1 :
吾輩は名無しである:
2 :
吾輩は名無しである:2009/02/10(火) 12:03:31
3 :
吾輩は名無しである:2009/02/10(火) 12:08:21
いちおつ
5 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2009/02/10(火) 23:45:53
空気人間って何ですか?
6 :
吾輩は名無しである:2009/02/10(火) 23:51:04
公式サイトなんてあったんだ。本人不在なのに。
安吾の新スレが立つところに遭遇するとは思っても見なかった。
8 :
1:2009/02/11(水) 01:09:01
安吾の新スレを自分が立てるとは思ってもみなかった。シアワセだ……。
9 :
理科男:2009/02/11(水) 03:58:22
太宰治はそこそこ読んで来たけれども、坂口安吾は一冊しか読んで無いです。
坂口安吾って高校時代に試験問題に良く出てたような
10 :
吾輩は名無しである:2009/02/11(水) 07:36:25
この歳になるまで、坂口安吾をまったく知らなかった自分が恥ずかしい。
「堕落論」は凄い。
現代でも通ずる考え方が沢山あった。
ただ、「堕落論」に一つだけ注文を付けると、天皇に関してはもう少し
つっこんでほしかった。
by ちょっと前まで39歳だった男
11 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2009/02/11(水) 08:49:37
右翼も左翼も無い。安吾はそんな窮屈な思想に囚われていない。
その時その時に思ったこと、考えたことを率直に表現しているだけ。
だから矛盾だらけだが、常に幾許かの真実を掴んでいると思う。
戦争の影響から、戦中戦後の文学者(安吾の友人でも太宰治、石川淳など)が左翼系の運動に参加していたが、
対して安吾は常に全人類規模で物事が考えられる人間だった。
それは教養主義的な文壇の中で、無知であったことと、彼の生い立ちが関係していると思う。
13 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2009/02/11(水) 11:03:28
安吾に矛盾なんてありますか?
安吾が右翼ってw
コテハンつけてるくらいだからさぞ読み込んでらっしゃるんでしょうねww
お前らなんで友達でもないのに下の名前呼び捨てなの?親しかった訳じゃないんでしょ?
「安吾」「安吾」ってw親しみをもちたいなら、「坂口さん」とかよくね?
ペンネームで、名字よりも下の名の方が特徴的な場合、普通下で呼ぶでしょ。
漱石とか鴎外とか荷風とか露伴とか。
鴎外なんて、森とか言われても「誰?」って感じ。
坂口さん(笑い)
18 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2009/02/11(水) 14:14:50
坂口さんは右翼でしょ。いい意味で。
本人に右翼だとか左翼だとかいう意識はまったくないだろうが、
天皇の権威を否定していたり、無政府主義が最も理想的と言ってるんだから、
少なくとも2chによくいる分かり易い右翼とは、真逆の存在だろう。
20 :
吾輩は名無しである:2009/02/11(水) 20:27:15
安吾という呼び方が一番親しみが湧くかな。
『アンゴウ』を書いているあたり、本人も気に入っていたと思われる。
安吾で気になるのは、
戦時中の日本のことを「平和で追いはぎもなくて飯も食えた」とか言っていること。
勿論ただ褒めている訳じゃないんだが、安吾本人の狭い経験だけで断言している気がする。
まぁその経験すら無いやつがどうこう言えるもんでもないが
22 :
吾輩は名無しである:2009/02/11(水) 22:53:10
それを言うと安吾批評全般が成り立たないw
単純に戦時中にだって追いはぎもあったろうし飯食えないやつはいただろうって話じゃ?
狭い経験っていうのは単に安吾の周辺ではそういう話はなかったかもしれんが、っていう意味でしょう。
書き込みの趣旨と全く違う方向に話をねじ曲げ過ぎ。
程度の問題だろ。客観的に見て全体的に平和だったか、荒れていたかっつー。
犯罪や貧困がゼロなんてそれこそあり得ないんだから。
戦中戦後の日本の有様を知るのに、安吾のエッセイはかなり役立つかもね。
本来知識人が興味を示さないような、色んな分野に目を向けているし。
だた、強烈な自我を持っている人なので、主観は相当入っているから、冷静な観察者ではないけど。
東京で戦争を経験した人に安吾の随想を読ませたら、
素直にうなずけるものなのかな。
>>25 というより、鬼の眼で冷徹な観察をする術を身についていた人だとおもう。
28 :
吾輩は名無しである:2009/02/15(日) 21:28:25
安吾のエッセイで一番面白いのはどれ?
