1 :
名無し物書き@推敲中?:
相変わらず
雑談でも創作論でも、、、
2 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/14 23:28
北方三国志
吉川三国志
興亡三国志
呉・三国志とか?
で、前スレからの続きをば。
急に寒くなりましたな。山茶花や紅葉がきれいでやんす。
江戸時代に「休日」ってのはあったんでしょうかねぇ。
平安時代は物忌みという名の自主休日wがでかいツラしてましたが。
このあいだ混んだ電車の中で、そばの乗客が読んでた文庫の「鉢伏山」の文字が目に入り。
鉢伏山といえば、義経が一の谷攻めで進路をとったと言われる土地。
「ううう、その本は何じゃ」と気になって気になって。
結果的には、推理小説の浅見シリーズらしいと検討はついたんですが。
これが学術書とかなら、タイトルを尋ねかねない勢いだった自分が怖い(嗤
今週も土曜から日曜にかけて雨らしいです(つД`)
でもきっと照る照る坊主が効いてくれると思います。
1000になるのでなくて、サイズオーバーで書き込めなくなるって凄いですね。
確か、最初のスレも700レスくらいでサイズオーバーになった記憶が。
次スレはまだまだ先の話だと思って、
サイズに注意してなくて失敗しましたのぅ。
皆さん、新スレになったことに気づいてくれるでしょうかのぅ。
>>6 旧スレに、このスレへの案内を書いておくと良いのではないですか?
まだないみたいですから……
>7
旧スレはもうサイズオーバーで書き込めんのですわ。残念ながら。
>>8 ほんとうだ、突然サイズが越えてしまうのですね。
でもまあ、大丈夫でしょう。
良スレは探してでも来てくれますよ。
平安後期さん、スレ立ておつでございます。
最後まで頓着せずに、長々と書き込んでいるのにもかかわらずこう言うのも
厚顔ですが、早いもんですな。
寺の落ち葉掃き、なんてのは古来変わらずの秋の光景でしょうか。箒でがしゃわしゃと
かき集めている最中に、ひょっと木枯らしが吹き抜けて首をすくめる小坊主、というのは
歴史をまたがって共通していて、寺を訪れる人物の服装に時代が現れる、と。
……同じ寺を舞台にして、歴史の折々の話を書く、なんてのも面白そうですね。
江戸時代の休日、町衆は、雨の日、正月と藪入り、くらいといった調子でかなり勤勉ですが、
武家(とくに御家人)は大いに休んでいます。3日に1日勤める、というのが普通でした。
しかも役に付いている者だけですから、次男三男は働きもしません。
役職に対して、武家の人口が多すぎるので人が余っているんですね。
とはいえ、家にいても内職をしなければならないので、ごろごろというわけにはいかなかったようですが。
偶然目にした、興味深いものってありますな。
先日、遅い昼食の時にたまたま目にしたのが、みのもんたの番組で、上野東照宮の家康を
ってある場所に史上初めてテレビカメラが入りました! という代物。
そ、そんな貴重な映像をわずか数分のコーナーで1分ほど映しただけで終了とはなんと贅沢な……
再放送きぼんぬ。でも1コーナーなので無理。知人も録画しておらず。無念w
明日はちょっと遠い図書館に足を運ぶ予定なので、もう一つ、ぶら下げておきます。
11 :
名無し物書き@平安後期:03/11/15 23:12
前スレに書き込もうとして、警告が出た時にはいささかビビりましたですぜ。
いやぁ、よく続いてきたものでんなぁ。これからもマターリとよろしゅうです。
町人はやはり働き者なんですねぇ。
御家人は、鎌倉時代とはずいぶん性質が違ってるところが
歴史の流れの面白さでしょうね。
昼時間帯のTVも侮れませんな。
以前、NHKの昼の番組で武田流流鏑馬の練習風景を紹介したことがあったんですよ。
なのに1度見たあと、ついうっかりその録画を消してしまって(TT)でした。
|
○ 、、、うーむ。照る照る坊主というより、おでんかも _| ̄|○
△
こちらこそよろしくおながいします。
前例に習う、というのがどうにも日本の基本のようで、江戸武家の儀式の来歴を探ると
平安時代の陰陽師に端を発する、なんてのもあって、こういう繋がりを識るのは、
楽しみの一つですねえ。
11の照る照る坊主が効いたおかげで、自転車で遠めの図書館に行ってきました。
閲覧(と一部コピー)だけでしたが、
知りたかった隅田川関連の情報に触れることが出来て、なかなかに有意義な日曜日になりました。
想定していたトリックが不可能(つか不自然)な事が判明したことも含めて、なんですけどね。
もしかしたらこのスレ、誰も立てぬままお流れかと焦っておりました。
以前別のスレ立てをして日が浅いため、代理で立てることもできず……。
スレ立てお疲れさまでございます。
10さま。
「隅田川でトリックが不可能」
というのは、もしかして橋のことですか? なんて興味津々。以前
書き終わったあとで、当時まだその橋がかかっていなかったことに気がつき、
登場人物を遠回りさせるか、抜本的に書き直すかの択一を余儀なくされた
ことがあります(^_^;)。ああ……気づいてよかった……。
違うかな〜。
寺と言えば、先日東京に打ち合わせに出たついでに、伝通院にある
柴田錬三郎先生の墓に詣でてきました。すでに夕暮れ時、境内は閑散として人影無く。
円月殺法にちなんだ球形のお墓に手をあわせてまいりました。
あの着流しにくわえ煙草の先生みたいに、粋な大衆作家になりたいもんです。
15 :
名無し物書き@平安後期:03/11/16 23:29
晴れましたなぁ。お互い、良い休日になって良かったですなぁ。
しっかしすごい風でおましたな。
今日の逗子は波も高く、練習中に馬場にまで波がズザーッと打ち寄せまして。
で、馬が一頭パニックを起こし、興奮冷めやらず本番に臨めずになってしまいました。
この強風にあおられ、射手は矢を番えるのに四苦八苦。
でもキチンと全部的中させた射手さんもいらっしゃるわけで、
実力の前には何の言い訳も通らないなぁ、と改めて感心してきました。
楽しかったですけど、目が砂でジャリジャリしてまだ痛ぃょぅ(つД`)
平安時代の公家の日記を読んでも「前例」「前例」とうるさいんですよね。
前例に頼るのは日本人の悪い癖のような気もします。
長吉氏も無事に新スレにたどり着けましたね。良かった良かった。
墓参りじゃないですけど、今年もそろそろ「どこに初詣に行こうかな」と考える季節になりましたです。
あの烈風の中を行かれましたか、平安後期さん。
いや、ハンパじゃなかったでしょう……僕なんか1日外出せずに、下の
娘と「太鼓の達人 あっぱれ三代目」で盛り上がっておりました(^_^;)。
初詣ですか……いや僕はやっぱり師走の金策ことで頭がいっぱいです。
うう……また前払いしてくださいと頭下げなくちゃ……零細企業はつらい
です(っておいら一人しかいないけど。タコ社長以下……)。
海と馬、そして流鏑馬とはなんとも絵になりますねぇ。そこに強風とくれば、
射手もの(?)のクライマックスか導入部に使えそうなロケーション……
主人公を注視する脇役の目に砂が入った瞬間にどよめきだけが聞こえて、命中か否か?
みたいな(ベタ
初詣。今から考えると、いろいろと選択肢が出ますな。うーむ、なにがしか書き手として
御利益がありそうなところをチョイスして……
しかし、来年の東京は元日からテロ警戒が厳しそうでちと切ないです。
>長吉さん
柴田連三郎のお墓はそのようになっていますか。おおぅ、これは興味深いっす。
眠狂四郎は、無頼控の全百話を1冊にまとめた愛蔵本で出ているんですが、
活劇シーンを書きあぐねた時には本棚から引っ張り出します。
どの話でも円月殺法が閃く場面は最高に格好よく、またそこまでの盛り上げ方が
巧みというよりも、それ自体がもう作家としての必殺技のようでいつ読んでも鮮やかに
斬られる気分です。凄ぇ。
隅田川は、川そのものよりも往来する船についてのことで、まあ、櫓か棹かとかその本数だとか
そのあたりで引っかかりまして……
しかし、橋の有無や、移動にかかる時間というのは、地図と記録が残っている分もどかしい時も
ありますのぅ。そこが書くときも、また読むときにも楽しみ所ではあるのですが。
ああ、橋じゃなかったんですね、10さま。う〜ん、はずれた……
愛蔵版があるんですか。欲しいなあ。
しかし柴錬先生の作品にはときどきドヒャーというか目が点になるような
のがありますけど、それも笑って許せちゃうというのが、柴錬先生のご人徳
でしょうねえ。
「私が巷談師になって、もうそろそろ二十年になる。よくもせっせと、「根も葉も
ある嘘」を書きつづけて来たものである」
と、『誤説浪人』という作品の冒頭に書いてありますが、なるほど、僕も
小説家ではなく巷談師をめざせばいいんだと考えると、何だかちょっぴり
心が楽になります。疲れたサラリーマンの叔父さんや、定年退職をして
暇をもてあましている高年の方に喜んでもらえれば、賞とは無縁でも、
それはそれで良き人生かなと……
19 :
名無し物書き@平安後期:03/11/19 23:52
師走の金策って、江戸時代にもありそうな話ですね。
「元旦は一日乗り放題切符で東北まで初詣に行ってみっかな」と思ってみたりする昨今です。
スカパーの来月のパンフが届きまして、
時代劇専門チャンネルで年末年始に「時代劇スペシャル」企画があるそうでございます。
10年くらい前に日テレでやってた年末時代劇の、一挙再放送らしいんですけどね。
その頃は歴史にも時代劇にも興味がなかったもんで、当然見ておらず。
白虎隊・五稜郭・源義経などなどを9日連続でやるというので、
こりゃ来月は視聴契約すべえ、と今からワクワクしております。
江戸好きの皆さまは池波正太郎はお好きでしょうか?
そのチャンネルのサイトに「鬼平犯科帳の江戸名所図会」なんてのもありましたですよ。
http://www.jidaigeki.com/
見てきましたよ。
というか、ひさびさに覗いたら、興味深い本が発売されていたと知り、さっそく注文してきますた。
名所図に色を塗って楽しむ、というのは楽しい企画で、俺も一時期真似してやってました。
色鉛筆を手にして、雪〜とか、秋〜とか、火事〜とか(コラー
人物の着物に彩色するのは、江戸に没入するきっかけにも使えるのですが、自分の配色センスの
なさを思い知らされることにもなり。直に描写に役立つだけに鍛えねばなー、と。
しかし、鬼平の人気は絶大ですな。俺はどちらかといえば、それほど、
(熱心ではない……)
読み手なのですが、じつに親しげに鬼平世界に触れているこのサイトを見ていると、
「地に足のついた作品作りを心がけた事の成果」の「完全な成功例」なのだということを
あらためて思い知らされます。
元日は東北ですかぁ。お雑煮もあちら風で、けっこうですな。俺もなにがしか一年のはじまりに
ふさわしいような企画を……師走の金策を済ませてから……しようかな、と。
>長吉さん
江戸登城ウォークは、今回は不参加ということになってしまいました。残念。
当日の感想、ぜひお聞かせくださいませ。
柴田錬三郎(連三郎、は自作の登場人物のそれでした。お恥ずかしい)のエッセイ
に見られる自負からくるのであろうパワーは並大抵ではないですよね、発憤に似た
気持ちが沸きます。「円月説法」というタイトルだったか、人生相談をまとめた本があったはずで、
容赦のない回答に感心しまくっていた事を思い出しましたが、さぁて、どこに閉まってしまったか……
>10さん。
それは残念です。お天気もなんとか回復しそうだったのに、ですねえ。
徳島藩の下屋敷から中屋敷、上屋敷、そして江戸城まで、当時の侍になったつもりで
歩いてきます(^_^;)。
江戸名所図会に彩色した本って、西尾先生の本ですよね? 以前いちどだけお会い
したことがありますが、とにかく博学で、いろいろと教えていただきました。特に平蔵が
生きていた時代の古地図の読み方とか、当時のお店の分布図とか……あとは池波
先生のマチガイとかも(先生はぜったい認めなかったそうですが……)。
僕も池波先生の信奉者というわけではないのですが、それでもときどき読んでいて
(泣きそう)
になってしまうことがあります。そんなとき感じるのは、
「池波先生は、エンタテインメントに徹しられたんだな」
ということ。
これは時代小説ではなく、ミステリについて書かれた本ですが(当たり前ですが)、
イギリスのキーティングという作家&評論家が
「ミステリは、作家ではなく読者を優先させる小説だ。純文学は、作家が言うべきことが
あると信じているか、感じていて、それについて書く。ミステリ作家は、たとえ言いたいことが
あると感じていても、それを書くより読者の興味を引きつけて離さないという任務に専念
する決心をしなくてはならない」
と書いています。なるほど、池波先生は時代小説においてそれを最後まで実践された方
なんだなあと……。僕は最近、その、「読者の興味を引きつけて離さないという任務」という
言い方が、大好きになっています。
行ってきやした。江戸登城ウォーク。
阿波徳島藩に参加したんですが、佃公園を出発して、徳島藩下屋敷のあった鉄砲州
稲荷を経由して、上屋敷の跡地に建っている東京フォーラムを通過(中屋敷には行かなかった
んですけど、上屋敷から南西の方角、いまの日生劇場の辺りにありました)、皇居に突き当たって
から北上、平川門を経て北の丸公園に入り、そこで20分の昼食(^◇^;)、お弁当を頼んで
おいたのに、スタッフの方々どこが引き替え場所か知らず、受け取りに手間取っている
うちに休憩時間10分となり、あわただしく出発……と思ったら阿波徳島藩グループは
僕をおいてとっくに出発、強制的脱藩状態に(T-T)(T-T)……。
阿波徳島藩のゼッケンをはずし、尾張御三家グループに紛れ込んで江戸城潜入(^◇^;)、
その後一糸乱れぬウォーキングをする人々を尻目に、勝手な行動をとり、天守閣や
石室跡、櫓などを見学するうちに尾張藩を見失い、こんどは水戸藩に合流して日比谷公園
に到着、ついにゴール(^^ゞ。
約10キロだったはずが、小走りに走りながらの強行ウォーキングで、実際は15キロじゃ
きかなかったと思います。ふだん8キロの散歩はしてるんですが、それでもキツかったあ〜。
今日は昼過ぎまで寝てしまいました。中高年夫婦の健脚って、すごいですよ! たぶん
毎週のようにウォーキング大会とかに参加してるんじゃないかな。はっきりいって脱帽です。
その後、徳川18代の講演を聴いたり、公園内でのイベントを冷やかして帰宅。ぐったりです。
でも、久しぶりの快晴だったし、江戸城や日比谷公園の紅葉がみごとで、気持ち良かったあ!
ただし、歴史の勉強にはいっさいなりませんでした。ただのウォーキングでござった(T-T)
平川門→平河門
24 :
名無し物書き@平安後期:03/11/24 16:13
地図は楽しいですよねえ。
義経の行軍を追うと、当時の馬としては超人技の時間で進行したことが想像でき、
京都の地図を眺めていると飽きません。
読み手を見失った小説は書きたくないですね。
しかし読み手を意識しすぎて、説明がくどくなってしまう悪癖は改めねば、、、。
長吉氏は江戸ウォークお疲れさまでした。
15`なんて、とてもじゃないけど歩けねーですわ(^^ゞ
レポを読んでいたら、
本来のグループからはぐれてしまって行き当たりばったりする郎党ネタが、
何となく思い浮かびました。
地図は楽しいですな。
いまも、絵図を取り出して、鉄砲洲稲荷に「鉄砲洲 浪ヨケイナリ」なんてちっちゃく
描いてあるのを見つけて、
なんとなしに気持ちがあたたかくなります。
見慣れた絵地図も、こう、知り合いが先日歩いたのだな、と思えばやはり親しみが
強く増すのだな、と。
志賀直哉に「赤西蠣太」という短編があって、伊達騒動に材をとった、原田甲斐なんかも
出てくる時代ものなんですが、この中には伊達騒動に関する説明は一切ないんです。
発表当時の日本人には説明するまでもない有名なこと、であったからと思いますが、
初めて読んだリア厨(注・現役中学生のこと)の時には、伊達騒動の知識はありませ
んでしたから、
パタパタと閉じられていくオチの過程がわからずにいました。
であっても、赤西蠣太という短編はとても楽しく読めたことは鮮明に覚えていて、
後々、リア高(註・原液高校生のこと)時に「樅の木は残った」を読んだ時に、ああ蠣太が奔走したのはこの事件のことだったかと、
クロスオーバーに読書の喜びを感じたものです。
伊達騒動に関しての解説やシーン等が入ったら、「赤西蠣太」の小説としての完成度が
下がるものかどうかはわかりません。
ですが、まったく知識が無くても、また説明されなくても、印象深く読める小説はあるのだ、という
体験は、説明に割く行数を考える時にいつも脳裏を横切ります。
長吉さん、レポートありがとうございました。15キロオーバーとは歩かれましたねえ。
しかし密偵というか密使のような藩めぐりですねw
俺が参加したならば、きっとぞろぞろと(いや青息吐息で)最初の藩の後をついて
行くことで過ごし、
興味のあるところは後日に一人で
来たとき用にチェックする、てな感じだったろうと予想します。
(ゴールでは、ああ、あれが徳川恒孝さんかぁ、とか疲れた目を向けるのが
精一杯の可能性高し)
>ミステリ作家は、たとえ言いたいことが あると感じていても、
それを書くより読者の興味を引きつけて
この部分、支持されている作家に共通する一項目であるところの
「多作」を実践するキーワードに
なるかもしれないな、と思いました。
読み手の興味を引きつけつつ、自分の「言いたいこと」を小出しにする
手段になるのでは、と。
「言いたいこと」を完全に抑圧するとストレスが
日々重くなる一方なのでは、と感じるからなのですが。
>まったく知識が無くても、また説明されなくても、印象深く読める小説はあるのだ
同感です。つい説明したくなる悪癖への戒めとして頭に入れておこうと思います。自分の作った
ストーリーのみに振り回されて、肝心の作品全体の出来が落ちるということは往々にしてあると
思います。
ところで地図の話なんですが、僕もいろいろと買い込んではいるのですが、書籍としてまとめ
られているのはほとんどが江戸時代の中末期以降のものがほとんどですよね。嘉永とか慶応
とかの。
元禄時代ともなると、一枚絵図の、なんだかよく読めないものを持ってるんですが、解読にひと苦労
しています。それ以前の江戸幕府開府から数十年なんて時期にいたっては、
「おい、いたずら書きかい」
と当時の絵師に突っ込みたくなるような、まるで宝の地図を判読してるみたいで何がなんだか……
みなさんはなにかいい資料をお持ちですか? それとも僕のように時代ごとに一枚絵図を
買ってきて畳の上に広げ、あーでもないこーでもないと、江戸末期の地図と見比べたりして
いらっしゃるのでしょうか?
しかし、10さんが絵図の上であっしの歩いたコースを確認されていたかと思うと、なんだか
おかしな気分になりますね。ガリバーかだいだらぼっちに、気づかぬうちに見下ろされている蟻さ
んのような……(^_^;
28 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/11/25 23:06
時代小説を初めて書いているのですが、質問してもいいでしょうか。
江戸時代になって庶民も囲碁などで遊んでいたようですが、若い女性が
やるのは珍しいことでしょうか?
「若い」とは?
30 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/11/26 10:48
31 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/26 12:08
シチュエーションによるんじゃないでしょうか。
碁好きな父の相手をするうちに覚えたとかなら。
たしか米村圭伍の「退屈姫君伝」だったかな、大名の江戸藩邸の奥勤めの
女性たちが若い碁指しに碁を習うシーンがありました。考証的にはアテに
ならないだろうけど。
いやあ、囲碁なんてぜんぜん門外漢でわからんでやす。ちと検索してみたら、こんな記事が
ありましたよ。
「因島市/尾道市
【囲碁博物館設立を検討】
<因島市>碁聖・本因坊秀策(一八二九〜一八六二年)の生誕地で、一九九七年に囲碁を市技に
指定した因島市で「囲碁博物館」(仮称)設立が検討されている。瀬戸内しまなみ海道開通後、観光客
が増加する中、新たな観光資源として市民の関心を集めている。
秀策は徳川将軍家の御前試合「お城碁」で前人未到の十九連勝を果たすなど無敵を誇った。
九八年三月発足した市囲碁のまちづくり推進協議会の文化委員会は昨春から囲碁博物館の話
し合いを始めた。村上和弘市長も十二月市議会で「官民一体となって(囲碁博物館構想を)進めた
い」と答弁、因島囲碁協会会長の村上栄昭さん(63)は「囲碁のまちの観光の目玉に」と具体化に
期待している」
因島市がこれだけ熱心ということは、記事中にある文化委員会や、どの市役所にもある教育委員会
などに電話すると、必ず郷土史家の先生などを紹介してくれるはずです。そうした方にお電話すれば
まず丁寧に教えてくれるかと思います。僕はいつも、そうやって分からないことをお聞きしています。
ただ、疑問が氷解したあとなどには、お礼の手紙とか出しといた方がいいですよね。その後別の
人の問い合わせがあるかも知れないことを考えると……。
以前南朝のことを調べているとき、そうやってお知り合いになった老先生を訪ねて、東京から
はるばる奈良の山奥まで出かけたことがあります。村の幹部の方々の歓迎を受けました……
楽しい思い出だなあ。先生、もうお亡くなりになっちゃったけど、いただいた著作は大事にとって
あります。
33 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/11/26 14:28
>>31,32
ありがとうございました。
長耳の長吉さんは、わざわざ調べてくださったのですね。
申し訳ないです。
わたしはこのスレをときどき読ませていただいていたのですが、
どなたかが、「売れるものを書くというよりは、老後の楽しみの
ひとつとして手に取って読んで貰えればうれしい」とか書いて
いらしたのを読んで感動しました。
わたしもそういうものを書いてみたいなと思いました。
それで、対象年齢が高い場合は時代物が受け入れられやすいと
思い、勉強してみようと思ったのです。
小説そのものもまだ書き始めたばかりなので、無謀かなと思い
ましたが、ひとつひとつ勉強していこうと思ってます。
で、肝心の碁の話ですが、江戸時代に置屋に売られてくる娘が
育つような家庭は、やはり囲碁どころではないのかなと。
ただし、たまたま碁が好きな父親に仕込まれていたら、かなりな
腕前になってもおかしくないだろうか、とかいろいろ考えました。
12歳くらいまでに基礎を十分叩き込まれれば、そこそこの大人
とも対戦できるようになりますよね?みたいなことを聞いてみたいと
思ったのです。
めんどうな質問でたいへん失礼しました。
お答えをくださったかた、どうもありがとうございました。
一応、書き上げてみたのだけど、とんでもないマチガイを書いてる
ような気がして、ひとりで蒼ざめてます(^^*ゞ
34 :
名無し物書き@平安後期:03/11/29 14:21
歴史に通じた人は「これは常識」と、事件を固有名詞だけで語ったりしますが(ex.伊達騒動)、
知識の浅い読者のその読書中のもどかしさを考えると、
まぁ最低限の説明はしておきたいなと思いますね。(´・∀・`)/Ωヘー ということもありますし。
もちろんそれと、作品としての完成度・印象度はまた別の問題ですけれども。
江戸になると絵図面もあれこれ発達してくるでしょうから、いいですねぇ。
あっしは現代の地図を眺めつつ、史料を見て当時の原野を想像する程度です。
朝日の歴史シリーズに載ってた、当時と今の京都の碁盤目を重ねあわせた地図も楽しかったです。
>雛氏
最初の作品は、書き上げた喜び半分・不安半分ですよね。
幾つか書いてみると、またそれに応じて更にあれこれ調べてみると、
最初の作品の誤った箇所を幾つかみつけてしまいましたが。あっしの場合。
さらに調べていく過程でまた新しい知識がふえて、
「ああ、これもエピソードに加えたい」なんて思ったりもして。
んな感じで、最初の作品は未だにあれこれ手を入れていたりします。
最初の作品は愛着ありますよね。頑張ってくだんせ。
>>34 わたしが最初に書いたもの(つい最近)は間違いだらけを指摘されて
とてもはずかしい思いをしたのですが、ひとつ気づいたのは古い時代
の描写をしようとすると日本語が整えられるということなんです。
自然の景色にしても色や形にしても、書いてゆくと自然に美しい日本語
になっていくんですよね。江戸時代の文化の華やかさにも惹かれます。
なんとなくそういうところに病みつきになってしまって(笑)
この間、ぶらっと深川に行ってみました。
で、バスを待つ間時間があったのでなにげに本屋さんに入ったら
江戸とか深川の文字が入った本がたくさん売ってるんですよね。
今書いてる長編が本所深川あたりが舞台なので、古い地図の載って
いるものを買ってきました。見てるだけでもわくわくものです。
地図を拡大コピーして、登場人物の名前をそこに書き込んでいこう
かなとか考えるだけでもぞくぞくします。
独特の地域文化などもあるのを知って、ここのみなさんとかだったら
こういうのは常識として知ってるんだろうなーとか思い、ほんとに勉強
しなきゃいけないことがたくさんあることに気づかされます。
>19で平安さんに教えてもらったサイトの本、届きました。
彩色した江戸名所図と、鬼平ゆかりの場所を歩くために東京の地図がこれまたカラーで掲載されていて、
見てるだけで心浮き立つ本……というか、従来の江戸本に比べて、ページ全体が
明るく輝いている気がします。
浮世絵などの図版を多用している本にはない鮮度を感じるのは、
やはり現代の絵の具で描かれたぶん、色が若さに満ちているからではないか、と思いました。
保存状態が良好であっても、近世の絵の色には、落ち着きと味わいが増しているけれども、
歴史をくぐり抜けたがゆえの儚さといったものも積み重なっている気がしますな。
>読書中のもどかしさを
歴史上の事変や人物もそうですが、小道具や衣装なんかも、もどかしさを感じるポイントかなぁとか。
浅黄裏の着物とか、面取りの格子のはまった家、とかを、それこそ(註・薄い藍色の着物)とか(注3・桟の四隅を削った
高価な格子)とするのはどうも直接的すぎる気もしますし、
なによりそれを一作ごとに毎回繰り返すのも……
ここらへん、作中の視点をどうするかでも変化をみせる部分だと思うので、いろいろな
視点の書き分けが出来ると幅が広がるだろうな、とは感じるものの、なかなか……
ところで、読み手には伝わりにくい平安時代特有の小道具や名詞というとどこいらへんがあがりますでしょうか?
>地図
正直、江戸、それも幕中期をちょこちょこと書いているのは、地図が手に入りやすいという事も大きな要因になっています。
というか、その時代に(怠慢にも)目を留めてしまっていて、幕始の頃の地図に類する資料に
ついてはこれといったものがありませんぬ。
地図を見るときに重宝しているのは、アウトドア用品のライト付き虫眼鏡で、小さな光が
地図の上を動くのは地図の中へのトリップ感が増すのでお気に入りです。
>雛さん
苦界に身を沈める環境ということで、父親が賭け碁で身を持ち崩して……、なんてのを
連想しました。身売りした先にもよりますが、客によっては父親仕込みの碁の腕前に感心して足繁く通う
なんてこともありそうかなぁ、と。
人間が人間を書くのが小説だとすると、小説を書くためにこれまで人間のやってきた事柄を知っておくのって、
強力無比な創作意欲の源になると俺は考えていますし、また、自分より高い年齢層の読み手にも
歴史というのは強いアピール力を持っているとも思っています。
ですから、無謀だ、などとはまったく思わず、ヤベェまた一人ライバルが現れたのだな、という気持ちが大きい
です(いやほんとに)。俺も頑張るっすよー勉強するっすよー。
このスレで会ったのも縁、ひとつよろしゅう(平安後期さん風w
>31
お。たしか三部作完結したんでしたっけか?
ううむ。10さま、もしかしてご当人ではと焦る日々……
それはさておき、やはり江戸時代の初期〜中期の地図判読には、きちんとした素養が必要
なんでしょうね。そういうレベルにまで進むと必ず壁にぶち当たって前に進めなくなってしまいます。
これは、ベストセラーの本のタイトルとは別の意味で、自分自身のバカの壁なんだと、悔しく思っ
ています。地道に牛歩の歩みを続けなければ、身につかない知識ということなんでしょう。
王道無しということで、今後も努力を続けなければ。ああ、学生時代にやっときゃよかった……
雛さまがどのようなスタンスで小説をお書きになっているかわかりませんが、エンタメ派の私として
は、柴田錬三郎先生の言葉が思い浮かびます(自分が楽になるので(^_^;)。すなわち、正確な言葉
は忘れましたが、江戸の闇はとてつもなく深いなど常識的なことさえふまえておけば、あとは
どんな嘘を書いてもいい。嘘の中に真実があり、嘘にこそ自分の誠実があるとさえ書いておられます。
大衆小説家として死ぬまで誇りをもっておられた方ですし、僕はそんな生き方に憧れているエンタメ
小説家のはしくれですが、雛さまがいったいどこにスタンスを置かれているのか、それによっては
自由自在、勝手気ままに書ける世界が時代小説であるのではないかと思います。
もちろん、正確さが何よりも必要となる歴史小説であったり、純文学の枠内にある時代小説であれば
また別なのでしょうが……。
人それぞれ作風があり、思想があるわけですからいちがいには言えないのは当然ですが、
あえて失礼を覚悟で言わせていただければ、当時若い女性が囲碁をやっていたかどうか
という歴史的考証も大事ですが、それよりも小説世界では有無を言わさずもとから当然のごとくやって
いた女性が主人公として存在し、その上で彼女がいったいなぜ囲碁をやっているのかとか、囲碁を
やっていることで何が起きたのかとか、つまり「囲碁をやっている女性」の人生の展開の方に重きを
置くことこそが、小説を書く楽しみであり醍醐味ではないかという……そしてなによりも、いちばん大切な
読み手側が興味を抱くことなのではないかという……。
安っぽく言えば人間ドラマを書く上においては、あるていど歴史的事実に相違していても構わない
のではないかという、かなり大胆不敵、厚顔無恥な考え方を、僕は持っています。
失礼を承知で申し上げましたが、この辺りに関連したことを、また発言させていただこうかと思って
います。恐々惶言。
はじめまして。今日初めてこのスレを見ました。
諸先輩方にお聞きしたいのですが、時代小説を書くにあたり、どのような資料を使われてるのでしょうか?
書こうと思ったものの、知識不足のため、手が止まってしまいました。
知っておくべき常識などの資料があれば、教えて頂けないでしょうか?
う〜ん、自分で読み返しても、あまりの勝手な思いこみでございました。38と39……
深くお詫び申し上げます。
>>38-39長耳の長吉さん
結局、史実にあわせるために主人公の遊女は大船渡の
碁石海岸の近くの村の生まれということにしました。
父親が自分で盤をつくって碁を打っていたことにして。
いろいろなお話を伺えて楽しいです。
どうもありがとうございました。
ついでに書くのだけど、江戸時代の遊郭にもいろいろ
あって、吉原とは違って辰巳芸者は表向きは芸だけを
売ることになってはいたものの、いわゆる「二枚証文」
を書かされて春をひさいでいたひとも多かったらしいですね。
上の主人公は辰巳の置屋に三両で売られてきたことに
なってるのだけど、金額はどうでしょうか?
っていうか、父親の借金のカタに売られたので、正確な金額は
ほかしてはあるのだけど。
43 :
名無し物書き@平安後期:03/11/30 18:08
>巳代松氏
まずは何時代でやんしょ? お名前からして江戸のような気もしますが。
>読み手には伝わりにくい平安時代特有の小道具や名詞
うーむ。まず装束なんかは単に名詞だけ書いてもあってもピンときませんよのぅ。
「水干」だの「直衣」だの「直垂」だの。そもそも最初は何と読むのかすら分かりませなんだw
このあたりを読者にきちんと伝えようと思うと、漫画にはどうやってもかないませぬなー。
和の色も説明しようとするとなかなか難しいものがありますね。
薄い藍色だったら「浅葱」の方が字面としては良かないすか?>10氏
MS-IMEは浅黄を「薄い黄色」と主張しているですが、それも何だかなあ。
壁ですかぁ。
>【壁】
>立ちふさがってるもんだとばっかり思ってたけど、
>よく考えたら、俺って、ズーッと壁によっかかってたんだ。
>ハハハ。
という橋本治の一節があっしは好きでしてね。壁なんて越えなくてもいいのよ、って感じで。
雛氏の「碁」に関しては、長吉氏がレスされているように、
「囲碁をする女性」に必然性があってドラマチックであるなら、
当時若い女性が囲碁を打つことがおかしいことであったにしても、
小説としてはとても面白そうで魅力ある題材になるんじゃないかと思いますね。
10氏が想像するように賭け碁で売られた娘の流転の運命なんて感じなら、
いいキャラも立ちそうですし。
>ひとつ気づいたのは - 日本語が整えられるということなんです。
古い時代の言葉って本当にきれいですよねー。
語源なんかの知識も身について面白いと思いますです。
>巳代松さま
平安後期さんと同じく、時代を教えて下さいませ。
あと、知識不足って、具体的にどんなところでやんしょ……
それはさておき、昨日『ラスト・サムライ』を見てきました。先行ロードショーで……
うーん、やっぱり……というところが全編にわたって満載でありましたが、けっきょく泣いているアタシ……
若い人にまじって、中高年、老年夫婦の方々も多く、その方たちは号泣(^◇^;)。
なんつうか、どっかで見たことが……と思ったら、そう、『セブンイヤーズ・イン・チベット』(でしたっけ?)
のパターンにそっくりかなあなんて……。渡辺謙さんも熱演されてましたが、サムライの頭領にしては
ちと重厚さが足りなかったかなあ……でも、立派にハリウッドで活躍できる俳優さんですね。真田さん
も。日本の俳優や女優には大きな可能性があるなと思ったのが、いちばんの印象でした。でも、
外国映画の力を借りて、というのが情けないですけどね。
ありがとうございました。やぱーり装束は人物描写に必要ですものねえ。ここは時代を
問わずに共通ですのぅ。
読み方がわからないってのは、わかります。そのぅ、いまだに誤読しているものも必ず
あるに違いないという妙な確信もありますな。
小説の、ルビの割合については今後、より頻繁に取り沙汰される話題だと思います。
活字離れの原因にもなっていますでしょうし、またネットでの表記方法の問題点にも
なるのではないかと。
現在の時点でルビは多いか少ないか、という根本的な部分からさらに論議されていくの
ではないかなぁ、とか。
>漫画には
漫画に対抗するには、形容詞の使用(多用?)がキーになりますかねえ。
爽やかに着こなした、あたりでもいざ絵で表すとなるとむつかしいでしょうし……
とはいえ、そもそも形容がかかる名詞そのものが、いったい何に使用するものか
伝わらない……となれば、動詞を使用(多用?)して、脱いだだの、外しただの、頭上でぶらぶらしてるのを
指先でつまんだ、なので、工夫していく、と。
本筋に関係ないっちゃ関係ないんですけれども、その時代らしさをだすために、
その時代の名詞は積極的に用いたい気持ちが動きます。
>長吉さん(>41)
>人生の展開の方に重きを置くことこそが、小説を書く楽しみであり醍醐味ではないかという……そしてなによりも、いちばん大切な
読み手側が興味を抱くことなのではないかという……。
思いこみとは思いません、書き手と読み手の両方の本質といったものをズバリと突いた言葉だと思います。
書く側は好奇心から始まって作品に仕上げ、読む側もまた書き手の感じた好奇心に、好奇心を抱いて読み進めていくという形式は
あるのではないでしょうか。
書く側の感じた好奇心が、資料的整合性の壁ではばまれた時には、「異例」や「特殊」や「ごく少数ながら」という但し書きを
つけてでも、「こういう存在があったらどうなるだろう?」という創作意欲の火に水をかける行為を避けないと、
やっぱりもったいないという気がします。
もちろん、ジャンルや発表媒体や対象読者層というものも関わってくることではありますが……
ラストサムライ! 早っ! いいっすねえ。今年はロードオブザリングの他にはこれといって映画館にいそいそと足を運ぶ機会をもたなかったのですが、来年の初はこれでいこうと決めていますぜ。
>雛さん
>雛さん
>金額は
父親が自分で盤をつくっていた、というのは、なるほどと膝をうちました。地域的にも、人々が仕事の合間に碁をうっている風景や、
年若い碁巧者が多いようなイメージが伝わってきます。
で、身売りの額ということですが、3両は少ないな、と思いました。
「仮名手本忠臣蔵」に出てくる斧定九郎が、百姓の父親を斬って、娘を身売りして得た50両
を奪う場面(五段目)がありますし、また、落語の「文七元結」でも娘が身売りして50両という金額が
出てきます。
小説、梅本育子「五助の親切」(浮寝の花 収録)では、「女郎の身代金は二十五両か三十両」とあり、
ここでは女衒が着物の仕立て代などの名目で取り上げて、親には半分しか渡さないという描写になっていました。
また、稲垣史生は「時代考証事典」の中で、吉原の花魁を見受けする金額は、これから稼げるだろう
金額の算盤をはじくが、預かった時の10倍は基本にしているだろうという予測をたてています。
個人的には、下女の年収が宝永の時期で1両2分、天保で3両3分という(同・時代考証事典)ことですから、
親としては、年齢的に10年から15年の年期は想定して、10両から50両くらいは要求すると思いますし、その、
いやなはなしですが、娘を売るほどの困窮をしのぐにはこれくらいのまとまった額の負債をかかえてしまっている
がゆえに前借りするからだと予想します。これは吉原でも深川ででも、金額にそれほどの
差はないのではないかな、と。もちろん、悪い女衒に騙されれば違ってくることですが。
明確に、幾らと書かれている資料があれば良いのですが、いざ探してみると、物品や飲食代や遊興費と異なる性質の
ためか、手持ちの本のなかには決定的なものがありませんでした。
(と、なると、前出の梅本育子の小説内の記述の根拠がどこにあるのかが気になるところ……うぅむ)
>巳代松さん
時代と、場所と、人物をしぼりこむと検索はぐーんとかけやくなりますぜ。
>平安後期様、10様、長耳の長吉様、皆様
レスありがとうございました。
確かに「時代小説」と十把人絡げに言うのも乱暴なお話でした。
江戸>新撰組 等と絞っていけば、資料が確かに見つかりますよね。
私のお聞きしたかった時代は、江戸時代です。
風俗習慣など、頭に入れておかなければ、と言うものを確認しながら書こうと思って
いまして。
それで、確かに時代を絞れば、色々と出てきました!
杉浦 日向子先生の本なんか良いかも、と思いました。
他にどなたか、コレ!ってものがありましたらお願いします。
それにしても、良スレですね。
50 :
名無し物書き@平安後期:03/12/01 23:41
ルビの問題も、時代に関わらず共通する悩みどころですよねえ。
橋本治の例ばかりで恐縮ですが、双調平家のルビの振り方が丁寧でいい感じで、
自分としてはこれをお手本にしたいなと思うとります。
時代固有の道具は、10氏がおっしゃるように登場人物に使用させるなどして、
さりげなく説明と情景描写・セリフなどミックスさせたいものですな。
長吉氏は早速ラスト侍をご覧になりましたか。
あっしも陰陽師2は、映画館へ足を運ぼうかTVまで待とうかという感じです。
昭和史にはあまり興味はないんですが、週末にやった
ラストエンペラーの弟はあれはあれで面白かったです。
>巳代松氏
あっしは時代が違うので資料のお役には立てませんが、
10氏と長吉氏は江戸にお詳しいのできっと良い資料をご存知だと思います。
風俗考証は時代物の基礎といっても過言ではないので、一緒に精進しませう。
51 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/12/02 00:08
>>44 平安後期さん
実はこの碁のシーンは宇治十帖の「浮舟」にヒントを
得ました。
浮舟はふたりの男性に求愛されて身を投げる話でしたが、
わたしのは心中の片割れの遊女が尼僧に助けられて
尼僧と碁を打ちながら尼になることを決意しするという
話です。
ところで、源氏にき碁を打つ場面がけっこうありますよね。
高貴な人々の遊びであった碁が江戸時代になって庶民にも
広まっていったという文化の開放の流れなどもとても興味
深いです。
>>10さん
上記にも出てくる遊女は、妹と弟の世話をしながら母親の
いない家を守るわけですが、冬の間の仕事を求めて三陸に
出稼ぎに行った父が春になっても帰らず、父の友人という
男が三両を並べて、「これですべてうまく行くから」との
父親の伝言を伝えます。
賭け事のカタに自分の娘を渡したことになるのですが、
ピンはねにしてもひどすぎるかもですね(笑)
いろいろ詳しく教えていただいてありがとうございます。
「時代考証事典」は図書館などにあるでしょうか?
普通の書店でも買えるといいのですが。
自分でも調べてみますね。
>>長耳の長吉さん
いつも勉強させていただいてます。
どうぞよろしく。
10さまも(ご本人ではないですよね(^_^;)、平安後期さまも、すごいや……それに、雛さんも
とんでもなくすごい知識の持ち主であらせられるではないですか。赤面。
今日は一杯飲みながらプロットを書いておりやして、そろそろ寝ようかというところなんですが、
かなーり日本酒が入って来ておりますので、なんも役に立たず、深い話もできず、すみません。
>>巳代松さま、ひとつだけ。
同じ江戸時代といっても、幕府の確立期のころとか、元禄時代とか、吉宗時代とか、幕末とか、
それだけでもえらい資料が違います。元禄時代なんて、名前だけは一般の人も知っているものの、
実は歴史資料の解読はまだまだこれからという学問分野であるらしいです。山本博文先生の
新書本にそう書いてありました。
つまり、どの時代にスポットを当てるかだけで、けっこう一生ものらしいんですよ、それぞれの時代の
奥深さは。ある時代に生きた人間は、江戸幕府の官僚だけでなく、御三家から町人にいたるまで
無限に存在していて、それらがもうとんでもない複雑さで絡み合い、影響を与えあっているわけです
からねえ……。
ですから一般論ですが、江戸時代の中の、例えば柳沢吉保時代に焦点を合わせようと思ったら、
まずもって、江戸時代の通史を読み、元禄時代についての著作を読み、その時代の著名人物の
本を読み(たとえば、吉保についての本、将軍綱吉についての本などなど)などして大ざっぱに
時代の形をつかみ、さらに自分の興味ある分野についての原作、たとえば吉保の側室である正親町
町子の日記を読むとか、徳川実記の綱吉公の部分だけ読むとか、どんどん細部に突っ込んでいく。
ときおり、自分で年表なんぞ作ったりして……。
それだけじゃあないですよ、その当時の文人、茶人、剣豪、泥棒、海外からの使節……ああ気が
狂ううう。
たいてい絶望的になりますけどね。たった一人の将軍の御代に関する資料だけでも、おそらく
一生かかっても読めるわけないとか考えると……。
ですから、もちっと時代を狭めていただき、さらにはその時代のどういう分野方面に行き着こうと
なさっているのか、なるべく具体的に教えてくださいませ。
(あんまし具体的だと答えられなかったりしますが(^◇^;)。
ではでは。頭いたくなってきた。迎え酒じゃあ〜
小説を書くための手本は、やっぱり小説ですのぅ。
漢字の開き方とか、センテンスの長さとか、
ルビとか、下手すると全体の中でのセリフの割合まで真似たいっちゅーこともあります。
>長吉さん
お、飲んでましたね。しょうがない、俺も今から飲みます。
確かに、詳細に多角的に学習するとなると、大学院に入って博士号を修得した方が
結果早道じゃないかというくらい、無数の情報に圧倒されますな。しかもアマのままだと
触れられない部分も多いですし、取材をしたくても学閥つーか論派閥つーかに沿った紹介文を
持参しなきゃならんとか、あろうことか文献を仏蘭西人が握ってるとか、独の好事家が系図をしまいこんでる
から見たいけど旅費はどっからでるんだ実費かそうかちょっとマグロ漁船に1年乗って金を稼いでくるぜ、てな
まあ、切りのない分野ではありますな。
とはいえ研究熱心な先人が多くの著書を残してくれている時代に生まれた好運にも恵まれている、とも
感じてもいます。大石慎三郎の「江戸時代」あたりからずるずると江戸時代への入れ込みが深まっていきましたなぁ、俺。
>雛さん
「時代考証事典」は、古書店を探すよりも図書館が確実だと思います。多少、高圧的な
表現もありますが、語り口には創作欲を刺激するものがあるので、テンションが下がった時に
にはとりあえず開いてみます。
静かで良いラストですねえ。碁盤をはさんで、語り合う。綺麗だ、と思いました。
>巳代松さん
今年出た本に「階層別・江戸の暮らしがわかる本 / 竹内誠・監修 」というのがあって、
これが525円と関連書籍の中でも格安ですが、ごっそりと情報がつまっています。
江戸風俗の基本知識としても、また、今後気になった部分を調べるために必要な基本用語としても
使える入門書だと思います。ただ各解説の見出しが、ちぃとおっちゃん向けくさいのが難ですか。
ビジュアル面では、「花のお江戸風俗案内 / 菊地ひと美」が、服装や髪型、代表的な江戸の色などもカラーで
掲載されていて楽しめます。
江戸関連の本は高価なものが多く、また絶版もこれまた多いのですが、どちらも現在ヤフーで
取り寄せ可能で、1000円未満とお手頃です。
長吉さんがおっしゃっているように、広範かつ詳細かつ正確に調べる必要が出てくる事も
事実です。
ですが、まず江戸時代が、小説の種の宝庫であることを知るためのとっかかりとして、
俺はこの二冊を推してみます。柔らかい本ですが、その分気楽に読めると思います。
ええと、実はプロバイダを乗り換えることにいたしまして、明日から回線が使え
なくなってしまいます。新しいプロバイダが開通するのが1月頭〜中旬ぐらいだそ
うで、それまではまた原始時代に戻って、ダイヤルアップでお茶を濁さなくては
なりません。たぶんライブドアかなんかにすると思いますが……
もう記憶にないのですが、きっと死ぬほど遅いと思うので、なかなかインターネット
やメール、そしてこちらにうかがうのもおっくうになってしまう可能性ありです。
しばらく発言が少なくなってしまうかも知れませんが、よろしゅうお願い申し上げ
ます……。
57 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/12/03 22:45
長耳の長吉さん、プロバイダを切り替えるのって
ブランクができるのがいやですよね。
ダイヤルアップにしてテレホーダイになさるんですか?
っていっても、23:00〜08:30だと寝る時間が
なくなってしまいますものね。
さみしいですけど、復活お待ちしています。
こんばんは。
皆様ありがとうございました。
>長吉様
丁寧なご指導、ありがとうございました。
頭がくらくらしましたが(^^;、
厳しさがわかりました。
一般書をあたり、詳しい資料を当たるときはまたお尋ねしたいと思いますので、その時はお願いします。
分野を絞り込んで、細部に突っ込んで行きたいと思います。
>平安後期様
はーい!
よろしくお願いします。
>10様
その2冊、さっそく駆けずり回って入手しました。
わーい。
ありがとうございました。
確かにネタの宝庫って感じです。
良い本をご紹介頂きました!
初めて来ました。癒される良いスレですね〜。
書いてる皆さん、がんがって下さい。
61 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/12/04 00:31
>10さん
「時代考証事典」 稲垣 史生 (著)
がアマゾンで買えそうなので注文したのだけど、
「続」も買ったほうがいいでしょうか?
62 :
名無し物書き@平安後期:03/12/05 00:01
江戸280年も最初と最後では隔世でしょうけれども、
平安400年も「これを一つの時代で括っていいのか?」ですです。
だからこそ自分も膨大な資料を全部咀嚼できるはずもなく、
ピンポイントに平安後期っつーか、末期に絞っているわけなんですけどね。
このあいだ行った平安期の講演会で
「大学生は単位を取りたいだけだから、講義中が睡眠時間にあてられてしまうことも多いんです。
今日の皆さんは熱心に聴いてくださるのでとても嬉しい」と御大がおっしゃってました。
うう、、東大生の罰当たりめ。御大の講義で眠るなんて、なんともったいない。
科目履修生になれるものなら、なって歴史をつきつめたいす(ノД`)
マグロ漁船にあっしも乗りてぇ(嗤
「宇治十帖」って言葉の響きが何となく好きでおま。
平安時代の上流社会では
は30を超えた女は尼になって当然、、みたいな雰囲気があるらしいんですけど、
江戸の尼僧はどういういきさつで仏門に入るのかなぁとふと思いました。
花街の女性の年季明け、なんてパターンも多いんですかね。
>長吉氏
師走だし年末進行でお忙しいこともおありでしょう。
気が向くままにお越しくだしゃんせ。
>巳代松氏
やっぱり江戸でしたか。この年末から新撰組関係の書籍がまたわんさと出そうでんな。
>お玉氏 ←いつものように氏をつけてみたけど何かヘンw
またどうぞお越しやす。
>平安後期様
新・必殺仕置人でお馴染みの巳代松でやんす。
ええ、竹筒鉄砲の。
新撰組ならたっぷり資料がありますね。
すんまへん。江戸ものにはトンと疎いのでござんす_| ̄|○
ポイントを絞ると江戸のどのあたりの時代なんでしょーか>巳代松氏
えらい寒くてみをこごめて帰宅すると、商店街で福引きの鐘がガランガラン鳴り響いていました。
もう完全に師走ですな。
平安時代と異なるケースとすると、縁切り寺で夫と別れるために三年間、尼となる……という
ところでしょうかのぅ。信仰心や、菩提をともらうというのが一番多いのでしょうが、
ふーむ、信仰心から尼僧の道を選んだ人物の経歴にちょっと興味が沸いてきました。誰か
名のあるいたような気がするんですがどうも記憶の霧の中ですな。
遊女に関しては、年期が明ける前に寿命を迎えてしまうことが多い、というか吉原の女性の
平均寿命は二十三歳という過酷さのため、そこをくぐってきた人は、
尼僧という選択肢よりも、世間をしたたかに生きていこうとすることの方が多いのではないか、とは思います。
>長吉さん
あい。もちろん、いつでも、大歓迎でございます。
ダイアルアップ、なにかの拍子に使うことになるとビックリしますな。以前はこの速度で
満足していた事が信じられないくらい。落語にある江戸っ子が大阪人のスローモーさに
やきもきしてつい声を張り上げる気分がよくわかります。
>雛さん
購入出来る時にはまよわず買い、とおすすめします。
>巳代松
お、さすが松っつぁん、素早いね。(なんちて、松っつぁんの愛称は、必殺!本を調べて
知りました。新仕置人、未見です。しかし、このシリーズ、武器も多彩ですのぅ。アイディア満載)
気に入っていただけたようで、嬉しいです。
これで杉浦日向子の漫画が確実に3倍は面白く読めますぜ。
>お玉さん
がんがります。ところで、猫のたま、ってあれですかね、丸くなってるから球、って
ことなんでしょうかね。まるい。
みなさん、暖かいお気遣いありがとうございます。
やはりadslを使い慣れた身にしてみると、ダイヤルアップは死ぬほど遅いのです
が、オープン・ジェーンをダウンロード致しましたところ(これも死ぬほど遅かった……)、
ホームページを経由しないせいか(という言い方でいいのかしらん)、思っていた以上に
読み込み、書き込みが早かったようです。
回線をつないだり切ったりは面倒なのですが、できるだけ寄らせていただきます。
すみません、ご心配かけて。
歴史短編小説を送るによさげな賞って何がありますかね。
70 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/12/06 03:17
>>62さん
うちの親戚にお寺(江東区)があるのですが、そこがいわゆる「○○院」で、
○○院というのは武家の未亡人が夫に先立たれ、仏門に入って建てるものと
説明を受けたことがあるのだけど、どうなんでしょうか。
で、親戚のお寺のある地域は狭いところに十いくつものお寺があります。
やはり場所柄なのかもしれません。
71 :
雛 ◆6em.SC56Wc :03/12/06 03:27
10さん
>>遊女に関しては、年期が明ける前に寿命を迎えてしまうことが多い、というか吉原の女性の
平均寿命は二十三歳という過酷さのため、そこをくぐってきた人は、
尼僧という選択肢よりも、世間をしたたかに生きていこうとすることの方が多いのではないか、とは思います。<<
遊女たちは幼い頃に売られて、さらに身を削るような苦労を
強いられていたのですね。可哀想に。
深川とか品川とか、そういうところに売られてきて死んで
しまったひとは無縁仏専用のお寺に埋葬されたみたいですが、
強運だったり生命力のあるひとはうまく素性を隠して普通の
ひとと結婚とかできたのでしょうか。
年季が明けて故郷に帰れるひともいたのでしょうか。
>>70 いわゆる塔頭は菩提所として作られるわけですが、妻が亡父を偲んで立てるとは限らないようです。
大徳寺に高桐院というのがあり、たまたま知っていたのですが、ここの場合は
子供が父の菩提所として立てたもののようです。
遊女の平均年齢の短さの最大の原因は、妊娠中絶の失敗によるものだそうです。
74 :
名無し物書き@平安後期:03/12/07 19:32
縁切り寺。なるほど、北鎌倉の東慶寺ですね。
この寺を建立した北条時宗のカミさんも、
後世そのような女性の駆け込み寺になるとは思わなかったことでございましょう。
そういえば、渡辺淳一の小説で遊女を扱ったものを読んだことがありました。
女性には過酷なお勤めでんな。
昔は中絶っつーか流産・早産させるために、
水銀を飲ませたりとかしたらしいですよねえ。ひぇええ。
平安時代には不老長寿のために鉱物から作った丸薬を飲むこともあったり、
そもそも白粉は鉛ですから、それも(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルな話ですが。
>長吉氏
便利ですよね。2ちゃんブラウザ。
さっきビジネスソフト板で「=2ch」っつーエクセルを使った新ブラウザ?を見つけて驚いてきました。
>69
往来社の歴史文学賞が6月締め切り
オール讀物・小説現代の新人賞が11月・12月締め切りだったかな。
いずれも50〜80枚程度の募集でっせ。
69です。ありがとうございました。
まったく関係ない話ですが、今日『文士の生き方』(ちくま新書)という本を読了。
いやもう、無茶苦茶でやんす、「文士」……。
著者の大村彦次郎先生は、文壇3部作を書かれておられるそうで、寡聞にして
まったく知りませんでした……ちと、文壇ものを続けて讀んでみたくなりました。
直木三十五なんて、ほんと、嫌な大人の典型です。これで直木賞をもらっても
嬉しくなくなりやした。って誰がくれるって言ったんだよっ!
文壇&直木賞とくれば、
筒井康隆の「大いなる助走」もお勧めですですw
今ぐぐってみたら、これが映画化されていることを知りました。み、見てみてぇ。
今日の山本周五郎先生原作のドラマ、録画に失敗していたことがさっき判明。
週末の楽しみにしてたのに、泣き(T-T)。
しかし昨日の話の続きですが、『文士の生きかた』にも登場していた山本先生も
凄まじい人だったんですね。
「尾崎(士郎)を取り巻く連中は彼の家に集まって放歌高吟、共に酒を飲み、文学論
を交わしたが、山本のみひとり売れない原稿を書くのに余念がなかった。昼間から
雨戸を閉め、室内に伝統を点けて書いた。山本は原稿料一本の生活になってから
は、借りられる出版社からは稿料の前借りをどんどんした。よい作品を書くためには、
前借りをすることで自分自身を縛り付ける、というのが彼の流儀だった」
「山本は自宅から市電の停留所で三つ離れた、中区間門町の旅館の一室を借りて、
自分の仕事場にした。……まもなく山本はこの宿の奥の六畳間に常住するように
なった。妻のきんが毎日夕刻になると、自宅から料理を岡持ちに入れて運んでくる
他は、朝は自炊、昼は外食の、仕事一筋の生活に入った。きんは文字通りの
<通い妻>となった。家庭の団欒を山本は拒否した」
いやはや、仕事の、小説の鬼だったようです。朝自炊、昼外食というのは僕も
同じですが、家庭の団欒は拒否してません(^_^;)。岡持ちに食事を入れて運んで
くれるような女房ではありません(^_^;)。昼間は散歩に出てしまいます(^_^;)。夜は
飲んでしまいます(^_^;)。だめぽ……
初めまして。♂です。前から度々覗いてはいたんですけど、書いてる時代がだいぶ
違うので「お邪魔かな」と思って遠慮してました。歴史小説ってどうしても勉強する
期間を設けなくちゃならないから大変ですけど、やっぱり書いてて面白いですね。
ただ、悩みも尽きません。自分のテーマの一つに「いかにして読んでる人を千数百年を
隔てた時代にスムーズに連れて行けるか」っていうのがあるんですけど、結構難しい
ですね。どうしたって時代背景の説明は必要になるけれども余り多いと流れが止まるし
押し付けがましいし「別に教科書かいてるわけじゃない」とか思うし。単位≠ネんて
いうのも難しい。大きさとか時間とか。メートル、キロメートルなんてできれば使いたく
ないので「人の丈にして○○人分・・・」とかやりますが限界もあって。妥協や開き直り
も歴史小説には必要なのかもしれません。
突然嵐の様に書き込んですみませんでした。
年に一度か二度、まったくエネルギーがゼロになっていて、眠るのも
面倒ってな1日があります。命を吹き込まれる前のピノッキオみたいにだらーんと、背中を
柱にあずけて、だらーん。
まあ、取り留めのない事を延々と考えていたりしているのですが、今回は、不老不死の薬があったら飲むかなー
どうかなーとか、自分で飲むより誰かに売った方が良いかナー、誰にしようかナーとかもう
ダメなことをぐるぐるとw
不老長寿を願う権力者を詐欺った古今東西の者どもが、どんな甘言で大金をせしめたのか、なんてのを
調べるのも面白そうですな。
作家って、規格外なところがあって、奇妙なエピソードを幾つも持っているようですな。
ただ、自分が行き詰まるたびに感じるのですが、今まで脳が考えていなかった新しい事を
作りだそうとする行為って、ちょっと狂気が含まれてる気がしたりしますですな。
脳に無理をさせて、小説を作ることに腐心することの異常さ。
でも同時に、嗚呼今俺作家の某と同じ苦労をしているのかもしれないなぁ、というトリップ感が心地よい時も
あります。(長吉さんからすると、なにを呑気な! ということになるのでしょうがここはご容赦ください)
山本周五郎の「独居の楽しみ」というエッセイがあるのですが、件の<通い妻>うんぬんに
ついて訥々と語られています。生き方が、まるで小説の登場人物のようでお気に入りです。
>雛さん
現代の風俗関係に勤めていたり、経歴を持つ人に似て、そうした世界からは縁を切ることも
出来たのではないか、とは思います。ただ、個人の才覚と運という要素は大きいと予想しますし、
たとえば、小説の中で、周囲の人間の誰もが寛容であったり、逆に冷淡に過ぎる事があまりに連続したりすると、
物語的すぎるのではないか? という感想を持ちそうな気はします。
>従八位下さん
お、どの時代を書いてらっしゃるのですか?
単位は短く小さくなるほどに手間、ということないですか? たとえば10分とか、
2秒を伝える時の言葉のヴァリエーション……
>嗚呼今俺作家の某と同じ苦労をしているのかもしれないなぁ、というトリップ感
が心地よい時も
心地よいどころか、心の底から勇気がわきます。この、けっこう広い日本の中で、
執筆活動を、しかも時代小説、歴史小説という分野に限って、がんばっている
人間はかなり数が少ないでしょう……。デビューしたしてない、ヒットしたしてない、
そんなことは別問題として、同じ理想に向かって歩んでいる、見知らぬ同期という
気がしてなりません。あっしだって、来年3月でまだわずかに2作目なんですから……
生活はすでに破綻ぎりぎりですしね(そのくせ酒代だけは死守)。ここで、同じように
頑張っている方々と話ができるだけで、どんなに勇気づけられることか……
新聞もとるのをやめ、床屋に行くのも一年に3回ほどに抑え、洋服や靴などの
装飾品にいたっては、この5年間にわずかに運動靴を一足買っただけなどという
かなりの低レベル生活(女房子どものぞく(^_^;)に甘んじていますが、それでも
物を書くという行為がおもしろくて仕方がなく、でも一方で女房子ども親戚両親、
誰にも理解されないという苦悩も多く、さらにはやはりでも、自分の才能を恃むところが
あるという矛盾した気持ちの毎日(だから酒だけはやめられないという意志の弱さ)。
「独居の楽しみ」は不勉強にして讀んだことがありませんが、こんど必ず読んでみ
ます。しかし「文士の生きかた」を先に読んでしまうと、独居を楽しんでいる周五郎
先生本人とは逆に、団欒を拒否された家族の側、とくに幼い子ども4人にしてみれば、
いかに寂しい毎日であったかが気にかかります。僕も幼いころは似たような境遇で
したから、家族仲良くお出かけする近所の学友とかを見ていると、寂しくて悔しくて
仕方がなかったですから……「独居の楽しみ」という、もしかすると周五郎先生の
一人よがりかも知れない生き様に対して、少々「?」を抱いてしまうものであります。
文士の女房・子どもにだけはなりたくないものですな……というその自分にも、
女房子どもがあって、しかも文士方ほどではないにせよ大いに迷惑をかけている
自分は……嫌になります。
>従八位さま
いらっしゃいませ。あっしも、従八位さんがどの時代を書いておられるのか興味があります。
単位についてですが、江戸時代の人間も、けっこうサバを読んでたみたいですよ。
なにしろ日の出を「明け六つ」、日の入りを「暮れ六つ」として、その間を六等分する
というもともとアバウトな刻み方なのですから、「六つ打ち五寸まはり」とか、けっこう
適当な言い方をしていたみたいです。寸というのは、「過ぎ」というのにほぼ等しく、
まあ、五分過ぎとか十分過ぎとかいったイメージですから、いい加減といえば
いい加減です。
尺貫法にしても、もちろん正確に正確を期さなければならない場合は、例えば
大工であれば墨糸をつかって正確に距離を測ったりしたわけですが、そこまで
必要がないという場合には、例えば雨戸をはずしてきて、それを縦横ひっくり返して
定規がわりにしていたみたいな、かなりアバウトな測り方をしてたみたいです。
さらに旅の里程標なんかも時代によってくるくる変わっていますから、同じ一里
でも歴史上ずいぶんと差があったようでして、江戸時代のみをとってもかなりの
変遷があったはずです。
となりますと、あまり細部にわたって調べていくのは、それは学究の道はしては
極めて正しいことなのですが、小説となると果たしてどこまで必要があるものなの
かと……そんな気がいたします。
従八位さんの調べている時代の、ほぼ平均値をまず調べ、その後何らかの法律
により規定が変わったことを知った時点で創作ノートに書きつけておくだけでも足りる
のではないかと……僕は生意気ながら、そう開き直っています。
>雛さんの意見に対する10さんの意見については、まったくその通りだと思います。
芸妓が借金を残したまま、若い娘を自分の養女として戸籍に入れ、その働きを
もとに自分は独立していくということもあったようですし……ご贔屓が引いてくれる
以外にも、売られた身から独立する方法はいくらもあったように聞いています。
っておいら、,ダイヤルアップを宣言したくせに、誰よりもいっぱいしゃべってる
じゃんか……反省……
84 :
名無し物書き@平安後期:03/12/10 00:21
エネルギーがないっちゅーか、「すらんぷー」な時は年に何度もありましてw
今年は特に春先からこのかた、構想から先へ全然進まんという自堕落ですわ。
作家の破綻した家庭と言われて思い出すのが「火宅の人」ですね。
まー、昔の「文士」は大人とガキが見事に同居した人ばかりですよのぅ。
長吉氏の境遇に「うーん」とうなずきつつ、
しかし孤独というトラウマを抱えたまま大人になった親から
団欒を強要されるのも子供としてはツライもんがありまっせ。
あっしは家族揃ってお出かけよりも、1人で読書が好きなんだぃ。
>従八位下氏
「千数百年を隔てた時代」というところからして、飛鳥・奈良あたりですかの?
