるとなにかがおかしい、村には見慣れない家が増えていて
、権兵衛の家も廃墟同然だった。ああそうか、知らないうちに年を取ってしまったんだな、
茶碗の酒にうつる自分を見て権兵衛はそう思った。翌朝、権兵衛の釣りざおの先に何かぶら下がっていた。
見ると玉のようにかわいらしい女の子で、その子の服に挟まっていた手紙にはこの子を頼むとの旨の手紙。
それとかなりのお金。その後権兵衛は遅まきながら嫁をもらい、こうして今でも幸せに暮らしている。
「またお父様はご冗談ばかり。」
かぐや姫と名づけられた美しい娘が微笑みながら権兵衛に笑いかける。
「そうだな。確かに冗談かもしれないなあ。」
権兵衛が静かに酒の入った茶碗を傾ける、部屋の隅の釣り竿を見つめながら。
>>371 絵本にしたいね。上手い。
なんか酒が飲みたくなったなぁ…
>>371 文体が正しいかっていうと、多分おかしいところもあるんだと思う。
でも雰囲気とかテンポがいいし、話自体が派手じゃないけどやさしいね。
俺は好き。
>>371 二段落目の「すると〜はまってしまって」と「今でも〜楽しんでいるらしい」のあたり、
時制がどんな風になってるのか混乱するから整理するといいかも。
>>369 知り合いが帰ったあと、何時の間にか直っていた時計。
あるはずのない花瓶。
私は彼の頭の中で生きているのだと悟らざるを得なかった。
……ってところ。
>>375 アイデアはいい。
しかし、この話で読み手にそれを理解させようというには不親切すぎる。
パラレルワールドとも幻覚とも妄想とも幽霊話ともとれる。
もっと分かりやすい伏線なり説明が欲しい。
雰囲気は好きなので、惜しいと思った。
>>372 >>373 >>374 どうも有難うございます。
文体がおかしいというか少し違和感があるのは自分がこの話をまとめきれていない
ところがあるからだと思います。
>>374 の指摘も参考にして少し手直しします。
「無制限保険」
とある倉庫、いつものように男は「四輪車用再生装置」の前で相棒を心待ちにしていた
装置に車を収容しスイッチを押すだけでへこみや傷はもちろん機関損傷まで元通りにしてしまう
夢のような装置だ。それを目の前に男は待つ時間さえ至福に感じた。
とある車販売店からダイレクトメールがきたのが始まりだった。
相場の半額は下らない価格設定と独特な保険内容は男の心をくすぐった。
「無制限再生保険」――月々わずかな保険料で万一車を壊してもあの装置を利用できる。
しかも回数、故障頻度は制限無し、故障すればするほどお得なわけだ。
「しかしこんな保険たまったもんじゃないだろ?装置の維持費だって馬鹿にならんだろうに」
「めっそうもありません、私達もこの保険のおかげで繁盛させてもらっています」
従業員とこんな世間話をしているうちに装置は再生を完了する、このスピードも魅力のひとつだ
車は見事に再生した、ボンネットの傷も完全に戻っている。男は満足げに車を見つめた
しかし男はバンパーの小さな傷を見逃さなかった、本当に小さな傷だったがその小ささが逆に
気に障る。どうせタダなら使わなけりゃ損だ、男はもう一度車を装置にかけてもらった。
「おい従業員!!ちょっと来い!!!」
男はヒステリックな声で従業員を呼びつけた、近くで作業をしていた従業員が飛んでくる
「いかがなされましたか」
「いかがじゃねぇだろ!!俺の車はどこに行っちまったんだ!!!」
見ると装置は作業を終えていた、しかしそこに車の姿は無く何やら液体があふれ出ている。
「ああ、これはお客様の車が石油レベルまで再生しているだけですよ」
「なんだと!?ならさっさと元に戻せ!!元の車に再生しろ!!」
しかし従業員は慣れた様子でこう言った
「それは出来ません、車のような重化学用品が石油に戻るのは再生という過程を経たものです。
しかし石油を車にするというのは再生ではなく復元のメカニズムを用いなければなりません。」
「何でもいいからさっさとしろ!!保険があるんだからいくらだって出来るだろう!!」
「ですからお客様、石油を車にするというなら復元装置を使わなくてはいけないのですよ
再生保険は車を再生する分には制限無くご利用いただけますが車を復元となれば
適用外となります、別途料金がご必要となるというわけです。」
呆気にとられる男に従業員はまたも慣れた様子で紙を手渡した、料金表だ。
そこには復元装置の使用料が書いてある、男は思わずへたり込んだ
復元装置の使用料は高かった、もう少しで新車が一台買えてしまうくらいに
「再生と復元…何が違うって言うんだよ…」
男は力無く尋ねた、従業員はニッコリ微笑みこう言った
「大違いでございます、お客様が始めから復元をお望みなら私達はイチから
お客様に<無制限復元保険>の素晴らしさをお聞かせしなければいけませんので…」
380 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/19 07:19:04
>>356 表だけど、大滝明日香の中出しハイスクール?とかいう奴がそうだった。
忠実堂の奴。
教室の机の上で全裸でオナってるところへ、射精の瞬間だけ挿入中出しを何人も繰り返す。
マンコからあふれ出た精液&マン汁で更にオナニー。また射精の瞬間だけ挿入中出し。の繰り返し。
表情が結構切ない感じでね。入れられた瞬間、たかぶっちゃうが、すぐに抜かれるから切ないって感じ。
他にも教師からのレイプドラマ風中出しと素人逆ナンパ中だしと男優3人連続中出しがある
誤爆スマソ
382 :
名無し物書き@推敲中?:2005/03/23(水) 00:14:47
ひさ〜〜しぶりにスレのびてると思ったらこれ(>>380)かよ○∠\_
盛大に誤爆してるよなあ……
この手の解説をやり慣れてるような淡々とした口調が面白いよ。
俺のレビューでスレが止まってるのが凄く恥ずかしいので誰かなんか書いてくれ
他スレで見たショートショート。
これ自体がコピペなのかどうなのかは知らない。
688 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2005/03/25(金) 03:00:10 ID:eteICt/50
みずうみのほとりで昼食をとっているとき、スプーンをみずうみに落としてしまった。
まいった。これでは残りが食べられない。
困っていると、水面にさざなみが立ち、ひとりの大変美しい女性があらわれた。
彼女はみずうみの女神であると名乗り、そしてスプーンを3本出してたずねてきた。
「あなたの落としたのは、この金のスプーンですか。銀のスプーンですか。それとも、ステンレスのスプーンですか。」
私はていねいにお辞儀をし、言った。
「これは女神様、わたくしめの落としましたのは、このみすぼらしいステンレスのスプーンでございます。
拾っていただき、光栄の至りでございます」
すると女神はほほ笑んでこう言った。「よろしい。あなたは大変正直なひとですね。
正直のごほうびに、みずうみの底にある私の宮殿での昼食会にあなたを招待しましょう」
689 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2005/03/25(金) 03:01:13 ID:eteICt/50
連れて行かれたのは、目も疑うばかりのきらびやかなラウンジ。
高い天井からはこの世のものとは思えない程美しい金銀宝石の装飾に彩られたシャンデリヤが下がり、
真っ白なクロスのかけられたエリザベス王朝風の大テーブルのまわりには、
貴族のように着飾ったドレスの婦人たちがシャンパングラスを手に談笑していた。
テーブルの上には大皿に乗せられた肉、魚、色とりどりの野菜に、いいかおりのする見たこともないようなフルーツ。
「どうぞ。ご遠慮なさらないで」とひとりの貴婦人から渡された美しい絵皿を手に、手はどんどんあの料理へ、この料理へとのびた。
どれを食べても目が覚めるようにおいしいのだ。我を忘れて食べ続けた。
どれだけ食べただろう? なんかきもちわるくなってきた。
ヤバイ。そう思った時にはもうゲ○を吐いていた。
場は一瞬にして凍りつき、そして下品なものに慣れない貴婦人たちはたちまち気分をわるくしてみんなゲ○を吐き始めた。
テーブルの上も下もまわりもたちまちゲ○だらけになり、真っ赤だった絨毯はいまやゲ○一色。
女神まで柱に寄りかかって吐く始末。給仕たちも吐く。調理場からコックたちも出てきて吐く。
あっというまにひざの上までゲ○に浸かっていた。
気が付いたらみずうみの岸辺に倒れていた。ハッとして水面を見ると、そこはなみなみと一面ゲ○で満たされていたのだった。
そのことがあってからは、もう二度とみずうみのほとりでは昼食を食べなくなった。
女神たちがあのあとどうなったのかは誰も知らない。
387 :
名無し物書き@推敲中?:皇紀2665/04/02(土) 02:59:25
SS同人用語。
アニメ、ゲーム、漫画などの世界観や登場人物を用いて、原作にはないエピソードを二次創作した短い小説のこと(かなりの長編大作だった場合、
あまりSSとは呼ばれない傾向がある)。その多くは、
批評性の強いパロディ的要素よりも「原作では描かれていないけど、こういう出来事があったに違いない/あったらいいな」という補完的な欲望から書かれることが多い。
語源は定かではなく、「サイド/サブ/ショート/セカンド」などのSに「ストーリー」のSを加えた略称ではないかと言われている。
また、「ショートショート小説」の含意もある。
かつてSSの作者は圧倒的に女性が多かったが、エヴァ、ギャルゲー全般、マリみて等のブームを経た現在ではSSを書く男性も増加している。
海外では"Fan Fiction Novel"と呼ばれる。
関連語:ドリー夢小説 ドリーム小説 ドリ小説 スラッシュ小説
【遺言】
「遺産はどうなるのかな」
「まあ、三等分だろうな」
「遺産がそんなにたくさんあるとは思えないけどね……」
父親の葬式も終わり、三人の兄弟が遺産について話し合っているところへ、父親の弟、つまり彼ら
の叔父が入ってきた。
「葬式が終わったら、これを再生してくれって……。兄さんの遺言かもしれない」
そう言って差し出したのは、一本のカセットテープ。家族を集めて、さっそく再生してみる。
『……えー、わしもそう長くはない。そこでな。遺言しておこうと思う――』
懐かしい声だった。兄弟達は三人とも、母親の死に目には会えたのに、父親の死に目には間に合
わなかった。
『……あー、遺産についてだが、三千万ほどある』
「そんなにあるのか」
長男がびっくりしたように呟く。だが、驚くのはまだ早かった。
『……しかし、お前らみたいな親不孝者に、やる金はない』
「なんだって」
