1 :
名無し物書き@推敲中?:
■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のHPの直アドレスやまたり文庫などの投稿サイトをさらすのもあり。
投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。
■批評する人へ
批評への参加は自由です。
当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。
--------------------------------------------------
※原稿入力時の約束事テンプレート
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは基本的に2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------
注 新スレが立ったときはローカルルールの「行き場の無い作品の発表」の
リンク変更申請を批判要望板で頼むようにしましょう。
投稿者および批評者は、トリップをつけた
コテハンを名前欄に明記することを推奨(騙り防止のため)。
偽物を気にしないなら無しでもあり。
トリップの付け方
名前欄に記入した名前の横に、#@@@@と入力する。
@には任意の数字が入る。つまり、4桁の数字が入る。
これはコテハンの偽物として出没する荒らし対策
としてである。これで個人認証がつくわけ。以上。
前スレはカキコ出来なくなったので立てた。
どんどんカキコせい!(・д・)
8 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/10 22:36
冬の透き通った夜だった。
列車はようやく駅に着こうとしていた。
汽笛が、腹の底から搾り出すような重い汽笛が空に深く響いた。
一面の雪景色だった。
果てしなく広がる平原は一分の狂いもなく白く塗りつぶされている。
地平線での白と黒の融合が美しい。
空は、昼間の大雪の痕を消し去り、冷たく澄んでいた。
ところどころにある街路樹は、樹氷を纏っているのか、一様に白く透明に光っていた。
列車がプラットホームの雪を舞い上げ、ゆっくりと滑らかに止まった。
ドアが気怠く開いた。
夜の冷気が、すうっと車内に忍び込んだ。
灯かりの裏が青白く光った。
《風景描写にチャレンジしてみました。初めて書いた小説らしきものです。批評お願いします。》
>>8 冬の夜の清澄とした雰囲気を出そうとしているのだと思う。
そうならば、文章も明晰な文章にした方が良い。
>汽笛が、腹の底から搾り出すような重い汽笛が空に深く響いた。
「汽笛が」が重なっていておかしい。最初のは、カット。
>ところどころにある街路樹は、樹氷を纏っているのか、一様に白く透明に光っていた。
「樹氷を纏っているのか」は、「樹氷を纏い」にする。
>ドアが気怠く開いた。
ここも、「気怠く」をカットし、前の文からつなげて
「列車がプラットホームの雪を舞い上げ、ゆっくりと滑らかに止まり、ドアが開いた」
とした方が良いと思う。
>灯かりの裏が青白く光った。
本人は分かっているつもりかも知れないが、分かりづらい表現。
そこそこ雰囲気は出ているんだが、いまいちかなあ。
10 :
原へりのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/10 23:32
>>1おつでつ。
>>8川端のパクリかよっ。
「一分の狂いもなく白く塗りつぶされている」はおかしい。
一分の狂いもなく塗りつぶすとはいいますまい。
ところどころにある→ところどころに立つ とかにしたい。
>列車がプラットホームの〜からは文章を切りすぎ。
「夜の底が白くなった」にひきかえると、「灯かりの裏が青白く光った。 」はちょっといただけない。
11 :
原へりのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/10 23:37
一応前スレ最後の文章も批評しておく。
こういう内容を書くだけあってレヴェルはそこそこだが、グチっぽい文章をグチグチ
書いているので愚痴をきいているようだ。
あと、句読点や漢字のつかい方がイマイチ。
「高校を卒業した後親に大学いけとかいわれたけど 」
「後」のうしろには句読点がほしいところ。
書き言葉と話し言葉の混同も気になる。
>>8 そうか、パクリだったか。パクリでこれでは、君には才能は全く無いな。
13 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/10 23:50
はてしなく続くと思われたトンネルを抜けたらしい。先程まで耳が痛いほどであった
風音が、突然穏やかになると、あとは汽車の車輪がレールの上を走る、ことこという音だけが残った。
窓際に座った幼い少女が歓声をあげた。雪が降っているらしい。車内の温もりで曇った窓硝子を指先
で拭うと、白っぽい夜の中をいくつもの雪片が舞うのが見えた。
信号所で汽車が停まった。
≪風景描写にチャレンジしてみました。≫
14 :
原へりのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/10 23:50
>>12 まあまあ。軽いツッコミだとおもってくださいな。
16 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/11 00:01
味噌汁を飲むと、美しい涙が出る。
湯上りに、思い出したように春ちゃんと一緒に作った味噌汁があまりにも懐かしかっ
たので、そんなことをあたしが呟くと、春ちゃんは優しく笑った。
白い湯気や、葱の青それから味噌の塩気、それぞれがあたしの口の中に慈しみを与え
てゆく。甘ったるいんだ、いろんなことが。だから味噌のような塩気は、あたしのや
さぐれてしまった感傷を、きゅんと引き締める。
死んだ、お母さんを思い出す。
味噌汁の味だけを、よく覚えている。でも、そんなことを冗談でも言ったら、春ちゃ
んは本気で怒ってしまって口すら聞いてくれなくなるだろうから、記憶を慕せさせる
味の味噌汁をちっとも飲みたくなくなってしまった。
「また、たくさんあるからね」
「うん、ありがと」
春ちゃんは、泣く素振りなんか少しも無く、幸せ−、なんて大袈裟に言いながら味噌
汁を啜っている。一体何が本当の幸せなのかがわからない。
お母さん、
あたしは、いつのまにかこうやって味噌汁を自分で作れるようになりました。だけど
あたしは、いつのまにか馬鹿で退屈な人間になってしまいました。何が幸せで、何が
不幸せなのかが未だに解りません。
あなたが産んだこの体は、昨日5万で売れました。相手は45歳のサラリーマンでし
た。
酷評されたくないほどに、自信ないけど……ちょっと書いてみました。
酷評のほど、よろしくです!!うい!
18 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/11 00:58
王子様の従者が、恭しく差し出した美しいガラスの靴は
上のお義姉さま、下のお義姉さまの足にも合いませんでした。
お義母さまも『国中の女性』がお試しになるということなので
履いてみようとなされたのですが、やはり少々無理があったようです。
目の前ガラスの靴は私のために用意されたものだということを今、確信しました。
この家の、そしてこの国で最後の女性となった私が履く順番になりました。
お義姉さまたちやお義母さま、お城の使いの方々の視線が集まる中、
拍子抜けするほどすんなりと私の足は収まったのです。
age
貧相な女のあばらのように、空の表面に浮き出た雲を見ながら、
俺はこの文章を打っている。
観葉植物が風にかすかに揺れ、屋根の黒と、光の狭間で、
コントラストを作り出している。
俺はもうすぐこの街を離れる。どこか遠くへと。
ここに居た人間はみんないなくなる。
すべてを置き去りにして、列車に乗って、俺はこの街から消える。
引っ越す先だって決めていない。不動産に行って
文句も言わずに適当なところに住むつもりだ。
さて、俺がなぜこんな、自分でも無謀と思える行動を自ら
取らなければならなかったのか、その理由から話すのが妥当だろう。
俺は最近まで高校生だった。
その間は一貫して一人暮らしだった。そして家事は全部自分でやっていた。
毎朝洗濯物を干し、飯をつくって一人で食べ、そして登校する。
そこそこ仲の良い友人は数人いたが、世間一般に言う親友はいなかった。
クラブ活動はする暇が無く放課になると真っ先にアパートに帰り、
窓から洗濯物を取り込み、掃除をする。
それが終わるとちゃぶ台を取り出して、好みのCDを聞きながら
勉強にとりかかる。俺の苦手科目は数学だった。
夕方になると河原に行って走る。体力を落とさないようにするためだ。
そして、河原の芝生の上で、筋トレのメニューを一通りこなしてから
俺はアパートに帰り、夕飯の支度をしてから風呂に入る。
夜は10時に寝る。夕飯時以外はテレビも見ない。
結構、それなりに楽しくやってきているつもりだった。
けれど、あるとき俺の生活はがらりと変わり始めた。
ある女、アパートの隣に住む女、彼女が俺の生活を変えてしまったのだ。
22 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/12 15:34
【虹】
その日八回目のモーグルに挑戦した僕は、雪面に顔をしたたかにぶつけて転がった後、空を見上げていた。
僕の頭上を飛び越えていった二本のスキー板を気にもとめず、倒れた身体を起こそうともしなかったのは
ダメージが大きすぎて起き上がれなかったというのもあるが、何より空に虹が架かっていたためである。
黒い雲の中に架かっていた虹は今まで僕の見てきたどの虹とも似ていなかった。
弓形ではなく直線で短く、驚くべき事に太陽が西の空に出ていたのに真上に架かっていたのだ。
そのせいで、僕のように倒れて空を見上げる事でもしなければ誰も気が付かないような虹だった。
目を離してしまうと消えてしまいそうで、僕はそこから暫く動く事が出来なかった。
幸いこの難所に入って来る人間は少なく、いたとしても大抵自分自身のことで精一杯で、
他人に気を使う余裕はなかったため、僕は誰にも邪魔されることなくこの行為に耽る事が出来た。
虹を眺めながら現在見ている謎を解明するために、虹について知っている限りのことを考えた。
虹は太陽と逆方向に架かる事、高い位置から虹を見下ろすと丸く見える事、ブロッケン現象の事、
いずれもこの虹を否定し、謎を深めるばかりで何の手がかりにもならなかった。
やがて科学的な事から離れ、神話について考え始めた。虹は中国神話では龍の一種だという事、
北欧神話ではビフレストという橋であり、人間界から神様の世界への唯一の道である事などだ。
あらん限りの空想を凝らしてみた末、全てが無駄だと気付き、僕は考えるのをやめた。
今起きているこの事実を楽しもうとただただ虹を見つめた。
どれくらい経ったのだろうか、ゲレンデに流れるリフト終了の放送に驚き僕は漸く立ち上がった。
スキー板をはいて下山し、再び空を見上げると、既にそこに虹は無かった。
僕はこの奇妙な体験を中間達に話したかったが、実際に見なければ誰も興味を持たないであろうと思いやめた。
酷評宜しく。
>>22 >全てが無駄だと気付き
>誰も興味を持たないであろう
「全てが無駄」だと、と言いきってしまうことは簡単ですが、
その時点で結局なにが言いたかったのか、
この文章でなにを描きたかったのか、わからなくなります。
それに、虹の様子について書きたいのならば、
もっと詳細に、その美しさまで書かなければ、御自分で言うように
誰も興味なんか持たないと思いますよ。
文章の質を見て欲しいのであれば、これは凡庸なレベルです。
むしろ中身で勝負するべきでしょう。
もっと言って、これは気象板に相談するべきことなのでは?
>弓形ではなく直線で短く、驚くべき事に太陽が西の空に出ていたのに真上に架かっていたのだ。
正直イメージしにくいです。短い、ってどんな感じなんでしょ。
あと
>>23さんの言う通り、虹の美しさを表現したいのか、それとも奇妙さを述べたいのか
よく分からなくなってると思います。というかどちらも今ひとつ伝わってこないです。
祭りの後であった。
小さな村の、小さな祭りである。
村の近くに若草の繁る野原があった。
少女がしゃがんで花を摘んでいる。
そして、それを見守る男がいた。
少女が、紫色の花を腕いっぱいに抱えて立ち上がった。
風が吹いた。
野原が波のようにさざめき、花が少女のほそく白い腕からこぼれた。
少女は言う。
「あの川の向こうはどうなってるのかしら」
男は言う。
「なにもないところだよ。一年前に行ったことがある」
少女は言う。
「でも行ってみましょうよ。あんなに広々として、楽しそうじゃない」
男は立ち上がり、少女は男の手をとり歩き出した。
そして二人は川を渡り、遥か彼方の草原へと消えた。
後には若草の爽やかな芳香だけが残った。
26 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/12 22:36
>>23 >>24 批評サンクス。
中身で勝負ってのはそのとおりですね。中身考えてるけどまだ形にならないので導入だけ。
気象板は役に立たない事を既に悟ったので相談はしません。
あ、お察しの通りこれは体験談です。
語りたいのは虹の美しさではなく奇妙さですね。特に美しくはなかったので。
今度はもうちょい細かい描写に挑戦してみようと思います。
しかし実際「直線で短い」としか言いようの無いものでもあった。縦横比1:3ぐらいの長方形。
27 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/13 00:08
>>25 少女の言葉使いがもう少しそれっぽくならんだろうか。
悪くない。
28 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/13 00:47
浅黄色に色づいた、陽気な四月の休日だった。
ある公園の、空き缶や、落ち葉や、紙面の朽ちた古雑誌の散らかる、赤いブロックに覆
われた円形広場の中央に、噴水があり、それを囲むように、いくつかの木製ベンチが配
置され、恋人同士が二人、その裡の一つに腰掛け、休憩していた。昼食時分の、しんと
静まり返った広場には他に人影も見当たらず、若い男女の嬌声と、吹き上げられた水滴
が、緑に濁った水面を強く叩く、細やかな飛沫のはねる音のみが、おだやかな陽射しの
中、周囲に淡々と響き渡っていた。風が立ち、遊歩道の脇に紫色に咲いたスミレの花や
、あけびや、黄色いタンポポや、生まれたばかりの若々しい新芽の緑を優しく撫で上げ
、揺らして行った。平和な春の午後だった。空は晴れ、近くで桜が散っていた。
並んで座った男女二人は、腕を絡ませあったり、自らの不幸を相手に悲しげに話して聞
かせることで、逆にとても幸せな気分になったり、楽しそうにじゃれたりしていた。
29 :
評価お願いします:04/02/13 01:26
しっとりと熟れ、重くなった一個の桃の果実のような、甘く、幾分落ち着きのある、大人
びた小さな声でそう低く呟いた後、奈津は黄色に褪せた、年代物のカーテンを勢いよく引っ
張って、燃えるような、晩夏の強い陽射しを一身に浴びた。半分程度、開けたままにして
おいた、透明なステンレス緑の窓の隙間を通して、冷気を孕んだ黄昏の風が、部屋の裡へ
と、勢い附けて吹きつけて来、油染みた僕の顔面を優しく掻き撫で、快良い涼気を、頭皮
に充分に染み込ませてから、規矩正しく机の並んだ教室の内部を直進して行き、向こう岸
の、閉じ切られた摺りガラス窓の表面に力強くぶつかって、そして力無く、風はその場所
で倒れ、そこで途切れる。頭上の奈津を無視したまま、僕は中身の無い、徒な書き込みを黙
々と続ける。その様子を見た奈津は苛立たしげに、僕の筆箱の中身を取り出し、赤や黒のボ
ールペンや、キャップが取れ、針の剥き出しになった白銀色のコンパスを、机の上に散ら
かしてみたり、消しゴムの滓を丸め、それを僕の胸目掛けて投げ附けたりする。自分、か
ら逃げ、もう一つの自分、に入り込む為だけの、僕の卑屈な苦笑い。そして二人の間を蓋
ってゆく、泥のような、重苦しい、気まずい沈黙。やがて来るだろう、苦々しい後悔の予
感に耐え切れず、気にしすぎじゃないのか?と、僕は喉に力を込め、声帯を緊張させた堅
い声で、奈津へと言う。違うの、と奈津は再び、黒の潤んだ強い瞳で、僕の言葉を否定する。
>>26 だから、奇妙さでもそれを言わなきゃ。
それに直線で短い、だったら
「まるでマカロニに薄い彩色を施したような」
とか表現の工夫もあるでしょうに。(↑は駄作としても
導入・・・ってことはこのあと虹に関して、
あるいはスキーに関してもっと広げてくれるのかな?
それでも、難しいと思いますよ、正直。
頑張ってください。
>>28 一文が長い。読点多用しすぎ。
鉤括弧をもっと使って、改行も効果的に使おう。
読みやすさの配慮は欠けているとしても、
比喩は想像をかきたてるものがある。これは◎
>>29もあなたの文ですよね?
とりあえず、読みやすい文を書くことを心掛けて下さい。
導入部だとしても、ここで読者を疲れさせては
元も子もありませんから。
>>26 >しかし実際「直線で短い」としか言いようの無いものでもあった。
自分で酷評して下さい、と言いつつ、「表現が未熟です」と言われて、
「そうとしか言いようがない」って。やる気あるのかな。
>縦横比1:3ぐらいの長方形。
>>30の言うような比喩なり、これそのままでも書けばいい。
そういう手合いのことは気象板で聞こう、というのは
「これは十分な説明になってないよ」と暗に言っているのだと思う。
気象板の貴兄達には、もう少し知識もあろうが、ずぶの素人には
その虹がどれくらい奇妙か、まったくわからない。少なくとも自分には。
>語りたいのは虹の美しさではなく奇妙さですね
それが伝わってこない。全然。
あ、もう虹の説明はいいです。次回作に力を裂いてください。
もう書く気ないならやめなさい。君に才能があるかどうかは別にして、
今のレベルで、この態度じゃ、伸びない。
スレタイの下僕のようだが、ここは馴れ合いの場じゃない。
33 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/13 17:18
age
34 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/13 18:50
35 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/13 23:00
age
36 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 00:31
>>25 なんか古代中国か邪馬台国っぽい
詩経って?
37 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 00:48
>>31 なんでそんなに必死なの?(プゲラヒャ
>>37 丸一日遅れで煽り入れても、
本人見てないと思うよ(´,_ゝ`)
39 :
心身症休職中:04/02/14 06:48
タイトル「女子小学生に負けそうな男たち」
女子小学生に負けそうな男たち
女子小学生のツヤツヤの髪の毛をクンクンしたい
女子小学生のピチピチの肌をツンツンしたい
女子小学生の形のいい脚をナデナデしたい
女子小学生の「キャハハ」って笑い方が好き
勃起しちゃう
たまらない
こんなオレは精神異常者?
それともこれが男の本性?
成人女性に疲れた男たち
だから、ロリの若さと元気と明るさに触れたい
自分と違う人間に出会いたい、触れたい
だから女子小学生が好きなのだろうか?
男はなぜにこんなにまでに女子小学生が好きなのだろうか?
彼女たちのなかに、あの、少年時代の夢の見出しているからなのだろうか?
女子小学生よ、私は君たちが大好きだ。
俺は、こんなことを知っている。
男はいやらしい生き物。
女はいやらしくない生き物。
いやらしいのは男の罪。
それを許せないのは女の罪……。
41 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 15:35
>>38 さすが、常にチェック入れてる奴は違うね(^ー)b
42 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 16:00
今回投稿少なくね?
(残酷ないじめを受け続けたチヒロはあるとき「爆発」し、三徳包丁を手に暴れまわり、少年を死亡させる事故を起こし
ていた。下の抜粋はチヒロの過去を知った現在の親友・主人公が、やがて行動に乗りだすまでの思考)
しかし笑劇的なことに、チヒロは本当の意味での破壊以外に解決策を思い至らなかった。家族や教師やPTA教育委員
会のみなさんに相談するとか、アヤノみたいに自分を強く持つとか、試しに自分よりもっと弱い生贄を捧げてみるとか。チ
ヒロだってまがりなりにも入学試験より遥かに難しいであろう編入試験をパスし、遥々この高校にやってきた優等生の化
石なのだ。いまとなっては劣等生でも、成績は悪いが頭は悪くない少女のはずだ。ちょっと考えさえすればもっと素晴らし
くてもっとおあつらえむきな解決策を見出すこともできるはずだし、それだけの脳細胞はランダムかつ強制的に割り振り
分けられる親という人生の前半を台無しにする存在によってありがたくも受け継いでいたはずだった。それなのにチヒロ
は、スバッ(攻撃音)。安全かつ確実で合理的な逃げ系の作戦を選ばず、スバッ(切断音)。あえて危険かつ不確実で不
合理な攻撃系の作戦を選んでしまった。スバスバスバッ(破壊音)。で、その結果はみての通り。イジメ子はイジメルどこ
ろかをイジメラレルことすらできなくなったうえに、反対側から鍵のかかる部屋に捕獲されていたチヒロは大阪府を追い出
された。それは中坊のイマジネーションが及びうる最高に最悪なバッド・シナリオで、確実に後戻りできないトゥルー・エンド、
まずは女子少年院まっしぐらのターニング・ポイントだった。一体全体どうしてチヒロはそんな選択肢に走ってしまったのだ
ろうか。記憶力と理解力と洞察力と応用力はない(バカヤローという大宇宙の幸福を欲しいがままにする種族と限りなく近
い欠如だ)が頭はいいはずなんじゃなかったのか。正解は多分、選択肢がひとつだったからだ。そして選ばないことが許さ
れなかったからだ。どんなに知的で心温かく裁量のある脳味噌をもってしても、選択肢がひとつでは必然的に最悪で最低
の道を選んでしまう。恐らくチヒロは足元に落っこちている逃げ系選択肢の凡てを全く気づかないがままにつっぱしってしま
ったのだろう。空に浮かぶ蜘蛛の糸なんて気にも留めずに溺れ苦しんでしまったのだろう。いやはや愚かだ。限度を忘れ
た愚かさだ。果てを知らない愚かさだ。この夏サイコーの愚かさだ。でもどうしてそんな愚か者に成り下がってしまったのか
というと、愚かなる私には判らない。追い詰められた結果思考停止に嵌ってしまったのかもしれない。蔑まれた結果自己の
奪回を期待していたのかもしれない。もしかすると隔絶された結果派手なコミュニケーションを望んでいたのかもしれない。
犯された結果単に狂っただけなのかもしれない。逆にそんなやつだからこそ、地獄の果てまで追い詰められてしまったのか
もしれない。まだまだ。理由なんていくらでも考えられる。空想と妄想に頼った推論はEve.1よりも増殖が早いのに、他の事
象は推測と一般論で片付けられるとしても、こればっかりは私が考えても判るはずのないことだった。私は私であってチヒロ
ではないし、仮にあいつのことならなんでも判るぞと意気込んでみたところでそれは幸せな思い込み、単なる錯覚に他ならな
いからだ。なにせ他でもないカズヤが、自殺した弟がそれを教えてくれたのだ。
だから考えない。――終了―― っと。判ってやろうという努力は霊長類ヒト科のもつ数少ない美徳だが、今は優先順位を
考えるべきなのだから。私にとって、カズヤにとって、明るい未来(苦笑)にとって、そしてチヒロ自身にとって重要な事実はい
つでもひとつ。過去を掘り下げる補足ではなく、未来を切り開く法則なのだ。さあ。そろそろ始めよう。自家製の宇治茶で唇を
湿らした私は、学校へと向かうことにした。
そこでチヒロが待っているのだ。
自分を絶望の谷へ、今度こそ這い登ってこれないくらいの奥深くまで、蹴落としてくれる救世主を。
45 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 19:31
age
かなりヘンな文つーか稚拙ここに極まっている。
くどい表現をする意味分かっているか? 分かってないだろうな、もちろん。
人間ってのは自分から相当離れている言葉に対して感動を抱くんだよ。
つまり日本で英語を使うとカッコイイ!ってやつだ。
あれと同じこと。
ところがこの文は見れるほど綺麗なもんじゃないし、
物語のムードを深めるわけでもない。
ちなみに綺麗なもんの例をあげると詩。ムードの代表はホラー系。
で、くどいだけの文が出来上がっている。
どんぐらい、くどいかってーと、牛の黄色い脂にべっちょり濡れた雑巾ぐらい。
泥まみれの腐った卵よりも汚く臭う醜い文だ。
会話文だけで文章書いてみな。
お前さんの筆じゃ、まだ情景描写を書くには力不足。
独白だけで心理描写を書けば、無駄はないだろうし上の文のようなくどさも出てこない。
それすら出来ないのならもう一度義務教育受けたほうがいい。いや、マジで。
>>46 ってか、ちゃんと引用符付けて批評対象を明確にしろよ。
アホか。
48 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 20:34
>>46 は、引用符を付けることを知らないのではなく、
どの投稿文を批評したか曖昧にしておきたいのだろうな。
突っ込まれない様にかな?
あの頃世界は気怠く、変わらない日々が続いていた。
どんな事件も、予定調和に思えた時代だった。
所詮は遠い世界で起きていること。自分には関係無いさ。
それがあの頃の漠然とした共通認識だったように思う。
僕はそんな時代に生まれ、あの頃のどんよりとした生暖かい
空気の中で育った。生活に困ることもなかったし、それなりに
豊かな環境だったけれど、心は満たされなかった。
何か熱中できるものが欲しくて、宗教の説明会に行ったことで
僕の人生は変わった。そこで中規模な新興宗教に入信して、
先生の仰るとおり熱心に布教をした。生まれてはじめて
充実した時間を送れたように思う。とても楽しかった。
そして今。教団の為に献金をしているので生活は苦しい。
家族には宗教を止めろと言われる。しかし、あの頃と現在、
僕にとっては現在の方がいい。あの頃の空虚な生活には
耐えられない。
僕ハ今、シアワセデス。
>>39 私見を述べさせて頂ければ
「男たち」と書いて、逃げてはいないか?
イメージの喚起を妨げる。俺ならこう書く。
―――――――――――――――――――――――――――――――
タイトル「女子小学生に負けそうなオレ」
女子小学生に負けそうな自分
女子小学生のツヤツヤの髪の毛をクンクンしたい
女子小学生のピチピチの肌をツンツンしたい
女子小学生の形のいい脚をナメナメしたい
女子小学生の「キャハハ」って笑い方が好き
勃起しちゃう
たまらない
こんなオレは精神異常者
あるいはこれが男の本性
成人女性に疲れた自分
だから、若さと元気と明るさに、触れたい、手の内に収めたい
在りし日の世界と、再会したい、塗り替えたい
だから女子小学生が好きなのだろうか?
オレはなぜに、こんなにまでに、女子小学生が好きなのだろうか?
彼女たちのなかに、あの、少年時代の夢の見出しているからなのだろうか?
女子小学生よ、それを愛する同胞達よ、私は君たちが大好きだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
いまさらだが、これは「詩」だ。文章ではない
>>47-49 レスタイに「かなりヘンな文」と書いてあるのが一人だけにしか見えないのは
俺の目がおかしいからか? それとも俺のPCがおかしいからか?
どうも違うらしい。するとお前等の頭がおかしいようだな。
三途の川で頭洗って出直して来い。
>>52 レスタイって何?
あと、何を言っているのかも分からないんだけど。
一度、診てもらったらどうだ、大将。
凍りつく時間と黒い三日月
悲しみの中にすうと君は光り始めた
倍速の時間と白い満月
僕と君の距離はあっという間に縮まった
壊れた時計と輝く新月
永遠と思ったものはそこには無かった
55 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 21:39
なんかよくわからんな
目指してるものはわかるけどちょっとな
56 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 21:45
>53
レスタイ=レスタイトル だと思われ。実際は名前だが。
間違ってたらスマソ
>>54 一つの恋のプロセスを表現したものだと思う。
>凍りつく時間と黒い三日月 悲しみの中にすうと君は光り始めた
>倍速の時間と白い満月 僕と君の距離はあっという間に縮まった
>壊れた時計と輝く新月 永遠と思ったものはそこには無かった
工夫は分かるが、象徴的な描写がいまいち単純だな。
つまらん。
58 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 22:06
詩と散文で中途半端
意味わからんし
ありがと 参考になった
60 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 22:43
有名作家のパクリとかをしている人間は終わってるね。
だってさぁ
61 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 22:45
>>59 ありがとう、参考になりました。
句読点をうつ癖をつけたほうがいいよ。
62 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 22:49
63 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 22:51
>>50 最後「私ハ今」にした方が前と対比できて良いと思う。
厨がいる。
65 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 23:11
土の天井を若葉が一斉に突き破った。
野山は若葉とその生気でいっぱいだった。
春である。
冬の間、眠りについていたものが目覚める季節。
村もまた雪と氷の呪縛から解き放たれ、脱皮したような活気で溢れていた。
子供達の歓声が眩しい。
一人の少女が山に分け入った。
若草を踏みしめ、軽やかな足取りで。
時折しゃがんでは草を摘む。
踏まれて倒れた草が少女の歩んだ道筋を示す。
また一人、二人と太陽の暖かい光に頬を火照らせた少女らが後に続く。
一人目の少女は大分草を摘んだようだ。
籠から緑の水滴が、少女の歩くのに合わせて零れ落ちる。
頂上にたどり着いた少女の目には新しい世界が写っていた。
《初めての挑戦です。批評お願いします。》
↑スルー
>>59 で、くれぐれも、くどいようですがそれは「詩」です。
詩ポエム板に意見を求めた方が妥当でしょう。
>>65 「写っていた→映っていた」ね。
それで、何が映っていたのか書かないと。
頑張れよ。先は長いぞ。
68 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/15 06:35
69 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/15 06:44
>>68 そこそこ突っ込みどころの無い文章だからだと思う。
主人公の現在居る場所が不透明だったり
>俺は最近まで高校生だった。
>その間は一貫して一人暮らしだった。そして家事は全部自分でやっていた。
辺りの稚拙さがなんとなくひっかかる感じがしたりはするけど。
>>70 いや、あり過ぎるだろ。
目を惹く表現がまったくなくて飽きるのもそうだが、
構成がまともに出来ていない。
雲を見る→部屋にいる→文章を書いている→街から出る→遠くの街では不安要素たくさん
→どうして街から出ることになったのか→俺は高校生として平和に暮らしていた
→それがアパートの隣に住む女によって変わった
構成は箇条書きかよ、というぐらい駄目。いつでも前の引きをしっかり受けていない。
これまでの経緯を書くところならまだしも、これから書くという部分の文じゃない。
これまでの経緯を書くところだとすると「俺」の心理描写が甘すぎる。
「俺」を表す文は乱雑で、まるで積み木の兵隊を説明する言葉みたいだ。
それを意図的な動作のみだとしてみると、強調するべきところの不備が多すぎる。
ようするにプロットと同じなんだな。練りこみが足りない。
簡素すぎて文章と呼ぶには不十分。これだけでは何の工夫も感じられない。
72 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/15 18:42
あげ
>>69、そしてスルーされてしまった
>>34 スルーされる文というのは、二通りあると思うんだ。
ひとつは、読む側に酷評する言葉がなかなか浮かんでこない場合。
仮に名作の一節だったとしても、内容がぼやけていたなら、抽象的だ、と指摘できるし、思考のみを
書いた文なら、そこを批判できる。でも、そういった欠点が一切見つからない場合だ(まぁ、たかだか
30行そこらのうちに、読者の納得いく全ての情報を詰め込むことが、名文の必要条件とは思わない
けどね)。つまりは、いちゃもんつけにくい文。もしも、それ以外だとしたら、酷評人の感性にちょうど合
っていた文だ。繰り返すが、どんな名文でも、批判できないことはない。それでも批判されないというこ
とは、あなたはお眼鏡に適ったという解釈でいいだろう。そうだとしたら、安心していいとおもう。ここは
褒めるためのスレッドではない。だから、何も言われなかっただけだ。
もうひとつは本当の意味で無視された文。
>>68みたいに、ひっかかるところはあるのだけれど、「だめ」
という言葉で片付けるのはあまりにも忍びない。そういう場合、批評している人は、やっぱり批評しやすい
文に流れやすいんじゃないかな。そうしているうちにも、次から次へと新作がアップされる。だから何もい
われぬままに、沈んでいくのだろう。もしそのタイプかもしれないという不安があったら、名無しを装い、
あえて自分の文章に見当違いな酷評をしてみるのはどうだろうか。決していい方法とはいえないけれど、あ
なたのそのレスに対する批評で、あなたの文がどうみられているか判る。
そうだ、まずは
>>69が
>>34を批評してあげだたどうかな。素人の私には、みんな上手にみえてしまいます。
気の強い美少女がいっつもニコニコしてる幼馴染に
恥ずかしい気持プンプンで告白するとしたら、みんなどうやって言われたい?
俺は去り際に
「あぁ、そうそう。私アンタのこと好きだから。」
がイイけど
>>68>>70>>71 レスをありがとうございます。
>>71 練り込みが足りないというのはよく分かりました。
続きの文章の中で、心理描写を行えば、いいでしょうか?
(私はそうしようと思っているのですが)
それでも心理描写は、冒頭にあったほうが良いでしょうか?
>目を惹く表現がまったくなくて飽きるのもそうだが
冒頭は淡白な方がいいかと思ったんです。
続きを書いてから質問した方がよさそうですね。
酷評ありがとうございました。(つД`)グスッ
>>74 誤爆?(*´Д`)ハァハァ
>>67 励ましドモー
まだこの続き書くスキルないもんで
これからも精進していきます
>>74 俺だったら、
「あんまりアタシをいらつかせないでよ……。こんなにドキドキさせないで……」
かな。
俺としては、
気の強い女の子で幼なじみ=素直になれないタイプ。
天然ポケポケの主人公(もち女の子)の可愛いらしさに胸をときめかせながらも、
いつもつっこんで誤魔化す感じ。というのがあるんだよ。
そんな子が「好き。」なんて自分から言えるか? 否、否、否ァッ!
主人公が「**ちゃんのこと、だーい好き☆」と言ったとき、「あ、あたしも……」
と切り返すのが精一杯なんだッ!
そしてあるときついに避け始めるようになる。主人公が避けられていると思い、
またそのときに些細なミスを主人公がしていて、思い悩んだ末、主人公は
「わたしのこと……怒っているの?」とおそるおそる訊ねるわけだ。そしてッ!(ry
ヴァカ
百合じゃねえよw
81 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/16 15:09
「………これ以上いると鼻血出ちゃうわよ。バカ」
とか。
なぜか、二人きりで晩飯喰って
「なんで男の俺がこんなことしなきゃダメなんだよ」って思いながら皿洗いしてるといきないり後ろから抱きついてきて
「……動いたら殺すわよ……しばらくこうしてなさいよ。好きなんだから…」
ンフフ
>>81 「……動いたら殺すわよ……しばらくこうしてなさいよ。好きなんだから…」
ハァハァハァハァ(*´Д`)ハァハァハァ――ッ!!
83 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/16 15:17
トイレでひっそりと用を足していると目の前の石けんでできた牛が語りかけてきた。
「なあ」
とりあえずこのオシッコをかけようかと思ったがまわりに飛び散るからやめた。
「今年はなに年なのだ?」
僕は事務的に答えた。
「虎年です」
「そうか」
オシッコの勢いがなくなってきた。
「おれは、もう必要ないな」
「いえ、必要ですよ。何だかんだいって」
あなたは我が家のトイレに欠かせない存在なのだ、と言おうとしたがそれよりオシッコをピュッとしぼる
のが先だ。
「もう届いているだろ。虎の石けん」
僕は事務的に答えた。
「あなたの左横の箱がそれです」
指さす代わりにちんちんをそれとなく振ってみたら上手くいった。
「これか」
牛はじいいっと箱を見つめた。
「良くできてる」
「まだ組み立ててませんけど」
牛は何か考え事をしているようだった。僕はオシッコをかけようとかけようと思ったことを
後悔した。
「シールを貼るときは」
ぽつりとつぶやいた。
「何ですか?」
「シールを貼るときはなるべく前もって手を洗っておいてくれ」
牛はゆっくりと思い出すようにつぶやいた。
「手に油が付いているとシールのくっつきが悪い。ほれ見てみろ」
牛は自分の首筋をアピールした。牛は何も動いていないが僕には首筋をアピールしている
ように見えたのだ。確かに首筋に巻かれている縄、のシールの先っぽがみっともなく剥がれ
ていた。ぺらんと。
85 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/16 15:25
>82
禿同ハァハァハァハァ(*´Д`)ハァハァハァ――ッ!!
後ろから抱き付いてる状態で
「………あんた、優しすぎんのよ。だからあたしまでこんな……」
で、キスなんかされたら…ハァハァハァハァ(*´Д`)ハァハァハァ――ッ!!
「分かりました」
僕はちんちんをゆっくりとしまった。
「大事にしてやってくれ」
そう言うと牛は黙ってしまった。僕は何も言うことができなかった。
「でも」
声を絞り出した。
「あなたはかけがえのない存在なんです、牛さん。僕は毎日あなたを見つめながら
オシッコしてたんです。ちょろろって。この1年間どんなに僕はあなたに救われたか、
僕はとにかくあなたに」
牛と目があった。
「あなたにありがとうと言いたい。本当にありがとう」
牛は何も言わなかった。僕もしばらく黙っていた。沈黙だけがあった。
水を流してゆっくりとトイレから出ようとしたとき、背後からもおおおおおおううううっ、と
いう鳴き声を聞いた。確かに聞いたのだ。
終
トイレに置く干支の石鹸というものを見たことないので
イメージがわかなかった。よくあるものなの?
なんでこんな流れになっちまってるんだろう・・・
ここって意外とキモヲタしかいないのか?
そうだと思う。
エロパロ辺りから流れてくるやついるんでないの
向こうは21歳未満禁止だし。
その年齢に達していないから、こっちの板に来るんだろうな。
だからこっちの板のほうが無駄スレも荒しも多くレベルも低い。
>>75 一つだけ。
冒頭で飽きらせるのなら、300枚書こうが500枚書こうが同じこと。
ライトノベルなどは最初の一文を見ると、必ず奇抜な文が書かれている。
有名なところでは、竹取物語などの「今は昔」だ。「昔々」と訳す人間がいるが、
これではさして意味はない。「今は昔」というこの言葉は、ファンタジー
フィクションのなかではかなり高度な部類。
で、冒頭というのはとにかく驚かせないことには意味がない。
芥川賞を「蛇のピアス」だかで取ったやつがいて、俺としてはあの最初の文は
どうかと思うが、ピアスオタクにとってあれは感動だったろうな。
21歳未満禁止という決め事なんてなんの強制力もないから
実際あの板は未成年結構流入してるけどね。
それだけ
批評していた連中も最近は、寄りつかなくなったのが多い。
こうして、駄スレは淘汰されていく。
>>90 なるほど。
「つかみは大事だ」と。肝に銘じます
ちなみに「蛇にピアス」です
どうでもいいですけど
彼の部屋で丸い金属片にスイッチ凸がついている物体を見つけた
ねえこのスイッチ凸押していい?
「ああ、別にかまわないよ」
じゃあと、スイッチ凸を押した。
スイッチ凸は軽いスプリングの感触を指先に残し、凹状態になった。
しばらくの沈黙、その後に、私は彼に言った。
何も起きないね
「起きるさ」彼はクールに言った。
何が?再び私は尋ねた。
「この世が滅びるのさ」彼はまたクールに言った。
へえー世界が、と私は彼のオチに期待して待った。
しばらくの沈黙、その後に、私は彼に言った。
何も起きないね
「実はそのスイッチ凹を、ニ度押さないと作動しない仕掛けなんだ」彼は微笑みながら言った。
なんだ、わたしはそういってそのスイッチ凹を再び押した。
スイッチは固い抵抗感を残して、スイッチした。
「ああ」彼は驚いていた。
その驚きがあまりにも真実味があって私はおかしくなって、笑った。
私の笑いが止んでも彼は、驚いた表情を浮かべたままだった。
しばらくの沈黙、その後に、私は彼に言った。
ねえ、冗談でしょ?
「冗談じゃない。世界が終わる」彼はボンヤリとそう言った。
私はまだ彼のオチに期待していた。
それでどうすればいい?私は彼に尋ねた。
「スイッチの電波を受信している機械を壊すしかない」彼は諦めの声でそう言った。
それでその機械はどこにあるの?私は尋ねた。
「アメリカにある」
彼と僕は絶句した。
そして しばらくの沈黙、その後に
>>95-96 まだ続くんですか?
ここまでのところで言えるのは。。この文章はシンプルで簡潔みたいに見えて意外と読みづらい。理由は幾つかあると思う。
まず、スイッチ凸とか、スイッチ凹、彼のオチに期待、など、「自分語」があまりにも頻繁。僕の見識不足かもしれないけど、「彼のオチに期待」っていう表現ははっきりいって何が言いたいのか了解しかねたりする。
造語ももちろん文学の重要な一要素だけど、どうしても読者の負担が増してしまうし、この作品は性質上さらっと読ませたいんじゃないかと思うんですね。
それにこんなに繁用すると書き手は言葉を選ぶのがめんどくさいだけなんじゃないかっていう疑惑がわいてきてしまう。
次に、もう少し物語世界のイメージが欲しいですね。切り出し一番、「彼の部屋で」だけですぐに物語が始まってしまう。これではあまりにも不親切。
どんな部屋なのか。明るいのか暗いのか、広さはどれくらいか、窓はあるのか。作者が書いてあげなかったら読者がかわりに想像しなきゃいけないことになるから、読む速度が落ちます。
ワンポイントだけでいいからちゃんと書き込んだほうが逆にシンプルな印象が出せますね。
それから、これはスタイルの領域に入るからちょっと細かいかもしれませんが、「私」の台詞を括弧にくくらないって言うのはどうなのかな。
確かに、どういう効果が出したいのかはわかります。僕も昔同じことを試みたことがある。でもこのままでははっきり言って地の文に溶け込んで読みづらいですね。
デフォルトにしたがって台詞を全部括弧にくくるか、もし拘りがあるなら、「しばらくの沈黙、その後に、私は彼に言った」のかわりに私の会話文の前後に一行空白をとるとか、「――」や「……」を使うなどの工夫が欲しいところなんじゃないかな。
あと、クールな文体が行き過ぎて空回りしてるとこがある。もうちょっとさりげないというか、普通の言い方をしてもちゃんと読んでもらえますよ。
以上です。全体に(まだ続きがあるのかな?)読者を引き込む緊張感を持ったいい作品だと思います。
98 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 05:41
蛇がいた・・・
蛇はのたくるように 茂みの中を蠢いていた
茂みが切れた 泥地に
一匹のかえるがいた
蛇は視線でその蛙を追っていたのだ
不意に僕の中から怒りの衝動が湧き起こった
僕は靴で素早く蛙を軽く踏んで 動けないようにした
蛇が足の下でもがく蛙にじわじわと近づいてきた
目にはどうやら蛙しか入っていないようだ 蛇を見てますますもがく蛙
10cm位の距離に近づいた頃だろうか 蛇は目の前の獲物に飛び掛ろうと鎌首をもたげた
それを見た僕は
すかさず蛙から足をはなし 思いっきり右足で 蛇の頭を踏み潰した
ゴリッ 骨がきしむ音が聞こえる 蛇の尻尾が僕の足に絡み付く 毒々しい背中側とは違い 腹は意外なほど白かった
足を離した直後 一瞬きょとんとしたが その後
あわてて駆け出す蛙・・・ その後ろ足を 僕はすかさず靴で押さえ 動けないようにした
そして今度は じわじわじわじわとゆっくり体重をかけていく
ギエッ 蛙が口を開いて 苦しそうに目を見開く 少し涙目になっているよう
踏んでいる下から プチュッという弾ける様な音が立つ
足を離すと 靴底にねばりのある液体がついて それがビヨーット垂れ下がっていた
かえるの千切れた足の先の部分には ずるずるになった皮しかついていなかった もろい物だ
それでも足を引きづりながら 茂みに逃げようとする蛙
今度は蛙の腹に靴底を置いた さっきよりもゆっくりと時間をかけて
体重を徐々に徐々に乗せていく
手足をもがつかせ 命のあがきを煌かせる蛙
そうだ・・・ もっともがけ 俺の為にもがいてくれ・・・
99 :
くし(1/2):04/02/17 09:43
>>98 この文章はかなり好みです。電波系ですね。精神科医にみせたら分裂とか言われそう。
でも純・文芸的に見たら稚拙なところも多いのでどこが悪いのか考えて見ましょう。
まず文体ですが、きれいに書こうとつとめているのはよく見て取れるんだけど、
どうしても素人くささが抜けていない。目に付くところだけあげても、後半に頻出する「ゴリッ」「きょとん」「じわじわじわじわ」
「ギエッ」「プチュッ」「ビヨーット」「ずるずる」などの擬音語、擬態語。緊迫感のあるシーンで思わず肩に力が入って、
オノマトペを多用してしまう気持ちはわかりますが、こういう場面こそ書き手は冷静さを保たねばならないところ。
それから、前半の過去形言い切による断定の積み重ねははっきり言って怖い。重度の精神病を患った人物を思わせます。
「異邦人」みたいにその効果を意図的に狙ったのだとしたら、成功していると思いますが、後半の崩れを見るとそうではないのでしょう。
とくに、冒頭の「蛇がいた」、第二パラグラフの「それを見た僕は(これは「それを見て僕は」としないと不自然)」などはテストの答案みたい。
描かれている内容がアモラルなだけに、文体の乖離が目立ちます。
冒頭の書き出しもちょっと肩に力が入ってしまったんじゃないでしょうか。インパクトを狙ったのでしょうが、
「蛇」といった文学的コノテーションに富む単語を裸で置いてしまうのはあまりに危険。浅学な僕でも蛇を踏む話といえば
旧約聖書、バルザックの「サラジーヌ」、川上弘美の三つはすぐに思い浮かびます。あなたは冒頭でこの三者に宣戦布告している、
と読者には映るわけです。それで後続する物語のほうではこの宣戦布告を完全に無視して独自のサディズムの世界が展開している。
読者は「?」です。
一行目を削って二行目からはじめるのでいいんじゃないかな。
100 :
くし(2/2):04/02/17 09:44
それから、この作品には背景の描写が「茂みが切れた泥地に」の一行だけですね。これではあまりにも寂しい。スーパーマリオの世界です。
人里はなれた山野なのか、郊外の空き地なのか、都会の舗道なのか。それを明確にするだけでも意外性が出せます。
この作品は蛙を軽く踏む>蛇を踏み潰す>蛙の足を踏み潰す>蛙を踏み潰すという明確なステップによって展開しますが、
読者は何回か読み直して頭の中で再構築しないとこの構成を拾い出すことができません。
なぜわかりにくくなっているかと言うと、作者自身がはっきりとこの構成を意識せずに書き進めてしまったからです。
書き出す前にしっかりと全体を見通して構成への確信を持っておけば、もう少し臨場感のある作品になっていたと思うし、
「不意に僕の中から怒りの衝動が湧き起こった」のような行き当たりばったりの表現もなくなるでしょう。
以上です。
101 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 09:56
「お母さん…お父さん…」
ソファーでみみずの這ったような姿勢で睡眠を取っていたイケメンが、顔を真っ青にしてうなされる。
夢…そう、夢だ。家族が死んだときの、大切な人たちが火の中で焼けている悪夢だ。
「うう、ううう。ぐはあ、はあああああああ…」
ため息が、本当のうめきになり、イケメンは、首から上だけにグッショリと寝汗をかきながら、苦しそうにうなされ続けた。
その時鳴ってきた電話。うっとうしそうにイケメンは電話に出た。
「剣崎君!ボードが襲われてるの!今すぐ来て!」
「わかった、今すぐ行く!」
広瀬さんの必死の声を聴いて、剣崎が力強く声を返す。
その後、アンデットによっておもいきりボードは壊滅させられていた。
橘が裏切ったと聞き動揺する剣崎。
何もせず見つめる橘の視線のなかで、剣崎は大声でひとこと、「ダディャーナザァーン!! 」と叫んだ。
一拍おいて、テレビの前はどっと爆笑の渦につつまれた。
「キャハハハハハハ!やだ剣崎君、それ、すっごいおもしろいよー!」
「ワハハハハハ、なんだよ、今度のやつ!演技指導受けてねーんじゃねーの?」
本人が必死に演じてるのも意に介さず、視聴者の弾けるような笑い声が町中を突き抜けて響きわたった。
「オンドドゥルルラギッタンテディスカー!
アンタトオレハ、ナカマジャナカッタンドゥエ!!
ウウェ…ウゥウェェ…ゾンナ…ゾンナ…
ヴァイ!ヴァイ!」
視聴者の笑い声が、徐々にたち消えていく。
剣崎は、まるで壊れたスピーカーのように「ナジェダ!」という単語を連発し続けていた。
笑っている視聴者は、もう一人もいなかった。
今や誰の目にも、「仮面ライダー剣」がヤバそうなのは明らかだった。
102 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 10:01
●最も賢い処世術は面接マニュアルを軽蔑しながら、しかも面接マニュアルと矛盾せぬ態度を取ることである。
●公務員試験のわたしに教えたものは畢竟学歴の無力だった。
●運命は偶然よりも必然である。「運命は性格の中にある」という言葉は決して等閑に生まれたものではない。
●単に世間に処するだけならば、情熱の不足などは患わずとも好い。それよりも寧ろ危険なのは明らかに面接で嘘のつけない人の良さである。
●言行一致の美名を得る為にはまず自己弁護に長じなければならぬ。
●もっともらしい面接とは単に経歴の発展に偶然性が少ないばかりではない。恐らくは人生におけるよりも汚点の少ない小説のようなものである。
●健康診断は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは馬鹿馬鹿しい。重大に扱わなければ危険である。
●地上公務員内定者もそれぞれ乗り越え難い或制限に拘束されている。その制限を発見することは多少の淋しさを与えぬこともない。が、それはいつのまにか却って親しみを与えるものである。丁度竹は竹であり、蔦は蔦である事を知ったように。
●妄りに面接マニュアルに反するものは常識の念に乏しいものである。妄りに面接マニュアルに屈するものは臆病ものか怠け者である。
●面接官は古い酒を愛するように、古い快楽説を愛するものである。彼等の行為を決するものは善でもなければ悪でもない。唯彼等の好悪である。或は彼等の快不快である。そうとしか、わたしには考えられない。
●私は頭でっかちになることはできても、点取り屋になることは出来ないと信じていた。が、何年か経ってみると、少しも頭でっかちになれなかったばかりか、いつも唯点取り屋に終始していた。
●最も著しい面接官の徴候はあらゆるものに嘘を見つけることである。いや、必ずしもそればかりではない。その又嘘を見つけることに少しも満足を感じないことである。
●最も困難な面接作法は志望動機をアピールする事である。最も「志望動機」という意味は文字通りに解釈してはならない。いかに平然と明るく、もっともらしいことが言えるかと言うことである。
「しゅ儒の言葉」より
103 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 10:05
●わたしは不幸にも「もっともらしさ」を礼拝する勇気は持っていない。いや、しばしば「もっともらしさ」に軽蔑を感ずることは事実である。しかし又常に「もっともらしさ」を備えた人間に羨望を感ずることも事実である。羨望を?−或は羨望と言うよりも憐憫かもしれない。
が、とにかく「もっともらしさ」に容易に動かされるようになったとすれば、人生は到底住するに堪えない精神病院に変わりそうである。
●古来面接的天才とは面接官の意志を彼自身の意志へと変えるもののように思われていた。が、これは正反対であろう。
寧ろ面接的天才とは彼自身の意志を面接官の意志へと変えるもののことを言うのである。少なくとも面接官の意志と同一であるかのように信ぜしめるものを言うのである。
この故に面接的天才は俳優的天才を伴うらしい。「荘厳と滑稽との差は僅かに一歩である」という言葉は面接に臨んでの言葉というよりも名優の言葉にふさわしそうである。
●官庁訪問のわたしに教えたものは心地よい退屈もあるということである。
●古来いかに大勢の学生はこういう言葉を繰り返したであろう。−「わたしは畢竟失敗者だった。しかし来年だけは成功させなければならぬ」
●諸君は青年の公務員試験の為に堕落することを恐れている。しかしまず安心し給え。諸君ほどは容易に堕落しない。
「しゅ儒の言葉」より
104 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 10:07
物理学者と工学者と心理学者の三人が、生産の上がらない酪農場にコンサルタントとして招かれた。まず三人は経営状況について調べたあと、順番に呼ばれて意見を述べることになった。
最初に呼ばれた工学者は、こう答えた。
「牛舎を小さくすべきです。牛をもっと詰め込んで一頭あたり八立方メートルくらいにすれば、効率はずっとよくなるでしょう。それから、搾乳管の直径を四パーセントほど大きくして、牛乳の平均流出量を増やすことです」
心理学者は、こう提案した。
「牛舎の内側を緑色にしてみてはどうでしょう。緑は茶色よりも牛の気分をほぐしますから、乳の出がよくなると思います。それに、牧草地にもっと木を植えて牛が草を食べるときに退屈しない風景にしたいですね」
最後に物理学者が呼ばれる。彼は黒板を用意してほしいと頼み ( 黒板は絶対に必要だ ! )、マルを一つ描いた。
「まず、牛を球と仮定します…」
ショートショートとしてはいいと思います。落ちもちゃんとありますしね。
細かいところを言うと、「鳴ってきた」は、「鳴った」にした方がいいと思います。
「聴く」、も「聞く」の方がいいでしょう。
一番気になるのは、「その後、アンデッドによって・・・」のくだりです。何か
変な気がします。私だったら、「駆けつけた頃には、アンデッドによってボードはおもいきり・・・」にします。
>>101 夢のまた夢。。フィリップ・K・ディックの世界ですね。君は天才だ。何も言うことはない気がするんですが。。
もし僕がこれを書くとしたら、まず、最初にいきなり剣崎の寝ている姿を描写する前に、悪夢の内容を、読者が現実と取り違えるようにリアルに描くと思う。それから夢…そう、夢だ、とネタばらし。
それから、作品の頭から終わりまでこのテンションと言うのは、(本音を言うと僕は大好きですが)、ついて来れない読者が大半だと思うし、
悪夢から覚めた後の部屋の静けさとか、テレビの前の視聴者の冷たい反応とかを入れてコントラストを出すと、もっと激しいトリップ感を得られるとともに、芸術点が稼げると思う。
また書いてきてください。応援しています。
>>102-103 コピペ? ごめんなさい、こういうのは守備範囲外です。
でも文章僕より上手いですね。そして勉強になりました。
>>104 小咄としてはオチがちょっと弱い!
2chやってるとこういう三人落ちパターンでもっと抱腹絶倒のコピペを見慣れているから、ちょっと物足りない気がしてしまう。
笑いの要素がない代わりに、しかし、育ちのよさや人柄の良さはよく出ていると思います。
あとはあまり言うことない。
細かいことを言うと第二文の頭の「まず」を消したほうがいいかな。
あとは、工学者の台詞の中の「それから」が論理的なのか時間的なのかちょっと曖昧かもしれない。
牛舎をちいさくしてから搾乳管を太くするのか、それとも牛舎を小さくすると同時に搾乳管を太くするのか。
あまりアドヴァイスができなくてごめんなさい。もうちょっと描写的な題材を書いてみてください。
こういう小咄のフォーマットは、誰が書いてもそこそこきれいにまとまってしまう。だからこういうタイプのコピペがたくさんでまわるんだと思う。
>>くしさん
コメントありがとうです。
いや話自体はこれで終わりですよ。
物語自体はこの後に本当の沈黙がやってくるんですけど
その意味ではオチが弱かったのかな?
もしくはわかりにくかったのか……
えーと、オチというのは物語の構造上で言えば、起承転結の結のパートで
特に「笑い」を狙ったお話の結の部分を、オチという意味で使ったんですよ。
漫才とか、落語とか、そんなカンジっす。
オチじゃなくてボケならわかりました?後学の為に知りたいです。
「私」のセリフを「カッコ」に括らなかったのは、これが物語りの語り手が
事後的に語っているものではないからです。
小説とか、花袋の蒲団から脈々と続いてきた私小説のスタイルは
その物語の主人公が過去を振り返って、それについて自分の思いを述べると言う
「回顧緑」というニュアンスが含まれていると思います。
今回、やりたかったのは、この後に永遠の沈黙が世界を包み込むんですね。
世界が滅びてしまう。だから物語の語り手の人間は存在しないはず。
それを暗に示す為に地の文と、ほんの少し段差をつけるに留めました。
試みたかったのは、地の文に「私」の言葉を地の文に溶け込ませることで
「いま・ここ」で起こっている物語だと、思わせたかったんですね。
そんだけです。
どうもありがとうございました。
>>108 >>104はそっちの方の人にとっては有名なジョークですよ。
オリジナルではないと思われます。
身近に物理学やってる人間がいると笑えるんだけど、
そうでない人にはピンと来ないでしょうね。
>>109 すいません。アレで終わりなんだ、拾い切れませんでした。
いや、なんとなくはわかるんです。ボケよりはオチのほうが伝わるかもしれない。
地の文に溶け込ませたかったっていうのも、痛いほどわかるんですよね。
そうか、私小説。。純文学ならこういう表現もありかもしれませんね。一見、エンタメ路線かなって思ったから。。
偉そうなこと言っちゃってごめんなさいね。僕は書けって言われてもあなたみたいには書けませんよ。
>>110 は。ご指摘ありがとうございます。つまり僕はコピペにマジレスしちゃったわけですね!? 欝だ氏のう。
112 :
もう一回、続けさせてください.:04/02/17 18:15
各地平均して温暖で、北部の城下町ホロコイを首都とするハザル大陸。その東南部
より突き出るケルビ半島の先端部に、森の横¢コはある。
森の横¢コはその名のとおり、半島の最先端近くまで続く森のすぐそばに位置している。
場所が場所なだけに大きな道も無く、あるのは地面そのままの小道だけ。その道も行き交う
き交う人が少ないためか、道脇の下草も好きなように伸びている。
まばらに建つ家は十戸ほどで、人口はおよそ三十人。良くも悪くも、いままで時勢の影響
をほとんど受けなかった小村である。
さて、季節は冬を越したばかりの初春。暖かい陽が照る村はのどかそのもの。森の色合い
も心なしか明るくなり、生き物の微かな気配も感じられる日和。
物語は、そんなある日の昼下がり、村人の多くがくつろいでいる頃合いから始まる。村の
東端にあるベイマール家。その外壁にもたれて今、一人の少年がまどろんでいた.
「各地平均して温暖」なんて説明いらんのでは。広大な大陸なんでしょ?
114 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 18:24
112の続き
ふと、心地よい風が吹いた。
風は、ケンの淡い金髪を揺らし、軽く閉じたまぶたをくすぐっていく。途切れかけた
意識も醒め、ケンは髪の毛をそっと、指で払った。
目を開けたい。でも、まぶた越しにも春の光はまぶしい・・・。
少しして、ケンは意を決したように、ゆっくりと目を開け始めた。
目に映ったのは、まだ緑も薄い下草。背丈も低く、ケンの投げ出した両足を、かろうじて
囲っている程度。春が来たんだな、とケンは改めて感じた。そして、
年ごとに、思い出す風景があった。
「あれからもう五年、か。」
小さな呟きとともに、ケンの記憶は、十二歳の春に還っていく。母親と別れ、村の魔道師
フギと二人きりでやって来た森の横¢コ。確か、よく晴れた日の昼下がりだった。
115 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 18:26
113の方へ。
私としては、世界観、リアリティーを出すため、あえて地理書みたいにしてみたのですが・・・。
気に入らなかったら、ごめんなさい。
説明を増やすよりも練り込んだ風景描写を冒頭に付ける方がいいかも。
僕はオナニーということをまったくしない。
いわゆる夢精のプロだ。
今回は僕が夢精のプロとして、いかに夢精が良いものであるかをレクチャーしたいと思う。
まず夢精というのはとにかく気持ちいい。せくーすより気持ちいいんじゃないかと思うこともあるくらいだ。
これからその科学的根拠を示したいと思う。
人間の感覚神経から流れる情報というのは、多ければ多いほど分散する傾向にある。
ケガをした時などに患部に手を当てると痛みが和らぐ気がするのは、痛みの情報に手を当てている情報を加えて、伝達内容を分散させているからだ。
普段のせくーすをみんなは感覚をフル回転させて行っているのだろう。オナニーにしても脳内の妄想や視覚情報、手のスクロールなど非常に情報が多いもとで行っているはずだ。
しかし夢精は違う。与えられる情報は夢だけのため、神経回路を集中して使うことができる。
つまり快楽の情報を何にも邪魔されることなくほぼ100パーセントの純度で伝えることが可能なのだ。
つまり何が言いたいのかというと、諸君はもっと夢精すべきだということだ。
>人間の感覚神経から流れる情報というのは、多ければ多いほど分散する傾向にある。
この一文だけ見ると何のことかわからない。分散?
その次の行で言わんとすることはわかるけど、伝達内容が分散されてるっていうのかなこれ?
