司馬遼太郎というのは、すごいらしいぞ
2 :
無名草子さん:2005/08/29(月) 20:42:21
>>1 乙
立てようとしたが立てられなかったんだ
テンプレだけでも貼っておいた
ウラァ大将
>>2 黒田如水か
この台詞が彼の性格をすべて表している気がするよ
かわいいよ 万吉 かわいいよ
9 :
無名草子さん:2005/08/30(火) 13:13:49
燃えよ剣読んだよ。あれめちゃんこ面白いね。
前に新撰組血風録の方も読んでいたけど、あれ以上だ。
あの人の小説って、特に絶対的な善悪観念、物の考え方と言う物が無くて、
その時々の時代や、組織、個人に寄って変わる。
そこが、達観してるなぁ、と感じて、広々とした気分にさせてくれる。
あと、文章も、独特の呼吸があって、いい。
タタタ タタタタ
燃えよ剣 と 空海の風景 が 本人のベストらしいな
長編短編をほとんど読み終わったんで、「街道をゆく」に挑戦したいと思います。なんかアドバイスありましたらお願いします。
1巻からじゃなく興味のある土地から読む。
自分んちに近いとこを読む そして追体験すると嵌る
>>12 とりあえず1〜15くらいまでは抑えておくと可
長州と肥薩のやつは歴史エッセイの延長線上のようになってる
80年代中盤以降の奴は明らかに雰囲気が違ってるので個人的にはオススメしない
あとは他の人が言ってる通り、自分の地元か興味ある土地だけ。
『街道をゆく』は、須田画伯とのからみが描かれてる中期くらいまでのものがやっぱり面白いな。
画伯だけでなく編集者や土地の人々との交流などもしっかりあって紀行文らしいし。後任の安野画伯は
残念ながら役不足だったみたいでほとんど触れられることなく、後期は一つ一つの分量は多いけど読み
ものとしてのクオリティは下がっている気がする。
ジャミラが最高傑作だったな
みなさんレスありがとうございます。とりあえず興味のある十津川街道から始めたいと思いました。
池波のほうが…
十津川はいいよぉ あんな山奥の勤皇の百姓が京都に馳せ参じたのは 歴史の奇跡だよ
司馬遼太郎は信長の野望やったことあるのかな・・・
>>21 誰だったか忘れたけど著名な歴史作家で「青き狼と白き雌鹿」にはまってた人がいたな。
司馬はどーだろ?マリオはやってたらしいが、SLGなんてやってるヒマあったのかな?
なんとなく司馬だとあえてマイナーな姉小路あたり選んで即死してそうなキガス。
「信じ難い事に、ゲームを開始して1年もたたないうちに武田が攻め込んできたのである」
羽柴秀吉が五月蝿いです from 横須賀
>>22 >「信じ難い事に、ゲームを開始して1年もたたないうちに武田が攻め込んできたのである」
ワロタw
ほんとにありえそうw
近所の某古本チェーン店に行ったら、
2〜3セット分ほど売れ残っていた「菜の花の沖」がほとんど売れていた。
これは「その時歴史が〜」の影響?
26 :
無名草子さん:2005/09/02(金) 01:02:25
ってことは今関ヶ原が売れてるのかな
すまん新スレになったの忘れててageちまった。
こないだ大阪の司馬遼太郎記念館へ行った。
壁一面の蔵書の量に驚嘆。
バンダナ、生原稿、万年筆とダーマトグラフの束を見てちょっとしんみり。
生前のままに保存されている書斎をのぞいて感動した。
>28
お聞きします。
司馬遼太郎記念館て、おみやげみたいの売ってないの?
まんじゅうとか、売ってたら興ざめといくか、笑えるけど。
一度行きたい。記念館
32 :
無名草子さん:2005/09/04(日) 08:03:18
選挙の番組見てると、”国家は会計によって成り立つものにあらず”と
唱えてた西郷どんってやっぱ政治家としてはイマイチだったのかなと
思えてくる。
>>29 おみやげは
>>30のサイトにあるものだった。
俺は文庫本を買って、カバーをかけてもらい、ついでに記念スタンプを
押してきた。
>>31 見たよ。隅っこのほうも行ったら、係のおば様が教えてくれた。
確かに竜馬だった。感嘆。
夏草を読んだ。
元親大活躍!ってのを期待してが…
結果、菜々ちゃんと信親の影に隠れてますたな
燃えよ剣が、後の新撰組物に与えた影響って、やっぱりでかいんだろうね。
近藤、土方、沖田のキャラクターなんて、大体がこれに則っているし
この作品が出るまでは、物語の中で新撰組は悪役として出ることが多かったって言うし。
>>35 週刊Yサンデーに連載中の新撰組モノも司馬作品をバックボーンにしてるみたいだけど
かなり登場人物(新撰組の面々)を美化しまくってるのが鼻につきます。
司馬さんは、新撰組の事が好きだったのかな?少なくとも近藤勇はあんまし好きじゃないようだし。
やっぱり評価はするけど好き嫌いで言えば嫌いだったような気がする。みなさんがどう思うか気になります。
好きでもないのに萌え剣や血風録を
あの忙しい時期に他の小説何本も平行させてまで書くのかな?
しかもどっちも面白いし。
燃えよ剣だったかを書く前に
下沢氏に「新撰組を書いてもいいか?」
みたいなのを断りに行ったそうだ・・・
それを聞いた下沢氏は
「そんな断りを言ってきたのは君が初めてだ!」
とか言って大いに笑われたというのを
どっかで読んだが・・・
流れをぶった切るようで恐縮ですが。
今回の衆院選を司馬遼ならどう見るのか…
『翔ぶが如く』や『街道をゆく(肥薩のみち)』などで、日本に健全な野党がついに育たないのは
明治初年の西郷の乱にその源流があるというようなことを書いていたな。大久保的な考え方(その後の
太政官〜明治政府)の党派と、西郷的な方向性の党派が並立して、米英の二大政党のようになってい
たらその後の日本はだいぶ違っていただろうと。ずいぶんと壮大な考察だけど、考えてみれば一国の政府
に十分比肩しうるほどの声望や勢威を持ち得た在野勢力って、西郷党以降絶無なんだよな… 日本の
政治生態、権力機構が太政官時代から本質的に何も変わっていないという指摘も含めて、あらためて今回の
衆院選、殊に野党の体たらくを溜息とともに眺めてしまう。
41 :
無名草子さん:2005/09/07(水) 07:31:51
今回の選挙は難しい。
自民・民主・共産・新党日本の4つが等しく魅力的に感じてる。
どうしようかと思ってる。
42 :
無名草子さん:2005/09/07(水) 08:07:21
>>40 それから。
昔の欧米列強に追いつけ的な政治と今の成熟した社会での政治を一緒
に考えてはいけないとおもう。
>>42 そうかな? 司馬遼は戦後にいたるまでの日本の近代政治の原型を明治初年の太政官時代の10年間に
見出していたというのは確かだと思うが。今が成熟した社会というのは政治的にってことだと思うけど、今
でも自民党(太政官以来一貫した近代日本の統治権力の末裔だと思う)に対抗しうる強力な野党が出現
できないことが成熟した政治と言えるのかどうか…そのことに絡んで司馬遼の西郷の乱への考察が思い
起こされたということなわけで、一緒くたにするつもりはないけど、昔と今とは全然違うとはっきり言えるかと
いうと、そういうものでもないんじゃないかと思う。司馬遼の壮大な考察への是非賛否はさておいて。
44 :
無名草子さん:2005/09/07(水) 11:50:10
>>43 民の政治参加と政治の民への配慮。
ここが大きな違いじゃね。
昔なら民は黙ってお上の言う事聞いとけ!的な強権がまかり通っていた
と思う。
45 :
無名草子さん:2005/09/07(水) 12:02:21
>>43 民の錬度も違うな。
みなホドホドに教育を受けていて政治家もおかしなこと出来なくなったしな。
民権が習熟し成熟した社会での今の政治のがやっぱ難しいと思う。
政治が成熟してるかどうかは分らんけど・・・。
>>45 多数決での民主主義制度と、
投票での選挙制度以上の物を産み出せてないからねぇ
100年200年後になればまた評価も変わってくるんだろうが>現在
47 :
無名草子さん:2005/09/07(水) 19:25:42
今ほど政治家も民衆もレベルが低い時代はかつてなかったと思うけどナー?
さてさて司馬遼太郎が現代に生きていたら、今の状況をなんていうやら。
49 :
無名草子さん:2005/09/07(水) 21:49:40
夏草の賦→功名が辻→戦雲の夢、を続けて読みました。
この中では戦雲〜がいちばん古い作品なんですね…
今日読んだ本の中で・・・
前文略
小泉は2003年8月、東大阪市の司馬遼太郎記念館を見学した後、
記者団にこう語ったことがある。
「戦国時代や幕末の権力闘争に比べたら、今の権力闘争なんて何でもない。
命のやりとりではないから、楽なもんだ。」
民間の知恵を生かした経済財政諮問会議の活用という新しい政策の仕組みとともに、
戦国時代の武将のような小泉首相の激しい性格が郵政民営化の
大きな推進力になった。
以上
「自民党を壊した男」(新潮社)より
この現代のアラクレ者をどう評価するかは、みなさんにお任せします
俺は自民に入れときますけど
51 :
464:2005/09/07(水) 22:48:36
>>50 このスレに生臭い話題を持ち込まないでいただきたい。
他の参加者も自制していることを察するように。
52 :
無名草子さん:2005/09/08(木) 01:04:09
>>51 ここは司馬作品を通じて過去を回顧し
あぁだ、こうだダベッってるだけのスレですか
「坂の上〜」も未だ厳禁ですか?
いつから、お花畑スレになったんですかね?
>>44 >>45 司馬遼にとっての一つの命題として、日本の近代政治において政権勢力に対抗しうる健全で安定的な野党勢力
(もちろん政権交代も可能な)が出現していないということが一つあるわけで、そのことは国民主権であろうとなか
ろうと依然として変わらない状況でしょう。(むしろ国民主権となった今なお主権者たる国民がそのような強力な勢
力を作り育て上げられないでいるという現在の状況のほうが深刻といえる気がする) うまく言えないが、維新以降
いわゆる近代国家として出発した日本が現在にいたるまで抱えているある種の政治的病理というのかな。その一
つの源流を司馬遼が明治初年の太政官時代に見ていたということから今回の衆院選についての感懐を述べたつ
もりだったんだけど。民主党の岡田のオッサンが政権交代だ政権交代だとわめいてるけど、今回もちっともそんな
情勢にならんでしょ?
あと、民の練度についてはは「そうかなぁ?」て感じなんだけどね〜、今でも政治家おかしなこといっぱいやってる
じゃん、金権的なことも含めれば明治期よりはるかにむちゃくちゃに。官僚などは明治期のほうがよほど清廉だっ
たと思うし。
まぁ確かに生臭い話題だし引っ張るつもりはないんだけど、一応時事ネタとして衆院選を本スレで司馬遼とからめ
てとりあげてみただけっす。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.|
>>54 ご苦労、下がってよし
\
 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
...| ̄ ̄ |
/:::| ___| ∧∧ ∧∧
/::::_|___|_ ( 。_。). ( 。_。)
||:::::::( ゚∀゚ ) /<▽> /<▽>
||::/ <ヽ∞/>\ |::::::;;;;::/ |::::::;;;;::/
||::| <ヽ/>.- | |:と),__」 |:と),__」
_..||::| o o ...|_ξ .|::::::::| .|::::::::|
\ \__(久)__/_\:::::::| |:::::::|
.||.i\ 、__ノフ \:| |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\ |::::::|
.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜|i~
...|| ||
...|| ||
何かレベル低いレスが多くなったな、ここ
例えば?
57とか
道程のおれにとって国盗り物語は刺激が強くて困る。
そうか?おれは司馬の描写はモロ過ぎて駄目だ
粘膜がどうとか恥部を大写しとか
モロでエロい割に小ざっぱりしてて好きだ
ちょうどいい所で止める!
これぞ司馬エロ
>>62 セックス前後の描写がエロいが終わった後はさっぱりしてるしな。
ノノ様
小泉は信長の再来!?
っていうと、また馬鹿に・・・や〜めた
別に馬鹿にはしないけど、司馬スレに書かれても困る。
なんで困るんだよ?
司馬と政治をからめて語っちゃだめなのか?
あんた、何様?
何様かしらないけど、もろにあんた様に同感だよ。
ののさま
司馬遼太郎って本名じゃないんだな
今までずっと本名かと思ってた
72 :
無名草子さん:2005/09/14(水) 04:27:18
なんつーか、その、むりして政治にからめんでもいいんじゃねーの?どーせ茶番なんだから
そういえば、内閣総理大臣織田信長という、そのままズバリな漫画あったな
信長が総理大臣やるとこうなるという妄想を漫画化
司馬初心者です。
「燃えよ剣」
お雪との最初のラブシーン、いい!
最後の函館での再開場面、歳三がレットバトラーみたいに
スカしてて可笑しい。
近藤と袂を分かつところなどグッとくる処多くて
傑作と言われてるのに納得。
「血風録」
沖田総司の恋
最後の清水寺の場面が印象的で
忠実に映像化したのをみたい。
75 :
無名草子さん:2005/09/16(金) 00:00:09
幕末ものなら「風神の門」も面白かった。
幕末版源氏物語と俺は思ったw
>>75 あれを幕末ものと呼ぶのは少し無理があるんじゃないか。
幕府が滅亡してから二十年以上経ってからの話だからな。
77 :
凶笑面:2005/09/16(金) 01:57:02
今日の夜9時からフジTVで民俗学ミステリ凶笑面だ。
みんな、見ようぜ。 原作は新潮文庫から出てるよ。
俺はドラゴン桜を見るからビデオに撮るけどな。
燃えよ剣はいいよねぇ
坂の上の雲→ポーツマスの旗はいいコンボだな
戦雲の夢ってのはどーよ?
久々にしびれたな。なんつーかな、この人敗軍の将語らせたら
天下一品だわ。
初期の作品だし、燃えよ剣の原型みたいな作品だよね
燃えよ剣は確かにいいな。
読んでると、日本刀もって駆け出したくなってくる。
「竜馬がゆく」についてのコメントをきかせてください。フジテレビの特番をみて興味を持ちました。
改めて感想とか意見とか聞かれても何もないなぁ。
まあとにかく名作。永遠の青春小説って感じ。
最初は幕末を舞台にした活劇っぽくしようとしていたのだが
作者が幕末史に興味をひかれていき、最後は歴史劇として終った
・・・ような印象をうけた
うまく言えないけれど
88 :
84:2005/09/18(日) 02:13:09
皆さんコメントありがとうございました。買うことにします。
「竜馬がゆく」は幕末初心者にオススメだな。
いきなり「燃えよ剣」読んじゃうと新撰組マンセー野郎が出来そうで嫌。
「竜馬がゆく」読んで、新撰組の駄目な、マイナスな面も知って欲しい。
>>89 あ、ごめん、漏れもそのクチだわ>いきなり「燃えよ剣」読んじゃうと新撰組マンセー野郎が出来そうで嫌。
でも新撰組のアレな部分はじつは血風録に満載されてるっていう罠。
そのダメポ加減まで愛しちまってるワシは切腹でござるか?
お前を切腹にしたら日本人口がかなり減るぞなもし
92 :
無名草子さん:2005/09/18(日) 13:33:05
…竜馬がいくってフィクションだろ?
竜馬なんか実際は存在しないしな。
つか竜馬がいくなんて小説は存在しねー
司馬作品は『竜馬がゆく』
実在人物は坂本龍馬。
「龍」ではなく「竜」なのは、小説に登場するフィクションのキャラとして
実在人物と区別するために意図的に変えられた、って話をなんかで読んだ。
ほんとなのか?これ。
んなこたーない
竜馬がいつ死んだかがわかっているだけに、
最終巻を読み進めるうちにたまらない気分になったヨ。
あー、もうすぐ死んじゃうんだよなって。
>>95 ウィキペディアでも書かれてるし、
司馬に関するコラムとかでもよく書かれるけど、
そもそものソースがわかんね。探せばどっかあるのかな。
恐らく「司馬遼太郎のPNの由来=司馬遷に及ばず」と同類の話かと。
坂本竜馬本人が、龍でも竜でも拘らない人なんじゃなかったっけ?
>>99 竜という漢字自体当時の人は使わなかったとオモ
竜と龍はもともと意味含めて違う漢字だったんだけど、戦後常用漢字として竜が登録されて、
どっち使ってもいい&使うんだったら簡単な竜の方使えやって事になったんで、
坂本竜馬でも龍馬でも現代で表記する時はどっちも間違ってないからどっちでもいい。
当時使ってたのはどっちって言われたら「龍」だけど(龍馬は龍以外使ってないとオモ)。
橋本龍太郎だって戸籍上は確か「龍」だけど、橋本竜太郎でも龍太郎でもどっちでもいい訳だし。
なんかこの司馬スレ終わったな…
「最近レベル低い」とか「このスレ終わった」とか言う奴が定期的にでてくるな。
低レベルついでにミーハーですまんが、おまいら「週刊 街道をゆく」買ってますか?
もう35/50くらいまで来てます。もちろん漏れは買ってます。
>>104 文庫版「街道をゆく」まだ8巻ぐらいまでしか読んでいないから買ってない。
モンゴルの分出ていれば買おうかな。
107 :
無名草子さん:2005/09/19(月) 15:05:11
>106 モンゴル紀行の分出てるよ。No.20
>>76 だれも突っ込まないようなので俺が突っ込んでやろう
幕府って室町幕府のほうかよ
武士の情けじゃ
忝い
>>104 定期購読中でつ。
全巻終わったら、来年からは欧米編が
始まるそうじゃのう…
朝日に上手いこと乗せられてる気がしないでもないが…orz
>>111 俺も毎号買ってるよ惰性で・・・ってか、あれ相当売れてるだろ?
近くのデカイ本屋でも発売日に、売り切れてることもあるしな
113 :
無名:2005/09/21(水) 22:18:31
最近でている短篇集って、おもしろいでしょうか?
素人な質問ですいません。
面白いかどうかは各人の好みによる
短編集を揃えるとき重複作品が出ないのはありがたいが、私の好みからいうと玉石混交
初収録作品
今まで受けていた司馬遼太郎の作品臭がしないなとか
好みではないものがあるとか
まあ、個人的意見ですが
115 :
無名:2005/09/22(木) 11:26:37
お返事ありがとうございます。
とりあえず 一巻買ってみようと思います。
ありがとうございました。
年表とかでタイトルだけ知ってるのが全部収録されているから、
買いたいんだけどなー。金がない。全7巻で完結なの?
俺も年表を見て「丼池界隈」や「大阪商人」はどんな作品なんだろうと
妄想を膨らませていたから、読んでガッカリは覚悟で、1巻〜3巻まで
は買おうと思っている。4巻以降は、ほとんど単行本で読んでいる。
単行本未収録作品が、1作づつ含まれているところがニクイ。
「燃えよ剣」で初めて司馬さん読みました。
もっと早く読めば良かった。
新撰組は嫌いというか幕末は苦手なんですが、これは面白かった。
>>89読んで、次は「竜馬がゆく」に挑戦することにします。楽しみです。
119 :
無名草子さん:2005/09/23(金) 00:07:01
私もこの前初めて『燃えよ剣』を読みました。
歴史苦手やったのに、興味湧いてきました!!
項羽と劉邦もうすぐ終わる。
どうも劉邦の人間像が掴めない。
司馬氏も書いていたような気がするが
中国における理想の指導者というものは
自分は無能でも、有能な人材を活かして適材適所に活用できる者・らしい
理想や先例なんて糞くらえ
成り上がりの利権屋たち、彼らが支配者層にいるという現実を認めて社会を治めていく者
バカな劉邦を押し立てることで、自分達の思想や理想を満足させようという野心家達をうまくつかった者
大法螺吹きで人を包み込む親分肌
食料を確保して子分達の生活を保障できた者
・・・かなと思う
どのエッセイだっけ?
秀才肌官僚の司馬遷は、下品で出自の卑しい劉邦が嫌いだったに違いない、
史記を読むと「なんで上品で名家の項羽が、劉邦みたいなろくでもない奴に負けるんだよ!」
という司馬遷の悔しさみたいなのがにじみ出てる
みたいな事書いてたよなw>司馬氏
書いていた気がする・・んだけれど
どこで書かれてあったか
別の作家さんと混同してはいないか
ということは覚えていなくて判りません
ごめんなさい
劉邦を、
「巨大な空虚」
って言ってたな。>項羽と劉邦
日本の歴史人物ではなかなかいないタイプだね。
張良が、劉邦に諭す?シーンが好きだ。
項羽に負けまくって俺はもー駄目なんじゃねーの?って劉邦が落ち込んでる時に、
張良「陛下は自分の事をその辺りの馬鹿な男よりも愚者だと思ってるし、その辺りの力自慢程度の
男より自分を力がないと思っておられる、だから皆ついてくるんですよ」
劉邦「・・・(´∀`)」
みたいなシーン
四面楚歌って謎が多いんだね。
「項羽と劉邦」は、僕も好きだな。
昨夜から、「街道を行く」を再読。石垣・竹生島からだ。
須田さんが泳げないことを知った。
「妖怪」を読んだのだが、なんだか変な物語だった。
全体的に無気力でヤケクソ気味・・・これが
ベトナム戦争当時のテンションって奴なのか・・・?
>>128 不向きな素材というかテーマを扱ったのもあるだろう。
土方とか信長みたいに合理主義者を扱った方がどう考えても面白い。
妖怪は、坂の上の雲と同時期に連載していた。坂の上の雲でリアリティを追求した司馬さんは、ストレスの持って行き場を幻術物の妖怪に向けた。
司馬さんはまったく天才だね。
そう思わないか?
>>131 天才かどうかはともかく、題名のセンスは一流
「兜率天の巡礼」はちと読みづらかった、というか
めずらしく飛ばし読みしたくなった
>>133 初めて聞くタイトルだな
短編かなんか?
なんて読むのかすら分からないタイトルだな。兜率天の巡礼。
ペルシャの幻術師に収録された短編ですね。
評判は悪くないみたいだけど、異色かも…
「司馬遼太郎が考えたこと」すべて買ってる人って、どのくらいいるのだろう。
私は2巻で飽きてしまいました。
これまでに司馬のエッセイ読んだことある人なら要らないぽいね>司馬が考えたこと
巻末の作品譜見て、凄い仕事ぶりだなと思ったぐらい。
「項羽の劉邦」を読んだ。
俺も30年後には劉邦のようなカリスマおやじになるのが夢。
「飛ぶが如く」を読んだ。
先日の総選挙みたいだった。
俺も30年後には西郷どんのようなカリスマおやじになるのが夢。
あれ読んで西郷みたいになりたいなんて思うかね
俺も項羽〜読了。
劉邦の像がはっきりしなかったな。
多面的すぎて。
次は初めて小説以外の、
街道〜を読む。
「故郷忘じがたく候」とか「木曜島の夜会」とか話題にならないね。
ここの住人はあんまり読んでないのか。
故郷忘じがたく候は何スレか前に話題になってた気がする。
たしか「ぼうじがたく」を「わすれがたく」
と読んでいたとかなんとかって話題だったな
「項羽と劉邦」読んでから中華づいちゃって(w、
陳瞬臣の小説十八史略とか中国五千年とかまで
読んじゃった。
それから司馬作品で中国・韓国・モンゴルが
出てくると、なんとなく情景が広く浮かぶように
なったような気がします。
「この国のかたち」とか文庫でそろえようかな。
>>143 表題作に限って言えば、両方とも題材的に微妙だからじゃないか。
水夫と帰化陶芸家の話。
148 :
無名草子さん:2005/09/26(月) 09:31:12
>>139 今の世の中ビル・ゲイツレベルでさえカリスマおやじにはなってないと思うぞ。
時代が悪いよ。
>>147 全集に収まっていたから読んだけど、まあ地味だわな。
そういや、故郷忘じがたく候を読んだあとで
高校の日本史資料集に載ってた、轆轤を回してた泉谷しげるっぽいルックスの男性が
14代沈寿官氏だと急に思い出したな。
短編で地味だけど、350年の歴史の重さが生み出した悲しみや、その渦中で生きる人間たちの力強さが感じられて、好きな作品。
初期の、気概のある漢が夢半ばで
無名のまま死んでいく、みたいな短編が好きだ
それと最近読んだ中では「人々の跫音」も良かった
扱う題材は変わっても「漢」を書き続けた人だと思う
対話選集は文庫化しないのかのう
153 :
無名草子さん:2005/09/27(火) 02:47:28
最近、「俄」を読んだけどおもろいな。
この前読んだ「丼池界隈」といい、司馬の描く大阪人は完璧。
なんかの随筆かで「東のつく都市はろくなもんがない」って言ってたけど
あれは東大阪市を馬鹿にしてるというより「東京」を皮肉ったんだろな。
「俄」いいねー。少年時代が特にいい。
張ってこましたる
飛び加藤、読書中
ID=0?
0ならPC、Oなら携帯からの書き込みという意味
少し前から一部の板ではIDの末尾に上の文字がついてるんだけど
それ以外の板でも一時的に出るようになってたらしい
ロヨラだったかトマス・アクィナスだったかの像が祀られてる神社って、
どこだっけ?
>>159 おお、ありがとう。
寺だったのか・・・しかもエラスムスだったのか・・・
>>153 ますます短篇全集を買いたくなってきた。
「竜馬がゆく」を読み始めたんだけど、さな子といい冴といい、モテる竜馬がうらやましいね。それだけ。
ロヨラの像なんてあったら
子供がひきつけ起こすぞ
オレはさな子派。おりょうはどこが魅力的なのか
よくわからなかった。フシギちゃんじみてたし。
>おりょうはどこが魅力的なのかよくわからなかった。フシギちゃんじみてたし。
同意。
この人はどーも短編のほうが面白い
長編、それも何巻も続くはなしだと、どーでもいい(失礼)細部にばっかり凝って
話の筋がなかなか出てこない。
竜馬、跳ぶがごとく、あたりはそれで挫折した。
個人的には、長編は上下分冊までかな
短編だと、本編と余談つか補足つか、細部とのバランスが取れてて、読んでて
気持いい。
ま、細部を克明に描いて原稿料を稼ぐってのは、売れっ子作家さんのなかには
やってらっさるかたもいらっしゃいますが。
ジャンルはまるっきり違ェが、トム・クランシなんかもそうだな。たしかにミリテク・スリラー
の人なんだが、べつにそこまで兵器を詳しく解説しなくたって十分面白いのに、話の3/2
は兵器の性能の話でげんなり。文春文庫に移ったあたりでトムとは縁を切った。
司馬先生の本は面白いので縁を切れないでいるが、あんまり本編に関係ない知識を
克明に解説されて、食傷気味の漏れが入る
竜馬のモテぶりはガチだよな。司馬も作品離れたエッセイで「竜馬もてすぎだろウラヤマシス」って書いてるし。
さな子の件では「ずるいぞ竜馬、おまえその頃お竜いたろ」って書いてたしw
お竜は、お田鶴や千葉さな子よりは、
あんまし司馬も魅力的な女性に描こうとする努力は払ってなかったように思えたけど。
竜馬だけにわかる可愛さ、みたいな。その意味じゃ陸奥陽之助とかも似たような感じに。
お竜が作った料理も「干物が料理かよボケ」みたいな描写あったし。
あの小説だけ読んだらなんで竜馬がお竜を奥さんにしたか個人的にはよくわからんw
>>166 クランシさんは武器や兵器運用ドクトリンのこれでもかっつー描写と、
下級兵士他の戦場での心情や、実際の生活等を描かせたら完璧なんですよ。
要するにそういう人向けなんで。
ストーリーはたんなるアメリカばんざいおじさんだから放置。
「クレムリンの枢機卿」とか読んだ時はそーでもないかなと思ったけどね。
↑すごいね。詳しく書いていて参考になったよ。
紋付の紐をぐちゃぐちゃ齧って振り回し、
唾を飛ばす性癖は、なんとかしてもらいたいな。
竜馬モテモテつっても、中には架空の女性も混ざっ(ry
お田鶴さまのモデルはいるらしいが
竜馬モテモテつっても、梅毒で禿で夜這いばかり(ry
梅毒ってのは中江兆民が書いてるだけでホントかどうかわからんらしいね。
実際の坂本龍馬はもの凄く用心深い人だったんでしょ?
最後は暗殺されたけど、本来ならばあういう思想(世界と貿易をしよう♪)の持ち主は
当時の京都では「見つけたら即惨殺すべき人物リスト」の最上位に列なる人物でしょ?w
王政復古の直前までよく生き延びたね。
176 :
無名草子さん:2005/09/30(金) 00:52:07
ぐわ…こんなに楽しいものが俺が生まれる30年も昔に
生み出されてたとは。
そして俺は20年間その存在に気づかずに生きてたのか…
1日で読みきってしまった。
竜馬の手が濡れた
↑感想とかでもおねがいします。
これ程どう反応していいか困るのも珍しい
178は風神の門の登場人物d巣た
さな子さん ハァハァ
183 :
無名草子さん:2005/09/30(金) 14:58:35
でもねえ、やっぱり「竜馬がゆく」なんかより
「坂の上の雲」のほうが80000倍面白いわけですよ。
燃えよ剣が最高に面白いです。
燃えよ剣はまりました。
坂の上の雲はロジェストウェンスキーが真の主役に思える。
>>183 俺もそうだな、
「坂の上の雲」>>>>>「竜馬がゆく」
くらい違うな。いや、これは俺が「坂の上の雲」が好きすぎるだけで、「竜馬がゆく」も勿論名作だ。
「坂の上の雲」にはとんでもないくらいの興奮がある。
「竜馬がゆく」ではちょっと味わえない。
ところで「竜馬がゆく」の3巻あたりの薩長会談で
薩長共に失礼芸を連発しまくるシーンは面白すぎるな。
大河の「翔ぶが如く」であのシーンはあった?
街道をゆく読んでるけど、
何かダラダラしてるな。
> 「坂の上の雲」にはとんでもないくらいの興奮がある。
司馬が映像化を拒み続けたのは、こういう反応を
恐れたからだろうね。
「牛黄加持」読んだ。大笑いwww
191 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 03:18:30
「街道をゆく」は須田画伯を見る司馬遼太郎の視線が好きなら面白く読めるよ
司馬遼太郎は明石屋さんま的なところがあって「変な人、ずれた人」が愛しくて
しょうがないみたい。
ロジャ・メイチン君
アメリカ素描だっけ?
街道の1巻にでてくる人?
>>194 そう。偏屈なイギリス人の日本語言語学者。
こういう人が司馬好きなんだろうな。
大村益次郎とかが自分の後輩だったらどうなんだろうな〜
確かに夏は暑いのが当たり前なんだけどね。
周囲に大村益次郎がいたら
絶対に
『場の空気を読めよぉ』とか『アイツが騒動起こそうとも、俺とは無関係』とか言い出しそうな気がする
でもそれが天才的な戦略家なんだからなあ。
200 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 23:41:56
須田画伯 住職に問い詰められて 「なな・・7歳です・・・」
真面目な文体のなかで突然ギャグが入るからな。笑けてしょうがない。
司馬が宮崎アニメやルパン三世を見てた姿が想像できん。
あの書斎にテレビあったっけ?
202 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 02:22:19
モンゴル紀行にて。朝になり、突然司馬さんのゲルを訪ねてきた須田画伯
「司馬さん朝の散歩に出かけましょう」
須田さんは起きてから30分近所を歩くのを毎日の習慣にしている。
「司馬さん、あの山まで歩きましょう」
見ると、その山までは大阪から東京ほどの距離があった。須田画伯はモンゴルの
大平原のなかにいても普段と変わらない距離感で過ごしておられるようである。
1キロほど歩くとどんどんゲルが小さくなっていくのに、山の距離は縮まらない。
「須田さん、もう駄目です。引き返しましょう」
「そうですか」
このシーンが面白かったな。壮大なモンゴルの自然の中でほっておいたら
遭難するであろう須田画伯。日本を代表する作家なのに、こんな
変な人と旅をしている司馬遼太郎。変なコンビで人間らしいよ。
下手なコントより笑える
それはお前の頭だろ
ぎゃふん
206 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 08:03:20
川路とか桐野とか篠原とか大久保とか伊藤とか大隈とか江藤とか桂さんとか
カッコいいな。
漏れもあの幕末の動乱期にに生きてたら、しかも薩摩藩に生まれてたら
名前残せたかな?
三条公よりはいけてると思うんだけどな。w
司馬さんにカッコ良く書いてもらいたいものだな。
俺は名もない一平卒で終わるな。
俺は滝川具挙の馬に蹴られて死にそう。
なんか幕末って戦国以上に命知らずな奴
多かった印象。
戦国みたいに、「主君に従って」という規律がなくなり、
無鉄砲な奴が多い印象があるね。
自分が理不尽だと思うとき
同志である主君が専制化して自分を押さえ込もうとしたとき
主家を敵にしても意地を張るのが『戦国の武士』らしいからなあ
・・・その反面、生き残り工作に長けた面もあるようだが
幕末って
才覚ある者が求められていたから、自分の力を活かせば身分を超えてとんでもない出世ができた
憂国を嘆いて騒ぐだけの無能な輩でも、それだけで飯が食えたらしいから・・・
私は・・・血祭りになる陣屋の役人か、切腹させられる饅頭屋か、倉敷の若旦那か・・・程度かな ?
212 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 13:15:27
須田画伯って経歴とか見るまでもなく日本画壇の巨匠の1人な訳で、
それを変な人扱いしたらイヤン でも明らかに変な人扱いしてるよなぁw
所々で「染みとおる程素晴らしい人格」という描写はしてるし、
司馬の須田作品評(中公文庫の奴)とか読むと心底敬愛してるってのはわかるからいいけど。
心なしか須田氏から絵師が変わった後は精彩が無い気もしないでもない。
須田氏@街道のエピソードで好き&気になった話は、
・どっかの旅館で海鞘が出てきて、司馬氏が須田氏が食べると期待してたら、須田氏が食用菊だけ食べてて、
司馬が突っ込んだら「司馬さんは菊食べないのか」と突っ込み返される話
・岩山のてっぺんに梵字が刻まれてる場所で、須田氏と案内の人が意気投合して皆が突き合わされる話
・親鸞好きの土地&案内人の前で堂々と「親鸞はよくない」と連呼する話
・旧ソ連に旅行に行った人に「ソ連には味噌がありませんか」と聞く話
とか。
そういやあわただしく旅行に行く時、食事をどうしますかって司馬氏が須田氏に聞いたら、
「わっちは何でもいいです。カレーライスでもなんでもいいです」って須田氏が答えて、
「何故カレーライスなのか?須田氏の考えている事はまことにわからない」とか司馬氏が書いてるけどさ、
あれって旅先でカレーとかばっか食べてる偏食司馬氏に気を使ったんじゃないのか?と1人で突っ込んでたw
須田画伯は、夏の先島諸島へ、シベリアへ行くのと同じ服装ですた。
須田さんって、まだ生きてるの?
いや。もう逝かれたよ。街道も途中から安野画伯の挿絵になる。
須田画伯といえば街道の甲賀砂鉄だったかで、欧州旅行時に向うの水を飲んで酷い下痢になって、
日本は水が豊富でいいですねって言いつつ山の湧き水だかに走ってくシーンがあったんだが、
その前に「水蒸気の多い日本では乾燥したヨーロッパ式の絵画技術(油絵他)はあわないのではないか」
って須田画伯が語るんだけど、ほとんど同じ事を「坂の上の雲」の秋山が思うシーンがあるんだよね。
「水蒸気の多い日本では欧州式の油絵等では再現不可能では云々」みたいな。
あの須田画伯のシーンって創作なのかと思ったりもする。
>>216 須田剋太画伯→桑野博利画伯→安野光雅画伯
桑野画伯は当時80近くの高齢だったせいもあって、比較的短期間後任を務めたんだけど、
脳梗塞で倒れてしまって、後任が安野画伯
219 :
無名草子さん:2005/10/03(月) 12:59:22
>>217 時間の前後関係がはっきりしないが、
須田画伯の言葉を聞いて、それを「坂の上」に転用したのでは?
220 :
無名草子さん:2005/10/03(月) 14:51:59
燃えよ剣が好きなら
世に住む日々もいい
高杉晋作カコイイ。
モンゴル語学びに来たイギリス人の話もよくでてくるよな
<CRこの国のかたち>
オリジナルの音源を起用し、もちろんフルボイス
リーチは主に須田剋太、桑野博利、安野光雅に分かれ(発展有)
他にも激アツの街道リーチ(組合せ多数)を搭載
大当たり中はモンゴルのホーメイが流れ(連チャン数によっては庫車が)
登場したら大当たり確定のプレミアムキャラとして、
陳瞬臣、海音寺潮五郎、湯川秀樹、赤尾兜子などコアなキャラも登場
なかでも注目のスペックは、史跡のカットが入り
「これは余談であるが・・・」の台詞で突然確変突入システム
これだから2ちゃんねるはやめられない
どうしても絵描きを連れて行きたがるのかな?
>224 「急いで付け加えるが」も捨てがたい。
司馬さんの随筆の中に登場していた細川?(元首相の父)が死んだな。
>>228 で、息子護熙の評価はどうなんだろう
身の引き際だけは殿さまぶりだったけどな
甲州街道。
大昔の東京って見てみたい。
ところで詩人のTさんって誰?タカジ?
最初にKさん、Hさんって言っておいて、
途中から本名を出す。
>>234 あれって執筆時点で当人の許可取ってないから匿名にしてるのか、
まず匿名から始めて「K・・・こと○○○○氏は」って続けるという小説的な手法なのか、
どっちなんだろーかと悩んだ事があるよ。
まあどっちにしろ慶喜オタだったがな。
空海の風景を読んだ。なんとなく敬遠して読んでなかったけど、
司馬本人が燃えよ剣とならんで自分の最も好きな作品と言っていただけあって、おもろかった。
空海の天才ぶり、一歩間違えば萌えキャラになりそうな最澄、なんだかよくわからないけど端々に出てくる橘逸勢。
当時の長安の賑わいが目に浮かぶように伝わってくる辺りもイイ。
俺それ読んで、
空海に織田無道のようなイメージを持ってしまった。
中国を考えるは、中国というより西方を考えてるから困る
この三連休、俺も街道をゆく気取りで旅に出るか。
街道をゆく のせいで、司馬さんの嫌った観光客ふえてるよね。絶対
それは仕方ないだろう。
司馬だって観光客だったんだろ。
司馬の場合、観光先のことを徹底的に調べてから赴くというスタイルだったから、
いざ観光の時は現地のガイドよりも、その土地に詳しいんだったよね。
単なる観光というよりも、思索の旅って感じだよな。
あこがれる。
245 :
無名草子さん:2005/10/08(土) 17:58:09
>>228 たしか司馬さんといっしょに熊本城へ見学に行ったら
入場料を取られそうになって係員と少しだけもめたという記述がありましたね。
係員 「入場料○○○円です」
細川 「あの、ここウチなんですけど・・・」
係員 「は?」
司馬 「(・∀・)ニヤニヤ」
>>246 確か年取った偉いさん(当然細川氏が何者かを知ってる)が来てことなきをえた、
みたいなんじゃなかったか。
で、それを司馬が「城主でも金請求されるってのは細川氏には悪いがいい世の中だ」みたいなw
その細川さんって、その城に住んでるの?
