●■●村上春樹 Part3●■●

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名前はまだない
村上春樹part3〜2chの終わりとポスト・アンダーグラウンド〜

前スレはこちら↓
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=book&key=985180757&ls=50
22:01/09/02 03:18 ID:QRJ3b4xs
2get!
3井戸:01/09/02 03:55 ID:zzbCrgAc
へぇ=〜。パート3ですか。ゆっくりながら着実に進んでますね。
新作をさっさと出して欲しいです。エッセイみたいなのばっかりで、つまらない。

3 get!
 僕自身の話をすると、だいたいにおいて僕はひとつのものごとを呑みこむのに
他人より長い時間がかかる性質である。そして呑みこんでからそれを自分のもの
として使いこなせるようになるまでにもっと長い時間がかかる。だから同じひと
つのものごとに対していても、僕と僕以外の人のあいだにはその対応に時間的誤
差が生じることになる。これは「勘が鈍い」とか「覚えが悪い」とかいったことを意
味しているのではなく―もちろんそれも少しはあるだろうが―ものごとにどこま
で溶けこめるかという問題である。正直に言えば、僕はものごとに溶けこみにく
い人間である。友だちの数もとても少ないし、女の子と親しくなるのにもずいぶん
面倒な手間を必要とする。自分の思っていることをうまく口に出すことができな
い。何かを体験して―人に会ったり、映画や芝居を観たり、小説を読んだり、コンサ
ートを聴いたりして―その感想を綜合してまとめるのにかなり長い時間がかかる。
一週間かかることもあれば一ヶ月かかることもある。ひどいときには半年かかるこ
ともある。だから僕は世間の雑誌や新聞にあふれている映画評や書評や音楽評を目
にするたびにただただ感心してしまうのである。なんだってこの人たちはこんなに
素早くものごとの価値判断を下せるのだろう、と。
5吾輩は名無しである:01/09/02 11:00 ID:h2XcbeWQ
まさか。
6吾輩は名無しである:01/09/02 22:17 ID:DuS3Fqz6
そういや新作は「世界の終り〜」の続編って話もあるね。
7吾輩は名無しである:01/09/02 22:35 ID:bAEz4.TA
「スプートニクスの恋人」は歴史に残る駄作だよね。
8吾輩は名無しである:01/09/03 00:03 ID:wlYx0tMU
スプートニクスage
9吾輩は名無しである:01/09/03 00:26 ID:D4cRN5yM
>>6
ストーリー、舞台ではつながりはなく
精神を受け継いだもの、ということです
3人称に転向したり、新作にかなり賭けているんでしょう
さすがにもうこけれないだろうから
10細かいけど…:01/09/03 11:18 ID:uerewpa.
スプートニク←
「まるで村上春樹が書いたような」小説だったネ
11カエルくん:01/09/03 13:21 ID:ClmT8zVo
>7
神の子はいいぜ。あのカエル、素敵じゃねえか。
つまらんかった話しばっかすな。カス
これはべつに皮肉やあてつけで言っているわけではなくて、本当に僕は感心している
のだ。僕にはそんなことはまずできやしない。たまにできることもあるかもしれない
が、いつもはできない。
 そんなこんなで、判断を一時的に保留することは僕にとって第二の天性のようなも
のになってしまった。つまりうまく判断を下せる時期がやってくるまで、判断を遅ら
せるわけだ。もちろん判断を遅らせることのできないものごとというのも日常生活に
は多々存在していて、それはそれで年齢相応に現実的に処していく必要があるわけだが、
そうでないものについては僕はできる限り判断をひきのばすように心がけている。
 僕がもっとずっと若かったこる、僕は自分のなかのこういう傾向を僕自身のものだと
考えていた。しかしスコット・フィツジェラルドの「グレート・ギャツビィ」という
小説の冒頭に僕の考えていたのと同じ内容の文章を発見して、それでとてもほっとした
覚えがある。それは語り手のニック・キャラウェイの独白で、内容としてはニックが父
の忠告に従って他人を簡単にクリティサイズすることを控えるように心がけていると、
そのおかげで他人からずいぶん奇妙な目にあわせられることになった、というような
ことである。「人間として持つべきつつしみに対するセンスというものは」とニック
は語っている。「きちんと万人平等に付与されているものではないのであって、その
事実を忘れてはより大事なことを見失ってしまうはずだと、僕は今もなお肝に銘じて
いるのである。」
13吾輩は名無しである:01/09/03 22:34 ID:YsqfrvV6
>>11
いいね
俺は焚き火の話しに感動した
蜂蜜パイはやけに説明的すぎてどうかと思うけど
春樹のやる気が感じられた
今までのままだったらあんな作品は書かなかった

うんことかキンタマとか春樹とは思えない表現が出てたしね
14吾輩は名無しである:01/09/04 05:26 ID:W..Rud8A
春樹とは思えない表現
「それから君のあそこね。あれは本当にひどいぜ。僕はあきらめてやってるけど、
もうなんだか伸びきった安物のゴムみたいだ。あんなものつけてるくらいだった
ら、僕なら死んでるね。僕が女で、あんなものつけてたらさ、恥ずかしくて死ん
でるよ。どんな死に方でもいい。とにかくさっさと死んでしまう。生きてるのが恥だ」
15カエルくん:01/09/04 11:26 ID:gVYQNkbs
しょせん小説なんだから、好き嫌いでいいねんけど、
ちょっとマジスレしてみたい。秋やしね。
「スプートニクの恋人」賛否両論やけど、というか
悪口が目立つんやけど、そんなに悪くないと俺は思う。
ラストでレズのネエちゃんが帰ってきたかどうか、
はあまり問題でない、と思う。(帰ってくるわけないやろ!死んどるわ)
そしたら、あの小説はなんやったんやろ・・・・。
語り手の兄ちゃんが、少年に語るのが一つのポイントやとは思うが、
やはりあのレズのネエちゃんを軸に考えるべきやと思う。
はっきり言って、俺にもようわからんねん。
けど、何か感じる。凄い傷と悲しみみたいなもんを・・・。
どや。
16 :01/09/04 11:59 ID:AJObVSYE
少年に語る場面で覚えてるのは、川が海に注いでいくのをみると
とても悲しい気持ちになる、とかいうの。あれは何なんだろうね。
どうしようもないこと?時の流れ?
>>14 の表現ってなんだっけ?一回読んだんだけど思いだせん。
17スローボート:01/09/04 13:41 ID:CDaGyIGQ
14って
悪夢はまだ、つづいているのだ。でおわるやつやろ?ゾンビ?

〉〉カエルくん
わたし、10をかいた人です。
消える女や、地中海の匂い、なんだか、村上春樹のアイテムを使って
村上春樹の文体で誰かが書いた小説のような気がして
10のようにいった。
もっとひどいことをいえば、小説の書き方とかなんか、ウケねらいみたいで
読んでてヤだったし。
三田誠広みたいになってほしくないっす(笑)
女のこのもつ「ものがたり」が好きだ、っていうウラは何となく分かるんだけれど。

ようするに、焼きなおした小説に
「何か感じる」ことができなかっただけなんやけど(笑)。
あなたの感じたものは言葉に出来ないものかもしれないけれど
もうすこしくわしくきいてみたいです。
18カエルくん:01/09/04 19:30 ID:gVYQNkbs
>>スローボートさん
三田誠広、ゲッ。あなたの批判は効いた。
あんなものと同じに思われるほどひどいのか、と。
俺は村上春樹好きだけど、信者でもない。
だからあなたの言ってる意味は、冷静に好くわかる。
「何か感じる」と言ったのは、じゃなんなんだ、ですよね。
ゴメン「ねじまき鳥」ならすぐ言えるけど、
「スプ恋」に関してはすぐには言えん。
今言えるのは、冒頭の書き方からして、すでに変わっているということ。
あの冒頭は、行方をくらました文学少女(多分死んでる)に
送った鎮魂の言葉、もしくは弔辞のような文章だ、ということ。
いつまでも廻りつづける彼女の霊を慰めているかのような・・・。
ヤツ(語り手)はワンサイドやけど、魂に向けて言葉を発している。
届くかどうかわからんけど、とにかく。あのガキに向けても・・・。
あー、こんなこと書けば、マザコンとか薄らバカとか言われるやろな。
でも、少なくともウケねらいとは思えないのは、あの話法なんだよ。

スローボートさん、悪いけど、もう一度読み直すから、時間くれ。
19スローボート:01/09/05 14:00 ID:XcVbwzkw
>>16
わたしもそこ、立ち止まりました。
連想したのが「海はいかなる川をも拒まず」って。
どうあがいても、行きつくところへ行くのかなあみたいな。
でも、不思議やけど、あまり後ろ向な感じはうけなかった。

>>かえるくん
私、元信者です(笑)。文庫にならないと買わない、程度だけど。
「すぷ恋」は、夏休みでヒマやし、私ももう一度読みなおしてみるっす。
今までみたいな、全てを客体化してしまう視点だと
例えば、仕事もできる「よき妻」も、がりがりの文学少女も
すべて「失踪する女」、の一言に集約されていくみたいで
思わず焼きなおしとか毒舌はいたけど
この小説の、話法の違いからくるものには無頓着だった
ねじまき鳥のほうも語りたいね〜
20吾輩は名無しである:01/09/05 20:01 ID:AJ6vZwkk
エッセイやらカルタやらはもうええから
はよ 小説だせや。
21吾輩は名無しである:01/09/05 21:49 ID:9LO2mxMk
ところで最近ボブディラン聞いてるんだけど、
何か彼の小説にぴったりだね。非常に何かに対する情動
とかが感じられて昔の春樹の小説読んでるような感覚になる。
村上春樹の音楽観は彼と彼以外の世界を結ぶひとつの方法なのかも。
22吾輩は名無しである:01/09/05 22:20 ID:MRPyzv.U
「世界の終わり」
ボブディランは
雨の日に、子供が窓辺に立ってうたっているような声
って、でてきたね
23吾輩は名無しである:01/09/05 22:29 ID:qp6aUJNs
君ら、「話法」とかいう言葉使いしてる時点で終わってると思う。
何気取ってんの? はっきり「語り口」と書けばいいのに。
24吾輩は名無しである:01/09/05 22:36 ID:cMBsRJsg
>>23消えうせて
25吾輩は名無しである:01/09/06 14:02 ID:mInOGoZ.
>23
お前の「時点」と言うのも、変やぞ。
お前は、始まりもしない!
26吾輩は名無しである:01/09/06 16:25 ID:KzBYV40M
「スプ恋」は、個人的に好きだ。
「こちら側の世界」と「あちら側の世界」。
村上春樹の永遠なるテーマだね。
それは、言い換えたら死と生、意識と無意識、世の二律背反。
素人文学評でスマン
27吾輩は名無しである:01/09/06 16:52 ID:ygKoBtHk
↑素人文学評大歓迎!
28吾輩は名無しである:01/09/06 17:38 ID:s33t48/o
どうしてかわかんないけど「スプ恋(っていうのか?)」でも
女の子があっちの世界にいっちゃってる。なんで?
「松明のように火を灯して掲げるような希望」が主人公にはなくなっちゃったからってことなの?
29電話が鳴った。:01/09/07 00:50
村上レシピ買いました!ハムとスパゲティ作りました!
買った人、ご意見どうぞ。ボクは満足。とってもうれしいです。
あしたもなんか作る。

ホントウなら、村上さん自身に出版して欲しかったけど。
30吾輩は名無しである:01/09/07 01:06
いいや、俺は23を支持する。「時点」、使い方マトモじゃん。
31スローボート:01/09/07 01:49
>>29
ホットケーキのコーラがけに興味しんしんでした(笑
32モー娘聴けよ:01/09/07 04:38
>>21
暗いな、おまえ・・
33吾輩は名無しである:01/09/07 11:23
>30
23のような茶化しは古典的やぞ。言葉じりを捉えて何か生産的か?
「時点」というのは、安保闘争の頃、左翼の学生がよく使った言葉。
もともとは、ヘーゲル→マルクスの用語。本来、日常語ではない。
揚げ足取りすんなら、そのくらいの用心はせい。
とは言うものの、
「話法」という言葉でなくてもいいような気はするが・・・。
しかし「語り口」とは違うような気もする。
カエルくんの弁明が待たれる。
34吾輩は名無しである:01/09/07 13:55
>「時点」というのは、安保闘争の頃、左翼の学生がよく使った言葉。
>もともとは、ヘーゲル→マルクスの用語。本来、日常語ではない。

へぇ〜 そうなんだ。知らんかった。でも言葉としては古くからあるんでしょ?
要するに時間の流れによる発展の中の、ある一点というか一段階のことなんだね。
「われわれは、いまの時点で一九七〇年の日米安保条約の手続きの可否を断定するつもりはない・・・」
35吾輩は名無しである:01/09/08 02:00
>>32
ボブディランを「暗い」と捨てれる神経にワラワラ
モー娘だけで春樹スレにカキコができるか!
36吾輩は名無しである:01/09/08 02:59
>>35
わかったからモーオタ、収まれ(w
37吾輩は名無しである:01/09/08 04:25
「語り口」って書いたら「何気取ってんだ、話法ってはっきり書けよ」とか
いう奴で出そうだなぁ
38名前はまだない:01/09/08 10:16
春樹どんの小説とか池波ショウタローの時代劇,山田詠美なんかの文中に出てくる食べ物.
ついついマネして作ってしまうのは漏れだけ?
39吾輩は名無しである:01/09/08 12:29
カエル君マダカナ
40スローボート:01/09/08 23:46
書いて欲しくなかった作品はありますか?
わたしは

使い道のない風景

もしも僕らの言葉がウイスキーだったなら

41吾輩は名無しである:01/09/09 00:15
ピース
42吾輩は名無しである:01/09/09 00:30
好むと好まざるとにかかわらず
43吾輩は名無しである:01/09/09 00:32

ラブ
44吾輩は名無しである:01/09/09 00:46
「使い道のない風景」は村上春樹のエッセイで唯一好き。
信者は違うみたいだね。
45吾輩は名無しである:01/09/09 00:51
>>38
ハルキのすぱげっちは、つい作ってしまうなあ。
読み返す度にさ、本ひろげながらフライパン握ってたり(笑
あと、
ヘミングウェイの短編に出て来る「そば粉のクレープ」とか、
真似っこしたよ、美味かった、実際。
46吾輩は名無しである:01/09/09 03:48
ホットケーキにコーラをぶっかけるなんて、なんてお下品な!
お母様は、そんなこと許しませんわ。ハルキちゃん。
それより、あんたのアホ嫁が不動産で作った謝金はどうなったの?
返せる目処はついたの?お母様もお父様も、心配で心配で。
なんなら、お父様に頼んでさしあげてもいいのよ。まったく、あのアホ嫁。
料理もロクにできない。借金は作る。子供は産めない。
散々よ。疫病神よ。もう、お母様かなしいわ。ハルキちゃん。
くだらないエッセイなんてもうやめて。お願い。
やっつけ仕事なんてしないで。あなた、小説家でしょ?
47吾輩は名無しである:01/09/09 06:13
借金てホント?
48吾輩は名無しである:01/09/09 06:23
ところで、質問なんですけども
「ダンス×3」にでてくる書生のあだ名は何故
フライデーなんでしょうか?
49吾輩は名無しである:01/09/09 06:41
>>48
ロビンソンクルーソー?
50高野聖:01/09/09 06:43
ロビンソンクルーソー?
51高野聖:01/09/09 06:47
あれれ、一瞬遅れたばかりに。
49≠50だよ
念のため
52吾輩は名無しである:01/09/09 11:23
「ダンス」読むと「羊」が読めない僕は死刑ですか?
53吾輩は名無しである:01/09/09 11:51
俺は今村上春樹読み返せって言われていいよって
言える作品が長編では「ダンス〜」のみ
54吾輩は名無しである:01/09/09 12:44
ノルウェイの森はけっこう読み返せたけどな。
400万部も売れたからかな?これ好きっていうと俗っぽくて
文学なんてかけらもわかってない奴扱いされそうでコワイ。
55GOGO-AU55:01/09/09 16:11
え、借金てホント?てかマイガールフライデー?

て、すみません、つうか、全然彼の良い読者では無い
のですが、と言うのも

朝日堂は読めたんですが、小説はつまんない、て感じで
て言うか、小説難しい、て感じで、読めなかった
つまりは「え?村上春樹でさえ、読め無えのかよ?」
て感じの読者なんですけれども、さておき

10代の頃とは違って30近く成ると、もう
これ以上、本読まないのもなんだか怒られそう
てな感じで手始めに読んでみたんですけれども
(の割りにはやっぱり面倒臭かったんですけど)

ええっとですねえ、言いたいのは、あれです
「羊をめぐる冒険」ってさあ、結局

黒魔術の小説ですよね?
56GORO-AU56:01/09/09 16:23
あと「ノルウェイの森」は、が売れたのは、て言うか
それは村上春樹にしては、ですよ?
それは村上春樹にしては、なんですが
真面目だからじゃ無いかな、と言うか

古臭いと言うか、面倒臭い感じの、そう言う
以前の作品のモチーフが突然、以前に比較して
現実味を帯びて来た、唯一の作品って感じで
これが突然売れたって言うのは、なんだか

いや日本人結構本読んでんじゃないの?
てか純文学とか文学とか言う寄りも
の様な物に近い物のほうが実は受けて居た
て言う事実を感じたんですけれども、どうなんだろ?

ま、ともかく、あれが好きな人達って言うのは
結局、他のは読めないって言うのも解る様な
感じが、気がしましたが、でもどうなんだろう?
57GONNA-5757:01/09/09 16:28
あと此所等でかぁなり評判悪い「スプートニクの恋人」
ですが、これも用意周到と言うか
無意識シクスティーズと言うか、実は
80年代後半から10数年経てからの
ロシアの掘り返しみたいな物を題材にしながら

最期は「居るのか居無いのか解らない」存在が
「電話の向こうからしか確認出来ない」存在として
此所にそう此所で読んで居るこの文字の様に現われてる

と成ると題名から場所設定から語られる物全てが
別の意味を帯びて来るって言う、何時も通りの
設定くらいはしてんじゃ無いかな、と言う気がしたのですが

スプートニクの様に帰って来る
ギリシャ帰りのビートニク(好き、でも知らない)
の様な女の娘がギリシャから帰る
とすると帰り道はどの様なルートなのだ?
58GOHA-58 SOUND:01/09/09 16:31

てな感じでやっぱり僕(等)には解らない様な
彼(等)な難しい話の様な気がすんですが、どうだろ?
59吾輩は名無しである:01/09/09 17:46
>>55-58はネタだよね?
60吾輩は名無しである:01/09/09 18:06
メンドクサッ
61タモリ:01/09/09 19:38
>>59
んなわきゃない
こういう考え方は今日的とは言いがたいし、おそらくはニック自身が指摘するように
多分にスノビッシュでもあるのだろう。それでも僕はこのニックの独白を読んで当時
ずいぶん勇気づけられたものである。優れた小説を読むことの利点のひとつは、自分が
孤独ではないことを確かめられることではなかろうか、と僕は思っている。
 しかしこういった性向のおかげで、僕も「ギャツビィ」の語り手ニック・キャラウェイ
と同様これまでにずいぶん不快な思いをしたり不都合な立場に立たされたりしたものであ
る。ものごとに対する判断や対応の時間性がいささか異なるというだけで、人は実に
いるんな種類の反応を僕に向けてぶつけてくるのである。その反応はおおまかにいって
三つのタイプにわけることができた。
63吾輩は名無しである:01/09/10 09:39
ペース
64吾輩は名無しである:01/09/10 10:30
ピーヌ
65吾輩は名無しである:01/09/10 15:13
62と村上春樹をまとめて自衛隊に4年くらいほうりこみたいね。
帰ってきてまだ同じ事ほざいているか見もの。
66ポストアンダーグラウンド:01/09/10 22:04
『約束された場所で』あとがきからの抜粋
「この本のための取材を続けている間、時間の都合のつくときには、東京地方裁判
所で行われている地下鉄サリン事件の実行犯たちの公判に顔を出すようにした。
(以下省略)
彼らは法廷でオウム真理教の教義の細部の説明を求められると、しばしば「これは
一般の方にはおわかりにくいでしょうが」という表現を用いた。そのような発言を
耳にするたびに私は、それがある独特のトーンから、この人たちはなんのかんのい
いっても、自分達が〈一般の方々〉よりは高い精神レベルにあるという選良意識
をまだ抱き続けているのだなあという印象を受けないわけにはいかなかった。
「たしかに犯罪を犯してたことについては心より申し訳なく思ってます。私達は
間違っていました。でもそれは結局のところ、私達を騙して、一連の誤った命令
をくだしたあの麻原が悪いのです。あの男さえ正気を失わなければ、私達は
平和に穏やかに、正しい宗教的な追求を行って、誰にも迷惑かけずにすんでいた
のです」、彼らは(はっきりと言葉に出さずとも、言外に)そう語ろうとしてい
るように感じられる。つまり「たしかに出てきた結果は悪かった。反省はしてい
ます。でもオウム真理教というあり方の方向性そのものは間違っていないし、その
部分までを否定する必要はないです」と。
67ポストアンダーグラウンド2:01/09/10 22:05
多くの理科系・技術系エリートたちが、現世的な利益を捨ててオウム真理教に走った
理由は個々様々であろう。しかし彼らが共通して抱いていたのは、自分達が身につけ
た専門技術や知識を、もっと深く有意義な目的のために役立てたいという思いであっ
たのではないか。彼らは、大資本や社会システムという非人間的で功利的なミルの中
で、そのような自分たちの資質や努力が―そして彼ら自身の存在の意味までもが―
無為に削りおろされていくことに対して、深い疑問を抱かないわけにはいかなかったのだ。
(一部省略)しかし、誰が、「いや、自分はなんでもない人間ですから、社会システム
のなかで削りおろされていっても別に構わないですよ」と考えているだろう?多かれ
少なかれ私達のすべてが、自分がこの世界にこうして生きている意味を、そしてほどなく
死んで消えていく意味を、できることならこの手で確かめたいと思っているのだ。
そのような答えを真摯に求めるという行為自体は、言うまでもなく別に非難される筋合い
のものではない。にもかかわらず、どこかで致命的な「ボタンの掛け違い」が始まる。
現実の相が少しずつ歪み始める。約束されたはずの場所は、ふと気が付いたときには、
もはや自分が求めていたものではない場所に変わっていまっている。マーク・ストランド
の詩が語っているように、そこでは「山々はもう山ではなく、太陽はもう太陽ではない」
のだ。
68ポストアンダーグラウンド3:01/09/10 22:15
かれらは少しばかりまじめにものを考えすぎるのかもしれない。心に少し
ばかり傷を負っているのかもしれない。まわりの人たちと心をうまく通じ
合わせる事が出来なくて、いくらか悩んでいるのかもしれない。自己表現
の手段をうまく見つけることができなくて、プライドとコンプレックスとの
あいだを激しく行き来しているのかもしれない。それは私であるかもしれない
し、あなたであるかもしれない。私たちの日常生活と、危険性をはらんだ
カルト宗教を隔てている一枚の壁は、我々が想像しているよりも遥かに薄
っぺらなものであるかもしれないのだ。
6955-58:01/09/11 00:54
>>59

ネタじゃ無いよお・・・いやネタでも良いけれど

でBMWがどうのこうの、とかポストなんとか、とか
そう言うのは良く解らないんですが
ともかく言えるのは、実は

本人の言う(ユング派の河合はやおとの会話で出て来た)
コミットメントって言うのは最初からあるのね?
で主人公は結構関わったり替わって行ったりして居る訳です
て言うか実はもうそのデタッチメントといなんとかって言うより
全部が全部実は意味を持って居るコミットメントして居ること
が、全部が全部メッセージを持って居ることが、面倒臭かった

もう最初っから、そうでしょ、この村上春樹ってひとの作品は

で其処がどうも世間では評価が違うらしいんだよなあ、て言う
がしかし、其処の所どうなんだろう、って言うのが気に成った

んですよ実は、て言うか最初の作品が題名が「風の歌を聞け」だよ?

推してしかるべきだと思える(気がする、って言うかな)
7055-58:01/09/11 00:57
(続き)だからまあ、ディランでもPPMでも良いけれども
それが「The Answear Is Blowin InThe WInd」
だとしようよ、って言うか、それより
解り易いかも、てのは同じく、多分これで、ええっと

例えば「ノルウェイの森」って言う
   「どこでも無い場所」に居る小説は
   「ノルウェイ製の家具」が
   「ノルウェイの森」って翻訳された場所である
うえに「どこでも無い場所」に居る「主人公」は
あからさまに「ノーウェアマン」であって
      「ノーウェアマン」って言うのは
実は「NOWHERE」でありながら
  「NowHere」でもある、って言う

ふたつの有名な話を盛って来て居るのは解る

(そしてそう誤訳された時代の話だと言うことも
それが終わって実は
「NOWHERE」でありながら
「NowHere」でもある、場所に立ち
 これから彼は何かを始める、もしくは
 彼は実は其処から書き始めた、てことは、戻った?)

其処でBeatles的に言えば
印度趣味英国趣味で展開する
つまりは電気式の器材で死を体現する
て言う作品が来るのだとしたら?

誰が「リヴォルヴァー」を弾き、それをルポルタージュし
落ち目のカポーティの新機軸であった「冷血」よろしく
取材して行ったのか、って言うことが解るはずだと思う
それが全て偶然でさえ、それが全てただの偶然でさえ

でもそれが「羊をめぐる冒険」で
「背中に5角形の星形」を印た異様なモンゴルの羊
を題材にした作家の作品だったとしたら?
(海外での評価は全然違ってしまうんでは無いだろうか?とか思える)

勿論「ダンス・ダンス・ダンス」で
予知能力を使える子供を出してることを指摘するまでも無く
雪の中のホテルと閉じ込められそうな山小屋を使って
中途半端なスティーブン・キングの「シャイニング」よろしく
自作の連続を突然ホラーに変換してしまって居る
80年代の数作品を考えると、やっぱり

「ノルウェイの森」が受けたのは普通だったからじゃ無いかな、て思った、と
(と同時にそれだけ凄い借金があったのなら解らないでも無いなって言うかな)

てこれだけでも充分面倒臭いし
なんでこんなもん読まないといけないのだろう?てな話

>>60

だから同意する。sage


※ てか様々な研究本で既出だったらご免ね。
71サゲの55-58:01/09/11 01:16

うっわ恥ずかしい、Sageないと駄目っ

て言うか前にも書いた通りに
村上朝日堂とか、食べ物と音楽についてしか書いて無い
もしくはくっだらないこと(空飛ぶブラジャーとか)
について書いてあったもの、などは好きだった訳です
(て言うことは板違いなのかもです?)

後は初期ジョン・アーヴィングの翻訳ものとかだよなあ、てか

うっわ恥ずかしい、Sageないと駄目っ
(だいたいなんだよ、デタッチメントとかコミットメントってっ)
72下げ断行の下げ:01/09/11 01:24

でもってもっかい sage さして欲しい

て言うかだから「スプートニクの恋人」も
結局「観覧者に閉じ込められる」ことと
「(落ちるのか初なのかな)ロシアの衛星」
と対比出来るし、実際
今度のオリンピックが何処で開かれるのか?
とか考えてると何故
21世紀初のオリンピックの取材をしたのか?

とかなんとか全部が全部こう違って来る様な感じが・・・でsagesage
7369-72:01/09/11 01:30
あ、つまりはなるべく難しく無いの読もう
とか思ったのに、やっぱり難しかったと言う

てゆうか、本の中でも登場人物がえんえん本読んでるし
わからん、と言う感じな訳です
(ネタでなく、馬鹿だった
てゆうかDQNでさえ無い、て言うか)

でも謎だったんだよお、山羊なのか羊なのか
て言うか羊の皮を被った狼じゃ無くってさあ
て部分でもさあ、なんだか別のさあ、意味がさあ

てな感じほで、やっぱりわからん、出直して来るは!
74  :01/09/11 04:29
「スプートニクー」の比喩表現はうざかったんだけど、
あれは何かを狙ったの?それとも地?
75吾輩は名無しである:01/09/11 10:47
>>69-73
書き込むのはいいが、他人がわかりやすいようにまとめてから書こうよ。
それじゃ―ただのヲナーニだよ。
76吾輩は名無しである:01/09/11 12:09
パート1はどこいっちゃったの?
77沢崎:01/09/11 12:13
スプートニク、全体としては面白かったのですが、語りの構造がなんか納得できない
ところがありました。
基本的には小学校教師の一人称小説ですよね?それが、視点がすみれに移った時に、まるですみれの
見たこと感じた事をすべて把握しているかのような三人称になってしまってる。
これってありなんですか?
78沢崎:01/09/11 12:15
なんかスプートニク評判悪いみたいですが、全体の出来不出来は置いて
語りの問題についてのみレスをお願いしますです。
79吾輩は名無しである:01/09/11 12:31
語りの問題ってなんですか?わかりやすく言って。
80沢崎:01/09/11 12:38
筒井の「朝のガスパール」でも読めば良く分かると思うのですが、
つまりその文章を誰が語っているかという問題です。
スプートニクは基本的に小学校教師が語り手ですから、彼が知っている
ことしか語れないはずなわけです。
どの時点から語っているのかという問題もありますが、すみれが感じた
ことを、「すみれはその時どうこう感じた」とやるのは反則になる、す
みれから詳しく聞いた事だとしても、そこには小学校教師の語りという
フィルターの存在を感じさせなくてはおかしいと思うんです。
81吾輩は名無しである:01/09/11 16:56
でもスプ恋の場合はすみれの個人的フロッピーディスクをのぞいている主人公(教師)
に限っては、反則かどうかって問題ではないと思われますが。
まず疑問に思ったのだけど、
「語り手は常に固定されていなくてはいけないんですか?」
彼には彼が知っていることしか語れないというのは当然です。
フィルター感じる感じないは読者の読解力とか読み方とかの問題で。
82カエルくん:01/09/11 19:25
スローボートさん、いるかい。帰ってきたよ。
という言葉で始めようと、
それを励みに僕なりにマジに「スプ恋」を読み直した。
そしてスレ開いたら、スローボートさんは40のスレを書いてた。
でも、いいぜ。
>39さん、ありがと。あなたのために、感想文を送るよ。

まず、話法の問題から。どうでもいいけど、
これはできたら「話法」でありたい。
なぜなら、作者、あるいは語り手は、意識的に語ろうとしているから。
(「話法」と「語り口」は、
「文体」と「書き癖」という言葉が違うように別の二つのことだ。)

では、「スプ恋」の意識的な話法とは何か?
語り手である「ぼく」は、おそらく、
たったひとりの読者のためにこの小説を書いている。
その読者は、現実にはもはや存在しない「すみれ」だ。
しかし彼女は「ぼく」の心にしっかりと存在する。
つまりこの小説の話法は、もはや現実には存在しない「すみれ」の魂に、
呼びかけ慰めると同時に、
「ぼく」の心を回復するという二重構造になっている。
この話法の独自性は、ここにあると思う。

しかし、今回僕はこの小説を読み返して、もっと大切なことに気がついた。
そして僕なりに、この小説がわかったような気がする。

39さん、お待たせ。長スレになるので、この辺で止めるけど、
僕はいつでも帰ってくる。あなたも自分で考えてみてくれないか。
83吾輩は名無しである:01/09/11 21:01
>>82
>今回僕はこの小説を読み返して、もっと大切なことに気がついた。
>そして僕なりに、この小説がわかったような気がする。
そうでしかた。う〜ん私も読み返してみたくなってきた。
84沢崎:01/09/11 22:07
>でもスプ恋の場合はすみれの個人的フロッピーディスクをのぞいている主人公(教師)
> に限っては、反則かどうかって問題ではないと思われますが。

フロッピーディスクの内容より前の部分についてはどうですか。
それに、フロッピーディスクの内容について小学校教師が言及する場合、すみれの語りと
小学校教師の語りという二重のフィルタを提示しなくてはならないわけなのですが。

> まず疑問に思ったのだけど、
> 「語り手は常に固定されていなくてはいけないんですか?」

いいえ。フロッピーディスクの文章の部分のように、一つの小説内で語り手が
交代することはいくらでも有り得る事です。
ただし、それにはそれ相応の仕掛け(虚構内虚構はそのもっとも典型的な例)が必要なわけですが。

>彼には彼が知っていることしか語れないというのは当然です。
>フィルター感じる感じないは読者の読解力とか読み方とかの問題で。

では、例えばすみれとミュウが初めて会うシーンの描写、どのあたりに
フィルタの存在を読み取れますか?
あたかも彼自身がその場にいたかのような描写が続いてますが……。
どうも、僕などはこういう語りを断りなくやられると、なにやら不誠実だなあと感じてしまうのですが。
85沢崎:01/09/11 22:29
カエルさんこんにちは。

まず、「語り」でなく「話法」でなくてはならない理由が今一つ理解できません。
「語り」という用語は、こういう場合に当たり前に使われる用語だと思っていたのですが。
「語り口」というのはまた別ですね。うーん。こういう内容を議論するときに「話法」と
いう用語を使うのを見るのは初めてです。

>では、「スプ恋」の意識的な話法とは何か?
> 語り手である「ぼく」は、おそらく、
> たったひとりの読者のためにこの小説を書いている。
> その読者は、現実にはもはや存在しない「すみれ」だ。
> しかし彼女は「ぼく」の心にしっかりと存在する。
> つまりこの小説の話法は、もはや現実には存在しない「すみれ」の魂に、
> 呼びかけ慰めると同時に、
> 「ぼく」の心を回復するという二重構造になっている。
> この話法の独自性は、ここにあると思う。

いまいちよく分からないのですが、もう少し具体的な語り(話法)の構造と関連付けて説明してもらえないでしょうか。
すみれという存在はすっかり「ぼく」の中にあるから、すみれがどう感じ、なにを体験したかもすべて把握してるという
ことですか?(違うよな)

84で指摘したような初歩的な誤りを、村上春樹が犯すとも思えないので、なにか意識的な仕掛けがあるのだろうと思いま
す。ぜひカエルさんでもどなたでもいいので、解説していただけると嬉しい。
86沢崎:01/09/11 22:30
>それに、フロッピーディスクの内容について小学校教師が言及する場合、すみれの語りと
> 小学校教師の語りという二重のフィルタを提示しなくてはならないわけなのですが。

小説では、ここはOKだったように思います。念のため。
87吾輩は名無しである:01/09/11 22:49
難しいことはよくわからないんですが、
村上春樹は>>77の手法をずっと以前に
「1973年のピンボール」でも使ってますよね。
「僕」には見えないはずの鼠の行動をあたかも見ているかのように書いている。
88御名任意:01/09/12 02:34
>>75

ごめんごめん、ぶっこいちゃったよ。ぶきぶき、ぶっこいちゃったよ。
ごめんごめん、簡単に解る様に、か、ずばりは

「ともかく難しかった」って話です。
89吾輩は名無しである:01/09/12 03:46
あげ
90あげとく:01/09/13 02:39
ほれほれ
91 :01/09/13 11:08
ピープ
92吾輩は名無しである:01/09/13 22:29
agw
93吾輩は名無しである:01/09/15 01:35
借金て話はどっから出てきたの?ネタなんでしょ?
94吾輩は名無しである:01/09/19 19:13
 クロニクルの評判悪くないですか?

 私は春樹さん信望者ですが、春樹さんも春樹ファンも
ある意味基地外で電波だと思う。
 結局自分のことにしか興味ないんです。そういう人に
しか面白さを感じられないのではないかと。

 スプ恋って一回しか読んでない。だからノーコメント。

 自分にしか興味のない人間にとってクロニクルは
ものすごくエキサイティングな小説です。
95カエルくん:01/09/19 22:48
↑何を言っているのか、さっぱりわからん。
96   :01/09/20 00:22
このスレで文章力ないやつ晒し上げ
スタート↓
97吾輩は名無しである:01/09/20 00:22
98 :01/09/20 00:23
>>69-73
99薫くん:01/09/20 01:25
新作はまだ?
100吾輩は名無しである:01/09/20 03:23
文春から、アンダーグラウンド2がでてたよ。
オウム信者インタビュー。
101スローボート:01/09/20 04:33
こんにちわ
>かえるくん
40のレスはスプ恋へのあてつけで書いたんじゃないよ。
わたしは「元信者」だけれど
村上春樹の作品はどれも最高!みたいな見方はしてないし
いろいろな作品について話すきっかけとして
マイナス面から話を始めてみたかったんだ。
もし、気分を害していたら、すみません。
102スローボート:01/09/20 04:56
村上春樹作品は
社会とのディタッチメントを描く初期作品から
オウム事件の取材を皮切りにした
社会とのコミットメントを描く中期作品への移行というのが
通説であるときいたことがあったので
69のレスの

本人とユング派の河合はやおとの会話で出て来た、
コミットメントって言うのは春樹作品の最初からある。
初期の作品(「風の歌を聞け」など)も
デタッチメントって言うより、全部が全部
実は意味を持っているコミットメントである。
全部が全部メッセージを持って居る

という趣旨の部分は目からウロコ!でした。
もっとわかりやすくかいてもらえたら、よいなあと思ったけれど(笑)

>>94
>結局自分のことにしか興味ないんです。そういう人に
>しか面白さを感じられないのではないかと。
>自分にしか興味のない人間にとってクロニクルは
>ものすごくエキサイティングな小説です。

あなたがいっているように、
本当に村上春樹作品は内にこもりきった小説なのか
69のレスを読んでもう一度考えてみてはどうでしょうか

私自身の考えを言うと
クロニクルは、「人との関係」の中で「自分」を
取り戻す小説だから
自分にしか興味がない、というあなたの言い方は
あの小説の片方の面しか捉えていないと思う。
103吾輩は名無しである:01/09/20 05:30
「自分」を取り戻すってあなた……
まぁ、許されるのか。2ちゃんならこんな安易な表現も……
でも何にも伝わらないけどね。
104スローボート:01/09/20 11:05
>>103
取り戻す、というのもかぎカッコに入れた方がよかったかな(W
105カエルくん:01/09/20 13:29
スローボートさん 元気か?
僕は気分を害したのではないよ。
ただ、マイナス面から話しをしても、
どこにも行けん、と思うだけ。
評論家になっても仕方がない。
だけど、僕のあの言い方はないよな、ゴメン。

正論を言うようだけど、自分で考えなければ、
小説読んでも仕方がないと思う。
そして、これはほんとうに難しいことだ。
書き手の立場に立って、
小説の構造的なことをあれこれ考えても仕方がないと思うよ。
「スプ恋」の難しさは、そんなとこにはないよ。

「スプ恋」のテーマなんて、シンプルなものだ。
あれは、人間関係において、特に男女関係において、
セックスはもちろん大事だけど、それだけでは充分でない。
「友達」といえる関係が大切だ、ということだろう。
これはシンプルで、デープなテーマだと思うぜ。
106吾輩は名無しである:01/09/20 14:15
村上春樹は一度手にした文体を決して手放さない
そういう意味では彼は非常に保守的な作家だし
一定以上の評価を得られないのもそこに起因していると思う
一定というのはカナリ厳しく、まあ古典名著並みの評価という意味だが
それを克服したとき、村上は一歩先の作家になるのだろう
107吾輩は名無しである:01/09/20 17:29
>>104
ハイハイ。
10894:01/09/20 18:02
補足

 自分にしか興味がなくって自分をとことん
掘り下げていったから逆に他人との繋がりが見えて
きたって事。それが「井戸掘り」だと思う。

 結局コミットメントが重要になってきたのだって
春樹さんが自分ばっかり見てきたからでしょ?
最初から他人のことばかり気にしている人だったら
本当には誰の心も理解できないままで終わるんじゃない?
 自分が見えて初めて他人が見えるというか・・・
自分をしっかり見てきたから他人を見ても大丈夫というか。
(心の闇は深い)

 私は春樹さんのことを内にこもった人だと思ってないよ
がんばって他と繋がろうとしている人だと思っている
でも春樹さんが他人と繋がろうとするのって、
結局自分は一人きりだって知ってるからだと思うのです

 文章下手だなあ
109吾輩は名無しである:01/09/20 20:23
田中康夫は何年か前の浅田彰との対談で、
村上春樹はノーベル文学賞を狙って「アンダーグラウンド」を書いたんだ、
と断言していた。
そのあまりのきっぱりぶりに、
長野県民の私もさすがに引いた・・・。
110吾輩は名無しである:01/09/21 00:42
あげついでに一言

かえるくんさん、お友だちにはいさぎよく謝れて
あれだけしっかりした文章を書けて
自分の意見を持っている人なのになんで
>>95
>>96
みたいなことするんだ?
大人気ないぞ
111カエルくん:01/09/21 01:27
>110さんへ
>95は確かに僕だが、>96は僕じゃないよ。
>96を僕と思って怒った君は、皮肉じゃなくエライよ。
ただし>95に関しては、今でもちょっと本気なんだ・・・。
112スメルジャコフ:01/09/21 01:27
アンダーグラウンド買ったけど、全然読んでないや。
どこにいったのやら。
ボクはハルちゃんの小説が読みたい。
エッセイも、まぁ、そこそこおもしろいけど…。
113吾輩は名無しである:01/09/21 10:12
あ。ほんとだ。
ごめん、>96は確かに名前が入ってないね。
しつれしました

>95はいいんじゃない?
意見なんだからさ
114吾輩は名無しである:01/09/21 12:28
世界の終わり〜
みたいなの読みたい人手ぇあげて!!
115カエルくん:01/09/21 13:04
108=94なのか・・・。
これならわかるよ。
僕は「自分にしか興味が無い」という言い方が
よくわからんかったんだ。
ふつう、自分にすら、そんなに興味もてないよ。
だけど、108のように書けばわかるよ。
そして、君はけっして、文章下手じゃないよ。
116吾輩は名無しである:01/09/21 13:34
高橋三千綱の肉体に春樹の頭脳があれば完璧なのになぁ。
117吾輩は名無しである:01/09/21 17:17
村上春樹の引用・頻度高し

「自分にとって何(傍点ね)だったのかについて切々と書いている」。
「僕は思う、その時僕は何を(傍点ね)していたんだろう」。
「それは僕らがどこかで経験した何かに(傍点ね)似ている、
 ひどく似ている」。

けっきょく、肝心なことはぜったい言わない。
ズルイ。

吉本ばなな
何も言わない。
118 :01/09/21 23:48
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
あぁ、カレはどこに行ってしまったのだろう?
あの池は、カレを死に誘ったの?それとも生に誘ったの?
失ったの?それとも、取り戻したの?
11994=108=これ:01/09/22 12:59
続き

今日、龍の小説を読んでいて「自分にしか興味がない」ってとこの
良い説明になる文を見つけたので引用しますね。

「(略)重要なことは、盲目的な自己愛ではなく、
ジュンコは自分しか見てこなかったし、
今も見ていないということだ、
あらゆることに興味が持てないのも当たり前だ、
マーロン・ブランドのような人間が、
生まれた時からずっと小学生の学芸会か中学校の
演劇クラブのようなものばかり見て育ったとしたらそいつは
すべてに無関心となってしまうだろう、
そういうものから自分を遠ざけようとするだろう、
まったく関係ないところで自分のスピード感と
折り合いをつけて生きていかなければいけないだろう、
ジュンコが今トラックだけを愛しているのはきっとそういうことだ」
村上龍 『ストレンジ・デイズ』P83