感覚の情報原が多様な場合と単一の場合を比べると、後者の方がより純粋になる。ってことでしょ。
もっと用いる言葉を選んだ方がいい。
えーそうかな。
くどい文章より、よく分かったけど。
120 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/17 21:24
すやすやすや・・・
いつまでも 眠っていたい 午前中。
こんなに お酒残っているとは。
うその世界に迷い込んだみたいだ。
きのうも 私は一人で深酒をした。
ぼんやりしている。
ん・・・・
ぬかるみにはまったような日常。
おおきな歯車の小さな駒のような自分。
ながいものにはまかれろ!って、身を持って知っているから。
ガツン、と言われてばかり。
意気消沈。
死にたくもなる。
ますます、責任だけが、重くなっていく。
ごめソ、くだらないです。
とりあえず、頭だけ書き始めたのだけど、どうでしょうか。
僕がha−hをこの目で見たとき、彼女は洗い晒した白いコットンの
ワンピースを着て、素足にサンダルを履いていた。それらは、すっきりと
伸びたその肢体に良く似合ってはいたかもしれないが、全体としての
雰囲気はあまり良いものではなく、ha−hを知らなければ、風俗店に
勤めている娘のようにさえ思われたであろう。
彼女はひどく疲れている様子で、青白い顔をして、その眼は二つとも
虚ろな光が漂っていた。ペンキの剥げかけた公園のベンチに、ひっそりと
穏やかに座っているハーは、羽を休める白鳥ではなく、鉛のように重く沈んだ
唯の疲れたモノでしかなかった。
ha−hのような有名な芸能人が、こんな所に一人で、しかもそんな
様子でいることは、奇妙なことなのかもしれないが、そのときの僕には
そうした感覚はなかったように思う。
今になって振り返ると、僕にとって、そこで彼女がそうした様子でいたことは、
自然の流れだったのであり、そしてそのことを僕はサブコンシャスに感じ取って
いたのだと思う。もちろん、そのときの僕には、彼女の眼に虚ろな光を与える、
その原因を分かるはずもなかったのだが。
ここまで、宜しくお願いします。
訂正
>様子でいることは、→ 様子でいたことは、
>>121 最パソの入れ替えで苦戦しているのであまり来られません。今きて1番新しい書きこみなので。
全体に拙い翻訳調って感じがします。指示語の多用がそういう印象を与えるのではないでしょうか。
>それらは、すっきりと伸びたその肢体に良く似合ってはいたかもしれないが、全体としての
雰囲気はあまり良いものではなく、ha−hを知らなければ、風俗店に勤めている娘のようにさえ思われたであろう。
〜かもしれないが、〜ではなく、〜ならば、〜のようにさえ思われた、駄目押しで、だろう。非常にくどい。
>羽を休める白鳥ではなく、鉛のように重く沈んだ唯の疲れたモノでしかなかった。
「白鳥」という比喩に対し、「モノ」を対比するのはまずい。比喩をあげ、「〜ではなく」としているのだから
対象となる比喩をあげたいところ。
>>123 原へり氏、サンクス。
本人は、結構読みやすいと思って書いたのですが、
人に読んで貰うとそうなのかという気分です。
もっと勉強したいと思います。
どうも、ありがとうございました。
>>120 詩は完全な門外漢なので僕が書かないほうがいいかもしれないが。。一読者の感想ということで。
素敵な作品ですね。リアルで手帳に書き写しておきたいくらいです。酷評のスレなので賛辞は割愛ということで。。
まず、1〜2連の展開ですが、「酒」という要素がかぶっています。
二連に「深酒」を出すなら、一連では「お酒」という単語を思い切って消して、読者に「なんでこいつは眠っているんだ」という疑問符を残したままにしてもいいと思う。
そのほうがスリルが出るでしょ? まあ、こういうのは詩より小説のテクニックかもしれませんが。。
次に三連への展開です。吐き出してますね。これが愚痴にも不幸自慢にも感じられないのはほんわか可愛い1〜2連のおかげですね。効果的な構成だと思います。
とくに2連の最後3行のばらけた感じはいい。特に「ん…」っていう響きは新鮮。
それに対して3連の頭二行はちょっとぎこちないですね。こういうのを専門的にどう呼ぶのか知りませんが、「おおきな」と「ながい」が機能的に隣接して不協和音を奏でている。
じっくり読み返してみてください、そう思いませんか?
それから、「大きな歯車の小さな駒」っていう対照法はあまりにベタ。小学生でも思いつきますね。
また漠然とした1〜2連では気にならなかったことですが、ここでは「自分」て誰なんだということが問題になってくる。
誰に「ガツン」と言われるんだ? 何の「責任」なんだ? と読者は混乱してしまいます。
察するに多分、会社での話なんでしょうけど、僕はまだ働いたことないんでピンときませんでした。
読者が知り合いであるか、あるいはあなたが読者に自分の経歴についての知識を期待できるくらいのメジャーな詩人だったらこれでいいかもしれません。
しかしここではあなたはただの名無し物書き@推敲中?で、読者の予備知識はゼロです。
さりげなくあなたの身分を暗示する、というのもひとつの改善策ですが、もっとどうとでも取れるような曖昧な譬喩に昇華させちゃうというのはどうでしょう?
「意気消沈」とか「死にたくなる」のような汎用性のあるフレーズだけそのまま残して。
そうしたら、もっと多くの人が勝手に解釈して共感してくれるんじゃないかと思います。
「そんなの姑息じゃん」と思うかもしれませんが。
では。僕が読みの上で何か勘違いをしていたら指摘してください。参考になりますので。
投稿する前に聞いておきたいけれども、格闘モノもOKでしょうか。
他スレで使用するものなのですが、表現が上手く出来てるのか心配なのです。何も知らない人でも分かってもらえるかどうか。
>>127 問題ないのでは。ただ、少なくとも僕は格闘モノって基礎知識ゼロです。
それでもよければ。
129 :
批評お願いします:04/02/18 18:42
あたしの叔母の連れ合い、つまり叔父さんは九人兄弟だ。しかも全
員男。長男と末男の歳の差は二十歳以上。親子にも見える。
叔母の法事の時に九人兄弟はそろう。その九人が全員そろうとまる
で遺伝子の配列を直に眺めているかのようだ。あたしがそう姉貴に申
し上げると、姉貴は笑った。そりゃもう大爆笑だ。仮にも四十九日に
そんなに大爆笑する事はないだろうに。
あたしはある時従姉妹の姉貴達がこう言っているのを聞いた。
「ねぇ、七番目は電車が遅れてるから今日遅くなるって」
「ええっと、五番目と六番目は今日これないみたいよ?」
・・・・・番号ふられてまっせ。
通じてるからまぁいいんだけどね。それに全員男だから結婚しても名字が変わらないので、わざわざ名前を覚えるよりかはやっぱ何番目、だわな。
130 :
批評お願いします:04/02/18 18:43
あたしは二人姉妹だ。
仲は程々にいいと思う。二人でもやっぱり、一番目の子、二番目
の子、もしくは上の子下の子だ。
ん〜、別に解るからいいんだけどね。
解るんだけどさ、
「あら〜、大きくなったわねぇ」
って言った後、隣にいる親に
「上のお子さん?」
と訊ねるのは矛盾してると思うわけよ。
あたしと姉貴は五つ離れているからさ、結構顔の見分けは着くと思うわけ。
そんなに似ている顔じゃないし。だいたい姉貴髪染めてるし。
この場合って、大きくなったわねぇ、を信じない方が正しいと思う。
上か下かさえ憶えていないんだから、そんな事言わなくても良いし。
だいたい、あたしはここ数年身長のびてないからでかくなってないっつーの。
別にいいんだけど。
でもさ、ナンバリングしてもいいからさ、せめて一番目はどんな奴、とか二番目はどんな奴、とか、しっかり把握してよ。
あたしはその「大きくなったわねぇ」を言ったおばさんを憶えてはない。
だってあたしにとってその人はたいして憶える価値のある人じゃなかったから。
だからあたしはその人を憶えていないし、その人の悪口も言わない。
それは当たり前の事だと思う。
あたしはその人を憶えなくてもいいや、と思ったから。
人間って憶えていない人の事を、良くも悪くも言って良いわけがないんだし。
だから悪い事も良い事も言わない。
あたしはあの人の事を憶えていない。ナンバリングすらしていない。
でもさ、遠い親戚のおばちゃんよ。
ナンバリングするならせめて顔は覚えろよ。
>>129 独り言体は突っ込みにくいな。
>あたしの叔母の連れ合い、つまり叔父さんは九人兄弟だ。
九人と結婚したの?というのは冗談にしても、
そのうちの何番目かは書いておいた方がよいと思う。
>>129 >あたしの叔母の連れ合い、つまり叔父さんは九人兄弟だ。
叔父さんが叔母さんの連れ合いというのは、当然至極なこと。
余計な説明が入っているという感じがする。
あたしの叔父さんは九人兄弟だ。
とするか、もう少し変えてもいいけど、「叔母の連れ合い、つまり叔父さん」はちょっと引っかかります。
それから、地の文は独白っぽくしているんだろうけど、
会話体(「」を使う会話ね)と、地の文として書かれる独白文というのは違う。
>>134 > >あたしの叔母の連れ合い、つまり叔父さんは九人兄弟だ。
>叔父さんが叔母さんの連れ合いというのは、当然至極なこと。
>余計な説明が入っているという感じがする。
情報として、主人公と血縁関係にあるのが叔母ということが分かるわけで、
この後の展開にどう関係するかは、もちろん分からないが、余計な説明と
言うのはいかがなものかと思うぞ。
>それから、地の文は独白っぽくしているんだろうけど、
>会話体(「」を使う会話ね)と、地の文として書かれる独白文というのは違う。
これは意味不明だな。
酷評するのもいいが、なんだか幼稚だぞお前。
批評する人間を悪く言いたくはないが、あまりにも変な批評だ。
以上。
136 :
スメルジャコフスープオカワリ or アジアの大砲:04/02/20 14:55
男と女が話している。
男は終始女に気に入られようとしている。女は社交的な態度。
「―――そう言えば、ほら、僕は子供が大好きなんですよ。本当に子供って、神様みたいに可愛くて、僕は三
度の飯より子供が好きなんですよ」
女はかすかに軟化し、社会的に要求される程度に微笑む。
「いや、ほんとに、ほんとですよ。昨日も、親戚の子供を預かって、その子供が、どっか連れてってくれ、
って言うから、買い物に連れて行ってあげたんですよ。と言っても近所のスーパーなんですけど。そうしたら
ただのスーパーじゃないか、って子供が怒るんですよ。でも、まあそれは最初から計算してたことで、ちょっ
と意表をついて、びっくりさせてやろうと思って、何も言わずに、どんどん買い物をして、肉売り場にきたと
ころで、子供に肉を見せて 『ほら、動物園だよ』って言ったら、その子供がトラウマ―――」
137 :
スメルジャコフスープオカワリ or アジアの大砲:04/02/20 14:57
続き、、、
女が、かなり引いていることに気付いた男は、一呼吸置き、急に暗く沈み込んで
「ごめん……亡くなった父の事を、忘れようとして、自分でもよく分からない事を……」
女は困って、少し同情の色を見せる。男はさらに沈み込んで、探し求めるように、女の手を握る。男は、自
分が女の手を握っているのに気付いてないようにも見える。女は、かなり動揺するが、手を振りほどくまでは
しない。
「後を追うように母も……」
男は、沈み続けながら、そう言って、女が身につけている簡単な物をはずして、床に落とす。女は混乱して
いる。
「弟も……」
男がそう言って、速やかに、女の上着を脱がせようとしたところで、女が「ちょっ……ちょっと何するんで
すか!!」と言って、男を突き飛ばし、身構える。男はかなりあわてて、ほとんど度を失って、外国人のよう
な、片言な感じで
「はっ…はとこ……はとこ!」
と言って、女の足もとにすがりつく。女は驚き、「はとこ?」と男を振りほどこうとしながら言う。答えるよ
うに男は、何かちょっと嬉しそうに、少し救われたかのように、説得するように、納得させようとするように
不自然に素早く何度もうなずきながら、口をかたかたさせて、はとこ、と言い、女と数秒もみ合って 女が
「ちょっといい加減に―――」と言うのをさえぎって、男が
「やしゃご!」と、鋭く叫ぶ。
女は反射的に「やっ?……」と驚き、男も驚き困惑して、けげんな様子で、さらに不自然に自分の一言一言に
対して確認するかのようにうなずきながら、口をぱくぱくさせて
「やしゃご…やしゃご…やしゃご(語尾に、ほんの少し力を込める)」
男は呆然として、女に、確認するかのように、ちょっとしたお辞儀のように思われるくらい、ゆっくりうな
ずく。そのまま数秒固まって、男が
「五つ子……」
創作に行き詰まると、こんなつまらないものを書いて、それでも捨てるのも可哀想で、、、
酷評頼む
このスレには「叔父」「叔母」と
「伯父」「伯母」の区別がつかないヒトがいるんですか‥。そうですか‥。
じゃあ、あながち「あたしの叔母さんの連れ合いが叔父」って
説明しなきゃいけないのは間違ってもいないというか、なんというか、
おもしろいですね。なんとも言えない。
誰かまともな日本語が話せる方、135の
>情報として、主人公と血縁関係にあるのが叔母ということが分かるわけで、
この一言の説明をして下さい。頭が痛くなりそうです。
あと、
>批評する人間を悪く言いたくはないが、あまりにも変な批評だ。
これも別の意味で意味不明。134はまっとうな指摘をしてるなぁと思った。
セリフ語りが地の文だと、作者が読者に独り言を聞かせるというスタイルになる。
その中で
>・・・・・番号ふられてまっせ。
みたいな一文が挿入されると、「てめーの独りツッコミで笑えってか?」「つかこれは
小説じゃないですよ。友達に出す手紙やないんやから、日記はよそで書いて。ハイ次」
っていう批判が出やすくなる。もっとわかりやすくいうと、
審査員格にまったく相手にされない文章スタイル。支持率が低いんだよ。
基本的には最初の数枚読んだら「ハイ次」になって、
内容すら吟味してもらえないくらいと思って間違いない。
それでも独自の新しい才能として審査員をはじめ読者に認めさせる力があればいいけど、
それにしたって自分の文章のどこがつっこまれやすいか、どこが人から欠点として挙げられるか、
誰よりも自分が一番知っておくことが、文章を「見せる」上での大前提となる。
じゃなきゃ「最後まで読んでもらうためにどうするか」っていう対策が立てられないから。
だから134みたいな批判は、役に立ついい批判だと思うよ。
受け止める姿勢があればの話だけど。
先生メタ批評はスレタイにそぐわないと思います
141 :
名無し物書き@推敲中? :04/02/20 17:05
>>141 ・読点の前と後で主体が変わるのは読みにくい。
・継続と完了の時制が混在しているのも変。
とだけお伝えください。
>>140 じゃあわかりやすく言う。うざくて読む気しねー
>>136 勢いはある。
でもちょっと状況が曖昧すぎ。
「男と女が話している」という導入や「社交的」、「社会的」などの語感、男の言葉遣いから、僕はカフェかレストランでの会話かな、と想像して読み始めました。
でも後半はもうちょっと親密な空間を前提とした場面ですね。ここはいったいどこなんだと。
男と女の関係、それぞれの身分やこうして会話するに至った経緯なども最低考えるべきです。
そうすると、これだけの内容でも勢いに任せて書き上げることができない難しい題材であると思います。
また、この題材はこのようにト書きと台詞だけの戯曲の延長みたいな書きかたはあっていないと思う。
男か女かどちらかに視点を固定して臨場感を出したほうが面白い。
あと、こういう根本的なことは指摘してもしょうがないかもしれませんか、女が書けていない。
読んだ人みんなが同様の感想を持ったと思います。
マネキンみたいにギクシャクしている。
虚勢でもいいからもっと女性の内面にも踏み込んで書いていけるといいと思いますね。
>>138 =
>>134 >このスレには「叔父」「叔母」と「伯父」「伯母」の区別がつかないヒトがいるんですか‥。
はくふ【伯父】 父母の兄。おじ。
しゅくふ【叔父】 父母の弟。おじ。
伯父と叔父の区別は、父親または母親の兄か弟かで区別するんじゃないか?
そうすると、君が何をいっているのかが、そもそも分からないことになる。
>>139 >審査員格にまったく相手にされない文章スタイル。支持率が低いんだよ。
ここに晒す連中全部が、新人賞応募を考えているわけじゃだろ。
スレタイは、文章を真面目に批評するというだけだからさ。
藻前、先走りしすぎ(プゲラヒャゲラ
148 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/20 21:21
俺もこいつの批評は変だと思う
>>134 まあ、変かどうかは見る人間の個人差もあるけど、
ただ、分かりづらいのは確か。
149 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/20 21:42
お前らは可笑しいぞ!キャハハッ……無意味な解釈&講釈で自己中心的な文章を作り上げていくの?
誰も真面目に読んでねぇよ!カスが。
詰まらない作品を作る前にお前らチキンラーメンでも食べろや(プッ
(VёV)ゞy━・~~~ みんな、私の大切な酷評スレを荒らさないで。
くしは、♀なの?
男です。
文学に性別など関係ない! 多分。。
厳密に言えばそうかもしれないけどね。
でも、文学とは別の売文という観点からすると、
性別が関係してくる罠。
156 :
スメルジャコフスープオカワリ or アジアの大砲:04/02/20 22:40
くしさんありがと
これは普通の小説では無く、概念的な一小景のつもりでしたので、男と女が話
している、以外の設定は最初から無いのであります。場面も何もありません、
楽なものです。すいません。男も女も、完全に物語進行の道具といった感じで
、まったく非現実的です。こんな人達まずいません。裸形の概念のつもりでし
た。つまり、これは、ただの、どうしようもない、馬鹿話しです。物語の進行
、結末、だけがかいてある形です。パーツ、パーツを味わう種類のものと考え
ました。こんな変な話では、全体の場面や、情景、あらゆる関係性、など、考
えても仕様がありません。くしさん、真面目に酷評して下さってありがとう。
他に誰も酷評してくれないので、やけを起こして、自分で酷評。
変な話だ、実は勢いも大したことは無い、読みにくい
>>156 普通の小説と仮想して文句を言ってみました。自分の勉強になるから。
勢いはあると思う。その勢いを分けて欲しい。
>>156 >他に誰も酷評してくれないので、
あまり早々とレスしない方がいい。次の酷評がつきにくくなる傾向がある。
一日くらいおいた方がいいよ、次からは。
159 :
スメルジャコフスープオカワリ or アジアの大砲:04/02/20 23:10
それじゃ、もひとつ、太宰治板に書いたのを、恥を知らずに転載
男女同権
わたくしの、顔のパンの中には、パンが入っておりますので、私は、パンパ
ンマンと呼ばれております。こんな、下品な名前に生まれてしまい、今まで、
私は、女の子に全くモテず、苦労してまいりました。どこの女の子が、「あた
しの彼って、パンパンマンなんだぁ?。」などと、言えるでしょうか。しかし、
それも、ただの言い訳で、私などは、たとえ、キムタクパンマンに生まれたと
しても、全然モテず、ただ気持ち悪がられるだけのことでございましょう。
しかし、それにしてもあのアンパンマンなぞよりは私は……だいたいアンパ
ンマンなんか……初期のアンパンマンのお話の中に(あの頃君は、四頭身でし
たね)砂漠で倒れている男に、パンを食べさせるお話がございますが、その時
私も、その場にいて、全部見ておりました。アンパンマンが砂漠で倒れてい
る男を発見し、突然パンを食べさせましたが、私は、砂漠で倒れている男に、
どうして、水か何かを飲まさずに、パンを食わせるのか、と言おうと思いまし
た。しかし、私は世間の事など何も知りません。しょせん、私が間違っている
のでございましょう。確かに、男はお腹がすいたと言っておりましたし、その
後、元気にアンパンマンに御礼を言っておりました。それにしても…………
また、私は、泣叫びながら逃げまどう、小麦アレルギーの子供達に、無理矢
理、自分の顔を食べさせている、アンパンマンを見て、自分の、パンの原材料
を、米の粉にかえましたが、そうすると、思いがけず、コメコパンマンなどと
言う、人に悲しい連想をさせる、これまた下品な名前で呼ばれ、それでも、小
学校低学年以下の子供達に、「パンパンマン! コメコパンマン!! 」と、
絶叫される事もございまして、それ以外の人達には、完全に軽蔑されておりま
すが、男子中学生には、たまに、名前を呼ばれる事もございます。少し前の事
でございますが、名前を呼ばれて、行ってみましたら、「パン買ってこい。」
と、言われました。 窓?…… 濁り目に白き雪の映りて云々
男女同権の真似をしてみたけど全然ダメだ。全部ダメだけど、特に細部が全然
ダメだそれに、太宰はこんな下品な事は書かない。治ちゃんゴメン。
161 :
スメルジャコフスープオカワリ or アジアの大砲:04/02/21 00:22
太宰の男女同権の老人の講演の印象を真似してみました。また、どう仕様もな
い馬鹿話しであります。
太宰の作品は、青空文庫で読めます。
制止を振り切り書き込み。
162 :
風の演奏者 ◆CD1Pckq.U2 :04/02/21 00:52
−非行−
私は高校に通っている普通の女。普通に通学して、普通に生活してる。言い換えると普通に生きている。
お父さんもお母さんも優しいし、友達も普通にいる。でも私には何かが足らなかった。普通すぎる生活に嫌気がさしてきたような感じがして。
そして私がとった行動は万引きだった。毎日が楽しかった。巧く盗めた日には達成感すら感じて、反省など殆ど無かった。
でもある日、それが親にバレた。おもいっきり怒られた。今まで見たことの無いような表情を浮かべて。私は逆に親に刃向かうようになっていった。
163 :
風の演奏者 ◆CD1Pckq.U2 :04/02/21 00:54
夜の町を彷徨き、明け方に帰る生活にも慣れたころ、親が今更私に土下座をしてきた。
「お願いだから、もうそういう生活はやめて。お母さんとお父さんは悲しいわ。」
「亜美、お父さんが悪かったよ。仕事が忙しくていつも相手にしてやれなかったね。すまない。」
私は黙って家を出た。今思い返すと私は親に構って欲しくて非行に走ったのかもしれない。
私が悪かった。
私が悪かった。
私は駆けだしていた。見えたのは家の前に立っている両親の姿。
手を差し出せば抱きとめてくれる。
「ごめんなさい」
化粧の匂いもピアスも、全てを取ったように子供の時代に戻ったようだった。
拭いきれない程の涙がこぼれても気にせずに、亜美は微笑んだ。
−END−
初めて小説を書くのですが、非行に走る高校生の姿を書いてみました。で、最後は更正する(笑)
ありきたりのような内容ですが、批評していただけると嬉しいです。
164 :
スメルジャコフスープオカワリ or アジアの大砲 :04/02/21 00:56
もちろん、太宰治の「男女同権」とは、比べ物にも何にもなりませんけど、甘
えるつもりで、真似をしてみました。ここ数日、創作に敗れて、変な事を色々
書き込んで、ごまかしてきましたが、しかし今は、どうした事か、変な自信が
出てきました。私は創作に戻ります。くしさん、読んでくれた皆さん、ありが
とうございました。もう絶対に、ここには来ません。
165 :
途中の文章ですが感想を聞かせてください。:04/02/21 01:31
正樹は、台所の物音で目を覚ました。
包丁でまな板を叩く音と、鍋のふきこぼれる音だった。
彼は布団に寝転がったままの状態で、台所の物音を聞きながら、
目の前の天井を暫く、じっと見ていた。
そこでふと、首を左側に動かしてみて見ると、
昨夜そこで一緒に寝ていたはずの陽子の姿がない。
彼女が正樹よりも早起きなのは、いつものことであった。
枕もとの目覚し時計は、午前六時五十五分を指している。
タイマーにセットした時間よりも五分だけ早い時間に、
正樹は目を覚ましていた。
日の出時刻を過ぎたはずなのに、部屋の中は薄暗い。
部屋のカーテンは遮光性なので、朝の日差しが十分に入ってこないのだ。
暗い部屋のなかで布団に潜ったまま、眠い眼を右手でこすり、
両手と両足、身体全体で伸びをして、眠気を身体から追い出そうとした。
しかし、両の目のまぶたは重く、なかなか開けないでいた。
「おはよう」
陽子の明るい声とともに、部屋の襖が開いた。
暗い寝室の中に光が差し込み、正樹にようやく「朝」を認識させる。
正樹は朝の身支度を適当に済ませ、食卓に着いた。
そこで、朝食を並べている陽子と顔を合わせる。
「……おはよう」
陽子とは対照的に、正樹の挨拶には元気がなかった。
べつに、昨夜の出来事を引きずっているわけではない。
「これから仕事だ」と思うと、毎朝憂鬱で仕方がないのである。
陽子は、そんな正樹の挨拶を聞き流すと、
「さきに食べてて」と言って、台所のほうへ戻っていった。
166 :
途中の文章ですが感想を聞かせてください。:04/02/21 01:31
食卓には、ご飯と味噌汁だけがある。おかずはない。
朝食の用意が済んでおらず、陽子は朝からその準備で慌ただしかった。
正樹は陽子と一緒に食べたいと思ったが、
それを待っていたら会社に遅刻するかもしれなかった。
また手伝おうにも、狭い台所に、
勝手の分からない正樹が入れば邪魔になるだけである。
正樹は陽子の言うとおりに、ひとりで食べ始めた。
しばらくして食卓の上の品数が揃うと、陽子は正樹の隣りに座った。
そのときには正樹はもう、ご飯と味噌汁を食べ終わる寸前であった。
「いただきます」と言うと、陽子はようやく食べ始めた。
さっきから正樹は、陽子をそれとなく観察していたが、
昨夜の出来事を気に病んでいるような素振りは見られない。
一見ふつうの家族の食卓である。
しかし今朝は、二人のあいだに妙な沈黙があった。
そしてそれは、とても長く感じられた。
この空気に耐えられなくなった正樹は、なにか会話の糸口を探した。
そして彼は平静を装い、陽子にこんな話を切り出した。
「昨夜、久しぶりに、むかしの夢を見たよ」
>>165 説明のしすぎかな。例えばここ。
> 彼は布団に寝転がったままの状態で、台所の物音を聞きながら、
>目の前の天井を暫く、じっと見ていた。
>そこでふと、首を左側に動かしてみて見ると、
>昨夜そこで一緒に寝ていたはずの陽子の姿がない。
>彼女が正樹よりも早起きなのは、いつものことであった。
三人称の描写をしている最中なのに、
>彼女が正樹よりも早起き〜
という説明が入るのは変。段落を分けた方が良さそう。
あと、細かいところだけど、
・彼・彼女や正樹・陽子は統一して。
・難しい言葉を使う必要はない。
・時制や語調が不安定。
>>162 技巧的にはなんということもないけど、初々しさが漲っていて、読みやすいいい作品であると思う。
この作品はとりあえずこのままでいいんじゃないかな。
細かい言葉遣いを注意すると、まず最初の段落の「普通に通学して、普通に生活している。言い換えると普通に生きている」ですが、生活していると生きているの間にはどんな違いがあるのかと。
ちょっと冗長ですね。
それから、リズムがいいしさほど気にはなりませんが、第一〜二段落にやたらと繰り返される「普通に」は話し言葉であって、書くときには避けたほうがいい。
第四段落の「私は逆に親に刃向かうようになっていった」の「逆に」は、通常前文にかかって論理的逆接を表す副詞なのでこの使い方は破格かと思います。
最後の段落、「……全てを取ったように子供の時代に戻ったようだった」は、「ように」がかぶっています。
こういう場合は、「……全てを取って子供の時代に戻ったようだった」とひとつにまとめる。
結びのところで主語が一人称「私」から三人称「亜美」にかわっていますが、これも破格です。
語り手の人称の唐突な変化は文学史上先例がないわけではなくて、20世紀中葉のヌーヴォーロマンの作家たちとかボルヘスなんかがすでに試みています。
だから間違いというわけにはいきません、でもかなり違和感を抱かせる手法であることをお忘れなく。
構成については、起承転結の承の部分で時間の振幅をぎゅっと要約し、転〜結の部分はたっぷりと情景を描写する――というリズムの変化のつけ方は小説的だと思います。
このリズムの変化のおかげでメリハリが出て読みやすくなっている。
主人公との距離感からして作者は高校生かごく最近まで高校生だった人なのでしょうか?
若いっていいですね。
>>162 これではただのあらすじ。これで読み手の感情をうごかそうとするのはムチャでしょう。
両親の会話もあまりにベタベタで、これで「私」が改心するようなことであれば世の親の苦労はずいぶん減るでしょうねぃ。
こういうのをどうふくらめて読み手に訴えるものにしていくかがウデのみせどころです。
171 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/21 09:23
>>165 >>167に胴衣。
>昨夜そこで一緒に寝ていたはずの陽子の姿がない。
そんなたいそうな書き方をするほどのできごとでもないとおもう。「いつものこと」なのに。
>日の出時刻を〜
まわりくどい。「日の出の時刻は過ぎていたが、厚手のカーテンのせいで部屋の中は薄暗かった」
でも十分通じる。「遮光性」などという言葉をここでわざわざ使うのは逆効果。
>眠い眼を右手でこすり〜
ここも説明過多ぎみ。「眠い目をこすり、身体全体で伸びをして」で十分。「右手」とかかかなくても読み手は
想像で補うもの。「両手と両足」は「身体全体」のなかに入るしバナナはおやつに入るかは先生の判断次第なのだ。
>正樹にようやく「朝」を認識させる。
それまで正樹主体に書かれていた文が突然変わってしまっている。この「認識させる」の主体は「光」ですね。
>陽子の明るい声とともに〜
では「寝室」と「部屋」をごっちゃに使っていてまぎらわしい。
172 :
風の旅人 ◆CD1Pckq.U2 :04/02/21 09:58
168-169>>読んでくださってありがとうございます。私は一応現役の高校生です。
文章を正しく書くのは難しいですね。勉強します。
>>165 >>167、
>>171に大筋では同意しますが、この作品の前半が説明過多の印象なのは起きたばっかりの正樹の混濁した意識が知覚の主体だからだと思うんですね。
だから僕はこれでいいと思います。他の人はどのように読まれたでしょうか?
文体は多少のもたつきはあるものの繊細でよく書けている。だけどちょっと古風だという気がしました。明治時代。
起床から小説を書き起こすってパターンはプルーストもジョイスもカフカもやっているし、エロゲーとかでも腐るほど出てくるし、今さらこんな正攻法で料理しても何の味も出てきません。
これは断片だからあまりこれだけみてつっこんではいけないかもしれませんが、夫婦の微妙なやり取り、ご飯に味噌汁と、主題も小道具も例題のように単調。
僕ならここでさりげなく食卓にビーフストロガノフカレーとかを乗っけてみたいところだな。
会話文にも意外性がないですよね。「おはよう」「いただきます」「昨日、久しぶりに昔の夢を見たよ」
書く力はあるのだから、もっと内容に生き生きとしたスピード感、現実感と生命感が欲しい。
この時代に書く必然性とか、さりげない日常の中に潜む現在時の一回性とか。
スプリットタングにしろとか、プリントを千切れとまでは言わないけれど。
漠然とした正論で申し訳ありません。
僕にはこんな幸せな朝は一生訪れないだろうな。。
あ。スプリットタングじゃなくて、スプリットタンか。。わがらん。
>>167 >>171 >>173 感想ありがとうございます!
説明が冗長、小道具が単調、リアリティなし、ですかぁ……。
今度からはこれらを意識しながら書いていきます。
大変参考になりました!
176 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/22 01:19
築地の料亭で小泉純一郎にだいたい君はいうことがいいかげんなんだよ全く。などと説教を垂れていると、
そこへ福田官房長官が入ってきた。
遅れて申しわけない。などといつもの調子なのでこれまた腹が立ってきた。
「君はそんな、のびた君みたいな顔をして、遅れて申し訳ないもないだろう」
と言うと、小泉は怒りの矛先が他所に向いたのがよっぽど嬉しかったのか、一緒になって
「そういえばのびた君にそっくりだ。いやあ。よくやった。感動した」
などと言っている。
「君たちは全く。揃いもそろっていい加減にしたまえ」
――― と、怒鳴った自分の声で目が覚めた。
私は別に政治に縁のある人間でもなんでもない。つまらない夢を見たものだ。
最近どうも夢見がよくない。落語などでブタに臍を舐められる夢を見た、なんてのがあるが、一昨日などは本当
にブタに臍を舐められる夢を見てしまったのだ。一日中、ひどく嫌な気分で過ごさなければならなかったのは言
うまでもない。
古の諺に、「夢は五臓の疲れ」と言う。ひょっとするとどこか内臓に悪いところがあるのだろうか。そういえば
最近胃のあたりに微かな痛みを感じることがある。医師の診察を受けねばならないだろうかと考え、一層憂鬱な気分になる。
胃の辺りをそっと押さえてみて、重い身体をようやっと引き起こした。身支度をする時間だ。室内が薄暗く、微かに
雨の降る音がしている。雨は嫌いだ。枕元のミニコンポでドビュッシーの前奏曲をかけると、たちまち雨音は音楽とまじりあい、
気にならなくなる。憂鬱な仕事に向けて、ちょっとした気合いを入れる儀式が、今日は必要になりそうだ.......。
>>176 小咄調が軽快で博識。勉強になりました。
しかし全体に統一感がなくてまとまりが悪い。
まず、「私は別に政治に縁のある……」という一文はまったく不要だと思う。
支離滅裂な夢の内容をみれば、語り手が政治とは無関係の世界の人間であることは自明であるから。
思うに冒頭の夢は作者の意図を超えて面白く描けてしまっているのではないだろうか。
作者はこれが夢での出来事であることをわかって書いているわけだが読者はそれを知らされないまま読みはじめることになる。
したがって、この話はどこに落ち着くのだろうとはらはらするくらいぶっとんだ印象を受けることになる。
そのため、「つまらない夢を見たものだ」という語り手の感慨に、読者は共感することができない。
次に一昨日の豚にヘソをなめられる夢の話が来るのだが、「一日中、ひどくいやな気分で過ごさなければならなかったのはいうまでもない」という言明はややから回っている。
縁起の悪い夢を見た程度で、一日中ひどく嫌な気分になるとは決して「言うまでもない」ほど自明のことではないし、そもそも僕を含めた殆んどの読者が豚にヘソをなめられる夢の意味を知らない(一応、「宿替え」という演目に出典を確認しました)。
最後の段落の、「夢は五臓の疲れ」であるから「医者の診察を受けねばならない」、それゆえ「憂鬱」という流れも飛躍していると思う。
たかだか諺にそこまでとらわれるのは理に適わない。
総じて、出だしの夢、豚にヘソ、古の諺の小咄調から終わりの「雨」「ドビュッシー」「憂鬱」のアンユイ調への接続が悪い。取り合わせが悪いというか、食い合わせが悪い。
何回も読み返すとこれはこれで独特のハイブリッドとして、キメラとかヤヌスのように楽しむことができるが、一読の印象はとにかく奇怪ということです。
そうでなくても、憂鬱とは単独で扱っても非常に描きにくいハイレベルなテーマであると個人的に思っています。
178 :
後半だけですが酷評おながいします:04/02/22 09:26
夏休みをすぎてもチャットルームではよくライムと会うようになったんだ。
「あ、製造番号1号さん、こん」ちなみに製造番号一号さんは僕が始めてネットでチャットを始めたときからの友人で16歳の男子高校生なんだ。こんとはこんにちはを略した言い方でそのチャットサイトでは頻繁に使われている言葉なんだ。
「1号殿、こん。ライムでござる」
「ライム殿、ドール殿、お元気でござるか」
「1号さんもライムさんのボケに乗らないの。みんな最近どう?」
「健康と言うより、もう、ウハウハって感じ」
「ライムさんはそんなにいいことがあったの」一号さんの質問にライムはこう答えた。
「今日の給食が大好物の揚げパンでうれしくっておかわりしちゃった」
そのとき僕は思ったんだ、彼女も僕と同じ中学生だなって。僕は彼女の打つ文字を見たことはあるけど彼女の声も姿も知らない、けれども僕はドキドキしていたんだ、心臓は大きな音を出して動く、もうバクバクだったんだ。
179 :
後半だけですが酷評おながいします:04/02/22 09:28
「僕はまだ戦っている、しかし僕は何とかなったんだ。
クラスやつの陰口がもう辛くなくなってきたんだ」
「なんでそうなったの」
「俺も気になる」
「さすがにネット掲示板で陰口になれた、
死ね、アホ、気違いといった言葉のシャワーを浴びまくったせいなんだ、なれって恐ろしい。
勿論悪口言うやつばかりじゃなくて親切の人もいるんだ。叩かれることで自分を精神面で鍛えられた、
まさに荒治療の三文字が良く似合うよ。それに自分にはこのネットワークを通して自分のことを応援してくれる人がいるし、憂鬱になれないんだ」
「荒治療か・・」
そう、僕にとって夏休みは無駄じゃなかったんだ。僕は立ち直れたんだ、彼女のやさしさと世間の厳しさで。
180 :
後半だけですが酷評おながいします:04/02/22 09:29
数日後、僕はいつものチャットルームにアクセスしたらその日はいつも以上に人がいたんだ。いつも3,4人のチャットルームに10人、しかしいい人ばかりとは限らないんだ。
「こん」チャットルームに入室するといつものようにみんなが挨拶をしてきたんだ、その日は大体2人はロムっていたんだ。
「ライムさん、元気」
「うん、ドールくんは」
いつものノリで話は進む。
「こっちも。今日来てる人は皆さん何歳ですか」
みんなが年齢を公表している。
「あのさ、みんな最近何かはまってない」
知らない人が話を切り出してくる。
「僕は今ネット関係にすごくはまっているんだ」
僕がそう答えるとほかの人も書き込んでくたんだ。
「わたしは漫画を書くのが趣味ね」
「こっちは最近RPGにはまってます」
ライムさんがここでボケをかましたんだ。
「わたしはは今罠にはまって抜け出せないの」
すると一人の男がこう発言したんだ
「プッ、マジ受けた」
「彼女のいつものノリですから」
一号さんの説明が入ったんだ。
181 :
後半だけですが酷評おながいします:04/02/22 09:33
「あ、そういえば先日ホームページ開設したんです」
ライムさんが唐突に言ったんだ。
「見たい」
僕がそういうと彼女はアドレスを教えてくれたんだ。そのアドレスを入力してアクセスすると女性の写真が現れたんだ。
「トップの写真は誰なの」
ほかの人がこういう。
「萌え」
写真の女性はとても髪が長く、白いTシャツを着ていて、笑顔でこっちを見つめていたんだ、
さらに歯がとても綺麗だったんだ。ぼくはは胸がどきどきしてきたんだ、この前の時のように。
「わたしです(はあと)」
彼女の些細な書き込みは僕にとっては重要だったんだ。そう、僕は彼女に恋心を抱いてしまったんだ。
決して現実世界では会うことの許されない出会いなんだ。僕は今
明るくてかわいくてやさしくて、三拍子そろった彼女に。
そう、まさに彼女の言っていたように苦の後に楽が回ってきた。
その日の深夜、僕はかなりどきどきした、そのどきどきのせいで僕は眠れなかったんだ。
次の日の夜、また彼女に会いたくなってパソコンを触ろうとした、すると背後から怒鳴り声が聞こえてきたんだ。
「テスト前なのに勉強もしないでパソコンばかりして、テスト終了まで禁止」
今僕は彼女に会えないだからとてもむしゃくしゃする、もう、勉強どころじゃないんだ。
182 :
後半だけですが酷評おながいします:04/02/22 09:33
以上終わりです
>>177 「政治に縁のある」は、書いていて入れるか入れまいか迷いました。もう少し巧い書き方が
あればそれを選ぶべきだったと思っています。手抜きがバレてしまったか。と言う感じです。
前段と後段の落差も、確かに。全体に少しひとりよがりになってしまったかもしれないと思います。
ご指摘のとおりです。ありがとうございました。
184 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/22 19:06
…したんだ。
こればっかりで読む気がしない。
推敲したうえで、ご自分で気にならないのでしょうか。
入り口は狭い。あらゆる場所へと旅立つ、その出発地点にたどり着くための入り口は、せいぜい一メートルほどだ。それが、いくつも並んでいる。それぞれの道の間には、狭いスペースがある。
電車が、轟音を上げて通過していった。目の前の線路を、全く右に横切っていったのだ。三つのホームをはさんで奥の線路を、左方向に電車が通り過ぎていく。さらにその奥の線路では、停まっている。
「1」と書かれた看板は、頼りなさげな天井から降りている。それをつなぐ棒は錆びている。「1」の頭も、ほんの少し欠けている。
エスカレーターと階段が、並んである。エスカレーターは、そのコンベアを何回も何回も回転させているり、そのベルトを何回も何回も回転させたりしている。階段は冷たげにそのままでいる。
それらの先には、広くて長い道がある。左右端にはポスターが貼られ、アンディ=ウォーホール展が現在開かれていること、ロックの新譜が出たこと、遠い街が美しいことを告げている。
その道は百メートルほど続いている。天井には種々の配管が走っている。それらは無理矢理に白く塗りつぶされている。その塗装も落ちかかっている。
陸橋が終わると、少し明るい照明が輝く。その光の下では、真っ赤なスポーツカーがその威容を誇っている。あとついでのように、みやげ物も陳列されている。
その空間の奥には巨大な看板があり、各都市に行くために一体どれほどの金額がかかるのかを説明している。道は二つあり、一つは新幹線乗り場へ、もうひとつは出口へとつながっている。
そしてそこへ行くための道はまたしても狭く、やはり空間をはさんで三つ、または七つほど並んでいる。
出口には大きな階段がある。それに隣接して、いくつかの店があり、そしてそのさらに奥の果てには、いくつかのドアが見える。
新幹線乗り場は広く、整然としている。やわらかそうな椅子が並び、最新型のテレビは国営放送を映している。店も多く建ち並び、そしてその空間の中央には、四つのエスカレーターが柱立している。
二つの方面に向かうホームが、その上にある。そして奥のほうには、冷たく巨大な階段がある。ところどころに観葉植物が鉢植えられていて、銀色のゴミ箱がそのそばにはある。種類別に口の分けられた、大きなゴミ箱である。
エスカレーターは長い。そして狭い。すぐ脇に白い壁がある。
その向こうにあるホームは果てが無く、暗い。細長く続いている。電光表示が、次にやって来る新幹線を教えている。
合成された電子声が、新幹線の到来を告げた。ベルと轟音とともに、新幹線はその巨体を現して、その後もしばらく走って、停まった。蒸気を上げてドアが開く。しばらくそうしてから、再びベルが鳴り、新幹線は動き出した。次第に加速して、たちまち姿を消してしまった。
立ち食い蕎麦屋の隣には自動販売機があって、小さなコカ・コーラを売っている。何もなくなったホームは暗いが、屋根からは光が漏れる。石を回りに敷き詰めた線路は、ずっと向こうの光のほうへ繋がっている。
電子声が、次の新幹線の到着を告げた。
>>184 一体誰に対して言っているんだよ、この馬鹿。
批評対象を明確にしろ。
>>185 改札からホームまで全力疾走しているような印象。
もっとゆっくり歩いてもいいんじゃないかな。
あと、主観的・身体的な表現を消したいのか消したくないのか
という辺りがよく判らなかった。
>>187 ここ最近は、批評者のレベルダウンが著しいからな。
どうしようもないのが、偉そうに酷評しているのが目立つ。
>>185 さらさらと流れていく印象を持たせたいのだと思うが
「、」のせいで文章が細切れになってしまっている。
読点をすくなくしたほうがいいんじゃないのかな
191 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/22 20:46
>>187 どう見ても
>>178-182のことだろ。
批評者のレベルダウンが著しいという意見には賛成だが、
どうしようもないものを褒め過ぎという意味でそう思う。どこが酷評だと。
ちなみに
>>178-181の小説に対する批評は
>>184とほぼ同意。
なんで文末が統一されてんだ、という時点で読む気なくす。
御酷評ありがとうございました。
>>188 自走式ビデオカメラが無人の世界を走っている……という状況をイメージして書いたので、
つい主客が曖昧になってしまいました。反省。
>>190 確かに見ると読点が多い……癖だということを意識するようにいたします。感謝。
すまん、自分が184だ。191氏には迷惑掛けた。
では
>>192氏、
貴殿の
>>178-181の批評を賜りたい。
自分は前述の通り、語尾が気になって内容を批評する
レベルまで、件の作品を読んでいないので。
>>191
下手な作品ほど可愛いしほめたくなる。
>>178-181の語尾がおかしいのなんて一目瞭然じゃん。
そんなのは軽くスルーした上でもっとハイレベルな議論を展開してみろよ。
199 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/22 21:25
「キャハハ、何これぇ〜、うっそー、ばっかみた〜い、キャハハハハ」
私は本日到着分のメールをチェックしていて一通の変なメールを発見
した。メールの内容を全部読み終えると大きな声をあげて笑い転げた。
そのメールにはこう書かれていた。
「拝啓 涼子さん、初めまして。突然のメールを失礼します。私はアン
ドロメダ銀河に住むカールという者です。パンチでデートではありませ
んが、涼子さんをひと目見たときから好きになってしまいました。是非
私とお付き合い願えないでしょうか。尚、お付き合い願えるという場合
は、今夜にでも転送装置を使って涼子さんのお部屋までお伺いしたいと
思います。お伺いしても良いという、ありがたいお返事が貰えたときは
直接ベッドの傍に、今夜の九時丁度ぐらいに現れたいと思います。是非
デートしてください。よろしく」
笑い転げた私は思わず勢いで無責任な返事を出してしまった。この一
通のメールが後に大変な騒動を起こすことになるとは夢にも思わずに…
……
「オッケー、オッケー、オッケーよ。ただし、転送装置を使ってベッ
ドの傍に、今夜の九時頃現れることが出来ればね。のこのこと玄関な
んかからやって来たりしたら、門前払いしますから、気を悪くしない
でね」
200 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/22 21:25
勢いでこれだけ書くと何も考えず、すぐに返事を出した。どうせつ
まらない、いたずらだろう。まぁ、九時頃になったら、ベッドの傍を
一応注目してやるか、そんな軽い気持ちだった。そして問題の九時が
近づいて来た。
私は注目するともなしに、なんとなく振り返ってベッドの傍を見て
いた。あり得ないだろうけど、そんな夢のような出来事があれば面白
いなぁといった感じだった。
九時少し前になると、「ヴォーン、ヴォーン、ヴォーン」という耳
慣れない音がベッドの近辺から聞こえてきた。私は「何これぇ、本当
に来るのかしら」と少し狼狽えていると、九時きっかりに約ニメート
ル四方に、目映ゆいばかりのファンタジックな光が現れ、ゆっくりと
人間の姿を形成しだした。ホログラフィーのようにも見えるが、きら
びやかで幻想のような超現象に恐怖と驚きで声も出ない。
数秒ではっきりとした現実の人間が出現した。未来的な服装をした
かなりいい男である。男ははっきりとした形になると喋りだした。
「やあ、涼子さん少し驚かれましたか、私はカールと言います。ご招
待ありがとうございます」
「え〜、うっそー、本当? 信じらんな〜い」
私は驚きのあまり今風ギャル語を連発していた。
201 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/22 21:29
文章が乱調だし、見るに耐えない。
さらなる努力が必要かと。
パンチでデートって……
203 :
宰相メルビン:04/02/22 21:32
「矢印の小径」
勃起がはちきれそうな夜、新しいシーツを濡らした涙に溶けた別れを抱いて牧田は震えていた。
昨晩のリフレインは留まる事を知らず、彼の中に孤独のスープをぐつぐつ煮えたぎらせる。
牧田は愛するものを失った、永遠に。
204 :
宰相メルビン:04/02/22 21:33
朝、美しい日、牧田は十日ぶりに外へ出た。
白い朝は彼の瞳には眩しすぎるほど透明な空気で、凝り固まった彼の筋肉を迎えた。
両手のひらで腕をさすりながら、白い息が溶けていく空中をぼんやり見つめる。
牧田は愛するものを失った、永遠に。
205 :
宰相メルビン:04/02/22 21:33
数刻、牧田の背中をえぐるような感覚が、彼を現実に呼び戻した。
烏だ。
烏が牧田の背中に突進してきた。
牧田の白く、華奢な背中に、白いシャツにうっすらと赤い点が浮かび上がり、拡がってゆく。
ああ、おれは死んでゆくものの魂を、この世で最も大切なものの心を、踏みにじったのだな、
おれは愛するさくらを生涯愛すると誓った女を、すがるように見つめる恋人を、
そのうつろな表情の中にはっきりと見て取れる死相を、見るに耐えずに逃げたのだ。
牧田は泣いた。
烏は立て続けに牧田の背中へ攻撃を続ける。
206 :
宰相メルビン:04/02/22 21:34
以上です。
>>198 ? 何怒ってんだ? 反笑いの気持ちで言っただけだ。
やっぱ語尾にwとかつけなきゃ駄目か? 嫌いなんだよなー。
関係ないがあんた、その位の矜持があるならもっと厳しく批評しては
どうだろう。甘過ぎないか? それともそれも
>>196か?
いままでのあんたの批評を見たり、他のスレで見かけた印象じゃあ
「コイツも……」ってな感じだったんだが。おっと、文末にwだ。
208 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/22 21:38
好きな女が、
彼氏のちんぽを生で見ている、素手で触れている、しっかり握っている、
唇をそっと近づけている、口の中に入れている、しっかり咥え込んでいる、
しごきながら亀頭を舌で刺激している。
おっぱいを生で見られている、そっと触れられている、しっかり揉まれている、
舌先で乳首を転がされている、顔を両胸で挟ませている、乳首をかまれている、
乳首を亀頭でいじられてよがっている。
お尻を生で見られている、お尻をそっと触られている、料理中もちんこで尻なでられている、
四つん這いで尻の穴舐められている、開脚して尻の穴に舐めて濡らした指で刺激されている、
第一関節まで指入れられている、お尻の肉を鷲掴みにされて恥ずかしがっている。
まんこを生で見られている、まんこを指で触られている、クリトリスを歯で軽くつままれている、
クリトリスを舌先で舐め続けられている、ひだに触れられている、
大きく開いた股に顔をうずめられている、まんこに指を奥まで入れられている、
ちんこを奥まで入れられている。
激しく突かれ、揉まれ、音を立てて愛し合い、誰にも見せたことのない表情、声を上げて、
お互いの体は汗と体液が絡まり、舌は絡まり、むさぼるように互いの体におぼれ、
精液は彼女の顔、口の中、おっぱい、髪、膣、おへそのあたり、お尻、太もも、手のひらにほとばしり、
セックスを求めるために卑猥な言葉の限りを強要され、
でも好きって頬染めてる。
それが幸せだと感じている。
>>195=184
192を読んで、以下のレスをつける君の行動は理解できない。
>では
>>192氏、
>貴殿の
>>178-181の批評を賜りたい。
>自分は前述の通り、語尾が気になって内容を批評する
>レベルまで、件の作品を読んでいないので。
192は、
>>178-181についての批評はしていないはずだからね。
>>200 「今風ギャル語」を書くのは構わないのだけど、
「今風ギャル語」と書くのは読むに耐えない。
作者の認識を押し付けるのではなく、読者に伝える工夫が必要では?
>>203-205 わけが判らなくて面白かった。
文章自体は不安定で危ういのだけど、直さない方が良いかもしれない。
>>209 すまない、ご指摘ありがとう。
ここで私が感想を求めるべきは
>>189氏だったな。
大変申し訳ない。アンカーの間違いだ。
192氏は自分184と191を同一人物と
思っていたようで、そのことについて表明しているにすぎんな。
>>207 語尾が全部「んだ」だろうとwだろうとそのことだけ指摘しても作品の問題点を摘出したことにはならない。
慎重を期せば全体を把握する視野の広さが必要になる。
表面だけ読んだら「甘い」ってうつるかも知んないけど。
>>209 いい加減くどいよ。
くし氏も言った通りあの作品はスルーされた。それだけの作品ってことで
評価が決まった。あんまりそこに粘着すると作者と思われるよ。
>>199 歯の浮くような表現が多い。
>九時少し前になると、
の段など、読むほうが恥ずかしい。
>今夜の九時丁度ぐらいに
「丁度」と、「ぐらい」は食べあわせが悪い。丁度なのかぐらいなのかはっきりせい。
>「オッケー、オッケー、オッケーよ。
メールの文面としては不自然?会話も不自然な感じがする。
>九時頃になったら、ベッドの傍を一応注目してやるか、
いたずらだと思っているのだから、注目していようなんて思うのは不自然では。
信じていなかったら突然現れてびっくり。でも話は十分進むと思うが。
>>203 なぜそんなに区切って投稿するのでしょー。けいたい?
>>203の段は、イミわかんね。それらしい文章なんだけど、どこになにがかかっているのか不明。
例えば
>おれは愛するさくらを生涯愛すると誓った女を
など。「さくら」と「生涯愛すると誓った女」はたぶん同じ人を指しているのだろうけれど、文章としては
さくらという人のことを生涯愛する。と誓った女の人がいて、その人のことをさしていることになってしまいます。
らしい文章を書くことも大事だと思うけれど、それ以上に誤解を与えにくい文章を書くことのほうが大事だと思います。
218 :
牛込町の最後:04/02/23 00:28
私たちは春の中で、再会を果たした。
入学式を明日に控えた校舎は、ある種の重たさをもった日差しと空気の中で、静かにじっとうずくまっている。
夏の練習。休憩時間になるたびにみんなで駆け込んだ木陰には、サッカーの白いゴールポストがかさねられている。
「おうちに帰ったんだと思ってました」
私はハルキさんの隣を、グラウンドの砂の感触を確かめながらゆっくり歩く。
「うん。帰るだけは、帰った」
ハルキさんの物言いは、時々まるで、小さくて幸福な男の子のようだ。
圧倒的な未来を前にして、思えばずっと、私はその穏やかな笑顔が見たかったのだ。
「最後なのに、こんなことしてていいんですか?」
「こんなこと?」
「恋人でも家族でも友達でもない女の子と、中学校のグラウンドを散歩してるなんて。最後にすることってもっと他にあると思いますけど」
「そうかな」
「そうですよ」
言い切って、自分の胸の中に、ラムネ瓶のビー玉のように転がっている出来損ないの「泣きたい気持ち」を想う。
後悔はある。けれど、それはこの先ずっと世界が続いていったとしても、手に入れることのできないものばかりだから。
やりのこしたこともある。けれど、それはこの先に世界が続くとしたら、きっとやり遂げないまま、終わってしまっただろうから。
もう、これでいい。
219 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/23 00:46
白いものが降りつもって、いつも見なれた風景を変えるように、一年前のちょうど今頃、現れたあなたは、わたしの気持ちを塗りかえた。何も作りたがらなかったわたしのはずなのに、今やツナサンドウィッチはマヨネーズから手作りしているって信じられる?
卵黄に油を一滴一滴たらして、慎重に攪拌するように、あなたへの思いは知らず知らずに深まってしまい、今やすっかり体重計の目盛もぐんと動き、吹き出物も増えて大変なことになってしまって、嗚呼えらいこっちゃ。
イベントの多い十二月、わたしの誕生日もある、恋人たちのクリスマスがある、どうしようどうしようせっかくデートに誘われても髪もボサボサだけど、呆れないかなあ。
これは全て、ツナサンドが好きだと云ったあなたのせい。だからわたしのお誕生日には一生に一度といわせない。何なら、ずっとわたしの作ったお弁当を食べてもらおう。
でも誘ったらデートしてくれるのかなあ。
みんな下手すぎ。
言葉を失う。
終わり。
僕はもうここには参加しないよ。
爺さんが出てきた。
白く細く小さくなって、真っ黒な口の奥から。
痛かったに、違いない。
あたしは爺さんを取り囲む黒服の群れをぼんやりと見つめながら、そう思った。思って、つい一ヶ月前、爺さんを突き飛ばした自分の手を見下ろした。ライブの格好そのままの、黒いマニュキアが光っている。
「頑張れよ」
そう言ってくれたのに。みんながお前は本当に馬鹿だねって怒っても、爺さんだけは。爺さんが笑ってくれたから、あたしは歌うことができたのに。
知らなかった。知らなかったんだよ爺さん。あんたがそんな酷い病気だったなんて知らなかった。もう会えなくなるなんて知らなかった。死んじゃうなんて、知らなかったんだよ。
「沙代子」
「嫌だ」
突き出された箸を押し戻すと、母さんは顔を顰めた。みんなが顔を顰めた。侮蔑の眼差し。もう、笑ってくれる人はいない。爺さんはいない。
背を向けて、歩き出す。高い天井にヒールの音が響く。
ごめん、爺さん。嫌いだなんて嘘だよ。大好きだったよ。もっとずっと色々なことしゃべりたかった。爺さんの話が聞きたかったよ。本当にごめん。嘘つきでごめん。もう届かない。もう遅いよね。けど。
ごめん。
----------------------------------------
拙い文章ですが、酷評お願いいたします。
>>221 最初の2行読んだときに、読者がその意味を正確に把握できる可能性は低い。
「爺さん」が「口の奥から」「出てくる」ってどういう状況だろうかと考えてしまうのではないか。
あるいは比喩かもしれないと察しても、やはりよくわからないと思う。
その後の「爺さんを取り囲む」も、
この文章から、「お骨を拾う」場面であることを想像することは難しい。
その辺を工夫すればもう少しわかりやすい文章になると思う。
それから9行目(でいいのかな。専用ブラウザなので)には、「知らなかった」が5回、
最後の4行には「ごめん」が4回。
繰り返しが効果的な場合もあるから一概には言えないが、
同じ言葉を安易に繰り返して強調するよりも、
具体的に表現したほうがよりリアルに「伝えたい」ことが伝わると思うのですが。
>>221 ・最初の比喩については222と同意。
・「知らなかった」は心の流れがでていいと思う。
・「ごめん」はもう少し表現を変えたほうがいいと思う。
・スペースや改行をもう少し上手く使えばより良く見えると思う。
>222
なるほど、初めに状況を明確に描写した方が良いですね。
参考にしながら自分の文を読み返しましたら、確かに朧なまま流れてしまっているという感じがしました。
「知らなかった」と「ごめん」の繰り返しに関しては、二つの言葉がしつこく使われているから
意味が軽くなってしまったのかもしれないですね。
>223の方もおっしゃっているように、「ごめん」の表現をもっと考えてみたいと思います。
>223
スペースや改行は今まであまり気にしていなかったので、御意見とても参考になりました。
読み手の間を考慮した表現というのもあるのですね。自分の不勉強が身に沁みました。
文章のテンポというものを、もっと研究してみます。
貴重な御意見有難うございました。
自分なりによく咀嚼して、後日改めて出直します。
225 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/23 23:45
「ほら立ってみろ。普通の地上と同じように立つことが出来る。つまりこの辺りは地
上になったということだ。しかし素人が下手に触ると大変なことになるぞ。例えば逆
方向に7Gをかけると我々は全員逆方向に7Gという物凄い重力に引っ張られ落ちて
いくことになる。そうすれば大怪我なんてもんでは済まない。全員ぺしゃんこになっ
てお陀仏だ。7Gというと凄い重力だぞ、あのアポロ宇宙ロケットの発射時の重力と
一緒だ。アポロ宇宙ロケットの飛行士はこの凄い重力に耐えるために毎日必死の訓練
をしたものさ。ちなみにスペースシャトルは随分改良されて3G程度に減力されてい
る。そしてこちらの装置だが、これらを操作することによってこの部屋を宇宙空間と
同じ条件にすることが出来る。つまり真空・無重量状態で、有害な宇宙線や紫外線、
宇宙に飛び交う光子や陽子、電子、素粒子、ニュートリノなどをそっくり放射するこ
とも出来る。宇宙と同じ温度にすることも出来るしもっと過酷な状況を作り出すこと
も出来る。いわば小宇宙を再現出来るのだ。その中を小型から中型の宇宙船までを入
れて性能を実験をしたりすることも出来る。さらにここをダイナミックな映画館やコ
ンサートホールにすることも一瞬にして可能だ。これまでエーテル星で作られた全映
画全音楽は勿論、あらゆる星で作られた映画や音楽もデータベースとして保存されて
いる。地球で作られた映画や音楽なども殆ど蓄積されている。そればかりではなく特
筆すべきはそれらを全て超立体ホログラフィー化していることだ。ちょっと実演して
みよう」
226 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/23 23:46
カールはそういうとセットをしてスイッチを入れた。突然全体が真っ暗闇になった。
目が慣れてくると星々が燦然と輝いているのが見えだした。再び部屋の中は無重力に
なったのであたかも宇宙の真ん中に来て宇宙遊泳しているような気分になる。突然遥
か彼方から大音響がした。ほどなく巨大な宇宙船がやって来て凄いスピードで通り過
ぎていった。その内に何十台もの宇宙船やら宇宙戦艦、宇宙駆逐艦などがやって来て
宇宙大戦争を繰り広げた。その迫力たるや物凄いもので現実に行われているのではな
いかと錯覚するほどである。上下左右斜めどこを見ても宇宙船だらけで、しかも接近
してくると本当にぶつかりそうな気がして思わず体をよけてしまうほどであり、強烈
な圧と温度も感じるように出来ている。空気を特殊な形にして揺らすことで本物そっ
くりの演出をしているのだ。ぶつかることはないと分っているカールでさえ体をよけ
てしまうほどである。目の前の戦艦がミサイルを受けて大爆発を起こすと、自分達も
一緒に死んでしまうのではないかという錯覚すら覚えてしまう。遂に妹の朋子が悲鳴
を上げた。
「お母さ〜ん、恐いよぉ〜」
「あなた、子供には刺激が強すぎるんじゃないかしら」
227 :
◆Oamxnad08k :04/02/24 00:07
六月。雨雲が低く空を覆う。
駅の上りホームは通勤電車が頻繁に入線を繰りし、停車する電車の車体は、
乗降の度にゆさゆさと揺れる。圧倒的な人間の渦。人々の肩が揺れ動き、そ
れは非常に重苦しく、ネットリとした社会の行動様式であり、毎朝、休日以
外は繰り返される窒息するような風景である。
日経新聞を読むスーツ姿の中年男性達。缶コーヒーを飲みながら携帯を弄
る若手サラリーマン。メールの着信音と慌ててハンドバックを開けるOL。
私立の小学校に通う真っ赤なランドセルを背負った三つ編みの女の子・・・。
この女の子の後ろ姿は、ランドセルの赤さが一際目立ち、毎朝、七時十一
分に大人の波の中へ呑み込まれていく。東京のベットタウンの駅舎は、案内
放送や電車の停止するブレーキの反響や発車メロディ、人々が発する咳など
あらゆる音による喧噪に包まれ、人によっては無意識に戦く。
いよいよ空気は澱み、蒸した南風が人々の顔や腕をいやらしく撫で、今に
も雨粒が落下してきそうな天候である。
<<出だし部分です。よろしくです>>
228 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/24 00:32
長すぎる上につまらん。
まだヤンキーに日記書かせた方が少しは読める。
こういう読み手を無視した軽薄で無味乾燥な文章を
よく披露する気になるな。
今すぐ文章を書くのを止めろ。もう書くな。
229 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/24 00:37
>>225 これが台詞とすればえらく不自然なものだな。また、ずらずらと書いてあってまことによみにくい。
>>226 >突然全体が真っ暗闇になった。
何の全体が真っ暗になったのか。
あと、登場人物として誰と誰がいて、どういう関係で、誰の視点に立って話が進んでいるのかが
まったく理解できない。
>>227 表現したいことはわからんでもないが文章がちぐはぐしてる。
231 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/24 00:50
>>227 こういう所に書くとはいえ多少の推敲はしてほしい。「入線を繰りし」とは?
