1 :
名無し物書き@推敲中?:
引き続き
雑談でも創作論でも、、、
2 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/13 21:07
2getさえも容易なのか、この板は……
3 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/13 21:07
4 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/13 21:08
主な新人賞一覧でござんす。
特に「時代小説を募集する」賞には◎しておきました。
他は、その賞の趣旨に応じて応募可の場合もあり。
#消滅してる賞・締切日が変更になった賞もあるかもです。ご容赦くだされ。
(純文学)
新潮新人賞 300枚以内 3/31 新潮社
すばる文学賞 50〜300枚 3/31 集英社
文藝賞 100〜400枚 3/31 河出書房新社
群像新人文学賞 250枚以内 10/31 講談社
文學界新人賞 100枚程度 12/31 文藝春秋
(エンターテインメント)
小説すばる新人賞 200〜500枚 3/31 集英社
日本ファンタジーノベル大賞 300〜500枚 4/30 新潮社
小説新潮長篇新人賞 250〜400枚 6/30 新潮社
◎歴史文学賞 50〜100枚 6/30 新人物往来社
◎歴史群像大賞 200枚以上 9月? 学研
オール讀物新人賞 30〜80枚 11/15 文藝春秋
小説現代新人賞 40〜80枚 12/20 講談社
5 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/13 21:09
ミッフィー可愛いよねv
6 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/13 21:09
(ホラー・ミステリー・推理)
江戸川乱歩賞 350〜500枚 1/31 日本推理作家協会
創元推理短編賞 30〜100枚 3/31 東京創元社
新潮ミステリー倶楽部大賞 350枚以上 3/31 新潮社
鮎川哲也賞 枚数制限ナシ 3/31(必着) 東京創元社
日本ミステリー文学大賞新人賞 350〜600枚 4/30 光文シエラザード文化財団
サントリーミステリー大賞 300〜800枚 5/31 文藝春秋
このミステリーがすごい!大賞 400〜800枚 5/31 宝島社・他
ホラーサスペンス大賞 250枚以上 5/31 新潮社・幻冬舎・他
オール讀物推理小説新人賞 50〜100枚 6/30 文藝春秋
横溝正史賞 350〜800枚 7/31 角川書店
日本ホラー小説大賞 ? 8/31 角川書店
◎松本清張賞 250〜400枚 11/30 日本文学振興会・文芸春秋
小説推理新人賞 80枚以内 11/30 双葉社
(ジュニア)
ロマン大賞 250〜350枚 1/10 集英社
ティーンズハート大賞 180〜250枚 2/末 講談社
ウィングス小説大賞 200枚以内 2/末 新書館
ソノラマ文庫大賞 300〜350枚 3/31 朝日ソノラマ
電撃ゲーム小説大賞 250〜350枚 4/10 メディアワークス
ホワイトハート大賞 250〜300枚 5/31 講談社
スニーカー大賞 ? 6/30 角川書店
ノベル大賞 95〜105枚 7/10 集英社
パレットノベル大賞 50〜200枚 12/31 小学館
どなたさんか存じませんが、2Get乙〜
8 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/13 21:25
>4,6
出版が冬の時代とか聞いてたけど沢山あるんだねー
前スレの7です。
新スレ立ておつかれさまでした。
この日のための純米酒の封をきりますた(ういー)
前スレで、対象読者年齢の話がでていましたが、
それに対して「いや、そういうことを考えずに、自分が書きたいテーマを掘り下げるべき」という
話も耳にしますね。
もっともだ、とうなずきつつ、書くうえでのちょっとした枷として、
読者の年齢を想定する効用といったものがあるのではないかな、とも思います。
歴史は揺るぎがたくあって、それを様々な角度から見て書き上げるのが
歴史・時代小説であるとして、それを描写するときの言葉えらびをするときの、
ものさしになるんじゃないかと。
描写の強弱を統一するための枷といいますか……
10 :
名無し物書き@平安後期:02/09/14 14:51
あらま、今度は9氏ですか。なるほどなるほど。
「7氏」は「名無し」に通じていい感じだったですぜ。
読者の対象年齢は、結局登場人物もその世代だから、って感じですかね。
自分とあまりにもかけ離れた年齢層の話は読まないでしょ、普通。
あっしの場合、変革のエネルギーに満ちた時代の話で
元服後〜40代くらいの武士たちが活躍する内容なので
やはり壮年リーマン層がフィットするのではないかと。
まあ何となく思ってるのはそんな感じですね。
まつの再放送をちょっとだけ見たです。
主人公の心理を考えると確かに突飛。
ただあの場面のメインは、心理云々よりも「雪の映像」なんでしょうの。
テレビってそういうところが本末転倒、、。
>7
いっぱいあるけど、受賞してすぐ消えちゃう方も多いんでしょうね。
↑自分にレスしてどーする。
>7じゃなくて>8だった。
……
おや、モニターの前に落ちているこれはなにかと思ったら眼から落ちた鱗。
なるほど!
登場人物の年齢と、読者の年齢層の合致とは、なんとも端的ですねえ。
ふ〜む。思いついたストーリやテーマから登場人物の年齢を設定していましたが、
そこに読み手の年齢を積極的に意識したことはないように思います。
脳裏にその年齢の実在の人物を想定してはいましたが、その人物の同年代の人物を
読者として想定してはいなかった自分……
これは、書く上での視野が広がった気がします。ありがたいっす。
所沢で大きな古本市が行われています。
歴史物、江戸ものの出物が多く、辞書や研究書の高いものは(いまは哀しいかな手が出ないもの)メモを
しつつも、探していた本を何冊も手に入れられて大収穫でした。
そうそう、「江戸にフランス革命を」の青土社版を(ようやく)自分の本棚におさめることが
できました。
13 :
名無し物書き@平安後期:02/09/17 20:49
コンタクトレンズをはずすところを昔の人が見たら、まさに目から鱗でしょうねえ。
いや、9氏のPCの前にコンタクトが転がっているところを想像しちゃいました。
朝刊に載ってた芥川賞の平野某の新作インタビューを読んでも思ったのですが。
ただでさえ書籍離れの進んでいる現在なのに、
彼の書きたいことは読者不在というか、ただの自己満足というか、、。
Webサイトにしても、読んでくれる人がいなければ存在しないと同じでしょう?
あっしはそういう意味で、「まず読者ありき」だと思っておりますです。
だもので「書きたいから書く」じゃなくて「読んでほしいから書く」という感じっす。
ただ壮年リーマンに歴史物を読んでもらうためにはどうしたらいいのか
一歩まちがえると読者への迎合になっちゃうから、難しいところではあるですけどねー。
いいなあ、古本市。今年はすごく貧乏なので無理ですが
余裕ができたら神田へ行って20万くらい散財したいです。
お、豪毅ですな。景気がよくていいですねえ。20万でもぽんぽーんと、アレとコレとソレとドレを
まずは買って……と使い切るところが浮かんじゃうところがこの分野の怖いところかも知れませんねえ。
俺の意識の中に、「読み手につきあってもらう」というのもあって、自作のなかに、
これこれこういう状況にある江戸人がいまして……というイントロのあたりに
「こういう話なんですが、続き読みたいですか?」という引きを用意しているところが
あるな、という自己分析があるんです。
と、いうほど露骨ではないのですが、読んでもらう工夫を冒頭に集約するスタイルを
とっているな、と。
市井ものを書いていて、何故現代ではなく江戸なのかというのは命題の一つでして、
江戸ならではの有り様を楽しんでもらうだけの筆力を示せているかが、自分のチェックポイントに
なっているんですね。
最初は読み手に迎合しつつ、冒頭でつかんだら、今度は強気で読み手を引きずり込んで自分の江戸にトリップさせる……
というのが理想ですね。
その吸引する表現のなかに、登場人物と読み手の年齢の合致というのは、とくに意識していなかった
ようです。意識というか、そのための手法を試みてはいなかったというか……
15 :
名無し物書き@平安後期:02/09/21 15:53
書物は手許に置いておきたし、場所はナシ。
昔、引越の時に「もう本で部屋を狭くするのはやめる!」と思い
文庫本のたぐいを軒並み廃棄してしまったのが今になって悔やまれます。
庭に空調のきいた蔵を建てて、まるごと書庫にしたい、、。
>「こういう話なんですが、続き読みたいですか?」という引きを用意−−
冒頭の数ページを読めばその作家の力量がわかる、と
新人賞の審査などでよく言われますよね。
イントロはやはり一番苦労するところでございますな。
タイトルもドンピシャなのが浮かんだ時は満面に笑みですが
またタイトルが先に浮かんでそこからストーリーを構築する場合もありますが
全編書き上がってもタイトルがうまく決まらんこともあって、、。
まあそういう場合は、たいがいテーマも揺らいでしまっていますわな〜。
これだ! ってタイトル決めて、
検索したら同じタイトルの本が既にある。
こんな経験ありませんか?
どうしてますか?
>16
ん〜。そもそも検索しませんので、そういう経験はございませぬ。
単純なタイトルだったら既出の場合もあるかもしれませんが
ベストセラーとダブっているのでなければ気にしませぬ。
特に歴史物は人物名をそのままタイトルにすることもあるので
何人もの作家が同じタイトルで書いてるなんてザラ。
そういう意味ではかなり特殊なジャンルでござんすね。
いいとこのマンションの1フロアーを買い取って、系統別に部屋を使い分けるなんてのも
いいですね。1フロア全部が仕事部屋という……
なんにしろ、豊富に収納しつつ取り出しやすく、という条件を満たすには
ちまちまアイデア整理術の類にたよるよりも(不要なものは処分しましょう……ってそれができん
のよ)どすん、と収納空間を手に入れてぇなぁ、とかね、連休の真ん中を
部屋の整理にあててるとか妄想したりしますね。
「江戸にフランス革命を!」は……とてもおそろしい内容ですねえ。
軽妙な語り口の問題提起に触発されて、気軽に反論や同意を示そうとすると、
とても高いレベルまで自分を引き上げなければならない(資料の裏付けを維持しつつ、野暮に
引用するのもアカン)ことが分かり、途方に暮れながら
ページをくると、はや新たな話題にうつっていて、戸惑わされる。
凄腕の悪い男に翻弄されている気分。この本発売当時の識者の書評が知りたいです。
>16
あります。俺は諦めますね、諦めたのは心の副題として自分だけのタイトルにします。
その既作品はもちろんチェックしてブツブツ言うでしょうが。
同じタイトルといえば、江戸を扱った文庫に、
『江戸を楽しむ』というものがありまして、
まったく別に『「江戸」を楽しむ』という本もあります。江戸に括弧がついたほうが
先発なのですが、後発の書き手さんは、「えどをたのしむ」というタイトルを
捨てがたくこだわり続けたんだろうかなあ、とか
考えるとなんとなく微笑ましい気分になります。
19 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/22 18:26
ちょいと話がずれるんですけど、皆さんどんな小説読んでます?
20 :
名無し物書き@平安後期:02/09/23 00:36
今日は用事で大宮まで。ついでに氷川神社へ寄ってきました。
参道には樹齢何百年クラスの風格のある木々。老木のパワーには圧倒されますな。
系統別に本を分ける、、ですかあ。なるほどね。
図書館が24時間開いてるといいなあ、なんてふと思っちまいました。
橋本治の評論は、どれもこれもそんな調子なもので、、。
とっても独りよがりなところが、小気味よかったり不可解だったり。
自分には思いもよらない“トンデる”思考回路なので
人物を考える上でのヒントを時々もらったりしますね。
>19
文学全集のたぐいも一通り読みましたが、昔はSFや医学ものが特に好きでした。
最近は、平安〜鎌倉ものなら目についたものは片っ端から読んでます。
現代作家が書いた小説でも、古典の物語でも。
小説現代だったか新潮だったかで連載中の「天馬のごとく」もその時代なので
「その解釈はおかしい」とブツクサ言いつつ図書館で読んでます。
ヒント……わかる気がします。言葉のチョイスが端的で、類型の書籍では使われない
言い回しから刺激される連想記憶によって、脳内の歴史観が整理される気はしますですね。
古木は凄いですよね、その場所で、さまざまな時代の変化を睥睨してきているわけですから、
時間を積み重ねと考えると、時間の層を貫いてそこに存在し続けている、
人類の生命力よりも何倍も大きく長い生命である存在で、
なんというか、見上げているだけで敬虔な気分になりますねぇ。自分の先祖も
同じように見上げていたかも知れないとか考えると、ロマンですな。
>19
小説ということなら、
藤沢周平、岡本綺堂、北原亜以子、宇江佐真理、をローテーションで何度も読み返して、
あいま合間に、本棚に収めているもの、カミサンが読んだもの、オンラインのもの、書店古書店で目に付いたものの中から、
気に入ったものを読む……というのがここ数年の定番になっていますね。
気に入るもの、がどういったものかといえば、ジャンルやテーマに関わらず、作家の文体でして
ちょっと持って回った言い回しをするものを選ぶようです。
ただ、江戸時代を扱っている作品の場合、好みにあわないものでも読むことも
ありますね。これは主にバイオレンスとエロが前面に押し出された作品が多いのですが……
22 :
名無し物書き@平安後期:02/09/24 23:22
木とか山とか岩とか、動かずに昔からそこにあるものには
とりたてて何か思うこともなかったんですが。
ふとそれらの歴史を考えると、自分の人生なんて瞬間にすぎないような気がしてきます。
2ちゃんで暇つぶしてそれで終わっちゃうのかなあ、、。それはチト虚しい(嗤
>好みにあわないものでも読むこともありますね。
ありますよね。自分の場合、判官(義経)ものがそうでした。
かなりの作家が取りあげているので一通り読んだんですが
解釈様々・文章の上手下手、苦痛を感じながら読了したことも多々でした。
そのへんは「読書」というより「勉強」の範疇ですね。
では弁慶にしておけ……は落語のオチですか。
話はズレますが、
小説で取り上げられたことの多い人物を題材にすることをすすめない、という
小説作法系の本は多いですねえ。
たしかに新選組や坂本龍馬は、司馬遼太郎作品の人物イメージが強くて、後発の
書き手は苦労する(した)だろうと思います。最近だと夢枕獏の清明でしょうか、池波正太郎の長谷川平蔵も
そうですねえ。史実ではそうではなかった! と思えどもガイシュツのイメージを払拭するのは、ものすごい
エネルギーと表現力が必要になるでしょうねえ。
自作は架空の江戸人がメインになるのですが、自分が創作した人物が江戸の有名人と本格的にクロスオーバーする
作品も書いてみたいですね。マイナーだけど、ちょっと江戸に興味を持った人が
「へぇ?」と驚くような人物を捜しつつ、史科を眺めるのも、この分野の楽しみといえるかもしれません。
自分で書けなさそうなときは、「誰か書いてくれねえかなあ」とも……
>自分の人生なんて瞬間にすぎないような気がしてきます。
わかります。一ケ月はそうでなくても一年はとても速い……もう「忘年会の会場は」とかいう季節ですしのぅ。
ただ、たぶん、いま名前が伝わっている歴々の人たちも、古木や山河に触れたりして、
そういう思いがよぎったと思うんですよ。も、ずっとずっとむっかしから。
その人の一日の過ごし方が一生の過ごし方、というのを聞いたことがあって、それは
深く胸に残っていますねえ。
なに、2ちゃんがあったからこのスレがあって、活力を(まちがいなく)もらえていますから、
俺にとってこのスレは、2ちゃんに埋もれがちな自分を引き留めてくれる錨だと
思っていますよー。ここに書き込むことが出来るうちは、まだ大丈夫かな、と。
新撰組と新選組の人がいるよね。
どっちも正解なの?
25 :
名無し物書き@平安後期:02/09/26 21:25
>24
昔、日本史板でそういったスレがあったような気がします。
みみずん検索あたりで検索してみたらどうでしょ。
>では弁慶にしておけ……は落語のオチですか。
へえ。それってどんな話なんですかぁ。
落語には疎いので、そのへんの粗筋が聞きたいっす。
義経の場合は、とにかく義経記の「白面の貴公子」という架空のイメージが強すぎて
現代作家はそれを崩すのに躍起になっている感がありますね。
それで思いきり失敗しているのが司馬だと思うです。残念ながら駄作です。
著名な女性作家の方が、冷静な視点で描けている気がしました。
安西篤子の作品とかが、いい感じです。
>ここに書き込むことが出来るうちは、まだ大丈夫かな、と。
それは思いますね。ちょっとこのところ頭の中がゴチャゴチャしていて
自分の選んだ方向性についてあれこれと考えてしまうのですが
このスレで愚痴こぼしたり相談にのってもらっているうちは
まだ何とかこのジャンルを追っていけるのだろうな、と思います。
これからもよろしくです。
はい。こちらこそ。
九郎判官 義経 弁慶 を使ったちょっと洒落めいた謎かけが柱になる、「青菜」という
落語です。といっても会話の中で名前として出てくるだけですし、短い一席ですから粗筋というほど
筋だっているわけではないです(じつは何度か試みたのですが、どうにも面白さが
伝わるようにまとめられなかったんです、スマソ)
前スレでも書いたことですが、判官贔屓がひっくりかえって義経からみた悪役に
向いているのでしょうかねえ。
後世の創作にしろ、伝説にしろ、主人公の設定といい、脇役達といい、
日本人が好むタイプの物語の根っこにある気がしますね。
アメリカで、桃太郎がアニメ化されたとき、桃太郎は子供ではなく青年として作画されて
いたそうです。
アメリカでは、子供が刀を振って何倍もの大きさの鬼を退治出来る、ということを
受け入れがたかったからではないか、という解説がついていましたが、
日本人の場合には「牛若丸」や「金太郎」で親しみがあるぶん、違和感を感じないのかも
しれません。
今でもジャンプコミックスではローティーンの主人公がガンガンに戦っていますしね。
>24
意見が分かれているようですが、どちらが好きですか? 新撰組説と新選組説。
27 :
名無し物書き@平安後期:02/09/27 23:44
「青菜」ですか。図書館でテープでも探してみます。ありがとうございます。
青年・桃太郎って、、、。うわー、想像できない。
いわゆる穢れとか童子とか非人とか、説話のそういう民俗学的背景を
説明したところで外国の方には理解できないでしょうしねえ。
いや、同じ日本人であっても、中世の感覚は理解しがたいものがありますし。
北東の方向(鬼門)に魔除けに植えるのが桃の木で。
申酉戌は西の方角ですが、西からの来襲で思い浮かべるのが疱瘡やムクリコクリ。
猿キジ犬は要するに西方面防御の象徴であるとかないとか。
鬼退治説話は「鬼」=「異国人」という解釈が一般的ですが
それだけではない、いろーんな解釈があるものだなあと思います。
ただどんな解釈にしろ、突き詰めていくと最後には部落差別へたどりついてしまうようで、、。
しかし「鬼」というのも魅力あるテーマですね。
人間の心の中にも鬼の一匹くらい、いるものでしょうから。
どう言おうと、ヒエラルキーの社会であったことを考えれば、現在の感覚で、どのように
感じるのであれ、差別や区別があることを事実として捕らえなければならないと思うし、
また……現代の感覚なりに認識し、改めなければならないと考えます。
過去や歴史とは、どんなにささいなことでも、揺るがない
事実なわけですから、人類史の先端に生きる現代人が出来ることは、
過去の記録文章のねつ造といったものを避け、冷静に分析することだろうと思いますね。
とても難しいことですが。
29 :
名無し物書き@平安後期:02/09/28 15:41
まー、そのへんは民俗学的知識として知ってはいても
特にそういったことを掘り下げたシリアスを書きたいわけではないので
他人様の解釈に「へえ〜」と感心するだけで終わっちゃいますですが、、。
時代小説の方だと、底辺層を描く場合には配慮しないといけないことなのでしょうね。
今日はあいにくの雨ですが、公園を散歩すると金木犀がいい香りです。
このような季節感のある植物は「日本にはいつ頃から?」が気になります。
自分の小説の中に風景描写が少ないのは、うかつな植物名を書いて
有識者にツッこまれたくないからかもしれません(嗤
あることを書きたいけど、書いてしまったがゆえに他のことが書けなくなってしまう……
というのは悲劇ですからねえ。いやな話ですが。
「咲くのはいつ頃?」ってのもありますね。「咲いていてもおかしくはないが、この地域では早すぎる」とかね、
歳時記を眺めて、植物辞典を開いて、ググッてみて確認し、さてと書いてみると、とってつけたようになってて
けっきょく削るとかも多いです。
こう、風流の心、発句するような余裕を大きく育てたいのですが……うーん、
こういう静かな季節の変わり目の雨を静かに眺めるスケジュール管理をしないと
あきませんねえ。
有識者からのツッこみは、どうしても気になりますの。ツッこむ気持ちも分かるだけに(笑)
31 :
名無し物書き@平安後期:02/09/29 22:37
>とってつけたようになってて
なんですよねー。何かそこだけ浮いちゃう、ってことはありますねー。
余分な力が入り過ぎちゃうんでしょうね。
「風流」もですが「実は、史実としてはこうなんだよ」というあたりの記述も
つい力が入ってしまいますです。
通して呼んでみるとやっぱりそこだけ説明調になって違和感になることが多いので
押しつけがましくなくサラッと書けるように修行せんと、、、。
風流かあ。たまには五七五板に行って遊んできましょうかねぇ。
あそこは時間の流れがゆるやかで、荒らしすらネタにして一句しちゃうんですよね。
酔狂な住人さんたちでございます。
そうですねえ、説明の部分を登場人物が行動で表わすエピソードで盛り込もうとすると、遠回しすぎてぼやけたり、
登場人物が書き手が言いたいことに従ってわざとらしい演技をしているようになったり……というのは
ありますねえ。
その……失敗しなくなるためには、失敗を続けるしかないのでしょうかのぅ。
誰それ風の手法で書いてみる練習、というのが効果的(な気がしますが)……
五七五板、行ってみました。
というかですね、はまってしまいました。やばい。サラリーマン川柳や、学生川柳とかの
企画のものもありますが、素で共鳴するものがあってハッとしますねぇ!
33 :
名無し物書き@平安後期:02/10/01 21:17
五七五板イケルでしょ。あっしは、しりとりや下の句取りが好きでして。
でも入り浸ると頭の中が常に五七五になってしまうので
「いかんいかん」と思うこともしばしばです。
五七調というのは、基本的に日本人のリズムに合うんでしょうね。
台風でんな。
頼朝が挙兵してすぐに小田原の石橋山っつーところで闘ったんですが、
それが新暦に換算すると10月初旬なんですよ。
その日は夜から猛烈な雨が降り始め、翌日も「疾風心を悩まし暴雨身を労す」だったそうで。
きっとこんなふうに台風進行中だったんだろうなあと、外をながめて820年前を偲んでます。
台風一過でしたね。
戦の後の生々しい地上が、からりと澄み切った空の下に広がっていたんだろうと
思うと、諸行無常ですのう。
都立中央図書館を紹介するスポット番組を見まして、豊富な江戸時代の図や書を
データ化して閲覧する作業が進んでいて、いずれネット上でも公開する予定という
内容にうきうきです。
見てぇ。というか近所に引っ越そうかと考えていたことを思い出しました。(ここにも)住んでみてえ。
「陰陽師」の映画をやっていたようですが、裏の金田一耕助を見てました。
舞台は昭和25年。
はやもう、歴史物時代物の範疇に入るだけの、現代との隔世の感ありで、独特な文化背景だなあ
としみじみ。
35 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/03 10:19
36 :
名無し物書き@平安後期:02/10/04 23:02
#↑ブラクラ?宣伝?
県立図書館で昭和48年発行の書籍を借りたら、紙がもうボロボロなのでして。
今までいったい何人の人が読んだんだろうと思いつつ
書籍のデジタル化も必要なんだなあと思いつつ、、、。
でもやっぱり紙をめくるという作業が好きです。
こっちは金田一を見つつ、陰陽師を録画してました。
やっぱり「既に時代物だよなあ」と思いながら見ましたよ。思うことは同じですなあ。
石坂金田一や渥美金田一より、古谷金田一がハマってると思っておりましたが
上川金田一もいい感じでござんした。他の役者さんも良かったですね。
どっちかっつーと、乱歩よりも横溝のオドロオドロしい雰囲気が好きでやんす。
んで、今日は陰陽師を半分だけ見て残りは明日、と思っていたのですが。
いやあ、一気に見てしまいました。楽しかったー。
CGのチャチさだの、配役だの、脇役のカツゼツの悪さだの拙さだの、
文句をつけたい箇所はワンサとあるんですが、でも単純に面白かったっす。
元彌の時宗は狂言役者であることが邪魔をしていたようでしたが
萬斎の晴明は狂言の節回しがプラスに働いていたようでした。
伝統芸能の人は武士をやらせるとイマイチなのか、官人ならいいのか
それとも個人の資質なのか、、。まあ色々あるんでしょうけど。
来年秋のパート2が楽しみでやんす。
37 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/04 23:30
ところでさ、江戸時代の絵師についてのいい資料しらない?
出来れば、日常生活がどうだったとか、食えない連中は
何して生活してとか、そこらへんが知りたいんだけど。
資料でもなんでもないけど
証(あかし) 北原亜以子 降りしきる収録 講談社文庫
てな短編をラジオ文芸館で放送してた。
陰陽師を観ようとレンタルビデオ屋に出かけたら、3件全て貸し出し中。テレビ放映直後でこれは、
面白かったという評判を聞いた人が多いのかもしれませんねえ。
自分の周りでは、陰陽師と、映画のスパイダーマンの感想がなんとなく似ていますね。ストーリは
シンプルだけど、役者やテーマ(セリフ)で良い印象が残った、と。
そういう評価、いいですな。
>38
7月頃にやってましたか。画家と病弱のモデルという、切ない関係が
朗読のため余計にストレートに心に迫ってきた記憶が……
これは、「驟り雨」のときも「四十七人の刺客」のときも同じですね。
背景の小さなBGMとかSEがまたねえ……
そう、北原亜以子だと、「恋忘れ草」にも絵師がでていました。
>37
有名絵師を研究した本は多いですけど、売れない連中を扱った資料となると
ちとわからないです。
絵師研究本をかたっぱしから借りてきて、修業時代の頃のエピソードを抜き出すほうが
早いかもしれません。
小説として、思いつくのは
「大江戸職人異聞」(南原幹雄 菊池仁)が、浮世絵関連の職業を扱った短編集。
藤沢周平の、「溟い海」が葛飾北斎、「喜多川歌麿女絵草紙」が歌麿を
主人公にした作品ですね。溟い海は絵師の暗黒を扱った作品、女絵草紙は女性の魅力の多彩さが魅力的な作品だと
思います。
さいきんでは、川田弥一郎の「江戸の検死官」に、検死に立ち会ってスケッチを
とる女絵師が登場したのが印象深いです。
コミックでは、杉浦日向子の「百日紅」が北斎と娘(お栄)との暮らしぶりを
描いてました。
売れない絵師がなにをしていたのかの一例として、猫かき、という商売が武江年表に出てきます
(と三谷一馬の「彩色江戸物売図絵」に書いてありました)
これは市中を渡り歩き、お呼びがかかると猫の絵を描いて僅かな報酬を得る……
という、のんきというか、たぶんそうそう長くは続かなかったろう一発アイディア商売でしょうねえ。
川柳雑俳にも、下手な絵描きが竹に虎を描いたが猫にしか見えないと笑ったものや、
枕絵師の女房が世間に白目で見られたとか、ありますから、現代のクリエイターと
変わらないポジションだったことは想像できますねぇ。
出版元と喧嘩したとか、師匠や先輩に嫌われたとか、芸能界のノリについていけないとか、
ライバルに先を越されてチャンスを逸したとか……
で、なにをして生活の糧を得ていたとかといえば、
「絵が描ければ誰にでも出来るが、あまりやりたがる者がいない」といった仕事を
やっていたんでしょうねえ。
さらに困窮していけば、「絵が描ければ」の部分を削るし、さらに逼迫してくれば、
「あまり」の部分が無くなっていく、と。
41 :
名無し物書き@平安後期:02/10/07 21:37
売れない絵師というところで門外漢が思い出すのは、北斎漫画や春画でしょうかねえ。
渡辺淳一の著書にも検視絵についての記述があったように思います。
読み本の挿し絵画なんかも、食うための手段なのかな。
読み本といえば、馬琴より前の「小説家」は道楽なんですってね。
裕福な人が趣味として書いているだけで
それは職業ではなかったと知った時は新鮮な驚きでした。
だからこそ明治維新以後も小説家はヤクザな商売で
ことさらに権威を求めたんでしょうね。文士という言葉にしても。
何にしろ芸術系の自営業は、食っていくために苦労しますね。いつの世でも。
#過度の期待をさせちゃ申し訳ないですね。
#陰陽師で見応えがあるのは萬斎と真田ひろゆきだけでっせ。
ですね。戯作者は、書いても原稿料はもらえないし、印税もなかったので
本職をもっていないと生活ができなかった、という事情があります。
三月頃に版元に遊里で接待をしてもらうくらいで、なんで三月かというと、
本が出るのは技術的な問題から年に一度、それも年始頃だけだったからです。
だから八犬伝も三十年近くかかってしまった、と。
まあ、本職といっても馬琴はいわゆるヒモだったりしたこともあるのですが。
(接待の代わりにお金をもらっていた者もいましたが、数作書いても住み込み女中の年収と
さしてかわらないうえに買い取りでしたから、物書き一本というわけには
いかないことに代わりありませんのぅ)
2100年頃、戦後の日本で隆盛したコミック文化は、必ずに時代風俗研究の中で
大きくとりあげられる、と思います。映画、アニメと同じくらいに。
そのとき、作品から見た「2002年の日本」がどのように論じられるたり想像されるのかは
見たいですねえ……これはもうコールドスリープを試みても見たいです。
明治 精神世界や感情のロジック化というかぶん
最後の一行はミスです、つか、まとまらんまま乱書きしようとしたものの
残りです、スマソ。
44 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/08 01:48
>>40,41
うわあ、どうも。
まさか、レスがあるとは考えず、ぞんざいな質問の仕方しちまって
すみません。
実はですね、今腑分けの絵を描いた絵師について調べているんですが、
これが、どうもデータが無さ過ぎるといいますか。
大体、描いた人間が判っている解剖書自体がろくに見つからない状態
でして。
仕方なし、想像で話を拵えているんですが、どうも上手くゆかないわけ
なんですよ。考えてみれば、無名の絵師が腑分けの絵を描いたと決まった
わけじゃないですが。なんか、掴めればと思ったもんですから。
ちょっと、提示のあった資料を当たってみます。
45 :
名無し物書き@平安後期:02/10/08 20:06
へえ〜。三月云々は初耳でした。なるほどねぇ〜。
漫画やアニメの創世記として後世に語り継がれるのは
やはり手塚治虫や石森・赤塚などの世代でしょうね。
ジャングル大帝は、漫画本編の方のエンディングがちょっと衝撃でした。
確かに現実としてはあの終わり方の方が正しいんでしょうけど、、。
SFチックになってしまいますが「未来なんてないんじゃないか」と思うこともしばしば。
昨今の株価下落や資源枯渇などを考えると、この星は滅びに向かっていると思いますね。
でもそれって平安末期の人たちが「釈迦の没後千五百年になるので末世だ」と悲観的に騒いでいたのと
きっと同じことなんだろうなと思ったりもします。
現代を百年後から見たらどうなのか、ホント、興味ありますね。
>44
腑分けの話でしたか。じゃ、こちらもそのへんを突っ込んで。
渡辺淳一の「花埋み」ってのが女医1号・荻野吟子の伝記で、彼女が腑分けに立ち合って
解剖図を必死になって描いたというような記述が確かあったと思うんですよ。
この話の時代は明治以後で、江戸時代ではないんですけれども
絵師じゃなくて医師が描いたという発想もあって良いのではないでせうか。
斬首刑の方からは、きっともう当たられてますよね。
46 :
2チャンネルで超有名:02/10/08 20:14
47 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/08 20:51
>>45 そうですね。
医師が書いたって例もあることはあるみたいなんですが。
でも、本格的に医師が解剖図を描くようになったのは、どうやら近代医学
が入ってきてからみたいなんです。
『臓志』の絵なんかは浅沼佐盈っていう山脇東洋の弟子が描いたらしいん
ですが、あれはいくつもある解剖図の中ではとりわけ下手ですから。
ただ、医師が解剖図を描くのは、そんなに不思議じゃないとでもいいますか、
あまり食指が沸かないんですよね。
絵師が、いわば『絵』じゃなく『画』として、解剖図を描くわけですし、そこ
が面白そうだなって思いまして。
だいたい、正確さを求める『画』ってやつが成立したのも、いったいいつごろ
なのか。それまでは、『絵』と『画』の違いなんて、ろくに意識もされていな
いでしょうし。
うーん、雑多な文章になってしまいました。
いわゆる、ときわ荘の漫画家たちやその同世代の少女漫画家たちに続いて、
車田正美や鳥山明といったジャンプ系も研究されてくんじゃないかと想像するんですよ。
600万部以上も毎週売り上げてた漫画雑誌ってのは異常ですからねえ。
そんなに売れてるのに社会全体の話題でなかったのは何故だー? とか。
まあ、明日にも富士山が噴火して続いて大地震と大津波が襲いかかって、紙メディアが
激減してわずかに残った資料から、さまざまな憶測が交わされることになるかも
しれません。
第三次世界大戦なんていう、忘れかけていた言葉が脳裏をよぎるようなことが
ニュースで報道される昨今ですし……
まあ、無数の未来予測に凹まずに、自分の好きなことを掘り下げるのが
幸せな生き方というものかもしれませんねえ。
>47
西洋画法を理解して、
「ヨンストン動物図譜」の模写図を、杉田玄白の隣家に住んでた宗紫石に
描かせた、平賀源内あたりからですかねえ。
その宗紫石の流れから、秋田蘭画がうまれ、そこから
「解体新書」の挿絵を小田野直武が描く……
と。
ここらへんまでくると、日本史板の話題になると思うので、
小説として考えさせてもらいますと。
江戸の場合、便利なのが豪商という存在で、とにかく暇と財があるわけです。
自然と趣味もディープになっていくわけですから、貧に窮した絵師に声をかけて
自分のオリジナルの画をつくったりして……つまり解剖図が欲しいと考え始める、と。
幕府の目を逃れてのことですからサスペンスの雰囲気もでて、
ついで、解剖される人物の事情やこれまでの生活、腑分けに至るまでの困難なプロセス、
絵師の技量不足や道具の不揃いなどを
重ねていくと、ドラマが見えてくるかなあ、という気がします。
ただ、パトロンである商人を変質的な人物(ぶっちゃけ悪役)にしてしまうと、
ホラーマンガでよく見られるムードになってしまうので、知的好奇心や生命哲学といった
探求心あたりに題材をおくような工夫をする必要がでてくるかな、とも思いますね。
50 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/09 00:29
>>49 そういう流れもあると思います。
たとえば、四条派の幽霊画なんかは、そういう数寄者が好んだから、
後世に残ったという面もあるでしょうから。
ただ、これが解剖図となると、そうはいかないとは思ってます。
腑分け自体が、現在の解剖実習などとは程遠い、言わば戦慄的なことと
して受け止められている時代ですから、それに臨場する絵師もまた、
その中で腑分けの絵を描くという行為を受け止めているんじゃないかと
思うのですよ。
単に絵師が死体を描くというのであれば、そんなに珍しいことではないです。
古来、死体の絵は数限りなく描かれてきたわけですから。浮世絵の中には
残酷物とでもいうべきジャンルが成立していますしね。スプラッタと好む
のは、昔も今もそれほど変わりはない。昔は、それこそ野ざらしの死体が
いくらでも転がっていた。描こうと思えば、手本はあるわけです。
ただ、場面が腑分けになると、やっぱりそこで違う要素が入り込んで
くるんじゃないかっていうのが、題材にしようとした動機です。
まだ、ろくに見えてこないんですけどね。
(まあ、気長に調べてみます)
51 :
名無し物書き@平安後期:02/10/10 21:42
濃い話になってますねぇ。
殉職した戦場写真家が同期にいるんですけど、
その腑分けの話云々で何となくその人のことを思い出しました。
#何でそんな写真を撮りたかったんだろ、、。
残酷ものといえば、娘を焼き殺して地獄絵をスケッチする絵師の話もありましたっけね。
芥川でしたっけ。
今でこそ小説は高尚な扱いですが、百年前はヤクザな表現手段ですもんね。
漫画も百年経ったらどういうふうに評価されていることでしょうか。
また何らかの新しい表現手段も生まれているのでしょうか。
残酷、ときくと、70年前後に書かれた一連の武士道残酷物語を思い起こします。
封建時代を、ほとんどディフォルメしたような、理不尽な命を下されてしまう
武士の悲劇を書いた作品が、相当数発表されたようです。
時代劇のシナリオなどにシフトしていく中で数が減っていったように思いますが、
こちらは「社会的な死」を扱っていますね。身につまされすぎて読んでて辛いばかりなのも
どんなもんかと。もちろん時代のニーズもあったのでしょうし、ありえない話でも
ないのでしょが……
まあ、残酷といえば、登場人物を「事件」と対面させる書き手の残酷性というものも
あるわけですが…… これは一時期悩みましたねえ。残酷なことを思いつく自分に
たじろいだ反動なわけですが。
>50
なるほど、医学のパイオニアというか、最先端の学問に立ち会った一私人の
心情、を描くといった感じでしょうか……
う〜む、うらやましい題材をひらめかれましたねえ。当時ならではの題材で
とても興味があります。
……
こう書くと「お前にオカルトのなにがわかるんだ?」と研鑽されている方に
怒られそうですが、こと「生と死」という点において、オカルトを突き抜けた
人類共通の根元的なテーマだと思います。それでいて、売れない絵師が立ち会うということで
小説の題材としてのエンターティメントも失っていない……
個人的にとても読んでみたいです、応援します、というか、俺が見た範囲で
気が付いたことがあったらここに書き込みさせてください。なにかの参考になれたら
とても嬉しく思います(いやマジで)
53 :
名無し物書き@平安後期:02/10/13 15:29
ふと思うに、死体処理などと同じく穢れの問題も絡みますから
売れない絵師というより非人階級の話になってくるのでは。
みずから進んでその場に立ち合うとするなら、やはり「猟奇」の範疇のような、、。
そんなことを考えている途中で筒井康隆「問題外科」の解剖シーンが浮かんで
思考がオチャラケに走るのが拙者の悪いクセでやんす。
短編が書きたいなーと思いつつ、なんか呆けたようになってます。
気分転換に旅行でもしたいところですが、行くあてもナシ。
日の入りが早くなりましたねえ……
夜の長さに比例して、酒をあおる量も増えがちでいかんですわ。
奉行所の同心でも不浄役人と呼ばれていましたからねえ。
医学上の興味と、アーティストとしての欲求をもって向かい合う、というのが
キーになるかな、とか。
ところで自分の書き上げたヤツは、いま知人やらの感想待ちです。
しかし、あれですな、面白い江戸ものを読んだ後だと、自作の至らなさに
凹めますな。同じ江戸を題材にしているだけに。
まあ、いきなり上手になるわけはないので、切磋琢磨しかない、てのは
わかっちゃいるんですけども、それはそれで、自分がもどかしくてたまらん、という
時がありますねえ。
先日、出先のブクオフで「再現日本史」の江戸1(10冊)を見つけ、しかも
一冊100円という幸運に巡り会いました(おおげさおおげさ)
これがまた良い酒のつまみに……(うぃー)
55 :
2チャンネルで超有名:02/10/15 20:56
56 :
名無し物書き@平安後期:02/10/16 00:30
およ。タイムリーですわ。
キタ――――――(゚∀゚)――――――――!!って感じです、再現日本史。
ようやく鎌倉時代の刊でございます。
創刊以来1年半、どんなにこの日を待ったことか。(←大げさ大げさ)
でも、、、。やっぱり朝日の日本の歴史に比べると薄っぺらで、、。
「をいをい」って感じの記述もありますし、、。
古寺をゆくシリーズはブクオフで見かけて、やはり100円で1冊入手したんすけどねぇ。
いいですねぇ、それだけ丸ごとブクオフで手に入ると。ちょっと待ってみようかなぁ。
友人に読ませるのはすごく恥ズイ、、。
で、知り合いだと感想に手心を加えられそうでイヤかなぁ。
つーか。それ以前に、歴史物だと読んでくれる相手もいないんですが。
9氏は忌憚ない意見を述べてくれる友人をお持ちのようで、いいですね。
雑誌のブクオフギャンブルは、戦国・幕末以外だとムツカシイかもしれませんしねえ。
それだけに出会えたときの喜びはひとしおですが……
感想連鎖といいますか、それぞれさまざまな分野の小説を書いているので、
自作の感想が欲しいのならば、感想を言わなければならない、という
カタチでやり取りを続けていますね。
読み手として、分野そのものの好き嫌いがあったりするぶん、面白い面白くない、と
いったことよりも、
表現や、展開の緩急、人物の行動理由の疑問といった部分を指摘しあうので、
刺激的です。刺激的過ぎて、精神的島送りを下された気分になることもありますが。
今日の夕刊に、11月に公開する「たそがれ清兵衛」の広告がのっていました。一面まるまるつかって
完成台本を公開するという、なにかの挑戦であろうと思えるやりくち。
観てから読むか、読んでから観るか……
小説の映画化の場合、原作を読んでから観るクチですが、シナリオとなると……
好きな作家の映画化だけに悩めます。
ぶしつけですみませんが、歴史小説・時代小説って売れてるのですか?
全然知識ないので、コレ読んどけ的な有名な作家さんや作品を教えてください。
書こうと思っても、お金の単位や服装や風俗を知らないと、お話にならないので。
次にいつ来れるかわからないので、先にお礼をいっておきます。
ありがとうございました。
59 :
名無し物書き@平安後期:02/10/17 21:46
>ブクオフギャンブル
そーなんですよねぇ。確かに博打ですわ。
感想を言いあえる友達が複数いるのってすごいですね。
同人系のお知り合いだったりするのかな。
寒風吹きすさぶ孤島に取り残されるような気分にさせられる批評ってのもすごいですね。
切磋琢磨で頑張ってくだされ。
>58
「売れてるのですか」と言われれば、小説全体が売れてない時代ですしねぇ、、。
でもこのところの直木賞が連続して時代物ですから
まったく売れてないというジャンルではないと思いますが。
「コレ読んどけ的」と言われても
「全然知識がない」のに「書こうと思」う動機がわからないと
何を推薦したものやら、、ではありますが。
「お金の単位」というあたりから推察すると、まぁ江戸以降を想定されているのかな。
今だったら、入りやすいのは宮部みゆきや山本一力あたりですかね?>9氏。
はい。宮部みゆきなら「お初シリーズ」、山本一力なら「あかね空」……この二作品は
2002年の現在、江戸への扉として外せないと思います。
エッセイ小説風に気軽に江戸風俗を
知るのならば、石川英輔の「大江戸神仙伝」(江戸にタイムスリップする現代人もの。主人公はいいめに会いすぎですが)を
上げます。
(……いや待て、あの作家のあの作品はどうなんだゴルア!? と胸中に騒ぐ声がありますが
キリがありません)
(もう一度)はい。同人系の悪友どもです。いわゆるコミケットに参加しているのもサイトオンリーのも
いますが。
ブクオフギャンブルといえば、今日いきなりその現実を突きつけられました。地元で
買った江戸研究本が、職場近くのブクオフで半分以上の安値で並んでいて(;´Д`)
>58
個人的に「あまり小説は読まないけど……」と前置きする人があげる小説タイトルは、
歴史・時代小説が多いように思います(とくに男性は)。
売れている、というよりも
手堅く読まれている、という調子ですかね。たとえば、年間の売り上げランキング
のベスト10に入ることは稀でも、ベスト20、30と広げていくと複数の
タイトルが必ずあがるし、それは図書館での貸し出しランキングでも同じですね。
ただ、小説を書く側としてみると、故人の作品がベストとして存在しているし、
し続けると思うので、おのずと工夫が必要になってくる……という小説ジャンル共通の
課題がとくに顕著でしょう。
もちろん、先達と肩を並べられたら、痛快でしょうね、ドキドキします。
歴史・時代小説は定期的にフェアーをやっているので、そこで目についた
作品を読むか、図書館の棚を眺めて背表紙がたわんでいる作品を手にとり、
冒頭をつまみ読んでいって気に入ったものを読み進むのが
気に入った時代やシチュエーションに出会うのにベターな手段だと思います。
ちなみに、俺が最初に読んだ歴史・時代小説は、吉川英治の「宮本武蔵」で、次が司馬遼太郎の
「新選組血風録」でした。剣豪ものから、剣豪の周囲の人々に興味が移り、市井ものに
惹かれて……という流れに乗って、江戸ものに錨を下ろした、というところです。
62 :
名無し物書き@平安後期:02/10/18 21:41
「歴史・時代物を読んでいる」とか
「ドストエフスキーやゲーテが好き」などと言うと
何か「ワンランク上の読書家」みたいな風潮はありますよね。
「取っつきにくい」というイメージがあるからなのだろうと思いますけれども。
#いや、自分も外国の古典は苦手ですが。
だからちょっとお年を召した読書家が時代物に走る心境というのも
わからないではありません。
また管理職ともなると、歴史上の人物を手本にしたいこともあるでしょうし、、。
でも、だからといって「大人の読む高尚なもの」という括りにはしたくないなぁ。
最近は三味線や雅楽といった伝統芸能で、現代との融合が試みられてますね。
ガチガチの「伝統」や「格調」に固められた芸よりも、入りやすくて好きです。
自分の書く小説も、かくありたい。
年齢を重ねると、安定志向になる、というよりも失敗したときの回復力が
おちてくるのでチャレンジをしなくなる……といったことはありそうですねえ。
だから従来の形式のまま継承しようとする人や、また、連綿と続けられたものの完成度を
愛して、新しいスタイルや解釈は不要というスタンスの人も多いのかもしれません。
固持することによってでる落ち着きや、味わいは大事だと思います。
ただ、やっぱり、そればっかりだとなあ。せっかく現代に生まれてきたんだしなあ。
ところで、今晩の21時、NHKラジオ第2で
山室恭子『歴史小説の懐 』 という番組をやるようです。
同名著書を圧縮した講演会の様子を放送……といった内容だと思いますが、
同著では戦国・近世の小説の他、「新・平家物語」も取り上げていましたから
ひとつ話のタネに……と袱紗に包んで押し出してみたり。
64 :
名無し物書き@平安後期:02/10/21 01:01
うーむむむむ……。せっかくの御祝儀でしたが
1時間でカットされたこともあってか御霊前になっちまいました(汗
この先生、「発見」という単語の使い方が妙でしたな。
で、季節だの時間の流れだのに囚われすぎで
取りあげられた小説の面白さが伝わってこなかったのが残念でした。
彼女の提唱する読み方をしてたら(単語を数えながらとか)
逆に小説を読むのがイヤになると思うですが。
#でも世の中にはそういうマニアもいらっしゃるのかしらん。
講演の内容と聴衆のマッチングというのも難しいものですね。
講演にひっぱりだこの作家さんなどもいらっしゃいますが
作家というのは普通、喋るのが苦手だから
書くという手段に走るわけで、、。
そのへんは小説家=講談師の流れなんでしょうかねぇ。
>>58です。丁寧なレス、ありがとうございました。
宮部みゆきさんが小説を書いたキッカケが、鬼ヘイ犯科帳だとたしかテレビで
言われていたので、こちらで質問してみたら、やっぱり宮部さんの名前が出て、
ナルホドと思いました。では。
見事に故人の江戸もの中心でしたねえ。
公演のタイトルからして、歴史小説の通史を予想していただけに、
この偏りが、ちと残念でした。
作家のスタイルと、作中に頻出する書割を重ねてみる、ということであれば、
はたして講演の組み立てがあれでよかったものか……と、これはまあ岡目八目みたいな
ものでしょうか。
季節や天気で、雰囲気作りをしたり、それが定番化することもあるでしょう。
臆面なくいえば、自分にもあります。ただ、それは、演出上のこと、
作者の好み、という小説技法といった要素も大きく関与していると思うのですが……
講演も、講演そのものより時事話題の雑談のほうが印象深かったりすることも
ありますね。業界の裏話とか……
67 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/22 22:10
ジュリアス・シーザー
68 :
名無し物書き@平安後期:02/10/22 23:48
>65
また来てね。
>ただ、それは、演出上のこと、
>作者の好み、という小説技法といった要素も大きく関与していると思うのですが……
思いました思いました。
「半七の季節は春が多い。殺しは残酷だから春の華やかさで緩和しようと云々」のような趣旨を
冒頭で話されてましたが、「季節を分類しただけで作者の心中がわかってたまるかぁ」と思いました。
その作家のあるひとつの物語だけの事象を取りあげて
短絡に推測して結論づけられてもなぁ、、、、。
印象深いといえば、講演が終わった後の質問もたまにヒットがありますね。
「けっ。下世話な質問」と思うようなものでも
回答は意外な方向に発展して、謎が氷解したことが一度二度。
先日のフジテレビの百物語、耳なし法一でしたね。
うぅむ、CGと怪談というのは相性がいいなあ、としみじみ。
絵コンテを見てみたい番組です。
そういえば、他板のスレで、「ストーリが浮かぶとき、字で浮かぶか、絵で浮かぶか、
絵ならば動画か静止画か」
という話題がされていたことがありました。
俺の場合、漫画のようにコマ割りがされた原稿が数ページ浮かんで、それを文章化して
いくと書く気が盛り上がってくる、というパターンがあります。
この脳裏に浮かぶ原稿数ページは、絵心と漫画技術がないためけっして脳の外に持ち出すことができない
ものなのですが、小説化しないといつまでも残っていて不思議です。
>65
ここ数年、なにかの拍子に江戸時代小説の話題がでたときに鬼平に続いて
宮部みゆきの名前を聞くことが多くなった気がしますねえ。知名度が高いひとが
でてくるのはうれしいですな。
70 :
名無し物書き@平安後期:02/10/25 23:29
耳なし芳一、録画したのにまだ見てないんすよ〜。
明日こそ見なきゃ。
>「ストーリが浮かぶとき、字で浮かぶか、絵で浮かぶか、絵ならば動画か静止画か」
ふむ。深い話題ですねぇ。
漫画のコマ割りといえば、すごく会話のテンポのいい漫画を読むと
「こういうのを小説でも出来ないかなぁ」と思うことはあるですが。
改めて自分の場合を考えてみると
時代物や他のフィクションと違って、歴史物は基本がノンフィクションなので
「ストーリーが浮かぶ」という概念とは少し違うような気がしてきました。
でもいわゆる「降りてくる」時は、何らかのキーワードだったりするので
その意味では「字」なんでしょうかね。
で、実際に書き始めると、頭の中は動画とスローモーションの繰り返しです。
ビデオの一時停止状態のまま、先へ進まないことも多いっす(嗤
ノンフィクションの流れの中で特にクローズアップしたいキーワードが浮かぶ、といった
感じでしょうか。
なんとなく言霊といったものを連想しますねえ。……タイトルが先行する場合を
考えると、わかる気がします。
文庫というには値段が高価な(いやほんまに)ハルキ文庫の時代小説文庫で、
「女流時代小説傑作選」なる単行本が発売されていました。
女性だからとか女性ならではの感性……ということではなく、男性や他の女性があまり使っていない
魅力的なフォーマットは間違いなくあるな、と感じました。
性差に由来するものではなくて、純粋に文法と題材選択のチョイスが、なんというか
現在の世相にマッチしているのではないかな、と。
これから数年間、時代小説の各賞はここに収録された女流作家が続くということになるのでは
ないかと予想しますた。
予想した以上、せっせと学びたいところです。
72 :
名無し物書き@平安後期:02/10/29 23:10
耳なし芳一はストーリーはまぁまぁでしたが、考証が×でした。
「清和源氏の旗には笹竜胆の紋はないぞ」なんて小物はともかくとして
「姫を落ちのびさせて平家再興を」って概念がそもそも×。ならばあそこは男子でなきゃ。
そんな根本的な時代認識の破綻が気になってしもうて、、。
今日は日本シリーズに没頭してましたので怪談の方は見ませんでしたが
このあとはちょっと楽しみです。しかし、かぐや姫をどう怪談仕立てにするんでしょうねぇ。
ここのとこ忙しくてなかなか本屋へ行けないんですが、ハルキ文庫ですか。
気にして見てみます。
確かに。俺はあそこで、姫はすでに懐妊していて恋心と忠信の狭間で悩んで云々……という展開を
という展開をちらっと思いました。隠れ里で男子が産まれ、その子に平家物語を聞かせていたりするうちに
悲劇が、と(まあ、平家物語が完成するまでの時間の流れ等は棚上げするとして)
かぐや姫は、予告を見る限りかなり物騒な様子……
清原のホームラン並に物騒な様子が……様子が……
本屋といえば、武蔵関連のムックがずらーりと並んできています。年末ですな。
74 :
名無し物書き@平安後期:02/11/01 00:23
あーきのゆうひーにー、てーるぅやぁまぁもーみーじー♪
なんて呑気に歌っていられないほど、寒いです。
そうだ、そうなのだ。9氏の書き込みでモヤモヤにケリがつきました。
そもそも芳一が平家の落ち武者という設定が、時間的に矛盾なのだ(嗤
今年の日本シリーズは途中から、巨人が源氏、西武が平家に見え、
第4戦は「いざ壇ノ浦での最終戦」という想定で見てました。
選手を武将の誰かに例えてみたりして、その意味ではなかなか乙な観戦でした。
しかし判官贔屓の拙者としては、来年こそパリーグに覇権を!でござんす。
今日は明治神宮に行ってきたでやんす。
毎年この日に開催されているらしい、武術のイベントでございます。
目当ては例のごとく流鏑馬なんですが、他の野外演武も面白かったでつよ。
合気道だの、何とか流の剣術だとかの古武道。
「××時代の○○を始祖とする□□流の第△△代目」のアナウンスはかなり胡散臭かったですが(嗤
殺陣の描写の参考にするにはいいかも、でした。
来週で、今年の流鏑馬観覧はすべて終了なのじゃ。
今年は流鏑馬追っかけに明け暮れた1年かもしれない(嗤
#松坂で海流が変われば違っていたろう壇ノ浦(まだいうか)
しかし10年後にチームの数がどうなっているのかを考えさせられるシリーズでしたねえ。
昭和史平成史の風俗を題材にする後世の研究者が、ポイントに選びそうな気がしますな。
明治神宮、上天気でよかったですね。
奉納、良いそうですねえ。勇壮だ必見だと聞いてはいたのですが……連休で
気を抜いて失念してました、手帳に○をつけておきます。
そうなんですよね、道場などに見学に言って聞く開祖始祖の話は、よくよく聞いてみると
主流の傍流と交流があった程度のものだったり。
格付は、学ぶ者の品に繋がるから重要だと教わったのですが、それでも
むりからに武蔵や柳生や林崎と関連付けなくてもいいのに、とやっぱり思ってしまいます。
そうそう杉本苑子が文化勲章を。これは明るい話題ですな。なんとなしに嬉しい。
ところで、ググってみて知ったのですが、熱海の旧宅が一般公開されて
るんです。……こいつぁいくらなんでも気が早すぎゃしねぇですかねえ。
77 :
名無し物書き@平安後期:02/11/06 00:04
いやあ、プロ野球のチーム数を左右するのは、勝敗よりも親会社の経営状態次第ですから(嗤
七五三のお子達もいっぱいでした、明治神宮。
古武道と流鏑馬の会場はすぐ隣なので、じゃあ来年は9氏とニアミスするかもでつね。
杉本苑子は、永井路子との対談は非常に面白いんですが、小説はチト苦手。
ただ戦前に皇国史観を学んで、戦後に思いきりカルチャーショックを受けたこの世代が
歴史小説の隆盛を築いたことを思うと、感慨深いものが。
今日のかぐや姫は、土蜘蛛と結びつけるのは何だかなぁ。
来週の雨月物語は「吉備津の釜」がベースみたいですね。怖いんだ、この話(((ブルブル
「全学連」の著者である文芸評論家の中島誠が、15年ほど前、60歳になるころから
時代小説の世界にのめり込んだ、という記事を読んだことがあります。
「時代小説の中で息をしている、正義とか義理とか人情とか、他人の難儀を黙って
見ていられぬとか、何かに没頭投入して我を忘れるとかいう人間の気持ち」と、
「技術の進歩のエネルギーが人々の生活の幸せと豊かさを生むという戦後の考え方」
の変動を、司馬遼太郎と丸山眞男の残した著作から読み解くのが、老後の余生の
過ごし方としてもてたことを喜んでいる、といった内容だったのですが、
戦前から生きている人たちは、
ほんとに激動した日本を体感しながら生きて来ているわけで、そういう立場の
人達は調べたことや感じたことを、後世のためにバシバシ著作として残してほしいもんですな。
かぐや姫は、かぐや姫の真実、といった内容であることを端から匂わしておいて
くれれば……という感想です。ストーリも殺陣もケレン味があって楽しめただけに
「どこが竹取物語やねん」という、誰もがつっこめちゃう(軽くみられてしまうというか……)
のが残念ですな。
面白いといえば、翁の垣根の門の仕掛け。上げておいたものを振り子のように降ろして
門戸にする仕様は始めてみますた。
#来年も、今年のように良い天気だといいですね。
79 :
名無し物書き@平安後期:02/11/06 23:33
戦後世代には、彼らほど強烈なカルチャーショックの経験はないですもんねぇ。
でもまぁ現代でも、衝撃的な事件はそれなりにありますし。
そんな今を生きている世代と何らかの共感をもてる歴史ものが書けたらいいにゃ。
この3日間は、高校野球の関東大会が横浜で開催なんで、見に行ってました。
まったく相模國(横浜・川崎はもともと武蔵國ですが)の住人は
どうしてこんなにアマチュア野球が好きなんだろう、という盛り上がりでござんして。
ヘタしたらプロ野球よりも集客力が高いんですよ。
平日の真っ昼間だっつーに、地方球場のスタンドは殆ど満員。
その理由を推論するに、
そもそも鎌倉幕府ってのは京都の朝廷からすればアマチュア政治集団なわけで、
神奈川県民にはそのアマチュアイズムのDNAが脈々と現代まで伝わってきてるからでは。……なんちて
今年最後の流鏑馬も終わってしもうたです。来年までつまらんにゃー。
「歴史・時代小説の作家たち」著:尾崎秀樹を借りてみました。
名前は知っていても著作を読んだことがない作家も結構多いので、
50名余りの作家たちの経歴や代表作などをつまみ食いできて、面白そうです。
しかしオノレの無知を嗤うしかないですが、名すら知らぬ作家もまた多いすね。
流行しているな、と思ったら巻き込まれました。週末からこっち風邪に支配されて
いまして、いやいや予定が台無し。とほほ。
お。尾崎秀樹の名前に覚えがあるなと書棚を探ると「歴史小説・時代小説総解説」
という著作を見つけました。これも古今の小説のあらすじを読める本で、
聞いたこともないタイトルや作家に触れることができます。……あらすじだけで
満腹というものもあったりしますが。
時代小説のベスト、という本は何冊もありますし、ダカーポなどの雑誌でも特集を組んだり
しますね。それを見るたびに、「ああ、これは読んでみよう」とチェックする小説があるのですが、
逆に「いつでも読める」という気分もあってつい先送りにしてしまいます。
「あれを読んでいないのに時代小説を書いているのか?」とつっこまれそうなタイトルも相当
含まれているので……はははは、よろしければ嗤うときは一緒に嗤わせてください。
82 :
名無し物書き@平安後期:02/11/14 23:08
あれま。今回の風邪はしつこいすからねぇ。お大事に。
拙者も生姜湯でも飲んでそろそろ寝ることにしましょう。
やっぱりこのジャンルの著名な先人たちは、戦前生まれの方々が多いですね。
戦前の歴史教育は、人物に重点が置かれたと聞いたことがあります。
だからこの先人たちが一時代を築いた頃は、
書き手も読み手も当然の知識として共有できるものがあったのかなと思ったりします。
昨今の歴史の授業は年号を覚えることばかりで、
人物像や事件の背景が浮かび上がらない教育だということが今さらながら残念ですね。
タイトルは知っていても、それを誰が書いたのか混乱している小説もいっぱいありました(嗤
例えば、池波正太郎と柴田錬三郎の代表作はどっちがどっちだったやら、という感じです。
先人(個人)に学ぶか、歴史そのもの(多数の他者)に学ぶか……の違いはある気がします。
教鞭をとる教師にもさまざまな事情があるし、教える手段として年号や人名事変をメインに
もってくるスマートな方法論もわかるのですが、
単純に記憶できることは、自分なりに租借して、応用することが
凡百にならぬ個性を形成していくのではないか……
てなことを論じられる時代が来るといいな、と思ったりもします。
まあ、折々に「家光ってどうよ?」とか「ブッシュはどうよ?」てなノリが
交わされる土壌を耕す余裕のようなものははあってもいいんじゃないかな、とか。
つか、そういった歴史上の人物に対する持論、てなものを
もてるようにしないと「日本史」「世界史」というカリキュラムそのものの存在意義が
ゆらぐんじゃないか、と思ったりもします。もちろん個々人で異なってしかるべきことを
教育で画一化するのは、ナンセンスなわけですが……
(ぼんっ!)あ……(ぼぼんっ!!)知恵熱が……
帰宅して小説のプロットを書いてると、ふっと、「壮大な空間で遊んでるな」という考えが横切ることがあります。
史実という準拠すべき事柄がありつつも、思う様に人物を動かし、惑わせ、解決させる、てな
ことの楽しさは、代え難いものだなあ……と風邪のおかげで、睡眠時間がたっぷり
とれた頭で、しみじみ思い直してみたり。
84 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 14:05
みんなどこに応募してる?
時代小説の賞ってなかなかないよね。
おれは角川のNEXT賞に送ろうかと思ってるんだけどどうかな?
85 :
名無し物書き@平安後期:02/11/15 22:20
歴史の授業がもっと面白かったら、もっと早くから歴史ものを書いていたかもしれないのにな、と。
いやあ、それにしても学生時代の歴史の授業は苦痛でした。
794うぐいす平安京、1192作ろう鎌倉幕府、今じゃこれしか覚えておりませぬ(嗤
>84
>>2-8あたりに賞一覧を載せてみたんですが、NEXTは落としてしまいましたな。
あっしは無難に新潮・現代あたりです。その時の審査員によりけりってのもあります。
縄文時代がえらくお気に入りだった記憶があるのですが、教えられた知識の
どれほどが例の捏造の影響をうけていたかは……まあ、わからないですな。
授業といえばテストが常ですが、いま、江戸時代期のテストをうけるとどれくらい
の点がとれるのか興味をもったことがあって、問題集に挑んだことがあります。
たじろいだのがですね……パソ慣れというかワープロ慣れというか、音でしか
覚えいないというか、漢字の誤記が多くてですねえ……期待していた点数には
いたらかなったですよ。
>84
角川NEXT賞、あそこから歴史小説・時代小説が出版になったら痛快でしょうねえ。
というか話題性充分で、各方面のコラムで取り上げられそうですな。
俺はオール讀物です。
昨日が締め切りで、幸い郵便事故などで戻ってくることもなかったので届いたことは
届いたでしょう。
87 :
名無し物書き@平安後期:02/11/16 17:52
テストは面白いですよの。
センター試験や高校入試問題が新聞に掲載されると、平安鎌倉を喜んで解いてます。
その時代の正答率はまあまあですが、江戸・近代は見ただけで撃沈します(嗤
おっ、9氏は讀物に応募されたんですか。
讀物は結構色っぽい作品掲載が多くて、自分の作風とは違うなーという感が強いので、
自分が短編を応募するなら“現代”かなと思うとります。
でも今回も80枚を書こうと思いつつ、短編用アイデアはあるんですが+αの要素が浮かばず、
鬱々としているうちに降りてきた天啓は全く別のストーリーで、300枚くらいになりそうな予感。
とりあえず先に80枚にこだわってみるべきか、諦めて300枚に専念してしまうべきか。
ま、あと1ヶ月あるから、両方並行するってのもアリですな。
>>85.86
レスありがと。
おれは今月末締め切りの松本賞を狙ってる。
出来てるんだけど推敲中だよ。でもなあ……、ここプロもたくさん応募して
くるから自信ない。
89 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 00:53
おお、このスレ生きてるのか。
俺も時代劇始めようかって半年くらい資料読み漁ったんだけど、
時代劇の資料って底なしだね。おまけに肝心な事は分からない方が多い、
ってきた。俺は戦国時代やってんだけど衣装の資料が少ねー。
みんなキャラの着物の詳細ってどう書いてる?
それっぽく書くんだけど、おしゃれとかだらしねえとか、
色の取り合わせとかむつかしー。
昔の男って今よりよっぽどおしゃれじゃない。
俺、洋服育ちだから資料読んでも思い浮かばねえんだな、これが。
新聞に載ってるとなんだか得した気分になれますな。普段目にしなかったり考えをめぐらさない
事柄がずらりと並んでいて妙に脳の真ん中らへんがむず痒くなって気持ちいいというか……
なにしろ解答見放題なのがいいですねえ。
受賞作品や出身作家に惹かれている、というのが一番の理由です>讀物
弱点というか、気に入っているだけに読み手として在るだけで満足してしまう誘惑が
困り所ですが。
書きたいものが二つ以上あるとき、俺は勢いがあって終わりがスマートになりそうな
方を優先しる傾向がありまし。全部のノリが悪いと……途方にくれるばかりですが。
>88
推敲中に自信を喪失すること、ありますね。既存の作家ならもっと上手に書くんだろうな、とか
比較して落ち込んだりして。誰かに「これはこれでいいと思うよ」と言ってもらいたくてしょがない時は、
そんなときですねえ。
>89
嬉しいことに生きています。
>洋服育ちだから資料読んでも思い浮かばねえんだな、これが。
これは、読む人の大半も同じなんじゃないかと思うんですよ。色や素材やデザインが詳細に
書かかれていても、イメージが浮かばなかったりすることのほうが多いんじゃないかな、と。
たとえば帯の結びの呼び名であるとか、
馴染みがない人のほうが多いと想像するのですが、といって、まったく触れないのも不自然だし、
名詞を羅列するだけで時代ものらしい雰囲気がでるので使わないのももったいないし……
衣装は、風俗をあつかった資料の図版を眺めることを
しつつ「日本史モノ事典」と引き比べてからネット検索で答え合わせをする、のが
このところの基本ですが、色や柄を無難ですませるか「上品な」やら「春らしい」で
流してしまうことが多く、もどかしい気もしています。
時代小説で700枚以上を応募できる賞ってあったでしょうか?
私は中国ものですが、中国ものは人物や技やらディテールを細かくすると
どうしても長くなりがちで。前作660、今回もたぶん1000枚は越えそうで。
困りました。
92 :
名無し物書き@平安後期:02/11/17 13:16
84氏がどのへんの時代を書かれているのかが気になりますー。
最初の頃は怖いもの知らずでしたが、最近は少々気後れし、
「知識を披露したいわけじゃない」と開き直って、風俗描写は雰囲気程度ですね。
生半可な知識であまり詳細に突っ込むと、
もんぺ姿と最新流行ファッションを一緒に並べるような愚をやっているかもしれませんし。
また、自分を振り返ってみても、
半可通ほど知識をひけらかした詳細な記述をしたがる傾向がある気もします。
その時代の雰囲気を上手に匂わせる作家の方が、確かな知識をお持ちのような。
押しつけがましくなく、さりげなく、雰囲気を描けたらいいですね。
そのためには、ひたすら「底なしの資料」と付き合っていくしかないですが。
どんな時代にも流行はあると思いますけど、
読者にも判りやすいポイントとしてはやはり「色」ではないでしょうか。
ちなみに平安後期の武士は錦の直垂が威厳のしるしで、緋や紫の鎧が若者の色です。
#青が男で赤が女なんて、いつ頃からの慣習なんでしょうね。
>91
>>4-6をどぞ。
ミステリー系だと長編可のものが若干あるみたいですね。
純然たる歴史物だとなさそうですが、、、。
京極夏彦なんかがやはり枚数多数で応募が出来ず
持ち込みをしたという話を聞いたことがあります。
94 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 14:18
>91
駄目もと、ネクストに送って大雑把な駄目だし貰うのも手だべ。
枚数制限無いから長編バッタにはありがてえべや。
将来性はわかんねえけど。
資料開陳を停滞せずに織り込むのは難しいぜよ。ワナビは
しばりょーみたいに、いきなり随筆始めたりできねえっぺ。
ありがとうございました。
やはりNEXTしかないんですね。ライトノベル向き賞とういう噂なので
応募はしたんですけど、どうなんでしょうか……。
思い切って三部作にして持ち込もうかと考えています。
純然たる歴史でもないけどミステリではないんです。
中国の金庸、日本だったら山田風太郎系なので
いきおい登場人物がぞろぞろ出てきてデスマッチ、なので
長くならざるを得ないので……
受け皿がないと再確認できました……持ち込みしかないのかな。
96 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 22:09
今戦国時代をモチーフにした小説を書いているんですが、
社会はそのままで、出てくる大名たちは歴史と全く違う、という感じなんです。
これって、ジャンル的には歴史小説なんでしょうか?
それとも、ファンタジーにくくられてしまうんでしょうか?
このスレにしちゃ珍しく、千客万来ですの。
>95
その作品はとりあえずデビュー後に置いといて、
応募してみたい賞の規定枚数を意識してもう1作書いてみるってのはどうですか。
>96
「歴史と全く違う」がどの程度違うのか判らないですが、
基本となる考証をしっかりした上での遊びであれば、
広義のエンタメという意味での「歴史小説」で良いのではないでしょうか。
#もっとも、考証がいいかげんだと、ファンタジーにもなれないのでわ、、、。
>96
架空戦記もの、というジャンルもありますが、これに関連して最近気になっているのが、
夢枕獏が連載している「大江戸恐龍伝」という小説です。
平賀源内や杉田玄白が江戸時代に現れた恐竜と対峙する作品で、いったいこれは
なにとして書店に並ぶのだろう、という興味をもっています。
SFだファンタジーだ伝奇小説だ、として分けることは出来るのですが、まったくの
荒唐無稽なものかというと、
この小説、江戸時代の円山応拳が1771年頃「龍掌仰俯之図」として写生したものが
おおもとになっていて、詳細なスケッチで知られる彼が「摂州住吉郡吾彦山不動院」で
実際に見て描かれているらしいのですね。
現在にも「吾彦山大聖観音寺」にも秘仏として
伝わっていることを、夢枕獏本人が各方面に奔走して探し当てて、取材をしているんです。
秘仏を、空想や伝説や信仰などとして、史実から遠ざけることをするのなら、SFといった
ことになるでしょう。そして、おそらくそのように分類されるでしょうが、
はたして? という気分も残ります。
怪談やもののけが登場する宮部みゆきの江戸時代作品もそうですし、山田風太郎の忍者も、本能寺で焼けなかった信長を
あつかった小説群といったものも、すべてSF類に分類されると思うのですが、いざ
それらは全部歴史小説ではない、となると、なんというか非情なまでに逼塞したものに
なる気もするのですね。記録に残されていない事件、事故はたまた剣術や、商いが登場するだけで
歴史小説時代小説ではなくなったしまうのかな? と。
こうした疑問というかモヤモヤした感じは、ときどき身内で話題になるのですが、
「対象読者に見合った文体(やテーマ)をとっているか、で出版社や読み手が
判断することであろう」という結論が、まあ、だいたいのオチになっていますです。
新人賞の場合、その賞を主催する側が獲得したがっている読者層にマッチしているか
どうかがポイントになってくるのではないかな、と。
俺は、ジュブナイルやライトノベル、ヒロイックファンタジーやスペースオペラと
呼ばれるジャンルも
気に入れば何度も読み返すクチなので、なんというか身びいきといったものが
関わってきてクールになれない心情ということもあるのでしょうが……
千客万来まったくですな、といいつつ、こだわりの99ゲトー(ズサー)
100 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 00:55
9さん、百もらわなくていいんだべか?
>96
執筆まにある本で連想できそうな仮名大名ばっかりにすると、
資料あたるのさぼって逃げたってみなされるって書いてたべや。
歴史小説の審査は荒捜しがきついそうだから、
かるめのところにおくるが吉でねえべや。
朝日ソノラマがギャル語忍者出してたっぺ。
時に9さんおでのキャラ資料ごとに没年が違うべや。
困ったべな。
101 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 00:59
>住人の方
お江戸でござる、は見ます?
>>92 どーも。松本賞に送るのは幕末ものです。敗者の維新史みたいな感じかな。
ちょっとありきたりだなー、とは思ってますが……。
書くのはどの時代、どの国でも行けるんだけど、なんか器用貧乏みたいで……。
予選は通ってもその後がねえ。
そんなわたしもとうとう、大ネタ見つけたよ。
嫁さんに話すと、「あんたいつも、書く前にはそういうね」
っていうから、
「ぶち殺すぞコラ」
っていっときました。
みなさんご意見ありがとうございます。
>>100 資料当たるのさぼったといわれてもしょうがないな、というのはあります。
私の思惑としては、あの戦国という熱気の時代を舞台に、
一から自分の生み出した人物を動かしてみたかったのです。
当然、衣食住とか、観念とか、社会的なことは調べているんですが、
正直、多くの作家によって発掘されまくっている史実上の人物を描く筆力は自分にはないな、
という現状でして。
資料漁る余裕もないんですが。
やっぱファンタジーかな、これは。
といっても独自のファンタジー世界を構築するのをさぼって
戦国をそのまま借りてきたという批判はまたありそうですが。
一ジャンルとしてイケるのではないかという感触は持ってるんです。
104 :
名無し物書き@平安後期:02/11/19 00:59
>101
自分は見てませんが、このスレの江戸の書き手さんたちは見てるようですよ。
>84氏
「敗者の明治維新」は教育テレビで今夜やってましたね。
どの時代・どの国でもいける、ってのはすごいなあ。
嫁さんは最初の読者さんですか。
>96氏
戦国に時代を借りてのフィクションならば
それって「歴史小説」というより「時代小説」なのでは、という気が。
夕べ寝ながら考えてたんですが。
「歴史小説か、ファンタジーか」ではなく、
純文でもエンタメでも推理でもミステリーでもファンタジーでもSFでも、
どのジャンルの中にも「時代・歴史小説」という括りはあるんじゃないでしょうか。
どのジャンルにも「恋愛もの」があるように。
9氏の夢枕獏のその作品の話、
前スレ冒頭にあった武蔵vs恐竜の話題を思い出しました。
>101
前半のお芝居を観て「今日はここが指摘されるだろうと考えながら見ている」と告白すると
知人に「ははあ。それは中級の見方だな」と言われました。
「では上級の見方とはなんだ」と問うと、肩をすくめてにやにやするばかりで指南をしてくれません。
そういう見方そのものがあるんだかないんだかも、よくわからないまま、見ています。
DVDにならんですかね。1回から放送してくれるならどんなメディアにも加入しますね。
>100
まんず999の三並びがでぇじだっしゃ(何処だ何処だ)
没年は新しい資料に準拠……というのが間違いがないところでしょうが、
小説ですから、没年不明の理由をシーンに組み込むか、自分が書きやすいほうに合わせるという手段も
使えると思います。ただ、多少無理があっても子孫の年齢から逆算したうえでの年齢設定だとか、
この事変を目にしてそれを日記に残していないのは不自然だ、とかいったなにか解説があると
印象が深いかもしれねえっすね。
>96さん
地形からして日本ではないあたりまで行くと、エピックファンタジー色が強くなるし、
それ自体が魅力になると思います……
というかどこらへんまでオリジナルなのか、とても興味があります。
>どのジャンルの中にも
言葉を又借りしてくると「「人間のドラマ、それが歴史だ、と言う人がいます」ですねえ。
人間が在る限り、時間とは切り離せず、感情もまた切り離せず……と。
小説のジャンルとして考えると、舞台設定の違い、というくらいまで広げられる、と
いった感じになりますか……
天正六年、八年、九年。どこで死なすか迷うべや。
107 :
名無し物書き@平安後期:02/11/19 23:26
#このスレ、999迄もつのでしょうか。
104で書いたことと逆になりますが、
歴史・時代小説の中の区分として純文やエンタメやライトノベルがある、とも言えますね。
もともと歴史・時代ものは大衆小説(エンタメ)として発展してきたと思うんですが、
ミステリーやファンタジーと融合するなど、今やエンタメに収まらず、
ジャンルとしての幅が広くなってきたということなんでしょうね。
まあ昨今は「何でもあり」ということで。既成概念なんて壊していくのだ。
>百番百番
微妙ですのう。
どの年が没年でもおかしくないなら、何年を選ぶかが書き手のセンスの見せ所ですな。
>>104 確かに。最初に「これは時代小説でしょうか?」でしたね。
自分では伝奇かなあ?とも思いました。
ただ、歴史系伝奇って大きな流れの中の一部をフィクションにしますが、
私の場合大きな流れ自体がフィクションなので……と悩んでしまったわけです。
どのジャンルにも「時代・歴史小説」がある、というのは目から鱗ですね。
>>105 いちお、舞台は戦国時代まんまの日本で、すんでいる人々が史実と全く違う、という設定です。
人間以外まったくおなんじ。オリジナルの「人間」を描きたいもんで。
前の時代はどうだったんだとか、つきつめていくと瞬時に破綻します。。。
しかし、それは訊かないで! というお約束があるとなるとやはり時代小説でもないかな。
なんだか、無理矢理ジャンル分けすることが馬鹿馬鹿しくなってきましたね。
ジャンルなんてせいぜい賞に応募するときに悩むぐらいのもんでしょうか。
天正十年の六月までは生かしてやりたいべや。
生前葬とか背伸びしすぎだんべや?
9さん以外にも人がいるっぺや。
良かったらみなも意見してくれや。
>96さん
十二国記っておらは読んだことないけど異世界中華もので
人気あるべや。ベルセルクもベオウルフとかドイツ農民戦争の
鉄人ゲッツとか色々混ぜてあるけんど、一発ドラマをぶちかませた
から人気出たべな。設定は積み重ねだけんど、ドラマは閃きだべ。
設定にめり込むと不安がまぎれるべや。
はぁ、おらも設定に振り回されるのやめるっぺぇか。
110 :
名無し物書き@平安後期:02/11/21 21:58
そうそう。ジャンルなんて、応募する時に悩みませう。
かくいう自分の作品も、SFに分類されるかもしれないでつ(嗤
百番百番氏のは、不明なのは没年だけなんすか。
あっしが今書いてるのの主役は、逆に生年がわからないので年齢設定があやふやで、
それがとにかくツライ。多分このへん生まれという、なんとなくの推定で書いてます。
#78、99、で9がらみの語呂合わせ(?)は終了ですねえ。9の4並びはさすがに……
既成概念の裏をかくことも、後身の役割、といったものかも
しれませんね。
>108
地名も同じだとすると、不遇だったり活躍しそこねたエリアの人達から
リクエストがきそう……とか思ってみたり。
オリジナルの戦国武将同士が、史実上の戦場で相対し、知力を駆使して勝敗を決する……というのは
興味がわいてきます。
>109
天正十年の六月……となると本能寺?
没年に多説ありの理由からふくらませていくか、いっそ本人ではなく
本人に近しく意思を汲んだような者が事変に遭遇して強い衝撃を受け天を仰ぐシーン、
といったやりくちも……
で……誰なのさー
112 :
名無し物書き@平安後期:02/11/23 14:43
>エリアの人達からリクエストがきそう……
…で、思い出しましたが。
村上元三が酒顛童子を書いた時に、丹波の小さな漁村に漂流したという設定にしたのだとか。
そしたらその漁村が真に受けて「碑を建てて観光客を呼びたい」と手紙が来たのだそうな。
また義経を書いている時にも「うちの方にはこういう伝説がある」という手紙が様々来たそうな。
無下に却下するわけにもいかず、かといって…。
江戸や京都というピンポイントならそんな問題も起きないのでしょうが、
全国規模になると土地の扱いというのも難しいですの。
義経ってアイヌじゃ泥棒扱いされてる
伝承が多いってコラム読んだ覚えが
あったべな。
歴史物を扱う上で、子孫や、縁の地の住人への配慮は、時代考証と並んで避けがたい
括りでしょうねえ。
読者からの強烈な抗議や批判の手紙は、書き手への軽蔑に根ざしていて、真摯に受け止めすぎると
自信を喪失し筆を折りたくなる……と聞いたことがあります。
精神的にタフでないと続けられない、とその元作家は言ってました。
フィクションで架空の人物を扱う江戸ものでも、武術の流派、地名と職種からモデルが特定できる
商店、参勤交代でやってきた藩士などで、先祖の代弁者が抗議の手紙を送ってくることが
あるようです。
もちろん、それを警戒して、せっかく浮かんだアイディアを
形にせず墓場まで持っていくのはもったいねえし、人生もつまらんと思うんですが、
やっぱり、ちと気になりますな。
邪馬台国はどこだんべや、と言う市井
の考古学ファンの意見を掲載する新聞
があるんだそうだべ。そこの編集部が
まず落とすのは夢のお告げがあったっちゅう
珍説で一番多いんだと。誰々はおらの前世
だからおらが一番良く知ってるっぺ、嘘言う
でねえべ、とか電波な苦情が作家先生達の
ところには逝ってそうだべ。
116 :
名無し物書き@平安後期:02/11/23 23:15
書籍板のスレあれこれを見ていても、まぁ作家に限らず、
「創作者・表現者はタフでないとやってられんなぁ」と思いますよね。
しかし時代物でもそんな抗議があるとは。いいじゃんね、フィクションなんだから。
現代なら一笑ですが、しかし夢のお告げが本気で信じられていた時代もありますからねぇ。
うーん、平安時代って電波な時代ですよのぉ(シミジミ
でもま、比喩でなく電波な歴史物を書いている自分としては、
そういう電波な前世を持つ人に興味ありますね。
その手のパラノイアが引き起こすドタバタ劇を孵化させてみたいっす(本気
#ホンカンカムイ・オキクルミ以外に泥棒伝承もあるんすか、アイヌの義経。
義経のアイヌねたは日経朝刊文化面か何か
読んだだけのうる覚えだから良くしらねえべや。
おらの脇キャラも生年生所没年不明だべ。
江戸時代まで生き残ったその人が書いたと
称する書物には桶狭間で信長は敗走した
振りをして軍勢を七百ばかり今川勢に紛れ
込ませて討ち取ったっつう事が書いて
あるだべ。おもしろいべ。
誰か分かっても黙ってておくれだべ。
時にぎやまんって漢字でどう書くべ?
誰か教えてくれたら有り難いべ。
同じ夢を何度か見たとしても、その理由を、自分の予知能力や、前世の記憶に求めるのは
なんというか、安易な気がしますな。
こう……
出来のいい、息をとめて通読してしまうような
作品に出会うと、この作家が得た発想と、それをモノにした研鑽力は、なにか
尋常でない、狂気がたまたま他人にも理解できる形で表記されただけじゃぁないのか? と
疑ってしまうようなことがありますな。オフラインに限らず。
こちらのコンディションにもよるので、同じ作品を読んでも常に狂気的なインパクトを感じるというわけでは
ないのですけれども。
ある種、作家、というか物語を作る作業って電波ゆんゆんというか、受信してる人がやるところが
あると思うですよ。もしくは、いつも理性的ではないのではないか、というか……
で、飛んできた電波(発想)を他人に見せるために加工しないで、発信すると
わけわからない、毒電波というか役にたたん電波になってしまうというか……
信仰や敬虔さを軽んじる気はないですが、
どうも輪廻や神託系統を声高にのべる人は、既存の学問で裏付けをとるのを
面倒くさがって、脳裏に浮かんだ発想を生のまま発信して悦に入っている気がして
背を向けたくなります。
ただ、そういう人たちが複数同席すると、とても面白い悲喜劇が生まれる予感は
します。現場に立ち会うのはご勘弁ですが、小説としてなら読んでみたいですねえ。
>百番百番さん
北原白秋が「邪宗門」の中で、「玻瑠器」をギヤマンと読ませていますね。
いわゆる当て字ですが、他にあっても、同じだと思うっす。
120 :
名無し物書き@平安後期:02/11/24 22:46
夢は潜在意識によるところも大きいですしね。
柴田錬三郎は幼少の頃から嘘つきだったそうで。
嘘や妄想や電波をどう作品に活かすかが、作家としての才能ってものなんでしょうねぇ。
また狂気といって真っ先に作品を思い出すのは筒井康隆ですが、ご本人は至極常識的な方だといいますし。
というわけで、先日TVを見ていて気に入った古館の言葉が最近のスローガンです。
めざせ、「確かな常識に裏打ちされた非常識」。
戦国は武将が多すぎて、どなたはんを書こうとしているのか判りまへんわぁ。
ギヤマンとは、もともとの意味はダイヤモンド=金剛石のことなんどすなぁ。
古語辞典を引いて今知りましてん。
当て字として思い浮かぶのは「切子硝子」くらいでっしゃろか。
9さん、平安後期さん調べてくれて有難うだべ。
広辞苑には漢字載ってないわ、ジャパンナウレッジに逝ったらカードやらパス
認証やらおっかなくて難儀してたべや。うるおぼえの新聞コラムネタだけんど、
葉書投書が主流だった頃、ムーっちゅう雑誌でファンタジー異世界での前世の
記憶を持つ人を集めて誌上で文通させる企画があったんだべな。大当たりして
かつてない程に葉書が集まったんだそうだけんど、その内容がかなり電波に
なり始めて担当が怖がって打ち切りになったんだそうだべ。オカルト版に
逝ったら伝奇ネタを色々採取できそうだけんど、何だかおっかなそうだべや。
徳川家康を二十数冊ものシリーズにした山岡荘八は執筆中に感極まって
良く泣いたんだそうな。涙が吹き出すように迸るから射涙だと言ったんだそう
だべ。おらもたまに涙ぐんだりするけど、そこまで自分の文章にトランスでき
ねえべ。御大はやっぱり違うべや。
来年は江戸400年記念ということで、書籍の出版やイベントの企画が多くて、
ぼんやりしていると、本当に自分が知りたい内容のものを見逃してしまいそうです。
今回の波は、先回の江戸グルメではなく、江戸期の文明そのものを扱っているものが
多くてありがたいですな。
もっとも、情報が広がれば拡がるほど、考証の精度を高める必要もでてくるわけで、
ニヤニヤしてばかりもいられねぇな、という気持ちもあります。
清水義範の「開国ニッポン」という書き下ろしの新刊が、「家光が鎖国政策をとらなかったらば」
という題材を扱っています。シミュレーション小説ともいえますけども、著者特有のユーモアが
匂わせて、イイカンジの法螺ばなしにもなっているように思います。
なんというか、史科に埋もれていると、つい分別臭くなって、
イレギュラーな発想を切り捨ててしまいがちですが、
歴史時代ものもやりようはあるものだなぁ、としみじみ。
常識的な従来の発想ではない、という意味で、自作に電波を盛り込んでみたいもんですねえ。
123 :
名無し物書き@平安後期:02/11/25 23:26
わはは。自分のやりたいスタイルは、実は清水にすごく近かったりします。
そういう意味で「SF」であり、「常識に裏打ちされた非常識」なわけです。
平安時代の歴史物の敷居を低くできたらいいなぁ、と思うです。
いえいえ、どーいたしまして>百番百番
あては構想を寝る際に、非業の死を遂げた人物の無念を想像すると涙が…。
今日もNHKブックスを読んでいて、鎌倉幕府の草創期の重鎮・上総広常が頼朝に粛正されたくだりで、
今まであまり気にとめなかった上総広常の一途な心境を思い、不覚にも泣けました。
いつか短編で書いちゃるぅ。
どーでもいい誤変換だけど、 ×寝る ○練る だにゃ。
あと、「SF」と言っても、科学小説でなく「if」の要素でという意味でござんす。
#昔、筒井康隆作品も「科学を扱ってないからSFじゃない」と叩かれてたなぁ。
江戸四百年だべか。京都千二百年ってのも前やってたべな。
東京は羨ましいべ。地方には流れてこない本売ってるべ。
まあ、世界第二位の経済大国の首都だからそれ位あって
当然なんだろうけんど。東京は寺社仏閣の拝観料やすいべ。
京都も奈良も高いべ。御朱印とセットで千円逝くべ。家族で
いくつも回ろうとするとりばぁぶろぉのように後からきいて
くるべ。朝刊で池宮彰一郎の平家やってるべ。今日、義経が
「崖を降りることができるのは鹿ばかり」って猟師が
滑らせた口の端を捕まえただべ。明日は鵯越えだべ。
山賊って書いてやまがつって読ませるべ。知らなかったべ。
頼朝はやっぱり悪者として書かれてるべ。歴史ムック本には
色んな作者がいるべ。怪しいべ。書店や図書館の棚先では
夢のお告げ本やむぅな超古代文明本と混じりかけてるべ。
那波なんとかって人の設楽ヶ原合戦の真実って本読んだべ。
作者のコスプレ写真が載ってるべ。時代劇の駄目出し得意
だべ。おもしろい説だんべが記述に矛盾もあるべ。三十年
位前の万川集海の訳本の最後にもこの人のコスプレ写真が
載ってるべ。きっとこういうのが好きなんだべ。だども通俗
の概念を覆す説はフィクションとしてどこまで取り入れて
良いか思案のしどころだべ。難しいべ。
今夜の怪談百物語の紫の上ばなしは、源氏物語に興味をもつ人を増やしそうな
良い出来だったな、と思いました。
今回登場した人物たちの、その後や由来を知りたくなる仕掛けというか、源氏物語の
人物相関図の持つ魔力に引き込まれる扉になりそうだなぁ、と。
そういう意味で、敷居を低くするというひとつの好例かもしれませんねえ。
>百番百番さん
名和弓雄ショックとまったく個人的に呼んでいるんですが、
時代劇風の小説や漫画がかきたいと資料を当り始めた人が、
こんなうるさがたがいるのかーと
腰をひかせるようなダメだし本が多いですな。初めててんぷるに良いのを
もらって失神させられるようなもの(か?) でもあれだけのめり込める
時代考証とはなんぞや、という意識をもつきっかけになる気もします。
流布している歴史認識を覆すのもそうですが、人物のイメージもまた難題でしょうねえ。
司馬遼太郎の龍馬や総司のそれを払拭するのは、たとえそれが小説技巧として成功しても
多くのファンの反発に直面することにもなるでしょうし。
おら、最近資料さ当たってたら何を探してても
最後には笹間良彦って言う人の辞典に行き着くだ。
この人、何十冊辞典出してるんだべした?
博覧強記ってはぁ、この人の事言うだべや。
何だかお釈迦様の掌の上みたいだべ。
おらは山科けいすけの‘戦国’や‘サカモト’
くらいキレた小説をいつかモノにしたいべ。
128 :
名無し物書き@平安後期:02/11/27 00:10
TV欄を見ただけで「嫉妬ねぇ。六条御息所の話か」と思って、見なかったんですよぉ。
へぇ、紫の上の話だったんですか。夕方の再放送を録画してみっかな。
お前ごときが何を偉そうに、というのを棚上げして言っちゃいますが。
認識も人物も、昔からのイメージをなぞるだけなら書く意味がないっ!と思うです。
池宮と同じく、小説新潮の安部龍太郎連載も今ちょうど鵯越のあたりなんですけど、
これを読むなら源平盛衰記の原文を読んだ方がよほど面白いって感じです。
いやまぁ原文をどれだけの人間が読むかという、敷居の高さの問題もありますが。
でもこれと同じような小説は、過去に何人もの作家が書いてると思うんですよねー。
#池宮平家の連載は日経でしたっけ。日経好きなんだけど、2紙も取るほど余裕がない…。
奈良京都の寺社巡り、いいっすねー。宇治川のほとりに立ってみたいっす。
甲冑事典も笹間良彦だったですよね。
>名無し物書き@平安後期 さん
ぐはっ! 葵の上です葵の上です。申し訳ない、
なにがいかんて固有名詞を誤ってはいけませんな。
一日酒を断ちますのでひらにご容赦……
読み手も、新鮮味を期待していると思うのですね。スタンダードを保持するのも
大事だとは思うのですが、それこそ原文や、過去に出た同題材の小説を読みたくなるような
作品を作ろう、といった気概は作品そのものの勢いに繋がると思うのですが。
>百番百番さん
なるほど、まずは体型から(笑
俺の場合は、三田村鳶魚、稲垣史生が行き着く先々に立ちふさがりますな。
小説ならば藤沢周平、ということになるなと自問自答……
131 :
名無し物書き@平安後期:02/11/27 15:49
#今年2度目の転職だす。来週からしばらくは、あまり2chに繋げなくなりそうでやんす。
わはははは。いやいや、禁酒などとはおっしゃらずに。
葵の上の話なら、紫の上と同じくらいに興味あります。
源氏物語も、六条御息所が生霊・怨霊となるあたりはファンタジーのご都合主義なので、
彼女がメインの怪談なら「ありきたりで、つまんねーなー」と思ったんでござんす。
自分の場合、資料で行きつくところは…。
笹間良彦の甲冑大辞典にもお世話になってますが、
武具関係では藤本正行・近藤好和なんかもいいすね。概して吉川弘文館は良書が多いと思います。
しかし、しょーもない学者さんも多いですからね。
誰とは言いませんが、昨年の大河の歴史考証とか、、、。
おら、体型的にはそろそろ松永弾正久秀あたりならやれそうだべ。
飛び加藤の域にはまだまだ及ばないけんど。
野望将軍さ書いた笹沢佐保先生、お亡くなりになったべや。
女性の語りで話が進む手法は新鮮だったべ。冥福を祈るべ。
おら、藤本正行に愛憎半ばする感情を抱いてるだべ。
鎧をまとう人達?(うる覚え)は分かりやすかったけんど、
武功夜話が贋だって言い出したべ。戦国時代の資料は膨大
だけんど使いやすいのは限られているべ。武功夜話がヨタ
だったら辛いべや。恥ずかしい話だけんど、おらとこ新聞は
毎日新聞の営業所から日経だけ取ってるべ。二十五日に必ず
集金に来るべ。いかなる悪天候をも、ものともしないべ。
警報なんか屁でもねえべや。おばさんだけんど、二十五日の
侍と呼んでるべ。26日引き落としにしてけれ、っていくら
言っても人の話聞いてねえべ。来月は十八日に来るって、
宣告されてしまったべや。池宮平家も言うほどおもしろく
ねえべ。記事の延長として読んでるべ。説明の記述と
ドラマのバランス、嫌味なく蘊蓄を傾け、読み手の感情移入
を妨げない。これは難しいべ。難題だべや。
>平安後期さん
せっかく仲間に入れて貰った良スレも平安後期さんが
いなくなったら寂しいべや。早く帰ってきてけれ。
転職おめでとうございます。
気長に、というか、いつまでもいつでも待っておりますよ。
六条御息所の生霊とは、あやかしや不思議といった言葉を使わずに説明するとなにになるのか?
というのも面白そうですね。なにが葵の上を苦しめたのか、なにか直接的な手段が
とられたとするとそれはどのような仕業なのか……
>百番百番さん
18日に「銀行引き落とし用紙きぼんぬ」お札を扉に張っておくというのはどうでしょう?
……一人のおばさまの生き甲斐を奪ってしまうことになるかもしれませんが。
「武功夜話」を下敷きしたもの記事なども多く目にしますから、その説が主流になると、
戦国ものを扱う人全てにとって驚異になるでしょうかねえ。
先日ラジオで聞いたのですが、聖徳太子の肖像画は本人ではないとして
最近の教科書からは消えているそうですね。なんでも髭が後世の落書きではないか、という
ことのようです(;´Д`)
同じく武田信玄も、病弱だったのに恰幅がイイのはおかしいという理由で、
お馴染みの肖像画も載っていないとか……
10年後の歴史常識は、どうなっているかわかりませんねえ。
134 :
名無し物書き@平安後期:02/11/28 22:32
#お騒がせしてすみません。通勤時間&残業を考えると、最初の内はバタンキューかなと、、。
しかもこれからPC導入しようという部署なもんで、仕事中に2chも出来ん、、。(←するな)
例の捏造された遺跡をもとに、古代の小説を書いてた方もいるかもしれませんよね。
へぇぇ、聖徳太子の髭が後世の落書き、、。髭を書いた人間を主役にしてみたいなぁ(嗤
ミケランジェロの描いたキリストの裸画に腰布を描き加えて、
「ふんどし画家」と呼ばれた画家も西洋にいるとかいないとか。
まぁ小説家は歴史家じゃないですからねぇ。
時代小説=フィクション、歴史小説=ノンフィクションと定義付けしてみても、
結局は小説である以上、歴史小説も最終的には作家の作りあげたフィクションですから。
どの史料を本物と信じるかは自分次第ですよね。
>説明の記述とドラマのバランス、嫌味なく蘊蓄を傾け、読み手の感情移入を妨げない。
>これは難しいべ。難題だべや。
んだな。皆で頑張んべぇ。
聖徳太子までだんべか。はぁ、敗戦時のアイデンティティロスト以来、
歴史の揺れと言うか、ぶれと言うか激しいべな。学説で十年もてば
大したもの。百年もてば偉人だそうだが、小説はそんなにもたねえ
べや。日本史版覗いてみただけんどエキサイトしてるべ。どんな説に
も必ず反論があるんだべなぁ。随分詳しい人もいるみたいだけんど、
あの人達も創作やってるんだべか? 何だか資料が魔物に思えてきたべ。
資料探しに夢中になってると不安は感じないだんべが、創作はお留守
になるべ。悩むような事を資料がすっぱっと解決してくれる訳でもねえべ。
だども資料につまると先に進めなくなるんだべなぁ(笑
資料の付き合い方、ほんに難しいべ。
>平安後期さん
元気で何よりだべ。
>9さん
おらとこさ狭い所だべ、米屋酒屋新聞屋クリーニング屋。
はぁ、しがらみばかりだんべ。竿さしたまま流されっぱなしだべ。
二十一世紀になってケーブルは来ただんべが、楽市楽座はまだまだ
先の事だんべや。来月は師走だから、二十日前後に束になって
かかってくるべや。おっかないべ。
むぅ、金曜の夜に2ちゃんだべ。
土曜はツタヤでレンタル百円祭りだべ。
ちと遠いだども早起きしていくべ。遅れると入場制限されるべ。
これからの一週間はビデオとCDの鑑賞で廃人だべ。
マゲモノは慌てなくても残ってるからよかんべ。
異人は時代劇をぬぅどるうえすたんって言うだんべな。
ぬぅ、種切れだべや。毎日新しいものを書くのも大変だべ。
修行するべ、修行するべってか。
「新宿鮫」の大沢在昌が、「小説はリアルよりも、らしさ」だとコメントしていました。
新宿鮫を書くときに警察関連の資料はあたったけれども、関係者にインタビューは
しなかったという話とともに。
資料にあたることを避けるのではなく、読者を刺激することを心がけることを優先する、という
ことだと理解しましたが、たしかに事実は小説より……とはいえ、事実はストーリとして
みると消化不良なことが多いように思えますから、大きくうなずいて参考にしたいところです。
……というかですね、後世にエピソードとして残っているのは、常識的でないことが起こったことの
インパクトが原因だとも思ったりするんですよ。
>百番百番さん
資料は薬になって回復もさせてくれるけれども、毒になって苦しめることにも
なるようで、どうにもやっかいな代物ですな。
でもまあ、個人的には、資料の毒を解毒してくれるのもまた資料かな、とか
思うので、まあ休み休み付き合っていくしかねえもんかな、とも。
お、なんだか江戸の師走模様のような>束になって
ビデオ……ぬぅどるうぇすたんが揃っているとはうらましい。
>説明の記述とドラマのバランス、嫌味なく蘊蓄を傾け、読み手の感情移入を妨げない。
>これは難しいべ。難題だべや。
>んだな。皆で頑張んべぇ。
うん。これほど頑張りがいがあるもんはそうはねぇや。
138 :
名無し物書き@平安後期:02/11/30 19:06
史料も資料も、自分にとってこれほど面白い読み物はないです。
よくできた推理小説や冒険小説を読むよりも、ワクワクドキドキします。
そのワクワクを読者と共有できるような小説を書きたいですねぇ。
今年もあと1ヶ月。来年のカレンダー云々の季節になりましたね。
その日毎の月の形状と出−入りの時刻が書いてあるのや、
さらに潮の満ち干が書いてあるの(釣り用ですが)などが欲しいんですが、
詳細なのは結構なお値段なので、今年も毎日の月の形状だけのものを購入しました。
月を見上げていると「あの晩の彼の心理は…」とか気持ちがワープして、
中世に思いを馳せてしまいます。
早起きして地区旗艦店まで遠出した甲斐があったと言うか何と言うか、
ソニーミュージックから出ているちょんまげ天国なる劇ブツCDを見つけ思わず
レンタルしてしまっただ。これこそマゲのマゲによるマゲのためのマゲだべ。
むぅ、余りの素晴らしさにおらのCDこんぽが動かなくなってしまったべ。
何のまだまだおらにぽぉたぶるCDがあるべ。MD直結で落としてみせるべ。
ぬぬ、78分録音だべか。手強いべや。だどもおら、負けないべ。
良く見ると知らない時代劇の主題歌が多いべ。ううむ……。
そう言えば、トムクルーズが姫路城だかどこかのお城に来てるそうだべ。
何でも明治維新と西南戦争をもちぃふにやん吉軍人のトムクルーズが大活躍
する筋立てだとか。めりけん人は未開の地に行って原住民さ扇動して民衆蜂起
さ起して自由のために戦う英雄になる筋立てが好きだべや。おら見てねえから
良くしらねえけんど一昔前放映されてたるろうに剣心っちゅうあにめがめりけん
でさむらいXとか言うたいとるで放映されて人気だったそうだべや。ひょっと
するとそこから企画が立ち上がったかもしれねえべ。日本じゃ余り知られてない
獣兵衛忍法帳もにんじゃすくろーるとか言う名前で人気が出たそうだべ。忍法帳
を直訳したんだべや。それがハリウッドで十八億もかけて実写化されるらしいべ。
何だか、かなりバタ臭い間違った時代劇が出来そうで怖いべ。
暑いときは暑く、寒いときは寒くて、それに同じく、
季節の移ろいからくる心の移ろいも似通ってくるのでしょうねえ。
過去の人も、さらに過去の人の心理を思ったに違いありません。
前スレでも書きましたが、今いる場所の数百年前を思い描いてみることは、
楽しく、強くロマンを感じます。そこから派生して、ある時代のある場所の誰かの
見ていることや思っていることを想像することにも、魅力を感じてやみません。
なんというか、悪くない趣味をもっているな、と思いますな。
その楽しさのために史料をあたることや、他人の編纂した資料を読むことは、つか、
読めることはラッキーかな、と。
……とはいえ、そのぅ、自分が読める史料や資料は他人も読める、という事実は、
そのぅ、小説を書こうという目的を持っていると、えーと背中に火がつく気がしなくも
ねえですな。
いや、曖昧はやめましょう。
江戸小説を書こうという人が知らないことを、知りたいですな。ものすごく。
>百番百番さん
じゅ、獣兵衛忍法帳……リング以降日本の作品のリメイク候補が続いているとは
聞いていましたが……じゅ、獣兵衛忍法帳が……
サムライXことるろ剣の映画、原作終了後の映画二本は、個人的にとても好きな
映画で、正直に告白すると両方ともに感動したアニメです。原作をリアルタイムで
読んでいたから、ということもあるのでしょうが、アニメならでは演出には感心した
記憶が……
トムクルーズの映画は、パールハーバーとは、カラーの、違った、映画に、なると、
いい、ですな。
142 :
名無し物書き@平安後期:02/12/01 18:57
「最近の若い者は…」と嘆く言葉がエジプト遺跡から見つかった、という話が好きです。
人間の心理なんて、今も昔も変わらないんだなぁと。
新しい史実を誰かが掘り起こしてくれて定説が覆らないかなぁ、と思うこともしばしばあるですよ。
京都の冷泉家の蔵をはじめ、あちこちにまだまだ未発掘の史料があると思うし。
自分には古文書の解読能力も資格もないので、
そのへんをコツコツと頑張っている史学者の方々には大いに期待するです。
小説現代か新潮で、米国版リングについてのコラムで
「貞子がTVから這い出してくるラストシーンが日本と同じじゃつまらん。
ハリウッドといえば『これでもか』の物量が売りなのだから、
TVというTVから貞子が這い出してくるくらいでなければ」という主旨を読んで、
ぶわはははと笑いました。
そのトムクルーズのも、荒唐無稽で間違った時代劇であっても、
日本じゃマネできないくらいの迫力物量なら単純に見てみたいかも。
#MDのディスクは80分のもありますぜ。拙者、4倍速のポータブルMDが欲しいっす。
うぅむ、時代劇の挿入歌、きゃらくたぁそんぐだべか? 役者と歌手は
違う職種と言う事を図らずも実感してしまったべ。戦と言う事で「ばんど
おぶ ぶらざぁす」と「ぶらっくほぉくだうん」立て続けに見たけんど、
筋立ては違えど表現方法は大部似通っていたべな。この種の国意掲揚映画
には補助金が出るそうだべ。ある種の勧善懲悪、いや、めりけん人にとって
廃れた西部劇に変わる時代劇なのかもしれねえべな。手を挙げている敵兵を
撃ったり、味方の誤射の場面もあるべ。弾着、効果処理。りあるだべ。この
表現力で戦国合戦を映画にするとかなりえぐくなりそうだべ。少しばかり
表現について考えてしまっただべ。
>9さん
獣兵衛忍法帳は海外で十万本も売れたそうだべ。獣兵衛忍法帳はおらも見たっぺ。
結構おもしろかった記憶があるべ。だども制作会社のまっどはうすを香港資本が
十億円で買ったんだから、何も十八億もかけて実写化しなくてもさくらの版権付きで
まっどはうすごと買ってしまえば良かったのに。おらに、はりうっどの金銭感覚は
理解できねえべ。海外の日本あにめは編集が無茶苦茶だども国内の半値位でびでおが
手に入るそうだべ。こう言うのをだんぴんぐって言う反則だったような気が……
損斬りで制作請け負って国内のまにあに高値で売って利益を確保してから海外で売る。
収益構造がいびつだったんだべや。政府も支援に乗り出すそうだけんど、どうだか。
外資に身売り。らしゃめんみたいでもの哀しいべ。
>平安後期さん
明日にでも八十分MDを探してみるべ。
144 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 21:48
時代劇のようなものを書きはじめたのですが、
セリフまわしで疑問がわいてきました。
老師っぽい人物に、ありがちな雰囲気作りで「〜じゃ」「〜だのう」
と言わせてみたのですが、これはよく考えたら広島弁ではないかと。
皆さんは老人のセリフ、どのように処理してますか?
むぅ、国威発揚だったべか。誤字だったべ。
「助太刀屋助六」を観たべ。喜八節復活だべ。分かり易い娯楽作品だったべ。
えんどくれじっとに知った役者さんが何人も出てたけんど、気付かなかったべや。
いくらなんでも、やっほぉはまずいような気がしたべ。口当たりの軽いのも
良いけんど仲代達也にはもう一度「清左衛門残日禄」みたいな渋い役を演じて
欲しいべ。歯ごたえのあるマゲものが少なくなったのは残念だべや。
>144
老師と言うのは唐人剣か坂本様のお師匠さんだべか? 年寄り以前に身分役職で
かなり話言葉は固まってしまうべ。後は個性だべ。矍鑠(かくしゃく)、難しい
字だんべな。わぁぷろが打ち出すまでおらしらなかったべ。矍鑠としているのか、
宮本武蔵みたいに懐に鉞様の握剣呑んでおきながら、人の刀を見て「これは、
何という包丁ですか」ととぼける様なきゃらなのか、きっと処理は違うべ。
性格を決めれば自ずと話口調は出来上がってくると思うべ。
>>145ありがとうございます。
>年寄り以前に身分役職でかなり話言葉は固まってしまうべ。
全然知らなかったです。読書経験の薄さがこういうところでボロ出ますね。
老師といいますか、どこともつかない農村の住職だったのですが。
田舎を舞台にした、地味な百姓ドラマを書こうと思ってました。
やっぱり勉強が必要ですね。
まあ、創作文芸なんて前向きな生涯学習みたいなものだべ。
気長にいくべや。
未発掘の史料といえば、たとえば石田三成の檄文、佐幕派の書簡、といった新しい
主流に反したものから渡された文は、焼かれてしまったというのですね。
ですがときおり、倉の奥からひょいと出てきたりする。そこには、現代に伝わっている
イメージとは違う論が書かれていて、貴重な資料になった……
ということを聞くたびに、隠していた当時の人は、未来の我々に伝えるために
危険をおかして取っておいてくれたのかな? とかしみじみ思ったりします。
>百番百番さん
巨額が動く商い話は、面白いですねえ。商人の算盤は、政治のそれとは
また趣が異なって、なんというか涼しい顔で熱いギャンブルをしているカッコよさを
感じます。
>144さん
老人が語尾に「〜じゃ」というのは芥川龍之介の羅生門の老婆が
妙に印象に残っています。授業で朗読をしたせいでしょうか……
百番百番さんのおっしゃるとうり、身分や役職で変化しますし、かなり
ややこしいものだと思っています。
ただ、小説として書く場合、芝居でつかわれているセリフのような、
馴染みのあるもので押し通しても良いではないかとも思います。
たとえば厳密にやると、武士の「そこの町人」の町人や、江戸で「寺子屋に行っつくらぁ」の寺子屋も
誤りということになって、一般に知られているものと異なってしまうことが
多いんですね。とても読みにくいものになってしまうのではないかな、と。
もちろん、前後のつながりや地文での説明、注釈などで伝える手段で
厳密に守ることもできるのでしょうが、その、労が多いわりに……という
気がします。
>田舎を舞台にした、地味な百姓ドラマを
う……面白そう。時代はいつ頃を設定されているのですか?
>まあ、創作文芸なんて前向きな生涯学習みたいなものだべ。
気長にいくべや。
激しく禿同。
蔵の中からひょっこり出てきた武功夜話の信憑性が、うーんうーんだべ。
だどもおらは気にせず使う事に決めたべ。古事記も贋っちゅう本も何冊か
出てるけんど、ま、気にしない気にしないだんべ。
>>148 そうですね。ちょっと考えすぎたかも知れません。
先日、ドラマの牡丹灯籠を見たのですが、思いっきり現代語で会話してて、
こんなのもアリか、と目からうろこな次第で。
羅生門はずいぶん前に読んだのですが、すっかり忘れているので読み直してみます。
>時代はいつ頃を設定されているのですか?
漠然と江戸時代、と考えています。
元号は出さずに描写だけで雰囲気を出していこうかと思っています。
確かに生涯学習ですね。やりはじめるときりがない
>百番百番さん
たとえば、アポロ11号は月に行っていなかったとか言われていたりして、
明日にもNASAがそれを認めてしまったりすると(個人的にはそれは
ないと思うものの……)驚天動地の新事実になってしまったりするわけですけれども
それはそれで、1969年以降のあらゆる小説は「それが信じられていた時代に書かれた小説」という
ことになるし、通念としてそれがあたりまえだった、と容認されるんじゃあないかな、と。
というかですね、今現在一級の資料とされるものを否定して歴史・時代小説を
書くのは、えらく困難だと思うですよ。ですけん、それこそ気にしないのがベストな選択だと……
>144さん
脚本のセリフよりも小説のセリフに似せるほうが小説らしさが出る、と思いますが、
やっぱり雰囲気を維持しつつ、わかりやすく伝えられる手段がベターかな、と。
江戸時代も長いですから、前・中・後期の風俗の違いを調べて、好みの
辺りを選んでしまえば、適度な制約があるぶん、書きやすいかもしれません。
詳細な年代設定がされていない江戸ものは多いですしね。
152 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 02:11
むぅ、今宵この日この時からおらは何ものをも気にしない男だべ。
月の満ち欠けも調べない上、真夜中に今宵と言う言葉を軽々しく
使える辺り、気にしない道初級合格だべ。不動の心を持って資料に
当たるだべ。今日の資料は図書館から借りてきた武道大鑑だべ。
程良く黄ばんで黴臭い本だべ。むむっ、こげな色気のいの字もない
ような本からナニゆえかくなる縮れた毛が……。
少し気になってしまったべ。ああ、ばっちい。借り本は怖ろしいべ。
古事記の現代語訳が書店に並んでますですね。
内容はともかく、とにもかくにも千何百年も前の書が現代まで伝わっているのは、奇跡かもしれませぬ、、。
年代によるセリフの話を、改めて考えてみると。
自分が年くったところを想像してみても、
老人になったからといって語尾が「〜じゃ」になるわけじゃないですよの。
早い話が、中居君は年寄りになっても「ちげーよ!」と言ってるのでわ、と。
144氏の疑問通り、老人が「〜じゃ」という時代・地方では、子供も「〜じゃ」でしょうの。
「身分役職で言葉は固まる」にも「芝居などで使われているような馴染みのあるもの」にも、
「うんうんうん」とうなずきましたです。
年代別セリフの見た目@自分の場合は、
子供の喋りはひらがなで、年を経るに従って漢字を多用しますね。
老人は難解な熟語やことわざや説教も好きですから、
そういう雰囲気的な部分でセリフを差別化しているかも。
あと、壮年は体力あるので長セリフもOK。老年は「 」内を短めに、、かな。
うぅむ、152で名前を入れ忘れていた事すら気にしていなかったべ。
健忘症だべ。まずいべや。話言葉っちゅうと方言で押し切る手も
あるべな。知名度の低い方言ほど使えるかもしれないべ。ホラ賞で
短編の「ぼっけえきょうてぇ」が三千枚を超す大作を破ったのも、
岡山弁を前面に立てたのがきっと新鮮だったんだべ。そう言えば
誰かが名古屋弁の信長を書いてたべな。標準語もなかった秀吉家康
時代、参集した東北や南九州の諸侯達はどこまで互いの言葉を理解
出来たのか、考えてみると興味深いべ。各地の方言に堪能なら喜劇
仕立てにできそうだべ。
>各地の方言に堪能なら喜劇仕立てにできそうだべ。
すまなんだ、きっともう誰かやってるべぇや。
老人に、説教や教導セリフを言う役割を自然にわりふってしまいますねえ、
グチと繰り言も多いの老人も多いだろう、とは思うものの、なんというか、
ある年齢以上でないと、なにを言っても訓戒になりがたい、といった考えが、あるのかも
しれませんねえ。
>百番百番さん
奔放に方言を使って歓談した後に、様々な互いの状況から推測しつつ決断をくだす……
のに何日もかけたところに、現代とは違う時間の流れのゆるやかさがあったのかもしれません。
(いまのイラク査察に類似したものを思わなくもありません)
通訳といった役をさずかった者の葛藤は、そのまま小説になりそうでござる。
話はズレますが「ぼっけえきょうてぇ」はこわかったですねぇ……
>老人に、説教や教導セリフを言う役割を自然にわりふってしまいますねえ、
逆に、意固地な老人に若者が説教するシーンというのも、変革期なら面白そうですね。
ん〜、実際そういうシーンがあってもいいかも、、と、ふと自作を省みて思ったりして。
セリフはページ数を稼ぐに重宝ですが、極めようとするとなかなか奥が深いですの。
将門記が読みたくなって図書館へ行きました。
で、歴史分類で「偽書・武功夜話〜」という藤本氏の新書が目に入り、
百番百番氏はこのことを言ってたのかぁと納得してきました。
ふ〜ん、武功夜話は昭和34年に蔵から突如わき出して、
史料批判もないまま脚光を浴びてしまった文書なんですね。
まぁ平家物語も史料価値が認められる部分も多いんですが、
源平盛衰記あたりの異本になると荒唐無稽なホラ話も多いんですよね。
#鵯越で重忠が「馬をいたわってやろう」と背負って降りたとかさー。
でも昔は盛衰記が史料価値が一番高いとされていたようで、
それを基に吉川・新平家なんかも書かれているようですの。
海音寺も、盛衰記が史実という前提で評伝を書いてますし。
「作家は史学者じゃないし、、」というのが自分のいつもの結論でおま。チャンチャン♪
>>各地の方言に堪能なら喜劇仕立てにできそうだべ。
>すまなんだ、きっともう誰かやってるべぇや。
きっと誰かもやっていると思いますけど、自分も、
京都の為政者たちが田舎ものをバカにする平安時代が書きたくて、
関西弁と関東弁、東北弁、信州・東海弁(?)が交錯するのを書いたことがありまっせ。
でも特に東北弁は、いわゆる標準語のルビを振らないと読者にも通じない気がして。
#「け」と書いて「食え」とルビを振るっつーのも、、、。
それにどんなに方言を調べたつもりでも、現地人からすれば完璧とはいかないでしょうし。
結局なんちゃって方言で「らしく」するに留めて、書き改めてしまいました。
方言も奥が深いべや。
朝っぱらに窓の向うが大雪だったりすると、家から出ずに、部屋でぬくぬくと背中をまるめて
小説を書いたり読んだり考えたりしていたい誘惑にかられますな。
昨晩は、とても相性が合う小説サイトを見つけ、うれしいやら、面白いことが
腹ただしいやらでモニターの前で百面相をしていたんで、よけいに強くそう
思いました。
時代小説ではなかったのですが、
読みふけってしまう小説に出会うと、小説というメディアそのものに
惚れ直しますねえ。
サイト小説の場合、書き手は自分の嗜好に
シンパシーを覚える読み手をターゲットにしていることが
多いと思うので、自分にすぱーんとヒットすると恋に落ちるように夢中になって
しまうのかもしれません。
また、不特定多数を対象したときにはし難い、
特殊な用語の説明を省略したり簡略化したりできることが、テンポのよさに
繋がっているのかな、とか考えてみたり。
歴史・時代小説の場合にも同じことがいえて、これまで、不特定の読み手も
引き込もうと力んでいた自分の意識をちとゆるめてみようかな、と
半年前ぐらいに考えたことをまたむしかしてみたり。
自分の小説スタイルといった、ちと気恥ずかしいことを考えるには、雪の降る夜は悪くないですな。静かで。
平安後期さんは、とうとうあの本を読んでしまっただか。
おらがあれほど読むなって逝ってなかったのに……。
あの本を読んだ者は、あの本を読んだ者はぁあああ! はぁはぁ……。
ちょっと逝ってみたかっただけだべ。すんまそん。
近頃、些事にかまけてばかりであんまり良い小説を読んでないべ。
サイト小説だべか。今度おらも見回ってみるべ。
蔵ではなくベルリンからすごいものが発見されて、来年に公開されることに
なる、と聞きました。
文化二年の日本橋近辺の雑踏を描いた絵巻で、なつかしいウォーリーをさがせの絵本よろしく
2000人近い人々の様子が見られるというからうきうきです。
なんでも、手習い所(関西でいう寺子屋)に通うために机を運んでる親子や、牛車や車椅子も
描かれているといいますから、江戸東京博物館が上質のパンフレットを作ってくれることを
期待してやみません。
先日、知人にすすめられた「名作」を読んでみたのですが、イマイチ盛り上がらないまま読了してしまいました。
個人のバイオリズムといったものもあるのでしょうが、なかなか万人向けの名作というのは
ないものですねえ。
>>153 参考になります。ありがとうございます
やっぱり皆さん深いところまで考えてるんですね。
>老年は「 」内を短めに
さっそく真似することにしました。
>>151 >前・中・後期の風俗の違い
調べはじめましたが、田舎の農村はなかなか掴みづらいですね。
衣食住の資料を眺めていると、昭和の初めまで江戸時代が続いているような感じもします。
戦火のベルリンを生き残っただか? 驚きだべ。関ヶ原、大阪落城、洛中洛外……。
ぱのらま絵師達の技術には圧倒されるべや。すぺしゃるにしてNHK辺りで是非、
放映して欲しいべな。閉ざされた人達の間だけだども、昔はああして物事の様相を
語り伝えてたんだべ。現代でもああ言う感じで年毎の流行をぱのらま絵にすると
おもしろそうだべ。最近読んだ本に、江戸時代の絵草紙を購入して変体仮名文字を
読解して風俗を読み解くべしと書いてあって少し鬱だべ。
「案ずるな、峰打ちじゃ」とのたまわれた挙げ句、鉄棒でしばかれた気分だべや。
今年も迷った挙げ句、ふぃりっぷもりすのかれんだぁ基金に申し込んで来たべ。
一口二千円で、来年のかれんだぁが送ってくるだべ。飛脚印の運ちゃんが持てる
運転技術の限りを尽くしておらんちの前までとらっくで乗り入れて運んできてくれるべ。
大通りに停めてから手持ちで来てくれた方が楽で早いのに。
海外の美術館にある日本美術を日本で集めた金で修復しようっちゅう基金だべ。
仏蘭西のぎめ美術館の日本部も日本政府が出資したそうだべ。何か釈然としないべ。
狐につままれた感じだべや。しらひとはおっかないべ。
>163
おらとこはまだ楽市楽座が来てねえべ。室町時代の惣が二十一世紀まで続いてるべ。
おらは何も考えない方だけんど、あんたも名前付けて居着いてくれると有り難いべ。
165 :
名無し物書き@平安後期:02/12/14 23:58
江戸時代の浮世絵などは、海外に流出してしまったものも多いらしいですね。
輸出された湯飲みの包み紙が、写楽や歌磨呂だったりしたとか、、、。
ベルリンってことは、ゲーリングコレクションがらみかしらん?
>>前・中・後期の風俗の違い
>調べはじめましたが、田舎の農村はなかなか掴みづらいですね。
開けた農村と、山奥の農村ではまたかなりの違いもあるかと思うです。
木曽の山奥などでは、平安時代の言葉が今も訛りとして残っているらしいです。
新しい情報が入ってこなかった、閉鎖性が強いということなんでしょうね。
>あの本を読んだ者は、あの本を読んだ者はぁあああ! はぁはぁ……。
呪いのビデオならぬ、呪いの新書だべか。
うーむ、訛りとどもりは感染るべや。
>今年も迷った挙げ句、ふぃりっぷもりすのかれんだぁ基金に申し込んで来たべ。
そんなものがあるんですか。迷っても参加するあたり、偉いすね。
歳末助け合いでオバチャン達が駅前に並んでペチャクチャ喋くってるのを見ると、
募金する気なんてサラサラ起きんす。
っつーか、こっちが募金してもらいたいくらいだい。増税をくらう低所得者に愛の手を。
ベルリン東洋美術館所蔵で、入手経緯は不明、ということですね。
しかし個人所蔵の逸品(珍品)も世界には多いのでしょうなあ。
いっそ金持ちになるなら、そういう
物をやりとりするくらいの大長者になりたいもの。獅子座流星群にがんがん
願いをこめてみようかしらん。
>変体仮名文字を読解して風俗を
黄表紙や洒落本に触れて、セリフまわしや発想を学ぼう、とやっていても、
なんというか、もう小説を書く余裕がなくなるくらい深淵で、眺める程度といった
ところですねえ。研究者がまとめた本を読むほうが理解も早い気がしますし。
義父が、古文書を現代語訳するサークルにはいっていて、村の起訴状といったものを
題材にしているのですが、原本の写しを見ているだけで、これが文字なのか絵なのか
わからんくなってくるあたり、自分は古文書とずっと向きあうのに向いていないようです。
>田舎の農村はなかなか掴みづらいですね。
モデルの村を固定して、それを下敷きにしてしまうのがいいかもしれませんね。
俺が住んでいるところも昭和にいたるまでずっと村でしたから、図書館の郷土資料は
農村の情報でいっぱいです。華々しい事変とはかかわっておらないのですが、
位置的に、近藤勇らが出稽古にやってきていてもおかしくはないかな? とか妄想してみたり。
来ていたとすると、江戸期から続いているあの寺で茶の一杯も飲んだかもしれない、なーんて。
そこに村の腕自慢の亡八者がちょっかいをかけたりして、とか……なーんて。
負けて助っ人を連れてきて、それが千葉道場を破門になった敏捷な剣を使う男で……なーんて。
夏祭りの夜に人知れず対決したりしちゃったりして……なーんて
う、こんな夜中に目が覚めてしまっただべ。
今年、おらの地区のてれびはどこも忠臣蔵やらなかったべ。
吉良市が討ち入りで死んだ二十三人?の史跡を新調したそうだべ。
四十七士は百人を超す警護の者を相手に死者も出さずに芸術的な
いんどああたっくを完遂したのだとばかり思ってただが。
本当に二十三人しか警護の者がいなかったのなら話が大部違うような。
うぅむ、新聞記事だけだと良く分からないべ。
田舎の農村と言えば、姥捨て山の楢山節考?は騙りだっちゅう話を読んだ記憶が。
ふかしねたばかりだな、おらのすれは。いかんべいかんべ。どうもああ言う本は、
一度読んだら忘れられない魔力のような説得力があるべ。あれも嘘これも贋。
そのうち本当の物なんてなくなってしまうべや。じゅげむじゅげむ後光のすり切れだべ。
資料に竿差したまま流されっぱなしだな、おら。創作創作っと、はぁ。
山村は飢饉に弱いだが、林業で賑わってると結構豊かだったりするそうだべ。
それが原因で逐電する羽目になった近藤は新撰組に入って京へ上り、
東言葉と都言葉のすれ違いから大変な目に……なーんてだべ
凄い訛言葉しか喋れなくて誰とも話が通じずに些細なことでいつも刃傷沙汰に
なってしまう人斬りと呼ばれる男がいて、新撰組と大立ち回りを……なーんてだべや
168 :
名無し物書き@平安後期:02/12/16 20:57
#風邪引いて 欠勤すれど 2ちゃんかな
鎧の写真集を見ていると、確かに個人蔵も多いですね。
でも大抵は保存状態がイマイチで、このまま朽ちていく鎧が哀れじゃ、、、。
古文書も読めませんが、変体和漢文も解読困難ですわなぁ。
漢字ですから、文字を追っていればなんとなくの意味は判るんですが、
国文学の学者さんが訓読にしてくれて、初めて「読める」という感じです。
でもそんな資料との格闘がまた楽しかったりもしますし。
>凄い訛言葉しか喋れなくて誰とも話が通じずに
今年の正月の壬生義士伝を思い出しますねー。
来年の10時間ドラマは忠臣蔵だそうで。
今年がとても良い出来だったので、来年も期待しておりますです。>テレビ東京
#もしかして東京ローカルなので百番氏は見られないのかな???
169 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 20:57
城や歴史館の硝子箱に入ってる鎧はきれいに手入れしてあるけんど、
入場料百円程度の神社の宝物とか、奉納鎧を剥き身にして埃かぶりっぱなしに
してある所もあるべや。ああ言うのを見ると心が痛むべ。華族が風呂の焚き付けに
使っていたのが定家直筆の古文書だったとか、痛い話を読んだ事もあったな。
もったいないべ。
けーぶるが来てくれたおかげでてれび東京系列も見られるようになったべ。
その昔、映りを良く出来ないかと電気屋に相談したら裏庭に十めぇとるの鉄塔を
建てるべしと言われた事があったべや。建築基準法は?と尋ねたら、やれと言われれば
やりますと目を輝かして答えてくれたべな。早まった事をせずによかったべや。
映画黄金時代の頃は、大石内蔵助を演じるのは、とっぷすたぁの証だったべ。
今度は誰がやるのか楽しみだべ。
正月から十時間もまげ見てたら暴動が発生するから全部は見られねえけんど。
#風邪はポピュラーながら、辛いですよねえ。俺も先日にかまされましたが、お互いこの冬に二度とは
かかわりたくないですのぅ。
このところ書店で、学研M文庫の平積みを見かけます。
江戸時代ものなのですが、斬人剣や某狩りといった、おどろおどろしいやら勇ましいやらな
タイトルと劇画調の表紙が並んでいて、なんというか、江戸への温度差とでもいったものを
感じます。
同じ江戸時代の深川が舞台でも、バイオレンスと非バイオレンスとでは
伝わってくる雰囲気が大きく異なっていて、
たとえば、現代の新宿を背景にしていながら、大沢 在昌と江國香織ほどの……
マターリ度の違いがあるように思うのですね。
優劣といったことでなしに、対象とする読み手の違いなのですが、
いわば江戸時代ものの二本柱として、バイオレンスと非バイオレンスがあるのだなあ、と
しみじみ感じますた。
小説としてのメリハリとして、バイオレンスに非バイオレンスの一部を、非バイオレンスにバイオレンスの一部を
味付けとして加えることは、有効だろうな、とも。
非バイオレンスにバイオレンスを取り込むことで、おおいに緊張感を盛り上げ、
予想の付かない読書体験をさせてくれるのは、山本一力がべらぼうに巧いように思います。見習いてぇ。
正月の忠臣蔵は、テレビガイドの類を見ると、旧来のイメージどうりの名悪役として
描かれているようです。
史実としての冷静な分析とは離れて、
「吉良上野介」という人物が背負った歴史的な役割としての「悪役」といったものなのではないかなぁ、とも
思ってみたりもします。
昨日の朝刊で鬼武者はりうっどで映画化、予定制作費五十億円
と言う記事を見つけて目が点になってしまったべな。
妖刀伝の二番煎じがかくも受けるとは、南町奉行所の無念いかばかりだべや。
しらひと、くろひとの着物姿が世界にまかり通るんだべした?
せめて時代考証を突き抜けた奇天烈時代劇になってほしいべ。
そう言えば、武士道残酷物語ぶぅむっちゅうのがあったべや。
目を覆うえぐさだったべ。てれび時代劇でも勧善懲悪を演出するためなら、
何しても良いのかと思う事もあるべ。
だども何か新機軸を打ち出せるかと考えると難しいべ。
173 :
名無し物書き@平安後期:02/12/20 22:52
うう、、、。今年の風邪はしつこいづら。
そのうち書こうと思ってる身心耗弱の姫の心境になってみるのも悪くないかと思いつつ、
とうとう今週はまるまる欠勤してしもーた。餅代が餅代が、、。無事に正月を迎えられるんだろか、、。
忠臣蔵はVTRに録って、リアルタイムでは多分裏番組を見ている予定っす。
10時間もTVに縛られてるのヤダもんねー。
平安朝のバイオレンス:非バイオレンスを無理矢理に例えると、夢枕獏と氷室冴子って感じですかねー。
自分の趣味とはちょっと違うので山本一力はまともに読んではいないんですが、
ものすごく精力的に書いてるようですね。
遅筆の自分としても、そのへんは見習いたい限りです。
書きたいテーマはあれこれあっても、まだまだカオスっつーか、混沌っつーか。修行が足らんです。
休めるときには休んだほうがいいんです、なに、餅は天下の回りものですし体が
一番すよ。
よくぞこれだけの連載用のネタをしまい込んでいたものだ、と感心するばかりです>山本一力
自営をやっていたのは伊達ではなく、時代小説界でのポジションや価値というものを
敏感につかんでいて、巧妙にしてパワフルに頭角を現していっていると思いますねえ。
ライバル、といった作家がでてくると小説雑誌全体が面白くなるかも、とか。
>武士道残酷物語ぶぅむっちゅうのがあったべや
そのようですね。70年代くらいでしょうか、その当時の雑誌や時代考証本などで
ときどき目にとまります。権力者の欲望によって乱される小さな幸福、というパターンを
ちょっとずつ変えただけでなんどもなんども見せられていたのでしょうから、
鬱にもなるし、また厭きられてもいったのでしょうねえ。
先日、ゴジラを観てきたのですが、山中をのし歩く姿を見て裏庭の10メートルの鉄塔を思い出しましたよ。
たぶんゴジラの脚の長さくらいはあるわけで……こういっては失礼かもしれませんですが、テレビの
画像と引き替えにするにはちと大きすぎる気がしますねえ。
175 :
名無し物書き@平安後期:02/12/22 13:17
温かい見舞いの言葉をありがとうござんす。
せちがらい渡世で、人様の情けが身にしみるぜぃ、、。
新人賞受賞してそれ1作で消えちゃう作家も多いことと、
それにひきかえ山本一力は、、を考えると、
脚光を浴びた後が本当の勝負だよなぁと改めて思いますね。
まぁ作品をどんどん書くことも大事ですが、
とりあえず今は修行中と思って、知識の幅を広げるだけ広げて、
いずれ自由自在に平安朝を遊べたらいいなぁと思います。
#「この国」について考えていたら唐突に後鳥羽上皇が書きたくなったんですが、
それよりも将門記を読む方が先なんだい。>自分
大掃除おおそうじ……と至る所でささやかれる時期なので、みっしりとした密度をもっている資料群を
前にしてあれこれ考えています。
使う頻度が高い本、というものは確かにあるのですが、問題は二次三次で使うものを
どう引き出しやすく本棚に押しこむか……部屋の壁の四面をすべて本棚に出来れば便利なものを……とか
毎年思うことを今年も妄想してしまいますねえ。
とはいえ、2000年の末尾の数字が増えていくに従って、パソ内のデータの整理に
腐心する手間が増えているのも感じます。
これを書きたい、と思ったときに参照したい本がすぐに出てこないとストレスですからねえ。
#まったくもってスレ違いなのですが、昨日、モー娘の去年のドラマの再放送をやっていました。
この企画での伊豆の踊子のドラマをとてもとても気に入っていた俺には、再放送でまるまる削られてしまったことは
残念至極。
むむ、司書の目を盗んでコピしまくった資料ぱこに隙間があるべ。いかんべいかんべ。
落ち着かないべ。おら、ぱこは、みっしりみしみしぢゃないと我慢出来ねえべや。
そうだべ、ここにうちのにゃん吉を。駄目だべ。よし、次はうちのわん吉を。
ぬう、まだまだみっしりみしみしには、ほど遠いべ。
こうなったら、ここにおらの婆ちゃんを。やや、まだ足りないべ。なら、爺ちゃんもだべ。
ああ、段々良くなってきたべ。これでおらがぱこに入れば、みっしりみしみし完成だべや。
良し、こうしてああして……。ああ、ぱこからおらがはみ出してしまったべな。
駄目だべ、おらは、おらは、あっちへ逝ってしましそうだぁぁぁ!
漸くもーりょーのぱこを読了した記念に思わずやってしまったべ。すまんべや。
後鳥羽上皇。あの人の経歴を知ると源氏も平家も可哀想になってくるべ。
誰も知らない歴史上の無名人をあんな風に演出、もとい、発掘してみたいもんだべ。
178 :
名無し物書き@平安後期:02/12/23 19:29
天皇誕生日だというのに、右翼の街宣車がおバカな流行歌を流しながら通り過ぎていった。
何だかなぁ、、、。
My documentに入っている未完を数えてみたら、15作もありました(嗤
数だけは立派ですが、殆どが起・承で止まっているものばかり。
来年はこのうちの短編だけでも、何作か完成させたいなぁ。
そのためには、読み返したい資料もあれこれありますしねぇ。
四方八方を本に埋もれて暮らすのは、まったくもって憧れの生活ですね。
#モー娘の、伊豆の踊り子はTV欄には書いてあったのに削られちゃったんですかぁ。
>漸くもーりょーのぱこを読了した記念
何を読了されたんだべかぁ。そこまで乱心するのは、よほどの大作、、??
>後鳥羽上皇。あの人の経歴を知ると源氏も平家も可哀想になってくるべ。
え。何で何で。「可哀相」という発想は如何に??
いま、ラジオ欄を見て気がついたのですが、今晩の22時15分から
NHK第一で「いま、時代小説が元気」という番組をやるようです。
時代小説の解説でお馴染みの縄田一男が出演するとのことですから、まあ、
来年の武蔵もからめて「いま」を語ってくれるのではないかな、と期待します。
#そうなんですよ、ひどいやTBS!
書きかけのものはときどき読み返しておかないと、どの資料とリンクしているのか? とか
どの説をとっている資料を下敷きにしているのか? とかをすっかり忘れてしまう気がします。
要検索の意味で赤文字に変えてあっても、なにを再検索しなきゃいけないのか
まめに覚いだしていないと、資料を漫然と読んでしまって小説にフィードバックされず、
未完ものがいつまでも未完という悪い循環が……
>漸くもーりょーのぱこを読了した記念
おそらくは京極夏彦の……、ですね? みつしりみつしり。
ああ、夜更かしして錯乱した挙げ句、後白河と後鳥羽上皇を取り違えていたべ。
おら、日本史零点だべ。もうだめぽだべ。すまんこってすたい。
もうりょうの筺は、9さんのおっしゃるとおり京極ものだべ。
売れ筋研究で読んでみたべな。乱歩系のみすてりだったべ。
う、らじおは小樽べんじんの話になってるべ。聞きそびれてしまっただか。残念だべ。
181 :
ジョン・スミス ◆AIWOEVCG6U :02/12/23 23:52
,,..--―-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/, -----、.ヽ, / 京極夏○ |
| i_,,,,_ __゙l | | ファン逝ってよし |
,!、i'゙-‐-: '-、|/ / _______/
/'') ..., '‐-‐、.j  ̄ ̄
/ ,‐!::...`'''''''`ノ
_,,,l ;! ::|ヽ、二 イ
, -‐'゙゛ i::.. | .ヽ/;ヽj!`‐-、_
l ノ::. .:|、 .ヽ,:ヽ| <゛~ヽ、
,:''`` ''"゙.|;;:‐''゙|.ヽ、 ヽ;::| / .|゙l
,: ヽ::il;;! ヽ、ヽ| / | :|
i o゚ :`;''゙ ヽ| / | .|
i ..:::::,:::'::::: . |゚ |,,;:->、
`.、__;;/:::::::::: : | !''" |
i ::.:::: : | | .|
| |゚ / |
去年も書いたような気もするけれど、平安時代の巷にはまだキリスト教は伝来してないのぢゃ。
故に拙者にはバテレンの祝い事など関係ないのぢゃ。、、、なんちて。
ものすごくショックなことがあったので、今日は乱心して独り言をほざきに来ました。
この秋に、流鏑馬を見に行ったついでに藤沢で途中下車し、
義経を祭神として祀ってある神社にお参りしたことがございました。
そこで目にした、紫色の織りが綺麗なお守りがすごーく気に入りまして。
キーホルダーに付けて毎日持ち歩いていたのに、
さっき帰宅して玄関の鍵を開けようとしたら、なななななないっ! お守りがないっ!
うっそーん。どこで落としたのでごじゃろうか。ショック大ー!!!
今年の初詣はどこに行こうかなー、なんて考えている折りも折りだったので、
これはこの神社に「初詣にも来い」と呼ばれているということなのだろうか、、、。
今年は鶴岡八幡宮が第一候補だから、こことそこを初詣のハシゴしたら、
なんか頼朝と義経がケンカして厄年になっちゃいそうじゃんねぇ、、、。
嗚呼、確かに失せ物は辛いですよね。
ましてやお気に入りのものであれば……
でも、初詣にも来てくれ、という啓示というのもありそうな気がします。
というかそうでしょう。
もう来週は元日ですしねえ。……頼朝と義経が御利益を競い合って大ハッピーが
舞い込む一年になるかもしれませんぜ。
(といいつつ、ごめんよ、お守りの失せ物、は短編の導入に使えそう……と思ったことを告白しておきます)
ラジオは、山本一力もゲストで出ていて、江戸ものを書くときのスタンスといったものを
聞けて、大収穫でした。
作家のエッセイでもそうですが、創作秘話、という話題は、とてもいい発憤材料になりますねえ。
>おら、日本史零点だべ。
俺もつい最近このスレで、源氏物語・零点なことをしてしまったので、赤毛ならぬ赤点同士同盟ですね。
184 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 22:27
現在、まだメモ書きの段階ですが和風ファンタジーの作品を練っています。
簡単に言えば平安期の律令制政府と室町時代の幕府体制の二国プラスアルファの戦争を描いたものです。
話を理解しやすくするためにも役職の統廃合や名称の微妙な変更を行おうと思っているのですが、
それぞれの役職の背景を深く考察せずに、たとえば語呂をあわせるためだけに名称を変えたりということを気軽に行ってもよいものなのでしょうか。
185 :
名無し物書き@平安後期:02/12/25 23:27
夕べは脈絡もなくレス書き捨てで、すまんこって。
風邪から何とか社会復帰したばかりだというのに、残業させる鬼のような会社っつーか、
仕事がたまってるのは自業自得だっつーか、、、。ああ、時間の余裕がない、、。
>頼朝と義経が御利益を競い合って大ハッピーが舞い込む一年になるかもしれませんぜ。
それイイ!! その発想で、ぜひとも来年は良い年にしたいと思います。
こんなことでもヒントになるなら、エピソードの引き出しに入れておいてくだされ。>失せものネタ
後白河と後鳥羽の錯綜なら、「可哀相」も納得納得。
でも後白河は「策謀家」というより、ただの行き当たりばったりだと解釈してる拙者でござんす。
京極の話題についていけないあたり、最近の小説を読んでないってことがバレバレですな。
乗換駅にある書店で探してみたけど、ハードカバーはあまり置いてないんすよねぇ。ちぇ。
>おら、日本史零点だべ。
あては日本史が苦手で、ハナから科目選択しなかった口どす(哂
>184
具体的なことが書いてないので判らないけど、統廃合してしまうと、
「その役職は平安時代にはない!」「室町にはない!」ってツッコミが入りそうな気が。
「それぞれの役職の背景を深く考察」してからの、知識武装が必要かもしれませんね。
でもまぁそんなことに囚われずにファンタジーに徹するなら、
面白いテーマだと思いますので、ぜひ練り上げてみてくだされ。
186 :
横レス ジョン・スミス スンマソン ◆AIWOEVCG6U :02/12/25 23:34
京極夏×ファン逝け
う、京は、えぬじぃわぁどだったべか、あんち検索を呼び込んでしまっただか?
すんまそんだべや。次は話題の山本一力を読んでみるべ。
流鏑馬は、おらも一度だけ見に行った事があるべ。満員電車並の人混みの中で三時間待って、
そふとくりぃむさ持ってはしゃぐ馬鹿っぷると暗闘を繰り広げながら見た覚えがあるだ。
あれを見ると騎馬戦不可能説や騎馬軍団無かった説に疑問を感じるべな。
徒歩で騎兵に相対する恐怖をひしひしと感じたべ。確か鶴岡八幡宮も成人式あたりに
流鏑馬をやってたような。おらも旅先でお守りで持っていたせるくるを失くした事があるべ。
哀しかっただが、きっとあれは身代わりになって旅先の難から守ってくれたんだべや。
>184
設定を見ると源平とか足利とか色々想像出来て楽しそうだべ。助言出来る程、役職の知識はないべ。
言われるまでもない事だろうけんど、きゃらと役職の数には気を付けた方が良いと思うべ。
枚数増えすぎると後々つらいべ。おら、作り話は結局、どらまの勝負だと思うべ。
おもしろいなら設定は何でもありだべ。長島監督が関ヶ原逝ったりする本もあったべ。健闘を祈るべや。
池宮彰一郎の「遁げろ家康」が司馬遼太郎「覇王の家」との類似箇所がある
ということで絶版・回収されて……
怖いなぁと思いました。
既存の作品や作家から歴史観の影響を受けることは、当然のようにあるでしょう。
また、そうであっても換骨奪胎し自分の文章として
記述できる作家であろうと信じているスタンスで感じることなんですけれど、今回のように
引用と言ってもいいほど類似していることは、コメントで出されたように「メモが
混じった」という事が真相だと思うんですよ。
俺も、心に響いた小説の箇所はパソに落としているし、思想だけでなく描写も参考として
書き写しているわけなんですが、
もし、それらを、自分の内側から閃いたものなのかどうかを失念して発表してしまったら、
「盗用」とされるのだ、という現実が、とても怖いんですね。
既存の作家からの影響は、用心に用心を重ねて、きっちりと別に取り残しておかなければなぁ、と。
……こう書くとあたりまえのことなんですが、無意識に他人の閃きを
自分の閃きと置き換えてしまうことは無い、とは言い切れないことを
見せつけられた気分ですわ。うーむうーむ……
>184
商業誌であれ同人誌であれネットであれ、小説を書くうえで、なにが辛いといって
一番は「無視(スルー)されること」だと思います。
そして二番目は「矛盾やミスを指摘されること」かな、と。
日本の史実を下敷きにした場合、
>語呂をあわせるためだけに名称を変えたりということを気軽に行
うと、そういう小説を読む嗜好の人たちからは、がしがしつっこみが入って
くるんじゃないか? と思いまする。
史実上の役職に似ているが違う、架空でもこの役職はあってもおかしくはないのだ、いうような
重々しく理屈付けをしておいたほうが、異世界の説得力やディティールも増して、最終的には
効果的かつ楽かも、とか……
読み手のこだわりがかなり強い、のが歴史・時代小説だと考えているので、
上記のお二人があげられた「知的武装」と「どらまの勝負」の両輪を意識することが、
凄い武器になると思います。
皆様、ありがとうございます。
今のところは当時の風俗や政治体制を推し量る為、宇宙皇子や光瀬版平家物語を読んでる最中です。
これが終わったら太平記を読んで……と、まずは周辺知識を固めていこうと思います。
律令制の左右弁官や左右大臣などはその存在を疑問視していたのですが、それなりに意味があったのだと知って驚きました。
もしかしたら古代中国の律令制にあたってみることになるかもしれません。
東北の蝦夷や朝鮮からの渡来人たち、なんてのが第三・第四勢力になったらなあ、なんて壮大なことも視野に入れているので、
資料だけで部屋が埋まることになるやも知れません(汗
190 :
名無し物書き@平安後期:02/12/27 23:50
池宮家康は発表当時「家康像の新解釈」などと結構評判になっていたと思うんですが。
絶版と聞いて「何だかなぁ」と思いつつ、9氏の解釈に「そういうこともあるのかなぁ」とも思いつつ。
自分の文体について改めて考えさせられるところですね。
ただ自分の場合は、自分の文体と他人の文体は明らかに自分の中で区別がつきますし、
いくら傾倒している作家や歴史学者の文章であっても、
まんま引用するようなことはないと思うので、、、。うーん、、、。
自分の場合「怖い」といえば、「この知識の根拠はどの書物だっけ?」が明確に思い出せずに、
参考図書として明記しないという失礼をしてしまいそうで怖いです。
もしくは、おおもとの書籍名じゃなくその孫引きの書名だけ挙げてしまうとか。
絶版になるような致命的なミスではないにしろ、マナー違反ですよのう。
以前見た「どすこい」の装丁は強力でしたな。同じ「彦」でも、彦の会は好かんですが。
鶴岡八幡宮の流鏑馬は4月と9月に行われておりますですよ。
拙者が好きなのは武田流で、主に関東近郊で流鏑馬を奉納してますが、
小笠原流は北は東北・南は九州まで全国で多岐に渡り披露してるようです。
いやぁもう1回見に行っただけで、虜です。馬の疾走感がカコイイす。
>長島監督が関ヶ原逝ったりする本もあったべ。
わお。面白そうですな。
>東北の蝦夷や朝鮮からの渡来人たち、なんてのが第三・第四勢力になったらなあ、
おお、構想を練るだけで一生ものの作品になりそうですね。頑張ってくだんせー。
192 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/27 23:51
京極○×の作品が近所の本屋にあった。
背表紙が汚かった。
なぜならみな、あまりの分厚さが気になって
パラパラとページだけめくるからだ。
私もその一人。
193 :
神 ジョン・スミス 降臨 ◆AIWOEVCG6U :02/12/27 23:55
京極ファンは魍魎の箱入ってしまえ!!
>史実上の役職に似ているが違う、架空でもこの役職はあってもおかしくはないのだ、いうような
重々しく理屈付けをしておいたほうが、
そうそう。9氏のレスで思い出したですが、もし自分が184氏のそのテーマで書くとしたら、
「おぬしの役職は室町にはないはずだ!」と登場人物自体にツッこませるかなー、
なんて通勤途中に思いました。いや、何せドタバタなもんで、自分の作風は(哂
195 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 00:34
このスレのレベルは高いな。
ふらっしゅ板の紅白ふらっしゅ合戦、始まったべ。おもしろいべ。
ついでに、ふらっしゅ版探検してきただか、何でも無いような文章でも音と映像がつくと、
涙が滲んだり大笑いしたり。最近、乾いてたんだべなぁ、おら。
人気AA投票とか、よその板の年越しは色々いべんとがあって楽しそうだべや。
創作文芸版総出とは言わずとも、歴史時代小説スレだけでも何かいべんとやってみたいけんど……。
大統領のみすてり時代劇版とか良いなぁと思うけど、文章晒したら荒れるべなぁ、創作文芸版は。
例の盗作の話だか。おら、時々、自分の描写が昔読んだ本に似てる様な気がして怖くなったりするべ。
確認してみたら思い違いで良かったと言う事が度々だべ。新機軸と思って張り切っても、
とっくに既出なのじゃないかと疑ってみたり。入賞経験がないっつうのは、はぁ……。
図書館に逝ったら小説の棚が穴だらけで山本一力、借り出せなかっただ。
巣ごもり読書でみんな本読んでるんだな。残念だべ。
鶴岡八幡宮は四月と九月だか、思い違いだったべな。おら、ひとりぼんくらぁずだべ。
長島監督の本は確か、志茂田カゲキ氏の本だったかと。
余りのいんぱくとに読まなかっただが、今にして思うと読んでおけば良かったと、
ふと思ったりしないこともないこともないべ。直木賞の御威光って凄いなぁ、だべ。
ひとりぼんくらぁずの仲間に入れてたもれ。
新聞のTV欄は今朝ちゃんと見たのに、壬生義士伝の再放送があることを見過ごしたぁ〜。
新品のテープに改めて録画したかったのに〜。
帰宅して今気がつきました。くくくくく悔しい。
198 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 18:26
う。テーマは面白そうですけど、カゲキですかぁ、、、。
教えてくれてありがとうございやんした。
やっと常時接続にしたですじゃ。
未だにダイアルアップ接続でチマチマと書き込んでたですが、これでやっと文明開化の灯が。
んで、ギコナビをダウソしたついでにあちこちを見回っていて、
壬生義士伝が正月にハイビジョンで再放送すると知り。やったぁ。
ついでに映画版の壬生義士伝のサイトを見に行ってみたです。
予告編を見ただけで、ボロボロ泣けました。百番氏同様、乾いてたのが潤された感じです。
映画館で見てみたいけど、街へ出る際には涙でグチャグチャになりそうで怖い、、。
http://www.mibugishi.jp/flash/index.html
↑書き直したら名前が消えちまったぃ。平安後期でござんす。
壬生浪の話は原作を読んでから映像を見ようかと思いつつ、全然読まなくて、まずいべな。
浅田ものは、やくざ講座しか読んだ事がないから、浅田節は実のところ良く知らないべ。
それよりこの借りてきた本を片づけてしまわないと……。
さっき、NHKのCMで秀吉に刃向かった知られざる東北の英雄と言うのをやってたべ。
おらも来年こそは何とか無名きゃらを発掘してみたいものだべ。
201 :
名無し物書き@平安後期:02/12/30 23:28
あ。100番に続き、200番もgetですな。
先人の手垢のベッタリついたキャラを新しい色に染めるのも大変ですが、
無名キャラの発掘というのも難しそうですねぇ。
みっしりみっしりが妙に気にかかって、買い物ついでに本屋へ寄ってみました。
ミステリーの棚は何つーか、やたらとおどろおどろしいですねぇ。
来年は江戸開府何百年とかで、一画に江戸のコーナーができて本が平積みされてました。
三省堂には例の絶版がまだ置いてありましたな。
筒井康隆訳の「悪魔の辞典」を見つけ、パラパラとめくってみましたが、
翻訳じゃなくて著作と言ってもいいような出来でした。そのうち読んでみようっと。
三夜連続でボロボロのグチャグチャに泣きました、壬生。
1回見てるのに何でまた同じところで泣くかなー、と思いつつ。号泣。
浅田節はこれでもかとクサいそうなので、読むべきか読まざるべきか、、。
昨年末とかはマターリと二人で回してたこのスレですが、
百番氏が居着いてくれてだいぶ活気づきましたねー。
イベントは、人様が芸をしてくれるのを見るのは楽しいけど、
己に芸を求められるとチトつらいかなー。
3題話やってる人たちのようにポンポンと書ける性質じゃないもんで、、、。
いやいや、こちらこそ新参がずうずうしく居座ってしまって面目ないべや。
それはそうと二百番も獲ってただか。気付かなかったべな。
筺は、しりぃずものだから女から読んだ方が良いかもだべ。
後味の良いみすてりぃなんて滅多にないから嫌いな人、多いべな。
好き嫌いはともかくとしても、めふぃすと賞の発端となったつういわくは大したものだべ。
いべんとの話はま、しゃれだから気にしないでけれ。
映画化のおかげで壬生浪借りるの大変そうだべ。予約でも入れてみるべか。
九千年も前の漆製品が数万点の関連資料ごと灰になってしまったべ。
今年も毎月のように新しい考古学の発掘にゅうすがあっただか、
最後の報せは戴けないものだったべや。
来年こそは、蔵や襖の裏張りから新資料が……じゃなかった、
来年こそは、入賞だべ!
壬生義士伝は、ニュースタンダードとして長く長く上演されるようになってほしい
名作ですよねえ。
映画でもお芝居ででも、演技派の役者が挑戦し続けていって欲しいものです。
なんというか、あらためて「小説を生み出す意義」や「小説が発揮する力」といったものを
教えてくれましたねえ。ありがとう、先輩! と言いたいところです。
無名キャラの発掘……
と似て非なるというか一脈通じるというか、俺の場合は、新鮮味のあるキャラの創造、ということに
なろうかと思います。
個人だけではなく脇を固めるキャラクターと関係も含めて新鮮味を出すことが重要、であろうかなと
考えを巡らせつつ、カレンダーに、仮想の締め切り日に○付けをしたりしていますな。そりゃもう
どこの流行作家先生やねんというスケジュールで、こりゃ、人には見せられねえや。
>百番氏が居着いてくれてだいぶ活気づきましたねー。
激同
>入賞だべ!
激同
今年もこのスレにはお世話になりました。
来年もお世話になります。
というか、明日から早速これまで通りよろしくお願いしますね〜
204 :
名無し物書き@平安後期:02/12/31 19:25
あと数時間で除夜の鐘ですねぇ。街から人が消えて、何だかしんみりして、
大晦日なんだなぁという実感がわいてきました。
しかも関東地方は今夜から明日にかけて雪だというじゃないですか。
新雪の元旦なんて、自分の記憶にはないなぁ、、と思ったら積雪は44年ぶりだとか。
この頃の三味線ブームに浮かされて、今日は久しぶりに紅白を最後の方だけ見るつもりです。
明日は小栗(地上波だと壬生の余韻と重なってしまうだ)、あさっては忠臣蔵、その次はまた壬生。
年末年始はこたつでミカンを食べながら、TV三昧となりそうです。
こちらこそお世話になりましたぁ。皆さま、来年もまたよろしくですです。
#でも、つーか、ほら、旧暦で生きてるあちきの元日は2月朔日なんだってば(哂
あけましておめでとうございますだべ。
旧年中は色々とお世話に云々、今年もよろしくかんぬんだべや。
今年のTV始めは、すぅぱぁ歌舞伎の三国志だったべな。
水は出るわ、空飛ぶわ、舞台技術の発達には目を見張るものがあったべ。
百人近く出演していたような気が。あんな大規模公演をてれびで見るのは楽しいべ。
さぁて、今年も創作がんばるべな。
206 :
名無し物書き@平安後期:03/01/03 00:48
とりあえず新暦で、謹賀新年! 賀正! 今年もよろしゅう!
結局、初詣は白幡神社巡りにしました。
義経合祀の白幡→鶴岡境内の白幡→頼朝墓所の白幡にお参りしてきました。
あわよくば鶴岡本宮も、、と思ったんですが、階段が人で溢れてて諦め、、。
念願のヨモギそばは休業してました。3ガ日くらい営業してるかと思ったのに、、。
帰宅したら、新年早々「ガーン」な出来事が。
留守録した忠臣蔵が、デッキの調子が悪くて2〜3部がパァ。ショーック。
はぁ、年末の再放送に期待します。
明日はNHKで信長もやるんですね。すーぱー歌舞伎も一度見ておきたいすねぇ。
あ、そうそう。大晦日はFLASH板で楽しませてもらいましたよー。
夜中にもかかわらず「除夜の鐘」で大笑い。
「飛びこむ紅白イイ!」は頑張ってもなかなか5000点をクリアできず、
夕べやっと6900点までいきBOSSに会うことが出来ました。
あああ、こんなレトロなゲームにハマるなんて、、、。
はぁ、やっとこさ繋がったべ。るぅたぁを入れてから接続の調子が悪くて悪くて。
>「小説を生み出す意義」や「小説が発揮する力」
良い言葉だべ。
おら、ふらっしゅ版探検のおかげで、でぃすくくりなっぷの習慣がすっかり身に付いてしまっただ。
例の音頭の完成版を見てから、あの音頭が耳に残って仕方ないべな。
鎌倉には、よもぎ蕎麦があっただか。食べ損ねただな。
おらも京都で一本うどんを食べ損ねて、悔いが残ってるべ。
茹でるのに小一時間かかると言われて、おらは待っても良かったんだけんど、
うどん屋で一時間も待ってたら家族が暴動を起こすべな。今にして思えば、だべ。
例の音頭はスレの杜がよくコメントしてましたが、最近はあのサイトも更新してないすねぇ、、。
ヨモギ蕎麦は別に有名店でも何でもなく、ガイドブックにも載ってない店ですが、
「食べたい」と前々からこのスレで個人的に騒いでいるんすよ。
自分はまだありついてないんですけど、9氏は湘南巡りの途中で召し上がられたそうな。
その土地のおいしいものを食べるのも、史跡巡りの楽しみですよね。
「信長」の終盤は映像が暗すぎてTV画面に部屋の中が反射してしまうので、
電灯を消して見てたんですが、最後は「オカルトかよ、おい」って感じで、ゾゾゾゾゾ。
とりあえず明日の秀吉も見なくっちゃ。
今日の池宮平家。数十騎で平家の御座所を強襲した義経が反撃に遭い、
自分を庇って死んだ部下を弔いにお寺に駆け込んでしまっただべ。
うーん……。
鎌倉では江ノ電に金髪顔黒の車掌さんがいたのがおもしろかったべな。
さぁふぁやってたんすけど、もう居着いちゃいましたって感じだったべ。
おら、てっきりらーめんに秋刀魚が入ってるかと思って、
サンマーメンなるものを食しただが違ったべ。食べ物道は奥が深いべや。
元寇の時、蒙古軍も待ち合わせのために夏の洋上で一月も待たなくて、
そのまま鎌倉沖まで押し出して上陸作戦さ敢行してたら……。
何か蒙古は神風に負けたのではなく、四角四面の官僚制で自滅したような気がするべ。
信長の最期は良く分からないだけに色々な表現があるだべなぁ。
首は見つからなかったとか、いや、獲ったんだけんど実は訳ありで、とか。
浪漫だべなぁ。
嗣信最期だすな。その次は那須与一の扇の的ですかの。
京都のにしんそばの印象が先立つだけに、
この五目あんかけそばのどこが秋刀魚やねんっ!と思いますよね、サンマーメン。
京都といえば、洛匠の抹茶わらび餅が食いてぇなぁ〜。
3日続けて戦国を見ると、さすがにもう「お腹いっぱい」って感じだす。
だから今日の「家康」は、録画しつつのながら見〜。
「秀吉」の渡信長はカコヨカタですのー。かっこよすぎて、役柄との違和感もありましたが。
本能寺に至るまでの光秀の心理描写がいい感じでござんした。
賀正でございます。
初書き込みでございます。本年もよろしくよろしく。
ビデオデッキがトラブルった……だけなのに、初春の映像特番にはすべて
関われずに過ぎ去ってしまいました。この後の武蔵にかろうじて、というところです。
信長秀吉家康の三連発はいい企画でしたけどもねえ(残念)
八幡宮のよもぎ蕎麦屋、おお、懐かしい。でも舌が思い出します、これはおすすめです。
おお、9さん、あけおめだべ。おら今年の正月はすっかり、ふらっしゅ動画にはまってしまっただべ。
かーずSP、勝手すぎだYO!!、イイアクセス、デジスタをお気に入りに追加してしまっただ。
おもしろいべな。うーん、このOっぱいまんの唄の写真、本当にもぉ娘だべした?
おらのびでおも正月のNHK録画が全滅だったべな。何が起こったんだべか? おっかないべ。
三昧?麺をサンマーメンとカタカナ表記で幟を立てて、観光客を釣るあの店の親父、なかなかの釣り師と見ただ。
幟にひっかっかってのれんさ潜ったら“さて、おまえはまた騙された訳だが”とか書いてあったらおもしろいべと言ってみるてすとだべ。
鎌倉にはまたいつか行ってみたいべな。
おら、抹茶わらびは高台寺の通りの茶店で食べただが、おら母曰く昔より量が減ったと……。
その土地にしかない食べ物を食べるのは何とも楽しいものだべ。それが喰い損ねた日には何とも悔いが残って。
池宮平家上巻、醜聞にも負けず、らんきんぐに入ってただ(日経調べだから当たり前だか)。御大強しだべ。
(^^)
あけましておめでとうございます。
まさか「江ノ電」などという単語を目にするとは思いもよりませんでした。
私のうちが沿線なんですよ。
閑話休題。
31日、自転車で海岸沿いの国道134号線の車道を(車が少なかったので)走っていました。
直前に読んだ小説からアイデアを得られたので構想を練りながら自転車をこいでいたら、みごとにこけてしまいました。
車体にはさんだままの片足をひきずりながら慌てて歩道に上がったところを車がビューッ!
マジで命の危機を味わうという貴重な体験ができてよかった……のかな?
武蔵は……なぜ、あそこまで露骨に七人の侍と同じシーンを導入したのかを、
考えても、まあ、詮無いことを、考えています。
登場人物が多いのに書き分けが巧みで、面白い作りだっただけに、不思議ですな。
七人の侍を観ていない人は、腕試しのシーンの仕掛けの妙は、
先回の武蔵の脚本と演出の賜物として感心するわけで、
これはどうにも理不尽なものを感じますねえ。ただ、そういうことに思い至らないとも
考えにくく……(ループ)
プロットの段階で、イベントとイベントの橋渡しというか、鎹というかが、どうしても
思いつかないことはありますね。
電話があればすぐに解決するようなこととか。
>184さん
まさに一髪の差でしたね。
推か敲かで迷っていたところ、ちょいと足がもつれて、立ち上がったところを
早駆けの馬が通り過ぎた……というシーンに応用が利くかも(ご無事でなによりでした)
218 :
名無し物書き@平安後期:03/01/06 22:58
わはははは。皆して正月ビデオは呪われたらしいっすね。
年末の壬生からずっと長編時代劇三昧だったのは嬉しいことでしたが、
でも殺伐ーーとした世界に浸りっぱなしってのも、、、ねぇ。
信長・秀吉・家康も、それぞれの作でキャラと役者は違えども、基本的に内容は大差ないですしねぇ。
#手を変え品を変えの本能寺を毎日見るっつーのは乙なものでしたが。
その流れの中でまた武蔵となると結構ゲンナリしちゃって、土曜の再放送まで間を置こうかと。
七人の侍は、西部劇にも影響を与えた映像でしたっけか。
影響とパクリは紙一重っつーか、パロディという手法もあるぞっつーか、何とも難しいものですね。
>“さて、おまえはまた騙された訳だが”
そのタイトルのスレに数回遭遇してしまったことを白状しておくです(哂
百番氏のレスに誘われて見に行ったFLASH紅白ですが、
毎夜挑戦している「紅白イイ!!」はまだ1万点を超えません。畜生。ゲームは下手ですのじゃ。
>184氏
江ノ電、いいですよねぇ。腰越で食べたしらすおろし蕎麦が美味でした。
むむ、正月の屠蘇残りが脳内でたぷたぷしていていつになく下品なおらのかきこ。
すまんこってすたい、だべ。
184さん、あけま!だべ。鎌倉の住宅街の道幅は狭い上に歩車混合道もあるから危なかったべなぁ。
何しろ八百年も前の街だべ。自動車も無かった時代からだから、せっとばっく要と逝っても難しそうだべ。
今日の池宮平家は平安後期さんのご明察通り、那須与一だったべ。
合戦の真っ最中に戦場を離れ義経が部下の弔いに寺へ本当に逝ったのか、
那須与一は一本目の矢で扇を落としたのか、池宮御大はどう処理するのか興味津々だったけんど、
定説通りの無難な方法で話を進めただ。弁慶強いなぁ、だべ。
9さんの武蔵ダウトではないだが、おらの心の中の名和弓雄が魂の叫びを……。
そろそろ日本史板に武蔵の時代考証に物申すスレが立ってるかもしれねえべな。
七人の侍は馬術も素晴らしかっただなぁ。騎射あり、馬脚で闘おうとしたり。
朝日の新シリーズ「日本遺産」が今回は鎌倉の巻でしたのだ。
鎌倉紀行ものは今さら珍しくもないので「ふーん」と思いながらパラパラとめくっていたんですが、
流鏑馬の小さな写真を見つけて衝動買いしてしまいました。だって武田流だったんだもん、、、。
馬といえば、「信長」で一番印象に残ったのが、
鉄砲を敵にぶっ放されて横転する馬の演技だったですじゃ。うーん、そこまでやらせんでも、、。
実際、馬は大きな音や光には弱いらしいので、銃撃戦では脱兎のごとく逃げるのではないかと思うです。
戦国時代に騎馬戦はもう通用しなかったでしょうね。
セオリー通りなら原典を読んだ方が楽しいが、セオリー省くと読者としては物足りぬ、、。
でもあっしの描く判官ものは、弁慶もいなければ那須与一の見せ場も無視なのですじゃ。
昔ながらのセオリーが好きな人には、受け入れられぬ代物であろうのぅ。
対象を40歳あたりまで広げてしまっていいと思うのですが、
歴史絵巻のセオリーそのものの知名度が下がってるんじゃないかな、と。
テレビで頻繁にとりあげられていないし、生活するなかでも比喩として用いられたりしてこなかったので、
那須与一その人や、弁慶の勧進帳といったことを知らないし、馴染みもない、という
人がほとんどなんじゃないかな、とか。
史実・虚構を問わずに、歴史ものの定番とされていたものの認知度が低くなっていくのは止められないと
考えることがあります。高田馬場の決闘だの伊達騒動だの鍋島の化け猫だとかもですね。
そういう状況が、これから新しい読者を開拓していくうえで、
旧来からの定番を保守するにしろ、新風を吹き込むにしろ、吉なのか凶なのか……
んで、
これから数十年の間、歴史物・時代物を作っていく層としては、
従来の、史実(虚構)のオリジナルを保持しつつ、
これまでの作家と同じ構成や配役を極力せずに、書き手のオリジナリティーを織り込むことをしていかないと、
たぶん、先達の名作に及ばず、後発の史料分析力に適わず、という評が未来で
下されてしまうんじゃないかなあ……とか、まあ、お屠蘇気分で先週考えてますた。
百番百番さんの中で名和弓雄が叫ぶように、俺の中で稲垣史生が吠え猛るように、
歴史好きと歴史・時代小説好きとが重なる度合いは、これまでの世代の読み手よりも
多くなると思うので、時代考証の精密度を維持しつつ、平安後期さんのようにセオリーを外した新鮮さが
求められる気は、強くしますのぅ。もちろんそれを考え込みぎて交通事故に遭遇してしまうことは人ごとでなく
あるでしょうから、184さん、ぼくらにも幸運をわけてください。
壬生浪に予約が四十連発ぅぅぅぅっ! 浅田次郎は世界一ぃぃぃぃっ!
お、思わず取り乱してしまっただ。すんまそん、だべ。
図書館でにぁぱぁ八十週間待ち……臓器移植の順番さ待ってるみたいだべ。
そんなに待っていたら支那の宇宙船が飛んで逝ってしまうべな。
年玉むしられた傷さ癒えたら大人しく文庫版でも買うべか、はぁ。
歴史、時代小説の新規参入の壁は高いべなぁ。あの手この手どころか猫の手でも借りたいところだべ。
おらもせおりぃさ外して、誰も天下国家、ましてや大義など考えもしない無責任戦国時代絵巻を。
山科けいすけのせんごくで既出だべか。はぁ、じゅげむじゅげむ後光の擦り切れだべ。
223 :
名無し物書き@平安後期:03/01/09 23:22
自分の心の中では誰が叫ぶかなぁ。えーと、、、、、、。
おととしの「時宗」では総動員で叫んでましたなぁ。
定番を認知していない人と、定番に深い造詣のある人と、二極化している気はしますね。
知らない人は全く知らないが、知っている人は重箱の隅つつきしたくなるほど知っている。
まだまだ試行錯誤中ですが、この対極の両方に楽しんでもらえる作品を書きたいものです。
「話を聞かない男・地図を読めない女」の予約待ちもすごかったですが、壬生のそれも驚異ですねぇ。
忠臣蔵を少しずつ見始めたんですが、伊原・堀部安兵衛がまだ土方に見えましてのぅ。
昨年末のクリスマスドラマの金子賢も、背中に沖田が見えたし、、。
テレ東の壬生はキャスティングが秀逸だったんだなぁと、今さらながらに思いまする。
今年は何でも「あずみ」「魔界転生」「らすとさむらい」と三つも時代劇が映画になるそうだべ。
これで時代劇に脚光が当たって新しい新人賞の一つも出来てくれたら良いんだけんどなぁ。
その時代に興味がなかったのに、小説を読んでハマった、という感想をもらえたら
嬉しいでしょうねえ。思えば、江戸時代に深く入り込んだのも主に小説からですから、なにか、
こう、分野にかかわらず小説として引き込む手段はある、ということでしょう。
試行錯誤あるのみ、ですね。
脚本といえば、先日に時代小説デビューした藤原緋沙子は、現役の脚本家だそうです。
まあ、そういうプロフィールを知ってから読んだからかもしれませんけども、
セリフがとてもストレートに見えたし、なんとなしにBGMを背景に背負っているような見栄をきる
芝居を登場人物がしているような印象をもちますた。それがこなれてくると、
これから前に出てくる女流作家かなあ、とか先物買い発言してみたり。
でもあれですな、他人のデビュー作を新刊として読むと、読み手としての感覚の向こうに
チリチリする焦り(だろうなあ)が胸の奥で動くもんですな。ほっほっほ、武蔵いまだ未熟よ(誰が武蔵だ)
226 :
名無し物書き@平安後期:03/01/11 23:34
武蔵、見ましたよん。
戦国の考証には蒙昧なので「野盗の首領がなんで青龍刀やねん」などとツッこんでたんですが、
ググってみたら実際に使われていたらしいすね。へえー。
その首領を殺撃する市川新之助の狂気の表情だけでも、まぁ見る価値はあったかな、と。
七人の侍を見ていないので、9氏の指摘されるそのシーンがまた違う作品で再現された場合、
自分の中では「武蔵のあのシーン」がフォーマットになってしまう感は充分にありますね。
魔界転生は、窪塚が天草四郎だそうで。どんな妖しい演技を見せてくれることやらです。
本屋での平積みやコーナーの作り方を見ていると、まったくもって実感はないですけど、
もしかしてこれは既に時代小説ブームなのか?と思うことは無きにしも非ずです。
でも今年の大河の原作が今もって大御所の作品なあたり、
歴史小説には新時代をになう書き手がイマイチ見当たらずって感じでしょうか。
昨日の帰りに本屋に寄ってみたんですが、井沢や童門が「日本史」コーナーにあって、チト悲しくなりました。
妄想や小説を歴史学分類するなよー、渋谷のbook1。
227 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/12 00:04
>>226 どうやってググったのでつか?
まさか「武蔵 青龍刀」のキーワードで、出たとか?
だとしたらヤルぜ、GOOGLE!!
んにゃ、単純に青龍刀でググっただけでっせ。一番上に出てきたサイトに
「日本の戦国時代に青龍刀と似たような武器が大変活躍した」と書いてあったもんで、、。
え゛? 鵜呑みにしちゃいかんかったのかなぁ?
むむ、戦国時代の話と言えば、おらがばっちこいでねぇだか。
こ、こっただ時こそ眉に唾さ、たっぷりつけて
“この世に不思議なものなど何もないのだよ”とか、
“歴史ほど論理的なものはないのだ”とか逝ってみるんだべ。
う、何を書こうとしたのか忘れてしまっただ。
青龍刀と戦国でぐぐってみたら九十九年都内の森で軽自動車に乗っていたかっぷるが、
青龍刀を持った二人組に襲われて女がさらわれたっつうのが、あったべ。
と、東京は怖いとこだべな、と言ってみるてすとだべ。
戦時中の大陸における軍刀の破損記録から青龍刀>>日本刀説を記した新書が出ただべか、
この手の話を見かけるようになっただな。
そう言えば隆慶一郎も放送作家だったような。
やはり秒単位の演出で鍛えられた人達は見せる技術というのを体得してるのだべか。
おらの逝き付けの本屋は歴史物と精神世界が渾然一体となっているべ。
図書館ともなれば、それはもう、えもいわれぬわんだふるな世界が……。
んだ。戦国は百番氏の十八番でねーか。
現代の東京で青龍刀を持った強盗がいるっつーのも随分と時代錯誤だけんども、
でさ、戦国時代に青龍刀もどきはあったんだべか。
武具といえば。中抜け録画の忠臣蔵を、やっと見終わったですじゃ。
討ち入りの場面、屋敷の中の集団戦なのに槍を振り回す輩がいたのは非現実的じゃないすかねぇ。
門番ならともかく、狭い場所では槍の長さはデメリットになるだけだと思うんすけど。
橋爪上野介が子供じみた悪役をいやらし〜く演じていて、上川内匠頭がブチ切れるまでのくだりは
まぁ面白かったでやんす。でも録画が抜けているせいもあってか、あとは散漫、、。
いろんな人物の立場が描かれすぎていて、誰に感情移入してよいものやら、って感じでした。
武蔵、気に入りますた。登場人物に感情移入、という見方ではないのですが、
多数の登場人物に並行して興味をもたせつつ、
後半にきっちり武蔵の成長に直結した殺陣のシーンを持ってくる
番組としての構成に惹かれました。知ってはいても、先が気になるのです。
ただ、政治や組織内での軋轢からなにかを学ぼう、という層には、物足りないかもしれませんねえ。
それが心配。柳生側や吉岡一門に人気がでたりして(というかー、柳生勢の豪華さに…(;´Д`)ハァハァ)
吉良邸討ち入り時には、短くした槍を使用した……といわれていますね。
天井に引っかかったり、廊下を曲がるたびにひっかかりそうな長さの槍を
屋内で振り回していたのだとしたら、演出、ということになるでしょうか。
武器、といえば動作の図版入りでとてもとても便利な「図説 剣技・剣術」を書いた
牧秀彦が「剣豪 その流派と名刀」という本を出してました。
この新刊、時代小説内やコミックに登場した流派や名刀も並行して紹介してあって、面白い副読本に
なっています。とかく精神論に寄りがちな(というか気が付くと物理的でない宇宙の話になっている)本
とはまた違うかたちで、剣術に対する好奇心を満たしてくれました。
このところ
読むのも書くのも市井ものが多かったので、刀の閃きへと心が動きます。
232 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/13 22:06
なんか、みんなすごい知識だな
普通に感心してしまった
今日の日経朝刊から
「トヨタ自動車がひそかに未来製品の開発に着手した。ロボット、小型航空機、人間に取り付けて動きを増幅するモビルスーツ……」
に、日本の夜明けはどっちだべか?
戦国時代は青龍刀だけでなく西洋の諸手剣とかもまず入ってきていたはずだべ。
何しろ舶来物の板金鎧の胴を真似た仏胴が流行した位だべ。ただはっきり言えるのは、
輸入されたであろう様々な打ち物のどれ一つとして確立した流派として残らなかった事だべな。
寡聞にしておらが知らないだけかもしれねえけど。鉄砲ほど有用ではなかったのかも、だべ。
そう言えば最近の時代劇は槍と手槍がごっちゃになってるのが多いべな。
討ち入りの槍と言えば、三波春夫の俵星げんば?を思い出すでなぁ。
今読んでいる「太閤の復活祭」にも青龍刀が出てくるだが……いくら何でも関ヶ原前夜にらいふる銃は。
風太郎調のにんじゃするろぉるだが、らいふる銃で一気に萎えてしまっただ。
同じ太閤末期の句を下敷きにした「太閤の錬金窟」の方がおら、好きだべな。
剣術の資料と言えば、PS2の剣豪2ってげぇむが面白いべ。
一刀、無念、立身流への弟子入りもさることながら構えからどう動くか、どう返すか、
どう守りを崩すか、良く良く調べてもーしょんにしてあるべ。武蔵強すぎだべ。
青龍刀の一種なのか、鉈の亜種なのか微妙なところかもね。
鍛冶職人の気持ち一つで、色んな形にアレンジしたのを作っていそうだ。
にんじゃするろぉる→にんじゃすくろぉる
でした。ごめんしてけれ。
236 :
名無し物書き@平安後期:03/01/15 23:43
「その時−」が武蔵でしたねぇ。
ナレーションは、小次郎との対決の後に武蔵が細川の剣術師範に召し抱えられなかった理由を
「関ヶ原で三成方だったからかもしれない」と想定していましたが。何か違うって気がして、、。
いくさならばどんな手段を使っても勝てば官軍でしょうけど、
「武術」「武道」となると、やはりフェアプレイの精神が必要でわ、、。
試合に勝っても勝負師としてのマナーに欠ける武蔵を、師範に雇いたくないなぁ、自分が細川だったら。
#うーんと。武蔵のことは全く知識のない門外漢なので、認識誤りがあったら訂正してくださいましね。
忠臣蔵の槍は、特に回廊で引っかかるというほどではなかったですけどねー。
そーかぁ、史実なんですかぁ。
武具に関する自分の知識は南北朝あたりで終わっとりますけん。
なるほど、戦国時代は鉄砲をはじめとして欧州が入ってきた時代なんですね。
ご教授ありがとうです。
#戦国の鎧というと、あのおどろおどろしい頬当てが印象的で、八つ墓村を思い出すです。
ふっふっふ。武具や武術の話は楽しいっすねー。
>232
このジャンルは皆ウンチク好きじゃけんねー。自分もこのスレで勉強させてもらってるばい。
>234
あー、鉈、鉈。うんうん、なるほど。言われてみれば青龍刀と鉈の中間くらいの感じでしたのぅ。
武蔵は結局、名門諸派のぶらんど戦略に負けたような気もするべなぁ。
さすが市川一門は芸がうまいでなぁ。西田俊之の出番はあれだけなんだべか。
>平安後期さん
いえいえ、ご教授だなんてとんでもねえべ。こちらこそ色々勉強になるだ。
槍を持っていったのは、史実と言い切っていいと思います。現存する、赤穂浪士を模写した
絵では、戦場で使う長い槍を持っていますし、68歳の間喜兵衛が槍で吉良の者を刺したが、
相手が倒れながら念仏を唱えたのを聞いて「老人の罪作り」と感じたという書簡もあります。
吉良邸2500坪ですから、屋外での戦闘も考慮したし、また槍が自慢の者も多かったと思います。
武蔵が売り込んだ手段は、相当乱暴でしょうねえ。浪人が仕官を求める態度としてはとんでもなく
横紙破りで、おそらく晩年の、落ち着いた趣のある武蔵は恥じたんじゃないかな、と想像します。
ただ、武蔵研究は多彩ですし、史料のどれに重きをおくかで、人物像は大きく変わってきますので、
「巌流島の真相やいかに?」は、これからも長く類推されていくと思います。
フィクション、であっても、許容できるボーダーラインはありますよねえ。
らいふる……は俺も本を閉じて遠くを見てしまうかもしれません。
もっとも山田風太郎の忍術の全てを飲み込めるわけではないですが、風太郎忍者は
ライフサイクル短いから対決もの(能力対決もの)として読み切れるというか……
>人間に取り付けて動きを増幅するモビルスーツ……
正確にはそれはモビルトレースシステムというMFの操縦方法であり、MS−05から始まるMSの
操縦方法とは異な……(はっ! ガンダム好きの血がっ どうしようもなくっ あふれてっ)
240 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/16 15:01
司馬遼太郎の「俄―浪華遊侠伝―」の主人公、明石屋万吉は実在の
人物なんでしょうか?
幕末の作品としては一番好きなんで気になって仕方がないんですが
241 :
名無し物書き@平安後期:03/01/16 22:59
長刀はあれども、槍は平安時代にはない武器ですのじゃ。
白兵戦で相手との距離をあけるという意味では、有効な武器だったんでしょうねぇ。
しかし、に、2500坪。校庭並みの敷地面積ですのぅ。
まぁ武蔵もですが、人間を分析しようと思ったら多面的に見ないとダメってことっすよねー。
また、ある一時だけをとらえて、それを全人格・全人生と決めつけるのもイカンすね、やっぱり。
源頼朝がよく「猜疑心が強い」と評されるんですが、「それは一面に過ぎない」と思うとります。
伝統芸能の方たちの演技は大河ではおおむね不評ですが、
いいですよね市川新之助の演技。安心して見ていられます。
>240
司馬・幕末は不得意な分野なので、レスは後続に譲ります。ごめんなんしょ。
本郷の前田家の上屋敷は10万3千坪、100石(俵)の御家人でも200坪
と江戸の武家は、時代劇や小説で伝わってくるイメージよりもかなり広い敷地に
住んでいて、ときどき自分の日常の中にあるスケール感との違いに頭を抱えることが
あります。
「この人物はこうであって欲しい」というのが、あまりに露骨なものを
読むと、「人間、そんなに揺るぎなくシンプルかな」と思いますね。
西田敏行やビートたけしのように、ところどころで、いわゆる大物ゲストが
出るようになったりすると面白いでしょうねえ。
>234
鍛冶職人は、興味深いですよねぇ。たとえばブラックジャックのような刀鍛冶、とか
面白い話になるんじゃないか、と考えてたことがあります。
>240
俺も未読ですのでお役に立てません。
一般書籍板の歴史小説スレか、日本史板の該当スレだと
回答の他にいろいろとおもしろいエピソードも聞けるかもしれません。
俺も何度かお世話になりますた。
両国界隈かどこかを観光した時に、確か吉良邸跡なるしょぼい駐車場のような所を見た覚えが。
往時は広かったんだろうなぁ。
人の褌であそこまでやれた頼朝は三国志の劉備のような演出も可能なのかもしれねえべ。
さすが豊田、二兆円以上も貯金さがめてるだけあって、MS開発とはやってくれるべ。
えいりあん2の人形ふぉーくりふとみたいなものだろうけんど興味津々だべ。
あふがんでは、めりけんが続々と無人兵器を開発投入しているそうだべ。
本田あしもの極大が、あとむ。豊田MSの極大が、がんだむ。めりけん無人兵器の極大が、たぁみねぇたぁ。
おら、昨日の続きでずるずると日々を送ってきただか、もう二十一世紀は始まってるんだべなぁ。
こ、こうなったらおらも二十一世紀にふさわしいまげまげしいまげを開発せねば。
高機動型まげとか、茶阿専用まげとか、局地戦用まげとか……お、おら、もう、だめぽだべ。
>240
懐かしい本だべ。
http://www.lib.pref.yamanashi.jp/tosyokan/tenji/banduke/yousu/banduke2.htm 近世侠客有名鏡なるものがここに載っているだが、もしかしたらこれに載ってるかもしれねえべ。
http://www.maotv.ne.jp/kyoukaku/ ここには見あたらないべな。日本史板で相談してけれ。
ただ司馬史観は例えば雑賀孫一のようにまるで違う別伝が文献として存在する場合もあるし、
ぐぐってみても二番煎じを書いてる人もいないみたいだからもしかするともしかするかも、だべ。
幕末三大侠客と言えば東海の清水次郎長、関西の会津小鉄、江戸の新門辰五郎。
何をもって万吉を日本一としたのか、読んだのはもう十年以上も前だから良く覚えていないべ。
レスしてくださった方々、ありがとうございます。
読んでいない方には、おすすめしたい一冊です。
たぶん文庫であると思います。かなり厚い一冊なんで、すぐにわかるかと。
>>243 何をもって日本一…うーむ…「殴られ屋」として身を起こし、当時の拷問の
極めつけと言われる「蝦責め」を若干十五、六そこそこで耐えきった男。
自分がやられることはあっても、決して相手を傷つけることはしなかったと
言う風変わりな侠客ということです。
こんなところから、作品中には何度か「万吉は度胸日本一」「度胸の鬼やろ」
という感じで書かれていますね。
245 :
名無し物書き@平安後期:03/01/17 22:48
10万3千坪って、何に匹敵する広さなんでげしょ。広すぎて、想像もつかないや。
うちの部屋なんて8坪しかあらへん(哂
「21世紀は車が空を飛ぶだろう」と子供の頃は思ってました。
21世紀が終わる頃には、鉄腕アトムも夢じゃないようになるんでしょうかねぇ。
今回は直木賞該当者なしだそうで。
何かしょっちゅう選考をしているような気がするんですけど、
そんなに安売りしなくてもっつーか、話題がないと本が売れないからですかの。
てれびにリモコンが無かった頃の話で、四畳半の真ん中に炬燵を置いて寝起きしてる炬燵男がいて、
八畳間に出世して部屋の真ん中に炬燵を置いて戸棚を壁際に並べてみたのだけれど、
炬燵に坐ると手が届かなくなってしまうっつって戸棚を徐々に炬燵に近づけ始めて、
気が付くと八畳間なのに四畳半で生活してたっちゅう笑い話があるべなぁ。
百室では私には狭すぎるっつう、べねちあ貴族をてれびで見た覚えがあるけんど、
江戸時代も武家屋敷の坪数を巡って面子の張り合いとかあたかもしれない、だべ。
最近、工業国と非工業国の差がとみに広がってきたような気がするべ。
工業国が水素えねるぎぃ時代に突入すると、あらぶあふりかは大変だべ。
また大航海時代みたいな切り取り放題な風潮が生まれたら嫌だべな。
芥川直木賞は、おらも年に一度で良いと思うべ。
芥川賞は話題の女の子じゃなかったべな。
だども今度の受賞者も若い頃から話題だったと聞くし、才能には敵わないべな。
今回の芥川賞の受賞者のコメントが「ま、めでたいな、というくらいです」だったあたりを考えると、
もうちょいもったいつけて数年に一度でもいいかもしれねぇなあ……と思わなくもありませんな。
話題性が必要という出版事情もあることは想像できますが、そのぅ、いまの相撲興業にも似た
違和感といったものを感じてしまいます。
距離感の想像といえば、去年の後半に発売された地図に、江戸と現代の電車の路線図を重ねたものが
あって、とても重宝しています。山手線に揺られて車窓の向うを眺めながら、「電車の速度でも
これほどの時間がかかる距離の屋敷だったのか」とか「健康な岡っ引青年が走っても30分はかかるな」とかを
体感できるのは、とても便利です。
この地図は江戸400年企画の賜物で、ありがたいことです。……同時に、他の江戸時代小説書きも
手にしているわけですから焦燥感もあるわけですが〜。
>吉良邸跡なるしょぼい駐車場のような所を
公園になってるらしいんですが、チェーンで囲まれた大きな黒い石碑が立っているのを、タクシーだったかの中から
みかけただけなんですよねえ。
史跡のあつかいについては、現皇后の生家の、市民が行っている反対運動のテンションを見ると、
どうも、その、今回がどういう結果になるのであれ、保存や移築などの基準の法整備や予算といったものを
検討してみちゃくれねえか、と思いますね。
3Dモデリングに必要なだけのデータを確保してから解体、とかも含めて。
どういう史跡でも壊す前には後世の小説家のためにもデータだけは残しておいてあげてくれ、と。
>240さん
ぐぐってみたところ文庫本で出ていますね。評判の良い作品のようで、みかけたら購入して
自室の「読んどけ本棚」の前のほうに差し込んでおきます。
幕末の小説を書かれているのですか?
>>247 そのうち書こうかと企んでいるとこですね。
何か良い題材はないかと探していて、この作品読んだんですよ。
249 :
名無し物書き@平安後期:03/01/18 20:12
やややややばいのだ。本屋でふと壬生義士をパラパラと立ち読みしていたら、
そのシーンの映像を思い出して、不覚にも涙がボロッとこぼれそうになってしもうた。
ここは店の中なのだ。こんなとこで落涙数行してどーすんだ。
しかもまだ風邪が癒えず、鼻をかみすぎて皮膚がズタズタなのだ。
これ以上の鼻水を生産するわけにもいかんのだ。
#治ったら読んじゃるー。
「筺」もパラパラとめくってきました。哲学めいて面白そうでしたな。
これも将門記を読み終わったら読んでみようかと。
そういや、炬燵男ならぬ「箱男」なんてのがバラエティ番組でありましたね。
平重衡が南都焼き討ちしたせいで、焼失した貴重な仏様も数知れず、、。
先の世界大戦の折には、京都に焼夷弾が降り注がなくて良かったな、と。
史跡の保存云々を論じられる現在は、ともかくも平和な時代なんでしょうね。
>240氏
構想してるだけでドツボにはまるのがこのジャンルですよん。
ふっふっふ。古の世界で一緒に悩もうぞ。
>芥川賞の受賞者のコメントが「ま、めでたいな、というくらいです」
そっただ事、言ってただべか。どうせなら「よよよい、よよよい、よよよい、よい。あっ、めでてえな」
くらいの事を逝ってくれたら良かったのに、だべ。
山手線と江戸のこらぼれぇしょん地図が売ってるだか? むむ、良いこと聞いたべ。
だども、おらの近所の本屋では手に入りそうにないべな。
おら、壬生浪は諸々の事情で来月までおあずけだべ。
ぱこは、しりぃず一発目の“うぶめ”から読むのをお薦めするべ。
京極とりっくは、ふぁんも大勢、あんちも一杯。売れてるのになかなか映像化されないわけで、
一発目を取りあえず読んでみて嗜好に合う合わないを確かめた方が良いと思うべ。
おら時々、遺跡のもっと下にはまだまだ何か埋まってるのでは、と思う事があるだか……。
>構想してるだけでドツボにはまる
おら、企画倒れは数知れずだべ。240さんも気張っていきまっしょいだべ。
書店で目にして……
おぅ……
今日、双葉文庫の梅本育子という江戸市井小説を書く作家の新刊の帯に、藤沢周平推奨! の文字が
大きく踊っているのを見かけますた。藤沢周平原作映画のヒットを頼りに宣伝に使った気がして鬱になりつつ、梅本育子本人にも
どうかな、とか思いつつ、手にとって、巻末の推奨文を目にして、
>不覚にも涙がボロッとこぼれそうになってしもうた。ここは店の中なのだ。こんなとこで落涙数行してどーすんだ。
になってしまいまいした。他に言葉がみつからない、この平安後期さんの書き込みそのまんまでした。
自分の、心の奥に入り込んだ作品や作家は、その名詞だけでも、心揺るがすものが
蘇ってくることは、驚きです。いまさらながら小説の力というものに、驚いてしまいます。
>こらぼれぇしょん地図
生意気にも自慢しに友人宅に持っていって、酔漢のお約束で忘れてきてしまいました。近々に持って帰って
正確なタイトルを書き込みますので、ネット通販で、興味がおありなら、ぜひに、おすすめします。
遺跡の下にも、横にも、とにかく周囲には、多くのものが埋まっていると想像します。
21世紀なのに、遅々として進まずにいるままの、宇宙への進出の、その次をもてる
余裕を持った未来人には、地球の地下に眠る文明の調査を願いたいところです。
現在の建物を壊さずに、存在だけを証明することができれば……邪馬台国だって……
>240さん
ある時代が気になったら、それはその時代を書く素養(というとなんだか言葉がアレでナニですが)
といったものがあって、他の時代よりもその時代の光景が強くDNAに刻まれている……ということかもしれませんぜ。
史料や、既存の作品におしつぶされそうになる分野ですが、まあ、そこはお互いさまで、
なにかありましたら、お話を聞かせてください〜
(^^)
>>9さん、百番百番さん
確かに幕末っていう時代は魅力的なんだけど、それだけに作品の題材としては
難しいジャンルですよね。
>>既存の作品におしつぶされそうになる分野
まさにそうだと思います。
254 :
名無し物書き@平安後期:03/01/19 16:34
センター試験の日本史ABを朝っぱらから解いておりました。
Aは1問目から平安時代だったので「ふへへへへ」と顔をほころばせつつ。
Aは問題の4/5、Bは1/4くらいが近現代史だったので、
中世好きとしてはBの方が解いていて楽しかったです。
キーワードだったり、何かの一場面だったりと、その対象はいろいろですが、
心を揺さぶられる瞬間というのも「経験+DNA」のなせる技かなと思うことがありますです。
お涙頂戴の場面で、誰もが泣くわけじゃないですしね。
でも感受性の豊かなことは良いことだし、鈍感にはなりたくないす。
#荒縄のような図太い神経でないと生きていけない時もありますが(嗤
特に西日本を発掘したら、遺跡の下にはまだまだ埋まっていそうですよね。
古代の学術的知識は全くないですが、邪馬台国は九州説を支持したいかなぁ。
宇佐八幡をわざわざ九州から畿内に勧請したくらいのものだし、
あの頃は九州の方が文明が進んでいたような気がするんですよねぇ。
255 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/19 17:23
明治〜大正時代にかけて作品を書いている人(書こうとしている人)って
います?
このあたり、かなり面白くて不思議な時代だと思うのですが。
うーん、夜明けの2ちゃんだべ。
邪馬台国論争でこういう事は言ってはいけないのかもしれないけんど、
中国の史書に書いてある日本の歴史っつうのは、検証できる中世から近代にかけても、
かなーり怪しげな事が書いてあるべ。卑弥呼ってのもあからさまな蔑称だんべや。
ちゃいなさんから貰った地図で宝探しは、いくらやってもたぶん、、、だべ。
しかし、卑弥呼の時代にあっちは三国志、地中海では、ろぉま帝国やってたんだべなぁ。
日本の着物も元は呉服だべ。たぶん今の着物からは想像もつかない物だったと思うけんど。
呉の国から来た職人達が辿り着いた街が確か関西にはあったと聞くべ。
>255
その時代は宮尾登美子女史の十八番だべなぁ。おら、女衒と聞くといつも緒方拳を思い出してしまうべ。
今の中国がちょうどこの時代の日本みたいなものなのかもしれねえべな。
センター試験は日本史Bの選挙の問題に「えへへ」とへんな声で笑ってしまいました。朝から。
bの人は違う、と判断した場合、では彼は何者だと思ったのかなぁ、とか。当事者じゃないから
笑っていられるんですけどもね。
胸に染みたこともセンチメンタルの一言で
すまされてしまったりすることもありますな。本当にセンチメンタルなこともあるわけですが、
なにもそう指摘してくれんでも、と歯噛みすることもあります。
でも、センチメンタルなほうが、なんつか、そうでない人より倍おとくな気がするですよ。感応が多いわけで。
損得の問題ではないですね。
>こらぼれぇしょん地図
江戸東京めぐり 『江戸電車路線図』 人文社、でした。ネットでも取り寄せ可に
なっていますた。
ネットといえば一太郎の新しいバージョンがでるそうで、パンフやらメールやら
が送られてくるのですが、今回からダウンロードソフトに「歴史用語変換辞書」なる
ものが混じっていました。ATOKの16から対応というのが憎いですが、気になります。
歴史用語とひとくち言っても広うござんすよ、従四位侍従やら上臈やらが一髪返還されれば
楽しいし便利ですが……日本史板の住人がレビューを書いてくれないもんですかねえ。
邪馬台国論争は、新聞やダカーポ等雑誌記事でみるくらいですが、学閥色が強い、といった話は
ときどき取り上げられますね。
>>255 与謝野晶子の時代ですから、感覚としてはまだまだ近いという印象がありますが、
魅力的だと思います。戦前ともちと違う気がする、というかなりあいまいなイメージなことに今、気が付きましたが。
明治ものというと、俺は山田風太郎のシリーズを思い出します。
258 :
名無し物書き@平安後期:03/01/21 22:24
「次の4つの中から正しいものを選べ」という設問の場合、
出題者はもっともらしい嘘を3つ考えないといけないわけで。
3択4択問題は、それを作成した人の心理に興味があります。
#選挙といえば、実は選挙権を一度も行使したことのない非国民だす。
だって誰に投票しても同じだもん、、。
>日本の着物も元は呉服だべ。
おお、呉服という言葉を何の疑いもなく使ってましたが。「呉」服なんですな。なるほど。
邪馬台国は、清水義範の「そこらじゅうに邪馬台国はいっぱいあった」説も支持(嗤
ついこの間まで窓95で動かしていたものでVer.8のままだったんですが、
やっとXPにしたので次はバージョンアップするぞと思ってました、一太郎。
歴史用語辞典なんてものもあるんすか。うわーい、歓喜。
とりあえず方言変換に期待大です。
前スレのどこかに、大正時代を書きたい人がいたような。
大正時代に限らず、歴史はどの時代も「面白くて不思議」でっせ、旦那。
今日TVで、剣客商売やってましたね。
とりあえず、映像がすごい美しかった…また見よ。
スレ違いすみません。
るーるーるー、、、よ、夜明けがさ、寒い。
昨日は、寒さの余り日本史板では即殺されそうなかきこをしてしまったべ。
すまんこってす、だべ。
そう言えば、選択問題では鉛筆転がしをより確実にする方法として、
選択する文章を先に読んで順逆を仕分けする例の方法とか言うのが、
おらの所では局地的に流行ったけんど、今でも通用するのだべかなぁ。
おら、まだ付け焼き刃の癖が癖が直らねえべ。
そう言えば、邪馬台国は昔の表記では「台」の字ではなくて難しい「壱」の字で表記していた云々から、
読み解きを始める本を古本屋で見つけて積ん読く箱に放り込んで置いた覚えが。
今度、読んでみるべか。
9さん、地図ありがとうだべ。今度、注文してみるべ。
わぁどは、九十八からえっくすぴぃに替えた途端、著しく縦書きが不便に。金返せ、げいつ!だべ。
一太郎の歴史用語には期待大だべ。超漢字の値札とにらめっこしなくても難しい漢字を打ち込めるようになって欲すぃべ。
そふとは、あっぷぐれぃどを粘れば粘るほど、ばぁじょんあっぷした時の驚きが新鮮だべなぁ。
と言うわけで一太郎の歴史用語は、代を重ねて洗練されるまで待ってみようかな、と。
本は一度買えば百年でも使えるのに、ぱそこんって奴は、ほんに金喰い虫で(嘆
時代劇はやっぱり映像がきれいなのが良いべなぁ。
藤田まこと殿はあの債務をほぼ完済したそうで、芸能界って凄いべ。
方言の他に、古典表現の変換をサポートする文語対応なんて機能もあって、
今回の13太郎、ちょいと期待の孫の手っぷりですね。
ただ百番百番さんのご指摘の通り、今回は洗練されるまでのテストユーザーつー側面もあると思うので、
購入したら、もうガンガン使い勝手を送りつけて、以降に完成度の高いものを
常備してもらうべく暗躍したいところですな。
>仕分けする例の方法
これは国語のナニならそういう内容の本があると聞いたことがあります。たしかまず
正論から除くとかなんとか……
>>259 映像といえば、今回の「その時……」の晩年の武蔵の映像もよかったですよ。演舞の型もよかったし、シルエットも
効果的でした。
剣客は場面展開も登場人物のセリフも多いのにドタバタとしていないのも感心しましたが、大治郎が掛け布団ではなく
夜着(掻巻)をかぶって寝ていたところがミョーに嬉しかったんですね。
小道具の考証としてはささいなことですからスルーして当然なのに、ちょいとしたこだわりを
みせてくれているところが心憎いなあ、と。ああ、いい番組だいい番組だ。
262 :
名無し物書き@平安後期:03/01/22 23:07
ほんにパソコンは金喰い虫だす。
歴史用語辞典、ダウンロードのお値段はいかほどになるんでしょうねぇ、、。
一太郎サイトの日本語力テスト、面白かったでっせ。一問間違えちった。
2ちゃんに来るまで誤用してた「的を−」の例がしっかりあったりして。
http://www.atok.com/arrest/index2.html とりあえずその一太郎を購入するまでの間、IMEでしのいでいるんですが、
IMEの変換は嫌いなのですじゃ。
こんなところで文節を切るな〜!と、文句たれつつ書き込んでおります。
今は学習したようですが、最初の頃は「みな本寄りとも」とかすごい変換しおったです。
>259
「スレ違い」なんてとんでもない。一視聴者としての話題も歓迎でっせ。
十手に房がついてるうえに、正面に差し込んで、ついでに正面に御用の文字をいれた
提灯をもっていやがるたぁどっちが誤用だがわかりゃしねぃや。と野暮をいいつつ、
なんとなく、昔話の、鬼婆に追いかけられながらお札をなげつけつつ逃げる話を
思い出しつつ、やってみました。面白いですね、こういう企画。もっとパターンを
増やしてもらって楽しみたいところです。
歴史用語変換辞書は4000円で、カードでもコンビニでも支払い可能、ということでした。
即買いしたいような、サンプルが見たいような……
>おもしろいサイト
みうらじゅんを連想させるサイトですね。
265 :
名無し物書き@平安後期:03/01/23 22:08
ありがとうでござんす。4千円ですか。微妙なお値段でござんすね。
何はともあれ、新バージョンの発売日が待ち遠しいっす。
電車の窓から見るだけなので、大船観音が胸像だったなんて初めて知りました。
あんなに馬鹿デカイのに、腹から下はないのかぁ、、。シュールですのぅ。
大仏というと、奈良と鎌倉ともう一つどこかにあるくらいの認識でしたが、
結構いろんな「大仏」があるんですねぇ。
今年はどこへ行きましょうかねぇ。
畠山重忠の奉納した鎧を見に、御岳神社へ行ってみたいかな。
とうとうNHKが武蔵のぱくりを認めただ。
角川は武蔵本の作者名取り違えるし、これと言って影響はないんだろうけど、
ぶぅむに水が入らないことを祈るべ。
267 :
名無し物書き@平安後期:03/01/26 14:12
年末の転職は完全に失敗であった。と、ストレス抱えっぱなしのせいで、
鼻風邪が治ったと思ったら今度は気管支が、、。ゲホゲホゴホゴホ。
昨年末から次から次へと別種の疫に侵されているわけですが、
中世の人はこの状態を「物の怪ツキ」と思ったのでありましょう。
源氏物語の髭黒大将の奥方の物の怪なんて、完全にストレスの産物だよなぁ。
今日は藤沢周平の寒梅忌だそうですね。合掌。
来月は小田原の梅祭りに行く予定ですが、食用の梅なので白花ばかりで見栄えはイマイチなんですよね。
鑑賞するなら湯河原の梅園の方が綺麗らしいですが。
以前は花見といえば桜一辺倒でしたが、古典を読むようになってから梅の香も好きになりました。
「出でていなば主なき宿と成りぬとも軒端の梅よ春をわするな」−源実朝−
さて、今夜は武蔵ですね。
インフルエンザも大流行ということですし、この時期は健康を維持するのはとても
大変ですねえ。お大事になすってください。濡れも気を付けねば……
というのもですね、今週の金曜日、江戸東京博物館でちょいと気になる講演があって
どうにか休みをもぎとるためにあくせくやってましたから、ここで行けなかったら消沈の極みで
すわ。
そう、寒梅忌です。集まりがあることは知っているのですが皆さんと一緒に哀しんでいると、泣けてくるばかりだと思うので、
好きな短編をめくりながら一人で残念がります。……ああ新作も読みてえなあ。
小田原で梅見とは、春の話題ですねえ。梅は咲いている時間は長いのですが、桜はまだかいなで
なんとなしに退場を急かされているようでちとかわいそう。
取り違えは、「七人の武蔵」でしたか……珍事ですねえ。
七人のあたりなにやら因縁めいていて、これもまた珍妙なことです。
大河武蔵、続きというか人物の行く末が気になるいいドラマだと思います。カメラも刀の動きが
見られる横アングルがお気に入りです。
270 :
名無し物書き@平安後期:03/01/27 21:45
講演会は土日にやってほしいものですのぅ、社会人としては。
作家の場合、花の名前を模した忌日があれこれあるわけですが。
自分が死ぬならいつがいいかなぁ。何となく秋かなぁ。
「願はくは桜のもとにて春死なん その如月の望月の頃」と詠んで
2月16日に亡くなった西行はお見事です。
実朝もきっとその「東風吹かば」を思い出して辞世を詠んだのでしょう。
いや、彼がその直後の惨劇を予想していたのかどうかは永遠の謎ですが。
旧暦での1月27日は実朝と甥の公暁の命日です。合掌。
公暁といえば、名前ではなく官職名だと誤解していて平安後期さんに
教えてもらったことを思い出します。
俺もなにか江戸時代の梅絡みのなにかを、と江戸川柳本をコソーリのぞいて(ずるい)
みると、
「梅の花 二枝三枝 武者が折り」
とありまして、こりゃなんだと調べてみると、一の谷の戦での梶原景季がえびらに
梅をさして奮戦したことを句にしたもので、ストレートに景季の名をもりこまないところが
ポイントとのこと。わかってみればなるほど。
夏生まれなので夏ですかねえ……葬式に来てもらう人には気の毒ですが、
墓参りには、日射しが強く蝉がうるさいシチュエーションに風情を感じます。
…… …… ……
スタンド梅実。
か、寒波到来。地面が凍り付いてるべ。
昔、北国の人達は、この季節に死んだ人をどうやって弔ってたのかと思うべ。
凍土を掘って埋葬してたのだろうか? 火を焚いたりして地面を溶かしてただか?
良く分からないべ。
http://www9.ocn.ne.jp/~kobachi/swf2.html さ、三国志占いでおら、曹操と出たべ。白面郎だか、、、。
今宵のきぃぼぉどは血に飢えておるのぉ……。
ちょっと違っただか、だべ。
辞世の句と言えば、戦国武将では辞世の句も残っていない人も多いべなぁ。
274 :
名無し物書き@平安後期:03/01/29 22:29
「猪木盆梅絵」「スタンド梅実」とくれば、、、、、。
うう、ダメじゃ、頭の中までインフルエンザウィルスがはびこっておる。
せっかくお見舞いの言葉をいただいたのに、思い切り感染しておりましたですじゃ。
#2ちゃんやってる場合じゃねーだろ、お前。
梅えびらもそうですが、平安時代は春といえばもっぱら梅だったようでございます。
桜花が前面に出ばってくるのは吉野朝あたりからでしょうかねぇ。
榎本の「その時」を見ながら、主君と忠義についてしみじみ考えちゃいました。
自分で書く気はしませんが、幕末も魅力的な変革の時代ですよのぅ。
来週の太平記・足利尊氏も楽しみでござんす。
>昔、北国の人達は、この季節に死んだ人をどうやって弔ってたのかと思うべ。
……ミイラ。なんちて。
太平記は近々に、注目を浴びる要素が集まっている時代だと、ぼんやり思っています。
江戸時代ではもはや、梅にうぐいす、というような定番が避けられているような印象を
雑俳の中に見て取れる見てとれる気がします。梅見よりも、梅酒のほうが多いですし。
梅は桜に比べてビジュアル的に損をしているのかもしれませんねえ。
>三国志占い
……荀ケ。がはっ、やばい。好みなだけになおヤバイっす、先見の明があるのやら
ないのやら。嗚呼晩年は気を付けよう……
北国の埋葬……気になってきました。ちと調べてみあす。
うーん、金曜時代劇の女飛脚が走る時の妙な手振りが気になるべ。
本当にあんな走り方をしていただか?
平安時代の頃の梅は、舶来物で貴族しか持てなかったとか読んだ覚えがあるべ。
遣唐使さ廃止して唐に渡る事のなかった菅公が飛ばされた先で梅を詠む。
奇しなるかな、奇しなるかなだべな。
277 :
名無し物書き@平安後期:03/02/01 22:13
旧暦ではございますが、恭賀新年。
NHKアーカイブスがオープンしましたねぇ。
検索してみたら、結構な数の大河ドラマ総集編が見られるようで。
うううううう。昭和41年放送の源義経まであるではないかーっ。
川口とはチト遠いですが、何かのついでに行ってみたい場所でござんす。
>三国志占い
孫権。…………って誰? ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
歴史小説は、最近読んでないんですよ。
それだけに、歴史・時代小説を書こうっていう気持ちがなくなって
しまって。鎌倉時代の百姓が、武士に変わってゆく作品を書こうと
思っていたのは、もう何年前のことだか。
すみません。愚痴です。
はい。ことしも頌春でけっこうでございます。
ベルリンで発見された日本橋繁盛絵巻「熈代勝覧」をテーマにした、
江戸東京博物館の10周年講演会に行ってきました。
会社を休んで行ったわりには……関連CDとムックを買いにいっただけで終わってしまったか、というのが
正直な感想で、竹内誠館長以外のコメンテーターは話の組み立てが散漫ぐずぐずで
そのうえ2時間、いっさい休憩なしつー企画運営のまずさがどうしても、眉ねを揉んで
ぶつぶつ言いたくなってしまいました。
10年間もやっているのだから、もっと、運営が上手になってもいいはずだし、
話題の緩急も洗練されていいはずなのですが…… 学芸員の頑張りは江戸東京の書にあたるので
精一杯なのかと思うと、ちとこれから先の10年が心配。
もちろん、好きな時代の話ですから、ところどころ耳がぴくぴく動く部分もあったし
新しい知識も得られたし、再確認も出来たんですけれども……イマイチ。
残念。
とはいえ、「熈代勝覧」そのものは、す……っ……ばらしい絵で、この絵巻を
パソ上で好きなだけ眺められる時代に感謝したい気持ちで一杯です。日本橋の大通りを横書き
にして1700人の人々の生活の様子を描いたこれは、俺の中の、創作の火種に
無限の風を送り込んでくれるようですわ。
>NHKアーカイブス
おお、こんな企画が。これもまたインスピレーションを与えてくれそうな……
出来れば泊まりがけでゆっくり見たいですねえ。
>女飛脚
ビデオが不調のままなので未見なのですが、今度見てみます。右手と右脚が同じにでている、という走法なのでしょうか?
>>278 数年たっても忘れられないネタというか題材は、本物だと思います。俺も江戸時代ものや歴史ものは
とつぜんまったく読まなくなる時期があります、そのぅ、読み手として満足して
しまうのが怖いというか、自分のなかのイメージが上書きされるのを厭うというか……
つか、完成度の高い良い作品には、読み手にその分野やテーマを書く気を無くさせるほどの影響力があると思うですよ。
あけおめっす。
しかし近年の旧正月のにゅうすは、爆竹銅鑼銅鑼竜踊りが多いですのう。
知り合いの華僑氏に言わせるとあれでないと年が始まらないそうで。
豊かなのに地味な正月しかやらない日本は吝嗇だそうで。
年越しそばなんて貧相の極みだそうで、一杯のかけそばの美学をどう説明したらいいのやら、、、。
いぇーい、壬生浪読了だべ。泣かせる良い話だったべな。
ぽっぽや以来、浅田次郎のほぉむらんすたいるは“働くおとっつぁん”でござんすな。
榎本殿は、みそかすでござったな。
NHKアーカイブスは、遠くにありておもふもの、、、・゚・(ノД`)・゚・。
受信料払ってんだから地元でもやってくれぇ、だべ。
仲代達也の清左衛門残日録を激しくきぼんぬ、だべ。
女飛脚は、噂の古式走法?と言うより、「よっ、ほっ」と妙な掛け声と手振りが付いてたと思うべ。
おお、「熈代勝覧」はぐぐってみたら二月以降から通販も可能のようだべな。
しばらく待ってから注文してみるべ。楽しみだべ。
>>278 おら達、あまちゅあは構想するのも書くのも趣味だから気楽気長でいきまっしょいだべ。
281 :
名無し物書き@平安後期:03/02/02 19:17
講演会は、例のベルリンネタでござんしたか。
新らしい資料を手にすると、妙に高揚しますよね。わくわく。
中華系の騒がしい正月もそうですが、
中華街の彩りを見ても、日本人には理解しがたい色彩センスだなぁと思うです。
でも平等院の再現CGは中華風極彩色だし、、。
室町以前以後で日本人の感性も大きく変わったんでしょうかねぇ。
>278
このスレで愚痴ったのも何かの縁というもの。一緒に研鑽しましょうぞ。
「鎌倉時代の百姓が武士に変わってゆく」って、かなり特異な状況設定ですねー。
朝日新聞の折り込みで、松原誠が自作の「天誅 小説大塩平八郎の乱」取材
ウラオモテというコラムを書いていまして……
そのなかで、執筆に入る直前に大塩に関する重要な刊本を古書店で見つけて、
「ここにあるよと書棚から私に呼び掛けてくれたに違いない」という箇所に
わかるなーとうなずいていました。
ある特定の題材に集中して方々で追い掛けていると、遭遇率というか発見率は高くなるんだろうとは
思うものの、ぴったりとはまる資料が見つけると、なんだかナニかに後押しや支援をうけているようで
嬉しくなりますねえ。ほんの一行の記述が、強力な助けになるというか……
283 :
名無し物書き@推敲中?:03/02/03 23:53
>>281 ああ、すみませんです。
書いてるとき、ボケてたみたいです。
百姓が鎌倉武士に代わってゆく過程です。
あの設定だと、なんだかわからんですね。
285 :
名無し物書き@平安後期:03/02/04 14:09
#咳もやっとおさまったし、明日からは出社すっかなー。行きたくねーなー、、、。
>「ここにあるよと書棚から私に呼び掛けてくれたに違いない」
何つーか、そういう天啓を感じる時ってありますよねぇ。
でも久しくその感覚に遭遇してないので寂しいのぅ(ポリポリ
>284
いやいや、書きたい内容は何となく解るつもりですが、
N氏が「鎌倉武士」をどう解釈しているのかなー、いつ頃の設定なのかなー、と思いましてね。
鎌倉武士=御家人だとしたら、百姓が御家人になることはありえなかったわけで。
武士といっても、いわゆる北条氏の御内人や、悪党の出現あたりを想定しているのかなー。
そのへんの「武士」という言葉の解釈に興味がありますです。
風邪はこじらすと大変だべな。
流感の特効薬が払底したのは、気象予報が暖冬だったせいで輸入量を絞ったからとか。
そっただ事で助かる者も助からなくなるなんて事があるとは、気象予報の責任重大だべな。
風が吹いたら桶屋が儲かるどころではない罠、だべ。
極彩色と言えば、奈良の薬師寺が修復工事で五色たなびく目映さに、、、。
平安時代は、どこもあんな感じだったのかと思うと不思議な感じがするべ。
古い方の新薬師寺も改修前の方がおら好きだべな。
やはり名刹は古色蒼然であって欲しいべや。改築中の唐招提寺が少し心配だべ。
資料がおらを呼んでいる、、、。
手にとってみたら原付が買えそうな値段だったり、正札よりも高い値札が付いてたり。
がんばれ、図書館!
哀しい小説や悲しいままで終わる小説を読むと、どうも心が弱くなりますな。
とくに職場に行きがけの電車でそういう短編を読んでしまうと、胸にあふれた哀感と
いったものを失いたくなくて、足が重くなったりすることがあります。
登場人物に感情移入したがゆえのセンチメンタルといえばそれまでですが、小説を読んで得た余韻とじっくり向き合いたいのに、
そうしたことを微塵にも出すべきでない職場での自分に成らねばならんのが苦痛な時がありますわ。
ままならねえもんす。
とはいえ、スカッとしたラストを迎える小説を読めば、仕事での小事をものともしない
活力を得ることもあるわけで、通勤小説のチョイスは重要ですねえ。
資料といえば、書店にしろ古書店にしろ図書館にしろ、歩き回る範囲を広げるべきかなあ、と
思いつつも、そうせずに、いま手を伸ばせば読めるそれでひとまず満足をして、じっくりじっくり
読み返して情報を再入力するのも手段かなあ……とか考えたりもします。
ま、並行するのが最善なのでしょうが。
図書館にはほんと大エールを送りたいっす。
ここ数年、図書館所蔵の本の古い本を「ご自由にお持ち下さい」な棚に置かれてるのを
見ます。
データー化してからにしてくれよぅと思わなくもありません。誰にとって役にたつか
わからないのが本というものですし、図書館のシールが貼られたままのそれらは
古書店でも引き取らないんじゃないかと思うんですよ。とすると捨てられてしまうばかり。
それは、切ないっすねえ。
288 :
名無し物書き@推敲中?:03/02/06 08:55
ネットで歴史小説読めるとこないですかね〜?
289 :
名無し物書き@推敲中?:03/02/06 11:12
このスレ内容は面白いけど 東北弁の香具師がいて うざいなー
−−−−終了−−−−
まったく。ちっとも。ぜんぜん。いささかも。
ところで、横槍を入れる、とは横矢を入れるともいうそうですな。
>288
・Newvel
・Novel Search オンライン小説サーチエンジン
・HONなび
・作家でごはん!
・時代小説SHOW
・楽園
というところがパッと思いつきますね。Googleから検索すれば
すぐに行けます。
282であげた松原誠は、定年してから歴史小説を書き始めたとのこと。これからは
まずオンラインで発表という年配の方も増えていくかもしれませんね。
291 :
名無し物書き@平安後期:03/02/06 23:17
方言は日本の伝統文化だべ。文化は大事にせんといかんべや。
通勤電車での読書は、確かに書籍のチョイスが大事ですよねー。
しみじみしたい書物は、うーん、電車の中よりも一人の空間で読みたいかも。
こちとら、朝は満員ギューギューなので、帰りにだけチマチマと読んでおりまして、
ようやく将門記を読了ー。いやぁ勉強になったです。
将門の時代は、国文・史学の解説書や評伝しか読んでなかったんですが、
それらで漠然と得ていたキャライメージが、この原典を読んで180度変わっちゃいました。
人様の解釈を鵜呑みにしちゃいかんですな、やはり。原資料万歳。頑張れ図書館。
平等院での戦闘シーンをそのうち書こうと思っとるんですが、
あの極彩色の中で血しぶきが飛んでも、絵的にはあまり見栄えがしなさそうで、、。
本当に藤原文化はあんな色彩だったんだろーか。アポロは月へ行ったんだろうか。
>288
「青空文庫」にも著作権切れの巨匠の作品がアップされてまっせー。
293 :
名無し物書き@推敲中?:03/02/06 23:58
田舎もんよ
標準語で 書けや
ゴルァ!!
「標準語」という日本語は、言語学的に死滅しましたぞなもし。
not方言という意味なら、「共通語」のことでござろうかなもし。
>292-293
ROMって野暮ばかり言ってねぇで、何か面白い話題でも提供しろってんだ、てやんでぇ(嗤
(=´・ω・`)
>> 東北は蝦夷ですぅー 言葉ワカンナイ…
うぅむ、東北御国話皆無な上に下手糞な似非東北弁のきゃら立てで東北あんちが釣れるのは、
作者冥利の様な不愉快な様な、、、。これも2ちゃんの宿命でござんすか、だべ。
9さん、平安後期さんに新参者のおらが迷惑かけるのもなんだから、
おらも消えるからあんたも消えろや。
久しぶりに寄った古本屋で、将門関係の新書を見つけたです。
今までに読んだ書物では郡司武芝が「正」で興世王が「悪」という解釈ばかりで、
自分が将門記から受けた印象はそれとは逆だったわけですが、
「さっ、さすがに福田豊彦センセー」という溜飲の下がる記述をなさっておいででした。
2度ばかり千葉氏に関する講演会を聞きに行ったことがあるんですけど、また行きたいなぁ。
まぁ史学者もホントにピンキリですよねぇ。
自分や9氏にとっての迷惑とは、変な煽りを真に受けて
スレに参加してくれてるそなたが消えることだと思うでおじゃる。
そのままのキャラでも良いし、違うキャラでも良いから、帰ってきてたも。>百番氏
ま、煽りはスルーが2ちゃんのお約束ってことで、、。
以後はこのスレの本題に専念するですじゃ。
なんと勿体ない!
迷惑だなんてこたぁねぇです。
2ちゃん的なことですから、2ちゃん的にこれからは煽りは放置、ということで……
いつでも(1分後からでも!)戻ってきてください、待っていますよ〜。
まだ北国の埋葬調べも、金曜時代劇の飛脚も、戦国関連の歴史用語変換辞書のつかいごこちもあれもこれも
……百番百番さんと話をしたり意見を聞きたいことが雲を貫く山のようにありますし。
お、早速に良書との出会いがありましたね。
資料にしろ研究書にしろ、歴史上の人物の行動や心理、諸事全般の
仕組みの流れなどについて、選択を迫られるような時に、
拠り所にする本があると、心強いですな。
立脚点というか、足場が整う安心感というか……
先日も新聞の一面広告で、極小さい録音ツールを見かけました。
便利かな、と思いながらも、当分の間は訓練もかねて、メモ派でいく心づもりでいます。
講義や授業でもそうなんですが、どーも録音していると集中力が欠けてしまうし、
家でマターリしながら聞くと緊張感がないせいか頭に残らないんですね。
取材でインタビューということになれば必須ですし、
友人がやっているように録音したものをワードでテープおこしする手段で咀嚼しているのを
見るとうらやましく思うこともあるのですが。
そーなんですよねぇ。こちとら学術的には素人なもんで、
名のある学者さんの解釈に沿っているといないとでは、記述の説得力が違ってくるというか、、。
まぁその安心感がほしくて、ガツガツと資料をあさっているわけですが。
あまり回転率の良くない古書店なので、きっと1年前にもこの本はあったと思うです。
その頃は将門の時代まで遡る気もなかったから、目に入らなかったのでしょう。
行きつけの本屋でも、目線を変えてみるとまた新たな発掘があるかも、ですね。
録音は、両刃の剣ですの。自分も講演会などでは、配られるテキストにメモ派です。
あさっての祝日は、今年一発目の流鏑馬観戦でござんす。
その帰りにPCショップへ寄って一太郎を購入してくる予定なんですが、
何か天気予報がイマイチなんですよねぇ。
雨だと流鏑馬が延期になっちゃうし、出かけるのもおっくう、、。晴れるといいにゃ。
#ほとぼりが冷めるまで、マターリsage進行でいきまひょか。
あいにくの雨だったのではないでしょうか?
延期ということなら、次回は快晴だといいですねえ。
13太郎、購入しました。
まだしたばかりなので、これといって感想はないですが、歴史用語は月末の
給料日までおあずけの予定。これがまた、ショップに買うまえにふら〜りと
入った書店で、江戸期のレシピをあつかった本を発見して即ゲットしちまったからでして、
マイナー出版社の数年前にでた本というのはチャンスを逃すと二度とふたたびお目にかかれぬ
ご時世ですからのぅ。出版社そのものがあやういわけで……
よろしくじゃけんのぅ。
こういうコンバーターは楽しいですね。労作だと思います。いまでも
ここまで強く方言は残っているのですかねえ。
何年か前、東京で関西弁を話すと「さんまみたーい」といわれてしまう、と聞いたことが
ありましがた、土佐弁も龍馬語としての認知度は深そうな気がします。
それがあんさん、小田原は朝から曇りで、
流鏑馬が終わった途端にポツリポツリと降り出してきましてん。
神事奉納なだけに、雨の神様も終わるまで待ってくれはったんやろか。
けど夕べの降雨で重馬場だったせいか、馬の走りはイマイチどした。
……なんちゃって京都弁はさておき。
梅林の花も身頃でございましたが、生食用の梅だからか、香りがあまりせず。
帰りに駅のポスターで見かけた青梅の梅林にでも行ってみようかなぁ、、。
一太郎、あっしもゲットしてきましたよ。
旧PCにセコセコと打ち込んでた単語登録の移植と一緒に、週末にでもインストールしようかなと。
わくわくと楽しみにしてた方言対応は、
コンバータのように変換してくれるわけじゃないんですね。ああ、勘違い(^^ゞ
江戸時代のレシピ。なにやら良い匂いが漂ってきそうな、、。
平安・鎌倉の食は貧相なので、食事シーンを書く気がせんです。
「流鏑馬、良いですね。俺もまた見に行きたい。平安時代の大鎧での矢戦も凄かったのでしょうね」
と、打ち込んだらああなってしまったがぜよ。俺にも分からない言葉だったぜよ、と。
行事日程ありがとぜよ。このカキコの方が楽ぜよ。ぜよぜよ。
戦国時代の料理も情報が錯綜していてどう描写すべきか、悩むぜよ。
俺は今度の一太郎は見送りぜよ。
へー、「良いですね」が「しょうえいやき」なんですねー。日本って広いなあー。
週末まで待ちきれずに13太郎をインストールしてみました。
ユーザー辞書の単語登録も移してみました。
約500個あった単語の殆どが固有人名と官職だったので、
まぁこれが引き継げれば歴史用語辞典はなくても良いかな、と。
皆の衆は、実生活と小説で漢字表記が揺れることはないでしょーか。
例えば自分の場合、「〜下さい」の表記は
メールやネットでは「下さい」で、小説では「ください」にしておるわけでして。
旧PCではATOKしか使ってなかったので、そのへんの学習がグチャグチャだったんすよ。
今度はメール・ネットはIME、小説はATOKと使い分けてみるです。
小説にしかATOKを使わないのはもったいない気もしますけどねー。
#しかし何を隠そう、IMEには2ちゃん辞書も入れてもーたしヽ(´ー`)ノ
みんなもすなる2ちゃんねるといふものを、俺もしてみむとて、するなりぜよ、と。
9さん、例の地図取り寄せて兄者がはぁはぁしてるぜよ。感謝してるだべ、と言付かったぜよ。
CDROMも現金書留で申し込んでいたぜよ。二千五百円送るのに五百円かかったべ、と言ってたぜよ。
俺はIMEは、ほとんど使ってないぜよ。ATOKばかりぜよ。
表記揺れは余り、今まで気にした事がなかったぜよ。
変換した時にこんな漢字もあったのか、と驚くこともあるぜよ。
単語も登録より先に切り張りしてしまう癖がぜよ。
ただ載ってない漢字を使用する必要に迫られたとき、辛いぜよ。
自宅ではATOK、ですね。どうも仕事の文書以外では、
漢字をひらく傾向があるので、どちらでも同じちゃあおんなじなんですけれども。
(たまに、ヒロイックファンタジーをやるときは嫌になるほど漢字が固くて真っ黒々ですが)
ユーザー辞書は自分が登録したんだが最初っからはいってるのか解らなくなっていて、
文書から引用する段になってから登録することを思い出す、というカンジです。AI辞書トレーナーも
効果的に働いているんだかなんなんだかようけわからんちん、という有り様ですねえ。
>例の地図
あれ、30年くらい寝かしておくと、幾つか駅が増えたり、路線が増えたりして
立派に古(い)地図化しますぜ( ̄ー ̄)ニヤリ
金曜時代劇、見ました。
ふ〜む、あの、おへその上で左右に両手を動かすような走法……
原作をあたってみたいところです。
今回、プライベートで走るときにもやっていましたから、なにか史に則したことなのかも
しれませんのう……(デモタトエソウデモ……)
最近はATOKを使っていると珍しがられるので、同志がいて嬉しいでおます。
平安ものを書き始めた最初の頃は、一発変換が出来ない度に立ち止まって
いちいち辞書登録を繰り返していたんですが。
そうすると思考がそこで止まってしまうので非常に不便だったんですね。
だから下書きは手書きして、
PCに清書しながら辞書登録をするという手段をとっていた時期もありまして。
最近は殆ど立ち止まらずにサクサクと変換が出来るようになったので、
直接PCで書き進めているわけですが。
推敲するにはPCは便利ですが、このジャンルにとっては不便な一面もありますね。
以前9氏に教えてもらった「本当にあった怖い話」を久しぶりに本屋で見かけ。
護良親王の「まっすぐ君」に、我が意を得たりしてきました。
平安〜鎌倉ものの次には、太平記の世界も書いてみたいっす。
俺はワードですらATOKで書いてるぜよ。
どうもIMEは画面の中の人がいらん事してるようで好かんぜよ。
大変だな、画面の中の人も、、、ぜよ。
三十年後には地図に無い駅が増えちょろおうが、海面上昇で土地が減ってるかも、
あるいは埋め立てで土地が増えているかも、ぜよ。日本の明日はどっちぜよ。ぜよぜよ。
あの走りは……。謎ぜよ。
本こわ……そういえば最近読んでいません。うちの山の神が買ってきているはずなんですが、
なんだかんだいって特異な世界を扱う漫画誌ですから(なんたって、ノンフィクション
漫画で、困ったときには必ず霊能者の知り合い(や知り合いにいる知人)がでてくる……)
なんつーかバイオリズムが下降気味のときに読むと、際限なく心霊関連にハマってしまいそうで、怪談よりも
そっちのほうがほんとに怖い、と。
プロットや下書きは、ワードパットやらアウトラインプロセッサやらパソ上で全部すますことが
できたら、管理がラクかな、と試みているのですが、まだまだ手書きのほうが
アイディアの連想速度が速いようです。
どうも、フォントサイズが画一なのも連想を呼び覚まさない理由のようで、ここらへんを
工夫できれば……
首都も移転してるかもしれねぇですしねえ。>30年後
2033年……星新一のショートショートみたいだだ。
あ、いけね。
そういえば、前回の「そのとき」が太平記でしたね。画像がらみで
見ていると、こう、うまくいえませんが、
歴史好きにアピールするなにかを感じました。歴史小説の題材として、誰かしら
魅力的な人物が一人二人潜んでいそうな……
IMEの中の人は異国人ですからねぇ(嗤
怪談じゃないですけど、すげー怖い画像のブラクラ踏んじまいまして、
画面は飛び跳ねるやら、スピーカーからは悲鳴が響くやら、
夕べはえらい難儀しました。なっ、なるほど、ブラクラとはこういうものだったのかぁ。
夢に出てきそうな怖い画像だったので、その後、笑いを求めてあちこちのスレへ。
それにしても、2ちゃんって本当に何でもある場所ですわ。
太平記は、護良親王と北畠顕家と足利尊氏に関心があるです。
昔は楠正成が人気があったらしいけど、個人的にはあまり魅力は感じないですねえ。
後醍醐天皇もイマイチだなぁ。それより後南朝の方が魅力的。
#漫画ですけど木原敏江の後南朝ものは涙ナシでは。・゚・(ノД`)・゚・。
後南朝と言えば、金欠の変ぜよ。いや、俺が、、、。もうどうしようもなく慢性的に(晒。
ぶらくらは、じゃばを切るのがどうのこうのと言うのを読んだような、ぜよ。
何のことか、てんでさぱーりだったぜよ。
か、河内弁の楠正成……。播州言葉の内蔵助の向こうを張れそうなよかーん、ぜよ。
漫画と言えば池上遼一の信長。未完かと思っていたら盗作絶版だったぜよ。
驚いたぜよ。
http://www2.odn.ne.jp/%7Eccs89380/ztoku/odann/odan.htm ここに元資料を盗作とか書いてあるぜよ。
元資料の扱い方を間違えると大変な事になると言うのは、おっかないぜよ。
俺の初ブラクラはニュース速報板の、なにやら挑発的なスレタイトルの1が
「参照」として貼り付けていたヤツで、よもや初っぱなから引っかけとわ! という
ものでした。パソが制御不能になって、モニターの上をぐるぐると文字が躍っていました。
怖いっすねえ! 自分の愛用品が自分の愛用品で無くなってしまったのを見るのは!
まさに神器なき戦い、道教するから金をくれ(不謹慎)
引用や模写をするときの使用料というかパテントというかを定める必要は、
どうあっても成文かしないといけないでしょうねえ。人類や文化全体から見れば知的所有権は
安価であるべきでしょうが、しかし現状はクリエイターをはじめ多くの知的所有者は
経済的に逼迫していたり寛容でおられる状況でもないでしょうから、むずかしいところでしょうし……
ヘンな話ですが、参考文献の後にURLが貼り付けてあってクリックすればすぐさまそこに飛べる、といったような
スタイルは有用なのかもしれません。
長編が書けない、終わらない、という話を先輩にしたところ、
帰納法を進められました。結末から逆のぼるこの方法に、いま、四苦八苦しています。
「もっ、もう、1度踏むも2度踏むも同じさっ」という感じで、ブラクラ踏みまくっております。
慣れというものは怖いものでんな。
去年転職板のスレにSPI試験例題(知能テストみたいなやつ)のリンクが貼ってあって、
その問題を解いて送信したつもりが
「お前はまただまされたわけだが」のスレに飛ばされたことがありましてな。
「ちくしょー。手のこんだ騙し方をしやがって」と、笑うやらムカつくやら。
とりあえず拡張子が画像のものは踏まないようにしてますが、
何があるのかわからんぞ2ちゃん、ですな。
漫画でも元資料の扱いが問題になっちゃうんですね。
そのサイトを見る限り、
原資料からの引用である旨を再表示すればOKなのか?って感じですが。
今、東山道の旅程の描写をしているんですが何かイマイチで、
ふらりと寄った本屋で街道シリーズが目に入り「中仙道」をパラパラと。
「ふむふむ。成る程」と立ち読みしたこの雑誌も参考図書に明記しないとダメですかのぅ。
そんなこと言ってたら際限なく参考図書は増えるじょ、、。
こんな偶然があるのか、というほどの1分差……
なんともかんともにんともかんとも、面白いものですねえ(しみじみ)
東海道五十三次タイピングソフト、と商品があるのを最近ショップで知りました。
定められた著作権の年数を激しくオーバーしてるからこそ出来る値段の商品なのだろうと
思いますが、うぅむ。
引用にしろ参考にしろ、なにを使って書いたのかを逐一記録、記憶ではなく記録しておくのが
重要になってくる、ということでしょうかねえ。
それはそれで、楽しい作業ではありますが……
318 :
世直し一揆:03/02/23 11:11
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ・もっともらしさ(偽善)に騙され
るな!!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉し、しかも好戦的でファイト満々(キモイ、自己中心、硬直的でデリカシーがない)
●妙にプライドが高く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようと
する(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際に
はたいてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK!)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本
の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者にはへつらい、弱い者に対してはいじめる)
●あら探しだけは名人級でウザイ(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●単独では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「〜みたい」とよく言う、
世間体命)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ)
●表面上協調・意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をしストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。包容力がなく冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あの野郎の足を引っ張ってやる!!)」)
へへ。同じような時間に似たような内容をPCに入力してクリックしてたなんて
ちょっと不思議な気分になりますね。
長編でも短編でも、まず「結」ありきのような気がします、自分の場合。
その最後の数行を書きたいがためにひたすら四苦八苦する、と。
落語のオチのように、結末で伏線がうまく生きると万々歳なんですけどね。
落語といえば、以前9氏に教えてもらった青菜の内容をやっと知りました。
聴衆がピンとくるくらい、その時代は源平・判官ものがポピュラーだったのでしょうね。
ニュー速ですが、講談社が赤字転落だそうで。
学術文庫にはお世話になってるので、不採算部門を潰すことはしないでほしいなあ。
#頼朝はA型だと思うですじゃ(嗤
例の京都弁変換コンバータを作品に取り入れてみようと思い、
「今はまだ右馬権頭なんですが」と入力してみたら、
「今はまだ右ぺらっぺらっぺらっぺらっ(以下数行略)ぺらっぺら馬権おつむなんやけどアンタ」やて(嗤
うーむ。古い官職を含めるとさすがに無理があるですねえ。
やはりお遊び程度に留めておいた方が無難ということでんな。
俺の場合は最後までなかなか辿り着けないぜよw。
枚数内で完結させるのが大変ぜよ。
9さん、例のロム届いたって兄者が喜んでたぜよ。
兄者の住所が違ってたけど、届いたそうぜよ。
うーん、どすえ言葉と関西弁との違いは難しいどすえぜよ。
そう言えば、今の東海沿道の家々を忠実に巻描き連ねている人をにゅうすで見た覚えがあるぜよ。
大変な労作ぜよ。延々と続く巻紙をどうやって展示するのか、ちょっと不思議だったぜよ。
新発売の五百めぇとるこぅど延長可能なUSB機器(誰がいつどうやって何を何に使うぜよ)を連想してしまったぜよ。
わおーん。うぶめとハコを借りてきました。
うーん、水木しげるの世界だなー、しかし誰のセリフなのかわかりにくいぞー、と
ブツブツ言いながらも、とりあえず1冊一気に読んじまったっすー。
ミステリーや推理ものは、チビチビ読もうと思ってもダメですね、やっぱり。
しかも夜読むと無気味さも倍増。もうこんな時間じゃーん。やばっ。
三百一番氏のとこはご兄弟で歴史好きなんですか。いいですねー。
最近よくNHKで絵巻のCG復元の番組をやっているですが、
再現された色彩にハッとするやら違和感を覚えるやら、、、。
終いを決めて書き始めるんですが、どうも書き進めてゆくうちに、揺らいできて
けっきょく変更する……ということが続いて、こう、どうもストンとオチがつきすぎて読後の
インパクトが弱くなってしまう傾向があるようでして。
おさまりが良いのも結構は結構なんですが、当初に想定したものに比べると、なんというか
無難なのですね。
最後がどうなるかが定かでないままに書き進めるのは、創作意欲を高めるうえでは
いいのですが、さて完成度ということになると……という自戒が胸の奥で騒ぐという感じです。
結末をきっちりイメージして、それをかっちり描くために、構成を遡っていくやりくちを
徹底してみよう、という試みなのですが、これはこれで、オチに向けた伏線が露骨すぎてしまって
脳がカッカッとしてきます。
ただ効用もあって、想定枚数がぐっと増え、いわゆる長編となるだけのプロットを
立てることが出来てきているような気がしてきています。これまで短編がほとんどだっただけに
これは助かっています。
もちろん京極夏彦のレンガ本までにはとてもとても行きつけませんが(一気読み、わかりますわかります。
俺は遅読なのでかかりきりになってしまうのでなるたけ避けています、並行して小説を読むことも
やるんですが、あの文体は他の小説と混ぜて読むには独特で切り替えがうまくいきませんし……)
講談社ですら……というのはなんとも暗澹たる気分になりますな。どかんと大きなヒット作が
出てくれることを願いたいところです。
購入されましたか。兄上によろしくお伝えください。同じ空の下、紹介したものを誰かが見てくれている、と
思うと、なんとも奇妙な他には変えられない喜びがあります。
>東海沿道の家々を忠実
あ、それ、俺も見たことがある気がします。完成したらぜひ出版してほしいですねえ。
>CG復元
妙に生々しい、というか、明確に派手な色遣いだった、と見せられると淡いイメージが
覆されて戸惑います。なるほど、と思いつつも、えーっとじたばたしたくなるような……
今宵からそれがしのことは、こぉるみぃ弟者と呼んでくれぜよ(藁。
京極物を一気読み、凄いぜよ。俺はあれ一冊に最低でも三日はかかるぜよ。
今、宴始末読んでるけど、いつ読み終わるかさぱーりぜよ。
これを読んだ後に他の本を読むと驚きの早さで読めてしまうぜよ。
一文一文抜き出してみても、他と大して変わらないのにまとまると凄く時間がかかるぜよ。
不思議ぜよ。新書版なのに落としても床に立ってるぜよ。驚きぜよ。
私視点がどんどん出てきてどれが誰だか分からないぜよ。
日本の男達のほとんどが従軍経験がある時代設定がおもしろいぜよ。元和えんぶぜよ。
巻末に立派な書斎が載ってて羨ましいぜよ。良く調べてあるぜよ。資料力を感じるぜよ。
思うにみすてりぃは不思議ぜよ。仕掛けがうまくはまると名作、はずれると馬鹿本。
紙一重ぜよ。創作を志す身からすれば、笑えない差ぜよ。
資料は先手必勝かと思いもすれど、認識を覆される事もあるぜよ。
既読だけど、俺がするぅした資料を見事に料理した作品を読んだりするとお見事の一言ぜよ。
黒い家は、ほらぁ大賞作だからほらぁなんだろうけど、たぶん連続殺人みすてりぃとも言えるぜよ。
動機付けがありえそうだから尚のこと怖いぜよ。それでもあの仕掛けも一歩間違えればきっと噴飯物ぜよ。
怖がらせもし泣かせもし笑わせもする。けれど紙一枚下は馬鹿本地獄ぜよ。
そのさじ加減が身に付けば、と切に願うぜよ。
流行作家の長編連載なら、最後を決めないまま書き進んで
読者からのファンレターでアイデアいただき、なんてこともあるかもしれませんが。
自己研鑽の段階では、ひとりで葛藤するしかないですよね。
どうしたら読者に楽しんでもらえるかと、無い頭脳をひねるわけですが、
自分の想定する「読者」像が世間のどの程度のニーズなのかは不明ですし。
「これを読んだ後に他の本を読むと驚きの早さで読めてしまうぜよ」ですよ、まさに。
一字一字を追いながら和漢文と格闘しているので、現代ものを読むのは爽快だす。
”現代”といっても戦後のドサクサまぎれですが、京極ワールドを堪能しておりやす。
明日は東北へ行ってこようかと思ったんですけど、天気も悪そうだし、
指定券も取れなかったので、匣に浸ろうかなと。
推理ものは大抵トリックや動機が稚拙で、読後感がイマイチなんですが、
「死体がそこにあるのに見えない」なんて観念の世界に持ち込まれちゃうと、
もう何でもありですね。禅問答の世界だすな。
∧_∧
( ´_ゝ`) OK。ブラクラゲットしたぜ弟者(藁
資料が古ければ古いほど鮮度を増すのが、この分野の特徴といいますか……
ある一定の深度までは、興味を持った人のほとんどが同じ(三次四次資料としてであれ)ものを
読んだり目にしたりしている可能性はおおいにありえるわけなんですが、
やっぱり同じ物に触れても、視点の違いというか、浅くない読み方ができるというか、
連想力があるというか、で仕上げ方に差がでちゃうもんなんですよねえ。
もちろん、それが、作家の売り物、なわけなんですが、はたして自分に売り物になるほどの
観察力や想像力がそなわっているのかどうかの危機感を原動力に、それを磨くための手練を模索して
実行するしかねえんでしょうなあ
。
歴史小説、時代小説という括りの中に、市井小説という分野があるわけなんですが、
こちらの場合、資料の先手必勝さに似て、人間関係の構図や、職業、対立する市井的トラブルで先を越さないと
どうしても「○○風の舞台設定」という色眼鏡をかけられてしまうつーことがあって、
こいつもまた厄介の怪で、突飛すぎれば陳腐だし、地味では埋もれてしまう……と。
ここらへんは、ミステリーの探偵の新鮮味、トリックの洗練度合いと似ているかもしれません。
はまればにこにこと頬笑みをもって迎えられ、外れれば失笑のあげく物笑いの種。
おおぅ……こちらの好みのさじ加減と、あちらの好みの味付けとの差がでるあたりのままならなさは
たまらねえですな。
俺はだいたいあのあたり、これくらいの年齢層、というあたりはつけています>ニーズ
いますが、数年後、その年齢層が、いまの年齢層と同じような価値観であるか
(というか似ているところがあるか)、減っていく一方だろうつー不安は、
考えると鬱になるので、ふだんは
心の壺に放り込んで蓋をしてるんですが、なにかの拍子にあふれ出てきて俺を苛む嫌なやつです。
327 :
名無し物書き@平安後期:03/03/02 18:58
夕べは匣を読みながら「リカ」を見るという、ミステリー2本立てでござんした。
昔は推理やミステリーも好きだったんですけど、どうも読後のやりきれなさがねぇ、、。
匣の中に「法律がなく罪に問われなければ自分も人を殺すかもしれない」という風なくだりがありまして。
これは戦後が舞台だから憲法や刑法が機能しているから罪に問われるわけですが、
その数年前の戦中なら敵兵を殺しても罪に問われないわけで。
まして、自分が描きたい平安時代なんて、さらに問われない時代なわけで。
だからといって平安時代に殺人が横行しているかといえば、そうでもないわけで。
むしろ戦による命のやりとりにはカタルシスや哀れとか、そういう感情が動かされるわけで。
なのに同じ「死」を扱いながらミステリーの読後がどうしてこうも虚しいのかと考えるに、、。
考えるに、、、、、、、。
加害者=犯人=敵のキャラに共感できないことが一因かな、と。
しかも犯人は最後には死亡したり。勧善懲悪にもなりゃしねぇ、って感じで。
ウブメと匣の中では、解剖大好きの里村医師と、妙な探偵・榎木津のキャラが好きだす。
#そろそろ(ノ゜ー゜)ノage進行で行きましょーや。
い、いかんぜよ。このままでは平安後期さんが京極本に憑かれてしまうぜよ(嗤。
むぅ、売れ筋解析で読み始めた京極本いつのまにか十冊も読んでしまったがぜよ。
推理きゃらくたぁ小説を似非大塚風に読み解いてみると、最後に主役が登場して事件を解決、
もしくは訳の分からない前振りをたっぷりと解説してくれるぜよ。
京極本はその前半のはぐらかし描写が異様に長いぜよ。
神視点の段落にいきなり私視点が挿入されたりする、ほらさす級の悪手ありーの、
きわどい誤誘導文ありーのではぐらかしの術をかけてくるぜよ。
まにある本の禁則がばりばり使われてるぜよ。これで一般に支持されてる辺りが凄いぜよ。
見せ場を颯爽と演出する為に前半に負荷をかけまくるがぜよ。
颯爽なる表現を使ってしまう辺り、作者の術中にはまりまくりぜよ。
この手の巨視的な網を張ってる風の見せ方は、漫画のびぃふりぃを思い出すぜよ。
う、俺はいつの間に十冊も読んだぜよ? 推理小説は趣味じゃないから読まない事にしてたはずぜよ。
おかしいぜよ。読んでないはずの本の記憶があるぜよ。はっ、俺の記憶を誰かがいじって……。
お、俺はおらで、おらは俺で、、、。こ、これは本の紙にふりかけられてる微細な粉のせいで記憶が一時的に混乱して。
出版社の陰謀? いや、図書館のあの方。旧帝国陸軍の……。しまった! いつの間に窓際に、、、。
後催眠か、くそっ、体が勝手に。ここにいたらゴノレゴ13に。
あぁ、おらは、おらはあっちへ逝ってしまいそうだぁぁぁ、、、ずきゅーん、ばた。
すいません、今日は酔っぱらってまふ。面目ねぇ。
殺人の疑似体験もしつつ、犯罪者を捕らえる自浄的な体験をする……という魅力があるのかもしれませんねえ。
俺もミステリーは不得手で、やっぱり江戸風俗直結の捕物帳を読むことのほうが
多いですね。
捕物帳は、完全に足で捜査ですから岡っ引なり手下なりの後をついて
いくだけで、とても楽しいし、まあ、犯罪の動機は現代とさほどかわらんのですが、
社会の中での選択肢が少ないぶん、納得したり、せつなくなったりしやすいようです。
池波正太郎の剣客商売の研究本がでていました。Q&A方式なのですが、不熱心で数冊は
歯抜けをしている(というか残してある)自分でも楽しく読めましたが、シリーズの分析以外の、池波正太郎の発想は
どこから来たのかという著者の推察が興味深かったです。
池波正太郎にはこういう意図があったのではないか? この部分は作家としてのこだわりではないか?
という推察は、登場人物を掘り下げるのと同じほど面白いですな。
#おや、ご機嫌がよろしいようで……
(窓をちょっとあけて、夜空に向けて乾杯を)
330 :
名無し物書き@平安後期:03/03/03 23:36
筒井康隆に関する分厚いリスト・研究本を読んだことがありますが、
小説本体とまた違って面白いですよね。「深読みしすぎー」とか思いつつも。
歴史ものを書くということは、それ自体が推理ものを読むような作業なわけで。
久しぶりに日本史板で史料批判なんぞを繰り広げております。
犯罪の絡まない推理。これが何より楽しいっす。
弟者こそ京極本に憑かれているぜよ(嗤
「ウブメを先に読んだ方が」と教えてもらったおかげで、匣もすんなり読めました。
こっちをいきなり読んでたら状況がよくのみこめなかったと思うです。感謝。
匣の方が、オチっつーか最後の1行が効いてましたな。
京極氏は文章力としてはイマイチな部分も多々あると思うんですが、
着想と構成とウンチクで読者を引っ張っている気がします。ああ、羨ましい(嗤
うーん、2月末で池宮平家が終わったぜよ。
もともと感情の起伏というか、贔屓の引き倒しの激しい作風だったとは言え、
例の件が無ければもう少し違う形で終わっていたのだろうか、とも思うぜよ。
本がばらけるほど熱心に読み込んでる司馬ふりぃくの人達は、発売当初から剽窃には気付いてたろうに、
もう話題にも上らなくなって売れなくなった今頃になってと言うか、
連載紙が移った途端、後から刺された感じがするのは気のせいだろうか、ぜよ。
何にせよ、園遊会文化勲章こぉすの作家の花道が待ってたであろう氏の晩節が、もったいないぜよ。
FLASH板ひな祭り、なかなかおもしろいぜよ、と。
犯罪も、実行する者と、捕らえる者と、それぞれの関係者の、どこに焦点をあてるかで
まるで変わってくるわけですから、一つの犯罪を思いついたときには同時に
最適な主人公を決定できればいいですねえ。
既存の推察の焼き直しや、ストーリや登場人物の構成要素に似て非なりつーわけでなく、
引用ですからねえ。
で、あっても業界的な駆け引きというか、なんつーかマフィア的なやり口の匂いはしますのぅ。
333 :
「武蔵」第三部「夢想流撃破」:03/03/07 19:42
梅軒の巧緻をからくも脱した武蔵。次なる相手は夢想流杖術。
勝手の分からぬこの武術に、さあ如何に亙るか!そしてお通は、朱実は?
いよいよ驚愕の展開。
今の時代にとって武蔵とは何なのか?
それは組織に頼らないと云うことか、我が儘か?
立身出世を願いながら果たせず、女も得ない生き方。
片意地で下手だけど、純真で一心不乱。
われらはそれに何を読む!?
http://shibuya.cool.ne.jp/ootea 武蔵とは・・・聖人なんだろうか、今の時代でも?
334 :
名無し物書き@平安後期:03/03/07 23:55
>武蔵とは・・・聖人なんだろうか、今の時代でも?
聖人なんてのは宗教者だけで充分だす。
読者が感情移入できるくらいにカコイイ悪役、いいですねえ。
「平家」はまさしく、自分の基盤になってる時代なんですが。
誰の平家を読んでも余計なことを書き込みすぎで、
底本の方が想像の余地があって面白いんですよねー。
今月末に社会人野球の大会を見に行く予定なんですけど、
その途中に咲いている桃が1本に紅白乱れ咲きで、その名も「源平」。
そんなささいなことで嬉しくなる昨今でございます。
Flashは、やっぱ2chのAAキャラを使ったものが面白いですね。
>333
原作を読んでいても先の気になるドラマですよね。宮本武蔵という人物を自分のなかで
どうイメージするかを固めるうえでも、反発も覚え感心もしつつ、毎週楽しみに見ている最中です。
桃が目にとまるようになって、散歩にけっこうですな。
今年は桜の開花も早いようで、せきたてられるのがかわいそうですが、
月末には桜が主役の陽気になっていそうですね。
八丈島の流人の資料を、郵送費のみで譲ってくださると新聞で知り、いそいそと
申し込んだのが届きました。
19世紀の八丈島の様子をまとめた近藤富蔵を記した、240ページにも
わたるB5オフセ・カラーのカバー付き本が無料とは申し訳ねえです。
ちょうど流人というか流刑について興味を持っていたところなんで、
資料としても次の資料へのてがかりとしても大いに役に立ちそうです。
感謝を表すには、八丈島へ旅行に行って直で見てくるのが一番でしょうねぇ。
336 :
名無し物書き@平安後期:03/03/09 00:22
流人! そうそう、流人!
前に、流人がどーとかいう書籍を探したら県立図書館でも見当たらず、
そのままになってたのを思い出しました。書名を書いたメモはどこへ消えたっけー。
それは中世の流刑を扱った書物なので、9氏が入手されたのとは別だと思うですが、
流刑地の生活って興味ありますよね。
書きかけの小説で、「途中で視点が交代しちゃうのってセオリーじゃないよなー」と思い、
先へ進まなかったやつがあったんですけど、京極を読んだら
「この程度の視点交代は全然オッケーじゃん」になりました(嗤
空白行を入れて場面転換させちゃれー、で、書き進んでおります。
なるほど、今までと違う傾向の書籍を読んでみるのもいいものですね。
実家から「沈黙の艦隊」を借りてきて読んだです。
政治の場面はサラーッと流し、ドンパチの場面にわくわく。
うーむ。軍事ヲタの気持ちが少しわかるような気がしてきました(嗤
この漫画の中のアメリカの立場が、まさしく今のイラクに対するアメリカと重なり、
10年前の作品なのにリアルタイムを描いたような錯覚に陥りました。
闘争というのは人間古来の本能に基づくものである以上、
戦争がまったくなくなる状態というのは現実味がないなーと思いました。
カリスマとしてめちゃくちゃ理想化されてますが、海江田のキャラはいいなー。
ただこういう人物は歴史小説の中には似合わないなー。深町の方がリアルだなー。
花粉症の俺が、花見に行こうものなら死兆星を見る羽目になるぜよ。
花はもう、画面の中か書物の中でしか楽しめない体になってしまったぜよ。
むぅ、武蔵。こうなったら俺も長きに渡って構想を練りに練った武蔵ネタを一発ものにするぜよ。
こんな武蔵は嫌だ、もとい、武蔵女だった説をぶちあげるぜよ、ぜよぜよ。
う、畢竟の大作、構想倒れ確定ぜよ。
古代ローマは主力の歩兵以外の騎兵や弓兵は補助兵として属国から派遣させたがぜよ。
ローマに通じる街道を整備して迅速に兵力を派遣して帝国を維持したと聞くぜよ。
めりけんは、戦車が十両も入るどでかい飛行機を開発して、
一個師団を世界中どこにでも二日以内に送り込める体制を構築しようとしていると聞くぜよ。
同盟国からなる多国籍軍はさしずめ補助兵になるかも、ぜよ。
海江田と深町のコンビは「じゃぱん」でも健在ぜよ。
確かあの作者はもっと古い漫画でも似たようなきゃらにこんびを組ませてたような覚えが、、、。
売れ筋すたいるを核としてもっている作家はうらやましいぜよ、と。
流罪、遠島がくだされて終わるのはドラマでは定番ですが(昨日の剣客商売もそうでした)、
しかし、罪人にはその先の生き方があるわけで、想像力を刺激されるものがあります。
中世の流刑と、江戸の流刑ではイメージに違いがありますね。
なんとなしに政治犯(とされる人)や文化人の印象が強いっす。
ふーむ、この印象はどこから来ているのだろう……
アメリカは、人類史上、変わったというか特殊というか、これからのスタンダードというか
セオリーが通じないとこがありますねえ。
民主主義や資本主義ということもあるのでしょうが、
欧州の1エリアや、大陸から突き出た半島ではなく、いきなり北米大陸ですくすくのびのび育ってきた
せいなのか、はたまた過去の歴史を知って学習したからなのか……
花粉症、医療技術の総力をあげて特効薬か治療法を開発して普及させるべきですよね。
松井が渡米しても花粉症に悩まされているということですから、急務だと思うですよ。
武蔵が女……
書名は失念してしまったんですが、スニーカーだったか電撃文庫だったか、で
武蔵と小次郎がモンスターと戦う、というキャラクター小説があって、
そのあとがきで作者が、「小次郎を女にすれば、この小説はもっと面白くなったことに今気づいた!」と
歯噛みしていたのを思い出しました。
その後、女小次郎の小説がでた、という話を聞きませんから、企画が通しにくいのかもしれませんのぅ>女性化
ああでも七福神が全員可愛い女の子というシリーズがあるらしいので、
もうなんでもかんでも早い者勝ちなのかもしれませんねえ。
湾岸戦争を知らないのかよ……ガキだからって
語る場合はいろいろ調べてモノ言えよ?
ただのてめえの感想など目にしただけで気分悪くなることもあるからよ。
341 :
名無し物書き@平安後期:03/03/12 22:26
江戸だと、盗みでも流刑とかあったんでしたっけ。
そうですね。なるほど、時代によって懲罰も変遷してるんですね。
平安の流刑対象は、一般庶民より公家・武士・僧が主でしたから
確かに政治犯や思想犯ですね。菅原道真も左遷という名の殆ど流刑でしたし。
あのあと漫画板にスレを探しに行き、「作者談:自分の中で海江田は女性」説を見つけ大爆笑こきました。
匣を読了した後の三百一番氏のように、沈艦に微熱状態です。
でもまあ、一気に読んだから浮かされてますけど、読み返したとしたらツッコミどころ満載ですよね。
主役は深町なのか海江田なのか揺れてるし、NY沖からは支離滅裂だし。最後は神様だし。
でも最後まで読ませてしまうこのエネルギーは何だろう、、、。
>340
そういう物言いをされる方よりも、このスレ住人の方が年齢的には大人だと思うですよ?
うぅむ、これまで流人のことは全くのぉまぁくだったぜよ。
外縁部の方言には平安時代の都言葉が含まれていたりするとも聞くぜよ。
流人が来たことによって現地の風俗習慣にどんな変化が起きたのか、考えてみると。
うーん、色々知りたくなってきたぜよ。
そういえば頼朝も伊豆の先っちょあたりに流された流人だったような、、、。
あれが鬼怪ヶ島あたりだったら、どうなっていたがぜよ、と。
以前、9さんが紹介していた山本一力の本を読んだぜよ。
あかね空、おもしろかったぜよ。
かなーり修羅場な展開を思わせつつも抑えた筆致ですらすら読めたぜよ。
時代物における情景、感情、説明のばらんすに思うところもあったけれど、
氏の文体は大いに参考になったぜよ。
平安後期さんのように、読書によって俺も創作の手詰まりが解消された気がするぜよ。
創作の視野を広げてくれる良書との出会いは、嬉しいものぜよ。
創作をやってなければ、味わえない書の楽しみ方ぜよ。
次世代へ更新しつつあるめりけん兵器群に追随する為の莫大な出費に耐えれる国がどれだけあるか、
と言う趣旨の文章を書いたぜよ。それほど国語力を必要とする文章だったとも思えないぜよ。
煽るには、もそっと獰猛なる舌を持つべきぜよ。竪子、共に語るに足らずぜよ、と。
以下、煽りはまたぁりとするぅで、、、。
343 :
名無し物書き@平安後期:03/03/14 21:15
そーですねー。頼朝の流刑地が、喜界が島とまでいかなくても八丈島あたりでも
鎌倉幕府はきっとなかったでしょうねー。
でもきっと頼朝に代わる人材が出てきて、歴史的には何らかの変革があったのではないかと。
そういうエネルギーに満ちた時代だったわけで、そこにまた魅力を感じるわけで。
しかし平安期の流人は、その流刑地の豪族の婿に収まっているなんてことがザラでしてね。
「それのどこが流刑なんだ」と思いますけど、平安朝だと京都が全てだったので、
都からの追放=流罪だったわけであり、都に住めないことがとにかく罰なんでしょうね。
たかが神戸での隠遁ですら、光源氏は都を切なく恋うるわけですもんね。
だから鎌倉に政庁ができたり、戦国で自分の領地を基盤にする人々がでてきた段階で、
流罪というもののがより「島流し」へ変遷していったのかなぁなんて想像します。
八丈島の資料を読み終えたら、ぜひ感想を聞かせてくだんせ9氏。
いわゆる罪人だけではなく、親不孝である、という理由で遠島処分となったものも
あったようです。手鎖や叩き、叱りを飛び越えての処分ですから、よほど素行が悪かったのでしょうが、
そのわりに他の罪で裁かれるのではなく、あくまで「親不孝であるから遠島」というのは
興味深いですな。
「あかね空」は、言葉が悪いですが小利口な書き手だったらあのプロットで書こうという
判断うぃしないと思うんですよ。人物造形も人間関係もイベントも展開も、分析すればするほど、
小説でありすぎるというか作者にとって都合が良すぎるという見方も出来るんじゃないかと。
それを、ああまで傑作に仕立て上げているのは、おっしゃるとうり繊細でいながら骨太な文章力ならでは
だと思います。作者の体験と分析からくる説得力もあるわけですか……
地文での江戸時代語の盛り込み方感心して、自作の用語事典に小さくない変革が
おきたっすよ。
川口松太郎の作品で「女人武蔵」ってあったね。
まあ、武蔵が女だったって話ではないんだけど。
なんか思い出した。
婿取りをした豪族側からすれば、願えども適わない血筋という魅力があるわけでしょうから、
地元の権力者同士の争奪戦や駆け引き、といったこともあったのでしょうねえ。
ふぅむ、一人の貴人を中心に権力と恋が悲劇と喜劇が交錯するあたりドラマの種が埋まっていそうですのぅ。
(八丈島の流人の本は隙を見てちょこちょこと読んでいます。クールたれと思ってはいるのですが、
その厳しい生活を知ると喉の奥でうなってしまうこともしばしばです)
ちょうど昨日、書き込みをした時間にNHKで高橋克彦の「天を衝く」を下敷きにした
九戸政実の番組をやっていました。
九戸政実という武将の存在もさることながら、マイナーな戦……というか残された資料が少ないという
この戦いを題材にもってきて長編を書き上げたことに興味を持ちましたですよ。
検索したところ、北上秋彦の「(九戸)政実殺人事件」というミステリーを読んだのが
きっかけになったそうです。
歴史好きとしての知的な興味と、小説を書く習慣を持つ立場での創作の興味がどこまで重なるのかは
何とも言い難いですが、
マイナーなミステリーから、創作的に馬の合うマイナーな史実に興味を持って、NHKで特集を組まれるまで
育つ、という経緯は面白いっすねえ。
>345
そのタイトルで、そうでないとすると……
女太閤記のように武蔵の人生に関わった女性の話、でしょうか?
347 :
名無し物書き@平安後期:03/03/16 01:27
親不孝で島流し、、、。そんなのもあるんですかあ。
まあ有名な話ですが、頼朝は伊豆へ流されて最初は伊東の娘と契り、
しかし平家の聞こえを恐れた親に引き裂かれて、
命からがら逃げた頼朝が次にゲットしたのが北条の娘だったわけで。
伊東と北条の岐路、と言ってしまえばそれまでですが、
こういう分かれ道をフローチャート化していくと壮大なRPGですわなあ。
九戸政実の、見ましたよー。
宇宙人高橋だし、横目でサラアッと流すだけのつもりだったんですが、
いにしえの安倍宗任の戦術とかが出てきたところで大喜びしました(オイ
奥州とか九州とか、都から遠く離れているだけにやはり独特の文化や気質、
そして戦術が育っている気がしますね。
#女人平家なんてのもありましたですね。
言わずと知れた、とされるそういったフローチャートを何度か何度もなぞっていて、
指先にちょっとした引っかかりを感じたら、それがインスピレーションなんでしょうねえ。
比喩でなく指でなぞるのを、江戸切り絵図でときどきやります。路地やら横道やらの上に
小指の先っちょを置いて動かしながら歩くというかちゃりで走るつーか。
#戦争という大きな流れが、日米の野球交流の歴史という大きくない歴史をつぶしてしまった、というのは
象徴的だと思います。もちろん野球だけでなく様々なことが中断され停止してしまったわけで……
開戦前夜、明日以降空爆後の映像を目にするのかと思うと
気が重いです。
島抜けと言うと、何か恨みがあるとか娑婆が恋しくてとかそう言う理由を連想しがちだったぜよ。
西郷さんみたいに子供作ったり、どこか牧歌的に思ってたぜよ。
職人々情物は、山本周五郎以来だったから新鮮だったぜよ。
最近の売れ筋は分厚くて長くてひどく読み辛かったりするのもあるから、
読みやすさと言うものについて考えさせられたぜよ。
多少のぶれがあっても難なく読ませてしまう筆力というのは、羨ましいぜよ。
女太閤記もあったがぜよ、と。
女性視点が流行った時代もあったのかなー、ぜよ。
伝え聞くところによると、めりけんでは最近自分達を、
選ばれた民とか神の国とか言う風潮が高まってるそうぜよ。
祖国を捨てた移民達に忠誠心を刷り込む為のぷろぱなんだろうけど、
少し逝きすぎのような、、、。
人殺しするのに神様持ち出すのはそろそろやめにして欲しいぜよ、と。
ふせいんが亡命するしないにかかわらず、ばぐだっとに進軍するとは、
国家安康もびくーりぜよ。
昔、かの地にあったぱるてぃあを攻めるのにも、ろぉまは同盟国の同意をとりつけるのに難儀したとか。
時代は繰り返すばかりか、ぜよ。
350 :
名無し物書き@平安後期:03/03/20 19:16
地図は楽しいですよねー。
義経の一ノ谷攻め行軍を書くために、京都から兵庫にかけての地図を壁一面に貼り、
字(あざな)の地名をたどって道程を推測したことがありますです。
「昭和初期などの古い地図でやったらもっと楽しいだろうな」と思いましたから、
江戸の地図で楽しむ気持ちはよくわかります。
不謹慎ですけど、
米を源義家・イラクを奥州清原氏、米を鎌倉軍・イラクを平家などなどに見立て、
それぞれの立場に置いて歴史をよりリアルに感じておるところです。
日本人は戦火に巻き込まれないからノホホンとしてはおりますが、
戦地に住んでいない昔の一般庶民もこんな風に他人事だったのかなと。
「戦争があると年貢の取り立てが厳しくなるんだろうな」と嘆息はしますけどねえ。
米の独裁ぶりは信長あたりにも似ているのかしらん。
地図に見入っていると、視点がぐっと下がっていって……そのまま地に足がついたような
錯覚を覚えてみたりする(ようにイメージする)わけなんですが、それだけに
空からボンバーだのアタッカーだのの空襲を想像するとぞっとしてしまいます、むぅ。
攻撃される可能性があるから攻撃するのは正統、それが21世紀の戦争だという思考の
なんと恐ろしいことか。では米国に攻撃して来た側が同じ論を宣言したら甘受できるのか、と……国家安康の例えには
息を呑みましたっす。
大統領の、神のご加護をという決まり文句のような最後の一言は
信仰とか他文化圏への挑戦なのでしょうか。
これからモニターの向こうに見える人々も、それを見ている人達の表情も、この時代この時間に生きている立場にいる者として
記憶に刻んでおこう、と思います。
というか、ちょうど昼食をとりながらテレビ報道を見たので、周りでも同じようにうどんをすすったり、
ハンバーグを噛みながら、思い思いのことを口にしていて、耳をすませば悲嘆にくれる人もいれば
不謹慎なことを言う人もいる状況だったので、ちょうど平安後期さんと
似たことを考えてました。
小説の一場面にいるかのような体験は、貴重だと思いつつも……ちょっ、なんだかやりきれねえや。
352 :
名無し物書き@平安後期:03/03/22 19:13
昨年の今頃はもう桜がすっかり満開だったりして「季節が変!」などと思っていたものですが。
今年は逆に遅いですね、桜。
晴れた空の下で桜の花でも眺めていれば、平和な気持ちになれるのにねえ。
昼間でも野球場のスタンドはまだまだ寒かったです。
でも道すがら、ハコベやオオイヌノフグリなどの草花を見つけて嬉しくなりました。春ですね。
日本人は無宗教と言われ、自分にも信仰心はないですけれども、
八百万の神を感じる時は確かにありますよね。
唯一絶対がアラーやキリストの国の人には理解できない日本人の心理でしょうけど。
まあ日本人が宗教に関して節操がないのは、はるか昔からですしね(嗤
もうすぐウグイスが鳴くでしょう。今日の東京は晴れて、こんなに空は青いのに……せつねえですな。
昨晩、「江戸 時空の花園」つー番組をやってました。
日曜のゴールデンにぶつけて来るには構成にもキャスティングにも華がなくって、
観ていてはらはらしてしまいました(大きなお世話ですが)
広重の絵の中に入っていくCG、変化アサガオの咲く様子のグラフィックの出来が、
「こりゃあ相当の好きもんがコツコツ作りやがったな」という出来だっただけに、
BGMもナレーションもチープに聞こえてしまったのが残念でし。
ちょっと幼稚性といってもいいほど迷信深くて、厄災を避けるための手段を
想像力豊かに編み出す傾向がありつつ、
目新しいものには利益を求めながら、
即効性がないと離れていくつー現金さもある、って
いうイメージで江戸の登場人物を考えています。
「信心は半分憂さの捨てどころ」てな調子は、なかなか信仰心の篤い文化圏では
通じないでしょう。信仰を軽んじているわけではないが、さほど敬虔でない者が多いんじゃないかな、と。
そういえば「再現日本史」いま平安でしたよね?
354 :
名無し物書き@平安後期:03/03/24 22:24
昨日のテレ朝ですよね。見ましたよー。
椿が日本原産で、そのブームで椿姫が生まれたなんてあたりに「へー」でした。
単純に雑学知識としては面白かったですよ。青い椿なんて本当にあったんですかねえ。
9氏のレスを読んで宗教について更にあれこれ思いを巡らせてみたんですけど、
日本人の宗教観は「困った時の神頼み」、これに尽きちゃう気がしてきました(嗤
最近は神社を見かけると「祭神は誰?」が気になります。
球場からの帰り道にふと立ち寄った神社は、日本武尊でした。
(む。IMEは「山と炊ける」、ATOKは「大和猛」なんて変換をしやがった)
行きつけの本屋が、再現日本史をはじめこの手の週刊誌の扱いをやめてしまったようでして。
もう平安でしたか。ありがとうです。立ち見しに行ってみっかな。
主人公のきゃら立ては、なかなか良い感じにいかなくていつも辛いぜよ。
気が付けば類型をなぞってるようで、、、。
http://www.sankei.co.jp/news/030315/0315bun064.htm 今度は七人の侍をめりけんがりめいくぜよ。
もういっそのこと、もぉがんふりぃまん主演きぼんぬぜよ、と。
映画もだいぶ見に行ってないなー、ぜよ。
各教団の公称信者数の総計は日本の人口を五割がた上回るとか、びくーりぜよ。
最近、神社にいってないぜよ。
こう、ふらっと立ち寄った神社が思いがけずも由緒正しかったり、
どきっとするような因習を垣間見せてくれたり、と。
久しぶりに遠くへ行ってみたい気分ぜよ。
主人公や脇役の造形で行き詰まってる時は、見るモノ読むモノどれでもでてくる
キャラがまぶしく見えますな。
俺の場合は、
平凡だ、あの作品に似ている所がある、いや工夫はしている換骨奪胎だ、いいやほとんど剽窃ではないか、と
へこみにへこみ、
その主人公から目をそらしたくなってしまい……
しかし、どうしても書きたい場面、この性格のこの役職のこの年齢じゃないと思い通りのシチュエーションに
ならない時には、ぶんむくれた顔でモニターの前で頬杖をついてます。
性格や習慣をデフォルメしてみたり、対になる脇役を配したり、形容をひねくりたおすといったことをしても、しっくりいかない時は、
寝付きまで悪くなりますな。
俺は悩めば悩むほど、出来上がるであろう作品には凄い威力があるだろうあるに違いなしという下心にも似た強い信念を生じさせてしまいがちで、
つまりは欲得ずくなので、余計に始末がよろしくない。
こういうときこそ、神社仏閣に足を運び荒んだ心を清めたい気分になりますね。
受験や優勝祈願やらと同じで、願すればもう安心、というものではけっしてないのですけども。
通勤は行きも帰りも急行電車なのですが、通過する駅の近くに大きな鳥居が見えるんですよ。
旅にも出たいですが(いやほんとに)、こうした近場のスポットに足を運ぶ
余裕も持ちたいなあ、と思っています。
七人の侍をリメイクですか。
なにかが吸いあげられたような気がして、ちっと眉をひそめたくなりますな。
つか、荒野の七人をリメイクしたほうがマッチしそうな気がしますが……
357 :
名無し物書き@平安後期:03/03/29 19:06
いやはや、球春でございまして。社会人・高校・プロと、目まぐるしく野球三昧でございます。
闘争心溢れる選手を見て、「××に似てるかも」とキャラ立ての参考にしている昨今です。
こちとら全くのフィクションではないので、歴史人物キャラとイメージさえフィットすればOKですしね。
と言っても、なかなかジャストフィットは難しいんですが(悩
七人の侍って、いろいろな方面に影響を与えた映画みたいですね。
まだ一度も見たことないんすよねえ。BSあたりで見てみたいす。
2005年の大河候補に義経が挙がっているらしく、見てみたいやら失望したくないやら、、、。
何にしても、良質のドラマが見たいですねえ。
358 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/01 20:07
四月馬鹿は当時どうだっただろうかと、古書を紐解いてみました。
今でいう四月五日頃に、安倍晴明に由来する清明節という行事があるんですが、
これが江戸中の陰陽師がおおっぴらに術をほどこして良い日、転じて(罪のないものなら)人を
騙しても良い、という日だったようです。
当然、凝ったことをするために仕掛けを準備する者もいたわけですが、
四月になり、さあいよいよ清明節が近づいたと、
気構えすぎて術を滑らし、四日も早くに人を騙してしまったやつも相当いたようで、
「四月一日にネタバレしちゃうとは馬鹿だなあ、四月の馬鹿だなあ、あいつは
四月馬鹿だよ」と笑われた。
江戸も時代が進むに従って陰陽師の数も減り、自然と清明節も行われなくなり、
四月馬鹿、という馬鹿みたいな言葉だけが残って、行事も一日に引き取られて
いった……という経緯のようです。
陰陽師だけに奇妙な話ですな。
さて……
各地の球児がずらりと揃っていると、同年代のいろんな顔をいっぺんにおがめて
いいですね。ちょうど、道場に通う少年たちを題材にした捕り物を書き始めたので
かなり意図的に顔をひっぱってきてイメージキャラクターにしています。
脳裏に顔が浮かぶと、セリフまわしがよくなる気がする……のは気のせいですかねえ。
映画といえば、先日に放送していたクレヨンしんちゃんの戦国もの、
良い筋立てのうえに、合戦シーンが驚くほどリアルでした。
合戦といえばわーっとぶつかりあうばかりの大河のそれの迫力とはまた異なって、
合戦の流れの詳細が明確に判って、とても参考になりました。
評判は聞いていたのですが、予想以上で不意を打たれてしまいましたっす。
359 :
名無し物書き@平安後期:03/04/02 01:02
「え?あれ?」と思ってぐぐってみた拙者は四月馬鹿?
視覚的にその場面が思い浮かんだり、キャラの顔が浮かんだりすると、
筆の進みが滑らかになりますよね。キャラが勝手に喋りだしてくれる気もして。
少年剣士ものですか。若々しくていい感じですね。
流れといえば、月日の流れを整理したくて、今セコセコと年表を作ってます。
900年代から1300年代くらいまで、あっちの史料こっちの資料と首っ引きで。
出版社から出ている年表などには出ていない事項がインスピレーションをかきたててくれるので、
これはこれで楽しい作業なんですが、さて、いつまでかかることやら。
晴明節なるものがあったとは知らなかったぜよ。
戦争なんて四月馬鹿ですた、と逝って欲しいところぜよ。
まい年表作成もおもしろそうぜよ。
今にして思えば山本周五郎御大は相当黒沢作品を意識していたのかなぁ、とか思うぜよ。
最近機会あって、古い松本白鴎の鬼平を見てるぜよ。
映像は今の方がきれいだけれど、小道具なんかでは見たこともないようなものも使われていたりして、
興味深いぜよ。
むむ、戦国描写とな。
ぱ、ぱすてるしんさんじゃなかった、くれよんしんちゃん、今度俺も見てみるぜよ。
登場人物の若々しさに比べて、自分の分別臭さが難でもあって……
どちらかというと自分のそういった思考は憎まれ役になっているのが、良いような悪いような……
でも苦手な少年のセリフも書いてみないとコツがわからんよな、と前向きにとらえてえっちらおっちら
錯誤していますが、これが難物難物。付箋はりまくりです。
外来語使えれば楽なのになー、とか。思ってみたり。
月日の年表、いいですねえ。自作の資料って、絶対に役にたつと思います。
記憶するのとはまた違う形で脳に染みこむというか……
やっぱ手間のかかる作業って、他の人は挫折しがちだからこそやり上げると、その、強いんじゃないかなーと。
(といいつつ中断してる資料整理途中のファイルが睨んできたりするんですが)
山本周五郎、は、時期によってカラーが異なり、またそれに係わらず、俺が日常生活を送る中で
棚上げしたり先送りにしたり黙殺していることを、どするどく衝いてきて読んでいて辛い印象がありまして……
未読の作品が多く、また黒沢作品もあれやこれの代表作を観逃しているのでなんとも言えません。
これがまた、読み始める観始めると最後まで魅せられて、えぐえぐとなってしまう共通点が、怖いなぁと。
小説を書いていると自信と不安が交互にくるので、自信が溢れているときに観てみます。
……自分が書かなくても良いやぁ、ってなウトゥが一番怖ぇす。
2ちゃそのあちこちまわっているので、失念してしまったのですが、
宮本武蔵を心の拠り所にした零戦パイロットが何人もいたことを知って、吉川英治が悩んだ、というレスを見ました。
ソースを探ったわけではないのですが、そういうことはあるだろうな、と思えて、切ないっす。
362 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/03 06:25
>作家池宮彰一郎さんの歴史小説「島津奔(はし)る」(新潮社刊)が司馬遼太郎さん
の「関ケ原」(同)に相当数の類似表現があることがわかり、発行元の同社は「島津
奔る」の単行本・文庫ともに絶版とし、市場在庫を回収する措置をとった。3日発売
の「週刊新潮」に、司馬さんの著作権継承者と読者へのおわびを掲載している。(アサ
ヒ・コム 04/03 01:18)
アレだけエッセイで軽薄な現代の世相を批判してた人が、かっこわるいなあ。
とにかく書こうと思っているのですがいざ書こうとすると
難しいですなあ時代小説。
自分の勉強不足ですがいざ書いてみるとこれは合っているか
本当にこうなのかと疑問ばっかりでてきて書き進めない・・・
資料なども図書館だけではこころもとない。
皆さんは資料を得るのをどういうところで得ていますか?
自分はネット・図書館・相当気に入ったものがあれば購入
という形で行っていますが何分金もそうないものなんで・・・
是非、参考の為にお願いします。
364 :
名無し物書き@平安後期:03/04/03 19:08
心の拠り所というと、龍馬崇拝の武田鉄矢が司馬にウザがられた話を思い出しますね。
キャラに惚れこまれるのは、作者冥利に尽きるところでもあるのでしょうけど。
>363
自分は主に「図書館・相当気に入ったものがあれば購入」ですね。
「図書館だけでは心もとない」とのことですが、
区立・市立・県立や旅先での郷土資料を駆使すれば相当量の知識は入手可能ですですよ。
ネットはたまにググりますが、根拠が不明なサイトも多いのであまり信用はしてません。
ただネット上には、書物にない裏雑学も転がっていたりしますね。未成年お断りの話とか。
最初の一作を書き上げるまでは、ものすごく時間がかかるのがこのジャンルだと思うです。
ローマは一日にして成らずですので、頑張ってくだんせ。
>362
かなり以前にこのスレでも話題になったんですが。まだケリがついてなかったんですね。
さーて。高校野球も終わったことだし、年表作りに励むです。
#にしても、決勝での大敗は「四月馬鹿ですた」と思いたい、、、。(ノД`)・゚・。
↑ブラクラ注意
行ける範囲の図書館、古書店、大型書店をくるくると周り、
コピーか、財布と相談で購入か、立ち読みして記憶して書名と内容をメモか、という感じです。
キーワードが固まってきたら、ネットで串刺し検索という流れ、でやっています。
平安後期さんがおっしゃってるように、根拠不明なものも多いですが、
その時代や、あれこれのルーツに興味を持った人が、
とくにどの部分に興をそそられたのか? を知ることができるので小説として仕上げる時に
参考になると思っています。
ネットの良いところに、自分以外にもその時代に興味を持ってる人がいるんだなー、と
知れるところもあろうかな、とも。
博物館や、公開講座、教育テレビ・ラジオ、関連書籍や小説漫画映画といったリンクも集めやすいですしね(何年も前のものだったり、絶版
だったり閉鎖だったりして、比喩でなく歯噛みすることもあるわけですが)
千里の道も一歩から。なあに、マルコは三千里ですぜ。
ところで、>363さんは、なに時代に興味をもたれたんですか?
>362
コメントをそのまま受け止めても、資料整理の疎漏への戒めとなりますな。
挽回にしろ返上にしろ、それができるのはこれからの作品のクォリティーのみでしょう。
>364,367さん
どうもありがとうございます。大変参考になりました。
本屋や博物館にもちょっと行ってみないといけませんね。
しかし何しろ本当に金がないので電車賃も大変です。バイトでもしないと・・
>367さん
自分は子どもの時から歴史モノを読むのが好きだったんです。
特に戦国時代が好きなんですが最近では昭和史にも興味を持っております。
後、イラク情勢の関係で最近はイスラムの歴史と、まあとりとめもないって感じですw
今書いてるのは信長より少し前、斎藤道三の辺りの事です。主人公は野武士で
最終的に道三と繋げていくつもりです。
369 :
名無し物書き@平安後期:03/04/04 21:15
池宮氏の話、勘違いしてました。前のは「家康」でしたね。今度は「島津」ですか。
あれもこれもとなると、「歴史資料と文学作品が混在した」なんて言い訳しても、
じゃあ御大はいつも歴史資料をただ丸写ししてるだけなのか?ということなんじゃないかと。
司馬作品だから問題になったけど、
歴史資料の切り張りなら問題ないのかというと、そういうことではないと思うんすけどねえ。
往来社の歴史小説が特にそうなんですけど、
ウンチクだけの歴史小説じゃつまらんですじゃ。人間が活きてないと。
……と、人様の批判ならいくらでも出来るんですが、
全然作品を仕上げていない自分を横目でにらんでおきます(嗤
>368
戦国時代なら三百一番氏の十八番の時代でんな。
お互い良い話し相手になるかもなので、またちょくちょく来てくだんせ。
足利義晴の家臣団が詳しく載ってる資料ってありませんか?
どうもこの辺りの足利家って流浪していた事もあってよくわからないんです。
どのような資料がこの辺りではよいのでしょうか?御教授願えませんか?
371 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/05 16:41
『室町時代の武家文書』 (上島有編集担当 東京 : 吉川弘文館, 1987.7)に
「将軍足利義晴期における御前沙汰-内談衆と「賦」 (清水久夫)」とい
う論文があるみたいです。ただし、内容は存じておりません。
資料は、ほとんど図書館ぜよ。古本はがらすけぇすの中だったり、かなり激しい価格だったりするぜよ。
休みの日には、朝から遠出して遠くの中央図書館のぞいてみたりしたこともあったがぜよ。
季節休みは年甲斐もなく青春18きっぷなんぞのお世話になったこともあるぜよ。
ただ歴史小説の分野は何かと剽窃盗作問題が多いところだから、資料の扱いについて最近色々考えてるぜよ。
調べた事は全部書きこみたいのが本音だけど、平安後期さんが言うようにそう言うのは読んでいていまいちだろうし、
捕らぬ狸的な物言いだと後々りすくを背負い込むことになるような気が、、、。
足利の方はこれまで全然のぉたっちだたから、悪いけど力になれないぜよ。
ごめんぜよ。ぐぐるか日本史板、あるいは国会図書館検索あたりで聞いてみるのも手ぜよ。
御大達は、常々郷土史家と接触があると聞くぜよ。どう探せばいいのかしらないけど。
戦国時代は文献が残ってるようで残ってないことも多いぜよ。
博物館あたりに問い合わせてみてもその筋の人にこの分野の資料は現存しないから、
誰にも正確なことは分からないでつと太鼓判押されてしまったりすることもあるぜよ。
むっく本なんかには出所不明どころか明らかに間違った記載もあったりするから危ういぜよ。
お互いがんばっていきまっしょいぜよ。
>>372 >>371 どうも!何とか探す努力を続けます。
>371さん
何かかっこいいですね土佐弁!自分の方言の大阪弁はよくテレビに
流れている事もあって何か嫌なんです。それに汚らしく聞こえる。
はあ自分の住んでる地域の方言をこう感じるとは・・病んでるのかな
俺のばあい、虫食い状態の短編が、モニターの向こうからちらちらと上目遣いでこっちを
見ているのを感じます。完結用ファイルにわしらまだ行けないんかい、てな調子で。
「なめくじ長屋捕り物さわぎ」という都築道夫のシリーズがあるのですが、
光文社版でその解説をしている高橋克彦が、作中の豊富な江戸風俗全般について、
「作家の習性として得々と説明したり由来を語りたくなる箇所が幾つもある。しかし都築道夫は
流れを損なうとしてわざとそれをしないのが凄い。その結果、江戸の光景が目の前に広がるのだ」
と語っているんですね。
市井ものだから、ということももちろんあるのですが、
小説としての完成度と、時代を考察する情報量とのバランスの比重を考えるとき、
俺はこのことを思い出します。
小説なのか、説なのか、という部分というか……
信頼度の高い資料におおいに助けて貰わなければ小説としての完成度もへちまもちくまありゃあ
しねえんですけれどもね。
ガラスケースの中の古書、ありますねえ。あぷろだ用意するからあぷしてくれくれ、ってかんじですわ。
>368
昭和史はこれから時間を重ねる毎に需要が増していくでしょうし、
政治思想文化のどれもこれものあれもこれも身近なルーツが知れて
興味深いですよね。個人的に、これから小説としてどの部分が注目されたり
流行したりするのかに関心をもってます。
といいつつ、野武士と斎藤道三の組み合わせは、なんかもうそれだけでそそられますねえ。
>370
足利はないだろう、と思いつつ気になったのでさぐってみたら、征夷大将軍つながりで
一冊もってました。「歴史読本増刊 征夷大将軍系譜総覧(1979年刊)」の
足利義晴の項に、義晴の母について「管別記」に記述があると書かれ、その出典として
「足利将軍列伝 桑田忠親・編」とありました。
ヤフーで検索したところ秋田書店ということはわかったのですが、取り寄せ付加でしたが、
なにかの参考になれば、と思います。
でも三百一番さんがおっしゃられてることと重なるのですが、
日本史板(内容によっては戦国板?)おすすめです。俺も何度も助けてもらいました〜
ときどき喧嘩もするけれど(w)あそこはいいです。
良い資料と小説のアイディアに出会えると良いですね。
376 :
名無し物書き@平安後期:03/04/06 23:57
−−世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし−− 業平
「桜がなければ悩まんっちゅーに」という、とても好きな歌でございます。
この時期は「咲いたかな」「もう散っちゃうかな」と、何かと落ち着きませんですね。
書くにあたっては、とにかく一にも二にも良い資料との出会い、そして格闘ですよね。
「誰にも正確なことは分からないでつと太鼓判押されてしまった」ら
時代小説ではお手上げでしょうけど、歴史ものの場合は
何をでっち上げても誰にも文句は言えないぞバンザーイ、、でもあったりして。
>373
以前に日本史板で、「西方に浄土があったということから
関西では喧嘩の時に『西向かしたろかワレ』と言います。奥ゆかしい」
というレスを読んで大爆笑したことを思い出します。関西弁、いいじゃないですか。
ちなみにウチの一太郎は関西弁バージョンです(嗤
はじめまして。
いつもロムらせていただいてるのですが、
>−−世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし−− 業平
これが書かれていて思わずレスしてしまいました。私も大好きです。
私にはみなさんの会話に参加できるだけの知識はないので
これからもロム専門になると思いますが、どうぞよろしく。
>377
和歌と王朝文学は苦手なんすけど、この業平の歌はすごく心情が理解できて、いいですよね。
「桜」だけじゃなくいろんなものに置き換えて「世の中にたえて××のなかりせば」と
折につけ口ずさんでおります。
マターリ雑談しておりますので、いつでも参加してくだしゃんせ。
379 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/08 15:41
>370
・手日記と意見状--将軍足利義晴治世期の御前沙汰手続
山田 康弘 史学雑誌(104(2) [1995.02] )
・足利義晴将軍期の近衛家の動向--稙家と妹義晴室を中心に / 湯川 敏治
日本歴史. (通号 604) [1998.09]
・ 戦国期室町幕府の御料所支配--将軍義晴期を中心に / 田中 淳子
年報中世史研究. (通号 24) [1999]
・ 将軍足利義晴の嗣立と大館常興の登場--と清光院(佐子局)の関係をめぐって / 設楽 薫
日本歴史. (631) [2000.12]
・足利義晴期の政治構造--六角定頼「意見」の考察 / 西島 太郎
日本史研究. (通号 453) [2000.05]
・法華一揆についての一考察--足利義晴との関係を中心として / 坂輪 宣政
(立正大学)大学院年報. (18) [2000年度]
380 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/08 17:26
よく中国を舞台とした小説で、三国志時代や宋の時代なんかが使われますけど、皆さんはどんな資料を使っていますか?
いったいどんな本がオススメでしょうか?
当事の衣食住を始めとする文化や人々の生活といったものが知りたいんです。
三国志や唐史や伝奇モノを読んでみたんですけど、いまひとつピンとこないんですね。
なにかいい学習本がありましたらご教授ください。
>>379 どうもありがとうございます!それは図書館に置いてるのでしょうか?
それとも本屋とかで売ってるのですか?
東京は烈風の一日で、行きと帰りで桜並木の様子が一変していました。ピーク時に
ここに立っていたら、目を丸くするような桜吹雪に巻き込まれていたでしょう。
ちと惜しいほどに早い気がしますが、桜はあまり頑健でも……
資料を並べていて食い違いがでると、困りますねえ。それなりに波に乗って書いているときに、
たまたま開いた本にまるで異なることが書かれていた場合、途方にくれてしめえます。
双方が正しく、片方は例外のケースなのか……都合の良い方をとる、というのも選択肢ではあるの
ですが……あんまり早い段階でそういうことをやってしまうと、へんなクセがつく気がするし、と。
う〜ん。
>377
自分が好きなものが、思いがけないタイミングで好きだと
語られているのを目にしたときって、なんだかとても嬉しいですよね。
俺も思いつくままに、マターリと書き込ませてもらっています。ぜひ。
>380
三国志は門外漢なのですが、俺も江戸時代の小説を書こうと思いついたときは、歴史上の人物より先に
衣食住が気になりました。幸い絵付きの詳細な資料を図書館が入れた直後で、にやにや
しちゃったことを思い出しました。
自分がなにがわからなかったのかは、後で必ず役に立つから記録しておくといい、と先輩に言われたことがあります。
383 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/08 22:14
>381
これらの資料は、国会図書館のHP(
http://www.ndl.go.jp/)にある雑誌記事索引で調べたものです。
国会図書館では、これらの資料の閲覧・コピーは、可能です。
あなたが、大学生ならば、@自校の図書館に資料があるならば、自校の図書館でコピーをとる(卒業
生もできるはずです)。A自校の図書館にないならば、自校の図書館で紹介状を発行してもらって、所
蔵している他校に閲覧・コピーを自分でやりに行く、Bコピーを自校の図書館に依頼する、というや
り方があります。
地方在住で学校に在籍していない、一般の方は、もよりの公共図書館に相談されるといいと思います。
>>383 わかりました!ありがとうございます。
一度いってみます
385 :
名無し物書き@平安後期:03/04/09 21:22
時代小説のための風俗考証となると、何がフォーマットだったのかの見極めが難しそうですね。
今から何百年後に「21世紀初めに若い女性の間で顔黒が流行した」と書かれていたとしても、
全員がそうだったわけじゃないですもんね。
>380
中国4千ねーんの現在の衣食住もよう知らん自分、、、。
ROMってる方にでも中国関係に通じた方がいればいいんですけどねえ。
三戦板へ行かれた方が有益な情報が得られると思います。お役に立てなくてすんまそ。
>384
アカデミックな方面にまだ暗いようにお見受けしますので、
日本史板に行って史学雑誌関係のスレなどにも目を通してみると良いかもです。
文化文政期らしい深川が舞台、てなことでもオッケーなんですけれども、それはこれから
書き続けていく後発としては読み手を限定するだけだと思うんですよ。
ある年度にぴったりと時代を定めて、ストーリからちょいと外れてもその年月特有のことを
盛り込む工夫といいますか……
たとえば「宝永通宝が発行されたが、こんな粗悪な銭はつかえやしない、と眉をしかめる」
てなシーンをストーリ周辺に意図的に打ち込んでおくと。
江戸時代に詳しい人をくすぐったり、ちょっとした雑学をにじませる行為と、
現在の市井ものの魅力を合致させる工夫というか。
「お江戸でござる」を子供の頃から観てた、という層が
江戸時代ものの読者になるってことは想定しとかないとあかんかなー、と。
蘊蓄自慢にならないように緩急をつけた文体で……なんてなことは創意工夫しかねえんで、まあ、
寝ても覚めてもこういったことばかり考えられたら極楽ですねえ。
ところで一太郎13、参考文書機能便利ですな。資料のプリントアウト
がぐっと減りました。……重いけど。
387 :
名無し物書き@平安後期:03/04/12 01:19
薀蓄自慢を小説の中でやられると、「ハイハイ」と読み飛ばしたくなりますね。
そういうのは小説ではなくエッセイなどで披露していただきたいわけで。
また、亡き今東光のように「なのだ」調ばかりだと、
「あんたの史観を読者に押し付けるなー」と反発したくもなります。
まあ要するに、内容にしろ文体にしろ、押し付けがましいのが個人的に苦手でして。
さりげなーく滲むのがいいですねえ。甕のぞきの色のごとくに。
十三太郎はまだ殆どベタ打ちしかしてないので、これから頑張るす。φ(。。)メモメモ…
史観が私感化していると、どうも書き手が小鼻を膨らませて熱弁をぶっている様子が見える気がして
冷めるというか、萎えるというのはありますね。
男とは、女とは……であるべし、
というのも鼻につくことがありますね。
その時代の理念や通念を最良として、現代人は侍や長屋の住人のようで無いからいかん、
というノリが強いと、「そーかぁ?」と言葉を返したくなることも。
そういった発憤が創作意欲に直結する……なんてなことになると、まとまりは
いいですが、そういう衝動的な怒りは、かなり早く腹の虫が治まってしまいますねえ。
ハムブラビ法典を記した石板が博物館から略奪されてしまいました。
……トラック横づけで粗っぽく持ち出して、その後の管理の仕方もその勢いであろうかと
思うと気が重くなります。一片の欠けは、取り返しのつかない欠損なわけで、
せめて丁重に丁重に扱って欲しいものです。つかマジでせめて。
389 :
名無し物書き@平安後期:03/04/16 00:09
「史観が私感化」、へへ、なるほど。
史観に限らず、著者の鼻息の荒さを感じると確かに萎えますね。
ハムラビ法典などの盗難というニュースは同じく ガ━━━━(;゚д゚)━━━━━ン !!!でした。
盗んでどーすんだ、そんなん。闇から闇へと好事家に売買されていくんでしょうかねえ。
エジプトあたりでは墓の盗掘もしばしばというし、日本人のモラルじゃ考えられないす。
あ、いや、でも奥州藤原氏の棺の副葬物も盗難された形跡があるというし、、。うーむ。
中世の軍記物では、戦後の略奪・放火のシーンがよくあるんですが、なんかピンとこなかったんです。
でも今のイスラムの報道を見ると、こういう感じなのかな、と。
武器の種類は進化しても、人間の中身は昔から変わらないですね。
390 :
372 :三百一番々外地土佐南国風:03/04/16 19:24
日本は確か、善意の第三者が盗品を盗品と知らずに購入した場合、
それが盗品だと分かった後も本来の所有者に返還する義務を法的に負わないで良い、
世界でも稀な国だと聞いたことがあるぜよ。
それで世界中から美術骨董の盗品が流れてくるとか、
売りつけた闇ぶろぉかぁが美術館をゆすりにくるとか聞くぜよ。
もしかしてもしかすると、、、ぜよ。
戦国では鐚銭何枚で一文がどうの、と記述がややこしくて……。
うーん、どうしたものやら、、、ぜよ。
古代中国の食については、美食悪食の黄表紙ムックくらいしか読んだことがないぜよ。
ただ洋風の食事は陰の気が多いからどうの、と民族的“心の壁”が一昔前まであったらしいから、
地方にはまだ古い食生活が残っているかもしれないぜよ。
古めの美食紀行とか読むと参考になるかもしれないぜよ、と。
>藤原氏の棺の副葬物も
ふうむ。お宝が地下で眠ってる……という感覚なんでしょうかねえ。
文部科学省が、国内の博物館や美術館へ盗難品を購入しないように通知をするそうです。
盗難品のリストアップは済んでいるのでしょうか……知りたくもあり知って鬱になりたくもなし……
丸谷才一は「作中人物の財布の中味にいつも注意をはらっている」そうで、
これ、俺も真似しています。
きっちり何文、何匁とやっているわけじゃない丼勘定ですが、
浪人が刀を手放して作った銭がなにに化けるのかを考えたり、
心を入れ替えて仕事に精を出した大工の家族がどれくれえでワンランク上の家に
引っ越せるのかを思ってみたり、と。
お金は、物や生活に直で例えてみる、というのをよくやります。
(^^)
保守
うひょひょ。もしかしてもしかすると日本の暗闇でイラクの盗品が流れていく、、
なんて考えていくとミステリーやサスペンス仕立てになりそうでんな。
財布、、、。銭、、、。へっへっへ、平安朝にはあまり縁のない話なのじゃー。
義経が部下を弔うのに寺に愛馬を奉納したという話を読んだ時、いっちばん最初は
「馬なんて貰っても寺も困るだろーに」程度の認識しかなかったんですが。
馬を奉納するのは最高級の布施で、その名残が今の絵馬だと知り、納得。
寺は寺でそれを物々交換で米に換えていたんでしょうな。
清盛が宋銭を大量に輸入したとかの話はあるんですが、まだまだ原始的な経済の時代でやんす。
NHKで夜中にやってる「私はあきらめない」っつートーク番組、来週は山本一力でっせ。
395 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/18 06:08
>390
盗品全てがそのような扱いを受けません。盗品または遺失物が見つかった場合、
盗難または遺失のときから2年以内であれば、盗品・遺失物の占有者に対し無償
でその物の返還を求めることができます(民法193条)。また質屋が同種の物を
取り扱う営業者から善意で質受した場合であっても、1年以内であれば無償でそ
の物の返還を求めることができます(質屋営業法22条)。
なお、質屋以外の場合(古物商など)でも、盗難または遺失のときから2年以内
であれば、同様に無償でその物の返還を求めることができます(民法193条)が、
その盗品等が競売や市場を経て古物商に渡った場合や、同種の物を販売する商人
から古物商に渡った場合には、その古物商がその物の取得の際に支払った代価を
支払わなければその物の返還を求めることができないとされています(民法194
条)
連続投稿ですいませんが、民法194条は、盗品・遺失物を市場・競売、同
種のものを販売する商人から購入した占有者一般にかんして、その物の取
得の際に支払った代価を支払わられなければその物の返還を求めることができ
ないとされています(古物商はその一例です)。
おお、詳しい情報をありがとうぜよ、物知りぬべたる人。
日本でもどこだったか、地方美術館の中国美術の関係者が一時期に何人も死んだ話を聞いたことがあるぜよ。
いらくの盗品美術もほとぼりが冷めて姿を見せるまで、一体どれだけの人が死ぬことやら、、、。
桑原、桑原ぜよ。
私鋳銭、その他色々あったみたいだけれど戦国庶民の流通貨幣も輸入が主流だったようぜよ。
大工の日当換算とか、貫高と石高の制度の継ぎ目を探ってみて、
当時の物価を割り出そうとしたけれど資料の欠損にぶち当たって行き詰まってしまった覚えがあるぜよ。
一貫自体、時代と地方で枚数が違ってたみたいだし、うーん、当時を探るのは難しいぜよ。
ぬぬ、山本氏登場かぜよ。見てみたいぜよ。
お。これは嬉しい情報ありがとうございます。 山本一力は現代的というかバブル期を具現化するような体験を
くぐった作家、しかも旬な時代小説家というスポットを浴びている作家なのでとても
興味があります。
義経奉納の馬の行方、なんてドラマがありますね。馬の価値……というか魅力というのは
今に例えるなにになるのか検討もつきませんがとても重要な武士の隣人だと思いますからのぅ。
「過去」というものを連想させることが出来るキーワードランキングというものが
あったとして「馬(がどのような立場にあったか)」というのはとても高位にあるのではないかな、と。
>物価
(あっいけね粗忽。)
なるほど。江戸時代を書く感覚で気軽なことを書いてしまいました。日記や商いの記録で
物価の詳細なデータが残っている江戸期……というか江戸という定まった都の貨幣感覚とは
おのずと違ってくるわけですものな。
……というか市井物の落語的曖昧さにひたって数字の説得力を失念していますた。それこそ
山本一力の「あかね空」にある豆腐の値段設定という効果を忘れていたわけで、うーん、うーん。
>395さん
おおっ! これは、なるほど詳しい。出典が明確な説得力は、知識としての
強度が高い、ということをあらためてしみじみと感じます。
歴史小説時代小説を書かれてらっしゃるのでしょうか? もしくはミステリースレの
住人の方でしょうか?
>393
山崎渉のソレから保守してくださったのですね。感謝。万一落ちてしまっていたら……と
思うと(;´Д`)
399 :
名無し物書き@平安後期:03/04/19 01:06
へー、質屋営業法なんて法律があるんすか。初めて知りました。
朝日の「日本の歴史」が今ちょうど古代の貨幣の刊なんすけど。
貨幣流通は平安時代に消滅した云々と書いてあって、
やっぱりその認識でいいんだなとちょっとホッとしました。
自分が持っている知識も時々は疑ってみないと、時には妙な思い込みもありますもんね。
平安末期の馬の価値は、今の高級外車相当と言われているみたいです。
何千万とはいかないでしょうけど、数百万くらいを想定してるんでしょうね。
江戸時代の豆腐の値段、、。それってお幾らくらいなんでしょ。興味津々。
>9さん
いえいいえ、ただの遊び人です。
401 :
http://book.2ch.net/bun/:03/04/19 10:09
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
山崎が来てるから書きこんどくす。
この雨の中を鎌倉の流鏑馬に行ってきましたどす。寒かった〜。
で、その帰りに頼朝の墓所参拝ついでに、その先の大江広元の墓所にも行ってみました。
すぐ先なのに、まだ行ったことなかったんすよね(^^ゞ
しかし鬱蒼とした草むらと水たまりと苔むした石段が、人外魔境の様相でして。
ふと道の横を見ると何やらやぐら(鎌倉特有の岩壁をくりぬいた墓所)らしきものが。
のぞきこんでみると、卒塔婆の文字には「三浦」云々。
おお、そうだ、ここが宝治合戦で滅んだ三浦一族鎮魂の場所ではないか。
闇の検証2集109Pの写真はストロボ使ってるから白々としてますが、
実物は本当に怨念が色濃く漂っているような、思わず手を合わせたくなる雰囲気でした。
三浦一族の話も、書きたい心がムラムラと、、。
#「闇の検証って何?」と思われる方は、前スレ
http://book.2ch.net/bun/kako/991/991466296.htmlの81-91あたりと152-153を参照してちょ。
文政の頃になってようやく桜餅が売り出されまして、評判をよんだようです。
これが一ヶ4文。
この名物を4ヶ買うと、だいたい豆腐の四半丁と同じ値段です。
四半丁の豆腐といっても縦14センチですから、
まあ、二人分のおやつと、二人分の味噌汁の具の値段がイコールというところでしょうか。
京で修行を積んだ大柄な青年が、江戸で豆腐の店を出す……という話が「あかね空」で、
大きさの違う京風の豆腐を売り出すとき幾らの値段をつけるか? と算盤をはじくシーンが出てくるんです。
開店し値段を付けるときから読者は立ち会うことになるので、
行く末がとても気になるんですね。店はどうなるんじゃい、と読み進んでしまう。
ここらへんの仕掛けも、うめぇんですよ。……ああ真似したい真似してぇそっくり真似してぇ(w
馬のはく息も白かったでしょうな。
ははぁ、写真を見るだに風雪をへた場所のようですね。
これもまた出会いというものでしょうか。「呼ばれた……」なんていうと、それこそ
「本当にあった怖い話」の領域ですが。
>395さん
なるほど、さすがの名裁き。
初めて書き込みさせていただきます。
今、松本清長向けのものを構想しています。まだ構想の段階です。
「誰が殺した」か最後に明かされるので「歴史ミステリー」風にしようか
な、と思ったり。
こう考えてみて思ったのは、歴史小説は「一人称」「一人称的三人称」
「三人称」いろいろあります。時には地の文で「この時代はこうこうで
あった」等解説が入る場合さえある。
ミステリーは、逆に、三人称はほとんどないような気がします。
ある四人兄弟が居て彼らそれぞれの生き様を描こうと思っていたのですが、
最後の最後で、「実は彼ら兄弟のうち二人を殺し(ひとりは辛くも亡命)
たのは、彼らの政敵ではなく、さいごに残った兄弟だったという結末
のほうを重点に持っていくと、「四人の生き様」を描いちゃうと困ること
に気がつきました。
どっちにしようか、思案のしどころです。
406 :
名無し物書き@平安後期:03/04/21 23:47
おっ、文政ですか。奇遇ですな。
広元墓所の一帯も、墓碑によると文政年間に鹿児島島津家が整備したようでした。
昨日は寒かったせいもあってひどく疲れたんですが、「憑かれた」のかもしれませぬ(嗤
豆腐の値段、ありがとうござんす。
4文と言われてもピンときませんが、比較する価格帯があるとリアルですね。
今の物価をそのまま当てはめるわけにもいかないでしょうけど、
桜餅が1個大体ピンキリで70〜150円くらいとして、豆腐の値段がその4倍。
うちの近所の豆腐屋は1丁130円で、壊れ豆腐だと50円でやんす。
その頃の豆腐の価値が高かったのか、今の桜餅の価格が上がりすぎなのか、面白いでんな。
やっぱり読者が主人公に感情移入できないとダメですよねぇ。
かといって作者が主人公に感情移入しすぎると、ただのキャラ萌えになってしまうし。
そのへんのさりげなーいバランスが、、。これがなかなか、、。
>405
ミステリーは誰を主役にするか、ですよね。
その物語の語り手である以上、最後まで事件を見届けられる人物なわけですし。
亡命した兄弟が主人公なのですかな?
その人の視点で、幼い頃からの4人の生き方を語らせてみるとか、、。
となると必然的に一人称になっちゃいますが。
兄弟の数が多くなると、異母兄弟なんてパターンも出てくるのが歴史ものですわな。
どのあたりの時代設定ですか?なんて訊いたらネタバレになっちゃいますかのぅ。
>>407さん
さっそくのレス、ありがとうございます。
「どのあたりの時代設定」は今の段階では勘弁してください。
投稿近くなったら教えてもいいですが・・・。
ゴメンナサイ。
主人公は・・・兄弟を殺した奴です(w
登場人物に魅力を感じて書き始め、その魅力をアピールしたい。
けれども、あまり偏っていると、押しつけがましいと思われて、
結果、伝えたい魅力が削がれるのではないか……
展開も不公平なものになりやしないか……
いや、多少頑迷でも惚れ込んだままに書きすすめてこそ、書き手の持論や史観の
説得力が出るのではなかろうか……
ここらへんを迷いながら、自分のスタイルを絞り込んでいくしかないですかねえ。
読者層を決めて挑むというか……
>405さん
おぉ。御家騒動ですか。
主人公が兄弟を謀殺して、それを最後まで読者に隠しておくとすると、視点は
いわゆる神視点にして、要所要所で人物の行動や心の動きをワザとぼかして、
読み手が推理するべき伏線が、文に書かれないところにあった、という仕掛けを
思い浮かべました。
主人公が謀殺するまでを中盤にして、その後追いつめられていく過程を描き、さてその結末は……なんてのは
松本清張っぽい気がしますがカラーがちゃいますもんね(飛躍しすぎ、俺
歴史物で兄弟ものというと、隆慶一郎の「柳生非情剣」が浮かびます。
短編集なのですが、各人毎に話が書かれていて相互にリンクしているんです。
それぞれが性格形成に影響を与え合う様子が印象的ですた。
>9さん
>隆慶一郎の「柳生非情剣」
おお、初めて知りました。どこの出版社で出ていますか?
読めるものなら読みたいです。
私の話は、お家騒動ではないのです。
A国とB国があって、互いに争っています。
主人公兄弟は、A国の創設者と姻戚関係にある、貴公子です。
A国では、王家や王家と縁続きの重臣たちが幼弱な君主をいいことに
好き勝手しています。
そのうちに、君主の一族とは縁続きではないC一族がクーデターを起こし、
君主の一族と縁続きで専横を極めていたSの一派を皆殺しにしてしまいます。
(そのとき、兄弟の一人がB国に亡命します・・・ここらへんでどのあたり
の時代設定かわかる人がいるかも(^^; わかっても言わないでください。)
最後に、A国はC一族に乗っ取られて、Cという国になってしまう、その過程
を描いていきたいのです。
兄弟四人は、それぞれにS派に近かったり、C一族に近づいていたり、それぞれ
の考え方の違いを書いていきたいと思っているのですが・・・。
411 :
名無し物書き@平安後期:03/04/23 22:27
柳生非情剣の情報、ありがとうございました。
そうだ、書名でぐぐればよかったんだ。
どうもすみませんでした。
連休中にでも本屋に寄って探してみます。
そうです、作品は日本が舞台ではありません。
でも、比較的よく知られた時代ではあります。
今は「歴史文学賞」に出す作品を書いているところです。
終わったら、こちらに着手しようかと思っています。
またよらせていただきます。
413 :
大久保利通:03/04/25 05:47
414 :
名無し物書き@平安後期:03/04/25 19:42
山本一力の話、染みましたのう。
あの淡々とした人柄が、なんとも(・∀・)イイ!!感じでした。
受賞後第一作が勝負というのは頭では理解しつつも、オール讀物のあの方針、、。
あっしの応募先ではないですが、きゅ、9氏頑張れ!と思いましたです。
>405氏
歴史文学賞かあ。頑張ってくだされ。またいつでも気軽にお越しくださいまし。
>413
九州の大学サイトだということはわかったですが。404エラーになりますぜ。
「柳生非情剣」の購入紹介ありがとうございました。
書評、面白いですねぇ。
山本一力、見ました。さっき。
オール読物の方針は、ちらほらと聞いていますが、
なにしろ今の山本一力がある以上、逆に発憤するものが
ありました。
信頼できるなーと。
見て良かった、と思ったことの一つに、入力中の
画面が映って、ああいう使い方をしているのかと
さっそく真似したくなってみたり(w
>405さん
俺も、柳生〜を読み返す良い機会になりました。
国の攻防というスケールは、
大きい分だけやりがいがあるのでしょうねぇ。
ぜひまたお話しましょう。
416 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/25 23:22
俺のバイブルはやはり司馬遼太郎の「俄−浪華遊侠伝−」です。
余計なものがなくて、わかりやすくて、ポンポン読んでいける。
何より主人公の万吉の魅力がかなり◎
あ、にぎわってる♪
他の方は、何か書いてらっしゃらないのでしょうか?
歴史文学賞は、6月末締め切りなので、この連休中に書けるだけ書いて
おきたいと思っています。
歴史文学賞に出すほうは、松本清長賞に出そうと思っている作品の主人公兄弟
の父にあたる人物が主人公です。
(とはいっても、話が続いているわけではありません。
それぞれ別の作品です。)
ある時代を書いていると、その時代に詳しくなって、どんどん関連して
書いちゃうこともありますよね。
418 :
名無し物書き@平安後期:03/04/26 17:15
人様の感想を読むのも面白いですよね。自分とまた違った見方があったりして。
PCと手書きと両方なのかな?と思いました。>山本一力
>416
自分のバイブルは吾妻鏡っつー鎌倉幕府の公式編纂物ですね。小説読むより面白いす(嗤
>405氏
自分は手広く歴史を語りたいというよりも、軍記ものの時代をひたすら掘り下げたいと思ってます。
だから自分が書くのは平安中期〜鎌倉末期あたりなんですが、
書きながら史料を何冊も広げるのがかったるくなって、
今はあちこちの史料を整合させながら年表作りをセコセコと。
この時期なら、できれば新潮長編に応募したいんですが、
今年は間に合いそうにないので見送り〜かな。
>418さん
いいですね、自分の年表。
私も作るべきかもしれない。
ぶっちゃけ、今書いている時代は、中国の三国時代です。
陳寿の「三国志」(一般的に読まれている「三国志演義」ではなく、
正史の三国志)は、列伝なので、創作するときには、自分用の編年
年表を作り直す必要がありますね。
同じ事件を扱っていても、いろんな人の伝にまたがっていたりします。
あと、中国だと歴史書がきっちりしているのでいいといえばいいのですが、
前後にまたがっているところは二つ読まなければならない。
三国時代であれば、「後漢書」と、「晋書」が必要になってきます。
晋書は、邦訳がないので(WEB上で、全訳の試みがありますがまだほんの
一部分しかありません)、苦労します。
司馬懿・司馬師・司馬昭だと活躍は三国時代なんですが、追号で晋の
皇帝になっているので晋書なんです。
松本清長賞に出したいものは、「魏が晋にとってかわられる過程」
を描こうと思っているので、ここらへんの資料が大変です。
新潮長編ですか。
あれ、あの賞まだありましたっけ?
意表をつかれることも多いですね>レビュー
小説に限ったことではないですけれど、
同じものに触れたのに、
クローズアップされているポイントが違っていると、
次から同種のものを見る時にとても
参考になる、という気がします。
リアルタイムの事柄は、それこそ2チャソのレスが
とても有用ですね。……もちろん、見抜く力
を日々鍛えておかなきゃいけないわけですけれどもー
……最初の小説レビューは巻末の解説だったりするわけですが、
ときどき「なにもこの単行本でやらんでも」というものも
ありますね。
その作品よりも、その作家の代表作を語りはじめたりとか。
>416
歯切れの良い関西弁、というとなんだか妙な気がしますが、
うつりますよね。
俺はなんだろう……
日本橋を描いた絵巻物、熈代勝覧ですかね。CDROMなんで
好きなだけスクロールさせながらリアル江戸人が
見られて幸せ、という(w
小説は一冊これ、とは決められませんねえ。
>405さん
お。著作朗ですね。
三国志好きがいて、酔っぱらうと必ずあれこれ
話しだすんですよ。
こちらも酩酊していますから、記憶に残らず大半が
どこかに消えてしまうのですが、陳寿は著作朗という
役職について編纂していた、という話は字面の印象もあってか
よく覚えています。
……酔っぱらうで思い出しましたが、張飛の髭という
のはいわゆる正史では書かれていないとも聞きました。
演義に移項する過程で、
キャラの外見を印象付けるプロセスが
行われているとすると、
小説表現の原点的テクニックがそこに含まれてる気もしますねえ。
422 :
名無し物書き@平安後期:03/04/27 17:23
その作品の余韻に浸りたい時に、
巻末の解説でその作品以外のことをあれこれ語られると興ざめってのはありますね。
時には「じゃあそれも読んでみようか」と興味をそそられることもないわけではないですが。
巻末にあるのは、他者による解説よりは著者あとがきの方が好きかなー。
ただ、「編集の誰々氏に感謝する」「(身内の)誰々に捧ぐ」とかを目にすると、
「そういうのは個人的に言ってくれ」と、これまた興ざめするわけですが(嗤
あらら? 本当だ。新潮社のサイトへ行っても見当たらないですね、新潮長編。
今年になってからはまだ公募ガイドの類いを購入してないんですが、
やはり年に1度くらいはチェックしておかないとイカンすね。
古代中国の話は、平家物語の中にも逸話・教訓として結構載ってますです。
でも当時の識者のウンチク披露という感じで、話の本筋とは関係ないので、
かなり読み飛ばしちゃってます。 (^^ゞ
ただ、そういったウンチクを知っている=当時のインテリだったということは窺い知れますね。
柳生非常剣、購入しました。
これから読んでみます。
いまNHKでやっていた
源氏物語絵巻再現番組。
途中、朗読がはいったあたりは、テクニカルな内容の
リズムを揺るがすようで、気になったのですけれども、
最後の、
蝋燭の灯りのなかに浮かび上がるところで、
一気に絵巻の醸しだす雰囲気に飲み込まれて陶然となれたのは、
朗読の下地があればこそ……となれば、
構成の冴えということになるわけで、訳知り顔で
うんうんうなずいたりしていました。
とはいえ、やはり蘇った絵巻そのものをもっと見たかったです。
完全版はハイビジョンで、ですかねえ。
しかし源氏物語は、
じつに刺激的な人間関係だと思います。
入り組んでいるうえに唐突、しかし紐解いてゆくと、因縁めいたドラマが
見えてきて唸ってしまう……
恋模様という要素が不足している自分の作品に、
一滴でも零れてくれれば、どれほど潤うだろうかと、
源氏物語を見かけるたびに、考えてしまいますわ。
425 :
名無し物書き@平安後期:03/05/01 23:46
源氏物語絵巻復元は昨年も放送してたので、それの再放送かと思ったですよ。
野球が終わったので何気なくチャンネルをNHKに合わせたら、な、なんか前見たのと違う、、、。
最後の15分しか見れんかったっす。ちくそー。再放送してくれーって感じです。
恋、、ねぇ。ははは。そういう色気のあるシーンはパスだす。
古本屋で井上ひさしの著作を手にし、帯を読んだら、
自分のやりたかったアイデアを既に具現化していることを知り。
起と結を思いついただけで、まだ構想を練るというほどの段階でもなかったのですが、
はてさて、同じ方向のものを書いても仕方ないしな、、、。
ちょっと消沈しつつ、別の棚で国文学術誌の軍記物特集を200円で見つけ、
半分ニヤニヤしながら帰ってきました。
>405氏
執筆の参考になるといいですね。
去年の番組と一緒に再放送してほしいですねえ。
NHKはさりげなく深夜枠でやったりしますから油断できません。
縁というか、シンクロニシティというか、先日単行本化された
宮部みゆきの「あやし」の一話めが源氏物語にちょいと
からんだ江戸の怪異譚でした。
これがまた、まさしく同じ方向を書いても仕方ないしな、と
思わせる上質な怪談で、そのじわっとくる怖さ以上に、俺にはこわいです。
春は引っ越しが多いので、掘り出し物が多い……
はずなのですが今年はどうも好運に恵まれていません。
405さんのプロットを聞いてから、三国志にも
目がいきます。三国志は、たとえばアーサー王などと
比べても関連書籍が多いですね。他国の歴史物として、他の追随を
許さないほどに愛されていますねえ。
#プロ野球に俺と同姓で今期(もかな?)不審な選手がいるんですよ。
正直気になるチームではないのですが、彼の成績は
なんとなしに気になります。
「逆説の日本史」を読んだんですよ。
なんか、久しぶりに、歴史小説への関心が復活してきました。
思えば、最初に書いた短編って、時代小説だったよなあ、なんて、
思いだしました。
歴史小説書きたいんですよね。でも、私、資料に対するアプローチ
が下手なんで、どうも進まない。歴史小説は、時代考証なしに、
成立しないですし。
428 :
名無し物書き@平安後期:03/05/03 13:29
関門海峡で行われている源平舟合戦や、奥州藤原氏祭りも1度は見に行きたいんですが、
連休に人ごみの中に行くのも気が進まんので、野球中継を横目にセコセコ年表作りだす。
歴史ものに目覚めてからNHKや教育TVチェックは欠かせなくなりましたね。
テレビ東京も時々地味にヒットする番組があるので侮れません。
平安期に同姓の武士がおりますですよ。何か親しみがわきますよね。
>427
デジャヴ?コピペ?と思うくらいに、似たレスが以前にあったような、、、。
とにかく時代考証に関しては、重箱の隅つつきになるジャンルですからねえ。
コツコツ知識を積み上げていくしかないですよの。
429 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/03 13:35
理由といえば、オール読物の新人賞発表号を手にしたことよりも、
先日の山本一力の幾つかの発言に刺激を受けたからだと思うのですが、
今年の連休は家に引きこもってひたすら書いて過ごしました。
といっても、
どこが黄金なのかわかりゃしない単なる月曜日も休みというだけ
なので意気込みほどには書き進めませんでしたが。
海音寺潮五郎は、晩年、机の横に布団を敷いておき、起きては書き、目覚めては書きという
日常をとったそうで、
たまさかに勢いにのっている今はそれが猛烈にうらやましいです。
……本当に机と布団を往復するだけの毎日になったら、自分などはすぐに萎れてしまうでしょうが。
テレ東は「なんでも鑑定団」がときどき大ヒットをかましてくれますね。値付のコレクションとか
茶器とか、小道具として配置したいものを映像として見ておくと引き出しが増える
気がします。
>427
考証にのっとっている、というのがジャンルの魅力や
価値の一翼を担っていると確かに思います。
一つの時代や人物に入れ込み続けると、参照資料の絞り込みと
いったことができる、とか言いつつも自分のアプローチはうまくいっていると
胸を張れるかというと……
ただプライベートで書くときは、目新しさや新発見新解釈を盛り込む必要はないと思っています。
歴史ものを書いている、と言うと、いつも「資料が必要でしょう」って
言われるんだけど、そんなことはないです。
現代ものを書こうとファンタジーを書こうと、まともなものを書くためには
資料が必要なわけで。
なぜ歴史ものに歴史考証が必要なのかというと、ディティールが細かいほう
が面白いから。
歴史考証のために歴史考証をするのではないと思います。
あくまでも「面白さ」のために歴史考証を。
決して考証をおろそかにしているわけではありませんが。
432 :
名無し物書き@平安後期:03/05/08 19:42
お。勢いづきましたね。
寝る間も惜しいほどの天啓が、自分にも訪れることを願ってやみません。
何か短編が書きたいんですが、気になるネタは長編向けばかり、、。
長編をじっくり書くほどの根気が今のところなっしんぐでごぜぇやす。
考証は、民俗的な考証と人物的な考証とがあると思うですね。
読んでいて、その時代にはない所作があると萎えますし、
とっくの昔に亡くなっている人間が脇役で出てきたりすると萎えますし。
寡黙でも饒舌でもない、サラーッとした作品が書きたいなあ。
>読んでいて、その時代にはない所作があると萎え
>とっくの昔に亡くなっている人間が脇役で出てきたりすると萎え
そうですね。
私は、あまりにも「現代的な男女平等」な歴史小説を読むと萎えます。
(これも、「その時代にはない所作」に入りますね。)
歴史小説で難しいのは、人の呼び方。
同じ人を呼ぶにも、立場で呼び方が違ってきます、これが、現代小説とは
違うところですね。
最近、三国志のブームなので、ネット上に三国志小説がごろごろしてる
んですけど・・・(しかも801多し・・・(−−;)
呼び名がすごすぎる。
まあ、周瑜が孫策を「伯符」と言うのは許せますが、
たとえば呂蒙が孫策を「孫策様」などと言うのは許せません。
「討逆将軍様」とでも言わせてほしい。
諸葛亮が「周瑜殿」なんていうのは言語道断なんですが・・・
日本や中国の小説は、呼び方に気を遣ってくれぇ。
長編は、月日がかかることですから、
カレンダーを眺めつつスケジュールを組んだ段階でくらくらすることも
ありますな。
土日つぶして書き進めても、完成予定が半年先かよ! とか。
短編でも、題材と、登場人物と、なにより自分自身の気力に助けて
もらわないと、仕上げるのは困難だと思っているので、
下準備をしながら根気がたまるのを根気よく待つのも
手段かな、と。
時代に即した価値観か否か、についてオール読物の
受賞作の選評でも取り上げられていました。
子をなせない江戸の女の話なのですが、
現代にも通じる、というよりも、置き換えても変わらない、と
いう考え方をしているように読めるので、はたして10年前であったら
通ったかどうか……
選者側、読み手側の変化もあるのでしょうが、
>あくまでも「面白さ」のために歴史考証を。
と405さんがおっしゃったように、面白さを優先して考証から外れるときには、
考証に外れるだけの、考証が盛り込まれていないと違和感だけが残る気がしますな。
(まあ正直受賞者への、嫉妬もあるーんでーすけーれどもー)
ところで、知識として知っていても、
「周瑜殿」でなければ書いていて楽しくない! という想いがあったりするのかもしれませんね。
娯楽時代劇に通じるものがあるのかも……
でも気になりますよね。
ちと外れますが、
「刀が一本」とか萎えてしまいます。
「さらしに巻いた包丁じゃねえんだから一振りにしておくれよぅ」とか。
435 :
名無し物書き@平安後期:03/05/10 00:13
讀物は中間発表かと勝手に思ったんですが、締め切りからもう半年ですもんね。
最終発表ですよね。(^^ゞ そうか、受賞作は江戸ものでしたか。選評、見てみよっと。
年表作りの動機も、長編を仕上げる根気が湧き上がるまでという感じだったのに、
こっちもこれまた根気との闘いになってまして。ふにゃ。
そういや最近は論文や史料とにらめっこばかりで歴史小説を読んでないなあと思い、
橋本治の「双調 平家物語」を借りてきて読み始めました。
全12巻らしいんですが、最初の1巻は、なな、なんと、古代中国から説き明かしていってるんすね。
2巻目は蘇我蝦夷だし、平家物語の原典にあたる部分は最後の3巻くらいのようで。
さすが鬼才。そうきたか、と感嘆しちまいました。
405氏の「呼び名」の話は今のあっしにゃあ全然チンプンカンプンなのですけれども、
1巻を読み終わる頃には少しは理解できるといいなと思ったりしますです。
すみません、ちんぷんかんぷんで。
中国には、姓と名と字(あざな)があります。
「姓名」で呼ぶことは無いです。
(「姓名字」、たとえば劉備玄徳、とかいう言い方はもっとしないです。)
で、名は、父母など目上の人や、君主以外呼んではいけません。
同輩で、仲の良い人は、字を呼びます。
目上の人が、目下の人の字を呼ぶのは、相手に敬意を払っています。
(たとえば、劉備が、諸葛亮を「孔明」と呼べば、それは諸葛亮に
敬意を払っているということです。)
仲良しではない相手には、相手の姓に官職をつけて呼びます。
たとえば、豫州の州牧であった劉備なら、「劉豫州」様と呼びます。
会稽太守の孫権を呼ぶのなら、「孫会稽」様と呼びます。
(そのときに一人しか居ない官職、たとえば丞相とかであれば、
姓すらつける必要はないです。
蜀で丞相といえば諸葛亮、後漢で丞相といえば、董卓だったり
曹操だったりします。そのときに応じて。)
なぜ、諸葛亮が「周瑜殿」と言うのがダメなのかというと、
●周瑜の方が年長
(かつ、諸葛亮なんぞより名声も高いし、だいたいその時代の劉備より実権は上)
●周瑜とは仲が悪い
(諸葛亮は、魯粛とは仲良しです。喪に服したくらい。
だから、魯粛を「子敬殿」と呼ぶとしたらOKです。)
ということです。
呼ぶとしたら、「周都督」とか「偏将軍」とか呼んでいただきたいものです。
日本のものでも、相手の官職を呼ぶようにしたほうがかっこがつきます。
「信長殿!」「秀吉殿!」とかテレビドラマで言っているのを聞くと萎えます。
もうひとつ、呼び名で気を遣ってほしいと思うのは、天皇(皇帝)。
そのとき在位しておられる方は、「今上」「今上陛下」とお呼び
してほしい。(私は右翼ではないですが。)
つい、「献帝は曹丕に禅譲した」なんて書きがちですが・・・
「●●帝」という言い方は、崩御されてから書いてほしい。
>>438 はは、なんか、通ですね。
つまり、今現在で「平成天皇」「平成帝」はいないってことですよね。
これは、崩御されてから、つけられるおくり名で、強引に言えば、仏教
の戒名と同じ。しかも、必ずしも「平成天皇」とおくり名されるかは、
分かりませんしね。
個人的には、、「今上」「今上陛下」ではなく、単純に、
「陛下」と呼んで欲しいです。日本で、「陛下」と公証できる
第一人者は、天皇陛下ですから、これで十分。皇后陛下は、
皇后陛下と呼べばいい。
>>437 そうですよね。
特に、「信長殿!」「秀吉殿!」は酷い。
忌み名は呼ばないのが、当時の基本認識です。忌み名を呼ぶのは、
相手を呪っていると取られても、不思議じゃないですから。
信長なら、生前なら、上総介や、岐阜殿、右大臣家、
死後なら、総見院殿(でしたっけ?)って呼ばれてたはず。
秀吉なら、籐吉郎、筑前殿、太閤でしょう。
家康は、岡崎殿、三河殿、内府、公方、大御所かな。
個人的に、例年に増して選評者の戸惑いが見られて、
これからの立場として、とても興味深かったです。
……大々的に新人賞を扱っていないことについても(モニョモニョ)
>小説を読んでいないなあ
わかる気がします。面白すぎて埋没しちゃう感じでしょうか。
でも史料や研究書籍にあたり続けていると、小説のリズムから
遠ざかってしまう……
読み手を引きつけるドラマ性、
といったものから離れてしまう戸惑いを覚えるというか……
>405さん
役職で呼ぶ、というのは江戸時代でもあることなのですが、
これを機会に質問させてください。
「史実的にはこう呼ばれてしかるべし」という書き手の認識と、
「認知度が高い呼び名のほうが耳に馴染む」という読み手の認識の差がある
と思うのですが、
史実に乗っ取る呼び方、言い回しを作中で
することのメリットやデメリットとはどういったことだと思われますか?
>>439-440 う、うおっ! リロードしていませんでした、すみません。
諱が流布する現状については、悩みどころですね。
西郷隆盛を、隆盛と書けないという史実を乗り越える
困難といいますか……
江戸時代的には、徳川(とくせん)あたりも……
そうですね、帝をお呼びするときは「陛下」ですね。
帝以外の、たとえば臣下のAとBが話しているときでも、「陛下は」ですね。
地の文で、「今上は申された」とかですね。
私の書き方が悪かったです。
昭和天皇は面白いですよね。
生きているうちから「昭和天皇」って呼ばれていた。
もちろん戦前は「陛下」「今上」だったんだけど。
日本人の心のどこかに「事実上廃位された帝」って認識があったのかもしれない、
って思ったりします。
444 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/10 02:56
司馬遼太郎ってものすごい作家ですね。
あの知識の量は超人的。
9さん
>史実に乗っ取る呼び方、言い回しを作中で
>することのメリットやデメリットとはどういったことだと思われますか?