全員が耳を疑った。
『……遺言だ。わしの全財産を、誰にも使われないよう、庭の松の木の下に埋めてくれ。以上』
再生が終わる。重苦しい沈黙。
「続きは無いのか……」
耐えきれなくなった、次男が口を開いた。
「親父はいつも、俺たちを驚かせるのが好きだったけど……」
「ちょっと待って」
三男があることを思い出した。
「確かカセットテープを使った遺言は無効なはずだよ」
「本当か」
「そういえば、前にテレビでそんなことを言っていたな」
「ああ良かった。無効だ、無効」
「じゃあ、仲良く一千万ずつ分けよう」
兄弟達は遺産を三等分することで納得し、カセットテープも処分してしまった。
子供達の様子を雲の上から見守りながら、男は残念そうに呟いた。
「やはり言うとおりにしなかったのか。松の木の下を掘っていたら、一億円の当たりくじが埋まっていた
のに」
先に天国に来ていた男の妻は、隣の夫の表情を見て、「何それ」と小さく笑った。
【用件】
がさがさ、という物音で、私は目を覚ました。枕元に何者かが立っている。真っ黒な体、長いしっぽ。
侵入者の正体が、私にもおぼろげながら想像がついた。
「私は悪魔」
「見ればわかるよ。用件を聞こうか」
「あなたは、人の心を知りたいと思ったことはありませんか」
「知りたくない、と言えば嘘になる。しかし、悪魔の力を頼ろうという気にはならん。何か企んでいるの
だろう」
「いえ何も。実は私、魔法を使うのは久しぶりで」
悪魔は照れ笑いを浮かべながら、
「あなたには実験台になってもらいたいのです」
「ますます嫌だよ。失敗した時が恐い」
「その点は大丈夫。封印される前は、私も一流の悪魔でした。失敗はあり得ません」
「封印?」
「ええ。三千年ほど前に、魔法使いに封印されてしまったのです」
「悪いことをしたから封印されたのだろう」
「まあそうです。しかし、もう改心しました。封印が解けたのも、そのためです。実験台になってくれたら、
ちゃんと謝礼も出しますよ」
そう言って、悪魔は金貨を数枚、私に握らせた。
私は迷っていた。悪魔の言うことに、嘘は無さそうだ。失敗の確率も低いと言う。しかし、他人の心を
知ってしまうということは、とても恐いことなのではないだろうか。
「せっかくだが、断るよ」
「そうですか。良い話だと思うのですが……」
悪魔は残念そうに言った。
「金貨は差し上げますよ。私には不要の物ですから」
そう言い残すと、悪魔は窓を開け、真っ黒な空へ飛び立っていった。そういえば、窓の鍵を閉め忘れ
ていた。
悪魔がいなくなり、私はしばらくぼんやりとしていた。両手に金貨の感触はしっかりある。今起きたこ
とは現実なのだ。
悪魔の正体、用件、侵入経路、そのすべてを私は知っている。だが、一つだけ聞き忘れたことがあっ
た。悪魔は魔法の実験台に何故わざわざ私を選んだのか――。
その日は、一晩中眠れなかった。
393 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/01(日) 21:43:12
好きなものを調べて、好みの髪型にして、構え。
町で共に遊び、夜の公園で告白して、放つ。
「・・・それで?矢は当たりましたか?」
「当たりはしましたが・・・」
「というと?」
「貫通してしまったらしく、射止めるまでにはいたりませんでした」
ショートショートの広場15の「やまぶき」って作品がよくわからないんだけど、
誰か解説お願いします。
395 :
吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 11:48:28
r
396 :
吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 11:51:06
u
「これ、恋人のカオリ」
初めて彼女をこの家に連れて来られた時、私はガツンと頭を殴られたような衝撃を受けた。
私とアキラが同棲し始めたのは6年前の事だ。
高校から一人暮らしを始めるアキラが、寂しいからという理由で昔から仲の良かった私を
このマンションに半ば強制的に連行したのが始まりだった。
「はじめまして、カオリです。」
そう行儀よくお辞儀したカオリは、アキラにはちょっと勿体無い位可愛かった。
顔にも口にも出さなかったが、内心私は複雑だった。
私のほうがアキラを知ってる。
笑っているときも落ち込むところも、この女より、よく知ってるのに。
アキラとカオリが付き合いだした馴れ初めは、たったひとつのキスかららしい。
元々大学で仲が良かった二人だが、ある日とうとうアキラの理性がぷっつり切れてキスをした。
これでカオリに万一ほかに好きな人でも居たら一大事というかシャレにもならないが、
強運にもカオリもアキラが好きだったらしい。目出度く両想いになったそうだ。
…たった、キスひとつで変わる関係なら、どんなに良かっただろう。
「な?言ってた通り可愛かったろ、『カオリちゃん』。」
カオリが帰った直後玄関を振り返って、自慢げにアキラがふふんと笑った。
ああ、可愛かったよ、長い間連れ添った私なんかよりあのコを選んだ位なんだから。…可愛くないと、納得いかない。
「拗ねんなよ、バカ」
よほど態度に出ていたのか、アキラは笑って、いつものように私に軽くキスを落とした。 …キス、たったひとつで、変わる関係だったら、どんなに、良かっただろう。
キスなんて何回もしているが、関係が変わったことなんて、ない。
…なんだかふいに悔しくなって、私はみゃあ、と鳴いてやった。
398 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 02:11:33
個人的には最後の二行がないほうが良かったですね
まぁ、コピペなんですがね
[ そこ、つめていただけます?]
「あの、すみません。そこつめていただけます?」
「えっ、ああ私ですか?どうもごめんなさい、気が付かなくて」
「いいえどういたしまして、私の方こそ無理なお願いをしてしまって。いいんですか?」
「ええどうぞどうぞ。こういう時はつめるのが当然ですわ」
「そう、じゃあすみませんお願いします」
「はいそれじゃ――――――これでいいかしら」
「あらまあそんなにつめていただいて。痛くありません?」
「少し。でも平気ですわ」
「それじゃ、これで今度の出入りの落とし前はつけたことにしましょうね」
「ありがとう」
男性の女性化が叫ばれ始めてから××年後の2×××年。
ロングランを続けた西映ヤクザ映画、『実録 仁義なき戦い すみれ組対ぱんだ組』の一コマでした。
>>400 最後の2行はなくてもよかった気がするけど「」部分はかなり好き。
『暇』
あまりにも暇だったから女は公園のベンチに座った。
あまりにも暇だったから男は傍にいた女を刺し殺した。
あまりにも暇だったからその目撃者は110番へ事件の事をおおげさに話してみた
あまりにも暇だったから警察は事件を「無差別連続殺人事件」として犯人を捕まえないまま放っておいた。
あまりにも暇だったからマスコミ各社は毎日いもしないはずの犠牲者を仕立て上げて大々的に放送した。
あまりにも暇だったから視聴者達はただただ眠っていた。
結局、女の死はうやむやになってしまった。
「冷蔵庫」
落ち葉の広がる人気のない死んだ道
その傍を流れる川沿いにある雑然とした残骸で構成された鉄の山
錆びて朽ち果てたのも居た
半分無くなっているのも居た
−不法投棄禁止− その薄汚れた死んだ看板付近を
ぼーっとしながら通り過ぎるとこだった
ふと、山の中から奴が口を開けてこっちを見ていることに気がついた
「奴に食われると二度と出られない 内側からも開かない
だから、"絶対"に入っちゃいけないよ。」
誰かが言っていたのが急に頭の中を駆け抜けた。
手足がドクドクと脈打つ
顔が熱くなる
気分が高揚してくる
何故だかワクワクした
"絶対"出られない。夢の通い路。母胎。
惹かれる様に 冷蔵庫のゆっくりとドアに手を掛ける
意外と軽かった。
体育座りで中に納まったら
ドアをゆっくりと閉める
そして暗闇に浸る 生温かった
ああ、やっと・・・。
そんなことを思いながら試しにドアを押してみた
すると奴はあっけなく口を開けた
あっという間に生まれ出てしまった。
外はとても寒かった。
404 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 02:47:41
タイトルなし
「ねえ、また悪いんだけど、10時まで出てってくれない?友達と会うのよ」
またか。東京までわざわざ会いに来たのに、都合を付けては僕を邪険に扱う。いや、押し掛けて来てるのは僕だから、強い事は言えない。言えた試しがない。
でも、今回は違う。「良いよ。その代わり、猫連れて行って良い?井の頭公園で、遊んでるから」
彼女の顔が小さく怪訝そうに固まる。5秒後、氷解。「良いよ。」…引き換えにしてでも会いたい相手なのだろうか。
猫と、昼間の内に袋に詰めておいたキャットフードを忍ばせたリュックを持って、引きつった笑顔で部屋を出た。彼女はもう僕の顔すら見ていない。着替えや本は良いだろう。いつか捨てるはずだ。
井の頭公園のベンチで、僕は猫に話しかけた。「今から夜行バスに乗って、あなたを連れて僕は帰る。大人しくしてるんだよ。なんかあったら、言うんだよ」
聞こえたような素振りは見せなかったけれど、賢い猫だから解っているだろう。
エンジンのかかったバスの中で、思わず振り返って窓ガラスの外を覗いても、ただ真っ暗だった。ここからじゃ彼女のアパートの明かりは見えない。見たくないけれど。
リュックごと猫を抱きしめると、内布のナイロンを引っ掻く音がした。携帯の電源を切ると、大きな溜め息が出た。僕は誘拐犯だ。
考えたんだ。身代愛など出ないし、怖じ気づいて、すぐに猫を返したからって、態度を急変して彼女が僕に気を遣ったり、優しくしてくれたりすることはないだろう。
ただ、彼女の大事なものを彼女から取り上げたかった。
↓
405 :
?404:2005/09/16(金) 02:51:14
自宅に帰って、その日は静かに猫を撫でて過ごした。心がキュッと縮んだまま動かない。
次の日、びくびくしながら携帯の電源を付けてみると、彼女から留守電が入っていた。
「返してほしくば、今夜10時に井の頭公園まで来い。例のブツを忘れるな」
ドスを効かせた声が泣かせる。
半日迷った挙げ句、新幹線で僕はすっ飛んで行った。
9月の井の頭公園は、もう虫の声がする。
あのベンチに、彼女は座っていた。お尻一つ分空けて、横に座ると、彼女は泣き笑いの顔を僕に見せた。
「心返すよ。長い間ごめん。」
僕は、リュックから猫を丁寧に出して、彼女の膝に預けた。少し手がぶつかって、思いがけず打ちひしがれてしまった。