自分の書いている時代以外は ( ・∀・)つ〃Ωヘェーヘェーヘェー なことが多いですし、
何時代であっても大歓迎ですですよ。
一里は=約4Kmとピンとくる人もたくさんいらっしゃるでしょうが、
あっしは一町を説明するのに悩みます。109m〜120mと諸説あるし。ほんにアバウトで。
>75
どいたしまして。息抜きにまた来てくだしゃんせ。
85 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/10 00:40
>10さん
ありがとうございます。奈良です。
2秒?どうですかね・・・一瞬≠ニか一拍≠ニか使ったと思います。10分は
しばらく≠ネのかややあって≠ネのか・・・まぁ前後の流れで解かる様に書いて
る様な気がします。
>長吉さん
なるほど、アバウトだったわけですか。江戸でそうなら奈良なんて超アバウトかも
しれない。都なのか地方なのかでも微妙に変わる様ですし、規定が変わるタイミングや
それが本当に浸透してたのかどうなのかも気になりますね。平均を取るのも一つの方法
かもしれません。
>平安後期さま
どうも。奈良全期です。(短い時代ですから)私は自分の守備範囲の奈良でさえ満足行く
知識があるとはとても言えません。実際は書きながら勉強≠ナす、当然。
一里も今の単位とは全く違ったりしますからね〜。一町だって平安京、平城京、藤原京、
長安、それと都と地方ではどうだったのか。ちゃんと理解しないといけないとは思いますが
結局読んでる人が頭にだいたいの距離が浮かぶ様にすることが大切なんでしょうかね〜。
またちょくちょく来ます。
87 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/11 20:57
単位は悩みますね。
「寸」や「尺」はともかく「丈」は通じるでしょうか。
「三丈」と「9メートル」
これ
「丈」で思い出すのは白髪三千丈でんな。
さすが中国四千年。途方もない表現があるもんでござんすな。
>従八位下氏
奈良時代の書き手さんは、確かにこのスレでは珍しいですね。
ぜひ、ちょくちょく来てちょ。
>平安後期さん
奈良時代以前の歴史小説自体が他の時代に比べて少ないのは事実ですよね。書き手が
少ないのも分かります。もし自分が書いている小説が本になった場合(夢ですが)。
@小説化されたものが少ないだけに、人々は待ち望んでいる。
A需要が無いから書き手が少ないんだよ。出しても売れないよ。
んん・・・@であって欲しい。
別に金の為≠ノ書いてるわけではないですが、やっぱり大勢の人に読んで貰って
「へぇ!おもしろいじゃん奈良時代も。もっと知りたい、この時代のこと」
って思ってくれればなぁ・・・と。
小説や資料が少ない。
短い時代だから相対的に少なくなるのか、時代が古すぎて分かっていることが少ない
ことが原因なのか・・・。ドラマ化や映画化も少ないです。小説を書く上でも参考に
なる映像が少ない。『大河〜』で取り上げられない理由は良く解かります。多分今後
も決して取り上げられないでしょう。でも私の奈良時代熱は冷めません。短い間に
驚くほど様々なことが起こっている。てんこもりです。出て来るアイテムにしても
「え?こんなものがもうあったの??」っていう意外性もあります。オーパーツ
って程ではないですが。
な〜んてツラツラと書いちゃいましたけど、さすがに平安時代は奈良とは比較に
ならないくらいボリュームもあるし知名度もあるし、大変だろうなぁと思う反面
書き甲斐も学び甲斐もあって、書いていて楽しいでしょうね。
ところで平安と奈良ってある意味繋がってますけど、ある意味明らかに別の時代
の様な気がします。(と言うか平安を一つの時代とするにはあまりにも長いですが)
でもあれですね、自分が興味のある時代に思いを馳せるのは本当に楽しい。単純に
心が潤う気がします。
とか言って。
>従八位下さま。
たしかに現象的にはおっしゃるとおりなのかも知れませんが、かつて
黒岩重五先生も奈良時代を題材にして書いていて、かなり人気が
あったことですし……遺跡が発掘されるたびに、全国からわざわわざ
新幹線を使って見学しに行くファンも多いことですから……それ以前の
古代史ファンも多いわけですから、決して読者層が少ないということは
ないのではと思います。ただ、たまたま現代作家で取り上げる人が
少ないと言うことなのでは……
だとしたら、逆にチャンスと言える可能性はありますよね。熱心なファンは
買いますもの……。マーケティング的にも狙い目の分野だったり。
それはさておき、京都もそうなのですが、奈良にもいちどは住んで
みたいものです。やっぱりこれもウィークリーマンションかなあ。
いま京都に住むことが流行してるみたいですが、住むんだったら奈良
の方がいいなと思います。
92 :
名無し物書き@平安後期:03/12/13 18:36
平安時代もですが、歴史物自体がAのような気はするですね。
だからこそ需要を発掘したいという思いはありますな、従八位下氏同様に。
奈良と平安前期は繋がっているっつーか、
奈良時代を断ち切ろうとしているのが平安初期なんでしょーね。
あっしらは便宜上「〜時代」と区切ってはいますけど、
歴史上に生きている人たちからすれば「今日から〜時代」ってわけでもないですもんねぇ。
その流れをたどっていくのは本当に楽しい作業です。
遺跡といえば、神戸の遺跡から平頼盛邸と思われる濠跡が見つかったそうでございます。
物的証拠で裏付けられると、小説を書くにも気合が入りますな。
今日は書きかけの小説のファイルを久しぶりに開きました。
需要は多いですよ、歴史小説。
ただ小説全体の需要は大きく下がってますが……。ミステリーにせよ
時代小説、歴史小説にせよ、出版社が安心して営業できる分野であります。
もし需要が落ちているとしたら、我々が、例えば彗星の如く出現して、
第三の新人としてくる安岡章太郎、吉行淳之介、近藤啓太郎らを
ぶっ飛ばしてしまったような、そんな存在感のある歴史小説を書けば
いいんですから……って無理か(^_^;)。
↑ああ、主語が抜けてましたm(。−_−。)m
「ぶっ飛ばしてしまった松本清張のような」、の「松本清張」が抜けており
ました(゜o゜)ヾ(--;。
>長吉さん
>平安後期さん
黒岩先生の作品、やはり私も読んでます。本文中に『・・・昭和○○年に出土した木簡
によれば・・・』と入れていく作風に共感するかどうかは別として、確かに古代史小説
の大家として君臨していましたよね。黒岩先生が去ったあとの穴≠ヘ大きく、正直
なところチャンス到来≠ニ思いたいです。
私も奈良は大好きです。今年の春頃行って来ましたが、小説を書こうと思い立ってから
行ったのは初めてですよ。それ以前となると学生時代や幼少時代、就学旅行を含めて3〜
4回行ってるんですけど見方が全然違うので(日本史は好きでしたが)せっかく行った
のに「もったいないことをした」というのが実感ですね。今年行った時は一般の人から
見れば単なる地面が盛り上がった林≠ニか普通の山じゃん≠ニしか思えないものが
自分にしてみれば写真を撮りまくる対象になる≠ニいう現象が起きました(大袈裟
ですが)。来年も必ず行くつもりですが、なにしろ関東に住んでいる為、そうちょくちょく
行けるわけでもなく・・・。奈良近辺に住む人が本当に羨ましいです。
とにかく自分が書きたい時代にゆかりのある土地には行ってみたいですよね。取材
という要素もあるでしょうが単純にその場所に行きたい≠フと自分の気持ちを盛り上げる
という意味の方が強い気がします。
96 :
名無し物書き@平安後期:03/12/15 21:48
>ただ小説全体の需要は大きく下がってますが
ですねぇ。小説以外の娯楽がいっぱいありますもんねぇ。例えば2chとかw
自分も一頃まったく読書をしなかった時期がありましたしね。
へっへっへ。
元日は奥州藤原氏を訪ねての日帰り旅行をしてめぇりやす。
創作のための取材っつーか、そうそう、単純にその場所へ行ってみたいっつーか。
始発の指定券を手に入れてルンルン♪でござんす。
天気が良ければ、新幹線の中から初日の出も拝めるかもです。
残念なのは義経堂が丘の上にあるため、冬場は閉門してるらしいんですな。
芭蕉が「夏草や」と詠んだという景色を見るのは、また次回におあずけです。
次に行く時は旅費を経費にしてやる(嗤
97 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/16 15:19
このスレは日本専用ですか?
いま古代ローマのガリア戦記についての小説を書こうかなと思ってるんですけど。
98 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/16 16:06
うわあ、ここにもmjいるよ
違いますけど。
mjって方もローマ関係の小説を書かれてるんですか?
100 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/16 16:12
102 :
長耳の長吉:03/12/16 22:17
このスレで、「あんた」という表現は初めて見ましたな(^_^;)。
ときどき不思議に思うんですが、やり取りを見ていると、
「あれ?相手のアドレスがわかってるのかな」
と不思議に思うときがあります。なんなんでしょうねえ……
それにしても「mj」ってどなたのことなんですか?
考えられるのは、みうらじゅんと、清水草一さんぐらいですが……
103 :
長耳の長吉:03/12/16 22:18
それはまあどうでもいいとして、
>>平安後期さま。
おお、なにかオトクな切符でも購入なされましたか?
せっかくならば、せめて一泊とかなさってくればいいのに……。
義経堂は残念ですが、冬の奥州はいいですねえ。もちろん場所によっては
ただ雪が邪魔なだけんなですが(^_^;)、平泉なんか、観光客も少ない境内に
たたずんでいたりすると、ちとトリップしてしまいますね、頭の中が。
何とぞいい旅を。
>>従八位下さま。
僕も関東なので、やはり関西にはなかなか気軽には行けません。しかし
まったくですね、昔と今とでは、同じ物を見ても印象がまったく違います。
京都・奈良の修学旅行のとき、もっといろいろと読んでから行けば良かったと
当時から後悔してました(でも、後悔そのままずーっとおんなじ知識なんですけ
ど……)。
書くのに疲れたときなど、思い切ってパッと列車に飛び乗ってしまった方が、
かえって脳みそには効果的なことがあるんではないでしょうかね。その余裕と
安堵感こそが、過去に生きた人々の思いを追体験することなのかも知れません
し……
>>97さま
僕も新参者でわかりませんが、時代小説・歴史小説というのは、やはり日本もの
を主に指してるのかも知れませんね。過去の話題もほとんどそうですし。
しかし雑談スレとしてはなかなか落ち着けるいいところではないでしょうか。
104 :
名無し物書き@平安後期:03/12/16 23:39
元日限定の切符なんですよ。
1日だけという制約はありますけど、4回までなら指定も取れますし、東日本乗り放題。
普通指定で¥10,000 グリーン車で¥13,000也。
貧乏人には嬉しい切符でっしゃろ。何を隠そう、グリーン車に乗るのはお初です。
昨日から売り出しでして、早朝・夕刻の目ぼしい列車の指定は既に満席状態らしいす。
来年は京都・奈良へ安旅行したいです。
長吉氏のようにウィークリーマンションを借りるほどの日程は組めないですけど。
>97
中国史やイギリス史などなどの方も過去にはいらっしゃいましたよ。
ただ同時期に情報交換ができる方がここにいないと、
それらの方が物足りなくなっちゃうのは致し方ないですな。
日本史以外を拒んだりはしてませんので、また寄ってくだされ。
# mjって、確か某スレで痴話喧嘩されてた方でんな。
あっしらには関わりのねぇことでござんす。
この数日、突発的な企画書作成とマニュアル作成に忙殺(……つまりプライベートな自分を)されて
おりました。家に仕事を持ち帰りたくなかったんですがのぅ。
ですます、である、な文章を書き続けることを強要されると、ここのスレのように気ままにのびのびと
書くことが出来る場所での文が思いつき難くなるという体験が、まあ、収穫ではありました。
冬の奥州……というだけで、なんとなしに胸にあふれてくるものがありますな。ここらへん判官贔屓がDNAに近いレベルで
身に染みついているのかもしれません。
義経のパーソナリティについては、以前(いつだったか……)に平安さんがおっしゃっていた戦上手、好戦的という
ニュアンスの指摘が、妙に臓腑に落ち着いてイメージが固まっているのですが、それでも義経の生き方の末から漂う哀愁といったものに、
浪漫といったものを感じてもいます。
(そういえば、こんど草なぎ剛が秀吉を演じ、これが戦嫌い、の設定とのこと。うーん……うーん??)
>長吉さん
同じ時代の同じ日本の空の下、ここでお会いましたのもなにかの縁、あらためてよろしくお願いします。
先日、永井義男の「算学奇人伝」、という江戸小説を読みました。5年前に開高健賞をとった
作品で、その筋には「なにをいまさら訳知り顔ですすめているのだ?」と言われかねないところでしょうが、ひさびさに心の底から
楽しくページをくって読み進めました。面白いっす。
説明の量、解説の盛り込み方、書き手が知っている事をどこまで語るか……という点で、
「過度ではないか?」というひっかかりを覚えるものの、では「自分ならどうするのか?」
という疑問を覚える読後感もあって、興味深い作品だと思っています。
>従八位下さん
奈良ですか。正倉院の宝物があれだけ現存していることは、奇跡だと思います。
名が残っているか否かにかかわらず様々な歴史上の人物が、それぞれに感慨を持って見つめたの
でしょうねえ……
単位は、前後の流れからイメージを抱いて貰う、というの手法は俺もそうです。なんというか、とても
小説的で好きですね。
>87
海外ミステリーや、ファンタジーなんかの「フィート」や「マイル」なんかもそうですが、乱暴に言えば、
詳細さよりも地文に盛り込んでフレーバー作りとして用いるといった効用もある気がします。
>97
史実の資料史科に当たる苦労(と楽しみ)は、共通するところが多いと思います。
ガリア戦記、オリジナルの登場人物の名前、ネーミングの語呂の良さとリアリティーの狭間で苦心される
事があるのかしらん、という第一印象が……
107 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/18 14:11
誠に良スレ
108 :
名無し物書き@平安後期:03/12/18 23:14
お疲れさまだす。年末は何かと忙しいですな。
中世(含:戦国時代)に戦嫌いの「武士」なんていないと思うですよね。
義経や秀吉に限らず、好戦的であるからこそ「武士」なんですし。
だいぶ朝日が傾いてきて、朝食の際に太陽がまぶしいので、
目の細かいすだれ状のロールスクリーンを購入しました。
そしたらこれがまるで御簾状態で、
「なるほど平安時代の高貴の者は、これを隔てて対面したのだな」と
定かには見えぬ窓の外を見ながら合点した次第です。思わぬ収穫でした。
来週はクリスマスですね。
しかし歴史物に興味を持って以来どんどん「和」に目がいき、
この頃では正月の方がずっと楽しみになってきました。
お雑煮食って、御神籤ひいて、、、。
も〜いくつ寝〜る〜と〜お正月〜 ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ♪
戦国時代の軍事用語集というものはないですかね。
当時の武将が「演習」なんて言わないですよね。
ああ、そうですな、来週の今日は、クリスマス明けですなあ。
忘年会、と言われても、どうも実感が沸かないこの感じは、なんとなく今年の冷夏のせいで、気温的な大差のないまま、年の瀬を迎えてしまったからからなぁ、とか思っています。
歴史物に興味を持っていると、和にはまる、っていうの、わかる気がします。
折り目正しいおおらかさ、というか、余裕にあやかりたいというか……同時に、そのぅ、いま、自分が固持しておかないと、
連綿と続いてきた良い伝統が消滅してしまうものなんじゃないかなといった奇妙な気持ちが動きます。
もちろんここまで考えがおよぶと傲慢ですし、一個人でなにがと揶揄されるものではあるんですけれども、
(そもそもオメーはなにさまなんじゃ、というw)、まあ、ちょいと一手間をかけても、和風を再現している
自分を悪くない、と思う気持ちがありますな。
つか、正月にしか食べ難い食べ物に興味が…… おせち料理の数々ってのは日本酒によくあ(ry
ドラマでの武士の平和嗜好については、そうであることを望む視聴者がどれほどいるのか? という疑問が
沸きます。戦闘を批判するのならば、数々の事変での数々の立場の人々にスポットをあてれば
良いわけでしょうし……なんとなしに、テレビで主人公をつとめる人格は、史実をベースにしていても
高潔さや優しさといった部分が強くなければならない、といった約束事があるかのような気はしますな。
>109
演習、と言ったか否かは、戦国板でお尋ねになるのがやっぱりベターだと思います。
「現代でいう演習である」とか「この時代から演習という言葉が散見され」とかいった地文の
小説への影響力ってな話題だと、創作文芸板っぽいかなーとか。軍事用語集に関しては
以前に、戦が始まる寸前から、治まった後の報酬を与えるあたりまでを順を追って細かく解説した
本があった事は覚えていますが、さて、どこで読んだものか……うう、お役にたてなくて申し訳ない、
でも確かにこの本は存在はしています
111 :
名無し物書き@平安後期:03/12/21 21:42
今年もあと10日を切ったというのに、
まだ年賀状が手つかずでオロオロしております。
確かに、年の瀬という実感がイマイチだからなんでしょうな。
来年の正月12chは染五郎の竜馬だそうですね。
染五郎は割と好きなんですけど、原作が、、、ブツブツブツ、、、。
まぁ今年も録画しといて後でゆっくり見るという形になりそうです。
壬生義士伝を見返して、またボロボロ泣くのもいいかな。
明日は冬至でんな。
以前は顧みもしなかった風習、ゆず湯にカボチャで伝統に浸ってみます。
冬至らしい寒さ、ゆず湯の似合う寒風でけっこうでしたなぁ。
家の近所のスーパーでは、ゆずは割引していましたがカボチャはそのまま。カボチャを食べる方は
忘れられてるのかもしれません(・∀・)ナンテコッタ
ラストサムライを観るつもりが、立ち見ということで来年に見送り、ゴジラになりました。
国会議事堂を派手に押しつぶしたりして、なかなかの迫力、ふとこの大怪獣が江戸時代に
現れたらとか、考えてみたり。ビキニ環礁の頃の水爆実験で出現した、という「考証」が
ある以上そのまま上陸させるとはいかないわけですが、大きくて動き回るモノというのを
書いてみるのも楽しいかな〜……とか思うのは、どうも今年書いたものが短編ばかりで、
展開もこぢんまりとパターン化していた事への反省といったものがあるのかもしれません。
今年は模索というよりは、模倣の一年でしたっす。
大河「武蔵」の話題の一つに、低視聴率があったわけですが、その関連で知ったのが「竜馬がゆく」を
原作にしたときのワーストっぷり。意外でした。なにが原因なのかはわかりませんが、この
人気の高い人物をあつかってもそうなるとは、題材の料理の仕方のむつかしさというものを
思わずにはおられません。
とはいえ、坂本龍馬。この人物が江戸で剣の腕を磨いていた頃、黒船を見る以前までが、
確実な江戸時代、という節目のようなものを感じています。まあ勝海舟でも清河八郎でも良いんですけども、この、
江戸で剣の修行に来ていた、というシチュエーションに江戸の猥雑な人の行き来、そこから生まれる
ドラマといったものを連想してしまうのです。あちこち見物に行ったんだろうなあ、とか。
>10
私はこう見えて(どう見える?)古生物学には興味があります。
ゴジラの生物学的位置づけにはユーモアを感じずには居られ
ませんがDVDは持っていますし、JURASSIC系も持ってます。
居たのは分かっているがその詳細は不明。その意味では恐竜にも
歴史小説に通ずる面があるのではないかと・・・。そう、史料に出て来る
人では無く、生きて息をしていた人として描くことに意義がある。
実在の人物を描くのであれば、極力真実に近い姿を描きたいというのが
作家の真情ではないかと・・・。
(今日は酔っていますので事前にお詫びしておきますが。十四代という
酒に心酔しています)
だからゴジラはともかく、ブラキオサウルスの動きには違和感を感じ・・・
(板違い?)それでいて『RED SHADOW赤影』には共感を覚えてしまう
・・・(やっぱ酔ってる)今日この頃。
映画もかなり好きです。(やはり板違い)
でもやっぱり奈良時代がすきです。
すみませんもう寝ます。今度はシラフの時に・・・。
↑
ちゃんと名前が入っていませんでした。
銃八位下です。
もちろん『従』です。
寝ます。
116 :
名無し物書き@平安後期:03/12/27 21:13
転職してまだ半年の上に今年は御用納めが早いもんで、
キチキチで仕事しておりました。
で、やっと今日、年賀状を書き終えました。ああ、しんど。
年末年始は見たい映像が目白押しでんな。
とりあえず映画館ではなく、TVで古に浸ってみます。
草薙秀吉は斬新すぎる解釈で、、、。横目で見ながら2chしてます。
>従八位どの
酔いはさめましたどすか?w
恐竜の話題が出るたびに、vs武蔵の物語に想像を馳せてしまいます。
このスレのその壱で、そういう話題がありまして。
117 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/29 10:32
118 :
長耳の長吉:03/12/31 01:48
>>10さま
強力遅レスですみません。
ようやく長引いた風邪と、年賀状と、その合間を縫っての家族サービススキー
と(風邪治るわけなし)、作家仲間さんとの会食、24日にようやく開通した
DIONのインターネット設定、なんてことをずるずるやってるうちに、こんな
日付になってしまいました。明日一日で終わりですねえ2003年も。
永井義男の「算学奇人伝」ですが、浅学にして読んでおらず、ぜひとも
手に入れようと思っています。面白そうですねえ。ありがとうございます。
さて昨日は12チャンネルの忠臣蔵を見るともなく見てしまったのですが、
中村吉右衛門が出演すると、ドラマが重厚になりますねえ。思わず今日も
見てしまいました(ハア……また原稿進まず)。あと、岸部一徳もなかなか
いいなあ。感情を抑えた演技が、冷静な切れ者の雰囲気をよく醸し出して
いました。NHKのドラマも、あまり力まずに、かえってこのトーンで押し通した
方が面白いかも……なのに。
119 :
長耳の長吉:03/12/31 02:02
僕の来年の誓いは、
「家で酒を飲まない」
ということです。結婚式だの、編集者との打合せだの、外出先で飲む機会が
あるときは気持ちよく酔うつもりですが、自宅でちびちびやりながら原稿を書く
というのはやめようと(ホントは酒を飲んだために、それを勝手な理由にして
原稿を書かなくなるんです。「今日は、ま、いっか」ってな具合に。この悪癖を
どうにかしないとならないという……)。
それでなくても読まなくてはいけない本、勉強しなくてはいけないことが山積
しているわけですから、2004年は自分に対してかなり厳しく接して、ストイック
な一年を送ろうと思い立ちました。
年齢も年齢なんで、人生の残り時間を考えると、そろそろむくりと起きあがる
ときがやってきたようです。会社を辞めてまでこの道に進んだのですから、
棺桶に入る前に後悔したくありません……。
午前中は雑用と日課になっている散歩や運動を続け、その間に想を練り、
午後から5時間は机の前に座って原稿を書き続け、夕食を終えて寝る前には
資料に目を通すという生活を続けるつもりです。そして寝る前にときどき、
ここを訪れて息抜きしようかなあと。
まあ、3日坊主で終わるかも知れませんけど(^_^;)。
それでは来年もよろしくお願い申し上げます。
恐々惶言
120 :
名なしの権兵衛:03/12/31 02:08
大分、間があいていてこのスレッドがまだ生きているかどうかわかりませんが・・
>10様、雛様、長耳の長吉様
遊女の平均寿命が二十三歳について・・他のスレッド(小谷野敦氏スレッドですが)
でも出てきた話ですが、その「遊女の平均寿命が二十三歳」をお知りになったのは
江戸東京博物館の展示経由でしょうか?すでにいくつかのサイトでも語られている
ことですが、この数字はおそらく所謂「投げ込み寺」の被葬者の平均年齢をもとに
出した数字だと思います。ところが、投げ込み寺に葬られているのは現役の遊女
のころに亡くなった人です。身請けされたり、年季明けで吉原を出て行った女性
は入っていません。通常、二十七、八歳が年季明けですから、投げ込み寺に埋葬
されている女性はそれより若いのです。平均をとれば二十三くらいになっても
不思議ではありません。私は無事年季明けを迎えた遊女がどれ位いるのか、気に
なって調べているのですが、中々そこまで踏み込んで書いてある本にお目にかか
れません。よろしければ、絶望書店さんのサイトで遊女の平均寿命について書い
てあるのをどうぞ・・もっとも、私は基本的に遊女は悲惨であったと思ってい
ます。(借金のカタに拘束されて身を売っているのですから)でも平均寿命二十三
歳は、数字のトリックというか、データの誤認としか思えません。
121 :
名なしの権兵衛:03/12/31 02:12
大分、間があいていてこのスレッドがまだ生きているかどうかわかりませんが・・
>10様、雛様、長耳の長吉様
遊女の平均寿命が二十三歳について・・他のスレッド(小谷野敦氏スレッドですが)
でも出てきた話ですが、その「遊女の平均寿命が二十三歳」をお知りになったのは
江戸東京博物館の展示経由でしょうか?すでにいくつかのサイトでも語られている
ことですが、この数字はおそらく所謂「投げ込み寺」の被葬者の平均年齢をもとに
出した数字だと思います。ところが、投げ込み寺に葬られているのは現役の遊女
のころに亡くなった人です。身請けされたり、年季明けで吉原を出て行った女性
は入っていません。通常、二十七、八歳が年季明けですから、投げ込み寺に埋葬
されている女性はそれより若いのです。平均をとれば二十三くらいになっても
不思議ではありません。私は無事年季明けを迎えた遊女がどれ位いるのか、気に
なって調べているのですが、中々そこまで踏み込んで書いてある本にお目にかか
れません。よろしければ、絶望書店さんのサイトで遊女の平均寿命について書い
てあるのをどうぞ・・もっとも、私は基本的に遊女は悲惨であったと思ってい
ます。(借金のカタに拘束されて身を売っているのですから)でも平均寿命二十三
歳は、数字のトリックというか、データの誤認としか思えません。
122 :
名無し物書き@平安後期:03/12/31 15:51
12チャンネルのドラマはいいですよねぇ。
拙者、一昨年の「壬生義士伝」で号泣しましたです。
今日は大掃除をしながら「大奥総集編」を見てます。
和宮以降はツッコミどころもありますが、予想外に良い感じですね。
千年の恋(源氏物語)は宝塚もどきでエロくてキモーですた。
草薙秀吉は、、まぁあれはあれでいいのかも。
映像が小説を読むきっかけになることも多いかと思いますので、
来年も良い映像に出会いたいものです。
“ストイックな1年”でいつも思うのは「2ちゃん断ち!」ですよなw
2chでレスしてる時間を創作に向ければ、どれだけ原稿が進むことか。
でも役立つこともあるし、ストレス解消にもなるし、
やめられないんですよねぇ2ちゃん。
明日は正月パスを購入した鉄板の同志たちとともに、
始発で極寒の東北へ行ってめぇりやす。そろそろ寝支度をしなければ。
ではでは皆の衆、良いお年をお迎えくだしゃんせ。来年もよろしゅう。
特番が多くて、いたずらにビデオが溜まっていきますが、まあ、これも近いうちに全部ハードディスクに
放り込んで……てことになるのでしょうねえ。
このところ師走らしく仕事に追われ続けたので、特番を見てまとまった時間を使うのがもったいない気がして、
テレビを消し、これまたなんとなく溜まめてたラジオのテープを聞きながら部屋やパソの整理整頓中
です。
文書、デジタル、画像音声によらず資料は、定期的に出し入れして、どこになにがあるのか把握しておくと安心するのですが、
この一年間タイトルしか目にしていないものもあることにも気が付きます。手に入れたときは黙々と熟読しようと熱意に
燃えていたはずなのに、いざ目を通そうとすると先送りにしてしまうこの不思議。
そろそろ出発される頃でしょうか? お気をつけていってらしてくださいね。
インスピレーションが刺激される元日だと良いですな、お互い。
>従八位下さん
酒のない国に行きたい二日酔い、今朝の俺がこんな調子でしたー 大丈夫でしたか?
ウイー 明日もヤバイかもー
トリビアで紹介されるまでは、恐竜の色は現代人が想像しただけやねん、というのはツカミのネタに
してましたw 良いですよね、古代生物。
化石というのは、いつの時代にも見つかっているはずで、恐竜という発想がない時代の人々が
どう想像力を働かせたか? ってのも面白そうですな。それでも、50メートルからなる巨大な怪物が
都を破壊しに来る、という発想はあったものかどうか……都市を破壊する怪獣、というのは現代的な神話ということになるのでしょうかねえ。
まあ、キングコングや霧笛のノリから離れて、怪獣対決が売りになってるのも事実ですな。カードによっては燃えますが。
>長耳の長吉さん
来年の大河は、期待度が高いです。どちらに転んでも、どう転がっていくのかが楽しみといいますか……
お酒の話が続きますが、俺も来年は節酒をこころがけようと。
書きながら飲むと気分が大きくなって、執筆に勢いがつくのですけれども、どうも展開まで勢いがつきすぎて、じっくりと長編へと膨らませるという試みが失敗しがち……酒のせいにしてもいかんのですが、まあ、節度を身につける
良い機会かなーと。でも禁酒は出来ないこの弱さ。長吉さんを見習うのは再来年以降ということにさせてください。
>名無しの権兵衛さん
俺も小谷野敦の江戸幻想批判からですね。数字のインパクトが強く記憶していたのですが、なるほど、投げ込み寺云々は得心がいきます。
浅学にして、推察のきっかけになる資料を持ちませんが、強く興味を持ちました。
遊女の凄惨さを理解するには年齢等のデーターのみで取り組むのではなく、エピソードとしてピックアップしていく行為は小説的ですし、また伝えていく意義のあることだと思います。
身請けされてから後の生活や、妾の老後などについても、気になるところです。
とはいえ今日、吉原であれば積み夜具が並ぶ頃ですか。
遊女の悲喜こもごもを思って、今晩は除夜の鐘を聞くことにします。
おっと、こいつはちょっとの間で、すれ違い。
ああ、そうだ、俺も来年はなるたけ節2チャソの方向で。……酒より難しいかもしれません。
東北は雪がすっごいようです。ぜひ体験談をお聞かせください。
あらためまして、来年もよろしくおねがいします。
126 :
長耳の長吉:04/01/01 00:44
明けましてウィ〜。
明けてからもう1時間がたつのかあ……。早いですねえ。
今はまだ飲んでていいんだよな(?_?)。
これから寝て、起きて、その夜(てのは今日?)飲まなければいいんだよな(酩酊)?
とにもかくにも、またよろしくお願い申し上げます。
今日から書くぞ〜ウィ〜。
127 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/01 11:15
ちょっと本の紹介をして欲しいのですが、戊辰戦争を舞台にした小説で良い物を教えてください。
新撰組絡みの物はそこそこあるのですが、新撰組絡みでないものをお願いします。
128 :
名無し物書き@平安後期:04/01/02 18:14
あけおめでござんす。
百薬の長のお好きな皆さまは、今日も良い心持ちでござんしょうか。
真っ暗な中を旅立ち、初日の出を右手に見ながら行ってまいりますた。
急坂・長階段をえっちらおっちらの奥州行脚に疲れ果て、
今日はゴロゴロウダウダしております。はぁ、丸一日何Km歩いたんだべぇか。
車中の友、と文庫を一冊持ってったんですが、数ページしか読めませんでした。ぐーすか。
奥州は意外や、山もまだら雪状態で、都内の寒さと大差なかったです。
天気の良さに「ラッキー♪」と思いつつ、雪がなくて「ちぇ」と思いつ。
まぁそれは贅沢というものでしょうねぇ。
次に行く時は、吹雪の中で苦戦した源義家を体感したいなと思うような、それは怖いような、、、。
それでもやはり、現地での収穫は幾つもありました。
自分は奥州を滅ぼした坂東側の視点でしか書けないな、ということも感じました。
明日は気を取り直して鎌倉へ行こうかなぁ、なんて思っておりやす。
# あ、時代劇チャンネルの義経を見損ねたことに、今気がつきました(ノД`)
>127
幕末の変革期も、魅力ある題材ですねぇ。
でも拙者は詳しくないので、他の方からのレスをお待ちくだされ。
今年もよろしくウィー
関東、この三が日上天気で、これで凧でも上がっていれば、日本の正月の極みといった風情でした。
富士山を背に凧が上がっているつもり、
横町に獅子舞がいるつもり、板塀の向こうから羽根突きの音が聞こえるつもり……
と想像していくと、不思議に江戸の正月風景を思いうかべるのに苦労がいらないように
思えるのは、やはり、なんだかんだで、連綿と繋がっているのだなあとしみじみ。
奥州も過ごしやすかったご様子。
やっぱ現地に足を運ぶと収穫が大きいのですねえ。山河や空を見ると、というか、空気の
違いを味わうだけでも違ったり……
今年は八丈島あたりに行ってみようかしらん。
初夢が、珍しく小説関連の夢で「小説はもっと自由でよいのだ」となにやら文豪風(逆光でシルエットのみ、膝に
丸まった猫)の人物に訥々と語られてかしこまっているものでした。
自由。ふざけ始めると破天荒の枠すらこえてハチャハチャになってしまうのですけれども、
「〜である方が良い」「〜であったから完成度も評価も高いのだ」といった、「であるべき」の枷を
少しゆるめてみようかな、と、むにゃむにゃ呟きながら目覚めました。
>長吉さん
書き初めの調子はいかがですか?
>127
強者が集っているのが一般書籍板の
板から板をさすらう歴史・時代小説ファン 弐
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1055648746/l50 ですね。創作文芸板と同じような、ゆったりとしたレスの戻りですが、良い小説を
教えていただけると思います。
幕末期の小説を書いてらっしゃるのですか? 最近目にする機会が増えましたが、
なにかしら自然と血が沸くものがありますね、幕末。
130 :
名無し物書き@平安後期:04/01/04 19:24
ほんに良いお天気でしたね。
むかーし、親と羽根つきした記憶はあるのですが、
21世紀の子供達がそうした思い出をもつことはないんでしょうかねぇ。
鎌倉に参拝してきまして、
小さい頃から慣れ親しんだ風景にホッとしてまいりました。
歴史に関しては、ここが自分の原風景という気がします。
江戸好きの方々はやはり深川などの風景に
ホッとしたりワクワクしたりするんでしょうかしらん。
夢の中で説教されたことはないですねぇ。
それは天の声なのかもしれませんね。
今年の御神籤は「時に忍耐。後に花開く」というような内容だったので、
これを天の声にして地道にいこうと思います。
>>10さま
いやもう、元旦からきっちり書き始めました。お酒も飲んでません。かなーりストイック。
実は新聞読むのもやめました。寝て、起きてから、前日の物語の続きに即
入れるようにです。いつまで続くやら……ですが、とりあえずは順調です。
でも遅筆なので、一日20枚かな……物語も後半になってくると、30枚以上
気がつかないうちに書いてることがあるんですが、3分の2ぐらいまでは
やはり苦しみます。書くのが楽しいということと、筆が進まないという苦しみ
とはまか別物ですねえ……。でもあきらめずに書きつづけていると、だんだん
と滑らかになってきますね。数年前の自分と比べると、力量がまったく違うな
ということだけは感じます。これからも精進精進……
あけましておめでとうございます☆
ことしもどうぞよろしくお願いします。
雛
トリップがちょっと・・なので、今年から少しだけ変えます。
どうぞよろしく。
ひな
原風景……さあて、自分なら何処なんだろうかと、こりゃ考え込んでしまえますな。
どうやらテレビの中の風景と、現実に見た光景とがごっちゃになっているようで、思い浮かぶものが
どうも出来すぎていますw
深川なり日本橋なりは、歩くだけで知識の確認と再発見がまとめて味わえるので好きな場所ですね。
ただここで育ったわけではないせいか、常に軽い緊張感があって、お上りさん気分がぬけません。
たぶんこの気持ちは永遠に離れないでしょう。ですが、そうした江戸情緒への距離感といったものは大事にしたいなとも
思っています。江戸ッ子気取りの半可通よりは、へぇとか、そういうものですかと感心するばかりの田舎者でいるほうが、
面白いものが書けそうな気がするのです。
新年早々、無駄遣いをしました。
職場の前のコンビニのガシャポン(いわゆるガチャガチャ)に、
模型付きキーホルダーがありまして、その中に「江戸時代の棟割り長屋」が!
人体や地球やテレビなどの模型の一部がスケルトンになっていて中身が見られるという商品なのですが、
この棟割り長屋、屋根がスケルトン、しかもパカッと開いて屋内が見られるというギミック付き。
一回200円なんですが、これがまた、出ない出ない。3回めくらいまでは笑っていられたんですが、
だんだんと「今年の俺は、江戸時代との縁がないという事なのではないか?」という理屈無き焦燥感が……
最終的には……あまり言いたくないですが……10回めでようやく手に入れ、店員さんにビニールを
もらって欲しくもないカプセル入りの人体模型や地球儀たちをがちゃがちゃいわせながら帰社の昼休み。初春うらら。
今年もギャンブルには手を出すまい、という教訓を頭の隅に貼り付けつつ、長屋の屋根をパカパカ
開閉して得る満足感。
まあ、好運のアイテムとして無駄ではないかな(そうかな?
>長吉さん
お、好調のようですね。あやかりたい。
力量が違う現在の自分を感じられる、というのは書く楽しみの一つかもしれませんねえ。
ところで1日20枚で遅筆、となると作家さんの平均は25枚くらいになるのでしょうか?
>雛さん
こちらこそよろしく。
ごめんなさい。名前を入れ忘れてました。
>>10さま。
「江戸ッ子気取りの半可通よりは、へぇとか、そういうものですかと感心する
ばかりの田舎者でいるほうが、 面白いものが書けそうな気がする」
というご意見には全面的に賛成です。
あっしも東京生まれなのですが、江戸っ子ではなく、何人か「江戸っ子をもって
任じている」友人と話をしていると、ときどきですが、その頑固さに辟易する
ことがあります。いやもう、議論をふっかけるのもなんというか喧嘩っぱやいし。
例えば,
「目黒なんかも下町だからさ、物価も安いし美味しい店なんかも……」
なあんて発言をしたら、さあ大変。他に人がいっぱいいるのに、
「俺はさあ、昔っからそれについて文句があるわけよ。目黒がなんで下町なん
だよ。あんなとこはただの田舎であって」云々が延々と続くのです。一緒にいる
こちらが恥ずかしくなるぐらいの大声で……。
もちろん、江戸の下町といえば、浅草だのなんだのってことを言いたいんでしょう
し、こちらもその程度のことは知ってるわけですが、許せないらしいんですねえ。
なにか、ものすごくこだわりが激しいというのが、江戸っ子の友人に共通した
性格です。まあ、あの性格じゃ、小説なんか書ける人は数少ないんじゃない
かなあ……自説をまったく曲げないんですから。
僕も半可通の江戸っ子でけっこう、という気がしてます(^_^;)。
ところでそのガシャポンの棟割り長屋、欲しいなあ……
>みなさま
明けましておめでとうございます。
今日は営業の途中(ほとんど年始挨拶回りですが)渋谷を通ったもので、少し
足を伸ばして明治神宮へ初詣に行ってきました・・・今頃。
結構混んでましたネ、今日までかもしれませんけど。
商売繁昌、学業(?)、絵馬、賽銭・・・気が付けば5000円。安いのか
高いのか分かりませんが、要は気の持ち様ですかね。
今年に入って何だかんだ言いながら結構書いてます。仕事が始まってからも
営業なので電車の中で携帯で書いたものをどんどん自宅のPCに送り、帰って
から直したりとか。邪道かもしれませんが電車内やコーヒー屋の方が意外に
ススム≠チてこと、皆さんは無いですか?登場人物だって文章の中では活発に
動き回ってるわけだし、部屋にこもって書くよりも波長が合うんでしょうか?
私の場合実在の人物が多いので、あまり彼らが勝手に動き始めるとたまに手綱
を握らなければいけません。そこが現代小説との大きな違いかも知れませんね。
あ、今は会社のPCから書いてますけど、今日は飲まずに真っ直ぐ帰ります。
ところで、自分の書いている小説の中の住人に年賀状を出すにはどうすれば
いいんでしょう??私はアホでしょうか?
それではまた。
137 :
名無し物書き@平安後期:04/01/07 23:59
>へぇとか、そういうものですかと感心するばかりの田舎者でいるほうが
ですよねですよね。新鮮に驚いていられるのって(・∀・)イイ!!ですよね。
それはきっと創作のネタになると思いますし。
行こうと思い立ったらいつでも行ける距離に、好きな場所があるのはいいですね。
近すぎず遠すぎず、新鮮でもあり懐かしくもあり、、、。
あはは。棟割り長屋を手にした時の、10氏の表情が思い浮かぶようです。
難儀したなら嬉しさもひとしおでしょうね。
自分も今年はミニチュア兜を手に入れるぞヽ(゚∀゚)オー
>小説なんか書ける人は数少ないんじゃないかなあ……自説をまったく曲げないんですから。
なるほど。スムーズに筆を進めるためには、時には自説を曲げることも必要ですよなぁ。
肝に銘じたいと思います。
>小説の中の住人に年賀状
い、いいですねw
賀状ではないですが、小説の中の人物を祀ってある神社などに挨拶回りをしてきたですよ、今年は。
奥州で義経・藤原氏。鎌倉で源頼朝・実朝。代々木八幡で源頼家。
今年もよろしゅう パンパン (‐人‐)ナムナムと。
今年も皆で精進しませう。雛さんも。
>>137 平安後期さま。
「奥州で義経・藤原氏。鎌倉で源頼朝・実朝。代々木八幡で源頼家」
いいですね。豪華な初もうでだなあ。
あっしは、散歩途中の川沿いのお地蔵さまに初もうでで終わりにしました。
いつも、毎日のように、
「今日はぜったい10枚は書きますので、応援してください」
なんてお参りしてるもんですから……。初もうでに行くと、つい一杯になって、
その日一日終わっちゃうもんですから……(ほーんと、いつまで続くやらです)。
その代わり、今の仕事が終わったら、一月末に箱根に行って温泉につかり、
好きなだけ飲もうと思ってます。ご褒美に。行きは旧街道を歩いて、資料館を
ふたつばかりのぞいてみるつもりです。
確か旧街道は、去年無くなられた笹沢佐保先生が、直木賞発表の前日
編集者と歩いていて、宿で落選を聞き、男泣きに泣いたという話があるらし
いですね。それって木枯らし紋次郎の取材だったのかなあ……。
無くなられた→亡くなられた
うわ〜ん、ごめんなさい。
10さんの肝心な質問にレスしてませんでした(^_^;)。
野坂昭如氏の「文壇」に、柴田錬三郎氏が酒場で野坂氏に対して、
「一時間に何枚書く?」
とたずね、
「四、五枚」
と答えると、
「それなら良い」
と言ったそうです。
僕の友人は毎時7〜8枚書けるそうですし、人によっても、書いているジャンル
によっても違うでしょうが、僕自身は一時間に四〜五枚が限度ですね。
あとはそれを一日何時間続けるかの問題です。
僕は四〜五時間なので、20〜25枚がいいところでしょう。あとはもう、ため息
ばかり出てきて、ぐったりとして寝てしまいます。
これを月換算してみると、休みの日を抜いてですが、400〜500枚と
いうことになって、おそらく平均的な数値じゃないかと思います(文庫やノベルス
で、月一冊というペースです)。
僕が遅筆と言ったのは、ベテランクラスになると、月800〜1000枚書く人が
ザラにおりまして、つまり僕の倍。よくもそんなに書けるものだと、そういう意味で
遅筆と……毎時のスピードが速いのか、それとも一日八時間以上机に向かって
いるのかどちらかということになりますよね。月に書き下ろしの文庫2冊分書いて
いることになります……無理だあ!
どれがいいということではなく、ただ、それだけ書けたら生活が楽になれるだ
ろうなあという。そんな感情も裏にあっての「遅筆」なのでした(^_^;)
書き込みを始めた今15時50分、デスクの上の棟割り長屋に窓からの夕日が当たっていて、
ちょっと良い感じです。
ミニチュア兜、いまの技術だと相当マニアックかつ微細に造形されているのでしょうなあ。
いわゆる食玩系でも歴史物がちょこちょこ出ていますね。戦国武将や新撰組の
人形とか……水戸黄門の悪代官やらが背景付きで売り出されている、という話も聞きます。
そういう企画を出して通る国って、本当に豊かだなあと思いますな。好き。
さて、連休はちょいと足を伸ばして大型書店や専門店を回って、いろいろと買い込んでこよう
と考えています。今回のいろいろは資料本だけではなく、音楽関連も覗いてみようかな、と。
書きながら流す音楽で良さそうなものをまとめて(中古でw)手に入れよう、という腹づもりです。
去年の自分と違う書き方をするために、あれこれ試してみたい……というのが大元の
動機なのですが、これは突き進むと、引っ越ししたい〜とかになる危険が潜んでいまして、
それこそ、行こうと思ったらすぐ行ける距離、を短くしたいなぁという誘惑が誘惑が。
>長耳の長吉さん
ご友人の様子は、江戸っぽくて良いですねえ。とはいえ、登場人物の時と、実際に飲みにいくなりなんなりを
する時とでは、おのずから違ってきますよね。結論をぽんと最初に(大声で)言い切って、なぜなら
コレコレ、と理屈が通るようなはたまた怪しいようなことをトントントーンと続けて、こちらに口を挟ませない様子は
俺の知人とも共通するところがあるようです。
どうもこちらと胸襟の開き方が違っていて、その自分との違いが魅力でもあり、また困惑させられる部分でも
あり惹かれもし困りもし……ってこれじゃ恋ですがな。
執筆時間のお話、参考になりました。そこから考えて、小説誌の連載小説や読み切りなどの、
推敲にかけている時間がぼんやりと見えてきます。良い目安になりました、ありがとうございます。
しかし、柴田錬三郎と野坂昭如が酒場で、なんて豪華ですねえ。
>従八位下さん
自宅よりもファミレスの方がすすむ、というのはこの板に限らず各板の創作関係のスレでも
時々聞きますね。俺も推敲するときに、プリントアウトして持ち出すことをよくします。
なんとなく耳に入ってくる会話が、自作の中でそのまま使えて深みが増した(気がする)ことも
時々あります。ファミレスは喫茶店よりも年齢の幅があって気に入っています。
年賀状……仮に返事が来ても達筆すぎて読めない可能性が高いっすw
143 :
名無し物書き@平安後期:04/01/11 17:55
かなーり以前、7-11で戦国武将の兜付き菓子を見かけまして。
その場で思わず立ちつくしてしまいました。でも戦国様式なので購入はしませんでしたが。
そのうち鎧兜の写真集から気に入ったものをデジタルで取り込んで、
デカデカと引き伸ばして部屋に飾ろうかな、なんて野望も持ったりします。
自分の周囲にあるものに変化をつけると、それだけで筆が進みそうな気もしますね。
あくまで「気がする」だけですが。
録画してあった独眼流政宗と大友宗麟を、ようやく見終わりました。
昨年末の秀吉もそうでしたが、自衛隊派遣が取りざたされている中、
厭戦気分の武将を描くのは世の流れなのかもしれませんが。
親兄弟が血で血を洗う、殺伐としたストーリーを書く身としてはいささか、、、。
箱根、いいですねー。
そのそばの早川・根府川あたりの散策をしてみたいと思うんですが、
いつも通り過ぎるだけで無念でござんす。頼朝挙兵がそのあたりでござんして。
冒頭と最後を書いただけで放っておいた作に、夕べは久しぶりに向かいました。
まずダーッと書くのはどうしても最近はPCで、自宅でですね。
推敲段階だと10氏同様プリントして、図書館で貸出禁止資料をめくりながら
細部を書き足すこともありますな。
人前だと、セリフの言い回しを考えている時にその発言者の表情になってしまい、
ハッと気づいて人目を気にすることもw 傍目にはアブナイ人かもしれません。
こう、おなじ歴史に興味があっても、視点が違うと新鮮です。
箱根といえば、僕はやっぱり北条家〜江戸の参勤交代ぐらいの間を思い
浮かべてしまうのですが、なるほど、頼朝の挙兵の地なのかあ……と。それで
またちょっと、本をめくってみたりして。箱根には、執筆疲れのときなど、気軽に
1泊しにいくんですが、去年の9月に行ったときは、はじめて早雲寺を訪れて、
北条五代の墓に詣でてきました。とは言っても、ご先祖さまからいうと敵方な
んですけど(^_^;)。丁寧に掃き清められて、落ち葉一枚落ちていないような、
綺麗なお寺でした。最近箱根は、一泊朝食付き5000円とか、1泊2食付
4900円なんてとんでもなくリーズナブルな宿があって、嬉しいです。みんな、
企業の保養所を一般に開放しているところですが、この値段だと、ほんとに
気軽に行けて嬉しい。こうした形式が、もっと全国に広まってくれるといいんで
すけど(旅館がつぶれちゃうか……)。
>こう、おなじ歴史に興味があっても、視点が違うと新鮮です。
そうなんですよねー。江戸好きの皆さんのレスなどを読んでいると、
自分とは直接関係はなくても、いろんな視点があって楽しいんですよね。
箱根っつーと1泊何万という宿ばかりが頭に浮かびますが、
へー、それはリーズナブルですね。
伊豆箱根のあたりには、源頼朝に関する史跡が結構多いんですわ。
何しろ伊豆に流罪になっていて、北条の娘と恋の逃避行をし、
挙兵して箱根の山あたりで敗残してさまよい、真鶴から安房へ逃げ。
あー、奥州から九州まで、平安〜鎌倉武士の足跡を全部たどりてぇです。
たしかに、伊豆・箱根から三浦半島あたりには、訪れるべきところが多いですよね。
一昨年、何気なくまぐろを食いにいった(^_^;)三崎港の海南神社でも、源頼朝手植えの
大銀杏なんかがあったりして、へえ〜、なんて驚いてました。
自分の興味ある史跡って、ぜんぶ訪れてみたいですよねえ……
ちなみに箱根の格安宿泊施設を書いときますね。
1)まず筆頭が「パイプのけむり」。1泊4900円で、朝晩バイキングです。箱根には
2カ所あって、昨年2月にオープンした新しい方が、小涌谷。もひとつが大平台。
実は、来週行くのはここなんです。バイキングといっても、この値段ですから、おそらく
チキンの唐揚げとかカレーとか、ポテトとか、そんなもんだと思いますけど、文句は
言えないッス。風呂も大きくて、もちろん露天もあります。ただし、人工温泉。
2)こっちは最近テレビとかでもとりあげられちゃって、予約とりにくくなっちゃったんです
が、「四季リゾート」の経営する「フォレスト箱根」など箱根に4施設、湯河原に1施設、
草津に1施設。三菱地所グループが経営してるとこですが、企業の高級保養所
を平日中心に一般開放しているところで、施設も中の綺麗さも最高です。
こっちは1泊朝食つきで5000円(というより、1泊素泊まり5000円で、朝食無料
ということらしいです。朝はアメリカンブレックファーストということで、トーストとコーヒー
ですから)。
この他にもいわゆる片泊まり(1泊朝食付き)で4500円〜みたいなところが増えて
います。箱根は、1泊5万円以上もするような超高級旅館と、こうしたところとが、
二極分化してるみたいですね。夜はカレーでもラーメンでも、コンビニのおにぎりでも
いいやと覚悟を決めれば、連泊して地域を探索できるので便利です。
ただし夏休みや紅葉の時期などは、バスや車が渋滞で動かなくなっちゃうので
その時期避けた方がいいですよ。
ほぉ〜。箱根の宿泊施設ありがとうございます。
バイキング、いいっすねえ。
伊豆箱根というと、舟盛だとかものすごい品数の料理が並びますが、
食べきれないんですよね。もったいなや。
緑の中でゆったりしてきてくだんせ。
こ、これは体験から来る情報で為になりますなあ。探せばあるのですねえ、この値段。
箱根は、最近関所を原寸再現した施設だか博物館だかが出来たと聞いているので、
ゴールデンウィークあたり足を伸ばしてみたくなりますねえ。
>自分の周囲にあるものに変化をつけると、
風水ってほどじゃないにしても、心が安定して集中できるってことはある気がします。
つか、フォントサイズとか背景を変更したりといったこともよくやります。
そういえば、去年モニターを拭いたら、驚くほど綺麗になって(確実にタバコのせいです)
パソに申し訳ない気分になったことも……
大友宗麟、録り逃したんですよねえ。再放送も終わったようですしのぅ。
で、大河。新撰組。
史実派からすると、気になるところがあるのは判りますが、ドラマの演出として
とても面白かったです。たとえば、蕎麦をおごる奢られないのやりとりに、各人の性格を
にじませたシーンは、他の史実の人物同士の場合、や自分の登場人物でも試してみたくなりました。
(まあ、蕎麦の値段とか気になったりもするわけですけれども、そこはまあ……)
現在、大奥ランクで来週が楽しみです。
>厭戦気分の武将を描くのは世の流れ
と、大河を誉めた舌の根も乾かぬうちに、という気がしつつも、やっぱり裏付けのとれた
ノンフィクションの迫力と説得力は世代を超えた強固さを持つと思います。
良い人過ぎる胡散臭さ、というのは、信心のおかげで常勝できたというのは嘘くさい、というのに
近いかな、と。上昇志向や権力欲の強い人間が、当時の世相を刺激したのは間違いないわけで、
そこをことさら、家族愛や人間愛といった衣を着せて化粧させることは、その、ちょっと手法として、
幼稚なんじゃないかと感じることもあります。まったくの冷酷非情、なんでもかんでも先読みしていた
大人物だった、というのも同じですけどもね。
>>10さま
いや関所の復元工事は、平成19年完成ですからまだ先であります。ただ、
復元工事の内容を一般公開してるらしいですけど。去年の9月におとずれたとき、
確認してまいりました。いま検索したら、ホームページもありました。
ttp://www.hakone-sekisho.jp/ 確かに厭戦気分の武将ってはやりみたいですね。まっことおかしいです。
これも、昨晩たけしの番組でやってましたが、ジェンダーフリーの悪影響?(^_^;)
たとえ時代小説といえども、歴史から学べるなにかを読者に伝えたいもんです。
エンターテインメントといえども、ひとつぐらいは……と僕は思ってますが。信長や
秀吉といった人物は、現代社会でいえば、一日16時間働いているようなモーレツ
会社員、経営者とおなじようなもので、そういう人間が身近にいると、出世とか、
リストラとか、いろいろな絡みで全員が巻きこまれていきやすいものです。
「あいつがこれだけやってるんだから、俺もそれ以上にやらないとヤバイ!」
ってなもんですよね、企業も個人も。
戦国時代はそれがそのまま命にかかわってきたわけで、かなりまともに領地を経営
して、それなりに平和を維持していた武将たちも、やむを得ず戦いに巻きこまれて
いった側面があるのではないかと思います。
言ってみれば、ハタ迷惑……。
やすっぽいヒューマニズムで味付けして欲しくないもんです。
連続書き込みすみません。
書こうと思って忘れてたんですが、先週の金曜日から、「のたり松太郎」じゃなかった
「はんなり菊太郎」の第2シリーズがはじまりましたね。あれ、なんだか好きなんですよ。
最初は内藤剛なんて時代劇にあわないのではとか思ってたのに……
第1回は「前のシリーズの方が良さそうかなあ」と思いましたけど、今週に期待
したいと思ってます。
(あれを見てから、はじめて澤田ふじ子さんの著作を読みました。で、いっぺんに
ファンになりました。僕のなかでは、けっこう藤沢周平以上に好きだったりします)
NHKには珍しく、陰影のついた深みのあるカメラワークも好きです。京の暗闇
みたいなものが、伝わってくるんです。ニュース以外で見てるテレビは、これと、元祖
でぶやぐらいですかね(^◇^;)。
151 :
名無し物書き@平安後期:04/01/15 00:00
大友宗麟はですねぇ、誇りばかり高い妻にムカつき、
その妻に引導を渡す宗麟に胸がすき、
しかし結末には「これでいいのか?」とモヤモヤしたものを抱きつつ、でした。
源氏物語の髭黒大将と物の怪憑きの北の方のようでした。
1時間半にしてはまぁそこそこ良い感じだったので、
また年末にでも再放送があったらいいですね。
新選組は、キャスティングを見ていると、
どうもそのうち西園寺君や今泉君・古畑警部補が出てきそうな気がしてw
没頭できないままに終わってしまいました。
あれですね、正月は長時間の時代劇が多いので、1時間だとあっという間ですね。
内藤剛志は壬生義士伝でハマりました。いいですよね。大好きでおま。
多分その菊太郎のワンシーンだと思いますが、平田満も良かったです。
今チマチマと見ている竜馬の最後にも内藤剛志が出てくるらしいので、楽しみにしております。
竜馬はやっと半分くらいまで見ました。
染五郎も頑張ってはおりますが、
脚本的に柄本・勝海舟の方が魅力的で、「こ、こっちを主役に汁」って感じです。
武将をモーレツ経営者になぞらえてみるのは面白いですね。
いわゆる歴史に名を残した人の下では働きたくないなぁ、と思ったりして。
あっしは名もなき庶民でいいから、平和に暮らしたいでやんす。
ようやく脱稿しつつあります。長い戦いでした……自分の限界は、一日20枚
前後ということのようです。それ以上書くと、翌日ガクッとペースが落ちてしまいますし、
これが「脳疲労」ということなのかも知れません。以前会社勤めをしていたときには、
こんな疲れ方をしたことはいちどもありませんでした。やはり創作というのは、脳細胞
のすべてのエネルギーを出し切る作業のような気がします。むかしは甘いものなんて
ほとんど食べなかったし……
さて実は、ちと率直にお聞きしたいことがありまして……
昨年までは、まだ一冊しか出していなかったので、まあ、ここで発言してもいいかな
という感じだったんですが、前作が思いのほか売れ行き好調だったようで、今回の
第二作だけでなく、今年4冊ぐらい書いてもいいよ、もし書けるのなら、6冊ぐらい
書いてもいいよという有り難いオファーがありました(自慢しているわけでは決してなく……)。
もちろん、皆さんがめざしているものとは雲泥の差があるエンターテインメント系
ですから、底辺も底辺、比べようもない作品群になるでしょうが、それにしても、
このスレで書きつづけるというのは、皆さんが不快になってくることではないのかなあと、
少々気になってきた次第なんです。嫌味に聞こえるようでしたら謝ります。ただ、
ここがとてものんびりとまったりと、いいスレだったもので、できれば居続けたいとは思う
のですが、僕の存在自体が「スレ違い」と言われればなんの反論もできないわけで
して……
皆さんの忌憚ないご意見をお聞かせください。それによっては、潔く(?)消えること
もやぶさかではありません。良い思い出として覚えておくつもりです……いかがお考え
でしょうか……
今回の芥川賞では、丸山健二のコメントがよかったですな。年齢と才能の話のあと「37年間最年少受賞者と言われ続けて
うんざりした」というセリフを60歳になって口にする、というのは果たしてどういう気持ちであろうかな、と。
丸山健二でなくては言えない言葉、というよりも、丸山健二が言ってこそ映えるといいますか。
そういうセリフは、印象に強く残るように思います。
小説でも、この登場人物でなければ同じ事を言っても心に響くまい、ということはあるでしょう。
このセリフを言わせたいという気持ちから登場人物を設定し、書き始めることもあるのですが、
どうも、なかなか、最初に意図したほどの「らしさ」が出せていない気がしていますな。
長時間は豪華で良いのですが、あれ1日生で見てる人っているんでしょうかね??
録画派が多いと思うんですが、とすると視聴率に跳ね返ってこないわけで……不利ですな。
明後日、歌舞伎を見に行く予定なのですが、関東は雪の予報。
雪に弱い東京ですから、微妙な週末になりそうな予感。
>長吉さん
お疲れ様でした! そのオファーは凄いですよ、なんだかこちらまで嬉しくなってしまいます。
業界の勢いというものも感じられるという点でも喜ばしく、こりゃあ新年早々縁起が良いです。
こちらこそ、失礼な物言いがあったに違いないと思います。
旅行のお話や、執筆ペースのお話などなど、毎回とても
参考になっていますし、それらは、プロやアマ、扱っている時代背景や、小説の内の傾向とは
離れた部分の、歴史関連の創作をしている者が過ごした日常の話であって、
様々な垣根を越えてやりとりができる、そのぅ、正しく雑談だと、俺は思ってます。
気軽に出入りが出来るスレですし、またこれからもそうだと良いなと願ってやみません。
これからお忙しくなられるご様子。ですが筆やすめとして、ちょっとここ、使えませんか?