>そ れは非常に重苦しく、ネットリとした社会の行動様式であり
「それ」の指すものがなんであるのかがわかりにくいし、「圧倒的な人間の渦。人々の肩が揺れ動き」
のどちらだとしても「社会の行動様式」という言い方には無理があるように思う。
>メールの着信音と慌ててハンドバックを開けるOL。
メールの着信音とOLは無関係なのですか?関係あるとすれば「メールの着信音に慌ててハンドバックを〜」
とすべき。
「音による喧騒」は変だね。音のない喧騒がありますかな。「人によっては無意識に戦く。」もよくわからない
表現。はっきりしない。
この文章に出てくる人たちのなかでは赤いランドセルの女の子がほかの人より説明されていて、これから
始まる物語の中で何らかの役割を果たすのかな。と期待を持たされるわけだが、そのあとなぜかまた別の
説明に入っていってしまう。一旦合わせられたピントがまたぼやけていくようで、何を書きたいのかがさっぱり
わからない。ランドセルの女の子が大事なら、情景の説明をしたあとに女の子について説明を持っていくべき。
>>227 つけくわえ。もし
>>231に書いたように、この女の子について情景説明をうまく収斂させていければ、
赤いランドセルは視覚的にいい感じ(さして目新しくはないかもしれないが)だと思う。
レスするときいちいちメンドクサイし、読むほうもウザイはずなので、毎回は書かないが、たまには
書かせてもらうか。
「まあガンガレ。」
233 :
◆Oamxnad08k :04/02/24 01:41
レス感謝します。
女の子は正確な時刻を表す役目で後ほど登場します。
また、女の子は重要な登場人物ではありませんが、物語の
最後に日常を描写する役割があり、一種の伏線としては
機能させるつもりです。
他の部分は参考にさせてもらいました。
多謝です。
>>227 出だしに、どう好意的に見ても平凡な風景描写を、こんなにだらだらやられると、何も読みたく無くなるよね。
こういう悲惨な風景描写を沢山読みたがる人って、どのくらいいるんだろう。悪口ごめん。でもどうせ、批評者だって
大差ないんだから。
例えば原ヘリのすけさん、脳の病気ですか。
「それ」っていうのは
>駅の上りホームは通勤電車が頻繁に入線を繰りし、停車する電車の車体は、
乗降の度にゆさゆさと揺れる。圧倒的な人間の渦。人々の肩が揺れ動き、そ
れは非常に重苦しく
という描写全体の事ですよ、この人の表現で言うと、これら全部の「行動様式」のことです。
>毎朝、休日以外は繰り返される窒息するような風景である。
と、書いてあるでしょう。だから、毎朝、休日以外は繰り返される窒息するような風景全部の事なんですよ。大丈夫ですか?
>メールの着信音と慌ててハンドバックを開けるOL。
別にどっちでも良いじゃ無いですか。読者は十分関係付けられますよ。なんなんですか。
ランドセルの女の子が、この後どうかなるのかは、作者じゃ無いから分かりませんけど、
こんなのは、単純なみえみえの対比じゃないですか。
さあ、お次は、、、、、ここまで書いて、急に嫌になった。
原ヘリのすけさんの批評も酷いが、対象になっている文章は、本当にどうしようもないもので、
上の方で、スメルジャコフスープオカワリとか言う馬鹿が書いていた、どうしようもない馬鹿話し
よりも、あんな馬鹿話しよりも、はるかにひどいものだからだ。もう書かない方が良いとは思わないが
227は全部最初からやり直した方が良い、全部だよ。
散々書いたけど、自分だって全然大した事は無い。原ヘリのすけさんも別に、悪く無いような気もしてくる。
ゴメンただの、ヒステリーでした。
ほんとゴメン、理性を失ったみたいだ。そんなに劣った文章じゃないね。がんばってください。
原ヘリのすけさんも、ごめんなさい、いい加減な事をかきました。
生活に目下嫌な雲ありて。
238 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/24 02:42
九月十三日。
とうとう京都へ来た。山野や桑田は、俺が彼らの圧迫に堪らなくなって、
京都へ来たのだと思うかも知れない。が、どう思われたって構うものか。
俺はなるべく、彼らのことを考えないようにするのだ。
今日初めて、文科の研究室を見た。思いのほかにいい本がある。蚕が
桑の葉を貪るように、片端から読破してやるのだ。研究という点において
は、決して東京の連中に負けはしないと、俺はあの研究室を見た時に、
まったく心丈夫に思った。
その上に、俺は京都そのものが気に入った。ことに今日、大学の前を
通っていると、清麗な水が淙々たる音を立てて、流れ下っている小溝に、
白河の山から流れてきたらしい真赤な木の実が、いくつも流れ下ってい
るのを見た。東京の街頭などでは、夢にも見られないような、その新鮮
な情景が、俺の心を初秋の京都にひきつけてしまった。俺は京都が好
きになった。京都へ来たことは決して後悔はしない。
が、俺はこの頃、つくづくある不安に襲われかけている。それはほかでもな
い。俺は将来作家としてたっていくに十分な天分があるかどうかという不安
だ。少しの自惚も交えずに考えると、俺にはそんなものが、ちょっとありそう
にも思われない。東京にいる頃は、山野や桑田や杉野などに対する競争
心から、俺でも十分な自信があるような顔をしていた。が、今すべての成
心を去って、公平に自分自身を考えると、俺は創作家として、なんらの素
質も持っていないように思われる。
俺は、文学に志す青年が、ややもすれば犯しやすい天分の誤算を、や
ったのではあるまいかと、心配をしている。このことを考えると嫌になるが、
青年時代に文学に対する熱烈な志望を語り合い、文壇に対する野心に燃
えていた男が、いつが来ても、世に現れないことほど、淋しいことはない。
俺も彼らの一人ではあるまいかと思う。人生の他の方面に志す人は、少
しぐらいは自分の天分を誤算しても、どうにかごまかしがつくものだ。金の
力、あるいは血縁の力などが、天分の欠陥もある程度まで補ってくれる。
が、芸術に志す者にとって、天分の誤算は致命的の失策だ。ここでは、
天分の欠陥を補う、なんらの資料も存在していないのだ。黄金だと思って
いた自分の素質が日を経るに従って、銅や鉛であったことに気がつくと、
もうおしまいだ。天分の誤算は、やがて一生の違算となって、一度しか
暮されない人生を、まざまざと棒に振ってしまうのだ。
昔から今まで、天分の誤算のために、身を誤った無名の芸術家が幾人いた
ことだろう。一人のシェークスピアが栄えた背後に、幾人の群小戯曲家が、
無価値な、滅ぶるにきまっている戯曲を、書き続けたことだろう。一人のゲ
ーテが、ドイツ全土の賞賛に浸っている脚下に、幾人の無名詩人が、平凡
な詩作に耽ったことだろう。無名に終った芸術家は、作曲家にもあっただろ
う。俳優にも無数にあっただろう。一人の天才が選ばれるためには、多くの
無名の芸術家が、その足下に埋草となっているのだ。無名の芸術家でも、
その芸術的向上心において、芸術的良心において、決して天才の士に劣
っているわけはないのだ。彼らの欠点はただひとつである。それは彼らの
天分が、どんなに磨きを掛けても輝かない鉛か銅であることだ。
こう考えてくると、俺は堪らなく自分が嫌になる。俺は、どうして創作家に
なることを志したのだろうか。どうして文学を志したのだろう。それを考える
と、俺はいつも、自分のばからしさに愛想が尽きる。俺が文科を選んだの
は、文学者崇拝という他愛もない少年時代の感情に支配されていたに過
ぎなかった。もう一つ原因はあったっけ。それは、俺は中学時代に作文が
得意であったという、愚にもつかない原因だった。こんな、少年時代の出来
心で選んだ生涯の道程を、今となっては是が非でも、遂行しなければなら
ぬ羽目にいる俺を、つくづく情なく思う。
スメルジャコフスープオカワリ or アジアの大砲さんもごめん。
勢いはあるような。
どうも塚より外に住むばかり
>>238-240 読点の使い方がおかしい。
「が、」「が、」「が、」と表現が一辺倒。
後は独白であるのならばいいと思う
>>238-240 気に入りました。
しかし、私が気に入った文体の醸し出す雰囲気は
誰とは言えませんが、誰かの模倣の文章のような
気がします。
何となく、既読感のある文の運びなのです。
>>243 訂正
しかし、私が気に入った文体の醸し出す雰囲気は
↓
しかし、私が気に入った、貴方の文体の醸し出す雰囲気は、
>>238-240 これは、菊池寛の「無名作家の日記」のパクリだよ。
投稿者の人格の問題だな。まあ、2ちゃんでは珍しくない破綻者の部類だろう。
っていうか、こんな古くさい文体なんだから注意しろよw
>>242-244
>>237 ガンガレ。
まあ、私も力不足かもしれないがまあおおめにみてね。
>>238 なんだかこういうスレで読むとたいしたことない文章に思われるのだから不思議であるよなあ。
248 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/24 23:57
↑それはある。本向きの文章と、掲示板向きの文章があるのかもね。
まあでも、菊池寛は、元々大した名文家では無いということもある。
兎に角批評欲をそそる,味のある文章が出てこないと此処も盛り上がらないねぇ。
横書き向きの文体と縦書き向きの文体もあるぞ。
250 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/25 00:17
251 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/25 00:18
>>245 レベルの低い作品が続くよりはましだろ。
ぬきうきでプロ作品が投入される→駄作・ネタ排除→
スレの活性化にもつながると思うが
あるいは、スレを別々にレベルわけしたほうがいいのかもしれませんね。初級者用、中級者用、
実力者用に、これはこれで問題かも知れないが、投稿されてる、作品のレベルの
差を考えると、全部いっしょくたにしない方が、良いのかもしれない。下手な人は
批評どころか、ただ罵倒されるだけ、というのも多いみたいだから、その心配が減って良いと思うし、
力のある人は、レベルの高い批評を聞ければ投稿する甲斐があるだろうし。
ためしにスレわけしてみませんか? どう思います? 2chにもたまに、結構力のある人が
くる事もあるみたいですし。
原ヘリのすけさん、昨日はどうも、、、
254 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/25 03:01
>>243 すばらしい感性です。
2ちゃんは、もう卒業された方がいいように思います。
あなた自身のために。
255 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/25 20:42
投稿された文章の粗を探してばかりの「酷評」と、
純粋に読んだ「感想」を、それぞれ区分けすれば良いのでは?
↑
ここは酷評という看板を掲げているんだよ。そういうスレなの。
それに、あら探しをされるのはそこそこ出来がいい投稿作の場合が多い。
ダメなのには、あら探しなんてしないよ。
257 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/26 03:06
僕はいま酷い混乱の中にいて、けれどもすごく聡明で透明な感覚を享受する瞬間もいくらかは残されていて、
ひとつ確かなことは自分でも嫌になるくらい物事に対する主観が時間とともに移ろぎ様子をかえ、
最後に味わうのは後悔に似た感情だけだったということ。
それは当然ある一人の女の子の態度によって惹き起こされている幼児的な反応にしか過ぎないわけだが、
僕の現在の生活は間違いなくそこを中心点として拡散している。
僕はこの恋愛が絵空事の集大成である「空想」のようには都合よくことが運ばないであろうことは先月はじめより知っていた。
しかし、僕は例のごとくそこになにやら怪しげな人生論だとか運命論だとかいう形而上学を用いて
幾ばくかの楽しみを発見するに至ったのだ。もしかすると小説を書く上での役に立つかもしれないぞ、
といういわば切り札のようなものをどこからかかっぱらってきて、いまでは本気でそれを信じようとしている。
先月僕に現れた一過性の異常な集中力の源は「リビトー」から派生していた。
わかり易い例として自慰行為の回数が激減し、性欲を感じる機会も随分と少なくなった。
性欲の低下それ自体が良いことなのか悪いことなのかの判断はいまさら真面目ぶって考えこむ必要はまったくないわけだが、
僕ははっきりと変わっていく自分自身を面白がり興味をもって傍観していた。恐らく年齢的な問題も多分にあったろうし、
長年腹にこびりついた贅肉をそぎ落とすためにカロリーの摂取量を自主的に減らしたことも関係していたのだろう。
結果、幾分攻撃性から解放された痩躯と多少の文章力そして慢心した心を手にいれた。
孤独を鋼のように鍛え、そこから自己実現の道具である創作の意欲を搾り出し、
僕は僅かばかりでもようやくまともに人生を歩む足がかりを見つけ出したのだ。
出だしの部分です。よろ
一昨日の日曜の朝、俺はアパートの部屋に敷いてある蒲団の中で目覚めた。
枕元の目覚まし時計を見ると午前九時だった。その日は当然のことながら大学
の講義はなく、週に五日やっているコンビニのバイトも無い日だった。もう一
眠りしようと思い目をつむりかけたところで、俺は玄関脇のユニットバスから
男の咳払いのような音が漏れるのを聞いた。俺はバネ仕掛けの人形のように反
射的に跳ね起きた。気のせいなのか、それとも夢でも見ているのかと自問自答
する必要は無かった。トイレの水を流す音がしっかりと聞こえてきたからだ。
ユニットバスから出てきたのは白い着物を纏った老人だった。顎にたくわえら
れた豊かな髭は山羊のそれのように真っ白で、頭は完全に禿げ上がっている。
全体的に脂ッ気がないその老人は、枯れ草のような風情を漂わせていた。
「これ、ユニットバスというんだろう? 駄目だな。こんなに狭くちゃ小便も
スムーズに出てこない。何とかならんのか? 宇宙船の中じゃないんだから、
もうちょっと考えたらどうだ」
老人は俺の顔を見るなり文句を言った。
「はあ、済みません。……いや、ちょっと待ってよ! 」
反射的に謝ってしまった自分を腹の中で罵りながら、俺は直ちに巻き返しに
出た。
>>257 恋で頭がいっぱいなりながら何かと理屈をつけようとする童貞中年?
そういう雰囲気は十分出てると思うが、
出だし以降を読者に読み続けさせるキーがきっと足りない。
リビドーは、フロイト的な用法である「性的衝動の根源」という意味あいが
一般的だから、性欲減退につながらせるなら、もっと違う書き方をすべきだろう。
「幾分攻撃性から解放された」は唐突で意味不明。
「多少の文章力」を手に入れた理由としての集中力の向き先とその行為は
書かれなければならないだろう。
おそらく、創作による自己実現は、主人公にとって妄想に終わるのだろうから、
もっと妄想的な確信を感じさせたほうがいいのかも知れない。
以上。
>>257 とても読みにくいです。例えば冒頭の文を例にあげると、
>僕はいま酷い混乱の中にいて、
>けれどもすごく聡明で透明な感覚を享受する瞬間もいくらかは残されていて、
>ひとつ確かなことは自分でも嫌になるくらい物事に対する主観が時間とともに移ろぎ様子をかえ、
>最後に味わうのは後悔に似た感情だけだったということ。
・読点の前後で主語・主体が変わっている。
一つ目のブロックの主語は「僕」だが、二つ目のブロックの主語は?
・形容詞が不自然。
「透明な感覚」は良いとしても「聡明な感覚」は変だ。
・語彙のムードにまとまりがない。
例えば、「けれども」は硬いし「すごく」は軟らかい。
といった問題があります。(あと用語の間違いも幾つか)
まずは平易な文章を書くように心がけてください。
261 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/26 04:19
路地の両脇を飾る公孫樹は裸になりつつあった。枝に縋りついた葉
が、十二月の身を切るような風に逆らって揺れている。
「……風前の灯火、というやつだな」
受話器の低い声に、私ははっとして現実へと引き戻された。私は心
の何処かで、あの葉に向かって「早く散ってしまえ」と念じていた。
彼がこのタイミングでそういう言葉を用いたのは偶然だろうが、それ
にしても見透かされているようで何とも後ろめたかった。
「おい、聞いているか兄弟」
「ああ、済まない」私は窓から眼を逸らし、デスクのカレンダーに移
した。今日は二十三日。そろそろ、街じゅうがクリスマスに浮かれ始
める頃だ。オフィスではどこも、外回りと称して銀行へ走ったり、買
い物を済ませる者たちで、別の意味で慌しくなる。
「頼むからしっかりしてくれ、せめて計画が終わるまでは。分かって
るだろ。俺たちはもう、後戻りできない」
彼の言うとおりだった。私は震える手で受話器をおろすと、再び窓
の外へと目をやった。かつてそこにあった筈の公孫樹の葉は、もうな
かった。
262 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/26 04:45
>>261 うまいんじゃないの。
ただ、「路地」というのは狭い道を指すのが通例だから、
その両脇に公孫樹があるという描写は、少し引っかかる。
>バネ仕掛けの人形のように反射的に
「に」が重複しててすこし突っ掛かった。読点を入れるとか「如く」に入れ替えるとか語順を替えるとか。
>>264 レス番を引用符で指摘しろよ、この馬鹿。
>>258 やや冗長か。「アパートの部屋に敷いてある蒲団の中」とか。
「日曜の朝」を冒頭に入れずに、「その日は当然のことながら〜」の文に、
「その日は日曜日で大学の講義はなく、週五日のコンビニのバイトもない日だった」
と入れちゃうとかの工夫を。いきなり「当然のことながら」とか言われるとビビるぜ。
「バネ仕掛けの人形」を未だ比喩として使うのはどうか。比喩としてあまり面白みが
ない上に、使い古された感じがして私には抵抗がある。
最後の台詞への説明「反射的に〜」は、できれば省略してその後の流れにもっていって、
その中で会話の雰囲気を伝えていきたいところ。会話文の説明はしすぎないほうがよい。
268 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/26 22:34
>>261 うん。けっこういい。このスレには珍しく段落をつけているというのも好感が持てます。
「窓から眼を逸らし、デスクのカレンダーに移した。」
この文の前に主人公が見ていたものが「窓」ではなく、窓の外の公孫樹の木であるとすれば、
ここは、「窓から」ではなく、「窓の外の眺め(風景?)から」などにするべきだと思います。
>オフィスではどこも、外回りと称して銀行へ走ったり、買い物を済ませる者たちで、別の意味で慌しくなる。
ちょっと説明不足か。頭の「オフィスではどこも」が、「外回りと称して銀行へ走ったり」と、「買い物を済ませる者たちで」
にかかってくる。そうすっと、「オフィスで買い物を済ませる者たち」がいることになってしまう。
「買い物を済ませに出かけてしまう者たちで」かな?ただ、「別の意味で慌しくなる」の意味は、何の説明もされておらず、
よくわからない。そもそもなぜクリスマスの描写でオフィスが引き合いに出てくるのかもよくわからない。
>かつてそこにあった筈の公孫樹の葉は、もうなかった。
「かつて」は昔すぎる印象を与える。「さっきまで」とかそのくらいの表現でよろしいかと。 あった筈の、も強すぎる。
風に吹かれて飛んでいってしまってもおかしくないようなものを「筈」までいう必要はない。
「さっきまで風に揺れていた公孫樹の葉は、もうなかった」みたいな感じで。
いまちょこっとスレを見返したらけっこう段落をつけている人もけっこういますね。
逆に全然気にしてない人もいるみたい。ここんとこちょっと気になっていたのです。
271 :
書き出しだけ:04/02/27 06:53
キャッチボールには嫌な思い出がある。
僕は子供の頃、あまりキャッチボールをした記憶がない。外で遊ぶよりは、一人で黙々と本を読んでいるような、そんな子供だった。
例えば親戚の家に一日預けられたとき、大抵の叔父叔母が「いい子ね」と言うような、そんな子供だった。
もちろんその前には「手が掛からなくて」という一言がつくのだが。
そんな性格だったから当然少年野球チームにも入っていなかった。七つ離れた兄とは一緒に遊ぶようなこともなかったし、父親と休日にキャッチボール、なんて事もなかった。
それでも、キャッチボールには嫌な思い出がある。
あれは僕が十五歳をにったばかりの頃だったと思う。その頃僕には、遅まきながら(本当に遅すぎるのだが)キャッチボールフレンドなるものを手に入れていた。
同世代の友人達はとうにその単純な遊技をやめ、クラブ活動に精を出したり、女の子といかにデートするかといったことに必死になったりしていた時期だった。
僕自身今考えれば驚きなのだが、そのキャッチボールフレンドとは僕より二つか三つ年上であろう女の子だった。
僕は彼女と毎週のように近所の公園に赴き、フェンスに仕切られた一角でキャッチボールをしていた。
彼女は常々「男の子に生まれて、兄弟や父親とキャッチボールをしてみたかった」と言っていた。彼女には一緒にキャッチボールができるような父親も、
兄も弟もいなかった。
いつだったか、キャッチボールを終え彼女と帰る途中、彼女が母子家庭だということを僕は知った。もちろんその事について詮索する気もなかったし、
なぜ母子家庭になったのかなんて僕にはどうでもいいことだった。
同世代の多くの友人達がそうであったように、当時の僕も性というものを意識し始めていた時期で、その時期に異性とキャッチボールという形であれど、
遊べるというのは、それだけで彼女の家庭環境を些事と呼んでしまえるほどの魔力を持っていた。
今考えると僕は本当にキャッチボールがしたかったのか、ただ彼女と遊びたかっただけなのか、はっきりしない。
272 :
書き出しだけ:04/02/27 06:55
今思いつきで書いた文なんですが、酷評お願いします
とりあえず
>あれは僕が十五歳をにったばかりの頃だったと思う
一五歳になったばかり
の間違いです。
>>271 一行目と二行目、「そんな子供だった。」がかぶっている。わざとかぶらせているのなら、
両方、「例えば…そんな子供だった。」の形をとるべきだろう。
「あまり」「そんな」「大抵の」「もちろん」「それでも」「その頃」「僕自身」etc、必要かどうか、
考えてみるべきかな。
書き出しとしては、好みの別れるところか。かったるいと思う人もいるだろうし、面白いと思う人も
いるんじゃないか。個人的には面白いと思うが、このあたりは他の人は違う感想をもつかもしれない。
それと、何を目指して文章を書いているのか? 紙メディアに載せることを目指しているのなら、
きちんと改行して書く習慣をつけた方がいいでしょう。
「ある朝ある女子高のある担任の身に舞い降りたある悲劇」
ぼぷっ!?
ぼっはあはっはっははあうううう、、、、、んぬぉぅぅうぅぅぅうぅうあ。
うう? うう、うん、うん、うん、おっけェだいじょぴらんうむぅぅうぅうぐ。
だいじょ、う、ぶっ、ひっとりでーうんぬううぅぅぅぅうぅうぅうぅうぅ。
な、んで、デッキブラシがこん、な、ぬうむぅぅぅへぅへぅうう。
おへぁ、、無理無理、ちょ、とまってれれ。へぅぅぅぅうぅううぅぅぅぅ。
うーうーうー、うう、はいはい、おっけおっけ。うんうん。ああだめだ、だめだめ。
おっけえなんやけどむ、、無理、むり、むりぃぅ。ぅぐ。
すまんね、すまんすまん、はいはい、ハンカチある?え?鼻水?うわっ
誰かティッシュない?ティッシュ……って逃げんなよお前らー。
待ってくれよおい、ちょっとなんでこんなとこにスケボーがあんの?
ってちょっとやべええオイはうぼッ!?
はぅぅぅぅんにゅあいぅぅぅぅぅ。
んげぬういいいいいぃぃぃぃぃぃひぃひぃひぃひ、えへっ、えへっ、えへへへ。
えへへへへへ。あっはははは、あは、うううぅぅううぅぅう。うぐ、ウぐ。
お・ま・え・・ら、そりゃねえ、ょ、ぅぅぅぅぅぅううぅぅぅぐ、、
2個目だ、だ、よおい、、笑う、な、よ。むかっっつく、なぁぁぅぅぅぅぅぅぐうぅぅ。
うる、せ、え、よ、鼻水くらいなんンてことね、えだろ、よ、おぅぅおぅおぅぅぅうぐ、
2個目、なんだよ、いてえよ、ダブルだよ、2個、いやまじでお前らむかつくよ
あとでぜってえ殺すからな、、、、っておい?おいおいおい?
ちょっとまて冗談だよ俺きみたちが大好きだってば、むしろ尊敬すらしてるよ別な意味で
ごめんって、やめろって、言いすぎたって、いててて、後頭部うったから。やめなって。
あ、股裂きはやめてください、あららららら、なんですかそのホウキ。ちょっと、顔怖いよ君。
む、君ってゴルフ部だっけ?構えカッコいい。キマッテル。拍手したいけど手が動かないな、あはは。
やめなさいって、いやほんとその部分って君たちが思ってるようなもんじゃないから。
いや立ってるとかうら若き乙女が言っちゃダメだから。よしなさい君たち。
ごめんなさいってば、これ以上はクセなっちゃうから。いや冗談だけどさ、
いやまじでやめろやめなさい!怒るよ僕は。いやほんとカンベンしてよもう、
やめてやめてやめやめなさ、やめれ、やめれって、やめてやめてやめてやめ
-了-
-了-
そういうのはアリの穴でやれ
↑シカトせんかい、アホ。
夕食は一階の教室でとることになった。
私と純子は、下の渓流に降りていって、鉱泉に入った。
小屋の脇には薪が積んであった。小さな小屋の上半分が開放され、下の窓は
曇りガラスになっていた。浴槽は緑色の自然石を積み上げて作られていた。
湯の中で岩の細かい模様が鮮明に見える。
ただ、せいぜい三四人が限界の狭い浴槽だった。
板一枚で隠された濡れた岩場で服を脱いだ。
体の前面に、水飛沫の混じった渓流の風が、じかに触れる。
裸になった純子は、胸の前で両腕をバツの字にして爪先立ち、中腰で膝頭を
合わせて震える格好をしながら「ウフッ。野趣にとんでるわね」といって笑った。
浴槽に入る。しみじみとした温かさが、体に染み込んでくる。ゴーゴーとい
う瀬音と濃い山の匂いを感じながら、ぬるい湯の中でゆっくりと手足を伸ば
した。両足の指を開くと、滑稽に歪んでいた。
すでに暗く沈んだ夏木立が見える。
純子は窓枠に乳房をおしつけ、渓流の方を見ていた。腰のくびれた乳白色
の体の輪郭がゆらめいていた。白い背中で弾かれている夥しい水滴。
川の水が澄んでいれば、北欧のサウナのように水で体を冷やしてから再び湯
に戻ることもできるだろう。 残念ながらさっきの夕立で、水は褐色に濁り
少し嵩が増していた。
昼間の汗を落としてさっぱりして戻って来ると、すでに柘植老人が教室脇の
戸を全部開いて、西側の庭とひとつなぎの空間にし、教室の端を縁側代わり
に使うという工夫をしてくれていた。
そのため、ハンモックの吊るしてある樫の樹や、ジャングルジム、ブランコ
など、郷愁を誘われる風景に囲まれることになった。
ふところが狭いやつらだ。
>>271 >>273の意見に胴衣。あまり。とかなんとかぼやかす必要はない。あまりとかいうと「じゃあ少しはやったんだよな」
という要らぬ勘繰りまでしなければならないじゃないか。また、どうしてキャッチボールをしないことが「いい子」に結び
つくんだろう?キャッチボールをする手のかからないいい子だっていそうなものだ。
「その頃僕には〜手に入れていた」⇒単純ミスですね。間に括弧が入るときは注意が必要。また、相手が人間なのに
「手に入れた」は表現として適切かちょっと疑問です。「よい友人を手に入れた」.......なんか変じゃありませんか?
282 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/28 00:03
>>279 細かく気になった点は「震える格好をしながら」よくわかりにくい。震えながらなのかそれとも格好だけなのか。
あとに「夏木立」という語が出てくるので余計に混乱する。そのあとの「ウフッ」もいかがなものか。
「野趣にとんでるわね」と言って笑った。で十分ではないでしょうか。
>両足の指を開くと、滑稽に歪んでいた。
足の指が歪むとはおおごとだ。風呂になぞ浸かっていないで医者にいくべきだ。ここは単純に「歪んで見えた」
とするか、さらに丁寧に「お湯の中で歪んで見えた」とすべき。
なかなか良くかけているように思うけれど、、全体に文章をブツブツと切りすぎてかえって読みにくい印象がある。
無駄な部分を省き、文章をうまくつなげて、もう少し物語が前に進んでいく印象を与えたいものです。
いい文章を書くコツは文章を短くすることだ。とよく言われますが、私は、特に物語の文章ではあまり短く文章を
切ってしまうことは文章の潤いを失くすことでいいことではないと思っています。
レスありがとうございます
>>273 「そんな子供だった」については完全にミスです。意図して狙ったものではありません。
二回目の表現を改めようと思います。
また、「あまり」「そんな」「大抵の」「もちろん」「それでも」「その頃」「僕自身」etcについては、
意図的に多用してみました。
かえって鬱陶しかったでしょうか?
一応この後話が展開して、小説という形になる予定なので、紙媒体に載せることを目標としています。
改行に関しては、スレ投稿時「長すぎる行があります!」になってしまったので、適当なところで切りました。
実際の文では一行空いた所以外では改行していません。説明不足でした。ごめんなさい。
>>281 やはり「あまり」「例えば」「そんな」などがかえって邪魔になっているでしょうか。
>また、どうしてキャッチボールをしないことが「いい子」に結びつくんだろう?
友人とキャッチボールなどをして遊ぶより、家で大人しく本を読んでいる子供だったということを表現しようとしました。
「いい子」というのは、「放っておいても大人しく一人で本を読んでいる、手の掛からないいい子」という意味で、皮肉として使いました。
わかりにくかったでしょうか。
「その頃僕には〜手に入れていた」は完全に単純ミスです。「その頃僕は〜手に入れていた」ですね。見落としていました。
あと「手に入れていた」という表現に関しては、意図的に使用しています。
キャッチボールフレンドの「彼女」は「ようやくできた友人」ではなく、「ようやく手に入れた物(意図的に物としています)」という意味合いを持たせられればと考えて使いました。
>>279 >夕食は一階の教室でとることになった。
それが主人公にとってどういう意味を持つのか説明がないので、
浮いてしまっている。表現の仕方によっては読者を場面にぐっと引き込める
可能性もあるので工夫してみて欲しい。
>小さな小屋の上半分が開放され、
ちょっと絵が浮かばなかった。窓の上半分、ということ?
囲いの上に雨よけの屋根って造りで、周りが見渡せるってこと?
>「ウフッ。野趣にとんでるわね」といって笑った。
ウフッという部分を省き、笑い方で彼女の無邪気さや楽しさを表現したほうが
よいかと。
これだと彼女がおもちゃに見えてしまう。
特に、彼女の裸体を描写するのだからウフッ、はイカンぜよ。
>すでに暗く沈んだ夏木立が見える。
木々がやたら重く思われ、しょぼくれた感じがする。
「夕闇に沈んだ」とかにすると落ちついた雰囲気が出せるのでは。
>そのため、ハンモックの吊るしてある樫の樹や、ジャングルジム、ブランコ
>など、郷愁を誘われる風景に囲まれることになった。
これでやっと使われてない古い学校だと分かった。
「郷愁を誘われる」と直接言わないで、錆が浮き、塗装の剥げたジャングルジム
とか、今となっては誰も乗ることはないブランコとか、そういう表現で
伝えるのが小説ってもんじゃないかと。
286 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 10:37
室内プールの中には、白くて冷たい光が溢れていた。夏であっても冬であっ
ても、室内の温度と湿度は常に一定のものに保たれている。平日だけでなく、
授業の無い週末にも毎日必ずここにやってきて練習をするのを当然のことの
ように思っている僕にとって、この場所に満ちている人工的な空気と光が、
毎日の生活の中で最も馴染み深いものになっていたのは確かなことだ。
そしてそれは、たぶん僕の同級生の瑞樹にとっても同じことだったのではな
いかと思う。
二本のプールのうち、空いているほうの一本のプールサイドに、僕と瑞樹
は立っていた。熊谷コーチと三人の先輩たちは、もう一本のプールでバタフ
ライの研究をしていた。
「そろそろいく?」
と,僕は瑞樹に訊いた。
念入りにゴーグルを装着した瑞樹はうなずいた。「まずクロール。そのあ
とは平泳ぎかな」
「5はいきたいね」と僕は瑞樹に言った。
「うーん、どうだろう? だけど、今日はけっこう身体が軽いんだ。だから、
けっこう、いい線いくかもね」 と瑞樹が答えた。
飛び込み台へと歩いていく瑞樹の後ろ姿を僕は見た。瑞樹の肩はここ半年
ほどで女らしいか細さを棄て去り、誇らしげな鋭角を備えはじめていた。
脚を踏み出すたびに背の肉がゆるやかにうねり、そのうねりは競泳着を纏っ
た腰へと伝わって、瑞樹の小さな尻を震わせた。
時に柔和で時に荘重な趣きをおびている、瑞樹の筋肉の精妙な躍動は、
いくら眺めても飽きることのない豊饒に湧き立っていたが、同時に、無駄
なものが何一つとしてない、切り詰められた彼女の佇まいは、周囲の空気
を緊張させずにはおかなかった。そこに在るものは、堅牢で隙が無く、
常に張りつめており、決して僕の性欲を刺激するものではなかった。
>>283 意図的に多用ということだが、それはどういう効果を狙ったのか?それにもよる。
だが、この長さで読む限りは、文章を絞ってないなあという印象しか受けられない。
それは仕方のないことだけれどもね。鬱陶しいというか、なんて言えばいいのかな、
ぼんやりとした文章に読めるんだよね。もっと長い文章でなら、それが語り手の
性格描写のようになることもあるんだが。でも、そういう語り手だと、ぐちぐちとした
放り出したくなるような小説になりがちだが。読ませる物にするには、それを抑える
必要が出てくる。
>>286 >室内プールの中には、白くて冷たい光が溢れていた。
室内プールが頭にあるので、どうしても「冷たい」が水に懸かってしまう。
一般的に、温水プールには温いというイメージがあるので、別の言葉で
表現したほうがいいかもしれない。無機的とか。
>空いているほうの一本のプールサイドに
プールサイドを本数で数えるのかどうか調べないと分からないけど、
一本の、は省いていいと思う。
>荘重な
若い奴はなかなか、独り言でも荘重という言葉を使わないと思う。
却って水泳→若々しさ→新鮮な雰囲気、というイメージの連鎖を損ねてしまい、
マイナスになるかもしれない。
>決して僕の性欲を刺激するものではなかった。
残念! 逆説的にだが、主人公はいつも女性の水着を見て性欲を刺激される
のだと言っているようなもの。意味も言いたいことも分かるが、
その前の描写で彼女をアスリートとして描いているので、言わなくても
充分伝わると思う。
却って直接的に言ったが為に逆効果になってるかと。
俺はスケベじゃねーぞ、と言い張っていると、余計スケベに見えるでしょ?
>>288 俺はスケベじゃねえぞ!ほんとだぞ。信じておながい
290 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 15:46
庭にある松の木に私は取り憑かれていた。
昔なじみに通っている病院の庭にある木で、その一本だけがほかとはずれて植えられていた。
何の変哲もない、ただ周りと比べて少し大きいその背丈が印象的で
どこかしら、でくの坊と馬鹿にされているようにたっている。
何にも取り柄がなく、ただただ生きていくだけ。そして、最後には切り倒されるのだろう。
まるで、今の私の境遇と一緒ではないか。
ただ、生きているだけ。
「何のために生きているの?」
と、聞かれればもちろん私には答える事ができないと思う。
いや、大半の人間は私と同じように答えることが出来ないのだろうが、私には彼らのように
人より秀でている部分が全くない。それで、生きている価値があるのだろうか?
生きながらにして死んでいる……、そんな気がする。
( ´△`)アァ- オチがおもいつかねえ・・・・。
ラーメンを食い終わった俺は袖口で額の汗を拭った。ここしばらく食った中では上々の味だった。
腹が減っては戦もできぬが、ものを食ってすぐというのもまた、動くのがおっくうなものだ。
店に置いてあったスポーツ新聞の、大して興味もない芸能記事を眺めるともなく眺めながら、俺は店の
ようすをうかがった。
たいして広くもない店である。時分どきには混み合うこの店も、昼下がりの今の時間には俺のほか
客もいない。店には店長と思われる中年のオヤジと、バイトらしき若い男がいて、なにかカウンターの
向こうで仕込みのようなことをしている。
俺はゆっくりと立ちあがった。勘定をするのかと思ったのだろう。若い方がこちらを振り向いたが、俺が
それを制して、
「トイレを貸してくれ」
と言うと、またむこうを向いた。トイレは入口の脇だ。歩いていった俺は、そのまま入口の引き戸を思いきり
引き開けると、文字通り脱兎のごとく駆け出した。高校時代さんざん鍛えた足だ。食い逃げだ、という声は
風に乗ってかすかに聞こえただけだった。若いほうの店員が追いかけてきていたが、下調べは上々である。
入り組んだ路地を逃げ回り、数分でまいてしまった。
ここらでもう大丈夫だろう。息を整えて振り向くと、斎木が立っていた。
「さ、斎木か。いつも言うだろう。黙って俺の後ろに立つんじゃない」
「なんだ、また小便をこぼしたか」
斎木は皮肉な笑みを浮かべた。確かに一度、駅の便所で後ろに立たれたのに驚いて、小便をこぼしたことが
あるが、そんなことを今更蒸し返すことはないじゃないか。むっとした俺の表情を気にもせず斎木は続ける。
「今回も、巧くやってくれたな」
「このくらいの仕事、ちょろいものさ」
「わかってる。だがいつだって、油断は禁物だぞ」
そう言いいながら斎木は懐から祝儀袋を取り出し、こちらに差し出した。仕事の報酬を祝儀袋で渡されるのは
いつもながら妙な気分だ。
292 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 16:16
>>ALL
こんなことを書くとまた煽りじゃないかと思われるんだろうが、ここにあがっている作品はどれも正直つまらないと思う。
まず、総じて話にフックがない。これは致命的だ。一次では受かっても二次で落選確実な代物ばかりだ。
酷評の対象の各自の文章も、語句や用法ばかりを気にして書いた跡がモロバレな無個性派ばかり。
前スレにはぶっ飛んだ奴が一人いてときどき楽しませてもらっていたが、最近は来ていないみたいだね、彼も。
293 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 16:24
ん、前スレ見れなかった。
ぶっ飛ばないといけないん? ぶっ飛ぶって抽象的すぎてよくわからないから
詳しく書いてほすぃね。
>>291 読み手を萎えさせるような破綻は殆どなく、纏まっていて先が知りたくなる。
あとは工夫を積み重ねる段階だと思う。例えば、
>斎木は皮肉な笑みを浮かべた。
訳アリの雰囲気を出すのに使いやすいけど、その分、言葉は悪いけど陳腐な
感じがする。言葉の組み立てとか、別の表現とかを使ってくだけた親密さなり、
燻る不信感なりを表現するといいと思う。
あと、総じて視点保持者つまり主人公のインパクトに欠ける。
折角なんかヤバそうな仕事をしてるんだから、キャラに滲むようなあくを持たせるのも
面白そうな気がする。独特の世界や文体が広がるかもしれない。
個性の強い視点保持者は、うまく使えば三人称では絶対に出せない面白い
文体が造れる。しかしその個性ゆえに表現手法やスムーズな展開に
支障をきたすリスクもある。つまり、ついつい個性にありえない行動を
物語の展開のためにさせてしまう、あるいはさせられずに面倒っちく
難しいシーンを追加しなきゃならなくなる、ということがある。
食い逃げのシーンは、伊丹映画のようなニヒルかつ独特の間の
それでいて手に汗握るようにする余地は充分にあるはず。
主人公をよく想像して、彼だったらこんなときに何ていうだろうか、とか
色々と工夫すると、もっと生き生きとした文章になるとおもう。
295 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 18:43
296 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 19:05
文章のセンスは持って生まれたものだから
一回賞に応募して、それで最終選考に残れなかったら
才能ないものだと思って諦めた方がいいよ。
いくらやっても時間のムダだよ。
世の中には他にもいっぱい楽しい仕事はあるわけだしさ。
297 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 19:27
296皿仕上げ
298 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 19:39
あ。
>>296 そのレスだけで、素人であることが良く分かりますな。
現役の作家の投稿歴を調べろよ、このヴァカ(プゲラヒャゲラも一つプップッ
できたらな(プップッも一つプップッ
301 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 19:53
299の投稿歴>>>>>>>>>>>>>>現役の作家の投稿歴
302 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 19:58
>>296 生まれてはじめて書いた小説を投稿して最終に残って「漏れって才能ある」と次作も投稿するも、一次にも通らず。
あらから数年、いまだに一次と二次の間をうろついている漏れ。
ビギナーズラックって本当にあるんだな。
>>302 生まれて始めて書いた小説ってのは始めてのオナヌーで出た精液のごとく濃ゆくて勢いのあるものなのでつ。
書き進めるうちにだんだんとおとなしく中途半端に優等生な作風になり、
デビューが遠のくということは往々にしてあります。
優等生も極めれば当然、受賞には近づくんですけどね。
304 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:20
黄昏の 空に輝く ぶなシメジ
>>301 いやー、それがまだ投稿したことがないんだよ。
ごめんな(プゲラヒャゲラ
306 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:34
>>299そのレスだけで、素人であることが良く分かりますな。
で、お前はプロなのか?
どうでもいい情報集めて、ここで偉ぶってるだけの終身作家志望?
>>296みたいなレスにいちいち噛みつかんと、苦しいのかい?
ああ、そうか。すまん、終身作家志望の「素人」ってことね。
だったら素人の方がいい罠w
五年後、俺は若くしてゲイバーを持てるようになり、十年後には店舗拡大。
二十年後には俺のバーを中心とする同性愛者のメッカを作るまでに至った。
かつての仲間は俺をホモと呼びさげすんだ。
親類も俺を見離した。
しかし今、俺は最高に幸せだ。
好き好んでこの世に生まれてきた奴はいない。
しかし生まれちまったもんはしょうがない。
どうせなら精一杯、死ぬまで最高の人生を生きようぜ。
さっきも言ったが、俺は最高の人生を生きた。
金もあるし多くの仲間にも囲まれている。
街で俺達を嫌なものでも見るようなめつきで見る奴等より
何十倍も最高の人生を送っていると言える自信がある。
だがそれはみんな、あの日便所で出会った彼のおかげだ。
ゲイだろうがスカトロ趣味だろうが関係ない。
彼が俺を変えてくれた。
彼には本当に感謝し、本当の意味で愛している。
あの日以来彼とは一度も会っていないし、当然名前も住んでる場所も知らない。
だがもし、今度会うことができたら固い握手を交し、
いろいろなことを語り合いながら夜通し飲み明かしたい。
長い年月の中で記憶の中にある彼の顔はぼやけてしまったが、
俺はあの日を思い出す度に、静かに、しかし深く願う。
今日も彼が幸せに一日を終えられますように。
明日も彼が気持ちのいい朝を迎えられますように。
↑
だから、素人なんだよ。君と同じ。
309 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:42
―PresentTimeW.C
走る。
俺は走り続る。
周期的に体に走る、突き刺すような痛みをこらえながら
苦痛から解放してくれる場所を探して夕暮れ時の人気のない住宅街を俺は走り続ける。
いつもならもう家について一日の疲れを取るために熱い風呂に入ってるはずなのに。
仕事を終えて駐輪場に向かった俺を迎えたのは、
かつて自分のバイクがあったであろう場所に空く、何もない空間だった。
仕方なしに徒歩で駅まで行って電車で帰ろうとしたらその途中の道、
それもひたすら民家の並ぶ住宅街のど真ん中で人生最大級の腹痛。
今にも肛門から飛び出しそうなクソを満身の力で必死に抑えこみながら、
俺は便所を探して走り回るハメになった。
まだ十分も走っていないが、早くも息は乱れ、大量の汗が額を濡らしている。
もうすぐ三十。
俺ももう年か。
あちゃー、誤爆。
やり直し、
>>306 だから、素人なんだよ。君と同じ。
どうでもいいことをいろいろと考えて気を紛らわそうとするが、
そんな簡単に意識から痛みを切り離すことなどできない。
痛みは容赦なく俺を襲い、疲労のせいで肛門の括約筋も力を失ってきている。
あと五分もたないだろう。
最悪、気を抜いたら今すぐこの場で出るだろう。
それまでに公衆便所を見つけなければ。
俺は少し泣きそうになりながらも、足を休めることなく走り続けた。
目指すべきは公園だ。
子供の多そうな住宅街なら公園はあるだろうし、公園なら便所の一つもあるはずだ。
いやある。
絶対ある。
あってくれ。
なかったらクソを漏らしながら俺は泣く。
僕は恋をした。
白い頬をするすると落ちていく涙の色に、夕立に濡れつややかに光る栗色の髪に。
そしてなにより、つよいつよい、僕を見つめてくるその瞳の色に。
「はじめましてお兄さま。―――――私あなたが大嫌いです」
妹に、僕は恋をした。
ばたん!
騒々しい音ともにダイニングのドアが手荒に開かれる。
僕は二人分のカフェオレをカップに注ぎながら、音がした方向に顔を向けた。
「おはよう、皐月」
「おはようじゃないわ!」
まあ、たしかに。
開け放した窓から差し込む太陽は冬だということを差し引いてもすでに十分すぎるほどに高く上っているし、道行く人々もサラリーマンや学生の姿はほとんどなく、買い物に行く主婦とかそういう人たちばかりだ。
「一体なに考えているの!? 目を覚ましたらもう十一時だし! 目覚ましは止まっているし! 転校はじめから私に遅刻しろって言うつもり!? ああ、そうなのね、私をそうやってスポイルさせて孤立させて逃げ出すのを待っているんでしょう、そうなんでしょう!」
「まあまあ、そう興奮しないで」
顔を赤くして自分の言葉にどんどんかってに追い詰められてまくしたてる皐月を、やっぱり可愛いなあと感心して見つめながら、僕はカフェオレのカップを差し出した。
「興奮もするわ!」
「学校なら大丈夫。今日は創立記念日だよ」
「え…?」
黒い瞳が訝しげに僕を捉える。
「そうりつ…?」
「創立記念日。いくらなんでも、たった一人の妹を置いて学校に行くわけなんてないだろう? 第一今日学校があるんだったら、おれがまだここにいるのおかしいって思わない?」
314 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:46
電話が鳴り出した。
茶色く変色した陶器製の灰皿、そこに小山のごとく押し込められた吸殻から、まだ吸えそうな物を
探していた私は、丸めた背中を少し伸ばして、右手に鎮座する電話機を眺めた。
ナンバーディスプレイの液晶に表示された電話番号は、私の見知らぬもの。つまり、いつもの借金取り
でも退屈をもてあました友人でもないということになる。
考えるまでもなく、私はその呼び出しを無視することにした。
ヤクザでも悪友でもないとすれば、どうせテレフォンアポイントか間違い電話の類に決まっている。
それら以外の何かが、この電話を鳴らすことなどありえない。
特に根拠はないが、ここ数年の私の生活史から必然的に導き出された結論に従い、私は吸殻の山の
発掘を再開した。煙草銭にすら窮しているわけでもなかったが、抱える仕事の行き詰まりが齎す閉塞感を
ごまかすには、あまり理性的とはいえない単純作業に没頭する必要があったのだ。
だが、いつまでたっても電話は鳴り止まなかった。
部屋の環境とあまりに不調和な電子音の呼び出しが10回を過ぎたときは、まだ顔をしかめてすませる
だけの余裕があったものの、20回を過ぎるといい加減神経に障ってくる。
どこのどいつか知らんが、諦めろ。俺は今いないんだ。
そんなことを思いながら、いささかくたびれた電話機を睨みつける。
すでに、灰皿をかき回すことは諦めていた。
カウベルの音を模した電子音が30回目をこえたとき、私は大きなため息をついて受話器を取り上げた。
--------------------------------------------
この文章に関する批判をお願いいたします。
臭いものに蓋をしようと、俺は今まで貯めてきた臭いものにひとつずつ
蓋をしていった。するとどうだ。今までこの部屋の中にたちこめていた臭気が
今はどこにも感じられんばい。どういうことでしょう。
臭い親父、臭い元彼女、臭い学級閉鎖、臭いヘモグロビン。どれもこれも俺の存在を
一度も認めようとしなかった。
もうこれで小生は自由だ。フリーダム。フリーダムなんです。これはいい。
小生は小気味よく笑うと、せっかく無臭状態の部屋をまたイカ臭くした。
316 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:50
317 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:51
このスレの主旨とは微妙に違うのですが、数年前にいろいろな所からパクリまくった
小説?を書いて、それがこないだ友人に見つかってしまい『改訂版を書け』とか言われています。
パクリまくりの小説ですが、批評をお願いできますでしょうか。
さっきから、鏡の前で真剣に悩んでいる少女がいる。
「えーん、デートに着ていく服が決まらないよう。
どの服にしよっかな」
今日はキールとデートなので、着ていく服を決めているようだ。
「よーし。ジーンズとノースリープで決まりっ」
「髪型はどうしよっかな」
「首の後ろでゴムで結んじゃおうっと」
「靴はどうしよっかな」
「やっぱしローファだよね」
「手作りのお弁当も持ったし、これで完璧」
書庫で待ち合わせる事になっているので、メイは書庫に向かった。
「ああ、もうこんな時間。待ち合わせの時間に遅れちゃうよー。
もっと急がなくっちゃ」
書庫に行くと、キールはまだ来ていなかった。
周りを見るとシオンが酷く熱心に本を読んでいた。
「ねえ、シオン。何をそんなに熱心に読んでいるの」
「ああ、この本かい。これは『ドラドラドッドラス諸島における
知られざる魔法とその歴史:著者ジャンピエール…ポルナレフ』
という本で、ちょっと変わった魔法の本なんだ。これが面白いの
なんのって」
「へえ、そんなに面白いんですか」
「ちょっと変わった魔法が載っていて、それがすーーーーっごく
楽しいんだ。そうだ、今度機会があったら、この本に載っている
魔法を見せてあげるよ」
そういうとシオンはまた本を読み始めた。
しかたがないので、メイはキールが来るのを待った。
「おっそーい。キール一体何してんだよう」
いつまで待ってもキールは来なかった。
「プンスカプンスカ。来たらうーんと文句を言わなくっちゃ」
しかしキールは来なかった。
「キールどうしちゃったのかな。ひょっとしたら何かあったのか
な」
それでもキールは来なかった。
とうとう夕方になってしまった。
そこへアイシュがやって来た。
「ねえ、アイシュ。キール知らない?」
「兄さんならさっきディアーナさんと一緒に歩いてましたよ〜」
「えっ、、、、、」
メイは呆然と立ち尽くした。
そこへキールが走ってやってきた。
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「今何時だと思ってんのよ」
「……………」
「黙ってないで、何か言いなさいよ」
「………ゴメン」
「一体何時間待ったと思うのよ。デート楽しみにしてたのに」
「………ゴメン」
「遅れた訳を言いなさいよ」
「………それは言えない」
「どうして。どうして言えないの」
「どうしても言えないんだ」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「私、もう帰る」
メイは怒って帰ってしまった。
次の日の朝、メイは散歩しているとシオンに出会った。
「やあ、メイ。おはよう」
「あっ、シオンさん。おはようございます」
「昨日は随分と泣いたんじゃないのかな?目が真っ赤だ」
「えっ」
「その顔を何とかしなくっちゃ」
「わっ私、そんなにヘンですか」
シオンは唐突に何か木の実のような物を差し出した。
「これ食べて」
「えっ」
「食べて。物凄く元気が出る不思議な薬なんだ。牛も倒せるぞ」
シオンはその木の実のような物をメイに渡した。
「ほら。早く」
パクッ。
メイはその木の実を食べた。
「あの、、、これ、単なるクルミのような、、、」
「さーて、そろそろ効いてきたみたいだな。試してみようか。
いい?僕の手を引っ張ってみて」
「えっ、引っ張るって、、、」
「いいから。思いっきり」
グイッ。
メイはシオンを引っ張った。
ドンガラガッシャーン。
シオンはフッ飛んで倒れてしまった。
「シオン。ご、ごめんなさい」
「……………」
「しっかりして、シオン」
「う…そ。それとも、本当にメイが怪力なのかな?」
「………ひっどーい。騙したのね」
「どう。少しは元気になったかい?」
「……………」
「どう?」
「………もう大丈夫です。心配してくれてありがとう」
「昨日は同じ書庫に居たんだもの。大体何が起きたか
ぐらいは察しが付くよ。キールにはきつーいお灸を据えて
やらなくっちゃね」
「いいのシオン。もういいのよ」
シオンは唐突に何か黒い生き物を取り出した。
「かっかっわいいー、これ何。『まっくろくろすけ』みたい」
「これはバロンバロンと言って、ドラドラドッドラスの魔法で
使うんだ。昨日書庫で言ってた魔法だよ。こいつは腹話術用
のバロンバロンなんだ。そうだ。せっかくだから、明日ドラド
ラドッドラスの魔法を見せてあげるね。明日書庫に来てね。
約束だよ。さーて、これから準備で忙しくなるぞ」
と言うとシオンは去っていってしまった。
次の日、メイが書庫に行くと、シオンが待っていた。
「さーて、これから森へ出発だ」
何が何だか分からないうちに、森へ行く事になってしまった。
「はい。これが変身用のバロンバロン。こっちが腹話術用。
僕達の魔法とは違うから絶対にばれないよ。じゃ、ちょっと
使ってみて」
「ばれないって?それにどうやって使えばいいの?」
「バロンバロンにキスすればいいんだ。早く使ってみて」
メイが二つのバロンバロンにキスすると、メイは占い師に変身
してしまった。
「うわっ、すっすっごーい」
「それじゃ、頑張ってね」
「頑張るって、、、、」
シオンはいきなりメイをドンと突き飛ばした。そこには深い
深い落とし穴があり、メイはドスンと落ちてしまった。
「痛ったーい。何て事すんのよ」
「魔法は4時間経ったら切れるからね。忘れないでね」
シオンはどこかへ行ってしまった。
「ちょっとちょっと。私をこのままにしておく気」
メイが悲嘆に暮れていると、人の足音が聞こえてきた。
「誰か助けてーーー」
助けを聞き付けたのか、足音はこっちに近付いてくるようだ。
「助けて」
落とし穴から上を見上げていると、ヒョイとキールが顔を出した。
「あっ、キール。助けて」
メイはキールに助けてもらいました。
「ちょっと怪我をしているようですね。近くに小屋があります
から、そこで治療しましょう。どう、歩けますか」
二人は小屋に行き、メイの怪我を治した。
突然、バロンバロンの魔法が動き出した。メイは自分の意志とは
全く関係無しに、勝手に喋り始めた。
「どうも御親切にありがとございます。助かりました。私は占い師
ですので、お礼にあなたを占ってあげましょう」
メイはタロットカードを取り出して占い始めた。
「あなたには気になる女性がいますね」
ギクッ………
「しかし、最近あまり優しくしていませんね」
ギクギクッ………
「こないだデートの約束をすっぽかしましたね」
「……そ、それは、、、」
「その女性の事が気になって、夜は寝られないは、つまらな
いミスはするは、食欲は無くなるは、とても大変な事になっ
ていますね」
ギクギクギクッ………
「あなたは恋の病になっています。その女性のどういった所が
好きなの?」
「…………………………全部」
「分かりました。こういう症状には大変効く治療方法を知ってい
ます。助けてくれたお礼に治療してあげましょう。あなたの場合
は告白したいという気持ちがあるのですが、それが言えないのが
原因です。
私をその女性だと思って、思いっきり告白しなさい。
そうすればすっきりします。さあ」
「分かりました。やってみましょう」
「メイ。初めて出会った時から、君の事がずっと好きだったんだ………」
などとやっているうちに、あっと言う間に4時間が経ってしまいました。
バロンバロンの魔法は解け、メイは占い師の姿から元の姿に戻って
しまいました。キールは何が起きたのか理解できずに、口をパクパク
しました。
「お、おまえ、メイだったのか」
やっと目の前の女性がメイだと理解したキールは、顔を真っ赤にしました。
スルー
メイは今までの事を全てキールに話しました。
「そうか。バロンバロンの魔法だったのか。どうりで気が付かない
はずだ」
話しに熱中しすぎて、気が付くと真夜中になってしまいました。
「もうこんな時間だ」
しかたがないので、二人は小屋で寝る事にしました。
夜中にふっと目が覚めると、メイは真っ先に隣で寝ているキール
を見ました。キールがすぐ側で寝ている。なんて綺麗な顔なんだろうか。
キールの微かな寝息が聞こえてくる。
メイは暫くの間、キールの寝顔を見ていました。
……………長い長い時間が過ぎた。
突然キールが目を開いて、メイを見て笑った。そして、ゆっくりと
近付いてきた。彼の優しい息使いがすぐそばに感じられる。体中
の血管がむちゃくちゃドキドキしている。
キールのすらりとした長い指がゆっくりとメイの髪を撫でた。
キールのひんやりとした柔らかい唇がそっとメイの唇に触れた。
ビクッ。
メイの全身が震えた。メイはビックリして、思わずキールを突き
放した。
「君の事好きなんだ」
長い長い沈黙の後、二人はどちらともなくキスをした。
スルー
334 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 21:06
>>318 電撃なら3次〜最終選考レベル。
がんがれ。
少し思った疑問なのだが、批評している奴は誰だ?
素人が批評するわけじゃねーよな?
318 320
本文をコピペしてぐぐると個人HPがヒットするが、
これは作者本人が書き込んだものか?
それとも晒しか?
>>335 匿名掲示板なんだから誰がどんな仕事やってるかまで
考えるのは浅薄なりよ。
338 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 21:17
「ウンコをいっぱいだしたよ。ほめて!」
俺はこう言ったのさ。そうしたらケンちゃんが笑った。やった!^^
俺「ウンコは終わった。仕事にかかろう」
俺たちは何でも屋だ。魔法とか凄えいっぱい使える。剣の腕もめちゃ凄い^^
そんかわしあれだよくあるオーフェンとかスレイヤーズみたいな歪んだ性格って設定。
俺は目つきがわるい二枚目でケンちゃんはでかい男。
俺たちは誘拐された女の子を助ける依頼をされて洞窟にはいっているんだ。
バシュ!いきなり地面が爆発した。女の子をさらった魔族が攻撃してきたの!?