猫が体をくねらせて逃げ出し、メタセコイヤの木の方へ歩いていった。
彼女がそれを追う隙に、僕は走って離れ、高速バス乗り場まで向かった。
バスの窓から外を見ると、彼女が、猫を抱きかかえて、猫の手を振りながら、バイバイ、と口を動かしていた。
猫は大人しく手を掴まれていて、バイバイしていた。
>>394 村田君が女を奪うために、手紙を書いて語り手の兄を死に追いやった。
407 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/29(土) 08:08:12
あげ
即席ショートショート『壁男と2万円引きの部屋』
ある日、部屋でのんびりと読書をしていると壁の中から声が聞こえてきた。
私は「まさか、そんな馬鹿な」と思ったが、確認のため壁に耳を当てると、間違いなくそれは声を発していた。
「おい、壁の中のお前は何だ? 幽霊か?」
唸り声をあげ続ける壁に向かって問い掛けると
「はい、私は幽霊です。借金を返せないでいたところ、恐いお兄さんたちがやってきて、生命保険に加入させられた後に、
彼らにあっさりと殺されてしまいました。そして死体となった僕は、生前に住んでいたこの部屋の壁に埋められたのです」
何ということだ。私は頭を抱えた。
「お前は殺されて壁に埋められたのか。そして自縛霊となってこの部屋に居残っているのか」
壁の中の男は答えた。
「はい、それはもう、あっさりと殺されました。デブがポテトチップスを数秒で平らげるようにあっさりとです」
私は急いで電話をかけた。数秒の待たされた後、不動産屋は電話に出た。
「おい、どういうことだ。この部屋には幽霊が出るぞ。それなのにお前たちは契約時にその事を説明しなかったな」
不動産屋は平然と答えた。
「だって、あなたは聞かれなかったじゃないですか? 『この部屋には幽霊は出ないでしょね?』って」
なんという奴だ。そんなの屁理屈じゃないか。私は頭の血管が切れそうになったが、構わずに不動産屋は続ける。
「それに、その部屋の前の住人は、つまりその壁の中の幽霊は、なんと生前は東大生だったのです」
電話の向こうの相手は勝ち誇ったように言う。
私は壁男に確認をした。「おい、お前が東大生だったって本当か?」
「はい、本当です。ただし、学校にも通わずにパチンコ屋と雀荘に入り浸っていたら、こんな目に遭ってしまいました」
私は受話器に向かって怒鳴った。
「おい、壁男はとんだロクデナシだったようだぞ。こんな奴と暮らす羽目になったんだ。さぁ、詫びろ」
即席ショートショート『壁男と2万円引きの部屋(続き)』
不動産屋も食い下がる。
「しかしですね、その男は高校時代は野球部で、甲子園に行ったことがあるそうですよ。スゴイでしょう?」
「本当か壁男?」
「はい、甲子園に高校野球を観戦に行ったことがあります。双眼鏡でチアガールのパンティを眺めてました」
私は不動産屋に言う。
「おい、壁男は本物の駄目人間、いや駄目元人間のようだぞ。さぁ、詫びるんだ。そして慰謝料として家賃を値下げしろ!」
相手だって商売だ。不動産屋は諦めない。
「いや、でも壁男は生前はありえないくらいにハンサムだったんです」
「壁男、お前はハンサムだったのか?」
「というか、ハンサムというよりはハムでした。ロースハムです」
「ほらみろ駄目だ駄目だ! さぁさぁ詫びろ! 詫びろ! 値下げだ! 値下げだ!」
「しかしですね―――」
そんなやり取りが半日ほど続いた。結果、この部屋の家賃は2万円引きの1万5千円となった。
私は壁男に礼を言った。
「いやぁ、お前がどうしようもない駄目元人間で助かったよ」
「そんな、お役に立てて嬉しいです」
壁の中から照れたような声が聞こえた。
夕日に染まる、薄暗い廃墟の一室。
打ちっぱなしで放置された、そのコンクリートの部屋に、埃が舞う。
灰色の中に灰色が舞い、窓から見える夕日のオレンジだけが、奇麗だった。
その中で、オレンジだけを背にし…彼女は立っている。
「あ〜あ、見つかっちゃった」
子供の遊び。隠れたが、鬼に見つかってしまった。そんな『遊び』の気軽さで、彼女はいう。洋服は汚れ、髪には埃がついていたが、彼女はとても楽しそうだった。
「君には、見つかりたくなかったんだけど――」
そう言って誤魔化し笑いを浮かべ、頭をかく。
そんなところがいかにも彼女らしくて、俺は胸が痛くなった。
彼女に向かって、俺は踏み出す。自然につめたつもりだったが――彼女は大きく後ずさってしまった。
理由は、簡単に想像がついた。
「私には近づかないで。ほら、私ってデリケートだからさ。……抱きしめられたりしたら、気が変わっちゃうかもしれないもの」
口の端を吊り上げ、自嘲的に笑う。俺を見つめるその瞳は、とても穏やかだ。だから、どうしてなんて言葉は出ない。
暫くの、無言。――彼女の髪と、俺の服だけが、風にざわめく。
◇
私が、医者に助からないと言われた時、彼は泣いていた。
私だって、死ぬのは怖いけれど。
こんなにも私を思ってくれる人がいるのなら、死んだって、全然問題ない。そりゃ、全てが一方通行になるのは悲しいけれど。
彼に忘れられないなら、私は死んでも構わない。
そんな私の思いは……多分、この上もなく不謹慎。彼にとって、とても気分の悪い事。
でも、でもさ。それでも。忘れられないって、それは。
「……生きていることと、何も変わらないじゃない?」
だから。私は、忘れられないために、精一杯の努力をしないとね。
◇
「私が病院から逃げた訳……聞かないの?」
暫くの後、彼女は、小鳥のように首をかしげて、本当に不思議そうに、俺に問うた。
俺は、彼女のその瞳を直視できない。うつむいて答える。
「聞く権利なんて、俺にはないよ。君の異変にも……気付かなかった俺には……」
「あははは。……権利なんて言葉、君には似合わないぞっ」
そういって笑う彼女の笑顔は、今も昔も同じはずなのに――今日だけは、少し違うような気がした。
そして……俺の答えに、彼女がどうして表情を変えたのか。俺には、判らなかった。
窓に向かって、彼女は振り返る。髪が流れて、扇に広がった。
なんで、今日の彼女は、こんなにも奇麗なんだろう。
涙があふれて、前が見えない。
「さて、そろそろかな。 じゃあね、愛してたよ。うん……今でも、愛してる」
そういって彼女は、満面の笑みを浮かべた。
それは本当に満足そうで。
最後の最後に、彼女は一度だけこちらを振り向いて、
飛び立つ鳥のように、腕を広げて、
ビルの向こうへ、飛んで逝った。
――俺には、最後まで、理由なんてわからなかった。
ただただ涙が、俺の目を伝う。
◇
「終わりが印象的なら、忘れられる確立も少なくなるじゃない?
つまりはそういうことよ。 ――あははっ!」
小悪魔は、嬉しそうに笑った。
「あの葉っ……」
ヒラリ。少年が全て言い終える前に、秋の寒空の下、ただ一枚つけていた葉っぱが地面へと落ちていく。
「……どうするんですか?」
お見舞いに来た少女も、流石にどう言っていいか、判断つかないようだった。
ここは病室、生と死の境目。個室という形態で少年にあてがわれたその部屋の中には、患者である少年と、見舞いの少女しか存在しない。
「欝だ死のう」
「そう来ますか」
少女は、持ち込んだ林檎の皮を、果物ナイフで器用に剥きながら、まるで感情の映っていない瞳を少年に向けた。
或いはそれが、不器用な少女の、最大限の見舞いの言葉なのかもしれない。
「ところで委員長」
「私は委員長じゃありません」
言葉が途切れ、沈黙が訪れる。
「僕は何時、死ぬのかな?」
少女の手が止まる。それは動揺のようで、または定められた規定事項のようだった。
「私が知るわけないでしょう」
「君なら知ってるよ。委員長。院長と委員長って響きが似てると思わない」
「……思いません」
長年交わしてきた、こんな冗談のようなやり取り。
残り一枚の木の葉が落ちようが、何年も眠り続けていようが、少年は生き残っていた。
それは、最後の祝福なのだろうか。
神の、そして。
「約束。あるいはお願いの言葉。聞いてくれるかな?」
少女は、視線だけを少年に向けて、しかし顔は俯いたまま口を開く。
「それは、私が聞かなければいけない言葉なんですか?」
「さあ?」
少年は、力なき笑みを浮かべ、肩をすくめた。
「しかし、君に聞いて貰いたい言葉ではあるかな」
少女は、大きく息を吐くと、静かに目を閉じた。
声が、聞こえる。
長い時間が過ぎる。刹那が万の時間にも匹敵する、そんな長い刻が。
「私には、無理です」
俯き、暗い影をその顔に落としながら、ただ一言だけ少女は呟いた。
「うん」
少年は、その言葉を聞くと、満足げに頷き、そして、笑顔を浮かべた。
「さて、もう時間か。次は何時会えるかな」
少女は答えない。無言で立ち上がると、小さく一礼だけすると、そのまま生と死の境目を乗り越えた。
少年は、笑いながら見送った。
その笑みは、全てをやり終えた、人間の、微笑みだった。
414 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/10(木) 03:10:48
上げ
415 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/11(金) 23:20:12
感想とか感想とか感想とか
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即抹殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。
418 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/13(月) 21:28:47
大変だ
保守age
420 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/08(土) 02:16:19
とそのとき少女は振り向いて言った。
あ、あんたの為に振り向いたんじゃないんだからね!
西暦2101年
戦いは始まった。
艦長:一体どうしたと言うんだ!
機関士:何者かによって、爆発物が仕掛けられたようです。
通信士:艦長!通信が入りました!
艦長:なにっ!
通信士:メインスクリーンにビジョンが来ます。
艦長:おっお前は!
CATS:おいそがしそうだね、諸君。
CATS:連邦政府軍のご協力により、君達の基地は、全てCATSがいただいた。
CATS:君達の艦も、そろそろ終わりだろう。
艦長:ばっばかなっ・・・!
CATS:君達のご協力には感謝する。
CATS:せいぜい残り少ない命を、大切にしたまえ・・・・。
CATS:ハッハッハッハッハッ・・・
通信士:艦長・・・。
艦長:ZIG全機に発進命令!!