微妙に違うけど、盲目的な自己愛ではなくってところが
ぴったり。

微妙な違いとはたぶん龍はそうまでして見るべきものを
自分の外に(自分の中から外へ向かうものとして)探していて
春樹さんはひたすら自分の中におりていってそれを探している
ところだと思う。

>カエルくん
レスありがとうね
やっぱり下手です。
120musuko:01/09/22 22:23
>117
>けっきょく、肝心なことはぜったい言わない。
>ズルイ。

ずるくない。寧ろ、すごい。
あなたに「肝心なこと」を意識させた


吉本ばなな、のコトはよく知らない
121 :01/09/23 13:48
結局「自分のことしか〜」っていう表現は村上春樹に限らず
多くの知識人、文化人(2ちゃんに居るような)に当てはめてもいえる。
視野の狭い人の自己愛と博識ある人の自己崇拝は違うからね。
逆に聡明な人ほど人を見下したりすることもしばしばだ。人間みんな
程度の差こそアレ考え方は偏ってる。だから争いが起こる。2ちゃんでも
誹謗、中傷が起こり、差別が出来上がり、知識があるモノ同士で罵り合ってる。
村上春樹は逆に文化人でもありそれ以外に「自分の世界が全てではないこと」
を誰よりもわかってるように思うんだが。

そういう人間の特性に対して「他とコミットする」ということの意味は深いと思う。
でも村上春樹がいうコミットメントってそういうことか?コミットメントの定義
がイマイチわからない。コミットって具体的になんなんだろうか?
はっきり定義できる人の意見求む。
122吾輩は名無しである:01/09/23 14:57

村上春樹って嫌いなんだよね。
冒険心がないというか、清々しくなくて、主人公は若者なのに
考えることが若者らしくないし。だらだらしてて、そのだらだら
した日常生活を嫌々肯定している感じで、気持ち悪い。
本屋で立ち読みしただけでも時間の無駄って感じだった。
123吾輩は名無しである:01/09/23 14:58

村上春樹って誰もが驚くような素晴らしい文章書いたこと
あるのかな?たぶん、ない。

徹底的にアメリカ文学の模倣をしてきた作家なんじゃない
かな。独創性が無いんだよね。
124吾輩は名無しである:01/09/23 17:34
>>122
君の指す「若者らしい」って何?
私がまだ若者のときに彼のものを読ん感じたのは
主人公は私にとって健全だったってことです。
125吾輩は名無しである :01/09/23 17:46
>>122さんに同意
文章もだらだらしてる気がする。
登場人物も毎回ワンパターンな気がする。
読み終わったときに「どんな話だったかな」と毎回思う。
12694:01/09/23 17:48
 で、何が言いたいかというと122のような人には
たぶん一生春樹さんのよさはわからないのだろう、ということ

 もちろんそれが悪いわけではない。
春樹さんがわかる人が高尚で、わかんない人がだめだとは
言わない。ただ、わからない人にはわからないだろうな
と思うだけです。

 時間の無駄だと思ったら読まなきゃいいんです。
読まなきゃならない理由はない。
 女の落とし方とか金儲けの方法とか良い学校に入るためには?とか
考えることはたくさんある。そういう本もいっぱい出てますよね。
ファンタジーも良いかもね、若者らしくてすがすがしいよ。

 そういう現実的なことを考えられない、興味がないという点で
春樹さんを理解できる人は基地外なのです。
 なんせ自分のことを考えるのに忙しいですから。

いや、122を責めてるんじゃないですよ。
現実的な思考力は大切です。私は欲しくないけど。
127吾輩は名無しである:01/09/23 18:45
>125
だらだらがいやなら毎回読まなきゃいいじゃないですか
128吾輩は名無しである:01/09/23 18:46
>122
>125
じゃあ、どんな作家が好き?
129名無しだぜ:01/09/23 18:54
村上春樹の「ダンスダンスダンス」は読み終わったあと脱力した。謎が謎のまま終わりやがんの。
130125:01/09/23 19:03
なんとなく毎回買ってしまうのですよ。
ぼーっと読むのに適しているというか。
でも読んだ後にどんな話か忘れてしまうのです。
131  :01/09/23 19:08

持ち上げては中傷持ち上げては中傷。みんな読んで影響受けてるくせに
他人の信者宣言は許せないと。同じこと繰り返してますな。
132吾輩は名無しである:01/09/23 20:04
>125
ぼーっとよんでりゃ
ぼーっとしか覚えてないだろうに。
真面目に読んでから批判されたらいかがでしょう
133125:01/09/23 22:01
122の時間の無駄という部分の同意を撤回します。
>だらだらしてて、そのだらだら
した日常生活を嫌々肯定している感じ
ここは同意。
あと出てくる女性とのぐだぐだしたやり取りが苦手。

普段ミステリとかホラーとか殺伐としたものを読むのが好きなんで
マターリしたいときにマターリ読むには良いとは思います。
板違いと言われそうなんで、これで消えます。では。
134吾輩は名無しである:01/09/24 00:12
「村上春樹をマターリ読む」なんてことはできるのかなぁ?
135122:01/09/24 00:14
>94
私は春樹さん信望者ですが、春樹さんも春樹ファンも
ある意味基地外で電波だと思う。
 結局自分のことにしか興味ないんです。そういう人に
しか面白さを感じられないのではないかと。

基地外で電波な人がそんなにたくさんいるのだろうか?
ダンスなんて300万部くらい売れたんでしょう?
日本は基地外だらけの国になってしまう。信じられない。
13694:01/09/24 01:01
>122
 だいぶ前の方にあったと思うけど
村上春樹が「好き」なのと「理解できる」のは違う
と思いますよ。

>122
 気分悪くしてたらごめんね。
 別に122に限定して書いたのはなんの意味もないんだけど
ちょっと卑怯だったと反省しています。
137122:01/09/24 01:12
>94
気分悪くしてないです。

村上春樹がこんなに多くの人々に読まれているのは、
絶対的な面白さや、わかり易さがあるからだと思う
のだけど、ぼくには理解できない。

「スマップ」や「浜崎あゆみ」を自分は面白いと思
わないのだが、それと同じことなのかな。
138吾輩は名無しである:01/09/24 01:13
「理解」できても好きでないのはつまんないね
139122:01/09/24 01:30
たぶん村上作品は、ある種の人の心の中にうまく入りこんで
行ける代物なのだろう。
ぼくの心はそういう風にできていないのだろう。
仮説だけど。
140吾輩は名無しである:01/09/24 01:51
文章も食べ物なのです
あわない人にはあわんです

       博士     
14194:01/09/24 21:06
>122
私は個人的に春樹さんが好きなので
何であんなにたくさんの人が春樹さんの本を
読むのかということについては何もいえない
私が春樹さんを読むようになったのは売れているからとか
だれそれにすすめられたからとかそういう理由ではない。
他人なんて関係ないところで読んでるから。

それでもあえて言うなら、
読んでいる人が全員理解できているということはない。
理解できてないのに読んでいるのは
スマップが好きとか浜崎が好きとかと変わらないんじゃない?

さらに言うならたくさんの人が読んでるから
絶対的な面白さがあるのかといえば、そんなことはないと思う。
142吾輩は名無しである:01/09/24 21:59
いや、だって、そもそも
「絶対的な面白さ」ってなによ!
ケケケ!
「ゼッタイテキナオモシロサ」だってさ!
アタマいてえ。
143吾輩は名無しである:01/09/25 00:40
ってゆーか、君達最高だよ!
こうも、糞真面目に語ってるとね
一部の人達はどうかしらんけど
特に春樹ファンの説得には、同情したくなるほどワラタ
私は春樹はねじまき鳥しか読んでないからどうも言えないけど、嫌いじゃないし
まぁ、このレスみて、春樹は満足なんじゃなない?
144吾輩は名無しである:01/09/25 10:08
村上さん家をたずねて、
玄関先で失礼しようと思っていたのに、
気がついたら奥座敷に座っていて
地ビールなんか飲んでいる
自分に気がつく。
しかし、帰りがけに、
ん? なんの話をしてたんだっけ?
といつも思うのは何故だろう。
145カエルくん:01/09/25 12:50
はっきり言って、小説を自分の頭で読むには、
知力がいる。記憶力もいるし、推理力や感受性もいる。
しかし、この大量消費社会の中で、自分で考えることを放棄し、
消費者として、文句ばかりいう不満のカタマリのような人がいる。

その人の特徴は2つ。
まず、何を読んでも、面白くない、とか、わからん、という。
これは、企業が消費者はエライとおだてたために、
勘違いして出てきた人たちだ。そういう人たちは、
おもろない!といっても誰も怒らないことを知っている。
むしろ、賢げに見えたり、えらそうに見えたりする!
次の特徴としては、こうしてエライとおだてられた評論家的消費者は、
製造者の裏話や制作の意図を勘ぐったりするのが大好きだ。
だって、自分たちは馬鹿な消費者じゃなく、
ほんとうはエライひとだから、黙って何でも食べたりしないんだよ、と。

しかし、なあ、お前達は、頭が悪いうえに、生き方がアホだ。
つまり、自分で考えないで、誰かのマネをしてアホ踊りしている。
頭が悪いのは、ある程度仕方がないが、生き方がアホなのは、
努力でどうにかなるやろ。
小説を読むというのは、その辺を自分で考えるということや。
たんに字が読めるということやないで。

そういう意味で、94は、読み方はまだ稚拙だが、
自分で読もうとしている。

かろうじて字は読めるが、最低限の理解力のない人、
もしくは自分の人生を人任せにしたい人は、
失礼だが、テレビでも見てろ!
146吾輩は名無しである:01/09/25 18:57
145, おまえ94だろ。
自分の文章の恥ずかしさに早く気づけよ。
春樹ばかり読んでんじゃだめだぞ。
147吾輩は名無しである:01/09/25 20:21
↑やった!アホが一匹つれた!!
148  :01/09/25 21:58
しかし、三島も大江も中上も龍もなかなか自分に入ってこないんだよね。
ロシア文学は割に読み切れるけど春樹が一番面白いよ。
149吾輩は名無しである:01/09/25 22:29
   ΛΛ     //
  ( ゚∀゚)  /| 釣れた!釣れた!
  |147っЯ \|
  | |      \\
  |||                       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ              | なんか笑えるよね
 ̄| | ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ヽ  |ΛΛ ΛΛ ΛΛ Λ \____ ___
  | |      | |     | |Λ_ΛΛ_Λ_Λ Λ_Λ_Λ ∨Λ_Λ
 ̄  ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄  |´∀` (´∀` )´∀`(´∀` )´∀`)(´∀` )
15094:01/09/25 22:44
 >146
 94ですが、固定ハンドルで書き込んでいる人に対して失礼では?

 >カエルくん
 稚拙すか・・・
151吾輩は名無しである:01/09/25 22:56
だいたいクロニクルは長すぎ。不要な箇所が多い。
やっぱり知識人じゃないと長編はきつい。
152カエルくん:01/09/25 23:21
>94さん
ウンコ踏んじゃ駄目だ、146はよけてよけて。
差し出がましいけど、こんど落ちてたら僕が掃除するから。

気を悪くしたと思うけど、あれは褒めてんだ。
つまり、僕流に言えば、自分で考えると稚拙にならざる得ない、と。
それに、仲間内で大ぴらに褒めるわけにも行かんだろ。
それくらいわかってくれ。
153吾輩は名無しである:01/09/25 23:32
カエルのなれあい決定

>それに、仲間内で大ぴらに褒めるわけにも行かんだろ。
>それくらいわかってくれ。
「仲間」だったの?
「わかってくれ」って、甘え?
きたならしい。
154吾輩は名無しである:01/09/25 23:34
知識人?今って明治時代か?!
15594:01/09/25 23:39
>カエルくん、カエルくんさん?
うんこすか、2ちゃん初心者なもので、加減がわからないんです

>それくらいわかってくれ
ごめん、別にほめて欲しかったわけじゃないねん
ちょっと言ってみただけだから、気を悪くしたってこともないよ

「クロニクルは長い」という意見をちらほら聞くけど、どう思います?
あれらは(ノモンハンとか動物園とか少年失声とか宮脇さんとか)
いらないんですかね。ないとコミットメントになりゃしないと
うちは思ってるんですけど。
長いという人があまりに多いのでちょっと自信がない。

 スプートニクからはずしてしまってごめんね。
156通りすがり:01/09/25 23:54
じゃあここいらで仲直り、と。
157羊男:01/09/26 00:35
みんな、仲良〜く行こう。
158アリーmyラブ:01/09/26 02:16
春樹君、子供いないよね?
159吾輩は名無しである:01/09/26 03:47
限りなく細部が増殖していくような感じなんだよね、クロニクル。
カワハギとか金属バットでぶんなぐるとか、ノモンハン自体がいるんだかいらないんだか。
多分作者の中でもこう書こうとおもって書いてるのとは段階が違うのだろう。
頭で書いてるってよりペン先で書いてるって感じ。
160吾輩は名無しである:01/09/26 03:57
>159
同感。そこが春樹氏の作品の、独特で空恐ろしいところではないか?
作者自身の作品構想とか計算とか予定とかを
どこかで逸脱して疾走するような部分があって、
それが、終ってみると実に重要な要素だったりする。
作者自身が、それと知らずに“時代”から書かされている?とでも
言いたくなるような…。
文学の本流に位置する作品というのは、確かにそういう一面を
もっているような感じもする。
161カエルくん:01/09/26 13:30
>94さん
自信を持とうぜ。「クロニクル」の長さには理由がある。
小説を要約するのはあまり意味ないけど、
あの小説には、一番身近な存在、つまり奥さんとでも、
自然に理解しあうのは困難だ、というテーマがある。
そして、奥さんとの関係を取り戻すため、いろいろトライするわけだ。
そのトライする場、というのが現代社会なんだ。
つまり主人公は、奥さんという一番身近な存在にたどり着くために、
電話が混線しているような 現代社会というフィールドをウロウロする。
そして、その混線している線をたどると、ノモンハンに突き当たったり、
北海道へ出てしまったりするんだ。
関係ないように見えて、実はどこかで繋がっている、
その細い線をたどって、主人公は奥さんにたどり着こうとしているんだ。
だから、一見ばらばらに見えるあの小説のエピソードには意味があり、
あの長さにも、意味がある、と僕は思うよ。
162カエルくん:01/09/26 13:51
よおよお153よ、
お前一体何しにここへ来てんねん。
俺は、どっちかといえば、仲間づくりに来てんねんけど、
お前は、バトルしに来てんのか。
それなら、相手してやるぜ。

あー、またウンコ踏んでしもた!
163153だがなにか?:01/09/26 19:26
>しかし、なあ、お前達は、頭が悪いうえに、生き方がアホだ。
>つまり、自分で考えないで、誰かのマネをしてアホ踊りしている。
>頭が悪いのは、ある程度仕方がないが、生き方がアホなのは、
>努力でどうにかなるやろ。
>小説を読むというのは、その辺を自分で考えるということや。
>たんに字が読めるということやないで。

こんなこと言うカエルこそクソ。
なに「おまえら」って?
そんな偉いのカエル?
コピペしたとこ読んで「こいつのセンスって…」って思ってさ。
いきなり飛び出す関西弁なに?
おれカエルなんかどうでもいいよ、いや、マジで。
カエル幼稚すぎるんだよ。その前から言ってることが。
おれは143にどうい。イタすぎるカエル。
カエルは学生なの?
164吾輩は名無しである:01/09/26 19:38
何をいうか、かえるはえらいぞ、みみずとたたかうんだぞ!
165吾輩は名無しである:01/09/26 22:21
カエルくんよー。沢崎の質問には答えてやらないのかあ
166 :01/09/27 01:28
かえるくん ニューヨークも救ってあげてください。
167  :01/09/27 08:03
>>163-166(=153)
ものすごい怒ってるね。わざわざ時間はずしてレス
するあたり粘着質極まりない。

喧嘩やめ
16894:01/09/27 14:53
 カエルくんこんにちは、自信が持てそうな今日この頃です

 >>161
 >そのトライする場、というのが現代社会なんだ

というところ以外は賛成です。
もちろん現代社会になぜだか入り込んでしまって
いるのだけれど、私はこの作品ではまだそれほど
明確に社会を意識していないと思う。
ノモンハンも、「個人の歴史とどこかで繋がっている歴史」
であって、史実とはまた別なもののような気がする。

 よかったらまた書き込んでください。

 そして>>164は私が書いたことを白状しておきます。
169吾輩は名無しである:01/09/27 19:44
170166:01/09/28 01:56
>>167 今日はじめてこのスレにレスしましたが…。
171166:01/09/28 01:57
今日じゃないや…。
172吾輩は名無しである:01/09/28 02:23
「自分の頭がよいと思ってる馬鹿どもと、
自分の趣味がよいと思っている俗物どもが
好き勝手に僕を小突きまわすんだ」
173吾輩は名無しである:01/09/28 02:43
>172
座布団5枚!!
174吾輩は名無しである:01/09/28 12:11
>172=173
面白くもねえ独り芝居。頓珍漢な奴。
175吾輩は名無しである:01/09/29 01:31
春樹ファンてみんなカエルみたいな奴なのか。だったらやだな。
176吾輩は名無しである:01/09/29 11:58
>>174
ハア?恥ずかしい奴。
177吾輩は名無しである:01/09/29 21:29
コミットメントってなに?
178吾輩は名無しである:01/09/29 22:01
>>177
ひらたくいって
対象となる人物や物体と関わりあいを持とうとすること。
掛け橋を渡すようなもん。
179吾輩は名無しである:01/09/29 22:24
>178
じゃ、デタッチメントというのは、なに?
180 :01/09/29 23:44
>>174 イカ臭い。あっちいけ、しっし。
181吾輩は名無しである:01/09/30 01:53
>>179
ひらたくいって
他者と関わりあいになろうとしない姿勢。無関係性。
あるいは積極的に関係を切り離そうとする・・・これはちがうかな?
182 :01/09/30 02:48
村上春樹の小説には「低レベルな悪意」が存在しないと思う。そういうとこも好き。
でもこのスレで煽ってる人々は無差別な悪意の塊みたいな感じ。気分悪いッスネー!
183吾輩は名無しである:01/09/30 03:36
>182 胴衣。
煽りと言うのは、どのスレでも、ただ悪意を撒き散らすだけの愉快犯。
要するに、
スレの趣旨に沿った「中身のあるカキコ」が出来ない奴のルサンチマン。
ちゃんと書ける人間は、
批判するにしても、煽りではなく、堂々と自論を展開する。
よって、「煽りには反応せず徹底無視」 ←2chのジョーシキ。
184吾輩は名無しである:01/09/30 12:49
>>179
辞書を引くべし。
何でも人に聞いてばかりだとロクな人間にならないよ。
185吾輩は名無しである:01/09/30 15:43
↑もちろん、辞書的な意味なら、辞書を引けばわかるけど・・・。
179はそんなこと聞いているのではない、と思われ。
186スローボート:01/09/30 15:58
たとえば、人と話す、ということはあきらかに
「コミットメント」だけれど
「風の歌を聞く」ということも
コミットメントのひとつの形ではないのかな
「村上春樹河合隼雄に会いに行く」に
詳細あるよ。

>>かえるくん
めっちゃ遅レスですが、すぷ恋まだ読み返し終わってない
すみません
187吾輩は名無しである:01/09/30 18:33
「コミットメント」はコミューンの生き残りの巣窟です。
「デタッチメント」は新しい歯磨きチューブです。歯をコーティングして
嗜好をよせつけません。
188カエルくん:01/09/30 18:45
スローボートさん、気になってたんだよ。元気だった?
また書いてくれよ。
189吾輩は名無しである:01/10/01 12:09
コミットメントって言うのは、サルトルが昔言ってた、あれか・・・。
190吾輩は名無しである:01/10/01 13:17
聴く
191スローボート:01/10/03 19:03
>>190
ほんとだ、ごめんなさい
>>189
私は、ちがうとおもう。あれは、
文学は社会に積極的に参加していくという意味ではないかなあ。
村上春樹のは、そうではなく
「社会問題にかかわらないこと」も
コミットメントのひとつの形である、
という、より広い意味のようなきがする。

>>カエルくん
ありがとう
村上春樹が好きとか好きでないとか関係なく
きちんと話したいなあと思いながら
しばらくロムってました
192吾輩は名無しである:01/10/03 19:11
今週のニューズウィーク日本版に春樹のインタビュー載ってます。
193吾輩は名無しである:01/10/03 21:25
>>192
内容教えてくれよ
194ななしちゃま:01/10/04 16:43
スプートニクの恋人はどうでしたか?
まだ読んでないんだけど、みなさんの感想をおしえてください
195吾輩は名無しである:01/10/04 16:46
>>194
最悪です
196吾輩は名無しである:01/10/04 18:46
スプートニク面白いよ。読み物として。
自分の過去の出来事にこまごまと意味付けをして、
出来事の「混沌と混乱」から抜け出して前に進もうとする姿勢が感じられるので
村上春樹は好きですね。読みやすい文章、わかりやすい比喩。イイ(・∀・)!!
197吾輩は名無しである:01/10/04 20:20
つーか、このスレ大人気だよね
198吾輩は名無しである:01/10/04 22:54
女性の登場人物のしゃべり方がどれも似たようなのばかり
な所が気になる。

「私は〜だから、〜なのよ。〜は〜だけど。」みたいに。
199吾輩は名無しである:01/10/04 23:19
村上の文章には「型」みたいのがあるんだよね。
それが数個用意されてて、いくつかの組み合わせだけでミニマル的に世界が進行して行く。
ある一定の大きさまで膨れたら決してさらに膨らまないし、
収縮もしない。文体がまったく運動していない。

能みたいなもん。
200吾輩は名無しである:01/10/04 23:24
>>196
よしそんなものがはたして文学と呼べるのでしょうか
201吾輩は名無しである:01/10/05 00:50
>>196
文学かどうか以前に、
ネタに思えるほどの解釈だ。これはちょっと日度い
202吾輩は名無しである:01/10/05 02:42
>>196を好意的に解釈すれば
身辺の物事、等身大の価値観だけをタームに全世界を解釈しようとしている、その簡潔さが読んでいて気持チいいということになるんじゃないかな。

なんか漏れまで春樹しゃべりになった。スマソ
203吾輩は名無しである:01/10/05 11:54
文学マニアは古典小説でも漁ってろって感じ(w
確かなものは過去にいっぱいあるぜ
>>196みたいに感じることがおかしくもないし解釈としても妥当
おかしいとか日度いとかいってるやつは本の読み方も教えてもらわなきゃわかんない、
あるいは正しい読み方があると信じて疑わないブンガクDQNに決定!!!
204吾輩は名無しである:01/10/05 13:03
↑君は何なの、単なる DQN!?
205musuko:01/10/05 23:25
村上春樹って・・・シリアス?
206吾輩は名無しである:01/10/06 00:58
>>203 も紋切り方。
   
207吾輩は名無しである:01/10/07 01:33
>>202
201ですが
 正直、ちょっと納得した。
208熱病:01/10/07 08:59
みんな、何歳くらいなのかな?
俺は今32だけど、ちょうど高校生から大学の頃には
ハルキに参ってたし、周りにもそういうのが多かった。
(でも不思議(当然?)に「ハルキいいよね」って話はできなかったけど)
或る世代には、やっぱり絶大な力を持ってるよね。
今は読み返す気にならないけど(読み返そうとしても嫌な気持ちになる)。
すごくつまんない言い方だけど「或る世代に共通する方向性」を描くのが
彼はとても上手で、それが上手な分、その世代から離れた時(人)には、
ちょっと辛く感じられるんじゃないかな?

若者の反論があるといいな。
209いち読者:01/10/07 11:09
22歳です。安保闘争も大学のストも知らない学生です。
総合教育棟にはってある「自衛隊派遣『粉砕』(ワラ)」を見ると
なんだかそういう世代の生き残りみたいのがいそうで笑えますね。
高度資本主義がどうのってのもバブル以前って感じするし。
多少読んでてつらいものはありますが、むかしはそんなんだったんだねくらいに参考になるので良いです。
でも小説の根幹は、そういった「世代を代表する」といったようなものではないと思います。
まあイイ(・∀・)!!点をあげればキリないですけどね。
210吾輩は名無しである:01/10/07 11:16
熱病さんが今読んで面白い小説はなんですか?
教えてください。
211吾輩は名無しである:01/10/07 12:23
「世代」ねぇ…。そこで感じることをひとつ。
僕は12コ下のコとつきあってるんですが、僕の大好きな
村上春樹もSTAR WARS(藁)も全然ピンとこない
らしく。もちろんどんな世代にだって好きな人・嫌いな人は
いるわけで、世代というよりは個人の問題かとも思うけれど、
彼女と同い年の人たちにはわりとそういう人が多くて。
なんかまぁ、そういう世代というか時代というかを感じること
はあります。もちろん村上春樹には、そういう時代を超えた
名作、読み継がれていく作品を書いてほしいなぁと思うけど。
212熱病:01/10/07 13:39
フォースと共に!

>209さん
俺だって安保もストもロックアウトも知らないよ。
69生まれだからね。
でも、アンチ高度資本主義社会で生きてるのは事実。
死滅したものにアンチも何もないけれど、
対同時多発テロに顕著な擬似全体主義にはやっぱり怒りを覚えます。
もちろん小説の根幹は「世代を代表する」ものであるはずがない。
でも「気分」を代表するのは重要な仕事だし、
すくなくとも僕(僕達)にとってハルキはその代弁者だった。
『生き残り』を嘲笑することなく、真摯に考えてください。

>210
俺が今面白いと思うのは、
フィツジェラルド、サリンジャー、
漱石、安吾、太宰、
ショウノヨリコ、フクイハルトシ、
ピンチョン、カポーティ、住井すゑ、
ふぅ、やっぱり個々の名前に意味なんてないよ。
「逃げ」っぽくてゴメンだけど、
明日にも今のリストは変わっちゃうからさ。
でもニーチェだけは変わらず上位かな?

>211
Yes, indeed!!!!!!
スター・ウォーズは柄谷の雑文よりよほど優れていると思います(世代?)
でも、そんな彼女(↓12)たちが僕には愛しいです。
だからこそ、今、ハルキには世代を越えて欲しいと思うけど、
やっぱ、当時の事を考えると、
ちょぴり寂しいです。

今の高校生や、大学生の、
『「ハルキ」』が出現することを、
ヤクルト優勝の年に、望みます。
213211:01/10/07 17:48
>212
May the Force be with you !
214211:01/10/07 18:02
あ、名前あったのに間違えた!
213は、

>熱病さん。
May the Force be with you !

に訂正。ごめんなさい。カッコ悪…。
215カエルくん:01/10/12 13:41
「クロニクル」を中心とした村上春樹の小説の凄さは、
やはり、あまり理解されていないようだ。
好き嫌い、面白い面白ないはそれぞれあるだろうが、
しっかり自分の頭で内容的を理解して読めば、
もっと本を読むことが楽しくなるはずだ。
そして上手く読めれば、その重要性がわかるかもしれない。
世代論なんて、ぜんぜん関係ないよ。

「クロニクル」は日本文学史上大きな成果だし、
僕は断言するが、テーマ的には漱石を越えている。
もちろん、これは好き嫌いの問題じゃないよ。
だから、「クロニクル」好きの人は、時間をかけて
じっくりこの作品と付きあおうぜ。
それだけのことはあるから。

嫌いな人は・・・・。もう言うまい。
216吾輩は名無しである:01/10/12 18:45
春樹批判求む

ただ嫌いとか文体がとか世代がとか理解できないとかではなく
本当に批判できる人いないの?
217吾輩は名無しである:01/10/12 19:00
春樹批評求む

ただ好きとか文体がとか世代がとか理解できるとかではなく
本当に批評できる人いないの?
218批評家:01/10/12 19:02
批評します。
219吉田春生:01/10/12 22:40
                  緑からの快活な働きかけ           
                     ↓
    シニカルな僕      →  自らを保持する「僕」 →
(デタッチメントに生きる「僕」)     ↑     |
                  永沢からの理解  心を病む直子
                          (働きかけの不在)

        緑との不安な将来
          ↑ ↓
 → アイデンティティを失う「僕」   →  誰かを求める「僕」
     ↑ ↓        ↓     (ねじまき鳥クロニクル」へ継続)
  レイコさんとの性交    直子の消失
220吾輩は名無しである:01/10/13 00:16
村上春樹の小説の「僕」はみんな別人なんですか?
221nani:01/10/13 00:54
島田という小説家が言っていた。ハルキは「都市のメルヘン」だと。
ハルキをまともに論じることができない、あるいは、批判すると
「ファン」によって感情的な反応が返ってくるのは、
童話を批判するのを野暮とみなされるのと同じ構造のような気がする。
222吾輩は名無しである:01/10/13 00:55
井戸って何のメタファーなの?
223nani:01/10/13 01:01
決まってないよ。それぞれに解釈すればいい。
224吾輩は名無しである:01/10/13 04:05
昨日の毎日新聞の夕刊、春樹の野球エッセーが
カラー写真でVIP扱いでした。
225リアルmusuko:01/10/17 01:25
村上春樹の小説読んでると小説家になった気になる
もはや小説化してる気も、する

登場人物にではなく、小説の世界にこそ共感し、同情している気にさえ、なる
構造そのものへの魅了
文章から(又は文章への)の完璧なハッキング
私が好きな文章は、己の不在を感じるものにこそ多いとオモワレ・・・

それが世間の通説なら、結構安心
既に客体化だ!と言われれば暫くは、黙る


   これはピンボールについての小説である。

「ピンボールの目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。
 エゴの拡大にではなく、縮小にある。
 分析にではなく、包括にある。                」

       ―1972年のピンボール―


どうなんだろう?
あんまり小説沢山読んでないから分からない
226 :01/10/17 05:44
>>222 カオス
227吾輩は名無しである:01/10/17 23:29
>>222
女性器
228吾輩は名無しである :01/10/20 02:14
ここでの井戸って、いったんはまってしまったら
抜け出せない、罠みたいなものだと思う.
ちょうど直子がずっと一人で苦しんでいる場所のような
感じ…
229吾輩は名無しである:01/10/20 04:12
大丈夫、埃をはらえばまだたべられる。
230吾輩は名無しである:01/10/21 01:02
村上春樹は『カンガルー日和』からはいった。
その中の某短編に激しく(良い意味で)打たれて、
当時出版されていた全作品を読破した。
そして長い間、
このひとは『風の歌を聴け』から前へ進めないんだなあと思っていた。
しかし『ねじまき鳥クロニクル』が発刊され、読了して、
…このひとは、小説家としてすごいところまで行くかもしれない、と思った。
彼の様々な新しい試みにその思いは強くなるばかり。

カルタは正直イランと思ったけどな。
231228の続き:01/10/21 17:38
直子がずっと一人で苦しんでいる場所と言うよりは、
直子が絶対に怖くて行きたくない場所=女性器=
思春期を迎えたキズキと直子の悩み=井戸
=直子を助けられなった僕が永遠に行けない場所。
232サッフォー:01/10/21 20:41
彼は理屈っぽすぎる
233ななしいさん:01/10/21 21:23
羊を巡る、良かったよ。
ガールフレンドがそんなに怒っているとは気づかなかったんだろうけど、
だから死んだ親友が羊男みたいな変態に乗り移ってくるのには
気づいたのかもしれない。
234:01/10/22 00:25
何故、村上春樹の作品はこんなにも受け容れられているのだろう??
235吾輩は名無しである:01/10/22 00:33
理屈っぽいんじゃなくて、自分がいつも正しくいられるように、
人を平等に扱えるように心がけているんだよ.
対人関係になんかこだわり?があるひとじゃない?
236吾輩は名無しである:01/10/22 00:52
正直、初期3部作のような作品を期待している。
春樹は長編より短編のほうが実力を発揮できる気がする。
237吾輩は名無しである:01/10/22 00:54
え、本当?短編がキライで、長編ばっかり読んでるよ。
短編意味わからないし、それからどうなったかとか気になる.
短編にも挑戦してみようかなあ.
238:01/10/22 00:58
>236
またデタッチメントがよみたいってこと?
239吾輩は名無しである :01/10/22 01:02
「世界の終わり〜」はやっぱりいいネ。
240吾輩は名無しである:01/10/22 01:52
>>238
コミットメントに懐疑的なもので・・・
241吾輩は名無しである:01/10/23 02:26
>短編のほうが実力を発揮
しかし短編ばかりだと彼の成長は望めないと思う。
短編も読みたいけどね。
242吾輩は名無しである:01/10/23 20:15
「アンダーグラウンド」で、30過ぎの独身の女性被害者に
「お見合いはしなかったんですか?」とか聞いてたけど
それ事件とカンケーないやろって思ったことがある。
243吾輩は名無しである:01/10/24 00:07
「僕」=作者 と思ってる人はどれくらいいるんだろうか?
時分にはなかなか困難。
244吾輩は名無しである:01/10/24 00:22
「風の歌を聴け」は僕=鼠なんですか?
245吾輩は名無しである:01/10/24 00:26
>>202
>>199
英単語使いたがる奴ハケーン
246吾輩は名無しである:01/10/24 00:27
>>244
再読キボンヌ
247吾輩は名無しである :01/10/24 00:35
このすれつまらない。
248吾輩は名無しである:01/10/24 00:41
そのれすつまらない。
249吾輩は名無しである:01/10/25 19:16
なんで子供作らないんだろ。
やっぱり子供嫌い?
250吾輩は名無しである:01/10/25 21:21
村上さんの作品は最近読んでないが
このスレや何かの論説に村上春樹と書いてあると
目が止まる。何かときにかかる人ではありますね。
251カエルくん:01/10/26 11:21
おーい、誰もいないのか。
252吾輩は名無しである:01/10/27 15:53
カエルくんに質問。
春樹さん以外に誰の本読む?
253吾輩は名無しである:01/10/27 21:52
クロニクル専用スレってなくなったの?

クロニクルでクミコや加納クレタが綿谷ノボルに
汚されたっていうくだりがあるけど
具体的にはどういうことなの?

村上春樹の作品に通して
その純真さゆえに社会との
折り合いがつかなくて精神をやんでしまう女性を
主人公は結局助けることができないけど、
ノルウェイの森やダンスダンスダンスでは
その深い底から這い上がってがんばろうという
前向きさが感じられるけど
クロニクルは相手を精一杯求めても
最終的には助けられない
どうしようもない、行き場のない感じが
するんだけど、、
誰かマジレス頼む!
254ドーナッツ:01/10/28 01:46
「村上ラヂオ」を遅ればせながら読みました。
ほかのエッセイよりも、文章が「ポップ」ですね。
「anan」仕様なのでしょうか。
そこそこおもしろかった。
村上さんって、変わった人ですな。
255吾輩は名無しである:01/10/29 02:17
age
256吾輩は名無しである:01/10/29 03:01
>>249さん
なんとなく考え込んでしまったヨ。
作らないのにしろ出来ないのにしろ、ちょうど
サルトルが「父になったことがない」故の欠陥を指摘されたように、
父でないがゆえの利点と欠点があるような気もする・・・。
が、春樹は、父性は似合わないな。
父ではないところに、成立するような気も・・・<春樹文学
257ドーナッツ:01/10/29 06:57
村上春樹が父親なんて、似合わないっしょ。
別に子供嫌いじゃないだろうけど、好きではないと思う。
258吾輩は名無しである:01/10/29 10:29
村上の息子とか居たら、やっぱり作家デヴューかな?
259カエルくん:01/10/29 12:55
>252さんへ
いろいろ放浪の果てに、今読み返しているのは、
吉行淳之介と井伏鱒二です。
外国の作家では、フォークナーとナボコフ、
それにマルケスなんかが好きです。

>253さんへ
答えを早急に求めては、いけないよ。
大切なことはじっくり考えよう。
設問も大ざっぱすぎると思うよ。

>256さんへ
村上春樹がセックスのとき、どんな体位が好きかも、
君はきっと気になるんだろう。一度ゆっくり考えてくれ。
260吾輩は名無しである:01/10/29 14:24
>>259
256じゃないけど、あなたなんか変。
261吾輩は名無しである:01/10/29 14:26
セクース描写がなきゃ村上らしくない。
262吾輩は名無しである:01/10/29 14:29
>>259

「変」だってよ、「変」だって。アッハハハハハハハハハハハハハハァァ〜〜〜〜〜
263吾輩は名無しである:01/10/29 18:45
好きだったら普通は作るよね>子供
264吾輩は名無しである:01/10/29 22:06
>263
どっちか不妊かもしれないんだし
子供問題はほっておこうよ。
265吾輩は名無しである:01/10/30 11:10
 >>259
ありがと。
じゃやっぱり春樹さん以外の現代的な作家は読まないんだ。
ちょっと安心。

春樹さん読むと今の小説家の人が書くのって
読む気しないんだよね。

カエルくんが上げた人も全部読んだことないが。
266カエルくん:01/10/30 13:02
>265さんへ
外国の近・現代小説は楽しいよ。
ディケンズ・ドストエフスキー・カフカなど、
もし読んでなかったら、一度読んでみるといいと思う。
村上春樹はいつでも読めるからさ。

>260さんへ
あなたは、256がまともだと思うのか。
井戸端会議的な興味を持つのは、仕方がないと思うよ。
しかし、サルトルまで引き合いに出して中途半端なこと言うなよな。
267吾輩は名無しである:01/10/30 23:47
カエルくんが来るといつも荒れるのです。
268吾輩は名無しである:01/10/30 23:49
すぐムキになるからねぇ。
269吾輩は名無しである:01/10/31 00:29
私、村上春樹の奥さん好き。なんかおもしろい。
ノルウェイの緑のイメージ。
270吾輩は名無しである:01/10/31 00:44
>>268
それは批判のつもりか?
ムキにならないことがなんかあんたにとって何か意味があるのか?
おまえみたいな奴は(略
271Miel:01/10/31 01:38
わたしカエル君好きです。いつも楽しみにしています。267,268あたりの
言うことなど気にしないでまたどんどん来て。
272吾輩は名無しである:01/10/31 01:44
>>270
批判なんてたいそうなもんじゃなく単なる感想なんじゃないの?
273吾輩は名無しである:01/10/31 02:32
>270
赤毛のアンスレで頭おかしい?って程罵倒してたヒトの書き方にソクーリ
カエル君だったのかー。なるほど。
274吾輩は名無しである:01/10/31 03:26
僕はあまり多くの本を読む方ではないと思います。
世に多くの作品がある中で、何故か村上春樹の作品ばかり読んでしまいます。
多分単純に好きなのだと思います。何度も読み返すし。
ここに書かれてる批判とかを見て、なるほどとは思うけど、なんだかねぇ。
275吾輩は名無しである:01/10/31 11:40
>>269
奥さんがモデルだって言ってたよ。
276カエルくん:01/10/31 17:34
>267=268
「荒し」てはいかんと思っているから、
あんまし出てこないようにしていたんだけど・・・。
僕が「ムキ」になることは限られていると思うよ。
なんでも、すぐ「ムキ」になっているわけじゃない、つもり。
僕が言いたかったのは、プライバシーを尊重しろ、
とかではない。小説家のプライバシーは微妙だからね。

村上春樹に子供がいるかいないかは、
彼の小説になんの関係もないよ。一応そう読むべきだ。
関係有りと思う人は、小説と自分の日常を混同している人だ。
それは小説の読みとして正しくない。
(こういうと必ず小説の読みに正しいも何もない、
という奴が出てくるが、ある事柄においては、
正しいことというのはあるんだよ)

自分の日常に引きつけて小説読んでたら、
たとえば、年収とか、学歴とか、恋愛経験とか、
そんなことを自分と比較して読むだろう。
しかし、そんなことしていたら、理屈の上でも、
今ある限定された自分しか発見できないだろう。

小説の中に秘められた謎(テーマ)にアプローチすることで、
それぞれが新たな自分を発見すること、
それ以外に小説の価値はないと僕は思う。
作家として成功した人への嫉妬やライフスタイルへの憧れは、
もっと次元の違う話しだと思うよ。
僕が「ムキ」になってきたことは、このことだけだ。
277カエルくん:01/10/31 17:38
「便所掃除的コミットメント」と自分で名付けてやってたけど、
正直ウンザリすることも多かった。
しかし、どんな暴言吐いても、理解してくれる人はいるんだな、
と思って嬉しかった。
ありがとう、270さん、Mielさん。またね。
278吾輩は名無しである:01/10/31 23:10
このスレの住人ってカエルさんをはじめ、作品を専門的な見方で
分析しているだけの人が多すぎてつまらないと思った。
一般人にとって作品は分析する対象ではなくて読み物なんだから。
誰かが本を通して得た感想や感動って、その時その時の本人の精神状態・
状況がその作品と絶妙のタイミングでクロスした時にしか得られないと思う。
もうちょっとそういう趣旨での発言に答えてもいいんじゃないかなあ?
感性がくさってるとしか思えん。
アタシ文学部になんて入らなくて良かった〜
279吾輩は名無しである:01/10/31 23:15
>>278
いえ、本当に専門的な作家スレだと真剣に語らないよ。
文学部でレベル高い人だと、意見を軽く言えないもの。
何故って、自分の名前を挙げてどこかで公式に発表したいから、
漏らさないように気をつけるの。
280吾輩は名無しである:01/10/31 23:16
>278
まぁ、確かに閉じている人は多いけど、自分と異質なものを
感性が腐っているとして排除するその姿勢もまた閉じているよね。以上。
281吾輩は名無しである:01/10/31 23:18
おいおい、このスレ住人、心狭いな、或る意味では
レベル高いって言われてるんだから良いじゃない。
282吾輩は名無しである:01/10/31 23:30
はやくおとなになれ
283吾輩は名無しである:01/10/31 23:41
ノルウェイの森主人公が
3部作主人公と同一人物ってうわさを聞いたのですがホントですか?
284吾輩は名無しである:01/10/31 23:41
 まあ正直279が言うような、公式の場で発表でもしたいと
思っているような「専門家」の「読み」など、まったくくだ
らなくて屁が出てくるようなものも多い。
 だから278さんの言うことも尤もだと思う。
 「研究者」はそういう場でできるだけ人の評価を得るよう
な事をしたい、オリジナルなことを言って耳目を引きたい、
とかと考えていて、奇矯な意見や瑣末な細部に殊更こだわっ
たりしている。彼らは本来の「読書」の喜びを忘れている。
もっと我々は「その時その時の本人の精神状態・状況がその
作品と絶妙のタイミングでクロスした時」にしか得られない
「感動」を大切にすべきだと思うね。まあ、278も可哀想に、
実は文学関係者だと思うけどね。
285吾輩は名無しである:01/10/31 23:43
感性と研究は別物なんだよね。
感性をいかに刺激するような要素があるかを研究する場合とかあるし。
区別できない研究者行ってよし。
286吾輩は名無しである:01/10/31 23:53
>>285
大方の「研究者」は「感性」などという言葉を聞くと吹き出すと思うのだが?
今頃「感性!」などと言っている研究者のほうが頭がおかしいのだろう。
287吾輩は名無しである:01/10/31 23:55
>>286
???
288質問:01/10/31 23:59
>284
>その時その時の本人の精神状態・状況がその
>作品と絶妙のタイミングでクロスした時

これって誰が言ったんだっけ? 小林秀雄?

