1 :
痔郎 ◆F7ZKAORI :
山岡荘八「小説太平洋戦争」
豊田穣「日本交響楽」
阿川弘之の海軍提督3部作のような小説をもっと読みたいです。
大岡昇平
小説ではないが、
昭和初期〜終戦までの通史として
三好徹の「興亡と夢」を薦める。
もともと、青年コミック誌に連載されていたので
読み物としても楽しめる。
「雲の墓標」阿川弘之。「インパール作戦」伊藤桂一。
「プレイオーの夜明け」古山高麗雄。
城山三郎「落日燃ゆ」(広田弘毅)
「鼠」(鈴木商店焼き討ち事件)
奥泉光「グランド・ミステリー」
一行で○○を捻じ曲げる豪腕ぶりがたまらん。
芹沢 光治良「人間の運命」 新潮文庫
品切れなら図書館へ。必ずあるよ。それくらい有名。
愛新覚羅溥儀「わが半生・満州国皇帝の自伝」
講談社文芸文庫編の短篇集でそれを扱ったものがあったよ。
10 :
無名草子さん:02/01/23 02:23
吉村 昭。
いいよ。
11 :
無名草子さん:02/01/23 03:05
スレの趣旨と違うかもしれんが、その時代だと
やはりノンフィクション系のものに傑作がある気がする。
とりあえず「大空のサムライ」坂井三郎/光人社
はよかった。
軍事板で聞いたほうがいいよ。
13 :
無名草子さん:02/01/27 00:00
渡辺竜策「秘録・川島芳子」
14 :
無名草子さん:02/01/27 00:03
ねじ巻き鳥クロニクル
15 :
無名草子さん:02/01/27 00:10
豊田譲の作品群
吉村明なら、とりあえず新潮文庫の順番
(だから『戦艦武蔵』)
ノンフィクションなら光人社文庫
16 :
通りすがりの読書人:02/01/29 22:12
小林信彦「冬の神話」
「ぼくたちの好きな戦争」
「一少年が観た聖戦」
17 :
無名草子さん:02/01/30 01:09
秦郁彦「昭和史の軍人たち」
18 :
無名草子さん:02/02/02 01:01
河野司編「二・二六事件・獄中手記、遺書」
19 :
無名草子さん:02/02/02 01:09
佐々木譲「ベルリン飛行指令」
「エトロフ発緊急電」
「ストックホルムの密使」。太平洋戦争三部作。
20 :
無名草子さん:02/02/02 01:11
ノンフィクションだったら、ロバート・キャパの
「ちょっとピンぼけ」とかも、いいんじゃないですか?
21 :
無名草子さん:02/02/02 01:18
小松左京 「くだんのはは」
22 :
無名草子さん:02/02/02 01:37
黒い雨。とか。
23 :
無名草子さん:02/02/02 01:40
ほ た る の は か
24 :
無名草子さん:02/02/02 01:42
中井英夫の「黒塚」
異色だけど、いい作品です。読んでちょ♪
25 :
無名草子さん:02/02/02 02:20
田原総一朗「日本の戦争」は面白かった。
26 :
無名草子さん:02/02/02 02:24
広瀬正「マイナス・ゼロ」
27 :
無名草子さん:02/02/02 02:29
横光利一「上海」
28 :
無名草子さん:02/02/02 02:33
夢野久作「氷の涯」。
29 :
無名草子さん:02/02/02 02:38
小松左京「地には平和を」
30 :
無名草子さん:02/02/02 02:41
大岡昇平の「野火」は最近読まれているのだろうか?
31 :
無名草子さん:02/02/02 03:21
『野火』は読んでおかないと。
32 :
無名草子さん:02/02/02 03:40
武田泰淳の「ひかりごけ」とても陰惨な、大平洋戦争中の飢えた人が
人肉を食べるという話だそうだけれども、恐くて読めない。
33 :
無名草子さん:02/02/02 10:30
34 :
無名草子さん:02/02/05 01:08
松本清張「昭和史発掘」
35 :
無名草子さん:02/02/05 01:15
36 :
無名草子さん:02/02/05 22:41
「戦艦武蔵」をはじめとする吉村昭の戦史小説全ておすすめ!
37 :
無名草子さん:02/02/09 14:15
「ほたるのはか」
みたいなこの時代の泣ける子供達の物語ないですか?