艦長:もう彼らに託すしかない・・。
艦長:我々の未来に希望を・・・
艦長:たのむぞ。ZIG!!
ぬるぽ
ガッ
425 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/15(土) 15:03:30
さっさと書けよ
やる気あんの?
426 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/04(月) 14:21:33
無職残飯、諦めて働け。おまえに小説は無理だって。いや、すべてが無理。私以外の被害者を探すことだ。ばかやろうwww
427 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/05(火) 02:55:14
深夜、2時―
「腹減った。何かある?」
ようやく帰ってきたあなたが求めたのは、遅い夕食だった。
「テーブルにあるから―」
あの匂い―
ミントの―
怪訝そうな、しかしやや警戒するような表情(かお)をした後、
あなたは温めた味噌汁をすすり始める。
…またあの女(ひと)の許へ居たのですね
わたしを残して―
428 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/11(水) 07:43:37
書けよ
残飯
個人情報をチラつかせる脅迫文を
「根っからの悪人ごっこ」に興じている天才作家志望どころか
単なる作文好きの犯罪人、それを自分で証明して見せろよ
極悪犯罪者・残飯
429 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 16:52:49
「男女改造計画」
天使「神様、男女をどのように改造するのですか?」
神様「まず、女は空間能力を上げよう。そうすれば車の運転で男とトラブル
にならなくてすむ。」
天使「男はどうしますか?」
神様「読心術を身につけさせよう。そうすれば女がいつしたいのかが分かる。」
天使「後は?」
神様「後は・・・女は買い物に消費する時間を男と同じくらいにしよう。
そして男は会話の能力を女と同じくらいにしよう。後は・・・」
天使「待ってください。費用が足りません。」
神様「じゃあ、やめた。新しい星を作ってサルを進化させたほうが安く済む。」
天使「じゃあビックバンを起こしときます。」
数百年後。
神様「やっぱ地球も変わらないな。」
「紙の束」上
それは、酷い出来の小説だった。小説とは呼べないかもしれない、散文、その塊。
構成も無く、テーマもなく。ただ”何かを訴えたい”事だけは解るのだがしかし、
それ以上に覆う異様な、まあ「敵意」とでも言うのか。登場する人々は皆一様に、
それは不幸になっていく。悪意ある悲劇、救いの無さに美を見出している、様にも、
それは思えなかった。悲劇だった、ただ悲惨だった。
ふう、と溜息を付きながら、自分はその紙の束から目を外した。ぱらぱらとめくる、
一〇秒位の苦役。ワープロ打ちの文章は素晴らしい。読みやすい、手書きにはない、
その駄作を机に置いて。ともかく少し自分は思案した。何故彼らは書くのだろう?
自分が彼らくらいの歳の頃も、こんなだったろうか?とふと考えた。しかし自分は、
駄作で有る事を知っても書き続ける事は出来なかった。投稿もしてない。結局今は、
何故か出版社にて、投稿作品の整理と選抜に追われている日々。駄作の山を見つつ、
それを書き上げる熱意に感動しつつ、そこに投影される物に、当時の自分のそれを、
そこに見出す事は出来なかった。”彼ら”はそれを書き上げた、それは私よりも、
それへの熱意が有った事を意味する。ただそれは作品では無い気がした・・・何か。
「紙の束」下
ふと机の前でぼんやりしていた、その前に女性が一人歩いていった。社員の一人だ、
連日コピー機と給湯室を行き来している、若い人。不満げな仕草でコピー機に向かい、
また不満げにそれを束ねて、やがて視界から消えていった。見覚えが有る・・・ふと、
そんな事を考えていて、はたと気付いた・・・、机の上の、紙の束に・・・似ていた。
ーこれは、彼ら”その物”なのかもしれないー
だからといって、僕にはどうする事も出来ないのだが。選ぶ事は出来ないし、なら、
彼らも多分、選ばれたいと思っている訳でもないと思った。ただ、それを読んでいる、
「読む人が居る」、密かに。そこに、何らかの救いを見出しているのだ、そう思えた。
・・・それは、彼ら自身だ。彼らにとっての愛すべき。くだらない、読む価値のない、
多分世界でそれを求めるのはその人だけだろう駄文の束。それで良いのかもしれない、
ひどい小説だ、必要としているのは、多分書いた奴だけだろう駄作。それでもそれは、
・・・”求められた”から、書かれたのだ。数ヶ月を費やして、”誰か”の為に。
僕は少し苦笑して、また次の駄作に手を伸ばした。少し、心は軽くなった気はした。
433 :
名無し物書き@推敲中?:2006/12/16(土) 12:44:29
>>7 情報スレじゃないんだ・・・って、前レスが2006/10/15(日)とか!
人いねえええええええええええ
二人は出会った
互いにイメージしか持っていなかった
それからまがりなりにも知っていった
そして彼女は彼を嫌いになった
それでさよならと言った
ありがちなストーリー
今日はいい天気だ。素晴らしい快晴だ。
なのになんで、こんなに体が重いんだろう。まるで、もう一人の俺に押しつぶされているようだ。
「それもこれも、お前の寝相が悪いせいなんだよ!」
布団を蹴り上げる。ほんの30センチくらい浮かんで、すぐ重さに逆らえずに落ちた。
「いい加減どけよ!重いんだよお前――ってェ!」
超高速でみぞおちにかかとが入った。
「おまえ絶対狸寝入りだろ!起きろよコラ!重いんだよ――ッ!?」
今度は裏拳による顔面殴打。
起き上がる。このまま寝ていたら、俺の顔が最終ラウンドのボクサーみたいになる。
布団を見下ろして、変な寝相の女に蹴りをくれてやった。片手で止められたが。
「はっ、甘いねロンちゃん。私に一発食らわせようなんて甘い甘い」
もうごまかすこともやめ、俺のほうをやけに勝ち誇った瞳で見上げる。腹立つ。
「甘いじゃねーよ!お前は寝てる間に俺に何発も食らわせすぎ。いつになったらその寝相治るんだよ」
「んー、無意識下の行動まで私は責任持てません」
「嘘つくなこの狸女。さっき思いっきり意識あっただろ」
「あ、ばれてた?」
わざとらしい笑い。だから俺はこいつが嫌いなんだ。
この狸女、名前は斉藤 尹抹(さいとう いする)という。超ロングの白髪に巨大なベレー帽、それにムカつくニヤニヤ笑いという誰がどう見ても変な外見がトレードマークだ。まあ、パジャマを着ている今はただの笑う変な女だが。
そして俺。菅山 諭吉(すがやま ゆきち)。通称ロン。諭吉って名前は親が最悪なネーミングセンスを持っていた証拠であり、そして俺の最大にして最悪な特徴だ。
――話を戻そう――戻ってきた。さてそこで問題が発生する。何で俺がこんな女と同じ寝室なのかということだ。
いや実際は勝手に入ってきただけなのだが、やはり問題はある。色々とある。
青少年に与える情報としては少々好ましからざる問題とか、そういうものがある。だがしかし安心して欲しい。俺たちは断じてそういう仲ではない。断じて。
ちなみに俺たちは未成年だ。バリバリの高校生である。
・・・どうでもいい話だった。ちゃんと話そう。つまり簡単に言うと、
この女は居候なのだ。
さっさと着替えて食事を作る。テレビはつけない。どうせ今日も今日とて「第三次世界大戦(仮)」のニュースで持ちきりだからだ。
どうでもいい。どこそこの大臣が国家秘密を持って亡命したとか、その返還交渉に失敗したとかその報復とかその報復とかその報復とか、そういうよくあるバラエティーな内容が繰り広げられているだけ。どうせたいした事にはならないはずだ。「――ならない。」
テーブルにつく。やっと女がやってきた。服が表裏反対だが、あえて何も言わないことにする。
「いやはや今日のおかずも格別ですな、ロンどの!」
女がまた笑っている。へんな言い回しだ。くそ、ちょっと笑ってしまった。
「おぉー!今日はじめての笑顔、いいですな」
ニヤニヤと笑いながら、服の違和感に今頃気づいて直しだす天然狸女。
「早く食えよ。片付ける時間ないんだから」
「うーっす」
437 :
名無し物書き@推敲中?:2006/12/31(日) 02:24:56
sarasiage
「ドリアンの、思い出話」上
神が楽園を創造して、アダムとイブと動物達を住まわせた頃。生物には、
その”寿命”が無かった。神が作ったのは永遠の楽園、そこは永劫変化の無い、
そういう満ち足りた世界だった。全てがそこにある、でもだから、ヘビも居た。
イブはヘビに唆されて、知恵の実を食べてしまった。
アダムはイブに勧められて、それを食べてしまった。
二人がそれを食べた事で、二人は”お互いの違い”を気にする様になって、
二人は違いを隠すようになった。やがて神に見つかり、二人は楽園を追放された。
ヘビはまた、アダムの最初の妻だった、リリスをも唆していた。同じ事を言った。
彼女もまた知恵の実を食べて。そして「自分と違う」アダムが怖くなって逃げた。
彼女はやがて自分と似ている、獣と暮らす様になった。その名をサタンと言った。
神は、アダムとイブが居なくなった楽園に失望して。その楽園を作っていた大事な、
”命の樹”にイカズチを落として、跡形もなく燃やしてしまった。神は居なくなり、
動物達も楽園を追われた。やがて風が吹いて、命の樹の燃え尽きた灰が、空に舞い、
世界中へと散っていった。でも命の樹の灰には、まだ”その力”があった。
それを、始めて”食べた”のは植物達だった。それで彼らは”進化”を覚えた。
でも進化とは「今までを滅ぼす」事だ、故に植物達はその罪で、枯れる様になった。
でもその植物達は、今までのそれよりも強かったから、どんどんと神の楽園に、
共に生えていた仲間達をも駆逐していった。神の楽園にいて、それらの実を食べた、
その動物達もやがて空腹に耐え兼ねて、”それ”を食べて。植物と、同じくなった。
439 :
名無し物書き@推敲中?:2007/01/01(月) 13:09:23
>>438 「ドリアンの、思い出話」下
最後に、人間だけが残った。罰なのか、贖罪なのか。楽園にあった物しか食べれない、
彼らにはそんな呪いが掛かっていた。たわわに実るリンゴの実から、腐臭が。しかし、
彼らもやがて、飢え始めた。そのうち一人が、その嫌悪に満ちた”それ”を、食した。
”彼”はリリスの夫だった。彼らは、それで”文化”を手に入れ、また寿命も受けた。
やがてアダムとイブとその子供達も、それを食べざるを得なり。そして同じくなった。
二つの人々は、やがて増え、地上に満ちて、そして戦いをするようになった。