>>286
そんなことないと思うよ。
それって、どんな研究者か、裏話的に教えてくれれば面白いんだけど。
289284:01/11/01 00:08
えっ、

>その時その時の本人の精神状態・状況がその
>作品と絶妙のタイミングでクロスした時

 っていうのは278の発言からのまるのまんまの引用なんだけど...(リスペクト!)
まあ、278が小林の発言からパクッてきたものだとしても
なんらおかしくはない意見なのだが。。。
290吾輩は名無しである:01/11/01 00:54
>276 カエルへ
子供の有る無しは、他の日常的な生活周辺事情とは、次元が違うぞ。
根本的に、存在論的に、哲学的に、あらゆる意味で、
個人の一生に関わる深甚なイミを孕んでいる。
当然、存在の投影である文学作品にも影響してくる。
291278:01/11/01 01:12
昔、B’Zの稲葉さんが私よりもっと上手いセリフで言ってた。
それは音楽に対してのコトバだったけど。
みんなもっと自分の人生経験をもとに語ってほしかった。
>>289小林さんの本まだ一度も読んだことないので読もうっと。
292278:01/11/01 01:19
ここに研究者なんていないでしょ?>>286
293吾輩は名無しである:01/11/01 01:21
B’Zの稲葉さんが…
294278:01/11/01 02:04
B'Zの歌を聴いてください。
スポンサーに魂売ってるんじゃないかという商業的な歌や
自分のテクニックに走りすぎた駄作もあるけどね。
(そういう頃の歌は悲しいほど売れてない。ベストに一つも入ってない。)
いつかのメリークリスマス(聴いてみてね。これからの季節に合うよ。)
恋じゃなくなる日、MAY…etc他にもいっぱいイイのがあるよ。
MAYの詞はせつないな〜。
スレの主旨と関係なくてすみませ〜ん。
295278:01/11/01 02:10
(付けたし)文学的な歌詞を評価スレにいっぱいB’Zの歌詞が
載ってて今すごいびっくりした。
そこに私はまだ一度も書き込んでないですよ。
296吾輩は名無しである:01/11/01 02:23
◆◆◆◆在日=強制連行なんて大ウソ、ダマされた日本人◆◆◆◆

1974年の法務省編「在留外国人統計」によれば、在日韓国・朝鮮人の
日本上陸は日本政府が朝鮮人の来日を取締まっていた昭和10年までに
渡来したものが全体の53.7%と、半分以上になる。

昭和11〜15年はまだ民 間の自由募集の期間だし、次の16〜19年の中
でも、国民徴用令による徴集は19年の9月以降のわずか4ヵ月間である
から、単純に計算すると、この期間に徴用されたものは16〜19年間の
1万4514人の12分の1、つまり1210人(全体 の1.46%)に過ぎない
ことになる。

これに、次項「昭和20年9月1日以前」 の679名(0.8%)を加えた
概算1889人(2.3%)ほどが、真に強制連行の名に値する在日朝鮮人
だということになる。かりに「官あっせん」を強制徴用の概念の中に
入れ、官あっせんが行われていた昭和17年2月〜19年8月来日者の推計
数を全部加えても、約1万1300人余(14%)にすぎない。

この推定は、昭和16〜19年間の月間 来日数を均等として考えたもの
であるが、実際には、関釜連絡船の運航は終戦が近くなるにつれ次第に
困難になりつつあったから、19年後半の来日徴用者も減少している
はずである。

すなわち、どんなに強制連行の概念を広く解釈しても、10%を大きく
超えることは決して有り得ないのである。
297吾輩は名無しである:01/11/01 02:57
新手の荒らしだのう。。。
298Miel:01/11/01 07:05
>290さん
うーん、人によるのではないでしょうか。個人的なことを言うと、2年前に
母になって、わたしの中で子供の占める部分はすごく大きいんだけどけど、
やっぱりわたしはわたし。根底とか、核になっている部分は変わってないと
思う。
勿論それが真実って言ってるわけじゃないですよ。でも変わらないってこと
もあるといいたいの。
299吾輩は名無しである:01/11/01 07:56
語りたい人がワラワラ集まってきてるー
村上春樹そっちのけ。

不思議なスレでオモロイ
300吾輩が名無しである :01/11/01 07:58
何やら面倒な話になっているので、ここらでちょっと息抜きを。
最近図書館で『スメルジャコフと信長家臣団』をゲットしたので、
付属のCDを丸ごとパソコンに放り込み、暇なときにボチボチと読ん
でいます。まだ村上ラヂオも読み終わっていないのだけれど、それ
よりも外国での翻訳本の紹介ページがなかなか面白い(写真付き)。
特に中国語訳。
例えば「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は
「世界末日与冷酷異境」となっている。うーむ、「ハードボイルド」
は中国語では「冷酷」となるんですね。
ところでこれは台湾、香港版で、中国版では「世界尽頭与冷酷仙境」
となっていて、大分違っていますが、「世界」と「冷酷」は共通と
いうことのようです。
ついでに「ねじまき鳥クロニクル」の訳も紹介しておきます。
「發條鳥年代記」(台湾、香港)
「奇鳥行状録」(中国)
台湾、香港の方が直訳的で正確なのでしょうが、個人的には中国版の
方が何やら味わい深くて好きです。
301吾輩は名無しである:01/11/01 13:02
>>266
近代は好きでよく読むよ。ドストとカフカはすごく好きだ。
ディケンズは読んだことない。

そじゃなくて、今生きている作家は読めないってことです。

カエルくんはいいこというしまともだしすごく好きだが、口が悪い。
正しいことを言っている分かちんとくる人が多いのでしょう。
だから改めろと、というわけではないが。

カエルくんまた来てね。
302吾輩は名無しである:01/11/01 18:04
誰も便所掃除なんて頼んだ覚え無いし。
303吾輩は名無しである:01/11/01 18:38
換気扇の掃除すらすんでないのに。
304カエルくん:01/11/01 18:59
>278
「一般人」て、誰やねん。そんな奴おるか。

>290
お前の言う通りや。だからゴシップみたいに簡単に片づけるな、
言うてんねん。それに日常も大切なんやぞ。
哲学のことは俺にはわからんが。お前、詳しいなら教えてくれ。

>301
ありがと。ドストエフスキーとカフカが好きな人は友達だ。
しばらくは、もっと口悪くなるかも知れんけど、許してね。

>302
ごもっとも。
305吾輩は名無しである:01/11/01 20:11
306吾輩は名無しである:01/11/01 20:33
301もカエルくんもうざー
二人でドストエフスキーとカフカのスレで語り合えばいいじゃん。

これ以上口汚いのはごめんだし
ここは村上春樹スレ。
307吾輩は名無しである:01/11/01 21:08
うさぎ亭のコロッケ喰いてえ
308吾輩は名無しである:01/11/01 22:08
まあ、ここは2ちゃんなんだからね、マターリいこうや

「子供のあるなし」を深くとらえても、ミーハーにとらえても
どっちでもいいじゃん。
気に入らなければロムーしてりゃいいんだからさ。
いろんな人がいて、そんで面白かったりすんでしょ。
(不愉快だったりもするんだけど。)
…て言ってるうち、「例のこと」に関わってきましたが。
309一般人:01/11/01 22:28
特に村上春樹は自分の作品の中で主人公を使って
自分の考え方をいつも発表し続けている人だから、
子供がいない彼が子供を持つことに対して
どういう考えを持っているのか、みんなどうしても
気になってしまうんだよね。
310吾輩は名無しである:01/11/01 22:57
「持とうと思ったこともある」って何かに書いてたよね。
だから不妊では無いんでしょうね。
311吾輩は名無しである:01/11/01 23:08
子供がいたら、子持ちが主人公の小説も書いたんだろうか?
なんだか読みたいような、読みたくないような。
312吾輩は名無しである:01/11/01 23:23
子供なんていない方がいいよ。春樹は。
海外に移住したりするじゃん。あの人。
子供できると、カンタンにそういうことできなくなるし。
別にオレが心配しなくてもいいけど。

>>311 ちょっと読んでみたい。
なんていうか、「アットホーム」な作品やってみてほしい。
気持ち悪い?
313吾輩は名無しである:01/11/01 23:42
村上春樹の子はみな踊る
314吾輩は名無しである:01/11/01 23:42
くるくる
315吾輩は名無しである:01/11/01 23:51
 くるくる
316髪の毛:01/11/02 08:16
くるくる
317カエルくん:01/11/02 11:32
>306
まあ、でもここは村上春樹のスレだし、口汚いのは、もうたくさんだ、
というのももっともだな。
しかし301は、僕の質問に答えただけだ、巻き添えテロはやめてくれ。

僕が頼まれもしない「便所掃除的コミットメント」をしたのは、
もう少し、小説の話をしたかったからだ。やはり話しには流れがある。
あまりマジに小説のことを話す雰囲気ではなかったからね。
みんな酒を飲んでワイワイやっているときに、小説の話はできんわ。

僕には、まだ話しておきたいことがあった。
とくに「国境の南」から「クロニクル」、「スプ恋」、「蜂蜜パイ」
の一連の作品で、村上春樹がなにをしようとしているのか、
そしてそれとコミットメントとの関係などを話し、
その感想なんかもみんなに聴きたかったんだよ。

ということで、僕はここから出てゆきます。
そしてもう少し落着いたら別のスレを立てます。
「村上春樹の小説を語りあうスレ」みたいなベタなスレを。
コーヒーでも飲みながら村上春樹の本を読んでいて、
ふと思いだして、行ってみたくなるようなスレを。
誰か来てくれるかな。少人数でもいいんだけど。

それと、僕の口が悪いのは、ちょっと照れもあるのです。
マジで小説の話をしていると、ときどき照れることがある。
しかし、そんなポーズも必要ないな、と思えてきた。
自分でスレ立てると言ったけど、誰か立ててくれてもいいよ。
その方が、僕は嬉しいけど。長スレ、ごめん。また、どこかで。
318吾輩は名無しである:01/11/02 19:25
ねじクロ読んだ。
つかれた。
319吾輩は名無しである:01/11/02 21:48
村上春樹さんが目指そうとしていたという
「リアリズムの文体」ってなに?どういうの?
320吾輩は名無しである:01/11/02 22:34
「カエルくん」と私はつぶやいた。
「カエルくんがどうかしたの?」
「カエルくんが一人で、このスレッドを荒らしによる壊滅から救ったんだ」
「それはよかったわ」
「でもそのかわり、カエルくんは損なわれ、失われてしまった。あるいはもともとの混濁の中に戻っていった。もう帰ってはこない」
「カエルくんのことが好きだったのね」
「誰よりも」
321吾輩は名無しである:01/11/02 22:35
今蜂蜜パイ読んだんだけど、泣いちゃったよ。
322吾輩は名無しである:01/11/02 22:46
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ΛΛ    < ふぅー、ジサクジエンもつかれるぜ
(゚Д゚Λ)_Λ   \____________
( ̄⊃・∀・))
| | ̄| ̄
(__)_)


         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ΛΛハッ!  < なに見てんだゴルァ!!
( ゚Д゚Λ_Λ   \____________
( ̄⊃・∀・))
| | ̄| ̄
(__)_)
323吾輩は名無しである:01/11/03 01:21
カエルくんさんのお話をもっと聞きたかったのだけど。残念。
さよならカエルくんさん。またどこかで。

煽りは無視して続けるわけにはいかなかったの?
不特定な悪意になど反応せず。
324吾輩は名無しである:01/11/03 02:02
>>317
>とくに「国境の南」から「クロニクル」、「スプ恋」、「蜂蜜パイ」
>の一連の作品で、村上春樹がなにをしようとしているのか

これはすごく大切なことのような気がする。
ので、蜂蜜パイを読み返し、涙したわけだ。

春樹は『世界の〜』で見せたやり場のない閉塞感から抜け出そうとしている。
50過ぎて変わろうとしている。
殻を破ろうとしている。
今殻に閉じこもりつつある二十歳としては、やはり感動してしまう。

カエルくんに好きな作家は?なんていらん話しを向けてしまったのは私なので
>>306さん、ごめんね。
325吾輩は名無しである:01/11/03 02:41
>>319
手もとに偶然インタビューのコピーがあるので引用してみる。参考程度にして

 リアリズム小説というのは、現実的な出来事を現実的に書いたもの
 ということになるでしょうね。もちろん本当のことである必要はない。
 人がそれを読んで自然だと感じればいいんです。不自然なことを書いても、
 それが自然だと読んだ人が思えばそれはリアリズムなんです。逆に
 本当のことを書いても、それが不自然に読めれば、それはリアリズム
 じゃないですね。それが僕のリアリズムの定義ですね。
326325:01/11/03 02:55
因みに、「ノルウェイ」の帯にユウメイな(?)「100%の恋愛小説」
というのがあるけど、あれはほんとは「100lのリアリズム小説です」と
したかったらしいよ
それが多くのあらぬ誤解を生んだ、ようだ。
327吾輩は名無しである:01/11/03 03:13
>325
常識です
328325:01/11/03 03:32
>327
知ってます
329吾輩が名無しである:01/11/03 07:05
>>319
乱暴な言い方をすれば、「小指のない女の子」とか、「双子の姉妹」とか、
「奇妙な羊」とか、「ヤミクロ」とか、「壁抜け」とか、いわゆる非日常
的なアイテムが出てこないものを指していると思いますよ。要するに
「ノルウェイの森」の文体ということになるでしょうか。
そもそも春樹は「リアリズムの文体」というものを目指してはいないと思い
ます。「ノルウェイの森」ではその意図があったようですが、「リアリズム」
という観点からは破綻しています(特に「僕」とレイコさんが交わる場面)。

>「カエルくん」さん
新しくスレを立てるのには反対です。ここは村上春樹スレなのですから、また
新たなスレを立てるのは迷惑。ここで頑張って小説の話をすればいいではない
ですか。ここでできなければ、新たに作っても結局同じ事になると思いますよ。
330吾輩は名無しである:01/11/03 09:44
やれやれ
331吾輩は名無しである:01/11/03 10:56
コテハンはもういい。
すぐ管理者気取りになるし、マルチレスするから。
332吾輩は名無しである:01/11/03 11:14
新作はまだかね
333吾輩は名無しである:01/11/03 12:22
今はどこで猫をかまっているのかなあ、村上さん。
334吾輩は名無しである:01/11/03 23:55
今年はまだ小説(短編も含めて)発表してないよね。
このまま発表しなかったらデビュー以降初めて?
335吾輩は名無しである:01/11/04 00:04
三部作の存在を知らなくていきなり「ダンス・ダンス・ダンス」読んだら、
なんだかのめり込んで読める面白さがあったけど意味があまりわからなかった。

なんかこう、ダンス^3についての考察とか、詳しい意見の見れるサイトorスレッドはありませんか?
余りに忙しくて何度も読み返して意味を考える暇も無いので…
336吾輩は名無しである:01/11/04 00:23
>335さん
意味を探るには、他作品を読み続ける方がベターでは?
他者の解説よりも、自分の感覚で読み、感じつつ考える…
春樹作品は、その方が向いてると思う今日このごろ。
いわば作品全部が底でつながっている・・・意味とか理論とかは
書いた当人にも不詳の部分が多く、
絶えず時代そのものの空気を反映させつつ
問題作を書く=時代性をもった作家の宿命。
337吾輩は名無しである:01/11/04 00:33
前前から思ってたんだけど

>意味とか理論とかは 書いた当人にも不詳の部分が多く

ってのはどうなんだろう。
わざと真相をぼかすのはともかく、書いた本人にしっかりとした考えがないってのは、
作品として正しい形なのだろうかと思うのだが。

スレ違いなのでsageます。
338吾輩は名無しである :01/11/04 01:21
人生の不思議なめぐり合わせについて
書いてある作品だと思う。>>335
地球には様々な事象がすごいスピードで
起きていて、他人が見ても理解できない
が自分には理解できること不思議なこと
も多い。主人公はその自由奔放で正義感
の強い覚めた性格から普通の人と少し違
ったタフな人生を送ってるようにも感じ
られた。
339吾輩は名無しである:01/11/04 02:51
台湾版の「ねじクロ」「羊」を持っています。
340吾輩は名無しである:01/11/04 02:57
time で村上と谷崎についての記事があった
結局読む価値あるのは谷崎だけみたいなこと書いてあった・・
341吾輩は名無しである:01/11/04 03:00
>>340
はげしくガイシュツ
342吾輩は名無しである:01/11/04 04:21
>>337
「しっかりした考え」くらいのチャチなものでは
小説は書けないのよ。筋立て、構成、書き出しの一語から、一切合切を
考慮し計算に入れて、作家は書いているの、それは常識以前の話。
しかし、
そうして書かれた結果の作品そのものが、
作者の計算や思考の全体をも超えて、
意図されもしなかった(作家自身にすら不詳の)意味を担い、
あるいは論理を孕み、膨大なモノを
その内部に塗りこめて、いわば一つの時代を映すようにして
存在してしまう。…そうした事象が、起こる「場合がある」。そして
そういう作品こそが、実は真に重要なものであるわけだ。わかるかな…
343吾輩は名無しである:01/11/04 05:32
はっきり、詭弁です。
344吾輩は名無しである:01/11/04 05:51
>342
たしかに。
時の洗礼を越えて生き残っている文学の本流は、大抵そのようです。
作者自身を凌駕している風な、一面がある。
短いスパンでしか生きない個人の意図など
呑み込んでしまうのが時代性か? 作家も時代の子であるから。
345吾輩は名無しである:01/11/04 06:27
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ΛΛ    < ふぅー、ジサクジエンもつかれるぜ
(゚Д゚Λ)_Λ   \____________
( ̄⊃・∀・))
| | ̄| ̄
(__)_)


         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ΛΛハッ!  < なに見てんだゴルァ!!
( ゚Д゚Λ_Λ   \____________
( ̄⊃・∀・))
| | ̄| ̄
(__)_)
346TVピーポー:01/11/04 06:34
>>339 読めるから購入したの?読めないけど購入したの?
どんな感じですか?装丁とかって。
きわめて厨房な質問だけど、縦書き?横書き?
ごめん。アホで。
347夏目銀の助:01/11/04 12:25
村上の新作は世界の終わり〜の続編。
348吾輩は名無しである:01/11/05 10:35
>329
なんでカエルくんがスレ立てるとあなたが迷惑するのですか?
わからない。関係ないじゃないですか。
349吾輩は名無しである:01/11/05 17:59
>348
重複スレだなんだともめだしてカエル君以上の口汚い人が来たりすれば
確かに迷惑だと思われ。
350吾輩は名無しである:01/11/05 18:49
>349
わからない。ぜんぜん理由になってないと思われ。
351吾輩は名無しである:01/11/05 19:17
>348
スレッドの数は少ないに越したことは無い。今あるスレで話せる内容なら尚更。
そこで重複スレとしか思えないようなスレを立ち上げるとまた、
横から「村上春樹オタうざい」と反発が来るのは目に見えているでしょう。ここのスレの皆さんに迷惑がかかるのです。
352吾輩は名無しである:01/11/05 19:25
>351
今あるスレで話せないと考えたからカエルくんはでていったのでしょう?やはり、あなたのは理由になっていないと思います。反発とか迷惑とか少し違うと思います。
353吾輩は名無しである:01/11/05 19:28
>>351 スレ立てるの自由だろ。そういうみょーな仲間意識が臭がられる
んじゃないの? だめだよ、自閉しちゃあ、こんなとこで。やれやれって
言うべきだろ。

だいたい「皆さん」て誰だ? そこには俺も含まれてるのか? 会員制
か? そーゆーやつらはどっかでオフ会でもやってれば?
いやしくも言論の自由ってのがあるんだからさあ・・・くすん。あんまり
情けないカキコするなよなあ。ちょっと言い方きついけどさ、ヤバイよ、
そういう発想。
354吾輩は名無しである:01/11/05 19:59
>351
「こわいオジチャンに叱られるから静かにしましょうね」
ってママンに躾られたクチでしょう?(w

人のせいにするなよ。
355吾輩は名無しである:01/11/05 20:07
>353
まったく、そうだよな。

それにしても、カエルはもっと話すべきだった。
なんのために、クソまみれになったんだ。
残念だよ。カエルもう一度来て話せ。
356吾輩は名無しである:01/11/05 20:17
なんだ、また来てるのか。
ジサクジエーンカコワルイ
357吾輩は名無しである:01/11/05 20:39
カエルのオナニー野郎
358吾輩は名無しである:01/11/05 20:41
カエルの自涜・・・。
ミテミタイ。
359吾輩は名無しである:01/11/05 22:06
>>351 >>353 禿げしく同意。351は生徒会長サンだったのでは?

ここでひといき。

文藝春秋から出てた、幻の写真集「波の絵、波の話」(写真:稲越功一 1984年初版
数年前に文庫本で出たものは著者自身による改訂版で、文章も写真も大幅に違う)
がBOOK・OFFで300円で売られていた。
300円!
値段ぢゃないね。
恐るべし、BOOK・OFF! やってくれるぜ!
今夜は猫祭だ!! にゃおうん、にゃおうん!!
360吾輩は名無しである:01/11/05 23:24
勝手に思いついた。
村上さんが好きそうなカフェベスト
1スターバックスコーヒー
2パパスカフェ
3ドトールコーヒー
だめですか?3は思いつかなかったので適当。
361吾輩は名無しである:01/11/06 11:54
カエル、お前にも少しは責任がある。
356=357=358みたいな、
しつこいダニをはびこらしたんだからな。
ダニ掃除に来い。
362吾輩は名無しである:01/11/06 12:03
>>361
あんたが一番しつこいってわかれ。
363吾輩は名無しである:01/11/06 14:50
そういえば、以前オフ板で村上春樹オフってのがありましたね。
もうやってないのかな・・・・・?
364musuko:01/11/06 16:51
細かいところいってイイ?

短編の「蛍・納屋を焼く・その他の短編」ってのに
「踊る小人」って話があります
それについて。
小人は僕に力を貸す替わりに、沈黙の制約を付けます
制約を越えたときのペナルティーは僕の体を乗っ取ること

村上春樹の小説の、生半可なアイロニーを許さない凛とした感
が好きな私は、やはりこの話をとても気に入りました
喋ったら、体を乗っ取られる
言葉を使ったら、体を乗っ取られる
言葉が、体を、主体性を、自由を、人生を、運命を、乗っ取る
という示唆を感じたりもしました

終始暗いですが「踊る小人」の話好きな人、居ませんか?
365吾輩は名無しである:01/11/06 23:10
>>364
踊る小人のモチーフを使って長編1つ書けそうだよね。
羊シリーズに続くファンタジー系の物語。(・∀・)イイ!
366長男:01/11/08 11:41
>>360
たぶん、スターバックスは好きじゃないと思うぞ。
367こんにちは。:01/11/08 20:31
 長男さん。なかなか鋭いですね。感服します。あなたのおっしゃる通り、僕はコーヒーは好きですが(家でもよく作って飲んでます)、スターバックスが特別に好きというわけではありません。「たかがコーヒーだろ、ちゃらちゃらしやがって、ふん」とまでは言いませんが。
 ところで、あのロゴマークのセイレーンって、よく見ると結構怖くないですか?背中に視線を感じるのは僕だけだろうか?僕だけですね、すみません。

 ところで村上はただいま、モハベ砂漠の風力発電所の哀れなプロペラのように、ひたすら長篇小説を書いています(まぁ好きでやってるんですが)。例によっていつ出来上がるかはまったくわかりません。でも次の惑星直列までには完成すると思うので、みなさんぜひ読んで下さい。
 それでは、チャオ。
             村上春樹拝
368キング:01/11/08 20:50
村上さん、お元気ですか。お元気そうですね。
ところで、「走れ、歩くな」はどうなったんですか。
待ちくたびれちゃった。
369吾輩は名無しである:01/11/09 11:09
>368
全国の全裸家事主婦が催促の手紙を書くといいと思われ。
370吾輩は名無しである:01/11/09 22:50
367本物だったらいいなぁ。

「モハベ砂漠の風力発電所の哀れなプロペラのように」
いい表現だなぁ。

でも次の惑星直列が2051年って本当?
371考える名無しさん:01/11/09 23:43
>>367
うまいじゃん!
372  :01/11/10 01:24
春樹タンってば、なんだか良く分からないんだけど
あぁなるほどなあって感じにさせる比喩が巧いんだよな。
373吾輩は名無しである:01/11/10 01:29
村上春樹と細野晴臣って2歳しか違わないんだ。
374吾輩は名無しである:01/11/10 01:56
>373
いきなり細野さんが出てくるとは(笑)
個人的には、村上春樹と坂本龍一を独り占めにしたい。(w
375吾輩は名無しである:01/11/12 14:21
ところであんまり村上春樹は自分の思想を匂わせない
考え方価値観はよく書いてあるけど、、、彼にも一応社会的思想があるだろう。
それが少しではあるが「ねじまき」の3部で匂わせている。≪p281綿谷ノボル
の論文のところ≫世界共通精神言語=共通プリンシプルの話。

この部分どう思う?
376吾輩は名無しである:01/11/13 00:59
彼はティムオブライエンやトムウルフから影響を受けたのでは?
377吾輩は名無しである:01/11/14 09:24
>>376 ンナコターナイ
378 :01/11/14 09:50
影響を受けたというよりオブライエンのような
深い精神性を淡々と綴るものにアイデンティティを覚えたん
じゃないか?「僕もそう思う」みたいな(w
379吾輩は名無しである:01/11/14 12:06
>>375
あれは社会的思想って言うよりも
作家としての想像力でつくりあげたって匂いがするんだけど
でもああいうのおもしろいよね。ハードボイルドのジャンクションシステムとか。
380カエルくん:01/11/14 13:50
さあてと、気が変わった。
もどって、村上春樹の小説の話をもう少しすることにした。

こないだ、僕が言っていたこと、
「国境の南」から「蜂蜜パイ」までの作品で、
村上春樹が何をしようとしているか、という問題について語るね。
「蜂蜜パイ」を読んで涙した、といってた人いるよね。
僕はあなたの気持が良くわかる。静かで、地味っぽい作品だけど、
この作品で、村上春樹は、生き方の姿勢を表明している、と僕は思う。
涙した人は、そのことを感じ取り、そして感動したのだと思う。
それはセンチメンタルな涙じゃないよ、まさに小説を読む醍醐味だ。
そしてあなたは僕の友達だ、誰がなんと言ってもね。

それじゃ、その姿勢の表明とは何か。
まず、ざっくり言えば、「風の歌を聴け」という関係では、
もうどこにも行けない、ということだ。
つまり、なすがままの自然な感情、恋愛感情や
性的欲望だけを基本とした関係では、行き詰まってしまう。
「国境の南」以降の村上春樹の小説は、そのことをメッセージするとともに、
どこかへ行こうとする果敢な戦いをしているように、僕には見える。

あまり長くなるとアカンから、どうしても早口になるけど、
僕の言いたいことは、わかる人にはわかると思う。
具体的に論を展開することはできるんだけど、
長くなりすぎるので、この辺で休憩。では。
381吾輩は名無しである:01/11/14 16:50
きゃーっ、カエルくんお帰りー!
なんて書くとまたいろいろ言われるんだろうか。

>涙
自分でもあほみたいなことを書いてしまったと思っていたので、
分かってもらえてとても嬉しい。

春樹さんは蜂蜜パイでは決意表明をしただけだから
やはり次の作品に期待する。
どんなふうになっているのだろう。

ところでカエルくんには悪いんだけど、
あなたが友だちだと思っている何人かの人は、たぶん同一人物だ。
ほんとに。
えへ。
382吾輩は名無しである:01/11/14 17:31
んじゃ二人で楽しくやってね。
私は逝きますわ〜
383カエルくん:01/11/14 17:34
>381
まあ、ひとりでも喜んで聞いてくれる人がいればいいよ。
ただ、紛らわしいので、これからは分身の術は使うなよ。

話しをつづけるよ。

「国境の南」を不倫小説と読んだ人がいるけど、それは見当違いだ。
この小説は、宿命的に結びつかずにはおれない、
男と女が自然のままに再会し、
地獄に行く話だ。主人公の僕は、最後には地獄へ行かなかったが、
それは、彼が意志的に選んだのではなく、
女が、地獄への道連れをためらったからだ。この次来たときは・・・、
という恐さがこの小説にはある。

ところで「国境の南」の「僕」にとって人間関係は自然な流れなんだよ。
ある意味で、彼は、今までの村上作品の主人公のパロディなんだ。
(村上春樹はもちろんそれを意識している。アルマーニの背広を着て、
こじゃれた店をした家庭円満の男はパロディ、もしくはネガなんだよ)

「国境の南」と「蜂蜜パイ」のラストの違いは、際立っている。
この違いは、村上春樹の変化ではなく、あるメッセージの表と裏だ。

「ノルウエイの森」までの作品と「国境の南」までの作品を
デタチッメントとコミットメントという言葉で、
それを説明することはできるけど、今はやらない。
ただ、これだけは言っておきたいのだけれど、コミットメントを
社会参加ふうにとる人がいるけれど、少し違うと思う。
これは友達や奥さんや恋人など、身近な人との関係のことでもあるんだよ。
では、また。
384ちょっと物言い:01/11/14 18:08
コミットメントは今まで日本社会との関わり
を拒否しつづけて人間の精神を重視してきた
ことからいや、社会を考えることから何かを
探ろうとするもんだと思うが。
385カエルくん:01/11/14 21:26
うーん。コミットメントは社会との関わりのことを指しているのかな。
もちろんそれもあると思うけど、「人間の精神を重視してきたこと」と
対立するものではないと思う。何故そう思うかといえば、
「日本社会との関わりを拒否しつづけ」た理由を、
僕なりに想像しているからだけど・・。これ凄く長くなるので今は省略ね。
386吾輩は名無しである:01/11/15 13:41
別に「日本社会との関わりを拒否しつづけ」てるとは思わないな。
何でそう思うの?極端だよ。
387カエルくん:01/11/15 19:16
たしかに「拒否」という言葉は強すぎるかな。
「社会から距離をとって」ぐらいでどうだろう。
いずれにしても、それは言葉の問題であって、
社会的なものに関しては消極的だった、ということ。
しかし、選挙に行かなかったり(僕も行かんけど)、
拒否っぽいところはあるね。

僕は、384の引用をしたのであって、
言葉の細かいニュアンスは、僕自身とはもちろん違う。
だけど、相手の言ったことを受けながら、
話しを進めていかなくては、
言葉のニュアンス合戦になってしまい、
話しがなかなか噛み合わない様な気がするんだけど。

それにしても、このコミットメントについては、
いろいろ議論すると面白いと思うよ。
388 :01/11/15 20:16
村上の初期作品はシニシズム的要素が強かった。
60年代学生運動への態度や発言、70年代80年代高度成長期への冷笑。
「大学なんてばらばらに解体してしまえばいいんだ」
「あいつらは一体何をしていたんだ」
「世界は自分の知らないところでどんどん変化していっている」
「僕はただ自分の生活を静かに暮らしたいだけなのに」
もともと「僕」は日本社会に対する変化を感じ取り
どこへ向かっているかを意識していた。村上龍と違うところは
お互い社会への洞察がありながら、春樹は「知っていて
尚且つそれへのコミットを拒否する方向で小説を書いてきた」
それが何で最近コミットメントを持ち出したのか?それがわからん。
389スローボート:01/11/15 22:41
>>388
どんな形かは別にして社会に参加しようとする意思はずっとあった、
と村上春樹自身が書いていたように思います。
それを実践しだしたのが阪神大震災、オウム事件などでは?
390吾輩は名無しである:01/11/16 11:07
(社会との参加とは違うかもしれないけれど、)
最近だとファンとメールのやりとりしたじゃない。

社会にどうやって参加していくか、長い間模索していたんじゃないかな。
それじゃなければ、タイミングを見計らっていた、とか。
391吾輩は名無しである:01/11/16 11:11
やはり村上は変わり行く社会動向を冷笑してたと思うが。
最近じゃないか?関わっていこうというアクションを起こしたの。
39294:01/11/16 12:08
春樹さんは極端に個人的な人間です。

社会を拒否しているのではなく
たまたま彼の「個人」の範疇に社会が入らなかった。
今彼がコミットしているのは
「個人的な」社会に対してだと思う。

ノモンハンを僕の中のノモンハンといい
大震災を「ある意味では、あの地震を引き起こしたのはわたしだったのだ」
なんて言ってしまう人です。

つまり社会を拒絶している(かのように見えること)も
社会にコミットすることも彼にとってはなんも矛盾もなく同時に存在できる
ことなのではないでしょうか。向いている方向は、あくまで同じ「個人」であると。

ちなみに春樹さん自身は「僕は個人的な人間であったけれど
反社会的な人間であったことは一度もない」といっている。
393sage:01/11/16 12:40
>>94
進歩ないね、あんた。
394カエルくん:01/11/16 12:53
>393
オラオラ、糞ガキ。邪魔じゃ、どけ!
395吾輩は名無しである:01/11/16 12:54
>>394
テメエこそどけや脳みそ腐ったクズが!
396吾輩は名無しである:01/11/16 12:57
>>394
どかなペシャンコに轢き殺すぞ〜
397カエルくん:01/11/16 13:09
お前の母さんデベソ、ってやつだな。もう少し、語彙と文章力つけろや。
話しの内容がわからなくても、ここにいてもいいから、その辺で静かに
ウンコ座りでもして黙ってろ。
398吾輩は名無しである:01/11/16 13:16
>お前の母さんデベソ
センスなさ過ぎ。
399吾輩は名無しである:01/11/16 13:18
>>397
センスのない書き込みはするなよ。読んでる方は目が腐りそうだから。
400吾輩は名無しである:01/11/16 13:20
ゴルァァァァァァァ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´

     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゜Д゜⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ
401吾輩は名無しである:01/11/16 13:30
「個人的」な社会といっても、社会はいつだって個人的な人が多いし、
昔っから「個人的」社会じゃないの?今突然、「個人的」社会になった
わけじゃないでしょ?
80年代だって、今と同じように「個人的」な人たちがいっぱいいたじゃない。
村上春樹に「個人的」ってキーワードは不可欠かもしれないけれど、社会との関わり
において、一言で「彼がコミットしているのは「個人的な」社会に対して」と結論づける
のは横暴だよ。
402カエルくん:01/11/16 14:49
スローボートさんは、村上春樹の「連続説」に注意を向け、
388さんは、「変貌説」に焦点を当てている、といった感じだね。

たとえば、村上春樹はどこをとっても村上春樹で面白くない、
という人がいれば、昔の鼠三部作みたいなのがいい、
変わった村上春樹は面白くない、と
まったく正反対の感想があったり・・・。それと似ているかな。
どっちなんだろう。変貌したのか、連続しているのか?

>390
メールのやり取りは、僕も村上春樹のコミットメントだと、
はっきり思う。昔の村上春樹なら、こんなことしなかっただろう。

392=94
「ある意味では、あの地震を引き起こしたのはわたしだったのだ」
これどう意味だろう。すごく面白いけど、ちょっと謎を含むね。
40394:01/11/16 15:15
>>401
80年代に詳しくないので
もう少し説明してください。

社会が個人的になったというのではなく
社会を捉える時に個人の範疇に入れることで理解しているのだと思う。

社会と個人を対立させているのでもない。
対立させそこに生まれる軋轢を書いたのが漱石だけど
春樹さんは漱石の(近代の)書くものを否定している。
そこからは何も生まれないし、どこにもいけない。
というのが春樹さんの立場ですよね。

ごめん、いっぱいいっぱいや。
40494:01/11/16 15:22
>>402
『タイランド』の女主人公のせりふ
これを正しく理解できたら
村上春樹がコミットしようとしているものが何か
分かるような気がする。

私も考え中です。
405ユイ:01/11/16 15:29
>カエルくん
連続と変貌は対立関係でもないと思う。
変化を遂げながらも連続しつつ根底に流れているものを
感じます。私は。
406吾輩は名無しである:01/11/16 16:31
>ユイさんに激しく同意。人間、大抵の人たちはそうだと思います。

>94 日本社会の変遷ぐらいわかるでしょーに。
   あなた、80年代生まれてないの?
   あの時代、特に後半。日本の誰もが個人的だったし、
   おかしくなってたでしょ。気持ち悪いぐらいに。
407カエルくん:01/11/16 17:01
>ユニさんへ
ひとりの人間なんだから、連続性があるのは当たり前なんだけど、
ここで大切なのは、村上春樹自身が、
意図的に変わろうとしていることなんだよ。
デタッチメントやコミットメントという言葉が、
村上春樹自身からでたことでもそれはわかる。

デタッチメントやコミットメントという言葉は、
自分の態度を変更しようとし、自己批判した結果に出てきた言葉だよ。
デタッチメントで青春時代は過ごそう、なんて思うわけないからね。

ただ、コミットメントが、「社会への関心」と
言い切っていいのかどうかが疑問なんだ。
ちょっと言葉が大ざっぱすぎて、わかった気がしないんだ。

>401=406
悪いけど、僕はあなたの文意がよくわからない。
「日本社会の変遷ぐらいわかるでしょーに」と言われても、
ちょっと困る。わからん、と正直に言うしかない。
いったい、君はなんの話しをしているんだ。
408ケエルくん:01/11/16 17:06
↑ごめん、名前間違えた。ユイさんでした。
409吾輩は名無しである:01/11/16 17:18
>94の「個人的」という言葉が曖昧なので、
 じゃー、あなたのいう個人的ってどういう意味
 で使っているの?という意味で、例を挙げたまでです。
 うまく説明できないけど。

 「日本社会の変遷どーのこーの」はおかしかったです。
 ごめんなさい。言いすぎました。あほなので。
410吾輩は名無しである:01/11/16 17:32
あほは直さんといかん。あほは。
411吾輩は名無しである:01/11/16 17:50
おほほ、、面白い人たちだこと。
412吾輩は名無しである:01/11/16 18:04
>409
正直はよいことだ。
>411
君もかなり面白い。
413カエルくん:01/11/16 18:08
>410=411
お前、おとなしくウンコ座りしてろと言っただろ。
落着いたら、相手してやるから。
414ユイ:01/11/16 18:14
>カエルくん
>ここで大切なのは、村上春樹自身が、
>意図的に変わろうとしていることなんだよ。
ふーん。
ちょこっと考えてみる。
415吾輩は名無しである:01/11/16 18:15
楽しいねえ、ここは。
416吾輩は名無しである :01/11/16 18:18
それはよかった。
417吾輩は名無しである:01/11/16 18:58
>413
ウンコ座りじゃなくて、ウンコしてろ。
41894:01/11/16 19:02
>>406
80年代は飯食って寝るだけの肉の塊としてしか存在していませんでした。
だからよく分かりません。
419吾輩は名無しである:01/11/16 19:15
80年代か・・懐かしいねえ。
420吾輩は名無しである:01/11/16 19:31
80年代は小学生マンセーでした。

以上
421吾輩は名無しである:01/11/16 19:35
変えるくん言葉汚い、、、おほほ
422吾輩は名無しである :01/11/16 20:08
語るべきものはあまりに多く、語り得るものはあまりに少ない。
おまけにことばは死ぬ。
 一秒ごとにことばは死んでいく。路地で、屋根裏で、荒野で、そしで駅の待合室で、コートの襟を立てたまま、ことばは死んでいく。
 お客さん、列車が来ましたよ!
 そして次の瞬間、ことばは死んでいる。
423吾輩は名無しである :01/11/16 20:11
 可哀そうに、ことばには墓石さえもない。ことばは土に戻り、その上に雑草が茂るだけだ。報い、と人は言う。当然のことさ、あいつは他人や自分自身をあまりに利用しすぎたんだもの。まるで屍肉を喰うようにね。
 しかしそもそも、それがことばなのだ。誰にそれを批難することができよう?
 僕もそんな死者の列の中にいる。そしてその死臭はいつまでも僕の体から去りはしない。
 死臭、か。
424吾輩は名無しである:01/11/16 20:15
ファブリーズで消そうよ!<死臭
425吾輩は名無しである:01/11/16 20:19
カエル思う…
なぜぼくが書き込むと荒れるのだろう…
426カエルくん:01/11/16 22:55
>421
なんか、お前、かわいいよ。

>425
馬鹿タレ、誰がそんなこと思うか。
活気づいているだろうが、あきらかに。
俺はもうそんなことでは反省しないことに決めたんだ。
427吾輩は名無しである:01/11/16 23:16
いままでは反省してたらしい
428吾輩は名無しである:01/11/16 23:19
かえるがかえる。
429吾輩は名無しである:01/11/16 23:33
相手するのやめようよ・・・こんなの
430吾輩は名無しである:01/11/17 00:16
かえるがえる
431吾輩は名無しである:01/11/17 00:17
るえかるえか
えなり
432吾輩は名無しである:01/11/17 02:14
そんな事よりカエルくんよ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の図書館行ったんです。図書館。
そしたらなんか春樹の本が全部貸し出し中で借りれないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、ノーベル文学賞受賞、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、ノーベル賞如きで普段読まない春樹の本読むんじゃねーよ、ボケが。
ノーベル賞だよ、ノーベル賞。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人でファミリー・アフェアか。めでてーな。
よーしパパ皮剥ぎしちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、『またたび浴びたタマ』やるからその『ねじクロ』よこせと。
春樹ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
タフツ大学在籍中にいつVWコラードを盗まれてもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと借りれたと思ったら、後ろの奴が、コミットメント、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、コミットメントなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、コミットメント、だ。
お前は本当にコミットしたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、コミットメントって言いたいだけちゃうんかと。
春樹通の俺から言わせてもらえば今、春樹通の間での最新流行はやっぱり、
『ウォーク、ドントラン』、これだね。これが通の最新流行。
『ウォーク、ドントラン』ってのは龍と春樹の対談集。
そん代わり龍がフライデーされて以来絶版。これ。
で、それに単行本未収録の『街とその不確かな壁』。これ最強。
しかしこれを読むと次から『組織』や記号士達にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、カエルくんは、『アンナ・カレーニナ』でも読んでなさいってこった。
433吾輩は名無しである:01/11/17 03:49
>>432
深夜に大爆笑しました。
ありがとうございました。
この頃、他スレなんかでこれ見ると「まだやってんのかよ〜」みたいなカンジで、そんであんま面白くなくて興ざめだったんですが、
これはホントに爆笑しましたー。
サイコーです。
434吾輩は名無しである:01/11/17 05:08
>432
最後の一行がなんだかツボだったヨ。
435おはよう:01/11/17 05:23
スプートニクの恋人は春樹作品において、とても大切な位置にあると思う。
今までの総決算と、次の段階への模索。

文章のスタイルは、これでもかの春樹ぶし。単行本の帯にもそのまま転載された
最初の文が象徴的。単なる自己の模倣って意見もあるけど、とにかく春樹的。

でも内容は新しい段階に進んでる。

今までの作品。求めるものを結局手に入れられない。
ねじクロ。求めるものをつなぎ止めたが、損なわれてしまったものもある。
スプ恋。自分が血を流すことで、求めるものを手に入れられる可能性が
あることを提示してる。

このデタッチ→コミットのテーマの変化が、文体にもあらわれてるとこがある。
「僕」から「ぼく」への変化。「ぼく」のほうが、読んでて目につかない。
だから、作中で語り手がどんどん変化したり、リアリズムから逸脱した描写(
「ぼく」がすみれの心情を知ってたり、とか)をしたり、ということが、
少しの違和感で可能になっている。←この少し違和感あるとこが、重要。