山田正紀「ミステリ・オペラ」。
舞台は中国大陸がメインだが・・・
この人も昭和初期〜太平洋戦争が好きみたいだね
小説じゃないけど「昭和の東京」石川光陽著 朝日文庫はオススメ。
警視庁カメラマンだった石川氏が撮影した当時の東京の写真が満載。
銀座の街角とか2.26事件の現場とか。
どんな街並みでストーリーが展開されるのか、小説を読みながら想像する
手助けになるよ。
40 :
無名草子さん:02/02/09 17:40
>>39 ハードカバー持ってる。
警視庁舎内から内庭にいる蜂起軍の隠し取りが白眉。
41 :
無名草子さん:02/02/09 18:25
古処誠二「ルール」(集英社・春刊行予定)
太平洋戦争末期の比島が舞台とのこと。この作家の小説は期待大。
今「小説推理」でも戦時中の少年たちの話を連載してる。
42 :
無名草子さん:02/02/09 19:02
「ルーズベルトの刺客」 西木正明
43 :
無名草子さん:02/02/11 02:01
>>32 「ひかりごけ」はカニバリズムを人間の原罪にまで持って行ってるから、怖いという感じはしない。
安心して読んで良し。
44 :
無名草子さん:02/02/11 09:12
好き嫌いは分かれるとおもうけど、五味川純平の『戦争と人間』。
昭和初期から敗戦後までの財閥一家と軍部との関わりが描かれている。
映画化されたこともあり、吉永小百合が出ていた。(結構古いけど)
45 :
無名草子さん:02/02/24 14:46
保全age
46 :
DQNゆきわらし:02/02/24 15:14
「魚雷艇学生」 島尾敏雄
「僕は日本兵だった」 James,B,Harris(ジェームス・B・ハリス、日本名 平柳秀夫←ラジオ百万人の英会話の人)
「ながい旅」 大岡昇平
「靴の話」 大岡昇平
「伊58潜帰投せり」 橋本以行
「高速爆撃機 銀河」 木俣滋郎
「南十字星(わが星は消えず)」 三田富子
「南十字星(君の手で、私を天国へ送ってくれー!)」 須崎勝彌
「きけわだつみのこえ」 日本戦没学生記念会
「悪魔の飽食(シリーズ 全6巻)」 森村誠一
「ランボー怒りのアフガン」 デイヴィッド・マレル
47 :
DQNゆきわらし:02/02/24 20:16
はだしのゲン
48 :
無名草子さん:02/02/25 00:34
戦記物じゃなくてもいいなら
「楡家の人びと」北杜夫
49 :
無名草子さん:02/02/25 13:01
age
50 :
無名草子さん:02/02/25 13:28
俺も小説として「昭和史発掘」を薦めたい所だ。
保全age
52 :
パトリオット三世:02/03/08 12:39
カニバリズムなら
残された日本兵の人肉食事件
がええんでない
小説で無いけど、のめりこめる
この本にしか載ってない当事者の証言とかあるし
53 :
無名草子さん:02/03/14 15:11
だんだん投稿が減ってきているな。
おーい、1.なんか返事しろー(藁
54 :
ゆめおち ◆RXOoT00s :02/03/14 15:23
奥泉光「グランドミステリー」
といってみるテスト。
実家にあった「敵中横断三百里」「新戦艦高千穂」「亜細亜の曙」など
軍国少年向け娯楽小説も面白かった。当時の考え方や雰囲気がよく分かる。
56 :
無名草子さん:02/03/14 21:35
わりと淡白な小説だったが、>1の趣旨には合致しているので、
帚木蓬生(ハバキギホウセイ)の、「ヒトラーの防具」「逃亡」などはいかが。
57 :
無名草子さん:02/03/14 21:51
帝都物語の一部
58 :
無名草子さん:02/03/14 22:18
レイテ戦記
59 :
無名草子さん:02/03/14 23:26
若合春侑さんの「世間様かくありき」
女性向けかもしれないけど男の人でもおもしろいとおもいます
昭和初期から終戦までの物語です
60 :
無名草子さん:02/03/22 01:10
山崎豊子の戦争3部作
「大地の子」「二つの祖国」「不毛地帯」
61 :
無名草子さん:02/03/23 04:34
「沖縄悲遇の作戦 異端の参謀八原博通」稲垣 武
まぁそこそこ。
62 :
無名草子さん:02/03/23 04:38
ごめん、あった。
棄てられた日本兵の人肉食事件/永尾俊彦
64 :
無名草子さん:02/03/23 07:20
>>61 稲垣武の本はいいね
沖縄戦をやらっれっぱなしの悲劇としか思ってなかった俺には、
きちんとした合理的精神を持ち大本営と対立しながら米軍と戦っ
た参謀がいたということは結構新鮮な印象を受けたの思い出した。
65 :
無名草子さん:02/03/25 22:21
梶山季之の「小説GHQ 」軍人として敗戦を迎えた人たちが、闇市などで
いかにして戦後の混乱期を過ごしたかを描いた小説。
なかなか面白い。
入手は古本屋頼みかな。文庫にはなってないかも。
辺見じゅんさんの「収容所から来た遺書」
大宅壮一賞とった本、文庫になっとる。
同じく「男たちの大和」これは新田次郎賞。
小説じゃないけど、同じ作者が編者になった
「昭和の遺書」シリーズ。戦争で亡くなった兵士たちの
遺書と、その亡くなり方の解説が書かれてある。
ファンです。すごい仕事だなと思いました。
男っぽい名前だけど女の人だよ。
67 :
無名草子さん:02/03/26 15:17
「戦艦大和ノ最期」なんてどうでしょ。
68 :
無名草紙さん:02/04/03 01:16
で、1はなにを読んだんだ?
69 :
無名草子さん:02/04/03 01:23
少年向けの「戦艦武蔵の最後」もいい。
戦争でどう生身の人間が血を流して
死んでいくかが生々しく描かれてます。
70 :
無名草子さん:02/04/12 22:17
>69
「戦艦武蔵の最期」、「戦艦武蔵のさいご」─渡辺清 著
「戦艦武蔵の最後」─塚田義明 著
少年向けということは渡辺清氏の「戦艦武蔵のさいご」のことか?
どうせ読むなら大人向けの「戦艦武蔵の最期」の方をお勧めするよ。
その前作にあたる「海の城」もぜひ読んで欲しい。
どちらも残念ながら今では入手が難しいようだが…
71 :
無名草子さん:02/04/16 13:31
南の島に雪が降る
73 :
無名草子さん:02/04/21 07:53
「わがルバング島の30年戦争」
74 :
◆EMiNgvlw :02/04/28 11:47
75 :
無名草子さん:02/04/28 11:51
「世紀の遺書」巣鴨遺書編纂委員会を図書館から借りて読めよ
泣けるぞ
76 :
無名草子さん:02/04/29 16:09
題名をわすれてしまったんだが
日本で「特攻隊員」が始めて導入されたときの
一応「小説」なんだけど 読んだことがある。小説家やものかきの人ではなくて
別の職種の人が、「これはじぶんでシロクロつけたかった」といってかいた本だった
慰安婦の人とのラブ・ロマンスもあって、ないたよ
77 :
見せかけ社会:02/05/03 00:30
原爆小説なら原民喜「夏の花」を忘れずに
78 :
無名草子さん:02/05/03 01:15
既出だが山中峯太郎、これ最強。
あと小説ではないが山田風太郎『戦中派不戦日記』は要チェック。
江戸川乱歩「偉大なる夢」
面白いよ。
80 :
無名草子さん:02/05/19 14:24
age
81 :
無名草子さん:02/05/24 08:25
保守age
82 :
無名草子さん:02/06/01 05:47
小杉健治 「灰の男」ってどうなん?
