2 :
無名草子さん:04/11/28 05:54:51
スレ立ててくれてありがとう。
3 :
無名草子さん:04/11/28 09:33:11
国盗り読み終わりました・・・・・おもしろかった。
以下は余談であるが、
過去スレのhtml化が遅い。
まだ一刷目しかされてない。
俺的カッコイイ主人公
北条早雲 高田屋嘉兵衛 秋山好古 正岡忠三郎
創作の人物って困るよな。
ホントにそういう人がいたと思ってしまう。
>>7 俺はずっと「竜馬がゆく」の寝待藤兵衛が実在だと思ってた。
考えてみれば、あいつ、目明し文吉を殺してたりするしね。
今考えると明らかにフィクションなんだ。
箱根の坂、皆さんは面白かった?俺はイマイチだったのだが。
>>8に同じ。
竜馬の1、2巻はフィクション人物多そうだが、よくわからん。
藤兵衛とか、お田鶴とかはそうなんだろうけど。
桂小五郎との対決もフィクション?
12 :
無名草子さん:04/11/28 21:33:52
前スレの986なんですが
ブクオフ行ったら、燃えよ剣 なくて、
仕方なく、
最後の将軍 (98年の大河ドラマ 徳川慶喜 の原作でしたよね)
幕末 (幕末の暗殺のお話らしく、読んでみたくなったから)
だったん疾風禄 (パラパラと見たら、地元の平戸の出てくるお話だったから)
を買ってきました。
こんなオレへの、ご意見をお聞かせください
>>10 イマイチだった。
部分部分ではおもしろいところもあるが全体としては…
>>12 成功とは言えないが、がんばって読んでくれ。
最後の将軍は後回しで。
>>13 今日古本屋でそれ買ってきた。
上と下が新装版で、中が古いやつ(帰ってから気がついた)
内容に変更はないとは思うが、表紙が違うしなぁ。
中巻だけ新品で買おうかな。
>>10 中巻まで面白かった。下巻は事実の羅列みたいでイマイチ。
>>15 前スレ1000だが、なるほど。
俺のレベルでは世界不思議発見がちょうどいいかも。
19 :
無名草子さん:04/11/29 00:28:10
空海の頃の船を再現して
それで中国に渡る冒険家とかいないかな
>>17 俺と逆だね。
俺は中巻までわけわからなかったが、下巻になってから突然面白くなった記憶がある。
早雲は現代で言えば、定年の歳になってから活躍し始めた人だしな。
それ以前の描写がテキトーになってるのは仕方が無い。
奇遇。「箱根の坂」今月読み終えたばっか。
俺は今一歩だと思った。年代が古いから資料も少ないのか、
司馬の他の作品(明治幕末の)と比べて密度が薄い気がする。
そのあと「歳月」読んだんだが、こっちの方が数段上かと思った。
で、今「北斗の人」を読んでる。なかなか。
「歳月」は、征韓論に加わるまでの江藤の精悍っぷりと、
それ以後のただ流されていく江藤の落差と大久保の怜悧さが際立って面白かった。
次は「韃靼疾風録」読もうかと。
つか、田舎なせいか、小さい本屋だと、文春、新潮、講談社のは置いてるんだけど、
中央公論のってあんまし見かけないんだよねぇ。
歳月は江藤家の貧窮っぷりが泣ける。
>>23 田舎だと中公から司馬の本が出ていることすら気づかないことがある。
ひとびとの跫音とか上方武士道(中公じゃないけど)なんて東京で初めて見た。
播磨灘物語最後の最後で度肝を抜かれた。
官兵衛のおじさんにそんな野心と胆力が眠っていたとは…
背筋がぞっとしたよ。
中公だと「韃靼疾風録」が好きだな。
あとドナルド・キーンと対談してるやつ。
それと同じく中公文庫から出てるドナルド・キーン
の「日本との出会い」もお勧め。司馬は全然出て
こないけど。
どんな田舎だろう。
俺は富山県に住んでるけど
別に普通に司馬の文庫買えるよ。
多くの人がド田舎と思うだろう富山ですら
29 :
無名草子さん:04/11/30 13:21:54
見逃した・・・
>>29 見たかったな。
ちなみに生まれてこのかた、徹子の部屋見たことありません。
>>11 竜馬の江戸遊学時代ってあんまり資料が無いみたいだし作家の想像力の
見せ所だったんじゃないかと。
歳月の諸感想に同意。
江藤と周囲の人間との対比が良かったと思う。
て言うか大久保の徹底ぶりに恐怖した。大久保は超人…。
あの貧窮を凌いだ江藤の心身の強靱さにも戦慄したけど、大久保は別格…。
で、北斗の人読み終えた。こちらはこちらで単純に読み物として面白かった。
次は「俄ー浪華遊侠伝ー」読むかな。
項羽の秦兵虐殺は読んでて気分が悪くなる
「豊臣家の人々」は初期なの?
面白い部分とつまんない部分がはっきりしてる。
「大和中納言」は秀逸な感じだった。
「項羽と劉邦」を読んで一番思うのは、片道何百キロっつー遠距離を
数万の軍隊率いて遠征したり戦ったりしてる事。
補給とか一体どうやってたんだろ。トラックとかがあるならともかく、
紀元前の話だし。
「国盗り物語」とか「霸王の家」とかで、たかだか数十キロの距離を
進むのに一生かけた大名とか読んでるとスケールの差の途方も無さにびっくらするよ。
食糧確保のために村々の穀倉を襲ったんでないかい?
単純に、それだけの軍隊を養える土地を目指して行軍するのでは?それが軍隊の目的の一つでしょう。
やっぱり日本と違って何事もスケールが大きいから何十万の軍隊を養える土地があるのでは?中国全土が飢餓状態だったとしても食える土地はあったんじゃないかなぁ。
白髪三千丈
坂の上の雲記念館専門委「展示の審議委設置を」
松山市が建設する「坂の上の雲記念館(仮称)」について審議する
同記念館等設置専門委員会(委員長・犬伏武彦松山東雲短大教授)は2日
最終会合を松山市内で開き、展示内容を専門的に審議する委員会を
新たに設置することを市に要望した。
犬伏委員長は「記念館の建築について話し合う委員会のはずが
大まかな展示を決めないと設計ができないため、展示の審議にも
踏み込んできた。今後は専門家が議論し、多くの人が賛同できる展示に
してほしい。市は市民からの声に一つ一つきちんと答えてほしい」と要望した。
12月2日付愛媛新聞より
記念館の設計には安藤忠雄氏が携わる。
花神好きな人いませんか?
これが一番面白かったなあ。最近、司馬作品まとめて読んだんだけどw
44 :
無名草子さん:04/12/04 01:18:41
「花神がおもしろいのはあたりまえです」
司馬の戦国ものの短編が好き
俺は権現とか
>>45 えええ?司馬作品はやはり幕末ものだと思いますが。
ほんと幕末ヲタって感じがしてすきだなあ。
司馬先生の幕末モノはドラマ、小説、漫画にも相当影響与えてるなあと思う。
47 :
無名草子さん:04/12/04 05:32:06
花神は大河ドラマあったけど、
蔵六がいい人に描かれていたな。
司馬が幕末の多くの人物の大衆的なイメージを作っちゃったね。
ところで、司馬以外に幕末モノを多く書いた作家っている?
もちろん面白い幕末モノを、だけど。
やっぱ司馬が先駆けかね。
歴史小説そのものなら先行作品も色々あるだろうし、好みはそれぞれじゃない?
人物イメージの大衆化なら他を圧倒するだろうけど。
「面白い幕末モノ」といわれても本人でないわれわれには何が面白くて何が面白くないか
判断できないからなあ。
ただ、「幕末モノ」を書いた人はいっぱいいるとだけ申し上げておきます。
幕末モノ書いた人が多くいるのは当然だな。
司馬みたいに多くの幕末小説をを出した人となると・・・。
師匠の海音寺ぐらいか。
新撰組小説の先駆け、子母澤寛とか?実際に司馬遼は、子母澤、海音寺の実証的小説作成法に影響受けてるらしいし。
正直、司馬さんは変態を書くのが得意だと思う。
54 :
無名草子さん:04/12/04 18:53:21
自分で気持ちがわかるんだろうな。
>>53 随分爽やかな変態だよな。
こう、「キャプテン翼」の主人公が、
股間を露出しているような感じがある。
56 :
無名草子さん:04/12/04 21:57:24
そういう変態でありたいな。
同意。
伊之助とか完全にアブナイ人だよね……。
書いてる本人が変態というか変わった人だからねぇ…
午黄加持とかね。なんかわかるようなわからないような変態
>>53 ワロタ
確かに微笑ましい変態が多いような気がする。
本は忘れたけど、チンコに藁を巻いて京を脱出する長州藩士とか
小便垂れながら話し続ける明石元二郎とか。
だけど実話なのかなぁ
今初めて「燃えよ剣」読んでます。
「お雪と」まできました。
あーなんだこれドキドキする。最後まで読むのが怖いや。
62 :
無名草子さん:04/12/05 08:14:26
世代を超えて読み継がれていくな。
文庫が各社から出てるから、どの程度読まれ続けるか、結構興味あるね。
石川達三みたいに50冊以上でてたのにほとんど絶版になってる場合もあるし。
言いふらし団衛門」は初っ端から変態だったな。
「見えたぞ」
20過ぎて司馬作品を読み始めましたが遅いですかね?
1.そうだね。
2.そんなことないよ。
お好きなほうをどうぞ。
20過ぎの人が「龍馬がゆく」を読んで「チョー、キモチー!」と叫んでも問題はないけど
「殉死」を読んで「この小説は面白いですね」と感想を漏らす小学生とは友達になりたくない。
項羽と劉邦に出てくる紀信もなかなかの変態だった。
「おれはこの世の誰よりもおれが嫌いだ」
とか言ってるけど、韓信や張良よりも好きだ。
>>68 ワロタ
でも、わかりやすい文章だから小学校高学年ぐらいならなんとか読めるよな。
背景知識ないとさっぱりだろうけど、乃木将軍なら「まさか女を犯しに行くとは言えない」みたいセリフもないし。
>>69 今、項羽と読んでて
ちょうど紀信が殺されちゃったトコ読み終わったよ
そして下巻へ突入
司馬さんの本(座談集)で誰との座談であったかは忘れてしまいましたが
日本人と仏教みたいな話だったでしょうか?
司馬「池田某さんみたいに宗教でお金儲けをしてはいけないと思うんですよ」
司馬さんって自分からは敵を作らない人ですよねぇ?
>>73 後期はともかく、初期のエッセイでは当時の政治家に対する皮肉とか、
結構飛ばした論もあった記憶
司馬遼太郎記念館に行こうかな(;´Д`)
司馬さんの小説って排泄物(大きい方)
関係が出てくることが多いような気が…。
俄、読了。いい感じだったな。
読み終わってしまったのが寂しい…。
俄、読了。いい感じだったな。
読み終わってしまったのが寂しい…。
俄、読了。いい感じだったな。
読み終わってしまったのが寂しい…。
記念館行きたいが、関東からは遠い。
箱根の坂を越えるのは難儀…。
↑重複すみません。
記念館行きたいけど、関東から遠い。
箱根の坂を越えるのは難儀…。でも、いつかは…。
今度は昨日買ってきた古往今来でも読むかな。
うわ・・ひどいことになってる。ほんとん、すみませんでした。
>>77-
>>81 レスが平日なのに随分伸びてると思ったらお前か!
>>77-
>>81 レスが平日なのに随分伸びてると思ったらお前か!
85 :
無名草子さん:04/12/06 21:08:42
今日はどこ行っても二重二重のオンパレード
今日から「世に棲む日日」を読み始めました。
タイトルカコイイ(・∀・)!
88 :
無名草子さん:04/12/07 00:33:26
>>87 「世に棲む日日」に限らず「燃えよ剣」とか「翔ぶが如く」とか
司馬さんってタイトルつけるのが上手いというか
タイトルだけで惹きつけるのが上手い作家だと思うな。
坂の上の雲とか国盗り物語とか
カッコイイ
実際タイトルで国盗り物語買って、それ以来司馬遼太郎作品に嵌ったクチです
タイトルのセンスはやっぱ新聞記者経験が大きいのかな。
92 :
無名草子さん:04/12/07 01:58:23
一番好きなタイトルは「胡桃に酒」です。
「花神」とか「城塞」とか「夏草の賦」もいいね。
特に「夏草の賦」なんて南国四国の雰囲気ありすぎ。
94 :
無名草子さん:04/12/07 06:57:21
語彙が豊かだね。日本語の美しさを知っている。
ところで、今の洋画は、原題をそのまま安易にカタカナにするタイトルが主流だが、
司馬みたいな人にいい日本語タイトル付けてもらえたらなと思う。
95 :
無名草子さん:04/12/07 07:00:12
「菜の花の沖」もいい。作品のイメージに一気に引き込んでしまう。
ヒット作品“の”の法則ってあったなぁ
>>96 あったなぁそんなのw
ジブリのジンクスが有名だね
「ホーホケキョ となりの山田くん」でコケた、って言われてたけど、
山田君って興行収入約12億だから和製映画としてはヒットしたって言っていい方なんだよなw
スレ違い気味&横レススマソ
99 :
無名草子さん:04/12/07 16:19:45
「胡蝶の夢」って作品の最後にこのタイトルが心に響いたよ
「胡蝶の夢」も変態ではないにせよ、一種の奇人変人のお話だったような・・・
「花神」も「歳月」も「飛ぶが如く」もその他多数・・・・・
そしてどれもが面白い。
「竜馬がゆく」とか「故郷忘れがたく候」や「酔って候」なんかもいいと思う。
候とか、ゆくとか、衒いがない言葉の使い方も上手い。
寺井
メモ帳にコピペして再変換してみよう
変人を題材にするのか、司馬さん自身が変人なのかどっちだろうな?
「街道をゆく」の須田画伯も変人っぽかったなぁ。
須田画伯と奥さんとの出会い、結婚のエピソードで大笑いしたよ。
「北斗の人」や「風神の門」なんかもいいタイトルだと思う。
108 :
無名草子さん:04/12/07 22:06:41
イメージを鮮やかに言語化できるんだね。
新史太閤記と義経以外はすべていいタイトルということでよいでしょうか。
日本語っていいなって思う
「義経」は、旧題の「九郎判官義経」のままのほうがよかったな。
新史太閤記はたしか、
司馬が「”新史”なんて付けるんじゃなかった」
と後悔していたタイトル名だね。
>>111 旧題初耳。でもあんまり変わらないんじゃ・・・
>>107 風神の門・・・・
この小説には萌えさせてもらったよ。
正直、少年マンガの原作にピッタリだと思う。
タイトルを変えてよかったと思われるのは『歳月』(原題「英雄たちの神話」)。
原題はなんか大上段に構えた感じで仰々しくて、『歳月』のほうがまだ味がある。
逆に変えないほうがよかったのは『項羽と劉邦』(原題「漢の風 楚の雨」)。
このあまりにもわかりやすいタイトルはたぶん編集者の提案によるものだと
思うけど、原題のままのほうが絶対よかった。司馬遼本人も原題のほうを気に入って
いたと思われるだけに惜しい。
このスレで生臭い話はあまりしないほうがいいんだろうけど。
陸自現役幹部が自民党改憲素案に関与。俺は中谷元や当該現役幹部に2・26の政治将校たち
の亡霊がとりついているような気がしてゾッとした。司馬遼が在世していたら激しい不快感を示したと思う。
日本は軍事政権(武家政権)が700年続いた歴史的経緯があるためか、明治維新で近代国家となって
からも軍人が政治的活動をすることについての抵抗感が醸成されてこなかった。そのあたりのことは
司馬遼も『翔ぶが如く』等で書いているけど、近代以前の武士階級ならいざ知らず、専門職制としての軍人
が政治に関与することの弊害、危険性はさんざん経験してきた筈なんだが…。しまいには統帥権復活まで
画策しそうでマジ恐い。この国は征台の役での西郷従道から始まって(『翔ぶが如く』に詳しい)、軍が暴走
して政治を引きずった事例がいくつかある国だということは認識すべきだと思う。
拉致事件みたいに、まったく働く気なし、みたいなことがおきれば
こういうこともおきるし、日本って極端なんだよな
流れ切ってスマソだけど
花神がとても良かった!
なんでこんな面白いの敬遠してたんだろ。
あとメジャーな奴で菜の花の沖を読んでないんだけど、
他の作品と比べてどうですか?
主観でいいんで読んだ方の感想教えてほしいです。
>>118 面白いよ。
この小説読んで函館行ったらメチャクチャ感動した。
ただ後半の日露外交史に関する余談は飛ばし読みした記憶があるな。
嘉兵衛が裸一貫から
どんどん成り上がっていく様はスカッとする
嘉兵衛は苦労人でめちゃくちゃいいやつだし
司馬作品の中でも尊敬に値する人物。
ただ序盤の漁村でいじめられるところは生々しくて苦手
『菜の花の沖』は外交とは何かを考えさせてくれる作品だと思う。
司馬遼がどこかで書いていたけど、外交官(大使)というのはいつでも即座に本国の
首相が務まるだけの経綸能力と気宇が本来必要なんだそうだ。それは東大やらの
一流大学を出ていれば身に付くものではなく、小手先の行政テクニックが通用する
世界でもない。嘉兵衛は敵対意識むき出しで来たリコルドらロシア人と命がけで誠実に
向きあい、最終的には友情ともいうべき心の交流を実現して両国の全面衝突を回避させた。
最後の別れのとき、リコルドたちが甲板に勢揃いして「ウラァ、タイショウ」と嘉兵衛に呼び
かけた場面は本当に鳥肌が立つほど感動した。勝海舟も言ってるが外交の本質は
「誠実」の二文字につきるということが本当によくわかる。
122 :
無名草子さん:04/12/08 07:39:08
>『菜の花の沖』は外交とは何かを考えさせてくれる作品だと思う。
まさに、その通り
読後、今の外交官たちに嘉兵衛のつめの垢をせんじて飲ませてやりたいって
思ったよ。
西洋帆船スキーの立場から見ると『菜の花の沖』は
鎖国政策の不条理を感じたな。
海上交通の発展を率先して阻害する中央政府なんぞ
潰れて当然やな。
125 :
無名草子さん:04/12/08 15:54:09
>>101 漏れも「酔って候」はいいタイトルだと思うな。
タイトルだけで山内容堂って人物の人となりが解る。
>>124 幕府を長く保たせるための政策っていろいろあるんだろうけど
船を規制するってのがイマイチ効果がわからん。
藩の海軍力を削ぐってことなんだろうけど、
安全な流通を確保するほうがよっぽど幕府のためになるんじゃないだろうか。
それとも商人がでしゃばりすぎないような考えか?
薩摩のように勝手に、密貿易で財を蓄えられたら、かなわんからな。
船を規制した理由も「菜の花の沖」に書いてたろ。
レスありがとうです。
菜の花の沖おもしろいんですね。
前にドラマをちらっと見たときに
いまいちだったので読まず嫌いしてました。
花神も読み終わったので、近々菜の花の沖読んでみようと思います。
空海の風景でもそうだったが、
お粗末な船で航海させられる人かわいそう
曽我さんで、思い出したけど、伊之助 ‐司馬凌海‐ も佐渡出身だったんだよな・・・
千石舟とか、要は、一寸法師の御椀の船と大差ないんだよね?帆柱規制が有るか無いかで。
>>115 「歳月」ってタイタルは確かに変えたほうがよかったけど、
「漢の風 楚の雨」ってタイトルはあんまりよくないと俺は思うよ。
分かりにくいし、作品のイメージとは大分かけ離れてる気がする。
雨っていうのが、泣けるじゃないか
伊之助は司馬作品でも一、ニを争う
変人だな
センズリ坊主には、負けるだろ。
短編では「鬼謀の人」「英雄児」「馬上少年過ぐ」「王城の護衛者」「けろりの道頓」
「胡桃に酒」「逃げの小五郎」「喧嘩草雲」「戈壁の匈奴」「酔って候」
がいいタイトルだと思った。面白かったから印象に残ってるせいもあるけど。
「鬼謀の人」と「英雄児」は、長編の「花神」「峠」よりもずっと好き。
「漢の風 楚の雨」かあ。なんか小野不由美の題名みたい。
司馬の作品で一番人気があるのは
どれなんだろう?
俺的に国盗り物語が一番良かったけどね。
世間の評価は違うんだろうか。
結局は坂の上と竜馬のどっちかになると思うよ。俺は坂の上の雲を推す。
昔、知ってるつもりで司馬遼太郎をやった時、
竜馬がゆくか坂の上の雲のどちらかが1位だったと思う。
142 :
無名草子さん:04/12/09 05:56:31
司馬小説の人気ランキングはどこでやっても、
1位竜馬がゆく、2位坂の上の雲、は揺るがないね。
俺的には峠が1位で、2位が燃えよ剣だが。
俺的には
1 坂の上 2 関ヶ原 3 城塞 4 項羽と劉邦 5 人々の足音
って感じだ
正岡忠三郎ハァハァ
1 坂の上の雲
2 花神
3 菜の花の沖
4 播磨灘物語
5 項羽と劉邦
1 坂の上の雲
2 功名が辻
3 関が原
4 峠
5 竜馬がゆく
もっともコレ含めて10作品くらいしか読んでないんで
今後変動の可能性すこぶるあり
1 峠
2 坂の上の雲
3 国盗り物語
4 ひとびとの足音
5 燃えよ剣
148 :
無名草子さん:04/12/09 20:23:13
現代作家研究会編「ビジネスマン読本 司馬遼太郎」(1993年)によれば
1竜馬がゆく
2翔ぶが如く
3国盗り物語
4坂の上の雲
5項羽と劉邦
6花神
7関ケ原
8峠
9燃えよ剣
10尻啖え孫市
という結果
アンケート対象 ビジネスマン 20代〜60代 300人
男女比率≒9:1
ちなみに私は
1坂の上の雲
2翔ぶが如く
3空海の風景
4峠
5殉死
あたりさわりがないというかどうでもいいな
150 :
無名草子さん:04/12/09 21:23:49
うわっ、149誤爆しちゃった
すまんな
あながち
>>148 ずいぶん古いデータやな。最近の本には無いのか。
1 花神
2 坂の上の雲
3 菜の花の沖
4 竜馬がゆく
5 播磨灘物語
平均的な順位になってしまった・・・
なんで坂雲の人気が高いのか、昔から理解できないんだけど、
ようするに勝った話だからってこと?
話の面白さという点で言えば、竜馬か国盗りだとおもうんだけどなぁ
やはり寿命を縮めてでも日中戦争を書くべきだった。
坂雲だけクローズアップされ、結果的ににっくき
糞ナショナリズムに加担する羽目になってしまった。
↑なんで日中戦争なの?ノモンハン事件じゃないの?
ところで左高信。あの人は釣りで司馬批判をしているんですかね?なんというか、司馬遼が一番嫌いそうなタイプですよね。素直に物事を見ようとしないというか、情報足りてないっていうか。
二宮尊徳を泥棒として捉えた左翼や、五臓六腑を本当だと思ってた医者みたいだ。というかこの人イデオロギスト?
左高さんが時代小説に関する対談をした本を見て、なんかズレていると感じました。
四,五年前のプレジデントで投票あったけど
坂の上の雲が一位だったと思う
関係ないけど、江戸時代の船舶事情を調べるために
当時の船を再現して実際に乗ってみた、みたいな実験ってあったのかな
>>156 どんな本、というか何事にもいい部分と悪い部分の組み合わせって
もんがあると思うが、あの人最初から貶すために読んで、悪いと評価してる感
>>156 佐高はね、そもそも、
「司馬の本を読んでない」
のよ。で、「この男の作品には一般民衆が出てこない」っつー
ヤクザのいいがかりみたいな文句つけてえばってる。
「街道をゆく」を読めばいくらでも無名のオジチャンオバチャンが出てくるのに。
もうどうでもいいよこんな馬鹿。
>>157 江戸時代の船(いわゆる「千石船」)は造船技術が失われて完全復元できないらしい。
設計図はどこかで発見されて何分の一かのミニチュアが作られている…
と「街道をゆく」のどこかに書いてあった。
どのみち千石船は家康の無茶な禁令(マスト1本&甲板禁止)のせいで船としては欠陥品で
今復元しても展示用以外何の役にもたたんからね。
私もランキングを
1.関が原
2.項羽と劉邦
3.坂の上の雲
1位2位3位というより、この3つは登場人物の数と多彩さが半端じゃないので
面白さ…というより飽きにくい、読みなおす度に新鮮な驚きがある、
などの点において他をはるかに引き離している。
これらと「街道をゆく」全巻があればマジで一生暇つぶしには困らない。
私がつまらなかった司馬小説は5つ。
1、城を取る話
2、覇王の家
3、妖怪
4、殉死
5、大盗禅師
他は全部面白かったよ。
>>160 2,3,4はわかりにくいかもね
俺は草原の記とか人々の足音とかにも
ジーンときてしまう。そういやあれらの本は
一般大衆?を書いたものではないのか
高1の時盲腸で入院してたら担任が病室にやってきて
「暇やろ。これでも読んどれ」(埼玉の高校だが担任は大阪人だった)
って街道をゆく1の初版をくれた。
それが切っ掛けで街道をゆくの面白さを知ることができて全巻読んだ。
良い教師ってのはこういう人のことを言うんだと思う。
ランキング
明治幕末物好きなんで、戦国ものはあんま読んでないが…
1,峠
2,翔
3,坂
街道をゆくでは三浦半島記、本郷界隈が好き。他のもみんないいけど。
>>162 いい先生だね。オレも十代のうちに出会っておきたかったなあ。
わたくしは30台も半ばをすぎてようやく出会いました。紀行ものを読んでいます。
若かった頃は快楽が優先して味覚音痴と音楽音痴を自認するこの人の文章が
苦手だった。いまやっとこの人の思考を味わうのを快楽とできるようになりました。
『殉死』は陰気で陰気で…
乃木が最期にやった中朝事実講義のくだりが本当かを、昭和天皇に聞いた男が昔いたそうな。
そしたら「ほぼその通りである」と答えられたそうだ。さすが大クンニ、へんなこと聞くぜ。
165 :
無名草子さん:04/12/10 21:06:01
やっと城塞読了。
豊臣家の情けなさ、悲しさ。
後藤、幸村のかっこよさ。
家康のずるさ、すごさ。
・・・なんかが印象的だったな。
今度は「峠」。久々に幕末もの読む。
家康を嫌うのは陰湿で停滞な社会体制を
作ったことも大きいような気がする。
日本は戦国時代大きく進歩したのに
江戸時代250年を棒に振った。
むしろ多くの面で後退してしまった。
167 :
無名草子さん:04/12/10 22:10:58
しかし250年も同じ体制を維持したっていうのはすごいよ。
それはまた別
でも、司馬さんは
明治は良い時代だった。
↓
では、なぜ明治は良い時代だったのだろう?
↓
それは江戸時代の文化・教養が明治建国の礎であったから。
↓
江戸時代(・∀・)イイ!!
という思考の持ち主だったような・・・・・・
それだと戦国からずっと良い時代が続いたということに。
そりゃ江戸時代にもいい面はあっただろうけどさ。
特に身分制が死ぬほど嫌いだと思うんだよね司馬さんは。
胡蝶の夢によく表れてる。
身分制が嫌いだろうというのは、
単純にいわれなき差別を許せないということの他、
無能な馬鹿が分をわきまえず権勢を振るい、
他人に迷惑をかけることに激しい嫌悪感を抱くようだから。
身分を固定する封建制度はその悪弊の例を無数に生み出す。
>>166 あなたのいうとおり、江戸時代の陰湿な社会体制に対しては反感を持っているようですが、
司馬は江戸時代を、政治的停滞期ではあるものの、鎖国という閉鎖的環境下において
日本国独特の特色をもった文化・教養が最大限にまで高められた時代として
大変高く評価しているよね。
また、戦国時代のようにどちらかと言えば「自分のため」に動く武士達よりも
江戸時代末期の「主君のため」に動く武士達に対して「江戸時代が作り上げた
世界最高の傑作」みたいなことを言って、高く評価していたと思われ。
俺も、戦国時代の武将達より明治維新期の志士達のほうが好きだけどね。
江戸時代は評価するが、幕府の統治政策は陰湿と批判する。
薩摩の合理主義は高く評価しつつ、武士が威張った藩内の気風には
こんなとこで農民に生まれたら悲惨やな、と厳しい目を向ける。
このあたりのバランス感覚だろうね、司馬が広い層からの指示を受ける理由は。
何事にも良い点もあれば悪い点もある、とする見方だと思うけど、100%
叩くこともあるよね。最近読んだのだと、菜の花の「松前藩」とか、さんざん
既出の「伊地知」とか。
佐高信の対談本『藤沢周平と山本周五郎』立ち読みして脱力した。
この程度の読書量で時代小説語るなよ…。
正史あってこその叛史、ということを全然判ってないな。というかそんなに
「民衆」「反権力」の話が読みたいなら素直にプロレタリア文学を漁ってれば
いいと思うんだが。そもそも藤沢や山周が書く武士や町人がほんとに当時の
一般的な”民衆”だったと言えるのか?
司馬批判というとこんなのしかないのか。かと言って礼賛する奴らもやっぱり
イデオロギー入ってるんだよな。
司馬が小説家としていかに上手いか(あるいは下手か)をちゃんと
論じることのできる評論家はいないのか。人物造形のデフォルメの仕方
とか、いくらでも書けそうだけどなあ。
鉄 爾
血 霊
覆 山
山 険
々 豈
形 難
改 攀
萬 男
人 子
斉 功
仰 名
爾 期
霊 克
山 難
明治三十七年十二月十一日の乃木大将の日誌より
177 :
無名草子さん:04/12/11 05:43:30
登場人物のいる立場や背景を理解しなければ、歴史小説は書けないよな。
司馬が嫌悪する歴史人物でも、できるかぎりその人物のとった行動の背景を考えて、
その人物なりの「正当性」を見出そうとしている姿勢には感心するな。
では「江戸時代を支えた三百諸侯」の中で司馬氏に評価された家についていくつか。
参考資料はおなじみ「街道をゆく」。
・松倉家(肥前島原六万石)<17・島原半島・天草の諸道>
司馬氏はほとんど他人の悪口を言わない人ですが、この家は別。
「日本史のなかで、松倉重政という人物ほど忌むべき存在はすくない」
1行目からこれです。こいつと息子の勝家ほど司馬氏からボロクソにののしられた
存在は他に無いでしょう。伊地知も松前もまだこの二人に比べれば常人です。
・池田家(因幡鳥取三十二万石)<27・因幡・伯耆のみち>
本拠は鳥取城。この史跡について「江戸二百数十年、ぼう大な数の家臣団が、
百姓の米を食ってきただけの痕跡」と片付けています。
でかいだけで何もしない家だったようです。
同じ巻で亀井家(因幡鹿野四万三千石)がほとんど激賞といっていいほどの
高い評価を受けているのと好対照です。
・伊達家(陸前仙台六十二万石)<26・仙台・石巻>
藩祖(伊達政宗)についての記述が他家に比べて多量です。
この男の政治的な治績(貞山堀開鑿や北上川河道工事)と
その後の伊達家の無能ぶり(悪銭発行や石巻湊改修の失敗)の記述などで
この家が政宗(と彼が抜擢した優秀な家臣)の余光で生きてきた存在であることが偲ばれます。
・井伊家(近江彦根三十五万石)
直政(初代)に多くの紙数が割かれているのは当然として、
直孝(三代目)の異能さ(大坂の陣での戦場指揮、伊達政宗との政治交渉、
家臣同士の争いの収拾の手際など)についての記述も面白いです。
幕末の藩主・直弼もそうですが、譜代の大藩にしては藩主自身が際立った行動力を有する点で
変わった家ではあります。
おっと、井伊家についての引用元は<24・近江散歩>です。
>>178 ご苦労様。
国盗り物語がドラマ化するってよ。
1月2日から。
公式サイト
htp://www.tv-tokyo.co.jp/kunitori/index.html
信長と光秀はハマリ役かもしれないけど、
斉藤道三は違うと思う。
テレ東か
地方人は辛いぜちくしょう・・・
>>182 ダイジョブ
毎年DVD化されてるよ
>>175 そもそも日本史にマルクス史観を当てはめてしまうから駄目なんですよね。
幕末のイデオロギーに関しては読者に散々言い聞かせた司馬さんが
「ひとびとの足音 」のおいて共産主義・マルクスの話題をほぼスルーするあたりがまたなんとも。
「余談ながら、筆者も共産党・・・・・(以下超長文」というのを書かないんですよね。
無意味なイデオロギーは大嫌いだったんだなぁ・・・・と。
>>181 国盗り物語、お万阿の高島礼子が一番はまってる気がする。
佐高は内容見る前に善悪決めて評論するからダメだね。
佐高の司馬批判は釣り
単に佐高の蛇蝎の如く忌み嫌う大企業のお偉いさんがたがハンで押したように
愛読書に司馬作品をあげるからでしょ。下品な嫉妬と逆恨みから来る批判だよ。
佐高と似たような思考回路の井上ひさしが司馬ファンなのは、これ如何に。
井上ひさしで思い出したが、司馬さんには伊能忠敬を主人公に1本書いて
欲しかった。菜の花とかぶるけど。
菜の花にちょっとでてきたよな。
鬼平とかだしてくれればよかったのにw
>>182 テレ東キー局の無い地方では他局が買い取り、レギュラー番組の無い
土日の昼間用に放映してますよね。
もっとも、この場合だと何時放映されるか分からない。
>>185 右・左、いずれにしろ何事も善悪に当てはめるのがイデオロギーですよね?
白黒ハッキリさせてるから同じ考え方の人には熱烈に支持されるだろうけど・・・
>>188 >佐高と似たような思考回路の井上ひさしが司馬ファンなのは、これ如何に。
井上ひさしの場合は考え方が柔軟だからこそ、創造力が必要な
作家と言う仕事ができるのかなぁ?
司馬氏も井上ひさし作品は大好きだったそうだから悪口は言えないでしょう(w
所詮、左高は(偏った)ヒョーロンカでしかないのだと思う。
191 :
無名草子さん:04/12/11 18:06:00
去年、おととしはテレ凍0102ドラマは見なかったからな。
今年はエビスビール飲みながら戦国ものでマターリするぜ畜生。
佐高はその存在自体が釣りだからな。
まあ原作は超えられないけどな。
194 :
無名草子さん:04/12/11 18:33:24
「三十六年やんか」
今、本屋では国盗りに
ドラマの広告の帯びつけて
平積みになってますね。
エロシーンやるかな?
>>196 国盗りのハイライトは前半のエロシーンだと未だに思ってます。
道三の若い頃を高知にして、濃厚にやって欲しい。
テレビが無理なら、その部分だけVシネマにして。
>>197 それはたぶん「クンニ盗り物語」とかそういう名前のAVになると思った
温泉宿での「きつね談義」のところだな。
国盗り物語のなかで信長の背中にチンチンが描いてあったって言うエピソードは
本当なんでしょうか。司馬さんの創作?
>>201 「老人雑話」(室町〜江戸初の聞き書き史料)にあるそうだ。
この資料の信憑性にかかっている。
>>202 権威のある奴が、そういう事書いたら評判下がるだろうな。
よっぽど勇気のある奴じゃないと書けないよ。
紫色の極太だっけ?
取り上げる遼太郎も遼太郎だな。
TVじゃさすがに無理かな、信長チンチン
あってもモザイク付きだろうな。
ニセチンチンはモザイク無しでいいんじゃなかったっけ?
えれは映倫だっけ。忘れちゃったよ。
浴衣の文様だからOKかもしれんな。
お祭りのご神体ニュースで大丈夫なんだから
道三の家来が馬鹿と思うのも無理ないな。
もし本当に描いてあったのなら。
バスケ漫画が井上雄彦で完成したように、幕末小説は司馬遼太郎で完成した
大河ドラマの国盗りは
前半エロあったのかなぁ…
NHKだからないだろ。
スラムダンクの前にバスケ漫画なんかあったのか?
完成も何もないような気がするぞ
>>190 いまさらだけど井上ひさし氏は氏の「手鎖心中」が直木賞候補に
選ばれた時以来、司馬氏から才能を高く評価されていたから、
井上ひさし氏もあの「人たらし」に参ってしまったんのでは。
オーストラリアのガイド役をやったとか、なんかで読んだな 井上やすし。
信長が伊藤英明か・・・
島田紳助にやってもらいたかった。光秀虐待のとこなんか良い味だしそう。
井上ひさし氏と司馬さんの共通点って何かな?と考えてみると
結局、行き着くところは「エロさ」だと思う。
あと、膨大に資料を収集するところ。
違うのは、原稿(脚本)があがる速度か。
>>217 連続でごめん。
司馬・井上の対談集(講談社文庫)「国家・宗教・日本人」
で1970年代半ばキャンベラ大学にいた井上を豪州にきた
司馬一行が訪ねていったようですね。
このときにしらべたり話したりしたことが「木曜島の夜会」
のもととなった模様。
この辺のことは「司馬遼太郎が考えたこと8」
所収の「オーストラリア雑感」に書かれています。
井上ひさしは、「国語元年」が面白かったな。
NHKのドラマで見ただけだけど。
俺は「空き缶ユートピア」
知らないね・・・
井上ひさし以外にもさ、この人の交友関係ってどうなの?
「中国を考える」の対談では、陳舜臣とかなり仲がよさそうで、
もう読みながらはぁはぁだったんでしゅけど。
交友は広いだろうね。
座談のうまかった人だから、
自然と輪の中心になる人らしい。
>>225 陳舜臣氏は同じ大学出身だし(陳氏が何期か上だったかな?)
同じ関西人だから馬が合ってたみたいですね。
「街道をいく台湾紀行」のキッカケは陳氏だったらしいし・・・
マブダチ・・・陳瞬臣さん、山崎和正さん、田辺聖子さん
>>225 「中国を考える」は良い対談でしたね。
文革についてはややアレな部分も無きにしも非ずでしたが
今読み返しても十分に通ずると思いますよ、ハイ。
個人的なベスト対談集は「中国を考える」「歴史を考える」です。
司馬さんと陳さんと在日の人の対談もよかった
すみません
今日、大河ドラマが終了したわけですが
(ま、勿論ミターニ氏の脚本なのは分かってますが)
このドラマの総括はこのスレでは終わりましたか?
ちょい涙しましたが・・・こんな俺はダメですか?
「司馬遼太郎の世界」の陳舜臣の弔辞は良かった。
短いけど文章から悲しんでいる感情がすごく伝わってきた。
総括する意志などはじめからないスレです。
大河は全く見てないが、最後はどうなったか気になる。
近藤が主人公だから処刑まで?
>>233 捨助が近藤を助けるべく捨て身の突入・・・
が、やっぱり斬られる・・・今までの思い出が走馬灯のように・・・エンドロール
こんな感じ
>>234 なるほど
燃えよ剣にはないシーンだな。当然だが。
236 :
無名草子さん:04/12/13 01:59:42
>>234 TV(大河)見てない人に捨助って言っても解らないよ、
三谷さんが創作した人物なんだから。
>>235は
>>233では無いよね?全く見てないんだから「なるほど」
とはならないから。
もし
>>235が
>>233なら「捨助って誰?」ってなるもんね?!
司馬厨だけど大河見てたよ。
近藤の事なかれ主義でやけにいい人、優柔不断っぷりはどうも違和感あった。
けど隊士たちのキャラが立ってて話も楽しめたし最後は泣きそうにもなった。
芹沢鴨や山南の描き方なんかはすごく巧かったと思う。
大河で新撰組に興味を持った人が燃えよ剣や血風録を読んだらちょっと抵抗感じるかもね
>>237 山南とかやなやつだしな
近藤も見栄っ張りの小者って感じだし
239 :
無名草子さん:04/12/13 05:18:49
>>238 いや、近藤は司馬新選組の方がいい。少なくとも大河よりは。
>>239 大河で新撰組を知った人が
司馬作品読んで感じるだろうこと
241 :
無名草子さん:04/12/13 12:52:55
昨日「竜馬がゆく」読み終えたけど
昔ヤンサンで連載してた小山ゆうの「お〜い竜馬」を読んでたので
登場人物が、小山ゆうの絵に見えて仕方なかったw
242 :
無名草子さん:04/12/13 13:13:42
おれは10代のころ金八が苦手で
おかげで坂本竜馬ものも避けてて損したよ
243 :
無名草子さん:04/12/13 16:50:14
正月にやる「国盗り物語」。
道三役の北大路欣也はいいけど
信長役はなんで、伊藤‘マジックマッシュルーム’英明なんだよ!
これから「国盗り物語」読もうと思ってたけど
変な先入観が入らないように正月までに読んでしまわないと。
スレ違いだけど、漏れ的に反町にしろ伊藤にしろ
なんか最近信長役にぴったりハマった役者がいないよ。
>241
あっはっは。
いわゆる小山顔になってる竜馬とか武市、桂、女性キャラはともかくとして
俺も勝とか容堂、後藤の顔はあの漫画のイメージが強いな。
大河は面白くしようとして演出しすぎ…。あれはちょっと違う…。
三谷は竜馬がゆくとか読んでたっぽいけどね。
三谷のエッセイにそうと思われるようところが書いてあった。
本を読まない若手の劇団員か何かに「竜馬がゆくぐらい読め」みたいなこと
言ってたから。
↑
ちなみに言うと三谷のエッセイは非常につまらない。
カスと言ってもいいのではないか。
「古往今来」「以下、無用のことながら」読了。
異様に弔辞が多かった…。しかも内容が似てるし…。
「古往今来」は微妙でしたが、「以下、無用のことながら」は
良い小文が多かったと思いました。
終わってからあれこれ言いたくないけど、
やっぱり三谷はダメ。もっと言えば大河はダメ。
最終回で泣いた、って言っている人を見ると、違和感を感じる。
で、俺は三冊の本を併読するようにしてるんだけど、気づいたら
「関ヶ原」「翔ぶが如く」「馬上少年過ぐ」で三つとも司馬だった。
びっくりした。
正直、大河を見ないでステレオタイプに「大河はつまらない」という意見を言うのはつまらないと思う。
オイラはこの1年大河を見続けて自分では「勝ち組」だと思っている。唖然とさせられた圧倒的なCGも見たしw
ようするに、司馬さんのスレで大河の話をするってのはアレですよ。
「新選組!はダメ」と言ったところで他の司馬原作大河ドラマの視聴率もijsfgじゃjだやl、zぱいあfj。
作り方は上手いと思ったが、それだけ。文学的興奮は皆無。
彼はやっぱり脚本家だから…。というより、喜劇専門の劇作家。畑違い。
三谷は劇団付作家出身なだけにキャラのたたせ方がどうしても登場人物を立
たせて主題を貫くっていうより演じている生身の役者を立たせる方になる…。
まあ、映像作家としてはあれでいいんだろうけどさ…。
…て、三谷はどうでもいいわ。スレ汚しすまん。
そんなことより正月までに花神・空海の風景を読むかな。
これで、充実した年越しを迎えられる。
ちなみに249=246=245でした。
駄文続けて、すみませんでした。
撤収します。
映像化された司馬作品で
秀逸なものは何でつか?
252 :
無名草子さん:04/12/13 20:44:00
皆無と言っていいだろう。
>>236 235=233だったのだが・・・
俺のリアクション変だったのか。捨助うんぬんより、助けに行くシーンなんて
読んだ記憶なかったところからのコメントであったが。
司馬さんは忠臣蔵を題材に何か書いてないの?