つづく
436吾輩は名無しである:01/11/17 08:13
春樹ってそんなに読むに耐えるか??
フランス文学と夏目漱石のミックスジュースでしょ
別々に呑めば
でも確かに春樹は批評家に恵まれてない気がする
鈴村一成とかろくでも値え
437『眠り』:01/11/17 12:21
何かが間違ってる、、、、
438吾輩は名無しである:01/11/17 12:30
ちょっと前の話でごめんね。
この次来たときは・・・という恐さがこの小説にはある。>byかえるさん
この次は絶対にないんだよ。たった一人自分に本当にあった人に再会して
自分と相手の気持ちを一度だけ確かめるという話でしょ?
そんなことはもう二度とないという前提で書かれていると思うし、
それに彼女は彼を貶める為に現れたのではなく気持ちを確かめ傷ついた心
を癒してもらうために幸せになるためだけに僕の前に現れたのだと思う。
439吾輩は名無しである :01/11/17 13:27
 大学時代、水泳の授業で初めて温水プールに入った。生まれて初めて温水プールに入るというのがどういうことなのか、わかるだろうか?
温かくも冷たくもない不思議な水、過去もなく未来もなく、自我を喪失した羊水が僕をぼんやりと取り囲んでいた。
なんだか表と裏が逆転した宇宙の中にすっぽりと呑み込まれてしまったような気がしたものだった。きっと僕は、ずいぶん長いあいだそこにじっとしていたのだろう。
 おい、そこの学生、ぼんやりするんじゃない! ここは風呂場じゃないんだ!
 教官が僕に向ってそう叫んだ。
440吾輩は名無しである :01/11/17 13:28
 そうとも、ここは風呂場なんかじゃない。僕は我に帰った。僕の中で、過去と未来が思念によってもう一度結び合わされる。
そしてそこには、やはりあの死臭が漂っている。
441吾輩は名無しである :01/11/17 13:30
 死臭に慣れることのできる人間なんて、どこにもいやしない。
皮膚がはじけ、肉が溶け、臓器が腐り、そこに白い虫が蠢き始める。
これが死臭だ。いったい誰が、自分自身を憎むことに慣れることができよう?
 僕は駅の待合室で、ストーヴにあたりながら列車を待ちつづける。
ことばは相変らずコートの襟を立てたままだ。

お前の体には死の臭いがするよ、とことばは言う。いくら手を洗ったところで無駄さ。
その臭いは絶対に落ちやしないよ。もう誰もお前のことなんて好きになりゃしないぜ。
みんながお前を憎み始める。そして今度はお前がお前自身を憎み始めるんだ。
俺はな、そういうのを数え切れぬほど眺めてきたよ。お前だけが例外だなんで理由は
何ひとつないんだぜ。とにかく、お前の体は臭うよ。
442吾輩は名無しである :01/11/17 13:33
 ことば。
 お前はずっと昔に死んだはずだ。僕はお前が最後の息をひきとるのをきちんと見届けてから、土におそろしく深い
穴を掘り、そこにお前を埋めた。そして作業靴の底で地面をしっかりと踏んで固めた。しかし十年の歳月の後に、
ことばは甦った。まるで食屍鬼のようにことばは墓を押し開け、闇とともにその姿を僕の前に現した。

 無というものは偽善だ、とことばは僕に言う。お前にそれがわからんわけもなかろう。深い土の底から俺を
呼び起こしたものがあるとすれば、それはお前の中の偽善だ。
 ねえ、待ってくれ、と僕は言う。僕は何ひとつ利用したくはなかった、それだけだ。たしかにお前が言うように、
それは偽善であるのかもしれない。しかしそれ以外に僕に何を望むことができたろう? 誰にも信仰から
奇跡だけを切り取ることなんてできやしない。そうだろ? たとえお前にもな。

 お客さん、列車が来ましたよ!
 そしてことばは死ぬ。
443吾輩は名無しである :01/11/17 13:37


 君が僕に街を教えてくれた。
 十八の歳の夏の夕暮、僕たちは草の甘い香りをかぎながら、川を上流へと上っていた。
あてがあったわけではない。ただ上流へと歩いていただけだ。流砂止めの滝を何度も上り、
澄んだたまりの魚たちを眺めた。それはプールの帰りだったのだろう、僕たちは二人とも
裸足だった。澄んだ冷ややかな水が二人のくるぶしを洗い、川底の細かい砂地はまるで
新しい綿のように柔かく足に触れた。

 君はビニールのショルダー・バッグにヒールのついた黄色いサンダルをつっこみ、砂洲から
砂洲へと僕の何歩か前を歩きつづけていた。君の濡れた脚には草の細かな穂が光の粉の
ように貼りつき、午後の最後の日差しがその影を川面に揺らせていた。

 君は歩き疲れて、夏草の中に腰を下ろし、空を見上げる。沈黙の中で、淡い闇が二人の体を包み始める。

 なんだか不思議な気持だ。まるで数千本の目に見えぬ糸が、君の体と僕の心をしっかりと結び合わせて
いるようだった。君のまぶたの動きや唇の微かな動きさえもが、僕の心をたまらなく震わせた。

 僕たちに名前はない。十八歳の夏、川縁の草の上の想い、それだけだ。君にも僕にも名前はない。
川にも名前はない。それがルールだ。僕たちの頭上には微かに星がまたたき始める。星にも名前はない。
僕たちはそんな名前のない世界の草の上に寝転んでいた。

「街は高い壁に囲まれているの」と君は言った。「広い街じゃないけれど、息が詰まるほど狭くもない」
 このようにして街は壁を持った。
444吾輩は名無しである :01/11/17 13:46
 君が語りつづけるにつれて街は一本の川と三本の橋を持ち、鐘楼と図書館を持ち、見捨てられた鋳物工場と
貧しい共同住宅を持った。夏の夕暮の淡い光の中で、僕と君は肩を寄せあうようにその街をじっと見下ろしていた。

 本当の私が生きているのは、その壁に囲まれた街の中、と君は言う。でも十八年かかったわ、その街を
見つけだすのに。そして本当の私をみつけだすのに……
「その街で本当の君は何をしているの?」
「図書館に勤めてるわ」と君は得意気に言う。「仕事は夕方の六時から十一時までよ」
「そこに行けば本当の君に会えるのかい?」
「ええ、もちろんよ。あなたにその街をみつけることさえできればね。そしてもし……」
 君はそこで口をつぐみ、顔を赤らめる。でも僕にはことばにならなかった君のことばを
感じとることができる。

 そしてもし、あなたが本当に私を望むのなら。それが君のことばだ。僕は君の肩を抱く。
しかし、その夏の夕暮に僕が抱いたものは、ただの君の影にすぎなかった。
 本当の君は壁に囲まれた街の中にいた。そこには美しい川が流れ、りんごの木が繁り、
獣たちがいた。人々は貧しく、古い共同住宅に住み、黒いパンとりんごを食べて暮らしていた。
獣たちは木の葉と木の実を食べ、長い冬にはその半数ばかりが飢えのために死んだ。
 どれほど僕はその街に入りたいと望んだことだろう。
445吾輩は名無しである :01/11/17 13:49
「街に入るのはとてもむずかしいことなの」と君は言った。「そして出ることもね」
「どうすればいい?」
「望みなさい。今よりももっと強く。そうすればいつか街に住むことができるはずよ。どれだけ長い時間が
かかったとしても、決してあきらめないで。私はいつまでもそこにいるんだから」
 いつまでも……、
「あなたのための場所もずっとあけておくわ」
「僕のための場所?」
「そう。ひとつだけあきがあるの。あなたはその街では予言者なの」
「予言者?」僕は笑った。「柄じゃないな。僕には予言なんてできないよ」
「なにもしゃべらなくていいの。お客を取る必要だってない。予言者の仕事は図書館の書庫で
古い夢の整理をすること、それだけなの。私も手伝ってあげる」
「古い夢?」
 君は肯く。そして僕の腕の中で君の影が揺れる。「でもこれだけは覚えておいて。もしそこで
私があなたに出会ったとしても、私はあなたのことは何ひとつ覚えてはいないから」
 何故、と僕は訊ねる。
 何故? なぜあなたにはわからないの? あなたが今抱いているのはただの私の影。
あなたが今感じているのはあなた自身の温もり。なぜあなたにはそれがわからないの?
446吾輩は名無しである :01/11/17 13:50
 君はその壁に囲まれた想像の街の中で死んだ。君が死んだのは朝の六時、街には弔鐘が鳴り響き、
人も獣もその頭を垂れた。君の骸は白い布に被われ、壁の外の墓地に埋められた。墓地は丘の上にあり、
そのまわりをりんごの林が囲んでいた。りんごの木は春になると美しい花を咲かせ、墓地は風に運ばれる
その白い花弁に彩られた。
 しかし人々が葬ったのは、君の影。死者に今ひとたびの死はなく、君は暗い図書館の奥にひっそりと
生きつづける。古い夢とともに。

 街に戻ろう。
 かつてはそこだけが僕の場所だった。そして季節は秋だった。
447吾輩は名無しである:01/11/17 15:34
早く長編小説出してくれ
448:01/11/17 15:55
>カエルくんさん
>383
>男と女が自然のままに再会し、地獄に行く話だ

あなたが言っている地獄とは、言葉通りの一般的な地獄ですか?
それとも鼠のバーや、世界の終わりの壁に囲まれた街、そういったもの?
449438:01/11/17 17:13
行くところが地獄なのではなくて女が拠る所が地獄だったのだと思う。
男の方の現実もそれなりに厳しかったし男にとって彼女は生とは何かを
説明してくれる唯一の存在であったので彼女との再会がどうしても
必要だったのだろう。そして二人で助け合おうとしたのだが、それは
もう既に手遅れで女が地獄から脱することは不可能だったのだ。
450>440〜:01/11/17 17:34
死臭って夏場じゃなければ甘いいいにおいと聞いたことがあるよ。
どうせ書くんだったらこんなところで発表せず別スレにしてくれ。
451:01/11/17 17:44

コピーガードキャンセラー、あります↓
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c13119399?

DVD やスカパー、レンタルビデオ、セルビデオのコピーガード
を無視して、ダビングが出来る様になります。

購入を希望する方は、入札をするか、
直接、メールを下さい。

宜しくお願い致します。
452吾輩は名無しである:01/11/17 18:07
稚拙だ
よそでやれ
453吾輩は名無しである :01/11/17 19:30



 秋、獣たちの体は輝くばかりの金色の毛に覆れる。そして額に生えたしなやかな一本の角はどこまでも白い。
彼らは冷ややかな川の流れでひづめを洗い、首を伸ばして秋の赤い木の実をむさぼる。
 素晴しい季節だった。

 僕は西の壁に沿って設けられた古い望楼に立ち、午後五時の角笛を待つ。角笛は長く一度、短く三度、
それが決まりだ。柔かな角笛の音が暮れなずむ街角をまるで古い思い出のようにゆっくりと通り抜けていく。
音は細かな水滴となって、青味を増しつづける大気の中にそっと溶け込み、あるいは古い歩道の敷石へと
吸い込まれていく。角笛の響きは、おそらく何千年ものあいだ休むことなく繰り返されてきたのだろう。
家々の石壁のすきまにも、公園の垣根に沿って並んだ小さな石像にもその音色は浸みこんでいた。
時は街の隅々に安らかに淀んでいた。僕の指先は彼らのそのような安らぎにそっと触れる。

 午後五時、まるで終りのない書物のページを繰るように角笛が時を告げ獣たちは太古の記憶に向って
首を上げる。あるものは金雀児(えにしだ)の葉を噛むのを止め、あるものは座り込んだままひづめを
コツコツと舗道に打ちつけるのを止め、あるものは最後の日溜りの中の午睡から覚め、それぞれに
首を上げる。

 全ては一瞬、彫像の如くに静止する。動くものといえば風にそよぐ彼らの柔かな金色の体毛、
それだけだ。それにしても彼らはいったい何を見つめているのだろう。思い思いの方向に首を曲げ、
じっと宙を見据えたまま、獣たちはぴくりとも動きはしない。そして角笛の響きに耳を澄ませるのだ。
454吾輩は名無しである :01/11/17 19:33
 角笛の最後の一音が薄い夕闇の中に消えた時、彼らは立ちあがり、歩み始める。呪縛は解かれ、
それからしばらくのあいだ街は獣たちの踏み鳴らすひづめの音に覆れる。

 川のように、獣たちの列は曲がりくねった白い敷石の上を流れる。誰が先頭に立つというのでもなく、
誰が隊列を導くというのでもない。獣たちは目を伏せ、肩を小刻みに左右に振りながらその沈黙の
川を下っていくだけだ。それでも一頭一頭のあいだには、目にこそ映りはしないが打ち消しがたい
親密な絆が結び合わされているようだ。

 夕陽が彼らの上に降り注いでいた。望楼から見下ろす獣たちの行進は、まるで伝説の黄金の
川のように美しく光り輝いていた。彼らはあちこちの路地から一匹二匹と現れる仲間を拾い上げる
ようにその水量を増しつつ街を横切って流れつづける。

 何度か眺めているうちに、僕は獣たちの辿る道筋やその速度が厳密に定められているらしいことに
気づいた。彼らは公園を出ると川沿いに不自然なほど細い尖塔を持った時計台まで歩き、南に向けて
旧橋を渡る途中で川の中洲に下りていた何頭かを加える。旧橋を越えても彼らはそのまま南に向い
運河づたいに工場街をつきぬけ、東の森で木の実を探していた一群を拾いあげる。次に方向を
西に向け、鋳物工場の渡り廊下をくぐり、西の丘づたいに長い石段を上り、そして下りる。西の
丘の斜面でその隊列を待っているのは殆んどが老いた獣と幼い獣たちだ。彼らはそこで北に
向きを転じ、西橋を越え、門へと至るのである。
455吾輩は名無しである :01/11/17 19:36
 門は正確に五分間だけ門番の手で開かれる。厚い鉄の板が縦横に打ちつけられた重い門だ。
門番は鈍重そうな、また己れの仕事にはおそろしく忠実な大男である。角笛を吹き鳴らすのも
また彼の仕事である。彼は門番小屋の前にある二メートルばかりの高さのやぐらに上り、
空に向けて角笛を吹き鳴らす。不思議な光景だ。この男のいったいどこから、このように柔かく
美しい音が生まれ出るのだろうと僕は思う。獣たちを全部通してしまうと彼はそのやぐらから下り、
軽々と門を閉める。

門の外には獣たちのための場所がある。獣たちはそこで眠り、交尾し、子供を産む。広い土地だ。
そこには美しい森があり、小さな川も流れている。そしてやはり壁に囲まれている。一メートルほどの
低い壁ではあるが、獣たちがそれを越えることはない。

 その低い壁を取り囲んでいるのは見渡す限りのりんごの林だ。林は地の果てまでも続いている。
木々のもつ奇妙な生命感が西の地を埋めつくし、壁がその波を押し返そうとしているようにも見える。
壁を出て林の中に入っていけるのは門番ひとりだった。

 西の壁にはおよそ二十メートルごとに高い望楼が設けられている。望楼は後世になってから
壁につけ加えられたものであるようだった。レンガの組み方は壁に比べてずっと弱く、らせん階段は
ところどころで崩れ落ちていた。上部には雨を除けるための丸い木の屋根がつき、壁の外につきだした
出窓からは矢を射ることができるようになっている。出窓にはしっかりとした鉄格子がはめこまれていたが、
それが侵入を防ぐためのものなのか、それとも脱出を防ぐためのものなのか、僕にはわからない。
456吾輩は名無しである :01/11/17 19:39
春の始めの一週間ほどを除いては誰もこんなところになんて上らない、と門番が僕に教えてくれた。
誰も獣たちに興味なんて持ちやしないのさ。

 春の始めの一週間だけ、獣たちの闘う姿を見るために人々は望楼に上る。獣たちはその時期だけ
普段の姿からは想像もできぬほど凶暴になり、そして生命を賭けて互いに闘うのである。そして
流されたおびただしい血の中から新しい秩序が生まれる。

 獣たちはこのように誰にも窺い知ることのできぬ彼ら自身の秩序の中に生きている。その秩序は
血で購われる。そしてやわらかな細い四月の雨がその血を大地から洗い流すころ、彼らは再び
もとの温和な存在へと戻っていく。

 秋の獣たちはそれぞれに決められた場所にひっそりとしゃがみこんだまま、金色の毛なみを
夕陽に輝かせている。闇があたりを包むまでの僅かな時を彼らはそのままの姿勢で送りつづける。
まるで黙考する僧侶のように、ぴくりとも動かず鳴き声ひとつ立てず、りんご林の中に太陽が没し去る
時を待つのだ。その数はおそらく千を下るまい。僕は飽きることなくその千の瞑想と千の輝きを
眺めつづける。やがて日が落ち、最初の青い闇がはっきりと一筋流れるころ、獣たちは目を閉じる。
こうして街の一日も終る。そして季節が終り、年が終り、時代が終る。

 僕も望楼の手すりにもたれたまま目をつぶり、その距離感のない暗闇を滑るように流れ去っていく
様々な想いに身をまかせる。もう一度目を開けた時、夜の闇は既に千頭の誇り高い獣たちを
その奥に覆い隠していた。
457吾輩は名無しである :01/11/17 19:43


 時計塔は旧橋の正面の広場の中央に一際高く空に向ってそびえ立っていた。まるで何かのモニュメント
のような細長い石造りの塔だ。内部は空洞になってはしごでもついているのだろうが、入口はどこにも
なかった。おそらくそれは地下にでもあるのだろう。その塔の高さは異常なほどで、文字盤を見るためには、
川の向う岸まで渡らねばならなかった。

 半円形をした広場を囲むように古い石造りの建物がずらりと並んでいる。大抵は一階建てだが、低い
三角屋根で押し潰されたような屋根裏がついているものも幾つかある。

 図書館もそんな一角にあった。図書館といったところで表札が出ているわけでもなければ、掲示板に
案内が貼り出されているわけでもない。どちらかといえば古い穀物倉庫といった方がぴったりしそうな
建物だった。厚い陰気な石壁、狭いひさし、天井にくっつくほど上部にとりつけられた鉄格子のはまった
小さな窓。門番が詳しい地図を書いてくれなかったら、図書館をみつけるのにきっと百年はかかったことだろう。

 広場をはさむ川沿いの道にはそんな似たりよったりのわけのわからない建物が建ち並んでいた。
それらの建物ひとつひとつの中でいったい何が行われているのか、僕には知るてだてもない。あるいは
郵便を失った郵便局であり、死体を失った死体安置所であり、鉱夫を失った鉱山事務所であるのかもしれない。
殆んどの戸口はぴたりと閉ざされ、かんぬきの上には厚いほこりが積っていた。

 川沿いの道は美しい道だった。高いまっすぐな街灯が二十歩おきに立ち並び、その下で川は唄うように
心地良い音をたてて流れていた。川面を吹きわたる風は中洲の川柳の枝を揺らせ、西の丘へと抜けていった。
458吾輩は名無しである :01/11/17 19:45
 川は東から西へ街を二つに分断しながら、不自然なほどまっすぐに流れていた。川底には東の尾根から
運ばれてきた細かい砂が敷きつめられている。尾根の斜面を滑り下りてきた水は、今は塗り潰されてしまった
東門のわきから街に流れこみ、旧橋のかかった中心部のあたりで突然膨らんで、そこに幾つもの美しい
形をした中洲を作り出していた。そして旧橋をくぐりしばらくまっすぐに伸びたあと、西の丘のふもとにそって
急に南に折れまがり、深い谷を作りながら薮を抜け、南の壁の手前の深いたまりへと流れこむ。川はそこで
終っていた。たまりの底には何本かの地底のトンネルが口を開けていて、川はそこに吸い込まれているという
話だった。南に広がる石灰岩の荒野の地底を伏流となって這うように流れるその闇の川が次に何処でその
姿を現すのかは誰にもわからない。
459吾輩は名無しである :01/11/17 19:46
 僕が図書館の扉を押したのは街についた三日めだった。重い木の扉は軋んだ音を立てて開き、
その奥には廊下がまっすぐに長く続いていた。空気は淀んでほこりっぽく、高い天井には黄色い
電球が幾つか下がっているきりだった。乾いた汗のような匂いがした。何もかもが、僕の体さえもが
かすんでいって何処かに吸いこまれてしまいそうなほどの薄い光が廊下を微かに照らしていた。
擦り減った杉の床板、電球の光にあわせて変色してしまったように見える漆喰の壁、そんな
廊下が何度も折れ曲りながら何処までも続く。間口に比べて、建物の奥行きはおそろしく長かった。
まるで大地を下降していくような気分だ。

 歩きつづけ、もうどこに辿りつくことも、戻ることもできないような気がし始めた時、突然入口が
現れた。磨りガラスの入った華奢なドアだ。僕は古びた真鍮のノブを回し、ドアを開ける。中は
五メートル四方ほどの真四角な部屋だ。窓もなく、装飾もない。粗末な木のべンチが一脚、
中央には赤錆びたストーヴが据えられ、その上ではやかんが白い湯気を立てている。
つきあたりには貸し出し用のカウンター、その向うには書庫に通じるらしいドアがあった。
とすればここが図書館に違いない。僕は木のベンチに腰を下ろし、手を暖めながら
誰かがやって来るのを待った。
460吾輩は名無しである :01/11/17 19:48
>>452
稚拙だって?
春樹さんに言えよ(笑)
461吾輩は名無しである :01/11/17 20:29
 君が奥のドアから姿を現したのは三十分もあとのことだった。
「御免なさい」と君は言う。「誰かが見えてたとは知らなかったもので」
 僕は訳のわからぬままに微笑む。
「御存じのように本が失くなってからはここに来る方も殆んどいないものですから」
 やかんがカタカタと音を立て、猫のように小さく身を震わせた。
「ところで御用向きは?」と君は訊ねる。
僕が求めるのは古い夢だ。
「古い夢ですね」君は不安そうに微笑みながら僕の顔を見る。もちろん君は僕を覚えてはいない。僕と君を
結びつけていたものは、影の国でずっと昔に起こった幾つかの不確かな出来ごとにすぎないのだから。
「そう、古い夢です」と僕は答えるだけだ。
「お気の毒ですが」君は微笑みを浮かべたまま僕に言う。「古い夢に手を触れることができるのは予言者に
限られているのです」
 僕は黙って黒い眼鏡を取り、眼を君に見せる。誰にも見違えようのない予言者の弱い眼だ。僕は街に入る
時にそれを与えられていた。
「わかりました」と君は言って目を伏せる。「何処から始めますか?」
「さしあたって幾つか見てみたいな」
 貸出室には物音ひとつしない。ほこりのような空気が淀んだままだ。古い夢が用意されるあいだ、僕は
ベンチに腰を下ろし、琺瑯のカップでやかんの熱いコーヒーを飲みながらそれとなく君を眺めつづける。
君は何ひとつ変ってはいない。あの夏の夕暮そのままだ。
「どこかであなたに会ったことはなかったかな?」と僕はかまをかけてみる。
 君はカウンターの上の古いノートから顔を上げ、しばらく僕の顔をみつめ、そして首を振る。
「いいえ、残念だけど」君の微笑みはいつまでも消えない。「でも私はずっとこの街に住んでいるから、
どこかでお目にかかったことがあるかもしれませんね。とても狭い街ですもの」
「でも僕は三日前にこの街に来たばかりなんですよ」
「三日前?」君は信じられぬように首を振る。「じゃあきっとお間違いですわ。だって私、生まれた時
からこの街なんですもの」
「どうも失礼」と言って僕は引き下がる。「あなたにはよく似た妹さんか従姉はいらっしゃいませんよね?」
「ええ、おりません」君はほんの少し顔を赤らめてもう一度首を振る。
 僕は黙ってコーヒーを飲む。
図書館の天井は高い。そして海の底のように静かだ。
462吾輩は名無しである:01/11/17 22:02
これって「街と、その不確かな壁」?
読みてー!
がんばれー>>439
463これ読んで思ったんだけど:01/11/17 22:40
春樹の長篇って、必ず以前に書かれた短編が組み込まれてないか?
(ダンスは続きもの、国境はねじまきから分裂、ってことでかんべん)

つ・ま・り
レキシントンの幽霊、神の子供達はみな踊る、あたりの作品から
春樹の次の長編を予測する。

これどーよ。ちなみにおれは、「タイランド」つながりに1票。
↓、どうよ?
464吾輩は名無しである:01/11/17 23:04
>>461
いちおう著作権についても、ちゃんと考えた方が良いのでは?
全文掲載はまずいと思いますよ。悪気はないと信じたいですが。
465吾輩は名無しである:01/11/17 23:21
えっ。
創作かと思ってた。
466吾輩は名無しである :01/11/17 23:46



 壁はあらゆる時を超え存在してきた。今も存在する。そしてあらゆる時を超えて存在しつづけるだろう。
 最初の一週間で、街を取り囲む壁について知り得たのはそれだけだった。明快だ。薄い氷の上に落とした
牛乳壜のように明快だ。しかしそれで充分というわけでもない。

「もしこの世に完全なものが存在するとすれば、それはこの壁だ」と門番は僕に言った。「誰にもこの壁を
越えることはできない。誰にもこの壁を崩すことはできない」
 壁は一見ただの古びたレンガ塀のように見えた。この次の強い雨であっさりと崩れ落ちてしまいそうな
気さえする。
 僕がそう言うと、門番は不愉快げな顔つきで僕を壁へと案内した。
「よおく見てみな。レンガとレンガの間にめどめがないだろう。それにひとつひとつのレンガの形も
それぞれに違うはずだ」
 そのとおりだった。
「そしてそのひとつひとつが髪の毛一本入るすきまもないくらい、ぴったりと組み合わせられているはずだ」
 そのとおりだった。
「このナイフでレンガをひっかいてみな」門番はポケットから大きなナイフを出し、パチンと刃を開いて
僕にわたした。「傷ひとつつきゃしないはずだ」
 そのとおりだった。ナイフの刃先はカリカリと音を立てるだけで、レンガには白い筋一本つきはしなかった。
僕がナイフを返すと、彼はもう一度バチンと音を立てて刃を収め、それをポケットに戻した。
「これでわかったろう? 壁は完全だ。嵐も地震も大砲も、この壁を崩すことはできない」
 彼はまるで記念写真のポーズでもとるように、壁に片手を置いたまま僕を得意そうに見た。
「誰が壁を作ったんだろう?」と僕は最後にひとつだけ質問してみた。
「誰も作りゃしない」というのが彼の答えだった。「壁ははじめからあったのさ」
467吾輩は名無しである :01/11/17 23:48



 門番の言うとおり、壁はそもそもの始めから存在していたのだろう。空に雲が流れ、雨が大地に川を作り
出すように。
 今では僕もそれを信じることができる。秋の夕暮の望楼に立てば、それを信じることができる。
 壁は美しい。しかしその美しさはあるポイント、つまり想像の世界と現実の世界とのあいだで人がやっと
捉え得るあの危い一点、を遥かに越えたものだった。そのような壁に囲まれて生きるという毎日がどんな
意味を持つか、わかるだろうか? 僕はあらゆる瞬間に壁の存在を皮膚に感じつづけていた。それは決して
圧迫感を伴ったものではなく、心地良いとさえ言えそうなほどのものだった。薄く透明な何かが柔かく僕を
包み込んでいるようでもある。それは僕を規定し、同時に僕を解放していた。こんな言い方が誰かを納得
させるとは思わない。しかしそれ以外に壁を表現する方法はない。
 壁はゆるやかな曲線を描きながら、まるで呪縛の帯のように街を包みこんでいる。
 もしこの世に完全なものがあるとすれば、と門番は言った。全ては仮定だ。仮定さえもが壁に包みこまれ、
凝固していた。まるで公園の垣根に沿って並んだ小動物の彫像のように。
468吾輩は名無しである :01/11/17 23:52




 最初の一週間が過ぎ去るまでに、僕は君がサンプルとして選んでくれた一ダースばかりの古い夢を
調べあげた。
 しかし古い夢は多くを語ってはくれなかった。図書館の書庫には埃をかぶった何千という古い夢が
誰一人手を触れるものもないまなに所狭しとつみあげられ、終りのない眠りを貪っていた。その大きさは
テニス・ボールほどのものからサッカー・ボールまで、色あいも多種多様だった。形は殆んどが卵型で、
手にとってじっくり眺めてみると下半分が上半分に比べて僅かにふくらんでいる。表面の材質は不明だが、
大理石のようにつるりとした手触りだ。
 図書館には一冊の本もない。あるものは古い夢だけだった。そして君の仕事はそんな古い夢を管理し、
閲覧者のためにコーヒーを沸かしておくこと。もっとも閲覧者は僕以外には居ない。……
 僕は用意された布切れで古い夢につもったぶ厚い埃を拭ってからその表面に手を置き、目を閉じる。
五分ばかりで古い夢は目覚め、僕の手は心地良い温もりを感じはじめる。そして彼らはその古い夢を語る。
しかし彼らの語る声はあまりに低く、僕にはそれを殆んど聞きとることもできない。
 彼らは明らかに語ることには慣れていないようだった。まるで長いあいだ見捨てられていた老人のように
突然の日差しにとまどい、そして口ごもった。彼らの目覚めは不確かであり、その放つ光は弱く、そして
僅かばかりの時が過ぎると再び深い眠りの中に落ちこんでいくのだった。

 僕は君の座ったカウンターに、眠り込んでしまった古い夢をそっと静かに戻す。時刻は十時半、そろそろ
図書館の閉まる時刻だ。
「調べたいことはお分かりになりました?」君は相変らず恥かしそうに微笑みながら僕にそう訊ねる。
「ありがとう、少しはね」と僕は答える。「もしよければ、どこかでコーヒーでも飲みませんか?」
 君はもう一度顔を赤らめる。「申し訳ないけど、遅くなると家のものが心配するんです」
「僕が送りますよ。迷惑だとは思うんだけれど、誰かとたまらなく話してみたかったんです。この街に
来たばかりで友だちといってもいないものだから」
 君は少し迷ってから小さく肯く。「いいわ、そんなに長くは駄目だけれど」
 僕たちは三十分後に川縁のコーヒー・ハウスで待ち合わせる。
コーヒー・ハウスは、川縁にずらりと並んだ特徴のない一連の石造りの建物の一角にあり、それもまた
図書館と同じように外から見る限り絶対にコーヒー・ハウスとはわからないようにできている。看板が
あるわけでもなく、窓があるわけでもない。コーヒーの香りが通りまで漂ってくるわけでもない。長い
廊下のつきあたりに重い扉があり、その中で陰気な顔つきの若い男が一人でコーヒーをたてているだけだ。
僕の他には一人の客もいない。男が黙って僕のテーブルにコーヒーを運んでくれる。
 どしん!
 それでもコーヒーは美味い。コーヒーをすすりながら、僕は君を待ちつづける。
>>432
龍がフライデーされたってマジ?
講談社はドル箱作家に何てことしやがんだ。
470吾輩は名無しである :01/11/18 01:18



 十五分ばかり遅れて、君はやってくる。
 「遅くなっちゃってごめんなさい。片付けに手間取ってしまって……。なにしろ一人でやっている
ものだから」
 僕たちはコーヒーを飲む。そんなコーヒーの温かみが、僕たちの気持ちをほぐしてくれる。
 君のことを知りたいな、と僕は言う。
「何故?」と君は訊ねる。
 君がこの街での最初の友だちだからさ。
 友だち、と君は微笑む。いいわ、そんなに楽しい話じゃないけれど……
 そして君は語りはじめる。
 君はさびれた工場地区の狭い共同住宅に、両親と二人の妹と住んでいる。そして貧しい。父親は肩書こそ
職工長だが、職工を持たぬ職工長にどれだけの意味があるだろう? 週に二日しか炉に火の入れられること
のない工場にどれほどの意味があるだろう?
 君は学校を出るとすぐに働きに出なければならなかった。そして何ヵ月か書類をぐるぐると回された末に、
図書館の仕事に就くことができた。もちろん、たいした収入じゃない。でも姉妹三人の貧しい食事を補う
には充分なものだった。
 君は軍隊毛布のようなザラザラとして古ぼけた青いコートと、擦り切れた黒いセーターと、膝までの
巻きスカートをはいている。それはかつては君の母親が身につけていたものであり、やがては妹たちに
譲られるべきものだ。 だから君はスカートにコーヒーをこぼさぬようにと、そっとカップを傾ける。
「何処からいらっしゃったの?」と君は訊ねる。今度は僕が答える番だ。
「ずっと東の街から。君が知らないくらい遠くさ」
「私は何も知らないわ。この街以外のことはね」
 君の声は柔かく、優しい。そして君のことばはあの十メートルの壁にしっかりと守られている。
「何故この街に来たの? この街にやってきた人に会ったのは初めてよ」
「本当に?」
「ええ、ここに居る人たちはみんなここで生まれた人ばかりよ。何故来たの?」
「何故かな? 壁のない街で暮すのが辛かったせいもある。それに、君に会いたかったせいもあるし」
「私に」君は肩をすくめ、楽しそうに微笑む。

 僕たちはガランとしたコーヒー・ハウスを出て、澄みわたった夜の空気を吸いながら川縁を歩き旧橋の
まん中にある石の階段を中洲へと下りる。そして中洲に並んだベンチのひとつに腰を下ろし、川面を渡ってくる夜啼鳥の声に耳を澄ます。
 君は僕の住んでいた街のことを、とても知りたがる。
「どんな街だったの?」
 どんな街だったのだろう、僕がつい一週間前まで住んでいたあの街は? 僕はいったいそこで何を
していたのだろう? そこではまるで波打ち際の水のように数え切れぬほどのことばが打ち寄せ、数え
切れぬほどの想いが打ち寄せていた。そして潮が引いたあとにはあちこちに小さな水たまりが残されていた。
 しかしそう言ったところで、彼女に何が理解できるだろう?
「上手く思い出せないな」と僕は言う。「何万年も昔のことのような気がするね。ほんの一週間前のこと
なのに」
「何かひとつでもいい、思い出してみて」
「僕たちは影をひきずって歩いていた」
471吾輩は名無しである:01/11/18 01:38
>>470
あとどのくらいあります?
472吾輩は名無しである :01/11/18 01:48
>>471
いま2/5くらい。あと3/5。
473吾輩は名無しである :01/11/18 02:15



 そうだ、僕たちはみんな影をひきずって歩いていた。
 この街では僕は影を持たない。影を捨てた時僕たちははじめてその重みを感じることができる。人は
重力に対するのと同じように、影の重さにもすっかり無感覚になってしまっていたのに違いない。
 もちろん影を捨てるのはそれほど簡単なことではない。たとえどんなものにもせよ長い年月慣れ親しんだ
ものと別れるのはそれなりに辛いことなのだ。
 この街にやってきた時、僕は門番に影を預けねばならなかった。
「それを携えたまま街に入ることはできない」門番はきっぱりと言った。「影を捨てるか、街に入るのを
あきらめるか、どちらかだ」
 僕は影を捨てた。
 門番は僕を日なたに立たせ、僕の影をつかんだ。
「大丈夫、痛くはないし、すぐに済むよ」
 影は少しばかり抵抗したけれど、大男の門番にかなうわけはなく、すぐにひきはがされて力をなくし、
ベンチにしゃがみこんだ。僕の体からひきはがされた影は思ったよりずっとみすぼらしく見えた。
疲れ切っているようでもあった。なんだか脱ぎ捨てた古い靴のように、それはもう僕とは無縁の存在に
なりさがっていた。あるいは引き抜かれてしまった虫歯のように。
「どうだい、離れてしまうと奇妙なもんだろう、影ってのは?」
「そうだね」
「こんなものは何の役にも立ちゃしないんだ。そのくせ口だけは一人前ときてやがる。あれは嫌だとか、
これは良いだとかね。影が何かの役に立ったことがこれまでに一度でもあったかい?」
「ないよ」
「そうだろう」と門番は憎々しげに言った。「あんたもきっと後悔はしないよ」
「だと良いね」
「まあ何にせよ、あんたの影はちゃんと預かっておくよ。悪いようにはしない。苛めたりもしないよ」
「ひとつ質間してもいいかな?」
「いいとも」
「僕が居ないあいだ影はどうしているのかな?」
「みんなと同じさ。歩きまわったり、考えごとをしたりね。一日に一度は外で運動もさせるんだ。
それに冬になれば俺の仕事も増えるから、手伝ってもらうことになる。獣の始末とかね」
「獣の始末?」
「うん、冬になればあんたにもわかるよ」
「ところで僕が返してほしいと思った時にはどうすればいい?」
 門番は僕の質間の意味がわかりかねる様子だった。
「影を、かい?」
「そう」
 門番は腕組みしながら考え込んだ。
「そういった例は一度もないんだ。影を返して欲しいなんて言った奴はね……。影ってのはつまりは
弱くて暗い心なんだ。誰がそんなものを欲しがる?」
 わからない、と僕は言う。
「いろんな蝿がその弱くて暗い心に群がるんだ。憎しみ、悩み、弱さ、虚栄心、自己憐憫、怒り……」
「哀しみ」と僕はつけ加えた。
「哀しみ」と彼も繰り返した。「誰がそんなものを欲しがる?」
474吾輩は名無しである :01/11/18 02:15
 僕たちはみんな影をひきずって歩いていたよ、と僕は君に言う。光のある時刻には影が僕たちを
とりまき、闇の中では夢が眠りを襲った。
「何故みんな影を捨てないの?」
「捨て方を知らなかったのさ。でも、もし知っていたとしても捨てたりはしなかったろうね」
「何故?」
「僕たちはその重さに慣れてしまっていたからね。僕たちは何にでも慣れつづけていたんだ。そんな
街だったよ。
 中洲にぱらぱらと茂った川柳の一本の幹には古びたボートがロープでつながれ、水の流れがその
まわりで、まるで夏の名残りのような懐しい音を立てていた。
「君たちの影は何処に行ったんだい?」
「忘れてしまったわ。この街ではみんな小さい頃に影を離されてしまうの。歯がはえかわる頃にね。
そして壁の外に出されてしまうの」
「そして影だけで生きていくんだね?」
「ええ、だと思うわ。私の影は五年前の春に死んだの。門番が壁の外で死にかけている影をみつけて
運び込んでくれたの。三日後には死んだらしい。門番がりんご林の中の墓地に葬ってくれたわ」
「君は会わなかったの?」
「私の影に?」
「そう」
「だって」と言って君は笑う。「会っていったい何を話すの?」
 夜啼鳥は既に去り、冷ややかな十月の風があたりを被っていた。
「それに暗い心はいつか死ぬものよ」
 僕たちは立ち上がって石段を上り、肩を並べて橋を向う岸へと渡る。
「あなたの影もそのうちに死ぬわ」と君は言う。「影が死ねば、暗い想いも死ぬ。そして平穏がやって
くるわ」
「そして壁がそれを守ってくれる」
「そう」と君は言う。「だって、そのためにあなたはこの街に来たんでしょ?」
 そうかもしれない、あるいはそうではないのかもしれない。あの波打ち際に残された水たまりの
ような行き場のない思いが、ふと僕を捉える。でもそんな気持も、橋を渡り切るまでのことだった。
475吾輩は名無しである :01/11/18 03:14
10


 工場地区は旧橋の南側に広がるさびれた場所だ。かつては美しい水をたたえていた運河も今は水門を
閉ざされ、石のように硬く乾ききった泥がその底をぶ厚く覆っているだけである。そんな人気のない
工場地区を抜けたところに職工たちのための五階建ての共同住宅がずらりと立ち並んでいる。まるで
今までに崩れ落ちないのが不思護なほどの古い建物だ。
その地域に住む人々は一般に「職工」と呼ばれてはいるが、実際に彼らが工場で働いているという
わけではない。それはもうただの意味のないことばにすぎなくなっていた。殆んどの工場はとっくの
昔に打ち捨てられていたし、殆んどの人々はそれ以来その職を失ったままだった。彼らは何をする
でもなく街から支給される僅かな食糧で細々と暮していた。
しかしあらゆる街がそうであるように、この地区もかつての栄光の日々の記憶を持っていた。
うちつづいた戦役の時代は鋳物工場を不夜城のごとく輝かせ、人々をせきたて、街はその光の泡に
沸きたっていた。三十本もの煙突が空に向けてそびえ立ち、昼夜の区別なく頭上を黒い煙で覆いつづけた。
そしてその煤は共同住宅の物干場に霧のように降りかかり、そこにあるもの全てをまだらのグレーに
変えた。グレーのシーツ、グレーのタオル、グレーの下着……、しかしその色こそが人々の誇りであった。
街はこのようにハンマーの喧騒に充ち、炉の熱気に覆れていた。
もちろん何もかもがずっと昔の話だ。人々が影を失った時、工場もまた打ち捨てられた。戦争も消えた。
グレーのシーツも消えた。今では工場のほんの片隅で、粗末なくわや鍋が作られているだけだ。
工場街を抜ける道の両側には崩れ落ちた石壁や、赤錆びた窓枠や、古い木材がどこまでも連り、煙突は
風化した峰のように闇の中に黒々とそびえ立っている。
476吾輩は名無しである :01/11/18 03:14
僕と君は頭を垂れて、そんな沈黙の谷を歩む。そして最後の運河にかかった手すりのない小さな橋を
越えると、そこには共同住宅が立ち並んでいる。哀しい風景だ。のっぺりとした同じ形の建物が身を
寄せ合うように見渡す限りに連っている。そして隣りあったそれぞれの棟ははしごを横にしたような
簡単な渡り廊下で結び含わされている。まるで中世の城の攻防戦のように。
建物のあいだをめぐる古い舗道の敷石には、幾世代にもわたる人々の生活の色がべっとりと浸みついて
いる。それはおそらく、敷石の中心にまで浸みこんでいるのだろう。石の上を歩みながら僕の靴底は
音さえも立てない。古い井戸の底を歩いているような気分だ。
時刻は真夜中、全ての部屋は寝静まり、ほのかな灯りがところどころの窓を黄色く染めているだけだ。
君は共同住宅のあいだをぬう迷路のような舗道を、僕の手を引き足早に通り抜けていく。まるで空の
闇にまぎれて人々を狙う巨大な鳥の目を避けるかのように…… 「送ってくれてありがとう」
君は迷路のまんなかで突然立ち止まり、僕にそう言う。「誰かとたまらなく話してみたかったんだよ。
それだけ」と僕は言う。「また話してくれるかな?」
「ええ、いいわ」
「明日も図書館に行くよ」
君は肯き、そして微笑む。「古い夢とお話はできた?」「いや、まだうまくいかない。とても聞き取り
づらいんだ」
「大丈夫よ、時間さえかければきっとうまくいくわ」
古い舗道の上で、僕たち二人の声はそれぞれにまるで別人の声のように響いた。まるであたりの闇が
僕たちの声を不均一に吸い込んだり、はねかえしたりしているようだった。
「ねえ、何故僕だけが古い夢と話さなきゃいけないんだろう?」僕は思い切ってそう訊ねてみた。
「私にはわからないわ」
「誰に訊ねればいい?」
「古い夢」と君は言う。「おやすみなさい」
「おやすみ」そして僕には見分けることもできない見渡す限りに並んだ建物のひとつに吸いこまれ、
僕は再び一人でとり残される。高い壁に囲まれたこの街の中に。
477吾輩は名無しである:01/11/18 09:59
目の前でうんこ垂れ流ししてるのを見てる気分
478吾輩は名無しである :01/11/18 11:44
>>477
悪かったな。じゃやめるよ。バイバイ。
479吾輩は名無しである:01/11/18 15:41
ずっとこの小説だけが手に入らずに、
ここまでをテキストファイルにコピペしていた僕は、どうすれば?
480吾輩は名無しである:01/11/18 19:23
>>478
続き読みたい。お願いします。
481吾輩は名無しである:01/11/18 20:29
>>477 ばか
>>478 偽者であることを祈る
あたしも読みたいです。439さん、おねがいがんばってください。
482吾輩は名無しである:01/11/19 01:20
>>481
激しく同意。
自分も読みたいです。