83 :
無名草子さん:02/06/03 12:28
俺は戦後復興期から高度成長期に入るまでの
時代も含めて興味があるな。
いや、小説、映画とも山ほどあるけどさ。
なにか新しいアングルで。
あんまり知られてないところで筒井康隆の
「新日本探偵社報告書控」ってのが面白いが、
ほかに何かない?
いや、スレ違いはわかってるけど(ゴメソ)
84 :
無名草子さん:02/06/03 14:56
遠藤周作「女の一生 第二部サチ編」
涙無しには読めん話ですばい。
恋愛小説としてもお勧め。切ない・・・
これ読んでおばあちゃんを見る目が変わったな。
今は平凡に生きてるこの人も戦争で人生変わったんだろうな・・・と感慨深い。
85 :
無名草子さん:02/06/03 14:58
86 :
無名草子さん:02/06/14 23:13
age
戦時中の話でしたら、山崎豊子女史の
「二つの祖国」はいかがでしょう?
NHK大河ドラマ「山河燃ゆ」の
原作にもなった超名作です。
88 :
無名草子さん:02/07/14 17:40
上スレであるけど、「ベルリン飛行指令」は面白かったね。二機のゼロ戦がドイツのベルリンまで飛ぶという話。派手な戦闘シーンはないが、
スリルとサスペンスに溢れた冒険小説のような感じです。あと、ノンフィクションですが、「陸軍特別攻撃隊」(高木俊朗)もオススメです。
89 :
無名草子さん:02/07/15 20:00
戦前・戦中と外交で戦争回避を必死で模索するも
軍部の暴走によって、道を阻まれ
戦後は「軍部の暴走を止められなかった」という理由で
東京裁判で文官唯一の絞首刑とされた”悲劇の宰相・広田弘毅”を
最近、話題の城山三郎が書きました「落日燃ゆ」
今年、新装されてハードカバーでも復活したよ!
90 :
名無し募集中。。。:02/07/20 22:19
吉行淳之介の短編で「鳩の糞」
91 :
無名草子さん:02/07/20 22:37
「海軍飯炊き物語」にはじまった戦争体験というより軍隊体験談みたいなもの
はやったことあったよね。そういうものどうかしら。最近は見かけないけどね
スマン勘違いしてた
「海軍めしたき」はカモカのおっちゃんが書いたんじゃなかった。
光人社NF文庫・著:有馬頼義・兵隊やくざ、続・兵隊やくざ。
映画が面白かったので、買ってみたら、こっちもなかなか面白かった。
映画は、今日カドカワに買われてしまった「大映映画」の作品でした。
何作もつくられてたが、原作は全部で二冊の模様。
95 :
無名草子さん:02/07/22 14:48
ノンフィクションのほうがおもしろいのにーー
96 :
無名草子さん:02/07/22 20:00
「零戦燃ゆ」三部作 柳田邦夫
今んところ最も正確な太平洋戦争史
97 :
無名草子さん:02/07/23 22:30
五味川純平「人間の条件」
近藤芳実「早春歌」「埃吹く街」(歌集ですが)
98 :
無名草子さん:02/07/24 23:49
黒岩重吾「裸の背徳者」
99 :
無名草子さん:02/07/25 00:07
「戦艦大和」吉田満 忘れちゃいやよ。
(ガイシュツならすまそ)
100 :
無名草子さん:02/07/25 21:42
いずれも自伝的小説だが、きちんとした大河小説を読みたいなら
加賀乙彦「永遠の都」新潮文庫・7冊
戦前の東京近郊の上層中流階級の生活を描く。
続編も雑誌連載されている。小説の手法としても前衛的だが、読みやすい。
夏堀正元「渦の真空」朝日新聞社・上下
小樽での少年時代・戦中東京の学生生活・戦後の北海道新聞の記者生活
が面白い。
芹澤光治良「人間の運命」全14巻
父の天理教への入信で数奇な成長を送った主人公は農商務省の官僚となり、
フランス留学。文学に身を投じる。日本社会を冷徹に社会科学的観察者の
目で見る。(現在品切れ・古本屋には多い。)
101 :
無名草子さん:02/07/26 00:29
「今日われ生きてあり」新潮文庫 神坂次郎。
特攻隊員の本だが、短編集かつ小説仕立てで読みやすい。
中でも「海紅豆咲く頃」という編には感動した。
初めて読んでから相当の時間がたっているはずだが、
今でもたまに章の一節を思い出す。
102 :
無名草子さん:02/08/12 12:17
伊藤桂一と吉村昭の本がおもしろい
野坂昭如「戦争童話集」
104 :
無名草子さん:02/09/28 19:59
保
105 :
無名草子さん:02/10/05 16:31
「戦時下のハイティーン」
今と、同じ。学校にも動員にもいかず、
公園でじゃれ合っていた話。
山岡荘八 小説 太平洋戦争
最も感動した
「山本五十六」もありますよ。
「流転の王妃」ラストエンペラーの実弟に嫁いだ、華族の女性の実話。
「朝鮮王朝最後の皇太子妃」これも朝鮮王朝からむりやり日本へ連れてきた
皇太子に嫁いだ宮家の王女の実話。コレを読んで涙が出ました。
108 :
無名草子さん:02/10/13 01:45
○光人社NF文庫「拝啓天皇陛下様」棟田博
原作よりも渥美清主演の映画版の方が面白いと思う。
○光人社NF文庫「学徒兵らくだ君」たけだまこと
戦争末期の情景が描かれています。
戦死者の出ない話なので、気軽に読めます。
○「裸の大将放浪記」山下清
いわゆる銃後の国民生活というものが読み取れます。
ぼ、ぼ、僕も兵役の検査はう、受けたんだな。
109 :
無名草子さん:02/10/13 15:38
二つの国物語(理論社)赤木由子著
幼少の頃満州に渡った著者の自伝的小説。
敗戦、ソ連軍の侵入を経て、混乱の中を帰国する
日本人庶民の人間模様が特に興味深かった。
強姦されないために女が丸坊主になったり、母親が
子供をやむなく手放したりと壮絶なドラマが有った
事に感慨を覚えた。残留孤児の事も理解できた。
児童文学といえどもあなどれないものもある。
110 :
無名草子さん:02/10/13 20:49
便乗させてください。
義和団の乱のあたりの話、守城の人以外に
何かありませんか?
