最近、お気に入りなのが宇江佐真理さん。
伊佐次シリーズなど、いろいろ語りましょう。
私は、伊佐次もいいですが、銀の雨が好きです。
俺が2を取ったスレはすぐdate落ちする
>1………スレ建て宣言
>2………2Get
>3………プログラム案内
>4………開会の辞
>5………煽 り
>6………逝ってよし
>7………御前もな
>8………決意表明
>9………祝電披露 >1の家臣
>10……・来賓挨拶 >1の母親
>11……・来賓挨拶 >1の主治医
>12……・余興 もな踊り保存会
>13……・余興 >1騙り太夫
>14……・送辞 住人代表
>15……・答辞 >1
>16……・板歌斉唱 全員
>1001…・閉会の辞 ひろゆき(削除忍代読)
昨日やっと図書館のリクエスト到着「黒く塗れ」
もったいないのでまだ読んでない。だ〜い好きです、宇江佐真理。
たしかにすぐ消える運命のようなこのスレ。
北原亞以子、諸田玲子等とコミにしては?
1の家臣でも母親でも主治医でもありません、念の為
というか、歴史時代小説スレでいいじゃん。
単独スレを立てるようなレベルの作家じゃない。
宇江佐も北原も諸田も松井も。
>>5 ああ〜っ!忘れてた松井今朝子さま・・・・去年のマイベストだったつーのに。
なるほど、単独で立てるような作家じゃないのですね。
初めてスレ立てたので、そこらへん考えてませんでしたわ。
他の作家さんとコミでも構いません。
でもスレタイが個人名なので、あまりきてくれないかな・・・。
あ、松井今朝子は私も最近読みました。
奴の小万と呼ばれた女。
いっきに読んだ記憶が。
作品多いし、単独スレで行こうよ。
彼女の本には電車の中で何度泣かされたことか。
むむ・・。
いろいろなご意見が・・。
私としてはどちらでもいいんですが、
それならまあ、宇江佐真理さん中心という事でいかがでしょ?
>9さん
私もです!!
電車の中で目を赤くしておりました!!
単独スレねえ。
>>9、
>>10 おまえら二人しか参加しないから
メールでお話したほうが早いよ。
この時点で
>>11も十分参加していると思うのだがw
>>1の言うように
宇江左真理さん中心に
最近読んで面白かった時代小説の話もすればいいんでないの。
13 :
無名草子さん:03/10/16 21:44
>>10 泣くよねえ。
先日「おちゃっぴい」を読みました。
軽そうなタイトルだし、作者あとがきで「笑い」がテーマ、なんて書いてるから
ちょっと油断して電車の中で読んだのが失敗でした。
どの短編も涙腺を刺激する刺激する(T_T)
作品全部読んでないけど、今のところはずれなし。
恐るべし宇江左真理。いっち、好きさ。
>>12さんもそう言ってくれてる事だし、
宇江佐さん中心で、最近良かった時代小説や作家でもOKで。
おもしろそうな、読んだことのないお勧めは、
購入の参考にしたいですし。
私もまだ全作品読んでません。
文庫になるのをひたすら待ってます(貧)
>>4さんみたいに、図書館でリクエストしたりするのが
賢い方法ですよね!!
でも私はせっかちな上に面倒くさがりなもので。
文春からでてる最新文庫「余寒の雪」も良かったです。
賢い?
図書館で借りるような人はファンじゃないと思うけど。
作者に印税入らないんだから。
17 :
無名草子さん:03/10/17 00:48
だ〜い好きって言ってるんだから、
れっきとしたファンだと思うが。
18 :
無名草子さん:03/10/17 00:52
バカなファン
20 :
無名草子さん:03/10/17 12:05
この作家の本を読んでると、
不思議だが「江戸にいる私」という気分になる。
私は今、八丁堀で働いているので、
その辺が舞台の時代小説を読むとなんかワクワクします。
今はビルばかりだけど、茅場町、木場・・など
歩いてるとしみじみしますね。
そうそう今年は江戸開府400周年なんですよね!!
「余寒の雪」のヒロイン知佐は、佐々木三冬(剣客商売)に似てる。
22 :
宇江佐真理著作リストその1:03/10/17 22:55
『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』1997/4
『泣きの銀次』1997/12
『室の梅 おろく医者覚え帖』1998/8
『銀の雨 堪忍旦那為後勘八郎』1998/4
『紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話』1999/2
『深川恋物語』1999/9
『おちゃっぴい 江戸前浮世気質』1999/12
『雷桜』2000/4
『さらば深川 髪結い伊三次捕物余話』2000/7
『余寒の雪』2000/9
23 :
宇江佐真理著作リストその2:03/10/17 22:56
『春風ぞ吹く 代書屋五郎太参る』2000/12
『おぅねぇすてぃ Honesty』2001/11
『甘露梅 お針子おとせ吉原春秋』2001/11
『さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話』2002/1
『涙堂ー琴女癸酉日記』2002/4
『斬られ権佐』2002/5
『神田堀八つ下がり 河岸の夕映え』2003/2
『あやめ横丁の人々』2003/3
『深尾くれない』2003/4
『玄冶店の女』2003/5
『黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話』2003/9
新潮社の新刊で『春風ぞ吹く』が出てますね。
新刊っていうか文庫おちしたものですが。
26 :
宇江佐真理著作リストその2:03/10/18 18:41
おお「春風ぞ吹く」本日購入してきますた。
>>22-23を見てると
これからもどんどん文庫化されそうで、うれしー。
27 :
無名草子さん:03/10/18 18:43
名前欄・・・・・・自演ですか・・・・・・
おおすまんすまん(;´д`)
昨日リスト作ってカキコしたのみてたら
うれしくなっちゃって。
あ、俺
>>1の八丁堀の旦那じゃねえよ。
>>22-23リストありがとうございます。
知らなかった作品もありました!!
読むもの増えてうれしいな。
「春風ぞ吹く」読みました。
五郎太の清々しさがまたなんとも・・
でも相手役(名前失念)の女性はちょっと??と思いましたが。
>28
八丁堀の旦那!?ですか(藁
一応女です。
宇江佐真理って、
どうしてこんなに男をちゃんと書けるんでしょうね。
イイとこも悪いとこも、よくわかってらっしゃる。
男の私が読んでもぜんぜん違和感を感じない。
>>29 あれ、姐さんでしたか。すまんそ。
女性から見て、お文さんってどう?
なんてことを語ってくれるとうれしいっす。
さーて、本日より「春風ぞ吹く」読み始めました。
五郎太の母上が小言を言うシーンとか、
いや、
ほんとうまい。
32 :
無名草子さん:03/10/21 09:46
唯一好きになれなかったのは「おぅねすてぃ」
33 :
無名草子さん:03/10/21 23:18
宇江佐さんのご主人は大工さんだそーです。
今月の「小説すばる」に書いてますた。
>>31 お文さんは、ほとんどの女性読者から好感をもたれる
ヒロインなのではないでしょうか?
気風が良く、姉御肌だけど好きな人の前ではかわゆい女になる、、
伊佐次シリーズで良かったエピソードは、
伊佐次が犯人と疑われ(この時、文吉と喧嘩して疎遠になってた)、
それを聞きつけるやいなや伊佐さんの為に、伊佐さんに岡惚れしている
恋敵?お紺にアリバイ証明してくれるよう、説得しに行ったり、
釈放されてヤケになってる伊佐さんに何も言わずそっとよりそってるところ
なんか惚れましたね、文吉姐さんに。
女の中の女。
下女のおみつが行方不明になった時の文吉の悲しみよう、、。
伊佐次シリーズでは、もちろん伊佐次、文吉のやりとりもいいけど、
実は、「摩利支天横丁の月」が一番好きだったりする。。
おみつと弥八が、大人の2人と違って初初しいこと!
あと「備後表」も。
男性からみた伊佐次さんはどーですかねえ??
私はちなみに、甘党で寝る前に葛餅をほおばる伊佐さんが好きです。
>>33 大工さんですかー。何か意外でした。
「ひで」は参考にしたのかしら?
35 :
無名草子さん:03/10/23 07:21
なんだか読んでた頃を思い出してウルウルしちゃいました。
ベタベタしないでポンポン突き放すような言い方でじんわりさせる・・・上手いよね〜
今「黒く塗れ」を読んでるところです。
次の本までこれっきゃないと思うと、もったいなくて一話づつ味わって読んでいます。
美味い(ジュル)
そうそう!
ベタベタしてないんですよねー。
あっさりしてるんだけど、余韻が残る。
読みやすいし、時代小説初心者の人にはお勧めしてます。
宇江佐さんの書く男性主人公の物語が好き。
>>35 「黒く塗れ」読み終わったらぜひぜひ感想をお願いします。
あ、ネタばれは無しで。
まだ読んでないもので。
37 :
無名草子さん:03/10/23 22:41
>>34 たとえば、男まさりで姉御肌、でも好いた男の前ではかわいくなる、
という女性は、いろんな時代小説にでてくるけれど、
これは「いい女」のパターン。だからそれ以上深く書かれることはなく、
主人公に寄り添う、ただの「いい女」で終わっちゃう。
ところがお文さんは違う。
家にいるときは、大抵布団の中でごろごろしてるし、
好き嫌いが激しいし、頑固だし、結構ずるいところもある。
そんな、女性のいいところも悪いところも全部引っくるめて描かれていて、
それでも、なおかつ「いい女」なのが、すごいと思う。
いろんな出来事に対して、いつも自然体で生きてるお文さんには心底惹かれますねえ。
女の中の女、とは、なるほど、うまいこと言う。
>>34 伊三次のうじうじしてるところは、身につまされるなあ。
あと、無意味な意地を張るところも。
不破に対する伊三次の心の動きとか、よくわかるよなあ、ほんと。
39 :
無名草子さん:03/10/24 07:13
あ〜あ。。読み終わっちゃった。。頑張ってゆっくりゆっくり読んだんだけどねー
感想? 訊かないほうがいいよ
頭と心をからっぽにして、伊佐次とお文の世界に浸ってください
ふたり共(多分)見た目はすごくいいけど、まだ未熟で失敗も多いよね
それがふたりで少しづつ成長していってる過程・・を読んでる楽しさもある
だって今回の話もさ・・・ おっと、教えちまうとこだったぜー
40 :
無名草子さん:03/10/24 07:39
キモイスレだな。
江戸時代なりきりスレなの?
41 :
無名草子さん:03/10/24 08:05
>>40 いやいや、ついついなりきってしまうのも、仕方ないと思う。
話言葉がきれいから、ついつい真似してしまうのでしょう。
まあ、それは読めばわかる話だけれど。
なりきりスレワラタ
なりきりスレでもおもしろいっすね。
江戸弁?もおつな感じで。
あばえー。
>>37-38 私の言いたいことの補足説明してくれたような・・・感謝です。
伊佐次にしても文吉にしてもきれいごとだけじゃない
人間の本音の部分も書かれているんですよねー。
1人1人のキャラを立ててるといいましょうか・・・。
不破にしてもいなみにしても。
たぶん自分より稼ぎが良いであろう、一軒家に住む文吉に対し
かたや自分は長屋暮らしのしがない髪結い。
楽を選んで、文吉宅へ転がりこんじまえばいいじゃねーかーとも
思うけど、ヒモなんかじゃなく自分の力で暮らしをたててゆきたい。
でもでも、せっかく独立資金に貯めたお金を弥八に盗まれ、
泣く泣くあきらめて。
人生うまくいかない事がたくさんあるけれど、
こんな伊佐次の真摯なところ泣かせてくれます。
>>39 その文面から、充分感想になってますよー!
期待できますね!
私は「春風ぞ吹く」の五郎太の方に、結婚したいなら、
試験難しいし・・・とか言ってないで、
頑張って勉強しろよーって、お尻をたたきたい感じでしたね。
ちょっとイラつきました。
「銀の雨」の岡部主馬が好きなもので・・。
46 :
無名草子さん:03/10/25 17:28
>>45 岡部主馬って、結構いじわるな野郎じゃなかったですかい?←なりきり
「春風ぞ吹く」読了。
この小説のかなめとも言える「千もの言葉より」がよかったね。
吉原へ筆おろしにみんなで行くところなんて、
女性が書いてると思うと、よけいに楽しい。
紀乃の親父が大試業の首尾を尋ねるところとか、うまいなあ。
あと、太田南畝の狂歌をもっと読みたいと思った。
しかしなあ、五郎太と紀乃、結婚してうまくいくかなあ?
>>46 そう、初めはね。
意地悪というよりも、高慢ちきな青二才で、勘八郎も苦々しく思っていたのだけれど
両親の不幸により勘八郎の養子になってから変貌していくのが良いのですよ。
今まで恐いものなしだった彼が、人生の厳しさ・勘八郎やさよとの
ふれあいの中で、思いやり、人の弱さなどをわかるようになってゆく。
宇江佐さんが書く男性キャラはどちらかといえば、容姿端麗より、
好感がもてるというのが多いようなので、
主馬の顔良し&冷たい設定がなんかうれしくて。
でも彼のようなキャラは女性受けかな?
>>46 ですよねー。
「千もの言葉より」なんて乙粋な言葉なんでしょうか。
気障とも違う、真実の言葉。
ああ・・・うらやましいざます。
私は紀乃のあの行動にちょっと引きまして・・・。
女の私からみても嫌だなと。
文吉姐さんがいっち好きなもんで、
女女した紀乃はなあ・・。
親父さんも兄者の内記もあんまり・・・だし。
49 :
無名草子さん:03/10/28 20:57
>>47 >でも彼のようなキャラは女性受けかな?
そんなことないけど、容姿端麗には感情移入しにくいのさ。ふーんだ。
というか俺はどちらかというと、堪忍旦那の方に気持ちがいっちゃって、
「ん〜、主馬、おぬしまだまだ青いのー」なんて思ってしまうのでした。
>宇江佐さんが書く男性キャラはどちらかといえば、容姿端麗より、
>好感がもてるというのが多いようなので、
そうですね。堪忍旦那なんて子供が怖がるくらいだし、
「春風が吹く」の五郎太も目が異様に大きいし、主役をはるには、ちとつらいね。
最近の作品でも、そんな主人公が多いのかなあ?
そのへんは、
>>39さんがいっぱい読んでそーだから、
教えていただけると、うれしいっす。
>>48 確かに紀乃の性格には問題あり。
でもなあ、
こういう人って結構いるのだ。
髪結いで芸者の情夫であることと正義感の強い男である部分が
うまく消化出来ないんだよな。
職業的なイメージで髪結いは荒事にはそぐわないだろう、と思ってしまう。
52 :
無名草子さん:03/10/30 21:50
>>51 うん、俺も最初そう思ったな。
でも2冊目、3冊目と読みすすめていくと
作者はわざと、そういうイメージを逆手にとって描いてるように思えてきたよ。
あと「荒事」と「髪結い」もイメージあわないけど、
髪結いって、結構チカラいるんだなあと思えるシーンがあったり、
いつも重そうな道具をかついで歩いてたりするから、
意外とパワフルなお仕事かも知れない。
なんだか寝る前にこっそり腕立て百回とかしてたりして。<伊三次
>>50 何かご経験でもおありなので?
>>51 私は、その両極にある仕事を生業としている伊佐次に興味深々です。
確かにイメージ的には合わなそうだけど。
>
>>53 >何かご経験でもおありなので?
どうでしょうw
ただ紀乃の五郎太に接する態度を見てると
しんどい人だなあ、と思う。俺はね。逃げ出したくなっちゃう。
もちろん、男は頼られるとうれしくなるように作られてるから、
「一緒にいてくれなくっちゃ、もう死んじゃう」って、
彼女が毎晩泣きながら電話かけてきて、もう正直困ってるんだよ。
なんて言いながらも、幸せそうだったりする男も
五万といたりするのだが。
女流作家つながりで北原亞以子の話してもいいですか?
宇江佐真理はシリーズ物が圧倒的に優れていると思っている私です。
北原亞以子のシリーズ物「木戸番なんたら」「慶次郎」シリーズ・・
人情時代小説なので欠かさず図書館のリクエストは入れて読んでいますがイマイチのれなかった。
やっぱり髪結い伊佐次が一番好き!
ところが(先々月かな)読んだ「慶次郎番外編・脇役」は、「黒く塗れ」と同じくらい良かったです。
脇役でいつも登場してるちょっと気になってた人物達のエピソード。
今年のマイ・ベスト本を決める季節がそろそろやってきた(勝手にやってるんですがー)
読んで感動したくせに忘れてるのもありそうだし・・・皆さんは記録とか残してますか?
>>54 男の本音ですね。深く詮索しないほうがいいですね。(藁
>>55 北原亞以子は、「花冷え」しか読んだ事はないのですが、
それ以来遠ざかっている作家さんです。
1作しか読んでないので早計かもしれないですが、
やはり最初に読んだ印象で決まってしまうといいますか・・・。
痛快なところがある小説が好きなのです。
でも>55さんが薦めてくれた「慶次郎番外編・脇役」は読んでみようかなと
思いました。人に薦められると弱い私。
宇江佐真理も実は、ネットで薦めてる人がいて読んだのがきっかけなんです。
最近、書店でも一押しされてるし。
今までは、永井路子←どちらかといえば歴史小説家?ですかね。を
よく読んでいたのですが、宮部みゆきの八丁堀シリーズで人情時代小説に
目覚めた感じです。(料理の描写がもう・・・だから池波正太郎も好き)
マイベスト、良いですね。これから今年を振り返ってみよう。
記録はいつも残そうとして三日坊主です。
>55さんのマイベストはそろそろ出そうですか?
>>56 慶次郎シリーズを欠かさず読んでる人限定ですよ・・オススメ「脇役」は。
でも他にも単発で大好きだったのが・・ああっ!明日図書館行って思い出してきます。
去年のマイベスト・時代小説は、松井今朝子「似せ者」でした。
人情時代物とか池波さんしか読んだ事がなかった(読まず嫌いで)私を、
幕末って面白い!と思わせてくれたのが「幕末あどれさん」だったのです。
>>57 あ、そうか!
脇役でいつも登場してるちょっと気になってた人物達のエピソード。
ですもんね!
初めから読みますです。
松井今朝子「似せ者」は
>>8さんも文句なしと言ってますね。
あのたたみ掛けるような文体が好きです。
「幕末あどれさん」も松井今朝子ですか?
59 :
無名草子さん:03/11/04 21:37
>>58 そうです。
幕末明治維新に興味を持てたのは松井今朝子のおかげで、
浮世絵が好きになったのは高橋克彦「だましゑ歌麿」のおかげ。
そこから歌舞伎に興味が湧いて松井今朝子「仲蔵狂乱」。
まだまだ読まず嫌いでソンしてるはずだと思うけど、きっかけって難しいですよね。
他人のお勧めって、よほど信じられる人のじゃないと・・ってのもあるし、
やはり自力で開拓が一番かなー。何度も失敗しながらね。図書館があってホントに良かった!
私は無精者なので、人のおすすめにすぐ飛びつくんですよ。
これが結構はずれ無しなんです!
(まあ、私と似たようなジャンル読んでる人を選んでますけど w)
>>59さんの言うように自力で発見できれば、それはまた格別でしょうね!
たぶんずっと心に残るような。
私は新撰組で明治維新にはまりましたよ。
浮世絵ですかー、すごいですね。
そこでまた世界が広がる。
それもきっかけや出会いなんですよね。
私、たまに考えるんですよ。
自分の人生で会えるおもしろい本の数って、
微々たるものなんだろうなーって。(婆くさ・・)
>>61 57,59の今朝子ファンです。ありがとうございます。知らなかった〜
北原亞以子の「まんがら茂平次」で北原ファンになったのを思い出しました。
図書館でじっくり眺めて読んだ本を確認してきて
やっぱり 連作は宇江佐真理 単発は北原亞以子 で決まり!独断と偏見の自分の好み限定
浮世絵でイメージするのって、広重の叙情風景画かエロっぽいやつですよね。
名前だけ知ってる絵師は何人か思いつくけど興味はなかった。
でも知ってる名前が出てる作品だと「へ〜あの人がね・・」って感情移入しやすくて
ついでに他の人にも興味が湧いて・・・それが蔦屋重三郎でした。
63 :
無名草子さん:03/11/08 15:32
人のおすすめにはとりあえず乗っかることを信条としている俺は、
早速
>>62に従い、松井今朝子と北原亜以子を買ってきました。
どちらも読んだことのない作家なので楽しみです。
>>62 浮世絵は以前、葛飾北斎を描いた漫画を読んで興味持ったのでした。
時代小説でも北斎(脇役)が出てくるものを読んだような・・
その時>62さんが言ってる「へ〜あの人がね・・」って感情移入しやすくて
てな感じでした。
何の小説だったかなー、むむ、思い出せない。
お薦めの慶次郎シリーズ、「傷」さっそく購入。楽しみ!!!
>>63 松井今朝子は私もお薦めしますです。
感想待ってます!
>>64 1さん購入なんてカネモチですね・・・
宇江佐真理よりはインパクト弱いけど、次作を待つ楽しみがシリーズ物のいいところですよね。
きょうは野暮用で東京駅へ行ったら、ステーションギャラリーで浮世絵展をやってたのでラッキーでした。
「浮世絵とアバンギャルド」って名で、贔屓の歌川国芳がたくさん見れました。
まだ国芳が登場する小説は読んだ事がないのですが、北斎は多いですよね。
「里見八犬伝」は馬琴と北斎が挿絵のコンビだったとか・・。
↑は未読なんですが、馬琴はねじめ正一「めがねや直次郎」で興味深いとチェックして
永井義男の(題は忘れましたが)謎解き帖みたいな本で大笑いしました。
>>65 よく過去レス読むと、
>>55さんは、
北原亞以子の慶次郎シリーズの番外編を
薦めていましたね(w
でも「傷」の感触はなかなかです・・。
シリーズ物、確かに次作を待つ楽しみありますねー。
でもあまり長くなると、池波正太郎作品のように
未完になってしまうんではないかと心配もあります。
北斎は馬琴の家に居候してたことがあるらしいですよ。
その縁でコンビ組んでたんでしょうか。
山田風太郎の「八犬伝」しか読んだ事はなく、←ちょと違うか
馬琴の「南総里見八犬伝」は未読です。
でもあまりに有名なので、内容は知ってますね。。
おお、
>>1は風太郎も読んでいるのだな(・∀・)イイゾイイゾ!
「八犬伝」は虚実入り混じった怖い小説で、
マイ風太郎 BEST5に常にランキングされる大傑作!(なんのこっちゃ
うれしさのあまり、横レスしてしまいました。スマソ。
>>67 奇想天外すぎる小説はあまり好きではないんですが・・・
風太郎は別格ですね。
忍法帖シリーズ、八犬伝、魔界転生、バサラ大名などなど。
大好きです。いまのとこ甲賀忍法帖がマイ風太郎ベストかな。
スレ違い失礼。
>>68 スレ違いなのであまり書きませんが、
忍法帖なら「甲賀忍法帖」か「魔界転生」
時代ものなら「妖説太閤記」か「八犬伝」
明治ものなら「警視庁草紙」
あと、ノンフィクションだけど「同日同刻」が素晴らしい。(あ、書いちゃった
松井今朝子「奴の小万と呼ばれた女」(講談社文庫)を読み始めました。
主人公のお雪が暴れだすと、俄然面白くなってきた。いいぞ。
70 :
無名草子さん:03/11/12 09:25
>>68 奇想天外といえば高橋克彦ですよね。
あまりにバカバカしくて、鬱な気分の時に読むのは最適です(私にとっては)。
今度は私も読んでみようっと風太郎。読む順番があったら教えてください。
スレ違いですけど、以前読んだ佐々木譲「武揚伝」(その年のマイベスト歴史小説編)
の続編で「くろふね」を昨夜読了しました。
ファンになった榎本武揚が登場なので、嬉しいけど知ってる話も多くて・・。
歴史の影の庶民生活を描いているタイプが好みだったので、
ほんとは興味が持てなかったオエライさん達・・にも生活があったのに気付かされました。
>>70 風太郎は、忍法・推理・時代・現代小説、エッセイと
さまざまな分野の作品がある作家なんですが、
私は、今のところ忍法、時代小説しか読んだ事ないんです。
その中でなら、忍法帖シリーズで手始めは「伊賀忍法帖」
「甲賀忍法帖」「忍法八犬伝」からがいいんではないかと・・・。
けっこうエログロ描写もあるので、その辺りも嫌でなければ。
私は、高橋克彦を読んだ事ないので、
同じような奇想天外小説かはわかりませんが・・・。
風太郎小説では絶賛されている「太陽黒点」読んでみたいのですが、
本屋さんで見当たらないんですよねえ。
読む順番だったら、
>>67 >>69さんが詳しそうですね。
私よりもたくさん読んでるハズ。
ああ、またスレ違い。
でも好きな作家だったら饒舌になっちゃいますよね(w
>>69 今朝子節にはまってるようですね。イイゾ。
「奴の小万〜」のお雪は実在した人物をモデルにされてるんですよねえ。
風太郎スレにも書いてありますが、
忍法帖シリーズにはストーリーのつながりはないので
その中での読む順番は特にないと思いマス・・・。
>>70 風太郎、読む順番はないけれど、
忍法帖なら
>>1が言うように
「甲賀忍法帖」か「伊賀忍法帖」を読んでみるべし。
高橋克彦とは、ちと違う面白さ。これが楽しければ、あとは何読んでも大丈夫。
忍法帖は荒唐無稽すぎてダメみたい、というなら明治ものがおすすめ。
まだ江戸を引きずってる明治初頭を舞台にした「警視庁草紙」か「明治波濤歌」から、どうぞ。
>>71 ちなみに、「太陽黒点」は
光文社文庫 山田風太郎ミステリー傑作選5-戦争編-「戦艦陸奥」の中に入ってます。
激しくスレ違い、お許しを。
>>70 スレ違いついでに・・・
佐々木譲といえば「ベルリン飛行指令」他第二次世界大戦もの以降
長らくご無沙汰しておりましたが、「武揚伝」面白かったのですか。
今ちょうど、中公文庫の新刊で出てるんだよなあ。うずうず。
ご存じかもしれませんが、一応貼っておきまする。
http://www.sasakijo.com/ 佐々木譲ホームページ
>>74 ありがとうございます。
江戸をひきずっている明治初頭・・ハートをつかまれました。
来月から2週間も図書館の休館日があるので、それで乗り切りたいと思います。
サスペンスものでは警察小説ファンなので、警視庁の昔話?ワクワクします。
最近のスレ違いを怒られてしまってるようですが、あっちもいいスレですよね。(クルナと言われたー
なかなか周りに語れる人がいないので、どっちも続いてほしいです。
でも今度から歴史小説はあちらにしようかな・・・(クルナかもー
重複スレは叩かれて当然。
最近、宇江佐さん読んでないのでレスつけられず。
(藤沢周平、隆慶一郎、南條範夫など読んでました)
正直言えば、私はスレ違いぜんぜん構わないんですよねえ・・・。
おそらくスレ違いの話題がなければ、このスレとっくに終了してたような。
でも、率先して趣旨違いを語るのもどうかと思いまして。
私も>76さんが言うように、周りに本を読んでる人があまりいないので、
ここが、唯一の憩いの場になってるんですよお。
>>69、
>>76さんなどは、
幅広く読んでらっしゃいますよね!楽しいです。
佐々木譲、知らなかった。。
このままマターリいきたいです。
クルナーなんて言わないし(w
スレ違いにあまり敏感にならず、ひっそりsage進行でいかかでしょう??
宇江佐さんレスの時、思い切りageてみるとか。
実際、他のお話のほうが
↑なんか変なとこで切れてますネ。失礼しました。
もうすぐお正月ですね。
私は読書三昧の予定です。
今からなにを読もうか迷っております。
宇江佐真理を読破しようかなとか、
過去レス参考にして皆さんのお薦め読もうかなとか。
新しい年だしあまり駄作は読みたくナイ。
皆さんは年末年始、読書しますか??
>>74 「太陽黒点」で探してても見つからないハズだ!!
ありがとうございました!
>>78 そうしましょう!
宇江佐さんファンの読書の話、これからもずっと続けていきたいです。
話は変わりますが、Yahooの掲示板にお気に入りの作家のトピを発見したら
丸きりその作家の話題がなくて驚いた事がありました。
でもとても和気藹々で、本の話でいつも盛り上がっている・・そんなスレもあってもいいですよね。
ということで
>>1が
>>78でホントに言いたかったことは、
宇江佐真理を好きな人が集まって、
宇江佐真理を中心にいろんな話ができればいいな、ということなんだよね。
もちろん時代小説だけでなく、純文学やミステリの話題が出てきてもOKなんだよね(事実、そうなってるし)。
>>1 念のために書いとくけど、
基本的にひとつの板のなかに同じスレッドは禁止なのだ。
好きな時代小説や歴史小説を語るだけなら、そういうスレはすでにある
>>15 から、
このスレは重複スレになってしまう。
>>77の言いたいことは、そういうことで、
「私はスレ違い構わない」と思っても、それは世間が許さなかったりするのだよ。
まあ、
>>1の思いはあきらかで、
>>81に書いてる通り。
「藤沢周平」のスレみたいなのを目指してるんだけど、
宇江佐真理は藤沢周平と比べて作品の数もファンの数も少ないから、
今はまだ住人それぞれが好きな作品について語る初期段階、というわけだ。
まあしばらくは、暖かい目で見守ってやってください。
>>77
松井今朝子「奴の小万と呼ばれた女」読了。いっきに読めた。
これが、宇江佐真理「春風ぞ吹く」と意外なところでつながったりするのだが、
それはまた次の機会に。
>>84 これから仕事だっていうのに、奴と春風のつながり???どこだ???
気もそぞろに出かける仕度です。
今朝子様の「非道、行ずべからず」の途中です。カバンが重い・・・
藤沢周平は以前から「年金生活になってから読む作家、それまでは読まない」と決めていました。
絶対に気に入るはずだし、たくさん出版されてて安心だし、入院するはめになった時に
「図書館の藤沢周平を借りてきて」って頼みやすそうだからー。(妄想し過ぎ?)