アダムはリリスの夫を悪魔と呼び、リリスは、アダムを忌むべき者と呼んだ。
サタンという名のリリスの夫と家族は、結局知恵の実を食べていたアダム達に破れて、
彼らの前から姿を消した。サタン達はあまり知恵が無かった、でも動物には近かった。
自然と共に生きる人とそれを忌むべき物と思う人と。禁じられた知恵の実を食べた者、
命の樹の力で育った実を食べた者。双方は、双方を。”命の樹の灰”はそんな愚かな、
人間達の世界の中を。”才能”と言う名で呼ばれるそれとして、流れ漂い続けている。
「ドリアン」という果物は、人間が始めて食した「禁断の果実」の味に、
よく似ていると言う、忌むべき物。果物の王様と呼ばれるのは、だからだ。
みれば、猛々しいほどの闇が庭の桜木の辺りに立ちこめている。墨色の布に一点、鋲を打ったような満月が中天にかかり、
あえやかな光をほとほととしたたらせているが、さし交わされた枝に堰きとめられ樹下にはとどかない。
登和子は、縁側よりすすみでて、庭先におりたった。仔細はない。夜半にいたり、こころがさむざむしく感じられ、
なにというでなく、一人つくねんと文机に向かい外国の書籍を読むことに、絶えきれない思いがしたのである。
夜のしじまのうちに、登和子の下駄の露ぬれた草を踏む音が響く。下駄の鼻緒は、闇に浮かび上がるような朱色である。
園庭をぐるりと一めぐり。石塔の横を抜け、緋鯉むらがる池をのぞき、つやつやとした玉砂利の小径を踏み、やっと桜木の下にきた。
見上げれば空にかかるような大木である。さかりを過ぎ、花はのこらず散ってしまい、あとに残された針金のような枝がひょろひょろと、
黒い空にさし交わされ、今夜の月を捉えんとするかのように伸びている。
そのさまにしばしこころなくし、立ちつくしていた登和子は、ふと黒々とした木の根につねにみない奇異なものを見つけて、膝を折った。
欠けた瓶子である。白々としたおもてを淡い闇に打たせながら、根元のうろに突きこまれている。胴のあたりから真横に割られ、
大きく二つに断ちわかれて、無残な姿のその瓶子に登和子はじっと目を注いだ。
たしか、これは神棚にかざってあったものではないかしら。朝夕に父が手ずからお神酒を差し上げているあの徳利では。
あたかもそのとき、一陣のこごしい風がびゅうと桜の木の下をさらっていった。夜風に襟元をかけ合わせ、登和子はなぜかとめどなく湧く不安な思いにその場を離れた。
庭にでた縁側にもどり、窓に手をかけると開かない。
だれか鍵をかけてしまったのか、ガラスの大きな窓は、登和子を拒むようにいっかなあきそうもないのである。
まよって玄関にまわったが、やはり中からかんぬきを下したらしくあかず、登和子は途方にくれた。
いっそ、戸を叩いてだれか気づくものがいないか試そうかと思いながらも、火もたえ、寝しずまったように深閑とした我が家をみると、
それもはばかられ、登和子は、重い足取りで元の縁側にもどった。
そのとき初めて気がついた。廊下をへだてた登和子の寝起きする部屋の障子に、ひとつの影が映っているのを。
影は線がはっきりしており、さきほど登和子が向かっていた文机に座して、手元の本の項を一枚一枚めくっている。
その形、姿は例え障子をへだてていてもわかる、まごうとない登和子本人の姿なのである。
今度こそ登和子はだれにはばかることなく、窓ガラスを叩いた。さらに大声で父と母の名前を呼んだ。
しかし、その応えはなく、いたずらに夜のこおりついたような空をゆすぶるばかりで、障子の影も微塵も動くけはいはなかったのである。
登和子は悟った。もう、あそこにはもどることは出来ないということを。あそこには、私の代わりがいて、
私とは違うがそれでも登和子に相違なく父母の愛情を得て、なにふじゆうなく暮らしていくのだろうと。
ああ、私は誘われてしまったと、小袖を涙でぬらしながらしばらく、登和子は縁側に佇んでいたが、
やがてよろめくような足どりで裏木戸をくぐり、出ていきもどらなかった。
442 :
名無し物書き@推敲中?:2007/03/10(土) 05:21:00
はいはい
443 :
名無し物書き@推敲中?:2007/06/24(日) 07:36:19
ブログ・ストーカー宮本晃宏、魚住慎司(笑)
444 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/09(火) 01:15:26
6
445 :
1:2007/10/12(金) 23:15:53
朝早く起きてどんな服を着ていこうか迷いながら、どの言葉にしようかも迷っていた。
恭子さん、僕と結婚して下さい、というふうに普通にいってみるか、愛してる、という言葉を使って責めてみるか。
プロポーズするときめてみるも、やはり当日の朝になってみればどうしようもなく緊張するものだ。
公園の待ち合わせの場所に、恭子さんは先にきていた。絶好のいい天気だ。雲ひとつなく晴れている。
二人で歩いているとき、色々と話をしようとしたが、緊張していてあまりできなかった。
そして、噴水のすぐ近くのベンチに二人座る。恭子さんが左で、ぼくがその右。二人の間隔は30センチもなく、緊張する。
ここで話しかけて、話を発展させて、そして…プロポーズしなければならない。今日すると決めたんだし、恭子さんも覚悟しているはずだ。
今日しなければならない、絶対。そう思いながら噴水近くのベンチにて、僕は話しかけ、色々と話を発展させる。
なかなかいい調子だ。すらすらと色々な話が出てくる。
二人のこと、これからのことに、話をもっていく。
いい調子だ。そろそろ決めの言葉を…そう思っていると、僕の右の足元に、マンホールがあるのが見えた。
噴水の水道を管理するためだろうと思って、目を噴水に遣ると、綺麗な虹が見えた。
あの虹のように綺麗に今日の一言を決めなければならない。
よし、いまだ。と心に決めた瞬間、
446 :
2:2007/10/12(金) 23:16:27
・・・・僕の抱き枕になってください・・・・
という不思議な声が噴水の音に混じりながらどこからともなく聞こえ、なんだろうと思う。
しかしそんなことに気をとられている暇はない、よし、いまだ、と心を決めた直後だったので、僕の口から言葉は出た。
「僕の抱き枕になってください」
しまった・・・。
とんでもないことを言ってしまった。
不思議な声につられて、その声の言葉通りに僕は言ってしまったのだ。
人生最大の失態だ。恭子さんは冗談をあまり好まない、大人っぽくて高貴なところもある女性だ。
僕の人生は終わったかもしれない。
「…..え?」 聞いてはいけない言葉を聞いてしまったかのように恭子さんは言った。
沈黙が10秒。まだ何も言葉が交わされない。
・・1分。
・・・・2分。
僕は、どこからともなく聞こえてきたこえを恨んだ。
そんなことを思っていると、噴水のあたりには人がだんだん少なくなってきている。
誰もいない。もしかして僕の言葉を聞いてしまって・・・いやそんなはずはない、
仮に聞こえたとしても人がいなくなるような沙汰ではない。
それにしても恭子さんはどうしたんだろう。
こんな惨めな思いするくらいなら、もう僕のそばから離れて逃げてほしいくらいだ・・・。
それにしても沈黙は続く。
・・・3分。
僕は恭子さんの方をみた。目を閉じている。どうしたんだろう。
呆れて気を失ったのか、さすがにそんなことはないだろう。
447 :
3:2007/10/12(金) 23:17:41
「恭子さん・・・ごめんなさい、今のは・・・」
僕は言葉を詰まらせた。でも恭子さんからは言葉はない。
本当に気を失っているのかもしれない。もう2,3こと話かけても返事はない。
そんなとき僕はふと思った。もしかしたら、右の足元にあるマンホールのなかに人が隠れていて、
あの言葉を言って、僕を失敗させようとしたのかもしれない。
くやしくなってきた。人生台無しだ。惨めだ。畜生。マンホールの中に人がいたらそいつに復讐しなければならない。
今のうちつかまえないと水道を通って逃げるかもしれない。恭子さんは気を失っている。周りには人は誰も居ない。
そして僕はマンホールを開けた。
・・・・・・
・・・
男が、のっそりと這い上がってきた・・・。
つばが広く頭は上にとんがった魔法使いのような帽子。
男の顔は、深いつばや不潔なひげや髪でよくわからない。
服はぼろぼろだ。ぶかぶかのチノパンに、チェックの上着。
破れていて継ぎはぎもある。男を観察していると。
「・・・僕の抱き枕になってください・・・」
男はそう言い放った。なにからなにまで支離滅裂だ。
マンホールから出てきた不気味な男にプロポーズされるなんて。プロポーズじゃなくてただふざけているだけか。
どちらにしても気持ち悪い。こんなことあってたまるか。しかもこいつが俺の人生を壊したんだ。
何か言い返してやりたかった。激怒さえしたかった。しかし言葉が出ない。身体がなかなか動かない。
そういえば恭子さんはもう逃げたのだろうか。動きにくい首を少し回転させる。見てはいけないものを見てしまった。
いつのまにか、恭子さんは、ぬいぐるみのようなやわらかそうなマネキン、つまり人型の抱き枕になっているではないか。一体どういうことなんだ。
そう思っていると、もう僕の首や四肢も動かなくなっていた。
男が僕の身体を掴んだ。そして軽そうに持ち上げた。恭子さんも男に抱えられた。
二人は、男に、不気味な寝室まで、運ばれた。
http://beatriceuplift.blog122.fc2.com/
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↓↓日本一簡単なシナリオコンテスト↓↓
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/iga/1192036731/l50
1
「先生、ワシに夢を見ないようにしてもらえんかの」
佐藤催眠クリニックを訪れた男は、席につくなりそう言った。
七十がらみの、浮浪生活をしていたのでは、と思わせる身なりの男だった。
「悪い夢でも見るんですか」
「ああ、たまに悪い夢を見る。けど、ワシのことはいいんじゃ」
「はい?」
訳のわからない事を言う老人だ、と思ったが、経営難の折から、どんな客でもおろそかには扱えない。
「ワシが夢を見るとな、それが本当になってしまうんじゃ」
「おやおや」
まいったな、と佐藤は思った。
催眠暗示は性格改善などに効果があるが、精神疾患は治せない。
「例えば、どんなことが本当になったんですか」
疑っている素振りなど見せず、優しい口調で佐藤が尋ねる。
「イラク戦争がそうじゃ。
最近では、毒入りギョーザも夢に見た」
「事件が起こる前にですか」
「起こる前じゃ」
「それは…」
使い慣れた安物のボールペンでカルテに何か書き付ける振りをしながら、佐藤は真面目な口調で続ける。
「それは、予知じゃないですか?
