1 :
無名草子さん:
過去スレわかりません。
どなたか補足宜しくお願いします。
2 :
無名草子さん:2007/07/03(火) 00:10:01
2
4 :
無名草子さん:2007/07/03(火) 18:59:57
放映直前だし、風の果てでも語ろうか。
佐藤浩市主演みたいだね。
楽しみだ!
7 :
無名草子さん:2007/07/06(金) 00:04:22
どうせ、風の果ての良さは映像化されることにとりスポイルされるんだよなー。
>>7 確かに、藤沢作品が
100%満足出来る映像化されることは難しいと思うけど、
少しでも藤沢作品に興味持ってくれる人が増えるような
作りのドラマになってればいいと思う。
もっと大事にしてほしいんだよなー。
ここんとこ、映像化されすぎ。
10 :
無名草子さん:2007/07/06(金) 15:40:13
っんだとおおおおおお!!!!????
バカだバカだと思っちゃいたが、佐高のバカっぷりはただごとじゃねぇなオイ。
テメエに向けられた批判をかわすのに藤沢周平の名前出すんじゃねえよボケ。
ホントにタチ悪いなコイツ。藤沢ファンの面汚しだわ。市ねばいいのに。
情報ありがとうございました
>>10どの。
願わくば、藤沢ファンの全てが佐高信みたいなバカなのだなどと思われませぬよう・・・
佐高信に寄生されると
城山といい、藤沢といい汚されるだけだなあ
閑話休題。
昔付き合ってたガールフレンドに「蝉しぐれ」を薦められた。
「時代小説なんてジジイが読む物」という歪んだ先入観を
持ってた俺は彼女の気が済むならと、嫌々読み始めた。
ページをめくるごとにどんどんのめり込んだ。
結局、一晩で読み終えてしまった。
それ以来、藤沢先生の虜です。w
藤沢周平の虜にはなったが、彼女の虜にはならなかったのか。
PCから書き込みできんから携帯で失礼
今海鳴り読み終わったんだけど、小野屋ってあの後潰れちゃうのかな?
元主人は殺しの容疑者だしおこうさんの旦那もそのまま何にもしてこないとは限らない。
潰れるぽっいよね…
孤剣の「誘拐」が印象に残ってる
又八郎がゆみを取り戻しに行ったときの誘拐犯の態度、
後ろを向いていて何も言わなかったシーン。
自分の女房だった女の娘、もしかしたら自分の娘かもしれない子供とのひととき
自分を裏切った女房と男を殺めたこと、そのせいで娘を独りぼっちにさせたこと
うまく説明できないけどあのシーンが印象に残っているな
別にそんな目くじら立てるほどの事でも無いと思うけどなぁ
>>10で貼られている事。
マスコミ板なんて右寄りの連中の巣窟だし、佐高なんて格好のターゲットで揚げ足取って叩いているだけだし。
まぁ佐高からすると、自身の出身誌は「総会屋雑誌」だと思っていないから(つまり業界紙だと思っている)、
ああいう論法というか例えになるんだろうと。
このあたりの事を日垣側から書いた、日垣隆の「偽善系U」も読んだことあるけれど、
こちらも読後感は強烈にキツイよ。
ぐうの音も出ない程の佐高批判で、佐高が逆に哀れにすら感じた。
佐高の出身誌が「総会屋雑誌」なのかどうかは自分の目で見たわけではないので言い切れないけれど、
資料を押さえた日垣の著述が事実に近いのかなとは思う。
だから今回の事は佐高に分が悪いし、無理があると思う。
ちなみに自分は藤沢周平の論評としては、佐高みたいな切り口はあって良いと思ってるけどね。
すまんがどうでもいい
>>14 13です。
彼女には逃げられました・・・・。
でも彼女のおかげで藤沢先生の作品と出会えたから。
すごい遅レスでごめんなさい。
さっきコンビニで月刊少年マガジンを立ち読みしたんだけど
「なんと孫六」とか「ああ播磨灘」の作者、さだやす圭の巻末コメントに
藤沢ファンにはちょっと嬉しいことが書かれてたんで、興味があったら読んでみて
・・・そんなかしこまらんでもええやんw
>>20
22 :
無名草子さん:2007/08/01(水) 16:29:01
>>7 原作のその後の話を創作で描くみたいだな・・・
司馬遼太郎スレに比べて藤沢周平スレの寂れっぷりときたらもう・・・!
良いんじゃないの。
ゆっくりいけば。
また「風の果て」の放映が開始されれば、嫌でも伸びるだろうしね。
しかし司馬遼太郎はアンチスレまであるんだね。
司馬遼太郎は読者の数では水をあけられているから仕方ない。
以前の新聞の読書イベント記事に「良く読む作家は?」ってあって、
司馬遼太郎、池波正太郎とは順位に差があったなぁ。
ちなみに映画公開と関連づけて「『橋ものがたり』なんかも良いですよ。」なんて
宮部みゆきが中高生にさらりと勧めて勧めていた記事もあった。
「風の果て」は時代劇マガジンに見開き2ページ記事があって、だいたいどんな感じか分かるね。
あんまり藤沢ファンが増え過ぎても嫌だわ
そんな作風じゃないし
同意。
早くも40回のBS「わたしの藤沢周平」、誰か観ている人います?
何か無理してみるのもシンドいんですが、これだけ長く続くと気になります。
見てません
29 :
無名草子さん:2007/08/07(火) 00:23:12
文芸春秋から出ている「TITLE」という雑誌で藤沢周平特集載ってるけど
分子芸春秋なのにあまりの内容の薄さに('A`)
庄内の観光案内みたいで、立ち読みで十分だった。
30 :
無名草子さん:2007/08/07(火) 00:24:55
↑
分子芸春秋って何だ、、文芸春秋のタイプミスすまそ
>>27 だいたい録画しているけど、全部は見ていない。
扱ってる素材が未読だとネタバレになってしまうものもあるしね。
藤沢周平関連で割と見かける人もいれば、「えっ?この人が読んでいるの?知らなかったなぁ。」という場合もあるよ。
32 :
無名草子さん:2007/08/10(金) 04:12:42
>>29 TITLe読みましたが、まあ、仰るとおりで残念ですね。
ほかのマスコミならいざ知らず、文春であれじゃ、、、
文春も、今ブームの藤沢周平特集を出せば手軽に作れてすぐに売れる、
という安易な考えと欲があるのかって、うがった見方をしてしまいます。orz
文春文庫の「風の果て」にNHK時代劇の宣伝用帯が巻かれてました。
佐藤浩市、仲村トオル、石田えりとなかなかしぶ〜いキャスティングですね。
33 :
無名草子さん:2007/08/10(金) 04:33:49
たそがれ助兵衛
34 :
無名草子さん:2007/08/10(金) 06:15:29
>>9 TVドラマデータベースで検索すると分かるが、昔から藤沢周平作品のTV化は(原作
に忠実そうなものも、設定と粗筋だけ借りたようなものも)とても多い。
恐らくは藤沢さんは映像化に対しては「まあ自由にやっていいですよ」程度の態度だったのだろう。
映画化は山田洋次が行うまで実現しなかったが、これは90年代以降のブームで
文庫本が売れたので通った企画なのだろう。
左の人には中下層の人間の哀歓や支配層への反感が共感を呼ぶだろうし、右の人には古
き良き日本の面影みたいなのが受けるんだろうし、藤沢さんの人気が出るのはまあ分かるんですよ。
右も左も市井の喜怒哀楽みたいなのには弱いからねえ。寅さんが自民党員にも共産党員にも人気があったのは有名な話w
35 :
名無し募集中。。。:2007/08/10(金) 10:59:21
へーさだやす圭が
>>31 遅れてすいません。ありがとう。
>>21,35
さだやす圭氏「しばらく楽しめそうです」
というコメントですが、
「一生のお付き合いになりそうです」
に変わって欲しいですね。(孫六のファンです)
なんか以前から右だ左だ言ってる人がいるな。
>>37 まあアホだな。政治思想に関わらず読める小説なんていくらでもあるわけで。
39 :
考える名無しさん:2007/08/17(金) 00:12:06
初恋がツルゲーネフの作品ならどうしてそう否定したがるんだ?
40 :
バカだな:2007/08/17(金) 00:15:45
あhhhぽおおおおおおおおおおおお
41 :
考える名無しさん:2007/08/17(金) 03:01:58
43 :
木葉蝶 ◆WqxHeUtJBw :2007/08/21(火) 13:44:01
旅人に訊ねて見た。
どこまで行くのかと。
いつになれば終えるのかと。
旅人は答えた。
××××××××××
44 :
無名草子さん:2007/08/21(火) 13:44:33
46 :
無名草子さん:2007/09/03(月) 14:43:58
(´・ω・`)この夏は用心棒日月抄シリーズを読み返していた
やっぱりよいなぁ
用心棒日月抄シリーズ!いい!!
又八郎かっこよすぎ。
周平さんは大女萌えだよな
ツンデレ長江は俺の嫁
49 :
無名草子さん:2007/09/07(金) 17:59:07
初めて作品集を読んだときは、上手いなあって感心したけど、同工異曲の短篇が多すぎてそのうち飽きてしまった。俺だけなのかな?
それはカレーのお店に入って辛いって嫌がるのと同じなんじゃないか
カレー屋というより、料亭で、「ファミレスよりメニュー少ない」
っていってるだけでしょ。
宮部みゆきとかが向いているんじゃない?
新参のファンが増えると51みたいな輩が混じるから困るよ。
まあまあ、楽しくやりましょうや。
ところで藤沢作品について「あれは同工異曲だ」っていう評判は、
昔からあるわけだけれども。
なんかさ、俺の偏見かもしれないけど、そゆこと言う人って、
隠し剣シリーズ“だけ”読んで言ってるっぽくね?
確かに同工異曲といわれる面もあるかもしれないが、それぞれの作品には
それぞれごとの魅力があるんだよって、わかってもらいたいなあ。
まあ「味付け変えたってカレーはカレーだ」って言われりゃそれまでなんだけどさ。
私くらいの年になると「玄鳥」なんてグッときます(40歳女)
55 :
無名草子さん:2007/09/09(日) 02:38:52
そんなときには「周平独言」とかのエッセイをオヌヌメ
56 :
無名草子さん:2007/09/09(日) 10:15:25
前のスレも司馬や池波よりずっと地味で、
やれ藤沢はストーリーが下手、落ちがない、スローテンポと批判され、
そこがいいんだ、司馬みたく年中作者がストーリーにしゃしゃり出たり、
(まあ、あれは時代小説ではなく歴史小説、少なくとも作者自身はそう考えてたからだが)
池波みたくわざとらしくストーリーをドラマチックにしないところがいいんだよ、
という温厚で寛容な藤沢ファンの解説がありましたな。
まさか「同工異曲」を肯定する流れになるとは。
新参者にコビるのは寛容ではなく間抜けだよ。
釣られた俺も致命的なクズか。
58 :
無名草子さん:2007/09/09(日) 17:37:36
わざとドラマチックにしないところは私もいいと思ってます。
ドラマチックな書き方も嫌いじゃないんですけど、藤沢さんの作品は、あの朴訥な描写に魅力があると思います。
59 :
無名草子さん:2007/09/09(日) 18:41:03
揚げ足とりでもなんでもなく、素朴な疑問だが、
>わざとドラマチックにしない
は、
(わざとドラマチックに)しない
なのか、
わざと(ドラマチックにしない)
なのか。
>>56氏は前者を意図したようだが、
>>58氏はどちらともとれる。
前者だとすると、個性ともとれるが、技量の限界ともとれる。
後者となると、これはこれでかなりの技術ということになる。
なんかえらく狭量なのが居るな
61 :
無名草子さん:2007/09/10(月) 22:33:20
なんで好まれるのか、もしくは好んでしまうのか、に理性的な結論が欲しいんだろう。
つうかカレーはねえだろ。
むしろ素饂飩や蕎麦だな。
周平作品読むと、あったかくなったり、ものがなしくなったりするんだよ。
63 :
無名草子さん:2007/09/19(水) 05:54:09
カレーが家族団らんの味なんだよ
64 :
無名草子さん:2007/09/19(水) 23:56:02
『驟り雨』の中の『捨てた女』
私はまだ高校生ですがすっかりはまってしまいました
何かお勧めがあったら是非教えて下さい
65 :
無名草子さん:2007/09/21(金) 06:06:27
全部お読み。
全部読むつもりなら
『暁のひかり』は先に読んでおいたほうが良い。
『白き瓶』『市塵』『雲奔る』『義民が駆ける』『密謀』『回天の門』
は、藤沢周平にどっぷり浸かってから読んだほうが良いと思ふ。
藤沢周平未刊行初期短篇
は、最後がいいね。
藤沢小説を味わう、のとはまた違う味が魅力だから。
DVDで用心棒日月抄シリーズをドラマ化した「腕におぼえあり」を見ているのだが、
よろずや平四郎活人剣からネタを流用していたので笑ってしまった
娘が消えた。が入らなかったのは謎だよな。
NHKで思い出したが、18日から暗黒版残日録とでも言うべき『風の果て』が放映開始ですな。
実写化不可能といわれていた作品なんだが、どう処理しているんだろう?
昨晩の深夜に偶然プレマップで予告編見たよ。
あくまで個人的な感想だけど、結構良さそうな感じがしたよ。
佐藤浩市の又左衛門は迫力があった。
福士の隼太はパッと見が朝ドラとあまり変わらなかった。
でも髷は似合っていた。
というわけで、「風の果て」今再読中。
もう少しで上巻が終わる。
一度読んだものの腰を据えて本格的な再読は、藤沢周平の小説では初めて。
でも再読もなかなか良いものだと思った。
山形新聞に藤沢周平に関する連載がしてあった
方言?
75 :
無名草子さん:2007/10/16(火) 01:47:14
へっぺ?
いよいよ今日か
期待半分、不安半分
今回の風の果ては内容は個人的には合格点だが、見終わったあとに鬱になる
とりあえず主題歌をどうにかしろ
あの暗さがいいんだよ。
しかし現在の又左衛門と市之丞からドラマに導入しなかったのは疑問だ。
丸谷才一と向井敏が藤沢を絶賛してたから『蝉しぐれ』読んだけど、
面白さが全然わからない...
山本周五郎なら文章に独特のスピード感があるから
どんな題材でも読むだけで快感なのに。
「風の果て」公式サイトの「よくある質問」に、
こちらの本は原作ですので、本ドラマと全く同じ内容が収録されているわけではありません。
と書かれていた。
俺みたいな原作ヲタに対する牽制かいなw
>>79 気にする必要はないと思う。
>>79 合う/合わない、好き/嫌いは誰にでもある
わからない人はそれでいいんじゃねーの
そうそう。
山本周五郎と同系列にしてる解説の類は、個々の才能を軽んじていると思うよ。
83 :
無名草子さん:2007/10/22(月) 08:26:04
こと文体に関しては、山本と藤沢は全く異質。
山本に近い現代作家はむしろ沢木耕太郎。
今になって知ったが
10/9「わたしの藤沢周平」・・・
胡散臭いのに語らせてるなあ
何を考えてるんだNHK
おそらく佐高あたりのことを言ってるんだと思うけど・・・
受け付けない人は受け付けないで良いと思うけど。
ただ「わたしの藤沢周平」は、よくあれだけいろんなジャンルの人から藤沢周平を語らせたと思うよ。
良質な良い番組だったと思う。
(録るだけ録って見てない回がまだまだあるけど。)
先週分は第一回目の江夏豊の回だったから、終わって、再放送になるんだろうけど。
江夏が藤沢を!?うーむ意外。
>>85 佐高じゃなくてドクター中松。分かりづらくてごめん。
ついでにどうも誤解があるみたいなので佐高について語るとですな、
俺は確かに佐高は嫌い。ただし、佐高のような視点があることは理解している。
俺が許せないのは佐高の姿勢なのですよ。
例えば小泉純一郎について。
俺も小泉大嫌いだし、小泉が好きだという信長も嫌いだ。
だけどね、信長を好きだという人の全部が全部どうかしてるなんて思わないし、
ましてや藤沢周平が信長嫌いだったからって、信長好きな小泉はダメだなあとか
そういう理論展開はないだろう。佐高は自論への誘導が強引すぎるんだよ。
ああいう書き方は藤沢周平への冒涜だと俺は思う。
俺は佐高みたいなお馬鹿さんと同類だとは思われたくないし、佐高のせいで
他の藤沢ファンの印象が悪くなるのは正直勘弁して欲しいってこと。
って本筋から外れちゃってすまん>ALL
坊主憎けりゃか。
まあ旬が過ぎた文化人とやらだからなあ。
話題づくりに必死なんだろ?
>>87 こちらこそ特番で使われた部分と勘違いしてしまったようで。
なるほど、姿勢や方法論で納得がいかないと。
自分は許容範囲だけど、こういう考えならありだと思うし、尊重出来ますね。
信長も小泉も嫌いだけれども、姿勢や方法論として受け入れられないというのはやや意外でした。
佐高は山形だがらのぅ
91 :
無名草子さん:2007/10/27(土) 21:43:24
初めて藤沢周平の作品、「蝉しぐれ」を読みました。
余りの良さ、すがすがしさに感動し、
ほかにこのような作品で
皆さんご存知の小説(藤沢周平に限らず)は御座いませんか。
(いつも本屋に行くたびに読む小説で悩みます)
小説前半の、のどかながらも幾多の困難を乗り越える少年の物語から
後半の大きな流れは素晴らしかったです。
「蝉しぐれ」に登場する少年・少女たちの成長、
静かで美しい風景・人物描画は読前の期待を
大きく上回るものでした。
>>91 そのまま藤沢流れでいかれては?
「風の果て」をお勧めします。」
93 :
無名草子さん :2007/10/27(土) 22:46:12
「回天の門」は最高
94 :
無名草子さん:2007/10/29(月) 23:28:39
>>92さん
>>93さん
早速本屋へ出向き「風の果て」を購入しました。
「回天の門」は置いてませんでした。
ご推薦ありがとうございました。
>>94 ところが!
じつは何れも「清々しい」くはないのでした。
しかし、「蝉しぐれ」からのながれであれば、
是非お勧めしたい作品なのでした。
ま、騙されたと思って・・・。
うぜぇ
清々しくはないのかもしれんけど味がある。
>>94 ぜひ読んでみてください。
98 :
無名草子さん:2007/11/05(月) 22:02:13
>>97 いいんですよ。読む本を探しているだけなので。推薦されれば読むまでです。
早速仕事の帰りに10ページほど読み始めました。江戸時代の匂いがしてきて面白そう。
確かに登場人物の年齢が文四郎よりも上ですね。
風の果て見逃した……orz
年末にまとめて再放送してくれんかなぁ
評判いいよね。
パートのおばちゃんが、ほろりと泣いたとしみじみ語ってた。
海鳴りを読みなはれ
海鳴り、いいですなあ
作者が訪ねた紙漉きの資料館、ちゃんと探しておけばよかった・・・
104 :
無名草子さん:2007/11/22(木) 22:52:25
NHK教育で『藤沢周平の日本』やってます!!今!!