箱根の関所、ははあ、まだそれほど先でしたか。早合点。とはいえ一部公開は、この時期にしか
見られないとなるとそれはそれで興味が動きますね。
10さま、ちと涙が出てしまいました。ありがとうございます。
またその他の方のご意見をお聞きしてから、考えたいなと思います。
今日は、夕暮れの湯島天神をぶらぶらとしてきました。いまだにお正月だったらしく、
店じまいした露天が、参道沿いにずらりと軒をならべていました。
名物の梅はまったく咲いていないのに、境内の真ん中の、白梅の大木(?)だけ、
その一本だけがすでに花咲いていました。種類が違うのかなあ。なんだか
それで連想してしまったのか、帰りに濁り酒を買って、家でちびちびやってしまいました。
でもときどき感じるんですが、ひとりでいろんな史跡をみてまわるとき、ひとりなんだなあ、
と考えることがふとあって、さびしくなることがあります。飲んべえですから、そんなとき、
ふらりと年代を感じさせるようなお店の暖簾をくぐってしまったりして…(年代を
感じさせても、寿司やは怖くてムリ……)。
あまり出しゃばらなければ、出入りしてもいいのでしょうか、とも考えますが、
平安後期さんや、推敲中さん、従八位さんその他常連の皆さんのご意見も
お聞きしてからのことにしたいと思います。ではまた。紅梅白梅の季節ですよー。
155 :
名無し物書き@平安後期:04/01/17 00:35
今回は芥川賞ばかりが話題になってますが、
京極堂の続きをまた読んでみようかなと思った直木賞でありました。
明日は朝から雪らしいですねえ。
もう2日間とも外出しないつもりで食料品を買いこんできました。
久しぶりに創作意欲も湧いてきましたので、自分にはいい降雪かもしれません。
明後日は電車のダイヤが乱れず、楽しい観劇だといいですね。
>やはり創作というのは、脳細胞のすべてのエネルギーを出し切る作業のような気がします。
あっしにとって創作とは、我が身を切り刻む作業でんなぁ。
創作1本でメシを食おうなんて思ったら、寿命が相当縮まると思います。
だもんで安定収入の道はとにかく確保せねばと、今は会社員業に励んでいるわけですが。
だからこそ、現役の方の苦労談やあれこれ雑談は、楽しませていただいてますよ。
ネットの上ではありますが、せっかく出会えた同好の志じゃないですか。
「ほぅ、良かったのぅ」と思いこそすれ、嫌味とか自慢とかそんなふうには思わないですし、
2chのスレは参加する皆のものですから、
長吉氏が遠慮なさる理由なんて何一つないと思いますです。
これからも皆でマターリお話しませう。 ねっ。
平安後期さまにも温かい言葉をかけていただいて、ほんと、ちと感激に
ひたっています。新年早々、なんだか親しい友人が何人もいっぺんに
出来たような気がして…
その他のみなさんのご意見をまだお聞きしていませんけれども、それでは、
こうしようかなと思います。
1)あくまでここで出しゃばりすぎないように一歩退いて発言すること。
2)業界の末席につらなっているのだから、もし皆さんにお役にたてるような情報
があったら、それをかき込むこと。
3)もひとつ、会社を辞めて専業で仕事をしているため、比較的時間が自由に
なるという点を活かし、博物館や特別展示などの経験談、体験談を書いて
これもお役にたつ。特に、地方のあまり有名でない博物館や資料館などの
情報があったら、どしどし書き込む。
みたいなことでお許しを願えるかなと思うのですがいかがでしょうか……みなさん
もそうだと思うのですが、創作活動はかなり孤独な作業でもあり、特に我が家は
そうしたことに一切理解不可能な家族で構成されているため、なかなか話の
できる人がおらず……たまたま近所に住んでいる年は僕より下ですが、作家経歴
は5年以上先輩という人がいるんですが、この方はアクションとかシミュレーションを
専門にしている方なんで、時代小説や歴史小説の話はなかなかできず……
ほんとうに、ここは、自分にとってちと心温まる場所なのです。
ではお言葉に甘えさせていただいて、隅のほうに(って、発言量ではかなりでかい
顔をしてるような……)ちょこんと座らせていただきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます(いつぞや、「こいつ、誰誰じゃないのか?」
とわかってしまう日も来るかと……そのとき、「こんなひどい濡れ場書きやがって」
とか怒られるのが怖いです(^_^;)。
もーもー。固っ苦しいことは言いっこなしでっせ。
ここは雑談でも創作論でもグチでも朗報でも何でもOKですし、
通りすがりの1行レスだって独り言だっていいですし、
書きたいことがいっぱいあれば幾つレスしたっていいですし、
多忙な時はご無沙汰したってかまいませんし。
そんなふうにマターリと続いてきたスレですから、
ローカルルールなんてなくていいですってば。>長吉氏
いやもちろん、
自戒の気持ちを持つことは大事だと思うですけどね。>おのれもじゃ:';・(゚Д゚(⊂三(・∀・ ))
何十年もたって、2chはもしかしたら滅びてて、
「そういえば、あの時はこんな会話をしましたねえ」と
文壇の片隅でマターリと皆で茶をすするのが、将来の楽しみですぢゃw
m(_ _)m
159 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/18 22:30
ポーランド孤児の小説でも書くか。
160 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/19 00:12
シベリアは長い間、祖国独立を夢見て反乱を企てては捕らえられたポーランド愛国者の流刑の地であった。
1919年、ポーランドがロシアからようやく独立した頃、ロシア国内は革命、反革命勢力が争う内戦状態にあり、極東
地域には政治犯の家族や、混乱を逃れて東に逃避した難民を含めて、十数万人のポーランド人がいたといわれている。
その人々は飢餓と疫病の中で、苦しい生活を送っていた。とくに親を失った子供たちは極めて悲惨な状態に置かれて
いた。せめてこの子供達だけでも生かして祖国に送り届けたいとの願いから、1919年9月鉄道技師の夫と共にウラジオ
ストックに住んでいたアンナ・ビエルケビッチは、自ら会長となって、ボランティア組織「ポーランド孤児救済委員会」を
組織した。しかし翌20年春にはポーランドとソビエト・ロシアとの間に戦争が始まり、孤児たちをシベリア鉄道で送り返す
ことは不可能となった。救済委員会は欧米諸国に援助を求めたが、ことごとく拒否されてしまった。
救済委員会会長のビエルケビッチは、この事態を打開するため、会議を開いた。
「私達は、孤児達を救助するために、様々な努力をしてきました。しかし、シベリア鉄道は使えず、欧州も米国も孤児達
の輸送を拒否してきて、私達の計画は頓挫しかけています。私達がこうして交渉している間にも、子供達は飢えと疫病で
次々と死んでいっています。子供達を一刻も早く救うためにはどうしたらいいでしょうか。皆さんの意見を聞かせてくださ
い。」ビエルケビッチは委員会のメンバーに質問した。
すると、一人の委員が提案を出した。
「日本に救援を頼んでみてはどうでしょうか。地理的にもシベリアから非常に近いですよ。」しかし、年配の女性委員が
それに反論した。
「昔、300年程前、イエズス会宣教師のポーランド人、ヴォイチェフ・メンチンスキがフィリピンから来日した時、逆さ吊り
にされ、他の宣教師達も磔にされました。そんな野蛮な国が、はたして他の国の子供達を助けてくれるでしょうか。」
そこに、若い医師のヤクブケビッチ副会長が手をあげて発言を求めた。
ここまで書いた。俺は17歳だけど、まぁまぁの出来ではないかと思う。
161 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/19 00:15
>160
とりあえず、改行が変なわけで。
読みづらいのはダメよん。
>>160 まあまあの出来というならそうかも知れませんね。中学生でも書ける文章ですが。
>>161の言うことはあまり気にしなくてもいいと思います。
もうちょっとお話しが出来てから見せてもらえるとうれしいな。
163 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/19 07:18
>162さんに追加。
表記の一定を気にした方がいいですよ。
上の文章だと『たち』と『達』が混在してるとこ。
『子供たち』と『子供達』って、同じ言葉で表記違うのは校正で
真っ赤になって返ってきます。
(というか、返ってきました……)
上の文章では大丈夫だけど『こと』『事』、『ひと』『人』なんてのも
ご注意。
手書きじゃなくPCで書いてると、結構やってしまうんですよね。
17歳だったら、今のうちにチェックを習慣づけておけばOK。
ある程度書き込んでから直そうとすると、結構苦労します。
ちょっと重箱の隅をなんとやらだけど、老婆心まで。
豪雪で家に居続けることになり、涙をのんだ……とか、
大雪の中、艱難辛苦を乗り越えて観劇した……とか、そういうことを期待していたのですが、
なんのことはない、線路脇の日陰に白い道が出来ているなあ、という程度の良い天気。
快晴で文句を言うのも罰当たりですが、もうちょい非日常な雪の休日を期待してもいました。
今月の歌舞伎座は、「義経千本桜 鳥居前」「仮名手本忠臣蔵 九段目」「芝浜」を含む、なかなかの
メジャーなラインナップ。
とはいえ義経にしろ忠臣蔵にしろ、やはり一幕は一幕なので、どうも物足りなさを感じてしまいます。
たとえば義経は、頼朝に都を追われる義経と静との別れから、残された静を狐の化身の武者が護ることに
なった、という流れなのですが、どうしても「義経と静はその後どうなるねんw」とわかっちゃいるけど
気になってヤキモキしてしまうという、残念があるわけです。もちろん、これをきっかけに他の幕を
観に行くのが正しいのでしょうけれども。
芝浜も、落語と異なる部分に、ちょっと落ち着きのなさを感じて、好みではなかった……ということで
まあ、普通な気分で帰ってきました。友人によれば配役の豪華さをみれ、とのことでしたが、そこは
イマイチのりきれない性分なので、どうにも猫に千両箱ですな。
ただやはり、着物を着た役者の所作、小道具のさりげない置かれ方や使い方は大層参考になり、
良い刺激でありました。これはもうライブのすばらしさですわ。
どちらかといえばマニアックな読者が多い印象のある京極夏彦の受賞は、ちょいと胸がすく快挙ですねえ。
大沢オフィスが110回、120回、130回とを押さえたのも楽しい話題ですが。
>茶をすする
( ̄ー ̄)ニヤリ ヌレモー
>長吉さん
孤独というのは、作家の職業的障害の一つなのでしょうかねえ。このスレだけでなくこの板も
お役に立つと思います。ところで、そうした時、担当の方との
打ち合わせの時間が延びたりするものなのですか?
166 :
名無し物書き@平安後期:04/01/20 00:17
良いお天気で良かったですな。
義経千本桜は「狐忠信」をちらっとTVで見たことがありますが、
そもそも「何で忠信が狐にならんといかんねーん」と納得がいかしまへんw
さわりとはいえ、生で見るとやはり良いものなんでしょうの。
あっしも機会があったら、義経千本桜は全幕見てみたいです。
大沢オフィスのことを、10氏のレスで初めて知りました。
ほー、ぜひ社歌を聞いてみたいですねw
# 悪趣味な人もおるもんですの。
胡散臭い時にはぐーぐるはホンに便利だす。
>胡散臭い
《胡》の字が使われてるんですね。胡椒、胡麻、胡瓜、胡桃、胡蒜・・・
《胡》=イラン等の西域のことです。『女子十二楽坊』が使う胡弓≠セって。
私が書いている人物は遣唐使・・・に深く関与しているので・・・あぁ、中国に行きたい。
西安へ・・・昔の・・・唐代の長安へ・・・。
現在は専ら唐に想いを馳せております。渡唐して帰朝して・・・そういう人なので。
あ!すみません、正直今酔ってますので。次元が低いことは反省してます。
# 一太郎の新しいのがでるそうですね。もはや風物詩の様相を呈してきていますな。
さすがは、というか歌舞伎座の近くには演劇全般の書籍を扱った古書店がありまして、
歌舞伎の古びた台本がちょんと300円で老いてあったりしました。
おそらくは、かつての大部屋役者さんが流したものではなかろうかという風情。
舞台を観ていても、主役の背後に控える人たちに目がいく性分なので、モブのままでいた人の持ち物なのだな、
といった想像が動きすぎてしまって、まあ、薄い台本がちょいと重く、もう少し(かもっともっと)歌舞伎に親しんでから、
何冊か手元に置いておきたいな、という
代物でした。活字じゃあなく、手書きを印刷した台本を手にするなんていつ以来かな、と。これの元の持ち主の
膨らませていたことは、どれほどのものであったのかしらんかしらん、とか、まあ、
そうした感慨に沈むと、
>163の、「17歳だったら、今のうちに」……という言葉が心に迫ります。
自分ことはさておき(こっ恥ずかしい!)、歴史に名を残した人物、または、自分が創造した人物の、
17歳頃という将来のビジョンを思い描く頃の日々はどのようなものかー とか、「今のうちに」と
アドバイスしてくれる某が近くにいたのだろうかー とか訥々と空想してみたり……しているうちに、早くも1月も
20日。早っ!
>昔の・・・唐代の長安へ・・・。
ふーむ。役職や立場、性別や年齢も自由に設定できるタイムマシン(タイムトラベルものの映画が
公開されますな)があったと仮定して、さて、自分ならどの年の、どの場所で、どんな立場で何年過ごしたいか?
と考えるのは、楽しみかつ難題ですな。……江戸の、の後がなかなか続きません。
169 :
名無し物書き@平安後期:04/01/20 23:34
そうなんどす。このところ急に執筆に精を出しているのは、
13太郎をまだろくに使いこなしてもいないのにバージョンアップかよ!という
切迫感からなんですな、実は。
誰かの手を経たものは、あれこれ想像が膨らみますねえ。
給料が入ったら、そろそろ神田に古書をあさりに行かねば。
タイムマシンがあったら、異変や乱の起こる当日を全部見て歩きたいですね。
もちろんカメラかビデオを持って、歴史の目撃者になるのじゃ、なんちて。
>《胡》=イラン等の西域
( ・∀・)つ〃Ωヘェーヘェーヘェー なるほどですねー。
遣唐使っつーと多治比県守かな、吉備真備かな、橘逸勢かな。
それとも最澄・空海ですかのー??
異国の歴史まで押さえるのは、結構大変そうですね。
10さま。
いや、なんというか、そのときの気分によって違います。
ほんとに心底寂しくてどうしようもないときと、その寂しさに自分で酔ってるなあと
わかるときと、孤独感におそわれている自分を遠くから客観的に眺めている自分
などなど。まあ、むかしから「孤独フェチ」なのかも知れないです、はい(^_^;)。
いちばん孤独を感じるときは、いまどきの若いギャルなんかがきゃーきゃー言いながら
通っているような道ばたにて、ひとりしこしことメモ帳片手に、何とか坂とか何とか跡と
か説明書きが書かれた看板を写しているときですか……(/--)/
担当云々についてのおたずねですが、担当の方はいらっしゃいますけど、こんな
駆け出し相手に打ち合わせの時間なんて割きませんもの。
「あ、この前のプロットね。ゴーサイン出たから。で、いつまでに書ける?そう。じゃ
できたらメールで送っといて。え?プリントアウトとかフロッピーとか? そんなの
要らないから。うん。じゃねー」
と電話で話をするので、打ち合わせはすべて終了であります(T-T)。
途中、鎌倉で孤独に襲われていようが、本所の知らない居酒屋で
酔いつぶれていようが、風邪がまったく抜けずに一日2枚とかしか書けなくても、
担当の方はぜんぜん関知しません。とにかく、締め切りまでにメール送信して
くれればいいのです。うわーん。
それはさておき、かなりの歌舞伎好きとお見受けしました。拙者も大好きです。
作中人物にも見栄を切らせてしまうのが面白くて、必ず一カ所はそんなセリフを
入れています(^_^;)。
が、今月は箱根に湯治にいってきましたのでお金もなく、2月歌舞伎の夜の部
を見に行こうと思ってます。もう、白浪ものと聞いただけでお知りがむずむずして
きます。うーん、1等席は高いからなあ……2等席も……うーんやっぱり、転んだら
そのまま1階の床にたたきつけられること確実の3階急勾配席かなあ、などと
悩んでおります。
そんな素敵な古本屋さんありましたか。ちいとも知りませんでした。2月にのぞいて
みます。
平安後期さま。
行って参りました。箱根道中。バイブのけむり、施設は思いっきり綺麗で最高
でしたが、風呂は思いっきりカルキ臭くてがっかりでした。翌日、欲求不満から
老舗旅館の立ち寄り湯で憂さを晴らしましたが。食事も、1泊2食4900円なら
文句が言えないというぐらいで、まずくはないというレベルでした。家族連れには
最高かも。
収穫としては、関所資料館で購入した「箱根関所だより」(郷土史家の研究
などをまとめた小冊子)、「箱根関所物語」(かなしんブックスなんて出版社の
あることをはじめて知りました)などの資料を購入したことですかね。あと、旧街道
の杉並木は、人通りがまったくなくてちと怖いぐらいでしたが、江戸時代にタイム
スリップしたような錯覚に陥るほどでした。
ところで一太郎を使ってお書きですか。僕はWZエディターを使い始めてから、
一太郎からすっかり遠のいてしまいました。でもATOKだけは使い続けてます。
今回も、すでにインターネット・ショップで予約購入してしまいました。こんどの
ATOK17は、電子辞書付のやつがあったんで、そっちを買ってみました。キー
ひとつで、入力中の単語の辞書引きができるそうです。あと、今回は、
歴史辞書というのも買ってみようかなと。こっちはまだ買えないようですが、
歴史上の有名な人物など固有名詞の打ち込みがかなり楽になりそうなんで。
期待してるんですが……。
172 :
名無し物書き@平安後期:04/01/23 18:55
箱根でリフレッシュできましたですか。いいですのう。
今時、素泊まりでも5千円は下らないですからねえ。
かなしんブックスは、たしか神奈川新聞社の自費出版・協力出版でんな。
観光地や舗装道からちょっとはずれた史跡(供養塔など)が、鎌倉にあるですよ。
だーれもいない草深い空間にいると、寂しさとはちょっと違いますが、
「たったひとり」って感覚がヒシヒシと迫ってきますね。あまり長居はできまへん。
井上ひさしの「吉里吉里人」を読みはじめまして、
主役が売れない小説家で、原稿料が倍になった喜びで失神したり、
1時間で3枚書けと要求され自己最速で書き上げたはいいけどスゲー駄文だったり。
作家の底辺がうかがえるというか、なかなかリアルで面白いです。
# 神奈川が日本から独立する話を書こうと思ってたんですが、
不勉強とは怖ろしいもので、すでに御大がこういう話を書いてたんですね。
一太郎の歴史辞書は、昨年もこのスレで話題になりましたですです。
長吉氏がもし購入されたら、感想きぼんぬw
忙しさに紛れて忘れてました。昨日は旧暦の元日でしたな。あけおめ。
ああ、そうでした。旧暦の元旦でしたねえ。どっかに旧暦と月の満ち欠けなんての
が載ってるいいカレンダーないですかねえ……むかしは農協が農家に配っていた
みたいですから、ちと近所の農協に問い合わせてみようかしらん。
おおむかし、『和洋歴換算事典』てのを何の気無しに買ったのですが(新人物往
来社)、ときどきですけど今になって役に立ってます。どうも太陽暦は季節感が
なくて、良くないですね。執筆しているときに、「あり?」と思うこともしばしばです。
>観光地や舗装道からちょっとはずれた史跡(供養塔など)が、鎌倉にあるですよq
はい。僕もよく鎌倉の住宅街とかを突っ切って足の向くまま歩いていることが
あるんですが、一軒家のすぐうしろにぽっかりと空いた穴や、空き家の軒先に
ある小岩さんが出てきそうな池とか、切り通しのくぽんだところに沿って歩いている
ときなど、なにかがいるような気がして、蒼くなることがあります。あれは孤独では
ありません。孤立です。うう……亡者のなかにたったひとりで孤立してしまったような
感じです。いつか鎌倉に住みたいと考えてもいるのですが、それが怖いです。
鎌倉に行くと立ち寄る小料理屋さんがあるんですが、
「鎌倉のヘタな場所に住むと、体を悪くするからね」
と言われたことがあります。げっ、と思って聞き直すと、どうも湿気らしいという
ことなんですが……湿気だけかなあ……今でもビルの建設があると、北条の侍
のお骨が出てくるそうですし……うわあ。
その名もずばり「旧暦」ってカレンダーがあるですよ。
壁掛けと卓上サイズが、年末にハンズやロフトや大手書店などに行くと売ってます。
毎日の月の形がプリントされてて、いい感じに古風です。
しかしそれだと本当に旧暦の元日から始まっているので、ちと不便。
てなわけで、拙者は新暦と旧暦が併記されていて
月の満ち欠けもわかる壁掛けカレンダーをここ数年買うとります。
会社からの帰り道、月を見上げながら
「今日は旧暦だと〜日だな」と思うのも乙なものです。
その時代時代の、いわくつきの土地ってありますよね。
江戸だと鈴が森刑場跡とか、何かありそうな気がしますが。
あっ。その新暦と旧暦が併記されてるカレンダーって、どこで手に入りますか?
三省堂の文房具部門みたいなところにいけば、一般に手には入るポピュラー
なものなんでしょうか?
「旧暦」と同様の感じで売ってまっせ。
銀座あたりの三省堂でも見たかもしれません。
月の出または月の入り時間付きのと、
満潮干潮時刻付きのと、
月の出入り・満潮干潮付き(←これは海釣り用らしい)
の3種類の存在を自分は知ってます。
全部別々の会社の発行で、価格は1500円〜3000円くらいの幅だったと思うです。
あっ! これはすごい……
こんな便利なものが、ネットで公開されてたんですね……ちっとも知りませんでした。
ありがとうございます。心底嬉しいです。ああ、これすごいなあ……
カレンダーの方も、銀座の伊東屋とか神田の三省堂が新しく別ビルに独立させた
文房具部門に問い合わせてみます。
いや、ちょっと嬉しくて興奮してます。
ありがとうございます。いいな〜、これ……
お役に立ったなら幸いどすえ。
1月だったらまだ売れ残ってるカレンダーもあるでしょうかねえ。あるといいですねえ。
∧_,,∧
(´・ω・) ネット時代はほんに便利だす。
( つ目O
と_)_) ┳━┳
遅れ馳せながら、旧暦にて賀正でございます。今年も良い年でありますように。
新三太郎を機に、パソを買い換えようと模索中です。デジカメだのプリンタだのまで視野に入れて、
「まだ良い性能のものが」と先送りにしたのですが、多少のことには目をつぶって、現在よりもデカイディスプレイを基準に購入しようかなーと。
大きければ良いのかといえばそんなことはありはしないのですが、文字通り目先を変えるという
ことで、アレが良いこれが良いかと検討している、まあ、大きな買い物をするときの一番楽しいだろう
時期を満喫しています。
新選組! がはじまってこっち、新選組隊士の模造刀を買わないかという宣伝メールがぽつぽつと
来るようになりました。
ある時代に思いをはせる時に、その時代に関連した物品は大いに手助けになると思っていますが、
しかしこうもブームにのりました的タイミングの物だと、買う方も気恥ずかしさが残るのではないかな、と感じなく
もありません。
旧暦カレンダー、俺も一つ壁に下げています。主に週末には、現代とのズレをしみじみと眺めてみたり。
>すでにこういう話
これは、本当に、びくびくしてしまいますね。……とこの後あれこれ書きましたが略します、これはどうにも後発には難しくも辛い部分ですなあ。
>長吉さん
いやそんなお恥ずかしいお恥ずかしい。歌舞伎を観るようになったのはまったく最近のことで、
なにがしか言えるような経験はありはしません。見始めた者特有の鼻の伸びというものだと思います。
とはいえ、小説といったものを書いてみて、また書き難くて投げ出したい苦しい気持ちもちょっぴり味わって、長く愛される話って
なんだろうなーと、考えてみた経験からして、どうにもこうにも歌舞伎の筋立てに興味を惹かれてや
みません。上演されるまでの舞台作家(等)の試行錯誤に加えて、
百年単位で最上演されつづけるストーリというものの完成度にただただ感心するばかりです。
件の書店は、歌舞伎座を背にして右に進み、交差点を渡ってすぐの小さなお店でした。
俺も初めて入ったのですが、
いかにも通なお客さんが出入りされている様子からして、その筋では高名なショップのようでし。
10様、書店の情報ありがとうございます。こりゃ、銀座の伊東屋などを含め、
一日がかりの散歩をしたくなってきました。ついでに日本橋の・方にまでつき抜けて、
まだ訪れたことのない貨幣博物館でも見学してこようかしらん……逆のコースが
いいかな。そういえば、まだ、たいめいけんの洋食も食べたことがないんですよねえ……
なあんて、すべてが食べ物の方向にいってしまいます。
183 :
名無し物書き@平安後期:04/01/29 23:15
元日の東北行にカードサイズのデジカメを持って行こうと思ったら、
充電を受けつけてくれませんで、、、(´・ω・`)ショボーン
あっしも新しいデジカメが欲しいでござんす。
今年はあちこち史跡を追いかけて旅をする予定でごじゃる。
宣伝メールならいいですが、うちにはウィルスメールが昨晩10通も来ましたですよ。
またヘンなのが流行っているらしいですね。皆さまも感染せぬようお気をつけて。
明日か月曜には、会社の用事で銀座方面へまいります。
もしかして伊東屋で長吉氏とニアミスしたりしてw
井上ひさしと並行して京極堂をまた読んでいるんですが、
いつも図書館でデーンと幅をとっていたのに、今は軒並み「貸出中」で。
何だかんだ言って、賞とは威力があるものですな。
# 京極堂シリーズも、戦後直後の日本を描いた「時代物」ですよね。
あら、平安後期さん銀座にお出かけですか。今日か月曜……うーん、だめだあ、
仕事のノルマが……残念。
ところでデジカメですが、僕は3年ほど前にでっかいやつ買ったんですよね。富士の。
仕事で使ったりしたもんですから、外付けの大型ストロボつけなきゃいけなかったり
して。でも、ちょっとした外出や小旅行にはかさばって不便なので、僕も小型の
デジカメ欲しいです。1週間ほど前にパンフレットを集めて帰ってきたところです。
それをみてショック。もう小型のデジカメでも400万画素なんて時代になってたん
ですねえ。わずか3年ちょっとで……驚きました。値段も下がってるし(でも貧乏で
夏まで買えない)。
カシオのがいいかなあなんてページをめくっていたら、キャノンのパワーショット・シリーズ
の一部の機種は、単三電池が使えるんですねえ。しかもノーマル画像で画素数の
少ないものなら数十枚撮れちゃうし……充電のめんどくささは以前から感じているの
で(旅行先にバッテリー持ってくのがイヤで……特に海外はどうにもなりません)。
専用バッテリーではなく、単三を使用することで逆に欠点が出てこないなら、いろいろ
と研究して、夏までにその中から買う機種を決めようかなとか思ってます。
ところで昨日TBSニュースの中の企画物で、箱根の格安ホテルの特集やってまし
た。トホホホ……これでまた取りにくくなっちゃったかも。なんかここで詳しく情報出した
のを、製作会社がめざとく見つけて……なんてことないですよね。万万が一そんな
ことだったら、どこかで余計な情報のせやがってなんて怒ってる人たちがいたりして……
意識過剰かな。偶然かな。うう。
それはさておき「復刊ドットコム」で、復刊リクエストに投票をしているのですが、
その本は新人物往来社から出た「江戸大名家血族事典」というやつで、もちろん
今は絶版。ときどきですが古本屋をのぞいても、実物に出会ったことがありません。
江戸時代の大名家の婚姻関係が全て分かるという優れものらしく(死語)、どうし
ても復刊してほしいのですが、みなさまお手伝いいただけないでしょうか(って、
まだ8票しか入ってないので、まあ復刊は絶望的なんですけど(^_^;)。
ttp://www.fukkan.com/vote.php3?no=21928 がその投票ページです。
それ以外にも、投票リストを見ると、復刊して欲しいなあなんて雑誌や書籍が
いっぱいあります。オン・デマンドがもっと発達して、すべての本を購入できるように
なって欲しいものであります。
銀座には昨日行ってまいりました。
で、税務署であれこれ用紙を物色してきて、
確定申告書の文筆家用付表なんてものを見つけました。へー、こんなのがあるんですね。
いつになったらこの用紙とご縁があることやら、、、w
100年くらいのスパンで物事を追っているあっしらからすると、
昨今のデジタル機器の進歩は本当に脅威でんな。
ただ学術の解釈も、10年位前の文献を頼りにしてると
いつのまにか新説が定説になってたりしますしの。
いろんな方面に常にアンテナを立てていたいものですね。
このあいだ、NHKでも企業としての生き残りをかけた箱根の格安宿特集をやってましたでっせ。
もうそろそろ湯河原梅林なども見頃になるんでしょうかねえ。
2月は梅の花見じゃヽ(´ー`)ノ
復刊ドットコムは以前投票したことがあるんですけど、
結局出版社サイドが復刊の意志なしということでボツだったことが。
以来、意味ないじゃんと寄り付く気がしませぬ。<m(__)m>
#それ、ヤフオクに出てましたよ。「血族事典」で検索してみてくだされ。
平安後期さま。
復刊ドットコム、そんな頼りないサイトですか……じゃあ意味無し時間の無駄
ですね。間抜けなお願いをしてすみませんでした>all
教えていただいたヤフーオークション見てみました。人気無し……(T-T)
しかも利用者の方も毎月280円もとられるとは……さすが孫さん。商売うまいですなあ……
文筆家用付表なんてありましたか。知りませんでした。いつも自分で適当に
項目名を作って、必要経費のところに書いてたんですけど……さっそく
もらいに行ってみます。どうせ確定申告やるのは来月末でしょうけど……
いろいろご教授いただいてありがとうございました。
文筆家用付表は、収入の明細を記入するための用紙ですた。
青色申告用なので、長吉氏がもしも白色申告なら不要ですです。
ヤフオクは登録した最初の月はタダで、2ヶ月目以降登録料がかかります。
例えば明日(2/1)登録して3月末に退会すれば、280円ですみまっせ。
あっしも売りたいものが幾つか出来た時にだけ登録して、
翌月にはサッと退会を繰り返しております。
まぁ詳しくはオークション板にでも行ってみると良いかもです。
#京極を読み終えたらちょっと怖くて風呂に入れねぇで、ネットをうろついておりますw
>白色申告なら不要ですです。
(゜◇゜)ガーン
京極堂ですがなにをお読みですか? やっぱ「後巷説」ですか?
京極堂は、以前このスレにいらした百番氏のレスがきっかけで読み始め、
ウブメ→匣ときて、今回は「狂骨の夢」です。
横溝や清張や森村などなどにありがちな「動機が弱いなぁ」というモヤモヤがなく、
ウンチク推理ものとして楽しく読んでおります。
しかし魑魅魍魎が背後にいそうな気がして、一人暮らしには毒だす。
狂骨は、後南朝や神代の話まで出てきて「うひょ♪」って感じでした。
あっしもこんなふうに歴史を弄んでみたいです。
なるー。僕は「狂骨」を読了し、その後「魍魎の匣」の頭の方まで読んで、実は
挫折しました……。もうボリューム大きくて、時間とられすぎちゃって……。ですから
京極氏のは、その系列以外のものを読んでます。「豆腐小僧」はどうしようかなっ(^_^)。
狂骨は面白かったですねえ……でも平安後期さん、かなーり怖がってませんか?
うふふ……風呂、出ますよぉ〜。洗面所、出ますよぉ〜。なんちゃってすみません(^◇^;)。
冗談はともかく(冗談になってません?)、あの自由さには確かにあこがれます。
歴史的な資料はきちんと読み込みつつ、それを生のまま作品中に押し込むだけで
はなく、奇想天外、自由闊達に物語りの中に編み込んでゆく手法……
うーん、悔しいけど僕にはできません。ムリですねえ……あざとく人を泣かせるぐらい
が限度だと痛感してます。二作目、自分で読み返してみてぼろぼろ泣いてるんですが、
しょせんその程度。単細胞です……京極氏ってデザイナー出身だそうですけど、
どうやってあの複眼を手に入れたのかなあ。
きっと書く前に、グランド・デザインをしっかり描いてるような気がします。
模造紙かなんかに、キャラクターと事件の相関図みたいなのを書いてるんじゃ
ないかなあなんて想像してます。
鈴木光司のリングを読んだ後も、洗面所で鏡を見るのが怖かったですねぇ。
背後に誰かいそうで、、、。
匣はぜひ読了してくだんせ。すっげー面白かったです。
このスレで勧められたんですが、ウブメを先に読んでおくと
キャラの関係とかが分かりやすいですよ。
確かに分厚いですけど、古文漢文に比べれば何のそのです。
おし、次は鉄鼠に行くぞー。
旦那。夜中に鏡だけは、見ちゃあいけませんぜ……
昨夜はどうも(^_^;)。
ウブメから順番に読んでるんで、筋立てはほぼ把握しています。そうですね、じゃあ
お勧めに従って、読みかけを再開してみようかな。でも、面白くてやめられず、つい時間を
とられちゃうのが難点ですよね。美味しい毒、みたいな。
196 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/05 23:48
なんか書き方の参考書教えてください
197 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/06 00:26
歴史小説とか時代小説の資料って難しそう。
結局は歴史書なんですか?
>>平安後期さま。
初めてヤフーオークションを利用し、無事「血族事典」を落札することができました。
いま手元にあるんですが、嬉々として撫でさすっております。ありがとうございました。
>>196さんと
>>197さんは同一人物でしょうか?
それはさておき、書き方の参考書というのは、文章一般の書き方ということなん
でしょうか? もう少し詳しく教えて頂ければ、ここの常連さんたちからも、それぞれ
のアドバイスいただけると思いますよ。
歴史小説や時代小説の資料については、あまり難しく考えずに、とりあえずは
自分の興味ある時代や人物、事件などについての本を気軽に読めばいいのでは
ないでしょうか。学研のムック本だってすごく緻密な考証がなされていますし、かえって
学術本なんかより役に立つことがありますし、週刊日本の何とかなんてシリーズを
利用してもかなりの雑多な知識を仕入れられます。そうした積み重ねを経た上で、
いわゆる歴史書のたぐいを読んだり、原典を活字印刷にした本を読んだり、あるいは
変体仮名で書かれた文字通りの原典に挑戦するなど、徐々にレベルを上げて
いけば良いのではないでしょうか。
ちなみに僕は通俗時代小説なんで、あんまり難しいレベルの本についてアドバイス
できません。あしからず……ともかくもうちょい具体的に書いていただけると助かります。
東京は、雪見をしないまま梅を眺めることになりそうな穏やかな陽気が続いていますなあ。
2月は梅見。良いですねえ。
梅とうぐいす。
これが障子に影となってうつるというのは、日本らしさの極みかもしれません……
なーんてことを、思える心の余裕がようやく戻ってきました。すばらしき週末。
インフルエンザの流行と、新年早々の退職者騒動のおかげで、ごっつい残業が続いてしまい、
すっかりご無沙汰でした。京極祭りに乗り遅れましたっすw
同じパソの前に坐り続けるのでも、仕事と創作とではやっぱりエネルギーの消耗が違います。
なによりも達成感が異なるな、というのが実感です。ぶっちゃけ仕事はある程度、誰がやっても
同じようなモンですが、まがりなりにも小説は自分だけの単一品で、しかも読み返すと楽しいという
余録がつきますから充実度に大きな差がでる気がします。
書けなくて書けなくて、なんでこんな苦しい思いをしながら四苦八苦してるのか判らなくなる時
もありますが、それでも止められないのは……野心から来る高ぶりの他に……自作を読むのが
楽しいからだと、思っています。出来の悪しは別にして、というのが頭につくわけですけれどもー。
たぶん、京極夏彦も自作好きだと思いますねえ。
あれだけ書ければ、楽しくて楽しくてしょうがないだろうと。
>長吉さん
血族事典、落札おめでとうございます。
欲しい資料が手に入った時の喜びは、脳内で花火があがるような感じがしませんか?
いずれ互いと知らず、落札で火花を散らすことも(考えてみれば大いに)ありそうなことですが、
それはそれで同時代に江戸を舞台に小説を書く者の決闘じみていて、ちょいと面白いですな。
>196-197
長吉さんのおっしゃられているように、好奇心が原動力だと思います。
でもって、
書き方の参考書は、気に入った小説でしょうし、
歴史書には小説のソースがたっぷり溜まっているので使わないのはもったいないな、とも。
ん〜
テクニックを書いた本ですね
よく「小説の書き方」とか「シナリオ入門」とかいう本があるでしょう
そのたぐいで「時代小説の書き方」とか「時代劇シナリオの書き方」みたいな
本がないかなと思いまして
時代考証とか言葉使いとかいざ書こうとするとどうしていいのかよくわかんないので……
ご教示いただければ幸いです
と、ここにはプロの方がいらしているのですね。
これは失礼しました。
ちょっとプロの方に無料でする質問ではないですね……。
ただどこまで時代考証を厳密にするか、考えるとわからなくて……。
黒澤映画が好きなのですが、あそこまでの考証をするのは能力的にも時間的にも
膨大なエネルギーがかかるだろうし。
といって「水戸黄門」レベルの適当なある意味お約束の程度で読者は納得するの
だろうかという疑問もあります。
まあ書くものにもよるんでしょうが、極めて大衆的通俗的なものなら「水戸黄門」でも
OKなんですかね?
どうも違うような気もするんですが。
といってじゃあ時代考証どうすればいいのかわかんないし……。
黒澤明が「七人の侍」の前に江戸時代の侍の一日を精密に書こうとしたら資料がなくて
挫折したという話があります。
時代劇ってディティール調べるの異常に大変そうですよね……。
>>200 私は歴史小説のファンです。
江戸時代の言葉づかいについてなら、武士言葉は「狂言」、商人言葉は「浄瑠璃」です。
古典を読んでみてはどうですか。
いわゆるHOW TO本に関しては知りません。歴史雑学だったら、
「この国のかたち」、司馬遼太郎著をお勧めします。入手が簡単です。
松本清張氏も、歴史エッセイ本を出しておられますが、今は入手困難です。
>196さん
「小説家への道 」 (鳩よ!編集部/編 マガジンハウス )
に、ミステリーや恋愛小説などと一緒に、時代小説の書き方のアドバイスが
掲載されています。主に作家のインタビューや寄稿、対談で構成されているので具体的だと思います。
「なるほど」とうなずくところもあれば、「いたずらに複雑化してるんじゃないの?」と感じるところも
あり、作家事のスタイルの多彩さは読み物としても面白いのではないかな、と。
この類の本に共通することですが、
読めばすぐに書ける、というわけではありませんけれども、気持ちを奮い起こさせられるキーワードが
散見されるので、時々読み返しています。
エネルギーを注ぐ気力を維持できるか否か、が焦点になる気がします。
そして、自分が書きたい物と、想定する読み手の興味分析との摺り合わせをする過程の中で、
たとえば山手樹一郎の小説のように明朗快活な構成を取るか否か、といった選択肢が
出てくるのではないかな、と思います。
考証を密にして作品を生み出すという事は、広く評価されるポイントではありますが、
現在の考証がいつまでも一枚岩かというとさにあらず、という事も含め、
書き手の創造性を損なう場合には、「例外やIFという形でのそれっぽい嘘」を混ぜて書き上げるという
手段も念頭に置いておけば、書く前からの窮屈感といったものは多少薄れるかもしれません。
たとえば、鬼平こと長谷川平蔵本人に、史実と小説にかけ離れた部分があるからといって、作品の
評価は下がるのか? というのは一つの命題だと思います。
205 :
名無し物書き@平安後期:04/02/06 23:30
おっ、血族事典落札おめでとうござんす。>長吉氏
ヘタに話題にしたら入札者が増えて高値になるかも、と心配しておりやした。
そうですね、10氏とヤフオクでバトルする日もあるやもですね。
10氏は残業乙でした。
そういや、今年はまだ本格的な雪が降りませんなぁ。
通勤が乱れるのは困りものですが、まったく雪のない冬というのも、ねえ。
# 鉄鼠を読み始めたら、今度は平安時代が絡んでまいりまして。
しかも舞台は、長吉氏が保養に行かれたばかりの箱根でっせw
>196氏
それらしい雰囲気を学ぶには先人の小説をひたすら読み、
考証もとにかくピンからキリまで手当たり次第書物にあたってみて、
自分なりに取捨選択するしかないと思いますよね。皆さんと同じ回答になりますが。
ただ、そもそも何故「歴史小説・時代小説が書きたい」と思われるのでしょうかね?
書きたい時代はいつで、その時代の何を書きたいのですかねぇ?
そのへんを突き詰めていけば、自ずと答えは出るような気はするんですが。
まぁ考証に費やす時間が膨大なのは、このジャンルの宿命でしょうねえ。
時代考証をおろそかにすると、絶対にツッこまれますしw
206 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/07 13:53
しかし、考証にはキリがありませんよね?
突き詰めると、最終的には何も書けなくなるような気がするなぁ。
それをどこで見切り発車するかは、書き手のセンスなんじゃないすかねぇ。
考古学や歴史学でもその時々で「定説」は塗り替えられてますし、
一度身につけた知識だけで一生乗り切れるものでもないですし。
一生勉強ですよね。それがまた楽しいんだと思いますぜ、旦那。
司馬遼太郎は、大きな嘘は書いても、小さな嘘は書かなかったとか。
主人公以外はすべて実在という、「十一番目の志士」を読まれてはどうです。
参考になると思います。
やっぱり10さまが登場なさると、雪と鶯だの、こう、場がしっとりとしますねえ……
僕と平安後期さまみたいな、夜中のお化け話ではなく(^◇^;)。
落札はですねえ、500円からスタートしてたんですが、もういきなり高値を
入れてしまったもんで……最初から勝利間違いなしでござんした(^_^;)。洋服とか
装飾品とか、車とかにお金をかけるのはすごくもったいないと思う癖に、本代は
数千円数万円でもけっこうするりと買ってしまうんです……とはいっても、
血族事典の本来の定価よりも安かったんですから高値じゃないんですが。ちっとも。
鶯に話が戻りますが、僕が東京に住んでた頃はまったく縁のない鳥だったん
ですけど、ちと田舎に引っ込んだら、書斎の窓(二階)の向こう、至近距離から
鳴き声が聞こえるなんて、珍しいことではなくなりました。ほんとに心がなごみます。
春になると、毎日ホーホケキョで、思わず聞き惚れてしまいます。でもあんまり
至近距離なもんで(裏の家の木が大好きみたいなんです)、
「もう、たいがいにせんかい!」
と窓を開けて叫びたくなることもあります。締め切り近いと(^◇^;)。
>>206 「恥をかきつつ書き続け、そのうちに突っ込まれる回数が少なくなればいいや」
という、やや開き直りの精神で僕は書いてます。あんまり細かいところを
考えすぎても書けませんし、10さまのおっしゃるとおり、問題は
「その時代を設定することで、いったい何を書きたいのか」
が大事なのですから、まず重視すべきはそちらじゃないかと思います。
で、その「書きたいこと書き表したいこと」を書く際に、必要最低限の時代
考証が必要とされるのであって、逆に言えば、それ以上の細かい時代考証は、
不必要なのではないかと思います。
もし、せっかく調べたことなんだからと、ムリに作品の中に押し込んでしまえば、
却って作品を損なうことになると思います。
また、本筋とはあまり関係ない知識を滔々と読まされる読者の側が、シラ
けてしまうこともあるでしょう。
すると実は、江戸の百科事典ていどのものを一冊読む、すなわち、時間や
距離などの計り方、物の値段、通貨、朝起きてから寝るまでの庶民、侍、大名
将軍の生活、当時の統治機構、その当時の将軍や大老、老中などの
名前、食い物、江戸の名所、旅行、娯楽、風呂、居酒屋、床屋、便所、
火消し、いろいろな商売、年中行事、遊郭、なんてえところをざっと読んで
おけば、たいていの物は書けるのではないかと思います。
何を書かれたいのか具体的に分からないので、これ以上は申し上げようが
ありません。自分の書きたい周辺から徐々に考証を広げてゆくしかないのでは
ないでしょうか。
あとひとつだけ老婆心ながら、江戸の川にかかる橋や、河岸ができた年代
だけは、押さえておいた方がいいと思います。
「平十郎は、物思いにふけりながら両国橋を渡った」
なんてさりげなく書いといて、実は両国橋はその時代まだかかっていなかった
なんてえことが後から発覚すると、これはもう目も当てられませんから(実は
以前、やりそうになったおいら(^◇^;)
江戸時代を手っ取り早く知りたかったら、みなもと太郎の「風雲児たち」(リイド社)を読めばよい。
ざっと読んで、もっと知りたいことは、PCで検索。金があったら古書店巡り。
雪が降ったら使おうと決めている手袋やマフラーや明るい色の傘というのがあるのですが、このまま
出番のないままになりそうな気配です。
書斎でうぐいすの声なんざ、けっこうですねえ。
たしか山本周五郎だったか遠藤周作だったかも、鳥の鳴き声を最初は風流と感じていても、
だんだんアチラに遠慮がなくなって喧しくてたまらなくなった、と書いていましたよ。
悩みは時代を超えて同じなんですのぅ。
>考証
小説の場合、活字の利というのもあるでしょうな。
映像では、掛け軸一枚、帯の締め方一つ、役者の歩き方の所作まで気になる人が
いるわけですし、まあ煎じ詰めれば、放言で喋れとか、蝋燭だけで撮影しろとか、
某公はもっとお顔が凛々しいはずである、という辺りにまで踏み込んでしまうのですから、
形容詞の強弱で伝え方をコントロールできる小説特有の幻惑方法はあろうかと思います。
長吉さんがおっしゃられたように、
調べたことや知っている事がムリに押し込まれていると読んでいて退屈してしまうのですが、
同時に、読み手がすでに知っている事だけ書かれていても、これまた需要といったものにそぐわないものに
なってしまうということもあるでしょう。
ここらへんも各自のノウハウということになるのでしょうかねえ。
>211
加えるに、図書館というのも便利ですな。
昨夜睡魔に襲われ、9時半に寝てしまったのですが、1時半ごろぱっちり
と目が覚めてしまって、それ以降寝られず……たまらずそっと起きあがって
原稿を書……けば苦労はないんですが、ちびちび飲っております(汗)。
「雪が降ったら使おうと決めている手袋やマフラーや明るい色の傘」
嗚呼、10さん(「ま」は余りにも馬鹿丁寧かと思い、今後はさんづけにて
失礼させてください)の、なんというか、生活を、人生を楽しもうというお人柄、
細かいこと、ささいなことにも喜び楽しみを見つけ出していく才能に感動すると
ともに、とても羨ましく思います。
僕の友人で、一回り以上も下の年齢の陶芸家がいるんですが、彼もまた、
日常の何気ない楽しみ方、受け入れ方が上手で、それが作品にも如実に
現れていて、毎年少しずつ買い足しています。どうも自分はそういう心の
余裕がなくて、
「あれをしなくちゃ、これをしなくちゃ」
そんな焦りにも似た感覚で生きているような気がします(で、それが実現でき
ないから酒を飲むという……)。
でもようやく最近、毎日を楽しむことが少しずつですができるようになってきて
いて、これまで10年ぐらいのストイック(何度も言いますが、気持ちはストイック、
結果ゼロみたいな(^_^;)) な感情が少し丸くなり、突発事件や遅筆やらもまた
人生と、少し引いて見られるようになってきました。単純に年のせいもあるのかな。
なんか、いつかここの常連のみなさんでホームページでも立ち上げ、オフ会
でもやって、雪見酒とか雪見風呂とかやってみたいなあと。そんな気持ちが
しています。
214 :
名無し物書き@平安後期:04/02/11 22:23
今日は早起きで私的恒例、流鏑馬&梅見@小田原でござんした。
白梅林の中で、ウグイスならぬメジロが蜜を吸っておりました。
なんとも風雅な朝どした。
帰りには曽我の駅前で練り梅を購入して、蕎麦に一盛。(゚д゚)ウマー
疲労回復に、梅の酸味はうってつけでんな。
考証は、このスレでも繰り返し話題にのぼりますね。
まぁ永遠のテーマといっても過言ではないのかもしれません。
豪華料亭の一室で皆でしっとり雪見、、、なんていいですね。げへへ。
あっしは下戸なので、その際は一人食い気に走らせていただきやす。
あ、平安後期さん、下戸ですか! いいですね〜、うらやましいです。
僕も飲めなかったら、人生何千時間有意義に過ごせたか……。なんて
話をすると、飲めない苦労がわかるかと、先輩によく叱られたものですが。
司馬遼太郎も、パーティーなんかで水割りのグラス片手にちびちびと
飲んでるふりをしつつ、家に帰ったら寝る前にまた史料を読むという生活だっ
たらしいですね。そうでなきゃ、あれだけの文献を読めるわけもありませんし。
三島由紀夫も、10時になるとパッと酒をやめて帰宅したそうですね。翌日
きちんと起きて、運動なり執筆なりなさってたんでしょう。
ああ……そこへ行くと酒飲みは駄目です。朝まで飲んでますから。
ところで流鏑馬いかがでしたか? 僕も今日あることは知っていたのですが、
どうしても行けませんでした。梅は何分咲きぐらいでしたか?
来週か再来週、仕事にケリをつけたら、湯河原の梅園にでもいって、憂さを
晴らしてくるつもりなのですが。
昨日、歌舞伎座に行ってきました。
渡辺綱と鬼の対決を描いた「茨木」目当てだったのですけれども、
朴訥な剣の達人や女武道が登場して立ちまわりをみせる「毛谷村」が見事にツボにはまり、
大満足で帰宅しました。ヒロインのパターン不足という難題に一筋、光明をもらった気分ですた。
考証を巡る持論の差異、なんて企画オール讀物あたりでやってくれませんかねえ。
唯一つの正解なんてものはありはしないのでしょうが、様式美と、最新の歴史研究とが
ぶつかったときの苦労譚とか聞きたいですな。
>長吉さん
まあ、そこらへんは、日々はなるたけマターリということで。
とはいえ、あまり脳天気でいますと、発想のダイナミズムというものが損なわれて、どうも
こぢんまりとした小さい筋立てばかりが、ぽややんと浮かんで来るばかりという悩みも
ありまして、登場人物の人生に波風をおこすトラブルがどうにも微風といった程度で、いかんです。
ご友人のように作品の表面ににじむ、といったことには憧れますねえ。
雪見酒。飲み始めは空からの雪、翌朝の迎え酒はどっしり積もった雪を見ながら。なーんて良いですな。
俺は、気に入った本が手にはいると深酒しちゃうんですよね。
やがて活字を酔眼で追っているだけという状態がやってくるわけですが、その脳の
あいまいな一時が俺の酒の幸福です。なかなか他に代え難し、です。
おお、2月歌舞伎行かれましたか……いいなあ。茨木童子見たいなあ……
夜の部のあの名セリフも直接聞いてみたいです。
「月も朧に白魚のかがりも霞む春の空、つめてえ風もほろ酔いに心持よく
浮かうかと」
ああっ白浪ものはいいよなあ……
「知らざあ言って聞かせやしょう浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の
種は尽きねえ七里ヶ浜」
「問われて名乗るもおこがましいが生まれは遠州浜松在十四の頃から親に
放れ」
もうそんなのを読むと、ぞくぞくっと来てしまいます。いつか白浪もの書いて
みたいです。
千穐楽まであとわずか。ずっと迷って、今でも迷ってるんですが……ようし、
どうせ仕事進まないんだ。来週行ってしまえ!お金ないから3階席!10さん
のおかげで決心つきましたがな(^_^;)。
218 :
名無し物書き@平安後期:04/02/12 22:23
下戸だと「人生を半分損してるね」とよく言われます。
酒で時間の無駄使いはしませんが、他のことで幾らでも無駄はしております(^^ゞ
今日も会社のおつかい途中で、神田で古書を数札買いこんできました。
これを無駄な散財にするか、有効に活かすかは、これからの自分次第ですな。
ほー。茨木という演目があるんですか。
茨木童子は、木原敏江の「大江山花伝」でしか知りませんでした。
その漫画は歌舞伎が元ネタなわけですね。
渡辺綱は架空の人物だった説もあるんですけど、興味あるキャラです。
おっ、長吉氏も腰を上げましたね。楽しんできてくだされ。
>考証を巡る持論の差異、なんて企画
いいですねー。読んでみたいですねー。
小説における考証に関して、あっしが勝手に師と仰ぐのは永井路子どすな。
漢文古文籍を自在に読み砕ける、戦中ブルジョア世代が羨ましいです。
曽我の梅林は生食用白梅が多いので、見栄えはイマイチなんですよね。
日なたは五分咲きくらいでした。近々、青梅の吉野梅林にも行きたいにゃぁ。
あ、平安後期さん、教えて下さい。
生食用の白梅ってあるんですか?寡聞にしてまったく知りませんでした。
それはつまり、本来食べることのできない梅の実だけれど、例外的に食べられる
品種があるということですよね? まさか梅の花を生食するということではなく。
それとも梅酢ということなんでしょうか……
いやあ、そんな梅があるんですか。それはかなり昔から食べられていたんでしょうか。
か。もしご存知ならお教えくださいませ。
さて本日は根津美術館を訪れ、能面をざっと見てきました。ううん、確かに
創作意欲をそそられるものがありました
しかし根津美術館の庭には、灯籠だの仏像だのがランダムに置かれていて、昔
からあまり感心しませんでしたが、やはり今日も一周してみて、実業家すなわち
戦前の政商・根津嘉一郎によって作られた庭園とあって、
(↑すみません。リターンキーを二度も立て続けに叩いてしまいました……酔ってるかな?)
→醜悪とさえ感じられるものがありました。
パンフレットによれば、氏は50歳ぐらいから茶に興味を持ち始めたとありますが、その後
金にあかせて集めたと思われるようなオブジェが多く、しかもそれがただ雑然と置かれて
いるだけで、センスもなにも感じられません。もしかするとそれは、空襲で焼けて
しまったあと、修復した人間たちの悪意のない所業の結果なのかも知れませんが……。
よし、少し調べてみようと思ったのは、庭園内にある松平なにがしの大名なり旗本なり
の墓です。はたしてもともとここにあったものか、それともどこからか買い求めて来たものか……
プリンスホテルが芝・増上寺に対しておこなった暴挙については多少知られていますが、
もしかすると、根津美術館もおなじような経緯で、どこからか適当に金で集められた
墓石なり神社なりなのかも、と思ってしまいました。
幸いにして、ひとつの墓石の戒名がはっきりと読みとれたので、徳川実記あたりから
調べてみようかなと思いました。まあ、仕事の合間を縫ってですから時間はかかるで
しょうが……
増上寺にある秀忠の墓などを勝手に動かしたプリンスホテルグループを筆頭として、
何かまた、考えさせられるものがある一日でした。
ありゃ、しまった。ヘンな書き方でしたね。
生産梅林と食用梅と白梅がゴッチャになっちゃいました。
裏返せば、曽我梅林には観賞用の梅は少ないということを言いたかったわけです。
梅実が「生」で食べられるわけではないです。
誤解させてすんまへん<m(__)m>
プリンスにそんな過去が。ちーとも知りませんでした。
その場違いな墓は、ちょっとしたネタにできそうですね。
つか、京極の「檻」に登場する寺のエピソードを彷彿とさせますです。
222 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/14 17:06
皆さん、始めまして。
作家志望の大河内銕三郎(もちろん、ペンネームです)と申します。
とにかく今は、ある作家の書生として修行中です。
これからもヨロシクお願い致します。
はじめまして。大河内さん、こちらこそよろしくお願いします。
いまでも書生制度というのはあるんですねえ。どのような勉強をなさっているのか、
とても興味があります。
>平安後期さん。
そうか、そうですよね、なんか菊の花の酢の物みたいなのがあるから、あんなヤツ
かと思わずヘンな想像してしまいました(^_^;)。
プリンスの件はですね、僕もつい最近知ったんです。
『サラリーマン武士道』(講談社現代新書)を書いてらっしゃる山本博文さんが、
本の中で数カ所にわたり、かなりしつこ〜く書いておりまして(ご丁寧に後書きにも
書いてあります)、僕もそれを読んで
「二度とプリンスには泊まらない」
と決心したしだいでございまして(^_^;)。
問題の記述は、122ページにあります。
「増上寺には、二代将軍徳川秀忠を始めとして六人の将軍、皇女和宮らその
御台所のの霊廟があった。その霊廟は太平洋戦争末期の東京大空襲で廃墟に
なったが、将軍の墓である銅製宝塔や諸大名の寄進した銅製燈籠などは残っていた。
しかし、西武グループが徳川家の墓地部分を増上寺から買い取り、五代将軍綱吉
の生母桂昌院銅製宝塔や燈籠などは、今の西武球場の敷地に持っていって
しまった。いかに文化財保存に疎かった時代だとはいえ、このような暴挙を行った
企業も少ないのではないだろうか」
とあります。東京大学の教授でいらっしゃいますから、書き方は抑えていますけど、
かなーり怒ってらっしゃるのがよくわかります(^◇^;)。続きがまたすごい。
「(中略)そういえば、西武球場の開発した群馬県の鬼押し出しにも、増上寺の
文化財があったように記憶する。西武にとって、文化財とは都合のいい飾りなの
だろうか」
鬼押し出しですよ! いわば溶岩公園とも呼べるアミューズメント施設に、
人の墓持ってっちゃったわけですよねえ……
「(かなり略)将軍家の墓地は、増上寺本堂をはさんで南と北に分かれて存在
しており、秀忠の歯かは南墓地に設けられ、他の五人の将軍は北墓地にあった。
後者は、現在東京プリンスホテル本館の敷地となっている」
もうここまで読むと、さすがに読者であるこちらも、オイオイ西武、と感情が
こみあげてくるのですが、
「秀忠の墓は、現在も残されている惣門を入った奥に拝殿があり、南方の小高い
所に廟があるという構造を取っている。今回西武が高層ホテルを建てようとしている
のは、まさにこの秀忠の墓の跡である」
とくだりを読んだとたん、「なにィ!」と切れてしまったわけです。あっしも。
山本先生のお怒りは、章を隔ててまだまだ続きます(^_^;)。
130ページに至って、先生はついに自分の目で見なくてはと電車を乗り継ぎ、
地下鉄の芝公園駅に降りたちます。
「秀忠の廟と金箔で飾り立てられた木製宝塔は、第二次世界大戦で焼失したが、
昭和三十三年の発掘の際には宝塔の台座である八角形の基壇があった。もち
ろん、現在では跡形もない。しかし、実は霊殿の勅額門や丁子門、廟の前の
御成門などは焼失せずに残っていて、この地を戦後入手した西武鉄道が
所沢に移設、現在では堤康次郎氏が建立した狭山山不動寺に現存している」
この続きは,ぜひ前述の本をお買い求めになり、お読み下さい(もちろん、江戸に
ついての役立つ知識満載で、決して西武グループの悪を断罪する本ではあり
ません(^◇^;)。
木原敏江の漫画に……これは興味がありますねえ。
同じ日の上演に、源頼光の家臣平井保昌を、高名な盗賊袴垂保輔が襲う、という昭和11年以来の珍しい無言芝居が
ありました。保昌を演じた中村梅玉は「お公家さんなら木靴を履くか、野原だから草履で良いところを、保昌は
塗り下駄で笛を吹きながら出て……」というコメントがパンフレットに載っていて、そこを面白がっている様子の外に
それゆえの足さばきの工夫をしたのだろうなあという事が感じられて、興味深か。
>漢文古文籍を自在に読み砕ける
俺も憧れます。
このところ、一次資料はおろか、孫引きひ孫引き、伝聞引用同然の解説本・入門本ばかりに目を通すことが多くて、
ちと反省中です。
楽して知識の再確認を繰り返すだけでなく、多少難読でも、一次資料に近いものに触れていかなあかんなぁと。
今年の蟹座は他人を頼ってはいけない、とある星占いにもあったことですしのぅ。
>長吉さん
お、それはぜひに感想をお聞かせください。白波誤認男(……)も4月に上演とのこと、夜の部に足を運んだ
ことがないのですが、これは仕事のスケジュールをなんとかしてでも観たいところです。
東京は、特にせわしないですな。文明の変化によって生じる盛衰は常、諸行無常とはいえども、
葬ったものや打ち崩したものの上に現在があるのだということはもっともっと確固とした形で記録し後世に
明確に伝える労力をするのが当事者の行いとしてベストではないかなと思います。壊すのであれば、できうる限りの情熱を持って記録を
して欲しいと願ってやみません。
少し話が逸れますが、明治座は次に大きな地震が来たら無くなるネ、という囁きを、どういうわけか毎回観に行くたびに
耳にします。プリンスの件とは大いに異なりますが、失われるかもしれない大事なものを生で感じる機会を、
逃すのは惜しいと、それを聞くたびに思って止みません。
>一次資料はおろか、孫引きひ孫引き、伝聞引用同然の解説本・入門本ばかりに目を通す
ことが多くて、 ちと反省中です。
うう……『サラリーマン武士道』なんて本を讀んでるあっしをお許し下さい……。
しかし10さん、蟹座でしたか……おんなじだ……けど、僕とは深みが違いますな。
ううむう、他人を頼らないようにしなくては。
228 :
大河内 銕三郎:04/02/15 00:19
長耳の長吉さん、特に変わったことはしてないですよ。
やることは書生じゃない人と特別に変わらず、沢山の本を読み、沢山の原稿を書く、それだけですよ。
それ以外にすることがあるとすれば、その作家が書くものに関する資料を集めてくることですよ。
経済的報酬は一切ありません。
ただ、私の原稿を読んでもらえるので、その分はいいかなと思います。
つまり、書き手(私の師匠)と読み手(私の友人)、両方の意見が聞けるので、その分は他の人より得かなと思います。
229 :
名無し物書き@平安後期:04/02/15 14:27
木原敏江の大江山花伝は、かつて宝塚で演じられたそうでございます。
清和源氏の中でも、源頼光とその郎従のエピソードは半ば御伽噺化していて、
「史実」という観点からするとどう描いていいのか困ったりもしますですね。
解説本はお手軽ですけど、間違った解釈も多いですからの。
原史料を知るための手がかりとして利用するに留めた方が無難ですかの。
サラリーマン武士道は、ぜひ読んでみたいと思います。
「史跡を大事に保存しようとする土地は文化度が高い」と
歴史学者のどなたかが以前おっしゃってましたが、
そういう意味では東京の文化度を貶めておりますな、堤御大。
# でもあっしは、今年も西武ライオンズのファンなのじゃw
杉本苑子が吉川英治の書生っつーか弟子やってたというのは有名でしょうけれども。
最近の作家でそういう弟子経験者ってどなたかいらっしゃるんでしょうかねえ。
>大河内 銕三郎氏
んだから、今時「書生」などという死語の世界に
どういうツテでそのようなお立場に、というあたりに興味がありますです。
230 :
大河内 銕三郎:04/02/15 17:09
>>229 きっかけは、先生と私が同じ職場で働いていて、私が作家志望だと言ったことですね。
それだけですよ。
解説本は、簡潔にすることに役目があるわけで、たとえ著者が「まずいかな」と思っていたとしても、
ページ数に合わせて過剰なくらい省略していることもあるでしょうし、また興味を持って貰うことを第一にして、ゴシップというか
やや下世話な、事柄をピックアップして並べてみせるということも多いような気がしますな。
ただ、なにが創作意欲の引き金になるかが判らない、ということは大いにあるわけで、
目の先に引っかかるような目新しい記述があればそれをきっかけに(念願の)大長編が組み上がるになるに違いない……
という願望があるわけなんですけれども……どうにも時間がかかる欠点がありますな。
一時新規の入力を止めて、自分の内側に育っている江戸だけに目を向け続けてみようかなー、とか2月にしてまたぞろ今年の決意表明などを
してみたり。一切の参照なしで江戸スケッチしてみることで、抜けている部分が見えてくるだろうと。
同じく山本博文の本「武士は禿げると隠居する」は、今のトリビアの種風のタイトルですよね。
ちょっとした先取りと言えますですな。
タイトルは、御本人がつけるとは限らないですけれども、サラリーマン武士道にしろこれにしろ、
著名は手軽でも、読後に残るものが多い良質の解説本だなぁと思います。
そういえば今晩、吉川英治の番組をNHK第2で放送しますな。
>大河内 銕三郎 さん
書生、という言葉の響きがすでに浪漫ですねえ。漱石の猫には、ひどい形容をされていますが(笑)
日本史ものを書かれてらっしゃるのですか?
232 :
大河内 銕三郎:04/02/15 21:00
〉10さん
そうですね。基本的には日本史が多いですね。
いま手掛けてるのは現代モノですが、だいたい江戸幕府成立以降を好んで書きます。
あなたはどういった時代を書きますか?
是非、新撰組の沖田総司を基に、新撰組の歴史無視の小説をお願いします。
>なにが創作意欲の引き金になるかが判らない
まことにその通りで、江戸についての雑多な知識を仕入れる目的プラス、学術っ
ぽい本ではなかなかお目にかかれない奇妙珍妙な事実なんかが載っていることが
多いので、概説本、百科本は馬鹿にできず、いろいろな本を同時並行で読む中、
それらもなるべく読むようにしています。特に、電車の中やトイレ、お風呂の友と
しては最高です。
>一時新規の入力を止めて、自分の内側に育っている江戸だけに目を向け続け
てみようかな
これも言い得て妙でございまして、思わずこっくりと頷いてしまいました。脳内に
蓄積した江戸知識で、今の世の中を見てみようと、少し10さんとはニュアンスが
違うかも知れませんが、ごく最近、意識するようにしています。脳内の知識+
現実にある人々の喜怒哀楽を出したり入れたりしているうちに、頭の中にスケッチ
が浮かび上がってくるのではないかと……そうやってぼうっとする時間を大切にしよ
うと努力しています。散歩やコーヒータイムにぼーっと……
>平安後期さんは西武ファンでしたか……それは…どうも……(^_^;)。では、狭山
球場の横にあるという問題の不動寺とか行かれたことはありますか? その隣りに
立てられた康信寺に堤氏が祀られているそうなのですが(^◇^;)、西武の社員や選
手たちは、そこに必勝祈願とかで詣でに行ってるそうです。僕もいちど見学に行って
みようかなと……西武ファンじゃないからバチ当たるかな……(^_^;)。
235 :
名無し物書き@平安後期:04/02/16 22:56
>武士は禿げると隠居する
話はちょっとズレますが。
月代は、連戦で蒸れた兜のせいやらで禿げた老人が
「これがフォーマット」とばかりに若年者に強制して、
自分の禿を正当化(?)したのが発祥ではないかな、などと
妄想を抱いたことがあります。
で、そういうレスを野球板でしたところ、
「世界史板でも同様のレスを見たことがある。同じ人?」と言われ、
「同じような発想をする人はおるものじゃなぁ」と感心したことがございまする。
# いえね、西武及びパリーグのスレではよく禿ネタで盛り上がって、
月代の話もたまに出るんですわ。
何しろ平安鎌倉時代にはない習慣だものでして。>月代
関心はあれど、突き詰めたところであっしには無用の知識だべし。
西武球場前駅と球場の往復しかしたことがないので、
次に観戦に行った時にはぜひそのお寺さんも詣でてみたいと思います。
よく行く場所であっても、周辺となると知らないことだらけですね。
歴史って、そういうところがまた面白いですねー。
>233
そういうのは、コミケに行くと既にいっぱいあるんじゃねーのすけ?