予知夢というものを見る人の報告はあります。
事件が起こることを、一種の超能力で予め察知するんです。決して悪い能力ではないと思いますが?」
「いいや、違う。時々ワシは夢の中で『こんなことを夢に見ちゃいかん』と思って無理に話を変えられることがあるんじゃ。
そんな時は本当に悪いことが起きんで済むんじゃ」
語る老人の眼差しには、明らかな狂気の光が宿っていた。
450 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 12:47:43
2
狂人相手に理詰めは通じない。
分かってはいたが、佐藤は一つ実験をしてみたくなった。
「では、こうしましょう。
今から私があなたに催眠をかけて、本当ではないことを夢に見せます。
それでもし、現実がその通りになったら、あなたが言う通りあなたの夢が現実を変えている事になる。
その時は、私が責任を持ってあなたを治療します。
で、もし現実が変わらなければ、あなたの夢は、せいぜい単なる予知夢です。
むしろ、その能力を有効に使うべきでしょう」
本当は、あなたの思い込みです、と言いたい所なのだが、患者の激しい反発をおそれて“予知”の線で押すことにした。
それで納得して帰ってくれるなら、何ら不都合はない。
老人は「よろしくお願いします」とだけ言った。
佐藤が施術しはじめると、老人はすぐに深い催眠状態に入った。
協力的な上に、暗示にかかりやすい精神状態だったらしい。
佐藤は、彼に見せる夢の内容を考えた。
そうだなあ…
「あなたは今、診察室で眠っています。
すぐ横の机の上には、りんごが一つ置いてある…」
言ってから佐藤は、机の上のりんごに気付いた。
いけない、いけない。
本当の事を夢に見せても何も分からないじゃないか。
思いかけて、ふと違和感を感じた。
何故診察室にりんごなど持ってきてしまったのだろう。
まあいい、もっと有り得ない事を言えばいいのだ。
有り得ないことと言えば…
佐藤は笑みを押し殺しながら、
「あなたの目の前の医者には、一億円の貯金があります」
と、言った。
「先生には一億円の貯金がある」
目を瞑ったまま老人が復唱する。
451 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 12:49:16
3
いや、何を言ってるんだ。もともと私には一億円程の預金があるではないか。佐藤は思った。
おかしい、事実そうでないことが、一つも言えないのだ。
「目の前の医者は、純金製のペンを使っている」
「先生は純金のペンを使ってる」
老人が繰り返した途端、金のペンの重みがずしり、と右手に感じられた。
もちろんこれは、数年前に大枚はたいて購入した、使い慣れたペンだ…。
「まさか」
佐藤は、恐るべき可能性に思い至った。
私が、現実と異なる事を一つも言えないのは、言ったそばからそれが「元々の現実」としてそこに現れるからではないか?
私が今当たり前に思っている机の上のりんごも、一億の貯金も、黄金のペンも、その老人が夢見た故に現れたものではないのか?
「ばかな…、夢に見た事が現実に取って代わるなんて、そんなバカなことがあるわけが無い…」
佐藤は呆然と呟いた。
老人がぼそぼそと復唱する。
「夢に見たことが現実になるなんて、あるわけがない」
佐藤は、使い慣れた100円のボールペンで、カルテに“妄想”と書き込んだ。
「さあ、起きてください。あなたの夢見たことが一つでも現実になったか、その目で確かめて御覧なさい」
452 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/10(日) 05:14:31
>読んだ? ハイさん → 残飯総合スレ?
読んだ読んだ
残飯の書くのはいつでもじっくり読んで怒髪天をついて怒っているよ
ぶははは!
453 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/01(日) 01:10:54
age
454 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/07(月) 06:42:41
20行ショートショートスレが立たないから、とりあえずこっちを上げ。
455 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/11(金) 02:42:51
はあはあ……
私は人を殺してしまった。ついカッとなりやってしまった。……でもコイツが悪いんだ。<あれ>をしてくれないコイツが。
彼は親友だった。昔から金にだらし無い男だったが、私に対していつも<あれ>をしてくれた為、私は気兼ね無く彼に金を工面してやっていた。
私は彼の<あれ>が好きだった。きっと彼も<あれ>に喜ぶ私を見て満足していたに違いない。
しかしどうだ?ここ最近の彼は私から金を借りるだけで<あれ>を全くしてくれないじゃないか。金を返せと言う訳じゃない。ただ<あれ>をしてくれたら、それだけで私は満足なんだ。
そうこう続くうちに私は彼に対し沸々と怒りを覚える様になった。そしてある日、我慢の出来なくなった私は彼に質問をした。
「なあ、もしこの世の食糧が尽きて、お前はどうしようもなくお腹が空いているとする。周りにはお前の溺愛する雌猫と、見ず知らずの人間の女の子供が居る。お前ならどっちを食べて生き延びる?」
それに対し彼は言う。
「ハン?馬鹿言うなよ。大体生き延びたいのなら選ぶも糞もないだろ。…まあそうだな…俺だったら先に猫を食べて、次に人間の子供を喰らうかな。」
私は酷くがっかりした。今迄、こんな低脳な野蛮人の金づるになってたかと思うと自分というものがほとほと嫌になった。
そして先程…
私は彼の死に際に、こう呟いた。
「お前は答えを間違えた。」
457 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/22(土) 00:04:02
1 アスペルガーを治す
2 負けを認める
3 被害者選びに失敗したと認める
選べ
458 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/22(土) 00:05:10
459 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/24(月) 19:55:20
創作発表板という新しい板が出来たんだが
こういうスレはそっちに移るべきじゃないのかね?
創作発表板、結構過疎ってるらしいよ
460 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 16:44:49
ローカルルール上不合するところがない分両者において
主用目的がダブっているというのはちょっとおかしなところだ
ただ毛並みが違い、またスタンスが違えばそれも有りなんじゃないかと思えてくる
自然にまかせて淘汰していけばおのずと固有の形になって後に残るものだろうし
例え過疎であってもそれがまた特有性を生み独自の何らかを、あるいはコンセプトを生み
差別化の図られた用途に富んだ掲示板を生み出すかもしれない
しかし飽くまでも希望的な意味合を含んだ観測の一つにしか過ぎないので
マイナスと思われる要因は十分に考慮して今後の展開を見つめていく必要がある
彼らの特色としては以下のものがある、参考になるかは分からないが目を通すのも悪くない…かも
461 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 16:48:40
462 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 16:56:55
余談になるがせっかくなので全部追記してしまう
今思えばこのスレも2004年とずいぶん古い、書き込まれた作品も同じくして古い
意欲作が年を年を追うごとに減っていると言う点においても少々考えさせられるものがある
やはり酷評には耐えられないという訳か
御託は御託でしかなかったという訳か
過去の彼らの発言をみているとこの今のありさまがなんとも心もとない
できるならば栄枯盛衰という世の移り変わりをとらえ言語化したであろう文字の
「栄」の部分と「盛」の部分をいま一度取り戻したい限りであると言いたくもならなくもない
すこし野暮ではなるがね、残念ながら下を向いて歩いて書くしかないのか、ないのか、ないのか…完
保守
目の前の光景を受け入れることなど、到底出来るはずがなかった。
俺の意識は正常だし、やばい薬もやっていない
しかし目の前にいる「そいつ」は、そんな俺を否定するかのように口元にかすかな笑みをうかべた
「君が・・・・だね?」
そいつは俺の名前を口にすると、口元の笑みは一段と印象を強めていった
どうやら俺の表情に、答えが出ていたらしい、気に喰わないがしょうがなかった。
学校のいつもの帰り道、いつもの交差点で制服警官に取り囲まれたら
だれだって自分を見失う、ましてやポーカーフェイスなど出来るはずがない
「署まで来てもらおうか」
夕暮れ色のこの町が、まるで自分の今後の人生を暗示しているかのようだった
活気があるというわけでもなく、それでいて、暗闇という絶対的な暗闇に支配されているわけでもない
取調室で差し出された紙には、笑えない冗談が書かれていた
「逮捕状」
容疑はなんと殺人ときたもんだ、まったく笑えない
「ふざけるな、俺は知らない」
その瞬間刑事達が笑ったのはおそらく、俺があまりにもありきたりな答えを返したからだろう
467 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/25(水) 23:57:05
@
とても曖昧な世界だ。
無数の人型をした黒いシルエットが動き回っている。
シルエット達は空間に滲んでいて空間との明確な差異がない。
水彩画みたいだ。
僕の頭上にはシルエット達が話し合っているみたいだ。
でも声は聞こえない。
足元では殴り合っている奴もいる。
一瞬、暗くなった。
シルエットが目の前を走り去っていたみたいだ。
シルエットが近づいてきた。
僕に触れようとしている。
でも本当はどうなったら触れると定義しているのか僕には分かっていない。
もしかしたらもう触れられているのかも。
もしそうならば僕は嫌だな。
僕は後退りした。
背中に抵抗を感じる。
後ろを見るとシルエットがいた。
彼らは柔らかかった。
思いっきり殴られたって内出血くらいにしかならなさそうだ。
僕が殴ったらどうなるだろう。
百回殴ったら一回くらいは貫通しそうな感じがする。
でも僕の体はそんな風には見えない。
不思議だ。試しに腕を強く引っ掻いてみた。
少し血が滲み出てきた。
僕の存在はこんなに明確なのに血は滲むのが不思議だ。
でも血が出て良かった。
468 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/25(水) 23:57:34
A
内出血だったら生きているって感じることが出来ないから。
血が滴る。赤い血の表面には白い光が差し込んでいる。
白い光には僅かな青が混じっていた。
僕は青の中を落ちていた。
目下には眩しい程に白い雲が溢れていた。
遠くでは雲と空だけが半分に分かれている。
強く冷酷な光が僕を刺す。
雲は触れると気持ちが良さそうだ。
空の青を抱きしめて雲の上で寝ていたい。
それが駄目なら
白すぎる雲に向かって
ずっと一人で落下しつづける事が出来れば
それだけでいい。
そんなとりとめのない事を思うと僕は笑っていた。
阿藤白華。29歳、独身。実家暮らし。職業OL。
これが今の私のプロフィール。
「行ってきまーす」
母お手製のお弁当を手に、私は玄関を出た。
バス停まで向かう道を歩いていた私を、母は呼び止めた。
「白華ちゃん、今日は早く帰ってきてね」
「え? 今日って何かあるんだっけ?」
思い当たらず、私は首をかしげる。
「あら、今日はひな祭りでしょ? 今日中にひな人形を片付けないと行き遅れるわよ」
ゆったりとした笑顔でチクリとした言葉を言う母親が小憎らしい。
「はあ!? なにそれ? 別にいいよそんなの」
そんなことをわざわざ家から出て来てまで言うことか、と私は内心で悪態を吐いた。
そう言えばあまり気にも止めなかったが、紙細工の小さなひな人形が玄関先に飾ってあったような気もする。
世間的に3月3日はひな祭りでも、私にとってはただの仕事日であることに変わりはない。
「だいいち、あの人形ってお母さんが勝手に飾ったものでしょ? 何でわざわざ私が片付けないといけないのよ!?」
「だって……白華ちゃんはこの先結婚できなくてもいいの? このままでいいの?」
「いいの!!」
言い募る母に背を向けて、私は会社に向かった。
昼の休憩時間。
お弁当を開
途中で切れた…Orz
ここって何行まで書けるんだっけ?