ありゃ昭和じゃないか。
スマソ。
112 :
無名草子さん:02/10/13 22:08
五味川純平「戦争と人間」
114 :
無名草子さん:02/11/05 03:32
若合春侑「カタカナ三十九文字の遺書」
115 :
無名草子さん:02/11/10 00:43
大藪春彦「野獣死すべし」
終戦直後にソ連兵と朝鮮兵が攻め込んできたときの蛮行と
逃避行は、作者の実体験そのまま。
大西巨人の「神聖喜劇」が光文社文庫に入ったね。
117 :
無名草子さん:02/11/11 22:43
佐々木譲はいいね
上に挙げたの以外だと
「総督と呼ばれた男」
「鷲と虎」
「昭南島に蘭ありや」
あたりかな.
個人的にはかつてNHKで終戦記念ドラマ化された
「エトロフ発緊急電」がベスト.
ハモニカのアメイジング・グレイスが叙情的で良い.
118 :
無名草子さん:02/11/11 22:56
>>116 「神聖喜劇」かぁ・・・
死霊、神聖喜劇、青年の環、で戦後三大長編文学とかいわれてたっけ。
昔はなんか神秘的なイメージあったんだけどな。
今読むと、すべてが色あせてしまうのはしょうがねえのかな。
119 :
無名草子さん:02/11/30 16:32
小説とは違うけど高見順の終戦日記
ついでに細川日記
121 :
無名草子さん:02/12/01 04:46
別冊 「ああ同期の桜」〜かえらざる青春の手記〜
海軍飛行予備学生第十四期会・編
若人の心根が伝わってくる手記です。
小説では無いですがお勧めです。
122 :
無名草子さん:02/12/01 04:54
歴史と旅 「連隊旗でつづる太平洋戦史」 秋田書店
これもお勧めです。
123 :
無名草子さん:02/12/01 11:01
本もいいけど、靖国神社の遊就館へ行く事をお薦めしたい。
いろんな展示品があるけれども、とりわけ特攻隊員がしたためた
辞世の句は何とも言えない重みがある。
我々が遠い昔に忘れ去ってしまったものが再認識出来るはず。
124 :
無名草子さん:02/12/01 19:23
五味川純平「人間の条件」
125 :
ダウナー系なら:02/12/02 11:03
野火(大岡昇平)
ヤマザキ天皇を撃て(奥崎謙三)
総員玉砕セヨ(漫画@水木しげる)
インパール(高木俊朗)
126 :
無名草子さん:02/12/02 11:18
やっぱさ、あの戦争は『ボロ負け』だったんだから
負け戦ゆえドカンと噴き出す『悪徳』を描いた作品に
生き生きとした人間の息吹を感じる。
だがしかし負け戦の中の『高潔』を描いた作品にも味わい深い作品多し。
駄作には未体験者がロマン一杯胸一杯で描いたブッちぎりのエンタメや
母と子で読むシリーズ(w 的な直球勝負の反戦モノに多い。
127 :
無名草子さん:02/12/03 00:40
エンターテイメントだと
佐々木譲の『ベルリン飛行指令』『エトロフ発緊急電』『ストックホルムの密使』
うざかったらとりあえずエトロフだけでも
戦時体制つか戦前の日本でも阻害されている人たちに焦点があたってる感じで
光と影みたいのがうまく書けいるなぁとおもた。読み物としても面白かたよ
あと戦争直後で小説でもないけど
言論体制時の記者(朝日文庫? 題名もうろ覚え)とか。もし良かったら
>あと戦争直後で小説でもないけど
>言論体制時の記者(朝日文庫? 題名もうろ覚え)とか。もし良かったら
立花隆が「日本共産党の研究」って本出してる。
あと、大江健三郎の初期の小説は終戦直後の地方の農村の風景がよく書けていて
お勧めだぞ。
あと、
>>1が出してる、阿川弘之の海軍3部作は必読。
それと、大岡昇平の「野火」も。
129 :
無名草子さん:02/12/04 23:40
>>128 >>立花隆が「日本共産党の研究」って本出してる
これは極上のエンタメとしても楽しめる作品。
後半のミヤケン内ゲバは萎えるが、
前半部分は冒険活劇として一気に読める。
130 :
無名草子さん:02/12/05 00:48
最近亡くなった児島襄氏の作品。『昭和天皇』とか。
みすず書房からでた「高松宮日記」
高松宮が「なぜ自分は唯物論的教育を受けたのだろう?」
と悩む姿や、映画館にたかった右翼の行為に悩む姿が面白い。
って小説じゃないな。
132 :
無名草子さん:02/12/05 18:18
12月8日も近いしなんぞよもうよ、諸君
134 :
無名草子さん:02/12/06 18:07
>>130 児島(デブ)襄は資料をそのまま写しただけ。とか色々言われるてけど
基本を抑える上で必読かな。
何よりウザィ思想が入っていない(反戦とか聖戦とかウゼェ)のがいいぞな。
まぁどっかの新聞社賞をゲットした「太平洋戦争」だけを読んでおけば
十分かも知れないけど。
135 :
無名草子さん:02/12/07 00:21
太平洋戦争、その期間を通じて最大のエンタティメントは
何といっても当時の新聞紙上に毎日掲載された
★ 大 本 営 発 表 ★
これに尽きると思うのですが
どなたか、当時の大本営発表と事実とを読み比べて検証する作品
例えば「間違いだらけの少年H」みたいな検証本をご存じないですか?