29 :
吾輩は名無しである:2009/02/15(日) 23:58:30
やっぱり堕落論・続堕落論でしょう
日本文化史観とか
30 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 00:04:40
ヨーロッパ的性格、ニッポン的性格
31 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 00:22:15
教祖の文学も捨て難い。小林秀雄のことは全然知らないけど、読んでると痛快だ。
32 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 00:31:27
あの時期の小林秀雄の権威の大きさを考えると、あれは本当に凄いと思う。
33 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 00:45:49
角川・岩波・講談社・新潮
全ての出版社の文庫で安吾の随想選集が出ているが、
どれも見事に中身がバラバラ。最初から全集を買わないと損する。
34 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 01:12:04
バラバラだったら文庫いろいろ買っても損はないんでないの?
35 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 01:23:39
>>34 ワロタ
文庫で内容かぶってても解説のために買っちまうなあ。
36 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 01:51:03
タイトルはかぶってるのね。わかりにくいよ!
それぞれ活字が違ったりするから字面の印象も違って
持ってるのについ買っちゃったりする
38 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 05:21:51
講談社文芸文庫版が個人的に一番好きなんだが、
惜しいことに売れ行きの宜しくなかった巻が絶版になっとる……。
しかも絶版になった巻に収録されている話に限って他の出版社からは出ていなかったりするんだよね。
著作権が切れているからどこの出版社もこぞって安吾本を出すけど、
どれも中途半端で嫌だね〜。新潮文庫の太宰の本並みに扱いが良くなると嬉しいんだけど。
講談社文芸文庫は絶版にはしないっていうのが
売りのひとつだったと思うが
方針を変えたのか?
絶版・品切れなしの方針は数年前に変わったよ
長い間よく踏ん張ったと思うが
41 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 01:58:43
安吾さんが死んで今日で54年経つ。
42 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 02:19:14
オーバードーズで死んだ安吾さん…
43 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 02:20:55
鬱病で入院するほどだったから相当生活は破綻していたんだろう
44 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 05:18:09
墓参りしたことある人はいる?
45 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 09:09:03
新潟にあるの?東京にはないの?
46 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 09:42:57
/::::::::::::::::::::::::ヾヽ
.i:::::::://///::::::::::::::::::|
.|::::::/ ::////⌒⌒ i.:::::ノ
.|:::::/ 年収5億円 |::::| 底なしの不景気
|::/. .ヘ ヘ. |::|
.⊥|.-(=・).-.(・=)-.|⊥ 庶民の暮らしは
l .!:; ⌒´.し.`⌒ ::|. l
ゝ.ヘ /ィ どうなるんでしょうか?
__,. -‐ヘ <ニ二ニ> /─- __
_ -‐ ''" / !\  ̄ /!\  ゙̄ー- 、
ハ /. |ヽ  ̄ ̄ /| ヽ ハ
| ヽ く ! . ̄ ̄ ! .> / !
| | _> .|. .| <_ / !
.∧ ! ヽ | | / i .∧
48 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 21:45:09
>>46 安吾に報道番組のコメンテーターをやらせたら、視聴率取れそうだね。
天皇批判を繰り返した挙句降板しそうだけど。
50 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 22:25:14
安吾は天皇制を否定してなかったよ。
右か左かでしか物事考えられないようなアホは安吾読むのは100年早い
「ボクは天皇制そのものがなくならなきゃいかんと思っている。責任もくそも、
どだい天皇制というものをボクは認めないんだ。共産主義も嫌いだが、天皇制も嫌いでね」
53 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 23:17:30
それどこで読めますか?