「風の果て」、2話まで激しく不安だったし、
細かい政策が抜け落ちてるけど、なかなかいいよ。
でもこれから先は竹山洋大先生のアイデアが
挿入されるようだから心配。
大丈夫だったら報告する。
テレビ東京の平四郎、よかったのにDVD出ないようだ。残念。
106 :
無名草子さん:2007/11/26(月) 16:56:14
オール読み物はまた藤沢周平特集か。
よほど売れるネタに困ってんのかね。
そりゃあそうだろう。
しゃばげをやるわけにもいかんし。
108 :
無名草子さん:2007/12/02(日) 19:59:43
質問をさせてください。
武士ものの、とても短い短編で「道場に通う若い藩士たちが、先輩である
風采のあがらない武士をあなどって、闇討ちをしかけて脅かしてみようとするも、
いざ対峙してみるとその迫力におそれをなして逃げ出した」といった内容の
記憶があるのですが、タイトルも掲載された本も失念してしまいました。
詳細不明瞭で申し訳ないのですが、どうしても読みたくなってしまいました。
お心当たりの方はお教えください。
ありがとうございました!
そして今後気をつけます。
うわ、書き方悪かったかな?
別に怒ってるわけではないので、お気になさらず
「武士の一分」見たんだけど
キムタクにやらせるなら「必死剣・鳥刺し」の方がよかった!
113 :
無名草子さん:2007/12/05(水) 16:07:01
「市井もの」の短編の題名が思い出せず、探しあぐねています。
内容は「裏長屋で父と妹、弟と暮らす娘(10歳位?)が主人公。
母親はすでに亡くなり自分が母親代わりとなり、家を守るしっかり者。
突然父が死に、涙の一滴も流さず葬式から弟等の事もすべて一人で片付けてしまった。
長屋の住人等は最初は可愛そうだと助けるのだが、そのうちに『情の強い娘』と敬遠し始めた。
すべてが済んで、いよいよ自分が遊郭に売られていく時も、世話になった住人達にきっちりと挨拶を済まし長屋を出ようとした時、初めて子供らしくわっと泣き出した。
それを見た住人達がほっとして、その娘の不幸を悲しみ、涙を流す」と言うものです。
お解りの方は是非教えて下さい。
よろしくお願い申し上げます
114 :
無名草子さん:2007/12/05(水) 16:55:04
>>113「本所しぐれ町物語」(新潮文庫)の中の「約束」でしょう。
115 :
無名草子さん:2007/12/05(水) 18:35:23
>>114 早速有難うございました。
見つからないはずで、「本所しぐれ町物語」だけが何処かへ消えてしまっていました。
これから捜してみます。
厚く御礼申し上げます。
このあらすじ読んだだけで涙腺がゆるんできたお
とことん若い人間にはわからん内容だ
んー
中学生で夏目漱石もどうかと思うんだよねぇ
119 :
無名草子さん:2007/12/11(火) 06:08:21
もうジャニタレ使うのやめてほしいな
東山はジャニだがそんなにひどくない。
酷いよ。最悪レベル。
ジャニタレ嫌いフィルタかかってないか?
とりたてて人気作かというと……
うーん
仕事人に出たときのヒガシはダメダメだったろうて
だから「必死剣・鳥刺し」を・・・
ジャニタレが串刺しになるところ見たい
……そういう感覚をもつ人間が藤沢周平を読んでいるのが信じられない
しかし、たとえばショタコン、ロリコン、ホモ、レズであっても、藤沢を愛読してはいけないという法はない
つまりいろんなのがいるのさ。それは藤沢作品を読んでてもわかること
誰と比べてダメかってのもあるよ。
ちなみに仕事人のヒガシは悪くなかった。
他にもっとひどいのがいたから。
ロリコンが藤沢作品読むのはアリだと思う
うむ。
女性読者に遠慮している場合じゃない。
佐知ばっかが人気ヒロインじゃねぇぞぇ。
蝉しぐれで主人公がまだ若者の時に
飯屋かどこかで仲間たちと酒を酌み交わしてる描写が良かったな
また、ああいうのを読みたい
なんかない?
>>132 「三屋清左衛門残日録」がいいんじゃないかな。年寄りだけどw
あとは・・・「用心棒日月抄」シリーズなんかどうだろう。
>>133 三屋は読みました
用心棒〜は未読だけど、チャンバラ物には抵抗があってちょっと・・・
当時の武家の生活に興味があるので、「風の果て」を読んでみます
情報小出しスマソ
135 :
無名草子さん:2007/12/14(金) 10:15:24
>>132「暗殺の年輪」(文春文庫)などいかがでしょう。
若き主人公に絡む「お葉」という女性が出てきます。
藤沢作品に登場する女性の原点のような気がしています。
昔読んだときはさっぱり面白くなかった悲惨な市井ものが
最近妙に心に残る。
>>135 初期の作品ですね
短編集というのが少しひっかかりますけど、風の果てと合わせて多分買うと思います
アマゾンレビュー読んだらなかなかの作品のようだし
thx
138 :
無名草子さん:2007/12/22(土) 16:50:46
『獄医・立花登』シリーズ全4巻、1冊105円でまとめて購入。
講談社文庫の旧版で買えて良かった。
藤沢周平の作品って次々新装版が出てるけど、字が大きすぎるのは逆に読みにくいんだよね。
確かに字が大きいと読みにくいね。「静かな木」とか。
今は、筆名から平の字を取ってるんだから、
スレタイも「藤沢周」とすればよかったものを(^^;
おいおい、藤沢周平と藤沢周は別人ですよ?
143 :
無名草子さん:2008/01/03(木) 16:11:18
公方から越後新津に転封を命じられた海坂藩酒田家は隣国久保沼藩佐梅家21万石、仙石藩松平家62万石、米津藩下杉家15万石、また海坂藩に好意的な御三家水戸藩に周旋を依頼した
恐らく、武蔵山越藩の策謀に違いあるまい。
播磨姫井藩15万石に転封を願った山越藩主松平山城守は次に羽州海坂に狙いを定めたのであろう
144 :
無名草子さん:2008/01/04(金) 00:55:54
なんだろ。間違い探しかね?
たしか、義民が駆けるだったとおもうが?
新津→長岡
海坂→庄内藩酒井家
久保沼→秋田藩佐竹家
仙石→仙台藩伊達家
米津→米沢藩上杉家
山越→川越
姫井→姫路
145 :
無名草子さん:2008/01/04(金) 01:28:40
「この白菜がうまいな」
町奉行の佐伯熊太は、おかみがはこんで来た白菜の漬け物にさっそく箸をつけた。
「わしはこれが好物でな。しかし、よくいまごろまであったな。白菜というのは、大体これから漬けるものじゃないのか」
「そうです。よくご存知ですこと」
おかみのみさはそう言い、手早く清右衛門の膳にも白菜と、このあたりでハヤといわれるマガレイの焼いたのを配った。
これでいいか?著作権法にひっかかってもしらんよ。
正月の餅もロクに買えないような甲斐性無しが藤沢作品らしい
>>145も正しくは赤蕪の漬物だろうけど、何がしたいんだ?
148 :
無名草子さん:2008/01/05(土) 16:52:46
144だ。
143は間違い探しの問題を作ったと勝手に解釈した。
回答しておしまいでは止まってしまうので次の問題を作ったつもり。
釣られた人は次の問題も作るべし。
ちなみに間違いはあと2つあるのだが、
赤蕪だけ答えるところがしぶいのう。
147さんよ、こういうのは面白いとはおもわんか?
別に
151 :
無名草子さん:2008/01/13(日) 15:26:46
短編集『闇の梯子』は面白いですか?
面白いですよ。
暗い内容の話が苦手な自分はあまり読まないようにしていますし、
ですから人におすすめしたこともありませんが、話がつまらない
ということはありません。
逆に、これがいいんだ、好きだという人もいます。
蝉しぐれの映画はキャスト見て最初どうかと思ったが、
今田とふかわが妙に藤沢らしさを出してた気がする。
ちなみに原作は読んでない。長編ばっか読んでます。
短編の方がいいよ
155 :
無名草子さん:2008/01/14(月) 01:30:15
古本屋で藤沢周平展の展覧会図録があったので手にとって見たら
むちゃくちゃ完成度の高い藤沢読本だったので即買!
装丁もなかなかイイ!解説は監修の井上ひさしが書いたのかな?
展覧会の図録ってことだと、全国の本屋でも流通しないんだろうから
すごいもったいなす。文春あたりで公刊した方がよかったんちゃうんか。
156 :
無名草子さん:2008/01/15(火) 06:03:30
古書店に渡った経緯を想像するとき、なんとなく切ないものを思い描くのが
藤沢読者。
同意
でも喜んでくれる人の手元にあった方が図録も幸せだと思う。
貴重な本を売って正月用の餅を買ったんだろうなあ
それはむしろ山本周五郎のような。
自分の最後の時が近づきつつつあることを知ったご老人が、
ふと書棚を眺めて、自分が去ったあとこれらの愛読書はどうなるのかと
、ちらと思ってから、家人は古書店に売るだろうとわずかに頬をゆがめる……
そういう感じがする。
161 :
無名草子さん:2008/01/22(火) 05:30:20
ものを増やさず、むしろ少しずつ減らし、段々と気配を消しながら
ある日ふっと消えるように死ねたら幸せだろうと
ときどき夢想する。
藤沢さんのエッセーにこんな一文があったなぁ…。(うろ覚えスマソ)
162 :
無名草子さん:2008/01/22(火) 19:36:08
うんこ
163 :
無名草子さん:2008/01/22(火) 19:37:18
チョットお聞きしたいのですが・・・
暗殺の年輪よんだのですが・・あれでラストですか?
話が終ってないような気がしますけど??
あれでいいんじゃないの?
無事に逃げおおせるか、討手と戦って倒れるかは読者の想像にお任せしますって事で。
藤沢周平はそういう話多いよね。
読後感の暗い・明るいの差は、読者に向けられた伏線の傾向によるよな
「朝焼け」とかさ
1月26日か。早いなあ。
168 :
無名草子さん:2008/02/01(金) 05:55:52
藤沢周平好きの方は、どういう漫画を好まれるのでしょう?
ケロロ軍曹
171 :
無名草子さん:2008/02/02(土) 19:33:20
勇午
はぐれ雲
おせん
侍、やめます
シグルイ
177 :
無名草子さん:2008/02/05(火) 22:05:55
藤沢有段者の方へのアンケート
回答は一つとします。
あなたが次の方へ薦める藤沢の作品は何ですか?
1.会社でリストラにあい意気消沈している先輩。
気力をふり絞ろうとするが、若くない身で不安が先にたち希望が持てないでいる。
機動旅団八福神
初の藤沢周平で『又蔵の火』を読む。
んー、こういう作風ばかりなのかな?
それはまた、えらくヘビーなのから入っちゃいましたな。
初期作品にはそういう作風が多いです。
そっか、あれはヘビーなのか・・・
というわけで『神隠し』を購入したんで読んでみます。
感想よろ
185 :
福ちゃん:2008/02/21(木) 22:41:20
鶴岡雪だろうな〜
また行きたい
中年のおっさんがうろうろしてるよ
藤沢周平っぽい漫画ってあまりないよね。
主人公がいわゆるスーパーヒーローではないから。
あまり、ってことは何作かはあるんですか?
188 :
無名草子さん:2008/03/20(木) 23:14:38
人情味あふれる時代小説で知られる作家、藤沢周平(1927〜97年)がデビュー前に書いた単行本未収録の
短編「浮世絵師」がみつかった。デビュー作「溟(くら)い海」の原形ともいえる作品で、デビュー作に至る過程を
検証するうえで貴重な資料といえる。22日発売の「オール読物」(文芸春秋)4月号に掲載される。
「浮世絵師」は文芸史家で相模女子大教授の志村有弘さんが所蔵する雑誌「忍者読切小説」(高橋書店)64年新年号に、
藤沢周平の筆名で載っているのが見つかった。葛飾北斎を主人公にした原稿用紙50枚ほどの短編。「忍者読切小説」は実物がほとんど残っていない。
元編集者で藤沢文学に詳しい阿部達二さんによると、この作品の7年後、角度を変え人物描写を
深めて書いたのが71年にオール読物新人賞を受賞したデビュー作「溟い海」。さらに阿部さんは
「後年、浮世絵にまつわる多くの佳品を生み出した。若書きながら『浮世絵師』は、その第一作であった」と解説している。
無名時代の作品は06年に14点発見され「藤沢周平 未刊行初期短篇」として単行本が刊行されている。いずれも62〜64年「忍者読切小説」など
3誌に発表したもので、同時期に執筆、発表された作品で単行本未収録は今回の短編が最後の一編と阿部さんは推測している。【内藤麻里子】
>>187 個人的にはもりもと崇がお薦め。
性描写満載だけど、面白いです。
あんん…
初周平で蝉しぐれ読んだが感動した…
小説で泣いたのは初めてだ。
最後の描写に鳥肌がたったよ。
叶わぬ恋の物語なのに読後感が清々しくてよい。
さて、次もまた氏の小説を読みたいんですが
なにがおすすめでしょうか?
「海鳴り」とかは?
恋愛短篇集の「橋ものがたり」はいかがですか?
叶わぬ恋なら「石を抱く」がお勧め。
「竹光始末」に収録されてる。
195 :
無名草子さん:2008/03/31(月) 01:09:51
初めまして。藤沢初心者のものですが・・・
とりあえず、風の果て→蝉しぐれ→三屋清左衛門残日録→隠剣孤影抄と読みました。
皆さんの前スレ読まなかったのですが、こんな私でも仲間に入れていただけますか?
2ちゃんだもの。気にせずマターリと書き込めばよろし。
老眼というほどじゃぁないんだけど、最近の文字が大きくなった版の
文庫の読みやすさは異常。
青江はいい奴だなぁ。まさに好漢。
199 :
中坊:2008/04/06(日) 23:47:26
こんなスレがあったとは!みなさんよろしく。
俺は日月抄で池波ワールドから藤沢ワールドに移って、以来「三屋清左衛門残日録」が一番好き。
「風の果て」も小説は好きだった。テレビでは別の話になってたかな。別物と捉えればテレビ作品としては良く出来ていたけど。清左衛門はNHKでのテレビもなかなか原作に忠実で大好きだった。
作品としては用心棒日月抄は話も登場人物も良く練れているし、エンターテイメントとしても良く出来てて好きな作品なんだけど青江に何か引っかかるんだよねえ。自分の「一穴主義」と関係あると思うんだけど皆の考え聞かせて。
>>199 人はそれほど立派じゃないってことだろうと思う。
池波ワールドにいたならわかるだろう
「人は良いことをしながら悪いこともする、悪いことをしながら良いこともする」
そういうことでいいんじゃないかな。
団塊世代あたりの佐知好きには辟易だ。
何もケンカ売らなくても
203 :
中坊:2008/04/08(火) 16:45:52
まあまあ。人の好き好き、って言っちゃえばそれまでなんだけどね。
清左衛門には男として魅かれるものがあるんだ。
青江は「悪いところも」というより、俺にはどうしたいのかわからんのだよ。
まあ、本の登場人物にここまで熱く語らせてしまう辺りが魅力の一つなのかも知れんが。
「青江がどうしたいのかわからん」の意味がわからん。
もう少し詳しくおながい。
本妻と佐知のこと?
206 :
中坊:2008/04/08(火) 22:21:13
そうれす。
207 :
中坊:2008/04/08(火) 22:47:40
もっと詳しく言うと、佐知が途中から都合の良い女に見えちゃうんだよね。
それはそれでいいんじゃないかと思うのだが。
都合の良い女であることを受け入れている女、それが佐知ってことで。
209 :
中坊:2008/04/09(水) 13:26:15
うーん。そう?
その図式がわかっていながらそのままの青江に漢を見ることが出来んのだ。最後も極めて、その点では都合よく終わるし。
清左衛門とみさの関係のほうがリアルでほろりとさせられる。
まあ、すまん。個人的な好みなんだけどね。
それは、青江から見て佐知は「都合の良い女」ではないからだと思う。
佐知のほうは、そう思われても一向に構わない、気にしないというスタンスだろうけど。
青江にとって佐知は、共に幾たびも死線を乗り越えてきた、いわば同志なんだろう。
だからこそ、分かち合いたい想いが募れば、男女なら身体の関係ができることだってあるさ。
それより俺は、佐知や由亀よりもおりん師匠のほうが好き&不憫でならん。
たまには思い出してやってくれよ青江。
211 :
無名草子さん:2008/04/09(水) 19:06:14
三屋清左衛門残日録を読む。
時代小説というよりひとつの人生哲学論に思えてとても感慨深かった。
・・・単純にいうと面白かった!自分が抱えている悩みや不安がちっぽけに
思えてきて少し楽になった。
それと子供の頃死んだじいちゃん思い出してジンときました。
212 :
中坊:2008/04/09(水) 21:18:02
210さん
佐知は「気にしないというスタンス」ではないじゃん。
どんなに想いが募っても、その結果悲しい思いをさせるならやるべきではなかった、と思うのさ。
おりんとは、またマニアックなところからきたね。思わず確認しちゃったよ。
211さん
清左衛門、今も折にふれて読むんだけどいいよねえ。改めて読むと、いろいろな登場人物の気持ちになって読めるんだ。
>>212 気にしない、ということの意味を取り違えられちゃったみたいね。失礼。
要するに、佐知ってのは大人の女だよと言いたいんだが、このニュアンスが伝わるかなあ。
214 :
中坊:2008/04/10(木) 17:42:33
うん、言いたいことはわかるつもりなんだ。
佐知が本意か不本意か「大人の女」なのはわかる。
俺が言うのは曲がりなりにも惚れた女に「大人の女」を演じさせる青江の気持ちがわからん、ということ。
俺はフェミニストではないが、誰もそういった「大人の女」にはなりたくないのでは?
自分で自分に「お姉ちゃんらしくしなさい!」って言ってるみたいで可哀想。
第一作で青江に魅かれていた分、がっかりしたんだよね。
「大人の女」を演じているのではなく、佐知自身が青江の妻になりたいとか
添い遂げたいなどとは思っていないような気がする。
佐知って確か、一度どこかに嫁いだけど、離縁したんだっけ?
だから結婚=女の幸せとは思っていないような気がする。
彼女の気質からしたら、青江の妻や、青江自身に迷惑をかけてまで
青江と一緒になりたいとは思っていないように思えるんだが。
いくら互いに好きでも、世の中にはどうにもならないことがある。
たまにしか会えなくても、本人達はそれでじゅうぶん幸福だと思えるような
間柄が、佐知と青江なんじゃないのかな。
216 :
中坊:2008/04/10(木) 22:16:28
そうね。おおむねその意見には賛成。だから青江に腹立つの。
だって由亀いなかったらどうよ。本当は一緒になりたかったんじゃない?
それは考えても詮無いことだねえ。
先にも書いたように、青江と佐知の関係は、惚れたはれた以上に“同志”なんだと俺は思う。
>>215氏が指摘したような佐知の心情を、最大限尊重しているのが今の関係なんじゃないかな。
218 :
中坊:2008/04/11(金) 20:48:32
うーん。何か会話が空回りしている気がする。
だから、同志なのには異を唱える気は無いって。
「日陰の女」の境遇を喜ぶ女はいないでしょ、と言ってるの。
もし「佐知は違う」という人がいるならそれは間違ってるよ。
215さんの言う「迷惑かけてまで云々」も、俺もそう思うってば。
でも、その苦しい想いを振り切るために出家なんでしょ。
それが可哀想だと言ってるの。
そこが青江に腹が立つと言ってるの。
お前は男ならやるべきじゃなかった、と言ってるの。
そうだねぇ、まあ、割り切れないけれど
そういう関係もあるんだろう。
逆に、自制してしまう青江というのもつまらないというか、共感しにくいこの不思議。
そこらへんのけなげさが魅力なのかもよ>佐知
日陰の女であるけれど、かといって、自分の要求を表にさらす、とその魅力が失せるような。
なんか中坊氏は過剰に感情移入しすぎているような希ガス。
「佐知は違う」とは俺も言わない。
が、中坊氏の言われるような形で佐知を可哀想だと思うのは、
むしろ佐知に対して失礼なのジャマイカ。
すまんが、雲行きが怪しくなってきた気がするので、そろそろ話題変えないか?