136 :
無名草子さん:02/12/07 01:03
「間違いだらけの少年H」山中恒、山中典子 / 辺境社 / 99/05/01
★★★★★ 情熱のこもった力作
妹尾河童の『少年H』という本(私は読んでいない)が小学館児童出版文化賞と
野間児童文芸賞を受賞しそこなったのは、山中恒がケチをつけたのが理由と
されている。その山中恒が、『少年H』に見た問題を解説した本。私は『少年H』
を読んでいないので別にどうでもいいのだが(また、本書に引用されている文章を
見る限り、読む必要もない本だと思えるが)、山中恒の側が圧倒的に正しい。
山中が指摘する『少年H』の誤りにはいろんな要素があるけれども、大雑把に
要約すると、『少年H』は年鑑から適当な項目を拾い集めて再構成したフィク
ションである、ということになる。『少年H』はもともとフィクションなので
別にいいわけだけど、著者の妹尾河童はこの本を自分の記憶だけを元に書いた
本だとあちこちで主張しているらしいので、山中の非難は正当である。しかし
一番悪いのは、これが歴史の偽造であるということで、同時代を生きた山中が
怒るのも無理はない。ホロコーストの生き残りがホロコースト修正主義者に
対して感じる怒りと同じものだろう。
たった数十年前のことなのに、これほどひどい偽造がまかり通ってしまう
ということ(『少年H』はたくさん売れたらしい)に改めて驚くと同時に、山中が
やっているようなまっとうな歴史研究の大切さを痛切に感じた。
怒りのあまりに筆が滑ったと思われる部分があちこちに見られるが、この本の
重要さから比べれば些細な傷である。また、「銃後生活史の研究と手引き」という
副題が付けられていることからわかるように、この本は『少年H』の批判にとどまらず、
批判のベースとなる資料だけでなく、それをはるかに超えた範囲の資料を大量に引用
している。筆が滑った部分についても、それをバックアップする資料が掲載されて
いるので、純粋な「銃後生活史の研究」の本として面白く読めるのである。
素晴らしい本だが、辺境社発行、勁草書房発売で5600円。何冊売れるのだろうか。
137 :
無名草子さん:02/12/07 01:05
たけえなあ。文庫にしてくれ(w
児島譲は日露戦争で懲りたんだがなんとなく読んじゃうね
資料によくあたっていて読み物としてすごく面白かったものを
池宮彰一郎
○事変 リットン報告書ヲ奪取セヨ(新潮文庫だったと思う
松岡洋介がらみ。戦前といって満州がメインの話。 エンターテイメントです
サブタイトル通りの作品なんだけどスリの親分に依頼するんだ
探すときに”事変”が大きくでてその後はサプタイトルみたいなので注意
吉松安弘
○東条英機 −暗殺の夏− (これも新潮だったか?タイトルは違うかも
タイトルは物騒ですが資料によく当っていて、よくこなれている。面白い。
戦後50周年のころにこれを基にしたテレビ番組をどこかつくっていたと思う。
若い岸信介がかっこいいし木戸幸一の老獪さとかがいい感じ
ちょっと厚いけど一気に読めちゃう。
西木正明
○ルーズベルトの刺客 (新潮文庫
こっちは上海。疎開地なんか様子が書かれていたと思う。
朴訥した帝國軍人のプロポーズのエピソードが印象に残っている
これもテレビ番組が作られてたかな。
139 :
無名草子さん:02/12/14 15:00
「広島にチンチン電車の鐘が鳴る」きむらけん
140 :
無名草子さん:02/12/14 17:14
p
141 :
無名草子さん:02/12/21 15:08
名スレ
(^^)
143 :
無名草子さん:03/01/14 21:32
向田邦子はどーよ
(^^)
保守さげ
146 :
無名草子さん:03/02/16 01:54
このスレ詳しい人多そうなので
スレ違い承知で聞きます。
北清事変(義和団の乱)について書いてある本
北京燃ゆ
家守の人(柴五郎大将の生涯)
以外にありますでしょうか。
ご存知の方居りましたら教えてください。
147 :
無名草子さん:03/02/16 07:02
太平洋戦争かどうか分からんけど、木村誠一?の「火の十字架」かな?