安吾は特攻隊の心情を理解してるね
55 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 23:28:03
56 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 23:33:32
というか、エッセーにより天皇観は異なる気がする。
年代順に天皇もののエッセーを並べて読んでみないと詮無い。
体系的な思想を作ろうとしなかったのが安吾さんの長所であり短所だからね。
57 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 23:36:58
58 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 23:43:36
>>55 全集でないと読めませんか?青文には無かった気がする。
安吾が批判してたのは日本人の欺瞞そのものだろ
60 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 23:51:32
堕落論とかは天皇制に肯定的だよね
>>48 むしろ台本にない野党批判やマスメディア批判を繰り返す方が可能性高いな
とにかく皇室はただの天皇家になってもらわねばならない
63 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 00:59:34
時期を逸したってやつなw 惜しいことをした。
さすがにいくらなんでもで、じーちゃんの罪を背負って
おめーが代わりにって訳にも。ああ口惜しい。
安吾さんと飲んでみたい。酔って饒舌になった安吾さんはどんな感じであろう。
>>48 戦後の天皇の戦争責任とか、天皇制の存在意義とかが問われていた時代だからこそ、安吾もそれに言及したわけで、
現在の象徴天皇については実質何の権力も持ってないんだから、安吾が勇んで話すことは特に無いと思う。
結構、タイムリーな話題を好むジャーナリスト的な気質だから、報道コメンテーターは向いてそうだけど、
過激で挑発的な発言をしたり、酔っ払って番組に登場したりして、やっぱりすぐにクビになりそう。
現代の社会では、ああいう豪快な人物(反面繊細でもあるけど)はなかなか居場所がなさそうだ。
67 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 08:14:47
今の報道番組のどのキャスターよかマトモそうだ。
フツカヨイのノリで世の中をメッタ切りにしてくれそうw
問題は日本に報道番組と呼べるようなものは皆無に等しい事だけど
69 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 11:27:35
私は坂口安吾氏に、たうとう一度もお目にかかる機会を得なかつたが、その仕事にはいつも敬愛の念を寄せてゐた。
戦後の一時期に在つて、混乱を以て混乱を表現するといふ方法を、氏は作品の上にも、生き方の上にも貫ぬいた。
氏はニセモノの静安に断じて欺かれなかつた。言葉の真の意味においてイローニッシュな作家だつた。
氏が時代との間に結んだ関係は冷徹なものであつて、ジャーナリズムにおける氏の一時期の狂熱的人気などに目をおほはれて、この点を見のがしてはならない。
些事にわたるが、氏の「風博士」その他におけるポオのファルスに対する親近は、私にもひそかな同好者の喜びを与へた。
ポオのファルスの理解者は今もなほ氏を措いて他にない。かつて「十三時」を訳した鴎外を除いては。
三島由紀夫
「私の敬愛する作家」より
三島は、太宰よりも安吾を評価してるよね。
石が浮いて木が沈む、だったっけ?
まあ、安吾が堂々たる体躯の持ち主だったという所もあるんだろうけど
71 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 12:59:47
>>70 木じゃなくて、木の葉だよ。
どっちが太宰か坂口か今ひとつよく分からないんだけど、引用してみますよ。
72 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 13:03:01
太宰治がもてはやされて、坂口安吾が忘れられるとは、石が浮んで、木の葉が沈むやうなものだ。
坂口安吾は、何もかも洞察してゐた。底の底まで見透かしてゐたから、明るくて、決してメソメソせず、生活は生活で、立派に狂的だつた。
坂口安吾の文学を読むと、私はいつもトンネルを感じる。なぜだらう。
余計なものがなく、ガランとしてゐて、空つ風が吹きとほつて、しかもそれが一方から一方への単純な通路であることは明白で、向う側には、夢のやうに明るい丸い遠景の光りが浮かんでゐる。
この人は、未来を怖れもせず、愛しもしなかつた。未来まで、この人はトンネルのやうな体ごと、スポンと抜けてゐたからだ。
太宰が甘口の酒とすれば、坂口はジンだ。ウォッカだ。純粋なアルコホル分はこちらのはうにあるのである。
三島由紀夫
「坂口安吾全集 推薦文」より
本来沈むべき石=太宰
本来浮かぶべき木の葉=安吾
三島は太宰ばかり持て囃されている状況を遺憾に思って
この表現を使ったんでしょう。安吾の方こそもっと評価されるべきだ、と。
太宰治が嫌いな三島に、当て馬にされているきらいも無いことは無いけれど。
友人と比較されて持ち上げられても安吾的にはどうなんだ
75 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 13:18:18
太宰はおしゃぶりもらえなくて泣いてる赤ちゃん。
安吾は母の乳房もおしゃぶりも諦めて
本当にうまいものを探しに高速道路の脇をハイハイして旅する赤ちゃん。
赤ちゃんって偉大だ。恐いものを知らず己の欲求に忠実。
77 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 13:33:22
恐がって人生楽しめないのは本末転倒だしな。
人間は生きるために生まれた訳でも勝つために生まれた訳でもない。
幸せになるために生まれた。
平日の真っ昼間からなんでこんなにスレが進んでるのかは謎だが
無頼派はみんなガケに向かって突っ走っていたような所があるけど、
太宰は「本当は落ちたくないよー」と言って泣きながら走っていた感じ
安吾はどう見ても飛び越えれそうにないのに、ガケを飛び越える気マンマンで走っていた感じ
織田作はガムシャラに最短距離でガケに突っ込んでいった感じ
石川淳はガケの手前で止まって、ロープを投げるとか、橋を渡すとか、方法を模索していた感じ
80 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 14:22:14
>>73 なるほろ、浮かぶべきものという意味に視点をおいて喩えたんだ。
一見、石のが重いから価値があるのかと考えてしまい、よく分からなかったです。
81 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 18:57:26
>>79 比喩が当たっているかは別にして、こういう書き込みは楽しいね。
82 :
吾輩は名無しである:2009/02/18(水) 23:34:35
>>72 しかし安吾ファンとしては、安吾の微妙な知名度にも愛着があったり。
無頼派で一番有名なのは太宰だろうけど、
あれは俗受けし過ぎていて、お茶の間のアイドルの臭いがしなくもない。
片や石川淳と織田作は存在感が小さ過ぎるし、安吾が調度いいよ。
太宰:みんなが知ってる
安吾:知る人ぞ知る
石川淳&織田作:誰それ?
みたいな。
「吹雪物語」を買って読み始めたんですが、
まだ100頁周辺なのに挫折しそうです。暗い……。
ハッピーエンドではないにせよ、最後になんらかの救いはありますよね?
既読の方、どうかボクの読書意欲を煽ることを言ってやってください!
救い……つまり絶対の孤独ですね?
吹雪物語読んだ事ないけど
>>83 えっと・・・・頑張れ!
最後まで読めるときっと何かいいことがある、かも?
忍耐力がつく、とか?
「吹雪物語」は確かにきついよね。
登場人物の数は多いけど、みんな鬱病みたいな人達だし。
安吾はやっぱり短編と随想だね。
長編で続きが読みたいと思ったのは、「にっぽん物語」ぐらいかな。
>79
結構当たってるんじゃない。
特に石川淳。
突拍子もない質問なんだが、
岩波文庫の表紙に「ontes extraordinaires et ridicules de アンゴサカグチ」ってあるだろ。
フランス語みたいだが、辞書を引いても検索しても文頭の「ontes」が皆目見当がつかない。
知っている人がいたら教えてください。
作品より作者の方が面白いと時々思う。
>>89 俺の手元の岩波文庫の表紙見てもそんなの書いてないゾ! どこに書いてあんだよ!
と思ったら『桜の森の満開の下・白痴』の表紙の写真のこと言ってるのね。Amazon で確認しました。
俺が持ってるのは『風と光と二十の私と・いずこへ』だけだからわかんなかったよ。
んでこれ、左側に中で人間がひっくり返ってるみたいな絵があるでしょう?
これが1文字目なんだよ。西洋の写本でよくあるじゃないですか。1文字目が装飾文字になってるやつ。
専門用語では「イニシャル」とか「ヴァーサル」とかいうらしいけど。
で、俺はたぶんこれ、 "C" だと思う。つまり "Contes"、コント、小話ね。
ぜんぜん C には見えないけど、でも風博士の本の表紙に飾られる文章としてはぴったりでしょう?
だから C に間違いないね!…と俺は思ってるけど、もし違ってたらゴメン。
>>91 情報不足で申し訳ない。
感謝感謝。ありがとう、すっきりしたよ。
conteならつじつまが合うね、勉強になりました。
>>90 作者のこさえたフィクションより、生身の作者自身の姿のほうが面白いんだよな。
極めて私小説向けの作家ということになるね。
川に潜って水死体を拾ったとか、真冬に水風呂に浸かるのが快感だったとか、
中也にぶん殴られそうになったのを華麗にスルーしたとか、
まさに事実は小説より奇なり。書物から得た知識では太刀打ちできんわな。
>>93 で、ドイツのヘゲモニーって何だったんだろうか?
95 :
吾輩は名無しである:2009/02/21(土) 01:18:26
>>94 比喩としては、ドイツの統一の主導権(ヘゲモニー)ってことかも。
ドイツ統一の核となったプロイセンのように、
安吾がウィンザーに来るような文学青年らの中心人物に相応しい、
ということだと思って読んでいた。中也さんに聞かないと真意は分からんが。
そしてウィンザーって今でもあるらしいね。誰か行ったことある?
96 :
吾輩は名無しである:2009/02/21(土) 06:29:55
講談社文芸文庫で絶版になっている小説集を衝動買いしてしまった。
後悔はしていない。しかし、できることなら新品で手に入れたかった……。
折角なので収録作をリストアップしておきます。
これは是非読め!って作品があれば、それを優先的に読みたいので、
言って頂けると有り難いかな。
『オモチャ箱|狂人遺書』
・母の上京
・オモチャ箱
・散る日本
・水鳥亭由来
・飛騨の顔
・都会の中の孤島
・中庸
・砂丘の幻
・狂人遺書
・青い絨毯
97 :
吾輩は名無しである:2009/02/21(土) 06:30:51
『木枯の酒倉から|風博士』
・木枯の酒倉から
・風博士
・黒谷村
・海の霧
・霓博士の廃頽
・竹藪の家
・群衆の人
・Piérre Philosophale
・村のひと騒ぎ
・姦淫に寄す
・金談にからます詩的要素の神秘性に就て
・逃げたい心
・朴水の婚礼
あと、「にっぽん物語」ってのはどの本に入っているのでしょうか?
>>96 好き嫌いは個人の物なので、全部読めばいいんじゃない。
ただ、一部のファルスはあまりにも意味不明度が高すぎるので、人によっては難解or苦痛に感じるかも。
個人的に
ちょうどいい位にノン・センスな良質ファルス・・・『風博士』『村のひと騒ぎ』
正直カオスすぎてついていけないファルス・・・『木枯の酒倉から』『霓博士の廃頽』『竹藪の家』
>>97 『にっぽん物語』は全集じゃないと読めないんじゃないかな。
安吾の入院前後の作品だから文章も多少乱れているけど、なんとなく好き。
発表時には『スキヤキから一つの歴史がはじまる』とか変なタイトルがついていたやつ。
>>95 じゃあ、「小股の切れ上がった女」の「小股」って何さ?
100 :
吾輩は名無しである:2009/02/21(土) 14:24:11
>>99 「ソツの無い」の「ソツ」とかな。
「小股」ってのは、一般的に足首らしい。
テレビ情報なんだけどね。
>>99 アキレス腱さ。
安吾にスルーされても何度も「アキレス腱」を連呼する太宰がかわいい。
女将に尋ねているときも「アキレス腱だという説があるのだが」とあたかも他人の意見のように言ってるしw
今、多分日テレで白痴のドラマやってる
ただのエロドラマって感じだった
戦火の中でセックスしてたし
安吾が書かなかった『彼が始めて白痴の肉体にふれた時』を描写したことは評価したいね。
空襲の炎の中で絡み合うってのも、あのくらいの改変はいいでしょう、って感じ。
で、ややダメだと思われた点は、
白痴の女の衣装が派手すぎて娼婦っぽいことと、
空襲の火の回りが遅すぎることかな。
究極的にダメな点は、
白痴が最初に眠ってから次に目覚めるまでに、なぜか夜が明けていたことだね。
伊沢のセリフと状況が合っていない。夜が明けてからわざわざ布団に誘う必要はないだろ。
まあ、低予算番組だろうから贅沢は言えんね。
安吾の作品を映像化して貰えただけで感謝せねば。
>ただのエロドラマ
それって安吾本人が好きそうだな。
105 :
吾輩は名無しである:2009/02/22(日) 11:30:13
日テレで何曜日何時からやってるんですか?お願いです。教えてください。
106 :
吾輩は名無しである:2009/02/22(日) 12:10:58
本物の障害者を出せよ
>>104 確かにあのシーンは良かったね
あそこの途中から見始めたけど、すぐに白痴だって分かった
それにしても、あんな番組やってるなんて知らなかったよ…。初めから見たかった
実況の反応とかどうだったんだろ
>>109 >>112 確かに「にっぽん物語」から「火」に改題されていましたね。
昔、全集で読んだのですが、若い頃の安吾のようなデクノボーの男がスキヤキを食う話で、
面白くなりそうな所で中絶していました。
確か石川淳が「描写が上手い」と褒めてました。
安吾が机と布団と女で書いている
ルパンで写した数枚の写真の内実物とはまるで別人の色男に写っている写真って
どんな写真だかわかる方いますか?