「ケンちゃん逃げろ!」
俺は呪文を唱えながら走って逃げた。健ちゃんも逃げている!
本気をだせばこの洞窟ごと壊すことも容易いが、
そうしたら報酬がもらえないからな。めんどくさいぜ^^;
また地面が爆発したがそのおかげで敵がどこにいるのかわかった。
五メートル向こうに柱があるけどそこの後ろにいるということがわかりましたそこで。
「いまだ、あ。いたたた」
しまった。持病の下痢がこんなときに。
俺の唯一の欠点だ。俺は卵に弱い。くそう。こりゃ大変な仕事になっちまったぜ(笑)
とりあえずここまで。長くなるのでここまでの文章で評価してくれ。
340 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 21:21
>>338 非常にうまいと思います。
物語事態も非常に面白い。
これからの展開が非常に気になります。
ポストスレイヤーズも狙えるかな、とこれは個人的な感想ですが、
さすがにこれだけで判断するのは早いかな^^;
341 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 21:24
>>338 キャラの年齢と、髪目の色がないのが残念。
しかし文章とかは相当うまいので、いけるのではないでしょうか。
ライトノベル志向だと思いますが文章レベルはもう完全にライトノベルを超越して純文学に匹敵してると思います。
なんとなく、上手そげに見えてきた。
不思議。。
>>340-341 もういいから、止めたら。臭すぎるぜ、お前(プゲラヒャゲラも一つプップッ
なんだ、やっぱり下手なの?
↑プップッ
いるわけねえだろ。そんなことにも気付かんか?
348 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 22:03
ある日、机に向かいテスト勉強をしていた
そのうち、ベランダの窓が開き、黒い影が入ってきた
失礼なやつだと僕はむっとしたが別段気にしなかった
すると、黒い影が「何をやっているの」と聞いてきたので
「三平方の定理」と僕がぶっきらぼうに答えると、つまらそうな黒色をだして、座ってしまった
しばらくたつとまた、「それは楽しい?」またくだらない質問をしてきたので無視をしていると
「テストなんか、苦しいだけさ」黒いのが面白くないことをまた言う
「勉強したって、いまからじゃおそいしたかがしれてるんだよ」知った風な口を利くなと言いたかったが
言う勇気もないしやめた、そうすると見透かしたように
ニヤニヤと口で言いながら、茶化してきた。追い出してやろうかと思ったがどう追い出せばいいのかも分からないで
また机に向かおうとすると「人とつきあえないし、女にももてないし何のために頑張るんだい」
関係ないことを出されたが図星だったので、頭に来た。何かやってやろうと影のほうを向くと
ぬるま湯をかけられた、その上「運動神経も悪いし、かおも歪んだ欠陥品といえなくもないものな」
と言われたので、ここで引けば男が廃ると重い、赤ペンでさしてやろうとしたら
つまずいた
目の前にはよだれのかかった白紙のノートと、シャーペンがあった
何か悲しい朝日だった
止めろって、厨。
名前 「りちゃぼう」だったり「記憶の壺」だったり
生年月日 1969/9/7(乙女座)
血液型 O型
住所 石川県松任市在住
351 :
素裸詩努 派似区:04/02/28 22:26
無限の季節
2月のある日、名門私立の赤峰台附属に合格した僕は赤峰台のある
実家の福岡県、赤松旋台市に行くことになった。
ずっと別居していたので妹と会うのも3年ぶりである。
そう、妹も赤峰台に合格したんだ。だから二人で住むことになった。
雄一「そろそろ福岡か……」
東京から5時間、ようやく福岡についた……。
三波「……お帰り、雄一君(お兄ちゃん)」
雄一「ただ今、黄崎さん。(三波)」
こうして、波瀾分組の生活が始まった……………。
今電撃とかの賞に応募する作品を書いているのですけど
↑の文章力ならどれくらいまでいけると思いますか?
結構マジなんで真剣にお願いします。
>>335 プロに評価してほしけりゃそれなりの努力をしてみてもらってね。
俺はシロウトだよ。できることをやっているだけ。
名前 「りちゃぼう」だったり「記憶の壺」だったり
生年月日 1969/9/7(乙女座)
血液型 O型
住所 石川県松任市在住
こいつで決まりなのか?
>>351 それは何の賞?
募集する人しだいだけれど、ある程度の賞だとしたら無理だと思うよ。
釣りかもしれないけどいちおうマジレス。
357 :
素裸詩努 派似区:04/02/28 22:45
>>356 わかりました……
昔から文章には、少しだけど自信があって
みんなに褒められていたので舞い上がってしまいました
一から出直してきます。
納得するような作品ができたらまた評価していただく
かもしれないのでその時は、よろしくお願いします。
釣りじゃありません
↑田吾作文章、晒すな。
○○「……」
××「……」
マジレスすると、こんな風になってる時点で小説じゃなくて脚本のような。
361 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 23:08
俺はソドミーの誘惑に耐え切れず、俊哉の尻山を二つに裂いた。
黄褐色の花弁が開き、俺はすぐさまそこに舌を突っ込む。
「アヒィー」俊哉の絶叫が炸裂した。俺の唾液が肛門に絡みつき白濁の糸を紡いだ。
「こんなのはどうだ!」俺は人差し指を根元まで尻の中に挿入した。
生温く柔らかな感触が指を締め付ける。「お、お、お、お許しを〜」
ふざけやがってこの淫買め!俺は息も絶え絶えになり下痢のような爆発した汗を撒き散らす。
俺はコカ・コーラを尻に挿して全力で屁をこいた。「ブホッ」と異音が響き、コークのビンは床へと叩きつけられた。
床で三転ほどしたビンは泡だった中身を容赦なく振りまきカーペットを台無しにする。
俺はビンを俊哉の経口に叩き込んだ。「バシュッ」と音が鳴り、血とコークと涎が交じり合った狂騒が始まる。
「待ってよ、こんなプレイをするなんて一言も、、、聞いて、、、あああ!」
俺は「黙れ!」と一喝し、俊哉の脱ぎかけた褌を頭に巻きつけそそり勃った欲棒を刺激する。
「口でやるんだ!さっさとしろ!」いまや大泣きしている俊哉の乳首を引きちぎる勢いで抓りあげる。
「ギャッ!」と絶叫した俊哉は堪らず俺の棍棒にしゃぶりつく。俊哉の胸から滴る赤い血を臍の周りにすりこんだ。
鏡に映った俺の姿は銅像のように美しい。そのとき、天窓で影が動いた。
「どこの変態が俺のお楽しみを覗いてやがるんだ!」俺は天に叫んだ。
>>357 どうして私にちょっと言われたくらいで納得しちゃうのん?はやくない?
>>361 下手すぎるぞ。描写の拙劣さは、厨房なみ。
ってか、自分で分からんのか?
366 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 23:17
赤川のあの書き方は、わざとやってるとしかおもえないんだけどな。
意識的に改行や会話を多くして文章を軽く見せているのも感じられるし。
処女作のあれは……、幽霊列車だっけ?
あれとか見てみなよ、改行の少ない、普通の文章なんでびっくりするよ。
作家が読者のレベルに合わせて文体を作って、
結果を出したのだとしたら、赤川次郎は天才。
で、いいよな?
119 :無名草子さん :03/12/25 01:53
マーケティングの秀才ってことでいいんじゃないの。
120 :無名草子さん :03/12/25 03:34
赤川次郎の文章、すげーテンポで読めるもんな。
とっつきやすくして、実際子供でも抵抗なく読めるようになってる。
児童文学と、普通の小説のスキマを埋めて実際成功してる。
あれだ、リアルファイトと、興行プロレスの違いみたいなもんだ。
どっちもプロだけど、狙ってる層と楽しませ方が違う。
367 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 23:19
デープラブも同じ手口だね。
読みやすいのであれだけはやったんだと思うよ
369 :
名無し藻の書き@推敲中:04/02/28 23:21
「ええ、そうよ。わたくしは、貴女を愛しているわ。――愛しているのよ。他の誰でもない、貴女を」
そう告げて、セレスティアはアンジェラを抱いた。ベッドへ押し倒し、頬から首筋、そして肩へと口づけながら啄む。
アンジェラは驚いた様に抵抗して見せた――だが、次第に大人しくなった。
姉の舌と指が与える快美感に溺れつつあったためか、力が抜けたように手足を白いシーツの上に投げ出して、妹は甘い喘ぎを漏らし始める。
上質の真珠の様な、淡紅に染まった絖白い四肢を互いに絡ませ、荒い息と時折漏れる喘ぎのみが支配する静寂の中に、猫が水を飲む時の様な音を響かせながら、セレスティアはその指で、その舌でアンジェラのそこに在る事を確かめる。
繰り返し姉が耳元で囁く睦言を耳にしながら、アンジェラは白く掠れゆく意識の中で呆然と考えていた。こうされる事は嫌ではなかった。彼女の言葉も心地よかった。
そう、セレスティアはわたしを決して裏切らない。彼女はわたしの大地なのだ――わたしの依って立つ処。愛しい姉。
でも、同性でしょう? そして姉妹なのに? わたし達――そう考えたアンジェラの瞳を覗き込んで、セレスティアはその心中を読んだように、慈悲深い微笑みと共に、優しく妹に告げた。
370 :
名無し藻の書き@推敲中:04/02/28 23:22
>>369の続き
「……姉妹であるだなんて、問題ではないのよ。わたくしは、アンジェラ、貴女を愛しているわ。貴女の魂を。血肉なんて、魂の器にしか過ぎないものよ。
わたくし達――姉妹として生まれる以前に、わたくし達自身であった筈だわ。ほんの偶然、姉妹として生を受けたに過ぎないのよ。そしてこの肉体は魂の入れ物にしか過ぎないの。
些細な事なの――アンジェラ、わたくしは貴女の魂を。共に天の父の御前に拝する貴女自身を愛しているのよ、解るわね」
アンジェラは安堵した様に微笑んだ。揺るぎない居場所がここに在るのだ。天のお父様の側だけでなく、人の世にもわたしの望まれる処が存在する。
アンジェラはセレスティアの背に腕を廻した。
「いい子ね――いい子ね、アンジェラ」
そうして2人は舌を絡ませあう。同じ時に生を受けた、全く同じその肉体は互いに絡み合う中でその狭間も薄れ、互いの快楽は互いのものとなる。そうして意識すら絡ませあう――互いの意識を練り合わせ、ひとつのものになる。
共に天の父の身許に在った頃の様に。目前に広がるのは光の園。天上の華麗なる花園。純白の百合と紅の薔薇は互いを求めあい、その甘美なる宴はいつまでも続いた。花月の女神達の微笑みと共に。
371 :
素裸詩努 派似区:04/02/28 23:23
無限の季節(改訂版)
一月も下旬にさしかかったある日の午後
地方の大学を受験した僕は
東京から汽車に揺られること五時間
よくやく着いた新天地で
雪国ならではの冷たい洗礼をうけていた。
これはやばい、死んでしまう。
おおげさではなく本気でそう思った僕の格好は
あきらかによそ者と分かる場違いなものだ。
「これぐらいでくじけてはこの先やっていけないぞ」
そう小さく呟きながら必死で喫茶店を探す自分は
大学も人間も全てにおいて負け組みなのである。
プロローグを少し変えてみました。評価お願いします。
>>371 同一人物か疑うほど改定されてますな。
要素の記述が並行するきらいもありますが、
とりあえずはそのまま最後まで書いてみてください。
>>369-371 下手すぎるな。もうちょっと、なんとかならないのか?
厨房なみだぜ。工房ならもうちょっとましなものを書くだろうな。
374 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/29 00:58
>>373 いや、漏れは悪くないと思うけど。
ただ。
雪国ならではの〜洗礼を受けていた。
の部分だけ、他の文に比べると固いかな?
ちょっと浮いているというか前後の文としっくり溶け込んでいないというか。
固めにいくか、柔らかめいくか、統一してみては?というのが漏れの感想でした。
375 :
素裸詩努 派似区:04/02/29 01:22
376 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/29 05:24
もういいお!
>>364 >>373 だからおめーが書くなり酷評なりしてみ。
まあ、ロクにできねぇからそういう言い草になるんだろうけど。
>>361は兎も角、
>>369-371は堅苦しい言い回しを持て余している
感はややあるけど充分工房レベル逝ってんべ。
つーか平均的な工房がどんなもん書くのかは良く知らないけどさ。
378 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/29 05:50
俺工房だよ
×
>>369-371 ○
>>369-370 スマン。371は
>おおげさではなく本気でそう思った僕の格好は
あきらかによそ者と分かる場違いなものだ。
「これぐらいでくじけてはこの先やっていけないぞ」
そう小さく呟きながら必死で喫茶店を探す自分は
大学も人間も全てにおいて負け組みなのである。<
がイイ味出してますね。主人公が好きになる。
ただ、
>地方の大学を受験した僕は
>よくやく着いた新天地で
よくやくはようやくのタイプミスでしょ? それはそうと、
受験したばっかりなら結果は出てない筈で、そうすっと
新天地というのは先走り過ぎてる。
つまり、受験に落ちたらそこで生活しない訳だから。
或いは、「受験した」が「合格した」なら通るけど。
380 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/29 07:55
これは私が体験した真の体験です。
学生時代に彼女(元モデル(爆)とふたりで歩いていました。
すると前方から、なんと形容すればいいやら、
例えるなら暗黒の騎士とでも言おう存在が突進してきました。
私は無我夢中で彼女を突き飛ばし、「斬るなら俺を斬れ!!!俺の命で済むなら・・・安い物ッ!!」と
無意識の内に叫んでいたそうです(彼女・談)
すると私の身体から光のモヤみたいなものが飛び出し、
うーん、これも形容しづらいんですけど、白き翼をたたえた騎士、とでもいうような形に成りました。
白の騎士は暗黒の騎士を光りの剣のようなもので断ち切り、私に向き直り
「真の勇気、しかと見届けた」と呟き、消えさりました。
5年経った今でも、はっきりと覚えています。
あれは私の守護精霊のようなモノだったのでしょうか?
381 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/29 10:34
382 :
熱い風、冷たい風:04/02/29 11:35
その年式落ちの白いクラウンは、国道から少し外れた雑木林に通じている
林道に停められていた。
午前二時をすこし回ったところだった。闇の中に、フォグランプの灯りが
ぼんやりと浮かび上がっていた。
運転席と助手席には若い男が、そして後部座席には若い女が、身じろぎも
せずに座っていた。
「いいんじゃない、ここで」
と、運転席に座っている若い男が言った。男は糊のよく利いたコットンの
Yシャツに褐色のスーツとタイを纏っていた。男は横を向き、助手席に座っ
ているもう片方の若い男に向かって、
「山本君は、どう」
と聞いた。
「いいんじゃないですか。暗くてよく分からないけど」
と、助手席に座っている、もう片方の若い男が言った。ジーンズにセー
ター、皮ジャンパーという出で立ちだった。
383 :
熱い風、冷たい風:04/02/29 11:36
三人とも口を閉じた。静寂が訪れた。
「美香ちゃん、起きてる? 」
数分後、スーツの男が後部座席の女に声をかけた。
「起きてるけど。田口さんこそ眠っていたんじゃないの」
と、美香と呼ばれた女が言った。
「俺かい? 俺は全然眠くないよ。眠くない代わりに死にたいけどね」
と、田口と言われた運転席の男が、口調の中に乾いた笑いを含ませな
がら答えた。
「いや、だけどこれだけ静かだと、マジで眠くなりますよ」
と、助手席の山本が言い、背を捻って後ろを向いた後、ちょっとシー
ト倒していいですか、と美香に訊ねた。
「いいけど、寝るんだ? 本当に」
と目を瞠った美香が、山本にむかって訊き返した。
「いや、寛ぐだけです。眠れるわけないですよ」
と山本が答え、あと、さっきから気になってたんですけど、と言葉を
継いだ。
「このハンドル、結構小さいですよね。スモークもしっかり張られてい
るし。……ひょっとして、彼氏の車か何かですか」
「違います。身内の。お兄ちゃんの車だったんだけどね」
と、即座に美香が答えた。
「あ、そうなんだ」
と言った山本は、まだ他にも何かを問いたげな面持ちを見せながらも、
それきり口をつぐんだ。
――――――――――――――――――――――――
(若者の自殺をモチーフにした短編の冒頭部)
>>382 一文目三文目が車の描写で、その間に時間の描写が挟まっている。ここだけなら構わない
かもしれないが、こういう焦点がいったりきたりする描写が多いと、読む側が混乱しやすい。
午前二時を少し回ったところという情報を入れたいのなら(ミステリの場合はこういうことを
省けない場合があるので)、もう少し位置を考えた方がいいかな。特に必要がなければ、
省略する手もあるかも。
385 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/29 15:52
>>382 かなりデキはいいとおもう。気になる点は、誰がどこに座っていてなんという人物か、という説明が
まどろっこしいというところ。「身じろぎもせずに座っていた。」のあとにまた「運転席に座っている若い男」
「助手席に座っているもう片方の若い男」 (これは2度出てくる)最初に座っていると書いているし、運転席
助手席というだけで読み手はまさかそこに立っているとは思わない。「運転席の男」で十分だ。また、
「助手席に座っているもう片方の若い男」は山本君とその前に呼ばれている。「山本と呼ばれたその男は」
とかそういうふうにしたい。(そのあとの美香のときはそうしているのに.....)
後半の地の分と台詞の使い方はいいなと思うけれど、最後の「と、即座に美香が答えた。 」とか、「と言った
山本は、まだ他にも何かを問いたげな面持ちを見せながらも、それきり口をつぐんだ。 」はもうひと工夫が
必要に思う。
386 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/29 16:01
お前ら批評するやつと批評してないやつの区別はなんなんだ?
「まったく……あいつの考えている事は全く読めんぞ」
毒づきながらシュウは隣のカズヤに話しかけた。
「お前の彼女の事なんて俺の知ったことか」
「そんなこと言うなよ。お前の幼馴染みなんだろ?」
シュウの言葉にカズヤは煙草をふかすだけで、主立った反応を示さなかった。
「そんな古い事言うなよ。中学も高校も大学も違って、何の因果か就職先で一緒になるなんてな……」
カズヤは敢えて言葉に重苦しいものを漂わせながらも、既に酔いがまわっているシュウはその空気を読めなかった。
「でさ、お前はあいつといつやったんだ?」
シュウと二人きりで話をすると、すぐにこんな話題に持っていく。
しかも、ただの幼馴染みの関係だと言うだけで、既にやっていると決めつけてきた。幼馴染みだからと言って、恋人同士になるわけではない。漫画の読み過ぎだ。
呆れながらもカズヤは返答する。
「小学生以来会ってないんだ。やるわけないだろ」
カズヤの突っぱねた答えに、シュウが疑問詞を浮かべてきた。
「あれ? あいつ、初めてはお前とだって言ってたぞ……?」
「はぁ?」
今度はカズヤが疑問詞を浮かべた。
そんな記憶は無い。カズヤの初体験は高校生三年の冬だ。当時付き合っていた彼女と大学合格を祝って……。
それに、小学校を卒業して以降、会った憶えもない。電話なら向こうが数回掛けてきたことあるが、それだけだ。
正直、記憶には自信がある。それでも、彼女の方も初体験の人間を間違えるというのも考えられない。
カズヤの動きが不意に止まった。
何か、底知れぬ泥沼に足を踏み入れた不安感が頭を襲った。
お前ら批評するのとしないのの区別の基準はなんなんだ?
カズヤの突っぱねた答えに、シュウが疑問詞を浮かべてきた!!!
カズヤの突っぱねた答えに、シュウが疑問詞を浮かべてきた。!!!!
カズヤの突っぱねた答えに、シュウが疑問詞を浮かべてきた。!!!!
ひょっとして、批評する作品と批評しない作品の区別のことを聞いているのか?
1960年代―空前の繁栄を達成しつつあった日本で、一つの戦いが行われていた。
応接室。窓辺に立つ眼鏡の男。テーブルをはさんでソファに腰掛け、その男を見上げる柳。
「あの村で何が起こっているか、さっぱりわからない。生きて帰ってこれるか、保証はしないぞ」
「生命の保証など、私の仕事にあると思うのか。全く、問題は、ない」
田舎の県道。年老いた農婦が手ぬぐいを握り締め、顔をしかめて首を振る。
「お兄さん、あそこに行くのはよしときなさい。あの村は呪われとるんよ」
正体不明の"敵"に襲われる警官隊。燃え上がるパトカー、輸送用バス。
次々に現れる"敵"の群れに飲み込まれ、落命しつづける県警機動隊の猛者たち。
無線機の向こうから絶叫する指揮官の声。
「馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な。ここは日本じゃないというのか!」
少し大きめの神社、その本殿から現れる一つの影。光量が足りないためその姿形は判然としない
「苦戦しておるようだな、柳。助太刀に用はないか?」
その人影を睨みつけ、犬歯を剥き出しにする柳。その周囲には"敵"が群れをなしている。
「何故貴様がここにいる。これは私の仕事だ」
暗がりから響く声。まるで亡霊のような、生気に欠ける声だが、断固たる決意と確信に満ちている。
「この国を、我等の餌場にする。目的はそれだけだ」
「貴様等の脳味噌に刻み込め。私の名前は―」
唇の端を吊り上げて笑う柳のアップ。振り回している鎖鎌の速度が一層上がる。
「柳龍光。この名前を、貴様等の信ずる地獄へ携えていくがよい」
日本史の裏で死闘を繰り広げた男―柳龍光。
彼は、日本を脅かした男でもあり、同時に日本を救った男でもあった。
>>392 なんか映画の予告編みたい。漏れ的には好きだけど。
ネタっぽい匂いがするが、漏れの気のせいか?
392はニヤけながら書いた、に20ペソ
違ったらスマソ
>>389 読んで言いたいことがあればレスする、つーのは皆一緒じゃない?
スルーされるのは
1.魅力がない
2.言いたいことがない
3.時間帯とかの関係で読んだ奴がいない
4.書いた奴が感想を求めているように見えない
このどれかじゃないかと
>>388 もう少し自分の言葉で書くようにしてみたら?あるいはもう少し自分の書いた文章を読み直してみるとか。
雑すぎる。
>カズヤは敢えて言葉に重苦しいものを漂わせながらも、既に酔いがまわっているシュウはその空気を読めなかった。
これなんてひどすぎるぞ。書き手の視点もあっちにいったりこっちにいったり。
398 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/02/29 22:14
>>392 何なんでしょう。確かに予告編ぽい。文章ぶつ切りだし、説明もなく場面転換するし、細かい描写はないし?
予告編だけ見せられてもねえ...?
399 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/29 23:05
食い逃げ屋。もちろん裏の稼業だ。なぜこんな稼業が成り立つのかは俺にも皆目わからない。
わかっていることは俺が食い逃げをすれば、それに対して理由はどうあれいくらかの報酬を払う奴が
どこかにいるということだけだ。
もちろんこんな妙な仕事にそれほど頻繁に依頼があるわけではない。普段は俺は流行らないラーメン
屋でバイトをしている。けしてまずいラーメンを出しているわけではないと思うが、ラーメンにもおそらく流
行があり、頑固に守られ続けているこの店の味が、時代にそぐわなくなっているのだと思っている。俺が
斎木と出会ったのは、この店のバイトを通してであった。
その日も俺は厨房で忙しく働いていた。流行らない店とはいえ、昼時くらいは混雑する。ようやっと客の
入りがひと段落したところにその男は入ってきた。「いらっしゃい」とかけた声に男は臆病そうにうなずいた。
目立たない客だった。もう他に客はいないし、早く帰ってくれないかなと思っていると、そいつは立ち上が
ってひとこと、「トイレ.......」と言った。トイレは店の奥にあります。と言ってどんぶりを洗いにかかった俺の
目の隅のほうで、男がいきなり駆け出すのが見えた。
「食い逃げだ」
店長が叫んだ。俺はその声を聞く前にすでに走り出していた。厨房からカウンターをまわりこむのに手間
取った時間で、男はすでにかなりの距離をかせいでしまっていた。俺が店を飛び出した時には男の姿は
遠くなっていたが、足に自信はある。俺はあきらめずに後を追った。相手の足も速い。おまけによく道を知
っているとみえて、あちらこちらとくるくる曲がる。俺はどうにか見失うことなく追いかけ、小さな路地を曲が
ったところで男に追いつくと後ろから組み付いた。
「畜生、手間取らせやがって」
息を切らせながら押さえ込むと、男は泣きそうな声を出し、
「ごめんなさい。ごめんなさい」
と謝った。
「散々逃げておいて、ごめんなさいで許されると思ってるのか」
激高した俺の肩をそのとき、後ろから穏やかに叩く者があった。
「まあ、謝っているじゃありませんか。許してあげたらどうです」
男を逃がさないよう抑え込んだまま振り向くと、そこには地味だが品の良い身なりをした初老の男が立っていた。
>>294批評どうも。続きをすこし書いてみた。よろ。
酷評する連中も、スレを大事にしたかったら、
批評する投稿を選んだらどうだ。
くだらん投稿をスルーするのもスレの維持の
ためには必要だぜ。
同意。
400は393信者
↑
?
404 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 16:25
361読んだら腹痛くなったよ。
405 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 17:19
ガタンッ
4月15日早朝。いきなり遅刻かもしれない。さっさと身支度を済ませ、食パンを咥えてドアを蹴破るように開ける。
「いってきまっ…!!」
ドアを出た瞬間に人とぶつかった。相手は女性のようだ。
「ごめんなさい!怪我ないです……か…ってお前か。」
「何よ。謝ってよ。」
ぶつかった相手は、近所に住む幼馴染の「三島たか子」。男勝りに勝気な女性だ。小学校、中学校、高校と同じ学校に通っている。
「あぁ、ごめん。ごめん。」
「軽いわね…後で憶えてなさいよ。それより、遅刻する。行くよ。」
制服の襟を掴み、半ば引きずられながら駅まで行った。駅に着くと、自分たちが乗る筈だった電車が出発した所だった。ここは田舎の駅。次の電車までは30分。
「あ〜あ、行ったね。」
俺が呟く。
「う、ウルサイ!あんたが歩くの遅いからっ」
次の電車が来るまで、ホームのベンチに並んで座って待つことにした。
もう春。外が寒い訳でもなく、暑いわけでもない。
「ねぇ、次の試合なんだけど…」
たか子が話し掛けてきた。中学では違う部活だったが、高校では同じ部活だ。試合に出場する為か緊張を隠せないらしい。
「あぁ、4月30だったかな。出るんだったっけ?」
「うん。この私の美貌と実力を認めて出してもらえるのよ〜」
「はい、はい。」
実際、たか子は学校一、ニを争う美少女だ。自分でもわかってるみたいだから、よくこんなナルシスト的な発言をする。
「何よ。私が可愛くないって言いたそうね…」
「へ?あぁ、可愛い可愛い。」
「…………許さない……道場で憶えてなさいよ。今日は朝から二つもイヤな事があるなんて。今日は荒れるわ。」
道場と言うのも、俺たちは部活も同じだが、それ以前に小学校から剣道を習っている。何故ここまで同じなのか不思議なものだ。
406 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 17:21
「一回も俺に勝った事無い癖に?」
俺がクスクス笑うと、たか子は顔を赤くして突っかかってきた。
「な、何よ!弓では私に勝てない癖に!」
「お、電車来た。50分遅刻だな。成績下がるぞ〜」
巧く誤魔化せた。その後は何も無く、高校に着いた。
「遅れました〜」
二人が同じクラスなのもイヤだ。学年一、ニの美少女と一緒に登校。イヤな響きだ。
「なんだ、二人して遅刻か。早く席につきなさい」
「は〜い、ごめんなさ〜い。」
たか子はにこやかに先生に愛想を振り撒いて席についていった。
「はい。すいませ〜ん」
俺も一応愛想を振り撒いて、席についておこう。
学年が上がって、高校生活にも結構慣れたってところで、50分の遅刻。
「はぁ〜〜〜…」
大きい溜息を一つついて、窓の外を見る。鬱陶しいぐらい澄んだ青い空。クラスの男子は私の方をチラチラ見てはクスクスと笑っている。何かイヤだから、睨んでおこう。
それにしても、アイツは全く能天気で鈍感で、女みたいに髪の毛伸ばして、顔まで女みたいで、今日の朝だってイキナリ飛び出してくるし…。先生がアイツの名前を必死で呼んでる。
「え〜、沖田くん。沖田くん?…沖田綾くん?」
アヤなんて…女みたいな名前だし。名前が女みたいだと外見まで女みたいになるんだな、きっと。しかも、アイツなにボーッとしてんのよ。
407 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 18:13
408 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 18:35
>>405 >さっさと身支度を済ませ、食パンを咥えてドアを蹴破るように開ける。
脚本じゃないんだろ?
410 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 18:38
>>409 違うだろ?わざとありふれた文章を書いて、俺達を試してるんじゃない?
↑
?
412 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 18:56
>>405 描写が足り無すぎる。
こういう風にかくんだよ↓
布団の中で大きく伸びをし、寝ぼけた調子で、リモコンを手に取り
俺は、テレビの電源を入れた。
ニュース番組の「4/15/8:15」というテロップが目に入った次の瞬間
俺の眠気は吹き飛び、あせりと同時に汗が噴出してきた。
「遅刻する!」
カバンに教科書を詰め込み、ブラシで髪をとかし、
いつもいつもと言って怒っているおふくろの焼いたトーストを
咥えてドアを蹴破るように開け外にでようとしたところで、人影にぶつかった。
柔らかな感触に女であることを瞬間で理解し、恥ずかしさがこみ上げ、あわてて
体を引き離し、「ごめんなさい!怪我ないです……か」と言ったところで
その女が近所に住む幼馴染の三島たか子であることに気がついた。
「何だお前か」小学校から高校まで、ずっと同じ学校に通っている
気さくな関係のために、つい謝罪の言葉も出ない。
たか子は眉をしかめて「何、謝ってよ。」と不愉快そうに言った。
俺が「あぁ、ごめん。ごめん。」とからかいまじりに言うと
「軽いわね…後で憶えてなさいよ。」といっそう険しい表情で言った。
「遅刻する。ほら、行くよ。」
俺は大急ぎで家を出てきたために、踏みつけてしまった靴のカカトをなおそうと
したが、たか子に俺の制服の襟を掴まれ、そのまま引きずらるように駅まで言った。
>駅まで言った。
「駅まで行った」の間違い
わかるとおもうけど訂正しておく。
414 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 19:03
いや〜すごい描写。
どーやって練習してんの?
どっちにしろ
>>405は情景がありふれているからダメ。
昔の少女漫画の定番のような場面じゃないか。
それを狙って書いたんじゃないの?
実際にパンをくわえて玄関から飛びだして、女の子にぶつかる
ってあるのかね。
ちょっと前の漫画の出だしなんかではよくあるんだが。
>>412 >描写が足り無すぎる
その通りだな。
>こういう風にかくんだよ
突っ込んでもいいんだが、スピード感が好みなので止めとく。
419 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:04
いや。
421 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:49
三
下宿に帰った頃には、夕焼けが萱島の大クスノキの方からさしていた。一人
で四畳半の部屋にいてもつまらないので、隣の村上君の部屋を叩いてみたが、
返事がなかった。まだ駅前のパチンコ屋から帰っていないようである。
丞太郎は山口の家のことを不思議と思い出した。あそこにはもう自分はいな
いんだなと、あたりまえのことを思った。母と双子の妹の椛と楓の三人きりだ。
一体今頃どうしているだろうか。
退屈しのぎに、丞太郎はシェイクスピアを持って、小さな木の階段をのぼっ
て、ヴェランダに出た。そこは学生たちが洗濯物を干せるようになっていて、
小さな木製の椅子もあるので、丞太郎はそこに座って本を読むことがたまにあ
った。
少し南向こうに通る京阪線の高架では、特急や準急や普通列車がかわるがわ
る走っていた。それとは別に、萱島の東側には寝屋川車庫があって、ここで列
車の整備をするため、萱島の高架から地上に降りていく列車も、下宿のヴェラ
ンダから眺めることができた。
シェイクスピアの本を片手に、ぼうっと列車を眺めていると、下のほうから
声がした。ヴェランダから少し身をのりだして、下を覗いてみると、管理人が
小さな男の子をあやしていた。
422 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:51
「おばちゃん、でんしゃがとぶ、でんしゃがとぶ」
「電車が走る。飛ぶじゃなくて、は。し。る。」
管理人がそう教えても、三歳くらいの男の子はきゃあきゃあ言って、話をま
ともに聞いていない。あたまの中にはお花畑が広がっているようである。管理
人も言うには言ったが、別にどうとも気にしていない様子であった。
あれは誰の子だろうと、丞太郎は少し不思議に思った。子供が「おばちゃん」
と言ったことから、管理人の子供でもなく孫でもないようだが。管理人の話で
は、管理人の姉が二軒隣にある学生寮の管理人をしていると、以前そのような
ことを聞いたことがある。ということは、そっちの子供かもしれない、多分そ
うだろう、と丞太郎は思った。
管理人は姉妹で管理人であるらしい。何か妙に奥ゆかしいものを感じる。家
族っていいなあ、とふと思うと、丞太郎はまた山口の母と楓と椛を思い出して
しまった。思い出すと、つい孤独になってしまった。
夕焼けに染まる街や高架の壁の色が、次第にセピア色に増していって、行き
場のない寂しさが、丞太郎の胸のうちに降り積もってきた。部屋から持ってき
た、シェイクスピアの『十二夜』も今さら読む気になれなくって、丞太郎はあ
たりを見わたしてみた。
423 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:52
ヴェランダは下宿の屋根にはめ込んだようなつくりになっている。だから屋
根に一歩足を出せばそこからつたってのぼっていける。丞太郎は奇妙な考えに
とりつかれると、すぐにそれを実行してしまった。彼は屋根に足を踏み出すと、
スリッパが滑らないように四つん這いになって、屋根をのぼりはじめた。そし
てとうとう天辺にぺたんと座ってしまった。
屋根の上にぽつねんと座る丞太郎と、ときどき通り過ぎる列車とは丸見えの
状態だった。そういうのもあってか、妙な解放感と妙な萎縮感が屋根の上の空
間にはあった。
見わたせる街のビルや家屋が夕日に沈んでいく。
北西の方角には、一番目の銭湯が見えて、古びた煙突からもくもく煙が出て
いた。
瓦職人でもあるまいに、この街のこの時間に屋根にのぼっている暢気者は、
もしかしたら自分くらいなものかもしれない。そう思うと、
「そうだ自分は生きている」
と、またあたりまえのことが丞太郎を横切った。けれど……
424 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:54
もし足が滑って、この屋根から落ちて、頭の打ち所が悪ければ、もう明日は
こないのかもしれない。数学の簡単な方程式のように解答が得られたので、丞
太郎はちょとぞっとした。
そう考えると人間の一生などは偶然や気まぐれの産物であり、その積み重ね
でできていながら、その結末はというと、数学の模範解答のように整然と無駄
や矛盾なく、理論的に片付けられてしまう気がする。そもそもどうして屋根に
のぼったのか、じつのところ丞太郎本人でさえうまく説明できない。確かに構
造的に足は出しやすかったけれど、そればっかりではない。もしそれだけなら、
ここにいる十七人の学生の誰もがのぼっていいことになる。だから丞太郎の解
析しきれない気まぐれが多々と関係している。けれど屋根にのぼった以上は、
その瞬間にも屋根から落ちるという因子が発生し、落ちるときは落ちるし、落
ちないときは落ちない。落ちてしまえば無事ではすまないかもしれないし、す
むかもしれない。しかし逆に結論から考えると、もし方程式が成立したときは
至極簡単に帰結する。人生はそこで完結する。じつにあっけないものだ。まる
で数学教師が解答から問題を考案して、試験を逆算的に作成しているみたいに。
425 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:55
生きるべきか死ぬべきか、それが問題なのではなく、生きていることこそが
すでに問題なのだ。そこに解答など何の意味があるだろうか。そこに解答など
が差し挟む余地はあるだろうか。解答はすでに用意されているのだから。まあ
だからこそ余計に、生きているって奥が深いんだろう。
丞太郎は欠伸をし、鳥は空を飛んでいた。
とうとうすっかり日が沈んでしまい、気がつけば街はペイルダークの異世界
に変わってしまっていた。もはやシェイクスピアの単行本も読めない世界だ。
それに現実世界にもう帰らなければいけない。
『十二夜』を片手に、もう片手を屋根につたわせて、丞太郎は体を低くして
屋根を降りだした。十三のときに家の階段で前につんのめって、十三段上から
転がり落ちたことがある。その時は狭い階段を頭から三回転半ほど転がって、
どすんと落ちた。その音にびっくりして、母と楓と椛が飛んで来た。映画やサ
スペンスで階段から落ちて人が死ぬシーンをたまにみる。だから転がっている
最中に、丞太郎は自分も死ぬかもしれないなと、そう思ったのを今でもよく覚
えている。しかし不幸中の幸いで、すり傷ひとつなかった。だから落ちた後に
余計に怖くなったのも記憶している。
426 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:55
>>421 主人公の思考と視界とアクションを
書いたほうがいい。
427 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 20:57
無事ヴェランダに戻ると、里見君が洗濯物を取り込んでいた。大きな洗濯カ
ゴを足もとに置いて、一週間の洗濯を片付けているところだった。
「うわっ、誰か思うたやん。びっくりさせるわあもう」
里見君のリアクションは相変わらず大きかった。しかし薄暗いヴェランダで
屋根から人が降りてきたら、やっぱり驚くだろうと思って、丞太郎は素直に謝
った。そして謝りながら笑った。
「屋根のうえで何やってたん?」
「散歩をしてた」
「はあ、オレなあ最近思うんやけど、柿本君てちょっと変」
「そうかなあ」
「ほら、本なんか持ってるし、なに?(薄暗い中、丞太郎から本をもぎ取り、
目を細める)……うわでた、シェークスピア」
「の『十二夜』です」
「わからんわあ。ちょっと本の読みすぎと違います?」
「たぶんそれは関係ないかと」
「やっぱ変。あ、そうや、ところで急な話なんやけど、今日飲みにいかへん?」
最後の洗濯物をカゴに取り込んだときに、里見君が言った。今度は丞太郎が
どきりとした。まさかもう合コンの段取りがついたのだろうかと思った。やけ
に話ができすぎていはしないかと、疑いながら話を聞いてみると、やはりなん
のことはなかった。驚いて少し損をした。
428 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:00
429 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:09
私小説って、今はもう、だめだろう。
430 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:10
泣き出しそうになる話でも、吐きそうになる話でもいいから
とにかくインパクトのある題材じゃないと・・・。
全体に地味ですが、そこそこよく書けてると思います。
ただ、随所に不慣れな感じが漂っていますね。
同じ名詞や描写の反復が多いこと・紋切り型の表現が多いこと、などは、文章をレベルの低いものにしています。
あとは、もうちょっと全体から気取りをとった方がいいんじゃないでしょうか。鼻につきます。
文章批評のスレなので、テーマについての批評は控えます。
レスごとに見ていきますね。
>>421 冒頭、やや情景描写が乱暴。下宿、大クスノキの方から射す夕日、四畳半、と単語だけ並べられてもイメージは湧かない。
ただ、小説の中途のようなので、これまでに下宿周辺の詳しい描写があるならば問題なし。
「山口の家のことを不思議と思い出」すのも、乱暴。もう少しきっかけ(山口の家を自然に思い出させるガジェットなど)がほしい。
村上君の部屋をノックして、いきなり「山口の家」と来られても読者は戸惑う。不自然。
「ここで列車の整備をするため」の、「列車の」は不要。すぐ後に「列車」がまた出てくるのでうるさくなる。
「シェイクスピアを持って」は、ここで『十二夜』の書名をいれてしまっていい。
作家名だけでは描写が漠然としすぎている。書名を出さない意図も不明。
「管理人」はここで初登場ならもう少し外見描写があった方がいい。以前にも出てるなら問題はなし。
>>428 個人的好みとしては、気分良く読めたのだが、
文体に限っていえば、レトロ調だな。漱石風といってもいい。
この文体で書き続けようとするなら、エンタメほのぼの系が
適当なのではないかと思われる。ただし、前途多難。
そんなところですな。
433 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:33
小説と作文の区別ができないのか。
434 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:34
>>431 ありがとうございます。確かに乱暴なところは、自分も反省していますが、
なるほど、みればみるほど乱暴なところはあるものです。
まあ言い訳をすると、設定が大学一年で時期が五月なので、単純に
ホームシックを思わせたかったのですが、やはり何かきっかけは必要な
気もしてきました。
300〜500ページのものを書いているので、その前後の描写や
つながりの無さは、ここでは勘弁してください。もちろん、下宿周辺や、
管理人も話のつながりで、あちこちにジグソーパズル的に出てきます。
まだまだがんばれそうです。ありがとうです。
↑
?
(431のつづき)
>>422 「あたまの中にはお花畑」は、よくない。コミカルすぎる。嘲笑としてのイメージがあるのも、悪い点。
「奥ゆかしいものを感じる」には少し違和感。辞書を引いてみて。意図した表現?
「家族っていいなあ」が唐突。非常に幼く感じられる。
「思い出してしまった。〜〜思い出すと、つい孤独になってしまった」は、しまった・しまったでうるさい。
一文に繋ぐか、後の文章を検討したほうが。
「なれなくって」が唐突に口語が出てきて不自然。「なれず」の方が良い。
助詞や紋切り型の表現については省略。ただまあ、「胸のうちに降り積もってきた」はないだろう。ベタベタ。
>>423 冒頭の文章が不明確。もう少しわかりやすく。
「屋根に足を踏み出すと〜〜屋根をのぼりはじめた」は、後の「屋根」を省略した方がいい。
二段落目も意図が組みづらい。なにから「丸見え」の状態なのか? お互いから? 近所から?
「そうだ自分は生きている」も唐突。人物の内面がほとんど見えない状態でそんなことをいわれても。
屋根の上での心象はもう少し掘り下げてもいい。文章全体で、情景描写が情景の表面ばかりを滑っている。
437 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:41
>>432 すみません。エンタメほのぼの系とは、最終的にはどんなジャンルに
なるんでしょうか? ちょっと気になるのでお願いします。
438 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:49
>>421 > 下宿に帰った頃には、夕焼けが萱島の大クスノキの方からさしていた。一人
>で四畳半の部屋にいてもつまらないので、隣の村上君の部屋を叩いてみたが、
>返事がなかった。まだ駅前のパチンコ屋から帰っていないようである。
この冒頭の三行も、もっとリテールを描写すべき。
> 下宿に帰った頃には、夕焼けが萱島の大クスノキの方からさしていた
ここは良いとしても
そこから部屋に戻るまでの様子をかいたほうがいい。
たとえば「戸を開け、中に足を踏み入れる。築五十年もたつだけあって
古びた木の匂いが鼻につく。
下駄箱に靴をいれ、軋む床板の音にわびしさを感じながら
部屋へともどった。」など。
>一人で四畳半の部屋にいてもつまらないので、隣の村上君の部屋を叩いてみたが、
ここも書き足せる。
「独りっきりの閑散とした殺風景な薄暗い部屋にいることに寂しさを覚え、部屋を出た。
隣の村上君の部屋の戸口に立ち、古びた木の戸をコツリコツリと叩いた。
部屋の中からは一切の音は聞こえず、ただ静けさだけがある。
まだ駅前のパチンコ屋から帰っていないのだろうか。」など。
>434
300〜500ページってことは、何か賞に応募する予定ですか?
でしたら、まだやめておいた方がいいです。落ち着いた表現には好感が持てますが、まったく実力不足です。
ありふれたものを低レベルで書けているだけです。
>>425 一段落目でコケた。もう少し深い思想に入ってしまってもいい。
今のままでは浅すぎて意味のない思索。伏線としてならいいけれど。
「ペイルダークの異世界」が文体から浮いている。もう少しレトロで自然な描写の方が合っている。
「十三のときに家の階段で〜」は、改行した方がいい。
転がり落ちるところはいいシーンなので、もう少し大事に書いた方がいい。
思い出しているという状況だからなのだろうが、やや理屈っぽすぎて、鈍重。
>>427 方言は母語(へんな言い方だが)の人もいるせいで、扱いが難しいので注意。
俺は方言よくわからないけど。シェイクスピアも似た理由で扱いが難しいが、まあ、これはいいや。
「合コン」にちょっと笑った。仕方ないのかもしれないが、こういう現代的な言葉がどうしても文体に合わない。
440 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 21:54
同じ名詞の繰り返しは、やはりタブーでしょうか?
思い切って削ってしまえば、すっきりするとは思うのですが、
ついつい惜しんでしまいます。いや、やっぱり削ったほうが
だんぜん良いような気もしてきました。ありがとうございます。
棺の中の父はテンガロンハットをかぶり、葉巻を銜えていた。テンガロン
ハット? たぶんその呼び方で間違っていないと思う。広いつばの両横が
カールしているものだ。
誰がそんなことをしたのかが少しのあいだだけ気に掛かったが、結局誰に
も聞かず仕舞いだったのは、そのベージュ色の帽子が、父の顔によく似合っ
ていたからだ。
白装束を着た父は、唇の先を河童の嘴のように尖らせていた。怒っている
ようでもあり、今にも何かを喋り出しそうなかんじでもある。病院で息をひ
きとった前の日の早朝に比べると、また一回り顔が縮んでしまったように見
える。家具を裏の路地に運び出したために、母の仏壇と祭壇しか置かれてい
ないこの部屋で、息をするのを止めた父の顔を眺めていると、今、自分が座
っている場所や時計の針が指している時間が、ゆっくりと身体から遠ざかっ
ていくような、茫漠とした不安定な気分になってくるのだけれど、医者から
幾度となく、あと数ヶ月の命だと宣告を受けながら、その度ごとに命拾いを
してきた父が昏睡状態に入ってから事切れるまでの三日間、ほとんど睡眠を
とっていなかったせいで、朦朧として、すっかり小さくなった父の顔を眺め
ている気分の中に、幽かな心地よさのような不可思議な感情も確かに混ざっ
ていて、その感じは、死んだ時からしばらくのあいだ付き纏って離れようと
しなかった重苦しい無気力とは、むしろ反対のもののようにさえ思える。
父の躯の傍らに座っていて思い出されることの多くは、私がまだ子供だった
頃―すくなくとも、私が十歳になったあたりまで―に多くの時を過ごした、
新大久保の職安通り沿いの、小さくて古い雑居ビルの二階に父が作った会社
の事務所の窓から見える、埃っぽい景色とか、エレベーターの中の硝薬みた
いな臭いなどだった。そんな埒も無い、とりたてて言葉にするほどのもので
もない瑣末な記憶の断片が、目の前の父の死顔と重なって、とりとめもなく
浮かんでは消えていくのを、私はただ見ていた。
父の会社で経理の手伝いをしていた母が、仕事と私の養育を両立さ
せるためには、私が多くの時間をその会社で過ごす必要があった。父
母が仕事を終える時間は夜の八時すぎで、事務所で夕食を済ませたあ
と、新宿五丁目のこの家までバスで帰宅するような毎日だった。だか
ら、居座っている時間の長さということで言えば、この家ではなくて
新大久保の会社の方が、その頃の私の家族にとっては本当の住居であ
るようなかんじだったけれど、私自身は、今から考えてみればとりた
てて大きなものではなかったはずのそのビルの、眺めているだけでな
んとなく不安になってくる、灰色の染みの付いた巨きな壁面や、狭く
て乗るたびに窒息しそうな気分にさせられる薄暗いエレベーターの様
子や、事務所の出入り口の分厚い鉄製のドアや、咽るような消毒液の
刺激臭の漂っているトイレなどに、どうしても馴染むことができなか
った。そして、主にそこで過ごした幼少の頃の数年間は、退屈で、ど
ちらかといえば憂鬱な日が多かったように思う。しかし、すくなくと
も今は、そんな面白みに欠けた子供の頃の記憶すら、丸みを帯びた、
甘い愉悦とすら言ってもよいようなものに姿を変えて、緩んだ感情の
淵をゆっくりと奔っているのだ。
443 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 22:02
父の事務所の情景は、いまでもはっきりと思い起こすことができる。
入り口の、クリーム色の塗装を施されたスチール製のドアを開けると
廊下があって、右奥には給湯室、左側に事務所という間取り自体は、
普通の会社と変わらない。だが、よく使い込まれて黒光りしている大
型のガスレンジと、新大久保の商店街から母が仕入れてきた様々な食
材が常に詰め込まれている大型の冷蔵庫の置かれた給湯室に漂ってい
た雰囲気は、まず他の会社ではお目にかかれないものだったはずだ。
ひとことで言うと、そこは、一般家庭の台所と同じにおいに満たされ
ていた。そのせいだろうか、母が給湯室にいるときには、私も一緒に
そこにいるのでないと、気持ちが落ち着かなかったし、たとえ母がそ
こにいなくても、何もすることがないときには、なんとなく足が給湯
室の方に向いてしまうのだった。一旦そこに入ると、壁や戸棚の中い
っぱいに並べられた、その部屋の狭さには不釣合いなほどの夥しい調
理器具や、さまざまな色や模様のはいった湯呑み茶碗やコーヒーカッ
プに注意を払わないわけにはいかなかったし(実際、安物ではあるが
さまざまな種類の食器類には、いくら眺めても見飽きない魅力があっ
た)同様に、冷蔵庫の中をぎっしりと満たしている食材を、母がよく
そうしていたように、点検しないわけにはいかなくなるのが常だった。
実際、仕事と育児の傍ら、その大型の冷蔵庫に収納されている食材を
駄目にさせることなく使い切っていたのは、今にして思えばちょっと
した驚きだ。母は、要領が良くて、聡明だった。しかもその美点を、
人に悟らせないようなところがあった。
――――――――――――――――――――――――――――――
『葬儀』 約一年ほど前に着手したが、現在は中断中。
>>440 読み手をつまづかせない文章なら、なんでもアリです。
ただあなたの場合は、読み手に違和感を感じさせる繰り返し方をしている。
文章表現においての「タブー」はあくまで「指針としてのタブー」です。犯すことが常に悪いことではありません。
ただまあ「指針としてのタブー」はやっぱり指針にはなるので(笑)、不慣れなうちは参考にしたほうがいいでしょう。
445 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/01 22:37
>>421 おもしろい。淡々と書いているけれど読めます。よく読んでいるし書いている人ではないでしょうか。
>>422のあたりは庄野さんの小説みたいなフンイキだ。
ところどころ細かいところで雑になるところがあります。これは推敲をすませたものですか?そうであるとしたら、
もう少し推敲するまでの期間を置いてみたらどうでしょうか。より客観的に読めると思います。
「村上君の部屋を叩いてみたが」⇒部屋を叩く?
「山口の家のことを不思議と思い出した」なにが不思議?
「管理人の話では、管理人の姉が二軒隣にある学生寮の管理人をしていると、以前そのようなことを聞いたことがある」
これはくどい。読みたくなくなる文章ですね。
「以前管理人から、彼女の姉も二間隣にある学生寮の管理人をしているという話を聞いたことがある」くらいに縮めたい。
そのあとの「かもしれないたぶん」も。推定しすぎ。
細かく書いていってもキリがないのでこのへんでやめるけれど、きちんと推敲して文章を整えれば、なかなかいいものに
なるような気がする。がんばってください。
>>440 基本的には削れるものは削ったほうがいいものができると思います。
447 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/01 22:49
>>441 「家具を裏の路地に運び出したために、〜付き纏って離れようと
しなかった重苦しい無気力とは、むしろ反対のもののようにさえ思える。 」
「。だから、居座っている時間の長さということで言えば、〜どうしても馴染むことができなか
った。」
「一旦そこに入ると、壁や戸棚の中い〜 点検しないわけにはいかなくなるのが常だった。」
この間を、いちども息をしないで朗読してみるようにね。
こんな長いセンテンスをきちんと読んで、理解してくれる読み手はほとんどいないよ。もうちょい読み手の
ことを考えてください。
>>441 ああそれから、段落をきちんとつけるように。あなたの文章は砂糖にアリがたかったようだ。
金井美恵子好きの予感!
450 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/01 23:08
>>440 です。
原へりのすけさん、他の方も、アドバイスをありがとうございます。
一縷の光明が見えた気がしました。
そういえば、まだ自分は本格的には推敲をしてませんでした。(失笑…)
今日はここに書き込みして、推敲の大切さを教えていただきました。
しかし、まだ全編も書き終わってないし……
とにかく自分の勢いがあるうちに、書けるだけかいて、
節目ごとに、何度も推敲しようと思います。
まだまだ日の目を見るには、それこそ途方に暮れそうですが、
あきらめずがんばってみます。
本当にありがとうございました。
( ´△`)アァ-ってかんじ
>>392 -------------プロローグ・1960年代・日本・東京------------
街が燃えていた。
その原因がどこにあり、誰がその責めを負うべきなのかは、はるか先の歴史が判断すべき事柄では
あったけれども、おそらく本当の所は永遠にわからないだろう。
敗戦からの復興−そして後に高度経済成長と呼ばれることとなる、世界のいかなる国も経験した
ことのない航路に乗り出したこの国の、基本方針ともいうべき様々の政策に異議を唱える人々が、
あるいは止むにやまれぬ感情から、あるいは何がしかの政治的勢力の扇動を受けて、己の意思を
主張すべくこの街に集まったことが始まりだった。
当初、その行動は集団による隊伍の形成とデモ行進、そしてシュプレヒコールという、手段だけに
限ればそれなりの正当性を有したものであった。
だが、数千人、あるいは数万人の人間、その集団をたった一つの意思のもとに統御するなど容易な
ことではない。ことに、その集まった人々の中にが自らの思想信条を実力で現実のものとせんとする
勢力が一定数混ざっていたならば、なおのことである。
そして、この"名もなき市民"の声に対して、行政をつかさどる者たちがとった対処は、彼等がその時
動員しえた手ごまの数から言えばあまりにも現実を無視したものであった。
―当該集会は無届であり、法令に違反する。従って、この集会に参加しているものに対し解散を命令せよ。
彼等が応じぬ場合は実力でもってこれを阻止すること。
明らかに、政権を担うものたちの面子のみを最優先したと見られるこの命令によって、その尖兵たる
警察官たちの対応も否応なしに決定させられることとなる―すなわち、徹底的な威圧と居丈高な応対。
実力行使もいとわぬその覚悟に、市民たちが激昂するのはもはや公理といってもよかった。
夕刻。
>>452 平穏な日々であれば、勤めを終え、家路をたどる人々の醸し出す空気によって、曰くいい難い解放感
に満ちていたこの街には、この国の縮図−都市部に限った話ではあるが−とも言うべき人々が、
路地に繰り出し、群れ集い、辛うじてデモ行進の形態をなしている隊列を組み、投石を行い、そして
荒れ狂っていた。
彼等の"活躍"によって交通インフラ―国電、都電、バスを破壊され、帰宅の足を奪われた人々も
行き場のない怒りをエネルギーに替え、彼等の主催する混沌の祝祭へ飛び込む。
対する警察も、成り行きに任せるほど無思慮ではなかった。
当初動員した頭数では足りないと見た現場指揮官は、ひとまず手持ちの戦力にて可能な限り
現状を維持すべく勤めると、すばやく事態に係る自らの分析及び上層部に対する要望を無線で連絡
する―どんどんデモ隊は増えている。もっと人数を遣してくれ。さもないと食い止められない。
治安の維持について、過剰なまでの使命感を抱いている警察上層部は極めて的確に対応した。
違法な騒擾状態を静めるべく、近在の自治体警察から続々と待機中の増援が押し寄せ、煮えたぎる
大釜の中に自ら望んで飛び込んでいく。
轟音。爆炎。警笛。怒号。罵声。悲鳴。そして狂気と情動。
日本最大級の歓楽街たるこの街は、炎とそれ以外のあらゆるものによって今まさに燃やし尽くされよう
としていた。
>>453 その、市民と警官隊が激突を繰り広げる街路から少し離れた雑居ビル。
この国で大東亜なる仰々しい冠が被せられた戦争が始まったころに立てられた、いささか老朽化
が進んでいる6階建てのビルの屋上で、一人の男が混沌と混乱と狂熱渦巻く街を見下ろしていた。
体格はこのころの日本人としては平均的―いや、それに比べてもいくらか小柄である。
年齢は、外見から判断する限りではおそらく20歳代。もしかすると、もっと年若いかもしれない。
服装は、彼の年代に属する男であれば誰でも身につけているようなありふれたもので、顔立ちも
ごくごく平凡―そう表現して悪ければ、これといって特徴のないつくりだ。
しかし、そんな彼の目つきは、同世代の人間に比べて明らかに異質の、まったく感情というものを
感じさせないガラス球のような冷徹なものである。おそらく、この目つきのみが彼の唯一の特徴と
表現してよいかもしれない。
そして、彼は今、その猛禽類にも似た眼差しで、眼下の光景を見下ろしている。
2度、3度。視線が右から左へと、ゆっくりだが隙のない動きで移ろい、彼の求めるものを探している。
いた。
距離にして、雑居ビルから100メートル前後。
位置からすると、今しがたこの戦場に参着したと思しき中規模のデモ隊―その先頭だ。
そこには、彼と同じくらいの年齢の若者が行進していた。
ジーンズ、デニムシャツ、ヘルメットに手ぬぐいという、この時代ならでは自称革命者にとってのモードを
それなりに着こなし、手にした角材を振り回し、何か大声で叫んでいる。右腕に一人だけ腕章をつけている
所を見ると、どうやら彼がデモ隊の指揮者のようだ。
彼が率いているらしいデモ隊は、寄せ集めの勢力なのか、それともほかに何か理由があるのか、
ひどく動きが緩慢なうえにバラバラだった。
所詮は、ガキの遊びか。
>>454 雑居ビルの男は、哀れみとも侮蔑ともつかない笑みを口元に浮かべ、内心で思った。
男自身も、世間の常識に従えば十分にガキと呼ばれるべき年代なのだが、彼が全身から発散する雰囲気
は、そうした類型化を真っ向から否定するだけのものを秘めている。
「馬鹿馬鹿しい。・・・・・だが、これも仕事だ」
男は吐き捨てるように呟くと身を翻し、非常階段へ向けて歩き出した。
デモ隊の先頭。
今年で20歳になる神岡竜一は、生まれて初めての"革命的闘争"に参画した喜びと興奮で舞い上がっていた。
富山県の片田舎、豪農といってよい家系の次男坊としてこの世に生を受けた彼は、幼いころから殆ど
束縛というものを受けず、限度はあるにせよ、気ままにくらしていた。
そこそこ頭のよかった彼は、東京の比較的名の通った私立大学を一回の受験で合格し、そこで彼の人生
の転機になる(と本人が思い込んでいた)さまざまの思想を学ぶことになる。
それは、主に"社会主義"だの"世界同時革命"だのといったあまり現実性の見られない代物ではあったが、
その空想性というか理想の高さゆえに―もちろん思想性云々だけではなく、流行たる社会主義思想に乗る
ことは女子学生との色々な交流を深めるきっかけであったこともあり―彼はそれに飛びつき、大学2回生に
なる今、いっぱしの革命家気取りで戦後日本史上最大級の"街路闘争"に繰り出すこととなったのだ。
だが、彼が忠誠を誓う組織から任された兵力は、彼の理想と意気込みに比し、あまりにも脆弱なしろもの
だった。
組織の上層部は、このデモが警官隊との武力衝突になると予想し、それに見合った頭数をそろえることに
腐心してはいたものの、その質にまでは気が廻らなかった。
そこで、かき集めた兵力を分析し、使えそうなのは組織の中でも発言力が大きな幹部が片端から独り占めし、
神岡のような"幹部見習"にはそのあまりモノしか与えられなかったというわけである。
>>455 だが、彼は内心で毒づいたものの、それを口にするようなことはしなかった。
むしろ、この兵力で何かを成し遂げることにより、組織内での発言力を飛躍的に高めよう、そう考えていた
のである。
だからこそ、まともに隊列すら組むことができないデモ隊を、声を嗄らして統制し、あっちへふらふら、
こっちへよろよろしながらもどうにか"闘争の場所"へとたどり着かせることが出来たのだ。
みてろよ。
角材を振り回しすぎ、いい加減くたびれてきたはずなのに、それでもなお意気だけは天をもつかんばかりに
神岡は思った。
この闘争で、俺は名をあげてやる。見ろ。俺をないがしろにしていた幹部連中め。あんなところで警官隊
相手に苦戦してるじゃないか。俺たちは無傷だ。ははは。これはいけるぞ。
俺の名前が、組織の中で―新しい日本の指導体制となる組織のなかで、重く見られるようにしてやるんだ。
今日はその絶好のチャンスなんだ。
そうすれば、一旦俺を捨ててあいつと逃げた久美子だって、きっと俺のことを見直して戻ってきてくれるに
違いない。そうだ。俺の思いをもてあそんだあのあばずれとチンピラに思い知らせてやるんだ。
はは。そういえばあいつは今日の闘争に参加してないじゃないか。いいぞ。全て片付いたら徹底的に糾弾
してやる。狂うまで革命的に追い込んでやる。そうすれば、きっと久美子も俺のことを見直して。
だが、彼は所詮田舎の次男坊だった。
>>456 いきなり耳元で、スピーカーの割れきっただみ声が炸裂する。
「そこのデモ隊に告ぐ!本日この区域での集会は許可されていない!全員、ただちに解散して―」
なんだって。
彼は声のしたほうを見た。そこには、警備服に鉄兜のいでたちで、そして投石防御用の盾をずらりと
揃えた警官隊が並んでいた。距離にして20メートルもない。
そして、なお悪いことに、彼の率いるデモ隊は、警官隊に対して長い長い横腹をさらけ出している。
馬鹿な。いつのまにここへ。だいたいおまえ等はもっとあっちに展開していたはずでは。
いや、いや。落ち着け。冷静になるんだ。いいか。訓練してきたじゃないか。
そう、こういうときの手順は、まず、隊列を組替えて―
彼が惑乱する頭で必死にそこまで考えたときだった。
まったく唐突なタイミングで、デモ隊の中央部から瓶がくるくる回りながら警官隊へと放物線を描く。
警官隊のど真ん中に落ちてくだけたその瓶は、次の瞬間不自然なほど真っ赤な炎を上げて燃え盛った。
火炎瓶だ。
「バカ!まだ俺は命令を―」
事態を悟った神岡が、青ざめた表情で絶叫したときだった。
「鎮圧せよ!」
一瞬だけ混乱した警官隊、その背後に据え付けられたスピーカーが、破局をもたらした。
神岡のデモ隊とは比べ物にならないほどの錬度を誇る警官隊は、火炎瓶の投擲による被害を最小限に
押さえ、次の瞬間、紺色の津浪となって神岡たちを襲う。
あっという間に、彼のちいさな戦力は、彼の野望とともに雲散霧消してしまった
>>458 「みんな落ち着け、落ち着くんだ!俺の―」
神岡の絶叫は、瞬時にしてちりぢりになったデモ隊の中でかき消されてしまった。
畜生、畜生、畜生。なんでこんなことになるんだ。まだ俺は戦場の端っこにしかたどりついてないんだぞ。
なんでここで俺たちがぼろぼろにやられなければいけないんだ。
精神錯乱の一歩手前に追い込まれた神岡は、もはや叫ぶことしか出来ず、指揮官に必要な状況の把握
と混乱の建て直しなど到底出来るような状況ではなかった。
ただただ、己の不幸を嘆き、永遠に消え去ってしまった栄光のかけらにしがみつくしか出来なかった。
そのため、神岡は、彼のすぐ背後に迫っていた人影、逃走と混乱のなかにあるデモ隊の中で、ただ一人
冷徹な表情を保っている人影に、まったく気づかなかった。
「神岡さん。ここはひとまずひきあげよう」
その人影が、かるく神岡の肩を叩きながら声をかける。
振り返った神岡の表情は、悪鬼もかくやとばかりに、絶望と憤怒でぐしゃぐしゃになっていた。
「何だと!引き上げるだと!まだ俺は―」
その人影は、神岡の言葉を最後まで聞いていなかった。
ふわり。
まったく気配を感じさせない動作で、人影は軽く右手を神岡の側頭部にもっていく。
ぱん。
その場に全く不釣合いな、何か紙風船がはじけるような音が一瞬小さく響いた。
と、思うまもなく、神岡が白目をむき、首をがくんと垂れ、地面にぐずぐずとくず折れる。
人影―先ほど、雑居ビルの屋上にいた男は、いかにも慌てたような表情と声音で大声を上げた。
「お、おい、神岡さん、どうした!」
>>458 わざとらしさすら感じさせる大げさな動作で、神岡の身体を担ぐ男。
「いかん、意識を失っている。早く救護所へ!」
誰かが、その叫びに反応した。
「救護所はあっちだ!」
「わかった、俺がつれていく。お前は隊の指揮を頼むぞ!」
「ああ?なんだって・・・・・・」
その誰かの台詞を、男は最後まで聞いていなかった。
小柄な体格のどこにそれほどの膂力があるのか、男は比較的大柄な神岡の身体を軽々と背負い、
救護所のあるほうへと走り去る。
もちろん、男は救護所になどいかなかった。
途中でビルとビルの隙間に飛び込み、それから幾度も路地を曲がって走りぬく。たっぷり1キロ近くも
走ったところで、男はようやく足を止めた。少しだけ、呼吸が乱れている。
さすがにこのあたりまで来ると、警官もデモ隊もおらず、薄気味悪いほどに静まり返っていた。
男は、わずかにあたりを窺うように見回すと、路地をでた車道の端に停められていた大型の乗用車に
向けて、軽く手を振った。
乗用車のドアが開き、男が2人のっそりと姿をあらわす。いかにも堅気には見えない風体の男達だ。
「こいつだ。間違いない」
神岡の顔を検分した男が、相棒に向けて小さく頷いた。
それを受けた相棒が、上着のポケットから札束を取り出し、無造作に男に突き出す。
「つまらない仕事を頼んで悪かったな、柳。あとは我々に任せてくれ」
札束を受け取り、数を数えもせずにスラックスのポケットに突っ込んだ男―柳龍光は、薄く笑って答えた。
「あんたたちはお得意様だからな。まあ、たまにはこういう仕事もいい」
書いてみたかっただけだから、批評無用。
462 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/02 22:48
街頭の灯りが消えかけている。
俺の視界にあるのは忌まわしい瓦礫の山とそこに蹲った憲次、そして折り重なる信也の死体。
散らばった薬莢と改造銃が悲しい破綻の意味を伝えていた。俺に、黒い感情が芽生えてくる。
生きながらえなかった奴らの何百もの呪詛の残滓が漂っているこの廃屋には、
無条件で人の心を荒涼とさせる理由があった。俺はそれを肌で、そして耳で感じていた。
お前達が生き残れなかったのは、ただ運が悪かっただけなんだ、憲次、信也よ。
お前等の仇は俺がとってやる!