148 :
無名草子さん:03/02/16 16:35
小説ではないが「断腸亭日乗」
149 :
無名草子さん:03/02/17 07:57
>146
軍事板でたずねた方が早いかもしれませんね。
150 :
無名草子さん:03/02/17 21:16
>>149 ありがとうございます。
そうしてみます。
151 :
無名草子さん:03/02/18 07:55
大岡昇平のレイテ戦記を読んでしまったら
ほかの作品はすべて物足りなく感じてしまう
152 :
無名草子さん:03/02/21 19:10
山岡荘八の 小説太平洋戦争には
俺もかなり感動し泣いた記憶がある。
高潔性、結果がわかっているが故の
哀しさがあるよね。
153 :
無名草子さん:03/02/22 21:22
戦記本好きで色々読みあさってるが
菊と龍 相良俊輔
帝国陸軍の最後 伊藤正徳
北ボルネオ死の転進 豊田穣
壮絶!鉄底海峡 朝日ソノラマ
が面白かった。
154 :
無名草子さん:03/02/25 21:30
三野正洋さんの「五発の原爆」、光人社文庫の本です。
これは、確実に感動して泣ける小説です。
最後のあたりは、涙ぼろぼろでした。
こんなタイトルより最終章の章題の「愛していない祖国のために」を本の
タイトルにしたほうがよかった。
155 :
無名草子さん:03/02/26 09:59
おまえら早乙女勝元の本も読めよ(w
156 :
無名草子さん:03/02/27 05:03
>>103の潜水艦に恋をするクジラの話が切なくって好き
157 :
無名草子さん:03/03/03 22:14
今村均はいい。
「蒲生邸事件」 宮部みゆき
2・26事件の渦中にタイムトリップしちゃいます。
といっても、ドタバタとかじゃなくて結構ズシンとくる話。
史実にどの程度忠実かは分かりませんが。
山田正紀の「機神兵団」
リア工の頃に課題で悪魔の飽食を読まされて、その時代そのものに
触れることの怖くなった自分が、あの時代をもう一度見れるようになった
話でもあります。
登場人物がいい意味でわが道を行っているから。
あとガイシュツだけど、風太郎の「戦中派不戦日記」もイイ。
160 :
Mild Turky ◆NjaujxTGn. :03/03/10 14:40
太平洋戦争を扱った著名なものでは、次のものが抜けてますよ。
(軍隊経験者に限定。)
野間宏『真空地帯』、大岡昇平『俘虜記』、
梅崎春生『桜島』、島尾敏雄『出発は遂に訪れず』。
『真空地帯』・・・軍隊は『真空地帯』である、という観点から軍隊の諸矛盾を暴きだした力作。
『俘虜記』・・・軍隊を社会の縮図と見て、軍隊のみならず日本社会そのものを鋭く批評した名作。
『桜島』・・・特攻基地桜島において、生と死を見すえた梅崎のデビュー作。
『出発は遂に訪れず』・・・特攻隊長であった島尾の実体験を描く。死から開放された瞬間の微妙な心理を描いた傑作。
161 :
無名草子さん:03/03/10 14:52
既出だろうか高見順の「いやな感じ」
163 :
ロマンツェロー:03/03/10 17:14
吉村昭「戦艦武蔵」など吉村作品他多数。
164 :
無名草子さん:03/03/11 08:16
>>157 捕虜になった大本営参謀(新潮社)を一読してみてください
仁将として名高い今村均の影の部分が登場します
165 :
無名草子さん:03/03/11 10:41
小説ではないが、半藤一利のノモンハンの夏
鈴木俊平「風船爆弾」
(^^)
168 :
無名草子さん:03/03/21 00:01
湾岸戦争を扱った小説は・・・
169 :
無名草子さん:03/03/21 00:07
古い本で手に入りにくいかもしれないが
石川喬司の『魔法使いの夏』いいぞ〜。
ハヤカワの文庫だったかな。短編集。
170 :
無名草子さん:03/03/28 22:05
第二次大戦での日本人側の出来事を網羅しているのは、山崎豊子の「二つの祖国」だと思います。
171 :
無名草子さん:03/03/29 08:34
私が住む新潟県上越市の高田公園一角に山県有朋、東郷平八郎両元帥による日露戦争
地元戦没者の慰霊碑がある。今は訪れる人もほとんどおらず、ただひっそりと碑はたたずんでいる。
この風景は戦後日本に大きく欠落したものを象徴しているように思えてならない。
大東亜戦争敗戦後のGHQによる日本占領は「日本の戦争遂行能力を徹底的に除去する」
という方針の下に行われ、これは兵器・産業等の物理的能力の破壊と同時に、日本人の心
理・精神から戦争を行う意志をも完全に除去することを意図した。こうした目的を達成する
ため、GHQは昭和20年12月8日から日本の新聞各紙に自らの編集になる「太平洋戦争史」
を連載を強制させるなど、徹底したプロパガンダで、大東亜戦争でいかに日本が非道徳的
行為を重ねたかを国民に浸透させていく。その結果、敗戦は米国に対する「道徳的敗北」と
して広く国民の意識下に浸透し、以後戦争に関わる事柄すべてをタブー視する今日の風潮
が生まれるのである。
http://wwwi.netwave.or.jp/~mot-take/jhistd/jhist2_4_8.htm
172 :
無名草子さん:03/03/29 10:05
読み終わったばっかしですが『軍艦武蔵』(手塚正己)はすごかった。
ノンフィクションなはずなんですけどね。私には小説としか思えなかった。なんでこの時期にあんなすごいもんが書けたのか。
ディテールの確かさは尋常じゃないです。
帯で阿川弘之が「戦後これほどの本は一冊も出てない」とか言ってるもんだからつい手に取ったのだが・・・いきなり戦争文学の自己ランキングが変わってしまった。
読み終わってしばし呆然とするよ。泣いちゃうしね。
173 :
無名草子さん:03/03/29 10:09
小説じゃないんだが
辻正信「潜行三千里」
>>170 山崎豊子の「二つの祖国」
有名な盗作作家による、有名な盗作小説(w
『軍艦武蔵』は俺も読んだ。
「亡国のイージス」よりおもろいな。マジで。
176 :
無名草子さん:03/03/29 14:27
水木しげるの「俺はほんまにあほやろか」
水木しげるの半生なんだけど、第二次世界大戦での兵隊体験がおもしろい。
ラバウルかどっかで片腕なくしたはなしとか。
177 :
無名草子さん:03/03/31 16:16
「軍艦武蔵」は絶対におすすめです。
私も読みましたが、泣く。絶対に泣く。
今年の大宅賞とか獲るんじゃなかろうか。
近頃、戦争を扱ったものでこれはというものはないけど。「軍艦武蔵」は秀逸。
高いけどね。
厚いけどね。
178 :
無名草子さん:03/04/05 00:08
このスレで好評の軍艦武蔵買った
確かに厚くて高いね 笑
今読んでる本読み終わったら読んでみます
180 :
無名草子さん:03/04/06 22:03
お前等もっと教えてください あげ
おう「軍艦武蔵」読んだぜ
いいわ、これ
182 :
無名草子さん:03/04/07 19:47
最近のだと軍艦武藏の他にイイの出てないの?
183 :
無名草子さん:03/04/08 09:17
日本軍をこの上なく、(悪役としてでなく)
クールにカッコよく書いてる小説ってない?
お国のために死ねるような・・・。
184 :
無名草子さん:03/04/14 17:02
城山三郎「忘れ得ぬ翼」
(^^)
186 :
無名草子さん:03/04/19 20:34
浅田次郎「日輪の遺産」
感動しました。電車の中で泣いてしまいました。
最終章「ねえ、みんな聞いて........」
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
188 :
無名草子さん:03/04/20 05:55
吉村昭の「帰船セズ」がいい。
189 :
無名草子さん:03/04/20 23:34
吉村さんだったらほかに「陸奥爆沈」、「零式戦闘機」
あと「戦艦武蔵」よんだら対照作品として
吉田満さんの「戦艦大和の最期」
また、阿川さんの「雲の墓標」「春の城」も、いい。
190 :
無名草子さん:03/04/20 23:42
あ、児島譲さんも。
豊田さんや阿川さんのように実体験者ではないけど、よく調べてある。
191 :
無名草子さん:03/04/24 00:17
>>164 >捕虜になった大本営参謀(新潮社)を一読してみてください
>仁将として名高い今村均の影の部分が登場します
検索してもでてこないよヽ(`Д´)ノウワアアアアン
192 :
無名草子さん:03/05/04 01:13
やはり吉村昭でしょう。視点がとてもシビア。荒俣宏の「戦時下のユートピア」
も視点といえば面白いよ。当時の漫才事情とか宗教界の扱いやら国防婦人会の
スカートもんぺ論争など、戦時下という非常時の「日常」生活が描かれています。
193 :
無名草子さん:03/05/13 17:59
>>181 わたしも読みました。『軍艦武蔵』。
買ったのは割とはやかったんですけど、読むの時間かかりました。
よかったです。ほんとに。
併せて概論的な平間洋一編『戦艦大和』を読むのもお薦め。
私も吉田満の「戦艦大和の最期」
ただ正直かな混じり文語体はやはり読みにくい....
現代文の名翻訳で読みたいです。
196 :
無名草子さん:03/05/18 20:43
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
199 :
無名草子さん:03/06/18 10:37
中山幹「われらが日々」文元社発売 7月1日発売予定
昭和18年〜昭和20年の3年間の著者の青春彷徨記。限定200部
200 :
無名草子さん:03/06/18 15:38
ここで何度も書名が出ていたので『軍艦武蔵』を買って読みました。
父や祖父の世代の人たちがこんな体験をしていたなんて。
ものすごく具体的な話が出ているので、これまでぼんやりとイメージしていた戦争とはまったく違う姿に触れた気がします。
臨場感がすごくてその場所に一緒にいたような気になりました。
せっかく助かったのに同じ日本人に殺されて食われる心配をしながら逃げ回るなんて・・・。
何度も泣きました。
1の趣味だったら、立野信之を読むべき。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
204 :
無名草子さん:03/07/17 00:37
火野葦平『麦と兵隊』
大陸戦線における
兵隊観察日記みたいな内容です。
しかし途中の戦闘シーンの恐ろしさと
ラストの「あるシーン」には
ガクガクブルブルしますた。
205 :
無名草子さん:03/07/18 18:32
>>204 「生きてゐる兵隊」とかいうのもありましたよね。
伏字ばっかりで、ほとんど内容がわからない作品。
ずらりと並んだ丸印がショックで、高校生だった
当時、なんとも言えない気持ちになりました。
207 :
無名草子さん:03/07/18 20:57
208 :
無名草子さん:03/07/18 21:03
小説じゃないけど、
森史朗「敷島隊の五人」
責任体系があいまいなまま特攻隊が生まれた真の理由がわかる。
210 :
無名草子さん:03/08/01 03:42
>204
「生きている兵隊」を
以前戦後出た伏字なしのやつ読みましたけど、
略奪・暴行・放火・捕虜や現地民を殺害するシーンなど
思いっきり皇軍の武威を汚す(w場面が描写されているので、
当時発禁になったのもむべなるかな、と思います。
「麦と兵隊」よりも露骨です。
(作者はこの作品の執筆のため
現地の戦線に取材に行っているので、
実際に自分で見たシーンを書いたのかも。。。)
作者は、そんなものすごい「戦場」というものに
人間が放り込まれた場合、その内面がどう変化していくかを
描写したかったそうです。
実際いろいろなタイプの兵隊が登場し、
それぞれの心理状態が描かれています。
自分の場合、地元の大きい図書館を
探したら置いてあったので、
206さんもぜひ探して出して読んでみてホスィ
漏れは逆に伏字版を読んでみたいです。。。
長レススマソ
211 :
206です:03/08/01 17:13
>>210さん
貴重なお話をありがとうございます。
アドバイスの通り、捜して読んでみたいと思いまつ。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