続き
昼の休憩時間。お弁当を開けた私は絶句した。
三色そぼろが乗ったご飯と菜の花のお浸し、椎茸と人参の甘煮といった普段より手の込んだお弁当だった。
甘酒も添えてあって、お弁当のテーマを一言で言うと『ひな祭り』だった。
カウンター攻撃にも似た衝撃に私はお弁当の蓋を持って固まったまま動けなかった。
そんな私の後ろから声がかかった。
「阿藤さんのお弁当すごいね」
後ろのデスクの青木だった。飲み物を買いに行ってちょうど戻ってきたところらしい。
「それ自分で作ったの?」
「まさか!! お母さんが今日はひな祭りだからって……」
私はしどろもどろになって、中身を隠すようにお弁当の蓋を閉じた。
「そっか、今日はひな祭りなんだね。そうだ、ひな祭りって言えばさ──」
青木は3人の姉たちがしでかした事件の数々を私に語って聞かせた。
「ひな祭りは女の子の日だからって家から閉め出されたり、次の年には女装させられたり、甘酒って言って本物のお酒混ぜたものを飲まされたり、桜の木にされたり……まあ色々散々だったよ」
毎年そんな悲惨なひな祭りを過ごしていた青木は、ついに復讐に出たのだという。
続く
「あんまりひどかったから、あるときひな人形を隠したんだよ。隠したと言っても押し入れの中でひな人形と一緒に隠れてる間に寝ちゃってたんだけどさ」
「あはは……なにそれウケる」
青木が寝て起きた時にはすでに3月3日を過ぎていて、翌日にはこってり絞られたという。
「2番目の姉には、未だに結婚できないのはそのときのせいだって言われるよ」と青木は苦笑いする。
「ふーん……」
結婚できないのは何もひな人形のせいというわけじゃないでしょ、と言う言葉は飲み込んでおく。
ふいに、朝の母親とのやり取りが脳裏に浮かぶ。
「──そんなの迷信だよ」
「だよね、阿藤さんそれ姉に言ってやってよ」
青木のひな祭りにまつわる話題で休憩時間は終わった。
「阿藤さん、お願いがあるんだけど……」と、紺野係長が申し訳なさそうに書類を差し出してきた。
続く
「これ今週中にやっといてくれるかな? 担当君がインフルエンザで休んじゃっててさ。明後日使う資料だから出来るだけ急いで上げて欲しいんだけど、いいかな?」
断れば泣き落としの「他に頼める人がいなくて」段階から、
決して実行されたためしがない「今度おごるから」の段階、
何度目か知らない「一生のお願い」段階へと徐々にごり押しされることは目に見えている。
「……分かりました、いいですよ」
私は引き受けて、書類に目を通した。
期限は明後日。逆算しても今日からでも始めなければ間に合いそうもなかった。
私の残業は確定した。
夜9時を回る頃。デスクに向かっていた私に声がかかった。
「阿藤さん?」
「はい?」
びっくりして振り返ると、インフルエンザで休んでいるはずの藍田だった。マスクをして完全防備している。
「出てきて大丈夫なんですか?」
「うん、大丈夫。それよりも、紺野係長から聞いたんだけど僕の仕事を代わりにしてもらってたみたいでごめんね。係長のことだから無理言って頼んだんじゃないかと思って」
「係長の毎度のごり押しには慣れてますから、大丈夫ですよ」
「そっか、本当にごめんね。あとは僕がやるよ」と藍田は書類を手に取った。
「いえ、ここまできたら私も手伝います」
でも、と申し訳なさそうな顔をする藍田に、私は言った。
「藍田さんは病み上がりなんですから、無理しちゃダメですよ。私のことは助手として使って下さい」
藍田はどうするか迷うように目線をさまよわせ、そして
「それじゃあ、お言葉に甘えて……頼みますよワトソン君」と言って笑った。
続く
「こんな遅くまで付き合ってくれてどうもありがとう。すごく助かったよ。ありがとう!!」
藍田に送っていくと言われたが、病み上がりの彼に無理をさせないように、私は断った。
藍田と別れてようやく帰途についたとき、時刻は11時30分を回っていた。明日になるまであと30分。
バスはもうないためタクシーを呼ぶことにした。
『この先結婚できなくてもいいの?』
『今日中に片付けないと行き遅れるよ』
母の言葉が思い浮かんだ。
別にいい。結婚できなくてもいい。
この先ひとりでも構わない。結婚がすべてじゃない。
私はそう思ってきた。
ひな人形を仕舞わなかったから結婚できないと思い込んでいる青木の姉を内心で笑った。
そんなの迷信だと私は言った。
藍田に『ありがとう』と言われて気づいた。
ひとりで仕事をしてできた達成感と誰かと一緒に仕事をして得た達成感は違う。
ひとりで生きていった先の未来とふたりで生きていった先の未来。その先の幸福にも似た達成感。
誰かと一緒に生きてみたい。
私は初めてそう思った。
。
続く
タクシーなんか悠長に待っていられなかった。
私は思わず家まで2kmほど離れた道を走り出していた。
走りながら、携帯の時計表示を見る。
髪を振り乱して必死に走っている自分が滑稽だった。
滑稽だと思いながらも、焦る気持ちがどこかにあってそれが走る原動力になっていた。
家まであと一区画というところで、ついに時刻は0時を回っていた。
家に着いて、私はおそるおそるひな人形があった場所へ向かった。しかし、そこにはひな人形がなかった。
私はその場に崩れ落ちた。
「あ、白華ちゃんおかえり。ずいぶん遅かったじゃない」
「人形は……?」
「人形? ……ああ、ひな人形なら片付けたわよ。行き遅れたら大変だからね」小憎らしい笑顔で言う母に私は言う。
「来年は飾らなくていいから」
「あらどうして?」
「来年は……け……結婚するかもしれないでしょ」
「あら、それならなおのこと飾るわよ」
「なんでよ?」
「女の子ができたらの話だけどね」
「な……!? ちょっとお母さん、何でそういう話になるのよ!?」
「だって、孫の顔を見るのが楽しみなんだもの。ああ、そうそうあの人、藍田さんって言ったかしら?
社員名簿みて家に電話してきたらしいんだけど、家に着いたかどうか心配になって連絡してきたみたいよ。
僕の仕事を遅くまで手伝わせてしまってすみません、だって」
「藍田さんが!?」
「礼儀正しくていい人じゃない。ひな人形を片付けた甲斐があったってものだわ」
「だ、だから……そんなの迷信だってばぁ……!!」
終わり
書いているうちにショートじゃくなってきた気がしますが終わります
476 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:21:46
初日の出とプロレスラーの名言(関係ない)
「成せばなる。成さねばならぬ。何事も」
「起きてたん?」
薄暗い部屋に男が二人。今日は元旦。もうすぐ日が昇れば新しい年という時間。
もちろん日付的にはもう既にニューイヤー。前日バカ騒ぎしたおかげですっかり
ダウンかと思っていた相棒は、ボサボサ頭に手櫛をかけつつのそりと起き上がる。
「うむ。・・・TとDは・・・」
「かのj」
「みなまで言うな。わかってる」
少し前まで一緒に飲んでいた二人は、今頃人の波の中だろう。ご苦労なことだ。
・・・羨ましいけど。俺と同じく独り身のNは、ブハァと息をはいて、ガラガラな
声で言った。
「成せばなる。成さねばならぬ・・・何事も」
「さっきからなんぞ」
「今年はそんな年にしたい・・・という願望」
「あぁ・・・うん」
「思ってみれば・・・うん」
「あ?」
Nは何か考える仕草をして、切なげにこぼした。
「ここ数年、年末はいつも思っているよ」
「何をだよ」
477 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:22:23
「今年は今までで人生最悪の年だったと」
「ふぅん・・・」
続きがありそうなので先を促す。
「しかし、決まって翌年はもっと最悪な一年になる」
ここ数年はそれの繰り返しだ・・・と小さく続いた。
「へっ・・・そんなの俺の方が最悪だね」
「はっはっは・・・彼女の件か。引きずるねぇお前さんも」
あの時のお前の落ち込みようはユカイだった・・・と乾いた笑いが尾を引いた。
「俺に比べればまだマシだろ、お前なんか」
「俺なんか、ときたか。比べれる様なモノでも、ないとは、おもうがね〜〜!!」
ギリギリと体を伸ばして水を一気飲み。少し持ち直したようで、へらへら笑いながら、
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足がみちとなり、
その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ―――へっへっへ」
「何だよさっきから」
「いやー、まだ酒が残ってんのかねぇ」
へらへらと笑いながら、続けた。
「俺さー。この名言嫌いなんだよねー。なんつーか、スポ魂丸出しの感じとか、
無駄に前向きな感じがさー、無責任な言葉だよなーって、思ってたんよ」
「まぁ、分かるよ。少しは」
「でもさー、やっぱそれってさー嫉妬よねー何だかんだ言ってもさー。普通はさ、
難しい選択とか怖い選択とかあればさー、迷うよ。迷いますよそりゃ。行きたくねーよ
逃げてーよって感じで」
「うん。それで?」
478 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:23:20
「でもさー。結局はさー迷うし、行きたくもねーけど、行かねーと何もワッカンねーんだよな。
俺ら、ガキだから」
「んー・・・」
「だから多分嫉妬なんだよ。そんな言葉に純粋に心動かされる奴はムカつくけどさ。
同時に羨ましかったんだな。自分じゃああはなれないって、見切りをつけてたからだと
思うけど」
「おー・・・」
「だからさ、あれはあれでいいと思うんだよ。無責任なままでさ、無責任に励まして、
励まされて、無責任に迷いなく進める奴が沢山いるなら、それでいいと思う・・・うん?」
「Zzzz」
「寝てんのかよ!?」
「うん?・・・なんか言ったか?」
「いいよ・・もう」
Nががっくり肩を落とした。そして、ふとカーテンをめくる。
「ほれ。そろそろおてんと様のお出ましだ」
窓からは、山の天辺から光が染み出して来ているのが見えた。
「初日の出だな」
つぶやく。
「ですねぇ」
短く返ってきた。そのまま、何を語るでもなく、男二人、目を細めて日が昇るのを
眺める。
「きれいだなぁ・・・今隣に居るのがあいつだったらなぁ・・何でお前なんだよ・・・」
Nの方を向くと、奴は手で両目を隠していた。
「ま」
「ま?」
「まぶしい・・・」
モグラかお前は。
479 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:24:37
「さーて、じゃ、朝飯食いにマックでも行くか?」
「新年そうそうファーストフードかよ・・・」
「イヤなら吉○屋でもいいぞ」
「せんせーボクおせちが食べたいでーす」
「じゃ、コンビ二だな」
「現実的提案に全俺が泣いた」
下らないやりとりをして立ち上がる。
部屋を去り際、Nが窓を見た。正確には、そこに昇る朝日を。
皮肉げな笑みに、親の仇を見るような目で。
「今年は勝てんのかねぇ」
「? イノキにか?」
「・・・それは流石に勝てる気がしねぇ。まぁどっちにせよ勝った試しがねぇ
訳だが」
「まぁ、お前だしな」
「分かってらぁ・・・だからって、」
「ん?」
「負けを認める気はこれっぽっちもありませんけどね!!」
おどけたポーズでNが言った。
「お前・・・目が死んでるぞ?」
「だからだよ」
480 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:25:39
この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足がみちとなり、
その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ
人気のない住宅街に、Nの楽しそうな、それでいて無責任に悲しそうな声が
響き渡った。
完
意味の分からない駄文申し訳ありませんでした。
彼らの一部でも皆様の心に重なってくれれば幸いです。
481 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 21:58:09
482 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 22:05:01
483 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:02:18
「死の数分前」
12月の暖かい夜、彼はレコーディングを終えてリムジンの後部座席に乗っていた。
妻にもたれかかりながら、流れ行くネオンを眺めていた。
やがて自宅に到着すると、後ろから「ヘイ、アーユーレノン?」と呼び声がする。
またサインか、と思ったその時だった。
彼の持つ銃が、乾いた音を立て街路に響き渡った。
次の瞬間、自分が撃たれたことを悟った。
逃げなければ。
そう思った瞬間、第2第3の銃声が響いた。
死ぬ!