その瞬間、視界の端で人影が動くのがわかった。「まさか、あいつが?」
前方わずか8メートルあまりの近距離から男が二人出てきた。
消えかけた街頭の灯りでも充分に二人の顔は判別できた。
「はやかったじゃないか、えっ?」
擦り切れたジーンズにからし色のシャツを着た雄介がぼさぼさに伸ばした髪を弄りながら近づいてきた。
その醜悪な顔面には、いつもの爬虫類じみたゾッとさせられる笑みが張りついている。
後ろからは雄介の舎弟である吉岡が顔を強張らせながら待機していて、銃口を俺の方に向けていた。
「状況はだいたいわかったよ、雄介さん。俺にも分け前はくれるんでしょう?」
俺は自分の態度が、卑屈に、出来るだけ媚へつらう様に映って欲しかった。
雄介は舌で唇の周りを舐った。昨日とは一変した俺の態度をいぶかしんでいるようだ。
463 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/02 23:02
>>452 あえて批評してみる。
>敗戦からの復興−〜
主述がはっきりしない上にダラダラ長い。
>当初、その行動は
この指示語はなにを指しているのかしらん?前の文章が漠然としているところにもってきて指示語を使うのはどうかと?
"名もなき市民"なぜそう呼ぶのか不明。なんの説明もなく唐突。また、ここは、名も無き市民の「声」に対してではなく、
「行動」に対してではないのか?
次の引用(―以下)も唐突。
>実力行使もいとわぬその覚悟に、
覚悟?市民は相手の「覚悟」に対して激昂しているの?違うでしょ。
書いてみたかっただけというだけあっていささか自分だけわかってる部分があるように思われる。
あと、ここんとこしばらく書いてるけど、段落をつけたほうがいいね。
以下省略。ここでのレヴェルとしては中くらいか。
>>462 2週間後、東京都文京区本郷、某所。
東京オリンピックを境に急速な近代化が進んだ首都において、未だ古きよき時代をそこかしこに
残しているこの界隈の、メインストリートと呼ぶべき街路から少し外れた所に、一軒の民家がある。
少し大きいが、ずいぶん古びたその民家―表札には、どこか稚拙な筆致で「国松」と記されてい
る―の、こればかりは贅沢な庭の半分ほどを潰して立てられた平屋建ての道場から、いささか
奇妙な笑い声がした。
「ヒャヒャヒャヒャ。それで、どうしたんの?」
笑い声の主は、道場の中で上座に当たる位置に正座している40がらみの男。
表札に書かれた苗字が偽名でなければ、国松という名前のこの男は、中肉中背の、これといって
人目を引く体形ではないが、言い方を変えれば、それ以外の全てが異様であった。
まず、その眼光。
鋭くはあったが、日本刀というよりトラバサミの刃を思わせる油断のなさを秘めたその双眸は、左右
がひどく不自然に離れていた。
眼鏡ごしのその視線の片一方は、道場で彼に向き合って鎮座する一人の若者に向けられている。
「デモ隊の中に紛れ込んで、火炎瓶を一本かすめとりました。着火の必要がない物を選びましてね。
警官隊が街路を封鎖すべく回りこみかけていたことは分かっておりましたので、そばにくるまで放っ
ておき、十分に引き寄せたところで、その中央に向けて投げました」
若者―柳龍光は、常人であればよほど鈍いものであってもどこか落ち着かない気分にさせられる
視線をまともに浴びても眉ひとつ動かさずに、半月前にこなした半端仕事の内容を手短に要約した。
「それは、どうしてかのう?」
手にしたハイライトをせわしなく吸いつけつつも、ひどく間延びした口調で、国松が尋ねる。
わからないからではなく、柳がどう答えるかを楽しみにしているかのようだ。
柳は、質問の意図を読み違えなかった。
>>464 「我々の仕事は、人に知られてはならない性質のものだからです。あの状況でただ神岡を拉致した
のでは、あまりに目立ちすぎます」
「ヒャヒャヒャヒャ。それで?」
「混乱の只中に放り込まれれば、大抵の人間は自分のことしか見えなくなります。特に、
あのような烏合の衆ではなおさらのこと」
5本目のハイライトを、あっという間に灰にした国松は、吸殻を灰皿にねじ込みながら大きく頷いた。
「合格点じゃ、柳。ヒャヒャヒャヒャヒャア」
当然だ、といわんばかりの無表情で柳は軽く頭を下げた。あの状況で、それ以外にどんな判断を
しろというのだ。
「じゃがのう、柳。まだ甘い部分もあるわな」
なんだと。一瞬だけ眉を挙げた柳は、キッとなって国松を見つめた。
そんな柳の表情の変化を面白がるように、国松は6本目のハイライトに火をつける。
「甘い部分とは、先生・・・・・?」
「それを簡単に教えたら修行にならんじゃろうが。ヒャヒャヒャヒャヒャア」
からかうような国松の言葉に、柳の表情が、ほんの一瞬完璧な無表情になった。
どこか作り物めいた無表情、とりすました無表情ではない。
心の奥底にどす黒いものを飼っているものが、ふとした弾みで見せたその本性をなによりも
雄弁に物語る無表情であった。
>>465 後になって、国松はこの時柳がつかの間見せた表情、その奥に潜むものを軽んじたことを
少しばかり後悔することになる。
柳の深奥にひそむ粘ついた感情を読み違えたがために、彼は十数年後左腕を根こそぎ失い、
商売替え―歴史の闇に息づく暗殺者から、桧舞台に立つ人々を守るための護身術、その
教導者への転身を余儀なくされたからである。
だが、そうした自分の過ち―というには、国松が責められるべき過失は全くないのだが―に頓着せず、
国松はそれから数秒間、あの奇妙な笑い声を上げつづけていた。
「まあ、はぐらかすばかりでは面白くないじゃろうから、さわりだけいっておこう。・・・・柳、お前は
自分で何もかもをやろうとしておる。これがようないわな」
端座したまま、柳は次の言葉を待っている。
「ええかの、柳。わし等のような職業のものにとっては、あらゆるものを自分に都合のええように
もっていかせる。これが大事なんじゃ」
「具体的には」
「そうじゃのう・・・・例えばの、デモ隊を混乱させるとき、火炎瓶以外にも方法があるかもしれん、
とは思わんかの?」
「先生。私にはあれ以外の方法があったとは思えません」
「それが青いんじゃア・・・ヒャヒャヒャヒャ」
柳は黙り込んでしまった。ほんのかすかに、額に静脈が浮いている。
「ま、人は筋肉と骨と皮だけでできとるわけではないわな。目で物を見、頭で物を考え、それから
体が動く。優れた暗殺者ちうのはな、柳。その過程をうまいこと操って、相手をこっちの都合いい
ように動かさせるのよ。それこそ、火炎瓶なんぞ使わんでも、指先の動き一つ、咳払い一つ、
目線の動き一つでじゃ」
「・・・・・・・・」
「物に頼らんでも、己の身体だけで状況―相手に手をかける以前に、相手をこっちの仕事が
しやすい位置や環境にもっていく。それができて一人前じゃよ。ヒャヒャヒャヒャヒャア」
>>466 何かの発作を起こしたかのように奇怪な笑い声を上げつづける国松と、彼の言葉をじっと反芻する
柳。2人の影が、彫像のようにしばしの間固まって見えた。
初夏の道場の中を、庭の樹木に宿ったアブラゼミのけたたましい鳴き声が刺し貫くように聞こえてくる。
険しいとも形容できる外の日差しは、道場の中の薄暗さを一層強調しているかのようだった。
永遠にも思える数分後。笑いを不意にピタリを止めた国松が、今度は打って変わって
真剣な表情で柳を見つめた。
「ま、お前もここにきてはや2年・・・・正直、なかなかの成長振りだわな」
先ほどまで、有体に言えば愚弄に近い言辞を吐きつづけていた師範の豹変振りに、
少し戸惑ったような表情を浮かべていた。
そんな柳にお構いなく、国松の独白が続く。
「わしが一ヶ月ここを留守にしとる間に請けた仕事が3件。うち1件はまあ、半端仕事ながら
3件とも一応の合格点じゃ。柳よ、何故にわしがお前にこないな半端仕事を任せたかわかるか?」
「・・・・わかりません」
決してわしが楽をしようとしておるわけではないぞ。
正直に前置きをつけてから、国松はゆっくりと10本目のハイライトに火をつけた。
「そろそろ、お前も一人で仕事をやってけると思うての。今までわしと2人で請けとったあの得意先
の仕事を任せてみたんじゃア。一人でもできるちゅうことを知らしめとけば後々の顔つなぎになる。
そうすりゃ、このわしも隠居して楽ができようというものよ。ヒャヒャヒャヒャヒャア」
>>467 隠居して楽、か。つまり、あんたはこれから俺の稼ぎを毟って生きていくことを選んだんだな。
国松の本心を完全に誤解した柳の顔つきがほんのかすかに険しくなる。
それは、柳のもって生まれた性癖というよりは、国松というこの異形の暗殺者が弟子を育成
するときに用いた数々の卑怯とも言うべき手法が原因であった。
そんな柳の表情の変化に気づかないか、あるいはまったく意に介していないかのどちらかで
ある国松は、ひとしきり笑ってからゆっくりと腰を上げた。
「どれ、口稽古はこれまでとするか。柳、今日から毒手の稽古にかかるぞ」
そのとき、道場の片隅に置かれた黒電話が陰鬱な音を立てて鳴り出した。
469 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/02 23:22
>>462 >俺の視界にあるのは忌まわしい瓦礫の山とそこに蹲った憲次、そして折り重なる信也の死体。
わからん。信也の死体が折り重なるわけはなかんべー?うずくまった人の上に折り重なるのもおかしいし。
どうなってるのか。
>無条件で人の心を荒涼とさせる理由があった。
理由があるなら説明してね。私なら「無条件に人の心を荒涼とさせる何かがあった」とかにしちゃうね。
「まさか、あいつが?」⇒あらわれたのはまさかの人物だったのかどうか?「まさか」と言った割にその後の
心の動きが一切かかれていないのは不自然だ。
>後ろからは雄介の舎弟である吉岡が顔を強張らせながら待機していて
日本語変。「「後ろには」にするか、「待機していて」を外すかどちらかにしないと。
>俺は自分の態度が〜
微妙におかしい気がする。どうしてかよくわからないんだけど。
「俺は自分の態度が卑屈に、媚びへつらっているように見えるように願った」とか...。
「舌で唇の周りを舐った」⇒「舌で」は余計な気もする。あるいは舌の様子か、舐る様子になにか描写がほしい。
BAKI?
473 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/02 23:24
読み進むにつれて欠点が目に付くなぁ。
>>463の中くらいは撤回します。
>>476 あっ、ジイチャン。俺、俺だよ俺、でさあ……
478 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/03 00:11
>>477 電話の向こうで聞こえた声は確かに孫のコウスケの声じゃったよ。
わしは電話口に向かって言ったさ。
「コウスケ。どうしたんじゃ。今どこにいるんじゃ」
電話の向こうでコウスケは泣きべそをかいておった。わしゃあもうその声を聞いただけで
コウスケが哀れで哀れで仕方なかった。
コウスケは、自分が今車で事故を起こして、相手の車がヤクザの車で、今すぐ修理代振り込まないと
何をされるかわからないと泣き声で訴えるんじゃ。わしはコウスケのためならなんでもする。
「わかったコウスケ。今すぐ振り込んでやる。振り込み先を教えなさい」
わしはコウスケに教えてもらった振り込み先を、電話の脇にあったでんこちゃんのメモ用紙に書いて、
こうやって今、あんたに振り込み手続きをお願いしとると言うわけじゃ。コウスケが困っとるんじゃ。ひとつ
わしの頼みを聞いとくれ.....。それにしても、死んだコウスケが今頃こんな電話をかけて来るとはのう.......。
―――感慨にふけるように話し終えてかすかに涙ぐむ老人のカウンター越しに女子行員が受話器を置き、
老人にやさしくこう言った。
「通報しますた。」
第一話「サイヤ人襲来と1000人のヤムチャ」
サイヤ人襲来前日、亀仙人・ブルマらはドラゴンボールを集め孫悟空を生き返らせようと
していた。しかしそこに一人の邪魔者が入り込んだ、そう我らがヤムチャである。
「いつまでも悟空に頼っているようじゃ駄目だ。今度は俺が奴らを倒す。神龍よ、俺を
あと999人出してくれ。」
こうしてこの世に1000人のヤムチャが誕生してしまった。
「質より量だぜ。いかにサイヤ人が強かろうと1000人のヤムチャ様には敵うまい。」
そう高笑いする1000人のヤムチャたち。その一方で、ブチきれるブルマや亀仙人。
「なんてことすんのよ!塵が積もってもゴミ山になるだけよ!」
「ハッハッハッ、心配するなブルマ。いつでも来やがれってんだ、サイヤ人め。」
「なんということじゃ・・・地球は終わりじゃ。」
そして翌日の午前11時43分、ついに地球は二人のサイヤ人の侵入を許してしまった。
二人のサイヤ人と対峙するピッコロと悟飯の前に次々とZ戦士たちが集っていった。
そしてついに1000人のヤムチャも皆の前に到着したのであった。
空一面にひろがる1000人のヤムチャたち。
「ピッコロさん、あ・・・あれは一体なんですか?」
「見るな悟飯。知らん方がいいこともある。あの馬鹿めが・・・」
「よう!おそくなったな。あいつらがサイヤ人か」
「おいヤムチャ、これはどういうことだ!お前まさかドラゴンボールで・・・」
そう詰め寄る天津飯にヤムチャはこうなった成り行きを説明するのだった。
一斉にブチきれるZ戦士たち。そしてついに悟飯は我を失ってしまった。
「わぁぁぁぁぁ!お父さんをよくも、よくもぉ!許さないぞ、ヤムチャさん。魔閃光!!!」
こうして39人のヤムチャが死に、56人のヤムチャはそれぞれ重軽傷を負った。
次話「サイバイマン6人対ヤムチャ961人」に続く
「ハアッ、ハアッ、ハアッ」
「よせ悟飯、いまは少しでも戦力が欲しいんだ。馬鹿を倒すのはサイヤ人たちを
やっつけてからにしろ。だがよくやった。」
「す、すいません、ピッコロさん。今はそれどころじゃないですよね。」
ピッコロの必死の説得によって正気を取り戻す悟飯。
地球にはナッパ以上の馬鹿がいるとは宇宙は広いな、そう思うベジータ。
「いけサイバイマン。おもいっきりやるんだいいな」
「ここは俺たちに任せてくれよ。イヤッホー」
もはや誰もヤムチャを止めやしない。サイバイマンに拳を打ち込む1人のヤムチャ。
しかし体勢を立て直すとサイバイマンは頭から酸のようなものを噴き出した。
それを余裕をもって避けるZ戦士たち。しかし先ほどの魔閃光のダメージにより
素早く反応できなかった2人のヤムチャはまともにくらい溶けてあっさり死んだ。
「よくも、かめはめ波ぁ!!」
自分を殺され怒りに燃えるヤムチャたちのかめはめ波がサイバイマンたちに襲い掛かる。
まともにくらってしまい地面に叩きつけられるサイバイマンたち。
「こんな雑魚など話にならん。さぁ次はお前たちだ。最初はハゲかそれともチビか?」
しかしサイバイマンたちはまだかすかに生きていた。ピッコロはそれに気付いていたが
黙っていた。一斉にヤムチャたちに飛びつくサイバイマンたち。
そしてサイバイマンたちは自爆した。こうして6人のヤムチャが道連れに死んだ。
違うよジイチャン、その銀行の女子行員を孕ませちゃったんだよ。
ってか、俺が死んだって、ジイチャンは惚けちまったんか?
泣けてくるよ、あの柔道7段、空手6段のジイチャンが……、うっうっ……
>>477 「でさぁ・・・・・・お金貸してくんないかなぁ・・・・・・。お金が必要なぁんだよぉう・・・・・・」
「米はうまいなああ!」
コピペに2レスマジカッコイイ
ヤムチャファンが怒るぞ
>>480 「ぎひひひ、いよいよ本番ってわけだ。せいぜい楽しませてくれよ。はぁぁぁ」
そう言うとナッパは己の力を開放した。
「こ・・・これほどまでとは・・・・!!」
そのあまりの気に圧倒されるZ戦士たち。ここで11人のヤムチャが逃亡した。
「ピッコロさん、ヤムチャさんが・・・」
「悟飯、俺には何も見えん、見えんぞ、見てたまるか!」
「さあてと、どいつからかたづけてやるかな。決めた!!」
同族嫌悪という言葉がある通りナッパはまずは天津飯に向かっていった。
これはヤムチャの物語である、詳しい説明は省き結果のみをいうと、天津飯と
餃子はナッパによって殺された。圧倒的な力を前にピッコロはある作戦を立てた。
「きけ・・やつは攻撃に移るわずかな一瞬にすきがある。そのときを狙うぞ・・」
「ようピッコロ、で俺たちは何をすればいい」
「ヤムチャ、邪魔にならないように貴様らは黙って見てろ。いまだっ」
ピッコロはわずかな隙をつき、ナッパの顔面に拳を叩き込んだ。クリリンがそれに
追い討ちをかける。ナッパは完全に体勢を崩していた。
「悟飯いまだ!!撃てぇ!」
しかし恐怖のあまり立ちすくんでしまい動くことのできない悟飯。
「悟飯ーーーーっ!!」
「そんなことだろうと思ったぜ、このヤムチャ様は準備万端だぜ。いくぞ。
とりゃーー。狼牙風風拳っ!!」
次話「炸裂?942人狼牙風風拳」に続く
第四話「炸裂?942人狼牙風風拳」
「狼牙風風拳!!とりゃー!」
「・・・・」「とりゃー!」「・・・・」「とりゃー!」「・・・・」
「お前先にいけよ」「俺はいやだよ」「お前が先に行けって」「とどめは俺がさす」
誰が一番最初にいくかでもめるヤムチャたち。もうすでにナッパは体勢を立て直していた。
「やってくれたじゃねぇか。てめえらさらに寿命を縮めたな。」
「いや俺たちは何もやってないですよ。あいつらが勝手にやったことでして・・・」
そう弁解する942人のヤムチャたち。そのときまだかすかに息のあった天津飯が
最期の気功砲をナッパにむかって放つのであった。しかし天津飯の最期の抵抗もナッパには
効かなかった。ヨロイの一部を壊しただけだったのだ。最期の力を使い果たし息絶える天津飯。
「餃子と同様、無駄死にしやがって」
そう呟くヤムチャたち。そうヤムチャたちは気付き始めていた。もしかしたら俺が1000人
いてもこいつらサイヤ人には勝てないかもしれない、と。このさい逃げるか、そんな空気が
ヤムチャたちの間に蔓延していったのも事実であった。そのときピッコロが1人のヤムチャに
近づいていった。
「ピッコロ、悪いが俺たちはお前らをあてにしてはいないぜ。」
「いいかよく聞け、ヤムチャだったな、お前はやつの注意をひきつけろ。その隙に俺が
サイヤ人の弱点であるしっぽをつかむ。力が抜けて動けなくなったところを悟飯たち
すべての力を出して突っ込め!いいな!」
ヤムチャたちは悩んでいた。ピッコロの言うとおりにするか、それとも事前にそれを警告し
サイヤ人たちに取り入るか、と。いや駄目だ、俺はヒーローになりたい、いやなるんだ。
ここにピッコロをはじめとするZ戦士たちの最後の賭けが始まったのであった。
次話「悟空復活?うかれるヤムチャ942人」に続く
ヤムチャは考えた。この作戦俺たちだけで出来るんじゃないのか、と。そうだそうすれば
手柄を独り占めにできる。ピッコロたちにばかりいいかっこはさせん。ヤムチャたちは
役割分担を決めるために緊急会議を開いた。会議は踊ったので最終的にくじ引きで決めた。
その結果、注意をひきつける役ヤムチャ600人、しっぽをつかむ役ヤムチャ1人、
特攻する役、ヤムチャ220人、棄権121人、と決まった。ここで特攻役のヤムチャ3人が
恐怖に耐え切れなくなって発狂した。
「いくぞ!!」
600人のヤムチャたちがいっせいにナッパの注意をひいた。
「いまだっ!!」
それを見てピッコロはナッパに向かって高速移動した。ナッパに着こうかという瞬間、
ピッコロの目の前に急にヤムチャが現れた。避け切れなかった2人は正面衝突をした。
その衝撃によりヤムチャは死んだ。一方ピッコロも心と体に大きなダメージを負った。
「なんてことをするんだ、ヤムチャさん!」
「あいつもしかして45度でパスをもらおうとしたんじゃ・・・」
「違う、あの俺はしっぽをつかもうとしたんだ。それをピッコロ大魔王が邪魔を・・・」
他のヤムチャたちがそう弁明した。そのときだったピッコロはこちらに向かってくる
大きな気の存在に気がついた。
「こ・・これはまさかヤツか!?孫悟空なのか・・・」
「この懐かしい気はお父さんだ。どうにか知らないけど甦ったんだ。」
ところどころで嬉し泣きをするヤムチャたち。そして互いに抱き合うヤムチャたち。
悟空の復活によってしだいにまた余裕と強気を取り戻すヤムチャたち。
「ベジータ、まさかカカロットのヤツが」
「カカロットかどうか知らんがあと5分ほどで着くだろう、戦闘力5000ほどの奴が。」
「ちぃ、お遊びはここまでだ。カカロットの息子から殺してやる。」
そう言うとナッパは強力なエネルギー砲を悟飯めがけて放つのであった。
次話「ピッコロ散る、あざ笑うヤムチャ941人」に続く
「ありゃ避けられん。悟飯のやつ・・・死んだな。」
ヤムチャは冷静にそう思った。しかしそのときピッコロが悟飯の前に立ちふさがり
盾となった。エネルギー砲はピッコロを直撃し、その体を焼いた。そののまま倒れるピッコロ。
「ピッコロ大魔王とあろうものがガキをかばうなんて情けねぇ」
ヤムチャはそう言い捨てた。そしてピッコロは悟飯の手の中で息絶えるのであった。
悲しみのあまり逆上して悟飯はナッパに向かって魔閃光を放つが片手ではね返されてしまう。
もう誰もが絶望を覚悟したそのときだった。空から筋斗雲とともに孫悟空が現れたのだ。
「何っ!カカロットだと」
「悟空、どうやって・・・」
「待たせちまってすまねぇな。神様と界王様がなんとかしてくれて二時間ほどだけ
甦れることになったんだ。ほれ仙豆だ、半分ずつ食ってくれ。」
「悟空、俺の分は?」
「ヤムチャ、おめえの分はねえ!」
「さっきから立ちっぱなしのうえ、まだ昼飯も食ってないんだぜ」
ヤムチャたちはぶつぶつと口々に不満を言い出した。空腹に耐え切れなくなったヤムチャたちは
ビニルシートを広げ、ブルマお手製の弁当を食べ始めた。ここで37人のヤムチャが毒殺された。
そうこうしているうちに悟空は界王拳を使ってナッパを倒していた。
「悟空、今の技は何だ・・・」
「界王拳・・・てんだ。カラダじゅうのすべての気をコントロールして瞬間的に増幅させるんだ。
うまくいけば力もスピードも破壊力もなん倍にもなる」
原理は狼牙風風拳と同じか・・・、ヤムチャはそう思った。
次話「動きはじめた帝王、まだ動かないヤムチャ904人」に続く
これは、荒らしだな。
>>493 まあスレ違いだし荒しであることには違いないね。
まあ今度来たら対応すればいいんじゃない。
ワラタけどね。てゆーか二次創作をバカにしてるよ。
二次創作なんて文章力関係ないんだから。面白ければいい。スレ違いだけどw
>>494 藻前、限りなく怪しいぞ。本人か(w
あれの何処がワラエルのか。ツマランと思うぞ。
漫画板のSSでしょ?コレ。
俺ちらっと読んだことあるよ。あちらではかなり有名なSSスレの作品のコピペだね。
二次創作スレってこと。
漫画板ではかなり評価を受けている職人の書いたものだったと思うけど
こっちの物書きと比べると劣るね。
文章力とか気にしなければ楽しめるけど。でもスレ違いなんで辞めてください。
この話題終了。何事もなかったかのように再開↓
舌を巻くような文章ってどう言うものですか?
いつも酷評している人達が感動するような文章がどんなものか
ちょっと興味心で聞きたいです。
気に入らないスレの作品を、ここに張ってる荒らしがいる、ってだけの話。
>>500 おおっ、青空文庫を知っている香具師が。
新しいのはないけど、ダウンして読めるのが便利だ。しかも、ロハで。
今どきの本好きで青空文庫も知らない奴のが珍しいと思うけどな(´∀`)
502は顔文字大好き
504 :
気まぐれ天使:04/03/04 13:43
その若い女はアパートのドアのところに突っ立っていた。
「お電話をいただいたと思うんですが」
と、女は出し抜けに言った
「電話って、何の」
と、俺は尋ね、女がドアをノックするまで食っていたため
口の中に残っていた、『日清スパ王・完熟トマトミートソース』
を素早く飲み込み、目の前の若い女の頭からつま先までをじっく
りと眺め回した。…… 素足にシルヴァーのパンプス。ショッキ
ングピンクのペディキュア。冬だというのに下着が透けて見えそ
うなシルクのワンピース。ミンク風のロングコート。赤茶色に染
められた長い髪、小さな顔と大きな瞳。そして、ワンピースより
も白い膚…… 。
「デリバリーです。天使です。」
と、女が言った。
「天使って、何、天使のデリバリーか?」
「はぁ?…… あの、天使って、お店の名前なんですけど」
と言いながら、女は片手に持っていたポーチから紙切れを取
り出し、俺に渡す。
『新風俗営業法届出済』
ケバケバしい原色で印刷された紙切れから、そんな文字が俺
の網膜に跳びこんできた。
「ああ、はいはい、分かった。これって、いたずら電話か何かだ
ね。悪いけど。俺はあなたなんか呼んでないから」
俺はそう言って、紙切れを女に返し、ドアを閉めるつもりでノ
ブに右手を掛けた。
505 :
気まぐれ天使:04/03/04 13:44
「え?ちょっとちょっと、閉めちゃうの? 」
女の左手が不意にスルスルと伸びてきて、俺の右の手首を掴ん
だ。意外と強い力だ。
「何言ってるんだよ。だから、俺は呼んでないって」
俺はすこしびっくりして手首を引っ込め、女に言った。
「いいんです。安くしとくんで、お願いします」
女はなおもしつこく食い下がってきた。
「本気で言っているの? 駄目だね。女は間に合ってるし、金も無
いから」
俺は即座に女に言い返した。
>>504 >小さな顔と大きな瞳。そして、ワンピースよりも白い膚……。
すまん、どうしてもチワワが……♪どうする〜アイフル〜。
507 :
酷評希望 1:04/03/04 20:49
「僕、最近筋トレを始めたんですよ」
サカガミ君は、たっぷりとミルクを入れたコーヒーを啜りながらそう言った。
僕は、煙草を揉み消すと、へえ、と答えた。サカガミ君の温和な表情や、
実年齢より六つは若く、いや、幼く見える体躯には、あまり似つかわしくない言葉だった。
「何でまた、急に?」
僕がそう尋ねると、サカガミ君は長く伸びた前髪をくしゃりとかきあげながら、実はですね、と切り出した。
「僕のバイト先に、筋トレが趣味のおじさんがいましてね。もう五十近い人なんですけど」
僕はもう一度、へえ、と相槌を打ってから、新しい煙草に火を点けた。
「その人に誘われて、市民体育館のトレーニングルームに行ったんです。そうしたら、そのおじさんは軽々と百二十キロのバーベルを上げるのに、僕は五十キロも上がらないんですよ」
僕は思わず笑い出した。サカガミ君の細い腕と端正な顔立ちに、五十キロのバーベルはあまりに不似合いだったからだ。
「ひどいな、笑うことないじゃないですか。そういえば、タカダさんも好きそうですよね、筋トレ」
「そうだね、僕も昔は好きだったよ。バーベルも百二十キロまでは上げることが出来た」
そう応えながら、僕は、昔柔道部の主将だった頃を思い出した。あの頃、僕の腕は今の1,5倍ほどの太さがあった。
しかし、束ねた鋼線をビニールの皮膜で包んだようだった腕も、今となっては風前の灯火だ。
厚くなった脂肪層の下に、置き去りにされた孤島のように筋肉の残り火が見えるだけである
508 :
酷評希望 2:04/03/04 20:50
「凄いじゃないですか!今度一緒に行きましょうよ」
サカガミ君は俄然勢いついてそう言った。
「僕はもう三十だよ。君のように若く無い。週末にビールでついた脂肪をプールで削ぎ落とすのが精一杯だよ」
「そんなこと無いですよ。僕の仕事場のおじさんなんか、四十八ですよ」
サカガミ君はテーブルを叩いて力説した。コーヒーカップから落ちたコーヒーが、テーブルの上で黒い粒になった。
「そうだね。今度一度一緒に行ってみようか」
僕は、半ば諦めてそう言った。
「そうしましょう!今度電話入れます。それじゃあ、僕はそろそろバイトに行きます」
「ああ、気をつけてね」
サカガミ君はそう言うと、テーブルの上に百円玉を三つ置いて去っていった。
僕は、一人になった喫茶店のテーブルで、自分の腹を触ってみた。
ベルトの上に薄く肉が乗っている。確かに太った。トレーニングの翌日の、あの心地よい筋肉の痛みも、
最後に味わったのはいつだったかまるで思い出せない。
腕をぐるりと回してみた。まだ、肩周りには分厚い筋肉の感覚があった。
中国の偉人が、「我三十にして立つ」と言っていたのを思い出した。
「我三十にして立つ」と口に出して言ってみた。四十八の筋トレ愛好家に対抗意識が芽生えていることに気づいた。 そうだ。僕は元々対抗意識の強い人間だった。長らく忘れていた、清新な感覚に気づいて、僕は少し苦笑した。
喫茶店から家までとりあえず、2キロ。今日のバス代は節約できそうだ
中年の再出発を書いた小説の冒頭部分です。酷評おながいします。
>>507-508 冒頭にセリフを持ってくるのは皆よくやるけど、漏れ的には
どうかとおもう。劇的なセリフならまだしも、「筋トレ」だと
一気に萎えてしまう。冒頭部は読者を引き込めるかどうかの
重要なポイントなので、大風呂敷広げるくらいの気概をもって
当たるべきでは。
>僕は、煙草を揉み消すと、へえ、と答えた。サカガミ君の温和な表情や、
>実年齢より六つは若く、いや、幼く見える体躯には、あまり似つかわしくない言葉だった。
意外に思うなら、「揉み消すと、へえ」だけではリアクションとして繋がりも
説得力もない。また、実年齢も分からないのだから六歳若いという描写は
意味を為さない。
>腕も、今となっては風前の灯火だ。
「風前の灯火」は衰退よりも命運尽きるときに使われる。
腕が壊死する訳でもないのだから、強過ぎる。
>サカガミ君はテーブルを叩いて力説した。
穏やかな「サカガミ君」のイメージと違和感を覚える。
幾ら興奮したからって、大人しそうな奴が目上の人の前でテーブル叩くだろうか?
テーブルを叩くのは威嚇的なイメージを伴う。
>中年の再出発を書いた小説の冒頭部分
筋トレへの決意を再出発の象徴的な出来事にしたいのだろうが、
鈍った体を鍛えなおす、ではどうにも盛りあがりに欠ける(と、漏れは思う)。
再出発への本筋の動機があるのなら、鈍った体にそれを絡めて描写して、
陰影をつけ、筋トレを尚象徴的な出来事として持っていくのが吉だろう。
>>509 酷評ありがとうございます。耳が痛いです。
テーブルを叩く事に関しては、「幼さ」と「熱っぽさ」を出したかったんですが、
確かに威嚇的ですね。その通りです。
この冒頭の後で、「僕」が失業している事、妻に逃げられたことを書いています。
でも、冒頭にその事実を持ってきたほうが、盛り上がる気がしてきました。
批評を参考に書き直させてもらいます。ありがとうございました。
511 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/05 03:40
写真の中のヨネ婆は、いつもおでこに右手をかざしている。
まぶしいからなのか、おでこを人に見せたくないのか。
「ばあちゃんはねえ、写真が嫌いだったんよ」
写真を見つめながら、オヤジがそう言った。
俺も写真が苦手だった。
いつも半分目を閉じているか、白目になっている。
どっちにしても、メガネに隠れたど近眼の瞳には表情なんてない。
ヨネ婆は、たいてい朝いちばんに店に来る。
雨が降っていなくても必ず傘を握り締めていて、
それを大事そうに傘立てに入れるとカウンターの真中に腰掛ける。
ひどく小さいから、足がつかない。
「いつものな」
低音のしっかりした声で。いつもの、とはホットミルクのことだ。
ヨネ婆はコーヒーが飲めない。
親父とヨネ婆がとりとめなく話している間、
俺は皿を洗って、トイレ掃除をすませる。
「トイレに入るときは必ずエプロンをはずせよ」というのが親父の口癖で、
きちんと遂行しいるにも関わらず毎回注意され、
そのたびにヨネ婆はニヤリと口の端をひきつらせて笑う。
とりあえず、冒頭部分ですがよろしくお願いします。
>>511 3行目の親父の台詞では過去の人のように感じるがその前後は現在形。まぜてつかうのがいけないということはないが
ここははっきりさせたほうが良い。
「俺も写真が苦手だった」とある。今では苦手ではないということか...?。
>「いつものな」
>低音のしっかりした声で。いつもの、とはホットミルクのことだ。
しっかりした声で言う。とかきちんと書いたほうがいい。なんとなく中途半端な印象。
>とりとめなく話している間
とりとめなく話している間に、としたい。とりとめない話をしている間に、の方が私的には好みだが。
トイレに入るときにエプロンをはずせ、というのを遂行(遂行とは大袈裟だな!)しているにもかかわらず毎回注意される
ってのはおかしい。時々忘れるので注意されて、とかいうのならわかるが。
513 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/05 22:19
賑やかな繁華街を、男が歩いていた。虚ろな目をして。
若い女が、男の斜め前から近づいてきて、声を掛けた。
「すみません。カンタンなアンケートに答えてくれませんか」
男は、これがキャッチセールスだとすぐに見抜いた。
決まりきった台詞に、この厭になれなれしい声の掛け方が特徴的なのだ。
キャッチセールスとは、商品売買の目的とは無関係な言葉をかけられ、
それをきっかけに喫茶店や営業所などに連れていかれ、
話をしているうちに商品の売買に話題を移し売買契約をさせられるいう
悪徳商法のことだ。
今さら、そんなのに引っかからない。
男は女を無視して、人ごみの中へ消えていった。
「若い女」とか「男」とか「賑やかな繁華街」とか書き捨てて、一体どんな人物や情景を想像させようってんですか。
ただの言葉ですよ。ただの名詞です。
>>513 「悪徳商法のことだ」ではなく「悪徳商法のこと。」のほうがリズミカル。
517 :
初心者1号:04/03/06 23:09
熱帯夜の寝苦しさに耐え切れず目が覚めた。
寝汗で濡れたTシャツが背中に纏わりつきむず痒い。
その上、喉の渇きが酷い。私は再び襲い掛かる睡魔を振り払い水を求め
起き上がろうとした。
その瞬間、今までにない違和感を感じた。体が動かない。
何かの間違いだと思い、何度か試みたが駄目だった。
そもそも首から下の感覚がまったくなかった。
「嘘でしょ」
声が出ない? 金縛り? 私が?
私には霊感なんてない。当然ながらこの十五年、人前で語れるような
霊体験など何一つない。疲れているんだ。そう、疲れているんだ、きっと。
そう言えば期末テストやら、部活動やらで最近忙しかったもの。
私は唯一自由になる両目を閉じた。何も見たくない。
余計なことは考えない。 お化けなんて想像したくもない。
「だ〜るまさんがこ〜ろんだ」
空耳だ。そうに決まっている。無理やりでも自分自身に言い聞かせた。
囁きは止むことなく繰り返される。 しかもその声は確実にこちらへと
忍び寄ってくる。 耳を塞ぎたい。私は動かない自分の両腕を呪った。
「誰か!! 誰か来て!!」
悲鳴すらあげられない。直後、私の耳元に何者かの息が吹きかけられた。
「目を開けていいんだよ。ほら、だ〜るまさんがこ〜ろんだ」
恐怖に堪えられず、微かに目を見開いた。涙に滲んだ私の視界に
飛び込んできたのは赤い人魂だった。人魂は膨張し始め、やがて弾け飛んだ。
その破裂音と同時に私は金縛りから解放された。
喉の渇きが酷い。今度は起き上がれた。枕もとのスタンドに手を伸ばし
スイッチをつけるとその傍で身に覚えのない小さな達磨の置物が
横向きに転がっていた。達磨の両目は黒褐色の血で塗りつぶされていた。
518 :
初心者1号:04/03/06 23:10
批評をお願いします。
改行失敗しました。欝だ・・・
>>517 微妙。怪談話は怖がらせてなんぼです。もう少し、読者を焦らした方がいいでしょう。
語られた化け物よりも、語られない間の方が、あれこれ想像力を刺激するものです。
>その瞬間、今までにない違和感を感じた。体が動かない。 何かの間違いだと思い、何度か試みたが駄目だった。
脚や腕など、動かそうとした具体的な身体の部分を入れると、もっと臨場感が出ます。
また、「何度か試みたが駄目だった」は、何を試みたのかがやや不明確です。
>私には霊感なんてない。当然ながらこの十五年、人前で語れるような霊体験など何一つない。
「なんて」「など」の同居はちょっと不自然です。
>「だ〜るまさんがこ〜ろんだ」
>空耳だ。そうに決まっている。無理やりでも自分自身に言い聞かせた。
>囁きは止むことなく繰り返される。
囁きなら囁きと最初に書きましょう。読者はあなたの脳内を読むんではなくて、あなたの文章を読むんです。
>人魂は膨張し始め、やがて弾け飛んだ。
この場面でこの描写は、のんびりし過ぎています。
時間的な幅があるならあるで、人魂が膨張している間の不安や混乱なども書かないとダメです。
>喉の渇きが酷い。今度は起き上がれた。枕もとのスタンドに手を伸ばし
>スイッチをつけるとその傍で身に覚えのない小さな達磨の置物が
>横向きに転がっていた。達磨の両目は黒褐色の血で塗りつぶされていた。
淡々としすぎています。せっかく一人称の語り口なんですから、もっと情報を出していいです。
心臓の鼓動や、べたつく汗について触れてもいいでしょう。スイッチをつけるまでにも、もっと緊張感がほしいです。
また、地の堅い文と、口語体になった時の幼い文のギャップがやや目立ちます。
もう少し全体のバランスを見渡しながら書いた方がいいでしょう。
>>517 >私は再び襲い掛かる睡魔を振り払い水を求め
睡魔を振り払う、というのは不快感の描写と矛盾する。
気分が悪ければ自ずと眠れない筈だし、睡魔が襲うなら
不快感大袈裟じゃん、という感じがしてしまう。
>その瞬間、
これとか、その時、とかっつう切り出しは稚拙な感じを受ける。
ありふれたことが続くならまだしも、軸となる出来事が来るだけに
もっと推敲して欲しかった。
いいものを目指すなら出来るだけ我慢したほうがいい手法だ。
>達磨の両目は黒褐色の血で塗りつぶされていた。
血で塗りつぶされていた、と断定すると如何にも作り話臭くなる。
劣化した赤インクでない理由はなんだろう?
オチだけに押しつけ臭くなると台無しになる。
>>517 普段酷評側の人だけあてうまいと思うけれど
確かに少し淡々としすぎている感がありますね。
お前らバキスレを随分バカにしてけどさぁ。
2chなんかでくすぶってるって事は、お前らも全然大した事ないんだよなw
ここではプロを目指す作家のタマゴを気取ってるけど、
現実での地位はせいぜい「活字ジャンキー」か、「小説ヲタ」ってとこだろ。
笑わせるなw
ここで適当な小説な一節をまんまカキコしたりしても、
きっとお前らは「素人丸出し」「基本がなってない」とか、見当違いのダメだしをするんだろうなw
絶対そうだ。
酷評って言えば聞こえはいいが、お前ら小説ヲタが自分のストレスを晴らしてるだけだろ?
何も知らずに文章書いてくる奴らをダシにして。
まさに害虫だな。
ボロを出さないうちに、バキスレや外伝さんに謝罪して消えろ!
524 :
途中の文章ですが、批評お願いします。:04/03/07 02:34
正樹は、思い出したのだ。
――俺は以前から、こいつと会っていた。
この男と出会ったのは、昨日と今日だけではなかった。
そのことを今、思い出したのだ。何故こんなことを忘れていたのだろう。
それよりも以前に会ったのは、つい最近のはずではなかったか。
ほんの数日前の夜に――。
小野は、さっきからこちらに背を向けて突っ立ている正樹に、語り始めた。
「簡単な催眠術ですよ」
正樹は、その声のする方向に振り返った。
「……」
「驚いたでしょう。いっぺんにたくさんの記憶が思い出されたのですから」
「……」
「さてと……、思い出したのは、以前に私と会った記憶だけではないはずですよ」
こちらの思考をすべて掌握しているかのように、小野は正樹に問い掛けた。
彼の言うとおり正樹は、すべてを思い出したのだった。
この男と会ったのは、最近に始まったことではない。初めて会ったのは――、
「……あの日の、夜だ」正樹はうなだれた。
母親の輝美を亡くした日に、正樹はこの男と会っていたのだ。
遊園地からの帰り道で。
(こいつは、母さんを、殺した運転手の、助手席に座っていた男、だ)
525 :
途中の文章ですが、批評お願いします。:04/03/07 02:35
小野は、正樹を気遣うように、
「やはり、ショックが大きかったようですね。
こんなことするのは本当は危険なんです。
こうならないように少しずつ記憶を引き出していきたかったのですが、
今日のあなたは、いつもより感情的になっていたので、
それが出来ませんでした。結局、こういう荒っぽい方法をとってしまったのです。
すみません」
すみません、と小野は言ったが、それは少しも悪びれた様子には見えなかった。
正樹の不信感は募っていった。
「あんたは……」
何かを言おうとする正樹を、小野は制した。
「いけない。しばらく横になっていないと。話をするのはその後でも良いでしょう」
肩を貸して、自分をソファに横たわらせようとする小野を、
正樹は両手で振りほどいた。
さっきまで逃げ出すことばかり考えていた正樹だったが、
今は目の前にいるこの男に訊きたいことが山ほどあった。逃げるわけにはいかない。
「真行寺雅夫は、どうした……」
今度は小野が黙る番だった。
「あのときの運転手のことだよ。俺の母さんを殺した張本人だ」
>>524 >>525 とりあえず感想です。
物語はサイコサスペンスものでしょうか。
部分だけだと文章技術にしか意見ができませんし、
確実なことが言えません。ひとつの意見として読んでください。
しょっぱなで、「この男」「そのことを」「それよりも」など、
指示代名詞を連発しているのは、かなりマイナスです。
ものの本などでは必要最小限におさめるようにと書かれています。
三行目の「昨日と今日だけ〜」から六行目の「ほんの数日前〜」あたりですが、
冗長です。バッサリと削るか、一文でスパッと書いてください。
続く会話ですが、「……」で無言を表現していますが、
二回の繰り返しは陳腐な文章表現と感じます。削除したほうがマシです。
十三行目の「さてと……、〜」のセリフは臭すぎで、しかも長いです。
ここも短くおねがいします。
次レスへ
文を少しさかのぼり、七行目を引用します。
>小野は、さっきからこちらに背を向けて突っ立ている正樹に、語り始めた。
これは悪文です。
この七行目までの直前の文章は掲示板に書かれている限りでは六行分あります。
が、そこに小野と正樹が、どこにどのようにいるのかの状況描写が一切ありません。
作者さんには克明に描かれてはいるのでしょうが、
読んでいるこちらはおいてけぼりです。
「さっきから」
いつでしょうか?
「こちらに」
読んでいるわたしはどこにいるのでしょうか?
なにより一番いけないのがこれです。
「背を向けて突っ立っている正樹」
次レスへ
読者は一行目から六行目まで、正樹の内部に入りこんでいます。
なのに七行目でいきなり、なんの知らせもなく小野視点になっています。
エンジンのかかっていない止まっていた車に乗っていたら、
なんの前触れもなく猛スピードで走りだした感覚です。
本を読みなれた人なら大丈夫かもしれませんが、
常人であるなら、まず酔います。
ここまででわかったこととして、全体に文章が冗長です。
また、文章に対する関心が低いです。
読点「、」で文章を区切るのは、読んでいてとても萎えます。
もっと文章表現に時間・コストを費やしてください。値段の安い文章です。
掲示板上で読みやすいように整形しているのは、
「読み手のことを考えている」という意識が感じられていいと思います。
一文でなら読みやすく音読しやすいです。
529 :
司平勘十郎:04/03/07 11:29
>524>525
この文章は、コスト的に安く、それだけで萎える。
あと、視点がなってない(おいてけぼりになる)
それと、臭くて長いセリフがある。
シティーホテルの四階のスウィ−トルームの窓際に立ち、私
は背後から男に突き上げられていた。男の性器は最高潮に勃起し、
すっかり充血した膣の奥に深々と突きたてられた。私の膣からは
夥しい愛液が溢れ、内腿を伝ってカーペットへと流れ落ちていた。
私も男も何も纏っていなかったが、部屋の空調は十分に制御され
ていた。
週末の夕陽を眺めながらの性交は私を解放的な気分にさせる。
その気分を味わうためには、窓際のブラインドをわざと上げなけ
ればならなかった。
>>530 描写が直接的過ぎる。
まんこまんこと騒ぐ厨房みたいだ。
そういう視点保持者が魅力的に思えるだろうか?
魅力的に見えなければ、その小説は失敗だろう。
エロビデオやエロ本でなく、小説という表現法を用いる
意義についてよく考えてみるべきだろう。
532 :
司平勘十郎:04/03/07 12:04
>530
厨房だ。
エロビデオじゃない。
最も古い月に関する記憶は、母親の背中におぶさって見上げた満月である。
輪郭が冴え冴えとくっきりしていたから、季節は空気が澄んだ秋だったかもしれない。
当時のぼくの家は国宝に指定されるような大きな寺の裏手にあった。
家の前の狭い道をはさんで向こう側は寺の境内だった。
境内には高い木々が鬱蒼と繁っていて、月はその梢の合間から見えたのだった。
幼稚園でそう教わったのか、母親が寝る前に読んで聞かせてくれた子供向けの物語からそう知ったのかは定かではないが、
ぼくはそのとき、既に月にはウサギがいて餅をついていることを知っていた。
しかし見上げた月に映るウサギがどうにも気にくわない。
ぼくは指を指し、あそこがウサギの耳か、なんであのウサギは真っ直ぐに立っていないのか、
などと母親の背中越しに訊いたことを憶えている。
しかし母親はぼくが納得するような説明はしてくれなかったように思う。
弟が幼児のころ、六つ年上のぼくは中学生だった。
数年前には既にアームストロング船長が月面に降り立っている。
ぼくは近所の郵便局に並んで月面着陸の記念切手を買った憶えがある。
声変わりも済ませ、黒い学生服や自転車通学はすっかりぼくの日常に馴染んでいたが、
ぼくは弟の幼児用雑誌の付録の塗り絵などに月を見つけると、クレヨンでウサギが餅をつく様を描いた。
条件反射のように、仰け反るような苦しげな恰好で臼に杵を打ち込もうとするウサギを描きたくてしかたがなかった。
いま考えると、それは母親の背中から見上げた月に覚えた違和感が上手く処理されないまま思春期を迎えたぼくの、
月に対する溜息のようなものだったのだろう。
誰か、必死な
>>523を相手にしてやれよ。哀れじゃねえか。
>>534 むしろスルーできたおまいらにヒデキ感激
スルー性は厨度に反比例するからな、ここはいいスレってことだ。
厨発見!
>>533 "最も古い"が"月"にかかるのか"記憶"にかかるのか、一瞬とまどうね。
意味として、"記憶"にかかるのはわかるんだが、こういうのは避けるべき。
「月に関する最も古い記憶は」と書けば、それで済むことだから。
地球上の話でなければ、月が複数あることだってある。冒頭なら特に
場面の設定を読み手はわからないんだから、紛れのない文章にするべきだ。
>>季節は空気が澄んだ秋だったかもしれない。
季節は空気が…は変だろ。そのまま直すなら、「季節は、空気が澄んだ秋…」
だろうけど、これではちょっと垢抜けない感じかな。根本的に直した方がいいと思う。
>>しかし母親はぼくが納得するような説明はしてくれなかったように思う。
弟が幼児のころ、六つ年上のぼくは中学生だった
いや、この間で文章が跳んでるし。いきなり弟が出てきても、読み手は戸惑うばかりだ。
>>535 まあ、その通りだが、あまりにも何事もなかったように進行しているんでなw
わかっていても相手をしてしまう厨な俺。
参拝客の列はとてつもなく長い。しかも密度も濃い。
この中でいったい何人が神を信じて真剣に願う者がいるだろうか。甚だ疑問だ。
「やっぱりやめようぜ。こんなに人が多いんじゃいつまで経っても賽銭なんか入れられやしねーぞ」
「せっかくここまで並んだんだから最後まで行こうよ。あと半分だよ」
こんなやり取りは毎年のことだ。並んでいる最中に慧が文句を言い、それを加代がなだめる。渋々従って最後まで並んでしまうというヤツだ。
慧はうんざりしながら三人の先頭をきって進んでいく。
まだ賽銭箱まで距離はあるが、普通の人はそこから賽銭を投げるという距離まで来た。
鈴も鳴らせないし、賽銭も箱まで入らない可能性も高いが加代はそこで妥協した。さすがに慧の事を考えたらしい。
案の定慧の賽銭も加代の賽銭も箱には入らなかった。それでも二人は満足だった。慧はハナから神など信じてないし、身長の低い加代は賽銭の行く先など見えやしない。
>>533の感想です
すでに
>>537さんが書かれているとおり、
出はじめの「最も古い月の記憶」は戸惑いますし、弟の話が唐突すぎます。
全体みて、文章が装飾過剰かなと思います。
ストーリーをおっていきますと、幼い弟に幼い自分を重ね合わせた構造になっており、
短いながらも、これで完結されています。
端々に書かれているキーワードも「なるほど」と感じました。
意見としては、三行目〜五行目の寺の表現は短くしたほうがいいと思います。
花鳥風月を狙っていて、描写の一要素として良いのですが長いです。
重複している言葉が多いので、文章量を半分まで減らせるのではないでしょうか。
>>526-528 >>529 感想ありがとうございます!
「値段の安い文章」というのは予想していなかった批評でした。
結構ショックですが努力していきます。
>>541 値段が安いってのは、「……」を使い過ぎていることを揶揄されたんだよ。
文章自体には、値段なんてつくわけないだろ。金出せって言われるぜ。
わかっているんなら、いいけどな。
冬の日曜日の、午後遅く、鋼鉄とガラスで構築された高層ビルの料理店
で、二人の男がテーブルをはさんですわっていた。チェスナットのテーブル
はどっしりとして広く、磨きあげられて湖のように輝き、薔薇の花と花瓶の
影が木目に映っている。二本の酒瓶が置いてあって、一本はたててあり、一
本は籠のなかで寝ている。室内には二人のほかに誰もいない。さきほどまで
二組の家族連れが遠くの席でビールを飲みつつ食事をしていて、その笑声が
ときどき花のひらくように聞えたり、ガラスの砕けるように聞えたりするこ
とがあったのだが、いつのまにか消えてしまった。
室内は静かで、薄暗く、どこか水族館のからっぽのガラス槽に
似ている。巨大な窓がガラスの壁としてそそりたち、うずくま
った首都の背が見おろされる。広大な面積が見わたすかぎり石
化した腫物に蔽われている。大小無数の、方眼紙のような穴の
あいたコンクリートの箱がおしあいへしあいでひしめいている。
潮がひいたあとの、泥もなければ、光る潮だまりもなく、海岸
線も見えなければ陸も見えない干潟のようである。
太陽は西にあり、どんよりした煙霧のなかで発熱はしてい
るものの、やつれきっている。光耀が窓までとどきかねて
いる。窓のそこかしこにはすでに黄昏のしるしが分泌され
ている。つつましやかで柔らかいけれど容赦なく進行する
ものが、淡さをよそおって、浸透しはじめている。
酷評キボンヌ。
547 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/07 22:34
>>539 >参拝客の列はとてつもなく長い。しかも密度も濃い。
って時点で読む気が萎える。安直に書きすぎなんじゃないの?混み合ってるのを表現するならもう少し他の方法が
あるように思う。
>この中でいったい何人が神を信じて真剣に願う者がいるだろうか。甚だ疑問だ。
ここも甚だよくない。「何人が」「願う者が」なんて書き方をしているようでは全然ダメです。もっと文章に対する注意が
必要。
>>543-545 ええと、
>>185-186の方ですか?