213 :
もし別の「せうわ」があったら...:03/08/02 15:26
北杜夫「楡家の人々」を推薦。
さて、レスが戦時中に偏っていると思われ。
昭和12年をピークとする戦前の繁栄もある。これは実話。
昭和15年にはオリンピックと万博も予定されていた。
オリンピックは全国にテレヴィヂョンでライブ放送予定だった。
(ま、録画機はまだ無いのだが)
現在の駒沢オリンピックスタジアムは昭和15年の設計のまま
昭和39年に施工された。
志賀高原、赤倉のスキー場は昭和15年オリンピックに合わせて
開設された。丸池の志賀高原ホテルは当時開業したもの。
東海道新幹線も弾丸列車として当時計画され着工されていた。
完成したら満鐵・ウランバートル・シベリア経由でロンドンまで
直行だったか。
214 :
もし別の「せうわ」があったら...:03/08/02 15:35
齋藤宗夫「楡家の人々」を推薦。
さて、應答が戰時中に偏っていると思われ。
昭和12年を頂点とする戰前の繁榮もある。これは實話。
昭和15年にはオリムピックと萬博も予定されていた。
オリムピックは全國にテレヴィヂョンで實況放送予定だった。
(ま、録畫機はまだ無いのだが)
現在の駒澤オリムピックスタヂアムは昭和15年の設計のまま
昭和39年に施工された。
志賀高原、赤倉のスキー場は昭和15年オリンピックに合わせて
開設された。丸池の志賀高原ホテルは當時開業したもの。
東海道新幹線も彈丸列車として當時計畫され着工されていた。
完成したら満鐵・ウランバートル・シベリア經由でロンドンまで
直行だったか。
215 :
無名草子さん:03/08/08 00:59
「超零戦・大西洋大海戦」
日本軍が航空機搭載のロケット3式弾を開発。B-29でも何でも吹っ飛ばし、
対には対米戦に勝利するのだ!
216 :
無名草子さん:03/08/31 07:15
hoshu
217 :
無名草子さん:03/08/31 13:36
火野葦平『麦と兵隊』は国内140万部のベストセラーで
世界20カ国以上で翻訳され世界で最も読まれている日本文学とかって
どこかで書いてあったけど、本当なの?
せうわって、昭和なんだね。どうでもいいけど。
過去スレ読んだけど入ってないんで
『帰らざる夏』加賀乙彦
2.26とか8/15の玉音放送のテープ争奪騒動にからんだ話しも出てきます。
特に玉音放送テープ騒動は単なる陸軍の暴走と思っていた私にとっては目から鱗。
当事者にとってはそういう考え方もあります罠。
あと、陸軍幼年学校の中でのいじめは現在に通じる物があるかも。
一日にして価値観が逆転し、取り残される主人公が追い込まれる過程はまさしく悲劇。
1さんのお求めのような戦記物ではないですが、考えさせて泣ける話としてお薦めします
・・・ただこの本、最近別の目的で読んでる人の方が多いみたいだけど(苦藁)
220 :
無名草子さん:03/09/01 19:24
>>189 禿同
漏れも浅田次郎の作品でもっとも好きな作品で
何回も読み返した。その度に泣けてきてしまう。
浅田作品のなかでは意外と話題に上らないが
映画化キボーン。
221 :
無名草子さん:03/10/16 12:49
浅田次郎「日輪の遺産」
今読み終わったけどすごくよかったよ。紹介してくれてありがとう。
こんな感じの小説は他になにかある?
「炎熱商人」深田祐介
日本占領下のフィリピンで、周囲とのあつれきに悩みながら、
ひたすら良心的に行動しようとした士官の話と、
現代の総合商社による材木買いつけの話をオーバーラップさせて書いた傑作。
直木賞受賞作。
あと本じゃないんだけど、東宝映画の「大日本帝国」!
これは凄かった。タイトルがこうだから、ちょっとアレな話かと思ってたら
とんでもなかった。個人の良心の問題、神の問題、民族問題など、様々なテーマを
からめつつ、壮大でドラマチック。
脚本が「仁義なき戦い」の笠原和夫と知って、どうりでモノが違うと納得した。
223 :
無名草子さん:03/10/18 14:41
「不沈戦艦紀伊」
224 :
無名草子さん:03/11/02 22:34
ノモンハン:五味川純平
インパール:高木俊朗
野火 :大岡昇平
小説じゃなくて漫画だが、「のらくろ」も面白い。
その当時の社会の動きにあわせて作ってある。ブタは中国、熊はソ連、
羊は満州。ただ主人公がしょっちゅうへまをしたり、敵方の描写もか
なりユーモラスな部分も多い。
むしろ冒険ダン吉のほうが、軍国日本的かもしれない。
226 :
無名草子さん:03/11/25 13:15
既出だけど野間宏の「真空地帯」はお勧めですね。
旧軍を変に美化したがる厨房に一撃を喰らわす書であります。
227 :
無名草子さん:03/11/25 17:26
小説ではないが、「仁義なき戦い」の脚本を書いた笠原和夫の聞き書き
『昭和の劇』に戦争関連の記述がある。脚本を書くために調べたそうだけど、
226秘話や特攻隊の出来たプロセスなど、かなり面白く読めた。
228 :
無名草子さん:03/11/25 19:38
城山三郎「男子の本懐」(浜口雄幸と井上準之助・金解禁の話)
林真理子「本を読む女」(昭和元年〜昭和21年頃まで・女性の視点)
>>221 同じ浅田次郎の「シェエラザード」があるが