細谷の晩年はどうよ!? というのが自分の中でまだくすぶってる
自分としてはちょっと分かる気がする。
ただ、藤沢周平という作家が、「そうしなかった」理由を考える時と、
作中の人物が「そうしなかった」理由を考える時との、境界線があいまいで……
こうしたことは曖昧でいいのかもしれないけれど、うーん。
申し訳ない。リロードしてませんでした……orz
じゃあ映画化に事寄せて「山桜」ネタでも
226 :
中坊:2008/04/12(土) 09:59:43
感情移入できない読書なんて俺にはありえないんだ。
ごめんね。場所使って。じゃあね。ありがと。
どういたしまして。
楽しかったよ。
228 :
無名草子さん:2008/04/20(日) 00:52:14
山田洋二監督はよく藤沢作品を映画化されるけど、やっぱりあの世界観が好きなのかなぁ?
今更だけど「たそがれ清兵衛」や「武士の一分」は面白かったし、私にとっては原作を読む
きっかけをつくってもらった作品です。
最近はNHKの「風の果て」の影響で原作も読んだし(三屋清左衛門残日録も遅ればせながら)
こんなにすごい作品を今まで読めなかったことが悔しいです。特に学生時代に読めてたら、今の
自分も少しは違ってたんじゃないかなと思えるんです。
社会に出て自分がいかに子供で、周囲の人に沢山迷惑を掛けてたんだなとか、人として大切な
事を教えてもらった気がします。
また、このスレに出会えたのも嬉しいです。もしよろしければ、お勧め作品など教えて頂きませんか?
・・・とっても厚かましいお願いですみません。
またここに来る時には色々自分なりに読んでみて皆さんと議論してみたくなったので。
こんな生意気な奴ですが、よろしくお願いします。
229 :
無名草子さん:2008/04/21(月) 17:06:17
昔読んだ短編でタイトルを忘れたので教えて下さい。
商人として成功した主人公は不治の病になり、余命が少ない。
その主人公は過去に強盗をした事があり、その時の共犯者を恐れている。
その共犯者を消すために捜し出すが、相手は主人公を覚えていなかった。
だけど自分が尋ねて行ったばかりに、思い出させてしまって結局殺してしまう。
それを岡っ引きに見つかって、過去の強盗もばれてしまう。
こんな内容だったんだけど、分かる人いますか?
231 :
無名草子さん:2008/04/21(月) 22:12:19
早速教えて下さってありがとうございます。
『神隠し』、探してみます。
(´・ω・`)藤沢さんの短編で印象に残ってる作品を教えてくださいな
今日、知人と連作短篇集「本所しぐれ町物語」の話をしていたんだが、
ちょこちょこ出ていた盗人の正体が(メール)だと言われた。
けっこう前に読んだのでもう記憶にないが、そうだったっけ??
へえぇ、そうなんですか?
なんか唐突に出て唐突に消えたラストだなーと思っていたんだけど・・・
もう一回読み直しですな・・・
あの盗賊には(メ蘭)がいたはずだが、あの人物にそんな描写あったかなあ。
誰か確認して。
ゆうべ確認しましたが・・・どうもそんな感じはしないような。
泥棒の「昼間の姿」が一致しないように思うのは、自分の読み込みが足りない為かしら。
とはいえ、あの人物に関する描写が極端に少ないのは確かです。
彼が老人なのか若者なのかも言及されていませんから、
>>233氏のご友人がおっしゃるような
読み方も可能かもしれません。
237 :
無名草子さん:2008/04/23(水) 21:49:51
短編集『橋ものがたり』は何度読んでもいいなあ。
セックスが気持ちいいのはね、身体だけじゃなく
好きな相手と心も重ねるからだよ
いや、そのヒント意味がわからないw
もう少し読み込んでみます・・・
241 :
無名草子さん:2008/05/03(土) 16:25:46
橋ものがたり、旅先でも読んでます。 渋滞もなんのそので頑張ってま〜す!
テスト
243 :
無名草子さん:2008/05/21(水) 20:56:46
ちょこちょこと映画の話題が新聞なんかに出てきてるね
今日の朝日の夕刊とか、定年時代とか。
「蝉しぐれ」を読んでもうちょっと藤沢周平読んでみたくなったんだけど
ここの住人が一番面白いと思ってる作品って何?
蝉しぐれと風の果て
史実物以外、基本外れがない。……というのがおおむね総意になるんじゃないだろうか。
そのうえでおすすめとなると、
244が蝉しぐれのどこを気に入ったかによるかなぁ。
自分はよろずや平四郎活人剣が一番好きだわ。屈託無く気持ちよく最後まで読める。
決めがたいが、市井モノの中では短編集の驟り雨を推す。
月並みなことを言えばスルメのような10篇。
249 :
無名草子さん:2008/06/02(月) 02:37:57
15年ぶりに「闇の傀儡師」を読んだ
まるでおぼえていなかったので楽しめたんだけど
妙に記憶していたラストシーンが違うきがする
最後に主人公の男が好意を寄せてる?女の人にキスするシーン
「○○は○○の口を吸った」
で終わったきがしててこれにわくわくしてたんだけど
ひょっとしたらこのシーンは違う本だったのかもしれない
相手の女性が記憶は定かじゃないんだけど忍者だったかもしれん
どなたかタイトルわかりませんか?
>>249 ぱっと思い浮かんだのは、講談社文庫「獄医立花登手控え2 風雪の檻」ですな。
ただ、相手の女性は忍者ではありませんが。
「獄医立花登手控え2 風雪の檻」ちょうど今日読んだ所です。
確かにラストはそんなシーンですね。
それにしても「死罪はなりませんぞ」のくだりは何度読み返しても感動する。
「獄医立花登手控え」シリーズ気に入りなんだが、
>>251 「死罪は〜」は、自分も好きなくだり
関係ないが、
このシリーズの文庫巻末にある、他のある作家の解説で、
最終巻のネタばれ(としか思えない……)があって、
うっかり読んで、がっかりしたことがある
お気をつけください。
文庫本はだいたい持ってるんだけど
家建てたら書斎作って全集買おうかと思ってる。
それとも単行本制覇の方が棚に味が出るだろうか
全集持ってる人、読みやすさとかどうですかね
254 :
無名草子さん:2008/06/15(日) 02:20:08
読みやすいのは文庫の方だね。
255 :
無名草子さん:2008/06/15(日) 02:31:56
隠し剣シリーズの女人剣さざ波が好きだ、秘剣ものはすばらしいね!
256 :
無名草子さん:2008/06/15(日) 11:06:08
>>253 どっちも揃えて文庫は常に持ち歩く。聖書の如くw。
>>244 「彫り師伊之助・捕り物覚え」「又蔵の火」「暗殺の年輪」
この人こそ日本ノワールの開祖と信じて疑わない。馳星周をして第一人者というのは
単なるミスオタの知ったかぶり。
257 :
無名草子さん:2008/06/15(日) 12:58:42
短編集の竹光始末、たそがれ清兵衛読んだんだけど短編集以外でお勧めのある?
できればエロいやつ
藤沢作品にエロはないと思うなあ。
長編なら「用心棒日月抄」シリーズで、そこそこってところか。
あとは好みで「海鳴り」とか。
エロというか
今読んでる立花登のはさわやかエロスな印象
たすきがけして捲られた袖からチラ見えの、普段日に当たらない肘のあたりが眩しい白さだったり
梯子を上る腰が揺れてるとか
そういう暮らしに根付いた庶民のエロがある…かな
260 :
無名草子さん:2008/06/18(水) 12:13:43
藤沢作品にエロを求めてもねぇ。すがすがしい男の生き様や人の持つやさしさや厳しさを感じてほすい。
初期作品集の空蝉の女がそうかも?
剣客商売か鬼平犯科帳で女性剣士に憧れる女性がいたような記憶がするのですが
なんでしたか?
おならを気にする女性剣士に賄いのおじいさんの孫娘が好意を抱いていた
とまで覚えています
池波スレで聞けよ
265 :
無名草子さん:2008/06/29(日) 05:31:41
残日録 萌え
ちとすまぬが、飼い犬を喰われてしまう話があったと思うのだが、どれで御座ったかの?
「岡安家の犬」ですな。
かたじけない。すっきり致しました。
269 :
無名草子さん:2008/07/04(金) 21:47:19
渇いて候
270 :
無名草子さん:2008/07/06(日) 21:39:10
ケーブルテレビで 残日録とか再放送してるんだな・・・
うーん・・・
271 :
無名草子さん:2008/07/06(日) 23:15:25
かたせ利野のマンコ舐めたい
272 :
無名草子さん:2008/07/07(月) 21:58:10
それだけで満足してしまうところが、らしいな。
帰宅の山手線、やれやれと席に座って日月抄を読んでいた俺が、ふと横の
青年をみると、彼の文庫は密謀だった。
274 :
無名草子さん:2008/07/10(木) 00:55:08
藤沢作品何度も読み返し、もう読む本がない。仕方なく池波を読み返す。もっとたくさんの作品を残してほしかった。
南果歩はいい。
276 :
無名草子さん:2008/07/13(日) 00:44:19
市塵ってあまり面白くないな。
277 :
無名草子さん:2008/07/13(日) 21:10:02
理由もかかんと。
278 :
無名草子さん:2008/07/14(月) 16:57:27
なんとなく、新井白石が好きじゃないからかも。唯一藤沢作品できらいな本。 好きな作品だけでなく嫌いな作品があればあげてみて。
279 :
無名草子さん:2008/07/16(水) 20:29:00
作品名忘れたけど、なんか俳句のやつ
一茶?
歴史モノは大抵暗いから読んでできつい
暗いというか、展開が地味なんだよ、地味すぎるといってもいい。
自然描写もあまりないしね。
史実をベースにしても剣豪ものはよかったけれども。
史実物はリアルすぎてキツい。おいらの感想はそんな感じ。
283 :
無名草子さん:2008/07/18(金) 08:35:58
市井物や海坂藩物は本当に面白い、あと秘剣物。藤沢文学の真骨頂だね。何度読んでも面白い。
やはり50歳ぐらい向け?
それはもったいない。
少し前に山形大学の講義で
剣道七段の人が用心棒日月抄(多分)の殺陣シーンを
数十分間たっぷり再現ってのを地元の新聞で見たよ
地震きた
287 :
無名草子さん:2008/07/24(木) 00:42:22
しがない商店主、金もなく暇もないけど、店番の時に読む周平文学がしがない私の人生を豊かにしてくれる。
もう既出かな。NHKラジオの松平定和の朗読の小部屋。
よろず屋平四朗。毎週月曜日のお楽しみです。
>>288
何時ですか?
NHKラジオ深夜便午前0時だらぁ?
よろず〜じゃなくて用心棒日月だべ。
磐田おつ
南果歩はいい。
藤沢先生が、山本周五郎をほとんど読んでないてのは本当なんだろうか。
俺はやんまもとは、時代がかかりすぎた道徳心や男女関係が好かんので、
昔はよく読んだが、最近は物足りなくつーか鼻につくようになって藤沢先生の方がずっと良いのだが。
294 :
無名草子さん:2008/08/05(火) 15:48:48
???
295 :
無名草子さん:2008/08/09(土) 01:00:19
なんか右京太夫だっけ?あの人すきw
296 :
無名草子さん:2008/08/12(火) 14:26:53
何言ってるかわからない。挑戦人?
殿様が好きってのも凄いな。
298 :
無名草子さん:2008/08/18(月) 16:27:42
「鬼」という短編が、どの文庫本に収録されているか調べているのですが、
鬼という単語は藤沢さんの作品名等に多いようで、探し当たりません。
ご存知の方いらっしゃったら、ご教示願えないでしょうか。
池波ファンでも楽しく読めますか?>藤沢もの
300 :
298:2008/08/18(月) 22:34:05
自己解決しました。
「神隠し」買ってきました。お目汚しすみません。
>>299 両方好きって人もいるから、多分大丈夫。
司馬遼太郎ばっか読んでるけど、藤沢周平も好き。ってぇか司馬センセに
うんざりしてきたころに藤沢センセ読むと新鮮すぎてたまらねぃw
303 :
無名草子さん:2008/08/21(木) 06:53:55
残日録萌えー
304 :
無名草子さん:2008/08/22(金) 15:30:18
日月抄シリーズの「孤剣」まで読んだ
又八郎は良妻由亀がいながら佐知に手を出すとはうらやm…ふてぇ野郎だ
でもそんな又八郎の人柄のよさも好きなんだな。吉蔵、細谷とのやりとりも笑える
しめ縄王子の静馬は変態でちょっとガッカリした
305 :
無名草子さん:2008/08/22(金) 18:16:06
日月はドラマ化されて、つい見てしまったもんだからそれ以来読む気しねー。イメージ悪いわ…。
日月は小説とテレビは別モンだと割り切れ
どちらもめっさ面白い
狐剣のほうがテレビになったとき、注連縄王子の行動の動機が
はっきり描写されてて、より一層話しに筋が通ったように思う。
307 :
無名草子さん:2008/08/23(土) 16:06:21
佐知は幸せなのか不幸なのか計りかねるな
古谷一行版と杉良太郎版をケーブルでやるね>日月抄
観たかったから楽しみだー
正直、腕におぼえありで満足しているんで、テイストの違いを味わいたいTころ。
テレ朝のやつ以外はいいよね
310 :
無名草子さん:2008/08/25(月) 05:15:04
映像化されて一番よかったのはやっぱ仲代達也の残日録だな、ハマリ役だ。
獄医立花登好きなんですが、確かドラマ化されたようなうっすらとした記憶が…
>>311 NHKの「立花登 青春手控え」だね
主役が中井貴一だった
2chで若者が多いはずなのにサワシューファン多いな
314 :
無名草子さん:2008/08/26(火) 15:26:12
俺渋谷雄之助と同い年なんだけど、ここオサーンしかいないの?
315 :
無名草子さん:2008/08/26(火) 16:04:56
年齢は中井貴一くらいじゃねーの?
316 :
無名草子さん:2008/08/27(水) 09:05:46
ピッチリ横わけ鼻デカ兄さん
317 :
無名草子さん:2008/08/27(水) 21:21:08
藤沢周平って、大きな賞をとったことがないよね?
選考する側になにか意図があったんじゃないかと疑うのは野暮?
シューヘイヘーイ
321 :
無名草子さん:2008/08/28(木) 19:44:38
あ、いやいや。直木賞以降にね。それこそ日月抄だの蝉しぐれだの時に、大きな賞の候補になってないのはなんでだろう、と。
重厚な作風から、所謂、娯楽小説・大衆小説的になっていったからかな
俺は、そっちの方が好きだけど、
賞とりにはもったいぶった作品の方が受けるからさ
そこらへんから、
剣術の描写が具体的になるよね。
武道を始められたわけではなさそうなのに、
描写がすごくリアル。
これは藤沢周平の謎の一つだと思う。
娯楽時代小説には、チャンバラシーンは不可欠と思ったとか?
碁が趣味だったというから、チャンバラの攻防の動作一つ一つに布石があると考えたのかも?本来はそれが当たり前なんだけど他の小説のチャンバラは藤沢時代劇ほど緻密じゃないよ
ほとんどの人が体験したことのないものをリアルだと感じさせるのは
それを実際に体験しただけで文才がない者が書くよりも、
文才がある人が想像で描いた方が、読む者にはリアルに感じさせると思う
殺人シーンをリアルに描いたからって殺人者じゃないのと同じで
隠し剣シリーズで出てくる流派って、全部本当にあるってどっかで読んだ気が。膨大な資料を読み込んだんだとすれば、書くときには、太刀筋も見えてたのかもね。
328 :
無名草子さん:2008/08/31(日) 14:19:37
白石一郎の秘剣もいい、藤沢先生はも少し長生きしてもっと作品残してほしかった、もう読む本がないから仕方なく他の作者の作品を漁るこのごろ………。
俺もだ。
よい作家がいたら教えておくれ。
海外ミステリーかなぁ……
女流作家の人情ものはいいよ
北原亞以子や諸田玲子、杉本苑子あたりおすすめ
よろず屋平四郎活人剣、読んだ
詐欺師かよって奴が仲間だったり面白いな
333 :
無名草子さん:2008/09/01(月) 10:10:28
白石作品はかなりいけるね。海王伝、海狼伝、いける。山周は少し固いし、池波もいい。 だが藤沢に勝るものなし。
馬の骨の銀四朗は、ゴンゾウでしたか?
池波は自分を自作の主人公になぞらえてる厭味さが鼻につく。
嫌いじゃないが。その点藤沢先生は厭味な自意識がなくて
そないいわはりますけどな、な感じがにじみ出てて文句なく好きだ。
336 :
無名草子さん:2008/09/02(火) 20:28:22
でも池波は読み切れないくらいの膨大な作品群がある、せめて彼の半分くらいでも作品があればなー。
質より量と思いませう。
>>334 いや、ゴンゾウではないような。
優秀だけどやる気無しってことであってる?
339 :
無名草子さん:2008/09/03(水) 03:52:40
蝉しぐれのふく、立花登のちえ、この二人が重なる。どちらもヤリたい女だ。 「いい女」像がそこにある個人的にだけど。
「ただ一撃」の三緒とか「泣くな、けい」のけいとか。
>>338 んー?
藤沢作品でそういうのは新鮮で面白いが、その二人の共通点ってどれだけあるー?
342 :
無名草子さん:2008/09/04(木) 12:53:51
海鳴りの話がないな。蝉しぐれよりよかったが、年のせいかな。
通勤途中、自分の中のおこうのイメージの女をさがしているが、
なかなかいないよ。まるで危ないおやじだよ。
343 :
無名草子さん:2008/09/04(木) 15:31:05
344 :
無名草子さん:2008/09/04(木) 21:08:56
まあ、通勤電車の中でみつかったら運命ですから。
これはひどい
あ、わかった。ゴンゾウの謎。
内野聖陽が主演てことだね。<馬の骨
なーんだ。
28日に時専chで放送する、宿命剣 鬼走りが楽しみ
349 :
無名草子さん:2008/09/08(月) 01:26:11
>>346 ( ゜Д ゜)
orz そうか、そうだったな…。
やる気出すほど、空回りっぽいとこが似てたし、トンチンカンな事いっちゃったな。
ああ、下げ忘れた上に、文章まで変に…。
スレ汚し、失礼しました。
351 :
無名草子さん:2008/09/08(月) 17:58:35
上田の物語はくら〜い。アメリカ映画みたいにハッピーエンドがいいなー。最後に負け戦で死ぬのはどーもねー
ふ、藤沢周平スレとは思えないレスだな!