一つ一つの文章は硬質でよいものの、やや視点の移り変わりが速すぎます。
例えば、
>チェスナットのテーブルはどっしりとして広く、
>磨きあげられて湖のように輝き、薔薇の花と花瓶の影が木目に映っている。
同じチェスナットのテーブルを描くとしても、
前半は遠景から、後半は極近景からと距離感が大きく変化しています。
その後の酒瓶についても(テーブルの上に置いてあるのだと思いますが)、
テーブルの上のどの辺りに置いてあるのか、等々を書き込むべきだと思います。
それから、
>>544の>巨大な窓が〜以降の文章はこってりとしていて私好みです。
写真を元にして、デッサンをするように書くのは如何でしょうか。
549 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/07 22:40
>>543 比喩に拘泥しすぎてなにがいいたいのかさっぱりわからない。
そのうちこの店がいつ出来て店員が何人でメニューはナニとナニで味がどうのこうのまで語りそうだ。
なにが必要でなにが要らないことなのかを見分けて、要らない部分をばっさり切っておとすことができなければいけない。
読み手は「物語」を欲しているのであってテーブルや窓の外の風景の描写を欲しているわけではない。
東京駅のトイレで、液体につけられた左腕が見つかった。
用具入れの中、モップの柄にビニール袋でつつまれ縛られていたのを掃除婦が見つけた。
その腕は俺の友人のものだ。細い腕に大きなカルティエの時計をはめていたのが印象的だった。
「その時計、パシャ?」
彼女は満面の笑みで、そう、と言って腕をつきだした。誕生日に両親にねだって
買ってもらったと言った。
話し下手で、酒の飲めない俺にとって、合コンはあまり楽しいものではなかった。
それでも佐藤に熱心に誘われて参加した。俺は時計店でバイトをしていたので、
自然に話かけることができた。彼女とは恋人と言うほどでなかったが、
一緒に映画を観たり、食事をする女友達だった。俺は彼女の誕生日に思い切って指輪を
プレゼントした。彼女の好きなカルティエのオープンハートだ。
トイレで見つかった左腕の薬指には、俺のプレゼントした指輪がはめてあった。
やがて指紋が照合され、彼女、中村由紀子のものであることが警察によって確認された。
俺はこれから会う男と犯人を追いつめることになる。西新宿のタバコ屋の男だ。
新宿最大のギャング、フレアーズのリーダーだった男で、彼女の兄だ。
某スレに続きものと知らずに突発で書き込んでしまったものです。
せっかくなので、こっちで評価頼みます。
某スレに15行以内となっていたので、そのまま当てはめてあります。
随分前に、扉の神経質な描写をしてもらったことがあります。
551 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/07 22:52
>>550 あっさりしてして前後の説明が無く場面が飛ぶのでわけがわからない。また、その割にまわりくどい。なにから語るべきかを
整理し切れていない印象だし、最後の2行など、「男」が3回も出てくるのはまったくいけません。
>>543 形容でない色とかたちの描写を増やしてほしい。
技量を見せ付けるにはそっちの方が手っ取り早い。
色それっぽい名詞を並べて更にそれっぽい名詞で武装する。
「重厚に」「重厚に」で書こうとしてるようだけど滲み出かたがちょっときたないよ。
>550
書き出しの一行は非常にいいです。雰囲気を大事にしています。
ただ、全体に語尾への気配りが薄いのが気に掛かります。
例えば一文目・二文目は「見つかった・見つけた」で、表現がうるさく、やや幼いものになっています。
中村由紀子の思い出を書いている場面でも(また、あなたの地の文でも(笑))、この傾向は見られます。注意。
せっかく書き出しの一行が面白いので、それに続く導入部の三行、これをもっと大切にしてあげた方がいいでしょう。
「その腕は俺の友人のものだ。」は、理屈っぽすぎます。読者にとってショッキングな部分ということを忘れないで。
それに続く文章も、語っているのが誰のことか、一瞬不明確です。
すぐに、前文で語った「俺の友人」のことだとわかりますが、読者に認識のタイムラグを与えるのはよくない表現です。
書き出し以外にさして目立つものはありませんでした。15行ということで、展開を急ぎすぎているように思います。
(某スレというのは知らないのですが)15行制限ならもっと書く要素を絞った方がいいでしょう。
「友人の腕が発見された事件」「友人との思い出」「腕の調査(→犯人の判明)」「元ギャングとの待ち合わせ」「その元ギャングは友人の兄」と、
ちょっと語られることが多すぎます。器から溢れています。
それから、すみません、「新宿細大のギャング、フレアーズ」で少し笑いました。
あ、「細大」ではなくて「最大」ですね。すみません。
今日のちゃんこはよくできた。味見をした新米の誉の里が思わず「あふん」と色っぽい声で悶えてしまったくらいだ。
ぐつぐつと鍋が湯気を立て、甘いような、こうばしいような香りが相撲部屋に広がる頃には、午前の稽古を終えた相撲取り
たちが鍋の周囲で目を血走らせ、知らず垂れてくるよだれを拭きながらうろつきまわっていた。彼らの誰にも、今日のちゃ
んこがいつもと違うものだということが感じ取れていた。それは、闘うものが持つ本能の一つだったのかもしれない。
ようやく待ちに待った食事の時間となった。鍋のちゃんこはそれぞれの椀によそい分けられ、その横には白い白いごはん
が、冬の朝の銀嶺のように輝いて、アツアツの湯気をたてていた。相撲取りたちは今日の当番がかけるいただきますの号令
を待っている。彼らはケダモノのような目で「早くしろ」と当番に促そうとしたが、親方がまだきていない。親方が来ないことには
食事を始めるわけにはいかない。あちらこちらから唾を飲み込む大きな音が聞こえていた。
ようやく親方が入ってきた。鼻をひくひくさせながら席に着くと、大儀そうに
「それじゃあ。当番」
当番は待ち構えていたように「いただきます」と言おうとしたがその拍子に口の中の唾があふれ、「いがっうあ......」という不明
瞭な発音になった。周囲の者にそんなことを気にしている余裕はない。いっせいに椀が取り上げられると、話をする者は無く、
ただただ食堂に咀嚼の音だけが満ちた。
>>550 >その腕は俺の友人のものだ。細い腕に大きなカルティエの時計をはめていたのが印象的だった。
>「その時計、パシャ?」
場面転換、もうちょっと何とかしろよ、いくら行数制限があったにしてもさ。
>話し下手で、酒の飲めない俺にとって〜
>俺は時計店でバイトをしていたので、 自然に話かけることができた。
思いっきり矛盾しているぜ。
一つのセンテンスは書けても、連なった文章を書く技量は無いようだな。
557 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/07 23:45
なぜ、私はデブと言われると腹が立ったり、いじけたりするのか。
それは、私はデブではないとか、私が他人にそのようなことを言われるような人間ではな
いという私のアイデンティティを守るために書いた物語を否定されるのがいやだからであ
ろう。
しかし、そうした現実とかけ離れた物語のなかに閉じこもり、私が私の理想とする人間で
あると思い込むことによって、現実を突きつける他人を否定し、他人からは幼稚な人間と
思われるのではないか。また、現実から目をそむけようとして、精神的に疲れてしまうの
ではないか。
それでは、それを克服し、身の丈の私として他人と付き合うにはどうすればいいのか。
まず、私は全世界から見れば塵のように小さい人間であり、私がデブだと言うことは他人に
とってはどうでもいいことだと理解することである。また、私をデブだと言う人は、その人
が抱えているストレスを私に振り向けることにより、発散しようとしていることも理解すべ
きである。
つぎに、私はちっぽけな存在ではあるが、私と全く同じ特性を持っている人は、この世には
いない。私がほかの人ができない素晴らしいことができる可能性を持っていることを認識す
ることである。
−つづかない−
読点の打ち方がちょっと微妙だと思う。例を一つ挙げると
>なぜ
>私はデブと言われると腹が立ったり
>いじけたりするのか。
読点の場所で改行してみると読みにくさが見える。
>なぜ私はデブと言われると
>腹が立ったりいじけたりするのか。
こうしたらどうかな。それと「するのだろうか」とした方が臭みが抜けると思う。
洞察の文章だからといって「である」で締めればいいわけでもない。言葉遣いが幼稚。
「するのか」
というような自分語りのときによく見られるような文体とも矛盾する。
内容も似たような感じ。
狙ってたらごめん。
559 :
パピヨン ◆tQ.hdNBCT2 :04/03/08 11:28
小さな島の小さな港から、わずか二キロメートルほどしか離れていない住宅地の外れに私の家はある。
平日は、島の中心地にある町まで車で一時間半を要して勤めにいかなければならないが、今日のように晴れた休日には、
港に付けてあるクルーザーを動かしてスキューバダイビングをするのが私の唯一の趣味である。
海に潜り、魚と触れ合うと日々の生活の鬱積を和らげることができる。もっとも、魚は私の姿をみるや否や全速力で逃げ出してしまうが。
六月ともなると気温も水温も上がり、夏季の長いこの島では海に潜るにあたって何ら不安材料はない。
今日も私は太陽が昇ると同時に起床し、急いで食事を取り、スキューバと昼食の弁当を持って一人で海へ出かけた。
クルーザーの燃料は満タンで、今日の雲ひとつ無い晴天が私をなるべく遠く、沖から離れて行けるところまで行こうという気にさせた。
港から離れ、二時間ほどしてクルーザーに積んである燃料が半分になるとモーターを止めた。
四方は見渡す限り全て海であり、たった今離れた島が、豆粒かせいぜいライターほどの大きさとなって視覚に入る程度のものだった。
お願いしまーーす。いざ自分が酷評されるとなると微妙な心境w
>>559 文章には直接関係ないが、「小さな島の」とあるのに、「島の中心地にある町まで
車で一時間半」というのはどうか。車で1時間半というと、距離にして30kmはあるはず。
それは小さな島という語感からはほど遠いような気がする。もちろん本州も小さな
島であると言えば小さな島だが。
クルーザーに関して資料を読みましたか?手元に資料がないが、二時間で満タンの燃料が
半分になるクルーザーというのはありえるだろうか?
また、前述のような大きさの島が、おそらく"わたし"ひとりで操れるほどのサイズの
クルーザーが二時間走った程度で、豆粒のような大きさに見えるのは疑問。水平線下に
隠れたというのなら話はわかるが。
このあたり、設定の作りこみや資料の読みが足りないように思う。
文章的には大きな傷はないと思うが、細かい語句の使い方が気になることは気になる。
「一時間半を"要して"」「私の姿を"みるや否や"」「"何ら"不安材料はない」このあたりか。
「起床し」も他の語句の使い方からするとやや硬い。「夏季」は、雰囲気としてこれを使う
意図もあると思うが。
「魚と触れ合うと」「雲ひとつ無い晴天が」「四方は見渡す限り全て海」このあたりは、
"借りてきた言葉"という感じだ。書き手は自分の言葉で表現することを目指すべきでは?
特に、この場面では海やスキューバが重要なパーツなのだから。
>>559 読みやすいと思います。とりあえず、文章そのものとは別の
気になったところ。
>クルーザーに積んである燃料が半分に
島に住んでクルーザー持ってるなら海の怖さを知ってるはず。
でもこれだと一つでも不慮の事態が起これば立ち往生してしまう。
この場合よほど軽率な人物設定か、でなければ納得のいく
強い動機があるべきかと思います。
>560氏も書いているように設定、知識の面ではほんの一つの言葉でも
山ほどつっこみどころが発生してくるので、
穴のないように調べるか、ぼろが出そうなところはぼかす書き方を
するか、もっと気を配ってみたらいいのでは。
551 :原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/07 22:52
>>550 あっさりしてして前後の説明が無く場面が飛ぶのでわけがわからない。また、その割にまわりくどい。なにから語るべきかを
整理し切れていない印象だし、最後の2行など、「男」が3回も出てくるのはまったくいけません
563 :
パピヨン ◆tQ.hdNBCT2 :04/03/08 20:20
>>560-561 な・・・・なるほど・・・。
内容を指摘されるとは思わなんだ。そのとおりですね。
どうもありがとうございました。
564 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/08 20:34
パピヨンさんいくつですか?
>>563 >内容を指摘されるとは思わなんだ。
それなら文章を。
>平日は、島の中心地にある町まで車で一時間半を要して勤めにいかなければならないが、
>今日のように晴れた休日には、〜。
対立の構造が効いていない。
スキューバダイビングによる癒しを言いたいのなら、
「平日は〜ならないが」の部分をもっと工夫すべきだと思う。
これでは、「そうですか」といった印象しか受けないからね。
まあ、そんなところです。
>
>>555の酷評おながいします・゚・(ノД`)・゚・。
原へりのすけさん、その後合格しましたか?
>>555 評価が難しい、狙いが分からないからね。
まあ、あまり言いたかないが、スルー相当の投稿だ。
美味そうには見えないし、コミカルな雰囲気もいま一つ感じられない。
設定を変えた方だいいかもな。
大体が、相撲部屋のちゃんこは、まず親方と番付上位の力士が食べる。
番付の低い者は、給仕をしながら自分の食べる順番が来るまで我慢する
ということだから、そのときの彼らの飢餓感をコミカルに書いたらどうだ。
以上だ。
訂正
変えた方だいいかもな→変えた方がいいかもな
>>568 合格するようなことはやってないんだけどなあ。おめいさん誰かとまちがっちゃあいねえかい?
>>555 漏れは悪くないと思う。読んでてちゃんこ食いたいと漏れに
思わせたんだから、つまり漏れはまんまとやられたことになる。
>新米の誉の里が思わず「あふん」と色っぽい声で
熱かったから、を加えれば説得力がもっと出たかもしれない。
いずれにしても、批評を前提に読むとこれは突っ込みたくなるかも。
>彼らの誰にも、今日のちゃ
>んこがいつもと違うものだということが感じ取れていた。それは、闘うものが持つ本能の一つだったのかもしれない。
軽いギャグのつもりだろうが、勢いで押してる感が否めない。
闘争本能が嗅覚の鋭さと連鎖を作るには、「野生」というワードを
挟めば、すんなり流れただろう。
全体的に悪くはないが、もう少し臨場感を持たせるのは可能ではなかったか。
椿の油の匂い、汗の匂い、糊のきいた浴衣(でいいのかな?)、
そしてちゃんこの味噌の効いた匂い。
潰れた声帯から発するひしゃげた声、暑苦しい顔。
こういうものを織り込めば、もっといい雰囲気になるのでは。
573 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/08 23:30
>>569>>572 ありがとうございます。なんとなく書いてしまったのでどうしても臨場感が出ませんね。
実は相撲部屋のこととか全然知らないので......(汗)
とりあえずちゃんこくいてえ。という思いつきで書いたので
>>572さんのように食いたいと思ってくださると嬉しいです。もうちょっとちゃんこの描写に
手をかけるやり方にしてもよかったかなと思っています。
574 :
パピヨン ◆tQ.hdNBCT2 :04/03/09 02:52
一瞬、何を言われたのかよく分からなくて、里子は面食らった。
その男は、まるで顔見知りに天気の話でもするかのような気軽さで、
飄々と話しかけてきたのだ。
「最近浮かない表情が多いですね。どうかされたんですか?」
朝の通勤時の車両を降りたプラットホームで、周囲のざわめきとは対照的な
涼やかな声だった。
まさか自分に話し掛けられているとは思わず、里子は辺りを
きょろきょろと見まわした。
が、自分以外に該当するような人物が見当たらない。
ようやく里子は、自分に会話を持ちかけられている、ということを得心した。
しかし、その男が誰なのか分からない。
「ええと、あなたは。」
見覚えのない男の顔を、戸惑いながら探るように眺める。
見ればあどけなさの残る頬に、快活そうな瞳をして柔らかな髪をなびかせた、
少年の面影を留めた風貌の青年だった。
グレーのスーツを着込んでいるが、幼さの残る外見にはどこかそぐわない。
青年は、やや含羞んだ口調で微笑んだ。
「突然話しかけてすみません。あなたをお見かけする機会が多いので、
つい声をかけたくなってしまったんです。同じ車両によく乗り合わせるんですよ。
気付きませんでしたか?」
外見の与える印象とは裏腹に礼儀正しく話す青年に、
里子の警戒心は緩んだ。全く今まで気が付かなかったと告げると、
青年は頭を掻いて照れくさそうに、酷いなあと言って笑う。
「じゃあ、気にかけていたのは僕のほうだけだったんですね。
もう半年くらい、あなたのことが気になっていたんですよ。」
普通、こんなことを言われたら怪訝に感じるものだが、
青年の表情には人を安心させるような雰囲気があった。
「また明日も、同じ車両に乗り合わせるかもしれませんね。」
そう言って、改札を出たところで青年は小走りに去っていった。
後にはその場に立ち尽くす里子が残された。
里子は突然の出来事の余韻に気をとらわれて、
浮ついた足取りで会社にたどり着いた。
机に座って人心地ついたところで、ようやくその出来事を理解した。
なんということだろう、自分に半年も注目していた人間がいたとは。
毎日、無味乾燥な電車に揺られ、仕事にはやりがいを感じられず、
惰性で日々をやり過ごしていたために現実味が薄くなっていたところへ、
爽やかな風のように舞い込んできた青年。
それは全くの不意打ちと言ってよかった。
意表をつかれたために、里子は書類を掴む手もおぼつかず、
なかなか仕事に取り掛かることが出来なかった。
私の状態にまで気を配ってくれるなんて、あの青年は私のことをどう思っているんだろう、
私のほうが彼より年上だろうけど、彼は年齢を気にするかしら。
ふわふわと彷徨い出した気分を、もはや止めることは出来なかった。
想像は留まることなく進む。
>>576 訂正します。
>まさか自分に話し掛けられているとは思わず
→自分が話し掛けられているとは思わず
>ようやく里子は、自分に会話を持ちかけられている
→自分に会話を持ちかけている
出直してきます。すみません。
579 :
偏見館長 ◆x1nFKZDp.w :04/03/10 13:00
投稿させて頂きます。
かなり以前に同じ作品の同じ部分を投稿したのですが、三人称から一人称に
変更したり、細かい部分を推敲したりしましたので、批評して頂ければと思います。
--------------------------------------------------------------
際限のない入出力。それは寄せては返す波のように単調で、しかし毎回微妙な
違いがあり、そして決して終わりがない。
今もまた、どことも知れぬ場所から送り込まれた電気信号に、俺は機械的な
反応を返す。俺は言わば不可視のペンだ。神様の厳格な帳簿をほんの少しだけ、
それと分からないように改変させてもらうための小ずるいペン。「これ」が「ここ」
にあるという情報を、「あそこ」にあるという風に書き換える。光速の壁を
迂回する、唯一実用的な方法。
ただのペンは思い出など持たない。だから、この思い出を船のメモリ相手に
語ろうとする俺はただのペンではない。もし俺がただのペンならば、これは
思い出ではなくノイズ、一本のペンがたてる密やかなざわめき、それとも
下らない便所の落書き――
どうにか正常になりつつある頭が最初に認識したのは、雲を通してうっすらと
明るくなり始めた東の空だった。次いで寒さと、背中に当たるビルの外壁の硬い感触。
酒を飲んだのは久しぶりだったし、酒を飲んで意識を失ったのは初めてだった。
密造ウィスキーの効き目が麻酔薬並みという噂は本当だったが、その味と来ては
――いや、正直なところ、酒の味などろくに覚えていない。記憶にあるのはもぐり
酒場のすえた空気。止まり木の上の敗北者たち。彼らに混じってあおった酒の、
接着剤のような臭い。
だが、と、俺――善良な市民ことエーリッヒ・ディヒラー――は思う。
だが、酔い潰れることができたのだからそれで充分だ。気を失ってしまえば、
少なくとも彼女のことを考えずに済む。
ハラルトから電話があったのは昨夜のこと。真新しい士官用官舎の、おそらくは
「本物」の木の椅子の上から、イルゼが深淵の彼方に旅立ったことを伝えてきたのだ。
そうか、と俺が言うと、ハラルトは彼女から連絡はなかったかと訊いてきた。
「連絡? どうして?」
お前に礼が言いたいんだそうだ、というハラルトの答えは、ドライアイスのハンマー
さながらに俺を打ちのめした。受話器を置いてコートを羽織り、雪を踏み分けて
向かった先は貧民街の安酒場。そこで過ごした数時間、脳裏に浮かんだ単語はただひとつ。
完敗、完敗、完敗。俺はあの痩せぎすの、たった一四歳の小娘に負けたのだ。
いつ店を出たものかは覚えていない。だが、凍死していないところを見ると、
こうしてどこかのビルに背を預けて座り込んでから、どうやら二時間とは経っていまい。
――とは言え、このままこうしていれば公営墓地と称する穴ぼこ行きになるのは確かだ。
優秀な共和国警察は、行き倒れの身元調査に時間を割くような無駄を省くだろうから。
それもいいさ、と、他人事のような気分で俺は靴を見つめる。爪先に積もった雪が、
まるで風変わりなトゥ・キャップのようだ。
「市民ディヒラー殿は自殺願望がおありか?」
雪を踏みしめる音、どこか苛ついたような声音。見上げると、そこにハラルトが
立っていた。階級章の星が、ふた月前より増えている。
おっしゃっている意味が分かりかねます、ライマン少佐殿。そう皮肉で応じようと
したが、口からかろうじて漏れたのは掠れた囁きだった。舌も唇も凍えきっている。
「聞こえなかったか? 死ぬ気か馬鹿野郎と言ったんだ」
荒っぽく腕を引っ張られ、俺は呻いた。寒さで麻痺した身体が苦痛を訴える。
ハラルトは俺を強引に立たせると、肩を支えて歩き出した。
「よく――場所が分かったな」
小さく咳き込みながら問いかける。喉が酒で焼けている。
「古典的なんだよ。分かりやすい。振られてやけ酒なんてな」
振られる。イルゼとの関係は、他者からはそんな風に見えたのだろうか。
ハラルトは彼女の憎悪と焦燥を感じなかったのだろうか。ハラルトは続ける。
孤児院時代と少しも変わらぬ辛抱強い話し方で。
「ともかく、イルゼは行った。人狩人を根絶するために。最終的解決ってやつだ。
こいつが反撃の狼煙になるのか、それとも最後の一矢になるのかは知らん。
――何にせよ彼女のおかげで俺は昇進したし、もしかしたら戦争にだって
勝てるかもしれん。結構なことさ」
「ああ、そうだな」
ハラルトが足を止め、怪訝そうに俺を見る。
「てっきり彼女にご執心とばかり思ってたが」
「ご冗談」
俺はイルゼに恋してなどいない。その逆だ。彼女は俺を憎み、そして俺は彼女を恐れた。
あの巨大な精神、出来損ないの肉体に押し込められた怒りの巨大さを畏怖した。
――が、彼女に心奪われていたのも、また確かではある。巨大な山や巨大な塔が、
ただ巨大であるというだけで人を惹きつけて止まないように。
------------------------------------------------------------------------------
以上です。よろしくお願いします。
あ、ちなみに書き出しの部分です。
>>579 接続詞と指示語を無造作に使い過ぎだ。そのせいで長さのわりに、薄い文になっている。
それと、気負い過ぎ。冒頭に力を入れるなら、文章の見た目ではなく、書いてある
内容にしなさい。そうしないと、書き手の気合が空回りしているだけになる。
>>576 一文一文描写の対象が跳んでいて、落ち着きのない文章になっている。
たとえば、「その男は、まるで顔見知りに天気の話でもするかのような気軽さで、
飄々と話しかけてきたのだ。」と、「朝の通勤時の車両を降りたプラットホームで、
周囲のざわめきとは対照的な涼やかな声だった。」このふたつの文は
続けるべきかと思う。もちろんまったくこのまま続けるわけにはいかないから、
それに合わせて変更しないといけないが。「話しかける」という動作に「その声」
をについて描写を入れれば、描写の焦点が滑らかに移っていて、読み手の
頭に素直に入りやすいはずだ。
586 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/10 15:03
オマエなんかに言われたかねぇーよ。
えらそーにド素人のくせに。
>>586 オマエなんかに言われたかねぇーよ(プップッ
えらそーにド素人のくせに(プゲラヒャゲラ
588 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/10 20:38
リライトしてあげなよ?
590 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/10 21:57
>>586 そう思ったら理論で返せ。
出来ないならお前はそれより劣るんだから黙ってましょう。
つーか酷評の酷評もバンバンやっとくれ。
そのほうが面白くなりそうだ。
酷評の酷評してるとなんかここが議論スレになりそうだからいやん。
酷評してる人ってプライド高そうだし。
ツマンネ
>>589 こらこら、真犯人がそれを言っちゃあいかんぞ。
察するところ、藻前の自作自演だと、俺はにらんでいる。
潔く白状せい。
>>591 日頃のウサ晴らしをここでしてるだけだから。
本当に実力あるヤツは、こんなとこで文章なんて読まない。
「本当の実力」っていうのもつくづく微妙な言葉だけどなー。
>>576 >朝の通勤時の車両を降りたプラットホームで
「朝の通勤で混み合うプラットホームで、満員電車を降りた里子の耳に、その声は涼やかに響いた」みたいな
感じかな。今のままだとどこに何がかかっているのかわかりにくい。(↑の例でもイマイチだが)
>まさか自分に話し〜ということを得心した。
長い。し、わかりにくい。もう少し簡潔にできるといいな。
「気付きませんでしたか?」
私がこんなことを言われたら相手がどんなにさわやかだろうと「なんて押しの強いヤな奴」と思うな。ここはとても
ひっかかる。礼儀正しい態度とはとても思えない。
>>577 >後にはその場に立ち尽くす里子が残された。
これは全く無駄な一文だと思う。
>ようやくその出来事を理解した。
今頃になって「その」とか言われても困る。
>無味乾燥な電車
「電車が無味乾燥」って言われても困るだろう。そんなにステキな電車があるとも思われないが。「日々をやり過ごす」
という表現もどうか。
全体にイマイチ雑な印象がぬぐえない。
597 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/10 23:53
>>579 以前のものを読んだ記憶が微かにあるのです。それよりはだいぶ読みやすいように思います。
>>579-580にかけて、どのものごとがいつ起きたのか、どこが記憶の中のことなのか、とかそのへんがつかみにくい
ように思います。追憶部分がだぶっているせいでしょう。完敗⇒ハラルトからの電話⇒酒場⇒現在の順に起きている
できごとを、現在⇒酒場⇒電話⇒酒場⇒完敗⇒現在と書いているためわけわかんなくなっちゃってる気がします。
>だが、と、俺――善良な
だが、が2行続けて出てくるね。上の1行は主人公の名前を紹介するための1行でしかない。後ろの方に「ディヒラー殿は」
と出てくるから、おいおい説明してけばいいんじゃないかな。
>受話器を置いてコートを羽織り、雪を踏み分けて向かった先は貧民街の安酒場。
こういう書き方はキザっぽいがどうかと思うな。
>こうしてどこかのビルに背を預けて
「ビルの壁に」といくらかくどいがこういうところは書いた方がいいと思う。そのあとの「どうやら2時間とは経っていまい」
も変だな。
598 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/11 00:09
残った仕事を片づけたため、私は他の職員より遅れて退館した。私の勤める図書館は町の北の丘に建ち、
森に囲まれている。クルマに乗って坂を下りて行くと、途中から森がきれて眼の前に町並みが開ける。
いつもほっとする場所だった。そのとき、国道へ出るカーブのところに自転車が倒れているのを発見した。
それは前輪を草むらに突っこんで、いかにも倒れているという具合だったし、
自転車の脇にはキャンバスなんかも放り出してある。私はブレーキを踏んだ。窓を開けると、
助けてくれ、と声が聞こえたように思った。
周囲を見まわした。初夏のさわやかな風が吹きわたり、道端の雑草がかすかに揺れるばかりで、
人影はまったくない。道路の向こう側は、白いジャガイモの花が列をなして広がっている。助けてくれ、
という声は、あるいは私の内部の声かもしれなかった。
――長い間つき合っていた恋人が、私の優柔不断な態度に愛想をつかし、
この町を去って行ってしまった。人間というものは複雑な動物で、
好きになることと性格が合うこととは別のようである。彼女のふくよかな肉体をいとしくは思うものの、
いまひとつ気持ちにぴったり合致しないものを感じて、結婚には踏みきれないでいた。
すると、いい加減なようにみえた彼女が意外にも私の本心を察し、お互いときめかなくなったみたい、
もっといい人みつけてね、と言って私の前から姿を消したのだ。
向こうからそういう態度に出られると何だか振られたような気がし、
どうせ別れるならこっちから引導をわたすべきだった、と口惜しい思いに陥った。
男というものは平均すると十分間に一度は異性のことを考えるというが、
このごろの私は平均以上の頻度で、彼女のはすっぱな物言いやからだの感触を思い出しては切なくなり、
苦しいほどに孤独を感じていた。すでに三十代半ばで神通力も落ちた私に、
向後よいめぐり合いがあるとも思われず、魂の救済を求めている自分に気づいていたのだ。
599 :
謎@お願いいたします(その1) ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 00:22
今書いてる小説で一番稚拙だと思う章です
とりあえず時間の流れがおかしいのでそこを重点的に治していこうと思います
行頭の一字下げについては追々修正します
群集の上空を、小型の報道ヘリが轟音を伴って通過してゆく。
報道陣の手によって今回の騒動は勝手に捻じ曲げられ、思わぬ反響を呼んだようだ。
報道ヘリは少し鯨から離れて弧を描きながら旋回し、
精一杯生きようとしている鯨たちを悲劇のヒーローに祭り上げるべく勝手なエピソードを付け加えて空撮した。
記者達はこぞって苦しむ鯨の写真を撮り、中にはテレビカメラを構えて必死に悲劇を増徴させながら報道しているテレビ局もあった。
いつの間にか群集は報道陣に陣地を持って行かれ、後ろの方で背伸びをしながら様子を垣間見るに留まり始めている。
報道陣が幅を利かすごとに野次馬の数は減り始め、次第にシャッター音とヘリの轟音、それにニュースのレポーターが発する甲高い声ばかりが耳に付くようになった。
600 :
謎@お願いいたします(その2) ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 00:23
誠一は先程から誰も助けに入らない事に対して少しばかり動揺していた。
確かに海は時化ている。助けに入る方が逆に命を落としてしまうかもしれないという最悪の事態は十分に考えられる。
だが誰も海に入らずこのまま見守っているだけでは、一頭残らず死亡という最悪の事態が待っているだけだ。
誠一自らが入っていけるものならとっくにそうしている。だが誠一にはダイビング経験がなく、そもそも海の怖さというものさえよく知らない。
端から見れば無責任の極みだということは、誠一にも分かっている。だが放っておこうにも放っておけないのだ。
このまま放り出して家に帰り、ビールでも飲みながらテレビでこのニュースを見る。それではいけない、誠一には心の奥底でそんな声がか細く聞こえるのだ。
601 :
謎@お願いいたします(その2) ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 00:24
夕刻になって徐々に日が翳り始めると、鯨たちは一切の動きをやめてしまい、死んでいるのか生きているのかの判別さえ付かなくなってしまった。
同時に気温も段々と下がってゆき、朝からずっと同じ服装でいる誠一は空が夕日の橙色で染まり始めてからずっと身体を小刻みに震わせる。
寒さに耐え切れず駆け足の恰好で腿上げを始めてみるものの、案の定身体が温まるはずもなく、途方にくれた誠一は地べたにへばり込んでしまった。
報道陣は相変わらずシャッターを切り続け、先程のテレビ局は地元の漁師にくだらないインタビューをしている。上空のヘリは轟音で人々を威圧し、鯨に見切りをつけた野次馬達は連れ立って浜辺を後にしている。
浜辺を後にする馬鹿な野次馬達を軽蔑する目で睨みつけ、誠一は小さく縮まって体育座りの体制を取った。頭を膝につけて目を瞑る。浜風の匂いが誠一の鼻腔を刺激し、
そのまま誠一はシャッターやヘリの轟音の合間から微かに流れる波の音を聞きながら夢の世界へと堕ちていった。
602 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/11 00:30
>>599 一番稚拙だあ?余計な前説はいらねえんだよ、カス。
んで、誰がこんな小説を金出してまで買うっていうんだよ。
冗談はてめえの文体だけにしろ、もっとまともな文章を書かないと一生やってもプロには成れねえよ。
603 :
謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 00:35
>>602 すみません……
ですが、罵倒には慣れっこになってます
604 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/11 00:42
>>603 じゃあてめえ一人でさっさと夢の世界へ堕ちて逝けよ。
>>602 ここは酷評するスレであって罵倒するスレじゃないんだよなあ。これだから日本語の不自由な方は困る(w
606 :
謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 00:46
>>604 その前に「酷評」してもらえませんか?
夢の世界に堕ちるにも少々心残りがあるので
607 :
謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 00:47
>>605 スレを汚してしまって申し訳ありません
こんな稚拙な文章に3レスも使った自分がアホに見えてきます
597 :原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/10 23:53
>>579 以前のものを読んだ記憶が微かにあるのです。それよりはだいぶ読みやすいように思います。
>>579-580にかけて、どのものごとがいつ起きたのか、どこが記憶の中のことなのか、とかそのへんがつかみにくい
ように思います。追憶部分がだぶっているせいでしょう。完敗⇒ハラルトからの電話⇒酒場⇒現在の順に起きている
できごとを、現在⇒酒場⇒電話⇒酒場⇒完敗⇒現在と書いているためわけわかんなくなっちゃってる気がします。
>だが、と、俺――善良な
だが、が2行続けて出てくるね。上の1行は主人公の名前を紹介するための1行でしかない。後ろの方に「ディヒラー殿は」
と出てくるから、おいおい説明してけばいいんじゃないかな。
>受話器を置いてコートを羽織り、雪を踏み分けて向かった先は貧民街の安酒場。
こういう書き方はキザっぽいがどうかと思うな。
>こうしてどこかのビルに背を預けて
「ビルの壁に」といくらかくどいがこういうところは書いた方がいいと思う。そのあとの「どうやら2時間とは経っていまい」
も変だな。
609 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/11 00:55
寝るので長くは書かないけれど。
>>598 自転車がただならない様子だったとしてここから物語が進んでいくなら回想がのんびりしていて物語の進行を妨げている
かもしれない。>人間というものは複雑な動物で〜とくにここからの説明がちょっとだれるなあ。文章もこの辺から読みにくくなる。
>>599 文末の結びに注意する必要があると思う。そのせいもあると思うけれど全体に単調でだれるから、要らないところは捨てる
なりしたほうがよいですね。
>>607 これは
>>602に言ってるんでしょ。酷評するスレなんだからただ罵倒するだけじゃなくて何らかの評価をしてくださいよって
いうことなんじゃないの?
611 :
謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 00:58
>>609 御意見ありがとうございます
>要らないところは捨てる
書き方が甘かったのかもしれません
もう一度よく文章を見直してみます
612 :
謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 01:00
>>612 まだいたりして。
>>605は
>>602に対して罵倒じゃなくてちゃんと評してやってねと言ってるんでしょ。
それに対して申し訳ないってあなたが言うのはオカシイよってことです。
......寝る。
614 :
謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 01:09
>>613 ああ、言われてみれば確かにそうですね
すみません
615 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/11 01:18
>>613 いや、それはおかしいだろう。寝るなんていうなよ!
寝るってことがどういうことかおまぃはわかってないのかよ!
実はこの文章は青空文庫からのコピペなんだな。
>>616 早い! 早いよ! こういう時はあせったほうの負けなのよね。
え、なんで
>>585 >>596 576です。レスありがとうございます。
後から読み返してみると、確かに読みづらくて頭を抱えてしまいました。
文章って難しいんですね。描写を円滑に進めることと、
表現に気を配りたいと思います。
電車の件のご指摘には、確かに素敵な電車なんてあり得ないと思い、
自分の事ながら笑ってしまいました。
新手の詐欺師というオチで進められないかなー、という思い付きで
ざっと書いてみたんですけど、粗雑になってしまいました。
もっと小説をいろいろ読んでいこうと思います。
最近、文章の巧い人が羨ましいなーと思うようになったので。
謎さんの書かれた文章に感想というよりツッコミです。
報道ヘリが出てきますが、どうして報道ヘリとわかったんだろうとか、
ヘリの轟音は耳を覆うくらいだったのか、
鯨はどんなふうに苦しんでいるのか、勝手なエピソードってなんだろう、
などが気になりました。
特に大きな欠陥というわけではないのですが、映像化するときに凄く困る抽象表現です。
もし意図されておられないようでしたら、それとなく意識されているとよいかと思います。
「悲劇のヒーロー」は、どちらかといえばヒロインが妥当かなと思います。
鯨はオスなのかな?
「報道陣に陣地を持って行かれ」の「陣」が2回続くと、読んでいるこちらは
「報道陣」の「陣」から「陣地」を発想したんだろうと、語彙の少なさを感じてしまいます。
「増徴」は多分、「強調」の間違いでしょうか。「体制」は「体勢」の変換間違い。
ところで、599から601の名前欄ですが
>599 :謎@お願いいたします(その1)
>600 :謎@お願いいたします(その2)
>601 :謎@お願いいたします(その2)
3つめが(その2)になっています。
なんとなく言葉に対する注意が低いように感じます。
次レスへ
本文に戻りまして、「時化」と書かれていることから、海は荒れていると思います。
当然風も強いと思われます。そこで気になるのは、天候を気にしないヘリと
夕日です。曇り空だと思うのですが。
また誠一は朝から同じ格好をしているとありますので、夕方までずっと同じ場所にいたのでしょうか。
食事はどうしたのか、また朝は寒くなかったのかと気になります。
ここが時間の流れがおかしいところでしょうか。
最後に体育座りをしていますが、どこに座っていますか?
車の中ではなさそうです。寒がっているので、冷たい地ベタではないと思います。
それから一番かんじんなことです。
この話は、鯨を助けられない誠一が無力感にさいなまれ、なにもできないまま見物していたら
寒くなってきてどうしようもないから体育座りで眠ってしまったという内容です。
楽しんでくれる読者が少なそうですが、ほかの章にウリはありますか?
それからまとめてくださる方のために
要点を書いておきます
>>620 :04/03/11 05:32
抽象表現が多い
語彙が少なさそう
言葉に対する注意が低い
時化・天候の描写がおかしい
読者が少なさそう
>>620 >最後に体育座りをしていますが、どこに座っていますか?
車の中ではなさそうです。寒がっているので、冷たい地ベタではないと思います。
それなら問題は地面に座る描写にあると思うが。そこを詳しく突っ込んでみれば。
624 :
謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/11 16:13
>>620-622 的確なツッコミありがとうございます
>抽象表現が多い
今自分でも読み返しましたが、この文章だけで情景を事細かにイメージしろ、と言われたら確かに自分でも戸惑ってしまうと思います。
読者に対する配慮がなされていないな、と反省しております
>語彙が少なさそう
痛いところを突かれました(そういうスレですから仕方がありませんが)
元々語彙は少ない上に、最近はろくに本も読めないのでそれが顕著にでていると思います
こればかりはもっと意識して直していかなければと痛感しております
>言葉に対する注意が低い
推敲を何度やっても必ず誤字、脱字が一つくらいあるので、気をつけてはいるのですが……
この点については自分の性格に問題があるかもしれません……
>時化・天候の描写がおかしい
資料などをもう一度見直して書き直してみようと思います
夕日のところは全然気がつきませんでした。重ねて御礼申し上げます
>読者が少なさそう
この章は丁度話の折り返し地点に当たります。
全体的に起伏の少ないまま完結しそうですし、あまり大雑把なことはできないかな、ということでこういう形になりました
少し中だるみ的な要素もありますが、章の流れ自体を変えることはないと思います
2レスにわたってのご指摘ありがとうございます
指摘を参考にして、また全身全霊をつぎ込んで続きを書いていきます
僕は雨の匂いをしっかりと感じ取ることができた。あの季節がまた来ようとしているのだ。
プールの匂い、買ったばかりのパーカー、傷だらけの自転車、広がる青い空。
あれから14年が経とうとしている。14年。長い歳月だ。
もうそれは既に失われてしまった時間なのだ。そして、失われたものは二度と戻ってこない。
何もかもが懐かしかった。あの頃、好きだった音楽を聞くと、ほんとうにそう思う。
僕はいなくなってしまった彼女のことを思う。
パーカーの袖でそっとふいてあげた涙のあたたかさはいまもはっきりと思い出せる。
夏。僕の青春は夏と海と恋だった。
>>625 酷評するのが難しい文だ。ドラマの冒頭の一人語りみたいで、
先を読まない限り、内容については殆ど云々できない。
細かいところだけ。
>僕は雨の匂いをしっかりと感じ取ることができた。あの季節がまた来ようとしているのだ。
>プールの匂い、買ったばかりのパーカー、傷だらけの自転車、広がる青い空。
雨の匂いがあって、「あの季節」と来れば梅雨。
従ってプールの匂い、青い空で違和感を覚える。
季語というものをもう少し調べてみるといいと思う。
「匂い」も被ってる。
>あれから14年が経とうとしている。14年。長い歳月だ。
>もうそれは既に失われてしまった時間なのだ。そして、失われたものは二度と戻ってこない。
この場合、「それ」は「長い歳月」に係る。
十四年前の想い出のことではないので、次への繋がりが悪く、不明瞭。
>パーカーの袖でそっとふいてあげた涙のあたたかさはいまもはっきりと思い出せる。
これはグッジョブ。漏れ的に。句点挟むとなおいいかも。
>夏。僕の青春は夏と海と恋だった。
言いたいことは分かるが、「青春は夏」と抽出してみると、些かヘンなのが
分かってもらえるかと思う。他の季節は青春じゃないみたいな。
夏で読点がくるのなら、いっそのこと改行してしまったほうがいい。
夜更けに馬が――馬の足音が木々に響き、一方では水や土に吸収される。
激しいそれは乗る者の一種の焦り、そして恐れを思わせる。
雨の水分を吸った汚い土が重量で飛び散ってその足じゅうにつこうが、
深緑色の苔がついた奇妙な石で滑りそうになろうが……ああ、ひるむことはない、進め!
体に何を飼っているかわからない虫がぶち当たっても、
目に飛び込んで視界を奪われることになろうとも、なに、全て任せておけばいい、
心配の要素はどこにもないのだ、走れ!
見つめる者はいやしない、いるとすればそれは心の弱さだ。
飛びすさるちぎれ雲に満月がせわしなく見え隠れして、夜空には不気味な薄明かりが射していた。
その反射で腐ったものが何度も横切るのが見えた。それは大木の成れの果てだ。
森の木々は妖しくも美しい緑の光を放つ。漆黒の葉が風によって騒ぎ出すと、また馬の心も騒ぎ出す。
後ろの足音は虚空に旅立っていく。舞いあがった枯葉はぬかるんだ地面に着地するか、それとも濁った水溜りに沈むか。
不安定な状態を言うならば、馬も人間も枯葉もみな同じである。ただ一つの存在を除いて。
628 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/13 10:57
路地の奥に仰向けに倒れているのは若い女だった。
その上に覆いかぶさっている、長身で髪の長い男も、女と同じ、二十歳
前後と思しき風貌を持っていた。
男は女の腹に、なんどもナイフを突き立てていた。
路地の塀の内側に建っている民家の窓から、年老いた男が顔を突き出し、
怒号を上げた。
その怒号に感応して、女の上に覆いかぶさっていた若い男が跳ね起き、
走り去った。
あとにはアスファルトの上に仰向けになった、血まみれの若い女だけが
残された。
ベージュのパンツに白いシャツ、そして水色のトレンチコート。
シャツの下半分は血の色に染まっていた。
下腹部に、バレーボール状の白い塊が乗っていた。
女の腸であった。
女の顔からは既に血の気が完全に失せ、膚は陶器に似た物質的な
光を帯び始めていた。
その瞳は空を見ているかのようにも見えるが、瞳孔は開ききって
いた。
微かに開いた唇から、なにかの音が漏れ出ていたが、それは声で
はなかった。
小さな痙攣が間歇的に現れ、女の全身を震わせていた。
不意に、「ビクン」と、おおきな痙攣が起こった。女の躯が動か
なくなった。
女の口元から漏れ出ていた木枯らしのような音が止み、瞳孔に幽
かに宿っていた光が完全に喪われた。
彼女は死んだ。
629 :
チェリー☆キッス:04/03/13 11:03
628の酷評を頼みます。
>>628 とりあえず一つだけ。最後の文。
>彼女は死んだ。
いらない。
631 :
チェリー☆キッス:04/03/13 11:52
>630
だんけ。
632 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/13 11:54
>>628 さっぱりだ。まあ内容も好みじゃないんだけど。
>路地の奥に仰向けに倒れているのは若い女だった。
こういう書き方をしてどういう効果があるのか意味不明だ。さらにこれに加えて改めて男を書いている。
読み手はまず女が単独で倒れているのを思い浮かべる。そこに男の描写。「あれ?男もいるのか。」と
読み手は新たに場面を構成しなおさなければならない。男が覆いかぶさっている場面を思い浮かべ、
さらにそのあとその男が20歳前後であるという要素を付け加え......というように、場面を何度も構成しなおさせる
この文章は全く良くない。「風貌を持っていた」なんて書き方もダサダサ。もっといろんなことに気を配って
書く必要がある。
>>627 T
改行、一文字開けがごちゃごちゃして読みにくい。改行はキリのいいところじゃなくて、
三十字〜四十字で区切って、そろえてやってくれ。
先ず、「――」の使い方がオカシイ。
>夜更けに馬が――馬の足音が木々に響き、一方では水や土に吸収される。
>激しいそれは乗る者の一種の焦り、そして恐れを思わせる。
>雨の水分を吸った汚い土が重量で飛び散ってその足じゅうにつこうが、
読点を挟むのなら閉じの「――」を使うべきではないか。
そもそも、閉じた後「夜更けに馬が」はどこに繋がるのか。
>馬の足音が木々に響き、一方では水や土に吸収される。
この部分。「足音が」「水や土に吸収される」は、実に絵が浮かばない。
蹄に蹴り上げられた泥のつもりなら、三行目と被る。
>深緑色の苔がついた奇妙な石
「奇妙な」は要らないと思うが。何が奇妙なのかよく分からないし。
>体に何を飼っているかわからない虫
これも。もっと分かりやすい描写をして欲しい。
>目に飛び込んで視界を奪われることになろうとも、なに、全て任せておけばいい、
>心配の要素はどこにもないのだ、走れ!
>見つめる者はいやしない、いるとすればそれは心の弱さだ。
突っ込むところは幾つかあるが、この文章で一番走ってる部分だ。
三行目、日本語がオカシイことが何とも悔やまれる。「心の弱さ(のせい)だ」でしょ。
634 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/13 12:08
>>628 事態の衝撃の度合にあわない描写の順序は不自然さを感じる。
「路地の奥」と書き始める時、読者は、
路地の出口にカメラを据え路地の奥に焦点をあわせようとする。
その時に、まず目を奪われるのは
ナイフを何度も付き立てている長髪の男だろう。
「あの男は何をしているのか?」
と目を凝らすと、その男の股の間から華奢な二本の足が突き出していて、
男の背中の向こう側でおそらく女らしき人間が刺されていることに気づく。
これが自然な意識の流れというもので、
それを無視して書くからには、それ相応の理由と効果がなければならない。
残念乍、この文章にはそれは感じられない。
また不自然に思われるのは「音」だ。
男が立ち去った後も女はしばらく生きている。
であれば、そもそも女が刺されている時点で
なにも声を発していないように見えるのは不自然だろう。
描写が事件の終盤から始まっているにせよ、
その前の時間が存在しないような違和感がある。
>>627 U
>飛びすさるちぎれ雲に満月がせわしなく見え隠れして、夜空には不気味な薄明かりが射していた。
飛び杉。前の段落を語り口調で終え、突然空を描写されると「なにを?」という感じだ。
乗り手がむきになって馬を走らせていたのに、イキナリ空を見上げたらヘンでしょ?
それが映画やドラマと、小説の違い。「傍観者」ではなく「体験する」立場で書くこった。
>その反射で腐ったものが何度も横切るのが見えた。それは大木の成れの果てだ。
腐ったもの→それは〜という、意味のない回りくどい書き方は読み手が苦労するだけだ。
「その反射で腐った大木が何度も横切るのが見えた」で充分。
>森の木々は妖しくも美しい緑の光を放つ。漆黒の葉が〜
>舞いあがった枯葉
美しい緑の木々がどうして漆黒の葉を茂らせてるのか。これは実にイカン。
そして更に、枯葉は緑の木とも漆黒の葉とも相容れないイメージ。
ちゃぶだいひっくり返したい。マジで。
このとおり、致命的エラーが幾つかある。
とりあえずガソガソ書いてガソガソ推敲して、ガソガソいい小説嫁。
話はそれからだ。
>>628 T
段落の頭はひと文字分開け此れ鉄則ね。
「彼女は死んだ」をオチと見做し、超短編として酷評する。
>その上に覆いかぶさっている、
(中略)
>男は女の腹に、なんどもナイフを突き立てていた。
覆い被さっているものがなんどもナイフを突き立てていた。
明らかに臨場感ないよね。さぞ刺し辛いことだったろうと思う。
あと、説明と描写の違い。
説明ってのは、あれがああでこうだ、という文。
描写ってのは、誰かの視点を通した事象(心情と表裏一体)を書く文。
前者は無機的で、後者は有機的。
で、覆い被さられていて見えないはずの女が若い、ということは、
説明に属す文章、ってことだ。ホラーで説明は極力避けるべし。
臨場感でないから。
>二十歳前後と思しき風貌を持っていた。
先ず、ホラーを書くわけだから、それに応じた文体を選ばなきゃダメ。
「思しき」って。ホラー映画にそんなナレーションとか説明が入ったらどうよ?
すると、読みなれた人は一人称の、精神的に成熟した人物の視点かな、と
思うわけだ。ところが三人称。ガックリだね。
>あとにはアスファルトの上に仰向けになった、血まみれの若い女だけが
残された。
ベージュのパンツに白いシャツ、そして水色のトレンチコート。
シャツの下半分は血の色に染まっていた。<
これ、単なるあらすじ。描写じゃなくて説明だから。
>>628 U
>下腹部に、バレーボール状の白い塊が乗っていた。
>女の腸であった。
この「バレーボール状の」という形容はグッジョブ。
今までがあっさりしてたもんだから、マジ想像しちまった。
さて、ここから描写が始まるわけだが、
>瞳孔は開ききっていた。
医学的にはどうか知らんが、一般的には死、臨終のイメージ。
死んだのね? という感じだ。引っ張りたいなら別の表現を用いるべきだろう。
>不意に、「ビクン」と、おおきな痙攣が起こった。女の躯が動か
>なくなった。
読点を挟んで分けたために、前後の繋がりが悪い。
前者は動的で、後者は静的だから、
「〜起こったのを最後に、女の〜」と、接続したほうがいい。
比喩のセンスはあると思う。話は陳腐。捻りがないので、ただ気持ち悪いだけ。
「彼女は死んだ」はむしろ要らない。付けたことで安っぽくなってる。
638 :
チェリー☆キッス:04/03/13 12:11
>ハラヘリ……
ダンケ。
639 :
チェリー☆キッス:04/03/13 12:13
>独…
ダンケ。
チュッ。
640 :
チェリー☆キッス:04/03/13 12:16
>634
ダンケ。
641 :
チェリー☆キッス:04/03/13 12:50
いやー。
突っ込みどころ、いろいろあるもんだよなあ。
面白いなあ。
なるほどと、唸らされたりしたよ。
642 :
批評よろしくお願いします:04/03/13 13:12
高学年向けの、児童文学で穴系ファンタジーです。
主人公の遼平、ガキ大将タイプのまっちん、せかせかしたべっちん、
不登校ぎみで、悪魔を崇拝しているといううわさのある秋田が
登場人物です。
旧図書室の、横にスライドさせる木の扉は、立て付けが悪くなっててガタガタいった。ぶぁっとほこりとて古い本のにおいがした。
カーテンを開けると、ほこりがきらきらと舞っているのが分かった。
「お前の探してる本、なんてタイトル?」
「自分で探すから、いい。」
「あんだよ。」
さっきからイライラしてたベッチンがきれかけてる。
「まあ、まあ。江戸川乱歩?」
比較的、まともにしゃべれる僕が聞く。
「ううん、・・・って人。SFの・・・」
その時チュチュッと甲高い、大きな声がしてガタガタと音がした。
「うわあっ」
まっちんの真後ろをかなりでかい鼠が走った。
「でっけえ。」
「何食ってんだろ、こんなところで。」
「ここ閉まってるから、鼠の巣窟になってるんじゃねーの?おい秋田、お前の探してる本、鼠に食われてるかもしれないぞ」
「鼠って本食うの?」べっちんが聞く。
643 :
642のつづき:04/03/13 13:16
「巣作りにつかうんじゃないかなあー自信、ないけど。」僕も答える。
まっちんが鼠の後ろに入っていった棚をずらそうとしてる。
「倒れるよ、まっちん」
「平気平気・・・」
がたがたっとゆれる棚の後ろから、その時、鮮やかな、
図鑑の亜熱帯の欄に載っているような蝶がひらひらと飛んできた。
「めずらしい蝶だな。」
「ねえ。」
秋田が今日初めて、自分から言葉を発した。
「この蝶、どこから入ってきたの?」
「今、棚の裏からでてきたよね。」
僕も不思議に思った。どう見ても、棚の後ろから出てきたし、
この部屋は僕達が入る前はずっと閉まりきっていたのに。
「気づかないうちに窓から入ったんじゃないかな。」
べっちんが言う。
「それか棚の後ろに穴開いてんだろ、鼠があけたのかもよ。」
まっちんががたがた少しずつ棚をずらす。
鼠がたくさんでてきたら怖いなあと思ったけれど、
倒れると危ないから、支えるのを手伝った。
ガタガタ揺らすたびに、ほこりが舞った。
その瞬間、びゅうっと風が、棚の後ろから吹いた。
髪の毛がなびく程の風。やっぱり穴が開いているのかな?
とも思いながら、胸がドキドキなるのが止まなかった。
唯一、棚の後ろを見ることができる位置にいるまっちんに、
僕は声をかける。
644 :
643のつづき:04/03/13 13:18
「ねえ、そこには何があるの?」
「もう・・・ちょっと・・・何かはあるんだ。
ああ、あるのは穴の向こう側だ・・・なんだこれ・・・
うあ、あああああ」
さっきとは比較にならないほど強い風がごおおおおおと吹いた後、
棚の後ろが僕らを吸い込んだ。そして、全てが変わってしまった。
僕が真っ青の空の中を落下しているのに気づくのには、少し時間がかかった。
落ちている間「うわああああああ」と絶叫を続けるまっちんと、
「ひぃいいいいっ」とか細く高い声を上げるべっちん。
僕は恐怖のあまり、何も声が出せずにいた。
そのとき、秋田が一人でボソッと
「異世界?」
と声に出したのだけは、今でもよく覚えている。
頭だけはどこか冷静だったのかも知れない。
僕は、そんなわけないだろ、と反感めいたものをそのとき、
すこし覚えた。秋田、お前は本の読みすぎなんだよ、
ここが異世界だなんて、そんなはずないだろう、お前、
やっぱり学校こいよ、そんな本ばっか読んでないで、楽しいぞ・・・。
だけど、落下したあとに、僕達はその言葉が必ずしも間違っていないと
いうことに気づかされることとなる。
一行目からミスがあってすみません。
ぶぁっとほこりがたって、古い本のにおいがした。
です。
646 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/13 13:58
>>642 セリフが多いとつっこみどころが少ないものよ。
冒頭、旧図書室の描写はもっと丹念にした方が効果的。今の状態だと光景が全く目に浮かばない。
どんなふううになってて、どんなにおいがして、なつかしい感じだとか、アヤシイ感じだとか。書いておけば
その風景を目に浮かべつつ読み手はそこで主人公と物語の世界を共有し始めるワケだ。
全体には読点の使い方が気になる。細かく「、」を打ちすぎだと思う。文章が息切れしているように感じる。
細かい点にも気配りが必要。
>巣作りにつかうんじゃないかなあー自信、ないけど。」
自信、の前に点を打つべきでしょ。私だったら「。」にするけどな。
「巣作りに使うんじゃないかなあ。自信ないけど......」みたいに。
>鮮やかな、 図鑑の亜熱帯の欄に載っているような蝶がひらひらと飛んできた。
「鮮やかな」のあとに「図鑑の〜」という描写があるせいで「鮮やか」という言葉が「蝶」にかかるまでに鮮度が
落ちている。
「図鑑の、亜熱帯の欄にでも載っていそうな鮮やかな蝶がひらひらと飛んできた」じゃダメですか?
ほかにもあるけどこのくらいで。
>>642-644 ほぼ、腹ヘリのすけさんと同じ。
加えて言えば、喋っているのが誰だか分かり辛い。
そのシーンでどうしても四人出さなきゃならんというなら仕方ないが、
それならもっと誰が喋ってるか分かり易くなるよう工夫すべき。
>
@「お前の探してる本、なんてタイトル?」
A「自分で探すから、いい。」
B「あんだよ。」
Cさっきからイライラしてたベッチンがきれかけてる。
<
Cまで読んで、やっと@とBがベッチンだろうと分かる。
そこで最初まで読み返す。実に面倒っちい。
しかもAがまっちんだと分かるのはその数行後。
これだと、普通なら漏れはもう読まない。
あと、あああああ、とか、おおおおお、とか、ダメね。
発音してみなよ。ヘンだろう?
オーバーリアクションはわざとらしい。
腕でカヴァーしる。
児童文学つーことで、今時の小学生のことは良くしらんが、
鼠とか棚とか読めるんだろうか?
終わりの方に、小学生には小難しい、「反感めいたもの」とか
「必ずしも間違っていないと」という言い回しがあるが、これも
推敲の余地ありだろう。文体の統一からも、必要だ。
とはいえ、筆者が愉しそうに書いているのは文から伝わってくる。
がんがって完結させてくれ。
初投稿
有名な本からの引用あり
目が覚めた時には世界は赤く染まり始めていた。
昼間の雲の具合を思い出し、きっと綺麗な夕日が出ているのだろうなと思ったけど木が邪魔になりここからでは夕日は見えない。
夕日を隠している木の輝きと長い木の影によってその向こうに光があるという事が分かるだけだった。
今すぐこの丘を駆け下りていけば、通りの道が夕日に向かって伸びていく僕の好きな景色を見る事が出来たし母親に怒られる事もないとは分かっていたけど。
いつもは好きなその景色も母親も何故か今日は自分を傷つける気がして、少し迷った後座っている場所に闇が迫ってくるままにした。
暑い夏の日が暮れ、夕日を隠していた木も輝きを消し長かった影はどんどんと短くなっていき優しい赤色だった世界は冷たく静かな青色に染まっていった。
空が空気が溶け合い、空とこことの境目が曖昧になって闇が星を輝かせ始める。
「空はとても大きい共同墓地なのかな」
ふと思い出したのは人が死ねば星になるという話。眠る時に母さんが話してくれた。
「どうせならもっと高くへ上がればいいのに」
蠍座を見つけそう呟く。南の地平線からあまり高くないところに輝く蠍座。母さんが読んでくれた本を思い出した。
小さな野原で小さな虫を殺して生きていた小さな蠍。
ある日イタチに見つかり食べられそうになった時に蠍は逃げて逃げて逃げて。
イタチに食べられそうになった時に、いきなり出てきた井戸に落ちてしまいどうにも上がれず溺れ始めて。その時蠍はこういってってお祈りをした。
「ああ、私は今までいくつもの命をとったかわからない、そしてその私がこんどイタチにとられようとしたときにはあんなに一生懸命にげた。
それでもとうとうこんなになってしまった。ああなんにもあてにならない。どうして私は私の体を黙ってイタチにくれてやらなかったのだろう。
そうしたらイタチも一日生き延びただろうに。どうか神様、私の心をごらん下さい。こんなにむなしく命を捨てずどうかこの次にはまことのみんなの幸のために私の体をお使いください」
そしていつの間にか蠍の体は真っ赤な美しい火になって夜の闇を照らしていた。
だけど、
「それならもっと高くへ上がればいいのに」
心の底に理由が付かない怒りが星に湧き上がる。きっと街の通りからでは高いビルや町の灯りが邪魔になって蠍座は見えないだろう。
そんなに低い場所ではもう何も照らせない。どれだけその体を燃やしても、もう何も照らせない。
見えない所で燃えたって人が死んで火葬場に行くのと変わらない。
心の底にあった怒りが表に浮かび上がってくると怒りは形を変え目頭を熱くし始めた。
浮かび上がってきた気持ちを静めるために熱くなった頬を冷えた膝に埋め出てくる嗚咽を一つ一つ再び沈めていく。
そうしている間にも闇は濃くなり丘には昼間ならば涼しさを感じさせただろう冷たい風が吹き世界中から置いてけぼりにされた気がした
話のフリの部分のつもりで書きました。
オチが微妙に匂う程度にしようと思ったら引用元に食われちゃった気も
原ヘリのすけさん、独断的酷評野郎さん
ありがとうございました。まだ文章の技術の面でたくさんつまずいてるんだ
なあということがわかりました。句読点の問題や、発言者の明記は
自分でも不安に思っていた点なので、きちんとした文章をかけるよう
心がけたいと思います。
ここ3日くらい、気落ちして筆が止まっていたのですが、
独断的酷評野郎さんの最後の一行にとてもすくわれたきもちです。
ゆっくりとしっかり書き続けようと思います。ありがとうございました。
>>650-652 T
書き慣れた印象を受ける。よって、キツめに酷評する。
フリという事情も考慮しない。
頭にくるのが、段落の頭を一文字空けてないこと。
規格を守らない書き手は、それだけで読者に「慣れない奴が書いたのね」
と先入観を持たれることになり、損だ。
あと、三十文字から四十文字でそろえて改行してくれ。
総じて読点が少ないように思う。そのお陰でどこで区切ればよいのかよく分からず、
何度か行ったり来たりする羽目になった。読者に優しくない。
>空が空気が溶け合い、空とこことの境目が曖昧になって闇が星を輝かせ始める。
>「空はとても大きい共同墓地なのかな」
二行目が引っかかる。読者は暮れ行く空に瞬きはじめた星を想像している。
よって、死と不吉さの匂う「大きい共同墓地」というのは実にノイジーだ。
台詞で運ぶのではなく、「そんな綺麗な星も、母に言わせると……」という
按配で、流れを損ねないようもっと気を配って欲しい。
>「どうせならもっと高くへ上がればいいのに」
>蠍座を見つけそう呟く。南の地平線からあまり高くないところに輝く蠍座。母さんが読んでくれた本を思い出した。
蟹座が二度、出てくる。繋げて一度で済むだろう。母さんが〜というのも
先ほど一度出ており、二度に分かれてしまっている。書きたい事を
ちゃんと整理して、並べる順番に気を配る必要がある。
くどい文だと思われても構わないならその限りではないが。
U
>ここが引用
文の運びや空行、それらを上手く使って、「ここが引用」などと
言い訳みたいなこと言わずに済むようにすべきだ。
有名な文かどうか知らんが、おまいさんが書いたものとして扱う。
>ある日イタチに見つかり食べられそうになった時に蠍は逃げて逃げて逃げて。
終了形で終わるべき。「逃げて」で終わったら日本語ヘンだろう。
>イタチに食べられそうになった時に、
で、そっくりそのまま、又出てくる。何度も言うが、被るとクドイ。
>その時蠍はこういってってお祈りをした。
いってってーーー。いってってーーー。
ああ分かってるよ。誤字だろ?
>ああなんにもあてにならない。
何が当てにならない、というのか分からない。そもそも、なにを当てにしていたのか。
>まことのみんなの幸のために
「まことの」は要らない。この文章では、「みんなの幸」と「まことのみんなの幸」の
違いについて全然触れてないじゃん。
V
>そしていつの間にか蠍の体は真っ赤な美しい火になって夜の闇を照らしていた。
ええ話だとおもたよ。けどな、全面的に、じゃない。何故なら、
蠍座ごときが夜空に瞬いていても、夜道を照らす足しにはならんからだ。
それに、ギリシャ神話を知ってるヤシからすればモロ説得力に欠ける。
下部でまあ、その真意に触れるわけだが、ここまで読む限りでは
読者が漏れのように解釈しても仕方ない。
>>652 おまいさんにもう少し文章力と構成力があったら、漏れはこの部分絶賛してただろうな。
ただ残念なことに、一般的な読者からすれば、上で書いたとおり、幾つかの文のほつれが
見られるので、深い意味が込められている文章だと思って読んではくれない。
「何だか知らないけど、世を拗ねて泣いてやがんな」って思う程度だ。
だからサソリをキッチリ書くこと、ここに繋げる為の布石をもっと入念にやること、
>心の底に理由が付かない怒りが星に湧き上がる。
これで安易に問題をボカしてしまおうとは思わないこと。
あんたはエエ話を作る力を持ってると思う。
文章力磨いて、その妄想力を遺憾なく発揮して栗。
658 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/14 14:43
>>657は銀河鉄道の夜くらい読んでおけ。「モロ説得力に欠ける」なんて書いてると見識を疑われるぞ。
俺も宮沢賢治なんて読んだことないけどな。
それよりも、
>>650-652 の創作意図は正直分からん。
もっと詳しく説明してくれ >>独断的酷評野郎
660 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/14 22:47
僕は蟲はキライだ。
何故にキライなのか何ぞ考えたくもない。
別に遠くから、家の中で網戸越しに見るくらいの程度なら良い。
しかし、それが突如として敵意、いや、殺意を持って攻めてくる時がある。
あえて、そやつらの名を挙げるならば、
ハチ、クモ、カ、そしてフナムシ。
(一度で良い、潮干狩りの時にいる岩上フナムシの大群に殺虫剤を思い切り撒いてみたい物だ)
とにかく、モゾモゾ、ウゾウゾって系統は苦手極まりない。
嗚呼、こうして蟲の名前を書いていただけで手に脂汗がにじみ出てきそうだ。
落語の「饅頭怖い」に、人が何をなんでキライになるかって事について記述があった。
なんでも、その人のエナ(今で言う胎盤だ)の上を一番最初に通ったものがキライになる…そうな。
と、言うことは僕のエナの上を何種もの蟲が一斉にワッシャー!と、通った事になる。
なんだか…まるでヒッチコックが作り損ねた映画のようだ。
(『鳥』ならぬ『蟲』と言う所か。嗚呼嫌だ)
最近…季節の変化を切実に感じるようになって来た。
これからだ…今月中旬あたりからまたキャツラは活発になって来る。
僕は数ヵ月後にせまり来る蚊取大戦争に備え着々と準備を進める。
どうやら今年もまた、有害な文明の利器を使わざる終えなくなるだろう。
エッセイに挑戦しました。脳内テーマは「虫」
批評、宜しくお願いします。
使わざるを得ない
〜せざるを 得ない。
誤変換ではないようですので。もし本気で間違えているのでしたら
もう少し日本語のお勉強なさってからこのスレに書き込まれたら
如何ですか。
レスしてくれた人、どうも。なるほど〜ってなところだ。
一つだけいいかな。「――」は言葉に詰まった時にも使用されるはずだが。
最初からどこにも繋がらんよ。
>蹄に蹴り上げられた泥のつもりなら
そうじゃなくて、最初におっしゃった“表現”ですな。
他の表現もわかりやすいのにするよ。
>飛び杉。前の段落を
テクニックですよ普通一段あけでわかるでそ。
と言いたいところだが結局ここを見る前に直していたので、ままアドバイスありがとうというわけです。
どうでもいいけど、独断的酷評野郎ってHNいいね。
増幅器を通したように心臓の鼓動が体中に伝わってくる。
音と振動にすべての神経が集中しているのせいか、自分が歩いている感覚が無い。
目的のビルに着き、エレベーターを待つ間も聞こえるのは心臓の音だけだ。
外を走るやかましいトラックの音など耳には入らない。トラックの存在すら気付かない。
エレベーターの扉が開き、中から出てきた人とすれ違い様に肩がぶつかりそうになった。
「ぁ、す、す、すいま…せ…ん…」
まるで言葉にならない。このままで大丈夫なのか?もっと落ち着け、と自分に言い聞かせるが、
その心の言葉もただ唱えているだけで頭には残らない。
五階のボタンを押しエレベーターが動き出した途端、体が震え始めた。
まるで洞窟で寒さに凍える子供のように。
―何が怖いんだ…
―別に死ぬわけじゃないだろう…
どうにか恐怖を振り払おうとしたが、エレベーターが五階に到着するまでの
時間はあまりにも短く、震えが止まらないまま扉が開くのを見つめることになった。
-----------------------
初めてですが酷評よろしくお願いします。
>>658 >>662 よう。名前の通り、漏れは「独断的」(むしろ唯我独尊)酷評野郎だ。
自分の知識と腕は棚にあげ、思ったことは率直に書く。
見識なんて持ってると主張する気はないし、そもそも見識はない。ただの本好きだ。
従って漏れのレスは、ああそう思うヤツもいるのね、馬鹿が何か言ってんな、程度に
受けとめて貰えると有難い。
あと、漏れの酷評いらんヤツは、漏れが出没するあいだは
手間かけてわるいがその旨書いてくれ。
>>659 漏れはこういうことだと理解した。
この文において、「サソリ」及び蠍座はやさしさの究極的な形、
いわば自己犠牲の象徴だ。それによって星になったわけだから。
「僕」の理由のつかない怒り、というのは、二つの意味に解釈できる。
一つは、サソリ自体へのもの。なんでおめーはそんな優しいんだよ(そこまで
することねーよ)、というのと、もう一つは、サソリが街から見えないこと、
つまり、優しさが街で忘れられてること(自己犠牲的な優しさが無視されていること)
「どうせならもっと高くへ上がればいいのに」という先の台詞はそういうことだろう。
恐らく、物語の先に、自己犠牲的な優しさを見せる登場人物乃至エピソードが出るんだろう。
>浮かび上がってきた気持ちを静めるために
主人公は、そいつにやや呆れに似た感情を持っていること
その思いと向き合いたくないジレンマというか、そんなのがあることを
暗に伝えている。
>世界中から置いてけぼりにされた気がした
周囲の人間に、サソリのような自己犠牲的な愛に目を向けろと言いたいが、
それが世界(周囲)には受け入れられないだろうということを連想させる。
何がいいって、直接言わないで連想させている点だ。
しかし、それが生きるにはサソリへの共感が不可欠。
暗に仄めかすところが整合しているから、筆者は意図して
(或いは意図しなくても明確なイメージをもって)やったと漏れは確信している。
>>665 名前:独断的酷評野郎
なるほど !!
漏れはどうも分析力も連想力も足りないようだ、頭が固いんだな(自嘲
愚問にわざわざレスしていただき、有り難うございました。
レスが遅れてしまいました(汗
批評してくださった皆さん、済みません&ありがとうございます。
>>583-584 長い割りに内容の薄い文章、というのはその通りかも知れません。
どうにもこうにも、気合を入れようとするとこんなくねくねした
文章になってしまいます。
……で、大抵は中だるみしてしまうわけですが。
今後の課題ですね。
>>597 時間軸は敢えて分かりにくいようにしたつもりです。
この作品はギブスンぽさを狙って書いたので、ギブスンを知ってる方なら
「なるほど」と言ってもらえるかなぁと。
カッコいいようでいてダサい表現(「止まり木の上の敗北者たち」など)も、
ギブスンの影響ですね。
もちろん、普段の作品ではこんな表現は恥ずかしくて使えません。
>>660 T
>僕は蟲はキライだ。
重箱の隅をつつくようで悪いが、「は」が被る。「僕は蟲が〜」がいい。
また、虫ではなく蟲にするなら、堅めの文体で押さねばならんだろう。
まあ虫よりは蟲のほうが気持ち悪いというのは分かるんだが。
>何故にキライなのか何ぞ考えたくもない。
「何ぞ」は「キライなのかなんて」のなんぞ、だろ?
「何か」「何という」のなんぞ、と紛らわしいから平仮名で。
あと、現代風語り口調だから、「蟲」と統一感がない。
>しかし、それが突如として敵意、いや、殺意を持って攻めてくる時がある。
>ハチ、クモ、カ、そしてフナムシ。
ハチは兎も角、日本のクモやカに殺されることは余りあるまい。
日常という視点で言えば、現実感は皆無と言ってもよいのではないか。
友達に話すときはそれでいいが、エッセイだと勢いで押すのは場所を
選ばねばならんだろう。外すと言葉が大袈裟、嘘くさくなる。
あと、後者は漢字で。理由は既に述べた。
>(一度で良い、潮干狩りの時にいる岩上フナムシの大群に殺虫剤を思い切り撒いてみたい物だ)
場所はともかく、いい独り言だ。ただ、「敵意、殺意」がボヤけていて、蟲の気持ち悪さにも
具体的に触れてないので文が死んでしまっている。敢えて文のトップに持ってくるのも
面白かったかもしれない。漏れならそうしたほうが筆が走っただろう。
>>660 U
>とにかく、モゾモゾ、ウゾウゾって系統は苦手極まりない。
>嗚呼、こうして蟲の名前を書いていただけで手に脂汗がにじみ出てきそうだ。
ここは敢えて、フナムシのわさわさした動きを細かく描写して、虫の気持ち悪さを示すべきだ。
それに成功すれば、後者が厳然たる存在感を示すだろう。両者とも余り生きてない。
>と、言うことは僕のエナの上を何種もの蟲が一斉にワッシャー!と、通った事になる。
>なんだか…まるでヒッチコックが作り損ねた映画のようだ。
>(『鳥』ならぬ『蟲』と言う所か。嗚呼嫌だ)
ワッシャー! という擬音は素敵。
あと、ヒッチコックから、鳥ならぬ蟲云々も、グッジョブ。
そんな毒舌も垂れたくなる、虫嫌いの雰囲気がよく出ている。
三点リーダーは二つで、あと「!」のあとは一文字あけるようおながいします。
>僕は数ヵ月後にせまり来る蚊取大戦争に備え着々と準備を進める。
ここまではよかった。だが、漏れ的には「蚊取大戦争」は語感が悪い。
もっとこう、なんつーんだ? 蚊とのバトルは熱くうざってーだろ?
この表現だと、それが死んでる。
>どうやら今年もまた、有害な文明の利器を使わざる終えなくなるだろう。
落とし急いだ感が否めない。また、「有害な文明の利器」は大袈裟かつ訓示くさい。
コミカルな空気で押すほうがよかった。その場合、キンチョールとか具体的にして、
定義を我が戦友、とかにした方がおもろかっただろう。あと、誤字注意。
>>663 オチてないし、意味も分からん。もしもおまいさんがコテハンにしたら、
誰も次からおまいさんの文は読まんだろう。せっかくモノを書くんだったら、
読むヤツを愉しませてやろう、くらいは思うべき。
こういう断片は書きやすいが、その分、実力以上のものがでる。
テーマ性もメッセージも、なにもないので制約なく書けるからだ。
>外を走るやかましいトラックの音など耳には入らない。トラックの存在すら気付かない。
何で耳にも入らず、存在すら気付かないものを一人称で描写するかな?
しっかり気付いてるじゃん。おかしいだろ。
こういうときは、「まるで別世界の出来事のように思えた」とかにすんだよ。
>エレベーターの扉が開き、中から出てきた人とすれ違い様に肩がぶつかりそうになった。
>「ぁ、す、す、すいま…せ…ん…」
「中から出てきた人」が大雑把すぎて、絵が浮かばない。
三点リーダーは「……」ね。あと、声が掠れたりどもるさまは描写で表現汁。
「ぁ」て読める?
>まるで洞窟で寒さに凍える子供のように。
お世辞にもセンスあるとは言えない比喩。トラック、エレベーターから、舞台は現代都会
だと思われるが、それなら現代都会っぽい比喩にすべき。洞窟って。雰囲気却って出ない。
>―何が怖いんだ…
それは読むほうの台詞だ。恐怖を感じる理由、恐怖を押さえようとする理由について、
仄めかしすらないのでほとんど共感できない。線は「――」、二つね。
工夫の努力が見られる点は良いし雰囲気もある。が、兎に角、
掴んで捻ってオチをつけること。話はそれからだ。
僕は昔よく聞いた音楽を聴くと泣きそうになる。
あの頃はよかった、と思い返す。どんな細かいところでも、いまそこにあるようにありありと思い出せる。
記憶というものは不思議だ。時間が経てば経つほど鮮明になるものもあるし、1日経てば失われるものもある。
でも、どれだけ鮮明になって、匂いまでもがそこにあるように感じられても、
すでにその景色は失われてしまっている。
僕はいつもそうだ。僕はあるものの大切さに気付かず、あるものを大事だとも、なんとも思わない。
だけどある日、あるものの大切さに気付く。僕は手を伸ばしてそのあるものを掴み取ろうとする。
しかしあるものは僕の指先のほんのすこし前にある。手にいれたいと渇望したとき、それはすでに失われてしまっている。
彼女もそうして僕から離れていった。僕が手に入れたものはわずかばかりの彼女の涙だけだった。
僕は失いつづけることしかできない。そして失ったものは二度と戻ってこない。
でもある日、僕はそれらを取り戻すことが出来るはずだ。僕は、僕だけがそう信じている。
672 :
660の学生:04/03/15 21:29
>>668-669 批評ありがとうございました!
現実性のなさ・重ねた言葉・半端な表現……
まだまだまだ、精進が足りません。
今回の反省を生かして
これからも色々書いて行きたいと思います。
その際、また酷評を頂きに来ると思うので
そのときはまた、よろしくお願いします。
では。
>>671 先ず、「あるもの」の連発で話が小難しい哲学のようになっている。
それが理路整然としているならまだいいが、単なる言葉遊びになっている。
喪失感がテーマになっているが、中途半端なアプローチ。
>僕は昔よく聞いた音楽を聴くと泣きそうになる。
「聞いた」は聴いた、だろう。それに、聴くが被る。
ダメってことはないが言い回しを変えるべきだろう。
>僕はいつもそうだ。僕はあるものの大切さに気付かず、あるものを大事だとも、なんとも思わない。
この段階で「有る−もの」つまり目の前にある現実を指している。しかし、
>だけどある日、あるものの大切さに気付く。僕は手を伸ばしてそのあるものを掴み取ろうとする。
ここで言葉遊びになる。「いつもそう」なのに「だけどある日」は盾と矛ってやつだ。
でなければ、ここで「或る−もの」にすりかわる。これはこれで実に詭弁くさい。従って、
>彼女もそうして僕から離れていった。
は「そうして」が全然成立してない。
>でもある日、僕はそれらを取り戻すことが出来るはずだ。
いままで散々、失ったものは帰ってこない話をしていたのに、なんでよ?
そういう訳で、文章に致命的な矛盾がふたつある。
少なくとも、コロコロ言うことが変わるのは小説として成立してない。
ただ、文章が読みやすいのはいいところだと思う。
もちっと理詰めで推敲してみて欲しい。
674 :
jaws13@1314:04/03/15 23:12
あの夜、マイケルが家に帰ると玄関に自分がいた。彼はひどく仰天し、数十秒凍り付いていた。しばらくしてマイケルは思った。自分には双子の兄弟はいないはずだ。
なのになぜ?それともただの見間違いか?そう思ったが自分のそっくりさんは、鏡に映っている自分そっくりだ。クローンなのか?そう思ったがそんなSFみたいな話は信じられない。
675 :
jaws13 ◆vWbdXpni/g :04/03/15 23:13
少し考えてしばらく家の外の木の後ろに隠れて様子を見ることにした。男はスタスタ玄関の方に歩いていき、呼び鈴を鳴らした後、自分の妻と息子が出てきて、彼を抱擁し、歓迎した。
それを見たマイケルは腹が立った。奴をぶん殴って「お前は誰だ!」と問い詰めてやりたくなった。
そしたら後ろから誰かが肩を叩いた。後ろを振り向くと黒いビジネススーツを着た5人の男がいた。まるでマトリックスに出てきそうな奴等だが違う点はサングラスをかけてないことだ。
676 :
jaws13 ◆vWbdXpni/g :04/03/15 23:14
「見てしまいましたね?」と中央の白髪頭が言った。
「あれは何だ!」
「私達、下っ端にもわからないのですよ。」
と言いながら白髪頭は懐からピストルを取り出した。
その時、マイケル無意識に相手の銃を弾き飛ばし、相手の顔面に蹴りをして他の奴等が驚いたスキに猛ダッシュで自分のワゴン車に飛び乗りエンジンをかけて一目散に逃げてしまった。
「大変な事になった」と言って運転していたがその途中、大変な事に気付く。そう言えば相手の銃を突き飛ばした時、相手に顔面に蹴りを入れた時、骨が潰れる音がしたのだ。そして走った時いつもより数倍走った感じがした。
677 :
jaws13 ◆vWbdXpni/g :04/03/15 23:16
奴等だ!!そうだこの先に林がある。そこに逃げ込もう!」
林に逃げ込もうとしたら誤って木に衝突した。もうつかえない車をすてて林の中に逃げ込んだが、林に入った瞬間、弾丸がそばの木に当たった。
とっさにマイケルは身をかがめ地面にあった石ころ拾い後ろ振り向いて彼を撃とうとした金髪に向かって投げた。石は金髪の額に見事命中し無言のまま地面に倒れた。
金髪の側に近寄ってみると奴は死んでいた額はぐちゃぐちゃになっていて見ていると気持ちが悪くなるので、できるだけ相手の顔を見ないようにして銃を拾った。
うしろに気配がしたので後ろを振り向くと残り三人になった奴等が立っている。茶髪、黒髪、と赤毛だ。彼等は銃を構えながら一歩進む。マイケルは銃を構えながら一歩さがる。そして相手が発砲した。マイケルはその弾を避け(?)三発発砲し、奴等はほぼ同時地面に倒れた。
近づいてみると黒髪と茶髪は死んでいた。赤毛はまだかろうじて生きていたので問い詰めた。
「なぜ、俺殺そうとした。それに玄関にいた奴は誰だ!」
「組織の末端にいる俺等は何も知らない。上からの命令があっただけだ。フフフ後の奴等がお前を始末するだろう。」
そして死んだ。
こうしてマイケルにとって長いあの夜が終わった。
678 :
jaws13 ◆vWbdXpni/g :04/03/15 23:18
初めて書いたけどどうかな・・・・・・
皆さんおねがいします。ちなみにタイトルは「あの夜」です。
679 :
初心者1号:04/03/16 00:00
>>674-677 正直辛い。
でも頑張って!!
「達磨」は2年以上前に書いた習作だが、
一切手直しせずに載せてみました。
批評については自分自身でもほぼ事前に
分かっていましたが、一点だけ
囁きの部分については新発見でした。
私も批評する際はよく口にしますが
読者の立場に立つってことは難しいですねww
>>664 いいや、このスレにあなたは必要だ。
ぜひとも頑張っていただきたい。応援しておるよ。
いつしか彼は神と名乗っていた。才と崩壊と自虐。
その粋が今の彼である。
全能、その心地良さ。
窓の外を見た。空が広がり、日が登ろうとしている。「終われ。」
相良く太陽は砕けた。
二、三おいて闇となった。地軸は止まり地球は終わった。
悲鳴の間も無く塵ゆく人々物々を見て彼は言った。
「万事、これで良い。」
不気味な笑みを浮かべ、彼は他の万物と同じく吹き飛び消えた。
後には何も無い。
唯基の闇だけが残った。
>>681 ホントマジすごいかっこいいです(鼻をほじりながら)。
684 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/17 00:30
いや、批評してやれよw
言いたい気持ちもわからないでもないけど・・・・。
>>674-677 仕方ない。最初はそんなもんだ。
一応酷評すっけど恨むなよ。
>少し考えてしばらく家の外の木の後ろに隠れて様子を見ることにした。
何でよ? 普通話しかけるか、ヤバそうだったら追い出すだろ。
主人公がワケわからないと、サンダーバード以下になっちまうだろ。
>それを見たマイケルは腹が立った。奴をぶん殴って「お前は誰だ!」と問い詰めてやりたくなった。
最初っからそうしろっつーの。
>男はスタスタ玄関の方に歩いていき、
何で玄関にいたヤシが玄関の方に歩いてくんだYO どういう状況?
家のどの辺りにいて、玄関のどの辺りに行ったのか書き分けろ。大雑把杉。
>まるでマトリックスに出てきそうな奴等だが違う点はサングラスをかけてないことだ。
なんつー表現だ。おまえさん文芸ナメてるだろ?
横着しねーでちゃんと雰囲気を描写汁。
こういうのは台詞の中でしか許されない。
>「私達、下っ端にもわからないのですよ。」
>と言いながら白髪頭は懐からピストルを取り出した。
意味わかんねーよ。何でわざわざ親切に答えてピストル出すの?
脈絡ないし臨場感ないしサンダーバードだし。
下っ端が自分のこと下っ端ってさ、どうなの? 君的にアリなの?
>「大変な事になった」と言って運転していたがその途中、大変な事に気付く。
ほう。マイケルとやらは気付いて口に出すんじゃなくて、口に出して暫くしてから
気付くのか。すげーキャラだ。
とにかく、
>>5をよーく読んでさ、頑張ってよ。
句点が抜けてる以外は誤字もなく、おまいさんなりに丁寧に書いたことは評価したい。
>>681 悪いが自慰文章の典型だ。
文を細切れにして、何とか「太陽を壊す男」という非現実的かつ脈絡ない
男を描こうとしているが、デムパちっくな感は否めない。漏れはキライ。
>才と崩壊と自虐。
実に乱雑。何故この三つを並べたのか分からないし、これを並べることによって
男が浮き彫りになるかといえば、全くそうではない。
才とは何に対するそれか。崩壊も然り。自虐と太陽破壊の関連は?
>窓の外を見た。
雰囲気まるでなし。彼の目に映る世界がどんな色か、ちっとも見えない。
>不気味な笑みを浮かべ、彼は他の万物と同じく吹き飛び消えた。
フーン、て感じだ。前者、陳腐。後者、全く絵が見えない。
チャレンジャー精神は買うが、ただ思いつきで書けばいいってもんじゃないだろ。
>>674 作品の途中の部分か?いきなり「あの夜」とされても、読み手から
すれば「どの夜?」という感じだ。こういう書き方で始めるプロもいるが、
狙ったつもりだとすれば陳腐だし、上手い気の惹き方でもない……と、
俺は思う。そもそも不親切だしな。
次に、マイケルと玄関の自分の位置関係がはっきりしないのに、唐突に
数十秒も固まられてもな。読み手には、どこでマイケルが固まってるのか
わからない。玄関の自分と面と向かって固まっているのと、距離を置いた
位置で凍り付いているので、シーンが全然違う。おそらく書いている本人
にはイメージがあるのだろうが、小説というのは、そのイメージを読み手に
伝えてないと、ないのと一緒だ。
後ろを読めばわかるだろう……では、小説はだめなんだよ。
「当店は始めてですね」
プールの監視員のようなラフな格好をした若い女の店員が言った。
「はい、そうです」
そう答えると、彼女は私をカウンターに案内した。椅子に腰掛けると、メニューが置いてある。ビール五百円、ウイスキー八百円。ごく普通のメニューだ。特に目を引くものは無い。私はウイスキーを注文した。彼女は棚から瓶を取り出し、グラスに音を立てて注いだ。
「どうぞ、ご注文のウイスキーです」
カクテルに口をつけると、しばらく店内を見回してみた。段差のある床は水浸しで、出入口付近は膝まで海水が帯水している。部屋の隅には植木蜂が並べられ、密閉された空気をよく吸いそうな深い緑色の植物が飾られている。
お願いしまーーーーーーーーす
すみません。改行がメチャクチャで。そこは勘弁して下さい。
690 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/17 21:12
「当店は初めてですね」
プールの監視員のような格好をした若い女の店員が尋ねた。
そうだと答えると、彼女は私をカウンターへと案内した。
椅子に腰掛け、置いてあるメニューに目をやる。
ビール五百円、ウイスキー八百円。
特に目を引くものは無い、ごく普通のメニューである。
ウイスキーを注文すると、彼女は棚から瓶を取り出し、グラスに音を立てて注いだ。
「どうぞ」
私はカクテルに口をつけると、店内を見回した。
段差のある床は水浸しで、出入口付近は海水が膝まで達している。
部屋の隅に並べられた植木鉢には、
密閉された空気をよく吸いそうな深い緑色の植物が植わっていた。
691 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/17 21:48
目が覚めたら、世界は赤く染まり始めていた。
昼間の雲の具合からして、きっと綺麗な夕日が出ているのだろうが、
木が邪魔になってここからでは見えない。
木の輝きとその長い影によって、向こうに光がある事が分かるだけだった。
今すぐこの丘を駆け下りていけば、
通りの道が夕日に向かって伸びていく様を見る事が出来るし、
母親に怒られる事もないと分かってはいた。
しかしいつもは好きなその景色も母親も、
何故か今日は自分を傷つける気がして、
少し迷った後、僕は闇が迫ってくるままに座っていた。
暑い夏の日が暮れ、夕日を隠していた木も輝きを消し、
長かった影はどんどんと短くなっていく。
優しい赤色だった世界は、いつしか冷たく静かな青色に染まっていった。
空が空気が溶け合い、空とこことの境目が曖昧になって闇が星を輝かせ始める。
「空はとても大きい共同墓地なのかな」
人が死ねば星になると言う話を思い出す。
「どうせならもっと高くへ上がればいいのに」
蠍座を見つけそう呟く。
南の地平線からあまり高くないところに輝く蠍座。
母さんが読んでくれた本を思い出した。
悪いが自慰文章の典型だ。
これを言われたのは
>>681、か。
酷評もいいとこだな。ここまで言われたのでは出てこれないだろう。
いや、よく読むと釣り師っぽい文章だ。
マジで書いているとはとても思えんな。
>>681は釣りだな。
独断的酷評野郎は生真面目な人だね。
>>688-690 直して又出したんか。最初っからそうしろと言いたいが、
それだけ文を丁寧に扱ってることは買いたい。
まあまあ。但し、ここに並んでる作品と較べて、の話だ。
悪いけど、思いつきで書いた匂いがプンプンする。
>私はウイスキーを注文した。彼女は棚から瓶を取り出し、グラスに音を立てて注いだ。
描写が粗いな。ウィスキーって水割りとかロックとか色々あるんじゃない?
あんまり飲まないんでよく知らないけどさ。
あと、ウィスキーという小道具の持つ雰囲気も分かっていた方がイイな。
どういう方面に話を持っていきたいのかは知らないが、落ちついてシックな、
そんな方向性にウィスキーは似合う。ワインだったら高級そうな雰囲気とか。
この場合、軽めでリゾートちっくなやつの方がいいんじゃね?
>カクテルに口をつけると、
おい、ウィスキー頼んだんとちゃうんかい。
>プールの監視員のようなラフな格好をした若い女の店員が言った。
>密閉された空気をよく吸いそうな深い緑色の植物が飾られている。
何でヘンなとこばっか力いれて描写すんの?
前者はまだしも、後者は全然効果的じゃないし。
若い女の店員だったら、敢えてセクスィに書くんだよ。ホットパンツとかポロシャツの胸元から小麦色とかさ。
部屋が開放的な雰囲気(夏、海)だろ? だったら植物を、
「空気をよく吸いそうな」にしたら部屋の空気濁ってるみたいじゃん。ギクシャクしてる。
それに出入り口が浸水してると、ドアが開いている風に思える。「密閉された」とそぐわない。
何処に持っていきたいのか分からないので突っ込んだことは言えないが、
総じて絵が描けない。
>>691 手直し入れて又出すってあたり、おまいさんがどれだけ文を大切にしてるかが分かる。
正直、そういうのを酷評するのは本意じゃないが、一応やってみる。
そもそも、文のよしあしというのは主観で決めるものだし、漏れとおまいさんは
明らかにタイプが違う。よって、漏れの意見取り入れたからって必ずしも
文章が良くなる、という保証はできない。
>目が覚めたら、世界は赤く染まり始めていた。
>昼間の雲の具合からして、きっと綺麗な夕日が出ているのだろうが、
二行目は、「僕」が屋内にいることを連想させる。昼間の具合を考える、
ということは直接外が見えない、ということだから。すると、
>今すぐこの丘を駆け下りていけば、
ここで、「え? 外で寝てたの?」と、違和感を覚える。
>少し迷った後、僕は闇が迫ってくるままに座っていた。
言いたいことは分かるが、額面通りに読めば違和感がある。省略せずに、
「〜迫ってくるままに【任せて】座っていた」とかがいいだろう。
>暑い夏の日が暮れ、
これ以外、殆どどの季節でも通用する描写になっている。ダメってことはないけど、
自然の描写の端々に、夏の日暮れというものを織り込んでもらいたかった。
蝉の声、蚊取線香、その他色々の小道具があるはずだ。
>空が空気が溶け合い、空とこことの境目が曖昧になって
読む人によって評価が分かれる部分だろう。空に吸いこまれるような
雰囲気があるが、意味が分からないと断ずる人もいるかもしれない。もう少し
粘ってみる価値のある部分だと思う。漏れなら前行の色と込みで描写する。
688
>>696どうもありがとうございました。
簡単に思えても、いざ自分で書いてみるとダメですね。
この店は地盤沈下しながらも無理矢理営業してるんです。そこは書いてないけどw
>>690さんのリライトもありがとうです。
やっぱり、リライトされた文章の方が全然いいですかね?
700 :
素裸詩努 派似区:04/03/18 20:39
みなさんこんにちは
随分前にお世話になりました。
【モノを斬る者】
「俺は…孝輔…朱翼孝輔だ。」
「きみも、剣士なんだ。」
「まぁ、そんなところかな?ハインはなんで剣士になったんだ?」
「王立の国家騎士団に入りたくてね、でも、なれなかったんだ。」
「何故だ?ハインは実力も十分じゃないか?」
「魔物は切れるんだが…人を切る事が出来ないんだ。」
「人を…切る?」
「死刑囚とかをね、テストの後『人を切れない軍人などゴミ同然だ』って言われたよ。」
「それでも、ハインは自分の心には勝ったんじゃないのか?」
「え?」
「自分の心、人を思いやる優しい心をハインは守りきったじゃないか。」
「そうだね…自分にうち勝てたってことは、良い事だよね。軍人になるために、
人を切るなんて間違ってるもんね。」
そう言ってハインは剣を持ち立ち上がった。
以上です。あいかわらず電撃の賞目指してがんばってます!
評価よろしくお願いします
全くどうでも良いことだが、
騎士と言うのは武士と同じく、職業ではなく身分のこと。
貴族の子弟に生まれた男子は、通過儀礼を経て騎士になるか、僧侶になる。
ちなみに国王も騎士の身分は持っている(日本の将軍が武士であるのと同じ)。
職人や商人の家系に生まれた者は職人や商人になる。
一般人が騎士と言う職業に就く訳ではない。
>>700 批評するには短すぎるが、文章全体からウンコ臭が漂ってくる。
異世界ファンタジーを書きたいなら、先達の作品を参考にしてたんじゃ駄目。
それじゃいくら頑張っても偽物しか書けない。
何故かというと、日本における「剣と魔法の異世界ファンタジー」ってやつは、
すべからく指輪物語のパロディだからだ。
パロディのパロディが面白いはずなかろ?
(もちろん天才が書いたものなら話は別だ)
異世界ファンタジーを本気で書きたいなら、指輪物語、コナンシリーズ、ザンス、ゲド戦記、
エターナルチャンピオンシリーズ、ドラゴンランス戦記などを本がボロボロになるまで
読み込み、それらがなぜ名作と呼ばれるかを詳細に分析なされ。
その上で、借景としたい神話や民話、文化圏などを決定して同様に分析、学習。
異世界だからこそリアリティと説得力が求められる事をくれぐれも忘れずに。
もし、
「ラノベなんだしそんな事必要ねぇよ。俺には面白いのが書けるんだよ!」
とか思ってるなら止めはしない。ただ失笑するだけだ。
マジレスすると、会話文というのは批評できないんだよね。
キャラによってはわざとたどたどしく喋ったりすることもあるし。
上手い下手よりも好みの問題だから。
>>698-699 そうか。何だかやっちまった気分だ。
>>700 電撃ってのがどういうジャンルなんだか知らないが、
台詞が四つ五つ続くときは、登場人物のちょっとした動きなり、
描写を挟んだほうがいいと、漏れは思う。延々と会話が続くと、
小説というより脚本っぽくなる。
三点リーダーは二つ、あと「」の締めの前の句点はなしで。
>そう言ってハインは剣を持ち立ち上がった。
これだけでおまいさんの腕が分かる。
>軍人になるために、人を切るなんて間違ってるもんね。
ちょっとアダルトな視点から、漏れの主観で感想を言う。
軍人ってのは、人を殺すのが楽しいから軍人になる、って奴は、
そうはいないはずだ。故郷を守るとか、民族を守るとか、そういう
義侠心のようなものから銃や剣を取るわけだ。するってぇと何かい、
そのハインとやらはファッションとして軍人目指したってのかい?
>魔物は切れるんだが
これも単純な善悪観に納得のいかない奴がいると思う。
魔物=絶対悪、ところが人間は悪人だろうが切らない。
漏れはその世界観に、ハリボテに似た安っぽさを感じた。
それより、悪は殺す、という価値観を否定すると、アクションシーンを作る
理由(動機)を無くすことになりはしねぇか?
人対人のアクションシーンがないと、かなり制約を受けることになると思うが。
707 :
素裸詩努 派似区:04/03/19 00:06
みなさん釣りでした。
ごめんなさい
708 :
お願いします。:04/03/19 00:10
大きな、大きな、うんこが出た。流すのが勿体なくて写真に収めた。そして、流した。少し淋しくなった。
うんこしている時が一番幸せだ。おならも良し。げっぷも良し。勿論おしっこも良し。体から何かを出すのは気持ち良い。
あまりにも何度もおならが出るので数えてみた。するとピッタリ五十発。キリがいい。気持ち良い。
ただ<おりもの>はどうしても気持ち悪い。膣の辺りがネバっとして気持ち悪い。おりもの専用シートを使ってみたが
蒸れて痒くなるし一生使う事になるのかと思うとうんざりするのでやめた。
生理が止まって何ヶ月経つだろう。処女なので妊娠は有り得ない。
>>708 スカトロポルノか?
つっても、そういうツボを突く気がハナからないように思う。
更に言えば、文芸的な良さを追求する意思すら感じない。
よって、文芸的な見地からの酷評はできない。おまいさんの文を
理解できるのは、同じ方向性を持ったヤシだけだろう。
嫌がらせという意味で書いたんなら、成功している。
正直、気色悪くなった。おまいさん自身に。
710 :
お願いします。:04/03/19 00:41
スカトロポルノではありません。
感覚を解き放つ自慰的文章です。
うんこで始めれば強烈な印象を与えられると安易に思ってました。
私の関心事は排泄などの生理機能に片寄っていて、それを表現する事で癒されるのです。
全ての人間は生理機能や本能や欲望に支配されていて、それから逃れたくて破滅に至る物語です。
>>710 >>708 書くのが嫌いではないようだけど、下手すぎるぞ。
ってか、ここのところ晒している下手なのは喪前の投稿だろ?
ほとんど、荒らしに近いぜ(プゲラヒャゲラ
批評する連中も、なんでも批評すればいいってもんじゃないぜ。
712 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/19 11:14
>>708 >>710 俺は、この文章、すごく面白いと思った。
で、書き込むことにした。
俺は「お願いします」さんを評価するし、刺激を受けた。
ただ一つ残念なのは、
>>710 最後の、
「それから逃れたくて破滅に至る物語です」
というくだりだ。
最初から「破滅」に至ってるわけだから、
最後には「栄光」に至る物語にするべきではなかろうか?
713 :
おねがいします。:04/03/19 12:46
私はこの板で書くのはこのスレが始めてです。荒らしではありません。
破滅に至る動機とか人物をもう少し作り込めたらいいかな…と思います。
破滅だといけないんですか?栄光?客観的には破滅で主観的には栄光って事でどうでしょうか?
どうでもいいんだけどさ、
>>708=
>>710=
>>712=
>>713 であると、断定してもいいだろう。
ってか、こいつ以前湧いて出た、投稿して酷評されると自作の弁護に
まわった性格破綻者じゃーねーか?
まあ、2ちゃんのしかもこういう板だから、似たようなのがいるのかもしれないけどさ。
訳も分からずになんでも批評するから、こんなのが湧いて出てくる(プップッ
715 :
おねがいします。:04/03/19 20:08
>>715 わっはっはっは、喪前、性質が悪いけど憎めない香具師だな。
717 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/19 20:25
718 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/19 20:26
パソコン室の前のほうに僕は座っている。
目の前には見慣れたディスプレイ。
少し顔を上げると窓が見えてその向こうには校庭が…
見えるはずなのだが、今はブラインドが掛かっていた。
気を取り直して右を見る。
友人が二人「ストライクゾーン談義」で盛り上がっている。
左を見るとホワイトボード。
……「Good-By・forever」……?
誰が書いたんだかわからない落書き。
……て言うかヒマだ。
あまりのやる事のなさに職員室へと向かう。
部活の先生でもいれば、四方山話でもできそうだったから。
「失礼しまーす」いつもの挨拶をし、ドアを開ける。
誰もいない
とりあえず中に入って先生の机に向かった。
先生の机はある。
机の上に答案と割れたコーヒーカップが。
答案の「○」が中途半端に途切れていた。
そしてそれにはコーヒーカップの破片と飲みかけだったのだろう。
コーヒーがぐっしょり。
……高い瀬戸物のカップが台無しだ。
バタム!
唐突にあけっぱなしだった目の前の扉が閉まった
なかなか半端ですが酷評、お願いいたします
バキスレの
>>78ってアンタらの誰かだろ?
ウチの住民が創作文芸板に迷惑かけたのは分かるけど、乗り込んでくるの止めてくれないか。
文章を酷評するのはここでだけでやってくれ。
バキスレは小説家目指すスレじゃなく、楽しむスレなんで。
同好会に鼻息荒く乗り込んでくる部活のようなもんだ。
そういうのみっともないと思うよ。
>>717 一応、ここじゃ書き込んだ文章を有志が酷評することになっている。
漏れはスレ主じゃないし、ここで勝手にサイトの掲載文を酷評するわけにもいかん。
おまいさんは管理人か?
>>718 普通、教室ってのは、机の正面が黒板(この場合ホワイトボードか?)の方に向かってる
もんじゃねぇか? したら、ディスプレー覗いてて顔あげて、
窓の外が見えたらヘンだろう。説明が必要。
>友人が二人「ストライクゾーン談義」で盛り上がっている。
これだけじゃ意味が分からん。額面通り野球の話とも取れるし、
女の趣味の話とも取れる。どっちか分かるような情報が必要。
あと、安易に行空けに頼ってると上手くならねーぞ。
本を読みなれた奴にすれば、単なる場所取りで邪魔なだけ。
一生オンラインノベルの書き手でいいってんならそれで構わんが。
シーンが変わるとき以外は使わないのが基本。
>とりあえず中に入って先生の机に向かった。
>先生の机はある。
向かった、って言ってんだから机はあるに決まってるだろ。
後者、蛇足。特別な条件がない限り、くどいだけだ。
そのあと。描写バラバラですげー下手臭い。
「コーヒーカップ」が離れて二回、「割れた、台無し、破片」と、位置がバラバラ。
「コーヒーがぐっしょり」どこが? 「答案の「○」が中途半端に途切れていた」何が言いたい?
整理して、手際良く描写汁。
>唐突にあけっぱなしだった目の前の扉が閉まった
あけっぱなしは先に描写しとくんだよ。ここで「あけっぱなしだった〜扉」
つうとすげー御都合主義っぽく見える。
書くのは楽しいかもしれんが、推敲にも力を入れてほしい。
どうせ書くなら自分だけじゃなく読者にも愉しんで貰えたほうがいいだろ?
>>719 荒らされたのはこのスッドレじゃないYO
とりあえずやめれと言って止むもんでもないだろうし、放置路線でおながいします。
……ここはどこだろう。
はっとして、あたりを見まわす。いつだって覚醒の前後は記憶があやふや
になる。
そう、ここは学院だ。百年以上の伝統を誇る、魔法学院。
正面では教師が板書している。階段状に配置された机の数はそう多くなか
ったが、席は全て埋まっていた。贅沢に木材を使用した教室は、石造りのそ
れよりはまだ暖かい。年季が入っていて、隙間風も吹きこんではくるのだけ
れど、天井近くに浮かせた光球がやや寒さを和らげていた。暖房と照明をか
ねて、学生が講義の前に作り出したものだった。習作なので、暖かさはじゅ
うぶんとは言いがたかったけれど。
――あれは夢だったのかと安堵する。倒れていたのは幼なじみのリーシェ
ンで、胸からはえていたのはディエラーニャ王国から清めを依頼された宝剣
で。すでに彼女に命はなく、ただ横たわる屍でしかなかった。
思い出すだけで、悪寒が走る。あんなことが本当にあるとしたら、
アーシャも死んでしまうに違いない。悲しさで壊れてしまうだろう。
「アーシャ・レジーム、教本第六項、世界の天秤についてお読みなさい」
きびきびととした様子の老婦人の声がふいにアーシャを現実へと
引き戻した。
彼女は一見したところ魔法使いには見えない。どこにでもいる老婦
人のようだが、実は学院でも有数の使い手だとアーシャは知っている。
名教師の誉れ高きアステリア・バラス・カルダモンの名を知らないも
のは、学院内では皆無に等しいだろうけれども。
アーシャは席を立ち、ぼろぼろになった教本のページをめくった。
「世界は天秤と同じようなものであり、常に均衡を保っている。
魔法使いの数が増えれば、ひとりの持つ魔力は弱まり、またその逆
も真理と言える。魔力を消費しすぎたならば、その反動が起こること
は避けられず、天地崩壊を招く恐れさえある。
魔力は大地をひとつにまとめておく役目を担っているからだ。魔力
が消えれば世界は崩れてしまう」
よどみなく答えると、周囲から感嘆の声があがった。教本は古語で
書いてあるため、今の言葉に訳しながら読まねばならず、やすやすと
できることではないというのが一般の認識だ。
俺に才能があるのは分かっている。
が、プロになれるのかどうかは分からない。
さあ酷評を!
726 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/20 12:34
>>723 >覚醒
という言葉はここ最近のアニメとかの流れのお陰で妙な意味を持ってしまっている。居眠りから覚めただけなのなら「夢から覚める前後は」でいいと思う。
>浮かせた
浮く、の方がつっかからないかも。
描写はうまいけどどことなく表面を撫でているだけといった感じがある。読点のつけ方とか。
レベル的に無理があったか。
>>723 教室の温度は立脚点が乱れ、文脈がぐだんぐだん。
木材使用で石造りより暖かいといった直後に、
古くて隙間風(寒い)
光球が寒さを和らげての後に、
秀作なので暖かさは充分といいがたい。
暖かいのか寒いのかはっきりしない。
また、悲しさで壊れてしまうだろう。思い出すだけで、悪寒が走る。など、
表現が陳腐さも気に掛かる。
覚醒、誉れ高、皆無などの硬い言葉を使えばいいというものではない。
最初の方に、視点人物がアーシャであることを明記しておかないため、
視点が乱れているように感じてしまう。
難しい言葉を使って、
精一杯背伸びをしているような印象がある。
もっと自分の言葉で分かりやすく書いて欲しい。
皆さんサンクス。
733 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/20 16:26
三月になった。モンちゃんが仕事を辞めたのは去年の二月末のことなので、
失業状態のまま地球を365回も回してしまったことになる。モンちゃんは
K大学の経済学部を卒業しているので贅沢を言わなければこの不況の中でも
そこそこの会社には潜り込めたはずなのだが卒業してこのかたまともに働い
ているという話は聞いたことが無い。ぼくの知っている限りでは地下鉄の
修復工事を半年、派遣社員を一年半、あとは日銭稼ぎのような仕事が数件あったくらいだ。
今は何をしているかというと、実家に引きこもり家事手伝い見習いのような事をして、
寝床と食事を確保しているという状況だ。外で仕事をしていないのだから当然収入など
あるはずもなく、仕事の無い二十代後半の男の為にわざわざ金と時間を割いて
時々会っているぼくは少し変わっているのかもしれない。
小説書いた事ないけどこんな感じでいいのかな?
こういうのならいくらでも書けるw
天才?
>>720 717です
すいません、管理人じゃないです。
勘違いしていました。
もしよろしければメールでも酷評してやってください。
ぼくがモンちゃんと出会ったのは小学生の頃で、たしか五年生の時にモンちゃんは隣県から
編入してきたのだ。小学校という場所には、まずクラス分けが有り、その後にアイウエオ順
もしくは背の順という法則がある。従って転校すれば自分の名字や身長の位置が再編される
ことになるわけだが、モンちゃんの場合は違った。モンちゃんは小学生とは思えない体格を
していて、それこそ登れるんじゃないかと思うくらいデカかった。二十数年生きてきて、
未だにモンちゃんより大きい奴と会った事が無い、それくらい当時からデカかったのだ。
ただモンちゃんはどんな些細な事でも自分に関することが話題になると顔を真っ赤にして
まごまごしてしまう小心者で、国語の女教師のご指名を受け、顔を真っ赤にしながら教科書
を朗読していると意地悪な女子たちから
「なんかモンの顔赤くなってなぁーい?」
などと指摘され、耳まで真っ赤にしてしまうような奴だった。
だー
やっぱもっと限定して書かないとだめだ。。
いつまでたっても書きたい部分にたどりつかないわw
>733
セルフ音読してみ?
読んでて疲れるべ?
読者は2倍疲れるぜ?
まず文章切ってみな?ほどよく。
気持ちよく音読できる程度にな?
内容とかはその後だべ?順番から言ってもよ。w
むひー
失礼しましたーw
文章って難しいわ。
740 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/20 20:25
いいかげんにしいや… 2004年03月15日
私の日記なんてショボいし拙いけど書き始めてからもうすぐ1年になるねんな。一応、
毎日更新してるからまあ365日分の日記はある。そんななかからたった数行や
ちょっとした言葉を見つけてはコピペして某巨大掲示板に貼付けては喜んでる。
それも重箱の隅つつくような事ばっかや。しかも言ってる事言うたら
○○○イ←普通常識のある人間だったらけっして使わんような言葉。
私と娘が同一人物とか脳内妄想とか何とかの一つ覚えみたいに繰り返して。
こんな暇な事しかする事ないんかなあ…まあ、あったらこないな事しないやろけど。
ほんとに弱いんやねえ… 2004年03月14日
人間ってほんと弱いんやなあ…だってそうやん。一人では何も出来んけど大勢に
なったとたんに一人の人間をいじめたり、自分もいじめられるのが怖いからいっしょに
なる。けどな、そんなん卑怯者のするこっちゃで。正々堂々1対1で勝負せんかいって
言いたなるわ。前も書いたけど私は自分が悪く言われるぶんには我慢するし出来る。
けど何も関係ない娘まで悪く言われたらもう我慢出来ん…こんなんいくら言うたかて
“痛くも痒くもない”って思ってるやろう。実際、どうもならん。それにそんな人間の
することやなんだかんだって言い訳して逃げるの目に見えてるしなでもこれだけは言うとくで
正々堂々と勝負せんかいっ!!
ええかげんにしいや… 2004年03月13日
ほんといい加減にしてほしいわ…私がアクセス制限かけてBBSに書き込み出来んてわ
かったら今度は娘のホームページに行くんかい!
ほんとあんたって陰湿な性格してるんやなあ。私は自分が悪く言われるぶんはまだ我慢
するけど娘にちょっとでも手出してみいな。それこそ思いきり噛み付いて死ぬまで離せ
へんからな!! 私は娘を守るためなら刺し違える覚悟だってあるんやで。あんたみたい
に取り巻きの連中にやらせて自分は陰に隠れてるような卑怯者とわけが違うんや!!
Reiko's Diary
ttp://www.h2.dion.ne.jp/~kangofu2/angels/index.htm ttp://www.h7.dion.ne.jp/~angels/datensi/index.htm
枯れ木も山の賑わい、状態だな(w
ここは、創作文芸板のスレなのに(トホホ
無いよりましと言いたくはない。
>>726 おまいさんは管理者か?
>>733 いいんじゃね? しっかり流れていて、親切な文体になってるし、
気負いなく自然に書かれてて、好感が持てる。
あとはそこからどう展開していくかだな。
細かいとこだけ。
>失業状態のまま地球を365回も回してしまったことになる。
地球は自転するもので、時間を無駄に過ごしてきたことを
皮肉るにはすこしそぐわない。
>そこそこの会社には潜り込めたはずなのだが
産業スパイ? という感じ。余り会社に潜り込むとは言わないだろう。
>家事手伝い見習いのような
家事手伝いなら分かるが、家事手伝い見習というとわざとらしい。
漏れより断然素質あると思うよ。興味があったら短編でも書いてみれ。
>>717 >>735 スマン。漏れのほうが勘違いしてた。
このスッドレではサイト掲載文や投稿サイト出展作品なんかの酷評もOKらしい。
ただ、他人様のヘタぶりを揶揄する趣味は漏れにはないので、あしからず。
>>736 さっきよりちょっと乱暴だな。だが、謝るほどのもんじゃないYO
>その後にアイウエオ順もしくは背の順という法則がある。
>従って転校すれば自分の名字や身長の位置が再編されることになるわけだが、
運びがぎごちない。言いたいことが分かるが、身長の話に繋がるんだから
アイウエオ順はいらんだろう。あと、再編から法則という順番が逆になっていて
不親切な構造。
>未だにモンちゃんより大きい奴と会った事が無い、
その表現を採った意欲は買うが、少し大袈裟くさい。具体的な身長やエピソードが
必要だろう。あと、「デカかった」、「顔を真っ赤」が二度出て被ってる。
いずれにしても「モンちゃん」という人物をもう少し練ったほうがいいだろう。
恥かしがりやという設定からエピソードを引っ張ってきたような感じがする。
745 :
初心者1号:04/03/20 21:34
>>736 >地球〜
>家事〜
この部分だけ直そう。あとは気にするな。
>>独断的酷評野郎
丁寧にありがとうございます。
文章の構造を意識して本読み返してみます。
>胸からはえていたのはディエラーニャ王国から清めを依頼された宝剣で。
依頼されたのは誰? 主人公?
一介の生徒がそんな依頼を受けたのなら説明が必要。
学院が受けたのなら、その旨もかく。
ついでに、何故その剣であると主人公に分かったのかも書いた方が良い。
運ばれてくるところをリーシェンと一緒に見た、とかそう言う風に。
その剣は確かに現実に存在しているのだ、と強調することで、
もしや予知夢では?と思わせ、単なる夢に生々しい現実感が出る。
>きびきびととした様子の老婦人の声がふいにアーシャを現実へと引き戻した。
きびきびしているのは、彼女の物腰なのか、声なのか。
声によって現実に引き戻されたのなら、彼女の物腰は目に映っていなかったはず。
声ならば「様子の」はいらない。
さらに、直後に再び老婦人と言う単語が出てくる。
老婦人の声がして、それを発したのが若い男なら面白いが、これではくどいだけ。
同じ表現、単語はなるべく避けるのは文章を書く常識。
>きびきびととした声が、ふいにアーシャを現実へと引き戻した。
程度で充分。
>彼女は一見したところ魔法使いには見えない。どこにでもいる老婦
>人のようだが、実は学院でも有数の使い手だとアーシャは知っている。
>名教師の誉れ高きアステリア・バラス・カルダモンの名を知らないも
>のは、学院内では皆無に等しいだろうけれども。
無駄にまだるっこしい。
それに「魔法使いには見えない」と言われたってイメージが沸きにくい。
その後に「どこにでもいる老婦人のよう」とあるのだから不必要。
>声の主は、名教師の誉れ高きアステリア・バラス・カルダモン。
>一見したところ、どこにでもいる老婦人のようだが、
>実は学院でも有数の使い手である。
程度で充分。
外が暗くなり始めた頃、小学五年生の圭一は宿題ノートを教室にある自分の机の中に、
入れたままにしていることに気づいた。圭一の家から学校まで15分程かかる。
圭一は急いで学校へ向かった。
圭一はこの時間に学校へ来るのは初めてだ。教室の鍵は閉まっていなかった。
教室は暗く静かだ。経験したことの無い雰囲気が圭一を包む。
いっちゃんの机の端に体操着の入った袋がかかっていることに気づいた。
それがとても気になって、その袋の中に入っているブルマを穿きたくなった。
圭一はブリーフを脱いで穿いてみた。
……穿くまでは興奮したが、穿いてみると以外とこんなもんかという感じだ。
そのとき、廊下からコツコツと足の音が聞こえてきた。
圭一は驚いて、脇から背中から額から汗が流れた。
頭の中に二つの選択肢が浮かんだ。
・ブルマの上からズボンを穿く。
・ブルマを脱いで元の袋の中に戻す。
ブルマの上からズボンを穿くと、ブルマのラインがズボンにできそうな気がしたので、
ブルマを脱いで元の袋の中に戻すことにした。
急いでブルマを脱ごうとしたので、足の下にあった自分のズボンで足を滑らし、
ごんっと低く鈍い嫌な音がした。今の頭を打った音に気づいたのか、足音が近づいてくる。
焦った圭一はブルマの上からズボンを穿いた。ブリーフはいっちゃんの袋の中に隠した。
焦っていたので袋を開けるときに強く引っ張ってしまい、袋の口が少し破れてしまった。
「こんな時間にどうしたんだ?」
先生が廊下から現れたときにはぎりぎり間に合った。
「宿題ノートを忘れたので取りにきました」
自分の口調が穏やかでないのは自分でもわかり、圭一は自分の顔が赤くなりそうな気がした。
心から先生が自分に近づいてこないことを祈ったが、先生は圭一に近寄ってきた。
自分の顔が赤くなる感じがわかった。圭一は急いで自分の机から宿題ノートを取り出し、
先生にさよならの挨拶をし、教室から出て行った。
続き
翌日、2時間目の体育の着替える時間に、いっちゃんは自分の体操着の袋の口が破れていることを
皆に抗議した。女子がいっちゃんの周りに集まって、その中で黄色いシミのついたブリーフを発見してしまった。
しかもブルマが無い。当然、いっちゃんは皆からいじられる対象になってしまったが、圭一はそんなことよりも、
自分の部屋に隠したいっちゃんのブルマが母親に見つからないかを心配していた。
圭一がいっちゃんのブルマをブリーフとすり替えたのは誰も知ることはなかった。
批評よろしくお願いします。
スクールバスが来た。無駄にうるさい黄色いバスは僕の前で停車して
乱暴に折りたたみ式の扉を開いた。運転席にいるヒゲ面のおやじがこちらを見やり、
アゴで早く乗れと合図をしてくる。ヨシオがバスに乗り込むと、いつものアメリカ人の
ガキどもが目に飛び込んでくる。
「ハーイ!ヨシオ ワッツアップ!」
「ハイファーイブ、メーン」
うざい、朝っぱらからなんなんだこのアホどもは、分数計算も因数分解もできないバカの
くせにおれのことを低くみやがって、英語が喋れないからといってバカにしやがって。
ヨシオは気のない声と身振りで
「あーファイン センキュー」
とだけ返すと、いつもの座り心地が最悪な座席に腰を下ろし、流れる窓の外の景色だけに集中することにした。
ヨシオは一ヶ月前、父親の仕事の都合でニューヨークの現地人学校に編入させられた。
いくら成績のよかったヨシオでも日本の中学英のレベルにおいてでしかなかった。
ヨシオがやみくもに叩き込んでいた「型」は現地のアメリカ人の繰り出す攻撃には全く
通用することないばかりか、が逆に足かせになっていた。自分の話す言葉が通用しないばかりか、
相手の話している言葉も理解できない状態というのは端的に言って悲惨である。
上手い。細かいことだけ幾つか。
>目に飛び込んでくる。
同じ語尾はなるべく続かない方が良いので、
こちらは「飛び込んできた」にする。
>英語が喋れないからといってバカにしやがって。
他が口語に近い文章なので、ここも「喋れないからって」か
「喋れないくらいで」の方が良い。
>いつもの座り心地が最悪な座席に
「座り心地が最悪ないつもの座席に」の方が良い。
>ヨシオがやみくもに叩き込んでいた「型」は
ヨシオが誰かに教えているように読める。
「頭に叩き込んでいた」か「叩き込まれていた」に変える。
>自分の話す言葉が通用しないばかりか
ばかりか、が二回繰り返されている。
こちらは「通用しないのみならず」など、別の表現に変える。
ありがとう〜
自分で見直しても誤字とかカブってるとか全然気がつかない。。。
今度から書き込む前にいったん落ち着きます
756 :
初心者1号:04/03/20 23:58
まだ書いてますw
一ヶ月前ヨシオは、父親の仕事の都合でニューヨークの現地人学校に編入させられた。
ヨシオが中学で叩き込まれた「正しい英会話」は現地のアメリカ人の繰り出す攻撃には
全く通用することがないばかりか、逆に足かせになっていた。自分の話す言葉が通用しない
うえに、相手の話している言葉も理解できない状態というのは端的に言ってカオスである。
それは丁度、外国映画を字幕無しで観ているような具合のわるい感覚が日常として持続して
いる世界で、ヨシオは、もうスイッチを切らせろ、暗闇のほうがマシだと思った。
暗闇のほうがマシだと思っていた。
暗闇のほうがマシだと思うようになっていた。
はじめまして。暇つぶしでたまにこういうの書いたりしてる香具師です。
酷評よろしくお願いします。
--------------------------------
久しぶりに開いたカーテンの向こう側では、今日という日が終わりを迎えようとしていた。
陽は沈み、空気は冷え、街は輝きはじめる。
電波塔は空に煌々と赤い灯をたたえ、立ち並ぶマンションは光の芸術を構築しつつあった。
夜の街並みは、僕に真冬の空に浮かぶ星座達を思わせた。
僕にとって夜の街並みとは、毎晩のように表情を変えるプラネタリウムのようなものであった。
僕は時々、こうして窓の外に広がる夜の風景を眺めては明るい窓を数え、
どのくらいの人々がこの星座の中で生活を営んでいるのだろうと夢想した。
僕の意識は眼前に広がる宇宙を飛び越えると、遠く離れた銀河を想いはじめ、
やがてそれは、どこかにあるはずの僕の知らない星座までも透視した。
一つ一つの星の中で、僕の知らない人々がそれぞれの暮らしを営んでいる。
発想は尽きない。僕は「無限」という言葉に非現実的な印象を持っているのだけれど、
「宇宙は無限」という言葉に対しては非常に強い説得力を感じていた。
思えば僕も星座を構成する星の一つなのだ。
僕は観察者であり、観察対象でもある。我ながら随分と複雑な立場だと思う。
僕が誰かを眺める姿を、誰かがどこかで眺めているのだ。
なぜ世の中がそういうシステムになってしまったかはわからない。
だがシステムは否定することのできない現実としてそこに横たわっていた。
それはまるで道路の上で昼寝をする牛のような理不尽さであった。
システムに含まれる僕は、彼が目を覚ましてどこかへ去ってしまうまで待たねばならないのだ。
例え、誰が僕を見て指をさし笑っていたとしても、僕は牛を敬い、待たなければならなかった。
僕にはどうすることもできない。全てはそういう決まりなのだ。
僕は「予定調和」という言葉に、妙なリアリズムといくらかのサディズム、
そしてファシズムを感じずにはいられなかった。
ヴェーダもコーランも聖書も持たない僕は、そんなことを考えては、
ため息ばかりついていた。そのたびに窓は白く濁ったが、そのたびに僕はそれを手で拭った。
見るにしても、見られるにしても、プラネタリウムに雲は必要ないのだ。
それだけは宗教のようなシステムとは異なり、複雑でも何でもなく、簡潔でハッキリとしていた。
二〇〇三年、四月。僕は両親に無断で家を飛び出し、単身東京へ向かった。
目的も計画もない、田舎暮らしと執拗な親の干渉から逃れるためだけの上京であった。
当時、僕は十八歳で、東京の西八王子に安いワンルームマンションを借りて一人暮らしをしていた "リュウ"に頼み込み、
家事をするということを条件に居候させてもらっていた。家を飛び出す時に持ち出した二十八万円だけが当時の僕の全てであった。
結局、ほんの三ヶ月程度で実家へ舞い戻る事になってしまったのだけれど、その三ヶ月の間に僕は様々な経験をした。
数多くの人々と出会い、語り、別れた。恋もした。でも結局最後には、それら全てを喪ってしまった。
今、僕は、それら全てが真実であったという確信を持てずにいる。
もしかしたら全ては僕の想像が勝手に生み出した幻であったのかも知れない。
何か証拠になるようなものがあれば良いのだけれど、残念なことにそんなものは何一つ手元に残っていない。
頼りになるのは、時間と共に錆びてしまうような、そして作り出されたかも知れないような記憶だけなのだ。
だから僕は今、こうして(記憶が錆びてしまう前に、あるいは作り出された物かどうかを調べるために)この文章を書いている。
果たして、この文章は何をもたらすのだろう。それは書いている僕にもわからない。
だが、書いておかねばならない気がする。僕は他に表現する術を知らないのだ。
僕は星座を構成する星の一つであり、彼女もまたそんな星の一つであった。
「ステラ」。それが彼女の名前だった。彼女は僕の観察者であり、僕は彼女の観察対象であった。
同時に彼女は僕の観察対象であり、僕は彼女の観察者であった。
--------------------------------
ここまで。一応冒頭の部分です。
>>733 前半はぐっと良くなった。ただ、
言葉が分からない→外国映画を字幕無しで観ているよう
と言うのは、あまりに「そのまんま」過ぎて比喩としてはどうかと。
大体外国映画を字幕無しで見ることって実際にはあまりないので、
そう例えたから、実感が沸きやすくなると言うこともないし。
ヨシオの悲惨な状況を表現するにしても、
単なる映画なら子供達にからかわれることがない分、
むしろ現実の方が悲惨に思える。
>>760 わざわざ街の灯を星座に例える意味が分からない。
例えば高層マンションに住まう主人公の孤独感を表現するなら、
街の灯を宇宙の星=手の届かない遠い存在と表現するのもありだが、
この場合、主人公はあくまで人々の営みによる明かりとして認識している。
ならば街の灯のままで良い。
>僕が誰かを眺める姿を、誰かがどこかで眺めているのだ。
そう断定する根拠はどこに?