池波小説に憧れてキセルを買っちゃいました
237 :
もと小学生:04/02/17 11:36
まだまだ、お寒うございます。
今年になってからこのスレッドを発見し、たのしく読ませて頂いております。
さて、ドシロウトながら、峰隆一郎氏、宮城賢秀氏系のノベルスを書いています。
だいたい五百枚くらいなんですが、業界になんのコネもない人間でも持込める版元
とか、あるのでしょうか?
あるいは、この手の傾向の作品は、応募する機会はあるのでしょうか?
ご教示ねがえたら幸に存じます。
江戸中期以降、頭巾が流行したのは、月代に照りつける太陽や吹きすさぶ寒風に耐えられない江戸っ子が
増えたからで、それを嘆く声もあったそうだ。
……というのを、「江戸ストリートファッション」という雑学本で読みました。面白いんですが、この嘆く声の
出典が判らないんですな。
もっともこうした、くすぐりっぽいような事であるなら、
地文ではなく会話にアレンジして使えば、雰囲気作りの効果があるとは思うのですけれども、やっぱり
出所を書いておいてくれると有り難いのになあ、という気分が残ります。
>不動寺
俺も行ったこと無いですね、西武線経由でさほど遠くもないのですが。
オールスターの頃の、必勝祈願の御利益をみてから行ってみy(罰当たり!
>人々の喜怒哀楽を出したり入れたりして
わかる気がします。
人間というか、日本人くらいにまで制限しても良いかもしれませんが、喜びや苦しみや悩みや感激は現代人
と変わらないことが多いと思いますですよ。問題解決の発想や、喜色の表し方に差こそあれ、親が子に期待する
ことだとか、それを煩わしく思う子の気持ちとか、好いた相手に好いた相手がいて悔しいとか、出世して笑顔に
なる者、先を越されて歯噛みをする者だとか、電車の一両バスの一台の中で見かける人たちの感情は、
そのまま数百年遡っても同類のものを探すことが出来るだろうと。
そうなってくると、話の枝葉が育つ種は無数にあるわけでこれを使わないのは、ちと贅沢すぎるかなと、考えて
しまうこともあります。その種には自分自身も含まれているわけで、自身に目を向ける時間を取ることは有効かなあ、と。
>もと小学生さん
天気が良くても、風が吹くとまだ首をすくめてしまいますね。
持ち込みについては前スレの、長耳の長吉さんがデビューされた経緯がとても参考になると思うのですが、残念ながら現在
いまだ倉庫です。
応募する賞の傾向については、>峰隆一郎氏、宮城賢秀氏系 の部分が具体的だと、絞り込めるかな?
と思います。ただ以前に平安後期さんが主な新人賞の募集要綱をまとめてくださったんですが、歴史云々に
関わらず500枚は多い方ですね。
ところで、峰隆一郎の「剣鬼 佐々木只三郎」のあとがき、資料をさぐっていく経緯は、俺、時々読み返しています。
>大河内 銕三郎 さん
江戸時代を題材にしています。
>もと小学生さんへ。
素っ気ないような答えなんですけど、別に素っ気ないわけではなくて、
峰隆一郎氏、宮城賢秀氏系のノベルスを書いておられるなら、
「峰隆一郎氏、宮城賢秀氏系のノベルスを出している出版社に持っていけば良い」
というわけです、はい(^◇^;)。
となると、自ずから出版社は見えてくるわけでして、廣済堂文庫、光文社文庫、
祥伝社文庫、徳間文庫、学研M文庫、コスミック・時代文庫、双葉文庫、なんて
ところが上げられるのでは。
で、その中で中堅以上の大手は当然ながら敷居は高いが、またいでしまったら
いきなり先生扱いと。中堅未満であれば、敷居は低いから、まずもって読んでもらえる
確率が高い上に、出版してもられるチャンスもあるが、ただし一生乱作を続けて破綻する
運命になる可能性も(^◇^;)。(間違いなくあっしは後者。うう)
で、賞についてはよくわかりません。10さんがおっしゃるように、平安後期さんが
まとめてくれたリストが、ずいぶん前の方にあったと思いますよ。ただ、実はそ
のクラスの作家は、ミステリーから時代小説に移行した人間が多いので、意外と
そっち関係の受賞者が多いんですよね。江戸川乱歩賞とか。(峰氏はどっちだっ
たかなあ……問題小説の新人賞だったことは覚えているんですが)。ああ、
あと脚本家から移行してくる人も多いです。大御所では隆慶一郎氏とか。
でも500枚とか書かれてるなら、まずは敷居の低いところにでも持っていって
みては如何でしょう。その手の書き下ろし文庫なら、大体250ページ強のものが
多いですから、分量的にはちょうどぐらいですね。1ページに原稿用紙2枚弱
入りますから。
江戸時代を含め、歴史物を書ける若手は少ないようですから、考えているより
気軽に会ってくれるというか、まず原稿を送ってくれということになると思います。
>10さん
いやまったくその通りだと。で、自分の心をどこまで掘り下げてみられるかどうか。
時代小説って、一見簡単そうだし、多少文章力のある人なら、「エイヤットォー」は書けて
しまうと思うんですが、その先が難しいし、奥深いですよね。それがまた楽しみでもあるし。
「佐々木只三郎」は読んだことがないや。今度買ってこようっと。
>月代
なんか禿げ〜月代で盛り上がっているようですが、僕はどうもあの月代が好きじゃ
ないんですよねえ……。単純に「カッコ悪う〜」って違和感だけなんですけど。
で、登場人物に月代剃らせるのが嫌なもんで、主人公がみんな落ちぶれた浪人になって
しまうという困った事態が(^◇^;)。
242 :
もと小学生:04/02/17 23:08
先輩方からの早々のご教示、たいへん恐縮です。
>10様
どうも有難うございます。
なんか、見回り組の史・資料って、以前探したんですが無いみたいですよね。
>長耳の長吉 様
どうも有難うございます。
素っ気無いなどとはとんでもない。
まさに、ストレートなご教示にて、本当にそうだな、と存じました。
一生「濫作」というのは、厳しい世界ですね。
しかし、シロウトが生意気ですが、やっぱ好きなんで、出版できようができまいが、
書いてゆこうと思っております。
お恥ずかしい。濫作でした。
244 :
もと小学生:04/02/18 14:38
<長耳の長吉さま
あのう……自分でも気が付かず「濫作」に変換していたのです。
投稿後に掲示板を見て、この字でいいんだっけと、一瞬、考えました。
わたくしも「乱作」と思っていたものですから……。
自分の曖昧な知識に対する反省は棚にあげて、コンピュータに教えられ
た不甲斐なさだけが、ヒシヒシと感じられる今日この頃です。
どうも失礼致しました。
乱は文字通り戦争などによって世の中が乱れることですよね。で、濫はみだりに、秩序
なくという意味でありました。頭のどこかに記憶として残ってるのに、変換してものを注意も
せずにアップしてしまうのが僕の悪い癖。ああ……自動校正ワープロ欲しいです。
246 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/18 21:04
堺屋太一の近未来予測小説「平成三十年」
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/7553/ >いつの時代どこの国でも、世の中の根底にある発想と体制を改革することは難しい。
>すべてが行き詰まり、みんなが苛立ち、改革を唱える。それでも、仕掛けの改良
>(リストラクチャリング)に停まり、発想と体制を変える大改革(レボリューション)
>にはならない。織田信長が歴史の舞台に登場した1570年代もそうだったが、今から十年後
>の2010年代もそうなりそうだ。
やっぱり今月の歌舞伎は断念。残念無念。
248 :
名無し物書き@平安後期:04/02/20 14:48
今日は久々にノホホンとした午後ですじゃ。
こういう日を多く作って、目指せ!勤務時間に執筆@京極堂、ですじゃ。
↑給料泥棒とも言ふ、、、w
確かに雑学本は出典がはっきりしないことが多いですよね。
来年は、元ネタがどこの与太話かわからぬ義経の雑学本が大量に出回りそうで、
それを真に受ける一般庶民も大勢いそうで、今から鬱です。
2chでの誤字脱字を気にしてたらキリがありませんですぜ。
と、割り切るようにしておりますです。あっしは。
文法・文脈が少々変でも(・ε・)キニシナイ!! (・ε・)キニシナイ!!
持ち込みは不可、が他のスレでもしばしば見かける結論ですが、
長吉氏のレスを読むと「ほー」と思いますね。
なるほど、ジャンルによっても需要と供給の幅は違いますものな。
>もと小学生氏
500枚とは大作ですね。
見回り組云々ってことは、やはり時代設定は主に江戸ですか?
おお、平安後期さん、素晴らしい午後でしたねえ。勤務時間だろうが何だろうが、
時間は有効に使わねば。これからもがんがん書きまくってください(^_^;)。
しかし同僚の方とか少ないんですね。いつも書き込みを拝見してると、いろいろなところに
出かけてもおられるようですし、なんだか二足のわらじを履くにはいい環境のようにお見受け
しますが。僕も会社の仕事が激務でなければ辞めなかったんですけどねえ……
もし生まれ変わるようなことがあれば、こんどは公務員になろうっと。しかも夕方5時にパッと
帰れるような比較的責任の少ない地位がいいな……なんて、そんな甘いもんじゃないの
かな。
ようやく来週末脱稿できそうな気配となって参りました。脱稿したら、まず床屋に行って
(もう何とか原人みたいにぼさぼさです)、湯河原の梅林でも見に行きます。お湯に浸かっ
て憂さ晴らし。そうでもしないと、机に向かって一日何十枚も書いてると、ほんとに疲れ切って
しまうんです。だからもし、二足のわらじでも毎日書けるような職業に就けるのなら、その方が
かえって気分転換になり、収入的にも落ちついて書けるんじゃないかなって気がします。
僕の場合、エイヤッと会社を辞めちゃったもんですから、生活費のためにも書かなければ
ならない部分があって、それがストレスになりやすいんですよね。でもまあ、書くのは大好き
だからいいんですけど。
やはり何かを書きたいという欲求を抱えている人たちは、よく考えて職業を選ぶべきです
ね。目先の給料とかではなく。給料安い代わりに、ぴったり定時に終わる職業とか。
あー、なんだか人生失敗したような気がしてきた……酔っぱらってやる!
250 :
もと小学生:04/02/21 12:02
>平安後期 さま
どうも、はじめまして。
書いたやつは江戸です。まだ推敲もしておりません。
それから……「見回り」って、私、書きましたが、見廻りでしたね。イヤァー……。
たしかに、誤植は気にしたらキリがないですが、重ねてスンマセン。
あらためて『江戸幕府役職集成』を見ると「京都見廻役」が正式名称みたいですね。
いやぁ。2chが出来る以前の頃は激務だったんすよ。
んで、その頃身につけた知識を武器に、
残業ナシで帰れる環境・あわよくば勤務中にも書ける環境を捜し求め、
ここ何年か転職をくりかえしておりやした。
やっと二足のわらじを履いても大丈夫そうな環境になったかな、という感じです。
生活費のために書くというのは、やはり大きなストレスだと思うですよ。
もちろんプロならば、おのれの書きたいことばかり書いてもいられないのでしょうけど。
ただ生活費のために譲歩するのは極力避けたいと思うて、
将来は二足のわらじで行けたらいいなぁと自分は思ってます。
今の仕事も嫌いじゃないですしね。
もと小学生氏はやはり江戸ですか。
江戸好きはこのスレにも多いですのう。
2chでの誤字脱字はともかくですが、作品の推敲は大事になさってくだされ。
ははあ、やはり大変なご苦労があったわけですね。
そしてようやくいい環境を勝ち取ったと……失礼致しました。
しかし転職できるというのが羨ましいです。それだけの技量がなければ、次の会社
が雇ってくれませんものね。僕の場合は、その会社を辞めれば、もっと小さい会社に
しか転職口がなく、さらに忙しくなってしまうのは確実だったものですから。それなら
元の会社で我慢するか、思い切って自分に賭けてしまうかという選択しかありません
でした。やはり武器というのを身につけておかないといけませんね。酒飲んでばかりじゃ
スキルアップしないのだ……。
ああ、もう6時。一枚も書いてない。焦れ!
山本周五郎さんか池波正太郎さんか藤沢周平さんの短編作品で
道場の後を継いだ女性剣士がお手伝いさんの若い女の人に影ながら好かれていて
おならで試合に負けてしまった。と言うのを探しています。
どこの出版社で何と言う作品集に収録されているか教えて下さい。
書き込み忘れていました。鬼平犯科帖のテレビシリーズでも女性が女性のことを好きになる
話があってそれは原作にあったのでしょうか?
それとNHKで去年新春していた金曜時代劇「江戸娘飛脚」と言うのも原作は小説で出ているのでしょうか?
グーグルなんかを使ってもわからなかったようなのでここの方々ならわかるかなと思い書込みしました
ヌレモ(・ε・)キニシナイ!!
とはいえ、作品となった場合、それこそ「新選組か新撰組か」ということにまで
こだわる読み手もいるわけですから、気が抜けない部分ですね。時代考証の次に困難な点かもしれません。
書くため調べるための時間を作ることを常に念頭において仕事、という点で、俺も平安後期さんと同じかもしれま
せん。よりベターな目的達成を果たすためには、選択肢が多い早い時期が多いと思いますし。
同じ会社内でも部署によって、仕事するフリをしながらワードパットでちょこちょこプロット、なんてことが
出来るところがあるわけですから、そこに居続けられるように根回ししたりとかw
どういう形であれ、書き続ける意欲を失わないためにエネルギーを使うことも
執筆スタイルの一つではないかな、と思います。
>長吉さん
ムリをして作った時間で観劇をしても落ち着かないですしのう。
執筆、燃えてください。酒はそのための燃料ですって!
>もと小学生さん
剣劇シーンの表現パターンって悩みますよねえ。
>253
「剣客群像」 池波正太郎 / 文藝春秋の「妙音記」でしょうか? 辻投げをする女武芸者の話だとするとこれで
決まりなのですが……
金曜時代劇の「人情とどけます」の原作は、「おんな飛脚人」 出久根達郎/講談社 ですね。
鬼平は原作にもテレビにもうといので、
こうした質問に強い、
板から板をさすらう歴史・時代小説ファン 弐
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1055648746/l50 の門を叩かれるといろいろとエピソード付きで教えて貰えるかもしれません。
256 :
名無し物書き@平安後期:04/02/22 13:39
確かに、同じ会社の中でも時間に融通のきく部署と、そうでない部署がありますね。
うちの会社でもクライアントの都合で終電・徹夜があたりまえの部署がありますが、
あっしは自分で予定が組めるので定時ダッシュも可能です。
創作は孤独な作業ですもんね。
通勤や勤務で外界と接する時間があることは、自分にとって良いバランスだと思います。
まぁまだしばらくは、創作に没頭できる時間を求めての根回しの時期が続きます。
兼業作家志望の皆さま、良い環境作りをめざしてともに頑張りませう。
長吉氏のように、何だかんだ言ってもおのれの筆だけで生活ができるというのは、
羨ましいことでありますね。
ご苦労もストレスも多いでしょうが、あっしらの励みにもなります。
締め切りとの闘い、頑張ってくだんせ。
>253-254
江戸時代の女性について関心がありそうなご様子ですね。
女性を主役にした作品でも書かれるのでしょうか。
257 :
大河内 銕三郎:04/02/22 13:49
>>255 どうも有難うございました。「剣客群像」収録「妙音記」持っていたのに無くしてしまって
それと「人情とどけます」も前から探していたので助かりました。
>>256 >女性を主役にした作品でも書かれるのでしょうか。
ちょっと女性同士の恋愛を扱った時代歴史小説を探していましてそれで質問させていただいたのです。
書ければいいのですが文の才能が無くて・・・
>>257 こういうところもあるのですか今から行ってきます
どうもすみませんでした
259 :
もと小学生:04/02/24 00:24
>>255 10様 はじめまして。
たしかにチャンバラシーンには悩みます。
時代小説フリークではありますが、武術とか、興味ゼロですから。
『千葉周作遺稿』という古書を手に入れて、それで、動きのパターンなどを
研究しています。あと、津本氏などの表現を良く読んでいます。
それよりも、キャラクター、時代考証、えっちシーン、既知の史実の新解釈、
ドンデン返しに精力を傾けたほうが面白いものになるのでは、とは、自分の
意見ですが、どんなものでしょうか。
もっとも「剣客商売」とか大好きです。ただ、チャンバラシーンは、飛ばして
読んでいます。
眠狂四郎も、あの、危険信号飛ばしまくりのキャラクターが面白いので、好き
なのです。
新しいパソが来ました。
ノートからデスクトップに乗り替えたので、モニターとHDD容量のでかさに
唸っています。なんというか書斎を増築した気分ですな。
なにもかもがピカピカで気後れしているのが、ちと情けないですが。
選択の決定打になったのは、モニターの両サイドにスピーカーが設置
されていることで、小説を書きながら音楽が顔に吹きかかってきたら
気持ちよかろうという目論見。没入のきっかけになってくれるとうれしいのですが……
>254さん
書名が思い出せないと苛々しますよねぇ。
昨年だったか、鳥羽 亮が「剣客春秋 女剣士ふたり」という作品を
書き下ろしていました。ご趣旨とは異なるかもしれませんが、二人
同時に登場するというのは珍しいのではないでしょうか。
……黄薔薇の某さんが、池波正太郎のファンという設定でしたね。
>大河内 銕三郎さん
なるほど。二重にタイムリーな話題なわけですね。
>もと小学生さん
チャンバラにしろ武術にしろ、時代小説の華の一つだと思うので、
その他の事柄と俺のなかでは均等ですね。
ただ、特定のシーンを読み流すあるいは飛ばすというのはわかります。
濡れ場が読めない、拷問シーンがだめ、愁嘆場は斜め読み、文中に
作者が登場するとすっ飛ばす、苛めの場面は見るのもいや、自然描写に
興味なし、食事の場面はお腹がすくから困る……といったことはあるでしょうし、
また聞いたことがあります。
これは読書傾向にもかかわってくる部分で、「江戸の市井小説は、貧乏くさくて
嫌い」とか「捕物帖は、科学捜査じゃないから好かない」(←例外も
あるのですけれども)という意見も、これまたわからなくもありません。
……もったいない、とも思いますが。
アクションシーンを差し込む時にいつも悩んでしまうのが、主人公の腕前の強さ(または弱さ)を
最初に見せる工夫のバリエーションについてでして、数人の脇役をばったばったと
やっつけて魅せるというのは明快ですけれども、「またか……」という気持ちも動くのです。
この「またか」は「冒頭なんだし、なんだかんだいって勝ち残るのは明らかなのに……」と
続いてしまうのですね。
真剣で切り結ぶということは命懸けなわけですから、格下を相手にする
時にでも、どこかしらに緊張感を漂わせたい……と思う反面、逡巡や
恐れといったものを露骨に出すと、読み手の爽快感を削いでしまうの
ではなかろうか、と。
俺が、剣豪ものの長編を書きあぐねている理由の一つでして、真剣を振りかざす
場面を最後に一度だけもってくる構成にしたがるため展開がどうにも短編向きに
なりがちなんです。
もちろん、いわゆる雑魚との戦闘しか手段が無いわけではありませんから、
イマジネーションの不足に原因があるわけなんですけれども、といって完全に禁じ手に
するには一対多でくるくると敵を打ち倒す、という場面は捨てがたいという優柔不断さもあり……
どうも、中途半端にリアリティーにとらわれているんですな。
リアルを越えたところに、剣豪の凄みの一端というものが潜んでいるとも思うのですが……
>>260 >書名が思い出せないと苛々しますよねぇ。
はいっ家にあったはずなのにタイトル作者名がわからないのでやきもきしてました。
>「剣客春秋 女剣士ふたり」
>黄薔薇の某さんが、池波正太郎のファンという設定でしたね。
時代劇好きで女性同士の恋愛にも理解をお持ちの方、どこかで御見かけしましたが
貴方様のような気がして・・・
263 :
名無し物書き@平安後期:04/02/28 23:21
10氏は今までノートで創作でしたか。
ノートだとディスプレイが近すぎて、長文打ってるとしんどくなかったすか。
前の会社がノートPCだったので、その時にかなり視力が落ちた気がしました。
>キャラクター、時代考証、えっちシーン、既知の史実の新解釈
あっしもこれには精力傾けてますなぁ。えっちシーンは除きますが。
個人的嗜好ですが、キャラの立った小説が(・∀・)イイ!!です。
取り憑かれたように京極を読んでいるんですが、
どうにもこうにも榎木津のお馬鹿なキャラに惚れまして。
こういう破天荒な人物を自分の創作の中にも登場させたい!と目論むものの、
常識はずれのモデルが身近にいないと難しいですな、こういうキャラは。
奇人変人にシンパシーを感じるのは、自分も変人のAB型だからかもしれませぬ。
# あ、自分をモデルにすればいいのか??w
都合、眼鏡を一度、レンズを二度替えましたねえ。
部屋のレイアウトをあれこれいじくっていたので、移動が容易な
ノートにしていた側面があったのですが、書棚の位置がおおむね定まり、パソの位置も決めました。
視力も現状で留まってくれると良いなー。良いなー。
シリーズや書き手の代名詞になるような、特別なキャラの創造は
やりがいのある模索ですな。そのキャラが登場したことが、歴史・小説
ジャンルの事件、といったもの……うはー、こりゃデカイ。
でも不可能ではないでしょう、先人がやれたことですけん。
京極堂に取り憑かれると、次に誰のどの作品を読んでも物足りない時期が
長くなるという風説がw
>254さん
俺やもしれませんし、そうじゃないかもしれませんのぅ。
歴史を眺めることは多様な遍歴の人物を識ることにもなるわけで、
嗜好が特別(とされる)人物でもなまなかのことでは「そういう人も
いるだろう」と受け入れる寛容さといったものが生じやすい、ということは
あるのかなーとか。
265 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/02 21:58
私もときどきノートを利用する。その場合、デスクトップ用のキーボードをつないで、寝転がって打ってます。
楽は楽なんですが、そのまま寝ちゃうことも……(笑)
ところで、皆さんは執筆中、音楽とか聞いてますか?
私は書いてるシーンに合わせて選曲してます。
戦闘シーンならワルキューレのキコウ(字を失念)、悲しいシーンならG線上のアリア、単なる喧嘩のシーンなら仁義なき戦いのテーマとか。結構乗っていいですよ。
>>265さん。
僕は音楽だめですね。かけると必ずのめり込んじゃって、原稿書けません。書き終わった
後です。お気に入りの曲をかけるのは。資料とかを読みながら。
ご無沙汰しておりました。その他、人斬りシーンとかについて書き込みをしたいことも
あるのですが、今日はとりあえず。
267 :
名無し物書き@平安後期:04/03/05 14:06
歴史上の人物イメージが
自分の中でステレオタイプになりつつある昨今ですが、
思いきりイメージからはずれた人物像を造形してみたいものですなあ。
京極堂に取り憑かれると、
まずはPCを立ち上げるのがおろそかになりますな。恐ろしや。
>265
インストがお好きなようですね。
あっしの場合は、執筆にのめりこんでると何も聞こえなくなりますねん。
だから何がBGMでも同じことでして。
長吉氏もそのようですが、音や画像に意識をやると、
今度はタイピングがストップしてしまいますしね。
# 悲しい気分を増幅させたい時はカノンなんかもいいでっせ。
268 :
大河内 銕三郎:04/03/06 18:38
長吉さん、
>>267さん、名前を入れ忘れちまいました。
>>265です。
確かに私も乗ってないときに聞く音楽は〔雑音〕にしかなりませんが、乗り始めたら最強の味方になります。
まぁ、人それぞれですが。
カノンは確かに名曲ですが、どうしても『新世紀エヴァンゲリオン』を思い出してしまうため、どうもイカンです(笑)
沖田総司が「逃げちゃダメだ」とか言ったりで(笑)
短い書き込みで申し訳ないです。
人を斬るシーンですが、もちろん僕の場合、なんにも考えずにバッサバッサと敵を斬り
まくってるんですが(-_-#) 、ただひとつ。
「読者が、こいつ斬り殺してくれ」
と思わず願ってしまうような、いわば「捌け口」のような観点から、主人公に
斬らせるという点も重視しています。つまり、実際のこの世の中では黙って指を
くわえているしかない悪人に対して、読者の代弁者としての「凄腕の主人公」を
設定してやることによって、読者の溜飲を下げていただくということです。
エンタテインメントですから当然のことなのでしょうが、僕はそういう視点を
忘れないように書いているつもりです。言わば「義憤」に近いでしょうか。
ところで先日、初めて湯河原の梅園を見てきました。暖かい一日で、こころ
ほぐれました。熱海の古木と違って(それはそれで趣があるのですが)、湯河原
のそれはまさに青春真っ盛りといった勢いのある風情で、山の斜面がすべて
紅梅白梅に染められているのは、それはそれはみごとでした。仕事の憂さを
すっかり忘れてしまいました。帰りには、湯河原の柔らかい湯に使って、久しぶり
の極楽気分を満喫しました。
万葉公園の遊歩道から露天風呂が丸見えで、けっこう緊張しましたが(^_^;)。
↑誤字脱字いっぱい失礼(-_-;)疲れて……いやいや酔っぱらってます。ごめん
なさい。
梅は見に行きとうござんすが、そろそろ花粉症で出不精でごんす。
いいなぁ湯河原。
↓時代劇板で見つけたので、取り急ぎお知らせ。
105 名前:名乗る程の者ではござらん[age] 投稿日:2004/03/09(火) 14:41 ID:???
壬生義士伝 〜新選組でいちばん強かった男〜(再)
【テレビ東京 月〜金 11:35〜12:30(全10回)】
3月10日よりスタート!(3月23日最終回)
花粉症なら、耳鼻咽喉科に行って、「アレグラ」を処方してもらえば、それで
しのげますです、平安の旦那。抗アレルギー剤だから、副作用もほとんどない
ですから。
湯河原に続き、その一週間後に、小田原城に行って来てしまいました(^_^;)。
うらやましーだろー!!!(^◇^;)
もうなんつうか、ヤケの伊豆半島通いであります。
でも初めて訪れた小田原城の天守閣から外を眺めたら、ちと、豊臣との決戦
に破れた後北条家にシンパシーを感じましたぞよ。
帰りには、小田原駅近くで、刺身をばくついて酔っぱらいました。東京と違って、
安くてうまいでんな。いつか北条一族の誰かについて、歴史小説ではな(それ
はまだ実力不足)、時代小説を書きたいなと思いながら、ぐでぐでに……
相模湾の魚は、いや、遠出してまで喰う価値がありますなあ……ホウボウの
塩焼きには感動しましたどすえ(^^ゞ
273 :
名無し物書き@平安後期:04/03/16 23:32
長吉氏も花粉症でしたか。
いや〜、今年はホントに楽なんですけどね。
一度花粉を吸い込んじゃうと、その年の量が多かろうが少なかろうが、
もうクシャミ全開になりますもんで、外出がとにかくおっくうです。
マスクがあると、視界が妨げられて花見気分もイマイチ。
しかも杉が終わってもヒノキもあるんすよ、あっしの場合(ノД`)
そういや、日本史板に昔あったネタスレ【こういう人は合戦で嫌われる】に
「花粉症の隠密」というレスがありましたっけ。ワロタです。
平家物語の巻九にある宇治川渡河を実感するために、
こ、今年こそこの時期に宇治川を見に行くんだ!と思ってたものの、
転職1年目の今年は休みが取れそうになく断念です。
伊豆・相模は、やはり海産物がウマイですな。
源頼朝が伊豆の海苔を都に贈ったなんて史料もあるですよ。
海水浴客でにぎわう前の海も見たいですねえ。
4月の鎌倉祭りは江ノ電でのんびり行くとしましょうかねえ。
ははあ、伊豆の海苔を朝廷に。
なんだかほんのりといい話ですね。そうですよね、彼らは合戦ばかりしてたわけ
じゃなく、今と変わらぬお付き合いなんて面もあったわけですからね。
鎌倉祭りというのは知りませんでした。ちと調べて行ってみます。
花粉症の隠密は、笑わせてもらいました(^^ゞ。ところで、ほんとに「アレグラ」と
いうのは特効薬ですよ。この数年ぐらいで出てきた第三世代だったかの抗アレ
ルギー剤です。お爺ちゃん先生とかだと、この薬知らない人も多いみたいです。
抗ヒスタミン剤みたいに、ただ鼻などの炎症を抑えるという原始的な薬ではなく
(市販のものはほとんどこれ)、体内で形成されるアレルギーのカスケード現象
を(Aという物質がA’に変わる過程でBという物質がB’に変わり……という
一連の化学反応)を、いくつかの箇所で遮断してしまうという原理で、
これによって「大変だー! 敵が来たぞー」という免疫の反応を、途中でブロック
してしまうわけです。ですから、市販の薬よりも、逆にずっと副作用が少ないわけ
です。
これを朝晩2回飲んでると、ほとんど健常人ですよ(^_^;)。外出の多い人は、
目薬も必要かも知れませんが、とにかく鼻水とかほとんどまったくといっていい
ほど出ませんから……
実はアルバイトで、優秀な皮膚科の先生のゴーストをやったとき、最新の
治療法とその原理についてたんまりとレクチャーしてもらったときに知ったんです。
いや、ほんとに、神様が作ってくれた薬かと思いましたよ……長年の春先の
苦しみから一気に解放されたんですから。
というわけで、是非是非おすすめしてしまいます。
へええ〜。そりゃ実益も兼ねたバイトでしたなぁ。
医者ではずっとタリオンって薬をもらってたんですけど、
効いてんだか効いてないんだか、、って感じだったです。
かかりつけのとこは、確かにお爺ちゃん先生ですw
体質にもよりけりかもしれませんが、試す価値はありそうですね。
お勧めありがとうござんす。
鎌倉祭りは4月13日前後の1週間に
野点とか静の舞とか太鼓とかいろいろあるですよ。
あっしはもちろん流鏑馬目当てで行きます。
源頼朝の命日が1月13日なのですが、
まぁ陽気の良い時に月命日を催すという趣旨のようです。
ぼつぼつ来週あたりは段葛の桜並木もきれいでしょうなぁ。
小田原よりやや東にある、湘南平の桜のアーチもきれいでっせ。
他にもお勧めのところがあったら教えてくだんせ。
ふと思い出したんですけど、薬といえば、
今昔物語集にもいろいろ医療関係の説話がありますなぁ。
子供の肝を食う話とか、、、ガクガク(((n;‘Д‘))ηナンダカコワイワァ
やっぱり大陸の影響を受けてるんでしょうかねえ。中国にも、その昔、
召使いに赤ん坊を盗ませてきて、それを蒸して食べた貴族のことなんて
どこかで読んだ記憶があります。怖い……何て本だったかな???完全
記憶喪失。
鎌倉祭りの情報ありがとうございます。楽しそうですね。行ってみよ。ちょうど
仕事の区切りがついてるころだし。鎌倉の流鏑馬もちゃんと見てみたいなあ。
何時間も前から場所取りせにゃいかんのでしょうねえ。
最近忙しすぎてぜんぜん本を讀んでないんですが、この前書店で、
「新撰組全隊士徹底ガイド」という河出文庫を見つけました。こういう
労作があると、ほんとに助かるなあ(新撰組を書くつもりはないんですが)。
「織田信長合戦全録」なんて本もそうですが、こつこつとひとつのことを
調べ上げている人々に、心の底から敬意を感じます。こっちは、そういう
ものをひっくり返して、いい加減な時代小説に仕立て上げてるんだから、
まるで贋物を売る香具師の気分に陥って、申し訳なくなります。
ちゃんと勉強して、早く歴史小説を書けるようになりたいものです。
反省。
そう言えば10さん、お忙しいんでしょうかねえ……。お元気だといいんですが。
先日、家機が腹出陣前に家康が泊まっていたという別荘跡が発見されたそう
ですね。明日午前10時半と午後1時半に現地説明会が開かれるそうです
が、静岡県磐田市じゃあ無理だなあ……
↑家康の打ちマチガイです。なんでだろー
↑あ。さらに関ヶ原出陣前にの打ちマチガイです。なんでだろー
たびたびすみません……
年度末ですし、リーマンは色々ありますからのぅ。
仕事が忙しかったり体調崩してたりすると、
ROMは出来てもレスするまでには至らないこともありますからねえ。
今は太平記を読み直しておりまして。
北条氏はイマイチ好きくないあっしでも、
北条勢の最期には(ノД`)ウルウルしてしまいます。
滅びの美学という意味では、幕末に幕府に殉じた側にも興味ありますね。
#赤ん坊を蒸して食う、、、、。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ああ、そうか……年度末か……。
サラリーマン時代もまったくそういうことに関係のない仕事でしたし、ましてや
今はもうすっかり浮世離れして、昼風呂はいるのが楽しみという自堕落な
生活を送ってるんで……そうか。10さん今ごろてんてこ舞いなのかもな。
頑張ってください。
僕も、なぜか北条は好きじゃないんですよね。後北条も、気持ちが入らない
というか。でも確かに最期の時期だけは、豊臣憎し、裏切った伊達のばかやろー
前田がなんぼのもんじゃいみたいな気持ちになるのが不思議です。この前
小田原城行ってから、さらにその気持ちが強くなってたりして……祖先からみると
敵方なんですけど。判官贔屓なんでしょうねえ。それとも関東贔屓なのかしらん。
僕は初めてというかようやく隆慶一郎の「かぶいて候」読み始めたところです。
冒頭から引き込まれますねえ……
へろへろ中でございます。ステレオタイプとか悪役の憎さの重要さについてとか音楽とか
書き込みしようと思いつつ、つまるところ、そのぅ、ご明察年度末で、へろへろ矢がつきてるやんけ刀折れてるやんけ
でがす。えー、また来ます。ちきしょう忙しいぜこんちきしょうこの経験は活かせしてみせるんぜあんちきしょう!
(大人げなし
あ、荒れてまんな……
今月末までかかるんでしょうか……自分に与えるご褒美を考えて頑張って
くださいませ。これが終わったら旅行に行くとか……
しかし、あんちきしょうって、そばに憎い悪役がおられるみたいですな。
叩き斬って……しまえるわけないか(^_^;)。
285 :
名無し物書き@平安後期:04/03/21 18:18
不幸な体験は小説のネタにしてやる!というのが、
自分を慰める手段だったりしますな拙者もw
ただ悪役キャラを創造するのはなかなか難しいですから、
「こいつだけは許せねぇ」という人物との出会いは一種のチャンスかもしれませぬ。
近所の公園を散歩してきました。
桜はまだ一分咲きでしたな。
――世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし――在原業平
この季節になると毎年毎年この歌を思うですよ。
庶民の花見は吉宗が飛鳥山に桜を植えたのがはじまりとか言いますが、
平安時代も貴族は管弦の宴を催してましたし、
どんちゃん騒ぎこそしないまでも庶民も桜を愛でていただろうと思うんですよね。
しかしどうしてこう、桜って日本人の心を捉えるんでしょうね。
米英にもそれなりの桜は植えられているはずなのに、
海外の知人に聞くと花見というほどのものはないらしいです。
# 考古学にはトンと興味はなかったんですけれども、
平安時代の〜発掘!とか聞くとそそられるようになりました。 生涯、勉強ですな。
今週、関東は花曇り&もしかすると雪かも知れないみたいですねえ。
毎年、花が先か、雨が先かみたいな争いをしているようですが、はて、今年は
どこへ足を運びましょうか。
僕の頭に浮かぶのはこの歌です。
−−桜花 散りぬる風のなごりには 水なき空に波ぞ立ちける−−紀貫之
なんだか、好きなんですよねえ。
いつぞや、吉野千本桜を、二週間ぐらいかけてゆっくりと味わってみたいもので
す。咲き始めから、散り終わるまでを、ひとつの旅の宿で味わうのも絶景かなと。
もちろん費用からして、家族置き去りですが(^◇^;)。
生涯勉強。その通りですね。そして、楽しいですね。
いいですねえ、堪能してみたいですねえ、咲き始め〜散り終わるまで@吉野千本桜。
リーマンには到底かなわぬ夢ですけど、
文筆業ならノートPCがあれば物理的には可能ですよね。
ただ気もそぞろになって、執筆に身は入らないかもですが(^^ゞ
今日は暖かいので、桜が一気にほころびそうでんな。
桜は満開にいたる時よりも、散り際が好きだす。
滅びの美学っつーか何つーか。
このスレにも何度か書いたことがありますが、
あっしが歴史上の人物に求めるものも、最期の潔さなんですな。
往生際が悪いがゆえに面白い人物もいますけどね。
それはそれで、とことんあがいた人物像を形成するのも楽しいかもですね。
288 :
長耳の長吉:04/03/27 11:54
何だか読み込みも書き込みもできないんですけど……
なんて書くと書き込めたりして……。
289 :
長耳の長吉:04/03/27 12:01
書けた……
たかが年度末、されど年度末、、、。ああ、しんど_| ̄|○
図書館にリクエストしておいた図書数冊が「用意できました」と電話をもらっても、
借りに行く時間がない状況でござんす。
人生いたるところに締め切りあり、でんな。
291 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/01 00:04
御意。でも、だかさこそ仕事がはかどる面もあったりして。あっしなんか、ケツ叩かれないと、
何にもしませんから。読書、昼風呂、ジョギング、酒で一日終わっちゃったりします(汗
292 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/03 02:29
ひっさびさに、「眠狂四郎無頼控」を読み返しています。
いやあ、なんという表現力。これが中国文学の力か。
とはまあ単純に申せませんけれども。冒頭からの叙述をたんねんに見ていくと、ハア、とため息が出ます(逆に、今の時代からはちと受け入れにくいのではないかという気もしてしまいますが)。どうもこの、素養が違いすぎるなと感じて、落ち込んでしまってます。
ところで皆さんは、現在なにか賞への応募作品を書くためにお忙しいのでしょうか。
さいきん書き込みをするのが、平安後期さんと、かろうじて存在することを許された僕だけ
に近いというのが寂しいです。連日書き続けると、なんだか日記を書いてるみたいになっちゃうでしょうし。うーん、ここで日記書いちまうかな(汗。
それはさておき、ちと前に、28ミリという広角テジカメが出ましたね。しかも3電源というリコーのすばらしさ。3万円ちと切るぐらいなのですが、以前申し上げたキャノンより、広角が使えるのがいいかなと思い、こっちに決定しました。単三が使えるのがミソでした。
294 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/03 20:46
ああ、はい。僕もつい一昨日そのカメラの存在を知りました。
リコーのカプリオG4というやつですね。しかも乾電池など3電源使用可という。
あっしは、乾電池も使えることを条件にしていたので、キャノンのパワーショットを
標的にしていたのですが、広角が使えるということで、いきなりこちらに乗り換えました。
もうちょい価格がこなれてから、7月ぐらいまでに購入を目指しています。
(でも冷蔵庫にいきなりガタが来ちゃったこと、そしてハードディスク内蔵のDVDレコーダー
がどうしても欲しくなっちゃったことがあって微妙ですが。女房は当然冷蔵庫最優先ですし……)
それはともかくも、歴史好きにとっては、建物を写す機会が多いですから、望遠よりも広角が便利なんですよねえ。お寺とかみんな横(縦)に長いですもんねえ。
295 :
名無し物書き@平安後期:04/04/04 14:15
近所の公園をまったり散歩していたら「無礼講だ」とか学生の宴会の声が聞こえてきまして、
無礼講といえば後醍醐天皇、、、などと何かと歴史と結び付けてしまう昨今です。
平安時代の貴族の日記は、行事の式次第を子孫に残すためのものでして、
書物としては決して面白いものではないのですが。
それでも時々、無味乾燥な行事の合間に個人の感情が吐露されていて、
そういうところが面白いっちゃ面白いですな。
2chに繋ぐようになってから日記を筆記する時間が極端に減って、
ここのとこは2年で1冊が終わるというありさまです。反省。
296 :
長耳の長吉:04/04/07 05:09
やはり、なぜか書き込めないときがあるようです……なんでだろう。
297 :
長耳の長吉:04/04/07 05:14
もしかして、もうこのスレ、容量いっぱいとかいうことあります?
なぜでしょね。
今は218KBだから、500KBの容量まであと半分あるですよ。
プロバイダの規制とかじゃないすかね?
気がつけば、桜の見頃も終わり、春の選抜も終わっている、という有様。
顔を引きつらせて仕事する日々が、ようやく、一段落です。ちぃと滅私奉公しすぎました。
一太郎の新しいのを購入し、ついでに音声入力(認識)アプリも導入してみました。
変換の精度はともかく、思いつくままにつぶやいたことがとにかくも
文章化されるのは、新鮮な楽しみがあります。
それこそ日記で使うような一般語に比べて、江戸もの関連の名に
まったく対応していないあたり、教え込みがいがあるな、と。
かつての時代特有の言い回しでも、無礼講のように生き残り続けるものもある一方で、
存在していたことさえ忘れられる言葉も多いですな。
テレビで時代劇が減少していく流れからして、時代小説の中でしか
使われない言葉は増えていく一方でしょうか。
>「眠狂四郎無頼控」
エッセイに、水商売の女性たちも愛読しているというのがあったと
思いますが、そうした広い層をカバーしている時代小説は果たして
他にあるのか? 古今未曾有ではないか? というほどの特殊な作品ですわなあ。
300 :
名無し物書き@平安後期:04/04/09 22:26
うちの会社もようやく何とか年度末の目途がついたかなと、、、。
うーん、しんどい1週間どした。来年はもっと楽に上げねば。
とりあえず乙でした。カンパ━━━( ´∀`)(|__| ☆ |__|)(・∀・ )━━━イ!!
音声入力は昔、インタビューのテープ起こしをやってる時に欲しかったソフトだす。
でもあの頃は精度以前の問題でしたなぁ。
何にせよ、PCに歴史用語を覚えこませていくのは、面倒でもあり楽しくもありですね。
白い巨塔:田宮二郎版@スカパーにハマっております。
今春放送されていた唐沢版より、やっぱりこっちの方が(・∀・)イイ!!
と思うと同時に、リメイクものが前作を超えるのは難しいなと思うことしきりです。
前作をなぞってもダメだし、奇をてらってもダメだし。
歴史物はどうしても古典のリメイクになりがちなので、
そうならないためにはどうしたら良いものか、と思いながらの毎晩です。
カンパ━━━( ´∀`)(|__| ☆ |__|)(・∀・ )━━━イ!!
古典を始めとする既存の作品で取り上げられた事変や、
人の生涯を書く場合の工夫……というと、
書き手と同世代の読み手に訴えかける腐心かなぁ、とかぼんやり思ったりします。
今の時代に広がっている空気というか無意識というか問題意識とかと
いった曖昧なものを捉えて突つき、なにかを現代人に気づかせて揺さぶるために、
増やしたり減らしたり、加えたり削ったり裏返したりをしてみる、と。
何種類か試みて、自分自身が揺さぶられたものを送り出せば、後悔も
少ないんだろうかなぁ、とか思いますな。というかそうだと良いなあ。
俺は、吉川三国志とか柴練三国志とか北方三国志といった呼び方が好きです。
読み手の側が、好きなバージョンを選べば良いという、開放的な印象を
受けるからです。
先日、遠藤周作の「沈黙」の草稿(あ、「沈黙の草稿」ってなんか良い感じw)が
発見されて、発表されたバージョンとの違いについての新聞記事を見ますた。
当然の事とはいえ、やはり試行錯誤の結果なのだ、ということを目の当たりにすると、
なにかにつけて途方に暮れる身としては、有り難いような気分になります。
今日、冬のコートをクリーニングに持って行きました。
春用のジャケットはやっぱり軽く、どこぞの旧跡なり博物館なりに遠出したく
なりますねえ。
302 :
名無し物書き@平安後期:04/04/10 23:58
野球見物のついでに、今日は称名寺@金沢文庫隣接へ行ってみました。
もう桜はすっかり散ってましたが、満開の頃はきれいだったろうなぁ。
仕事も一段落したことだし、これからの週末はまたお出かけ三昧かな、と。
双調平家の新刊キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!! なんですけど。
最近、平家物語関連の自分の創作意欲がとみに衰えているのは
ひとえにこの本のせいだと、改めて打ちのめされております。_| ̄|○
的確な考証・他にない斬新な解釈がこうも散りばめられていると、
「ええい、自分の読みたいものは自分で書いちゃる」という必然性が消えていく、、、。
この作品以上のものを自分が書けるだろうかというと、多分無理ですし。
まぁ自分が温めているのは、平家を元ネタにしたものばかりでもないので、
当面は少し時代をずらして試行錯誤してみたいと思います。
>自分自身が揺さぶられたもの
確かにそうですねえ。
行き詰まった時には「琴線に触れたものは何だったのか」という
おのれの原点を思い出したいですね。
# 「沈黙」や「サイレント」が頭につくと何かカコイイでんなw
PCで直接書くようになって何が大きく変わったかというと、
試行錯誤・推敲の跡が消えてしまうことですね。
推敲の跡をわざわざ横の行とかに残しておくことも、やろうと思えば出来ますが、
全部をそうするっつーのも、ねえ。
手書きだと自分の苦悩の跡がありありと残って、それはそれでいいですよね。
画面を多重に開いて比べながら推敲していく……というテもないわけではないのですが、
どうもとってつけたようですしねえ。
大きな展開の変化は別にして、まめにプリントアウトして赤線ひいたものを
市販のファイルに閉じておく、というアナログとの両用が一番ということに
なりますか……
越えがたい壁のような名作、というのは確かにあって、そのぅ「いっそこれを
書いたのが自分だったら良かったのに」というわけのわからないパラノイアな
パラレルワールドを妄想する心理状態になって悶えることが何度かあったりも
します(やばいやばい)。
ここらへんは、後発の強みであるところの既存の作品を推敲する行為でもって分析して
解析して隙を探していくよりないと信じ……でもって、でもって、現役の評論家に気に入られなくても良い、次の評論家に
褒めさせようという前向きか後ろ向きかも定かでない開き直りの気持ちを最近の
原動力にしていますな。
高名作品の書評や解説やサイト等の読書感想を読んで、自分の作品は既存の作品に比べてここが
足りない=自分の努力が足りない、と追いつめると息が青くなって顔色も悪くなり、
ぜんぶ投げ出してしまいたくなりがちなので、それこそ
>おのれの原点を思い出し
て、創作意欲を整理しつつ、自分も江戸時代を書きたいと震えた時の自分を信じて書いて
いきたいですな。
称名寺。
検索をかけてみると、おほ、なにやら創造性に御利益がありそうな……
今月の残りの休日は、歌舞伎、小金井公園(新撰組のイベントがあるそうで)と
埋まっていますが、5月の連休に行ってみあす。
304 :
長耳の長吉:04/04/13 04:49
平安後期さま、10さま、お疲れでございました。さぞやホッと脱力され、また執筆意欲も再び湧いておられることと存じます。
こちらは相も変わらず苦悶の日々、唯一の楽しみは散歩と風呂とスターバックスと赤ワインです(何時間仕事してるんだオラッ!)。
来週ようやく仕事か終わるのですが、月末には僕も歌舞伎にいきます。
「白波五人男」です。大奮発して一等席を購入してしまいました(-_-;)。これで
海老蔵の襲名披露公演には行けません……六月には取材旅行もしたいし、
物入りが続きます。冷蔵庫も壊れちゃったし。稼げども稼げども、みごとに全部
出て行きますな。
あっしもATOKの最新バージョンを購入、電子辞書と類語辞典が一発検索
できるので、けっこう気に入ってます。今までは別個にgooの国語辞典開いて
やりとりしてましたので、一手間省けた感じです(本棚の辞書引かんかい)。
以前導入を考えていると言った歴史辞書に関しては、物入りが続くのでまだ
先かなと。
過去の作品についてですが、いつか「長耳三国志」とか呼ばれてみたい
ものですねえ(-_-;)。
過去に書かれた作品を、いかに自分の中でリメイクするかですが、
これはもう自分の人生観、人間観、理想なんかがモロに反映されるものですから、
僕は逆に、あまり気にしないようにするつもりです(遠い将来の話)。
10さんのおっしゃる
「書き手と同世代の読み手に訴えかける」
という一語に尽きるんじゃないんですかねえ。
書き尽くされた物語に、自分の人生観なりを加えて焼き直すしかないわけで
すが、これはもう開き直りで、読者に受け入れられるかどうかは、出してみて
判断するしかないんじゃないかと思ってます。自分で書いていて、
思わず泣きそうになったり、作中人物の受け答えに思わず笑ってしまったり、
そんなレベルにまで入り込めればいいのではないかと。ただし、文芸作品と
エンターテインメントじゃ、だいぶ事情が違ってくるんでしょうけれども。
歴史小説が書けるようになるまで、あと10年ぐらいかかりそうだなあ……
それまではエイヤットオッ!の世界……ぐうう。
307 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/13 13:00
小金井公園の民家園にある居酒屋は、幕末からの建物らしいですね。
浅草にあったということですので、もしかしたら、天野八郎や輪王寺の宮さまが、こ
の店の前を素通りしたかもしれないと思うと、なんだかワクワクしてしまいます。
なんでも、戦後のかなり経つ時期まで現役で営業していた由。
江戸期の典型的な居酒屋というのは、イスや樽に腰掛けるやつでなく、座敷に上がり
折敷にチロリとか煮しめを乗せて、運ばせるようなものだつたようですね。
飯屋もそんなふうだった、と、宮本常一氏の著作で読んだ気がします。
三谷氏編集の『江戸商売図会』(正確な書名失念!)にも、そんな絵が載っていたよう
な記憶がございました。
小金井市の近所の某市にも、私が子供だった昭和四十年代まで「昔、居酒屋をやって
いた」という煙草屋さんがあり、今思うと、やはり座敷に上がりこむ形式でした。
意外に身近に貴重な史・資料があるもので、建築物などは壊されないうちに見ておき
たいものですね。
はあ、小金井公演にあるという居酒屋、ぜひこの目で見てみたいです。居酒屋というのは、
エイヤットォには欠かせない世界ですし。ちと遠出して行ってみることにします。
309 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/14 01:39
ただ、小金井公園のやつはカウンター式のやつでありました。
しかし、なんとなくよい雰囲気は残っていると思います。
それから小沢昭一サンのように「じようろや」をテーマパークに再現しろ、とまで
は言わないまでも、民家園に「揚弓場」くらい再現してもいいのにね。
ま、移築用の家屋としては残っていないでしょうがね。
あと、所沢市の三ケ島というところの神社に、天正期の民家(ホンマかいな?)が
残っているというので、かつて訪ねたら、なんと火事で跡形もなくなったとのこ
とで、とても残念に思いました。
横レスひつれえしました。
>「長耳三国志」
正しく劉備ですねw
や、しかし、俺も呼ばれたいっす。武蔵や忠臣蔵も一度は手を染めてみたいビッグタイトルで
すのぅ。
江戸東京たてもの園の居酒屋は、建物は幕末生まれですが展示されているのは
昭和40年代バージョンなんですよなあ。江戸好きとしてはちと残念。
どちらかというと同園は当時の農家(八王子千人同心の家とか)の暗さや、広さが、
江戸もの小説に直結かな、と。
江戸時代の居酒屋にテーブルがない、というのは日本通史の漫画を
正確に描こうと資料をあたった晩年の石ノ森章太郎も驚いたといいます。
「佐武と市捕物控」を描いている時に編集者も読者もそこに突っ込まなかった、という
ことでしょう。
というか、映画からテレビからおおよそ映像メディアでは、今のそば屋のような
テーブルが並んでその上に白いお銚子が二三本、というのがまかり通っていたわけですから、
しょうがないというか、逆にそういう絵面でないと「らしくない」と突っ込まれる可能性が大
だったんでしょうかのう。
>「揚弓場」
落語の二階ぞめきレベルで作ってもらえると楽しそうですな。ちっと遊ばせてもらうぜ、なんてんで
ピョーン。外してドーン。ピョーン。あたってカチーン。
スレほっしゅ!
312 :
名無し物書き@平安後期:04/04/18 17:55
通販雑誌を見ていたら、「江戸東京地図比較CD-ROM」なんてものがありました。
高橋克彦は星座のCD-ROMを持っているそうで、
何年何月何日と指定すると過去の星空が表示されるとかで、
世の中には便利なものがいろいろあるんですなあ。
いい陽気になりましたのう。
10氏と長吉氏は歌舞伎見物&小金井ですか。
あっしは茨城と岐阜に野球観戦に行ってくるす。
どうもこの季節になると現実が忙しくて、創作はそっちのけになります。反省。
この1週間はニュー速に足を踏み入れ、
「いろんな角度からの見方があるんだなあ」とスレをROMっておりました。
民衆が表立って知りうることは大本営発表だけですが、
ニュースは裏側が面白いですねw
あっしも「史実」として残されていない裏側を掘り下げたいです。
江戸東京重ね地図CDは、鬼平の舞台が検索出来たりしてなかなか
便利かつ楽しめる良アイテムなんですが、バージョン1で止まってしまい、
操作性や利便性といったソフトとしての部分が洗練されることのないまんま
になっているのが残念なところです。
先週は小説ばっか読んでいました。とつぜん恩田陸のミステリーにはまってしまって、
山本一力の新作長編を後回しにしてページをくってました。
やっぱ小説は良いですな。
ミステリーづいた頭になったので、ぽつぽつと捕物小説を打ち始めました。
捕物で同じ主人公を使うのはひさびさなので、なかなか新鮮です。
長編にしたいんですけれども、なかなか踏み切れません。プロットをたてただけで
途方にくれてしまい、被害者が一人減り二人減り……w
>史実の裏側
裏を表にして、それが定説化したら痛快ですねえ。
みなさま、お久しぶりです。
先月まで公募のことなどでちょっと忙しかったんですけど、
やっとひと区切りつきました。
(っていうか、もう学校も始まってしまったんんですけど)
またこちらで勉強させていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
>10さん
地図CDって面白そうですね。
わたしは今、長編の半分弱のところを書いてます。
ずっと止まってた作品なのですが、また書き始めました。
深川あたりが舞台です。
地図をカラーコピーしてファイルしてあるのだけど、
なかなか頭に入らなくて・・
先週、日本オオカミの頭骨が見つかったそうですね。
明治の昔から子供のしつけのために仏壇に置いてあった、というのが
最高です。
>雛さん
地図CD、ちょと寸の足りない孫の手のようなところがありまして、必携! というには
後一歩の残念があるかな、と思います。検索性が高いのは重宝するのですが……
今のところ、古地図を広げて虫眼鏡のほうが、詳細に横道なんかを調べるのには便利です。
平安後期さんがおっしゃられたとうり、現実であれこれと忙しくなると、創作は
し難くなりますから、「書けるときに書き進めておく」のが修練のためにもストックを作るためにも
結局は一番ですかのぅ。
しかし、あれですな、いかにメジャーな舞台とはいえ、同じスレで同時期に同じ深川をあつかった
小説を書いている人と出会うとは面白いもんですな。
大河「新撰組」を見てる人はいる? 水戸黄門や遠山の金さんのような娯楽時代劇と思えば、
まあ許せる範囲。でも大河の幕末モノとしては、ちょっともの足りない。
(/-\) 若い頃に見た、「花神」や「翔ぶが如く」と比べてはいけないのかなぁ。
317 :
名無し物書き@平安後期:04/04/25 22:45
ふーむ。完璧なアイテムとは言えないんですな。>地図CD
日立日帰りをしてきました。
車窓には田園が広がっていて、昔ながらの日本の風景という感じでした。
うちの方では農地がどんどん宅地開発されてビルが建ってますので、
雑木が多く空の広いこういう場所を見るとホッとしますね。
もちろん風景描写の参考にもなりますし。
ミステリーは、ツボにハマると思いきりのめりこんじゃいますな。
あっしも京極堂に取り憑かれてましたが、ようやく落ちたようですw
>雛氏
お疲れさんどした。
例の、女性が碁をうつ話を応募されたのでしょうか。
いいセンいくといいですね。
>おじん氏
すんまへん。早くもリタイアしました。
あっしもシリアスよりはギャグに走りたい口なんですけど、
やっぱり深く印象に残るのは泣ける方向性のものなんですよねえ(シミジミ
ご無沙汰です。
あっしも江戸地図CD持ってます。つい……ただし袋さえ開けてません。
なんか、買えばすんじゃってる今日この頃、反省です。
昨日「白波五人男」見て参りました。最高でした。奮発して一等席で見た価値
ありましたが、中村勘九郎の見せ場を取りすぎで、弁天小僧の名乗りも、
いささか……まあ、勘九郎だとどんな役柄でも楽しめるのですが、正統派
の芝居を見たい人間からすると、ちと作為を感じすぎるというか……
第4幕も、勘九郎メインで、それがあまりに目立ち過ぎちゃって、逆に
日本駄右衛門がかすんでしまったのがちと不満……。
>おじん殿。
いや、確かにそれは言えてるかも知れません。
白波五人男がそろい踏みをして見得を切る場面も、なにか力不足というか……
一代前、二大前の役者さんの方が、もっと重量感があったように思います。
線の細さが気になりました。大河ドラマも、おっしゃるとおりのような
気がします。
車窓を通して見る田園、というのは、それだけでなにかしら郷愁というか、
田舎もないのに、里恋しいような気分がしてきますな。
先日、高橋源一郎が、
「昔の日本(若しくは中国)は良かったなあ、人情はあったし、人の生き様は
クリアだったし」「ぶっちゃけ、現代なんてもうイヤ」という後ろ向きの姿勢によって書かれて
いる場合が多い、と時代小説や中国伝記小説書きを評していましたが、
後ろ向きかどうかはともかく、ノスタルジーを刺激しているのは間違いないかな、と思います。
ただ、この先、共通認識としてのノスタルジーは拡散する一方でしょうから
「現代の投影としての時代小説」から「過去を再現する要素の高い歴史小説的
手法を大きく取り込んだ江戸時代小説」に変化していく気はします。
「昔の日本人はよかった。人情があるのって素敵でしょう?(しみじみ)」の類から、
「これが江戸時代の人間関係。良いか悪いかの判断はまかせる(ウザイと感じるのもアリ)」くらいの
クールな形で江戸時代を提示する手法も出てくるかなー、とか。
「人情ドラマのために江戸時代を使ってみる」ものとの線引きは難しいのですが、
「江戸時代を選んだら人情と呼ばれてるものを無視できない」というくらいの、
なんというか、考証にのっとった攻撃的な人情表現をしていくスタイルをとらないと、
江戸時代に比べて親子段階から人間関係が希薄になっている(と思える)平成生まれには、
これまでの人情によるストーリ展開が、今以上に御都合主義として認識されて、読書体験での
満足を得てもらえないかもしんない……てなことを思いつつ、
捕物帖を一本打ち出し終えますた。
つまるところ、犯人の動機がどうも現時代っぽくって我ながらいけすかん、という有様なわけです。
ちぇっ。
>長吉さん
俺も観ました観ました。
ははあ、なるほど。同じ演目でもそういう部分に差違が生じるわけですか。
初見でしたのでひたすら弁天小僧菊之助の魅力に圧倒されていました。
この奔放なキャラクターを、他の役者はどう演じているのか、いろいろと観たくなりますねえ。
>おじんさん
好きです。楽しみに見ています。が、新撰組ものとして面白いかといえば苦しい……と。
幕末の多摩の貧乏道場主とその周辺、という目で見ると大いにうなずけもし、にやにやと
笑えもし、ちょいと鼻の奥がつんともし……なのですが、スケール感という点でどうしても
小ささを覚えてしまいます。現在、舞台は京ですが、この試衛館メンバーならば、いっそ上らず
多摩周辺のトラブルを解決しながら話をすすめ最終的には彰義隊へと流れていくものも
いた、といった展開を金曜時代劇で見たかった、というのが現在の感想です。
新撰組としての迫力はないのですが、とても魅力的には見えるのです。
返事があってよかった。ここの住人なら、大河「新撰組」を見てる人がいると思ったのです。
私はもう少し我慢して、見続けます。池田屋、蛤御門、鳥羽伏見、五稜郭と、これから名場面があるはず
なので、どんな脚本になるか楽しみです。
(/-\) 青春時代劇なら、やっぱり竜馬が主人公だと思うけど、マンネリなんだろうなぁ。
そういえば、沖田総司は女だったという、映画もあったかな。見てないけど。
322 :
名無し物書き@平安後期:04/05/04 22:33
「昔は良かった」という「昔」は、
こんなにも高度成長をする前の日本ですかねえ、個人的には。
舗装されていない道も昔は周囲に結構あったように思うのですが、
今はミミズが夏に鉄板焼きになるくらい土が覆い隠されてるのが悲しゅうて。
江戸時代も、飢饉だの口減らしだの、
決して「昔は良かった」ばかりじゃないですよねえ。
その時代時代の悲哀は、形こそ違えど必ずあると思いますし。
皆さまは歌舞伎見物だったんですね。
あっしは木曽川・長良川を越えて、岐阜へ行ってまいりました。
新幹線で富士川を越える時に、
「ここで頼朝軍と平家軍が対峙したんだなあ」と思うのはいつものことで。
今回は関ヶ原の近くも通ったので、戦国にも思いを馳せてきました。
その土地土地で何百年もワープできるのも、旅の楽しさですな。
ゴールデンウィークぼけ、終了! あー休んだ休んだ。
とはいえ、睡眠と部屋のかたずけと都内の古書店をうろうろして過ごしたようなものですが、
今回は、モノ運が良く、江戸関連本の他に、懐かしい小説や
専門誌(ガンダムのとかw)などとの出会いが連続してくれまして、
文字どうりに収穫の多い休みになりますた。
まあ、昨日のジャンプで、こち亀の両さんが、本に囲まれているのが好きという後輩に
向かって、
「活字だけじゃなく、生きてる物からも何かを吸収しろ。すごく片寄った生活だぞお前…」
というセリフがあって、胸に突き刺さるものもあります。
ここんとこ人が集まってていろいろ見られる所を新規開拓していないなあ、と。
古戦場跡、というのは深く深く思いを馳せていると、哀感がわき上がってくる……
時と、集団のダイナミズムに魅了される時とがあります。
歴史にifは無限回廊の入り口ですが、考えても考えても正解のない楽しさも。
324 :
名無し物書き@平安後期:04/05/17 21:27
古書店ならぬ書店へ行きましたら、
武具甲冑事典の廉価版が目に入りました。¥3800-
値段と中身を相談して、どーしよーかなーどーしよーかなーと迷い中です。
この週末になぜかいきなりテレ東で、
歴史スペシャルと銘うって弁慶についての放送が。
史実ぶってこんな嘘っぱちを流さないでくれよママン。・゚・(ノД`)・゚・。
前から覚悟はしていたけれど、
来年の大河義経もずっとこんなストレスを抱えるんだろうなと思うと、
今から気が重いです、、、。
325 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/17 22:00
いっそ時代にのって義経*弁慶やおいにしたほうが
はっきりフィクションだと楽しめるな。
326 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/18 01:20
お願いだから時代劇で「ちゃぶだい」出さないでくれ。
弁慶役がうじきつよし・・・小さくないか?