ない。
スレが早くて三谷新撰組の話に乗り遅れたが、三谷新撰組、面白かったよ。映像作品としては逸品だと思う。ただ前半長かったね。鴨の所とか。もっと池田屋に時間かけて欲しかった。
みんな近藤美化とか言うけど、みんなそれはやってるでしょ。司馬遼ももちろん。竜馬もそれ相応に美化されてたと思うよ。まあ美化の比率となると問題は別だけど。
>257
TBSのやつだね。
見た記憶があるようなないような微妙な感じだが
出演者を見るとすげえ豪華キャストだな。
大河はもう何年も見てないなぁ。
ああでも、将軍になるまでの「吉宗」と光成が殺されるまでの
「葵三代」は面白かった。
263 :
無名草子さん:04/12/14 14:09:09
>>259 美化するのはいいが魅力的にして欲しかった。
美化した割に魅力がなさすぎたな。
264 :
無名草子さん:04/12/14 21:19:22
朝鮮の犬作家(゚听)イラネ
265 :
無名草子さん:04/12/14 21:52:26
>>241 禿同
竜馬がゆく読んでいるとき、お〜い竜馬読み返したよ。
266 :
無名草子さん:04/12/14 22:00:57
>>263 おいはあの生き方に魅力を感じてしまったが。
近藤もそう。
特に土方。
新撰組目線の脚本も素晴らしいとおもた。
>>263 ・・・?
あのさ、どこでもいいからリンクをクリックするじゃないですか。
そうすると色が紫になったりしますよね。
あれをなんとかして元に戻す方法は無いでしょうか。
(´_`)。O(エロネタ、エロパラ板に行ったのがずっと残ってたりすんのは恥ずい)
268 :
無名草子さん:04/12/14 22:48:34
史実無視してんでしょ?
269 :
無名草子さん:04/12/14 22:55:04
大河の「新撰組!」は
先に「燃えよ剣」読んで
・土方=変わり者でストイック
・近藤=本質的にお調子者
の先入観があったせいか
近藤が妙に思慮深そうに描かれるのには
とても違和感があった。
史実がどう。とか、そういうのはどーでも良かったけど
俄が面白い。
命仕事って考え方がすごく胸にせまるっていうか。
うまく書き表せないけど。万吉みたいな人間が現代にいれば、世の中も変わってたんじゃないだろうか?
土方はともかく、近藤が香取慎吾って時点で見る気が失せた。
あまりにもキャラクターが違いすぎるよね
人殺し集団の長がですます調じゃあないだろ
韃靼疾風録を読み終えた
明、女真、朝鮮、3国の葛藤と
武士の倫理と異邦の姫への恋慕に
板ばさみになる主人公がたまらんですたい。
274 :
無名草子さん:04/12/14 23:22:16
>>272 「武士よりも武士らしく」を胸に抱いていたならという考えのもとに脚本
されたのでは?
275 :
無名草子さん:04/12/14 23:26:20
国盗り物語楽しみだけど、脚本はどうなるんだろう?
原作の微妙な描写を、どこまで脚本でおこせるんだろう?
しょっぱなの「お万阿様の、ののさま」とかw
まあ普通「あれはどうなるんだ」ってみんんがみんな思うような部分は全部省略だわなw
栗塚旭の血風高ニ燃えよ剣と言う傑作があるので
別に三谷版が駄作でもいっこうにかまわん。
燃えよ剣を読了した。
前半は萌エロ剣ぶりを楽しみ、京に上っての新撰組発足と活躍に心弾ませ、
お雪との悲恋(エロかった・・・)、新撰組副長としの壮烈なる最期に興奮し、涙した。
つくづく司馬遼太郎は英雄譚に読者を魅き込み、
強烈なカタルシスで快感を与えることに秀でた作家だと思った。
読みかけの坂の上これから読みます。
燃えよ剣は歳三の最後が一番いいなあ。史実じゃないよね当然。
>>270 「俄」はさんまのままでさんまと武田鉄也が映画したいと
盛り上がってたな。自分達が出た新作映画をコケおろし
ながら。
司馬さんはよく登場人物(主人公級)の死期を
物語の途中で唐突にばらしちゃうよね。
やっぱ何か計算があるのかね。
284 :
無名草子さん:04/12/15 03:35:38
基本的には“死に際の美学”みたいなのを
「しゃらくせえ!」と思う人なんでしょ。
司馬さんは。
>>282 一般常識に入る部類の事は別にいーじゃん、って思ってたのかも。
例えば「翔ぶが〜」で西郷と大久保の末路がどうなるかなんて、
普通の教育受けた一般人なら誰もが知ってるから、
「城山で云々」とか「暗殺されて云々」なんて書くんだなーと思ってたけど。
あと末路を具体的に小説内で描かない脇役とかは、余談みたいな感じで
触れる事もあるね。
>>257 関ヶ原は良かったね。戦闘シーンがショボなのはまあ我慢できる部類。
ただ最後の家康に「三成マンセー」みたいな事を泣きながら言わせたのはどうかとオモタ
もう読んでいない本が無くなってきて遂にですが、
「この国のかたち」と「風塵抄」を読んでいます。
司馬遼太郎の終焉が近いことがわかっていて読むと、いかないでと思っていても
どんどん知識の巨象がどこかにある象の墓場へと向かっているような悲しみがあります。
特に「風塵抄」は文末に年月日が明記されているのでタイムボムというかんじがします。
敗戦後に再構築された社会が統帥権に匹敵する責任不在の学歴社会・官僚社会に
なってしまった不快感が寿命を縮めることになったのではと思います。
>>285 今、数年ぶりに「飛ぶが如く」を読み返しています。
>あと末路を具体的に小説内で描かない脇役とかは、余談みたいな感じで触れる事もあるね。
現在、5巻目で
「あれ?この小説って宮崎八郎が主人公だったけな?」
という感じですw
>>287 こういうこと書くと怒られるかもしれないけど
司馬さんはホント良い時期に亡くなったと思う。
住専問題でもアレだけ怒っていたから、
もしもその後の本格的な金融問題に触れていたら相当発狂していたと思うなぁ・・・・・。
あんまり発狂する司馬さんも見たくはないのでねぇ・・・・・。
案外、小泉首相評価したりして。
小泉首相は司馬ファンだし。
司馬遼太郎が考えたこと
文庫化きぼんぬ
枝野幸男もそうだし、司馬ファンはそれこそ政界のそこいら中にいるでしょ。
ちょっと前の文藝春秋でそのことについての小論が載ってて、
頼山陽、徳富蘇峰に並ぶ「歴史に影響する歴史像を作る歴史家」だと書かれてた。
でも頼山陽はともかく、司馬さん自身は、かなり同時代的な徳富蘇峰嫌いだったんだじゃないかな。
福沢諭吉なんかは『花神』他あちこちで触れてるけど、蘇峰は言及してるのみたことない。どっかで触れてる?
>>292 とくに晩年の徳富蘇峰ですな。
座談集なので福沢諭吉を語るときに福沢嫌いで有名な徳富蘇峰のエピソードを話すことが多かったような。
司馬ファン政界中にいるのか。
影響を及ぼしてるようにはとても思えないが。
>>294 その昔、司馬さんが「土地と日本人」を出版したら
自民党内部で「司馬遼太郎が共産主義者になった!!」って慌てたらしいですよ。
だけど宮沢喜一さんが冷静に司馬さんから「土地公有論」というのを聞き出して
党内のある部会で「土地公有論」について議論したとか・・・・・
強欲の標本みたいな連中が、
私欲の薄い人間を好んだ司馬さんのファンですかプププ。
引退した野中も司馬のファンらしい。
「司馬さんの願いどーたらこーたら」とか野中が言っていたのを報道で聞いたことがある。
我が身を省みると、司馬さんの本は読んでも立派な人間にはなってない。
書物だけじゃ人格なんて作れないね。あたりまえだけど。
まぁ、「金持ち父さん」も読んだときは
多少、心が動いたけどね
努力しようという勇気が大切?
これ以上は議論しても意味のない議論が起こる恐れがあるので早いうちに
──────── 終 了 ────────
ところで、司馬さんはなぜ突然「項羽と劉邦」を書いたのでしょうか?
やっぱりペンネームが「司馬」だから?ということは宿命?
↑ワロタw
たまにはウンコぐらい降るでしょ
読売か朝日あたりの新聞にくるまれてるんだろうか
ずーっと前、竜巻か突風かなんかに舞い上げられた魚かなんかが、
数百キロ離れた村に大量に降ってきた話ってのを聞いたが、その手じゃないか?
でも魚ならともかく(・∀・)ノ●ウンコー!じゃあなぁ・・・w
今日本屋行ったら、「義経」に、
「NHK大河ドラマ決定」って帯がしてあった。
原作司馬じゃないのにな。
司馬さんの幕末作品読んでしまったせいでさ・・・
吉村昭の作品にまで手伸ばしてしまって・・・
(ゼロ戦、武蔵、海の史劇、で今「ポーツマスの旗」読んでて)
いつになったら司馬作品に戻れることやら
そいや秋山兄弟の家が復元されたらしいな
俺も二階の窓から小便してえなあ
翔ぶが如くにとうとう手を出してしまいました
わりと挫折したとか言う意見が多かったので自分はどうなるのかわからんが
じっくり付き合ってみます
それでいきなり
>>304のニュースがでてきてワラタ
梟の城、読んだ
司馬さんは時代小説書かせても上手いな
正直ドキドキしたなぁ、梟の城。秀吉暗殺がどうなるのか胸をときめかせて読んだ思い出があるよ。
>>314 「風間五平=石川五右衛門」説も上手いとオモタ
>>312 「飛ぶが如く」、自分も現在読書中です(2度目)。
私は結構好きですよ。初期明治政府の産みの苦しみが溢れ出ていて。
>>315 昨日のNHK教育で「ロシアから見た 日露戦争」という番組があったのですが
見た人はいないでしょうか?
ニコライ2世の日記やロシア兵の日記・手紙を通して日露戦争を検証する番組でした。
内容的にはほぼ「坂の上の雲」と類似していました。
番組最後にバルチック艦隊の司令官ロジェストウェンスキーの曾孫さんが登場しました。
曾祖父の形見ということで、捕虜・負傷療養していた熊本でのお土産として扇子を保管されていました。
(結構、綺麗な保管状態でした)
>>318 あぁ、それ見たかったんだよな…見逃したorz
翔ぶが如くは今の日本の成立を明らかにしたかったんだよね?
どっちかってーとこの国のかたちなどに近いような。
>>320 そかな?
西郷について語りたかったんじゃないの?
大河ドラマだったら主人公を
情に溢れる優しい人物に描かなきゃ広く受け入れられないってのはわかるけど
俺の義経像はどうしても、エキセントリックである部分には天才的だが
どうしようもなく世渡りが下手で、周りをイライラさせる。そしてスケベ
というものなので、違和感あるかも。
>>322 1回くらい、そういう主人公の負の側面をもテッテ的に描いた大河見てみたいものだな。
義経が主人公の物語だと頼朝はどうしても悪人ぽくなってしまうんだが、司馬遼が強調
してたような頼朝の鎌倉政権における立場とそのもろさ、危うさをしっかり描けば単純な
善悪二元論にならずドラマに深みも出ようというもの。義経の軍事的天才性と政治的
痴呆性の描写は下手すると只のバカにしか見えない危険性があるから演出力と演技力
が問われるところだが配役が滝沢だからねぇ…て司馬『義経』が原作ではないが。
司馬『義経』の解釈は義経の悲劇性をお涙ちょうだい的な判官贔屓に求めず頼朝および
鎌倉政権との政治史的観点から捉え直したという点で今なお新しい視点だとは思うが
テレビドラマ化するのは難しいだろうな、やっぱ。なにより都落ち以降がバッサリカットさ
れてるし。
『項羽と劉邦』は典拠となる史料が『史記』と『漢書』に限定されているので、
司馬遷や班固が既に完成させている物語を司馬遼が独自の解釈と解説を
加えつつ語り部となって聞かせてくれる体なのが他の作品にない魅力だな。
小説として創作したエピソードがいくつかあるけど、ケイ陽城落城の際の
替え玉の計を陳平の策としたのはらしくてよかった。いかにも陳平が考え
そうだもんな。(史実、というか原典の『史記』では紀信が将の一人としてい
きなり出てきて彼自身が献策した。つまり自己犠牲を買って出た)紀信と周
苛を友人という設定にしたのもいい。ただ紀信の性格と動機付けがちょっと
極端で唐突な印象があるのは否めなかったな。周苛が煮られる前の台詞は
泣かせるなぁ…
それを考えると司馬が「三国志」書いてたらどーなったかはやっぱ気になるね。
「街道を行く」で蜀漢と諸葛孔明について書いてる部分はあるけど、
あれは随想みたいな感じだから。劉備が面白い事になりそうな予感。
http://www.historychannel.co.jp/cgi-bin/time_t/epg370_title_list.cgi?title_year_date=20050102&title_time=100000&year=2005&month=1 放送日 放送開始時刻 サブタイトル 放送時間
2日(日) 10:00 #1 三浦半島記、#2 飛騨紀行 1:00
2日(日) 11:00 #3 奈良散歩、#4 仙台・石巻 1:00
2日(日) 12:00 #5 中津・宇佐のみち、#6 本所深川散歩 1:00
2日(日) 13:00 #7 南伊予・西土佐の道、#8 明石海峡と淡路みち 1:00
2日(日) 14:00 #9 島原・天草の諸道、#10 北海道の諸道 1:00
2日(日) 15:00 #11 越前の諸道、#12 大徳寺散歩 1:00
2日(日) 16:00 #13 信州佐久平みち、#14 種子島みち 1:00
2日(日) 17:00 #15 叡山の諸道、#16 因幡・伯耆のみち 1:00
2日(日) 18:00 #17 紀ノ川流域、#19 甲州街道 1:00
2日(日) 19:00 #20 神戸散歩、#21 神田界隈 1:00
2日(日) 20:00 #22 播州揖保川・室津みち、#23 郡上・白川街道と越中の諸道 1:00
2日(日) 21:00 #24 竹内街道 葛城みち、#25 芸備の道 1:00
3日(月) 10:00 #26 熊野・古座街道 大和・丹生川(西吉野)街道、#27 高野山みち 1:00
3日(月) 11:00 #28 甲賀と伊賀のみち、#29 壱岐・対馬の道 1:00
3日(月) 12:00 #30 赤坂散歩、#31 河内みち 1:00
3日(月) 13:00 #32 羽州街道、#33 豊後・日田街道 1:00
3日(月) 14:00 #34 嵯峨散歩・洛北諸道、#35 佐渡のみち 1:00
3日(月) 15:00 #36 丹波篠山街道、#37 耽羅紀行 1:00
3日(月) 16:00 #38 近江散歩、#39 堺・紀州街道 大和・壺坂みち 1:00
3日(月) 17:00 #40 ニューヨーク散歩、#41 横浜散歩 1:00
3日(月) 18:00 中国シリーズ #43 蜀のみち、#44 びんのみち、#45 雲南のみち 2:30
3日(月) 20:30 #46 北国街道とその脇街道、#47 肥前の諸街道、#48 濃尾参州記 1:30
司馬さんって武田信玄を主人公にして本を書いたことは無いよね?
読んでみたかった。
「酔って候」読んでみた。
めっさ面白かった。山内容堂ナイスキャラ。
梟の城読んだので映画見てみたけど
正直ショボーンだったよ
も少しキャラ立ちをしっかりしてほしかった…
続いて、花神を見てるが
こちらはなかなかイイ感じだ
>>330 尊敬できる人物ではないかも知れんけど、面白い。
読んでて、途中何度か声に出して笑ってしまった。
容堂の人となりのはた迷惑さというか周囲の振り回しっぷりというか。
(作中にもあるように)あれだけ好き勝手に暴れといて、
結局佐幕にも倒幕にもほとんど役に立ってないなんてある意味スゴイw
竜馬がゆくじゃかなり辛い書かれ方をされてたけど、
酔って候の容堂はいいな。
最後ら辺の鳥羽伏見の戦いの時に、
薩長派の公家を一喝する所はかっこよかった。
ひたすら手を洗いまくる殿様が出てきたのは「酔って候」だっけ?
よく覚えてないけど、酔って候はなんとなく面白かった思い出がある。
>>334 鍋島閑叟
ちなみに文春文庫版の酔って候に出てくる人々は
酔って候 鯨海酔侯
きつね馬 地五郎
伊達の黒船 提灯屋
肥前の妖怪 潔癖症
せごどんはキレると地五郎、とまで罵った島津久光に、
終生頭が上がらなかった、っていうのが不自然な気がする。
ミステリー。
>337
この当時の身分意識を考えれば、終生頭が上がらないのは
不自然でもなんでもないんじゃないかと。
むしろ「地五郎」、と罵ったのがどういう状況だったのか
そのときその場はどういう空気になったのかが、想像しづらい。
「ジゴロ」発言のみならず、
久光のことを斉彬謀殺の元凶みたいに思って嫌ってただの
下関で待つように言われてたのに勝手に大坂・京都へ先に
行っちゃったりっていうのを読むと
“頭が上がらない”ってのが逆に分からない。
‥‥維新後の話?
薩摩は西郷のシンパだけじゃなくて、久光派も大量にいたから、
倒幕以前の段階では久光党は佐幕で西郷派にとっては邪魔でしかなかったけど、
結局久光派も巻き込む形で戊申戦争戦った訳で、
色々利害関係も生まれたろうし、
しかもその結果として生まれた維新政府に幻滅した訳だし、
旧勢力としても心情的にも無遠慮にはできなかった、ってとこじゃないのかな。
複雑だな。
峠。
スイス人との邂逅のとこ。
すごく読ませる。
島津久光の話ってなんでタイトルが「きつね馬」なの?
ってか、きつね馬って何?
司馬遼の作品を読むと、かつての日本人に漢学がいかに影響を与えていたか
がよくわかる。西洋では人の行動規範というのはキリスト教もしくはユダヤ教あ
るいはイスラム教といった宗教だけど、日本を含めた東洋では儒学に代表され
る大陸で生まれた諸学問がその役割を担っていた。特に日本ではそれらが
中国・朝鮮のように生活規範にまでいたる土俗化した形でなく純粋な学問体系
として受け入れられたため、より形而上的な原理性が蒸留酒のように取り出され
て当時の知識層・統治層にひろまった。西郷隆盛や副島種臣などは東洋的学問
の原理性を究めることで自己を透明化した最も高度な典型として司馬が挙げて
いる。この二人なんかは今の世界の外交舞台で日本代表となっても十分以上の
実績をあげられそうだな。今の日本の混迷と危うさってのはかつて明治期くらいま
ではあった原理性というものが日本人から失われたことも一因があるのかなぁとも
思う。小中学校くらいで漢学教育ってのを復活してみたらどうだろう。もう無理なん
かなぁ…長文スマソ
>>344 日本人志士によるロシア仕官殺害事件に
好奇心を持った継之助は、自ら事件の顛末を訊きに横浜へ赴く。
その地で、通訳官の福地源一郎と会い事件は無事落着したとことを知る。
二人の食事の席で、福地は、一人のスイス人商人ファブルブランドを継之助に紹介する。
そのスイス人から、
・スイスは永世中立国だということ
・スイスは資源もなく土地も貧困な国だが精密機械の加工技術によりヨーロッパで
1、2を争う豊かな国になっていること
・自然の悪条件を克服し自然を馴らしつけることにより人間の生活条件を豊かにすることが
ヨーロッパの考え方だということ
・スイスにも武士が支配していた時代があったが今では商人が一番力を持っている
ということ
・・・などを聞いて、継之助は大いに刺戟を受けたところ。
>>345 その二人は、人間的には申し分の無い魅力があると思うけど、
世界に対する明確なビジョンがあるかと言えば、かなり疑問かなぁ。
今の日本の外交に求められるのは、そのビジョンだと思うし。
>>347 それはよくわかるんだけど、ビジョンと一口に言ってもそもそも日本人が
世界的な視野での明確なビジョンを持ったことはあまりないわけだし歴史
的にそういう必要性もなかったよね。それが求められるようになったのは
近々数十年の話だと思うし、現今のようなモデルが存在しない世界では
大久保や大隈、伊藤といったテクノクラートでもビジョンを持ち得るかどう
か疑問。言いたかったのは司馬も嘆いていた原理性を失ったことによる
国家・社会としての格調の低さなんだよな。ウヨサヨ的な議論をするつもりは
毛頭ないけど、今の日本の国家運営の原理はせいぜい「アメリカ」って印象
なんだよね。かといってアメリカからの精神的自立を模索しようにも経済と
市民生活ばかり異常に成熟した現今の日本ではなぁ…でも日本人て対外
面では極端に走りやすい傾向がある気がするからアメリカのくびきがあっ
たほうがいいのかなとも思ったりする。どうもまとまらなくてゴメン
教えて下さい。漢学と国学、何が違うのでしょうか?
>>345は漢学を褒めていたようですけど、自分には国学と一緒のイメージがありますから、どうしても「神風連」「昭和軍部」が連想されてしまうんですよね。
>>349 広辞苑的な知識だと、
漢学:儒学も含めた中国的な教養教義を元にした学問の総称。
国学:漢学(儒学)に対抗する形の学問。文献学的に古来からの日本の思想を
広く教義し文化的な教養向上を狙った物で、国粋的なのが特徴。
「平田国学」で有名な平田篤胤(1776〜1843)や本居宣長(1730〜1801)
等が有名。
>>343 司馬氏が使うたとえ言葉に「キツネに酒を飲ませて馬に乗せた○○」
ってのが有りますね。
大まかな意味としては
「本人にヤル気は有れども行いは胡散臭く考え方も身勝手な為、結果的に皆が迷惑する」
久光の場合だと
そこそこ知恵は有っても口先だけで薄っぺらなキツネが酒(思想)に酔い馬(武力)に乗って
本人の思想とは場違いな時流に躍り出てしまう
って感じではないでしょうか?