>>83 なるほど。そのような掲示板のルールがあるのですね。
スレタイが重複しなければいいのかなーなんて思ってました。
これからも、よろしくご指南下さいまし。
>>80>>82 そんな方向でひとつよろしく・・未熟者ですみません。
>>84 私もちょっと気づいてしまったかも・・・。
あの人物かしら!?
>>85 すごい長期展望計画ですね。(爆
確かに藤沢周平は安心できる。
とても優等生な作家だと思います。
でもそれだけじゃ物足りないので、
風太郎のようなキテレツ小説も読みたくなるワケですよ。
キテレツで思いだした。
皆川博子もかなり・・・。
幻想時代小説って感じ。
>>88 皆川博子もジャンルの巾が広いですよね。
子供を利用したナチの話の本、吐きそうになった覚えが・・・。
一転して濃〜い描写の時代物も上手い。
誰の本を読んでるんだっけ?と作家名を確かめたりすることも。
皆川博子のような幻想作家は好きなんですが・・
ちょっと読みづらいかな。
昔は渋澤龍彦にハマったものです。
さあて「奴の小万と呼ばれた女」の感想を。
江戸時代にもこんな生き方をした女性がいたのか、と思わせる
楽しいけれど、少し哀しいお話だった。
お雪の半生しか語られないのも、まあ仕方ないね。(一生だと、ちと重い。
すごいのは、話のあちこちに「決め」の瞬間が仕込まれていて、
これがもう気持ちのいいくらいきれいに決まることだ。
お雪があちこちで啖呵を切るシーンはもちろん、
たとえば、だんじりが遠くに見えてくるシーンとか、
その場にいるような臨場感だけでなく、主人公の気持ちがどんどんせまってきて、
ああもうやられちゃった、って感じです。
歌舞伎そのものには、あまり興味はないのだけれど、
他の作品も読んでみようと思う。(でも次は宇江佐さんだよん。
ところで「奴の」に出てきた木村蒹葭堂こと坪井屋吉右衛門は、
1736年の大坂生まれ、1802年没。様々な人々と交流があったのだが、
晩年、宇江佐の「春風ぞ吹く」にでてきた大田南畝(1749-1823)とも親交があり、
大坂で一緒に月見などしたようだ。
ということは、この2冊、ほぼ同時代のお話だったわけで、
小説とはいえ、その頃の江戸の侍と大坂の町人との違いが
垣間見えるような気がして、なんだか面白いね。
>>92 うふふ。
また再読する楽しみができちゃったー!!
小説に実在の人物がチラリとでも出てくると、
フィクションなはずなのに
とってもリアルに感じさせてくれるんです。
登場人物が息を吹き返したというか。
>>64で言った北斎がでてくるお話、「おちゃっぴい」でした。
確か杉田玄白も。
同時代に生きた人物が江戸の街中ですれ違ったり、知り合いだったり
それは当然のことなんだけど、現代で書かれている時代小説や
歴史小説はその主人公に関わる人々や、
お話上につながりがある人しか出てこない。
でも今回みたいに違う作家が書いた同時代のまったく違う内容に
つながりがあるという発見は、何か感激してしまいました。
そうなの、そうなの!
違う作家の作品で同じ登場人物って、知り合いに偶然出合ったような気がします。
エピソードやキャラが微妙にかぶってたり、新しいネタを知ったりすると(真偽は関係なく)
よけい興味が湧いてきますよね。ついでに他の登場人物に対してもー。
それが次に読みたい本・・・その人が出て来る・・を探すきっかけになって、他の作家の本にも挑戦。
今井今朝子の文章って、活きがいいと思いました。
お雪が白装束に身を包み向かっていくところ、
自分の中ではBGMが太鼓でした。
小さい音から近づいて盛り上がってくる感じ。
ドンドンドコドコドコ・・・
削除依頼だせ
>>94 同意。
本を読む楽しみって、そうやって拡がっていくよね。
で、次々と新しい本を漁っていくのだけれど、
哀しいかな、俺は飽き性でもあるから、
積ん読がどんどん増えていくのでした。しくしく。
たとえば皆川博子も何冊か積んであるのですが、
未だに未読であります。おすすめありますか?
>>97 お勧めを考える前に、贅沢なお方・・・と驚いてしまいました。羨ましい〜
図書館派なので(ビンボーだから)、とっとと読んで返却の毎日です。
関心のある人物や時代が描かれている作品だと入りやすのでは?
それがない時に読むと、せっかくの本も頭の中を通り過ぎるだけになったりするかも。
>>98 ふむふむ。確かにそうですね。興味のあるところから、読んでいきましょう。
う〜ん、贅沢と言われると、ちとつらいが、
正直俺は、読みたい本を買うためだけにお仕事してるようなもんなので、
少々の積ん読は許してやってください ι(´Д`υ)
(あと、近所に図書館ないし。それに期限内に読む自信ないし。読むの遅いし。)
>>90 俺も渋澤龍彦は随分読んだなあ。
肩の力を抜いて書いたと思われる
自分の少年時代を描いた「狐のだんぶくろ」が、いっち好き。
>>95 「奴の〜」は確かに勢いのある文章だったね。
たとえば「お雪は...」という固有名詞を「女は...」と言い替える。
読んでる方は「女=お雪」とわかるので、
字面上ではテンポが良くなり、いっきに読ませてしまう。
そのうえ、「女」という部分が強調されるので、その場面は急に艶っぽくなる。
うまいよなあ。
次は宇江佐真理「余寒の雪」を読みます。
ところで、宇江佐さんって、
まめに文庫本用にあとがきを書かれていますよね。
「幻の声」のほかは、全部書いておられるのではないだろうか。
文庫の読者に対してもしっかりご挨拶していただいてるようで、
これがまたうれしかったりする。
先日読んだ、南條範夫「一十郎とお蘭さま」
とても読みやすかったんですが、納得がいかーん!
それでいいの?あの時代はそういうものなの?
真実の愛とは??
私が女だから?
かなり悩みました。
もし読んでる方、これから読もうと思ってる方
いらしたらぜひ感想聞きたいです。
(特に男性)
たまにはageてみる。
>>101 「余寒の雪」
個人的には藤尾の局が好きです。
「さんだらぼっち」読もう・・・。
思い出しました「余寒の雪」大好きだった・・・
っていうか、図書館にある宇江佐真理の本は全部読んでしまっていて、
好きだったのにここで皆さんのレス読むまで忘れているのが多いのに気づいた。
もっと以前からこのスレがあったら、書き込んで覚えていられたのにー。
そんなワケで、読んだ本をここに書き残してもいいですか?ヨカッタイマイチは関係なく。
登場人物とか時代とか書いておくと、将来そこに関心が持てた時の参考になるかも。
私も皆さんのレポがあれば、今は読まなくても「そういえば誰かの書き込みで・・」とー。
情報交換が出来れば嬉しいです。
「余寒の雪」「さんだらぼっち」・・・クソー、最近読んでれば一緒に盛り上がれたのに!
今すぐ読み返して、感動共有したいけど当分ダメだ・・・ 待機してる本が4冊
>>105 まあまあ、
一緒に盛り上がってもらえるよう、
がんがって「余寒の雪」レポするからねー。
「さんだらぼっち」もレポしまーす。
感動よ再び。
読んでる途中のレポです。
幸田真音「藍色のベンチャー」上下巻。
初めての作家なので少し不安もあったのですが、上巻の半分で当り!とみました。
江戸情緒とかではないけど、読み応えのある年越しにふさわしい一冊なのでは・・
どなたかお探しでしたよね、お正月用の本。
私も毎年それには気合いを入れているので、ご参考までにとオセッカイさせていただきました。
途中のレポで無責任だよなー・・でも「今じゃなくて年越しに読みたかった!」と思わせる本なんです。
そして私の年越し本は何になるのやら・・・
「さんだらぼっち」読了。
伊佐次シリーズ久しぶりに読みました。
やっぱりいいよう、伊佐次&文吉。
そしていいところで続く・・・。
あらすじだとネタばれしてしまうので
心に残った箇所を。
伊佐次の「世の中は銭じゃねェよな?」と文吉に問いかけるセリフ。
お文は「また始まったよ」ととりあわないけど。
なんということもない毎日。
これがつまりは幸せなのだ。このささやかな幸せを阻むものがあるとすれば
人間の欲のせいに思えてならない。
この伊佐次の心情。
現代でも人は皆、より良く見せたい、暮らしをより楽にしたい、
上へ上へと向かって生活をしているのだけれど。
たまには毎日せわしなく暮らしている自分を
ふと立ち止まって振り返ってみよう。
そんな風に思わせてくれました。
世の中はお金がないと立ち行かない事がほとんどなんだけど、
ささやかな幸せで喜べる気持ちが大事なんだなあ、と
しみじみしてしまいました。
110 :
無名草子さん:03/11/20 21:43
余韻に浸ってるとこですかね・・・
いい本と作家に感謝 そして本で幸せな気持ちになれる自分でよかった・・と思いませんか。
読み終わって心から「ありがとう!」って言いたくなりますよね。
池波さんのようにシリーズが未完で亡くなられてガッカリしたくないです。
宇江佐さん、いつまでも元気で書き続けてほしいです。
ageんじゃねーよ屑が。
なにがレポだ。
そういうことやりたきゃサイト作ってやれっての。
112 :
無名草子さん:03/11/20 23:39
>>109 もう読んじゃいましたか。もったいないもったいない。
>このささやかな幸せを阻むものがあるとすれば
>人間の欲のせいに思えてならない。
そうですね。「欲」もそうだし、「世間体」とか、
生きてる間に勝手にできちゃう「しがらみ」とか...。
伊三次も結構いろんなもんに縛られてるからなあ。
宇江佐さんの小説は、
読んでる間は江戸の世界に浸っていられるのに、
読み終えると現代に置き換えて、いろいろ考えてしまう。
削除依頼しないんだったら、sageでやれ!
ずーずーしくスレ違い書きまくり、時々宇江佐のレス入れて
ごまかすんじゃねーっつーの。目障り&不愉快って思われてる
自覚はこれっぽっちもないだろうけどな。
( ´,_ゝ`)プッ
>>110 >>112 今日本屋で、「黒く塗れ」買おうかずーっと迷ってしまった。
ああ、続きが読みたいよう。
気になるー。
立ち読みでざっと読んだら更におもしろそうな感じ。
でも今貧乏。こんなとこでもお金なくて立ち行かない。
文庫落ち、なかなかしないですよね。
私は読むのがとても早いのです。
「さんだらぼっち」もかみしめて読もうと思ってたんだけど・・・。
↑これくらいのページ数なら半日で読んじゃいます。(w
>>1はあれだな、どうしてもsageるつもりないんだな……
117 :
無名草子さん:03/11/21 21:57
ありゃ、しまった。ageてしもーた。
重複スレは叩かれて当然。
どのスレと重複なの?
このスレごとヤフーへ逝け
>>116 過去レスでも、このスレの方向性?でいろいろなご意見いただきました。
宇江佐中心でいこうとか、重複スレはダメとか。
でも横道に逸れてしまう時もあるわけで。
今は少しづつ、軌道修正していきたいなとと思っているところです。
確かにあまりにスレ違いの連続だと批判もあると思います。
>>83でも指摘されたように私も承知しているつもりです。
ただ、宇江佐真理が好きでそのレスをつけるときは、
この人気があまりなさそうなこのスレにも人を呼びたいなと
思うので、その時はageたい気持ちがあるのです。
>>115は宇江佐レスなのでageたマデです。
>>123 人呼びたいなら、ハンドルいれないで、名無しになった方がいいですよ。
>>123 うまく軌道修正するまでsageとく方がいいですよ。
>>123 宇江佐真理ファン
・・というだけで、他の作家ファンのスレとは違う人が集まってくると思っていたらその通りでした。
他の作家の話でも、好みをわかってくれる人が言っているのだからー、の信頼がもてます。
タイトルが「宇江佐真理」、内容は「宇江佐真理ファンクラブ」・・でいいのではないでしょうか。
話したい本があって、話したい同好の仲間がいて・・・このスレがあって本当に良かったです。
↑ きょうもあるんだけど、今朝は気分がのらないので又レポします。
普通の人は3連休ですよね、そういう時が稼ぎ時の仕事へ行ってきま〜す!
>>125 >>126 アドバイスありがとうございます。
そうですね、うまく修正できるまでsage進行がよさそうですね。
>>108 「藍色のベンチャー]←時代小説っぽくないタイトルですね。
その年越しにふさわしい内容というのがとても気になる。
機会があったら読みたいと思います。
作家も初耳の方でした。
私の年越し本は、やっぱり宇江佐真理でいこうかと。
「さんだらぼっち」読んでまた宇江佐節にハマリたくなってきました。
でも読了済み以外で出版されてるのは、ハードカバーばかりなんだよねえ。
これが唯一の悩みどころ。図書館もなかなか行けないし。
でも宇江佐真理のためなら・・・年に1回の贅沢と思って・・・。
>>128 もうひとつ。
粘着煽りは放置しましょう。
これ鉄則。
>>129 「藍色のベンチャー」読了。
井伊直弼と、その城下で古着屋から焼き物を始めようとした夫婦の話。
幕末と焼き物、プチ知識欲が満たされたし、夫婦愛でさわやかな気持ちになれました。
でも盛り込み過ぎて、最後は散漫な印象かな・・・。
金融関係の本しか書いたことのない作家だそうで、きちんと調べて書く優等生かもー。
宇江佐真理で年越しは最高だけど、すぐに読み終わっちゃうよー(面白杉!)
長編で文庫でお正月用だったら、永井路子「この世をば」はいかがでしょう?
すぐ後には、田辺聖子「むかし、あけぼの」を読むと、あの時代の王朝事情がよくわかります。
けっこう面白いですよ、ハマればね・・
>>131 そうなんですよー。心配はそこ!
私は読むのが早い上に宇江佐真理じゃあ(おもしろいし、読みやすい)
年越し本にはあっという間よねー。
永井路子は好きな作家の1人で、結構作品を読んでたんだけど、
「この世をば」は読んだ事なかった。いい事聞きました、ありがとう!
金融関係から時代小説ですか!いやはや才能がある人はチガウ・・・。
更に興味もちましたよ。
宇江佐ファンが好きな現代もの
今週は恩田陸「黒と茶の幻想」 ぶ厚い本なので長持ちしています。
あまりハズレがない作家なので、別に新境地をキボンしてるわけじゃないけど
時代小説を書かせたらきっとウマイと確信している。
今年の本で、畠田恵「しゃばけ」が面白かったのを思い出しました。ちょっとファンタジー。
>>133 畠中恵は「ぬしさまへ」という続編も出てます。
若旦那、(・∀・)イイ!!
>>134 妖怪も可愛い!
古い物に取り付いてしまったナントカって妖怪、何だっけ?いたらいいな〜家にも・・
ご無沙汰してます。
ゆっくり本を読みたいのだが、世間が許してくれません。しくしく。
皆さん読むスピードが速くてうらやましい。
「余寒の雪」は「梅匂う」まで読み進みました。今週中には読めそうです。
そうそう、筒井康隆「ヘル」を読みました。
近年の筒井氏は、読後、幸福感に包まれる小説が多いのだが、これもそう。
誰もが後半の言語実験に気持ちよさを感じられるかどうかは疑問なので、
ヒトにおすすめはできませんが、俺は好きだなあ。
この間読んだ「藍色のベンチャー」で、井伊直弼の事を知りたくなってしまった。
登場する本がわからず、吉川英治「井伊大老」を選んだんだけど、
高校の頃は素直に読めたのに、優等生的な書き方?がつまらない・・。
自分の読み方がスレテきてしまってるのかー。
>>138 うっ!もっと早く訊けばよかった・・・ ありがとうございます。
HPリンク、見ても大丈夫だよね?(ブラクラ踏んだことがあるんで)
138は、時代小説専門古書店海坂書房の
「日本史の歴史人物名で探す時代・歴史小説」へのリンクだから大丈夫っす。
藤原緋沙子を読んでます。
隅田川御用帳シリーズ。
女性作者では初めて殺陣の描写がきちんと書かれてるのを読みました。
でも、決して男っぽくはなく、女性らしい文体と恋愛模様も絡ませて・・・。
なにより読みやすいのがいちばん!
>>140 フォローありがとうございます。ではきょうゆっくりと・・・
藤原緋沙子、初めて目にする作家名です。
隅田川・・さらに御用帳・・バリバリ好みっぽいシリーズ名ですね。
図書館連休明けにチェックしなくちゃー
山田風太郎「明治波涛歌」を読み始めました。
昨夜は「それからの咸臨丸」で、榎本武揚が登場したのですが、
一作(武揚伝)だけでファンになってしまった人の、別の見方が出てきて考えさせられました。
山田風太郎、いいですね。
>>142 ちなみに・・・藤原緋沙子は、廣済堂文庫から出てます。
文庫書き下ろし。6弾まで出てるようです。
私はまだ1巻しか読んでませんが。
作者は現在、脚本家として活躍中だそうです。
内容は深川縁切り御用宿の女主人と雇われ素浪人との恋愛の行方や、
縁切り寺に駆け込む男女の憎愛を描いてます。
憎愛というとドロドロしてそうですが、決してそうではなく
むしろ読後感あっさりです。サッと完結するからかも。
>>137 吉川英治の「三国志」読みましたが、途中で挫折しました。
さてさて、そろそろ年越しに読む本を物色しております。
宇江佐真理一色でいこうかとも思いましたが、
宇江佐+新規開拓作家、過去に親しんでいた作家にしようかなと。
ただ、読むのが早い上に短時間に集中して読んでしまうので、冊数も必要。
お金の問題もあるので当面、古本屋巡りをしようかと思っております。
おそらく女性作家中心となりそうです・・・。
俺も古本屋巡りは大好きで、閑があればぐるぐる回遊してます。
しかし、女流作家は何故か苦手で、宇江佐さん他数人くらいしか読んでないから、
「これだ!」っていう年越し本を紹介できないのが残念。
そうそう、今年の正月は
佐藤多佳子「しゃべれども しゃべれども」(新潮文庫)を読んで
とってもいい気持ちになれたっけ。←時代小説ではないけどね。
落語が好きなら2倍楽しいけど、知らなくても十分楽しい1冊だ。
>>144 「三国志」は面白かったよー。血沸き肉踊ったよー。
主要登場人物の誰か一人のファンになったら、最後までいけるんじゃないかな。
でも、
>>137の意見は、よくわかる。吉川英治、今読んでも面白いのは、
どちらかというと「鳴門秘帖」のような伝奇ものの方だと思うなあ。
女性が書く柔らかな文体の時代小説にはまってます。
中でも宇江佐さんはピカイチですけどね。
時間が許せば神保町界隈をゆっくり巡りたいものです。
落語好きというほどではないですが、
家にいれば笑点は欠かさず見てますね。
「三国志」は面白いんですよね・・・ええ、わかってはいるんです。
吉川英治の本を人から借りて、すごいお薦めされたので
期待大で読んだのですが、むぅ・・何故かしら?
全然内容が頭にはいってこなくて、しばらく置いといたら、
返してって言われてしまい、私が読んでないことがわかると
信じられん・・・と言われてしまった少し苦い思い出。
>>136 筒井康隆は断筆宣言していたように思うのですが、
(かなり昔、角川春樹逮捕事件だったかな)
今は書かれているのでしょうか?
そういえば、トリビアの泉に出てますね、たまに。
>>133 恩田陸は「月の裏側」?読んだことあります。
ちょっとファンタジー入ってるかしら?
私がもう少し若ければ、
もっと入り込めるような気がすると思ったような。
佐藤多佳子「しゃべれども・・」大好きです。「黄色い目の魚」もそうだったっけ?いい本ですよね。
吉川英治は趣味・読書ビギナー向けっていうか、私も高校生の頃にはよく読みました。
「三国志」「平家物語」どちらも歴史の時間には興味がなかったのに、
読んでからはその時代にだけ詳しくなった思い出がー。歴史って面白いと思わせてくれた作家です。
「三国志」の後に、陳瞬臣の中国史みたいな長〜い本にハマリましたっけ。(タイトル失念)
年越し本の選定・・わくわくしますね。
タイトル思い出しました、「小説十八史略」です。
四文字略語の謂われから西太后まで、かなり面白かったです。
>>148 筒井康隆は
96年末に断筆解除している。
( ・∀・)つ〃∩ ヘェー
筒井氏は角川の教科書に掲載された短編の「てんかん」の扱いが問題を機に、
異常な言葉の制約と戦うために93年に断筆を宣言。
96年末に各出版社と今後言葉の制約をしないことを文書で確認し、断筆を解除。
その後は、元気に役者と作家の仕事を両立しています。
宇江佐真理「余寒の雪」読了。
この短編集の中では、つばめ屋の正太郎が女浄瑠璃語りを「追っかけ」する
「あさきゆめみし」がいちばん完成度が高いと思うのだけれど、それ以上に
幕府御庭番を描いた「出奔」、松前藩とアイヌに触れた「蝦夷松前藩異聞」の2本に、
作者の心意気、新しいものを書きたいという作家としてのどん欲さを感じました。
「余寒の雪」大好きだったはずなのに内容を忘れている。再読が楽しみ・・・。
↑の後に、別の作家の本でアイヌ松前藩にも興味がわいてきているから。
宇江佐さんの心意気、私も感じています。
本が出るペースが早くもなく遅くもなく、作家として自分を大事にしている方だなと思います。
>>152 ( ・∀・)つ〃∩ ヘェー 満ヘェーです!
そうだったんですねー。
そういえばよくあるコメンテーターとかではなく、
役者などでで露出してましたね。
師走押し迫り皆さん忙しいんですかね・・・?
今、北原亞以子「まんがら茂平次」読んでます。
どうしても宇江佐真理と比較してしまうのですが、
すんなり入っていけない。おもしろいとは思うのだけど。
杉本苑子「おすず」読みました。
読みやすかったけど、あまり主人公には共感できなかった。
おすずを裏切った男の自己満足・・・。
(ちょっと意地悪な見方かな?)
↑すみません、間違えました。
杉本章子でした。
158 :
無名草子さん:03/12/13 18:06
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄
∧( ´∀`)< age
( ⊂ ⊃ \____
( つ ノ ノ
|(__)_)
(__)_)
隆慶一郎
「吉原御免状」「かくれさと苦界行」読んでます。
>>159 いいですね。隆慶一郎 、どれも面白いけど、
俺は「一夢庵風流記」がいっち好き。
>>156 仕事忙しいのはいいんだけど、本が読めないのがつらいぞ。
最近は江戸時代の人と一緒で、1日2食の毎日です (T_T)
時代ものばかり読んでると、
ちょっと外国の小説も読んでみたくなるのが悪い癖。
D・ベニオフ「25時」(新潮文庫)読みました。
明日から刑務所に収監される青年を主人公にした、
冬のニューヨークの人間スケッチ。
いい話だし、心も動かされるんだけど、
同じようなテーマで、しかももっと極限の状況を描いた
G・マクドナルドの「ブレイブ」(新潮文庫)と比べると、ちょっと小粒。
(まあ、作家のキャリアの差もあるし、俺がもう若くないからかも知れんがねw)
このスレの皆さんは、外国の小説も読まれますか?
>>161 翻訳物にはトンと縁のないままです。
図書館では、日本の作家・フィクション、エッセイ、紀行文、歴史、健康、動物の順。
好きなタイプの作家に巡りあったら世界が広がるんだろうに、カタカナの名前で萎えてしまっている・・
宇江佐真理が好きだったらこれはお勧め、っていう本ありますかね?
いつも4,5冊借りてきているんですが、同じテイストの本が続かないようにしています。
ちなみに今回は、ミステリーで山本甲士「かび」読了、今夜は恩田陸「クレオパトラの夢」。
その感想次第で、次は松井今朝子「辰巳屋疑獄」か不知火京介「マッチメイク」。
「かび」がもう一息で堪能させてもらえなかったので、何かの受賞作の↑でガツンと来たいとこです。
そして年末の家事色々は、山田風太郎「警視庁草紙」で短編読みながら・・だとはかどる???
>>161 私の外国小説体験はジュール・ルナール「にんじん」が始まりでした。
それから、
パトリシア・コーンウェル、ジェフリー・アーチャー
キング、チャンドラー、ジョン・グリシャム、
古いところだとブロンテ、フィッジェラルド、トゥエイン、カフカ
ゴールディング、クリスティ、
etc,etc....
とどのつまり、
原書を読めない私にとっては翻訳がすべてですね。
中でも、「赤毛のアン」「若草物語」等、オルコット作品などを
手がけている村岡花子さんは翻訳の名手だと思ってます。
かなり前ですけど衝撃を受けたのは、
マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」村上春樹訳でしたねー。
>>162 時代小説とは逆に外国小説はハードなものを選んでしまうのですが・・・。
「赤毛のアン」いかがですかね?かなり有名ですけど、
アニメなどでやっていた部分は初期のほうで、
小説は読みやすいし、かなりの巻数出てますよ。
アンの人生が書かれてます。
後半は戦争に巻き込まれていく過程など、かなり涙ものです。
「赤毛のアン」で中学時代、高校入って「徳川家康」読んでから関連本を読みまくるようになり、
以来ずっとカタカナアレルギー?状態です。(音楽はR&B好きなんだけどねー)
翻訳がすべて、多分そうなのでしょう。
「心臓を貫かれて」も、村上春樹の文体に馴染みがあったから読めたのだと思います。(私も衝撃本でした
訳者に興味を持ったり、知りたい内容の本だったり、・・から始めてみようかな。
小説ではないけど「Itと呼ばれた子」を読もうか迷ってます・・・。
でも読んだらとても苦しくなってしまうんだろうな。
虐待ものは避けてきたのですが、
(たぶんはまりそうで、且つ辛くなるから)
でもまだ、日本ものより外国ものの方がいいのかも。
私が、外国小説でハードな分野を選ぶように、
国内小説だとリアルすぎてしまうものも、
外国小説だと少し離れた視点で感じられるというか。
>>162 宇江佐真理好きにお勧め翻訳本、というわけでもないけど、
なんでもない日常の話をしっかり読ませるアン・タイラーなんかいかがでしょう。
図書館なら早川書房の「アクシデンタル・ツーリスト」もあるだろーし、
文春文庫の「ブリージング・レッスン」もいい。とにかく、うまい。読みやすいし。
あと、読んでて伊三次シリーズを思い出したのは
デニス・ルヘイン(レヘインとも表記される)のパトリック&アンジェラシリーズ。
ちょっとハードな話だけど、近年読んだ探偵ものではいちおし。
アンジェラはお文みたいな女性だし、
パトリックとアンジェラは、どーなるんだろ、と思わせて読ませます。この人もうまい。
全5冊角川文庫。1冊目の「スコッチに涙を託して」から順番に読むのがおすすめ。
>>163は読んでるかなあ。
>>167 おおっ!そそられてきました、伊三次を思い出す探偵もの。ありがとうございます。
来月予定の初旅に持って行こうと思います。
今月はプチ鬱だったので、ミステリーでガツンとやられたかったのに、3冊連続で読んでもダメでした。
松井今朝子「辰巳屋疑獄」まだ読み始めだけど、表紙の絵だけでほろほろと癒される気がした。
徳川吉宗の時代の大坂・・・丁稚奉公の辛さ・・。
鬱の原因がバイトだったので感情移入したかな?
>>168 いいなあ、旅行ですか。うらやましー。
そんな楽しいイベントが控えてるんだから、
うつになってる場合ではないなあ ヽ(゚∀゚)ノ ホレホレ
気持ちをバチンと切り替えて、年末年始を乗り越えなくっちゃね。
>>167 いいえ、私も初耳な作家です。そそられましたわ。
年越し本にいれてみようかな。
おっと、悠長なこと言えなくなってしまったのでした。
年末お仕事になりそうなので、ゆっくりとは程遠くなるかも。
31日、1日は家族集合日だし、仕事初めは3日からだしね。
>>168 松井今朝子、ほんとお好きなんですね。
レスにいつも今朝子さまのこと書いているような。
私も旅行なんてうらやますい・・・。
ここ何年行ってないなあ・・
どこらへんに行く予定ですか?
>>170 今朝子さまファンです。
お蔭様で持っていく本はもう決まってるので、旅先を考え中っていう幸せな時期かも。
今年の旅のお供で正解だったのは、夏の熱海2泊3日「グロテスク」桐野夏生でした。
ひとり旅が好きなのですが、たまにはワガママ我慢の修業と思って友人達と一緒でした。
文庫のシリーズ2冊を持って、鹿児島で見るか伊豆で見るか菜の花と海・・・
桜島と富士山、どちらも捨てがたいんだよねー。
その前に立ちふさがるレンジフードの汚れ!
フルでお仕事の方がいらっしゃるのに、バイト程度でプチ鬱なんて言ってられません。
おおいばりで旅行に出るためにも、我が家も家族集合日に向けてお掃除ガンガリます。
山田風太郎「明治波涛歌」に続いて「警視庁草紙」を読んでいます。
まだこの二作しか読んでいないのですが、文章に品があるような気がします。
やたら有名人が登場するのもご愛敬。川路どんの鹿児島時代の本があったら読んでみたくなりました。
年越し本決定しました。
宇江佐真理「黒く塗れ」
松井今朝子「似せ者」「仲蔵狂乱」
佐藤多佳子「しゃべれどもしゃべれども」
ジェフリーアーチャー「運命の息子」上/下
このスレ住人の方の意見もいろいろ参考にさせていただきました。
ありがとうございました!
時代小説ばかりだとやっぱり飽きるかなーと思いましたので、
自分なりにジャンルを多少変えて決めたつもりです。
全部読めるかな・・・。
あと予備?本として
松本清張「黒の福音」、「黒革の手帖」上/下も選んでみました。
最近「砂の器」読んで興味を持ったもので。
年明けドラマも始まるようなので、、中居正広主演がちと心配なのだけど。
175 :
無名草子さん:03/12/29 20:20
>>173 素晴らしいセレクトです!
っていうか、もったいないから読んだ後はしばらく余韻に浸ってから次へ進んでください。
きゃー、「黒く塗れ」これからだったんですか・・・裏山!
>>175 今年の失敗納め・・sageにするの忘れてた〜
日本人作家は皆のお墨付きでしたので、
とても楽しみです〜。
それに、大ファンのジェフリーアーチャー、久しぶり?の新作!!
幸せなお正月になりそう〜。
>>172 >川路どんの鹿児島時代の本
つーことは、若い頃の話っすね。
うーん、読んだことないなあ。
司馬遼太郎「翔ぶが如く」は大警視になる前の
欧訪中の川路どんから始まる西南戦争のお話。
これを読みながら鹿児島旅行もいいかも。(長いけど...
風太郎の「明治断頭台」にも川路どんが登場しますが、
この本はかなりミステリ色が濃くて「警視庁草紙」とはちょっと毛色が違う。
ミステリ好きならおすすめです。
>>173-174 (ノ゚ο゚)ノ おおっ、
いっぱい読めるのがうらやましー。
年越し本、読んだら感想お願いします。
(特にアーチャーの感想きぼーん)
松本清張は不勉強でいくつかの短編集しか読んでないっす。
「砂の器」は面白かったですか?
どーも、映画の予告編(実は映画も観てません)の
どんよりした日本海の空の、重くて暗くて哀しそうなイメージが強くって、
今まで敬遠してきたのであります。
正月は、おせちをつまみつつ、冷酒でもちびちびやりながら、
宇江佐真理「さんだらぼっち」を読むことにしました(←スレの鑑
あと、時間が許せば佐々木譲「武揚伝」にはいります。
といいながら、今読んでる本もいっぱいあるし、
まだ年賀状も書いてないし、掃除も済んでないし、
どういうわけだか、今も仕事中だったりするし、
ほんとに年越せるんだろうか、俺 (´・∀・`)。
今年はこれがカキコ納めになりそーです。
皆々様、来年もよろしくです。
ではでは、よいお年を〜。
先ほど仕事納めしてきました。
まだお仕事中の方もいらっしゃるようですね。ご苦労様でございます。
私はカナーリ駆け足で大掃除、年賀状、正月用の買出しと
一通り済ませたつもり・・・です。
お仕事だった皆様お疲れ様でした。
日曜日までは(?)お正月休暇でのんびりと・・の時期が最悪の主婦なので憂鬱です。
買出しついでにランチタイム@デパ食堂で読む本を持って行ったりしています。(重い!
でも読みたい本が待っているって幸せですよね。何を読んでいいか分らない・・じゃないんですから。
今年はこのスレを発見して、色々話せた事、教えていただいた事たくさんあってラッキーでした。
1さん、あらためて あ り が と う ご ざ い ま し た !
とうとう大晦日ですね。
今年もあっというまの1年でした。
でも独身の気ままさに比べたら主婦は大変ですよね。
「黒く塗れ」読了しました。
かみしめてゆっくり読んだつもりでしたが、なんせおもしろすぎて・・。
おっと、「さんだらぼっち」をこれから読む方がいらっしゃるようなので、
感想はまとめて来年にカキコしますね!
>>179 松本清張は戦後日本をリアルに感じさせる描写で、
古めかしいとういえばそうかも。
社会派ミステリー作家で有名ですよね。
確かにイメージ通り、「重くて暗くて哀しそうな」ではありますが
人間の哀惜のようなものが心にズンと響く心魅かれる作家さんです。
「砂の器」は最近ニュースでも話題になった、
ハンセン病を描かれていて、とても考えさせられました。
(この時代を反映してかなり差別的に描かれてます)
清張スレでは原作より映画が絶賛されてますね。
原作を超えてるらしい・・・です。
長くなりましたが、本年はお世話になりました。
また来年も本のお話したいです。
いろいろお薦め、感想などを言い合えたら・・・と思います。
では皆様、良いお年を・・・!!
184 :
無名草子さん:04/01/01 22:54
あけましておめでとうございます。
お正月age
★祝★←(私にとっては)平常生活復帰 皆さん明けましておめでとうございます
今年も、宇江佐真理ファンだからこれが好きって本の話ができるのを楽しみにしています。
ついでにここで私の読書歴を残してもいいですか?イイ!のだけネタバレ抜きでコメントします。
暮れに借り溜めした本
「月の見える窓」新野剛志
「疾駆する夢」佐々木譲
「たびまる・四国」まっぷるガイドブック
「時間をかける贅沢旅行・寝台列車の旅」サライ
「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎
大晦日を挟んで読んだ「疾駆する夢」、前向きな気持ちになれて迎春気分にぴったりでした。
車には全く興味がないんですが、戦後からの自動車業界の歴史を知って面白かったです。
モデルは誰?とPCで探しまくって疲れて・・・も楽しかった。(完全フィクションだった)
伊坂幸太郎もまだ若いし、今までハズレ無しの作家なので嬉しい。
新野剛志の今回のは期待が大きすぎたからかな、イマイチでした。今までのは全部好き。
残念ながら時代小説はタイミング合わず、いいのが借りられなかった。
「黒く塗れ」が去年の読み納め?読み始め?の方、幸せな気持ちになれた事でしょうね。
思い出してもラストのページ・・・ウルウルします。ね?!
おめでとうございます。今年もよろしくです。
>>185さんは相変わらず精力的に読書に励んでおられるようで、感心感心。
今年のお正月はなんか短かったなあ。
俺の場合、朝起きると酒飲んでおせち食べて、気がつくと眠ってるという
怠惰なブロイラー生活を繰り返しておりましたので
本はほとんど読めませんでしたが、体重は増えました。(なんのこっちゃ
宇江佐さんの「さんだらぼっち」読んでおります。
冒頭、不破の旦那が自分以上に奥さんに長生きしてもらわねば困る、
と考えているのだけれど、もうまったく同感です。
>>183 「砂の器」の感想ありがとう。
今年、文春から、宮部みゆきの選ぶ松本清張短編集というのがでるらしいので、
その辺から読んでいこうかな。
わーい、皆さん集合しましたね!
改めて、あけましておめでとうございます!!
「運命の子」読了〜。
今、「似せ者」を自宅で、
「しゃべれどもしゃべれども」を通勤電車で読んでます。
今回の年末年始は思ったより忙しく、
1日ゆっくりできる日がありませんでした。
年越し本、ちょっと欲張り過ぎてしまいました(笑
「砂の器」原作、惜しむらくは犯人を追う刑事側の感情描写しかなかった事。
是非、犯人の内面描写が読みたかった・・・。
>>188 おめでとうございます。
超豪華なラインナップですね。今年の読書運を使い果たしてなければいいんですがー(笑)
皆さん共々今年もいい本に巡りあえますように!
「しゃべれども〜」まだ途中だけど、
何だろう?このほっこりする気分は。
表現も独特な感があって、おもしろいぞォー。
>>190 そう思ったあなたには「黄色い目の魚」がオススメですよ。
ちょっとイラつく気分が続いた時用に読む本、にとっておくといいかも。
きょうは待ちに待った図書館休館明けの日。
洗濯物を干してからダッシュで出かけます。がっついています!
>>188 間違えました。「運命の息子」読了でした。
「しゃべれども〜」たった今、読了!!
やさしい気分な私です。
自分に自身のない噺家の卵とひょんな事から彼に落語を
教わる4人組それぞれの人生模様。あたりまえすぎる位の日常。
最近、非日常のお話や事件が絡む本ばかり読んでいて
それが好きだったし(時代小説は身近に感じられるのとはちょっと違うし)
エンターテイメントを小説に求めがちな私としては、
このストーリーは久々、目からうろこでした。
>>193の続き
柔らかで、それでいて所々クスリと笑わせてくれる
あの文章にやられてしまいました。
村林のあの位の歳の男の子にありがちな意地っ張りと
素直さと、けなげさと・・・、落語発表会は応援しちゃいました!
そして最後、三つ葉と十河がお互い恋心を自覚しあうところ・・・
いい年して胸キュンしてしまいましたねー。
昔の一途だった頃の自分、一所懸命だった頃の自分を
思い出させてくれる貴重な本になりました。
年明け早々、幸先良いスタートだわ。
>>193 「しゃべれども」いい本ですよね〜
知らずと頬が緩んでしまう読後感・・・読んだ時の気持ちを思い出しました。
「黒く塗れ」感想
帯にもあった、
小さな幸せをさがす若い二人に恵みの雨が降りそそぐ
正に、これ。
シリーズ5作目となる本書は安定感があって楽しめました。
緑川の旦那や喜久壽なども深く関わるようになり、
登場人物が増え、更に話が広がってきたような気がします。
個人的には不破が身重のいなみを気遣う場面や
赤子の泣き声に閉口し、龍之介とあてどもなく
町をうろつく男二人を想像してほのぼの気分。
ただ、連作の題はどれも好きなんだけど、
何故「黒く塗れ」を表題にしたんだろう?
4作目までは良かったのに。
「仲蔵狂乱」今読んでます・・。すごい。
>>185さんの読書歴見て、初めて聞く作家さんばかりです。
このスレ住人は本当、読書家な人達ですねーと感心しちゃいます。
皆さんが教えてくれた「しゃべれども〜」が
私にどんぴしゃだったので、おすすめ信用度もますます深まってます・・。
紀行文、るるぶしか読んだ事ないですよ、あと地球の歩き方。(笑
あ、そういえば旅行の行き先決まったかしら?
どなたか旅人になる予定の人いましたよね。
桜島か富士山で悩んでるって、ヲイ。ずいぶん距離が違いますね(w
でも正月休み明けたばかりの身としては羨ましいかぎり・・・。
読んだ本
@「虚ろな感覚」北川歩美
A「トィンクル・ボーイ」乃南アサ
B「笑う霊長類」清水義範
C「刀・十時半睡シリーズ」白石一郎
@小説誌に発表した作品の連作集。締め切りに追われた?感じが良く出ている。(ホメテないよ
A相変わらず真骨頂のグリグリ心理描写、子供と母親が出てくるので読んでて辛い。
半分で止めた。子供がらみの最近の事件の方が小説を超えてきてるんだけど・・目をつぶりたい。
B良かった、軽く笑えそうなのもチョイスしておいてー。Aでブルーになった気持ちを払拭。
C読んだはず・・記憶にある・・でも久しぶりの時代物で再読でも楽しめた。
新年最初の図書館は収穫△。
でも今夜は「仇花」諸田玲子 が待っている。うふふ・・
内容を全く知らないのだがー。
【新刊文庫情報】
2/25頃 角川文庫から
宇江佐真理「雷桜」発売予定。
これで2000年末までの著作が
全部文庫で揃います。
ちなみに
2/2頃 PHP文庫から
松井今朝子「幕末あどれさん」もでます。
>>202 おぉっ。
情報ありがとうございます!
「雷桜」買おうかと思ってました・・・ホッ。
今日は会社帰りにバーゲンに行き、何かに憑かれたように
買いまくってしまいました。(本とは関係なくてごめんなさい)
では気合いれてJ・アーチャー「運命の息子」の感想でも。
運命のいたずらで赤ん坊の時に離れ離れとなってしまった双子の
それぞれの人生と再会のお話。
私がアーチャー作品で一番好きな「ケインとアベル」と比べてしまうのですが
今作品は昔ほどのハラハラ感、重厚さがなくなってるなーと。
それなりにおもしろいし、読みやすく楽しめるので、
お薦めはしますが、アーチャーを読んでる人はあまり満足できないかも。
テンポが早いのはいいのですが、早すぎるきらいもあり
それが全体を軽くしてしまってるような気がしました。
それとストーリーもちょっと先が読めてしまった。
続いて、「仲蔵狂乱」。
「運命の息子」と同様、男の人生一代記。
私は断然こちらが好み。
歌舞伎はあまり詳しくないので、
途中よくわからなくなる部分もありましたが、
それでも中村仲蔵の生き様はひしひしと感じられました。
江戸時代に孤児として生まれた仲蔵がその芸と人柄で
浮き沈みながらのしあがってゆくさま、並大抵のことではない。
それを時にはとても生々しく描写されていて痛々しいが
それでも芸でしか生きられない男の人生が
鮮やかに描かれてたと思います。
ただ最後、仲蔵中年以降は展開が早すぎたかも。
もうすこしじっくり読みたかったな。
それと、解説が萩尾望都だったのがちょっと驚き。
皆さんの読書量には
脱帽を通り越して、脱毛します。
脱毛と言えば、浅田次郎「プリズンホテル夏」読了。
「きんぴか」がすっごく面白かったので
このシリーズは老後の楽しみに取ってあったのですが、
この正月、ついつい魔がさして読み始めてしまいました。
予想通りの出来で、電車の中で笑ったり泣いたり大変です。
文庫で全4冊、まだまだ楽しめそうで、うれしいっす。
>>206 脱毛つながりで浅田次郎・・・ファンが見てない事を祈ります。
「プリズンホテル」シリーズ、めっちゃ笑えますよね。そしてホロリ・・・上手い!
本人も自覚しているようですが、売れまくってる(た)路線より、本当はこっちの方が◎。
最近は、どっちの路線も「お約束」過ぎる展開がチト鼻についてきたかなー
しっとり感やノワール系の本の後に、爆笑物、っていいですよね。なかなか無い・・・
昨夜は「ナンシー関大全」、単行本未収録コラム満載で面白杉、ストップかけるの苦労しました。
うう、、「似せ者」なかなか進まないよう。
ハードカバーはやっぱり家でしか読まないからかな。
文庫のほうがついつい、通勤中からの流れで家でも続きを読んでしまう。
その間に、松本清張「黒革の手帖」読了しちゃいましたよ。
んで、その感想でも。
暗いー暗いよう。
でもそれが清張の持ち味なのでいいんですが、
体調(精神的な)が良い時でないと辛いですな。
でもグイグイ引き付けるのはさすが。
殺人犯探しという話ではないですが、
今まで思惑通りに事が運んでいた女主人公が、
最後どう転落してゆくかの過程にとても夢中にさせられます。
表現が古臭いのもまたイイ雰囲気を醸し出しております。
ただ終わりの部分、女の私にとってはちょっと気分悪な感じでした。
私も通勤で読むのが好きです・・・ってか読むの大変だけど@激混み
イライラしたくないから集中して没頭できる。文庫は限りがあるので、頑張ってハードカバーも持参です。
「似せ者」は他の方も推薦されてたので、自分のイチオシだったし嬉しかったです。
のらない時はキッパリ止めて後回しにされたら?
松本清張、今読むとキツイですよね。雰囲気を味わうならいいけどー。時代が変わり過ぎですね。
女の描き方に関しては、同性から見ても「?」なヒロインが多いような気がします。
ちなみに、電車の中で爆笑とか泣いてしまった、ってありますか?読んでて。
私は内田百間(ホントは門の中が月)の「ノラや」です。泣いて笑って苦しかったっけ。(恥)
>>209 ふふ、私も電車の中で読めそうな場所選んで、ぎゅうぎゅう押されながらも
読んでます。ただ集中しすぎて乗り過ごしそうになったこと何度かあり。
電車の中で爆笑したかったけどこらえたのは、
原田宗典、群ようこ全般かな?室井滋なんかも。エッセイ系は弱い。
泣きそうになるのはいつもの事なので(悲しいだけではなくうれしいもね)
たくさんあるんだけど、それで思い出した。
以前電車の中で立っていた時、前に座っていた女性が
「星の金貨」を読んでいて、なにげにぼーっと見てたら、
顔をあげたその人の目から一筋の涙が・・・。
悲しかったのねーと今でも印象にあります。
ドラマ化されてたけど確かかわいそうなお話だったような・・・。
211 :
無名草子さん:04/01/13 20:50
>>210 電車で読書党、見回すとけっこういますよね。
泣くのは風邪ひいてるふりで、ハンカチ押し当ててごまかせるけど、
笑うのは顔を隠していても、肩がふるえるのを止められないから困ります。
時代物のキリッとした女の人が登場してる時は、姿勢が良くなりませんか?
脳内では江戸言葉になってたりして・・・・
>>211 すごい良くわかるー!!
任侠映画見た後のように、特に時代小説は脳内なりきり
かなり多いです・・・!
「剣客商売」読んだあとなんて三冬みたいに
意味なく自分が強くなったような気がして。
私は笑いそうになったら、咳してごまかします・・・!
でも変に鼻息荒くなるのよね・・・。
>>211-212 あるある。
俺も脳内江戸時代のまま仕事に戻ってきたところ
すぐに電話がかかってきて
「はい、○○(←社名)です」って答えるところを
「はい、○○でござる」と言ったことが...
sage忘れて焦ってたのでsageレスありがとうございます。
そうそう、佐々木三冬はつい・・・ね。
正義感も強くなったりして、ダラダラ同僚を叱りとばしたくなる。はた迷惑かも。
>>209-210 電車の中で、女性がつつつと一筋の涙を流してるのは絵になるけれど
いいおっさんがつつつと涙を流しながら、
鼻ぐじゅぐじゅ鳴らしてるのは、絵にならんよなーと思いつつも
涙腺弱いんだから仕方ない。いいんだ、もう。
最近はやっぱり宇江佐さんと浅田次郎が危険。
向田邦子や宮部みゆきにも泣かされた。(←最近読んでないけど...)
爆笑したのは(昔の)筒井康隆や(昔の)中島らも。
東海林さだおやナンシー関を読んでるときは、
ずーっとにやにやしております。
>>209 「ノラや」は電車で読むのは危ないなあ。我慢できんよなあ。
宮城道雄のことを書いた「東海道刈谷駅」もじーんとするなあ。
笑い・涙・恐怖の三拍子揃った百鬼園先生だけど
俺はやっぱり怖い怖い「東京日記」なんかが好きだなあ。
>>215 笑ってしまいました。(爆
私もよく「はい」と「ええ」を混ぜて「へえ」とどっかの
時代小説のようなあいづちをうっちゃいます←ちょと違うか。
おぉ!ナンシー関忘れてました!
急死が悔やまれる・・・。
宮部みゆきの時代小説大好き!
食事、料理の描写、池波正太郎が一番と思いきや、
なんの宮部みゆきもうまそうでないの・・・。ごっくん。
中島らも好きだった。。。
以前、新聞に中島らもの人生相談?みたいのを連載していて
あほらしい悩みに、らもらしく答えてた。
読んでよく笑ってた・・。
ご存知の方いるかしら?
あれ文庫本になってないのかしら?まとめて読みたい。
>>219 「へえ」私も言っちゃいそうになります。密偵なりきりの時。当方は♀なんですがー
ダンナに「おかしら」って呼びかけたくなるし・・・特に池波さん読んでる時ってヤバイですよね。
「ナンシー関大全」
たまたま読み始めたんですが、予想外にやられちゃいました。
既刊の本はほとんど読んでたはずだし、相変わらず上手いなーと思いながらだったんですが、
途中で亡くなっている事に気付いて胸が詰まりました。
読み終わったら、その現実を本気で受け止めなくてはならない、途中だからまだ生きている
しみじみ読んでいると読み終わりがコワイです。
お母さんと妹さんの語るエピソード。泣かせようとしてないって、反ってキツイですね。
>>220 集英社文庫から
「中島らもの特選明るい悩み相談室」全3冊がいい。
その1(ニッポンの家庭篇)
その2(ニッポンの常識篇)
その3(ニッポンの未来篇)
ちなみに、同じく集英社文庫の
「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」と「アマニタ・パンセリナ」は超おすすめ。
>>222 情報ありがとうございます!
早速探しにいきます・・・
あのらも画?のような挿絵も相談内容のようにミョーな雰囲気だった。
らもさん、小説を書いてください。但し「空のオルゴール」みたいのじゃないヤツをー
>>225 ですね、作品そのままにやさしげな声でした。
個人的には、谷川俊太郎さんがうれしかったです。
スヌーピーピーナッツブック読んでたなあー。
宇江佐真理「さんだらぼっち」読了!
いやもう大満足なのですが、
なんだか気になるところで終わりますね。
掏摸の直次郎は、この先どーするのか。
箸屋の翁屋八兵衛は、この先お文にからんでくるのか。
魚屋の息子九兵衛は、この先大活躍するのか。
とにかくお文には、早く立ち直ってほしいっす。
伊三次も、もう少しお文をかまってあげるよーに。
しかし、シリーズ四冊目ともなると、
実は、ストーリーなんて二の次で、
この世界にどっぷりつかってるだけで幸せだったりします。
「黒く塗れ」もったいなくて読めんなあ。
なんてこった!図書館からリクエスト到着5冊いっぺんに・・・
「影踏み」横山秀夫
「いじん探偵・完四郎シリーズ」高橋克彦
「ススキノ・ハーフボイルド」東直巳
「銀弾の森・禿鷹シリーズ」逢坂剛
「太陽の塔」森見登美彦・・ファンタジーノベル大賞
嬉しい迷惑です。待ってる人が多い「影踏み」からいこうかな・・。
本当は「いじん探偵」から行きたいところ。幕末らしいからー
NHKの「新撰組」見てますか?
学芸会みたいで辛いのですが、時代に興味があるのでガマンして見ています。
・さんだらぼっち余話・
「時雨てよ」の冒頭に、海童という人の俳句が掲げられています。
時雨てよ 足元が歪むほどに
なんだか艶っぽい句だなあと思って調べてみると、
これは、女優・夏目雅子さんの作品で、「海童」は夏目さんの俳号でした。
富士の山 余寒の雪に 目にしみて
という句も発見。
宇江佐さんは、夏目さんの作品に、かなり心惹かれたようです。
>>228 「新撰組」確かに学芸会みたいだ(大笑
回が進むと観てる方も慣れてくるんだろうか。
三谷さんらしく軽いタッチを期待していただけに
初回から結構重々しくって、うーん。
逢坂剛の禿鷹シリーズは面白いっすね。俺も好き。
「太陽の塔」は気になってる1冊なので
もしよければ、読後感想お願いします。
>>227 ですよね、ですよね!
「さんだらぼっち」もうドキドキものでした。
>>228 「新撰組」・・・。むかーしハマッたなあ。土方が好きだった私。
大河ドラマはおそらく見ないでしょう・・・。
学芸会みたいなのはもちろん、
NHKのあの照明の明るさや屋内撮影が多いのがキライ。
でも最近やってた「蝉しぐれ」は良かったと思うの。
>>229 そんな風に読書を楽しめるのが羨ましい。
過去レスにあった「春風ぞ吹く」にもつながりを見つけた方ですかね?
幅広い知識お持ちなんですね。じゃないと気づかない。
知識なし&鈍感な私にゃー無理だ。
>231
>幅広い知識お持ちなんですね。
というか、ネット検索で調べてるだけだから恥ずかしいっす。
世の中便利になったもので、
検索すればこんなこともわかっちゃう↓
2003年 宇江佐真理雑誌掲載作品一覧(単行本未収録分)
文藝春秋・オール読物
2003年6月号「シクシピリカ」(髪結い伊三次捕物余話)
2003年9月号「妖刀」(髪結い伊三次捕物余話)
2003年12月号「小春日和」(髪結い伊三次捕物余話)
朝日新聞社・小説TRIPPER
2003年春季号「憂き世店」(憂き世店)
2003年夏季号「酔いどれ鳶」(憂き世店)
2003年秋季号「露草の悲」(憂き世店)
2003年冬季号「箒星」(憂き世店)
講談社・小説現代
2003年5月号「美艶 淡雪豆腐」(八丁堀喰い物草子)
新潮社・小説新潮
2003年9月号「好きよ たろちゃん」(町火消「は」組の吉蔵)
実業之日本社・Jnovel
2003年9月号・読み切り短編(タイトル不明)
角川書店・野生時代
新創刊号・読み切り短編(タイトル不明)
光文社・小説宝石
2004年1月号「織部の茶碗」(本所五間堀・鳳来堂)
>>232 いやいや、調べることは簡単だけど、
それに気づくのがすごいなと思って。
私は感情移入はしてるけど漠然と読んでるからなー。
読むのが早いのも原因か・・・!
>>233 素晴らしいですねー。
これ全て宇江佐作品ですかあ。
いろいろ書かれてるんですねえ。
単行本にまとまるといいな。
ここまで調べるのもなかなか骨が折れますよね。
でも実は何気に、こういった本情報、ありがたいし助かってますー!!
231から読んでレス文を考えていたら、全く同じ事を先に書かれてしまいました。同感!
知る人ぞ知る、みたいだった宇江佐真理さん。私が注目し始めた頃はー
同じ気持ちの人がいるだけでも嬉しいのに、情報も分っちゃうなんて・・
私も読むのが早くて、ブレーキかけながらのつもりなんですが、ついガッツいてしまう。
>>235 ええ、私もガツガツ読んでます。
宇江佐さん、大好きなんだけど、
もっと有名になって欲しいような、
欲しくないような、、、
複雑なファン心理になってます。
宇江佐さん 直木賞受賞で 大ブレイク
でも昔から完成度高いから、なかなか賞はむずかしいでしょうね。
「この人ならもっとうまく書ける」なんて言われたりして、
ハードルが他の作家より高くなっちゃうからね。
1ファンとしては、賞なんてどーでもいいんだけど。
直木賞候補には何度か、なってるんですよね。
それだけでも知名度UPだとは思うんですが。
伊佐次シリーズのように安定感のある上手い話を
もう1作書けばちょっと違うのかな・・・。
まあ、私も賞はあまり気にしませんがー。
でも、自分が注目している作家が賞とったらやっぱりうれしいな。
宇江佐さんって現代小説は書いたことあるのかしら?
それはそれで読んでみたい・・・。
>宇江佐さんの現代小説
ああそれは俺も読みてー。
舞台は、やっぱり函館。
宇江佐さんの昔の思い出話でもいいなあ。
函館山で、五稜郭跡で、トラピスチヌ修道院で、
笑いあり涙ありの青春もの。
富士山の旅、お供は東直巳「ススキノ・ハーフボイルド」
思った通りの展開で、思ったよりは外されたかな。チト無理な設定のせいかも。
富士山なのに、舞台が札幌なので何度か現実に戻るのが遅れた・・「ここは何処だっけ・・」
「太陽の塔」は、読後感ひと言「ファンタジーを読んだというよりも、芥川賞っぽい」です。
文章力は感じました。今後は素材次第ですね。(エラソウに!・・すみません)
太陽の塔、万博会場らしいのですが見た事がありません。
それが上野の博物館の「はにわ展」で、古代人が作ったそっくりのを見たんです。
岡本太郎さん、それで触発されたっていうか、パクリじゃん!って驚いたのを思い出しました。
>240
冬の富士山というと
新田次郎の「富士山頂」を思い出しますが、
まさか登ったりはしてないですよね。
俺、夏の河口湖は行ったことあるんだけど、
この季節の富士山って、とっても寒そー。
「太陽の塔」感想さんくすです。
実物の太陽の塔は、今も大阪万博記念公園にぽつりと立ってます。
国立民族博物館とセットで見学がベスト。
>>241 白い富士山を見るには、寒いが条件なんです。
麓までの姿を見られる朝霧高原サイドから、1月〜4月の富士山がお勧めです。
民族博物館、なんか自分好みそう・・・先人の知恵って面白いですよねー
江戸好きだったら東京江戸博物館も必見だけど、あそこ立派過ぎて居心地イマイチです。
>>239 函館いいですよねー。
北海道の中でも好きな都市だー(ってあまり行った事はないんですが)
異国風の建物があり、横浜を小さくしたような素敵な港町・・・。
函館山からの夜景は抜群ですしね。←でも最近人が減って夜景が危機らしい。
うん、私も青春ものがいいな。函館に住む学生のお話など。
その土地の特色なども絡めて。
昨日、古本で購入した本。
東野圭吾「秘密」
遠藤周作「海と毒薬」
今読んでる本。
野沢尚「呼人」
選択が統一性ありませんが・・・。
そういえば!
2/3(火)19:00 フジ
ドラマ「剣客商売」スタート!!
キャスト
秋山小兵衛・・藤田まこと
秋山大治郎・・山口馬木也
佐々木三冬・・寺島しのぶ
第一回は、大治郎と三冬に子供が生まれてから、
一年くらいたったある日からスタートみたい。
藤田まことって小柄じゃないよね。
イメージが・・・小さい小兵衛が見かけによらず腕が立つギャップがいいのに!
三冬も寺島しのぶか・・・(ため息)
>>242 白い富士山! なるほど、それは観てみたい。
>>245 テレビの「剣客商売」は
小兵衛のイメージがどうも藤田まことと合わないので、ぜんぜん観てないっす。
でも鬼平撮ったスタッフの筈だから、観れば面白いんだろーなあ。
ビデオにでも取って観てみようかな。
中村橋之助の伊三次、涼風真世のお文、村上弘明の不破友之進という
ドラマ「髪結い伊三次」も、今思えば、観ときゃよかったなあ。
どなたか、観てた人います?
>>246 池波さん大ファンですが、剣客も鬼平も見ていません。見ません(キッパリ)。
TVの伊佐次、ファンになってから知りました。
でもな〜、見たかな知ってても・・三田寛子のダンナだし、でもハマリ役だったかもな・・
私も見た方の感想は聞いてみたいです。シリーズ化されてないって事はどうなんだろう。
逢坂剛「銀弾の森」は、もしかしてシリーズラストかと思ってたら、続編の可能性少し残されてました。
挿絵もキャラもすっごいレトロ。ふぁんじゃない人には勧められない。
平行して読んでいる高橋克彦「いじん幽霊」も、お決まりのパターンで安心していられる。
今回の挿絵には、浮世絵が使われているのも嬉しいです。
そろそろシットリした江戸物が読みたいんですが、リクエスト本が待っている・・何でもう順番がきちゃうの!
野沢尚「烈火の月」。面白そうだけど、心がザワザワしそうな内容なんです。
>>246 247
えっ!剣客商売は過去にも放映してるんですね。
知らなかった・・・。鬼平は知ってましたが。
く〜(悔
伊佐次は見たかったなー。
中村橋之助の伊佐次はわからなくもないけど、
涼風真世のお文はちょっとかわいらしすぎるんではないかい?
どちらかといえば、喜久壽のイメージ。
村上弘明の不破は、、、、かっこよすぎる。
図書館リクエストけっこう回転速いんですね。
待たされそうな感じがしてたんですが、図書館もたまにはいいかも。
●宇江佐真理2004年1月のお仕事
講談社・小説現代
2004年2月号「女」の小説特集
「安堵 卵のふわふわ」(八丁堀喰い物草子 江戸前でもなし)
新潮社・小説新潮
2004年2月号 時代小説大吟醸
「すべった転んだ洟かんだ」(町火消「は」組の吉蔵 第2話)
佐々木譲「武揚伝」を読もうと思ったが
どうも気になるので安部公房「榎本武揚」を先に読み始める。
なーるほど、こういう話なのか、さすが安部公房、変な話だなあ、
と楽しく200ページまで読んだのだけれど
肝心の榎本武揚が出てこない。
あと100ページで終わっちゃうのに、どうなるんだろ。
でも久々に幕末ものを読むと、いいですなあ。
萌え萌え。
朝から希望の光が見えた!
「八丁堀喰い物草子」シリーズっぽいタイトル?
「町火消し「は」組の吉蔵」第2話・・?! つー事はシリーズ? つー事はそのうち纏めて刊行!
よっしゃあ〜! 情報ありがとうごぜえますだ。
>>251 「八丁堀喰い物草子」も
八丁堀の同心を主人公にしたシリーズみたいです。
安部公房「榎本武揚」215ページにやっと登場。一安心。
253 :
無名草子さん:04/01/31 22:58
∧_∧
⊂ヽ(´∀` )/⊃
ヽ / 保守age!
( ヽノ
し(_)
>>252 陰ながら案じておりました、出てこない榎本武揚。
新撰組は血生臭い気がして馴染めませんでしたが、「武揚伝」で土方に初めて関心を持ちました。
もっとテンション上げて、他の新撰組小説を読む気になれば・・とNHKかくし芸大会も見ています。
まだだな〜・・
>>254 ご心配おかけしました(´ヮ`)
安部版は土方の部下が残した手記、という形式だから
土方を褒めまくり、武揚はずーっと嫌な奴として描かれてます。
佐々木版とのギャップが楽しみです。
橋田信介「イラクの中心で、バカとさけぶ」(アスコム)読了。
イラク戦争における戦場カメラマンのドタバタが描かれているのだが、
軽いタッチにだまされてはいけない。
イラク派兵に関する小泉首相の言葉、あるいはマスコミがたれ流す情報を聴くたびに
ハテナ?と思うことの、ほとんどすべての答えがこの本の中にある。
いま読むべき本。トテモ(・∀・)イイ!!
きょうもイイ本を教えていただいたような・・
イヤな奴の武揚様、読んでみようかしら。
すぐに感化されやすいから、様付けも終了かも。
高校時代に山岡荘八「徳川家康」を読んで、悪く言われてる人だったけど天下を考えてたのね!
とすっかりマンセーしてたのに、司馬さんシリーズ読んでからは「家康」と口に出す度に眉間に皺。
去年からは「アメリカ」って聞く度にムカムカしています。
色んな事がヘン!過ぎますよね。
・・って昔の庶民も思いながら上の方で歴史が動いていったのかなー
258 :
無名草子さん:04/02/03 22:22
「おちゃっぴい」はパクリ。杉浦日向子「百日紅」の。
設定、登場人物、最初の主人公が英泉と出会うところ。
そっくり。
259 :
無名草子さん:04/02/03 22:23
「おちゃっぴい」はパクリ。杉浦日向子「百日紅」の。
設定、登場人物、最初の主人公が英泉と出会うところ。
そっくり。
260 :
無名草子さん:04/02/03 22:25
「おちゃっぴい」はパクリ。杉浦日向子「百日紅」の。
設定、登場人物、最初の主人公が英泉と出会うところ。
そっくり。
261 :
無名草子さん:04/02/03 22:26
「おちゃっぴい」はパクリ。杉浦日向子「百日紅」の。
設定、登場人物、最初の主人公が英泉と出会うところ。
そっくり。
262 :
無名草子さん:04/02/03 22:31
ついでに、セリフも同じ。
”ああいうの、放し飼いにしちゃいけねえよ”
263 :
無名草子さん:04/02/03 22:34
ついでに、セリフも同じ。
”ああいうの、放し飼いにしちゃいけねえよ”
「百日紅」の中の「愛玩」という章より。
264 :
無名草子さん:04/02/03 22:35
ついでに、セリフも同じ。
”ああいうの、放し飼いにしちゃいけねえよ”
「百日紅」の中の「愛玩」という章より。
読み込んでくれてるファンに感謝しつつsage
今週読んだ本
「明治ちぎれ雲」平山寿三郎
既刊の3刊と同じ路線だけど←(シラネーヨの人が多いだろうな)
どんどん幕末明治が頭に入りつつある自分にとって、色々再確認できてよかった。
「若冲の目」黒川創
表紙の絵に惹かれて、全然知らない江戸時代の作家の話だったので読んでみた。
小説月刊誌「群像」に掲載されてたそうで、純文学?っていうの?なんだかな〜
でもこの絵はもっと見てみたい。ちょうど「若冲展」が高島屋でやってるので、本日行って見ます。
安部公房「榎本武揚」読了。
立場が変われば、ものの見方も変わるという話を史実・創作まぜあわせて語るという
力業的作品。面白かったけれど、尻すぼみで消化不良かな。
でも幕末の時系列の復習にちょうどよかった。
この勢いで、佐々木譲「武揚伝」に突入だ!
>267
ひやあ、若冲の「冲」が「沖」になっとるではないか...(´Д`;)
>>267 伊藤若冲、すごいアート感覚ですね。知ってる人は知ってたんだ・・・ってか、無知な私。
昨日からヤボ用が急遽入ってしまって、実物対面は延期で月曜になりました。
でも焦って行かないでよかった。HPでじっくり予習します。ありがとうございました。
昨夜読んだ本
「電子の星」石田衣良
池袋ウエストゲートパークW。西口公園でいいじゃん!・・っていつも思う。
マコトのキャラにもちと飽きたけど、安心して読めるシリーズ物は欠かせないです←活字中毒者には。
↑ が出てこない「外伝 赤・黒」が一番気に入っています。
石田衣良、不覚にも読んでません。
読もう読もうと思ってるうちにシリーズ本が溜まってしまって、
また今度、って感じです。京極夏彦も同じ位置づけだなあ。
中公文庫版「武揚伝」全4冊の第1巻、読了。快調っす。
読めば読むほど勝海舟が嫌いになってくる。
「若冲展」お目当てのが展示されてなくて、落ち込み中です。
どうしたら本物が見れるのか・・・ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
271さん、本に影響されやすい仲間ハケーンかしら?
勝海舟もそうだけど、倒幕のやり方が汚い!蝦夷地の開拓させてやればいいじゃん!鹿児島のケチ!
って、観光地としては好きなのに、訪れる度に複雑な思いをしています。
昨夜読んだ本
「スリーウエイワルツ」五條瑛・・・初めて読む作家
読みやすい。長編で読み応えがある。北朝鮮と日本の事が少し分る。安心して読める作家かな。
でも「この作家の本を読んでいる」っていう、オリジナルな感じが伝わってこない。誰かっぽいみたいな。
でももう一冊借りてきた。「プラチナビーズ」
なんだか時代小説を探してもイマイチなこの頃・・・いいニュースないかしら。
>>273 おっ、ありがとうございます。ヨカッタ、2ちゃんやってて〜
三の丸まではたどりつけたんですが、修理中だったんですかー
教えていただいた先には、これからじっくり見てみます。
なんとか読む気にさせてくれそうな幕末物を見つけました。
北方謙三「黒龍の柩」上下
北方さんはミステリーっぽいのしか読んだことがないのですが、信用してるので期待大です。
ちらっと覗いたページに、歳三、長州の文字がー。
ちなみに北方さんの本では「皹」が一番好きです。
↑ 自分では絶対に書けない漢字
>275
北方さんのハードボイルドはずっと読んでましたが
歴史・時代ものを書かれるようになってからは読んでないなあ。
幕末のどの辺の話か、また読んだら教えてくだされ。
「武揚伝」読んでると、アル中患者が酒を欲しがるように、
「幕末もの、もっともっと読ませてくれー」
って感じになりますね。
そうそう、PHP文庫からでた松井今朝子「幕末あどれさん」購入。結構分厚くてびくーり。
「武揚伝」に続けて読む予定です。しばらく幕末漬けになる予感(・∀・)
>>276 もっと幕末ものを・・レベルの患者さんに「幕末あどれさん」はどうかな?
時系列の事件とか知りたい病だと物足りないかもー
市井人情物@幕末 の話だからね。大好きな本だけど、そのつもりで読んでくださいね。
五條瑛「プラチナビーズ」土日で読みました。面白かった〜ん♪
今夜から「黒龍の柩」です。誰の物語だろう・・・ワクワクです。
>>277 ひえっ!
五條瑛、興味があってたった今、ネット検索してたところ・・・。
それも最初に読むなら「プラチナビーズ」が良さそうね、と
思っていたら!!なんたる偶然。
最近もちょうど私が読んでいる本が職場の人とまったく一緒だったり。。
何かうれしい。
今、「マークスの山」を熟読中・・・。
今元気のある時にこそ、こういう本読まなくちゃー。
でも途中訳分からなくなり、読み返すこと多々あり。
ハードボイルド系好きなんですがその時の体調・気分によるもので。
>>278 ひえっ!私もちと嬉しい。ついでにネタバレしたい欲求も・・・(ガマンガマン)
「マークスの山」・・まさに熟読になってしまいますよね。脳みそフル回転で読まないとついていけない。
ハマれれば長時間楽しめるし、再読もOKの貴重な合田シリーズ。新作出ないかなー
「黒龍の柩」・・・たしかに北方謙三の本だ。上巻3分の1まで文体に馴染めなかった。
土方歳三が今にもゴロワーズ取り出すんじゃないか・・・の雰囲気。
今夜も早目にベッドインの予定。ワクワクだ〜
>>280 「マークスの山」→「照柿」→「レディジョーカー」と合田シリーズ
続いてるんですよね。
高村薫は単行本から文庫にする時かなーり加筆、訂正するという
噂を聞いたので、単行本も読んでみようかなーと思ってみたり。
「照柿」以降のシリーズはまだ文庫化されてないんですよね。
あと高村薫は「神の火」と「李歐」かな読んだの。
「李歐」良かったー。
「プラチナビーズ」読みやすいらしいし、面白かったという感想もあるので
ぜひ!読みたいと思います。うふふ、楽しみだわーん。
高村薫は苦手だ(´д`||i)
北方謙三「黒龍の柩」読了。
自分もまだまだ幕末ビギナーだけど、これを最初の頃に読んでたらチンプンカンプンだったかも。
幕末維新ものって、誰もが主役級になれるし、見方で解釈も変わってくる・・・それが面白い。
ビギナーから中級クラスにちょっと入れた気がしました。泣いてうふふ・・・のラストです。
さ、今夜からミーハーで借りてきた「このミス」2冊。
歌野晶午「葉桜の季節・・・」と東野圭吾「殺人の門」。
その後にはホンワカ時代物が読みたいなー
284 :
無名草子さん:04/02/21 00:10
髪結い伊三次捕物余話シリーズ三冊、深川恋物語、余寒の雪を
ぶっくおふで各100円で手に入れました。
運が良かったです
この中ではどれがおもしろいですか?
>284
どれも面白いけど、
やっぱり伊三次シリーズが(・∀・)イイ!!
1冊目「幻の声」は、ふ〜ん、いい話だから次も読んでみるか、だったのが
2冊目「紫紺のつばめ」になると、いいぞいいぞ、次巻が楽しみ、となり
3冊目「さらば深川」では、あーもう早くつづきつづき、って感じです。
(今思えば1冊目でかなりボディブローを喰らってたよーです)
俺のおすすめは「伊三次シリーズ」→「深川恋物語」→「余寒の雪」の順。
お楽しみください。
>>284 私もこの中なら伊佐次シリーズがおすすめです。
これから宇江佐作品を読むんですね。
ああ、うらやましい・・・。
287 :
無名草子さん:04/02/21 23:33
284です。
アドバイスどうもです。
月曜から、電車で伊佐次シリーズから読み始めようと思います。
今からとても楽しみです。
普段電車以外では読まない派なんですが、もしかしたら待ちきれなくて日曜日家で少し読んでしまうかも。
>>284 電車の中で読むにはちょうどいい内容、厚さですね。
でもきっと続きが気になって、家で読んでしまいますよきっと!
ふふふ・・・。
あ、間違えました。
>>287に対する返信でした。失礼。
いいな〜。。。伊佐次これから読む人・・・マジで裏山です。
「葉桜の季節」は ”よく出来ました◎” って感じの、ああいうのが本格っつーのか?
なんだかあっち系は苦手じゃ。「殺人の門」は3分の1だけど、返却してきます。ハア〜。。
器量が小さいのか自分・・・何でも楽しめるようになりたいや。
●宇江佐真理2004年2月のお仕事
文藝春秋・オール読物
2004年3月号
「八丁堀純情派」(髪結い伊三次捕物余話)
髪結い伊佐次シリーズに新展開!(←ハゲしく気になる...)
集英社・小説すばる
2004年3月号
ザ・お国自慢 北海道 函館市
(持ち回りの連載コラムのようです)
「武揚伝」最終巻を楽しく読んでます。
あと2冊分くらい長くてもいいなあ。
内容とは全然関係ないけど、武揚がやたらコーヒーを飲むのが気になる。
武揚がコーヒー好きだったのか、
それとも作者がコーヒー好きなのか...。
でも俺は紅茶党なので、武揚たちがコーヒーを飲むたびに、
「たまには紅茶も飲め」なんて、考えてしまうのでした。
>>293 そのあたりの本を探して阿部龍太郎「開陽丸、北へ」を読みました。
初めての作家でしたが、読みやすかったです。(・・だけかも)
・・・あ〜っと・・今「武揚伝」のネタバレに通じてしまうコメント書いてしまうとこだった(汗)。
コーヒー=文明開化 だったのでしょうね。こっちの本でも飲みまくってましたよ。
そういえば、伊佐次の時代っていつ頃かご存知ですか?
何かの事件で、ちょっとでも史実とかぶってたりすると楽しさもヒトシオ・・なんですけどねー
>294
>伊三次の時代
う〜ん、おおまかな設定はあるだろうけど、
具体的な事件や有名人は今のところ出てこないから、わからないっす。
でも確かに気になるから、ちょっと探ってみましょう。
>阿部龍太郎「開陽丸、北へ」
おお、そんな本もありましたか。
どうも自分の中で武揚という人物がはっきりしないので、
これも読んでみよう。沢太郎左衛門が主人公のようですね。
吉村昭にも武揚の出てくる小説がいくつかありそうなので
その辺もつまんでみます。
といいながらも
宇江佐真理「雷桜」(角川文庫)をゲット。
これって、宇江佐さんの初長編。うう楽しみがまた増えた。
幕末ネタばっかりですんまそん。興味あるついでにキッチリ押さえておこうと思いましてー
でもよんだ事がない作家は心配だしー
主人公の名前がタイトルの有名ドコの本もつまんなそうだしー
けっこう迷いながら選んで読んでいます。
岳真也「小栗忠順」上下 の途中です。初めての作家。
読みやすいけど、やっぱりタイトル=主人公名 はご都合主義な点もチラホラ・・気にさわります。
それと薩摩&西郷にムカムカが止まらないと中断して、他の本と平行しています。
横山秀夫「看守眼」、作風に慣れてしまってるせいか感動はしないけど、やっぱ上手い!
昨日の書き込みに訂正
「看守眼」・・・当たり外れがありました。量産作家になりかかり?不安・・・
「小栗忠順」読了。
(本気にしない程度に)史実に興味がある時に読むにはいい作家でした。
鹿児島嫌いにストップかけたいので、大久保利通あたりを読んでみようかな。も少ししたらー
「雷桜」買いました☆
読みたいーでも読んじゃうといつもの速読で
しみじみ堪能ができないー、うーんジレンマ・・。
>298
いやいやそー言わずに読んでくだされ。
やっぱり読み終わっちゃいました・・・。「雷桜」
恋愛小説なのかな?
でも久々にこの物語には胸が締め付けられる思いでした。
今まで読んでいた宇江佐真理とは一味違う。
こんなお話も書いていたんですね。
違う面が見れてまたうれしい。
ラブストーリーにはあまり興味がない私ですが、
「雷桜」を読んで宇江佐さんの恋愛現代小説、読んでみたいなあ。
と、思いましたよ。
>>300 ワロタ!
読んで嬉しいような淋しいような気持ち、わかります。
伊佐次の新作がもうすぐ・・・だったらいいんだけどね〜
小林恭二「本朝りょう斎志異」を読んでいます。
大昔から現代までの不思議なミニミニ話が54。狐に化かされた系が多い。
どんなスタンスで読んでいいか戸惑いながら、でも文章がキッチリしてるので面白くハマッています。
302 :
無名草子さん:04/03/11 20:48
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・∀・) フンフー
`ヽ_つ ⊂ノ フンフー
保守age
303 :
無名草子さん:04/03/13 02:29
松井今朝子だと「幕末あどれさん」よりも短編集の「似せ者」に収録されてる
「心残して」がおススメです。
松井作品はいくつか読んでみて大した事ニャアと認識しておりましたが、コノ
作品で一発大逆転を喰らいました。
きっと宇江佐、諸田も読後はキモが冷えた事でしょう。
その位ホント、イイです。
図書館の新着本コーナーで、タイトルに惹かれて借りた本。
山本幸久「笑う招き猫」
小説すばる新人賞。
たいして期待してなかったのが良かったせいか、思いがけず一気読み。ネタバレしそうなので何も書きません。
佐藤多佳子「しゃべれども」が好きな人向け。
2〜3Hで欝気分を転換したい人向け。
306 :
無名草子さん:04/03/14 20:24
「雷桜」いいですね。予想をはるかに上回りました。今まで短編はいいけど、長編は少し物足りなかったんですが、読みごたえありました。恋愛も親子・兄弟愛も味わえて、謎解き?も…今後も期待します
307 :
無名草子さん:04/03/14 20:27
ごめんなさい。「雷桜」初の長編なんですね。「泣きの銀次」や「春風ぞ吹く」も長編ととらえてました。
【宇江佐真里情報】
『おぅねぇすてぃ』祥伝社文庫より
4/12発売予定
佐々木譲「武揚伝」読了。
150km級の直球勝負的小説でとっても楽しく読みました。
幕臣側から見た幕末ものを読んだのは、
大昔に読んだ司馬の「峠」くらいだったので、かなり新鮮だったなあ。
函館戦争では血沸き肉踊りましたが、
それ以上に長崎伝習所やオランダ留学の頃の話が好きだ。
日本人が日本という看板を背負ってがんばってる姿はいいよなあ。
俺もしばらくはこの時代の本を集中して読むことになりそうです。
で「幕末あどれさん」に進もうと思ったら、本が行方不明 (´Д⊂グスン
>303そうですか。「似せ者」そんなにイイっすか。
>305の「笑う招き猫」とともに、読書リスト上位にランクインさせときます。
ああでも>300>306を読むと「雷桜」も読まなきゃいかんし、ほんと悩ましいなあ。
>>309 読まなきゃならない本が待っている・・・幸せモン!だよ。
宇江佐真理「おぅねすてぃ」は以前読んでピンとこなかった残念な思い出があります。
しかし(エヘン!)今の私はち〜っと明治ツウ?かも。読み直してみようかな・・・
南條範夫「旋風時代」を読んでいます。サブタイトル”大隈重信と伊藤博文”
新政府のゴタゴタドタバタ話で、それほど面白いわけじゃなくて、読み進めるのもチト苦労中。
でもなんとなく西郷失脚のワケとか分ってきたし、歴史の流れが少し掴めたかも。
おぅねすてぃ・・・。
ビリージョエルの歌思い出すのう。
ちょっと気分を変えてノンフィクション。
森達也「下山事件」読了。読みやすかった。
戦後の暗部の話も興味深いけど、
マスコミについてもいろいろ考えさせられる、いい本でした。
「雷桜」も併読中。助次郎の話になって、
俄然面白くなってきた。
お気に入りからアクセスしたら、
そんな板・スレッドないですとあって
びっくり!削除されたかとおもたー。
たびたびカキコしなきゃー。
こんな私が最近読んだのは、「将棋の子」大崎善雄です。
将棋に疎い私でもあっというまに読める一冊です。
挫折し、棋界を去らざるを得なかった人々をの光と影を
元将棋雑誌編集長が、描いてます。
偏った世界のお話なんだけど、泣けました。
彼らを理解するのは難しいのですが、
ストイックに必死に勝負の世界で生きざるを得なかった彼らを
とても応援したくなります。
>314
サーバー移転したらしいっす。
俺も将棋は指せないが「将棋の子」はよかったなあ。
もしも、まだ未読なら、引き続き大崎氏の「聖の青春」を。
きっときっと満足していただけると思うよ。
>315
まだ未読ですが「聖の青春」も良さそうな感じですね。。
また楽しみな本がデキタ。
本日古本屋で購入した本。
福井晴敏「亡国のイージス」上下
小松左京「くだんのはは」
「雷桜」がもう2冊陳列されていてちょい悲・・・
私は新刊で買ったもんねっ!
過去レスにあった お薦めの佐々木譲「武揚伝」
明治ものにはあまり触手が動かずでしたが、
最近読んでみようという気になっています。
読書も波があってここんとこ、本から離れておりました。
>>313 そのテがあったか、ノンフィクション。
小説に感情移入しちゃうと、史実かどうか分らないのに本気にしてしまうオッチョコチョイです。
幕末維新ものも面白く描かれ過ぎる時はたいていフィクション・・って今ごろ気付いて恥ずかし〜い。
たまには歴史本コーナーでも覗いてみようっと。
東秀紀「鹿鳴館の肖像」
歴史文学賞の本。明治ちょっといい話っぽくて、この作家も気に入ったので
「東京駅の建築家 辰野金吾」も借りて来ました。
併読
宮部みゆき「誰か」
いつもの宮部節に加えて、初期の作品に多かった”ちょっとコワイ女心”も楽しめました。
併読
東海林さだお「どぜうの丸かじり」
もったいないので、読むのは一日2編と決めています。
「亡国のイージス」おもしろい。
意外に読みやすく、ハマリそう。
むむ、でも我慢我慢。
ゆっくり味わって読まなきゃ。
>>318 宮部みゆき、好きな作家さんだけど当たりハズレがあるような。
最近読んだもの、「理由」「蒲生邸事件」はまあ良かったけど、
「RPG」は・・・ちょっと・・・。うーん。
未読な「模倣犯」。先に映画を見てしまったのでツライ。
駄作とも言えるあの映画の原作かーと思い、
周りで読んだ人に感想を聞くとおもしろいよとの声。
映画とは別物らしいが。。。
>>320 映画を先に見てしまった、それも”あの”映画・・・読まない方が無難かもと思いますがー
本もちょっと完成度が高いとは言い難い出来だった気がしました。
「蒲生邸事件」は良かったですよね。私も「RPG」は好みではありませんでした。
江戸物は上手いですよね。
「亡国のイージス」も興奮しながら読みました。
特に男性は燃えるのでは・・。私は「川の深さは」が好きです。同じ作家でしたよね?(チト曖昧)
昨日から逢坂剛「燃える蜃気楼」を読んでいます。ハアハアしながら・・・。
もったいないので「どぜうの丸かじり」で一息入れながら・・です。
●宇江佐真理2004年3月のお仕事
朝日新聞社・小説トリッパー
2004年春期号
「望郷」(憂き世店)
光文社・小説宝石
2004年4月号
「ひょうたん」(本所五間堀・鳳来堂)
※どちらもシリーズ連載っす。
323 :
無名草子さん:04/03/26 22:08
宇江佐真理「雷桜」読了。
参りました。降参です。
恋愛小説というよりも、極上のエンタテインメントでした。
これからの季節、満開の桜を見るたびに、
この物語とお遊様の桜のことを思い出すことになるだろう。
>317
(・∀・)イイヨイイヨ「武揚伝」気持のいい小説だよ。
>320
宮部みゆきは確かに当たりはずれがある。
特に短編集を読むと、よくわかる。
まあ、最近のは読んでないから、
あまり偉そうにはいえないけど。
>321
「亡国のイージス」は、うーん積んだままだあ。
その横には「終戦のローレライ」も...。
>>321 宮部みゆき江戸ものは好きですー。
そろそろ続き描いてほしいよ・・・茂七親分。
「川の深さは」そうです、同じ作家ですね。
>>322 いつも真理情報ありがとうございます。
精力的に書かれてるようで安心安心。それにシリーズ物!
>>323 うんうん。「雷桜」良かったーん。
桜ってとてもきれいだけど見ていると、
なんか悲しく、切ない気持ちになりませんか?
やはり別れ(出会いもあるけど)の季節だから?
>>324 おおっ!
気持ちの良い小説かあ、清々しい、爽やか系?
歴史物で珍しいぞ。ますますそそられる・・・。
「終戦のローレライ」読みたいが、まだハードカバー。
でも映画化されるから、必ず近いうち文庫になるハズ。(セコイな)
それまで待つー!でもあの表紙はそのままでお願い。
畠中 恵「しゃばけ」購入。
過去レスでおすすめしていた方いましたよね。
家族同様の妖と事件解決って・・・。
わくわく。(妖怪好きなもので)
表紙デザインにも魅かれました。カワイイ!
>>322 シリーズまとめて読める♪ いつも情報ありがとうございます。
以前あまり図書館へ行く習慣がなかった頃は、月刊小説誌を愛読していましたが、
それだと新刊が出ても楽しみがなくなる事に気付きました。
月刊誌で先に読んでいらっしゃるのですか?
>328
いえいえ、もったいないので読んでません。
連載から本になるとき
加筆・修正するのが当たり前みたいになってるから、
本になってから読むようにしています。
ただ細かいエッセイなんかは、作家によっては出版されないことも多いので、
本屋さんで拾い読みしております。
>>329 もったいない・・・ですよね〜。
一行でも読んでしまったら途中で止められそうにないし。
本屋で立ち読み目次だけでも・・・もガマンしています。
「しゃばけ」読んでくれて嬉しいです。表紙の絵、何度でも見てしまいたくなりますよね。
逢坂剛「燃える蜃気楼」読了
スペインを舞台にした第2次世界大戦あたりの物語シリーズ3作目。
開戦と倒幕のシナリオが似ている・・・かも。前作2冊も読み直したくなりました。
>>330 逢坂剛はいろんな話を書かれてますが
スペインものが一番好きだ。(特に岡坂神策シリーズ
「イベリアの雷鳴」からの3部作は、まだ読んでないから楽しみだあ。
時代ものは、どうなんだろ? 読まれました?
先日読んだ「下山事件」が面白かったので、
同じ作者(森達也)の「放送禁止歌」(光文社知恵の森文庫)を読む。
作者と同世代の人が読むと、へぇ〜へぇ〜って言う話です。
「下山〜」と同じく、主題にかかわる自己を見つめる真摯さがイイ。
前半傑作、後半もっと突っ込むかと期待させるが、やや失速気味。
生島治郎「浪漫疾風録」(講談社文庫・絶版)も熱い本だった。(これは小説
60年代の早川書房編集部を舞台にした青春記。
ミステリの歴史に興味がある方は、ぜひ。
>>331 池波正太郎のシリーズ物のほとんどが、逢坂剛のお父さんが挿絵をされていた。
そんな時代からのファンです・・・あ〜あ、トシがばれちゃった!
逢坂剛がそのうち時代小説を書いて”父子の競演”・・を夢見ていたら実現したんですよね。
図書館リクエストに「重蔵」シリーズ3作目をかけている所ですが、
前2作の感想は・・・まだキャラが立っていないような、自分に馴染みきっていないような
「下山事件」もリクエストしました。
333 :
無名草子さん:04/04/08 01:43
4月10日に祥伝社から文庫化・発売される諸田玲子の短編集「蓬莱橋にて」は
私的にはカナーリ評価(高)です。後に発表された吉川英治文学新人賞の「其の
一日」より断然好きな作品集です。他の諸田作品では「次郎長シリーズ」「家康の
おんなシリーズ」(以上、勝手に命名) と「鬼あざみ」をオススメします。
あっ、それと宇江佐ファンなら「お鳥見女房」は絶対お気に召されると思います。
すんまそん sageで
>>333 宇江佐ファンには「お鳥見女房」って・・・わかってらっしゃいますね〜。
あと「髭麻呂」も好みです。
>>335 えっ、「髭麻呂」ってのは面白いんですかっ!?
宇江佐・松井作品同様、諸田作品も殆んど読破してるんですが
あっし的にはハズレ作品も多い御方なので、なんとなくタイトル
だけで敬遠しちまいやしたです。
早速明朝、購読態勢に入りやす。ありがとうございやした。
松井今朝子の短編集「似せ者(にせもん)」ってのも確かによござんしたよ。
>>336 購読態勢が明朝からとは・・・早速過ぎでステキです!w
実は私も、私的ハズレが多い御方。ってか、まだ見守っている御方・・かな。
もうちょいなのになーの読後感ですね。描き過ぎ?みたいな。
4月10日付 朝日新聞夕刊
【サントリーウイスキー 山崎】のミニ広告に宇江佐さん登場
最初のウイスキーはホワイトだった。それからダルマ。
「山崎」を飲めるようになったのは最近のことだ。
小説を脱稿した時に飲む。酔いが回ると、ほっと安堵の吐息が出る。
宇江佐真理
ちなみに、俺の最初のウイスキーはダルマ。
「山崎」は、まだ飲めましぇん 。・゚・(ノД`)・゚・。
山崎は高い!!
森達也「下山事件」読んでいます。
まだ3分の1だけど、文章がキッチリしていて気持ちいい。
漢字の多いページで、久々に読み込んでいる状態です。
教えてくれた方に感謝しつつ・・・
その後にはちょっと豪華ラインナップ
乃南アサ「わらう闇」・・・(なぜか変換できない)
逢坂剛「重蔵始末・3」
柴田よしき「猫はこたつで丸くなる」
北原亞以子「深川木戸番小屋シリーズ」の最新刊
最近なんとなくツイテなかったけど(本)、ようやく明るい兆しかも。
皆さんはいかがですか?
なぜか今、江國香織を読んでたりする。すみません。
切っても切っても
不倫と離婚の金太郎飴みたいな本です。
感想はまたこんどね。
「武揚伝」読もうと思ってます・・。
購入済みなんですが、まだ待機中です。
佐々木攘一さんは結構、作品数多い方なんですね。
今は、東野圭吾「分身」読んでます。
なかなかおもしろい・・・
電車乗り過ごしそうになりましたよ。
すみません・・・って謝らなくても(笑) 気持ちは分る気が・・・
金太郎飴みたいな作家って多いですよね。(江国さん未読ですが)
”こういう気持ちの時にはこの作家の本”って安心感がある・・けれど飽きる可能性も蟻。
同じ作家の全く違うジャンルの本。多才さに尊敬はするけれど、アテが外れてしまう時も。
東野圭吾も、文芸っぽいのとヲタっぽいミステリー両刀使いですね。
ワタシ的には文芸路線が好みです。うっかり読んで萎えた経験が何度かあります。
「下山事件」読了しました。
”事実は小説より奇なり”っていうか、何でもありの時代だったのでしょうね。
古い世代の人達が共産党を危険視?しているようで、ずっと不思議だったのですが
なんとなく理解出来たような気がしました。
いい本を教えてくれてありがとうございます。
宮部みゆき「ぼんくら」買っちゃった・・・。
宇江佐真理の「おぅぅぅねぇすてぃ〜」を(σ゚Д゚)σゲト
作者による「文庫のためあとがき」と皆川博子の解説あり。
>>343 「下山事件」お気に召しましたか。よかよか。
こういう本を読むと、また自分の悪い癖ですが
日本の現代史が気になりだすのであります。
とりあえず頭をすっきりさせるために
保阪正康「父が子に語る昭和史」(PHP文庫)を拾い読み中。
>>344 「ぼんくら」は、ちとそそられるので、感想きぼーん。
皆川博子のあとがき!?おお〜。
「ぼんくら」は今読んでいる武揚伝が終わってから・・。
釜次郎の純粋さ、ひたむきさにすごいドキドキわくわくしながら読んでます!
>>346 えっ、「ぼんくら」のあとがき皆川さんなのですか?文庫かな?立ち読みでチェックしよっと
北原亞以子さんの「慶次郎」「木戸番小屋」シリーズ
欠かさず読んではいるものの、いつも味わいがイマイチだった謎が解けた!
慶次郎自身にも、木戸番小屋夫婦にも、それぞれ深い人生があるはずなのに見えてこない・・
よく見えてきて魅力的なのは脇役の人々ばかり・・・だったんだ。←自分にとって、ですけどね。
逢坂剛「重蔵始末」は以前より親近感をもてるようになりました。
”武士だから威厳が必要”ってのは分るけど、護岸不遜キャラで24才ってのはまだ馴染めませんが。
「武揚伝」ワクワク読んでいる人に少し嫉妬しつつ、今夜は「猫はこたつで丸くなる」で寝ます。
↑ いいよね〜!写真あったら持ち歩きたいっす、榎本様♪
>347
違いました!「おうねいすてぃ」の解説が皆川博子でした!
誤解招いてごめんなさいー。
あとがきは普通作者よね・・・。
ちなみに「ぼんくら」の解説は北上次郎←よく見るなこの解説者。
「武揚伝」勝海舟ってあんなヤツだったんですね。
ちょっと驚き。けっこう英雄視されてません?現代では。
>>348 勝海舟は司馬遼太郎をはじめ、大抵の薩長側から描いた幕末ものでは
「幕府側なのに話のわかるイイ男」という位置づけですよね。
だから「武揚伝」の勝海舟は、とても新鮮。読めば読むほど嫌いになっちゃう。
でも、この味つけが、この小説を面白くしてると思うなあ。
北上次郎は目黒孝二の書評用のペンネーム。「本の雑誌」の元編集長。
就職するも、本が読めなないからとすぐに会社を辞め、椎名誠らと「本の雑誌」を創刊。
いつの間にか、本を読むことだけで食べていけるようになったという強者。
椎名誠の「哀愁の町に霧が降るのだ」「新橋烏森口青春篇」
「銀座のカラス」「本の雑誌血風録」なんかに詳しい。
●宇江佐真理2004年4月のお仕事
講談社・小説現代
2004年5月号
「珍味 ちょろぎ」(八丁堀喰い物草子 江戸前でもなし)
→今回が最終回!
角川書店・野生時代
2004年5月号
「一輪の花--仙台藩始末記」(読切り短編)
351 :
無名草子さん:04/05/02 19:59
宇江佐真理はパクリの女王
「おちゃっぴい」は杉浦日向子の「百日紅」の、
「おうねいすてぃ」は杉浦日向子の「東のエデン」の。
わからないようにマンガからとは、セコイ!!!
桐野夏生「残虐記」の途中です。
っつーか、その後に読む本が決まってないので休み休み読んで引き伸ばし。苦しいっす。
なんとか賞は逃したようですが、いつも安心してハマらせてくれる作家のひとりです。
没頭しそうになると、泉麻人「日本おみやげ紀行」をポチポチ読んでいます。
お汁粉についてるシソの実みたいな本、他には東海林さだおが好きです。
以前はよく椎名誠も読んでいたのですが、最近はご無沙汰・・・他にお薦めの”口直し作家”はいませんか?
GW中に読もうと、山崎豊子「沈まぬ太陽」を
はりきって買い込みました。友人から号泣ものと聞き、
電車では読めないなーと思いつつ、とっておいた本です。
事実をもとに脚色した半分ノンフィクションという事で
すべて鵜呑みにはできませんでしたが、でも
3巻「御巣鷹山編」は泣けて泣けてしかたありませんでした。
当時、私は中学生。いまでも記憶しています。とても暑い日だったことも。
手帖に描かれた遺書も、ニュースになりましたね。
>>353 充実のGWだったようですね。
私も読んだ時は泣きました。
あと「ふたつの祖国」(だったっけ?タイトル)も。こっちはハラハラドキドキしながらでした。
山崎豊子って、色々言われているけど”読ませる”作家ですよねー
このネチッこさで昭和史を抉った作品が読んでみたいです。
>>352 >他にお薦めの”口直し作家”はいませんか?
ちょっとひねって、まずは、沢木耕太郎。
文春文庫の「象が空を(全3冊)」や新潮文庫の「チェーン・スモーキング」
のような、肩の力を抜いたエッセイがいい。文章が気持ちいい。
お気に召したら、旅行記や重いノンフィクションもどうぞ。
あと、うんちく好きなら、丸谷才一も面白い。こちらも、気楽に書かれたコラム集がおすすめ。
今、手に入りやすいのは、文春文庫「青い雨傘」「男もの女もの」くらいかな。
����
山崎豊子は
>>354さんの言うようにネチッこいし長いので、挫折しますた(´Д`;)
つーか、同居人がすごい山崎豊子ファンで
いろんな作品を読み返しては、ずるずる泣いてるのを見て、
もうお腹いっぱいっす。
>354
山崎豊子は初読みでした。
おもしろかったのですが、しばらくはもういいかなと思ってますw
最後解決しないし・・・。ええ〜〜てな感じで。
まあ事実が元なので仕方ないのかな。
今も体制は変わってないんですかね・・・。
山崎豊子は読後感すっきりしなかった・・・。
武揚伝、1巻目読了。
次はオランダ編かな?
意外と読みやすいですね。
宮部みゆき「ぼんくら」上下 読了。
さすがみやべえ、惹きつけます。スイスイ読み進められるのは
いいんですが・・・。ちょっと物足り無し。
でも登場人物は脇も含め魅力ある人々なので
シリーズ物にしたらどうか・・!?と思うけど。
個人的にうれしかったのが、回向院の茂七が出てきたこと!
といっても名前だけで(この話の中ではかなりの御年らしい)
第一子分の政五郎が出てきます。
>>355 小説だと新しいオキニ発掘の為に冒険できるのに、
エッセイだと”初対面の人の自分話”・・・すぐに感情移入できそうもないや。
せっかく勧めてもらったのに図書館で躊躇うワタクシをお許しください。
愛読の月刊誌とか週刊誌ですでに知り合いだと良かったんですけどね・・・
山口瞳が週刊新潮に連載していた頃は、そのつながりで内田百間にハマリました。
362 :
無名草子さん:04/05/10 10:50
上座まりのスレなのにおまいらったらw
>>362 宇江佐真理ファンクラブなんすよ。
新刊出てないもんで、何かネタふってくだされ。
>>361 >せっかく勧めてもらったのに図書館で躊躇うワタクシをお許しください。
なんのなんの、小説の方がよかでしたか。361さんの読書歴と読書スピードを考えると
読まれていない本を探し当てられるだろーかと思いつつ、
まあ、このスレに出てない、現代を舞台にした楽しい小説を見繕ってみますか。
まず、大阪弁が嫌でなければ、黒川博行。
骨董ミステリ「文福茶釜」(文藝春秋)は気に入ってもらえると思う。
あと「疫病神」(新潮社)→「国境」(講談社)のシリーズも楽しい。
次は、今や人気作家の奥田英朗。
次々と起こる不幸な話が異様にうまい。「最悪」「邪魔」もいいですが、
「東京物語」(集英社)や「マドンナ」(講談社)が気軽に読めて読後感もよろしい。
最後は、北村薫。物語もいいが、文章も素敵。
「空飛ぶ馬」→「夜の蝉」(どちらも東京創元社)などの円紫さんシリーズからどうぞ。
日明恩(たちもりめぐみ←読めねぇー)の「鎮火報」(講談社)を読了。
消防士の兄ちゃんが主人公なんて、小説ではめずらしいよなあ。
ミステリの部分の作り込みは、ちと弱いのですが、それ以上に
繊細な人物描写とストレートな物語に好感が持てました。
(つーか、宇江佐真理風な人情話に、結構うるうる (⊃д`)
続編も書かれるそうなので、今から楽しみっす。
>>366 ありがとうございます!
さらに、私の以前からのオキニタンを勧めてもらえて嬉しい限りw
「文福茶釜」イイ!ですよね。あのテの作品もっと書いて欲しいです。
あのテと言えば、北森鴻の骨董屋シリーズも楽しみです。
不幸な話が”異様にうまい”奥田英朗、「マドンナ」「東京物語」や「イン・ザ・プール」と多才ですよね。
教えていただいたのに・・全部大好き作家でごめんなさい。
そして上座まりスレなのに・・ごめんなさい。
上座まりファンは好みが似てる・・っちゅう事でつね♪
>>368 ヽ(´∀`)人(゚д゚;)ノナカーマ!!
宇江佐真理「おぅねぇすてぃ」読了。
主人公千吉・お順の人物像が弱い、(つーか、脇役の方が興味深い人が多い)
函館の2編と東京の4編のつながりが弱い、などなど気になる点はあるものの、
物語は面白く、宇江佐ファンは読むべし。
戊申戦争後の函館の描写は興味深く、個人的には全編函館の話が読みたかった。
それにしても、俺自身がそうでないからなんだけど、
コツコツ勉強する主人公には感情移入しづらいなあ。
うじうじした男より、1本すじの通った女性(小鶴やお順)の方に
感情移入してしまいました。
そうそう、江國香織「号泣する準備はできていた」の感想も。
こういう生活の一部分を切り取ったスケッチも好きなので、楽しく読めました。
簡潔なのに、心情を奥深くまで想像させる文章が、とてもいい。
でも内容は、前にも書いたけど「不倫と離婚の金太郎飴」
(作者はあとがきで、この短編集を「ひと袋のドロップ」と表現していました。
うまいこと言うなあ)だったので、一気に読むと人間不信になるのでは。
次は、この作者の不倫・離婚話じゃない作品を読んでみたいっす。
【宇江佐真里情報】
新刊 クル━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
宇江佐真理「桜花を見た」文藝春秋
発売予定日2004年6月下旬
予定税込価格1,800円
著者の魅力が一冊に凝縮された豪華な作品集!
刺青判官遠山景元と落し胤との生涯一度の出会いを描いた表題作ほか、
北齋の娘鷹爲、蠣崎波響など実在の人物に材をとった時代小説集。
【宇江佐真里情報】
ついでに文庫もクル━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
「甘露梅 お針子おとせ吉原春秋」光文社文庫
6/10発売予定
おまけ
【松井今朝子情報】
「一の富 並木拍子郎種取帳」角川春樹事務所時代小説文庫
6/15発売予定
>>373 おぉ〜〜〜〜〜っ!嬉しい情報ありがとうございます!
価格1800円、って内容が濃そうですね。
さらに、実在の人物に材をとった・・・好みですわ! むう(池波さん入りました)
佐々木”譲”の「ラスコーリ二コフの日」
オウムの事件の新解釈で、国松長官を襲ったテロリストの話。北朝鮮の関与?・・・そそられる。
読み始めてすぐに「おかしい・・佐々木譲っぽくない」と思ったけど、
新分野だからかも・・と、とりあえず読み進む。中盤でガマンしきれなくなり本を閉じる。
どうしちゃったの佐々木さん、と何気に著者プロフィールを読んだら
ガーン!! 佐々木敏って人だった。
こういうオッチョコチョイな方、他にもいらしたら少し気分が救われるのですがー
>>376 ミステリ読んでて、犯人がわかった瞬間
「あっ、この本読んだことがある!」
と思って押し入れを探してみると、同じ本がごろごろ...
という経験は何度かあるなあ。しくしく。
佐々木譲さんは「天下城(上・下)」という新刊が面白そうですぜ。
戦国時代の城作りの話らしい。
北原亞以子だったら「まんがら茂平次」が好き
松井今朝子「幕末あどれさん」を
もうちょっとで、読み終えるのだが、
いやはや、面白すぎて、労働意欲がなくなってしまいます。
「あどれさん」読了しました。
「武揚伝」を歴史のおもて舞台とするならば、
この本は同じ時代の裏舞台を見事に描いてくれました。
十分に資料を読み込み、幕末の江戸をリアルに描ききる筆力には感動しました。
もっと自分の筆力に自信を持って書いて(あるいは書かないで)ほしいところもありますが、
いやいや贅沢は言いますまい、この本はすこぶる面白い!
ちなみに現在小説新潮で隔月連載中の「銀座開化事件帖」は、
「あどれさん」の続編のようです。楽しみだなあ。
勢いで、松井今朝子の「東洲しゃらくさし」読んでます。
●宇江佐真理2004年5月のお仕事
文藝春秋・オール読物
2004年6月号 歴史・時代小説オールスター競演
「おんころころ……」
深川の仕舞屋に娘の幽霊が出るという。奇妙な怪談話の真相は?
新潮社・小説新潮
2004年6月号
「つねりゃ紫 喰いつきゃ紅よ」(町火消「は」組の吉蔵)第3話
集英社・小説すばる
2004年6月号
「聞き屋 与平」(江戸夜咄草)新連載・第1話
日暮れの両国広小路。男の露店には「お話、聞きます」の札が下がっている。
ひきよせられて胸の内を吐露する人々の悲喜こもごも。新連作「江戸夜咄草」待望のスタート!
田辺聖子全集刊行記念エッセイ「中年以前、中年以後」
>>382 いつもありがとうございます。
なんだかな〜・・ちょっと仕事が多すぎじゃない?
御本人にとっては喜ばしいんだろうけど。フクザツな気持ちです・・・
384 :
無名草子さん:04/05/30 01:41
桐野夏生「OUT」上下読み終わり。
なかなかおもしろかったけど・・・最後ちょい急ぎすぎ!?
のような気がしたわん。
あっさり終わったね。
映画化されてんですよね・・・。良いかしら?
好きだった本ほど、映像化されてるのを見るのをコワイ方なので・・。
「OUT」も良かったけど、「残虐記」も余韻残してあっさり終わりにする桐野さん、ステキでした。
いつも見ているわけじゃないけど、さっき久しぶりのBSブックレビュー・・児玉清さん消えててビクーリしました。
何方ですかね?ふいんき(←変換できない)は似ていましたが・・・
>>383 いやいや、それだけ書きたい話がいっぱいあって、
なおかつ、ちゃんと書かれておられるのですから
安心しても大丈夫でないかい。
>>384 原田美枝子を観てるだけで幸せな俺には、
この映画を正しく評価できません。すまん。(実は原作も読んでないし...。
凄惨な感じはなくて、結構気楽に観られます。
あと、原作とは、ラストが違うのだ。
>>385 週刊ブックレビューの司会は持ち回りだから、児玉清さんは健在です。
ちなみに昨日の司会は作家の藤沢周さんと中江有里さんでした。
>>386 ブックレビュー、あの人が藤沢周さんでしたか。未読の作家のひとりです。
勝手な思い込みですが、↑ って藤田○永系の小説?・・で敬遠してまつ。
明日から4泊4日東北温泉巡り。(夜行寝台泊を含む)
お供は 横山秀夫「臨場」 諸田玲子「紅の袖」
本当は、小川洋子「博士の愛した数式」がちょうどリクエスト順番が来て・・・が理想だったんだけど。
本2冊は荷物が重い!
でもこの2冊で温泉って・・ウフフ・・贅沢っす!
388 :
無名草子さん:04/06/01 19:47
>>387 いいないいな^^寝台列車の旅。
道中に読む本もまた格別でしょうね☆
「おうねぇすてぃ」読了!!
宇江佐さんには珍しい明治物。
読みやすいけど・・・私はやっぱり江戸が良いな!
>>382さんが紹介してくれてる読み切りやシリーズもの、
特に読み切りは短編集とかできっと出版されますよね??
>>387 夜行寝台列車・観光・温泉・おいしい料理・ゆったり・読書....
旅はいいなあ。東北は通過したことしかないんだよなあ。
今年こそは何とか休みをとって旅したい、って毎年思ってるんだが...。
>>388 先日連載終わったシリーズものや伊三次シリーズの続きは
今年の後半には本になるでしょう。
今月発売される「桜花を見た」は、読み切りばかりを集めた短編集。
タイトルの「桜花を見た」は平成10年に直木賞候補になった作品だから
この6年くらいの間に書き溜めた読み切りをまとめたものと思われます。
「おうねぇすてぃ」では、小鶴がいいなあ。
もっと活躍してほしかった。
>>389 いつも宇江佐情報サンクスです。
助かってます!
今わたしのまわりでは「世界の中心で愛を叫ぶ」が流行っておりやす。
みなさんはどうですか?
わたしは本ではなく映画見ました。
泣くまではいかなかったけど、若い二人の演技の良さと、
視点違うとこで、80年代に青春を過ごした者にとっては懐かしさ随所に。
深夜ラジオ、渡辺美里、佐野元春「SOMEDAY」とかね。
ラジカセ使ってたな〜。
本と温泉の旅から帰ってまいりました。
一泊か二泊旅行ばっかりしていて、今回は誕生日と年齢がゾロ目の記念だったのでロンバケ・・
でも根が貧乏性のせいか、三日目には里心がついてしまって、寝台車じゃなく早目に帰宅してしまいました。
横山秀夫「臨場」 オモロ過ぎて一日目に読了。(短編集の全部が、ってわけではないけど)
このままでは読む本が無くなる・・ちょっとパニクって、ガイドブックに集中したりしてもたせました。
帰宅して、読みかけの本でホッと一息 平安寿子「もっと わたしを」を読了。
「グッドラックららばい」「素晴らしい一日」いつもの路線なんですが、癒し系の大事な作家です。
↑
と言えば
先月は奥田英朗「空中ブランコ」にも癒してもらったっけ。(「イン・ザ・プール」の続編)
お笑い系の軽い本の他に 「最悪」「邪魔」系の作品 「東京物語」「マドンナ」系の作品
どの路線も完成度が高くて、安心して読める有り難い作家ですよね。
>>390 俺の回りはおさーんばっかりなので、流行ってないのだ。すまんそ。
300万部も売れた本を、今更はずかしくって買えないし。もじもじ。
もし、本読んだら感想よろ。
その内容によっては、変装して買いにいくかもしれん。
>>391 おかえり〜。
ゾロ目の誕生日ということは、えーとえーと、おめでとー。
東北はのんびりできました?
平安寿子ってペンネームは、
おそらく俺の好きなアン・タイラーから取ってるだろうから
気にはなってるのだが、まあ文庫落ちするまで待ってみるか。
松井今朝子さんの「東洲しゃらくさし」読了。
面白いのだけれど、ちと勿体ないなあって感じは、処女作だから仕方ないか。
歌舞伎の話が面白すぎるので「仲蔵狂乱」は楽しみだあ。
で、今は風太郎の「野ざらし忍法帖」と
ウィリアム・ギブスン「パターン・レコグニション」を併読中。
>>392 ゾロ目とか書いちまったもんで・・(冷や汗タラ〜リ) こ、こ、今月じゃないっすよ!(せめてこれだけはキッパリ)
>>393 歌舞伎にハマルと、時代小説の読みたい本が増えますよね。
キッカケは忘れたけど、私の場合は浮世絵から歌舞伎でした。
写楽は誰?とか、蔦重のエピソード探しとかで読みまくりましたっけ。
ところで、今月じゃなかったでしたっけ?宇江佐さんの新刊。
前レス読み返ししないで、訊いちゃっていいですか? いつ?タイトルは?
わがままに弱い俺...
【宇江佐真里情報】
・久々の新刊だ!
「桜花を見た」文藝春秋 6月下旬発売 予定税込価格1,800円
・文庫もでるぞ!
「甘露梅 お針子おとせ吉原春秋」光文社文庫 6月10日発売
>>395 歌舞伎関係、まったく無知なので、
面白いのを思い出したら教えてくだされ。
>>392 うきき・・・変装・・・。
歌舞伎・・・。
>392
私は若くないのですが、
女子大生と話す機会があるもんで・・・
流行ってますよ!セカチュー!
>>396 わーい!ありがとうございまっする!
早速メモして図書館リクエスト・・・梅雨明け前に読めるかどうかだな。
お礼に歌舞伎本の面白かったヤツ、図書館行って思い出してみます。
セカチュー!より、ツタジュー知ってる若いコと話がしたいな。
>>393 「仲蔵狂乱」はおもしろいっすよ!おすすめします〜。
>>399 ツタジューってナニ・・・?
>>400ゲットおめ!
色々あったけど、いつの間に400でしたね。
ツタジューは蔦屋重三郎の事です。
歌舞伎がらみの小説に、絵師が出てきたらツタジューの名も出ている事が多いはず。
絵師達のプロデュサーだった人。興味わきました?
そんなワケで、実は歌舞伎に興味じゃなくって、浮世絵が知りたくて読みまくっていたら
歌舞伎と浮世絵が切り離せないのに気付いたんです。
だから”歌舞伎本の面白かったヤツ”思い出しに図書館行っても思い出せなかった・・・ごめんなさい。
西澤裕子「HOKUSAI」
南原幹雄「大江戸職人異聞」
高橋克彦「だましゑ歌麿」←これがハマルきっかけ
杉本章子「写楽まぼろし」
泡坂妻夫「写楽百面相」
松井今朝子「非道、行ずべからず」 &もちろん「仲蔵狂乱」
どれも絵師の世界が知りたくて、読み漁った本ばっかりでした。
オーソドックスな所では、早乙女貢「江島生島・大奥秘図」なんてどうでしょうかね。
>>400-401 おお、皆さんさんくすです。
読みたい本がいっぱいできたから、
このスレはまだまだ安泰です。
>浮世絵が知りたくて
わかるわかる。「東洲しゃらくさし」で浮世絵を作る工程がでてくるんだけど、
ふーん、なるほど、こういうものなのか、と興味深いですよね。
高橋克彦からいってみようと思いつつ、
「大奥秘図」というタイトルに惹かれるは、なぜでしょう?
宇江佐さんの「甘露梅 お針子おとせ吉原春秋」光文社文庫、購入しますた。
尚、今回は作者あとがきは、ありませんでした。
>>402 高橋克彦から始められるんでしたら、いつもの調子ですのでそのおつもりで・・・(w)
最近よかった本
小川洋子「博士の愛した数式」
もっと分厚い本かと思っていたら、さらりと読める本でした。読後感さわやか〜
伊坂幸太郎「チルドレン」
楽しくなる本。好みは分かれると思いますが、今の所はハズレ無し。
>>404 とても気になっていた本なのですが、
数式・・・と聞くだけで理系大の苦手な私は避けてしまってました。
文系な私でもだいじょぶでしょうか??
>>405 あはは・・・この板は文系だらけでしょう。ナカーマ!
数字が並んでいる個所は多いけど飛ばしてもダイジョブ。
でも今すぐ読まなきゃソン!と、激しくお薦めするほどの力は感じられなかったけどね。
話題が先行しちゃってましたね・・・知らずに読んでみたかったです。いい本ですよ。
>>406 レスどもです。ではでは読んでみます〜。
タイトルはいいなあと思っていたんですが。
理系センスゼロなだけに惹かれる題だわ。。。^^
出久根達郎「おんな飛脚人・世直し大明神」読了。
何より挿絵の中一弥さんの健在が嬉しいです。
貴志祐介「硝子のハンマー」
はー。。。 まさか密室ミステリーとは思わなかった。。。
どうしても肌に合わないので、途中で返却(図書館)
貴志祐介好きなんですが・・・。
うーむ、新作はおもしろくなかったですか?
東野圭吾「魔球」読了。泣けた・・・。
岩井しまこ面白い
>>409 お〜っと、誤解させてしもた・・
「青い炎」の主人公に感情移入する事ができなかった、以外は全作(多分)好きなんだけど
”密室殺人の謎解き”てヤツに丸で興味がないから、謎解きに入ってすぐ読むの止めました。
読後の感想じゃないからね〜
ガマンして読みきってれば面白かったのに・・・の感想をお待ちしていますよん。
岩井志麻子は「ぼっけぇ」しか読んでないんです。
こえぇ〜〜〜っ・・・けっこう好きでした。でもあの完成度で続けられるとは思えなかったんでー
ガンガン新作書いてますよね・・・もしかして他のも読んだほうがよかったのか?・・今からでも?
>>411 お!同意!
貴志祐介は私も「青の炎」と新作(読んでない)以外は好きです!
>>410 岩井志麻子なにげに読んでます〜。本人はカナーリ強烈な方ですよね。
最近は啼きの森?だったかな読んだの。津山30人殺し事件がベースのヤツ。
ああいう日本古来からの土俗的なお話好きなんですよ。
でも坂東真砂子のほうがが好きかも。
まだ途中なんですが
鳥越碧「一葉」
何作か読んでいて丁寧な描き方をする作家、と信用はしていましたが
いつも登場人物にどうも感情移入できないまま・・・今回も樋口一葉だし・・・と読み始めました。
そしたら”両親が甲府の百姓の出で、頑張って江戸に出て来てやっと念願の幕臣・同心株を手に入れた”
・・・・・・・・その三ヵ月後に大政奉還!士族として生きたいのに徳川家はもう無い。
どうですか!あの時に榎本武揚の主張通り”徳川家に北海道を”任せていれば起こらなかった悲劇。
暗い話なんですが、倒幕の汚いシナリオを思い出して、怒りながら読んでいます。
>>413 おお、それはもしかして
新5千円札発行記念なのだろうか。
>>414 鳥越碧さん思わずニガワラ・・・でしょう。
一葉が乗り移ったような力作でしたよ。あと二日はもたせようと思ってたのに、昨夜読了。
「一葉」の前に読んだのは、久しぶりの重松清「哀愁的東京」
”泣かせのツボ”がウザくて、A田J郎と共に最近はご無沙汰していました。
涙もろい主人公は相変わらずでしたが、楽しめました。(”虹の見つけ方”が好き)
ヤフー掲示板に宇江佐真理スレ、ハケーン!
まったりすすんでようです。
>>415 相変わらず読むのがお速い。うらやまし〜。
重松清は年代的にぴたっと合いそうなので、わざと読んでません。
共感したくないというか、語ってほしくないというか、
んー、その頃は知ってるからいいや、って感じかな。
“泣かせのツボ”は、嫌いじゃないんだけどね。
>>416 ヤフー覗いてきましたYO。
ほんと、またーりでお上品ですわね。
宇江佐ファンって多いはずなのに、
あまりネット上には繁殖してないのが残念だわん。
山田風太郎「野ざらし忍法帖」読了。
4月から、ちくま文庫で刊行されている、風太郎忍法帖短篇全集の一冊。
あちこちの出版社に散らばっていた忍法帖の短篇をひとつにまとめるという、
ファンにはうれしい全集です。
たいてい読了済みなのですが、遙か昔に読んだっきりなので、以外と新鮮。
昔は荒唐無稽なところに惹かれましたが、今読むと、
なんと、セカチューもびっくりの純愛ものだったりします。
山田風太郎は「甲賀忍法帖」が好きです・・・。
漫画化されてる「バジリスク」せがわまさき画もおすすめ!
>>419 「甲賀」は面白いよねえ。忍法帖の原点だもんね。
「バジリスク」も読んでるよー。絵にしにくいところが多いのに、
なかなか迫力があって、いいよなあ。朧もかわいいし。
文春から出てる広報誌「本の話」で
宇江佐さんが今月出る「桜花を見た」を語っておられます。
内容に関してはネタバレぎみなので書きませんが、情報のみをピックアップ。
秋には朝日新聞社から松前藩士を主人公にした小説がでる予定。
もう1冊、蝦夷地全般にまつわる話も来年にはまとめられるとのこと。
「伊三次」シリーズの新作は来年だそうです(ちょっとショック...
あと、宇江佐さん、高校1年生の頃から小説を書かれていたそうですよ。
時代ものを続けて読むと、現代ものを読みたくなる、
つーことで読みましたよ、垣根涼介「ヒート アイランド」(文春文庫)!
渋谷を舞台に、ストリートギャングとプロの強盗団と暴力団が走り回る話なのだが、
遅読の俺が、久々に一気読みしました (´Д`;)ハァハァ
デビュー2作目だから、つっこめばいろいろあるけれど、
そんなこと忘れるくらい話がよく練れてて、スピード感があり、キャラが立ってて、かっこいい!
デビュー当時の大沢在昌のような感触というか、日本版A・J・クィネルのクリーシィシリーズの開幕というか、
まあよくわからんたとえで申し訳ないが、とにかくよかったあー。
この「ヒート アイランド」の続きが、先日出たばかりの「ギャングスター・レッスン」(徳間書店)。
引き続き読みます、ってもう半分読んじゃったけど、これがまた (´Д`;)ハァハァ で仕事ができん。
423 :
無名草子さん:04/06/25 08:36
わかる〜・・時代物と現代物、交互に読めるといいですよね。
さらに濃いのと軽いの、ホノボノとガツンの、とかね。
垣根涼助「ワイルドソウル」が大好きです。
新刊「ギャングスター・レッスン」も図書館リクエストしていますが、「ヒート・アイランド」の続編だったとは!
キャッホー・・・知らなんだ。余計に楽しみです。
お仕事しませう!wwwwww
私もこれからバイトです。お供は 小林恭二「カブキの日」 三島賞だって。
でもただの歌舞伎小説じゃない模様・・・まだ入り込めてないんですがー
えーと、宇江佐真理さん、来月は文庫の新刊ありません。
『甘露梅 お針子おとせ吉原春秋』を味わって読みましょう。
>>423 そうですか「ワイルドソウル」も読まれましたか (´Д`;)ハァハァ イイナイイナ
なんだかんだ言って、たまに読み返すとやっぱり藤沢周平が
一番いいと思い知らされる
安心して読めそうな作家=藤沢周平、わざと未開拓にしています。老後の楽しみ(モウジキヤンケ!
〃 で、そろそろ宮城谷昌光にいってみようと思っているのですが
読む順番あったら教えていただけませんか。
中国ものは、吉川英治「新三国志」 陳瞬臣「十八史略」 司馬さん「項羽と劉邦」
あたりが印象に残っています。
中国もの、ハマルとハマリそうです。
小林恭二「カブキの日」・・・・ファンタジーなのか?・・半分過ぎても読むスタンスつかめないままです。
垣根涼介「ギャングスター・レッスン」読了!(ちょっとハァハァが落ち着いてきますた。
オムニバス短編集なのですが、なかなか楽しめましたよ。
8月に、またこのシリーズの本が出るそうであります。うきうき。
引き続き「ワイルドソウル」読みます、ってもう3分の1読んじゃったけど、これも(・∀・)イイ!!
ブラジル移民って、成功した話しか聞いたことなかったので、びっくりです。
●宇江佐真理2004年6月のお仕事
\今月はこれだけだにゃー/
∧,、/| 光文社・小説宝石
(,,゚Д゚).__ 2004年7月号 時代小説特集
(つ_/_mac/ 「そぼろ助広」〈本所五間堀・鳳来堂〉
と_)_) ̄ ̄
●宇江佐真理2004年6月のお仕事
\抜けてますた..../
∧,、/| 朝日新聞社・小説TRIPPER
(,,゚Д゚) ガシャ , 2004年夏季号
(つ つ __ `。;.o:` 「彩雲」〈憂き世店〉
と_)_). \. \ *・:
カワイイ!(うちのネコタンも今すぐ横に居ます)
宇江佐さんのタイトル、見ただけでハアハアしちゃいますね。いつも情報ありがとうございます。
「カブキの日」は結局いわゆるひとつの純文学ですた。。。歌舞伎豆知識を期待していたのだがー
ねじめ正一「シーボルトの眼」読んでいます。
連作集で、”絵師”が主人公。シーボルトの眼になって日本を描き記録に残す・・・
スパイ容疑がかけられちゃうんだよね、そのうち・・・キャッ楽しみ。読むので寝ます。
>>434 感想レポ一番乗り?でしょうね。お待ちしていま〜す。
さらに新刊情報・・・39! これから図書館でリクエストいれてきまつ。
「シーボルトの眼」よかったですよ。
葛飾北斎も登場で、娘の応為は長崎に行ってたなんて・・・ホントかどうか確かめる本も読まなきゃ。
>>434 ほぉ〜、ホント精力的に書かれてますねえ!!
>>435 いやいや、きっとどなたかに抜かれっちまいますよ。
あたしゃ、もうしばらくの間、垣根さんとブラジルの奥地を旅してきますんで。
江戸の町に戻るのは、その後でさあ。
(ちなみに宇江佐さんの「桜花を見た」の中にも、応為が主人公の短編がありますぜ)
>>436 そうですね〜。
月に2〜4本の短編をコンスタントに書き続けられるというのは、
作家としては、とてもいい時期かもしれません。
(書けること以上に、それがちゃんと雑誌に掲載されるのが、すごいと思うのだ)
>>437 なんと!応為が主人公の短編が読めるのですかえ?
図書館からの便りが益々待ち遠しいねぇ。
それにしても、”そこにある本”を読まずにいられるとは辛抱強いお人だね〜・・・オマイサンが羨ましい。
今週は「シーボルトの眼」で満足してたっていうのに、課題(応為)もあるっていうのに・・アタシときたら
昨日は 乙川優三郎「武家用心集」 面白杉!で調子に乗って一日で読了しちまったさ。
「霧の橋」以外はどうも(自分には)イマイチな作家か?・・・と思っていたんだけどね。
とりあえず本当に好きな作家の本だけは自分で買えや
松井今朝子「一の富」読んでマース。
軽いタッチで江戸市井もの。ちょっとした恋愛模様もあり・・・
いいかも。
>>438 辛抱強いというよりも、だらしないんだわー。
趣味も読書というより、積ん読だったりするし。
>>439 まあ438さんの勢いで本買っちゃうと、ちょっと大変だろうなあ。
(小泉口調で→)人生いろいろ、読書の仕方もいろいろ。
フォローありがとうございます。
生来の活字中毒に加えて、本屋さんより図書館の方が近い(徒歩2,3分)もんで・・・
ガツガツしてない優雅な読書人に私はなりたい。
>>442 図書館近くて裏山!
わたしも行きやすければずえったい図書館へ通ってますよ。
ウチは不便でめんどくさがりなもんでねえ。
図書館通えるほど近くにない&仕事してるのでなかなか行けない
おまけにブクオフもなしで、好きな作家でもないのに普通に本屋で買う
事多いです・・・。つまらないとショック大きい
>>444 それはキツイかも。
ブクオフで買ってもつまらなかったら、星一徹状態になるもの。
来週のBSブックレビュー、ゲストに垣根涼介。
「ワイルド・ソウル」三冠王らしいですね。アッタリマエじゃ〜ん!
しかし
「ギャングスター・レッスン」昨夜読了したんですが、戸惑いました・・・
来週の発言を聞いてから再読してみようかな。
山本一力「草笛の音次郎」読みました。
渡世人カコイイ!親分の家のお手伝いさんになってみたい・・妄想しまくりでした。
でもね〜、せっかくの題材&キャラなのに、やっぱりプチ戸惑い残りました。
でもぜひシリーズ化してほしい。
乙川優三郎 宇江佐・藤沢系好きな人にはええんじゃないかい
>>446 情報さんくす。見ます見ます。
「ギャングスター・レッスン」は、まあ幕間のコメディみたいなもんだから
俺はあんな感じでいいと思う。超人的だった2人の男が、人間くさくなっちゃったけど、
それも含めて、このシリーズの続きに期待したい。
「ワイルド・ソウル」は少々尻すぼみだけど、久々にチカラでぐいぐい引っ張っていくタイプの作品で
気持ちよく楽しめた。ブラジル牢人の話はもっと深く知りたいなあ。
山本一力も
>>447さんの乙川優三郎も読みたいんだけど、
なかなか手が届かんのであります (⊃д`)グスン
test
↑で送信OKみたいなので安心した。
昨夜はアクセス規制とかで、長文がムダになってしまいました。(どって事ない内容なんですが)
水村美苗「本格小説」
評判ヨカッタ記憶があったので借りました。←(スンマセン)
長めの前フリでウザイと思っていたら、いつの間にズッポリはまりそうになりました。
せっかくの一行一行大事に読む文章、悪い癖で早読み態勢になりかかったので
きっぱり本を閉じて2ちゃんで一息・・・と思ったらアクセス規制だって。
詳しくないんですが、何の事ですかね?
>>451 早速ありがとうございます。
悪質な荒し・・・ニュースでやってた犯人と私は同じプロバイダ?!かも
BSブックレビューの話とか、何でもいいから「本格小説」を読み進めない為に書いていました。
今夜も読み始めて止められなかったらどうしよう・・・と、いつもはベッドインの時間なのにウダウダ中です。
>>452 先日のBSブックレビュー、
児玉清がやや興奮気味でほとんど喋りっぱなし、
垣根氏はやや緊張気味でほとんど頷きっぱなし。
北野勇作「人面町四丁目」(角川ホラー文庫)読了。
独特の世界を持った作者の最新作。気持ちよかった。
ホラー文庫だけどSFが好きな人に、おすすめ。
(でも、ほんとはこれ私小説だったりするんだけどね)
最近、悩み事が多くって、
こんな気分のまま、宇江佐様の新刊を読むのは勿体ない、
と思い、朝夕表紙を眺める今日この頃です。
おそらく、新刊2冊連続乱れ読みをすることになるのでしょう。いやはや。
甘露梅読みました!!
「桜花は見た」レポまだですね。
図書館に到着してるはずなのに、順番が回ってこない・・・誰よ、私より先にリクエストしてるヤツ。
待ち遠しいけど、他にも宇江佐様ファンが地元にいるかと思うと嬉しかったり・・・
ゆたちゃんいい。ゆたちゃん捕物帳とか出して欲しい
あ、誰ですよう・・ゆたちゃんって
まさか宇江佐さんの新キャラですかぇ?
気になってバイト行けなくなりそうですよぅ
>>459 ゆたちゃんは「銀の雨」の登場人物ですよう。
>>457 よーし、じゃあがんばって電車の中で読んでみるよう。
>>456 「桜花は見た」まだこれからなのです。しくしく。
いろいろあったところに、急に引っ越ししなくちゃならなくなって、
かなりユーウツなところに、らもさんまで亡くなられて、
もうがっくりです 。・゚・(ノД`)・゚・。
奥田英朗の伊良部シリーズを
ぽつりぽつりと読んでは癒されてる今日この頃です。
>>462 らもさん亡くなっちゃいましたね・・・。
私も好きでした。最近作家さん突然なくなること
多くて(まだ若いのに)残念しきりです。。
引越し先で、近所に図書館が見つかるといいですね。
らも。いい小説はものすごくいい!でしたよね。
落差ありすぎで、近年の作品はほとんどスルーしていましたが、力のある人なのに・・残念です。
それにしても、
”伊良部シリーズで癒される”で読むきっかけになったとして・・・
想像を越えた”癒し”に驚かれるかも、ですねw
今週のイチオシ!
角田光代「空中庭園」
●宇江佐真理2004年7月のお仕事
実業之日本社・月刊J-novel
2004年8月号
「(タイトル不明)」
∧∧
/⌒ヽ) <今月は本屋にもいけなかったので
i三 ∪ タイトル不明です。スマソ
〜三 |
(/~∪
三三
三三
>>464 大当たり!
大きな図書館のそばで、家を探しています。
倉橋由美子の小説みたいに
余生は図書館で暮らすのじゃ。
>>465 カワイイ!ションボリしないで〜
466さんも図書館ナカーマ?いいとこ見つかりますように!
今日、ほーんと久しぶりに本屋さんに行けました。幸せ。
月刊J-novelはもう売ってなかったので、タイトル不明のママ。
引っ越しの荷物を増やしたくないので、ぐっと我慢しましたが
宇江佐真理「八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし 卵のふわふわ」(長っ
だけは買ってきましたあ。むふふ。
「桜花を見た」は、もう半分読みました。
表題作もいいが、ある絵師がからむ「別れ雲」もなかなかいいぞ。
>>469 うんうん、私も「別れ雲」好きです。
宇江佐さんの本は登場する男性が色っぽくてかっこいい。
NHKでドラマ化してほしいな。実写で見てみたい。
>>470他の幸せな皆さん
いや〜ん。。。ちょっと取り込み中で、本のない毎日を送っているのにー
ある絵師って葛飾応為の事ですかね。早くすっきりして読みてぇ〜
>>471 応為=お栄さんが出てくるのは「酔いもせず」という、また別の短編です。
お栄さんの女っぷりには、惚れ惚れしてしまいます。
>>472 お栄さんファンとして御礼申し上げます。
ちなみに「別れ雪」の絵師は誰ですか?
もうじきリクエストの順番が回ってきそうなんですが
実は先に 平岩弓枝「道長の冒険」 をゲトしてしまいました。
さらに 杉本章子「きずな」信太郎人情始末帖シリーズ も途中なんです。
今までノリキレなかったこのシリーズ、今回イイ!んです。味わって読んでいる最中・・・
なんで、なんで、オキニのシリーズが3冊たて続けに! もったいないよ〜!
>>473 話の流れから考えて、
そ・れ・は・ヒ・ミ・ツ。
平岩弓枝も読んだことないんだけど
「かわせみ」とか、いいですか?
>>474 ヒ・ミ・ツ・・にされて期待度が高まってしまって・・ハアハアです。
平岩弓枝は、TV化されてる「かわせみ」で読む前にお腹イパーイなので、それほどファンじゃないです。
ただ藤原道長が好きなもんでー
「桜花を見た」読み始めました。
表題の↑でイイ気分になってしまって、次の「別れ雲」もつい覗いてしまった・・”一日一作”の掟破り
そしたら”猫””芳さん”の言葉をみつけて、慌てて読むのを止めました。
例の絵師って、私の一番オキニタン絵師「○川○芳」?!
結局そんなに出番がなくて、その兄弟子の話だったけど、本当にいい作品ですね。
特に 「一度手に入れたら放さなねぇ 覚悟してくれ」ってセリフにシビレますた。
言われたぁ〜〜い!
死守
478 :
無名草子さん:04/08/18 21:59
つーか、たまにはageてみよー
〃∩ ∧_∧ age
⊂⌒( ・∀・) age
`ヽ_つ ⊂ノ
えー、家で宇江佐さんの「桜花を見た」を「卵のふわふわ」を交互に読みながら、
その合間に、杉浦日向子さんの「百日紅」を読みつつ、
電車の中で「甘露梅」を読んでます。ああもう幸せ。
・・・でも、どれもなかなか読了できまへん。
なんでー?おもしろくて一気に読んじゃうよ!
もう読むのないよ!
「卵のふわふわ」読みました。
お嫁さんに感情移入してしまい、腹が立ったり切なくなったり。
卵のふわふわってなんだろうと思ってたけど
そういう名前のお料理なのですね。
あまりにおいしそうに書いてあるので食べてみたくなりました。
ここ最近宇江佐さんにハマりました。
伊三次シリーズの幻〜・紫紺〜・さらば〜の3冊と
泣銀、雷桜、銀の雨を1週間で一気に読みました。
すごくおもしろいですね。
>>22-23 のリストとてもありがたいです!
全部読破したいなぁ。
これ、どこまで文庫化されてるのでしょうか?
伊三次の続き読みたいのですが上記3冊までしか
文庫化されてないようでショック。
金ないのに単行本買ってしまいそうだ。。。
>>483 そうですかハマりましたか
ヽ(´∀`)人(゚д゚;)ノ ナカーマ!!
>>22-23リストの
『幻の声』から 『甘露梅 お針子おとせ吉原春秋』までは、文庫化されています。
伊三次の続きの『さんだらぼっち』は、もうそろそろ文庫になりそうなよかーん。
待てるのならもう少し待ってもいいかも。
(と書いてる俺は、がまんできずに単行本買っちゃいました。いいんだこれが)
>>484 えぇえぇ、ハマりました。(・∀・)人(・∀・)ナカマ入り!
文庫化情報ありがとうございます。
とりあえず伊三次ガマンして文庫化してる他のを読みあさるか…
でも…
>がまんできずに単行本買っちゃいました。いいんだこれが
あ、悪魔のささやきが…(;´-ω-`)ドウシヨウ
●宇江佐真理2004年8月のお仕事
文藝春秋・オール読物
2004年9月号
「その道 行き止まり」(髪結い伊三次捕物余話)
見習い同心の龍之進に訪れた、忘れられぬあの娘との再会のとき。
新潮社・小説新潮
2004年9月号
「ざまァ かんかん」(町火消「は」組の吉蔵)
>>482 池波さんほど書き込んでないのに
宇江佐さんの小説に出てくる食べ物は、おいしそうですよね。
「甘露梅」もなんだかおいしそうで、
できることならお取り寄せしてみたい。
で、 『甘露梅 お針子おとせ吉原春秋』(光文社文庫)だけど、よかったよお。
遊女じゃない女性から見た吉原の四季の話って、あまりないんじゃないかなあ。
人間くさい、どろどろした部分を逃げることなく、
でもとってもキレイに描いてる。うまいんだよなあ。
相変わらず人物描写もしっかりしていて、狂言廻しの役のおとせさんはかわいいし、
でも凧助に感情移入しながら読んでいた俺は、最後までハラハラしました。
最後までハラハラといえば、
雫井脩介「火の粉」(幻冬舎文庫)。
家族の話なんだけど、細かいところまでよく描けている。
話もしっかりしていて、破綻がなく、
文章も堅すぎず、柔らかすぎず、いい感じ。これは、おすすめです。
宇江佐さんと同じで、上手すぎて賞から遠ざかるタイプかもしれん。
>>488 賛成!他の作品も地味だけどウマイですよね。
宇江佐さん同様、ブレイクし過ぎずじっくりいい本だけ書いていってほしい作家です。
身辺慌ただしい夏で、ほとんど読まない読めない3ヶ月・・・初めての経験でした。
そんな中で、村田喜代子「百年佳約」は良かったです。
「龍秘御天歌」の続編なんですが、今回のは”結婚”がテーマでファンタジーっぽい。(前作は葬式がテーマ)
ほとんど朝鮮の人になりきって書かれているんですが、在日の人かな・・村田さん。
「卵のふわふわ」にも癒されました。続編に期待です。
>>489 本って、いつでも読めるような気がするけど
気持がざわざわしていると、なかなか読めませんよね。
本が読める間は、結構ココロが平静なんだなあ、
まだ余裕があるんだなあと、最近、特に思いますです。
村田喜代子いいですねえ。
昔の幻想的なのが好きだけど
「人が見たら蛙に化れ」も、めちゃくちゃ面白かった。
最近読んだ、読んでる本
「百万の手」畠中恵
いまいち。妖怪もの「しゃばけ」などが好み。
「神様がくれた指」佐藤多佳子
初めは軽いタッチのコメディかなと思ったら
途中からシリアス路線へ・・・どーなる?
>>491 「百万の手」最初の数ページで読むのを止めました・・・キライになりたくなくて
「しゃばけ」大好き、「猫のばば」も良かった。本の装丁が何ともカワイイ!ですよね。
佐藤多佳子は「しゃべれどもしゃべれども」の方が、自分の中ではベストなんですが
「青い目の魚」も胸キュンで好きです。高校生に読ませたい本だな。
やっと持病がぶり返し始めたか、自分。
今夜は大沢在昌「パンドラアイランド」で現実逃避の予定です・・・
>>492 正解かも。私は、表紙の絵に魅かれて買っちゃいました。
うんうん、「しゃばけ」かわいい〜。湯のみ?の妖怪が好きです。
そういえば畠中恵って漫画家さんらしいです。
私も「しゃべれども」好きですよ。
ここですすめられて読みました。もしかしてすすめてくれた人かな。
これから読みたいなとおもってるのが
「プラネタリウムのふたご」です。
読んだ方いらっしゃいますか?
494 :
無名草子さん:04/09/15 20:17:33
ageとかないと!!
>>493 「プラネタリウムのふたご」も気になってるから、感想よろしく。
当方、久々に出た矢作俊彦の二村シリーズを読まねばならないので、
旧作2作を読み返しつつ、チャンドラー読み返したり、
結城昌治を読んだりで、ハードボイルド道まっしぐら。
●宇江佐真理2004年9月のお仕事
集英社・小説すばる
2004年10月号
「どくだみ」(江戸夜咄草)
与平の持つもうひとつの顔。
それは江戸の市井の人の心の襞を受けとめる「聞き屋」だった。
今宵も男がひとり、想いを胸にやって来た。
宇江佐真理「卵のふわふわ」読みました。
予想もつかない展開、魅力的な登場人物たちなど、
相変わらずうまくて、気持ちのいい小説でした。
主人公が食べ物の好き嫌いが多い、なんて設定が憎いねえ。
でてくる料理もおいしそうで、
とりあえず、今晩、卵のふわふわを
こっそり作って食べてみようっと。
ということで、昨晩、卵のふわふわを作りました。
削り節でだしをとって、小鍋に入れ、煮立ったところへ、
砂糖を少々いれた溶き卵を、つつーといれて、蓋をして、
10数えると、できあがり。
不思議だが、卵がちょっと卵豆腐みたいな感じになって、
普通の卵とじより、ふわふわでした。
シンプルだけど、おいしかったよお。
新潮文庫の新刊「ああ、腹立つ」には
宇江佐真理さんのコラムも入ってます。
興味のある方は、立ち読みしましょう。
500 :
無名草子さん:04/10/07 22:22:45
500とられた〜〜。
スレ立てた者としてはなんとしてもゲトしたかったのにい・・。
2スレ目狙うか。。
>>501こと1さん、お久しぶりです。
夏前あたりから鬱シーズン入ってしまって、書き込みほとんどしなくなっていましたが
そろそろ紅葉の便りとともに蘇ってきた気配が・・・
まだ読み終わってないのですが、雫井脩介「犯人に告ぐ」イイ!です。
佐藤雅美「縮尻鏡三郎 首を斬られにきたの御番所」にも癒されました。
読んでるはずが覚えていない前作、読み返してみようかな。
江戸時代って、ホントいっすね!
「卵のふわふわ」のシリーズ化、激しくキボンヌです。
どっか小説誌に連載されてないかな・・・
>>502 残念ながら.....。
宇江佐さんの作品って、どれもシリーズ化できるのに、
いさぎよくプツンと切ってしまいますよね。
書きたいことが多いのか、同じ設定は続けたくないのか、
続き物は伊三次だけに専念したいのか。
ファンとしては、あれやこれやの続編を読んでみたいですよね。
「ふわふわ」も勝ち気なのぶや、その甥の冬馬の行く末が気になるなあ。
今頃なんですが
松井今朝子の「一の富」読みました。
表題作がとってもよかった。
でも、いいところで終わっちゃうので、こりゃ続きを読まねばと、
シリーズ第2弾「二枚目」をあちこちで探しましたが見つからず。
仕方ないので、佐藤雅美の「物書同心居眠り紋蔵」を買ってきました。
初・佐藤雅美なのだが、はたして俺に合うのだろうか(ドキドキ
【宇江佐真里情報】
これはいかん! アサピーに出し抜かれてしまつたぜ。
新刊 キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
「憂き世店 松前藩士物語」宇江佐 真理著
1680円(税込価格)■2004年10月14日発売
蝦夷松前藩への帰藩をめざして、健気に生き抜く浪人暮らしの相田総八郎と妻なみ。
そして二人をあたたかく見守る個性豊かな裏店の住人たち――江戸の“憂き世”を生きる人々の哀感を、
奥行き深く描いた人情味あふれる長編時代小説。
↑版元は、朝日新聞社でおます。
>>505 さすが、太鼓判をいただいただけあって
「物書同心居眠り紋蔵」面白い。
ぜんぜん活躍しない主人公が憎めなくていいですね。
今2冊目の「隼小僧異聞」を読んでます。
佐藤雅美はシリーズものが多いみたいだけど、
どれも楽しめそうですね。
と言ってる間に「隼小僧異聞」も読んでしまいましたあ。
なんだか居眠りがかっこよくなってきました。
先が気になるので、3冊目「密約」にはいります。
●宇江佐真理2004年10月のお仕事
新潮社・小説新潮
2004年11月号
「雀放生」(町火消「は」組の吉蔵)
光文社・小説宝石
2004年11月号
「びいどろ玉簪(たまかんざし)」〈本所五間堀・鳳来堂〉
徳間書店・問題小説
2004年11月号
「首ふり地蔵」
-------------------
今月もがんばっておられます。
問題小説の読切は怪談らしい。
あと、オール読物のグラビア企画「食欲の秋! 駅弁グルメ」にも
ちらりと登場。北海道のかに弁当を紹介されてます。
佐藤雅美「密約」も読み終え
4冊目「お尋者」も終わりかけ。
宇江佐さんとは、ちと趣が違うのだが、
これはこれで面白くてやめられんなあ。
512 :
無名草子さん:04/11/17 20:22:36
まずいageとかないと。
513 :
無名草子さん:04/11/30 20:31:54
●宇江佐真理2004年11月のお仕事
文藝春秋・オール読物
2004年12月号
「君を乗せる船」(髪結い伊三次捕物余話)
愛しいあぐりに本所無頼派の魔の手が。龍之進の初恋の行方は?
実業之日本社・月刊J-novel
2004年12月号
「タイトル不明」内容も不明...
-------------
うう、また月刊J-novelを本屋で見つけられなかったorz
もしや関西では売られていないのでは(嘘
514 :
無名草子さん:04/12/04 12:20:46
11月は3レスしかありませんでしたね・・。
最近本読んでないなー。
お正月休みに向け何かおすすめありますか?
24のビデオを鑑賞する予定ではありますがー。
>>514 やっと図書館そばに引っ越したのですが、もう大変。
いつまでたっても部屋が片づかないうえに、
電車通勤がなくなったので、ぜんぜん本が読めません(泣
とりあえず枕元に積んであるラインナップは
宇江佐真理「憂き世店」
石田衣良「アキハバラ@DEEP」
黒川博行「蒼惶」
筒井康隆「笑犬樓の逆襲」
....今年中に読めるかなあ。
>>515 本の無い生活なんて考えられない○十年の人生だったのに、
ここ半年は全く読めませんでした。
本無しの人達に薦めたり、気分転換には本!とか言ってきたのに・・
個人的に、本よりドラマチックな半年だったからかなー
乗り超えて行く為に来年春に転居を決めました。図書館そば。
黒川博行の新刊!←に反応するようになった自分が嬉しい〜
今は癒し系の宇江佐真理さんよりガツン!が欲しいかも。
年内に落ち着くといいですね>片付け
>>516 ありがとうございます。
でも片付かないんですよ、これが(苦笑
未だにダンボールに囲まれて、日々生活しております。
図書館そばに転居、いいっすよ(実感!
読みたいと思った本が(新刊じゃなけりゃ)すぐ手に入るし、
目的なしに本棚をぶらぶら見て回るのも楽しいし。
気分一新して、またいっぱい本が読める生活に戻られますよう、
いろんなものを「えいやっ」と乗り越えてきてくださいね。
きっと、本もあなたを待ってますよ。
>>517 ありがとう!本に待たせているとは思いつかなかった・・・ (待ってろよ>本達)
>>515 そうですよね〜。
私も車両通勤してた時はまったく本読まなかったです。
>>516 本よりドラマチックな人生って、、、一体気になる〜。
最近、宇江佐真理欠乏状態です〜ハアハア。
「たまごふわふわ」読みたいなあ・・・。
520 :
無名草子さん:05/01/01 00:39:46
最近は藤原緋紗子がお気に入り
質の高い作品を、ここのところ相当のペースで出して
くれててうれしい
おめでとうございます。
●宇江佐真理2004年12月のお仕事
今月はありませんでした。
正月だし本読もうと思ってるのに
酒飲んで寝てばかりです。
>>520 彼女は文庫で書き下ろしが多いですね。
作家としては一般書籍で発刊して文庫という流れが
ベストでしょうけど読者としては、文庫でどんどん次
のシリーズが読めるのは本当に魅力的だと思う。
●宇江佐真理新刊情報
来月の文春文庫の新刊で「さんだらぼっち」がでまーす。
2月10日頃発売予定。まだ読んでない方は、ぜひ。
●宇江佐真理2005年1月のお仕事
新潮社・小説新潮
2005年2月号 じんわり時代小説特集
「無事、これ名馬」(町火消「は」組の吉蔵 最終話)
集英社・小説すばる
2005年2月号
「江戸夜咄草 雑踏」
秋、路上で聞き屋をする与平のもとに、頬に痣を持つ青年武士が
やってきた。さる藩の美しい娘から、縁談が舞い込んだという。
525 :
無名草子さん:05/02/10 20:19:27
「さんだらぼっち」の文庫が出てますね。
宇江佐さんのあとがきが載ってるので
立ち読みしてください。
夏目雅子さんのこととか書かれてます。
526 :
無名草子さん:05/02/13 19:14:55
佐藤雅美ってずっと女流作家だとおもてたら、まさよしさんだったのね
な、な、なんだってー!
佐藤雅美ってコバルト系の?
マドモアゼル愛が男性だったと知った時並の衝撃だ…。
「さんだらぼっち」読了を期に、伊三次シリーズ読み返しています。
「黒く塗れ」文庫化まであと2年ぐらいかしら…。気長に待とう。
530 :
無名草子さん:05/03/16 21:53:42
文庫情報だよん。
4/21 集英社文庫より「斬られ権佐」
しばし待て。
おっと、その前に
「黒く塗れ」に続く「君を乗せる舟」(文藝春秋)がでたー!
532 :
無名草子さん:2005/03/28(月) 21:28:06
えーマドモアゼル愛ってオトコですか!!
知らなかった、、占い読んでたな〜漫画雑誌で。
「さんだらぼっち」文庫化されましたね。。
でも待ちきれなくて単行本で読みました。「黒く塗れ」も。
>531
続きですか〜!楽しみだ〜。
だんだんこのスレもさみしくなったナ。
私は最初の数冊を文庫で買っちゃったので、
さんだらぼっちも文庫化されるのを気長に待ってました。
やっと読めて嬉しい。
でも次はまた2年くらい待たなきゃならないのかな。
単行本の誘惑に負けそう。
「雷桜」を読んで感動しました。
宇江佐さんの小説は初めてだったんだけど、解説読むと「雷桜」って異例の
作品ってことらしいですね。
他の作品で「雷桜」に近い作風の小説ってないのですか?
>>534 「雷桜」いいですよねー。
確かに「雷桜」のような、ファンタジーっぽい作品は他にはないんだけど、
どの作品でもあなたが「雷桜」で受けたような感動を保証しますよ。
まずは、文春文庫から読むのが吉。
536 :
534:2005/04/12(火) 04:48:41
文春文庫ですか、ありがとです。早速読んでみますねー。
537 :
無名草子さん:2005/04/29(金) 21:32:04
斬られ権佐 よみました。
よかったな。
538 :
無名草子さん:2005/05/02(月) 23:56:08
最後がちょっととっとと片付けちゃったって感じだったけどね
539 :
無名草子さん:2005/05/12(木) 20:21:02
私も斬られ権佐読みました。
あさみって名前現代風だね。
今読んでる「非道、行ずべからず」松井今朝子。
すごい!おもしろ〜。
540 :
無名草子さん:2005/05/13(金) 22:18:31
【宇江佐真理 新着文庫情報】
6/4 徳間書店 徳間文庫
「神田掘り八つ下がり 河岸の夕映え」
毎月、宇江佐さんが読めて、うれしー。
541 :
無名草子さん:2005/05/18(水) 18:01:56
またも新刊でたー!
たば風
宇江佐真理 著
四六判上製 256頁 / 定価 1,680円 (税込) /実業之日本社
運命の風に翻弄されながらも強い絆で結ばれた女と男におとずれる奇跡の時――。
蝦夷・松前藩を舞台に描く、感動胸に迫る六編。
542 :
無名草子さん:2005/05/19(木) 01:28:45
やせてるおんなほど
なえるものはないよね
最近伊佐次シリーズの続きがない・・・。
一旦休止というところでしょうかねえ。
544 :
無名草子さん:2005/05/23(月) 22:24:16
>>543 今月号の「オール読物」に続きが載ってますよぉ。
-----------------
宇江佐真理「惜春鳥」
資金源を絶たれた無頼派の暴走を警戒する龍之進たちだったが...。
「斬られ権佐」よかった。
最近、宇江佐さんのを読むときは
「泣いてたまるかよ」と思いながら読むので、
少々の技では泣きませんが、
この最後の数ページには、つーんときちゃいました。
まだ、読んでない人は読んでください。
546 :
無名草子さん:2005/07/02(土) 03:17:28
深尾くれない 未読ですが、読まれた方々の感想はいかがでしょう。
ウエザさんは好きですが、たまに取りこぼしがあるような。
【宇江佐真理 新着文庫情報】
8/11 講談社 講談社文庫
「涙堂 琴女癸酉日記」
ちなみに、松井今朝子「似せ者」も一緒に出ます。
>>546 「深尾くれない」は俺も未読です。すまん。
>たまに取りこぼしがあるような。
うむ、確かに。まあでもヒット率が高いから許せるかな。
個人的には函館ものがちとツライ。
地元だから、少々りきみすぎなのかも。
549 :
無名草子さん:2005/07/18(月) 17:38:04
黒く塗れまで読んだけど、
さんだらぼっちで初めてお文にむかついたかも
あれはないだろ
後この人って敵役を描くの下手じゃない?
不破の裏切りとかあまりに唐突でハァ?て感じだし
春風ぞ吹くの平太夫も何であそこまで嫌うのかも謎だし
弥八やお紺にしたって
いなみの仇討ちにしたって
人間てこんなもんなんだよって投げて書いてる気がする。
説明的な文章は良くないと言っても限度がある。
551 :
無名草子さん:2005/07/27(水) 21:24:50
阿刀田高がストーリーが弱いとか言ってたけど禿同
本当に意外性が無さすぎ。仮にも捕物と銘打ってるわけだから
も少し何とかしてほしいよ。
何かの後書きで中国の反日デモについて書いてたけど
厨房レベルの内容だったし。
筆力だけがあり過ぎて中身がない。
【宇江佐真理 新着文庫情報】
9/28 新潮社 新潮文庫
「深尾くれない」
----------------
本日、講談社文庫「涙堂 琴女癸酉日記」を本屋で発見。
琴女イマイチでした… 期待してただけに残念。
もう早く伊佐次の続きを文庫化して〜。
【宇江佐真理 新刊情報】
9/20 新潮社(ハードカバー)
「無事、これ名馬」
男の道を学ぶため、武家の長男が弟子入りしたのは、町火消の棟梁だった!
地に足をつけて生きる江戸っ子の逞しさが爽やかな読後感を残す、連作時代小説。
「雷桜」良かったな。
直木賞とかとってブレイクしてほしい作家だ
もっと評価されて欲しいけれども、
あんまりブレイクして俗っぽくなるより
知るひとぞしる掘り出しものって感じでいて欲しい気もする。
557 :
無名草子さん:2005/09/27(火) 19:53:34
もう一皮向けない限り直木賞には届くまい
閃きがないんだよね
一皮と言っても、低レベルの人が剥けるのは簡単だが、
宇江佐さんのような達者な人が剥けるのはむずかしいだろーね。
急に現代もの書いたりすれば、新境地つーことで
案外すんなり直木賞取れるかも。
新潮文庫「深尾くれない」入手しました。
559 :
無名草子さん:2005/10/09(日) 14:05:02
プロット原案者を立てた方がいいんじゃないか、もう。
文章は良いんだがそれを補って余りあるほどストーリーがつまらん。
山本周五郎でもみっちり読み込んで勉強してほしい。
つってももう器の限界なんだろうけどな…
560 :
無名草子さん:2005/10/11(火) 07:13:13
ここあんまレスないな。
とりあえずage
とりあえず559は日本語を勉強してほしい。
補って余りあるほど〜つまらんって繋ぎ方はないだろ。
それでも補えないほどとか
それを台無しにしてしまうほどとか。
わざとだろ
ストーリーつまらんか?
結構がんばってると思うがなあ。
564 :
無名草子さん:2005/10/12(水) 20:29:39
最初に疑ってたことが結局そのまま真実ってのばっかりじゃん
仮にも捕物と銘打つのならもっと捻って欲しい
捻った上でそのままってんならいいんだがな
あと登場人物の心理描写も不足気味だと思う
それから上手い下手別として寒い文章が多い
最新作で怪談好きな商家の主人を伊三治がたしなめる場面とか
冗長・稚拙・無駄の三拍子
さらに作中の怪談も自作じゃない有名な昔話の流用だし
内容が良くて文章が悪いとめちゃ叩かれるけどその逆だと
叩かれないっていう日本の文学界のねじれの恩恵を
受けているって印象かな
ここで書評子からいくらか厳しい批判でも飛べば
真剣に考えてくれるかもと思うんだが…
まあ悪口ばっか書いたけどこれからも読むつもり
個人的には、宇江佐さんの作品は捕物や謎解きが主題じゃなくて、
しみじみとした人間模様が描かれるのを楽しみにしてるんだけど、
捕物寄りにしようとして失敗した感じの作品がたまにあるね。
そういうやつは心理描写も不十分で、確かにいい出来とは思えない。
でもすごくいい作品もあるから、下手だとかつまらないとは思わないな。
伊佐次最新作は読んでないけど、
>さらに作中の怪談も自作じゃない有名な昔話の流用だし
これは別に非難することじゃないと思うけど。
特に時代小説で怪談っつったら、有名どころを持ってくるのが普通じゃないか。
下手に創作されたら逆に萎えそう。
566 :
無名草子さん:2005/10/14(金) 02:44:33
そうかなあ
時代小説書きなら怪談話の一つも作り出せんでどうすると思うけど
567 :
無名草子さん:2005/11/01(火) 13:47:31
普通に宇江佐さんの作品が好きなんで賞とろうがとらまいが関係ないなぁ‥私には
568 :
無名草子さん:2005/11/04(金) 20:18:08
まるで受賞する実力があるみたいな言い方だね
結城昌治「炎の終り」
真木シリーズの3冊め。やっと見つけた。
わしの息子はろくでなし・赤の組曲・女暗殺者の死角・大いなる賭け・寂しすぎるレディ・ルコック探偵・鉄の薔薇・敵・アドリア海の復讐・雪密室・二の悲劇・弁護士は奇作で勝負する・シタフォードの秘密・凍った探偵・マリオネットの罠・自殺の殺人・生首に聞いてみろ・怪傑ムーンはご機嫌ななめ・やっつけ仕事で八方塞
黒十字の騎士・鏡の中は日曜日・牙城を撃て・キマイラの新しい城・紅楼夢の殺人・日本殺人事件・漂う提督・石と笛・連鎖反応・日曜日は埋葬しない・迷宮へ行った男・俺はレッドダイアモンド・バルザック刑事と女捜査官・めざせダウニング10番地・SSハンター・銀河列車の悲しみ・お騒がせなクリスマス・赤い霧・裏切りのサンタ
ハリーを探せ・ここにて死す・狂信者の黙示録・異邦の騎士・龍臥亭幻想・双月城の惨劇・監獄島・蛍・女囚囮捜査官触姦・形見箱と王妃の時計・イニシエーションラブ・七王国の玉座・週末人間・炎の輪・細い赤い糸
不吉な休暇・五人対賭博場・首を捜せ・奪取・死の扉・ベラミ裁判・弥勒の掌・殺意の教壇・地獄島の要塞・ロマノフ家の金塊・ロンドン園遊会殺人事件・復讐のギャンブラー・キルマスター2/走れスパイ・「禍いの荷を負う男」亭の殺人・キルマスター3/龍のスパイ・ギロチン城殺人事件・キルマスター1/スパイの城・死にぞこない・にぎやかな眠
おあついフィルム・ネオンタフ・硝子の家/離れた家・新巌窟王・迷路館の殺人・「化かされた古狐」亭の憂鬱・ストーンシティ・ストリートキッズ・顔の中の落日・ある奇妙な死・そして誰かいなくなった・死が二人をわかつまで・氷の帝国・殺人鬼・「鎮痛磁器ネックレス」亭の明察・時計館の殺人・人形は遠足で推理する
人形は眠らない・死神の矢・飛べない飛行機・雪山飛狐・暗い森・越女剣・侠客行・射チョウ英雄伝・神チョウ剣侠・プリズム・シャドウファイル覗く・やぶにらみの時計・倚天屠龍記・レイプ・ブレイディングコレクション・醜聞の館・神様ゲーム・警視の隣人・審判・魔杖追跡行・カーテンの陰の死・行きずりの街・ドッグデイズ・開封死踊演武
576 :
無名草子さん:2006/01/18(水) 17:27:14
age
577 :
無名草子さん:2006/01/18(水) 19:00:22
「アラミスと呼ばれた女」の感想きぼーん。
578 :
無名草子さん:2006/03/13(月) 19:19:53
雷桜は久々に感動したなー
こう、宇江佐さんのは山とか家とか、なんでも鮮やかカラー
で想像できるからスバラシイと思います!がんばれ〜!
桜の季節になると「雷桜」読み返したくなるんだよな
美しい景色が目に浮かぶ
心に残る作品だ
580 :
無名草子さん:2006/04/11(火) 20:12:57
>577
ものすごく亀になってしまったけど、今日ちょうど読み終わったので。
おもしろかったです。一気読み。
江戸人情ものとは一味違う、歴史スペクタクル……
の主人公に、恋した女が一生懸命見てる話、という感じ。
ちょっと歴史解説にページを割き過ぎな気もしたけど、
主人公と一緒にしんどい戦をたたかって船で旅したようなロマンを感じました。
でも、出版社がど〜〜〜〜うしても、気にかかる。
買ってから気がついたけど、お布施しちゃった……のかな?
遅まきながら雷桜読了。
この人の話ではじめて泣いた。
自分が山育ちだから世話物より入り込みやすかったのかな。
じんわりひしひしといいお話だ。
炭が燃えるときのすっと鼻の奥が涼しくなる匂いを思い出しました。
これからも期待してますage。
582 :
宇江佐ファン:2006/04/18(火) 02:33:57
俺は斬られゴンザ読みおわったとこ。
ラスト泣いたよ(´Д⊂グスン
583 :
無名草子さん:2006/04/19(水) 15:21:01
今、宇江佐さんの“あやめ横丁の人々”読んでます。
まだ途中だけど面白いです。
584 :
無名草子さん:2006/04/24(月) 22:45:49
支援あげ
585 :
無名もの草:2006/05/02(火) 15:34:55
宇江佐真理さんのファンです。
ここ1年くらい、ずっと読んでます。
”無事これ名馬”の、たろちゃんがいっち好きです。
あと、函館出身なので、松前藩ものも楽しく読んでいます。
586 :
無名草子さん:2006/05/10(水) 02:06:48
宇江佐さんのはいいよね
587 :
無名草子さん:2006/05/12(金) 00:45:37
三日月 読みました。
銀の雨で好きだった「ゆた」が、また出てきてうれしかった。
お話そのものは。。。まあまあかな。
588 :
無名草子さん:2006/05/12(金) 17:26:25
>>585 「無事、これ名馬」読み終えました。
面白かった、最後はなぜか泣けた。
町火消しのことも分かりますね。
589 :
無名草子さん:2006/06/05(月) 14:15:14
宇江佐さんはいい小説書きまつね。
当たりが多い
『おぅねぇすてぃ』と『アラミスと呼ばれた女』
が特に好き。
もっと明治モノ書いてほしい。
591 :
無名草子さん:2006/06/11(日) 01:25:58
涙堂を半分近く読んだが、面白くなさそうだし、もぅ読む気しなくなった
ひさびさにハズレっぽいな・・・
涙堂、確かに面白くなかった。
私の中で涙堂と室の梅は大外れ。
他の作品は好きなのが多いだけに落胆も大きかった。
593 :
無名草子さん:2006/06/18(日) 13:20:33
>>592 だよね〜(´・ω・`)
他はいいんだけどね
今日から神奈川新聞で連載始まったよ。
595 :
無名草子さん:2006/07/17(月) 10:43:44
あげときます
最近、宇江佐さんの単行本を読みあさってます。
誰も居ないですね…
そろそろ何か文庫化されないかな〜保守
598 :
無名草子さん:2006/08/13(日) 00:11:31
宇江佐ファンは他の時代小説は誰の作品読んでますか?
599 :
無名草子さん:2006/08/20(日) 02:19:16
俺は藤沢周平とか好きだね
600 :
無名草子さん:2006/08/20(日) 02:20:33
600
【盗作3バカ】のスレに
田口ランディ本人後輪中?! 盗作犯人同士がバトル?!
602 :
無名草子さん:2006/08/26(土) 23:54:05
原口一博は、創価学会の手先。
思い出してください。池田大作も長年にわたって、「悪と戦う。」と言ってい来た事を。
闇の勢力と闘う振りをして、実は[悪の手先]と言うのは、いつものパターンです。
その証拠に、「半島系の人間がいる。」って言うが、この事を知らない人がいるのだろうか。
しかも、在日なんて、どこの団体にでもいるでしょう。
実際の所、原口は、裏の組織の正体を知っていて、何の情報も流さない。
戦う振りをして、闇の勢力との戦いに参加しようとする人を罠にはめている。
実際に、周りの人間は皆不幸になっている。
(議員辞職、党代表辞任、国対委員長辞任、国会議員自殺、松下グループへの嫌がらせ)
しかも、一番闘っているはずの原口だけは無傷で、常に党の代表に擦り寄っている。
603 :
無名草子さん:2006/08/27(日) 01:27:50
>>598 時代小説なら北原亞以子かな。慶次郎縁側日記シリーズが好きです。
604 :
無名草子さん:2006/09/04(月) 11:31:09
今日から始まった伊三次のドラマお文があんま出なくてがっかり
605 :
無名草子さん:2006/09/11(月) 22:19:11
涼風文吉はなかなかよいわえ
新刊文庫のあとがき読んでがっかり。
人情もへったくれもねぇな。
伊三次シリーズ
不破夫妻のキャラ設定が2転3転してる感じ(1,2巻特に)
いなみは嫌な女にしかみえない
あと伊三次にしてもお文にしても手が早すぎる
捕り物話が弱い
平岩のかわせみみたいにブレイクはしないだろうね
609 :
無名草子さん:2006/10/14(土) 08:48:25
越前金沢という表記にはがっかりした
涙堂を新刊で買ってしまいあやめ横丁のあとがきに引いた…
ファンの方、この悪印象を払拭する良作を教えてください。
スレ初期の感想は熱入りすぎて参考になるようでならない。
612 :
無名草子さん:2006/10/15(日) 18:19:02
だからそのあとがきの詳細を書いてん
ほしゅ!
614 :
無名草子さん:2007/01/13(土) 05:06:59
誰も居ないノー???
615 :
無名草子さん:2007/01/13(土) 15:53:21
おいら宇江佐さんから時代小説に嵌り出した。
最初に読んだのが雷桜で次が伊三次シリーズ。
そんでもって一番好きなのがあやめ横丁と卵のふわふわ。
今では図書館の江戸本を読み漁ってんだな。
出久根達郎(女飛脚人) 東郷 隆(浮かれ坊主法界)
笠岡 法次(百姓侍人情剣) 宮部みゆき(天狗風)
畠中 恵(うそうそ、おまけのこ、ぬしさま)
和田はつ子(口中医桂助事件帖) 井川香四郎(暴れ旗本八代目)
笛吹明生(まさかの時之助 退屈旗本) 藤原緋沙子の著書全て
山本一力(深川駕籠) 諸田玲子(天女湯、あくじゃれ瓢六、こんちき)
秋山香乃(からくり文左) 和久田正明(夜桜乙女捕物帖)
佐伯泰英(居眠磐音三巻まで) は今まで読んだ中で面白かった本だ。
暇があったら皆ちょいと読んでみてくんねえな。
あやめ横丁から始まって、立て続けに宇江佐さんの文庫本を読みまくってます。
今さっき「斬られ権佐」を読み終えて涙ぼろぼろ。
で、ひょっとしてなんだけど、あれの最後に出てくる船頭さんって、行方不明の弟?
年頃が一緒で、貰い泣きしてることからひょっとしてって思ったんだけど、
考えすぎだろうか。
617 :
無名草子さん:2007/01/19(金) 05:15:01
618 :
無名草子さん:2007/01/19(金) 15:17:29
つんでれ?
・・・つんでれかあ・・・難しいなぁ
出久根達郎著書の「猫の似面絵師シリーズ」等では
男のような田舎娘が登場したり、
井川香四郎の「暴れ旗本八代目」では主人公に素っ気無い娘はいるけど・・・
そうだっ 中里融司の「鈴鳴り喜兵衛シリーズ」の主人公を狙う女剣士は
物凄いつんでれだと思うぞぉ。話も面白いからぜひ読んでみてくんねえな。
あまり有名じゃねえから図書館に置いてないかもしれねえけどよぉ。
619 :
無名草子さん:2007/01/20(土) 01:16:57
>>618 サンクス!
でも中里かあ……ビジュアルが焼き付いてるからなあw
でも読んでみるよ!
ツンデレっていったら「あやめ横丁」の伊絽波(字あってないかも)
さんじゃないですか。
つか、最後の最後にあれはなかった(´・ω・`)
自分は単行本は、ほぼ読んだから、単行本が出るのを待つのみです。
622 :
無名草子さん:2007/04/07(土) 22:34:46
私は「涙堂」キライじゃないんだけど… このスレでは評判悪いのね。
難点を言えば諸田玲子の「お鳥見女房」とかぶるってくらいで。
623 :
無名草子さん:2007/04/09(月) 03:14:52
最近単行本は何か出てないのかな?
624 :
無名草子さん:2007/05/01(火) 22:55:07
新聞の新刊チェックしてるんだけど、見ないなぁ。
また連作短編出してほしいんだけど。
伊三次はいよいよ家族物になってきたね。それはそれで
面白いんだが、若旦那がうぜぇ。妹を怒りすぎ。
もっと伊三次中心の話がいい。
626 :
無名草子さん:2007/06/17(日) 23:55:17
伊三次夫婦中心にして欲しいのは同意だが茜は別にかわいそくないやw
627 :
無名草子さん:2007/06/30(土) 09:52:28
茜には全然同情しないけど
若旦那は確かにウザすぎ。
なんか生意気というか中身につりあわないくらいの
尊大な態度とかが癇に障る。
見習い集団中心の話は読む気がかなり失せちゃう。
見習い集団の話、つなんないよね。
629 :
無名草子さん:2007/07/20(金) 15:35:32
直木賞6回落ち
前にも書いたがもう一皮剥けてプロットを捻り出す力を養わない限り
受賞は無理だと思う
卵のふわふわ読んで好きになりました。
高校生とかいないかな
631 :
無名草子さん:2007/09/14(金) 23:12:11
>629
候補になるだけでもすごいとは思うが
賞に届いていないのも確か。
蝦夷物も面白いが、江戸に出てきて気分転換してはどうだろうか。
涙堂イマイチなの!?昨日ブッコフで買ってきちゃった (((´・ω・`)カックン…
『銀の雨』と『卵のふわふわ』が好きです。
633 :
無名草子さん:2007/10/16(火) 00:58:31
あげ
634 :
無名草子さん:2007/11/06(火) 14:31:54
雷桜を途中までしか読んでないくせに甘露梅をブックオフで
買って今読み終った。個人的に吉原を舞台にした小説に興味があって
この作家の文章も内容もどろどろしすぎなくて好き。
後味が良い。凧じいさんに惚れそうになったわ。宇江佐作品コンプ目指します。
甘露梅シリーズ化キボン。もし吉原好きならこれを読め!
と思う本があればエロイ人教えて(*´ω`*)ノシ
どろどろでもサッパリでもおk。
635 :
無名草子さん:2007/11/06(火) 15:04:27
>>634 かなりうがった歴史観だと思うけど、「吉原御免状」は面白かったような
>>634 宮木あや子「花宵道中」
ズバリ吉原の華、花魁が主人公。
R-18文学賞の大賞・読者賞W受賞なんで、女性向け官能小説って括りになるのかな?
でも話も文章もエロエロしい感じではなく、しっとり繊細な雰囲気のせつないお話。
超オススメ。
637 :
無名草子さん:2007/11/15(木) 06:32:11
>>635>>363 あらすじを調べてみましたがどちらも面白そうですね(`・ω・´)
「吉原御免状」「花宵道中」さっそくアマゾンでポチってみます。
ありがとうございました!
昨日雷桜を読み終えました。前半はゆっくりと読んでいましたが、
後半に突入すると速く先が読みたくて仕方ない状態になってました。
なんとも心に残る話でした。桜の咲く季節にもう一度読み返したいと思います。
116 :名無しさん 〜君の性差〜:2007/10/02(火) 15:54:47 ID:wMZ9XQPS
女の言う、「みんなが言っている」の実際は「周囲の2〜3人が言っている」
「それが世間の常識」の実際は「それが私にとって都合が良い考え方」だからな。
117 :名無しさん 〜君の性差〜:2007/10/18(木) 19:13:19 ID:PVlBeIIT
だな。
118 :名無しさん 〜君の性差〜:2007/10/19(金) 09:27:49 ID:f9EivERE
>>116 真理だな
121 :名無しさん 〜君の性差〜:2007/11/10(土) 17:53:02 ID:2/Ft9u5v
>>116 そのとおりだね。
639 :
無名草子さん:2007/12/09(日) 16:33:21
初のエッセイ集出たそうだけど近所で見かけず。
買った方どうでしたか。
室の梅―おろく医者覚え帖
読了した。
密室ネタがあまりにひどい サイアクw
伊佐次シリーズ文庫本で出てたね!
もう読んだ人いますか? 私はまだ黒く濡れをじっくり読んでるところです。
君を乗せる舟、古本屋で発見して昨日、読み終わった。
八丁堀純情派はないわwwww噴いたwww
おお、文庫出たんだ。
探しに行かなきゃ。
644 :
無名草子さん:2008/03/01(土) 01:27:29
ウエザー・リポート読んだ
息子お笑い芸人目指してるのか……
645 :
無名草子さん:2008/04/14(月) 14:11:35
だいぶ遅いが「黒く塗れ」読んだ。
直次郎の話に救われた…!よかった、さんだらぼっちのときの後味悪い話、気になってたんだよね
卵のふわふわ読みました。
卵のふわふわが食べたくなったのは言うまでもなくw
主人公の心の移り変わりがゆっくりと描かれていて
安心して読めました。心温まる良いお話でした。
あんな舅、お姑さんがいる家に嫁ぎたいです(´ω`)
647 :
無名草子さん:2008/05/29(木) 16:18:15
無事、これ名馬
読んだ。宮部作品には超絶カシコイ子供が多くてそれはそれで好きなんだけど、
こうゆう「いるいる」って子も周りの大人と併せて面白かった。
こんな感じの人情もの他の作家さんでも読んでみたいのだけれど、どなたかオススメありますか?
「卵のふわふわ」とか「おちゃっぴぃ」なんかが好きです。
しばらく放っておいたら、文庫でざくざく新刊が出てるなー。
幻冬舎文庫のヤツ面白そう。タイトル忘れたけどww
>>647 私も、「無事、これ名馬」と「卵のふわふわ」大好き
「春風ぞ吹く」の代書屋時代のお父さんの話より
「無事、これ名馬」の息子の方がいい味出してると思う
おすすめってことなら、ほのぼの路線ということで、畠中恵はどう?
「しゃばけ」シリーズや「ゆめつげ」が私は面白かった
「三日月が円くなるまで―小十郎始末記」を図書館で借りて読んだら
「銀の雨―堪忍旦那為後勘八郎」の"しくじり同心"がやってる小道具屋の
養女でちゃきちゃきの町娘のゆた坊がでてきて驚きました
しかも、一丁前に思春期で恋までしてたりして
「春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る」と、「無事、これ名馬」の親子関係の時も感じましたが
こういう、続編ではなくそれぞれ独立した作品だけれど
世界や登場人物がリンクされてるのっていいですね
ちょっとニヤニヤしながら読んでしまいました
652 :
690まで下がっていたので上げとく老婆心:2008/09/16(火) 22:36:27
最近、知りました。
『斬られ権佐』気に入りました
『深尾くれない』タイトルは魅力的だけど・・・
「深尾くれない」だけは、やめとけ
はっきりいって、重い暗い割り切れないやるせない
この人は、史実に基づいた話はどれも面白くないよ
史実に基づこうとしすぎて振り回されてる
「斬られ権佐」が良かったなら、「泣きの銀次」「銀の雨」「髪結い伊三次シリーズ」がおすすめ
あ、ごめん、レスしてから自分の読み方が足りなかったのに気づいた
「深尾くれない」はタイトルは良かったが
読んでみたら、内容が気に入らなかったって言いたかったんだな
こちらこそ、書き方が悪かった。
「深尾くれない」仰る通りです。
CDのジャケ買いではありませんが、なんか惹かれるタイトルだったんで、
タイトルと中身の(自分勝手な)ギャップに、少しガッカリという感じで・・・
でも、
>「斬られ権佐」が良かったなら、「泣きの銀次」「銀の雨」「髪結い伊三次シリーズ」がおすすめ
見つけたら、読んでみたいと思いますd
656 :
無名草子さん:2008/09/24(水) 23:27:25
新刊のタイトルが深川にゃんにゃん横丁だって。
本人が言ったとしても編集者止めてやれよ
時代小説らしくないタイトルをつける人ではあるが
それは何と言うか……、単行本なのか
文庫になるのまとう
新シリーズとか書いてあるから、本人や出版社は続きだすき満々なのかな?
それより「銀の雨」の続きを書いてくれないかな
「三日月が円くなるまで」にゆた坊やその両親がでてきて嬉しかったけど
小夜や娘婿になった主馬たちも好きなんだけどな
「卵のふわふわ」の続きでもいいな
でも、泣きの銀次みたいに、人は変わってしまうのね……って続編はつらいな
三日月が円くなるまで 小十郎始末記
角川文庫
発売日:2008年 12月 25日
定価(税込):予)609円
単行本は図書館で借りたんで、買おうかな
ああ、銀の雨の続編でないかな
だったら、単行本でも買うのに
ゆた坊はでてきたけど、主馬も小夜もでてこなかったからなあ
「彼岸花」 光文社 11月20日 予価1890円 宇江佐真理 著
侍との結婚をあきらめ、家を継ぐため瓦職人に嫁いだおえい。
2人の子を授かり、貧しくも何不自由なく暮らしていた……。傑作短編集。
「深川にゃんにゃん横丁」は、本屋で手に取りつつもタイトルでスルーしたんだが
こっちは買ってみよう
660 :
無名草子さん:2008/11/22(土) 01:25:56
「桜花を見た」で絵師について書かれていますが、
宇江佐さんで他に「絵師」について書かれた作品はありますか?
661 :
無名草子さん:2008/11/22(土) 01:54:06
>660
おちゃっぴい は、短編集ですが表題作はいかが
と読み返そうとしたら、これは絵師ではなくで戯作家の話でした。
主人公の元気な女の子が、大好きです。
>>660-661 「おちゃっぴい」は、葛飾北斎とその娘のお栄
それに葛飾北斎に心酔する菊川英泉が出てきたろ
663 :
660:2008/11/23(日) 21:53:10
>>661 「おちゃっぴぃ」も買ってみます。
ありがとうございました。
>>662 渓斎英泉と同じ英泉だなと思ったら、同じでした。
菊川と名乗っていたことは知りませんでした。
新しい出会い、知識、いただきました。
ありがとうございました。
オール読物に、髪結い伊三次最新作が載ってたんだけど愕然とした
いきなり10年後だよ、八丁堀純情派の話ばかりも何だと思ってだけど
あまころの溌剌とした若さの欠片もない萎れ切った龍之進なんて見たくなかった
銀次の続編で、周囲の変遷に寂しさを禁じ得なかったけれど
伊三次シリーズまで、おなじ道をすすむとは
にゃんにゃんなんてタイトルを江戸ものにつけたり
アイスクリンなんて明治もの書いてみたり
人気シリーズ、一気に時代をすっとばしてみたり
最近、迷走しすぎだな
>>664 伊佐次の店にする予定だった焼けてしまった家はどうなった?