そう直感した。
彼は目の前の玄関の階段を上った。
484 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:03:05
ショーンの顔が見たい、、。
いつも、彼は息子であるショーンの寝顔を見て、キスをするのだった。
それが彼の最近のもっとも楽しみ事だった。
恐怖にゆがんだ彼の妻は、彼と同じように彼の死を予感しつつも、どうにもならないもどかしさと悲しみを秘め、母親のように心配そうなまなざしを向けている。
ヨーコの絶叫が響き渡る。
怖い!
幼い頃、母に死に別れ、孤独をさんざん味わっていたはずなのに、その恐怖が再び蘇った。
失ってしまった心の平安が彼女といると得られるのだった。
ダコタアパートメントにいたとき、さんざんスパイ映画を見ていたけど、まさか自分が同じ目に遇うとは、思いもよらなかった。
敵の仕業だ、直感した。
485 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:04:46
日本に遊びに行ったとき、乃木大将、松尾芭蕉たちの話を聞いた。
彼らは僕と異なり、寡黙だった。
僕はさんざん叫んだ。
そうすることで僕は自分が勇者であることを自覚しようとした。
でも、日本の彼らを知るにつれ、それは錯覚に過ぎないと悟ったんだ。
僕は孤独を恐れた。
常に仲間たちといることで僕は孤独から逃れようとした。
孤独は鈍磨する。
でも、孤独が癒されたとき、それを失うのはさらに恐怖だ。
僕は再び、あの孤独の深淵へと突き放された。
日本の英雄たちはおそろしいくらい死の間際に至っても沈黙を保った。
僕にはその勇気がない。
怖い!・・・
何が?
あの深淵に突き落とされたことが。
忘れかけていた暗闇が再び彼の心を捉えた。
486 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:05:30
撃たれた!撃たれた!
搾り出すようにうめき、階段を上りかけたところで倒れた。
手足の感覚が無くなってゆく。
目の前が暗くなっていく。
ショーンの顔をもう一度見たい。
もう一度、キスがしたい。
でも、体が動かない。
・・やがて、走馬灯のように人生が脳裏を巡る。
軽井沢のお店で食事をしたとき、僕はホテルに財布を忘れてショーンを置いて帰ってしまったっけ。
やがて僕が財布を持ってきて、お店に着くとショーンは僕を責めるように泣いてたね。
ウェイトレスのおばさんはそれを笑って見ていたっけ。
487 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:06:38
冬の深夜、ヒアゼアアンドのレコーディングを終えて帰ろうとしたとき、息の白かったこと。
綺麗な星空だった。
僕等はファウストのように世界を手に入れた。
でも本当に大切なものは何一つ見つからなかった。
僕に家族がいなかった。
でも家族同然の仲間がいた。
喧嘩もしたけど、それは鏡の中の自分に向かって腹をたてているようなものだったんだ。
船着場の倉庫で僕は歌うことを覚えた。
なんて気持ちが良かったことだろう。
僕の人生はふんだりけったりだったけど、歌うことはとってもすばらしかったんだ。
・・・・
やがてヨーコの絶叫がすすり泣きに変わっていた。
終わり〜
彼女はよく笑った。
彼女が屈託のない顔で、カラカラ笑うのが僕は好きだった。辛いときや悲しいときも、彼女の笑顔を思い出すだけで僕は幸せだった。
「ねぇ、今幸せ?」
彼女がそう言ったときも、僕は当然のように答えてあげた。
「当たり前じゃないか」
そう、それが当たり前だと思っていた。
だから僕は彼女の笑顔が見れなくなるのがつらかった。できれば笑顔で彼女を送り出してあげたかった。
でも、僕は笑うことができなかった。
「もし私が事故で顔の半分を火傷したら…… それでもあなたは私を愛してくれる?」
昔、彼女がベッドの中でそんなことを言ったのを覚えている。
「当たり前だろ」
そのときも僕は当然のように言った。
僕はそのとき知らなかったのだ。彼女が僕のことを心の底から愛してくれていることを。彼女が僕のことを心の底から信頼してくれていることを。
だから僕は逃げない。
この事実を受け入れよう。きっと彼女もそれを望んでいてくれる。誰もいなくなった部屋で僕は一人つぶやいた。
「君のいない世界を僕は強く生きていこう」
「たった二週間の出張で、なに大げさなこと言ってるのよ。そん
> なことよりも早く車出して、この荷物を駅まで運んでよね」
489 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/03(月) 02:25:21
うんこをした。気持ちよかった。
490 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/06(木) 00:40:55
プリンに醤油でウニになる。
その情報を友達から聞いた翌日、さっそく試してみようと思い、プッチンプリンと醤油をスタンバイした。
ワクワクしながらプッチンプリンを開封、ドキドキしながら醤油を垂らす。
醤油の量はこれくらいでいいのかな?ちょっと少ないかな、もうちょっと…。
ハラハラしながら醤油に浸されたプリンを見守る。
ウニになる瞬間ってどんなんだろう。
うにょうにょってなって、ぷちぷちって針が生えてきて、やっぱりグロいのかな、ちょっと怖いなあ…。
そんなことを思いながら待つこと10分、一向にプリンはプリンのままだ。
あ、もしかして、カイワレ大根みたいな感じで、光に当てて育てるのかもしれない、そうなれば実行あるのみ。
醤油がこぼれないように、そーっと、プリンのお皿を太陽の日が当たる縁先に運ぶ。
「なにそれ」
母が訝しげな目でこっちを見てくる。
一連の作業の理由を説明したら、母は大爆笑、全力で否定された。
「もう、アンタはバカなんだから、プリンがウニになるはずないじゃないの、 プリンがウニの味になるってことよ!!」
って。
『サンタクロースなんていない』
そのことを知ったときよりも、10倍ショックな出来事だった
491 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/18(火) 18:55:02
相変わらず過疎ってんね
一年間全くレスが付かないとか
>>488になんとなく見覚えがあったからさ、そっから2つしかレス付いてないんでビックリしちゃった
というか俺には
>>488=
>>490っぽく見えるから、文字通りの糞レス(
>>499)以外には
あれから一年他の人は誰も書き込んでいないことになるのかな
どらやきたべてるんだ
じ〜 ん? 太ってない?え〜じゃあスマートスコープで。これ使ってスマートに…
借りるよシュタタ~ まて〜 しつこいな1tアレイ両手に ダイエットさせてやるよ ぐあっ
空き地 じゃあつかってみる〜ピーー 金髪を逆なで渋いくちひげ フッ キャーキャー
ゴリスネ お前もてるのかー いきなりなんだっボコ スネ蹴り ママー えいっ顔面反対側へコンチワ
そのころ
のほたくん〜クルクル上空 あれはスマートスコープどうして落ちてるの まさか汗
先生がとおりかかり 宿題は度押し短だ フ夜でもできるでしょ 何打態度はー
暴力は嫌いですよ しょーりゅーけん
そこへッ 暴力はやめようじゃないかキラキラ 頭身スリムとらえもん登場 ニャーニャー(声援)
じゃあ決闘だ そのむところだ ||||ko|||| カーン タタタッそういえば四次元ポケットはどおした ボコ
筋肉でやぶれたんだよ ボコボコ イテーナ スカッ フっのほたくんまだまだあまいのでは むっく 怒りケージこれからだぜー うお ざんえいけんっ
もう一回スマートスコープをピー さらに強くなったとらえもん 口からエネ波 ふきとばされ瓦礫から「100%…」シュウウ… とらえもん「ちきしょー」腹筋ぱんち パフ
あめーよガシガシとふみつけ ーんうーん朝よーチュンチュン
493 :
名無し物書き@推敲中?: