江南の李冨、北京の張俊、隆徳府の岳飛、湖寨の韓世忠、
梁山泊、金・・・ 群雄割拠の様相。生き残るのはどいつだ
【前スレ】
北方水滸伝・楊令伝を語ろう 第三十七章
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1235529298/ 【出版状況】
・水滸伝 ハードカバー、文庫ともに、全19巻まで発売中。
・北方水滸伝・楊令伝 1-8巻まで発売中。文庫版は、まだ未定。
【替天の志(ローカルルール)】
★楊令伝に関し、詳細・ネタバレを含む内容に関しては、
小説すばる公式発売日(基本、毎月17日)発売に解禁とする。
★公式発売日前日以前の早売りに関しては外部に記述して誘導に留める等、
早売り派の配慮と自重を持って行動されたし。
★文庫新規参入者は文庫派専用スレがあるので、深入りする前に移動すべし。
★原典との対比に付いては制限は設けず、
ただし、場の雰囲気に応じ臨機応変に対処されたし。
★☆荒らしは徹底無視するべし。耐えに耐えよ。☆★
★専ブラウザを使用すべし。★
★
>>970あたりで次スレ用意し誘導すべし.。
関連リンクは
>>2-4
〔楊令軍〕
(黒騎兵) 100 楊令 (青騎兵) 100 張平
(蘇h隊) 2000 蘇h (耶律越里隊) 2000 耶律越里
〔遊撃隊〕 3000 史進(赤騎兵200) 班光(副官) 鄭応(騎馬1500) 葉敬(騎馬1500)
〔呼延凌隊〕 8000 呼延凌 黄鉞(騎馬4000) 鍾玄(歩兵4000)
〔花飛麟隊〕 8000 花飛麟 董進 ケ広 (騎馬4000/歩兵4000) 蒼貴
〔韓伯竜隊〕 4000 韓伯竜 孫安 馬霊 (騎馬2000/歩兵2000) →【南皮】
〔鮑旭隊〕 12000 鮑旭 岑諒 田忠 (騎馬2000/歩兵10000) 〔ショウ丹〕 →【大城】
〔郭盛隊〕 30000 郭盛 党厳(副官) 周印(歩兵1万) 山士奇(歩兵1万) 李英(歩兵1万)
〔工兵隊〕 1000 陶宗旺
〔砲兵隊〕 呂皖
〔重装備隊〕 1200 李媛 荀響
〔新兵調練〕 曽潤
〔予備役将校〕 宋万
〔聚義庁〕 呉用 杜興(軍監)
〔文治省〕 宣賛 陳娥 カク嬌 − 2000
〔裁判官〕 顧大嫂 〔法務〕 孫二娘 〔巡邏隊〕 蘇端 − 1000
〔医師〕 白勝 文祥 毛定 蘇良 〔薬師〕 馬雲
〔大工〕 劉策 〔鍛冶〕 高平 陸博 田峯 〔造幣〕 華鋒 − 50
〔牧場〕 皇甫端 段景住 尹舜 〔酒屋〕 朱樺 朱杏
〔その他〕 チョ律 蒼香 五郎 源太
〔保育所〕 金翠蓮 宣凱
〔外交〕 韓成
〔兵站〕 蒋敬 孟康 李立
〔通信〕 張横 王定六
〔交易〕 曹正 盛栄 牛直
【調 略】 公孫勝 武松 喬道清 秦容 郤妁
【間 者】 戴宗 燕青
【致死軍】 侯真 羅辰 - 190
【洞庭山】 〔水軍〕 李俊 狄成 項充 張敬 (大型船40艘 中型船150余艘)
(交易護衛) 費保 倪雲 (測量) 童猛
〔造船〕 阮小二 趙林
【楡柳荘】 上青
【杭 州】 瓊英 ウ梨
【洞宮山】 王、 白寿 王貴 王清 張朔
【女 真】 蔡福
【子午山】 蔡豹 公淑
【揚 州】 宗沢−禁軍4万、劉光世−3万
【隆徳府】 岳飛−2万5000
【北京大名府】 張俊−3万
【流花寨】 韓世忠−1000、梅展−3000(大型船14、中型船50余)
【開封府】 斡本 唐昇−10万
6 :
年表:2009/04/01(水) 11:36:50
1127年10月 高宗、南京応天府から揚州へ動座
11月 粘罕、開封府を攻略するも、宗沢に破れる。
12月 粘罕、再び開封府を攻略するも、宗沢に破れる。
1128年7月 宗沢、死亡
9月 金軍は黄河北域に侵入し、開封に迫るとの情報を得る
1129年1月 金軍は徐州を陥落させる〔守将王復〕
粘罕、劉光世軍を壊走させる
粘罕、淮陽をを陥落させる〔守将韓世忠〕
高宗、金軍襲来の報を聞き、揚州(鎮江説もあり)を脱出
2月 高宗、杭州へ
3月 明受の乱/高宗退位/李師師の子帝位に就く・・・乱は1ヶ月で終結
4月 高宗、江寧府に入る。建康府と改称する。
7月 杜充、岳飛、開封府から建康府へ移転。・・・この時点で開封府は南宋の手を離れる。
9月 高宗、杭州を捨て、越州に入る。紹興府と改称。
11月 兀朮、建康府を陥す。杜充は、金軍に降る。・・・淮水以北はほぼ金が制圧
高宗、越州を捨て、明州へ入る。
12月 兀朮、杭州を陥す。
高宗、明州を捨て、温州へ入る。
張浚、明州で兀朮と闘い大勝利
1130年1月 兀朮、再び明州で張浚と闘う。張浚は撤収する。
兀朮、温州を陥す。ここで、高宗の追跡を諦め、金軍は引き揚げる。
3月 金軍、呉県を通過。太湖の水軍陳思恭は、兀朮を生け捕る寸前まで追い込む。
4月 韓世忠、金軍を鎮江で迎え撃つ。梅展の水軍大勝利。
その後も、岳飛の静安の勝利、牛皋の安豊の勝利、呉カイの和尚原の勝利と続く。
9月 劉豫、斉の帝になる。
1127 南京王天府 → 揚州(10月)
1128 揚州 →鎮江
1129 鎮江 →杭州(2月) →建康(4月) →杭州 →越州(9月) →明州(11月) →温州(12月)
1130 温州 → 越州〔秦檜帰国〕
1131
1132 越州 → 杭州
第1巻 2006年10月17日〜2007年1月16日 本スレ15章〜17章
第2巻 2007年1月17日〜4月16日 本スレ17章〜19章
第3巻 2007年4月17日〜7月16日 本スレ19章〜21章
第4巻 2007年7月17日〜10月16日 本スレ21章〜22章
第5巻 2007年10月17日〜2008年1月16日 本スレ22章〜23章
第6巻 2008年1月17日〜4月16日 本スレ23章〜26章
第7巻 2008年4月17日〜7月16日 本スレ26章〜29章
第8巻 2008年7月17日〜10月16日 本スレ29章〜33章
第9巻 2008年10月17日〜2009年1月16日 本スレ33章〜34章
第10巻 2009年1月17日〜 本スレ34章〜
裏ストーリーであるタイガーマスクの話の続きだが、
楊令が武松の右手を斬った場面が、虎の穴との訣別と考えていいな。
武松が虎を倒したのは、右手だ。
武松は変った。
14 :
無名草子さん:2009/04/01(水) 12:13:40
>>10 いや、そういうわけでは無いが、誰も作らないんでねw
今スレはちゃんと970が次スレたててくれよ
>>1 しかし、李富まで群雄の一人にして、マジで割拠状態を描くつもりなんかね?
三国志では群雄割拠が三国の鼎立に収斂されていく模様が上手く描けていたが、
現在の楊令伝のキャラ(漫画っぽくて精神年齢が低い)で、それをやれるとも
思えんな。史実どおり、金軍(楊令伝では梁山泊)が旧宋軍を南に押し流す、
という展開でいいんじゃない?割拠といっても、1年かそこらの話だよ?
金建国を一人で呑み込んだ楊令殿の存在そのものが驚きなんで、もう何が起きても
驚かないが、童貫戦という北宋滅亡の戦いを中盤にもってきた以上、それ以上の熾烈
な戦いは作れないな。その戦いを遂行する実力のある軍閥が存在するなら、北宋は
滅亡するはずがないからな。もしも、軍閥割拠が岳飛による中原政権の成立。梁山泊
あるいは梁山泊と斉の連合軍と、岳家軍との一大決戦という展開をお考えなら、やめて
いただきたい。ドウカン・ファイトだけは、もう嫌だ。
史実どおりに燕京戦と方臘戦だけを書いていたのでは、フィクションの梁山泊の出る幕が
ないから、ドウカン・ファイト自体は、梁山泊にとって必要な戦いだったんだけどね。
それを、史実の戦いを上回る大戦と位置付けたところが間違い。やはり、物事には自然な
流れというものがあって、先の二つの合戦を、ほぼ史実と変らない規模でやってしまった以上、
童貫が方臘戦を上回る大軍を率いて戦をしたのでは、違和感だけが漂う。
少数かつ負傷者の多い童貫軍を、梁山泊と金の大軍が押し流すという展開じゃないと、
漫画っぽくって読めたものではなかった。
しかもドウカン・ファイトを大きな戦を位置付けるといっても、戦死した梁山泊のキャラは、
水滸伝に比べてずっと少数。内容的にも、ドウカン・ファイトを大きな戦に仕立て上げる
材料はなかった。無理やりな水増しと、対峙しただけで失神した王進と楊令の立会い
の胡散臭さを思い出させる童貫と楊令の「読み合い」。とくにドウカン・ファイトを面白く彩る新しい工夫
がなにもないのに、無理に無理を重ねたな。ほんとバブルな戦いだった。
いちど史実の流れに乗ってしまった以上、無理やり、フィクションの大戦を間に挟むと、
不自然にしか思えないということ。1晩徹夜は無理すりゃできるが、1週間徹夜は
できっこないということ。
30万人近い兵が一箇所に集まって一斉に闘えば、さぞや凄まじい戦闘シーンになるだろう、という
発想がそもそもおかしい。映画で30万人のエキストラを出演させれば、それはすごい。
小説で同じことをやっても、読者の想像力次第に帰してしまう。
30万人が集合している場面(方臘戦で100万を越えたが)など、あまり想像したことがないし、
想像してみたところで面白くもない。蟻の巣をひっくりかえしたような気味悪さがあるだけだ。
終ったことはどうでもいいよ。今後のことを話そう。
「状況は混沌としている」「ただ見ているしかなかった」が多すぎる。
登場人物の中には、そう感じている者が一人二人いてもいい。
しかしどいつもこいつもその台詞を喋るといやになる。
そんなことを考えて生きている人間は少ないからだ。
下調べに時間をかけずに小説を書いている人間ぐらいしか、そういうことは考えない。
ちなみに、「騎馬隊が二つに分かれる」のを憎んでいるわけではない。100回書かれると、
飽きるということだ。
仇討ちや怨恨を主題にした小説が寂れてきたのは、一時期、封建時代の名残を感じさせる
ものが徹底的に嫌われたことが主因だと思うが、もうひとつ、プロレスの衰退にも関係する
と思う。プロレスの試合では、「因縁の対決」とか「遺恨試合」とか、とにかく恨みを主題に
掲げた闘いが多かった(いまはどうか知らん)。これが飽きられたんだな。臭いからな。
21 :
無名草子さん:2009/04/01(水) 13:14:53
つまり、プロレスが“遺恨”の大安売りをしたために、忠臣蔵が廃れたということか?
ことさらに「恨み」を作品の中から排除すると、不自然でしかない。
魯智深・曹正・・・、やり場のない遺恨を胸に叛乱に立ち上がった水滸伝の
前半を否定することになるからな。そして、史進の大ボケのように、志が生きがい
と言ったことを忘れ、「そういやー皆は昔、“志”と言っていたなー」という台詞になる。
我々は水滸伝を読みたいのであって、老人ホームのボケ老人の長閑な午後の
会話を読みたくて「楊令伝」を買うのではない。
恨みの感情を、誰がどのように思っているかを知りたいのではなく、人間のもつ感情の
中でも代表的なものであり、しかも北方水滸伝の中でも度々取り上げられてきた
恨みの感情を、突然なくすなと言いたいだけなんだよな。すっげーー、変だから。
自分を背後に隠して、多くの人が楽しめる物語を作ろうとしたのが「水滸伝」前半。
嫌いなタイプの人物(文官/帝)でも、きちんと作品の中で呼吸していた。
しかし、どうして闘う人間しかでてこないの?
今月登場の秦容のGF(名前忘れた)も、闘う女だった。
岳飛が拾った女(名前忘れた)は、普通の女性であってほしいね。
大長編の場合、そこに社会の縮図を作らないと面白くない。
老若男女バランスよく登場させること、いろんな職業の人間を出すこと。
8割方、格闘家しか登場しないドラマだと、退屈だと思う。
いろんな職業の人物を出すと、色んなことを調べなくちゃならないだろう?
着ているモノも違う。とくに女性のキャラだと、衣裳や装飾品まで調べなきゃならない。
老若男女、全員が戦士であれば、戦士だけ調べればいいだろう?簡単じゃん。
原野が、広がっていた。原野が、好きだった。草と石ころを描写していればいい。
柱も屋根も壁も塀も、描写する必要がなかった。
思うさま、広い原野で、騎馬隊を二つ三つに分けてみたかった。
「お前は騎馬隊になるのか、秦容?」
公孫勝が、訊いた。
「はい。騎馬隊となり、原野を駈け回る。子午山にいた時は、そういう想像をしていました」
秦容を子午山から連れ出す時期が早すぎた。公孫勝は後悔していた。
どうして人間が騎馬隊になるのだ。人間は騎馬隊の兵にしかなれない。
「むかし、軍のことを、鎮台と呼んでいた名残でしょうか?」
それとも違っていた。組織を表す言葉で個人を表しているのだ。つまり、兵のことを、
『兵隊さん』と呼んでいたのと同じだ。
晁蓋や呉用が北京大名府の地方軍を相手に小さな戦をしていた時代は、
まだまだ隠されている実力者が大勢いた。童貫が出てくる気配はなかったし、
蔡京ですら何をするかわかったものではない、という怖さがあった。
もちろん、物語前半なので、青蓮寺の失敗が累積されてなくて、それなりに魅力があった。
いまは隠されたものがない。全部表面に出ているから、ワクワク感がないんだろうな。
青蓮寺の失敗は、30巻分累積されていて、何をやっても期待がもてない。
物語内の最高の人物が楊令殿であることは第2巻ぐらいから語られ、第5巻で確定した。
もう楊令殿を超える人物は登場しない。他のすべてのキャラが色褪せた。
とんでもない愚行をしたものだと思うよ、作者は。
まだ何もしていない宗沢と斡本に人気が集中する理由を冷静に考えてもらいたい。
宗沢は歴史上の重要人物なので、ひょっとして活躍してくれないか。それがダメでも、
阿骨打の子である斡本なら楊令と同等の人物として語られることがあるんじゃないか?
そんな期待をしているんだろうね。
すごい。
>>1殿、すごい。
そしてかなり多く書き込んでる2人がなぜ建てん
お前たちはあれか
戦場に出たことの無い文官か
>>28 宋江や晁蓋の梁山泊との違いを書くんじゃなくて、楊令にかつての頭領たちを克服
させようとしているから、宋江・晁蓋ですら色褪せてしまう。いわんや、その部下の
好漢など、楊令殿と比べると、猿のようなもんだろうなと思えてしまう。
>>28 南宋軍閥の将軍も、ほとんど出揃っている。彼らが成長すれば、楊令殿と同等の人物に
なるかもしれない。しかし、畢勝ですら物足りない。楊令だけがすごい、という童貫の
言葉が重くのしかかるね。この台詞との整合を考慮すると、誰も楊令殿を超えられない。
金の兀朮や斡本に期待がかかるが、楊令殿および作者の評価は、金はまだまだ未熟
な国ということらしい。期待薄。
結局、楊令殿を越える人物は、絶対に登場しない。楊令伝が面白くなることはない。
>>28 >とんでもない愚行をしたものだと思うよ、作者は。
楊令の国家経営の基本方針が、張俊や孫範の眼から見れば、独り善がりにすぎないことが
明らかにされた。「楊令殿、すごい」も、相対的なものにすぎないと、証明されたのと同じだ。
歴代の社会党の委員長が、党員にとっては「すごい人」だったのと同じ話だろう?
俺はあまり心配していない。誰かが、帝と文官に対する偏見を捨て、エンタメ作家としての使命
を再認識するならね。
>>32 梁山泊の同志だけが「楊令殿、すごい」をやったわけではない。
李富、童貫、趙安も、やっている。とくに童貫による「楊令殿、すごい」は、
詳細に語られてしまった。つまり、「楊令殿、すごい」に客観性を持たせてしまったんだな。
いったい何を考えているのだろうかと思った。高校生の夏休みの課題小説じゃないだろう?
幻王に殺戮・略奪をさせたのが、思いのほか評判が悪くて、焦っていたんだろう。
なりふりかまわず「「楊令殿、すごい」をやっていた感じだったな。
結果的に、ますます楊令嫌いが増加して、逆効果だったんだがw
水滸伝終盤の楊令が、“おりこうちゃん”すぎてあまり面白くなかったから、その対極
にある人物として再登場させたんだな。楊令を悪役にしようとかという奇を衒った
気持ちはなかったんだと思う。ただし、楊令が再登場する場面への期待感を高めよう
として描写がオーバーになった。女真の民も、蔡福までも、幻王の名を聞いただけで
おしっこ漏らしそうなほどに怖がる。ここまでやって、楊令が登場したとたんに、殺戮も
略奪も悪いことじゃないんです、と正当化を始めたから、楊令伝=漫画になってしまった。
ほんと楊令伝が小説らしかったのは、第1巻だけだよ(呂英除く)。
民を虐殺した部分と、略奪の部分については、悪いことだという前提で、その後の話を
展開させなきゃいけなかった。つまり、楊令は自らの行為を恥じ、同志がそれを許し、
頭領(俺らとしては黒騎兵の隊長で十分なんだが)として迎えなければ、話にならない。
>>35 >民を虐殺した部分と、略奪の部分については、悪いことだという前提で
これがすべてだ。官軍の兵糧倉を襲うのも強盗には違いない。民が蜂起しても、
殺戮や略奪はやるだろう。しかし、「民のための国」を標榜する梁山泊が、
反抗した民を殺し尽くす戦をしたのでは矛盾だ。だいたい幻王軍が攻撃
しなければ、熟女真の民も契丹の民も、反抗しなかったはずだ。
また、大商人も民だ。宋江は、盧俊義からカネを奪うことはしなかった。
この行為も恥ずべき行為だが、屁理屈で正当化するのも恥ずべき行為だ。
iヽ、
ミ ヽヽ、
,,,ミ ),,,,\
‐- ...,,__ カチカチ / ,,;;;;;;;;;; "''-、
~""''' ‐- ...,,__ /,, ,,;;; ;;;;;;''''__,,_,.-'''"l、
____,,,,,,,,,,,, -------/●);;;; ,;;''' 彡 l ,!
⌒ヽ、 _,,-‐‐‐f," ;; ;;; '' ;;;;彡三;_/ '' 彡 ノ ,,l
ヽ、八 \`(,,,,,,,,,イ''''ー、,;;;;;;; ((,,,,,.. (●>, __/'';;;;!
ヽ`---ー‐‐―‐ン '''-l ( ,.,., ,;;,, '';;;;;;,,,,/ “恥”の意味、わかってんのか、楊令?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l メ//l '';,,,;;'';; '';;; ';, '';:;/
"'''- .._ | / /メ、|';,,,,,'''';;;;;;;;;;;;;; ン;ヽ
"'''- .._ ____,,,,,,,,,,,,,,-''''' ;;;;;;;;;;;`;-;;;-;;;;-;;-; ;;; ;;;l
/ , , "'''- .. f-'' ;; ;; '';;;;; ''' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_ ;;;;;;;;;;;;;l
/ / / / // (⌒ ;; ;; '';;;;; ''' ;; ;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;|
/ / / // `''''-、;;;;,,,;;;,,,;;;;;,,;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ,,,, ;;;;;;;;;;l
>>34 梁山泊の会の質疑応答を見ていると、楊令が頭領になることを、すべての読者が望んでいると、
信じて疑っていない様子なんだよね。
俺は、年配同志のほとんどが戦死もしくは引退によっていなくなれば、楊令以外に頭領はいない
だろうとは思ったが、まさか21歳で頭領になるとは思っていなかった。
頭領だからといって、横柄な口をきかなきゃならんもんでもない。
晁蓋などは、年長者秦明に“殿”をつけて呼んで、秦明から、それでは軍の指揮命令が
混乱するからと注意され、秦明を呼び捨てにすることにした。
楊令も30歳になり、違和感も少し和らいだが、少し前までは、楊令をことさらに
40代のオッサンのように喋らせていたよな。変だった。
指揮命令の混乱を避けるために、兵卒の目に上層部の上下関係が明らかになれば足りる。
プライベートでは、普通に会話すればいいんでねぇの?
梁山泊って、楊令に関する限り、プライベートのない世界。
無礼講もなけりゃ、楊令は気が狂うと思うぞ。
楊令殿、すでに狂っているだろう。「屍」発言参照。
>>36 幻王の殺戮・略奪を曖昧にしたまま、楊令を梁山泊の頭領に迎え入れたのは、
梁山泊の懐の深さ、若気の至りなんで許してやれや、というノリで納得できなくはない。
殺人・女攫いと悪辣きわまりないが、大量に人が死んでいる戦乱の時代なので、
その殺伐とした中では小さな事件じゃないか、と考えることも不可能ではない。
しかし、その2年後に「楊令殿は、桁外れの戦略家」とキタ━━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
北で闘いながら、いつこんな戦略を考えたんだろうと思うような戦略家とキタ━━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
若気の至りという正当化が使えなくなってしまったよ。
俺などは、むかしの本しか読まない。すなわち、面白い本は繰り返し読むという
古き良き時代の習慣しか知らないから、使い捨て時代の小説に付いて行けない
んだろうな。「楊令伝」は、読者に二回以上読まれることを前提に書かれているんだろうか?
1巻で読んだことは、5巻あたりではみんな忘れているはずだ、という前提で書かれて
いるようだが、1巻からラストまで、まとめて一気に読む人もいるからな。
この2ヶ月ばかりは、楊令伝は良くなってきたと褒める人もいるが、
商品として市販される小説として最低限守られるべき水準=丁寧に書く、
を履行しているだけだと思う。エキサイティングな部分は、水滸伝に比べると、
まだまだ少ない。項充の闘いで若干見られただけだ。まあ、旅先で杜興と
岳飛がばったり出会い、杜興がつまらんことを言う場面がなくなったことは
高く評価したい。
杜興の台詞のつまらなさは、王進と対峙した楊令が失神した胡散臭さに通じるものがある。
水滸伝最初期の宋江の台詞が名言とされたのは、思いつきではなく、いつか作品で使って
やろうとストックされていた秀逸な台詞だからではないだろうか?
よく練られたものと、思いつきで書かれたものは、案外、他人が読んで一目瞭然だ。
セロニアス・モンクのアドリブ・プレイと考えられていた演奏が、練習によって徐々に形になって
ゆく経過を録音したものを聴いたことがある。
練らなきゃダメよ。
喬道清には僧形という特徴があるから、他に比べるとキャラ立ちしそうだな。
孫安や馬霊にも、ワンフレーズで確定できる個性を与え、キャラを膨らませてもらいたい。
別に楊令を追い抜くような魅力的なキャラがいくら増えても差し支えない。
作品が面白ければよいのであって、誰も楊令を面白く書いてくれとは思っていない。
どうも、楊令を良く書かなければならないという根拠不明のドグマに苛まれつづけていると思う。
作品さえ面白ければ、楊令はどうでもいい。すでに楊令はどうでもいい存在になっているから、
極論すれば、次回死んでもいい。
タイトルに楊令の名を使ったのが失敗だな。このタイトルだったら、楊令を悪く書くことはできない。
常に楊令を魅力的にしようと意識せざるを得ない。
しかし、大局的に見ると、楊令を良くしようと固執するあまり、作品がつまらなくなったのでは元も
子もない。「続・水滸伝」のタイトルだったら、魅力の出なかった楊令などほったらかしで、他の
キャラを熱心に書いておられたことだろう。
事実、これまでのところ、楊令自身に魅力がないのは言うまでもないが、楊令のおかげで、他の
キャラすべての魅力が奪われている。ここが問題だ。楊令一人を我慢すれば済む、という話では
なくなっているのだ。軍務を離れたときは、楊令に年齢相応の喋り方をさせるとかの工夫は必要だな。
帝を廃止すると言った楊令だが、何で帝のように振舞っているんだ?早期に多数決で意思決定する
方式を採用すれば、楊令も横柄に見えないのではないか?
楊令に固執する結果、どういうことになっているかを野球にたとえると、こうなる。
楊令に固執:楊令は頭領ですごい人=直球しかバットを振らないと固く決意した打者
敵の投手は変化球しか投げないので、上記の打者は毎回見送りの三振でアウト
楊令に固執=上記の変人打者を絶対にスタメンから外さない監督
→直球しかバットを振らない変人打者のおかげでチーム最下位。
次々に増えてくる楊令の多彩で華麗な能力を見るにつけ、我々が感じたことは、
誰かさんの頭の固さ、柔軟性のなさであった。
>>39 大統領だって総理大臣だってプライベートな時間はあるだろう?
楊令が飯屋で水夫と話しをしていた場面など、プライベートという感じじゃなかった。
「饅頭も食えば、糞もする」発言を裏返せば、自分は偉い人で、おまえら凡下の手の届かない
ところにいると思っているかもしれないが、そうじゃない、ふつうの人なんだよ、と言っているように
聞こえた。
自惚れるな、楊令。誰もおまいが偉いだなんて、思ってないよ。
趙安なんかは魅力が無いのが魅力だったし、特徴のある能力も無いのに存在感を発揮した劉譲みたいのもいたし、
楊令殿はキャラ造形が一番マズいよなー。
これからが働き盛りといっていい楊令を頭領にするなぞ、どうかしている。
黒騎兵の隊長にすぎなければ、魅力的になっていたろうに。
年齢に相応しい役というものがある。
真珠湾攻撃のとき、連合艦隊長官の山本は、長門とともに瀬戸内海にいた。
楊令は、実際に真珠湾を攻撃した淵田美津雄役のほうが合っているんじゃないか?
どうして頭領にするの?魅力を潰しているようなものだろう?
>>46 >帝を廃止すると言った楊令だが、何で帝のように振舞っているんだ?早期に多数決で意思決定する
>方式を採用すれば、楊令も横柄に見えないのではないか?
帝政を廃止すると言ったのだから、これしかないな。
また、楊令を魅力的にする手立てもこれしかないだろう。
他の陣営から見て、誰が頭領に見えるかは、梁山泊にとってはどうでもいいはずだ。
軍のトップにいれば、相変わらず楊令が頭領のように見えるかもしれない。
しかし、そんなのどうでもいいというのが楊令の考えではないのか?どうして頭領を続けるのだ?
自分なら独裁でいいが、自分が頭領を辞めたら、多数決で決めろ、というのでは傲慢すぎる。
何様やの、楊令殿?
>>50 趙安も劉譲も、絡む相手が、目上、同僚、目下、と三種類あるからだよ。
この時代の世界史の頂点にいらっしゃる楊令殿には、絡む相手が一種類しかいない。
>>51 自分の家の近所に、柔剣道が得意で、学業の優秀な高校生がいるけど、
彼を頭領にして叛乱を起こす小説など、読みたいと思わんわな。
しかも、自分がその高校生の部下なら、なおさら読みたくない。
宮城の李富高校、負けたな。
夏の大会では、楊志館高校とのゴールデン・カードが実現しないかな?
対戦相手を侮辱するネット工作をするなど、青蓮寺の面目躍如だな。
本日敗退したのなら、楊令叩きも、本日をもって終了するのかな?
まだ作品内における梁山泊と青蓮寺の闘いは終息していない。
これからも李富高校のネット工作は続く。
>>45 作品重視で書いてもらいたいね。作品が面白ければ、誰も文句は言わんからね。
「楊令伝」がタイトルだからと言って、楊令と心中する必要はない。
今月号の公孫勝の台詞の中で、「石秀も楊令に頭領の資質を認めて、致死軍の短剣を託した」と
いったニュアンスの話があった。こじつけだ。あの場面は良く覚えている。楊志の長い剣を抜くには、
楊令は身長がなかったのだ。幼児だから。見かねて石秀は、短い剣を楊令に譲った。
その後、子午山に行った楊令は、致死軍の剣のことなど忘れていた。
本スレに指摘されて、石秀の短剣の話が蘇った。
石秀が楊令になにかを託したという話は、出来の良かった今月号の中では、浮いていた。
ミエミエのお世辞というのは、日常の会話の中でも、浮いてしまうものだ。
見苦しいまでにミエミエのお世辞なのが、公孫勝の今月号の台詞だ。
やめよ。楊令が嫌われるだけなのだ。
>>59 作者が楊令に固執する理由もわからんのだよね。
幻王の殺戮・略奪のほとぼりが冷めるまで、しばらく楊令の登場場面がなかった。
方臘戦と燕京戦が始まったこともあって、4巻など、ほとんど楊令の登場場面がない。
楊令視点が出てくるのは、ずっと後のことだ。
つまり、幻王の蛮行以降、楊令はあまり作品の中に登場していないんだ。
殺戮・略奪→ずっと隠す→再登場「楊令殿は変った」
これで頭領だの、天才だの言われても、読者が首を捻るのも当然だと思うよ。
どこをどう見れば、楊令が頭領らしく見えるのか、天才に見えるのか、理解できないからね。
62 :
61:2009/04/01(水) 19:17:25
つまり、殺戮・略奪だけの楊令のどこが好きなのか、誰にも分からない。
>>52 それが最善ですね。どんなに片意地はって、楊令を頭領と認めろ、と言っても、頭領には
見えません。なぜでしょうか?
答え) 部下は20年以上も前から梁山泊の幹部として宋と戦っていた。つまり楊令の大先輩。
楊令は21歳で梁山泊の頭領になった。
物語の中で楊令が頭領を辞めればいいと言っているだけで、楊令に死ねと言っているんじゃないよ。
何で悩むの?国のかたちが整えば、楊令は頭領を辞めると言ってたじゃない?
そして、今年(1128年)の始めには、国のかたちが整うんでしょう?
世界でも稀な、多数決制内閣制度の創始者として、楊令は世界史にその名を留めるんだよ。
65 :
無名草子さん:2009/04/02(木) 00:07:21
「アーサー王物語」も実際は「ランスロット物語」だしな。
楊令はランスロットでよかったのよ。
>>63 現代でいうと、大卒の新入社員が、入社と同時に社長になるという話だからな。
同族会社の二世なら、社長の急死によりその跡を継ぐということもあろうが、
実力オンリーで社長になったのだから、有りえない話になっているよな。
盧俊義を水滸伝で死なせずに宋江に代わる頭領として登場させ、
楊令は林冲に代わる騎馬隊長でよかったんだよ。
幻王時代もあくまで金軍最強の武将であってそれ以上の存在ではなく、
まして英雄アクダを差し置いて活躍するなど論外。
梁山泊に帰還してからも最強の武将ではあっても、万能の天才、完璧超人にすべきではない。
史進も馬鹿キャラにしないで、むしろ精神的に成長させて楊令のよき兄貴分にすればよかった。
幻王時代の悪業を悔いる楊令を、王進のごとく諭し、導く史進。
これでどれだけマシな作品になっていたことか。
それに、この方が楊令もよっぽど人気だったと思うぞ。
>>66 実力で頭領になったというところが、いちばん良くないところだよね。
だって、楊令が梁山泊で働いたのは、18巻と19巻のみ。
あとは女真で殺戮・略奪をしていただけ。これだけで、楊令の実力を測れるのか?
>>67 禿同
楊令自身の成長する姿も描けた。楊令と競い合うライバル花飛麟・呼延凌も描けた。
楊令だけでなく、梁山泊のみんなが魅力的になる物語になっていた。
楊令が童貫を倒したことで、なんとなく楊令を次の頭領にしようという方向に向かう。
想像しただけでワクワクする展開になるよな。
楊令は、一言でいうと、身のほど知らずだな。
身体能力が関係する部分、たとえば剣術、体術に優れているというのを、いくら書いても、
小説はスポーツに勝てない。
「楊令は100mを9秒台で走る。すごい、楊令殿、すごい」と誰でも書けるが、
実際に100mを9秒台で走るランナーを見たときの感動には及ばない。
ここまでの楊令は、こういう能力の集積でしかない。まったく読者に感動を与えない。
部下をまとめる能力とか、能力ではない部分で人に好かれるところがある、というのでなければ、
楊令の魅力は出せない。もっとも、これは楊令に限らないが。
宋江殿の人を見る目は確か、と屁理屈を述べていたが、
ここも王進と楊令が対峙して失神したのと同様の胡散臭さだな。
戦略家・政治家として楊令の魅力を出したいような雰囲気も感じられるが、
作者の能力の限界、とくに現在執筆中の作品が楊令伝のみではない、という時間的な限界が、
同時に、楊令の能力の限界になってしまっている。思惑とは反対に、楊令のどこが戦略家と
して優れているのか理解できない状況になっている。
100%正しい戦略というものは有りえない。敵がいるからだ。敵の出方に即応して、戦略が破棄される
こともあれば、修正されることもある。明らかに敵の戦略が優れていて、かつ自軍の戦略が拙劣なため、
敗北することもある。
こういう戦略的敗北は、楊令には許されていないように、なんとなく感じられる。
屁理屈をつけてでも、楊令に誤りはないと強弁しようとしている様を何度も見た。
こういうのって人間的に狭量であるとしか感じさせない。不運なことに、それが楊令の個性として
読者に刻印されることになる。絶対に自分の間違いを認めたがらない人っているよね。
そういう人物って人間が小さく見えない?
世間を震撼させた凶悪犯罪者を頭領に迎えて、誰も非難はせず、犯罪を正当化するばかり。
せめてここだけでも、きれいにしたいな。反省しなくても、内乱罪が裁く側と裁かれる側が逆転
する極限に位置する犯罪であることを楊令に述べさせればいい。しかし、それは独り善がり
ではないか、幻王の行為によって迷惑を蒙った民もいるだろうという素朴な疑問を、女か子供に
述べさせることも忘れずに。
74 :
無名草子さん:2009/04/02(木) 12:53:45
おまえ、楊令伝になってから、いちども頭下げとらんやろ、楊令。胸くそ、悪いねん。
>>70 >能力ではない部分で人に好かれるところがある
書かれていないわけではないんだ。しかし、お粗末すぎた。
梁山泊に来た楊令は、実は、黒騎兵の兵とよく話をしていたんだとか、
いまも他の将校たちと話しをよくしているとか、いきなり始まった。
そして「楊令殿は変った」だ。ふざけてんのか?と思ったよ。
カク瑾が死んで泣いたことで、楊令の好感度が高まるものでもない。
当たり前のことだから。また、その前に言った「楊令殿は変った」がウソだったことになるから。
きちんと楊令が人に好かれるところがあることを書かないと、彼が頭領でいることに対して
疑問がつのるばかりだな。
楊令を見ていると、中高生向けの雑誌で、「恋愛と学業を両立させられるか?」
「部活と学業を両立させられるか?」という特集をやっていたのを思い出す。
頭領であることと人気者であることは、両立できないんだな。
読者の人気投票の結果を見れば、傾向は掴めると思えるんだがな。
好きなキャラ・ベスト3は、林冲・楊志・李逵。
その三名は死んだが、4位〜7位の燕青・史進・武松・呼延灼は生き残っていた。
楊令伝は、十分面白い物語に成り得たんだよ。原典キャラの数は減っていたけど。
因みに、頭領の人気を見てみると、
晁蓋は好きなキャラ第20位に入っているが、宋江は入っていない。
むしろ嫌いなキャラ第8位に宋江が入っている。
楊令を頭領にするって、何がやりたかったんだろう?
「よし、見ていろ。頭領は人気者になれないというジンクスを、俺の豪腕で打ち破ってやる。
楊令は最初から頭領でいくからな。完結後に、人気投票をやればいい。きっと楊令が第1位
になるはずだ」ということだったのかな?
轟沈してますな
80 :
羅辰盤:2009/04/02(木) 13:25:07
楊令の不人気の分析は、どうでもいい。
どうすれば、楊令を読む不愉快さから、読者が解放されるか、という実利的観点から
アイデアを出してくれ。その際、楊令が死ぬ、他の者と頭領を替わるといった、物語の
流れが不自然になる話はやらないでくれ。
1.楊令を無口な人間にする。今後、一言も喋らせない。
2.死域に入った楊令は、死域を抜け出せなくなる。そのため、やっと普通の人間レベルの能力になる。
3.楊令のみ、3km向こうから遠景描写する。声が聞こえないし、殺陣もよく見えない。
4.熟女真の妾が一斉に養育費請求訴訟を提起する。楊令は、応訴に忙しく、楊令伝に登場できない。
楊令を死なせることも、頭領交替もしなくても、
今後楊令を登場させず、名前が語られるのみにすればいいんだよ。
「国のかたちが整うまでは、俺が頭領をやる。その後は、おまえらが多数決で決めろ」という傲慢さが、
楊令不人気の主因だろう。性格を変える以外にない。謙虚な人間が頭領に向かないという理由はない
だろう?宋江は、自分の能力をひけらかすことなどしないで、控え目な自分を演出していたぞ。
頭領になりやい奴というのは、プライドと自己顕示欲が強いはずだ。それは宋江の頑固な性格に表れ
ていた。それでも、謙虚さを演ずることはできる。
楊令は、むきだしの傲慢さ。世間では、こういう奴を阿呆という。
>>79 宋江は、俺としては問題なかったがな。閻婆惜を囲うカネが梁山泊の資金から出ていたところだけが、
不満だった。ポケット・マネーで賄え。他には、嫌われるようなところはなかった。
楊令は積極的に嫌われる理由があるよな。これは散々書かれてきたから、繰り返さない。
楊令が頭領らしく見えるようにという操作を一切しないだけでいいんじゃない?
つまり、楊令がどのように受け止められていようとも、もうみんな楊令を頭領
と認めているという前提で書く。まだ認めていない人に楊令を頭領と認めさせる
ための補強証拠の提出をするのをやめる。これだけでいい。
そうしないと、そればかりやっている間に、楊令伝が完結してしまう。
最近は、終盤になったにもかかわらず、楊令を頭領らしく見せる操作をしていることそのものに、
強い違和感を感じる。
今月はないだろうと思っていたら、石秀の剣のところで、石秀は楊令に何事かを
託したとキタ━━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
「済まなかったな。逃げる気になれば、頭領の座を逃げられただろうに」
「任務ですから。それに、逃げられない女真や契丹の民を、俺はこの手で何人も殺した」
「殺したのではなく、殺し尽くすことで平和にしたのだろう。それが幻王の闘いではないか」
「騎馬隊の隊長でよかったです。馬に乗って、颯爽とね。でも、北方さんには、言い出せなかった。
俺が頭領になれば読者が喜ぶと無邪気に信じているようだったから」
喋るな、とは言わなかった。楊令の顔は、死の色に満ちている。
「俺って、どうですか、李俊殿?」
「頭領らしく見える」
「そうか。頭領らしく見えるんですか。ちくしょう、自分の眼で見たかったな」
それから楊令は、眼を開いたまま、なにも言わなくなった。
「水に葬れ」
来月から、楊令が登場しなくなる。それは思っただけで、口に出さなかった。
それ以外の騎馬隊は、すべて呼延灼の指揮下に入れ、郭盛と二人で扱うことにした。
その郭盛も、いまは歩兵隊の総大将である。終始一貫、歩兵にこだわりを見せていた
鮑旭は、いまは騎馬隊を指揮することが多い。
<聞煥章> 3巻90頁
「蔡京様の頭の中に、お入れいただくだけで、結構です。金をただの辺境の国と見ると、
間違いなく王太師は外交に失敗します」
<楊令> 3月号364頁
燕雲十六州の統治さえ、うまくやれなかったのだ。あらゆる意味で、金はまだ未成熟の
国家だった。
>>89 3巻の頃からいうと、7〜8年経過しているよな。金は、徐々に未成熟の国家になっていくな。
老大国も、そろそろ滅亡するのか?
>>89 プロの官僚聞煥章と、ど素人のくせに常に他人を見下した態度をとる楊令との個性の違い
と理解すべきじゃないか?下は、楊令がひとりで考えている場面だが、傲慢な奴というのは、
ひとりで考え事をするときも、傲慢なんだな。よく分かった。
最後は、呉乞買・撻懶・秦檜の策謀に嵌められて、滅亡する楊令だ。
自信過剰が裏目に出て、自分が裏切られることなど、念頭になかったわけだ。
その楊令の最期への婉曲な伏線であると理解しておこう。
そうでもしないかぎり、楊令の傲慢さは、救いようがない。
呉乞買を、高Qの邪悪さと袁明の深さを併せたような狡猾な大物に描いて、
幻王は絶望や宋への憎しみを呉乞買に付け込まれ、利用され、掌で踊らされてるように描くべきだった。
そうすれば幻王時代の暴虐も少しは弁護の余地が出ただろうし、
この先、もし梁山泊と金が敵対する展開になっても不自然ではなくなったはず。
<水滸伝> 19巻141−142頁
「戦の最中でも、俺は女を抱きたいと思うことがある。おまえは?」(史進)
「好きになるための、時が必要です。一日でも二日でも」
「おまえは、好きになった女しか抱かんのか、楊令。やっぱり、子供だな」
「そういう気持ちになるのは、悪いことではないと思います」
<楊令伝> 2巻248頁
「俺は、女真族の人間じゃありません。方々に女はいて、俺の子を産んだかもしれない。
その子は、女真族と言ってもいいかもしれませんがね」(楊令)
<楊令伝> 第3巻70頁
熟女真の女を、生女真の集落に運んだりもした。楊令自身も、熟女真から攫ってきた女を、
二つの集落に置いていた。(カク瑾)
>>93 そうだね。でも、楊令伝ではこうだ。次の蔡福発言を参照。今後、どのようにフォローするのかと思うよ。
軻輔の父親の悲劇などは、探せばいくらでも出てくると思う。どうして梁山泊の民が、幻王を恐れないのか
不思議で仕方ない。
「俺は軍営を訪ねるたびに、(幻王に)いつ殺されるのかと思わずにはいられなかった。
阿骨打殿とも、(幻王は)いつでも戦をしてやる、という感じだったしな」
楊令伝2巻における燕青との会話を読む限り、託されたものを重く感じた。
宋を倒す具体的な方法を思いつかない。がむしゃらに殺戮・略奪をすること
以外に、なすべきことが見つけられない。誰か、俺を止めてくれー、という状態
だな。「いま、あなた方と会いたくなかった」つまり、まだ、宋を倒す方法を見つけ
られない。
「桁外れの戦略家」というのは、宣賛の評価にすぎない。読者に伝えたのは呼延灼で、
話し相手は史進だった。
女真の地で楊令と話しをした人間のうちに、この三人は入っていない。そこは、救いだな。
>>96のような迷いの状態にあったことを強調するなら、楊令を桁外れの戦略家と呼ぶ
ことはできない。女真で話しをした呉用・武松・燕青・公孫勝・蔡福には、それが分かっている。
もちろん、楊令自身にも。
「桁外れの戦略家」の称号は、自ら否定してもらいたいね。また、あの程度(点ではなく面で
領地を押さえる)の戦略で桁外れというのなら、戦国ゲームで遊んでいる現代の小学生は、
みんな桁外れの戦略家になってしまう。感心していた宣賛と呼延灼と史進がバカに見える。
また、楊令の考えることを“最高の考え”とするために、検証に検証を重ねなくてはならなくなる。
みょうなハードルを置くのはやめよう。これまでを読む限り、楊令の戦略が天才的であったことも、
読者の意表を衝いたこともない。天才戦略家の称号が足枷になって、下手なことができないので、
結局、戦略も、戦術も、なにもない「闘鶏」にせざるをえないんだと思う。つまらんことを言って
しまったために、物語全体をつまんなくしてしまった。戦闘シーンの劣化も、楊令すごいの副作用である。
>>96 殺し尽くす戦と、金品の略奪は、この論法で説明可能だと思う。
ちょっと性質が違うのが、
>>94の女の略奪だな。
通常、戦場における強盗・強姦は、兵士に対する賞与のような感じで許される。
現物支給だ。
しかし、楊令伝では、熟女真と生女真の融和という屁理屈を言ってしまったところが大問題。
仲の悪い両家を融和させるために、他家に乗り込み、男を殺し、女を攫えば、両家は仲直り
できるという、屁理屈にもならない没論理になっている。
もうひとつ。楊令自身が攫った女を何名も囲っている。冷静なカク瑾は、こんなバカなことは
していない。さすが軍人の子。楊令糞は、生まれた子が人質になることは考えなかったのか?
それとも、初期の荒ぶる幻王路線からすると、わが子を殺されても平気な幻王というキャラに
仕立て上げるつもりだったのか、ここも謎だ。さすが桁外れの戦略家。
>>97 >天才戦略家の称号が足枷になって、下手なことができないので、
>結局、戦略も、戦術も、なにもない「闘鶏」にせざるをえないんだと思う。
ホストに貢ぐカネを稼ぐために、ソープ嬢になったホスト・クラブの客のようだなw
>>99 むしろ、
優勝請負人の称号を得たが、勝利の戦術を思いつかなくて、
うさぎ跳びと草むしりばかりやらせる野球の監督
>>99 自分は土地成金だと友達にウソついたが、それを証明しなければならない羽目に陥り、
他人所有のマンションを指差して、「あれ、ウチのマンション」と言っている楊令
精力絶倫と法螺を吹いていたら、女がその気になってしまい、
慌ててバイアグラを服用した楊令
103 :
無名草子さん:2009/04/02(木) 16:26:30
唐昇が劣化して、鈕文忠が唐昇を斬り、董万を騙して北京大名府を占拠するのも、
金軍の将軍になるのも鈕文忠にするという手もあったんだよな。
>>103 北京大名府の占拠は、唐昇が元北京大名府軍の将軍であったから出来たことだ。
鈕文忠では無理。
失策のあった董万は、下級将校に格下げされたのだが、その代わりに、北京大名府軍に新しい
将軍が必要になった。童貫が李富に命じて、北京大名府軍の将軍を決めさせている。
このあたりの禁軍元帥と青蓮寺の権限分配は、うまく理解できないね。
雷光は西域で入手した馬らしくて、女真族の騎馬隊の馬より、ふた回り大きいらしい。
水滸伝の頃から、楊令は絹の道交易をしていたんだっけ?雷光って、どういう経緯で
入手した?宋江梁山泊は西域と交易していたの?
>>106 雷光は、孟康が西域で買い入れたもののうちの一頭。
孟康は「西への旅もしたというから、馬にも詳しい」(18巻p259)らしい。
女真の騎馬隊が目立たないのに対して、梁山泊の騎馬隊が強いのは、西域の馬を
入手しているからかもしれない。なお、童貫は北から馬を入手して、強力な騎馬隊を
創設したらしい。
>「俺の立場では、戦がどうなるのか、ただ見ているだけだな」(19巻15頁/孟康)
兵站や職人等の台詞だったんだな。梁山泊首脳部や青蓮寺は、情況が混沌として
いても、決して「ただ見ているだけ」とは言わなかった。常に他人に先んじ、先手を
打っておく。相手を嵌める罠を仕掛けておく。そんな奴は一人もいなくなったね。
因みに、水滸伝前半の梁山泊の首脳部は、全員こんな感じだよ。
歳を経て劣化してたんじゃいけない。80歳の爺さんじゃないからな。
>>108 少数の集団が動くわけではないので、一人の策士が常に先手を打つドラマは、三国志演義
のようでつまんない。しかし、反対に、楊令伝のように、みんな見ているだけで、情況が少しも
動かないドラマも退屈だ。唯一動いたのは、斡本の金軍だが、これも予想よりも早く消滅した
張邦昌の楚の代わりに出張ってきた感じだったな。
作品内では、高宗を追うような話をしていたが、どうなるんだろう?
高宗を追い回すのは、来年(1129年)
「虚仮威しだけの男だのう、幻王は」
屋敷を出ると、解珍が言った。
「騎馬隊の指揮がいいところであろうよ」
解珍の声は、周囲を憚ったものではない。思わず、杜興は後ろを見た。
「貴様も楊令の犬だな、杜興。まさしく楊令の犬だ。先年老いて死んだが、わしの飼っていた犬の方
が、ずっとましだ」
杜興は、また周囲を見回した。
「その用心深さよ、杜興。そんなに顧大嫂が怖いか?」
言った解珍は、無表情だった。
「氏ね。杜興」
☆。:.+: ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.. :. ( ´∀`) < 氏ね 杜興 の岬に♪
/ ̄ヽ/,― 、\ o。。。\________
.:☆ | ||三∪●)三mΕ∃.
.:* \_.へ--イ\ ゚ ゚ ゚
+:..♪.:。゚*.:.. (_)(_) ☆。:.+:
☆。:.+::.. ☆:.°+ .. :
。*.:☆゚x*+゚。::.☆ο::.+。 *ρ
史進は4月号で何とか立ち直りそうだが、杜興は楊令クラスの重症になってきた。
まず喋っている日本語の意味がよく分からない。
楊令と呉用が、杜興を人選する際、なにか特別な意味でもあるかのごとく、もったいつける。
しかし、実際に仕事をやらせてみると、とくに杜興でなければならない理由はない。
むしろ、絹の道に関しては、韓成の西夏行きの方が、比較にならないぐらい重要だった。
饅頭でも蒸かしていろよ、杜興。
>>113 そういうの書くと、何かもうひとつ杜興にやらせてみるか、という展開になってしまうぞ。
本当に出てきてほしくないキャラについては、沈黙していろよ。
115 :
113:2009/04/02(木) 18:05:51
文句を言わなきゃ言わないで、杜興はあれでいいんだ、と思われるのもシャクにさわる。
秦容と郤妁を連れた公孫勝の旅は、それなりのヴォリュームがあり、西夏の韓成を訪ねる
という目的もあるからいいが、岳飛の小旅行は余計だったな。ほとんど意味がない。
わけのわからん杜興の無駄話を誘発しただけのつまらん旅だった。中途半端な短い旅は
よそう。単なる出張にすぎず、旅の楽しさが感じられない。
>>113 >とくに杜興でなければならない理由はない。
というより、「杜興でなければ」といった特技や能力が、杜興に備わってはいない。
梁山泊内における杜興の地位は、それほど高くない。
上下の秩序感覚がないというか、空気が読めないというか、お呼びでない植木等というか、
自分の身分を勘違いした杜興が、ひとりで偉そうにしているだけ。
〔聚義庁〕 呉用
〔文治省〕 宣賛 陳娥 カク嬌 − 2000
〔聚義庁でうろつく蛆虫〕 杜興(軍監)
邵房を青蓮寺のスパイにした結果、邵房事件の後で、杜興が楊令に向かって言った
「手を汚す仕事は、公孫勝に任せろ」みたいな発言は、浮き上がってきたのではないか?
最初はこれを杜興に言わせたくて、邵房事件があったような感じだったぞ。
杜興には、色々やらせすぎ。とくに最近、口調が韓滔になってからの杜興はダメ。
韓滔の個性が評判よかったからといって、他人がその真似をして、面白いわけではない。
モノマネ名人が面白いのは、モノマネが独立した芸になっているから。
似ていること自体が、面白いわけではない。
それから一度ウケタ場面を、間を置かずに連発すると、ウザイだけ。少し間を置け。
岳飛と杜興が偶然出会う場面。はげしくウザイ。
>>79 「七人の侍」では、志村喬より、三船敏郎が人気がある。
「荒野の七人」では、ユル・ブリンナーより、スティーブ・マックィーンが人気がある。
「科学特捜隊」では、村松キャップより、ハヤタ隊員が人気がある。
人気の出るポジションっていうのは、決まっているんだよな。
頭領は、人気が出ない。重要なポジションだけどね。
____
/_ノ ヽ、_\
o゚((●)) ((●))゚o ,. -- 、
/::::::⌒(__人__)⌒:::::: / __,>─ 、 だから俺は、頭領は嫌だって
| |r┬-| / ヽ 言っただろう?
| | | | { |__
| | | | } \ ,丿 ヽ
| | | | / 、 `┬----‐1 }
| | | | / `¬| l ノヽ
\ `ー'ォ / 、 !_/l l / }
{ \ l / ,'
\ ´`ヽ.__,ノ / ノ
\ ヽ、\ __,ノ /
 ̄ ヽ、_ 〉 ,!、__/
楊令は気の毒だけど、最後まで人気のない“死にキャラ”として、余生を送るしかない。
戦の場面になれば機械的に大量殺傷して脚光を浴びればいい。童貫と倒した場面
ぐらいの見せ場なら、まだあると思う。
第1巻で楊令みずからが「汚れた」と評した犯罪行為をやらせ、
その直後、重量感を要求される棟梁役をやらせれば、楊令が魅力を出せるはずがない。
犯罪者に頭領、いずれも人気者とは正反対の位置にあるからね。
いまさら楊令がむかしを反省したからといって、ジメジメした男に見えるだけ。
楊令は永久に浮かび上がれない。魅力的になってきた他のキャラで、ドラマを作ってゆけばよい。
124 :
郤妁:2009/04/02(木) 19:08:02
加えて、部下の年齢とキャリアを考慮するなら、楊令は若すぎる頭領で、
その点から生じたギクシャクも多かったですよね。
まだ30歳になるかならないかで、後進に活躍の場を与えるために、宋江のように
背後に引っ込むのは、可哀想な気もするな。
しかし、21歳で頭領になってしまったんだから仕方ない。ひっこんでしまえば、
説明責任を果たさないまま犯罪者の汚名だけを着ることになる。気の毒に。。。
>>113 遊撃隊副官の杜興、双頭山の杜興、いずれも面白かった。孫二娘・顧大嫂相手の漫才も良かった。
しかし、いまやっている盧俊義・解珍ポジションの杜興は、まったく駄目。とりあえずこのポジションで
やらせてみるか、面白い味が出せれば儲けもの、って杜興だな。ぜんぜん面白くない。
顧大嫂飯店で働け!
たぶん、楊令はけんちゃんにとっては孫のようなものなのだと思う。
孫はかわいくてかわいくて、なんでも買ってあげようと思ってしまうのではなかろうか。
その結果の完璧超人。
>>127 孫に買い物してやるのは、周囲の数人が、微笑ましい、あるいはバカバカしい情景として
見ればすむ話だが、それを水滸伝の中でやられると、水滸伝ファンの顰蹙を買う。
水滸伝の中には、そんな話はない。
長い物語なので幾世代かの人物が登場する。こういう場合の世代表現の常套手段として、
作者の世代を中心として、前後の世代が描かれる。読者にとっても、それが理解しやすいからだ。
北方水滸伝の場合、宋江世代が60年代の日本人、楊令世代が80年代の若者といった風情だ。
前にも書いたが、日本の60〜80年代の人物を、北宋末の歴史に重ねてしまったミスマッチが、
水滸伝終盤〜楊令伝の象徴的リアリティを奪ってしまったな。人物の方は発展し豊かな時代に
なってから現れた世代(当時は新人類と呼ばれた)、作中の時代は、北宋の滅亡により始まった
混乱期。
>>129 豊かな時代に生まれた世代(読者)に、混乱期を擬似体験させるという工夫がないから、
フィクションとして二流になってしまっている。
混乱期だろうが、氷河期だろうが、どんな時代でも克服してしまう超人楊令殿を登場させ
たのでは、豊かな時代を生きた読者に、混乱期を擬似体験させることはできない。
>>130 そういう観点から見ると、漫画の主人公楊令殿には身を引いてもらって、
今月号に初登場の、崔如、軻輔、葉敬、郤妁らをしかっり描いた方がいい。
楊令殿は、何の象徴的リアリティも体現していない意味不明なキャラクター。
崔如、軻輔、葉敬、郤妁らをしっかり描くならば、豊かな時代を生きた読者に、
混乱期を擬似体験させるという、物語の新しい地平が見えてくる。
小説はウソでいいんだけど、読者が何か身に迫るものを感じ取れなければ、
法螺、妄言のたぐいになるからね。「楊令殿、すごい」は、法螺・妄言そのもの。
楊令が梁山泊の面々から「何事かを託されたこと」が、非常に重要なことのように、
この物語の中では扱われている。
体育会系の「追コン」で泣きながら後輩に何かを託したがるバカがいる。
楊令伝は、このノリである。理解できる人は少数だと思うから、「楊令に託した」話
はやめた方がいい。何の感動も、象徴的な意味も感じ取れない。
世襲の帝に対して、物語の中で一定の敬意が払われていれば、
「何事かを託す」話が光ってくると思う。
一方で世襲制を小馬鹿にしながら、他方で楊令に「何事かを託す」話をしても、共感は得られない。
湯隆や李雲が弟子に何事かを託す話なら、共感を得られただろうな。
託すものが手にとるように分かるから。
宋江が楊令に旗を託したら、殺戮・略奪をするわ、阿骨打になり代わって
中国の歴史を大混ぜするわ、話がでかすぎて荒唐無稽なんだよ。
もっとも、阿骨打も英雄と形容されることがあるが、一人では何もできなかったはず。
集団の力があって初めて、中国の歴史を大混ぜすることができた。
そこから考えても、頭領というのは、個人の能力よりも、人を纏める魅力や努力、
簡単にいえば他人に好かれることが重要じゃないか?楊令は正反対だろう?
「おっと、これじゃいけねー」と作者が気づいて、周囲の他人に「楊令は人気者」と
言わせると、読者の印象と正反対なので、不自然さだけが残る。
羌肆に暗殺されて、いなくなった方がいいんじゃないか?ここまでの話で、負の要素
を背負いすぎたな、楊令は。
頭領に不向きな年齢=若すぎる
頭領に不向きな性格=暗い/独善的/嫌われ者
頭領に不向きな出自=捨て子
次は何をしたいんだ?これ以上、頭領に不向きなキャラクターは、世界中捜してもいないぞ。
楊令が花飛麟や呼延凌と対等な立場で競い合うようなドラマなら面白かったね。
原典キャラの血筋を引く花飛麟や呼延凌に、捨て子の楊令が遠慮して、軍の指揮では
二人を上回る楊令なのに、「俺は二世といっても養子だし、楊志と暮らした期間も1年に
満たないから、頭領にはなれません」と謙虚な姿勢を貫いていれば、俺らの楊令に対する
印象も違っていた。
「そこまで謙虚な姿勢を貫くのなら、楊令を頭領にしてやってくれや、北方さん」という
スレの流れになっていたんだよな。
>>136 そうだな。いまの楊令は、子役時代の国民的人気だけをタネに、いつまでも芸能界で
ふんぞり返っているバラエティ・タレントみたいだからな。
主人公楊令の設定が甘すぎるのに、楊令伝単行本が売れてしまったことで、
勘違いが増幅されたな。水滸伝の文庫化と同時並行で楊令伝の連載が
開始されたから、文庫読者が熱の冷めないうちに、楊令伝を買ったというのが
真相だろう?楊令=悪役化という巨大な謎を冒頭に置いたのも成功だった。
水滸伝は面白かったから、あれと同じ水準で、楊令伝冒頭の大きな謎も、
説得的な形でオチがつけられると期待しつつ読む。
ところが、第2巻で燕青と李俊が述べた屁理屈ですべて。非難が鳴り止まない
ことに業を煮やして「楊令殿は変った」の大合唱。
はっきりいって、これでは小説じゃないよ。
史実ベースとはいうものの、30年間に10個ぐらいの事実しか掲載されていない
簡略な年表を物語の大きな流れにしているだけだからな。エピソードが豊富な
水滸伝(原典)をベースにした小説とは、物語の密度が比較にならないぐらいに、
粗い。そういう目の粗い骨格の節目節目に戦をすることが楊令伝の骨格のすべて
だね。戦死してゆくキャラが、質・量ともに劣るため、水滸伝ほどには戦の場面
が面白くならない。戦の場面がメインと位置付けられているから、合間のエピソード
は短くかつ後に連続しない埋め草程度の扱いになっている。閻婆惜殺しから
太原府戦への発展のような、物語が膨らんでゆくダイナミズムはない。
それに、頭領があの男。。。救いようがない。
帝嫌いは、むかしの大学のキャンパスで見かけた立て看板の文字を思い出せば
理解できなくはない。好きか嫌いかは別にしてね。
文官嫌いが理解しにくいな。水滸伝では蔡京その他の文官も登場していたからな。
いまは登場場面そのものが削られている。軍人ばかりが登場するんだが、
相撲を序の口から結びの一番まで全部見ると、さすがに飽きるぞ。
肉ばなかりではなく、魚、野菜、穀物、果物・・・、バランスよく食べないとな。
文官は頭を使う。頭を使うと色んな思想を持った文官が現れ、画一的に描くことが難しくなる。
軍人は命令に従って闘う。童貫といえども勅命には逆らえない。画一的に描くのが容易になる。
文官を文字通り役人と考えるから、文官嫌いを理解しにくいんじゃないの?
文官=学者と考えてみたら?
王安石は学者でもあったが、それほど悪くは書かれていないぞ。
>>143 死んでいる学者は文句を言わない。生きている学者は文句を言う。
そういう風に考えてみたら?
>>131 最近の映画の脚本が、そういうのばっかりだよね。深く掘り下げない。
もっとも、掘り下げたところで、映画は1回見たら終わりの人が多いから、
本数を作った方がカネになるという発想なんだろうか?
むかしの映画をビデオで繰り返し観ていると、誰もそんなところまでは
気づかないだろう思うようなところで、緻密で深みのある脚本になっている。場面が
次々に変るので、たぶん繰り返し観た人しか気づかないと思う。お洒落だよね、こういう無駄は。
>>130 >豊かな時代に生まれた世代(読者)に、混乱期を擬似体験させるという工夫
この小説でやれることといえば、それくらいかな。
それとも、楊令の能力をさらにパワー・アップして、少年漫画路線を驀進するの?
>>131 崔如、軻輔、葉敬、郤妁は、登場の仕方が、これまでのオリキャラにない丁寧さで描かれていた。
梁山泊のオリキャラ将校というのは、初期はほんと酷くて、レッド・スネーク・カモンの世界だったな。
あまりにどれも同じなので、韓伯竜を出してみたのだが、外から来たという以外は違いは何もなかった。
スタート時に何の変哲もないと、その後も何もない。黄表と祖永の死が、見事なまでに、それを証明した。
先月の徐絢の死の場面から、少し上向きだな。徐絢は長く開封府にいたが、
なんのためにいるのか分からなかった。仕事内容が抽象的にしか述べられていなかったからな。
南京応天府に移ってからは、少し仕事内容が具体化した。プロフィールも長く一人語りされて、
人物が読者に迫ってきた。軻輔・崔如らは、初登場時から、これができたということだな。
北宋滅亡という、この小説の中で最も大きな出来事が過ぎたわけだから、
視点人物を大きく様変わりさせてもいいと思うな。視点が変るだけで、登場人物に変化は
ないから、新登場の人物に、古くからいるキャラを語らせる。
水滸伝でキャラ立ちしていた者はともかく、楊令伝前半で登場した金太郎飴キャラをいまさら
肉付けするのは変じゃない。田忠・岑諒・孫安・馬霊なんて長く放置されすぎ。個性も出しにくい
立場。党厳・周印も、どこが違うのか分からない。また、分かる必要も感じない。
>>3の一覧表がなければ、思い出すこともないキャラクターだよな。
>>108 動かす軍の規模の違いや、自分の起こす軍事行動の歴史に与える影響の違いを
表現しようとして、軍人や諜報部員にまで、『ただ見ているしかない』と言わせるのは筋違い。
歴史の混沌は、後世の人間から見たものであって、リアルタイムで動いている人
には、混沌はない。常に動かなければならない立場にある軍人ならなおさら。
見通しの悪さがあるなら、それを解消するように努めるべき。そのために、間者や
致死軍がある。『ただ見ているしかない』のなら、いますぐ軍人や政治家を辞めろ。
今月号では、李俊によって、宋を倒した後の国の姿は、自分らは考えていなかったことになっていた。
先月の呉用と同じようなことが述べられていた。
しかし、楊令伝<2巻>[252〜253頁]を読む限り、楊令こそ、宋を倒すことにしか志の意義を見出せず、
宋を倒せば、新しい国に自分の夢はないから、後ろから来た奴に、新しい国を放り投げてやると言っている。
この部分は、文庫改訂で、先月の呉用、今月の李俊の発言と整合するように、改正されるのですか?
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...../ l ヾ、,,,.ヽl! ;::. l| l
/ ヽ ヾ、;;: ヽ ''" l l'
ヽ ヾ、 ;,ヽ _,,.-‐一,. |l_l' ほんとうに新しい国家ができてしまったら、俺はそれを、
ゝ ヾ、_,.ゝ '''"'' ::::/〈 後ろから来たやつらに投げ渡してやりますよ。
//ヾニ〃ヽ_ .::/ヾ丶 もう、俺の夢ではなくなっているのですから
// l〃 `ー-- _____,,::シヾ:::ヾヽ
// 〃 \ ノ/ \ ヾヽ
// 〃 \ // \ ヾヽ
///〃 \ / / 〃\`ー=ニ二
>>151 楊令伝を読んでいて、信じられないことがひとつだけある。
「楊令殿、すごい」「楊令殿は変った」のふたつは、拙劣な表現ではあるが、
ウソはついていない。作者の願望が述べられている。
しかし、楊令自身の口で語られた<志の意義>は、後からいくら、楊令は
そんなことを言っていないと強弁しても、前に書かれたことを訂正しない限り、
絶対に変らないと思う。
こんなことを小学生以外の者に説明した経験は、俺も初めてではあるが。
<2巻>[252〜253頁]
「楊令、おまえの志は、夢は、新しい国家というものに繋がるのか?」(呉用)
「不思議なことに、繋がらないのです。志を果して作りあげた国家は、倒した国家よりいくらか
ましである、ということにすぎません。
↓
しかし、いまある国家を倒し、新しい国家を創りたい、という思いには繋がるのです。
そのために、闘おうという思いに」
↓
「新しい国家を夢みて、闘うしかない、と俺は思い定めました。
↓
ほんとうに新しい国家ができてしまったら、俺はそれを、後ろから来たやつらに投げ渡してやりますよ。
もう、俺の夢ではなくなっているのですから」
↓
「ここですぐに、おまえが言ったことを理解しようとは思わん」(呉用)
これだけの矛盾を平気で言える楊令だ。呉用も同じだが。
二人とも発狂して首を吊れよ。もう、出てこなくていい。
背骨すらない小説。蛸。
>>154 ずっと戦の場面だけ書いていれば足りると考えられていた時期の名残だな。
当初、楊令がドッキリするような再登場をした後は、ずっと17巻〜19巻の
拡大再生産の予定だったんだろう。この楊令の台詞に如実に表れている。
15巻構想に延長され、楊令の政治思想が述べられたが、準備不足による拙劣さしか
感じなっかた。なにしろ多数決だwww
>>153 最近の小学生は、一度死んでも生き返る、と答える子が半数ぐらいいるらしい。
3月号の楊令の過去の発言潰しは、それと同じ感覚だと思った。
少なくとも、「北にいるときからずっと」(楊令)、「はじめから」(呉用)は、削除すべきじゃないか?
楊令は繰り返し、新しい国は古い国より少しましなだけだ、と述べている。新しい国でも、腐敗や権力
抗争は起きる、と新しい国に大きな期待をしていない。それでも、古い国を倒して新しい国を建てる
ことに光を見出したと言っていた。その光が「民のための国」だ。むかし、晁蓋や宋江が言っていた
ことだな。
幻王楊令は、抵抗する熟女真の民の胸を、槍で突き通した。六十歳ぐらいの男だった。
即死である。男の胸に大きな穴が空いた。
「カク瑾、見ろ」
カク瑾は、熟女真の男の胸の穴を覗いた。
「どうだ、カク瑾。光が見えるだろう。俺は北にいる時から、なんとか光を見つけようとして
きた。だから、抵抗する民の胸を槍で突き通し、その穴から光を見ていたのだ」
いきなりだった。
「アヒャハハハハハハハハ」
楊令は、まだ逃げ惑っている多数の熟女真の民の胸に、槍を突き立てた。
「光を探すのだ、カク瑾。民のための国を探すのだ」
民のための国を作るという簡単な答えを出すために、民を殺し尽くしたのか?
たいへんだったな、楊令殿。あんた本当に珍しい人だよ。
そして、民のための国というのは、政府自らが営業部門を持って、国家経営に
必要な経費を自弁する。その結果、民の税が安くなり、大地主が喜ぶ国になる。
めでたいなwww
「光、光、光」と楊令が連呼するところなど、光フレッツの工作員かと思ってしまうよな。
楊令が、光と叫ぶところは、鎧を着ているような重苦しさだよな。ほんと60年代の左翼的暗さ
を上手く表現している。長髪もコルトレーンも、重くて暗かった。
ただ、見つけた光が、帝政の廃止だけでは、現代の読者にはアピールできないだろうな。
顧大嫂と李媛の例を出すまでもなく、梁山泊は人権を尊重しないから、民のための国ができ
なかったのはすべて帝政の責任と言われても、ピンとこないだろう。
12世紀なので、さすがに人権観念を出すことまでは躊躇われる。そこで、帝政が諸悪の根源
とされたのかな。徽宗のような浪費家がいると理解しやすいが、呉乞買の例で話していたところ
が理解しにくいな。宮殿を建てた呉乞買は、すでに女真族の幸福を考えることを忘れた帝にされ
ていた。
正直に言うと、現代の政治に関する限り、王制があるからどうのこうのということを、何十年も
考えたことがない。高校時代の政経や世界史の時間を思い出した。
>>158 政事の腐敗の陰で、いつも泣かされているのは民であると、魯智深は何度も言っているよな。
魯智深に限らず、水滸伝の前半は「志」色が濃厚だった。戦が熾烈になるに従い、その色が
薄くなった。その後、楊令殿を頭領と認めさせるために、再び「志」が復活したということ?
>>163 帝政廃止は梁山泊の方針としてたぶんそうなるだろうとは思っていた。
宋江が帝になり、その子が世襲すると考えていた読者は皆無だろう。
だから、楊令が、あらためて「帝政廃止」を言っても、拍子抜けするだけだったよw
呉用が劉豫になる。帝になる。というあのAAを真に受けての「帝政廃止」宣言だったのか?
なんか、悪いことをしてしまったな。
劉豫の斉については、科挙を廃止した、賊徒でも役人に登用した、という興味深い話
があったので、きちんと調べた方がいいよ、と示唆するつもりで、連載開始早々から
呉用AAに語らせていたんだろうな。まさか、呉用が本気で帝になりたいと思っていると・・・・
>>166 おまえ、悪い奴だな。
【匿名掲示板閲覧上の注意点】
♪ ∧__∧
(・ω・`∩ はしゃいでいるからといって、
ノ⊃ ノ 若い、幼稚である、という推定が成り立つわけではない。
( つ ノ ♪
し'
 ̄ ̄ ̄
γ:;;:⌒:;:;:;⌒:;:`ヘ
イ;;::""::;;::;;::;;:⌒::;::;;:ヾ:;:;ヾ
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ゞ;;::(.:;:;:;:::::;;;;:;:;.:;:;:;:ノ;:;:;:;ノ:;:;:;;:ノ
ゝ;;:::;ゝ.....| |..;;:;;ノソ
ゝ''! i_ノ
__|l_|__
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/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) | ほんとうに頭に木の生えた奴が、書いているわけではない。
\_ ` ⌒´ /
/ \
>>152 かつて、楊令がこう言ったからといって、新しい国ができたら楊令が頭領をやめなきゃならない
ことにはならんだろう。他に人材がいなければ楊令がやらざるをえない。しかし、過去の発言と
は矛盾する。これを言ったのは21歳のときだ。若気の至りだ。むかしは俺はずいぶん子供っぽい
ことを言っていたもんだ、と現在の楊令に語らせればいいんでねぇーの?
なんで、それができないの?完璧な人間は、赤ん坊の時から完璧でなくちゃならないの?
赤ちゃん楊令は、おむつも使っちゃだめなの?もう少し柔軟になれよ。
楊令には、成長することすら許されていないという印象は、いたるところで受ける。
この物語が始まったときから100%の完璧さを要求されている。
成長すればいいじゃない。失敗もすればいいじゃない。矛盾を認めず、強行に突き進もう
としているところを読んでいると、馬鹿にしか見えんよ。やめろよ、そういうこと。
5巻で桁外れの戦略家にされた頃からだな、楊令が遠い人になったのは。
宇宙の果てに向けて飛ばされたロケットみたいな人だ。
もう我々には縁のない人。怪我しようが、死のうが、関係ない。それが楊令。
幻王時代に殺した熟女真の民の怨霊に苛まれて苦しむ楊令。
楊令は、自ら棟梁を辞めると言い出す。
しかし、呉用が、内乱とは成功するか失敗するかによって180度価値が逆転する
部分もあることを説いて、楊令を頭領に留めるで、どう?なんでも楊令にやらせようとする北方路線では、
面白そうな話を思いつけば全部楊令にやらせるみたいだけど、まさに何でもやる
楊令というのが嫌われている。
辞めるという楊令を、他の同志が頭領に留める。いいねえー。ただし、杜興は外してくれ。
辞めるというのに止めるな。辞めさせろ。
素朴な疑問なんだけど、北方氏は、読者に楊令を好きになってもらおうとして
楊令をこういう風に書いているわけじゃないよね?まさか。。。
生き残りの同志は、19巻の間、寝ていたわけじゃない。
あとから出てきた楊令が、新しい国づくりの面でも最高のプランナーとなると、
いままで同志が19巻かけてやってきたことは、すべて無駄になる。
現に、楊令ひとりだけが、新しい国づくりが分かっているという話になっている。
はげしく、つまらない。
かつてウン城や済州や平原でやったことを参考にして、そこでの話と連続性を持たせれば、
面白い話になると思うのだが、なんでも楊令の発案で始まる話にして、わざわざつまらなく
するのだろう?
北方水滸伝は原典の翻訳ではなく、80%以上北方氏のオリジナルだと思うのだが、
100%オリジナルという触れ込みの楊令伝(原典キャラが登場するから100%では
ないはずなんだが)によって、原典を凌駕したぞという実績でも欲しいのだろうか?
作品としては前作とは比べものにならないぐらいつまらないと思うし、この上、
妙なこだわりによって、作品を台無しにすることはないと思うけど。
前作が面白かったのは原典のストーリーに依拠する部分が大きいから、ということでもないと思う。
オリジナルの楊令がこの作品を面白くすべきだ、楊令がすぐれた頭領だから、この作品は面白いんだ、
どうしてそんなところに拘るのだろうか?誰が活躍してもいい、作品が面白ければ、それでいいはずだ。
そして、ここまで楊令伝が面白くなかったのは、若年の楊令を無理して頭領にしたことに尽きる。
その無理を作者も自覚してなのかどうなのか、楊令に次々に能力を付与し、同志を劣化させ、
敵将童貫にまで楊令を絶賛させた。その操作のすべてが、楊令伝をつまらなくした。
他の二世は年齢相応に見えるが、楊令は40代のオッサンに見える。
自分を殺して、頭領であることに徹している。人気が出るはずがないよ。
頭領という以前に人間でなければ、ロボットを見ているのと同じだ。
もう楊令という役名ではなく、抽象的な「頭領」という役名でいいよ。
180 :
無名草子さん:2009/04/04(土) 12:10:54
>>165 「たぶん」ではなく100%帝政は採用しないで確定していたようなものだ。
宋江が頭領であっても、世襲の帝政はやらなかったであろう。宋江や晁蓋の性格から、
世襲の帝政など導き出すことなど不可能。
楊令の演説の翌月だったか、公孫勝視点で、自分は宋江を帝にするというように漠然
と考えていただけだという話がなかったか?
ここらも、お得意の取って付けたような「楊令殿、すごい」だったな。
現実の社会主義国には世襲の書記長制を採用している馬鹿国家もあるが、
原理的に社会主義は世襲元首となじまないからね。
北方水滸伝の梁山泊は、最初から能力主義だったから、晁蓋や宋江が世襲の王になる
と考えていた読者は、まずいないと思うな。
楊令の演説の後で、史進が、「宣賛だって、帝政の廃止までは考えていなかっただろう」
と言い、宣賛が、くそ真面目に「そうだ」と答えていたところは、ドリフのコントみたいだった。
読んでいるこっちが恥ずかしくなるから削除してほしい。
>>181 いま水滸伝を読み直しても、公孫勝や他の同志が、宋江王朝を作ろうと考えていたと
思わせるような箇所は、まったくないよ。皆無といっていい。
また、晁蓋、宋江、楊令と、歴代頭領は全員子がいないから、話題にもならなかった。
話題になっていても、世襲の王制を考えていた同志は皆無じゃないか?
水滸伝の終盤は、梁山泊の同志も次第に知能が低くなるから、何を考えているのか
よくわからないが、1〜6巻あたりを読むと、全員まだ知能は高いから、王制とは水と
油の考えを持っていることが、よくわかると思うよ。
>>181 楊令が変なこと又はたいしたことでもないことを自慢げに話す
↓
読者は、そんなに自慢することでもないだろう、と思う
↓
次回、古い同志は、楊令の言っている方策など、思いもよらなかったと言う
↓
水滸伝時代の同志の活躍を否定するのが、楊令伝の執筆意図であることを読者は再確認する
↓
(以下、無限ループ)
楊令伝で、何を言いたいのか、つかみにくいんだよな。
楊令のような現実離れしたキャラクターというのは、実在はしないが、何かの象徴であることで、
作品内でのリアリティを獲得する。「起こりうる嘘」でなければ、誰も読まないだろう?
楊令は、何の象徴なんだ?
>>185 『社会主義政権は、歴史を捏造する』の象徴。
こう考えない限り、楊令の発言の矛盾(
>>154)、阿骨打ではなく楊令が金国を建国したこと、
金国ではなく梁山泊が北宋を滅ぼしたこと、を理解することは不可能だ。
俺は、楊令を、『社会主義政権は、歴史を捏造する』の象徴と捉えることにした。
楊令伝の中に多く含まれる矛盾や法螺を合理的に理解するには、これしかない。
>>184 どうでもいいオリキャラの楊令を持ち上げるために、水滸伝キャラを辱めるのでは、
アンチ水滸伝の読者しか、読まなくなるよ。あるいは、子供しか読まない。
「ウルトラマン」の最終回で、ゼットンがウルトラマンを倒した。子供は、ゼットンが
最強であると喜ぶ。しかし、ゼットン登場以前にも、最強の怪獣と呼ばれた怪獣が
たくさんいた。ゼットン(楊令)の登場により、それ以前の回は、ぜんぶ嘘だったことになる。
もし晁蓋に息子がいたら
宋江とともに首長になってたかって話
ねーよ
あと物語りだからしょうがないのかもしれないけど
首長の世襲は否定されても将軍はなんだか世襲っぽい
戦記モノの登場人物だからといって、必ず戦死しなければならない理由はない。
鄭天寿や丁得孫のような死に方もある。
物語の中で意外性を追求しておられる北方先生なら、次回、楊令が脳卒中で
突然死亡するという展開もあるかもしれない。
とにかく楊令さえ死ねば、楊令伝は面白い物語になる。
>>188 天候星の子が若くして順調に将軍格になっているよな。ほぼ世襲と考えていい。
まあ、連中は血縁の世襲なんで納得できる。
捨て子の楊令は、どうして天才だったのだろうな?選んで拾ったわけでもないだろうに。
両親は二竜山の山賊に簡単に殺されるほど、弱かったのになww
楊令のドラマが、タイガーマスク/伊達直人のドラマであることは明らかだ。
違いといえば、楊令が青鶻鬼と呼ばれていたのに対し、タイガーマスクが「黄色い悪魔」だという点だ。
キャンディーズは「やさしい悪魔」だ。それはいい。
楊令に足りないものは、ちびっ子ハウスだ。楊令伝は、なにを気取っているのか知らないが、主人公
を人間らしく見せるための操作をまったくやらない。楊令が頼りにする爺キャラ・師匠キャラを身近に
置くとか、恋人を出すとかの配慮すれば、楊令も多少は人間らしく見える。それをしないで、「変った」
「泣いた」と大騒ぎする。とにかく、まともな物語を作るテクニックを忘れたのか、もう金儲けをする必要
がないぐらい稼いだから、早く引退したくて評判が悪くなるような駄作をことさらに書いているのか知ら
ないが、ちゃんとした手順を踏めば、楊令が嫌われ者になるはずがないのだ。真面目にやれよ。
楊令は若くして頭領になってしまった。頭領としての役割のうち最大のものが、
常に頭領を演じなければならないということだろうな。総理や知事が一市民に
戻って軽口を叩けば、散々叩かれる。
楊令にも、頭領ではない普段の顔に戻れる場面が必要だったんだよ。
呉用・杜興は楊令が普段の顔に戻れる爺ではない。あれほど二頭領制にしろと
いったのに、その真意のわからない人がいてね。フフフ。
張平との場面がそれに代わりうるかというと、そうはならない。基本的に同一組織内
の男同士はライバルだ。そうでないのは、利口と馬鹿の凸凹コンビか、ホモだ。
張平と楊令は男色っぽく見えて、気持ちが悪かった。
冷徹な刑事役の主人公が人間らしい顔を見せる居酒屋とか、御奉行様が
人間らしい顔を見せる家庭とか、当たり前のドラマには、当たり前の設定がある。
当たり前のことをやりたくない楊令伝は、どんどん糞物語になってゆけばいいや。
楊令も30歳になった。時間の止まっていた童貫とは違い、梁山泊の古株は50歳になった
だけで、歳を取ったと弱音を吐くから、楊令が突然死する以外に、物語を救済することは
むずかしいね。二頭領制も、多数決制も、いまさら無理じゃない。
多数決というのは、小学校の学級会以来、やったことがないや。
別に読みたいとも思わんから、楊令伝でやる必要ないぞ。
>>185 「ゴジラ」と「ゴジラの逆襲」では、ゴジラ=核戦争の脅威だったんだよな。
当時の人々は、ほんとうに核戦争が起こるのではないかと危惧していた。
その後、そのような危惧は現実味を失ってくる。そして、60年安保。
戦争は外国がやるものであって、日本には戦争を放棄した憲法があるから、
外国のやる戦争を眺めていればいい、という錯覚に陥る。
この時代の象徴が、怪獣どうしが闘う「キングコング対ゴジラ」と「モスラ対ゴジラ」だ。
自衛隊は怪獣どうしの闘いを見ているだけなんだ。
ゴジラは、信じられる嘘だったのだ。
それに引き換え、歴史を捏造する社会主義政権の象徴である楊令。
どこに捏造があるのか注意しながら読まなければならないから、骨が折れるね。
もっと分かりやすいものの象徴にすれば良かったのに。。。
>>197 >どこに捏造があるのか注意しながら読まなければならないから、骨が折れるね。
骨は折れないよ。一目瞭然のわかりやすい捏造なんで、すぐわかる。
しかし、すぐわかる捏造をどうしてやるのか分からなくて、悩むことはある。
>>185 水滸伝の文庫化と同時に楊令伝が始まったというのがミソだろう。
映画だけ観るなら1500円で済むのに、映画館の売店で関連グッズを買うと
さらに1500円使うことになる。そんな感じの小説なんでねぇ?
主人公楊令は、掴みどころがない。悪役だけが魅力的だったヤッターマンのガンちゃんのように
存在感がない。しかるに、12世紀の世界史では、トップ・クラスの人物だ。わけわかんね。
燕京戦・方臘戦・ドウカンファイト、どれもみな、最近の戦闘シーンのようにコンパクトに
まとめることはできたはず。やたらと詳細で長かったが、その戦の中でキャラが際立って
いた場面を思い出せない。騎馬隊が走る場面しか思い出せない。
戦場面をシェイプアップしていれば、楊令の人物を作りこむスペースはあったはずだ。
何をしていたんだろう?
>>187 アンチ水滸伝の読者なんていないだろうww?
水滸伝が面白くないと分かれば、途中で読むのをやめるだけだしw
楊令伝が性質が悪いと思うのは、水滸伝で水滸伝ファンを檻の中に入れておいて、
逃げられないようにした後で、楊令という毒ガスを檻に向かって浴びせるところだな。
すでにあるストーリーをアレンジして別のドラマに仕立て上げるのと、
まったくのゼロからストーリーを作るのとでは、
費やす時間が倍半分違うと思うんだ。楊令伝は、4ヶ月で1冊ペースで良かったな。
その点は、キャラの違いとなって現れているな。作者を含めてみんなが知っている原典キャラ
なら、原典と大きく性格を変えられても、存在感は変らない(あるいは、北方氏によるアレンジで、
原典以上の存在感)。しかし、名前がないどころか、存在すらないオリキャラをゼロから作ると
なれば、鍾玄・田忠・鳳元・周印のような中途半端で何の個性もないキャラになる。後に肉付け
する機会があれば少しは見栄えが良くなるという程度。機会がなければ、そのままだ。
原典キャラに不満があれば、読者が注文をつけるが、オリキャラなんて、どうなろうと誰も注文
をつけない。どんな奴かは、作者が書かない限り分からないから、注文のつけようもないしな。
周印が魅力的なキャラになりそうなんで、もっと登場回数を増やしてください、なんて誰も言わない
だろうよ。どうして無駄に増やすのかな。エピソード抜きで登場させても、意味ないよ。
そんなことより、劉光世や張俊の将校を増やせ。寇亮や衛政を使いまわしたようなブサイクなこと
はやめよう。組織が小さく見える。
/
,、-'" ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄'-、, / 次
,、-'" \ /
,、-'" ヽ .! 回
/ ヽ .l
/ | l こ
. i / / ノ __l
i / / (_) / ! う
i / / ) l ヽ
iヽ ,、-'" ヽ _/ /\_< ヾ ヽ な
Y'⌒゙'-、 / __  ̄ \;//ll ノ __ ) ヽ る
/,,、-'-、, i´  ̄ ゙'、ヽ ∧_!l /゙'-、ノ ∨7,、、, ヽ
( (  ̄ヽY | d i !. へ-┴、、、、゙' - //^\
ヾヽ '7 l ヽ< ノ.ノ (< ( ヽ ヽ ヽヽヽヽ
( L_/.∧ヽ ゙'='"'" f ヾ ンノ__ノ__ノ__ノ_ノ_ノ_ノ
゙'-、,__" リ レ _/ ̄ i /7゙┬-、,゙'--'"(_\
⌒> ! ヽヽ ,ヘ_Y^Yフ / // l l 、゙'--'" /\
ト、-、ヘ,イ 、ブ彡'" / | ヽ ヽ |_,、-'"(_/ \
L,!__|,、!,、-'"ノ // | l゙、__,、-'"ゝ//ヽ/
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>>205 登場機会が少ないから、梁山泊以外の将校の数が少ないというのは、いいと思うんだ。
しかし、サンプル登場にすぎないのなら、それらしく最後は名無しとして氏ね。
寇亮のように使い回されて、下手に出世させられると、組織が小さく見えてしまう。
唐昇のような使い回しをしていると、宋官軍すべてが小さく見えるしな。
>>208 唐昇は史上最年少で(呼延灼よりも若くして)将軍になったという逸材ではなかったか?
これは許せるのよ。しかし、許定は、たまたま南京応天府の将軍だったにすぎない。
当時の官軍は腐敗の温床だったので、許定のような戦に出される将軍は、要路に賄賂を
送らないなどの要領の悪い奴という扱いだったな。
まあ、このような言い方は、唐昇が青蓮寺に選ばれた優秀な奴という話になってから、
されなくなったけど。
唐昇は青蓮寺に利用されたばかりに、官軍内での出世の道が閉ざされた。
もっとも出世一辺倒の男でもなかったのだが、利用され裏切られた恨みというものは
少しも感じさせないな。めったに見せない心の底辺には、静かに燃える恨みがあった、
というのはそんなに恰好悪いものではないのだが、一切ふれようとしない。
うじうじした恨みを描写することもないと思う。将軍にまでなった男だ。
問題は、そういう自然な感情を避けようとするために、10代の青年みたいに
むかし流行ったモラトリアム人間のようなキャラばかりになった。
煮え切らない人生とキタ━━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!もんだ。
>>210 モラトリアム人間が増えたように思えるのは、先に名前を出して、後からキャラの内容を決めるから。
そういうのが、常時、10名以上ウロウロしているから。
>>211 作者の小説手法というより、時間が足りないことを示す病状の一種と考えた方がいいね。
水滸伝でそれが許されたのは、原典があって、御馴染みの名前だったから、名前が出た
だけで読者がワクワクしたからだよ。
孫新は名前と簡単なプロフィールだけで北方水滸伝に登場し、本格的な活躍場面は、少し
間が空いた。それでも喜ばれたのは、原典キャラだから。
オリキャラを名前だけ出して何もさせないと、次に何かやろうとしたときは、読者が名前を
忘れている。調べるのが面倒だ。オリキャラなんか、どうでもいい。
ふつーは、もう少し考えてから、書く。 以上
4月号では、父と子の話を聞いても発狂しなかったようだ。
楊令は精神病ではない、という方向に持ってゆきたいのかね?
2月号だかで「屍」発言があったばかりなのに、変だね。
>>185 水滸伝ファンを不愉快にするのが、楊令伝の狙いかなー?おまいら、何か悪いことしたの?
楊令の屍体は、山の動物に食われないように、森に穴を掘って埋めた。楊令を快く思って
いなかった兵たちは、楊令を埋めた土の上に放尿して喜んでいた。
死ねばこうなるのだと、屍体を担いで運ぶたびに考えた。
「頭領も死ねば、ざまーぁねぇなー」
喬道清が言った。僧なのに、お経を上げることもしなかった。
楊令の屍体を運んできた兵たちの表情は、一様に明るかった。たいした能力もない楊令
を頭領と仰ぎ見なければならない作品の都合上、上級将校は兵と変らないまでに劣化させ
られ、その下にいる本物の兵など、まるで人間扱いされていなかった。
「それでも、宋の地方軍よりは、ましなんだよ。我慢しな」
我慢できない兵は、顧大嫂に殺された。裁判官である顧大嫂には、気に入らない兵を殺す
権限があったのだ。
秦容は、宋の地方軍から将軍がいなくなった日のことを思い出していた。しかし、その具体
的な日時までは、思い出せなかった。
ふと父秦明の横顔が、浮かんでは、消えた。
楊令を打ち据えながら、史進はたえずなにかを呟いていた。六回目からは、それが聞きとれる
ようになった。
この捨て子が。父と子の話を聞けば発作が起きるだと。それを自慢したな。馬鹿が。さっさと
精神病院へ入院すればいいんだよ。それもできねぇのなら、俺が、ここで殺してやるよ。
自分を強いと思っていることは、直してやらなきゃな。おまえは、腰抜けだ。おまえが梁山泊の
頭領をしている限り、ぜったいに人気が出ない、腰抜けだよ。腰抜けには、腰抜けの扱い方がある。
こうやって這いつくばらせるのさ。わかるだろう。自分が腰抜けだってのが。
桁外れの戦略家だと?宣賛も耄碌したさ。それで軍師をはずされて、いまは内政家だ。まったく、
おまえ一人がいなければ、梁山泊はなにもかも、上手くいってたんだよ。
くたばれ、腰抜け。領地は広げないだと?そんなこと言ってしまえば、もう楊令伝なんて面白く
ないから読まねぇと思う読者がでてくることは考えなかったのか?馬鹿が。早く死んじまえよ。
いまさら頭領を替えることなんてできねえんだよ。死ぬしかないんだ、楊令さんよ。
そんなことを、ぶつぶつと呟きながら、史進は楊令を打ち据えるのだ。
班光が、史進を止めに入ったときは、すでに遅かった。
楊令は、死んでいた。
1月号で、李富は、周炳に「呂英という鼠が、私の周辺をうろつくようなら、処分しろ」と言っている。
周炳は「愉しんでも、よろしいのでしょうか?」と訊いている。ここまで書くと、呂英は李富を襲わなくては
ならなくなるな。少なくとも、李富は、呂英が自分に危害を加える男かもしれないと考えている。
しかし、李富は同じ場所で、秦檜に向かい、「撻懶とは切れていないのだろうな?」と訊いている。
秦檜は、そこで「撻懶が呂英を雇った」と言っている。李富と周炳の会話は、その後の話だ。
また、李富の考えは、秦檜の想像を越えていると、例によってオリキャラを史実キャラの上位においている。
李富がどうして呂英を怖がるのか、理由がよくわからない。
>>218 たしかに。梁山泊や宋の視点では、金は未成熟な国家で、たいした政治家はいない。
傀儡を作るにも張邦昌のような腰抜けを選んだ。それくらい金には人物がいない、と物笑いにしている。
李富がどうして呂英を怖がるのか、理由がよくわからない。
そこの李富の台詞だが(1月号331頁)、秦檜が呂英が呂牛の息子であるという話をしたとたんに、
「青蓮寺を、探るとでも言うのか?」と言っている。小物だな。秦檜は、撻懶は、そういうことを考える
男だと言っている。これも何を考えているのか分からん。
呂英は呂牛の下で働いていたから、探らなくても、ある程度は青蓮寺を知っている。それに、2月号
で明らかになるが、呂英の仕事は金軍の開封府占拠に関連するものだった。
しかし、呂英の名を聞いたとたんに、「青蓮寺を、探るとでも言うのか?」は、飛躍しすぎていないか?
李富がどうして呂英を怖がるのか、理由がよくわからない。
で、結局、李富は撻懶に会ったんだな?
「開封府が陥ちる前に、撻懶に一度会っておかなければならない」と言っていたが。
李富がどうして呂英を怖がるのか、理由がよくわからない。
>>221 呂英はずいぶん手回しよく金軍を開封府城内に導いているけど、順番からいくと、撻懶・呂英
と李富が会ったのが先だよな。もしかして、李富が金軍入城に一枚噛んでいるのかもしれない。
呂英が優秀な間者であるにしても、開封府防衛上の弱点は、軍事機密のはずだ。個人経営の
間者がそこまで調べられるものか疑問だ。
李富がどうして呂英を怖がるのか、理由がよくわからない。
俺が見つけたのは、民のための国、という光だった。(楊令/12月号p442)
童貫に勝つことだけが目的では、楊令にとっての光は、どこにもなかったのだ、と言える。(1月号p312)
<ここでは、絹の道交易を始めるという構想があったから、童貫と闘い始めたと言っている>
<12月号の「民のための国」との関係は?絹の道によって無作為抽出した宋の一部の民にだけ
豊かな生活を保障できるから、二つの光が重なるのか?>
↓
楊令にこの構想を聞かされた時は(呉用/1月号p312)・・・何時なんだろう?
<第2巻で、呉用は楊令と話をしたが、その直後、方臘の陣に帰り、その後、楊令と話をする機会はない>
↓
(宋を)倒したのちに、どういう国を作るかということにこそ、志を生かすべきだ、と(楊令は)言ったのだ。
(3月号p347)
<呉用は、第2巻で楊令と話した後、いつ楊令と話す機会があったのだろう?ないと思うが>
>>154 ケッ村に滞在していた呉用は、楊令に会うため、方臘陣中を抜け、わずかな時間を作り、
女真で楊令に会い、とんぼ返りで、ケッ村に戻っている。
<2巻>[252〜253頁]の楊令と呉用の会話が、北でした二人の会話のすべてだ。
3月号の呉用による楊令の志の説明は、明らかに嘘だ。
>>224 あの会話の後、鹿の肉を食おうという場面があったはずだ。その後、何日かは呉用も
女真の地に滞在した可能性もある。書かれているかもしれないが、調べるの面倒。
それら楊令伝には書かれなかった部分で、たっぷり会話をしているんだろう。
第2巻で紹介された会話は、楊令が呉用に嘘をついた部分で、真実を語った部分は、
意図的に描写されなかったのだろう。
そこまでの操作をして、読者に混乱を招きたいのかね?
そんなに水滸伝の読者が憎い?
>>216 秦明、呼延灼、関勝の三人が抜けると、宋の地方軍にめぼしい将軍が一人もいなくなり、
方臘戦や燕京戦では、将軍すらいなくなるというのは、寂しい限りですなあww
そうそう呂栄、唐昇、許定、董万、韓世忠(将校)も、おりましたかwww
/
,、-'" ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄'-、, /
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/ ヽ .l
/ | l 俺はそれを、
. i / / ノ __l
i / / (_) / ! 後ろから来たやつらに投げ渡してやりますよ。
i / / ) l ヽ
iヽ ,、-'" ヽ _/ /\_< ヾ ヽ もう、俺の夢ではなくなっているのですから
Y'⌒゙'-、 / __  ̄ \;//ll ノ __ ) ヽ
/,,、-'-、, i´  ̄ ゙'、ヽ ∧_!l /゙'-、ノ ∨7,、、, ヽ それに、もう死んでますから、どうでもいいんですよ
( (  ̄ヽY | d i !. へ-┴、、、、゙' - //^\
ヾヽ '7 l ヽ< ノ.ノ (< ( ヽ ヽ ヽヽヽヽ
( L_/.∧ヽ ゙'='"'" f ヾ ンノ__ノ__ノ__ノ_ノ_ノ_ノ
゙'-、,__" リ レ _/ ̄ i /7゙┬-、,゙'--'"(_\
⌒> ! ヽヽ ,ヘ_Y^Yフ / // l l 、゙'--'" /\
ト、-、ヘ,イ 、ブ彡'" / | ヽ ヽ |_,、-'"(_/ \
L,!__|,、!,、-'"ノ // | l゙、__,、-'"ゝ//ヽ/
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) ハ、 / | |゙'-、,__,、--'"/
f、_,、-'-、,_/ | l / -'" /
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主役が、物語の中でもっとも重要なキーワードである<志>について矛盾だらけの発言
をしているんだ。もうやめろよ、面白くなる期待がもてないよ。
>>200 まあ、こんだけつまらないのなら、続編はいらなかったな。
せめてオリキャラを増やすのではなく、史実キャラに徹底的に肉薄していれば面白かったのに。
秦檜も有名だから一応出しておいたよ、という程度だ。何かやらせるぞ、という思わせぶり
だけふりまいている。李富の小型版。そして、秦檜は李富に劣るという設定(李富の主観だが)。
あのボケ男李富に劣るとなると、どんなん?
そろそろ李富も馬桂殺しの真犯人をずっと誤解していた自分の間抜けぶりを自覚してもらいたいな。
よぼど鈍感なんだろうな。普通の人だったら、自殺したくなるよね。上司と友人に騙され続け、犯人
でもない梁山泊を逆恨みして、その要人を暗殺し続けた。自分が滑稽に見えないかね?
自己嫌悪で自殺するよね、ふつー。読者はみんな真犯人を知っていたんだしさ。李富だけ虚仮に
されていたんだよ。恥ずかしいよね。
んーそこは李富の愚かさととるか
純粋さととるか
233 :
無名草子さん:2009/04/05(日) 14:42:06
愚かだろ。純粋さで諜報機関が務まるか?
物語とは、対立によって生じる葛藤を描くことだと思う。
戦争や、犯人を追う刑事がドラマになりやすいのは、対立による葛藤が明確だからだと思う。
恋愛ドラマでも、三角関係や結婚に反対する人がいるからドラマになる。
周囲に祝福されて結婚したロミオとジュリエットでは、ドラマにはならない。
楊令伝でも、戦という対立の明確な構造はあるのだが、闘う両陣営の立場の違いが明確でない。
敵も味方も、「騎馬隊で、思うさま、原野を駆けめぐりたい」では、なぜ闘っているのか不明だ。
結局、対立によって生じる葛藤がないから、物語になっていない。どこが物語の復権なのか
と疑問に思う。挙句の果てに、楊令との戦いを恋焦がれる童貫とキタ━━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
こうなると物語じゃないよ。基本を踏み外すと、いったい何を読んでいるのか分からない。
目新しいことは、枝葉のサブテキストでやればいい。それぐらいにスペースに余裕のある大長編
なんだからな。戦いという対立によって生じる葛藤。まず、ここを描くべき。
妻を殺された林冲、兄を殺された曹正は、この点が明確だった。これを陳腐と感じるのは勝手だが、
ここを陳腐として排除することによって、物語になっていないような気が、私にはする。
文官は嫌い。「騎馬隊で、思うさま、原野を駆けめぐりたい」というのは、
机に向かって勉強している中高生の気持ちを代弁したつもりなのかな?
やたらとたくさん出てくる表現だね。正直、飽きた。
>>234 「楊令殿、すごい」でオルガスムスに達することのできる人だけだな、この小説を楽しめるのは。
梁山泊の将軍様の歌が聞こえてきそうですね。
>>230 こいつにも何かやらせるぞ、という思わせぶりに終始したのが、軍人以外の全キャラクターだね。
青蓮寺はやっと南宋を建てたけど、史実をなぞってゆけば、南宋建国と同時に李富の描いた
政略が実現できるわけがないことが、もうすぐわかるはず。秦檜その他のキャラも、何かやるぞ
という思わせぶりだけ。李富も早く没落してくれ。
>>126 最近、杜興の思わせぶり発言が評判が悪いが、原型は公孫勝とウリの会話あたりからだよ。
年寄りらしく含蓄のある言葉に見せようとして、恰好だけで内容のない言葉を喋りだした。
こういうところをアドリブで乗り切れると思ってもらっては困る。水滸伝時代の年寄りは、王定六が山中
で出会った老人ですら、年寄りらしい味わいのある言葉を喋っていた。父の仇を討つために牢城を
脱走した王定六と、行方知れずの息子を持つ山中の老人が、一瞬親子のような関係に見えた。
頭を使ってセオリーに則った場面を積み重ねていかないと、物語はできっこない。
騎馬隊が二つに別れるところや、老人のアドリブ語りで原稿用紙を埋めているだけでは、面白くなるわけがない。
むかし、ある芸人が地方のデパートでフリートークをする催しがあった。ちきんとシナリオのある喋り
をやらせると上手い芸人だったのだが、フリートークはからっきし駄目だったな。
杜興の台詞や公孫勝とウリの会話を読んでいると、まったく盛り上がらなかった、そのデパートの催し
の会場にいるような錯覚に陥る。
>>239 本筋とは関係ない王定六プロパーの話であっても、セオリー通りにドラマが作られていたよな。
ここ二ヶ月ばかりは、徐絢・崔如・葉敬・軻輔のところで、少しましな話を作ってもらえそうな気がする。
もっとも、話が次回に繋がらないのが、楊令伝のひとつの特徴なんで、あまり期待はしていないが。
それよりも基本をしっかりやることだろう。
それぞれの軍が、なんのために闘っているのかを明確にすることだ。
史進が、「そういや、むかしは志の話をしてたよな〜〜あ」と言ったときは、マジで殺意が起きた。
宋禁軍も、なんのために闘っていたのか、さっぱり分からなかった。地方軍になると人間扱いされて
いなかった。女真族も、契丹族も、それぞれ自分たちが何のために戦っているのかを確認して
もらいたい。でなければ、読む価値のない小説である。
水滸伝は19巻もある大長編なんで、やり忘れたことは、あまりない。
唯一やり忘れたのが、宋禁軍を倒すこと。
楊令伝は、これ以外には、やることのない小説だったのだ。
しかるに、水滸伝でやり忘れたことが多くあったような書き方をされることが多い。
これが、ことごとく読者の反感を買っている。
具体的にいうと、晁蓋・宋江・盧俊義・呉用・公孫勝らがやってきたことを、不十分
ないし不適切であったように改竄して、楊令にして初めて実現できたように書かれることろだ。
実際に水滸伝と楊令伝を比較してみても、どこに違いがあるのか理解できないことが
多いし、楊令のどこが優れているのか理解できない。
パンツのゴムが丁度よい締まり具合なのに、一度切って使えなくして、続いて
《楊令印》のパンツのゴムに替えているようなものだ。
それと、最大の思い上がりは、楊令一人で、1億人の中国人の営みを
変えることができるとしたことだろうな。
こんな馬鹿げたキャラクターが受け入れられるわけがなかろうが?
『コロコロ・コミック』でやれ!
あまり出すぎたまねをしてはならないという配慮からなのか、梁山泊を400万人の
小さな国にしたら、それが最も評判が悪かったしなw
もともと史実の中では呼吸できないのが梁山泊なので、現在の規模を守ることが
目標ではなく、統一を夢みて闘うが、最後は消滅するしかないと思う。
楊令の死に様がどんな無惨なものになるのかしか、この先の興味はないと思う。
北方さんは、楊令をみんなに好かれるキャラとして書いているわけではなかろう?
民を殺し尽くして「民のための国」を作るという光を見出した精神分裂症の患者だろう?
/
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,、-'" ヽ .! ほんとうに新しい国家ができてしまったら、
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/ | l 俺はそれを、
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i / / (_) / ! 後ろから来たやつらに投げ渡してやりますよ。
i / / ) l ヽ
iヽ ,、-'" ヽ _/ /\_< ヾ ヽ だって、殺し尽くしてできた国家なので、
Y'⌒゙'-、 / __  ̄ \;//ll ノ __ ) ヽ
/,,、-'-、, i´  ̄ ゙'、ヽ ∧_!l /゙'-、ノ ∨7,、、, ヽ 民は一人もいなくなっているのですから
( (  ̄ヽY | d i !. へ-┴、、、、゙' - //^\
ヾヽ '7 l ヽ< ノ.ノ (< ( ヽ ヽ ヽヽヽヽ
( L_/.∧ヽ ゙'='"'" f ヾ ンノ__ノ__ノ__ノ_ノ_ノ_ノ
゙'-、,__" リ レ _/ ̄ i /7゙┬-、,゙'--'"(_\
⌒> ! ヽヽ ,ヘ_Y^Yフ / // l l 、゙'--'" /\
ト、-、ヘ,イ 、ブ彡'" / | ヽ ヽ |_,、-'"(_/ \
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f、_,、-'-、,_/ | l / -'" /
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殺し尽くして初めて分かる。志の大切さ。民のための国。
>>234 >妻を殺された林冲、兄を殺された曹正は、この点が明確だった。これを陳腐と感じるのは勝手だが、
>ここを陳腐として排除することによって、物語になっていないような気が、私にはする。
最初からなければ、無問題だ。しかし、途中から突然なくなるのは変だな。
侯真が高Qを見て、あんな乞食を殺せば、自分が汚れる、と言ったところは変だった。
高Qがああなってしまう前に、志(敵討ち)を果たせなかった無常を嘆くべきだろう。
次の回で、侯真がボロボロになった高Qに、思いをぶつけるところは良かった。
俺たちは物語を求めている。ナマーの手ほどきを求めていない。
臨安と杭州が同時に登場するのは、いかにもよろしくない。これは「細かな歴史知識」ではない。
常識だ。俺は、高宗南遷前に、杭州近郊に臨安という城郭がすでに存在していたという新史料
でも発見されたのかと思って、1ヶ月近く図書館を駆けずり回り、「臨安 杭州」でネット検索を
かけつづけた。迷惑だった。
恥をかくのは俺たちじゃないからどうでもいいけど、
宋の南遷によって高宗が杭州に移り臨安と名称変更した事実は、
問題を作りやすいところなので、世界史の試験問題として頻出。
大人は気づかない人が多いと思うけど、中高生は気づく。
文庫改訂に際して、臨安は他の地名に変更した方がいい。
杭州と両方が登場するから、言い訳が出来ない。
単行本も、刷りが新しくなるたびに、臨安を他の城郭に変更してもらわないと困る。
揚州に1年滞在した後、高宗は杭州に移り、そこを臨安と改名する。
すでに臨安が登場しているのでは、高宗はいったいどちらへ逃げればよいのかが
分からなくなる。
高宗は金の攻撃から南へと逃れ、南宋の建炎3(1129)年、杭州の治所を行宮とし、
杭州を昇格させて臨安府とした。紹興8(1138)年、正式に臨安府を都とし、行在所と称した。
方臘の乱で、杭州とは別に頻出する「臨安」は、鎮江に変更するのがベストだろうな。
鎮江は、当時から杭州(後の臨安)とは別に存在した城郭だし、長江の南岸にある街
なので、方臘陣営が容易に占拠することが可能(童貫は長江を渡渉して攻めてきた
ことを想起せよ)。その意味では、方臘の乱で杭州が頻出するのも変(杭州は長江北岸)。
問題は、杭州・臨安の他に、鎮江が方臘の乱で登場していないかどうかだな。
そこまで調べるには、筆者の興味は尽きた。
しつこいと思うだろうが、杭州と臨安の関係については、まさか間違えないだろうとは思ったが
念のために、連載開始前にこのスレで指摘しておいたのだ。
260 :
無名草子さん:2009/04/06(月) 13:39:03
>>257 鎮江については賛成だけど、杭州は長江よりずっと南にある城郭なw
>>234 水滸伝の序盤は、恋愛のサブテキストも秀逸だったな。最初に登場した恋愛は、朱貴と陳麗。
次に武松の大片思いを挟むが、これは藩金蓮の自殺で終了。病身の陳麗を見舞う閻婆惜へと
繋がり、その閻婆惜は誤解であったとはいえ宋江との三角関係で悩み、宋江の弟の恋人であるケ礼華
を殺す。閻婆惜の殺害は、李富と馬桂の恋愛に繋がり、馬桂斬殺によって終了。しかし、同じ
巻で扈三娘への想いを募らせる聞煥章へと連綿と繋がる。この二人の話が長すぎたな。解決
されたのが楊令伝の中盤。恋愛のサブテキストは、誘拐事件という大事件に発展したが、主たる
ストーリーと併行して語られる深み・面白みはなくなっていた。
楊令伝では、李媛をめぐる荀響とカク瑾の三角関係が意味をもってくるのかと思っていたが、
あてがはずれたね。カク瑾がドウカン・ファイトで死なず、梁山泊の領土不拡大方針をめぐる
荀響とカク瑾の対立までに発展していれば、物語として充実していたのに、カク瑾の戦死により、
三角関係も自然消滅。李媛をめぐる男二人の葛藤と、領土不拡大方針をめぐる葛藤とを
重ね合わせることができなくなった。
枝葉のサブテキストを全部吹き飛ばしてしまう独裁者楊令殿がいるw
楊令殿以外のキャラは人数が多いだけで、台風楊令殿にふきとばされるだけの
小さな存在よ。実現しそうにもない夢や期待をもつな。
対立による葛藤がなければ物語にはならんよね。
第1巻で暴れ回った楊令を梁山泊の頭領として迎え入れるかどうかに関して、
楊令を頭領に望む派と望まない派が対立。金と共同して闘うかどうかに関しての
意見の対立。方臘と手を組むかどうかに関しての意見の対立。童貫軍との全面
対決の時期に関する意見の対立。なにもない。
>>220 呂牛一党の調査能力が青蓮寺を凌駕してるという描写が水滸伝時代にあった。
そうなると呂英を怖がるのも分からんでは無い。
いずれにせよ青蓮寺は梁山泊や軍にいいとこ取りされる運命にあるので、いろいろと矛盾が多い。
呉の重臣たちが劉備と手を組み魏と対決するかどうかについて対立する場面は
三国志の大きなヤマ。その後、魏と闘うことに決定し、仲間割れすることもなく、
一致団結して呉は闘う。
こういうのが、楊令伝にはないね。対立による葛藤がなければ、物語じゃないよ。
>>266 まてよ。闇塩の元締めのあぶり出しについては、呂牛は何の役にも立たず、
沈機の執念が盧俊義を炙り出したというのもあったぞ。
>>267 情況が混沌としているから、ただ見ているしかない、と言ってたんじゃ物語にならない。
事態を動かそうとして致死軍が方臘戦を惹起する。斡本が楚の後を埋めるべく出兵する。
こういうのが続かないと退屈で、読めたものではない。
見ている前に手を打たないとな。ただ、戦の規模の大きさから、史実に与える影響が
大きくなっている。小さな事実を積み重ねていかんとな。
大きなところで、何でも楊令殿の叡智で物事が進行するというのが、つまらないだけ。
小さなところでアクションを起こし、情況を変えていかないとな。
そういう意味で、今月の金軍による兵糧焼きは、面白かった。
しかし、一度兵糧の話が出てくると、岳飛も兵糧を襲い、梁山泊水軍も兵糧を襲う、
というのはワン・パターン。
恋愛話が三つ続いたのに、似ている。
まあ、楊令殿主導で事態が動いたのでない点のみは、高く評価できる。
>>262 朱貴の恋愛・・・・・・晁蓋による梁山泊奪取と関連
宋清の恋愛・・・・・・宋江出奔に関連
李富の恋愛・・・・・・楊志暗殺に関連
いずれも、物語の本題に関連しているところが素晴らしかった。また、三つの恋愛相互も、
閻婆惜が陳麗を見舞ったこと、宋清が閻婆惜を殺したこと、閻婆惜の母親馬桂が梁山泊
を裏切ったこと、というように縦に繋がっている。このドラマ設定が見事。
ところが、最近出てきた恋愛は、本題との繋がりが薄いし、恋愛相互の縦の関連もない。
扈三娘と聞煥章、韓世忠と義母、侯真と徐絢。三つは繋がらない。
いずれも単発のエピソードである。しかるに、性描写のみが濃厚。ドラマ性がないな。
カク瑾と李媛の淡い恋など存在しなかった扱いにされた。荀響を杜興のような立場に置いてね。
骨格となるストーリーがないから、戦と、その合間のエピソードという作り方になってしまう。
水滸伝の恋愛のように縦に繋がることなど有りえない。物語性が著しく希薄になっている。
原典ネタをすべて使い果たしたのだから、梁山泊を史実に組み込んで(金軍の仕事の一部
を代替)、史実ベースで進行させることにより、骨格となるストーリー作りから作者が解放される
べきだな。キャラクターを史実の中でどのように動かすかに、神経を集中させるべきだろう。
宗沢が南宋軍閥を糾合し、あわや金国征討のための出陣の寸前までいくべきだよ。宗沢は、史実
どおり、高宗に開封府帰還を求める。李富(南部独立派)は、宗沢の足を引っ張る。
楊令の小さくて豊かな国という構想は、李富の構想であるべきだった。李富も聞煥章も、宋が
広すぎて統治に難渋しているということは、繰り返し述べている。
岳飛の兵糧を焼くのが賊徒の仕業では、岳飛の軍歴に傷がつくから、金軍が宋領内
に足場を持つという戦略は、成功だったのだと思う。しかし、今度は逆に金軍が兵糧を
奪われたのだから、本国を帰ってくれ。目障りだ。
今年の暮に金軍の総攻撃がある。そこで出てきてくれ。総攻撃の理由も出来るしな。
斡本は一度、追い払われるべきだ。そして、宗沢の北伐寸前に、青蓮寺による暗殺。
ここは、青蓮寺と撻懶の連携を考える必要はない。講和の話は、まだまったく出てこない。
南宋内部における勢力争いだ。宗沢による全土回復&北伐は、客観的には夢物語だ。
江南に新しい国を作ろうという李富は、金国との小康状態を保つことこそ望ましいと
考えている。読者も、宗沢の主張は無茶で、李富の考えが妥当だと思うであろう。
しかし、理屈でのみ動かないのが人間だ。失地回復を願う宗沢の志は、漢民族の共感を呼ぶ。
だが、結果的には金軍の怒りを買う。暮に総攻撃。李富は歯がゆい思いをするだろう。
金軍の出兵がもう少し遅ければ、南宋の基礎が固まっていたのだ。だが、現実には、
金軍が出兵。高宗は、揚州から杭州に逃げる(臨安と改称)。焦った李富は、帝を替える
しかないと決意。自分の子を帝位に就ける陰謀。明受の乱へ。
李富の死を聞いて、秦檜は急ぎ帰国。撻懶と秦檜の陰謀が始まる。
「宗沢殿は、確かに国の主柱ではあった」
「軍の主柱ではなかった、と言われるのですか?」
「軍の主柱は、別だな。主柱だと、外からはわからない顔をしていた。影のようなものであった。
しかし、間違いなく、今後の南宋を支えるべき存在だ。英雄と言ってもよいだろう」
「誰です、それは?」
「一人はこの私、不肖岳飛。もう一人は韓世忠殿、君だ」
その時、突然、天に暗雲が垂れ込め、雷鳴が聞こえた。
韓世忠は、東屋の卓の下に隠れた。
「どうなされた、韓世忠殿?」
「雷だけは、苦手なんです」
「か、雷が怖いのか?」
「アハハハハハハ」
いきなりだった。楊令殿が、意味不明の笑い声をあげた。
>>271 徐絢を殺しただけでは誰も悲しまないから、恋愛でもさせて、残された侯真の哀しみ
でも書こうか、という恋愛にすぎんな。物語の本筋とは、まったく関連していない。
系図を梁山泊に盗まれたことは、大きな影響はないだろう。宗沢が李富の野心を
暴くための証拠隠滅に梁山泊が協力したにすぎなくなった。
聞煥章の死などは、燕国構想が潰れて廃品になった聞煥章を消したにすぎん。
どうでもいいけど、唐昇ってもういい歳だろう?
梁山泊は50歳になると「年取った」と嘆くのに、官軍側は、どうして元気なんだ?
,. - ─── - 、
/ , `ヽ.
/〃//,. ,ィl/|l ト、 !、 、 ヽ
ー'´| | l |1 | !l. l| ! | l.|ヽ ! !、 ', 北方のおじちゃん
YレV!ヒエ「! |l.「_ト!Ll」| l l l どうして帝と文官が嫌いなの?
! lハイJ | ´|_jヽ. リ,! ! l. l |
|l |l.} ー , L _,ハl.lトl l. | l
|l ilト、 n '' ,1l|ィ| |l l |
_ 二,ニ^tュ--ェ_t1」l.|l !リ|_lノ
r7´ f r┐| 〔/ミヽ>,-、 ̄´
Y ー个‐'t ハ-、_'ゝ、
ヽ ._・ rく ̄ヽト-'丿 ヽ l
/ (・__,)ゝi┬'´ハ` '`|
|ヽ, イ ノ┴くヽヽ、 /
`´ ゝ┬ヘ`ヽ | `ー‐1
ゝノ-‐^ー'一''丶 ヽ ヽ
ト、_ `ーァ'¨不ヽ
| | 「 ̄「 ̄l ̄ト、,イトヒi′
l l. l l ! !└' l |
└ L 」_,|__l_l.__L.l′
| | | |
l l ! !
l l. l l
ト--┤ !--‐1
f‐t央j. ト央ァヘ
| 甘l、 / 甘 |
l ,.-‐ヽ レ'⌒ヽ/
`く.__ ノ ゝ--‐′
「情況は、めまぐるしいほど動いています」
「禁軍が崩壊して、金軍が首都を襲って、帝が連れ去られて、南で趙構が即位しただけやろ、
何が難しいことがあるねん?」
「しかし、情況は・・・」
「強い者に追っ払われて、弱い奴が逃げただけやろ、何が難しいことがあるねん?」
「そうでしょうか?情況は流動的で・・・」
「本来弱いはずの南宋を、青蓮寺にええ恰好させようと思うから、悩んでいるだけやろ。
逃げただけやん、あんなもん。何が難しいことがあるねん?」
「困りましたな」
「近代国家の滅亡に置き換えて考えるから、難しいんとちゃうか?軍ちゅうても、たいした武器
もっとらんし、数の多い方が勝つにきまっとるやろ。少ない方を勝たせなければならないと、
くだらんことを考えるから、難しいのと違うか?」
ドウカン・ファイトを見ればよくわかるだろう。多数精鋭どうしの大きな戦がドラマだと
お考えなんだろう。元々宋禁軍の兵力を減らすために、童貫を方臘戦に導いた。
ところが、梁山泊と闘う前には、方臘戦以上の兵力を童貫は擁していた。
精鋭ばかりで梁山泊の3倍の兵力を擁する童貫。
ドラマですね〜〜〜〜ぇぇぇぇぇぇ?そうでしょう?ドラマですね〜〜〜〜ぇぇぇぇぇぇ?
巨乳好きの阿呆が、「B110cm」の文字を見て興奮するようなものか?アホクサ。
|┃ __
|┃ ガラッ イ´ `ヽ
|┃ 三 / /  ̄ ̄ ̄ \ ハァハァ…
|┃ /_/ ∞ \_
|┃ [__________] < 童貫軍21万 ハァハァ…
|┃ 三 | ///(__人__)/// |
|┃ ハァ… \ ` ⌒´ ,/
|┃ /ゝ "` ィ `ヽ.
|┃ 三 / \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄" y 毎 r、 ヽ
゙⊂二、,ノ──-‐'´| ゚ ゚ .| l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | (x) |ヾ___ソ
|┃ / \ / l
北宋混乱期に、安全な土地である梁山泊を目指した崔如一行は、登場する意義があった。
梁山泊が他領の民を受け入れないことが具体的に示されたし、南宋以外にも、落ちつける
場所があることも分かった。
北宋滅亡後も、荘は自警団として独立しており、梁山泊領内の荘が梁山泊に組み込まれて
いく過程を示す上で、葉敬の登場した意義はあった。
軻輔も、契丹人兵士の遼滅亡後の動きを知る上で、重要な役割を果たした。
楊令伝は、徐々に面白くなっている。工業製品のような梁山泊の将校の量産にはうんざりして
いたが、今月号の新キャラの登場のさせ方は良かった。
>>276 唐昇も何度か歳とったな、って愚痴ってるシーンあるよ。
よく読めバカ。
梁山泊は小さな国だし、他陣営では将軍格の人物しか出てこない。必然的に梁山泊将校
は頼りない感じに書かざるを得ない。ただ、軍人としては頼りなくても、そのことが人間として
魅力がないことには直結しないはずだ。従来の楊令伝は、ここを勘違いしていたな。
梁山泊将校の人物が読むに耐えないほど魅力がなく、それが次々に登場して視点を与えら
れてゆくところは、退屈きわまりなかった。もう多すぎるほどいる。他陣営の将校の充実を求む。
宋万とチョ律の生かし方は、考えた方がいいよね
韓伯竜隊は、完璧に蚊帳の外。最初から出さなきゃよかったな。
梁山泊か岳飛に掃討される賊徒で十分だった。
王慶キャラで未登場なのは、賊徒や小軍閥の頭領で出せないかな?
それよりも、地方軍の将軍の消滅の理由を知りたい。
秦明の子秦容が本格的に活躍を始めたので、地方軍の将軍が気になり始めた。
秦容が本格的に活動を始めたから、楊令殿は死んでもいいんじゃない?
呉用と公孫勝になにかあれば、席次から言うと秦容が棟梁だろう?
楊令・花飛麟・呼延凌に比べると、秦容はずっと大人っぽく見えるし、十分キャラ立ち
しているな。李媛・李英など、天候星の子なのに、オリキャラと変らない扱いだ。
>>291 父親の李応が、それほど目立つ存在ではなかったからな。
柴進入山前は、原典と同じく物資管理担当だった。
呼延灼戦第二ラウンドでは、通常部隊の隊長だったが、すぐに重装備部隊を創設し、
そちらに移った。冷遇されていた好漢だね。徐寧よりは、ましだったが。
>>284 108人の好漢が終結するドラマであった水滸伝とは違い、楊令伝で前作と同じ数の同志を出す
必然性はないよな。どれもこれも面白くないというわけでもないが、中にはどうして出てきたのだろうか、
と不思議に思えるようなオリキャラが20〜30名いるよな。
>>293 いちばん新しいオリキャラ将校・葉敬が、いちばんキャラ立ちしているというのが問題だよな。
『水滸伝』で大人のドラマをやってみたが、劇場の子供達は走り回って全く見ていない。
『楊令伝』では子供が騎馬隊に乗る場面は大歓声だった。
子供が冒険し、怪獣が出ずっぱりの『楊令伝』が、シリーズ当初から本来やりたかった形だ。
>>293 項充の楊令伝における初登場場面を読み直していて思ったんだが、呼延灼らの軍が6000人まとまって
行動せず、みんなバラバラになって市井で暮らしていればよかったな。青蓮寺の残党狩りも厳しくなく、
多少は追跡されても、すぐに敵を欺ける程度のアバウトな残党狩り。
楊令一人は女真で闘っている。他の同志は、再度禁軍と闘うのをためらう者がいたり、まったく志を捨て
た者がいたり。楊令が旧同志に幻王軍へ参加するよう呼びかける役なら、若い楊令が頭領であっても、
違和感はなかったに違いない。
市井で暮らす呼延灼他の同志の姿を描きつつ、他方では、幻王の闘いと方臘戦。方臘戦が終了するまで
に梁山泊の旧メンバー、新メンバーが再び結集するドラマというのも不可能ではなかった。
方臘戦で深手を負った童貫軍と、戦は久しぶりな梁山泊軍との闘い。そんな中で、北でずっと闘い続けて
いた幻王軍のみが抜群に強い。これなら、楊令殿が頭領であっても、文句はなかったろうな。
楊令は北で革命戦の厳しさを学び、水滸伝終盤の甘すぎるキャラと比べると、少しばかり渋く
なっている程度でよかった。後に多くの問題を残した殺戮・虐殺などやる必要はない。
史進や呉用が市井で暮らす姿は、赤穂浪士が公儀隠密や上杉の忍者の眼を逃れて、決起の
日を待つ姿を連想させる。梁山泊に拠点はないから、幻王軍と幻王軍に協力する金軍が
新梁山泊軍の基礎になる。もちろん、新梁山泊も方臘戦が終るまでには、3万程度の兵は
集めておく。童貫軍が方臘戦で10万ぐらいに減少していれば、いい勝負になっていたはずだ。
水軍を中心にした勢力は、太湖を中心に1万前後いてもよかったな。揚州や杭州に潜伏
していた同志は、戦よりも交易に従事だ。洞庭山を作っても、旧梁山泊の拠点のようには
できなかったのだから、まったく無用だった。北の3000の流浪軍も、何も仕事はしていない。
あの段階では無用だったな。変に領地にこだわるより、打倒童貫軍一本に絞れば足りた。
童貫軍を倒せば、領地は後からいつでも手に入った。
金軍は靖康の変の後、駐屯軍を置かなかったのだからな。
暴虐な幻王というのは余計だったな。
それでも、現在の流れの中で、幻王の殺戮・略奪の話に、きっちり落とし前をつけるのならば、
楊令に殺戮・虐殺をやらせた意義がある。
何の落とし前もつけていない。第1巻〜第2巻の幻王の蛮行から、逃げているだけだ。
「楊令殿は変った」「楊令殿が泣いた」
それで済む話では、なかろう?殺戮・虐殺をやらせたのならば、いまさら隠すことに何か意味があるか?
それを素材に、きっちりとドラマを作ればいいんだ。逃げているから、面白くならないんだろう?
第4巻以降が楊令伝です。それ以前は無関係ですから、忘れてください、と読者にお願いできるか?
できないよな?
一般的には、楊令の身の上に、因果応報がめぐってくる。そういう結末になるのが常識的な流れ。
301 :
無名草子さん:2009/04/06(月) 19:28:30
ところが、楊令伝では、楊令が素晴らしい人になってしまっている。
常識的に、ありえない。
>>300 父親が濡れ衣を着せられ殺された魯智深が同じことをやっていれば、非難はするだろうが、
感情的には魯智深に若干甘い採点になる。林冲や曹正でも、同じだ。
しかし、楊令は二竜山の賊徒に親を殺された。楊志・済仁美との関係は短期間すぎて
親子と呼ぶには希薄だよな。しかも、殺戮・略奪が向けられた相手は、恨みはないはず
の熟女真と契丹。どうやって正当化するのかね?
ラスト・シーンは、大型船“よど号”を奪って高麗に逃走ですか?
>>304 5巻以降、買ってない。文庫改訂で、4巻の臨安と長江の北岸に渡った方臘軍が忘れられて
いた叙述が改訂されてから買う。
唐昇について一番の疑問は、宋に残留した地方軍の将軍は全員消滅したにもかかわらず、
金へ行った唐昇だけは、元北京大名府の将軍であるのに、消滅していないことだな。
地方軍の将軍を消滅させるのなら、唐昇を含めて一斉に消滅させないと。
許貫忠は、いちおう元禁軍の軍師なんだよな。
>>296 旧同志は、市井に隠れてひっそり暮らす、山賊になって略奪を繰り返す。このように
なっていれば、史進が言った「むかしは志の話ばかりしていたなー」が現実味を帯びる。
志を忘れた旧同志を、女真で闘う楊令が、根気強く説得して、打倒宋の闘いに誘う。
楊令と古参同志の役どころが逆だったな。
楊令=林冲+魯智深で良かったんだよね。
また前作の流れからすると、それで十分。
楊令は林冲騎馬隊を引き継いだわけだし、子午山で魯智深から梁山泊の志を引き継いだ。
宋江から替天行道の旗を託されたこと=宋江が楊令を頭領に指名した、という拡大解釈に
沿って物語を作ってしまったところが、最大の失敗。
>>309 林冲と魯智深は、文句なく水滸伝の人気者。この二人の役を楊令にやらせていれば、
楊令を完璧超人にする必要はなかったわけだし、自然に人気者になっていただろう。
アンケートで嫌いなキャラ第8位の宋江役を引き継いだから、嫌われ者になってしまった。
宋江を引き継いだから楊令に人気がないわけじゃないよ。
宋江は物足りなかったけど、北方水滸伝を面白くした最大の功労者は宋江。
でしゃばらない頭領だったので、部下が生き生きと活動できて、みんなが魅力的になれた。
楊令はどんなミスがしても作者が必死でフォローして完璧超人にしようとしている。
楊令の能力を際立たせるために、他の好漢を劣化させることも厭わない。ここが不人気の主因。
完璧超人がリアル世界にいないわけではない。とくに子供社会においては、少しばかり
能力の高い奴は、完璧超人に見えることがある。中学1年のとき、スポーツがすごくできる
3年生がいただろう。そんなもんよ、楊令は。中3の能力など大人に比べると屁のようなものだがな。
ただ、完璧超人が他人から好かれるためには、ものすごく他人に気を使っているはずだ。
楊令は、それをまったくしない。他人にどう思われようがどうでもいいと思っている。2〜3巻の
楊令を見ていると他人の視線をまったく気にしていない。肚が立ってくる。
それに完璧超人のくせに、性格が古井戸のように暗い。これ以上ないぐらい暗い。精神異常
ではないかと思わせるところすらある。これで人気が出るはずがない。
目の前で実親・養親四人を殺された幼児体験がトラウマとなって楊令の性格に病的なもの
が表れている。これを癒す役割の人物として、公淑を重視すべきだったな。
公淑は南にいた頃、夫と子を目の前で失って、狂っていたことがある。殺人と事故の違いは
あるが、目の前で愛する者が死んだ点で、楊令のトラウマを最も理解できる人間だと思う。
公淑は梁山泊に来て、狂気を表さなくなった。公淑が楊令を立ち直らせる人物として最も相応しかった。
しかるに、水滸伝では、公淑をどこにでもいそうな義母役として扱った。秦容が生まれると、邪魔な
楊令は子午山へ送り、妖怪婆王母の慰み物にした。
楊令伝では、王母を出来そこないどもの母親役のように考えているが、祖母役の間違いだ。
そうしないと王進は父親役ではなく兄貴になってしまう。王進は金本ではない。
それはいい。
いまいちど楊令を子午山へ送れ。童貫を子午山へ送る意味はなかった。方臘戦の悲惨さを表現
したいのなら、戦の描写そのもので悲惨さを表現すべきだった。後付けで禁軍将兵が韓成隊を怖れたり、
童貫が癒しを求めて子午山へ行くという小細工はみっともないからやるべきではなかった。
それもいい。
楊令が幻王時代の蛮行を語る相手としては、公淑と蔡豹が最適であると思う。蔡豹も母親の自殺
というトラウマを抱えている。蔡豹は楊令に、どうして女真で殺戮・略奪をしたのか質問する。
蔡豹には半分女真族の血が流れている。生女真ではあるが、同じ民族である熟女真を殺戮した
幻王には関心があるだろう。義父の蔡福が幻王を怖れていた様子も見ているだろう。楊令への質問者
として最適なのは蔡豹だ。宣凱ではない。そして、蔡豹の質問に触発されて、楊令は少年時代の
トラウマに達する。ここが公淑の出番だ。王進は隅で佃煮でも作っていろ。
とにかく将来に宿題を残す書き方はやめろ。女真と契丹のハーフである耶律越里を斡離不の
従兄弟にしたことで、何か物語に進展があったか?それでドラマを作ったか?
こういうドラマを作ろうと具体的なプロットを考えた後に、誰と誰が血縁であるということを書け。
登場人物の民族や血縁関係に配慮する姿勢だけは評価してやるが、思いつきだけを書いて、
それで後日ドラマが作れるなら作ろうという執筆態度はやめてくれ。ダラダラした小説になるだけで、
読みにくさ、退屈さが増幅されるだけだ。具体的なプロットを考案した後に、伏線を貼れ。
追伸:斡離不は去年死んだ。
もっともっと登場人物の属性を活用しないと駄目だ。
作者が登場人物一人一人の立場に立って考える時間、つまり、いままで書いたところ
を読み直して熟慮する時間が少なすぎるんだ。4ヶ月に1冊ペースで良い。
ここ2ヶ月ばかりは丁寧に書けているが、丁寧だという以上のものはない。
目だって良かったのは、今月新登場の新キャラと、長く登場していなかった項充・秦容だろう。
2月号までのつまらないところにメスを入れるまでの執筆時間の余裕はないんだよ。
4ヶ月に1冊でよい。
ここで誰かが書いている展開予想の方が、楊令伝よりもはるかにワクワクしますよね。
楊令伝については、毎月17日が来るのが憂鬱に感じられるだけなんです。
318 :
316:2009/04/07(火) 13:31:51
宗沢の北伐と蕭珪材の乱
それと李富による明受の乱
>>311 能力が高い奴は、どこかに間の抜けたところがないと、人には好かれないな。
楊令を目から鼻に抜けた才人にするために、作者が齷齪フォローしているようでは、
永久に楊令は人気が出ない。やっていることが反対。目を覚ましてくれ。
小説の書き方を忘れたのか?
楊令伝第1巻では、梁山泊が悪玉、青蓮寺が善玉になるのかと思ったが、違ったな。
物語が宋代の中期なら、滅亡する梁山泊を悪玉にすることも可能だったろうが、
北宋末、宋が負けることが明らかだから、悪玉が善玉をいじめる物語にはできないよな。
周炳の両親が梁山泊に殺された話をしたり、反対に、孫二娘が老人を殺す話をして、
勧善懲悪ドラマだけがドラマだと思い込んでいる読者を教育して下さったのだろう。
ものごとはすべて相対化できるものなんですよ、ということじゃねぇ?
いまさらという感じはしたな。
そんなことする暇があるのなら、もっと北方水滸伝を読めよ、と思った。
>>313 その典型が韓伯竜。
韓世忠とは、異母兄弟ではあるが、兄から人間扱いされていないから、親交がない。
劉彦宗とは、師弟関係にあるが、たいした弟子でもないから、深い親交はない。
とってつけたような話にするな。
流浪時代に顔が広くなった、といえば他にも知人・友人がたくさんいるかもしれないと
期待できるが、このようなとってつけた人間関係を出されたのでは、まったく期待が
もてない。
あるいは、韓伯竜が、独自の調査網をもっていた、ということになれば有能な人材が増えたと
読者も喜ぶが、希薄な人間関係を一本釣りで示されても、韓伯竜の存在が軽くなるだけ。
もう少し考えて欲しい。
>>315 これに尽きると思うね。すでに書いたところをよく読んで、次回以降の展開を広げて
ゆくべきじゃないかね。やたらと新キャラが登場するのも、すでに書いたところを
読む暇がないからじゃないかと疑いたくなる。初登場のキャラなら、かつて書いた
ところとの矛盾は絶対に生じないからな。
そして、祖永や黄表のように、二度目を書かずに殺してゆけば、矛盾の生じる余地
はない。カク瑾のようにかなり書き込んだキャラの場合、李媛との関係はどうなるんだろう?
といった過去に書いた部分との関連で疑問が生じるから、一度出したら二度目、
三度目なしに殺すに限る、ということだろうよ。
俺は、楊令伝を水滸伝レベルの作品にするには、6ヶ月で1冊ペースぐらいじゃないと
無理だと思うわ。書き進むごとに、読み直すべき分量は増えるからな。
ドウカン・ファイトの頃から、6ヶ月で1冊ペースにすればよかったな。
そうすれば、騎馬隊が二つ三つに分かれる描写を、うんざりするまで読まずに済んだ。
>>323 >初登場のキャラなら、かつて書いたところとの矛盾は絶対に生じないからな。
次々に新オリキャラ将校が不必要なまでに多数登場してくる謎がやっと解けました。
ありがとうございました。
呂英の性格設定から、北方先生もひとつ学ばれたということですね。
しかし、李立の妻がどこで出てきたか、李応の妻がどういう名前で登場したか、
といった事実は、簡単に調べられると思うのだが。。。
>>326 作家の仕事というのは、マニュファクチュア程度の分業すらなされていない、純粋の個人作業なんだよ。
328 :
無名草子さん:2009/04/07(火) 14:52:43
>>324 3ヶ月で1冊ペースに固執する意味あるの?
この作品、2ヶ月で1冊ペースにすると、もっとつまんなくなると思うよ。
水滸伝は、途中から3ヶ月に1冊ペースになったけど、4ヶ月で1冊ペースの
頃と比較すると明らかに大味になった。
連載なので1回あたりのボリュームということは考えるべきだと思うが、元々水滸伝が
4ヶ月で1冊ペースだったのだから問題ないと思う。そして内容的にも4ヶ月で1冊ペース
の方が出来が良かったわけだから、わざわざつまらなくなるペースに固執する意味はない。
この真理が理解できないのなら、馬桂殺しの犯人を梁山泊だと信じて疑わなかった李富の
ごとく、頭が固いということになる。
後付け設定にしたところで、李明が趙安の後輩で親友だったとか、方臘の乱で味方を斬る役目を担当して狂っただとか、
それまでの描写や展開からありえなくも無いし自然、という設定なら後付けでも大して問題にならない。
梁山泊関連キャラはそれまでの流れと何も関係無い後付け設定がどんどん出てくるのがとても不思議。
なんで梁山泊関連の事物は適当な描写になるんだろう。
>>325 【こんなにいる1回使いきりキャラ】
耶律越里・・・2回目に登場したときは斡離不と親戚と言い出す。それ以来登場しない。
鄭応・・・・・・・いまだに董進と区別できない読者が多い
黄鉞・・・・・・・最近まで所属部隊なしで放置されていた。
鍾玄・・・・・・・忘れた
董進・・・・・・・鄭応と区別できない
ケ広・・・・・・・史進と同じ歳
蒼貴・・・・・・・名前が蒼英と王貴の合成
孫安・・・・・・・名前のみ原典で有名。出番なし。
馬霊・・・・・・・名前のみ原典で有名。出番なし。
岑諒・・・・・・・忘れた
田忠・・・・・・・忘れた
ショウ丹・・・・・・忘れた
党厳・・・・・・・副官になった
周印・・・・・・・副官になれなかった
>>325 火野正平は、新しい恋人が出来るたびに「愛してる」と言っていたんだろうな。
次々に新しい恋人が出来るから、言っている相手との関係では矛盾した発言はなかったわけだ。
あたしはデリヘルで働いているんだけど、先月はチェンジしなかった客が、
今月はチェンジしたんだよね。どうして?矛盾してない?
>>332 時期的にみてオバマ効果でもないしな。どうしてだろう?
>>330 もう少し登場人物への愛が必要だよな。
すでに読者に愛されている原典キャラや史実キャラなら、
少ない登場場面でも喜ばれるが、オリキャラでこの扱いだと、
すぐに忘れてしまうのに、数だけ多くて、物語を把握しにくくなるだけだ。
愛か。。。
最近の人間を見ていて思うことだが、愛と趣味を勘違いしている者が多い。
好みのタイプの異性というのは趣味の問題であって、愛の問題ではない。
これを勘違いするとストーカーになる。
仕事を愛しているという人がいる。退職すると呆けたようになる。しかし、これは仕事への愛ではない。
趣味を奪われただけだ。
愛は、憎と表裏一体だ。愛する野球チームがふがいない闘いをしていると、憎に変る。
しかし、ひとつの趣味に飽きても、その趣味を憎むことはない。趣味が替わるだけの話だ。
憎と表裏一体であることが愛の特徴であり、変更されることがあるだけの趣味とは違う。
楊令伝では騎馬隊がしばしば登場するが、これは騎馬隊への愛ではない。
趣味の問題だ。
楊令伝の騎馬隊がつまらないのは、騎馬隊は俺の趣味ではないからだ。
俺は、軍艦や大砲が趣味だ。
愛には、家族愛、恋愛、友情、動植物への愛といった身近なものから、
地域や民族や国に対する愛まで幅広い。
地元力士を応援したり、高校野球で出身県を応援するのは、地域への愛だ。
国際試合で自分の属する国の選手を応援するのも、愛だ。
愛があるから、負けると憎に変る。「岩瀬を出すな、星野」となる。
楊令伝では、この国に対する愛が語られたことがない。片手落ちである。
でも、もうすぐ語られると信じている。
南宋主戦派への期待が高まっていることは、ここ数回の楊令伝を読んでいて、
ヒシヒシと感じられる。宗沢に期待している。
r'丁´ ̄ ̄ ̄ ̄`7¬‐,-、 /
r'| | | |/ >、 /
! | | | |レ'´/| | 岳飛
| | | /\ | |l /⊂う |
| | |__∠∠ヽ_\ | リ / j ヽ 口に盡忠報国を唱えるだけで
|´ ̄ O  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`! 〉
l'"´ ̄ ̄ヾ'"´ ̄ ̄`ヾ::幵ー{ / 愛国の誠を貫けると思っておるのか?
⊥,,,,,_、 ___,,,,,ヾ| l::::::| |
lヾ´ f}`7 ヘ´fj ̄フ | l::i'⌒i | 梁山泊を滅ぼし、金国をこの世から消し去る
l ,.ゝ‐イ `‐=ニ、i | l´ ( } ヽ
l { U | l 、_ノ ∠ヘ 河水を越えよ。北伐の帥を起こすのじゃ。
l / ̄ ''ヽ、 | l ヽ_ \,_________
! ハ´ ̄ ̄ ̄`ト、 |亅〃/\
,人 f ´ ̄ ̄ ̄``ヾ j ,!// {_っ )、
// `ト、__iiiii______,レ'‐'// _,/ /スァ-、
,.イl{ { 々 !/´しllllト、 ̄`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{スァ-、
,.イ彑l l > ゞ く l 〃 l|ハ.lヽ、 ハVゝヽ二ノ/ゝ-{、彑ゝ-{、彑ァ-、
,.イ彑ゝ-'l l ( (,) レシ′ !l `ソァ'´ _ノ7{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑{
ュゝ-{、彑l l ` -イヘ !l // /⌒ヽヾ/_ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、
{、彑ゝ-'l l f⌒Yハ ', !l/ / ヽ_う ノ /-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ
彑ゝ-{、彑l l{ に!小 ヽ /!l / ,/ /彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、
しかし、岳飛による盡忠報国の解説では、忠義を盡す対象は、国でも帝でもなく、
天であると言っている。これだと梁山泊の替天行道と違いがない。
どうあっても国や帝はお嫌いのようだな。
これは好き嫌いの問題ではなく、かつてそのような思想が存在したかどうかの問題
なんだが。まあ、言うだけ虚しいから、やめておく。
しかし、梁山泊との同質化だけは避けてくれよな。
「ロミオとジュリエット」で、結婚したいという二人に、反対者が一人もいないのでは、
物語にならんから。○○の一念によって、エンタメ小説を書くことを放棄したいのだろうか?
国や帝に忠義を尽くす人物が馬鹿にしかみえなくて、書く気持ちが起きないのだから、
読者がとやかく言っても詮無いことだよ。
でも、結局、梁山泊と同質の人物になるのだろうな。主戦派の巨頭岳飛がこれでは
この先が思いやられる。反対派の李富も、帝に対する忠義などさらさらない。
じゃあ、どうして帝を担ぐのよ?そのあたりの説明は、作中の誰がしてくれるのよ?
きちんと登場させて、作品の中で対立葛藤させて、何事かを読者に伝えるということは
できんかね?嫌いだから書かない。だったら、最初から帝なんか出すなよ。
「25××年、ロリシア国では、楊令と岳飛が闘っていた」という話にすればいいだろう?
帝は出てこないから。
歴史小説なんか書いてないで、2ちゃんねるで荒らしをやっていればいいじゃん。
たとえば、以下のように、
122 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2009/04/02(木) 18:51:13
帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね
帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね
帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね
帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね
帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね
帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね 帝は嫌い 帝は氏ね
>>338 それでも帝は担がれるんだよな。
それは民が帝を欲しているから、ということになるんだろう。
覚醒した梁山泊や岳飛は、帝を担がない。
愚民が帝が好きだから、帝を担ぐんだ、ということになる。
結局、一般庶民を小馬鹿にしたところでオチをつけることになる。
なんで左翼が嫌われたか、まだわからんかね?
左翼が帝嫌いだから、一般庶民がこれを嫌ったのではない。
論理のはしばしに一般庶民を小馬鹿にしたところがあるからだろう?
>>337 >岳飛による盡忠報国の解説
「国とは、その時その時のもの。帝もまた」
「天に、忠義を盡すのか」
「男として生きる。そう考えたら、当たり前のことではないか」
替天行道と同じだな。
>>341 それだと、「盡忠報天」だな。「報国」と彫ると誤り。
趣味はどうでもいいから、ドラマを作ってくれ。
同質なものが対立することはできない。
同質なものが対立して双方ともに滅んでゆく虚しさを描きたいのかもしれないが、
それなら、他に明確な対立軸が必要になるぞ。
しかし、帝を担いだ李富にも、盡忠報国はない。
結局、帝が中心にいないと纏まらない民を愚弄する物語の構成になってしまう。
啓蒙小説のつもりで書くなら、それでもいいが、読んでいる方は気持ちのいいものじゃないぞ。
読者のほとんどは、自分は民だと自覚しているだろうからな。
帝を否定した梁山泊が一方にあるんだから、たぶんこの先梁山泊と闘うことになる岳飛
を梁山泊と同じ思想の持ち主にすることに何の意味がある。
「男として生きるなら当たり前」だと?
それでは、帝を立てないと統一できない民は、男じゃないんだな。結構なこって。
闘鶏小説 確定
闘鶏小説 確定
闘鶏小説 確定
闘鶏小説 確定
闘鶏小説 確定
岳飛の天は、楊令の光と同じだろう。
抽象的な文言で、実は無内容。具体化すると、1割の税率だの、経費を自弁する軍隊だの、
多数決といった程度の拙劣な内容で、鳥肌が立つようなものw
>>344 なーんだ。4ヶ月で1冊ペースにすると、なくなるものなんですね。
酢に醤油と砂糖を混ぜるから三杯酢になる。
楊令伝は、酢に酢と酢を混ぜて、三杯の酢だから三杯酢と言っている。
考え直してくれ。異質なものが対立するからドラマになるんだ。
というか異質なものだから対立するんだ。同じなら仲間になれよ。
また、どうして闘うのか意味不明な闘いを読まされるのか?
>>340 12月号の楊令殿の演説がすべてだ。
楊令が帝はなくすと言ったら、他の同志は「それが国ですか?」と質問していた。
覚醒した頭のいい左翼さんと、無知蒙昧な庶民とで構成された啓蒙小説なんだろう。
そして、その楊令殿のライバルとなるべき岳飛が無知蒙昧では、楊令殿の敵として相応しくない。
当然、盡忠報天の考えの持ち主なわけよ。
国とか帝とか言っていると、人間の価値が、どぶ川のヘドロ程度にまで下がるのだろうよ。
>>339 クラウザーさんが唄いそうな歌詞ですねw
|┃ __
|┃ ガラッ イ´ `ヽ
|┃ 三 / /  ̄ ̄ ̄ \ ハァハァ…
|┃ /_/ ∞ \_
|┃ [__________]
|┃ 三 | ///(__人__)/// | 刺青、変えたからな
|┃ ハァ… \ ` ⌒´ ,/
|┃ /ゝ "` ィ `ヽ.
|┃ 三 / 盡 \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄" y 忠 r、 ヽ
゙⊂二、,ノ──-‐'´| ゚ 報 ゚ .| l" |
|┠ ' | 天 l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ソ
|┃ / \ / l
>>347 楊令が帝を否定したんだから、満足したろうが?
他の登場人物も全員、帝を否定しなきゃだめか?
作品を一党独裁で真っ赤に染めなきゃ満足できんか?
それじゃぁ物語になりゃせんじゃろが。
明確な対立軸を出せよ。何のために敵味方に分かれて闘うんにゃ?
>「楊令と岳飛の闘いは、きっちり書いてみたい」
盡忠報天に捏造された岳飛なら無用だ。
それじゃ岳飛に興味を持ったとはいえないだろう?
きちんと盡忠報国の岳飛を書いて下さい。
作者の頭の中では盡忠報国の岳飛だと馬鹿にしか見えないのだろうが、
世間はそうでもないから。
むしろ盡忠報天の岳飛と捏造されることに対して憤りを感じる。
実際的な話をすると、楊令の領土不拡大宣言と同じで、同質な者同士
が闘う理由というのが理解できないから、戦の場面に力が入らないよ。
ドウカン・ファイトはまったく力が入らなかった。
水滸伝前半では、腐敗した宋と、清新な梁山泊の闘いだったから、力が入った。
それが社会の実像と違うか否かは問題ではない。
小説は読者の想像力で補われないと、臨場感がない。
明確な対立軸がないと、読者の想像力を阻害する。
人間は二項対立の思考に慣れているから、対立軸が明確でない、あなたの小説、
特に楊令伝は、きわめて読みづらい。
>>315 熟成されていない酒、つまり酒の出来そこないを読んでいるような気持ちにしかならないな。
水滸伝の前半は熟成されていた。後半は、熟成度は低下したが、丁寧に書かれていた。
ただし、17巻の双頭山戦で、突然、梁山泊の索敵能力が低下した部分の説明は杜撰だった。
楊令伝は、第1巻で幻王の殺戮と略奪が行われた。いつかきちんとした説明がなされるだろう
と思って読みつづけたが、説明される気配はない。
結局、酒の中に混ぜてはならないウンコを入れたということに他ならない。
つまり、「楊令殿は変った」という5巻あたりで盛んに言われた台詞は、「ウンコは美味しい」と同義だ。
「楊令殿、すごい」・・・・清酒楊令は銘酒
「楊令殿は変った」・・・清酒楊令にブレンドされたウンコが熟成して芳醇な味わいを出した
「楊令殿が泣いた」・・・「楊令殿は変った」と口ではお世辞を言ったが、肚の中は違うことを示した言葉
つまり、ウンコ入りの清酒楊令は、美味くないという本音が出た。
>>351 桶の中の黒豆に白豆を混ぜれば、後で選り分けるのは困難ではない。
黒豆の中に黒豆を混ぜるから、わけがわかんなくなる。
魯達が志一辺倒ではなくなった頃から、こういう現象が起こり始めた。
楊令伝では、幻王があのまま殺戮と略奪を続けてやっていてくれれば、
理解しやすかった。ところが、青蓮寺は王安石の夢だし、童貫も宋を守るために
闘うわけではなくなった。何もかもが同質化しちゃうのよね。微細な違いは
あるけれど、まさに微細な違いを描くことが偉いことでもあるかのように勘違いして、
ひたすら理解しにくい方向に小説は向かった。そのくせ物語性は薄らいでいった。
桶の中は黒豆だらけで、わけがわかんね。
九巻は、「遥光の章」というらしい。
ちなみに、井川遥は、俺の光だ。
>>347 どぎつい偏見を持った人は、評論の中で、自説を主張してもらいたいな。
評論なら、タイトルを見て、そういう覚悟を決めて読むだろうから。
水滸伝のように原典のある娯楽小説の中に、どぎつい偏見を持ち込まないでもらいたい。
エチケットに反するよ。
招安をスルーしたので、北方水滸伝は面白くなった。楊令伝につながったのも招安が
なかったからだ。
しかし、原典で招安があった事実には配慮してもらいたい。
「アダム・スミスの研究」という本を買ったら、中身はマルクスばかりだった、というのと同じだ。
>>351 読者の想像力の阻害要因は、他にもある。
同じことを度々繰り返すことだ。
具体的に言うと、騎馬隊が二つに分かれるシーンだ。
あれを思い出すと、楊令伝を再読する気になれない。
>>355 このあらすじにも、金軍の動きを不気味なものとして書いてあるが、納得できない。
金軍は、金宋同盟により、遼の多くの城郭を陥した。しかるに、宋は歳幣を支払わない。
金が歳幣の支払を求めて開封府に軍を進めることは、想定内の出来事だろう?
遼の多くの城郭を陥したのは、楊令自身だ。
金軍の考えていることが分からないとは、何をどのように見れば分からないんだ?
きわめて明瞭だろうが。問題は、梁山泊と金が同盟すると、兵数が多すぎて、強すぎる
というだけ。そのために、金軍の動向を不明瞭にしたいだけだろう?
宋の地方軍を粗末に扱うから、兵力差が大きくなったのだ。反省せよ。
宋には兵力はあるのだ。
楊令自身がやった戦の対価である歳幣を支払わない宋と、金が対立しているのに、
金が来るなら闘うだと?バカぬかせ!
362 :
無名草子さん:2009/04/07(火) 20:23:51
娯楽小説なのに
地理名や年表の正確性を求めるの?
>>357 まあ原典とは別物と思うのが幸せだと思う。キャラクターを流用してるだけの別の小説だと思え。
364 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 11:57:13
>>362 臨安に関しては、日本に東京と江戸という二つの市が併存しているのと同じだから。
365 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 11:57:57
>>362 日本に東京と江戸という二つの市が併存していたら、娯楽にならんから。
>>312 金本の話題はよせ。サヨナラ・ヒット打つから。
>>365 楊令伝が娯楽になっていたら、小さなミスをつつかれることはないよ。
残念ながら現段階では、ストレスの素にしかなっていない。
>>341 岳飛の発言「男として生きる。そう考えたら、天に忠義を盡すのは、当たり前のこと」は、
けっこうムカツク。
ここまで、殺人・強盗・誘拐をした男が「自らに恥じるところはない」といい、周囲はそれらの犯罪
を屁理屈で正当化した。
仲間であるはずの侯真と羅辰に殺し合いをさせるという猟奇的な事件をやらせたのに、頭領が
ニタニタしながら傍観している。
童貫軍に長江を渡渉させないために長江の北に兵を配備した男が、一戦も交えず撤退した渡渉
軍を役に立ったと言い訳をする。
およそ「男らしい」とは正反対の話ばかり読まされてきた上に、盡忠報国の意味を歪曲すれば、
男らしいとは、これいかに?
>>362-365 作中で都市名の混同により登場人物が瞬間移動するようでは困るが、
娯楽小説として重要なのは都市名の正確性じゃないだろう。
自分の知識との乖離を埋めるために、作品を攻撃するのはいただけない。
失敗・負け・誤りは、素直に受け止め、反省すべきは反省する。
しかし、即座に気分を切り替え、前向きに次善の策を練る。
清々しさとひたむきさには、男らしさを感じるが、
>>367の楊令や呉用には、男らしさの片鱗も感じられない。
370 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 12:37:05
ストレスになるなら読まなきゃいいじゃん。
>>368 杭州は、1129年に臨安と名を変えられた。
方臘の乱の時点では、杭州は存在したが、臨安なる都市は存在しない。
つまり、杭州と臨安とは二者択一の関係にあり、両立しえない。
しかるに、楊令伝4巻では、杭州と臨安が別の都市であるかのように扱われている。
つまり、文久年間に、江戸と東京が併存して登場するのと同じ。
しかも、杭州と臨安が同一の地を指すという高校世界史試験で頻出の問題に
気づいていない。「自分の知識との乖離」ではなく、世界の常識との乖離が楊令伝
には存する。現在の中国地図に杭州と臨安とが併存するのは、元から両都市が
別の存在であったからではない。
>>370 読まなければ、このスレが続けない。連載終了までは続ける。それがエチケット。
>>351 童貫軍と梁山泊軍の同質化、岳家軍と梁山泊軍の同質化は、むしろ意図的になされていること
じゃないか?「少数精鋭」に関して述べられた対談だかインタビューだかに、以下のようなものがある。
先生がゲバ棒を持って闘われていたころの話だ。内ゲバがあったらしい。敵は味方よりもずっと兵数
が少なかった。しかし、敵方の小集団の方が、志が強かった。だから、少数の敵が勝った。
水滸伝で少数精鋭が勝利することが多いという質問に対してこう答えられていた。
つまりゲバ棒君どうしの内ゲバ小説だから、敵味方は同質でなければならないんだよ。
童貫軍を機動隊と勘違いしてはならない。
>>373 梁山泊の会で、好きなキャラクターとして、史進と答えられていたのと軌を一にするお答えですね。
史進の背中の刺青はあまり出てきません。しかし、史進はゲバ棒を振り回す男なので、槍の林冲
は死んだのに、ゲバ棒の史進は生き残りました。
水滸伝ではなく、ゲバ棒君の内ゲバ小説だったんですね?
現場で闘う男は美しく、文書と格闘している文官には、文書など捨ててゲバ棒を持って闘え
という小説なんだろうw
>>371 現実の世界史で杭州と臨安の並立は不可能だろうが、
楊令伝の世界では並立してるというだけだろう。
正史に登場しないようなオリキャラまで登場してるフィクションが楊令伝じゃないか。
>>367 邵房については青蓮寺の間者ということで一件落着したが、
公孫勝が侯真と羅辰に殺し合いをさせた事実、および楊令がそれをニタニタしながら
見ていた事実は、相変わらず残ったままだ。
孫二娘による老人殺し、武松による猟師殺しと、同じ効果をもたらす叙述だが、
無関係な他人を殺すのではなく、仲間どうしに殺し合いをさせているという点で、
異常な事件ではあるな。
>>376 並立させる意義があるなら、並立させればいい。
普通ない。
>>375 自分の青春へのオマージュはどうでもいいよね。水滸伝を書いてもらいたい。
読者アンケートの資料を見ても、50代以上はあまり読んでないからな。
ただ、ニュース映像などで若い人でも知ってはいる。
気が付かなければどうってことないが、水滸伝連載開始時期のインタビュー
でキューバ革命のことを言っているから、読者の多くが知っている。
気づくとオナニー臭が強烈で、うざくなる。
>>373 方臘戦で100万以上、ドウカン・ファイトで30万以上の人間を集めているにもかかわらず、
スケールが小さく感じるのは、基本が内ゲバ小説だからだろうな。
>>369 楊令伝では、およそ男らしいと感じられる行動に出会ったことがない。
潔さ、爽やかさが、大胆に欠落している。言い訳と非常識の見せびらかしだけだよね。
世間一般では、第1巻の楊令であれば、梁山泊という団体から除名される。
俺の小説は違うよ。楊令は頭領になるんだ。まさしく非常識を自慢している。
方臘戦における呉用の作戦ミスは、呉用に責任はなく、作者の責任だと思うが、
ミスはミスとして認め、そこから逆転の発想で、好印象の場面に転換しようという工夫がない。
童貫が呉用の作戦の裏をかいたことにして、童貫の戦術眼を称賛すればいいのだ。
名将といわれることが多い童貫だか、作品内では、楊令と同じで単なる闘鶏。
ここで戦術家童貫をアピールできたはずだ。
そもそも戦というのは、各局面において、必ず勝敗がある。引き分けもあるが、
4万の軍が2万の軍と引き分ければ、それは2万の軍の勝ちということだ。
いずれかの作戦が成功、他方は失敗ということになる。
双方を称賛することなどできないのだ。しかし、一局面で負けたからといって、
その大将や軍師に傷がつくわけではない。次で勝てば良いのだ。
北方先生の戦の場面を読んでいると、両方の大将・軍師に花を持たせようと
していることが多い。不可能なことをしている。一方が勝ち、他方は負けるのだ。
だが、負けを気にする必要はない。
勝敗は兵家の常、という言葉をご存知ないか?
方臘戦における呉用の言い訳を、文官の駄目なところの具体例にするなら、それもよし。
しかし、文脈からは、そういう意味合いは読み取れなかった。
あの呉用の言い訳シーンを読んでいると、北方先生、あなたこそ、
ダメ文官の典型ではないかという気がしてくる。
>>373 自分の実体験が文章に表れるのは仕方のないことだし、戦の体験がないのが
戦後生まれの特徴なので、格闘技や学生運動における闘争の体験を活かすのも
良いことなのかもしれない。
しかし、何万という戦士が闘う戦を描いているのだ。体験を活かすにしても、もう少し
想像力で昇華させてくれ。水滸伝を読みたいのだ。そして、前作は水滸伝だったのだ。
楊令伝は、その続編なのだ。
385 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 13:44:57
>>362 地理名や年表が不正確ならば、小説の娯楽性が高まるのか?
「2008年、東京オリンピックで、アベベは男子競泳自由形100mで銀メダルを獲得した。
なお、アベベ選手は、1290年アムステルダムで生まれた」
楽しいか?
>>382 パラパラと水滸伝3巻をめくってみた。
ささいなことからでも、男らしさがプンプン匂ってくるね。
楊令を拾った楊志、楊志に武術の稽古を挑む曹正、兄の無惨な死体を見て
額に血の瘤ができるまで怒る曹正。
387 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 13:59:22
正確でも不正確でも
面白さには関係ないってことじゃないか?
>>376 フィクションだからといって、幕末の小説に、江戸のほかに東京が登場したら、
娯楽性が高まるか?その東京が、山梨県あたりにあって、甲陽鎮撫隊が、
江戸から東京に移動したら、誰でもビックリしないか?
>>387 >>386は水滸伝は面白いが、楊令伝には、
>>386のような面白い場面がないと言いたいんだろう。
その代わりに、
>>388のようなウソで娯楽性を高める試みはやめてくれ、と言っているんだと思う。
全体に楊令伝には若者が多く登場するから男くささを感じさせる場面がすくないな。
ソープねたが多くてザーメン臭くはあるが。
水滸伝では、楊令伝と同じ年齢でも、大人っぽく見えるキャラが多かった。
要するに、4ヶ月で1冊ペースにすれば、楊令伝は面白くなるということだな。
>>390 改善のきざしは見える。秦容は楊令・花飛麟・呼延凌・李英に比べると、ずっと良い。
キャラ立ちしない二世の中ではまだましだった花飛麟を、他のキャラに、「花飛麟は、
童貫軍の岳飛という位置にいますかなー」と言わせたところは、痛々しくて、読むのが
辛かった。
郤妁、葉敬、軻輔等々、今月新登場のキャラの出来は良い。目覚めるのが遅すぎた感
はあるがな。
393 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 14:32:15
>>383 >北方先生の戦の場面を読んでいると、両方の大将・軍師に花を持たせようと
>していることが多い。不可能なことをしている。一方が勝ち、他方は負けるのだ。
梁山泊にもファンがついているが、童貫にもファンがいるから、という配慮なのかもしれないが、
無用だな。たかが小説だ。登場人物の作戦が的中しようがしまいが、大きな問題ではない。
最終的に小説が面白ければよい話である。迎撃予定で出した軍の役割は次第に変ったから、
無意味なことをしたわけではない、などと官僚の答弁のようなことを言われると、
小説で目指しておられる「男らしさ」の追求とは正反対のことをやっておられるような気がする。
小説は面白い方向ではなく、つまらない方向にいく。梁山泊の会の質疑応答のビデオを見て
思ったことだが、読者に気を使いすぎておられる。そんなに読者は偉いものではないし、
小説の内容が面白ければ、前作がヒットしたのだから、自然に売れる。読者に媚びる必要はない。
戦には常に勝敗があるという当たり前のことはきちんとやってほしい。その際、配慮すべきことは
ある。たとえば、17巻での双頭山戦の敗戦。それまで鉄壁の索敵体制を有していた梁山泊が
どうしてあの場面のみ索敵に失敗したか。このあたりは、それを理解しやすくするエピソードを用意
して説得的に展開しなければなからい。気を使うべきなのは、読者の意向ではなく、常識と史実
に対してである。
___,_/ `ヽ, `ヾ´ `ヽ、
., '´ `ヽ、 i i i``ヽ
_, -‐'-- 、, .! i / i i,、
./´ ヽ .i / ノ / / .`i
i r',ニヽ i /._,_/ー--'"'ー-.<_ ._ノ /
i !,.`''´ ノi,_,..ノ::::::"  ̄.ヽ,. ノヽ
/ ヽ, `'ー‐'"ノヾ;::::::' i /
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`''''' iヾ`i.! :| | ,、 ヽ i
〉,ヾ!, ,| | , (,.、_ ノ、 i
,// .'iヾ゙ニ''.| | ,ノ;;;;;;;;;;u;;;;;;;;ヽ. l
, -''/ .i ヾヽ.l ! ,;;;;;=ニ三ニ=;;; / 北方君。わしは、杭州と臨安のいずれに
'´ 〈 .i ヾ/ / ,;;;' ,,;;;;;;;;;;;;,, ;; / 逃げればよいのかね?
i .i ./ i、 '' '';;;;;;;;;'''' ,/ |ヽ,`ー 、
.i 'y' ,ヘ ` ー 、_ z;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::i.i.i i ヽ, \
i .i ./ / /、ヽ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::.i i i i l \
| .i / / i! ヽヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: .| .i i .! | \
| ヽ,/ / / ヽ ヽヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:: i l i i ヽ | \
>>395 その前に揚州ね。金軍出兵の際、もう一度逃げるから。
揚州や杭州は、楊令伝の第1巻で御馴染みの場所だ。いまでも瓊英一家は杭州にいる。
ふつう過去に舞台となった土地が再び登場するのは、ネタの広がりを考えれば歓迎される
べきことなのだが、「1回きりの登場なら矛盾なし」がモットーの楊令伝では、避けられる
のかね?
詳細は忘れたが、白勝・杜興・扈三娘・顧大嫂・孫二娘・陳娥・白寿・カク嬌らが、このあたりに
分散して隠れ住んでいたな。空白の三年間の潜伏生活は、市井に暮らす好漢たちの姿という
水滸伝前半で御馴染みの面白い場面だ。ぜひ第1巻で確認して、回想の中で面白い話が
登場するといいね。
楊令伝では、項充を除くと、同志が洞宮山へ集まってくる姿が、杜興や顧大嫂視点で描かれて
いたな。つまり、洞宮山から、こちらにやってくる同志を眺めていた。ここに単調さの一因があった。
洞宮山や洞庭山を目指してゆく同志の視点は、記憶にない。序盤のワクワク感のなさは、この
あたりにも原因があると思う。憧憬の地である梁山泊を目指す好漢の姿は、読者の期待感を
いやが上にも高める。
>>399 秦容の好印象は、そこらに根拠がありそうだな。秦容視点が出てきて、途中、西夏に寄り道は
するが、梁山泊を目指す秦容の姿が描かれる。読者は秦容視点に自分を重ねて、期待感を
高めてゆく。水滸伝という「集まる小説」の面目躍如。
許定と方臘が対決するようなことを李富が話していた。あのあたりを読むと準備不足は
隠しようがないね。
楊令殿の寸法だけを大きくして、史実キャラ、原典キャラの寸法が、小さくなりすぎた。
もう少し準備に時間をかけていれば、楊令は兀朮の代役をすることになっていただろう。
李富が講和派(明受の乱で死ぬが)、楊令が兀朮というのは、フィクションである水滸伝
を史実に当てはめるには、それしかないというポジションだ。
楊令が兀朮なら、第1巻では阿骨打の下で働く一部将にすぎない。殺戮・略奪はやった
かもしれないが、楊令の寸法が大きすぎてつまらないという批判は受けずにすんだ。
その後、梁山泊に帰るとしても、幻王軍が女真族ばかりで組織されていることが意味を持つ。
梁山泊軍は、史実で兀朮のやったことを代りにやればいいのだ。
現在、幻王軍が女真族で組織されていることは、ひた隠しに隠されている。これを、楊令が
史実で金軍のやったことの一部を代替できるという許可証のようなものだと思っていた読者
の期待を裏切らないようにしてもらいたい。
最悪の展開を示しておく。
今月号で、岳飛が盡忠報国について、変な解釈を述べていたことから、若干不安が生じた。
それは、ドウカン・ファイトの再現だ。
北方の金国は、精強な騎馬隊を漢人に奪われ、政治的にも未成熟という状態に置かれた。
呉乞買はしょんべんたれだ。高Qのように、物語の隅に置かれる。
南宋は、李富は威勢のいいことを言っているが、兵力がない。これも、隅に置かれる。
強いのは梁山泊だ。そして、童貫が梁山泊の成長を待ったように、今度は、楊令が岳飛の
成長を待つ。東西の横綱となった楊令と岳飛が全力で闘鶏。志も夢も考慮されず、
「思うさま、騎馬隊で原野を駈けめぐりたかった」という闘いで、ジ・エンド。これが最悪。
>>402 その不安は大いにあるな。
劉光世・韓世忠・張俊のところには将校がまったくいないのに、岳飛陣営ばかりは将校が増える。
金国と南宋本体は、現在の領地に封じ込めて、空家になっている華北を梁山泊と岳飛が二分する。
現在いる張俊や斡本・唐昇は、その過程で排除されるわけだ。
そして梁山泊vs岳家軍による最終決戦。
ドウカン・ファイトのような最も単純な展開にしようと思えば、こうなるな。
それだけは避けてもらいたい。史実と違うというのもあるが、話が単純すぎて面白くない。最悪だ。
まさか、その展開はないだろう。世界の文学史上最も単純かつ単調かつ無味乾燥
といわれたドウカン・ファイトの二番煎じなど有りえないよ。
アンパンマンとバイキンマンの闘いほどの頭脳プレーすらなかったからな。
左翼と左翼がひたすら騎馬戦をする架空戦記
>>403 そういうことを書くと、ほんとうにやっちゃうかもしれないから、書かない方がいい。
ここ2ヶ月は別として、それ以前の北方謙三は、
アンチ歴史小説
アンチ水滸伝
としか思えなかった。
「阿骨打、呉乞買、斡離不の、どこがすごいの?俺の楊令の方がずっとすごいじゃない」
「林冲、呼延灼、史進の、どこがすごいの?俺の楊令の方がずっとすごいじゃない」
>>404 戦の場面というのは、基本的に消耗だからな。
水滸伝の終盤でも、好漢の戦死シーンが見せ場だった。
戦の場面で新キャラの肉付けをするのは、思ったほど成果があがらない。
ドウカン・ファイトで花飛麟と呼延凌の成長が見られたのは確かだが、
それに費やしたページ数を考えると、成果は小さいと言わざるをえない。
それ以前から登場していた鄭応、董進、岑諒、田忠などは、長い戦の間に
あまり登場シーンがなく、戦の長さのせいで、忘れられたような感じさえする。
班光・山士奇は少しだけ記憶に残っているが、闘っている姿ではなく、闘いの
合間で目立っていたにすぎない。
戦の合間で最も目立ったのは文祥だね。水滸伝時代の特徴は、この職人場面が充実していたことだったな。
4ヶ月で1冊ペースにすれば、秀逸な職人場面が復活する。ここは下調べやアイデアの熟成が重要な場面
だからね。なにしろ、騎馬隊が二つに分かれるシーンが出てこない。
溶鉱炉の中は、混沌としていた。高平は溶けた鉄を、柄杓ですくい上げた。
「何をしてよいのか、俺にも分からない。しかし、外交は俺のやるべきことではない」
柄杓を傾けると、溶けた鉄が二つに分かれて流れ落ちた。
「反転」
高平が号令をかけると、溶けた鉄が反転した。
「火傷しますよ、高平殿」
田峯が、溶けた鉄の側面を突いた。危ないところだった。田峯の救援がなければ、
高平は火傷を負っていたかもしれない。
それでも、溶けた鉄は、攻撃の手を緩めなかった。
高平は、鉄の動きを、ただ見ているしかなかった。
>「呼延灼殿は、おまえ(呼延凌)には厳しくされていた。なぜ、と思うほどだったな」
わが子だからだろう。常識で考えろよ、楊令。
411 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 17:51:22
>>355 いつ発売なんですか(*´д`*)ハァハァ
>「いまのところ、梁山泊と金は、一体ではないにしても、近いと見られているのですから」(呼延凌)
こいつも相当のバカ。つい数年前までは、頭領の楊令が梁山泊と金国とを行ったり来たりしていた。
宋側の人間も、その事実を掴んでいた。
また、靖康の変の直前(秦檜が外交使節として金に来た頃だ)まで、公孫勝、武松らは金国に行って
いる。闇塩の道は閉じたので、交流が少し減ったというわけでもない。
盛栄は呉乞買とのパイプを強めて、対金交易の道を拡大している。呉乞買も、瓊英が日本から持ち帰る
物産(とくに日本の着物)に興味を示していた。
張横が金国内に飛脚網を拡大したという話も、記憶に新しい。
蔡福は、引き続き金国政府で重要な地位にあるし、先月号では韓成が蕭珪材を訪ねている。
また、楊令殿も、攫った熟女真の妾を多数囲っておられるし、子供もできているかもしれない。
幻王軍は将校を除けば、全員女真族で組織されている。
公孫勝は、帝呉乞買を締め上げ、背後には常に幻王がいると思えと脅迫しているし、蔡福も粘罕に対し、
梁山泊に逆らうような素振を見せれば殺すと脅迫している。
一体といっていいほどの深い関係じゃないですか?
楊令伝になってから、ご自分の豪腕で、物語の流れを無理やり変えようとされることが多いよな。
読者は、これまで読んできたところを総合して、人と人との関係、集団と集団との関係
の深さや距離を測る。
>>412のように、強引に両国の関係の変更を企図されると、その発言をした
人物がバカか阿呆に見えるだけ。
1126年の金国の出兵に際しては、兵糧の援助を申し出ている。ただし、蕭珪材が相手の
ときのみだった。1127年の2回目の開封府攻撃は、金国単独だった。
このあたりの事情から、金と梁山泊を徐々に離れさせようとしている気配がある。
梁山泊が金国と離れると、どのようなメリットがあるのかを説明してもらわないと、理解できない。
国ができたばかりで、周辺には弱小とはいえ南宋系の軍閥がいる。いまだに、青蓮寺との暗闘
は終了していない。これが梁山泊の事情。
金国は宋江時代を含め、梁山泊の援助があって初めて成立した国といってよい。
しかも、宋に攻め入っても、占領地は賊徒が跋扈する治安が最も悪い地域。
政治も未成熟と、繰り返し述べられる金国。内部にも契丹という火種があり、外敵も抱える金。
そして、これから南宋と戦を始めようとしている。
梁山泊が金国と離れることは、両国にとって、現時点ではデメリットしかない。
>正式な権限の委譲(p366)
帝にも権限はあるから、権限の委譲でも間違いはないが、帝の地位の正統性を問題にしている
文脈なので、権限の委譲の有無のみで正統性の承継の有無が決まると誤解されそうだな。
>196 名前:日曜8時の名無しさん[sage] 投稿日:2009/04/07(火) 08:49:42 ID:5F+lzwPQ
>火坂の「天地人」も、(時代小説として)大河史上最悪の小説だと思う。
>兼続以外は全て馬鹿。 幸村は頭脳明晰だけど小男・不細工。
>兼続以外はみな不細工。 景虎は美男だけれど馬鹿で性格悪し。
>こんな酷い人物設定の時代小説はまず無いぞ。
主人公だけを飛び抜けて優れた人物に描くのは「楊令伝」と同じだね。
最近の流行なの?こういう風潮は早急に廃れてもらいたいと熱望する。
>>416 >主人公だけを飛び抜けて優れた人物に描く
楊令は、犯罪者かつ自分の子の出生にも関心の持てない異常人なんだけどね。
418 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 18:46:40
楊令伝のスレだから楊令の悪口はもうやめてくれ。
実在したか否か、史実がどうかはおいといて、アレは現実社会で戦ってない人間には
決して理解出来ないドラマなんだ。
親がカネ持ってる奴や女子供、公務員、ニートなんかにゃ絶対理解出来ないように出来ている。
そのての奴等はもう楊令の存在そのものを忘れてくれ。
頼む。
>>372 でもよー、最終回って、楊令殿の感動的な戦死場面か、新天地を求めて旅立つ楊令殿に
なるのは明白だよな。面白くないよな。
>>338 >じゃあ、どうして帝を担ぐのよ?そのあたりの説明は、作中の誰がしてくれるのよ?
ここの説明は、きちんとしないといけないな。帝は登場しているんだから。
無視して、辱めるだけなら、帝のいない時代を選んで、あるいは登場する必然性のない
物語にして、時代小説を書けばすむことだからな。
登場させるけど、粗末に扱う。理由は分からないけど、史実がそうだから、仕方なく帝を
担いで政権を作る奴がいる。
これで終れば、単なるバカタレ小説だ。
そりゃ、8ヶ月で1冊ペースにしないと実現しないよww
>>420 楊令に殺戮・略奪をさせ、直後に頭領にする。
読者が盛り上がらないから、「楊令殿は変った」と大騒ぎした時点で、
90%バカタレ小説になっているけどなw
国家の興亡や、兵士の死を描く小説なんで、ある程度は格調の高さを保持してくれないと、
国家の興亡や、兵士の死が、真に迫ってこないということだな。
何となくだが、高校生の友人どうしが、昼休みにはしゃいでいる感じがする小説だ。
それじゃダメだ。国家の興亡や、兵士の死までが、ふざけているように見える。
水滸伝は、そうではなかった。難しいことは注文していない。水滸伝前半の感じでやってくれ
と言っているだけ。登場人物にオリキャラが増えたから、あの感じを出せないのだが、
原典キャラの少なさを他の方法で補う工夫をする必要がある。それには、史実と史実キャラ
重視しかないだろう?
水滸伝前半の感じといいますと、4ヶ月で1冊ペースですね。
3ヶ月で1冊ペースになってからというものは、まったく感動できる場面がありません。
楊令伝になってからは、ド壺にはまったように、つまらなくなりました。
>>423 この観点からすると、杜興はマジで不要。史進のおふざけも、もうやめろ。
「そういえば、むかしは志とか言ってたなー」
426 :
無名草子さん:2009/04/08(水) 19:54:11
他の北方スレはそうでもないけど、ここの人たちは、ボロクソに楊令を罵倒するね。
若い人が中心なの?
♪チャラララララァ~ン♪
,__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ./\ |
>>366 今夜は金本が打ちませんように
/ ./:::::::::::\ \_____
/ ./:/⌒\::::\ o〇
/_____/::::( ・∀・):::::::` ∧∧
 ̄|| || || ||::::|っ ¢..||:::::: (,, ,)ナムナム
|| || || ||::/,,,,,,, |ゝ||ii~ ⊂ ヾ
| ̄ ̄ ̄|~~~~凸( ̄)凸( )〜
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>416 主人公を優れた人物にしたいときに、
敵を馬鹿ばかりにして、味方は主人公をほめまくる。
こういう描き方は、小説でも漫画でも下手な人がするやりかた。
岳飛は北方三国志の劉備みたいな思想でよかったんじゃないか?
>>430 岳飛もそのうち、性格の行き着く場所がなくなって、「騎馬隊で、思うさま、
原野を駈けめぐりたかった」と言い出すに決まっている。
誰もが考える、当たり前の岳飛にはしたくない。しかし、新しい岳飛像を
示せるわけでもない。結局、入学式の新入生のようなことを言わせる。
「中学生になったので、騎馬隊で、思うさま、原野を駈けめぐりたかった」
呂布や藩金蓮は、どじょうじゃないからな。つまらんことで頭を悩ますよりも、
性格設定はイメージどおりの岳飛にして、ストーリーと描写で面白くすることはできる。
楊令・童貫を見れば分かるとおり、奇を衒った性格設定は、最近ことごとく失敗している。
あるいは、性格の行き着く先が見つからずに田忠のような金太郎飴になっているか、どちらかだ。
呂布や藩金蓮は、どじょうじゃないからな。
6ヶ月で1冊ペースにしないのなら、当たり前の岳飛にすべきだ。
>>427 最近、楊令よりも金本が憎くなってきた。
>>432 楊令が帝不要論を出した。
この後、高宗は無様に江南の諸都市を逃げ回る。
帝憎しの感情は、この二つで十分充足できるのではないかと思う。
青蓮寺だって帝を利用しているだけで、尊王の志はない。
この上、宗沢、岳飛、韓世忠らまで、尊王の志を忘れたのでは、南宋を描いたことにならない。
宋学によって尊皇攘夷のスローガンが理論的にまとめられるのは、もう少し後の時期かもしれない。
しかし、この時代を特徴づける最も有名なスローガンである尊皇攘夷が、楊令伝の中でまったく
登場しないというのでは、時代小説を書く意味がない。
尊皇攘夷に対して、否定的な立場を述べたいのなら、楊令伝の中で述べればよい。
しかし、尊皇攘夷が物語の中に登場しなければ、否定的な立場も述べようがない。
尊皇攘夷を物語の中から排斥してもらわないでもらいたい。
中高生にも理解しやすい小説にしたいのなら、なおさら排除してはならない。
中高生にとって南宋史上最も有名な人物は朱熹である。
知識に乏しい少年たちにとって、南宋を特徴づける最大のキーワードが尊皇攘夷である。
これを無視したのでは、読者はいったいいつの時代の物語を読んでいるのか分からなくなる。
「騎馬隊で、思うさま、原野を駈けめぐりたかった」は、もういらない。
騎馬隊最高のスローガンは、南宋を舞台にしなくてもできる。現に、他作品でもやっている。
現代小説で無茶苦茶なことを書けば、変な人だと思われる。
時代小説なら常識という制約がなくなるから、時代小説を素材にした、みたいな作家の
話をよく聞く(北方氏ではない。一般的なお話だ)。
これって、時代小説に対する“荒らし行為”なんだよね。アクセス禁止に汁!
いやまて。それはローカルあぼーんで済むんじゃないか?
たしかに、明治・大正生まれの作家が少なくなってきて、時代小説は荒れている。
評論を書いた方がいいのではないかと思えるような史実ディテール派か、
現代小説に登場したのではリアリティがない人物を登場させるための荒らし派の
二種類しかいなくなってしまった。
出でよ、正統派。
>>430 禿同
岳飛=劉備、韓世忠=周楡、劉光世=孫権、張俊=張燕、と早いとこキャラを
決めてもらいたい。
残りの巻数を考えると、岳飛・韓世忠・宗沢といった主要キャラのキャラ設定で悩んで
いる時間はないと思うのだ。彼らが梁山泊以外の集団に属する人物であることを思えば、
なおさら時間をかけられない。思想の変遷を追っかけてゆく暇などない。
史実のイメージで作品の中に巨大な姿を現し、対極にある思想を持つ梁山泊と闘う。
わざわざ南宋主戦派を一般的に認知された性格と異なるものにして、「騎馬隊で、思うさま、
原野を駈けめぐりたかった」者どうしの闘いにする意義を見つけられない。理解しにくく
なるのみ。このさい尊皇=馬鹿という左翼特有の偏見は捨ててもらいたい。この時代を動かした
巨大なエネルギーであることは隠しようがない。実相にメスを入れないで、偏見のみで
ゴミ扱いされたのでは、ウソを書いたことにしかならない。水滸伝前半では、まだ悪役として
活躍していた帝や廷臣が、楊令伝では存在しないかのごとくゴミ扱いされている。そして、
登場人物の中で尊皇攘夷派に属する人々の性格は、単なるスポーツ好きに捏造されている。
いいかげん、飽きた。時代小説を書いてくれ。
>>437 正史に依拠したストーリー展開で、演義のつまらない部分をぶった切った北方謙三は、
久々の正統派かと期待されていたんだがな。
水滸伝はまだしも、楊令伝では、自己の青春へのオマージュ派に堕落してしまった。
体験を昇華させず生な形で出してしまう癖は、4ヶ月1冊ペースにすれば治癒すると思うけど。
>>438 2月号の韓世忠を読んでいると、そんな感じがしたね。
プロフィールを書いていたわりには、性格が掴みにくかった。
義母との情事が、形あるものを壊したいという韓世忠の性格とどう繋がるのか、理解しにくい。
父親にバレて家庭が崩壊したという話はなかった。
また、形のあるものを壊したい性格なら、保守的というより、むしろ梁山泊によくいるタイプ。
何を言いたいのか、さっぱり分からない。
いっそのこと、趙構も呉乞買も国外に追放して、壊したい連中ばかりで、中国を埋め尽くせばどうだ?
わしも、もうすぐ追い出されるなw
443 :
耶律淳:2009/04/09(木) 14:46:08
わしを、忘れるな。死んだけど。
毎回忘れずにわしの名を書いてくれる【前号まで】には感謝している。
全知全能何やっても最強なリーダー楊令殿だけど、
同じく全知全能何やっても最強なリーダー北畠顕家はそんなにウザくなかった(負け戦は全部寝てたことにするというスーパーアレンジはあったけど)。
楊令殿は単純に性格設定に問題があるんだろうな。
・・・白勝殿から眠り薬をもらってくるか。
《またもや登場した意味不明人間:韓世忠》
・乱世を、飛躍の機会と捉えるような考えが、韓世忠にはない。
・人の世には流れがあって、結局はそれに流されていくのだ。
・お題目が、嫌いだった・・・層化ではない。
・出世は早かった。しかし、将軍にはなりたくなかった。
・戦は、面白い。
・兵たちと酒を飲むのも、好きだった。
・酔った兵が、心の哀しみを隠そうとしないのを、じっと聞くのが好き
・面白おかしく、生きたいだけだ。
・できあがっているもの、できかかっているものを、破壊するのが面白い。
・世の中を、哀しみで満ち溢れさせるのが面白い。
・騎馬隊
・宋がどうなるか見ていたい。しかし、じっと眺めていることにも、どこか倦んでいる。
>>444 楊令自身の性格にも問題が多い。
その上、作品の構成も、楊令の素顔を出しにくいものにしている。
凶悪犯罪者から、いっきに頭領。これで楊令が本音を語る機会がなくなった。
友人として本音を聞いてやるべきカク瑾とも離れて、ひとり雪山の頂上。
家族・恋人もいない。保護者となるべき爺キャラもいない。
武松は拳を斬られて忠実な部下に変身。燕青も兄貴分になれない。
呉用は方臘の下へ行くし、公孫勝は元々蛇のような性格で、楊令の側にいて楊令の
素顔を引き出せるようなキャラじゃない。杜興は耄碌しているだけ。
魯智深を失ったのが、楊令にとっては痛いな。史進は阿呆で燕青よりも兄貴になれない。
阿骨打と王進の使い方を誤ったな。この二人以外に楊令が素顔を見せる相手はいなかった。
怠惰な快楽主義者で破壊願望ありだな
>>446 散文的に性格を決めようとすると決まらない。ワン・フレーズで決めないとな。
しかし、これでは周楡にはなれないw
>>447 阿骨打は死んだから、やはり子午山か。公淑と蔡豹。
呉用は常時そばにいるが、そばにいるだけに素顔を見せる相手にはしにくい。
頭領と軍師として仕事の話が中心になる。
また、酒の壺をもって晁蓋の部屋の前に立っていた呉用のイメージが強く、
人の話を聞いてやるより、人に話を聞いてもたいたいというタイプ。いまの
楊令と似ている立場だった。
>>446 韓世忠については比較的筋の通ったキャラ設定だと思ったんだけど。ラノベとかだとよくそういう奴いるじゃん。
俺が単に歪んでるだけか。
>>447 幻王時代には、病身の阿骨打をもしのぐ存在感だったからな。悪役だけど。
うつけ時代の信長に対する平手政秀のような爺もいなければ、幻王のやることには反対
するけれど心では彼を慕う若い女性もいない。そういう素顔を見せる場があれば、あの殺伐
とした殺戮風景も、少しは緩和された。
>>451 \ ヽ、 r ' 、 'ーァ /
\ ´ ' /、
,、r'" `'''''''''''''''l~~l'''''''''''''´ `ヽ、,
、' __,,,,,,,l___l,,,,,,,,,,_ //
ヾニェ,=三,--<''''''''''''''''>--、,ニェ-ソ::
;;;;;;;| -ャ;-r-;、ゝ -キt┬;-、 |;;;;;|\
ヽ;;;| ` ̄ ..:: : :  ̄´ |;;;;;| .|
. l;;;ト、 ..:::: : : . ./|;;;;;l l
l. ヾl ヽ 、;;; ;;,、:. .ノ .l;;;/::/
l,,,,,ll ,、r‐‐:''''''‐‐.、 !;l l;;;;
;ヽ:ヾ'、 ,.ィ::::_;ィ'----'、;;::`'.、 /' ./;;;;; ラノベではない。
~ ヽ:ヽ'、;;/,、.------.、ゝ;;;`/ .丿~`''' 時代小説である。
Y ,,,,´,、--ァ-r--ァ、 ~ /
l`''´ヽ;:ヽ‐'´:::::`:''´::_;>-く;;lヽ
、 ヽ ヾヽ:::::::::;、r'"/ ノ::/ /
. ヽ ヽ\ \`~~ / /:/ /
>>452 そういう爺役や若い娘を配するのは、むかしの時代劇の常套手段だな。
常套手段を排して新機軸で成功すれば称賛されるが、失敗すると目も当てられない。
常套手段とされたのは、経験のなせる技で、そうすることによって物語が充実する
あるいは破綻から救われるというメリットがあるからだろう。むかしの人が積み重ねて
きた知恵には感心することが多いよ。
99%は成功する、あるいは物語を破綻から救う常套手段を採用するか、1%の賭け
に挑戦するかは作家の創作姿勢の問題なので、周囲がとやかくいうことでもない。
しかし、楊令伝に関しては、すでに半分以上が書かれ一定の評価をすることができる。
1%の賭けは失敗した。
冒険すべきでないところで冒険し〔楊令の性格設定〕、
手を抜くべきでないところで手を抜く〔二つに分かれる騎馬隊〕。
逆だったね。
>「金は契丹族をうまく扱えていなくて」(すばる2月号370頁)
契丹の叛乱は、秒読み段階に突入したな。
情況は見ているのではなく動かせ。南宋軍閥で梁山泊に比肩しうる実力を持ったものはいない。
青蓮寺など兵力を持たないから屁も同然だ。
金は契丹族をまとめるのに苦労している、有力な政治家はいなくて国家は未成熟であると、馬鹿に
されている。
恐い敵がどこにいるのだ?情況を見ている暇があったら、いまごろ梁山泊は金国の領土を
含めて全土を統一しているぞ?4月号では全土を統一して――完――となっていたはずだ。
いつまで情況を見ているのだ?
>>456 耶律余賭の大叛乱計画という史実がある以上、それを上手くアレンジすれば唐昇の花道にできそうだよな。
>>458 それにつけても、耶律余賭出てこないの惜しいよな。
耶律余賭こそいかにも北方ハードボイルドなキャラクターなのに。
>1121年(保大元年)、蕭奉先が妹の蕭元妃が生んだ秦王・耶律定を太子にすべく、
>弟の蕭嗣先とともに「耶律余睹は、妻の姉の蕭文妃の子の晋王・敖?斡を擁立する陰謀あり」と
>天祚帝に讒言したため、対金で指揮を執った耶律余睹は危惧を感じて、金に降伏してしまった。
>翌年正月に、妻の甥の晋王とその生母の蕭文妃は賜死され、その一族は処刑された。
このあたりは、蕭珪材の金への帰順と似たところがあるな。
>耶律余睹は金の皇族の粘没喝(完顔宗翰)の武将として、都元帥府・右都監に任じられ、
>西京(大同)の統括に当たった。間もなく南宋の武将・カク仲連らが軍勢を率いて、
>黄河を越えて遠征を仕掛けてきたので、耶律余睹はこれを迎え撃った。
4月号の金軍(斡本/唐昇)と岳飛の闘いを彷彿とさせる。
>1130年(天会8年)、耶律余睹は、耶律大石への遠征を命じられた。耶律大石と耶律余睹は戦火を交えたが、
>耶律大石は突然退却し、耶律余睹はそのまま追撃しなかった。
>金の太宗はこの戦果を疑い、「耶律余睹と耶律大石は相互に遼の血族であるために、密談によって
>激戦しなかったのではないか?」と感じ、そのため耶律余睹に使者を出してその妻子を人質に寄こすように厳命した。
>耶律余睹はこのことに不安を感じ「今度は自分が誅殺されるのではないか」と判断した。
>こんなときに南宋の高宗から帰順の使節が到来した。耶律余睹はこれに喜んで応じた。
時期は多少異なるが、耶律余賭を唐昇に置き換えると面白いな。
>>458 耶律余賭の大叛乱計画という史実は、1132年(天会10年)で
>>460の後の出来事だが、
契丹兵をまとめる唐昇に置き換えると、現在進行中の楊令伝が面白くなる。
唐昇と梁山泊の関係を切る必要があるが、唐昇主導ではなく、配下の契丹兵に突き動かされて
の叛乱ということになれば、「煮え切らない男」唐昇らしく、配下の意思を一定の方向に
導くという展開も可能だな。
いずれにしても、梁山泊と金国の敵対関係がない以上、童貫を失った南宋を兵力の点で
補強するのは急務だ。唐昇の叛乱に加え、蕭珪材が燕京で南下する金軍を封鎖すれば、
金国+梁山泊 vs 南宋+契丹叛乱軍 となり、力の均衡はとれる。
耶律余賭の妻は天祚帝の側室の蕭文妃の妹という史実も使えそうだな。
蕭一族は旧遼の名門で、蕭珪材も護国の剣を託されたその一族。
記憶が曖昧なのだが、5巻あたりで、唐昇が旧遼の兵を調練する役になったはずだ。
その中の有力将校(あるいは将軍)として耶律余賭あるいは彼をベースにした
オリキャラ契丹将校がいても不思議じゃない。
唐昇の乱は、燕京に波及して蕭珪材を起たせる契機となる可能性が大。
>>460 >>こんなときに南宋の高宗から帰順の使節が到来した。耶律余睹はこれに喜んで応じた。
その使節が宗沢ということはないでしょうか?
r'丁´ ̄ ̄ ̄ ̄`7¬‐,-、 /
r'| | | |/ >、 /
! | | | |レ'´/| | 唐昇殿
| | | /\ | |l /⊂う |
| | |__∠∠ヽ_\ | リ / j ヽ よもや尊王の志を忘れられたわけではあるまい
|´ ̄ O  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`! 〉
l'"´ ̄ ̄ヾ'"´ ̄ ̄`ヾ::幵ー{ / 南宋に、お味方なされよ
⊥,,,,,_、 ___,,,,,ヾ| l::::::| |
lヾ´ f}`7 ヘ´fj ̄フ | l::i'⌒i | 麾下の契丹兵も、旧遼の地の回復を望んでおるはず
l ,.ゝ‐イ `‐=ニ、i | l´ ( } ヽ
l { U | l 、_ノ ∠ヘ 金国討伐の帥の尖兵となられよ 河水を渉るのです
l / ̄ ''ヽ、 | l ヽ_ \,_________
! ハ´ ̄ ̄ ̄`ト、 |亅〃/\
,人 f ´ ̄ ̄ ̄``ヾ j ,!// {_っ )、
// `ト、__iiiii______,レ'‐'// _,/ /スァ-、
,.イl{ { 々 !/´しllllト、 ̄`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{スァ-、
,.イ彑l l > ゞ く l 〃 l|ハ.lヽ、 ハVゝヽ二ノ/ゝ-{、彑ゝ-{、彑ァ-、
,.イ彑ゝ-'l l ( (,) レシ′ !l `ソァ'´ _ノ7{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑{
ュゝ-{、彑l l ` -イヘ !l // /⌒ヽヾ/_ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、
{、彑ゝ-'l l f⌒Yハ ', !l/ / ヽ_う ノ /-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ
彑ゝ-{、彑l l{ に!小 ヽ /!l / ,/ /彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、
>>460 耶律大石と金国の闘いも、時期を早めることは可能だろうが、これをやると事態は
いよいよ混沌としてくるかな?
交易上は、耶律大石と梁山泊は友好関係を結んでいるからな。
耶律大石は、現在は必ずしも契丹人中心の軍閥ということでもないのだろう。
中核に契丹人がいることは間違いないがな。
しかし、唐昇の乱、蕭珪材の乱と続けば、耶律大石にまで、契丹の乱が波及することは十分ありうる。
交易上は梁山泊と良好な関係を保ちつつ、金国とのみ闘うということは無理じゃない。
梁山泊と金国とは、南宋を敵とする点で利害を共通にするのみで、耶律大石は
直接梁山泊と闘うのではないから、交易で得た銀が金との闘いの軍費に回る
からといって、金と梁山泊の関係が急に悪化するわけでもない。
また、将来、金と梁山泊が敵対する時期がくれば、耶律大石との交易を、
金が梁山泊を非難する材料にするも良し。それを怖れて、梁山泊が耶律大石との
交易を打ち切る必要もない。これは闇塩の道に代る梁山泊の重要な財源だからな。
梁山泊と金国とは、独立国として互いを尊重しつつ、共通の敵南宋討伐という点で同盟
すれば十分だろう。阿骨打存命時のように、幻王として呉乞買と楊令が一体という関係
は崩れた。公孫勝が呉乞買を脅迫した事件を忘れさせるようなエピソードがあれば、
そのことが明瞭になるな。一体化から、同盟関係へと転化するためのエピソードだ。
それには、金国が財政面で自信をつけ、呉乞買の地位を引き上げる必要があろう。
公孫勝が呉乞買を野良猫扱いした事件が、いまとなっては邪魔くさいな。
「楊令殿は変った」と同じノリで、金と梁山泊が知らない間に離れた、というなし崩し的展開
がまずいわけよ。前のエピソードを覆す新エピソードは、変化を示すためには必要。それが小説。
>>467 >公孫勝が呉乞買を野良猫扱いした事件が、いまとなっては邪魔くさいな。
公孫勝じたいが邪魔くさいから。死んだ致死軍の戦士の回想が終れば、氏ね!
470 :
無名草子さん:2009/04/09(木) 19:44:16
みなさんもっと楊令殿を激励するような書き込みをしてください
僕は楊令殿を応援しています
>>470 心配しなくていいよ。このスレは民主的で少数意見も尊重されるから。
楊令梁山泊のように、頭領の意見に逆らっても、顧大嫂が殺しに来ることはない。
楊令への激励レスも、1000のうち1,2見かけるね。新鮮だ。
都心で野生のカブトムシを発見したような驚きがある。
北方氏の「楊令伝」は一種錯覚の文学といえようか。十二世紀の中国を舞台にキューバ
革命をあつかったのだから当然そうなることがよく、またそれが近ごろのSF小説には欠けて
いた亡失の境域を拓いてみせたので多くの支持をえられたものとおもわれる。
しかし私は読みながらこの才筆と浪漫のゆたかな作家にもっと求めたい工夫を随所に
感じずにいられなかった。これほどな構想と要意をと惜まれる。腐敗堕落した宋の政事に
よって生起された魯智深の父や曹正の兄のうらみを南宋へとついでゆくかんじんの復讐の
対象になる理由が弱く、また南宋主戦派の尊皇攘夷の悲願の声もまったく聞かれず、
そこに独自の史観の築き上げの足らないのが何としても弱いと思う。中盤で公孫勝がほんろう
する呉乞買なども余りに戯画化され過ぎて、はるけくそこまで読んできたあとを、いたずらに
索漠とさせたままで終る感がなくはあるまいか。もったいないような才華の走りすぎかと思う
のである。騎馬隊が二つ三つに分かれるところの描写は油蝉の鳴き声のようにたんねんで
あるが、主人公楊令殿のすごさが読んでいる者にすこしでも伝わっていたら、この大作に
ふさわしい幅と深さをさらに加えていたであろう。
楊令が阿骨打の代役をするだけでも違和感が大きかったであろうが、楊令伝の楊令は、
阿骨打を含めた女真族すべての建国に向けたエネルギーの化身だったからな。
驚きを越えて唖然としたな。
>>474 楊令がウジェーヌ・ドラクロワの“民衆を率いる自由の女神”でも驚いたのに、
地球儀でビーチバレーをするチャップリンだったので唖然としたんだな。
鍾玄や田忠は、楊令殿の巨大な寸法と比べると、小さすぎるのよ。視点を与えて書く意味がないよ。
しかも戦闘シーンには、ちょっとしか出てこないでしょう?戦の合間の雑談コーナーが主たる登場
シーン。要するに雑談コーナーを増やすためにのみ登場しているキャラだよ。
いまから全員殺すわけにもいかんから、脇役として登場させるだけでいいよ。原典の108人でも、
鍾玄や田忠のような書き方だったら物足りないとクレームが出ていたと思う。
名無しでも差し支えない鍾玄や田忠にページを割く意味はないと思う。かつて視点を与えて書かれた
ところでも、まったく覚えていない。金太郎飴なので区別もつかない。
そのスペースを、楊令と対等な関係にある岳飛・韓世忠・秦檜・蕭珪材・耶律大石・撻懶・斡本・兀朮
らの視点に使ってもらいたい。
>>476 禿同
鍾玄はどの部隊だったか忘れたけど、鍾玄視点に引き続いて所属部隊の戦闘シーンが
あったのに、戦闘シーンにはまったく登場しなかった。闘っているのに、描写されなかった
という意味だよ。だったら、直前に視点なんか必要ないよ。
とにかくオリキャラ将校は、全部こういう扱い。無用。
鍾玄や田忠というのは、麻雀の徹夜明けで腹が減ったので、永谷園のお茶漬けを四人
で食べようと思ったら、一袋しかなくて、その一袋を四人で分けて食ったお茶漬けの味だよね。
いや、一袋を15人で分けたぐらいに薄味だ。
地球と等身大の楊令殿がいらっしゃるのだから、他のキャラが薄味になるのは
やむをえない。それでも原典キャラと二世キャラはなんとかサマになる。
岑諒・田忠・党厳・周印・鍾玄・・・。こいつらが濃くなるはずないじゃん。また、濃くなったら
おかしいだろう?雑談しかやらないんだから、書くなよ。物語全体を薄味にしているだけの存在。
>>457 金が未成熟の国家とされることは、よく考えられてのことだろうと思う。
実際、南宋と講和して斉を廃止する以前の金は、軍事力だけの未成熟な国家だ。
また、金を持ち上げると、それをお造りになった楊令殿を称賛することになるので、
楊令バッシングを受けて、楊令殿がお造りになられた金は、たいした国じゃないよ、
と言っているのだろう。
>>481 南宋が弱いので、金が強すぎると面白くならないという創作上の理由もあるだろうがな。
領内の治安のレベルが、
梁山泊=完璧
南宋軍閥=梁山泊には劣るがいちおう安心して暮らせる
金領=治安最悪
誰でも予想できる形式的な区別に笑ったww
>>476 同感だな。
今月の軻輔・崔如・葉敬のように、それぞれ事情を抱えていて、その事情を知ることで、
読者が物語をよりよく理解できる、という脇役なら登場する意義が大きい。
かつて登場してきた田忠らは、単に人数を増やすためにのみ登場したからな。
やっていることは雑談だけで、戦闘シーンは原典キャラや二世キャラの見せ場になり、
鍾玄のように戦闘シーンには一切出てこないというのでは、登場させる意味がない。
楊令や史進と同じ立場にある他陣営の将軍に視点をやるべきだ。そういう段階にさしかかって
いるんじゃないか、楊令伝は?原典キャラなら雑談でも喜ばれるが、知らない人の雑談
聞いても興味を持つ奴はいないだろう?
>>484 >楊令や史進と同じ立場にある他陣営の将軍に視点をやるべきだ。
粘罕・宗沢・李綱・張浚・杜充・秦檜らの文官にも視点をお願いします。
>>480 葉敬なんかは一発で印象に残ったから、単に岑諒・田忠・党厳・周印・鍾玄は手を抜いただけなんだろうな
>>477 ここは不思議だったな。まともに考えれば、直前に鍾玄視点があるのだから、
花飛麟隊が戦場へ出れば、他の人物の視点であっても、鍾玄の闘う姿が描かれる
はずだ。しかし、他の二人は描かれても、鍾玄は描かれない。
ここまで小説・ドラマの定法を破ると、驚くというより批判されるだろう。
なんか楊令に殺戮・略奪をさせたのも、同じような思考から出てきたものかも知れないが、
そんなに「俺は、人とは違うよ」ってやりたいの?
>>487 人と違うことをやることはいいことだと思うよ。読んだ人が、それを面白いと思えばね。
読者が面白いと思うかどうかを、発表前に検証してみるべきだよ。
幻王や鍾玄は、面白くないから。
落ち目の芸人は、ギャグと勘違いして、バカな芸をエスカレートさせる。本人は過激な
ギャグだと思って自画自賛しているかもしれない。顰蹙をかっていることもあるからね。
検証の時間を作るためにも、4ヶ月で1冊ペースですかね?
>>484 >知らない人の雑談聞いても興味を持つ奴はいないだろう?
だったら、おまいも、コテでやれ
>>466 耶律大石については、インタビューでも述べておられたな。
どのあたりまでお書きになるのですか?という趣旨の質問に対してのお答えだったが、
この先、岳飛と楊令の闘いがあるとか、耶律大石も西遼という国を建てるといった話を
されていた。
耶律大石まで巻き込むと、契丹の乱は組織的なものになるな。
唐昇と蕭珪材は金国と激闘するが、耶律大石は国境線まで出兵のみ、という
線で収めれば、史実との折り合いも悪くない。
耶律余睹が金国の将であった頃、耶律大石と闘ったという記録はある。
>>492 少し大げさになりすぎるし、実現するとしたら李富殿すごい、ということになりそうだから、
耶律大石まで拡大することはない。単発で金国と闘う程度でいいよ。
基本は金(なりすましの梁山泊)と南宋の闘いだ。
李富の下に何人かいた「優秀」な方々は、何をしているのかね?
李富ひとりしか出ていないな。打ち切り寸前のドラマの敵方組織を、
俳優ひとりでやっているみたいだ。
2008年2月号の「鳥肌が立つ」も、誤った使い方を採用しておられるな。
李富は、宋を根底から生まれ変わらせようとはりきっているのだが、来年2月には
今いる揚州から杭州に引っ越すからね。そろそろ準備しててね。
李富はまだカネがあるのかな?
強盗したカネなんて、国家権力が民からあまねく徴収した税に比べれば
わずかなものだろう?しかも開封府の大商人の裏金だけを奪ったにすぎない。
いいこと教えてやろうか?
盧俊義が貯めた銀は、李俊と公孫勝と燕青が隠した。
洞庭山と洞宮山にある。
羌肆は禁軍に附属して闘いたいと、李富と激論を交わしていたな。
李富は、禁軍といえども、すごい岳飛を童貫の従者に止めている。
それをいじろうとすると軍費の流れが変わってきて、その混乱は童貫では治められない
と、わけのわからんことを言っている。
で、禁軍はなくなったんだけど、羌肆はどうするの?
>「私は、歴史の流れの中で、青蓮寺に役割りを与えたい、と思っているだけだ」(李富)
架空の存在である青蓮寺を史実の中に位置付けるという作者の気持ちを李富が述べる
のは変だ。
時代小説の場合、読者から見た作品世界は、歴史の彼方にある。
しかし、作中人物にとっては、日々の生活があるだけだ。
リアルタイムを生きている人間は、歴史という言葉をあまり口にしないだろう?
しかも、自分の所属する組織を、歴史の流れの中に位置付けると言うか?
いまから1年前あたりは、最悪だったなw
首を傾げたくなるような叙述連発だったww
章題になっている好漢以外の人物の古い話題も、たくさん出ていた。
つまり新作フィルムはまったくなしで、むかし撮ったフィルムを流すだけ。
使用するアプリケーションは「雑談君」
4ヶ月に1冊ペースですべて解消か?
>>486 あんな連中に視点を与えるぐらいなら、かつて台詞までもらった張邦昌を出して
喋らせた方がまだましだと思うけどな。岑諒っていったって誰も知らないだろう?
視点を与えるのは、上の連中が死んでいなくなり、将軍格になってからでも遅くないよ。
調練やったり雑談するだけだから、物語の進行にまったく影響を及ぼさない。張邦昌の
方がはるかに重要人物だよ。
下級将校であること、従者であることが、意味を持つのであれば出せばいい。
鍾玄等の上級将校は、梁山泊の上級将校の地位・名誉を辱めただけだからな。
どうみても平の兵士にしかみえない奴らばかりだった。
水滸伝では、どういう連中が上級将校だったか、よく考えてもらいたい。
>>497 中国塩政史の研究あたりを読めばわかるけど、当時の国家歳入の 9 割は塩の専売からのもので、
歳出の 9 割は軍事費というような状態だった。
つまり交易による国家の建設といっている梁山泊こそが実は一番現実的で、
岳家軍やら南宋やらはそもそも成り立つはずが無い。
史実の南宋軍閥は実際には北方版楊家軍みたいに軍需物資の闇取引とかで成立していた。
秦檜と岳飛が対立したのは実際にはその辺りの利権争いというところが多い。
岳飛が天下統一なんぞに興味を持ってなかったってのは、
北伐の際に十分な兵糧を携行しなかったことからも分かるはず。
方臘以下の各種の叛乱が発生したのも、方臘の場合は闇塩闇茶の組織の利権と
農民層の花石綱への怨嗟の方向性が一致したからだし、宋江の叛乱は徴税区域の設定への不満だった。
そういった複雑な社会情勢をスポイルして「闇塩」というキーワードだけを半端に抽出して、
水滸伝を書いてしまったことの後遺症が今なので、もうその辺りは気にしないで読むか、気になるなら読むのやめるしかない。
ちなみに当時の国家の総歳入を見る限り、大商人からの収奪だけで、
2 年江南に国家を成り立たせるのは無理じゃないかな?とは思う。
>>506 青蓮寺は高宗の後を追って逃げ回るしかなくなったなw
>>500 ほんと最悪だ。
宋万軍500騎と石宝軍の中核だった3000の兵が、信徒のように「死に向かって走るようになる」
と楊令は言っている。その根拠が分かりにくい。元々、石宝軍は叛乱のための訓練された軍であり、
信徒ではなかった。信徒とは別の人種だった。しかし、こう説明されている。
戦場では死は見えやすい。そして、生より死に向かって走る方が楽
↓
宋万軍/石宝軍;喜んで死んで行く信徒を楯にしていた
↓
宋万軍/石宝軍;結果、躰にも心にも、死をしみこませた
↓
宋万軍/石宝軍;信徒のように「死に向かって走るようになる」
>>508 >信徒のように「死に向かって走るようになる」と楊令は言っている。
言ったのは呉用ね。
徐絢の初登場のとき、徐絢と呉用は関係があるかのような書き方だったけど、
戴宗を通じての間接的な関係にすぎないのかね?
鮑旭が言っていた、歩兵を指揮することへのこだわりだけは、現実のものにしてもらいたいな。
512 :
無名草子さん:2009/04/10(金) 18:45:13
もう5月号は書き終わっているだろうな。今月も例によってボロクソに叩いているなw
宗沢が死んでいるんじゃないかと心配になってきた。
>>508 そこだけ読むと、呉用の予想どおりに展開しているようにも思えるが、
他方で呉用は、「韓成なら、あの軍の持つ妖気にも惑わされまい」と
言っている。ここは微妙だね。
>>510 蒼香は、結局、何もしていないね。
蒼香は、何をしているのだろう?
515 :
李俊:2009/04/10(金) 20:01:46
「いずれ、奴婢か遊妓であろう」
ここにきて、チョ律、宋万、蒼香の方臘三人衆が、差別されているな。
>>516 韓成も軍務から外されて外交担当になった。これなんかは悪くないと思うがな。
二竜山の副官だった孔明が、こっそり仕事を抜け出して、安丘で済仁美の周辺に接近
する青蓮寺を探ったように、軍務についている将校も、外に出せないかな?
軍務についている以上、他の仕事は一切してはならないということもないと思う。
いますぐ敵が攻めてくる恐れがないなら、こっちから攻撃を仕掛けることが稀な梁山泊
では、オリキャラをもっと自由に動かせるはず。
外回りの顔ぶれが固定していて、ちょっと飽きてきたな。今月の秦容・郤妁のように
新顔が外回りをしていると新鮮だ。間者・致死軍の任務をやらせることまでは無理
だけど、今月の楊令・張平のように、領内の荘を回って、新将校葉敬をスカウトするような
役は、他のオリキャラでもできるんじゃない?
わざわざ嫌われ者の楊令にやらせる必要はないと思う。
>>425 杜興は、李応の父親に拾われた子だよな。どうせ小作人の次男か三男だろう?
聚義庁にいるような奴じゃないよ。
>親のいない子を、李応の父が拾って育てたのだ(文庫8巻221頁)。
親がいないのだから、木の股から生まれたのかもしれん。
拾い子どうし楊令とは気が合うのだろう。不当なまでの優遇は、そのあたりに理由が
あるのかもしれんな。
>>520 金本も三男坊のくせに兄貴と呼ばれている。不当だよな。
>>493 李富は金国内部に混乱を起こさせるような動きについては、何もしていない。
というか、それについては何も語られていない。
靖康の変の前、「撻懶に会っておく」という話を出していただけだ。その場面の描写
はないし、その後登場した撻懶も、李富については何も語っていない。
金国に対する調略について述べていたのは扈成であるが、ここまでの流れからすると、
契丹を煽って金軍を弱体化する方向ではなく、金国の武将あるいは文官と結んで何か
やろうという方向だな。李富が秦檜に撻懶とは切れていないな、と確認していたところ
からすると、扈成は劉彦宗とのつながりを言っているのだと思う。
このように考えてくると、契丹を動かすのは、李富でも、扈成でもなく、宗沢または李綱
ではないか?
いまは消滅したが宋金同盟からの流れがあるからな。
宋金同盟は、同盟した両国が、遼と敵対するというもの。
契丹人は宋を恨んでいるはず。
ただし、現在は宋と金が対立しているから、契丹と南宋が接近することは不思議じゃない。
その場合、宋金同盟を推進した廷臣よりも、批判的な立場をとっていた青蓮寺の方が
話を切り出しやすいという事情はあるな。
宋金同盟を推進した人々は、靖康の変で全員拉致されている。李綱や宗沢は宋金
同盟と無関係だから、青蓮寺に限るという事情はない。
>>524 >契丹人は宋を恨んでいるはず。
それほど強い恨みはないだろう。外交に失敗し、戦に破れただけだ。
宋金同盟によって、結局、北宋は滅亡したのだから、国を失った契丹人は、
「ざまあみろ」と思っている程度。
軻輔を見ていればわかると思うが、契丹は、かつて自分たちが差別していた女真
を恨んでいるよ。とくに幻王をね。
そうだろうな。被差別民族が国を持ち、自分たちが国を失えば、かつての被差別民族を
激しく恨む。宋は眼中にない。南宋が手を差し出せば、飛びついてくるに決まっている。
>>523 劉彦宗については、任先が殺された事件以降、まったく登場場面がないから、あれで
一件落着なのか、扈成の言う金国との繋がりが、劉彦宗を指しているのか、他の誰か
を指しているのか、よく分からないな。
「おまえは、変った。どう変ったかは言えないが、蛹のおまえの繭のようなものが粉々になって、
殻が落ちてしまうと、いまのおまえがいた、という感じかな」
「俺はいま、モスラの成虫になって、ほんとうによかった、と思いつつある」
「おかしなやつだ」
「そう見えるだろうな。だけど俺は、いまの自分が、嫌いじゃない」
>>528 扈成が、想像以上にすごい調略をやっていると、自画自賛しているところが気になるな。
劉彦宗の件(李富が劉彦宗を木偶にした事実を扈成が知っているのかどうかは、まだ
明らかにされていない)をすっとばして、他の金国の誰かと結びついているから、自画自賛
しているようにも思える。李富が劉彦宗に施したマジックは、未使用のまま終るのだろうか?
531 :
無名草子さん:2009/04/11(土) 17:06:29
李富と撻懶の会見は、ずっと伏せたままなのだろうか?
伏せたままにしておくと、いつまでも秦檜は活躍できないわけだが。。。
自分の住んでいる市内の中学での話だが、校舎の壁に畳二畳もあろうかという大きな看板
が掛けられてある。巨大な文字で「一所懸命」と書かれている。「所」だけは赤いインクで書か
れている。ちょっと感動した。「正しい日本語を使いましょう」といった類の陳腐なスローガンではなく、
「一所懸命」と書くことで、正しい日本語を使おうという強い意志を示しているではないか。
中学校では、こういう試みが行われている。
「鳥肌が立った」を、どうしてことさら間違った意味で使用しているのかが理解できない。
誤用が一般化すれば、それに迎合するという態度には、辟易している。いままで、マスコミは
安易に日本語の乱れに迎合しすぎた。作家は日本語を扱うプロだ。
上記の中学での試みを参考にしていただきたい。
、z=ニ三三ニヽ、
,,{{彡ニ三ニ三ニミヽ
/ ̄ ̄\ }仆ソ'`´''ーー'''""`ヾミi
/ \ lミ{ ニ == 二 lミ|
|:::::: | {ミ| , =、、 ,.=-、 ljハ
|::::::::::: | {t! ィ・= r・=, !3l
.|:::::::::::::: | `!、 , イ_ _ヘ l‐'
|:::::::::::::: } Y {.┬=、__` j ハ ̄"''─-、
ヽ:::::::::::::: } ,. -‐ へ、`ニ´ .イ / / ,, -‐‐ヽ いやさかえ
ヽ:::::::::: ノ /、 |l`ー‐´ / / -‐ {
/:::::::::: く / l l |/__|// /  ̄ /
_____ |:::::::::::::::: \ / l l l/ |/ / /
|:::::::::::::::::::::::\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>532 「感動した」という文脈での「鳥肌が立つ」は、今とななっては洒落た表現などではなくて、
むしろ、軽薄で、陳腐な印象が漂ってはいないだろうか。
「鳥肌 感動した」で検索した結果、約1,430,000件ヒットした。
上位にランクされているものは、ほとんど「鳥肌」の誤用に批判的であるか、
誤用であることに初めて気づいて質問しているケースだな。
誤用の推進者であるマスコミとは、おおきな温度差がある。
>>531 内容いかんによっては伏せておいた方が面白いけれど、最後のどんでん返しは
明受の乱以降にやった方が面白い。それまで北に連行された秦檜が下準備を
すすめる姿の描写はあった方がいいね。秦檜視点を出さなければ、何事かが
将来起きるぞという暗示を示しつつ、その正体を隠すことはできるんじゃない。
撻懶や呉乞買にとっても、金国内の対立派には知られたくない事情でしょう?
それまで梁山泊の力を利用しなければならないわけだから。そこは上手くやれるよ。
秦檜は思ったほど登場場面が多くないから、数少ない秦檜の登場場面によって、
将来、梁山泊にとって不穏なことが起きるよ、ということを匂わすこともできる。
>>537 ミスター]が無言でリングサイドにいると、何か良からぬことが起きそうな気分が
したのと同じだね。
この先は、秦檜と宗沢だね。強盗して建国資金を得、趙構を帝に立てただけで、あんなに高揚
していた李富に、契丹を叛乱に踏み切らせるような大仕事ができるとは思えない。
祝家荘の荘軍にする兵士の選抜をしたり、闇塩で使っている暗号の解読をするのが、せいぜい
この男に似合いの仕事。それ以上の壮大な国家構想が、この男の頭に浮かんでくるとは思えない。
王安石の夢とか言ってお茶を濁していりゃいいさ。あんまり考えすぎると、李富の頭がパンクする
んでねぇ?
まあ、范斌や石倫、死んだけど任先の5年後を想像すればいいわけだからな。
小役人なんだから、銭勘定でもしてろや。
541 :
李富:2009/04/11(土) 18:54:33
いずれ、許定と方臘とは、一度は闘わねばならないという気がする。
方臘の闇が勝つか、許定のチョメチョメが勝つか。
/ ̄ ̄ ̄ \ ホジホジ
/ ― ― \
/ (●) (●) \
| (__人__) | 楊令伝の1巻で李富はパンクしとるがな
\ mj |⌒´ /
/ 〈__ノ \
ノ ノ
なんか李富は、頭悪い人というイメージしかないんですけど
楊令に次は何をやらせようかと考えるので手一杯な感じだな。
李富にまで手が回らない。まあ、回ったとしても、楊令伝が10巻を越えてから、
突如、李富が切れ者になったら、それはそれで笑っちゃうけどwww
545 :
無名草子さん:2009/04/11(土) 19:15:20
水滸伝の後半でも、銀山を探し出した以上の功績はないな。沈機が盧俊義を
突き止めたが、結局、逃げられた。青蓮寺って、北宋にどういう貢献をしたの?
予算の無駄使いだから、解散してもいいんでねぇ?
>>545 暗殺以外に青蓮寺の成功の具体例がないから、読者の評価は低いよな。
徽宗を退位させて欣宗を擁立することでもやっていれば、「宰相でも、帝でも
替えることができる青蓮寺」を実証できたが、金と闘うことになった時点で、
国を守ることを放棄したからな。七卿落ちのように首都を逃げて行くのを、
新しい国を作ると強がってみても、領土が半分以下になることは隠しようがない。
梁山泊が小さな国を目指すからといって、小さな国一般の価値が高くなったわけ
ではない。没落を栄光と言い張るのは、惨めだよね。
547 :
無名草子さん:2009/04/11(土) 19:53:09
結果的には、全部失敗しているからな。南宋建国で高揚する李富は、ちょっと現実認識が
甘いような気がした。梁山泊と金軍に勝てるなら、逃げる必要はないからな。
逃げなきゃならない立場にいながら、「国の主柱」はないだろうと思った。
禁軍を使いこなせず、宋金同盟を防止できず、その推進者である王黼と高Qは警備厳重という
理由で暗殺できない。宰相の首さえ替える実力を持つ青蓮寺は、どこへ行っちゃったの?
李富・・・・・晁蓋、楊志、柴進、ハイセン、耶律淳の暗殺に成功している。
聞煥章・・・孫新の暗殺に成功している。楽大娘子の調略に成功している。
549 :
王和&史文恭:2009/04/11(土) 19:59:14
李富殿は、指示しただけですがな
550 :
羌肆:2009/04/11(土) 20:05:35
忘れないで下さい。
551 :
無名草子さん:2009/04/11(土) 20:07:50
水滸伝ではゴミ扱いの文官なのに、青蓮寺だけは、業績がないにもかかわらず、
優秀とされてしまう。これはどういう訳なんだろう?
今後は、宗沢と秦檜に利用されるだけの、北方水滸伝らしい文官の道を歩んで
もらいたい。
羌肆はせっかくいい性格設定がつきそうになったのに、矮小化されて潰されたよな。
あれは何がしたかったんだろう。羌肆の青蓮寺への反逆とかやれば面白そうなのに。
553 :
無名草子さん:2009/04/12(日) 17:43:28
>>552 4ヶ月で1冊ペースにすれば解消する問題だな。
燕京戦・方臘戦のときも思ったが、ドウカン・ファイトも終結後がつまらなかった。
戦の最中は、それいけどんどんで話が続くが、戦が終了した後の次の話題への
連結が、楊令伝ではうまくいっていない印象を受ける。
>>499の論旨からすると、南宋建国で李富が高揚するのも、悪いことではないんだよな。
後世の我々が李富の高揚をバカバカしいと思うのは、靖康の変以降の中国の歴史を
知っているからであって、歴史の当事者である李富は、自分の意思実現のために
一所懸命なだけ。自分のプランに酔って高揚することは有りうること。
ただ、読んでいて変だなと思うのは、李富や荀響の台詞における「歴史」という言葉の
使い方。その時代を精一杯生きている人間の台詞に思えない。後世の人間の視点、
つまり作者あるいは作者が代弁する読者の視点が混入してしまっている。
>>19 たしかに多いな。すでにこの時代に関する書物を読んでいて、この時代に詳しい人。
そうでなくても、歴史小説を読む場合、知らない時代であれば、史書を併読したり、
ネットで調べたりする人は多いはずだ。それらの人たちにとっては、「情況は混沌」と
していない。
「状況は混沌としている」「ただ見ているしかなかった」は、「騎馬隊が二つに分かれる」
と同程度にうざい台詞になってきた。
>「これからはじまる私の仕事は、自分でもなんだかわかっていない」
>「それなのに」
>「やるしかないのだ。梁山泊国外との交渉などになる、と思う。思うだけで、
>交渉が成立するのかどうかさえ、私にはわかっていない」
こういうのは、良くない。400万人の人口を抱える国家なのだ。
俺の仕事は、総務省か外務省になると思う、というのと同じだ。
「今後、外交関係は、私が統括することになった。おまえは、西夏と西遼との外交
責任者になる。よいか、韓成?」
あらかじめ決めてから書いてくれ。呉用が阿呆にしか見えない。
呉用は、李俊に、梁山湖の梅展軍攻撃の許可も出していた。
外務省の管轄なのか?
>>557 これまでの描写からすると、楊令と呉用の二頭体制と考えるのが自然なんじゃないの。
全体の決定以外でも戦術面でも楊令はアイディアをしめすだけで実行は呉用が担当してたし。
これで楊令と呉用が割れたりしたら面白いのにな。
人格設定のまずさの象徴と言えば趙安だと思うんだけどな。
若いころは「自分で時代を動かしたい」とか言ってたのに、
それが後に生かされることもなく、歳食ったころにはそんなの面影も無くなってた。
まあリアルな老け方と言えばそれはそうだけど、小説のキャラとしてはまずいだろ。
>>559 >これまでの描写からすると、楊令と呉用の二頭体制と考えるのが自然なんじゃないの。
不自然だよ。つい最近も、李俊は明確に二頭体制を否定していた。
>戦術面でも楊令はアイディアをしめすだけで実行は呉用が担当してたし。
方臘戦後、呉用が何かしていたのを見たことがない。
「何をしてよいか分からない」と言っていた呉用しか知らない。
>>560 趙安については、そのとおりだと思う。かつて書いたキャラクターの性格が、数年後に変化
していても、かつて書いたことは無視されるのが、この小説の特徴である。
21世紀に入ってから新たに流行した小説作法なんだろうな。
俺は、こういうのは初めてだ。かつて書いたことは、後に生かすのが普通だと思う。
破綻しているキャラの代表は、楊令だよ。
作者にも、オリキャラである楊令を、史実キャラ・原典キャラと遜色なく描くには
どうすればよいのかという悩みはあったのだろう。
史実キャラは、人格を再現しているわけではないが、かつてそういう名前の人物が
存在したことは確か。血の通った人間として読者は親近感を持つ。
多くの作品で繰り返し描かれた原典キャラも、読者にとってはなじみの存在。
オリキャラの楊令は、それら史実キャラ・原典キャラに比べると、読者になじみがない。
そこで、楊令の印象を強めるために、殺戮・略奪をやらせる。直後に頭領にする。
能力値は、世界最高クラスにする。しかも、経験を積んで、そのレベルに達するのではなく、
21歳でそうなる。金国の建国エネルギーを代替する象徴とする。
破綻してるでしょう、楊令。
>>563 楊令をそのような現実離れしたキャラクターにしておいて、何がやりたいか、なんだよな。
そこが伝わってこないので、読者はみんな戸惑っているんだろう。
いまのままの楊令でも、性格が陽気で明るければ、傑作ではないけど、エンタメ小説として
耐え得る読み物にはなっていた。それすらない。暗くて狂気と紙一重な感じの楊令は、
毎回登場しないことを祈るほかないキャラクター。
楊令伝の単行本の発行部数が、7巻で60万とかだった。広告に出ていた。
水滸伝が100万部売ったペースより早い。文庫本から楊令伝単行本参入者がいるからな。
楊令伝のつまらなさは、「一丁あがり」ということだろう。「こっちはいいや、史記、史記」じゃないの?
戦の場面に顕著に感じられることなんだが、同じことを繰り返しているから飽きられる。
このことは執筆前から分かりきっていたことだろう。
戦の場面は北方水滸伝の売り物の一つであったが、呼延灼戦以降、面白い
闘いはない。いわゆる宿元景戦で童貫を登場させ、あの闘いをラストに終了
させるべきだったな。
水滸伝ラストの童貫戦は、30数名の梁山泊の好漢が戦死したというお化粧を
落としてしまえば、醜い素肌が出てくるだけの、つまらない戦だよ。
燕京戦がまったく面白みを欠くのは、宿元景戦・童貫戦に加える目新しさが
何もなかったから。方臘戦では度人という新しい要素があったが、生かしきれて
いない。度人によって童貫軍の兵数が半減していたら、面白かった。
梁山泊との闘いで童貫軍の兵士が韓成隊を見てビビッた話にも説得力があった。
ドウカン・ファイトは単なる闘鶏。単純この上ない戦い。死んだ原典キャラが3名
しかいないというのが、厚化粧の水滸伝の童貫戦との違い。
もうこのあたりになると、「ゴジラ対ガイガン」「ゴジラ対メガロ」程度にお子様ランチ化
している。
岳飛や秦檜を登場させてはいるが、史実重視ではない。正直なところ、岳飛の役を馬万里
がやって何か不都合があったかというと、ドウカン・ファイト終了までなら、なんら不都合はない。
靖康の変後、唐突に岳飛が登場するのではなく、童貫禁軍の一員として闘わせたという事実は、
あまり意味を持たされていない。梁山泊の中立宣言以来、金とも南宋とも等しい距離を取るぞという
ニュアンスが多く見られる。岳飛は今月号で増税したが、基本的に梁山泊との違いが明確でない。
今月号では、替天行道とどこが違うのか理解できないようなことを、岳飛に言わせていた。
登場人物を単純な善悪基準で区別しないのは結構だが、それだけだと古くからの勧善懲悪ドラマ
を破壊したというだけであって、新たな展望は何も見えてこない。まさか、主人公に殺戮・略奪を
やらせて悪役化することが新しい展望でもあるまい。何かをやってもらいたい。空襲を受けた
都市の廃墟を見ているだけの物語になってしまっている。何もない。
発行部数、動員観客数、視聴率。とにかく数字がよければ、後はどうでもいい、の典型のような
気がしてきたな。訴えかけるものは何もない。でも、いいじゃん、売れているんだし、の様相を
呈してきた楊令伝。
>>561 はっきり言って呉用・宣賛は何もしていない。
していないはずであって、あんな単純な戦闘行為ドウカン・ファイトでは、軍師の出る幕はない。
「寄り切り」以外はすべて禁じ手とされた相撲を見ているようだったな。
「レッドクリフ」では、矢で騎馬隊を殲滅する場面があったが、楊令伝では禁じ手なんだね。
歩兵が槍で馬上の将兵を倒す場面も多かった。楊令伝では禁じ手?
楊令伝では、
騎馬隊=装甲車の扱いだよな。歩兵が騎兵様の傍に近づけるわけがない、といった印象がある。
なんでも蹴散らすパワーの象徴が騎馬隊。
ちょっと違うんでねぇ?全然面白くない。
573 :
無名草子さん:2009/04/13(月) 13:49:05
>>564 主人公が出てこないことを祈る物語というのはwこれはwwこれはww
幻王の殺戮・略奪を起点にしたドラマがその後に繋がっていれば、少しはマシな小説になっていただろう。
今月登場の軻輔が、第2巻からずっと幻王の命を狙う男として、楊令に付きまとっている。
楊令自身は、王進を相手に殺戮・略奪について反省の弁を述べ、読者との間のわだかまりを解消して
いるのだが、和解していない軻輔はずっと楊令を付けねらう。これなら、殺戮・略奪をやらせたことが
無駄になっていなかった。「楊令殿は変った」だけでは、人を馬鹿にしている。
また、この先、当時を振り返る楊令の回想が登場するのもなんか変。もう10年前の話になってしまったからな。
子午山を降りた秦容に郤妁を配したり、直接梁山泊へ入山させるのではなく、他の
エピソードを挟むなどの工夫が、1巻〜8巻までは、まったく無かったのよ。
しかし、工夫をすれば、幻王の殺戮・略奪問題は解決できるぞ。もちろん、悪いことには
違いないが、小説的な解決方法はそれだけではあるまい。
林冲が(偽)張藍を救助するために戦線離脱したことですら軍法会議で裁いた梁山泊
だよ。「楊令殿は変った」ですむ話ではない。
>>575 楊令梁山泊では軍議をやらないことにも関係するな。
宋江梁山泊よりも、楊令梁山泊の方が兵数が多い。当然、下級将校の数は
増えているはずだ。配置や作戦を徹底するためには、水滸伝時代よりも、
頻繁に軍議をする必要がある。
石勇が初めて出席した軍議で緊張していた姿を思い出す。あの頃と比べる
と梁山泊はずっと巨大になっているはずだ。軍議の場面が減るのは納得できない。
部屋の中で軍議をやろうと思うから、軍議の場面を書くのがおっくうなんじゃねぇ?
騎馬戦と同じように原野で軍議をやることにすれば、背景の描写はなくて済むよ。
描写が面倒だから、なるべく原野の場面を増やしたいのかどうかは、ご本人に訊いて
みなければ分からない。
軍議に関していうと、登場人物の中で、格式ばった軍議に耐えられるキャラがいなくなった
ってことだろう。呉用・杜興が真面目に軍議をやると思うか?史進は不満を表情に浮かべて
いやいや椅子に座っているだけだろう。新オリキャラ連中は、平兵士が軍議に出席している
ようで絵にならない。バカが増えすぎて軍議なならないというのが真相じゃないの?
実際のところ、軍議の場面を抜きにして、戦をテーマにする物語を作ることはできないと思う。
ここでも「俺の小説はちょっと違うよ」が顔を出している。どこで勘違いされたんだろうな。
学校へ行っている頃、最上級生になると、たるみが出るのと同じだろw
つまらなさの最大の要因は、水滸伝から通巻すると、話が長すぎる、なんだ。
水滸伝はフィクションであり、長い話ではあるけど、その間、帝も宰相も禁軍総帥も
変わらない。まあ、平時を扱った物語だ。
それらが大きく変化する楊令伝では、大幅に史実ベースにシフトすべきだったな。
準備に2ヵ年を費やした北方謙三渾身の一作にすべきだった。
でなければオリキャラ主体の小説で、前作に大きく見劣りしない作品になるわけがない。
原典は数百年にわたって、多くの作家の手垢にまみれた作品だからな。
こなれ方が違いすぎる。
室町末期の建造物に、新建材で屋上屋を建て増ししたような作品だ。
>>580 渾身の一作のおつもりだったのだが、楊令を阿骨打や粘罕・斡離不をも呑み込んだ巨人
にすることで解決されようとされた。これがダメだった。現実離れしていて、楊令が人間に
見えない。まさか人間離れさせるために、民をも殺し尽くす戦をさせたわけではなかろうと
思うのだが。
レッド苦李富では、劉備軍の兵士が民を守るために死んでいったな。
ウソくさいが、ドラマはああでないと感動しない。楊令は氏ね!
「あのめざましい働きをしている敵将の名は何と申す、宣賛?」
「趙雲子龍でございます」
「なぜ、わが軍には、あのような勇将がおらんのじゃ?」
いきなりだった。意味不明な笑い声あげて、楊令殿が趙雲を目掛けて、戦場へ飛び出していった。
「アヒャハヤハヤハハヤアアア」
>>582 ドラマはウソでいいんだが、信じられるウソでないといかん。
里見浩太郎が殺戮・略奪を繰り返す「水戸黄門」は信じられんウソだからな。
4月1日限定でやってくれ。
幻王の殺戮・略奪というのは、三歳児のかまってちゃん、と同じだろう。
周囲の関心を惹きたいがために、意味もなく、騒ぐ、モノを壊す。
楊令も、梁山泊の連中が噂を聞きつけて、女真の地に来てくれるのを
待ってたんだろう。甘えだよ。しょんべん臭い糞男。それが楊令。
楊令との再会シーンは侯真視点だったんだが、侯真は「楊令は楊令であり、
楊令以外の何者でもなかった」みたいな言い方をしていた。
侯真は楊令を知らんだろう?楊令と入れ違いで揚州へ行ったんだし。
>>586 水滸伝では、作中人物の視点に、作者の視点が流入しないように細心の注意が
払われていたが、楊令伝になってから、作者の視点がちょくちょく混ざってしまうね。
青蓮寺の登場は、諜報機関はすべて真実を知っているという前提で、作者視点の
流入を許していたが、そういう工夫も必要なんじゃないかな。
もっとも、青蓮寺視点が100%の客観性をもつようになったのは、梁山泊の全貌を
掴んで後のことであって、まだ梁山泊について何も知らない青蓮寺の前に、梁山泊
が徐々にその姿を表す過程の描写は圧巻だったがな。あれを方臘で応用すれば
面白くなっていたはずだ。「方臘の実力を読み違えていた」という李富の弁解にしないで、
方臘教団の実像が情報が増えるに従って明確になるという手法をいまいちど用いれば、
楊令伝の前半が緊張感あふれるものになっていた。
>>566 こういう意見は厳しいようにも思えるけど、偽らざる真実なので謙虚に受け止めてもらいたい。
戦闘場面を繰り返していると、こうならざるを得ない。しかも、ドウカン・ファイトなどは100%の
フィクションなので、詳細にやればやるほど、かったるくなってきた。
宋・元の通史を1冊にまとめたような簡単なものしか読んだことがない者が、より詳しく濃密に
描かれた史伝タッチの物語にすれば、読む価値もあったかなと思う。
楊令が呉乞買の謀叛を暴いたとき、阿骨打は呉乞買に対して、楊令に数十人の謀反人
の首を取らせるような真似を、二度とするなと言っている。
謀叛は秘密裏に行われるはず。楊令は金国内にかなりの情報網を持っていると思われる。
族長たちの動向も、完顔成・粘罕以上に知悉しているということだ。
どうして金のやることは見ているしかないと言ったのだろう?
590 :
無名草子さん:2009/04/13(月) 16:23:53
>>493 唐昇が旧遼の兵をまとめて調練したような話もあったと思ったが、
4巻では、阿骨打は完顔成に、旧遼の兵をみごと金の兵としてまとめてみろ、と命じているな。
>>590 兵数はひょっとすると女真兵よりも多いかもしれないな。
各部隊に分散されているかもしれないが、梁山泊が兵の能力に応じて部隊編成
をしたようには、金の能力主義は徹底していないだろう。楊志が李俊と穆弘に指摘したように、
李俊隊・穆弘隊は、かつての子分で構成されていた、と同じことが行われていると思う。
>>590 蕭珪材の軍に契丹兵が多いのは間違いないが、唐昇のところに契丹兵が多いのか
どうかは、よく知らない。契丹の兵を誰かがまとめて面倒みるように、阿骨打か楊令に
命じられていたという微かな記憶があるだけだ。
宗沢が南京応天府に居残りという暴挙が行われることさえ阻止していただければ文句はない。
やはり誰でも知っている有名なところはやらなきゃ、いったい何を読んでいるのか分からなくなる。
弁慶の出ない義経、猿と雉しか出ない桃太郎。あまり変ったことはしない方がいい。
オリキャラは何しようが勝手だけど、史実キャラの有名なエピソードは、なるべく使おうと
考えるのが正常な感覚だよな。ここは、そう何度も小説化・映画化されるようなところ
でもなかろう。せっかく読めると思っていたものが、書かれていなかったときはガッカリするぞ。
>>594 無理して史実と異なる話を作ろうとすると、どうしても流れは悪い。
ドウカン・ファイトが評判が悪いのは、内容がつまらないだけではなくて、
そもそもあの時点で、宋禁軍がまとまって、あれだけの兵力を有し、
梁山泊に全力を傾けて闘えるというのが不自然だからだろう。
その直前に方臘戦と燕京戦があったからね。ドウカン・ファイトは、この
二つの戦の意義を大きく損なってしまった。
史実を重視しろいうのは、史実の童貫敵前逃亡を考慮するなら、あの
時期、禁軍があのような体勢で闘えるはずはない。そのことを物語にも
反映させよということだよね。方臘戦→ドウカン・ファイトと続く流れは、
ほんと不自然だった。
その後、金軍は大軍を送ってきたと思うのだが、まったく大軍という感じを受けなかった。
阿骨打が幻王のせいで抜け殻になったのと同じで、ドウカン・ファイトのせいで、靖康の変
は抜け殻になったな。楊令がことごとく物語をつまらなくしてゆく。
>>561 第1巻で、呼延灼が呉用の処断を口にしていた。その後、まったく触れられなくなったがね。
方臘戦後は、呉用は腑抜けになる予定だったんじゃないかね。ドウカン・ファイトでも何も
していない。聚義庁に残した兵を郭盛が連れて行くところも、郭盛の捨て台詞だけでテキパキ
とやればよく、郭盛・呉用・宣賛の三名の芝居にする必要などなかった。なんか呉用の性格が
方臘戦の前後で変ったことにしたかったようだが、水滸伝初期の呉用がまともな大人に見える
のに対して、楊令伝の呉用がギャグ漫画のキャラクターにしか見えないという違いが目立つ
だけで、方臘戦の前後でどういう変化があるのか、まったく理解できない。
>>565 史記の連載が始まった頃にすばるに対談が掲載されていた。
「いやー中国モノを書くのは大変なんです」といいながら、たいへんさを示す具体例として
出てくる話が全部史記に関してもの。他社の連載をよくもまあすばるで宣伝できるものだ
と呆れたが、楊令伝については「釣った魚に餌やるな」が当時のポリシーだったのではないか?
とにかく、史記、史記だったな。蘭痴慧将軍が廃刊になって、いい気味だった。
ダラダラと戦の場面ばかりが続き、楊令バッシングが最高潮に達したのも、あの対談の後だな。
「史記」のタイトルは偉そうだよな。内容は、どうせ騎馬隊なんだろう?
ここしばらく楊令伝が少しはマシになってきたのは、蘭痴慧将軍憤死のおかげなのか?
>>600 その上、4ヶ月に1冊ペースになれば、鬼に金棒ですね
宗沢が開封府へ行き、唐昇もしくは唐昇を殺した契丹人将校の謀叛が起き、
斡本が本国へ帰れば、当面、史実との大幅な違いは解消できる。
日米開戦時に戦艦長門が太平洋上にいる小説など、誰も読まないだろう?
史実キャラを登場させるのなら、その点はマナーを守らないとな。
三国志、水滸伝、楚漢軍談の登場人物は知名度が高いから、抜けた穴をオリキャラで
埋めるのが、そもそも無理なんだよ。100%実在した史実キャラで埋めないと、面白く
はならない。史書の記録どおりに動かないからといって、役名をオリジナルにする必要
もない。その意味で牛坤は残念。
>>602 張邦昌の楚滅亡後、宗沢が開封府を回復した事実まで「細かなこと」にされたのでは、
歴史における「太い事実」とは一体何なのかわからなくなるよ。宗沢の下に集まった
義勇軍の将の名をすべて史料どおりに出せという要求は細かいかもしれんけど、
宗沢が開封府を回復しなければ、話は先に進まないだろう?
もう史実なんかどうでもいいよ
楊令率いる梁山泊は中華全土を統一して西へ進撃
ヨーロッパを蹂躙して、世界に騎馬隊の強さを見せつけるのだw
1レス5行以上書く奴らと話が合わないと思ったら
歴史小説と考えてるのか
これ軍記物だろ?
追う金と逃げる南宋が書けてれば
宗沢の居場所なんてどうでもいいわ
>>606 この時代のファンなら宗沢が開封府で奮戦する話とか、耶律余賭の陰謀とかそういうの好きな人多いんじゃないかなー
岳飛殿すごいにしたくないから俺も宗沢に奮戦はしてほしい
だけどね絶対に開封府が舞台じゃなければいけないわけじゃないだろう
たとえば開封府で防衛してもいいし
南京応天府からレコンキスタで開封府に迫るも病死というオリジナルだってかまわない
歴史の流れを重視するあまり人物の行動を制限するのは
楊令すごいをしたいあまりに他の人物を阿呆に見せるのと変わらんぜ?
>>608 ありもしないドウカン・ファイトを無理に作って、史実の流れの中に挿入するから、
物語全体がぎこちなくなる。宗沢を開封府へやれに固執しているのではなく、
それを怠ると、将来どこがで齟齬が生じるということ。宗沢を他の土地で活躍させる
必要があるならそうすればいいが、とくに必要は認められない。
俺は宗沢=開封府に固執しているのではなくて、現時点で金軍が開封府にいること
がおかしいと言っている。これを放置すれば、将来どこかで齟齬が生じ、ドウカン・
ファイトのようなつまらない話になってしまう。
史実で宗沢が開封府を奪還しているのだから、そのとおりにすれば、目障りな金軍
は開封府からいなくなるということ。
610 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 12:14:28
>>606 >>608 おまい馬鹿だろう?宗沢が開封府を奪還するのは、知識レベルでいうと明智光秀が
本能寺で織田信長を討つレベル。明智光秀が「越前国」にある本能寺を目指して兵
を進めたら、誰でも笑うだろうが?
>>606 太平洋戦争を描く小説で、日米が戦争さえしていれば、
@サイパン玉砕
Aミッドウェー
B真珠湾攻撃
こういう順序でやってもいいのか?これじゃ、話にならんと言っておるのだ。
612 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 12:31:51
>>608 >歴史の流れを重視するあまり
歴史の流れを重視しろとは誰も言っておらん。
歴史を捏造すると、すごく不自然な話になると言っておる。
水滸伝の童貫戦のリベンジを図る必要があるから、ドウカン・ファイトというイベント
はやるべきだった。しかし、史実の童貫敵前逃亡を考慮すれば、童貫が方臘戦で
率いた兵力以上の兵力を率いることができるかどうか常識で考えろよ。
しかも、地方軍は足手まといだから、連れて行かないと言う。冗談こくな。
>>607 好き嫌い以前に、それをやらないとやることはないはずだよ。
フィクションである原典のネタは方臘戦を最後に使い果たしている。
また、ここまでの楊令伝は、フィクションですから好き勝手にやります、にはなっていない。
宋金同盟も(年は多少前後したが)、靖康の変も、史実どおりに進行している。
614 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 12:41:06
>>606 歴史小説の定義はどうでもいいが、国・都市(臨安は除く)・人物どれを見ても、
12世紀始めの中国であることは間違いないだろうが?あえて捏造を加えて、
面白くなくする必要はないと思う。
それと童貫に「楊令と闘いたいですらい」と、つまらないことを言わせないこと。
ここらあたり「オール怪獣大行進」レベル。
>>604 落語じゃないから、宗沢を南京応天府留守なんて言わないでw
>>610 楊令伝がフィクションなのは知識レベルでいうとどの程度だ?
>>611 それは話にならんが、山本五十六はどこにいてもいいな
>>612 つまらなかったのは楊令すごいのための戦いだったからだろ
原因は兵の過多じゃない
不自然が嫌なら花栄の神弓も否定かねえ
>>599 「騎馬隊史記」でいいよな。内容を正確に表しているし。
>>617 いつから横着をフィクションというようになったんだ?
>>617 楊令すごいの闘いにするために、童貫軍の兵数を増やしたことは、容易に分かるよ。
>>617 宗沢を契丹人にはしていないから、その点でウソはついていない。
要は、どこまで史実を変えたら物笑いになるか、変えても誰も文句を言わないかの
認識の違いなんだろう。
楊令伝がフィクションであることを強調する奴がいるが、宗沢を南京応天府留守にする
捏造の理由にはならん。
評論などで、史伝的要素の強い作品とか、伝奇性が高い作品という言い方をされることがある。
100%史実であると同時に100%フィクションという意識で書けないものかねぇ?
史書どおりに書けば小説にならんが、史書から合理的に推測できる範囲でなら、大胆にフィクション
を加えればよい。
準備不足を棚に上げて、フィクション、フィクションと、言い訳にもならん言い訳をするなということよ。
622 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 13:13:59
時代小説でフィクションを書く理由はただ一つ。フィクションにした方が史書より面白くなるから。
いまのところ、ネットで史書の翻訳を読んでいる方が、楊令伝より面白い。
楊令伝が面白くない理由は、史実の基本的部分をあまりに軽視しているから。
623 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 13:22:50
荒れるの承知で聞くけどしょうけいざいの乱が起こらなかったらまたみんな怒るの?
>>619 宗沢の開封府の動きを書かないのを横着というのか?
北方が書きたくないだけなんだろ
あと別の人に言うけど本能寺の変クラスのことを書くのに準備不足ってあるのか?
>>620 兵が増えても楊令すごいじゃなければ面白くなったかもしれない
>>621 自分の主張が有利な印象を与えるために
>宗沢を南京応天府留守にする捏造
捏造という言葉を使わないで
いい事言ってるじゃん
>どこまで史実を変えたら物笑いになるか、変えても誰も文句を言わないかの
>認識の違いなんだろう。
あとごめん
レスついても返せるの夜中
>京で旗揚げした彰義隊は上野寛永寺を目指した。
ありえんよ。幕末、戦国ものの時代小説であれば、宗沢の経歴のような基本的レベルに属する事実の
改変はなされないよ。12世紀の中国という、水滸伝と岳飛伝以外では、あまり小説化されることのない
歴史、映画化・ドラマ化はもっと少ない。甘えがあるよ。
>>623 俺たちの勝手な想像なんで、それに替わるべき面白い話、つまり、梁山泊を
この時代の歴史の中に上手く組み込み、南宋との戦力のバランスが取れる工夫
があれば、誰も怒らないと思う。
楊令が、宋とでも金とでも闘う、といったところが、あまりにご都合主義なので、
蕭珪材の乱を、誰かが解消策として思いついただけだから。
>>624 >本能寺の変クラスのことを書くのに準備不足ってあるのか?
ある。すでに1128年になっている。物語の方は少し進行が遅い。
準備が万全なら、宗沢の登場時期はもっと早かっただろうし、
開封府を金軍から奪回する時期も、もっと早くなっている。
梁山泊の絹の道交易等に時間を奪われて、南宋主戦派の動きが、
遅れてしまった。準備不足だ。
>>626 >楊令が、宋とでも金とでも闘う、といったところが、あまりにご都合主義なので
ご都合主義は首尾一貫しているから、売れっ子作家の北方作品に当然付随するリスクとして
覚悟して読むべきじゃないか?人物Aと人物Bは面識があるorない、といった事柄は、前に書いた
ところを読み直せば、すぐに判明することだと思うのだが、そういう復習はなされていないようだ。
単行本化に際して訂正されていることはあるけどね。
あと李立のようなクズに妻がいようがorいまいが、どうでもいいようだ。
俺の暮らす人間の社会では、妻帯者に向かって、「あんた、結婚してたかなあ?」と訊くことは失敬
とされている。当然、周囲で覚えておくべきことなのね。
李立に妻がいたことを無視する北方水滸伝ワールドというのは、信じられない世界だ。
李立は視点も出てくる主要キャラだからな。妻がいたことを曖昧にすることは許されん。
ネタではなく、文庫本でも李立の妻が二竜山に来たところまでは確認できている。
李俊と穆弘の部隊に少し遅れて、李立や公淑らは二竜山に入った。そのとき李立の妻も
いた。名前はまだ無い。とくにこれといった活動はしていないし、峠の食堂で料理を作って
いたのが李立なのか、その妻なのかは明らかにされていないから、食堂の名物「美味い
魚料理」というのをどちらが作っていたかは分からない。李俊が食堂を訪れたときの感じ
では、李立一人で食堂を営業していた感じだったな。闇塩の取引もここが舞台だったので、
孫二娘などと違って弱い女なら、食堂には出勤しておらず、専業主婦をやっていたんだろうな。
李立の妻は、作品世界の中に棲息しているが描写されないだけだ、と思えば矛盾はない。
明らかな矛盾は、李媛・李英の母。陳夫人と王、の二つの名を持つ。
楊令が囲っている熟女真の性奴隷も、楊令伝世界の中で棲息しているのですか?
それとも顧大嫂・孫二娘に殺されたのですか?
>>626 蕭珪材は燕京にいる。長城も近い。
彼が謀叛を起こすかどうかは別として、長城をめぐる興亡は、小説にすべきだろう。
史進の刺青は出てこない。長城は出てこない。少しは工夫をしろと言いたくなる。
長城をめぐる攻防は、金と南宋の闘いにはないから、当然、蕭珪材の乱ということになる。
金軍の開封府攻めが、完顔成→蕭珪材→完顔成、となったことは、事情はあるにしても、
煩雑だったな。すっきり謀叛を起こしてもらいたい。
呉用南攻軍が、揚州で、韓世忠・劉光世と闘い窮地に陥ったところで、蕭珪材の乱を終息
させた兀朮と楊令が、呉用軍の救援に赴く。
さらにいうと、開封府の岳家軍が、手薄になった梁山泊を衝く。楊令は反転して梁山泊防衛
に当たる。結局、1129年11月からの江南攻めは、呉用と兀朮の同盟軍によって行われる。
梁山泊の領土を巡っては、楊令と岳飛の闘いとなる。
この時点では、斉はまだ梁山泊に協力的。しかし、呉用と兀朮が高宗を深追いしたことを確認
した後、呉乞買・撻懶・劉豫は、岳飛と連合して梁山泊を攻撃する。
蕭珪材の乱に関しては、生女真ナショナリズムを強めてきた完顔成の様子を見ていれば、
ありそうな感じがするね。
完顔成は阿骨打の副官。斡本・オリド・兀朮の保護者を以って自ら任じているはずだ。
彼らが、斡本の養子合刺を擁立するグループだ。宰相の粘罕も、もちろんこちら。梁山泊
とも近い主流派だ。
反主流派が、呉乞買の子阿魯を擁立するグループ。撻懶と斡離不だが、斡離不は去年
死んだ。南宋講和派と結ぶのはこちらの派閥。
蕭珪材の乱を契丹族の叛乱と位置付けるか、完顔成の生女真ナショナリズムに反発して呉乞買派
に属する将にするかは、自由にしてくれ。ただ、蕭珪材の乱の意義は、南宋と闘うべき兀朮
軍の南下を防止することにある。時期的には、1128年暮に起きなければ意味がない。
だとすれば、金国内の派閥のどちらかに属するよりも、派閥争いの耐えない金国に愛想を
尽かし、契丹の遼復興のために、唐昇配下の契丹と示し合わせて決起するとした方が良い。
>>631 顧大嫂・孫二娘が、夜中にお忍びでソープへ行こうとした楊令殿を、梁山泊からの
脱走者と勘違いして、殺せばいいのに。
>>623 荒れるか荒れないか、少し頭を使って考えた方がいいww
,. -‐‐‐- 、
/ \
{ ,.-、___ノノノハ )
! ,.-、j _ ノ
ゝ6 ' ` '⌒(
ゝ.ー-‐‐v‐一 ) n/ノク'j 荒れるの承知で聞くけど
i⌒ヾヽn‐-‐ハ,ij { ゝ( ノ しょうけいざいの乱が起こらなかったら
ト、 ,ゝ )V <,ij/ヾ、/
l \二ンヽ,/ハ____ノ
___l------i二i---|_
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
` iー‐-------一i'
| i |
l l !
/`ー-- 十‐‐‐'\
'ー------'`ー---一'
,. -‐‐‐- 、
/ \
_ /ヽ/ ,.-、___ノノノハ )
\{`/ ! __ j _ ノ
| l //>' 6` ` '⌒(
lてl l l/ _ゝー---‐v‐-‐ノー-,__ またみんな怒るの?
\{ ヾ!_/_ ヽー----‐‐'__(_三
\ ヾ、 ヽ(_三∨/'
`ー、ヾニニ[]ニニン
L{ ! /
! `ヾ_/
`ー'
>>589 そこ読んだ。阿骨打が楊令に「また殺し尽くしたのか?」と訊いている。
楊令は、「俺も成長した。族長は殺したが、配下の兵は殺していないよ」と答えている。
ここなど読むと、楊令の若気の至りエピソードにも思える。
ところが、この会話は4巻。次の5巻では、楊令殿は桁外れの戦略家におなりにならしゃる。
さっぱりわかんねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
おさらいしてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
とにかく冒頭でビックリさせたかっただけだよ。
商店のオープン記念セールで、驚くべき廉価販売がなされるのと同じだ。
冒頭、主人公が殺戮・略奪をするというビックリがあれば、それにどのような決着が
つけられるのだろうという興味で、4〜5巻あたりまでは読む。そのあたりまで引っ張れば、
「楊令殿は変った」で逃げようと思っていたのだろう。そろそろホトボリも冷めたかな、
というところだ。
>>639 「楊令殿は変った」では決着とはいえないけどな。
李媛が楊令の意見に逆らって、梁山泊が分裂するのかな、も思わせぶりだけ。
羌肆が青蓮寺から独立して、禁軍と行動を共にするのかな、も思わせぶりだけ。
幻王の殺戮・略奪も、その後どういう決着をつけるのだろうという関心を惹くための
思わせぶりにすぎんよ。
火野正平の女の口説き方と同じだ。期待を持たせるだけ。
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄
( ゚Д゚) < ぱぱんがぱん♪
(⊃ \⊃ \____
\ )ρ
く く
楊令殿は変った♪ 楊令殿は変った♪ 楊令殿は変った♪
 ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄
∧_∧ ∩,_∧ ∧_∧゙ ∧_∧ ∧_∧
(, ・∀・ ) | |・∀・) (・∀・ ) ( ・∀・) (・∀・ ) <あ、ソーレ♪
(( ⊂ ⊃ / ,⊃ (⊂、 ⊃゙ ((⊂ ,⊃)) ((⊂ ⊂ヽ
(( ⊂,,, ノ゙ ((( ,,_,,⊃゙ ((⊂,,,_,, ) (( ( ,,_,,⊃)) ((⊂,,__,, )))
(__/,, ヽ_),, (_/, ヽ_),, ,,(_/
>>629 おまいら鈍すぎる。李立とその妻が産んだ娘が李師師。
李立の妻は、妓館で下働きしていた老婆だ。
【李師師と李富の会話−2008年2月号】
―楊令伝は、1年ぐらい経過してから再読すると、爆笑できます―
「秦檜が、少しずつ力をつけてきています。やがて、王黼とも渡り合えるようになりそうです」
・・・王黼も知らない間に失脚していた。
「頭が切れるだけの男かと思ったが、そこそこに使えるかもしれんな」
・・・頭が切れればそれで十分だと思うが、それだけでは物足りないようだな。
文官嫌いの思想の根拠を垣間見たような気がする。
インテリを叩いて喜んでいたのは、むかしのことだろう。いまは文武両道が多い。
ただ、小役人の李富がこんなこと言うと笑えるな。
「使えると思います。なにも言わなくても、私の意図は察するようですし」
・・・秦檜による李富排除の動きに使えそうですね。小役人李富はさっさと殺しましょう。
「私は、もっと厳しい局面での秦檜を見てみたい」
・・・いつなのかね。例によって思わせぶり?秦檜はかなり早くから登場しているけど、
まだ何もやってないね。金国の出兵を遅らせる外交も、失敗といって差し支えないでしょう?
「いずれ、鞘に収めた剣も、抜かなければならないでしょう。次第に、目立ちはじめているよう
ですから、排除の動きも出てくると思います」
・・・「排除の動き」はありませんでしたね?とにかく、将来なにも起きないのに、こういうことが起きる
のではないか、という予想(それもかなり根拠の強い予想)が多すぎる。こればっかり、という気がする。
何か起こりそうだぞ、と期待させて、でも大きな戦が起きてしまったので、沙汰止みです、
ということで許されると思っているんだよ。
実際には政治的な動きは、起こりそうだというのみで起きない。
すべては闘鶏の勝敗によって展開が決まる。
青蓮寺は、扈成のこの一言に尽きるな。
「祝朝奉を見て、表にはなんの魅力も感じなくなりました」
裏の組織を出すことは、原典の高Qや祝朝奉に魅力を感じない人には良かったんだと思う。
しかし、黄文炳や史文恭を裏の人間にして魅力的にしたように、高Qや祝朝奉を表の人間
のままで魅力的にすることはできたはず。蔡京の他に楊センもいたのだから、原典では
あまり目立たない楊センを袁明役にすることもできたな。
表と裏の区別に時間を費やしたために、民の姿を描く時間が少なくなる、表の身分秩序に
ついて書く余裕がなくなるといった弊害もあった。むしろ、最近ではこちらが目立つ。
フィクションの組織なので、その実体にはまったく関心がない。
ドウカン・ファイトの経過が頭に残らないのと同じで、青蓮寺の成立過程なども、興味を持つ
ことはできないだろうな。通巻30巻近く負け続けた青蓮寺に、もはや魅力は残っていない。
明受の乱できれいに消えてくれ。
梁山泊でも、青蓮寺を恐るべき敵として称えてきたが、まあ作者の自画自賛に等しい。
俺らは、どこが優れた組織なのか、いまだに理解できない。
実績を評価するのが能力主義なのに、入庁試験の成績だけで、青蓮寺のメンバーは
優秀と言われ続けてきたきらいがある。李富・任先・石倫・范斌は、どうして青蓮寺の
メンバーになれたのか、いまもって理解できない。黄文炳や史文恭に比べると、能力は
無きに等しい。
楊令伝で登場してきた新将校キャラが一般兵卒のサンプルにしか見えないように、
青蓮寺の任先・石倫・范斌は、一般の文官のサンプルにしか見えないよな。
蒼英・何恭などもそうだった。優秀でもないし、恐くもない。
>>647 >青蓮寺の任先・石倫・范斌は、一般の文官のサンプルにしか見えないよな。
最初から、表の組織にしておけばいいんだよ。オリキャラの溜まり場なんで、裏の組織にしたのか
もしれんが、こういう文官が展開を大きく変えることはないから(阿呆のやる暗殺ぐらいしかない)、
オリキャラで十分だよ。物語の中には文官も必要ということだ。
蒼英・何恭・任先・石倫・范斌が普通の文官として登場したのは、物語の中に文官が必要なことを
示している。
裏の青蓮寺が「国の主柱」で、彼らが宋の歴史を変える実力の持ち主という叙述は、読んでいて
恥ずかしくなるから、やめてくれ。仮面ライダーのショッカーを褒めているようで、情けなくなってくる。
国の主柱と言われ続けて50年。宰相の首ですら挿げ替えると豪語しておりましたが、
そのような手荒な真似は、いちどもしたことがありません。
呉用の暗殺は、一度は沙汰止み、二度目は失敗いたしました。でも、悔しくはありません。
青蓮寺は国の主柱なのです。今日も青蓮寺は安泰です。
大長編なんで、登場人物はそれなりの数を出さないと、壮大さを演出できない
という事情があるんだろうな。原典は盛りだくさんのストーリーで満ち溢れていたから、
登場人物を一挙に増やしても、薄味になることはなかった。原典キャラも読者に愛されて
いたから、名前だけ出して登場場面がなくても期待感が膨らんだ。
これに対して、原典ストーリーが尽き、原典キャラの減った楊令伝では、物語の壮大さを
演出するために名前だけのオリキャラを出すことが、逆効果になっている。ストーリーの
伴わないオリキャラは、ゴミでしかない。蔡京・王黼・高Qは、ゴミ扱いされていたが、真の
ゴミは董進や鍾玄だったのだ。
打開策は、史実の重視と、戦の客観描写を切り詰めて、登場人物の主観に肉薄すること
しかなかったのだが、やっと改善されてきたように思う。
主役の楊令にそろそろ物語があってもいい。だが、新しい物語よりも、女真の幻王時代に
きっちりケリをつけてもらいたいな。
狂人と紙一重の楊令の暗さは、出てくるだけでウンザリする。
できれば、突然死がいい。
>>586 楊令が梁山泊の人たちの位置づけをした後で、「林冲は、ただ林冲でしかなかった」みたいに
言っていたよね。無内容なことを大げさに書く作家だな、と思った。
太陽神ラーにひれ伏す古代エジプト人というのが、こういうタイプなのかなと思った。
映画「クレオパトラ」で、そういう爺さんを観た。
>>651 乞食になった高Qの役は、楊令殿にやってもらいたかったな。
>>653 それ本当にないかな。発狂して、一人で開封府へ行って、乞食になる楊令。
領内の畑を視察していた楊令。突風に飛ばされ、馬上より落下。
肥溜めに落ちる。
なお中国の肥溜めは、日本のそれより、二回りほど大きい。
あくどい妓楼に騙され、暗闇で70歳の老婆とやるはめになった楊令
餅が喉に詰まった楊令
民を殺した楊令は地獄へ落ちろ
11巻の冒頭が、いきなり楊令のお葬式だったら、意外性のドラマなんだよな。
これなら許す。
660 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 19:25:59
もうすぐ17日か。
最近、胃腸の調子がよくない奴は、17日までに完治しておけよ。
661 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 19:39:33
頭使えって言う割にこっちの意図は汲み取ってくれないのね
>>647 聞煥章の台詞に、まさにその通りのことを言っているものがある。
任先・石倫・范斌・陸謙は、表の文官と変わらない。
陸謙は、そのために殺された。李富は裏の文官に徹することを望んでいる。
しかし、李富は、陸謙が梁山泊殲滅に関する計画を文書化しないで、なにげない会話の中で
言った、つまり、表の官僚のように文書にして提出しなかったから殺した、というようなことを
周炳に話していたよww
李富さん、どこが徹底しているの?
無理にオリキャラを出さなくても、原典キャラや史実キャラをアレンジすれば十分なのに…
史文恭のアレンジはよかったと思う。
>>627 嫌味で言ったんだ
大学入試や本能寺の変クラスと主張する事柄ならば
北方だって特に調べなくても頭に入ってるだろ
調べないと書けないなら本能寺の変クラスの知識という定義がつじつま合わない
頭に入ってるなら北方は歴史をなぞる気がないんだろう
文章構成もなにも5行ほど宗沢に触れればいいだけなんだから
>>664 俺も蔡福と粘没喝のアレンジは結構好きだな。
>>665 なるほど。臨安と杭州を同時に登場させることで、この物語は12世紀の中国が舞台では
ないことを宣言し、陳夫人を王、と改名することで、前に書いたところとは無関係に新しい
話を読んでくれと宣言するのと同じってことですね?
668 :
無名草子さん:2009/04/15(水) 11:53:53
>>663 前にした話と、後から出てくる話は、リンクしないと考えていいと思う。
アリストテレスは優良な劇作の要件として「筋の統一」を挙げたけど、
北方先生はアリストテレスの通説に挑戦なさっているんだと思う。
つまり「筋の不統一」こそ、劇作の必須の要件であるという新説を
打ちたてようとなさっているのだろう。
出したキャラ名ぐらいは覚えておけよ!というのは同意だけど
あの・・・俺・・・歴史おたくじゃないんで・・・
667をいわれても、うんそう、としか返せない・・・都市名とかホントどうでもいい・・・
なるほど。呉乞買は謀叛に失敗して、彼の支持者をすべて幻王に殺された。
呉乞買政権というのは政権基盤はないに等しい。死んだ阿骨打の傀儡のような
ものだ。斡本は阿骨打の息子。阿骨打政権を磐石になったのは、幻王楊令が、
呉乞買の謀叛を暴き、呉乞買シンパを皆殺しにしたから。
阿骨打の息子斡本が宋に攻めてきたのに、楊令が「金が何を考えているかは、
ただ見ているしかなかった」と言ったのは、アリストテレスの通説への挑戦だったん
ですね。「筋の不統一」か。。。たいへんよく分かりました。
>>670 歴史オタクでなくても、臨安と杭州の関係は、世界史選択者なら誰でも知っている。
宋代では、王安石の改革に次いで、問題を作りやすいところだから。
君は日本史選択者だね?
>>671 平成になってから、小説・映画・演劇・ドラマ・・・、どれもこれもドラマ性が希薄になっているんだ。
社会の人間関係の希薄化と関連しているのかもしれないけれど、悲しいね。
仕事とはいえ、金田一耕介のように執拗に真相究明に奔走する人物のリアリティが失われている
のも、誰も目撃証人になってくれない現代の世相の反映かもしれん。
えと、まずね。おたくって言葉は響きが悪いか
→歴史にこだわる人、ぐらいに訂正してくれるとうれしい
で、
>>672 話が変な方向へ行くけど
・世界史選択者なら誰でも知っている
→誰でも知ってるなら、誰でも北方が間違った、もしくはわざと出したとわかる。
そのとき脳内修正しない?
陳夫人と王、も両方李応の妻って立場だから、
正側室か変名したかと脳内変換しない?
あとね「誰でも知っている」あるいは類語で「周知の事実」という言葉はよくないよ
>>674 おまいは、作品を擁護する姿勢を示しつつ、腹の中では作品を小馬鹿にしているだろうw
>>674 >陳夫人と王、も両方李応の妻って立場だから、
>正側室か変名したかと脳内変換しない?
かくしぶんの妻は、はじめ名無しだった。後に陳娥という名前になった。
それと勘違いしたな、と脳内変換して読んでいる。
>>673 とりたたてて明確な主張もなく現代を反映している部分はあると思う。
ドウカン・ファイトが典型。
業界1位の企業と2位の企業の闘いに置き換えると、両者の同質性は容易に理解できる。
両者の従業員は怨恨があって闘っているのではない。
社内では従業員相互の協調性が重んじられるから、分裂はしない。
しかし、それを小説でやる意味はあるのか?
楊令伝の大きな主題は、内乱・外患によって北宋が崩壊するドラマだよな。
それを北宋を倒す側の一翼を担う梁山泊を中心に描く物語だ。
北宋の滅亡を決定的なものにしたドウカン・ファイトが、
思うさま騎馬隊で原野を駆け回りたい者どうしの闘いではドラマ性がない。
国を守る意思がなく、ただ楊令と戦らしい戦をしたい童貫。
戦後、「そういや昔はどいつもこいつも志と言っていたな」という梁山泊。
大きな主題と無関係なところに、ドウカン・ファイトという戦を位置付けてしまった。
それを2巻以上もやっている。
若き日の武豊と、彼に王座を奪われた老騎手を主人公にした競馬の小説を
書いていれば足りる話だ。
このスレに歴史にこだわっている人は少ないよ。楊令伝にはドラマの中核となる
ストーリーが希薄だと言っている。すでに原典のストーリーは使い果たしたのだから、
史実の大きな流れを中心に据えて、フィクションである梁山泊をその中に組み込んで
いかないと、何を読んでいるのか分からないと言っている。
武豊の物語など読みたくもない。
>548 名前:どこの誰かは知らないけれど[sage] 投稿日:2009/04/14(火) 22:27:39 ID:Vrl2OyFF
>平成のは犬顔なんだよな。昭和の利光ゴジラは、最後までキノコ雲をモチーフにしてる。
昭和ゴジラは、核戦争の脅威を描いた作品だ。
造形作家も製作者の意図を読み取って、ゴジラの顔を造っている。
明確な主張がある。
平成ゴジラの顔は、獣だ。何をやりたいのかが分かっていない。
水滸伝の宋清の恋はありふれたものだったが、閻婆惜の恋、馬桂の恋にリンクして、
楊志の暗殺、二竜山の闘い、太原府の闘いにまで発展した。
ここは原典を越えていると思う。21世紀に新しい水滸伝を書いた意味があった。
ドラマ性がより濃厚な面白い水滸伝になっていたからだ。
梁山泊のメンバーの志も強かった。明確なメッセージを持った作品だった。
楊令伝は平成ゴジラと同じだ。メッセージはない。
落ちぶれた往年のスターが、地方巡業で、往年の得意芸(原野を駈ける騎馬隊)を
毎回繰り返しているだけだ。
鮑旭にまで騎馬隊の指揮をさせたのは、歌・現代劇・時代劇・踊りとバラエティ豊かだった
プログラムを、全部往年の十八番「原野を駈ける騎馬隊」に変更したということですね。
2時間のプログラムのすべてが「原野を駈ける騎馬隊」。
往年のファンは喜びますね。
>>674 >→誰でも知ってるなら、誰でも北方が間違った、もしくはわざと出したとわかる。
間違ったのなら訂正すべきである。
わざと出したのなら、わざと出した意味が読者に理解できるようにすべきである。
>>651 燕青や李俊の幻王擁護には、説得力がないからな。
きっちりオチをつけるべきだろう。
現在までのところ、伝わってくるメッセージは、
「人の命なんて屁みたいなものですよ。何の価値もない」
これだけだ。
民を殺し尽くしても、「民のための国を作る」と言えばいいんですよ。
言った者の勝ち。
「偽善者しか勝利者にはなれないんですよ」というメッセージも伝わってくる。
費保や狄成のように、童貫戦での楊令の働きを知らない連中が「楊令殿、すごい」を
言うくらいなら許せたんだよな。費保や狄成なら、頭領になれないことは明らかだから。
童貫が、畢勝ですら物足りない。すごいのは楊令だ。これを言ったときに、俺の水滸伝は
終了したな。
すごい楊令殿を書きたいのなら、2〜3巻で書けるはずだよな。
10巻書いて、まだ楊令殿がすごいと読者に認めてもらえない
というのは、楊令殿をすごい人にすること、その構想そのもの
に問題があるんだよ。
15巻もやるのなら、主役クラスの人物が15人いたっておかしくない。
大雑把にしか知らないこの時代の歴史を、楊令伝を読むことで
さらに詳細に知ることができた、という付加価値があってもいい。
少なくとも、前作の水滸伝まで読みたくなくなるような、つまらない
作品にはしてもらいたくない。
すでにすごい人にしてしまったんだから、これから先は、楊令に肩を並べられるぐらいの
ライバルを出すことだよな。岳飛や韓世忠は、少しずつ成長しているが、即戦力でかつ
楊令を凌駕するような人物もどしどし出せばいい。
畢勝を楊令の下位に置くようなことはやめていただきたい。
梁山泊が北宋を滅ぼすとしても、それは楊令が畢勝よりもすぐれた軍人であるからでは
ないと思う。このあたりの人物の単純化は、耐えられないほどつまらない。
楊令は、単に20代の青年の器の中に、40代の男を入れているだけ。読んでいても不自然
きわまりない。
>>685 4巻だったよな。童貫が、禁軍の全将軍を物足りないと言い、楊令殿だけはすごいと言った。
楊令への期待感を高めるための広告のようなものだと思うけど、俺は、あそこで脱落した。
(すばるだけは、文句を言うために読んでいる)
楊令は、幻王時代に、民を殺戮したところを非難されている。これは倫理的な非難だ。
この非難を小説の中で解消しない限り、能力値をいくら高めても意味はない。
「楊令殿は変った」は、あまりにふざけすぎ。
犯罪やり放題の悪い生徒を、「でも、この生徒は、学業優秀で、偏差値70なんです」と
擁護しているようなもの。的外れ。
>>685 >このあたりの人物の単純化は、耐えられないほどつまらない。
数字だけを比較して、どのチームが勝つか、予想しているような小説だよな、楊令伝は。
チーム打率、チーム防御率の比較。
そのくせ、戦は生き物とか言う。それを証明するために、必ず、少数が多数を打ち負かす。
毎回そうだと、少数は多数に勝つ、という法則が確立してしまう。楊令伝では、完璧に
上記の法則が確立している。
「かーちゃん、肚へった」
かーちゃんは、カップ・ラーメンを僕の目の前に投げた。お湯を入れて食えという意味だろう。
「かーちゃん、小説読みたい」
かーちゃんは、楊令伝を僕の目の前に投げた。
>>688 人間の感情の細かな襞を描いたような小説でも、書く方は計算づく。
楊令伝では、登場する武将の数が多いから、登場人物の能力値による
序列化・差別化は、ある程度は許容できる。
ただし、そのやり方が巧妙を欠くというか、直裁すぎてシラケるのだと思う。
花飛麟は禁軍でいうと岳飛というところ、あるいは
>>686のような序列化。
高等数学ぐらいの巧緻さが欲しいね。足し算・引き算だけなんで。。。
恋愛にたとえると、フルチンでチンコ立てて「俺はお前が好きだ」と突進するのと同じだよな。
手練手管は、まったくない。
「畢勝は物足りない。楊令殿はすごい」
バカじゃなかろか?
>「呼延灼と張清は強いが、かわせる程度の強さ。楊令はかわせない」
水滸伝を読めよ。呼延灼の連環馬をかわせなかったろうが?
張清の飛礫をかわせなくて、大怪我をしたのは誰だったかなあ?
>>692 その台詞を読んだ瞬間、童貫は認知症であることが判明した。
その後も、「国を守るために闘うのではない」などと、認知症の症状は悪化していったな。
童貫の台詞は、まったく信用できなくなった。
病気だ。気にするな。
>>685 >即戦力でかつ楊令を凌駕するような人物もどしどし出せばいい。
それは早急にやっていかないと、舞台が人口1億の中国に見えないからな。
山間ののどかな村で、ボス猿楊令が威張っているだけのみみっちいスケールの小説になってしまう。
もう100回ぐらい言ったから、言うのも疲れたんだが、
「楊令殿、すごい」をやって喜ぶような単純な読者って、いるのか?
俺は、いないと思うけど。
対象読者は、エイトマンやスーパージェっターと同じ年齢層なのか?
>>694 楊令の政策については、張俊や孫範がバカにしていたが、楊令の人物そのものをバカに
するやつが出てくれば面白いのにね。このスレのアイドルになるよ。ほんと。
しかし、梁山泊の連中は、楊令の性格の暗さに、よく耐えられるな。
変ったやつらだ。
楊令が偉そうに喋っているのを、黙って聞いていられるもんだと思って
椅子蹴って、軍議を抜け出したくなるよね、ふつー?
楊令殿が領内を巡察中、古井戸に落ちて骨折。3ヶ月お休みという展開はないかな?
>>671 楊令が呉乞買の支持者を皆殺しにしたという事実は、呉乞買が登場するたびに、
毎回叙述されてもいいような重大事件だと思う。金国内部の勢力争いは、すべてここを起点
とする。でないと、なんのためのタイトル「楊令伝」なのかが、わからなくなる。
4巻では阿骨打の子がみな幼少ということで呉乞買を皇太子にした。しかし、阿骨打系に
皇位が戻ってくるように楊令は呉乞買の支持勢力を皆殺しにしたのだ。金国にとって、これ
以上に重要な事件があるか?
なんで楊令に、金がなにをするかは、ただ見ているしかない、と言わせたのだ?
支持基盤のない呉乞買が撻懶〔第二の熟女真〕に接近するのは当然だわな。
呉乞買が宮殿を造りたいと言ったときに、重臣は反対したらしいが、
儀式以外の場面では、完顔成のような古参の将軍は、露骨に呉乞買を小馬鹿にしていいぞ。
山県有朋は、明治天皇が会議で居眠りをしていると、軍刀の鞘で床をドンと叩いていたらしい。
毅然とせよ、という意味だろうな。
金が未成熟と口で言うだけでなく、未成熟さを表す具体的事実を示せよ。
しかし、とってつけたような後付けの人間関係で、扈成が撻懶に接近するということはあるのか?
李富はくどいほどに、秦檜に向かって、撻懶と切れるなと言っていたが。。。
秦檜と扈成が争う関係になるのかもしれんね。
扈成が北京大名府にいるというのがポイントになるが、劉豫を担ぐのが扈成なのかな。
粘罕が斉の推進者になるんじゃないのか?わざわざ文官にしたのに、違うのか?
傀儡政権推進派と直接統治派とは、金国の分裂を招くような深刻な対立ではない。
内部の政治的な主導権争いの材料になるだけだ。
大きなところでは、女真族であるという共通項で利害は一致している。
斉建国の推進力は粘罕になるだろうが、それによって呉乞買・撻懶と亀裂は生じない。
亀裂が生じるのは立皇太子問題だ。ここで敗れた呉乞買・撻懶は、南宋講和派と結ぶ。
まあ亀裂といっても、対立派をツンボ桟敷に置いて、南宋とともに梁山泊と闘うということだが。
706 :
無名草子さん:2009/04/15(水) 17:50:33
合刺も阿魯も幼児だから(合刺は史実でも9歳ぐらい)、活躍することはない。
名前しか登場しないはず。こういうキャラこそ、名前を早く出すべきじゃないかね?
>>702 示してはいるんだ。張邦昌の選び方が杜撰だというような話をしていた。
楊令の独白か、誰かとの雑談だと思う。
もう梁山泊キャラの登場場面の多寡にこだわることはない。
オリキャラなど馬と同じだ。愛着ないし、金太郎飴だし、読むところがない。
史実キャラを伝聞ではなく、実写で見たい。
>>708 今月号の葉敬・軻輔ならともかく、私は岑諒と陸博のファンです、という奴がいたら、
ペテン師に他ならないと思う。蘇良と尹舜のファンを自称する奴もな。
その人たちは、いつ活躍するんだろうね。マジで30巻やるつもりかね?
旧梁山泊のように島であれば、漂流記のような楽しさがあったから、次々に増える仲間は
嬉かったろうが、もう国家になってしまったからな。新キャラが愉しみということはなくなった。
旧宋の吏員を大量に採用して、早く国家の体裁を整えてもらいたい。
その過程で、役人仕事に不向きな顧大嫂や杜興のボヤキを挟めば、面白いエピもできようて。
>>709 兵士ならそこそこ登場機会もあろうが、職人の新キャラは滅多に登場しないから、職場を離れて登場
すると、何をする人なのかわからないことが多い。湯隆や李雲のようにはいかん。
>>711 楊令伝は、水滸伝で108人登場させたため、それとのバランスからだろうか、覚えきれないぐらい
オリキャラが梁山泊に登場する。はっきり言うが、半分以上覚えていない。
オリキャラの場合、覚えようという習慣がない。一般の小説(オリキャラだけが登場する小説)では、
覚えようと意気込まなくても、登場人数が多くないから、自然に馴染んで名前も覚える。読み終わると
すぐに忘れるけどね。
史実キャラは知っている者もいるし、知らなくても覚えようとする習慣があるから、すぐに覚える。
史実キャラ中心がいい。オリキャラいらね。
. ’ ’、 ′
、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・”
’、′・ ’、.・”;
’、′ ’、(;;ノ;; (′‘・. ”
’、′・ ( (´;^`⌒) ” ; ’、′・
、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、" ヽ
、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ; :) )、 ヽ
( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`. ハ_ハ ブゥ
′‘: ;゜+°、::.:::::. (、⌒) ;;:::)::ノ (⌒( ゚∀゚) これでもくらえ、楊令!
`:::、 ...;:;_) ´...::ノ ソ (_/_, つつ
楊 令
715 :
童貫:2009/04/15(水) 19:34:58
>>713 かわせないのが楊令だということを忘れるな
ミ ____
ミ/\ \
/ \___\
/ / / ガッ
∧_∧/ / 人 /
(,, ・∀・)\ / < >_∧∩
( つノ .\/___V `Д´)/
/>>楊令
>>693 童貫とドウカン・ファイトを救済する手立ては、ただ一つ。
童貫には国を守るという思想がないから敗北した。
宗沢や岳飛には国を守るという思想があったから善戦した。
中盤から終盤に向かって、ドラマが盛り上がるよ。
>>717 中盤にオオヤマがあってその後凋んでゆくだけでは、優勝が決まった後の消化試合のようで
面白くないからな。わざとドウカン・ファイトをつまらなくしたんだろうな。よく考えているよ。
(`ヽ錯ヽ ◆ がっ
(,,´・ω・)/ ◆
c(,_u_つ Σ( ゚∀゚)>楊令
>>718 宿元景戦の後の童貫戦ですら、前の戦と似たようなところがあった。しかし、双頭山、二竜山、流花寨
があって、退屈な野戦ばかりが2巻以上続くという愚はおかさなかった。
しかも、やっと明らかになった童貫のキャラと、梁山泊の戦死者三十数名がいたため、退屈しなかった。
間に講和の動きや青蓮寺襲撃、開封府攻撃、双頭山明渡しで登場した梁世傑と盛りだくさん。
よくあれほど詰め込めたものだと関心すると同時に、どうしてドウカン・ファイトには何も詰め込められない
のだろうと不思議な感じがする。
脳裏をよぎるのは、かまやつさんが唄う「はじめ人間ギャートルズ」の主題歌だ。
童猛は、苺パックを見つめていた。苺パックには、三段に分けて苺が詰め込まれていた。
「兄貴。いちばん上の段に並べられた苺が、宋江殿、晁蓋殿、盧俊義殿、関勝殿、秦明殿だ」
童猛は、苺と話しができる、と言っていた。苺が童猛に話しかけてくるというのだ。
「いちばん上の段の大きな苺に隠れて見えないが、二段目の苺は、小さいんだ。三段目の
苺は、もっと小さい」
童猛は、二段目の苺は、孫立や黄進であり、三段目の苺は、鍾玄や田忠だと言っていた。
李俊と童猛は、二段目の苺も、ひとつ残らず食べた。
「見えないと思って、ひどいことをしやがる。三段目には腐った苺がひとつ混じっている。返品
して来い、童猛」
「それは、捨てりゃいい。腐った苺は、楊令だ」
>>703 ここまでのストーリーの流れ、数人のキャラの台詞から考えると、
秦檜―撻懶
扈成―蕭珪材
となるはずだ。ただ、呂英という小鼠が撻懶の下にいる。扈成とどの程度親しいかは知らないが、
聞煥章のつながりから、面識がないということはあるまい。
李富が周炳に、邪魔なら呂英を殺せと命じていることもあり、どのような人間関係になるかは、
まだ分からないところが多い。
ひとつ言えることは、北方水滸伝をはじめとする普通の小説では、このような錯綜した人間関係が、
あとで読み直すと、「なるほどなー。よく考えられている」と感心することが多いのに対して、
楊令伝には、それがないということだ。
戦は生き物だから、相手の様子を見ながら、その場その場で、どのようにするかを決めるのは、
そろそろやめにしていただきたい。
将陵を過ぎたところで、数人のわらべに会った。わらべたちは、一様に楊令を指差して、
騒ぎ立てていた。
「やーい、人殺しの幻王。頭領気取りで、領内を歩くんじゃねーぞ。さっさと妾のいる女真
へ帰れ」
楊令は、無言でいた。
「道を変えましょう、楊令殿」
蘇端は、楊令に言った。
「このままでよい」
楊令は、ずいぶんと成長した。わらべの罵詈雑言など、少しも気にかけていないようだった。
そのうち、わらべどもは、楊令めがけて投石を始めた。ひとつの石が、楊令の額に当たり、
楊令の顔面は血だらけになった。醜い火傷の痕の上に流れる赤い血を見て、蘇端は鳥肌が
立った。
「相手がわらべといえども、許してはおけません。傷害の現行犯で逮捕いたします」
「待て、蘇端。綻びは、自分で繕う」
いきなりだった。楊令は吹毛剣を抜くと、わらべの群れの中に飛び込んでいった。
数人のわらべを殺したのは、一瞬の出来事であった。
「楊令殿、なにも殺さなくても」
「抵抗する者は、兵であろうと民であろうと殺し尽くす。それが幻王の戦だ。よもや忘れたわけで
はあるまい、蘇端」
\ ヽ \
∧ny∧ ミ .\ヽ ガッ !
( ゜ ヮ゜) ;;;< ̄ ̄> :
○━○━━━━)_( ∵
⊂_,, ノ ∵::; Λ_;ゞ
. ∪ (・ω・;) ←楊令
>>723 >醜い火傷の痕の上に流れる赤い血を見て、蘇端は鳥肌が立った。
そこで感動するなよ、蘇端ww
>>722 【第○○回】
秦檜が、Aをする、Bをする、Cをする。どれだろう?
【第△△回】
秦檜の周辺で、Dが動いている、Eが動いている、Fが動いている。どうなるんだろう?
【第××回】
「5年、待て」
騎馬隊が走りまわるのは退屈なだけで、流し読みをすれば足りるが、
人物や軍や国の動きの予想をいくつか選択肢を掲げて述べる部分は、流し読みはできない。
すぐさま選択肢の中の一つで進行すれば、他の選択肢は忘れればよいが、こういう選択肢
は多くの人物や軍や国の動きでペンディングされることが多く、問題が解決されることが少ない。
解決されないまま、ある人物や軍や国の動きについて、まったく別の選択肢をいくつか掲げて、
再びペンディングということもしばしばある。
こういうところは騎馬隊と違って混乱の原因になる。史実に固執するよりうざい。
戦は生き物なので事前の計画どおりに行くものではない。おっしゃるとおり。
しかし、事前の無計画から、何かが生み出されることがあるのかは、お伺いしてみたい。
混乱以外は生じないと思う。
>>723 古代の権力というのは税の収奪機構であり、収奪の対象である民を確保するための
治安維持ぐらいはやっていただろう。戦が常態化していれば軍を持つ必要もあった
はずだ。だからといって、権力の本質を、殺戮と強盗と誘拐をする組織とだけ位置づける
のは皮相な見方といわざるを得ない。幻王が金建国時に果たした役割、青蓮寺が南宋
建国においてやった仕事に鑑みるとき、権力の本質をそのように捉えていると言わざるを
得ない。そして、そのような権力観と一線を画すべく、梁山泊や童貫軍が、スポーツのような
戦をしているのだろうと想像することも難くない。楊令伝における軍や戦の位置づけが
このようであるので、面白くなくなっているというところはある。
古代と現代が、その時々のご都合で交錯するので、きわめて理解しづらくなっているな。
歴史も生き物なので12世紀と20世紀を行ったり来たりするのだろうが。
>>727 せめて3回ぐらい先までの見通しをつけて書いていただけると、無駄な叙述が減って、
スッキリ読めると思う。
また、無駄な叙述に止まらず、作者の無計画がキャラの魅力を大きく減殺している
場面が多すぎる。方臘と許定の関係など、すごく変だった。李富は、許定と方臘
は一回は闘うことになると言っていた。赫元は、両者の性格分析までして、戦の様相
を予想していた。詳細にやりすぎたために、後の展開と似ても似つかない予想になっていて
李富も赫元も阿呆にしか見えない。結局、人質のような存在だった許定の息子については、
その後どうなったかという話題から逃げざるを得なくなる。
戦は生き物で事前の予想どおりには進行しないかもしれないが、作劇は多くの場合、
事前の予想が50%以上は的中するのではないか?
どれだけ仕事を抱えているかで個人差はあると思うが、
100%事前の計画どおりの作品を書く人は、少なくないのではないか?
楊令伝のような大長編の場合、そういうわけにもいかないのだろうけど
>>175 >素朴な疑問なんだけど、北方氏は、読者に楊令を好きになってもらおうとして
>楊令をこういう風に書いているわけじゃないよね?まさか。。。
そのあたりの真意を掴みにくいのが、この小説の薄気味悪さの要因でもあるよね。
文字通り鳥肌の立つ楊令。
学生の頃、本屋で立ち読みをしていたのだが、壁一つ隔てて本屋の事務所があった。
薄い壁なので、中の話しが全部店内に聞こえていた。
万引きをした少年(だろうと思う?)が逮捕されていたのだろう。母親らしき人物が必死
に子供を庇う声が聞こえていた。なんとか犯罪事実を揉み潰そうというような会話内容
だったな。万引きも悪いことだが、その母親の態度は、少年の人格形成にどれだけ悪
影響を及ぼすかを想像すると、空恐ろしくなった。
幻王の殺戮・略奪を擁護していた李俊と燕青が、まさに万引き少年の母親だな。
その証拠に、楊令は王進に向かって「自らに恥じることはしていない」と言っていた。
悪いことを悪いことと思わない卑劣な人間に成り果てたんだね。李俊と燕青が悪い。
今日も童猛と李俊は、教室の隅で、苺を食べていた。
級長の楊令と担任の北方謙三が、教室へ入ってこようとした。それまで楽しそうに雑談
していたクラスメートたちは、楊令の顔を見ると、一斉に下校の仕度を始めた。
「どうした、呉用、李俊、そしておまえら。俺が来ると逃げるのか?」
「い、いえ、そういうわけじゃないんですが、北方先生」
楊令は嫌いだったが、作者には逆らえなかった。作者は生殺与奪の権を握っているのだ。
「もうすぐ発売される9巻の楊令も、すごいよな。なっ、楊令。9巻では、童貫を倒す」
愚にもつかない話が、始まった。童猛は、早く下校して、中間試験の準備をしたかった。
「いいか、楊令。童貫の次は、もっと強い敵を登場させて、お前の見せ場を作って
やるからな」
バカバカしかった。それに、楊令と同じ場所で、同じ空気を吸うことは、童猛には耐えられ
なかった。二分三十秒楊令と同じ場所にいると、胸のカラータイマーが点滅を始め、
三分経過すると、童猛は死ぬのだ。
>>24 >嫌いなタイプの人物(文官/帝)でも、きちんと作品の中で呼吸していた。
水滸伝の蔡京、袁明、高Qは、ほんと悪くないんだよな。どうして、あのタイプを出さなくなったのだろう?
>>735 文官タイプが大勢いると面白くなくなり、軍人が増えると面白くなるのならいいんだけど、
実際には、軍人以外の人物は数えるほどしかいなくて、単調になっているわけだからな。
外交の重要性が増してくると、ますます文官タイプの重要性が増す。
宋金同盟のように、バカな文官が締結したバカな条約という位置づけは、北宋の滅亡と
いう結果を先取りした議論。もう少し、このあたりを掘り下げてもらいたかった。
正直、騎馬隊はどうでもいい。
@ 楊令
A 将来予想に関する多すぎる選択肢
B 杜興
C 楊令殿すごい
D 顧大嫂
E 孫二娘
F 斡離不・・・これはマジで去年死んでくれ。
G 荀響
H 李富
I 騎馬隊
>>226 楊令のキャラクター自体が、水滸伝の否定のようなものだからな。
楊令が登場する前は、敵も味方も、それなりの人物が揃っていたのよ。
全部21歳の楊令が抜き去ってしまった。楊令の前に、どれもこれも
魅力のない人物になってしまった。
そして、この先登場するキャラも、絶対に楊令を凌げないことが第2巻で決まった。
かつての同志は、楊令は志を口にするまでは、志のことは忘れていたことに
なっている。水滸伝の否定という以外に、どのようにこの物語を受け止めればいい?
>>738 かつての登場人物に魅力がなくなった、というのは語弊があるよ。
いちばん魅力がないのは、楊令その人だから。
原典で名前を知られ、北方水滸伝19巻で活躍した好漢たちが、
いっきに能力のない人物のような扱いをされて、水滸伝の前半と比べると、
継続した物語として捉えることが困難であることは認めるけれどね。
梁山泊の会では、楊令は、前作とはまったく違う人格として楊令伝に登場している
とおっしゃていた。水滸伝と楊令伝とでは、別の物語であるとも。。
これは無理な見方だろうと思うけどね。しかし、
宋江が楊令に旗を託した話だけは、そのように考えてもらいたいものだ。
>>739 常に敵の先々まで読んで行動していた当時の呉用や晁蓋を見ていると、
選択肢だけを示して、結局どこにもいかない楊令伝は、小説の下書きのようにしか見えないんだよ。
動かす世間が大きくなっているから、青蓮寺だけを相手にしていた水滸伝前半のようには行かない
のが当然なんだけど、楊令伝は、それに止まらない無計画さを感じさせる。
すばる早売り読んだ。すげーぞ。
743 :
無名草子さん:2009/04/16(木) 16:38:44
i ! ! i
/^X ⌒ Xヘ. ,-―-、 i!
ノ,ィ〈ノノ)))〉〈. i:;::;:;:;::;:| i!
((初!^ー゚ノ! )).i;:;::;::;::;:| i!
ノ) ⊂)夲!つ==i::;:;:;::; (lヨ∩
'´ ノ)くんhl〉(( . i:;;::;:|::;!i'⌒"⊃
゙'し'ノ . l:;;|;;i!;;;:lつノ ズガッ! >楊令
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y^W´ ̄ ̄ ̄
>>735 第1巻の李富の方臘に対する過小評価はいただけないが、それ以外は、3巻あたりまでは、
文官タイプも、阿骨打と蔡福の会話とかを読んでいると、けっこうまともなんだよな。
4巻あたりから綻びが多くなり(「臨安」「趙仁の長江渡渉作戦」)、
5巻の「桁外れの戦略家」「楊令殿すごい」「楊令殿は変った」で崩壊したかな。
4巻で蔡京は出てきたと思ったが、それ以後、物語から締め出された。
まあ、文官の衰退とともに、物語も終った感じだな。
>>745 4巻から7巻あたりまでは、暗黒時代だな。どうしちゃったのかね?
頭の中に樅の木が生えていたんだろうw
>>745 >まあ、文官の衰退とともに、物語も終った感じだな。
もう肉(軍人)ばかりは飽きた、野菜(文官)も食べさせてくれよ、と悲鳴を上げているのに、
肉ばかり出しつづけたからな。
おまけに方臘の生肉続きだったしな。
いつもいつも生肉だとマンネリだという批判をかわすために、
味付けは毎回変えている、とわけのわからんことを言い出す始末。
いかりや長介が「だめだ、こりゃ」と言い出しそうな叙述だったな。
ほんとふざけていた。
俺は水滸伝序盤のシリアスなムード、とくに魯智深などに感じられた生真面目さは嫌いじゃないんだが、
あのあたりを好まない読者がいたのかな?魯智深が女真から帰ってきた頃からムードが変った。
一言でいうと「軽く」なった。それが楊令伝になると、「軽さ」を飛び越えて「悪ふざけ」になってしまった。
充実した内容になるように、材料を揃えて執筆に臨む、それを可能にするだけの
時間的余裕を持つ、4ヶ月で1冊ペースに変更する。何らかの工夫は必要だったね。
味噌汁20杯を注文された。2杯分しかお鍋にない。お湯で10倍に薄めちゃえ、
という内容だった。
川
∧ガッ
< >
__ ∨ ハ __ 彡
| (=゚ω゚)ノ| 彡
|\⌒⌒~\ 彡
\\ |⌒⌒⌒| \
ガッ\  ̄ ̄ ̄ ̄ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
楊令がオリキャラであったことに感謝すべきだろう。
あれが史実キャラだったとしたら、あんな楊令が生きていた地球に住むことに嫌悪
を感じて、ハンマーで地球をぶち壊そうとする人間が激増しただろうからな。
>>752 水滸伝は好漢たちのプロフィール部分が充実していたし、原典のプロットも豊富だったので、
個々人の物語が面白く読めて、全体的に内容豊富な印象を与えていたのだろう。
プロフィール部分の充実の基礎は、宋=腐敗、梁山泊(民間人)=世直しの志という構図が
不動だったことによると思う。
南宋が滅んだ今は、宋=腐敗とすることはできないが、梁山泊の新オリキャラが登場していた
頃は、まだ北宋が健在だったのだから、水滸伝と同様の基礎を採用すべきだった。
いまは志の内容を明らかにすることにやっきになっているが、宋=腐敗が不動であれば、
梁山泊が何を考えているかを具体化する必要などなく、清新さを表現できた。
もっとも北宋滅亡後は、志の内容を明らかにせざるを得ないが、少なくとも4巻〜ドウカン・ファイト
終了時までの新オリキャラのプロフィール部分は、宋の腐敗を具体化するだけで作れた
はずだ。曹正のプロフィールも、魯智深のプロフィールも、宋の腐敗の具体化にすぎなかった。
李富が王安石の夢、周炳は両親を梁山泊に殺された話。
対する梁山泊では、孫二娘の老人殺し、武松の猟師殺し、楊令の殺戮・略奪。
いったい何をしたかったのかね?
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>確かに楊令はかっこいい、かっこよすぎるけれど、女性を幸せにする
>タイプではないのでしょう。
いるんだね。こういう人。
>>681 内乱罪で規制されている行為は、内乱が成功した暁には、処罰のしようがない、
というところを楊令に言わせれば、李俊や燕青の言ったセコイ理屈による楊令
への反感は終息するかもしれんな。
問題は、楊令が女真の人間ではないということ。つまり、かつて一度も契丹人
から抑圧されたことがないということ。
それも理屈にすぎんよ。「民のための国を作る」と豪語しながら、民を殺し尽くす戦
をした矛盾を解消することは不可能さ。一度大量虐殺を行ったら民の反抗が減って
平和になった、というのは落語のネタにもならん。
女真では自分の屍体を思い浮かべながら闘ったとウジウジ路線へ方向転換し
ようとする試みもあったが、すぐに引っ込めている。
解決方法はないのよ。蘇端が梁山泊の民から殴られる仕打ちを辛抱するシーン
があったが、あの場面のように、読者のわだかまりを感情面から慰撫するしかない。
幻王を仇とつけ狙う契丹人の襲撃に会い、その契丹人に楊令は腕一本をへしおられる。
それでも抵抗しない楊令。張平は契丹人の暴挙を止めようとするが、彼のなすままに
攻撃を甘受する楊令。そういうハードボイルド路線で解決するほかないな。理屈では無理だ。
幻王の殺戮・略奪が正しいことかどうか、多数決で決めればいいじゃんw
>>760 だよな。世の中に仇討ちほど、スカッとするものはない。
>>761 次回の梁山泊の会の質疑応答は、そのアンケートの結果に基づいてやればいい。
Q.あなたは、第1巻の幻王の殺戮・略奪を正しいと思いますか?
A. Yes No
編集の山田氏が、アンケート用紙作製のためのアップを始めたようです
>>760 それでいいな。最終的に、替天の志が忠臣蔵に敗れるという物語の構造になっていれば、
時代小説ファンの満足度は高くなる。
766 :
無名草子さん:2009/04/17(金) 01:18:05
水滸伝は(文庫だけど)毎月楽しみに貪って読んでた
楊令伝はここで足りる気がしちゃう
今回のハイライト
宗沢開封府に入城、訛里朶、兀朮が登場
>>760 「楊令伝」の中の楊令の物語については、完璧に失敗と認めるべきだと思う。
もっとも、現時点までに、幻王の殺戮・略奪を解消する、その後の楊令のドラマが作られない
から、このように断言するのであって、この先、失敗が成功に転ずる可能性がないわけではないが。
北で荒んでいた楊令は、3巻で梁山泊に帰ってくる。「楊令は変った」と言われた。
幻王が梁山泊に帰って、人間性を回復したということを言いたかったのだと思うけど、
ここが失敗している。帰ってきた楊令は、子供として、家庭である梁山泊に帰ってこなければ
ならなかった。北での楊令の孤独は、殺戮・略奪という蛮行ばかりではなく、氷と雪の山頂
で一人で暮らす姿に象徴されていた。人間性を回復させる梁山泊は、暖かい家庭の象徴で
なければならなかった。
この点で、熟慮が足りなかった。つまり、最初から楊令を頭領にしたことが失敗であった。
子供(一兵卒)として梁山泊へ帰ってこなければならない楊令が、家長(頭領)として帰ってきた。
父性を感じさせる晁蓋・宋江・盧俊義はすでになく、軍である梁山泊には元々母性はない。
せめて兄性でもあればよかったのだが、楊令が家長(頭領)であるために、呼延灼や史進は
兄にもなれなかった。
「変った」と言われた楊令の明るさは、家長(頭領)には相応しくないものであり、部下と談笑
している楊令は、頭領に見えなかった。また、幻王の殺戮・略奪という暗いイメージも払拭でき
なかった。
>>767 このスレ的には、斡本軍の南下を問題にすべき
>>768 まあ楊令の物語については韓世忠視点のあれで一定の解決はついたかなーと感じた。
今回でこれからの梁山泊の破滅がしっかり見えたな。
西夏でトラブルが起きて交易が破綻して民が叛乱を起して壊滅、ってところだろ。
宗沢・李綱という文官は、どうしても馬鹿にならないと駄目みたいだな。
772 :
王母:2009/04/17(金) 13:29:39
この子の拳を見てごらん、王進。悲しみで満ちている拳だよ。
この国から、忠義や忠誠心を、どうやってもなくしてしまいたいらしい。
ゲテモノばかり食っていた梁山泊の連中が、やっと羊の肉を食ったな。
少しは水滸伝らしくなった。
>>768 大相撲がいちばん盛り上がるのは、下の力士が1年ぐらいで、一気に横綱まで
昇っていくような時だよな。はじめから頭領の楊令には、何の魅力もなかった。
>>771 斡本軍と宗沢とは敵同士であるのに、「代りに開封府には…宗沢が入り」はないと思う。
味方の前任者と交替したように読める。代理。代行。これらの言葉を、敵味方の間で
使うことはないと思う。
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...../ l ヾ、,,,.ヽl! ;::. l| l
/ ヽ ヾ、;;: ヽ ''" l l'
ヽ ヾ、 ;,ヽ _,,.-‐一,. |l_l' 抗う者は、兵であろうが民であろうが、
ゝ ヾ、_,.ゝ '''"'' ::::/〈 殺し尽くしたのが、賊徒を平定したことに
//ヾニ〃ヽ_ .::/ヾ丶 なるのですか、燕青殿?
// l〃 `ー-- _____,,::シヾ:::ヾヽ
// 〃 \ ノ/ \ ヾヽ
// 〃 \ // \ ヾヽ
///〃 \ / / 〃\`ー=ニ二
777 :
軻輔:2009/04/17(金) 14:15:15
俺の父は役人だ。税が払えず、飢え、富める者の倉を襲って賊徒扱いされ、幻王に殺された
のではない。熟女真を匿ったというだけで、見せしめに、幻王に殺されたのだ。
税が払えず、飢え、富める者の倉を襲って賊徒扱いされた者を討つのは、民を討つことにはならない。
民とは善良な民のことだ。賊徒は賊徒だ。賊徒を討つことは民を討つことではない。
ソマリア沖の海賊が税を払えず飢えた者であっても、賊徒は賊徒だ。民を討つことにはならない。
残念ながら、楊令と燕青の会話の中には、今月号の岳飛と孫範の会話に出てきたような
ニュアンスはないのだ。先月号の軻輔の台詞が、幻王の虐殺の実態なのだ。
岳飛と孫範の会話の是非はさておいて、これで幻王の民の皆殺しを正当化することは
できんのだ。ちなみに、俺は、岳飛の「賊徒は、賊徒だ」という反論が、保守政治のあるべき
姿であると思っている。
紀雲って子供じゃなかったのか?
>>779 孫範の台詞は、どんな事件でも、期待可能性の理論で無罪にしてしまう刑法の答案に似ているな。
782 :
780:2009/04/17(金) 14:41:28
すまんじゃった。ページをめくったら、その話題だった。
楊令が民を殺したことを燕青に話す、まさにその台詞の中で、「これから生きる喜びを
知ろうという、若い娘を何百人も攫った」ことが「汚れた」ことにならないのかと、反問し
ている。つまり、楊令は、俺は善良な民をも殺し尽くしたんだぞ、と燕青に伝えたいのだ。
楊令の殺した民が、「税が払えず、飢え、富める者の倉を襲って賊徒扱いされた者」である
というニュアンスは、どこにもないのだ。
784 :
783:2009/04/17(金) 14:52:25
俺たちも、普通の人間が具有する普通の読解力はあるから、今月号で孫範が言ったような
事情はないか、丹念に楊令伝を読んだ上で、幻王の殺戮にはそのような事情がないと判断
したからこそ、幻王の殺戮を非難しているのだ。勘違いしないでくれ。
もちろん武松の殺人、孫二娘の殺人にも、孫範が述べたような事情はない。
>>779 作者も、幻王の殺戮を正当化しようとして、孫範にあのような台詞を言わせたのでは
ないと思うぞ。孫範の涙は、これから殺さなくてはならない民(賊徒)に対してものだ。
孫範や岳飛は、民(賊徒)を殺すことを、これだけ躊躇するのに、幻王楊令は、熟女真
を匿ったというだけで見せしめに軻輔の父親を殺す無慈悲な男だと言いたいのだよ。
軻輔の父親が熟女真を匿うと死刑になるのに、熟女真の妾を囲っている楊令が死刑
にならないのはどうしてなんですか?「匿う」と「囲う」とで罪の重さが違うのはどうしてですか?
>>774 2、3ヶ月前にも、楊令が梁山泊に帰ってきたとたんに、性格が明るくなったと、楊令自身
が語っていたっけ。帰ってきたというためには、楊令が最低限将校として復帰でなくちゃね。
僕は兵でいいと思ったけど。楊令は頭領として迎えられたという感じだった。集団を率いる
責任を感じる立場にある者が、帰ってきて明るくなるというのは変でした。緊張してくれなくっちゃ。
読めば読むほど、楊令を嫌いになれる小説だな
>>774 楊令に魅力がないだけでなく、他のすべてのキャラの魅力を楊令は殺いでしまったからな。
史進らは兄的存在、花飛麟らは楊令と競い合うライバル、という形にしておけば、
もっともっと魅力的になれた。いずれ楊令が頭領になるであろうことは、タイトルを見れば
分かるわけだし、童貫を討つのも楊令だということは誰でも予想できるから、初めから
頭領にする意味はなかったな。面白くなるどころか、つまんなくなってしまった。
千代の富士や貴乃花が下位から横綱に駆け登ったときのようなストーリーなら面白かったね。
なんか読む気しねー。続きは明日。
>>760 >幻王を仇とつけ狙う契丹人の襲撃に会い、その契丹人に楊令は腕一本をへしおられる。
片腕といわず、両腕もぎとって、芋虫みたいにしよろ。
そうすりゃ、ここの楊令嫌いの連中でも、さすがに楊令に同情してくれるよ。
>>767 南宋のはじまりの頃の話をしているから。兀朮や訛里朶が出てくるのは、当たり前だから。
完顔成が出てくるのが、おかしいだけ。
十巻の予告に「全十五巻予定」とあったが、本当に十五巻で終わるのか?
今の連載分が十二巻分あたりのはずだから、あと三冊で梁山泊は壊滅して跡形もなく消えなきゃならん。
新キャラ登場ペースとか見てると、とてもそうとは思えん。
三国志の関羽が死んだ時の「同盟国が裏切るということを前提で策は立てられない。だから呉が攻めてくることは想定してなかった」
みたいなトンチンカンな理由で即座に壊滅しそうだな。
それか、楊令が商隊護衛で西に言ってる間に呉用とか宣賛が大間違いやらかすか。
>単琅は、軍師として使えるかもしれない。
質問なんですが、こういう叙述というのは、だいたい、いつ頃まで覚えておられるのですか?
>>794 楊令伝連載開始時に生き残っていた好漢の星は章名に使わないという法則があると
するなら、15巻で終了せざるを得ない。ただし、楊令伝で死んだキャラの星も、この
先使うのであれば、またズルズルと17巻ぐらいになるんじゃないか?
葉春は海鰍船の設計者ということで、水滸伝でも一度名前が登場していた。
こんなところにいたのか。水軍の梅展らは高Qの息のかかった将軍で馬鹿
扱いだったが、葉春だけは童貫の肝煎りで優秀だったはずだが。
>>797 梅展もそれなりに強いという設定ではあった。一応ね。
>しかし楊令は、賊徒を追い回していた子供のことなど、憶えてはいないだろう。
すごい楊令殿は、記憶力でも世界一。なめるな、岳飛。
>>797 水滸伝 十八巻 乾坤の章 だな
巨大船の船隊は、高きゅうの胆煎りで造られた。童貫はあっさり賛成したようだが、
ひとつだけ条件をつけた。それが、葉春に造船をやらせるということだ。
>>770 宋へ叛乱を起して作られた梁山泊が民の叛乱で崩壊するというのは面白そうではあるな。
楊令伝という物語が、どう進行するのか、郭盛にはよく見えていない。先の先まで
見通す力は、自分にはないのだ、と思うしかなかった。その場その場で、筋が通って
いれば、それでいい。
しかし驚くことがあるのは、一年ほど前に書いたところを読み直してみたときだ。
その場その場の筋は通っているのだが、今月書いたところと辻褄が合わないことが、
しばしばあった。
「第二巻を読んでいると、俺も結構いい歳になった、と言うしかないな、史進」
>>792 『託す物語』というのが、宋江と楊令の間でのみ語られるのが、片手落ちだと思うな。
実は、水滸伝で早くに死んだ、楊志、石秀、雷横、鄭天寿だって『託す物語』だったのよ。
先月の石秀が致死軍の剣を楊令に託したという小さな物語ではなく、先に死んだ同志は、
生き残った同志全員に志を託していたのね。だから、その死が感動を呼んだわけよ。
楊志は次世代の頭領楊令を守って死んだし、雷横は頭領宋江を守って死んだ。
楊令伝では、楊令一人にすべてが託されたように扱われるので、面白くない。
>>791 この時期、揚州に金軍の兵糧倉が置かれていたのが気に入らないのかw?
>>804 そこは、臨安と杭州には触れたくない、という伏線だよ。
他に、趙構は「江南」を逃げ回っているという叙述もそうだ。
明受の乱も、杭州以外の場所で行われそうだな。信じられんよ。
相変わらず文官嫌いの叙述が目立つが、書いている人がイメージしている
かなり限定された意味で使われる「文官」と、世間一般の「文官」のイメージ
が一致していれば問題ないのだが、北方さんの「文官」は、かなり偏見が注入
された文官ではないか?そこがいまいち文官嫌いを理解できない所以だと思う。
>>768 物語は、読者の身近な人間関係や、体験を通じて、読者の知性・感情に訴えかけるからな。
その前提として、物語の中の様々な事象が、身近な事柄に象徴的に翻訳されている。
たとえば、出産の能力がある女性は「自然」の象徴、武器(道具)を扱う男性は「文明」の象徴。
禁軍武術師範であった王進は、まさに文明の象徴=男性であったが、子午山に行ってからは
土を捏ねて陶器作りの毎日。男性なのに女性の象徴である「自然」に近づいた。
王進が弟子と激しい調練をしなくなったのも、自然=女性だからである。
王進も、若き日は、いまよりも厳しい調練をしていた。つまり、武器(道具)=文明=男性の象徴
だった。だから、王進と対になっている王母は、老齢であるにもかかわらず、母性の象徴となれた。
公淑が母性の象徴になれないのは、対の王進が自然=女性であるために他ならない。
だから、公淑の出番が少ない。
いつになったら騎馬隊を船で輸送するの?
そういえば、このスレで楊令を西遼に追っ払えっていうアイディア出てたけど、マジで西遼に追っ払われたな。
>>807 それと、物語内のお話相互の関連性も重要ですよね。男女、陰陽、ポジ・ネガが対に
なって、あるいは言葉が韻を踏んで関連性を作り出すこと。
これらが物語の重層性を高め、話を深いものにしてゆく。
「女ひとりも守れない志」と罵倒した馬桂に導きで楊志一家の暗殺場面につながり、
楊志は妻子を守るために闘った。右の馬桂の言葉は、18巻の林冲の台詞にまで
繋がっている。楊志と馬桂は男女で対になっているし、馬桂と李富の陰気なセックスと
楊志一家の明るい団欒の場面も、見事に対になっている。
最近、こういう工夫している?
>>786 結局、岳飛は荘をひとつ、皆殺しにしたな。
悩みを見せた後の殺戮なので、幻王のときほど嫌悪感は感じない。
このあたりは大陸では当たり前なんだが、日本では大量虐殺をやった政治家は
徹底的に嫌われるから(信長は現代では人気者だが、同時代は蛇蠍のように嫌われていた)、
日本の小説ではやりにくいのかも。
だからといって、幻王の殺戮・略奪と、今月の岳飛のお話は無関係。
>>809 楊令殿には、当分、その地で、静養していただこう。
西夏の話が大きく膨らんできたな。絹の道も繋がったから、ひとまず今回で西夏の話も
お休みか?次回からは、宗沢だな。
王黼・高Qと同じような間抜けキャラにされそうな雰囲気の宗沢・李綱なんだけど、
軍隊にいないというだけで、どうしてそのような扱いを受けなきゃならんのかが、
いまいち理解できんな。古い時代からずーーと文官というのはいたんだろう?
いてもいなくてもいいような連中なら、どうして国家は文官を必要としたのだろう?
かなりの数の文官が楊令伝にも登場するのだが、常に賎民のように蔑まれる。
被差別階級しか文官になれなかったのですか?
この時期だと文治主義はまだ強く意識されていて、総大将が文官という方が多いのだが、
それはまあいい。
実際の戦闘はしなくていいし、集めた兵は弱くていいんだけど、宗沢は南宋主戦派を
奮い立たせた人物として、中国史の中で燦然と輝いているわけなんで、ことさら彼を
辱めて陰気な快感にひたることもなかろうとは思う。
。ρ。 でや、宗沢を虚仮にしたったでぇー
ρ  ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
m
C|.| /⌒⌒⌒ヽ/~ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/⌒ヽ⌒ヽ___ | ∴ヽ 3 )
./ _ ゝ___)(9 (` ´) )
/ 丿ヽ___,.───|彡ヽ ―◎-◎-|
_/ ) ( Y ̄ ̄ ̄ ̄)
(__/ \____/
>>815 内政に関してまで全部軍人が考えるようなので、文官は不要だな。
見せしめに荘の民を皆殺しにするより、文官を皆殺しにすれば、
税を安くできるんじゃない?
>>772 水滸伝の第1巻で、王母が史進に、“孝”を説いていた場面などは、中国の時代小説を書くぞ
という意味ごみが感じられたのにな。
819 :
無名草子さん:2009/04/18(土) 05:47:59
>>815 とりあえず、おちぶれた朝廷は敬うべき者が無く、旧宋保守という事に岳飛も張俊も興味は
無さそうだからな。劉光世も流れで禁軍もどきなだけで。
このスレで宗沢の死に方は実に北方的だとか言われてたのに反発したのかなw
史実の偉大な人物を貶めるならそれはそれでいいから西郷を貶めたときみたいに徹底してやってほしいよな。
宗沢は西郷の持ってた存在感の欠片も無い。
文官罵倒の真意はよくわからないが、「替天行道」の中の「編集者からの手紙」に、
次のような一文があった。
編集者の山田氏が、自分たちを梁山泊の兵站担当の孟康や宋清になぞらえて、
「僕たち(編集者)も、闘っているんですよ、なーんちゃって」
この文章から明らかになることは、
現場で闘う人間=作家
闘わない文官=原稿を催促するうるさい編集者
ということではないか?そこで、山田氏は、せめて兵站担当ぐらいに地位を向上させて
ほしいと哀願した。
――巨人vsヤクルトの6回戦は、9回裏、ヤクルトの攻撃を残すのみとなりました。
ここまで江川・尾花両投手の息詰まる投手戦。0対0の均衡が崩れておりません。
おっと、長嶋監督がベンチを立ち上がりましたが、野手の交替でしょうか?
場内放送を聞きましょう。
“ヤクルトのバッター大矢に変りまして、代打淡口”
――ジャイアンツの淡口がピンチ・ヒッターで出てくるようですが、いいんですか、大沢さん?
大沢「昨日、楊令伝を読んでいたら、金軍の斡本に代わって、南宋の宗沢が開封府に入り
ましたから、代打淡口でもいいと思いますよ」
張本「なに言ってんですか?そんなルール、あるわけないでしょう?」
――ど、どちらのおしゃることが本当なんですか?
大沢「楊令伝どおりでいいんだよ。こいつは、昨日、イチローに記録を破られて、機嫌が悪い
だけだから、気にしないで」
――しかし、これにはヤクルトの野村監督が抗議していますね。かなり興奮しています。
おっと、野村監督が審判に拳を振り上げました。両軍ベンチは騒然としています。
張本「喝だ、喝!暴力はいけませんよ」
大沢「野村は、喝じゃなくて、克也だろう?」
>>819 むかし呂布の性格や藩金蓮の性格を正反対にして成功したから、宗沢でもそれを
やるんじゃないかな?今月号では、斡本軍が長江北岸に布陣していたが、実際に
は南宋軍閥があの位置に布陣した。
とにかく反対のことをやりたくて仕方ないんだろう。
落ち目の芸人が、むかしの当たり芸を繰り返しやるのと同じ。
宗沢のゴミ化は、李富がいるからだろう。南宋に二人の船頭はいらないということだろうが、
船頭が二人いて分裂していたのが南宋だったという史実はどうなるのだろうか?
李富は劉光世は手なずけたようだな。しかし、3万弱の兵力だろう。
そんなもんで、よく大口が叩けるよな。
>>770 殺戮については岳飛と楊令を対比して考えることができるようになった。
悩みぬいたすえに殺戮をした岳飛に比べ、何の躊躇いもなく殺戮を行った楊令を、
ますます嫌いになりました。
岳飛のやった一荘皆殺しには、このような事情があった。幻王の殺戮も同じだ。類推せよ。
こういうことなんだろうが、類推して納得するには、楊令が読者に好かれていることが条件
だよ。楊令に対して好意的であれば、藁にもすがるような気持ちで、きっと楊令にも岳飛と
同じような事情があったのだろうと類推する。
しかし、楊令は嫌われている。ゆえに、反対解釈される。
金軍は、いつでも10万で軍を編成するんだな。
〔幻王軍〕 4000 蘇h(騎馬2000) 耶律越里(騎馬2000)
〔遊撃隊〕 3000 史進(赤騎兵200) 班光(副官) 鄭応(騎馬1500) 葉敬(騎馬1500)
〔呼延凌隊〕 8000 呼延凌 黄鉞(騎馬4000) 鍾玄(歩兵4000)
〔花飛麟隊〕 8000 花飛麟 董進 ケ広 (騎馬4000/歩兵4000) 蒼貴
〔韓伯竜隊〕 4000 韓伯竜 孫安 馬霊 (騎馬2000/歩兵2000) →【南皮】
〔鮑旭隊〕 12000 鮑旭 岑諒 田忠 (騎馬2000/歩兵10000) 〔ショウ丹〕 →【大城】
〔郭盛隊〕 30000 郭盛 党厳(副官) 周印(歩兵1万) 山士奇(歩兵1万) 李英(歩兵1万)
〔工兵隊〕 1000 陶宗旺
〔砲兵隊〕 呂皖
〔新兵調練〕 曽潤
〔予備役将校〕 宋万
〔聚義庁〕 呉用 (軍監) 杜興 (雑役) 五郎 チョ律
〔文治省〕 宣賛 陳娥 カク嬌 − 2000
〔裁判官〕 顧大嫂 〔法務〕 孫二娘 〔巡邏隊〕 蘇端 − 1000
〔医師〕 白勝 文祥 毛定 蘇良 〔薬師〕 馬雲
〔大工〕 劉策 〔鍛冶〕 高平 陸博 田峯 〔造幣〕 華鋒 − 50
〔牧場〕 皇甫端 段景住 尹舜 〔酒屋〕 朱樺 朱杏
〔その他〕 蒼香 金翠蓮 宣凱
〔外交〕 韓成 武松
〔兵站〕 蒋敬 孟康 李立
〔通信〕 張横 王定六
〔交易〕 曹正 盛栄 牛直 源太
〔絹の道〕 (黒騎兵)100 楊令 (青騎兵)100 張平 (重装備隊)1200 李媛 荀響
【調 略】 公孫勝 喬道清 秦容 郤妁
【間 者】 戴宗 燕青
【致死軍】 侯真 羅辰 - 190
【洞庭山】 〔水軍〕 李俊 狄成 項充 張敬 (大型船40艘 中型船150余艘)
(交易護衛) 費保 倪雲 (測量) 童猛
〔造船〕 阮小二 趙林
【楡柳荘】 上青
【杭 州】 瓊英 ウ梨
【洞宮山】 王、 白寿 王貴 王清 張朔
【女 真】 蔡福
【子午山】 蔡豹 公淑
>>820 西郷はキャラとして成功したのに、李富はなんでコケたんだろうな
【隆徳府】 岳飛(3000騎)−単琅 ホウ仲
3万5000 (第1軍) 徐史 姚平 牛坤 (騎馬2000/歩兵5000)
(第2軍) 呉カイ (騎馬2000/歩兵5000)
(第3軍) 呉リン (騎馬2000/歩兵5000)
(第4軍) 軻輔 於乾吉 (騎馬2000/歩兵5000)
(その他) 孫範 崔如 紀雲 崔達
【北京大名府】 張俊−3万 扈成
【長 江】 韓世忠−3000(大型船14、中型船50余)
梅展 葉春 段貞
【開封府】 宗沢−禁軍10万 李綱
【江 南】 劉光世−3万
【 金 】 呉乞買
粘罕 蔡福 許貫忠
撻懶 斡離不
〔燕 京〕 蕭珪材
〔第1軍〕 10万 斡本 唐昇
〔第2軍〕 10万 完顔成 兀朮 訛里朶
>>832 李富が袁明から青蓮寺を受け継いだ時期は、すでに童貫禁軍が宋の中心になっていた。
青蓮寺が不要になった時期に総帥になったから、仕事をさせてもらえなかった。
>>833 蕭珪材の副官麻哩(まりせい)も入れてくれ。
>>831 上青は楡柳荘常駐ではなく、絹の道交易に入れた方が良いのではないか?
武松とともに西遼担当かもしれんぞ。
>>827 岳飛の一荘皆殺しのエピソードは、間違いなく、幻王の殺戮のフォローだな。
第2巻では燕青によるフォローが短すぎて、真意が伝わっていなかったと思われたのだろう。
襲われた荘が納税拒否をしていた、強制執行すれば叛乱も辞さない、と叛徒と紙一重の荘で
あったことが強調されている。
また、女や子供まで殺す容赦のないものとして幻王の殺戮を彷彿とさせている。
決断は岳飛一人でやったこと、大将の孤独を描き、孫範だか徐史だかに「岳飛を孤独にして
しまったかもしれないと悩むのは、傲慢だって気もする(一部句読点を改めました)」と言わせて
いる。岳飛のエピソードによって、楊令の殺戮の詳細を説明しようとしている。
無理です。対戦チームの打者を、自軍の代打にするのと同じです。意味をなしません。
838 :
大沢:2009/04/18(土) 14:53:07
そうなの?
韓世忠による楊令殿批判、マキャベリストっぷりは悪くないがもっと早く、
義母とセクロスよりも先に描写すべきだったんでは
権力の本質を被治者から見て恐怖と捉えることは、軍隊・警察等の暴力装置の国家独占が徹底した
現代の人間にとっては理解しやすいところだろう。理由のある恐怖と理由のない恐怖に分けるのも、
適法行為を精神的な苦痛なく行えるようなまともな教育を受けた人間には理解しやすい。
しかし、古色蒼然とした思想ではないか?ベンサムの功利主義思想だよな。刑罰の本質に関する
フォイエルバッハの心理強制説と同じ発想だ。犯罪によって得られる快よりも、大きな不快(刑罰)
を科せば、人は犯罪を犯さないという思想だ。ヘーゲルが「犬に向かって杖を振り上げるようなもの」
と批判した考え方だよな。
驚くべきなのは、こういう議論が、19世紀の初頭に行われているということだ。ちと古くねーか?
また、孫範の台詞「千人の民を従わせるために、ひとりを殺す。その程度なのですよ」という考え方
が現代人の共感を得られると思うか?天安門事件・光州事件があったから中国・韓国の民は、
権力に服従したのだろうか?3・15事件があったから戦前の日本人は軍部に服従したのだろうか?
違うよな。
相変わらず楊令の嫌われっぷりはすごいな・・・
>>840 ベンサムも心理強制説による一般予防論を中心にしているが、同時に特別予防の重要性も
説いており、再犯防止のための矯正施設の設立に尽力している。
>>839 楊令批判があの韓世忠発言で終了したのではいけない。楊令伝の特徴として、
一度だけ禊をすれば、後はいくらでも「楊令すごい」をやっていいんだと勘違い
しているところがある。楊令批判は、コンスタントに毎回やらなければならない。
朝の挨拶「おはよう」と同じだ。習慣化しなければならない。
>>843 とはいえ、幻王殺戮問題については何度も蒸し返すとくどいから、今月号で終了でいい。
次の問題は、熟女真の若い女誘拐事件だ。楊令はいったい何人の女を囲っているのか、
子供は生まれているのかいないのか?生まれた子供は、女真族として生きてゆけばよい
という思想は、今月、岳飛が悩みぬいた末に皆殺しをした精神とは、かけ離れたものでは
ないのか?幻王軍は全員女真族で組織されているはずなのに、それを隠すように話題に
しないのは、幻王の殺戮・略奪という古傷に触れられたくないからではないのか?
これらを明らかにしてゆかなければならない。
>>841 作家への妬み嫉みがあふれているのはこのスレの常態
>>840 ベンサムの「最大多数の最大幸福」原理には、たとえば、拷問される個人の不幸よりも、その拷問によって
産出される他の人々の幸福の総計の方が大きいならば道徳的であると認めるという考えがある。
まさに、孫範の言った「千人の民を従わせるために、ひとりを殺す。その程度なのですよ」という思想がある。
ベンサムの思想には、公正さの原理が欠落していると批判されるところである。
できることなら、西欧の思想ではなく、中華古代の諸子百家の中から、援用してもらいたかった。
>>824 「忠義」を毛嫌いして宗沢や李綱を描きたくないのは、他人の嗜好の問題なので、ここでいくら
叫んでも遠隔操作できない。しかし、開封府の宗沢が粘罕を打ち破り、何度も高宗に対して
開封府帰還を願い、それを黄潜善(李富)がもみ潰したのは有名な話なんで、是非とも楊令伝
に加えてもらいたい。主戦派と講和派の対立、尊皇攘夷は、この時代を示す2大キーワードな
ので、よろしくお願いする。
史実に沿っていようがいまいがどうでもいいので、面白いものを書いてもらいたいです。
徐絢が持ち出し、現在は梁山泊が保有する、李富が偽造した系図は、小道具として
卓抜したものだったので、こだわってもらいたいな。
あれを盗まれた李富が、その話題に触れなかったは、少なからず面白くなかった。
>>849 史実に沿っていないのではなく、わざと反対のことをして、史実オタをおちょくっているところが、
歴史小説の大家たちとの違いだな。要するに、大人気ない。
>>850 偽装系図の真相を暴いても、現在の南宋の権力情況では、李富を処罰しうる
権能がないような感じであるから、どちらでもいいのかもしれない。
宗沢にしてみれば、李富と対立したとき、政敵を蹴落とすための重大な証拠
物件だったのだが、梁山泊に奪われたことになる。利敵行為だな。
あるいは、これで宗沢と取引ができるやもしれない。南宋の当面の敵は金軍
であって梁山泊ではない。梁山泊は青蓮寺を蹴落としたいのならば、宗沢に
肩入れするのも戦略としてありうる。ただし、軍事的な援助まではできない。
金と敵対することになるからだ。
先月は、斡本が登場したことで、楊令と近い派閥が金国で主流派になったような書き方だったが、
今月は、斡本・兀朮・訛里朶という阿骨打の息子たちの登場によって、直接統治派と傀儡政権派
の対立が背後に隠れた、という言い方をされていた。
斡本・兀朮・訛里朶=傀儡政権派です。
>>765 楊令がシルクロード交易のため、西遼に行くから、最後は耶律大石率いる四十七士が
楊令を討ち果たすという展開だろうな。忠臣蔵の勝利で楊令伝は終る。
とにかく一度
韓世忠に楊令を「お前は間違ってる」と面罵してもらいたい
てなわけで西へ行け韓世忠
>>825 青蓮寺と劉光世は、カネの切れ目が縁の切れ目だ。
そのあたりは致死軍がなんとでもするよ。
いまの時点で、李富が中原回復を目指し、その邪魔になるのは梁山泊であるとして
仮想敵を梁山泊にすることはかまわない。どうせ李富は1年以内に死ぬから、好きな
ことを言わせてやろうよ。
しかし、宗沢以下の主戦派諸将を登場させている以上、中原回復を目指すのは彼ら
である。史実とフィクションの区別のためなのだろうか、南宋軍閥vs金軍、梁山泊vs青蓮寺、
という区別をしうようとする意図が今月見られた。岳飛は青蓮寺に利用されるかもしれない
とのサジェスチョンもあった。とくにそのような区別はいらないと思う。李富はもうすぐ死ぬから。
今月は広州のようなド田舎で、大口を叩いていたが、負け犬の遠吠えにしか聞こえない。
まあ、言わせてやろう。もうすぐ死ぬから。
宋万とチョ律の仕事をそろそろ真剣に考えた方がいい。
顧大嫂と杜興は、早く食堂を開店した方がいい。二人が結婚しても誰も嫉妬しない。
蒼香にも何かやらせた方がいい。法務の仕事に変った孫二娘が交易の手伝いを
していた理由がわからない。また人を殺したくなったから、梁山泊の外に出たのか?
>>808 最終決戦前に、楊令殿が大急ぎで西涼から帰ってくるとき。
河水を船で梁山泊まで帰る。
金が傀儡政権斉を建てたところで物語が終了する気配が濃厚になってきた。
斉は数年後には廃止される漢人の傀儡政権。南宋は中原回復の夢が果たせない
ことが99%確定し、金も中華全土の統一はもちろん、華北の直接統治すら無理
であることも判明する。梁山泊はなんとなく敗北しそうだ。
結局、『勝利者のいない物語』ということになるのだろうね。
その上、功利主義の説く性悪説的・打算的な民衆の姿。権力の本質を民衆に対する恐怖
と認識している為政者。昭和枯れすすきのような世界だな。
まあ、周辺の国々がそのように考えているということで、梁山泊だけは理想主義を邁進して
くれるかもしれない。ただ、頭領楊令のむかしの姿は、現在の岳飛。またまた敵味方が同質化
してしまった。岳飛を楊令の代打にするから、こんなことになる。
皆殺しをした後の岳飛は変ったと孫範・徐史に言われているな。「ひとつ突き抜けた」とも言われている。
乗り越えるべき壁の象徴のように扱われているのが、善良な民の殺戮であることが喩えとしていかがな
ものかというところはある。
>>863 普通の人間のなしがたいことの喩えが、普通の人のやらない行為である犯罪であるのは、
努力しだいで越えられる壁が多くなってしまったということだ。趣味・スポーツ・技術・学芸
その他諸々のノウハウ伝達・教授手段が巷に溢れ、素人が壁を越えやすくなった。
どんなことでも簡単に習得する機会・時間的・金銭的余裕が現代人にはある。
倫理的な精神的障壁があるために越えることができない犯罪行為だけが、インパクトのある
壁として認識されることになったんだろうね。
いまは有名な大企業として品のいい顔をしている会社でも、草創期にはあくどい金の集め方
をしていたところは多い。それの喩えとして読めば、幻王や岳飛の殺戮も理解できないではない。
しかし、「千人の民を従わせるために、ひとりを殺す。その程度なのですよ」は、生々しすぎるな。
>>851 金軍の少し早い出兵と江南進出は、金国と南宋を隅において、岳飛ファイトに専念したい
という伏線だからな。またか、という感じはする。
岳飛陣営はすごい勢いで人を増やしているのに対し、劉光世・張俊陣営は人が増えない。
岳飛ファイトでも面白ければ問題ないが、ドウカン・ファイトでは軍以外がまったく物語に
からんでこなかったので、つまらなかった。とくに宋の文官、蔡京・王黼・高Qがゴミすぎた。
せっかく登場した金や南宋の将・文官が、隅の方でチョロチョロしているようになったら、
面白くなくなる。
三国志では、張燕のように、一回限りの登場という人でも、強烈なインパクトを残している
んだよな。楊令伝は、三国志よりもずっと登場人物が多いためだろう、「あの人たちは
いま、何をしている」みたいな叙述がズラズラ続くことが多い。
視点一発で強烈な印象を残し、後は物語の外へ去ってゆく、張燕のような優良キャラが減った。
宗沢や李綱・張邦昌には、張燕タイプになってくれることを期待していたのだが。。。
>>862 大長編ではあるし、登場人物はうんざりするくらい多いから、さぞやバラエティ豊かな群像劇
かと思いきや、そうでもないんだよな。とくに各集団のリーダーたちは、全員が同じ人物に見える。
数人で一つの主張を繰り返しているだけだ。韓世忠が今月号で、楊令、童貫、岳飛の差別化を
試みているが、敢えてそんなことをする必要もない。主要登場人物によって訴えようとしている
ことは同一だ。
リーダー以外はとりたたて言うことはない。年取った奴は加齢を嘆くだけ、若い奴はソープへ
行きたがるだけ。
女性も登場するが、生物学上女性というだけで、男性戦士と何ら異ならない。
済仁美や馬桂やケ礼華のような戦士以外の女性はいなくなってしまった。
老人というには少し若いのが多いし、職人視点は水滸伝に比べると極端に減った。
文官タイプは登場しているにもかかわらず、書きたがらない。
もう少し人物の彩りにも配慮してもらいたい。
親子は物語の中にも何組かいるが、史進の父親、穆弘の父親、阮兄弟の母親、
王定六の父親というように、「親」として登場するキャラ、「子」として登場するキャラが少ない。
呼延灼と穆凌のエピソードはお手軽だったし、宣賛と宣凱にもエピソードはない。
張清と張朔も、楊志一家と比べると薄かった。張朔は狄成との関係が目立つが、李逵と燕青の
二番煎じの印象が強い。
とにかく二世が多いということで、年齢層が特定世代に集中しているし、役割も「戦士」がほとんど
なので、特徴ある身分・職業のキャラは、フルに活用すべきだと思う。文官の活躍を願う。
戦士も、戦士としての役割以外での活躍を望む。
お前は将校なんだから、将校としての役割りに徹しろ、という感じでここまで進行してきたな。
調練か戦か雑談しかしない。ひとりの人間が、スポーツをし、勉強をし、肉体労働をし、趣味
を楽しむ。色んなことをやる。仕事以外は、雑談か性行為という人物は珍しい。
今月、孔明のことを、顔以外には特徴のないキャラのように書いていたが、
望まれているのは、あのようなキャラだ。
生辰綱の輸送、妓楼での情報収集。将校以外の役割を与えられていたから、楊令伝のオリキャラ
のように単調ではなかった。
>>871 その意味では、韓成、秦容、郤妁は、いくらか良くなってきたんでねぇ?
葉敬が日本刀を打つ場面もあったしな。
できれば、岑諒、田忠、孫安、馬霊といった何にもない連中に、こういう職人作業を
やらせてほしかった。
>>868 敵味方の同質化が、どうしても気になる。
文官である李富はどうだったかを思い出した。
民は殺戮していないが、兵を殺戮した。
たるんだ地方軍を引き締めるためだ。
安丘の城郭で守備兵を丁度半数だけ王和の軍に殺させた。
「犬に向かって杖を振り上げるようなもの」だ。
875 :
無名草子さん:2009/04/18(土) 22:38:15
デジャブ企画もちょっと多過ぎるかな・・・
双頭山再建のくだりで「聚義庁が、お前ら自分で考えてやれって言ってる気がするんですよ」
ってのがあったが、呉用が朱仝雷横に「お前ら、人に言われないと何も出来んのか」って
言われてた事が思い出される様になっている。
郤杓の兎の穫り方も、索超と同じで、呂方との2人旅を思い出すような作りにしてあるしさ。
近親相韓世忠が楊令殿に対するオレ等の意見を代弁してくれた所と梅展殿との会話の件はとてもよかった
楊令は北方三国志の陳礼ぐらいの扱い(騎馬隊最強)でよかったのに
878 :
無名草子さん:2009/04/19(日) 16:40:26
今月の楊令は、出番が少ない上に、西域に行くことが決まったので、不快指数は高くなかった。
>>876 梅展は自然な感じでキャラが立ったね。楊令殿がいない集団は、人物がすんなりと成長
できて羨ましい。梅展は現役を引退しようかという世代で、韓世忠に水軍を基礎から教えて
から引退するらしい。ちゃんと先生が務まる。楊令殿が相手だと、大先輩であっても、教える
ことがない。何でも年下の楊令殿に教えていただかなければならない。志までも。
韓世忠まで騎馬隊の指揮官になってしまうのかとガッカリしていたが、今月、水軍を
引き継ぐことが確定したのでホッとした。これで「黄天蕩の戦い」が見られそう。
8千の兵で10万の金軍と闘い、2万5千の女真兵を倒している。楊令より、すごい。
目立たせたいキャラは、誰でも騎馬隊指揮官にしてしまうという病状は、治癒したようだね。
アル中が酒を求めるように、騎馬隊を求めているといった感じだった。
>>880 童猛コースを歩んでいるから、引退後は、河底の測量だな。
>>864 そういう連想も可能だが、文面どおり、治者と被治者の関係として捉えた場合、
読者の多くは自分を被治者と自覚しているから、治者の側に立つ
登場人物は、「内側の人」ではなく、「外側の人」になっちゃうんだよな。
岳飛のように悩みながら治者に成長してゆくのなら、読者も岳飛とともに
成長ストーリーに参加できる。
しかし、楊令殿のように、3年ぶりに登場するやいなや、治者=外側の人になっていると、
共感しようがない。しかも、視点はずっと出てこない。身近にいたカク瑾ですら、
楊令の気持ちを代弁できない。
俺たちに言わせると、楊令はアカの他人よ。
>>840 史伝的要素をもう少し濃くした方がいいのではないかというアドバイスは、
的を射ていると思うんだ。史伝的要素が薄れると、その分だけ現代が前面に
出てくる。楊令伝の中で語られる“権力観”が現代に通用しないかというと、
そんなこともない。しかし、現代でいうと、かなりの後進国の権力だよな。
そして、そのような後進国の権力情況は、ときたまニュース特番で見るくらいで、
読者には馴染みが薄い。いまいちピンとこないのかもしれないな。
歴史的にみても、権力者は、権力を争う者に対しては冷酷で残忍だが、無垢の民には
それほど冷酷ではなかった。宗教叛乱のように権力に刃向かってくれば別だし、
治安引き締めのために、犯罪者を残酷な刑に処することはあったけど。
治安を乱す盗賊を逮捕して、残酷な見せしめ刑に処して、治安の安定を図る
ことはしばしば行われたが、税を徴収するなら叛乱も辞さないという荘ひとつを
丸ごと消滅させるという見せしめが、効果的かどうかも疑問だな。
その程度の反抗なら、他の荘でもやっているだろうし、将来不作で穀物が獲れない
ときは、自分の荘も同じ憂き目に遭うかもしれないと思うだろう。つまり、明日は
わが身と思えば、税は高くても南宋へ逃げる。逃散する農民が増えるような気がする。
民の牙を抜くために、力でねじ伏せるというのは、いかにもハードボイルド。
歴史上は、民の牙を抜くために、宗教や道徳や学問の力を借りている。
>>880 まあ実際は10万もいなかっただろうし、2万5千も倒してないだろうがな。
宋周辺の史書は金史以外基本信用ならん。
>>887 そういう点から行くと史実の宗沢も案外楊令伝みたいなもんで、
宗沢が頑張ったというよりは金の兵站線が切れただけだった、という可能性は十分にあるよな。
宗沢に関しては、このスレの連中が対応を誤ったと思う。
作者の天邪鬼を計算因子にしなければならないことは、理性ではわかっているはずなのに、
南宋の主戦派・講和派の対立を楊令伝に持ち込みたい感情が先走って、天邪鬼という
計算因子を軽視してしまったな。
まあ九州や北海道を独立王国にするだとか、西郷隆盛を痩せて目の細い男にするだとか、
そういうの一言で言ってしまえば、天邪鬼、だわな。
>>889 宗沢を無視すれば無視したで、「そんな扱いでいいの?」とアッサリ片付けられてしまうんだよ。
張本「楊令、楊令と、大騒ぎしすぎるんですよ。彼の場合、女真リーグと宋リーグのヒット数を
あわせた記録ですからね。楊令は、宋リーグで負けて、一度逃げたんですから」
――張本さんの場合、本塁打504本、それと四死球の多さが、楊令選手と比べたときの違い
でしょうかね?
大沢「四死球が多いのは大打者の勲章だわな。あらためて張本に、アッパレをやろうよ」
張本「現場で闘っている戦士は美しい。現場で闘わない解説者は、文官扱いされておるようでが、
僕だって、マスターズリーグのヒット数を加算してもらえれば、まだまだいけますよ。
楊令なんかにゃ負けません」
楊令の人格は、韓世忠の分析というか楊令への期待と失望でほぼ固まったのかな?
・燕青らに再会したとき、いまは会いたくなかったみたいな雰囲気だったこと
・童貫戦での敗北が精神的にこたえ、いま宋と闘っても勝ち目はないと言っていたこと
・ウリに言った「北では自分の屍体」を思い浮かべながら闘っていたこと
これらを総合すると、今月の岳飛と同じく、いちどは壁を突き抜けたが、突き抜けた場所
の風景が殺伐としていて虚しくて、理想主義に回帰した楊令像が見えるのだが。
宋江に託された替天行道の旗の意義を重く受け止め、責任を感じすぎているところがあった。
一途で責任感の強い楊令は、理想を現実のものとするため、賊徒の襲撃により維持するのが
困難になった「絹の道」に固執して、梁山泊を危うくすることになるかもしれないということは、
このスレの誰かが指摘していましたね。
梁山泊を狭い領土、限られた人口に制限しようとするのも、理想を現実にするため
だからな。闇塩の道は、闇に隠れているから、最後まで露見しなかったが、絹の
道交易は、西夏・西遼の動向次第で、危うくなる可能性がある。また、西夏・西遼は
裏切らなくても、表街道を堂々と移動する荷駄隊が、盗賊に襲撃されることは避け
られない。
>>893 韓世忠の分析が楊令像を大きく前進させたとは思うが、併行して、岳飛を幻王の代打にして
第1巻の殺戮は、実は賊徒平定というニュアンスだったのですよ、というとこでオチをつけようと
している。楊令は一度は壁を突き抜けたが、その場所にずっと居続けることが苦しくて、理想
主義に回帰したのなら、とくに今月の岳飛の話はいらなかったけどな。
そこは岳飛の話として割り切ればいいのだろう。客観が似ているからといって、岳飛の主観と
楊令の主観が同じだったとは限らない。
楊令が「自らに、恥じるところはない」と言っているから、その真意を、岳飛を代打にして
伝えようとしているのは、見え見えなんだよ。
>>888 尊皇攘夷の言葉を出すかどうかは別にしても、漢人の女真人に対する怨嗟の気分
は出してもらいたいな。楊令伝にも書かれていたけど、北の農地を捨て、南宋へ移住
した漢人は多い。繰言のひとつも言いたくなるだろう?
金の占領地で、税を安くしている、という叙述があった。
南宋の税率は、もっとも高いとあった。
しかるに、南宋への移住者は、後を絶たないともあった。
功利主義だけでは説明しきれない民の思想が見えてくると思うのだ。
趙構個人はつまらない男に描いてかまわないと思うが、
どうして税が高いのに南宋を慕って南へ移住する民が大勢いるのか、
その根拠の分析も、ぜひお願いしたいですね。
安心して読めるようにはなってきたが、描かなきゃならない陣営が増えてきた。
金軍の視点は、すでに3ヶ月なし。劉光世は、靖康の変以後登場しとらんよな。
張俊がどこに向かうか、扈成が言っていた調略の相手は劉彦宗で間違いないのか、
気になることが増えてくる。
やはり、このスレで盛んに言われているように、2ヶ月で1冊ペースじゃないと駄目じゃないのか?
阿骨打の息子たちが登場してきて、傀儡派と直接派の対立構造が明瞭でなくなった、
と李富が言っていたが逆、である。
阿骨打の息子たちは、阿骨打の孫合刺を皇太子にしたいと考えている。
つまり、粘罕と同じく傀儡派。
対立は明瞭にならないのは、粘罕が文官であることと、完顔成がいることによって生じて
いる。つまり、この二人のおかげで、史実とは異なる対立が生じるかもしれないし、また、
この二人の立場を明確にしない以上、派閥の構成メンバーが明らかにならないということでもある。
>>902 というより、金の傀儡政権斉を、梁山泊滅亡の最終兵器にしようという構想が生まれたのではないか?
楊令を倒す相手としては、呉乞買・撻懶では弱すぎると判断されたのかもしれない。
しかし、史実云々はさておき、ここまでの楊令伝における、楊令・阿骨打・呉乞買三者の関係をじっくり
おさらいしてみよう。
阿骨打/楊令 vs 呉乞買
当然、阿骨打の息子と楊令は近い関係にならざるを得ない。なぜなら、楊令が呉乞買の謀叛をくい止め
なければ、金の帝位は呉乞買とその息子の系譜に流れるはずだった。阿骨打の息子たちは当時は
幼くて、呉乞買と対立できなかったわけだから。斡本・兀朮・訛里朶が今日あるのは楊令のおかげ。
しかし、そうなると、呉乞買の仲間が撻懶と斡離不(本当は斡離不は死んでいる)だけになって、政権
基盤が弱すぎる。さらに、この呉乞買派が直接統治派であるというのが、物語の進行上まずいことになる。
粘罕=傀儡政権派
撻懶=直接統治派
だからだ。
ウルトラCは、粘罕を呉乞買派にすること。史実の斡本は実に複雑な動きをする。合刺を皇太子にする
際は、粘罕と組んで、呉乞買・撻懶と対立する。その後、権勢絶大となった粘罕を追い落とすために
撻懶と組む。この史実を変更して、
呉乞買派=傀儡政権派 ・・・ 粘罕/撻懶/斡離不
斡本派=梁山泊と共存しつつ他の北宋占領地を直接統治 ・・・ 兀朮/訛里朶/蔡福
>>904 次回、楊令殿が西域へ行くのだよ。速攻で李桂参を殺さないかな?
>>903 いまさら言っても詮無いが、呉乞買の謀叛を暴くと同時に、呉乞買を皇太子に就けるという
話が変なんだよ。呉乞買に唆された謀叛賛同者は皆殺しにしたのに、謀叛の張本人を
後継ぎにするのは、おかしいにも程がある。
権力なんてこの程度のものだと、楊令殿が史進・花飛麟に見せたかったのだと、史進は言っていた。
そんなものを見せるために、根も葉もない呉乞買の阿骨打に対する謀叛なんてものを捏造する
から、おかしなことになる。だいたい金国のシーンで、呉乞買が帝らしく振舞い、阿骨打の旧臣
たちと会話をしているところを見るだけでも違和感がある。張邦昌を傀儡政権の帝にしたことが
金の政治的未成熟の具体例に挙げられることがあるが、呉乞買が帝でいることは、単に史実に
合わせただけの話であって、物語内ので合理性は皆無。こっちの方がおかしい。
謀反人のレッテルを貼られた後に、自力で敵対勢力を倒して天下を取った例はあるが、
謀叛した主君から地位を譲られた話はないな。形式的に禅譲された場合でも、
実質的には謀叛が成功している。呉乞買は謀叛に失敗しているから、変だよな。
謀叛発覚の時点で、呉乞買を梁山泊の傀儡にする構想があったのではないか?
公孫勝による呉乞買失禁事件にも、呉乞買=傀儡の名残は見られる。
史実は、金が本体で、斉が傀儡。
いつものクセで、さかさまをやってみたかったんだろうなw
ジョン・レノンが、既成曲のテープを逆回転させて、新曲を作っていた発想に似ているな。
>>909 あまりに奇を衒った構想なので、冷静に考えてみて、その構想は捨てるべきだと
思ったんだろうな。しかし、名残だけは残る。物語の流れがきわめて不自然になり、
そこを修正するために悪戦苦闘する。いつものパターンだ。
どうして初めから正攻法でいかないのだろう?
>>906 >謀叛の張本
謀叛のハリモト人って、どういう意味ですか?
うるさいぞ、佐野周二の倅
>>901 南宋内部で主戦派・講和派の対立が生じるのは時間の問題だろう。
これを無視したのでは、怒られる。
金国も皇太子擁立に関して二派に分かれるが、これと傀儡政権派・
直接統治派の対立がリンクするかは微妙だ。
というのは、後者の二派の対立は、斉を廃止するか否かに関する対立
であって、正確には斉の廃止される前後の1137年あたりの問題だからだ。
>>915 しかし、粘罕が斉の推進者である事実は動かしがたい。当然、廃止にも反対する。
斡本・撻懶による粘罕排撃は、斉の廃止と関連している。粘罕が失脚することによって、
斉の廃止が決定的になった。
>>915 李富が中原を取りたいと言っていたのが気になるな。
たぶん南京応天府への未練を述べているのであろうが、これでは主戦派になってしまう。
すでに開封府を占拠した宗沢が、帝を開封府に連れ戻そうとしていた史実と、
どのようにして折り合いをつけるつもりなんだろう?
そこは、李富は南京応天府で南宋王朝を作りたいから、宗沢が高宗を開封府へ連れ戻そう
と要求することに反対していると言えばよいこと。開封府は金軍に荒され、商業の中心地には
なりえない。李富自身も、開封府の商人に対して強盗を働いているから、戻れないだろうしな。
気になるのは、李富が中原を取るに際して障害になるのは梁山泊だと言っていること。
岳家軍は、梁山泊と闘いたいといいつつ、金軍との闘いを始めようとしている。
史実の岳家軍vs金軍、架空の梁山泊vs青蓮寺、
二つの面が、あたかも異次元のように交錯するSFドラマにしてもらっては困る。
>>918 そういうことを言っていると、ほんとうに南京応天府が南宋の首都になってしまうぞ。
杭州・臨安問題を避けて通りたい人に、美味しい餌を与えるもんではない。
高宗は1129年、杭州に動座し、ここを臨安と改める。その後も高宗は流浪するが、
最終的には1132年、臨案に落ち着く。
>>901 扈成が邪魔というか、南宋・金国の派閥の連結の障害になるな。
先月、調略の腕前を自慢していたのは、単なる自己満足であって、すでに李富によって
木偶にされている劉彦宗との繋がりを以って、金国との太いパイプと言っているなら、
扈成の間抜けぶりで示すエピソードで終る。これでいいと思う。張俊は劉光世と共に、
南宋の禁軍を構成すればよい。
しかし、粘罕や撻懶のような大物と手を組んでいるという話になると、南宋講和派と
呉乞買(撻懶派)の結合にとって、扈成は障害になってしまう。
張俊が斉の前身となって、その後、劉彦宗の弟(筆者のでっち上げだがw)である劉豫
を担ぐという話なら、扈成に存在意義があるが、その場合であっても、張俊は斉から
放り出されなければならない。張俊が斉の部将であったという史実はない。
劉彦宗だろう。かなり手の込んだ登場の仕方だった。青蓮寺が劉彦宗を木偶にする方法も
手が込んでいた。あれで話が終わりということはないと思う。
つまり、読者は全員知っている劉彦宗が木偶になった話を、扈成だけが知らない。読者は、
扈成に対して圧倒的な優越感を感じる。扈成は、そういうキャラでねぇ?
扈成はあんま酷い扱いにすると水滸後伝ファンの俺がキレるぞ。
秦檜が扈成のもとにつくようになったら俺は扈成に負けたことになる、みたいなことを昔李富が言ってたから、
扈成と秦檜と撻懶が手を結んで李富を排除しつつ粘没喝も排除して梁山泊を潰して斉を作る、とか期待してる。
粘没喝は史実とほぼ別人になってるし(完顔成がむしろ史実粘没喝)、この辺りでいいんじゃないのかなーとか。
今の粘没喝は間接統治派というか親梁山泊派という言い方の方が適切な気がする。
>>922 >扈成と秦檜と撻懶が手を結んで李富を排除しつつ粘没喝も排除して梁山泊を潰して斉を作る
これならいいな。いずれにしても扈成と李富とは両立しえない。
秦檜一人で李富を排除するなら、斉は両者の対立とは別のところの駆け引きで
成立するのか、という問題を残す。
ただ劉彦宗の話は、あれで終了なのか、という未消化な気分は残る。
元々扈成が劉彦宗を使って燕雲十六州に国を作ろうという構想があった。
それに李富が干渉した。話はそこで止まっている。これで一件落着なら、
前回の扈成と張俊の会話の中でエンド・マークを出して欲しかった。
扈成側のリアクションがないから、劉彦宗の話が、中途半端な気がする。
扈成=秦檜=撻懶の陰謀に劉彦宗がからんでくるなら、そこは李富の
思惑通り、劉彦宗が扈成の陰謀のブレーキ役を果たす必要がある。
r'丁´ ̄ ̄ ̄ ̄`7¬‐,-、 /
r'| | | |/ >、 /
! | | | |レ'´/| | 君たち
| | | /\ | |l /⊂う |
| | |__∠∠ヽ_\ | リ / j ヽ 他陣営の動きが活発になれば
|´ ̄ O  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`! 〉
l'"´ ̄ ̄ヾ'"´ ̄ ̄`ヾ::幵ー{ / なるほど、わしは食いつめた義勇兵を
⊥,,,,,_、 ___,,,,,ヾ| l::::::| |
lヾ´ f}`7 ヘ´fj ̄フ | l::i'⌒i | 飽きずに集める、馬鹿な男になって
l ,.ゝ‐イ `‐=ニ、i | l´ ( } ヽ
l { U | l 、_ノ ∠ヘ しまうのじゃ。
l / ̄ ''ヽ、 | l ヽ_ \,_________
! ハ´ ̄ ̄ ̄`ト、 |亅〃/\
,人 f ´ ̄ ̄ ̄``ヾ j ,!// {_っ )、
// `ト、__iiiii______,レ'‐'// _,/ /スァ-、
,.イl{ { 々 !/´しllllト、 ̄`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{スァ-、
,.イ彑l l > ゞ く l 〃 l|ハ.lヽ、 ハVゝヽ二ノ/ゝ-{、彑ゝ-{、彑ァ-、
,.イ彑ゝ-'l l ( (,) レシ′ !l `ソァ'´ _ノ7{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑{
ュゝ-{、彑l l ` -イヘ !l // /⌒ヽヾ/_ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、
{、彑ゝ-'l l f⌒Yハ ', !l/ / ヽ_う ノ /-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ
彑ゝ-{、彑l l{ に!小 ヽ /!l / ,/ /彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、
韓世忠が梅展に指導されて水軍の指揮を習うという例外はあるが、
基本的に頭領候補は、生まれついての器量(地盤、看板、カバン)によって、
他人に導かれることなく一人立ちするというドラマになっている(楊令、岳飛)。
岳飛が宗沢に影響されるということはなさそうだな。
>>925 もうAAリストから、宗沢は消しておけよw
>>895 幻王はどうして殺戮をしたか、楊令はなぜ小さな梁山泊を作ろうとしたかの疑問に
答えることで、まず外堀を埋めてから楊令視点を出すのだろうか?
楊令に関連する話題が他人によって語られることが増えたが、楊令そのものの
登場場面は減った。
>>927 最後の宿題として、攫ってきた熟女真の女はどうなったのか、子供が生まれていようが
生まれていまいが、俺様の知ったことじゃない、という態度を解消してもらいたいね。
大量虐殺と同程度に批判を浴びているところだ。
英雄は些細なことは考えない。自分に子がいるかいないかすら些細なことと言いたいのかな?
天下国家を論じるのも、偉いことかもしれないが、民は毎日些細なことばかり考えながら生きている。
天下国家のことなぞ考えたこともない。
20年前に貰った香典2000円を返すのに、2000円のままでいいのか、20年も経過したから3000円
にすべきではないか。いやまて、これから未曾有の高齢化社会を迎える。香典の相場を吊り上げると
家計がたいへんではないか。こんなことを日常的に考えているのが民だ。
自分の子の有無にすら無関心・無感動な楊令は、民の反発しかかわないと思う。
楊令は、楊志・済仁美との団欒のひとときを、どのように回想するのだろうか?
いちおう若い娘だけを攫って、人妻は攫っていないような話をしていた。
しかし、親兄弟はいるだろう?返してくれ、と要求しないのかな?
>>929 身寄りのない若い娘だけを選んで攫ったとか言い出しそう。
熟女真の娘が熟女真の男と結婚しても幸福になるとは限らないと言っていたが、
幻王軍の兵士と結婚しても幸福になるとは限らない。
むしろ嫌なことが多いと思う。
なにしろ旦那の上司は楊令殿だからね。
>>929 交通事故で死んだといって、偽物の遺骨を返してくるぞw
岳飛は今月の一荘皆殺しで、女子供を問わずに殺した。
幻王のやっていたことも、これに似たようなことなんですよ。
大きな虐殺は一度きりで、それ以降、民の反抗は減り、平和になったんですよ、と書いてあった。
楊令の殺戮は、岳飛のよりも、さらに限定されていて、
その村の男と子供とババアだけを皆殺しにして、生き残った若い娘を攫ってきたんじゃないの?
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ノ .::: ...::::ゝ_,..-'‐‐-- /∧ヽ
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ノ..: ,.: .::::/ //;''";:______,.-‐-、 ''' ,.-、__,,,;;;;/
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_,.;' ...:::丿l // ;;: /l ,.rt=;y,`''" /,.t=y‐ }l| |
.....:::::/ l //,,;' /l|  ̄~ i:: ̄~ ll| l'
...../ l ヾ、,,,.ヽl! ;::. l| l
/ ヽ ヾ、;;: ヽ ''" l l'
ヽ ヾ、 ;,ヽ _,,.-‐一,. |l_l' ババアは殺し尽くせ。
ゝ ヾ、_,.ゝ '''"'' ::::/〈 攫うのは、若い娘だけでよい。
//ヾニ〃ヽ_ .::/ヾ丶
// l〃 `ー-- _____,,::シヾ:::ヾヽ
// 〃 \ ノ/ \ ヾヽ
// 〃 \ // \ ヾヽ
///〃 \ / / 〃\`ー=ニ二
>>923 李冨は結局中原を取り戻す事を諦めてはいないようだし、
「いーじゃん、金と半分こすれば」の秦檜との対立線は見えて来た様だ。
幻王の悪事は、殺人・強盗・誘拐の三つに大別できるが、
熟女真と生女真の融和を図るために、熟女真の若い娘を攫って「山中の兵(幻王軍)」の
妻にした、という正当化理由が最も理解しにくかった。
熟女真の若い娘が熟女真の村にいて熟女真の男と結婚しても幸福になるわけではない、
という屁理屈を一般論として述べていた。
これはウソではない。しかし、大多数の男女は幸福になろうと思って結婚することも、また
真実である。現代は離婚率が高まったとはいえ、結ばれた男女が幸福になるとは限らないから、
誘拐して生女真の男の妻にしたという理由は、理屈になっていない。
>>934 宗沢との対立点は、どちらが高宗を手中に収めるか、についてのみの対立になるのかね?
そうなると、史実どおり、宗沢・岳飛vs秦檜の対立となり、明受の乱で消えて行く李富の
姿が見えてきます。
>>932 最初は、殺戮王楊令のイメージを強烈に打ち出したが、すぐに「そんなもんでもないですよ」
兵を殺し尽くす戦はしばしばやりましたが、民を殺し尽くすなんて、そんなひどいこと、一回
やっただけですから。みなさん、オーバーに言い過ぎるんですよ。僕って、そんなに悪い奴じゃ
ないですよ。信じてくださいよ。てな感じにトーンダウンした。
論点となるのは、民の殺戮と、熟女真の若い娘の略奪が、同じ村(あるいは荘)で行われたか
どうかだな。若い娘だけを残して他は皆殺しにしたのであれば、娘を返してくれという要求は生じない。
しかし、攫われてきた女にとっては、楊令は親兄弟の仇だ。
おとなしく幻王軍の兵の妻のままでいるだろうか、疑問になる。
これに対して、殺戮と女攫いが別の場所で行われていたとすると、娘を返してくれという親から
の要求が、梁山泊に対してなされるだろう。あるいは呉乞買の金国政府に対して要求される
かもしれない。なにしろ、かつての熟女真の居住地も、現在は金国の版図だ。
さらに、拉致被害者の会は、団結して、反幻王、反梁山泊の運動を展開するだろう。
梁山泊がいくら「民のための国」を標榜しても、幻王楊令のかつての悪行によって、梁山泊に関する
悪い風評が、中華全土を席捲するであろう。
幻王が殺戮・略奪をしていたのは、僅か10年前のことである。
第二次大戦中に日本軍がやったことを、アジア諸国がいまでも非難していることを考慮してもらいたい。
あれは、60年以上も昔の話だ。わしらは、知らん。
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ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
ザッ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
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\ `ニニ´ .:::::/\ `ニニ \ `ニニ´ .:::::/ニ´ \ `ニニ´ .:::::/ 娘を返してください。
/`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´
夢が破滅してゆくというのが北方歴史小説の醍醐味だと思ってるので、
梁山泊も李富の新しい国の夢も何もかもちゃんと潰えてくれれば文句は無いです。
北朝鮮が小二本を統一した暁には日本人は被差別民族になるから
将軍様は融和を図るため拉致は正当です
>>926 岳飛は、少年時代から、童貫の薫陶を受けている。童貫死後は、自分ひとりの足で
立っているが、教えられる期間はあったんだよ。
楊令は武術に関しては他人から教えられた時期もあったが、それ以外はほぼ独学。
生まれながらの天才という設定になっている。
楊令が何をやらせても「すごく」見えてしまうのは、日本にも古くからある神童信仰と同じだな。
頭の良くない人には、神童は天才に見えてしまう。その神童より頭のいい大人は大勢いる
わけだが、神童の場合、将来性まで含めて評価してしまうので、40歳の優秀な人間は正当に
評価されないのに、神童はその40歳以上に評価される。亭主は馬鹿にしても、成績のよい子
(無理やり勉強させて成績だけ良いわけだがw)には過剰に期待してしまう妻のようなものだ。
神童は他人に一目おかれることが、その後の悲劇に繋がることがある。
子供だから知らないことはいっぱいある。しかし、神童が、自分の知らないことを
大人に質問しても、「神童のおまえが知らないはずないだろう」という感じで、
まともに取り合ってもらえないのだ。中には、知っているのに知らないふりをして、
大人を馬鹿にしているのだと勘違いし、憤慨する阿呆な大人もいる。
また、知識の伝授ではなく、決断を迫られる問題などでは、大人の考えよりも、神童
の考えの方が正しいと勘違いする大人がいる。すべての判断を神童に委ねる。
だから、年上から一目おかれると、結局、質問しても答えてもらえないことが多い。
その結果、想像を絶する『モノ知らず』が生み出されることになる。神童のなれの果てだ。
その姿を赤裸々に描いたのが、楊令伝の楊令である。
>>943 農村型社交の一種だろう。漁村では、また違った人間関係があるよ。
大人が神童におべんちゃら使うのは、神童が大きくなって出世したときに、
自分の子・孫を引き立ててもらおうという気遣いからだよ。社交の一種。
その点、梁山泊は不思議なくらいに結婚していない人物が多いから、
農村型社交の必要はないと思うんだが、どうして楊令に気を遣うんだろうね?
>>943 いくつになっても知らないことというのはあって、何でも書物で調べられるものではない。
楊令の時代にインターネットはない。やはり知っている他人に訊くのが手っ取り早い
情報収集手段だろう。楊令のように20歳のころから天才扱いされて、他人から頼られる
だけの存在を続けていると、とんでもない馬鹿になるぞ。
>>944 そういや楊令伝になってからでも10年経過したのに、結婚した奴は皆無だな。
呉用に蒼香という妾ができ、花飛麟と扈三娘が恋人どうしになり、侯真と徐絢の
恋は片方の死で終ったぐらいか?いくらなんでも少なすぎないか?
947 :
カク瑾:2009/04/21(火) 14:15:33
その分、楊令殿が多数の熟女真の妾を囲っておられる。
俺は、そんなことはしないが。
>>946 一人一人に視点が与えられているから、妻が出てくると、そのたびに妻の描写が必要
になって、オリキャラが増えすぎるのを嫌っておられるんだろうな。岳飛は普通に結婚
しそうだが、崔如は岳飛の新しい部下を連れてきたから、出す意味があったのだろう。
それに、陳娥や王、のような好漢の未亡人にも役職が振られているから、結婚相手
全員に役職を振るとなると、女性幹部が増えすぎて、水滸伝らしくなくなる、というのも
あると思う。
950 :
李立の妻:2009/04/21(火) 14:34:00
>>946 大きな戦が続いているときは、恋愛も結婚も少なくなるのは理解できるが、
国をもったし、戦も一段落しているから、ベビーブームになってもおかしくはないな。
蕭譲や金大堅のような職人は、新梁山泊ができたら、真っ先に結婚するのかと思っていた。
湖の中の島では出会いは少ないけど、一般の領地に梁山泊が出来たのなら、恋愛や結婚
は増えてしかるべき。
楊令伝になってから、戦以外にネタがないものだから、恋愛がイベント・事件の扱い
なんだよな。それだけ数が少ないということでもあるけど。
水滸伝時代は、李立・花栄・かくし文のように、特に大騒ぎすることなく結婚している
やつが多かった。
>>941 書見などは子午山でしていたような記憶がある。
しかし、子午山は武術と陶芸が中心なので、国づくりを学んだということでもなさそうですよね。
武術の稽古だって、あやしいものだわ。
先月、王進の武術の稽古が、一日一刻(30分)でしかないことが明らかにされました。
水滸伝では魯智深が王進に出来損ないどもの授業料として金を渡していましたが、
梁山泊から金が渡されなくなると、手抜きをしていたんですね。がっかりしました。
>>954 阿骨打の傍にいて国づくりを実見したのが楊令だけというキャリアが、楊令が頭領であるべき
根拠として挙げられていた。でも、楊令がいた頃は、まだ遼の力も強くて、内政に関しては、
金も手付かずの状態だったよね。やることはもっぱら戦。外交はやっていたけど、阿骨打一人
の担当のようで、楊令はタッチしていない。それに、楊令は会寧府に常駐していたのではなく、
常に軍とともに山中の駐屯地にいた。国づくりを楊令のキャリアに加えるのは無理ではないでしょうか?
>>953 職人連中は戦場を転々とすることもないから、さっさと結婚させればいいのではないだろうか?
すでに5年前に結婚していたという事後報告だけで、妻を登場させる必要もない。
その意味で、李立の妻は、水滸伝に偉大な足跡を残したことになる。
梁山泊の中にも、「その他大勢」に該当する人がいてもいいよね。
たとえば、劉策に妻がいたとする。いちおうその身分によって個性はできる。
でも、描かなくていい。
水滸伝に比べて、兵まで含めた梁山泊の人数は増えているはずなのに、
「その他大勢」でよい新将校にまで、中途半端に視点を与えたりするので、
人物の層の厚さが、かえって伝わらなくなっている。
鍾玄や田忠は、視点はなくても、戦のときに隊長と会話をする、あるいは敵と
闘う「その他大勢」でいいと思う。
視点を与えても1回限りのことが多い。たぶんこの先も、複数回視点を与えられる
鍾玄・田忠はいないと思う。
穆春や楽和になれそうでなれない新オリキャラ将校は、物語全体が十分に消化
されきっていない印象を与える。むしろ彼らが平兵士にしか見えなくて、本物の平兵士
の存在感が希薄になり、軍の兵数が増えたことを表現しにくくなっていると思う。
それでも、旧宋の地方軍よりはマシ。かつて優秀な軍人は、禁軍にではなく、地方軍にいた。
>>958 逆じゃねーかな。まず楊令殿にいなくなっていただく。絹の道を守るため、楊令殿は青騎兵
を併せた200騎で西域で大暴れするんだ。
梁山泊を描くときは、各部隊の隊長を(仮に)楊令殿の位置に置き、その下の上級将校に
花飛麟・呼延凌クラスの働きをさせる。蒼貴のようなその場限りの下級将校にも台詞を与える
ことで層が厚くなる。もちろん、平の兵士にも喋らせる。伝令などで平兵士にも台詞があった方がいい。
水滸伝のときは、宋江・呉用が戦場ででしゃばったことをしなかった。
秦明や朱仝や呼延灼は、いまの楊令殿の立場にいたと思う。
君の言う「その他大勢」は、名前つきの下級将校や職人の妻などがそれに当たると思う。
現に、朱椛・朱杏などは、「その他大勢」を見事に演じていると思う。
>>958は、新オリキャラの数が多すぎて、視点が分散しすぎて、各部隊の隊長クラスが、
秦明や呼延灼や林冲のような存在感に欠けるといいたいのだろう。
岳家軍でも孫範・徐史の視点はあるが、自分自身を語るのではなく、岳飛を語ることが
多い。梁山泊でも、これをやればどうだろうか、という提案なんじゃない。
>>961 そこは微妙なところだな。たとえば、花飛麟隊で、花飛麟を岳飛と同格、董進・ケ広を孫範・徐史と
同格に扱えば、梁山泊の将校たちはずっとキャラ立ちすると思う。しかし、岳家軍も次第に兵数を
増やしてきた。やはり徐史と花飛麟が同格なんであって、岳飛の地位にあるのは楊令殿なんだよな。
どうして岳家軍には、医者や薬師や大工や鍛冶や獣医や酒屋がいないのですか?
>>963 それは宋の官軍にもいなかった。
凌振が大砲製作を依頼していた鍛冶屋のおっさんは民間人だった。
>>962 最終的には、その形にならなきゃいけない。
でも、いま議論しているのは、楊令殿のそばにいるキャラが劣化してしまうので、
その打開策を検討している。
楊令殿が離れた後の金国の人たち、元々楊令殿と縁がない方臘軍の人たち、
旅をしている秦容・郤妁、岳家軍の人たち・・・。とにかく楊令殿がいないと、キャラ
が生き生きしてくる。梁山泊の連中は、第5巻あたりから、ずっと楊令殿と一緒に
いるために、劣化が著しいんだ。この危難を打開するために、緊急避難的に、
楊令殿には西域にいっていただき、梁山泊キャラが成長したところで、帰ってきて
いただくんだ。
帰りに子午山に立ち寄って、「貴様は女真族の敵だ」と蔡豹に罵られる。
968 :
蘇端:2009/04/21(火) 17:46:18
楊令殿には金での戦のキャリアを生かして耶律大石と一緒に中央アジアでイスラム帝国と戦って回って、
梁山泊には関わらないでいただきたい。
ようは今回西域に向った楊令殿が耶律大石の征西戦に巻き込まれて二度と戻ってこなければいいわけか
よく考えると、蘇端は女真族だよな。
宋の苛烈な政事に懲りた梁山泊の民は、梁山泊も同じであろうと思い込み、
蘇端を警戒し、苦情を述べたてた。本来なら、俺は知らんわと言いたいところだろう。
漢人の政権が何をしようが知ったことではない。
気分はすっかり漢人なのかな?
民族間の言葉の問題は、いちいち通訳を立てるのも煩雑なので、スムーズに会話できるに
こしたことはないが、民族の血の部分まで無視していいのかな?
せめてそこらだけでも“尊皇攘夷”が合言葉だった当時の漢民族の気分を反映させてもらいたい。
幻王軍の女真族は、すっかり梁山泊に溶け込んで漢民族になってしまったのだろうか?
軻輔の幻王に対する恨みの話が出てくるとなると、女真も漢も民族の血にこだわらないと、
軻輔の話が生きてこない。
楊令が金国とも闘うことになるかもしれないといったことに対して、耶律越里や蘇端は、どの
ように思っているのだろうか?
漢と女真では言葉も違えば中心となる産業も違う。
民族は男女の違いの次ぐらいに重大な個人の属性のような気がするけど、
あまり重視されていないね。
>>969 仲間ハズレにするのは可哀想な気もするが、他のキャラのことを考えると、ほんと楊令は
いない方がいいね。対立は、1:他の全キャラだから、他のキャラを救おうと思えば、楊令
は他の場所にいた方がいいんだよな。
頭領といっても、神じゃない。宋江・晁蓋とは違って、年少の楊令に対しては
年配キャラが何でも物申せる頭領、という立ち位置もあったはずなんだよな。
今月の岳飛のところを読んでいて思ったのだが、一人で人間離れした場所へ突き抜けて
ゆくのが頭領である、という認識なんだろうな。孤高の人でなくちゃならないから、部下
の諫言を聴くような頭領ではだめなんだろう。
しかし、これだけ部下が多いのに、頭領ひとりを頭脳として、部下が歯車になってしまう
梁山泊では、退屈してしまう。読者はそれぞれのドラマを見たいのに、いつも頭上に楊令殿
がいると思うと、他のキャラの物語を読んでいても面白くない。
韓世忠だが孫範だかが、民が重い権力に押さえつけられて逼塞した暮らしをしていることが
国家の安定のように言っていた。国家観の一つとしてそれを認めることにやぶさかではないが、
娯楽小説として読んだ場合、楊令の重さに押しつぶされた他のキャラが次々に登場してきて、
あまり面白くないんだよな。
今月の岳飛にしても、第1巻の楊令にしても、頭領だけにスポットを当てた1冊か2冊で
終る短い小説でやればよかったね、という気がする。大勢の登場人物がいる大長編の
水滸伝・楊令伝には、宋江・晁蓋のような頭領がむしろ相応しいんだろうね。
敵将童貫にまで持ち上げられる楊令を頭領に頂いていては、部下のキャラが魅力的に
見えることはない。
李俊・燕青・杜興・戴宗(水滸伝5巻まで)・武松・・・。どれもみな水滸伝のときは魅力的だった。
それか、楊令と同格の岳飛・韓世忠たちを、もっともっと活躍させる。
童貫は、楊令を見下していればよかった。畢勝と楊令が同格ぐらいでな。
ドウカン・ファイトは長いだけで、いちども梁山泊が負けると思ったことがなかった。
童貫が楊令と闘いたいと言い、禁軍の全将軍と比べても、楊令の方が上だと
つまらんことを言ったからだ。
>>978 せっかく広告に《全10巻完結予定》と入れて、梁山泊の滅亡可能性を仄めかしたのに、
無駄だったなww
小見出しに使う星の数を勘定すれば、誰でも15巻以上行くと分かる。
<全10巻>に騙された香具師はいないよ。
981 :
無名草子さん:2009/04/21(火) 19:32:45
>>978 童貫による「楊令殿すごい」は、今月の岳飛の「突き抜け」とは意味が違うよ。
幻王が殺戮・略奪なんかしてビックリさせたけど、楊令はすごいやつだから、
見放さないで続けて読んでくれよ、という宣伝だろう、単なる?
あのあたりからこのスレの楊令嫌いが始まったんだけどな。
費保が「楊令殿すごい」というのと、童貫が言うのとでは、
言葉の重みが違う。
>>978 北宋の滅亡は歴史的事実だから、どう小細工しても、ドウカン・ファイトで梁山泊軍が
勝利をおさめることは最初から分かりきっていたんだよな。
小細工なしの正面衝突にしたのは、そのせいかとも思うが、開き直っただけで、それ
によってドウカン・ファイトが面白くなったわけではない。複雑な頭脳戦にしようが、闘鶏
にしようが結末は見えているわけだ。
敗北する側、つまり童貫の悲劇として描くべきだったな。おのれの欲得から童貫の足
を引っ張る悪玉を活躍させるべきだった。蔡京・王黼・高Qがふがいなさすぎた。
つまらない奴を隅に置いて、(主観的に)魅力的なキャラだけ登場させて戦わせても、
物語が魅力的になるわけではないよな。「調子の良くない選手をどうして使うんだ」、
「そいつは悪いやつだぞ、気をつけろ」など等と、ヤキモキしながら見ているから
面白くなる。
つまらない奴というのも、主観的につまらないだけだからな。つまらなくても作劇上必要な
キャラというのはある。林冲と張藍の悲劇にとって、高Qは欠くことのできない重要キャラだった。
中盤以降の楊令伝は、好き嫌いの多い人が、嫌いな食べ物は食卓に上げず、好物だけを
食べている絵に似ている気がする。
乞食になった高Qも、単に物語から排除したにすぎないからね。
物語の中で誰かに排除されたわけではない。
王黼が排除したように書いてあったが、その経緯は説明されず、
結果だけ、つまり高Qが乞食になった姿だけが描かれた。
これでは、高Qが嫌いな人でも、溜飲は下がらない。
なんとなくだが、金国と高宗が物語から排除されて、金と南宋の抗争の結末だけが
事後報告されるにすぎない展開になりそうだ。
>>975 むしろその頭領像の方が自然だな。頭領として楊令を押し立てると決まったのに、
空気の読めない戴宗あたりが、相変わらず楊令に対して命令するような態度。
そのうち楊令も切れて、戴宗を罵る。こんな場面があっても、面白かったかもしれない。
神様扱いするほどには、楊令が偉い人に見えないのが問題だよな。
989 :
無名草子さん:2009/04/22(水) 12:12:01
開封府にいるという、宗沢のことなど、史進はなんの問題にもしていなかった。
「梁山泊の史進という男は、知恵足らずであるのか、李綱?」
「そうなのかもしれませんぞ、宗沢殿。先月は、葉敬との武術の稽古のおり、史家村に残した
父親が、孤独死したかのような発言をしておりました。また、水滸伝の七巻で、志を持っている
ことが、いまの俺の誇りだ、と言ったことをすっかり忘れ、昔の梁山泊では、みんな志を語ったな。
志のために、いろんなやつが死んだ、と間抜けなことも申しております。明らかに、知恵足らず」
「したり」
楊令伝という物語が、どう動きはじめるのか、史進にはよく見えていない。先の先まで見通す
力は、史進にはないのだ。その場その場で適当な発言をしているから、水滸伝での発言と矛盾
することが多いのが、史進という男なのだ。
「史進遊撃隊へは、何万の部隊を配置すべきだとお考えですか、宗沢殿?」
「必要あるまい。隊長の史進を妓楼に誘い込み、妓とまぐわっておるところを手の者に襲わせれば、
ふるちんで逃げる。今回も、その手でゆく」
梁山泊にいるという、史進のことなど、宗沢はなんの問題にもしていなかった。
「岳飛が敵だ、とおまえに見えているなら、それでいい、無名草子」
「ドウカン・ファイトと同じように、二極対立で闘わせるのが、もっとも楽ですからな」
豚が、二十頭運ばれてくるのが見えた。
「この豚を、俺に?」
「そうだ」
「人のなしがたい殺戮を行い、頭領として壁を突き抜けた、楊令と岳飛の闘いこそ、
読者が望んでいる闘いですからな」
支えきれなければ、支える価値のある国を、新しく作ればいい。そう思った時、李富は自分
の血というものを考えた。李師師の血というものも考えた。そこで生まれるのは、国に対する
思いの結晶である。
この文を読んで、宗沢は、あわてて妾を囲った。
周杳が張朔のライバルになるのか?
年齢は同じぐらいだと思うが。
張朔と羅辰は、遣う武器が似ているから、羅辰と入れ違いに致死軍入りなのかね?
チョ律の体術も、なんとか生かせないものか?
「すごい」よりも、「素晴らしい」の方が、称賛としてのランキングが上なのか?
>>997 すごい楊令殿がおられる以上、「すごい」が上でなければならん
「羌肆が、いまひとつ、目的を見定めきれておらん」
「登場場面が少ないからだろう」
「そう言うな。まだ青いままなのだ」
「軽薄な邵房を羌肆の後継者にしようと思っていた、なんて言ってしまうから、二人の実力差を
なくそうと考えているんじゃないか?」
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