なんというか小市民な質問だなw
>>249 司馬遼太郎記念館に、みどり夫人が入ったら金取られるようなもんだよW
司馬と出会えて、本当によかった。
嬉しくて嬉しくて言葉にできない
まず司馬作品を読みその人物を物語で追っておいてから
他の資料を読んで歴史を頭の中で完成させてる。
そして再読する。
入場料なんか払えばいいじゃねぇか。殿様のくせに小せぇな。
>>255 どんな超金持ちでも、嫁さんとセクースする度にいちいち金払う奴はいないだろ?
友達でも取られるのかな。遊びに行くたびに木戸賃取られるなんて子供には辛い
別にそこの城から通学してる訳じゃ(r
完全に公共物になったということだろう。
260 :
無名草子さん:2005/10/09(日) 20:51:02
街道をゆく6巻(「沖縄・先島への道」)に登場したT君って今どこで何をやってるんだろう
死んでるんじゃない?
2ちゃんやってんじゃない?
263 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 18:06:51
翔ぶが〜4巻に入りますた。
何だか司馬さんの西郷どんのその時の気持の推測に矛盾があるように
感じますた。
当初司馬さんの西郷どんは役割を終えて征韓論に死地を求める様な
と推測されてたのに、東京下野後では政府軍を迎え撃つ準備として
地図を作成していたのでないかとか西郷どんを偉く好戦的に捉えています。
これは何だかなぁと・・・。
政府と一線交え、かつ新政権樹立するのなら下野する前に出来ていたのに
西郷どんはそれをしなかった。
それを考えたら西郷どんは新国家なんて一蔵どんにまかせて本当に
隠棲したかったんだろうというのが本音のような気がするんですが・・・。
4巻から司馬さんのトーンが少し変わってきてるように思いますた。
264 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 22:59:18
街道で、古事記とか日本書紀とかの物語が出てくる。
けっこう面白い。
>>263 確かに西郷に関する評価は一定してないね。
まあ七巻以降の最終段階まで「西郷は暴発は本意ではなかった」とか書いてはいるけど、
明治後の西郷がおかしいのは頭打ったからじゃないかとか。
西郷党と薩摩関係者に対する筆が目立って冷えてくるのはやっぱり暴発以後からだと思うんで、
もうちっと読み進めて見るよろし。
神風連の乱あたりの
くだりが一番読んでて辛かったが
暴発後、急に面白くなった印象あるな。
>>267 軍事関係/作戦関係の批評展開みたいになると途端に生き生きしてくるよな。
坂の上の雲の6〜7巻あたり読んでる感じだったよ。
そういやこの小説を読んでから、鹿児島の黎明館とか色々旅行で廻ったんだけど、
悲惨な戦闘状況思い出して、軍服とかそういうのを正視できんかったな。
戦場のいわゆるグロ系写真よりこういう方が精神的にキツイかった。
269 :
無名草子さん:2005/10/12(水) 12:11:04
「新説太閤記」って字が小さいよね。
改版してくれないかな。
読みたいんだけど、字が小さいのがどうも苦手・・・・
俺は小さいほうが好きだけどな
てか新史太閤記なら新装版になってたと思うぞ
自分も小さいほうが好きだな。
文字が大きいのは、1回で目に入る情報が少ないからか
どうも読みにくい。いずれ慣れるんだろうけど。
講談社から出てる新装版歳月とか字デカすぎ。みなさんはあの字の大きさでいいんですかね。
NHKがおねを寧々に戻した件について。
(「あれはおれの竜馬だ」的なかんじか)
おねには違和感あった。
単に姉を表わす「オネー」ではないかと思ったりした。
新装版のデカイ字は50代以上には良いけれど、それ以下の世代には
読みにくいし金はかかるはで不評だね。
つか年寄りは金持ってるんだから単行本版買っと毛や
どこの出版社か忘れたけど、本を読まない若い世代に聞いて、
「字が小さくて読み辛いから」ってのがあったから、とかコラムかなんかで
書いてたのを前に読んだ事があるぞ、新聞記事だったかな。
いっとくけど、字が小さいからとかで本読まない若い奴は、
字が大きかろうがどうだろうが最初から本読まないんだよ。
本読む奴は、字が小さかろうが大きかろうが関係なく読むって事か。
280 :
無名草子さん:2005/10/12(水) 20:45:26
「義経」を読むと源頼朝は完全に悪者だな
最後に酒漬けになって届けられた義経の首を見て、頼朝が「悪は滅んだ」って言って終わるし。司馬サンはそれでも頼朝を支持してるんだな
司馬さんの好み的にも頼朝は嫌いでしょうな。まあ好みとは別に鎌倉政権を評価しているようだけど。
街道の長州路。
なかなか旅行記にならない。
奇兵隊ランチ
好み的には嫌いでも、実際書くときはあのタイプの方がイキイキしてるんだよね。
>>271 同意。
今、歳月を読んでるけど文字は小さい方がいい。
字が小さいと何かせわしない。
俺はデカイ方がいい。
すみません、新装版じゃないほうの歳月の187Pってどの辺りまでしょうか?
「歳月」は1巻完結ジャスト700ページ!!ってのがよかったんだ。
なぜ上下巻に分けた?それと、あのやる気0%のカバーデザインはなんだ。
そのうち「俄」も上下巻になるだろうな。
新潮も字をでかくして巻数を増やす悪態っぷり。
「峠」が全3巻なんてけしからん。そして、これもカバーデザインがやけに幼稚っぽくなった。
あの厚さで上下巻!!完結!!これこそ男、河井継之助の物語だろうが。
大体、講談も新潮も旧版自体が、読みやすいサイズの大きさの字だった。
巻数を増やしてまで新装する必要がどこにあったのか?
それとくらべて、文春の旧版は確かに文字が小さかった。
あの大きさで全6巻〜10巻の大作はつらいものがないことはない。
文春は文字を大きくして、カバーデザインも旧版の淡白なものから鮮やかなものに変わった。
さらに巻数は以前のまま。価格も良心的。
新装版に関しては
文春○
新潮×
講談×
だな、俺は。
昔の中公文庫(背表紙が肌色のヤツ)は字が小さかったねぇ。あれの空海の風景とかは読んでて疲れた記憶がある。
司馬遼みたいな売れ筋作家は、版型作り直しても、すぐにペイできるから
どんどん新装版に変わっていくんだろうな。
291 :
無名草子さん:2005/10/13(木) 01:29:29
「坂の上〜」旅順、二○三がかなりしんどかった。悲しすぎて読み進めないとでも申しましょうか…
>>284 そうそうw
家康なんかもその類じゃない?
関が原や城塞や覇王の家での外道っぷりがとてもいい。
293 :
無名草子さん:2005/10/13(木) 02:22:32
>>288 文春の新装版そんなにいいかなァ。
ウホッ!な「菜の花の沖」とか、明朝体じゃない「竜馬がゆく」とか正直全然ダメなオイラ。
>>291 最後に日本海海戦の完全勝利という爽快感が待ってるからガンバリマショー。
でも最後の最後でorzな三笠のオチも待ってるが。
確かに菜の花の沖のウホッ表紙はなんとかして欲しい
>>292 ほれ、三国志の曹操みたいなもんだよ。
悪者に描こうとするあまり、みっちり描き込んだせいで、
主役の劉備を食ってるw
国盗り物語ってラストが近づくにつれて
どんどん信長が悪人になっていった印象ある。
>>295 後半になると光秀が主人公みたいな感じだからなアレ
翔ぶが如く読了したよ。
最終巻は終始切なかったなぁ…
いや、最終巻つうより田原坂以降か。
翔ぶが如くの一番の見どころは篠原国幹の変わりっぷりかと。
登場直後は有能で頼りがいのある漢だったのに、だんだんとヘタレていって、
最後にはゴミクズ同然の扱いw
司馬はんも資料を調べていくうちに、どんどん引いていったんだろうね。
最近の新装版はあまり買う気にならないな。
字の大きさやカバー云々もそうなんだけど、なにより文章が「修正」されている可能性がある。
よく知られてるところでは『国盗り物語』で、光秀が信長に初謁見する場面、信長の
「そちゃ、ち○ばか」ってセリフが「そちは、足が悪いのか」に「修正」されてる。こういうのはな〜…、
読んでガクッときた。確かに現在では差別表現なんだけど、作品としての歴史性も考慮してほし
かった。
ドラえもんでも、
「人食い人種だ!捕まったら食べられるぞ」が
「海賊だ!逃げろ」
に後の版では変わってたのを思い出すな
ひどいな、元を知らないから気付かなかった
>>298 桐野、川路もそうだけど、なにより西郷と大久保に関してのドン引きっぷりが凄いと思う。
ああいう風な展開で、最後「大久保(&川路)は西郷を殺してしまった事に悩んでおり」とか言われても
すげー納得できなかった。
>>299-300 漫画に限らず近年のコミックスや小説の改悪っぷりは凄いよな。
字句が訂正されてるならまだしもエピソードごっそり削除とかあるし。
個人的には、司馬氏の「女の腐ったような」とか「女のヒステリー」とかも
訳わからんフェミ団体や男女同権なんちゃらに書き直されないか心配。
俺が生きているうちに司馬の千円札が見れますように
そういう方向には行ってほしくないな。国民作家だとか、
新しい教科書の会が薦めてるだとか、そんな理由で
敬遠してるような人たちにも、普通に司馬の小説を読んでほしい。
まだセリフ改変くらいだと許せる。
一番許せないのは上のドラでもそうだけど、内容自体が書き換えられてる場合
2次創作のドラマならべつにどうなってもいいやん。
小説の本文が書き換えられるほうが問題。
>>283 どうも名称が食欲を誘発してくれるものではないので
司馬サンは少食且つ偏食なのに、食べ物の描写は妙にリアルでいい
・「妖怪」で、雉肉や餅や青菜が入った雑炊とか、源四郎がお今の屋敷でご馳走される場面
・「韃靼疾風録」に出てくる女真料理では、粟飯が主食で、水をたっぷり満たした鍋で煮た鳥肉や豚肉に醤油をかけて食べる水炊きが副食だったこと
・「街道をゆく」の4巻で京都の山奥にある宿で出されたわらびののり巻き・マタタビやアマゴのてんぷら・山桃のアルコール漬け・栗めし。5巻でモンゴルの天の下で飲んだ馬乳酒
とか
モンゴルは昔から大好きで憧れの土地だったから、
出される料理は無理して食ってたって、
確かエッセイのどれかで書いてあってワラタ
>>309 「杣料理」だね。
別の回で、その宿とおぼしき所でたべたアケビを「味もないような云々」って
そっけなく書いててギャップが・・・w
「俺は豆腐と酒さえあればそれでいいのだ」
でもけっこうな偏食家だそうだね。
カツ丼ばっか食ってるのはそのせいもあるとか。
たしか蟹がNGだって街道の「北のまほろば」に載ってたような。
昨日、国盗り物語を読み終わって、堺屋太一の「秀吉」を
読み始めたのだが、信長に対する解釈がまったく違っていてチト驚いた。
314 :
無名草子さん:2005/10/14(金) 00:26:58
>>299 司馬は「竜馬がゆく」でカイドウ(だかスイヘイシャ)に痛い目にあってるからね。
みどり夫人もその記憶があったんじゃないかね。
315 :
314:2005/10/14(金) 00:33:52
言葉足らずだな、
>>314の2行目。
「みどり夫人もその記憶があったから【ち●ば】→【足が悪い】という改変に応じたんじゃないかね」
ということです。
酔って候が好きなのだが全く名前が挙がらないな。
駄作なのかな…
黒田官半衛が荒木村重説得失敗で幽閉されて、裏切りと思った信長に
黒田の子のちの長政を殺してしまえと命令され、竹中半兵衛がいざとなれば
私の責めとしましょうと殺さずに隠して半兵衛病没。黒田官兵衛が助けだされた
あとに「あの足萎え」という言い方が出てきたような気がする。
今回は山内一豊主役の話だから抜かすだろうか。
千代が竹中半兵衛にも手紙を出しており、半兵衛に好意を持たれて一豊に一番槍の
時分処を教える場面を作っていたと思う。
>>312 トンカツ/カレー/蕎麦のローテーションで、
たまに焼き飯とかすき焼きとかステーキとか出てくるね。カツ丼はなかったとオモ
(すき焼きは大好物だったらしー)
魚介類も駄目かと思ってたけどイカの煮付けや焼き魚は食べてるから、
甲殻類だけが駄目っぽいが。
>>316 あれネタとしてもオチとしても難しいからじゃないの。
結局酔っぱらって時代に踊って周囲に総スカンくらっていつの間にか回りが
本人の意思関係なく進んでて、「こーなりましたよ」「あっそ」みたいな感じだし。
主人公本人が、割と積極的に保守派として動いてる島津久光編とかと違って、
あからさまに精彩の無さが一番目立つような>容堂編
319 :
無名草子さん:2005/10/14(金) 09:55:46
結局「太閤記」買いました。
読み始めると、そんなに字の小ささがきになりません。
320 :
無名草子さん:2005/10/14(金) 11:40:58
>288 : 新装版に関しては
文春○
新潮×
講談×
>だな、俺は。
文春も駄目でしょ。「世に潜む日々」なんつのは明らかに旧版表紙の方がカッコエエ
因みに俺は未購入未読の作品は急いで各出版社の旧版を買い揃えました。
文字が大きいと、雑誌や週刊誌読んでる気分になるから嫌だ。
これから買う他の作品の文字も大きくなるのかと思うと、チトー鬱
新聞とかもこの数年で軒並み文字フォント大きくなったし、まあその流れなんだろうけど、
明朝→ゴシックみたいに、フォント自体を変えるのは勘弁して欲しい。
翔ぶが如くを読み出した。
冒頭で列車の中で脱糞して投げたら・・・ってのが、
もう少し堅い内容を考えてたので面食らった。
喫茶店で声に出して笑ってしまったが。
『坂の上の雲』これから第八巻(文庫旧版)読むところ。
内容については触れないが、もうワクテカ。
おいらも坂の上の雲読み始めたよ
序盤けっこう軽いノリだったのがちょっと意外だった
(好古の三人称が”信さん”だったり…)
>>320 旧版表紙も、
坂の上の雲、菜の花の沖、飛ぶが如く、巧名が辻は平凡で楽しくない。
人によってはその平凡さがいいのかもしれないが。
世に棲む日日は希な表紙、いいよねえ。
新潮社だと、花神と胡蝶の夢がカコイイ。
新装菜の花のウホッ表紙だけは納得いかん。誰だあの企画考えたの。
ウホッ表紙ってなんだろ?
本屋に行ってみてこよっと。
よくね。
むき出しで電車の中じゃ読めないなw
『坂の上の雲』(文庫旧版)読了。
内容については(ry
ただ嘆息。
これから「写説 『坂の上の雲』を行く」を眺めよう。
このスレのみなさんは司馬遼のほかに
どんな歴史・時代小説家を読んでますかね?
私は最近読んだ宮城谷昌光「孟嘗君」が初期の
司馬遼っぽくて面白かった。
ホリエモンや三木谷社長が「リアル国盗り物語」に見えて面白い。
もっとも、この二人が道三や信長に匹敵するかどうかは知らんが。
時代の変革者が成功するか否かはその政策が
真の意味で合理的かどうかにかかっているのかな?と
司馬作品を読んで思ったがどうか。
カバーがいいのは
「坂の上の雲(新装版)」「花神」「世に棲む日日(旧版)」「峠(旧版)」
あと賛否両論ありそうだが「新選組血風録(中央文庫版)」「故郷忘じがたく候(新装版)」
あたりだな。
売らぬなら ごねて儲けろ 不如帰 堀衛門
売らぬなら 売らせて魅せよう 不如帰 ペテン髭
売らぬなら 譲って魅せよう 不如帰 ペテン禿げ
>>334 私も同じく、宮城谷は全部読んでます。説教くさいのが我慢できればイイね。
他には、吉川英治、池波正太郎、隆慶一郎、白石一郎、柴田練三郎、
井上靖、阿川弘之、堺屋太一、遠藤周作、津本陽、浅田次郎、山田風太郎、
陳舜臣、北方謙三、酒見賢一、吉村昭、子母澤寛、安部龍太郎、海音寺潮五郎など。
数冊読んだだけの作家ならもっとたくさんあるけど、10冊以上読んでる作家を挙げた。
>>334 司馬一筋だよ
あとはいわゆる「ガクマン」(漫画だけど)というのを消防時代に、吉川英治の「三国志」を厨房時代に読んだきり
時代漫画なら、「あずみ」がおもしろいな
>>334 微妙に違うかもしれないけど城山三郎をよく読んでる。
山田風太郎、海音寺潮五郎、宮城谷昌光とかはよく読む。
マイナーなとこでいけば南條範夫とかも読む。
さすがに池宮彰一郎を挙げる香具師はいないようだwwwwwwwww
読むけどね、池宮彰一郎。
確かに「司馬に似てる」とは思ったけど。関ヶ原の感じとか。
初期の宮城谷の中国物は、颯爽とした快男児が活躍するんで
好みなんだけど、近作は理屈っぽくなってちょっと残念。
司馬ほど理屈に深みがないんだよなぁ。
司馬さんは押しつけがましい理屈とかが無いよね。
でも、余談が多いよなw
だが、それがいい
>>264 亀だけど「おお大砲」て
戦国時代の大砲を代々保管する家を継ぐ話だよね?
ガキの時読んだ時は近所のお姉さんに
主人公が精通させられる場面だけが印象に残ったけど
大人になって読むと、こんなに面白かったのかと思った
耳鳴りのくだりとか笑ったなあ
海音寺潮五郎、津本陽はなじめなかったな
吉川英治は良かった
山岡荘八の家康読んだ後、司馬の家康物読んだら「あーなんてこの作者家康嫌いなんだろw」って
思ったw
逆パターンだった家内は山岡荘八の家康が美化しすぎでむかついたとか思ったらしい。
山岡荘八の場合、戦乱が農民を疲弊させている、農民のために
平和な国を作る、で一貫されている。めちゃくちゃな歴史認識。
吉川英治や山岡荘八は、今読むと歴史認識に違和感があるな。
竜馬、翔ぶが、坂の上・・・といった順に読んでいったので
大正時代以降の小説が読みたいと思ったのだが、
ちょうどいい作品が見つからず、仕方ないので山岡荘八の
小説太平洋戦争を読み始めた。できれば第一次大戦を扱った
作品を読みたいのだが何かあります?
>>351-352 豊臣家に対する態度の解釈が山岡は強引すぎだよ、あれは。
あの結果、あの経緯から何故あの解釈が出るんだろうとw
個人的には、司馬氏が坂の上の雲で脚気問題をきちんと扱わなかったのが疑問。
あれは旅順戦以上の問題だと思うんだが。
坂の上の雲をブクオフで買い漁って来たんだが 新装版と旧版と混ざってた
まだ読んでないから分からんのだけどただ新装ってだけ?
358 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 19:17:24
翔ぶが〜4巻読み始めて佐賀藩って口ばっかのヘタレ軍団だったのかと
認識が変わりますた。
今まで佐賀鍋島藩っていったら葉隠れとかバリバリの武士道を励行してる
武闘派の藩かと思ってますた。
>>358 「歳月」読むとヘタレ度認識アップするぞ
360 :
無名草子さん:2005/10/15(土) 19:59:53
>>358 そんなあなたには隆慶一郎の「死ぬことと見つけたり」をおすすめします。
佐賀鍋島藩のバリバリの武闘派ばっかりが出てきます。
スレ違いスマソ
街道。2冊目。韓国。俺の日韓関係の認識がどう変化するか。
五十年くらい経ったら山岡吉岡と同じく、司馬史観は出鱈目、とか言われるんだろうな。
山岡荘八や吉川で思い出したけど、司馬作品の漫画化ってほとんどないね?
「日露戦争物語」はあれモロだけど
おーい龍馬だって・・・。
歴史小説の漫画化はなぁ…。原哲夫さんが「花の慶次」のインタビュー
で言ってたけど、時代物はまず兜や鎧とか寺の伽藍なんかの書込みが大変
なんだそうだ。兜はともかく寺なんて背景だからな。
個人的には小説は字でくどくどと表現するけど、漫画は絵でパッと
見せちゃうから、場面展開のリズムは全然違うものになりそうな気がする。
司馬さんの語りの面白さが
ドラマにしろ漫画にしろ他の媒体だと
損なわれてしまうし・・・。
タイムボカンみたいに、
「それでは、説明しよう・・」
とか入れたらどうかな。
>>366 おーい〜はバガボンド並に別物でしょ
竜馬幼少時代があるからある意味では司馬竜馬を超えてるw
どっかのホームページに
ドキュメント形式で見たいって言ってた人がいた。
ドキュメント形式と言われると、.DOCファイルで読みたいって事なのか、
と思ってしまう俺
PDFか何かかと漠然と思ってたけど違うのか?>ドキュメント形式
まぁ今の本と何が違うのかイマイチ謎だが。
あ、あれか?「そのとき歴史が動いた」ふうなのが希望なのか。
ドキュメンタリーか
「汝、司馬史観を弄する事なかれ」って吊り広告で見たことある。
谷沢の論文だったかな
大久保の死を聞いてやつれていく川路テラワロスwwwwwwwww悪夢に精神を蝕まれて死んでいったとさ、めでたしめでたし
やれやれ
やっぱりここは2ちゃんか
週刊の方の写真の「街道をゆく」のNo.37がなんとなく品薄なんだが
売れてんのかな?「洛北諸道・丹波篠山街道」なんだけど?
売れ行きはいいと思ふ。
欧米編が追加スタートするぐらいだから…
司馬作品以外の歴史小説を読んでると、どうしても
比較してしまって物足りない印象を持ってしまう。これは
司馬作品がいかに歴史を「面白く語るか」をあらわしてると思う。
けど具体的にどこがどう他の小説と違うかがイマイチ
わからない・・・。この謎が解ける人いたら教えて下さい。
単に君の好み
自分も好みの問題だと思うね。
他にも面白い作家は多いし。
後世からの視点を割と作品内ではっきり見せる、
時系列を飛び越えて、面白いエピソードを取り上げて人物像を補強する、
こういったところが趣味にあったんじゃないかな。
司馬さんは人と話す時も
その「しゃべり」はたいへん面白かった、と
何かで読んだが。といっても
島田伸助みたいな面白さとはまた別だろうけど。
>>386 色々な人の対談集を読み比べて見るべし。
視野は広く持った方がいい。
対談集読んでも、その人の
人となりまではわからないと思うが。
活字化した時点で編集者の主観が介入するだろうし。
司馬さんは話題も広く、語り口も軽妙な上に聞き上手な座談の名手だったらしいが、
司馬さんが誉めてる子母沢さんの聞き上手、丸山眞男さんの座談なども凄かったらしいね
>>388 そういうことを言い出したら直に話すか座談のテープを入手するほか確認ができなくなるが
TVでやってたオウムに関する司馬氏の対談はグダグダだったような記憶がある。
司馬氏の対談に関しては、まあ多少のリップサービスはあっても、
一流と言われる文人連中が「上手で楽しい」と賛辞を送ってるから、
まあ面白かったのは事実でせうね。
古いやつだけど、富士正晴氏との対談が面白かったな。
あれだけ全然色合いが違ってて。
それは仕方がないだろう
街道を行くだって何度も読み返す巻もあればあまり読み返さない巻もあるわけで
すまん、>393は>391宛のレス
アンカーつければ良かった
TVでの対談の映像ってなにか残ってるの?
まぁ、あっても個人での入手は難しそうだけど。
>>392 司馬さんとの対談のなかでの、テレビ企画で炉辺談義をしてたら
番組のDにもっと高尚なことを話してくださいと言われたくだりには爆笑したよ。
>>316 司馬さんが描く山之内容堂のイメージは
なんでか麻生太郎と重なる
日本史で最も有名な人物は織田信長だけど、
司馬自身は信長についてはどう思っていたのか
街道をゆく43巻でかなり評価してたとこをみると、国盗りを書いた壮年から晩年にいたるまで、悪くは思ってなかっただろうな
逆に家康については、その人物についても、徳川幕府についても悪い部分にインパクトがある書き方だな
>日本史で最も有名な人物は織田信長だけど
何その断定
ちなみに信長については「司馬遼太郎の日本史探訪」で
海音寺潮五郎と対談(?)してるね
>>400 あれほど言ったのに・・・お前は
独り言はやめれって・・・
>400-402 お、おれそういうのキライじゃないよ。
信長は評価しつつも嫌い(司馬が評価できない部分)はそれなりに描いてた。
秀吉は評価しつつも晩年はあえてスルーした
家康は嫌いな部分をきっちり描き評価できない部分もきっちり描き評価できる部分も皮肉な見方をしてた
これが司馬の場合だと思うけどどーかな
>>405 家康の評価は時代によって変わってると思うが。
晩年のエッセイ「この国のかたち」では、
時代は新規なものに飽き飽きしていた、鎖国は彼の死後の話である、
また風塵抄の平和についてなど、家康に対して肯定的な評価も多い。
この辺りは藤沢周平氏の「家康びいき」などと共通して面白い。
家康は年を取ってから良さが見えてくるような人物かもと思ったり。
冬の陣と夏の陣のあの老獪さが司馬さんは嫌いだったようだが。
ライシャワー氏との対談で日本史における不人気の系譜として、
頼朝、家康、利通を挙げてるから評価はしているのだろう
時期によって評価が違うというのに同意
家康の凄みって人生経験積んでないとわからないのかも知れない。実際苦労人で子供受け
する華やかさはないからなぁ。俺は家康は嫌いではないが、司馬遼はやはり大阪の人だし
素朴な感情では最後まで家康に好意は持てなかったと思う。しかし年を経り思索が深まるに
つれ感情のフィルターを薄らがせていったような。ただ『城塞』でのボロクソな描き方は時期的
にも明らかに山岡荘八の家康像に対するアンチテーゼだった。
司馬遼の話ではないが、吉川英治の息子さんが幼い頃、父の英治に訊かれて秀吉は好き
と答え、家康は嫌いと答えた。「そうか」と英治は頷き「お前も大人になったらわかるだろう」
と言ったそうだ。
おまえら城塞の家康って嫌い?
俺はむしろ尊敬しちまった。
>>406 そうかな?俺は変わってないと思う。君があげたような事(時代が保守を望む)みたいな事は
初期エッセイや街道でも書かれてるから。
ただし「そのおかげで日本は決定的に停滞した」みたいな事も付け加えてる。
要するに、司馬は最初から家康は高く評価してたけど最後まで嫌いだったと思うんだがw
>>410 別に嫌いじゃないよ。どっちかっていうと豊臣サイドがアホ過ぎて。
家康がヒールサイドとして描かれてる作品でも、片方の欠点はくどいくらいに描いてるから、
司馬作品読んでどっち贔屓になるとかはないなあ。
ただ歴史小説家らしく人物に好悪が多い人だなーって感じるだけ。
(歴史評論家風の文章書くからたまに勘違いするけどw)
そういえば追加
誰だったか忘れたけど、家康は有名な歴史人物の中でもトップクラスに入る程苦労してるし、
自立してからも苦労の連続だし、豊臣家に対して多少陰険な手も使ったが、
陰険な手を使うなら他にいくらでも上手がいる、どっちかっていうと家康に日和った大名の方が
よほど陰湿、なのに家康嫌いが厳然と存在するのはなんでか?っていうのに、
「成功して長生きしたから」って断定してて笑った覚えがある
歴史群像かなんかだったと思うが、誰だったかなぁー。
>>411 >ただし「そのおかげで日本は決定的に停滞した」みたいな事も付け加えてる。
その部分が後年のエッセイではないんだな。
むしろ、その慎重さと人間を扱う上での方針の評価の方が前に出てる。
ちゃんと読み直してみたらどうかね?
つか、普通に考えて数十年も考え方や評価がまったく変わらないということはないだろ
戦国時代の明るさと江戸期の暗さが戦国物書いてる時には見えていたが、
その後菜の花の沖とか江戸期について調べるにつれて江戸期の良さが
見えてきたんじゃないかと思う
坂の上の雲でも江戸期の余韻みたいなものを肯定的に評価してるからな
>>413 初期司馬でも家康に対して評価するべき所は評価してたし、
評価の内容は後期でも初期でも別に変わってないって所を言いたい訳。
初期〜中期司馬が家康に対して嫌いな印象を持ってるってのは、
エッセイ、対談、作品を通じて伝わってくると思うけど、
後期になってその「嫌い」ってイメージを覆すような新しい記述や作品ってある?
ないでしょ。
要するにまた新たな作品を書きたいと思わせる程、好きになれなかったって事じゃないのかな。
>>414 江戸期に対する評価と家康に対する評価はまた別だと思うんだけど
江戸時代に対する公的的な評価は最初の方からしてたし
要するに評価と好き嫌いは違うっていうか、
評価は微妙に変わったかも知れんけど、基本的に家康の功績部分を肯定的に評価する、
って部分は同じで、否定的な評価も前からあって、
んでそういうのとは別に、嫌いなのはずっと嫌いだったと思ってたんだけど。
最終的に嫌い→好きになったって思わせるような部分ってあるかな?
是非教えて欲しい。読み落としもあるだろーし。暇だったらお願いしまつ>413&414氏
韃靼疾風録で小説の筆は折ってるはずだが?
興味があろうと無かろうと。
417 :
413:2005/10/18(火) 13:58:25
>>415 正確を期して図書館に当たるのでしばらく時間を頂きたい。
>>416 韃靼疾風録刊行って司馬氏没の数年前、最晩年じゃん。
最晩年に評価が変わったっていうなら興味が出ても小説書かないって言えるけど。
>>417 よろしくおながいします。マターリでいいですよん。
>>418 横レスだが、韃靼疾風録刊行は1987年で
司馬氏の没年は1996年なので数年というのは
ちょっと語弊があると思う
>>419 あ、ごめんさい文庫ベースで書いちゃった
こちらも横レスだが、なんで司馬は「韃靼疾風録」以降小説を書くことをやめたん?
死ぬほどガイシュツな話題かもしれんが、昔のスレ見れないんでスマソ。
422 :
398:2005/10/18(火) 18:04:55
信長でしょ、やっぱり日本で最も人気がある人物は
いや、自分は極端な信長贔屓でもないし、夏草の譜や播磨灘物語に出てくる信長はあまり好きではないがな
>>421 漏れも昔のスレ見れないから正確じゃないかもしらんけど、
小説を書く体力がもうなくて、韃靼疾風録の前後でそれを
自覚したんじゃねーの?
開高健氏が亡くなったときに司馬さんが述べた弔辞に、作家は老いる
と小説を書く体力が無くなるうんぬんってあったし。
でも司馬さんの文章スタイルでは小説が行き詰ることは必定
でエッセイには行くべくして行ったって野坂昭如が意地悪なことを
言ってたのも思い出す。
司馬最後の小説はダッタン疾風録だよ。
原点回帰的な、アジアのロマンを描いた冒険小説。
425 :
398:2005/10/18(火) 19:52:02
司馬サンは終戦後の土地の私有制によって土地が投機の対象になったことにかなり憤ってたな
「街道をゆく」で、里山や古い町並みなどの景観が開発によって損壊してる場面に出くわすと、その考えが何度も出てくる
名前欄に398がのこったままだった……
築山殿に逆レイプされてくる…orz
小説の筆を折ってエッセイや評論しか書かなくなった頃、ふと
みどり夫人に「今、俺が伝奇小説を書いたら面白いモノが
書けるんだがなぁ」と呟いた。小説に復帰して欲しいと思っていた
みどり夫人が「じゃあ書いてよ」と言ったが、司馬はいい返事をしなかった。
↑
どこかで読んだ覚えがあるが、思い出せない。
誰か知らない?
>>427 司馬遼太郎の世界で奥さんが書いたやつだな
多謝!
司馬遼太郎亡き後、あの人今では「関ヶ原」の家康みたいになっちまったな
ノモンハンを小説にしてほしかったー
なんでみどり夫人は評判悪いの?
>>432 キャラが濃ゆいからじゃね?なんかオノ・ヨーコとかぶる
>>432 系統と程度は違うが、サッチーや中日の落合監督の嫁の評判が悪いのと同じ
>>431 ノモンハン、というか昭和軍事関係は小説にしてなくてよかったと思う
この国〜等の司馬の参謀本部観とか読んでたら、坂の上の雲なんて比較にならない程
叩きの対象になったと思うので
>425 「土地と日本人」ていう対談集もあるからね。中公文庫から出てる。
対談相手は野坂氏とか松下氏。
>>433 俺もだ。とにかく「坂の上の雲」の映像化を許可したってのが許せない。
こんなことになるんなら、俺が司馬と再婚すればよかった。
今のNHKに坂の上の雲なんてまともに映像化できるんだろうか?
全体の8割が凄惨な戦争シーンなんだが
無理だな
100円賭けてもいい
8割が余談だろ?
ロジェストウインスキーと愉快な仲間達で7割。
>>439 好古の騎馬隊が馬20頭なんてことにならないように祈る。
戦闘シーンなんて死ぬほどはぶきそうだな
前にどっかのスレで見たけど「恋愛とか入れる」とか抜かしてたらしいし
新しい脚本家は決まったのか?
>>446 脚本家は決まってない。
故・野沢氏が残してた脚本を元に、ディレクター他制作陣が引き継いで作ってる。
NHK内製みたいな感じか。で、でき上がった脚本は大河ドラマの本書いた
経験のある脚本家(「太平記」の池端とか)数人が監修して、東大教授とか作家とかで
構成された外部組織に検討させるそーな。
去年暮れか今年始めに「05年夏頃には脚本を完成させ、放送は平成19年以降にも」
って言ってたから本はそれなりにできてるかと。全20話。
個人的な感想だけど、野沢氏が亡くなった時点でお蔵入りにしとけば(r
>>432 司馬の前妻と実子の存在を丸ごと無視してたっつうのもあるかも。
司馬自身も無視してたみたいだが。
なんか夫をコントロールして尻の下に敷いてるイメージかな。
>>445 「坂の上」で恋愛!?
誰と誰が?
原作から思いつくのは好古と多美子か真之と子規の妹くらいなんだが。
そんな「坂の上」を誰が見たいというのか。
>>448 ヒント:大河にはオリジナルキャラが必ず存在する
10時間ドラマのほうはどうなるのかね
司馬作品二連続だし次も期待してしまう。
451 :
無名草子さん:2005/10/19(水) 16:50:17
本編で廣瀬中佐とロシア娘の恋物語もうちょっと読ませて欲しかったから
この辺り突っ込んでくれれば嬉しい。
20回×75分だから、通常大河ドラマにすると30話ちょっとか
昔あった半年大河くらいのスケールなんだな。
それで坂の上の雲ねぇ・・・。
恐れている事
1:松山時代が異様に長くて戦闘戦争は飛ばしまくり
2:主役ほか重要な役がジャニーズ
3:しょーもない恋愛話入れる
4:朝鮮人のオリジナルキャラ登場(韓国俳優使用)
5:好古が平和主義者みたいに描かれる
明石のくだりが一番好きだがロケが面倒なんで絶対カットだろうな…。
NHKじゃ海戦シーンのCG描写もイマイチ期待できない。
457 :
448:2005/10/19(水) 19:17:59
>>451 広瀬とアリアズナがいたか。
そうなると広瀬とアリアズナを誰が演じるかが大問題だな。
広瀬は下手に美男子にしてほしくないぞ。
>>454 松山時代とか予備門時代の真之と子規のエピ結構好きなんだがダメかorz
(花火とか無銭旅行とか)
子規の少年時代は神木あたりでいけるような気がするんだが。
2に関しては今から覚悟をしておくべきかと。
オリキャラ入れるにしても鮮人の出る隙間はないっ!…ハズと思いたい。
司馬作品がとりあげた人物、出来事とか司馬さんそのものを
座談会でもやって語りあってるのを放送してほしい。
それも10時間ぐらいずーっと通して。ありえねー。
しかも参加者は司馬さんの影響を受けた孫正義とか小泉純一郎とかで。
ミーハーですいません。
>>458 それいいなw
どーせなら太郎の国の再放送でもしる
「たれ」じゃなくて、「だれ」って書いてるとこ一箇所だけ見つけた。
>>461 街道をゆく2。韓のくに紀行。朝日文庫48ページ後ろから5行目。
「かれの統率上の協力者や戦術上の協力者はだれもいなかった。」
>>460 実は以外とある。
「歳月」にもあるし、「木曜島の夜会」にもあったような気がする。
シバの女王
誤植なんだから版を重ねるときに修正してほしいよな。
今、「風神の門」を読み終えました。
ちょwwwwwwなにこのツンデレ小説wwwww
最高!!
昭和30年代のツンデレ小説も良いね!!(・∀・)
箱根の坂も、義妹なうえにツンデレだもんな。
じつは時代のニーズを先読みしすぎ?
468 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 18:35:37
燃えよ剣読んでるんだけど、なんか別れのシーンってあっさりだよね。あと何で母成峠の戦いって省かれてるんだろ?斎藤一との別れのシーンもなかったし。
>>468 理由は作者のみぞ知るだけど、司馬作品は最後は大抵あっさりになる。
「関が原」とか「峠」のあっさりっぷりもすごかったもんなぁ
「街道をゆく」43巻のあっさりっぷりもすごかったもんなぁ
「八月十六日午後八時、死去。」
・・・なんか怖かった。
司馬逝くや 十六日の 月明に
その死は、秘された。
峠、義経、人斬り以蔵をよんだ。歴史小説をあらかた読んで、飽きたときに新鮮に感じる本だと思った。
476 :
無名草子さん:2005/10/22(土) 02:28:14
歴史書にはまってから司馬作品に戻れなくなった。
晋ドン、モウココデヨカ。
おれみたいなダメ人間には痛いんだよね、司馬さんは。
「余談ではあるが」は好きだが
「項羽と劉邦」で、
項羽が秦の降兵20万人を生埋めにしたときも、"余談"が出てきたな
あと、陳勝が張楚の王になったときの「おそらくは後者であるにちがいない」って描きかたに腹を抱えてワラタ
482 :
無名草子さん:2005/10/22(土) 17:34:32
司馬遼太郎が千利休について書いた
本はありますか?
司馬遼太郎は松本清張をどう考えていたのか?
>482
大徳寺散歩
>483
タラコ唇
485 :
無名草子さん:2005/10/22(土) 19:09:42
司馬つまんないよね。
486 :
無名草子さん:2005/10/22(土) 19:24:22
俺が司馬作品で一番好きなのは岡田以蔵
「以蔵のキモチ」はつまらなかった
韓のくに紀行。面白い。日本人とは何かと考えさせられる。
490 :
無名草子さん:2005/10/23(日) 00:01:06
>>467 亀だけどあれは恋愛小説だよね
読んでて切なくなる
早雲が妹が死んだ時の様子とか泣ける
ただ、山中の扱いが途中から軽すぎ
最初はほとんど主人公だったのに
司馬作品の中ではよくある話だ。
軽すぎというよりも、ほとんど存在感がなくなる。
>>492 「翔ぶが如く」が顕著だなそれ
桐野、川路、村田、篠原、武家娘、宮崎八郎
千絵だっけ?あの没落武家の娘は何がしたかったんだろう?
仇討ち云々のとことか読んでると、最初は桐野と絡ませる(セクースな意味も含めて)
つもりだったのかな。
>494
「関ヶ原」でいう「初芽」の役割をさせたかったのでしょう
496 :
無名草子さん:2005/10/23(日) 16:58:45
>>493 宮崎八郎は戦死するところまでちゃんと書いてなかったっけ?
存在感がなくなった印象はあんまりない。
というか中盤は八郎が実質的な主役みたいな感じに思えるが。
>>494 千絵の消えっぷりは見事だよな。
「坂の上の雲」も架空のキャラが出てこないことを考えると
明治以降に取材する場合は小説的虚構が構成しづらいと考えていたんではないかな。
韓国に降伏した武将、サヤカの謎。
「サヤカ」とは「雑賀」のことだと沈舜臣は推理してたな
孫一?
>>496 きちんと書いてるだけなら西郷等含めて全員最後まで書いてるでそ
千絵は多分あれです。小説的迷走。司馬先生も失敗する時もあるやね。
501 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 00:51:25
だけどおまえら
千 絵 は 失 禁 し た だ ろ ?
502 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 07:23:49
>ただし「そのおかげで日本は決定的に停滞した」みたいな事も付け加えてる。
江戸時代が停滞してたって、そりゃ何に比しての話なんだろうね?
やっぱり欧米近代主義?
503 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 08:05:23
司馬遼って「日本が世界の中心から遠く離れた孤島にある…」みたいな表現を少壮の頃
よく使ってたような。当時は文明批評の座標軸を欧米文明においていたところがあったか
も知れない。おそらく敗戦体験によるものだろうけど、そこからさかのぼっての江戸体制への
批判だったと思う。晩年になるにつれて複眼的になっていったようだが。
504 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 08:20:39
晩年になると欧米近代主義的な考えから離れてたの?
505 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 08:32:02
名前忘れたけど、翔ぶが如くに島津家の家老やってたシト全然出てこないよ。
なんて言う人だったっけ?
竜馬が行くのときに出てた人。
維新を前にして死んでしまったんだろうか?
>505
小松帯刀は維新後すぐ死んだ。
>504
頭が足りないガキみてーな質問してんじゃねーよ。
>>502 やっぱ欧米近代化に比してでしょ
坂の上の雲なんてまさにテーマそれだし(鎖国のせいで遅れてた日本が欧米文明に追いつこうとする)
つか戦国幕末以外の江戸時代舞台にした小説ないからなんとも(菜の花はポスト幕末?)
508 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 15:18:01
>>506 おお!小松帯刀だ。
やはりそうだったのか。
だから政府にいなかったんだね。
あのシト有能そうなのにな。
まだ4巻途中までだけど司馬さんが全く触れてないのは疑問に感じるよ。
でも対談集とかエッセイとか読んでいると江戸時代をもの凄く評価してるじゃない?
江戸時代というのは不思議な時代で
黒船を遠くから見ただけで西国諸藩は2年後ぐらいには国産の小さな蒸気船を作っちゃったんでしょ?w
司馬遼の作品で初めてつまらないと思ったのが飛ぶが如くだったな。
何度か読み返すうちに面白いと思うようになったけど、
最初に読んだ時は細かい事をクドクド語っている印象で、
ものすごく退屈だなと思った。
今思えば竜馬がゆくの続きみたいな感覚で読んだのがいけなかったのかも。
>>509 相手が江戸時代のセキガクだったりすると、相手にあわせて話すっからね
半討論みたいな松本清張との対談も結局相手にあわせたし
かといって江戸時代を評価してないって訳じゃない訳だけど。
司馬くらいバランス感覚持ってる歴史小説家って珍しい。
512 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 22:01:54
単に読んだ印象でいうと
「菜の花の沖」は進歩・発達が禁じられた江戸幕藩体制の社会への反発が感じられるし、
「坂の上の雲」では
江戸時代という長い知識時代が生み出した純粋な武士道という倫理観が
日本を勝利に導いたという憧憬(司馬自身が体験した昭和の軍に比して)が感じられる。
時代に先んじた人物や過ぎ去る時代を引きずる人物というものに司馬は魅力を感じてたんでは?
前者の代表的なの人物は竜馬や道三で後者は土方、で両方併せ持つのが河井継之助という感じかな。
翔ぶが如くを読んでると「武士道もへったくれもあるかボケ」って感想持ってしまうw
514 :
無名草子さん:2005/10/25(火) 12:50:50
何でこの人持ち上げられてるの?教えてエロい人!
>514
軍師先生はスペック厨だからそう見えるんだよ。
516 :
無名草子さん:2005/10/25(火) 16:36:16
>>512 だったら乃木とかもっと褒められてもいいじゃん。
そもそもさあ、武士道云々って司馬が嫌いな精神主義ではないの?
江戸時代は嫌いだろうね、司馬さん、大阪人だし。
518 :
無名草子さん:2005/10/25(火) 18:44:57
>>512 「坂の上の雲」読んだところだけど、同意。
>>516 武士道=精神主義って少し乱暴ではないですか。
512は倫理観と言ってる。
「坂の上の雲」には無私とまでいわずとも利他的に
生きる人たちがいるよね<秋山兄とか
韓国でのマッサージぼったくり事件。
沖縄の空港での巨大うんこ事件
好きな人物は分かりやすいよね
主役は殆んど好き、特に好きなのは
子規、土方、河井、大村、秀吉
のような気がする
頼朝は冷酷で狡猾で臆病で貪欲で好色だったんだな。そして、できの良くない頼朝は弟の義経の才能や人気に嫉妬して義経を殺した
いかにも日本史において日本人から嫌われているキャラらしい
>>512 新渡戸が『武士道』を書いた契機って知ってる?
日本人は頼るべき宗教もなく何故これほどの「倫理観」を持ち得たのか?
と外国人に訊かれた。新渡戸が模索して、見つけたのが武士道。
キリスト教とは異なる日本独自の倫理観を唱えたのが『武士道』という本だった。
すぐ精神論に結びつけるってそれこそ昭和の…
日露までの日本人はリアリズムを失っていなかった。
っていう話じゃなかったっけ?武士道とか、あんまり
記憶に残ってないなぁ。
司馬義経だと頼朝は政治畑の有能な官僚タイプの人で、
空気の読めない義経に対して頭痛めてるって感じで良かったけど。
528 :
無名草子さん:2005/10/26(水) 07:04:16
…倫理がどうとか武士道の精神がどうとか言うのは普通精神論というものだが?
日本人の精神を論じてるんでしょ?
>>526 日露戦争後の日本社会を牽引したのは、日露までのリアリズムを持っていたうえ、
しかもロシアとの戦争で生き残った実績もある連中なんだが。
とりあえずこのスレでは、
司馬作品を引用して司馬作品と司馬が論じた事を基本にして精神論を展開してねん、うふ
で何が言いたかったの?このお爺さんは
燃えよ剣を読んでて楠正成を読んでみたくなったんだけど、楠正成が主人公の小説ってあったりする?
アマゾンで検索ぐらいすれば。
北方謙三らが書いてる。
普通に吉川の太平記でいいかと
司馬作品では戦前の教科書に忠臣として出てきた人物を書くときはかなり注意してるね
世に棲む日々の松陰パートでたびたび言及してるし。やっぱためらいがあっのかな?
武田鉄矢が大河で正成をやったときのコメントで
「楠木正成なんて緒形拳さんや高倉健さんみたいな俳優がやる役だと思っていたので、自分にオファーが来て驚いた。
でも以前司馬遼太郎さんが『正成は気の良い河内のオッサン』と言っていたのでそういう気分でやってみたい」
てなことを言ってたな。
武田の竜馬は?
確か司馬に「いつまでも竜馬でもないでしょう(笑)」みたいに言われたんだっけ?>武田
武田は「竜馬はゆく」読んで、竜馬ファンに?
「竜馬はゆく」→「竜馬がゆく」
武田は竜馬の幼少時代を描いただけで評価に値する。
「竜馬のゆ」
前から思ってたんだけど
竜馬×
龍馬〇
だから。竜馬がゆく、はフィクションだから司馬が竜にしたわけで。坂本龍馬って書く時に竜馬って書くのが普通みたいになってるけど
546 :
無名草子さん:2005/10/28(金) 15:40:34
>>536 武田鉄矢の楠木正成ははまりやくだったな。「ほんとにこんな
感じの人だったんだろうなあ」と思えた。
役柄は二枚目だったけどな。
原作司馬遼太郎・作画小山ゆうの「あずみ」が読みたい
>>545 正式には「龍馬」なんだろうが司馬スレなんだから「竜馬」で構わん
あえてマジレスすれば龍は常用漢字じゃないから竜馬でも龍馬でも表記する分にはかまわん
正成は小説にしてもつまらないって書いてたね
>>552 というより太平記は作家として下り坂になった時に書いてるとかなんとか書いてなかったっけ
斉藤と書くか斎藤と書くかの違いみたいなもんだな
第三者から見れば同じ
竜馬が新婚旅行で使った温泉って、今あるの?
>>556 ありがとう。
竜馬がゆくでは、「今では人のいない寂れたところ」のような記述があったので、
気になってた。
>>557 竜馬夫妻が入った湯船ってのも残ってるよ(今は入れないけど)
>>557 むしろ「竜馬がゆく」で有名になったのかもしれん
中岡慎太郎については、あまり書かれていなかった印象がある<竜馬がゆく
書きにくい人物像だったのかな
そうか?
けっこう出てきてたような記憶がある。
まあ司馬さん自体あまり興味が無かったんだろうな
竜馬と常に行動を共にしていたわけではないし、
中岡の描写(の回数とか状況)はあんなもんでしょ。
むしろ幕末を描いた小説で中岡があんなに登場するのは「竜馬がゆく」くらいだと思うが。
中岡が主人公の小説ならいざ知らず。
(そういう小説があるかどうかも知らないけど)
というわけで、テレビでは毎回出てくる途端に斬られてしまう中岡さんでした。
565 :
無名草子さん:2005/10/30(日) 00:12:04
>>563 そのものずばり「中岡慎太郎」というタイトルの小説があるぞ
実際中岡が果たした役割は竜馬以上とか史実では言われてるけど、
竜馬が主人公の小説だから別に中岡にウェート置く必要ないからなぁ。
人物的には竜馬や中岡より遥かに大物の西郷大久保桂も脇役なんだし。
となってくるとやっぱり翔ぶが如くの主人公不在っぷりが際立つな。
>>567 別に際立ってないよ。
坂の上の雲もそうだもん。
坂の上の雲の主人公は児玉でしょ
いや、ロジェストだろ。
すごくいいと言うので「燃えよ剣」を読み始めて
最初の100ページくらい読んだけど、イマイチ盛り上がらない
んだけどこれから?これから?
もしかして俺には合っていないのかな・・
これからドンドン面白くなるのかな・・不安。。
>>571 萌えよ剣のメインディッシュは、新選組ができてからだね。
そうですか。
わかりました。突き進みます。
面白くなってくれー。
俺も司馬に慣れるまで、100ページぐらいかかった。
何か細かい話がどこまでも続く感じで。
結末を急ぎすぎる読み方してたんだよな。
今では過程をじっくり楽しむ読み方で、
とても面白くなった。
国盗り物語がなかったら、現代でも斎藤道三はただの悪人として扱われてたのか
「竹ノ内街道こそ」を読んでその場所に行ってきた。
司馬さんが書いた場所がわかりにくかったが、
ダンプがガンガン走る国道に30年前の面影らしき
ものはまるでなかった… orz
やはり大和は遠くで思うだけの場所のようだ。
>577 国道とダンプを見ておまいさんのように思うことこそが、
「街道をゆく」の正しい読み方でもあるのだよ。
おまいさんは正しい感覚をしている。
坂の上は秋山兄弟が主人公って事でほぼいいんじゃねーの。
つか世評もそうなってる。
>>577 ダンプがガンガン走って風情もへったくれもねーって、
司馬も街道の何かで書いてたような気がする。
昔行って凄く奇麗だった場所にコンクリの巨大な建物が建ってて台なし、とか
当時でもそうだったんだから今ならなおさらだろうね。
この人、根は物凄いナショナリストだったと思う
理性で押さえて表に出ないようにしてただろうけど
右翼とかそういう意味ではなくてね
だから大村に共感してたんじゃないか
と妄想してる
ナショナリストなら戦後日本の反戦従米姿勢に苦言するだろう。でもしなかった。
軍事的独立のない従属的国家を肯定する人間をナショナリストとなど呼べない。
現実的に不可能だから言わない…これを理性的と評するかどうかはひとまずおく。
しかし司馬の立場は政治家でもなけりゃ官僚でもない、ただの言論人だろ?
思想を語らないでどうするわけ?
現体制維持しか言わない知識人や言論人なんて、御用学者とかスポークスマンとか呼ぶもんだがな。
司馬さんは薩摩士族憧れる佐賀士族みたいなもんだろ。w
司馬さんは、佐賀士族というより邪神肥後モッコスだよ
私も、司馬はナショナリストだと思うけど、
この場合のネーションとは国土とか郷土という意味だろう。
司馬は、ネーションとステーツをはっきり区別していたからね。
そう考えれば、理性で抑えていた、と考える必要はないね。
まあ一応旧軍で士官やってたんだからいわゆるタカ派的なナショナリズムが無かった訳はないだろうけど。
そういや宮崎ハヤオとの対談で、戦車オタクのハヤオが空気読まずに戦車の事聞くかと思ったが、
双方流石に常識人でそういう展開じゃなかったな。くそ。
戦車部隊にいた頃、硫黄島行きを熱望したくらいだから、日本の為に死のうと思った事はあるでしょうな
>>588 ありゃ確か寒いのが嫌だったからじゃなかったか
>>586 国土や郷土が対象になってるなら、在日米軍の存在を苦々しく思うんじゃないのか?
591 :
無名草子さん:2005/11/02(水) 19:17:58
>>587 結局、ふたりとも極度のミリタリーヲタであることは間違いないと思う。
それから異様に戦争描写が上手い。
「戦争イクナイ!!」と主張しながらw
しかしいろんなこと知ってるね。この人。
そりゃコーヒー1杯の間に300ページの本3冊読む人ですから。
594 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 02:14:20
>>582 反戦は安保反対だったわけだがw くさってるのかね?脳みそがw
街道面白くて仕方ない。
>595 いまどこ?
>>592 今、講演録を読みました。
防衛大学校にて「日本国防史」というテーマで。
ところが、なぜか「万葉集」の余談で盛り上がる・・・
たしかにいろんなことを知ってるねw
599 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 12:47:25
なんでサゲ進行?
モンゴル高原で置き去りにされそうになる須田画伯にハァハァ
601 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 16:25:15
「梟の城」を読み終えた
痛快忍者アクションを期待して読み始めが、その期待はハズレた
しかし、最後まで飽きずに読めた
地上波で映画を放送して欲しいな
602 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 17:27:28
>>330 おれそれがイヤで全集の方を買っちゃったヨ
話を元へ戻す。
しかし、未練がある。
もう少し余談を続ける。
>603
街道の3巻か4巻ぐらいじゃないか?そのセリフ
「風の武士」はファンタジー系だっけ?
電気計
609 :
無名草子さん:2005/11/04(金) 17:44:37
覇王の家って面白くないね。
新説太閤記の後だからかな。
話が地味だ。
いちおう家康の生まれた時から、死亡までを描いているが、
関が原、城塞など、他で家康を読める部分を、ばっさりカット。
古い方は、司馬は嫌いだと言っとる罠
司馬さんみたいな人間になりたいもんだ
街道17巻の書き出しが、
「松倉重政という人物ほど歴史上忌むべき存在はない」
松倉重政って本当に悪人だったの?
もしそうなら、こいつの墓をぶっこわしてやりたいとまで思う
覇王の家のラストは好きだな。伊達政宗が泣いちゃうトコとか好き。
播磨灘物語
藤の花 の シーンが 好きだ。
620 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 16:50:04
燃えよ剣、今日読み終わったんだけど・・
後半失速してねぇ??
なかなか面白かったが、ちょっと・・・という感もある。
確かに東北転戦の話は省いてたね。
最初の頃「祭りの喧嘩」の紹介で「東北では散々官軍を悩ませた戦法」と書いてたから
私も少し期待ハズレな感も有った。
後半の出来事を大幅に省略するのは、
司馬はよくやるな。
大急ぎで結末までいくって感じ。
623 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 18:32:13
/ ̄⌒ ⌒ ̄`丶、
/ \
/ ヽ
l l
i /\/\∧/\V i /、 !
V=[●] ,─ [●] =、V / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(|,, ,,ノ(、_, )ヽ、,, |) < 電車男以後の2chはダメになった
| ノ ,;‐=‐ヽ ).:::::| \_______
\ `ニニ´ .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\
624 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 19:04:54
総司が良かった。
でも近藤も総司もあっさり死にすぎて・・。
引っ張らないところが司馬風なの?
>>624 小説としての完結性にこの人はこだわってないって
誰かが言ってた
描きたいことが終わったら、さっさと終わる。
627 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 19:18:12
司馬さんは、沖田総司びいきだと思う。
燃え剣、血風録、胡蝶の夢にも総司の描写があるけど、
なんか可愛くてしょうがない書きかたしてる
近藤嫌いなのは確か
>>610 日本の発展を阻害した存在と思ってたんでしょうな。
もともと多元的な史観に乏しい人だし。
>>629 つかそういうの抜きにして嫌いだったんじゃない?
江戸時代や武士道等、通念としての江戸時代全般や、幕末という江戸時代の
一時代についての幕府等については詳細な考察残してるけど、
家康の「功罪」についてはっきり書いてるかな?少なくとも小説ではないような。
俺は日本の発展とかどうこう難しい問題以前に、人間として嫌いだったんだと思うよw
晩年家康に対する見方は変えてたかもしれんが、俺らは家康関係の残された小説で判断するしかねーし
俺も家康は理屈抜きで嫌いです。なんでだろ。秀吉も信長も好きじゃないのにな。
>>620 俺は前半からいろいろ端折ってるな、って印象だけどな。
まぁ、血風録書いてたってのもあるけど。
「竜馬がゆく」を5〜6巻くらいにして、代わりに「燃えよ剣」を4巻くらいにしてほしかった。
家康は三方ヶ原の戦いで討ち死にしてたら日本史上の英雄の1人扱いだったと思うよ
言いたい事わかる?
言いたい事わかる?
家康って途中から人格変わるよな。
西郷もそうだが。
>>635 本物は関が原で死んで以降影武者の瀬田良次郎三郎が家康やってた
んだよな。
>>636 そいつ誰?
俺は信長死んでから変わったと思う。
>>635 家康が嫌われてるのは歳くってから勢力が強大になって権謀家になったからで、
西郷が好かれてるのは歳くってからヒッキーになって権謀家捨てたからかな。
639 :
無名草子さん:2005/11/06(日) 09:40:36
まあ家康は好かれる要素がほとんどないからな。
元々「覇王の家」は徳川15代を短編形式で書こうとしてたのを
初代家康を書いていてこんなに嫌な人物と子孫のことなんか書きたくない
と思ってか、家康とその家臣団の話に切り替えた。
書きたくないことは書かないというのがこの人の流儀だしな。
「新史太閤記」も天下とってから秀吉死ぬまで2ページだし、
「義経」も最後はぼかした。そんなもんだ。」
>>693 つか司馬に限らず歴史小説家だから書きたくない物は書かないのが普通だし
評論家だと負の面すっとばしてると叩かれるけど
>>639だったごめんよー
お詫びに安倍川餅あげる クヘ ( ・∀・)o●)´∀`;)639
そういや「夏草の賦」もそんな感じだったっけ。
晩年はすっとばし。まあ元親死後は戦雲〜とかぶるからか。
英雄児と峠を読み比べれば、司馬が自分の書きたいテーマに沿って
題材を料理してるのがよくわかる。
あの世では、司馬と家康、仲が良いらしい。
もし家康が、司馬の作品読んだら、どう思ったろう。
645 :
無名草子さん:2005/11/06(日) 21:07:52
江川達也の「日露戦争物語」は坂の上〜そのまんまなの?
そっくりそのままマンガにしているわけではないが、
エピソードは坂の上の雲に基づいているよ。
>>644 家康 俺が社長でおまえが労働組合の委員長なんだって。
本多 そうですか。
能力主義大好きな司馬さんがなぁ。
家康なんかもっとも好んでそうなのに。
三河の出自のあやしい土豪から天下人まで出世したんだから大した物だと思うが。
>>648 家康に能力があるなしじゃなくて、
家康&三河衆が能力主義じゃないからでわ?
>>645 あの漫画まだ日清戦争なんだな。
いくらなんでもペース遅すぎの希ガス。
この調子でいくと完結まであと20年はかかるな。確実に。
>>649 能力を重視しなかった徳川家が天下を取れるんなら能力主義も大した事ないなw
家康にとって酔いきれぬ一点が部屋の隅に冷えびえと凍りついていることを終始意識せざるをえなかった
>>651 能力主義の限界は信長が自分の身をもって証明したとか書いてなかったか確かw>司馬
武田信玄や上杉謙信は日本史に思想的影響をまったく残さなかったから書かなかったのか
個人的な印象だけど、
司馬って小説の題材として選ぶ連中は皆一癖も二癖もあるのばっかなのに、
汚職した奴とか裏切った奴とか汚い奴とか陰謀家とか大嫌いで、
でも清廉な連中でも官僚型とか無能な奴は嫌い、って感じで、
好みの人物題材ってちょっとわからないんだけど。
要するに人格高潔な能力主義者がよいと。うーん、理想的だな。
現実的じゃないね。
657 :
無名草子さん:2005/11/08(火) 12:09:20
基本的に司馬さんは奇人変人・変態が好きなんだよ。
変態たちの描写が上手いじゃんw
汚職した奴とか裏切った奴とか汚い奴とか陰謀家とか
清廉な連中でも官僚型とか無能な奴を描くのが大好きなんだろ。
人格高潔で能力主義っていうと諸葛孔明に対しては評価高かったな。
変態坊主とかの名作も有るしな
661 :
無名草子さん:2005/11/08(火) 18:57:59
明日の「その時、歴史が動いた」は児玉源太郎だってさ。
坂の上の雲はどうなってんだNHK
覇王の家は司馬作品の中でも1、2を争うくらい好きだ。
なんか作者が家康を突き放して冷ややかな目で見ている感じがぞくぞくする。
そういう視点のおかげで逆に家康の底知れなさみたいなのが伝わってくる。
大河の功名が辻は、伊右衛門と小りんが野原でお互いの精子と愛液にまみれあう場面とか、六兵太が千代を犯す場面とかも再現してくれれば神認定
15年くらい前の大河だったらやった鴨な
>>659 戦争は駄目で人を見る目も駄目じゃねーか孔明。
泣いて馬ショクを斬るあたりはさすが政治家と思うがな。
別にお前の孔明評なんて誰も聞いてない訳だが
諸葛孔明が能力主義だったかどうかはともかくとして
>>661 新聞には「ジョン万次郎」と書いてあったが・・・
海軍司令官だった近所のじいちゃんとよく話すけど司馬さんの作品、対談集のおかげで
なんとか当時の話しについていける。
児玉源太郎評をすると驚いてくれたw
来年の大河ドラマは「功名が辻」らしいな。
功名が辻の千代は司馬作品の女キャラの中で一番嫌い。
ああいう小賢しい女は好かん。
確か、地方紙連載の小説だからな。高知県民御用達の感じがする。
確かに賢すぎる気はするけど
それでも可愛げがあって俺は結構好き
俺も好きだなぁ、千代。実際結婚したらツライかもしれんが。
千代はさな子に次ぐ俺のハァハァキャラですが何か?
とりあえず
千代タン>>>>>おりょう=千絵サァ
くらいかな、俺は。
「功名が辻」ってどういう意味なの?
功名の辻
来年の大河功名が辻らしいですね
俺武蔵から大河見始めたんだけど、武蔵、新撰組、義経と全部読んだ事あるやつばかりで
自分の中のイメージと合わずに途中で挫折してしまいました
功名が辻は読んだ事ないんで、今回は読まずに大河見ようと思う
これで面白く見ることが出来ればいいんだけど・・
俺も大河は最後まで見続けたことない派だな
途中で飽きちゃうんだよ・・・
冒頭、明智光秀が出てくるのは、「夏草の賦」だったか?
「功名が辻」は、ほとんど印象に残ってないが。
「峠の群像」(堺屋原作)の大河ドラマに所ジョージが出たんだが
「出演の話が来たときには峠に住んでるグンゾウさんの話かと思った」
と言ってたのにはワラタ
>682
たとえば「希望が丘」ってな地名があるとして、どういう意味
だと思う?
>682 知りたきゃ原作読みな。
読んでみて題名の意味が分からなかったら
もっといろんな本を読んだ方がいい。
功名が汁
689 :
685:2005/11/12(土) 19:06:14
手柄を立てて、名誉を手に入れること、また、その手柄の街頭。
ということか。それと司馬の功名が辻とどう関わるの?
ゆとり教育か
「出世街道一直線」とかならワカルのかな。
かなりイヤだぞ、そんなタイトルだったら。
そうか。成功への道ということか。
ありがとう。
英訳するとどんな感じになるんだろうか?
やれやれ…。こうやって原作を読みもしないのに分かったようなことを
言うヤツが出来上がっていくんだなぁ。頭でっかちいっちょ上がりってか。
バカもここに極まれりだな。司馬が見たら泣くだろう。
釣りとかネタで言ってるのかと思ってた・・・・
ここが功名を立てられるかどうかの別れ道、ってことだよ。
三谷幸喜も「役者」で出ますよ!
なんだっけ、あの借金苦の脚本家のオファーで!
その脚本家、大石静の講演聴いてきたが
「三谷はもともと役者だけあって
いい演技してる」とべた褒めですたよ
701 :
無名草子さん:2005/11/13(日) 02:18:31
日テレで年末時代劇に河合継之助やるそうだが、
やっぱり峠原作でやんのかね?
中村勘三郎、唐沢寿明、中村獅道、伊藤英明でやるらしいが。
ageてスマンだ
>>701 年末ドラマにしては地味なような
ってか河井、知ってる人あんまりいないんじゃないだろうか?
で、岩村役は?
シバリョーで尾張時代から関ヶ原以降まで通史的に書いたのって功名が辻だけか。
関ヶ原は当然関ヶ原だけだし、覇王の家は途中をはしょってるし。
山内と、堀尾中村生駒や田中吉政木村常陸介藤堂高虎仙石秀久みたいな
秀吉配下との人間関係をキチンと描き込んでくれればけっこう面白くなりそうだ。
七本槍みたいな若手や織田家のほうの描写はあまりいらないから。
>>703 あと佐野史郎も出るな。
年齢から行くと岩村は若手だろうが、
伊藤は帯刀か松蔵だろうし。
リアルな花神をドラマでやってほしいな。
707 :
無名草子さん:2005/11/13(日) 13:04:45
もしもペンネームが「司馬遼太郎」ではなく「田代まさし」だったらどうなっていたのだろうか?
田代まさしの芸名が司馬遼太郎になってた
>703 5,6年前に紳助が監修かなんかでドラマやってなかったっけ。
阿部ちゃんが河合役だったような。
>708 元シャネルズの司馬遼太郎か。笑えるwwwww
710 :
無名草子さん:2005/11/13(日) 23:02:04
岩村は七之助でおながい
「妖怪」とか好きな奴いるかな。俺はこの手の伝奇的な作品がすきなんだが。
短編だと「外道仏」とか「牛黄加持」とか。「果心居士の幻術」「とび加藤」とかも好きだな。
なんかちょっと「聊斎志異」に似た雰囲気。合理的な説明が全然なくてポンと違う世界に運ばれるような感じ。
短編全集の初期のには役の行者とかも書いてるな。
>>709 ドラマというか歴史バラエティ番組だったね
再現ドラマ部分は非常にデキが良かったのに
ハマコーとか各界著名人?呼んでた、紳助&政治屋のトーク
がおもんなくて邪魔でむかついたのを覚えてるよw
でも最後、河合が破れた後の悲惨な長岡の状況に触れて、
やはり時代の流れにあえて逆らうという気位がこれからの日本に必要なんですよ!
って誰かが言ったら、
でも長岡焼け野が原じゃん、逆らってもいい事ないじゃん!
みたいなオチで締めてたのにはウケたけどw
河合カワイソス
>>673 あの場合の地方紙っていうのは多分地方紙分散掲載(複数の地方紙が契約して連載を載せてる)って意味でわないかとオモ
本当に高知県民ご用達なのかな?地元じゃ宣伝してるみたいだけど、
あれって土佐が舞台なの最後だけじゃん
>>714 それに山内家は土佐の土着民にとって馴染みが薄かった訳でしょ?(むしろ敵?)
大河で上士と郷士の反目の原因となる過程をキッチリ放映できたらnhkを褒めてやる。
>>715 まあ実際の所や地元住人の感情や敵か味方かは高知人のみぞ知るだから
ともかくとして、おらが国の殿様(藩祖)が主役の大河なんだから、
スルーする訳にゃいかんでそな
717 :
無名草子さん:2005/11/15(火) 00:05:57
,-― ー
/ヽ ヾヽ
/ 人( ヽ\、ヽゝ
.| ノ ⌒,, ⌒,,`l
| / (o) (o) |
/ヽ | ー ー | <… 20歳未満では死刑は
| 6`l ` , 、 | 適用できません。
ヽ_ヽ 、_(、 _,)_/ 子供の人権を守ろう。
\ ヽ UUUUU By社民党&朝日新聞
)\_ `―'/
「翔ぶが如く」ようやく7巻読み終えた・・・・
「坂の上の雲」は3日で読破したのに、これは読むのに7巻までで一ヶ月もかかっちまった。
司馬作品で読むのが苦痛な作品はこれが始めてだ。
後3冊もあるよ・・・
坂の上の雲は戦争の話だけど、翔ぶが如くは政治の話だからね。
戦争話のほうが読みやすいのは当たり前。
>>718 7の後半から8・9・10は司馬も大好きな戦争&司馬の軍事解説で
急に生き生きとしてくるから安心汁
戦闘シーンってそんなに読みやすいか?
俺はペース早くならない、ってか、むしろ遅くなるくらいだが...。
俺は戦争話より政治話の方が好きだね。宮崎八郎がウダウダやってた頃が好き
俺は「翔ぶが如く」は読みやすかったな
一週間くらいで読めたと思う
あの時代に興味があったからかな
司馬さんとは全然関係ないけど
「指輪物語」は凄く苦労した
本を読むのが遅くなったのかと思うくらい
>>718 俺そこで投げたよw
投げ出してかなりたつからもう一回頭から読むかな・・
>>721 いや坂の上を一気に読めたってくらいだから戦闘シーンはお手の物かと思って
作戦解説風な上に挿話をわんさか入れるからテンポ自体は早くはならんが、
展開自体が文字通り戦闘態勢に変わるしね。坂の上は基本的に戦争小説だから。
宮崎八郎は行動原理がよくわからんかった。
自由民権の為に薩摩軍と手を結んだって自由民権にはならんでしょ。
江藤みたいに「薩摩人はアフォだから後でどうにでもなる」みたいに思ってたのか?
>>725 ち、ち、地図を手元に置いて読んだほうがいいよね。
>>726 それだけ大久保政権が憎まれていたってこと。
まずは、転覆って考え。
司馬は新聞が過大報道をし、煽っており、
時勢の嗅覚の鋭かった勝安房さえ見誤るのだから相当だったのだろうと
稿中に描写している。
青写真はないけど、兎に角改革を叫ぶのは江戸時代も、現在も変わらない
国民病なんだろうさ。
「翔ぶが〜」は読解力が足らんせいか、大久保の人物像について、
最後のオチがよくわからなかった。
明らかに西郷を邪魔だと見てて、暗殺云々についても「大久保自身が直接命令
してないにしても黙認した」って挿話が出てきてた上に、
伊藤等の非薩摩人に対しては西郷に対する感傷を見せる必要が無かった、
とか書いてあって、雰囲気的には大久保は西郷を結果的に殺してしまっても
別に微動だにしてない怜悧な性格、だと思ってたんだけど、
いきなり大久保は西郷を殺した事を悪夢を見る程苦にしており・・・
とかいう展開で面食らった記憶がある
どっちなんだよ?って感じで。
「翔ぶが如く」は漏れも苦戦したなあ。
映画の「ラストサムライ」は最後の戦闘シーンで大将もろとも斬りこんで
いってやられてしまうんだが、観たときはピンと来なかったんだが、大臣の
麻生が「あのサムライって西郷のことだろうと思うんだけど…」てテレビで
言ってたのを聞いて、翔ぶが如くの最後の方で西郷が「もうここら辺で
いいよ〜」って言って自決する姿とダブった。映画の大将は刀振り回して
馬乗ってたから西郷とは全然思えんかった。麻生はよく結び付けられたなあ。
少なくとも監督と脚本は西南戦争を意識してたでしょ。
西南戦争なんて両軍とも銃弾で戦ってたのに
外人はサムライなら刀で戦うべきだとか偏見持ってるからしょうがない。
大久保の子孫である麻生はラストサムライを見て
何を想っただろうか。
>>732 しかも最後のアレさえなければ刀剣弓だけでかなりいい勝負してたのも情けない
>>730 内務卿として私情を捨てて西郷を討ったが、大久保個人の感情としはそう簡単に割りきれないものだろう。
吉之助、一蔵の仲であり、幕末以来苦楽をともにした親友なんだから。
旧友を殺した罪悪感もあったかもしれない。
江藤新平の時は容赦なかったのにな。
「公」と「私」というか、冷血大久保の人間らしさというか、そんな感じ。俺はそう理解したけど。
大久保と西郷が近所だったってのは昭和も最初の方に否定されてる訳だけど、
翔ぶが〜で大久保と西郷が近所だったってなってるのはやはり小説上でのフィクションなのかな?
世界の海援隊みたいな。
「ラストサムライ」は何か違和感を感じた。
特に小雪が鎧をトムに着せるシーンが「?」だった。
女が鎧に触れておkなの?
女が鎧に触れちゃ駄目と言う話は聞いたことがないんだが。
ラストサムライって翔ぶがが原作なんでしょ?
DVDのインタビュー映像で言ってたような希ガス。
でもどう考えても2時間じゃおさまらんし、一般受けするようにかなり
はしょったって言ってたような・・・。
>>737 信長物のドラマだとお濃が信長に鎧着せるシーンはよく見る
というか巴御前の立場が・・・w
>>739 立場と末路が西郷に多少かぶるから「翔ぶが〜」を例に出してる人よくいるけど、
基本的な流れはケビン・コスナーの「ダンス・ウィズ・ウルブズ」とかぶるんすけど。
ありゃサムライをインディアン程度の文化しかもたないと思ってると公開時には批判されてたよ。
インディアン程度の・・・
そう言われりゃ
南北戦争のイケメン士官
蛮族(?)の軍隊と共同生活
娘といちゃつく
近代軍隊と戦って自滅
そっくりだな>ダンスとサムライ
「翔ぶが如く」を読んだ海音寺潮五郎が司馬を諭すために書いたのが「西郷隆盛」
ちなみに海音寺潮五郎は司馬のデビュー以来の理解者
直木賞での選評では絶賛してる
自分も「翔ぶが如く」は失敗作だとおもうね。最後まで西郷の大きさを理解してない、というか理解したがらなかった
多分西郷的非合理さと太平洋戦争の非合理性が通底してると思ったんだろう
> 多分西郷的非合理さと太平洋戦争の非合理性が通底してると思ったんだろう
さすがにもう一回読み直したほうがいいんじゃね?
海音寺はどんな西郷像だったの?
ぼくの解釈では、西郷は飽くなき理想家だ。彼は理想家であった故に、
旧幕の政治に飽きたらずして革命家になったが、またそれ故に
自分等のこしらえた維新政府のありようにも不満であったのだ。
「こんなつもりでは、なかった」
という気持ちは、常に彼の心を去らなかったに違いない。
それで、ただ厭世にとりつかれて隠棲するなら
北海道でもよかったのだが、人が集まる故郷に帰ったというのは、
クーデターの意思が充分あったからだとぼくは信じている。
このクーデターのもとにあったのが、島津斉彬が計画して実行の直前に
急死したために果たせなかった、あれにあると思う。
西郷はもともと悲劇的な人物だ。彼の生涯はどの部分を切っても小説的だ。
こんな人物は悲劇の人に決まっている。
悲劇は彼の性格の中にあるのだ。絶対に満足する事なき理想主義的性格の中に、
同時にまた、彼が斉彬から脱出することの出来なかったところにもある。
あまりにも偉大な斉彬であったためであろうか。西郷の誠実すぎた性格のためだろうか。
くわしくは、ぼくの小説読んで頂きたい。呵々。
「坂の上の雲」には5年という準備期間があったけど、「翔ぶが如く」にはそれがなかった。
そのことを司馬自身が後悔してるって話なんかで読んだな。
「坂の上の雲」と「翔ぶが如く」の完成度の違いは
やっぱり準備期間によるところが大きいんじゃないか?
TVドラマの坂の上の雲はいくら出来が良くても、
アチャーとなってしまって身悶えてしまって見れない予感!