439さん頑張ってください。
483吾輩は名無しである:01/11/19 03:31
└|∵|┐
484吾輩は名無しである :01/11/19 14:49
せっかくの文学板なんだし、ここまでの感想とか聞きたいっす。
485ユイ:01/11/19 17:51
>カエルくん
カエルくんは神の子であるカエルくんなの?
それとも東京を救ってくれるカエルくんなの?
486カエルくん:01/11/19 19:33
>448
地獄と言ったのは、生身の人間世界の
避けられない宿命のようなものを指している。
いわゆる「業」というやつですね。
つまり、男は何不自由の無い十分に幸福な人生を送っていた。
にもかかわらず、幼なじみの女性に再会し、
否応なく魅せられてゆく。これは辛いですよ。

>449=438
あなたは、これを「恋愛小説」(「不倫小説」も同じ)と
読んだんだね。僕はこの小説は「反・恋愛小説」だと思う。
男と女がいて、愛し合えば、それでOK、という世界ではない。
それは渡辺淳一の世界であって、「国境の南」はそれとは違う。
ここでは、もはや愛は「善」ではないんだよ。
(不倫して、愛し合って、心中するのはある意味、幸せなんだ)
この小説では、自然に愛し合うことでは、どこにも行けないんだよ。
この小説は、「自然な(運命的な)愛」には救いが無い、
という話なんだ。

すまないが、はっきり言って、これは解釈の違いじゃないよ。
とくに499のあなたの読みに関しては、根拠の無い憶測だと思う。

この小説が出たとき、ひどく評判が悪かった。
批判した人たちは、(たとえば吉本隆明親子とか)この小説を
やはり「不倫小説」と読んだ人たちだ。
しかし、この小説は村上春樹の変貌を告げる大切な作品だ。
それがわからないと、おそらくコミットメントについても
抽象的な解釈しかできないと思う。

>ユイさんへ
君は、どっちだと思う。
487ユイ:01/11/19 19:57
>語彙と文章力つけろや。
ってとこから、踊るかえるくん。
どう?
488吾輩は名無しである :01/11/20 10:04
えーっと、「街と、その不確かな壁」は続けて良いんでしょうか?
489吾輩は名無しである:01/11/20 10:09
>>488
お願いします。続けてください。女房も質に入れました。
490吾輩は名無しである:01/11/20 10:53
>>488
お願いします!続きが気になります!
491カエルくん:01/11/20 11:02
ごめん、上記486の文中の499は、449の間違い。

487
>ユイさんへ
意味がわからない。なに?
492吾輩は名無しである :01/11/20 11:12
カエルくんとユイさんのやり取りが終わってからのほうがいいでしょうか?
ご意見求む。
493ユイ:01/11/20 12:27
>492
ごめんなさいーもう終わらせますから。
>かえるくん
えっと、ただ単に言葉に関西訛り?が入っていたから
東京在住の東京を救ってくれるかえるくんではないなあ
っと思って。
494吾輩は名無しである :01/11/21 01:44
11


君の住む「職工」地区がかつての輝きを闇の中に失った場所であるとすれば、街の南西部に広がる
「官舎」地区は 乾いた光の中でたえまなくその色を失いつづける場所だ。春がもたらした潤いを夏の
太陽が溶かし、冬の季節風が 風化させてしまった、そんな具合だ。「西の丘」と呼ばれる緩やかな
広い斜面に沿って、二階建ての白い官舎がずらりと建ち並んでいる。もともとひとつの棟には三家族が
住めるように設計され、まんなかに飛び出るように付いた玄間だけが共有部分になっていた。下見貼りに
された杉材にも、窓枠にも、狭いボーチにも白いペンキが塗られている。見渡す限りなにもかもが白だ。
西の丘の斜面にはあらゆる種類の白が揃っている。塗りなおされたばかりの不自然なほどの白、太陽の
光をかぶってきた黄ばんだ白、雨まじりの風に全てを奪い取られたような虚無の白、そんな様々な白が
丘をめぐる砂利道沿いにどこまでも続いていた。「官舎」には垣根はなく、狭いポーチの下にレンガ
づくりの細長い花壇があるだけだ。春になればそこにも白い花が咲くのかもしれない。
一昔前にはおそらく瀟洒と言ってもおかしくない街並であったのだろう。通りには子供たちが遊び、
ピアノの音が間こえ、温かい夕食の匂いが漂っていたはずだ。
「官舎」という名前どおり、かつては官吏たちがこの地区の住人であった。しかし人々が影を失った時、
多くの官吏もまたその職を失った。書記、収税吏、警察官、郵便配達夫……、彼らの殆んどはこの街を
離れ、南の地へと移っていった。
「官舎」の新しい住人は退役軍人たちであった。彼らの人生の大半は既に費されてしまっていたわけだし、
それ以上に失われるべき何があったろう? だからこそ彼らは惜し気もなく自分たちの影を捨てることが
できた。そして日当りの良い壁に貼りついた虫のぬけがらのように、強い季節風の吹きつける西の丘の
斜面でその永遠の生を送りつづけるのである。ひとつの棟には六人から九人の老軍人たちが住んでいた。
誰が割り振りをしたというのでもない。彼らは僅かな生活用具をずだ袋に詰め、丘の斜面をやってきては
どこかの部屋に勝手に潜り込んだ。最初の二人が二階にあるふたつの寝室を取ると、あとからやってきた
一人が一階の居間を取った……。
 僕が門番から指示された住居もそんな「官舎」のひとつであった。「一一四五」というのが僕の棟に
つけられた番号である。僕の棟には大佐と少佐がひとりずつ、中尉と軍曹がふたりずつ住んでいる。
戦争の準備や、戦争の遂行や、戦争のあとかたづけや、革命や反革命に追われているうちに家庭を持つ
機会を失くしてしまった孤独な老人たちだ。
 そんな老人たちの心を結び合わせ、その単調な生活を規定しているのは今でも軍隊である。影を持たぬ
永遠の軍隊だ。あるいは彼ら老人たちこそが影を持たぬ生活に最も適していたのかもしれない。彼らは
朝早く目覚めると急いで朝食を済ませ、誰に命令されるともなくそれぞれの仕事にとりかかるのである。
あるものは古びた「官舎」の壁に白ペンキを塗り、あるものは花壇の雑草をつみ、あるものは配給食糧を
取りに役所(それもきっとあの川沿いに並んだ正体不明の建物のどれかの中にあるのだろう)ヘとでかける。
 老人たちは朝の労働を終えると、あとは「官舎」の正面の日だまりに腰を下ろし、年金の計算をしたり、
古い戦役の思い出話に耽るのである。
495吾輩は名無しである :01/11/21 01:45

 僕が与えられたのは西に面した二階の部屋だった。縦横が六歩ずつ、それでも家具がないせいかいやに
ガランとした印象だった。天井が高いためもあるかもしれない。床板の樫材は擦り減り、壁の漆喰には
ところどころに黒いしみがついていた。古い鉄格子のベッドと小さな机に布貼りの椅子というのが部屋の
中にある家具の全てだった。
 僕の隣室には年老いた大佐が住んでいる。僕たちはすぐに仲良くなり、一日に何度かは二人で一緒に
コーヒーを飲むようになった。
「君のような若い人が、なぜこんな暗い部屋にとじこもっているんだね?」と彼は言う。「外はからりと
晴れて良い天気だぞ」
「眼が悪いからですよ、大佐」と僕は何百回めかの同じ返事を繰り返す。「明るい光に弱いんですよ。
夕方か曇った日の他は外に出ることもできないんです」
「予言者の眼か?」
「そうです。きまりでね」
 老人はコーヒー・カップを手にしたまま部屋を横切り、ぴたりと閉めきったブラインドを指で開き、
そのすきまから外の明るい風景を眺める。
「太陽の光ほど素晴しいものは世の中にはない。そうは思わないか?」
「そのとおりです」
「なぜ予言者になんてなったんだい? 選りに選って」
「そこしか場所がなかったんですよ、大佐。そこしかね。この街に入り込むためには、それ以外に道が
なかったんですよ。仕方ないじゃありませんか?」
「たとえ光を失ってもか?」
 僕は肯く。「どうしてもこの街に入りたかった。それだけです」
 老人は窓際の古びたソファーに腰を下ろしてため息をつく。「私にはわからないよ。この街が君に
とってそれだけの価値があるものかどうかね。しかしまあ、結局それは君が決めることだが」
「ええ、わかっていますよ」
「コーヒーをもう一杯どうだい?」
「いただきます」
 老人はポットを手に取り、二個のカップにコーヒーを注ぎ足す。
「これでも昔は賑かな街だったよ」と彼は言う。「狭い街だったが、隅々にまで活気が充ちておってね……。
しかし街が影を追い払った時に半数以上の人間がこの街を出ていった。街に残ったものは失うべきものの
ない人間や、常に失いつづけてきた人間や、失うことを怖れぬ人間だけだった」
「あなたは後悔したことがありますか?」
「この街に残ったことでかね?」
「ええ」
「まさか」と老人は笑う。「この街では誰も後悔なんてしないよ。そのためにこそこの街があるんだ」
 我々は暗闇の中で熱いコーヒーをすする。
「しかし私には君の気持がわからんではない」と老人は続けた。「我々老人は多かれ少なかれみんな
予言者だからな」
「ええ」
「君たちとは方法が違うだけだ」
「そうです」
「我々は時を失ったし、君たちは光を失う。後に考えるか、先に考えるかだ。どこに違いがある?」
「何もありゃしませんよ」
「いいか、太陽の光なしに物事を見極めるのは至難の業だぞ。戦争と同じだ。敵と味方の区別さえ
つかなくなってくるんだ」
「ええ」
「過去と未来の区別さえな……。時間に気をつけろ。この街では時間というものが重みを持たない。
時間を信じちゃいかんぞ。迷路の中にひきずりこまれるだけだ。とくに君のように完全に影を捨て
きっていない人間はな」
「わかりませんね」
「いまにわかるさ」と老人は言う「時は長い」
496吾輩は名無しである :01/11/21 14:59
12


 時が重みを持たぬというのは実に不思議な感覚だった。もちろん日々は流れ、季節は変る。しかし
それは、いわば心の中に投影された像にすぎなかった。何種類ものバネを巧妙に組み合わせた仕掛け
玩具のように時は飛び、とどまり、あるいは逆行するようだった。それは老人が言ったように、
確かに迷路だった。
 まずだいいちに時という概念を抜きにして言葉は存在し得ない。語りつづけるためには、僕には
時間というものがどうしても必要なのだ。僕は語りつづけねばならぬ。

 このように月日が流れた。
 僕は昼すぎに目覚め、午後を老人と過ごし、夕方になれば図書館に通って古い夢の呟きに耳を傾け、
図書館が閉まれば君を「職工」地区の共同住宅まで送った。三日に一度は図書館に行く前に西の壁の
望楼に上り、獣たちの姿を眺めた。どんよりと曇った午後には外に出て獣たちにパン屑をやることも
できた。
 獣たちはいつも腹を減らせてはいたけれど、彼らのプライドはそれにも増して強いものだった。
公園のベンチで僕がさし出すパン屑を、彼らは何度も迷ってから、遠慮がちにそっと食べた。彼らが
食物を奪い合う光景を、僕は一度も見たことがない。強い牡たちは老人や子供たちのために僅かな
パン屑の半分を残しておいてやるのが常だった。
 冬が迫り来るにつれ、彼らの深い湖のような青い目は、その哀しみの色を少しずつ増していった。
木々はその葉を地面に落とし、草は枯れ、飢えの季節の迫り来ることを彼らに教えていた。白い死の
季節を。
 そんなある日、霧のように細かく、そして氷のように冷ややかな秋の雨の下で、僕は君を抱いた。
目には見えぬほどの細かな水滴が、君の前髪をその広い額にやさしく貼りつけている。君は目を閉じ、
君の柔かな唇は僕の唇の下で微かに震えていた。
 雨。
 秋の雨は僕たちのまわりをいつまでも降りつづけていた。始まりもなければ終りもなかった。
月もなく、星もなく、夜啼鳥の声もなかった。岸辺に沿って並んだ川柳がその細い枝の先からゆっくりと
しずくをしたたらせているだけだった。
 君の着たレイン・コートはぶ厚く、サイズはふたつばかり大きすぎた。僕はその上から君の肩を抱き、
君の背中を抱いた。君の体には雨の匂いがした。君の髪にも、まぶたにも、耳の後にも、くすんだ雨の
匂いがした。
 何時間も抱き合ったあとで、僕は肩を寄せ合うように旧橋を渡った。
「これまでに何千回もこの橋を渡ったわ」と君は言う。「そしてそのたびに、いつもこう思ったの。
この橋を渡るたびに私という人間が新しい私に取り替えられていくんじゃないだろうかってね。
ちょうど黒板に書かれた文字が黒板消しで消し去られていくみたいにね」
「錯覚さ」
「ええ、それはわかってるの。でもね、ただそう感じるのよ。理由なんてわからないわ」
「試してみよう」僕たちは黙って橋の残りを歩き、対岸の歩道に立つ。そして僕はもう一度君を抱き、
もう一度唇をかさねる。
「どう?」
「わからないわ」君は心もとなげに微笑み、片手で濡れた前髪を払う。「わからない」
 旧橋はまるで長い廊下のように、対岸の暗闇へとまっすぐに吸い込まれている。そして秋の雨が
その闇の中に音もなく降りつづいている。
497吾輩は名無しである :01/11/21 19:02
13


 古い夢を整理する以外の時間を、僕は街の地図を作ることに費した。はじめは暗闇の中での手持ち
無沙汰な時間を潰すために始められたこの作業に、僕はすぐに没頭することになった。
 最初の作業は街の輪郭を描き出すことだった。つまりは壁の形だ。しかしこれは思ったよりずっと
困難な作業であった。何故なら誰ひとりとしてその正確な形を知るものはいなかったからだ。隣室の
老人も、君も、そして門番も……。
 だから僕は自分の足でそれを確かめねばならなかった。弱視という僕の背負ったハンディキャップ
のために、その作業は秋の終りまでかかった。曇った日と夕暮だけしか僕は歩くことができなかった
からだ。
 しかしスケッチブックを片手に壁に沿って歩くうちに、僕は壁の持つ力にどんどんひき寄せられて
いくようになった。この壁は生きているんだ、と感じないわけにいかなかった。壁はまるで弾力の
ある生物のように、ある時はうねり、ある時はそびえ、ある時は休息し、そして始めもなければ終りも
ない輪の中に街を呑み込んでいた。
 壁の表面はなめらかだった。乾燥しやすい場所には足もとに水がめぐらされ、逆に湿気の多い場所
ではなたね油をたたえた溝が掘られ、その完璧さがいつまでも保たれるように工夫されている。
わざとらしい装飾こそ皆無だったけれど、地形を利用しながら見わたす限りに続くその曲線の優美さは
見るものを圧倒せずにはおかなかった。ある場所では壁は傲慢に人々を見下ろし、ある場所ではそっと
人々を受け入れようとしているようだった。
 そして街に存在する全てが壁に捧げられていた。夕日や月や星や雨、木々そして花、それらの全てが
壁のために施された装飾であるかのように壁を彩っていた。この壁を前にすれば、おそらくどんな
画家も狂喜し、次の瞬間に絶望もすることだろう。この街では壁を含みさえすればどんな空間も芸術と
なった。そして同時に、人がそれにつけ加えるべきものは何ひとつ無かった。壁の前の人、壁の上の雲、
足もとの草、草を食む獣の群れ、壁は貪欲に全ての存在を吸い取り、自分の中に同化させていた。
 壁の前の僕。
 僕は歩き疲れ、壁の足もとの草むらに壁を背中に腰を下ろす。夕刻、雲間からこぼれた一筋の夕陽が
街の屋根をくっきりとしたオレンジ色に染めている。そして僕は自分の背中にひやりとした壁を感じる。
それはずっと昔にどこかで経験した何かの感覚に似ていた。その何かが僕にはどうしても思い出せない。
レンガの焼きの異様なばかりのなめらかさは、他のどんな素材とも肌ざわりが違う。まるでガラスの
ように硬く、岩盤のように厚い。そして魚の腹のように冷ややかだ。僕は自分の背中が地球の中心にまで
直接結びつけられてしまったように感じる。
 僕は足もとの枯れ草を何本かむしり、その茎を口にくわえる。
 壁の影はみるみる長くなり、草むらを越え、木々を覆い、共同住宅の壁をのぼり、やがては空から
降るようにやってくる夕闇と一体化する。
 僕は思う、いったい誰がこの壁を理解することができるだろう? 壁はある時は無慈悲に、そして
ある時は慈悲深く僕たちの前に立ちはだかる。しかし誰か無慈悲を理解できるだろう? あるいは
慈悲を、そして至福を?
 形のあるものに永遠はない、と人は言う。しかし、壁は人々に間いかける。
 もし形のないものに永遠があるとして、いったい誰がそれを確かめるというのだ? そしていったい
それがお前たちのどんな役に立つというのだ?
 薄闇が壁を覆う。角笛が鳴る。獣たちのひづめの音が街にあふれる。そして静寂。もう図書館に
行かねばならぬ時刻だ。しかし、僕には立ち上がることはできない。壁がしっかりと僕を捉え、
その太古の想いを語りつづける。
 この街にはお前の求めるものはなんでもある。そして同時に、何もない。お前の求めるものは何だ?
 僕の求めるものは何だ? 君の唇、やすらかな心、古い光……、
 忘れた方が良い。お前がそこから得るものは絶望だけだ。お前はこの街に来るべきではなかったのだ。
外の世界に住むべき人間だったのだ。死ねば全ては終ったんだ。夢も苦痛も……何もかもな。
 死ぬことは恐くはない、と僕は言う。無に帰することも、忘れ去られることも。僕が怖れるのは、
全てが時という偽善の衣におおわれていくことなんだ。
 ことばだよ、と壁は笑う。お前の語っているのはただのことばだ。
 星が空にちりばめられる。厚い雲は既に何処かに消え去り、冷ややかな風が星をまたたかせる。
 そしてもう、何もかもが手遅れなのだ。何もかもがな……
498吾輩は名無しである :01/11/21 19:26
14


 その夜、高熱が僕を襲い、それは一週間ものあいだ続いた。熱は僕の体中の皮膚を水泡でおおい、
僕の眠りを暗い夢で充たした。夢の大半は性交の夢だった。様々な女と僕は交った。顔見知りの女も
居れば、全く見知らぬ女も居た。壁の中の街では僕はあらゆる女と交ることが可能だった。そして
僕は何度も吐いた。柔かな乳房、熱い息、なめらかな脇腹、湿った性器、精液の匂い……、そして
交互に襲いつづける熱と悪寒。

 そのあいだ僕を看護してくれたのは隣室の老人だった。彼は冷やしたタオルを取り替え、かゆ状の
温かい食事を朝と夕方に運んでくれた。
 雨の降りしきる金曜日、僕がようやく意識を取り戻し始めたその午後、老人は窓際のソファーに
座ってコーヒーを飲みながら古い思い出を語った。
「ずっと昔、まだ人々が影を持ち、戦争を繰り返していた頃、私が若い中尉だった頃の話だ。私は
その当時、さる令嬢に深い想いを寄せていたのだが、事は上手くは運ばなかった。私は若く、貧乏で、
気持がはやりすぎていたのだな。結局のところ、絶望と哀しみ以外、私には何も残らなかった。
女を殺すことも、自分が死ぬことも真剣に考えてみた。もしそのままいけば、つまりはその時戦争が
起こらなければということだが、私は本当にそうしたかもしれないよ」
「しかし戦争が始まった。実に上手い具合にな。戦争は少しずつ私の心の痛みを消し去ってくれた。
そして三カ月後に左足に榴弾を受け、後方に移送されるころには私ももうずいぶん落ちつきを取り
戻していた。移送の最初の夜、私はある村の接収されたホテルに泊まることになった。立派な部屋
だったよ。広くて気持の良い続き部屋で、ガラス張りのヴェランダまで付いていた。私が若い女の
亡霊を見たのはそのヴェランダにある籐椅子の上だった」
「亡霊?」
「ああ、若くてとびきり美しい娘だった。何もかも忘れてしまいそうなほどに美しい娘だった。
完璧な美、完璧な若さ、完璧な高潔さ。あんたはそういったものを見たことがあるかね?」
「いいえ」
「私はヴェランダのその籐椅子の上でそれを見たのさ」
 老人は不機嫌そうにしばらく黙り込み、コーヒーをすすった。「そして実際、私は何もかもを
忘れてしまったよ」
「亡霊だと思ったんですね」
「ああ、そうとも、一目でわかった。これは亡霊だってね」そして老人は笑う。「あれくらい完璧な
ものを産み出せるほど、私の想像力は昔も今も豊かではない」
「で。どうしました?」
「どうもしやしないさ。身動きひとつできなかったよ。まるで何かに打たれたように、私は茫然と
その場に立ちすくんだままだった。そして女の顔から一度たりとも目を離すことができなかった。
夜が明けるまでな。一番鶏が鳴き、空が白み始めるころ、女はフッと消えたよ。蝋燭の炎を吹き
消すようにね」
499吾輩は名無しである :01/11/21 19:27
 老人はもう一度黙り込むと、しばらく窓の外の雨を睨んだ。通りの濡れた敷石の匂いを、微風が
部屋に運んできた。
「その女の顔を忘れることはできなかった。そしてそれ以来、私はどんな女に対しても熱い想いと
いうものを抱けなくなってしまったのだ。どんな魅力的な女と寝たところで、いつも頭に浮かんで
くるのはあの女の顔だった。ひと月後に帰還した戦場も、私のそんな狂おしい気持を静めてはくれ
なかった」
「しかしね、ある日ふと私は気づいたんだ。自分があの女の横顔の一方しか見ちゃいないことにね。
左の横顔だ。女は一晩中その姿勢のままピクリともしなかったんだ。私と同じようにね」
 老人はそう言うと、自分の左の頬を撫でてみせた。
「そう思うと、私はもう矢も楯もたまらなくなってしまった。なんとか彼女の右の横顔を見たいってね。
そこで私は無理矢理に休暇を取って、あの同じ村に戻り、同じ部屋を取った。女はたしかに前と同じ
時刻に現れた。同じ籐椅子、同じ姿勢、同じ横顔さ」
 長いあいだ激しい雨音だけが部屋の中に響きわたっていた。
「それで」と僕は訊ねてみた。「御覧になったのですか、彼女の反対側の横顔を?」
「見たとも」と大佐は言った。「見なければよかったんだ」
「何があったのですか?」
「何もなかったのさ」
「何もない?」
「何もない。無だ。完璧な無だ」
 老人はカタンと音を立てて、コーヒー・カップを膝の上の受け皿に戻した。
「きっとあんたには理解できんだろう、完璧な無というのがどういうものか」
 僕は首を振る。
「いずれ知るようになるだろうな。結局はそれが始まりで、それが終りなんだ。我々はそれから逃がれる
わけにはいかないんだ。幾ら我々が影を捨て、歩みを止めたところで、無はいつか、向うから我々を
迎えに来るはずだ。そしてまっ暗闇の中で、我々は向かいあうのさ。あの女の亡霊のようにな……」
 雨。どれほど厚い毛布も、どれほど温かなスープも僕の体を暖めてはくれない。そしてどんなに
静かでやすらかな眠りも僕の心を癒してはくれない。どれだけの女と交った後で、あの暗い夢は僕の
心から離れてくれるのか?
 午後五時の角笛が新たな闇の到来を告げる。秋は終ろうとしていた。そして白い死の季節が鋼鉄の
締め輪のように、獣たちの首を捉えつつあった。
500吾輩は名無しである:01/11/21 19:59
興味ない人の事も考えて
501吾輩は名無しである:01/11/21 20:03
>>500
あんたが読まなきゃいいだけでしょ
502吾輩は名無しである:01/11/21 20:16
>494〜499
一行も読んでないけどいんじゃないか?頑張れ!
503吾輩は名無しである:01/11/21 20:17
>>502
俺は1bitも読んでないYO!
504吾輩は名無しである :01/11/21 20:19
>>500
村上春樹に興味がある方で、この作品に興味がないというのは新鮮な驚きです。
(揶揄しているわけではありません。)

確かに、あなたのご意見もごもっともです。
またしばらくお休みさせていただきます。
あしからずご了承ください。
505吾輩は名無しである:01/11/21 20:26
>504
村上春樹のファンですっつ−作家なんて見向きもされないよ。
なんでかって村上春樹は一人で十分だから。
「村上春樹のような」文章なんてまっぴらごめんだ。みたくもない。
村上ファンならなおさら全く違った形式でかかなけりゃ。少しでもそれっぽさが出たら駄目だよね。
読むほうも興ざめだよ。なんかオナニー見せられてるみたいで。
506吾輩は名無しである:01/11/21 20:26
>>500ばかーーーーーーー
507吾輩は名無しである:01/11/21 20:28
>>505
はぁ?逝け
508吾輩は名無しである:01/11/21 20:30
>>506
>なんかオナニー見せられてるみたいで。
おまえがやってろ
509吾輩は名無しである:01/11/21 20:30
なんだ上のサーバーのムダ遣いは?新手の荒らしか?
510吾輩は名無しである:01/11/21 20:34
>>504
休憩したら戻ってきて欲しいです。
お願いします。
511吾輩は名無しである :01/11/21 20:34
>>505
ご指摘ごもっともです。
ご指摘のとおり、確かに「『村上春樹のような』文章」に見えると思います。
ストーリーも荒削りだし。
そのあたりも奥さんに発表を反対された遠因があるのかもしれません。
512吾輩は名無しである:01/11/21 20:38
村上も終わったね。つまらん。
513吾輩は名無しである :01/11/21 20:40
>>510
手元の原稿は、最後までほぼ校正が終了しています。

>>509
確かに荒らしといわれても仕方ないですね。

現在執筆中(との噂)の続編の原点となる短編なので、この時期にファンの
方々に読んでいただけるのは貴重な機会だと考えたのですが、かなり
おせっかいが過ぎたようです。
514吾輩は名無しである:01/11/21 20:45
>>513
もーーお節介じゃないよ全然ーー
泣きそうなんだけど。お願いだから消えないで
515吾輩は名無しである:01/11/21 20:46
>513
どうでもいいけど、やな性格。
516吾輩は名無しである:01/11/21 20:47
>>513
本当に本当にお願いします。切望しています。
517吾輩は名無しである:01/11/21 20:50
>>500
怒アホ
518吾輩は名無しである:01/11/21 20:51
>>513
まってるよん
519吾輩は名無しである:01/11/21 20:53
摺醴霾醴髏蠶蠶鸛躔か                    ベ∃壮鎧醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
勺儲靄靄醴醴醴蠶體酌偵Auru山∴          ベヨ迢鋸醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
∃儲霾ヲ露繍蠶髏騾臥猶鬱h  ご笵此∴        ∃f謳廱躔騾蔑薺薺體髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ儲諸隴躇醴蠶歎勺尓俎赴  f蠶蠶蠢レ      ∴f醴蠶鬪扠川ジ⊇氾衒鑵醴蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ鐘諸薩讒蠢欟厂  ベ状抃  傭蠶蠶髏厂      .ヨ繍蠶蠶臥べ泣澁価価櫑蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
f罐諸醴蠶蠶歎      マシ‥…ヲ冖        .∴瀦醴蠶襲jJ鶴門門攤蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
加罐讒蠶蠶欟厂        ヘ              ∴f醴醴蠶甑欄鬮°f蠢蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
溷霾醴蠶蠶勸                        ∴ヨ繍醴蠶蠶鬮狡圷し醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
醴蠶蠶蠶蠶髟                        ベ湖醴醴蠶蠶蠶庇⊇⊇體髏髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶欟                          f繍蠶蠶蠶蠶蠶曲三三巛憫髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶歉                  澁畄_迢艪蠶蠶蠶蠶蠶蠶甜川⊇川川衍捫軆髏髏蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶髟                コ醴蠶奴繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶齡辷シジ⊇川介堀醴醴蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮か                .ベ苛ザベ繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯己に⊇三介f繙醴蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶髏鬮シ                        尽慵蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶自辷三沿滋鐘醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴勸                            氾隅髏蠶蠶蠶蠶蠶靦鉱琺雄躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴訃                      ∴∴∴沿滋溷醴髏蠶髏髏韲譴躇醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶髟              _山辷ムf蠡舐鑓躍醯罎體體體驩讎櫑蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶a            f躍蠶蠶J蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯註珀雄醴醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶廴          f醴蠶欟閇憊體醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶靦錐讒醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶欟シ          禰蠶蠶蠢螽螽f醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶監シ          ∵ヴ門夢曠髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶a                ∴シ∃愬嚶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶診            ベ沿u旦以迢u讒醴髏曠醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶甑シ            .げ隅艪蠶蠶蠶蠶蠶蠢J蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮ヒ               ベ状隅髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠢テ∴              ベ川捍軆髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶ルシ              ∴∃氾据醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠢此            ∴⊇以f繙醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶ル∠∴  .∴∴∠ヨ旦滋躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶醢山ム沿当u錙躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
520吾輩は名無しである:01/11/21 20:56
こわっ
521吾輩は名無しである:01/11/21 21:37
すごすぎる
522吾輩は名無しである:01/11/21 21:38
こらっageんか
523吾輩は名無しである:01/11/21 23:22
著作権法違反じゃないの?上のほうで打ち込み続けてる人。
524吾輩は名無しである:01/11/21 23:30
一度活字になったからと言って、作者本人が嫌がって、出版しない文章を、
こうしてネットに乗せる無神経は、法律以前のモラルとして、有罪だ。
525吾輩は名無しである:01/11/22 00:07
524さんかっこいい・・・
526吾輩は名無しである:01/11/22 00:26
いや、それより
一体何なんだよ。上の方の文章?
527吾輩は名無しである :01/11/22 00:27
ジサクジエン (・∀・)イイ!
528吾輩は名無しである:01/11/22 00:28
続きが読みたいです。
かなり読みたいです。
勝手なことを言ってるかもしれませんがお願いします。 
529吾輩は名無しである:01/11/22 01:32
そうそう 賛成〜。 公人にはある程度のリスクはしょって頂かないと
530吾輩は名無しである:01/11/22 02:33
やるなとは言わんが、他にスレ立ててやってよ。
531吾輩は名無しである:01/11/22 04:03
ここまでやった以上最後までやってしまったほうが良いのでは?
もう少しで終わりだろうし、読みたい人も多いようだし。
もちろん私は読みたいです。
532吾輩は名無しである:01/11/22 04:32
これって見つかったらやばいんちゃう?
533吾輩が名無しである:01/11/22 06:17
だから急いでUPしないとマズいんだよ〜
春樹或いはその周辺からクレームが来たら削除は免れないところ。
その間にさっさとUPしてもらって、こちらは即コピペ保存。
その後もし削除されても、こちらはウマ〜となるわけで…。
どうせもう少しで完了なのだから、とにかく後は一気にUPして
欲しい。もう少しのはずだから、こちらがコピペした後が
どうなろうと知ったこっちゃない(藁
カエルくんの朦朧レスに比べれば百倍以上の価値有り。
是非、完結までを! もう数回で終わるはずなのだから!
534吾輩は名無しである:01/11/22 10:24
>533
頭脳も品性も貧し過ぎる。あなた生きる価値なし。
535吾輩は名無しである:01/11/22 10:56
>>534
そうかい?思う所は同じでしょ。
さっさとupしてコピペしちゃおうぜーー
そのための2chだろ。
536吾輩は名無しである:01/11/22 12:35
たぶんうざいとかオナニーだとか荒らしとか言っている人は
これがなんなのか知らない人だと思う。
そんな人のいうことは気にしないで欲しい。

でも著作権の問題は確かにやばいかも。
だから急いで、ね?
537吾輩は名無しである:01/11/22 14:07
>>536
>これがなんなのか知らない人だと思う。
そうそう、その重要性もね。。
538吾輩は名無しである:01/11/22 15:35
詳しいこと教えてください。
これって村上春樹の短編小説なんですよね?
今までにどこかに発表されたことあるの?
539春樹代理人:01/11/22 15:44
>>513さんへ

「街と、その不確かな壁」のエッセンスについては、
『世界の終りとバードボイルド・ワンダーランド』において
すべて昇華したと著者本人は判断しております。
したがって、現在執筆中の長篇はこれをベースにしたものではありません。

しかしながら、あなたの熱意には敬意を表します。
WEB上での公開を許可いたします。
表記等の瑕疵にご注意の上、おすすめください。
ただし改行の個所には十分に留意してください。

尚、本作品は「文学界」(1980年9月号)に発表いたしました。
ご興味のある方は図書館でお読みください。

いつも応援ありがとうございます。(代理人・記)
540吾輩は名無しである:01/11/22 15:50
>>539
わーすごーい!代理人って奥さん?
541吾輩は名無しである:01/11/22 17:06
んなワケないだろ(W
ま、513=539ってとこか?
542吾輩は名無しである :01/11/22 17:11
ジサクジエン (・∀・)イイ!
543吾輩は名無しである:01/11/22 17:32
>>513
こんなことになってしまっているので
メールにて送付して頂けませんか?
ヨロシク★
544カエルくん:01/11/22 17:55
>533
俺の文章は、明晰だぜ。難しいとしたら、
それはテーマが難しいからだ。
朦朧なのは、533、お前の頭だよ。

>ユイちゃん、いるかい。遊ぼうぜ。
村上春樹の作品で一番好きなのは、どれ?
545ユイ:01/11/22 18:30
>カエルくん
ちょうど居ましたけど
訳あって今すごく胃が痛いので帰ります。
546カエルくん:01/11/22 19:10
うー、ユイに振られた・・・・。
547吾輩は名無しである:01/11/22 19:18
>>544
え、カエルくんてそういう人だったの…
ショック…
548旗本退屈男:01/11/23 02:27
『太陽の南、国境の西』の映画化の噂ってどうなの?
『イル・ポスティーノ』(イタリア)の監督によるって?
ほんとなのかよ?
549吾輩は名無しである:01/11/23 19:46
で、どこいった?>>513
550ななしいさん:01/11/23 23:41
>>548
映画化は知らないけど、これ面白かったよ
551吾輩は名無しである:01/11/24 00:06
>>550「おもろい」だけじゃつまらんね
552吾輩は名無しである:01/11/24 02:14
『街と〜壁』、
読みたいことは読みたいが、たしかに著作権法的に問題だとは思う。
なので、時間があるときに図書館にでも行って探してみようと思う。

打ち込み続けてたかた、お疲れさまです&ありがとうございます。
問題はおわかりだと思いますので、何も申し上げません。
553吾輩は名無しである:01/11/24 02:22
なんかこのスレで妙な丁寧語使っているやつ、キショク悪くねえ?
浮ついている、というか、生っちょろいね。
554吾輩は名無しである:01/11/24 02:27
>>552
私もそうする。

でも普通の図書館で見つかりますかね?
国立図書館でも行かないとないかな?
555吾輩は名無しである:01/11/24 02:32
別に問題ないよ。
言っとくけど、言葉丁寧な人ほど案外厳しいこと多いもんだよ。
556吾輩は名無しである:01/11/24 06:50
海外在住者なので図書館で見つけることは無理です。
東洋語学校の図書館に文学界の、文学界のバックナンバーなんて
ないでしょうね。というわけで、続きを切望。お願いします。
557『眠り』:01/11/24 10:54
何かが間違ってる、、、、
558吾輩は名無しである:01/11/24 11:18
ココで聞くのもなんですが新しいスレッドが立てられなくなってしまったのですが
どうすれば立てられるようになりますか?
559吾輩は名無しである:01/11/24 12:22
人事を尽くして天命を待つ
560吾輩は名無しである:01/11/24 12:33
まてない
561ななしいさん(本物):01/11/24 13:47
やれやれ
そんなんでこのクソ長い人生をどう渡っていくんだ。
562カエルくん:01/11/24 15:31
ユイちゃん、腹痛なおったか?
563ユイ:01/11/24 19:11
>カエルくん
はい。
今日は中学生と共に麦酒を嗜んで参りました。
564ユイ:01/11/24 19:35
「文学界」(1980年9月号)
ですね?明日行って来ます。
でもやっぱり自分の手元に置いておきたい願望ってありません?
565ユイ:01/11/24 19:46
>カエルくん
言い忘れていましたが
腹痛ではなくて胃痛です。。。☆
566カエルくん:01/11/24 19:59
>564
あーあ、お前まで、そんなこと言うのか。
547さんの不信をかってまで、
話題を変えるために話しかけたのに・・・。

はっきり言っとくぞ、本人が嫌がっていることを
ネット上で公開するのは、著作権とかじゃなく、
暴力なんだ。

それはエチケットとかの問題じゃ。
いま活字になっているものを真剣に読め、ボケナス。

冬が近いからそろそろ冬眠する。じゃあな。
567ユイ:01/11/24 20:08
>カエルくん
あのね、だれもね公開してなんて言っていないのです。
手元に置いておきたいからUPしてなんて。
図書館で読んだって立ち読みしたって、私は自分の本棚に
並べて、いつでも好きなときに手に取れるようにしておきたい
感じなのです。
そう言う人って沢山いるだろうなあっと思ってさ。

今県立図書館の蔵書検索をしてきたら、1980年8月号は置いてある
のに、9月号は無かった。
どうしよう。。。
568カエルくん:01/11/24 20:09
蛇足だけど、ボケナスは、ユイに言ったのではない。
ただの、怒りの叫びです。
569ユイ:01/11/24 20:14
いーよ別に。
570吾輩は名無しである:01/11/24 20:21
547を書いた人ですが、
そうだったのか。
カエルくん、あんたかっこよすぎるよ。
571カエルくん:01/11/24 20:24
ユイ、ひとつ教えて欲しいことがある。
きみは、94さんか?
もしそうなら、コミットメントについて、
意見交換したいんだが・・・。
572ユイ:01/11/24 21:03
残念ながら私は94さんではありません。
最近2chに来たばかりなので。
573吾輩は名無しである:01/11/24 21:14
交換交換!!
574ユイ:01/11/24 21:28
わーもうこな時間。帰らないと。
意見交換したいところですけどそういうのは
sageでいきたいところです。この人(H村上さん)は
良くも悪くもageスレだもんなあ。
取り合えずしんまいなので、過去ログ見てきますね。
575カエルくん:01/11/24 21:44
ということで、94さんいるかい。
まだ、話しが途中なんだよ。
冬眠するまでにもう少し言って置きたいんだが・・・。
57694:01/11/24 22:03
こんばんは
見てました。
ユイさんが代わってくれたら、と一瞬思った。

まあそれはさておき
確かに中途半端で終わっていて気になっていました。
ぜひ続きを聞かせてくださいな。
577カエルくん:01/11/24 22:35
94さん、君の考えで言えば、
村上春樹は「内部の人」であり、
「社会への関心」はもともと希薄だった、ということかな。
で、ここ数年の村上春樹の言動により、
村上さんが「社会への関心」をもちはじめたことがわかり、
困惑と期待を持っている、という感じかな。どうだろう。

なぜこんなことにこだわるかといえば、
「コミットメント」は、
たんにオウムなどの社会現象への関心にとどまらず、
小説に反映されていると考えるからだ。
つまり、小説家が自分の内部と切れたところで
社会参加するのではなく、村上春樹の場合、
小説の奥深くから変化していると感じられるから。

僕は、村上春樹には社会への関心はずっとあったと思うよ。
ただそれを自分の内部に押し込めていたんだ。
誰かが言ってたように、時代的背景もあったと思う。
しかし、それ以上に村上春樹が「社会への関心」、僕の言葉で言えば、
「他者との関わり」に対してクールだった理由は他にあると思う。

それは大きな謎だけど、仮説は立てられる。
そして、そこから作品を読み解く鍵が見つかるかもしれない、
と僕は考えているんだ。

94さん、君はどう思う。
それとできれば、ネームつけてくれると有り難い。
94でもいいんだけど、なんか話しかけづらい。
578へび:01/11/24 22:38
食べちゃうゾ〜〜!
579なめくじ:01/11/24 22:38
溶かしちゃうゾ〜
58094:01/11/24 23:14
私は春樹さんのことを個人的な人だと思っていますが
反社会的な人だと思っているわけではありません。
というと春樹さんの言葉そのまんまになるけれど、
おおよそ、そのように理解しています。
社会的であることと個人的であることは
対立するのでしょうか
ここでは皆さん二つは反対のこととして捉えているようですが。

ただ、春樹さんのいう社会と私たちが思っている社会は
ちょっと別のもののような気がします。
上で少し書きましたが、漱石のいう社会やら外部やらと
いうものを春樹さんは否定している。
だからこそ「社会との関わりにおいても極端に個人的である」
という言葉が出てきたのだと思う。

そのことはもうちょっと考えさせてください。

名前は、うーん、考えてみます。
581吾輩は名無しである:01/11/24 23:40
そんなことより私は「街と、その不確かな壁」の続きが読みたかった…
582吾輩は名無しである:01/11/24 23:47
それは残念だったな。豚に真珠。
583吾輩は名無しである:01/11/25 00:47
それにしても、クロフネ強かったね。
584吾輩は名無しである:01/11/25 01:50
孵るくんウザイ
585吾輩は名無しである:01/11/25 11:16
「街と、その不確かな壁」の続きはマジでもうのっけてくれないの?
586吾輩は名無しである:01/11/25 13:28
おー!
クロフネ強かった。
587カエルくん:01/11/25 18:49
>580 =94
僕も、村上春樹にとっては、社会と個人は対立しないと思うよ。
そこが大切なところだな。でなければ「アンダーグランド」が
なぜ書かれたか、分けわからんだろう。

「漱石のいう社会やら外部やらと
いうものを春樹さんは否定している。」
こういう発言を村上さんはしていたのかな。
僕も実にそう思うのだけれど。

漱石は個人主義を打ち立てて、
社会から自由になることを思想としていた。
しかし、「明暗」のラスト(もちろん未完だけど)をみても、
どこにも救いはないように思える。

個人主義と自由は密接な関係があり、
自由と恋愛は漱石的思想から言えば、ほぼ同義語だ。
恋愛至上主義=個人主義の系譜は、日本文学に深く根差している。
太宰治から、三島由紀夫までみんなそうだ。

村上春樹は、そうした日本文学史的な流れから外れたところで、
まったく新しいことをしようとしている。
(高橋源一郎がんばれ、君は日本文学の血脈につながる人だ)

このへんを話し出すと、果てしなくなるので止めます。
もう少し村上春樹の作品に則して考えてゆくと
もっとはっきりしたことが見えてくるような気がします。

94さん、
答えを簡単に出さなくてもいいから、ゆっくり考えてくれ。
588吾輩は名無しである:01/11/25 19:06
高橋源一郎はクズ。
「日本文学の血脈につながる人」ハァァァァァ?
589吾輩は名無しである :01/11/25 19:58
よくわかんないけど、なんでこのひと、スレを仕切ってんの?
590旗本退屈男:01/11/25 23:56
オイラはカエルくんの話聞きたくてこのスレ見守ってる。
別にカエルくんは仕切ってなんかない。
村上春樹をめぐる冒険の中で、
威勢のいい啖呵切れる奴って、カエルくんくらいだろう?
冒険できないなら黙って見守っててほしいザンス。
591吾輩は名無しである :01/11/26 00:28
村上春樹についてこの人(カエルくん)が語るスレなのね。わかった。

あと、冒険って言うのも良くわかんなかったけど、村上さんの作品の
イメージと「威勢のいい啖呵」って、ちょっと違うかなとも思うけど。

人によって受け取り方はそれぞれなんだし、言いがかりみたいに
聞こえたらゴメンね。
「冒険できないなら黙って見守っててほしい」っていうのは、つまり
黙ってろってことなのね。
592吾輩は名無しである:01/11/26 00:36
いや文句しか言えないようなら、だまってろってことだじょ。
593旗本退屈男:01/11/26 01:00
>591さん
別にこのスレ、カエルくん中心だとは言ってない。
みんな自由に語ったり、呟いたり、ぼやいたりしてていいとは思うんだけど。

オイラがカエルくんが好きなのは、
生産的な議論を、焦らずに導き出そうとしてるとこ。
それに、このヒト、自分の言葉で喋ってる。
彼の言葉が、時として『威勢のいい啖呵』になってるのは、
見てて気持ちいい。
村上春樹の作品イメージと、このスレのイメージがもしも同じようだったら、
そんな気味悪いスレ、オイラには必要ない。
ただひとつ、カエルくんに謝りたい。
オイラもまだ読みこみ足りないんで、キミとの議論に参加できない。
無責任のようだが、今はまだ見守らせてほしい。
そのうち、カエルくんの方が、このスレを見捨ててしまわなければいいのだが。
594吾輩は名無しである:01/11/26 01:13
う〜ん、春樹読者のイメージからは遠いキャラと言いたいのではないか?
そういう意味合いで本当に春樹作品を読めているのだろうか、ということを言いたいのではないか?