春秋山伏だけ読んでないんだ。美味しいおかずは最後に食っとく
かっこいい駅弁?だといいんだけども
トンカツと思ったらタマネギカツだったりするとかぁ。
いや、タマネギ好きですが。
どうでしょうかね。
妙なとこ残してるな。
355 :
無名草子さん:2008/09/10(水) 21:49:23
周平独言を読んでショック。
藤沢周平って、昼間からパチンコしてたんだ・・・
この人が生きてた頃のパチンコは今みたいに金がポンポン飛んでいかない、比較的良心的な遊びだったよ
天保悪党伝はいまいちだったな。デカダンな悪党たちってのが
自分の思ってる藤沢カラーとちゃうからかな。
うーん。自分も人情の深いとこつくのが藤沢と思ってるんで。
山本周五郎までいくと甘くて鼻につく時があるが。
藤沢は抑え目で、それがさらによい。
359 :
無名草子さん:2008/09/12(金) 13:32:54
山本の男尊女卑とか、田舎者蔑視は山本の生きた時代だよねぇ。
360 :
無名草子さん:2008/09/13(土) 04:59:10
山本は読んでて疲れるなぁ、藤沢はさらりとした感じ、いいねぇ
でも、当時は「藤沢周平は山本周五郎の後継者」、下手すると二番煎じくらいの扱いだったみたいだねぇ
362 :
無名草子さん:2008/09/13(土) 12:52:11
山本は海音寺と重なる、俺的にだけど。
363 :
無名草子さん:2008/09/14(日) 07:52:39
山本周五郎は長編はいいんだけど、短編は叱咤されているようで重い。
364 :
無名草子さん:2008/09/14(日) 09:58:12
藤沢作品で彫り師伊之助は大好きだけど、立花登とすこしかぶるなぁ。
用心棒とよろずやがかぶるw
366 :
無名草子さん:2008/09/15(月) 15:43:20
禿同。
367 :
無名草子さん:2008/09/15(月) 17:12:12
青江と平四郎は同一人物だな、俺のなかでは。
青江は両親を亡くしていなかったか?
かつ一人っ子だろう。平四郎とは違う。
369 :
無名草子さん:2008/09/17(水) 12:19:51
人物像
370 :
無名草子さん:2008/09/17(水) 19:35:49
いや、その人物像がさ。
生い立ちが違えば考え方も変わるじゃん
平四朗は江戸でうどんを喰う男だ。
肉体労働だから江戸のしょっぱい饂飩が最高にうまいのだ。
でもたぶん素うどん。
373 :
無名草子さん:2008/09/19(金) 22:32:14
想像するビジュアルがってこと。容姿、雰囲気
青江は、東北の小藩の中士階層の出身。性格は基本的に真面目。背景になっている
世界は、元禄時代(「刺客」まで)。「凶刃」では往時の姿を「いつも腹をすかせて狼の
ように頬がこけていた」と回想。
一方平四郎の方は、旗本の次男坊。基本性格は洒脱。背景になっている世界は、
天保時代。「食うに困った」ほどの経験はたぶん無い。独居をはじめてからも。
「グッドルッキングな長身の痩せ型で、ライトサイドに属した人格で、自らの正義感
を大事にしている」という点では共通しているけれど、そこからの肉付けはずいぶんと
違っているね。中身も外見も。
一緒くたな印象になってしまうのは、ドラマの影響だと思うけど。
「腕におぼえあり」で、「よろずや〜」の方のエピを持ってきてたりするから。
ただ、持ってきているのは、基本的に互換性がきくようなエピだけだし、それらに
しても、原作からかなりアレンジを加えていることを付言しておこう。
なんだかなあ。そんな必死にならんでも。
376 :
無名草子さん:2008/09/20(土) 02:31:49
言ってる事は充分わかるんだけどなぁ。本読むときに頭に描く風景や人物、伊之助と立花も読む内にだんだん同じ顔になってしまう。青江や平四郎も。だから映画化されたりするとイメージ残るから見ない。
>>375 いや、掘り下げてあって面白いじゃん。
漠然と読むだけよりも。
話題変えようぜ。
379 :
無名草子さん:2008/09/21(日) 01:05:29
話題って言っても特にないしなー、藤沢作品で一番きらいな作品を上げてくかな。俺は漆の実る国
380 :
無名草子さん:2008/09/21(日) 03:53:20
私も漆の実る国でしたが
5回目でやっと読了した
白き甕
白き瓶は確かにきついですな。あれが読める人はすごいと思います。
あれを書いた作者もすごいです。
382 :
無名草子さん:2008/09/22(月) 01:26:32
あの俳句のやつかな?わけわからんやつやな。しかし何故か印象深いので2位
383 :
無名草子さん:2008/09/22(月) 20:32:20
隠し剣いいわ〜
ところでここに居る藤沢ファンは他にどんな作家の本を読んでます?
隠し剣の「どれも同じパターンでうんざり」という意見についてはどう思う?
自分は、栗本薫。作者本人はどうかと思う発言が多いけれど、文体で読めてかつ
内容をギューッと圧縮すると藤沢作品に通じる、人間の業や仕方なさに通じるものが
あると思ってる。
385 :
無名草子さん:2008/09/23(火) 12:03:43
池波、白石、津本。ま、藤沢にくらべるとイマイチだけど、それなりにおもしろい。
あまり他の作家は読まない・・・読んでも続かない
今は、筆名から平の字を取ってるんだから、
スレタイも「藤沢周」とすればよかったものを(ノ´∀`*)
388 :
無名草子さん:2008/09/23(火) 15:19:26
高校の頃、司馬にはまりまくって読み漁った。あの頃は史実に基づく話でないと読む気しなかった、今はドラマ仕立ての艶のある話が良くなった。歳を取るって事は俗っぽくなるって事なんだろうな。
栗本薫てのが壮大なツリだと思う。全く読んだことないが
評判はあちこちで載ってる。
つーか、藤沢の立ち回りての?剣でやりあうとこが
どれも同じように読めんだな。
でも別にその辺はいいの。
司馬は、いかにも史実みたいな顔してけっこうえーかげんな
資料つかったり脚色多いだよ。主観多いよ?でも好きだけどもね。
392 :
無名草子さん:2008/09/25(木) 17:01:12
司馬はとりあえず史実に沿って話を進めるわな、脚色はむろんするだろう、なんせ職業が作家だからな。藤沢の物語は空想から生まれたんだろうから彼の世界に入り込まないと楽しめないわなー!
393 :
無名草子さん:2008/09/26(金) 13:44:57
>>383 菊池秀行の「幽剣抄シリーズ」は藤沢ファンでも楽しめると思います。ただ暗めな話しが嫌いな方にはお薦め出来ませんが。
どうも結核に罹ってしまったようで…
藤沢周平ハマってるけど、そんなとこで符合したくなかったW
栄養十分に休息十分に。耐性菌に効く薬もあるだしがんばれてのも
おこがましいが俺の親父も長年の結核もちよ。一病息災よ。
他所ながらお見舞い申し上げます
どうぞお大事になさいませ
>>394>>395 サンクスです。
まだどうなるかは不明だけど、もし隔離されたら、ここぞとばかりに未読と既読の藤沢作品を渉猟するつもりです。
最近の結核は、抗生物質の効きにくいものもあるらしいので
まずは無理せずしっかり治してくださいね
398 :
無名草子さん:2008/09/26(金) 23:26:45
絶好の読書三昧な日々をゲットできてうらやましいくらいです、貧乏暇なしは辛い。
CSで古谷版日月抄を観て、ずっと気になってた「青江のように手形なしで
関所を抜けたうえに身元を明かさない浪人を相模屋が雇ってるのはなぜか?」に
一つの答えを示してもらえて納得できた。
映像化は、腕におぼえありがベストとしても、ああいうアウトロー的なアプローチもアリだな。
400 :
無名草子さん:2008/09/30(火) 09:00:39
相模屋が坂上二郎ってのもイメージ違う。もっと痩せた小さな爺って感じ。
401 :
無名草子さん:2008/09/30(火) 17:04:19
藤沢作品で時代劇に目覚めた
時代劇クソオモシレエェ
10代なのに俺ジジクセェ
でもやめられね(・ω・)
仕事人は、10代の娘さんに人気あったよー
404 :
無名草子さん:2008/09/30(火) 20:31:04
無知なもんで、マッコイを知りません。涙
オレはNHKの「腕に覚えあり」で時代劇に目覚めたから、青江はともかく、相模屋は坂上二郎
じゃないと落ち着かない
ただ、いまの渡辺徹にゃ細谷はさせられんwやせすぎた渡辺w
NHK時代劇スペシャル「花の誇り」
放映 12月20日(土) 21:00〜22:27
出演 瀬戸朝香 酒井美紀 田辺誠一 他
原作 藤沢周平「榎屋敷宵の春月」(麦屋町昼下がり)
もういいよ…
>>406 オレは、藤沢周平を読む人が増えるきっかけになってくれるなら良いと思うくち。
時代劇といえばチャンバラ、みたいのは払拭されてほしいし、
ドラマといえば恋愛と殺人、という状態も減って欲しい。
409 :
無名草子さん:2008/10/02(木) 23:02:47
非日常にこそやはりドラマがあるんじゃね?時代は違えども…。そういう意味で言えば戦争こそが究極の非日常なのかな。
410 :
無名草子さん:2008/10/03(金) 19:28:26
馬の骨って面白いね
少年漫画的な展開でワクテカした
411 :
無名草子さん:2008/10/03(金) 20:15:11
白石一郎の秘剣もおもろいよ!藤沢のワンパターンシリーズだけどそれでも面白いんだな馬の骨
>>400 いや、原作に「丸顔」って明記してあるし。
第一巻の1ページ目に。
凶刃の時には痩せてるんだけどね。それに合わせて二郎が激痩せ
したら凄かったんだが。
まあ、小朝はないわな
あのですね、貧乏な偏屈な爺侍に一人娘がいて、
その家に金貸してる同僚がいて、その同僚の息子が調子いいが結構良い奴で、
最後に娘といい感じになる結末の話しなんですが、それは持ってるんです。
似たような話で偏屈ジジイ剣士もので、えーと、
隣家の調子いい若造の妹がかどわかされるのを助けて
最後にやっぱり娘と若造がいい感じになる話が隠し剣シリーズあったような気がすんですよ。
どっちも好きなんすがあいにく文庫本を
きたねーつってつれあいに捨てられちゃって。
タイトル分かりませんか?また買いたいんですが、どうにも思い出せない。
「ちゃんと呼べ」はせつなくて読むたび涙が出ちゃう。だって女の子だもん。
417 :
無名草子さん:2008/10/06(月) 16:20:50
>>415 「玄鳥」の『鷦鷯(みそさざい)』と「冤罪」の『臍曲がり新左』と思う。
両方とも新左衛門が主人公かな。
418 :
415:2008/10/06(月) 16:44:10
ありがとうございます!
419 :
無名草子さん:2008/10/06(月) 18:00:40
連作短編の「平四郎」が好きです。
特に「盗む子供」という、盗癖のある小僧の
物語の冒頭シーン。
社会から孤立して老いるということは、こんなに寂しいのだ。
藤沢周平、一世一代の名文!
420 :
無名草子さん:2008/10/06(月) 19:52:33
引退後に活躍する話もあるよ!残日録。
ニコ動で、藤沢周平 で検索するお!
417じゃないが、
>415
ついでに、へそ曲り新佐の隣家の若造の名前は平四郎。調子いいよな。
平四郎だから?
423 :
無名草子さん:2008/10/09(木) 12:20:38
たっぷりわさびをすりこんだ皮肉とか、
うまい言い回しうまいよなぁ。
後、風景描写な。夕立来るときの、あたりが「しぼむように暗くなって」とか。
424 :
無名草子さん:2008/10/09(木) 20:41:32
用心棒シリーズの拷問はいまだにトラウマです
425 :
無名草子さん:2008/10/10(金) 08:39:36
もう昨日から誰もいないんか・・・ しょぼん
今、闇の傀儡師読んでます。まぁまぁです。
最近記憶に残るほど笑ってしまったのが、「隠し剣 秋風抄」の「孤立剣〜」のラスト。
>>424 どんな拷問だっけか?? 石を膝の上にのせるやつ??
医師を抱く・・・じゃなくて「石を抱く」は切ない話だね。
藤沢のよく書く、女の体が「匂った」という表現な。
俺、女じゃないが風呂入らなけりゃと読んだ直後は思うんだ。
色気の表現なんだが、匂いだ臭いがイヤなんだよなぁ。
>>425 足の爪の間に針を刺す奴じゃなかったっけ?
429 :
無名草子さん:2008/10/10(金) 21:13:10
市塵ってなんかつまらんな、こうしてみると好みに合わない作品もかなりある。
430 :
無名草子さん:2008/10/10(金) 21:39:56
>>428 ありがとぉっ
読んでないんかな・・・
まったく記憶になしで残念。
>>427 椿油みたいなんと体臭の合わさった生ぬるい匂いを想像するけど、実際は何なんだろうね。
特に裏店に住む人たちは老若男女、相当臭そうではあるよね。
でも、それが人間臭さと比例しているというか、なんと言うか・・・
嫌いじゃありません(笑)
431 :
無名草子さん:2008/10/10(金) 22:09:34
>>426 そうだった・・・ 切ないっすよね。彼は結局死ぬんでしょうね。
>>427 自分の好きな匂いを想像したらいかがなもんでしょ。嫌いじゃない香りを。
あと「匂った」を「雰囲気を感じた」みたく読み換えるとか。
433 :
無名草子さん:2008/10/14(火) 13:39:53
闇のくぐつ師な。全集の解説とは異なり伝奇小説ぽくて
なんかやだ。女の扱いが紋切型だしな。2度と書かなくて正解。
女の扱いが紋切り型でとかいってたら主なところの時代小説はたいがい引っかかって読めないぢゃないか
いきなり脱げ!自分も全裸とか他の藤沢作品の男とちゃう。
サクーシャも溜まってるナニがあったんじゃろうw
ファンなら笑って許してあげなされ
市井ものと武家ものだよな。
春秋山伏読んだよ―。ラストはオールスターそうざらえで嬉しかったが
月心坊可哀そうだったな。人が死んでんのに最後笑ってんじゃねーよと
密かにかすかに思ったが、ま、ハッピーエンド。方言がいかった。
だいぶ読みやすいようにアレンジしてんだろーとは思った。方言詳しくないけど。
438 :
無名草子さん:2008/10/16(木) 17:29:59
まだ未読の藤沢作品ないかと探す毎日、ないなー
未刊行エッセイ集が出たのが最後ですかね
え?
エッセイ集でたんですか?
孟宗汁と塩の利きすぎ気味の鮭とか、少ないけど
藤沢の食い物系のエッセィは、いや、かえって少ないだけに
食欲を誘うで。
442 :
無名草子さん:2008/10/20(月) 22:52:07
藤沢作品はいろいろ読んだけど、中でも「麦屋町昼下がり」が最高傑作だと思う。
この作品が映画化されないのが不思議でしようがない。
これ映画されたら、日本のみならずアメリカやヨーロッパでもヒットするよ。
ほんとに映画的な作品だから。題名はずばり「真昼の決闘」に代えたほうが
良いと思うけどね。
>>442 「孤立剣残月」は読んだのかね?
…と、ageてるし釣りっぽいのにマジレス。
おいら、暗くなりそうで初期の作品に手つけられないんだよな。怖くて。
気軽に読める平四郎あたりがおいらにはお似合い。
麦屋町昼下がり
読む前はタイトルのイメージで、
ほのぼのした市井ものかと
勝手に想像していた自分がなつかしい。
やっぱり隠し剣と用心棒シリーズは好きなんだな
おむすびおいしいんだな
447 :
無名草子さん:2008/10/25(土) 23:21:39
用心棒シリーズ好きなんだけど、最終巻だけ好きじゃなかったな。。。
藤沢周平の愛読者は、他は誰の本を読む?
時代劇なら司馬遼太郎かねぇ・・・・・・・・・・・・
いや、おなじ時代劇ったってまるきり別もんなんだけどなw
定番といや定番だが
司馬、池波、藤沢は避けて通れない
他には宮本昌隆、隆慶一郎、北方謙三、畠中恵あたり
最近のでは和田竜の「のぼうの城」が面白かった
>>448 一応つっこんでおくが、時代劇じゃねぇ、時代小説だ
そして司馬良太郎は、時代小説家というより歴史小説家だ
451 :
無名草子さん:2008/10/26(日) 13:21:37
447っす。時代小説に限定してないっすからね。
といいつつ、ワタクシは、隆慶一郎、山本周五郎を読み始めました。
池波正太郎、、、 一度も読んだことがないんですよね。
ドラマの印象が強すぎて、、、 読んでみよう。
ありがとう。
「こつる」とか、「ちゃんと呼べ」とかよ末永く幸せになんないのが
ひでーし、さびしくてよ。
なので、平四朗の大手くせの悪い小僧が養父のジジイと
いい感じになりそうなのがよかたな。
おお、よかたよかた
454 :
無名草子さん:2008/11/04(火) 02:57:13
又蔵の火を再読した。イマイチだな。
司馬遼太郎の「大夫殿坂」に少し似てる。
びびんちょ兄の仇を執拗にやるというのが、
気持は分かるような分からんようなだが、共感はできん。
456 :
無名草子さん:2008/11/10(月) 09:47:38
普通の市井の人間がアタフタしてる人情ものがいいわけ。
偏執狂の異常心理は味付け程度にはいいが、メインてのは藤沢にはいらんなぁ。
なんかまちごうとうる?俺、藤沢を誤解しとる?
457 :
無名草子さん:2008/11/11(火) 12:43:09
天保悪党伝などは市井ものの傑作だと思う。藤沢のすばらしいのは武家物にしろ市井物にしろ、実に温かな目で人物を描く。この作品を読むたびそう思う。
458 :
無名草子さん:2008/11/15(土) 18:40:43
時代劇スペシャル「花の誇り」
【放送日時】総合テレビ 2008年12月20日 午後9時〜10時27分
【あらすじ】
田鶴(瀬戸朝香)と三弥(酒井美紀)は幼なじみ。
田鶴は兄の新十郎(山口馬木也)が切腹した理由を、
兄と相思相愛だった三弥にふられたためと思っていた。
それから十数年後。田鶴の婿・織之助(田辺誠一)と、
三弥の夫・宗方惣兵衛(葛山信吾)が家老の座を争うことになる。
三弥にだけは負けたくない。田鶴は気弱な夫の尻を叩く。
そんな折、田鶴が刺客に襲われた旅の侍を救う。
田鶴は小太刀の名手だった。
旅の侍、関根(山口馬木也・二役)は兄とそっくりで、
藩内の不正を暴く密書を携えていた。
やがて田鶴は筆頭家老(石橋蓮司)の陰謀の渦に巻き込まれてしまう。
秋祭りの夜、関根はおびき出され、護衛の家士(河合龍之介)ともども殺される。
家士と客人の仇を討つ! 田鶴の行く手に、三弥が立ちふさがる。
【原作】藤沢周平「榎屋敷宵の春月」(「麦屋町昼下がり」所収)
【脚本】宮村優子
【音楽】遠藤幹雄
【演出】吉村芳之(NHKエンタープライズ)
【出演】瀬戸朝香 酒井美紀 田辺誠一 山口馬木也 葛山信吾 石橋蓮司 ほか
>414
ありがとう
彫り師井のすけな。好き。
何町のどっからこの町のここへなんどきまでに行かにゃなんてのを
見るたびにな、
下駄やら雪駄の減りは半端じゃねーナと思うのね。
健脚商売つーかね。
461 :
無名草子さん:2008/11/17(月) 13:20:17
草履と思われ
また遅刻して親方にどやされる。
わらじは忍び込み専用
464 :
無名草子さん:2008/11/24(月) 03:54:28
麦屋町昼下がり再読した、なるほど面白い、何度も読んだのに面白い、これだから藤沢作品はやめられない。
465 :
無名草子さん:2008/11/24(月) 18:21:25
どこが特に面白かった?