楽しみでもあるのだが…
空海の風景、今上巻を読み終えたがあまりピンと来ない。
まあとにかく下巻を読むかな
「西南戦争において西郷は率先してリーダーシップを取ったか」
・・・かどうかだよな。
西郷どんがクーデター起こす気でいたなら東京で参議にして陸軍大将
やってた時に起こしてるよ。
どう考えてもやる気あったとは思えないや。w
翔ぶが如くで司馬が西郷派に対して後半目立って筆が冷えたのは、
戦争勃発〜終結までの無為無策無謀ぶりも影響してるだろうから、
太平洋戦争の無為無策無謀っぷりとは結びつくといや結びつくが、ただそれだけだよなw
基本的に司馬って人物を描くとき無能な奴大嫌いだから、
西郷や桐野を主人公として描く事に限界を感じてたんでしょ。無論川路も。
批判っぽくなっちゃうが、晩年の参謀本部制度や統帥権に対する必要以上の固執っぷりから見て、
別に戦争の本質を鋭く捉えてたって風には見えないし(若い頃戦陣訓に対しては明確に否定してるのにな)、
例の戦車の話といい、司馬は自分が体験した悲惨な戦争という実体験は筆がすべって、
それを有る程度自覚してっから昭和物は書かなかったんだと思うな。
近世は明治まででぎりぎりだったんかね。
>>744 諭す必要はあったよな。「竜馬が行く」の七卿落ちのクーデターの時、
西郷が○○にいた。
西郷について、人物が大きい≠有能、と司馬が思っていたのは間違いない。
書いていくうちに西郷が見えてくるかと思ってたら
結局、なんだこいつは?としか思えなかったんだろうな。
>>752 前述した通り、ぼくは西郷を理想家だと思っている。
その理想家の彼が、秘かに兵を動員し、寝首をかくが如き真似を善しと
するであろうか。
それに、あの時勢で兵を挙げたなら
「征韓論に破れ、我を通すために政変を企てた」
と言われる。薩摩の内輪もめだと。これは不本意であろう。
彼の革命の動機は、民の苦を無視した高官の贅沢、早くも現れてきた腐敗と汚職への
怒りにあったのだから、私憤とされるのは避けたいのだ。
そう解されたら革命政府の求心力も望み得ないだろう。
だから、故山で兵を涵養し、世人の声が西郷の挙兵を望んだときにどうどうと腰を上げる。
安政の井伊直弼に対する斉彬が如きに。
それでこそ、大義が得られるのだし、無駄に戦端をひらかずに成就できる可能性も出てくる。
革命後の求心力も得られる。
むろん西南戦争は時期尚早で西郷も不本意であったのはいうまでもないであろう。
翔ぶが如くはやたら冗長なうえに西郷の描写が断定を避けていて非常にもどかしい。
登場人物を絶妙な味付けで描いてきた司馬さんとは思えない。
海音寺先生に遠慮してたのかなぁと思ってしまう。
>>756 >>758 個人的にこの作品を読む前から西南戦争は興味あって、
なんとなく西郷派贔屓だったんだけど、個人的に後半は結構読んでて
辛い描写が結構多かったよ。
維新後の西郷はおかしい、原因は頭ぶつけたのが原因じゃないかとか、
桐野が金時計を探すくだりでも、当初は爽快な人物みたいに描いてたのに、
「この期に及んでまだ明るさを失ってないなんて気味悪い」とか。
垣根の向うを通りすぎて行く西郷をすこしでも見て見たい、のが目的だったのが、
結局は「薩摩における数百年のなにごとかが終息した」って感じで「訳解らん」
という風に終わってるのも悲しかった。
解説の人の「西郷党が滅亡した事を近代日本の為にマンセー」とか。
翔ぶが如く自体は決して面白くなくはなかったけど。
西南戦争は、周りに流されたんだろうな>西郷
司馬先生の作品が来週のウルトラマンマックスに
インスパイアされそうな件について
つーか、西郷は司令官型の人間じゃなくて、能吏・参謀タイプだろ。
軍資金の計算とか、大山巌が驚嘆するくらい緻密だったとか。
「一橋慶喜を将軍に」とか、「倒幕」とか、島津斉彬だの勝海舟だのに与えられたビジョンを達成するには、
凄まじいほどの能力を発揮するけど、自分でビジョンを立てることは不得手。
津田出だっけ? 和歌山の。ビジョンがないから、明治維新後、紀伊藩を改革しようとしていた小者にまで範を求めようとしたりした。
だけど、西郷の信奉者は、彼を指導者と見た。そこに悲劇があったんだと思う。
確かに翔ぶが如くを読む限りは西郷像ってよくわからないなぁ。
幕末は西郷は計算とかも緻密で基本的に寝技策謀陰謀家だった訳でしょ?
それが新政府が出来たら汚職1つもない清廉潔白を求めて、
そうじゃなかったら幻滅して隠遁って確かに司馬じゃないけど理解できね。
>>757 >秘かに兵を動員し〜
やる気であったなら時勢的に大々的にやってたはずだよ。
時の政府にほぼ全士族が不満持ってたし民もそうだし。
征韓論うんぬんは不平士族の怒りの捌け口にといった程度でしょ。
やっぱ時代も変わって役割ももう終えたよってな気分だったんではないかな。
あとは一蔵どんに任しとけば全て上手くいくと思ってたんだと思うよ。
西郷どんは自分を良く分かってたと思う。
新しい国づくりは自分には出来ないってね。
あんだけ権力持っててスッと身を退くなんてやっぱり大した人物だとおもたよ。
西郷の苦悩については『街道をゆく』の熊野・古座街道で若衆宿ととの関連で触れられてる。
>>757 大々的にやろうにもやれなかったんじゃないの。
司馬もちょこっと触れてたけど、当時の陸軍編成見ると幹部クラスのほとんどが長州系。
実際薩摩系士官が帰ったって他士官や一般兵は雷同しなかった訳でしょ。
西郷が動員令かけたって陸軍全部が動くとは到底思えない。
兵を挙げるつもりでもまず帰薩してから。
各鎮台司令官を自分の息のかかった奴を送り込んで一斉蜂起とかやりたくても
やれなかったんだよ長州のせいで。第一山県はそこまでアホじゃないし。
>>767 読む限り西郷どんはカリスマ的声望があったみたいだが・・・。
山縣も西郷どんには借りがあったし。
山縣も晩年はともあれ中年くらいまでは苦労人だよな。
高杉にひっぱられ国内勢力とは対決し
カリスマったって長州人に対してはなさそうだな。
崇め従うどころか、金に汚い長州としてみれば、西郷に退いてもらいたい人間は沢山いたろう。
筆頭に元祖疑惑のデパート井上馨。
下っ端にしても、嫌みったらしく質素を装われたら目障りでしかたがない。
薩摩の人間にしても少なからず享受している人間はいたろうな。
そんな輩にしてみれば西郷に改革されたらたまらんだろう。
藩閥の点でも、長州の大物は維新前にほとんど消えていたので、薩摩の巨魁が退き
幕末からの重要な人物が、西郷より融通の利く大久保だけになるのは歓迎なんじゃ。
ついでながら、大っぴらに兵を挙げようとしたら大久保は情報を掴んで、
西郷を殺さず、封じる手を打つと思うな。
>>766 俺は若衆宿の話は夜ばいしか覚えていない・・・
熊野・古座は、どっかの川がダムが出来てから濁ってしまっていて、
土地の人が濁った濁ったと嘆いてるんだけど、
司馬が見る限りどー考えても澄みきってる、ってくだりが気になった。
>771 司馬さんは、熊野・古座街道の若衆文化と薩摩の郷中(=私学校)を
対比させている。西郷は歳がいっても例外的に郷中の頭をしてたんだ
そうだ。ちなみに若衆組と郷中をつなぐのは黒潮の流れではないかと言って
いる。(琉球弧っていう考え方が他の街道にもたびたび出てくる)
>772 和歌山っつーか紀伊半島周ってごらんよ。川の水がどこもかしこも
すっげー綺麗だよ。あれで「濁った」なんていわれても元が想像できんよ。ww
ttp://www.luzinde.com/meisaku/tanks/chi-nu.html >司馬か?司馬なんだな?司馬遼太郎のヤスリの話の事だろう!
三式中戦車は表面硬化装甲ではなく均質圧延装甲版で出来ているんだぞ!」
>「三式中戦車が製作された44〜45年はニッケルの取得率が10%を下回っていたんです。
当然、航空機優先のご時世でしたから、試作車両を作るときにも材料が不足するぐらいだったといいます。
それで、均質圧延装甲の反論の後、今度は製作にかかわった人達から三式中戦車は材料不足で
普通の鉄を使用した、という再反論がなされてこの論争は決着がついてしまいました。
間違いありません。
この旧日本軍最後の戦車はフライパンと同じ、軟鉄で作られました。」
この再反論の文章の出典がわかる人いる?
宮崎駿の雑想ノートにも同じこと書いてあったけどさ。
原文読まんことには判断できんわ。
また荒れる話題を・・・・
ちなみに上では明確に否定されとります>ただの鉄説
778 :
774:2005/11/22(火) 18:38:48
宮崎駿の雑想ノートでは宮崎駿と富岡吉勝が対談してて「ただの鉄」と言っていたのは富岡。
それも、戦車雑誌に戦中の戦車装甲板の研究者が司馬の戦車文に反論書いてて、
その記事に実際戦車つくった人が装甲甲板がなかったからふつうの鉄でつくったと
編集部に再反論が届いたと聞いたという話で、伝聞につぐ伝聞でそもそもの出典がわからん。
776では兵頭がバカにされてるのが司馬ファンとしては気持ちいいのだけど
(だいたいこのスレで戦車ネタ持ち出してくるのは兵頭の受け売りしてる連中)、
やっぱり真実が知りたいですね。
>>778 司馬氏のエッセイのみの部分だけ抜き出してみると、
「九七式にはヤスリがかからない、三式にはかかった、イコールただの鉄」
ってなってる。
ググればいくらでも出てくるし776等でも述べられてるけど、九七式には
普通にヤスリはかかります。
となると、ヤスリがかかるからただの鉄、という司馬氏の論は最初から間違い、
って事になる訳。
このエッセイが書かれてからン十年になるのにいまだにループするのは、
そもそも前提条件自体が司馬氏の思い込みから発してるからだと思うよ。
あれは事実云々じゃなくて司馬氏が戦争というものをどー捉えてるかであって、
三式云々はどっちかっていうと別問題なんだけどね。
まあ司馬だって間違えることもあるさ。
坂の上の雲を読んでると「明治の時と比べるとその後日本は〜」
見たいなニュアンスの文を頻繁に見かけて、
またそこへ繋げるのかと、読んでいて思った。
そこが言いたいことだからな。
783 :
無名草子さん:2005/11/22(火) 23:50:46
ちなみに司馬さんはある対談で
「大東亜戦争は新聞が煽って、新聞読者がやった」
とも語っている。
ああ。こりゃ司馬さん昭和もの書かなくて正解だったわ。
司馬もそのことを自覚していたんだろう。
司馬みたいな天才が歴史学者にいればなぁ。
やっぱ実体験な事が絡んでくると筆が滑るんだろうなあ。
実戦に出てないとわいえ、半端じゃないくらい悲惨な体験だし。
実体験?といえば嫁さんとのなれそめエッセイは面白かったな。
中公のなんかに収録されてたやつ。書けと言われたから書いた、とか
いやいや書いたように言っといて、最後はきっちりおのろけで終わってるやつw
>>787 「歴史の中の日本」に収録されてるやつだな
プロポーズがすこぶるいい感じだったな
>>789 場所は、当時私のいた新聞社の近くの、桜橋という市電の停留所であった。
我々は多勢の人といっしょに、安全地帯で市電を待っていた。
「あのな、あんた。つまり、僕の嫁はんになる気はないやろな」
そんな意味のことを、このとき、私は、折り目ただしい標準語で話しかけたつもりであった。
以下略
さあ、ご存分に足下のご参考になされがよろしい
夫人のエッセイもおのろけたっぷりですぞ
布陣のはセクースを匂わせる箇所があって、ちょっと引いた。
意外と助平なのかもな。
今、戦雲の夢(文庫版)読んでたら、誤植みっけ
>>790 「司馬遼太郎が考えたこと」の1巻か2巻にも出ていたな。
同じエッセイだと思うけど。
街道読んでたら、現代の修験者の話が出てた。
上田さんが呪文を唱えると、100円玉ぐらいの大きさの青白い炎が、
闇夜に浮かぶ。
これのカラクリ分かる人いる?
幻術ですな
歴史と風土より
大和の行者の上田さんという行者が来ていたので、私も夜中に山の上まで行ってみたんです。
(中略)
変な九字を切って、本当に竜火というものを出すんです。
(またまた略)
一円玉くらいの大きさの蛍光色を帯びた火が、突如、空間に浮かぶんですね。
田中住職にいわせると、恐らく夜光虫だろうというんです。
(はたまた略)
でも冬の雪の中でも出るからそうではないかも知れない、・・・・
科学的に検証してみたいもんだな。
司馬には実子がいるわけだけど全く表にでてこないね。学校の先生らしいけど。
「噂の真相」によると、年上の薬剤師と結婚して男子をもうけたけど、
薬局を経営する司馬の父親との折り合いが悪く離婚。子供は父親夫婦に育てられたという話。
あんまり司馬にはいい感情もってないかもしれないなあ。
最初の結婚相手とのあいだに子供はできなかったの?
義弟の記念館の館長は
司馬にクリソツだよね
>>803 802のが、最初の結婚相手との子供だよ。
最初の結婚相手と2年目で長男をもうけて、4年で離婚、
その5年後にみどり夫人と再婚。
緑夫人との間に子をもうけなかったのは、長男への配慮だろうか。
>>806 長男は再婚時小学校1、2年だからどーかね?もっと歳喰ってて一緒に暮らしてりゃ、
配慮ってのもわかる気はするが。そもそも配慮するなら再婚しねーんじゃw
いずれにしてもプライベートな部分は邪推するだけ野暮って感じでつね。
4年ほど前に読んだ「項羽と劉邦」、全然知らない内容なのでつまらなかったんだけど、
数年の間に史記や陳舜臣の本や横山光輝のマンガを読んだりして、
中国史に多少詳しくなった後で読んだら、とても面白かったよ。
10段階評価で言えば5から9に格上げしました。
長く読書をつづけているとこういう楽しみもありますね。
>全然知らない内容なのでつまらなかった
そんなもんかなあ。
項羽と劉邦は、司馬作品の中でも後期の作品だし、
余談とかの”語り”が多いからじゃないかな。
それと一見では、劉邦の魅力は伝わりにくいと思う。
>>810 たしかに。俺も最後まで劉邦の人間像が掴めなかった。
役者なら誰が演じればいいのかなあ。
812 :
無名草子さん:2005/11/25(金) 02:21:52
小説は事件があり、前後の心情が描き出され、
それに導かれるようにまた事件が起き・・・
ってなフォーマットだけど、
小説家としての晩年の司馬遼太郎の作は、
延々と背景説明をしてしまう。小説よりも評伝指向の文なんだよな。
過去の海音寺や現在の津本のように、小説は小説、評伝は評伝。
そう分けてやればよかったのに。なんで小説にこだわったんだろう?
評伝じゃ銭にならないからかな・・・
後期の作品(坂の上の雲以降)ほど、エンタメ度が減っていってるってのはよく思う。
もともとあれが司馬小説の執筆スタイルだよ、と言われたらそれまでだが。
ポーツマス!ポーツマス!
>>808 月刊誌に連載してた時は「漢の風楚の雨」という題名だったね、自分はこの題名の方が好きだったけど。
司馬はたまに単行本になるとき題名変えるね。
>>815 そして、間違って同じものを買ってしまうことがあるよね。
・・・そんなヤツおらへんやろ〜
無茶言うたらいかんわ〜
BY 大木こだま・ひびき
・・・タイトルでは間違えないけれど・・・
新装版が出たために間違えたことはあります
今日、俺は街道をゆく。
最近 新潮社文庫を新刊と中古混ぜてかってしまった。
峠 ・・・上、中が新刊、下が中古
花神・・・ 上、中が中古、下が新刊
・・・最悪でした
>>1 の文て文春新書の「司馬遼太郎という人」の出だしの一文なのな。
大木凡人が髪の毛真っ白にしたら司馬さんぽくね?
ぽいね。
>>821 花神や胡蝶の夢なんか表紙そのまんまで文字だけ大きさ変えてるからなぁ。
でも、峠は表紙デザイン違うから気づきそうなもんだが。
長編小説は間違えて買った事は流石にないな。
菜の花新装なんて手に取るのもイヤだしw
間違えて買ったのは「歴史〜」で始まるエッセイ集
どれがどれかわからずに1回同じのを買ってしまった。
司馬さんって単行本になるときや新装版で内容書き換えたりすることある?
自分の知る限りでは「ちょうりんぼう」という言葉を人権団体の指摘で書き換えたことぐらいかな
史実の誤りなんかの書き換えはありそうだけど
寺子屋を寺小屋と誤植していて、あとの版で直してあったのがある。
まあ、これは校正もれか。
教えてチャンでスマソだがこの人のエッセイで良いのを教えて下さい
こう今の日本はいかーん!て感じのやつを
>>829 「風塵抄」と「この国のかたち」。
「風塵抄」は全2巻、「この国のかたち」は全6巻。
どちらも作者死去により、未完。
>>830 サンクスコ
「この国のかたち」がタイトルから良さげだが全6巻の上に
未完か・・・うーん買おうかどうしようか悩む
>>831 今の日本はいかーん!ってのがお好みなら「この国のかたち」しか選択肢ないでそ。
それでも10年前だけど。
他のエッセイでも日本いかーんみたいなのはあるが、「なあ、池田さんよ」
みたいなの今読んでも仕方あるめい。
ここのスレは和むなあ
「亡霊の抽象画」というエッセイ、良かった。
「考えたこと」の2巻だけど。
>>831 まぁ、未完っていってもエッセイ集だから気にはならないし、
各巻短いからお手ごろ価格だし、中身も実質4巻分くらいの分量。
836 :
無名草子さん:2005/11/27(日) 21:14:29
今年の夏、道東に旅行してきたので
数年前途中まで読んで挫折した『菜の花の沖』を読んでみました。
厚岸、落石、ノサップ岬、根室、野付崎、水晶島、国後島など
自分の足で歩き、眼で見た土地・地名がたくさん出てきて面白かった。
蝦夷地はこうして開拓されてきたんだなあと実感。
ただし、4巻で嘉兵衛がエトロフ島の渚に飛び降りるシーンはどうかと思った。
落石の近くで、海の水を触ってみたけど、夏なのに、指が痛いほど冷たかった。
エトロフの海は落石以上に冷たいだろうし、飛び込んだら死ぬって。
でも、あんなに冷たい海を小船で渡った嘉兵衛は本当にすごいと思った。
>>836 司馬センセの小説は旅行の予習に最適だよねw
おいらも日本縦断して函館に向かう電車の中で菜の花の沖を読みました
なので最後のゴローニンとかのくだりはあんま読んでないw
道東の海は冷たいですよね
網走の防波堤に「ここから落ちたら助かりません」と書いてあったのには
夏前にいってたんだけどガクブルでしたw
>836 良い旅ウラヤマシス。漏れは街道をゆくの土地を回るのが楽しい。網走に
行ったときはモヨロ貝塚には迷わず行きました。
>837 漏れはまず行ってウロウロして帰ってきてから街道をゆくを読みふける。
自分のアンテナに引っかかってきたものを司馬さんの風土感と照らし
合わせるのが楽すぃ。なので行ってないところの街道をゆくがなかなか
買えない。(笑)
月並みな場所も、司馬が行くと深みのある土地に変わるよな。
新宿歌舞伎町界隈もやっていただきたかったものです。
90年代前半の講演録を読みました。
場所は海上自衛隊のとある場所。
「旧日本海軍というのは良い組織だったですね。陸軍と違ってみんな好きなんですよね」
「だから阿川弘之みたいな今でも海軍大好き人間が存在するんですよ」
普段は他の作家について滅多に言及したりしないから笑いました。
山本七平との対談では珍しく司馬が主導権をとって山本は聞き役にまわってた
軍隊の話はよくも悪くも尽きないようだ
ちなみに山本七平の日本軍3部作は名著。「アーロン収容所」よりも面白い。旧日本軍を追体験するには
かっこうの教材。
イザヤ・ベンダサン
845 :
無名草子さん:2005/11/30(水) 22:47:40
司馬の軍への憎みぶりをみていると、
山岡荘八のような関わり方をした人間は許せなかったんだろうなぁ。
従軍作家あがり→軍関係は右寄り?な軍マンセー風作品を出す→自衛隊や右寄り団体に関わる
確かに軍に関しての見方とかは正反対ぽいが、許せなかったっていう程意識してたんかね?
まあでも、最初司馬家康を読んだ時は、山岡家康という超ベストセラーが描いた家康に対する、
経緯を持ったリスペクトを含んだアンチテーゼという風に受け取ったな。
実際はどうあれ。
×経緯
○敬意
敬意を持ったリスペクトって我ながらムチャクチャ
849 :
我輩は名無しである:2005/12/01(木) 14:16:19
「長安
850 :
我輩は名無しである:2005/12/01(木) 14:18:31
「長安から北京へ」で司馬さんが毛沢東を「聖人」だと持ち上げてるのには
マジでひきました。あたしゃ大内兵衛の文章かと思いましたぜ。
まああの時代は田中角栄訪中以来、所謂中国ブームみたいなのがあったからそれを考慮してホシヒ
司馬は対談や講演読むと解るが、場の空気を読んで話するタイプだから
「長安から北京へ」はなんか奥歯にもののはさまったような書き方で司馬さんらしくない。
「人間の集団について」に比べると相当落ちる感じ。
中国紀行物は「街道をゆく」にもあるけど、もうひとつだな。
海外紀行物は大概面白いのだが。
街道をゆくでは
度々土地問題に触れてますね。
あまりにも持ち出してくるので
またかよ…って思ってしまふ
土地問題だけで一冊本出してるし、それだけ怒りが大きいんだろう。
「土地と日本人」という対談集まで出してるからね、土地問題へのこだわりは強かった。
ところで自分は「天下大乱を生きる」という小田実との対談集持ってるんだけど、知ってる人いる?