メリット・デメリットというよりは、当人の美意識の問題だと思います。
あと、読者層の制限とか。
私も、ひょっとしたら、「NHKの大河ドラマの原作を書け」といわれたら、
「信長様」「秀吉様」やっちゃうかもしれない。
実際に書くときは、さらっと、呼び名に対する説明を入れます。
たとえば、
「均が、劉皇叔様からお預かりした手紙だそうだ」諸葛亮は言った。
皇叔、というのは、劉備が漢皇室の流れを組む方であると認めた、尊称である。
と地の文で説明しておきます。
いったん説明しちゃえば、そのあとは「皇叔」を説明なしで使えるし。
その分、字数が必要だけど、まあ、デメリットというほどじゃない。
メリットは、やはり「らしく」なること。
でもそれよりは「自分の美意識にかなう」ということでしょうね。
>「自分の美意識にかなう」
ですよね。
全てにおいて作中終始一貫することが、
書き手のスタイル、テーマ性を印象づけ、結果、既存の
作家を乗り越える手段だと思います。
頑なに横たわる歴史、史実を扱ううえで、
作者の美意識の有り様が、
「同じ時代、同じ人物を題材にとった」無数の書き手との
差別化に繋がるのでしょう。
そのうえで、読み手の興味を惹く要素に心を砕くことの
困難が立ちふさがる、と思うのですが……さて。
楽しそうな話題ですね。
>>405さん
呼び方の問題、半分同意で半分反対かなぁ。
三国時代でも社会的には後代の主君と家臣というイメージをそのまま
当てはめてしまうと時代的におかしくなるかも。
呉の前半などは特に難しくて、孫権の方が家臣にへりくだった呼び方を
している風景も想像できそうです。
それに私の方はもう少し時代がさかのぼりまして、春秋戦国のあたりを
書きたいなと考えているのですが、この時代になると姓名と字の記録が少なくて
とても困っています。
孔子の一門とかは残っている人が多いのですが、名前だけとかあるいは字だけとか。
そんなので悩んでしまってなかなか書けません。
どこかで適当に折り合いを付ける必要もあるのかもしれませんね。
>>447さん
「周瑜が率先して臣下の礼を取ったので」みんなも孫権を君主だと認める
ようになった、とありますよね。
君主になりたてのときなんか、みんなで「仲謀」なんて呼んでたのかも
しれませんね。
君主は臣下の本名を言っていい、とはいっても、字を呼んでいることが
多いですよね。
「哀れかな奉孝」って。
でも、「姓名」「姓名字」では人を呼ばないことは確かでしょう。
特に君主に対してやると、いくら「様」をつけても私はヘンに感じる。
(中国じゃなくて日本でも同じ。)
今は、「夷陵の戦い」をネタに書いています。
呂蒙が言うんです「私は討逆将軍様にご恩があります」。
決して「孫策様にご恩があります」ではありません。
まあ、本当はどうお呼びしたのかは分からないのですが、当人の美意識
(自己満足か?)ですよね。
春秋戦国は、三国よりさらに「かなーり昔」なので、困りますよね。
>>でも、「姓名」「姓名字」では人を呼ばないことは確かでしょう。
それなのですが、最近、酒見さんの『陋巷に在り』を読んだのですが、
ちょくちょく姓名+字でよく書いているんですよ。
で、酒見さんの知識からして、そうは呼ばないことはたぶんわかっているはずだと
おもうのです。おそらくわざと書いているんじゃないかと。
ここからは想像ですが、日本人の姓名って4文字、5文字の人が多いですよね。
なので意図的にそのリズムに合わせているのかなと。
それから古代中国の官職名での呼び方も、読者によってはイメージしづらいという
感想を抱く人も多いようなんです。
実際に以前そうやって当時らしい呼び方をしたものを書きましたら
とても不評で落ち込みました。
「劉備」なのか「玄徳」なのか「劉豫州」なのか、いったいなにがなんだか
わからなくなったそうです。
いろいろと説明も書いたのですが、それだけで敷居の高さを感じてしまうと。
私自身は405さんのような書き方の方が好きなんですが、読者に中国史に関心の
ない層まで含めると、いろいろと考えさせられてしまいます。
でも「孫策様」は絶対イヤですね(w
450 :
名無し物書き@平安後期:03/05/10 15:27
新潮長篇がなくなってしまったことを考えても、新人賞も先細り傾向なんでしょうかねー。
論文は「読みやすさ」なんて考えてくれていないものが多いので、
句読点の打ち方がひどかったり1センテンスが長すぎたりしますよね。
スッキリとテンポの良い小説を読むのは楽しいものです。
でも古い史料や古典は大体七五調に乗っ取っているので、
読みにくい中にもリズムがあって、何かこう、いい感じです。
>405氏
いやいや、一応平安朝を書いているので呼び方の法則は解ります。(^^ゞ
現代でも「○○さん」じゃなく役職で呼ぶような感覚ですよね。
また日本でも衛門督を「金吾」なんて中国風の言い方をする場合もありますし。
ただ「討逆将軍様」なんて謀反人のような呼び方がどーして尊称なのかなー、って
そういう中国の事情がチンプンカンプンなのでありまして。
中国史マッタクワカリマセーンなんです、お恥ずかしいことに。
>447氏
諸葛亮と言われても「?」で、諸葛孔明で初めて合点が行くくらいのド素人からすると、
やはり中国名は音感的にフルネーム等で書いてもらわないと何が何やらな気がします。
「信長殿」は確かに萎えますですね。
総理に向かって「純一郎様」と呼ぶようなものですもんね。
平安朝では天皇の呼び方は「主上」がポピュラーなようです。
「陛下」と呼ばれるのはいつ頃からでしょうかね。
院政期は院や天皇がワサワサいて、「新院」「一院」「二院」「上皇」「法皇」などの表記が正しいのですが、
変だと思いつつも区別のために地の文では「平成帝」「平成院」のような表現をせざるを得ません。
そのへんは自分の美意識というエゴよりも、読者の読みやすさを優先するかなあ。
自分が一番最初に歴史ものを読んだ時に、人物の特定に悩んだもので。
なんだか、呼び方論で盛り上がってしまって・・・(^^;
結局、当人の美意識または対象読者に合わせるということで、
私の言うことが正しいとか間違っているということじゃないですから。
前も言ったように、もしも「NHKの大河ドラマの原作」を書けと
言われたら私も「信長様」やっちゃうかもしれないし。
(受け手のことを考えたら・・・)
確かに、平安期なんかはすごいですよね。
源氏物語とか、原文で読んだら何がなんだか。
「男君」「女君」「上」「院」・・・源氏名つけないとわからない(^^;
とりあえず、私は、自分の美意識から、臣下が上の人を呼ぶには、
官職で呼んでいるし、その物語の時点で死んでいない皇帝は「帝」
「陛下」「今上」等、おくりなは言わないようにしています。
(中国の皇帝、日本の天皇を、生きているうちにおくりなで言うのは
絶対におかしいと感じるからです。
例外は、始皇帝と昭和天皇だけ。)
劉備なのか、劉玄徳なのか、劉豫州なのか、劉皇叔なのか、漢中王
なのか、昭烈帝なのか、同一人物でもいろいろ呼び名はありますが、
それを分かるように説明するのが腕だと思います。
同じ難読で苦労するなら、
文に味のある方が楽しいですしね。
スッキリと読める小説は人によって異なるのでしょうが、
なんつーか、小説手法で悩んだ時の答えは愛読小説の中に
(もしくは中にのみ)あるのかな、と最近
よく思いまする。
>447さん
わかります。落ち込みますよね。
名前や役職もそうですが、生活用品なども
生のまま紛れ込ませておくと、
絵が浮かばなくて読み難いと言われることも……
セリフや行動描写を増やして、
人物や官職の影響力をリアクションで表現したり、
形は判らなくても物の使われようだけでも伝える、という
あたりかなと思うわけですが、
こまごま説明しなくともストーリだけで引き込む、というのは書き手として
憧れるところがあります。
>405さん
腕前はあげたいですな。
うほっ、いい男(w
俺、ここのサイトのような書き方であるところの侍魂って
侍でググッてて知ったんですよ、懐かしい。
温故知新、とまでいくと
かしこまりすぎてしまいかねませんが、
単純に、
自分が書き始めた頃の
体験を繰り返してみるだけでも、
発見は多いでしょうね。
……そういえば最近、図書館で行くコーナーや階が
決まってしまっているかも。
457 :
名無し物書き@平安後期:03/05/12 20:40
気取って格調の高いものを書きたくなるたびに、
「歴史ものに興味のない人にも読んでもらえるものを」と初心を思い出すようにしてますです。
いいんだ、トンデモで(嗤
史料に「六字河臨法」なんてのが出てきまして、
何気なくぐぐってみたら単なる御祓いなのか呪詛なのか、ワケワカランになりました。
修法の日の前後の事情を考えると多分邪気祓いだと思うんですが、
もし呪詛ならいったい誰を呪詛したものやら。
もうちっとマジメに陰陽道も知っておいた方がいいなー、と痛切に思いました。
次は呪術・民俗学の棚にGo!でござんす。
明治〜大正を舞台にした小説を書きたいんだけど資料集めに苦労しています。
夏目、芥川の作品からはじまってはいからさんが通る等も呼んでるんですが
もっと当時の文化、風俗、ファッション等などについて詳しくて突っ込んだ
資料が欲しくなってきました。
そこでいい資料やおすすめの資料があったら教えてもらえませんでしょうか。
お願いします。
オカルトにするため、とはまた異なって、
過去の人たちの習慣の中には深く食い込んでいる
事柄ですから、信仰や迷信や神秘や伝説といったことへの
知識のパイプは通しておくと、
なにかと便利、というか思いがけない時に
役に立ちそうな気がします。
先日の、「世界不思議発見」の江戸特集も、
風水に基づいて都市作りが行われた〜という
内容でしたしね。
たとえば、前にもちらっと書いた宮部みゆきの「あやし」
これを「怪談だオカルトだフィクションだ」として
評価を変えるはもったいないと思うんですよ。
テーマに即した題材として選択するオカルト、は
息の長い小説としての普遍性を秘めるんじゃないかな、とか。
>458さん
Googleでの検索はされてらっしゃると思いますので、
自分の趣味に即した範囲で……
ttp://edo-ram.hp.infoseek.co.jp/ に、
大正時代を舞台にしてTRPGをプレイするための
ガイドが公開されています。
地図や有名人、物価などの情報があるわけですが、
参考文献一覧がお役に立つかな、と。
460 :
名無し物書き@平安後期:03/05/14 01:33
このあいだの不思議発見は、まるで闇の検証のようですた(嗤
何だかんだで図書館から借りた書籍が6冊の、
ブクオフの100円コーナーで見つけた12世紀の歴史小説が3冊の、、、。
はてさて、どうやってこれをやっつけようかと嬉しい悲鳴をあげております。
陰陽道も平凡社刊の史的なのがあったので、眉につばしなくても大丈夫そうです。
>459のサイト、値段史の資料なんて面白そうですね。
>458
図書館の民俗学の棚にはお好みのものはないでしょうか。
中でも「風俗」の分類には近代のものが相当数見受けられますけれども。
この時代になると、写真で残っているものもあって羨ましいですね。
>>457 陰陽道は、昔少し調べたことがあります。
入門としては、
学研エソテリカの「陰陽道の本」がお勧めですね。
古典的なものとしては、小松和彦さんの本はフォローして
おいた方がいいかと思います。
後、陰陽道の元になる五行論の本とかですね。吉野裕子さん
なんかいいと思います。尚、一応、暦法と星辰について知って
おくと、知識的には肉付けになります。
おぉ、素早い。さっそく情報収集ですね。
陰陽師は、江戸の川柳にも登場していて、
まあそれこそ眉唾ものの占い師、という
者が大半だったようです。
どうも神秘性よりも、
情味豊かな落語の登場人物的な印象が
強いですが、フジの百物語の竹中直人で
一層拍車が掛かりますた。
>461
吉野裕子著の本は、ぜんぶ面白い。と知人に
薦められていた事を思い出しました。
小松和彦の著作は「憑霊信仰論」を、ときどき本棚から
取り出しては少しずつ読んでいます。
油断すると、
ふかーく深くはまりこんでしまいそうな吸引力がありますねえ。
463 :
名無し物書き@平安後期:03/05/15 19:35
竹中直人演ずるところの陰陽師は、
いわゆる呪い(まじない)師って感じで、とってもうさんくさかったですねえ。
江戸ともなるとエセ陰陽師も結構いたんでしょうね、食うための手段として。
和歌研究では「日本人は月にばかり関心があり、星には興味がない」と言われますが、
それは風流の題材としてであって、
公家の日記を読むと「太白星がどーたら」「凶兆だ」としょっちゅう不安におののいてますな。
昔はネオンなんてないから、夜空に金星もくっきり見えたんでしょうねえ。
>461
紹介ありがとうござんす。
学研のは手にしたんですが、パラパラと見て棚に戻しちゃいました。
そのお二方のもそのうち探してみます。
>>463 陰陽道というのは、奈良・平安の時代においては、最先端の科学で
あったということは基底においたほうがいいと思います。
仏教も、伝来当時は、宗教というより科学であり、多分に学問でした。
鎌倉時代にも、その基本的地位は失っていません。
といっても、武家の勢力が増すと、日本史はリアリティを時代の血液に
取り入れていきます。その過程で、陰陽道は科学から呪いのレベルに
落ちぶれていきます。
ちゃんと調べると面白いんだろうなあ。このへん。
465 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/16 18:52
【五輪書】
晩年の宮本武蔵が、死後終身DQNとして名が残るんじゃないかと思い慌てて書いた書。
中身は、
「ここが俺の凄い所」「挫折→天下への道」「必見!初心者でも分かる剣の秘訣!!」
「俺・ちょっといい話」「努力次第で誰でも強くなれる(俺は抜かせないケドナーw)」
等々、元世界チャンピオンのボクサーの書くエッセイや、元暴走族予備校講師の書く啓蒙書と同じ空気を感じさせる内容である。
466 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/16 22:19
宮本武蔵に陰陽師に新撰組に……
色々流行したが、次はなんだろう?
当時の夜と、いま体験できる夜はまったく別の空間だろうという気がします。
「ダ・ヴィンチ」が、歴史時代小説と漫画の特集を組んでました。
名作ランキング30、平成作品のランキング30、コミックランキング30……
とあって、まあ上位は納得というか定番というかでまとまっていて、スタンダードの変動はない、というダカーポ誌と似たような感じですた。
ダ・ヴィンチの読者層が、20代後半から40代といったあたりだと考えると、
これからの読者のニーズに応えるには、このラインナップの雰囲気を踏襲するようなプロットも作れる必要が……
なーんて思いつつも、小説のテーマと並行して、
作家の一貫したカラーに支持が集まっているように感じるので、
登場人物の個性と同時に、自身の作家性も
固めてかもし出し続ける事に気を配るのも大事かな、とか考えてみたり。
で、同時に目にとまった「コバルト」も歴史・時代小説特集でして、好きな人物や時代のアンケート発表をしてました。
ジュブナイル層らしいパワフルな推薦文は、ちと俺にはまぶしかったです。
でもファンの根本を見た、という気もします。俺にはこんなに萌ゆる心があるだろうか……とかー
>464
その過程に強いドラマを感じますね。
時代の変化に直面して感じる戸惑いや焦燥というのは、引きつけられる場面だと思います。
変化していったことを如実にあらわす史実の一場面を膨らませれば、陰陽道の認知度が高い今、注目度高いんじゃないでしょうか。
(つか、マジで良い題材では……)
>465
なるほど、ドラマ化されるのにふさわしい(w
>466
日露戦争、だと思っています。
メカニック開発史という要素が、
これからの世代の歴史好きを刺激するキーワードとして大きくなってくると考えるからです。
いまの架空戦記小説のノリではなく、リアリズムに徹するクールな小説じゃないかなとか……
スピリッツで江川達也が漫画にしてて、宝島がこの時代の別冊だしたあたり、数年後には……なんちて。
日露戦争といえば、今度(平成18年だったかな?)大河で
『坂の上の雲』をやるそうですね。
中味も好きですが、なんと言ってもタイトルが素晴らしいと
思っているので、キャストがとても気になるところです。
個人的にはドラマ化はしてほしくない作品ではありますが。
469 :
名無し物書き@平安後期:03/05/19 19:09
ほー。朝日の「日本の歴史」がいよいよ平安時代なので、
本屋へ行った時にダヴィンチとコバルトも見てみます。ダヴィンチの内容、興味ありますねえ。
昨日の朝刊に載ってた話で「最近は漫画を原作にしているドラマが多い。
プロデューサーは躍起になって漫画から題材を探している」と。
それって以前は大衆小説が担っていた役割で、
時代が小説から漫画へ移っているということなのでしょうねえ。
でもこれだけ市民権を得ていて、うちの書棚にもいっぱいコミックスが並んでいるんですが、
外で漫画を読むのは何か抵抗あるですよ。電車の中とかですね。
坂の上の雲は通常の大河とは別枠でやるみたいですよね。
大河ドラマもいい加減に転機だと思うですよ。半年くらいのタームで濃いドラマが見たいなあ。
放射性炭素年代測定の結果、弥生時代が500年早まった、と新聞にありました。
実際に教科書の内容が変更されるほどに認知されるまでには、
これから紆余曲折あるのでしょうが、古代史関係者は21世紀早々に大変なことが発覚して一大事ですな。
漫画、面白いですからねえ。
当然のようにピンキリなわけですけれども、これだけ毎日毎日数十本の新作
漫画が世に放たれてしのぎを削っているのですから、
注目を浴びるクォリティーの高い作品が生まれる土壌が整っているとおもいます。
でもって、
世間の評価がどうあれ個人的に大好きな作品と出会う率も増えるわけで、そういう楽しみもありますね。
宮部みゆきは、自作の漫画化の許可をださないと聞いたことがあります。敵に塩を送りたくない、という理由、わかる気がします。
……俺、雑誌は別にして、漫画の立ち読みってどうも駄目なんですよ。
電車でも本屋でも立って読むと落ち着かないんです。そわそわしてページを
開き続けることが出来ない。
喫茶店ならさほど気にならないので外で読むのがダメ、というわけでは無いのですが。
>468
良いタイトルですよねえ。壮大でありながら横に広がりすぎない方向性があって、それでいて
どこかロマンチックという……良いドラマになるといいですね。俺も楽しみです。
大河といえば、視聴率低迷中の武蔵。
俺は楽しみに観ています。
たしかに、大河として一年支えるにはスケールの大きさが足りないとは感じますし、
原作やバガボンドと比較しても武蔵やお通の内面描写が
不足しているとは思います。っていうかストーリーのバランス悪いと思うっす。
……小次郎が、気に入っているんです。
剣の天才性を持て余して万事につまらなそうなところや、連れのお琴との互いの真意を探り合いながら
関係を深めていく様子が、小次郎の敗北と死を知っているだけにとても興味深くて、職場でふと二人のことを思い出したり
していて驚きます。
……あんま演技してないからという可能性を感じつつも松岡昌宏の無表情も良いっす。
471 :
名無し物書き@平安後期:03/05/20 22:25
識者の見解にもありましたが、あの当時はまだ単一国家じゃないんだから
九州の弥生時代は早まっても別の地方はまだ縄文だったりもするんでしょうね。
いずれにせよ、史学と考古学どっちも頑張れー。
ダヴィンチ見てきました。ほんにオーソドックスな内容でしたね。
コバルトはなく讀物が目に入ったので、そう言えばとめくってきました。
うーむ。ざっと読んだところでは、私小説を江戸に置き換えただけでは?って感じでしたな、受賞作。
池宮平家も読み始めたんですが、現代の価値観や違う時代の価値観を持ち込まれると、
どうにもこうにもケツの下がムズムズとして収まりが悪いですね。
選者のコメントも興味深く読みました。先人達は時代小説をこのように捉えているのかと。
小池真理子が自分を棚上げして意見してるのは可笑しかったですけれども。
武蔵は、、、。ははは、離脱しちゃいましたです。ドラマを飽きずに見続けるのは根性がいるす。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
473 :
名無し物書き@平安後期:03/05/23 00:23
えーと、山崎で504位なのでとりあえず保守age。
山崎対策感謝です。
連載小説や連載漫画で、単行本化待ちが増えました。
単行本でも何冊か数を重ねてから、というのもありますね。
興味のあるドラマもビデオである程度たまってからまとめて観る、ということが多いです。
どうも、気に入ったものにひたっている時間が短いと不満が残る気がしてしまう、といいますか……
来週も観てね、来月も読んでね、という引きに堪えがきかなくなってきちゃったといいますか……
>江戸に置き換えた
江戸時代の小説が好きだから江戸時代を舞台にしたのでは、という印象もあります。
題材にふさわしい時代は平成ではない、というのであれば何故、選んだ時代が江戸なのかな、と。
歴史上の江戸というよりも、江戸時代小説の江戸が念頭にあったのではなかろうかな、かなとか。
構成や登場人物のやりとりのバランスなど、受賞作の持つキレというものに
打ち負かされつつも、燃料が投下されたという気持ちも、まあ、正直、あります。
475 :
名無し物書き@平安後期:03/05/26 00:24
そうですねえ。
橋本平家を読み始めたはいいんですが、現在10巻刊行で以後6巻程度書き下ろし中と知り、
「一気に読みたいぞー」と思いを募らせているところでございます。
さっき教育TVで、重忠の文字に惹かれて歌舞伎「壇浦兜軍記」を初めて見ました。
畠山重忠の名裁きという筋立てで、玉三郎演じる阿古屋という傾城(ってところが江戸時代)が主役のようで。
昨今の時代劇では名裁きといえば大岡越前守か水戸黄門か金さんかってところでしょうが、
そんな感じで重忠も江戸時代の人々に親しまれていたんですねえ。
黄表紙にも重忠を名奉行として扱った作品がありましたっけ。
しかしその本筋よりも、元々はこの演目は人形浄瑠璃だったところから
勘九郎演ずるところの岩永左衛門(って誰やねん?)が人形だということに大爆笑こきました。
いやいや、動きがわざとらしくてロボットみたいで面白かったです。
#山崎は面白くも何ともないのでおじゃる。
476 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/26 01:06
別の漫画作品で申し訳ないが、
雲盗り暫平をTVドラマなんかで一度見てみたい…
漫画がだめなら、司馬遼太郎の「俄」きぼんぬ。
って、個人的に映像化して鑑賞したい作品ってないですか?
遠山左衛門尉景元つか金さんを、江戸児は畠山重忠とあだ名していて、
それは阿古屋琴責の名裁きが由来だ……
と、いうのを今ググってみつけました。
出てきても吟味方の与力どまりの自作では、登場したことのないビックネームですけれど、
これは応用の利きそうなネタです、感謝。
歌舞伎や人形浄瑠璃、まだライブで観たことがないんですよ。学生時代に見学のイベントが
あったように思うのですが、どうもばっくれたようで(あかんがな)記憶にないんです。
縁を自分から切ってしまったままの状態なのですが、
江戸を探っていると幾つか「観たい」と思える演目も出てくるので、
そろそろ時間をつくって……とは考えています。
でもテレビでやってくれたらロハでラッキーだという気持ちも捨てきれず(あかんやん
>476
市井小説が好きなので、藤沢周平「日暮れ竹河岸」、宇江佐真理「銀の雨」
乙川優三郎「霧の橋」あたりを連ドラで……とは思ってはみたものの、
これはこれで、ちと、しっとりしすぎで映像化熱望かというと我ながら疑問なところもあります。
ちと派手なところで、
新宮正春の「ゼーランジャ城の侍」を、映画館でどーんと大迫力で観たいすね。
漫画原作だったら、「無限の住人」「修羅の刻」を原作忠実絵アニメで
ガンガンアクションシーンが見てみたいです。
刻は義経編、信長編は軍勢を考えると実写のほうが向いてますかねえ。
478 :
名無し物書き@平安後期:03/05/26 21:26
へー。金さんが重忠ですか。こちらこそ、使えそうなネタをありがとうござんす。
重忠は清廉潔白と実直を身上としてただけで、決して「裁判官」じゃなかったんですけどねえ。
ちょっとしたエピソードが大きく増幅して後世に伝わるものですね。
てか、現代における水戸黄門なんかもその口なんでしょうけど。
歌舞伎とか能・狂言とか、良い席で一度見てみたいものですよね。
>476
思い入れの強い作品ほど、映像化はしてほしくなかったりしますです。
迫力ある騎馬戦は実際には無理でしょうし、サラブレッドで騎馬戦やられてもなあ。
あの細い足が折れそうで、見ていてハラハラするですよ。
その意味ではアニメの方がまだマシかもしれませぬ。
でも漫画やアニメだと今度は武将の美化が激しくて、萎えるんですよね、、、。
うーん、「大掴源氏物語 まろ、ん?」のアニメ化きぼん。
479 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/27 23:09
>>478 アニメって、むしろそのへんの時代ものよりよほどリアルなものを
作れるんじゃないかと思ってます。
作り手によって人物が変に美形になるっていうのあるかもしれませんが、
いい感じに作ってくれる人もいるだろうし。
なんて密かに期待・・・
クレヨンしんちゃん
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
調達がむつかしいこと、再現が困難なものも、CGでカバーでき、
やがて役者そのものを作ったり、
過去の役者――やそもそも過去の人物そのもの――を再現したりしながら、映像の力はいや増してゆくのでしょうか。
倫理観はちょっと横に置いておくとすると、リアルかつ壮観なさまざまな歴史の場面を
目にすることができるわけで、こうなると200年も300年も生きたい気がしますな。
……まあ、あんまりリアルに徹すると萎えてしまうことも多々多々あるわけですけれども。
>「大掴源氏物語 まろ、ん?」
教育テレビで毎日15分くらいつつ、ゆっくりやってくれたらいいですねえ。つか全録です。
>479
これだけアニメを放映しているのですから、一作二作あってもいいのに、と思います。
>480
戦国の合戦認識を変えた、といっても良いようなリアリティーでしたねえ。
地味さ加減がたまらんかったです。
483 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/28 18:59
劇場版のドラえもん作ってるスタッフでやってホスィ
短編の方のスタッフね。
484 :
名無し物書き@平安後期:03/05/28 19:34
ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン
このスレ的にはとってもタイムリーなんすけど、TBSで来夏に義経をドラマ化するんですとー。
「義経、弁慶という二人のリーダーとしての資質は現代に通じる。
二人は相対する考えを持ちながら、ともに“戦のない世の中”を目指した。
この行動、思考を今の時代に投げかけたい」というプロデューサーのコメントを見る限り、
あまりにもピントはずれで、期待できそうにない、、、。
この時代の武士達は闘ってナンボで、まして義経という好戦的な人物を扱うのに、
「ま、また時宗の『戦はいかん』の噴飯の二の舞じゃねーかよー」と思うことしきりです。
山崎の襲来と同じくらいムカムカムカ、、、。だから映像化は嫌いだ、、、。
しばらくこちらに書き込んでいませんでした。
おひさしぶりでございます。
コバルトに出品する作品(三国志もの)を完成させました。
次は、プロットだけ組んでいた、歴史文学賞向けの作品に着手してます。
みなさんは、歴史文学賞に向けては書いてらっしゃいますか?
なんというか信玄と謙信だろうと、海舟と隆盛だろうと変わらないコメントですね。
見る前からどういう(泣かせの)流れなのかが浮かぶというか、ラストのBGMや、
主題歌のいつもの谷村新司風なノリが聞こえてくるというか……
なんとなくキャスティングのラインナップの雰囲気が、こう、水鏡にぷかぷかと浮かび上がってきそうな……
司馬遼太郎が自作を朗読し半生を語るラジオをNHK第2で再放送していたようです。
うーん、歴史関連なのですし、「その時」や「お江戸」あたりで、
番宣してくれてもいいのに! と思いつつも、まめなチェックが大事かぁと残念。
>405さん
おお、おつかれさまです。
今号のコバルトが歴史小説特集でしたね。
歴史文学賞は傾向が違うので、オール讀物に再挑戦です。
>483
意外な時代に行ってほしいですよね、のび太。
487 :
名無し物書き@平安後期:03/05/29 20:06
桃太郎の最後を「鬼は反省して皆で貧しい人に宝物を配りに行き、めでたしめでたし」と
改竄している童話作家がいると聞き、唖然としている今日この頃ですです。
そのうち赤穂浪士も「吉良が反省して皆仲良くハッピーエンド」なんてことにもなりそうな(嗤
仇討ちなど殺す側を是として殺伐とした歴史ものを書いている身としては、
肩身が狭い世の中になりましたのぅ。「復讐は(・Δ・)イクナイ!!」と言われてもねえ、、、。
だから時代劇のテーマもなかなか難しいんだろうとは思いますけれども。
>405氏
歴史文学賞は昨年応募してみましたが、
何かやっぱり傾向が違うかなあという気がして、以後はヤメにしました。
コバルトに歴史文学賞に松本清張賞と、精力的ですねえ。
コバルトの直後に歴史文学賞だと、文体が揺れたりしませんですか。
488 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/29 20:07
>>487さん
清長は、今年は無理かもしれません。資料が集まりませんねぇ・・・
知っている限り、私が扱おうとしている人物を扱ったのは、
田中芳樹氏の「白日斜めなり」という小説だけのようです。
魏の重臣の息子でありながら蜀に亡命した夏侯覇、興味が尽きない
んですが、なにぶん資料少なすぎ・・・
本来は、固い文体なので、コバルトには固すぎる文章かも私。
桃太郎は軍国少年化していたこともあるようですから、時代を反映していると言えないことも
ないのでしょうが、
にしても「鬼を退治するのは残酷、子供に悪影響」と判断したのだとしたら、その展開を聞いた
俺らの世代は悪影響世代かい、と舌打ちしても良いと思いますね。
……たぶんですね、鬼が退治される理由を明確に書いていないのではないか、と予想します。
「鬼が悪さをしていました」のくだりで「悪さって、なに?」と子供に尋ねられたとき、
そのオチの場合、読み聞かせをする親は困るんじゃないかな、とか。
吉良は天晴れ自害の道を選んだ、くらいの吉良贔屓はこれから出るかもしれねえですな。
四十七士もじつは密かに許され公儀隠密として徳川家のために影で活躍を(ぎゃー!
時代やメディアごとに、読み手に好まれる歴史や人物造形、望まれる展開というものは
あるとは思います。
ただ、史実に誠実である限り、安易なヒューマニズムに流されては
ならないと考えますし、またそれをするのであれば論拠根拠を明確にしたり、
メディア毎のテクニックではっきりと演出しなければ、
作品としてのクォリティーが下がるだけでしょうし、その存在の意義を小さくしてしまう
のではないでしょう。。
#TBSは10億かけるそうですね。……ベイスターズナインのためにも良い作品にしないといかんっすよ、マジで。
491 :
名無し物書き@平安後期:03/06/01 16:37
10億の中で重きを置くのが役者のギャラなのか、セット代なのか、、。
東映が絡んでいるらしいので、ヘタレなセットにはならんと思うですけれどもね。
平家物語も、琵琶法師やらが語り伝えるうちにどんどん内容が変わってますからねえ。
ある部分は洗練され、ある部分は増補・削除され、ある部分は改竄され。
でもやっぱり、元ネタに近いものの方が文章的な難はあっても「面白い」と思うんですよね。
まあ民話は道徳的要素もあるでしょうから変わっていくのは仕方ないとしても、
「手を繋いで一緒にゴール」というような現代の道徳観自体がねえ。
勧善懲悪で育った世代には「何か違う、、」と思っちゃいますね。うーん。
>405氏
コバルトじゃないですが、聞いたことのない女性作家の歴史ものをパラパラとめくったら、
あまりに少女漫画の世界で驚いたことがあります。
なんつーか、「恋愛しかテーマがないんかい!」って感じで、、、。
市井の人々だけではなく、剣腕を秘めた武士を主役に置くこともあって、そういうときには、
ひたすら刃が鮮やかに人を断つ様子や、読み手に印象深い殺陣を考えるわけで、とてもとても血なまぐさいことを電車の中で考えているな、と自分にげんなりすることもあります。
ただ、げんなりしつつも、剣閃見事に敵となった者を倒す主人公に心躍らせた自分を見つめた時に、
考えつきがたいから小説家というのは商いになっているだろうな、とかなんとか励ましてもいますな。
「手を繋いで一緒にゴール」派のやか……もとえ、人たちは、なんというか、
自分の対象読者では無い、と考えています。
みんなでゴールなんてことが出来れば結構であろうかもしれないませんれけれどもー、
そうはいかないのが人の世の常だと考えているからです。
どちらかといえば、「手を繋いで一緒にゴール」で
ストレスを感じた当事者世代にもアピールできる作品が、俺の理想です。
史実ものというのは、ノンフィクションであったり、ノンフィクションであってもおかしくない内容のもので
なければ、価値を薄めるだけだと思います。
……そうでない作品の魅力もわかりますが、それは自分が書くものではないので他の人におまかせ、という
気持ちがあります。傲慢ですけれども、増長することで書き続けられるならその手段を選びます。
コバルトはくわしくないのですが、第一次世界大戦の複葉機乗りをあつかった小説もあって、ふところが深いなという印象があります。
#2周年ですな。
493 :
名無し物書き@平安後期:03/06/04 00:12
殺陣のシーンを妄想してると、眉間に皺がよりますですよ。
何かこう、自分の顔まで殺伐として「アブナイ人」になるので、
衆人の中で妄想には浸らないようにしておりまする。
テーマであれ、文体であれ、自分独自の世界を作っていきたいものですのぅ。
#おっ、すっかり忘れておりました。2周年ですか。裕次郎の年忌と一緒の日のようですな。
#いやあ、よく続いておりますですよねえ。今後ともよろしゅう。
「兵法家伝書」という本を15年近く探していたのですが、ようやく入手できました。
何度も注文していても、再販予定ないと突っぱねられていた本だっただけに
嬉しいので報告。
NHKの武蔵のおかげかな。
予想以上に柳生新陰流の技の図説が載っていて感動しました。
それで、自分のほかの時代小説で読んだ間違った解釈に冷や汗することしきり。
色々資料系は読んできたつもりだったんですが、やはりこういう知識をしらない
自分に恐怖を改めて覚えました。
もちろん資料だけに囚われるつもりはありませんが。
知らない部分を補完するように小説書くのも好きです。
市井の悪、というのを考えるときも笑顔で、とはいかないですね。
盗みや拐かし殺人、といった作劇にポピュラーなものであっても、いざ凝ったのを作り出そうとする時は、より陰惨に刺激的に斬新に残酷にと考えが
流れていって……
まあ、そうして思いついてしまった悪事も悲劇も、自分が書かないことには解決しないわけで、そういう義憤に似た気持ちが書き上げる活力になることは
あります。自分で自分に腹を立てるというあたり奇妙、というよりも誰にでも話せる
ことではない気がしますな。影で、頭に指をあてて回されかねません。
その点、この板はいいですな。
こちらこそこれからもよろしくでございます。
>494
おお、それはお喜びでしょう。15年とは頭が下がりとてもかないませんが、
お気持ちはよっくわかります。
最近は、「日本武道辞典」が安く再発行されたりと嬉しいことが多いですね。この調子で「武芸流派大事典」あたりも、と
まあ切りはないとは判っていながら、手元に置いておきたい気持ち、
本に味方になって欲しい心持ちは強くありますねえ。
俺の手元にあるのは「兵法秘伝考」の兵法家伝書で、こちらはしかし図版がないのです。
「太刀先の勝負は心にあり。心から手足をもはたらかしたる物也。」
といったあたり読むと背筋が自然と伸びてきます。
深夜部屋で一人静かに黙読して、ふと目を上げると空中に、
柳生の一閃が浮かぶ、なーんていうと格好がつくのですが、いかぬことに
図の有る無しの差は大きいです。
たとえば、八重垣、を取り上げても、ただ書から引き写しては小説の中で再生する
工夫がないのではないか、と思うので、
出来る限り眼前に思い浮かべてみたい。そのとき、たとえ
シンプルであっても、図があれば、描写の迫力はかわってきますでしょう。
……ここだけの話、安い木刀もちだして部屋のなかで、ちらちら書を横目でみながら
構えてみたりもしています。カーテンをきちんと合わせて、カミさんがテレビに集中してるのを
確認してから戸を閉め切り、鏡の前で、「む」とか言ってしまったりして。
これも誰にでも言える話ではないです。
歴史文学賞向けに書き始めました。現在30枚ばかり。
6月末までなので、できれば最低でも20日までには仕上げたいものです。
みなさまは、小説を書くとき、地図は参考にされますか?
特に、合戦のシーンではリアルなものを書こうとしたらかなり必要に
なってくると思います。
日本の合戦であれば、地図もたくさん手に入りますが、中国だと手に
入りません。
地形や標高が分かる程度の縮尺の地図が欲しいものですが・・・。
497 :
名無し物書き@平安後期:03/06/07 00:20
ここで相手がこう来るから、こうよけて、、、。とか、
書いているシーンの情景を思い浮かべながらの一人演技は、身に覚えがありますのぅ。
窓の外から見たら「あいつはとうとう気が触れたか」と思われるかもしれませぬ。
いや、まあ、いい大人が小説書いてるだけでも、充分常人離れしてますしね。
>494
15年、、、。執念ですな。
そういう本を手にした時は嬉しさもひとしおでしょうねえ。
本といえば、朝日の「日本の歴史」が平安時代なのでして。
2冊だと1000円になりクレジットカード購入するとポイントがついて割引になるので(←セコイ)
2週に1度まとめて買おうと思ったんですが、、、。
発売当日に見るとドンと部数があるのに、翌週まで売れ残ってないんですな、これが。
むむむ。意外と平安時代って人気あるのか?と思ったりして。
>405氏
過去のレスを読んでもらえればわかると思いますけど、
9氏などは江戸の地図で話が盛り上がってましたですよ。
以前にもここに書いたことがあるのですが、
義経の一の谷合戦を書く時に京都から兵庫あたりの地図を壁一面に貼りつなげ、
行軍したと思われる地名を物語を読みながらたどったことがありました。
距離が視覚的に解って楽しかったのなんの。
地図や図版といったヴィジュアルものは非常に参考になりますよね。
中国の地図はないんですか?
っつーか、中国はあまりに広大すぎますわなぁ。
>>498さん
もちろんありますけど、もう少し細かい地図が欲しいのです。
中国の全体図や省地図は手に入るのですけど、それだと、合戦の陣をどこに
敷いたか、みたいな感じはつかめないです。
1/2万5千、みたいな細かい地図はいらないから、せめて1/10万くらい
の地図が欲しいのですが・・・
日本に居ても、具体的な書名が分かれば手に入るんじゃないかと思うけど、
わからなければ・・・
あるいは、中国は共産主義国家ですから、あまり詳しく細かい地図の国外
持ち出しはダメかもしれません。
「俺の初恋がやぶれたのは、文房具屋で原稿用紙をまとめ買いしているのを見られたからだ」と
言って憚らない大先輩がいます。
ワープロが普及する前、万年筆が作家の道具だった頃の話で、文学青年というのは不良だ、といった時代があったそうです。不健康だと。
ま、今はそこまでではないにしても、
人前で話せば、ちと毛色の変わった趣味として受け止められるだろうとは思いますな。
平安時代、安倍晴明の辺りは人気が根強いみたいですぜ。
……そういえば俺も書店で見ていないです。帰宅する頃まで開いてる書店の入れている冊数が多くはないとはいえ、目の端にも止まらなかったことは
これまで無かったですから、むう、激しく供給が上回っているのかもしれませんねえ。
フジの「大奥」を数日遅れで観まして……舌戦が予想以上に楽しめたのですが、
時代劇板のスレも面白かったです。
時代考証派に対してドラマ派のレスが負けていないのがちと新鮮で、こっちも注目っす。
>147さん
江戸の地図は知名度も高く、現在の東京にも直結していますから、精度を求められる事が多いので、
最重要資料に上がりますね。地図はよく道を指でなぞって遊んでいます(端から見ればとうとう気がw
中国の古地図は、たしかに大変そうですねえ。「地図で訪ねる歴史の舞台−世界−」(帝国書院)で
赤壁や孔明の北伐が鳥瞰図で描かれているところをみると、測量のしっかりした
地図があったりするのでしょうが……
友人に尋ねたところ、中国古代地図集(文物出版社)というのをあげてきましたが、こちらは
絵地図に近いもののようですし……
ふーむ。他の三国時代の小説を書いている人はどうしているんでしょう。
地図といえば、大河の「秀吉」の時代考証担当が、「家康が秀吉の石垣山の城が立派だ、と誉めているが
おかしい。石垣山とは江戸時代になってから呼ばれるようになった名だ」と脚本家に
指導したそうです。
とはいえ、知っているのは「石垣山ではなかった」というところまでだったので、家に帰ってから
古地図や絵地図を懸命に探しだし、どうにか山の名を突き止めて名誉を保つことができた、という話を
最近読みました。
地図による裏付け、説得力ってのは強いですよね。
ごめんなさい。147は、別スレの番号でした。
「赤壁の戦い」なんかだと、鳥瞰図でも悪くないのですが、
「定軍山の戦い」は局地戦なので、「10万分の1くらいの地図があれば」
って書いていて思います。
>小説書きは不健康
今勤めている会社に面接したとき。
30になっても正社員の職歴がない私の履歴書を見て、面接の人(今の
上司ふたり)が「どうして」と聞きました。
「小説家を目指していて・・・」と答えました。
(実は体を壊していたこともあって楽なアルバイトをしていたんですがね。)
後になって、飲み会で、「この人こんなにいい大学を出て、こんな職歴だ
から、二人で、この人はきっとこんな風だよ、と話していたら、面接して
みて予想通りだった」と大笑いされました(−−;
「予想通り」って何だよー。くそぉ(笑
502 :
名無し物書き@平安後期:03/06/09 21:28
9氏の先輩は面白そうな人ですの。
今でこそ「純文学」ですが、その昔は物書きなんてヤクザな商売だったですもんね。
原稿用紙はですね、ありきたりのコクヨじゃなく、升目が横長で、罫線が薄緑や青のが好きです。
ハードカバーの内側に著者の手書き原稿が印刷されていることがあって、
そこでそんな横長升目の原稿用紙を見て「かっこいい」と思いましてねえ。
一時期、伊東屋などに買いに行き、その原稿用紙に清書するのが何よりの楽しみでした。
ワープロは便利ですけど、原稿用紙が無縁になっちゃたのは寂しいすね。
大奥、野球に熱中してたら録画するのを忘れたですよ。ぐすん。
小説家の不健康というと、芥川龍之介の不健康な顔を思い出します(嗤
でも採用されたんだから良かったじゃないですか。>405氏
実はあっしも転職しまして(またかよ)。
昨年末に転職したヘタレ会社の時より1・5倍の年収になって残業は殆どなし。
これで生活苦から解放されて、創作にも身が入るというものです。
今度はまた仕事中にネットも出来るし(^^)v
503 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/09 21:46
自分も求職中だったりw
仕事がないですねぇ。
>>495 >>497 普通の岩波文庫なのに、どこも絶版で……
しかも自分、当時は本の流通職も関わっていて日販、東販で直接問い合わせる
こともできたのに無理だったので、半分諦めていたところでした。
剣術は、実際に古流の大会などをみると面白いみたいですね。
剣術や鎖鎌術を実際に見れるとか。
>原稿用紙
字が汚いのでワープロ、今はパソコンのワープロソフトですね。
以前は頑張って、原稿用紙の升目が印刷できるワープロを探していたのが
懐かしい思い出です。
ただ、知り合いの小説家さんや公募ガイドによると、ワープロに原稿用紙の
升目は設定してはダメ、NGと聞いてショックを受けた思い出がありますねぇ。
時間があるほうが書き物できません。働いていたほうが筆は進みました……
>時間があるほうが書き物できません。働いていたほうが筆は進みました……
そうですねまったく。
もちろん、帰宅が午前様、が続くとかいうと物理的に書けませんが、
6時7時に帰宅できるとかなら、書けますよね。
きちんと働いている今のほうが書いています。
明日発売の「スーパージャンプ」誌で、流鏑馬を題材にしたコミックが掲載されるようですぜ。
俺も梗概を原稿用紙で下書きをする、というくらいですねえ。
指も頭もキーボードに慣れてしまって、原稿用紙との間にはすっかり距離が開いてしまいました。
どうも最近ペンとも息が合いません。
源氏物語をテーマにした長編小説を丸谷才一が書いた、という記事の中で、
「原稿用紙を巻物みたいに長くつないで」という発言がありました。……いふことが洒落てますな。
作品を公表する立場になっても、一本では難しいようですから、
仕事をしながら執筆というスタイルに慣れておくのも作家修業の大事な一環だろうか、
などと思いながら書いています。
……正直まとめてどかーんと休みが欲しい時もありますが、自分の性格上、資料探し(という名の
ネット徘徊)に明け暮れて、書くのを先延ばしにしてしまうことが想像できますねえ。
>504
古武道の奉納演武会も壮観ですよ。それこそ小説や史科で馴染みの流派がまとめて見られます。
流鏑馬の奉納と同時に行われる事が多いようですので、
こちらは平安後期さんがご専門でしょう。
507 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/10 22:12
508 :
名無し物書き@平安後期:03/06/10 22:44
お知らせありがとうでやんす。さっそくスーパージャンプ見てみます。
オール讀物でも西村京太郎が流鏑馬殺人事件を書いてましたね。
でもあれは小笠原流の方だな、っつーか、門人でもないのに射手にするかよ、っつーか、、、。
ワープロに頼ってると字が年々下手になっていくのは何とかしたいでつ。
>古武道の奉納演武会
はいな。11月3日、早朝から夕まで明治神宮でいろんな流派が交替で型を披露してまっせ。
昨年初めてあちこちをのぞいてみましたけど、面白かったどすえ。
都内近郊にお住まいでしたらぜひ一度。>504氏
文筆専業になると身を削って最後はあぼーんしそうなので、
二足のわらじで1年に1・2作、なんて感じが理想でんな。
あくまでも自分の理想ですが。
まずは己の躰をもって・・・と思う派なので、時代物に目覚めたころから
着付け・お茶・居合・花・弓・乗馬などやっているのですが、なかなか
作品につながりませんな。
ひとりで没頭しているときはそれぞれにそれはそれは優美な世界に
はまれるのですが、やっぱり今時代の人間性などが絡んできて。
「ただのお稽古だから」という理由でポリの着物で茶をいただくのも・・・
まぁそれはそれでいいか・・・
2005年の大河は義経だそうで……
宮尾登美子の平家物語を原作ということですが、
武蔵のお通は旧来のイメージと違って嫌われ(たと分析され)、
来年の三谷新撰組は従来のパターンでくることは絶対にない(ことを期待もされ、また不安がられ)事を
考えたとき、原作の再現度というものに興味が沸きます。
スタンダードでくるのか、ディフォルメでくるのか、ドキュメンタリー色を強めてくるのか……と、
あれこれと考えるのは楽しいですな。
ただ、
今年の武蔵で、一条寺下り松の回は世間の厭戦ムードに配慮して急遽三分の一削ったというインタビュー
記事を読むと、はたして源平合戦を題材にとった覚悟のほどはどこまでなのだろうか? とか
ちと意地悪く思ってしまったりもします。
歴史物時代物は、なにしろ漢字が多いですから、ペン書きだともどかしくなってしまう、ということもありますね。
たとえば日本橋、という画数の少ないものであっても、パソでは「に」変換のキー二つですから、どうしても
便利さを優先してしまいます。……発句などであれば違ってくるのでしょうが、なかなか。
自分が往生した時の年齢と同じ数だけ作品を残す、というのが
理想です。アクティブなんだかポジティブなんだかよくわかりませんが。
>509
これからの季節、お着物は大変ですね。
街中で見かけるこちらとしては、
紫陽花にお着物の取り合わせは目にさわやかですが、いろいろと神経をつかわれていると思います。
折り目正しい趣味を多数お持ちで、そのうえで小説を書かれるとはエネルギッシュでいらっしゃいますな。
いつ頃の時代を題材にとってらっしゃるのですか?
511 :
名無し物書き@平安後期:03/06/12 23:26
そーなんですよ!こちらも義経だそうで。
でもTBSもNHKも美化デフォルメ必至のようなので、映像化して欲しいやら欲しくないやら、です。
宮尾本が原作だったら、義経よりも女人平家って感じなんですがねえ。
本当は池宮御大の平家が内定してたのに盗作騒ぎで急遽変更になったという噂が、
妙に信憑性を帯びてきますですわ。
ジャンプの流鏑馬もの、読みましたです。これもモデルは小笠原流かなあ、でした。
ドラマとしては「サラブレッドに乗りたい」という動機が「なるほど」って感じでしたな。
前後編じゃなくて、もちっと長く連載してくれるといいのにな、と。
彼の地へ逝くまでに何作書けますかねえ。長く読んでもらえるものを1作でいいから書きてぇです。
>509
その中に立花が入ってるなら、少なくとも室町以降でござりまするな。
弓・乗馬ってところに目が留まってしまったですよ。
明治神宮で弓道の大会も見ましたが、あの緊張感も( ・∀・)イイ! ですねえ。
「歴史物書きたるもの、薄茶のお作法くらいは」と思って、教育TVの茶の湯はよく見ます。
見るだけで、ただの付け焼き刃ですが(嗤
山本一力が、2年のダメ出しに耐えて発表した「損料屋喜八郎始末控え」、
その文庫版が出版されていました。
自分の読書スタイルに馴染んでいる文庫形式で読むと、以前に読んだ時とは異なる
感慨のようなものがあります。
オール讀物誌の要求する(期待する)クォリティーというものを、しみじみと
感じながら何度も読み返して、そのたびに恐々としていますが、
同時に、この小説家がまだまだ現役なのだ、という読み手としての喜びもあらためて感じ……
ますます江戸ものにはまれてウハウハウホウホでもあるのです。
ぶっちゃけ、好きな小説か、という点では山本一力作品の中で選んでも抜き出ているわけではないのですが、
やはり経緯を見聞きしたぶん、目指す者としては重みを覚えまし。
「義経」は、TBSとNHKで、
各人物を演じる俳優の取り合いといったものが行われているのでしょうかねぇ。
先週だったか、香取慎吾の番組にゲスト出演していた石坂浩二が、
「幕末の人物に近い年齢の人たちが演じるのは良いことだと思う。自分が大河で上杉謙信を演じたときも若すぎると言われた、
プレッシャーがあるだろうが頑張って欲しい」てなことを言っているのを観て、
年齢の再現性を、ベテランの脚本家や演出家を始め、熟達したスタッフさんたちがしっかりしっかりサポートしてくれれば
最高だなーと思ったですよ。
(ちなみに俺のTBS義経役者予想は、オダジョー……あたりがくる!(きちゃう?)んじゃないかなかな、とか板違いなことを
むにゃむにゃ)
Sジャンプの流鏑馬もの、次週で終わるとすると展開が早すぎるかな、という気はしました。つかもったいない。
競馬はまったくノータッチだったので、こうした馬の身の持っていき方があるのか、というのも
新鮮でしたっす。
513 :
名無し物書き@平安後期:03/06/15 19:27
漫画だと、連載中だろうが単行本・文庫化だろうが、コマ割りは変わりませんのにねえ。
小説は1行の長さや行間幅といった見た目が変わっちゃうのがイヤでござんす。
あっしは美術系出身なので、「文字がビッシリだからここで改行してみるか」とか
1ページのバランスを見ながら体裁を整えたい口なんで、
1行の文字数を最初の設定と変えたくないんですよねえ。
そんなとこにこだわってたら小説家なんてやっていけないのでしょうけれども。
時代劇板では、大河・TBSともにキャスティングの話題で盛り上がってますね。
でも「家族の絆」だの「戦のない世の中」だの、
「そんなテーマで義経が描けるか、ボケー!!」って感じで、
ストーリーに中身がないのなら、正直、役者なんてもう誰だっていいや、、、です。
(´・ω・`)ショボーン
小説誌での、三段組あたりまでくるといかにも小説が窮屈そうな感じはしますな。
俺もよく、文春文庫をはじめ、あれやこれやと本の書式に設定を合わせて
眺めてみることがあります。
最初は遊び半分だったのですが、
これはこれでこり出すと用紙のサイズとフォントを合わせてみたり、
読みやすいと思える行数を捜してみたり、となにやらほとんど同人誌を発行するかのよう。
漢字が隙間少なく並んでいては読み難く、結果伝わり難くなるんじゃないか、というのもありますが、
まあ、自分が読む間くらいは、好みの体裁で読みたい、書きたいな、という気持ちもあります。
昨晩、千葉、茨城の上空で謎の爆発音が……というニュース。
どうやら隕石という結論にむかっているようです(残念
隕石であれば、
古い古い過去にも同じ現象が起こっていてもおかしくはなく、
雨もない静かな夜に突然、雷を数本まとめたような音が響いたならば、さぞかし驚いたことでしょう。
語り草になりもし、また風評を利用して政治的な影響力も発揮したかもしれません。
また、その時のリアクションで評判をあげた者や、信頼を失った者もいただろうか、とか
考えると、なにか一本くらいは書けそうな気がしてきます。
少々、時代劇板にあてられてしまったようです>キャスト
去年だったかの「その時」の義経は、
軍功を意識し、やや性急に頭角を現そうとする野心の溢れる若者だった、という風に
捉えていたと記憶しています。
一年もドラマをやれる贅沢は、そうした多面性にも触れる余裕にも発揮して
欲しいですね。
ごく個人的には、義経の正室として郷御前をクローズアップして欲しいな、という
期待があります。もったいない。
515 :
名無し物書き@平安後期:03/06/18 23:47
そうですねえ。自分の思い通りの体裁で、と思ったら同人誌になっちゃいますな。
どんな字組みでもどんとこーい、と自分が太っ腹になれる日は来るのだろうか、、。
鎌倉時代の吾妻鏡を読んでると「怪異。御所の後ろの山に光物」とか書いてあるんですよ。
誰かが山で鏡でも振っているのか、もしかしたらUFOだったりして。
昔は不思議なことがあるとすぐ「天狗の仕業だ」と言われたようですが、
あっしらが今「謎だ」と騒いでいるようなことも、500年もすれば解明されて笑い話になるんでしょうな。
郷御前? はて、河越重頼の娘のことでしょうか。
あっしの義経は彼女が良き伴侶です。っつーか、義経を尻に敷いてます(嗤
金曜の夜から、どっぷりと好きな時代にひたっていると、むむむ、月曜日がやってくるのが
憎いですねえ。
三千世界の鴉をぬっころし……という心持ちです。夜明けなんきゃこなきゃいいのに(嗚呼、有給が30年
くらい欲しい)
合戦や、政争……個人スケールでは果たし合いやプライドの張り合いといった事ででも、
伴侶や、ごく近くによる異性とのやりとりをピックアップしたエピソードが盛り込まれていると、俺は
親しみを覚えます。
まあ、現状の「武蔵」のようにあまりにそちらにばかり焦点があたっていると、展開が停滞してしまって
もどかしさを感じてしまうわけ事もあるわけですが……
いかに吉川英治の名作が下地とにあるとはいえ、架空の登場人物で長く長く話をひっぱっていくのは
工夫が必要だなね、とか、まあ、架空の人物を創造するタイプとしては思って止みません。
「大奥」の史実からの換骨奪胎を積極的に行って、ドラマとして魅せている手段を観るにつけ、余計に
考え込んでしまいます。
郷御前という呼び名は、その、ぶっちゃけ、直前にググった名前で、今あらためて調べてみるとムニャムニャ(裏付けもせず
安易に背伸びするからあかんのじゃい俺)
義経といえば静。とワンセットのゆるぎない一つの玉のように描かれるのは、無難すぎるなという
気持ちがあるので、良き伴侶としての河越重頼の娘は読みたいですねえ。
定番を繰り返すのであれば、再録や再放送でいいんじゃないか、てな気もしますから
新鮮味や意外性はこれからますます重要なんじゃないかな、と思います。
517 :
名無し物書き@平安後期:03/06/23 22:27
あっしは野球観戦三昧の週末どした。日焼けして腕が痛いす。
重忠の慰霊祭もあったのですが、今年も旧暦にお参りに行くことにするです。
平安・鎌倉以外はド素人なので、あっしなんざ背伸びのひとつも出来やぁせん(嗤
このスレで他の時代の話を聞くたびに「へー」「ほー」と感心しておりやす。
いろんな時代の書き手さんたちのいろんなウンチクは面白いすね。
義経の正室は、頼朝から送り込まれたスパイ説もあるんですが、
あっしはそうは思わないんですね。平泉で一緒に自刃してるくらいですし。
とにかく、義経といえば弁慶・静というワンパターンは脱却したいです。
てか、今はそれより重忠の話が書きたいんですけど、
謹厳実直という重忠のイメージを壊したくなってる昨今です。
あー、いいですねえ。球場。カーン。いいですね、カキーンと。ライブで。
説はいろいろありますね。
江戸だと代表的なのが「写楽は誰か」でしょうか。
諸説紛々ですけれども、決定的な証拠が出てくるまでは、
支持する説を決めてかかった方が、まあ、なにかと楽しめますね。
しかし、旧来の説を押し退ける決定的な証拠を自ら捜しだして、
高らかに公開する……なーんてのは、痛快でしょうねぇ。
最近の新刊で、「柳生十兵衛二人説」を題材にしたものが出ていまして……
まあ、経歴に空白がある人物ですから隠密説とからめたものかと
思いましたら、冒頭から、
「呪術を使って、魂を他人と交換し、肉体十兵衛と魂十兵衛の二人に分離する」
という伝記色全開のものでした。
う〜む、よもや十兵衛も400年近く未来で、このような人生をシミュレートされるとは
思いも寄らなかったでしょう。
ここまでダイナミックな手法ではなくとも、
従来の固定化されたイメージを壊してみたい気持ちは同じくあるっす。
読んでいて新鮮、というのはこれから出て行く側としては必須なのかもしれませんし、
まあなによりも、自分自身そういう小説のほうが、読んでいて嬉しいし、ちょっと得した気分も
あって楽しいし、と。
流鏑馬漫画は、もっとドラマチックでもよかったかな? と思いました。
……もっと大コマつかった方が迫力あったのに、てのは大きなお世話でしね(コソーリ
519 :
名無し物書き@平安後期:03/06/26 23:30
「トンデモ」は、中途半端な妄想だと萎えますので
ぶっ飛んでいればいるほど楽しいでんな。どうせやるならとことんやれ、と。
平家ものも、なーんか同じような切り口の小説ばかりで食傷気味でしたが、
「双調 平家」の展開と文体の斬新さには感動しております。
今読み進んでいるあたりは、蘇我家の話が終わり壬申の乱の真っ最中。
いわゆる平家の本題にたどり着くには、まだまだ先が長うござんす。
流鏑馬漫画、ひたすらに。・゚・(ノД`)・゚・。ですた。
サラブレッドを称えたいがために道産馬を貶めないでほしいす。
いくら漫画とはいえ、あのストーリーはもうちょっと何とかならないものかと、、、。
520 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/28 21:59
やっぱり義経も熱い時代ですねぇ……大河ドラマもあるし。
このへんの時代を描いている人多いでしょうね。
自分はというと、子供を主人公にした作品を書こうかと思ってます。
江戸時代あたり?特に時代を決めず、自分で言うのも何ですがエンタメっぽい
やつを…皆さんのように本格的な作品じゃなくて恐縮ですが。
とりあえず背伸びをせず、自分のスタンスで書かないと疲れるだけですしね。
わかりやすく、でも薄っぺらくないようなものを書きたいです。
22の若造ですた。
521 :
名無し物書き@平安後期:03/06/29 19:38
あっしも全然本格的じゃないですよ。
「歴史で遊ぶ」が信条でして、徹底的にエンタメでござんす(嗤
本格的なものは先人がいくらでも書いてますしね。
>520氏の姿勢には共感できます。
ただ、以前にも「時代を決めないで」という方がいらっしゃいましたが、
時代設定と考証だけは綿密にした方がいいと思いますです。
そういうジャンルですから。
火縄銃にライフリングは無いだろ、という話題もありましたねえ。
一般書籍板の池宮彰一郎スレで、「平家」と司馬遼太郎作品との類似性が、
比較分析されていました。
……なんというか、あのアレンジの仕方は、新たな小説の訓練方法として確立できるのではないか?
という感想です。
持ち出し厳禁マル秘完全プライベート、個人で楽しむ自分のためだけの習作でやるならね、ってカンジですが。
とはいえ、元になったとされる作品にも問題点があるのだ、という話を考えますと、
このことはもっと多くのメディアで語られていろんな立場の人の話を聞ければいいなぁ、と思います。
お、嬉しそうですねぃ。「双調平家」の完成度の高さは聞いています。
今は江戸にかかりきりですが、これから先のいつかに必ず読むつもりでいますぜ。
>520
自分の時代、みたいのがあると思うんですよ。書くうえで居心地の良い時代と出会うと、
やばいくらいに楽しく創作できます。本当ですが、これ内緒ですよ。
523 :
名無し物書き@平安後期:03/06/30 22:17
妙に心惹かれる時代ってありますよね。
どこが好きとか、探せば理由はいろいろありますが、
もうとにかく「好き」というのは理屈じゃないって感じで。まるで恋愛と同じような。
自分にとってはそれが「武者の世」であるわけで。
んで、その大好きな時代のことを歪曲されると悲しくもなるわけで。
例えば、富士川の合戦の後に頼朝は京へ進攻をしようとしたのですが、
東国の豪族連中に「まずは関東を固めてから」とあえなく却下されるのですね。
都で生まれ育ち、流人として20年を伊豆で送った頼朝としては、
「やっと都に戻れる!」と望郷の念もあっただろうに、と想像できるエピソードなわけです。
しかし司馬義経ではこれが逆。
関東の豪族連中が進攻を進言し、頼朝が「関東を固めてから」と却下するのでして。
元ネタを知ってる身としては当然萎えるわけですよ。
でもって、池宮平家ではこれをそっくり真似てます。何をか言わんやです。
いや、ほんと。これはここだけの内緒ですが、
まるでリライトスレを見てるような感じでしたどっせ、この両作は(嗤
>>521さんの言う通りです。
時代設定と考証は基本として、不可欠なものだと思っています。
ただそれにとらわれすぎずに、それぞれの時代の「匂い」を出せればなと。
文章の端々に、それとない香りを感じさせる作品みたいな・・・
>>522 自分の時代ですか。
俺の場合はまだ出会ってないかな?色々模索中です…
たとえば、「これは司馬史観に沿った歴史小説である」というような言い回しが、これから頻繁に出てくるのかもしれません。
ですが「司馬遼太郎史観に乗っ取る」ことが、歴史の再現性を大きく損ねることもある以上、
司馬作品と史実との突き合わせた考証も同時に盛んになる……やもしれません。
もちろん考証が過ぎてドラマ性まで否定するのは行き過ぎですけれども、小説と考証のバランスという宿命にも似た
命題に取り込む人が増えるきっかけになれば今回のことも歴史的な事件かも。
ただ、文章やシーンのまるぱくはねぇだろ後輩への影響も考えてくれや……というぷんすかした気持ちは
ちと消えがたいですな。
考証といえば、時代劇板でもさんざん指摘されまくっている(いた?)「大奥」ですが、
単純に着物の女性が画面狭しと行き交う華やかな様子を眺めているだけでも良い刺激になっています。
展開がどうなるのかとハラハラしちゃてたりして、ストーリ的にも楽しみなもので、あらすじの類は
目にしないように意識的に目蓋をとじてます。今日ばかりは広島がドームでないことに感謝してたりして。
>520さん
>文章の端々に、それとない香りを感じさせる作品みたいな・・・
お、良いですねぇ。俺もこころがけたいことです。
それに成功している小説を読んで、作品に没入できることを知っているだけに、重要性は
強く強く感じますぜ。
平安後期さんがおっしゃっていたように、恋愛に似ていると俺も思います。
歴史に目を向けているとある時突然に理由も定まらぬまま、惹かれて焦がれるのかもしれません。
じつに、難解な恋人ではありますが。
526 :
細江直矢 ◆DjjhnUajcs :03/07/01 22:41
●●●マスコミの 「盗聴/盗撮」 は許されるの?その9●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1016/10165/1016527634.html 341 名前: SF7 投稿日: 02/04/01 03:14 ID:uRitxXOP
>>305, 329
>でもその盗聴グループを使ってる人もバカですよね。.....
そうそう、社会の構成員はみんな監視されているのよ、いろんな意味で、いろんな手段でね。
盗聴屋や糞制作者だけが監視から免れていると信じていい理由がない。
フジの社員がカリスマ(?)美容師を脅迫した刑事事件では、フジの社員が、右翼という脅迫手段に安直に頼っている。
脅迫を思いついた時点で、ばれたら自分が不利になる、と考えなかった浅はかさには驚く。
誰でもできる幼稚な不正アクセスで得た個人情報を使って空疎な番組を作り続けていると、
リアルとバーチャルの区別が見えなくなって、ワイドドラマと同じように現実も制御できると思いこむのだろうね。
忍風戦隊ハリケンジャーが実在すると信じている、近所の未熟なガキと、頭の中身はおんなじだ。
527 :
名無し物書き@平安後期:03/07/02 21:19
考証はとにかくこのジャンルの永遠のテーマですよね。
自分の知識を単純にひけらかす作品あり、
咀嚼してふんわり溶け込ませる作品あり、、、。
あおぐたびにほのかに香る白檀の扇子のような作品が書きたいですじゃ。
月が変わりましてカレンダーをめくったら蛍の絵で。
そういや、昔見たカレンダーにも浴衣を着た子供と蛍という絵柄がありまして。
そんなこんなで長いこと、蛍=夏というイメージがあったですよ。
わりと最近知ったんですが、蛍のシーズンは6月なんですよねー。
うーむ。頭に刻み込まれたイメージを消すのは難しいですの。
一度本物の蛍を見てみたいものです。
歴史ものは元ネタがあるだけに、そこからどう解釈するかが勝負だと思うですよ。
ある意味、二次創作と言われても仕方のない部分もあるだけに、
先人と同じものなら書く必要はないし、
まして史料にない創作部分をパクるなんてことはあっちゃならんと思うです。
石器捏造と同じくらいに、かの御大には憤りを感じます。ヽ(`Д´)ノ
「大奥」は1回目を見損ねたもんで、再放送を期待しております。
「ゆうれい貸します」もTV欄の紹介文で見たら面白そうなストーリーなんで、
(゜д゜)<あらやだ!しまったなと、、、。
飛び回っているのを団扇でからかうような連想もありますよね、蛍。
ああ、もう七夕ですねえ。
なにか7月らしいことをしよう!……どうしよう。
わりに作家読みをして、一シーズンある作家のものだけを読みふける
ということが多くて、
またそれをローテーションで繰り返す傾向にあるのですけれども。
3年ほど前にはまっていた本に舞い戻った時に、
気に入った箇所としてページの端が折ってあるのを見つけると、
当時の感慨といったものが蘇ってきてニヤリとします。
ま、なんのかんの言っても自分は自分なので、同じような場面に
心を動かされてるのですが、
多少なりとネタの引き出しが増えているので、
当時とはまた違う形で、「自分ならこうする、自分ならこうは書けないからこうするだろう」
といったストーリのアイディアが連想されて来、
小説創作に数年付き合って
来た手応えといったものをじんわりと感じたりもします。
「小説は独創を尚ぶもので、他人の作品を読んで思いついた事は避け」て
「自分の経験により感じたことを小説に」すれと、
永井荷風が言っているのですけれども、他人の作品を読んだ時に
連想する事柄も、自分の経験によって変化するということを考えると、
独創性の価値と同時に、後発が独創を追求していると困難さ故に書けなくなる
事の方が多いじゃんかという開き直る気もします。
でもそこを模倣という手段を使わず乗り越えるから、人に読んでもらう価値というものが
あると思い……っとキリがありませんね。
今年は、突然の停電もありそうです。まめにバックアップしておくのが
吉でしょうねえ。オートだよりだとやっぱり不安が……
529 :
名無し物書き@平安後期:03/07/06 19:29
一度読んだ資料を読み返している時に、
「どうしてこんな箇所に付箋が貼ってあったり傍線が引いてあったりするんだ?」と
当時の自分の思考に悩むこともありますね。
「こんなことも知らなかったのかお前」と苦笑する場合もあり、
「この一行の何が大事なんだ?」と思う場合もあり。
今年も七夕は雨のようですね。
最近は旅行といっても日帰りばかりなので、
ネオンのない山奥で満天の星を見るような旅もしてみたいです。
530 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/06 21:01
満天の星。いいですねえ。
朝に山一杯の蝉の声で目覚めて、ああ今日一日好きなだけ
ぶらぶらと名跡を散策できるのだとしみじみ思ってみたりするような
連泊の旅などを、してみたいですのぅ。
資料に要確認のチェックをいれてあり、パソにも書き写してあるのに
手つかずのまま、というのも随分あります。
自分でもいけないな、と思いつつ「江戸400年本で誰かが結果を
書いてくれるさー」とか期待して、安閑としてしまったり。
年間購入予算wの8割がたをすでに消費しちまってるので、出たら出たで
困るのですけれども。
532 :
名無し物書き@平安後期:03/07/10 22:14
本屋には江戸関係の書籍が山積みですな。
「江戸語辞典」なんて分厚いのがドーンと目立っておりました。
このスレの話題とはずれますが、
最近2ちゃんで目について気になるのが「〜せざる終えない」。
2ちゃん用語なのかー?? 本気で間違ってるのかー??
会社帰りに東急ハンズなんぞをぶらついておりますと、
低反発枕が気になって。高いけど寝心地良さそうだなあ、、。
昔の人は、高くて硬い枕で安眠できたんでしょうかねえ。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
逆に……
枕高いと安心して寝れないですよね、今は。
箱枕にしろ括り枕だのにしろ、寝相が悪いというか寝返りを頻繁にうつ
タイプは寝入ってから、一回はごろんと頭が落ちるわけで気分の良いもので
はなかったんじゃないかな、とか。
なんにしろ、寝相が悪いというだけで、髪型が崩れてしまうのですから
現在の寝癖よりは手間ですねえ。
2ちゃそ弁は、違っていても突っ込みレスを返すと野暮あつかいになるつーのが
ありますからねえ。既出をわざわざキシュツと断ってたりするのを見ると、どこの山出しやねん的な気持ちがちょろっと動きます、正直。
とはいえ、世間ににじみ出ていっても良いな、と思うのは「珍走団」くらいのもので、去年あたりから書店でよく見かける2ちゃん系の雑誌は、
今だにちと気恥ずかしいっす。
……そういえば最近、オマエモナーって言ってるモナーAAを見ていません。
つか、あんまりAAがはられる板に行ってない事にいま気が付きました。
ちょっとうろうろしてみまつ。
江戸本は、まあ、次は100年後ぐらいでないと箔が付かないですから
どんどん平積んで欲しいと思っています。
最近は大奥関連がちょこちょこと増えているようで、大奥スレによれば
神田の古書店でもコーナーが作られたそうです。大奥の映像化といえば、
どことなく下世話というか艶がかった要素が必須だったのが、それを
最低限に減らして作っている点でも現在の番組は、大好きです。再放送で
ぜひ。
来年は、新撰組と、義経が並ぶのでしょうねぇ。
平安時代を書くうえで、こんな本があれば良いなあ、といった本は
どういったものになるんでしょう。
俺は、イラストや写真をたっぷり使ったぶ厚くて大きい江戸時代の着物や装身具の本です。
色や柄の名称などを細々説明してくれたり、色の組み合わせの
アドバイスや季節毎の装いを紹介してくれる本があると、ものすっごく助かります。
役職や立場毎の違いがあったりすれば最高っす。
535 :
名無し物書き@平安後期:03/07/13 17:45
そういや、最近はギコやモナーをあまり見ませんのぅ。
野球板にもAA系のスレがあるので、AAによる笑いはそこで満腹してるかもしれません。
2ちゃんねるはとても面白いコミュニティですけれども、
何故か知人には2ちゃんねらーがおらず、現実に持ち込むにははばかられる世界です。
心の中では「オマエモナー」とつぶやく場合も多いんですけどね(嗤
大奥っつーか、色っぽい江戸本がやたら平積みされてますね。
そういった方面からでも興味を持つ人が増えるなら、それはそれで良いことだと思いつつ、
目のやり場に困るような本も多くてですね。
源平ものの書籍が平積みにされるのもそう遠いことではないと思いますが、
でもブームに便乗するのは童門や武光なんてトンデモ文筆家ばかりなので、
絶版になっている良い書籍が復刻されると嬉しいなあ、ですです。
536 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/13 21:23
言海書房というとこからwebに書いてる小説をウpしませんかとメールが来ました。
出版には自己負担もアリとの事でまあどうせ商売でしょうなあ、と返信はしないつもりですが、
他にもこの手のメール貰った方いますか?
新手の詐欺かなーとか気になって。
一応ぐぐってみたら、歴史小説系の出版社として存在してるようですが・・・。
あ、「webにウpしてる小説を出版しませんか?」だった・・・>一行目(スマソ
いつも喧嘩しているみたいで嫌、と知ってても来ないのが
俺の周りでは多いです>2ちゃん
江戸時代の話題が多いのは楽しいんですが、
いきなり「親を市中引き回し」なんて物騒な発言が、メディアに
のったりしてのけぞりもします。
江戸時代が好きであることと、江戸時代肯定とはまた別であることを
実感した話題でした。
>536さん
言海書房がどうか、ということはなんとも言えません。
サイトに感想メールがくれば嬉しいですし、それが誉め言葉で
あれば嬉しさ倍増です。
ただ出版のお誘いに関しては、トラブルが多いということを
別にしても、
自分の作品を流通させる出版社は自分で選びたいですし、
ここぞという出版社を決めているので、二度目からはお断りの
メールを返しています。
俺もぐぐってみたんですが、いろいろと発見がありますねえ。
いろんな人がいろんな形で歴史に目を向けているなぁ、とあらためて
思ってみたり。
どの時代や人物を書いてらっしゃるのですか?
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
540 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/15 13:43
536です。
538さんレスありがとうございます。
自分のジャンルは鎌倉初中期です。
出版社サイドはちょうどそのあたりの時代で探しているらしかったので、
たまたま引っかかったのでしょう。
歴史小説の中でもマイナーな時代ですので・・・w
出版社を自分で選ぶとかそこまでの志はへたれな自分にはないのですが、
ま、でもまだまだ出版なんて域に達していないのは自分が一番よく知っていますので、
何度か来るようでしたらお断りのメールを先方に差し上げたいと思います。
アドバイス、ありがとうございます。
でも感想をいただいたりこうした何らかの反応があるというのは、
やはり嬉しいものですね。
541 :
名無し物書き@平安後期:03/07/15 20:17
仮にも大臣が公言するセリフじゃないですよの。>市中引き回し
後でグダグダと言い訳するくらいならいっそ本気で市中引き回してくれぃ、と思います。
政治家はそのくらいの責任を持って発言してほしいですな。
高い報酬もらってるんですから。
そんな君らに報酬払うために消費税10%なんてジョーダンじゃねぇっつーの。
>536
厳戒書房もいわゆる協力出版系なんでしょうね、きっと。
正直言って、初耳の社名です。
記念に紙にしてみるか、まっとうにデビューするかは自分の選択次第かと思いますが。
自分なら「ちっ、キャッチセールスに捉まっちまった」と思って無視ですな(嗤
>鎌倉初中期
同志ハケーン。戦国時代などと比べ、ほんにマイナーなんですけど、興味の尽きない時代です。
これだけマスメディアが発達している時代で、
国民を不愉快にさせやすい発言が頻出するのは、
民意との差というよりも、単にリサーチ不足じゃネーノ的な思いが胸の中で動きます。
まあムネオ家の主がまだバッジをつけたまんまなあたり、
頓着がない職場になっちゃてるようなイメージはどうしても残ります。
今年初めて蚊に刺されました。にもかかわらず気候に夏の気配は
あまり感じられませんな。
とはいえ、手首に虫さされの赤い点を残した手で、桜散る上野なんて
のを書く奇妙さを感じる時期になったことに、夏を感じてもいます。
……なーんていいつつ、今夏のビールやチューハイ冷酒はなんにするべかと
かぱかぱ飲み比べたりしながら2ちゃん徘徊してる時間の方が
長いのですけれどもー。
>540
感想は張り合いに直結しますよね。
8月にはコミケがあって、歴史同人誌サークルの売り子として参加する
予定なのですが、目の前で本を購入してもらうこと、直に感想を貰えたりする喜びを
味わえるので楽しみにしています。
オンラインでもオフラインでも、厳しい指摘であっても貰えると嬉しいですねぇ。
鎌倉初中期! おお〜。幕府が開かれた年はとってもメジャーなのに
史実の出来事はマイナーという不思議な時代……資料探しの苦労も
おありでしょう。
543 :
名無し物書き@平安後期:03/07/18 22:52
コミケですかあ。わ、若いっすねえ。
歴史同人誌を購入する人ってどういう感じの人たちなんでしょう。
って、見かけは別にフツーだろうとは思いますが。
このところ、小説の執筆をほっぽりだして何やってんだかなあ、って毎日でして。
気を取り直して、この3連休のあいだには重忠の墓参りに行ってめえりやす。
昨年はセミが鳴くほど暑かったのに、今年はまだ梅雨寒ですねえ。
544 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/18 23:32
二次創作(つかパロ)系は歩くのもままならない様子ですが(コツを
つかまないと人の波に飲み込まれるそうなので俺は行けません)、
創作や歴史や学漫などがあつまる場所は、
まあ、夕方のフリマといったほどの
人出で、さほど労力は使わずにすんでいます。
歴史同人誌を購入する側も作る側も、歴史上の人間関係に注目したり興味をもっている
人が多いように思います。
対象読者を把握しているためか、創作意欲に迷いがなく、好みが合致したときには
読み手と書き手の間に強い共感が生まれるのが醍醐味なのかな、とか
知った風なことを言ってみたり。ときどき見つけるマイナーな事変の研究本や
風俗をまとめた本がえらく参考になったりする事もありますね。内容もさることながら
参考文献や、ゆかりの地に行った時の食事wとかも。
このところ、活字と画像だけで江戸を追いかけてるんで、俺も
どこかしらのゆかりの地へ足を運びたいっす。
先ほど「子連れ狼」というのを初めて見ますた。
で、このスレに来るのも初めてなんでつが、
久しぶりに時代劇を見るとなんか新鮮ですた。
ずっと前に羅生門って白黒の映画を見たきりでしたので・・・。
547 :
名無し物書き@平安後期:03/07/21 22:30
同好の志と出会えた時は嬉しいものでしょうねえ。
リアル世界で自分の書いたものを人さまに読ませるのは恥ずかしかったりもしますけど。
風邪ひいて寝たきり3連休ですた。やむなく家で線香をあげました。合掌。
そのうち今度は荒川沿いの史跡にでも行ってくるです。
杉本苑子の小説を読んだら平等院に行きたくなりました。
宇治川を実際に見たいなとずっと思い続けてもいるので、
秋にでも京都奈良へでかけますかねえ。
北は平泉から南は壇ノ浦まで、行きたいところがいっぱいあるです。
>546
そういうささいなきっかけからハマったりするものですぜぃ。
大五郎も何代目でしょうね。タイーホされた時は驚きましたけどね。
羅生門は芥川を読んでも何かよく理解ができんです、、、。
振り返ってみれば五月からこっちまとまった休日はなかったですし、
お体を休めるにはちょうど良いタイミングだったのかもしれません。お大事になさってください。
往時を忍ばせる場所に行くと発見も多いでしょうし、
また、出かけたという事実はその場所との縁というものになって、
創作意欲に直結するかなあ、とか思います。
ぶっちゃけ、作家という職業への憧れの一つに、取材や旅行に行く日程的な
余裕が作れるのではないか、というものもあります。まして出版社側から費用を
だしてくれたら最高だろうなぁ……とはなんとも浅ましい話ですが。
浅草寺の近くに山東京伝の碑があって、なんでも「九歳の頃に買って貰った机を愛用して、
この机で百部を超える戯作を書いた」と刻んであるとのこと。
あやかりたいので行ってみようか、とえらく安上がりな夏のプランを
たててみたりw
>546
1話完結の満足感もあるかと思います。
和服に髷頭の人物だらけの番組は、すぐに浮き世を離れて人間関係を
眺め見る楽しみが味わえていいのかなぁとも。
549 :
名無し物書き@平安後期:03/07/23 23:23
出版社持ちならなおのこと、経費で落とせる旅行いいスねえ〜。憧れ憧れ。
家族を資料収集のための秘書として専従者にして、
一緒に旅行に連れてって、取材費&厚生費w
これまで培った経験で節税対策なら任せてちょ、って感じでござんすが、
その前に肝心の職業作家になるってのが、、、、ねえ(嗤
会社員と作家の二足のわらじ、はきてぇなあ。
転職したばかりなので、とりあえず今はしっかり仕事をせねば。
あ、いつもいつもお見舞いの言葉ありがとうござんす。>9氏
>>547 宇治川いいですよ。京都から奈良に行く電車からも見えますし。
様々な先陣争いの図が脳裏を駆け巡りましたw
平等院も美しかったです。
秋あたりはちょうど風情があっていいのではないでしょうか。
是非行ってみてください。
自分はまた鎌倉に行きたいなあ。
>>542 コミケいいですね。
自分も同人誌なら出してみたいです。
それに同じ趣向の方々との出会いもあって、楽しいでしょうね。
しかし史蹟巡りもコミケも新作の執筆すら当分むりぽ。
一応乳飲み子の母なので・・・。
史蹟巡りは独身の頃散々行きましたが、まだまだ行きたりないですなあ。
確定申告のときに旅行費用を経費にあてて、
九州に行ったのはこの本を書くためだったんですよ、なんて言ってみたりw
兼業作家になった時に有利なようにと公務員になった知人がいますが、定時で終わる
などということはほとんど無く、当てが外れたといつもぼやいています。
俺の職場も残業は似たようなものですが、
上司に聞くとバブル期は職員同士で飲んでから帰る(される)機会が多くて
帰宅時間は今よりずっと遅かったそうで……ま、その頃よりはよかったのかな、とか
良かった探しをしてみたり。
なんにしろ、仮に兼業作家となっても、
これからは仕事の手間も増え、元職のほうのウェイトが
大きくなっていくわけですから、今の内に帰宅してからちょっと書くとか週末にまとめ書きするとかの
習慣というかコンディションとかテンションのアゲ方を身につけておくのが良いのかなぁと、
考えたりもします。いろいろ試していまして、最新のは部屋着を作務衣にでもかえればその気になる
かしらんとか(間違った投資
>540さん
俺は江戸中期のものを書いているのですが、コミケでは別の時代で寄稿させてもらったり
しているので普段と違った出会いがあって新鮮に楽しいです。
良いですね、歴史や史蹟にくわしいお母さん。
歴史時代ものは、新史料の発見はあるにしても不動の題材で、
いつ書き戻っても堪能できるかな、とか思ったりします。というか
お子さんを育てられた目で歴史を見るとまた違うのでしょうねえ。
553 :
名無し物書き@平安後期:03/07/31 00:12
先週末からどっぷり高校野球の地方予選にハマっておりやんした。
はぁ、今年は甲子園の時期が暇になって歴史に専念できていいかな、、、
なんて、自分を慰めてみるす(嗤
ここのとこ転職を繰り返してたのは、プライベートの時間をちゃんと取るためでござんして。
少々給料が安くても、きちんと休みが取れて残業も少ない会社を探してたんですが、
やっと何とか本業外での執筆が苦にならない環境が整いつつあるです。
あとは天啓を待つのみ。でもこれが一番肝心の問題で(嗤
>540氏
現地に行くといろんなインスピレーションが落ちてきますよねぇ。
宇治川は長の憧れの地でござんす。
鎌倉は小学生の頃から「社会見学」「遠足」と何かというと訪れていた土地なので、
鎌倉観光は正直飽き飽きしておりもうした。
でも主体的に興味を持ってみると、行ってない場所がまだいっぱいあったりして。
観光客のあまりいない、ひっそりとした史跡が好きです。永福寺跡とか。
554 :
無料動画直リン:03/07/31 00:13
555 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/31 00:34
最近、へこんでました・・・
音楽やってる友人から、「自分はプロになるために音楽やってるんじゃなくて、
音楽やるためにプロってもんになるんだけど、小説家もそういうもんだろ」
って言われますた。
正直プロへの憧れが強かったから、自分のことみたいに感じますた。
何かを書きたいわけでもないのに、コンクールや賞のために作品書くのは
やっぱ不自然なんだろうと。そんなこといったらプロでやっていけないって
感じですが、本当の物書きの姿勢としては間違ってるんでしょうね。
まあ趣味で作品を書いていくのも悪くないし、今のままでいいかな・・・
厨房の戯言ですた・・・
(^^)
558 :
名無し物書き@平安後期:03/08/02 12:30
>555
何か書きたいテーマがあるわけでなくとも
文章を書くこと自体がお好きなのでわ?
それならそれが動機で良いんじゃないすかねえ。
プロになるかならないかは結果論ですよね。
若い頃には武道館などでライブもやったような知人がおりまして。
彼も最初は「音楽をやるためにプロ」を選んだんでしょうけど、
今は生活のために仕事を選んではいられない状態でして。
鼻で笑っていたようなアイドルのレコーディングに参加したり、、、。
理想と志は高くありたいですけれども、しかし現実は厳しいですよのう。
559 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/02 15:47
やっぱ知識の量は学者並みでないと歴史小説家にはなれないんでしょうか。
司馬遼太郎といい、塩野七生といい、学者顔負けですからね。
>>559 大切なのは量ではなく質ではないでしょうか。
流行作家になって原稿に追われるなら、
浅くてもあらゆることを知っているのは役に立つでしょうが、
ひとつの小説を書き上げるためには、その分野に関してだけの深い知識
(といってもたくさんの本を読めば得れれる程度の)があれば十分でしょう。
司馬遼太郎にしても塩野七生にしても、一作ごとに勉強していったものが溜まって、
あんなに博学になったのですから(とは言っても、専門の学者から見れば、
たいしたことないのでしょうね、たぶん)。
561 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/02 18:48
知識の質と量が備わっていてもつまらない作品はつまらないと思う。有名な作家だろうが
面白くないって思ったこともあるし。好みの違いと言えばそれまでなんですけど。
あと自分は、生活のために妥協するくらいなら最初からやらない方がいい、と言われたことがありまつ。
人それぞれですな。
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563 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/02 19:12
現代も過去も仕事というのは苦労がセットでついてくるものでしょうが、
休日は全力で脳と身体を休めないと翌週の仕事がこなせない、なんて
事になると、もはや苦行の域に突入だと思いますな。
苦労したぶんだけ、辛抱したぶんだけ出世や収入という見返りが保証され
るわけでもない理不尽さもあるわけで、まあ、この普遍性といったものが歴史時代小説の題材にも
なり、また読み手の共感や親近感を生む部分になると言えるのかもしれませんが、
ぶっちゃけ、しないですませられる労力は一つでも減らしたいっすな。
>555
趣味で小説を書いていても、実績の利点ってあると思うんですよ。
とくに感じるのが取材で、こういう賞をとった者なのですが、といったことを添えて言えば、
申し出もしやすいですし、また受けてくださる側も承知しやすいだろうと。
これは知名度にも比例していって、
たとえば一私人のままでは許可がおりない史料を閲覧させてもらうことや、
著名人に直接取材出来るといった利用法もあるでしょう。
家族や同僚など周囲の人たちの協力もずっと得やすくなって、書きやすい環境作りにも
役に立つってのもあると思います。
ただ、制約や出版業界の時流といったものに影響されるということになれば、
それが自分のスタイルと違えばストレスでしょうし、
締め切りという過酷なものに追われて身体をこわしたりという事もあるわけで、
その結果、小説を書く楽しみや、歴史への興味がしぼむといったことに
なってしまっては本末転倒というよりも哀しいことだと思います。
何がしかを書きたいという気持ちを保てる状況に、いかに自分を置くかという
ことになるのでしょうが、その手段は一つではないだろうと俺は考えます。
>559
個性は知識の量と重なると思います。
知れば知るほど、小説に向いたネタと出会うチャンスも増えるわけで
デメリットは少ないかなと。
小説ゆえのフィクション性を加えることに抵抗を感じるようになる、といった
ことはあるかもしれませんが。
565 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/03 00:55
566 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/03 00:58
生活のために妥協するってどういう意味?
567 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/03 21:24
569 :
名無し物書き@平安後期:03/08/03 22:21
知識は量も質も大事だべえ、、と思うですね。
ただ学者さんは満遍なく知識を広げないといかんですが、
小説家は自分の興味のあることを追求するだけでいいですからね。
その興味のある方向が読者層と合致するかどうかが、
「売れる」「売れない」に繋がっていくのでしょうな。
数日前に読んだ何かに「歴史小説の読者の好きな時代はピンポイント」とありまして、
確かに自分も好きなのは狭い時代範囲だけなんですけど、
だからこそ読者が歴史小説愛好者だけに限定されぬ
歴史小説の範疇を超えるものが書けたらいいなと思います。僭越ですが。
生活のためには妥協しないといけないことも色々あるですよね。
若い時のように奇麗事だけじゃね、生きていけないんですよ、これが(嗤
570 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/04 22:46
生活するとか妥協とか、そういう次元のことを飛び越えちゃってる人が
歴史に残る人物になったりすると思いまつ。
死んだ後に評価されてる、ゴッホとかね。文学関係ないけど
571 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/04 23:00
いやだ絶対に生きている間に有名になりたい。
572 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/05 19:50
奇麗事じゃ生きていけないと言うなら、普通に就職した方がいいでしょう。
公務員になった方がいいでしょう。
生活のためのあれやこれやがしんどいから、人は、小説(に限らず)に
潤い(に限らず)を求めてるのではないか、とか思いますな。
人生ってものが万事マターリであれば、人間の歴史は穏やかで、苦悩する人物などおらなかったろう
わけで、10年前も、1000年まえもやっぱり人間は、しんどく生きてきたん
だろうし、しんどく生きてきた人らの子孫の自分らは何千年たっても状況はさして
変わってないだろうだとかを常々ぽつぽつ考えてるんです。
歴史を見つめてみても成したいことを果たせなかった人だらけじゃねぇかとか。辛気くさいですがw
歴史の愛好者だけに限定される事のない作品を世に送り出して、世に評価を
ゆだねたい、ってのは俺も思っていて、そのぅ、一生かけても良い挑戦だと考えています。
まあ、煎じ詰めれば、向上心というやつで、この気持ちを燃やし続けるためなら、
妥協しなきゃならないことを飲み込み、固持したいことは堅守したいってカンジです。
……妥協とはまるで違うはなしですが、愛用の自転車が盗まれました。ううううん、ちょうど自転車を
買う代金に等価な欲しい欲しい江戸本があるですよ。ううううう。
>571
同感ですな。
>572
公務員といっても職種は広いですが、昨今はどこも執筆時間を作るのは難しいらしいですぜ。
つか、公務員な歴史時代小説家というと……
574 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/06 18:52
漏れは趣味で書いてるんで、皆さんのような決意とかは全くないのだが・・・
場違い?
575 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/06 19:28
アリの穴に結構面白い作品がアップされてた。
なかなかいいできばえだぞ。
576 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/06 19:38
作家になって有名になりたいって言ってる奴ってさあ、
顔や名前が売れたらヤ○ザやらウ○クやらチ○ピラやらに
絡まれやすくなるってこともわかってんのかね。
著作権フリーなので貴方様がぶち込んでやってください。
579 :
名無し物書き@平安後期:03/08/06 22:43
自転車をとるか、江戸本をとるか。苦渋の選択でんな。
あっしも延慶本平家物語を手許に置いておきたく思えども、
上下巻で5万もするですよ。神田に行っても1割引にしかならんですし。
「そのうち金に余裕のある時に」なんて思うと、いつまでもダメですね。
余裕もないのに、夏の高校野球の10巻組DVDを4万弱で衝動買いしてもーたです(^^ゞ
しかも見たい内容はそのうちの2巻分くらいしかないのに、、、。
思い立った時が買い時! 自転車も江戸本も両方買っちゃれ!
#、、、と無責任に煽ると、カミサンに張り倒されそうなヨカーン。
学生の間は親掛かりで金の苦労なんてしなくていいですけどね、
所帯を持ったり独立したりすると、家賃だけでも大変でございましてな。
そのへんをバネに変えたのが山本一力だったりしますな。
大河義経がタッキーだともっぱらの噂。
相変わらずの美化かい。勘弁しとくれー。
581 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/07 00:18
>>580 大河ドラマに期待しすぎるのはやめた方がいいかと。
NHKと言えど、しょせんTV業界ですから
582 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/07 00:38
昔水曜夜八時からNHKでやってた「武蔵坊弁慶」では、
義経は川野太郎だったのですが。
今回は弁慶役も気になる。
583 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/07 12:24
★韓国人作家が強制連行、被爆をテーマに小説発表
・韓国人作家、韓水山さん(56)=米国在住=が長崎を舞台に非核反戦を訴える
長編小説「烏(からす)」を韓国で発表した。過酷な労働で地獄島とも呼ばれた
炭鉱の島・端島(軍艦島)に朝鮮半島から強制連行された若者が、島脱出に
成功したものの原爆の犠牲になる筋立て。五部(各部約二百八十ページ)構成で
五冊同時に発刊。日本滞在中に取材を始め完成まで約十五年かかったという。
作品は強制連行、被爆という、朝鮮半島出身者の二重、三重の苦痛を描くだけで
なく、日本人の被害にも踏み込み戦争を強く否定。端島を脱出した若者が被爆地で
日本人を救助する場面があるなどヒューマニズムも強調している。
韓さんによると、日本が敗戦する一九四五年まで三十六年間も植民地にされて
いた韓国では、広島・長崎への原爆投下は「(日本からの)解放を早めた」として
肯定的に受け止める傾向が強く、原爆を被害面から扱った文学作品はこれまで
なかった。「『烏』は韓国で本格的な原爆文学第一号」と言う。
日本滞在中(八八―九二年)、在日韓国人問題を調べるうち、韓国・朝鮮人の被爆
実態解明に取り組んできた市民団体「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」が発行
した記録集で被爆実態を初めて知り「見逃すことは許されない」と作品化に向けた
取材を始めた。
七回ほど長崎を訪れ、端島へ行ったり韓国・朝鮮人被爆者からも聞き取りをした。
取材を重ねるにつれ日本や原爆問題を見る目が変わり、今回の作品が誕生。
「書くのは作家としての義務だ」と言い聞かせ執筆を続けた。(一部略)
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/index.html#04
584 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/08 13:37
この秋、まあ冬でもいいけどどこかゆかりの地を訪れるオフとか開催したら
みんな来る?
資料は、ある段階を超えると、途端に一桁繰り上がりますよなあ。
自分のことは棚にあげるとして、
個人購入だとしたらいったい誰が何のために買うのだろう、というほど高価なものを
神田でも新聞の広告欄ででも見かけることがありますが……
でもまあ、美術工芸品の類に比すれば、しれたものではあるのでしょうかね。
歴史系のサイトをウロウロしていると遭遇しがちな古美術品のページでは、
車か宝石かという値段のものがごろごろしているあたり、ハマルと怖そうな
世界だなあ、と。
一つは本物が欲しい、といった気持ちから始まるのでしょうねえ。
#雨の間隙をぬって、自転車の慣らしついでに江戸本買って帰りました。
高校野球のDVDというと実況はNHKのものを使用しているのでしょうか?
>580-582
弁慶は気になるところ、というか正否を握るキモでしょうかのう。渡辺謙どうかなぁ。
>584
パス1です。
ここでゆかりの地でのイベント話などして、当日互いを知らずにすれ違う、なんてのはどうっすかね?
586 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/09 18:36
>>584じゃないが
すれ違う意味がわからん
みんなリアルで会うの嫌なのか?
587 :
名無し物書き@平安後期:03/08/10 20:47
DVDはNHKなら良かったんですけどねえ。関西ABCのアナが絶叫しておりやんす。
民放はどうしてこう俗っぽいんだろう、
どうしてNHKのアナのように冷静に語れないんだろう、
うむ、自分の文章もNHKのように公平中立でありたい、、、、と思いつつ、
実はすごく俗に満ちた歴史小説を書いてたりするんですな、これが。ははは。
新しいものを追うのも金がかかりますが、
古いものを集めるのも金がかかりますね。
#それにつけても金の欲しさよ。
お深いとは馴れ合いと見つけたり。
馴れ合い度の高いこのスレで、これ以上馴れ合ってどーするっつー気が。
んだからこそ、いいっすね、すれ違うの(嗤
歴史好きはピンポイントに時代好きですから、
「ゆかりの地」といっても収拾がつきませんしの。
江戸好きには深川がゆかりの地だったりもするでしょうが、
平安好きにはそのへんはただの湿地ですし、、、。
588 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/10 23:27
馴れ合ってんのは実際に書き込んでる香具師らだけじゃないの?
時代別で分けてオフやったらいいかもな
よくわからんけど書き込んでる人が少ないじゃん。てか実際に書き込まないのに住人っていうのか?
590 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 00:06
なんか雰囲気悪くなっちゃいましたね。
オフ会=負ふ会=お不快であるんじゃないかって、私も思いますよ。
いいじゃありませんか、このスレの上でだけのお話で。
591 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 02:04
>>590 そこまでオフ会を毛嫌いする理由を禿しく知りたい。
593 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 02:24
オフ会って馴れ合いの温床だよな。
それをネット上にも持ち込むから困る。
そういう奴らが板を占領したとたんに、
しょぼいサークルみたいな空気が満ち溢れるから。
どこか別の掲示板でやればいいのに。
594 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 03:50
馴れ合いの定義を教えてください。
馴れ合いの弊害を具体的に教えてください。
できれば、実例もあわせて。
あの作品の作者は誰とか、
誰と誰は同じとか。
うざいんだよ。
やめろよ。
596 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 12:49
>>しょぼいサークルみたいな空気が満ち溢れるから。
この辺の実例と弊害も教えてください。
597 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 17:35
598 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 19:00
オフがいやならスルーすればいいじゃん。いちいち反応して、オフ会はお不快だとか言ってないでさ。
関係ないが、もう十分馴れ合ってる気がしないでもない。
599 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 21:09
だからっ!
馴れ合いの定義を教えてください。
馴れ合いの弊害を具体的に教えてください。
できれば、実例もあわせて。
600 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 21:49
>>598 なれあい ―あひ 0 【▼馴れ合い】
事前に示し合わせて事を運ぶこと。ぐる。
「与野党―の質疑」
601 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 23:02
602 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 23:39
603 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 23:54
馴れ合い。
ベタベタしすぎ。
自分たちだけでしか意味が通じないようなことを公共の議論の場で平気で使う。
使ってることに気づいてない。
604 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/12 00:47
>ベタベタしすぎ。
それに何の弊害が?
>自分たちだけでしか意味が通じないようなことを公共の議論の場で平気で使う。
時代小説・歴史小説の専門用語であれば、何の問題もなし。使って当たり前。
605 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/12 13:13
>>604 それでも、もっと公共の場っていうことを意識した方がいいんじゃない?
確かにここ何かのサークルの掲示板って感じがする。
そうやって開き直るのもどうかと思う。
606 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/12 15:55
>確かにここ何かのサークルの掲示板って感じがする。
で、それに何の弊害が?
尤も、歴史小説・時代小説家をめざすサークルの掲示板のようだ、
という意見であれば至極うなずけるのだが。どうも、こちらの発言に
対するまともな返答ができないようであるし、言葉遣いも幼いようだな。
リアル中学生レベルというあたりか? だとすれば、夏休みの弊害で
あることは間違いないようだな。
607 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/12 18:14
もうこのスレダメだな
今日は大奥の最終回だと思いこんでいましたが、巨人戦。
来週まで伸ばした首を洗って待っていなければなりません。ドラマでも
小説でも最終回、最終巻、最終章に触れる時は軽く緊張します。
終わりの印象はとても大事で、作品の印象を決定付けるものだと
思っています。
読むときでもそうなのですから、書くときも身構えてしまうので、
結末は動かずとも何度と無く書き直してしまう傾向が俺にはありますね。
竜頭竜尾、がやはり理想です。
家康が成功するまでは、江戸が都市化すると思っていた日本人は
まずいなかったでしょうねえ。家康がやってきた翌年でも、長雨の後に強い風が吹いて
漁師の家などは水没してしまい、家財を船に積んで避難していた、とありますし、
よくぞまあ開拓したものだと感心します。
>
まあオフ会板もありますから、そちらで企画を立ち上げてみては?
俺は、そうですね、顔も知らず名を知らずであるが故の気安さで、
歴史時代小説を書く上での苦労話や雑談や情報交換が出来るここで満足しています。
オフで出会った人同士なら、2ちゃんで語り合わなくても別の場所が
あるのではないか? と俺も思うクチなので。
みなさんは、どの時代を書いてらっしゃるんですか?
最後の1行は大事ですよねぇ。
ものすごく悲惨な小説なのに最後の1行が希望に満ちていて
「ぎゃ、逆転満塁ホームラン!」って思わされる時もありますし、
良い感じでふんわり余韻をとどめてくれる時もありますし。
このスレも殆ど2人で回して3年目でしたっけ?
何つーか、しみじみ夏ですねえ。
盆なんですから、マターリと先祖にでも思いを馳せましょうや。
#って、盆なのに仕事中なんですけどね。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
そういえば秀吉を扱った「ヤマザキ」って小説を
筒井康隆が書いてたなっと。保守。
保守age
新幹線が通るやつでしたっけか?>ヤマザキ
最後まで読んだ直後に、あのシーンが良かった、この場面は心振るえたと、
拾い読み返す小説は、大事な一冊になりますな。
いろいろあって最後の一行に至るのだなあ、としみじみ思ってみたり。
題材とした時代や人物の印象を決定付けることもあるかなと考えれば、
最後の一行は凝って懲りすぎることはないでしょうねえ。
#お盆はどうにか三連休に持ち込みましたが、早くも9月の休みを
心待ちにしていたり。
だすだす。新幹線で移動しちゃうやつだす、ヤマザキ。
ここのとこ書籍板某スレの野暮用(嗤 をしてたので
自分の創作がトンとご無沙汰でしたが、やっと一段落ついたので、
これでまた年表作りに戻れるぞ、と。
しかしいつになったらそれが創作に活きることやら。
道は果てしなく遠い、、、。
最近はあまり長い休みを取ると勤労意欲をなくすことに気づきまして。
2連休ペース、もしくはせいぜい3連休くらいがいい感じです。
創作がノってくるとまとまった休みが欲しくなるんでしょうけどね。
今日は三嶋大社で流鏑馬見物の予定だったんですが、
小田原−三島間が昨日は大雨で不通だったりUターンラッシュもありそうなので、
今年は断念してしまいました。9月の流鏑馬も平日なので行けないし、
次は例の11月の明治神宮までおあずけだす。←これがすれ違いオフだったりしてw
名前の共通点でなんとなしに
平安高校を応援していたのですが、今回は惜しかったです。
ネットで質問をして、
有益な情報、記憶の穴を埋めてくれる情報を貰えると、自分も
出来る範囲で還元したいなぁ、といつも思います。
自分が探して見つからなかった江戸情報を後日に入手したとき、
自分のサイトでロボ避け無しでアプしておけば、
誰かしらの役にたつのではないか、とか。
……と、ここでまとめれば納まりは良いのですが、その、
ぶっちゃけ、俺だけの情報だから教えたくなぃぃという懊悩も
あったりもします。あかんこってすが、秘匿しておきたい気持ちを
抑えかねる事もまた多い、です(とほほ
今夏は雨で随分とイベントが中止になった所が多いようですね。
花火大会、といった定番のものでも関わっている人にとっては
準備を重ねた、年に一度のお祭りなわけですから、天気の事とはいえ切ないですな。
夏休みもあと1週間ですねー。まだしばしsageときます?w
今年のような天候だとまた米の出来が心配ですな。
源頼朝が東国で反乱を起こした頃、京は飢饉だったそうで、
道端に死者がゴロゴロしていたそうでございます。
現代は麺でもパンでも食事はできますが、
やっぱ日本人としては最低でも一日一膳、米を食わんと落ち着きませぬ。
2ちゃんも駄スレもいっぱいありますが、スレによっては有益至極ですよね。
特にPC系板の「ものすごい勢いで誰かが答える」質問スレにはよくお世話になってます。
そのお返しじゃないですが、税金板の質問スレでは少しは還元してるつもりです。
「俺だけの情報だから教えたくなぃぃ」ことはスルーしてもいいし、
便利ですよね2ちゃん(嗤
#自分の応援してる高校は春の大会で平安を撃破しましてん(^^ゞ
便利ですな2ちゃんw
各質問スレも有用ですが、放映中作品の感想のやりとりを、
リアルタイムで見ることが出来るというのもお役立ち。
ドラマの登場人物や、展開についての反応の数々は、
想定読者といったものを考える時に参考になるな……といいつつ、
素直さ、マニアックさ、煽り、釣りらの、ごちゃまぜさが魅力で、
これを無料(微料)で読んじゃって良いのかしらんというくらい楽しいですな。
西郷隆盛の肖像画が新発見、とのこと。
本人に会って描かれたか否かは、新しい論争になるかもしれませんが、
入手経路が骨董屋だったというのは、夢のある話です。
というか、不確定の(つか眉唾もの)段階で買う人がいるのだなあ、とあらためて感心
しますた。
米の出来具合は、過去に遡るほどに、その時代のある年の雰囲気を決定つける要素
だと思いますな。
食と経済が密接なわけで、天候次第で変わっただろう歴史の
ポイントは幾つも幾つもあるのでしょうねえ。
宅間さんが法廷から退廷させられる時
「遺族を冒涜する言葉」を発した、と報道されていたけど、
「遺族を冒涜する言葉」とは、「おまえら、儲かったやろ」という言葉だったらしい。
確かに、今回の事件の遺族は、
国から総額で4億円くらいの補償(一遺族当たり5000万円程度)を
受けているから、宅間さんの発言は、あながち間違いとはいえない。
私がわからないのは、世の中
殺人事件で犠牲になる人はたくさんいて、他の事件では国は遺族に対して一切補償などしていないのに、
なぜこの事件だけ国がこんな高額の補償をしたのか、という点だ。
地震で死んだって、国は遺族に補償なんかしてくれないのに・・・・
余りにも不公平ではないのか?
宅間さんの「おまえら、儲かったやろ」という発言には、
上記のような不公平さを指摘する意味合いもあったのかもしれない。
肖像画といえば、歴史の教科書には必ず載っている源頼朝のあの例の有名な肖像画が、
実は足利直義だなんて説もあって、似せ絵の世界も追求すると面白そうですね。
今年はやっぱりコシヒカリは不作だそうですが、
銘柄にこだわらなきゃ「米がない!」という事態にはならなそうで良かったです。
昔は貧乏小作人が食ってた粟・ひえなどが「五穀」なんつって今や健康食品なんですから、
時代の認識も変わったものですよね。
うちは胚芽米に大麦を混ぜて炊いてます。ビタミンB取らなくちゃ♪
#明日からは9月ですねえ。
また通勤電車が混むのが憂鬱です。
アレキサンダー大王も、あの横顔は本人ではない。
という説もある
ようで、なかなか一筋縄ではいかない……というかやはり、
古い時代のことなので色々あるんだなあ、と。
先週だったかの「トリビアの泉」で、スフィンクスを見学した
侍の写真が日記付きで紹介されていましたが、写真や映像の説得力に
比べると絵というメディアには単純に受け止めるのは難しい側面が
多いのかもしれません。
まあ、画像にしたところで加工修正という事が
行える以上、えー、なんでもかんでも丸飲みするのは危険かもしれないというのが歴史
資料というものかもしれせんねえ。なんだか不思議な話ですが。
米にしろ野菜にしろ、メジャーに流通している生産地以外の
ものにスポットがあたるチャンスになる、なんてこともありそうですが、
秋はこの手の話題が頻繁にでそうな気がします。
うちでは、良いのか悪いのかも判然としませんが、無洗米の便利さの
恩恵にあずかりがちです。ちょっと21世紀っぽいかな、とか。
「お江戸でござる」の本がでていました。
江戸をあつかったものには、江戸のおおらかさへの
注目が強すぎて、あたかもパラダイスであるかのように書かれている
ものが散見されるように思うのですけれども、
この本の場合も、そうしたものがありながら、杉浦日向子の「浅草寺など
ではなく、現在の渋谷の猥雑さに江戸時代の雰囲気を感じる」といったコラムで、
適度に修正が加えられていて、「昔は良かったんだなぁ」で終わっていない
あたりがお気に入りです。昔だから良かった、昔の人だから出来た事、で
済ますのでは、なんちゅーか現代人として思考停止じゃねえかと。とか。
いや、今年は当たりの本が多いっす。有り難う400周年。
#2か月毎のカレンダーなので、残すところ2枚。
は、早い。明日あたりから、2004年の手帳とか並び始めるのでしょうねえ。
621 :
名無し物書き@平安後期:03/09/03 13:13
何でもかんでも「昔は良かった」というのは危険ですよの。
冷蔵庫のない大正以前は、それこそ飢饉は即座に死につながったりしたわけですし。
貧しさゆえの口減らしだとか、老人遺棄だとか、、、。
「現代に生まれて良かった」と思うこともいっぱいあるですよね。
でもそれと古い時代への憧れはまた別の話なわけで。
正確には開府じゃなくて、単に頼朝が征夷大将軍に任じられて800年なんですが
1992年の鎌倉開府800年記念の時は歴史なんてまだ大嫌いの頃でしたですよ、多分。
かえすがえすも残念無念。
羨ましいぞ江戸400年。
身分の高低によらず、
生きていれば、不満がでるのが人の生活っつーもんで、
昔だから楽しかったろう、ストレスが少なかったろうってのは、ちょいと虫が良すぎやしない
かと、やっぱ思いますね。
というか、小説を書こうという側としては、当時の人物の不平不満、
苦慮や落胆……とその逆……が、ストーリのテーマというものに
なりやすいわけで、誰もが満ち足りた世界は、さぞかし舞台にしにくい
でしょうかねえ。
確かに今年は、現代に生まれて良かった、と>江戸400年
いやしかし、再来年の大河がらみで、一波も二波も来そうじゃないですか。
読みやすかったり、検索し易い資料が増えると問答無用で楽しいですぜ。
まあ、思い違いをしていたことに気が付いて、ギョッとして冷や汗って事もありますが、
とにかく2000年からこっち、ビジュアルの充実したムックが多くて
有り難いです。
623 :
名無し物書き@平安後期:03/09/09 22:05
再来年の義経ブームはですねえ、、、。正直、気が重かったりします。
美化しないと気がすまない制作側の人たちに、
その反発でアンチ義経がまたいっそう増えるのでは、と。
斜に構えた2ちゃんねらーを基準にしちゃいけませんが、
日本史板に行くと「アンチ義経ばかりじゃん」という感じですからの。
#野球中継を見ていたら「今日はきれいな満月です」とアナが言ってました。
ヴォケ、今日はまだ十三夜なのじゃーヽ(`Д´)ノ
このスレではお初です。
歴史文学賞、応募された方いらっしゃるんですね。
今は書き込まれてないようですが・・・
私も応募しました。
今年応募された方は今もコバルトスレにいるかもしれませんぜ。
あっしも昨年応募しましたよ。
ただオーライ社はひたすら新撰組マンセーだし、自作とは賞の毛色が違うようなので、
次に応募する気はないですが。
宮部氏のように他の新人賞もとるならともかく、
歴史読本に(作家)の肩書きで依頼が来る程度で、
あの賞だけでは小説家としてのスタートは無理でしょう、、と思いますですしね。
過去受賞者の小説を読んでも、小説になってないものが多いですし。
# 自己レスしとこう。「文句言う前にとっとと書け」
>>623 禿同。
義経に関してはね、もうそっとしといて欲しいのよ、ホント。
再来年、個人的に一番不安なのが、いい加減な解説本がたくさん書店に出回るんだろうなーてこと。
今も、歴史にそれほど詳しくない一般人向けの解説本には、オイオイと言いたくなるものが多い。
義経ブサイク説や腕力弱い説、一騎討ちを挑まれて逃げたヘタレ説なんか、あくまで物語であるところの平家物語がソースであるにもかかわらず、
出典を明かさずに「〜と古い文献に書かれているので、史実の義経はこんなもん」と書いている解説本のなんと多いことか。
あのな?平家物語なんて、専門家によって明治初期にはフィクション認定されてんだよ、と。
(史実・事実と言い切らず、そうであった可能性がある、という書き方なら文句はないのだけど)
きっと再来年も、司馬「義経」や、他人が書いた平家物語の解説本を、流し読みしただけの人が書いた「源義経の虚実」なる解説本がイパーイ出回るんだろうなぁ・・・。
>626
ハゲ堂。
平家物語ならまだともかく、義経記を「史実」にされた日にゃアナタ、
目も当てられませんぜ。
三国志が正史と演技に別れているように、義経も芝居風講談仕立てと
はっきり銘打っても放送するのもテかもしれませんねえ。
なかなか「大奥」のように、「この作品はフィクションです」と堂々と
開き直りつつ歴史を追うのは難しいのでしょうが、
「ドラマとしてよく出来てるけど、本当のとこどうだったの?」と
好奇心を刺激してくるような番組になってくれると良いですな。
>626
ムック関連、確かにでりゃあ良いというものでもないですねぇ。
2001年の12月発行の江戸雑学本の後書きで、
「意外な史実や慣習を知った時に、根拠となる史料を記録しなかったため、
論文に使えないものがある。本書はそうしたものを集めた。
これらの裏付けとなる史料はどこかにあるはずだが、今となってはわからないものもある」
といった事を告白した大胆な本がありました。
東大史料編纂所教授・著で、
「お?」と興味を惹かれるものが散見出来るのですが、元の史料が
わからん言われたら、こっちも困るなぁという……
>624
お、東洋史ですか? それとも西洋史?
受賞作の傾向から、自分が書いていきたいものとのテイストの
違いを感じるので俺も応募していません。
取材や資料集めの苦労談などがありましたら、ぜひお聞かせください。
俺は、ある人物の子孫だという人物にコンタクトをとって、自宅に伺った
事があるんですけれども、いきなり家系図が怪しく、また出身地も
どうも合点がいかない。で、なんだかんだと話を聞いているうちに、
「セミナー」に来るように誘われてしまったというw 困った経験があります。
室町文化以降は現代と繋がっている風習も多々ありますから、
根拠が定かでなくとも雑学豆知識としては楽しい本もありますね。
ここのとこ野球でバタバタしてまして、
気がついたら大奥の再放送もとっくの昔に始まってるじゃないですか。
あちゃー、また見逃したって感じです。
明日の夜はTV東京で「あかね空」をやるらしいですね。
これは見逃さないようにしなくっちゃ。
ドラマを見たら原作が読みたくなるような出来だといいですね。
#自称:子孫ほど怪しいものはないっすな(嗤
レスもらってたのに気づかなくてすみません。風邪で寝込んでました。
ここはまったりした良スレですね。
>>625さん
コバルトはさすがに年甲斐もなく挑戦できませんねえ。(苦笑)
確かにあの賞は肩書きにしかならないかもしれませんね。
メジャーデビューできるとは私も思いません。
>過去受賞者の小説を読んでも、小説になってないものが多いですし。
そのわりに賞金が高いのが気になる。(笑)
いや、全くおっしゃるとおりで。
>>628さん
あそこに出すには向いてないかもとは思ったんですが、西洋史です。
西洋史の場合は特に原書の資料が入手困難ですよね。
あとは現地に出向くのも・・・
幸い、今回選んだテーマは、かつて仕事で赴任した先なので、
その頃、興味を持って集めた資料があって助かりました。
今はネットでも海外のサイトから情報は入手できますしね。
西洋史で有名な人物や事件の場合は現地の研究サイトからメールで
問い合わせたりしています。
とはいえ、あまり外国語得意じゃないのが苦労といえば苦労ですね。
あかね空のドラマ化は、本当に不意打ちで、朝刊をひらいてビックリでした。
NHK金曜時代劇(全5回)を勝手に想定していた側からすると2時間枠では、あまりに短い。
どういう構成にするんだろう? とつらつらとメモ書きしてみたりして。
いざ見始めると、俺の好きな前半がばっつり切られていて、酒のピッチも
あがっちまいましたが、最後まで見れば極単純に「おめーら、まあ、がんがれ、
今度豆腐買いに行くからよ」と応援しながらスイッチを切るくらいの
感情移入はしていました。
気に入っている原作の前半は、父親が店を出すあたりでして、
自分と同じくらいの青年が、商いを広げていく様子に強く惹かれていたので
残念ちゃ残念です。
ただ、2時間という制限があってかつ、想定する視聴者層を考えれば、
「自分の子供がトラブルを運んできた」経験を持った年齢の人たちになるのも当然で、
そうなれば、まあ、そういう視聴者に感情移入してもらうためには
今回の構成になったのかな、と。
でも、やっぱーもうちょっと随所に緊迫感を持たせて欲しかったです。
「どうなってしまうんだろう?」が途中で「どうなってもいいや」になりかねないのは、
江戸時代人にとって、店を失うとか、勘当されるとか、願掛けやらが、
どれほど重要なことであるのかということが伝わってこないからで、
そこらへんをもっと露骨に表現しても良かったんじゃないかなーとか。
まあ、時代劇板にスレが無いということもあり(涙 いつもに
ましてセンテンスを切らずに長々書いてすまんです。
長い残暑といわれながら、やっぱり秋の夜長になってきつつありますな。
部屋で一人つらつらと歴史に思いをはせるには良い季節だと、やはり思いますな。
>624さん
それは良い題材をお持ちですねえ。
海外赴任された場所をベースに、歴史小説を書く……これは正直憧れます。
しかし固有名詞のスペルの綴りを確認するのにもご苦労がありそう>海外への問い合わせ
>>9さん
良い題材があっても腕が追いつかず・・・(苦笑)
それはともかく、西洋ものは取り上げてくれる出版社ってないものですね。
需要はありそうなのに・・・
>しかし固有名詞のスペルの綴りを確認するのにもご苦労がありそう
ありますよ。(笑)
しかし、資料や辞書を見ながらちまちまと打ち込んでます。
「オール讀物」には出されるのですか?
633 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/18 23:14
サムライレンズマン
# 昨日はプロバが書き込み規制にあって難儀しました。
# 今日は解除されてるといいなぁ、、、。
なるほど。冒頭がずいぶん急ぎすぎの感がありましたが、
前半ばっつりでしたか。>あかね空
娘の子役が巧いなぁと、演技に感心しながら見てました。
その分長男の演技が物足りなかったりしましたが、
腑抜けの役柄なのでそれもまた善きかなと。
にしても、壬生義士伝といい、内藤剛志はいいすねぇ。
てっきり時代劇板で実況でも繰り広げられていたのかと思ってましたが、
まあ変なツッコミどころがなかったということでもあるんでしょうかね。
>624氏
どのへんの時代をお書きなんでしょうか??
635 :
名無し物書き@平安後期:03/09/19 13:29
あにゃ。会社から書き込んだらsageがデフォルトのままでした。
あげだ、あげ。
>>634さん
英国史ですが・・・
1745年のスコットランドの反乱からとりました。
100じゃ全体を書くのは無理ですから。
往来社向きじゃないですよねえ。(笑)
週末だ図書館に行こう! と思い立っても雨だとどうにも出鼻をくじかれますな。
昨日まで暑かった分、この気温ではなに着ていけばいいのかわからないし……
というわけで、買ったけれど目次しか読んでいないような江戸関連本を
読み散らして過ごしています。
同じ事物を解説しているのに、文体の硬軟、文章量でずいぶんと
印象が変わるものだなあ、とあらためてしみじみ思ってみたり。
自分だったらどう書くかな、とか呑気な事を考えながら過ごすのは、
まあ、覇気はないですがこれこれで休みっぽくって良いですな。
>624さん
オール讀物用の2本を推敲中です。どちらかを選んで、
どうにか面白くなるようにすべくためつすがめつ、ってとこですね。
海外、というか西洋が舞台の歴史小説というのは
希少ってことになるでしょうねえ。
それだけにムーブメントの第一波にもなりうるわけで、
そういった遣り甲斐も?
638 :
名無し物書き@平安後期:03/09/21 21:35
御法度を横目で見ながら2ちゃんねるー。
北野武はやっぱ役者としてはイマイチどすなぁ。
今チマチマと読んでいる「双調平家」の文体が美しゅうて、、ですね。
橋本評論びいきのあっしですが、小説の方はあまり好きじゃなかったですよ。
でもこの小説に関してはもうどれだけ誉めても誉めたりないくらい
惚れこんでおりやんす。
平易な表現の中に静かな怒りを感じる文章、、、。(・∀・)イイ!!
>624氏
英国史を書かれる方はこのスレではお初かな〜。
英国史は、恥ずかしながらレパントの海戦くらいしか分からないっす。
100枚って結構題材的にむずかしい枚数ですよね。
>>9さん
日本人にとって英国は他外国に較べたら受け入れやすい土壌はあると
思うのですが、なかなか・・・
イタリアの塩野七生氏のような人がいるとよいのでしょうが。
オール讀物、応援してます。
>>平安後期さん
私がとりあげた時代は、日本の戦国時代によく似た雰囲気があるのです。
名も無き英雄やヒロインが魅力的なんですね。
また、一国の滅びの美学みたいなものがあって歴史好きにはたまらないです。
素人落語寄席を見に行ってきました。
5時間14演目という大がかりなもので、
予想していたよりも、声量もあって、聞き取りにくいということは
無かったのですが、
どうも、本職噺家の高座を丸暗記して再現する事に不審しているという
印象ばかりが残ったのは残念でした。
オチを変えてしまうとしまうとか、登場人物を入れ替えるという乱暴な
ことではなく、大筋は維持したままで、くすぐりを増やすとか、枕を変更するとか、
通行人を追加して喋らすとか、まあ、そういった工夫があったほうが、
慣習や派閥に囚われない素人落語っぽいだろうになあ、と。
もちろん「素人のオリジナリティーなんて期待していない」とか
「元の落語を聞いた事が無い人のほうが多いのだから、オリジナルの
ままの方が効果的」ということもあるのでしょうけれども。
ちょっと強引にこのスレに合わせると、資料をあたり、数多の作品を読んで、
「正確な歴史の再現」にしろ「成功作品のノウハウを活かす」にしろ、
オリジナリティーを多めに盛り込んでいかないと、
引き写しや模倣の印象を残すだけで、終わってしまうよなー、と。
あたりまえっちゅーにはあまりにも当たり前のことですが、
名人が工夫した噺を、まるまる再現して発表している大人を
立て続けに観てしまうと、どーも勿体ない気がしてなりません。
>624さん
わ、ありがとうございます。お互い良い結果になるといいですね。
日本人の英国王室への注目度と、その歴史への興味はまた別なのですかねえ。
以前、「アーサー王のルーツを知りたい」という友人に付き合って、
サクソン人と戦いを繰り広げる紀元前5世紀のイングランド戦史に首を突っ込んだ
ことがありました。
アーサー王と円卓の騎士といえば輝く板金鎧に角楯、という
マロリーのイメージだったので、ギャップが面白かった事を思い出します。
御一統様、はじめまして。
時代小説、歴史小説のスレがなかなか見つからず、うろうろと探していた者です。
遅々として進まぬ読書を長年続けたあげく、最近ようやく江戸物でデビューを果たしま
した新米にございます。
とはいっても、賞を取ったわけでもなく、持ち込み原稿がたまたま取り上げられたという
だけのレベルに過ぎませんが……。
しかもあくまでエンタテイントントというヤツで、剣戟シーンと、濡れ場と、人情と、謎解き。
これがただ順繰りに転がっていくという三文娯楽小説に過ぎません。
ですから、志高く書き続けていらっしゃる方々とお話するもの気が引けるのですが、
好きな分野の話を、仲間内で親しくかわせたらという願望を押さえきれず、恥を承知で
思い切って書き込みさせていただきました。
以後ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
恐々 長吉
原監督、辞任しましたね。
マスコミや、まあ自分が聞ける範囲でも「まるで政治みたいだ」と言われていますが、
しかり、という印象があります。
なんでもかんでも重ねるのはアレかもしれませんが、この経緯、歴史の中の権力抗争に
重ねると、似た形でトップを降りたが故に名前が残らなかった人もいるんだろうなぁつかいるよなぁ
という連想をしてしまいます。
……特別顧問として残留する、という身の立て方も、なんとなしにストーリというか、小説的な葛藤が
あるのだろう、と想像力を刺激されるなぁ、とか……
最近購入した「歴史読本 幕末維新300藩事件録」で、権力の移り変わりをまとめて読むと、
各藩政の中にも、会見の時の監督に似た目をして役を下がった人物もいるんだろうなぁ、と。
>長耳の長吉さん
おぉ、おめでとうございます。今日、本屋さんで手に取った本の中に、
デビュー作があったかもしれませんねえ!
自分の作品が、書店の棚に並ぶのを見た時の喜びはさぞかし、だったのでは
ないでしょうか?
デビューされた経験は、この板の住人全員の参考になると思いますが、
江戸物を書いている身として、剣戟、濡れ場、人情、謎解き、のどれもこれも特にお聞きしたいこと
ばかりです。
ここは苦労した、この部分にこうした指導があった、
江戸資料本でこれをメインに参照した、といったこと等々、ぜひお聞きしたいです。
と、好奇心まるだしでお尋ねしてしまいましたが、>>1に書かれてあるように、
歴史小説・時代小説の話であれこれ創作論や雑談も、ぜひに。その、
お気楽にざっくばらんに(俺がのびのび書き込みすぎってのもありますがー
643 :
名無し物書き@平安後期:03/09/29 23:13
# 今度は会社のプロバがアク禁くらっちまいました。不便じゃ、、。
落語も、一度くらい名人の古典を聞いてみたいものですねえ。
歴史小説も、古典を知ってるとより楽しいですもんね。
野球の監督は最高権力者のようでいて中間管理職に過ぎませんから、
義経あたりの姿とダブるものはありますね。まあ義経は監督兼選手ですが。
>624氏
ほ、滅びの美学、、。いいスよねえ。琴線に触れる言葉ですよのう。
あっしの追求するところは国ではなく人物のそれでござんす。
>長耳の長吉氏
千客万来っつーか、また新客万来っすね。ようこそでござんす。
時代も分野も違えども一応一括りのジャンルを書く同志として
あれこれ好き勝手書き込んでおりまする。
マターリマターリ続いているスレでございますので、お気軽にどうぞ〜。
平安後期さま、よろしくお願いします。ここのまったり感はいいですねえ、心が落ち着き
ます……
>>9さま、レス遅れました。すみません。もう貧乏暇なし、アルバイト原稿で四苦八苦
しておりました…(って過去形じゃない……)。
デビューといっても、文庫の書き下ろしです。しかも名もないに近い出版社からの
ものですのであまりご参考にもならないかと思いますが……。
私の場合、ミステリーなどで3回ほど各賞に応募したことがあるのですが、みな
みごとに落選。しかも低レベルで。しかし低レベルにもかかわらず、
「おいらのは面白い」
という自身だけはなぜかありまして……。技術的に直していかなければならない
部分は多々あるのは当然にせよ、アイデア自体は面白いと傲慢にも思っていたのです
(これまた過去形じゃなくて……)。
しかしハタと気がつきまして。
結局賞に出して佳作さえ取れないと、そのアイデアはもうお蔵入り。絶対にどこかから
出せないというわけではないにせよ、純なアイデアが傷物になってしまうことは確かです。
あまりにも、もったいない。
というわけで、賞狙いはスッパリと止めた次第です。
とにかく、エンタテインメントでもかまわない、好きに自由に書けなくてもかまわないから
デビューをしてしまえと考えて、いろいろと持ち込みをして回ることにした次第なんです。
もちろん見てももらえない所、読んでいると言いつつ梨の礫になってしまったところも
ありましたが、その出版社では面白いと言われて……多少の修正を指示されて、
出版にこぎつけた次第です(項を改めます)。
最初は誰でも知っているような中堅出版社を回りましたが、まったく相手にされず。
実績がない人間とつきあっている暇はないんだと思います。
しかし強く感じたのは、
「時代小説、特に江戸物を書ける若手が払底している」
ということです。これは、各社の編集者が必ず言っていたことです。いま中心で書いて
いるのは60歳以上、せいぜいが50代後半以上の人間で、40代なんか皆無に近い
ぐらいなんだそうです。
もちろんそれ以下の漫画世代なんか、書けるわけがないとボヤいている編集者まで
いました。
そうすると、どうしても新鮮味に書ける作品しか出てこなくて、みんな
「前に読んだことがある」
ような印象しかないと言うのです。作家も、毎月のように作品を書いていれば、そりゃ
疲れてきますよね……大作家と違い、せめて2ヶ月に1冊書かないと食べていけない
んですから。
しかし、(あ、これはきちんとした物さえ書けば、チャンスはあるぞ)と、一条の光明を
見た次第です。で、それ以来勉強を続けて(学生時代から好きでしたから)、作品を
複数仕上げてまた出版社回りを始めました。しかも今度は、名もないクラスの出版社
を中心にです。そうした出版社の方が、きちんと読んでくれるところが多かったです。
そしてそうしたところで言われたのは、
「剣戟、濡れ場、人情」
この3つを頭からどんどん盛り込んで欲しい。特に濡れ場が書けない、書きたくない
という人が多いんだ。
ということでした。この濡れ場についてはいろいろと議論のあるところでしょうし、僕自身も
「不必要な濡れ場(^◇^;)」
は書きたくもないのが本音なのですが……音がスケベなせいか、あまり抵抗感なく
クリアできてしまいました(というか、ミステリがダメならたとえポルノ小説でもいいから
必ずプロになってみせるという決心をしていて、エロ作品も試作していたものですから)
私の夢としては、ここ数年なんとかエンタテインメント系の時代小説でがんばって、
実績をつけた上で、少しずつマトモ系時代小説に這い上がっていき、いつかは
宮部みゆきさんのようにミステリーだの何だのと他のジャンルにも筆を広げていきたい
なあと。
ですから、次の作品も、いかにも出版社が喜びそうなものです。今現在は、理想は
ちょっと脇に置いといて、とにかくマシーンに徹するつもりです。
マシーンになって、要求通りのものを書くとは言っても、約束事さえ守れば、
人情の機微や自然描写、歴史的な謎解きなんて自分の書きたいことはいくらでも
盛り込んでいけるのだし、今の世の中と同じく、昔も大勢のスケベがいたし延々と
人間はセックスを続けてきたんだという諦観(?)さえ持てば、濡れ場もまた楽しと……
そう考えています。
なんて格好のいい(よくない?)ことを言ってますが、なにしろ家族を食わせて行かなきゃ
というのが本音のところです。
長々と書きましたが、いちおう、ひととおり早口でまくしたてました。
ちっともまったりしてなくて申し訳ありません。
今後は口調をゆっくりと……秋の夜長に相応しいようにしてまいります。
叩き上げ軍曹の道を選んだ自分ですから、皆さんと話の噛み合わないことがあるやも
知れませんが、なにとぞお含みおき下さいませ。
あらためまして、宜しくお願い申し上げます。
648 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/30 14:49
この分野は江戸くらいまが限界なのでしょうか?
明治から昭和初期くらいのはもう範囲外なのでしょうか?
649 :
名無し物書き@平安後期:03/09/30 23:13
ふう〜む。参考になりますのう。
濡れ場が苦手のあっしらには耳の痛い話もござんすが、、。>ね、9氏
>しかし低レベルにもかかわらず、
>「おいらのは面白い」
> という自身だけはなぜかありまして……。
へへへ。恥ずかしながらあっしもあっしも。
それがなきゃ物書き志望なんてやってなれないっすよね ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
>648
そんなことないスよ〜。
その時代を書いている方が過去ログのどこかに複数いらっしゃいましたよ。
うう……誤字お恥ずかしい
痛いですなw どうもそこらへん野暮でいけません。
アク禁、厳しいっすよなあ。
盛り上がってる旬のスレの進行を指をくわえてるしかない時なんざ、階下の迷惑もかえりみずにジタンダものです。
>648
ラインは引きにくいですねえ。
火垂るの墓が、平成生まれの中学生にとって歴史物では無いという事になるかどうか……
でも資料探しや、時代考証の苦労話はこのスレ向きの話題かな、という気はします。
>長耳の長吉さん
努力や工夫が実を結んだお話は、勇気をもらえますねえ。
あらためまして、おめでとうございます。
生意気を承知で申し上げれば、
同じ「一条の光明」を見ているのかもしれない、と思いました。
新潮文庫の10月の新刊で、北原亜以子、乙川優三朗、宇江佐真理、佐江衆一が、一辺にずらりと並ぶと、世代交代がはっきりしたなあ、と俺は思います。
読み手として見た場合「みんな若っ!」と。
自分の年齢によらず、作家の実年齢によらずに、これに山本一力、宮部みゆきを加えれば2000年代の江戸市井小説の陣容の鮮度の良さに目がいきます。
同時に、「じゃあ、この次の世代は? 10年15年たったら誰がこのラインにまであがってくるのか? 彼か? 彼女か? あいつかこいつか?」とも……再び読み手として……ちょっとジャンルの行く末を不安気に考えてみたりもするのですね。
これは、各社の江戸時代もの全般、剣豪物、捕物帳他々の平積みを
見ても同じです。
とくに好きな好きな江戸市井ジャンルで、今後のその一翼を担う事が出来たら素晴らしい人生だ、という野望にも似たやり甲斐を感じてもいます。
>「漫画世代なんか、書けるわけがない」
という言葉を、
編集業や、元作家といった面々が集まる場所に顔を出したときに、
俺もよく聞きます。「漫画世代は、市井ものなんか読まないだろう」という言葉とだいたいにおいてセットで。
その真偽は横に置くとして、その中で、
>(あ、これはきちんとした物さえ書けば、チャンスはあるぞ)
という長耳の長吉さんのお考えと同じものを俺も感じています。
俺の場合、そのラインに「オール讀物新人賞」を置きました。高くて固い登竜門ですが、どうも自分の気質からして、一つ目標を定めて、目標の傾向と対策を
検討して挑み、駄目なら頭をフルに使って再検討して再チャレンジしていかないと突破出来ない気がするんですね。登竜門の向こうにひらめく旗を狙いに行く行為にしても同じでしょう。
立場は血が江戸(なんて変換だ、ATOK)違えど、ここでお話出来ましたのも
ご縁ということで、こちらこそよろしくお願いします。
∧_∧
ウンコー (・∀・,, )
O┬O )
キコキコ ◎┴し'-◎ ≡
654 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/02 17:23
世界史系の人物小説をお書きになっている人いらっしゃいますか?
>>9さんへ。
目標の高さ、初志貫徹の意志の強さには頭が下がるというより、こちらが恥ずかしく
なる次第です。「オール讀物」の新人賞なんて、とってもまぶしくて僕には……
漫画世代うんぬんですが、これは漫画担当の編集者もこぼしておりました。
漫画を読んで育った世代なので、絵はうまくても、ストーリーがどこかで見たような
物が多いとのこと。絵は抜群にうまいのに、原作者をつけないとモノにならない漫画家
が多いのだそうです。ジャンプが原作大賞みたいなのを作ったのは、そのせいだと
いうことです。
それはさておき、いま鬼平を必死になって(?)読み返しています。驚くべきことに、
ほとんど覚えていません(^_^;)。不思議です。藤沢先生のはたいてい筋書きを覚えて
いるのに、なぜか鬼平はほとんど忘れてしまってます。登場人物が錯綜している
せいかしら、文体のせいかしら、それともこっちの記憶力が衰えた? などと考え
込みながら。
しかし勉強にはなりました。剣戟シーン、地の文とセリフとのつながりや行き来、
完結な説明と、これ以上は蛇足というところは文章の途中でも切ってしまうという
潔さ。やっぱり何やかんや言われても、面白いです。
今回は、江戸名所図絵と古地図を首っ引きにしながら読んでおります。
656 :
名無し物書き@平安後期:03/10/05 18:28
秋風が吹き始め、そろそろ創作に突入しないといかんのですが。
電化製品の買い替えだのヤフオクだのと現実生活がワサワサしていて、
全然創作方面に身が入らんですよ。いかんです。
通勤電車でずーっと歴史物を読み続けているだけまだマシかな、と
自分に言い訳しておる昨今です。
ただの読者として読んだ時と、歴史物の創作を始めてから読みかえした時とでは、
書物の印象もだいぶ違いますね。
ストーリーそのものよりも、文体がやたら気になったります。
こないだ、陰陽師を地上波でやっていましたね。
つくづく怪異とCGの相性はいいな、と思いました。
闇夜にぼんやりとか、輪郭が定かでないといった和風な感じに合うというか……(それだけにぬいぐるみ小型
動物キャラの造形は相変わらずいつまでもアレですが)
2はオリジナルストーリとか。あらすじを読む限り派手なキャスティングですが、このクォリティーなら
ちょっと観たくなりますな。
突然あわただしくなること、ありますねえ。
なんとなく身辺が気ぜわしくて、集中できない時は、
俺もひたすら時代ものを読み続けながら、嵐が過ぎ去るのを待っちます。
>長耳の長吉さん
鼻っ柱が強い、と見せるくらいしか芸がないで、いやその、逆にお恥ずかしい。
ジャンプの原作大賞、ひか碁やアイシールドの面白さを考えると成功してるかなーと思います。
というか、昔の漫画家のバイタリティーというか連載本数の多さは、なにやら超人的のような……なにをしても新しかった、という
こともあるかもしれませんがそれにしても……
忘れた頃に読み返す、と微かな記憶との差異が新鮮だったりしますよね。ごのところ、
「魔界転生」を本棚の奥から引っ張り出してきて、以前に読んだときこのシーンの印象はこうじゃなかったか? とか思い返しながら読んでいる最中なので、わかります。
普段読んでいるものにはあまり出てこない名詞や表現、
「古怪な剣法」だの「朱盆のごとき落日のかなたへ」だのにしびれています。
語彙を増やしてもらう喜びと、名を残した作品ならではの技術に触れたことで気が付かされる様々な発見の嬉しさは、代え難い
ものがあります。
む、なるほど。
鬼平の場合、さらりと流す文体とテンポのよい構成が案外に、
(くせもの……)
かもしれませんな。人物の出入りのローテーションも含めて、何度でも読み返せるシリーズに
なっている秘密かもしれません。
鬼平といえば、梅安、剣客の三作品の名所を江戸にマークングした大判の地図がでていますね。
秋山小兵衛の家から、五鉄に行くとすると船だな、なーんてのを妄想できてちょっと面白いっす。
先日両国をぶらぶらしてきたんですが、五鉄のモデルともいわれる(実は違うらしいですが)
「ぼう寿''志ゃも」は、要予約で1人前8000円のコース料理のみということで前日すでに
断念(^_^;)、日本橋まで移動して、室町砂場のそばでお茶を濁しました。
浅草や本所あたりは、下町だから安いのではというイメージがありますが、観光地
でもありますから、けっこう意外とお高いですよね。お好み焼きとか天麩羅とかは安くて
旨いんですが……
それはともかく、江戸東京博物館を久しぶりに覗いて楽しんでいたんですが、
7階にある図書室、あそこだけは入場無料で、エレベーターでスッと上がれるんですね。
知らなかった。そう大した資料があるわけではなさそうですが、一般書籍や歴史学会
の雑誌など、まだ読んだことのないものがたくさんあって、それはそれなりに楽しめ、
丸1日過ごしてしまいました。
本もそうですが、風景というのも、小さい頃見たのと年を取ってから見たのとでは
印象がぜんぜん違うもんですね。両国や本所、浅草なんてとこは、小さいときは
何にも面白くなかったんですが、歴史に興味を持ち始めてみると、ビルの合間の
小さなお稲荷さんにも、何か興を感じるようになってきました。
少しお金ができたら、あの辺りのウィークリーマンションを借りて、折りたたみ
自転車でぐるぐると回ってみたいものだと考えています。この年末年始なんか
どうかなあと考えている次第であります。
659 :
名無し物書き@平安後期:03/10/06 23:25
陰陽師はNHKのマターリな稲垣晴明も良かったですが、
野村晴明はあの不敵なキャラがとってもいいですよのう。
伝統芸能の方は映画・ドラマ俳優としてはイマイチなことも多いのですけれども、
萬斎は「基礎のしっかりした役者さん」という感じで安心して見ていられます。
前作も面白かったので、今作も期待です。
小説のキャラを考える時に、
「これをドラマ化するならこの人物はこの役者に演じてもらいたい」なんて思いながら、
色付けしていくのは楽しい作業ですね。かなりの妄想ですけど(嗤
街を歩いていると、庭の隅にお稲荷さんがある家もたまに見かけますね。
昔なら目にも入らぬ風景ですけど、最近は立ち止まってしげしげと見てしまいます。
そしてここ数日は金木犀の香りにも足がとまります。どこから香ってくるのだろう、と。
金木犀は平安時代にもあったのだろうかと、ふとググってみたら
三嶋大社には樹齢1200年を超える金木犀があるそうで。
嘘くさいような、小説に利用できるぞと( ̄ー ̄)ニヤリとしてみたり、、、。
陰陽師ブームで晴明社もすっかり観光地の様ですよ。
葛の葉伝説との関連は古典芸能に於ける創作の様ですが。狐のお母さんならば
依り神秘性が増して面白いと思っていたのは、荒唐無稽なお話好きの私だけでし
ょうかw
「恋しくば尋ねきてみよ和泉なる 信太の森のうらみ葛の葉」
最近は、朗読してもらうならこの役者、あのアナウンサーってのを
妄想することもw ここまでいくと末期的な気もします。
木犀、とは秋ですな。
俺が今年見たのは、強い風に小花がぱらぱらと散らばって、蜘蛛の巣に空中で
のっかっていくというものでした。城の主は困るでしょうが、時が止まったみたいで
綺麗でしたな。
>660
竹田出雲の感性でしょうか。白い狐が去るイメージは良いですよねえ。
哀しい子別れという題材故ということもあるのでしょうが、切なくて染みます。
>長耳の長吉さん
しかも二人前からの受付、というお話。
どうせなら天候や人選にも懲りたいですな。
雪の日、最初に鬼平の話をしたら負け、くらいの縛りでのんびり箸を進めたりしたいものですが。
いいっすねえ>ウィークリーマンション。
都内で宿泊とは思いも寄らなかったですが、これは楽しそう。
宮部みゆきの「平成御徒日記」連泊版ですね。
あの界隈、自転車で散策すると山本一力と遭遇しそうで、スリリングですしね。
茶道に表千家と裏千家ってのがあるが、表と裏というところに物凄いドラマがあるような気がして調べてみたら、
茶室の位置が表と裏ってだけだった。せっかく書こうと思ったのに・・・。
>>9 大食漢の僕でも、二人前は無理ですわ……
ウィークリーマンションですが、ひと昔前と違って、設備もグッと良くなっているようで
す。アメリカ並みに、家具や炊事道具をそろえて、その日から住めるようなところも
増えているようです。炊飯器や鍋・釜、エアコン、掃除機、洗濯機といった具合に。
今年の年末年始は本所深川、来年以降は、大坂と京都、奈良でそれぞれマンション
を借り、自炊しつつ史跡巡りをしたいと思ってます。
安いところだと、1週間辺り3万円前後ですし、京都や奈良だと、レンタサイクルも
充実してますから便利。
まだ大阪城も行ったことがないし、四条畷のあたりもいちどは訪れたいし、まとまった
休みはそうやって費やそうと思ってます。
昔から旅は好きでしたが、年をとるたびに、漂白への思いが断ち切れなくなってきま
した。早く、江戸の変体仮名が本無しで自由自在に読めるようになるといいのですが。
せっかく訪れた資料館で、ガラスケースの向こうの文字がまだ半分ぐらいしか判読
できないので、解説の充実してない資料館だと、ちんぷんかんぷんのことがあるもので……
なんだか最近は、
(俺、死に場所を探してるのかな)
なんて気もふとしてきています。鯖街道の入り口にあたる若狭湾なんかで、平屋に
住んでひっそり息を引き取るなんていいなあなんて(^_^;)。
(訂正)辺り→当たり
それはともかく今月は、千葉の佐倉市が主催しているウォーキングを発見したので、
それに参加して参ります。「侍コース」というので、何だか面白そう。武家屋敷や
佐倉藩の侍が通った坂道なんかを、解説付きで歩くコースです(なんかもう半分老人に
なった気分)。
11月の22日(土)には、江戸400年記念事業として、
「江戸登城ウォーク」
があるのはご存知ですか?
僕は今日、お弁当と参加代金をそれぞれ振り込んできました。
ちなみに僕が参加するのは、」阿波徳島藩コース」で、佃公園を出発して、
下屋敷、中屋敷、上屋敷を経由して江戸城に行き、北の丸公園で申し込んだお弁当
を食べ、日比谷公園のイベントに参加する予定です。ふつうは、薩摩鹿児島藩コースとか
長門萩藩コースあたりが人気らしいのですが、将来の作品で蜂須賀藩について
触れてみたいので、ちょっと毛並みの変わったコースです。
まだまだ空いてるみたいなので、興味のある方のために、ホームページのアドレスを
載せておきますね。
http://www.tokyo-np.co.jp/event/edotw/ そういえば一昨日読んだ鬼平の一節に、
「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ」
というのがありましたが、うん、それでいいのかもな、と思う今日この頃であります。
665 :
名無し物書き@平安後期:03/10/08 23:55
# 妄想はふくらむばかりですが、やっぱり滝沢義経は期待できなくて(´・ω・`)ショボーン
ウィークリーマンションを借りるほどの滞在は無理ですが、京都奈良、いいすねぇ。
経費で出来る旅、、。いいなぁー!!!!
あっしは11月に中世史の重鎮・五味先生の講演会に行ってきます。
この方の講演は初参加です。嬉しいです。
>茶室の位置が表と裏
( ・∀・)つ〃Ωヘェーヘェーヘェー
歴史を調べていると、「へぇー」が多くなりますよね。それもまた楽し♪
>660
葛の葉と晴明が出てくる坂田靖子の漫画は面白かったでつ。
平安後期さま。
経費で落とせるほどのお金は稼げておりませぬ……しかし自炊代は別として、1週間
3万円ってのは旅としては安いかなと。詳しくは分かりませんが、たとえサラリーマン
であっても、確定申告で分割申告(?)をすれば、そっちはそっちで経費扱いになる
はずだと思います。その方面疎いんですが……お給料と別の収入があれば、すんなり
経費として通るはずですから、そういう意味では確かにいいですけど、僕の場合、
乏しい生活費から捻出しているわけですから、たとえ経費として落ちたとしても、
あんまり嬉しくない、やっぱり使ったことには変わりがないんですよ……。後から取られる
税金が少なくなるというだけです。
>確定申告で分割申告(?)
へっへっへ。あっしはそっち方面が本業でございますですよ。
あくまで文筆業としての「収入」がないと経費としては認められないので、
会社員兼脳内作家であるあっしなどが「経費で旅!」は出来ませぬー。
だからこそ「経費で落とせる旅」は憧れでありまする。
文筆業はあまり元手がかからなくて良い反面、
いざベストセラー作家になった時には税金対策が大変ですね。
いや、思いきり妄想ですけど(哂
昼休み、空を仰いだら、見事に空が高くて、したらば案の定、日の入りも
早い早い。残業なしの退社だったのにもう真っ暗。本格的な秋の夜長ですねえ。
お、渡りに船、餅は餅屋、確定申告に平安後期さん、と。
江戸ものを書く者が五味氏と聞けば、柳生武芸帳の五味康祐を連想します。
当時の読み手だった人たちが誉めるほどには……とは思いますが、やはり名作といわれるだけに迫力がたまらねえ、という印象があります。
講演会にしろ、ゆかりの地散策にしろ、このところどうも自宅で文字と向きあう事の方が多くなり、えらくご無沙汰な感じがします。
情報を足で再確認するためにも、
>「江戸登城ウォーク」
パンフレットを取り寄せてみたいと思います、長耳の長吉さん、情報感謝です。
しかしこのスタート地点の多さは驚きです。これでどこも盛況だとすれば、相当なムーブメントですな。
小説の登場人物って、現実の人間に比べて、死に遭遇する機会が多いと思うんですよ。
人生で一番ドラマチックな頃を中心に据えていたり、
一生を凝縮する形で小説にしているから、死と触れあうシーンが多いように見えるのだ、ということもあるのですが、
単純にストーリ上の見せ場として、意図的にセッティングされた死と出会うことも
相当数ある、と。
それは主人公の周辺の、親しい人物との別れであったり、
導入としての被害者の変死であったり、
活劇場面での斬られ役のような1行の死であったり……と多彩なわけですが、
生きている人物を書く限り、死はその近くに用意されているように思うわけです。
生々しさの程度は作風ごとにあるのでしょうが、死というモチーフは
書き手にとって身近なものではなかろうか、書かない人よりも死について
発想する機会が多いのでは無かろうか、と。
その流れで、自分自身の死に方、去り行く場面というものを、
俺もあれこれ思案しているのですが、どうも日替わり週替わりで
落ち着きません。ひっそりとした静謐なものにも憧れ、語り草になるような
壮絶なものにも興を寄せ……とどうもかっつりと決まりません。
確かに9さんのおっしゃるとおり、死というものについては、物を書かない人間よりは
考えを巡らすことが多いと思います。ただ僕の場合、単純に年だから……というのも
ありますが(^_^;)。
それからあの江戸城ウォーク、地方から泊まりがけで来る人もいるようですよ。宿泊
案内も載ってましたから。江戸大好き人間は、日本中にいるんでしょうねえ、きっと。
昨日一昨日と、どうも天候が涼しくて気持ち良すぎるせいか、どうも筆が乗らず(現在
はアルバイトでムック本の仕事をしています)、ほぼ何もしなかったと言って良い状態……
いかんいかん、今日もまたボケーッとしてたらもう午後3時を回ってしまいました。13日
締め切りなのに……必死こかなければ……。
早く、一日中資料読んでても食えるような生活になりたいもんです。
670 :
名無し物書き@平安後期:03/10/12 23:21
フローリングの置き畳を新調しました。
い草の新しい香りに浸っております。日本人に生まれて良かった(嗤
滅びの美学を追求するあっしとしても、
物語の結末には「死」が待ち受けているケースが多いわけで、、。
「死」といえば、白い巨塔がTBSで始まりましたね。
かつて原作は里見に感情移入して読みましたが、
ドラマは財前の立場で見そうな気がします。
# 脚本がなぁ、北条時宗やキムタク忠臣蔵でスベった井上女史ってのがチト残念です。
>長吉氏
締め切りには間に合いそうですか。まぁとりあえずお茶でもどうぞ。 ( ^‐^)_且~~
明日が締め切りでござんすが……このまま逃げてしまいたい心境です。
今日は徹夜だなあ。
徹夜しても終わらんかった……(T-T)(T-T)
今日の夜12時がデッドだそうで、あと10時間……
気分転換したいです。どこかでい草の香りの芳香剤とか売ってないですかねえ……
そういえば今週は雑司ヶ谷の御会式でしたね。ちょうどこのバイト仕事が片付く
17日あたりに、ぶらりと夜の鬼子母神界隈を歩いてみようかな。お土産にみみずく
でも買って。ちょうど『江戸名所図絵』を見てたとこなんで、江戸時代に思いを馳せて
ぶらりそぞろ歩くのもいいかなと。
夜ってのは不思議なもので、なんだかふと時間を超越してしまう瞬間があるような
気がします……昔の人も、確かにここで生きてたんだよなあと。
結局さっき終わりました。校正はまた別ですが……
終わったところでどなたかとお話したいと思ってたんですが、みなさんもお忙しい
ようで……
お疲れさまです。徹夜Highですか?
あっしの本業などはとにかくコツコツとやってれば終わる仕事ですけど、
文筆業はそうはいかないところがツライですよね。
新人賞の〆切に追われて睡眠時間を削ったこともありますが、
最後は「ちゃんと寝た方が頭が働くんだよなぁ」って気持ちと
「間に合わん!」との葛藤ですな。
平安後期さま。
締め切りも1日遅れですが何とかクリア。徹夜ハイも終わって、ぐったりと重い疲れ
が……金曜日まで何も仕事しないで休養をとります……。どこか温泉にでも行きたいも
のですが、先立つものがなく(^_^;)。
土曜日からは今度はゴーストライターのお仕事に突入、10月いっぱいは休みなし
でございます。いつ本業の小説(極めて底辺のエンタテインメント系)が書けるのやら……
3週間も前に編集者に提出したプロットの返事もまだなんで……こどもが
スキー教室に行く前、一回でいいからスキーを体験しておきたいなんぞと我が儘を
言うもんですから、12月までずっと何かを書き続けてないとなりません。
ああ、生活苦しい……江戸時代に生まれてりゃよかったなあ。
愚痴はともかく、昨日の夜から「甲子夜話」を読み始めました。お恥ずかしながら
初めて……。いや、ぶつ切りの日記だから読みやすく、これ、「耳袋」とも並ぶぐら
い面白いそうです(まだ10ページ強(^_^;)。
でも一方で、読むべきもの、読みたいものが多すぎて、それだけで人生の締め切り
が来てしまいそうです。
ああ、中国小説の方に進んでりゃ、これほど資料が多くなかったんだろうなあと(司馬
先生のエッセイに書いてありました)また愚痴(/--)/
畳替え(になりますよな?)、良いですな。自室はまさしく自分のための
空間で、居心地の良さを工夫したり工面したりする価値が本当にあると思います。
俺も古い本棚を処分して、真新しく機能的な物にしたいと考え考えしているのですが、
新パソ購入とのせめぎ合いでございます。
長吉先輩、お疲れ様でした。
俺ぁ、休日出勤で「目が回るくらい忙しいじゃねえかっ」とぶつぶつカタカタしながら汗かいていたら、ほんとに目が回ってしまい、
風邪で代休を潰してしまっていました。恐るべき寒暖の差、です。体調管理は重要ですねえ、ほんとに。
とはいえ、ズル休みした小学生気分で、歌舞伎座に行ってきました。
ひさびさのライブ、しかも演目が江戸ものということもあってか、魂が抜けるほどに熱中して観劇してしまいました。
役者の良し悪しはわかりかねますが、舞台上の大道具小道具……手ぬぐいの干され方、屏風の
置かれ方、長屋への出入りの所作……に目を奪われ、セリフまわし、立場から来る言葉の選び方まで、
とにかく濃密な江戸が目の前で展開される一時に、ここ数年なかったほどの喜びを、その、満喫して
きました。
ちょっとしたセリフのやり取りに、資料に合致する部分を発見して喜べ(長屋へ引っ越してきた者が
家主に払う桶代が二朱とか)たりと、得るもののとても大きな体験でした。
江戸時代ものの歌舞伎、はまってしまいそうです。
>人生の締め切りが来て
これは計画を立てれば立てるほど、もどかしいような歯がゆいような気分に
なります。アレをコレしていなければ、ナニは成り立たない、ということが本当かどうかを知るにも
客観的に見た年月時間は身近すぎる気がします。
おそらく同じように悩んだであろう先人方に負けねいように、出来る範囲でこなしていくしかないでしょうかねえ。
「甲子夜話」、その後いかがですか?
677 :
名無し物書き@平安後期:03/10/16 23:50
前のはホームセンターや通販で売ってるようなナンチャッテ畳だったんすよ。
今度はちゃんと畳屋さんに頼んでのオーダーメイドでござんす。
本物は(・∀・)イイ!!ですね、やっぱり。
歌舞伎は、勘九郎を生で一度見てみたいです。←ミーハー
先日も舞台に堀を作って泳いでる映像を見ましたが、
いいですねぇ、That’s エンターテインメント。
伝統を継承しつつ、ドンドコ新しいものも取り入れる精神は見習いたいです。
文筆業はまさしく命を削って書いている、、という感じですよなぁ。
ゴーストライターとは、芸能人・著(実は喋ってるだけ)みたいなやつですかね?
平安時代は和歌の代書がよくあったらしいですけど、
あれも一種のゴーストライターかも、、、(w
吉川英二さんの作品って、三国史・宮元武蔵以外に何があったっけ?
それは香りが違いますでしょう。畳替えかー。
近くに畳屋、あるんですが逆に近所過ぎて頼めない……なんてのは、
近隣の人にも家の中を見られたくないという意識があるからで、こんな羞恥心と
いったものは、書いている
長屋物とは大いに異なるというこの奇妙さ。
観に行った縁で、初代団十郎だとか、歌舞伎の始まりだのといった
ことをあちこちから拾い読みしているのですが、かなり斬新な試みが取り入れられてきた
経緯もあり、また伝統を保守する動きとのせめぎ合いもあり……
残る物が残り続けて、一端消えても蘇るものは蘇る。
やはり長く続いてる事というのは、尋常でない迫力を放ちますなあ。
録音された最も古い日本人の声、が江戸東京博物館で公開されてるようですね。
行きたい、と思いつつも、あそこは大量の人を裁くのが下手だからなあ……
>678
タイトル変えなくても良い板だと思いますが……
「新・平家物語」「私本太平記」「新書太閤記」「大宇宙のサムライ」など
大量の作品がありますが、俺は「剣難女難」が好きですな。
うろうろしていてここにたどり着きました。
なんか、雰囲気いいですね、ここ。
流して読むのが出来ないくらい皆さんシンケンで、
だから全部読みきってないんですけど、カキコしてしまいました。
ちょっとお聞きしたいんですが、時代小説と歴史小説の差異を教えてもらえませんか?
681 :
名無し物書き@平安後期:03/10/19 19:14
昨日NHKでやってた古典芸能の若手たちのTV、面白かったっすー。
染五郎と獅童が創作歌舞伎で「泣いた赤鬼」をやりまして、
妙にかわいい鬼さんたちでした。
駅ビルの本屋へ行ったら、やけに良い香りが漂っておりまして。
何だろう?と思ったら、催事場でおこなわれていた京都の物産展でした。
香舗のショーウインドウに線香などにまじって、
香木の見慣れぬチップがあったので興味津々で使用方法など教えてもらい、
ただいまその白檀の香りをくゆらせております。
お香の世界も追求すると深そうですな。とりあえず蕨餅(゚д゚)ウマー
>680
いらはいませ〜。
時代小説=その時代背景をふまえて登場人物は架空のフィクション。
歴史小説=実在の人物を主に描いたフィクション。
ではないかと自分は思います。
でも定義なんて人それぞれで良いのでわ、とも思ってます。
書籍板あたりへ行くとまた違った見解もあったような気がするですね。
嗚呼、泣いた赤鬼と聞いただけで泣けてきます(弱し、この話)。
これから古典芸能を継承していこうとする若手の人たちって、誘惑が
多いと思うんですよねぇ。過去に比して驚くほど、人生の選択肢が増えてますからのぅ。
近い未来、演者不在で、幕を下ろすなんてことにはならないで欲しいな、とお願いするばかり
です。
風雅ですな>白檀の香り
香木といえば、江戸時代、伊達の綱宗が香木の伽羅で作った下駄(!)を
履いて「歩くたび十二両ずつ下駄が減り」なんて川柳が残っています。
感覚的に、1両を30万と考える説をとっている自分からすると目が回り(またか)かねません。
今日、ずっと貸し出し中の資料本について司書の方にたずねたら、どうも盗難されたらしい
とのこと。せめてコピーして(いやこれもいかんのですが)返してくれよ、と嘆けます。
>680
プロットを立てる段階で、登場人物の行動する理由が、
史科に頼って判断した結果か、
テーマを優先して書き手の意図的に行動してもらったかの違いかな? と考えてますが、
明確に線引きしがたい先例の多さを考えると、
ジャンルの分類は書き手以外の人物が決めることになるんじゃないかと思います。
借景小説という言葉が俺は好きです。或る時代を背景にして、その時代特有の制限を
押さえつつ、書き手の自由にストーリを展開できる余裕を感じるというか……
683 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/20 01:38
●●●マスコミの「盗聴、盗撮」は許されるのか?その8●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1011/10115/1011522150.html 266 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 02/02/13 14:19 ID:SyIqjfH5
TBSドラマ「プリティ・ウーマン」も、盗聴ネタ。
ドラマ盗聴は、もう言うまでもないか。
盗聴・盗撮ネタを使う雑誌
ジャンプ・サンデー・マガジン(週刊・月刊・ヤング)
チャンピオン モーニング スピリッツ アフタヌーン
ビッグコミック ビッグコミックスペリオール
まんが〇〇〇とつく、4コマ雑誌
他にも読んでいるもので、盗聴だと思ったものがあったら書き足してください。
著者によっては、盗聴ネタを使っていない人もあります。
使わない著者も、盗聴の危機にさらされていることと思う。どうかご了承下さい。
301 名前: 投稿日: 02/02/15 19:11 ID:lKXGAVTC
>>292 >モニターで見ている人がいて、その様子から偽ファンに、話してほしい台詞を
>伝えるようです。
こういうギャグを思いつく人って、普段から盗聴/盗撮をやっていると疑われても仕方がないよね。
>例えば漫画家でも、裏で「こういうネタを描いて」と頼まれたのかも
>しれないし、テレビのリポーターでも「こういう台詞を言って」と
>陰で命じる人がいるのかもしれないですね。
今はほとんど聞いていないが、J−盗聴WAVEの番組制作会社と契約して仕事を
している放送作家の中に、盗聴を利用しているバカ野郎がいるよ。放送では放送作
家がセリフを考えるのが普通だが、貧困な才能ゆえに盗聴にすがってしまうんだろ
うね。ただ、表でしゃべっているタレントがその事実を知っているのかどうかは、
わからない。J−盗聴WAVEは局全体が確信犯だから、いずれ天罰が下る。
684 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/20 02:12
質問してもいいでしょうか?
時代は江戸時代として、欠員などが出て代役・代理・穴埋め的に
仕事をするひとのことをどう表現したらいいでしょうか。
そういう言葉、または資料などがあったら教えてください。
よろしくお願いします。
>684
助っ人、助太刀、間に合わせ、「すけにきやした」「代わりにへえってもらったよ」「馬鹿ですがなんかの足しにはなるでしょう」……
ぴったりくる名称があるのかどうかよくわからないときは、こんな
感じで俺は誤魔化します(「容疑者」に当たる呼び方とか、悩みますな)。
立場や役職によっても変わってくるところですし。
「江戸語辞典」や「江戸語の辞典」に、
該当するものがありそう(スラングなんかいかにもありそうですね>穴埋め的な代理)ですので、
大きめの図書館等ならば確認できるのではないでしょうか。
とはいえ、史実の質問については、日本史板でお尋ねになるほうが確実かな、と思います。
いやはや、9さま、平安後期さま、お返事遅くなりました。
「ようやく終わった」というのは大嘘で、ルンルン気分で編プロに校正に言ったところ、
「トラブル発生です。10ページほどやり直ししなければいけなくなってしまったので、
助けて下さい……」
と編プロに社長どのに泣きつかれ、以後3泊4日事務所に泊まり込んで原稿を書いて
参りました。帰ってきたのは日曜日。その間毎日数時間睡眠で、座布団にくるまって(-_-)゜zzz…
という悲惨な状態。拉致事件もかくあらんという状況でした。
ようやく今日になって体調回復。久しぶりに散歩なんぞをして、息を整えた感じです。
いやしかし年なもんで、そうした徹夜仕事は響きます。しかもコンビニのおにぎりを
頬張るぐらいで、野菜もくそもないもんですから、体に悪いことこの上なし……金が
ないというのは辛いことでございます。
歌舞伎、おいらも大好きでやんす。 今年は4月、6月、7月と見てたんですが、
先立つものもあるし、仕事とのかねあいもあるので、なかなか毎月というワケには
行きません。
今年印象に残っているのは、6月大歌舞伎の「御存 鈴ヶ森」の白井権八が、真っ白い
化粧で能面のように表情のない顔つきで、襲いかかる雲助たちの顔や手、脚を、
次々と断ち切っていくニヒルな舞台。そして続く「曽我綾侠御所染」の時鳥殺しの凄惨な
場面。もうひとつは5月の「幡随長兵衛」でしたかねえ……どうも単純明快で、
リズム感のある奴が大好きなので、偏りがあるかもです。
平成中村座を見たくて申し込んでいたのですが、今年も抽選にはずれてしまいました……
残念。
うーん、今月も昼の部に「盟三五大切」、夜の部には玉三郎に七変化があるので
財布と相談していますが、「おーい」と声をかけても、財布の方からまだ色よい返事がない
ので困っています。今週で終わりなんだよなあ……
>9さん どうもありがとうございました。助かりました。
688 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/21 18:56
689 :
名無し物書き@平安後期:03/10/21 23:04
伽羅の下駄。想像しただけで贅沢でんな。
伽羅は江戸時代ならきっとかなりの貴重品ですよねぇ。
今だって白檀のチップが800円なのに、伽羅は2000円もしましたどすえ。
公共の資料の盗難や書き込みは、ホント勘弁していただきたいですね。
転職がうまくいって収入が安定したので、
そろそろ神田で万単位の史料をあさってきたいです。
長吉氏は寿命の縮まりそうなお仕事振りでんなぁ。
そういう時はせめて味噌汁の一杯でもあるといいですねぇ。
食欲の秋でござんす。体調を立て直すためにもご養生くだんせ。
# 山ノ神からいいお返事があるといいですね。
平安後期さま、ありがとうございます。今日は午前中にひさびさ8キロ歩いてきたん
ですが、これでしばらく規則正しい健康的な生活を送れるかと思ったら、早くも破綻して
しまいました。
生活費の足しにとやっている校正のアルバイトが、いきなり緊急メールとともに
入ってきまして、金曜日までびっしり……しかも前作の売れ行きが思いのほか良かった
そうで、まったく別のプロットを提出していたのに、急に続編のプロットを明日までに
作って提出してくださいとの連絡が重ねて入り……けっきょく朝の4時半です。
もちろん両方とも収入に直結するし、正直嬉しいことなんですが、確実に寿命は
縮まってます……安定した仕事をしつつ執筆するのがいいのか、今のようにハードで
自分ではスケジュールを立てられない状態だけど、空くときはごっそり書けるという状況
がいいのか、いろいろ迷うところです。とはいっても、もう簡単に再就職できない年齢なんで
すけどね。まあ、エイヤって会社を辞めてしまった自分が選んだ道なんですけど……
このところ、新聞や雑誌などで目にした本を、ネットで注文、コンビニで受け取る……
というパターンが多いです。
利便さに加えて、ピカピカでぱりぱりの新刊が届くのが妙に心が浮き立ちます。
仕事帰りのコンビニで
江戸本や小説をまとめて受け取り、部屋で杯をあおりながら、新品の香りを肴に、
ちょこちょこ読むのが、楽しみだな、と。
ただ、決定的に新しい本との出会いは少なくなりますた。世間が狭くなりますな。やばし。
いいっすねえ、神田。
オンで散財しているから、いざ書店におもむいた時に欲しい本が買えない、なんてのは
いけません。
まして今月は、オークションでがっつり大物を落札してしまったので(値段がアレでかみさんには
秘密というw)師走までは電車賃の範囲でおとなしく過ごす予定です。
>長吉さん
そうした刀さばきを、舞台上で見て、記憶しておくと剣劇シーンにもおのずと迫力が
出てくるのではないでしょうか。
書いている最中は脳裏で歌舞伎の場面が浮かべながら、というのが今の俺の憧れです。
鬼が笑いますが、来年は毎月通えればなあ、と思っています。
>前作の売れ行き
おめでとうございます! 続刊や新刊を心待ちにしている読み手が日本の中に確実にいるというのは
励みになるのでしょうねえ。
執筆と仕事のバランス、難しいと思います。身体に選んで貰う、というか負担が少なく執筆を長く続けられる
状況が一番でしょうかのぅ。
9さま。
ありがとうございます。
……とは言っても、僕の場合はもう、開き直りのエンターテインメントですからある程度
は売れる素地があるみたいなんです。以前お話したとおり、「剣戟」+「人情」+「濡れ場」
という3大要素を盛り込みつつ、作者によってはミステリーや架空の歴史シナリオを入れたり……
そういうのが大好きな読者ってかなり数が多いみたいなんですよね。
つまり、仕事帰りに、缶ビールとつまみ、それにエンタメ時代小説の文庫を買って、
長距離電車に乗り込むサラリーマンがかなり多いということなんです。これはミステリー
やボルノ小説文庫などでも同じ事情のようです。
つまり完全な「読み捨て」なんです。
そこを割り切って書けるかどうか。そして僕は書いちゃったわけです(^◇^;)。
でもそこから先はまた分かれまして、その路線に徹底して売れ行きを伸ばすことに
重点を置く作家、売れ行きはある程度でも(もしくは出版点数を抑えて)、将来のステッ
プアップをはかろうとする作家という違いが出てくるみたいです。
もちろん僕としては後者を狙っているつもりですが、収入とのかねあいもあって、
なかなか難しいです。
しかしエンターテインメントを書くのもなかなか面白いもので、自分には合ってるのか
なあと。エンターテインメントの筆頭と言えばたとえば池波先生が挙げられますが、
けっこう読者サービスしてますもんね,濡れ場その他で。その系列の3流、4流なんだろう
なと思ってます。現在の自分の位置は。
ですから微妙なところもあります。売れて嬉しいのと売れすぎても?という部分と……
でもまあ、書くことがほんとに楽しくて仕方ないです。もう小説書いてると、ほかのライター
仕事がイヤでイヤで仕方ありませんし……。天職だなあと実感してます。
ま、天職のまま、家族全員が地獄行きということもありうるわけですが(;゜゜)/
今回は長々とアク禁くらってますー。
解除されるまでROMってますです。・゚・(ノД`)・゚・。
694 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/25 15:19
695 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/25 17:35
歴史文学賞2次通過しました。
でも、候補はもう決まってるんだろうなあ……。
そう思うとあまりうれしくないや……。
ありがとう、心優しい方。
アク禁はもどかしいですね。憎いですなあ。
つか人ごとではないわけで、いつ自分のところも……と恐々としてしまいます。
とはいえ、なぁに、また近々にお会いできる事でしょう。日本シリーズの
覇者が決まるのが先か解除が先かってことだと思うですよ(明日かもしれませんしね!
>長吉さん
作家としての需要があった、というのは現代の中で花開く天分があったということだと、心の底から思います。
望まれて書く、というのは多くの志望者が夢見て、そして果たせないことではないでしょうか。
そこにはおのずと、ジャンル毎のノウハウがあり、厳しいそれらをクリアーしながら仕上げていく事は、
とても職人的で粋なスタイルだなあ、と憧れにも似た気持ちを持ちます。
正直、失礼を承知で、ほんとにあけすけに、自分のことを告白すれば、
頻繁に読む分野の時代小説ではないです。タイトルに惹かれて、本屋で立ち読みをして、
書棚に戻してしまうことは多いです。
ですが、図書館には置かれない(だろう)名作と出会い、すぐにレジに持って行き、その後、年に何度か読み返すことも
あります。強いのに哀しい主人公や(殺されてしまう)ヒロインに強く同情することもあります。
縄田一男、ちゃんとこっちにもチェックいれとんのかい的なw
しかし、天職と生活費。これはもう、単純なようで複雑な天秤秤ですよねえ。
あの藤沢周平でさえも、執筆一本で行きたいと担当氏に告げたときに引き留められたというエピソードは、強く
胸に残っています。
>695
二次突破は、出版社の人間の心に種を植え付けることに成功した段階だ、と
現役の作家に聞いたことがあります。
水も肥料もくれないから、自分で芽吹かなきゃ埋もれたまんまだから力蓄えて発芽しれ、とも。
つか、まだわからんじゃないですか!
推敲中さま、おめでとうございます。すごいですね!
2次通過というのはふつう、すでに水準以上という評価だと思います。
その後賞を取れるか取れないかとはまったく別の問題で、ある出版社の編集者が、
「既成の作家だったら文句なく出版できるレベルでも、新人となると、派手さや話題性
なんてことも考慮に入れなくてはいけないので……」
と言って、持ち込んだ原稿を没るされたことがあるんですが、いま考えれば
なるほどなと思います。多分そこまでのレベルなら、新人賞は取れなくても、持込みでの
デビューは可能なのではないでしょうか。ただし、それをしたいかどうかはまた推敲中
さんの問題ですけれども。持込みの場合は、編集者から濡れ場その他の注文が
入ってくるのは避けようがないわけですから、これは生き方の問題と重なるかと思います……
しかし少なくとも大きな一歩なのですから心からのコングラチュレーションを叫んでも
いいのではないでしょうか?
本当におめでとうございます。
9さんへ。
いやもう、文章の裏に高尚な思想や目的なんかが潜んでいそうで消え入りたい気分
ですが……
しかしまあ、収入を稼ぎつつ作品を仕上げるというスタイルにおいて、その収入自体を
書くことによって稼ぎだそうと決心したわけですから、もう僕の場合は確信犯です。ただし
読んでくれた人をどこかで泣かせてやろうとか、スカッとさせてやろうとか、そうしたことに
よってお代をいただくという精神は忘れないでやっていこうと思います。それこそ、例えば
歌舞伎の台本を書いていた徒弟制度の文筆グループみたいなもんですよね。
近松門左衛門のような大ボスがいて、その下の下で働いている部分書きの丁稚作家
みたいなイメージです。いつかはボスの近松先生みたいになりたいな、みたいな。僕には
いきなり賞獲り一発でデビューというのは無理なもんで……別に熱烈な池波ファンでは
ないのですが、例えば長谷川伸先生の弟子だった池波先生みたいなことかなあと
自分を慰めております。
9さんの志向は、例えばどういった作家の作品に向いておられるんですか? その中で、
9さん感動した作品など教えていただければ幸甚です。ぜひ読んでみようと思います。
さて、昨日土曜日、佐倉市が主催していたウォーキングに参加し、武家屋敷や、佐倉犯
の遺跡、堀田家が崇拝していた神社仏閣などを見て回りました。あいにくお天気の方が
いまひとつで肌寒かったのですが、「坂の町・佐倉」の魅力を堪能できました。
いや、昔の侍がここを通っていたのかというような坂が多くて楽しかったです。念願の
堀田正俊の墓にも詣でることができましたし……。
9さんは、来月の江戸ウォーク、どの藩のに参加されるかお決めになりましたか?
699 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/27 09:07
>9さん、長耳の長吉さん
レス有り難うございます。
予選は通っても、なかなか受賞には到らないものですから、
自分の中にすこし焦りがあるようです。
このまま終わっちゃうんじゃないか、などと考えて少し自暴自棄
気味です。
持ち込みは地方に住んでいるので難しいなと思ってます。
ふー、結果が出始めるといつも心配ばかりです。
初めて予選を通った時はあんなに嬉しかったのになあ、
すうずうしくなってるんでしょうね(笑)
追伸 推敲中さんと私は別人物です
>>699 賞を取っても、それ一作きりって人が圧倒的に多いわけですし、実は大賞の下にいて、
惜しくも賞を逃したというレベルの人たちの中に、長年書き続けられる本当の意味での
実力者がいるんじゃないでしょうかねえ……
新人賞をとるだけの派手さがないという理由だけで、チャンスを逃している人って
けっこう多いんじゃないかと思います。
何度か予選を通過していらっしゃる推敲中?さんは、まさにそうしたランクの人で、
出版社というのはそうした才能をもっと地道に発見するようにつとめるべきじゃないんで
しょうかねえ……なんか、文学賞を設けることが、編集者がさぼる理由になって
いるんじゃないかと思うこともあります。この世の中からあらゆる賞が消えたら、編集者は
新人を捜すために、あらゆる応募原稿を読まなければならなくなるはずです。
賞をとった人間に群がって、原稿を依頼するだけってのは、そりゃラクですよね……
車や保険の営業マンのように、一軒一軒飛び込みの精神を持っていて欲しいものです。
持込みというのは、失礼しました。僕の場合はあくまでエンターテインメントなので、
ちゃんとしたものじゃないんです……ちょっと無神経だったかも知れません。どうも、
自分の尺度で世の中全体を見てしまういけないクセがありまして……
無神経と言えば、この前の書き込み「佐倉犯の遺跡」ってどんな泥棒の遺跡じゃい!
701 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/28 09:47
小説現代の新人賞って、ノベルス一冊でも出版していると、応募資格がなくなるん
でしょうか。
702 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/28 11:28
>>701 確か、別ペンネームならいいんじゃなかったですか?
売れない作家さんが、仕切直しということで、別ペンネームで
応募する話しは良く聞きますが。
有名なところでは胡桃沢耕治さんとか。
私も応募します。一緒に頑張りましょうね。
あっ、現役のプロに言うべきことじゃなかったか。
すんません。
704 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/29 10:01
>>701 701です。
どうもお答え有難うございます。
ご一緒に、がんばりましょう。
あたしじゃ、とてもまだプロとは言えんです。
>>701 僕もノベルスは複数出してますが、ご安心下さい。
ノベルス作家はまともな出版社や文学賞からはまったく相手にされてません!(きっぱり(^◇^;)。
どんな賞に応募してもだいじょうぶです。うえ〜ん。
(ただし702さんの言うとおり別ネームの方がいいと思います)
>長吉さん
いや、ほんとに、背伸びしてかつ、気ままにくたくたとセンテンスを長く書かせてもらっている
だけです。読みにくくてすみません。余所ではこうはいかないので、すっかりスレに甘えてしまって……
歌舞伎の例えにのれば、俺は、芝居道楽が高じて自分でもなにがしかを書いている客、というとこですね。
夜更けまで行燈灯りで背中丸めて、「ここでこう見栄をきらせる」とかにやにやしながら筆をなめなめ。
落語や井上ひさしの小説の登場人物みたいで、ちょっと気に入りました。
デビューした池波正太郎がスランプで悩んでいると、長谷川伸が「自分も書けない時は苦しい」という意味の
一句を送った、という話をエッセイで読みました。いいですよね、そういう師弟関係。
俺の書いているものは、主に江戸時代の市井もの、世話物です。
志向として煎じ詰めれば悲劇や美談を書こうとしている、ということになるかと思いますが、とくに美談という言葉につきまとう、
胡散臭さや説教臭さを、構成やユーモアや表現で駆逐して、わざとらしくないものに仕上げてみたいという気持ちが強いです。
ストーリというのが、主人公がなにかしらのトラブルと対峙し、解決しようとする物、と考えたとき、
そのトラブルを、現代の人間が興味を持つもので、できれば「自分ならばどうするだろうか」と共感しつつ
読後にシミュレーションするようなものを提出していきたいな、とか、まあ、そういうことを念頭に置いています。
俺の中では、こうした傾向の小説のトップに、藤沢周平が(よく比較される山本周五郎ではなく)ありまして、
長吉さんが池波正太郎をあげるのと同じようなポジションにいる作家です。目標としている作家や作家志望が
多いという点でも同じでしょう。
同じ雰囲気のままでは当然のようにダメで、良くて亜流、悪くすれば模倣ということになってしまうわけで、
そこが思案しどころ、頭の悩ませどころ、自分の力量の磨き所だと考えています。
ジャンルとしては、捕り物であったり、剣客ものであったり、怪談であったりしますし、
さっぱりとしたラスト(だと思う)もあれば、
大らかなラスト(だと思う)ものもあれば、行き詰まったままで終わる(っていると思う)ものもあり……なのですが、
市井の人々の目の届く範囲の事柄からは出ないようにしていますし、また、その範囲で起きるこもごもに強く興味を
抱くのです。
ですから、読み手(や登場人物)と同じように家や職場や社会の中で、楽しいことだけでなく、嫌なことを感じることは
さほど苦しくもなく、そうした苦い体験をフィードバック出来るのであるから、これからも市井ものへの興味を維持し続けられるだろう、
という、まあ、目論みや目算というものも、そのぅ、ありはします。……いいや、やっぱ苦しい時は苦しいですわ(w
創作に役に立つからと苦しみが半分になる、なんてことはないですな。
ただ、自分自身、そうした日常生活の憂さを晴らすために、小説を読むのですから、
小説の力や、小説を書くという行為そのものへの憧れは、ループして書くことへの情熱になり、生き方の中に組み込まれていっているのかな、と。そんな風に思います。
感動した作品、といえば、やはり藤沢周平作品になりまして、「暗殺の年輪」「暁の光」「隠し剣孤影抄」「日暮れ竹河岸」といった作品がぽんぽんとまず浮かびます。
もちろん他の書き手、SFやファンタジーも含めた多くの分野にも
あれ! これ! といった作品があるのですが、なにはなくとも上記のタイトルは外せねぇっすね。
江戸ウォークは、じつはまだ決めかねています。仕事がずれこみかねない、という、芝居見物の予定を潰された芝居道楽が腹を立てる話の、種になりかねないイヤな雲行きなのです。
>699
相手のあることですから、難しいところですよね。
でも欲が出てくるってのは、創作意欲に直結したやる気だと、俺は思います。
709 :
名無し物書き@平安後期:03/10/29 23:48
やはり根が判官びいきなもので、
アク禁解除後は野球板でパリーグファンと喜びを分かち合っておりました。
さて、いい加減に歴史年表作成を再開しなくちゃ。
↑まだ終わってなかったのかよヽ(`Д´)ノ
収入と創作意欲を天秤にかけると、
「まぁ定年退職が近づいた頃にデビューできれば御の字」なんて思ったりもします。
もちろんこのまま会社員で終わる可能性の方が大きいわけで。
しかも、巷にある源平ものが不満で「自分が書いちゃる」がもともとの動機なだけに、
双調平家に大いに感服しながら読み進んでいる現在、
「これを超えるものが自分に書けるだろうか」と思い始めてもいます。
まー、この連休は講演会と流鏑馬なので、
そこでまた創作意欲をもらってくるつもりでおりますが。
頑張ってる方たちの書き込みがいっぱいあるのに刺激を受けて、
あっしも頑張るす。
歌舞伎の例を挙げているのに近松というのは間違いではないにせよお粗末でした(洒落(^_^;)
なるほど藤沢先生ですね。僕も大好きです。とはいってもあまり数多くは読んでおらず、
残日録と隠し剣孤影抄のような短編集をちょこちょこです(雲奔るだけは がっかりだったなあ……)。
良くて亜流、悪くすれば模倣になってしまうという点はまことに同感です。しかし最近では、
ある程度似ても仕方がないし、第一、すべてを徹底的に模倣しようと思っても、まずはその
力量がない上、必ずや自分の個性が出てくるのだからと、池波先生や藤沢先生といった作品
世界にまずは潜り込んで、そこから自分の意識を拡げていくという方法ならかまわないのでは
ないかと開き直ってます。
しかしその作品を越えることはもちろん、その作品の中にとどまることさえできず、結局は潜り
込んだつもりがいつの間にかはじき出されていることに気がつくわけで、しかしでははじき出された
ときに、その作品がはたしてどこまでも下落してしまうのか、それともどこかで踏みとどまれるのかで、
その作品の良し悪し(それ以前に合否)が決まってくるかなと感じています。
つまり、最初はその作品を模倣して、これを内部から突き破るなどということは到底当分
不可能だとしても、細胞分裂のような形でそっと分離して、それでも薄いシャボン玉のような
細胞膜が壊れなければそれはそれで成功と言えるのではないかと思ってます。
なんか段落の切れ目がヘンですね……読みにくくて申し訳ないです。
さて、世話物、市井ものってところが9さんとちょっと違う点かも知れません。
実はそうした分野に興味 がわいてきたのは、つい数年前からで、それまでは勇ましい
軍記物みたいな方が好きでした。
ほんとに最近です。浄瑠璃なんかで世話物を見たりするようになったのは・・・・・・
年のせいなんでしょうねえ。でも、それによって各世界が広がったような気がしています。
僕が今意識しているのは、武士の集団というものすごく硬くて強力な組織に所属、もしくは
かつて所属していて、それが市井の人間とかかわりあっていく、その中に謎解きがあったり
剣戟シーンがあったり、人情があったりというストーリーの組み立て方です。
視点が大きくなりすぎないように、逆に小さくなりすぎないように気を遣っています。まあ、
これはエンターテインメントとして都合がいいからなんですが……
>読み手(や登場人物)と同じように家や職場や社会の中で、楽しいことだけでなく、
嫌なことを感じることは さほど苦しくもなく、そうした苦い体験をフィードバック出来る
いや、これこそわが意を得たり、よくぞ言い当ててくださいました。
自分では意識せずに、最近なんだか自分の不幸を客観的に見て、喜んでいる自分が
いるような気がしていたんです。
これは何だろう、子供のような自分でも、年をとって自分自身を客観的に見られるように
なったのかなと考えてましたが、なるほど作家の目という視点があったのかも知れません。
隔靴掻痒、みごとに心中のもやもやを言い当てて下さってありがとうございます。
でも、それでも苦しいときは苦しいのも確かですけど(^_^;)。
明日から二作目に入ります。またいろいろとお話などお聞かせ下さいませ。エンターテイ
ンメントですから、どうもここでお話するのに忸怩たる部分もあるのですが、ほんとうに良い
刺激になっております。いつもありがとうございます。
>709 平安後期さま。
3日の流鏑馬といえば、明治神宮ですか。浅草のしか行ったことがないんですが、相当混みますよね? 早めに行って陣取らないとやっぱり見えませんでしょうか?
自分の不幸を喜ぶってのは、ありますあります。
以前、勤務先が倒産した時にも「つぶさに観察してネタにしちゃる」って思いましたですです。
今はムカつくやつと出くわすと、「悪役キャラにしよう」と行動様式を観察しちゃいますね。
今回の流鏑馬は、そうです、明治神宮です。
昨年も行ったんですけど、古武術の型の披露とかもあって、そこそこの人出でした。
まあ昼ごろから流鏑馬会場に陣取っていれば、一番前で見られるかなぁ。
そのあと弓の大会も見てくるつもりでいます。
古武術の披露は剣戟の参考にもなると思うですよ。
天気はイマイチっぽいですが、よろしかったらすれ違いオフ会でもしませう>皆の衆
#連勝すると「鷹は空気読め」と突っ込まれてた世間の勇退ムードの中での、
第七戦驚きの冷静ピッチング。あまりにも格好良すぎです。
まとめ資料作りの弱点として、知識の再確認であるがゆえに逃れられない、
新鮮味の薄さというのがある気がします。
記憶するには反芻が大事、判ったつもりでいた事も並べ直してみると新しい発見が
あるものだ……ってのは承知ではあるものの、どうも新しい知識を仕入れる作業と
並行すると、ついついまとめは後回しにしてしまう傾向があります。
このところは、一太郎のオートブック機能を使って、がちゃがちゃ入力した文章を、
企画書風にレイアウトしてもらい、、見た目だけでも新鮮さを増す事で、誤魔化し誤魔化し
やってますな。見た目が綺麗だと、他人が書いた資料みたいで、素で見られるつーのもありますな。
>「これを超えるものが
わかります。これを読んだ以上、この時代のどこからアプローチすれば良いのか、と途方に暮れるような感じ(でしょうか)。
俺は、後年、「この手があったか!」と歯噛みをしながら、誰かしらの小説を
読む時の悔しさを想像すると、意欲に燃料が投下されます。考えればどこかに
突破口はあるだろうと、いう思いこみで飛行しているようなわけですが。
明治神宮行きます。手帳に一年前から予定が入ってます。おおいに
すれ違いましょう。
>長吉さん
>細胞分裂のような形でそっと分離
!
こちらこそ素晴らしいイメージを有り難うございます。
学びつつも、模倣への警戒感が強すぎた自分がいた気がします。
作品世界に入り込んで、薄くとも確かな細胞を得て分離。うーむー……
いろんな人のいろんな生活パターン、様々な人の様々な人生の浮き沈みを目の当たりに
してくると、浄瑠璃などを見たときの理解度や共感度が変わってくるってことですかねえ。
年齢というより、経験を重ねたからかなあ、とか思います。
ううむう……明治神宮行きたいです。が、昨日
「3年ぶりにブルーインパルス登場だべや。入間基地、行こうぜや」
という悪友からの電話も入り……保留にはしてあるんですが。
いまだに迷っている優柔不断さ。
716 :
名無し物書き@平安後期:03/11/01 22:25
# 鷹の和田は祝勝会でアフロのヅラをかぶってましたが、髷の方が似合うと思ふ、、、。
一太郎は久しく立ち上げてないんですよねぇ。
13太郎の機能も全然使いこなせてないす。ほう、そんな便利な機能があるんすね。
今日の講演会は中世の絵巻についてでした。
「『借金棒引きなんて行き当たりばったりな徳政令を出したために鎌倉幕府は崩壊した』と
学校では習ったのに、銀行に債務放棄なんかさせる今の政治というのはどうなんでしょうね」と、
700年前と現代の状況が似ているということから語ってくれました。なるほど。
この五味先生という方は、東大の大学院教授をしてらっしゃる中世史の第一人者なんですね。
大河の時宗を見ていてかなりひどいシーンが多々あったので、
後日NHKの方とお会いした時にそのへんの苦言を呈したら、
「先生、ドラマですから」と言われてガックリしたそうでおまw
で、先日は再来年の『義経』の時代考証を依頼されたそうなのですが、
そんなこんなで丁重にお断りになられたそうでございます。
うーん、五味先生の考証なら真っ当なものが見られそうなのに。残念。
「歴史小説家ならこういうふうに書くかもしれない」とか、
多少脱線した話もありつつ、楽しい2時間でした。
周囲は爺さんばかりで、平均年齢はやたら高かったですが。
明治神宮は毎年やってますから。>長吉氏
9氏のように、来年の手帳に予約しておくのもいいかもです。
当日は雨が降りませんように。
いや、お天気回復しましたね。最悪の3連休になりそうだったのに、ぽかぽかと暖かい
です。ちょっくらパソコンの手を休めて、近くの川に洗濯にじゃなくて、お散歩に行って
きます。2時間ぐらいぶらぶらと歩きながら、また想を練ろうかなと。途中道の駅で
コーヒーでも飲んで……って書くと、(コイツ、相当田舎に住んでるな)と思われそうですが、
正解です(^_^;)。
明日は入間基地のブルーインパルスやめました。ここからだと3時間かかるので、
オープニングのパレードを見るには、6時前の電車に乗らないとならないんですよね……
5時起きは辛いや……
ということで、天気も良さそうだし、明治神宮に決定!
すれ違いオフに参加しますので、皆さん気軽に声をかけてくださいね(ってどうやって)。
ではでは。
流鏑馬は13時からですが、他の古武術は9時とか10時からやってますので、
それなりの時間においでくだしゃんせ。
あっしは今日はこれから夜遊びなので、明日の早起きがちょいとツライす(^^ゞ
小さく雨がふっていましたが、逆に風情があったかな? とも思いましたな。
うっすらと静かで。
流鏑馬は茣蓙に坐ることができたし、的は近かったし、
演武では、二天一流と同時に、新陰流の足運びをすぐ目の前で見られたし、荒木
鎖分銅は迫力があったし、火縄銃が火蓋を切って放つ轟音も堪能できたし、
天気のおかげでアイスは50円割引だったしと、
実入りの多い休日となりました。
流鏑馬の的に、陶器(?)があるとは知りませんでした。四散すると
こちらも胸が空きますな。
帰ってくる時の馬が、ちらちらと観客に視線を送ってくるところに、それぞれの
表情があってユーモラスでした。
来年は、もうちょっと落ち着いて射手の表情や動作の流れを見られるかな、と。
720 :
名無し物書き@平安後期:03/11/03 23:07
他の武術はどこでやってたんでしょうか?
雨のせいで会場が変わったとか?
いえね、昨年は流鏑馬馬場と道を挟んだところで行われてもので。
夕べの夜遊びがたたりまして、今日は練習を見るだけで帰ろうかとも思ったんですが、
結局流鏑馬だけは最後まで見ちゃいました。
9氏が目を留めたのは土器的(どきまと)と言います。なかなか華やかですよね。
アナウンスも足りなかったようですが、ストロボを焚く観客が多くて心配しました。
馬はストロボ光や大きな音に弱いんだそうです。
だから戦国時代になって鉄砲が使用されると、
馬がパニくって騎馬戦が成立しなくなるわけなんですな。
どこかに皆さんがいらっしゃるかと思うと、ちょっとドキドキワクワクものでした。
楽しいオフでございましたw
みなさんお疲れさまでした。
インターネットで見た天気予報、はずれてしまって申し訳ない。ときどき大きくはずれる
ことがあるんですよねえ……。あまりにも地域の情報を細かく、しかも迅速に伝えようと
しているからかしらん、夜中に見たのと朝方見たのとでも、大きく違うことがなんどか
ありました。
それはともかく、やっぱりいいですね。9さんほどいい席では見られませんでしたが、
馬が疾走する地響きみたいなものが感覚として伝わってきました。
古武道もよかったです。実は来年か再来年がわかりませんが、お金と相談の上、
古武道、とくに居合を習いに行こうかと本気で考えています。道場がちと遠いのが難点
なのですが……。
本来は、野外で行われるのですか、なるほそ。
やっていたのは武道場でした。
テニスコートくらいのスペースで二流派同時に
演武を披露というのは、どうにも狭すぎるなあとは思っていたんですが、
こりゃ来年に期待ですねえ。
ストロボはあかんすな。というかアナウンス、本部から離れた3的目
あたりだとさっぱり聞こえないっちゅーのがまずもったいないっす。
遠くで「〜〜号」と紹介されているらしい、てのがわかるというのは寂しいですし。
音といえば、馬が引き上げていく途中で、火縄銃が一発高らかに放たれ
まして、撃った方も観客も「やべっ」てな空気が流れていました。
暴れ馬のライブ体験はちと遠慮したいところです。
黒土を蹴散らして疾駆する姿を見た後だけに(w
>居合
鞘から抜刀する、というプロセスが魅力ですよねえ。仮想の相手を
思いうかべる、というのは小説を書く人には得意技ですから上達が
早かったり?
723 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/05 16:52
江戸期の随筆などから、ストーリーの骨子を借りた短編などは、新人賞に応募したら
不利なのでしょうか。
9さま。
居合はなんとなく面白そうでしょう? でも、習い始めると、道ですれ違う人すべてを
仮想敵にしてしまいそうで、自分がこわいです。
「ガンつけただろ」
とかからまれちゃったりして……。
そういえば、今日読み始めた「剣豪 その流派と名刀」という光文社新書の本、著者の
牧秀彦さんという方はM文庫なんかで書かれている現役作家だったんだということに
ようやく気がつきました。
著者略歴を読むと、早大経済学部卒で、東芝に入社したあと、小説やコラムを執筆
するようになったと書いてあります。この方も、僕と同じ会社脱藩組だったんだなと。
しかも、20歳から始めた夢想神伝流居合道4段と書いてありました。
4段って、はんぱじゃとれないです……すごい……。
>>723さま。
程度によるでしょうし、書き方にもよるでしょうし、その情報だけではわからないのですが、
もし過去の小説や随筆などの現代化がすべてだめというなら、芥川龍之介の作品なんて
すべてだめですし、焼き直しが必ずしもだめということはないと思います。
ただきっと、なぜそれをいま取り上げたのかという、必然性は問われるかなと思いますが。
骨子を借りた作品がすべて否定されるなら、日本の歴史小説のみならず、中国の
歴史小説なんてのもすべてダメということになってしまって、宮城谷先生が直木賞を
とられるとこもなかったでしょう。
とりあえずの長吉の意見としてはそんなところでござんす。
他の演武は武道場でしたか。
来年は青空の下でワイワイ見られるといいですねえ。
流鏑馬は今年は雨だったり強風だったり、と
ずっと天候にたたられているようです。
来週は今年最後の逗子ですが、いい天気だとありがたいんですが。
創作に結びつく習い事、いいですねえ。
あっしは史学科の科目履修生をやるのがこの頃の夢です。
>723
素材をどう料理するかは書き手次第ってところじゃないでしょうかねえ。
具体的にはどんな方面の随筆なんでしょーかね。
727 :
名無し物書き@平安後期:03/11/08 22:07
野球板の習慣で、無意識にsageを入れちゃいました(^^ゞ
∩(゚∀゚∩)ageまする。
昨日の東京は暑いほどだったのに、今日は厚手の上着をひっぱりださなきゃ
ならねえほど。
天気の気まぐれ度合い、今年は目立って厳しいですな。
今週末はてるてる坊主、下げておきますね。
習い事……
俳句、それも世相を取り込むよりも、季語にこだわったタイプで……とは
思うものの、「休日が潰れるのかぁ」と二の足を踏んでしまう心の余裕のなさでは、
さして身に付かないだろうなぁ、と。
学んでいく過程、身に付いていく過程での
心の動きとか要求って、昔も現在もさして変わらないと思うんですよ。
そうした体験は、多少ディフォルメしても、作品の登場人物に深みをつける事
になりそうですし、とくに居合いのような江戸時代らしいスキルは、もう
直結ですよね。作家のプロフィールに武道の経験が書かれていると、小説として
だけでなく資料としても手元に置いておきたくなったり。
牧秀彦の「図説 剣技・剣術」シリーズの1が出たときは、嬉しかったです。
解説もそうですがイラスト多用の分かり易さは、尋常ではなかったですわ。出版してくれたことに
感謝したい一冊です。
最近読んだ本では、矢野誠一の「落語長屋の商売往来」が面白かったっス。
落語に出て来た商売をからめて現代を眺めたエッセイなんですが、
昭和10年生まれの筆者らしい苦言のヴァリエーションが参考になりますた。
>723
新鮮味が重用視されるかな、と思います。たとえば「鸚鵡籠中記」に題材をとったとして、
神坂次郎の「元禄御畳奉行の日記」に比べて、どれだけ新趣が施されているかを見られるんだろうな、と。
ここまでメジャーでなくとも、他の研究者や作家があまり手を付けていない随筆の場合であるなら、
逆にそれは強力な武器となって、激しく有利になるんじゃないかな、とも。