【ドラマティック】レーゼシナリオ【レトリック】

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1弧高の鬼才 ◆W7.CkkM01U
さあゲームの始まりです。
2弧高の鬼才 ◆W7.CkkM01U :2007/04/15(日) 01:09:18
「目金を買っておかけなさい。お父さんを見付(みつけ)るには目金をかけるのに限りますからね。」
「僕の目は病気ではないよ。」
3弧高の鬼才 ◆W7.CkkM01U :2007/04/15(日) 01:11:24
「わたしの美しさを御覧なさい。」
「だってお前は造花じゃないか?」
4弧高の鬼才 ◆W7.CkkM01U :2007/04/15(日) 01:11:58
 往来に立った少年の足もと。小さい花束が一つ落ちて来る。少年の手はこれを拾う。花束は往来を離れるが早いか、いつか茨(いばら)の束に変っている。
5弧高の鬼才 ◆W7.CkkM01U :2007/04/15(日) 01:14:19
 広い暗の中にまわっている地球。地球はまわるのを緩めるのに従い、いつかオレンジに変っている。そこへナイフが一つ現れ、真二つにオレンジを截(き)ってしまう。白いオレンジの截断面(せつだんめん)は一本の磁針を現している。
6無名草子さん:2007/04/15(日) 11:51:03
>>1
>さあゲームの始まりです

それ、酒鬼薔薇の台詞じゃない?
レーゼシナリオのイメージ悪くなるからやめて〜
7無名草子さん:2007/04/15(日) 13:19:47
ゲーム世代の人々が好む小説やマンガを見てみるとよくわかる。
こうした小説やマンガの登場人物には、自由意志が感じられず、
あらかじめ与えられた性格や目的などの設定に沿って動く機械のような存在である。
そして、そうした設定がなされていない一般の人は、無個性で何もしないまったくの無能な人として描かれている。

そもそも、ゲーム世代の人自体が、自由意思を失った機械のような存在である。
目的を与えると、最適な行動を計算して実行する機械だ。だから、
自由意志を感じられない登場人物にも違和感を感じないのかもしれない。
人間はそれで当然だと思っているのではなかろうか。

彼らは、無意識のうちに、ゲームのプレイヤーに相当する人とそれ以外を区別する。
物語の言葉で言うと、メインキャストとそれ以外である。メインキャストとは、
自分の目的を最大限に発揮するために自由な行動ができる人であり、
それ以外の人は、自分からは何もせず、無能で、言われた通りのことしかできない人だととらえている。
後者も、実際のところは別の行動原理であるとはとらえていない。ただ、
「何もしない」というのを目的として行動しているのだと解釈している。
8無名草子さん:2007/04/15(日) 13:24:29
歴史には目的がない。もちろん、人生も目的なんかありません。

それを作り出してゆくのが、日々の営みだといえるでしょう。

価値観は、経験のあとで付け加えられるものです。
生きたいように生きるのがいいのであって、
それをことさらに「虫けらのごとく」などと卑下するのも無用のことだと思います。

ぼく個人についていえば、ぼくはいつも病気に取りつかれています。

それは、「人類が最後にかかる希望という名の病気」です。



by 寺山修司
9無名草子さん:2007/04/15(日) 13:35:42
>>7
俺が思うにレーゼシナリオはゲーム世代の一歩前の世代の文学だな。
カウチポテト世代。

インベーダーゲーム(笑)禁止条例が出てきた一方
映画は前の世代ほど不健全な物と見なされなくなってきた時代に
少年期を送った世代にフィットする。
10無名草子さん:2007/04/15(日) 13:38:28
寺山もシナリオ書いてたよな。
大島渚が唐十郎原作の「佐川君からの手紙」映画化するときに
脚本やるはずだったが死んでしまった。

脚本書いてから死んで、映画製作は頓挫となれば
寺山版「佐川君」はレーゼシナリオになってた
11無名草子さん:2007/04/15(日) 14:01:08
>>9
再演可能リセット世代の一歩手前ってこと?
まあレーゼドラマのゲーム性は否定できない。いきなりポンと、読者はドラマティックゲームに
投げだされる、そんな強制力を強いるのがレーゼドラマだと。
12無名草子さん:2007/04/15(日) 15:40:04
ゼーレ?
13無名草子さん:2007/04/15(日) 22:42:22
自己完結したドラマを2時間くらいなら
おとなしく鑑賞する世代ってところかな?>11
14無名草子さん:2007/04/16(月) 11:46:22
レーゼドラマの傑作ってなあに?
15無名草子さん:2007/04/16(月) 12:09:29
有名なのは「戯れに恋はすまじ」
16無名草子さん:2007/04/17(火) 19:17:16
一般書籍板向きってことでいうと
直木賞作家・長部日出雄の「天皇の誕生 映画的古事記」が最近出たが
読んだ人いる?
17無名草子さん:2007/04/18(水) 07:17:09
読んでないが ラーメンズの小林なんたらの戯曲もどきが気になる
18無名草子さん:2007/04/21(土) 08:58:19
>「天皇の誕生 映画的古事記」
売ってるか?
19無名草子さん:2007/04/21(土) 15:50:16
「天皇の誕生 映画的古事記」のスレにしよう。
作家の長部さんはハウンドドッグの大友と親類らしいから
これを映画化するときは音楽はハウンドドッグだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
20無名草子さん:2007/04/21(土) 21:51:39
イザナミの登場シーンに
♪浮気のあの子はパレットキャット♪
なんてな
21無名草子さん:2007/04/22(日) 16:31:48
イザナギとイザナミの国生みのシーンでフォルテシモwwww
22無名草子さん:2007/04/23(月) 01:17:18
とにかく日本犯罪史上においてもたぐい稀な残酷非情な殺人鬼だった。
八人の若い女性を暴行殺害したあげく、屍体にまで凌辱を加えていた。
世間の犯人に対する怒りは凄まじく、連日、犯人弾劾の一大キャンペーンが
マスコミ誌上を賑わしていた――。
 ついに23歳の連続殺人鬼、草田八郎に対する最高裁判決の日がやってきた
。一審、二審は死刑。だが最終判決は死刑を上まわる極刑、カンタン刑だった。
ギロチンで首をチョン切るなりして殺してくれりゃあいいのに、よりによってカ
ンタン刑とは!
23無名草子さん:2007/04/23(月) 02:13:00
ひとたび、生命が直接の危険に曝されると、人間の心が、どれほ
ど、たぎ り立ち、猛り狂うものであるか。そして、いかに、人間
の全身が、手足の 細胞の末にいたるまで、必死で、それに抵抗するも
のであるか。私は、身をもって、それを感じた。このような、直接的な
、生理心理的な死の恐怖 の前には、平生用意したつもりであった観念
的な解決は、影の薄い存在に なってしまう。賢いといわれた人も、
学問のある人も、恐れおののき、妄念のとりことなり、身も世もあら
ぬ取り乱した状態になってしまう
24無名草子さん:2007/04/23(月) 03:21:12
古事記なんたらは、レーゼドラマなの?
るるとして続いていく流れが分断される、すばらしく現代的未来派スレでつね
25無名草子さん:2007/04/23(月) 18:48:44
まさにフラグメント
26無名草子さん:2007/04/24(火) 16:14:00
刈り込まれたつつじが、草をハム羊のようだね
27無名草子さん:2007/04/26(木) 20:43:24
ハム=食む?
28無名草子さん:2007/04/29(日) 19:05:31
>>24
レーゼドラマというより、レーゼシナリオだな
まだ読んでないけど、古事記って、起承転結の明確な話じゃないんじゃないの
わりと夢みたいなイメージの羅列だと思ってた。
劇的構成があればレーゼドラマとも言えるけど
イメージの連鎖みたいのは、芥川の「浅草公園」「誘惑」みたいな
映像詩のシナリオって感じで、ドラマティックというのとは違うかもしれぬ
29無名草子さん:2007/05/01(火) 02:43:08
>>27
よくわかりましたね
>>28
古事記はドラマティックですよね
詩的な感じはしない。


しかしバロウズのダッチ・シュルツ最後の言葉は最高だ。
ああいった感じの日本のレーゼシナリオがあればな。
30無名草子さん:2007/05/01(火) 14:19:14
芥川の「誘惑」は、禁欲的修行僧の妄想みたいな内容だから
断末魔の走馬灯的フラッシュバックを描いたダッチ〜と
通じるものがあると思う。

内容から必然的にああいう形式が選ばれた、という感じがするところがね
31無名草子さん:2007/05/06(日) 23:13:52
ゼーレならしっている、ゼーレシオナリ?
32無名草子さん:2007/05/07(月) 09:56:08
ゼーレのシナリオっていうのがエヴァンゲリオンというアニメに
出てくるというのは
知ってるけど、無関係です。

どういうものなの?ゼーレのシナリオって
33無名草子さん:2007/05/07(月) 09:58:16
エヴァンゲリオンって一発で変換できるのな。
おさむ→治虫というのがパソコンの辞書に入ってるというの知ったときと
同じくらいの衝撃です。
34無名草子さん:2007/05/17(木) 20:35:27
セリーヌもデュラスもクノーも書いてる
フランス人はレーゼシナリオ好き?
35無名草子さん:2007/05/27(日) 16:32:06
仏文とレーゼシナリオは深い関係があるのに・・・・
36無名草子さん:2007/06/25(月) 18:54:57
のに、何だ?
37無名草子さん:2007/07/14(土) 19:41:43
映画とフランス文学の双方に興味あるくせに、レーゼシナリオ書かない奴は
哲学者ドゥルーズがいうような良い意味における愚鈍さに恵まれた「ムッシュー愚鈍」って言いたいの?
38無名草子さん:2007/07/14(土) 22:15:06
じゃ、映画評論家のハ×ミ××ヒ×も、ムッシュ愚鈍!?
39無名草子さん:2007/07/14(土) 23:42:52
>>38
筈見有弘?
4039:2007/07/14(土) 23:48:09
フローベールを枕頭の書とし、映画大好きなこの作家もムッシュ愚鈍かよ?

金井美恵子↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E4%BA%95%E7%BE%8E%E6%81%B5%E5%AD%90

女だから「マダム愚鈍」?
41無名草子さん:2007/07/15(日) 09:29:43
村上龍はムッシュ愚鈍?

セリーヌ好きで、映画撮ったり、テレビドラマの脚本書いたりしてるけど
撮影用シナリオは書いたことあるが
レーゼシナリオは無いんじゃ?

愚鈍さに恵まれて羨ましい〜(皮肉な意味じゃなくww)
42無名草子さん:2007/07/15(日) 11:46:08
福田和也は?「晴れ時々戦争いつも読書とシネマ」なんて本書いてて
仏文専攻だったよな。
ムッシュー愚鈍か?
43無名草子さん:2007/07/15(日) 14:45:09
某バイセクシャル二流経済学者は?
44無名草子さん:2007/07/31(火) 22:38:30
「天皇の誕生」借りました
45無名草子さん:2007/08/10(金) 04:12:48
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1186451997/l50
文学板 レーゼシナリオ・スレ
46無名草子さん:2007/09/12(水) 05:04:31
母さんに電話して確かめてみよう
「Tulululu… Tulululu…ガチャッあー、もしもし母さん?ぼくだけど
いやちょっと訊ねたいことがあって電話したんだけどさー、
いやなに、大した用事じゃないんだ おおむねこっちはOKさ
ところでさあ、今父さんいる?ん?ふーんなんだそう へー

どうしてぼくは産まれたの?」
47無名草子さん:2007/09/12(水) 12:31:46
創作板、落ちたな
48無名草子さん:2007/09/22(土) 11:22:01
46 :吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 06:36:26
やっぱ、詩が王座についていたプレモダン社会
小説が王座に就いていたモダン社会
そして、
劇文学が王座に就く予定(=すでに起こった未来)のポストモダン=現代社会
って感じじゃね?
しかも、舞台演劇より映像劇のほうが多数派にとって身近なんだから
戯曲よりレーゼシナリオのほうが、より王位継承者に近い!?