>中国・朝鮮のように生活規範にまでいたる土俗化した形でなく純粋な学問体系
>として受け入れられたため
ここ重要だよな
>>345 原理性とは要するになんぞや?
厨にも分かりやすく教えてくらはい。
>>346 ホントにくあしーくありがd
そのスイス人の商売は時計屋だっけ?
「おお、大砲」って短編の中でも秀作だよな。
最後の「思えば武士の頃は馬鹿馬鹿しい事が
多かったな」って台詞は素直に上手いと思った。
おれは
「重要なことはすべて、口伝、口伝、口伝」
とかいうあたりが最高に笑った。
継之助と小稲とのやりとりは、ちょっとタルい。
大河ドラマ「花神」見終わった
この作品だけで花神はむろん
峠と十一番目と世に棲むとが一気に味わえて
お腹いっぱい
中でも十一番目の天童がカッコよかったな
続いて、正月に備えて国盗りを見る
ところで、司馬遼太郎が考えたことが
文庫化したね(1巻と2巻だけ)
これは読んでないけど、どんなもんでしょ?
しょせん寄せ集めな感じ?
大河ドラマの「花神」って天堂晋助とか出てるんだ?
それは知らなかった。
小説の「花神」はそれほど好きな方ではないので
大河の方にもそんなに興味なかったんだけど、一気に見たくなった。
でもドラマ「花神」の蔵六は、かなり「いい人」になってるな。
やはり一般受けするキャラにしなければならないんだろう。
司馬は一般受けしない人物だからこそ取り上げたのだが。
361 :
無名草子さん:04/12/23 06:21:24
>>360 それはその時の時勢がそうさせたんだろう。
今もう一度大河で「花神」やればそうはならないはずだよ。
もっとオタクっぽい蔵六がみたいよ。
そうかな。
最近も昔も大河は主人公美化したのが多いけどな
特に最近
今年の近藤勇は美化にも失敗してたな。
「ナガグラギュン!!」「ア゙アッ」
主役をいい人にしすぎちゃうと薄っぺらくなって、
逆に悪役として描かれている方が人物描写が濃いので魅力的な人物に映る、
っつーのはよくある話だよね。三国志とか。
その点大抵の司馬文学の主人公は結構バランスとれてていいと思う。
大河国盗り見終わった
こちらもなかなかおもしろいつくりだった
なんせ孫市登場だもの
で、信長vs孫市までやっちゃうというね
正月国盗りにも孫市登場きぼんぬ
文庫版の「司馬遼太郎が考えたこと」1、2巻購入しました。
全体の約6割が初収録だそう。
残りの4割は収録済みだそうだが、どれがどの本に収録されていたのやら。
エッセイが発表順に収録されているのが良い。
不満は、次回以降は一月一冊刊行って事で、2006年2月にやっと完結ってのが・・・。
すぐ文庫で出るだろうと思ってスルーしていた俺は正しかった。
あと文庫未収録の短編小説もどっかが出さないかね。
他の作品は全て読みつくしたのか?
俺はまずアームストロング砲新装版を買う。まだ読んでないんだ。
司馬ファンなら小説・エッセイ・対談の200冊超を読み尽くすのは標準だろう。
まあファンを自称するなら(絶版とかで購入困難なのを除いて)全著書読んでから言えよ、
ってのはどっかの文化人も言ってたし、ある意味真実ではある。
意外と「夏草の賦」とか「箱根の坂」を読み落としてる奴って多いよ。
いや俺の周りの話ね。
それ同感。
俺は歳月と北斗の人と俄読んでないな
持ってるけど。あと街道をゆくもまだだ
けっこう楽しみ残ってるな
「播磨〜」も読んでない人多いな
あと「街道〜」と、中公文庫の大抵のやつw
378 :
無名草子さん:04/12/24 16:52:33
週刊司馬遼太郎 街道をゆく が創刊だってさ
いまCMやってるね
全作品読破ってだいたいどのくらいかかる?
達成者にお伺いしたい!
>>379 人によるからなんとも言えんが、
一般的に言われているのは、
日本人の平均的な文字を読む早さ・・・1分間で400字〜600字(中をとって500字とする)
単行本の平均的な文字数・・・・・・・約10万字
↑(ぐぐったらそれらしい機関のデータが出てきたw)
100000÷500=200=3時間20分
まあ大体1冊3時間ちょっとかかるとして、全集を読破するだけで
休憩時間抜きでぶっつづけで読んだとしても10日くらいかかるんでないかと。
まあそれは無茶としても、1、2ヶ月みといた方がいーんでない?
>>380 あ、俺の場合「翔ぶが如く」全10巻を1日で読む奴なんで参考にならんかと。
まあ一応。
>>379 全巻読んだかどうかわからん…全著作リストってどこかにある?
ちなみに高校生のときに龍馬から読み始めて、30過ぎに街道を
クリア、だいたい読むものなくなったかなあ、という感じです。
俺はテレビが壊れたのをきっかけに
新しいのを買わず、ほぼ1年間ひまなときは
司馬さんの本を読んでたことがあったが、
それでも小説のうち3分の1くらいだったなあ。
>>379 私の場合は「街道をゆく」を除き、
半年で司馬の小説・随筆・対談集を全部読破しました。
一日一冊のペースで読んだと思う。
これくらいが、標準のペースでしょう。
「街道をゆく」だけは
一冊づつ、ゆっくり買ってゆっくり読んだので3ヶ月ぐらいかかった。
著作を完全に網羅したサイトはみつからないね。知ってるのあげてみると、
全集未収録作
「城をとる話」 「大盗禅師」 「豚と薔薇」 「古寺炎上」
他にもご存じの方がいたら追加してみてください。短編やエッセイ、公開書簡、対談でも。
みんなずいぶん読むの速いんだな。
俺は読むの遅いし、しかも通勤途中とか、
喫茶店入ったときとかしか読まないし。
「古寺炎上」 と「魔女の時間」と「大盗禅師」と「ただいま16歳近藤勇」は国会図書館で読んだ。
年譜に載ってる未収録の作品は・・・(すでに文庫に入ってるのもあるかもしれんけど)
「丼池界隈」「兜率天の巡礼」「伊賀源と色仙人」「大阪醜女伝」『白い歓喜天』
「黒格子の嫁」「庄兵衛稲荷」「花妖譚」「ある不倫」『豚と薔薇』「忍者四貫目の死」「弓張嶺の占師」
「狐斬り」「越後の刀」「若江堤の霧」「実録・幕末青春伝」「絢爛たる犬」など。
「伊賀の四鬼」という忍者ものの短編をアンソロジーで読んだことあるけど年譜には載ってないな。
これからも全集未収録とか言って
続々と文庫化されていくのだろうか…
読めども読めども追いつかない…あーうー
>>388 ナイス。ただ「兜率天の巡礼の巡礼」は全集2巻、「絢爛たる犬」と「越後の刀」は12巻に収録されてます。
全集未収録作
「城をとる話」 「大盗禅師」 「豚と薔薇」 「古寺炎上」 「丼池界隈」
「伊賀源と色仙人」 「大阪醜女伝」 「白い歓喜天」 「黒格子の嫁」
「庄兵衛稲荷」 「花妖譚」 「ある不倫」 「忍者四貫目の死」 「弓張嶺の占師」
「狐斬り」 「若江堤の霧」 「実録・幕末青春伝」
>>383 あー、俺も実は今年の夏にTVぬっこわれてさー
テレビデオだったからいきなり両方使えなくてショックでさ。
修理見積もりしたら「買った方がはえーよ」な値段だったから、
放置して、司馬の街道初め、SFから何から読みあさったのさ。
TVというもんをどんだけ遮断した生活送れるかな、と。
女や友達が遊びに来てもTVは見ないでラジオだけつけてたけど、
結局諦めて昨日TVクリスマスセールで買ってきますた。
よくわからないメーカーの14インチのを新品で¥7800。
なんとか今まで耐えてきたけど年末のTV番組ラッシュに負けますた(´・ω・`)
スレ違い気味ですまん。
全集持っている奴なんて少ないだろ。
文庫未収録の作品は何があるんでしょ?
「実録・幕末青春伝」は面白そうだな。
その「実録・幕末青春伝」ってのは、全集には入ってなくても
何か別のところで読めたりするの?
未収録ものも興味惹かれる題名多いね。
「大阪醜女伝」が気になる。
待て待て待て。「ただいま16歳近藤勇」?激しく気になるじゃねーか。全集に入っていたのか?入っていないのら、情報欲しい。
どうせ初期の習作だろ。
ただいま16歳シリーズとして朝日の雑誌に載ったヤツ。
山田風太郎が由井正雪書いたりしたいた。
新撰組血風高フ1エピソードとして読める話だよ。
あと「幕末」で未収録の「妬の湯」というのもある。島田左近殺しのやつ。
ちょっとマニアックだな。
「ただいま16歳近藤勇」ってラノベのタイトルみたいだ…
司馬がラノベ書いたら・・・
楽しいね。
全集未収録作
「城をとる話」 「大盗禅師」 「豚と薔薇」 「古寺炎上」 「丼池界隈」
「伊賀源と色仙人」 「大阪醜女伝」 「白い歓喜天」 「黒格子の嫁」
「庄兵衛稲荷」 「花妖譚」 「ある不倫」 「忍者四貫目の死」 「弓張嶺の占師」
「狐斬り」 「若江堤の霧」 「実録・幕末青春伝」 「魔女の時間」 「伊賀の四鬼」
「ただいま16歳近藤勇」 「妬の湯」
「魔女の時間」ってのが気になる。現代もの?
>>403 司馬ファンとしてはどれも悩ましい作品名だ…
豚と薔薇がミステリ―だということしか知らん。強制されて嫌がりながら書いた所が司馬さんらしい。
司馬の現代ものって読んでみたい。
司馬のミステリーって
秋山真之が密室殺人のトリックを解いたりするんだろうか
「魔女の時間」はOLが主役の現代物。もうほとんど忘れたけどつまんなかったよ。
「古寺炎上」は推理物。トリックもなにもあったもんじゃないというダメダメなやつ。
「伊賀の四鬼」はしずがたにの戦いを舞台にした忍者同士の一騎打ち。おもしろい。
「城をとる話」 「大盗禅師」は文庫で出てるからええやん。みな持ってるでしょ。
宮崎駿と対談した時、昔飛行艇にのったと言ってたけど、
その飛行艇がでてくるのが「魔女の時間」。
総合するに、「魔女の時間」は、
OLが飛行艇に乗る話のようだな。
>>401 個人的には「風神の門」の痛快さ読みやすさなんてライトノベル以上のライトノベルだと思います。
昭和30年代の書き物だけど現代でも十分すぎるほど面白く読めると思いますよ(・∀・)
伊賀の四鬼は面白い。淡久と話が進んでってラストがなんか悲しい。短編ならではの緊張感。
もののけ姫は司馬が作らせたんだっけ?
415 :
無名草子さん:04/12/26 13:46:44
どゆこと?
司馬「たまには戦国ものでも作ってみろよ」
司馬の好きな女優は中村玉緒。
司馬作品いくつか読んだ中で思ったけど義経はかなり
つまんないよねえ
まあ「悪は滅びた」で要約できちゃう作品だからねぇ。
ほんとかよ。
後白河法皇のはしゃぎっぷりはなかなか
うまく書けてたように思えたぞ
>>418 幼少の義経が寺の住職からアナル責めされるのが面白かったです。
大河でもそこんとこやらないかな。
東北に行って種馬化されるのもなかなか。
リアルな時代劇って見てみたいな。
キッキャーン
義経、好きな作品だよ。
天才性と痴呆性を併せ持った英雄譚って好きだ。
司馬は両面を描くからな。
大河になると一面的になるが。
宮尾登美子だっけか?
胡蝶の夢の伊之助とか義経とか大村益次郎とか
韓信もそんな感じだな
痴呆度
伊之助>義経>蔵六>韓信
436 :
無名草子さん:04/12/27 17:34:19
俺は伊之助大好きだな。というか、司馬で一番好きな人物。
俺は蔵六だな。
「竜馬がゆく」
「国盗り物語」
「花神」
「翔ぶが如く」
「最後の将軍」(徳川慶喜)
「功名が辻」
「坂の上の雲」(SP大河)
こう考えて見るとまだまだ有名どころが残ってるな>大河
民放ドラマとかNHKの非大河連続歴史ドラマ(菜の花〜とか)合わせると結構な数になるが
原作の細かいところまで一切省略しないドラマを一度やってほしい。
>>439 燃えよ剣でそれをやると、土方と沖田が野グソする羽目になる。
菜の花の沖大河でやってほしいな。
視聴率取れないだろうけど。
>>442 実際視聴率的にはいまひとつだったみたいだけど、
評価自体は結構高かったみたいだ。俺も面白いとオモタ。
確かDVD-BOXになってたような>竹中直人@菜の花
司馬原作の大河ドラマは「以下は余談であるが」が無いからダメなんだよ。
劇中でもいきなりカットインで司馬遼太郎(cast養老孟司)が出てきて語り始める形式にすればよろし。
司馬作品って作品の出来が良い悪いでは無く
元々ドラマに成り難いのかな?
むしろ教育の場にフィードバックして欲しい気もする。
片々たる年号や出来事を覚えるだけではなく、その時代の背景や
価値観を踏まえて「何故?」を考えるには最適だと思う。
大木凡人でもいいよな。
>>446 俺も学生時代に司馬を知っていたら、
歴史が好きになっていたと思う。
そうだな。そこそこ点数取れる科目だけど
学生時代は面白いとは全然思わなかったな。
>>449 知識無理やり詰め込んで、試験のとき吐き出すような科目だったよな。
学生時代に坂本竜馬とか大村益次郎を答えさせる問題には出会わなかった。
そもそも習った記憶がないが、今どうなんだろう。
>>451 幕末ってあんまり人物がテストにでなかった気がする
というか、幕末自体それほどでなかったような・・・
西郷は出てたな。あと板垣、伊藤、井上・・・
幕府を倒した人より、新政府を作った人が多く出てた。
日米和親条約・日米修好通商条約など
条約や政令なんかが人物よりもでる
>>442 >>443 >>444 あれは名作だったよ。「最後の30分」以外はね。
NHKが何を思ったか、おふさ(嘉兵衛の妻)に「嘉兵衛がロシアに拉致されて心配のあまり
精神を病んだ」なんて
いらん後付け設定をしたせいで、嘉兵衛生還後の各エピソード(特に岸壁でディアナ号を見送るシーン)が
ことごとくグダグダになっちゃった。そこまでの精密な造りが全てぶち壊し。
俺はあれでNHKを心の底から見限ったよ。
来年「坂の上の雲」をドラマ化するらしいが、また同じ失敗をすること疑い無しだな。
女はほとんど出てこないはずなのにへんなアホ女優もどきが制作発表会見に並んだら
その兆候と思っていいだろう。
NHKはもうやめりゃいいんだよ、「坂の上の雲」の大河ドラマ化なんて。今それどころじゃないだろ。
たとえ無理矢理ドラマにでっちあげても、それは「坂の上の雲」ではない。原作の設定と話の流れを
表面的になぞっただけの、別のものだ。ちゃんとドラマで描けるとしたら、せいぜい子規が死ぬあたりまで
じゃないか。ほうぼうで言われているけど、この辺まではこの作品も3人の主人公(好古、真之、子規)
が中心である程度舞台が限定されているから映像的なアプローチもしやすいと思うけど、それ以降になると
一気に国家レベルに話がひろがって登場人物も増えてきて、話の中心人物が次々入れ替わってくる。
話の軸が主人公から離れてしまうんだよな。これをひとつの作品にまとめあげるなんて力業は小説で
なきゃできないでしょ。
>>451 坂本竜馬は出てくるよ。
顔写真付きで、「薩長連合の仲立ちをした」みたいな事書かれてたと思う。
NHKが何を思ったか、真之(好古の弟)に「日本がロシアと戦争して無常感のあまり
精神を病んだ」なんて いらん後付け設定をしそうだ。
459 :
無名草子さん:04/12/28 18:27:32
野沢さんもそりゃ自殺しちゃうよな。
この人結構好きだったのに。
NHK「坂の上の雲」ドラマ化、結局制作中止になったって噂は‥‥ガセ?
どこかでソースをちゃんと見たような気すらするんだが。
でも文庫本の帯にはやるって書いてるぞ。
たしか来年の予定だったらしいけど、義経になってるな。
再来年は山内一豊だし。
>>462 大河じゃなくてスペシャル大河だから別枠でしょ。
まあ、秋山好古役は平井堅に決まったわけだが
司馬遼太郎は連続で読んでも飽きが来ないよね。
北方謙三とか、連続で読むと心がHBになるのに、司馬遼はすごいや。
鉛筆?
「翔ぶがごとく」読み始めた。
冒頭のパリ行きの列車シーンからパリの新聞招介シーンの描写
でいきなりワロタよ。
電車で読んでて笑いを堪えるのが苦しくて肩が震えてしまった。
冷静にタンタンとあの描写を語るあたりなんて、やっぱり凄いや司馬遼太郎。
>>445 初期エンタメに徹した作品以外は、司馬の語りがミソだからねー。
>>462 確か06年の予定だったのが07年になった。
時代劇板では「坂の上の雲」が本来06年に来るはずだったんで、
ダブル司馬作品という事でブチ上げたかったんじゃないか、
でもあまりに強い作品を持って来るとお互いに食い合うから、
題材的にはちと弱めの「功名〜」を持ってきたんじゃ?
でも野沢尚がああいう事になってしまって(もともと脚本は遅れてたようだが)、
坂の上が延びたんで色々・・・ってな事が噂として話題になってた記憶があるよ。
>>467 1〜3巻くらいまでの人物描写のノリでずっと通してくれればヨカタと俺的にはおもたよ>翔ぶが
まああれはあれでアリだと思うがね。
>>467 「飛ぶが如く」って硬派な小説のようで
糞が出てきたり、失禁シーンがあったり・・・・
この頃の司馬さんって急に昔の書風にほんの一瞬だけ戻ったんでしょうか?w
>>468 「坂の上の雲」をドラマ化するのには色々と問題点があるだろうけど
女優さんはどうなるんでしょうね?
男汁だけが溢れるドラマってのも現実的ではないですし・・・・
>初期エンタメに徹した作品以外は、司馬の語りがミソだからねー。
「坂の上の雲」最終巻のバルチック艦隊との決戦直前に
突然、陸軍の輸送船が登場してバルチック艦隊に向かって「バンザーイ、バンザーイ!!」するのは
司馬さんのエンタメ心だと思います。まだ微かなエンタメ心が生きていた!!
河合継之助のアナル確認
美男の男二人が夜に野外で脱糞する小説→燃えよ剣
「飛ぶが如く」の糞とか言っても、語り口がいいよね。
”大いに発した。”とか(w
汚らしさを感じずに可笑しみだけが印象に残ってます。
>>470 さっきそこ読んだ。
肛門が閉じていれば生きている証拠なんだな。
菜の花の沖の
数の子の語源の話は
18へえぐらいだった
海の男はかっこいいよね。
>>475 ニシンはアイヌ語で、元々日本ではカドと呼ばれてた
それでカドの子→数の子
新潮文庫から「司馬遼太郎が考えたこと1.2」が発売されました。
正直、あの厚さの文庫本で700円超えとはボッていると思う。
司馬ブランドだから
司馬文庫だけでなく、出版不況のせいでどれもこれも値上がりしていると思うんだが。
「司馬遼太郎が考えた事」はハードカバーのときは1900円とバカ高の値段だったから、
700円はマトモな価格になったと思う。
2年前にハードカバーで全巻揃えた人は悲惨だな。
さらに古本屋に出回るのを待つ俺
>>482 んまー場所と財布さえ許せばハードカバー揃えたいのは人情・・・とはいえ
486 :
無名草子さん:04/12/30 22:19:41
ハードカバーだと立ち読みが大変なんだよな。
だいたい読み返すから元は取れてるんだよなハードカバーでも。
推理小説だとほとんど読み返さないから文庫、しかもブクオフとなるけど。
700円はいいとして、なにも没後10周年にあわして
ちまちまと月一で刊行するのはどうかと・・・
司馬と陳舜臣と金達寿の対談のやつ、いいと思うんだが
490 :
無名草子さん:04/12/30 23:38:37
今、新撰組血風録を読み返しているのだが、巻末の解説を書いている人、ちゃんと読んでいるのかなあ?
長州の間者や海仙寺党異聞など、殺す人が違っていると思うのだが・・・。
>490
俺は中公文庫で読んだけど、そんな事は書いてなかった。
ひょっとして角川?
492 :
無名草子さん:04/12/30 23:52:21
うん。
たとえば、
長州の間者
解説-殺したのは主善、実際は沖田
異聞
解説-殺したのは土方、実際は沖田(?)
だと思うのだが・・・。
493 :
訂正:04/12/30 23:57:38
長州の間者は、解説では主膳に殺されるとなっているけど、本編では沖田に殺される。。。
494 :
訂正2:04/12/31 00:00:09
前髪の惣三郎が土方でなく、沖田に殺されるのでは?
沖田が「中洲に戻ります」というのは、惣三郎を切るためでしょ?
土方は、若木を切ったとあるけど、惣三郎でなく本当の「木」を切ったと思うのだが。
関ヶ原の解説で
安国寺恵ケイの行動がよくわからん
って書かれてたけど、俺も安国寺は尻切れとんぼというか、よく解らなかった。
496 :
無名草子さん:04/12/31 02:10:36
宮崎アニメ好きだったのね
ロリ同志だからね
ロリといえば
国盗りの眉毛白いやつ
499 :
無名草子さん:04/12/31 08:54:38
どの作品でもそうだけど、
最後の「解説」ってやつはマトモなのがない。
読みだびにがっかりする。
日露100周年!
501 :
無名草子さん:05/01/01 05:21:10
今年も、司馬に始まり司馬に終わる一年にしたい。
502 :
無名草子さん:05/01/01 05:22:26
司馬すら読みこなせない増田達哉。
503 :
無名草子さん:05/01/01 06:15:49
>502
誰?
>>489 対談だと、富士正晴氏との対談が読んでて面白かった記憶
文藝春秋社から司馬遼太郎短篇全集が刊行開始(4月から)
らしいんですけれど
既出・・・ ?
506 :
無名草子さん:05/01/01 12:58:07
日本人拉致問題担当の外交官には、「故郷忘じがたく候」をぜひ読んで
ほしいと思う。
507 :
無名草子さん:05/01/01 14:47:58
「項羽と劉邦」を読んだが、かなり面白かったよ。
登場人物が多彩で素晴らしい。
劉邦の替え玉になって殺された紀信とか、項羽との和平交渉に成功した侯公など、脇役的キャラが光ってた。
508 :
無名草子さん:05/01/01 14:49:42
ヒストリーチャンネルで「街道をゆく」連続放送中。
509 :
無名草子さん:05/01/01 16:27:34
「街道をゆく」
並みの紀行文より格段に面白い。
磨きぬかれた表現、深い歴史的洞察。
510 :
無名草子さん:05/01/01 16:33:54
田村高廣の読み方が素晴らしい。好きだ。
俺も司馬作品読書するとき、あれを思い起こして黙読しよう。
>>511 今日の新聞の広告欄に乗っていました
未刊行作品三十六作品を含むクロニクル版
毎月一巻刊行で全十巻になるらしいんですが・・・ ?
このシリーズをそろえれば、各社文庫の重複を憂慮することなく短篇作品を楽しめる・かな ?
正月は、これまで買いためた作品読みこなすと誓っていたが
酒喰らってばっかで一ページも進んでない俺_| ̄|○
ひどいなあ・・・司馬の文庫本なんて全然絶版になってないんだから
未収録だけまとめて出せばいいのに。
だから文春が「全集未収録」を売りにするなよ、と
517 :
無名草子さん:05/01/02 16:44:41
何度読んでも牛黄加持は(・∀・)イイ!!
李は司馬ファンなの?ニュースで墓参りの様子が流れてたけど。
国盗り物語の今川義元役が気になる
>>520 台湾紀行で対談する以前から司馬作品は愛読してると言ってましたね。
特に根拠は無いが単なるリップサービスでは無かったと思う。
司馬遼も、李登輝に対してはすごく好感をもってる
感じだったな > 台湾紀行
台湾紀行で台湾独立を語った司馬遼太郎は中共から罵られた。
そして死亡したとき、台湾独立を図ったとして叩かれた、朝日新聞から。
526 :
無名草子さん:05/01/02 19:58:29
アカヒ新聞氏ね!
岩手日報イ`!
別に政治的な結びつきではないんだろ。
いい友人だったんじゃないの?
それにしては両者とも大物過ぎた。司馬さんは日中文化交流会の重鎮
でもあった。日中間の問題にならないとしても司馬さんが中国に出入り禁止を食らう
ことは十分に予想できた。
>>520 司馬遼太郎からの手紙、とかいう対談集に載ってたような?
うーん、忘れた。
李登輝との対談をほとんど取り上げなかったジャーナリズムに対して、
「感度が鈍い」と不満を漏らしていたらしいから、政治的に大きな
意味をもつことは、本人は良くわかっていたと思うよ。
>>532 つまり司馬に政治的な意図があっての対談であったと?
政治的行為を本人は極度に避けてきた。
このときは政治的行動ととられることへの覚悟があった、ということだ。
当時の(今でも)中国と台湾の関係を考えれば
あれだけ踏み込んだ発言をすればどうなるかくらいは
司馬遼太郎ほどの人なら十分認識してた、というか
覚悟してたんじゃないか。
>>526 なんだよ、俺の地元の新聞がなにかしでかしたかと思ったよ
正月早々びっくりさせんなよw
>>536 すまんのう。でも李登輝先生が司馬さんの覚悟に応えてくださったんだと思って
この件はとてもうれしいのです。
まだ台湾紀行読んでない。早く読まなけりゃ。
流れ豚切りで
国盗り見て思ったが、深芳野ってどうなったんだ?死んだの?お万阿と赤兵衛は最後出てきたのに。それにしても10時間って長いね。
あと出川哲朗出てなかったか?
>>539 原作でもその死はさらっとしか描かれていなかったような記憶がある。
話の筋と関係なくなったんだろうな。
司馬は中国はでかすぎて苦労してるとか書いてたからなあ。
中国の文化は好きでも、あんまり中国が領土拡大図ろうとするのは
国際的にも中国自身のためにも良くないと思ってたんじゃなかろうか。
台湾紀行読んでないけど
普通の一作家の言葉ならば、たいした問題にならないんだけど、
司馬ぐらいの影響力のある作家だと、違ってくるね。
>>538 ぜひ読んでください。李登輝先生がなぜ金沢を訪問先に選ばれたかがわかります。
私は特別に専門知識も無いけど、内政不安を抑える為
事有るごとに日本バッシングを繰り返す中国と
国際孤立を避ける為とは言え日本に好意的な台湾を比べたら
台湾の方を贔屓してしまうのは当然な気がします。
話は違うけど正月特番のシルクロード(25年前のヤツね)見て感じたのは
リアルに抗日戦争を体験してる世代が昔も今も穏やかな事!
戦争体験の無い若い連中がギャアギャア騒いでいるのは
教育のせいなんだなと思いました。
司馬氏が招かれて行った頃(文革末期?)の中国は、侵略戦争を起こした軍国主義と
戦後の日本をキッチリ分けて教育してると書いてましたね。
俺、司馬はほぼ完読したと思ってたが
まだ街道をゆくを前々読んでなかった
楽しみがまだ残ってるけど、
バランスの悪い読み方だな
旅先で街道をゆくを読んでみたいな。
>>547 俺、函館に旅行にいくとき
電車内で函館のやつ読んだ
なかなか良かったよ
>>547 宇和島に行った時に駅前の商店街にある本屋で「南伊予・西土佐の道」を
結構目立つとこに置いてあったから、ビジネスホテルのベッドにねっころがって読んだ事がある
街道シリーズは70年代からせいぜい80年頃くらいまでのが、
なんとなく面白い気がするのは気のせいかな。
1〜18くらいは結構読み返してるけど、20以降は1度しか読んでない。
あれ読んじゃうと、普通の紀行文や紀行番組がとてもつまらなくなる。
事物を掘り下げるレベルが違うもんな。
海外ものは2、3回読み返してるなぁ。
アイルランド、オランダ、台湾、モンゴル、韓国あたり。
>>548 私はアレを読んでハリストス正教会へ行きました。
やっぱりカラスがいました。
>547
「街道〜」は旅先で読むのもいいけど、旅の前に
「予習」で読んでおくと、旅の面白さがずいぶん
違うのだ。
花神、久々に読み返してます。
大河で、緒方洪庵を、宇野重吉が演じてましたね。
こういう重厚な配役は今の大河では無理なんでしょうかね?
>>555 へえ〜。寺尾聡じゃ様にならないな、確かに。
>>555 中条静夫さんがお亡くなりになったその日、
重厚な役者は日本から消滅したのである。
噂の新装版「菜の花の沖」今日初めて実物を本屋でみたが、
ものすごくウホっだなぁ・・・
冬はどんなカッコで航海してたんだろ
嘉兵衛さん
変わらずだろ。きっと。
俺は「菜の花の沖」の表紙、好きだけどなあ。
普通にかっこいい。
563 :
無名草子さん:05/01/06 15:06:39
金沢の歴史を書かれた小説ありませんか?
山口の田舎に帰ったので花神を読みました。
うちの爺さんに維新のこと色々聞けて(゚д゚)ウマーな正月でした
80過ぎです。だれそれはあそこに住んでて、
あそこに銅像があるとか、戊辰戦争で死んだあの人は
生きていたら政府の高官になっていたとか、
そんな話です。
>>566 明治維新って1867年くらいだろ。
計算あわねぇーぞい。(w
きっと歳誤魔化してる。130歳は生きてるはず。
問い詰めてみれ!
>>563 たしか、地域と歴史、みたいな題名であったような・・・
鹿児島やら佐賀やら萩やらそういう有名な城下町を語ってるやつで。
俺は石川県出身だが、「加賀は幕府を恐れてバカのふりしてたら
いつのまにはホントにバカになった」みたいな文章があって
おもわず笑った。
>>566 爺さんが聞いた話を話しているかな?
なんにしてもうらやましい話だ。
山口っていったら維新の主役のうちのひとつだから
570 :
無名草子さん:05/01/07 06:31:10
「ブリキトース」という名前の大砲は実在したんでしょうか?
何のためのインターネット?
まあまあ
ネットで検索したら実在したのか創作なのか判らなくなっちゃった。
しゃあないから、明日は図書館に行ってみようっと。
574 :
無名草子さん :05/01/08 05:40:55
お田鶴様はいたよね
秋山真之が船上でどっかのマフィアにいかさまで軍のお金取られて
取り返すシーンあるでしょ
あれってすごすぎない?
マフィアってそういう時意地でも返さないのではないか
デッチ上げかな?
>>576 俺も覚えてない、今探しても見つからなかった。
>>579 大体この手のギャンブルの手で、最初は相手側に勝たせるが、
次第にイカサマで巻き上げられてついにオケラになって、
その時点で凄んで相手がビビって、この手の手合にしては珍しく
金を全額返した、ってエピソードでしょ。文庫版の2巻だったかであったぞ。
でもあれ真之だっけ?しかも相手マフィアだったか?wうろ覚えだ。
>>575 あとがきで司馬さんがお田鶴さまの孫に会ったって書いてたよ。
これまで架空だったらどうにもならんが。
竜馬と桂が試合で立ち会ったのは、ホントの話なのかな?
竜馬がゆく以外に、燃えよ剣でも少し触れてたんだけど。
>>581 >竜馬と桂の試合で立ち合った
架空の出来事
<お田鶴さま
架空の人物(つかもろ司馬遼太郎の創作)
ちょっとググればわかるよん。
>>581 >あとがきで司馬さんがお田鶴さまの孫に会ったって書いてた
本当?
モデルになった人の子孫ではなかろうか。
>>576 弟との酒席で好古が沢山仕入れた弟の裏話をネタに
説教するシーンで出て来ました。
(文春文庫版、坂の上の雲三巻)
他には陸軍の若い奴らと飲んで気炎を上げてるとか・・・
おい淳、このところいよいよ酒がひどくなったそうじゃないか?
兄さんの酒こそ大変じゃが?
あしの酒は飯じゃ!
この会話が何気に笑う
>>568 それって『歴史を紀行する』かな ?
文春文庫にはいっていた気がするけど
「世界・ふしぎ発見!」でスネルのことやってる。
「峠」に登場したスイス人の武器商人
スイス人は時計屋のファブルブラント。
「不思議発見」でやってたシュネルって、どうも
「峠」のスネルとは別なんじゃないか?「峠」の
スネルみたいな国籍不明のアヤシいやつじゃなか
ったぞ。ファーストネームも違ってたみたい。
591 :
無名草子さん:05/01/08 23:49:12
「峠」、「燃えよ剣」に感動。生き方を変えさせられたよ俺。
「坂の上の雲」日本海海戦でドキドキ。おれの青春。
>>591 その青春を謳歌できたのはほんの僅か
あとは斬首かry
やっぱりへいくゎい者じゃ勝てないのか、残念だった・・・
いよう、征夷大将軍
‥‥おもしろいのう
実は家康の間者に毒を盛られたです。
と、言ってみる。
狐と狸の化かし合い。
ウホッ!いい高田屋嘉兵衛
ランチはチェーン店「高田屋」で食うことが多い。
北前船をイメージしたそば屋らしいが・・・
嘉兵衛の商売は一代だけで続かなかったらしいね。
>>597 あれには爆笑した。
翔ぶが如くといい、関ヶ原といい、
結局へいくゎい者もポリス信者も便意には勝てないという事を
司馬遼は言いたかったんじゃないか。そういうところ偉大だよな。
>>602 次の代で難癖?つけられて事実上潰されたみたいな形になったらしいねぇ。
みなもと太郎の「風雲児たち」でも出てたよ確か。
やっぱり英雄というのは、続かないよなあ。
その点、家康はすごいんだけど。
>>603 ああいった設定が、
苦難に満ちた道のりのトーンとして読者に印象されるよな。
高田屋嘉兵衛は好きだが、唾を顔中に塗りたくられるのだけはゴメンだ。
花神と菜の花の沖のどちらを読もうか迷ったあげく人々の足音を読んでいる
全部正解
明石タンも唾を顔にかけてくるんだよね?
竜馬も羽織の紐かじってブンブン振り回して唾飛ばしてたって書いてたね。
>>613 「坂の上の雲」の話題になるとみんな熱くなるんだよな。
上方武士道の読みは
ぜえろくぶしどう?
かみがたぶしどう?
竜馬とか花神とか国盗りとか名作がすでに大昔に大河化されているのが
悲しい。映像残ってないらしいからもう一回作り直してくれ。
あと飛ぶが如くの完全版をDVDで出してくれ。
上で便意がどうの、って言ってたけどさ、納得した。そういう事が言いたかったんだな。人間の悲しみをお可笑みに変えてるというかなんというか。
まだまだ自分も読みきれてなかったです。
原作のドラマ化には全然期待してないけどなあ。
別物だからね。
>>613 なんか司馬批判ってどっかから聞いた批判をそのまま自分も使ってる感がする
>>613 ちゃんと読んだら右だの左だの色分けできる内容じゃ無いと思う。
それだけに解釈次第でドッチにも取れる恐れも有るが・・・
>613
記念館建てるほどのことはないと思う。
まあどっちにしろみんな熱くなるよね。坂の上の雲とか殉死とか明治後期の作品の話題は荒れる。坂の上の雲は、司馬の意思としては右も左も無い、という前提で読んだほうが(もしくは語ったほうが)いい。
司馬は敗戦で自信を無くした人(自分を含めた)に向かって描いているのだが、自信が付きすぎちゃうのもまた問題。
まあ楽しく読んでそんな事は気にしない方がいいかも。
と、俺も熱くなってしまった。釣りに引っかかったかも。
世に棲む日日
って よにすむひひ
と読むんですか?先生の作品はタイトルが読めないのが多い・・・
「セニセイムニチニチ」です。
真面目に教えてくれ。頼む。
>>624 warota
今度本屋さんで司馬の「セニセイムニチニチ」有りますかって聞いて
みたい。
よにすむひび
とはどんな意味がこめられてるんでしょうか?
それになぜ住むではなく棲むなの?
「棲む」って書くと、妖怪とか毒蛇とかが隠れて住んでいそうな雰囲気が。
”住む”だと一箇所にズーッといてものすごく安定してる雰囲気が。
ナノカオキ
サカノジョウノウン
タツウマガユク
カワウソタンシップウロク
「読んで自分で考える」っていうことはできんのか?
「誰が」とはいわんが。
ぶっちゃけネタとしてのおもしろみがありません
635 :
無名草子さん:05/01/10 17:25:49
>>632 いや、作者が普通提示してくれるもんじゃないの。
読者が考えても妄想にしかならないし。
「棲む」には、
「動物が巣を作って、その中で生活する。生息する」
という意味があるそうだ。
高杉晋作が行おうとした世直しを、巣作りになぞらえたんじゃないか?
>作者が普通提示してくれるもんじゃないの
そんなんばっかと思うなかれ
世に棲む日日の
題名の元ネタは作中にちゃんとでてきます
でも司馬ってそういうのよく提示してくれる方だよな。
他の作者に比べて。
>>625 そういえば俺は、「夏草の賦」を、
「カソウのテン」って読んでた。
今日夏草の賦を読み終わったけど、
前半は元親と信長を対比させつつ、
最終的には情熱を失い、
挙句息子を死なせてしまうみたいな話が、
泣けそうで泣けなかった。
地方紙連載、って書いてあったけど、どこの新聞に書いてたの?
とりあえず、十一番目の志士の意味だけは解らん。あと、大分荒れてきたな。初心者には優しくお願いします。
司馬先生の作品って新聞で連載してたの?
>>640 ちょっと調べてみたが、地方紙数紙ということしか分からない。
誰か分かる人いる?
オレが司馬の使用する言葉の中で愛してる言葉
「読書階級」
「オレもそうだよ、ふーっ。」って感じにいい気になれる言葉なんです。
>>642 「梟の城」ほか、長編作品の何篇かは新聞連載のはず
だから繰り返し的な説明が多くなる、とどこかで指摘されていた
地方紙連載って、地方の新聞社が数社で出資して小説の連載契約をしている・んだよね ?
司馬さんの作品の集大成的(?) 刊行物としては
朝日新聞社から「司馬遼太郎全講演」・・・講演集(完結)
新潮社から「司馬遼太郎が考えたこと」・・・エッセイ集(文庫版刊行開始)
文藝春秋社から「司馬遼太郎短篇全集」・・・刊行予定
・・・でよかったでしょうか
最近、似た企画が多くて少し混乱してきているのですが
>>645 >地方紙連載って、地方の新聞社が数社で出資して小説の連載契約をしている・んだよね ?
その通り・かな?
作家が地方紙に連載する際には、直に契約するのではなく「地方新聞の
小説の代理業を行っている通信社」に原稿を渡し、その通信社から
各地方紙に配信される、という仕組みだそうだ。
というようなことを、最近読んだ「松本清張傑作短篇コレクション」で
宮部みゆきが書いてた。
そういや、日曜の読売新聞の読書欄になぜかアームストロング砲の
批評があったね。
>>648 読んだよ
なぜにアームストロング?
どーせなら、考えたことの書評書けばいいのに…
メルマガ 台湾の声より
李登輝さん数え年で84歳に
「台湾のためもう10年奮闘する」
「前から国民党は嫌いだった」
台湾日報9日李書[王旋]記者より(「台湾の声」編集部訳)
今日、李登輝元大統領は旧暦で84歳(数え年。1923年生まれ)の誕生日
を迎える。昨晩、李登輝さんの自宅がある大渓の鴻禧山莊地区の近隣住民と台
湾団結連盟が共同でお祝いパーティーを開いた。
李登輝さんは、自分の一生は国家のため社会のためだとし、(台湾独立建国へ
の姿勢を明確にしたことについて)風見鶏と批判をされていることについて
「前から国民党は嫌いだった」とし、80歳をこえたが、あと十年台湾のため
に奮闘し新台湾人という理念を推進したいと語った。
パーティーには、杜正勝教育部長、黄昆輝群策会副理事長、黄主文台連主席、
蘇進強文化総会秘書長、台連の立法委員、鴻禧山莊地区の100人を超す住民
が出席した。昨日からの準備で、こんなに多くの人が集まってくれたと、顔を
ほころばせた。もう、こんなとしで、誕生日といっても、髪の毛に白いものが
混じるので、特に嬉しいわけではない。80数回誕生日をすごして、人生最大
の意義は、社会、国家のためにどれほど力を尽くすことができたかである。一
生を台湾のため、国のために捧げたということは夫人が一番理解していると話
した。
風見鶏と言われていることについて言及し、実は変わっていないと語った。
「前から国民党は嫌いだった。(国民党は)台湾にこんなに干渉している」
(管台灣管到這種程度)。国民党主席になってから、1993年に初めて声を
上げることができた。それは日本の作家、司馬遼太郎氏に対して「台湾人の悲
哀」を語ったときだという。台湾の歩むべき道は必ず突破しなければならない
と語った。
この年で、新しい台湾人の思想を伝え、台湾人を主体とする国家を建設するた
め、できることがある。国民党の時代には台湾が主体性を持つことは非常に困
難だったが、今は台湾人の時代がおとずれたので、84歳ではあるがあと10
年は奮闘できる。
今回日本へ行ったのは、遊んでいたのではなく、「静か」に日本を見に行った
のだ。日本が進歩していると同時に伝統文化を保っているのは台湾が学ぶべき
ところだ。
84歳の誕生日を前に、李登輝さんが願ったことは、台湾のためにあと十年奮
闘して、新しい台湾人の理念を広めたい。いわゆる「本省」、「外省」にかか
わらず新台湾人になるということだ、と語った。
李登輝さん御夫婦と娘の李安[女尼]さん、娘婿頼國洲さんも参加した。李登輝
さんはゴルフを楽しんだ後ということもあり上機嫌で、ゲストから注がれた酒
を飲み干した。李登輝さんの健康を気に掛ける曾文惠夫人は、眉をひそめて李
安[女尼]さんと顔を見合わせた。台連は李登輝さんに似せた指人形、木彫、
「輝!李塾」のフィギュア(造型人偶)を李登輝さんにプレゼントした。李登
輝さんは「望春風」を歌って夫人に捧げた。温かみのあるパーティーだった。
>>644 でも読書階級ってたぶん
漢文とかスラスラ読んでる人達のことだよな・・・
>>653 今じゃ普通に本を楽しんでる人の事言ったりするけどねw
本来は中産階級の事らしいが。
今じゃ、逆差別的な印象を受けるかもしれないね
「読書階級」
読書なんて、一番金かからん娯楽だと思うんだがな^^;
李登輝さん
日本はこんな国になってしまいましたが
新しい芽は、あちこちに育ってると思います
妄言多謝^^;
>>652 「輝!李塾」は「魁!男塾」をパロったものなんだよね。
江田島塾長のコスプレして批判されてたような気が・・・
失礼、司馬スレとは関係ありませんでした。
「世に棲む日日」の意味
ヒント:
「面白き事もなき世を面白く」
「すみなすものは心なりけり」
「花神」は中国では古来花咲爺さんをこう呼び、みたいな説明があったよな
十番目までの志士は誰々なんだろう
あるいは別の由来か
韓国との交流が何かと表に出るようになってきた最近
司馬さんがまだ生きていてくれたらなあ・・と思う
659 :
無名草子さん:05/01/12 19:33:44
侍はこわい
週刊司馬遼太郎 街道をゆく
売ってるか明日、見に行こう
分冊百科好きだから楽しみ
司馬さんの書いた韓国ものは、今読んでもいい出来だね。
かの国の欠点もキッチリ書いてるし、その辺の的確さはハン板のネタ元か?とか思うほどだしな。
ときどきおもうんだけど 歴史好きって
ヲタなんじゃない!? なんか司馬さんは鼎談で
「わたしはじぶんではアニメファンのつもりです」
って言ってた。 ちょっと生活から離れたトコが
ヲタっぽいかな、て。
ながれ無視して 勝手なレスして スマソ・・・・
>>662 マジレスすると
学問だろうが遊びだろうが、「好き」を通り越してる奴はみんなヲタだよ。
>>660 街道をゆくまだ読んでないけど図書館で借りることにして
こっちを購入したくなった
>>663 昔はそういう方を好き者と言いましたな。
「数寄」とも書くな。
侍怖え〜
「数奇」ともかきますな。
当て字ですが。
政治介入告発NHKプロデューサーは「街道をゆく」もプロデュース
『十一番目の志士』の意味。
『義経』に出てくる那須ノ余市っているでしょ。
彼は那須家の11番目の子。
端数(余り)の1だから、余市(余一)。
天堂晋助も、名だたる志士の面々にくらべれば、“端数”。
だから、“十一番目の志士”。
私は以上のように考えます。
鋭いな。
それ当たっているかも。
アクション長編だと十一番目の志士が一番好きかも。風の武士も捨て難い。
士っていう字を分解して十一なのかと思ってた
単なる思い付きだろ。
右だ左だといつもそんなことばっか考えてるのかな
この人達
とぶが如くちょっと細かすぎるなあーやりすぎ感が。
本人がつまらんことに50代をとられたと言うのも
100%本気ではないだろうがわからなくはない。
「翔ぶが如く」って、結局西郷という人を
分析してみたけどよくわからなかった、っていう話で、
やたら冗長だし、司馬遼独特の過剰なキャラ付けがしてなかった。
1〜3巻の、西郷が官を捨てるまではよかったんだけど、
私学校開設の辺りになるとグダグダで、今読むのをやめてる。
後「世に棲む日々」は竜馬がゆくと違って、なんていうか、
作者が人物に感情を突っ込んで書いてないね。
はじめの百ページはつまんなかったけど、脱藩の辺りになると面白い面白い。
あっという間に一巻読みきったよ。明日続きを買ってくるw
>>679 > 私学校開設の辺りになるとグダグダで、今読むのをやめてる。
時が熟するのを待て。
そのうち子どもの時代は終わる。
読むのをやめた作品はないな。
意識的に読むのをやめた作品はないけど、何の巡りあわせか何度も中断して
しまって、読み終えてないのが「妖怪」
読んでる最中はおもしろいんだけど、仕事に追われたり他の作品に浮気したりして
しまって、半分くらいでここ何年も放ったままだ。
どうも自分とは縁のない作品らしい。
「翔ぶが如く」は士族の反乱と首謀者の末路、
メインの西南戦争は燃えるぜ
「晋どん、もうよか・・・」
「おさきにごめんもそ・・・」
妖怪は読中も読後もわけわからなくて気持ち悪い
変な小説だ。まさに妖怪
継之助の言葉。
「政治というのは、演る者も観る者も命がけの芝居だぜ」
「へへ、こっちの方はもうこんなになってるじゃねえか・・・」
だれの言葉だよ
ちょっと違うのが混入してますなw
ある狂人の言葉。
「国主になりたいものだ・・・」
693 :
無名草子さん:05/01/14 23:49:16
文春の全集が中途半端に30冊くらいある。
文庫で揃えなおそうかな…。モノとしては存在感あってイイのだがいかんせん読みづらい>全集
でも文庫版は活字の種類が気に食わない…とくに文春文庫
むかしの中公文庫の活字が一番好きだった。
梟の城と風神の門だと
風神の方がおもしろかった
けど、この2作品はスゴク似てるね
ターゲットが秀吉か家康の違いだけなのでは?
と思ってみたりもする
風神の門というタイトルは作中には出てこなかったけど
どういう意味なんだろ?
今、辞書検索をした。
風神って「ふうじん」って読むのね。
今日の今日まで「ふうしんのもん」て読んでいたわ。
風疹の門・・・
697 :
無名草子さん:05/01/15 10:44:33
「翔ぶが如く」は読んでてすごく疲れたよ
「空海の風景」はなんだかな〜って感じ
「義経」もなんかものたりない・・・
「世に棲む日々」は確かによかった!
俺は世に棲む日々はイマイチだった。吉田松陰篇は良かったんだけど、高杉晋作篇が盛り上がりに欠けた。
俺は作品に出てくるキャラクターで松陰、継之助、空海が好きだ。
俺は明石屋万吉、秋山好古、正岡忠三郎、高田屋嘉兵衛、ツェベクマさん
が好き
可愛い(かわい)
可愛いと
今朝までおもい
今は愛想も継之助
昔竜馬を2間くらいまでよんだけどつまんなくて放り出した
司馬は特に好きにならなかった
が、最近世に棲む日日読んですごいとおもった
人それぞれだなー。
俺が「世に棲む日日」読んだときは松陰編より
高杉編の方が面白く感じたよ。
つーか松陰編あんまし記憶に残ってない。
魔王
うちはアカピ新聞購読してるんですが
土曜日についてくる付録のような「be」で
一面が「奇兵隊」を踊る長州の人たちの写真にビクーリしました
高杉のことを云々語っておりました
ま、それだけのことです
高杉ってイカレてるよな
>>705 かもな。
でも幕末の時期って誰が正気で、誰が狂気なのかは正直分からん・・・
時代だと思う。
週刊街道をゆく、早くも届いた
定期購読(゚Д゚)ウマー
杉田かおるの夫は井上馨のひ孫かあ〜
俺は松陰の、あの優しさに感動したのよ。社会からはじかれた人間を救ってくれるあの優しさに。
ところで、俺は司馬さんが松陰の思想性(人間性では無い)をどう思っていたのかがイマイチ整理できていないのです。嫌いなのは解るんだけど、何故嫌いなのかがよく解らない。良かったらヒントか何か下さい。
>>705 日本の歴史の中で、幕末混乱期以外に
使い道が無いくらいの天才と言う評価は
表現が痛快だった。
>>709 司馬さんって松蔭嫌いだったっけ?
革命の胎動期には、その革命思想は「狂」として現れる。
・・・という指摘が印象的だったな。
>>697 「義経」は五条の橋の話や、鞍馬天狗とかなかったからでしょ。
713 :
無名草子さん:05/01/16 09:29:37
>>708 聞多の襲撃されたソデトキ橋まで行ったことあるよ
住宅地の路地裏に馬鹿でっかい碑が建ってた
碑の周りはだーれも居なかったけどなw
竜馬が江戸で剣術修行したときの道場の場所って、
正確には分からないらしいね。
>>715 ふーん、そうなんだ。
碑とか建ってないのかな。
718 :
無名草子さん:05/01/16 14:05:12
「新選組血風録」が一番好きだ。
初めて読んだ司馬作品でもあるので思い入れがある。
高校が五稜郭のすぐそばだったので、幕末モノを読むと燃える。
体育の授業とか部活の練習とかで五稜郭の堀を走ったな〜。
>>717 ありがとん。勉強になったよ。割とそんなもんなんだねぇ。
そういや大久保の生家も戦後になってわかったんだっけ(それまでは西郷の家の近所だと思われてた)。
>>718 函館は、かみさんが旅行に行って土方歳三の絵はがきを買ってきた覚えがある。もう5年くらい前だけど。
俺はというと、東京より北に行った事ないんだよねw
そういや「土方の血」とかいう酒が売ってるって聞いたけどマジ?
函館は最近初めて行ったな。
函館山から津軽海峡を眺めて「ううぉぉ、高田屋嘉兵衛はこの荒海を航海
したのか!」と感激しました。
山からの街の眺めもすごいけど、函館山のシチュエーション自体が凄いね。
海の中に浮かんでるみたい。
>>715 街道をゆくの神田界隈編で
秋葉原の近くの千桜小学校の校庭にある碑が
唯一、於玉ヶ池が偲ばれる物として出てくる
722 :
無名草子さん:05/01/16 19:47:26
>>719 「土方の血」は知らんが「菜の花の沖」って酒はあるよ。
高田屋カヘエの資料館とか銅像とか。
光文社文庫の新刊(短編集)
「初めて本になる傑作短編集 !」という帯のコピーに負けて購入
「初めての・・・」とか「幻の・・・」とかのコピーに弱いなあ、自分・・・
「榎本武揚の尿」
とかいう白ワイン売られないかな
あまり飲みたくないなw
俺は短編全集が出るまで我慢しようと思った。
正直、竜馬ってそんなに面白いか?
竜馬関係は漫画の方が面白いな。
世に棲む日日は傑作だね。松蔭編も高杉編もいいしそれに続く花神で
完結ですっきり読んだ気になれる。
>>728 漫画って小山ゆうのやつ?
あれは武市と岡田の描き方は秀逸だったな。
でも竜馬以外はほとんどバカ扱いだったような
マンガと言えば司馬遼太郎という主人公のボクシングマンガがあったな。
>>731 そんな漫画あるのか。
タイトルはなに?
おもしろいの?
野部利雄の「ぞみ・ウィッチィズ」ってマンガ。
正確には司葉遼太郎だったかな?
主人公が作中で「竜馬がゆく」を読んでるシーンがあった。
竜馬がゆくって幕末通史を面白く読むっていう小説だよね。
「パラダイス学園」も司馬遼太郎と千葉周作を掛け合わせた名前だった。
「侍はこわい」を買ってきたが収録作は
「権平五千石」「豪傑と小壺」「狐斬り」「忍者四貫目の死」「みょうが斎の武術」
「庄兵衛稲荷」「侍はこわい」「ただいま十六歳」
さがせば未収録はあるもんだな。
さてさてNHK「そのとき歴史が動いた」
今週は乃木さん、来週は真之さんだそうで・・・楽しみ
>>734 著者はどう思ってたのかわからないけど
司馬入門にはうってつけだよな
いま竜馬読んでて後藤象二郎が近藤と会う場面に来たんだけど、
ふと、司馬が、新撰組は倒幕を遅らせたのではなくむしろ、
新撰組があったから倒幕がなったというようなことを言ってたと思うんだけど、
どこで言ってたか分かります?
たしか『燃えよ剣』の中で言ってたような気がしたんだけど、すぐ、
該当個所が出てこなくて・・・。
あーあれね、と分かっちゃう人は理由、もしくはページ数をおしえてたもんせ。
池田屋事件がきっかけで長州の暴発があった。蛤御門の戦いが長州を追いつめて、結果的に薩長同盟につながった。
って事かな?
>>738 司馬の論によれば維新で斃れた連中には一人として無駄が無かった、
って事だから。
池田屋の時に「(この事件で)倒幕が遅れたといわれるがむしろ加速したといえる」
みたいな事書いてたし、事件のきっかけを作ったのは新選組だから、
まあ間違ってはいないけど。
実際、志士が京都を火の海にしたら
尊王側は不利になっていただろうか
時流を堰きとめようとして逆に勢いを増してしまった。
ありがちやね。
>>738 池田屋が終わった、すぐ次の章の冒頭でそれを言ってたと思ったが。
>>739,
>>740,
>>743 サンクスです。ありました。
のどのつっかえがとれた感じです。
それでは、引き続き、竜馬のラストスに突入してきまっす。
竜馬がゆくって全体的に造りが粗くないか?
いや、面白いことは確かなんだけど
どゆこと?
司馬作品は粗いのが魅力だ。
カッチリした小説だと、息が詰まる。
朝日ビジュアルシリーズの「週刊 街道をゆく」買ってきました。今気がついたけど週刊だったのか…(・д・)
創刊号は高知県・檮原街道。つぎは 湖西のみち/近江散歩 だそうです。1/25発売。
「ワイド版・街道をゆく」も出てますが、ワイド版が出ても文庫版は絶版にはならないようです。
(本屋のねーちゃんに聞いた) ワイド版の方が高いし終息するのは先かな。地図がマジだし
画伯の絵も載ってない(写真になってる)から文庫版の方がスキだな。
どうせまとめて単行本になるだろうから買わねー > 週刊街道をゆく
>>746 なんか文章全体が粗雑というかなんというか
歴史の調べ方も他の作品に比べて粗が多いというか
そのくせ創作に走りきれてない部分があるように思えるのよ
坂の上の雲なんかはトコトン調べてきめ細かく書いたって感じだし
功名が辻とかはだいぶ遊んで書いてる感じがするのですよ
ただ竜馬がゆくになると妙に荒削りに見えないかなーと
いや、繰り返すけど面白いのは確かだと思うよ
ただなんか気になってさ。このころ司馬さんは忙しかったのかな?
半分くらいは行ったとことかぶってるので早く手に入れたい。ので買う。
本屋に「専用バインダー」なるものも陳列してあったのだが、それはさすがにまだ買ってない。(w
>>750 そのころの司馬さんは「竜馬がゆく」と「燃えよ剣」をかけもちで書いてるよ。全部の時期ではないけど。
燃えよ剣のあとがきにそんなことが書いてなかったっけ。(手元に本が無いので確認ヨロ)
竜馬の前に新撰組血風緑を書いているが、幕末・新撰組ものを書くにあたって子母澤寛先生のところに
ご挨拶に行ったと何かで読んだなー。なんだったっけ。
>>748 こういった雑誌はたいてい、一日遅れで発売される南部藩でも今日買えました
街道ものは全く読んだことがなかった俺にとっては
いい入門書となりそうです
写真も綺麗だし、週刊としては適宜な文章量だし
定期購読しようかな
DVDボックス、欲しいなと思ったけど・・・
バカ高だな・・・手がでない
755 :
無名草子さん:05/01/18 23:26:47
新潮文庫の「司馬遼太郎が考えたこと」2冊買ってきた。
おもしろいなやっぱり。15巻ぜんぶ揃えようっと。
すまん、あげちまった。
地方の司馬ファンは東京に遊びに行くと
本所・深川か神田界隈に行くのかな
竜馬にしても街道にしても「行く/いく」でなく「ゆく」なんだな
こだわりがあるのか
>>755 まだ一巻しか読んでないんだが
もう推理小説はこれしか描かないって言い切った「豚と薔薇」って
どこかの文庫に収録されてんの?
司馬さんはこだわりとして、「人々」は「ひとびと」と書くって言ってた。理由が良かったけど忘れた。
ところで豚と薔薇は現在は未刊。
761 :
無名草子さん:05/01/19 01:02:11
>>759 文庫にはなってないと思う。
全集にも入ってないんじゃないかな?
国会図書館や都立図書館にはあるから、どうしても見たければそこで。
今調べたら8万だの6万だので取引されてるみたいね。
メグレの愛読者だった氏が、どんなものを書いたか読んでみたいですね。
>>760>>761 ありがとうございます
なんか無性に読みたくなったけど、国会図書館は
俺にとっては遠いなぁ・・・
>>762 メグレとかはなーんとなくわかるが、
司馬が「刑事コロンボ」マンセーだったのはなんとなく意外だった
>>764 WASPの犯人達に対して、コロンボみたいなクラスの人が論理だけを武器に
切り込んで行くのが、司馬さんの好みに合ったんじゃないでしょうかね。
秀吉を筆頭に氏の作品には、ただの人が知恵をたよりに、既成の権力者たちをしのいで行く
ものが多いですし。
766 :
無名草子さん:05/01/19 03:00:00
エッセイだったか作中の語りだったか覚えてないんだけど、
「私は推理小説が嫌いだ」ってはっきり断言してる文章があったはず。
なんだっけな…「竜馬がゆく」だっけ?
誰かわかる人いないかな〜
コロンボは推理小説っつーよりはサスペンスみたいな感じだからかな?
司馬遼太郎が考えたこと1で豚と薔薇のあとがきがあったけど、
自分と関係ない他人の秘密を必死になって嗅ぎまわっている
探偵自体が好きでなくて、そういう推理小説も嫌いみたいなこと書いてあった。
じゃあ警察官が主人公の場合は公僕としてOKなのかな。
おせっかい探偵(和物によくあるのとか)系はうざくて駄目とか。
わかるような気がするな。
書生あんま好きじゃなさそうだし金田一も駄目だったかも。
>>750 流れぶった切るけど、竜馬がゆくは、
幕末全体を分かりやすくするために、
新選組とか薩長浪士をかなりデフォルメしてるよね。
(岡田イゾーが竜馬に辻斬りしてきたり、
池田屋に原田左之助がいたり、桂とメシ食ったら
やたらがっついてたとか、後山南が竜馬助けたりなんかしてたっけ?)
けどそこが面白い。
おそらくここまでフィクションが多く、面白い歴史小説は日本史上唯一ではないか。
山南じゃなく竜馬を助けてたのは藤堂だったな。
千葉道場の同門のよしみと言う事で。
それでNHK大河「新撰組」で藤堂と竜馬って絡むのかなと愉しみに
見ていたんだが、藤堂は千葉道場じゃなかった(´・ω・`)
日露戦争時の軍刀を発見 NGOが遺族捜し
日露戦争(1904−05年)で戦死した鹿児島県出身の日本兵の遺品とみられ
る軍刀が昨年9月、ロシアのサハリンで見つかった。両国の交流促進に取り組
んでいる非政府組織(NGO)「極東ロシア・日本市民連盟」が軍刀を返すために
遺族を捜している。(共同通信)
市民が嫌いな2ちゃんねらー諸氏がどんな反応を示すか楽しみ。
乃木の軍旗は見つかったのかな?
>>775 見つかったはずだよ
翔ぶが如くのどっかに書いてた
「侍はこわい」って過半が全集未収録ですか?
文春の全短編は未収録作を絶対バラケさせそうで買う気がしない…
>>770 フィクションが多すぎるから
歴史小説じゃなくて時代小説なわけで
総じて初期の方がフィクションが多いだろう。
お話の面白さより歴史そのものに重点が置かれるように
なるにつれ普通の時代小説の枠からはみ出していき、
作家司馬遼太郎の世間の位置付けも変わっていったのではと。
780 :
無名草子さん:05/01/20 19:16:41
ええええええええええええええええええええええええええええええええ
小説ってフィクションでないの?
781 :
無名草子さん:05/01/20 19:22:56
http://news2.2ch.net/newsplus/kako/1042/10421/1042178723.html これが日本の本当の仕組みだ
1.統一教会
→日本人信者から2兆円を搾取。日本の国会議員に100人以上の秘書を送り込む。
韓国の田舎の独身ブ男に、若い日本人女性を人身売買してまた儲ける。
2.朝鮮総連
→自民党大物議員や社民党議員に賄賂を贈り、拘束。朝銀に巨額の税金を投入させる。
その金が北朝鮮にいき、ミサイルや核開発の費用になる。
3.パチンコ屋
→年商30兆円産業で、その8割が在日系企業。日本人をバクチ漬けにして
生活費を搾取し、その金を自民党と社民党に献金。
4.創価学会
→池田大作はじめ幹部はことごとく在日朝鮮人。庶民階級を騙してお布施を集金し、
在日の特権拡大に政治力をふるう。韓国の侮日運動を組織をあげて支援している。
5.暴力団
→50%が在日(ちなみに在日の比率は0・5%)。麻薬や覚せい剤を南北祖国から
安く仕入れて、日本人をドラッグ漬けにして金を稼いでいる。反コリア運動を
暴力と脅しで監視し、ときには偽装右翼を演じる。
>771
竜馬がゆくの藤堂と竜馬の絡みは好きだな。
同門の清河の謀殺について話をしたり、いかにもありそう感がいい。
並みの作家だと、下手に竜馬が藤堂を海軍塾に誘うなんていう
エピソードにまで膨らましちゃいそうなんだけど、抑制が効いてるのが
司馬流だよな。
>750
竜馬が行くはどちらかというと現実的な歴史小説というより、
戦後心気を喪失していた日本人の自身を取り戻させるために、
日本人とはこんな素晴らしいエネルギーを持った国民なのだ、ということを伝えるのが作品の根幹なんだと思う。
だから坂の上の雲のようなきめ細やかさよりも、気宇壮大な人間を描くことが優先されてる。
ゴビの匈奴
ってどれに収録されてるんだっけ
竜馬が逝くの頃は、単に作家として未熟だった面があっただけでは。
司馬遼といえど最初から完成されてたわけじゃないし。
786 :
無名草子さん:05/01/21 16:04:38
>>785 どの作品を書いている時が、作家として成熟したなと
感じましたか?
787 :
無名草子さん:05/01/21 16:06:25
788 :
無名草子さん:05/01/21 18:01:27
朝日新聞にブリキトースを撃ち込め!!ってスレ違いsage
790 :
無名草子さん:05/01/21 22:05:08
書店をブラブラして思ったけど、相変らずよく読まれてるね。
『燃えよ剣』は大河の影響で、昨年だけで50万部売れたらしいし、
『侍はこわい』もアマゾンの文庫5位ぐらいにはいってる。
ビジュアル街道をゆくが創刊されて、『功名が辻』は来年の大河原作ときたもんだ。
奥さん笑い止まらないな。
ビジュアル街道をゆくって買い続ける価値あるかなあ…
そんなんてめえで決めろ?いやまあそうですけど
自分でその辺に旅行するなら必要ないけど、行く気があんまり無いならよさげ。
今年の大河ドラマのおかげで「義経」も平積みで売れてる。
NHKの日露戦争の特番みた?
旅順攻撃に参加した日本兵がかわいそうでならない!!
特番じゃなくて「そのとき歴史は動いた」、だった
7Mの壕におっこちる日本兵がかわいそうでつらかった
守るも攻むるも国のため、か。
俺の曾祖父は旅順初日に足を打ち抜かれたおかげで生きて帰ってきた
うちのじいちゃんは開戦早々、捕虜になったので生きて帰ってこれた。
800 :
無名草子さん:05/01/22 10:10:18
私もお正月のテレビの影響で、国盗物語買ってしまった。
うちの爺さんは対馬海峡あたりで漁をしていて、
「えらくでかい船が通るなぁ」と思ったらしい。
日露戦争が始まったのもろくに知らなかったとか。
身長が150cmほどしかなかったから、兵隊に行かずにすんだ。
>801
戦争時も漁してたの?
>>802 はい。
一本釣りの漁師。
801にも書いたとおり、戦争が始まってたのも、ろくに知らなかったらしい。
玄界灘あたりで伝馬船に毛が生えた程度の船に乗って。
ちなみに秋山兄弟の出身地、伊予の国の対岸あたりの出身。
誤解されそうな言い方だけど、この話を聞いて、
日露戦争の頃は第二次大戦とは全然違う戦争だったんだと思った。
田舎の庶民には戦争の実感すらなかったみたい。
つか松山市の出身ですが、高校に入るまで秋山兄弟どころか司馬遼太郎の本一冊も
読んだことなかったよw
総力戦以前ならそんなもんなんだろうね。面白いな。
週刊誌買って来たぞ。毎週買うぞ。
司馬遼太郎さんの本を始めて読もうと思うんですが、何がよいでしょうか?
>>784 文春文庫の「ペルシャの幻術師」に収録されていた・・・気もする
今すぐに確認できないので、記憶違いだったらゴメン
>>807 「関ヶ原」とかがよいかと
テーマが有名だし中身も面白い
>>807 自分に興味のある時代を読めばいいですよ
例えば、大抵の本屋に置いている新潮文庫ならば
「人斬り以蔵」などの短編集、「燃えよ剣」「国盗り物語」「新史太閤記」「関ヶ原」
文春文庫の「竜馬がゆく」「義経」「幕末」や
「豊臣家の人々」「新選組血風録」
ここら辺りの作品は、本屋に置いてある率も高いし読みやすいように思う
肌に合う・合わないはあるかもしれないけれど・・・
>>807 まずは「竜馬が行く」をお勧めします。
そこからはもう興味の惹かれるままに。
国取り物語は年始にドラマやってたから、誰かに借りてみても面白いんジャマイカ?
俺は燃えよ剣がベストだと俺は思うけどね。
後半、鳥羽伏見辺りから少し読みづらくなるけど、
読み終えた後は必ず得した気分になるよね。
>>807 >>810氏がお薦めされてる作品ならばどれも、純粋に小説の醍醐味
を味わえるから良いのではないですか。
「翔ぶが如く」は後半部分において、文章のテンポが悪くなるため
「妖怪」、「歳月」、「峠」は暗いために初めて読むには向かないかも。
>814
初めに読むのは「項羽と劉邦」がいいんじゃないか?
特にどれが読みたい!ってのがなければ時代順か、作品年代順に読むのがベストかと。
司馬の古い作品→新しい作品とか。この場合最後は「この国のかたち」あたりになるかな。
歴史小説だと、
国盗り物語→太閤記→覇王の家→関ヶ原→城塞
夏草の賦→戦雲の夢→功名が辻→竜馬がゆく
世に棲む日々→花神→翔ぶが如く→坂の上の雲
みたいな感じで。
その間に関連作品を軽く読むとか(例えば翔ぶが〜と同時進行で「歳月」とか)。
エッセイ系、対談系、紀行文系(街道シリーズ)は小説作品だいたい読んでから
進む事をオススメしまつ。
だいぶ前に短編総集を150円で買った。
いまにして思えばいい買い物だったな。
かまわず乱読したせいか自分の歴史認識が
いかにあやふやだったたかと、痛感されられる今日此の頃
いま「義経」読んでんだけど、読み終わったら
「新しい歴史教科書」でも買って、おさらいしてみるつもり
司馬の書く怪我人が苦しんで死にいたる描写って結構キツくない?
新撰組のだれだったかが銃弾受けてよわっていく様がおそろしかった
821 :
無名草子さん:05/01/23 11:27:21
前参議の江藤新平が斬首されたのは衝撃だった。
週刊街道をゆく 司馬ファンの評判は
わからないけど分冊百科の中では
レイアウト、文字数など適量でよく出来ているね。
>>822 悪い物では無いと思うが出版社に釣られてる感を強く感じます。
ってか、そもそものターゲットは新規読者開拓用なのかなぁ?
でも気になる。
何せ43巻有ったからなぁ
見落としとか自分の解釈が間違ってたとか・・・
824 :
無名草子さん:05/01/23 16:44:15
司馬遼太郎の教養ってどのくらいのレベルだったんだろう?
草仮名・崩し字で書かれた歴史文書とかもすらすら読める人だったのかな?
825 :
無名草子さん:05/01/23 18:50:50
>>824 そんなもん余裕で読めるだろ。
古い手紙とかの収集もしてたらしいし。
とにかく超速読だったらしいよ。
速読本で紹介されてたけど。
826 :
無名草子さん:05/01/23 19:52:39
あの位の年代は崩し字を実用していたから、普通に読めるんじゃないの?
前近代の文書はわからないけど。
司馬さんのそういう教養ってどこで培われたのかね?学生?ブンヤ時代?
まあ、長い時間かけて練り上げていくもんなんだろうけど。
昔の文ってなんか威厳があってカコイイ。
今じゃあんな文書きたくても書けないよ。
なんか文化が衰退してるのかな?
図書館に大久保利通の日記あったけど全然ヨメネ('A`)
昔もあの手の崩し字は村長とかそういうレベルしか読めなかったそうだ。
830 :
無名草子さん:05/01/23 21:17:48
司馬遼太郎が一声かけると神保町の書店からごっそり特定のテーマの本が消えた、
って伝説をよく聞くけどほんとかね
トラックで資料を運んでいたらしい。
が、これは余談。。。
>>824 ちょっと気の利いた日本史専攻の学生でも読めるんだから、司馬が読めないわけ
ないと思う。
個人的には外国語はどの程度出来たのか知りたい。ああ、モンゴル語は抜いて(笑)
834 :
無名草子さん:05/01/24 01:09:33
司馬さんの蔵書ってどんなモンなんだろ。大阪の記念館に展示されてたりすんのかな?
あと日本近代文学も実はかなり読み込んでたらしいけど、
エッセイとかで言及してる?
まっ、おとぼけがお上手ですこと(*⌒ヮ⌒*)
836 :
無名草子さん:05/01/24 13:12:36
何年か前に、読みかけて挫折してしまった「坂の上の雲」を
改めて読破した。最近、「セカチュー」だの「今、会い」だの
「蹴りたい背中」だの、何も残らない、世界が狭くて薄っぺらの小説
ばかりを読んでいたが、久々にガツンと手ごたえがあった。
しかし、日露後の日本を思うと感動よりも虚しさを覚えたのも事実。
坂を登りきったところで終わるからね
あとは下りるだけ
838 :
無名草子さん:05/01/24 18:34:34
>>837 今の日本の諸悪の根源は山縣有朋じゃないだろうかって思ってしまう。
現在”翔が如く”2巻読んでるんだが、司馬さんて山縣大嫌いだろう?
司馬さんので山縣を書いたものって有りますか?
何を根拠にそんなこと言ってるんだ
>>838 まあ、司馬が好きか嫌いかで言ったら嫌いなほうだろう。
しか君、そんな一人の人物に罪を全て押し付けてしまっていいものなのか
841 :
無名草子さん:05/01/24 20:07:51
>>839>>840 翔が如く”の1巻から2巻の36ページまでを読む限りだとそう感じてしまうでつ。
>しか君、そんな一人の人物に罪を全て押し付けてしまっていいものなのか
司馬さんが言うには、
”なぜなら明治の中枢権力を握る男だったから”
とありますた。
>>839 いや根拠もなにも山県が出てきたすべての小説で否定的に書かれてたよ。
「世に棲む」「この国」「翔ぶが如く」・・・
まあ、一つの強烈な個性だな。
とは言え「今の日本の諸悪の根源」としてすませてしまう838の断定も、ちょっとな〜。
なあに、洒落た言葉を使いたくなったんだろ?
そのくらいは多めに見てやれよ
フム。
話しを変えて何だが、このスレ住人でシュテファン・ツヴァイクを読んでいるやつはおるかね。
読んでみると司馬氏が歴史の捉え方やスタイルで相当影響を受けたのだろうと思えて面白いのだが・・・。
どこかに、「山形」って誤植になってる部分あったな。
>>846 読んだことないが、ちと気にはなっている。
>>847 何の本かわすれたが、寺子屋が寺小屋となっていたのもあるぞ。
校正ミスかね。
849 :
無名草子さん:05/01/24 22:31:34
>>834 記念館の本棚にズラっと展示されてるのは蔵書とできるだけ同じ品揃えで
新たに購入したレプリカ(?)みたいなもん。となりの自宅に本物あるけど。
記念館のほうは将来的には閲覧できる形にしたいとか言ってたような。量は2〜3万冊じゃなかったっけ?
峠の山県はかっこよかったけどなぁ。
岩村の食事を蹴飛ばして、
「なにやってるんだ!!」ってやったとこが
25日 晴。零下18度。第二軍の捕虜の言によれば「敵は明26日及び明後27日両日において
砲撃をなしたる後、その結果により両翼より攻撃をなす計画なり」と。しかし「わが軍では静粛に
して、これに応じないように」との訓令があった。愈々真物となるかも知れぬが、従来縷縷何日に
攻勢を取るなどとの情報があったので実は余り信用をせぬ。僕は半信半疑でおった。
------多門二郎『日露戦争日記』より
かくて26日から黒溝台会戦が始まるのでありました。
852 :
無名草子さん:05/01/25 01:23:44
2〜3万冊っていうと、司馬さんは「本を収集する」こと自体には興味なかったのかな。
あれだけ長いこと作家やってれば自然に集まる量だよね
>>852 そういう趣味はないってなんかのエッセイにあった記憶がある
井上ひさし氏が言ってたね。
司馬作品を読む事によって読者は、その何万冊から搾り出された知識の
1滴々々を飲んでる事になる。
855 :
無名草子さん:05/01/25 18:37:07
>846
翔ぶが如くを読んだあとに、作中に出てきたフーシェを買った。
司馬は影響を受けているでしょうね。
でも文体の性別が正反対な感じもする。
筆力はとうてい及ばないでしょう。
というか評伝で日本の作家にこの域に達すした人はいるんだろうかと
頭に過ぎり愕然とした。
項羽と劉邦てセンター試験に出てるんだね
司馬の小説が教科書に載り時代も来るのだろうか
21世紀に生きる君達へは教科書用だよね。
歴史小説は教科書としてどうなのかね。多少背景知識がいるし、切り取りにくそう。
「りゅうま」だろうが「りょうま」だろうが、たいして気にも留めていなかった。
人が口にするのも、自分で言うのも。
今は「りょうま」としか呼べない。
860 :
無名草子さん:05/01/25 22:14:09
文学部の先生でも司馬さん大好きな人とまったく認めない人がいて面白い。
>>855 あ、すまん。歴史に対する姿勢ってぐらいのつもりでスタイルと書いちまったよ。
文体というか書き込み量は全然違うわな。
かたや、あっさり醤油味。かたやこってりバター味って感じかな。
まあ、どっちも好きなんだが。
司馬氏は日本の歴史小説の作家にしちゃ、バタくさいスタイルの方と思うんだが、それでも
日本的な暗示や省略を使って、読者に行間を読ませたり、何事かを察しさせようとしてるわな。
逆にツヴァイクは読者がアホでマヌケで何も知らないという前提で書いてるみたいに、いやになる
ほど、くどくどと説明とくる。
両人ともお喋りなんだが、微妙に対読者感が違うのだろうな。
あと、司馬氏がどこかで書いていたけど「体力の違い」ってやつかも知れんw
「フーシェ」「マリー・アントワネット」と読んだんで、次は「メアリー・スチュアート」を読んでみたいと
思っている。
司馬氏もアイルランド紀行でこの女王に触れているので、両者の捉え方の相似とズレが楽しめそうだ。
たしか、韓信が謀反するかどうか悩むシーンだっけか
センター試験
863 :
無名草子さん:05/01/25 23:45:14
>>840 やっぱり今の日本人の考え方や行動には山縣有朋の影響がかなり残ってる
と思うよ。
ニュース見てると今日海老沢NHK会長が辞任した。
辞任に際して、”まだまだ私は気力・胆力・体力は衰えていないので
日本のためにうんぬん・・・”
と言ってた。
ニュース解説者はこのコメントについては特にコメントは無かったが、
これはこのコメントに何の違和感も感じてないんだろうとおもた。
これはやっぱり山縣有朋=国権主義的思想が今も十分生きてる
と思う。
司馬さんの洞察力には頭が下がります。
どうも司馬を盲信しすぎな人がいないか?
特にたかだか本を1冊読んだだけで山縣有朋は「今の日本の諸悪の根源」だとかどうなのよ。
司馬は山縣が嫌いな(いい評価をしてない)可能性は大いにあると思うけど、
だったらなおさら司馬の本一冊で山縣を最低の人間として扱うのはどうかと思うが。
そもそも司馬の統帥権(参謀本部他)に対する見方とかも、ちょっとファッショに
過ぎる所もなきにしもあらずだよな。つか普通に嫌いだったんでしょうなw>山県が。
(翔ぶが〜の後書きでも評者に突っ込まれてたよな、山県の描写が不足ではとか)
まあでもいいんでない?たとえば歴史小説って「この人が好きだ」「興味がある」
というのが動機で書かれてる場合がほとんどだし(司馬の場合も)、
その小説を読んだ人が感銘を受けて「(俺も)この人が好きだ」って思うパターンは
普通にあるし、その逆もあってもいーんじゃないかとは思う。
それで国論とか語られるとイタタタタってだけで。
今日のNHK、歴史が動いたは面白そうだ〜な〜
司馬さんは書かなかったけど、山縣と言えば失脚の原因になった
「宮中某重大事件」だろ。
まぁ、嫌う日本人がいてもしゃーないな。
>>862 うわ、試験に興味はないけどその問題用紙が欲しくなったw
869 :
無名草子さん:05/01/26 13:04:24
>>866 煎り豆かじりながら、東郷に「武士の情けでございます」
ってシーンないかな。
吉田稔麿は山縣を「棒」に例えているが
「色々と使い道はあるがつまらないモノ」
という事かと思う
氏も山縣を「嫌い」ではなく「つまらない」と思ってたのではないかと思ってみたり
>>864 司馬が嫌な奴として書いている者でも、
家康は好きになれるけど、山県は無理だなぁ。何でだろう。
>>868 今日本屋で見たけど、センターの過去問集に載ってたよ。
>>872 坂の上の雲を呼んで乃木を有能だったと思う人もいないだろうなぁ。
実際は名将だったんだが。
203高地を最初に落せば、とか司馬さんは言うけど、
結局は永久要塞を攻略しないと陥落しなかったわけだし。
翔ぶが如くでも乃木はとても有能には見えない。
乃木が名将だったなんて話は聞いたこと無いがそうなのか。
876 :
無名草子さん:05/01/26 22:34:50
>>874 >結局は永久要塞を攻略しないと陥落しなかったわけだし。
司馬さんが言うには、その攻略ために203高地を最初に落せって
言ってたよ。
大将は参謀が出した案に、ただうなずいてるだけじゃないの?
乃木も大山も東郷もそんな感じだよね。
>>876 203高地そのものに価値は薄い。要塞防衛ラインから外れた飛び地。
ここを占領しても、旅順艦隊にとっては致命的でも、要塞そのものは痛くも痒くもない。
28p砲でも永久要塞の破壊は不可能だったから。
史実でも、203高地を占領してから一ヶ月も攻防戦が続いた。
>>872 乃木将軍は有能な将軍である
司馬遼太郎が描く乃木将軍像は人物を卑屈に描き過ぎ
という意見はたまに見かけます
(戦史研究家とか軍事マニアの方などから)
日本海海戦はなかった、あれはヨタ話、という研究もあるようだし・・・
軍事知識に疎い者には、よくわからない話題です
881 :
無名草子さん:05/01/26 22:50:46
>>879 司馬さんは、要塞なんてどうでも良いようなこと言ってなかった?
作戦上、要塞に引っ込んだ旅順艦隊を港から追い出させることが重要とか・・・。
丁度今、203高地のところ読んでた。
203高地をとれば、旅順艦隊を2階から路上に石を投げるように簡単に砲撃できる
って書いてある
上は
>>875 さんへだった
個人的には
山県は、軍隊 (軍政・統制) 大好き、日本人を人工的な臭いのする教条で囲い込んでしまおう
という雰囲気があるので好きではないんだよなあ
家康などと違って英雄豪傑時代のおとぎ話の人物として思い描くには未だ生々しすぎる
山県を描いた小説には、松本清張氏の「象徴の設計」があったが、あの作品ではどうだったかな
日露戦争の時みたいな軍団長だと、チマチマとした個人的な能力よりかは
人間的なものが要求されそうだけど、
西南戦争のときは部隊長で、それこそ要領のよさが必要になってくるだろうからな。
統率力はけなしてないね。戦略的でないというだけで。
「翔ぶが如く」読むと、山縣有朋のことを日本を破滅に追いやったみたいな
感じで糞味噌のように書かれてるけど、司馬さんってよっぽど山縣有朋
のこと嫌いだったんだなっておもた。
好きとか嫌いとか、ここの住人は女の腐ったやつみたいな価値判断が好きだね〜w
一応ここは日本史を語るところじゃなくて書籍を語るとこだからな。
作者の心情(なんか国語の問題みたいだな)や登場人物の好き嫌いも悪くはない。
その好き嫌いで歴史を語ってしまうのがいけないこと。
>>887 撤回はしなくていい。所詮厨房の戯言、俺の心には響かない。
890 :
無名草子さん:05/01/27 00:18:40
ボノさん?司馬遼のスレでお目にかかるとは。
すまん、くだらないレスでageちまった
司馬は、二〇三で人が死にすぎたのがよっぽど腹立たしかったんだろうよ。
日露はやっぱまだ100年しかたってないぶん、話題が生々しいなあ。
随分前に帰途の通勤電車の座席で「箱根の坂」上を拾った。
この先は面白くなるのかと思って残りはお金出して読破。
これはわざと忘れるか捨てたんじゃないかとオモタorz
>>888 その人物の好き嫌いで歴史語ってるんじゃなくて、その所業で語ってる
ふうに思えるんだが・・・。
特に山縣。違う?
二百三高地の死者云々より、司馬としては、乃木にかこつけて昭和の陸軍を批判したかっただけだろ。
小説として、「精神主義・非合理主義的な第三軍司令部(=昭和の陸軍や、専制君主国家)」vs「論理的・合理主義的な児玉・秋山ら(=近代主義者)」という図式をつくっているわけだし。
司馬は湾岸戦争のとき、世界的な「公」であるアメリカによる秩序(あくまでも、司馬にとっては、だが)に対して挑戦したイラクを、
「まだこんな事をする国があったのか」みたいな風に批評していたらしい。
だが、史実をそのままなぞったって小説としては面白くないのだから、ある程度自由な解釈がはいるのは仕方ない。
司馬が乃木を愚将扱いしたのも、当時乃木が名将扱いだった事へのアンチテーゼだろう。
>>894 ごめんよ、俺の脳内では
(あくまで)その好き嫌いで歴史を語ってしまうのがいけないこと(であり、作者の心情や
登場人物の好き嫌いについて語るのは別にいいんじゃないか?)。
となってました。解りにくくてすまん。
>>896 撤回はしなくていい。所詮厨房の戯言、俺の心には響かない。
その時歴史が動いたを見た人はいない?
やはり坂の上の雲の記述とはだいぶ違ってるなあ。
もし、数十年前に発表された小説における記述と、現在の時点での通説が同じなら、
司馬が偉大だったというより、歴史学者が怠慢だったと言う方が正しいだろう…。
軍事板の連中って無視一匹殺せないようなヒョロ男しかいなさそうw
>>900 一般書籍板の住民のセリフでもないと思うが
第3軍の戦略目的が「旅順"要塞"の陥落」であったなら
その結果から鑑みて乃木は名将といえるだろう。
が、海軍の欲していたのが「旅順"艦隊"の消滅or無力化」である以上
まともな軍人なら203高地の奪取に主力を投入すべきだろう。
旅順要塞は艦隊を守っていてこそ戦略的価値がある。
艦隊さえ消してしまえば要塞などほうっておいてもいい。
「乃木にはそんな西洋式軍略を学ぶ機会が無かった」というなら
さっさとドンパチが始まる前に職を辞して山口で歌でも詩でも作ってればよかった。
司馬が一番頭にきていたのはこんな能無しがいつまでも上に居座り続けていたからだろう。
>>903 旅順に立て籠もっている、ステッセル以下四万人のロシア軍が北上する可能性を無視していますね…。
>>903 前半部分は同意
ただ乃木は戦争開始前に馬蹄銀事件の責任をとって師団長の職を辞している
その後は予備役に編入して農業でひっそり暮らしていた
が、薩長のバランスをとりたいってだけの理由で
山縣がいきなり軍団長に任命してしまった
乃木もまた犠牲者だね
>>904 はっきり覚えてないけど、司馬さんこのことにも何か考察してたような・・・。
無かったっけ?
>>904 そんときゃそんときで臨機応変に対応すりゃいい。
蓋をぴっちり閉じたかちんかちんの貝殻のような旅順要塞の手前に
万人単位の屍をばら撒くよりゃよほどマシ。
>>905 ああそうだった忘れていた。ご指摘感謝する。
でもそれならそれでやり方を自分で考えないとな、乃木は。
第3軍団長にして大将って立場じゃ誰も道を教えちゃくれないんだから。
自分の判断ミス一つで何千何万も兵士が死ぬ、ってわかってれば
当然そうするのが軍人てもんだと思うが。
乃木の話題が出ると盛り上がるな。
いや、いろんな意味で。
山縣のやったことはいろいろ功罪あるだろうけど
陸軍の欠点は山縣が原因、っていう決めつけはヤバイと思うぜ
まあ、原因の一つではあるんだろうけど
>>909 臨機に対応するもなにも、第三軍がもし二百三高地に攻撃を集中させて陥落させ、
旅順艦隊があぼーんしたとしても、第三軍は要塞を完全攻略するまでどこにも動けない訳で。
それには要塞正面からの攻撃に固執するのは当然だし、
いっとくけど満州軍司令部(無論児玉含めて)もそれは支持してたんだから。
それを差し引いた上でも犠牲者出過ぎなのは当時の関係者全員の責任であって、
乃木だけが・・とか児玉だけが・・・とか山県だけが・・っていうのはナンセンスって事。
無論直接の担当である乃木児玉大山あたりが最高の責任を負うべきだけどな。
913 :
無名草子さん:05/01/27 14:56:34
乃&伊のみの責任ではない事くらい資料の鬼の司馬ならわかってたはずで、
小説上彼らを無能扱いしたくてそうしただけ、って俺は昔は思ってたんだけど、
そういうのはどうなんだろうなぁ?
司馬は満足のいく小説のために史実を多少いじるからね、良くも悪くも。
司馬の記述が意図的かどうかはともかく間違ってるのはわかったが、
毎号毎号批判論説を載せる乃木神社の会誌の粘着っぷりはちょっと…
>>913>>914 それにしても酷く書きすぎだと思う。
調べれば調べる程よっぽどの憤りを覚えたのではないかい?
>>915 毎号読んでいるのか…
その粘着っぷりはちょっと…
NHKは児玉&乃木・伊地知をどう描くんだろうか?
俺としては批判や圧力があってもそのまま描いて欲しいな。
坂の上の雲が原作なんだし。NHKが独自に日露戦争をドラマ
化するなら好きにすれば良いと思うけど。
きっと第九金沢師団が旅順攻撃でヒドイめに遭うドラマになるよ
生き残るのはヤクザと豆腐屋
「その時」と山県の話題と乃木の話でスレが奇妙な程に伸びたな。
スレの伸び方見て、
思わずウホッて叫んじまったよ。
921 :
無名草子さん:05/01/27 17:27:54
>>916 「坂の上の雲」を読む限りでは
>>913みたいに思ってたんだけど、
「殉死」をあわせて読むと、単純に司馬が勘違いしてたんじゃないかとも思うが
児玉のよいしょっぷりは意図的な物だとは思うけどね。
>>919 豆腐屋が生き残るのは覚えてるけど、ヤクザって生き残ったっけ?
>>920 「その時〜」は・・・まあ演義ベースで諸葛孔明を語ってたり、
関東軍関係のは結構電波が飛んでたり、
大和を時代遅れ扱いしたりと、個人的には・・・な番組ではありますが
まあエンターテイメント歴史番組としては最高クラスだと思いまつ
正直、ヘボ砲ヘボ砲弾、述べでも10万ちょっとの歩兵ばっかりで、
4万数千が立てこもった近代要塞をよく数ヶ月程度で陥落させれましたね、
ってのが正直なとこ
俺だったらルフトヴァッフェが援護でもしてくれない限り絶対引き受けない
大体ブレスト・リトフスク要塞なんてドイツ軍が猛攻しても完全制圧に3ヶ月もかかってる
その時は45分だもんな。
そんなに語れんよね。
ときに「その時」で初めて知ったが連携機雷というものを真之は考案
してたんだってね。
それで、”天気晴朗なれど浪高し”の解釈で浪が高いので連携水雷
は使えんなと言う解説してた。
僕は司馬さんの”晴れて見通しは効くが、浪が高いので砲撃の精度が
落ちる”っていう解釈の方が的を射てるような気がしました。
>>923 まて、たしか司馬遼の解釈は
「見通しが効く上、敵艦の船速が鈍る」
じゃなかったかな?
(おそらく意図的に)「坂の上」で語られていないのは児玉、大山が実は積極的に
正面攻撃を支持していたことだが。実際「あの一回」のみ児玉は旅順に来たわけ
ではなく、総攻撃前にも旅順を訪れ、伊地知の作戦方針を了承しているわけだが。
いかにも満洲軍と海軍の総意を無視して正面攻撃に拘ったみたいに描かれてい
るが、まちがいもいいところ。しかもはじめから203高地を、なんてのは論外で、
仮令203だけ陥落させたところで周囲の堡塁からの砲撃が集中して奪還される
ことは必至。
>>921 エンディングでヤクザが気の弱い戦友の遺児二人の面倒見てるよ
>>924 え!そうだっけ?
砲撃の精度ってしか記憶に残ってないし、船速についての記憶全くないよ。
黄海海戦後に佐世保に戻るときの牡蠣殻の話くらいなんだけど。
司馬の解釈は砲撃の精度のことだったと思う
で、実際に一番消耗が激しかったのってやっぱ
第三軍団の師団なのかな。東京と北陸と四国だっけ?
運が悪いとしか思えないよな。
波が高いと敵艦の横腹が露出しやすい
>>925 >総攻撃前にも旅順を訪れ、伊地知の作戦方針を了承しているわけだが。
何回目まで正面攻撃を了承してたの?
第1回目は何も分からずだからしょうがないとしても、いい加減気付く
よね。
日本がロシア領になるかどうかの瀬戸際なんだから。
>いかにも満洲軍と海軍の総意を無視して正面攻撃に拘ったみたいに描かれてい
>るが、まちがいもいいところ
心情的に海軍の総意を無視すると言うのは何だかうなづける。
陸軍には陸軍のやり方があって艦隊だけ潰して終わるだけじゃなく
旅順まで必ず落してみせるっていう気概もあったと思う。
人間だからね。しかし・・・。
>203だけ陥落させたところで周囲の堡塁からの砲撃が集中して奪還される
>ことは必至。
後のことになるが多大な犠牲を払って203高地陥落させた後奪還されてないのは何故か。
結果論だが、日本軍が苦戦したおかげて旅順要塞の価値が
欧州で評判となり、「旅順=ロシアの生命線」という印象が広まった。
最終的に乃木が攻め落としたおかげで、日本の評判鰻登り。
もしかしたらロシアに勝てるかもしれない、という意見がヨーロッパで広まり
(イギリスが援護してくれたからだが)、戦争資金集めが上手くいった。
艦隊だけ撃破して要塞を放置したら、資金切れで戦闘不能になった可能性もあり。
>>930 何回目も何も「白襷」すら満洲軍からの早期攻略の要請ですわ。結果としてかなり遅れてきたけれど、
バルチク艦隊の来襲前の攻略を果たすには正面攻撃で一気に落とす。それ以外の選択肢は満洲は
もってなかったよ。損害をなくすためトンネル掘ったりしてじっくり攻略したかったのは第三軍のほう。
203については「後のことになるが」が重要でしょ。っていうか実際そこでも一度奪還されてるし。
203が別に要塞から独立した存在であったわけではないんだから、初期の攻略目標とした場合には
当然周囲からの砲撃で奪還された可能性大。長い攻城戦のおかげで壊血病も蔓延し、兵の疲弊も
激しかった上に弾薬も限りがあったからこそ反撃の余力がなかったと解するのが普通。しかもこれま
での正面攻撃がひとつの「牽制効果」になっていたことも確かだし。
933 :
無名草子さん:05/01/27 19:26:04
ミリヲタの「僕ちゃんのヲタ知識聞いてちょうだ〜い」スレッドになってきましたな。
934 :
無名草子さん:05/01/27 19:29:34
なるほど。ならば次スレからは「司馬の小説は全部正しいので、疑義を唱えたりすることは禁止」とでもしな。
935 :
無名草子さん:05/01/27 19:43:49
短絡バカ
pu
旅順のマリア祭の話ってホントかな
203高地の話ばっかでツマンネ
>>926 エンディングは記憶にないんだよね。
そうか、あのヤクザが二人の子の面倒みたんか。
ってまて、あの二人の子は夏目雅子がやってた女子教師が面倒みたんじゃなかったか?w
>>930 925じゃないが
> 何回目まで正面攻撃を了承してたの?
了承っていうか満州軍の方針自体が「正面攻撃」
ちなみに203高地攻撃してくれって海軍側の要請を満州軍側はつっぱねてる
>後のことになるが多大な犠牲を払って203高地陥落させた後奪還されてないのは何故か
203高地に攻撃主目標を転換し、日本側が占領した時点で、要塞側に奪還する兵力が無かったから。
なんでかっていうとそれまでの正面攻撃と支攻撃での損害で、他の堡塁や海軍からまわせる兵力が
底をついたから。逆にいうと要塞側は203高地をそんなには重要視してなかったってのもある。
司馬は203高地陥落が旅順要塞の致命傷になったって書いてあったが、あれはフィクション。
小説にフィクションってツッコミは
941 :
無名草子さん:05/01/27 22:51:47
>>940 坂の上にこんだけ突っ込みが入るのは、小説を逸脱してるからなんだろーなぁ
>>938 ヤクザが神社の軒下で二人に食物食べさせてやってた
>941
だよなあ、やってること自体は京極の小説のトリックを真面目に批判してるようなもんだし。
ありゃ妖怪小説だっつーの。
おい!今日の読売新聞に
山県特集組まれてるぞ
>>940 「坂の上」は
『俺だったら最初に203高地攻めて犠牲少なく落せるよ』
『伊地知は28p砲いらないなんて返電しやがってバカだ』
『乃木は突撃しか能がないバカだ。これだから日本陸軍は』
とか、自分で脳内設定しちゃったフィクションに自分で突っ込んでいるので、
そこが叩かれるところだろう。司馬さんの中で『フィクション=現実』になっているんじゃないかと。
現実には、203高地を落としても旅順要塞は健在だったし、
伊地知は28p砲を注文したわけだし、乃木は最初の失敗以後
塹壕戦に切換えて犠牲を最小限に抑えたわけだし。
946 :
無名草子さん:05/01/28 10:10:51
アンチ司馬はたくさんいる。
人気作家であるからしかたがない。
そのアンチは2つに分けられる。
1.文体が嫌い。
2.奴は歴史をねつ造している。ゆるせない。
1はまだまっとうだ。自らの感性にあわなかったり、
小説に求めるかたちが合致しなかったりするただの好き嫌いの範疇であるから。
他方2は救いがたい。
デビット・カッパーフィールドに「おまえにはタネがある」
と声高に叫ぶようなもの。子供じみている。
日本人らしいときには美点となる潔癖さともいえるが。
有名な小説『天と地と』を読むと著者の海音寺は同じ種の人にさんざん抗議されたようで
あとがきである筆後敬白にご丁寧にも3ページに渡って史実と小説の違い。
あわせて史伝とはなにかを説明をしている。
これはそのまま司馬の反論にもなるのではないか。
>>945 すまん。
なんで日本軍は旅順を攻撃したか説明してくれる?
結局、どっちもどっちなのかね?
乃木を無能と判断するやつもいれば、有能と判断するやつもいる、と。
司馬は無能だと判断した、と。
>>946 むしろ「司馬=史実」と思い込んじゃってる奴がいるから問題なだけ。
「ふじいあきらは魔法使いだ!」と叫んでる馬鹿に突っ込みを入れるのは子供じみているのだろうか。
司馬さんの書き方ってフィクションと事実の見分けがつきにくいよな
>>951 意図的にそうしている部分もあるからたち悪いよな。
ところで、東南アジアのベトナムやらの国々が
民族の伝統的ものをけっこう色濃く残しながら近代化しつつあるのを見ると
ちょっとうらやましくなりません?
司馬さんの描く維新と明治の人々のよさはおれも好きだけど
列強やロシアの脅威を防ぐために、日本的なものを玉石混合で捨てまくったわけでしょ
そのおかげで当時のアジアにあって日本だけが植民地化を免れたのは幸せだとは思いつつも
長い目で見ると日本人の過敏さがあらわれているのかなぁと
954 :
946:05/01/28 19:06:16
>950
その通り。
でもそれは946中の2に含むことができる。
小説というものをちゃんと認識していれば怒りもしないでしょ。
強いていえば「度が過ぎてる」とかで怒るかもしれないが。
946は上述の「度が過ぎてる」の場合以外は考慮に入れた上での書き込み。
せっかくだから、3ページ分も書くわけいかないので出だしを要約して以下引用。
できれば原文に目を通していただきたい。
「いかにも嘘らしい書き方と同様に、事実の正否ー史実の正否を問題としていなく、
それを目標としていない。小説の目的は作者の意図している精神なり感動なりを読者に共感
させることにあるのだから、それを達成させるために色々なことをやる。
人をつくるのも、作り話も、ほんとうらしく書くのも、この目標のためで、
要するに生き生きとした印象を読者に訴えるためのもの。
小説で史実や事実を書くのも、その方が効果的だと測定したからで、
けっして史実や事実を再現するためではない。云々」
その後
「史実を追求していくのなら『史伝』という文学ジャンルがある。云々」
と流ていく。
>>953 別にぃ〜。
その日本的なもんも大陸発祥だったり、ポルトガル伝来だったりするしな。
良いもの何の抵抗もなく取り入れて自分のものにしちゃうのが日本人の良い
ところだと思うよ。
あとお約束のツッコミを入れとくと、欧米列強と互角の政治ゲームをできるまで
の実力を手にアジアでは日本だけだったけど、植民地化を免れたのは日本だけ
じゃないよ。
>>955 ×実力を手にアジアでは→○実力を手に入れたのはアジアでは
失礼。
今日の読売に山縣の記事載ってたね
再評価されてた
>>955 > 植民地化を免れたのは日本だけじゃないよ。
運がよかっただけさ。
東南アジアの国々は運がなさすぎでつね
津波にも遭うしな。
今の歴史学では、「非公式の帝国」という概念がある。
公式の植民地ではないけれど、事実上植民地という存在。
清末期〜中華民国軍閥期の中国、オスマン帝国末期、第一次大戦当時のペルシア、二十世紀初頭の南米。
だから、「植民地化を免れたのは日本だけじゃない」というのは、かなり無茶な議論。
日本ですら、日露戦争後に関税自主権を取り戻すまでは(ry
いくらなんでも中国のそれと日本は違うだろ
963 :
無名草子さん:05/01/29 00:29:09
坂の上の雲について「小説なんだから史実と違うのは当たり前だ」
との意見が散見されるが、司馬氏は坂の上の雲のなかで「この作品は
、小説であるかどうか、じつに疑わしい。ひとつは事実に拘束される
ことが百パーセントに近いからであり、いまひとつは(以下省略)」
と書いている。
であるから坂の上の雲についてだけいえば、執筆当時に判りえた事実と
異なる記述は百パーセント近くしていない、と自ら言明しているのである。
そこらへんも考慮に入れて議論すべし!
>>963 司馬さん、墓穴ほっちゃってますな……
脳内妄想に自信を持ちすぎて、ミッドウェーで急降下爆撃喰らう直前の
南雲機動部隊状態になってますね……
>>945 ちゃんと本読んだ?
白襷隊の悲劇は?
砲床のことで揉めなかった?
なぜ児玉が乃木から指揮権借り受けなければならなかったか分かる?
太平洋艦隊はなぜ旅順港を出なければいけなかった?
>>965 聞く必要もないよ。
ちゃんと読んでたら言えないことばかり並べてるじゃん。
>>965 司馬さんのこと信じたい気持ちはわかるが、
少しは坂の上の雲の記述が間違っているって可能性も考えた方がいいと思う。
とりあえず、坂の上の雲旅順攻防戦の最大の山場である
児玉指揮権借り受けについては、『なかった』が史実。
↑精神病院逝け
「坂の上の雲」の話題になると必ずこんな感じになるね。
970 :
無名草子さん:05/01/29 06:44:48
「史実と違う」と言われないような歴史小説って書けるのかな?
>>969 いや、以前はもう少し精神的に成熟した面子が揃っていたと思います。
972 :
無名草子さん:05/01/29 07:05:22
過去ログ見れないけど、2スレ目は「日本の宝」とか書いたせいで
結構叩かれたんだろうなー、ってなんとなく想像できるな。
峠。
鳥羽伏見の戦い。
じっくり描いているなあ。
大衆小説読んで「史実と違う」云々いうのは無粋だよな
「新撰組!」見て揚足取ってた輩と同じようなもんだ
976 :
無名草子さん:05/01/29 10:14:01
963の司馬が「100パーセント史実に近い」というのなら話は早い。
氏は資料の鬼として有名なほど題材については徹底的に収集する。
膨大な資料を処理するのは尋常の労力ではなく、
司馬は独自の速読法で処理をした。
これはわたしの記憶では、文章を読んでいるのではなく、
深く関係する事象の文字を検索し、見つけたらページを止めて読むというものだったという。
この方法では資料の信憑性の見極めにエラーが起こりうるし、見落としの可能性も否めない。
その上に、どんなに情報を集めても最終的に処理するのはコンピュータのアプリケーション
ではなく、司馬脳だ。
膨大な情報だから抜けや誤認も起こるだろう。
人間は完全な客観に徹することはできず最終的には主観で判断する。
それが個性であるわけだが、
主観は感情に左右されるから日本帝国陸軍に対する怨恨を隠せない、
もしくは隠していない氏はそれに関わる事柄をネガティヴに見る傾向があったのだろう。
読者もそれを行間から感じとり念頭に置いてつきあう程度に賢くなるべき。
事実だけを追求する史学者の書く史伝であっても間違いがあるし、
新しい事実も次から次へと判明し通説が覆される。
中には「上杉謙信は女だった」「源義経はチンギス・ハーン」
「イランだかターキーだかの騎馬民族大群が日本に渡り征服した」
とかいう開いた口が塞がらないものもあるが、
正しいと思われるほどの説得力に満ちた新事実らしいものもある。
専門に研究をして飯喰っている連中でも日進月歩ときには道を誤り落とし穴
なのだから小説家が完全な事実を提示できないからといって
非難するのはやはり大人げない。
本人は100パーセントに近いと思い込んでいても、
無編集無加工の映像資料、完璧に公平の立場から詳細を書き込んだまとまった
公的資料があるならまだしも、膨大な資料から個の人間の力で抽出していくのだから
間違え、粗漏がないほうが奇跡的だろうさ。
>>950 禿同。
でも俺は司馬好き。
で、流れをぶった切って質問。
今、司馬の戦国小説を読んでて、
「箱根の坂」
「国盗り物語」
「尻喰らえ孫一」
「新史太閤記」
「播磨灘物語」
「覇王の家」
「関ヶ原」
「城塞」
「軍師二人」
を読んだんだけど、他に何かお勧めの物あったら教えて。
坂の上の雲
『坂の上の雲』は、トルストイの『戦争と平和』みたいなものだと思う。
古典的名著として、一応信頼に足る資料を元に書かれた国民的叙事詩、という評価が両方ともある。
だから、『坂の上の雲』も、『戦争と平和』を読むようなスタイルで読むべきじゃないかと思う。
誰も、『戦争と平和』に描かれているナポレオンのロシア遠征の姿が史実とはこう違う、だの、ボロディノ会戦におけるトルストイの記述は間違っている、
なんて言わないでしょ。
資料を元に、作家がそういう解釈をした、というだけでいいんじゃないの?
第一、史実とされる現在の通説だって、新しい史料が見つかればひっくりかえってしまうし、十年後の定説は全然違うものになっている可能性だってあるんだし。
980 :
無名草子さん:05/01/29 14:00:28
>977
司馬ばかり読むのは消化に悪いから山岡の「徳川家康」でも気長に読みなさい。
司馬にこだわるなら「街道をゆく」「この国のかたち」どちらかを読んでバランスをとる。
司馬タンは断定癖だあるよね。
このスレは年に3・4回こういう状態になるな。
俺みたいに乃木に興味ない者は論争が過ぎるのをじっと我慢するしかない。
984 :
日本@名無史さん :05/01/29 14:36:23
乃木は名将では無いが、愚将というほどでもない。
985 :
無名草子さん:05/01/29 14:42:52
司馬って実戦の経験もないし、
最後まで優遇され温存された戦車連隊にいたんだから
恵まれてる方だったのになんでこうも陸軍への怨念が強いのかね
986 :
無名草子さん:05/01/29 16:34:22
みんな峠読めよ。
読んでるけどイマイチ話題にしにくい
>>480 最近の小説って買うの躊躇するほど値段が高い
漏れはまず、古本屋で探し、どうしてもない場合だけ通常の値段で買う
>>485 ハードカバーってそんなにいい?
読みにくいし高いしで何のメリットもない気がするが
本棚に並べて(・∀・) ニヤニヤしたり、これ見よがしに応接間に並べとくのかな?
と、超亀レス&貧乏学生の僻み
街道をいくって面白いの?
今まで全く無視して興味もなかったんだが、、
どんな内容なんですかね?
990 :
無名草子さん:05/01/29 17:02:46
テレビで見たけど、面白そうだよ。
>>679 読んでないのに良く知ってるね
おれはもうちょっと先で挫折
以外に司馬ファンで小説読む人でも
題名とか読めない人がいるんだね。。。
993 :
無名草子さん:05/01/29 17:16:25
次スレあったっけ?
1の名言はどうしよう?
やっと追いついた、、
>>990 サンクス 明日立ち読みしてみよう
995 :
無名草子さん:05/01/29 18:00:16
まあ好みだけどね。