>>464 今度のテレビドラマ化、楽しみだな
劣化しないといいが
467 :
無名草子さん:2008/11/25(火) 18:25:54
藤沢作品の主人公の人となりが面白い、剣の達人は、現在で言うとブルーカラー、。みたいな感じ
468 :
無名草子さん:2008/11/27(木) 01:49:00
短編の「夫の仲間」だっけ??
背筋がゾォーってしたの覚えてる。
休みにおとんが読んでる本
周りで読んでる人がいなくて寂しい…
大学生で時代小説読む人って少ないのかな
多くはないだろうな。
にしても、大学生かぁ。その年代で読むとまた違う感想を持つんだろうなぁ。
472 :
無名草子さん:2008/11/30(日) 03:00:55
息子が今大学生だけど、たまに家に帰ると勝手に私の蔵書を引っ張り出して読んでる。
彼もすっかり藤沢通になったようだ。
お、40代の方ですか。
藤沢周平以外でお奨めの作家はありますか?
474 :
無名草子さん:2008/11/30(日) 16:27:53
ありきたりな作家しか知らない、ただ白石一郎はおすすめ、むろん司馬や池波もかなり読んだけど今は読む気にならない。
藤沢から抜けられない。
475 :
無名草子さん:2008/11/30(日) 17:13:41
藤沢はまだよんどらんが、山周なら愛読しています
さぶが一番好き
栄二に自分を重ね合わせちゃった
476 :
無名草子さん:2008/11/30(日) 21:26:44
20代までなら司馬にはまり、40代以上で藤沢、山本の良さが判ってくるつった評論家がいたな。
>>476 そこまで解りにくい作品じゃないと思うんだがなぁ。文章のよさとかは、
年齢を問わずに伝わるし。
読む年齢によって、感じ方が違ってくるのは、どんな本だって一緒だし。
…って、どうも佐高信に歪んだ取り上げられ方をされて以来、評論家って
聞くとどうも斜に構えてしまうな。
478 :
475:2008/11/30(日) 23:32:06
今19なんだが、ハマるの変かな?
司馬は項羽と劉邦しか読んでないよ
479 :
無名草子さん:2008/12/01(月) 01:02:18
>>477 解かりづらさの問題ジャないと思うよ。
主題ではなくて、書いてある情景や会話、心象といったものがある程度の社会生活を経るとしっくり来るようになる。
といったような意味だったんじゃないかな。
司馬のは歴史や人物の志っていうファクターがより前面に出てるから青年に受ける、みたいな論旨。
おれも我田引水に過ぎる佐高は大嫌いだけど。
480 :
無名草子さん:2008/12/01(月) 07:00:31
太宰は青春のバイブル 山周は大人のバイブル
481 :
無名草子さん:2008/12/01(月) 11:21:15
司馬は10代まで
山周は甘ったるすぎて俺はいらーん。かと思うと季節のない町みたいに
やたら救いのない話書くし極端なんだよ。
ビール入りのにげーすき焼き食わされたみたいな読後感。
山周はクサイ。しかしクサヤの干物が好きな奴が存在することは
否定しない。
俺は孟宗汁が好きだ。
484 :
無名草子さん:2008/12/01(月) 16:50:52
確かにいい人大杉だな山周
でも好きだ
485 :
無名草子さん:2008/12/01(月) 18:18:31
山周もそれなりに面白いけどやっぱ藤沢だわ。
昔は海音寺や柴田練三郎、早乙女貢
まで読んだけど若かったから訳がわからなくなった。
前に話題になったと思うけど、藤沢って小山本周五郎って言われてたんでしょ?
読まなきゃ
>>471 自分でもそう思ったので、また何年かして読み返すのを楽しみにしてます。
どんなふうに感じ方が変わっていくのかなぁ
488 :
無名草子さん:2008/12/04(木) 22:18:00
コミック化です。
ない。
>>478 ありじゃないですか。
自分も読み始めたの高校生ぐらいだったよ。
俺はオヤジが好きで読んでてさ。
オヤジも結核手術で肋骨切除してて、体傾いてた。
吉村昭も読んでたな。同病のシンパシーかと聞いたら、
ただ面白いから読んでんだよと。
今思えばデリカシーゼロの質問だった。
>>478 同い年だ
別に変じゃないと自分では思ってる
武士ものもいいけど、町人ものいいやね、「海鳴り」なんか
切ないような、心に沁みてくるものがある。
それはみんなが判っている
496 :
無名草子さん:2008/12/07(日) 22:07:33
大学生の息子いわく、町人物より秘剣物が一番だと。
若い人には人情話より、勝ち負けのある話がいいのかも?と考えてみた。
俺はぼけている。藤沢の新作というか読んでない文庫本を買いたい一心で
がんばってるつもりの空回りの結果、家には消えた女が2冊、龍を見た男2冊、
孤影抄2冊。これが3冊ずつになったら俺は
霜の朝てのは、なんかやっつけ仕事みたいな話が多いな。
大胆な一行がきたな。
具体的には?
別に悪くないっしょ。「怠け者」なら世間知らずのおかみが
裸見せたから、天女様だーって爺がかばうてのが弱いかな、てところくらいかな。
「追われる男」なら、追われてる男を女が
かばってどうしたつー話ならもっとせつない話を書いてたなってのは
あるけどさ。
502 :
無名草子さん:2008/12/13(土) 02:21:36
う〜ん、なんかようわからん
なにがだい?
ぜんぜんわからん
悪ジョっぱい鮭が好物か、そんなゲテな食い物は滅びちゃえの違い、かな。
すまんがおれもわからん
今日、うっかり「密某」買ってきちまった
この人、歴史小説はどうなんだろな
長門守の陰謀とか逆軍の旗は別に悪くないけど、司馬の方が
盛り上げ方うまいかも、とは思うんだが。違うかな。
地道というか、堅実な語り口とは思うんだが。
日本の文学史上古今例を見ないほどの連作や短編の妙手であることは間違いないが、正直、史実にしろ伝記系にしろ長編に
弱い……おそらく真面目すぎて独自のキャラクターとして常識の範疇から逸脱できないから……という印象。
市井もの、下級藩士ものに白眉。
『密謀』って悪くはないけど、
タイトルがめずらしくいまいちでは?
511 :
無名草子さん:2008/12/18(木) 01:53:06
司馬と比べてもな、逆に司馬は史実にこだわりすぎて情愛や心情の表現が稚拙な感じ、面白さを求めるなら断然藤沢
司馬はエロい。隠しきれないスケベさ。
藤沢は臭い。いや、ただニョショーの匂いが部屋に充満しがちてだけっす。
そりゃ、市井ものつーたら藤沢っしょ。
ポスト藤沢周平を求める目的で、藤沢周平賞作れば良いのにな。
井上ひさしが生きてるうちにさ。
教科書に蝉しぐれの冒頭部分が載っていて藤沢周平興味を持って読んでみてすっかりはまってしまったのですが何かおすすめを教えてくれませんか?
ちなみに蝉しぐれ隠し剣シリーズと用心棒シリーズは読みました。
個人的お勧めとしては、
武士ものなら三屋清左衛門残日録とか秘太刀馬の骨とかかな。
市井ものなら雪明りや本所しぐれ町物語あたりか。
用心棒が気に入ったなら同系統で平四郎活人剣。
暗いのが好きなら暗殺の年輪や竹光始末もいける。
もし学生で時間が有るなら風の果て、海鳴りあたりもお勧めできると思う。
516 :
無名草子さん:2008/12/20(土) 04:30:10
立花登はどうよ、天保悪党伝も。
とりあえず全部読んで、好きなものを選べとw
放送日age
時代劇スペシャル「花の誇り」
【放送日時】総合テレビ 2008年12月20日 午後9時〜10時27分
【あらすじ】
田鶴(瀬戸朝香)と三弥(酒井美紀)は幼なじみ。
田鶴は兄の新十郎(山口馬木也)が切腹した理由を、
兄と相思相愛だった三弥にふられたためと思っていた。
それから十数年後。田鶴の婿・織之助(田辺誠一)と、
三弥の夫・宗方惣兵衛(葛山信吾)が家老の座を争うことになる。
三弥にだけは負けたくない。田鶴は気弱な夫の尻を叩く。
そんな折、田鶴が刺客に襲われた旅の侍を救う。
田鶴は小太刀の名手だった。
旅の侍、関根(山口馬木也・二役)は兄とそっくりで、
藩内の不正を暴く密を携えていた。
やがて田鶴は筆頭家老(石橋蓮司)の陰謀の渦に巻き込まれてしまう。
秋祭りの夜、関根はおびき出され、護衛の家士(河合龍之介)ともども殺される。
家士と客人の仇を討つ! 田鶴の行く手に、三弥が立ちふさがる。
【原作】藤沢周平「榎屋敷宵の春月」(「麦屋町昼下がり」所収)
【脚本】宮村優子
【音楽】遠藤幹雄
【演出】吉村芳之(NHKエンタープライズ)
【出演】瀬戸朝香 酒井美紀 田辺誠一 山口馬木也 葛山信吾 石橋蓮司 ほか
520 :
無名草子さん:2008/12/20(土) 19:46:39
「秘太刀馬の骨」の馬の骨の継承者は当然あの人だと思って読み終えたら、解説者
が、そうではない意外なあの人だと。ほんとにあの人なのかい?
>>520 解説者はちょっとひねり過ぎの気がする。
悪くはなかったと思う
(´・ω・`) うぅぅ…見逃した。うっかりにもほどがあるよ…。再放送を待つ。
俺もひねりすぎだ、あの人じゃないだろと思った。解説者のいう
あの人って嫁のことだろ?
解説者の話を鵜呑みにする必要はないんじゃないかな
明白な話を読解力のなさのために誤解するのは問題があるけれど
限定されていないものをどうとるかは人それぞれだと思うしね
528 :
無名草子さん:2008/12/24(水) 04:01:42
そもそも解説をつける意味がわからん。あんなもんいらねー
たしかに。
酷いのもあるもんなぁ。
でもあの解説がなかったら、「ヘンな作品だな」で終わってた人、多いと思う。
自分がそうだから。
そういう人もたまにいるかもしれんが、多いというのはないだろ
検索してみると、あの作品に納得できていない人は結構いるな。
多いかどうかはわからんが。
解説そのものに納得できてない人は多い印象。
というか、あの解説を読んでせっかくの読後感がハテナだらけになった。
混乱するような解説なら付けないでほしい。
解説が無かったらハテナだらけだったよ
藤沢周平は中学生にも凄く読みやすいものばかりで良い。
なんだその基準。
イヤだよ、そんな中学生。
537 :
無名草子さん:2008/12/29(月) 08:40:03
禿同
むかし、学校の先生に藤沢周平よんでるっていったら、文学青年よばわりされちまった・・・・
なじぇ?
時代小説を読む若人はあまりいないからでせう。
「文学青年」よろしいじゃござんせんか。
540 :
無名草子さん:2008/12/30(火) 14:31:18
ま、藤沢作品は大衆文学だね!個人的には文学という重々しい響きはきらいだ。
541 :
無名草子さん:2008/12/31(水) 09:40:41
大衆とか庶民と言われるのも気に入らない。
542 :
無名草子さん:2009/01/01(木) 01:58:49
じゃなんなんだよ
今様戯作者でよろし
544 :
無名草子さん:2009/01/01(木) 14:39:05
難着陸
どこのスレの誤爆か気になるな
「龍を見た男」と「逆賊の旗」がタイトルになってる
短編集を買ってしまったのだけど、蝉しぐれ位の
長さの作品って何が良いですかね?
547 :
無名草子さん:2009/01/04(日) 03:25:28
馬の骨
斬り合いや艶っぽい描写があるから大衆文学って
なっちゃうのではないのかなぁ。
549 :
無名草子さん:2009/01/05(月) 10:36:23
大衆文学でよいではないか!
何の問題もない。斬りあいが面白いのだよ。
大河で直江兼続やってるから密謀でも読んでみるかな
551 :
無名草子さん:2009/01/06(火) 15:32:27
花の慶次
あー
そういえば読んでいないや
553 :
無名草子さん:2009/01/15(木) 18:49:17
「橋ものがたり」シリーズ「約束」の幸助、お蝶
不覚にも泣いた。
554 :
無名草子さん:2009/01/17(土) 17:56:25
な
出版社どこの文庫ですかね?
新潮文庫
ありがとう
558 :
無名草子さん:2009/01/17(土) 22:43:59
どんな話やっけ?
純愛
560 :
無名草子さん:2009/01/18(日) 19:50:21
読んだけど忘れたなー
忘却
562 :
無名草子さん:2009/01/19(月) 22:13:10
の彼方
はるか
564 :
無名草子さん:2009/01/22(木) 15:39:46
森 三中
山田洋次監督のインタビュー聞いて藤沢作品を読みだした。
蝉しぐれ、暗殺の年輪、用心棒日月抄と進んで面白さに夢中だ。
飯たくさん炊いておかずドッサリ用意して
又八郎に食べさせてやりたいな〜
むしろ細谷家にですね。
用心棒稼業は1巻以外は…特に最終巻はさびしすぎるしぃ。
細谷殿が、アル中て、寂しすぎるがなぁ。
佐知に同情してる人間もいるようだが、あのにょしょうは怖い人間なんだで?
へたこくと寝首かきにくるような人物だで?
青江の前じゃ人間くささ出してるが、尼になったのは正解だと思うんだ。
569 :
無名草子さん:2009/01/26(月) 11:05:02
やっぱ平四郎ものの方が軽くていいや
だれだっけ?二巻か3巻で帰藩がかなった仲間がいたよな
へーしろーとあおえは、当然、へーしろーの方があとだよな。
軽さがより軽くなっちょる。
ま、どっちも偶然だの突然の知り合いが多いんだけどね。
572 :
無名草子さん:2009/01/26(月) 23:41:21
立花登もおもろいよ!
自分としては代謝が悪いのか蓄積率がいいのか、
腹がすいて動けなくなるて経験がないので、藤沢の登場人物の
栄養吸収率が気になる。<まいうー石塚
全員が共通して動けなくなるようだ。
574 :
573:2009/01/27(火) 13:56:15
や、うそ。朝抜いて昼も抜いたら腹がすきすぎて寒くなってきたよ。よく分かりました。
ごめんなさい。
まぁ、確かに、主人公が空腹でピンチになる、なんてのは藤沢作品ならではとは思う。
他の作家なら、酔ってとかせいぜいが見張りゆえの寝不足がたたって、だろうからなぁ。
一人娘のために後妻に子供産み禁止とか、ちょっと厭。
で、当の娘は風水にこるようなアレで。
577 :
無名草子さん:2009/01/29(木) 19:41:34
ようわからん、なんのこと?
「娘が見た藤沢周平」「父の周辺」てやつ。
あれね。
後妻に子供産むななんて、本当にいったんかな。
だとしたら何かちょっと藤沢のイメージ変わるな。
580 :
無名草子さん:2009/01/30(金) 13:45:21
ま、文学的価値はゼロだね。娘の奴は。藤沢の娘でなかったら誰も出版しようなんて
言わんでしょう。
「春秋山伏記」読み終わったが、よかった。荘内弁はいいね。
582 :
無名草子さん:2009/01/31(土) 08:43:24
久しぶりにこのスレ覗いてみたら、自分が今読んでる『春秋山伏記』を読んでた人がいて
その偶然にちょっと驚いた。藤沢作品の中ではそんなに知られてない本だと思うけど面白いよー。
583 :
無名草子さん:2009/01/31(土) 09:59:33
よく知ってるよ、しかし他の作品と比べて
ずばぬけてるとも思わなかった、ま、いい作品ではあると思う。
反・藤沢周平という本がでるそうで?
ま、今、この時代に藤沢を正面切って批判するのは無理でしょう。
おちょくって終わり。
日本的な道徳観が完全に滅び去ったら批判もできるんでしょうがね。
そうそう。そういう日本人が忘れた情緒みたいな「感想本」ばっかじゃなくって、
文体が洗練されていく経緯とか、人物造形の工夫とかのテクニカルな研究を
されても良いと思うんだよね。
そういう意味で、いまの雰囲気を変えるきっかけの本が出るなら期待したい。
シュウヘイヘーイ
密謀買ってしまった…
直江&景勝って大事な所で負けてるから良い
イメージ無いんだけどチョット勉強してみます
金曜ロードショー放映日age
591 :
無名草子さん:2009/02/06(金) 21:21:38
がんすがんす。読書家を気取っている俺だが、藤沢先生の小説を
読んだことがない。
読み始めは用心棒がいがっぺ
えがったな鬼の爪
心んなかで拍手喝采だったわ
内野蝉しぐれ見始め。
春秋山伏がいがっぺさ。ライバルの偽山伏がまんず
可哀そうでなも。そんな奴もいましたっけ扱いの
主役のラブシーンが人生の無常さを思わせんだらな。
日和見与次郎哀しいけどよかったわ〜
藤沢さん関西弁ファンやのに、関西人出てこんわぁ。
そういえば確かに関西人は出てこないような。
関西弁も、本所しぐれ町と用心棒日月抄に少し出てくる程度だった気がする。
確か娘さんのエッセイに、用心棒で関西弁を書こうとしたが正確な言い回しがわからなくてあきらめた
みたいなことが書いてあったから、関西人の登場もあきらめたのかな。
え?
その作品に出てた?
というか、山形弁以外に書かれてた記憶ないなぁ。
600 :
無名草子さん:2009/02/15(日) 21:59:08
本所しぐれ町物語の「鼬の道」の最後にちょっとだけ出てきますね。
わて、ほんまによういわんわ
ジモティじゃない奴の書いたりしゃべったりする土地言葉は
大概、尻の穴が開くたぐいだから、下手に関西弁に手だししなかった
藤沢はさすが慎重派といいたい。
かくいうわしは長野県だが、「ずら」なんて普段は言わないずら。
京都の人から言わすと、例のお茶のCM
えーと、宮沢りえだっけ?の話す京都弁も座りが悪いそうだしな。
確にテレビや映画に出てくるお国言葉はイントネーションが違うよね
ただ故・丹波哲朗氏は見識が広いらしく訛りをとても上手く話していたよ
ましてや江戸時代の方言だしな。
しかし『隠し剣 鬼の爪』の田中邦衛は方言はヒドかった。
かの名作「細雪」の関西弁も、田辺聖子に言わすとキチゃないって。
谷崎は東京人としては善戦してるがとは断りいりだが。
地元以外には分からんわなぁ。
607 :
無名草子さん:2009/02/17(火) 20:29:03
藤沢周平のエッセイで、当時の新人時代小説家についてのレビューみたいのを
読んだ記憶があります。
収録されている文庫名か、とりあげられた作家さんを知りたいのですが……
「帰省」 文藝春秋
(「ずっこけ」た魅力と面白さ-時代小説の新風・小松重男-,
市井小説のこと-梅本育子「浮寝の花」によせて-)
有り難うございます。さっそく探してみます。
関西人だけどどんなのが綺麗で正しい関西弁かなんて分からんなあ
個々で微妙に言い回しが違うのが普通だし…
東京でもさ、あれよ、生粋の、代々の譜代のお嬢と、
あちしって〜なんつってる地方出の両親から生まれた下層階級はまるで接点ないだろうしな。
3代続かないと江戸っ子じゃないそうだからな。
山の手は江戸っ子違うし。京、大阪なんてのはもっと厳しい
条件があるんじゃねーの?
しかし、下層階級はねーだろ。失礼なw
江戸でも大店の呉服屋は関西弁中心だったらしいじゃん。
江戸弁は、女の一人称が小説だとイメージが崩れつまうしな
誰かそんな解説書いてたな。
一人称が「おれ」とか、言ってくださいが、いっちくんなとか、
言葉だけだと今の常識じゃ男か女かわからんとは、
確か、故杉浦日向子が。
ごく普通の町娘が、たいそう羞じらいながら恋心を告白する、当時、実際使われていた言葉。
「おらあ、てめえに、ほの字だったわな。それをてめえに奥山食らわせられてさ、へん、おきやがれ」
ああ、それそれ。その解説。
恥じらってるんだか何だかよくわからんなw
大年増が長火鉢の前で煙管ふかしてうそぶいてるみたい
「お、おらあ、てめえに、ほの字ったわな。
それを、て、てめえに奥山食らわせられてさ、へん……へん! お、おきやがれ!」
時雨みちの一編、「飛べ、佐五郎」のラストは
松本清張の「記念に」と同じだけど
飛べ、佐五郎は体に刃物が刺さってくる描写が怖い。
世話になっておきながら淫売の男妾の生活に厭いてるなんて
おとよを見下してる文で結末が読めた。
飛べ、佐五郎じゃなく死ね、佐五郎だな。
「時雨みち」で覚えているのは、「亭主の仲間」だな
読んだあとに、背筋がちょっと寒くなった
しとづま風に変装するなら、眉剃って、カネ、だべ?
佐知さんも苦労したべナ。
女が眉なしで歯が黒い時代劇見てみたいなぁ。イメージがかなり変わるだろうな。
女と男は連れ立って歩かないとか、刀の持ち方だ
リアルな江戸時代てのは小説や劇にはならんもんだが、あえて
見てみたいし、実際作ったらアカデミー賞の外国映画部門で
なんか受賞しちゃうかもなと今、考証ものを主体に読書してるんで思ってる。
田辺聖子の花の旅傘読んでたら、日本の山奥の住民は
どーしよーもなく、土人ぽかったつーから、
それを一つ。ノミシラミ、きのみきのままつーが、
ほとんど裸、裸族で大人も子供も疥癬病みでて。
627 :
無名草子さん:2009/02/23(月) 14:33:06
用心棒シリーズおもろいわ
628 :
無名草子さん:2009/02/26(木) 22:37:55
山奥なんてどこもそんなもんじゃね?
ふくらんだスカートの中で小便するのもどうかと思う
んーと、3月から毎週金に銀河TVで「立花登/青春手控え」があります。
中井君、若いぞー。
お、きたきた。
これでNHKの藤沢周平原作ドラマは全部やったかな?
631 :
無名草子さん:2009/02/27(金) 09:53:35
蝉しぐれから藤沢作品にハマって、先日密謀を読み終えました。
今度は用心棒シリーズを読みたいのですが本屋に2冊しかなく(刺客と凶刃)とりあえず第三弾という刺客を買ってきました。
まだ読んでませんが、第一弾から読んだ方がいいのでしょうか?
それなら通販で取り寄せようかと思いますが…
632 :
無名草子さん:2009/02/27(金) 10:20:37
いちだんからおすすめ
隠れ剣シリーズなら、それぞれ主人公が違うから順番はどうでもいいけれど
用心棒シリーズは、主人公が同じで話がずっと続いているから最初から読まないとな
と、ごめん 「隠し剣」ね
635 :
無名草子さん:2009/02/27(金) 11:55:59
どうもありがとうございます。(>_<)
早速通販で取り寄せます。
近くにブックオフないのん?
637 :
無名草子さん:2009/02/28(土) 17:03:11
あるんですけど、新品がいいんですよね、俺は。なんか人が読んだ後って嫌と言うか…
変に折目とかシミとかあったら嫌なんです
うぜえんだよ。
ド忘れ万六、これ以上の身も蓋もない題名がこの世にあるかぁ?
い、いや?何の話だ??
ヒント:藤沢周平は落語も好き。
おことちゃん、いますか
642 :
無名草子さん:2009/03/15(日) 21:59:01
山本一力が好きなんですが、藤沢周平の人情ものでお勧めありますか?
いちりき、にりき、さんにりき、におい取るならリキがある〜♪
なんのこっちゃ
一力ちゃんは、臭い。ためにする人情噺。
藤沢は臭くないてことっすよ。
646 :
無名草子さん:2009/03/24(火) 00:12:00
一力のスレないね
鼻が曲がりそうに臭いのはくさやの干物。
実はくさやを食べたことがないのでどんな臭いなのか分からん
一度は食べてみるか
亡くなったうちの父がご愛用?ご愛食してました。正直年季の入ったうんちの香りです<くさや
年季の入ったてのは、うちの今も生きてる母親の感想っす。
新鮮うんこのかおりは知ってますが、年季の入ったうんこの香りて
そうかーくさやかー、てなもんです。自分は。
そういう系統の臭さかー…なんとなく見当はついた、かも
納豆とかチーズとかの発酵食品系の臭さとは違うのかな
新島に行った時、港の近くにくさやの加工場があって干していた。
言うまでもないが大変臭い。鼻をつまんで食べると味は普通の干物だが。
講談社の雪明かりと時雨あと買ってきた
表題作被ってるだけじゃなく、二三作被ってる
ショックだ…
隠し剣孤影抄と隠し剣秋風抄を続けざまに読んだ。
似た内容の短編だからか、もう何がなんだか読後に混乱。
原作隠し剣鬼ノ爪は婚前にコト済ませてるんだな。
これは山田洋次監督の描き方の方が清々しくていいな。
あれは、ばばさまが孫に語るシーンや旦那さんになる許婚者がいい味出してて好きだったな
でも、短編なだけに、また映画オリジナルエピソードとかいらんもん付け加えて
原作レイプされそうで、嫌だ
犬ぶっ殺した話なので読み返すのも嫌です。
映画オリジナルは大抵ロクなことにならんから
原作に忠実にやって欲しいな
組屋敷や小禄の藩士の家がかたまっている町は、灯のいろも稀で、暗い塀の内にも外
にも虫が鳴いていた。そして川岸の道に出ると、今度は馬洗川のせせらぎの音が高く聞
こえてきた。橋をわたっているとき、路は不意に眼が涙にうるんでいるのを感じた。すべて
終わったという気持ちが、にわかに胸にあふれてきたのである。
終わったのは、長い間心の重荷だった父の遺言を兵六に伝えたいうことだけではなかっ
た。父がいて兄の森之助がいて、妹がいて、屋敷にはしじゅう父の兵法の弟子が出入りし、
門の軒にはつばめが巣をつくり、曾根兵六が水たまりを飛びそこねて袴を泥だらけにした。
終わったのはそういうものだった。そのころの末次家の屋敷を照らしていた日の光、吹き
すぎる風の匂い、そういうものであった。
玄鳥か。
このスレでやるのはどうかな?
661 :
無名草子さん:2009/04/11(土) 10:21:57
>>原作隠し剣鬼ノ爪は婚前にコト済ませてるんだな。
>>これは山田洋次監督の描き方の方が清々しくていいな。
同意だが、山田映画は「雪明り」とくっつけ、さらに主人公の心理が表面しか描けてないため、
原作の方が、友を討ちに行く主人公の複雑な気持ちがわかり易い。さらっと書いてあるだけだが、
藤沢周平の練達さを感じる。
662 :
無名草子さん:2009/04/11(土) 15:06:50
今日、初めて名作「蝉しぐれ」を読んだ
読み始めたらとまらなくなってしまった
時代小説であれだけ泣けたのは初めて
蝉しぐれ読んだ直後の日記は、青臭いほど盛り上がっていて、墓場まで持って行く。
664 :
無名草子さん:2009/04/13(月) 15:29:16
銭形平次なんかだと町人がさむれーと対等にモノいったりしてて
しらけるんだけど、江戸時代の身分差別てのはどの辺読んだらいいのかな。
藤沢って史実にかなり忠実?
>>664 「史実に忠実」ってのが何を指してるのかわからんけど、
(史実と事実は必ずしも一致しないからね)
綿密に下調べをして作品に取りかかる人ではあったと思われる。
少なくとも、自分のようなヘタレ読者でも知っているような史実については
ほとんど同じ認識で書かれているように思った。
まあ作者自身が認めているミスも、あるにはあるけど。
>>664 > 銭形平次なんかだと町人がさむれーと対等にモノいったりしてて
> しらけるんだけど、江戸時代の身分差別てのはどの辺読んだらいいのかな。
長屋の一つ屋根の下で暮らしてて町人もさむらいもあるかってんだ
というのが江戸庶民の身分感、と藤沢の作品からは読み取れるわけだが
んでも、そのう〜さむれー以下の奴が座敷に上がるのに許可がいるとかさ、言葉づかいとかさ。
区別はあるんじゃないのかな。長屋に町人とさむれーが住んでるたって
役持ちのさむれーが町方と一緒に住んでるってのはありなの?
668 :
無名草子さん:2009/04/14(火) 10:57:27
大阪の方が町方の侍への扱いがカルカッタボンベイというのは司馬遼太郎が書いてた。
「大阪侍」で。
お上のお達しをへへーっと聞いて、影でこそこそ陰口きくしかないのが
日本の庶民感覚。
藤沢作品に、分を超えた言葉遣いをする町人てのはいないような。
あからさまにバカにするときは、慇懃無礼な言葉遣いだったりする。
(例:よろずや平四郎活人剣)
>>668氏仰せのとおり、上方では侍の扱いは江戸に比べて軽かったらしいけど、
それでも侍と町人は俺お前では話さないと思うね。少なくとも人前では。
>役持ちのさむれーが町方と一緒に住んでるってのはありなの?
無いんじゃないかなあ。
はて、町人がその侍の小者の場合はどうなんだろうか。通いだっけか。
封建社会打開ってのもある種、外圧からだからね。
ラジオ深夜便の用心棒終わって、次の次の月曜放送から橋物語だってんだけど
どんな話だったか忘れちゃったわ。
逆にもう一度新鮮な気持ちで楽しめていいんじゃない?
NHKで歌麿のやつやったら聞いちゃう。
何これ新手の宣伝?
藤沢周平のwiki久しぶりに見たが随分追加されてるね。嬉しいことだけど、エピソードの欄に「日本共産党を支持している」っとあったのが気になった。
確かに藤沢先生は県議選の応援演説に出ていたが、
・これはエッセイだと昔学校で不当に弾圧された友人の小竹さんを守ることができなかったことが胸に残っていてその罪償いで出たと書いていなかったけ?
・その他の応援演説には出ていないはず。
・ソース元が赤旗or金曜日のみ。
・藤沢先生は既に亡くなられているので確認不可。
日本共産党に限った話ではないが、wikiみたいに多くの人が見るもので思想とか宗教の断言的な記述は控えるべきだと思うのだけど、どうだろう?
無関係なことを書き込みたがる奴はいるよね
ある新聞に寄稿しようか熟考のすえにやめた、というエッセイがあったよね。
にもかかわらず、wikiに書き込んだ人の、知名度を政治的に利用しようとするのが
透けて見えるようで嫌だね。
書きこんだ人に自覚がないのが痛々しいな。
あれきっと普段からあんなことばっかり考えてるんだぜ。
Wikiで書かれると根も葉も無い噂が広がるからな。
創価認定じゃないが故人の名誉を傷付ける行為が起こりそうだしね。県議選の応援に行った経緯を知らない人がアカだなんとか言うのは悲しい。
682 :
無名草子さん:2009/05/10(日) 13:28:26
今見たら、wikiの記述が若干追加されてますな。
早速のご対応乙です。
共産党を支持している根拠として挙げられた記事のいずれも、
そうと断定するにはいささか無理があるものばかりだもの、追記は当然でしょう。
てゆーか、たったあれだけの記事でよく断定できるよな。逆に感心しちゃうよw
赤なのかよ
読む気なくしたわ
>>683 ソース元でさえ「躍進に期待」なのに「支持」と書いてたはいささかやりすぎと見たので修正しました。
>>677 社会党支持だと思うけどなぁ。
高沢寅男に50万献金したっていうのは本当だろうね。
佐高が本人から聴いてびっくりしたぐらいだから。
「選挙権得てから、ひとつの同じ党にしか投票したことはない。」って書いてるから、
藤沢周平の年齢と政党史をあてはめて考えると、少なくとも自民党では無いね。
「アカ」って表現も使ってるから、共産党じゃなさそうだ、なんて思ってた。
共産党支持だとさすがにって思うけど、
社会党支持の人は当時はそれほど珍しくないし、結構いただろうしね。
でも、確か長兄が社会主義運動にのめり込んでしまったという事があるから、
積極的に運動に加わろうとかそういうスタンスでは無かったはず。
>>682 黒土三男は、最近見かけないと思っていたけど、こんなことしていたのか。
日月抄の映画制作はあきらめたのだろうか?
日月抄といえば、「陽炎の辻3」のムック本でプロデュサーと原作者が日月抄に触れてる。
やっぱりなぁという感じ。
ウィキペディアの、政治的には……の項、全削除できないものかね。
あそこだけ読解力のない馬鹿が投稿してるだろ。
689 :
無名草子さん:2009/05/11(月) 16:09:41
層化じゃなくてよかったじゃないか。
ついに藤沢氏の著書すべて読み終えてしまった…これから何を読めばいいんだろう
何度も読み返せばいいじゃまいか。
>>675 宣伝なんかじゃないんだぜ
この人のクリエーターページの陽鷹剣士朗って作品を見て欲しいんだ
宣伝じゃねえかwww
>>693 違う違う悪かった
宣伝じゃない
そして陽鷹剣士朗という作品がちらほら散りばめて盗作してあるみたいだからファンの方に確かめて欲しいという事です
ちなみに10〜20の閲覧増えてもあんまり得にはなりませんよ
検証してやりたいが、肝心の陽鷹なんちゃらがどこにあるのか
俺みたいなとっしょりにはさっぱりわからんぞ。
登録なんざまっぴらだし。
どのへんがパクリだと思われるのか書き出してみ?
登録しないから見られんw
ただ陽鷹剣士朗って名前だけですでに痛さ全開なんだから内容は推して知るべしだろうね。
ところでこの話題を続けるならそろそろ掲示板借りるなどしてそっちに移動したほうがいいと思う。
>>691 言われてみればそうだ
また読み返していくぜ
用心棒シリーズ再読したが、主役級は練れてると思うし大好きなんだが
敵役の描写が少なすぎない?
凶刃にいたっては細谷や、吉蔵もほとんど活躍しないし
最後のあの人にいたっては・・一言くらい会話あってもいいと思うんだが
用心棒は一気に読んだときは面白かったんだが、
後で思い返すと、刺客が狙ってるのに、主人公の居場所や
立ち寄り先が変わらんてのがどうにも不思議になってな。
腕に覚えありつーても、長期になると睡眠時間とかたつきの道とかで
そうもいってられないんじゃねーの?と。
なんか、逃亡者ぽくないのね。
いいたかないがご都合主義
刺客に追われてるとかって暗い部分があるから敢えて軽くしたんじゃない?
暗殺の年輪みたいなイメージを変えようとしてたなんて話をどこかで聞いたような気がするし
あー、そんでさらに軽くしたくて平四郎書いたのかな。
でも、軽くなりすぎて物語性が高くなっちゃったのを危惧したんじゃないかな、
凶刃はそれを現実味に引き戻そうとしているように感じる。
読み切り連載だったしね。
いま仕事人みてるんだけどさ、藤沢センセに仕事人の話書いてもらいたいなとか思った
そういや藤沢センセ、殺し屋の話ってな書いてらっしゃるんですかい?
殺し屋というか、暗殺者とかは書いてるけど
それを毎度の仕事にしている人はいなかったような
上意討ちとかはあるけどなぁ…仕事人的な話には心当たりがないな
んな、池波正太郎を意識した小説は書かんだろ。
用心棒に仕事人らしき商売について言及した箇所はあるけど、それだけだね。
池波さんの小説は息抜きにちょうどいい、私と全然資質違うし的な
ことを藤沢さん書いてたような。
息抜きにちょうどいいなんて失礼な言い方はしてないと思うが
作家として焦燥感に駆られないってことだしょ。明白言ってなくても同じことやん。
相身互いにござる
うんまあそれでいいよ
ところで、藤沢作品でお気に入りの登場人物はどなたでしょう?
まずは男性編
思いのままに挙げてみてください
「三屋清左衛門残日録」の清左衛門
「用心棒」シリーズの青江又八郎
「獄医立花登」シリーズの立花登
「花のあと」のとぼけた許婚
「風の果て」の野瀬市之丞
「蝉しぐれ」の杉内道蔵
「用心棒」シリーズの米坂八内
「唆す」の神谷武太夫
才助(甚左衞門)「花のあと」 いいですね
欲が前に出るでもなく、器の大きさを感じさせますね
「花のあと」は、もの哀しさを剽軽でくるんだ不思議な味が残る作品ですしね
この作者の晩年にして、この人物あり、この作品あり でしょうか
市之丞「風の果て」とは、鈍色の光沢でしょうか
陰に徹しきれず、しかしながらその剣は尋常にあらず
ある意味、作中もっとも悲哀を噛みしめた人物かも知れませんしな
作家として頂きにあるころの、まさに男どもを描いた作品ですね
ではわたしからもひとりご紹介しましょう
「紅の記憶」から麓綱四郎
斜にかまえて突っ張った若者が、生涯消えぬ傷を負ったあと
どういう壮年をむかえるのでしょうか
そういう密やかな想像を楽しませてくれる人物です
初期に書かれた、いわゆる「溟く」 切ない物語です
どなたも居ませんね
では 勝手につづきをー
小関十太夫 「宿命剣鬼走り」
同書収録のなかで中編といってよいほど濃密です
老いた十太夫にふりかかる数多の不幸と道行を
作者の転機といわれる「用心棒日月抄」と前後した五十一年に描いています
本作は、後の名作「海鳴り」「三屋清左衛門残日録」の礎とも読めるのではないでしょうか
最終章の静謐で細やかな筆致は幾度読んでもあきません
>>720 藤沢スレであんまり言いたくないが
あんた何かクドイ感じがあって鬱陶しい。
別にあんたに案内してもらおうなんて思ってないし。
>>721 言い出しっぺの法則というのがあってだな
後はわかるだろ?
>>722 ではわたしからもひとりご紹介しましょう
では 勝手につづきをー
延々と続けそうだからイラネ
まぁまぁ、仲良くしんしゃい
陽鷹剣士郎が気になってしゃあない
陽鷹剣士郎ってなんぞ?と思ってググった
モバゲータウンの投稿小説のタイトルで合ってる?