逍遥&四迷が、落語や滑稽本のスタイルを取り入れたかのように
現代におけるポップ・スタイル「シナリオ」形式の導入が
今世紀の文学革命!?


47 :吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 06:40:33
いま流行のケータイ小説も、
地の文を現在形に、カギカッコ会話文のまえに発話者の名を冠すれば
ほとんどレーゼシナリオか?
49無名草子さん:2007/09/22(土) 11:22:56
48 :吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 06:46:05
http://homepage2.nifty.com/k-sekirei/others/kokumin_02.html

滑稽本の深川言葉や落語の文体のような「日本文学史のなかの痩せ馬ちゅうの痩せ馬を利用して
四迷の「浮雲」が書かれた。

しかし、現代では落語や滑稽本はもはや伝統文化だ。
こんにちの「痩せ馬ちゅうの痩せ馬」とは、シナリオ?


49 :吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 06:51:17
痩せ馬の先走りにならなきゃいいがなw


50 :吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 11:20:38
痩せ馬=トップランナー
50無名草子さん:2007/09/22(土) 11:25:54
51無名草子さん:2007/09/23(日) 20:36:23
51 :吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 20:35:45
>>50
先走り=トップランナー

の間違いだろ?
52無名草子さん:2007/09/23(日) 20:38:54
53無名草子さん:2007/10/16(火) 02:32:34
あげ
54無名草子さん:2007/10/17(水) 06:42:48
英語版ウィキペディアの、デュオニソス・プロテウスがうるさくてな〜

”closet play"なんて言い方は聞いたことないとか
映画企画が頓挫して出版されたシナリオはclosetじゃないとか
55無名草子さん:2007/10/18(木) 02:25:55


56 :吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 02:25:06
日本語版wikipediaでも、レーゼシナリオとは、
作者が読まれる意図をもって書いたのが、レーゼシナリオで
映画製作用に書かれたシナリオが、企画の頓挫後に、
読み物として出版された場合
それを「レーゼシナリオ」と呼べるかどうかは両論あるとされてた。

本義(原義)では、やっぱり、作者の意図が重視されるが
転義には、「もとは映画作りのために書かれていたが
映画製作との結びつきが薄くなって、なおかつ、
文学的には価値を持つシナリオ」のことも、レーゼシナリオと読んでよい、
とする立場もある。
56無名草子さん:2007/10/18(木) 20:00:04
レーゼドラマについていろいろ書いてるキャサリン・バロウズって
まさか、ダッチシュルツ〜のバロウズの娘?
だったら面白いな
57無名草子さん:2007/10/22(月) 07:27:04
トーマス・クロチュニス
58無名草子さん:2007/10/25(木) 04:42:19
今年死んだロバート・アントン・ウィルソンも
"novel-cum-screenplay"を書いたってさ。
59無名草子さん:2007/10/25(木) 09:22:23
イギリス・ロマン主義時代ののクローゼット・ドラマ・ブームについて調べたほうが良さそうだな

上のクロチュニスとキャサリン・バロウズは要チェック
60無名草子さん:2007/10/30(火) 13:25:59
ほほう
61無名草子さん:2007/11/26(月) 23:39:22
ジョアンナ・ベイリーの作品ってあんまり邦訳されてない?
詩はどうかしらんが劇は・・・
62無名草子さん:2007/11/27(火) 23:49:03
ニグロフォビアって題名やばくね?

改題するならどんなのがいい?
63無名草子さん:2007/11/29(木) 02:49:54
『白の恐怖』(ヒッチコックの映画にもあった)

『白い自己証明』(黒人を差別することによってアイデンティティを保つ白人というような意味)
64無名草子さん:2008/01/24(木) 02:27:32
21世紀にはレーゼシナリオと無関係には生きられない?
65無名草子さん:2008/01/24(木) 03:41:43
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%AA
レーゼシナリオがwikipediaの項目として
独立した!
66無名草子さん:2008/04/20(日) 14:59:08
長部の古事記、読んだ
67無名草子さん
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/history/1173189404/301-400
冷泉シナリオ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww