俺は今、読み終えた。
大丈夫か?村上春樹!ノーベル賞遠退いてないか?
もともとそんな器じゃなかったのか・・・?
ねじまき鳥を書いた人とは思えなかったぞ。
皆様の、読了後の第一声をお聞かせください。
2ゲット!
読んでない!
読了までには、まだずい分時間がある。
いいや、
100円コーナーで文庫が買えるようになるまでには、まだずい分時間がある。
地方だからあと2日待たんといけない。
ネタばれいいのか?
文体とか、視点とか三人称だったこともあって大きく今までと違ったな。
これが春樹の良くも悪くも転換期と言われるんだろうか。
いま読み終わったけど、満足度は腹6分目ぐらいの感じ
長い中篇読まされた感覚だな〜
文体がどうのっていう椰子がいるかもしれんが
基本的なもんは何も変わってないいつもの村上春樹の小説って感じ
今回は物理的に人が消えるのではなく、
別なタイプの消失や喪失が描かれている
みんなも読めば分かるよ、ああやっぱり春樹だなって(あたりまえか)
そんなのがネタばれしない程度の感想
昨日南青山のリブロで購入。「アンダーグラウンド」で浮かび上がってきたテーマを春樹流の小説世界に浮かび上がらせた佳作ってのが私の感想です。
さっき読み終えた。
「スプートニク…」や「〜カフカ」よりは昔の春樹っぽくて良いかな。
10 :
無名草子さん:04/09/07 17:38
なんとなく消化不良って感じでした
嫌いじゃないけど
映画の脚本みたいな印象。
もちろん一気に読んでしまえるほどの魅力はあるけど
なんだか物足りない感じ。
タカハシ、カオル、コオロギもっと書ききって欲しかった。
続編を出して欲しいな。
12 :
無名草子さん:04/09/07 19:50
13 :
無名草子さん:04/09/07 20:03
>>12 春樹の主人公たちが喪失感を感じているっていう意味でしょ
たとえばマリが「姉との健全な家族関係」を喪失してることとか
みんないろんなものを失いながら成長している
春樹の小説読んでそんな感想っていうか郷愁感じたり持ったことない?
14 :
無名草子さん:04/09/07 20:20
駅の巨大ポスターは凄くいい出来だよね。
読みたくなっちゃった…
会話が多くて意外に早く読める。
終わり方をもっとすっきりして欲しかった。
16 :
無名草子さん:04/09/07 20:50
先ほど読了。村上春樹の新たな試みって銘打ってたけど、不発に終わったかな?
って感じ。これまでにない表現もあれば、相変わらずのダイアローグもあるし。
なんかどうしたいのかイマイチ伝わってこなかった。村上春樹にしちゃ陳腐な
表現も結構あった。デビュー25周年記念ということだったけど、記念碑的な作品
とは言えないんじゃないかな。自分としてのオススメランクは「ヒマがあったら
読んでみれば?」ランク。
17 :
無名草子さん:04/09/07 21:18
すかいらーく、とかデニーズとか妙に現実感のあるものが入り込んでて混乱。
コムギとコオロギのネーミングは良かった。
18 :
無名草子さん:04/09/07 21:47
>>13 たしかにその辺は哀愁というか村上独特の喪失感があったけど、
今までは最後にもっと大きな喪失感があった気がする。
それが今回あんまよくわからなかったからしっくりこないのかなあ。
救済について書きたいんだろうけど、なんか陳腐だなってかんじ
20 :
無名草子さん:04/09/07 23:12
ていうかこの話まだまだ続きそうな予感
膨大な物語の序章って感じ
この長さと太さで続編5冊目ぐらいまで行くんじゃないの?
終わり方が淡泊すぎるよな。
醸し出す雰囲気は悪くないんだけどさ。
量の割には描き込む事象が多すぎたのでは。
今朝の朝刊で知って
帰りに買って
今読み終えた。
すごく読みやすくて夕食を摂りながら
三時間しないで読了。
白川がヨーグルトを食べてるあたりで
こっちは酒を飲みだしたので、的確なことは言えないかな。
ファミレスで暇つぶしならいいかもw
春樹先生も通勤列車にゆられながら読むような、
読者を意識してるって仰ってたからな、一瞬言い訳か、とも思ったが。
なんだか中途半端な感じしたわー。
白川に対する描写は、あそこまで深く追う必要があったのかな。
白川の写真を持った組織との話の発展を書かないなら、単に娼婦を虐げた男じゃ駄目なのかな。
それとマスクを被った「顔のない男」は何を象徴しているんだろう・・・
宮崎駿の影響か?w
26 :
無名草子さん:04/09/08 01:07
私は今読み終わりました。
夜寝る前に読むのが良いと思います。
私的には面白いと思いました。
でも尻切れトンボ(こんな表現ってひさしぶし^^)
な感じです★
27 :
無名草子さん:04/09/08 02:13
>7 の長い中篇ってのがとても同感ですね。
読み始めて100ページぐらいは
上巻あんのか?って何度かブックカバーはずして確認したぐらい。
個人的に階段=谷、さらにラブホってことで
道玄坂しかイメージに沸かなかった。
またそれで結構萎えてしまった。。
個人的にはスプートニクの方が圧倒的に良かった
(カフカは未読)。
というかスプの評価がなぜ低いのかがよくわからない。
>>27 やっぱり渋谷ですか?
読みながらデニーズは明治通り(だったっけ?)のデニーズを想像してた。二階にあるし。
>>1 映画を丁寧に文章化するとこうなるのではないか、と思った。「私たち」はカメラで撮った映像を観ている「私たち」ってことだろう。映画的な描写も多々ある。
別に映画じゃなくても良いんだけど、長さが長編映画くらいのボリュームだからそう思った。
じゃあどうしてこんなふうな手法をとったのか、と深読みし出すときりがないので、心の中にしまっておきます。
29 :
無名草子さん:04/09/08 09:13
昨日の夜から読み始めた。
30ページあたりで眠くなって寝た。
今日は35ページ第二章から読む。
30 :
無名草子さん:04/09/08 09:42
エリが読書家ではないし、音楽にも興味がないって時点で
空っぽな人間に思えて、深い悩みっていうのも現実味がなくなってしまったような気がします。
というか、俺的にエリが好きになれない。
白川のタクシーと中国人のバイクの接近やコンビニの携帯電話なんかも
映画「マグノリア」とか「アモーレス・ペロス」を思わせたんだけど
その後なにも事件が起こらないのが、不思議だった。
喋ってばかりで。
まあこの本が大作の序章だったら良いのですけど。
でも、こんなに集中して本を読んだのは初めての体験!
駄目な村上龍の本みたい、だと思った。
白川関連の描写はスゴイ
やはり年齢が近い方が書き易いということかな
>>31 そのダメさがいいんだよ。
最初2章入ったとき時計が1分しか進んでなくてワラタ
34 :
無名草子さん:04/09/08 11:55
いままでと文体(科白)もストーリ展開も登場人物も相当違ってる。
だからある種のひとびとにとっては違和感を拭えないだろうし、
ある種のひとびとにとっては新鮮な感じがする気がする。
でもこの作家の根本テーマみたいなのは変わってないよね。
書き方も、プロットを先に決めるやり方じゃなくて、深く思考を巡らせ
ながら、筆の運びを自然に任せてる感じ。そうすることで、作者も言ってる
とおり、自己治療というか、自分の深層心理を浮かび上がらせようとしている。
また評論家たちがこぞってアフターダーク論みたいなのを書いていくんだろうけど、
俺はあんまり興味ないな(すでに「群像10月号」に春樹特集が組まれてるけど)。
個人的な作家が、あくまで(いろんな意味で)個人的なこと書いて、
それを個人的に俺ら読者が読むだけだから。
このひとの書くものって、それだけのような気がする。うまく言えないが。
そういうスタイルというか、読者に与える印象って、フランツ・カフカに似てるよなあ。
と思うのは俺だけかなあ。
俺的にはこんな感じ。
ノルウェイ>世界>3部作ダンス>アフダク>>>>カフカ>>スプートニク
どうでもいいがデニーズに訴えられるんじゃないか?
鶏とかチキンサラダ位しかないとか結構好き勝手書きすぎ。
まぁそこがいいんだけど。
>35
僕はあれ読んで
チキンサラダとトーストの組み合わせをためしてみたくなったよ。
さすがに「トーストは焦げる寸前まで焼いて」とは言えないだろうけど。
調べてみたら
炙り焼きチキンのシーザーサラダ仕立て 850円 616カロリー
トースト 189円 375カロリー
と値段もカロリーも意外に高い。これに深夜割り増しも付くのか。
さっき読み終えた。腹5分目くらい。
これの2、3倍のボリュームが欲しかった……。
確かに白川の描写はあんなに要らんだろと思ったけど。
他の登場人物の会話は好きだ。高橋とコウロギが良い。
38 :
無名草子さん:04/09/08 14:10
これはこれでいいんじゃないかー。
時間が経てば、また評価も変わる。
出したとき叩かれまくった「国境の〜」も俺は好きだ。
遅読の漏れにしてはすごいスピードで読めたんだけど、
読み終わった後、「で?」って感じになったよ。
なんかボリューム無いわりに無駄が多いし、
文体変えたせいかも知れないけど、村上春樹の長所がスポイルされてたような気がする。
それぞれが抱えた暗黒部分も他の作品に比べて薄い(もしくは書ききれてない)気がした。
カメラを極度に意識した文章は面白いと思ったけど読むのが疲れたなぁ。
マリの偏屈な部分とか、高橋の人間性はうまく書けてたと思った。
とりあえず自分が一読した感想はそんなところですた。
40 :
無名草子さん:04/09/08 15:48
まあ馬鹿には理解できない作品だな
天才発見。
これも習作ってことかな。スプートニクみたく。
どこのサイト見てもあんまり評価高くないみたいだね。
今回文体が変化した事にあたって、
俺は村上春樹の「文体」が好きだったんだなと気付いた。
どんなクソ話でもいいから昔の文体で書いてくれりゃそれでいいんだ…。
俺はおもしろかった。
少なくとも自費で買った事を後悔しないくらいには楽しめた。
「考えるんじゃない、感じるんだ」ってのが、
俺の村上春樹作品に対する接し方なんだ。
例えば、あのエンピツの意味なんかよく理解してないんだ俺。
なぜ同じメーカーの鉛筆がマリのいたあの部屋と白川のデスクに
あったのか、とか。
そこら辺の疑問は棚上げして、白川とマリに共通する異常性
「まがまがしい何か」を示すものなんだろう、ぐらいで済ます。
これはやっぱり理解が浅いのかなあ。どう思われます?
45 :
無名草子さん:04/09/08 16:13
>>44 それが正しいハルキの読み方。
勝手に批評してる読者や、あるいは評論家とか文学者は
愚の骨頂。
>>44-45 ちょっと安心した。
むずかしいこと言われても俺よくわからんもんなー。
まあ、ハードカバーで、1400円だからな。
値段にあった内容なのかもしれないね。
そーか、やっぱりそんなもんでいいのか。
レスありがとう。
49 :
無名草子さん:04/09/08 16:40
春樹の顔が不細工
50 :
無名草子さん:04/09/08 16:49
今回もエロいシーンありますか?
>50
まったくない。少なくとも、濡れ場はない。
どうも個人的にうけつけ難かった「自意識のお化け」的キモさが無くなって、すっきりしたと思う。
ちょっとカフカまでは気持ち悪すぎたよ。
これくらいでいいよ。
おもしろかったです。よい意味でこんなもんでしょう。
一読した感じはこんな感じ。
読売新聞、デニーズ、すかいらーく、ソニーのテレビ
いろいろとう登場
まだ読んでないんだが、
>>51に救われたような。
カフカはケンタのじいさんの風俗嬢の下りで嫌になった。
いまだにあの場面の存在意義がわからない。
56 :
無名草子さん:04/09/08 18:13
>>45 勝手に読み方を決めて、様々な意見を切り捨てる「感じ方」は正に
愚 の 骨 頂
いや、村上春樹だけに留まらず、全ての作品に対してね。
>>35 そんなこと言ったら、カフカの時点でマツダに訴えられてるよw
57 :
無名草子さん:04/09/08 18:57
う〜ん、既視感っていうのか、
すでにどっかで読んだ事のあるような小説の気がしたのは漏れだけかな?
漏れのアタマがそれだけ春樹の小説世界になじんでいるのかもしれないけど
まあとっても村上春樹の小説って気がして満足だけど
この続きが読みたいなって思った
もう朝を迎えちゃったから続編はちょっと
仮定として
村上盤「24」なんじゃない?
23:56から読み始めると読み終わる頃には朝になる
読むのが遅い人の場合だけど....
えーと、コレ一冊読むのにだいたいみんな平均3〜5時間くらいだと思うから、
上下巻構成にしていれば、23:56に読み始めたら
7時頃に読み終わるというリアルタイム感覚が味わえたかもしれないのか。
というわけで、村上さん書きなおしてください。
本なんてものはスパゲティーをゆでる間の
時間つぶしでも片手で読むもんさ。
こんな小説なら真夜中から初めて、音楽を聴いたり酒を飲んだり
不意の電話で興ざめしても、仕切りなおして、
グズグズ読み通せばいいのでは?
これくらいの小説で一晩過ごしてみろよと。
63 :
無名草子さん:04/09/08 20:43
で、この小説面白いの?
おれいままで、春樹の小説読んだことないんだけど、
面白いの、それとも面白くないの?
どっち?
典型的な暇潰し小説
筆力の衰えが痛ましい
65 :
無名草子さん:04/09/08 20:48
おもしろくないです。
66 :
無名草子さん:04/09/08 20:52
じゃ今夏休みで暇な俺は何を読めばいいんだよ。
ふるいの詠む記しないから、
最近出たので何がイイの?
67 :
無名草子さん:04/09/08 21:00
68 :
無名草子さん:04/09/08 21:23
69 :
無名草子さん:04/09/08 22:06
>>66 そんなあなたに、『クチュクチュバーン』
ここ数年ではひとつ抜けてる、まあ作者というより作品単体としてね
これ3人称の文章書く練習に書いたんじゃないか?
編集「出しときゃ売れるから書いたんなら出しましょうよ」
みたいな感じで
>>66 基本的に古い作品ほどいい。
と言われても新しいのがいいならカフカでも読んでみれば。
俺はカフカよりはアフターダークの方が好きだが。
71 :
無名草子さん:04/09/08 22:14
>>66 9月14日にオリジナルカバーで文庫版が新装発売されるという
『風の歌を聴け』を読めばいい
その後この『アフターダーク』を読めば
この作家の25年の成長ぶりが理解できます
読み終わった。
風の声を聴けとかピンボールを3人称で書いたらこんな感じなんだろうな。
73 :
無名草子さん:04/09/08 22:18
オリジナルカバー買うなら
全集買うよ俺。
なんだかよく分かりませんでした。
白川は仕返しされるの?
疑問点はそこかよ
76 :
無名草子さん:04/09/08 22:26
白川は装置だよ。彼はコンピュータ会社に勤めるハッカーだから、
エリの部屋のテレビ画面や、語り手である純粋な視点
の存在を、具象化したレベルでのメタファーだ。
77 :
無名草子さん:04/09/08 22:36
じゃ海辺のカフカかってかってこよっと。
なに文庫ですか?
カフカも読んだことないんだけど、だいじょぶだよね〜
78 :
無名草子さん:04/09/08 22:52
79 :
無名草子さん:04/09/08 22:54
なんかあっさり終ってしまったって感じ。
春樹の中編小説はまあ、いつもこんな感じ。
映画の視聴者の眼を通したような語り方は新鮮だったが、
根底では『やっぱハルキの小説だな』って感想
80 :
無名草子さん:04/09/08 23:11
>>79 ほーだよな俺が期待していたのは@悪の追求A「神の子どもたちは
みな踊る」もしくは「アイロンのある風景」のようなこれまでの
ものとはまったくイメージの異なる作品 だったのでちょっと
食い足りん
81 :
無名草子さん:04/09/08 23:13
買うのは文庫で出るまで待つ。
さていつになるやら。
さてと今からデニーズでも行ってこようかな
レッドソックスの帽子とパ-カ−着て
83 :
無名草子さん:04/09/08 23:29
>>82 おまえ即効影響されるタイプだな 吊ですか?
84 :
無名草子さん:04/09/08 23:30
じゃあ俺はこれからラブホで中国人を
半殺しにしてくる
85 :
無名草子さん:04/09/08 23:32
じゃあ俺は滅茶苦茶寝るわ メシは置いといてくれ
86 :
無名草子さん:04/09/08 23:38
誰もつっこまないからあえて書くけど
いまどき都内でドリンクバー形式になってないデニーズなんかあんのかよ?
村上は海外生活長すぎてそのへんの事情がわかんないんじゃないのか?
編集者もそのくらい助言してやれよな
87 :
無名草子さん:04/09/08 23:43
>>86 春樹はそのへんの詳細は適当なんだよ カフカでもパチンコで勝った
星野さんがタバコに換えるって件があるが んなやついないよね
パン屋再襲撃にマックが深夜までやってる設定で、マックは夜中は
メンテバイトが掃除してるよ ってのもあったが 春樹いわく
そういう設定の虚構の世界なんだ ってことらしいから いいんじゃ
ねーかな
88 :
無名草子さん:04/09/08 23:45
誰もつっこまないからあえて書くけど
いまどき司法試験の勉強をいちからはじめるやつなんていんのかよ?
村上は海外生活長すぎてロースクールというものの存在がわかんないんじゃないのか?
編集者もそのくらい助言してやれよな
司法試験についてはロースクールじゃ駄目なんだろうなというのが
なんとなくわかる。
90 :
無名草子さん:04/09/09 00:36
カフカの煙草の交換は明らかに設定ミス
現在、パチンコ屋で煙草は一度に10個までしてか交換できません
だから2カートン取って帰るってのがそもそも変だ
二度交換したとか言い訳されても説得力ないし
いずれにしても編集者の怠慢は動かしがたい事実
それでもまあ、虚構の世界だからどうでもいいんだろうけどさ
春樹だからこそキチンとしてほしいというのはファンとしてあるよ
まぁそれは解る
好きな作品だからこそ小さなミスが嫌だっていうのは
でもそんなこと語っても意味ないような希ガス
それよりかはカメラが向いていない時にベッドに何があったのか知りたい
あえて想像力を喚起させるためにそうしてるんだろうけど部屋の中に閉じ込められる
→どうしようもなく損なわれる
なんだろうか?
皆さんそれなりに満足しているようですね。
新作の書き下ろしをリアルタイムに読めた
というところでは個人的に満足はあるのだけれど。
文体に慣れてない、とか
もう少し時間を置いて、ねかせてから再読というのもわかるんだけれど
会話の部分で、話し手の名前+「発言」っていう書き方は
とっても安っぽく見えてしょうがなかった。
名前を書かなくても会話内容で誰がしゃべっているか判断できるぐらいは
キャラが確立しているのにもったいない。
表面上のストーリーだけ見て言うなら
この手のストーリーなら
鷺沢萠が書いた方がずっと良い作品に仕上がってると思う。
∧∧
( ・ω・)<春樹の最近の作品をはじめて読んでみたけど
_| ⊃/(___過去の作品のようなねちっこさがあまり
/ └-(____/ ないんだね。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/ただそうおもった
>>92 演劇的なものを意識してるんじゃないのか?
ドラマのような場面転換やカメラを意識するところといい、客観的に場面を描写ながらも
その客観性の切り口(カメラのカットや動き)から何がしかの意味をもたせようとしている印象
名前+「」っていうのもそれ
これまでは「僕」がやっていた自立的に考えながら動き、感じる主体っていうのがカメラになっている希ガス
そしてその動きや(適切な表現じゃないが)感情から物語をなりたたせようという新しい試みだと思う
神の子供はみな踊るをリアルタイムにして話をそれぞれ独立して交差させ、視点を全体から見渡したような感じだった
総合小説への第一歩かな?
95 :
無名草子さん:04/09/09 01:48
結構おもしろかったけど、もうすこしボリュームがほしいなぁ。
昔の小説にでてくるやたら長いやつ(手紙)って所で
「罪と罰」を思い出した。
世界の終わり〜が好きな自分にとっては
ねじまき鳥的な、抽象的表現が満載のは向かないと思った。
顔の無い男とか結局何なんよ。
うーん、、それはわかるんだけれど
そんな表現方法を持っている人っていくらでもいると思うんだけれど、、。
たとえば羊でいうところの鼠との再会シーンは
映像化したところで、その良さがまるででないと思う。
震え上がる感覚などまるで無いと思う。
それにこの本には主役がいないじゃない?
主格である主人公がいたとしたら
その主人公の物理的な動作を単純に書いただけでも
客観性を出すことには事足りると思う。
それに演劇的といわれるのであれば
こっちは言葉どおり本を読みたいのであって
台本を読みたいわけじゃないんだってところかな。
その台本を元にした映像なんかも見たくない
なにより村上春樹に求めてるのはそこにあると思う。
ただの文字の集合が映像を超えるところにね。
映画的とか演劇的とかいって新しいとか言ってる化石みたいな連中、
村上から金もらってんのか?
信者はコワイつくづく思った
100 :
無名草子さん:04/09/09 02:36
今のハルキにはついていけないや
オイラは昔のハルキストだな〜
101 :
無名草子さん:04/09/09 02:38
この文体って、さりげにアンチロマンっていうか
アラン・ロブグリエとか意識してんじゃないかとも思った
「アルファヴィル」の引用してんのがいかにも春樹の世代っぽくて
漏れも読みながらふいに「去年マリエンバートで」とか思い出したし
まあいろいろ触発されますた
罵倒しながらも結局ちゃんと読んでるあたり
>>98は面白いな
読んでないなら評価は意味ないしw
103 :
無名草子さん:04/09/09 02:55
良くも悪くも春樹はヴォネガット。
そういう気楽さで読めば良い。それ以上でも
それ以下でもない。
よみますた。
うーん、ボリューム少ないし、「僕」が消えてるのが気に入らなさ杉。
昔のが好きな自分としては、カフカに続いて、裏切られた気分。
もう初期の頃の感じは出さないのかな・・・(´∩ω∩`)
なんかすべて放り出してる感じがする。
正直がっかりだ。
今、読み終えた。午前六時二十分
ちょうどアフターダークしちゃったよ。
感想。春樹、文、下手糞になってないか?
それとも わ ざ と ですか?
中高生や、あまり本を読んでいない人を読者として獲得したいのかな?
以前の流れるようにすっと頭に入ってくる文章がなつかすぃ。
107 :
無名草子さん:04/09/09 06:19
さらりとしてるな。
もっとボリュームのあるのが読みたいよう。カマ〜ン。
108 :
無名草子さん:04/09/09 07:51
感想は、8さんと同じ感じ。
デニーズに入ってきた時から、カオリのイメージは神取忍だった。
109 :
無名草子さん:04/09/09 08:43
ショックだった。
視点がカメラ、糞長ったらしい比喩表現もない。
なんかあっさりした終わり方。 羊を〜のときくらいに
ぶっ飛んだぞくぞくするラストが読みたかった。
奇天烈なストーリーでもなければ、登場人物の成長も見てとれない
グダグダ、めそめそしてお終い。
わざわざ、ハードで出すほどでもないよ。やられた。
>あたらしい小説の世界に向かう と? 頼むから戻ってきてくれ
ボリューム云々言ってる奴は正気か?
こんな話でボリューム増えたら胃もたれする。
111 :
無名草子さん:04/09/09 11:07
やれやれの一言ぐらい聞きたかったよ。
やれやら
113 :
無名草子さん:04/09/09 11:15
アフターマス
>108
>カオルさんのイメージは神取忍
激しく同意。
それとは関係ないけど、この小説、夜に読んだほうがしっくりくる。
少なくとも、陽光ふりそそぐプールサイドで、
トロピカルなジュース飲みながら読まないほうがいい。
静かな深夜のファミレスで、夜明けに読み終わる感じでぜひ。
>86
え?デニーズってドリンクバー形式になったの??
デニーズでドリンクバー…見たことね〜や。
俺は真夜中に読んだけれどなかなか臨場感があって面白かった
確かに明るいところでは読まない方がいいな
117 :
無名草子さん:04/09/09 12:51
デニーズにドリンクバーはないです
118 :
無名草子さん:04/09/09 13:00
119 :
無名草子さん:04/09/09 13:05
>>90 以前車の細部の描写についても、読者からツッコミがあったよね。
「こういう型の車には、こういう装置はついていません」って
それに対する春樹の答え
「これは小説ない世界だから、小説内世界では、
こういう型の車に、こういう装置がついていてもおかしくない」
春樹信者だった自分は、ふうん。そうなのかあ。って素直に納得
してしまったけれど、アフターダークを読んだ今は、
取 材 不 足。
言 い 訳。
と思う。
春樹は「自分は基本的に取材といったものはやらない。
想像でディテールまで描ける」と言っているがね。
120 :
無名草子さん:04/09/09 13:09
>>110 久しぶりの新作だから、カフカやねじまきくらいのボリュームを
期待してたんだよ。内容のことじゃないよ。
他にもカフカ初版では大島さんの性別を示すものに免許証が使われていたり
四国にないはずのデニーズだかすかいらーくだかがあって修正されてた
あとパチンコ屋で一時間に○千円しか使わない表現は不自然じゃないかって指摘されてたな
俺としては物語的に重要じゃなけれ気づいてもば読み流しちゃうけど
やっぱ気になる人には気にもんなんだな
俺としては物語的に重要じゃなけれ気づいてもば読み流しちゃうけど
やっぱ気になる人には気にもんなんだな
↓
俺としては物語的に重要じゃなければ気づいても読み流しちゃうけど
やっぱ気になる人には気になるもんなんだな
123 :
無名草子さん:04/09/09 13:36
>>121 自分は世間知らずだから、あまり気にならなかった口だけど、
やはりそういう間違いを見つけると、「ああ、これは虚構内世界だ」
って興ざめしたり、「春樹、まちがってるよ」って突っ込みをいれて
読書が中断してしまうからではないだろうか?
124 :
無名草子さん:04/09/09 13:38
なあんか、今回はメタ小説ってかんじ。
最初からカメラの視点だから、登場人物の心の中に入ることができない。
最初の二章はわくわくしながら大事に読んだけれど、
中盤から「もう、いいや」ってあきらめの心と共にいらいらしてきた。
126 :
無名草子さん:04/09/09 14:16
たぶん講談社側が「今年は25周年記念だから」って
春樹をあおって、急がせて、営業優先でスケジュールを進めて
それで期が熟してないまんま中途半端なのが出来たのが真相なんじゃないの
そんな気がしたなあ。
127 :
無名草子さん:04/09/09 16:59
作所特有の文章の書き方(起承転結を考えず頭から書いていく方法)が
悪いほうへ出てしまった典型的な失敗作だな。
部分部分は見せるんだけど、一つの作品として今まででも、
比べ物にならない位、ひどい出来だった。
短編として、出すべきだったな。
by 今までの全ての長編、短編を読んできたもの
128 :
無名草子さん:04/09/09 18:59
思わせぶり思わせぶり思わせぶり終わり、って感じだった。
気がついたら半分すぎてて「もう半分かよ」と思っているうちに終わった。
129 :
無名草子さん:04/09/09 19:56
うん。最後のほうになってくると、
なんだよおい、もうページ残ってねーぞ!どうすんだよこれ!
と思ってたら終わった。
これからゆっくり内容を思い出しながら意味を考えてみよう。
考える必要はないのか・・あるのか・・・・・
130 :
無名草子さん:04/09/09 19:59
カフカよりはコッチの方が全然好きだわ
コンビニとファミレスは相変わらずリアリティ無いけど
131 :
無名草子さん:04/09/09 19:59
あとスガシカオにびびった
春樹スガシカオとか聴いてるんだな
132 :
無名草子さん:04/09/09 20:26
はいこれは明らかに何かのメタファーですよーみたいな
露骨さが最近鼻につかないか
133 :
無名草子さん:04/09/09 20:54
アフターダークは糞だな。
明日にでもBOOKOFFで処分してくる。
134 :
無名草子さん:04/09/09 21:09
私もカフカよりこっちのほうが好きだ。
>>133 144 吾輩は名無しである sage 04/09/09 19:24
9月9日現在ブクオフの買取価格
150円
それなら暇つぶしでも持ってた方がマシだなぁ
部分部分はそれなりに気に入ってるし
ヤフオクだったら、半値以上で売れるんじゃねーか?
150円程度なら
世話になっている近所の図書館に寄贈したほうが
まだマシだな
139 :
無名草子さん:04/09/09 22:34
150円だったらセブンのカマンベールチーズの隣に置いてきた方がましだな。
>>139 「うまくやったっと思っているかもしれないね」
>>140 139は、冗談を使うタイミングを間違えはったんですわ
2千年くらい
さっき読み終わりました。素晴しかったです。
143 :
無名草子さん:04/09/09 23:53
>142
もっと詳しく、もっと詳しく。
144 :
無名草子さん:04/09/10 00:00
結構いろいろ酷評されてっけど、んな悪いわけぢゃないかと・・・
俺は楽しめたッス。
>>143 素晴しかったのは確かですけど、それを人に説明しろといわれると難しいですね。
春樹先生は常々、この世界の闇みたいまものを非現実的な形にして描こうとしていますけれど、
それを無理に掘り下げようとした感じがなかったのが良かった。
ただ、闇は闇としてそこにある。でも、日常は日常でちゃんとある。っていう感じが良かったなと思います。
146 :
無名草子さん:04/09/10 00:15
「作家生活25周年記念」って宣伝されたんで、
みんな期待しすぎたんだな
「いつもの新刊です」なら、まあいいんじゃないので終わる話だったのに
>>142 まーーーったく同意見です。
この物語の一番はそこかと。
今回は「闇」や「消失」に焦点を絞るのではなく、
それらに一時的に迷い込んだり、一瞬触れたりしつつ過ぎてゆく時間の経過そのものを、
具体的に手ごたえとして感じさせる、
あるいは誰もが体験したことのある徹夜明けの白々しさにオーバーラップさせて、
より感覚として読者にイメージしやすい表現、を目指してのではないかと思った。
そういった表現にあたっての習作、という印象。
まあでも一気に読んじゃうし、その読み易さという一点でも、
村上春樹は偉大な小説家であると思うが。
一生懸命に書いた感じがしないんだよなあ。
まあ作家としてはこういうデキチャッタ!みたいなのも大事だと思うんだけど。
デキチャッタ!なりに暴走してる作品でもないし。
アフターダークの後編を村上龍が書くと面白いかも。
中国人の白川への拷問場面とか
高橋のバンドでマリが「わたし、歌う!」とか
コオロギの無残な殺され方とか
エリの女王様っぷりとか 薬でハイなままのsexとか
カオルと中国人殺し屋の恋とか
仮定として
コオロギが追われてる話はもうちょっと突っ込んでほしかったけど、
白川の件はあそこで止めておいて正解と言うか、むしろ全面に出しすぎてる感があった。
白川の話はなんか、この小説のちょっとした落ちとして働いてるかも。
高橋とかコンビニ店員が、置き去りにされた携帯電話に出て困惑する話には爆笑した。
>>149 ぬるいのは分かるけど
そういう展開だけは絶対に嫌
153 :
無名草子さん:04/09/10 04:38
やっぱり、ねじまき鳥がピークになってしまうのかねえ
残念です。 ヽ(`Д´)ノウワァァン
長編としての出来はよくないよ。
ひとつ、ひとつの挿入話は春樹風が滲み出ててはいたけど・・・
ブッチャケどうなのよ、このスレチェックしてる講談社の担当者!!
このレベルで世に出すのは間違ってません?
まだ、未完成なのでは?
何十年後の大学の講義で、村上春樹の汚点だったとか
言われちゃうよ。
ある日常の、たった一晩の内に起こった事件なり出会いによって生じた
人生の変化とその後の可能性みたいなものを読者に想起させることにフォーカスしているのかなって、
なんて思った。読書後、ものすごく寸止め感がするのはその所為かなって。
あとは暗喩としての”処女”が理不尽で暴力的で不可解な社会の「病み(闇)」の存在を
偶然に発見してしまい、そこに歩み寄ることを書きたかったのではなどと。
ラジオの宣伝がうざい@JWAVE
魅力的な登場人物が一人もいなかった。
これは村上春樹作品の中で初めての事です。
いままではストーリーがいまいち好みじゃなくても、
必ずお気に入りのキャラはいたんだけどな・・・。
157 :
無名草子さん:04/09/10 06:18
誰か既視感って書いてたけど、
後半でマリとエリの関係を解説するあたりなんですけど、
どうしようもなく素直に先が読めて実際その通りだったりして
あまりにも紋切り型の定番の物語の進行って気がして残念でした
少年マガジンの漫画じゃないんだからカタにハメるなよって思った
風の歌やピンボールに登場した双子が
25年経って、複雑な関係の姉妹になったと思えばいいのかなあ?
158 :
無名草子さん:04/09/10 06:25
この人の最高傑作はなに?
いま暇で金も単行本返るくらいはあるから
なにがいいですか、
ちなみに童貞でつ
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
ノルウェイの森
ねじまき鳥クロニクル
しかし作品出すたびに死んだ死んだ言われる作家もいないな
その癖全然見限られてないんだから
ねじまき鳥のよさがわからん。
アングラ以外は全部読んでいるが、4部作が好きだなぁ
俺も世界の〜と4部作だな。ねじまき鳥は途中まで。
アフターダークはカフカよりは良かった。カフカは俺の中で
下から数えた方が早いので比べる対象でもないが。
読み終わった。なかなか面白かった。理不尽な暴力と、理不尽に何かを失うこと、
というあたりがここ最近の春樹氏のテーマだとあらためて思わされた。オウムと
阪神大震災が、彼の転換点だったのかもしれない。
文体に関しては、多分意識して淡々と、というか、カラカラに乾いた感じにしようと
している。唯一「視点」が世界に割り込む場面だけが、唯一感情があらわになる
部分で、妙に印象的だった。
視点だけ生生しくして他を徹底的に洗い出した感じ?
でも確かに消化不良というか逆にすっきりしすぎてる
あんまりリアリティなく動きだけ激しくするよりかは良かったけど
アフターダークは、短編でまとめてもよかったと思うに一票。
(『蛍・納屋を焼く』風に。)
これ、村上春樹でなく、
そこらへんのやつが書いたものだったら
誰も相手にしてくれず、出版されることすらないレベルのもんだと思ったよ。
今までの作品と比べたら酷すぎる。
物語性があまりに無さ過ぎるし、会話こそ村上春樹っぽいものが多少あったけど、
全体的にまとまりに欠けるというか、一つの作品としてあるレベルに達していない気がする。
村上春樹さんもいろいろと試行錯誤してるんでしょう
ファンならば暖かい目で次回作に期待しよう!
と、前向きな意見を言ってみるテスト
試行錯誤みたいなのを売り物にするなよ。完成した作品を読みたい。
これ、今までで一番の駄作だ。
>>166と似たような感じを覚えた。
>>168さんのお怒りもごもっともですが
向こうにもいろいろと「大人の事情」ってのがあるのではないかと…
>>168 俺もツマンネだったけど、ブラウン管の中の男やえんぴつやオフィスの意味等
腑に落ちてない部分が多いんで判断保留にしてるよ。
作家としての村上春樹の
夜明けまでには、まだずいぶん時間がある
次回作には期待したいよ…
カフカに出てきた夏目漱石の『鉱夫』みたいな感じか
この小説はいったいなにを言いたいんだろう
不評だね。私はよかったけどな
楽しめたやつのほうが得していることは確かだな。
俺は楽しめた。ラッキー。
入ってた絵葉書?がなんかおもしろかった。
「ゆっくり歩け たくさん水を飲め」のやつ。
どこかで笑ったはずだけど思い出せない。
思い出した。ワムの片割れってとこ。世代限定ギャグかな。
177 :
無名草子さん:04/09/10 18:12:42
ひさびさに春樹節が味わえたのでいいや。
178 :
無名草子さん:04/09/10 19:17:10
宮台「海辺のカフカは世界の謎から自分の謎に堕落している
これを意識したようです
179 :
無名草子さん:04/09/10 19:31:06
おっさんファンタジー作家が現代の若者の風俗を描ける訳がない。
180 :
無名草子さん:04/09/10 19:57:27
宮台の批判を意識してかはわからないが、カフカよりずっといいと思った。
モチーフはあいかわらず自分の中の他者、闇。
こんなものを扱いながら小さな「光」のようなものを書こうと
悪戦苦闘してるんだろう。この作家は死ぬまでこの場所から語り続ける
のかな。
181 :
無名草子さん:04/09/10 20:35:29
本屋でちょっと立ち読みしたけどなんか文体が変わってる?
春樹読んでる気がしなくて結局今日は買わなかったんだけど…
182 :
無名草子さん:04/09/10 20:43:04
文体で書き進める小説と物語で引っ張る小説が村上春樹の場合ある
のだけど、明らかにこれは前者のほう。3人称だと恥ずかしいとい
っていた春樹が恥ずかしくない3人称(神の視点ではない)という
文体を開発したのはおもしろいとは思う。まあ新しいものは屑とい
われがちだから、高橋源一郎「さよならギャングたち」なんて昔は
新しかったけど、今見ると恥ずかしいでしょ?
183 :
無名草子さん:04/09/10 21:01:15
とりあえず春樹は顔を整形しろよ
ぶさいくじゃん
184 :
無名草子さん:04/09/10 22:19:38
つづきを〜〜〜〜〜〜〜
三人称とかカメラとか文体とか他者とかどうでもいい。
つまらない本だったな。プロならおもしろくしないと。
おっさんになったらもうダメなんかな。
186 :
無名草子さん:04/09/10 23:24:45
まあ確かに傑作ではないね!
口直しにお気に入りの作品を読みましょう。
因みに私は「羊をめぐる冒険」です。
187 :
無名草子さん:04/09/10 23:26:25
「ゆっくり歩け たくさん水を飲め」はジェイの台詞だよなあ。
視点が壁を越える、は、ダンスかねじまき鳥で唸った記憶が…。
188 :
無名草子さん:04/09/10 23:30:08
しかしこのひとの長編でだれも死なないのは
めずらしくない?
189 :
無名草子さん:04/09/10 23:49:11
文学版の「アフダク」スレにも遊びに来てくださいね。
190 :
無名草子さん:04/09/10 23:53:27
>188
スプートニクも誰も死なないよ。
すごくどうでもいいことなんだけど
読み終わった直後は、なんでスガシカオなんだよ!って思ったけど
今となっては、まだオレンジレンジじゃなくて良かった、と思うようになってきたよ。
191 :
無名草子さん:04/09/11 00:01:03
あっさり・・・と言う感じ。
25周年作品、という感じでは無いよね。
カフカや、ねじまきなら記念作品とも思うが。
読み終わって、最初に感じたのは、序章?
だって、風呂敷広げてそのままでしょ。
面白いか否かは、微妙。読み返したときに、どうかだなぁ。
この人の作品って、最初と読み返しでは感じ方違う時多いから。
>>126
今更、村上さんが営業ごときに
あおられて書くとは思えないんですけど。
多分、本人の計算(続編)とかがあるのではないかと
思いたい。
192 :
無名草子さん:04/09/11 00:02:33
読み終えました。個人的には悪く無いです。続編があるならば。
193 :
無名草子さん:04/09/11 00:03:03
>>191 評判良かったら続編できるんちゃいます?
>>193 評判に左右されて書くかなあ?作者が書き足りないと思ったら書くんじゃないかな。
評判じゃなく自分で物語が完結してないと思ったなら書くんだろう
出版社とかが強要して書かせるってのは頑固だから不可能
もう2年待ってみるしかないね
最初読んだときは他の人と同じく物足りなさにムズムズしたけど、
何度も読み返しているうちにむしろそれがぴったりはまるようになった。
夜更かしして静かな真夜中にぼんやりしていると
日常からかけ離れた何かが起こりそうな気がしてくるあの感じ。
でもやっぱり何も起こらない。それもそっくり。
けど小説ではあくまで表面上は何も起こらないだけで、
見えない闇の奥では確実に何かが動いているように感じる。
自分がいる日常ももしかするとそうかもしれない、と思った。
主人公?二人がホテルに到着したときに、
男のほうが言う軽口っぽい冗談、
あれが死ぬほどキモかった。
カフカ以前の春樹の小説ならしっくりきてなんか笑えるんだけど、
この小説の文体や舞台、時代、登場人物だと、
物凄くあってないというか、ただただ寒々しかった。
何をやりたかったかはよくわかるんだが失敗だな。
何か無駄なセリフが多かった気がする今回。
さっき読み終わったが・・・
村上春樹は過去の作品の焼き直ししかできない作家になってしまったんだね。
これじゃ、ダンス・ダンス・ダンスの牧村拓そのものじゃないか。
自分の未来を予言してたわけだ。
m a k i m u r a h i r a k u
m u r a k a m i h a r u k i
おおすげぇ!!!
>>203 いま気づいたか!俺もびっくりしたけどな!
205 :
無名草子さん:04/09/11 18:03:46
小説家として完全にネタ切れ。哀れだな。
小説家はネタがなくなって、
苦悩し、自殺するまでが小説家です(W
村上さんのこれからに期待しましょう
オウムも阪神大震災ももう過去だからね。
イラクにでも行ってきたらエッセイストとしての道が残されてるよ。
209 :
無名草子さん:04/09/11 19:44:02
>>202 これはすごい!!!
自身も「雪かき」をやってると表明してるのか
210 :
無名草子さん:04/09/11 22:21:49
個人的にはいい作品だと思ったけど、巷では不評だね。
読者は春樹的なものを求めてて、作者は春樹的なものから
脱却しようとしてるのが不評の理由かと。
昨夜読み終えました。
この人の本はおおかた読んでるんですが
読み終えた後にびしっとした感情(感想?)が湧きません。
なんか言葉にならずもやもやします。
読んでるときは面白く読めてます。
なにがおもしろいかは分かりませんが。
今回は特にもやもやします。
期待しないで読んだけどけっこう楽しめた
ゲームの「街」を思い出した
発売してすぐ読むような人は
もう期待がでかすぎちゃうんだから
巷で不評でも仕方なくね?
214 :
無名草子さん:04/09/11 23:41:26
厳しい意見が多いねえ。
個人的にはもう元気でとにかく作品出し続けてくれればいいや。
「あと何作読めるのかなあ」とか正直思うし・・・(あまり考えたくないが)
回収されずじまいの伏線がむずむずする。
星野ちゃんが出てこなかったから-20点
星野ちゃんいい奴だよね。
星野ちゃんは男の鑑だよ
219 :
無名草子さん:04/09/12 01:30:13
昨晩一気に読んだぞ
風の歌、ピンボールからのファンには美味しいんじゃないか?
当時、日本的じゃないと評され日本文壇はカス扱いだったけど
アメリカ等の新世代(ロストジェネローションだっけ?.........アンビューティとかの辺り)と
必然か偶然か、すごくリンクしてたじゃない。
表テーマは特に無いけど、文体にはこだわるとか、喪失とか無なんかの裏テーマ的なものを大事にするとか。
(文壇では孤立してたけど.....その辺りをスタジオボイスやSwitch等のサブカルは評価してた皮肉)
そういうアンテナ的な作家というか距離のとり方というかが
手の平を返した日本文壇や大物作家として名前が独り歩きしてる今でも
25年で成長したけど本質は変わってないな〜と俺は感心しました。
220 :
無名草子さん:04/09/12 01:59:02
ぱくったんとちゃう?
221 :
無名草子さん:04/09/12 03:00:36
午前一時に読み始めて、マリとカオルのバーのシーンらへんで
時間的に追いついて、読み終えたら三時前。深夜に読み終えた
からなのか、どうもすっきりしません。
222 :
無名草子さん:04/09/12 03:01:04
アートや音楽で例えれば判りやすいと思うが
影響されたものが微妙にリンクしてブレンドされてるから、アウトプットもリンクするんだよ
この作品も原作は英語で書いてるだろうから
「●文/ハルキ ムラカミ ●訳/村上 春樹」的なフィルターが強い分
ノルウエイ辺りからのファンは、もやもやするんじゃないのかな
223 :
無名草子さん:04/09/12 03:08:54
よく2時間で読めたね
224 :
無名草子さん:04/09/12 03:20:08
読めるでしょ。中身スカスカなんだもん。。。
225 :
無名草子さん:04/09/12 05:02:38
岩井俊二辺りが映像化したら映像と音は面白そう。内容はどうでもいいや。
確かにミニシアター系の映画として映像化して、
安藤とか浅野辺り出演させとけば、ありがたがってちやほやするファンはいそうだな。
でも、小説としては文体とか関係なくただ単純に内容がつまらない。
エッセイとアンダー・・・以外の作品全部好きだけど、これは全く駄目だ。
227 :
無名草子さん:04/09/12 07:07:26
>映像化
いやー エンピツのシーンあたり
モロ、で?hぃっと りんちでしょう。
読んでる間ずっと「マルホランド ドライブ」思い出したわ。
あちらの世界とこちらの世界ってのは
「ツィンピークス」以来のリンチのテーマだし。
「世界の終わり〜」の時あの時代に既にそれを
やってしまったことは凄いと思ってるんだけど、
今改めてやられてもなー
私的にはエリの描写がもっと欲しかったな。
彼女が壊れちゃったわけが、彼女が超高級娼婦を
やらされてたからで、眠ってるとこに家まで
元締めが押し掛けてきて、平和な家庭が一気に奈落の底へ〜とかさ。
228 :
無名草子さん:04/09/12 07:26:10
若い人を描くより
春樹と同世代を描いた小説の方が面白いのでは。
もう大学生同士の会話とか無理があるよ。
>>229 ロストジェネレーションってヘミングウェイの時代なのにね
231 :
無名草子さん:04/09/12 11:30:39
同世代の話だと、若作りオヤジたち大集合になりかえってイタイのでは。
ねじまき島そんなにいいか?
無駄に長いだけでオチなしのクソ小説じゃん
>230
ヘミングウェイって
アン・ビューティって書いてるから
多分ニューロストの方をいってるんだろ。
234 :
無名草子さん:04/09/12 14:54:06
カフカ少年も描写に失敗してただの中年スケベオヤジだったし。無理して若者を書こうとするのは止めたほうがいいんじゃないかと。正直、気持ち悪い。
読了後の感想は物足りないという感じでした。
でも良く考えてみるとそれも当然かな。
読む前に抱いていた村上作品対するイメージ、
あるいは彼の作品に期待していたものとは明らかに
今作品は異なるから。
アフターダークのテーマは前の作品から受け継がれているあちら側と
こちら側、それともうひとつ普通に生活していても一歩間違えれば
暗くて、不確かな、暴力的な世界に陥るのだということだと思う。
後者のテーマに関してはこの作品はリアルに描かれていないように
感じる。現実世界ってもっと残酷で暴力的だから。
それと219はロストジェネレーションではなくてブレット・イーストン・エリス
に代表されるゼロジェネレーションだと思われます。長文失礼しました。
>>235 それにしても春樹の方がずっと先だし、風やピンボール当時、219に上げられた
雑誌なんて影も形も無かった。
はっきり言って期待はずれだがそんなのは今までで慣れてるので
そんなにショックはなかった
しばらくたてばいいところも見えてきそうだと思う
どうしても新刊になると過去の好きな村上作品と比べてどう
という風に見てしまう(俺は世界の終わりとか羊とか)
のでもう少し冷静になってきてから読み直そうとオモタ
エリ姉って娼婦やってたって設定なの?
ドコに書いてあった??
耳が2つないと眼鏡がかけられない、って生まれてから一度も考えた
こともなかったから、そこが新鮮でした。
240 :
無名草子さん:04/09/12 19:04:25
娼婦だとははっきり書いてなかったけど、俺も
エリは娼婦をしていたと思う。高橋は娼婦として
のエリとホテルに行ったんだと思う。
エリと白川はこちらの世界とあちらの世界を行き来して
いて、その境目は曖昧で、いつ移動したかなんて
本人にも分からない。白川にもエリにも。そういう
ことなんじゃないかと思ったけど、もう一回読んで
みる。
241 :
無名草子さん:04/09/12 19:31:29
>>240 高橋はエリとホテルには行ったと思う。
でも、エリを買ったとは俺は思わない。
まぁ、わからんけど。
(エリはかなりの高級娼婦だと思うから高橋には買えないんじゃね?)
高橋ってところとタカハシってところあった気がしたんだけど俺の記憶違い?
最初の方カタカナだったところあったような。
読んでる最中気になったんだけどわざわざ確認するのもアレなので読み進めたんだが。
見つからん。
ノルウェイはカタカナが生きて漢字が死んだんだっけ?逆か。
さいしょ読んだとき桐野なつおの「グロテスク」思い出した。
あれも姉妹の話でしょ(ただし妹のほうが超美形)。
で、娼婦となると、東電OLも含めてますます似てることになる。
中国人娼婦にせよ、エリ=高級娼婦にせよ、
なんか発想が安易だな。
ていうか、もしホントにエリが娼婦やってたんだとしたら、
2か月爆睡=単なる職場放棄(サボリ)ってことだろ
244 :
227:04/09/12 21:06:58
いや〜
高級娼婦って言い出したのは私なんだけどさw
でもそれくらいしか思い付かないじゃんよー
あの展開では
しかし、いつから小説読んだ後だってゆーのに、予告編で内容を推理するみたい
な作業を強要されるようになったんだ?でびっとりんちのせーか?
低脂肪乳って牛乳じゃないよな?
タカナシだろうが何だろうが、あんなクソ不味い低脂肪乳ごときを
牛乳とは認めない!そこは絶対に譲れない。。。
>>246 年とると高脂肪なもんは健康に良くねえんだよ!
あと40年経ってから同じこといえんのか?
豆乳のめ
>>247 年とともに嗜好も変わるってこと
若い時は高脂質・高蛋白な食事を好むものだ
>>246 省令の分類では低脂肪乳は牛乳ではなく加工乳。
しかし何つーかアレだな
村上春樹の小説のテーマってのは
深いとこで楳図かずおの漫画とかわんねえんだな
今回特にそう思った
さっき読み終えたけど、正直がっかり。
村上春樹の中では、駄作の部類なのでは。
ところで俺の行くデニーズは、チキンサラダはないけど、店舗によって違うのかな。
ファイブスポット・アフターダークはブルースだから12小節進行だろ。
つまりタカハシがアタマから8小節ハミング→マリ残りの4小節+リピートの4小節ハミングってのは明らかにヘンだろ
春樹ファンは、『僕』に感情移入することが好きなのだと思う。
今回『私たち』は鳥瞰的立場にいて、感情移入しにくかった。
思うに、アフターダークによって、村上春樹は新しい価値観を
提示したのではないか。
これまでの『僕』の自分中心の価値観から、
全体を見渡す鳥瞰的立場に立った価値観への変化。
これに読者はついていけない。春樹もうまくついて来させられなかった。
アフターダークの主題は、
『誰もが壁で隔てられていない、一つの世界に住む存在だ』
ということだと思っている。
次作に期待大だ。正直、自分もガッカリしたんだよね。
エリは山羊のメイの生まれ変わりということでFA?
256 :
無名草子さん:04/09/13 15:07:39
なんか対象年齢を低く設定してある感じだったな
中学生向けくらいに。
257 :
無名草子さん:04/09/13 16:29:28
258 :
無名草子さん:04/09/13 16:34:15
262 :
無名草子さん:04/09/13 19:50:36
これけっこうすごい作品だな。フランツ・カフカの世界(特に流刑地)に通じてる。
映像や風景描写が個人的な世界をすべて語ってる、みたいな。
普通に読めば、純粋な視点が、夜の街をくりだして、見たものを感情の表現なしに
つらつらと語っているだけだが、「感情の表現なしに」ってところが超ポイント。
すげえぞ春樹。なんかはやく次回作が楽しみ!!
風をはじめて読んだときの衝撃に超そっくり。小説読んで久々にわくわくしてる。
263 :
無名草子さん:04/09/13 20:34:26
19歳の女の子が
パーカーにスタジャンに野球帽だったら
その子は明らかに「すごーく奇妙」に見えると思うんですが・・・。
いいの?そのへんは。
264 :
無名草子さん:04/09/13 20:39:12
>>263 よく見かけるが。。。
俺の知り合いではいないけどね。
265 :
無名草子さん:04/09/13 20:59:31
どーでもいいけど、退屈。詩的な文章かけなそうね。こいつ。
すごく咽乾いた真夏に
一気にコーラ飲んだ感じ?
スッキリしたいんだけど、咽は粘っこくなってるって言う。
一応褒めてるんだよ。
267 :
無名草子さん:04/09/13 21:07:17
↑伝わらない。粘っこくならないしね。真夏のコーラって。春樹の真似?
268 :
無名草子さん:04/09/13 21:09:40
おれトロンボーン吹いてたからわかるけど、
カーティス・フラーで衝撃うけるなんてマジありえねえ
その場をつなぐ所詮サイドメンに過ぎんだろ。
ファイブスポット〜も演歌みたいなくさい曲。
いかにも「頭」で発想して書いてる感じがした。
子供だまし
カール・フォンタナなら衝撃もわかるが。
>>271 できるし、自分を演奏者の代表みたいに言わないほうがいいよ。
2年後に急に恥ずかしくなるから。
まあまあ、人それぞれに感受性も感動も違うんだから
そんなことでムキにならないで
パーカーの上にスタジャン、メジャーリーグの野球帽って
なんか田舎の高校生とかがしてそうなカッコだね。
275 :
無名草子さん:04/09/14 09:14:34
視点だけからいうと「ベルリン天使の詩」みたいだった
「私たち」って複数なのはやはり天使が複数いるからか??
ただしあの映画では途中でカラーになるところがすごかったけど
こちらはずっとモノクロのまま終わってしまっているけどね
>>275 「私たち」が物語に介入して、世界がカラーになり、「私たち」が一登場人物に格下げされる
ということまでやれば凄かった。
>>276 それは「危ない」って言ってしまってる時点で一登場人物にされてる
そういうんじゃなくもっと大きく介入することを指してるんなら
それでどう面白くなるかがわからない
白川の「ペーストしてクリックしたんだ」ってちょっと変だと思った。
エンジンかけっぱなしのバイクで、ペダルはキックしない。
全体的に下手な翻訳本みたいな感じだ。
>>279 クラッチだっけ?ギアだっけ?
バイクの人って足もなんか動いてるよ。
発進時にクラッチ握って
ニュートラル→ロー
でいいんでない。キックするよ。
漏れも「(キック スタータの)ペダルをキックして・・・」と勘違いしたよ。
だってギアをキックするとは言わないよね?
英語ではキックを使うのかなぁ?
>>278 同感。「コピ(ーして)ペ(ースト)したんだ」が正しいと思う。
284 :
無名草子さん:04/09/14 16:20:06
p93
「彼女は備え付けの液体石鹸を使って丁寧に手を洗っている。指と指のあいだに
こびりついてしまった、粘着性のある何かを洗い落としているようにも見える。」
なんかエロイ。何かとは
@ラブローション
A精液
Bその他
どれかなぁ
285 :
無名草子さん:04/09/14 16:29:05
>>281 少なくとも「強くキック」はひどいね。
きちんと整備されているバイクなら、少し左の足先を押し下げればカチリと
ギアはローに入る。
287 :
無名草子さん:04/09/14 16:39:46
読後の正直な感想
「村上さん、どうしちゃったんだろう・・・大丈夫かな・・・」
今回の作品は、出版社側の実験ではないでしょうか?
どこまで読者をナメた作品を出版しても売れてベストセラーになるかという
>>278,283の件はマカーな人の意見も聞きたいナ。
使うソフトにもよるんだろうけど
1つしかボタンの無いマウスでは有り得る操作なの?
>>289ハルキが使ってるのは脳内コンピュータなんだから
そういう操作もアリでしょ
>>289 そのへんの操作はウィンドウズがマックからマンマパクった
ところだから殆ど変わらない。貼り付けがペーストに変わる
だけ。これは長年のマカーアンドバイオ(だっけ?)使いの
著者のケアレスミスでしょう。「ペースト」にカーソルを合
わせてクリック、ならわかるけどね。関西的な簡略化?
文中で言うクリックは
ペースト操作の際のクリックではなくて、
メーラーかメッセンジャーの送信ボタンを押すときのクリックなんだと
読みながら勝手に解釈してた。
Ctrl+CしてCtrl+Vしたんだ
こう書くとなんか隠語みたいだな
あっ、
>>292それだーヽ(゚∀゚)ノ 「ペーストして Go !!」
" . . . I remember hearing the same thing a month ago."
"Actually, I pasted and clicked it."
下手な英語ですまんが、不器用ながらも翻訳してみると「コピー」が必ずしも
必要ではないことが分かりやすくなると思う。作者が英訳を意識していればの話だが。
クリックについては
>>292と同じような解釈をした。音声ファイルのリンクかスピーカーの形のアイコンなんかを
クリックしたんじゃないかと。
Haruki Murakami, Afterdark, pp 120- 121, Kodansha, 2004
>>295 英訳っていうか多分最初英語で書いたんじゃないの?
298 :
無名草子さん:04/09/14 20:27:48
便乗して質問したいんだけど、
この「実はペーストしてクリックしたんだ」っていうのは
1ヶ月前に、手を抜いてソースをコピペしたものがバグになっちゃったって意味?
>>298 白川の冗談だよ。「一ヶ月前のセリフ」をペーストしてクリックしたんだ。
コンピュータ・エンジニアだからなんでもそういう用語で話したくなるタイプなんだろ。
ゆっくり読め、たくさん水を飲め
おしっこがいっぱい出るぞ
302 :
無名草子さん:04/09/15 04:04:31
これ読んだあとデュークエリントン借りてきた。Greatest Hits(・∀・)イイ!
まじもすすめ。
303 :
無名草子さん:04/09/15 04:51:14
>>86 デニーズのドリンクバーないよ。恥ずいなこいつ
304 :
無名草子さん:04/09/15 05:12:38
>202
すげー
今さっき読破。釈然としない気持ちでスレ探しに来たw。 一晩の出来事を羅列して収拾無しなんて斬新過ぎて。文体もシナリオ読んでるみたいで落ち着かない。ほんとに村上さんですか?って感じ。期待してただけに悲しい。
アフターダーク(第一部)⇒break of dawn(第二章)⇒?
『2010年』
読み終わったあと、で?って感じだな。
初めて村上春樹を読んだ人は、ボロクソに言うだろうな。
309 :
無名草子さん:04/09/15 13:46:14
マイケル放り投げって感じ?
これが入試になったらといてみたいな
310 :
無名草子さん:04/09/15 13:55:53
悪くない、と思った。少なくとも「海辺のカフカ」よりよくない?
あれの出版前の内容紹介で「空から魚が降ってくる」ていうのに、
はあ〜?ついていけない、ばかばかしい、
って20年来の読者だけど、そう思ったの。
とりあえず発売から何ヶ月かしてから上巻は買って読んでみたけど、
下巻は買わなかった。
アフターダークはくだらない内容の紹介がなかったから予約して買った。
まだ村上春樹が気になるんだよね。
小説をかくのもいいけど、小説家としての翻訳物ももっと読みたい。
商業ベースの翻訳はやだろうけど、ハリポタの訳なんてどう?
311 :
shim:04/09/15 13:56:42
確かに自分も皆さんと同じように最新作の「アフターダーク」は、村上さんの作家デビュー25周年記念の作品に
ふさわしくない物だと思います。
今までの作品の中でも、完成度がかなり低い気がします。
まるで勢いにまかせて書いた作品を、きちんと読み直したり校正したりせずに、そのまま出版したような作品に思われます。
もしかしたら作家デビュー25周年記念に合わせて、無理やり出版社側が催促して出版する時期を早めたのかな?
そういうのは村上さんも嫌いなはずなのに・・・。
いずれにしても村上さんの次回作に期待するしかないか・・・。残念。
まあまあ良かったんじゃない?
彼女を見ればわかること
つう映画を思い出した・・・(この映画よりは出来がいい)
313 :
無名草子さん:04/09/15 15:49:54
夜中の空気は確かに感じ取れたけど
1夜の出来事を切り取ってみせて
「だから?」ってところで終わった。
新しい文体を手に入れようとしたのかも
知れないけど、やっぱり物語ありきなんじゃないの
小説って。
白川の暴行を「やらずにはいられなかったのだ」って
ところに興味があったんだけど説明はなにもなかった。
少し「納屋を焼く」を思い出した。
314 :
無名草子さん:04/09/15 16:57:49
春樹のストーリーはあってないようなものじゃない。綺麗な文章があればそれでよし@
>>311 そういった意味で
新しい村上春樹になったということなんでないの?w
社会とコミットするとは、しがらみとかコネとか
そういうのに埋没するってことでもあるからね。
これから政治的なことにも具体的に口だしてくるんじゃないのかな?
テレビにも出るかもね。
あのルックスでテレビはありえない
禿しく自殺行為
この作家はそこまで馬鹿ではない に1票
読んで普通につまらん。
と思った俺は負け組か。
今までの作品は最初読んだ時はピンと来なくても
それなりに何か感じるところがあり、読み返すうちに深みが出てきたりしたんだが。
アフダーからは何も電波を受けません。
電波受けた人、煽ったりしないしアンチでも無いから、解説プリーズ。
物語を人が説明できるようなら物語の意味なんて消失してしまうんだが、それでも。
>>317 パソコンを上手に扱えば、過去レス読めるよ(裏技)。
>>317 説明受けて何がしたいのかわからん
他人の解釈なり視点で考えても面白くなるはずもないし
自分がつまらないと感じたんならそれが全てじゃないか
下2行が思い切り矛盾しとるし
他人の解釈が見たいんならそれこそ
>>318だろ
要するにつまらない自己顕示
物語の意味を俺に教えてくれって体裁でたかが「つまらない」っていう感想を
言ってるだけのことだろ
なんで怒ってるのか分からないけど言ってることは間違ってない
なんで怒ってるんだろう?
期待を裏切られたからだろう
ねぇ僕が悪かったよ。もう二度と女の子を買ったりなんかしない。
325 :
無名草子さん:04/09/15 22:56:59
春樹の小説は全作品読んでます。
ADについては「大傑作」とまでは言わないけれど、
概ね好意的に受け止めてます。
1つ言いたいのは「会話文」の中身が不自然かな〜と。
会話を多用するのは良いけど、今時の19歳はあんなセリフは言わないよ。
とにかく、これからも読み続けるから、講談社の人、春樹さんによろしく。
326 :
無名草子さん:04/09/15 23:04:23
>今時の19歳はあんなセリフは言わないよ。
作品全部読んでるんだったら今更こんなところで違和感を感じないように
327 :
無名草子さん:04/09/15 23:08:45
この小説、また手コキが出てくるの?
328 :
無名草子さん:04/09/15 23:45:43
期待はずれはいつものこと
>>326 ユキとかメイとかも十分おかしいじゃんね。
330 :
無名草子さん:04/09/16 00:05:53
あるサイトで、
「『実はペーストしてクリックした』ノートパソコン、村上春樹さんはマック使ってるので、きっとパワーブックだな」
というコメントがあったんだけど、これってどういうこと?
パワーブックだと、音声読み上げとかしてくれるの?
331 :
無名草子さん:04/09/16 00:13:03
話や文体がどうであれ、ユーモアが失われていたことががっかりだった。
332 :
無名草子さん:04/09/16 03:10:02
これはでも、たぶん続編あるんじゃないでしょうか。
スレ全部読んでそう思いました。
私も含め、物足りないという人が大半で、そこまで村上春樹も
鈍感じゃないと思うのですが・・・。
これは、5巻立ての1巻として読めば、すごぅく面白い小説だと思います。
つーか、2巻が出たらすぐ買います。
>>331 僕も君と同じ気持ちだよ
でも今日はダメなんだ
---
たしかにユーモアといえばこれくらいだったか
先程読了しました。まあ、それほど評価が高く無いのは判るような気がし
ます(でも、駄作とか言う程の内容じゃ無いとは思うけど)。
ただ、白川と同じ世代で、職業も同じ(彼ほどクリティカルなものでは無
い)、しかも風俗通いもわりかしな私(嫁はいないけど)にとっては、な
んかちょっと皆さんとは違う印象を持ってしまいました。誰かも言ってる
ようにマスクの男は白川なのでしょう。あれってまさに素性の判らない女
性と性交渉する時(した後)の自分の姿だと感じました。なんというか自
分をものすごく匿名的な存在に持っていって出来ればその後はそんな自分
を忘れてしまいたい。。って感覚かな。そこで何か社会的な問題が発生し
てもそれは普段の自分が犯したことでは無いと思わざるを得ない非現実感
(村上氏の意図してることとは多分全然違うとは思うけど。あともちろん
私はこれまでそういう女性に暴力とか振るったりしたことないでよ。)
それと、これも誰かが書いてたけど、エリが娼婦で白川と職業的関係があ
ったというのもうなづけます。ただ、エリが高橋と関係したことは、仕事
とも愛情とも関係のないエリの個人的な事情(眠りにつく前の対極的な揺
れみたいなもの)だったんじゃないかと思いました。
個人的にはコオロギの言う『いったん抜けてしもうたら、もうおしまい』
ってのがなんか妙にリアルで怖かった(まあ、そんなもんは元来村上氏に
は求めて無いんだけど。)
335 :
無名草子さん:04/09/16 04:34:43
てか村上春樹って何歳なの?ノルウェイと三部作あたりは読んだけど本自体にプロフィール書いてないし。
336 :
無名草子さん:04/09/16 04:55:42
>>332 同意。
続編書いてほしい。出るとしたらいつごろかな。
337 :
無名草子さん:04/09/16 05:37:53
二年先くらいに続編出ると思う。
今までの3部作とかの流れでいくとね
338 :
無名草子さん:04/09/16 07:05:41
続編出すんだったら半年ぐらいがタイムリミットじゃないかな。
ホタルというか、温まった使い捨てカイロというか、何にたとえれば
いいのか分からないけど、一晩限りの夜の登場人物のイメージが
簡単に読者の意識の中でdat落ちしそうな気がする(たとえ再読しても)。
だんだん小説の内容が「マジ」っぽくなってるのがイヤだ。
それを肯定するような作者の発言もイヤだ。
あの世代の最後はやっぱり「政治絡み」なのかねぇ・・・
いろいろ意見が割れてるけど、個人的には、この人エンターテイメントっぽいのと、
人間の心の闇を描くのとを、交互に繰り返し書いてるような希ガス。
「カフカ」はどっちかつーと前者。読者を引き込んで、謎が謎をよんで、主人公が
試練の末何かを手に入れ、何かを失う。ちゃんと終わるから、カタルシスもある。
「アフタダ」は、後者だと思う。村上春樹的リアルな心と世界の闇を描いている。
何かが闇の中でうごめいていて、どこにも進まない、救済もない。「スプートニク」も
この系列に入ると思う。
折れはどっちも好きだけど、読んでて楽しいのは前者、心の中にしこりのように
何かが残るのが後者って感じかな。
団塊世代だよ。
342 :
無名草子さん:04/09/16 19:27:07
>>340 アフタダじゃなくてアフダクにしようよ。
つゆだくぽくていいっしょ?
チキンサラダとトーストをあふだくで
344 :
無名草子さん:04/09/16 20:00:39
なんかみんな不満気だね
サイズは一応長編だけど昔の短編の読後感に似てる、ぶつ切り感とか・・
回転木馬に入ってても良いような・・・
世界感はねじまきや神の子に繋がってる。続きはあっても無くても俺は面白かったが
ねじまき→国境みたいに何か別の長編から派生したのかも?
345 :
無名草子さん:04/09/16 20:18:46
不満気?エロスがなかったせいなのかな・・・。
フマンキスト
やっぱ井戸ですよ井戸
↑井戸のかわりにエレベーターに閉じこめられるってのがあったじゃん
手コキはエリがタカハシにやってやった可能性が読み取れるのでいいだろ
歳とともにエロなんてどうでもよくなるんだよ
もともとハルキみたいに性欲薄そうな椰子はとくに
>ハルキみたいに性欲薄そうな椰子
え?
ていうかハルキはインポだろ明らかに
そして巨大な膀胱を持っている
354 :
無名草子さん:04/09/17 01:43:25
「納屋を焼く」において、結局、納屋は焼かれず、
代わりに主人公の知り合いの女の子と連絡が取れなくなったのだが、
「納屋を焼くこと」とは実は「女の子を殺すこと」のメタファーだった
と、村上春樹イエローページに書いてあってびっくりした。
確かにそう考えればしっくりくるが全然今まで思いつかなかった。
ときどきこういうことがあるから春樹は油断がならん。
それは可能なんたらさんの読み方であって解釈なんてひとそれぞれだと思う
もし言わなきゃ伝わらないんだったら本になんの意味もないし
人の見方で見ると結構面白いけどね
俺は「納屋を焼くこと」というのは暴力性をコントロールできずに、あるいはしようともせずに他人を傷つけるということだ考えた
女の子は殺されてはいなくとも(一般的には頭のよく見えるまともそうな男に)損なわれてしまったんだろうなと思った
要するにそういう悪が自分達の近接した日常にあるということをリアルな実感を伴って伝えたかったんではないか
と解釈した
356 :
無名草子さん:04/09/17 05:42:43
わかんね。おらバカだから。
アフターダークの白川は徹底的に自分の悪を排除しようと
しているみたいだけど、納屋を焼く男はそのへんはどうだったんだろう
「ときどき納屋を焼くんです」…こわいセリフだよな
確かにあれはよく考えるとこわいセリフだな
五反田くんも似たような感じだったけど苦しんでたなそいういえば
ある意味春樹の悪のロールモデルの一つかも
同じ版元の、今週の「週刊現代」の提灯書評記事読んだ椰子いるか?
ここの評判と違って大絶賛の嵐だったぞ(W
>>359 まあそういうのがお仕事な人もいるわけでw
生暖かく見守ってあげようよ
>>360 そうだなー
あそこに書いてたのは、
金さえ積まれれば便所の落書きでも絶賛するようなボンクラどもだしなw
>>359 評論家は世間から主流みたいな扱いを受けてる春樹とかにはとにかく
マンセーすりゃいいと思ってるんだろ
一昔前と正反対
権威に弱いというかなんというか…まともな評論家はほとんどいない
一般読者がよくわからない脱構築だの知性だのジェンダーだのの言葉を
さらに複雑に絡めて最終的に結論がわからないまま
こき下ろしたりマンセーしたりしてるだけ
春樹みたいな複雑なのは解釈の仕方でその批評家の力量がばれるから
適当にごまかしてるってのもあるんだろうな
略称は「アフダー」に決定済みなわけだが
ダーク↑(語尾上げ)
でいいじゃん
365 :
無名草子さん:04/09/17 21:36:47
闇チューはどうだろうか
「アッダッ」は?
367 :
無名草子さん:04/09/17 22:25:47
いま始めのファミレスのシーン
読むのめんどくさくなってきた
368 :
無名草子さん:04/09/17 23:41:49
よむのやめろと言ってもらいたいのか?
ターダーはあれだね
新しい言葉で書かれてるよね
ユリも白川もカガミの向こうに行けるけど
マリは行けないんだよね
それがヒント なんだよね
370 :
無名草子さん:04/09/18 00:08:23
デニーズ行ってチキンサラダとトースト食べて来た。
371 :
無名草子さん:04/09/18 00:19:25
さっき買ってきた。これから読むぞうわくわく
372 :
無名草子さん:04/09/18 00:42:27
ラストシーンのエリの唇ピクッに
明るい可能性を読みとれ、と
いうことなのでしょうか
>>373 ドラマの第一話だとそこで主題歌が流れ始める。
牛丼並、ネギ抜き、肉抜き、あふだくで
しかし既存のほかの作品の中でどれに一番にてるかって言ったら風の声かもしれん…
面白さは別として
377 :
無名草子さん:04/09/18 14:48:11
>>376 それはなんとなくわかる。読後感が似てる。
378 :
無名草子さん:04/09/18 15:24:44
379 :
無名草子さん:04/09/18 16:36:17
風の歌もとことんおもろないやろ。
初めて風の歌(そしてそれが初春樹だった)読んだとき、
「なんやこれ???俺でも書けるで?」とか思た。
380 :
無名草子さん:04/09/18 18:20:15
風の歌が出たときはみんなそう思ったってさ。
あれがバケモノのような才能によってかかれた小説だと世間が
気付くまでに10年かかった。
確かに風の唄を聴けは肩透かしで何言ってるのか
意味わからないところがあった
382 :
無名草子さん:04/09/18 19:34:49
視点がカメラなのは、
私らが浅井エリのような
抽象的で確固とした形を
もたないものに人間の意識として関われない
からなのでは?
カメラのように瞬間的に見定めるだけで。
383 :
無名草子さん:04/09/18 19:43:44
ヴェンダースのベルリンにたとえてる人いたね。
あの映画は安二郎に捧げられてたということは・・・。
村上春樹の嫌いな単語(マイクロソフトなど)が連発されるシーンがあった。
村上朝日堂CD-ROMを読んだ後だったので、作者に関する知識が邪魔して
そこで集中が途切れてしまった。
春樹自身も、翻訳夜話で「作者に関する知識が邪魔になることがある」と
言ってたけど、全くその通り。春樹ワードを乱発されると困ってしまう。
あと、朝日堂に来たメールのエピソードを、ほとんど流用してるところがあったね。
「ラブホに来たけど、お金がなくて…」のシーン。
>>384 春樹はそんなエピソードすっかり忘れてて無意識に似ちゃったと思うぞ。
俺も一通り読んだハズだけどすっかり忘れてるし、書いた人だって忘れ
てるかもしれない。384は読んだばっかだから憶えていたんだろうけど。
書いた人は覚えてるだろうよ
>>385 まあそうだろうけどね。ちなみにフォーラム316の
>At 9:23 PM 99.6.7
のメール。小説では免許証じゃなくて学生証になってたと思う。
388 :
無名草子さん:04/09/18 23:06:28
6pの
ブルージーン
に何かひっかかったんだけど
389 :
無名草子さん:04/09/18 23:19:20
春樹と言えばブルージーンだからね。
390 :
無名草子さん:04/09/19 13:46:04
でも他のところはブルージーンズだったよね?
391 :
無名草子さん:04/09/19 15:55:44
エリが高橋に留学の不安を訴える、部分で感情移入できました。
ストレスがエリにもあるわけで・・。
392 :
無名草子さん:04/09/19 15:58:14
マリですね
彼女は用心深い視線を維持したまま、事実を簡潔に修正する。
394 :
無名草子さん:04/09/19 18:30:01
高橋は最初は名前のわからない人物として登場。
後にカオリのつてで「タカハシ」と分かる。
以降高橋。漢字表記で登場。
395 :
無名草子さん:04/09/20 04:58:11
がっかり。トラウマ喋って理解しあうなんて陳腐なことやってんじゃねーよ。セックス無しの描写も寒い。『世界の中心』と同じくらい寒い。
396 :
無名草子さん:04/09/20 05:00:58
あと149が死ぬ程寒い
397 :
無名草子さん:04/09/20 06:53:11
はまりました。
村上春樹このような感じの作品はありますか?
ねじまき鳥と国境の〜は読みましたが微妙でした。
>>397 すごーく難しい質問だ。
『海辺のカフカ』かな。2ちゃんではあまり評判が良くないけど交差点のような作品。
>>398 レスありがとうございます。
早速、買いに行きます。
400 :
無名草子さん:04/09/20 12:47:47
今までの村上作品以上に第3者的視点を取り入れている感じがします。
最初に町全体をマクロ的な視点でみて,
そこに暮らす人々をミクロ的な視点で取り上げる。
場面場面でカメラが切り替わるような感じがあるのがカフカに似ている。
最後にまた町全体をマクロ的な視点で捕らえている。
何というか鳥がはるか上空から舞い降りてまたはるか上空に飛び立つまでを,
鳥の視点で書いたような作品。
まあありきたりのイベント→解決型ではないので盛り上がりには欠けるが,
現実に即したリアルさを追求できていると思う。
>>400 「僕」という中心が消えることで登場人物同士が自由に関係してるよね。
インターネットの時代に対応してるんだね。
今までの作品の相関図だと、僕から各登場人物へ放射線状に
線がのびていて横のつながりが薄かったような気がする。
402 :
無名草子さん:04/09/20 16:01:33
「ゆっくり歩け そしてたくさん水を飲め」で思い出したが、5年以上前から近日刊行予定の
「走れ 歩くな」はいつになったら出版されるんだろう?
403 :
無名草子さん:04/09/20 16:39:20
>>401 とっくの昔に高橋源一郎その他がやってますが。頭だいじょうぶ?
404 :
無名草子さん:04/09/20 16:58:45
一般書籍板なんだから勘弁してあげて。。。
>>403 >>401は過去の村上春樹作品との比較なんだから
他の作者を出すのはまた反論でもないと思うよ
まぁ落ち着いて下さい
(俺は401じゃないけど)
408 :
無名草子さん:04/09/20 17:38:23
403 :無名草子さん :04/09/20 16:39:20
>>401 とっくの昔に高橋源一郎その他がやってますが。頭だいじょうぶ?
馬鹿かw
409 :
無名草子さん:04/09/20 17:57:16
マリ 宮崎あおい
エリ 小雪
白川 テレバイダーの司会者
で読んでた。他は具体的に思い浮かばなかったな。
途中からやっぱり村上春樹だなと思ったよ。
クラシック音楽や映画が好きな人物が出るし
白川みたいな神経質で完全主義者もおなじみ。
高橋の言い回しは「僕」とそっくり。
スガシカオの曲が出てきたのは嬉しかったな。
410 :
無名草子さん:04/09/20 18:17:30
>>408 村上春樹なんかありがたがって読んでるような馬鹿に言われたくない。
>>410 じゃあ読んでないお前の意見はいちいち聞く意味無いな
粘着してないでさっさと消えろよ
412 :
無名草子さん:04/09/20 18:53:17
おまいら!もちつけ!
/\⌒ヽペタン
/ /⌒)ノ ペタン
∧_∧ \ (( ∧_∧
(; ´Д`))' ))(・∀・ ;)
/ ⌒ノ ( ⌒ヽ⊂⌒ヽ
.(O ノ ) ̄ ̄ ̄()__ )
)_)_) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(
414 :
無名草子さん:04/09/20 20:47:47
デニーズでチキンサラダとトーストを頼む人の割合は飛躍的に増えたのではないだろうか
415 :
無名草子さん:04/09/20 21:24:15
カフカのときはベートーベンが売れたって言うしね。
放射線状に→正しくは「放射状に」でしたm(__)m
417 :
無名草子さん:04/09/21 05:08:53
春樹は若者の姿を書くべきじゃない。
若者の文化を書くべきじゃない。
寡作の中編小説は書くべきじゃない。
羊をめぐる、の頃が良かったなあ
と思った。
418 :
無名草子さん:04/09/21 07:24:12
ソニーのテレビって事でテレビピープルと微妙にリンクするね。
まぁあざといっつーか・・・そういうのがファンにはタマランけどな。
俺? うん大ファンですw
419 :
無名草子さん:04/09/21 09:44:24
震災の話がちょろっと出てきたりね。
確かにこの作家は若者が描けない。ファンだけどそれは感じる。
隠遁生活で若者に関する情報源ってテレビとかなんじゃないか?
知り合いの若者っているのかなぁ?
420 :
無名草子さん:04/09/21 11:09:28
若者っていうか現代の若者ね。
ノルウェーとかは若いけど違和感ないもん。
昔の作品って固有名詞が出ないから自分の
心情風景で想像出来るから良かった。
アフダーはデニーズとかセブンとかの固有名詞のせいで
リアルな情景を想像しちゃって結果村上節が陳腐に聞こえる。
高橋とか過去の作品の主人公と似てるんだけど
どうにもしっくりこないのはそこら辺に原因があると思われ。
421 :
420:04/09/21 11:14:32
つづき、長くてスマソ
よって高橋は村上春樹フリークな大学生って感じ。
三部作の(僕)とかもう大好きで彼に憧れてちょっと
ハードボイルドに生きてやるって思っててお陰で
ダサさが滲み出てしまってるような奴。
おれはタカハシに違和感があったな、何話したらいいかわからないから
エリに電話できないという男が一度しか会ったことないその妹に平気で
話しかけてくるというのは何か気味悪かった
ところでおれも以前自分のマンションのエレベータで同じ様な事故に
あったけどその時は泣き出した小学生の女の子を一生懸命なだめたよ。
実は閉所恐怖があって自分でも泣き出しそうだったのだが誰かをなだめ
大丈夫だよとはげますことで自分の恐怖が和らぐんだよ。だからエリが
見知らぬ部屋に1人閉じ込められたと気づいた時は怖かったろうなと思う。
423 :
無名草子さん:04/09/21 12:04:42
あのエレベーターの話はこの小説で一番好き。
井戸やら冷蔵庫やら川の排水溝やらの新しいバージョン
なんだろうけど、微妙にニュアンスというか意味合いが
変わってる気がする。
424 :
無名草子さん:04/09/21 12:11:09
おいらもエレベーターに一票
絶対に放してはいけないってトコで
ダンスの最後のユミヨシさんと僕を思い出した。
・白川はワタヤノボルと被った。(ねじまき鳥の。)
・随所にコンピュータの概念が散りばめられてて、
そこにちょっと食傷した。
・この作品のテーマについては大方の人は
「それはもうわかってるんだよな」っていう
感想を抱くと思う
それはかつて村上春樹が日本で初めて暴いた
というか描写したものだったかも知れないけど、
もう大方の人はそれを感覚として取り入れた上で
日常を生きているのであらためてその一例を
挙げられても、村上春樹に対する期待に応える
ものにはならないと思う。
・比喩と表現力は本当に素晴らしいと思います
426 :
無名草子さん:04/09/21 14:33:25
確かに同じようなモチーフが繰り返されるね。
春樹にとってこれは戦いなんだろうか。
先に進むためには今、目の前にある不可視な何かを言葉に
しなきゃいけないのか。
直子にもお姉さんいたんだよね
春樹にとって「暴力」ってのがある時点から
重要なモチーフなんだよね。
白川の意味のない暴力が9.11やオウムを暗示していると思う。
で、そろそろ誰かエリが眠っていた部屋と顔のない男
について考察してくれない。
>>428 カオナシ=被写体してのエリを見つめる不特定多数の人々
=エリ自身に(原則として)介入できない匿名的な傍観者
=実はマリや高橋、そして「私たち」も含まれる。
エリが迷い込む部屋→エリを視覚的に知る人々が彼女を
イメージして出来上がってしまう外部との意思疎通不能な
空間。「私たち」 がいろんな場所との間を往復することで、
鉛筆が持ち込まれたり、変化してしまう。
一応こんな風に解釈している。
430 :
無名草子さん:04/09/21 22:56:50
春樹が書いたと思わずに、
誰か他の人が書いたと思って読めば、
悪くない小説かもしれない。
どうして春樹は、本人とテキストがこんなにも連動しているんだろう?
春樹抜きで、純粋に彼の小説を語ることは、難しい。
なんのかんの言って売れているらしい
2週連続一位@めざましTV
そりゃ超人気作家村上春樹の新作なんだから
最初の1ヶ月は1,2位をキープするのが当然なんですよ。
問題はそれから後。さあどうなるか。
433 :
無名草子さん:04/09/22 10:12:27
解釈
顔のない男は自分の中の他人⇒
人はこいつにのっとられ暴力的な存在となる。
ねじまきやカフカにおいては性欲を通して描かれたもの。
スプートニクでの観覧車からの幻視も同じ。
眠っていた部屋⇒
抽象的に言うと闇。声の届かない場所。現実に起こる事の多くは
この場所に起因するというのが春樹の世界観。
中島らもの本を読み返していたら「啓蒙かまぼこ新聞」という本の
あと書きを春樹さんが書いてるのを発見、ちょっと意外だった。
ああそれサブカルだった頃の月刊宝島に連載されてた中島らもが遊んで作ってた広告だな。
その時期、春樹がロングインタビュー受けてたから、そのへんの絡みなのかな。
カフカ>ノルウェイ>スプートニク>アフターダーク
の順番で読んできました。
次にこれを読んどけ!な1冊は何がよいでしょう?
437 :
無名草子さん:04/09/22 16:09:20
>436
アンダーグラウンド
>>436 そろそろダイナミックなストーリー展開がいいかと。
だから『世界の終り〜』かな。笑いもあるし。
ペニスとヴァギナをあるものにたとえるところは
爆笑した。
>>434 イタリア長期滞在前の糞忙しい時に書いてるんだよ好きなんだよ、って書いてたね。
かまぼこ新聞ファンとは、俺と趣味が一緒だ、と思った。
顔のない男のイメージがすごいデビッド・リンチの映画の不可解なキャラクター
とかぶった。まぁ羊のころからあの手の不気味な存在は書かれてたから
影響関係はないんだろうけど。
アフターダークは好きになれない。
これって読者に絵的なイメージを想像することを強要してるよね。
俺って小説読むときそういうの想像しないで読む派だからつらかった。
あとみんな言ってるが若者を書けないね。舞台が最近なのに登場人物が70年代。
442 :
無名草子さん:04/09/23 03:37:47
「デニーズで食べる価値のあるメニューはチキンサラダだけだ」等と書かれて
当のデニーズはどう思っているのだろう?
(さすがにその程度じゃ訴訟にはなるまい)
>>436 国境の南、太陽の西とかどうよ?
俺はすごく好き。
>>444 今それ読んでる。島本さん役にエミリー・ワトソンをなぜか
脳内キャスティングしている。
436です。
みなさんありがとうございます。
『世界の終り〜』を読んで爆笑してみたくなりました。
とりあえずお勧め頂いたのは全部読破したいと思います。
>>446 オレは爆笑はしなかったけどな・・・・
でも、春樹の小説では一番目くらいに気に入っている
448 :
無名草子さん:04/09/23 15:40:43
世界のおわりって、ちょっと梨木果歩の「裏庭」に似てない?
449 :
無名草子さん:04/09/23 16:17:35
ああもう若い椰子ばかりで歯痒いなあ、
「世界の終わり〜」が似てるのは
リチャード・ブローティガンの「鳥の神殿」だろ!
興味のある椰子は図書館か古書で探してみろ
小説の構造が似てて、話は春樹の方が面白い
450 :
無名草子さん:04/09/23 16:53:50
国語は昔から赤点。今の仕事はエンジニアの俺に、エリの部屋にある
テレビの中の世界はなにを表現したものかを教えてください。。。
452 :
無名草子さん:04/09/23 18:34:13
ぱくりの激しい作家だよね。。まあ筒井康孝ほどじゃないけど。
「ようこそデニーズへいらっしゃいました」
じゃなくて、
「いらっしゃいませデニーズへようこそ」
ですけど村上さん、何か?
>>453 春樹に細かいところ突っ込んでたらきりないよ
あの世界のデニーズでは「ようこそデニーズへいらっしゃいました」
なんだよ
気持ちはわかるがね
カフカでも四国にない店書いて修正されてたし
何版か後には修正されんじゃね
デニーズにチキンサラダなんてあった?
俺はさ、よかったと思うよ、この本。
抱きしめたいヤツを抱きしめられない葛藤?
みんな我慢してんだよ、愛に飢えてるって感じ。
俺?俺だってそうだよ、死ぬまでseventeen,大人で子供。
愛したいヤツがそばにいるってのはそれだけで幸せだね。
ま、俺にできることは歌い続けることだけさ。
俺英語はわからんけどさ、要は気持ちなんだよね、
気持ちを体で、アクションで示せば絶対伝わるはずなんだよね
世界のYAZAWAこと俺の戯れ言だけどよ。
458 :
無名草子さん:04/09/24 00:29:24
>>449 同世代とお見受けしました。
実は文学坂から来たんですが、あっちは馬鹿ばっか。
459 :
無名草子さん:04/09/24 00:30:28
460 :
無名草子さん:04/09/24 00:57:06
俺はさ、正直うんざりしてんだよ。
この本に関する評価?まあ、一般的な評価だな。
前作がどうの、次作がどうの、チキングリルがどうのってさ。
カフカって何?文字化け?ブローディガンて、新しいプロレスの技か何か?
もっと純粋に、心で受け止めたらどうなのよ?
心が苦手だったら、おまえらの古い記憶を思い起こしてみろよ。
エリにも、マリにも、高橋にも、白川にも、カオルにも、
コオロギにも、売春婦にも、バイクの中国人にも、
おまえら似たとこあんだろ。
こいつらはつまり、おまえなんだよ。
わかるか?
わかんねえか、そうか。
実を言うと正直俺もわかんねえけどさ、
でもこう、どこかをくすぐられるような感じなんだよな。
>>461 おまいさんがそれとなくちゃんと評価してることはわかった
その気持ちを大切にな
ちょっと不器用ながらも小器用にまとまっててネタ臭さバリバリなんだが
>>458 文学坂っていうのは、やはり哲学道の近くなんですか?豊島区?
文京区?勾配キツイ?
w空気嫁w
この小説ってさ、、、
一日のうちの出来事ではないの?('A`)
>>466 それに気づいたのは、おそらく君が世界初。
>>466 マ、マジで?!気づかなかったよ(´・ω・`)ショボーン
>>467-470 そ、そんなみんなで馬鹿にしなくたっていいだろ!
ウワァァン!!ヽ(`Д´)ノモウコネエヨ!!
>>471 かまってもらえて
\ よかったじゃないの /
 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
" , 、 ミ
ゝ∀ く
∧_∧ | _____________
三 ( とノ /
三 /466 つ | < 2ちゃんねらーがいじめるよ〜!
三 _ ( _ /| | \
(_ソ(_ソ(_ )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「こんなサイトみてるの見つかったら、私クビになっちゃうのよ。」
「ようこそこんなサイトへいらっしゃいました」
475 :
無名草子さん:04/09/27 02:18:19
俺は小説に1000円以上払うのはどうかと思う。
ただ、村上春樹に関しては1000円どころのレベルじゃないし
10000円払っても読みたい本を出していた。
今回もいつものように一度図書館で読みきってから買うか買わないかを決めるつもり。
>>475 そういう買い方(・∀・)イイ!!
図書館って場所にもよるけど予約多そうだな
477 :
無名草子さん:04/09/27 12:48:58
実際のところ、僕は買うかどうか少し悩んだ。
家に帰ると彼女が待っていた。ワインを開け、それからパスタを作った。
パスタを食べ終わると彼女が買うの?と聞いてきた。
「わからない」僕はそう答えた。「とりあえず片付けるよ」と僕が言って立ち上がると、
「そういうのってロマンチックじゃないわ」と彼女が言ってワインを飲んだ。
「ふむ」「ふむ」彼女は真似をしてまた笑った。
僕は皿を下げ、台所に立った。
なんだそりゃ
479 :
無名草子さん:04/09/27 13:33:25
やれやれ。
性的なシーンを望んでいたというのか。
淡白なトーン。
悪くはないけど深みが欲しい。
村上春樹って今頃アフターダークなんてソフト使ってるの!?(゚Д゚)古るぅー
481 :
無名草子さん:04/09/27 17:26:38
読んだよ。
要するに、無職はだめだってことだろ?
482 :
無名草子さん:04/09/27 20:15:11
性的なシーンがないのがなぁ。ノルウェイ〜みたいな感じの。
それをネタに、好きなあの娘と恋愛談議を一晩明かしたい。なんつって
なんだか暗示的な作品だったね。
たしかに暗示的だった。
芥川の「蜃気楼」思い出した。何故だろう。
485 :
無名草子さん:04/09/27 21:41:51
この小説って恋愛物?
486 :
無名草子さん:04/09/27 21:52:55
うーん、45分で読み切った。
でも「作品」は読めてない。
くだけていえば何がなんだかわからない。
たぶん作者の意図するところとおいらの理解と、回路みたいなものがぜんぜんつながんなかったんだろうね。
読者としての視点を意図的に意識させる手法は筒井康隆がよくやっていたようにもおもたし、マルケスっぽくも感じたが。
ごめん、たぶんアタマ悪いんだろうな、おいらの。
487 :
無名草子さん:04/09/27 22:04:37
既出だけど、高橋くん とてもじゃないが現代の若者っぽくないよね。
村上春樹世代って感じ。ただここが大きく現代に寄り添っていたにしてもそれはそれでがっかりしたかも。
要は春樹はんの文体が好きなんかな
>たぶんアタマ悪いんだろうな、おいらの。
速く読みすぎたんだと思う
ウォン・カーウァイの「欲望の翼」を
観た時も同じような印象を持った
ある特定の事柄について触れているわけではないし、
極めて限定された時と場所が舞台なのにも関わらず
全体性の獲得に成功している感じ
490 :
無名草子さん:04/09/27 22:55:06
よくわからんかったが、
一人称で小説を書く村上さんが、
「神の目線で描く小説って、こんなに無理があるんでつよ」
と、ツッコミを入れてるように思えた。
既出だろうけど、「逃げられない」という中国マフィアからの
電話が高橋の心のどこにひっかかったのかがよくわからない。
全く無関係とも言えるコンビニ店員もその電話を受けている
ところを見ると高橋個人ではなく登場人物全体、ひいては
読者に向けられたメッセージのような気もするんだけど。
高橋とマリの淡い恋みたいなものは発展の予感を
感じさせて終わるし、エリもマリの働きかけで
長い眠りから覚めそうだ。
「逃げられない」というメッセージだけが宙づり
になったまま終わる。これは何を意味してるんだろう。
単なるハッピーエンドの小説ではないよね。
>>493 loose end の小説だね。
マリも高橋も(エリもコオロギもカオルも)、本来対峙すべき存在から逃げている。
他者だったり自分の過去だったり。
まあ、そういうものを見据えるべき自分自身から、だな。
どこまで行っても自分からは逃げられない、つうことじゃないか。
UFO in 釧路の陳腐なセリフだが。
アフターダークは深夜から夜明けまでを描いた作品。
光は取り戻されるが、やがてまた夜になるように、
人間が誰もが持っている「闇」からは逃げられない。
ってことじゃないかな
高橋の闇は父親との関係だな。「ある愛の詩」のストーリーを父と子の立場を
逆転させて嘘語ってるし。
497 :
無名草子さん:04/09/28 11:00:49
なんのかんのいったってもう33万部だってよ。
明らかに書けなくなっちゃってます、って25周年でみんなに知らしめているようなもんだ。
498 :
無名草子さん:04/09/28 18:28:16
>>490 神の目線で書く小説といえば重松清の疾走だな
499 :
無名草子さん:04/09/28 18:50:41
結構好きだけど、期待し杉たかも。
こういうのが3編ほど入った小説集だったら問題なかったんだけど。
星野ちゃんといい、高橋くんといい、好感度高い若者を書けるようになったなあ。
500 :
無名草子さん:04/09/28 19:01:17
500get
>>501 好き嫌いは人によりけりですよ
俺は高橋=小洒落た感じに成長したカフカ
みたいに思ったけど
503 :
無名草子さん:04/09/28 21:41:28
>>497 この人は20年以上前から「もう書けない」といわれてるよ。
確かに、20年以上前から「もう書けない」といわれてる。
元々、文体で書くのが好きなタイプだから、文体の進化には割と積極的だけど
リアリティには興味ない(逆にリアルな会話なんて文体の邪魔になるとさえ思ってるから期待するほうが無理)
スタンスは25年で、ディタッチメント(諦観)→→ストリーティング(物語)→
→コミットメント(他者や世間等への関わり)と変化してるけど、
彼の本質の、読者に媚びる作品は全然に書く気がなくて、書きたいものを書く姿勢は変わってない
本人が小説を書くという行為が自己治癒だと言ってるし
春樹にとってのアフターは「書かないわけにはいかなかった」から書いた
ファンも「読まないわけにはいかなかった」から読むだけ
アフターの俺の感想は
アンダーグランドで痛感した、正義と悪の対比が、かつてのように判り易いものではなく
実はとっても曖昧で混沌としていて、けど、そんな世の中で折り合いをつけて(逃げないで)僕らは生きる
良い記憶だけでなく嫌な記憶も肯定し、それらを燃料に今の自分がいる事を許そう
まあ、それでもいいか..........みたいな感じだな〜とぼんやり思いました。
支離滅裂の文で失礼(つっこまないで〜〜〜)
>>504 前半は激しく同意。
後半は??
ねじまきのワタヤノボルみたいに、白川に「悪」を押し付けてるだけに見える。
506 :
無名草子さん:04/09/29 00:55:58
白川だって普通のおっさんでもある。
「でもある」って言うのが重要なんじゃない。
別々に見えるものがつながってる。正義・悪。そこが出発点。
でも春樹はもうそんなニヒリズムに飽きていて、別の「なにか」
を描こうとしてるんじゃないか。
登場するキャラクターが、春樹にとっては、他者であるけど自身でもあるから
白川は自身の中の正と悪を擬人化した場合のダークな面の象徴みたいな感じじゃないのかな
アンダーグランドで正と悪の矛盾を痛感して、書きたくてうづうづしてたのかなと推測
世間からの視点では「悪」でも、彼らの視点では「正義」だから「そうしないわけにはいかなかった」
で、自身の中の正と悪も見事に同じように矛盾してるし..........これを書こうみたいな
ついでに、あちら側の部屋の俺の勝手な解釈は
封印され(無かったことにしようみたいな)置いてきぼりにされた記憶たちの観念のような世界で
予想だけど、高級コールガールだったりした?エリの封印されてるそんな観念のような世界
顔の無い男は、不特定多数の客の例えかな(実際に客だった白川も、エリにとってはただの匿名の1人)
朝方にエリは封印されてた何かを許した
折れは、白川よりもむしろ「中国人売春組織」という曖昧模糊とした存在に得体の
知れない闇を感じた。白川は、どっちかつーと最近のキレやすい連中みたいな感じ。
バイク男・・・底知れないドロドロの闇の中から折れ達をつかもうと伸びてくる手
白川・・・普通の人(折れも含む)の中に存在する暴力性の顕現
うん、なんか、みんなクールに熱いね
文芸誌のエライ人の書評を読むより面白いかも
みんなどんどん感想を書け!
春樹も迷惑しつつも、やれやれって、たぶん読んでるぞ
時計のイラストを書く辺り、なんか意味があるんだろうと思って
時間軸と登場人物との行動表を作ってみますた。
とんでもねー謎が隠されていた・・・
ところで高橋君みたいに携帯からラブホの一室に直通で電話って普通かけられる
ものなの。あのホテルの事情に通じてるってだけのこと?
>>511 書いたのが村上春樹ですからその辺は御容赦願う。
>>512 マリが携帯持たないという伏線まであったんで、なにかのヒントなのかと
思った私はロバ?
コンビニでバクダン・ジュースが流れているってことは1997年の物語ってことでいいの?
>>492 高橋は夜中の渋谷の街の闇を垣間見た。だから嫌な予感のようなものがあった。
コンビニ(24時間明るいよね)の店員は、スガシカオのBGMに象徴されるような、
闇のない(人工的に明るくされた)世界の住人だから、闇なんか気にも留めない。
自分の中に潜む闇にも無自覚。
ついでにいうと、24時間営業のファミレスが2度出てくるのは、闇の世界と光の世界を
隔てる境界のメタファだと思う。
カオルが白川のプリントアウトした写真を熟視してウナルのは見覚えがあったから?
正直しばらく2回目読む気しなかったけど
読んでみると1回目より面白いな
>>515 単に村上春樹がスガシカオをお気に入りなだけだよ
>>517 24時間営業のファミレスにも闇はないわけだが。
なんで光と闇の境界になるの?
窓ガラスの外と中の対比だよ
アフターダークって夕方って意味なんだ
スガシカオのBGMが闇のない(人工的に明るくされた)世界の象徴?
あのひねくれた歌が?
いくらなんでも、そりゃないでしょ。
|-`).。oO(・・・誰がそんなこと言ったんだろう…?)
>>523 「日没後」です。夕方より暗くなってから。
>>519 オレも。いろいろ人の意見とか聞いてからも一度読むとおもしろい。
でもやっぱ会話は寒いなー。
春樹が「ユーモアあって洒落た会話だなー」とか思いながら書いてるとしたら不気味。
だって本当は19歳じゃないですからね・・・
今までの作品(長編)の中で一番味気無い感じがした・・・。
次の作品に期待してます。
高橋=大槻ケンヂ
カオリ=神取忍(既出)
バイクの中国人=サム・リー
が頭から離れないです。
その他は思いつきませんでした。
実写になるとしたら、それ以外無理。
俺は曲が出てきたせいか、高橋=スガシカオだな
神取とリーは激同
>>531 まさしくそれだ。やっぱみんなこんな感じなのかな。
534 :
無名草子さん:04/10/04 00:58:08
>>531 カオリの役、顔だけ浮かんで
名前が出てこなかった。
そう、その人だ。うん。
535 :
無名草子さん:04/10/04 01:02:42
村上さんは、巧すぎるな。
なんていうか、非常に巧すぎるので
さらっと書かれているように見えてしまう。
怖いお人だわ、、、
536 :
無名草子さん:04/10/04 01:07:03
おととい読み終えた
読んだあと率直に思ったのが、ただ単にこういうのが書きたかったのかな
別に悪い印象はなかったです、ただ1400円は高いな
昨日読み終えた。
読解力の問題かもしれないけれど、物語は最後まで整合性を取り戻せないまま終わってしまった印象。
それだけに、「わからない」事に関してはひっかかり残る物があった。
単純なボーイ・ミーツ・ガールの部分は相変わらずだけどよかった。というかそれだけ。
後、中嶋ラモっぽいなあと思った個所があったり。春樹らしさが薄いから?
で。フライング・トースターは登場するの?
>>538 本を開きっぱにして、5分放置すると飛んできます。
>>537 いや、個々の人物の行動は、噛みあってはいるよ?
つじつま合わないとこはなかったと思うけどな。
おれはむしろ逆で、ボーイ・ミーツ・ガールなところがズレ過ぎてて寒かった。
中国人裏組織の狼藉者に対する「耳きり」と高橋の耳の損傷は無関係?
542 :
無名草子さん:04/10/07 23:19:06
こう言う作品を「ボッタクリ」って呼ぶんだろうね。
543 :
無名草子さん:04/10/08 06:44:45
たのむ。やっぱりわからん。さっぱりわからん。
だれかおしえてくれ。
これは全3巻の第1巻ではないのか?
これでおわりでいいのか?
来月あたり
「続アフターダーク」
「アフターダーク2」
「アフターダークの逆襲」
「アフターダークふたたび」
とかでるんじゃないのか???
>>541 だからそーいうのを狙って書いてるんだろ。
読み手がいくらでも想像できるように。
ベストセラー作家になると、いろんな読者が増殖するから春樹も罪だな
本人がまったく望んで無いのが皮肉だ
ノルウエーなんか書かなきゃ(書いても老後まで封印とか)よかったのに
ばななみたいな人でしょ?とか言うやついるしな。
整合性やら結末に納得したいなら、直木賞取りたい類いの読んでればいいのに。
ヴォネガットとかブローティガン、ピンチョあたりってみんな読んだ事ないのか?
>ピンチョ ?
オマエ自身読んでねーだろ
>547
オマエ、バカ?
大学生ならスロー・ラーナーくらい読んどけ。
>>543 なんかそんな感じがするな
登場人物をまた書きたくなった…とか言いながら
新しい長編に発展したりする可能性があるかもと思った
>>442 デニーズは実は和風セットの漬物がおいしい
たぶん村上さん、知らないと思う…
村上春樹は実際にはファミレスをあまり利用しないんだろうなぁ…
そういうの食べるくらいなら自分が作るっていうタイプだろうし
552 :
無名草子さん:04/10/09 00:45:07
「ようこそデニーズにいらっしゃいました」???
入店してきたお客さんに対する最初の挨拶じゃないですよ。
どう考えても語呂悪いじゃないですか!
オリンピックから帰ってきた時に成田空港で叫んでいたアニマル浜口の
「よーくやった日本!」
「よーくやった日本!」
の掛け声より語呂が悪い。
「いらっしゃいませデニーズへようこそ!」の常套句ぐらいしっかり書いてほしいと思った。
本当はすごく読みたいんですが、デニーズでの描写にリアリティがないため、ここから先を
読むことが出来ません。
残念です。
デニーズでバイトしている村上春樹ファンより
このスレみてると春樹初めてっぽい奴オオイですね
19歳はあんな会話しないって・・・・
風から読んでから語ってくれ
でも、初めて読んだっぽい奴がここまでけなすのがすごくないかな?
おれは20年近く全作品を読んできたけど、
正直2回目読み終わってもよくわからないな。
やっぱ次の作品に期待させるだけの作家だと思うね。
俺は、春樹のは出れば読むが特別にファンっていう自覚はないんだけど、
552、こんなのがファンなのか思うと同情。
読んだ事もないのにファンっていう奴もいるから、数ページ読んだだけまだいいのかもな。
リアリティがない等で文句いう前に、とりあえずこのスレを頭から読んでみればいい。
なんでリアリティがないのかのヒントが沢山あるから。
リアリティのある話が今まであっただろうか。
557 :
無名草子さん:04/10/09 15:33:18
吉野家のリアリティ(風の歌を聴けたころ)
「いらっしゃいませ〜ご注文は」
「なみ」
「はいなみいっちょう!」
「とくもりつゆだくしんこ」
「つづいてAカンとくもりつゆだくいっちょう!」
「あとおしんこ」
「すいません、おしんこいっちょう!」
文学にはこういうリアリチーがひつようなんんですね?
(かいてから風のころには特盛りがなかったことに気づいたが)
春樹はおしんこなんて追加しない。
春樹は牛皿に泥棒かささぎを口笛で吹きながら茹でたアルデンテのパスタを絡めて食べる
そんな人だ
>>543 >>317と同じ人かな
一応オレなりの解釈というか結論を書くと、この作品で村上春樹が描きたかったのは
「現代」というか「今という時代」なんじゃないかと思う
明確に書いてない部分はあえてボカシて不安や恐怖を演出しているようにみえる
「現代」を描いているのならラストの尻切れもリアルタイム進行中という意味合いで合点がいく
今現在この小説を読む人間の感想としては
>>166の意見なんかが当を得ていると思う
しかし30年後くらいに初めて読む人間は別の評価を下すんじゃないかな
例えば70年代あるいはそれ以前に書かれた小説を思い浮かべてみるといい
こういう形で時代を剽窃した作品ってあまりないような気がする
30年後これを読んだとき懐かしさより2004年からの悲痛な叫びのようなものをキャッチするんじゃないかな
その辺を狙って書いたとしたら、これはこれできっちり完結した完成度の高い作品だと思う
おもしろいかどうかは別としてね
ということでオレは続編は無いような気がする
名前欄はわざとなので突っ込まないように(ココの名無しキライ)
↑を見て166は自分だったけな?と遡って確認するヤツ多数。
俺? チガッタw
いまさら流れを読まずに既出も読まずにレス。
長編に対するプロローグみたいだった。
>>562 多分このスレを見直せば(・∀・)人(・∀・)ナカーマが200回くらいできるよ
よかったね
565 :
無名草子さん:04/10/10 22:48:35
566 :
無名草子さん:04/10/10 23:47:10
本の装丁と帯みたいなヤツのセリフの抜粋の仕方はおかしくないか?
すごい救いのない話かと思って読むのためらった
読んだらそんなにネガじゃなかった
そんなに明るくもなかったけど
568 :
無名草子さん:04/10/11 00:28:33
569 :
無名草子さん:04/10/11 00:31:55
読んでない、本屋行っても素通りする。
気の利いた表現ができなくなって15年くらいですかね。
読んでもなんの利益もないわ。
570 :
無名草子さん:04/10/11 00:32:14
>>560 何が起きても君はそんな書き込みをするべきじゃなかったんだ。絶対に。
571 :
無名草子さん:04/10/11 00:38:57
世の中には物語性がないと小説だと思ってないばかがいるみたいですね。高卒の俺でも
認識していることをわかつてないなんて、春樹の読者って、どんだけ阿呆なんでしょう。
物語が読みたいなら一定の型にはまったラノベでも読んできなさい。
そして、もっとアホになれ。
572 :
無名草子さん:04/10/11 00:44:54
世の中には物語性がないと小説だと思ってないばかがいるみたいですね。高卒の俺でも
認識していることをわかつてないなんて、春樹の読者って、どんだけ阿呆なんでしょう。
物語が読みたいなら一定の型にはまったラノベでも読んできなさい。
そして、もっとアホになれ。
>567、568
あんたらも、ケチつけるだけでなく何か書けよ。
既書だったら、何で吐き気がするのかとか、自分の解釈とどう違うとか書けよ。
読み手の解釈に委ねられる質の小説だもの色々な解釈があるから面白いんじゃないかな。
どうせ答えは作者しか知らない(秘密らしいです)。
大きめなフォントで嵩増しさせて1400円で販売じゃボッタクリだ。
帯のコピーも詐欺っぽい印象操作に思えたし。
煮詰めてから出版すればよかったのに。薄甘い砂糖水飲まされたような読後感だった。
春樹もっとがんがれ。
今までの春樹ものは登場人物が持っている考え方とか
こだわりとかを描くのが独特で、(セリフというか会話の中で)
そのせいか濃いイメージの登場人物が
多いのだが、今作は誰もかれもなんか薄っぺらい
やはり絶対的な文字数(ページ数か)が少ないので
色々バランスを取ると長いセリフ回しを削らないと
いけなかったんだろう
>>575 私は逆の印象で、旧作中の登場人物が、異常に奥行きのない
薄っぺらい人物に思えてた。
わざと厚紙で作ったようなキャラクターを登場させて、生の空虚さ
、世界の虚構性みたいなものを表現してるのかと。
そして、そういう人物たちが食べ物だの音楽だのにこだわりをみせ
る、その妙にアンバランスな感覚がシュールな魅力を生んでいた。
今作は全体がリアリズム路線なのに、エリがらみのとこだけオカル
トチックな場面が挿入されていて、うまく連続していないといいう感じ。
無理やりシュールにしている、というか。
文体のマジックも不在で、会話の不自然さも以前は魅力だったけど、
今回は単に未熟な印象を与えるだけ。
春樹も衰えたな、というのが正直なところ。
なんか書評とかココとか見てると、
村上春樹というブランドは凄いんだなぁと驚きます。
固有名詞という押しピンで白いシーツをユルーク留めているだけにしか感じなかったです。
それに読み手が好き勝手落書きしていく感じかな。
本音を言わせて貰えば
彼のデビュー当時なんか知らないガキですので、「不細工のおっさんが言うことなんか知ったこっちゃない」と思います。
ただファンは好き勝手に描いて行きましょう。
同じアホなら・・・なんて言いますから踊らないと損するんですよ。
今まさに19歳だけど、あの会話はそれほど違和感は無かった。
>>564 ひょう‐せつ【剽窃】ヘウ
(「剽」は、かすめとる意) 他人の詩歌・文章などの文句または説をぬすみ取って、
自分のものとして発表すること。「他人の論文を―する」
上のは広辞苑
既成のもの(この場合現代)を自分の中で消化し自作品として表現する
という意味で使ったんだけど“自分の中で消化し”という意味は含まれていないみたいね
確かに誤用だったわ
あとは他の人が言いたい事言ってくれてるんで、オレが繰り返すのもアレだわな
580 :
無名草子さん:04/10/11 08:10:27
「私小説」ってのわりに好きなんですよ。
物語性にとぼしくってもね、楽しく読めるんです。
この小説は私小説ではもちろんないんだけど、
物語が動きそうで動かないもどかしい感じが
率直に言って居心地よくないんですね。
なかなか魅力的な設定がされているのに「一晩のことを描いている」という制約上物語が動きようがないわけですよ。
「一晩のことを描く」小説にしては舞台装置が大がかりすぎるし、なにより登場人物が自分のことを喋りすぎる。
会話を半分にしたらどうだったんでしょうね。
きっと、もっとわけのわかんない小説になっただろうとおもうけど、でも「なにか新しいことがおきた夜」の雰囲気はよりでたんではないですかね。
正直言うとカズオイシグロの「孤児」を読んで「さっぱりわからん」と思って以来自分の文学理解はもう古いのだと思い定めました。
「やっぱりわかんなかった」のでもう文学からは離れようと思っているのです。
581 :
無名草子さん:04/10/11 13:18:57
みんなー、上田晋也の薀蓄って全部やらせって知ってた?
お笑い板へ
582 :
無名草子さん:04/10/11 20:00:22
なんか、いまいち。
第三者の視線を用いたこと、
TVの男の件で、実際に描写したのに否定的にうやむやにしたこと、
そして、イメージ作りが他人の曲に依存しすぎていることが、
気に入らない。
個人的な意見ですが春樹ファンになって13年、この作品程つまらないと思ったこた〜ない。
もう春樹作品買わないかも…_| ̄|〇ガクッ!
春樹ダメポ
584 :
無名草子さん:04/10/12 06:06:55
ラノベよりはましだと思う。
はっきりいってつまらんかった
読み終わってから、
この本いくらだったっけと背表紙を確認して
「高え!」と思ったくらい
期待しすぎたのかな
>>559 遅レスで済まんが、何気にそれ美味しそうだな。
587 :
無名草子さん:04/10/13 01:01:45
>>573 567、568は僕と五反田君のセリフだってわかってる?
ネタ書くなら笑えるやつにしてよ。
スレの空気悪くなるようなのはやめてね。
村上サンの作品は長編は全部読んできたけど、
カフカとこれは今までのスタイルを捨てて新しい事をやろうとしてるような気がする。
まだ実験の最中って感じで、読んでる方としては作りかけの料理を出されたような気分だけど。
でも、あまりにツマラナカッタので逆に今後の村上春樹に期待してしまう。
このまま終わる作家ではないと思う。
駄目なんだ。
何度読んでも本の中に入れない。
今までは村上ワールドに入れたのに。
読み終わった後の余韻も何もない。
リアリティの無い会話。
すっきりしない内容。
残念でならない。
どうしたっていうんだ。
>>453、
>>454 超遅レス。
昨日ひさしぶりに実家を片付けてて、「村上朝日堂"はいほ〜”」(エッセイ集)が出てきたので
読んでいたら、
「デニーズへ行くと、『ようこそデニーズへいらっしゃいました』と言われて何か居心地悪い(要約)」
と言う文章があって驚いた。発行は1989年。
考えられることは
・「いらっしゃいませデニーズへようこそ」は、何か著作権のようなものがあって本の中に引用できない
・村上春樹は15年も前から筋金入りの勘違いをしている
どっちだ。
後者かな
今とマニュアルが違う時代の挨拶なのかも
もしかして今より少し古い時代の話なのか…?
ここ数年、コンビニ、ファミレス、ファーストF等で
変な(居心地悪い)日本語が反乱してたのを見直してたから変わったんじゃないかな。
「1,000円からお預かりします」とか「お弁当、温められますか?」など
あとは、変わったのを知ってても
ブレードランナーのレプリカントみたいな人工的な感じを狙ってワザと使ったのかも
白川が中国人娼婦と寝た部屋の番号が404だったのが激しく気になった。
白川の職業や性格を考えて、選ばれた番号なのだろうか。
村上春樹がこういう知識をどこまで持っているかはわからないけど。
>>594 俺もそれ気になってた
「どこでもない場所」って意味かと解釈できるとも思ったが…
へぇそのネタは気づかなかった。意識してるだろうな。
じゃあ俺もネタをひとつ
veritechは、中国のメモリ屋
598 :
無名草子さん:04/10/16 02:13:13
>>598 村上春樹の作品をゲーム化するのは不可能だと思うな
(あそこでやってるのはただの感想を言い合ってるだけだけれど)
あの独特のなんともいえない村上文体の出す感じをゲームではコピー不可能だと思うし
違う切り口で表現すると完成度では劣るものしかできない気がする
今回の作品は不評だからエンターテイメントと割り切ってそれなりに演出すれば
受けるかもしれないけどさ
例えばマリになって一夜を自由に過ごすとかね
誰と一緒にいるか、どう会話するかも自由
朝になったら終わり
600 :
無名草子さん:04/10/16 12:19:55
俺の妄想の方が絶対面白い
>>599 >>212も言ってるけど、そういうゲームってすでにあるよ。
チュンソフトの「街〜運命の交差点〜」。
PSでもPS2でも遊べるから、興味ある人はやってみて。
たぶんそんなに高くないし。
602 :
無名草子さん:04/10/16 13:44:41
タランティーノのフォールームスを思い出した
603 :
無名草子さん:04/10/17 14:17:00
「私たち」って読者?
物足りなさが残ったが嫌いではない
いいだけ既出だけど続編希望
>601
街はたしかにおもしろかったけど、
村上さんを読む人達が、おもしろいとは
感じないような気かせします。
ちなみに好きなシナリオはあの傭兵の人の奴
あれだな、シンガーソングライターなんかでも、アルバム最初の三枚くらいがよくて、
あとつまらなくなるってのと同じかな。
自分の中にあるものを出し切っちゃって、あとは出がらしみたいな。
607 :
無名草子さん:04/10/21 17:12:09
∧∧
( ・ω・)<腐ってもハルキは面白い!
_| ⊃/(__
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/ただそうおもった
608 :
無名草子さん:04/10/21 20:14:16
>>606 そこまで酷くないと思うぞ。
俺的には、今回以外買って損したと思った作品は無いぞ。
カフカとコレは一回しか読んでないけど、他は最低でも5回は読んでる。
>>609 フィルターがかかってます。
いや、俺も損したと思えないんだけどね。
絶対フィルターかかってる。
>>610 フィルターって言うか、ココの人達ほど深読みしてないだけ。
メタファーとかそんなのあまり考えてないっす。
たまにあまり考えなくても「そうゆう事かな?」って思う箇所もあるけど、
わざわざ探したりはしない。
一度どこかのサイト見たらちょっとひいた。
実際作者自身そこまで考えてるのか?って思う意見もあるし。
まあ読書なんて気楽に楽しみましょうや。
序盤のデニーズの店内の描写の中の
「ノートパソコンで書き物している男」でクドカンを連想したのは俺だけじゃないはず
>>611 俺はそれでいいと思う
解釈なんて人の数だけできるんだから
正直に言うけど意味が分からなかった。
実は続編がある。とか妄想したらドキドキしてきた。
でも無いと思うけど。
この寸止め海峡的なんがちょっと癖になってるかも。
616 :
無名草子さん:04/10/29 13:15:11
通勤電車に揺られる人間を「部分」扱いしたり、エリ・マリの家を「どれも同じように見える住宅」と書いたり、好きではありません。
お金持ち作家には想像もできないでしょうけど、みんな一人一人毎日を大切に生きて、それでやっと持ち家だって手に入れられる。プー太郎やラブホで働く人間の方が上等なのか?
想像力に欠けてる。学生の時「ノルウェイ」好きだったのが、今や信じられなくなった。単に私が年を取ったのか?
これだけみんな妄想してるのに、
想像力に欠けてる。とはオマイはすごいな。
春樹の作品でノルウェイが一番想像力を感じるのか?
むしろ、春樹らしくないのがノルウェイ
作者も、一回だけ自分らしくないのを書いちゃいましたとか言ってた記憶
>>616 ようするに「村上春樹は金持ちだから大衆一人一人を軽く描写してる。これはけしからん」ということでOK?
>みんな一人一人毎日を大切に生きて、それでやっと持ち家だって手に入れられる。
村上春樹は毎日を大切に生きてない?自分の書いた小説で手に入れた金も成金のようなものなのかな?
少なくともちゃんと自分で稼いだお金で生きているんだと思うけど?
>プー太郎やラブホで働く人間の方が上等なのか?
それはあなたの推測ではないのか
違うなら失礼な話だが明確にそれと書かれた部分は私はわからなかった
何もそんな大衆蔑視のメッセージを書かれてるようには思えないけどな
確かにシステムとしての都市、そしてその部品としての人間、というのを描写してはいるけれど
決して見下していたりするような印象は私は受けなかったよ
上等でも下等もなくその中には登場人物たちも十分含まれていて、その中でもがいてるように思えた
今作の舞台装置が嫌いなのはわかる
確かにそういう意見もありえるだろうと思う
でも安易になにかを確定的にとらえて結論付けると本はつまらなくなってしまうと思うよ
つまらないものはつまらないっていうのはどうしようもないけどね
しばらく寝かせておいてからまた暇つぶしにでも読んでみたらどうかな
長文失礼
つーか春樹は自分の力で金持ちになったのであって
(別に親の遺産でもないし自分で借金して学生時代から経営とかしてるし)
それをそういう風に叩くのはただの嫉妬。
それにプー太郎とかラブホで働いてる人も毎日大切に生きてる。
世の中の人間が全員就職できるわけじゃないしラブホだって社会に必要。
お前は偏見の塊。
616、あんたの感性が枯れちゃったんだよ。
色々と大変なのは察するが、卑屈になるな。
>>616 なんか悪口のための悪口って感じですね。友達いないでしょ?
まあまあ、俺はアフターダークは駄作だと思うが、616は文学ってもんが分からんのよ。
ユリはきっと眼を醒ますだろう(泣)
さらっと読めた自分は勝ち組
春樹さん的には、さらっと読んでくれれば一番うれしい作品なのではと思う。
それで各々が勝手にぼんやりと何かを感じてくれればいい.....やれやれ......見たいな感じ。
思わせぶりなキーワードや(マトリックスみたいな)隠しプロットがありそうなのとこは
遊びと、読み解くファンへのサービス(悪戯)?
俺は春樹訳のカヴァーが好きなので
カヴァー亡き後、カヴァーになったつもりで時々はこういうのを書いてほしい。
競馬負けました。
オイラも負けた!アフター31冊分ヽ(`Д´)ノ
腹立ったから、616に村上龍を読ませたいな
北方謙三の人生相談に投稿してほしいな
アフターダーク1,って題名なら納得できるんだが。
5割糞
4割続編期待
1割マンセー信者
って感じかな
「マルホランド・ドライブ」+「マグノリア」のエスプレッソを
カフェ・アメリカーノのように、飲み易く薄めたような読後感でした。
それはそれで美味しかったけど、春樹エスプレッソやカプチーノが飲みたかった人には
不満でしょうね。しかし今回といいカフカの意味もなく魚が降ってくるイメージといい
「マグノリア」をこれ以上喚起させられるのは少し・・
あまりにも最近(な、ほうだと思っている)の映画の強いイメージに似通い過ぎている
部分は、作家としてなるべく避けて欲しい、という気がしました。
630 :
無名草子さん:04/11/13 17:14:50
悪くない
春樹だいすきっこの漏れだが、アフターダークはダメぽ。
糞ではないが、なんつうか、け〜へん。
誰もキミの意見なんか聞いて無いよ。
>>632 お前のその意見こそ聞いてないって
ここは好きにアフターダークの感想を言うスレだろ
トロンボーン吹きが主人公と聞いて
自分もトロンボーンを吹くので読んだ。
てか、高橋全然活躍してないし…
まあトロンボーン奏者なんてこんなもんか
>>634 残念ながらボントロは脇役だったな。
主役は眠る女とその妹っぽいが、肝心の眠る女のイメージが弱すぎるな。
636 :
無名草子さん:05/01/03 12:11:35
>>636 なつかすぃなオイ。
昔メジャーからも出してたよ、この人。
チャイナ・カフェとか好きだったな。
そういえば歌詞も割りと文学系の香りがした気が。
でもモデルってことはないよ、多分。
偶然だろ。ワタナベトオルとかカノウ姉妹と一緒だろ。。。
638 :
無名草子さん:05/01/04 02:01:18
>>637 チャイナカフェ面白いよねw。
最近出た新譜もなかなかいいよ。
あんまり置いていないけれど。
なんかこの人春樹をB型にしたって感じの人だよね。
639 :
無名草子さん:05/01/04 02:40:42
春樹は、自分は偏屈な人間じゃないので、時々邦楽もCD屋の視聴機で物色して買っている、とかどっかで書いていたしな。
ありえない話ではない。
高橋徹也って、最初小沢健二のダークなヴァージョンみたいな感じで出てきたしね。
小沢健二は東大で柴田元幸のゼミってことで春樹と繋がるし。
641 :
無名草子さん:05/01/04 05:56:49
ピークは過ぎたって事。
ねじまき鳥で燃え尽きたよ、この人。
642 :
無名草子さん:05/01/04 08:38:35
高橋徹也の世界観はいいよね。
「夜に生きるもの」とか「ベッドタウン」なんかは、春樹好きがいかにもはまりそう。
もう廃盤だけれど、中古屋さんで探せば結構すぐに見つかる。
「夜に生きるもの」のほうは新宿や渋谷のツタヤに置いてあった。
643 :
無名草子さん:05/01/04 09:22:19
644 :
吾輩は名無しである:05/01/13 14:11:16
utut
春樹の歴史
鼠シリーズ→ノルウェー馬鹿売れ→ねじ巻きで話題→学生の頃春樹を読んでた世代がラノベを中心に登場
→量産型春樹が世界に溢れる→スプートニクでコケル→カフカで量産型と同レベルにまで落ちる
→賛否両論アフターダーク
アンダーグラウンド以降の小説って、ゴーストライター使ってるってホント?
アンダーグラウンド以前が書けたんだったらゴースト使う必要ないよな。
ゴーストだったらもうちょっと面白(以下略
くっだらない
スレの沈静化をひっくり返すほどの驚きのネタを投下してくれ。
17日の朝日新聞に春樹の文章があった
651 :
無名草子さん:05/01/20 19:54:50
高橋徹也が今年もアルバム出すってよ。
あぼーん
いちお春樹のスレなわけだが。
654 :
無名草子さん:05/01/24 08:57:32
カフカ評判悪いなぁ。私はアフターダークがこれで完結ならばカフカのほうがよっぽど好き。スプートニク並に面白くなかった。
>>654 いや、俺もカフカいいと思うよ。
読んでないけど。
656 :
無名草子さん:05/01/25 01:24:57
今読み終わった
微妙・・・・・´д`姉を何故か山田優のイメージで読んでた自分も微妙
世界の〜とか、ノルウェイの森みたいなのが読みたい。
657 :
無名草子さん:05/01/26 14:15:36
スルメ探検倶楽部とかどうなのよ
658 :
無名草子さん:05/01/26 22:07:19
絶対タカハシテツヤはミュージシャンの高橋徹也がモデルだと思うけれどな。
やせていて背が高くてサッカーが好き。
これだけそろっていれば十分!
でもないか?
アフターダークと高橋徹也の「夜に生きるもの」「ベッドタウン」の世界観もどことなしに似ている。
スガシカオのバクダンジュースなんていう曲名も出てきたしな。
意外と最近の日本の音楽聴いてんのかもね。
高橋徹也とスガシカオって出てきたの同時期だよね。
どっちも春樹さんが何気に好きそう。
661 :
無名草子さん:05/02/03 18:40:42
1/30にブライアン・ウィルソンのコンサート@中野サンプラザ
に出没したらしい。
アルネに掲載されてたご自宅にもbox setふたつともあったし
当然か…。
662 :
無名草子さん:05/02/18 14:08:41
アフターダークこそが村上春樹の全小説の中で、もっとも大きな前進だと思う。
これ単体では最高傑作とはいえないが、次に出る作品には相当期待していいと思う。
なぜかアフターダーク読んで春樹さん見直した。
今まで、もしかしたらこの人、やりチンになりたい妄想が激しいだけのインポなんじゃないかと思っていたけれど、やっぱそれだけの人じゃないわ。
別に不満は無い。
664 :
無名草子さん:05/02/24 18:06:42
そういえばアフターダークに出てきているとの噂がある、
高橋徹也の去年出した新作「リフレクションズ」に収録されている「憧れモンスター」という曲は相当春樹ワールド入っていますぞ。
インディーズなんでなかなか置いていないけれど、ネットで取り寄せるなり、専門的なCDを扱っている店にいくなりして、皆さん是非お手にとってみてください。
665 :
無名草子さん:05/03/16 01:12:18
表紙がいまいち
風の歌とかみたいな絵のほうがいい
666 :
無名草子さん:05/03/17 03:16:35
結局、期待してた高橋はなんだったんだ。
漏れは読解力浅かったのかな?
期待したのに、着地失敗感が凄くするのだが。
667 :
無名草子さん:05/03/18 21:55:09
読解力も何も
村上自体何も考えてないから
村上なんてしょせんインチキ作家だよ
おいらは続編がでるほうに1000カノッサ。
じゃあ、おれは、はらたいらに3000点!
いままでで一番読みやすかった。。羊をめぐる冒険くらい好きになったかも
671 :
無名草子さん:2005/03/24(木) 07:25:57
>>666 高橋徹也のCD探して聴いてみたら分るって。
ああいう微妙なキャラだから。
読み終わった。「んで?」の一言。
名前のあるプロの仕事とは思えない。
作家志望の高校生が書いてもおかしくないレベルだろこれ?
673 :
無名草子さん:2005/04/07(木) 15:12:43
ほしゅ
>>672 そういう感想持つ人多いみたいだね。
でも、んで?の後を考えるのは君の仕事だよ。
昨日読んだとこだったので
「中国いくのこわい」そりゃそうだなぁと一瞬オモタ
よくバカにされる際に言われるけど本当に政治や外交の時事に具体的に触れないよね。
難事を避けてすぐ人類に飛ぶお散歩作家なんて言われて。
本人エンターテイナーで満足なのかな。
>>676 時事問題に触れなければ正統な文学じゃないとでも言わんばかりだな
そりゃ文学の肥大しきった特権意識だろ
それはさておきアフターダークは無残、としか言いようがない
678 :
無名草子さん:2005/04/23(土) 11:34:37
アフターダーク、最高。感動のあまり、2度読み直したほど。わけもなく涙がでた小説は、春樹氏の小説の中でも、初めてかもしれない。
>>678 オレなんかタイトル読んだだけで号泣しちゃった♪
680 :
無名草子さん:2005/04/25(月) 15:32:51
アフターダークに続き、象の消滅を読んだら、これがまたいいんだわ〜、なんでなんで、ムラカミハルキってこう私をはめこんでしまうの? 奥が羨ましいわ。 ウチの夫も神戸出身なんだけどとりかえて〜
681 :
無名草子さん:2005/04/25(月) 23:50:39
楽しかった
アフターダークっていつか文庫化するのかな…あのままだと読みにくいよ
アフターダークっていつか文庫化するのかな…あのままだと読みにくいよ
教えてエロい人
>>684レスサンクス! そんなにかかるのか…知らなかったよσ(^◇^;)じっくり待つかな
おまえ、1年で文庫落ちするなら誰もハードカバーなんて買わないだろ
>>686 おれは3ヶ月でも単行本かうよ。
アメリカでは1年で落ちるらしい、ハルキもなるべく1年で出して欲しいと要請してるらしい。
177Pの「しかしー」から始まるマリの喋り方が臭くてダサくて悪寒が走った。
日常会話で「しかし」なんて単語使う小娘いたら俺はドン引きするね。
全て3人称現在形ってのはまぁいいとして、
エリの描写で「私たち」というのはちょっと説明過多かなぁと。
派手なストーリー展開は無く、誰も死なない、セックスシーンなし。
純粋に文章だけで勝負している感じを受けました。
初期の作品に似てるようで似てないような。
エリのシーン以外は面白かったです。
まだ1回しか読んでないので、読み返すときがあればまた印象は変わるかもしれないけれど。
そうそう、エリの部屋の章になるとがっかりするんだよね
つか、ぶっちゃけ春樹の小説にセックルはイラネと思う、まー少数派なのは理解しているけど。
691 :
無名草子さん:2005/05/16(月) 23:15:56
率直な感想。自分がシタヨミの人間で、
もしこの小説が新人賞の応募作で、作者が現役大学生だったら
とりあえず、最終候補の候補ぐらいにはするかも。
売り方によっては売れるかもしれない、話題性もあり、と編集者が判断すれば最終候補になるかもしれない、
作者のプロフィールをチラ見した選考委員が暗黙の了解で佳作あたりにする、と。
そんな縮小再生産の文学界の構造がさーっと見えてしまった。
漏れって毒されてるな。
オレならまたハルキかぶれか!!!!でポイだな
693 :
無名草子さん:2005/05/17(火) 10:50:54
せっくす描写のために、話をそういう風に書いてるような気がする。
話の流れではなくね。
694 :
無名草子さん:2005/05/17(火) 15:31:32
長者番付の作家部門で上位だった
儲かってんだなー
695 :
無名草子さん:2005/05/18(水) 19:28:03
あの終わり方大好き。静かに波打つような感動を得た。
696 :
無名草子さん:2005/05/29(日) 12:32:31
これちょー好き。
春樹著で2番目に好き。
図書館でやっと順番が回ってきて読んだ
もしこれが村上春樹の最新作ではなく
どこかの文学賞に応募された新人の作品だったら…
間違いなく落選だな。と思いながらも最後まで読んだ。
村上春樹の作品だと思ってなければ途中で読むのやめたと思う。
正直な感想として、面白くなかったです。
アフターダーク、これをきっかけに新たに長編書く気にならんだろうかと期待してる俺。
きっかけというか素材としてって意味ね。短編→長編ってパターンがいくつかあるし。
700 :
無名草子さん:2005/06/25(土) 22:49:20
小さい頃から与えられた役割を忠実にこなしてきた容姿のいい人物(エリ)が
自分というものを確立した普通の人(マリ)にあこがれるってのは
『ダンス…・・・』の五反田くんと僕の関係を思い出した。
他にもTVピープルとか、ホテルの逃げ続ける女(コオロギ=羊男)とか既視感ありまくりだ。
もう1回読もう。
701 :
無名草子さん:2005/07/24(日) 12:13:21
はじめて読んだ春樹作品がこれなんですが、
村上春樹作品はすごいというのはもはや常識的に
までなっているので期待していたのに、
なんか10代の活字離れを食い止めるための、売れ
線を守っているだけの、希薄な読後感にどっぷり
ガックシ浸ってます。
文体も平易なだけで超絶というわけでもないし、
なんだか春樹信者の内面も薄いんじゃないかと
いう疑いすら生じてくる作品でした。
昨日読み終わった!夜中から休憩挟みながら読んでリアルタイム実感。
まだカフカとこの作品しか春樹読んでないけど、どっちも割と楽しめたよ。
余談ですが自分の中で高橋はストレイテナーのナカヤマだった。
703 :
無名草子さん:2005/07/28(木) 08:13:41
春樹は平易な文章で難解なストーリーやりたいんだと思う。
でも大江がいるのではっきり言って勝ち目がない。
大江と春樹じゃ実力が段違い。
文章は凄い。それは認める。
翻訳文体だけど大江の劣化にはなっていない。
好き嫌いはともかく、ちゃんと自分の文章になっている。
でも内容はダメだな。一応難解を装ってはいるが、あれは煙に巻きたいだけだろう。
難解なんか装ってないないと思います
つまんなかったぁ〜
706 :
無名草子さん:2005/09/16(金) 22:33:18
深夜のデニーズの雰囲気とかは好きだったんだけどね
それしか印象がない
この人の作品読んだの初めてなのにorz
黒のストッキングだけは捨てられないだろう。
ポイなんて考えられん。
同じパンストフェチとしては考えられん。
708 :
無名草子さん:
この本はさ、最初に誰か書いてたけど寝る前に読むのオススメかも。
結構浸れる!!
読んでる時は面白かったけど、読後は消化不良かなぁ…
でもやっぱり嫌いになれない春樹…
なんだかんだで3度も読んでしまった。
寝る前にね