(/-\) 幕末オタクは、最近の大河を見て、ときおり。。・゚・(ノД`)・゚・。の気分になります。
16世紀初期のヨーロッパの話を書いている。
関係する知識を全部吐きやがれお願いします。服とか時計とか家とか雑貨とか。
北フランスは南よりいなか。
当然ドイツは超いなか。
寝るときははだか。
東から攻めてくるトルコ。
窓から落ちてくるうんこ。
弁慶×義経は
江戸時代すでにあった。
×←こういう表現やめれ
ヲタくさい
>>330 >うんこ
うむ。雨がふったらそりゃもう凄いことになる。
道は糞と厭な湿気であふれかえる。
334 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/19 17:53
金持ちが路地裏に入ると、こじきの子供がホウキを持っている。
「だんな道をはきましょうか?」「うむ。」
子供は小銭をもらって道いっぱいの汚物をはく。
金持ちが行ってしまうと、ホウキで汚物を道に広げる。
これを繰り返す。
今でもヨーロッパの公衆トイレにいくと同じことをやってるけどね。
喫茶店に入ったら、完全禁煙とのこと。じゃ茶店じゃねえかと大人げないことを思ってみたり。
買うべきか先送りにすべきか……はリアルな悩みですな。
とにかく買え! は潔くはあるんですが、日々の生活がかっつかつになるのは
正直しんどいっってのが……やっぱありますね、いや、本当に。
資料って即効性があるものは少ないと思いますので余計に……
見逃しました>弁慶番組
史実をうたった番組での史実とのズレは、おおいにもどかしいわけですが、
2ちゃんの実況があるというのは予想以上に心を軽くしてくれています。
もどかしー! 意図はわかるがなんでやねーん! 的な叫びを共有できる
楽しみといいますか……
先日、歌舞伎座に感激にいった帰りに寄った東京駅の地下のアンティークショップに、
魅力的な古い茶箪笥を見つけたのですが、値段は別にしても、現在の自宅の雰囲気から
大きく離れているので断念しました。
似た雰囲気のアンティークショップにあるから輝いて見えたのだ、と言い訳しながらも、
部屋の和風度といったものを高めていこうかな、と腕を組んで考えてみたくなりました。
時代もの歴史ものを書くのに似合った部屋作りという想像は、楽しくもあり、物いりでもあり……
>
西洋は、フランス革命やナポレオンや百年戦争といった日本人受けしそうな題材も、国内でのヒット小説
がでていないのは逆に不思議ですね。
阿刀田tのトロイア戦記は、今度の映画のヒットによっては加筆修正ありの文庫本が
でてくれるのではないかという儚い希望が。
もうちょっと情報が出てくるのを待とう
337 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/19 22:32
あのころのヨーロッパは山間地あたりはまだキリスト教がしっかり根付いていなかった。
逆に開けた低地の都市部では旧態依然としたカトリック体制に反感が高まっていた。
サーカスじみた免罪符販売や田舎司祭の妻帯問題もそのギャップに関係する。
農民たちからは畑を荒らす害虫に神罰をくだすよう求められ、
市民には商業などに制限をかけない純精神的な宗教のありかたを求められた。
そんだけ知ってるのに小説にしてるの?
339 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/20 16:45
もうちょっと情報が出てくるのを待とう
世界史板に行けば?
>338
知識や情報を得て好奇心を満たしていく事と、
そこから生じたインスピレーションや創作意欲を実際に表現しようと思うか否かはまったく別なんじゃないかと思います。
どの時代のどの国のどの階層にも、あたたかい光と冷たい暗闇はあって、それらを想像した
時に見えてくるドラマ性といったものを表現する試みをするかどうかが、まあ、この板的というか、創作作業なんじゃないかな、と。
342 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 00:18
日本の史学が遅れているからね。
水戸黄門とか暴れん坊レベルの娯楽フィクション以上のものはあと50年は出ないね。
343 :
名無し物書き@平安後期:04/05/23 12:07
16世紀っつーと、無敵艦隊とかレパント海戦とかですかね〜。(←いくさにしか興味がない)
情報だけなら、世界史板の方が猛者がウジャウジャいると思いますですよ。
知識だけで小説が書けるなら、歴史・民俗学者は全員小説家ですわなあ。
某スレで盗作を叩いていたら、
「じゃあ自分で書いてみればいいじゃん!
小説を書く大変さがわかるでしょ」と擁護者に開き直られましての。
「おう、書いてらい」とは言い返せない小心者ではありますが、
知識とインスピレーションをごちゃ混ぜにして、細々と書き綴っていきたいとは思います。
> 〜的な叫びを共有できる楽しみといいますか……
うむ。ムカつくことは共有して溜飲を下げられるのが、2chのありがたさでんな。
王様の耳はロバの耳〜!のように、人間言わずに溜めておくことはストレスですもんのう。
茶箪笥ほどに「和」ではありませんが、
ささやかな和風気分で、ベランダには朝顔を毎年咲かせとりますです。
今年は紫の小ぶりの朝顔が、起き抜けに楽しませてくれると思います。
>>334のうんこ話とか
>>337の情報は、それこそメインとは違うものだが、
他の小さな描写などに使えそうだ。ありがとーぅ
16世紀初期となると、一般家庭の鍵や靴や多くの服装など(調べではガウン?)
外国のサイトでもなかなか出てこないものがあるが、
そういったものでも世界史板の人なら詳細に説明してくれるんだろうか……
どういうスレがいいのかよくわからぬ、アドバイスください。
ちなみに
>>339はわたしではない。
夏の朝に、花弁に水玉をのせた朝顔なんざ良いですねえ。
どうもそうした涼を生活の中に招き入れる余裕がなくっていけません。
朝は、なんというか、ぶんむくれた顔のやけのやんぱちな勢いで歯を磨いて髪を
洗ってからのしのし出勤していくという、どうにも性急なところがあって……
>擁護者
大変だーらって、盗作はねぇだろとは思いますな。もっと大きく議論して良い問題だ、と
強く思います。アレがありなら、苦労は半分っすよ。
>329さん
世界史板、を始めとして2ちゃんの専門板は、マニアックな人が多いですので、
「全部」や「簡単に説明」という書き込み方を避けて、ピンポイントで質問すれば
知っている人がいると思います。
総合質問スレに行って、「○時代の、○について疑問があるけどどのスレが良いでつか?」
というのも一つの手段ではないでしょうか。
ただ、「基本はGoogleで検索をかけてから……」というのは、世界史板によらず
共通したレスの返りかたなような気はします。
(もらった回答の裏をとるにもGoogleは便利ですし)
>>345 とあるスレで質問してみますた、レスありがとう。
そこはどうも2ちゃんらしからぬ雰囲気があるので、
畏縮して敬語になってしまった…
さすがに専門板だけあって関連知識の量はすごい。半端ではない。
アドバイスくれるのを祈るばかりだよ。
347 :
名無し物書き@平安後期:04/05/27 16:49
最近は街中で扇子を使っても、気が引けなくて(・∀・)イイ!!ですね。
和を見直す雰囲気が巷にあるのは嬉しいです。
歴史同好の士が周囲にいない身としては、
専門板は楽しい場所ですな。
日本史板は荒廃したので、久しく行ってないですけれども。
# 最近はもっぱらデジカメ板に入り浸ってます。
348 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/29 22:59
あげ
昨日は栃木へ野球観戦のついでに、
足利氏邸跡を見てきました。今は寺が建立されてました。
四方に堀があって緑が多くて、なかなかいい感じなんですけど、
手水場で手を清めようとしたら藻がぷかぷか、、、。
手水は清浄にしておいてくれよん(ノД`)
350 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/30 23:56
上げ
6月。早。
カレンダーのイラストには紫陽花とかたつむりが定番ですが、ずいぶんと本物のかたつむりを
見ていません。
そういえば、書いたものの中にも出したことがないことにいま気が付きました。
季語としてスタンダードすぎるので無意識に避けていたのかもしれません。もったない。
日本史板の江戸関連スレにはちょいちょい首をつっこんでいますが、まあ、生卵の
ぶつけ合いのようなこともし、ひたすら正座して学ばせてもらいもし、とあわただしく、
このスレのように、のびのびつらつらと書き込めるマターリさとは違って、
ちょいとした緊張をいまだに覚えています。
扇子。俺には涼をとる道具というよりも落語家の小道具、
うどんをすすったり、煙草をすぱすぱやってみたり、前後に倒して船を漕いでみたりと
いう印象が強いです。
とはいえ、なにかの拍子に扇子の並んだお店にはいると、その作りの多彩さには
目を奪われますな。あれ、どういう人たちが使っているのだろうかと疑問だったのですが、
歌舞伎座に足を運ぶようになってから、なんどか見る機会がありました。
ちょっと目をこらすと、柄だったり透かし模様だったりが凝っていたりして、あまりばたつかせる
ことがなければ、持ち主の和の品とでもいったものが一段階あがって見えますな。
>手水
そういうところに気を配るだけの時間はたっぷりあると思うですけどもねえ。そいつは
野趣とは言い難いですものなあ。
手を洗って責任のがれをしないようにという配慮かも......f
353 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/03 21:50
age
354 :
名無し物書き@平安後期:04/06/06 13:36
雨ですの。そろそろ今日あたり、梅雨入り宣言かもしれませんね。
かたつむり。そういえばdとご無沙汰ですね。
平安時代の今様にも「舞え舞え蝸牛♪」なんて歌もあるくらい
おなじみの生き物なんですけどねえ。
このあいだNHK教育で歌舞伎をやってまして、
清原武衡と鎌倉権五郎景政の「暫」と、
斎藤別当実盛の「実盛物語」を、
それぞれの登場人物の名前に惹かれて見たわけですが。
いかん。歌舞伎はサッパリ門外漢でおじゃりまする(^^ゞ
同人誌の方々がマンガや小説のキャラを使って2次創作をされるように、
江戸の人々も歴史上の人物を使って遊んでいたんだなあ、と思うものの。
「なんで清原武衡がこんな大悪人やねんヽ(`Д´)ノ」とか、
「権五郎じゃなくて源義家を出さんかい」とか、
史実を追い求めるあまりに許容範囲が狭すぎるぞ>自分。
長耳の長吉さんをさしおいて歌舞伎についてを語るのは僭越じゃなー、といいつつ、
歌舞伎は予習必須の芸能で、先の展開を理解してからでないとワケワカランになるし、
ストーリ優先なのか役者を目立たせることにウェイトが置かれているものなのかを知っておかないと、
目の前を美しいものが横切っただけで終わってしまうものになっていると、思いますな。
そこらへんの敷居の高さ、は歴史小説や時代小説に通じる部分があるかもしれません。
もちろん小説は、予備知識なしでも読めるものが大半ですけれども、それでも歌舞伎と同じように
展開の先にある「見どころ」を知った上で読むのとそうでないのとでは、読み進める興味の
持続性に差がでてくるんじゃないかな、とか。
史実の人物であればその活躍や末路を知っていれば、書き手が作品内でちりばめた伏線や、
新解釈というものを初読から楽しめるでしょうし、また架空の人物の話であっても、たとえば
「江戸時代の不倫はばれると法の裁きが下される社会的な罪」という予備知識があればハラハラも
増す……といったことがあるうかな、と。
予備知識のない読み手も楽しめるようにする、というのは小説技術の駆使のしどころじゃないかと思いますな。
知っている人への情報再入力のさじ加減も含めて、となれば益々手立てを工夫する必要が
生じるでしょうし、これは連綿と演じられてきた舞台を新鮮に見せるために演技の試行錯誤を
する現代の歌舞伎役者の骨折りに近いものがあるかもしれません。なんちて。
>なんで清原武衡がこんな大悪人やねんヽ(`Д´)ノ
そこにきましたか(笑
でもそこらへん、こだわりたいところっすよねえ。
悪役としてまかり通っている人物のイメージを払拭する、世間の認識を
変えるというのもこのジャンルのやりがいの一つかも……
江戸時代だと、人物よりも代官とか。
そういえば2ちゃんのトップ、話題の鳥獣戯画は平安後期にかけての作とのこと。
すっかり平安後期という名詞に目が止まるようになっていまつぜW
いきなりの乱入で失礼します。
南北朝期の水軍関係の資料を集めているのですが、どうにも見当たりません。
特に湊川の合戦の際、熊野水軍の方々はどのようなスタンスを取っていたの
か…。関係資料や文献など、ご存知の方はご教授ください。
網野善彦先生がご存命であれば、お聞きすることもできたのでしょうが…。
357 :
名無し物書き@平安後期:04/06/10 23:01
ほんに予習必須でんな。>歌舞伎
見終わった後に、ぐぐって初めて筋立てを理解しましたw
鎌倉権五郎をスーパーヒーローにするために、
対比としての清原武衡悪役なんでしょうけどねえ。
なんであそこまで悪人に仕立て上げられるのやら(;つД`)トホホ、、です。
「見どころ」は、いろいろ考えさせられますね。
書き手としては小さな「見どころ」は外して整理したい反面、
読み手としては無いと物足りない気にもなりますし。
そのへんは読者層(知識レベル)をどのへんに想定するかという
永遠のテーマにも通じるわけですが。
姦通罪、江戸時代は重ねて四つだったそうですよね。
そういう制約があるからこそ燃えあがる恋、というのもあったんでしょうなあ。
鳥獣戯画の件は10氏のレスで初めて知り、早速見に行きました。
ひろゆきのああいったアイロニーは結構好きですw
358 :
名無し物書き@平安後期:04/06/10 23:02
>雨風亭氏
平安時代の湊川の合戦(=一の谷の合戦)の時なら、
熊野水軍はまだ平家側、、って即答できるんですけどねえw
南北朝期はお役に立てそうにないです。
そういった資料関係の件は日本史板の方が確実でっせ。
10氏の
>>345のレスをご参照くだされ。
>358さん
アドバイスありがとうございます。さっそく日本史板に移動いたします。
また、10氏のレスもなるほどですね。勉強になりました。
360 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/22 22:10
うー伸びないね。
361 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/24 08:24
ほんまにのう。
362 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/26 23:46
中世末期の城塞都市で、町の外に出たい場合って
監守というかなんというか、警備の人に何か証明書みたいなの見せるの?
ほら、城壁があるじゃん、あそこって住民は普通に通れるのか?
いや、ほとんどの人は外に出たことないってのは知ってるけどサ
教えてくれー
363 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/27 17:06
みなさまご無沙汰しています。
ちょっとだお邪魔してもよろしいでしょうか。
ただ今、創作文芸板における「競作祭」を開催しています。
今回はジャンルも幅広く、時代小説なども何点かエントリー
されるものと思われます。
お時間のある方は7/1〜7/10の間、ぜひお立ち寄りください。
時代考証・文章作法などにおいて厳しい突っ込み、採点をお待ち
しております。
【初夏だ】お題競作・海祭り【海だ】
http://f15.aaacafe.ne.jp/~bklbkl/
……
367 :
名無し物書き@平安後期:04/07/04 14:08
何だかんだで1ヶ月ぶりの書き込みでんがな。
なぁんか最近本屋へ行っても
「これだけ書物があっても、いったいどれだけの本が読まれているんだろうか」
なんて刹那的な気分になっちまいまして。
特に歴史物なんてマニアックな分野なだけに、
どうしたら歴史物未読な人に読んでもらえるだろうか、なんて
考え始めるともうドツボでございまして。
暗中模索の昨今でございます。
>>367 時代小説ってほんとにマニアックすぎるんでしょうか(泣)
上のコンペに出した作品、ほんとに感想ももらえないし
泣けてきそうです(笑)
>368
だってさー。まずイメージとして敷居が高すぎるだしょ。
その上にそれぞれの時代という好みに細分化されますし。
正直言って平安好きのあっしには、
戦国や江戸の話はチンプンカンプンw
>368
わざわざ探すのはめんどいので
直のURL貼ってくれれば読みまっせ。感想は期待しないでくだされですが。
寝入りばなに、自分から今の仕事をとったらなにが残るんだろう? といった事を考えた時、
「時代小説を書いている自分が残るじゃん」とにんまりできる状況が好きですな。
このところなんだか給料以上に働いちまって、まあ、達成感や手応えといったものを感じてもいるのですが、
それでも時代ものを書いている時の充足感には及びません。
とにかく一度は買われた(であろう)本が並ぶ古書店でよりも、華やかな大型書店で
注目を浴びていない弱々しい本を見かけたときの方が、言いしれぬ感情があふれますな。
一見して売れねえんだろうなあ、という本って必ず見られますし。
まあ、遠藤周作の「沈黙」も、「本人は嫌がったが、このタイトルにしてもらわなければ駄目だったんじゃないかと思います」と
夫人が笑っておられたように、売れるということに必要なものがなんであるかは、複雑なようで些細な
ことで決定されるのかもしれませんが。
書き手や、扱っているテーマの知名度というのが一番大きいのだろうと思いますが。
アマチュアの自分でも(生意気に)、読まれぬ作家に自分を重ねることをして暗澹たる気持ちになることはあります。
書くこと自体が空しい徒労と煙草を灰皿にぎゅうぎゅう押しつけることもありますが、
最近思うのは、「とにかく頭を使うこと、具体的には歴史上の人物であれ架空の人物であれ
誰かの気持ちを深く想像する行為、それを書き表そうとする苦心する事は、結局自分のアビリティーを上昇させることになるんだから、空しいとは
言えないんじゃないのか?」ってことですな。
職場の自分を離れたプライベートを充実できる人生、というものに憧れていると言えるかもしれません。
もちろん、この板(に限らず創作系のサイト)で散見するような野心や野望、上昇志向や願望もあるわけですけれども。
ジャンルに興味のない友人にもすすめられる小説、なんてのもその一つですなあ。
とにかく、登竜門としてのオール讀物を信用していますし、その先にはさらに厳しい編集方針が待ちかまえて
いるという山本一力の苦労話を聞いてからは、より強いやりがいを感じていますな。
長い苦労をする価値がある、と信じられるのは悪いことじゃねえ……というのが最近の自分を
だまくらかすキーワード、ってところです。
>368さん
雛さんの紹介があってから、ちょくちょく覗いていました。読んでましたよー。
良い感想が書かれていたようにも思ったのですが……
山本一力といえば、
日経の夕刊に時々コラムが載ってますが、
何かこう、ほのぼのとして(・∀・)イイ!!文章を書きますよねあの方は。
時代小説を書いている自分が好きでいられる、ってのは羨ましいでんな。
古典や歴史を専門的に学んだわけではないので、
突きつめていくうちに自信が持てないことも多くなってしまってですね。
はぁ、、、。すらんぷー、、、です。
>370氏
読ませていただきました。
ほめるのは苦手なので、NGと思うことをちょいとだけ。
序章だから仕方ないとはいえ、
名前や役割などが「説明」になってしまっているのが気になりました。
また「少女が入っていった」のに、次では「〜先の少女が顔を出す」と
視点が移動してしまっているのも違和感でした。
↓こんな感じに整理したらどうざんしょ。
門の中へ一人の少女が入っていった。
「ただいま」
「おかえりなさいませ、お嬢さま。今日はどちらに?」
白い犬が老爺の声で出迎えた。その犬の顔には大きな目が一つしかなかった。
375 :
雛 ◆Yp8LzwTBFo :04/07/08 09:17
376 :
名無し物書き@推敲中?:04/07/27 16:52
?
リンク先に>「ただいま」云々あるじゃん
ひさしぶりぶりのかきこみだぜいぜい
>>375 よみながら徐々にわかってくるってのがいいのでは〜
伊坂幸太郎の重力ピエロとか 桐野夏生のジョーカーとか
つかみの上手な小説参考になるかもかも〜
夏じゃ〜〜!って感じで野球三昧の昨今でおま。
母校があと一つ勝てば甲子園というところで、討死しましての。ふぅ、残念。
新しいデジカメを購入しまして、
野球を撮るのが楽しゅうてなりません。
冬になるまで小説に身が入りそうにありませぬ。
あああ、、。重忠没後800年の来年めざして、世に残る名作を書きたかったのにw
あー、本当に夏ですねえ。そんなに自己主張しなくても、お前のことを忘れてやしないからもうちょい
静かにしててくれやーって感じですな。
風鈴吊した縁側に浴衣、団扇片手に、夜空見上げて涼をとる……なんてのはアスファルト・シティではもうキッツイわけで……
クーラーの効いた部屋で薄型テレビで花火見物。まあ、それが平成の夏情緒というものなのかもしれません。
しかし、野球といえばあれですな。ナベツネという存在が、スポーツ文化を変化させつつわるわけで、一人の男
によって引きおこされる
歴史の大きな曲がり角をリアルタイムで見ているのだということを強く感じています。記録やお祭りを越えた
改革ですからのぅ。
今もどこかで酒をあおりながらいろんな意見が交わされていると思います。
そうした酒場の様子は、ぜったいに江戸時代にも通じるものがあるでしょう。
(でもマジで9位・10位の消化試合なんて誰が見に行くんだろう……)
完璧に雑談sage(w
あっしはパのファンなんで、パリーグを失くしてほしくないんですけど、
変革期の流れというのはなるようにしかならんもんで、
保守派の哀れは歴史が証明してますよの。
時代に取り残された貴族しかり、新撰組しかり、南部藩しかり、、、。
しかし現場の声も聞こうとせぬオーナーどもの横暴は許せんです。
、、、江戸時代の百姓一揆ってのは、こういう気運で起こったんでしょうなw
381 :
名無し物書き@推敲中?:04/08/13 22:31
あげておきますよ?
西洋史、特にスペイン史の歴史読み物ってありますか?
塩野七海生のローマ人の物語のようなのがあればいいのですが
漫画なら知ってる。
おいらは漫画も知りませぬ。
スペイン→マタドール=「血と砂」、くらいでしょうか。
ただ、時代小説も書いてる逢坂剛がスペイン好きで関連書籍をみかけますですね。
385 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/01 23:29
忍者について!忍者の小説的鉱脈は掘り尽くされていますか_?山田によって!
そんなんわかるか! 赤い血が騒ぐままに史料をあたって、小説として仕上げれ。
387 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/06 22:18
服部君にナルト、二本も映画館で上映してる。しかも大ヒットしてる。ニンジャには子供を引き付けるなにかがあるんだろう
服部君とナルトねぇ。
おまいは映画館で見たのか?
俺は両方とも見に行ったんだが、あからさまに日本人じゃない人種が客の大半を占めてたぞ。
389 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/07 17:16
えー!?それはそういう地域なんじゃないのかー!
390 :
ホットコーナー エリック・チャベス:04/09/11 10:38:54
高橋克彦さんの「火怨」は久々に寝るのも惜しんで読めた一冊でしたね。いや上下2冊でしたけど…
歴史ってどうやって勉強すればいいんだ…
時代小説書きたいんだが
まずは時代小説を乱読して、自分の好きな時代を見つける。もちろん、作風とかテーマの選び方など、
作家によって着眼点が違うから、自分の個性にあった時代小説を見つけることも大事。
資料集めは金がかかるから、まずは安価な新書や文庫を探す。もっと詳しい資料が欲しければ、
図書館を探す。
司馬さんの「街道を行く」を読めば、フィールドワークのコツがつかめるよ。
そうやっていつまでも司馬を手本にするから
いつまでたっても司馬以上のネームバリューを持つ作家が出てこねえんだよ!
394 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/12 12:14:58
age
395 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/13 17:06:45
386 名前: 名無し物書き@推敲中? [sage] 投稿日: 04/09/02 23:45
そんなんわかるか! 赤い血が騒ぐままに史料をあたって、小説として仕上げれ。
396 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/21 21:52:51
>>391 みなもと太郎の「風雲児たち」を全巻読破汁。
>>396 どこの国の何時代を書きたいんですかいの。
それが判らなきゃ真面目に答えられんわい。
399 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 12:02:05
平安時代の時代小説読みたいのに、あまり書く人いないね。
江戸時代は多いのに。江戸時代だと新しすぎて
時代小説とは言えないんじゃないかと・・・。
江戸は現代と地続きというった大先生がいる。
現代を投影しやすいから、取り上げるんだろ。
401 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 13:49:40
いまは昔 京に青常と蔑称をこうむっている貴族がいた。
その青常のあだ名の由来はこうである。
見た目、それがあだなのすべてであった。
昔もいまも程度が低いのは人の常である。
今昔物語によると、まず一瞥して注意を引くのは
その顔色の異様さであった。悪いというを通り越して人は、こころに
青いとつぶやくのである。いや 、なかには初対面の挨拶を忘れて
おもわず
青いですねとくちばしってしまう仁もひとりやふたりではなかった。
402 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 13:54:09
その、青常が、とんでもない艶聞の主人公になってしまったことに
この物語の悲劇があった。
403 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 14:01:57
今日も、青常は、貴族というのは名ばかりの、みすぼらしい屋敷の縁側に
ひざを抱えて、柱に寄りかかりため息をついている。
例によって、青い顔を日の光にさらして。
抱えるひざはあごの下を通り越して、額に、いや、ともすると、
頭のてっぺんさえこえてしまうように長いのである。
異様である。誠に形容を失う奇妙な生物であった。
404 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 14:11:27
そのとき、屋敷の、遠くから母親の、自分を呼ぶ声をきいたような気がした
「青常」と。母親までが自分を、あだ名で呼ぶ、それも、人々が
面と向かっていわないあだ名を。
何でまた、おれのあだなをしってるんだ、青常は面白くない気持ちで、返事なんかしてやるもんかと
いじになってひざをかかえた。どうしても膝頭は頭をこえている。
じつに、実に奇妙な生物である。
405 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 14:18:44
いじになって、しかしふと青常はわれに返った。まてよ、おふくろは、もういないぞ
先日、はやりやまいで、しんじゃったじゃないか、その、葬式に、俺は、恥ずかしくて
人前から、逃げ出したじゃないか。長子たるおれがだ、兄弟をにまかせて。
親戚にまかせて。
「青常」いや、そらみみじゃないぞ、ほらまたきこえた。
406 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 14:21:41
兄弟をに、ってなんだよ
407 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 15:00:42
何だ、隣の小娘じゃないカ、何で股、俺のあだ名を。
知ってるぞ、庭先で、まり遊びをしていたが
誰も周りにいなくなって、おまえが、しゃが見込んで、マリを股間にあてて尻を微妙にうごかしていたのを、
もっとも、それを、すだれ越しに見ながら、おれのしていたことといったら、
408 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 15:11:46
しかし、かわいいこだな、遠眼でこれだから、近くに寄ったら
どんなだろう、近優りならいいが、夜目遠眼笠のうちっていうからなあ
女は遠くから、賞美しているのが無難だろう、幻滅の悲哀は、出家の近道
というし、いっそ、出家して、仏道にでも精進してやろうかしら、こんな
貧乏貴族に、明日はないし、
409 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 15:30:27
「 青常君、青常君 」
芳しからぬ思案にふけっていた青常に、まれな来客の訪れを知らせたのは
秋の日差しが、すっかり、縁側を翳らせてしまった午後のことであった。
振り向く青常のめには、さき頃から、眼に映っていた、荒れ果てた庭先と
度えらいちがいの、まぶしさで、若い、男が立っていた。
ほのかに含んだ、微笑には、ゆきすぎる、なべての女を、昏倒させる、
ふぇろもんが
むんむんだった。
「 兵衛佐殿、」
青常は、その特徴であるところの青い顔をさらに、あおざめさせ
しどろもどろをとおりこして、その場に、くずおれてしまった。
「こ、このような、むさくるしいところに。ま、まことにもって、」
先ほどらいの思案が思案だけに、まことにみぐるしいとりみだしかたであった。
410 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 15:51:41
兵衛佐平の貞文、あの、色好みの兵中様の、じきじきの、おなりであった。
隣の小娘だけでなく、青常のストライクゾーンのどまんなかに
この人ははいっていたから彼の混乱ぶりはむりもなかろうというものである。
411 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 16:18:11
「実はね、君に相談、いや、頼みごとがあって伺ったんだが 」
燭の影で、二人の男が、碁を囲んで密談の体である。
一人は若さの絶頂にあって輝かしく、いま一人は、燭の影にさえ、青々とした
馬面を、神妙に取り繕い(言い忘れたが、青常は顔も長かった。)
412 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 16:24:35
作者自身、先がわからないとき、このように、主人公の元を訪れる人物を設定して、
相談事をさせる
常套手段ですね。つまらない。
413 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 16:27:04
その相談事もじつはまるでおもいついていない。
414 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 16:42:33
コンナ時間に、小説まがいの駄文でスレ汚さないでください
ひきこさん
415 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 16:43:38
君もそうだろう
416 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 17:23:03
このスレが好きなので荒らさないで欲しい。
418 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 22:33:47
>>417 好きなの?本当に好きなの?ならどうして、
どうしてこんなにごぶさたなの?
419 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 22:39:12
7月8日から21日まで、あたしがどんな思いですごしたか
あなたにわかって?
ひとを ほったらかしておいて
しらないから もう
420 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 22:45:56
8月10日から9月1日までだってそうだわよ
もう、
くもの巣張っちゃってんだから
罪なやつだなあ(笑)
でもそりゃ遊女の恋文だぁ
422 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 23:01:29
なにが このすれ好きよ
ばか ばか ばかばかばかばか(と泣く)
勝手に泣け。
424 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/23 23:32:04
昔も今も泣くのは女
425 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 05:25:31
こ
426 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 05:25:58
ど
427 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 05:26:23
も
428 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 05:26:48
が
429 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 05:27:12
こ
430 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 05:27:32
ろ
431 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 06:29:33
さ
432 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/24 06:30:26
れたーせっと
433 :
訃報:04/09/24 18:27:12
434 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/07 23:06:57
「大奥」面白い
どうなの?リアルなの?
436 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/12 22:26:39
梶原の讒訴状について、どう思いますか?
>>437 どう思うって、あなたはどう思いますですか?
そりゃずるい
どう思うかって他人に訊くということは
自分はどうとか思ってるわけでござんしょ。
まずそのお説を拝聴せにゃw
ちゅうか、問いかけとしては漠然としてて
どう答えてよいものやらですですよ。
忠節尽くせる殿がいて嬉しかったでしょうね、とは思います。>景時
441 :
魏 平瑞:04/10/14 11:25:18
はじめまして〜。今、歴史ものの、中国武術家小説書いてます〜。
442 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/21 23:15:50
今日も大奥は面白かったです。歴史の影に女あり!
野球が長引いて
今日も見るの忘れました_| ̄|○
444 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/27 21:59:44
次週、その時歴史が動いた、義経
(/-\) 今夜はええじゃないかでした。お札は討幕派の策略だと思うなぁ。
446 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/04 00:28:31
義経にとっての、最高の老後ってなんだろうとおもってしまいました
満州へ渡って、ジンギスカンになるのです。
448 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/04 22:42:23
どこの願望厨が言い始めたんだろうな、それ
>満州へ渡って、ジンギスカンになるのです。
今から20〜30年ほど前に、義経=ジンギスカン説を述べたトンデモ本が出て、ちょっとしたヒットになったのです。
(/-\) 最近だと、星野之宣が「宗像教授伝奇考」という歴史ミステリーまんがで、そのネタを使ってます。
(第6巻に収録の、流星剣)
>>449 おじん氏のおっしゃるトンデモ本は推理小説家・高木彬光の著書のことでしょうの。
しかし20〜30年どころの騒ぎではないのです。
明治に末松氏が、大正には小谷部氏がトンデモ論文を発表しているのです。
その時は歴史学会がこぞって叩きましたが
その論文は陸軍の満州侵略に利用されたというのが定説でんな。
義経の体は平泉で、頭は藤沢で
ひっそり眠っているということで良いと思うんですけどねえ。
ついこのあいだまでは「このままスポーツジャーナリストへ行くか?w」だったのに、
歴史講座受講したら「やっぱ歴史小説かなあ」の今日この頃でおま。
専大の歴史講座に行ったら、思ったより盛況で。
定員300人くらいの教室がほとんど満席状態でした。
まあ殆どの受講者は老年層でしたけれども。
鎌倉街道と畠山重忠についての講義で、
重忠の最期をいつか書きたい自分としては、
なかなか興味深いお説を拝聴してまいりました。
さて、これが活かせるのはいつになるやらw
452 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/18 23:36:48
あげ
いやもう、本当にご無沙汰しておりました。
「いろいろと、人生ごぜえやして」
という感じでした。
それにしても、ほんとに久しぶりにここを訪れましたが、けっこう荒れておりまするな(^_^;)
また改めてよろしくお願い申し上げます。
自分の範疇ではぜーんぜんないのですが、先日函館を訪れ、五稜郭だの土方歳三終焉の地
だの、碧血碑など、いろいろと見て参りました。志を抱いて死んでいった士の血は、
三年たつと碧色に変わるという中国の故事など、恥ずかしながら知りませんでした。
幕末を書けるだけの知識も力量もないのですが、真冬の函館を見て、徳川最後の
武士たちの荒涼たる気持ちが、少しくわかるような気がしました。
(ほんとは蟹食ってただけなんですけど(^^ゞ)
それはさておき、今後もときどきしか伺えないかと思いますが、またひとつよろしゅう・・・・・・
こんばんにゃです。お久しゅうです。>長吉氏
函館といえばもう海の幸ですねえ。
旧暦併記の来年のカレンダーは手に入りましたかの?
伊東屋にあるやつだったら「ルナカレンダー」ってのがお勧めでっせ。
平安後期さんに教えていただいたホームページや、カレンダーも手に入れました。
重宝してます。
いま暦に関する本を読んでるんですが、いまだにしっくりとした感じにはなって
ません。難しいですよね。干支もそうですし、時刻もそうですし、季節による
差とか夜中独特の時間の呼び名などなど。
難しいといえば、いま江戸の服飾に関する本を読んでいるんですが、小袖や
羽織ひとつとっても、各時代によってはやり廃りがあって、これがまた時代考証と
してきわめて重要なことに気がつき・・・・・・
などなど、もういくら勉強しても尽きることがないです。いま、大好きな
元禄時代と、幕末以前までの末期(つまり新撰組とか登場してくる直前まで)
の二つに絞って作品を書いていこうかと考えています。
ひとくちに江戸時代といっても、いや、こりゃ一生勉強しても足りませんわ・・・・・・
456 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/05 01:15:21
頑張れ
最近は全然書いてないんですけど
勉強はコツコツ続けておりまする。
先日は中世の天皇観に関するテキストを読みましたら、
承久の乱を描く時のヒントをひとついただきました。
江戸は考証本がいっぱいあるだけに
ツッこまれる危険性も高くて大変だそうですよね。
勉強の成果を自由自在に駆使できたら気持ちいいでしょうなあ。
458 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/06 01:03:13
小説書かないと、そのコツコツ勉強は無駄になりますかね?
人生、コツコツ勉強して無駄になることなんぞ、なにもないんじゃないでしょうか。
とりあえずウンチク披露して
( ・∀・)つ〃Ωヘェーヘェーヘェー と言わせることはできまんなw
ううん、それはできるかも知れません・・・・・・。
少なくとも僕がいつも教えを請うている郷土史家の先生方なんかには、
いつも( ・∀・)つ〃Ωヘェーヘェーヘェー 状態です・・・・・・恐ろしいです。
とりあえず、旅は楽しくなりますよね。
歴史に興味持たなきゃ、そうそう寺巡りなんてしませんもん。
神社を見つけると「祭神は誰ぞや」と追求したくなりますし。
古道とか石碑とかみつけると、どこの街でも血が騒ぎますねw
来週で、新選組は最終回です。近藤さんが処刑されます。。。・゚・(ノД`)・゚・。
次は義経ですかあ。
そうした波に動かされることなく、自分の興味ある分野に埋没しないと
いけないですよね。でも、義経伝説の本の宣伝なんかテレビでやられると、
ついつい・・・・・・
(/-\) 義経の最後は満州へ渡ってジンギスカンになってくれないかなぁ。NHKじゃ無理かな(w
それ、どこかの民放でやってくれないですかね。ジンギスカンまで行かなくてもいいから、落ち延びて中国大陸へ
渡っていくところぐらいまで・・・・・・
星野之宣の宗像伝奇考をドラマ化してもらうほうが、早道かと。
468 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/09 23:32:21
オフコースなり!、と。
465 名前: おじん ◆abcDBRIxrA [sage] 投稿日: 04/12/08 10:03:51
(/-\) 義経の最後は満州へ渡ってジンギスカンになってくれないかなぁ。NHKじゃ無理かな(w
470 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/10 21:23:55
426 名前: 名無し物書き@推敲中? [sage] 投稿日: 04/12/07 13:58:07
>>425 プロはごくたまにいるよ
コテハンのおじんは一応プロ作家
(/-\) 私に用があるなら、喫茶クソスレへどうぞ。
>>466 それは「義経終焉の地」が平泉の観光資源なので
地元の猛反発くらうからロケが出来んので無理なんですわ。
、、、、というのがもっぱらの噂だす。
先日、時代劇チャンネルで奥州藤原氏が主役の「炎立つ」をやってまして。
この原作の高橋克彦がそもそも義経北行説をしぶとく唱えてるんですが、
プロデューサーに却下されまして最後は喧嘩別れしたとかどうとか。
日経から発行の義経伝説紀行を半年予約してしまいました。
諭吉と一葉と英世が一人ずつ消えました、、、。
>>472 ああなるほどぉ。基本的に役人体質だから、そういうことは十分あるでしょうね。
ふだん読者にとって面白いようにというスタンスで書いてますから、そんなこと、想像すら
しませんでした。
ううむ、そういうしがらみが多々あるとすると、大河ドラマの視聴率がどんどん下がってきた
ことについての一因と言えるのかも知れませんねえ・・・・・・過去のシリーズを含めて。
無難無難じゃ、そりゃ飽きられるでしょう。読者だって進歩してるわけですから。
紅白があれだけ四苦八苦して昔の人気を取り戻そうとしてるんですから、大河ドラマも
それぐらいの努力は必要ですよね。
その意味では(という前提つきで)、今回の高橋克彦先生の意地っ張りには賛同したいと
思います。
日経のシリーズ買っちゃいましたか! 僕も買いたくて迷ってるんですよ。
全何巻になるんですか?? &総額は・・・・・・?
なんて、また他の時代に触手を伸ばしてる暇はないはずなんですが・・・・・・
平安後期さま、ありがとうございます。自分で検索すりゃいいのに・・・・・・申し訳ありませんでした。
しかし16000円ですかあ。一冊本で出したら5000円もしないんじゃないかった勘ぐりたくも
なりますが。この週刊で出すシリーズ(何という名称なんでしょ)、ディアゴスティーニが日本で成功させ
て以来、講談社や小学館などの大手が参入してますけど、けっこうおいしい商売なんでしょうねえ。
カラーが充実してるので、ついつい買ってしまいますが、全巻買ったのは講談社の「日本の街道」
だけです。これも全集を買った方が、内容的には上なんですけど・・・・・・なにしろ見ていて楽しかったので
つい。
義経はどうしようかなあ・・・・・・教えて頂いたホームページに、「私の人生最大の奇跡」という懸賞つき
の募集があって、1等が10万円、2等が5万円だそうなので、応募してみようかしらん。
2等に入選でもしたら、たんまりお釣りがくる計算なんですが(^_^;)
なるほど、そういう手もありまんな。
でも「人生最大の奇跡」って何だろなあ。
小さな奇跡ならいっぱいあるんですけどねえ。
自己破産しそうになってもなってもなっても、なんとか暮らせているのが、拙者にとっては小さな奇跡でござる。
478 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/19 22:11:09
江戸時代(田沼意次の頃)の小説を書きたいと思っています。よい資料があったら教えてください。
そりゃもう無限といっていいほどありますよ。
とにかく大きな本やさんに行って、江戸時代の本棚の前で、田沼時代の
本を漁ってみてはいかがでしょう。
480 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/21 22:45:12
いえ、具体的にお薦めの本があれば教えていただきたければありがたいなと。
注文でないと手に入れられない本とかありそうですし
今までどんな資料を読んできて
「こういう方向の資料がほしい」というような具体的なものがないと
具体的なお薦めはできないんじゃないでしょうかねー。
いや、あっしは江戸のことは全然わかりませんけど。
でも単に「平安時代のよい資料を教えれ」と言われても何をお薦めしたものか困るし
江戸好きさん方もそれは同じではないかと、、、。
やはりまず本屋さんに行って、手にとってみて、購入すべきでしょう。
ちゃんとした本なら、後ろに参考文献が載ってますし、そういうものに
なると、書店への注文や、古本屋巡り、国会図書館を利用しないと
手に入らないものが出てくると思います。
>>480さんが田沼時代の歴史をどの程度知っているかもわかりませんし、
やはり自分のレベルに合った本を手に入れることがてっとり早いのでは
ないでしょうか。
中身もわからないのに、最初からいきなりインターネット書店で注文して
しまうのは、後悔の元だと思いますよ。
483 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/22 04:08:00
こないだ中国へ行ってきたのですが、「義経が満州に渡ってジンギスカンになった」説を、たくさんの中国人が知っていて、なおかつ信じていたのには、びっくりしました。
484 :
罧原堤 ◆SF36Mndinc :04/12/22 05:35:57
井上靖の蒼き狼のあとがきにも書いてあるからな。井上靖は中国で読まれてるし。
>>483 初耳です。どの程度の人間が知ってるんでしょう。もう少し詳しく教えてください。
今年も残すところあと2日。昨日は関東地方が時ならぬ大雪に見舞われ、
いろいろと感慨にふけってしまいました。
電車の中で週刊朝日を読んでいたのですが、「読者が選ぶベスト歴史・時代
小説」という特集が、なかなか面白かったです。やっぱり司馬遼太郎がダントツ
に強かったですが、2位に吉川英治が来ていたのには、少々驚きました。
「宮本武蔵」って、いまだに読者の世代が交代しても、読み継がれている
んですねえ。
個人的には柴田錬三郎が15位だったのは、ちと悲しかったですが。
最近、このスレがいまひとつ盛り上がらないのが残念で、来年はもう少し
にぎやかになるといいなと思っております。
今夜は壬生義士で〜〜ん。わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
幕末には興味ないですがTV版があまりに良かったもので
映画版も見てみたかったんですよねえ。
録画して正月にゆっくり見るです。
今年は全然小説を書かない年でしたっす。
興味が全部野球方面へ行っちまいまして、デジカメまで買っちゃいました。
これはこれで写真という創作物を生み出しているわけですが。
本屋へ行ったのに週刊朝日を見そびれました。
その特集を見てみたかったのに、、、。
おお、壬生義士伝、今日でしたか。すっかり忘れてました。
僕も録画します。
今年は3月ぐらいまではえらく時間のたつのが遅いと思っていたのに、あっという間に
年末年始。今更ながら、ほんとに早いなあ・・・・・・
最近は大晦日には年越し蕎麦食って
正月には雑煮を食すという
真っ当な日本人生活をおくっておりまする。
初詣は2日に鎌倉へ行って頼朝さん拝んできます。
それでは皆さま良い年をお迎えください。<m(_ _)m>
あけましておめでとうございます。今年もよろしく。
早速読書始めの元旦です。今年は死ぬほど資料を読み、原典にもチャレンジ
しようと決意を固めております(^_^;)。
皆様にとっても幸多い一年となりますように。
しかし10さん、最近いらっしゃらないですね。お元気でしょうか。
謹賀新年。壬生義士伝を見て泣き初めしました。。・゚・(ノД`)・゚・。
10時間ドラマに比べると物足りない部分や構成のまずさはありますが、
これはこれで充分泣けました。まぶたがうまく開きません。
普段はどこかおちゃらけた歴史物しか書いてないんですけど、
こういうのを見ちゃうとしみじみマジものが書きたくなりますね。
明日の国盗り物語は「戦国の話だしなぁ」とスルーのはずが、
昼の番宣を見てしまったらこれがなかなか面白そうじゃないですか。
録画して初詣に出かけるべ、っと。
オール讀物ひとすじの10氏が最近見えないのは
いいことがあったんだといいなと思っておりますです。
お、だとしたらいいですねえ・・・・・・。
でも、またお会いしたいなあ。ちと寂しさも感じてしまいます。
あけおめ。国盗り物語を録画したけど、DVDに落とさずに消しちゃった。
(/-\) 司馬さんの歴史ウンチクをナレーションでかぶせてくれないと、面白くないなぁ。原作にあった艶っぽい場面もカットされてた。
いかんせん長すぎて、毎年録画しても見る時間がありません。あの時間を
考えると、つい小説の方に手が出てしまいます・・・
道三から織田信長までをたった10時間でやるのが無理。かつて大河が1年かけてやった作品だから、
総集編的になるのはしかたがない。原作の後編だけを10時間なら、なんとかなったかも。
言えてますなあ。
しかし自分的には、尾張での親族や、美濃との戦いを克明に描いた信長
の前半生のドラマだけに絞った番組を見てみたいなあと。
大河「信長・キング オブ ジパング」の前半は、まさに親族がらみのゴタゴタとか、美濃攻略を描いてるよ。
(/-\) 45chファミリー劇場で再放送をやってる。お正月にほぼ全話やって、今年も第1回から再々放送。
情報ありがとうございます。しかし45チャンネルなんて見られない・・・・・・うう。
(/-\) 昨夜の時空警察は、前半パートがちょっとだけよかった。中途半端なドラマをするぐらいなら、資料の検証を徹底的にやって欲しかった。
豊臣秀頼が薩摩に落ち延びたという伝説を扱うなら、もっと資料探しに重点を置いてほしいなぁ。
あの番組、よく何度も復活するなと思ってる。ドラマとしても、歴史シミュレーション
としても中途半端で、見てるとイライラしてくることが多い。演出ミスだと思う。
国盗りはまだ見てないんすが
大化の改新の録画を先に見たらこれがもう、、、_| ̄|○
なんちゅーか、こんなふうにしか作れないなら作らなくていいですです>NHK
この分じゃ義経も「いくさはいかん」とか言い出しそうな気が。
歴史に現代の価値観を持ち込まんといて欲しいです。
(/-\) 国盗り物語は、大河の総集編ぐらいの気持ちで見れば、まあ、良いかと。ただし司馬さんの原作は香り程度です。
いやー、大化の改新、ひさびさのヒデー作品だったなあ・・・・・・。
聖徳太子は見られたのにねえ
聖徳太子はそこそこ良かったですよのう。
それだけに古代史第2弾で期待したんですが、、、。
明日からの3連休は特に用事もないので
チマチマと国盗りを見てみます。
こっちにも赤マフラーが出てるんすよね確か。
あれが出てくると誰を演っても同じだからなあ、、、。
義経、期待せぬふりして期待してるんですが・・・・・・どうなることやら。
まったく関係のない話題ですが、最近、一日に一品、多少手の込んだ
しかも保存の利く料理を作って、それを少量ずつ食卓に並べて食べるのが
マイブームとなっております。身欠きニシンのワインビネガー漬けとか、チキン
のの薬味ローストとか、イタリア風の豆料理とか・・・・・・ご飯も白米から玄米
にかえ、じっくり味わって噛んだりしてます。
なんか、そういう丹念な食事をしていると、じっくりいい作品が書けるような
気がして・・・・・・。あと、それに散歩と風呂があれば気分は最高!
ま、気のせいかも知れませんが(^_^;)。
牛若の幼少時、演技が達者で好きな子役くんですー。
当分タッキーにならんでいいです。
旧暦2/7の月は朝9時頃にのぼり真夜中に沈みます。
それなのに冒頭から月を北の空に背負ってるし、、(つД`)
一の谷の戦況が膠着したところに義経は遅れて奇襲をかけたわけで、一番駈けじゃないし、、(つД`)
平治の乱は真冬だっちゅーに、木々が青々繁ってるし、、(つД`)
義朝たちが竜華越えの時には雪くらい降らさんかい。・゚・(ノД`)・゚・。
考証は誰やと思えば、やっぱ電波の奥富かあ。
あっしの尊敬する五味教授はNHKに打診されたけど断ったゆーてたもんなあ。
でも平安時代の鎧は美しゅうて、それだけでワクワクしました。
まぁ(´・ω・`)ショボーンな箇所がこれからも多々出てくると思いますが、
一の谷をあれだけ殺伐と描いてくれただけでも今日のところは良しとします。
>>506 最近圧力鍋を買いまして、煮込み料理が楽になりました。
鶏手羽を1時間くらい圧力かけてスープ取ると、
コラーゲンたっぷりで肌の色艶が変わりまっせ。
おいしいものは日々の活力ですよな。
>旧暦2/7の月は朝9時頃にのぼり真夜中に沈みます。
うわあ、そんなことまったく気がつかずにボケーッと見ておりました・・・・・・いかん。
なるほどなあ。やっぱりカレンダー買ったぐらいじゃ、まだまだ季節とか月の具合とか
体得できませんなあ・・・・・・
まあ第1回はいいとして、来週から1年間見るかどうか、決まって来ちゃうと
思います。
去年のが山南切腹から面白くなってきたように油断はできませんけどね
しかし、歴史ものを書く人は、本当に細かいところにまでこだわるのですね。愛ですね!
>>508 おっと、平安後期どのも圧力鍋派ですか。実は拙者も・・・・・・
新聞のインタビュー記事の中でみかけた電気圧力釜で、タイマーも保温も
きくという、ズボラな拙者にはぴったりの代物です。ただし、アクをとったりとか
炒めるなどの調理をしてから圧力をかけるなどの技はつかえず、ひたすら
材料を鍋に放り込んで、スイッチを入れ、あとは仕事に戻ってという使い方
しかできませんが。
手動の(?)というか本来の圧力鍋も、買おうかなあと思ってる今日この頃です。
確かに鶏手羽の煮込みはうまいですねえ・・・・・・お肌が艶々したって何が変わる
ってもんでもないんですが(^_^;)
これが戦国時代の4月20日とかという話なら、あっしもボケーッと見てたとは思うんです。
でもあっしはこの一の谷直前の三草山合戦の話を書いたことがありまして、
「あの月が沈んだら」と夕刻義経に号令かけさせたりもしてますんで、
なおのこと月にはこだわりがありまする。
真夜中の行軍に、月は大事な目安ですんでな。
歴史物書きはこういったウンチク考証好きの読者との戦いですわなあw
なるほど・・・・・・やはり勉強のための勉強も必要ですが、書きながら必要に
迫られて調べ物をすると、身に付くものは大きいというわけですなあ。拙者も
心底そう思います。
まあ、いくら身に付いても、足りないものは無限にあるわけで、考証好きの
読者のすべてを納得させられるものなんて、なかなか書けませんやな・・・・・・
だからこそ、時代考証家という商売も成り立つのであって・・・・・・
と、開き直って、恥をかきつつ話を書くってえのが、物書きの道ってことでしょう
なあ(一人勝手に納得)。
調べ物&主人公への挨拶をかねて、北関東のある寺を訪れ、墓参りを
してきました。
寺の開基から、現代の当主の墓までが生前と整理されているのに驚きました。
地方によって、昔の郷土の英雄に対して礼儀正しく接するかどうか、明らかに
違いがあるなと、改めて感じました。
下野なんかはダメな部類に入りますね。訪れた寺のほとんどで、墓ははじっこ
に寄せられ、見る影もないところが多かったです。福島なんかは、たいていきちんと
していたなあ・・・・・・
旅に出ると、いろいろな発見があると同時に、いろいろと考えることもあるものです。
おっ、新作に着手ですか。
墓前で手を合わせてしみじみするのっていいですよの。
はるか昔に思いを馳せていると、眼前がうるうるしてきます。
そして帰途、そんなセンチメンタルな自分を反省もするわけですが。
西日本をあちこち史跡巡りしたいんですが、
今年こそと思いつつ未だに果たせずにいます。今年こそ行きたいなあw
いや、ほんと、史跡巡りはやりたいですね。
でも意外とお金かかるんですよねえ、旅に出ると。
今回泊まったのは、なんと鰻屋の二階。素泊まり2900円、2食つき
4900円という格安の宿でござんした(チャーシューメン350円とか、
ほんとに安かった・・・・・・)。
でも気がついてみれば、電車賃だのなんだので3万円弱使ってました。
旅に出ると、ついお金使っちゃってるんですよね。一泊でこれだから、
10万円とかすぐに出ちゃうだろうなと考えると、なかなか出かけられません。
それでも秩父の山並みは目の保養になりました。空気も美味しかった!
518 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/15 23:31:49
最近、歴史時代小説読んでますか?
平成以降にデビューした作家の・・
たまーにだけど、勉強のために読むこともありますよ?
520 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/16 01:12:40
今は山岡荘八の「源頼朝」読んでます。吉川英治の「源頼朝」よりおもろいです。
長吉氏は安い宿さがすの上手ですねえ。
あっしは宿泊用意するのが面倒で、日帰りばかりだす。
新幹線の発達で、今じゃ九州日帰りも可能ですしね。
北海道新幹線も早く開通してほしいです。
#飛行機は苦手じゃ。
牛若役の子役くんの演技がいいです、義経2話。
トンデモな場面があっても、
役者がしっかりしてると説得力がありますね。
来週の途中からもうタッキーになってしまうのが惜しいです。
転じて、トンデモ作り話でも
作家の筆力があれば読ませられるということでんなー。
僕は「捨て童子 松平忠輝」を読んでます。
524 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/16 23:33:18
525 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/17 00:23:52
書いてますかー?
今はHTMLをセコセコと書いてますw
昨夜、歌舞伎座で鳴神と土蜘、魚屋宗五郎を見てきました。奮発して
一等席で(とうぶん小遣い無し・・・・・・)。
三津五郎も中村吉右衛門も松本幸四郎もよかったんですが(吉右衛門の
土蜘は怖いほどの迫力・・・・・・)、中村福助の舞には度肝を抜かれました。
周囲の客も、うまい、すごいと呟いてました。咳払いする人さえいなかった
ような感じで、あれだけ客を集中させられる実力ってすごいなあと思いました。
いやあ、福助の舞だけでも一等席奮発した価値がありました。
吉右衛門といえば、2月8日に1回切りで、「鬼平スペシャル」やるみたいですね。
楽しみです。わくわく。
ほー。堪能されましたね。
いいものはお金に替えられないですよねえ。
あっしの方はスカパーの今月の番組表をあちこちのぞいてたら
今週から太平記がオンエアされてることを知り。
慌ててファミリー劇場の契約してきました。
第1回を見逃すところでした。あぶねえあぶねえ。
図書館にあった総集編VTRを借りようと思ったら、
その直前に数巻が行方不明になって(つД`)した作品でして。
全話見れるぞ。わくわく。
あ、太平記もみたい・・・・・・けどお金が無くて、去年スカパーを解約
してしまいました。早く復帰できるぐらい稼ぎたいもんです。
太平記なんてのも、いつか書いてみたいなあ・・・・・・あのころの合戦って、
おかしな表現ですが人間味があったりして・・・・・・
530 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/20 23:00:45
源平物が好きなら、講談社の「修羅の刻」7巻〜10巻をぜひ!
古本センターでもあると思いますからぜひ!
好奇心で聞いてすまん。
歴史小説で出てくる年号や月日は、現代換算?
それとも当時の年月日?
もしくは、作家の感性?
>>530 義経ものは殆ど読みましてん。申し訳ないけどサイテーの部類。
作者がキャラに酔っちゃいかんすよ。
>>531 人それぞれの感性じゃないす?
あっしは和暦でやってますけど、
「〜世紀」と地の文に入れてみたり、西暦を併記したりする場合もあるす。
533 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/20 23:42:26
さ、サイテーっすか!?
義経に厳しいっすか!?
「現代換算」の意味がチトわかりかねますが、歴史小説も時代小説も、
架空の物語を書く場合でも、当時の暦を使うと思いますし、そうなると、
月日もそれに合わせないとおかしなことになると思います。
中には月だけは現代の暦にしている人があるのかも知れませんが、陰暦を採用
しているわけですから、小説中で勝手に月日だけ換算してしまうのは、
かえって読者の混乱となると思います。
陰暦で書くのが基本なわけですね。ありがとうございました。
>>533 うんにゃ。逆。
自分の作った義経像に対して作者が酔いすぎ・入れ込みすぎ。
美化とはチョト違いますが。
537 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/20 23:57:29
義経ファンが多い現代日本だとそれをやってサイテー言うのは厳しすぎませんかー?
その場合注意しないといけないのは、もちろんおわかりだとは
思いますけど、その月日に惑わされて、春とか秋とか、不注意
に使ってしまうと、大恥をかくことになるということです。
ですから、月日を書くときには、きちんと現代換算をして、季節
を調べておかないとまずいです。これは春とか秋とかいうだけでなく、
いわゆる季語を使う場合にも要注意です。
もうすでに夏のはずなのに、朧月が・・・・・・なんて書いてしまうと、
あり? ってことになってしまいますから。
ちなみに拙者は、『和洋暦換算事典』(新人物往来社)という分厚い
事典を使っています。古書店で、比較的簡単に手に入ると思います。
何しろ一月はもう春だし八月に吹くのは秋風ですからねえ、旧暦では。
最初の頃は六月が水無月で日照りなんてのに、感覚的に慣れませんでしたw
和暦換算は神田古書店街の中のこれも便利でっせ。
ttp://www.book-kanda.or.jp/asp/era2002.asp >>537 義経ファン多いですかね?
義経再考でむしろアンチ義経の方が目立つ気がするんですが。
川原氏がスーパー剣豪ものをやりたいなら独自キャラでやればいいのに、です。
義経を過度にスーパー化するのはアンチを増やすだけだし迷惑です。
540 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/21 00:16:43
判官贔屓でしょう。
あ、平安後期さん。これは便利ですね。月日まで調べる必要がないとき
には、重い辞書をいちいち引っ張り出さなくていいので助かります。
ありがとうございました。
542 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/21 21:42:15
うわー!! 今やってる金曜時代劇すげぇー!!!
江戸時代きつっ!
>>541 どーいたしまして。ネットさまさまです。いい時代ですね。
スカパーで見始めた太平記、(・∀・)イイ!!です。
真田広之の足利尊氏が素晴らしいです。脇役も重厚です。
1年の長丁場ですが欠かさず見続けたいと思います。
国盗り物語もやっと見終わりました。
合戦がだいぶ端折られてましたなあ。
まあ、似たような殺し合いばかりを繰り返しても仕方ないとはいえ。
演技過剰の渡部篤郎が今回はまあまあ良かったですね。
↑北条時宗では、脚本のせいもあって見るに耐えませんでねえ、、、。
いいなあ・・・・・・真田の足利尊氏も見たいです。うう。
しかし1年の長丁場ですか。HDD付きのDVDレコーダー持ってないと、
絶対に見逃しちゃうだろうなあ・・・・・・お金ないし(歌舞伎を見たり、
取材旅行に行かなければ買えるんですが・・)
うらやましいです。
この前、10年使ってとうとう壊れた冷蔵庫を買い換えちゃったばかりだし、
まだ1年は先のことだろうなあ。
しかし平安後期さん、もうデビューしちゃったらどうですか? もちろん平安
後期の作品が最初から出せるのは難しいでしょうが、架空歴史小説(信長
が死ななかったらどーたらこーたら、真田幸村が関ヶ原でどーだらこーたら)
的なものだったら、けっこう編集者が読んでくれると思いますし、デビューは
さほど難しいものじゃないと思います。平安後期さんの知識量は半端な
ものではないですし。
姿が見えなくなった10さんのように、最後まで賞とりを狙って頑張る作戦も
ありますが、デビューしてしまって、書くための知識を仕入れながら、一方で
自分が本来書きたい物の勉強もするという作戦もあるかと思いますが・・・・・・
もちろんその際は、お仕事をやめたりという選択も必要となってくるでしょうが、
とりあえずは在職中、1年に1冊とかいう形で書いていくというのも手ではあるかなと・・・・・・
差し出がましいとは存じておりますが、どうも平安後期山の実力からすると、
もったいないという気がしてならなくて・・・・・・。
お気を損じたらごめんなさい。
しかしやっぱり10さん復活してくれないですかね。寂しいです。
へへへへへ。お褒めに預かり恐縮です。
でもあっしの知識なんてまだまだ中途半端ですし、
知識だけでプロの物書きになれるっつーものでもないですしのう。
会社員やりながら年に1冊ペースってのは、あっしも理想としております。
ただまあ、書きたいものだけ書かしてくれるほど世の中甘くはないでしょうし。
歴史小説をもっと広い世代に読んでもらうにはどうすればいいかというテーマとともに、
理想に近づくべく暗中模索がつづいております。
歴史物を書きはじめた時には「2005年までにはデビューする!」
なんて目標を立ててましたが、もろくも崩れてますw
プロってのは、コンスタントに書けてこそプロですもんね。
あっしみたいにムラッ気の多い人間が物書きとしてプロに向くのかなあ、なんて思ったりもします。
長吉氏のように筆一本で食う決心をした人って、根性ありますよねえ。
多忙なのかもしれませんが、お元気なのかだけでも知りたいですよね。>10氏
いや、なにか差し出がましくて・・・・・・ごめんなさい。
でも、1年に1冊でも、たとえトンデモ架空戦国物でもいいですから、
平安後期さんの本が読んでみたいですなあ・・・・・・
というのは、たとえトンデモ系でも、文章力や着想力ってのは、
ごまかしようがないからです。
あ、この人、他のジャンルでも書けるな、書けないな、
というのは、けっこう伝わってきちゃうものですし。
プロットだけで「書いてみないか」ということはめったにないですが、
出来上がった作品を読んでくれる出版社は多いですよ。
ただし、零細企業に限りますが(^◇^;)。
平安後期さんは、江戸時代なんかにはまったく興味がないんでしょうか?
あっしは基本的に清和源氏が好きなので、
平将門の時代からせいぜい南北朝までしか興味がございませぬ。
江戸のことはまっっったく知りませんでしたので、
10氏のウンチクにいつも( ・∀・)つ〃Ωヘェーヘェーヘェーでしたなあ。
#学生の頃は歴史大嫌いでしたしー。
あっしの書くものは架空じゃないですけど、トンデモですよw
確かな知識に裏打ちされたトンデモをめざして精進しておりまする。
いつか読んでいただけるといいなあ。
10氏は江戸の市井ものを好んで書かれていたようですが、
長吉氏が重きにおいている時代もやっぱり江戸なんですよね?
今書かれている主役は実在の人物みたいですけど、
江戸のどのへんの時代の話なんですかねえ。
ひとくちに江戸といっても、かなり幅がありますよね。
僕も江戸ですねえ、好きなのは。
でも、学生時代には、江戸なんてどこが面白いのかと思ってました。
まさか自分がかぶきにはまったり、西鶴や近松なんか読むようになるとは
思ってもみませんでした。
好きなのは元禄なんです。断然。でも、この時代に設定すると、まだ江戸の
町が発達途中だったので、やれまだ橋がかかってないとか、寺がまだ創建さ
れてないとか、落とし穴もいっぱいあって大変です。
山本博文さんが「元禄時代は、まだまだ資料が発掘されておらず、実は
研究者も意外と少ない」と書いておられたように、実は罠がいっぱいの
大変な時代です(^_^;)。
次に好きなのは、田沼時代ですねえ・・・・・・。このころになると、時代考証的
にはかなり楽になります。ほぼ江戸の町が完成してますから、古地図なんかも
安心して(比較的)見ていられますし。
ところで平安後期さん、トンデモというのはつまり歴史のイフってことじゃないですか。
だとしたら、ある程度の見切り発車でやっちゃう手もありますよ。
自分ではいろいろと想像を重ねるんだけど、自分では書けないから、
ノベルスを買う人たちって、常に斬新な作品を求めてますから、自分が
作家活動をするというより、そういう人たちに楽しんで頂くって考えれば、
大上段に構えずに、デビューという選択もできてしまうのではないでしょうか。
そこで印税をもらって、それを次の資料に当てたり取材旅行に出かける・・・・・・
そしてまたたとえ数千人でも自分の作品を待ってくれてる人たちにその成果を
発表する・・・・・・で、自分の知識もどんどん深まるという形もあるかと思います。
元禄というと何となく華やかになイメージがあるんですが、
町自体は発達途中なんですか。( ・∀・)つ〃Ωヘェーヘェーヘェー
発展中だからこそ活気もあったんでしょうかねえ。
史料が全く無いなら無いで、執筆時にはでっちあげでもいいんでしょうけど、
書いた後から決定的な史料が出てきた日にはこりゃ大変ですな。
実は橋本治の「双調平家」を読んでから、執筆意欲がdとわかないんですよ。
自分が読みたいものは自分で書いちゃる!という勢いで書きはじめた歴史物だけに、
「自分が読みたかったのはこういう小説だ」と思えるものに出会い、
「これ以上のものは自分には書けない、、、_| ̄|○ 」と衝撃を受けてしまったら、
どうもねー、呆けてしまったみたいでして。
ただこのところ義経ブームでガイド本などがいろいろ出てるのを見ますと、
「またこんな嘘八百を流布しやがって」とムカついてきて、創作意欲も復活しつつあります。
人間、何が原動力になるか分かりませんなーw
550 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/01 11:52:17
時代小説を書くなら黒田鉄山を知るべし。
551 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/01 16:13:53
司馬遼太郎は、「竜馬がゆく」を読んで腹を立てた吉田松陰ファンから
「司馬某が長州に来たら、絶対に生きて帰さない」と脅されたそうだ。
歴史に名を刻んだ人物には、少なからず信者がいる。
筆者の史観に対し、思いもよらぬところからバッシングが飛んでくるかもしれん。
そんなことを考えてたら、おっかなくて筆がつまってしもた……。
>>平安後期どの。
実は自分の父親は編集者でした。自分でも文学を志していたのですが、
他の作家の作品を読んでいるうちに、
「こんなもん、俺に書けるわけがない」
とショックを受けて、とうとう書かずに終わってしまいました。
しかし、そんなこと言ったら誰にも書けませんよ。
しかも橋本治クラスを、現在の自分と比べるなんて、そりゃ自分がかわいそう
ですってば。
僕だって、一流作家の時代小説読んでたら、打ちのめされますよ。
特に、柴田錬三郎の知識や漢籍への造詣の深さといったら、
(あ、これは残念ながら、俺には一生書けん)
とへこたれますもん。
でもそんなこと気にしてたら、いつまでたっても飛べませんよ。逆に他の作家も、
未来の平安後期さんの作品を書けないわけですから。
それに、自分の経験上
「締め切りがあるから書かなくてはならない」
って感じで追いつめられると、書かざるをえない、なんとか誤魔化さざるを
えないわけですから、その方が表現力などの進歩の仕方が早くなるという
利点もあると思います。
自分自身が100パーセントの自信を持てるまで待ってちゃ、そりゃいつまで
たってもということになりかねないのではないでしょうか。僕はそう思って、
やっちゃったんですけどね。
自分が書けないと思った作家の「弟子」になったつもりでいたら、気が楽じゃ
ないかと思います。表現や構成の仕方を、「先生から習う」と考えるわけ
です。その先生と同じレベルの作品を、最初から書けるわけがないと、
そういう考え方をすることも、ひとつの手ではないでしょうか。
うひゃひゃ。長吉氏にすごく買いかぶられてる気がする今日この頃。
おちょくられてるだけだったりしてw
お。あっしもお父上と同業だった時期があるですわ。
人様の原稿待ちしてると胃を病みますな。もうやりたくない仕事です。
マジな話、二足のわらじを履きたい気は大いにあるんですが、
転職2年目の雑兵が副業にうつつをぬかしてると打ち首になりますでな。
小説の知識もさることながら、まずは生活の基盤をしっかり固めてから
兼業作家をめざしたいと思っておりますです。
あちこちいろんな職種を転々としてまいりましたが、
フリーで仕事してた時期もありまして。
好きな仕事のはずなのに金のために割り切らねばならぬことが多すぎて、
そこらへんがすげーストレスだったんですわ。
だから今度は「ええい、書きたいものが書けないならやめちゃるわい!」と開き直れるくらいの
収入源を確保しておきたいという思いもありまする。
締め切りに追われての成長や、読者に育ててもらうってのもいいですよね。
ただ、締め切りギリギリになっても文章が浮かばない状況は怖いですねえ。
今の仕事なら電卓叩いてPCに入力して時間さえあれば何とか終わりますけど、
小説はそうはいきませんもんねえ。
長吉氏の締め切り間際の修羅場はどんな感じですか?
>>551 バッシングを気にしてたら何もできまへんがな。
でもカミソリが送られてきたりしたら嫌ですのう。
平安後期どの。申し訳ござりませぬ。
ちとここ数日パニック状態で仕事をしており、お返事、ちと先になってしまいます。
なにとぞお許しくださいませ。
まさに修羅場ってますな。
お気になさらずにお仕事に専念してくだせえ。
あけおめことよろ@旧暦でござんす。
暦の上では本格的に春ですのう。
それとともに花粉の襲来もそろそろで。
長吉氏おすすめのアレグラを医者にねだったら
「去年処方したのより弱いですよ」と言われてしまったです。エーン(つД`)
ああ、締め切りが・・・・・・
昨日の鬼平スペシャルも、ビデオに録っておいたものの、いつ見られることやら・・・・・・
しかし平安後期さん、この前の話題はちと先延ばしにさせていただくとして、
抗アレルギー剤に、弱い強いというのは(もちろん単位があるので事実上
ありますけれども)なんかちとそぐわないような・・・・・・
アレグラというのは、「抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー剤」という第二世代
の薬で、メインは抗アレルギー作用だったはず(逆の分類もあるようなんですが)。
強い弱いというのはあくまで対症療法である抗ヒスタミン剤について言ってるのでは
ないかと思うんです。
つまり、抗ヒスタミン効果としては、純然たる抗ヒスタミン剤より弱いという意味
なんじゃないでしょうかね、そのお医者さんの言ってるのは。
もしアレグラだけで弱ければ、それプラス、抗ヒスタミン剤を飲めばいいわけです。
それでも効かなければ、抗ヒスタミン剤にステロイドが微量に入った薬、たとえば
セレスタミンという薬を、いちばん症状のきついときだけ併用することもできるんです。
ですから、抗ヒスタミン剤をアレグラに変えると、去年のより弱いよという意味が
ちと?な感じがしました。
恐らくそのお医者さんは、アレグラを「抗ヒスタミン剤」として認識しているんでは
ないでしょうか。確かにそういう分類の仕方もあるので。
でもとにかくアレグラは眠くならない唯一の薬と言われていますから、これを
基本にして、酷いときだけさらに抗ヒスタミン剤を服用ずくというのが、一般的
なようですよ。
耳鼻咽喉科でも、皮膚科でも、「アレルギー学会」に入ってない医者は、
そこら辺の知らないという人がけっこう多いらしいです。不勉強で。
昔ゴーストライターやってたとき、アレルギーの専門医が言ってたことなんですが、
「花粉症でもアトピーでも、抗ヒスタミン剤やステロイドを出しときゃいいって、
何十年もその治療しか知らない医者が多いんだよね〜」と言ってました(^_^;)
別の医者に行ってみる価値は十分にありますよ。
僕も、そのゴーストやるまで知識が無く、その後耳鼻科を変えましたから。
とにかく花粉症は苦しくて、仕事も進まないわけですから、医者を渡り歩いても
いいかと思います。
あああ、お仕事中断させて申し訳ないす。
うーむ。抗アレルギーと抗ヒスタミンが、と言われても何が何やらでしたが、
それをヒントにあちこちぐぐって何となく理解しました。
なるほど、そのへんを混同というか同一視というか
そもそも花粉症の薬の分類すらよく解ってなかったようです。
ご指南ありがとうござんした。
ただアレグラ飲みはじめてから無性に眠いです。
これはもう花粉症の薬=眠いという思い込みなんでしょうな。
まあ花粉に備えて充分な睡眠を体が欲しているのかもしれないです。
長吉氏も徹夜はほどほどに、お仕事頑張ってくださいな。
今度の祝日は小田原で流鏑馬です。久しぶりの梅見ですじゃ。
あ、もう流鏑馬の季節・・・・・・はやいですねえ、ついこの前、その話をした
ような気がします。去年は小田原の流鏑馬はダメだったんですが、
伊東の梅園には行ってたんだよなあ・・・・・・今年は梅見はだめそう。
桜桜、日本人なら桜だい!ううう。
ああ、意識朦朧・・・・・・あと1日のがんばり・・・・・・
平安どの、流鏑馬いかがでしたか?
今年は梅見は、湯島天神でやることにしました。
上野で興福寺展も開かれているので、その帰りにでも。
しかし本当に、季節の移り変わるのははやいですよねえ。
お、頑張ってくだんせー。濃い目のお茶でもどうぞ。 ( ^‐^)_且~~
流鏑馬は連れと途中ではぐれてしまい散々でしたw
1時間に1本しかない御殿場線には乗り遅れるし。
曽我梅林は5分咲き・小田原城の梅は2分咲きくらいでしたよ。
長吉氏と梅の話をしたのはついこのあいだのような気がしますのに、
ほんに1年たつのは早いものですなあ。
湯島天神ってまだ一度も行ったことないんすよね。
銀行回りのついでにでも行ってみようかな。
ご紹介ありがとうござんす。鳥鍋、うまそうですなあ。
とりあえず今日の夕飯はフライドチキンにでもしようかなw
昨年横浜で東山魁夷展があり、唐招提寺の御影堂障壁画も展示されてたんですよ。
特に「山雲」という作に圧倒されて、会期中に何度も通ってはその前でただボーッと見ていた思い出が。
唐招提寺展であの絵にまた逢いたいような、逢ったらまた取り憑かれそうで怖いような、、、。
今回は時間の関係で小田原だけにしましたが、
JRの駅貼ポスター見て湯河原の梅園にもそそられてはおります。
春ですよのお。
春ですなあ。
寒いのは、財布のなかばかりと。
たったいま、終わりましたぞ。
編集者から大きな手直し要求がなければの話ですが。
頭、もうろうとしてますが、週末は湯島天神に出かけ、帰りにはどこかで
旨い鰻でも、家族にご馳走してやろうかと思ってます。
その後、来週以降はまだ頭か働かないのですが、やっぱり湯河原の
梅園にいってもいいかなあと思ってたり。
平安後期さんは、横浜方面の方なんですね。
横浜も、美術展など充実していて、うらやましい限りです。
あ、中華街でもいいかな、来週は。
それか、通っている小田原城でまた見聞を広め、帰りに相模湾の旨い
魚に舌鼓を打つのでもいいか・・・・・・
ようやく、解放されました。
また、いろいろとかき込みますね。
10さん、もしまだここを見られているなら、ぜひ書き込みしてくださいな。
10さんの、情緒あふれる書き込みを見るだけで、心がほっと落ち着く
感じでした。ぜひともまた、復活を。
10さんや平安後期さんとなら、いつかどこかでオフ会をしたいなという
気がするほど、近しく感じでおりますので。
恐々。
567 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/18 13:16:03
歴史時代小説対象の文学賞ってありますか?
挑戦してみたいんですけど。
568 :
もと小学生:05/02/18 15:32:48
一年くらい前に何度か書き込みをさせて頂いて、そのあとご無沙汰をしておりました。
このスレッドが長生きなことと、長吉様、平安後期様、10様などの懐かしいお名前が健在でうれ
しいです。
私はあいかわらず、自営のかたわら、発表のあてのない原稿を書いています。どちらかとい
うと、江戸時代のバトル・謀略モノですが、日に日に江戸時代への恋慕の情が募るばかりです。
40代の私にとって、今は亡き祖父母の話などの記憶から、江戸期の幽かなリアリティを感
ずることができるのですが、やはり表現する段になると再現は難しいですね。
会話一つとっても、維新期の体験談の筆記などから類推できる幕末の話言葉と、『浮世風呂』
なんかから類推できる話言葉とでは、同じ江戸期でもかなり乖離がありますよね。
御家人クラスの人物はべらんめいだったという人と、いやそうではない、卑しくも御直参が熊・八
のような言葉ははんさない。というような事を言い合っていたのは荷風と鳶魚だったでしょうか ?
(ウロ憶えスマソ)
まあしかし、そんなことで悩むのも嬉しくてしょうがない、といった毎日です。
今夜の東京は雨か雪だそうです。
先ほどは昼飯にかけそばを食いましたが、夜は鰯を入れた湯豆腐かなんかで一杯やりながら、
近所のおばちゃんに借りた常磐津のテープでも聞いて、早いとこ寝ちまおうと思っております。
皆様、どうぞ花粉・風邪にご留意のほどを。
>>568 このスレも細々と生き残っておりまする。
やはり江戸好きの方は多いようですし、それだけ底辺も広いのでしょうから、
考証や雑学などでの重箱の隅つつきをかわすのも大変なんでしょうねえ。
お疲れさまでした&元気どすなあ。>長吉氏
朦朧とするほど働いたら週末なんぞ爆睡ですわ、あっしの場合。
地元神奈川をこよなく愛するあっしですが、なぜか小田原城には馴染みがなくてですね。
このあいだ梅見で久ーしぶりに訪れて、堀の広さに改めて感心してきました。
戦国時代の城とか堀って、平安・鎌倉期にはない発想ですもんねえ。
実現するかどうかはさておいて、
座敷から雪を見ながら湯豆腐オフとか鳥鍋オフとかいいですねw
マターリとした時間が過ごせそうな気がします。
>>567 前スレに貼ったものなので古いデータですけど。
4 名前:名無し物書き@推敲中?[] 投稿日:2002/09/13(金) 21:08
主な新人賞一覧でござんす。
特に「時代小説を募集する」賞には◎しておきました。
他は、その賞の趣旨に応じて応募可の場合もあり。
#消滅してる賞・締切日が変更になった賞もあるかもです。ご容赦くだされ。
(純文学)
新潮新人賞 300枚以内 3/31 新潮社
すばる文学賞 50〜300枚 3/31 集英社
文藝賞 100〜400枚 3/31 河出書房新社
群像新人文学賞 250枚以内 10/31 講談社
文學界新人賞 100枚程度 12/31 文藝春秋
(エンターテインメント)
小説すばる新人賞 200〜500枚 3/31 集英社
日本ファンタジーノベル大賞 300〜500枚 4/30 新潮社
小説新潮長篇新人賞 250〜400枚 6/30 新潮社
◎歴史文学賞 50〜100枚 6/30 新人物往来社
◎歴史群像大賞 200枚以上 9月? 学研
オール讀物新人賞 30〜80枚 11/15 文藝春秋
小説現代新人賞 40〜80枚 12/20 講談社
6 名前:名無し物書き@推敲中?[] 投稿日:2002/09/13(金) 21:09
(ホラー・ミステリー・推理)
江戸川乱歩賞 350〜500枚 1/31 日本推理作家協会
創元推理短編賞 30〜100枚 3/31 東京創元社
新潮ミステリー倶楽部大賞 350枚以上 3/31 新潮社
鮎川哲也賞 枚数制限ナシ 3/31(必着) 東京創元社
日本ミステリー文学大賞新人賞 350〜600枚 4/30 光文シエラザード文化財団
サントリーミステリー大賞 300〜800枚 5/31 文藝春秋
このミステリーがすごい!大賞 400〜800枚 5/31 宝島社・他
ホラーサスペンス大賞 250枚以上 5/31 新潮社・幻冬舎・他
オール讀物推理小説新人賞 50〜100枚 6/30 文藝春秋
横溝正史賞 350〜800枚 7/31 角川書店
日本ホラー小説大賞 ? 8/31 角川書店
◎松本清張賞 250〜400枚 11/30 日本文学振興会・文芸春秋
小説推理新人賞 80枚以内 11/30 双葉社
(ジュニア)
ロマン大賞 250〜350枚 1/10 集英社
ティーンズハート大賞 180〜250枚 2/末 講談社
ウィングス小説大賞 200枚以内 2/末 新書館
ソノラマ文庫大賞 300〜350枚 3/31 朝日ソノラマ
電撃ゲーム小説大賞 250〜350枚 4/10 メディアワークス
ホワイトハート大賞 250〜300枚 5/31 講談社
スニーカー大賞 ? 6/30 角川書店
ノベル大賞 95〜105枚 7/10 集英社
パレットノベル大賞 50〜200枚 12/31 小学館
572 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/19 17:28:02
567>平安後期さん、どうもありがとうございます。
こうしてみると歴史専門の賞というのは少ないんですね。
歴史群像大賞は知っていたんですが、
賞を取った方でも続けて本を出すのは難しいようですね。
結局続けて他の賞に応募するか、出版社の意向に沿って
シミュレーション戦記のような売れ筋を書かせてもらうしかなさそうです。
私も平安時代モノには興味があります。
年代は、多分平安後期さんより少し前ぐらいで、
律令制からはみ出した人々を題材に
大風呂敷を広げたようなものを書きたいです。
いま、湯島天神&国立博物館での唐招提寺展を見て、尾花で鰻を食って
大散財して帰ってまいりました。道歩いてるとき、さすがに倒れるかと思うほど
疲れがたまっておりました。
南千住の尾花の鰻、あいかわらず旨いんですが、うざく1300円、う巻き1500
円、焼き鳥日本で900円は、そりゃあねえだろうと、思いつつも、家族の手前
「食え食え、どんどん食え!」
ってな感じで、すねが一回り細くなってしやいやした。
平安後期さんにも、
>>572さんにも、きちんとレスしなければならないのですが、
今日の処は勘弁してくだせえ(平安時代ファンが一人増えて、江戸時代ファン
がちと劣勢になりつつあるのかな?(^_^;)、平安後期さん、よかったですね)。
歴史をやってるというか好きな人、勉強してる人って、どこか、生まれつきの優しさ
を持ってる人が多いような気がします。鬼平のウォーキングツアーとか(^◇^;)、
いろいろ参加したこともあるんですが、そうしたところでお近づきになった人たちと、
話を交わしてみると、みなさん、ロマンチックな方が多いことに驚かされます。
この世知辛い世の中で、遠い昔を、ふりかえって見られるという、心の余裕というか、
どこか飄然とした姿勢が、優しさを生み出すのかも知れませんね。
今日は終日雨で残念でしたが、湯島の梅は早咲きのもの以外は2分咲きていど、
上野公園の桜が、2本ばかり咲いておりました。
肝心の唐招提寺展は・・・うーん、まあ、たいしたことなかった(^◇^;)。鑑真和尚の
座像を間近で見たのは初めてで感激しましたが・・・・・・
いや、いつかここに集まったみなさんで、湯豆腐オフとか、やってみたいものですねえ。
それではまた明日(かな?)。
ではでは。
>きちんとレスしなければならないのですが
2ちゃんですから、まあそのへんは適当にお気になさらずに。
ウナギものは、乗ったウナギよりタレのしみたご飯の方が好きだったりします。
ガキの嗜好ですなw
江戸はグルメな話題でも小説が書けそうでいいですねえ。
平安期の食事なんて貧弱で、くだくだと描写する気にもなれません。
>>572 あっしも大風呂敷大好きですよ。
律令制からはみ出た人々というと、業平とかそのへんですかね?
あっしは平将門から南北朝までを掘り下げたいと思っております。
575 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/20 01:37:59
>574
業平がはみ出しというのは、頭の中にありませんでした。なるほどなあ。
将門でしたら、ちょっとかぶってしまうかもしれませんが、
私は藤原純友の乱を、純友自身ではなく、便乗参加組の海人の
頭領あたりの視点から書いてみたいなどと構想しています。
陰陽師モノだけが突出して数が出てるのを見て
マイナーテーマは、やっぱり伝奇やミステリーを絡めないと読んでもらえないと思い
無理に謎解きの要素を入れたのですが、
細かい設定や話の辻褄が合わなくなり悪戦苦闘しています。
プロは、こういうのも筆力で誤魔化して行くんだろうなあ。
平安後期さんは、小説の中に霊力とか予知力みたいな
幾分非現実的な要素を入れておられますか?
けっこうこのさじ加減は、古い時代を書く場合に迷うところだと思うんですが。
>>575 参考にはならないかも知れませんが、時代小説では、霊的なもの、
呪術的なものは、逆に成績が悪く、売れないものが多いそうです。ですから、
プロットを書くときも、なるべくそうした要素をはずすように気をつけています。
ただ平安時代ごろになれば、そうした要素も必要な要素のひとつにもなって
いるんじゃないですかね。
江戸時代では、まだ歴史的な距離が離れておらず、霊的なものを登場させる
と、生々しくなってしまうのかも知れません。やはり読者層は、時代小説の場合は、
剣戟シーンと人情を読みたいんだと思います。
平安時代ともなると、歴史的な距離がかなり離れるわけですから、一種幻想的
な作品でも、受け入れられる素地が出てくるのではと解釈してます。
難しいところでもあると思いますが。
>>575 なるほど。それは書き甲斐のありそうな構想ですね。
あっしも純友は追討する側から書く必要性があるんですが、
純友追討記だけじゃイメージがわかなくて困ってます。
史料がないからこそ書きやすいという人もいるんでしょうけどね〜。
話の中に陰陽師が登場することはあっても、
あくまで公僕っちゅーか脇役にもならん程度の扱いしかしてないですねえ。
調伏のシーンなんかも端折っちゃってますわ。坊主書いても楽しくないですし。
軍記物好きとしてはメインはやっぱり合戦譚なので。
自分は今のところオカルト要素を扱うつもりはないですけど、
もしやるなら微妙に取り入れるんじゃなくて、
最初からオカルト全開のハチャメチャトンデモコメディにしちゃうと思いますw
>>576 古代だと呪術が支配しているといっても過言ではないわけで。
でもそんな霊や呪術が通用するのも南北朝あたりまでですかねー。
戦国〜江戸のオカルトでまず思い浮かぶのは「仮面の忍者赤影」だったりして。
578 :
575:05/02/20 18:32:56
長吉さん、唐招提寺展に鰻とはうらやましい限りです。
なるほど、確かに時代小説は伝奇小説とは、読者層の趣向がかなり違ってそうですね。
古い時代の場合、伝奇小説でなくても、ストーリーを乱さない程度に
占いや霊などの要素が入った作品が多いように思います。
突き詰めると、読者が占いとか霊とかいうものの扱いに対して、
作者にどういうスタンスを望んでいるのかということになるんでしょうね。
579 :
575:05/02/20 18:48:24
>平安後期さん
確かに史料ないですね。海賊の設定は14世紀の前期倭寇から拝借しよう
と思っています。それじゃあ14世紀で書けよって言われちゃいそうですが、
征西将軍府モノは北方センセがいいものをお書きになってるし、
他には、海賊がまとまって活躍する事件があまりないんです。
ストーリーは?作るしかないですねえ。
たしか官軍側の動きは、海賊側より多少詳しくわかっているのでは…。
ご意見を伺って、私も当面リアリズムでやってみることにしました。
全ての謎の裏には、常に海の民山の民が蠢いていたみたいなかんじで。
大河義経は、作家志望家にはどうなんでしょう?
小説のドラマ化という点で興味があるのですが、考証的な不備が鼻につくとかになりますか?
自分は門外漢で、考証うんぬんはまったく不確かなのですが、
武蔵よりはおもしろいかなあと(^_^;)。ドラマと自分で書く作品とは、
すっかりわけてしまって、愉しんではどうかと。
まあ、ドラマ自体は、実はあまり僕は見ないことにしています。心を鬼に
して。いったん見始めると、どうしても時間的に縛られてしまうわけで、
その時間、たとえ1時間でも、なにかの本を読むようにしています。
(そんな頑なな、と言われそうですが、なにしろ年なもので、先が
見えてしまうんですよね・・・・・・)
>>575さんへ。僕も個人的には平安後期さんと同じ考え方ですね。
先ほどは舌足らずでしたが(いつもでい)、もし自分がオカルト的要素を
扱うなら、たとえ平安前後の世界にせよ、そこに力点を入れることは確か
だろうと思います。中途半端では、なぜそれを中心に据えるかわからない
わけですし、せっかくその他の部分で時代考証をしても、それもまた眉唾
としかみられないとしたら、ちょっと悲しいですし(そこにこそ、作家の仕掛け
という楽しみがあるという意見もあるでしょうが)。
先日,ある編集者の方が、
「時代小説も、エロシーンはもう、あきられてきたよね。やはり本物の
筋書きというか、大半の読者の興味は、エロではなく、人情とか謎解き
とか、心がスカッとするような剣戟シーンだとかで、とってつけたような
エロシーンは、だんだん、邪魔になってきてますよ」
といってましたが、まさに僕もそう思います、ということはおいといて、
平安前後といえども、呪術などを正面に吸えたストーリーは、逆に
食傷気味になっているような気がするんですよ。
まっとうに、考証して、その範囲内で多少筋書きを変えて遊んでしまう
正攻法が、また見直されているような(意識しすぎると、歴史小説に
なってしまいますから、自分の目指エンタテイメント作品との兼ね合いに
もよると思いますが)気がします。
ああ、575さん、また舌足らずでしたが、ある作家の方が(けっこう売れっ子の
先輩です)、
「自分の作品がいちばん面白いという気持ちを、常に持ち続けること。
修正は常にするべきだが、自分自身の才能について、これっぼっちも
疑っちゃならないこと。
自分が「これを流行らせてやる」という気概をもって、書き上げた作品を、
何十社とあきらめずに持っていくこと。採用されなければ、「向こうが馬鹿だ」
と思って、次の作品を書き上げること」
その不屈の精神が大切だと言ってました。
慢心とかとは少し意味合いの異なる、だいじなことだとハッと気づかされました。
その精神でいいのだと思います。
よしんばそれで、何年何十年たっても、誰にも認められなかったとしても、
それは「世間が馬鹿」であって、「自分の作品は面白い」と思いつつ、
「玉砕」
することが、作家を目指す人間の、矜恃ではないかと思います。
それだけ、世間の常識とはかけ離れた、無茶苦茶な精神構造を
必要とする職業なのだと。
世間一般と同じ成功を望む人間は、近づいちゃいけない職業なのかも
知れませんね・・・。うちも家族的には、全員に迷惑をかけてますから。
尾花の鰻だって、何年ぶりに、実現できたことでしょう。数年間、金で苦労
して(いまでも脱出したわけじゃないですが)、ようやく、家族全員を連れて
行くことができたぐらいで、自分の作品が、なかなか認められることはありませ
んでした(今でも完全に認められたわけではなく、書き直しも多いです)。
ご自分が好きな時代は、なぜ好きかの理由が(無意識的にせよ)、あるはずです。
だとしたら、読者の好みとか、そうした計算はもちろん必要だと思いますが、
あまり気にしすぎると、書けなくなってしまいますし、中途半端な作品が
できあがってしまうと思います。
自分を信じて書き続けることしかない以上、呪術的なものが好きなら書けば
良いし、そうでなければ、書かなければいいのだと思います。
長文失礼。
584 :
575:05/02/21 05:40:18
>580
主役にいい俳優を起用できない現在の大河ドラマの制約の中では、
ストーリー的に脇役の方に存在感があってもおかしくない義経は悪くない。
時代考証ですか?
清盛が船にのってるシーンだけ、仕事中断して目をさらにしてました。
585 :
575:05/02/21 06:05:37
>長吉さん
丁寧なアドバイス、ありがとうございます。
確かに、今はあまり小手先のマーケティングなど考えず、
まず自分が書きたいものを描き切るための筆力を鍛える必要があります。
史料調査や大筋のプロットはわりと楽しくやれるのですが、
一つ一つのシーンを文章に落とすのはまだ四苦八苦している段階です。
そうか、最近はエロシーンも必須ではないのですね。
私はヒーローとヒロインのラブシーンなんて全く書くつもりはないんですが、
魔が差して悪女に嵌められるパターンは一つ入れてみました。
お。エロシーン飽きられ傾向ですと?
10氏見てますかー。朗報ですよー。
いやね、あっしも10氏もどうも濡れ場を書くのが好きくないようでして。
そういう市場要求があることは理解しつつも、
必然性があるならともかく、無理矢理濡れ場を入れてもねえ、、、、。
とりあえず今はまだ売文しているわけではないのですから、
世間に迎合などせず「書きたいものを書くんだ」という一念でいきたいと思いますな。
>575氏
ってことは村上水軍とかあのへんの先祖が絡んでくるんですかねー。
史料調べ、楽しいですよね。本筋には不要なエピソードでも、
あれも入れたいこれも入れたいになって、削るのに苦労します。
>>580 大河ドラマは、自分が不案内な時代ならそれなりに楽しく見ちゃうんですけどね。
好きな時代ほど考証や設定にムカつきます。ああ、大人気ない。
原作読んでないので、原作が悪いのか脚本が悪いのかわかりませんが、
あれじゃ義経が平家討伐に心血を注ぐ動機がないんですよねえ。
すっかり大河板アンチスレの住民です。
ただヴィジュアルという点では参考になることも多々ありますから、
そういうとこだけは575氏と同じく目を皿にして見てますw
あ、滝沢義経は当初の不安を裏切って健闘してくれてると思います。
ただのヒステリー演技の財前政子はさっさと逝っちゃっていいですと思いつつ、
今のところの登場人物の中で一番最後まで生き残るんですよね彼女が。(つД`)
どうもそのお、マツケンサンバがちらついてしまって、弁慶が・・・・・・(つД`)
うはは、それはありますなw
春一番吹きましたねー。満月一日前のお月さまがきれいです。
店頭で「物語の舞台を歩く」って山川のシリーズ本が平積みになってまして。
「平家物語」「曽我物語」を手にとってみたら初心者向けの平易な内容ながら
執筆陣が良心派の教授たちなので即買いしてきました。
このあと「純友追討記」の刊行もあるようですよ。>575氏
この「平家物語」について書かれた青学の佐伯先生は
以前講演会でとても好感を持ちまして、
ぜひ講義を受けてみたいんですけど、
青学は科目履修制度ないんですよねえ。
デビューしたら取材を申し込みたいな、なんて、ははは、妄想妄想。
山川のシリーズですか。
こんど本屋で手に取ってみます。
今日は久々にぽかぽかと温かく、いい散歩日和でやんした。
仕事の合間に散歩してるんだか、散歩の合間に仕事してるんだか、
ときどきわからなくなることがありますw。
で、帰ってきてから、パセリとニンニクとセロリのみじん切りをたっぷりと詰め込んだ
鶏肉を、230度のオープンで30分ほど焼いて、こんがりと香ばしく焼けた
チキンローストで一杯やりました。
最近、料理にもこっちゃって・・・その分資料でも読んでりゃいいのですが。
しかし資料といえば、江戸時代の原典って独特の言い回しというか文章が
多くて、中世の古文書の方が、教科書の文法通りにきちっと読めますね。
江戸時代のを読んでると
「あれ? こいつ死んだと書いてあるのに、次の行には大名に召し抱えられた
と書いてあるぞ???死んだのは親父の方だったということか?いや、そうは
読めないし・・・・・・」
と小一時間首をひねるみたいなことがしばしばあります。
江戸時代の言葉遣いって、特に武士の書いた随筆あたりに、謎だらけの
文章があります。教養がないってわけじゃないんでしょうが・・・・・・どうにも
不可解なことが多くて、毎夜のごとく苦しんでいる今日この頃です。
山川や吉川弘文館は地道にいい書物を出しますよね。
往来社は良いものもあるんですけど、しょーもない書物も多くて、
当たりハズレが激しいのが難です。
江戸の書物というと黄表紙くらいしかまともに読んでないですが、
古典籍をふまえて書いてあるものが多いようにも思います。
川柳なんかも昔の知識があって初めて笑えるような感じですよね。
昔の日本人って、今の日本人よりも歴史に通じていたんだなあと、シミジミ、、、。
北関東へお参りに行ってきた主人公のための資料ですかいの?
謎だらけの文章なれど、謎解きもまた楽しからずや、ですかねー。
ずーっと頭の中でモヤっていた設定が何となく形を結びはじめ、
久しぶりに執筆意欲がわいてきた春です。
いや、資料は必ずしも北関東とは関係ない話で。
それより、平安後期どの、書き続けなければ・・・とにかく書き続けなければ
いけませんよ。それによって、強制的に資料を調べなきゃいけなくなったりする
わけで。
ぼくが以前デビューしちまったらと言ったのは、質のいい作品を書くのはまた先の
こととして、とりあえず自分をそうした地獄の中に突き落として、強制的に
自分自身を鍛えるという意味もあったからなんです。
たとえくだらないノベルスであっても、将来、また名前を変えて再デビューすれば
それでいいわけですから・・・。書きたいという衝動って、みんながみんな持っている
わけではないですし、それを大切にしなければいけないんじゃないかと思ってます。
デビューしちまえ!
594 :
575:05/03/02 08:11:59
>平安後期さん
「純友追討記」刊行予定ですか。それは心強い。
村上水軍も、もちろん調べる必要があるのですが、
特に壱岐、対馬、五島、済州あたりで船上生活をしていた
まつろわぬ民に興味をひかれています。
現代人が感情移入しにくいような不道徳な連中(海のヤクザとでも言うべきか)
なので、人物設定などは考える必要がありそうです。
595 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/02 10:04:03
みなさん、はじめまして。下手な素人歴史・時代小説を書いている子家子(しかし)と申します。
このスレは見識高い方々が良質の書き込みをされてますので、私もよい刺激を受けております。
自分ももっとがんばらねばいかんな〜という気持ちになれます。
私の守備範囲は、始皇帝以前の中国と日本の南北朝時代ですから、お話についていけない場面も
多々あると思いますが、これから時々顔をだしますので、宜しくお願します。
>>595さん、こちらこそよろしくお願いします。南北朝は、一時期僕も興味を
持って、調べたこともあります(中途半端に終わってしまいましたが)。いずれ
そんなあたりのお話も。
平安後期どの。ちと煽りのボルテージ上がり過ぎちゃってごめんなさい。
いや、僕は、平安後期さんの発言とか見てるだけで、
「ぜったいプロになれる人なのに」
と、切歯扼腕しちゃってるわけです・・・失礼しました。
だから買いかぶりすぎですってw
学者叩きとか平気でするから、自信ありそうに見えるんでしょーか。
書きかけの小説やアイデアは結構あるんですけど、
なーんか最後まで書ききる根気がないんですよねー。
まあだからこそ長吉氏が「強制的に自分を追い込め」と言ってくれるのも解ります。
締め切りがないと、人間、ほんと何もしませんもんね。
長吉氏のように経済的に苦しみながらも頑張ってらっしゃる人からすると歯がゆいでしょうが、
まだちょっと二足のわらじを履ける状況でもないので、
もう少し長い目で見てやってくだせえ。
長吉氏と同じ土俵に立った暁には、一緒に鍋でもつつきましょうぜ。
>575氏
まつろわぬ海の民に興味を持ったきっかけって何なんでしょう。
武士なんてのも結構ヤクザですよね。
頼朝は部下に暗殺失敗の落とし前で指ツメ命じたりしてますし。
昔の史料を読んでると、そういうささいな1行に妙に目が留まります。
>>595 いらはーい。千客万来で嬉しいですね。
中国史を書く方は時々いらっしゃるんですけど、
このスレででかい顔してるあっしなどが中国には疎いので、
なかなか居ついていただけないのが寂しいです。
あっしも南北朝は興味あります。
平安期に比べたら全然勉強不足ですけど、
北畠親子や護良親王あたりをメインにした話をいつか書きたいです。
599 :
子家子(595):05/03/03 12:09:09
長吉さん、平安後期さん、以後よろしゅうお願します。
中国史を書く方は少ないんですか? 残念ではありますが、各国・各時代ごとに固有の魅力が
ありますしね。他の時代のお話もおおいに参考になります。
南北朝物は何作か書きましたが、書くほどに自分の中で北畠親子や護良親王の存在が大きく
なっていきました。まだ彼らを真正面から書くだけの腕と知識はありませんが、いつかは
書いてみたい素材です。
601 :
海人:05/03/03 14:24:38
>中国史を書く方は少ないんですか?
春秋戦国時代を書かれているのですか?
私も邯鄲の戦い、信陵君、墨家などは、題材として興味があります。
602 :
海人>:05/03/03 14:28:50
>まつろわぬ海の民に興味を持ったきっかけって何なんでしょう。
武士なんてのも結構ヤクザですよね。
頼朝は部下に暗殺失敗の落とし前で指ツメ命じたりしてますし。
603 :
海人>平安後期さん:05/03/03 14:45:05
>まつろわぬ海の民に興味を持ったきっかけって何なんでしょう。
日本史に対して一番無責任な視点から日本史を書いてみようと思ったからでしょうか。
それと、自分が瀬戸内出身ということもあるかもしれませんが。
>武士なんてのも結構ヤクザですよね。
>頼朝は部下に暗殺失敗の落とし前で指ツメ命じたりしてますし。
このあたりが、現代人の感覚で歴史を書いちゃいけないというところなのかな。
指だけじゃ、むしろ寛大な処分なのかもしれないし……。
だから僕は、感情移入しやすい架空の主人公を作っちゃうんですよ。
武士なんてのも結構ヤクザですよね。
頼朝は部下に暗殺失敗の落とし前で指ツメ命じたりしてますし。
いつかは古代中国の小説も書いてみたいですねえ。
そこまで手が回らないというのが現実なんですが、漢籍なんかは、
いつか書くために、少しずつ読み進めています。表現力の勉強にも
なりますし・・・・・・。前途は多難ですが。
年齢から考えると、でも、中国モノはあきらめなきゃいけないのかな・・・・・・
二兎を追う者はということもあるしなあ・・・・・・悲しい。
605 :
子家子:05/03/03 16:34:52
>海人さん
守備範囲は、春秋戦国とそれよりも過去です。
墨家は大変興味深い題材ですね。ただ、当時あまりにも異色であった存在ですから、
そこをどこまで読者に伝えられるかが問題ですよね。いまの私には手に余る存在
です(苦笑)
>長吉さん
>二兎を追う者はということもあるしなあ
歴史・時代物書き特有の悩みですよね。私も日本を舞台にした場合、南北朝時代のみ
少しは格好がつくというだけで、他の時代はお手上げ状態です。とほほ。
>>子家子さん、南北朝にご興味を抱くにいたった理由なんかはあるんですか?
僕は母方の母方が、奈良の十津川出身で、そこの郷士として南朝に組した
というようなことがありまして、それを、つまり祖母から物語りされまして、こつこつと
調べてみたりを始めたんです。
奈良の、自天皇の墓や祭りにも出かけて、郷土史の先生(中谷順一先生)
のお話を聞いたりもしました。
いまだに椿の葉を口にくわえて、村人たちが後南朝を偲んでいる姿には、本当に
驚かされましたし、陸軍大将山県有朋が、
「時節を待て」
と書いた碑に、明治政府の苦衷(南朝を正統としたあまり、自分たちが
戴いている北朝の子孫の正当性を事実上否定してしまったわけですから)
を知ることもできました。
何百年も前のことなのに、いまだにそうした記憶というのは消えないし、誰かが
持ち続けるものなんですよね。
それこそが、「歴史」ということなんでしょう。
自分でもときどき、歴史なんかやってないで、実益のある商売に精を出して
いれば、安泰な人生を送れたものを・・・・・・なんて考えることもありますが(^_^;
しょうがないですねえ、こればっかりは。
「歴史好きに悪人はいない」
なんて考えることによって、自分を慰めることにしていますです。はい。
607 :
子家子:05/03/03 19:32:22
>長吉さん
>>子家子さん、南北朝にご興味を抱くにいたった理由なんかはあるんですか?
あまり威張れる理由じゃないんで、ちょっと恥ずかしいんですが……。
南北朝に強く惹かれるようになったきっかけは、鷲尾雨工先生の『吉野朝太平記』です。中学時代から
歴史好きだった私にとって、楠木正成はヒーローの一人でした。その息子正行・正時も日本人好みの
存在です。しかし、中学生の私は三男正儀に魅力を感じることができず(知識も足りませんでしたが)、
逆に「なんだ、こいつ?」って感じでした(苦笑)。正直変節漢としか思えなかったです。
ところがたまたま復刻版の同書を中古で買って読み、衝撃を受けました。主人公正儀はたいへん魅力的な
人物に描かれており、かつ活き活きとしていました。歴史小説の醍醐味を教えてくれたのが『吉野朝太平記』
だったんです。
いつか自分なりの正儀を書いてみたいです。多分、自分が書く南北朝物のゴールはそこかな、と思ったりも
します。いつ辿り着けるかわかりませんが……。
608 :
海人>子家子さん:05/03/04 00:59:28
>守備範囲は、春秋戦国とそれよりも過去です。
春秋以前というと、宮城谷氏の太公望や天空の船も、
封神演義ほどではないにせよ、幾分ファンタジックな雰囲気が出てきますね。
『吉野朝太平記』は、恥ずかしながら知りませんでした。
機会があったら、読んでみます。
>>607子家子さん、ぜひ、奈良の山奥の、後南朝の遺跡をお訪ねなさって
くださいませ。たしかに狭い田舎ですし、どこの誰かと疑われることも多いと
思いますが(^_^;)、逆に、受け入れられれば、とてもいいところというか、自分に
とって、田舎といっていい感じになるかも知れません。
いや、こんなことをお話しできて、嬉しいです。
610 :
子家子:05/03/04 10:28:46
>海人さん
>春秋以前というと、宮城谷氏の太公望や天空の船も、
>封神演義ほどではないにせよ、幾分ファンタジックな雰囲気が出てきますね。
そうです、宮城谷先生の作品群と守備範囲が被るんです(苦笑)。
どこまでファンタジー色を加えるべきかはなかなか難しいところです。酒見
賢一先生の『周公旦』や『陋巷に在り』のように呪詛などを前面に押し出した
作品もありますしね。ただ、人が人としての限界をわきまえ、人の力を超越した
ものを神とあがめた時代ですから、あまり現代的な感覚を持ち込むのは先人
たちに失礼だと思ってます……毎度毎度匙加減に悩みます。
吉野朝太平記は(なんと)第二回直木賞受賞作であり、残念ながらいまでは
入手困難です。ご興味があるなら、『吉野朝太平記 ダウンロード』でぐぐって
いただければ、第一巻だけ無料でダウンロードできるサイトにいけます。当時の
作品ならではの味があります。ただ、第二巻以降が真骨頂かな〜って感もあり
ますが。
>長吉さん
>ぜひ、奈良の山奥の、後南朝の遺跡をお訪ねなさってくださいませ。
なかなか暇がとれず先延ばしにしておりますが、いつか必ず訪れたいと思って
ます。実は密かな楽しみのひとつだったりします^^。
あれ、後南朝で話がはずんでますな。
自天王、書いてみたい人の一人なんですよ。
あっしもいつか金峯神社訪問などの際に、後南朝の遺跡も巡ってみたいと思ってます。
>海人氏
>日本史に対して一番無責任な視点から日本史を書いてみよう
いい動機ですねえ。
書いててきっと楽しいでしょうな。
612 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/04 19:50:16
好奇心なのですが、歴史年表から以外に「一番影響を受けた小説作品」はなんでしょうか?
歴史小説好きの登場人物を出す参考にさせていただきたいので・・・
613 :
海人:05/03/04 19:54:58
後南朝ですか。
実は、私が歴史小説を書きたくなったのは、安部龍太郎氏の「彷徨える帝」を
読んだのがきっかけで……。自分の書いてる時代は全然違うんですけど。
残念ながら、この小説は静岡新聞に連載されていたせいか、吉野の奥地方面の
場面は端折られています。そのかわり、うちの裏山あたりで幕府方と後南朝方が
死闘を繰り広げたりしていて、地元民にとっちゃあ斬新なんですが……。
静岡での死闘となると、薩陲山の戦いでしょうか?
>>612 「一番」と言われれば『平家物語』です。 ← 一応、小説作品なんですよw
中でも覚一本・延慶本・長門本が好きですな。
現代の小説家が書いたものというなら、永井路子の『炎環』。
最近読んでショックを受けたのは、橋本治『双調平家物語』ですね。
こんなもんで参考になります?
616 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/05 00:04:40
え〜と、通りすがりです
気になったので補足を
>吉野朝太平記
たしか、ハードサイズで復刊をされているはず?
もしかしたら、市場流通分しか残存してないかもですけど
617 :
海人:05/03/05 06:27:41
吉野朝太平記情報、ありがとうございます。
>長吉さん
史実の戦いをモチーフにしたものではなく、安部氏の創作と思われます。
場所は薩陲山よりももっと奥(南アルプスまでは行かない)の山で、
後南朝側の「ゲリラ」を北朝側が掃討するといった話です。
618 :
海人:05/03/05 09:05:57
薩陲山といえば、昔武田信玄と北条氏康の対陣の小説を書こうとして
一、二行で挫折したことがあります。
江戸時代以前は、富士川の河口付近から東がずっと湖だったらしいんですが、
これが反映された戦国小説は、あまり見たことがありません。
この湖の存在がないと、武田今川北条の会盟が行われた
善得寺の戦略的重要性が説明できないのですが。
また、薩陲山から少し西、合併前の清水と静岡の境には、梶原山という山があります。
梶原景時が、鎌倉からの追手に討ち取られた場所です。
>>617 さん、なるほど、完全な創作でしたか。
>江戸時代以前は、富士川の河口付近から東がずっと湖だったらしい
いや、初耳です。お恥ずかしい、ちっとも知らなかった。
少し調べてみます。
620 :
子家子:05/03/07 10:04:54
>>617 >たしか、ハードサイズで復刊をされているはず?
誠文図書のやつは第一巻を買い損ねてしまったので収集を諦めた経緯があります(泣
>>618-619 >江戸時代以前は、富士川の河口付近から東がずっと湖だったらしい
私も初耳です。こういう情報を教えてもらうたびに、歴史小説を書くことの怖さも
痛感します。何気なく書いた一文が、実はとんでもない誤りだったとか……日々の
精進が肝要ですね。
>>612 >歴史小説好きの登場人物を出す参考にさせていただきたいので・・・
現代の登場人物で設定を『歴史小説好き』にするんですね? キャラの年齢や性格に
よるので、一概に言うのは難しいです。歴史好き以外全く知らない本を避けるなら、
・司馬遼太郎著
『竜馬がゆく』(おおらかなキャラ向け)
『燃えよ剣』(ストイックっぽい?)
『花神』(理系っぽい、歴史マニア寄り)
知名度などを考えるとこのあたりですかね。平安後期さんお薦めの『平家物語』や
『太平記』などの古典を選ぶのもいいですね。かえってキャラと矛盾する危険性が
少ないかもしれませんよ^^ がんばってください。
※因みに私のお薦めは、
『重耳』(宮城谷昌光)、『人斬り半次郎』(池波正太郎)、『海と風と虹と』
(海音寺潮五郎)、そして吉野朝太平記w
いやはや、今日は暖かい…
僕もそうですが、平安後期どのには、花粉の舞が襲いかかるでしょうけれど(^ー^;
三寒四温で、週末からまた少し寒くなるようですが、それでも本格的に春
という感じがしてきましたね。
あ、忘れずに、今のうちに土筆とりをしておかなくては…毎年忘れていて、
とりにいったときには、もう胞子が飛ぶようになってたりしますし。もうちょいしたら、
のびるも根を大きく膨らませることでしょう。
花粉症さえなかったら、これから一番いい季節だというのになあ。うう。
本格的な春の訪れとともに、中古で買った「燕石十種」の全巻揃いが、
配達されてきました。これで、また当分楽しみが増えましたでやんす。
野草取り以外は、家にこもって花粉を避け、読書三昧であります。
花粉症板の住人になりましたw
でも早めのアレグラと地道にマスクの効果か、今年はまだキませんなあ。
あと何日この平和が続くかはわかりませんが。
土筆やセリ摘み・わらびにゼンマイ採り、いいですね。
小説の中にそんな描写があると、ふわっと温かい空気を感じます。
>富士川の河口付近から東がずっと湖
この場合、田子の浦はどうなっちゃうんでしょうねえ。
富士川の合戦にも湖の存在はまったく記されてませんし、あっしも初耳です。
623 :
海人:05/03/10 15:19:57
昨日は、最後の梅を楽しんできました。
八重野梅とか鴛鴦とかの品種って、昔からあったんでしょうかね。
どうも、私は植物には疎い。
ところで、さすがに皆さんの前ではうかつなことは言えませんなあ。
私も真剣に調べたことはないので、話半分に聞いといてください。
この湖は、もともと現在富士川の河口付近から、JR原駅のあたりまでと
かなり大きいものだったようです。江戸時代には、かなり土砂が堆積して
沼や湿地になっていたようです。
安藤広重の東海道五十三次の吉原の絵を見ると、
天橋立のような街道の両側は、どうも水田ではなく沼のように見えます。
宝永津波で、吉原宿が大破したため北へ移転するという事件があったことからも、
このあたりがかなり海水が入りやすい地形だったことが予想されます。
地震、津波と言えば、宝永、安政ともに地震直後は駿河湾の西岸が隆起し、
サッタ山に上らず渚を歩いて由比から興津に行けたそうです。
これが地震後数十年経つと次第に沈降していって、
ついには渚が歩けなくなり、サッタ峠を越えるようになります。
ちなみに古今集の田子の浦は、
このサッタ峠のあたりを指すという説もあるようです。
ところで長吉さん、
江戸時代小説では隠密モノが一大ジャンルを形成していますが、
史実的にはどうなんでしょう?
隠密を放ちあっての、テロをも辞さない熾烈な権力闘争っていうのは、
実際にも多くあったのでしょうか?
海人さん、いや勉強になりました。
もう知らないことだらけだなあ……
隠密の話ですが、少なくとも史実として出てくるのは、せいぜい江戸初期まで
でしょうね。ただし、小説のほとんどはむちゃくちゃですが(^◇^;)。
本田正純とかが生きていた時代ぐらいまでは、多少あったみたいですね。
大久保忠隣との権力争いの際など、隠密かどうか知りませんが、敵情視察
をしていた「フシ」があります。そうしたことは、実際に書いて残されることは
ないわけですから、あくまで状況証拠にしか過ぎないと思います(そうした
記録があるのかどうか、浅学のゆえ、存じません)。
大久保忠隣の腹心の部下に、大久保長安という人がいましたが、死後、
何万両だったか何十万両だったかの隠し金が発見され、家康に墓をあばかれ
て死体を貼り付けにされ、子供は全員殺されたんですが、この人は、どうも
武田家のお家再興を狙っていたフシがあります(総支配地120万石)。
武田家の姫様(名前忘れた……)を八王子に呼んで面倒をみたり、周囲は
旧武田家の家臣が大勢取り囲んでいました(八王子同心という形で、幕府
に取り込まれていました)。
大久保忠隣の失脚を狙う本田正純が、大久保長安の不正蓄財を暴く
ために、八王子や、長安が一手に経営を引き受けていた各地の金山に
隠密(といっていいのかどうか……)を放ったことは想像に難くありません。
また逆に、本田正純の失脚を狙って、酒井忠世や土井利勝が、隠密を
放っていたことも考えられます。それによって、
「秀忠暗殺の噂あり」
として、有名な宇都宮釣り天井事件が起き、正純は失脚したわけですから。
ただそうしたことも、せいぜい家光の時代ぐらいまでじゃなないでしょうかねえ……
あとは、各藩のお家騒動の際とかには、互いにスパイを放ちあっていたことは
間違いないでしょう。
それから、寛文12年に起きた、有名な浄瑠璃坂の敵討ちも、双方合わせて
100人以上とも言われる大規模な敵討ちだったんですが、奥平源八敵と狙う
奥平隼人の行動を探るために、多数のスパイを放っていたことでしょう。そして、
幕府側の隠密も、奥平家を改易ないし転封するために、両者の動きを
見張っていたようです。とっくに知っていたのに、わざと江戸で敵討ちを実行させ、
待ってましたとばかりに転封しちゃいましたからね。
時代はだいぶ下りますが、田沼意次と松平定信の権力闘争のときも、それらし
き動きがあるそうですが、これについては不勉強でまったくわかりません。
あまりいい例を知らなくて恐縮ですが、大名の改易を狙った際には、
隠密に様子を探らせることはあったでしょうが、
しかし小説にあるように、幕府内部の権力争いに、公儀の隠密を使ってという
のは、まずめったになかったんじゃないですかね。
私利私欲のために隠密を使ったとなったら、お家取りつぶしでしょうし……
これは闇の歴史とも言えるものですから、実態は誰にもわからないことなんじゃ
ないでしょうか。
いや、曖昧な答えで申し訳ありません。
626 :
海人:05/03/14 13:48:59
長吉さん、丁寧な解説ありがとうございます。
>田沼意次と松平定信の権力闘争
なるほど。このあたりは面白そうだなあ。
それにしても、隠密小説に出てくるような、
幕府の転覆を本気でやろうとした大名は、
幕末の長州藩まで実際にはいなかったんでしょうねえ。
大名以外だと由比正雪ぐらいかなあ。
人殺し小説ですよね、歴史小説。
ですよねw
平安末期〜戦国などは大量殺戮小説ですし
平安中期・源義家の奥州討伐などは残虐小説でもありますしね。
現代とは違う価値観をいかに描くかが、難しいところですな。
富士川の合戦を書く時に、頭の中にその湖を思い浮かべてみると
また一味違うものになりそうな気がしました。
勉強になりますねえ。ありがとうござんす。>海人氏
武田家のお家再興って面白そうな話ですね。
あっしもお家再興もので一つ案がありまして。
あっしのことですから、これも多分ドタバタ劇になるんでしょうけどね。
隠密と言えば「義経の正室は鎌倉幕府の間諜だった」説があるんですよね。
自分の小説の中では普通に仲のいい夫婦なんですけど、
今こうしてレスしてる途中で間諜説のキャラも浮かんでしまいました。
これはこれで書いてみたいかも。
↑@平安後期でした。
ども、初めまして。
光秀=天海で、光秀の武者修行時代をモチーフにした短編シナリオを書いたのですが
分量が少なすぎて無理ですた。脇役に斉藤利三とか海北友松(画家です)とか
結構面白そうなんですけどね……
あと、時代小説って女性を出しにくいですよね。なんか取って付けた様になっちゃう。
皆さん、何か工夫していることとかありますか?
プロットを作る段階で、女性が主人公にうまく絡まるような存在にしておくこと
でしょうか。そうじゃないと、書いてる途中で必然性もなにも無くなってきてしまい
ますから、恋人でも、片思いの相手でも、継母でもなんでもいいのですが、
主人公と切っても切れない縁や訳を設定しておくことに尽きると思います。
>>平安後期どの。
確かに義経の正室を疑おうと思えば疑えるわけで…おもしろいでんな。
義経に限らず、拙者がそうした人間関係について考えるとき、お付きの女中連中が、スパイ役
を果たしていた可能性が高いのではないかと思ってます。大名同士が婚姻
関係を結ぶときには、必ずそうした女どもが付けられたんじゃないかなーと
妄想してますです。それが一種の隠密ではなかったかと。
女中連中がスパイ。それ、ありそうですね。
隠密とか間諜といった名詞はなくとも、そういう役割は古来から普通にあったでしょうね。
あっしも、会議室から洩れ聞こえる会話に耳ダンボになることもありますしw
>>630 どもども、はじめまして。
あっしの場合は必要に応じて実在の人物を出しますので、
特に苦労は感じたことないですねー。
長吉氏も言われるように
主人公と切っても切れない縁とかの、ストーリーに絡む必然性がなきゃ出しませんし。
時代ものって結構人物出入りが多くなってしまうので、、
とってつけたようになってしまうなら最初から不要と判断してみるのもどうでしょ。
男ばかりの小説でもいいと思うですよ。
そろそろ桜の季節ですなあ。早いもんです。
(10さん、復帰してくだはれ!)
今年は、三渓園で夜桜見物をし、帰りに中華街近くでお泊まりして
翌日さんざん美味しいものを食べてから、水上バスで遊覧を楽しみ、ラーメン
博物館に寄ってから(まだ行ったことないです)帰ってこようかと思ってます。
仕事の憂さって、パッとどこかに出かけないと、なかなか晴れないんですよね。
それだけは、苦しい家計の中からも、自分に対するご褒美として奮発する
ようにしてますです。
(横浜はホテル戦争で、素泊まり4000円とか、ときどきキャンペーン価格
2700円とか、とんでもない安い部屋が見つかります)
635 :
名無し物書き@推敲中?:2005/03/28(月) 20:40:28
自分も10さんを呼んでみます!
ガンダムエースで、tomino監督が山折哲雄と対談して
「日本は、武士と公家と坊主が三すくみの構造をない、一人勝ちしない」
言うてます。
江戸時代についての言及も有りです。ガンダム好きで江戸時代好きな10さん、カンバック!
平安後期さんと長耳の長吉さんの掛け合いも大好きです。私には知識がないです。でもここは
好きなのです!
636 :
名無し物書き@推敲中?:2005/03/28(月) 20:41:40
「日本は、武士と公家と坊主が三すくみの構造をなし、一人勝ちしない」
でした。やっぱ駄目だ。
>>635 公家ねぇ……
正確に言うなら皇室でしょ?
皇室って表現すると「道々の輩」も入るしいわゆる同和関係も入る。
>>637 それも正確とは言えないのでは……なぜなら力のなる坊主の
ほとんどが門跡であるわけで(力を持つために皇室から血族を迎えたとも
言えますが)、となると、すべて皇室になってしまいませんか? 武家のほとん
ども、皇室にいかに近いかの出自を争っていたわけですから。
まあ、職業的な分類として、武士と公家と坊主というのは、正しいんじゃ
ないでしょうか。
>>638 それは上澄みだけかと。
3すくみってことは下の方とかスタート段階まで含めてでしょ?
坊主は応灯関みたいのとか空海法然日蓮とか、武士だって血筋より実力で、
器量があって初めて出自ほしがったりするわけだし。
初めはともかく時間が経ち、上に行けば行くほど近づいてしまうのは、
今の官僚政治家財界も同じ。結局、血筋になっちゃうw
?
よくわかりません。
横浜の春もいいですよね。
県民ホールの2階から眺めるベイブリッジの夜景もロマンチックです。
↑コンサートなどの催事がないとダメですが。
しかし横浜は今でこそ異国情緒を売り物にしてますが
江戸以前はただの漁村でしたのにねw
10氏はもう2ちゃんねら辞めちゃったんでしょうかねえ。
ひとことでもいいから近況が知りたいですな。
>>635 知識の多寡なんて気にしない気にしない。
あっしも自分の好きな時代のことしか知らんですよ。
江戸の話についていこうとすると、ものすごく間抜けなことを言ってるかもしれんですw
>>639 なんか例として挙げてる時代が全然かみあってないような気がしますけど。
空海の時代と出自欲しがる武士とでは、数百年の隔たりがありますよね。
>皇室って表現すると「道々の輩」も入るしいわゆる同和関係も入る。
?? 道々の輩って?? 皇室と同和関係って??
不勉強なあっしに噛み砕いて教えてくだせえ。
>>640 3すくみって上から下まで含めて、ってこと。
武士は将軍(場合によっては関白や太政大臣まで)から地侍、ノブセリまで。
坊主は門跡・法王から雲水・修験者まで。
公家っていうと下がない感じかも。
皇室という表現だと「道々の輩」が「上無し(天皇を除く)」で意識として
は天皇直結なので、3すくみのバランスがいいかと。
まあ、まったりに戻りましょうや。
みんな歴史好きなんですから(って、ちと熱くなってしまった自分に
まず反省猿っ!)
ここは、日本史版でもないわけですし、重箱の隅をつつき合うより、
重箱的なことを知った部分を、伝え合い、分け合う場にしませんか。
桜の季節ですし(関係ないですが(^_^;
なんだかここ数日寒さが続いて、花見は少し先延ばしになりそうですね。
三渓園、行ってもまだダメそうだし、中華三昧と洒落込みます。
昨夜、何十年ぶりかに、「樅の木は残った」の上巻を読了。
山本周五郎の作品って、高邁な志を持った主人公たちがたくさん出てきて、
身が引き締まるというか、自分が恥ずかしくなってきます。こんな自堕落な
人生でいいのかと。
ただ、昔読んだときよりも、
「けっこう無駄な文章や展開が多いな?」
と思いました。
若いときは気づかなかったんですが、これ削ればばっさり削れるんじゃないかと
思い始めたんです。中巻、下巻と読み通してみないとまだ結論は出ませんが。
出だしのように、ものすごくスピーディーで締まった展開があるかと思うと、
どうしてこんなにもったり、という部分もあるんです。
やっぱり小説って、読む年代によってまったく印象違ってきますね。
今の世の中で高邁な志を持とうとしても難しいですよのう。
とりあえずは、周囲の人たちと笑いあいながら毎日が過ごせればいいなと思うばかりです。
平和が一番ですよね。
そう言いながら、殺伐とした物語を書いているわけですがw
平家物語も「ここいらないんじゃないか?」と思う章がしばしばありますね。
まあエピソードの要る要らないは、読者の好みもありますから一概には言えませんけど。
自分としては、星新一のようにすっきりとシンプルで
読みやすい文章を書いていきたいと日々思っておりまする。
おっしゃるとおり、星新一は、再評価されるべき作家だと思います。
(一部でされ始めているようですが)
アメリカで言えば、レイ・ブラッドベリのような、凝縮されたストーリー展開は、
今の日本でも十分通用すると思うんですが。
ハヤカワとか、もういちどフェアでもやりませんかねえ。
ショートショートの良さが、この時代に復権してもらいたいものです。
648 :
名無し物書き@推敲中?:2005/03/31(木) 00:09:20
シ、ショートショートな歴史小説ですか……。うわ。でもそれ、おもしろそう。
横浜の旅から戻ってきましたが、山下公園(久しぶりに行ったなあ〜)の
しだれ桜が満開だったのをのぞけば、ほとんど咲いてる桜はありませんでした。
中華を食べまくり、2キロも太って帰って参りました。
神奈川県立歴史博物館を初めて訪れたのですが、中世と近世の展示、
すべて見るのは無理でした。もういちど行きたいと思うほど、充実しておりました。
ただ、近世の展示が、「近世の街道と庶民文化」という、けっこう限定された
範囲のものだったので、もっと違う面の神奈川の歴史を知りたかったとも思いました
が。
佐倉市の国立歴史民族博物館もそうですが、オープン当初の館長や学芸員
の好みによって、展示内容がかなり左右されてしまい、時々不満を感じること
もあります。つまり、「郷土史的視点」が抜けてしまう傾向が多々あるからです。
その県や市などの歴史を扱うのですから、もう少し全体的な歴史を重視して
くれてもいいんじゃないかな〜と思います。
それはともかく、また横浜が好きになりました。
そっちに住めば良かったなあ。
星新一も寡作ですが歴史ショートショート書いてますでっせ。
でもいつものキレはないですなあ。>『つねならぬ話』
中華街、いいですねえ。
横浜の博物館といえば、「馬の博物館」へ行ってみたいと思いつつ、、です。
国立歴史民族博物館は、
平将門や千葉氏研究の第一人者・福田豊彦教授が館長をなさってましたな。
彼が初代だったようにも記憶しておりまする。
行ってみたい博物館のひとつです。
放送大学の「中世日本の歴史」の冒頭数回を昨年見逃してしまったので
今年こそと思ってたら、またしても初回を見損ねてしまいました。_| ̄|○
受講生になるほどの意欲はないんですけどね。
うう、五味せんせ〜の講義が聞きたいよぉ〜。
専大で、江戸時代の古文書を読みながらの寺子屋を開講するそうですよ。
締め切りが4/15消印有効なので興味のある方はお早めにどぞ。
ttp://www.acc.senshu-u.ac.jp/siec/open/terakoya_open_2005.htm
馬の博物館も行ってみたいです。
次はまた秋かな……。
専大にもそういう講座があるんですね。でも向丘遊園じゃだめだあ……遠すぎ。
独学でやるしかありませぬ。コツコツやってはいるのですが、ついつい酒に手が伸びて、
飲んでしまうと江戸仮名(変態仮名という呼び方は嫌いでござんす)がまるで
異次元の文字のように見えてきて思わずくらくらして本を閉じ……あー、いつまで
たっても同じ自堕落生活。
放送大学だの、人間講座だの、テレビの録音は、一回でも見逃すと、急に
やる気がなくなってしまいますよね。
やはりVHSで録音するには限度があるかも。今年こそは、ハードディスク付き
のDVDレコーダーを買いたいなと。
5万円台に下がってきましたしね。
ところで質問だけして、回答に対する返事もなく、消えてしまう人が多すぎ
ですねえ……。怒ってるわけじゃないんですが、寂しいです。
先日、自分が江戸の地名に弱いことを痛感して、
『「江戸・東京」地名を歩く』(リュウ・ブックス アステ新書)
『お江戸の地名の意外な由来』(PHP文庫)
を買ってきて、読んでいる最中です。
ま、これはお安い概説本だからいいんですが。
その前には、鎌倉の古本屋で見つけた
『江戸東京坂道事典』(新人物往来社)と、
『江戸看板図譜』(三樹書房)という本を見つけ、大枚2万数千円をはたいて
購入しました。両方とも豪華装丁のハードカバーなので妥当な額だとは
思うのですが、痛い出費……。
でもこうやってひとつひとつ自分の弱点をつぶし、江戸世界の常識を自分の
中に構築していかなければならないのですから、仕方ないです。
小説を書くために資料を買っているんだか、資料を買うために小説を書いて
いるんだか……。
最近は市町村合併や開発などで古い地名が消えることが多いようで、
それに対する学者さんの苦言なども見受けられますね。
地名はその土地の歴史なわけですから、
「××ヶ丘」などの安易な名付けはあっしも反対。
長吉氏ほどではないですが、あっしもここのとこ書籍代が結構かかっております。
大河義経のおかげで源平ものの新刊が玉石混淆で、
これはと思う良書だけをチョイスしてもなかなかの出費で、、、。
その中の、尊敬する五味先生/編の『平家物語図典/小学館』に
このスレで先日話題になった富士川河口の件が小さな地図で載ってました。
ただ湖じゃなくて「富士沼」という名ではありますが、かなり広大な感じですね。
本屋で見かけたら見てみてくだせえ。P37です。
お、湖というか沼が載ってましたか。
富士沼……初耳です(いかんなあ)。
さっそくその本……買います(T−T)。
いやいや、「富士沼」という名詞が極小の地図に載ってるだけで
あとは何の説明もないですから、長吉氏が買うほどのものではないすよ(^^ゞ
あ、そうですか。
本の出来としてはどうなんでしょう。
僕も日本史好きに変わりはないので、江戸時代以外のものは、逆に
概説本的なものの方が楽しいし、助かるんです(専門書まで読んでる
時間もお金もないので)。
しかし大河ドラマの影響で、ひどい本もあふれますからねえ、毎年。
僕自身は、大河ドラマに関連したジャンルの本は、なるべくその年には
買わないことに決めてます。結局流行に流されることになってしまうわけ
ですから。ただ、自分が勉強している時代だと、仕方なくということもあり
ますが、少なくとも本屋で平積みになってる緊急出版本だけは避けるように
してます。
学者の中にも、大学院の弟子に書かせて名前だけ、なんて乱暴な仕事
している人も多いそうですからねえ。
お、そうすか。
概説でいいなら、とても楽しい本ですよ『平家物語図典』。
この時代の武具や装束の写真・合戦の地図や絵巻が満載で、ビジュアル的にも充実してます。
何といってもこの時代の第一人者・五味先生によるものですから、内容の誠実度も抜群ですし。
まあ巻末の執筆者を見ると、弟子に書かせて名前だけ、の範疇かとも思いますが、
いずれにせよ良書ですです。¥3,800+消費税と、微妙な価格ですけど。
>大河ドラマに関連したジャンルの本は、なるべくその年には買わないことに決めてます。
それは正解ですねー。
知識のあまりない時代の場合、トンデモ知識が先に入っちゃうと後々不便ですもんね。
やはり資料の見極めは大事ですわなー。
あ、なら買ってみてもいいかな。楽しそうですね。
微妙な価格ではありますが(^◇^;)。
時代小説を書く時って、時代考証もさることながら、登場人物の名前って
悩みませんか?
みなさんどうしているのでしょうか。
>ところで質問だけして、回答に対する返事もなく、消えてしまう人が多すぎ
ですねえ……。怒ってるわけじゃないんですが、寂しいです。
らしいけど、キミは大丈夫?
>>661 登場させるのは実在の人物ばかりなので、名前には悩んだことがありませんねw
誰だったか大御所が「人名事典から拝借する」とエッセイで書いてましたな。
古文書に出てくる実際の人名を集めた事典があるそうな。
>>662 長耳の長吉の名前で、見分けがつくようにしてるんですから……
過去スレを見てくださいよ。一昨年の終わりぐらいから、ここに出入りしてますぜ。
長吉どん長吉どん、寝起きでっか。
>>662は
>>661へのレスだと思うですぜ。
近所の公園へ桜の撮影に行ってきました。満開ですね。
あ、寝起きでした。
>>663どの失礼しました。ほんとに寝起きだったんです。
昨晩近所に住む友人が自ら命を絶ち、お通夜で朝まで痛飲してた
もんですから。
ごめんなさい。
それは悲痛な心境ですな、、。
再度補足させていただきますが、
>>667は
>>662どのへのレスということでひとつよろしゅう。
669 :
661:2005/04/10(日) 05:08:53
>>663 ちょっとアマゾンで人名辞典を検索したらいろいろありますね。いろいろある
けど、やはり著名人を扱ったものが多く、庶民の人名を調べるのは苦労しそう
です。
架空人名辞典というものもあって、文学作品に登場した人名をひたすら集めた
やつですが意外と面白そうでした。
>>669 確かその庶民の人名を集めた事典があるそうでっせ、御大の言によると。
詳細な事典名まで覚えてないのでそれ以上のお役にはたてませんが。
もいちど言い訳を…その無くなった友人は、架空戦記を書いていた
中堅作家さんで、作家歴としては、僕よりずっと先輩だったんです。
それがもう書けないと言いだして鬱状態になって……書けないどころか、
今年すでに2冊上梓し、3冊企画が通っていたんですから、順調も順調
だったのに…魔が差したとしか言いようがありません。
本日お通夜なり。
気が重いです。昨日も明け方まで、書斎で飲んでしまいました。
物書きの気持ちは物書きしかわからないというか、あのたった一人で
原稿用紙を埋めてゆく、しかもそれが受けるかどうかわからない、もしか
したら全然売れなくてこれで打ち切りになるかも知れないというような
恐怖心、壮絶な孤独感を、お互いに慰めあって、ファミレスで何時間も
過ごしていた友人でしたので……
物書きは、絶対にあきらめないという覚悟が必要な職業だと思うんですが、
彼はなぜそれを中途で放棄してしまったのか、悔しさでいっぱいです。
で、少々取り乱してしまいました。
申し訳ない>all
>>661さん。と、言うわけで、遅レスごめんなさい。
僕もレベルは低いんですが、時代小説を書いている人間として、登場人物の
名前にはものすごく苦労してます。十人も登場すると、だんだん似て来ちゃったり
するんですよね。
○これは、過去の時代小説を読むごとに(なるべく名作がいいかと)、名前を
ノートに抜き書きしていくのがいちばん手軽で、手っ取り早いと思ってます。
○それから、大きめの図書館に置いてある「寛政重修諸家譜」という本に、
大名や旗本以下幕臣の系図や事績などが詳しく書いてあるんですが、
そこに幼名、通称名、諱、戒名、官位名などが載っているので、そこから拾うことも
あります。
●「三百藩家臣人名辞典」などから拾うこともできますが、その手の人名
辞典には諱しか載っていないことが多いので、注意が必要です。
諱というのは正式な名前ですが、その人が生きている間に使うことは
めったになく、ふだんは通称名を使いますから、諱を使って小説を書くことは、
「本来は」おかしいことなんです。
ただ、歴史上有名な人物で、諱で読んだ方が読者にピンと来る場合には、
間違いだとわかっていても、諱を使ってしまう場合もありますが……(多くの
作家の方がそうしています)。
例えば、これは戦国武将の例で、適当ではないかも知れませんが、
「前田又左衛門利家」
の又左衛門が、ふだん使われる名前で、
「利家どのっ!」
と呼びかけることは通常ないわけです。
登場人物に名前をつける際には、そんなところにも注意が必要だと思います。
(以上、ご存じなのかも知れませんが……)
○上記2つの方法だと、なかなか「庶民っぽい」名前が出てこない場合が
あります。
そんなときには、「古文書入門」みたいな本が売られていますから、その中に
いかにも庶民というか、それっぽい村人の名前がずらりとリストアップで
きるタイプの本があります。
村から支配者への誓願状とか、土地の証文、請け状、村の名前帳そのものも
ありますが、そうした文書に村人たちが連名で名前を載せているので、ひとつの
古文書を当たれば、すぐにいくつも採取することができます。
似たような手段として、各地の歴史博物館などに行くと、関連した古文書
を集めた小冊子などが売られていますから、こまめに入手しておく手もあります。
過去帳なんかが手に入れば、それに越したことはないですね。
674 :
吾輩は名無しである:2005/04/11(月) 23:20:18
;
良スレをから揚げしてどうする!
こういうとこで話題にするのも気が引けますけど
身につまされる話ですのう。
趣味の分際であっしも定期的に「もう書けない」状態に陥りますので、
これが職業だったらもう目も当てられません。
しかし本当に物を書くというのは孤独な作業ですよねえ。
どのような方かは存じませぬが、謹んでご冥福をお祈りいたします。
絶版になってた義経関係の良書が、講談社学術文庫で復刻されまして。
これは大河のおかげかもしれません。
>>676 度重なるおとりなし、申し訳ないm(__)m
あれ、義経関係の良書が学術文庫から?
さっそく買いに行ってみます。
でも、検索してみたんですが、どれがその本か……
「律令制の真実」というやつですか??
ちと、タイトルの一部だけでも教えてくださいやし。
本日、告別式でした。
花嵐というか、ものすごい風に桜舞い散るなか、お見送りをしてきました。
で、また昼間からビール飲んじゃいました。
重ね重ね、皆さんに不愉快な思いをさせてごめんなさい!
罪滅ぼしというか、僕でお役に立てることなら頑張ってアドバイス差し上げます
ので、ROMオンリーの方も、あまりしゃちほこばらずにお書き込みください!
できるだけのことは、この場をお借りして、お知恵をお貸ししたいと思います。
時代小説まんせー!(^_^;
桜吹雪を見るたびにきっと故人が偲ばれますね。
学術文庫から出たのは角川源義の『源義経』っす。
名著と名高い本で、読んでみたかったので嬉しいです。
679 :
子家子:2005/04/12(火) 11:06:54
先日、一年以上かかっていた中国歴史物の長編を書き上げ、放心状態です。
しばらくはのんびりと純粋な読書を楽しもうかと思っていたのに、今度は
生業の方がイッパイイッパイに……(ハァ。
公私共に一段落ついたら、室町物の奇譚を書いて歴史文学賞に応募しようと
目論んでいます。ただ同賞とは相性が悪いのか、これまで一次通過もありま
せん。歴史・時代物を書く身でこの状況では、お寒い限りなのですが^^!
長吉さん
不愉快などということはありませんので、お気になさらず。他人が気安いことを
言うべきではないのでしょうが、無理にでも笑顔を拵えることも供養のひとつ
だったりします。故人もご安心なさるでしょうから。
>>677 |д・) お言葉に甘えてROMの俺が来ましたよ。
色々参考にさせてもらっています。
>>678 あ、それは必ず買わなくては……また在庫無くなったら、いつ復刊される
かわからないですしね。
角川の良心((^_^;)と言われた源義先生の本ですね。
当時の出版社の経営陣には、すごい人たちがそろっていましたよねえ。
>>679 子家子さん、お疲れさまでした!
&お気遣いありがとうございます……いや、お恥ずかしい……。
まったく関係ない作家だと思うんですが、一昨年だったか読んだスティーブン・キング
の『小説作法』という本に(アーティストハウス)、僕が座右の銘にしている言葉の
ひとつがあります。少し長くなりますが……
「とにもかくにも、第一稿は仕上がった。おめでとう!よくやった!シャンペンを開ける
なり、ピザを捕るなり、喜び祝うことがある時にずくことを、何なりとしたらいい。
作品の感性を根気よく待ち続けた誰かもいることだろう。それは、作者が夢を
追う間、朝の九時から夕方の五時まで仕事に出て暮らしを支えてくれた
連れ合いかも知れない。
だとしたら、祝杯はお預けだ。
最初の読者が、書き手が自分の口から語る気になるまで、作品のことを話題
にしないと約束している限り、安心するのはまだ早い。
(中略)作者は大仕事を終えたところである。まずは休息が必要だ。どれだけ
休むかは個人差があって一概には言えないが、精神と想像という、切っても切れない
関係にありながらついには別物である二つの機能が回復して、ずっとかかわってきた
仕事を忘れるまで、作者は休息を取らなくてはならない。少なくとも、一日二日は
頭を空にずくことだ。釣りに行くのもよし、カヤックで川を下るのもよし、ジグソーパズル
でも何でもいい。そして、次の仕事にかかる。それには、書き上げたばかりの
作品とはまる肌合いの違う、短い作品が望ましい。
(続く)
(続き)
の前に、誤字脱字、あいかわらず多く……
「ピザを取るなり」「喜び祝うことがある時にすることを」でげす。
「パン生地を捏ねる要領と同じで、原稿をどれだけ寝かせるかは作者の
勘一つだが、私は六週間を最低の目安としている。その間、原稿は机の
抽斗の中で眠っている。熟成してくれたらしめたものだが、こればかりは、
どうなるものでもない。作者の意識はちょくちょく原稿に立ち返る。
よく書けた記憶があって、自分も捨てたものではないと思うくだりを読んでみたい。
誘惑に駆られて何度となく原稿を取り出そうとする。
誘惑は断固として斥けなくてはならない。読んでみれば思ったほどでもなく、
その場で書き直さずにはいられないようなことにもなりかねない。それだけなら
まだしも、なお悪いことに、目当てのくだりが記憶よりはるかに優れて見える
ことがある。これだったら、ほかのことは放り出して、はじめから読み返そう。
今すぐ手直しにかかった方がいい。何を迷うことがあろう。シェイクスピアも何の
そのだ。
が、どっこい、そうは問屋が卸さない。作者は新しい仕事にのめり込み、
あるいは、日常の生活に却って、過去数ヶ月、日に何時間も没頭した
非現実の世界を忘れて、はじめて抽斗の原稿に向き合えるようになるので
ある。
いつかはその時が来る。何なら、あらかじめカレンダーに印をしておけばいい。
(中略)
はじめてこれを体験する作者は、六週間を隔てて自分の原稿を読むことの
不思議な効果にさぞかし驚喜することだろう。自分の作品には違いない。ある
箇所を書いている時、ステレオに何曲がかかっていたか思い出したりもする。
にもかかわらず、他人の原稿を読んでいるような気持ちである。それも、赤の他人
とは思えず、どこか生き別れた双子の兄弟を彷彿とさせるものがある。
だとしたら本当だ。それこそが時間をおいた理由である。同じ切り捨てるにしても、
自分にとって最愛の相手より、人の思い者の方が気が楽だ。(まだ続く)
(まだ続きだ……)
六週間の回復期を経ると、作品の構成や人物造形に覆い難い欠陥を発見
する。トラックで抜けられるほどの大きな穴である。長いこと、来る日も来る日も
原稿に向かっていながら、どうしてそこにきづかなかったか、驚いて開いた口が
塞がらない。実は、ここが何よりも肝腎なところで、自分の原稿に大きな穴を
見つけたからといって、悲観することは断じて許されない。自分を責めるは
間違いだ」
以下綿々と続くのですが、指が疲れたのでこの辺で(^_^;。
じゃあ自分がそんな慎重な姿勢でいるかと言えば、とんでもない。
締め切りぎりぎりで、読み返しゼロの状態で出版社に送ってしまうことの方が
圧倒的に多いです。
これではいけないと思っているんですが、なにしろ目先の金を稼がなくては
ならないので、どうしてもそうならざるを得ません……なんとか今年から、
少しずつ読み返しの余裕をとるように、調整していくつもりですが……。
一年以上かかって書き上げられたのですから、ぜひとも少し寝かせて、
もういちど客観的な頭で読み返してくださいませ。
とにかく今は、生業の方も大変だということですが、せめて休みの日にでも、花見
(はもうそろそろおしまいですかね)でも温泉旅行でもいいですから、頭脳を解放
してあげてください。
脳のエネルギーって、なかなか再充電されないものだということが身にしみて
わかるようになってきました。エネルギーの蓄積ができないんですよね、脳細胞
って……。
歴史文学賞に応募なされるとことですが、それもまた、今年の締め切りにこだわらず、
数年にわたり何編か書き上げ、寝かした上で添削されることをおすすめします。
僕は賞狙いはとっくにあきらめた書き殴り作家に過ぎませんが、もし自分が
子家子さんの立場だったら、そうすると思います。
せっかく作り上げた登場人物を生かすためには、慎重にも慎重を重ねてください
ませ。失礼かとは存じたのですが、つい……
>>680 ブル伍長どの。はじめまして!
たまたま昨日、酔っぱらいながら「のらくろ伍長」を読んでましたので、
ご縁かなと(そんなわけないか)。
これからもよろしくお願いします。
明日からまた、乏しい生活費を削って、駿府城と、由井正雪の実家などを
見学に行きます。
あー、金ない……。
685 :
子家子:2005/04/13(水) 10:24:58
長吉さん
丁寧なアドバイスをいただき、感謝します。
これまでも見直しはしていましたが、甘かったな〜と痛感しました。
期間もそうですが、特に心構えが……。実は1年以上と言うのは、
全編書き直しや見直し数回を含めてなのですが、いま振り返って
みれば至らぬことばかり。脳のリフレッシュも不完全だったし、
気になって一部分をちらちら見たり(苦笑)。2ヵ月後にでも
しっかり見直しをしてみます。
歴史文学賞は、これまでひと月で仕上げて応募してました
(寝かせは2日!)。だらけがちな自分に鞭を入れる意味で
短期間に書き上げるようにしていたのですが、出来はかけた
手間なりのものでしかなかったです^^;。今回はみ月前に
初稿を書き上げ寝かせていますが、見直す前にアドバイスを
いただいて本当に良かった。これがなかったら、漫然と
機械的な見直しをしていたことでしょうし、出来云々に
かかわらず応募していました。出来によっては応募を見送る
勇気をもって見直しに臨みます。
なにはともあれ、リフレッシュしないといけませんね。
こっちにはいまが見頃の桜もありますが、私は花より団子の
手合いですね。伊勢志摩や熊野方面の海沿いの道をのんびり
ドライブして、行く先々で美味い魚をいただいて……。
熊野水軍にも興味がありますし、太平記で有名な児島高徳も
熊野修験に縁があるし。あ、こんなことを考えるようでは、
リフレッシュにならないかもしれませんね^^
追)『小説作法』は気になっていた本ですが未読でした。
やはり、いい本のようですね。今度買って読んでみます。
子家子さんへ。
作家や作家志望の人間が、
「これだけは書きたい」
と思う題材に出会うのは、めったにあることではないと思います。
賞狙いの場合、もし落選してしまうと、同じ題材をもういちど書き直して
応募することはデメリットの方が多いので、たいていは泣く泣くその題材を
捨てることになってしまいます。
これはなんとももったいない話です……
やはり、一回ぐらい応募を見送ったとしても、丁寧に見直しをした方が
いいのではないでしょうか。精魂込めて立ち上げたキャラクターの命を
長らえるためにも……。
僕が賞狙いをあきらめた(完全にではありませんが)のは、そうした理由に
よります。作品を完成させて、入選するほどの自信はなく(何度も落ちました
から……今でも納得のいかないことが多いです。決して自惚れではなく、どうして
1次落ち2次落ちなのかわからないケースが、客観的に見てもあったと思います。
入選しないとしても、これが1次落ちということはないだろう、なんてケースが
多々あったんです。じゃあなんで、今僕は1万部2万部売れる作品を
書けているのか、今考えても賞狙いをしたときの作品の方が間違いなく
面白かったと断言できる作品だってありました。
で、これは年に何回か賞に応募するより、まずは書き殴りの量産作家だろうと
プロとなり、そこで実績を残して、自分の書きたい作品を親しくなった、あるいは
他社の見知らぬ編集者に営業して売り込んだ方がいいのではと思ったんです。
むろん、そうしたやり方をして、結局鳴かず飛ばずの量産作家で終わる人間も
多くいるでしょうが。
ただ、自分の力を試すには、応募して、たまたま自分の書き方を気に入らない下読みの
人間や編集者に落とされるより、実績を引っさげて、生身の編集者に直接
営業をかけた方がいいのではないかと。(続く)
(続き)
もちろんそうした方がいいとお勧めしているわけでは、決してありません。
あくまで選択肢のひとつで、僕はそういう方法を選んだに過ぎません。
僕のような量産注文作家は、賞をとった作家にはあっという間に抜き去られます。
そういう短所もあります。
ただ、年に1作書いて応募して、10年頑張って賞が取れなかったとしたら、
自分が生涯をかけて書きたいと思っていたその10作が、誰の目にも触れずに
お蔵入りとなってしまう可能性もあるわけです。
ですから、応募する際には、拙速こそがいちばん戒めなければならない行為だと
思うんですよね。
子家子さんが1年という長い歳月をかけた力作が、その拙速のために日の目を
見ないなんてことがあってはいけないという……
手元に5作ぐらい、ストックがあってもいいと思うんです。
納得がいくまで応募しないという姿勢でもいいと思うんです。
場合によっては、250ページぐらいの短さの作品だったら、出版社に直接
持って行けば、読んでもらえて、出版という話も可能性ゼロじゃないんですから。
もちろん華やかなデビューはできないでしょうが、作品を世に問うことはできる
わけです。ならば大事に大事に扱うべきかと……
ここでお会いしたのも何かのご縁。
お互い頑張りましょう。
追伸……「ベストセラー小説の書き方」(ディーン・R・クーンツ/朝日文庫)
も、身も蓋もないタイトルですが(^_^;、これも部分的には役に立ちますよ。
35ページから、彼があまり売れなかった時代の6年間の過ごし方や、他の職業で
生計を立てながら作品を書くことについてとか、仕事の選び方についてなど、
作家の基本姿勢の問題について触れられています。1996年に買った文庫
なんですが、いまでも売られ続けているのは、そこそこ人気があるからなのでは
ないでしょうか。お暇があったらぜひ。
それではまた!
>>子家子氏
完結乙でした。原稿用紙にして何枚くらいの長編なんでしょうか?
あっしは250枚も書くと飽きちゃいます。長編に了を打てる人は尊敬です。
歴史文学賞は受賞したところで将来的に何も役に立たない気がして、、。
他の省を取った時には、宮部みゆきのように受賞歴の一つに入れることもアリでしょうけど。
つーことで、一度だけ応募してそれっきりです。当然あっしも一次落ちですw
>長吉氏
長文引用乙でした。
そのレスに向けるエネルギーは、執筆本業の妨げにならないのだろうかと老婆心ながら心配してみたり。
ま、同志とやりとりすることがリフレッシュにもなるのでしょうけど。
あっしは量産できる性質じゃないので、
一作だけでも長く読んでもらえる作品が書けたらいいなあ、と思ってます。
今はそういう時代でもないし、贅沢な夢ですけどね。
>>688 ぜーんぜん妨げになりません。というか、誤字脱字オーケー(とは言いませんが(^_^;)
で気軽に書けるというのは、ストレス解消にもなるみたいなんです。
つまり、本職でも息抜きでも、書きまくってるのが死ぬほど好きということなんでしょうねえ……
話はまるっきり変わりますが、先日のNHKで、甲野善紀さんが、母校で
先生をやっていたのを見た方、いらっしゃいますか? 身体術というのか、
僕は著書を一冊しか読んだことがなかったので、映像で初めて目にして驚きました。
技とか、その応用とかも面白かったんですが、それらと違って興味を持ったのが
ナンバ歩きという歩き方でした。
これも浅学のため、今までちいとも知らなかった……
江戸時代以前、歩き方って、今とは違ってたんですねえ……
これ、ちょっと自分の中ではショックでした。
光景を思い浮かべながら描写をするわけですが、今まで手と足は左右交互に
出てたもんなあ……右手と右足、左手と左足が同時に出ていた光景なんて、
今まで思い浮かばなかった……ちょっと頭の中で革命が起きるかも……
しかし知らないことって多いなあ。
690 :
子家子:2005/04/16(土) 22:52:39
平安後期さん
枚数は420枚ぐらいです。短くするのが苦手でして、本来は350枚以下にしなきゃ
しないといけない内容だとは思うんですが……。
歴史文学賞については――まあ、確かにそんな感じですね^^
長吉さん
お心遣い、本当にありがたく、ただただ恐縮するばかりです。いただいた
アドバイスを無駄にしないよう努力します。今回は貴重なお時間を割かせて
しまいましたが、平安後期さんの仰るように自作の執筆に差しさわりの
ない範囲で、今後ともぼちぼちとお付き合いしてください^^
そうそう、『小説作法』を読み始めました。まだ途中ですが参考になってます。
NHKはチャンネル変える途中でチラッとだけ眺めました。
ナンバ歩きは、だ〜いぶ前、あっしが日本史板に入り浸ってる頃にスレが立ってましたね。
神主さんや武道に造詣のある方が興味深いレスしてた記憶が。
着物着てた日本人には理にかなった歩き方のようでしたよ。
、、、で、過去ログ掘ってみました。
http://mentai.2ch.net/history/kako/968/968964564.html あっしも名無しで幾つかくだらないレスつけたような(^^ゞ
陸上の末次が練習に取り入れてるとかで最近脚光浴びてますよね、ナンバ。
健康にも良いとかで試してみたことがあるんですが、
体をひねらないから確かに腰が楽かも。
>子家子氏
なるほど、短いのが苦手っつーか、長いのが得意ってことですよね。
まあ枚数が膨らむか削れるかは、また今後の熟成期間次第なんでしょうね。
歴史文学賞は、じっくり書ける枚数ではないので応募意欲もイマイチで、、。
でも賞金が魅力的ですよね確かw
>>691 さっそく本日、ナンバ歩きで4キロほどウォーキングして参りました(^_^;
なんだか、後ろに蹴る力が強いように思いました。
もしかしたら、楽かも……
加来耕三が「誰でも書ける歴史小説」てな本を上梓されたとか。
歴史小説家の苦労話らしいので興味はあるんですけど
なんか書店で手に取るのがはばかられるタイトルでござりまする。
>>693 それでも読んでみたくなります(^_^;
加来耕三氏の博学ぶりは有名ですからねえ、誰にでも書けるわけでは
ないでしょうが。氏はきちんと原典を読破されてる方ですし、資料収集にも
エネルギーを傾けてる(お金も)わけですから、せめてその時代の原典ぐらい
読めるような水準じゃないと、「誰にでも」とは言えないでしょうねえ。
時代小説ならまだしも、歴史小説となると、本当に膨大な知識を仕入れ
なくちゃいけませんし……僕は一生無理かも。
695 :
もと小学生:2005/04/20(水) 08:06:16
失礼いたします。たまにレスさせていただいております。
わたくしは自営のかたわら、発表のアテのない小説(戦国・江戸)を書いているものです。
実は最近ちょっと疑問に思うことがありまして……。
あの、革靴やズック靴が普及する以前、江戸の熊さん八っつあんたち庶民は冬には
どんな履物をはいていたんですかね? という疑問なのです。
農村では藁沓などがあったでしょうが、都市部でのそれがどうにも想像つきません。
幡通院長兵衛や水野十郎左衛門が藁沓を履いてい図は、どうもなんというか……。
革足袋などは戦国期からあったようですが、これは防寒・防雨・防雪対策にはあまり
効果なさそうですよね。
閑話休題。
昨日の夜は蕎麦屋で「鴨抜き」をつまみながら、冷や酒を二合飲みました。
これはとても具合いのよい、江戸風のものなんですが、江戸期には蒲鉾がすごく高
かったなんていうことを聞くと、明治以降のものなんですかねえ……。
それでは、横レス、重ねて済みませんでした。
昨日本屋へ行ったら、スポーツコーナーにナンバ歩きに関する本が何冊もありました。
それに目を奪われて、加来耕三探すのは忘れてしまいました(^^ゞ
>もと小学生氏
その時代は門外漢なんすけど、
都会なら普通に草履に足袋じゃないんすかねえ。
うちの婆ちゃんたちは田舎の子供で、
「冬でも素足に下駄だったからシモヤケがつらかった」と申しておりました。
ただまあ雪の時はどうしていたかは想像がつきませんなあ。
697 :
海人:2005/04/20(水) 18:18:25
長吉さん
駿府城と由比にいらっしゃったそうで。なにか面白いもの、ありましたか?
上の長吉さんのお話は、業界に無知な私にはけっこうショックでした。
一次落ちというのは、日本語になっていないような作品かと思ってましたから。
職業作家として十分通用する方でもそういうことがままあるのですね。
子家子さん
作品を読めるのを楽しみにしています。
698 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/20(水) 23:06:03
ここのコテハンはみんな真摯でいいね!
699 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/21(木) 21:56:40
気になるサラリーマンの生涯年収は?
一般に、サラリーマンの生涯年収は3億円といわれています(平均収入700万円×40年)。
このうちの2割、6,000万円は税金と年金・健康保険などの社会保障費で天引きされ、
手取りは2億4,000万円。ここから住居費(6,000万円)と保険料(2,000万円)を引くと
1億6,000万円。そのうえ子供ふたりを育てると4,000万円の教育費がかかり、
残りは1億2,000万円です。サラリーマン人生40年で割れば、
実質可処分所得は1年で250万円、毎月約20万円で、食費などの生活費を考えると、
自由に使えるお金はほとんど残りません。
700 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/21(木) 23:02:52
↑ご、誤爆かえ(爆藁www)
>(平均収入700万円×40年)。
羨ましい、、、。
702 :
もと小学生:2005/04/22(金) 09:30:13
>>696 平安後期様
ご教示どうもありがとうございました。
冬に素足と下駄というのは、やはり厳しかったんですね昔の日本は。
わたしの父は旧制中学時代(戦後・都内)に雨の日は、ま、夏でしょうが、靴や下駄
を脱いで裸足で帰宅したもんだ、とよく話しておりました。
物資窮乏の時代ゆえ、はきものが貴重だからかとも思いましたが、平安後期さまのお
祖母さまの話を伺いますと、長い間わたしたち日本の庶民には、とりたててそれがどう
こういうほどの「難行・苦行」ではなかったのかも知れませんね……。
昭和40年代、都内山間部へ遠足に行った折、靴を片方渓谷の中に落としてしまったこ
とがありました。とり急ぎ目の前にあった小学校(分校みたいな……)へ事情を話したら
端布を鼻緒にした藁草履を頂いたことを思い出しました……。
>>695 遅レスごめんなさい。
服飾関係の本はざっと読んだことがあるのですが、履き物関係については
あまり知識がないのですが、知っているところだけざっと…。
農村はもちろん、基本的には素足です!(^_^;。
少なくとも江戸時代中期までは、農村どころか町中でも裸足で歩いていた人
の方が多かったようです。
一般的に草履を履くようになったのは江戸時代中期以降です。
農村ではそれでもしつこく裸足(^_^;でしたし、せいぜいが草履か、冬は藁沓です。
藁沓とひと言で言っても、臑当てのある長いブーツのようなものから、源兵衛沓といって、
かかとより深いぐらいの短いブーツぐらいのわら靴に、口の部分に木綿を縫いつけた
ものなど、地方によって独特の形があったようです。
足袋と沓との中間のようなものに、木の皮(主に綿の木というか茎からとった
綿で、安価なもの)を編んで作った赤綿足袋みたいなものもあります。
なにしろ寒村は、奈良平安時代から蒲団さえなく藁の山の中に潜り込んで
寝るというような暮らしがずっと続いていたそうですから……だからこそ、どぶろく
文化が発展したそうです(耳学問)。レスを改めます。
(履き物の続き)
町中でも庶民は裸足か草履だったと思います。裸足は恥ずかしいことではなかったようです。
草履は、藁で束ねて天井から釣るして売っていたようですね。笠だの草鞋だのといった旅に
欠かせない用具は、宿場町で繁盛していたようです。
さらに後期になって、庶民の懐が暖かくなり始めると、「草履」を履く人間も増えてきたようです。
粗末な物は藁で編んで鼻緒をつけたもの。さらに底に麻で滑り止めをつけて強固にしたものな
どがあったようです。そのちょい上には畳表の草履がありました。
京阪から仕入れた草履が上物として珍重されていたようです。
もちろん一方で下駄もありましたし(ただし、雨の日のみ。晴れているときは草履が主体だった
ようです)、草履と下駄を折衷した「草履下駄」というのもありました。
(草履そっくりな形で、歯がないといった形状のものです)。
もう一つは「雪駄」でしょう。主に竹の皮で作った草履に、底(裏)に皮を張って水が染み通ら
ないようにしたものです(草履にも裏に皮を張ったものがあるそうなので、どうも草履と雪駄の区別
は曖昧なような気がします。この辺りはもうちょっと勉強しないとわかりません……
想像ですが、幡通院長兵衛が履いていたのが雪駄、水野十郎左衛門が履いていたのは畳表、
麻裏付きの草履なんぞではないかと思っていますが。ともに、ふだんは粋なお洒落として、しかも
いざ喧嘩のときにも踏ん張りがきくし、雨の日には染みてこないしということで……
いずれにせよ、草履も雪駄もかなりの高級品で、庶民にはなかなか手が出なかったようです。せいぜい
中級クラスの侍が、下駄や雪駄、草履を履いていたぐらいではないでしょうか。
庶民の子供ともなれば、まず裸足であったことは間違いないと思います。
(履き物の続き2)
さらに特殊な物をあげれば、江戸城の奥女中や花魁が履いていた「重ね草履」とか、
遊女の履いていた「ぽっくり」とか、半分に割った竹に鼻緒をつけた「竹下駄」とか、
とにかく手作りですから様々なバリエーションがあったようです。
昔は、道にガラスの破片とか釘とか、危ないものが落ちてなかったですからねえ……
余談ですが、僕が高校生のころ、一夏を海のすぐ側で過ごしたことがあったんですが、
そのとき靴下はもちろんほとんど靴もサンダルも履かないで過ごしたら、一発で水虫が
治ってしまった記憶があります(^◇^;)
>>もと小学生さま
しかし鴨抜きで、冷やですか……あっしだったら4合はいきましたねえ。
いや、旨そうだなあ。来週久々に東京に出ますんで、こりゃ、蕎麦かなあ……
>>平安後期どの。
ううう、貴殿のおかげで買ってしまいましたぞなもし加来耕三。
正確なタイトルは
「今から目指せる歴史小説家―50歳過ぎてもチャンスはある」
「誰でも書ける歴史小説」より、もっと露骨タイトルでんがな……。
アマゾンのマーケットプレイスで半額近かったので、思わず購入ボタン
を押してしまいました。もし最低の内容だったら平安後期どのの責任
でごわすw。
しかし、自分の中にはやっぱり、どこかで、いつかきちんとした歴史小説
を書きたいという希望は捨てきれないんだろうなあ……
ま、いいや。今からでも間に合うそうなんだし(^◇^;)
>>697 海人さま。
これも遅レスですみません。
僕も一次落ちというのは、日本語になっていないレベルだと思って
ましたんで、そーとーショックでした……。
ただ、その後自分の実績から鑑みることで、
(おかしな下読みも、混じってるんじゃないの?)
という疑問を抱きはじめ、今では
(文句あるならかかってこい!)
みたいな精神でおります(^◇^;)。
いやでも、2次ならともかく、1次というのは本当にショックでしたよ……
自分の日本語、おかしいのかなって……
往年の編集者の方に聞いてみたところ、昔は応募総数が非常に
少なかったそうです。今に比べると。
ワープロ、その後のパソコンの発達で、応募総数が激増、しかも
大長編の応募作品が多くなって、編集者だけでは読めなくなって
いってしまったそうなんです。
それで、1次選考には、荒読み専門のライターさんに依頼することが
多くなり、編集者が目を通すのは2次選考ぐらいからというケースが
多くなったそうなんです。
ところがそのライターというのが、必ずしも全員質がそろっているとは
言えず、自分の好みだけで判断するような人間も混じるようになって
しまったと……
まあこんなこと書いてると負け惜しみみたいで嫌なんですが、僕自身は、
「ふざけるな。お前たちが1次落ちと評価しても、ぜったいに世の中で
受け入れられる作品を書いてやる」
と決心して、賞狙いをやめてしまったという経緯があります。弁解かなあ……
(続けさせてください)
(続き)
しばらく書き込みをしなかったせいか、今日は「爆発だあ!」になって
おります。ごめんなさい。
別の編集者に聞いてみたこともあるのですが、
「既成の作家であれば、十分にオーケーなレベルであっても、
新人賞となると、なるべく世間の話題になるような作品を選びたい
から、点数がかなり厳しくなるし、なおかつ宣伝効果満点の内容
のものが重視されるのは当然」
と言われたこともありました。
1次で落ちたら、日本語がおかしいと言われる落選作品を読んで
もらった別の出版社のベテラン編集者です。
その作品、
「もし君がプロの作家として活動してるなら、誰も文句を言わずに
出版できるレベルだよ」
と言われました。
そのとき、僕は、賞狙いをやめて、叩き上げ軍曹で行こうと思ったんです……
つまり僕には、もしかしたら、最優秀賞をとって世間をアッと言わせる
ような作品は書けないかも知れない。ただし、コンスタントに標準以上
の作品を書き続ける自信はあると思ったからなんです。
その結果、ヒジョーに貧乏な生活となってしまったわけですが(^◇^;)
由比は良かったですよ。捕れたて干ししたの桜エビ、旨かったなあ(食べ
物かい)。由井正雪の生家である紺屋にも行ってきましたが、僕の旅
というのは、あくまでインスパイアされる旅であって、調べ物をしたそのもの
に限らず、歴史の匂いと音を聞き、それを作品のどこかに反映したい
という思いからの旅なんです。もちろん、今回で言えば、いつかは由比
正雪を書いて見たいとは思いますが……それは無理かなという諦め
もあります……うーん。
駿府城は、引退した家康より、駿河大納言忠長のことが思いだされ
ましたねえ……。旅は、小説の題材を与えてくれる大事な儀式だと思っています。
>>698さん、どんな書き込みでも歓迎ですよ! よろしくお願いします。
今日は、久しぶりの書き込みで大爆発してしまいました。ハアッハアッ……
長文の羅列、申し訳ありませんでした。
ああ、10さんが戻って来てくれればなあ……
僕はなぜか、10さんはちと、あきらめてしまったのではないかと思ってます。
いいことがあったのではという平安後期さんの推測とは違って……
どうかぜひ戻ってきてください。
ここは貴方が仕切っていたようなスレです。
貴方の書き込み、あの知性あふれる、そして自然や社会に対する
細やかな心遣い……けっこう僕には癒しだったんですよ。
突然いなくなって、寂しいであります。
>>699 は誤爆ではなく、確実に嫌がらせだと思いますうう……
710 :
もと小学生:2005/04/23(土) 19:55:26
>>長耳の長吉様
今回は履物について詳しいレクチャーをどうも有難うございます。
いやー面白い。なんか宮本常一先生の本を目を輝かせて読んだ学生時代を思い起こ
しました。
鳶魚や石井良助を読んでるんだゾ、なんて自負がありましたが……まだまだ学ぶことが
多いようで、わが考証の学力も、前途多難ゆえの更なる探訪の楽しみに、再度ワクワク
しております。
寡聞にして、源兵衛沓、赤綿足袋、重ね草履などは初耳でした。
とくに赤綿足袋というものに興味を覚えました。
木の繊維で作った足袋とは、地下足袋のアーケタイプかもしれませんね。
ちなみにわたくしが、予備校時代の先生から聞いた話によると、先生が南方で米軍の
捕虜になった時、地下足袋を履いて作業をしていたら監視のアメ兵が飛んできて、
「サイレント・シューズを履くな!」
と血相を変えて怒鳴り散らしたそうです。
なんでも日本軍の切り込み隊(そんなものがあったらしいス)が、夜陰に紛れて地下足袋
を履き、米軍の基地を襲ったらしいです。
その恐怖心が米兵たちには地下足袋と直結していたとのことでした。
時代的に関係ない話で失礼いたしました。(続く)
711 :
もと小学生:2005/04/23(土) 19:56:28
(続き)
下駄というものは武器にもなるようで、父、祖父ともに旧制中学時代の喧嘩には必需品
だったようですよ。
この伝統は、江戸屋敷在勤の浅黄裏のヴァカモノや、とくに本所、深川あたりの御家悪
どもが濫觴で、御一新以降に薩摩あたりの諸君が更に一般化して、かみの不良学生
だったわたくしの祖父や父(バカ親子……)あたりまでに普及していたのかも知れません。
要するに中途半端な位置にある連中の、格好な喧嘩アイテムだったのですかね。
本当に日々つつましく生きている人々は、下駄をこんな勿体無い使い方をしないでしょう
しね。あと、薩摩下駄というのもよく目にいたしますが、どんなものなのか、探したいと思っ
ております。
私は自家営業なので、夏はだいたいゴムサンダルか雪駄です。
本日は珍しく豆腐屋に味噌豆が出ていましたので、芥子を練って、葱をちらして、醤油を
ぶっ掛けて、引っ掻き回して食いました。
あと「あぶだま」(油揚げの細切りを入れた煎り卵)で飯を食いました。これはかなり以前、
祖父が「ダイノモノ」系のお惣菜だ、なんて言ってましたが……どんなもんでしょうね。
あと、下読みも結構、有象無象が混じっているので油断ならんというお話。
これも大変勉強になりました。
重ねてどうも有難うございます。
もと小学生さんの書き込みを読むと、毎回よだれが出ます(^_^;)
味噌豆というのは聞いたことがありますが食したことなし、あぶだまなんて
初耳もいいところです。
どちらもご飯が進みそうですねえ……
僕も鳶魚は読んでますが、たとえば服装とか貨幣とか、宿場の制度
、行商人の種類、食べ物などなど、それぞれの細かい分野については、
それぞれの専門書に当たるべきだと思います。
鳶魚先生の本を読んでいると、江戸時代という大きな枠組みが
彷彿としてきますが、では、江戸初期と中期と後期で、どんな
服装の変遷があったのか、なんてことについてはわかりませんし……
その手の図鑑や辞書類は、やはり大きな本屋さんで漁って、少しずつ
集めていくしかないと思います。お金かかりますが(^_^;)
いやあ……「今から目指せる歴史小説家」……酷かった……。
中古のを勝ってまだ良かったです。
多少ハウツー的に役に立つのは、最後の50ページのみ。
それまではずっと、著者の半生記に過ぎません。
ぐわわわ、ランチの焼き肉定食でも食った方がマシでした……
714 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/29(金) 01:10:37
>もし最低の内容だったら平安後期どのの責任
でごわすw。
それは困ったw
#GW前の仕事前倒しで青息吐息でござんす。
そのうちまたゆっくりレスするです。おやすみなさいまし。
716 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/04(水) 00:34:16
いざ江戸時代小説を書こうとして業界を見てみると・・・ライバル山盛りで多いですね
>>716 作家というのは、自分が興味を持ち、書きたいという衝動を
おぼえる小説しか書けないわけですから(書いてはいけないわけですから)、
そのジャンルにライバルが多い少ないということは、あまり気にする必要が
ないし、気にしてもしょうがないと思います。
いくらライバルの少ないジャンルでも、自分の書きたい分野でなければ、
読者の心をつかむ作品は書けないし、そもそも何作か書いたら書くのが
苦痛になってくるのではないでしょうか。
書きたいことを淡々と書き続けるしかないのでは、と思います。
「今から目指せる歴史小説家」、読まなくても良さそうですね。
人身御供にしてすんまそん、長吉氏。
今年も岐阜へ行ってきたです。
金華山の山城を望みながら野球観戦、、、のはずが直前になって雨天中止。(つД`)
目的を果たせなかったショックで、ミソカツも手羽先も食ってくるのを忘れました。
明日は栃木でこれまた野球観戦、、、なんすけど
これまた天気は下り坂。雨に祟られそうな連休でござんす。
足利学校は去年見たしなあ。今回は観光はパス。
霧にかすむ山城を見ていると、水とかどうやって調達してたのかなあと素朴な疑問。
履物もそうですけど、ひとつ疑問を持ってしまうと
知りたいことが芋づる式に増えますね。
719 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/05(木) 22:59:15
おはようございます。
ご無沙汰してしまいました。
久しぶりにきていきなり質問するのも気がひけるのですが、
すごく初歩的な質問をしてもよろしいでしょうか。
江戸時代の設定の小説なのですが、地の分で「お秀」とか「お駒」とか
名前に「お」をつけるのは間違いでしょうか。
知人に聞きましたところ、正式には×で、江戸後期の設定であればいいのでは?
というのですが。
参考までに既存の時代小説作家さんの作品では「お」がついている
ものが多いのです。
宮部みゆきさんとか平岩弓枝さんとか藤沢周平さんとか松本清澄さんとか。
どうぞよろしくお願いします。
世間が休みだと、自分の心も浮ついてしまわって、なかなか筆が進みま
せん……あうう。
>>720 雛さんおひさしぶりです。
この女性の名前については、僕もきちんと何かの文献で見たわけでは
ないのですが、「常識的」に考えて書いていけば良いのではないでしょうか。
当時の女性に付いた名前は、ほとんどが平仮名二文字で、漢字は少なかった
と思います。
「はる、うめ、きく、よね」
とかですよね。武家出身とか、大店出身の娘には、漢字を使うケース
があったと勝手に想像しています。
(春、梅、菊、米とか)
で、親が自分の娘を呼ぶ場合は、当然「お」という丁寧語はつけないの
ではないでしょうか。
「おい、はる、お茶入れてくれ」
と言った具合に。
しかし圧倒的に多い他人は、呼び捨てにするのは失礼ですから、
「おはるさん」
と呼んだのだと思います。
内々で噂する場合なんかには、
「おい、あの越後屋のおはるって女知ってるかい?」
「おお、あの佳い女な。知ってるとも」
みたいに、「おはる」と呼ぶこともあったでしょうし、女友達であれば、
「おはるちゃん」
と呼んだのではと思います。(改めます)
で、小説の地の文についてですが、作者が
「おはるさん」
と書くのは丁寧過ぎて変ですし、かと言って
「はる」
と呼び捨てにするのも遠慮されるから、
「おはる」
と書くケースが多いのだろうと思います。もちろん、
「はるはそのとき、死のうと思った」
というように、「お」を抜いてしまった書き方もあると思います。どちらでも、
好みで使えばいいのではないか、両方間違いではないと思います。
あと、自分自身に「お」をつけるのもまたおかしなことであろうと思います。
(はる、あんた何考えてるのよ。馬鹿なこと考えるんじゃないの)
と自分に呼びかけるケースで、「お」をつけるのは変であろうと。
(ただし、地の文で心理描写をするときは、「おはる」でしょう)
というわけで、ごく常識的に、親(あるいは親戚も含まれるでしょう)が娘を
呼ぶケース、自分で自分の名を呼ぶケース以外は、
「お」付け、あるいは「お××さん」「お××ちゃん」
夫が妻を、恋人が女の名を呼ぶ場合には「おはる」でも「はる」でも
どちらのケースもあり得るのではないでしょうか。
ということで、僕は以上のような「常識的な使い分け」をしています。
地の文については、「はるは」とか「菊は」とか呼ぶよりも、「おはるは」
「お菊は」と書いた方が江戸時代という雰囲気を出せるので、やはり
多くの作家先生方と同じように「お」付けています。
と思います。
以上は僕自身の勝手なルールなので、もし何かきちんとした二次的
資料などあったら教えてください。
『時代風俗考証辞典』(林美一著・河出書房新社)
※「三八・忘れられた常識」より抜粋
●代名詞の混乱と誤用
いつぞや、NHKの正月番組で尾崎紅葉作の『金色夜叉』をドラマ化したことがある。
当時、現代的なドラマ処理については異論もあったようだが、見ていて気持がよかったのは、
二回にわたる放送中、一度も「お宮さん」という呼び方がなかったことだ。
終始原作に忠実に、貫一は彼女を「宮さん」と呼ぶし、ナレーションも、「宮は……」と敬称を
つけない。それはまったく痛快といってよいほどの見事さであった。
ところが同じ頃に始まった『国盗り物語』のほうは「お万阿(まあ)、お万阿」の連発である。
お万阿は奈良屋という油屋の女主人である。自分のことを言う場合も、「庄九郎様、もう
お万阿は、一生、庄九郎様に……」などという。
念のため司馬遼太郎氏の原作を見ると、やはり同じように書いてある。この第一人称と
第二人称に敬語をつけるクセは非常識きわまる困った問題なので、以前にも書いたことが
あるのだが、一向に直らない。
私事で恐縮だが、私の母の名は”きぬ”という。亡くなった祖母は、母を「きぬ」または「おきぬ」
と呼びすてだった。この場合の”お”は、二字名では呼びにくいので三字名にするための添え語
であって、江戸時代では大奥女中に用例がある。それが民間にも移ったのだが、普通は滅多に
”お”などつけはしない。『金色夜叉』の記述のように「宮」または「宮さん」でよいのである。
※同著・同章より抜粋
●覚えこんだが間違いのもと
・銚子二〜三本持ってきてくれ――お馴染、居酒屋で酒を注文するセリフである。
これも以前に書いたことだが、あまりに多い間違いだからもう一度書く。
江戸時代に普通銚子と称したのは鉄瓶のような形をした金属製の燗鍋銚子のことである。
今でも神式の婚礼の席で三々九度の盃に酒を注ぐ長柄のついた両口(注ぎ口が二つ)、
または片口の銚子が本来の姿だが、この柄をとり、代りに弦をつけたのを堤子(ひさげ)という。
この銚子の呼称が、明治に入って燗徳利に移ったのである。
従って、江戸時代には「銚子何本……」などとは絶対にいわない。
さらにおかしいのはなぜドラマでは一人で何本お酒を注文するのだろう。現実にこんな馬鹿な
注文をする者がいるだろうか。必ず一つだ。一本のんだら、代わりを注文する。
理由はいうまでもなく、燗が冷めてしまうからである。
注文するほうもするほうだが、出すほうも出すほうで、徳利が空になっても回収しないから、
座敷は徳利の林立になる。
>>723 なるほど、ありがとうございます。
僕の「常識的な使用」があまり筋違いではなかったようで、安心し
ました(^_^)。
僕もその後気になって調べてみたところ、八剣浩太郎氏の本に記述
がありました。ただ一部「ホントか?」と思えるところもあり、また自分の
誤用かなと思うところもありました。
「他人が呼ぶときは、呼び捨てなら春、さん付けならお春と呼ぶ。
「お」は敬語で現在の「さん」に当たる。町人の場合も夫が女房や
娘を「お春」と呼ぶのは異例であって、通常は春と呼び捨て、人前で
お春などと口にしようものなら、恐妻、妻ノロ、バカ亭主にされてしまう。
とくに武士階級ではまちがっても「お」は口にしない。人妻なら
「春どの」、上役の妻なら「春さま」で、お春さまといえば敬語の重複
で「様様」となり、インギン無礼の非礼を責められる」
★(武士に「お春さま」と呼ばせたことはないので、ホッとしてます(^_^;)。
[続き]
「ついでに点検すると、女が自分を「私、あたし、わたくし(武家方)」
とはめったに言わない。ほとんどが「オレ」だ。
★(げげげっ! これは知りませんでした……ただし八剣氏も、
そのまま忠実に時代のルールを守ることは、違和感がおおきすぎるため、
かなりの違反を承知の上で、ぎりぎりの許容範囲でアレンジしている
と書いてあります。
しかし、下級武士ならともかく、それ以上の階級で、武家の女房や
娘が「オレ」と言ったのかどうか、ぞさこそ違和感があります。これは
また別の資料で調べないといけないですね。
でも、自分の作品中で「オレ」なんて絶対に使いたくないし使わない
ですけど。
↑「そざこそ」→「それこそ」の打ち間違いです。失礼。
[続き]
「では女同士で、お夏がお春を「お春さん」と呼んだかどうか?
筆者が実見した限り、江戸中期までの資料には見つからない。
幕末近くになって、ようやく、お春サァ、お春サ、と出てくる。
これは、室町中期の戦国時代に発生した女性専用の女房言葉
が、響きの柔らかさをモットーに、江戸時代を通じて次第に独立した
結果、元来は敬語の重複であった「お春さん」を慣用化するに
至ったものである」
(中略)
「武士・庶民の階級が崩壊する寸前の幕末には、男性側が女房
言葉に侵食されて、江戸の下町では「お春さん」が通用するように
なり、旗本・御家人の一部まで巻き込んでいる。従って、江戸初期
の寛文や中期入り口の元禄などを背景にした作品で「お春さん」が
使われても、事実上は明らかなマチガイだが、ぎりぎりの妥協線で、
まぁ、よかろうということになる」
と書いておられます。
僕の常識的(?)使用法(ここで?マークが付きました(^_^;)は、
ぎりぎりセーフだったかなという感じですね。
やはり気持ち的には「お春さん」「お春ちゃん」と使わせたい場面が
多いですし。ただ、武家側が「お春さん」と呼ぶのはおかしいと思って
いたので助かったーという気分です。
これで「お」付けの問題はけっこうすっきりしたのではないでしょうか。
いろいろと議論もあるところでしょうが、少なくとも口の悪い八剣氏
のおっしゃるように、
「てめえの名をおノ字よばわりするバカがどこにあるか」
という常識だけは踏まえておいた方がいいと思います。
雛どの、いかがでっしゃろ?
考証って奥深いですよねえ〜〜〜w
ちなみにうちの父方の祖母は「オレ」と言ってましたよ。
父の実家は戦国時代から土着してる農家だという話ですが。
まあ古い家であることは確かです。
尾篭な話ですけど、立ち小便もしてたらしいです。
嫁に来たばかりの母はびっくりしたそうですw
西日本と東日本ではかなり風習も違うんでしょうな。
>>728 おお、お久しぶりです。
ほんと、時代考証って難しいですよね。とくに年をとってからこの世界
に入ってきた自分にとって、毎日が綱渡りの世界です(逆に、毎日が
新鮮とも言えるのでやんすが)。
「オレ」のことも、「立ち小便」のことも、僕自身祖母から聞いたことが
あります(母方の祖母は、奈良の郷士で、由緒はあったらしいんです
が、それは大昔のことで、すでに単なる貧乏村になっていたらしく、
立ち小便も希有なことではなくなっていたようです(^_^;)。
ただ、権力に携わる階級というのは、あまり例外なく、「お上品さ」を
身につけて行くと思うんですよね。少しでも上流階級に近づこうとして。
江戸時代初期は、武士といってもただの荒くれ者がいっぱいいたわけ
ですが、家光以降、厳密に言えば綱吉以降は、そうした荒くれ者は
邪魔になってきたわけで、礼節を重んじろとしつこく言いはじめた時期です。
礼節によって、幕府の安定をはかろうとしたわけですから、下級武士
といえども、言葉遣いというのはかなり改まっていった時期ではないかと
「想像」します。
となれば、先ほど引用した八剣先生の話も、当たった文献にはたとえ
なくとも、それ以前に「オレ」などという言葉遣いはなくなっていたのでは
ないかと思えますし、「お春どの」みたいな言い方は、幕末以前にあった
けれども、文献に載るのが遅かったという可能性もあると思うんです。
学者じゃないので分からないんですけども。
鎌倉幕府時代から、武家はこうあるべきということで、何々流何々流
という、お茶、花、懐石、立ち居振る舞い、歌、踊りなどに次々と
制約というか約束事ができていったわけですから、江戸時代はさらに
そうした「文化的締めつけ」は早かったのではないかと勝手に思うわけ
です。
すると、八剣氏のいう「幕末」より、江戸中期あたりから、そうした文化的
変遷があったのではないかと、これも勝手に解釈しています。
いや、いくら調べてもよくわからないです。調べすぎると学者になっちゃうし(^_^;)
>721-727
みなさまさすがにお詳しい・・
ただただ圧倒されて読んでしまいました。すみません。
自分に違和感のないほうで統一しようかなと、みなさんのレスを
読んで思いました。
とても勉強になりました。
いつも質問ばかりしているのに親切に教えていただいて感謝しています。
>女性一人称の「おれ」
わたしの持っている古語辞典によると、「おれ」は「己・爾」と表記するようで、
勝手な推測ですが「おのれ」→「おれ」になったのでは?というのは単純すぎますか(汗
いや〜考証って面倒ですね。
調べて見たら面白そうだけどね。
ところで歴史小説を歴史文学っていう言い方はどうなんですか。
最近歴史小説の解説を読むと、よくそういう事書いてあって
どうなんだろうと思いますよ。
>調べて見たら面白そうだけどね。
1にして全
現代は言文一致ですが、昔の文書は書き言葉と話し言葉が違うそうですからねえ。
そこからしてまずやっかいですね。
>権力に携わる階級というのは、あまり例外なく、「お上品さ」を
>身につけて行くと思うんですよね。少しでも上流階級に近づこうとして。
それ、すっごく判ります。
平氏や源氏といった皇統の武士が上流階級(公家)をめざしたあげく、
武家としてのアイデンティティを失くしたのが「平家」だと、あっしは思うですよねー。
逆に武家を突き進まざるを得なかったのが源頼朝で。
まあ頼朝も晩年は公家化っつーか「お上品」方向へいってしまうわけですけれども。
いつの時代でも人の志向って大差ないですねw
>>731 「歴史文学」となると吉川英治とか山岡荘八とか
そういう大御所だけに冠していただきたいような、、、。
時代考証とはちとズレますが、尊敬する山本周五郎先生のエッセイ
(これは講演記録)に、
「(歴史の)材料自身は個々別々であっても、その中身から一つの
料理を作るためには、これとこれと、これを使うと、こういう新しいもの
ができる。そういう創作能力があるかないかが、小説家として問題
なんであって資料を詳しく集めるか集めないかということは、二の次、
三の問題であります。
もちろん、資料なんか全然みないで、ヤケクソみたいなことを書くひと。
これは論外であります」
とありました。そして以下には、小説をなぜ書くのかという論調が続く
のですが、結局時代考証と小説の間には、ある段階で折り合いと
いうものが必要なのではと、自分なりに解釈してます。
江戸時代の小説を書くのに、
「ダセエぜ!」
なんて言葉づかいをしちゃいけませんがw、
だからといって当時の話し言葉を厳密に書くようにしてしまっては、
小説としての興も削がれるでしょうし、その他事実関係の考証に
しても,それを作品中に盛り込むには限度があると思ってます。
山本先生はさらにその講演の中で、
「文学は最大多数の庶民に仕える」ものだと言っておられますが、
その辺りが、時代考証家と小説家の違いと言っていいのでは
ないでしょうか。
ま、なるべく笑われないように誤魔化して書く、ということで(^◇^;)。
あっしはむしろ積極的に笑われたいがために「ダセエな」と義経に言わせたりします。
なんてったって目指すものはトンデモですからw
ぶははは!
結局、正当な平安ものを書こうとすると雑学だけでは追いつかぬ
しっかりした史学知識が不可欠なわけで。
そのへんが、最近になるまで史学なんぞとは無縁にすごしてきたあっしには
どうにもこうにも自信が持てない部分でありまして。
だから「笑われないように誤魔化して書く」ではなく
「ええい、いっそ笑われてしまえ」に走るわけですな。
正当なものを書けるように、科目履修生やりたいんですけどねー。
いや、バカにして笑ったんじゃありません。誤解なさらないでくださいね。
義経がダセエな、としゃべっている光景が目に浮かんでしまったのでつい……
ただどうなんでしょう。江戸時代でさえ、元禄以前なんか資料の数自体
が少ないし、研究者も少なくて、「これから」の分野らしいですから、
平安時代あたりも、けっこう不確かな部分もあるのではないでしょうか?
それと、やはり小説である以上いかに読者を面白がらせるかに主眼
があるわけですから、トンデモとマトモの違いなんてそれほど気にする
必要はないでしょうし、どちらかというと、何でもありありじゃないかと、
個人的には思うのですが。
もちろん、歴史に極めて近い小説を書くのであれば、大変な勉強が
必要だとは思いますが、エンタテインメントであるならば、そこまで必要も
ないような……ただ、確かにどこかの大学で履修生になりたいというのは
僕もあります。体系的な学問ができていないというのが、学者と素人の
いちばんの違いでしょうね。痛感しています。
ただ、司馬遼太郎先生がかつて、
「小説家になって、また大学に戻って勉強するなんてことは、ただ箔を
つけるだけの下品な行為だ」
みたいなことをどこかで書いてらっしゃったので(つまり勉強なんて自分
でできるということを言ってました)、それを自分の金科玉条にして
誤魔化しておりますです。はい(..;))
だいじょぶですよ。笑ってくれてありがとうございますw
なんつーか、根が両極端なもので、
ものすごいシリアスかものすごいトンデモが書きたいんですよ。
で、やはりシリアスに走る場合はキッチリした考証が必須ですよね。
泣ける話にしたいのに、つまらぬ考証の不備で笑われちゃ悲しいです。
司馬氏とか永井路子氏とか昭和一桁の作家の方たちって、
あの時代にしては珍しい大卒でしっかりした古典の素養があるんですよねー。
まー、ブルジョワな方々を羨んでも仕方ないですが。
古典とか歴史とか大っ嫌いだったあっしが
どうして今、歴史ものを書いているのか、、、。人生って不思議ですねww
え、古典とか歴史お嫌いでしたか。
僕は好きでしたが、「江戸時代」だけは大っ嫌いでした(^◇^;)。
浪人だの熊さんだの八っつぁんだの、西鶴だの門左衛門だの、
(どこが面白いのよ?)
と思ってました。
それが今では……人生って不思議ですねww
741 :
子家子:2005/05/11(水) 09:21:11
歴史と漢文は好きでしたが、古文はそうでもなかった気がする(遠い目
言葉選びを含む時代考証は、みな悩むところですよね。中国物を書く
時はなおのことです。なんと言っても台詞にひらがなが入る時点で
大ウソです^^; 仏教が入ってくる以前が舞台であれば、仏教由来と
される言葉をあまり使いたくないんですが、これが多いこと多いこと(汗
少なくとも会話文では使わないように気をつけますが、どこまで徹底
できているやら……。
いろいろ考えることは多いのですが、ある段階で割り切れました。
当時の言葉を忠実に再現するのが決して最善ではないです。論文を書いて
いるのではなく、読者に楽しんでもらえる小説を書きたいのですから。
因みに前出の女性一人称が「おれ」だってことは去年知りました。その
時は、「やはり忠実は最善にあらず」と意を強くしたものです^^
艶やかな女性に「おれ」とは言わせられません。
時代考証の加減は作品のカラーに合わせればいいかと。平安後期さんの
仰っているトンデモ物は、あまり考証に縛られると自由な発想の妨げに
なりそうですしね。私はそういう作品を書くことはできませんが、読むのは
好きですよ。
逆に、あきらかに本格志向の市販歴史小説(時代は江戸以前)を読んで、
「チャンスでござる」とか「さぼっちまった」とか目にした時は辛かった。
思わずぱたりと本を閉じてしまいました^^
い、いいなあ……
「チャンスでござる」
お、お腹痛いでござる……
「チャンスでござる」はともかく
「さぼっちまった」は普通に使ってしまいそうで怖いでんな。
しかしそうやって突き詰めていくと
古代エジプトの歴史ものなんて象形文字で書かないといけなくなってくるじゃないですかーw
八剣浩太郎を参考にするのはどうでしょう・・・
>>744 すべての二次資料は、取捨選択だと思います。
すべてが×ではないし、もちろん間違いが多いことも想定しておかなく
てはならないと思います。
でも、その中から汲み取れるものって、少なくないんですよね。
逆に、なるべくたくさんの資料を集めて、同じような項目を比較して
読んでみる方が、役に立つと思ってます。
746 :
子家子:2005/05/13(金) 12:23:22
古書の原文が一次史料、一次史料をまとめて編纂したもの(教科書含む)が二次、
小説は三次あたりになるんでしょうか^^
小説は、「ああ、こういう作風もありなんだ」って感じで参考にする程度でしょうね。
ですが、吉川英治先生や子母澤寛先生クラスになると、いまでは創作部分が史実の
ように思われてますから、気をつけないといけないですね〜^^; それだけ鮮やかな
小説だということなんでしょう。
一次史料という面では、中国物は少し楽です。抑えるべき史料は史記・左伝などと
決まってますし、なにより漢文のほうが古文より簡単なので。古文が読める人は尊敬
してしまいます。
>>746 なにしろ中国は、度重なる戦火で(日本など比べもの
にならないほどの規模で。なにしろ人口が半減してしまったという記録
もあるらしいですから……)書籍の多くも焼けてしまい、結果として
資料(史料)も少なくなってしまったとか。
ある意味、日本史をやるより楽だと、むかし国語の先生がおっしゃって
ました。日本史をやるとなると、庭に書庫を建てなきゃならんほど
膨大な量だが、中国史は書斎で事足りると(^◇^;)。
オーバーな表現だったと思いますが、中国物の方が、自由奔放な
小説を書けるということにもなりますよね。あまり細かい資料にとらわ
れることがないわけですから(?)。
それはまあ、いずれよせよですが、やはり小説はある程度「資料
無視」という思い切った部分も取り入れないと、少なくともエンタテインメント
の分野は書きにくい、書けないかも知れませんね。
748 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/16(月) 22:00:07
資料で「これには騙された」という経験はありますでしょうか?
うーむ。史料至上主義の自分としては、史料が少ないのは不安だすなあ。
義経が活躍するちょっと前あたりの鎌倉幕府側の史料が欠落してるんすが、
これが現存していてくれたらと涙するばかりです。
>>748 ん〜。「読むだけ時間の無駄だった」と思う資料本は結構ありますね。
「騙された」はないかなー。
750 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/16(月) 23:59:34
歴史小説は資料を読むのが大変だ。
また歴史の証人でも時と場合により嘘を言っているケースがある。
>>750「歴史の証人でも時と場合により嘘を言っているケースがある」
上記についてできれば具体例を提示していただけますか?
どんなケースのことでしょう。
東京駅についての質問なのですが、何かの本に「東京駅は借金のカタに取られたものだ」
というような記述があったと知人に聞いたのですが、どの本だったか失念した
とのこと。
どなたか心当たりがあるかた、またはこのエピソードについてご存知のかたが
いましたら教えてください。
よろしくお願いします(ペコリ
>>751 枚挙に暇がないんじゃないですか?
山本周五郎先生の随筆集(『酒みずく・語る事なし』新潮文庫)の中に、
「歴史と文学」という講演記録がありますからお読みになってはいかが
でしょう。
−−歴史、と申しますものは、(中略)そのときの権力や政治の形に
よって、きわめて用意にいろいろかえられる。権力者や政治の当路者
だけではなく、歴史を記録する人の、好悪、選択によっても、いろいろ
変えられるものであります。
あるときの、ある事件や人物について、資料をあつめてみますと、
面白いことに、かならずといっていいくらい混乱しておりまして、どれも
これも、同一の趣旨を記述していることは、滅多にございません。
とあって、それ以降、明智光秀、赤穂浪士の一人で金を持ち逃げ
したと悪評を立てられた大野九郎兵衛、田沼意次、そして自著の
『樅の木は残った』におけるそれまで極悪人説が濃厚だった原田甲斐
について触れてあります。
僕自身も数例知っていますが、それは自分のネタバレになって
しまうので書きません(^_^;)。
751氏も、ご自分の書きたい時代のある事件や人物について調べて
みたら、具体例なんていくつも出てくるんじゃないでしょうか。
ネタバレでない例を挙げますと(^_^;)、人妻の腹をかっさばいた
という佐々成正、同じく妊婦の腹を割いたという豊臣秀次、同じく
妊婦の腹を割いたという徳川(松平)秀康など、女の腹を割いたと
いう悪意のある資料だけでも枚挙に暇がありません(^◇^;)。
↑
×用意 ○容易
でした。ごめん。
女の腹を割くとはどういう理由によるものでしょうね。
確か今昔物語集に、平貞盛が病気治療のために胎児の肝を求めたという話がありました。
えぐい話ですな。
>>751 あなた様だって自分の都合の良いように
まったくの嘘とも言えない言い訳をすることもあるでそ。
北条氏が編纂した鎌倉幕府の公式記録「吾妻鏡」が
けっこう嘘つきなのは鎌倉好きには有名な話ですわ。
>>752 浅学にして存じませんが、長吉氏に前に教えていただいた
例の堤翁が華族の土地を買収した話を彷彿とさせますね。
ただ、そういう歴史に関する質問は日本史板の方が明快な答えが返ってくるかと思いますよ。
>>752 僕も、東京駅については何も知りません。初耳です。
頭の片隅に入れて、何かそのような記述に当たることがあったらご報告
しますが(恐らくそれは僥倖に近いと思いますが(^◇^;)、
、逆に何かわかったらなにとぞ教えてくださいませ。
僕も、日本史板の方が、ここより遙かに知識豊富な人がいると思い
ますよ。
>>755 平安後期どの。うろ覚えの知識で申し訳ないのですが、
確か妊婦の腹を割くというのは、殷の最後の王である紐王が、胎児
が男か女であるかを当て合うために、妊婦の腹を裂いたという伝承
から、日本に持ち込まれた「暴君話」だと思います。たぶん。
しかし堤翁のあの没落ぶりは、墓の上にゴルフ場を建設された将軍
秀忠公の呪いに違いありませんな(^◇^;)。
ほー、中国伝来の話ですか。
要は、成正・秀次・秀康が暴君だったと位置づけたいわけですね。
鎌倉の2代目将軍・源頼家も、北条氏の悪意で暴君化が顕著でしてな。
「歴史は為政者の都合の良いように作られる」とはよく言ったものです。
#秀忠公は今頃拍手喝采してるかもしれませんね。
その土地の歴史・史蹟をないがしろにしちゃいかんです。
758 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/20(金) 22:17:17
759 :
752:2005/05/21(土) 08:16:48
>>755,756さま
ありがとうございました。
こちらでも調べてみてわかりましたらご報告申しあげます。
760 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/23(月) 21:58:18
10さん元気かな……。こういうスレで会って飲んでみたいと思う人って
少なかったんだけどなあ。
762 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/28(土) 23:34:41
ふーん。好かれていたんですねぇ、10さん。
むしろ「会って飲んでみたい」という条件みたいのってどんなんですか?興味あります。
>>762 過去の発言をちょっと読んでもらうだけでわかると思うんですが、
知識が豊富なだけじゃなく、なんか心が落ち着くんですよ。
風流人だということがとてもよくにじみ出てて……いきなりいなく
なっちゃったんで、ちょっと残念なんです。
>>平安後期どの、お元気ですか。
昨日は「やぶさめ」発祥地である京都の城南宮とやらで、800年
ぶりに流鏑馬が復活したそうですなあ。
ところでスレ立てした
>>1さんって、参加してます?
このままでは、自然消滅の憂き目が……上げときます。
>>1さんは実は拙者ですw
別に仕切るつもりはないので、普通の名無しで立ててます。
昔、雑談スレか何かで「時代小説のスレがあるといいのに」てなレスがあって
「お。同好の士がいるぞよ」と思い、最初のスレを立ててみましたです。
想像ですが、そのきっかけのレスは10氏じゃなかったのかなぁなんて思ってます。
最初の頃は10氏と「スレ1周年」なんつって喜んでまして、、、、。って、思い出した。
6月頭でスレ4周年だすw
コテの方や、色んな時代を書かれている方々が通り過ぎていきましたが、
このジャンルに興味のある方は皆勉強熱心で良い方々ですよね。
あと50KBほどで次スレですが、これからも末永くよろしゅう。
#11/3の明治神宮で「どこかに10氏がいるかも」と思うのもロマンですぜ。
あ、
そうだったんですかあ……。
なるほど、歴史がわかりました。
では今後、遠慮無く、レスがあろうがなかろうが、時代小説に関する
独り言なんぞも書いてみようと思います。
というのは、ここ、ちょっと一般の方は入りにくいのかなあとも思いまして……
誘い水、になるかどうかわかりませんが、いろいろと勝手に独り言させて
いただきます。
11月3日ですか……旗日だし、出かけてみましょうかね。子供と
いっしょに。10氏とすれ違えるといいなあ……
平安後期どのとも。
ところで平安どの、もっとカキコしてください!!!
けっこう良スレだと思うし4周年となればもったいない!
(ちと、10氏が、時代小説あきらめちまったんじゃないかと、不吉な
想像もしてます……)
ともかく、細々とでも続けていけるように、平安どのもカキコよろしく!
(なんか、熱いな……)
つうかデビューしれ!(^◇^;)
長吉氏がスレ守ってくれてるので、安心してレス怠けてる部分もあるかもです(^^ゞ
今はスポーツドキュメンタリーの賞に応募してみようかなあ計画もありまして。
歴史小説はちょっとおろそかになってますなー。
中世の戦乱もスポーツも、自分の中では同じなんすよ。
戦う男たちの物語ってことで。
大河義経があまりにひどいのも、自分的イマイチ気分の要因でしょうかねえ。
CSの太平記再放送はとても(・∀・)イイ!!のに。最近の大河はつまらんです。
へー、スポーツドキュメンタリーですか……平安後期どのも
守備範囲広いですねえ。僕なんかスポーツはまったくダメ、知識も
なしです。
義経、最初の頃は期待してたんですけどね。
先日、半分は調べ物で、成田の新勝寺に行ってきました。
平安後期どのがお好きそうな平の将門ではなく、市川團十郎
の方ですが(^_^;)
何冊か寺が出版している本を購入し、大本堂で護摩をたいている
のをすぐ近くに座って見学してきました。なかなかの迫力でした。
帰りに参道を散策して帰宅。柴又の数倍も規模が大きくて楽し
かったです。ほんとは帰りに国立歴史民族博物館にも寄りたかった
のですが、さすがに時間がなく断念。先日皇太子さまも来られた
そうです。
佐倉の駅前で、噂のガンジーラーメン(!)を食べてお茶を濁しました。
古い寺社は心が洗われますよね。
参道ということでは、寒川神社が好きです。
樹齢何百年物の並木道を歩いてるととても清々しい気持ちになって
土地のもつパワーを感じたりもします。
国立歴史民族博物館、行きたいすねー。
期間限定の企画展や講演会で背中押されないと、なかなか機会もないですが。
ガンジーラーメンって何ですかあ。イメージからして辛そうな、、、。
ガンジーラーメンというのは、正式名称は
「元祖世界のガンジーラーメン」(^◇^;)
ちょっと前、テレビで紹介されてたんですよ。ラーメン番組は欠かさず
見てるモンでw
新勝寺に行くなら、昼はうなぎで、夜はここにしようと決めてたんです。
ttp://www.chibaraumen.com/report/ganji.html ↑に掲載されてますよ。
まあ、カレー味のラーメンなんですが、焼き石が放り込んであって、
沸騰してます(^◇^;)。
キワモノ系の店ではあるけれど、味はものすごく正統派の、いわゆる
中華料理店のラーメンって感じの奴です。
メニューにミトコンドリアラーメンというのもありましたが、そちちは遠慮
しときました……。
あはは。やっぱりカレー味ですか。
なかなかすごいラーメン屋さんみたいですね。
そういえば、ラーメンを最初に食したのは水戸黄門なんて話もありますやね。
日本人はオリジナリティはないけれど
他国文化を取りこんで自国のものにアレンジしてしまう民族だとも言いますね。
そのラーメン屋さんのメニューを見ているとまさに日本人ですねw
いやー、日本人としてははじっこかなと(^◇^;)
今日は「お江戸の以外な「モノ」の値段」という、PHP文庫を購入
いたしやした。まだめくった程度ですが、
「茶屋で一杯の茶を飲んだら?」
「高級料理店のお茶漬一杯の値段」
「旅の費用は?」
なんて項目が並んでて、楽しそうです。
購入しても損のない本だと思います。税別533円でした。
突然ですが、宣伝させてください。
◆◇◆ 創作文芸板 「アウトロー」祭り ◆◇◆
・投稿期間――七月第二週の週末「金・土・日」(先行する祭次第で一週間の順延あり)
・簡素期間――投稿期間を含む一週間
作品数が多い場合などは 十日間に延長することもあり
・お題――「アウトロー」 これはアウトロー小説ということではなく、アウトローを扱ったもの。
広義の解釈でけっこうです。 「はみ出し者」「異端」のようなものもOK
・規定枚数――20〜50枚 。幹事権限で上限に関しては少し緩やかにしたいと思います。
下は20枚というのを守ってください。 どうしてもという場合は18枚までは認めます。
・開催場所――EEのB投稿場
各作品の得点については随時幹事が経過報告をします。
【追加ルール】
・「自演投票」はエントリー無効とします。 →祭りの後、管理人さんに厳正なチェックをお願いするつもりです。
・開催前、開催中に自作品の情報を漏らした場合もエントリー無効とします。
☆このテンプレは、祭り開催に向けて週一回程度の頻度で貼ります。
>「高級料理店のお茶漬一杯の値段」
10氏とは少女漫画の話題も話もよくしてたんですが(奥様が読者とか)
10氏にも評判の良かった大和和紀の「にしむく士」で出てきました、それ。
すげー法外な値段なんですよね。
わざわざどこかの川まで水を汲みに行ったという理由で。
少女漫画なんて範疇外ではありましょうが
もし良かったら長吉氏も読んでみてくだせえ。
江戸の貧乏御徒組の話で、なかなか面白いでっせ。
ははあ。
スポーツに続いて、少女漫画も読んだことないなあ……僕はかなり
守備範囲が少ない人間だなあと、あらためて思います(読書だって、
ものすごく偏ってますし)。
いまアマゾンで調べたら、ユースド価格1040円でした。5巻セットで。
これも何かの縁と、注文ボタンを押してしまいました。
いやあ、少女漫画読むの初めてだなあ。これもいい勉強になるかも。
しかし平安後期どの、なんだか拙者にお金使わせること多くありま
せんか(^◇^;)
小遣い減らしてすんまそんw
でも今度は「今から目指せる歴史小説家」のようには損はしないと思うですぜ。
楽しんで読んでくだされ。
角川源義の「源義経」、
通勤中にチマチマ読んでやっと終わりました。良書でした。
日経の「義経伝説紀行」は惰性で買ってますが
昨今は写真を眺めるだけになっちまいました。つまらん、、、。
角川版「源義経」も読んで見ましょう。
ちゃり〜ん!
最近、落語の本を読み始めました。
調べてもなかなかわからなかったことが、ふと氷解したり、これは役に立つ
と驚愕しております。
文庫とかで出ていますから、みなさんもどうぞ。
驚くべき情報量です。
落語といえばこれまた10氏を思い出しますね。
あっしは今、山東京傳が書いたという
「冷哉汲立清水記」っつー黄表紙が読んでみたいです。
源平時代の登場人物を使ったパロディらしいんですけど
あっしが書きたいのも現代の黄表紙なのかもです。
>あっしが書きたいのも現代の黄表紙なのかも
あ、そうかも知れませんね、今までの平安後期どののお話を
総合すると……義経といい、ユーモアやウィットに富んだストーリー
指向なのかも。ぜひぜひ書いてくださいませ。
江戸の草紙類は、大昔に古本屋で全集を格安で手に入れたんです
が、なかなか読み進めません。「冷哉汲立清水記」というのも、
入っているかどうかわからず、お恥ずかしながら初耳です。
いや、読まなきゃいけない本、大杉……
「にしむく士」本日到着。
今日は仕事やる気てんでないので、これ読んで寝ます。
おやすみなさいまし。にしむく士では声美人の話が特に好きです。
ううむ……面白い……
「義経伝説紀行」があと3冊でやっと配刊が終了いたしまする。
長かったよー。つまんなかったよー。(つД`)
本屋行ったら講談社から「日本の合戦」なる週刊誌が刊行されておりまして
どうせ期待はずれだと思いつつも、また平安の回は買っちゃうんだろうなと。
なんか最近A4変形版のビジュアル週刊誌多いすね。
しかも内容の薄さのわりに高いし。
読者なめてんちゃうんかと小一時間(略 です。
そんなにつまんなかったですか(^_^;)。
僕も時々買いますが、(『日本の街道』というのは過半数持ってます)
それはあくまでビジュアルを見たいからという理由のみで、中身には
あまり期待してません。全国をくまなく見て歩く機会がないし、かといって
オールカラーの全集を何万円も出して買う気もしないし、古本屋を
漁りに行くよりも手ごろだし……みたいな感じで、その土地の雰囲気
を参考にするために買ってます。まあ、旅代わりというか。
ただときどき、自分の知らない現地の昔話、伝説なんかが載ってたりして、
そういうときには嬉しいですね。(ほんとはこれも、伝説紀行みたいな
全集を買うべきなんだろうなあ……)
しかしお手軽だから売れてるみたいですね。
最初は無視していた日本の大手出版社がどんどん参入しました
からね。しかし全巻そろえると、かなり高額ですよねえ。
まあ「冷哉汲立清水記」を知ったのは「義経伝説紀行」で紹介されてたからなので、
文句ばかり言ったらバチが当たるかもしれませんが。
写真多めで現地の雰囲気が味わえるのは、確かにありがたいですね。
シメジメーとした季節が始まりましたな。
1ヶ月ばかり憂鬱です。
あ、暑い……また歌舞伎見てきました。今日は国立劇場の
歌舞伎鑑賞教室で、歌舞伎十八番の毛抜でした。暑くて、
帰りにちょっと町歩きしただけで、顔や腕が焼けてしまいました。
体に熱がこもってしまって、寝られるかしらん……
仕事もあまりはかどらずでやした。
昔は梅雨が終わったら嬉しかったんですが、最近は夏もイヤ……
梅雨も夏もイヤでござんす。
横やりスマソ。にしむく士読んでみました。面白かったのでもっと続けて欲しかったです。御家人株ってのがよくわかりませんでした。ヒロインの実家が
御家人株を買ってから主人公を婿に迎えて居るんですが、御家人株って養子に入ることですよね???
にしむく士、まだ途中までしか読んでないので、登場人物の人間関係を
把握してないんですが、御家人株っていうのは江戸の中期以降、
だいたい1700何十年というころから目立つようになってきた御家人株
の売買で、買い手の富裕な商人や農民が、御家人の家に養子に
入るという形をとって、家督の相続権を手に入れました。
かなりの高額だったらしいですが、特に御家人の側に係累が少ない
場合はとくに値段が跳ね上がったそうです。
勝海舟の祖父が金貸しで儲けた金で株を買い、子孫を武士にした
というのは有名な話ですね。
だから、
「勝海舟は幕臣であるのにいばらず胸襟を開いてわれわれ下級武士とも
話をしてくれた」
という長州藩との談判場面なんかは、実は勝海舟にとっては大した
ことじゃなかったんだということが良くわかります(^◇^;)。
791 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/16(木) 00:35:00
ありがとうございました。確認できました。すると主人公はお嫁さんの実家の力で養子に入れたわけですが、
御家人株の持ち主(義理の親?)と暮らしたりしなくても良いのでしょうか?
792 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/16(木) 00:35:59
御家人株の元の持ち主でした・・
>>792 あくまで形式上のものですから、必ずしも同居する必要は
なかったでしょうし、御家人の方もそれを望まなかったのでは……という
推測は成り立ちますよね。今の社会と同じように。
もちろん個個のケースもあって、同居するようなこともなかったわけでは
ないとは思いますが……そこら辺、きちんと調べたわけではなく、あくま
で手持ちの史料の受け売りですのでご容赦を……
ただ、御家人とはいっても、旗本の祖先でさえ系図の売り買いをやって
いい加減な家系を作り上げたぐらいですから、ましてや最下級の御家人
レベルにいたっては、どこの馬の骨かもともと怪しいわけで、売り買いする
ことにさほど抵抗はなかったかも知れませんね。
もひとつ、もともと「御家人の株」というのが存在したわけではないです。
たまたま売り買いするようになったとき、株仲間の願株みたいなことがあって、
「御家人株」と呼んだだけのことに過ぎないと思います。
武士は、株の有無でなれるわけではなかったわけですから、もともと。
794 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/17(金) 20:27:09
ありがとうございました。同居しないかわりに料金?上乗せとかありそうですね
さらに横から横槍ですが
月末の歴史文学賞に出す方はいらっしゃいませんか?
すんません、まったく話題に上ってないので何となくさみしくて。
僕はもう最初の頃に、早々と文学賞狙いから撤退です。
もう、一年に何回か応募して、その結果をいらいらしながら待つという
のは精神的によくないと……
798 :
796:2005/06/21(火) 23:55:39
>>長耳の長吉さん
うーんそんなもんなんでしょうかー
おいらはまだ二回目のチャレンジなんで、うおおおどうだあああ読め読んで下さいおながいしますみたいな意味不明の効用感しかないです
はーでもドキドキする……
799 :
796:2005/06/21(火) 23:59:31
ぎゃあああ効用感って何だ高揚感ですすみません
推敲推敲…
新人賞のいいところは、受賞すればそれなりの待遇を、編集者が
してくれるところ。たとえ2作目3作目が使い物にならなくとも、その
出版社の編集者は、いちおう原稿に目を通してくれるでしょう。
逆に欠点は、だんだんと心に染みいってくるような渋い作品が通りにくく、
話題になりそうな派手めの作品がどうしても通りやすいであろうこと。
それと、文章訓練の少ない人がぽーんと賞を受賞してしまうと、次の
作品が緊張のあまりなかなか書けなくなってしまうことなどが挙げられる
かと思います。
僕なんかは、世間の注目を集められるような派手めの作風ではなく、
逆に「そこそこ標準以上」で、出版社の採算分岐点以上の作品なら
書けるという自負があったので、自分の足で小出版社を回るようにしました。
つまり、作家兼営業ってわけです……。
いろんな形があっていいと思いますし、真面目な人間に限って、
「何かの賞をとらないとデビューはできないものだ」
と思い込んでいるようですが、デビューに実は王道なんてありません。
有名人の子供とか、伝統芸能の継承者とか、なんらかの話題があれば、
いきなりメジャーデビューすることも不可能ではありませんし……
一時は(最近もかも知れませんが)出版界で露悪趣味が横行し、
もとヤクザの妻とか(^_^;)両手両脚がないとか(^◇^;)、17歳とか
16歳とか、とにかく話題になるひと先行の嫌いがないわけではありません。
で、僕はそんなことに付き合うのはイヤだなあと……
それで、そこそこ売れる便利屋からスタートでもいいやと思い立った
わけです。
一時は借金が積み重なって自己破産かなあ……とも思いましたが、
いまでは勤めも辞め、なんとか筆一本で食えるようになってきました。
ま、そのままの位置で終わってしまうかも知れませんが……
デビューの仕方は人それぞれ、千差万別でいいのではと思っています。
とくに時代小説は渋い分野ですから、なかなか脚光を浴びることは
少ないと思います。あの乙川先生だって山本先生だって、賞を取るのは
ほんとに遅かったし、取った後、2作目がなかなか出せなかったそうです
から、難しい分野であることは確かだと思います。
これはどんな分野でもそうでしょうが、
「書き続ける」
あるいは、
「書き続けられる」
作品を、とにかくコンスタントに作り出して行ける筆力があることが、結局は運命を
決すると思います。デビューの形なんて、繰り返しですが、人それぞれ、言ってしまえば
どうだっていいんだと思ってます。そりゃもちろん、いきなり賞をとってしまって、その後も
プレッシャーなど感じずに書き続けられる人が、本当の実力者なんでしょうけど。
>>796 おお、いたー!
私は初応募です。
お互いがんがろう。
>>長耳の長吉さん
私だったら営業かけるほうが緊張しますが、
そんな形もあるんだーと興味深かったです。
賞があるところは持ち込みじゃなく応募した方が
いいんじゃないかという話も聞いてましたが、
ジャンルによって違うんですね。
>>802さん
うーん、それも出版社によって千差万別ではないでしょうかね。すべてを知っているわけ
ではもちろんないんですが。
大手出版社で、賞を設けているところでも、いろいろな接点から新人(その出版社
にとっての)を欲している部署はさまざまありますし……(文芸賞を設けている文芸誌
だけでなく、たとえばですが、ライトノベルスやヤングアダルトの新人作家を欲している
部署もあるでしょうし、おなじ文芸路線でも、文庫担当の部署だったら、文庫書き下ろし
のできる中堅作家〜新人作家を求めているところもあるわけです。必ずしも賞という
のは出版社全体の統一された意志ではなく、ある部署の意志に過ぎないことの方が
多いと思われます)。
ジャンルによっても違いますし、部署によっても違うと思います。
ただ、ひとつはっきりと言えるのは、
「編集者というのは、ひとりひとりが独立独歩」
であるということです。
一人一人がひとつの会社といった方がわかりやすいでしょうか。
もちろん、会社に属している以上、会社の総体から制約は受けるわけですが、成功
すれば、あるていど自分が勝手に動いても評価されるのが編集者という職業です。
ここが、一般の会社とは大きく違うところだと思います。
部長の決裁を受けずとも、あるいは賞を取れなかった無名の作家を発掘しようとも、
「売れちゃったら偉い」
と評価されるのが編集者であると。
となれば、そうした野心のある編集者に出会えれば、
「俺についてくるか?」
みたいな感じで、デビューすることも可能なんです。
かえってその方が、時間的には早いでしょう。もちろん、なんどか発言したように、
コンスタントに、次々と、採算分岐点以上の作品を書き続けなければならないでしょう
が。
804 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/22(水) 21:00:26
これはアゲです↑
ありゃ、なんで上げてたんだろ……
806 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/23(木) 18:42:03
むしろあがってたほうがみんなのためになる良いレスというか、良スレなのでは?
勉強になる話&興味深い話をありがとうござんす。
それにしても賞って、よく判らん部分もいっぱいあるですよね。
本当にどうしてもデビューしたい!と思ったら、賞に頼らん覚悟も必要かもですな。
中には出来レースもあるんでしょうし。
昨日は、あっしの大好きな畠山重忠の没後800年でした。
今年は慰霊祭の他に記念講演もあったらしいんですが、
別件で有休とりまくりなので昨日の休暇申請は断念しました。
800年前の6/22は今に換算すると7月下旬にあたるので、
その日に汗だくになりながらお参りしてきます。合掌。
坂東武者・畠山重忠ですか……
しかしこうした頼朝創業に力を尽くした武士たちの悲惨な最期を見ていると、
北条氏、その影響で後北条氏のファンが少ないのは仕方がないことなのかも知れませんね……
しかし慰霊祭や記念講演なんかも開かれてたんですか。まったく知りませんでした。
平安後期どの、そうした情報、なるべく事前にアップできませんか?
僕も江戸時代に関してはなるべくアップするようにしますが、そうした情報がここにアップ
されるとなると、ちょっとは出入りする人間も増えるかと思いますが……
ちなみに今日は、東京の愛宕山神社の千日参りでしたね(明日まで。情報遅いか……(^_^;)
明日は銀座に用があるので、できれば愛宕山にも寄って、ほおづきを買って帰りたい
と思っているのですが。11時から過去一年の穢を落とすお祓いも受けられるそうなんですが……
起きられっかなあ。
もし行けたら、昼食は、創業文政十年という鰻の「ての字」で決まりですな。
江戸前と名乗ってますが、味付けは明らかに東海〜関西風の鰻は、あっさりしていて、
しかもお安う食べられまんのや。江戸風の甘い醤油味の蒸し鰻とはひと味違った、
あっさりと肉のしまった鰻重が食べられますんや。もちろんひつまぶしもありまっせ(何語だ?)。
ほおづき……そんな季節になったんですねえ。早いなあ……。
いや〜あ。すんまへんなあ。
あっしも記念講演のことを知ったのは昨日の朝刊なんですよ。
しかもどこでやったのか、どなたがいらしたのか露知らず。
昨日に限らず、あっしは新聞にこそ「もっと早く載せれ!」と言いたいすw
お暑うございます。
府中宿から日野宿へ甲州道を行くには、当然、玉川(多摩川)があります。
で、江戸時代は……? 灯台下暗しというか、川越というと大井川ばかりで、
地元多摩地区のそれに思いを巡らせたのはつい先日のことでした。
調べりゃわかるもので、立日橋と日野橋の間に、立川市の観光協会建立
の碑があることが判明。一路、思い立って今日、行って参りました。
しかし……場所が……よくわからん。このお日柄もあり、ただ汗のみかいて
立ち往生してしまいますたwww。
まあいいや、また、来りゃいいんだ。史実として現在の立川と日野との対岸を
結ぶ地点の橋の近辺を、江戸期も渡岸していたことが判明したんだ。
次の疑問点は、渡し賃は幾らだったか? 舟の大きさと何人乗れたか?
こんなことを、どこかで調べたいと思っています。
蜀山人が「公務」で日野へ行ったときは貸切りだったんかな?
「舟」は広重の「六郷の渡し」の画のやつと同じくらいかな?
甲陽鎮撫隊のときは、どうやって渡ったんだ?
吹き出る汗をかきながら、こんな疑問を次々と……味気ないけど、現在の車の
行きかう橋の袂のファミレスで、ビールとピザをやりながらブツブツと呟きました。
本当は、渡し場の傍に葦簾張りの茶屋かなんかで、婆さんに「冷やでくれぃ」と駈け込
むと「このお日柄、足が早かんべぇから、うで玉子も絹かつぎもないけんど、これで我
慢するだぁね」なんていって出してきた、塩の塊のような枝豆を舐めながら一杯引っ掛
けて汗を誤魔化す……なんてやってみたかったス。
晩飯は胡瓜と鰻の酢の物、とびうお塩焼きなぞを冷やでつまんだあと、しらす飯、茄子、
南瓜のおみおつけ、かくやなどで仕上げて、早めに寝ることにします。
失礼いたしました。
> もと小学生どの。
炎天下、お疲れさまでした。
おもしろそうな旅でしたねえ……。
府中から日野へ行くルートとなれば、それは甲州街道ということになりますが、
いわゆる「日野渡」ということになりますよね。下流にある「六郷渡」とならんで、
軍事上でも要衝だったと聞いています。すると、島田家住宅にも行かれたことが
ありますか? 江戸時代に豪商だったという島田家の再建された家、いつかは見に
行ってみたいものだと思っていました。
さて日野渡ですが、手元にある「江戸名所図絵」によれば「日野津」となっています。
冬の水涸れのときには、丸太や板を並べた仮橋で渡ることもできたようですが、それ以外は
渡し船に乗るより他なかったようです。
そして渡し賃ですが、江戸名所図絵の解説本によれば、
「天保五年(1834)の頃で、「壱人十一文。本荷駄口付共二十文」
だったそうです。本荷駄とは荷をつけた馬のことで、口付とは手綱を執っている人の
ことである。
とありました。
江戸時代は初期の二百年間ぐらい、ほとんど物価は変動しなかったそうですから、
天保以前はもっと安い値段で定着していたのではないでしょうか。きちんと資料に当たった
ことがないのでわかりませんが、これは日野市の郷土資料館のようなところに当たるしか
ないと思います。
しかしこの現代ともなると、場所の特定覚弥って難しいですよね。地元の郷土史の先生に
お尋ねするほかないと思います。
それにしても、私ももと小学生さんとおなじで、金と暇ができれば、どこかに足を運んで
しまうのは共通した性格だなあと思いました。
そして、「胡瓜と鰻の酢の物、とびうお塩焼きなぞを冷やでつまんだあと、しらす飯、茄子、
南瓜のおみおつけ、かくやなどで仕上げて」なんてあたりも……。
(覚弥、隔夜なんて感じもなんかいいですよね。ああ、古漬けの酸っぱさを思い出して、
夜食を食いたくなってきてしまいました……)。
↑なんだか文章の途中に「覚弥」という単語が混じってしまいました。すみません。途中
でメール着信の報せがポップアップされたせいかも知れません。
それはさておき、僕は昨日、なんとか愛宕神社の千日詣でに行って参りました。
いや、もと小学生どのとおなじ、「暑かったでんな〜」
予想以上に参拝客が多く、曲垣平九郎が馬で駆け上がったという男坂の途中まで、
参拝客の列が続いていたのには驚きました。みなさん、
「後ろに落ちそう!」
と怖がってらっしゃいましたが。
参拝も終わり、「ての字」に鰻を食いにいったのですが、なんと二時半閉店で夜の部
はないと初めて知り(もしかして、ここを読んで出かけた方がいらしたとしたら、本当に
申し訳ありません。まさか昼のみ営業の店とは、とんと思わなかったものですから……)、
仕方なく新橋までぶらぶらと。
すると、路地の角にちょいといい店が。
入ってみると、なんと京都料理の割烹。しかも安い……美味しい……
今年初めての鱧を食べたんですが、包丁の腕前も最高で柔らかい……
愛宕神社に詣でていたとき、
(京都の愛宕さんにもいつかお参りして、太郎坊天狗にご挨拶したいな)
と思ったせいでしょうか……京都料理をこれほど安く食べられる恩恵にあずかれたのは……
そして……なんとその次に「蕎麦で閉めたい」と思って入った店の女将さんが、
京都出身。いやあ、黒蕎麦、旨かったなあ……
というわけで、期せずして京都ざんまいの一日でした。
やっぱり千日詣では効きますねえ(^_^;)
長吉大人(うし)。ご教示ほんとうに有難うございます。灯台下暗しは自らの文献についても言えますです。
名所図会は全巻持っているのに……積ん読で、人様の手を煩わし恐縮でした。
渡しが十一文とは蕎麦より安いんスね。あと茣蓙抱えた一部の姐ちゃん(オバハン?)よりも……。
モノの値段の一つですが、元禄期に千人同心の「株」は十五両くらいで売買されていたようです。これも
御家人株売買の典型「御先手組株」同様に、部内者値段と部外者値段とが異なってたのかも知れません。
日野は豊かな土地らしく、造り酒屋なんぞもあったみたいスね(今は無いと思います)。
明治期か?あるいは幕末期まで遡れるか不明ですが『石田 多東福』なんつう銘柄の貸し徳利が、日野以外
の自治体で発掘されて報告されていました。(ま、近世末〜近代……でせう)
あー島田家はまだ行ってません。近間なので行ってみてレポートしたいです。
曲垣平九郎。おお、わたいは落語より講釈のほうが好きなので過剰反応します。
ま、いつ見てもすごい傾斜ですよね。お袋の実家が愛宕の近所なのでかなり身近な話題です。
もうすぐ六月末には大山の初山があるし、いろいろな神社で夏越の祓なんぞもあるし、六月末はまさにお参り
の季節の幕開けですね。
新橋で京料理と……意外です。先日はうちの近くでは良い鱧が手に入らないので、鰻の短冊で代用して胡瓜
と酢にしたんです。すぐきも食いたいし、鹿ケ谷南瓜だったかの?ソーメン南瓜も食ってみたいス。
閑話休題。深川の古い鰻屋で一番安い900円のうな丼を頼んだら、大量の飯に、英単語カードくらいの大きさ
の蒲焼の破片みたいなのがフタ切れ乗っておりますた。もしわたいではなく勝小吉さんあたりであったならば
暴れ出したでしょう。ただ「蒲焼の破片」の味は良かったです。
しかし四万六千日の功徳が京料理に黒蕎麦とは……お参り冥利に尽きますな。
ああ、ご実家が愛宕山の近くでしたか!
それはそれは……
もと小学生どのも、私と同じように食い意地が張っている方らしく(^_^;)、いや、
お話をうかがっていて、興が尽きません。
日野とか、八王子とか、西の境あたりは今こそ田舎というイメージがありますが、
当時はなかなか豊かで発展していたようですね。
東京一局集中の頭で考えてしまうと、「都会か田舎」の二元論みたいになってしまって、
どうもいけませんよねえ……そういう面では、江戸時代の方がよほど豊かだったような気が。
島田家も現在のお住まいからお近くのようで、ぜひともレポートなぞ拝読したいです。
うーむ、今年の秋は集中的に西に出かけようかなあ。
上で書いた「ての字」という鰻の店、安くて昼間は二階への階段(下はぜんぶ調理場)
にはずってとサラリーマンが列をなしているぐらいで、なかなかリーズナブルです。
うな重も安くて美味しいんですが、あるホームページによると、
「一番人気は、丼飯の上に細かく刻んだ鰻ともみのりが乗り、タレをかけたこの店オリジナルの
「信長丼」。添えられた刻みネギを好みの量散らし、肝吸い、おしんこといただく(850円)。
という安さ。
その、深川の老舗の鰻丼に比べたら,ぎっしりと残骸が乗っておりますぜ!
ただし味の方は、「江戸焼き」と書いてあるにもかかわらず、ぜったいに関西風。ただし
逆に、しっかりとした歯触りを感じられます。これは好き嫌いでしょうね。
ああ……もう4時だというのに、またお腹が空いて来て……これはまずい。すぐ寝なければ……
それではまた!
ところで平安後期どの、夏バテしてまへんか?
、、、、バテバテです、、、。
このクソ暑い中で数日間スポーツドキュメンタリーに勤しんでおりました。
旨そうな話題が続いてるのに、スポーツドリンクで腹ガポガポ、食欲ゼロなもんで、、、。
ウナギなんて想像するだけで吐きそうですw
食欲取り戻したらまた話に混ぜてくださいまし。
くわぁ……本日谷中近辺をぶらついていたんですが、
「どうにも暑いな」
と思ってたら36度だったとか……帰りにたまらず暖簾をくぐった飲み屋で知りました。
いやもう、こんな日の奉行所同心たちの市中見回りなんて、とんでもなく大変な
ものだったんでしょうねえ。
スポーツドリンク、あまり摂取し過ぎないない方がよござんすよ。あれは血糖値上げる
最悪の飲料ですからね。やむを得ないときにちびちびやるぐらいで、まだビールの方が
よござんす(ただし糖分カットのやつ)。喉がかわいたときは、なるべくぬるいお茶、それじゃ
満足できないときは冷やしたペリエとかが。お酒を飲むときも、水割りやロックではなく、
「氷抜きの水割り」がいいそうです。翌日が楽なんだそうで。
これから7月下旬までに、少しずつ調整してかないと、8月死にます。
あっしも、これからはビールを控え、ちびちびと氷抜きの水割り焼酎でお茶を濁すつもり
でござんす。
どうかお大事に……
>>813 もと小学生どの。
今日たまたま読んでいた「一茶句集」(岩波書店同時代ライブラリー)に、
「五月雨や胸につかへるちちぶ山」
という句の解題部分に、
(中山道の板橋・蕨間を荒川を越えて渡す戸田の私の渡舟賃が、安永年間、
「常川」で一人三文、馬六文、「増水」で一人六文、馬九文。ほぼ同時期、
東海道は富士川で常川十二文、大井川で「平水帯通」四十八文、幕末で
百文、「乳下水」七十文といったぐあい)
と書いてありました。
選者は金子兜太先生ですから、間違いはないと思いますが、どのような史料から
引いてきたのかの説明はありませんでした。
やはり交通量の多いところとか、重要な地であるとかなどの要素によって、渡し賃は
違っていたんでしょうね。ですから日野津の「十一文」とあるのは、
「ちょうどそんなもんなのかな」
と納得がいく数字でした。
とまあ、ご報告まで。
しかし書き込み少ないでんな……
長吉さま
ご教示かさねてありがとうございます。
しかし、水位によって値段に違いがあるのは理解できますが「平水帯通」「乳下水」という表現は良い
ですね。やはり舟よりは人足氏による渡川のほうが高いのは頷けます。
日野津の十一文というのはいつの値段か、孫引きのため記載がありませんでしたが、兜太師より引
かれデータを拝見するに、やはり江戸の安定期のものだったと思います。
戸田の渡しというのは、現在でも浮間舟渡という香ばしい駅名が残っていますよね。たぶんあのへん
だったのでしょう。
ところで、またまた教えてちゃんで恐縮なのですが、ルビについて。
時代モノ特有な読みとか難解語彙にはルビを振るわけですが、これは原稿の該当文字の下にカッコ
して振るのがよいのか? あるいはワープロソフトの機能をつかい漢字の横にルビを振るのがよい
のか? どちらなのでしょうか。
ワードだと漢字の横にルビをつけると、ルビのぶんだけ一行増えてしまいます。
一太郎だとそうならん、と聞いたのですが、編集部の都合などでテクストに変換する可能性を考える
と漢字の下にカッコでルビ、のほうがよいのでしょうか。
そんなことを最近気にかけています。
プロットが形になったところで、秋くらいまでに五百枚くらい書き上げたいなと思っています。
昨日多摩地区の土着の知り合いのところへ遊びに行ったら、二種類の御菓子を出されました。
ひとつはウドン粉を練って、つぶし餡を中に入れて茹でた「ユデマンジュウ」。
もうひとつはウドン粉を練って、なにも入れずに小判型に成形し、それを砂糖醤油をつけて炙った
もの。これは取り立てて名前がない!ということでした。
どちらもその人の畑で作った小麦ということで、そりや美味。とりわけ後者の「名無し」がすぐれもの。
鄙には稀という言葉を地で行くというか……番茶にあうこと比ぶるもの無し、です。
思うに「チャノコ」「コビルマ」とかいう食い物は、まさにこれだったのでは、という推理です。
以上、どうも失礼いたしました。
>>818 時代・歴史小説で応募したことがないので、ルビのことはよくわからないのです
が、一太郎だとルビをつけても全体の体裁が変わってしまうことはないので、問題なく
印刷できます。ワードがそんなことになってしまうとは、知りませんでした。そうなんですか?
だとしたら、ルビの機能を果たしてないですよねえ……だとしたら定価で2万円もして
しまいますが(ジャストショップで買うと17850円。もしオフィス、ワードでユーザー登録なさっている
なら、定価9800円、ジャストショップ価格9240円で買えるようです)、やはり一太郎
を購入した方がいいのではと思います。
やはりなるべく体裁のいいものの方が、出す側としても安心でしょうし……。
必要な投資かも知れませんね。
もしもと小学生どのと実社会でも友人であったら、古いバージョンの一太郎を
差し上げられるのですが……(文章を書くだけなら、機能的にはほとんど変わりません。
ATOKだけは毎年買い換えてますが、一太郎は2年前のものを使っています)
しかしワードは、やはり外国人向けのワープロに変更を加えて発展してきたソフトですから、
どこか日本語と相性が悪いことがあると、複数の友人が言ってたんですけど、やはり
そうなんですかね。僕も大昔に使ってみたことがあるんですが、行数と字数の設定では
なく、フォントの級数によって字数が変わってくる設定に戸惑い、ほとんど使いませんで
した(最近のワードは知りませんが)。
少なくとも、ルビをカッコに入れて挿入するというのだけは、やめた方がいいと思います。
文章の流れが止まってしまうと思います。とくにルビが連続して重なったりしたら、
リズムも崩れるし、見た目も読みにくいし、だったらルビ無しで印刷して、
その横に手書きでルビを振った方がずっといいし、手書きだからマイナスになるという
ようなことはないと思います。
(続く)
ちなみに僕の場合は、WZエディターというソフトを使ってがんがん書き(なにしろ軽い
ですし、設定が複雑じゃないので楽なんです)、体裁を整えた印刷をする必要がある
場合には、一太郎で読み込んで印刷という形をとっています。
それにしても茹で饅頭も小判煎餅?も初耳だなあ……「チャノコ」「コビルマ」なんて
のも、まったく聞いたことがありませんでした。ははあ、また暇なときに調べてみます。
ほんとに、世の中知らないことばかりです。こんな狭い日本の中だけでも……
長吉さま
ありがとうございます。ホントいろいろ恐縮です。仰せの通りワードはいろいろ設定が……。
僕らの世代はQ数に慣れていたため、初めてワードをはじめPCの文字を最初に目にした時
はポイントに少々驚きました。
「PCって活版かよぉ。活字尺なんて持ってねえぜ……」という感じで。
一太郎を導入する方向で動いて行きます。
カッコはやめよというご教示も、ありがとうございます。
そうですよね、手書きでふってもいいわけですよね。
とにかくまた書き上げるのが先決なんですが。がんばります。
しかし一太郎も買いたいし、勝海舟全集も欲しいし、徳川実記も欲しいし、甲野善紀さん
のビデオや本も欲しいし、普茶料理、精進料理のビジュアル本なんぞ買うんじゃなかった。
あ、小判型のウドンコ菓子は、どちらかというとスイトンを小判型にして焼いたという物
でした。茹でて → 炙り焼く。ま、ウドン地帯の多摩らしい素朴な粉食ではありました。
国立だか立川に『おこじゅう』なんていう銘菓があります。
「御小中飯」つまり中飯 → ヒルメシの「小」だから、まあ畑仕事の合間に食う「オヤツ」と
いったものでしょう。コビルマ → 小昼間で同様の意味と存じます。
また、チャノコはお茶の子で、やはり「オヤツ」といった意味みたいです。
出典は忘れてしまいましたが、江戸期の西洋人の滞在記かなんかで「チャノコという美味
しいパンが日本にはある」と書いてあったという記述をどこかで見ました。
お茶の子さいさいもこれがルーツとか。
相変わらず、くいもんの話ばかりで重ねて失礼いたしました。
823 :
818:2005/07/03(日) 12:52:26
>>822 さっそく試しました。できました。どうも有り難うございます。
とりいそぎお礼のみにて失礼いたします。
感謝。
なるほど……それでワードでもルビの問題は解決するわけですね。
でも、日本語ではルビって大切なんですから、ワードもマニュアルをもっとわかりやすく
すべきなのではとも思いますが(使ってないのでわからないんですけど)。
ともかく、よけいな出費をしなくてすんだようで、めでたしめでたしであります。
825 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/04(月) 20:35:54
826 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/05(火) 16:57:49
神主になる学校を出てるので、古文書は比較的楽に読めるんですが、資料を
読み込むと、ヒーローになりそうな人物ほど、けっこう、えげつない事やってる
って事がわかって、書く気が無くなります、皆さんは、どんな風にキャラを
造ってますか。
えげつなく造る
>>826 僕は時代小説なんで、架空のヒーローでいいわけですから比較的楽かも
知れません(?)。ただ、史料は後の権力者の都合のいいように書かれることが
多いでしょうから、えげつないことというのが、まったく創作である場合もあるはずで……
たとえば伊達騒動の原田甲斐なんて、山本周五郎が小説で書くまでは、極悪人
であったわけですからね……江戸時代からずうっと。
以前カキコした
>>743 なんぞも見てやってください。
古文書を読みこなせるのはうらやましいですが(僕なんか読む速度が遅くて遅くて……
これでもだいぶ早くなった方ですが……訓練次第だなあと痛感しております)、
その史料の中から何を抽出してくるかが、小説家としての腕の見せどころですよね。
お邪魔します♪ 祭りの宣伝をさせてください。
■□■創作文芸板 アウトロー祭■□■
※開催期間中は、EEライブラリ(B投稿場)に要項、注意事項などを投稿しておきます。
http://gooo.net/~eel/cgi-bin/w_view.cgi?ippannb/1119840938/152 ・投稿期間――7/15(金) 00:01 〜 7/17(日) 23:59〆切り
・簡素期間――7/15(金) 〜 7/24(木) 22:00〆切り (作品数が多い場合は7/26(日)まで延長するかも)
・お題――「アウトロー」 これはアウトロー小説ということではなく、アウトローを扱ったもの。
広義の解釈でけっこうです。「反体制」 「はみ出し者」「異端」のようなものもOK♪
できるだけ多くのかたの参加を期待しています。どうぞよろしくお願いします。
・規定枚数――20〜50枚 。幹事権限で上限に関しては少し緩やかにしたいと思います。
・開催場所――EEのB投稿場=
http://gooo.net/~eel/cgi-bin/write.cgi?ippannb 各作品の得点については幹事が随時経過報告をします。
・参加者は「アウトロー@夏祭り参加作品」と名前欄に記入してください。
【付記】
・「自演投票」はエントリー無効。 →祭りの後、管理人さんに厳正なチェックをお願いします。
・記名でエントリー、開催前、開催中に自作品の情報を漏らした場合もエントリー無効とします。
・投稿枚数の超過は60枚強くらいならば認める方針です。投稿期限も多少の遅れは認めます。
ただし同点の場合は、より規定を順守している作品を優勢勝ちとします。
830 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/06(水) 17:00:58
743?
832 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/06(水) 20:18:59
>>826 なぜ「えげつないこと」をしたのかを考察するのも楽しみですし、また読者の興味でもあるでそう
こんばんやーです。
わわわわ、1000にはまだまだですがスレがもう500KB間近でんな。
ちょっくら新スレ立ててくるです。
ワープロソフトはもっぱら一太郎派ですねー。
会社ではやはりワードなんですが、これが頭悪くてストレス溜まるんで
自分のPCには一太郎をこっそり落としてあります。
MS-DOSの頃は「松」が好きだったんですけど、今なら一太郎ですねえ。
やっぱり日本語を綴るなら日本人が作ったソフトがいいです。
しかしどうもこの、ナンバー2のシェアのものが好きらしい自分です。ああ、判官びいきw
>>826 どのへんの時代の資料ですかねー。
えげつないっつーか、そういう特徴のある人の方がキャラ作りやすい気はします。
えげつない=卑劣じゃなくて、そうせざるを得なかった裏付けを自分なりに見出したりして。
清廉潔白だと何かこう、「自分が書かなくてもいっか」って気にもなりますし。
江戸好き同士だと食い物の話で盛り上がれていいですね。
平安時代の食は貧しくてつまらんです。
茶の子のウンチク、なるほどでした。
「砂糖醤油」とありますが、昔も砂糖醤油なんてあったんでしょうかね。
江戸時代は砂糖は貴重品ではなかったのかしらん。
>>平安後期どの。
まったくもう……いっぺんに4つも書き込んだからって、閑古鳥が啼いていたことの
埋め合わせにはなりやせんぜい?ふふふ……
「松」……なつかしいですね。あったあった、僕はあまり使わなかったですが、会社員
時代の先輩に、ちょこちょこ打たせてもらったことがあります。当時としては画期的だった
ような気がしますねえ。すっかり忘れていたのでなつかしかったです。
IMEソフトで言えば、当時は、VZエディターに搭載されていたVJEだの優秀なソフトが
いくつかありましたが、いまではATOKしかない状態ですねえ。これが滅んでしまうと、
MS−IMEだけになってしまうので、お金のあるときには、なるべくジャストシステムの製品
を買うようにしている次第です。
日本語の変換としては、ずっと使いやすいと思うんだけどなあ。
まあ、もしATOKが滅んだら、一太郎や各種エディターソフトで、MS−IMEを使うという
選択肢もありますが……きっと親指シフトは特殊なプログラムをダウンロードしないと
使えなくなるでしょうから、それが面倒です(僕は親指シフト入力がいちばん書きやすい
んです。ローマ字変換によるストレスがないので……)。
それはさておき、ここを埋めてからにしませんか?
資源を大事に?の時代ですから。
>>832どの。たしかにそうですよね。えげつないことの掘り起こしもまた、歴史小説を
格上での醍醐味となりますよね。
>>837 すんません。新スレ立てたから許してくだんせw
VJE、ありましたねー。
今はATOKかMS-IMEしか選択肢がないような時代ですが
ホント漢字変換はこの2つじゃ雲泥の差ですよね。
あっしは小説書く時はATOK、2chのレスにはMS-IMEと使い分けてます。
ATOKに「ヴォケ」「〜じゃね?」なんてのを学習させたくなくて。←なら言うな。
そうですか。じゃ、次の書き込みは新スレにすればいいのかな。
いや、あと10KBくらいはここで話せますですよ。あと何レスかなあ。
842 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/07(木) 22:29:30
微力ながら……
このスレ好きです的記念カキコ
先日、大枚(?)をはたいて買った「江戸東京散歩」という切り絵図集(人文社)。
実は以前から持っていたのですが、さらに1冊書い足したんです。
というのは、ご存じのように江戸時代の地図というのは、あくまでお城を中心に
描かれているので、地図によって東西南北がばらばらなんです。ですからなかなか
位置関係が頭に入らず、いつもページをめくっては首っ引きで道をたどっていました。
で、いい加減むしゃくしゃしてきたので、地図部分を切り離し、東西南北をそろえた
上で、一枚の絵図に貼り直してしまおうという計画です。
「そんなもん、一枚絵図を買えばいいじゃないか」
という声が聞こえてきそうですが、一枚絵図というのは字が読みにくいものが多いのと、
「江戸東京散歩」は、裏側に現代地図が対比してあって、古地図と見比べられる
仕組みになってるんですよね。
ですからこれを二組作り、大きく広げて、両方を参照しながら見ていこうという計画。
もちろん一枚一枚の縮尺がてんで違うんで、きちんと繋げられるわけがないんですが、
とにかく「方角だけは一致させたい」というのが心からの願いなんで……。
人文社さん、もうちょっと突っ込んだ編集をして、普通の市街道路地図帳みたいな
体裁から、江戸の地図を再構成していただけませんか……縮尺も統一して。
ちょっと高くても、買う人は多いと思いますよ。
あと、嘉永・慶応だけじゃなく、元禄時代の地図も、同じような切り絵図として
出版してくれませんかねえ……江戸東京博物館で買った元禄の大地図、でかい
だけで、虫眼鏡使っても字が読みにくいでやんす。
(以上は人文社さんのホームページにも書き込むつもりですが……)
ワードがぶっ壊れたというか、全然開かなくなってしまいますた。
他のアプリケィションにはなんら問題は発生していません。
ま、ワードソフトというより、私のPCの一部がぶっ壊れたんだと思います。
いよいよ機械を買い換えて一太郎かな……という近況報告です。
これでまた原稿書きが滞るです。
追伸
・近所の畑@多摩地区で布目瓦を拾いました。奈良?平安?
・友達にラーメンを奢ったら(……いい年こいて高校生じゃあるめえに)、おまえこんなの
好きだろうと、かなり磨耗した、幽かに文字の読み取れる永楽の銀銭を貰いました。
ワード直りますた。単純な自分の操作ミスで開かなかったみたいス。
バシッ!バシッ!(自分の頭を叩く音)ハズカシ。
やはり、甲州街道を走るアベベを実見した世代には、根本的に電脳とは相性が悪いのかもしれません。
あー、仕事終わったら、また書き始めますです。
アベベ、懐かしい〜。世界記録を出した後に余裕で柔軟体操なんかやってて、
「マラソンは、ぜえぜえしながら走るもの」というイメージを根本から覆した人でつ。
847 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/08(金) 13:51:27
>>845 アベベはともかくとして、ワードよりオープンオフィスを使ったら?
>>844 しかし、いいところにお住まいのようですねえ。
歴史的にも、グルメ的にも(^_^;)。
あっしもいろんなところへ引っ越しを繰り返して来ましたが、やはりその土地に住むと、
当然ながらその土地に興味を持ち、なおかつ一般書店では売られてないような本とか、
現地に行ってみなければわからないような史実とか伝説とかがあって、興味が尽きません
ね。
引っ越し貧乏をしてしまいましたが、そういう意味ではけっこう楽しめたかなと思ってます。
女房はぶんむくれですが。
アべべ、あっしも両親に連れられて代々木まで見にいきましたが、
「あれがアベベよ」
と抱っこをされて言われたような記憶があるのですが、ほとんど覚えていません……
それから、ちょっと心配なのですが、アンチウイルスソフトだの、インターネットセキュリティ
ソフトだの入れておられますか? けっこう怖いですよ。いきなりわけのわからない状態
になることがあります。
それと、老婆心ながら、その日書いたものは、必ずフロッピーディスクに上書きして保存
しておくことと、できれば外付けの(USBで十分です)ハードディスクに、自動的に保存
するようなシステムを構築しておいた方がいいですよ。
なんどもやりましたから。数十ページ、百数十ページ分消失してしまうような事故を……
あれは完全にやる気なくなりますぜ。
あと雷鳴が聞こえたら、即座に保存してパソコンの電源を切り、インターネットに接続
しているモデムやらなんやらのコンセントもはずす……万全の注意をしておかないと、
ある日取り返しのつかない事態に陥りますんで。小心者というぐらいの方がよござんすよ。
あっしも、保存してたFDが
ある日いきなり読み込み不能になったことがござんすよ。
数十枚がオシャカ。あれは本当に凹みますね。
ぁゃιぃサイトは行かないのでウィルスはまず問題ないですが
ブラクラ踏んだ時は焦りましたねえ。
ウィンドウが突然何枚も開いて増加の一途。
うわわわわ、これがブラクラというものかとある意味感動もしたりしてw
皆さんも、2chで貼られるリンクはうかつに踏まない方がよござんす。
>>843 地図はきれいにしておきたくもあり、
線やメモをいっぱい書きこんで思い切り汚したくもあり、悩むところですな。
850 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 02:02:36
>>849 私の場合、基本的にネット用PCと執筆用PCを2つ所持しています。
みなさんいろいろアドバイスを有難うございます。
>>848 セキュリティ関係はちゃんとしています。
あと、私も以前、大量の原稿(小説ではないですが)をパーにしてしまった経験がある
のでバックアップは毎回とっています。
フロッピーは確かに読み取り不可能になることがままあり、怖いですね。
そうですね。フロッピーも恐い。
だからこそあっしは、外付けのハードディスクをとりつけて、二重のバックアップ体勢を
とっているんです。1万7千いくらかしましたが、大クラッシュのショックを考えると、
安い物だなと……しかしいつかは、手書きの原稿に変えたいなと思ってるんですけどね。
平安後期どの。
僕はふだん使う辞書と、小説に使う辞書その他を同じATOKの中で分けて使ってるんですが、
辞書の切り替えにクリックを数回しなければなりません。やはりIMEを分けちゃった方が
かえって楽でしょうかね?
二ヶ月続いた仕事がようやく終わったので、またご褒美に伊豆の温泉にでも行ってきます。
お金ないから1泊が限度ですが、こうしたことがないと、ストレス大爆発!しちゃうんで、
これも必要経費かなと(^◇^;)。
いつか子供たちが独立したら、ノートパソコンと必要な資料、辞書類をRVに積んで、
北から南までゆっくりと旅をし、小説を書きながら年をとっていって、気に入った土地を
見つけてそこで終焉を迎えたいという夢、本気で実現を考え始めました。
そのために、年金だの保険だのをソニー保険の営業と話し合ったりして、具体的に
事を進めていこうとおもっています。実行はまだ10年以上先のことですが。
海外にも行きたいところはたくさんあるのですが、この日本の国を、くまなくのぞいてみたい
という欲求の方が強いみたいです。京都と奈良、琵琶湖のまわりは数年ずつ住んで
みたいですが、最後はやはり、瀬戸内海とか、温暖なところかなあ……いつの間にか
その土地その土地で仕入れた史料が膨らんで、コンボイみたいな大トラックを買ってたり
して……夢は野山を駆けめぐっております。
あっしのやり方だとクリック2回で辞書切り替えなので(キーボードマーク→選択)
クリック数回するなら、辞書自体を使い分けた方が楽かもしれませんな。
でもATOKとMS-IMEでは漢字の変換効率がかなり違うので、
それなりにストレスもたまりますが。MS-IMEは外人さんですからの。
小説を書きながらの旅、いいですねえ。
物書きってのは、ノートPCひとつあればどこへ行っても仕事が出来るというところがいいですね。
まあ実際にそんなのは理想の理想でしょうけど。
あっしは会社でせっせと厚生年金かけながら、二足のわらじ履くのが夢だす。
個人年金も、定年後に年200万受給できるくらいで掛けてます。
今の本職が会計畑なので、金にはうるさいですw
854 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/14(木) 00:28:34
月影兵庫で焼津の半次やってた品川隆二元気かな。
855 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/14(木) 03:16:29
わあ、品川隆二、生きてたのかあ……感激! 近衛十四郎が亡くなって久しいから、
もうとっくに、と思っておりました。
いいなあ、さすがは京都、時代劇に関するイベントって多いんですねえ。うらやましい。
またCSに入って、東映チャンネルとか見ようかなあ……
CSいいですよー。
現行の義経はもう呆れ果てて見てませんが
太平記の再放送は毎週ワクワクして見てます。
けれど、ちまたでは、義経、けっこう評判いいですよね……。
僕も、去年の武蔵よりは数倍いいと思ってるんですが、やはりその時代を専門に
勉強している方にとっては、あまりにもひどいと思われることも多いんだなと思います。
それは理解できるのですが、一方で、常に日本史の一部分に光を当ててくれている
NHKというのも、玉石混淆ということを前提にした上では、全国津々浦々の人々に、
大いなる刺激を与えてくれる貴重な存在なのかなと……だれもそうしたものを読まない、
見ないであったら、時代小説・歴史小説は、十数年、二十数年後には読者がおらず
駄目になっちゃうと思うので……必要悪(って言い方も可笑しいですよね)気がしてますです。
859 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/14(木) 23:36:52
たまには「新選組!」も思い出してください・・・・
大河ドラマで歴史を勉強する人もいると思うので
やっぱり最低限のことは押さえておいてほしいなあ、、、と思うですよ。
それに何でもナレーションですまそうとする演出が、もう噴飯もので。
そこで我が身を省みて、説明するな描写しろ、と。>自分
>>859 うはは。
あっしも「あれ?去年って武蔵だっけ?」と思ったですが
すっかり「組!」の存在は忘れてましたw
862 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 14:33:13
>>861 来年正月の「組!」後編も見てくださいな。
いやあ、ジャニ大河はもうお腹いっぱいです。
って、まだ書けますかね。
864 :
名無し物書き@推敲中?:
役者の所属事務所じゃなく、内容をみてください! 京都に行ってからはすごいです!
とか?書けるか実験します、