ああ〜、パクリ疑惑で話題になったやつか
登録しないと読めないんだよなぁ
登録してまで読む内容ではないことは容易に想像がつく
だがどんなパクリなのか、それだけ知りたい
登録してみてもいいんだけど、自分はまだ全部の藤沢作品を読破してないからどのへんがパクリと言われてるのかわからないかも…
山田風太郎がどうしたって?世間の風潮に逆らって
申し訳ないようだが、嫌いだよ風太郎。
戦中派なんちゃら日記とかでアレしてるが、
忍法ものとか読んでると、気色わりっと思っちゃうのよね。
山田風太郎の話なんか出てたか?
わからん
つーか今山田風太郎流行ってるの?
そういえば、彫師伊之助シリーズに
梅安的に針で殺した奴の死因を伊之助が一目で見抜く
ってのがあったような記憶。
俺は梅安の殺しってのは針で殺すから
死因は不明で終わるんだと思い込んでんでて、池波に暗にケンカ
ふっかけてるのかと思った。あんなあっさり見抜いちゃって、と。
全てが勘違いなら指摘してください。
殺されたとおぼしき複数の死体の同じ場所に同じような傷があったら、死因はそれかもと考えるのが普通じゃない?
犯人が不明=死因が不明ではないでしょ。
池波正太郎の原作を読んでいないから断定はできないけど、仕掛人梅安には、死因は不明と書いてあるのかな。
殺された人に共通点がなければ、複数の犯罪を結び付けようとは考えない気もする。
なるほど。別に死因は分かっちゃってもいいわけだ。
で、梅安が殺しに使ってる針は畳針ですか?
その辺から足はつかないものかな?
梅安ね。大男で鼻が太くて指も太くて目が小さくて人体のツボをこころえている鍼の名医
てか、大男てだけで江戸じゃかなり不利だし特徴ありすぎで
闇世界に向かないんじゃん?危惧いたしておりましたが、
自己暗示で他人には別の印象を抱かせることに成功とか、
息抜きに読むにはちょうどええ具つのいい小説だわさ。
ちょっと意味がわからないな。
具つのいい?
気の毒だしほっとこう
しかし、こういってはなにながら、
映画ラッシュやムックラッシュの頃は、なにか「利用」されているようでハラハラしたものの、
どうやら落ち着いてきたみたいで一安心。
執筆順の全集が出てくれればいいなぁ、くらいかな。
伊之助の鑑識眼が優れてるってことなのに、
死因はそれかもだの?お前が気の毒だよ。ぐつもしらんしな。
745 :
無名草子さん:2009/06/11(木) 13:05:02
関西弁だね
>>744 日本語でおk
ぐつがいい/悪い=都合がいい・具合がいい/悪い
例)この靴ぐつ悪い=この靴って具合が悪い
6/26金曜ロードショー たそがれ清兵衛
情報ありがとう
花のあとの番宣かな
花のあとは桜が舞台だから絵になるだろうね。キムタコちゃんの出てた映画もやってほしい
キムタコてだけで見る気も起きない。改編しない原作まる写し映画、
あるいはドラマ見てみたいなー。
どの作品をどの役者で観たい?
岸田今日子主演、花のあと
平泉征主演「臍曲がり新左」
中村嘉葎雄主演「ただ一撃」
用心棒日月抄の青江又八郎が
痩せて腹空かしてる印象か
玉木宏に思えてならん。
玉木宏で用心棒みてみたいねw
細谷誰にするよw
ホンジャマカの石ちゃんw
てかじゃあ、ホンジャマカの二人でいいじゃん!
細谷は小沢征悦でどう?
隠し剣の陰惨な役より
豪快でガサツで思慮深くない
細谷の方がこの人に合ってそう。
平四郎は近藤真彦
762 :
無名草子さん:2009/06/26(金) 08:26:47
今夜21時放送!
金曜ロードショー たそがれ清兵衛
日本中が涙した傑作 武士の決意と秘めた恋 日本アカデミー賞12冠
いまいち、いやいま2、いま3でがんした
基本的には原作とは別物、という意識で見たほうが幸せになれます
用心棒日月抄・彫師伊之助・獄医立花・平四郎活人剣シリーズが面白かった。
こんな系統のでおすすめ教えて〜
登や伊之助みたいな捕物・ミステリーが好きなら
霧の果て
闇の歯車
闇の傀儡師
秘太刀馬の骨
江戸の人情物系統なら
天保悪党伝
橋ものがたり
日暮れ竹河岸
本所しぐれ町物語
海鳴り
あたりが個人的にお勧め
でも大概の作品はそれぞれ面白いから読み漁ってみるのもいいかな
>>765 面白かった、というポイントはどこぞよ?
768 :
765:2009/07/02(木) 18:16:02
769 :
765:2009/07/02(木) 18:25:48
>>767 形式=連作もので暇つぶしでも読みやすい(一編毎の小話+長編としての物語)
内容=正義が悪をやっつける、主人公が気楽なひとり者、単純明快
暁のひかりとか、暗いもんな。救いがたい環境の奴に一瞬だけ光がさしかけて
結局、元以上の闇に落ちていくなんてのは心が元気なときだって
なるべく読みたくない。
なので、うどんウマーとか金返せーつってめげない、しかも
それなりに処世術がたくみな平四郎モノは何度も読み返します。
闇の梯子だなぁ、内容の暗さでこちらの明るい気分も塞いだのは。
発表順、というか、執筆順の全集が欲しいね。
犬を飼う女、にいたるまでの過程を連続して読んでみたい。
もめんぶれもいやーんな感じ。
婆が懇意にしていた生娘を婆の孫だか息子が犯して
婆、孫刺殺の奴とか、なんでこう救いがないのか。藤沢は当時
自分が相当荒んでたのか?
一茶・・・
776 :
無名草子さん:2009/07/08(水) 23:12:06
うへ、ただ1冊理解できない。一茶という名前は聞きたくない。
>>774 作品を書くことである程度昇華したとか、あと、歳を重ねるうちに最後に救いが欲しくなった〜みたいなことをインタビューで語ってた気がする
この人が多用する、人物が死ぬ間際に暗闇に吸い込まれてく感覚ってのは結核手術の時の麻酔がきいた時の
感覚とか言ってなかった?
そういえばどこかにそんなことが書いてあったような。
自分も全身麻酔の経験ありますが、あれは本当に暗闇に吸い込まれていく感覚ですね。
青江又八郎=阿部寛
阿部ちゃんはケンシロウやってればいいと思います。
うーんと、いや〜着物をちゃんと着こなせて
大刀をぶら下げても腰が決まってて活舌がいいなら、同意です。
へそまがり新ザをやれる役者なんか今いない。
中肉で憎ったらしい顔してて、笑っても多分全然可愛くない
一から十まで顔が怖い(けど憎めない)中老人。いない。
それと、例の戦場吠えね。
ディケイド「ここが蝉しぐれの世界か……」
784 :
無名草子さん:2009/07/19(日) 10:00:47
>>782 ピッタリというほどではないかもしれないが、山崎努はどうだろうか。
やまらきさんも大分溶けてしまいましたからなぁ。
CMで好々爺してる人が・・・て、
俳優がCM出すぎですよ。ドラマでシリアスやってても、
CMに変わると同じ人がウンコみたいなギャグ演技してんだもん。
愚痴になってすみません。
786 :
無名草子さん:2009/07/28(火) 12:02:37
>>766 闇の歯車おもしろかった、映像化してほしい気も。
橋ものがたりも良かったが俺には短編は向いてない感じ。
次は闇の傀儡師だ。
闇の傀儡師おもしろかった。
次は霧の果てだ。
788 :
無名草子さん:2009/08/02(日) 19:33:48
消えた女を再読した、やっぱ藤沢はいいねぇ
伊之助シリーズは大好きだな、頭の中に江戸
の街が見えてくるような描写、鋭い人物観察力、
最高の一冊。
そうでがんす
徒歩以外は船か駕籠しかないってのが不思議。
せめて、大八車タクシーとかさー。
車輪のついた乗り物って何か御法度でもあったん?
インカ帝国に車輪という概念がなかったのと同じ理屈かもしれん。発想の問題。
よおしらんけど。
インカはな、全体が急坂なんよ。「自動」車じゃなきゃ使いもんにならんわー!ボケ。
長野県に自転車が少ないのと一緒じゃ!
794 :
無名草子さん:2009/08/04(火) 19:31:21
9/4「無用の隠密未刊行初期短篇」 藤沢周平 文春文庫 750
>>790 軍事に利用できるものは幕府が禁止しました。
自転車の発明も江戸時代の日本が最初ですが許されませんでした。
796 :
無名草子さん:2009/08/05(水) 16:04:31
今まで短編集や読み切り長編ばかり読んでいて、シリーズものには手をつけていなかったんだけど、
そろそろ読もうかなと思っています。
次のうち、シリーズが始まった順番を教えて下さい。(出来れば発表順に読みたいので)
☆よろずや平四郎シリーズ
☆用心棒日月抄シリーズ
☆彫師伊之助捕物シリーズ
☆獄医立花登シリーズ
ブックオフの105円コーナーで見かけるたびに買い集めていたので
全て揃っています。
ちょっと調べれば、発表年や刊行年くらいでてくるだろ
何を甘えたことをぬかしてるんだ
798 :
無名草子さん:2009/08/06(木) 10:09:10
長野県で自転車乗ってみてください。自転車が少ないわけがわかります。
補助駆動つきはしりやせんが、あれって高いし。
宇江佐真理・髪結い伊三次シリーズも面白いね
800 :
無名草子さん:2009/08/13(木) 05:55:01
800八町
801 :
無名草子さん:2009/08/14(金) 22:13:20
津留たん,かわいいよね・・・
惚れますた・・・ハアハア
803 :
無名草子さん:2009/08/17(月) 21:03:49
佐藤雅美・八州廻りはいまいちだった
藤沢作品にある人物の魅力が、乏しい
佐藤雅美は物書同心居眠り紋蔵シリーズだけだな
読み続けているのは
他のは全部最初の方で読むのやめた
悪人気分で満ちているのでレスしてしまうが……
栗本薫が晩節を汚してしまったように だめだもう書けない……
晩節と言うには長過ぎたんじゃね?ほとんど汚しちゃいましただろ。
ほんと、節度ってものは大切よな。タガが外れまくって土星あたりまで
飛んでったみたいな作家を出さないでくださいな。
というわけで、歌麿ものなんですが、藤沢先生はやっぱ
スケベだったんでしょうか。匂いだのふとももだの胸だの
ケツがどうしたのって、うるせーんですけど。
昔の女はノーパンじゃけね。そりゃーくるだろー。しらんけど。
なんかヘンなのが湧いてるなあ
810 :
無名草子さん:2009/08/18(火) 23:42:07
大衆雑誌だから、エロチックを要求されていた可能性はあるねぇ。
1.スケベだった
2.エロチックを求められていた
3.
>>807が女子小中学生のように潔癖、もしくはスケベなので単語がやたらと目につく
藤沢さんの端正な文体に、ケツは…。
>>811 全部当てはまりそうだなwまあ多少なりともスケベではあっただろう。
おれは読んでてそういうのが鼻についた事は無いけど。
下品かどうかは基準だよね。
確かに尻やら裾から覗く足がどうしたこうしたって描写はちょいちょいあるけど、あんまり気にしたことなかったなぁ
具体的に色々妄想してたらさすがにスケベだなーと思うだろうがw
816 :
無名草子さん:2009/08/25(火) 21:41:38
日本人の美の感覚、美の見せ方、うなじや二の腕、足首、控えめで上品、なにもかもドカーンとさらす西洋のエロより好きだな。
まぁ日本のエロはちらリズムが基本だかんなw
藤沢周平いいよー
司馬みたいに歴史大河をかかんかったのは、何かわけがあるんでしょうか。
つ 庶民派
司馬さん難しそうで読んだ事ない^ ^;
いあ、以外とそうでもない
「以上余談だが」でおわるどーでもいい雑談に耐えられればおk
司馬ってマンガみたいに簡単だよ。内容もマンガみたいだった。
内容に関しては、藤沢周平も長編のフィクションものに関してはそう感じることあるけど。
ダメ人間ですわーばかりの「豊臣家の人々」も楽しかった。キャハッ
826 :
無名草子さん:2009/08/28(金) 22:15:25
燃えよ剣は名作だな。
10回くらいは読み返した。
827 :
無名草子さん:2009/08/28(金) 23:27:02
みんな用心棒シリーズ好きだねぇ
燃えよ、はなんだか土方のどぎついキャラが駄目だった。
新撰組血風録はなんども読んだんだけども。
単に短編好きなのかもしれないけれど。
829 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 05:42:52
20年ぶりくらいに司馬を読み返そうと引っ張り
出して見たが、入り込めない。若い頃夢中で読んだのに。
史実にこだわるとドラマがない、藤沢は人間
ドラマのプロだな。
じゃ、短編から読んでみようっと。
サンクス!
831 :
無名草子さん:2009/08/31(月) 23:23:21
燃えよ剣か・・・
司馬の新撰組関連は面白いと思う。
今まで読んだすべての作家、作品の中で「坂の上の雲」が一番好きだな。
832 :
無名草子さん:2009/09/01(火) 00:34:08
藤沢みたいな作家他にいませんか?おもしろくて情緒もある人
○部み○きの「ぼ○く○」の直後に
「暗殺の年輪」読んだんだが
クオリティー違いすぎてびびった
そうか?
どっちもそれぞれ好きだけどな
「ぼんくら」「日暮し」に出てくるかわいい個性的な坊やたちなんて
藤沢には書けないだろうし
藤沢の描く、女や子供ってステレオタイプが多いのが残念だ
宮部の短編は数冊読んでそれなりに良かったんだが、
ぼんくらはネタに走った登場人物に萎えたわ
キャラ萌え、はじめにキャラありき、事件むりやり解決でなければなんでも。
と、正確な風俗、当時の習慣、当然ながら封建、身分制の描写あり。
その辺のしばりを無視する作家はただのキャラ萌えって思ってる。
いかに自然に読ませる、見せるかが腕のみせどころ。
837 :
無名草子さん:2009/09/01(火) 11:33:49
お仁平が好き
実は宮部みゆきから時代小説に入ったんだが、藤沢周平を読んでからはイマイチ満足できない
ぼんくらは個性的というより現実離れした人物設定についていけなかったなぁ
怪奇物なら少々現実離れしていても良いんだが、そういう話でもないし…
しかし短編集は結構おもしろく読めた
初めて藤沢作品を読んでみようと思うのですが、 「隠し剣孤影抄」「隠し剣秋風抄」のどちらが良いでしょうか?
「隠し剣孤影抄」のほうが先に刊行されてるから、順に読むなら孤影抄→秋風抄。
ただ、短編集だからどこから読んでも問題はないです。
841 :
無名草子さん:2009/09/01(火) 19:38:51
>>839 初めて読むなら用心棒シリーズをお勧めする。
隠し剣シリーズはパターン化しすぎてて面白味にかける。
>>841 そういう決め付けよしなよ、言わんとしてることはわからないでもないが。
>>839 そんなわけで、面白みにかけるなんてことはないから、安心して読むといいよ。
自分も843支持。
845 :
無名草子さん:2009/09/03(木) 22:15:46
乙川優三郎もいいんじゃない?
ふぅむ、残りは山本一力かな? 短編が好くなすぎるのが難だけど。
北原亞以子の「深川澪通り木戸番小屋」シリーズか、「慶次郎縁側日記」シリーズは?
人情ものといえば、御宿かわせみとかは?作者は平岩弓枝だったかな。
なんかしっとり系の奴。
過去に出てきた藤沢の書く関西弁ね。
身を持ち崩した弟が小商いやってる兄貴のうちに転がり込んできて、
また出てく話。弟がわざとお茶らけたってことなら納得いくけど
正気で言ってるなら、完全におかしいです。
御宿かわせみは新シリーズの展開が酷かったな…それまでは面白かった
>>848 「鼬の道」か
弟がちょっと茶化した部分はあったと思うがそんなにおかしかったか?
関西弁と一口で言ってもみんな少しずつ言葉遣いが違うもんだし
<鼬の道
あそこはああ言うしかない人間の哀しさも感じ取りたいところだな
そこらの木っ端作家ならいざしらず……
というのもファンの引き倒しになるんだろうけれども、ニュアンスを読み取れば完全におかしい、とは思えないなぁ
ああ、もちろん「ちゃぶ台」みたいに藤沢周平もミスをすることがある、のは前提としてね
そして、関西弁にくわしくない兄はおちゃらけてるのか
真面目なのか細かいニュアンスも分からず、従って弟の真の悲しみも
微妙なところは分からなかった。いいねぇ人間悲劇だ。
あーあ。
関西弁にくわしくないからわからないわけじゃなかろうし、
わかっていてもどうしようもないことだってあるじゃないか
はぁ?ふざけて話してるのか真剣に素でそんな話し方なのかって大事じゃねーの?
結末は同じでも小説的ニュアンスも変わってくるんじゃねーのぉ?
蛇足だと思うが、言ってる「内容」が沖縄弁なんでわかんねー的な「通じてる、通じてない」て話をしてる
って話でもないんだよね。わかるー?
おっと、ふざけてるは当然本気でふざけてるなんてカケラもおもってねーよ。
弟の性格描出の問題ね。こんなせっぱつまった状況でも悲しくおちゃらけて
しまうとかのね。小説をどこまで玩味するかの問題だわな。
で、おちゃらけてるんでもなく、藤沢センセイの関西弁スキルが
この程度ってことなら全てがなかったことになるんだよ。わかる?
ごめん、何言ってるのかゼンゼンわからん。必死なのはわかるけどw
うん、別にいいよ。
>854 :無名草子さん:2009/09/07(月) 13:26:21
関西弁にくわしくないからわからないわけじゃなかろうし、
わかっていてもどうしようもないことだってあるじゃないか
と言ってた君なら、君の読解力ならその程度でしょってことだから。
あのなキミ、自分の書き方伝え方に問題があるとは思えんのか?
はっきり言って
>>853からはどこに真意があるのかは伝わらんぞ
どう分からないのかな?ただ分からないと言えば
俺に何か落ち度があったように取れるじゃないかね。
>853,855,856,857で
弟の悲しみを兄がくみ切れたのか、(辛い気持は兄も重々分かってると
俺は書いてるよな。表現は違うが)
ただし、関西弁をおちゃらけて使う弟の性格までを
藤沢は表現しえていたのか、ただの藤沢の関西弁無知のなせる技なのかって
俺は言ってるんだが。
何度言わすんだね。馬鹿なのか?
ただ読み取りたくないめんどくせってだけだよ、お前らのは。
>どう分からないのかな?ただ分からないと言えば
>俺に何か落ち度があったように取れるじゃないかね。
どうもキミとは話ができないね。俺が言ってるのは
>>853だよ。
>>853からは真意が汲み取れないと言ってる。その結果が
>>854のレス。
認めたくはないだろうが、キミの表現に落ち度は“ある”んだよ。
>弟の悲しみを兄がくみ切れたのか、(辛い気持は兄も重々分かってると
>俺は書いてるよな。表現は違うが)
>>855-857の表現でキミの真意を理解しろというのは無茶だ。
>ただし、関西弁をおちゃらけて使う弟の性格までを
>藤沢は表現しえていたのか、ただの藤沢の関西弁無知のなせる技なのかって
>俺は言ってるんだが。
ならばそう書けばいい。キミのアレはただの煽り。
>何度言わすんだね。馬鹿なのか?
それは俺が言いたい。
>ただ読み取りたくないめんどくせってだけだよ、お前らのは。
何度も読んだがあんな書き方じゃ伝わらないっての。他人の読解力よりも自分の文章力を反省しなさいよ。
ここはキミだけが書き込む場所じゃないんだから、自分のブログに書くような気持ちで書かれても、
相応のレスしかつかないよ?
続けるつもりなら続けるけど、これ以上は平行線だろうね。
出来るなら頭に上ったその血を下げてから書き込んで欲しいが・・・無理だろうなw
続けるって?お前が勝手に絡んで来たんだろが。
854もお前か。お前がトンチンカンなレスつけなきゃ俺も書かなかったよ。
「わかっていてもどうしようもない」
なんだこれは。んなこた分かってる上での…ま、いいや。
自分の文章力とあさってレスは棚上げかね。大したもんだよ。
>>855-857でキミが絡むから続いてるんだってばw
続けるつもりが無いならもう消えてくれるかな。
結局、お前じゃ結論も出せないしなぁ。で、お前が消える選択肢ははじめからないし、
わかっていてもどうしようもないこともあるじゃんかとか
変な解釈を押しつけながら居座る気なんだなぁwwwwww
はい、さようなら。
はいさようなら♪
押し付けなんかしたことはないけどね。
キミと違って人を見下すこともない。
867 :
無名草子さん:2009/09/07(月) 16:18:57
うざいからどっちも消えて。
そうだね
バカ2匹、消えろ。
続きはメールでやれ。
若いw
夏も終わりだと言うのに…
昨日ようやく蝉しぐれを買ってきた
読むのが楽しみだ
872 :
無名草子さん:2009/09/11(金) 21:57:17
>871
至福の読書タイムとなることでしょう
平山秀幸監督 「必死剣 鳥刺し」
藤沢周平原作 豊川悦史 池脇千鶴 吉川晃司
来年10月公開予定
>>873 藤沢作品の映画化したのは、
「蝉しぐれ」と「たそがれ清兵衛」
しか見てないんだけど、
トヨエツが出るなら、見てみようかなw
とにかく「蝉しぐれ」が好きで、
DVDまで持ってる♪
マジでオススメ!
鳥刺しかぁ、うまそうだなぁ
>>873 これ本当??!!
あのバッドエンドな話を映像化する強者がいたとは。
驚愕。
キャストも今まで藤沢作品に絡んだ事無い面々だ。
しかも吉川晃司・・・ヤツは歴史小説や時代劇大好きだから、
藤沢作品も読んだり見たりしているだろうなぁ。
「花のあと」も主役北川景子だっていうし、藤沢作品の映像化はまだまだ収まる気配が無いね。
877 :
無名草子さん:2009/09/13(日) 23:23:37
30代で読み尽くしてしまったのが残念。
50代でもう一度読み返します。
デビューしたのも遅かったし早くに亡くなったからか、作品数がちょっと少ないよね
自分もあと遺作の漆の実〜だけだ…未完らしいが一応読むつもり
879 :
無名草子さん:2009/09/14(月) 19:30:39
作品数、これですくないの?
刊行数は70くらいか?
執筆年数の割りには多いような気もするが、そこはファン心理なんじゃないか
もっと読みたかった→作品数少ない
881 :
無名草子さん:2009/09/15(火) 23:09:18
この人の作品て、ただの時代小説なら主人公もイキイキして面白いのに
歴史小説になると一挙に面白くなくなる
そういう作家は結構多い…
歴史小説を生き生きと書くのって難しいんだろうな
分かる。海坂藩の下級武士かいてる話は掘り下げも上手いし引き込まれる
けど武蔵の晩年の奴とかちょっとアレだったし
武蔵のは有り。
というか、短編以外は……
自分もこの人の長編は嫌い。最初蝉しぐれ読んで、綻びが見え隠れしつつも楽しめたんだが、
他の長編を読んでみたら、その綻びからビリビリッと行ってしまっている感じだった。
でもまぁ愛嬌はあるというか、嫌いは嫌いでも司馬遼太郎なんか読んで虫唾が走るのとは違う嫌いさなんだけど。
長編だと、あまり娯楽性はない方の、義民が駆ける、市塵とかの系統は結構楽しめた。
短編は大好き(だからこそ色々長編をトライしてみたんだけど)。
嫌いとまで言うかww
あれ、それとも釣りなのか・・・?
子供なんでしょう。
こちらが大人になりましょう。
888 :
885:2009/09/17(木) 15:08:32
子供で悪いが、釣りじゃないです
嫌いというのもなんだけど(まだ積ん読状態でこれから読もうとしてるものあるし)
闇の傀儡師 密謀 消えた女、あと厳密には長編じゃないのかも知れないけど
よろずや平四郎活人剣 用心棒日月抄、このあたりは
これが麦屋町や隠し剣、たそがれ清兵衛と同じ作者の作品なの?という戸惑いを感じる
長編でも義民、市塵、漆の国は楽しめたけど
レスの内容には共感。
書き方の問題だろうね。
藤沢初期の重苦しくて痛い話の後に平四郎はいいのよぉ〜。
平四郎は、脇がなぁ。
脇役全員が主役を張れる、という魅力が藤沢テイストにはあると思うんだけども、
平四郎の場合、それが意図的に感じられてしまうことがある。
892 :
無名草子さん:2009/09/19(土) 19:59:48
>>873 正直、半信半疑なのだけど、
今まで藤沢作品の映画化は、好き嫌いあれど
質の良い作品ばかりなので期待している。
トヨエツの藤沢キャラも実は見てみたかったし。
でも、できたら「海鳴り」とか「ささやく河」とかの江戸ものを見て
みたいなぁ・・
893 :
無名草子さん:2009/09/19(土) 22:57:06
鳥刺しってどんな話だっけ?
894 :
無名草子さん:2009/09/20(日) 12:18:43
888=889
わかりやすい自演乙
別に自演とは思わないけれど、過去レスで評判が悪いところの市塵、漆の実のみのる国が
楽しめて、用心棒日月抄が楽しめないってのは、藤沢作品の読者としてはちょっと珍しいか
もしれない。
ユーモラスな描写があるとダメな人かな?と、思いきや、消えた女にもダメだしが出ているし、
こういった場合の定番書き込み「××だったら好みに合うと思うよ!」みたいな内容のレスを返し
にくいなぁ。
それと、アホの佐高じゃあるまいし、いちいち司馬遼太郎を持ち出して叩かんでくれ。
どっちも好きな人だって大勢いるんだから。
突然話を切ってあれなんだが、映画の山桜観た人がいたら簡潔な感想を聞きたい
近所でDVDを見かけて買うか迷ってるんだ
897 :
無名草子さん:2009/09/21(月) 15:16:12
>>896 原作を愚直な位に再現しているので、
元の話が好きだったらお勧めできる。
殺陣も見ごたえがあり。
山田監督作品のとは対照的に女性目線で上品な印象。
ただ、唯一のオリジナル要素の農民の話が救いが無いのが
見ていて辛いかもしれない。
この人の「密謀」を大河にすればよかったのに
そーかぁ?
あれは黒歴史だろぉ>密謀
900 :
無名草子さん:2009/09/21(月) 22:25:11
>>897 なるほどthx
普段あんまり映画見ないんだがせっかくなので買ってみるよ
>>900 そうなんだ。初めて知った。
大河の原作の直江は良い人すぎるが、
「密謀」の直江は、いろんな面があって
人としての深みを感じる。
利いた風な口をきくなぁぁぁぁぁぁ。そして外れる。
おとこおとこ、おとこ狂い咲く〜おとこばなぁぁぁぁ〜
おう、そういや、隆慶一郎とかどうよ。読んだことないだ。
個人的には、柳生非情剣のペーソスは藤沢読者に合っていると思う。短編集だしね。
隆慶の小説はすごく面白いんだが文章が…
「密謀」に前田慶次郎の名前が出た時は少し嬉しかったりしたが
藤沢周平作品の朗読(CD、カセットテープ)はスレ違い?
地元の図書館に沢山置いてあったので全部聴いてみました
「祝い人助八」朗読:すまけい
「神隠し」朗読:辻 萬長
「驟り雨/朝焼け」朗読:柳家 小三治
「隠し剣鬼ノ爪」朗読:松平 定知
が良かったです
女性が朗読している作品はどうも私には会わなかったですね
朗読もあるのか?知らなかったぁ
こんどかりてこやう
朗読はあんまり聴かないなぁ
自分のペースで話を進行させたくって
ただ一撃の後味がすんごく悪いわけですが
息子の嫁は舅のことが好きだったんでしょうかね?
てか、普通息子の嫁を抱きますかね
最低のクソ野郎じゃないっすか
何だこの読後感は…
カタルシスどころかストレスためさせてどすんねんいうか。
藤沢の素質なんですかねぇ。
ド忘れ万六のあの、ナニは、これしてこげして、どうなったいうて
粗末に扱われる舅にはユーモアがあるけど、やっぱり結末は苦いし。
気に入らなくてストレス溜まったってことだけはわかった
よかったね低能さん。
初期作品の暗さ、救いの無さというのは藤沢作品群を語るうえで定番だよね。
好き嫌いがあるのは当然だけど、ストレスためさせるのはいかん、というのは
エゴイスティックだね。そこからなにを感じ取るか、だもん。
羅生門読んで後味悪い! って怒ってるようなもんだ。
916 :
無名草子さん:2009/10/06(火) 02:20:06
>>911 好きというより、理解してたんじゃないかと。
まあ、嫌なら断るだろうから嫌いではなかったのかもね。
嫁にとっては、そう最低の男でもなかったんだろう。
後味が悪いってのはわかるけどね。
うへぇ、下げ忘れた。失礼しました。
失礼ついでに、
>>911は初期の作品から読んでるんだろうか?
後に書かれた作品だと、その苦みがうまくブレンドされていい感じになってくると思うんですが。
私は初期の救われない話も好きだけど。
初期作品の救いのなさは本人も認めてるほどだからなぁ
そこで平四郎。
ところで、江戸のうどんと、ソバってお値段的に
安い高いとかあります?平四郎はうどんばっかり食べてるんで
ひょっとして貧乏食なんかなって。
池波正太郎は、うどんなんざうまいわけがねえって
あまりお勧めしてなかったけど関西のうどん喰って目ウロコって
書いてたけど。まずくても救荒食的に江戸では食べてたのかなって。
>>919 > 池波正太郎は、うどんなんざうまいわけがねえって
一本うどんだけは別ってわけか
関西うどんと、四国うどんね。どれだけうまいのか
なんていうか素材のうまさとやら全然わかんねんです。味音痴でさー。
東京で食う鍋焼きは大好き。
923 :
無名草子さん:2009/10/06(火) 13:06:36
関西には肉うどんという物体が存在するそうだが。
江戸初期の蕎麦は蒸してたから歯触り最悪でまずかったと美○しんぼに書いてたな
人気爆発したのは小麦をつなぎに入れて茹でるようになったからだとか
925 :
無名草子さん:2009/10/06(火) 14:42:02
>>923 もう大昔になるが、大手町の農林中金ビル地下の讃岐うどん屋、
ここの肉うどんはおいしかった。
いまだに恋しい。
蒸したそばってあれか、蕎麦掻かな
肉うどんはウマイ
928 :
無名草子さん:2009/10/06(火) 22:33:18
藤沢周平好きな人が好きな邦楽ってどういうのでしょう?
メッセージ性の強い歌ですか?
メロディでも歌詞でもどこかしらがグッときた曲が好きな曲
そういえば平四郎はうどんで伊之助はそばの印象が。
身分?年齢?それともただの好みかな。
一日に使える金の差…?
宮崎の人は、うどんに腰なんかもとめてないって。
…今日初めて漫画で知りました。「ひまあり」
まっ黒けの汁でしょっぱいばかりと関西人がいうのは聞きますが。江戸うどん。
そう?俺おいしーです。
故杉浦日向子せんせは、江戸では圧倒的に
圧倒的に…なんだよw
あなたの蕎麦がいい・・・なんてねw
どちらも夜鳴きいたします
>>933 塩を使うか醤油を使うかの差だ。塩分濃度は大して変わらん
ただ醤油の匂いが気になる人は関西風の方が口に合うだろうな
高血圧で塩分制限されるとよく分かるよ。
おいしさというのは結局は塩加減なんだ。
醤油の匂いは大して気にならんがもっと鰹節とか昆布の味がするほうが好きだ
関東に住んでるうちに慣れてはきたけど、最初はだしの黒い色が一番抵抗あったなー
>>940 テレビで記者会見の模様を見たけど、
映画の内容より北川景子と江口孫四郎役のダンサーの熱愛に焦点がいってしまって残念だった。
見る前から、実際は付き合っているんだよなぁ・・・と脳裏に浮かんでしまうのは大いに興ざめで残念。
それにしても最近の映画はちゃんとした俳優・女優主演が少ないな
モデルとかタレントの副業みたいになってる気がする
演技がうまければ文句は言わないが…
そんな、昔にはいっぱいいたみたいな嘘をw
この人って、ほんと東北人の見本というか、朴訥だね。
そこがいいのかもしれないが、あのストーリーの薄さとスローな展開にはついてけないよ。
映像にしてそれなりの美男美女にやらせると映えるけどねえ。
30ページくらい読んで、「で、なにがいいたいの?」と思ったこととか、
「え?まさかそれがおち?それなら3ページで書けよ!」と思うことばかり。
たまたま駄作に当たったのかなあ。
本人は「駄作を恐れず」とそれは立派な心構えだが、もうちょっと駄作を恐れて欲しかったよ。
むいてないんだね
だね
何を読んでそう感じたのかタイトルくらい書いてくれんと、話の接ぎ穂も無いな
複数読んで全部そう感じたんなら
>>946に尽きるが
>>945 何と比べていってんだ? そのあんたが駄作じゃないものを書いている人は誰なんだよ。
まあ「美男美女にやらせると映える」とかカッペ丸出しの意見書いているようじゃお里がしれるけどね。
およしよ。
そんなことより遂にあと50で1000達成だぞ
達成って・・・
次スレって4スレ目だよね。
タイトルとかどうしよう。なんかいいのありますかね?
他力本願ですまんが、いいのが浮かばないー。
藤沢周平作品を語るスレ 4巻
あたりで。
名前とスレ数が分かれば何でもおk
なんか大人の都合で、十和田あたりに引っ越すことになりますた
いまからなんかわくわくしてきますw
大家の六兵衛に聞いた家は、きてみると古びたしもた屋だった。
日月抄はいいよね。
藤沢周平に憧れて、自分も時代小説家になるのだ! と息巻いて、藤沢作品を模写したなぁ……
若かった、というよりもむしろ怖い物知らずと言えてしまえる二十代だった。
まず当時の地理だろ、市況とかさ、時代ものって調べ物が大変そうで
とてもとても。
往年のベストセラー「宮本武蔵」なんかさ、三田村鴛魚に
でたらめも大概にしろへそがちゃ沸かすわって勢いで指摘されまくった
らしいんだが、当時の読書家はそういう考証的なことは気にもせんから
ベストセラーになったんだろうけど、どう今の人は気にする?
わしは気にするも何も無知だから…でもナニかツーとハグしたり
男女が並列で会話しながら行進したりしたら、変かなとは思うかな。
でもさ、リアルさってのは結局、物語性を演出する要素の一つにすぎないんでねぇの?
リアルさにこだわりすぎてお話がアレでナニなら、ノンフィクションでも読んでたほうがい
いんじゃねって話にもなるし
そこのところのさじ加減、微妙だねぇ
フィクション、ノンフィクションじゃないと思うな。
ファンタジーが読みたいかリアルが読みたいかじゃね?
アマーいファンタジーはご都合主義が過ぎてどっちかつーと嫌いだね。
昔は共通の基本教養てのがあったらしーんだが、
今皆無だからなんでもいいっちゃいいんだよ。
縛りが何もなくていいなら別に江戸時代じゃなくてもいいだろ。
う、うん 縛りも嫌いじゃないが、まあその、なんだ
藤沢作品大好きってことですよね。同じです。
時代考証についてのエッセイがあったね。
自分もちゃぶ台を出してしまったことがある、という内容だった。
見かけないなぁ、と思ってたら未収録初期短編集で最近公表された作品にあったよ。
「いまですか。新吉さんあたしを待っているんですか」
おとよの顔にみるみる紅味がさした。
おとよは胸を喘がせ、うろたえた眼で又八郎を見た。
その前に、又八郎は手を出した。
「さて、お手当てを頂戴しようか。犬の番人も今日で終わったのでな」
六
969 :
無名草子さん:2009/10/20(火) 22:13:52
「犬を飼う女」
については、最初からシリーズの第一話用だったのか、もともと短編としてねっていたものなのか、最初は脱藩者が追っ手に討たれて終わるようなものだったのか、
そもそもカラーがこの作品から大きく変わったのはなぜなのか?????
と、藤沢作品全体を俯瞰してみても大きなキーになっている……と思うんだよな。
生類哀れみ、と、赤穂浪士というのは扱う時間としては密接ながら同時に語られることが
極めて珍しいし。
日月抄って何て読むのですか
971 :
無名草子さん:2009/10/21(水) 04:09:48
じつげつしょう、かな?
剣術物のなかで宮本武蔵の晩年を書いた作品が面白かった。
「夢ぞ見し」も爽やかな傑作だ。
赤蕪の漬物が旨そうだ。あの世界に帰りたい。。。
生計に追われ、刺客に追われ、赤穂浪人に追われ、
そういう日々にあってのこの又八郎の台詞、なんとも可笑しい、
そして優しい。
いや、待ちたまえ、972。
これは一話だ。
全集借りてきて一巻目を読んでみた
むーざんむーざんってわけじゃないが容赦ない作風だなオイ、明確なハッピーエンドがほとんどないw
「割れた月」や「入墨」とか読後感がやりきれないんだけど……
>>974 最初とか暗いやつ多い
蝉しぐれや清左衛門残日録読むといいよ
>>974 初期作品に救いがないのは本人も認めるところだからなぁ
よろずや平四郎活人剣とか獄医立花登とかは?
残日録もいいね
>>974 初期作品に救いがないのは本人も認めるところだからなぁ
よろずや平四郎活人剣とか獄医立花登とかは?
残日録もいいね
藤沢周平を読み始めるなら初期のダークな短編群より、
日月抄とか馬の骨辺りがおススメ
>>978 自称藤沢オタクだけど、日月抄は唯一脱落した小説だったぞorzまだよろず屋のが良かった。
短編集は「夜の橋」がずば抜けていい出来。
>>979 そりゃ珍しい。どこがだめだったん?>日月抄
「NHKドラマから藤沢周平に入った人」とかからは、絶対出てこない
視点での評価が期待できそうな。
短編集ベストは、「暁のひかり」かな。
元気なときじゃないと読めないけれど。
979じゃないけど、刺客にねらわれてるのにねぐらがいつも変わらないとこかな。
シリアスなのかコメディなのかよーわからん。
刺客は馬鹿ぞろいですか?みたいな。
>>980 979だけど日月抄は単純に面白みに欠けるんだよな。全体的に堅苦しい感じがどうも…
こういう自分は23歳の視点なんだが、40になればまた面白くなるのかね。
ちなみに藤沢周平は蝉しぐれの映画で泣いて、母親がファンだったからはまったな。
NHKドラマは風のはてしか見てない(藤沢周平にはまった頃には時代劇末期だった)