おれのカンジではねえ、春樹のエッセイなんかに出てくる教師のイメージ、カエルくん、という人にダブるんだよなあ。
ときに言い切るでしょ、言い切れないことでも。
ま、言い切らないことには論は立たないからねえ…またこの問題になりますが。
595552:01/11/26 01:22
敬語を使って叩かれたのは初めてだ…。鬱。逝きます。
596スローボート:01/11/26 04:23
個人と社会は対立しない、というスタンスに村上春樹がいる
という意見、私もそう思います。

日本の「個人主義」に関しては、この考え方が生まれた西洋と
大きく捉え方にずれがあると思われ。
村上春樹がとなえる、個人からなる社会、と
いう場合の社会はアズマヒロキ的なものだと思います。
決して西洋的な意味での個人と共同体の融和ではないと思うのです。
597カエルくん:01/11/26 12:38
小説というのはこんなにすごいんだ、
ということを僕は言いたかったのだし、
それを村上春樹の小説を通して証明したかったんだ。

僕は小説のもつパワーを信じている。
だけど、えらそうに聞えるだろうけど、
みんなあまり小説の読み方に慣れていない。
小説なんて、勝手に読めばいいだろう、という人がいるだろう。
まったくその通りなんで、
僕はその勝手な読みの一例を出しているだけなんだ。
(ただ作品に則した説得力は必要だけど)

逆に言えば、みんなあまり、勝手な読みをしないんだよ。
世間的な常識やマスコミ的な考えにけっこうみんなはまっている。
あるいは自分の固定観念から自由でない・・・。
(もちろん僕もだ)

そういう意味で、旗本退屈男さんが言ってくれたように、
僕は村上春樹をめぐる冒険をしているんだな、とあらためて思ったよ。
そう、僕は自分を取り戻し、発見し、自由になるために、
村上春樹をめぐる冒険をしている。これはスリリングなゲームだよ。

そして、村上春樹こそ、「国境の南」以後、
それまでのどちらかといえばスタイリッシュな小説から離れて、
小説の冒険をはじめている、と僕は考えている。

旗本退屈男さん、ありがとう。
これから、もう少し話しが大胆な仮説になるので、
レスをためらっていたんだ。
あんまり理解されないんでは、意味ないんじゃないかと。
勇気が湧いたよ。
598吾輩は名無しである:01/11/26 12:57
久しぶりに来たら恐ろしいことが行われていたようだな、そう、「街」のことだ。
明らかに法律違反だ。作家本人も「読みたければ図書館で」って言ってるだろう。
図書館で探せ。「私の町、田舎だから文学界置いてある図書館ないんです」っていう
んだったらある図書館を探せ。少なくとも文学部を併設している大学の図書館なら
絶対にあるはずだ。

書きこんだやつもボケだが、もっと悪いのは>>536みたいなやつだ。
悪いことやってるって知ってて煽っている。

>でも著作権の問題は確かにやばいかも。
>だから急いで、ね?

だと? 恥を知れ、恥を。何が「急いでね、だ」。臭ってくるようだ。そう、
お前の下劣な品性が醸し出す腐臭だよ。自分の体臭にはなかなか気づかないってのは
本当だな。蓋しとけ、ヴォケ!
599鰆=94:01/11/26 16:55
>>587

>こういう発言を村上さんはしていたのかな。

つまり自我と外なる世界との葛藤という方向から見る物語の系譜が
今ある種の解消のようなものを求めはじめているんじゃないか
という印象を僕はもつんです。
『こころの声を聴く』河合隼雄 対談集より

この対談は衆目の前で行われたので
いつもに増して回りくどい言い方になっています。
はっきりと否定した形ではないですがこの前に
「漱石は物語の一つの方向を固めてしまったんじゃないか
 そのせいで僕は長い間小説が書けなかったんじゃないか」
と言っていることから、本心では思いっきり否定したいんじゃないかと思う。

この問題は割りに微妙みたいです。
この後の話で、河合隼雄はさりげなく話題をそらせてしまった。
600吾輩は名無しである:01/11/26 17:08
クズしかいねーな。馬鹿な奴ほど態度がでかい。
能ある鷹は2chに書き込まない。
自己顕示欲丸出しのクズしかいねーもんな。
どいつもこいつもエラソーで、よっぽどのバカだ。
醜い罵り合いばかりで、文学が聞いて呆れるよ。
601吾輩は名無しである:01/11/26 17:36
↑ これまたエラソーに書き込んでるあんたもまた自己顕示欲丸出しのクズじゃん?
  自分の非難している対象と、自分のやってることが何一つ変わらないくせに、そのことにまるで気付かない
  てーのも、これまた哀しすぎるよ、お父さんは。
  自意識過剰なのね、チミは。
  ある意味カワイイかも。
  好きになりそ〜よ、お姉さま。ウッフン。(ウインク)
602ユイ:01/11/26 18:04
>>598>>600
はあ〜。。気分悪いです。
>醜い罵り合いばかりで
そうですか?そんな風には思いませんが。
折角よい感じになっているのに。。。
えっと>598>600みたいなのは
無視したらいいんですよね?
603吾輩は名無しである:01/11/26 18:09
>>601
自分がクズだってわかっててかいてんだよ。エラソーに
書いてんのはクズに向かって丁寧に書いても仕方ないだろ。
そんなことすらわからねえアンタも正真正銘のクズだな。
クズだってことを自覚しないで滔滔と自意識過剰な糞駄文を
開陳するクズばkりだってこと。
604ユイ:01/11/26 18:15
あららららら。。。。
605603:01/11/26 18:41
>ユイさん
気分を害したならば、誤ります。
606吾輩は名無しである:01/11/26 19:03
>>600>>603は他のスレでやりこめられた厨房と思ワレ。
だから無視に限る。手洗ったか?>>600よ。
607吾輩は名無しである :01/11/26 19:38
村上さんの最近の作品には、物語を提示したいという意図があるんでしょう。
初期作品の、疎外感や喪失が、暴力の下地となったのではないかしら。
608600:01/11/26 20:00
>>606
ウザイだろうからこれで最後にするけど、文学について語る人間が、
「思われ」や「厨房」みたいなチンケな言葉によく耐えられるな。
ま、クズに言ってもクソレスしか返らんわな。無視される方がマシだ。
609カエルくん:01/11/26 20:13
>596
スローボートさん、意味がよくわからない。

西洋と日本では個人のイメージが違う、ということかな。
教科書的な意味では、僕も知っているけど、
そこに踏み込むとアカデミズムのシステムに入るから、
話しがそれるかも。比較文化論しても・・・。
近代的自我とか、ロマンチシズムとかキリスト教とか、ね。
いくらでも議論できるんだよ。わかったような気になるしね。

ただ、あえて言えば、
今までの日本的な個人主義では、いかん、ということだね、
村上春樹が言っているのは。
(ごめん、アズマヒロキって誰ですか?)

それと村上春樹は、
「個人からなる社会」って言ってるんですか?
どういう文脈で言っているのだろう?

>599=94
素敵なネームだけど、読めねーよ。(ごめん、ルビ振ってくれ)

なるほど、村上春樹が言っているのは、社会対個人という公式では、
もう人生を考えられない、ということだな。
漱石は、その公式から自由で無かったんだ。
村上さんは、それを指摘しているのだ。

恋愛=反社会→これは社会対個人という公式があって、
はじめて成り立つからね。
やはり人間関係の根本は友情だね。これがないと、終わるよ。
「国境の南」は反恋愛小説
「スプ恋」は、実は友情小説だ。
これ機会があれば、また説明するね。難しいんだ、説明するの。
610『眠り』:01/11/26 20:19
マジ笑えるんですけど全員、、、、、、、、
611吾輩は名無しである:01/11/26 20:24
そんじゃわらてわらて!
612607:01/11/26 21:21
>>608 マジレスアリがと!! 図星だったようだな。クスクス。
風呂入ったか?(激藁+涎
613匿名希望さん:01/11/26 21:49
これって外出か?
AERAMook『村上春樹がわかる。』
朝日新聞からのやつ
クロニクル、ノモンハン事件を取扱っているという情報を耳にして、
さあ、どんな風に描いたんだろう、とわくわくしながら読んで・・・
引きました。

あの「皮剥ぎ」、ノモンハン事件そのものの縮図だと思うけれども、
それにしても、すさまじい悪意(のようなもの)を感じた。
村上さんって、やるときゃやる人ですね。たぶん。
615カエルくん:01/11/27 11:06
スローボートさんへ
言葉が少し足りなかったような気がするので、
しつこいですが、追加します。

意味がわからない、といったのは批判じゃなくて、
そこをもう少し考えてみよう、お互いに、ということなんです。
僕もそうなんですが、理屈が先行してしまって、
肝心の実体が上手くつかめなくなることがあります。

とくに僕たちが今考えていることは、
けっこう大切で、しかも難しいことです。
答えは出なくてもいいから、ワイワイやろうよ。

できたら、こないだのこと、もう一度説明して欲しい。
これは問い詰めているのじゃないです。
議論が発展するための、ヒントがあるかもしれないと思うので。
616名無し:01/11/28 00:48
村上春樹のインタビューが載った雑誌、「Days Japan」と「文字馬」の
出版社教えて下さい。
617吾輩は名無しである:01/11/28 01:57
カエルくん、今日も大暴れだね。
618吾輩は名無しである:01/11/28 02:04
各種春樹本読めば、ここ読まなくていいね。

いや、煽ってるんじゃなくて。

もう寝る。
619 :01/11/28 03:11
>わらてわらて!
わlatte わlatte!
620カエルくん:01/11/28 12:35
さて、一度整理する。僕の言いたかったことは、

1)村上春樹は変化しようとしている。
(コミットメント発言がそれを暗示している)
2)その変化は、作品に表現されている。
(「国境の南」以後と以前。年齢で言えば40才過ぎぐらい?)
3)では、どのように変化しようとしているのか?

3つ目に関しては、作品に則して言うしかないのだが・・・。

とりあえず、村上春樹が変化する前、つまりデタッチメントの
世界観について考えてみる。

僕は村上春樹のデタッチメントやコミットメントに関する考えは、
個人的な体験から出発しているように思う。
ずばり言うと、突然だけど、それは友人の自殺じゃないかな。
その友人というのは、おそらく「鼠」や「ノルウエイの森」の
「キズキ」をインスパイアさせた人物だとおもう。
(これは推測だけど、多分外れていないと思う)
まあ、それと恋人との関係もあったと思うが・・・。
621カエルくん:01/11/28 12:40
(つづき)
友人に自殺された人が、その後することといえば、
なぜ彼が死んだのか、その理由をあれこれ考え、そして、
奴の自殺を止められたのではないか、とか自分を責めること。
そして、最後には、他者全般に対する静かなあきらめ、だろう。
他人を理解しようなんて思わないこと。
そして人間関係を、自然にまかせること。
人間関係=社会と一定の距離を保つこと。

おそらく「風の歌を聴け」などの村上春樹の初期の
作品に流れている雰囲気は、こうしたことが根底にあったと思う。
ではなぜ、「国境の南」以降に村上春樹は変わったのか?
その理由も僕は考えたが、それはあまり問題ではないと思う。
大切なのは、どのように変わろうとしているのか、だろう。

>618
よお、その答えが、春樹本にあるなら、教えてくれ、いや、マジで。

鰆さん、ごめんね、読めねー、といったのは冗談だよ。
さて、僕は、そろそろ冬眠しなくちゃならない、またいつかね。
622吾輩は名無しである:01/11/28 14:05
カエル君は暇な学生かね?
623:01/11/28 14:06
え、またいなくなるん?
カエルくんいないんじゃ名前なんていらねえよ。
えーん。

というと極端やけど、もうちょっと話したかったです。

春樹さんは変わってきていると思うし私は今の方が好きなんだけれど
どうしても分からないのが『アイロンのある風景』なんです。
ここに来てなぜあの作品が出てきたのか分からない。
『国境〜』のあのどうしようもない救いのなさは
カエルくんの説明を聞いてだいぶ理解できたような気がするのですが。

『アイロン〜』の冷蔵庫はノルウェイの直子がいう井戸に通じますよね。
誰にも気づいてもらえない暗くてじめじめした井戸の底で死を待つ
そういうところがこの世にはある。
冷蔵庫もそのような場所の一つだと思う。

つまり他者との絶対的な距離感があの話のメインなのでは。
まあ、最後に二人が寄り添っていることから(結局生きるんかい、みたいな終わりかたやし)
今までとは少し違いますが、それでもなぜ?と思ってしまう。

というところらへんをカエルくんに聞きたかったのですが…。
624カエルくん:01/11/28 14:28
>622
お前、ほんまにそんなこと知りたいのか。

鰆さん、冬眠するけど、まだしばらくはいるよ。
「アイロンのある風景」を含めて、「神の子」全体を読み返してみる。
また、報告するよ。
625旗本退屈男:01/11/28 14:48
>カエルくん
 世界へのコミットメントをこそ標榜していた当時の全共闘運動・・・に対する不信感も、
 友人の自殺に起因するデタッチメントな世界観に、拍車をかけたんだろうね。

 ところで、カエルくん。すぐに冬眠冬眠って言うけど、まだ早すぎる!
 突然変異のカエルくんだもの、冬眠はしないでも大丈夫なはず!
 相変わらず応援してるよ・・・とかプレッシャーかけたりして。
626吾輩は名無しである:01/11/28 15:25
とか言いながらまた来るんじゃないの?どうせ。
627吾輩は名無しである:01/11/28 16:14
 僕たちはカエルくんまで失うわけにはいかないよ。
628吾輩は名無しである:01/11/29 01:31
>627
いや、むしろ失おうよ。
629吾輩は名無しである:01/11/29 03:33
wara
630吾輩は名無しである:01/11/29 11:00
正しいカエルが、死んでしまったカエルだけだったとしても、僕たちはもうこれ以上、カエルくんを失うわけにはいかないのだ。
カエルくんが姿を消したとき、僕は630番目の書き込みをしていた。
631吾輩は名無しである:01/11/29 12:12
村上の英語力ってどのくらい?
632吾輩は名無しである:01/11/29 16:38
アメリカの大学で教鞭を執れるくらいなんだろう?
かなりのものじゃないかな。
う〜む。
633吾輩は名無しである:01/11/29 16:55
旗本=かえるきゅん=627=630 
634吾輩は名無しである:01/11/29 18:13
 ↑おいおい、カエルくん怒るぜ、きっと。
635吾輩は名無しである:01/11/29 18:41
「コミットメント」、の乱用はどうにかしてくれ。
636カエルくん:01/11/29 19:15
>625
そうだね、僕もそう思うよ。
そして村上春樹はいまだに、ひとり全共闘だもんな。
ずーと引きずっているんだと思うよ。あの人なりのやり方で。
そして、40過ぎてからスタンスが変わった・・・。
637ユイ:01/11/29 19:20
彼について、もしくは彼の作品について
語る上ではキータームだと思うよ>コミットメント
638吾輩は名無しである:01/11/29 22:56
>>620
村上春樹の友人が自殺したかどうかなんて彼の小説には関係ないだろ。
君はきっと村上春樹がセックスのとき、どんな体位が好きかも
気になるんだろう。一度ゆっくり考えてくれ。
639ここでボケて:01/11/30 00:18
おいおいカエルくんトウミンはどうしたのかね。
640ボケてる場合ですか!:01/11/30 00:42
>639
みんなの方が、冬眠さめやらぬ弛緩しきった痛風病みっぽくな〜い?
だってマターリし過ぎて議論にならないよ〜ん。
トライする気すらないみたいなのね。
目を覚ました方が良いかもしれなかったりなんかしちゃったりなんかして。
カエルくんも、もっと切りこんで挑発すべきでは。
641吾輩は名無しである:01/11/30 01:53
>>640
そもそも文学作品について「議論」することの不毛さを、小一時間(以下略)
642333:01/11/30 02:32
>>1
ハゲシクワラタ
643吾輩は名無しである:01/11/30 08:32
孵る冬眠記念祭りだワショーイ
644ここでボケて:01/11/30 08:36
いいのか?村上春樹スレがこんな駄スレになってて、、、
645カエルくん:01/11/30 11:48
>638
お前、ちょっと日本語が不自由なのか。
文章を読む能力がないのなら、反論しても仕方ないけど・・・。
俺は村上春樹がデタッチメント的世界を創った、
その根拠を作品(エッセイも)に則して推測し言及しているんだ。
(論文じゃねえから、いちいち事実関係をあげてないだけだ)
お前のネタはゴシップ止まりだっただろ、え。

>640
勘違いしてもらっては困る。僕は誰も挑発なんかしたくない。
僕はあくまで、自分の意見を言おうとしているのだし、
それに基づいて、
いろんな人の意見に賛成したり反対しているに過ぎない。

>643
嬉しいね。お前、じつは俺のことが好きなんだろ。
646吾輩は名無しである :01/11/30 12:33
カエルくんカコイイ
647吾輩は名無しである:01/11/30 19:42
なぜこんなに、カエルくんが代表するかと思われる村上絶賛派は、俺に吐き気を催させるのだろう。
ほんとに何でだろう。

思い出すととても嫌な頃の自分を見るからかな。
ちょっと時間かけての分析が必要だ。
648吾輩は名無しである:01/12/01 22:24
優雅に暮らすことは最良の復讐であるage

>>644-645孵る自作自演に萎え
649吾輩は名無しである:01/12/02 11:54
なんで、村上龍やねんドアホ!
650吾輩は名無しである:01/12/02 14:59
ははは 村上違い
651吾輩は名無しである:01/12/02 16:05
>>647
たぶんさ、村上春樹もかえるくんには吐き気をもよおすと思うよ。
652ななしいさん(元祖):01/12/02 20:46
出、どうなの?いつ消えるのカエルくん
653煽りではない:01/12/02 23:06
カエルくんは軽く発言しすぎるんだよ。中にはまあキラリと光るもの
もあるような無いような、、、、、もっと吟味していったほうがいい。
654吾輩は名無しである:01/12/02 23:27
>>651 それをいっちゃあ・・・ね。デリカシーがないからね、かえるくんは。
弱さを売り物にしてるからね、痛々しい。そしてその痛々しさを他人に
無理やり共有させようとしている。それを彼は「コミットメント」を試行する
一環としてやってるつもりなのかもしれないけれど、ある意味で暴力でもある
よね、こういう媒体でやると。読んでしまうからね。

「煽り」って、あるよね。2chでよく出てくるね。どうして2chで、「煽り」が問題
というか、それに関わっている人たちが注目する現象になっているのかを、
かえるくんはもっとよく考えたほうがいいね。禅問答みたいだけど。
誰かがちらっとカキコするのと違うんだよね。君が書くのは。
コテハンだしね。さて。
655吾輩は名無しである:01/12/02 23:50
>>654 禿同。
656吾輩は名無しである:01/12/03 06:49
カエルくんの痛々しさは、<鼠>に近い。
確信犯?
657カエルくん:01/12/03 11:27
まったく情けない奴等だ。
俺に構わず、自分の意見を言えよ。
お前達は、自分のアホと臆病がバレルのが恐くて、
人の発言にチャチャしか入れられんのか。
間違うことがそんなに恐いのか。

しっかり、反論してみろ。
自作自演しているとか、デリカシーとか、
見当違いのことや議論にまったく関係ない、
世間的良識を振りかざす卑怯者でしかないぜ。

おそらく、俺に反感を持つ2人ぐらいのボケナスが、
熱心に書いてきているのだろうが、
無駄なことはぜずに、自分で考え、発言しろ。

発展的議論なら買いもするが、
僕たち考える力もなし、嫌がらせしかできませんねん、
といったガキども相手に、俺も同情するしか手が無い。
658吾輩は名無しである:01/12/03 11:34
↑ かえるくんついに、逆ギレ開き直り恫喝状態に突入!!
すごい豹変ぶりだね。弱者のフリした善人仮面にロクなやつはいないって
いう最適の見本だ。
659吾輩は名無しである:01/12/03 11:41
ここに書かれてるのって、作家論ですよねえ?
660吾輩は名無しである:01/12/03 12:32
そう、かえるくん論。
661吾輩は名無しである:01/12/03 12:39
>>658 胴衣。証明完了ってわけすね。しかし生々しいなあ・・・いやはや。
662カエルくん:01/12/03 13:50
>658
俺はもともとこういうキャラだよ。それに、俺がいつ弱者のフリした。
自分で妄想せずに、しっかり読解力を身につけろ。
だいいち、お前、話しが俺の悪口ではつまらんだろう。
村上春樹のたとえば、「神の子」については、どんな感想をもったんだ?
間違いを恐れるな、そして何より、逃げるなよ。
663吾輩は名無しである:01/12/03 16:23
ここまで叩かれても堂々としてられるカエルくん
すごいよ。(言っとくけど俺カエルくんじゃないから)
664吾輩は名無しである:01/12/03 18:55
ん〜勇気あるねカエル君。逃げるナか、、、、
2ちゃんで簡単に発言したらどんな眼にあうかわかってやってるのね
俺にはできん(w
665吾輩は名無しである:01/12/03 18:59
カエル君って性格悪いね。言葉づかいでわかるよ。
666ユイ:01/12/03 22:33
まるで中学生のいじめじゃないですか・・・カエルくんはある程度無視することも必要ではないの?それを実行するには、
生産性のない会話を持ち出してくる方々を相手にしないカエルくんを
黙認してあげる周りの助けも必要だとは思うけど。
真面目に語ってみたいって人もちらほら見受けられるからさ。
667吾輩は名無しである:01/12/03 23:00
いとやさし、、、
668旗本退屈男:01/12/04 01:15
 >カエルくん
  間違いを恐れるな、と言うんで、
 『神の子〜』刊行時の初読の印象を、再び読みこんでいないながら、
 思い出して言わせてもらうと・・・

 『蜂蜜パイ』って、腑に落ちない安直な感じがしたのだけれど。
 春樹特有の、個人に根ざしたデタッチメントな世界観が、
 以前の作品だと、ギリギリのところでスリリングに持ちこたえていて読みごたえあったのに
 神戸震災だとかオウム地下鉄サリンだとかインターネットだとかを通じて、
 春樹の中で、安易な経路で、単純なコミットメントにすり替えられてしまったのか、
 とか、残念に思ったりした印象がある。

 おいらは誤読してるかもしれない。カエルくん、キミはどう読んだの。
669吾輩は名無しである:01/12/04 01:52
孵るガンバレ(藁
670カエルくん:01/12/04 03:00
>668
いや読むのは読んだけど、まだ俺なりの考察してない。
ただ感触で言うなら、スピリチュアル。
671吾輩は名無しである:01/12/04 07:42
チョイ弱ってきとるねカエルどん。
672吾輩は名無しである:01/12/04 09:56
ユイたん優しい…
673吾輩は名無しである:01/12/04 10:48
「蜂蜜パイ」は、まるでカーヴァー作品。
674カエルくん:01/12/04 11:23
>666
ユイさん、君は何もわかっていない。
これはイジメなんかではないよ。ただヤジっているだけだ。
そして、ヤジは声援のうちなんだ。
俺の性格とかを云々するやつとかもいるが、
それはそいつが世間体ばかり気にする狭い世界で生きていることを
告白しているに過ぎない。他の発言もそうだ。

自分の言葉をもたない奴等が、それでも何か気になって、
ヤジというカタチで発言しているのだ。
俺が、この少し知恵足らずのやつらを相手にしているのは、
その熱意を自分で考えることに向けたらいいのに、
と思い、そのきっかけなればと考えているからだ。
それよりも、ユイさん、調停役なんかせずに、
君も自分で考えて発言してみたらどうだ。

>668
旗本退屈男さん。あなたの疑問は、じつにいいねえ。
いま、ちょうど、「神の子」読み直していたんだけど、
そこに焦点を置いてもう一度考えてみるね。
昔のデタッチのときにはクールな世界だったのに、
コミットはなんだか安易でセンチな世界に見える、ということだね。
ひとつ聞いておきたいんだけど、
「単純なコミットメント」というのは何を指しているの?

ちなみに、670は、偽物だよ。

>670
人のネームで、わけわからんこと言うな。
675ユイ:01/12/04 12:08
>カエルくん
>俺が、この少し知恵足らずのやつらを相手にしているのは、
>その熱意を自分で考えることに向けたらいいのに、
>と思い、そのきっかけなればと考えているからだ。
なるほどね。
貴方がそういう風に考えているのなら大丈夫だね。安心しました。
もし私がカエルくんの立場なら、こんな状態ではやり切れないし
気が滅入ってしまうだろうからあんな風にコメントしたの。
>君も自分で考えて発言してみたらどうだ。
まあ、発言したくなったらします。急かさないで。
676旗本退屈男:01/12/04 14:01
>かえるくん
「単純なコミットメント」と言ってしまってから、
この主人公に他にどんなコミットがあり得るのかと、自分の安易な発言を反省。
センチなムードに対する疑念がそう言わせただけで
あまり考えてなかった。ゴメン。

『蜂蜜パイ』のラスト、あまりに実直でポジティブな決意に満ちているんで、
カエルくんの言うように、<安易でセンチな世界に見え>てしまい、
どうしたんだ? と思ったわけ。

で、少し考えてみたんだけど、<運命的な相手>に対してしかるべきときに正しくコミットできなかったことで、
自らの人生を損なう・・・というのは、古くは『ある晴れた日に100%の〜』から『国境の南〜』まで、
春樹作品に繰り返し出てくるモチーフのひとつだけど、その流れの中で考えていかないと
『蜂蜜パイ』をうまく捉えられないだろうとは思った。

もう少し考えてみるよ。
677 :01/12/04 15:09
河合隼夫は苦笑してたよ。
春樹も春樹かぶれも。
678吾輩は名無しである:01/12/04 18:55
↑そういうアナタには、失笑してたよ。
679吾輩は名無しである:01/12/04 21:02
蜂蜜パイっておいしそうだな はらへった
680吾輩は名無しである:01/12/05 00:28
孵るクン萌え〜★
681吾輩は名無しである:01/12/05 00:38
>俺が、この少し知恵足らずのやつらを相手にしているのは

こういった物言いに品性が顕れるのではないだろうか。
悪罵を投げつけずにはいられない心性の持主は、他板には
腐るほどいるが文学板にも棲息しているのを知って実に残念だ。
682ユイ:01/12/05 00:53
>>681
私もそう思う。
でもそれは彼なりの表現の仕方なんだとも思う。
683旗本退屈男:01/12/05 02:07
>681
カエルくんが「この少し知恵足らずのやつら」と呼んでるのは、
カエルくんをヤジるだけで、村上春樹の作品に対してはまるで発言も感想も出さない相手に対して苛立ってのこと。
あれだけ茶化されて、この程度なら、十分品性あると思うよ。マジで。
カエルくん批判スレになる前に、春樹スレとして何か発言してもいい頃じゃない?
こんなこと言わすなよな〜。トホホのホ。
684吾輩は名無しである:01/12/05 02:39
カエルくんが品性を備えているならば、ヤジるだけで、村上春樹の作品に対してはまるで発言も感想も出さない相手
には放置をするでしょうね。
685吾輩は名無しである:01/12/05 02:52
旗本退屈男って・・・・・。
ケミカル・ジーンズはいてそう。
686吾輩は名無しである:01/12/05 05:44
蒸し返しますけど「街と壁」の事なんですが、
都内だと何処の図書館に行けば置いてありますかね?
687吾輩は名無しである:01/12/05 08:45
>686
それくらい自分で図書検索しなよ。
688吾輩は名無しである:01/12/05 10:38
やれやれ・・・。
689吾輩は名無しである:01/12/05 10:43
>685
誰もキミのトレードマークのケミ・ジーンズを奪えやしないよ。
690吾輩は名無しである:01/12/05 12:13
ケミカルジーンズを復権させよういう動きも、微妙にないではない。
所詮メンノンとはいえ、更にナイロンパンツのインナーとはいえ、ケミ
ジーンズが取り上げられたのは意外すぎた。
691吾輩は名無しである:01/12/05 12:42
ケミ〜ってなんですか?
692吾輩は名無しである:01/12/05 13:43
野村沙知代の息子?
693:01/12/05 14:24
>>676
旗本退屈男さん。
蜂蜜パイが安易でセンチな世界に見えるというのはけっこう意外でした。
あなたも自分で言っているけど、やはりこの作品は一連の流れの中で理解されるべきです。
この作品がクロニクルや国境を経て書かれたものである以上
「単純なコミットメント」 とは絶対いえないのではないかと思う。

クロニクルのコミットメントは壮絶ですね。
他人の頭をかち割ってでも手に入れたいもの、ですからね。
さらに国境ではそこまでして手にしたコミットメント(他人とのつながり)も
決して人を幸せにするものではない、というところでしょうか。

初期のデタッチな雰囲気が好きな人には、最近の展開は許されないのかもしれませんね。
私は逆に初期作品にはほとんど興味ないんです。

>カエルくん
あなたが友だちだと思っている人の何人かは私だといいましたが
当然私以外にも友だちがいます。
ユイさんは当然として、Mielさんも私じゃない。
694カエルくん:01/12/05 16:06
「神の子どもたちはみな踊る」について

阪神大震災がこの連作小説のモチーフになっているのだが、
もう一つ「空っぽの箱」というテーマが一貫して流れている。
そして、この「空っぽの箱」というテーマは、
従来からよくある、自分が無くて虚しい、という話を超えている。

もちろん「自分が無くて虚しい」も基調低音としてあるのだが、
それよりも重要なのは、「空っぽの箱」は、
じつは非常に危険な心の状態であるということ、そしてそれは、
何らかの悪意につけ入られるスキがあることが暗示されている。

「小さな荷物」
「冷蔵庫」
「野球場」と「救急車」
「プール」と「メルセデスベンツ」
「金庫」と「機関車」
「分けのわからない箱」

これらの箱形のものは、
すべて空虚な心を暗示すると同時にどこか危険な匂いがする。

従来のデタッチな世界観では、シニックな内面が表現されていた。
しかし、それは個人の内面で完結している問題であり、それが、
ほんとうは非常に危険な心の状態である、という認識はなかった。
ところがこの「神の子」の連作においては、空虚な内面は、
誰かの悪意の餌食になるマイナスの可能性が示唆されている。
695カエルくん:01/12/05 16:08
(つづき)
デタッチからコミットへの移行は、
たんに社会参加もしなくちゃ、と言った次元の話しではなく、
こうした危機的内面を抱えたときの、
選択の余地の無いリアルな世界認識なんだよ。

だから、この連作小説のポイントは、コミットメント的解決ではなく、
むしろ、危機的な世界認識にあると思う。その認識に達したとき、
当然のようにコミットメントへとシフトしなければならなかったのだ。

つまり、
こうした、危機的な世界を前にしたとき、我々に何ができるのか、
あるいは何をしなければならないのか、という命題で・・・・。

「蜂蜜パイ」のラストがセンチに見えるかどうかは、
この内面の危機を、どう認識し、戦うか、
によって違ってくるかもしれない。
696カエルくん:01/12/05 16:13
(つづき)
鰆さん、
「アイロンのある風景」は結局、生きるんかい、といった終わり方、
と君はいうけれど、上記の理由で、僕は鋭く危険なものを感じる。
下手すると、この自殺願望のあるおっさんの巻き添えを食うかも知れん、
という危険がこの小説のラストにあると思う。
両人とも生に対するエネルギーが希薄だからね。

旗本退屈男さん、
あなたの疑問はいい疑問だよ。
たしかに「蜂蜜パイ」の最後だけ読むと、甘く思えるよな。
でも、闇の深さを認識したうえでの甘さだと僕は思うよ。
この闇を前にしたとき我々はどうすべきなのか。
いったい、この闇を超えるためには、何が必要なのか・・・・。

>693
ところで、
鰆さん、気になっていたのかい?うれしいよ。
だいたい察しはついていたんだけど、はっきりしなかったからね。
でも、君がそういうことを気にしてくれる人であったことが、
僕はひどくうれしいよ。
697吾輩は名無しである:01/12/05 17:08
フィッツジェラルドのグレートギャツビーを今読んでます。
けど、わからん漢字がいくつも・・・
翻訳って、10年に一回くらいは訳しなおしてほしいもんだ
698吾輩は名無しである :01/12/06 02:25
14


 その夜、高熱が僕を襲い、それは一週間ものあいだ続いた。熱は僕の体中の皮膚を水泡でおおい、
僕の眠りを暗い夢で充たした。夢の大半は性交の夢だった。様々な女と僕は交った。顔見知りの女も
居れば、全く見知らぬ女も居た。壁の中の街では僕はあらゆる女と交ることが可能だった。そして
僕は何度も吐いた。柔かな乳房、熱い息、なめらかな脇腹、湿った性器、精液の匂い……、そして
交互に襲いつづける熱と悪寒。
699吾輩は名無しである :01/12/06 02:26
15


 雨は上がったが、その後何日も太陽は姿を見せなかった。しかしそのようなぐずぐずとした薄曇りの
天気は、僕の弱い目にとっては逆に救いでもあった。僕は戸外の空気を吸い、軽い散歩をしてはスケッチ・
ブックの地図に細かい書き込みをつづけた。

 一週間ぶりに図書館の入口のドアを僅か押した時、建物の中の空気は心なしか以前より淀んでいた。
長い廊下も普段より暗く、まるで長い年月打ち捨てられていた坑道のように人気というものを感じ
させなかった。貸出室にも人影はなかった。カウンターはきちんと片付けられ、ストーヴの火も消え、
部屋は隅々まで深い夕闇に支配されていた。
「誰も居ないのですか!」と僕はどなってみた。返事はない。ストーヴの上の鉄のやかんも冷えきって
いて、ほこりさえかぶっている。中のコーヒーはどろんとした色に変色していた。
 僕はベンチに腰を下ろし、誰かがやってくるのを待つことにした。十五分が過ぎ三十分が一時間が
過ぎ、闇だけが限りなく深まっていった。物音ひとつしない。外の音も石壁に遮られたこの部屋までは
届かなかった。まるで何かの箱に入れられたまま地中深くに埋められてしまったようだ。そして何も
かもが、僕をここに残したまま何処かに消え失せてしまったようでもあった。
 僕には影さえもない……
 これまで味わったこともないほどの荒涼とした想いが僕を捉えた。これほどまでの孤独を感じたことは
なかった。まるで相反するふたつの流れが、僕の体をまんなかから引き裂いてしまったようだった。
 そういえばずっと昔、これに似た気分を味わったことがあったっけ。僕はまだ小さな子供で、あの時も
熱を出して学校を休み、家で寝んでいた。目が覚めた時母親の姿はなく、僕は一人で家に残されていた。
夕暮の最後の光が、庭の植込みの影を僕の枕もとにまで長く伸ばし、天井のすみは既に闇に覆われていた。
電灯が消えた家の中で、奇妙な影と奇妙な沈黙がじっと僕を見下ろしていた。
 これがお前の生きるべき真の世界なのだ、と彼らは語っていた。誰一人僕を救ってはくれず、誰ひとり
僕を抱きしめてはくれなかった。
 これがお前の生きるべき真の世界なのだ。
 僕は頭を振ってベンチから立ち上がった。
 たまらなく君に会いたかった。君を抱きしめ、そして君と交りたかった。
700吾輩は名無しである :01/12/06 02:26
 目を上げた時、そこに君がいた。君ははじめて会った時と同じセーターを着て、胸の前で腕を組み、
僕を見下ろしていた。闇が細かな粒子のように君の体を包んでいた。
「いないのかと思ったよ」と僕は言う。「ずっと待っていたんだ」
 君は微かに微笑んだまま、じっと口を閉じていた。耳が痛くなってしまいそうなほどの沈黙だった。
「ずっと熱があったんだ。起き上がれなかった」
 僕は手のひらでザラザラとした頬を撫でる。熱でくぼんだ頬の感触はまるで他人の顔を撫でているよう
だった。
「ここに座りながら、もう永久に君に会えないんじゃないかと思っていたよ」
 君は首を何度か振る。
「あなたが何かを心から求めている限り、誰にもそれを奪うことはできないのよ」と君は言う。「誰にも」
「君は何を求めているんだい?」
「わからないわ」君の体はそこに立ったまま身動きひとつしない。君のことばにあわせて、君の唇が
優しく震えるだけだ。
「これまでに何かを求めたことはないの?」
 君はもう一度首を振る。「わからないわ。つまりね、何かを求めてドアを開ける。するとその向うにも
今と同じ部屋があるの。その部屋を横ぎってつきあたりのドアを開けると、そこにはまた同じ部屋が
ある……その繰り返しなのよ、いつまでも。そのうちにね、自分がいったい何を求めていたかなんて、
どうしても思いだせなくなってしまうのよ。部屋には窓もないし、家具もないし、絵も置き物もない。
あるのはドアだけ。そんな部屋が無限につづくのよ」
「でも君がこの街を望んだんだ。そして僕もね」
 君は肯く、そして闇が僅かに揺れる。
「後悔はしないわ。どこまで行ったところで何もない、それはわかっていたのよ。ただ確めてみたかった
だけ。推理小説の最後のページを途中で開いてみるようにね」君は顔を上げて笑う。「外に出ましょう。
歩きたいわ」
701吾輩は名無しである :01/12/06 02:27
 僕たちは川に沿って歩いた。長い雨のおかげで、川はこれまで見たこともないほど、その水量を
増していた。多くの中洲は流れに呑み込まれ、川柳の細い枝だけが女の洗い髪のように水面に揺れていた。
まるで何人もの死んだ女が川面を漂っているように見えた。そして湿りきった歩道は、僕たちの足もとで
くすんだ音を立てていた。
「あなたが会ったという私の影の話をして」と君は言った。
「話したいことは山とあるのに、ことばが出てこないんだ」
 旧橋を渡り、西橋の灯りが見えて来るまで、僕たちは黙って川沿いの舗道を歩きつづけた。川の流れに、
ときおり夜啼烏の声が混じる。
「話すのが、なんだか恐いんだ」と僕は言った。「ことばに出してしまうと、何もかもが平凡に聞こえて
しまいそうでね」
 君は僕の手を取り、そしてその甲を自分の頬にそっと押しつける。
「何もかもが平凡なのよ」と君は言う。「あなたのせいでもないし、誰のせいでもない。何もかもが、
悲しいくらいに月並なのよ。どんなことばも、それを変えることなんてできない」
 西橋を渡りきったところで、月明りの下に黒々として壁が見え始めた。僕たちは橋の手すりに腰を
下ろし、長いあいだじっと壁を眺めていた。「僕は君の影を愛していた」
「知ってるわ」と君は言う。「でも彼女は死んだ」
そうだ、彼女は死んだ。
「あなたは自分の部屋のソファーに座って、窓の外を通り過ぎていく兵隊の行進を眺めていたのよ。
先頭の兵隊が右側の窓枠から現れて、最後の一人が左側の窓枠に消えただけ。消えてしまえば、実体
なんて何も残らない。兵隊が本当にいたかどうかさえ、あなたにはわかりはしないのよ」
「もしそれが幻覚であったとしても」と僕は言う。「その幻覚を選択している僕自身の意識は実体で
あるはずだ」
 君は微笑んで首を振る。
「それに何ひとつ残らなかったわけじゃないんだ」と僕は続ける。「だからこそ、僕はここに来た」
「来るべきじゃなかったのよ」
「君が呼んだんだよ」
 君はじっと舗道の敷石を眺める。橋の灯が僕たちの頭上に黄色い光を降り注いでいる。しかし僕たちの
足もとに僕たちの影はなかった。
「あなたが私を求めている限り、私はあなたのものよ。でも、私にできることはそれだけ。わかってね。
それ以上は何もできないのよ」
「僕を愛することも?」君は黙って首を振る。「ごめんなさい。私にはあなたに与えられるものなんて
何ひとつないのよ。それでも構わないの?」
 僕は何も言わずに君の肩を抱く。君は泣いたけれど、君の瞳から涙は流れはしない。君は涙さえ
与えられてはいない。
 北の尾根からの冷ややかな風が、僕たちのまわりをを吹き抜けていく。そして黒い壁だけが僕たちを
じっとみつめていた。
702吾輩は名無しである:01/12/06 07:40
ありがとう、本当にありがとう
703 :01/12/06 12:29
カエルくん君チョいいたいよ、、、、、
704 :01/12/06 13:35
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレに
関係するんだけどさ。
このあいだ、1968年の日本大学法学部行ったんです。日本大学法学部。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか看板が出てて、「安保反対」、とか書いて
あるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、日大闘争如きで普段来てない日本大学法学部に来てん
じゃねーよ、ボケが。日本大学法学部だよ日本大学法学部。
なんか卒業生とかもいるし。社会に出ても学生運動か。
モラトリアム人間だな。
よーし俺アカで通すぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、とか言ってるの。
もう見てらんない。
お前らな、新品ヘルメットやるからそのバリケード開けろと。
学生運動ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
機動隊といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
ゲバ棒で叩くか警棒で叩かれるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。
身の危険を感じた奴はすっこんでろ。
で、やっと入れたかと思ったら、中にいる奴が、「全共闘バンザイ」、
とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、全共闘なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
統治機構も知らない奴のくせに何が、「全共闘バンザイ」、だ。
お前は本当に全共闘で大学自治ができるのかと問いたい。
問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、全共闘は何でもできると勘違いしているだけちゃうんかと。
日本大学法学部通の俺から言わせてもらえば今、日本大学法学部通の間での
最新流行はやっぱり、
セザイ総長の御茶ノ水スクエア買収、
これだね。
金と権力で施設を買う。これが通の大学自治。
日本大学は学生数日本一で収入源が大きい。に加えて本部の力が強め。
で、総長は自分の好きなように大学を経営できる。これ最強。
しかしこれをあからさまにやると次から各学部にマークされる
という危険も伴う、しかしそんな抵抗もあまり意味が無い。
柳沢 元法学部長がクレームをつけたところでどうにかなるものではない、
のれんに腕押し。
まあお前、1は3号館のB定食でも食べてなさいってこった。
705吾輩は名無しである:01/12/06 14:52
>>704
楽しい?
706吾輩は名無しである:01/12/06 15:21
有り難いです。感無量。
707吾輩は名無しである:01/12/06 18:53
>>698
ありがとう!!