どこかで眺めているのだろう、と夢想するくらいなら良いが、
勝手に断定した上、
それをシステムと言って理不尽さまで感じる主人公には全く共感できない。
スルーしないで酷評お願いします(泣
>東京の西八王子に安いワンルームマンションを借りて一人暮らしをしていた "リュウ"
リュウにかかる部分が長すぎ。一瞬、僕がマンションを借りていたのかと混乱した。
僕は"リュウ"に頼み込み、家事をするということを条件に、
彼が一人暮らしをしていた西八王子の安いワンルームマンションに居候させてもらっていた。
と言う風に分ける。
すみませんちょと質問
短編小説というと大体どの程度の枚数のものを言うのでしょうか?
代表的な短編とされるものなどあれば読んでみたいのですが。
>>748 まず、気付いたとき、主人公はどこにいたのかが分からない。
>外が暗くなり始めた頃、
この表現から、外で遊んでいたのかと思ったが、次に家から学校まで〜とあって、
じゃあ家にいたのかと混乱した。
>小学五年生の圭一は
唐突で、如何にも説明的。彼が五年生であることを出したいのなら、
後で教室を出す際、五年一組の教室は〜と言う風にした方が良い。
>宿題ノートを教室にある自分の机の中に、入れたままにしていることに気づいた。
他人の机にノートを忘れる奴はめったにいない。
>宿題ノートを教室の机に忘れたことに気が付いた。
程度でよい。
>圭一はこの時間に学校へ来るのは初めてだ。教室の鍵は閉まっていなかった。
>教室は暗く静かだ。
事実の羅列では、単なる説明に過ぎない。描写を心がけるべし。
例えば、「幸いにして、教室の鍵は閉まっていなかった」とするだけでも、
主人公の心情が伝わってくる。
>経験したことの無い雰囲気が圭一を包む。
具体的にどんな雰囲気なのか、もっと書き込むべき。
なるほど。勉強になります。
もう三十分になる。
携帯電話背面の小さな液晶画面の表示に目をやって、洋平はいらいらと
と舌打ちした。口から漏れ出る息が白い。この山間の街では三月の夜気は真冬の
それとほとんど変わらない。
あごを引いてマフラーに口元をうずめる。
「二十一日の三時。もちろん夜だぜ」
神部、と名乗った男は確かにそう言った。
どうしてあんなうさんくさい男の言葉を信じたのか。自分は
とんでもなく間抜けなのかもしれない。
結局のところ何も起こらないまま朝がきて、とぼとぼと家まで歩いて、
冷えた身体を布団にもぐりこませることになるのだろうか。そしていつも
のように美紀が迎えにくる。短い制服のスカートを翻して自転車から飛び
降り、当然のような顔で洋平の住む離れに押し入ってくる。
洋平はそれ以上想像するのをやめた。気分が悪くなりそうだった。
あと五分だけ。
再び橋の欄干にもたれ、上流の川面に目をこらした。
橋の上に一本だけ立つ街灯のおかげで、見通しはそれほど悪くない。
「来いよ」
くぐもったつぶやきを漏らす。
「来いってば」
暗い川面に向かってつばを吐いた。
欄干から乗り出した背中に風が吹きつけ、洋平は一瞬バランスを崩した。
マフラーがするりと首から落ちる。
「うおっ」伸ばした指はマフラーにさわれず、空を切った。右足が橋の石畳を
離れる。洋平はあわてて踏ん張ろうとした。
「あ、あああ」
ぐるりと視界が反転する。洋平の身体は欄干を乗り越え、鈍い水音をたてて
川面へと転落した。
洋平は無我夢中でめちゃくちゃに手足を振り回した。冷たいと感じる余裕は
なかった。重いダッフルコートはたちまち水を吸って重しのようにまとわりつく。
やばい、やばいよ。
足がつかなかった。おだやかな野末川だが、中央部の水深は三メートルを超える。
水が鼻とのどに流れ込んでくる。水面に顔が出せない。
洋平は何も考えられなかった。全身が縛り付けられるように重い。必死に身体を動
かしているつもりだが、まるで楽にならない。
くそ。くそ。
美紀の顔が浮かんだ。脱色してぼろぼろの髪、溶けた歯をのぞかせた気色悪い笑み。
いやだ、いやだいやだ。
水にじゃまされて声にならないまま、洋平は叫んでいた。
自分がふつうに呼吸していることに気づくまで、しばらくかかった。
誰かに腕を強くつかまれていた。
吐き気をもよおす泥と水藻の匂いを感じて、ようやく自分の顔が水の上にあることに気づいた。
濡れた髪がべたりと額に張りついている。
強烈な光が顔に向けられ、まぶしさで目を閉じた。
「お客さん、だな」
洋平のそばに、いつのまにか発動機付きのゴムボートが停泊していた。
腕をつかんでいた方の男が、もう一方の手も差し出して無言のまま洋平を引き上げた。
ものすごい力だった。
もう一人の男はライトを消して無言のまま毛布を投げた。
「か、神部さんに言われて」歯の根が合わなかった。全身が凍えそうだった。
「飛び込め、と言われたか?」嘲笑を含んだ問いだった。返事を期待している
わけではなさそうだった。
エンジン音がして、ゴムボートは進み始めた。
775 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/21 10:46
>>771 セリフが少し不自然なのと、ちょっとしたところで冗長さを感じる。
>洋平は何も考えられなかった。
ここなんか洋平を中心に語っていて、しかも危ない場面なのに「洋平は」と改めて書くことで
緊張感が途切れている。
美樹のことは
>>772で一度に説明してしまった方がいい。あそこだけだとなぜ気分が悪くなるのか
読者にはわからん。また、
>>773の風でバランスを崩すってのはいくらなんでもおかしい。風で
飛んだマフラーを取ろうとしてバランスを崩したのであろう。実際そのように書いてあるし。
(しかし風で巻きつけてあるマフラーが飛ぶかな。って疑問も)
全体にまあまあ書けていると思います。ちょっとした手直しでよくなるのでは。
>>764 酷評どうもありがとうございました。参考にさせて頂きます。
一応、星座にまつわるエピソードを物語に絡めていくような話なので
街の灯を星座に例えたのですが、まあ、それを表現・再現していく上での
文章力の至らなさを痛感しますた。
>743
管理者です。
でも、そう書いても証明にはならないですね。
どうしたものか。
>>771 全体に上手いと思う。物語の出だしとしては面白そうだし。ただし、
>>775に加えて
>自分がふつうに呼吸していることに気づくまで、しばらくかかった。
>誰かに腕を強くつかまれていた。
>吐き気をもよおす泥と水藻の匂いを感じて、ようやく自分の顔が水の上にあることに気づいた。
読者は一行目で主人公が助かったんだな、とほっとしてから、
二行目で助かった理由=腕を掴んでいる誰かに意識が向く。
なのに、三行目で再び主人公の顔が水の上に〜ではくどい。
普通に息をしているのなら、顔が水の上にあるのは当たり前。
三行目は削るか、一行目にまとめるべし。
顔にべったり髪が張り付いてる、と言う描写はなかなか生々しくて良いが、
助かった直後よりも、ボートの上に引き上げられ、
ほっと一息ついてからそう言う細かいことが気になり出す方が、
主人公の意識の流れとしては自然な気がする。
>>776 >一応、星座にまつわるエピソードを物語に絡めていくような話なので
>街の灯を星座に例えたのですが
あーなるほど。やりたいことは分かったけど、とにかく手際が悪くて強引すぎる。
きついことを言うが、全体にどうも独りよがりというか、
読者の共感を置き去りにして勝手に自己陶酔しているような印象を受ける。
これもそう。
>今、僕は、それら全てが真実であったという確信を持てずにいる。
>もしかしたら全ては僕の想像が勝手に生み出した幻であったのかも知れない。
主人公はあれか? 当時薬でもやってたのか?
三つか四つの子供時代の思い出を回想しているんならともかく、
十八歳の体験を、真実かどうかも分からないと言うのは不自然。
真実かどうか疑いたくなるほどの体験をしたと言うのなら、
それを匂わせるように書くべき。
意識が戻ったとき、僕はアパートのベッドに寝ていた。洗濯したばかりのシーツの上にごろりと横になっている。
あたりは暗く、なにも見えない。
僕は深く息を吸い、吐く。それを何度も繰り返す。落ち着け、と僕は自分に言い聞かせる。
落ち着け、まず落ち着くんだ。僕は意識を集中して落ち着くことだけを考える。
波打つ心臓を無視し、ずきずき痛む頭も無視する。自分をまとめる。まるで散らばった書類を集めるみたいに。
僕は書類を集め、ペーパー・クリップできちんとまとめる。そしてファイルにしまう。
自分をまとめてしまうと、僕は部屋の電気をつけるため手を伸ばす。
ひもに手が触れる。僕はしっかりとひもを握り、引っ張る。ぱちん、と音がして電気がつく。
部屋のカーテンはきっちり閉められ、テーブルにちぎった大学ノートのページが散乱しているが、ほかに異常はない。
僕はベッドから身をおこし、洗面所へ行く。鏡に穴があくほどじっと見つめる。彼はすぐに現れる。
彼はにっこりと笑いながら僕を見る。その顔は僕によく似ている。でもそこにある邪気が僕と彼の決定的な違いだった。
「僕をつかったのか?何かやったか?」 僕は彼に言う。
「おまえは二重人格だろ?君がいて、俺がいる。だから俺がでてきたって構わないだろ?」
「君は僕じゃない」
「そうかな?俺はおまえだ。おまえの溜め込んだ悪が俺なんだ。きょうは4人殺した」
「いいかげんにやめろ。僕をつかうな」
「ふうん…まあ…俺は俺でやらせてもらう。おまえがちょっとでも気をぬけば俺は出て来れるんだ。常に緊張状態でいれば俺は出て来られない」
僕は鏡を思い切り殴りつける。もちろんこんなことをしても彼は消えない。
彼は僕であり、僕は彼だからだ。彼はいままで57人を殺した。
>>779 自己陶酔。なるほど、確かにそうですね。
今読み返してみて、やっと自覚できました。
ちなみに、かまいたちさんの考える"読者の共感を得られる文章"とは、
どのようなものなのでしょうか。参考にさせていただきたいです。
批評してもらっといて絡むなよ
いや、絡んでいるつもりはまったくないわけですが。
でもこれって絡んでいることになっちゃうんでしょうかね。
…無難に退いておきます。あつかましくすんませんでした。
>>778 >>775 的確な批評ありがとう。
知人の書いたものを貼ってみたんだが、意外に好評。
うまかったんだな、あいつw
さんきゅう。
>>784 それは、ルール違反だぜ。スレタイ読める?
本人の許可得てんの?
そうでなければ、喪前は屑だな。どうなの?
786 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/21 20:55
TVや映画、雑誌などの媒体を通して導き出されたひとつの結論から、
独自の恋愛観をフィルターとし、偏見と幻想の逆説的な生き様を無理解に
転ずる視点から推量すると、現代の日本社会において一種の「軽薄さ」が
もてはやされているのは歴然とした事実である。ところが、僕は、
「異端」とも呼べるほど硬質な態度をもって女性と接するように心がけているわけで、
必然的に、そこには他者からの誹謗中傷などのいわれのない軋轢や、
無知から発生する誤解などの弊害が生まれてくる困難がつきまとうことは確実だ。
では、どうして僕に、いわば無償の愛をもって、その破廉恥な巨悪と立ち向おうなどという、
アウトサイダー然とした発想が根付いたのか?
まず、それは、姦通主義を全面的に拒絶する戦前の古いモラルを妄信しているからではない。
そして、十歳以下の幼女にしか性的興奮を覚えないという特殊な倫理観によるべきものでもない。
ああ、心の友よ、わかってもらえるだろうか?この、僕の昂ぶりを、そして狂おしいまでの熱狂を。
そう、僕はひたすら全女性に対して際限のない尊敬の気持ちを胸に抱いているからであり、
真摯で一本気な愛慕の情で僕の心は常に満たされ、いってみれば、
まるで千年王国の住人たる燦然とした心構えで日々の生活を送っているからである!
>>785 そこまで屑じゃないよ。許可あり。
たしかに「あなたの文章」だったな。
失礼。
変態物の主人公の独白部分です。
789 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/21 20:59
文にルールもクソもへったくれもねえよ。
そういう型なんて別にいいじゃん。
これ祭典しる!
>>786 >TVや映画、雑誌などの媒体を通して導き出されたひとつの結論から、
独自の恋愛観をフィルターとし、
>偏見と幻想の逆説的な生き様を無理解に 転ずる視点から推量すると、
このふたつの文節の関係性が一読では把握できない。
改善の余地あり。
酷評お願いします。
隣のアイツが私にしょっちゅうチョッカイをかけてくる。どうもアイツは私の事が好き
でいじるらしい。アイツは私のことを毛深いので「おやぢ」と呼ぶ。私の足は父似で確か
に毛深い。でもそれを女の私に対して言うのは失礼じゃないのかと思ったが、ここで嫌が
るとさらに調子に乗られそうな気がしたので、笑って「何よ」と言い返した。すると相手
は私が喜んでいるようにみえたのか、さらに「おやぢ」を連呼してきた。私は心底うんざ
りしたが笑って対応した。そのうち男子の間で私のあだ名が「おやぢ」になってしまった
が、私は嫌がる振りをしなかった。嫌がると相手の思うツボだと思ったからだ。
授業参観の日がきた。クラスの男子は私の母親がいる前で、私のことを「おやぢ」と呼
んだ。私の母親が男子に私を「おやぢ」と呼んでいる理由を聞くと驚いて、怒鳴った。教
室にいた皆は目を丸くした。この怒鳴った人が別の人だったら私は心の底から喜んだかも
しれないが、正直かなり気分が悪かった。恥ずかしかった。私は家で母に授業参観のこと
を強く抗議したが、母はなんで言い返さないのよと逆に怒られた。自分の意見を折ろうと
しない母にかなりむかついたが、言い負かされる自分にもむかついた。
それから私は「おやぢ」と呼ばれると、心の底からピエロになるようにした。それが母
に対する私の反抗のカタチだった。
そして今、さすがに今は毛はちゃんと剃っているけれど、あの頃身に付けたピエロにな
る技術はけして無駄にはなってない。このおかげでずいぶん世の中を楽に渡れるようにな
った。結果的にあのとき自分の意見を折ろうとしなかった母には感謝している。そんなこ
と本人の前では言わないけれども。
そんな私の反抗期時代。
シーケンスを確認しておこう、まず最初にサンプラーとシンセを起動する、次にそいつらの
外付けデバイスから進行中のバンクファイルをロードして、同時にマックのほうもアプリを
立ち上げて進行中のファイルを開いておかないといけない、そして椅子に座り、ハードディスク
の中身を思い浮かべながら、モニターをぼーっと見ていると、なんだかコーヒーが飲みたくなって
いて、部屋を出て左の居間に置いてあるポットでインスタントコーヒーを煎れる、そいつを飲んだら
すぐに取りかからねばならない作業の、量の膨大さが脳裏をよぎること頻繁になり、少し吐き気がしてきて、
軽いめまいのように目の前が微かに震えて、やっぱりダメだと呟いて布団に潜り込むんだろうなあ、と思うと
憂鬱になり、ぼくは布団の中で再び放屁した。
改めたです。
シーケンスを確認しておこう、まず最初にサンプラーとシンセを起動する、次にそいつらの
外付けデバイスから進行中のバンクファイルをロードして、同時にマックのほうもアプリを
立ち上げて、進行中のファイルを開いておかないといけない、そして椅子に座り、
ハードディスクの中身を思い浮かべながら、モニターをぼーっと眺めていると、
なんだかコーヒーが飲みたくなってきて、部屋を出て左に突き当たった居間に置いてある
ポットでインスタントコーヒーを煎れる、しばらくすると、そいつを飲んだら取りかから
ねばならない作業の、その量の膨大さが脳裏をよぎること頻繁になり、少し吐き気がしてきて、
軽いめまいのように目の前が微かに震えて、やっぱりダメだと呟いて布団に潜り込むんだろうなあ、
と思うと憂鬱になり、ぼくは布団の中で少しだけ蠢いた。
連投すまそ、またべつの書いてみました。
ダイオードとは、電流の流れを一方向に整流する性質を持つ半導体で、
なかでも通電時に発光するものは、発光ダイオード、LED(Light Emitting Diode)と呼ばれる。
人が過去の出来事を想うときに感じる、特有の時間の流れ方というものがあって、その流れの
遠くの方にボンヤリと浮かんで感じる記憶の現れ方がある。じっと目を凝らしていると次第に輪郭
がはっきりとしてきて、ああ、これは去年の夏に海へ行ったときのことだなとか、こいつ今頃どこで
なにやってるんだろう、という風に情感を伴う記憶になることがあり、これらは「想い出」とよばれる。
LEDの振る舞いは、人が記憶を思い起こそうとする時のそれと、とてもよく似ていんだけに、決して情感が
宿る事の無い、ただピカリ、ピカリと素直に光るLEDが、なんだか儚いもののように思えてきて、ぼくの中に寂寞としたものが流れ込む。
795 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/22 14:51
ヘラフ暦2000年、かつては戦乱の世として世界各地で強国がひしめき合っていた時代も時と共に勢いを
衰えさせ、次第に世界は変わろうとしていた。
世界最大の大陸、ラウスの全土を支配したほどの武力を持つ「アレイディル王国」。その建国500年祝
祭の準備で国中は大騒ぎ、大勢の国民が一つにまとまってしまおうかという勢いのさなか、海一つ越えた
クイル大陸にあるガイアル帝国の、今は廃屋となった化学研究所の地下にて、密かにうごめくもの達がいた・・・。
そこは、明かりもつけられていなくて薄暗く、かび臭い実験室だった。大して広くも無く、上の階
からのびたパイプが天井を伝っていろいろな装置に繋がっている。
机の上に乱暴に散らされた文献やレポートはほこりを被っており、割れた実験器具の破片は床に放置
されたまま。その実験器具から流れ出たのか、床にシミを残っていた。
設備は整っているようだが、人の気が無く、強盗でも来たのかと思わせるほどの荒れようである。
唯一この部屋を照らしているのは、部屋のあちこちに所狭しとおかれたたくさんの実験用カプセル
の照明である。
そのカプセルを満たしている緑色の液体の中に漂っているもの・・・それはまるで、別々の生物を混
合させて作られたような、奇怪な生物たちだった。それに加え、異様に鋭い牙や爪など、明らかに生
まれつきの物ではないパーツをもっている。
小さなものもあれば大きなものもおり、まったく姿形の異なる生物たちだが、一つだけ共通点があった。
その生物のどれもが、脈拍にあわせて震える以外、全く動かないのだ。じっと眠ったまま、カプ
セルの中に伸びた管から供給される栄養で生命を維持しているだけに見える。
そのまま栄養が供給されなくなって、死ぬのを待つのか・・・それとも、目覚めるのであろ
うか。そもそも、生きることを望んでいるのか?
生物達は何も語ろうとはしない。ただ、ドクン・・・・ドクン・・・・と、生存を証明する
心拍音を、休むことなく響かせていた。
>>795 地名の3/4が母音+ルで終わるのはわざと?
スタンみたいなもんじゃねえの
798 :
名無しのオプ:04/03/22 19:15
「国中は大騒ぎ」とか言うくだけた口調と、
「〜であろうか」と言う大仰な口調が混在しているのに違和感を感じるのだが、
これがラノベ文体と言うやつなのか。
他人のネーミングセンスを云々する資格は漏れにないけど、「ヘラフ」は拍子抜けする。
なんかなよなよしてる。
語感って大事ですね。
見てくれてありがとうございます。
>>796さん、
>>799さん
ネーミングセンスが無いのと、他の作品のものと重なったりするのを
避けようとしてそんな感じになってしまいました。
やはりネーミングは大事ですよね。おかげで気づけました。
>>798さん
そんなものを意識したつもりは無いですよ。
最近書き始めたばかりなので我流が抜けてないんです。
やはり変ですか?どうしたらいいんでしょうか?
お願いします。
「しばしの別れだ。」空間がそうささやく。頭の中で時が渦を巻く。私の記憶はひとつの大きな塊となる。
私がその塊に手を触れると、それは破裂し、私の体の中をさまよう。ぼんやりと映像が浮かぶ。
幼いころ遊んだ公園だ。見覚えのある友達。けれどももう二度と会うことはできない。
私はもうあの頃のまだすべてが輝いていた私には戻れないのだから。さようなら。私は別れを言う。
中学の先生が向こうからやってくる。先生は私のほうによってくる。公園が消え、中学校の教室が表れる。
必死に勉強をする私。先生の言うことを必死にノートに写している。鉛筆のもつ独特の木の香りが辺りを包む。懐かしい。
時間は昼休みになっている。毋が作ってくれたやさしい弁当を食べる。大変だったのよ、と母がささやく。
やがて中学はゆっくりとフェード・アウトし、その代わりに見覚えのある家がフェード・インする。私の住んでいた家だ。けれどもそこには家の持つぬくもりがない。あるのは張り詰めた緊張感だけだ。
お母さん。私は声をあげる。あの頃の母はもういない。いや、私の母に私はもう会うことができないだろう。
母は気がつく様子もなく、家の中をとぼとぼとさまよっている。どうして気がついてくれないの?今はなき私。
何かを思い出したように母が向きを変える。振り向いた先は玄関だ。母は玄関へ向かい、家のドアをあけ、どこかへ去っていく。
冬眠を迎えた熊のような悲しい顔で。開いた玄関から家の暖かい空気が逃げ、それと同時に外の針のような寒さが中に入ってくる。
どこへ行くの?答えて!私は叫ぶ。ドアがパタン、と音を立ててしまる。孤独な私。私はドアを見つめる。
いてもたってもいられなくなって、私はドアを開ける。そこには母の出て行った空間はない。もっと別の空間が私を迎える。
真っ白で、機械的な空間。ここはどこ?お母さんはどこへ行ったの?
もしかしたらこの先にいるのかもしれない。二つの空間はどこかでつながっていて、また平穏な日々が訪れるのかもしれない。
そう信じて、私は一歩外へ踏み出す。ドアが消え、上へと続く長い階段が姿を現す。階段の上にはまたドア。
一歩ずつ、私は階段を登っていく。手がドアノブを掴み取る。私はそれをあける。光が私を包み込む。
>>791 非常にダラダラとしまりがない文章。また、いろんなことがドラマとしてあるのに、淡々と書いていて面白くない。
また、最初の方が現在進行中のような文で書かれているのに途中から「......だった。」になっていていつ起こった
ことなのかわかりにくい。最後の1行でまた混乱する。
>>795 1行目からわけわからん。どの言葉がどの言葉にかかるのかちゃんと説明できる?
実験室の説明も不用意。「大して広くも無い」ことは、その前の文で実験室の描写としてすませてしまいたい。
パイプの説明はそれとして別にしたほうがよい。
「そこは、大して広くない上に、明かりもなくかび臭い薄暗い実験室だった。上の階からのパイプが天井を這い、いろいろな装置につながっている」
みたいな感じかいな。
次の行、「散らされた」は確かに誰かの手によって「散らされた」のであろうけれど、受動態にする必要は無いと思う。散らかった。でいい。
床にシミを残っていた、は、てにをはが変ですぞ。
「机の上に乱暴に散らかった文献やレポートはうっすらとほこりをかぶり、割れてしまった実験用具が床の上に放置されている。
床のシミはそれらの実験用具から流れ出た液体によるものであろうか。」
とかなんとかね。
もうちょい全体に文章への注意が必要。
804 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/03/22 22:53
>>801 あまり推敲せずに勢いで書いたって感じですねえ。まず段落をつけてほしい。段落をつけるだけでちょっとよみやすくなるでしょう、。
また、散漫なイメージが連続するのだけれど、そこになんの思い入れも無いように感じる。読み手は共感できない。
中学の先生がやってくる。だからどうしたの?って感じ。
比喩にしても妙にいじっているだけでなんの感興もおこさせることがない。「やさしい弁当」なんて最悪。お手軽な言葉ですませてみました。
って感じ。
あと句読点に気をつけましょう。
ごうごうと吹きすさぶ風の中、私は母さんの温もりだけを感じている。
軋む家は、私のお城。母さんが絹の様な声で唄う子守唄は、この世のどん
な唄よりも美しい。だから、私は今とても幸せだ。
「けいちゃん?」
母さんの声はいつだって優しい。まどろんでいる朝にも、母さんの起こ
す声は心地良い。だから、私は母さんが大好きだ。
「これ、食べたい?」
母さんの象牙の様な白い指先は、すらりとしていて美しい。私の醜く曲
がった指とは大違いだ。それに見とれて私はよく考えもせずに小さく頷い
た。
「小さくて、ごめんねえ」
母さんは、困ったように笑いながら蜜柑の皮を剥き始めた。私は母さん
に抱かれていて、目の前で軽やかに皮を剥いていく指を、まるでサーカス
のアクロバットを見るようにうきうきしながら眺めていた。
「はい、口開けて」
けれど、母さんごめんなさい。私は、もう口も開けられない。
「口、開かないの・・・・・・?」
母さんの顔が曇る。私は悲しくなる。けれど、母さんは直ぐに微笑んで、
蜜柑を自分の口に含んで果汁を口移しで飲ませてくれた。
「あはは、ちょっと酸っぱかったねえ」
母さんは、肩をすくめながらそう言った。私は、小さく笑って頷いた。
そして、不意に母さんは泣き始めた。ごめんね、ごめんねと、言いなが
ら。
風はごうごうと吹きすさんで、家は軋んで悲鳴をあげる。隙間風が母さ
んの髪を弄んで、家の中はがらんどう。
けれど、私は母さんの温もりを感じていられる。家には何も無いけれど、
母さんとの思い出が一杯でお城みたいに一杯の宝物。母さんの声は本当に
綺麗で、その唄は尊いとさえ思う。
だから、私は今とても幸せで、母さんが泣くことなんて一つも無い。
けれど、その言葉も言えない自分がもどかしい。声を出そうとしても、
乾いた風の様な音しか出ない。
だから、私は微かに微笑むしか出来ない。けれど、上手く出来なくて涎
が唇から伝って落ちる。母さんの涙が、頬を伝って私の顔に落ちてくる。
その内の数滴が私の口に入って、塩っ辛い。
やがて、私も涙を流す。涙を流す母さんに何一つしてやれない私を呪い
ながら。
酷評お願いします1
桜が咲き始める三月の中頃。
ここ一帯の公立高等学校の合格発表が今日行われる。例外に漏れずに、都立清陵高校の校門前の掲示板にはデカデカと合格者の受験番号が張り出されている。
それを取り囲む様に見つめている受験生達の反応は人それぞれだ。手を挙げて喜びを表現している者もいれば、ガクリと肩を落としている者もいる。
涙を浮かべている人もいるが、それが喜びなのか悲しみなのかの区別は一目ではつけがたい。
その中に一人。合格発表の掲示板を見るや否やため息をつく少年がいた。
ルーズショートといった髪型だろうか。焦茶色の髪はボサッとしていて長いが、傍目には整えられており、そこまで長い髪という印象は与えない。
かなり整った顔立ちに、澱んだ泥沼の底に落ちても輝きを放ちそうな眼光。ほとんどの女性を一瞬にして虜にすることができるぐらいの美形である。
例え時代が変化し、人の好みが一変したとしても彼の美しさは変わることがないだろう。それぐらいの美形だ。
身長は百七十センチ強と、日本人の平均成人男性の身長と大して変わらないが、スラリとした体型からは少し高めに見えないこともない。
それに、高校入学前の年齢だと考えると、最終的にはもっと伸びる可能性はある。
少年の名は深川晃一と言う。
晃一はその場から踵を返し、校門の近くに止めてある赤い外車の助手席に座った。
こんな所に止めては違法駐車なのだろうが、校内の駐車場はほとんど埋まっているし、目立ちもする。
受験番号を確認するだけの作業に無駄な時間を浪費させないために道の端っこに止めているのだ。
晃一が車に乗り込むと、車は派手な音をたてながらエンジンを吹かした。
「っるせぇな」
「ふん、今日はやたらと機嫌が悪いな」
「最悪だよ」
晃一は運転席に座っている父親と素っ気ないやり取りをしてから背もたれに体重をあずけた。
酷評お願いします2
「結果は聞くまでもないか?」
「言うまでもないよ」
晃一は顔を正面から横にやった。父親がいる方向とは逆の向きに。
「お前のことだから、敢えて落ちる可能性もあると踏んでいたが……」
「バカバカしい」
晃一は問題なく高校に合格していた。ちゃんと受験番号は張り出されている。
「どう考えているかは言われなくても分かっているが、高校ぐらいは満足に卒業しろ。少なくともやめようなどとしても無駄だぞ」
「何が無駄なんだ。俺は好きなように生きる」
「まだ迷いごとを言っているのか。高々十五のガキに務まるとでも思っているのか。探偵などという職業が」
迷いごと
810 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/23 05:39
>>807-808 >例外に漏れずに
この表現は文脈に合わずおかしい。
それから晃一の容姿の説明がくどすぎ。そこはもっとまとめたほうがいいかと。
>高々
「たかだか」が正解。
あとは父親の台詞が倒置法を使いすぎて読みづらい。
文章自体はテンポが良いので悪くないね。
811 :
判定お願いします。1:04/03/23 06:30
私はこれから一体何度くらいこのけだるく、焦燥感すら感じる春をすごすのだろう。
膨大な記憶の中に、いくつかの曇りが見える。断片的に陰っているものもあれば、そのすべてを覆うようなグレーのベールで包まれているようなものもある。
“それ”を私は人生において本当に重要な記憶として止めたいのか、それともそうではないのかはわからない。ただ春の日の日差しが心地よくて、今は目を開けれらずにいる
彼と私は、いくつかの共通点があった。
彼と私は絶対的に、ポシティブではないこと。
そしてお互いに心の奥底に“それ”があること。私は“それ”を持っている人を見抜くのが得意だ。なぜなら、親しくなる人は結局皆持っているからだ。何年か後に気付くこともある。けれど私はいつも孤独だ。それを持っている人は、世の中の絶対比率的に少ないからだ。
マイノリティとして生きる事は孤独を背負う覚悟がいる。
普段殺している人の“それ”を見つけだすのは苦難の業だ。就職して、結婚してなんてありがちな人生がよかれなんて考えている友人にはもはや話すだけ無駄な事だ。
ふと気がつくとよく、彼のそばにいた。複雑で脆い何かを感じていたのは私だけではなかったはずだ。天井近くまで積み上げたガラス食器を二人で一生懸命支えているようなそんな関係だった。近づきすぎても傷つけ、遠すぎてもまた傷つけた
スレのレベルがあがってる気がする。
ほとんどの女性を一瞬にして虜にすることができるぐらいの美形である。
例え時代が変化し、人の好みが一変したとしても彼の美しさは変わることがないだろう。それぐらいの美形だ。
何となく篠田真由美の建築探偵を思いだしますた。
人の好みは千差万別。
柏原崇が好きな女もいれば、坂口憲治が好きな女もいる。
ほとんどの女を一瞬で虜に出来るような美形なんてものはイメージできない。
ゆえにくどくど書いている割には、主人公の姿がちっとも頭に浮かんでこない。
言動から言って、何となく凄みのある中性的な美貌なのかな、とも思うんだけど、
あっさりした顔が好みの私からすると
「それでほとんどの女を一瞬で虜に? ケッ」と言う感じなんだな。
外見描写としては×。
もちろんギャグで書いてるなら良いけどね。
>>803さん
ありがとうございましす。とても参考になりました。
基礎からみっちりやり直してみます。
すみません。
酷評願いますといれるのを忘れていました。
>>805-806を改めて酷評お願いします。
夢の中で奇人に殺されそうになったところで、僕は眠りから覚めた。
窓から明かりが入ってこないので反射的にまだ夜であることがわかる。
その0.数秒後、僕は驚きと恐怖によって首がびくっと動く。
ドアの前に知らない女が立っているのだ。
その女は青白い肌に桃色のワンピースを身にまとい、背中にかかるくらいの
長く黒い髪を持っており、左目が跡形も無い。そして首から上が絶えなく回転している。
わけがわからない。彼女の左目と目が合い、僕はとっさに目をつぶった。
その女の気配を全く感じることができないが、まだ女が僕の傍にいる意識が頭の中にあり、
それが恐怖を増大させていく。
>>820 >僕は驚きと恐怖によって首がびくっと動く。
「驚きと恐怖に包まれた」とかで良いはず。
捻った表現をしたいのだろうけど、一人称でこんな風に描写するのは不自然。
>長く黒い髪を持っており
これも英語の直訳みたいで不自然。
>彼女の左目と目が合い
「跡形も無い」んじゃなかったの?
それに、短い一文の中に「目」が三回も続けて出てくると、クドく感じられます。
>まだ女が僕の傍にいる意識が頭の中にあり
いる「という」意識、かな。これでもまだ変だけど。
全体的に、表現を捻ろうとしすぎて無理が出ている感があります。
もう少し素直な文を書いてみては?
>>805-806 酷評がなかなか出ないのは、文章が綺麗にまとまっているからだと思います。
強いて言うなら、
>「これ、食べたい?」
> 母さんの象牙の様な白い指先は、すらりとしていて美しい。私の醜く曲
>がった指とは大違いだ。それに見とれて私はよく考えもせずに小さく頷い た。
このあたりに少し違和感があります。
「見とれていた」ことを描写するための狙いなんだろうけど、
一瞬だけ「何を食べるの?」と思ってしまいます。
あと、三点リーダを使ってください。ぼくに言えるのはそのくらい。
823 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/24 02:57
>>822 ありがとうございます。
指摘された点は、私も気になっていた点でしたので、
しっかりと直していこうと思います。
はい、三点リーダを使うように気をつけます。
ピラニアは、蛍光灯の光の色をメタリック・グレイに変化させながら、
水槽の中をゆっくりと泳いでいる。
僕はひんやりとしたガラスに手をかざしながら、
「なあ、お前とも、もうお別れだなあ、せいせいするような、寂しいよう
な、なんだか変な気分だよ」
と、ピラニアに向かって話しかける。ピラニアが、ゆるやかに尾鰭を
動かしながら、水槽のちょうど真ん中あたりで顔をこちらへ向け、僕の言
葉に返事をするように口を開く。銀色がかった口腔内の組織と鋭い牙が、
僕の目の前で一瞬顔を覗かせた。
ふと我にかえると、僕は水槽の前にしゃがみ込みながら、ひっそりと
した奇妙な笑い声を上げていた。
初めてピラニアを見たのは、去年の五月のことだった。
父と一緒に行った三社祭からの帰り途、僕は右手に数尾の金
魚と水の入ったビニール袋をぶら下げていた。エサと金魚鉢を買う
ために入った駅前の熱帯魚専門店で、不意に、水槽の中で泳ぐピラ
ニアの姿が視界のなかに飛び込んできた。僕は単純に思った。
「綺麗だなあ」と。
水槽の上隅に、「ピラニア・ピラヤ ¥30000」と書か
れた小さな紙が貼り付けられていた。
僕はその魚の故郷がアマゾン川だということも、その魚の本
来の名前がピラニアだということも――つまりピラニアに関する事
を、何も知らなかった。僕はただ、円盤型の身体を悠々と水の中に
漂わせているその魚の、下顎から腹のあたりの膚を染めている朱色
を、ぼんやりしながら眺めていたのだ。その朱色は魚の身体の動き
にともなって、淡くなったり濃くなったりした。
特異な生き方などほんの一握りの者しか許されない。
大学入試センター試験を終えたばかりのある日、友人がそう言っていたことを宗二はふいに思い出す。専門学校に進む者は愚かなのだと、彼はそう言っていた。
彼の言い分が正しかったどうかは今になってもわからない。恐らく一生をかけてもわからないだろう。四年制大学に進んだ者には四年制大学に進んだ者の気持ちしかわからない。専門学校に進んだ者の気持ちなど知る由もない。そう宗二は思う。
「顔が青いよ。どうしたの?」
唐突に顔をのぞき込まれ、宗二はぎくりと身をよじらせた。それをきっかけとするように、煙草の先端から灰が服に落ちた。祐里は申し訳ないという表情を作ったが、何も言わなかった。宗二も気にするなと心の中でだけ言うことにする。
「考え事をしていただけだ」
手短な返答をし、宗二は灰をつまみ上げて前方に放った。祐里はその四散した灰を興味深そうに見つめる。宗二はすっかり短くなってしまった煙草をコンクリートの上ですり潰し、大きく息をついた。
「心配はいらない」
そう付け加えると、ようやく祐里は彩られた表情を浮かべる。
「宗兄さんは考え事をすると顔が青くなるのね?」
「そうかもしれん……あいにく鏡を見ながら考え事などしたことがないからな」
宗二は天を仰ぎ、雲に隠れた太陽をじっと見据えた。それから、真昼に制服姿の高校生と共に駐車場の片隅に座り込んでいる自分を世間はどう見るのかと、そんなことを考える。
「良い天気ね。宗兄さんと会う日は、いつも良い天気」
「天気の良い日でないと外に出る気は起こらん。当然のことだろう」
「そうかしら。私は雨の日も嫌いじゃないわよ。天気はね、私の心を忠実に表すの。私の気分が晴れやかな日は快晴になるし、暗鬱な気分のときには雲が空いっぱいに立ちこめるの。知ってた?」
「気象予報士にでもなったらどうだ」
この駐車場の隅で煙草を燻らせていた自分の元に唐突に彼女が現れたのは、今日のような晴天の日だったか。曖昧な記憶をたどりながら宗二は二本目の煙草に火をつける。
「煙草、ちょうだい」
煙草を吸うイメージからはまるきりかけ離れた、いたずらっ子そうな笑みを浮かべる祐里に、宗二はどうしたものかと両肩を落として唇をなめる。
「楽器に申し訳ないと思わんのか」
「そりゃあ……確かに吹奏楽をする人は煙草吸っちゃだめなんてよく言うけどさ」
反論の余地もない言葉に祐里は唇をとがらせ、両足を前に投げ出した。その仕草が何とも子供らしい。顔立ちも整っているし、将来はきっと美人になるのではないか。もう少し髪に気を利かせられればの話だが、と宗二は角のように飛び出た祐里の寝癖を見つめながら思う。
「どうだ、フルートは」
「吹いてるよ。勉強に疲れたときとか、ちょこっとね」
以前祐里は気まぐれにフルートを持参し、この駐車場で宗二に聴かせてみせたことがある。
この娘が不登校、喫煙、飲酒を平然とする不良児であっても、柔らかみを持ったフルートの音色の最大限の魅力を活かして演奏する奏者であることを、宗二は知っていた。
「勉強をするのか。まだ学生らしい一面は残っていたと見える」
「これでも卒業に必要な出席日数とかはきちんと計算してるのよ」
「お前は高校でろくに勉強もせず、大学に行って何をする気だ?」
途端に祐里は笑い顔を曇らせる。
珍しい反応。この話題は彼女の胸中にしっかりと牙を食い込ませているのだと宗二は悟った。
「将来が不安か」
「……今時高卒で雇ってくれるところなんて数える程度しかないわ」
「確かに大卒者よりは格段に確率は落ちるが……確実にあぶれるというわけでもない。現に俺は高卒で難なく一流企業に就職した男を知っている」
「そんなのはほんの一握りの変わり者だけなのよ」
デ・ジャ・ビュ。
吐き捨てるように言った彼女の顔に、もう子供らしさは微塵も残っていなかった。宗二はフルートの音を褒めた時の、彼女の顔に一瞬よぎった陰りを思い出していた。
酷評お願いします。
829 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/24 12:13
>この駐車場の隅で煙草を燻らせていた自分の元に唐突に彼女が現れたのは、今日のような晴天の日だったか。曖昧な記憶をたどりながら宗二は二本目の煙草に火をつける。
こう言う文章って、
これから回想が始まるよーって合図だと思うのは俺だけか?
その後の「煙草、ちょうだい」は、
てっきり「唐突に彼女が現れた」ときのシーンだと思って読み進めたんでちょっと混乱した。
たまの休日にも関わらず、隆にはこれと言った予定はなかった。
隆が朝食を食べ終え、部屋でぼんやりとテレビを見ていると、陽差しが部屋を明るくした。
隆はそれに気付くと「どこか行こうか」と独り言を言った。
それから財布等、一通りの物をポケットに入れて玄関で靴を履いた。
靴を履いていると、後ろからどこに行くのかと父が尋ねてきた。
別に何かやましい事をするわけではないのだが、隆には何となく負担であった。
隆は適当に答えて、家の外に出た。そして家の前の道でどこに行くか考えた。
隆の家から右に行けば駅へと向かう道である。隆は少し考えると、左へと向かった。
隆は散歩が好きというわけではなかったが、晴天の休日を無駄にするつもりはなかった。
視界には春の陽差しで色付いた景色が広がっていた。
今さらですが780の酷評お願いします
>>780 文章自体は悪くないと思う。
多重人格者を描いたものであることも分かる。
しかし、これだけでは評価のしようが無い。
文章が書ける奴は大勢いる。しかし、その中で小説が書ける者は、ごくわずか。
君の文章を見て思うことは、一つの作品として完結したものを見せてごらん、ということだ。
ここで、文章を晒すレベルは超えている思うよ。
強いて言えば、
>自分をまとめる。まるで散らばった書類を集めるみたいに。
>僕は書類を集め、ペーパー・クリップできちんとまとめる。そしてファイルにしまう。
この辺りの描写は、なんだか陳腐だな。
おばさーん。雄二いる?
おお正人君。雄二のオジサンが出てきた。
雄二なら今いないな。
そうっすか。じゃあ
あっ。家でゲームでもして待ってろよ
あーはい。
しかし雄二と違って正人君は勉強も出来るしハンサムだから女の子がほっておかないだろ?
そんな事ないっすよ。雄二のが全然もてますって。それに雄二君はオジサンに似てるからイケメンっすよw
ははは。正人君はうまいなー。
何かスポーツはやってるのか?
いや。けど最近腹筋始めました。
へー、どれ? そう言うとオジサンは正人の腹筋を触り始めた。
結構筋肉あるな。 手が止まり、次第に陰部に手がいった。
ちょっとシャブらせてくれないか?
え!?
正人は立ち上がって、逃げるように家を出た。
嫌だ嫌だ嫌だ。気持ち悪い。どうしておじさんが。あのいつも優しそうに写っていたおじさんが。
しかしその言葉とは裏腹に、僕の下半身は熱を帯びていた。
雄二のおじさんの事が頭に浮かぶ。
「正人?」
振り向くと雄二がいた。雄二の父親と似た目元に緊張を覚えた。
下半身が熱を帯びる。僕はそれを隠すために座り込んだ。
「お腹が痛い」
座り込む理由なんてそれでよかった
>>833 話としては面白そうなんだが、流れが雑すぎる。もっと丁寧に進行させろ、ポケ。
ボケだったな。
かなり省略して書いています。本文はこれの三倍くらい。
書き方的に大丈夫かな?
OK
ネタじゃなかっt(ry
ああそうそう、視点が混乱しているから注意しな。
コテは休みでつか?
「隆、えらい熱心に見てるじゃないか。飼いたいのか、こいつを」
と、一緒に来ていた父が言った。僕はすこし驚いて、
「飼いたいだなんて、ちっとも思ってないよ。面倒くさいし」
と答えた。
「なんだ。そうなのか」
父は、すこし拍子抜けしたような顔をして、そう言った。
帰り道で父が僕のことを見て、
「お前がさっき長いこと見ていた魚、あれは大群で牛を襲ったりする
やつだよ。たしか」
と言った。
「襲う? 襲うって、どういうこと?」
と、僕は父に訊いた。
「エサにするということさ。鋭い牙を持っているんだ」
あんな魚を飼ったら、エサ代だけでも大変だと呟きながら、父
が喉の奥から篭もった笑い声を出すのを聞きながら、僕はバス通りの
向かいに建っている都営住宅の壁が夕陽に照らされている様子や、空
を広がっている羊雲を眺めていた。羊雲は夕陽に照らされて、輪郭を
丹色や曙色に染めながら、その一つ一つをくっきりと空から浮かび上
がらせていた。
あの日の夜、勉強机の片隅に置いた小さな金魚蜂のなかで泳い
でいる三尾の金魚を眺めながら、僕が心の中に思い浮かべていたのは
昼間に浅草で見た、黄金色に輝く神輿でも鉢巻を締めた男達の姿でも
なく、夕方に熱帯魚店で目の当たりにしたピラニアの姿だった。僕は
帰り道で目にした、団地の壁を鮮やかなオレンジ色に照らしていた夕
陽の耀きを、ピラニアの鰓から腹にかけて染め上げている朱色とだぶ
らせて脳裏に浮かべていた。それは僕の瞼の裏でぎらぎらと輝いて僕
の神経を昂ぶらせた。僕はベッドに入ったあとも、なかなか寝付くこ
とが出来なかった。
酷評キボンヌ
小手達は引退したんだぜ(w
ってか、小手が出てこないから真打ちの漏れが出張ってるんだよ。
真打ちは、引っ込むとするか。
一人もいないね。どうなの。
>>845 いや、マジうまいよ。ピラニア生きてる。
断片的な文章を気にするレベルはとっくに越えてる。
あとはまとまったもの書いて賞に出すなりしてほすぃ。
>845
きれいな文章だと思います。
>>845 つまんない。
>>833みたいに文面を綺麗にしてて内容に味がない。
中身のない成金小説だと思います。
何がいいのか分からない。ただピラニアに魅力を感じたって事でしょ?
何が楽しいの?小説って文章の綺麗さなの?
俺は絶対読者に
>>847みたいな感想を言ってもらいたくない。
>>845 ピラニアの描写がなかなか魅力的で良いと思う。ただし
>と、ピラニアに向かって話しかける。ピラニアが、ゆるやかに尾鰭を
ピラニアピラニアと連呼するのはちょっとくどい感じ。
「〜なんだか変な気分だよ」
僕がひんやりとしたガラスに手をかざしながら話しかけると、ピラニアはゆるやかに〜
と言う風にまとめた方が良い。
それから主人公と水槽の位置関係が気になる。
しゃがみ込んで丁度良い高さだとすると、水槽はかなり低い位置にあると言うことになるが、
主人公はいつからしゃがんでいたのか。
話しかけていたときからしゃがんでいたのなら、最初からそう描写した方が良い。
>その魚の本来の名前がピラニアだということも
本来のじゃない名前って出てきたっけ。
>ぼんやりしながら眺めていたのだ。その朱色は魚の身体の動き
>にともなって、淡くなったり濃くなったりした。
ぼんやり眺めていたときの「状態」なのだから、
淡くなったり濃くなったりしていた。
と書くべし。
>大変だと呟きながら、父が喉の奥から篭もった笑い声を出すのを聞きながら、
一文の中にながらが繰り返されている。
「大変だと呟きつつ」等、片方は違う表現に変えるべし。
___
./∵∴∴ヽ
/∵●∴.●
.|∵∵ γ○ヽ まちょくちんうい
|∵∵ | ミ | ミ|
/∵∵ヽ −丿
/∴∵━○━ \
//)∵__∵人:\
ニ´:_/ (∵ ヽ_ノ( ヽ:_`ニ⊃
●〜へ∵Y∵/
ノ∴人∴ヽ
( ̄ ) (  ̄)
ありがとうございました。全部書いたら賞かごはんに。
今にも落ちてきそうな空が漂う、そんな季節だった。僕が中学に入学したときの話だ。
たとえようのない劣等感が僕を常に襲っていた。僕の従兄弟は小学四年生のころから塾に行き、そのまま有名な私立中学へと進学していった。
僕の親はそれを見て、うちの子も負けてはいられないと僕のことを塾に入れた。それが小学五年の頃だったと思う。
結局僕は二流の中学にしか入れなかった。そのことを考えるたびに、劣等感は僕の体の中で成長していった。
いつしか劣等感は僕の体中を満たし、ついに体からこぼれてしまうまでになった。こぼれたそれはあたりを劣等感で染め、僕をますます負のそこに落とした。
唯一の救いは、兄の存在だった。七歳はなれた兄の存在は、父はずっと単身赴任で国内におらず、母が受検のあと急に冷たくなってしまった僕にとって、親よりも信頼できる存在だった。
それに、ある程度知識があると思っている僕よりも遠くかけ離れたことを知っているのに、とても近い存在であることが何よりもうれしかった。
兄は大学の関係で別の場所へ下宿してしまったが、その兄への心からの尊敬は、今でも変わらない。
イントロの部分なのですが、酷評をお願いします。
改行がめちゃくちゃになってしまいました。すいません。
858 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/25 12:06
何かのドラマのパクリでしょうか?
兄のようになりたい。しかし兄は自殺した。実は兄は僕よりも何かあったらしい。
みたいな感じになりそうな悪寒
だらだらと説明口調が続く文章だという印象。
けど俺のイメージと違う結末なら萌える。
兄が自分より大きな何かの劣等感があり、表面にはでていないで知らなかった系
とか本当の兄弟じゃなかった系は萎える。
それなら
833は批評する立場じゃねえだろ・・・なんだお前の文章は
>>833 誰も、視点が混乱している文章を書いている香具師に批評されたくはないだろうな(プゲラヒャゲラ
絶妙のタッグだね。あっちのスレのカキコも含めてさ。
>>857 その兄は学歴社会でどういうポジションにいるのか、
「兄の存在だった」の次くらいに出せ。
これから書くつもりなのだろうが、この文脈ならそこが最初に知らせるべきポイントだろ。
そもそも親に比べられる相手は、普通、従兄弟よりも兄だろうと思うわけだが。
なぜ形にこだわるのだろうか?内容よりも視点や表現にコダワる。 だからおまえ等は新人賞も取れないんだよ。綿矢が叩かれるのも分かる。若いから知識がない=表現が下手。 で見てる。そんなに内容や文とか気になるなら、作家じゃなく絵でも書けば?ぷ
>>867 いくら内容(ってなんだよ?)がよくても
型が身に付いてないやつは下手。
その事実は変わりない。まー商業デビューしたい
のか、小説という芸道を極めたいのかの違いだわな。
870 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/25 12:47
>>865 横文字入れて俺が知らないと思って、優越感に浸りたいの?
だからあんたの小説はだめなんだよ。あんたは小説じゃなく参考書でも出せば?
まあ知識も中途半端だと思うが。
春だなあ。
>>867 内容って(プッ。
喪前の投稿したもの自体、文學界スレで
「おばさん」を「おじさん」に変えろと
アドバイスを受けて直したものだろ。
よく言うよ、ボケ。
背伸びするから新人賞取れないんだよ。
>>872 向こうでも追い出されましたが、何か?
現在高校2年です、大学は法政大学日本文学の小説コース行きたいです。
その時に皆さんの意見に気づくかもしれないですが。
875 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/25 13:19
>>874 マジレスすると。
年齢言って許されようとするな。
気付くかもしれないですが、じゃないだろ。
人の知識を中途半端だなんだ言ってるくせに
自分が言われたときには年齢を盾にする。
いちばん半端かましてんのは、あんただよ。
酷評覚悟で書き込んだんなら吠えるな。
線路の前に立つと、よくドラマのように自殺の風景が浮かぶ。
僕は電車が来るのを待っていると、横にOL風の美女がいた。
サラサラな髪の毛、いかにもというスーツ。あの人を振り向かせるのは、無理だ。
電車のホームの銀色の縁に写る僕の体系は彼女の二倍いや三倍ある。動物でいうと豚。
彼女に振り向いて!と目で叫んでも届かない。
そうだ。あれしかない。
僕は電車の来る線路のギリギリに立ち、悲しそうな表情を演じた。
彼女は自殺?という感じで見ているだろうか?
僕の頭の中でドラマが始まる。すると声がした。それは・・・
俺って天才かも。すぐこういうの浮かぶ
877 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/25 13:28
(・∀・)あまり載せるとパクられるかもよ。ウチは結構好きです。2個とも
確かに才能あるかもな
>>876 全体的に大雑把すぎ
二行目と三行目が特に
ショッキングな場面なのに緊張感がない
まあこれは実際ショッキングでも何でもない場面をそう書こうとしてるだけだからかもしれないけど
あと一般的な小説の作法を用いてもらえると嬉しい
展開だけじゃなくて文章で魅せる工夫が欲しい
気の弱いデブヲタの妄想話っしょ? 書き方によっては面白くなりそう
こういうのがどういうのかわからないけど、自殺とか性的描写とかそういう人の興味を惹く場面を
さすのだったら、そういう場面”だけ”を思いつく人は厨房工房に大量にいそうな希ガス
んでたいていの人はその場面か、もしくは最初だけ書いて終わる。
書きかけで新しいアイディアが浮かんでそっちに浮気して、結局どっちも書き終わらない人。
そういう人じゃないのならがんばって下さい。そういう人でもがんばって下さい。
ここは優しいスレだな。どんな文章に対しても真面目に品評する。
だが、とても高2の文章力とは思えん。御見それ致しやす。
833はサスペンスに仕立て上げると良いかもな。雄二に、実は親父の余命は幾許なんだよ、
と告げられ衝撃を受ける。先刻の自分の愚考を悔いながらも、正人はどうにかして雄二の父
親と密会しようとする。が、雄二や雄二の母親が邪魔になってなかなか会うことすら適わない。
苛立っていると雄二パパの容態が悪化。倒れて病院に運ばれる。何とか一命を取りとめ、雄二
パパは個室で安静を言いつけられる。そこでも昼間家族の看護に阻まれ正人は面会すらでき
ない。遂には正人ヤケクソ、真夜中に病院に進入──。
もどかしさとスリルの交錯、そして最後には腹上死キター、でフィニッシュ。
833は内容さえ面白ければそれで良いと思っているようだがちと違う。
どんなに内容が面白くても文体が崩れていれば選考委員も読者も作品自体に抱く印象が変わってしまう。
まだ高二なら時間もたっぷりあるだろうし、文章をたくさん書いて腕を磨くことをおすすめする。
皆さんありがとうございました。
ちなみに兄は死にませんw
>866
一応親族同士が恨みあうような関係になっているという設定なので、
従兄弟と比べた、としました。
>>877−879
乗せた二つは新人賞とかには出さないで、今思いついたのを書いただけです。
パクるっていうか、賞取る人はこんなアリキタリ内容書かないでしょ。俺は今、賞を
取るためにめっちゃ面白いの書いています。
綿矢さんのとかは、字数を埋めるのにどうでもいいこと書いていないのが魅力です。
自殺、いじめ、同性愛、エイズ、エンコゥなどの安い内容は、書いてません。
あとピラニアさんみたいな内容以上に風景などどうでもいいこと納得できません。
字数埋めているだけにしか見えず、新人賞のくせに生意気!みたいな目で見られそう。
>>879アドバイスありがとうございます。僕はこういう表現をたくさん入れようとしたので
一人善がりになってました。論点というか題名は一つということに最近気づきました。
>>881 四月から3年です。
>>883 それなら良いと思う。あと結末ってどうするんですか?
読者の想像にお任せするのってどうなんでしょう?
>>880あなたみたいな人って、才能ないから書きたいことが一つで、盗作されるから
乗せれない系ですか?そんなんじゃ賞取っても続かない。
はっはっは、生意気なガキだなあ。まあ、たくさん読んで、たくさん書けや。
っていうか風景描写がうまいのって、かなり大切じゃない?
833が書いてるのはエンタメ系ですか?
漏れは綿矢のはどっちかというとラノベっぽい感じがして好きではない。
>>886 けどそれって今までの小説がそうだからでしょ?
風景なんて例えば「牛丼屋の中で」でいいのに「疲れたサラリーマンがいる牛丼屋で」
にするのは意味がない。確かに共感を得るかもしれないけど、それはもう当たり前の事実だし。
誰が芸術的なものを望んでいるの?誰がテレビやネットで美しい芸術を見れる時代に
そんなの求めるの?そうすると現在の塾女の不倫とか書くけど、そんなのはつまらない。
例えばそれなら動物虐待(犬の目に針を刺すとグリグリしてなかなか刺さらないとか)、
現実的にノンフィクションを書くほうがいい。
俺は売れる本を書きたい。言葉をたくみに使うなら評論文とかの参考書書けばいいし。
人の恋愛や生活小説なんてどうでもいい時代。
うーん。たしかに内容より形式は合ってますか?みたいな感じだな
若さが空回りして、馬鹿さが発揮されているように見える。
833の微妙な「てにおは」の違いとか
「ら抜き」言葉がきになる。小舅みたいなレスだな。