本屋で見たことないんだけど・・・
珍しい組み合わせだから再販すれば売れると思うんだが。
ちなみにこの組み合わせは、司馬さんが小田実を「現代の竜馬は彼みたいな人かもしれない」
といったことがキッカケで成立したらしい。
856 :
無名草子さん:2005/12/02(金) 04:39:12
「九つの問答」(朝日)って、どこかで入手できる?
857 :
我輩は名無しである:2005/12/02(金) 11:10:45
あの金日成命のおっさんが竜馬に見えたんですか、司馬さんには!
確かに「何でも見てやろう」出したころはカッコよかったですけどねぇ・・・・
誰だかを批評するときに、
小田実と本多勝一を足して2で割ったような人物
って表現があったな。
>>855 え〜そうなの
藤子不二雄Aが毛沢東礼讃漫画書いていたのを知った時以来の衝撃
「十一番目の志士」って何が11番目なの?
街道をゆくで堺のところ読んでる。
かなり特異な町だったんだなあ。
>861
「11人いる!」のファンだったらしいよ。
864 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 06:07:35
>>842 >「旧日本海軍というのは良い組織だったですね。陸軍と違ってみんな好きなんですよね」
>「だから阿川弘之みたいな今でも海軍大好き人間が存在するんですよ」
海軍は学歴秀才やインテリに優しい組織だったからね。
阿川さんをはじめ、戦後をリードした海軍出身の知識人はほとんどが元将校。
いい思い出しかないのは当たり前。
陸軍だと徴兵されれば全員平等に二等兵。
大学に通えるようないいとこのぼっちゃんや秀才インテリにとって、悪名高い内務班生活は地獄だったでしょう。
865 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 11:11:08
戦争を俯瞰してみると、
海軍にも情報の漏洩っぷりとか酷いけど、
陸軍の拙さが際立っている。明らかに日露の頃より老いた痴呆にかかっている。
現場の怒りが形として現れたのが、インパールの抗命事件。
866 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 12:15:03
この作家いらね
要るって。
868 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 13:27:57
>>852 そうそう。
「ベトナム戦争で最も悪いのはベトナム」と断言しているのが気持ちよかったですな。
ベトナムフォーー
確かにエッセイとか読むだけなら、
なんでこんなのが「司馬史観」とかいってもてはやされてるのかわからない感じはある。
871 :
我輩は名無しである:2005/12/04(日) 16:33:49
小林よしのりなんか小説読まんで司馬の悪口いってないか?
戦争に至る外因に触れずに日本ばかり批判しているってニュアンスじゃなかったかな。
最近では保坂正康にも同じ様な角度で批判している。
でもまあ、司馬さんにたいする批判はそれほどきつくはないが。似顔絵もまともだし。
874 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 19:35:15
>>872 司馬の「昭和が魔法にかかったかのように愚かで駄目だった」に対して「そりゃ負けたから言ってるだけだ」と批判。
875 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 19:40:04
>>865 二年もかかってない日露戦争と比較するなよ。
奉天会戦の後にロシア陸軍が反攻していたら陸軍に勝ち目はない。
876 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 20:12:22
877 :
無名草子さん:2005/12/04(日) 22:48:34
>>875 流れからすると組織の話だから、
勝敗を論ずるのはちと違う。
878 :
無名草子さん:2005/12/05(月) 02:33:30
海軍組織のほうがひどい気がするがなぁ。
独立空軍設立と陸海統合案をひたすら蹴りまくり、海上護衛は2の次3の次。
海軍はイギリスの影響が強いから、商業重視の伝統がある
そのあたり国防一本やりの陸軍よりもリベラルな感じがあるのだろう
海軍関係者の回想録等を読むといくらでも「陸軍組織の方がマシ」というのはいくらでも出てくる訳で、
マクロなのになると故・坂井三郎氏(大空のサムライ等の零戦エースパイロット)なんかは、
「海軍は階級によって弁当が違う、同じ飛行機に乗って戦うのに。陸軍は同じだからマシ」ってのもあるよw
結局その人の置かれた環境や主観によって組織感なんて違ってくるからなぁ。
無関係者が戦後研究したりまとめてる本では「どっちもどっち」って感じだが。
881 :
無名草子さん:2005/12/05(月) 19:58:21
海軍がリベラル?
超学歴偏重な組織で、兵卒から叩き上げの士官は特務士官としていつまでも待遇が差別されてるのに?
ていうか商業重視でもなかったすよ。
序盤から中盤に至っても通商護衛より艦隊決戦を優先してますし。
途中から特務の文字は消えたよ
普通の士官として待遇したみたいだね
883 :
無名草子さん:2005/12/05(月) 20:17:52
補給面で気を使っていたのはむしろ陸軍で(補給がなければ戦えないのだから当たり前か)、
海上護衛より艦隊決戦を優先する海軍への不信から自ら護衛空母や潜水艦をつくっていたという…。
>>882 それ航空隊限定。しかも昭和19年ごろの話。
翔ぶが如く読んでるんだけど。
まだ5巻です。
司馬さんってかなり山縣嫌いみたいね。
読んでるとまるで諸悪の根源みたいな感じを受けちゃいます。
嫌いだろうね。生涯唯一のヒーロー的見せ場、長州征伐がらみでの活躍も
「打算によって動いたに過ぎない」という描写だし。
陸軍のほうがイメージ悪いのは政治に介入しすぎるからじゃない?
特に2.26事件後
海軍の方が補給がしっかりしてるように見えるのは船の上だから。
一度の作戦に必要な物資は船に積み込んで出港するから。
基地部隊他じゃ陸軍部隊より待遇悪いとか場所によったら当たり前。
やっぱ陸と海のイメージ自体の違いじゃねぇ?
陸はだっせー、海は奇麗でスマートってイメージがあるんだよw
ほれ、司馬のエッセイで九鬼&英国王室と蜂須賀の話あったじゃん?
元海賊ってのは全然気にしてないのに、山賊だとイメージ悪いっていうアレw
888 :
無名草子さん:2005/12/05(月) 23:51:30
政治への介入は陸軍が本来持っている性格といえる。
陸軍は、任務として対外防衛をはじめとして、国内の統一や治安維持も含まれ、
また徴兵制を基盤とするので一般国民とは密着した関係にある。
よって、国民生活に影響を及ぼす政治経済その他に関心を持たざるを得えなくなる。
むしろ海軍将校が起こした5.15事件の方が珍しいように思える。
陸軍も学徒兵は幹部候補として扱ってる。現に司馬さんは将校だし。
でも、インテリには評判悪いのは如何ともし難い。
890 :
無名草子さん:2005/12/06(火) 03:51:59
志願しないと医者でも歩兵にしちまうあたり、
適材適所ができてないとか形式主義とか言われる。
しかし不思議なのは、なぜ一兵卒なんかになりたがるのかってこと。
軍医の方がよっぽど待遇はいいはずだが…。
891 :
無名草子さん:2005/12/06(火) 13:16:56
寺内正毅の息子、寺内寿一がある師団の参謀長だった頃、
丹波篠山にある歩兵連隊を訪れた。そこは山の交通網の整ってない場所にあったので
着くまでになかなか苦労して機嫌を損ねたらしく
「こんな辺鄙で不便な山の中へ連隊など置いても役にたたん。第一不経済でいかんよ。
こんな連隊はぶっ潰して、軍旗など焼いてしまうんだな。」
連隊長へ向かってこんな暴言を吐いた。
それが、罰せられるどころか出世し元帥となり南方総司令官として戦争の要の地のトップになったわけだ。
これだけでも、軍内の空気と上層部の精神の変貌ぶりが知れるってもんだ。
明治ならただじゃすまんだろうよ。
寺内といやどの作品だったかであったね、幕末時代に寺内と同輩だったおやじさんの話。
ある日町で幽霊みたいな表情の男に出会って、誰だとおもってよくみたら寺内正毅。
外国語の試験受ける?ために数日間寝ずに勉強しててフラフラになってたという。
長州人といっても誰もが栄達できた訳じゃなくて、トップになる連中はああいう(寺内のような)
馬鹿みたいに努力した香具師だけだった、俺にはあんな馬鹿な勉強はできなかった、みたいな話
「坂の上の雲」で一番面白いのは
旅順でもなく黒溝台でもなく奉天でもなくバルチックでもなく日本海でもなく
第三巻あとがき(ほぼ寺内の話)だと思う。
>>893 本当に一番面白いシーンは1巻の古好の試験シーンだと思うのだが。
「作文の問題を読み間違えた、テラヤバスwwwwwwwww」
↓
「ちょwwwwwおまwwwwww合格かよwwwwww」
そういやあの試験官も寺内だったなw
>>892 西南戦争?で薩摩軍の逃げた後に英語の単語帳がちらばっていたというエピソード、どこかに載ってた気がするが
898 :
無名草子さん:2005/12/07(水) 17:21:51
司馬賞の賞金て1000万じゃなかった?
たしか国内の賞で一番高かった気がす
北方が司馬賞・・・
奴の現代小説はつまらなかったが、水滸伝はそんなに良い作品なのか?
芥川賞とかがあんなんだから
司馬賞は本当は司馬さんに選んでもらいたい
名前を利用されると哀しいねえ
>>902 もし本人が選んでたら
「該当者なし」って年が多そうw
本人が選ぶ賞なんて橋田寿賀子賞くらいじゃないの?
司馬賞は佐高信にあげればいいじゃん
記者辞めてからマスコミ関係に言及した文章ってあるかな
坂の上の雲の7巻ぐらいしか見あたらない
「メディアの支配者」にけっこう出てたね。長いんでまだ全部は読んでないけど。
>>908 あれは面白かった。本自体もよかったけど、本人の小説やエッセイからとは違う側面が見えて。
それで思ったんだけど、書簡集でないかなぁ。失礼だがみどり夫人が在世中は無理かな?
国盗り物語はじめて読んでるんだが、なんか道三が死んだ時点で満足してしまった
なんとか惰性で読み続けて、いま光秀が義昭を奈良から連れ出すところ
道三死後は光秀が主役っぽく感じるのは俺だけか?
国盗りで光秀寄りになった人多いとオモ
光秀の気持ちになりきったとき、数日ふさぎ込んでしまったらしいね。
例えば、司馬さんが今2ちゃんを見たとしたらどう感じるんだろう
ちょっとでも韓国・中国を持ち上げたら一気に叩かれるでしょw、
ちょうど書き込んでる時間はワールドカップのドローが終わったところだけど、
冗談でも日本が負けるなんて言えば、これも異常に叩かれる
ちょっとした日比谷暴動が味わえる感じ
「2ちゃんねるをゆく」
書いて欲しかったね。
『ひろゆき氏管理の2ちゃんねるほど、悲惨なものはなかった。西和彦氏
はこの惨状をみて「これは地獄だ」と言ったという。いずれにしてもこの
掲示板はいかにも日本的であり、類似のものは中国の社会主義体制のなかでは
発生しなかった。』
「2ちゃんねるをゆく」より
つまんねー。
まず、2ちゃんは覗かないだろう。
漫画とかも、ほとんど知らないし、ロックは黒人音楽とか言ってるし。
サンペイさんへの弔辞があったような
三瓶?
釣りキチ?
インターネット版・釣りキチ三平
スーパーマリオやってたのと宮崎アニメ見まくってた事くらいかな?>司馬
司馬の書いたミステリー読みたいんですがどこで手に入りますか?
豚と薔薇?
俺司馬遼記念館で質問したけど古本屋巡るしか手がないって言われたよ
それでも入手困難だってさ
豚と薔薇、題名はいいよね。
昼の連ドラでやっても、土曜9時ぐらいのドラマでやってもヒットするかも。
「悪女の時間」読んだ人いる?
司馬さんが現代小説書くのあきらめたいわくつきの作品(婦人雑誌に連載してた)
本にならなかったのかな
>>929 最初のクリボーで苦戦する司馬さんであってほしいw
>>931 うん、階段でノコノコを使って何機も増やしてる司馬さんは想像したくない・・・
>>927 「豚と薔薇」この間、自分が通ってる大学の図書館で検索したら蔵書ハケーン。
教授に山野博史がいるから、ひょっとしたら彼の寄付本とかかもしれん。
>930
国会図書館で掲載誌を読んだけどつまんないよアレ。
行き当たりばったりだしな。
「悪女の時間」じゃなくて「魔女の時間」じゃない?
936 :
911:2005/12/11(日) 16:39:29
やっぱり光秀寄りになってしまうみたいですね
でもタイトルはどうみても織田信長編です
本当にありがとうございました
司馬さんが密室殺人のトリックを考えている姿は思いつかない
「余談」「たれ」「何をいやがる」「〜にちがいない」調の推理小説を読んでみたい。
週刊文春にて司馬の予言
余談で謎解いてしまう推理小説読みたい
「はなしすぎた。しかしこのまま続ける。」
刑事コロンボ風の犯罪者側が主人公の小説だったらそれでおっけーかも。
「太夫坂」という短編はちょっと推理小説風でないか
太夫殿坂
>>931 こうですか? わかりません!
ててってて てって てってって てっててれって てれれててれって てれっ
という例の音楽とともに、マリオは画面の中を駆けた。しかし目指す1−2は遥か彼方にある。
配管工ならばスパナの一つでも持っていけばいいのだが、それはせず、あくまで敵を踏み殺
す事に執着しているというから、一種の異常人なのだろう。
そのマリオが駆ける道の向こうから、目がつり上がったいかにもごろつき風のキノコが歩いてきた。
クリボーである。
まだ日も高いというのにマリオを討とうとしているあたり、このキノコにも狂気が漂っている。
筆者は迷うことなくAボタンを押した。Aボタンというものはマリオをジャンプさせる手段であり、
あながち間違いとはいえない。
だがマリオ、
みょーん
とはいわない。
マリオにとって不運だったのはこのとき、コントローラのAボタンが著しく破損していたことで
ある。
いや、Aボタンだけではない。Bボタン、selectボタン、startボタンという名だたるコントローラ
のボタンは、先日筆者が百科事典を誤って落下させた際にバネが壊れたらしく、もはや指の
動きを伝達する機能を失っていた。
唯一動くのは十字キーのみというから、もはやスーパーマリオを始められた事自体、奇跡と
みるほかない。
やがて画面の中のマリオは凄まじい音を立ててクリボーに接触していた。
なおも恐れて、みな、近づかなかった。
が、マリオが天空に飛び上がり地下へと沈んでいったとき、はじめて筆者はこのイタリア人が
死体になっていることを知った。
マリオは、死んだ。
ほんとに分かってないね
うん、ほんとだね
947 :
無名草子さん:2005/12/13(火) 07:47:06
「歳月」
下巻に入ったが、どんどん鬱。
太夫殿坂って遊女にしっこかけさせてたら間違ってかかっちゃった話だっけ?
「歳月」って司馬遼太郎絶頂期に書かれた作品の割には
まったくといっていいほど人気がないが、なぜ?
俺の中ではベスト10に入る好きな作品だよ。人気無いの?
もともとは「飛ぶが如く」のプロローグだったんだよね。
司馬が生きてたら
アネハに何て言うだろうか…?
今頃『燃えよ剣』読んだ。
「歳月」は最初、「英雄たちの神話」という題名だったな
当初の構想と違った形で完結したから題名変えたらしい
「翔ぶがごとく」の前編みたいなもんだな
確か、幕末維新の志士を、江藤以下、順に書くつもりだったらしい。
例によって、江藤だけで、かなりの長篇になってしまったので、
計画変更。
江藤のほかに誰が予定されてたと思う?
西郷、大久保は当然あるとして。
薩摩 西郷従道、桐野利秋、川路利良
長州 桂小五郎、前原一誠、山県有朋、井上馨、伊藤博文
土佐 板垣退助、
肥前 大隈重信、
桂と山県は固そう。
翔ぶが〜の征台のとこで大久保の渡清の準備するとことか読んでると、
今の対北朝鮮外交ってどうなんだろって感じちゃう。
小泉は司馬ファンだったね。中途半端に司馬の影響受けてる気がする。
「歳月」は「翔ぶが如く」のプロローグ的な名目でアピールすればもっとメジャーになると思う。
今、「坂の上の雲」読み直してるが意外と乃木に対してはきついことはいってないね。
それより伊地知対しての批判のほうが圧倒的に多いような気がする。
乃木批判に関してはやっぱり「殉死」のイメージが大きいんだな。
>>959 乃木に関しては「殉死」で言いたい事描き尽くしたから、ってのもあると思う。
「坂の上の雲」は別に乃木が主人公でもないし、
作戦実行上の大本営/満州軍/第三軍の間の齟齬を描く場合、どうしても
統率している乃木ではなく、直接作戦を担当してる参謀(伊地治)がクローズアップされちゃうからね。
児玉を中心に置いている点も含めて。
もし秋山兄弟じゃなく、「殉死」のノリで乃木が主人公として描かれていたら、
かなり違ったもんになったと思う。上の「歳月」でみっちり描かれてる江藤が「翔ぶが如く」じゃ軽い
扱いなのと同じじゃまいか。
既出かもしれんけど
新撰組血風録の胡沙笛を吹く武士で
出会ったのが慶応二年なのにそのあとに元治元年の話が出てくるのはどういうわけ?
むしろ、桂と山県こそないと思うんだけど
代表10番
>>958 司馬さんが小泉さん見て
「剣客がいるな」って言葉、ホントなの?
>958 でもないし真相も知らん。
しかし司馬の人物観から見て、「剣客」は最大級の賛辞と
ゆーワケでもなさそうだ。もちろん罵倒でもないが。
「翔ぶが如く」読んでるんですけど、どうして「竜馬がゆく」
ほどには面白くないんですかね?「薩南」という章まで読んだんですけど。
>>970 「力作だけど面白さはイマイチ」っていってる
司馬ファンが多いことくらい知っとけこのチンカス野郎!!
なんかアホだけじゃかわいそうだな。
あのね、小説の面白さの捉え方は人それぞれなんだから、
「なんで○○より○○のほうがつまらない?」って決めつけ前提で話されても
困る訳よ。
ちなみに俺は竜馬より翔ぶがの方が相当面白かったクチ。
で、こういう場合パターンとして「面白かった部分を教えて」とか来るが、
それを教えたとしても俺個人の主観であって、君の評価が変わる訳でもあるめい。
不毛だからアホつってんのw
974 :
無名草子さん:2005/12/16(金) 13:02:12
>>960 つっても伊地知の「送るに及ばず」は司馬の創作なんだがな。
それを言ったら司馬の言ってることは司馬の主観だな
976 :
無名草子さん:2005/12/16(金) 13:08:15
では以後司馬主観と呼びましょう
長編ばっか読んでたけど、短編集も意外と面白いな
しかもなんかエロいし
>>974 司馬が旅順関係の物語を組み立てる上で乃木サイドより児玉/伊地知サイドに重点置いただけで、
史実がどうかなんて誰も話してない訳だが
つかせめて面白くないって言いたいなら具体的なポイントを挙げればいいのに
972、973は同一人物か?
お前さんが面白いと感じた部分なんぞ知りたくもねぇよ。
世の中、知りたくないコトは沢山ある。いちいち吠えてちゃ
○○がバレるぞ。
そもそも969の意図が意味不明だな
どうして竜馬より面白くないかなんて、
969以外わかる人いないと思うが
くしゃみでそうなんで誰かティッシュくれい
久々に荒れてきましたか。
ところで次スレのことも時々でいいから思い出してください。
万人の感覚が全て同じだと思ってる輩は結構居るもんだ