ちなみにAERAmook「村上春樹がわかる」みんな読んだ?
708Miel:01/12/07 00:21
>693
覚えていてくださって光栄です。そうです、いつでもカエルくんの書き込み、
楽しみにしてます。そして鰆さん、旗本退屈男さん、ユイさん、スローボート
さんのも。
わたしはそこまで読み込んでなくてなかなか発言する勇気がないです。
もう一度、全部読み直してみていつか私の解釈を書いてみます。言葉っ
て難しいですね。何か好きな作品について何か言おうとしても言葉にした
とたん、違うなって思って踏みとどまってします。
実は、「アンダーグラウンド」が出たときは、何で?と思いました。そして結局
まだ読んでませんが、やはりこれを読まなければ今の村上春樹は語れない
のでは、という気がしてきたので、読んでみます。
わたしは初期のも最近のも好きです。
709吾輩は名無しである:01/12/07 00:25
著作権法違反のクズども逝け。最悪のスレ。少なくとも村上春樹本人に
合わせる顔はないだろうな。図書館で本も探せない怠惰な白痴野郎ども
をここに呪う。
710吾輩は名無しである:01/12/07 01:16
どうも自作自演の匂いがする。全員ではないとしても、、、、
711吾輩は名無しである:01/12/07 01:40
どうせ春樹読んでるやつなんて白痴ばっかだし。
あたしみたいなバカのためにもがんばってくれぇ。

あと、もし村上春樹が訴訟起こしたとして、698さんはやばいかも
だけど、それをコピって保存してた人って有罪になるの?>>709
教えて。
712吾輩は名無しである:01/12/07 02:37
質問。

「世界の終わり〜」のイギリス版で、「レイモンド・チャンドラ−、等の翻訳も手掛け云々」
って作者紹介のとこに書いてるんだけど、これってカーバーの間違いだよね?
村上マ−ロゥ読んでみたいけど。
713旗本退屈男:01/12/07 02:57
>鰆さん
最後の締め方だけが、当初、安易でセンチな幕切れに見えたんだけど、
鰆さんは、ラストに関しては初めからすんなりいったの?

>かえるくん
いや〜ッ、お見事!
694>696の、カエルくんの読解力にはマジでしびれた。
実にスリリングなひとときに立ち合わせて頂いた!
ありがとうでござんす。

カエルくんの694>696を読むまで、
春樹は、むしろ「阪神大震災」を扱ってることへの配慮から、
祈りに似た気持ちで、『蜂蜜パイ』のラストの淳平のポジティブな決意に
希望を託してみせただけなのか・・・とか考えたりしてた。

カエルくんがよく言うように、
結論を焦ってはダメなんだ、と痛感させられた。
より自由になるためにこそ、そうなんだろうね。
714吾輩は名無しである:01/12/07 08:33
旗本=かえるくんは定説
715吾輩は名無しである:01/12/07 09:51
だからねー言ったじゃん、ここは作家論広場なんだって。
テクスト論な人たちには、堕スレに見えてもしかたない。
716吾輩は名無しである:01/12/07 09:59
>712
私の?はカーヴァーになってるけど・・・。
イギリス版?ってharvillのやつだよね?
717吾輩は名無しである:01/12/07 11:09
>715
ひとに期待しないで、自分からふってみてはどうだろう。
キミのいうテキスト論的な議論をさ。
もう、学生じゃないんだじょ。
718人間的堕落の奈落の底で:01/12/07 13:27
来年春樹で卒論を書くというようなことを考えています。
だれか応援しといてください。あと協賛してください。

でも春樹で卒論ってどうなのよ?単純にそれについて意見くれませんか。
ちなみに論題は
「この暴力に溢れた世界に堕とされて」なんて考えていたりします。
ああ、なんかあちこちからあらゆる意味で笑い声がこだましているのが聞こえるう。
やっぱやめよう。
719吾輩は名無しである :01/12/07 15:05
>>717
テキストじゃなくってテクストだってば。
720吾輩は名無しである:01/12/07 15:44
どっちだっていいだろ、外来語なんだから。
721吾輩は名無しである :01/12/07 15:51
explication de texte
722:01/12/07 16:11
>カエルくん
すごすぎて正直読むんじゃなかったと思いました。
自分の考えがなくなりそうです。

>>713
旗本退屈男さん
そういえば本当に一番最初に読んだ時は「なんやこのさわやかな終わり方はっ」
と思ったような気がします。違和感は感じました。
2度目に読んだ時は泣きました。
春樹の作品で、ラストにカタルシスを感じたのは初めてです。
だいたい暗い終わり方をしますよね、春樹さんは。
暗いというと語弊があるかもしれませんが。
723:01/12/07 16:32
>>708
Mielさん、アンダーグラウンドはいいです。ぜひ読んでください。
小説だと好き嫌いがあるから人にはすすめませんが、
アンダーグラウンドはいろんな人にすすめています。
日本人なら読んで損はありません。
724吾輩は名無しである:01/12/07 21:24
>715
結局、展開すべき持論すら、ないんでしょ?実は。
あるいは、「キミたちには理解できっこないよ」とか言う訳?
やれやれ・・・・。
725ななしいさん(元祖):01/12/07 23:15
イエローページ村上春樹で「ノルウェイの森」をどう評価してたか
覚えている人いる?
726ユイ:01/12/08 00:16
>>725
ちょうど手元にあるし、金曜の夜なので。
簡単に抜粋してみますね。
彼の名を社会に浸透させた作品。処女作「風の歌を聞け」では、セックスと死について書かないというテーゼを出していたが、本作では意識的にセックスと死を「うんざりするほど書きまくった」、
帯のコピー(「100%の恋愛小説」)は彼自信によるコピーでは
あるけれど本人は恋愛小説と思って書いたわけではなく、
本当は「100%の村上春樹のリアリズム小説」としたかった。 私も例にもれることなくこの作品によって彼の存在を知りました。
もう十数年前の作品なんですね。
727ユイ:01/12/08 00:45
>>725ななしいさん
今気が付いたのですが、私のはイエロー辞典だった。^^;
辞典とは別にイエローページという書籍があるのですね?
728ななしいさん(元祖):01/12/08 02:50
>727
確か黄色いイエローページのパロディみたいなやつだった。
イエロー辞典にはどうかかれてましたか? 
729ななしいさん(元祖):01/12/08 02:52
あ、ごめん上に書いてあった。
730吾輩は名無しである:01/12/08 02:54
村上春樹の長編小説のなかでは『ノルウェイの森』が一番好きだな〜
なんか上手く言えないけどあの小説は理性で書いたというよりは魂で書いた
小説のような気がした。
羞恥心を脱ぎ捨てて裸になって作者が伝えたい(表現したい)思いのような
ものをぶちまけたから、あれだけ多くの人の心を揺さぶったのではないかな〜。
731吾輩は名無しである:01/12/08 03:29
>730
ノルウェイの森はたしか村上がギリシャにいたとき、周りに奥さん以外日本人がいない状況でかかれた小説だった気がする。
サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドをエンドレスで聞きながら書いたとか・・・。
「遠い太鼓」に確か書いてあったと思うんだけど、ノルウェイ書いてるときは「死にたくない」って思いながら生きてたらしい。これを書くまでは死ねないと。
そして村上がワープロを使わずに書いた、最後の作品ですね。多分。
だから魂で書いたっていうのはその通りな気がします。魂で書いたフィッツジェラルドへのオマージュ。
良くも悪くもすごい小説ですよね。
732ユイ:01/12/08 14:04
>>730>>731
「魂で書いた」って素敵な言葉ですねー

気になって確かめたんですが、731さんのおっしゃる通り
「ギリシャ・イタリアで一年あまりかけて書かれた」とありました。
733ななしいさん(元祖):01/12/08 14:33
でもこのワタナベ君ひどいよね。二股かけて、
精神病の法は半分切っちゃってるっていう。
直子が死んだのも、レイコさんに当てて書いた
緑とのいちゃいちゃを見たからじゃないかって気もする。
734カエルくん:01/12/08 19:37
Miel さん、もちろん覚えているよ。お子さんはお元気ですか。
僕も村上春樹には今までに2度批判的になったことがある。
一度は、「国境の南」のとき。もう一度は、「アンダーグランド」。
「アンダーグランド」のときは村上春樹がHPしてたので、
猛烈な批判のメールを送りました。
3日後、A4びっしりに、村上さんの返事が来ました。

旗本退屈男さん、無茶苦茶嬉しいよ。
まず、わかってくれる人は、かなり少ないだろう、
と思っていたんだ。
自分で、ある程度考えられる人でなければ、
話の内容すらたぶん理解できないと思う。
あなたが、ちゃんと理解してくれていることは、
「スリリングなひととき」というところでもわかるよ。
小説を読む楽しさは、どこかのネタ本を読んで
自分でわかった気になるのとは、
全然別のスリリングな体験だからね。

鰆さん、
もうそろそろ、ほんとうに冬眠するね。
ここに飽きたとか、嫌気がさしたとかじゃなく、
自分でもまとまった文章を書きたくなったからなんだ。
でも、いつでも呼んでくれよ。
君が呼んでくれれば、僕はたぶんここに来るよ。
友達だからね。
735吾輩は名無しである:01/12/09 03:20
ああ、これで静かになる。早くもっと寒くなりますように・・・そして
カエルくんがまとまった文章とやらをここにuプしませんように・・・やりそうだよな、
まじに。
736吾輩は名無しである:01/12/09 05:15
性格悪いね、このカエルくんって人

>小説を読む楽しさは、どこかのネタ本を読んで
>自分でわかった気になるのとは、
>全然別のスリリングな体験だからね。

とか書いておきながら

>3日後、A4びっしりに、村上さんの返事が来ました。

なんてことも書いてるし・・
あんたはその村上の返事(ネタ)で分かった気になってるだけちゃうんかと
問い詰めたい。というか、なんでこの場にそんな事まで書くのかわからん。
返事云々なんてかえると村上春樹の私的な事柄だろう。
こんなところでそんな大切な交流を自慢気に披露する神経を疑うね。

あ、それから分かってると思うけど俺は只単に村上春樹から返事をもらう
なんて、なんて羨ますぃ〜って僻んでるだけだからむきになって反論なんて
書くなよな。 >カエルくん
737吾輩は名無しである:01/12/09 20:15
カエルがんばれよ(藁
738ひろ:01/12/09 20:45
はじめまして僕はいま大学生で物理学科。村上春樹が好きで小説に関しては
殆んどこの人の書いた物しか読んだことがないです。

みなさんは村上春樹の本、あるいは彼のどういったところが好きなんでしょうか?
(多分こういう質問はけっこう繰り返しされているのかもしれないけど、、
うんざりしている方はごめんなさい。)

僕が彼を気に入ってる所は、なんというか自分と彼とは似ている部分があるからです。
それはへそ曲がりでまじめなところです。
メジャーなものには興味がないかあるいは嫌いで、むしろマイナーなものの中に
自分の好きなものを見つけようとするとことか。

村上春樹の小説を読んでいると、「僕」のそういった部分にとてもに共感を感じて
しまい、心地よいです。ああこういうのって僕だけじゃないんだ、と思います。
だからなんとなく他の人の小説は読む気になりません。

僕はあまり共感し会える友達っていないけど(高校のとき1人いた)、というか
友達自体すごく少ないけど、村上さんとなら気があうと思います。
1度じっくり話てみたい。無理だと思うけど。

それにしてもカエルくんとカエルくん批判はすごいですね。
739:01/12/09 21:00
>カエル
勝手に友達ならないでください(笑)
キモい
740さわら:01/12/09 21:19
ああ、ついに騙りが出た。
まあ私こんな変な日本語使いませんから、分かると思いますが。

>>734
カエルくん、分かりました。
そういうことなら仕方ないですね。もう止めはしません。
ご自分のことをがんばってください。
次は春樹さんの新刊が出た時にでも、話しましょう。
私なんかを友だちだと言ってもらって、うれしいです。
正直2ちゃんに来て絶望することもありましたが
世の中にはちゃんとこういう人もいるんだということが分かって
ここにきてよかったと思います。
皆さんもよく考えてみてください。
世の中に「本物」はそうはないんですよ。

私もこれ以降しばらく書き込みしません。
もう騙らないように>739
741:01/12/09 21:37
偉そうに(ワラ
お前がニセモノだろ!!!

あとなに?自分が「本物」だって言いたいの?
ヴァ〜〜〜〜〜カ
742614:01/12/09 22:27
>カエルくん

ひょっとしたら勘違いされてるかもしれないので、
一筆書き添えておきますと、僕は614しか書き込んでないです。
カエルくんのシャープな読解には圧倒されるばかりで、
結果として、議論に参加できなかったことを残念に思います。
ひとまず、今後のご活躍を期待しております。
743ユイ:01/12/09 23:28
カエルくんのコメントを読んでしまうと、自分は検討違いなことを考えている
のではないかと構えてしまいます。自分の読みが浅いのではないか、
勘違いなのではないかと。でも、小説の読み方に決まりなんてはないんですよね。
人それぞれの感じ方があっていいんですよね。研究しているわけでもないし、
専門家でもない。ここはただの掲示板。と言うことで、私は構えるのは止めに
することに決めました。
744吾輩は名無しである:01/12/09 23:34
カエルくんてトシいくつなんだろう?20くらい?
好きな本とか作家について、とにかく語りたい時期てあるよな。
おれにもそんなときが…(やや遠い目)。
でも実生活でそれをやると殆どの場合ウザがられるし、ネットって
すごいよな。

好きな本についてこころゆくまで語り合えることは、何にも勝る
幸せだ、みたいな文を、村上春樹のエッセイで読んだ気が。

まぁとにかく頑張れカエルくん。そして何年かあとに猛烈に恥ずかしがってくれ。
745うふっ!私もおうえんするね♪:01/12/09 23:36
746 :01/12/10 06:58
カエルくんcomeback
747吾輩は名無しである:01/12/10 12:22
帰ってくるな! うざい。オフ会でもやれ! 別スレでちんまりやれ!
コテハンスレ作れば!
748カエルくん:01/12/10 16:54
>736
なに、ビビってんだ。お前みたいに自爆してるやつに、
反論も何も、できねえよ。
ただ、お前は執拗に俺の性格の悪さを攻めるけど、
それについては俺もずいぶん悩んでいるんだ。
お前も、自分の性格のねじれ具合について、少し悩め。

>744
おっさん、ほんで今は恥ずかしい人生を送ってるのか?
悲しいのう。

ユイ、
俺は自分流に読めばいいって、ずーと言ってるだろうが。
ユイ、ただひとつだけ、自分で考えるためのヒントだ。
多数におもねるのは止めることだ。

鰆さん、2chで絶望なんかするなよ。
こいつらは物陰に隠れて、石を投げるような臆病な奴等だ。
まともなことは何一つとして言えない、ただの薄汚い影なんだよ。
鰆さん、間違ってはいけない。
これらはただの悪意とか不満のカタマリであって、
人格ではないんだよ。
その証拠に、これらには意見も考えもないだろう。
鰆さん、だけど、これも現実の一部なんだ。見ておこうよ。

それから、俺に出て来るな、っていちいち言うな。
相手して欲しそうで、面倒くさい。
749吾輩は名無しである:01/12/10 18:30
気分悪くなってきた。さようなり。
750吾輩は名無しである:01/12/10 18:33
あとは集団自殺ナリナリ・・・
751吾輩は名無しである:01/12/10 18:50
カエルくんが壊れるところをもうちょっと見たいな。ただ文章がへたくそ
なだけなのか、それとも壊れかけているから文章がおかしいのか、どっちなんだろう。
カエルくん帰って来い、そして曝してくれ!! アフォさ加減を!
どこで習ったんだ、その句読点の打ち方を!
小学校の先生が悪かったのか!!
752ユイ:01/12/10 19:17
かえるくん、自分独自の物差しで他人を
判断して、しかも自身の価値観を
人に押し付けているように感じる。そう言うところから貴方の偏狭さを
感じたりする。それはただ単に貴方の言葉使いが原因なのかもしれない。
もしそうだとすれば、何とかならないの?その乱暴チックな言葉使い。
勢いがあって良いって言い方もあるかもしれないけど。
753吾輩は名無しである:01/12/10 19:23
>>752 言葉使いの問題がすべて、なんだよ。
754吾輩は名無しである:01/12/10 19:33
>751
あんたも、その小学生なみの文章でエラソウに言うなよ。(激藁
755吾輩は名無しである:01/12/10 20:05
>752
かえるごときで、マジに切れるな。お前もちょっと目ざわり。
756吾輩は名無しである:01/12/10 22:47
754=755 もろ、カエル。アフォだから文体変えられないんだよな。がはははは。

句読点のつけかたがおかしいって言われたばかりだろ、先生に。
757吾輩は名無しである:01/12/10 22:49
イイ人じゃんか。なんだか。杜撰だし。
758吾輩は名無しである:01/12/10 22:51
>>756 わざとバレルように書いてるんだよ、カエルっちは。そこんとこ、
わかってやんなさい、ね。なんだかんだいっても相手してほしいんだから。
ガッコ逝ってもいじめられるだけなんだしさ。なんかせつないなあ・・・
くすくす。
759吾輩は名無しである:01/12/10 23:05
ユイちゃんをいぢめるやつは文学板から追放だ!!
760吾輩は名無しである:01/12/10 23:16
おおお、カエルくん、ピ、ン、チ?
761吾輩は名無しである:01/12/10 23:42
カエルくんのみょーな五七五調の文章、けっこう藁タんだけどね。
ひょこひょこしてて可愛い。良い小説をたくさん読んだからといって、
文章が上手になるわけではない見本みたいな感じでさ。哀悼の意を表します。
げこげこ。
762吾輩は名無しである:01/12/10 23:44
でも俺は変える訓がすきだが
763吾輩は名無しである:01/12/10 23:45
しかし、イジメるねェ。みなさん。
いじられキャラとして優秀なのかな。やっぱ。
一種の才能かもね。
764吾輩は名無しである:01/12/10 23:48
 00
<__>_
   /||
 cc cc
765吾輩は名無しである:01/12/11 01:47
還る萌え〜っ
766吾輩は名無しである:01/12/11 02:14
もうやめたほうが、、、村上春樹スレがこんなda、、、
カエルくんは>ユイサンが言うように自分の偏狭さに気付いた方がいい。
もうここらへんで

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\「カエルくん編」完
767吾輩は名無しである:01/12/11 02:27
なんだ、気づいているじゃないかカエルくん。少し見直したよ。
俺が悪意と不満の薄汚い影っていうのはその通りだよ。
俺は人格なんて持っちゃいないし、一人でもないんだよ。

ただ、やっぱり理解はしていないね。
いいか、その影を作り出しているのはカエルくん、あんたそのものなんだよ。
本当に村上春樹を読んでるのか?鰆さんまで巻き込むなよ、卑怯者。

あんたには>>752の書き込みを10回声を出して読むことをお勧めするよ。
ただ、言葉遣いに問題があるなんて思わないようにな。
これはあんたが世界に接する態度の問題なんだよ。
言葉だけじゃなくて目をそらさず影を見てくれよな。
768力工ルくん:01/12/11 05:20
おっと、随分大仰に出たね。

本音を言おう。
いいか、村上春樹は
俺のような穿った輩の、恩恵に浴して存続してる作家の1人だ。
作家としての存在理由を、他者や社会に握られ、
もはやそのペーソスこそが筆力の源泉になってしまってるぐらいなんだ。

お前らの言うように、俺の行為は現象学に過ぎない。
(現象学が分からなきゃgoogleで今すぐ探せ。)
つってもろくに理解出来ないだろうから説明するが
現象学とは、
 考えたこと、心に浮かんだことを
 (なぜそれを思いつくか、それの正否は抜きにして)
 記述して得た資料を、分類し分析して行くという方法を特色とする、
 心理的な哲学の方法だよ〜ん。

だから許せよ。ここは学芸会、発表の場なんだよ俺には。

もっと有り体に言えばよ、村上春樹の手法は
それらしいエピソードを羅列して、それらしい文体で書くわけだ。な。
んで、俺のような気が触れた輩によって、マリアナ海溝よりも深く、深く、
深読みされて初めて、散文、小説に昇華するわけだ。

「蛍」なんか見れば分かるだろ?それっぽい(痛い)蛍、取っちゃったじゃん。
だから意味なんかないのよ。ね。シモダマル。

だから愚民よ、耳の穴かっぽじって良く聞けよ。
俺の言いたいことは結局は、ピッツァって言うなって事なんだよ。
メルセデスなんて言うなって事なんだよ。
暖かいヴァギナなんて言うなって事なんだよ。気になるから。
ピザにベンツにマンコでいいじゃんか。って事なんだよ。

でもボクチン、中国行きのスロウボートとか、あの辺の短編好きだよ。
午後の最後の芝生、あれ良いよね。
あと、回転木馬の中の、プールサイド、レーダーホーゼン、イイねあれ。
あとねぇ、えっとねぇ、納屋を焼く、もいいしぃ〜
あとねぇ、あと、あと、俺は初期三部作読んでないっていうか読めないんだよどうしても。
臭くって。恥ずかしくって。

おわり。
769吾輩は名無しである:01/12/11 06:40
まぎらわしいuso書くな
770吾輩は名無しである:01/12/11 09:16
すんげーー久々に来てみたけど、まだかえるくんとかっているんだ(w

君は知識をひけらかす場がほしいだけみたいに見えるのだが・・・
というか見ててつらい
771吾輩は名無しである:01/12/11 10:20
カエルくんみたいのは普通のファンサイト逝った方がいいと思う。
村上春樹のファンサイトなんてくさるほどあるし。
772カエルくん:01/12/11 14:58
ユイ、しつこいけど腹を立てたようだから、最後に付け加えるね。
俺の言いたかったのは、言い回しや表現に気をとらわれんと、
内容を考えてくれということだ。
まあ、2CHだから楽しくやりたいよ、というのもわかるが・・・。
内容を考えて言葉にするのは難しいことだけど、それも大切なことだ。
ここで野次っている奴等は、人の発言には文句を言うが、
自分では何一つ踏み出せない奴等だ。

品性とか性格とか、世間的な尺度でゴマかすのではなく、
稚拙でもいいから自分で考えることが大切だ、ということだ。
俺は人の意見に対して、アホ扱いしたことは一度もない。
俺が知恵足らずと呼んでいるのは、匿名性に隠れて
人の意見にイチャモンしかつけられない奴等のことだ。

それから、「自作自演」追求フェチの薄ら馬鹿、
一応言っておくが、俺は「カエルくん」以外のネームで、
このスレに出たことはないぜ。
お前の見当違いを見せられて胸くそ悪いわ。

694>696については、俺なりに真剣に考えたことだ。
これに関して、反論があるなら書いてくれ。
俺の論旨の誤謬を指摘されたならば、
俺は自分が傲慢だったことを認める。
773力工ル〈ん:01/12/11 16:12
出たっ!!
774ユイ:01/12/11 17:00
>カエルくん
りょうかい。伝えたいことは解ったよ。
最近漸く「街と、その不確かな壁」が手に入ったから
今読んでるんだー。
775吾輩は名無しである:01/12/11 18:24
はい、それではさようなら、けるくん。
776吾輩は名無しである:01/12/11 20:00
やれやれ。
777吾輩は名無しである:01/12/11 20:25
けろけろ
778musuko:01/12/11 22:56
>768 カエルくん氏(名指しで御免)

>俺のような気が触れた輩によって、マリアナ海溝よりも深く、深く、
>深読みされて初めて、散文、小説に昇華するわけだ。
氏の「自分は深読みする者である」という自覚は、
他の多数派がそうではない、という対比から来ているのでしょうか?

>だから愚民よ、耳の穴かっぽじって良く聞けよ。
その差を明確化する姿勢は、
同じように深読みするヤツとしか、
同じスピードで進化するヤツとしか、
理解し合えないぜ!
という、ある種の諦念すら感じますが、

>あとねぇ、あと、あと、俺は初期三部作読んでないっていうか読めないんだよどうしても。
>臭くって。恥ずかしくって。
そのような傾向は、
寧ろ、初期三部作にこそ色濃く感じられ、
是非とも一読し、客体化されてみてはどうか?
と思わずに居られない秋の夜長に萩の月。

ところで、ワタシは氏のファンです。いやホントに・・・
779吾輩は名無しである:01/12/11 23:26
>778
力工ルくんはカエルくんとは別人。
780musuko:01/12/12 00:15
768は偽ガエル?

イミテーションに気付かんのは、ファン失格だね
781吾輩は名無しである:01/12/12 01:08
>>780
そんなことないと思うYO!
そんなあなたこそカエルファンにふさわしいと思うYO!
782力工ノレ〈ん:01/12/12 08:24
三面鏡の中には、相変わらず弛緩した顔が覗いていた。
走っても走っても削げ落とすことが出来ない、エラから顎にかけて沈滞した贅の肉は、
どうみても加齢による衰退以上のものであった。


「手に入れられるとしたらどちらを選びますか?」
不意にインタヴューアーが言った言葉が思い返された。
彼はロールシャッハ・テストのような、墨一色で描かれた画のようなものを僕に見せながら言った。
「これは何を意味してるかなんてどうでも良いんです。とにかく、こちらがカエルで、こちらが力工ノレです。
私の質問が、わかりますか?」
「わかると思う。」と僕は言った。

彼は素早く左手の腕時計を見て、手帳に何かを書き込んだ。
「これが最後の質問です。実を言うとこれは個人的な質問なんです。僕個人の。僕から春樹さんへの。
僕は思うんです。ファンタジックな彩りは、同時にまた自由さを失ってるいると思うんです。
違いますか?」


マッキントッシュ・パワーブックから放射される光だけを頼りに、
僕は三面鏡を左、右と丁寧に閉じ、ずれたコットン・パンツの膝を直した。
こうこうと輝く画面には、100年前ほど続いた老舗の奢りのような、
カエルくんとやらからのメールが踊り僕を睨んでいた。

友よ。(笑)
783力工ノレ〈ん:01/12/12 09:11
×100年前ほど続いた老舗の奢りのような
○100年ほど続いた老舗の驕りのような

間違えちった。テヘヘ。もうバイト行くね。
784吾輩は名無しである:01/12/12 22:21
ここ100レスばかりカエルネタばかりだね・・・
785吾輩は名無しである:01/12/12 22:22
786musuko:01/12/12 23:14
>784
カエルくん氏の、「自分の想像力で考えろ」という野次返しが
図らずも村上春樹的な個人主義の、イチバンわかりやすい(この言葉の傲慢を許してェ)部分と
重なった・・・違うな
やっぱり、コミットメントしたのでは?

氏へのレスが多いのは、煽り煽られを繰り返すから、
ってだけではナイような気もするのです。

ところで、ここに来られる人たちは村上春樹小説について
雑談できるような知り合いを持っておられるのですか?
私の身の回りには読んだことがある、って人がいません、ベストセラーを疑うほどに。
このスレが荒れるのは、困る。
そろそろ疲れてきたのに海の青が眩しいだけの渡り鳥的に、困る。
私は「ダンス×3」の「17」の前半の電話のエピソードが好きなんですけど、
「これ、イイですよね」
「ええ、イイですよ」
的なコトも、時々やりませんか?
787吾輩は名無しである:01/12/12 23:33
usoカエル<んは何がしたいんだろう?
788吾輩は名無しである:01/12/12 23:39
コミットメント、デタッチメントという言葉が一人歩きしてるね。村上がちょっと
安易に使いすぎたような気もするな。作者があんまり自作をまとめこむような言葉を
使いすぎると、その言葉に引き寄せられてしまうからね、読者が。
どっかの批評家が言ったなら無視できるけど。河合ハヤオとの対談のあたり、ちょっと
やばかったような気がするな。
789吾輩は名無しである:01/12/12 23:52
もうカエルネタはやめようよ〜、飽きた。 あの汚い文章を思い出すと
このスレ開くのもいやになる。
790吾輩は名無しである:01/12/12 23:55
>788
お前なに様だアンポンタン。出てけ。
791吾輩は名無しである:01/12/12 23:55
物事に深く関わらないってよりも、「宙づり」にする、もしくは「保留する」
ですね。
792吾輩は名無しである:01/12/12 23:57
アンポンタンって、懐かしい・・・
793吾輩は名無しである:01/12/12 23:58
>>790
神様です。
794吾輩は名無しである:01/12/13 00:05
なんか790みたいなカキコがあるとぜえんぶカエルに思えてしまう・・・
鬱だ。
795吾輩は名無しである:01/12/13 00:34
>789
と言いながらカエルくんネタしかできない悲しさ。アポアポ。
796吾輩は名無しである:01/12/13 01:14
>795
誰かのカキコにひっつくことしかできない蝿レスマニア。
797吾輩は名無しである:01/12/13 01:56
>796
お前だろそれ。(爆笑
798吾輩は名無しである:01/12/13 02:15
以下>>796>>797で延々と繰り返し、このスレは終わる・・・
自作自演も疲れるのう・・・
799吾輩は名無しである:01/12/13 02:54
>792
アンネタンポンというのは懐かしいか、、、、
800吾輩は名無しである:01/12/13 02:55
800ゲット!
801吾輩は名無しである:01/12/13 02:55
唾スレに成り果てたね・・・
802吾輩は名無しである:01/12/13 08:33
http://eronovel.tripod.com/katuo.htm

自分のサイトで掲載している小説です。
僕的には村上春樹に影響受けまくってると思います。
よかったら読んでね。
803:01/12/13 16:58
    _____
   /        \
  /   ______\
/  /           \
|  \    __    ___ヽ
|   /   __\ || /__/
|   |   ヽ  ●) ヽ  ●)
∩\|     ̄ ̄  | | ̄ ヽ
ヽ∂     _/(   |)  ノ
 ∪     /     ヘノ  ヽ     ________________
  (_      /二二二/   /
    ヽ   //    /   <  アカン!アカン!これはアカンで〜!!!
    \    \   ヽ     \________________
      \     ̄ ̄ /
       ヽ─||||||||||
804吾輩は名無しである:01/12/13 18:15
>>802は地雷っぽいなあ・・・怖いよ、踏むの。かつおって・・・
805吾輩は名無しである:01/12/13 18:25
>789
君がカエルくん嫌いなのはわかったけど、それならほかに話題提供すれば。
806吾輩は名無しである:01/12/13 19:04
村上春樹なんか読む気もしね
807吾輩は名無しである:01/12/13 20:10
は?じゃーくんナよ。馬鹿じゃねーの。
808musuko:01/12/14 00:04
村上春樹の小説を前期と後期に分けて、テーマが変わった。
と評される人も居ますけど、私はテーマのことはよく分からんので、
それについては何も言えません。
そして、前期と後期が違うものであることにも異論は有りません
ただ、私が感じたのは初期作品の方が、リズムが良いというコトです。
スパゲッティーのこと、ロックンロールのこと
下らないことは、下らないことなりに、その存在だけをアピールします。
そういった細かいエピソードがいくつも同時に思い出される時、
文章は文章でなく、
私は私の不在をすら感じます。
うそうそ。
でも、夏休みの午前10時23分、学校のクスノキから聞えないほどセミの声。に近いモノは感じます
あまり悪くはナイ。あと、文字は文字
809吾輩は名無しである:01/12/14 00:46
musuko氏、そのアドレスは実アドですか?
810吾輩は名無しである:01/12/14 03:06
beyond the カエルくん、てことで。

「村上ラヂオ」で、「僕は18歳のときに大学新入生として東京に
出てきて」(太巻きと野球場)て書いてるけど、これって、わざと
間違えてるよね。

他にも、村上春樹って、「嘘とまでは言えないけど…」って言うよ
うなことを、エッセイで結構書いてると思う。「村上春樹」のイメ
ージを守る為というか。

個人的には、そのことで彼の作品の価値が下がるとは全然思わない
けど、そのへんの矛盾と言うか、アラ探しを、少し、したい。

いかがでしょうか?手始めに、上のラヂオの発言、どう思いますか?
811 :01/12/14 03:11
>>810
たしか京大落ちて一浪してるから19だな

>「村上春樹」のイメージを守る為というか。
同感
812吾輩は名無しである:01/12/14 03:45
確かにイメージは悪くないね、ハルキは。
ハルキがイメージを守ってるかどうかはともかく
それよりもイメージの設定それ自体に問題ある人いるよね。
平野某とか辻某とか。
813吾輩は名無しである:01/12/14 08:35
814吾輩は名無しである:01/12/14 09:01
え?京大受けてたの?でも一浪してなんじゃない?
だって49年生まれで68年入学、、、あー19歳か、、、

ところで8年も早稲田にいたって何でだ?モラトリアム人間か?
815吾輩は名無しである:01/12/14 09:12
>814
バーの経営やってたんじゃなかったかな?<8年も早稲田
816吾輩は名無しである:01/12/14 10:28
興味ねぇ〜。なんでそんなことに興味あるのですか。不思議な人びとですね。そんなことは芸能スレでやりなよ。ここ一応文学スレなんだろ。
かえるくんでなくとも、そんなネタは下らないと思っている人はいるよ。
817吾輩は名無しである:01/12/14 10:34
>>816
いいんじゃない?べつに。
そう思うときは自分が語ればいいこと。
818吾輩は名無しである:01/12/14 10:39
うるせぇな。なに気取ってんだ。
どうせ、糞とゲロの投げ合いやってんだよ。
面白ければそれでいいの。人のアラ探しは面白いものよ。
文学かぶれはひとりで本読んでなさい。いい子だから、ね。
819吾輩は名無しである:01/12/14 11:02
>817
いいことはない。下らんから止めてくれと言ってる。
820吾輩は名無しである:01/12/14 11:30
>819
じゃ、無視すればいいこと。
気にするからいけないんだよ。
821吾輩は名無しである:01/12/14 12:11
>810
アラ探しがしたい、とのことですが。
これは田代まさしと同じで変態の一種ですね。
止めろと言われても、止められない。何度でも繰り返す。
変態行為を気にするな、と。
822814:01/12/14 12:12
あんたらもなー
823吾輩は名無しである:01/12/14 12:23
お前もなー
そして俺もなー
ということで、この話題は終了しようよ。
824吾輩は名無しである:01/12/14 13:02
ハードボイルドが次作の云々〜と言われてるけど
もしそうならば、
スプートニク、蜂蜜パイでの結末を経て
「世界の終わり」が次はどうスタートしていくのかが
楽しみ。
825吾輩は名無しである:01/12/14 13:25
あ、そう。
826吾輩は名無しである:01/12/14 13:32
うん、そう。
827吾輩は名無しである:01/12/14 14:51
やれやれ。
828吾輩は名無しである:01/12/14 15:05
それそれ。
829810:01/12/14 18:12
>>816
確かに下世話だけど、やっぱり違和感がある。
わざわざ書かなければいいのに、と思う。
あの場面で、18歳大学新入生と書く必要は何もないわけだし。

「神の子供達は〜」の語り手が、村上本人より「老いている」
こととつなげると、「ラヂオ」って興味深い。
フィクションの要素も結構ある。
830続き:01/12/14 18:18
>>814
7年じゃ?
あと京大て初耳。ソースあります?

>>821
田代まさしと同じって…。
なんていうか、センスいいすね。
831吾輩は名無しである:01/12/14 18:49
僕は興味あるな、810のような話題は。村上作品の背後にあるものを探るために有効
だと思うよ。彼はまだ死んでないからプライバシーに関してなかなか
書かれないだけ。ただの露悪趣味ならつまらんが、村上作品のより深い理解のために
やっていると解釈すればよい。

だいたい、著作権法をばっちり違反するようなことをやってて、誰も止めないとい
うか、「見つかる前にはやく!!」みたいなカキコがあるスレなんだから、いまさら
良い子ぶるな!ってこともあるな。都合よく顔を使いわけるなよな。

よって、>>816のようには思わない。どうして下らないの? 事実とテキストの
齟齬にも創作の、春樹の創造行為の秘密が隠されていると思わない?
832吾輩は名無しである:01/12/14 19:21
「別に社会に出てもいいかな思ってコネのある
テレビ局なんかを何社か廻ってみたがあまりに仕事内容が
ばかばかしかったので奥さんと2人でジャズ喫茶を始めることにした」
みたいなエッセーあったよね。
833吾輩は名無しである:01/12/14 19:23
あったね。
834ななしいさん(元祖):01/12/14 19:50
でもああいう店の開店資金ってバイトでまかなえるようなもんかね。
835吾輩は名無しである:01/12/14 20:15
もうすでに世の中高度成長期だったから
どうにでもなったんでない。
836 :01/12/14 20:54
tp://www.cnn.com/2000/books/news/11/24/arts.japan.murakamis.poison.ap/murakami.jpg
837吾輩は名無しである:01/12/14 21:02
厳しい顔つきだね
838musuko:01/12/14 21:03
>809
そうアドよ。
それを尋くアナタはもしや"k@@@o"氏アドか?
839吾輩は名無しである:01/12/14 23:18
村上春樹は海外を点々としながら作品を書いて来たわけだけれども
今度は何処へ行くと思う?
一番最近ではシドニーからのエッセーがあったね。
840吾輩は名無しである:01/12/14 23:24
>>834
奥さんの実家からも借金したとかエッセイに書いてあったような‥‥
841吾輩は名無しである:01/12/14 23:29
http://www.nytimes.com/books/01/06/10/specials/murakami-audio.html
ここで村上春樹の英語スピーチが聞けるよ
842駆け出し作家:01/12/14 23:37
作家の書くエッセイなんて、半分くらい嘘ですよ。嘘というと人聞き悪い
かな。かなり誇張されています。ある部分を縮小して、ある部分を拡大
したりね。だから細かいところを云々して、「事実と違う、あいつは
キティだ!」っていうのは的外れだよ。作家が一人称で書いているから
イコール作家自身ってのはあまりにもナイーブ。
逆に、そういう「キティだ!」っていう突っ込みに対して、「下劣だ」
って簡単に言いきるのもどうかなって感じ。コインの裏表のような
気がするな。
843 :01/12/14 23:49
>>841
ありがとう!
844吾輩は名無しである:01/12/14 23:50
>>842(「駆け出し作家」さん)
「作家の書くエッセイなんて、半分くらい嘘ですよ。」

あんた、自分の職業倫理みたいなものをどう思っているのかねえ?
自分が書いたもので、事実と相違しているところがあればすぐに
指摘されないほど世の中甘くはないでしょう? 私的なことでも、第三者が
いるわけだし。世の中、厳しく追及するワイドショーも発達しているし。
たとえ指摘がなくても、原稿そのものが無視されているだけで、
見ている人は見ているわけだし。活字は残るので、いつかはけっきょく指摘されてまうよ
845吾輩は名無しである:01/12/14 23:54
∧_∧
 ( ・∀・)<ギギギギギギィィィィィ〜
846吾輩は名無しである:01/12/14 23:57
ノンフィクションですらフィクションだよ。
847吾輩は名無しである:01/12/15 00:00
>>838
それは誰のことだかわかんないけど。危なくないのかな〜、と思って。老婆心ながら。
848吾輩は名無しである:01/12/15 00:00
一言で何かを語ったつもりになられても、どうかなぁ〜
849吾輩は名無しである:01/12/15 00:02
うーん、職業倫理ですか。小説家の職業倫理とはなんでしょうね?

「嘘」っていう言葉がまずかったかな。「法螺」のほうが近いでしょう。
850吾輩は名無しである:01/12/15 00:04
そうなんだよ。筆は怖いよ。
851吾輩は名無しである:01/12/15 00:08
>>844
たとえば村上春樹の家に行ったら、ジャズのレコードなんて一枚もなくて、
かわりにど演歌のレコードがいっぱいあって、ランニングなんかしたことなくて、
健康のためのマッサージ椅子がどんとあると。愛人が五人くらいいて、しかも
奥さんとは十年前に別れていた、台所にはカップラーメンが山積み・・・
だとしますよね。そしてあなたはその目と耳で、それを確認したと。

そのとき、あなたはどうしますか?
852吾輩は名無しである:01/12/15 00:10
>>850 たしかに怖いですね。村上春樹じゃないけど、知らず知らずに
他人を傷つけたり怒らせたりするのが一番怖いです。目の前の涙や怒りに
対しては打つ手もあるかもしれませんが、見えないところではね、できないですから。
853吾輩は名無しである:01/12/15 00:16
作家ほどの力量がなくっても3〜4通りの別の結論になんか簡単に
もっていけるしね。どう書きたいかに実はよってしまう。恐い。
854吾輩は名無しである:01/12/15 00:23
>851
>台所にはカップラーメンが山積み・・・
これは確かに怖い。
後、コンビニ弁当を食べている村上春樹なんかも嫌だな。
他にないですかね? こんな村上春樹は嫌だってのが。
855吾輩は名無しである:01/12/15 00:25
事実と異なってしまうことは恐ろしいが、
読者がどう取るか、などは怖がっていても仕方がない。
書く側が書きたいものを書けば、それでよい。
おれは自分の書くものの結論は一つしかないと思うが
>>853の言葉によると、書く側が幾通りの書き方ができるように
読む側も、幾通りの読み方ができるのだろうからな。
856吾輩は名無しである:01/12/15 00:27
>>851
村上春樹の顔を見て自殺した人って話は聞かないしきっと大丈夫。
ちなみに私は春樹さんの顔を初めて見てすごくショックでしたが、
いまでもファンを続けてますし。
857musuko:01/12/15 00:28
>847
アナタのような人がいることが、道徳の証明になってる
ネットで人の情に触れるなど、まっこと有り難きコト。
858吾輩は名無しである:01/12/15 00:28
ジャーナリストに聞いてごらん。真実はあるだろうが筆で掬い取ることは
絶望的って言うから。
859吾輩は名無しである:01/12/15 00:31
>>855 まさに、そのとおりだと思います。
860吾輩は名無しである:01/12/15 00:31
完璧な文章なんて存在しない
完璧な絶望が存在しないようにね
861吾輩は名無しである:01/12/15 00:32
往々にして事実には真実が含まれてなく、真実は事実として目の前に現われにくい、
ってことがありますよね。
862吾輩は名無しである:01/12/15 00:33
春樹スレついに復活の予感・・・か?
863吾輩は名無しである:01/12/15 00:35
>>861
例えば?
具体例もあげずに物事を一般化してしまうのはどうかと思いますが。
864吾輩は名無しである:01/12/15 00:35
そのうちまたカエル君がピョコピョコやってくるはず。
865吾輩は名無しである:01/12/15 00:38
お前らにその資格は無いかもしれないけど、
村上春樹のルックスについて話そうよ吹き出さずに。
866吾輩は名無しである:01/12/15 00:38
カエルがいなければ春樹スレはこんなにマトモだ。
867吾輩は名無しである:01/12/15 00:39
的確な例じゃないかもしれないけれど、村上春樹の事実と真実への
態度のありかたとして僕がもっとも感銘をうけたのは、太平洋戦争
における日本軍が中国において行った所業に関する彼の意見です。

細かい文言は覚えてないけど、「実際に何人殺されたかとか、それが
本当にあったことなのかっていうのが問題なのではなく、中国の
人たちがそれはたしかにあったのだと思っていて、今なお怒りを
保ちつづけていることが問題だ」っていうようなこと言ってましたよね。

これは作家としてだけではなくて、一人の人間として感銘を受けました。
そしてたくさんの声を集めて、「事実」ではなく「真実」を浮かび上がら
せようと試みること、そのひとつのあらわれが「アンダーグラウンド」であったと、思います。
868吾輩は名無しである:01/12/15 00:39
「ダンス・ダンス・ダンス」は4回ぐらい読んだけど
「羊をめぐる冒険」を読んだすぐ後に、続編として読み続けてみたら
どうも話がしっくりこなかったな。
869吾輩は名無しである:01/12/15 00:39
>>858
それはあれじゃないっすか? 現実の認識ですら、それを見る
個々人によって違ってくるわけですしね。
認識が違えば、それを表象したものはもっと違ってくる。伝言ゲームみたいにね。
あんたが言っている困難が、そういう表象の困難なのか、共通認識を得ることの
困難なのか、気になりますね。「おれにはそう見えるんだ!!」と言われたら、それでおしまいですしね。
870867:01/12/15 00:40
>>863さんへ
>>867で書いたようなことです。
871吾輩は名無しである:01/12/15 00:45
しかしすごいレスの伸びだね・・・よかったよかった。面白くなってきたぞ。
872吾輩は名無しである:01/12/15 00:47
>>867 そこで「ねじまき」と「アンダーグランド」がリンクするわけだ・・・
ガイシュツだったらスマソ。
873吾輩は名無しである:01/12/15 00:48
なんでかな? じっさい右翼なら南京の虐殺は無かったと言うだろうし、
1人の中国人も殺していない、と言うだろうよ。
実際に何人の規模の人が殺されたのか、その人数は中国の人口に対して
どのくらいの比率だったのか、などを詳しく調べてみるのは大切なことだと思うね。
中国人の気持ちもかなり感情的なところがあるからね。公平な見方で事件に
対峙しようという態度は大切だと思うね。最終的にどちらにつくかは、また別問題だけどね。
874吾輩は名無しである:01/12/15 00:48
おなかが空いたので僕は、冷蔵庫に残っていたマッシュポテとトとハムサンド、そしてコーヒーとナメクジを3匹飲んだ。
ウマカッタ。
875吾輩は名無しである:01/12/15 00:55
>>873 村上のあの発言は決してあなたのいうような「事実」を軽視したものじゃないよう
な気がします。数字や量といった側面(物事の事実の側面)ばかりにとらわれると、
大事なことを見過ごしがちになってしまう、ということを言いたかったのではないでしょうか?
もちろん、その「大事なこと」というのも、ひとつではなく様々な側面があるのでしょうけどね。

だからこそ、村上は「アンダーグラウンド」に対して、「約束された土地で」も
書かなければならなかったのです。そしてそれを、実行した。
876吾輩は名無しである:01/12/15 00:59
>>867
レスどうも。
要するに(客観的な)真実は一つだけれども、
世の中で流通する事実には少なからず主観も含まれてしまい、
結果真実は見えずらく、あるいは捻じ曲げられてしまう、
というようなことでしょうか?
877吾輩は名無しである:01/12/15 01:02
「事実」と「真実」を区別する安易なやり方には納得できませんね。
物事の物質的な側面と、「真実的」(?)な側面を区別することに何の意味が?
物質的な側面には必ず「真実」の部分が含まれているんでしょう?
少なくともだれにでも分かり易い基準を導入することはできる。

>>875
ところで、あなたの言っていることはよく分かりません。
878吾輩は名無しである:01/12/15 01:05
「アンダーグラウンド」は100年後には文化的に貴重な資料になると思うよ。
1990年代に起こったあのカルト事件はいったいなんだったんだと歴史学者が
ふりかえるような時に重宝すると思うね。でもそれはフィクションとしてだけど。
物事は一度活字化されたらそれは全部フィクションとしてとらえる方が利口だと
思う。全部フィクションとしてとらえる方が慎重な考えじゃないかな。
戦争が過去のものとなり、それを若い世代に伝える語り部がいなくなったら
歴史なんてすぐに若い世代に書き換えられてしまう気がする。
「ねじまき鳥」ではフィクションとしての歴史を連ねることで村上春樹流に
歴史を書き換えてしまったんだと思う。血の気の多い右翼好きの作家がやって
しまうよりも先に村上春樹がやったんだね。そこが重要。
結局、過去の事は過去に生きた人しか知らない事だから。
879吾輩は名無しである:01/12/15 01:05
>>876
難しいですね。僕もだいたい近いんですが・・・
「事実」ってのは誰にでも明らかなことだけど、じゃあ、「真実」とはなんぞや?って
言われるとね。答えに窮しますね。

でもその問いかけに対して、「真実ってのはこんなもんじゃないか?」って答えるた
めの方策として、小説を書いたり読んだりするのはとても有効であると、これだけは
自信を持って言えます。言いたい!! 答えになってないかな?
880村上直樹:01/12/15 01:08
ぶっちゃけて言うけどメタファーとかアイデンティティーとかの
横文字は分からないし、調べもしない。よく小説に出て来るけど
やっぱりそういうものは知っておくべきなのかな?
春樹の小説に出て来る日常会話のように横文字を多様して
会話をしている人っているんですか?会った事もないし使った事もない。

僕は文学部でもないし、頭もそれほど良く無い。だけど、春樹の小説は
テレビのドラマ感覚で読んでいる。
881吾輩は名無しである:01/12/15 01:09
>>878 禿同!!
882吾輩は名無しである:01/12/15 01:11
>>880 自分で楽しむためなら、そういうムツkシ言葉知らなくてもオーケーだ
と思うよ。ぜんぜん問題ないっすよ。評論家じゃないんだし。阿部和重
みたいに「俺の本を理解するためにはこれこれの哲学書を読め!」
みたいな作家も稀にいますけどね。
883吾輩は名無しである:01/12/15 01:19
「アンダーグラウンド」よりもっと正確で
客観的なデータが残っているのではないの?(たとえば警察の調書とか裁判記録とか)
あの著作はあくまで作家の書いたノン・フィクションなんであって
村上氏による、『冷血』みたいなもんなんでしょう?
史料として100年後に使えるかどうか・・・?副次的な史料としては
物好きな学者が掘り返すかもしれないけどね。誰も史料的価値としては
見ていない。よくある、ポンペイの遺跡の落書きみたいにね・・・
884吾輩は名無しである:01/12/15 01:20
でもなんで洋楽ネタ連発の春樹の本が日本でこんなに売れてるのか疑問。
洋楽より村上春樹の本の方が売れてるってどういうことよ?
885たとえばくん:01/12/15 01:23
>>883
たとえば南京大虐殺が本当にあったとして、その生存者たちに村上春樹
みたいな作家が同時代にインタビューして「アンダーグラウンド」みたいな
本にしたとする。それが現在でも残っている・・・

その本に史料的な価値はないのかな? 歴史家は無視するだろうか?
886吾輩は名無しである:01/12/15 01:24
>883
>たとえば警察の調書とか裁判記録とか
若い世代がそんなに几帳面に過去の記録を全部調べあげて立体的に歴史を掘り起こす
と思ったら大間違いだと思うよ。そんな退屈な事誰がするもんか。
未来の一般の人には「アンダーグラウンド」ぐらいが読みやすくてちょうどいい
と思うよ、実際。
887吾輩は名無しである:01/12/15 01:26
>>884 だってアメリカ好きだもん、春樹に代表される日本人は。
村上のとりあげる映画だって、ジャズだって、ほとんどアメリカ
ものばっかりだよね。戦後民主主義・・・これから新しい世代が、
ヨーロッパとかアジアとかをどんどん取り上げるようになると
思いまーす。
888吾輩は名無しである:01/12/15 01:27
たとえばくんスルドイ
889吾輩は名無しである:01/12/15 01:27
まあでも村上春樹みたいな流行作家が書いたってのは大きいよね。>アンダーグラウンド
何十万部も出回ってて文庫にもなってって。
たぶん500年後くらいにも簡単に手に入りそうだし。
890吾輩は名無しである:01/12/15 01:27
>>884
だからみんな、ただ「雰囲気」を楽しんでいるだけなんだよ〜ん
まともに内容なんか読んで、吟味なんてしてないんだよ〜ん
自分にとって都合のいいところだけをつまみ読みしているだけなんだよ〜ん
まじめに内容を吟味して、比較検討なんてしてないんだよ〜ん
もはや内容を詳細に吟味すべき書籍なんて現代では売られていないんだよ〜ん
みんな、その程度の期待しか持たずに、本を読んでいるんだよ〜ん。
残念だけど、それが事実なんだよ〜ん。
891吾輩は名無しである:01/12/15 01:30
そうかぁ?
892まめもやし:01/12/15 01:30
同じ作家の小説ばっかり読むと他の作家の言い回しや表現に抵抗
が出て来ませんか?読みにくいって感じで。
なので僕はあまり多くの作家の小説を読みません。
893吾輩は名無しである:01/12/15 01:33
ひとばんで百レス逝きそう・・・900間違いないな・・・

適当なところで誰か新スレ立ててね・・・

僕は・・・スレ立て過ぎ!なのYO!!
894吾輩は名無しである:01/12/15 01:37
村上春樹=荒木飛呂彦?
895吾輩は名無しである:01/12/15 01:37
>>892 なんか、わかる。俺にもそういう時代があった・・・(遠い目
それってすっごくいいことだよ。しみてるんだよ、文章が。
896吾輩は名無しである:01/12/15 01:37
嗚呼、ねじまき鳥が鳴いている(ギギギギ
897吾輩は名無しである:01/12/15 01:39
まめもやしって、何? でもこの時間になるとまともな人は寝ちゃって
るんだよね・・・荒れませんように・・・
898荒す人:01/12/15 01:40
俺を呼んだか?
899吾輩は名無しである:01/12/15 01:41
>>890
おれはあんたの意見に賛成。
あんた自身がそう思っているとは思わないが、
物書き自体が、言葉をぞんざいに扱うようになったと思う。
嘘や法螺も平気で書くし。その結果、物書き全体に対する信用を落として、
人が本自体を買わなくなった。だれも他人のハッタリを押し付けられたい
とは思わないからねえ。。。それで読み手も過大な期待を持たなくなった、と。
900吾輩は名無しである:01/12/15 01:41
鳴かぬなら
   ネジをマキマキ
       ギギギギィ〜 
901吾輩は名無しである:01/12/15 01:41
900げっとおおおおおお!!!!
902901:01/12/15 01:42
や、やられた! ネジ巻きに!! ふて寝じゃ!
903吾輩は名無しである:01/12/15 01:43
Part4なんて、要らねえな。
904吾輩は名無しである:01/12/15 01:43
>>899 小説なんて嘘と法螺の塊なんだよ。新聞でも読んでな!!
905吾輩は名無しである:01/12/15 01:44
荒れてきたぞおおおおおおおおおおおおお!!
906吾輩は名無しである:01/12/15 01:44
このまま1000まで逝くぞ!! 俺は寝る!!
907吾輩は名無しである:01/12/15 01:45
だから言ったろ、ねじまき鳥が、、(悪い予感
908吾輩は名無しである:01/12/15 01:45
>>906 どっちじゃい!
909吾輩は名無しである:01/12/15 01:45
鳴かぬなら
   タンヤオドラ3
       マンガンだ
910吾輩は名無しである:01/12/15 01:45
これで、終わりにするか。
911吾輩は名無しである:01/12/15 01:47
そうしようか。寒いしね。誰かスレたてろおおおおおおおおおおおおお!!!
Part4がダメならPart5立てれば?
912吾輩は名無しである:01/12/15 01:47
ギギギギ(はだしのゲン
913吾輩は名無しである:01/12/15 01:48
なんか普通の生徒が帰ってしまって、不良ばっかりが残って騒いでいる
中学校みたいだね。やはりここも、2chなのであった。
914夏目漱石:01/12/15 01:49
>>904
嘘と法螺の塊の小説のおかげで朝日新聞の部数伸びたんだけど何か?
915吾輩は名無しである:01/12/15 01:50
うん、盛況だけど、なんにもない。虚しいのは私だけ?
916吾輩は名無しである:01/12/15 01:50
いま、914がいいこといった!! 912にもwarata zo!! 
917吾輩は名無しである:01/12/15 01:51
今ここに何人いる?
918吾輩は名無しである:01/12/15 01:51
>>915 寝なさい。来るのが遅かったね、ちょっと。
919吾輩は名無しである:01/12/15 01:51
(◎∨◎)<マギィィィィィィ〜


 
920吾輩は名無しである:01/12/15 01:52
かっこう
921吾輩は名無しである:01/12/15 01:52
>>917 3人くらいだと思うYO!!!!
922吾輩は名無しである :01/12/15 01:52
16


 シャッターを閉め切った僕の部屋の暗闇の中でさえ、僕たちは壁の視線を感じつづけた。
 毛布の中の君の体は優しく、温かかった。僕は君のやわらかな首筋を愛し、固い乳房を愛し、なめらか
な背中を愛し、そして君の全てを愛した。僕はまるで崩れやすい夢を抱くようにそっと、君と交った。
そしてそんな夢の香りが僕たちをすっぽりとくるんでいた。あるいはそれが壁を苛立たせていたのかも
しれない。
 僕は君を求め、そして君が僕の夢と一体になってくれることを求めた。それ以外に求めるべき何が
あったろう?

 僕たちは長い時間をかけて、図書館の書庫に山と積み上げられた古い夢を整理する作業を続けていた。
それは困難を極める作業であった。どれだけ丁寧に選別し、きちんと並べ変えたところで、そこに系統
だった流れを作り出すことなど、僕にはどうしてもできなかった。古い夢は我々の想像を超えた混乱と
自己矛盾の中に眠っていた。五百の古い夢があれば、そこには五百の系統があり、千の古い夢があれば
そこには千の系統があった。
 一週間ばかりその作業を続けた後、僕は何もかもを放り出した。
「やり方が間違っていたのよ、きっと」と君は言う。
「多分ね。でもいったいどうすればいい? これだけの夢をひとつひとつあたっていけば十年は
かかっちまうよ」
「時間なら幾らでもあるわ」
 たしかにね、と僕は思う。しかし、何かが僕を急がせているようだった。予感のようなものだ。
「他のやり方を考えよう」と僕は言った。
 僕たちはストーヴの前に戻り、一服して熱いコーヒーを飲んだ。
「古い夢は自然に生まれてきたものなのよ」と君は言う。「誰にもそれを区分けすることなんてできないわ」
「区分けするつもりはない。しかし、彼らを理解するためには、どうしても原則が必要なんだ」
「どんな原則?」
「何を取り、何を捨てるかさ」
「それは無理よ、少なくともあなたにはね。もしあなたが最初のひとつを取れば、あなたは結局全部を
取ることになるだろうし、もし最初のひとつを捨てれば、結局は全部を捨てることになるでしょうね」
「そうかもしれない」僕はため息をついた。
923吾輩は名無しである:01/12/15 01:53
やっぱり村上春樹には人間力があるね。
924吾輩は名無しである :01/12/15 01:53

 結局僕は古い夢のひとつひとつを丹念にあたってみるしかなかった。
 僕は古い夢のひとつをそっとテーブルに運び、布で表面の埃を丁寧に拭き取り、両手の手のひらで
その表面を覆うようにして温めた。五分ばかりで古い夢は僕の体温に感応するかのように微かな熱を持ち、
小さく震え始める。不透明な球体の中心から、まるで遠い星の光のようにほのかな明りがこぼれ出る。
そして彼らは聞き取れぬほどの低い声で訥々と語り始めるのである。
 しかし僕はもう、彼らのことばは聞かなかった。僕は目を閉じ、心を開き、彼らの温かみが僕に
伝えてくれる夢の世界を辿った。その夢の殆んどは哀しい夢だった。それは全ての芽をつみとられ、
全ての枝先を固い岩盤に遮られた闇の中の樹々だった。
 君の言うとおりだった。僕に何を取り、何を捨てることができたろう。
 十分ばかり経った頃、古い夢の光は少しずつ弱まり始め、そして遂には全てが消え、古い夢は再び
永い冷ややかな眠りに就くのだった。
 僕はそれをもとの場所に戻し、ひとやすみしたあとで別の古い夢にとりかかる。一日に片づけることの
できる古い夢の数はせいぜいが五つだった。それでも部屋の時計が十一時を打つころには、僕はすぐには
立ち上がれぬほどにぐったりと疲れきっているのが常だった。
 十一時十五分に君は部屋の電灯を消し、僕たちは図書館を出る。北の尾根から吹き下ろす季節風は
日毎にその強さと冷ややかさを増していった。僕たちは腕をからめ、抱き合うようにして夜の街を歩いた。
「何故古い夢の語る世界はみんな暗いんだろう?」と僕は君に訊ねる。しかし君は首を振るだけだ。
 互いの声さえもうまく聞き取れぬほどの強い風が僕たちのまわりを吹いた。風は工場街を吹き抜け、
切断された古い電線を震わせ、黒々と闇にそびえる高い煙突のまわりを舞った。
 彼女の住む共同住宅の前で僕たちは固く抱き合い、そして別れた。帰り途、僕は彼女を想い、図書館の
暗い書庫に眠る古い夢を想った。
925吾輩は名無しである :01/12/15 01:53
17


 獣たちは既に何頭かを失っていた。最初の雪が降った朝、年老いた何頭かが五センチばかりの雪の中に、
冬の白みを増したその金色の体を横たえていた。僕は壁の望楼に立ち、獣たちの姿を眺めていた。朝の
太陽が、その一面に凍りついた光景を鮮かに輝かせていた。そして数千の獣たちの吐く白い息があたりに
充ちていた。
 七時の角笛とともに門番が門を開け、獣たちを街に導き入れる。獣たちの去ったあとには、まるで
大地にできたこぶのような形に幾つかの死骸が残されていた。僕は朝日が僕の目を痛め始めるまで
ずっとそのこぶを眺めていた。
 壁を下り、部屋に戻ってみると、朝の光は思ったよりずっと強く僕の目を痛めてしまったようだった。
目を閉じると涙がこぼれ、僕の頬とシャツを濡らした。何時間も僕は目を閉じたまま、距離感のない
闇の中に浮かんでは消えていく様々な色の光をじっと見つめていた。
 老人が冷やしたタオルを僕の目にあて、熱いコーヒーを飲ませてくれた。
「朝の光はあんたが考えているよりずっと強いんだ。とくに雪の朝はね。いったい何をしに外になんて
出たんだ?」
「獣たちを見に行ったんですよ。死んでやしないかと思ってね」
「どうだったね?」
「何頭かが死んでいました」
「これからもっと死ぬよ」
「何故そんなに簡単に死んでしまうんですか?」
 僕はタオルを顔の上にのせて仰向けになったまま老人に訊ねてみた。
「弱いんだよ、寒さと飢えにね。昔からずっとそうだった」
「死に絶えはしないのですか?」
 老人は首を振る。「奴らは何万年も生きのびてきたし、これとら先もそうだろう。春が来れば奴らは
子供を生む。新しい生命が古い生命を押し出していく。それだけさ」
「死体はどうなるのですか?」
「焼くんだよ、門番がね」老人は冷えきった手をコーヒー・カップで暖めながらそう答えた。
「積みかさねてなたね油をまいて火を点けるんだ。夕方になると、その煙がここからも見えるはずだよ。
冬の間はそれが毎日続くのさ。雪と煙だ」
 雪と煙。
 どれほど高い壁も、その煙を僕の目から隠すことはできない。
926吾輩は名無しである:01/12/15 01:53
えー、これで1000まで稼ぐの? つまらんよおお。
927吾輩は名無しである:01/12/15 01:54
とりあえず村上春樹をファッションで読んでるような奴は一般書籍板にでも逝ってくれ。
次スレはあくまで村上春樹及びその作品を文学的見地から語るスレにすべき。
928吾輩は名無しである:01/12/15 01:54
ハア
929吾輩は名無しである:01/12/15 01:54
でもこっからあの作品にまで高めた春樹はすごいよな。
930吾輩は名無しである:01/12/15 01:54
荒らしだ! ギャーーー
931吾輩は名無しである:01/12/15 01:54
>>921
マジかよ。点呼しようか? 点子ちゃんとアントン。
932吾輩は名無しである :01/12/15 01:55
18


 煙は老人の言ったとおり、殆んど毎日のように立ちのぼった。午後の三時半、いつも同じ時刻だった。
冬は日毎に深まり、強い風と雪が獣たちを取り囲んでいた。
 やっと雪が降りやんだ薄曇りの午後、僕は久し振りに門番小屋を訪れてみた。門番は大きな鉄のストーヴ
の前に座り、靴を脱いで足を温めているところだった。ストーヴの上にかけられたやかんの蒸気と安ものの
パイプ煙草の匂いが部屋の空気をぼんやりと曇らせている。大きな木のテーブルの上には砥石といっしょに
何本かのなたや手斧が並べてあった。
「やあ」と門番は言った。門番は僕の顔を覚えていた。
「あんたの影は元気にしているよ。毎日一時間は散歩もしてるし、食欲だって立派なもんさ。どうだい、
会ってみるかね?」
「会いたいね」
 影の住んでいる場所は街と外の世界の中間地点にあった。僕は外の世界に入ることはできないし、影は
街に入ることができない。「影の広場」は影を失った人と、人を失った影とが巡り会える唯一の場所てある。
門番小屋を通り抜け、裏木戸をくぐったところに「影の広場」はあった。さして広いものではない。
形はきちんとした正方形で、つきあたりは壁を利用し、両側に高い板べいをめぐらせてある。片隅には
古い楡の木があり、僕の影はその脇のベンチに腰を下ろして、ぼんやりと空を仰いでいた。
「夜には地下室に戻って眠るんだ」と門番は僕に言った。「地下室にはちゃんとしたベッドもあるし、
便所だってついているんだぜ。見てみるかい?」
「いや、あとにしよう」と僕は言った。「まず影と話してみたいんだ」
「いいとも、いいとも。でもくっついちゃ駄目だぜ。くっついちまうと、ひきはがすのがひと苦労だからな」
 僕は肯いてポケットに手をつっこんだまま、一人で影の座ったベンチに近づいた。
「やあ」と僕は言った。
「やあ」と影は気がなさそうに答えた。
「元気かい?」
「おかげさまでね」と影は言ったが、その声には皮肉っぽい響きがあった。
 僕はそのままの姿勢でぼんやりと影の前につっ立っていた。自分の影と話すというのはなんだか奇妙な
ものだ。 「一日ここに居るのかい?」「たまには外に出ているよ」
「何か運動でもしてる?」
「運動? まさか。あいつが獣を焼くのを手伝わされるんだ」影は裏木戸に座ってパイプを磨いている
門番の方を憎々しげに指さした。「獣も可哀そうなもんさ。蝿みたいにバタバタ死んでいくよ」
「何頭焼いた?」
「これまでの全部でかい? 数え切れんほどだよ」
「今日は?」
「三頭」影は壁の向うでまだ僅かにくすぶりつづけている黒煙をちらりと見上げてから、指を三本上げた。
「年寄が二匹、若いのが一匹さ」
「嫌な仕事だな」
「まあね」と面倒臭げに影は言った。「でも誰かがやらなくちゃならんことだからな」
 僕は肯く。「影は他にも居るのかい?」
「ここにかい?」
「ああ」
「御覧のとおりさ」影は誰もいない空地をぐるりと指さした。「俺一人きりだよ」
「みんなどうしたんだ?」
「みんな死んじまったよ。俺が残ってるだけさ」影は膝の上で指を組みながらため息をついた。「それに
俺だってもうすぐ死ぬ」
「死ぬ? 何故だ?」
「何故だかくらいは、あんたにだってもうわかっているだろう」
 僕は何も言わずに黙っていた。
「だからだ」と影は声を落とした。「あんたと俺がもう一度一緒になって、ここを抜けだすんだ。もとの
世界に戻ろうじゃないか」
933吾輩は名無しである:01/12/15 01:55
ロールシャッハテストしてみて〜!
934吾輩は名無しである :01/12/15 01:55
 冷たい季節風が楡の木の上で音を立てていた。体の髄まで浸みこんでしまいそうなほど湿気をたっぷりと
含んだ風だった。あと何ヵ月か後の冬の盛りにどれほどの寒さがやってくるのか、僕には見当もつかない。
「今が最後のチャンスだぜ。俺だってあんたと離れて以来、どんどん体が弱りつづけている。ここの
空気は俺には合わないんだよ。脅かすわけじゃないけどね、もし俺が今死んじまったら、あんたには
一生この街を出ることはできないんだ。わかってるんだろうね」
 僕は黙って肯く。
「一生だよ。この街での一生ってのがどういう意味を持っているのか、一度とっくり考えてみるんだな」
「考えてみるよ」と僕は言った「君には悪いとも思っている。でもね、この街でどうしてもやりたい
ことがまだ残っているんだ」
 影はもう一度地面まで届きそうな長いため息をついた。「とにかくまあ、会いに来てくれてありがとうよ。
なんだか身内みたいな気がするよ」
 僕は彼の皮肉をコートの裾にぶら下げたまま空地を抜けて、門番小屋に入った。
「今夜また雪が降るよ」門番はストーヴの前に腰を下ろしたまま、僕の方も見ずにそう言った。「雪の
降る前になると手のひらが痒くなるんだ。十センチは降るね。また獣がたくさん死ぬ」
 僕はテーブルの脇に腰を下ろした。なたや手斧は僕の居ないあいだにすっかり砥ぎあげられ、不気味に
白く光っていた。
「気をつけなよ。触れただけで切れちまうからね」門番は得意気にそう言った。「その昔はこの街も
刃物で有名だったんだ。知ってたかい?」
「いや」と僕は首を振る。
「良い石が採れるんだよ。でもみんな昔の話さ」
「獣を焼くのはどんな気持?」
「気持なんてとっくに何処かに行っちまったよ。何もかもがただの繰り返しなのさ。春に子供が生まれる、
冬に弱いものや年寄が死ぬ。それが延々と続くんだ。いったい俺がどう感じればいいね?」門番は
パチパチと音を立ててはじけるストーヴの炎に手をかざした。「肉体は魂の住む神殿だって人は言う。
しかし不思議なものでね、俺のように死体ばかり見つけていると、魂だって油をかけて火を点ければ
肉体と同じくらいきれいさっばり焼けちまうような気がするんだよ。ポオッてね。どう思う?」
「わからないね」
「こういう考え方は壁に対する反逆だと思うかね?」
「わからない」
「ちょっと言ってみただけさ。気にしないでくれ」門番はそう言って笑い、ポケットからいつもの
ナイフを出して爪の先を削り始めた。「俺には壁を批判するつもりなんて、これっぽっちもない。
だいいち考えるのは俺の仕事じゃない。門を守るのが俺の仕事さ。どちらが中でどちらが外かなんて、
俺には関係のないことなんだよ。多分あんたにもね」
 僕は黙って肩をすくめた。
「俺の言いたいのは、つまりはこういうことさ。あんたの影があんたに何を言ったかは俺は知らん。
でもな、つまらんことは考えん方がいいよ。俺が居る限り、この門から誰ひとり出ることはできない
んだからな」
「覚えておくよ」
 僕が小屋を出る時も大男の門番はストーヴの前で身をかがめるようにして爪を削りつづけていた。
ドアの脇の壁には古い角笛がかけられていた。
 東の空には門番の言ったように、雪をはらんだ暗雲が地平いっぱいに広がっていた。十センチの雪、
獣たちのために用意されたぶ厚い死の絨毯。
935吾輩は名無しである:01/12/15 01:55
荒しこそ2chの花!!!
936吾輩は名無しである:01/12/15 01:56
>>931 荒しを入れて5人くらいに訂正。
937吾輩は名無しである:01/12/15 01:57
さすが2ch
938吾輩は名無しである:01/12/15 01:57
だけど僕は、ドラえもんだったのだ。
939吾輩は名無しである:01/12/15 01:57
ダメだ、こりゃ。ほとんど、ビョーキだね。
940吾輩は名無しである:01/12/15 01:57
ズザザネコみたい!!
941吾輩は名無しである:01/12/15 01:58
>>939 ですよね。
942吾輩は名無しである:01/12/15 01:59
新スレ立てろ!! 
943吾輩は名無しである :01/12/15 01:59
19


 東の尾根を下ってきた川は、今では塗り込められてしまった東門のわきから壁の下をくぐり抜けて
その姿を我々の前に現し、街の中央を南北に区切るように一直線に流れ、僕の「官舎」の前あたり、
つまり西橋を越えたあたりで、急に向きを左に変えて緩やかな弧を描きつつ、南の壁の少し手前で
たまりを作り石灰の水底の洞窟に巨大な音を立てて呑み込まれていく。壁の外に広がる見わたす限りの
石灰岩の荒原の下には、そんな無数の地下水脈が張りめぐらされているという話であった。時折、
そのような暗黒の川筋から紛れ出てきたらしい不気味な姿の巨大な魚が川岸に打ち上げられることも
あった。そんな魚たちの殆んどは目を持たなかった。そして太陽の下で実に嫌な腐臭を放った。
 それを除けば、川の流れは素晴しく美しいものであった。円によって収束する長い壁と、それを貫く
まっすぐにのびた川は美しい対称を描きながら、くっきりと街を規定していた。川辺に様々な季節の
花を咲かせ、通りに心地よい水音を響かせ、たまりにはどこまでもすきとおった水を深くたたえていた。
 そして何にも増して、川は街にとって貴重な水源であった。実際川の水は僕がこれまでに飲んだ
どんな水より美味かった。どれほどの日照りの夏にもその流れは絶えたことはなく、「東の森」を
はさんで工場地帯の東側に広がる畑に豊かな用水を提供していた。
 川はその流れに沿って数多くの美しい風景をちりばめていたけれど、なかでも旧橋の下をくぐる
ように東西にのびた中洲は、僕のいちばん好きな場所だった。僕は中洲のベンチに腰を下ろし、
獣たちが並んで水を呑む姿を一日眺めていたものだ。

 南の壁の近くにあるたまりをどうしても見てみたいと僕はずっと望んでいた。ある曇った午後に
君を散歩に誘った時、僕はそこに行くつもりだった。
「たまりの近くには行きたくないわ」と君は言う。「あそこはとても危険な場所なの。たくさんの
人がそこに吸いこまれたのよ」
「注意すれば少しも危険じゃないさ」
 君は首を振る。「あなたは知らないのよ。水というものは人を呼ぶのよ」
「それじゃ近くに寄らないようにする。遠くから眺めるだけだよ。どうしても見てみたいんだ」
944吾輩は名無しである:01/12/15 02:00
おやすみ!
945吾輩は名無しである :01/12/15 02:00

 僕たちは南の壁に沿って歩いた。凍りついた雪は二人の足の下でパリパリと音を立てた。獣たちの
何頭かが白い息を吐きながら僕たちとすれ違う。彼らは一歩ごとにそのやせた首を左右に振りながら、
僅かな木の葉と、身を横たえることのできる黒い大地を求めて歩きまわっていた。彼らの黄金色の
毛は時が経つにつれ、まるで雪に染められたように白へと変っていった。
 南の丘を越えたあたりにはもう獣たちの姿はなく、道もそこで終っていた。僕たちが人影のない
枯れた野原や廃屋の集落をつっきって進むうちに、たまりの水音の響きか少しずつ聞こえ始めてきた。
 それは僕がこれまでに聞いたことのあるどんな音とも違っていた。滝の音とも違うし、地鳴りでも
ない。それはまるで巨大な喉から吐き出される粗々しいため息に似ていた。その音はある時は低くなり、
ある時は高まり、また断続的に跡切れ、何かにむせぶように乱れもした。
「まるで誰かにむかって話しかけてるみたいだ」
 君は振り向いただけで何も言わずに、手袋をはめた両手で藪をわけながら歩きつづける。
「昔よりずっと道が悪くなっているわ。引き返した方がいいかもしれない」
「でもせっかく来たんだ。もう少し進んでみよう」
 起伏の多い藪の中を水音に導かれるようにして十分ばかり歩いたところで、突然眺望が開けた。
長い藪はそこで終り、平坦な草原が川に沿って僕たちの前に広がっていた。しかしその川は、
僕が街なかで見ているのと同じ川であるとはどうしても思えなかった。心地良い音を立てていたあの
美しい流れはここにはなかった。最後のカーブを曲ったところで川は急に淀み、その色を深い青へと
変えながら、まるで小動物を呑み込んだ蛇のようにふくらんで、そこに巨大なたまりを作り出していた。
「近寄らないで」と君は僕の腕を取る。「表面は波ひとつないけれど、下の方ではすごい渦を
巻いてるのよ。一度ひきずりこまれたら最後、二度と浮かびあがれないわ」
「どれくらい深いのかな?」
「想像もつかないくらいよ。話では大昔には異教者をここに放り込んだそうだけれど……」
「放りこむとどうなる?」
「誰も浮かびあがってはこない。たまりの下には洞窟が何本も口をあけていて、そこに吸いこまれる
のよ」彼女は身震いするように肩をもち上げた。「私ならどちらかをとれといわれれば火炙りの方を
選ぷわね」
 巨大なたまりの息づかいがあたりを支配していた。それは地の底から湧きあがる苦悶の呻きのよう
でもあった。
 君は手のひらほどの大きさの木ぎれをみつけて、たまりのまん中あたりをめがけて放り投げる。
木片は五秒ばかり静かな水面に浮かんでいたが、突然何度か小刻みに震えてから、まるで何かに
ひきずりこまれるように水中に消えた。そしてそれは二度と浮かびあがっては来なかった。
「さっきも言ったように、底の方で強い渦が巻いているのよ。これでわかったでしょ」
 僕たちはたまりから十メートルばかり離れた草原に腰を下ろし、ポケットに詰めてきたパンを
かじった。遠くに離れて見る限り、あたりの風景は平和そのものだった。ところどころに雪のかたまりを
残した野原が広がり、そのまん中に波紋ひとつない鏡のような水面のたまりがあった。川の向うには
石灰岩の崖がそそり立ち、南には壁が黒くそびえている。たまりの息づかいをのぞけば、あたりには
物音ひとつしなかった。
「ここに来るような物好きな人なんてあなたの他には誰もいないわ」と君は言う。「これで満足した?」
 僕は仰向けに寝転んで空を見上げる。溶けた雪のおかげで地面は冷たく湿っていたが、それでも
大地の香りは心地良いものだった。
 何羽かの冬の鳥が藪から飛び立ち、壁を越え、南の空へと消えていった。
946吾輩は名無しである:01/12/15 02:01
ねるな
947吾輩は名無しである :01/12/15 02:02

 悲しいとき〜!  悲しいとき〜!
  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄   ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
   ∧_∧ .    ∧_∧
  ( ´∀`)    (・∀・ )
  ( つ  つ   0| ̄ ̄ ̄|0
   .〉  〉 〉. .  |___|
  (__)_)    (_(__)
948吾輩は名無しである:01/12/15 02:02
じゃあ、スレ立てて! にゃおうん!!
949吾輩は名無しである:01/12/15 02:02
>>947 ありがと! 
950吾輩は名無しである:01/12/15 02:03
誰か止めろ!カエルを呼べ。
951吾輩は名無しである:01/12/15 02:04
あなたの心の中の春樹はどんな形をしていますか?
952吾輩は名無しである:01/12/15 02:04
けろけろけろっぴー!!
953吾輩は名無しである:01/12/15 02:05
1000踏むぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!! 持久戦だ!!
954吾輩は名無しである:01/12/15 02:05
苑子も呼べ!ふぃ〜
955吾輩は名無しである:01/12/15 02:06
踏んじゃえ!
956吾輩は名無しである:01/12/15 02:06
踏んでたもう
957吾輩は名無しである :01/12/15 02:07
              ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) <  ねぇねぇまだなの?早く早く〜
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |  長野りんご.   |/
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
958吾輩は名無しである:01/12/15 02:07
新スレ!! 
959吾輩は名無しである:01/12/15 02:07
1000>お前はさっき900踏んだネジ巻きだなっ!
960吾輩は名無しである :01/12/15 02:08
20


 隣室の老人が僕に、僕の影の具合が悪いようだ、と知らせてくれた。
「ふと耳にはさんだものでね」と老人は言った。「散歩がてら、門番小屋まで行ってみたんだ。あんた
の影にも会ってきたよ」
「どんな様子でした?」
「元気がなくってね、口に入れたものはあらかた吐いちまうそうだ。地下のベッドに三日も寝たきり
らしい。あんたに会いたがっていたよ」

 僕は夕方まで待って壁の外に獣を焼く黒い煙が立ち上るのを見届けてから門番小屋にでかけた。
案の定門番は不在で僕は勝手に小屋に入りこみ、奥のかんぬきを外して地下室への階段を下りた。
地下室は冷え冷えとして、あたりには病人のいる部屋特有のツンとした匂いが漂っていた。天井には
金属のわくをつけた暗い電球がひとつぶらさがっているだけだ。
 僕はベッドの傍の小さな机に腰を下ろし、影を眺めた。影は天井を睨むように、ゆっくりと呼吸を
つづけていた。息を吸いこむたびに熱で乾ききってひびわれた唇がピクピクと震える。
「どうだい?」
「長くはないね。せいぜいあと十日ってところだな」影は面白くもなさそうに言った。
「何の病気なんだ?」
「なんでもいい。病名なんて君が勝手につければいい。俺はりんごの木の下で気持よく眠るさ」
 僕はため息をついて首を振った。
「一週間待とう」影はそう言ってからひとしきり咳きこんだ。「一週間きっかりだ。そのあいだに
君はやるべきことを手早く済ませちまうんだな。それ以上は待てない、多分俺は死んじまうだろう」
「ここを出ることは不可能だよ」
「普通のやり方じゃね……、でも俺には考えがあるんだ。ずっとプランをねってたんだよ。きっと
上手くいく。君と俺とがもう一度一緒にさえなれればね」
「いったい何をするつもりなんだ?」
「今は言えない。でも心配するな。とにかく俺に任せてくれ」
 僕は腕を組んだまましばらく考え込んだ。「決心がつかないんだ」
「女のことかい?」
「それもある」と僕は言った。「それにどちらが正しいのかも僕にはわからない」
「俺は外の世界に戻りたいね。どこだってここよりはマシだ。ここには何もない。君はこの世界で
幸せなのかい?」
「これまでいたどんな世界よりね」
 影は枕に顔を埋めたまま弱々しいため息をついた。「まあいい、それは君が決めることさ。でもね、
いいかい、俺は君のことを真剣に心配してるんだぜ。俺は死ぬ…死ぬのは恐くはない。君にもいつか
それがわかるだろう。しかしその時じゃ遅すぎる。俺が死んじまったあとじゃね」
「考えてみるよ」
「この街には実体というものがないんだ。わかるかい? 何もかもがキャンバスの上の書き割りなん
だよ。よく考えてみるんだな。日が暮れれば遊園地は閉まる、それが決まりなんだ」
「君の言ってることはわかる。でも確証がない」
「確証か。君も妙な男だな」影は力なく笑った。
「とにかく考えてみる」と僕は繰り返した。
 影はじっと天井を睨んだ。「よかろう。でも一週間だぜ。決心がついたら、今日と同じ時間にここに
来てくれ」
961吾輩は名無しである :01/12/15 02:08

 小屋を出て、夕暮の近づく川沿いの道を僕は歩いた。西橋の上で、僕は何頭かの獣の群れとすれ違った。
彼らが背後に消えてしまったあとにも、敷石に彼らがひづめを打ちつけるカタカタという音はいつまでも
僕の耳を去らなかった。
962吾輩は名無しである:01/12/15 02:09
休憩時間はロボットコンテスト見るに限る。
963カエルくん:01/12/15 02:09
句読点、の、打ち方が、お、かしいカエルくんで、す、が。なに、か?
964吾輩は名無しである:01/12/15 02:09
次スレです。

村上春樹、ノーベル文学賞への道
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/book/1000225723/l50
965吾輩は名無しである:01/12/15 02:10
>>964 えー! そこにまとめるの? まじ?
966吾輩は名無しである:01/12/15 02:10
ダチュラ!
967吾輩は名無しである:01/12/15 02:11
>>962 あ、そうだね。僕も見ようっと。二重カキコには気をつけないとね。
ふふふふふ!!!
968吾輩は名無しである:01/12/15 02:11
チェケラ ナゥ!
969吾輩は名無しである:01/12/15 02:11
1000までもう少しです。頑張って下さい。
970吾輩は名無しである:01/12/15 02:12
カブ虫頑張れ!
971吾輩は名無しである:01/12/15 02:13
NOT1000やっている感じがするのは俺だけか?
972吾輩は名無しである:01/12/15 02:13
春一番
973吾輩は名無しである:01/12/15 02:13
ホオルド オン!
974吾輩は名無しである :01/12/15 02:14
              ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) <  ねぇねぇまだなの?早く早く〜
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |  長野りんご.   |/
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
975吾輩は名無しである:01/12/15 02:14
細川たかしが歌ってる。
976吾輩は名無しである:01/12/15 02:15
新ルール:1人連続3つまでカキコOK
977吾輩は名無しである:01/12/15 02:15
こりゃまじに3人だな。でも僕寝る!!
978吾輩は名無しである:01/12/15 02:15
アランドロンのゾロをやってる。
979吾輩は名無しである:01/12/15 02:16
ロボコン騙されたYO!
980吾輩は名無しである:01/12/15 02:16
寝るな!
981吾輩は名無しである:01/12/15 02:16
ノーベル賞スレに予告だしたYO!!!
982吾輩は名無しである:01/12/15 02:17
特攻野郎Aチームはやってなかった。
983吾輩は名無しである:01/12/15 02:17
髭濃い。
984吾輩は名無しである:01/12/15 02:17
おいおい。すごいじゃん今日は。
ここも盛り上がるんだ。
985吾輩は名無しである:01/12/15 02:17
ナポレオンソロをやってる。
986吾輩は名無しである:01/12/15 02:17
>>976 でも2重カキコでるよ!
987吾輩は名無しである:01/12/15 02:17
その代わりに、冒険野郎マクガイバーやってた。
988吾輩は名無しである:01/12/15 02:18
ナイトライダー凄い。
989 :01/12/15 02:18
1000!
990吾輩は名無しである:01/12/15 02:18
なっ、言っただろ〜
991吾輩は名無しである:01/12/15 02:19
おじいさんがモグモグしゃべってる。
992吾輩は名無しである:01/12/15 02:19
ドラゴンって書いて1000獲る。
993吾輩は名無しである:01/12/15 02:19
早く1000が見たい
994吾輩は名無しである:01/12/15 02:19
まだまだ!
995吾輩は名無しである:01/12/15 02:19
ドラゴン
996 :01/12/15 02:20
1111111
997吾輩は名無しである:01/12/15 02:20
俺はリサたん!!
998吾輩は名無しである:01/12/15 02:20
やれやれ
999吾輩は名無しである:01/12/15 02:20
鳴かぬなら
  ネジをマキマキ
      ギギギギィ〜
1000 :01/12/15 02:20
1111111111
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。