>>666 かなりネタバレになるんで改行
建て直したのか、女中さんを一人おける程度の家にはいる
伊与太は絵師になりたいと家を飛び出ていないけど
仕事の方は、結局、伊三次は廻り床屋のまま
お姉さんの旦那さんが体調悪くしていて
息子たちはまだ店を継げないので
伊三次が、八丁堀の旦那とかの得意先をちょっとだけ廻って
あとは、店の手伝いに行ってる
うーん大好きな作家さんだったのに…
最近怪しくなってきたなあ
>>665 亀レスだが
>アイスクリンなんて明治もの
これは、畠中恵の間違いでは
670 :
無名草子さん:2009/01/04(日) 19:42:57
おとせさんが出てくる話は「甘露梅」だけなのでしょうか?
講談社文庫 20090213 アラミスと呼ばれた女 宇江佐真理/著
袋井の新名物『たまごふわふわ』 開発きっかけの旅行記筆者子孫招き朝食会
中日新聞 2009年1月27日
ttp://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090127/CK2009012702000175.html 袋井市の新たな名物料理「たまごふわふわ」の開発のきっかけとなった
江戸時代の旅行記「仙台下向日記」の筆者の子孫を招いた朝食会が26日、
同市の観光施設「東海道どまん中茶屋」で開かれた。 (夏目貴史)
たまごふわふわは、溶いた卵を蒸して膨らませ、和風だしに浮かべた料理。
江戸時代に東海道袋井宿にあった太田脇本陣の名物料理で、
当時訪れた大阪の豪商升屋平右衛門重芳が同日記に記述。
袋井市観光協会が3年前にこの料理を再現し、全国にPRしている。
旅行記には、1813年1月26日に宿の朝食で食したと書かれ、
同協会がこの日に合わせて朝食会を開いた。招待を受けた子孫の山片重治さん(大阪府在住)らは、
原田英之市長や同協会の太田忠四郎会長と料理を試食。
約200年前の袋井宿に思いをはせながら、独特のふわふわ食感に舌鼓を打っていた。
山片さんから旅行記の原本を見せてもらった太田会長は「まるでタイムスリップした気分。
これからも市の名物料理としてPRしたい」と意気込んでいた。
いつの間にか新刊が出てた
にゃんにゃん横丁に比べれば真っ当なタイトルだな
2009年1月 実業之日本社 1,680円(税込)
おはぐろとんぼ -江戸人情堀物語-
3月12日発売予定 光文社文庫 「ひょうたん」
677 :
無名草子さん:2009/03/20(金) 13:04:59
>>676 欠かさず聴いてます。次の日書店でがっつり買いまくりましたよ(笑)
678 :
無名草子さん:2009/03/22(日) 12:31:12
定価で買ったらブックオフに大量陳列発見…読む気失せた
この人の作品好きだわ〜
読み終わると気持ちがいい感じになる
「富子すきすき」
講談社 1,575円(税込)
2009年03月発行
本の内容
吉良上野介は優しい夫だった?還暦を過ぎた富子が振り返る、
「松の廊下」一件以来の悪夢の日々。一途に想う江戸の女たちを描く。
いつの間にか、こんなの出してたんだ
いつもの如く、題名のつけかたが……
深川恋物語の解説にも書かれてるけど、確かに宇江佐さんのストーリーってたまに拍子抜けする様なのがあるよなー
「あれ?こんな簡単でいいの?」みたいなさ・・・まぁ深川恋物語はどれも良かったけど
>>674これから読んでみるけど、はたして今回は・・・(`・ω・)
682 :
無名草子さん:2009/04/10(金) 01:28:38
「斬られ権佐」読みました
なんかもう・・・切ねぇよ・・・
あんまりな終わり方だ・・・
たまごふわふわ、ご当地B級グルメの番組で「たまごふわふわラーメン」として紹介されてたよ
>>671 発売日が伸びていたみたいで、昨日本屋に入荷していたみたいだ
アラミス読んだ
幕末から明治にかけて男装してフランス通訳をしていた女性の話
そういう人がいたらしいという子母澤寛の「才女伝」をヒントに
実在した榎本釜次郎を慕う架空の女性を主人公にもってきている
史実の部分はどうしても、板についてないというか
こなれていなくてぎこちなかったけれど
全体的には、それなりに面白かったかな
男装って、ちょんまげだったのか洋装で男モノ着てたのかによって、買うか買わないか決めるわ(笑)
和服だよ、通詞やっていた父親のお古だから
頭は、大たぶさってことだけど
月代やちょん髷はなくて、ポニーテールみたいな
元服前の若武者の姿じゃないかな
作品の中の描写から考えるに
アラミス読んだ
なんというか……この人好きだけど
こと実在人物からませると微妙なんだよねいつも
……と思う人はやめておいた方がいいと思った
私は元々歴史小説が苦手なんで史実が絡むものは避けてるけど、
そうすると最近手を出せる新作が少なくて残念。
この人、ちゃんと自分のいいところを把握して人情時代小説を書いて欲しい。
「ひょうたん」読んだけど、なかなか良かったよ。
やっぱ市井の人々を書いた作品が1番いいわ、このひと。
なんつーか、史実が絡まない人情時代物とアラミスやらの落差がいっそ不思議なんだが
マジで歴史小説には致命的に向いてないんだろうなあ。
つっても富子まだ読んでないから今現在どうなのかは分からんが……
通常の人情時代物であれだけ読者引き付けるキャラ群描けて
何でアラミス中盤以降はああなんだw
喩え方が見つからないが、何かの作品を気に入った作者が
1人余計物勝手に書き加えて悦に入ってるような印象ばかり受けた。
史実人物がこなれてないんだな……
「富子すきすき」→すかすかの間違いだろーと思うほど
中身スッカスカだった。感想→「それで?」
この短編集は悲しいほど読み甲斐がなかった。
692 :
無名草子さん:2009/06/17(水) 19:44:30
この人の作品では「雷桜」が文句なしに一番の傑作だと思う。
そうか?
読んだけど、余り内容を覚えてないな
印象が薄い
雷桜も泣いたけど
一番はだんぜん伊佐次の畳の話だなあ
伊佐次はドラマになってたんですねー
見たいな
696 :
無名草子さん:2009/06/25(木) 04:26:47
書かれてる風景は好きではあるけど、涙堂で八丁堀同心の妻・琴女を
「奥様」と呼んでいたり、ひょうたんで、貧乏徳利(1升とか2升の持ち運び
用)と酒器としてのちろり&燗徳利を混同してて、しかもちろりの方が新しい
とかなんとか、あやめ横丁でも後書きで罪云々で変なこと書いてるしねえ<以下略>
江戸時代の時代公証で白ける時があるなあ。
あ〜、同心の女房が奥様は確かにないなぁ
足軽身分なんだから、御新造さんだよね
奥様とよぶなら与力のおかみさんでないと
698 :
無名草子さん:2009/06/25(木) 20:06:34
>>681 深川恋物語の解説 阿刀田高氏から抜粋
幻の声
「しかし、ストーリーの運びが・・・・・・ちょっとね」
紫紺のつばめ
「風俗描写は抜群にうまい。 ただ、お話の作りが少し安易で、工夫が無くて・・・・・・」
これにつきるのでは?
宇江佐さんはお江戸小説で何を伝えたいのだろうか?
佐伯氏は明確だ。
故杉浦日向子氏(漫画家)のように、江戸に遊ぶ、江戸の風景を伝えたいのか?
宇江佐さんは好きな作家だから頑張って欲しいけど。
蛇足:最後に数行〜数ページでその後を総括するのはヤメテ欲しいな 不要
699 :
無名草子さん:2009/06/26(金) 20:29:27
>>697 おいおい、足軽はないだろ?
与力→旗本格 主人は殿様、妻は奥方様。
同心→御家人格 主人は〜様、妻は御新造様。
でも八丁堀は犯罪者にかかわるので、「不浄役人」と蔑視されて
いたことも事実。
ひょうたんええわ・・・
続編でそうにもないのが残念。
6/28発売
「寂しい写楽」小学館 1575円
7/16発売予定
「聞き屋与平」 集英社 集英社文庫
8/4発売予定
「雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話」文藝春秋 文春文庫 530円
写楽嫌な予感がするなあ
この人の悪い癖がでそうな気がする
富子すきすき といい、
どうして歴史上の人物に手を出すのかねぇ
もともと、時代考証はテキトーでファンタジー色のつよい人なんだから
史実に基づいた話を書こうとすると、史実に振り回されるか
時代考証のでたらめさが、くっきり浮き彫りにされるかのどちらかなのに
アラミスなんか長崎出たとこ以降もうねr
歯医者にいったら待合室にオール読み物があったんで目を通したけど
とうとう、"髪結い伊三次捕物余話"って副題をはずしちゃったんだね
ま、今回の話(いなみが、事情があって預かった大店の娘と自分の娘茜、伊三次の娘吉ちゃんを集めて
カルタ取りをしながら女としての躾をするってだけの話)で
"髪結い伊三次捕物余話"って名乗られても、羊頭狗肉ではあるけれど
707 :
無名草子さん:2009/07/08(水) 08:52:27
後書きで、「江戸時代に題を取ったファンタジー」として云々とか
言ってるんですけどね。 捕り物とか、史実ものでは無く、下町とか
しい(漢字を忘れた)物でシリーズとかを書けば良いのにって思うが、
何故か、簡単に終わらせてしまうんだよね。
髪結い伊三次がそれに近いのだろうが、捕り物がらみのお話が・・・
写楽読んだ。
うん、内容はともかく、なんで時代物なのに区切りが
アクト1
とかなの?いちいち萎える…
この人は史実の人物深く描かない方がいい。向いてない。
名前とあらましだけ借りて面白解釈で膨らます力量もなければ
資料読み込んでひたすら伝記にするには使い古されてる。
けど本人は書きたくてたまらなそうなんだよねえ……もったいない。
>>709 区切りがアクト〜なのかw
それは雰囲気ぶち壊しだなぁ…
書きたいものと読者が求めるものが離れてるんだろうなー
雨を見たか、読んだけど、どうもだんだん肌に合わなくなってきて寂しい。
伊三次のシリーズは好きだし、室の梅とか五郎太とか無事これとかも
上手い上手くないとか時代考証の穴置いといて人情物として好きなんだけど
実在人物メインの話はあちゃー……と思う事が多い。既出だけど。
好きな伊三次でも、板前→大工に無理して変わった挙句腎臓病んで死んだ話とか
なんか投げっぱなしだなーと思いながら後書き見て
「ハァ?そのまま書いただけ?」
と思ったり……。
後書き、ない方がいいよね。
なんかがっかりする裏話が多い気がする。
それと、最後の数ページで登場人物たちのその後を一気に書くのもね
そんなことをせずに、読者に想像の余地を残しておくか
その後が書きたいなら、きちんと続編という形で書くかにして欲しい
717 :
無名草子さん:2009/08/28(金) 21:43:13
あげ
718 :
無名草子さん:2009/08/29(土) 10:09:04
>>716 賛意 なんであんなことするのかな?
で、最後の数ページで、つまらなくした作品:
あやめ横丁の人々
三日月が円くなるまで
涙堂 琴女癸酉日記
最後の数ページで、つまらなくはならなかったが、
最後の数ページは不要だと思った作品:
甘露梅―お針子おとせ吉原春秋
ひょうたん
でも、まあ、続編でも・・・・
「無事、これ名馬」は、「春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る」
を台無しにしてるしね。
最後の数ページとは違うけど、こんな比較もできる。
伊三次では、平岩弓枝・御宿かわせみとまったく同じ題材
(年寄りが成仏できる寺、庭の蓮華に包まれて大往生、でからくりは)
って話。 カラクリは同じだけど、話の構成はねえ。
宇江佐さんの作品(江戸時代に題材を取った市井物限定)は
書かれてる江戸の雰囲気は好きなんですけどね。
無事これ名馬は子供時代のたろちゃんが可愛いから
台無しと言うのは……
いや、お母さんだけは台無しだわ
無事、これ名馬(春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る)と、
三日月が円くなるまで(堪忍旦那為後勘八郎)って、
前作のプロットを必要とする話とは思わないなあ。
うーん……斬った張ったでもエロでもない系統の江戸人情物作家で
文体なんかの軽さも好みなんだけど…考証とかも詳しくないからおかしくても
そこは気にならないんだけど…
すごく好みっぽい…と思ったらなんか違う、なんか引っかかるが多い…。
ま単に私の好みに合わないってだけなんだろうけどね。
読者の希望で直次郎を幸せにするとか安易なご都合やるわりに
成長を描くというよりは唐突に龍之進が可愛くないと言うか
今までのが猫かぶりにしか見えないような成長描写するし訳分からない
伊佐次は初期が良かっただけに、だんだん何か違ってきちゃうのが残念。
なんというか、人情味が薄くなっているというか。
登場人物の魅力も減ってきた気がする。
最初の1冊を読んだときはすごい当たりを見つけたと感動したのにな。
昨日、聞き屋与平(文庫)を読んだらとても良かった。
こういう雰囲気の作品は地味ながらずば抜けていると思うんだけど。
1冊でキレイに終わるくらいのお話が適量なのかも。
純情派(笑)6人組だって、設定だけ聞けばおお、面白そう!と感じるし
それぞれのキャラや背景をしっかり魅力的に立てて丁寧にやれば
それだけで何冊もシリーズやってもよさそうなくらいのいいネタなのに
同じ設定で宮部みゆきあたりが書いたら化けそうなネタなのに
宮部みゆき オバ様はダメかも・・・・
日暮らしから、その兆候はあったけど、あかんべ・孤宿の人からは
違う世界に行ってしまったから。
725 :
無名草子さん:2009/09/12(土) 06:28:45
アラミス読んだよ。
割といいじゃん。
確かに史実部分はタレ流し文が多いし退屈だけど、終盤になるにつれ面白い。
娘と釜次郎が対面する46章なんかは特に良い。
宇江佐さんの味が出てるよ。
菊次郎のシリーズはほのぼのしてて好きかな。
って、初期の短編作品なのか・・・
おちゃっぴいは、いいよね
杉浦さんの作品の一コマから貰ったのかもしれないけど、好きだな。
菊次郎が出て来るのは、ガキが3人できて、旗本の次男坊の養子話+
料亭の料理人の羽織の話(題名 書名を忘れた)は好き。
最近はまって立て続けに読んだ。
それがよくなかったんだろうけど、何かこの人主要人物死なせすぎ、と思った。
多作なので、たまたま私が選んだものが続いてしまっただけなんだろうけど、
主要人物死なせて「このお話は読後しんみりするでしょ」みたいなのを(勝手にだけど)感じてしまった…。
(私が)ハッピーエンドが好きだからなんだろうけど、どうせこの人そう長くは生きないんだろうなぁ、というのを作中に感じたとしても、
最後に「この後(短いけどしばらくは)幸せに暮らしました」にしてくれたらよかったのに、と、
「斬られ」とか「聞き屋」とか「あやめ横丁」を読んで思ってしまった。
権左とあやめは、あの終わり方で良かったと思うよ。
伊三次は、所帯を持つまでが良かったなぁ。
無頼派絡みの話は、別シリーズのほうがいいね。
10月5日 「なでしこ御用帖」 集英社 税込価格:1,575円
「なでしこちゃん」と呼ばれる八丁堀の町医者の娘・お紺。
意地っぱりで酒好き、祖父・斬られ権佐の血が流れていると騒動に首を突っ込むが。
孫娘……ね。別に、わざわざ登場人物リンクさせんでもいいのにな。
うう〜〜ん
って、孫になってるんだから、
時代考証はちゃんと、50年ぐらいはシフトしてるよね。
してるよね? 大丈夫かな?
道産子が江戸っ子の話を書くのは無理なんだよ。
>>732 当時の早婚を考えれば、50年は考えすぎ
735 :
無名草子さん:2009/10/23(金) 18:41:15
作者はおいくつ?
1949年10月20日 生まれ
現在 満60才ですね
737 :
無名草子さん:2009/11/26(木) 23:15:05
「るろうに剣心」レベルのちょんまげファンタジー作家
738 :
無名草子さん:2009/11/27(金) 04:59:34
時代ものだからといってトリビアルな学術的考証を云々する必要もないが
そもそもここまで当時の習俗や社会・人間のありようとかに知識も興味も無いんだったら
もう最初から架空のすーぱーEDOシティとかで書きゃいいのに。
「江戸」の粉飾を別にしても「悪人はよしわらに行くから張り込んでみる」「たまたま犯人がいたから捕まえた」
オハナシがエンタテイメントとして成立してねえよ。
なんじゃこりゃ?
有閑おばさんの趣味の作文か。
エログロチャンバラでない世話物で岡本藤沢みたいなビッグネーム以外も何か読んでみようと思ったら…
時代モノ専業でない作家による「御書物同心」なんかは取立て何が起こるわけでないが、ちゃんと面白かったが。
しゃばけなんかも一応ちゃんといまとは違う時代を書いてるけどな。この人はダメだ
当たりはずれが激しいのよ、この方。
私は、しゃばけの方がまるっとダメだった…。
スレチスマソでかくけど
御書物は同意、なんか盛り上がりがない回でも面白い。
八州は途中で挫折した。
よりによってしゃばけ(笑)
まあしゃばけは置いといてこの人、
考証のめちゃくちゃさと自分に求められてるもの理解してない、のコンボなんだよね
どっちかだけならある程度評価されるだろうに
741 :
無名草子さん:2009/11/27(金) 22:54:18
なでしこ御用帖も今ひとつという感じ
個人的には、雷桜とかおちゃっぴぃとか
元気な女の子が出てくる作品が好きなんだが
(伊三次以外では)
でもごめんなさい最近図書館で借りて読んでる。
最近は、BOOKOFFが多いな。
文庫本も\105に増えてるけど、
ハードカバーも、\105-ってのに結構出てる。
(前は\500~\900-だったのが、移動)
えー話は好きだけど映画化は嫌だ
どうせろくなもんにならないんだし
だいたい時代劇初出演の主役たちか
人寄せパンダじゃないんだからなぁ
遊が蒼井優じゃレンタルでも観る気がしない
女と子供キャラの口調がいい。
いっち、すげぇとか身は姫じゃとか
文吉姐さんとか。
藤沢周平のシリーズもの(用心棒・平四郎・立花登)が面白くて時代物が好きになり、
伊三次シリーズもとても楽しめたんだけど、宇江佐作品で他にオススメ教えて下さい!
ちなみに佐藤雅美は登場人物に魅かれず楽しめなかった・・・
個人的なのでよければ「雷桜」(時代物期待して読むと…かもだがw)
ここでけっこう出てくるのでは「卵のふわふわ」かな。
実在歴史時代ものはいまいち…の感想が多い。
佐藤雅美は「半次」シリーズが出てくるキャラが面白いと思うけど。
>>748,749
「卵のふわふわ」は、自分も好きだ
あとは「泣きの銀次」「斬られ権佐」もおすすめ
「雷桜」は恋愛小説と思ってよまないと期待はずれになるかも
それと、佐藤雅美だと「居眠り紋蔵」シリーズだけかな
自分がちゃんと読んでるのは
他の縮尻や八州廻り、半次捕物は最初でやめちゃった
伊三次シリーズが良かったなら
宮部みゆきの「ぼんくら」「日暮らし」
北原亞以子の「木戸番小屋」「慶次郎縁側日記」シリーズもおすすめしとく
>>748-749 早速のレスども
今日ブックオフで「深川恋物語」「三日月が円くなるまで」が105円だったので
買ってみた
オススメのやつも探してみます
「三日月が円くなるまで」で思いだしたけど
「銀の雨―堪忍旦那為後勘八郎」もかなりいいよ
「三日月が…」と話がちょっとリンクしてる
「銀の雨」はいいね
あれは、「卵のふわふわ」よりもまだ続編出せそうなのにな
何なら、あの生まれたばかりのげじげし眉毛が
大人になって、同心になった話でもいいや
で、じっさまとすっかり丸くなった父上と
おたふく母さんがちょこっと話の合間にでてくるといいな
「春風ぞ吹く」父→「無事、これ名馬」息子
「斬られ権佐」祖父→「なでしこ御用帖」孫娘
って、既に路線もあるしさ
『虚ろ舟 泣きの銀次参之章 (単行本)』 発売中(2010年1月10日)
>悩みながらも十手を持つ銀次シリーズ第3弾
>光り輝く円い物体が、轟音をたてながら銀次の頭上を通り過ぎていった。
>光の球が江戸の空を飛ぶとき、人々の心は、なぜかざわめく。
>「虚ろ舟」と呼ばれる光の球が轟音を立てて頭上を通り過ぎるのを、銀次は見た。
>見た人を不幸にする、いや、幸運が舞い込む、とさまざまな噂が江戸の町を駆け抜けていくが、
>銀次の周囲には、次々と奇っ怪な事件が起こる。
>ともすれば折れそうになる気持を奮い立たせ、銀次は事件を追うが―。
>死体を見ると涙が止まらない、風変わりな岡っ引き・銀次、五十路を前に、新たな試練。
「泣きの銀次」は好きだったけど、続編の「晩鐘」にはガッカリさせられたからなぁ、うーん。
彼岸花を読んだ。
面白かった。
この人短編の方が安心して読めるわ。
虚ろ舟、今さらだけど読んだよ
泣きの銀次→10年経過→晩鐘→10年経過→虚ろ舟
って形。晩鐘でも、人の気持ちの移ろいやすさに虚しくなったけど
虚ろ舟なんて、晩鐘の中心人物だった○○が、あーんなことに
そのせいで、銀次の家族の○○まで、あんなことに
宇江佐真理の悪い癖がまた出てきたって感じがした
757 :
無名草子さん:2010/03/19(金) 10:56:52
虚ろ舟。
これを銀次でやる必要がどこにあるんだよ…
単発で「虚ろ舟が人のこころの虚ろをついて…」てな感じなら
あの話の流れであの結末でもまあ怖い話、後味の悪い話、ですむんだけどさ
これまでのシリーズで見守ってきた登場人物が軒並みあれになるのを読まされるのは正直きつかった。
伊佐治もなんだか迷走してる気がするし
こんな風にシリーズ全体が鬱エンド迎えるのを見るくらいならもう読むのやめようかな…
(万が一続編が書かれたとしても明るい結末になるとはとても思えないレベル)
758 :
無名草子さん:2010/03/19(金) 21:06:49
去年11月に書き込みに来てからこんだけしか進んでない
「ふわふわ」読みかけてあまりの内容のひどさにゴミ箱シュートして二度とこの人のは読む気はないが
なんでお前らのようなものが考証ひでーとか言うだけの知識があるのかという疑問が、直木賞マニアの人のサイト見て氷解
毎回特定の審査員に言われてんのね。それの口真似というわけ
は?
このスレで、時代考証が問題にされてる作品ってそんなにないと思うけど……
この人の作品の問題点は、そんなところにあるなんじゃないし
>お前らのようなものが
こんなお互いの顔が見えないネットで上から目線で話すって
よっぽど普段の生活で抑圧されてるんだろうね
実るほど頭を垂れる稲穂かな
この人にはまって何冊か読んだけど、立て続けの鬱エンドに嫌気がして最近読んでない。
小説でくらいハッピーエンドを味わいたいんだよー!
>759
で、この人の作品の問題点ってどこにあるの?
私は鬱エンドに頼り過ぎなところだと思うの。
762 :
759:2010/03/21(日) 21:53:40
>>761 鬱エンドとも係わりがあるけれど、尻切れトンボな結末かな
このスレや、時代小説女流作家スレでもたまに話題になるけれど、
小説の最後にいきなりストーリーの何年か後っていうのを書きたがって
そこで、今までの登場人物への思い入れを打ち壊されるような
「えったった数行または数枚で、そんな話の展開になるのか???」
って愕然とする、これぞまさに、蛇足
小説の終盤だけでなく、続編などが出た場合にも
前作の重要人物が酷い扱いになったりとか
新作の虚ろ舟も、その路線だね
あとは、実在の人物や事件をとり扱うと
いきなり文章の軽やかさがなくなって
史実についてのちょっと固い説明口調が気になってしまうな
自分としては、宇江佐真理には、ファンタジー的な時代小説が似合っていると思うのに
読者が感情移入するような重要な登場人物を、軽々しく殺したり不幸せな目に遭わせたり
無理に史実を扱おうとして、素人にも分かる時代考証グダグダな話か、
時代考証にこだわり過ぎて面白くない話になってしまうのとか
あ、それから、あとがきなんかで妙に現実的な裏話をされると萎えるよね
763 :
無名草子さん:2010/04/06(火) 00:51:43
賞の選考委員だった 阿刀田高氏の書評
深川恋物語のあとがきでのそれまでの
各種の賞での選考委員であった時の会話などを抜粋
「うまいね」
「しかし、ストーリーの運びが・・・ちょとね」
「宇江佐さんは辛いだろうなあ」
「いいとこまでいくんだけど」
「なにかほんの少し足りないんですよね」
「風俗描写は抜群にうまい、ただ、お話の作りが少し安易で、工夫がなくて・・・」
上達はしているのだが、当初に感じた弱点がいつまでもつきまとっているように
感じてならない。
不遜の謗りをうけるかもしれないけれど、直截に言わないとわかりにくい。
あえて大胆な言い方をすれば、宇江佐さんの作品はストーリーの設定において
小手先のあしらい(失礼!)のように感じられ、腹で・・・つまり心身を賭して
書いているように思いにくかったのである。
764 :
763:2010/04/06(火) 01:00:25
で、深川恋物語は吉川英治文学新人賞を受賞するのですが、
この短編集では、真のプロフェッショナルとしてのデビュー作と
お祝いの言葉を述べているのですが・・・そのくだりを抜粋
だが、もう大丈夫。 長いあいだ小説を書き続けていれば、良い作品も
創るが、まずい作品を書いてしまうこともある。 プロフェッショナルの
技量とは、結局のところ、アベレージとしてどれだけ打てるか、
野球選手の生涯打率のようなものである。 宇江佐さんの将来は明るい。
この先いろいろなことがあろうけど、第一線のプロフェッショナルとして
天晴れ高打率を維持することは疑いない。
この「深川恋物語」は、そういう意味で真のプロフェッショナルとしての
デビュー作と言ってよいものだ。
こう立て続けにがっかりなエンドや続編にあたってしまうと、
自分は宇江佐真理ファンというよりはライトな江戸物好きなので、
読みやすい人情物であればいいんだ
今ちょっと視界に入るだけで
和田はつ子でも北原亜以子でも宮部みゆきでも佐藤雅美でも
がっかり感なく自分の好みな作家は何人もいるわけだし
もうこの人のは読まなくていいかなあと思い始めたよ…。
伊三次の途中まではすごく好きだったんだけどね
本当、この人は自分に求められてるニーズを把握してないと思う。
まあそれが書きたいんだろうから、それが好みではない読者としては
残念なんだけど
766 :
無名草子さん:2010/04/06(火) 01:41:16
男性なのは知ってるよwでもありがとう
杉浦さんも大好き。本当に惜しい人を亡くしたと思う。
松井今朝子さんは読んだことないけど読んでみたくなった。
こんな感じの面々が好きな層が「残念」「これさえなければ」と思うのが
宇江佐さんなのかなあ…
あの残念エンドがいい!って人だってきっといるんだろうね
歯医者の待合で、久しぶりにオール読物読んだんだけど
「髪結い伊三次捕物余話」ってタイトル
以前、やめてたと思ったのに復活してた
だけど、伊三次の登場シーンなんてほんの数行
しかも捕り物話じゃなくて、龍之進の縁談だけで終わった
しかも、相手が以前登場した大店の娘じゃなくなってて
そのぽっと出の娘(前話くらいには登場していたかもしれないけど
その時は、恋愛話はなかったっぽい)とのなれそめを
延々と説明口調で語られるだけ
龍之進は、もう当時としては婚礼には年をとりすぎて
周囲から変わり者と見られる年齢になっていて
母のいなみは、結婚相手が見つかったなら誰でもいいって感じ
十日えびすのお熊が、騒音おばさんそのものなのが気になってスレに来たけど、話題になってないみたいだね
雷桜もラストの方蛇足だと思う
ヒロインの老けた姿とか息子からの負の感情とかどうなの
771 :
無名草子さん:2010/06/18(金) 06:32:42
雷桜、映画になるの?
あやめ横丁を数年ぶりに読み返したけど、やはり伊呂波の最後が切なすぎる。
慎公の奥におさまるのも側妻になるのもイメージと合わないけど、
悲劇の最期なんてもっとイメージと合わない。
作者もあとがきで後悔してるとは書いてるけど、ストーリーのために犠牲にされちゃってる感じ。
思惑通りまた泣いたけど
774 :
無名草子さん:2010/06/25(金) 15:23:55
宇江佐さんの最後の1頁、ないし、最後の章は不要ってのがデフォ。
斬られ権佐をドラマ化するなら、あさみ役は水川あさみで頼む
伊佐次、BSフジで再放送してますね。
初めて見ました。
伊佐さんが「またこのおっさんかよ」でしたがw
「今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話」
文藝春秋7月中旬税込価格:1,650円
明暦の大火から10年、伊三次とお文の夫婦には長女お吉が生まれる一方、
伊与太は父の跡を継がずに、絵師になる修行に励んでいた。
778 :
無名草子さん:2010/08/30(月) 17:34:59
>>774 賛意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
編集者も仕事しろ!
原稿から最後の頁とか章をバッサリと切れ!
誰か、もう読んだ?
「ほら吹き茂平 なくて七癖あって四十八癖」 宇江佐真理著
祥伝社 9月1日発売 税込価格:1,575円 ISBN:9784396633431
金棒引き、せっかち、律儀、癖なのか性格なのか、おかしい個性をテーマに描く人情時代小説。
オール読物読んだ
久々に、伊佐次一家が中心の話で嬉しかった
話の内容はともかくとしてw