一つ酒場の安吾が写った写真はあるけど格好いいとは思われない…
115 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 01:46:08
安吾はいかなる読者をも俗物にしてしまう魔法をこころえている by石川淳
116 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 05:11:54
117 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 14:59:30
>>116 答えがわかったような、悟ったような態度のやつを嘲笑う作風だからなんじゃないかな?
118 :
吾輩は名無しである:2009/03/04(水) 10:59:15
安吾は俗物じゃないし安吾の著作を精読したなら俗物なんかではいられない。
悪を理解し善くなることはあっても。
119 :
吾輩は名無しである:2009/03/04(水) 11:06:46
>>117 安吾は不誠実な人間を笑っているだけ。
精緻な真理を求め、自らの寄って立つ所を破壊する恐れがあっても、たとい生存すら危うくしても、本当のところを追求したい人間を安吾は愛する。
120 :
吾輩は名無しである:2009/03/04(水) 11:07:38
121 :
吾輩は名無しである:2009/03/04(水) 11:20:41
安吾に一貫しているのは、自主自立を愛し、自主自立の心を持って生きる人間を安吾は愛したいという考え。
彼は、善であれ悪であれ自分に拠って生きる者を愛し、安定や卑小な者を好む者を嫌悪する。
自分には体があり経験があり自由がありそれで生きていけると説く反権力、それが安吾。
俗物は権力と権威に自分を盗まれる。
その「自主自立」すら商品化され画一化されてしまう過程は、既にご存知でしょうにねぇ(笑)おやはや(笑)
123 :
吾輩は名無しである:2009/03/06(金) 00:41:01
とりあえず安吾なら
>>122みたいに知識をひけらかす真似はしない。
あ
命 こ ち
が ち ら
け ら
125 :
吾輩は名無しである:2009/03/07(土) 00:19:34
安吾は速いですよね
126 :
吾輩は名無しである:2009/03/11(水) 04:05:11
>>125 長いのを書くのが苦手なだけだったのかも。
書いてる途中で書くのに飽いたような作品もあるよね。
127 :
吾輩は名無しである:2009/03/23(月) 04:50:54
安吾の自伝ではない小説の最高傑作ってどれだと思う?
128 :
吾輩は名無しである:2009/03/23(月) 19:54:01
夜長姫と耳男
坂口安吾と言えば衒学でしょう(笑)おやはや(笑)後期のスタイルからは意外に思われるでしょうけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
130 :
吾輩は名無しである:2009/03/23(月) 21:08:52
博学な
>>129さん的には安吾の最高傑作はどれだと思う?
いろいろありますが、個人的に気に入っておるは女剣士ですか(笑)澁澤の「髪切り」とあわせてお読みくださいまし(笑)おやはや(笑)
衒学ってw
初期の作品でもダダやシュルレアリスム的な雰囲気はあるが、
衒学的要素は皆無だろ。
石川淳あたりと勘ちがいしてないか
文学板のコテハン痛いの多いなあ…
幻想的と衒学的を間違えてるんじゃないの。
衒学ってのは、知識をひけらかすことですよっと。
風博士、ファルスに就いてなどは十分衒学的だと思いますけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)後半はそこから脱却して言ったわけですが(笑)おやはや(笑)
例えば余り注目されませんが、風博士にはシュオブの名前が出てまいります(笑)これは当時日本では殆ど知られていなかったに等しい作家ですからねぇ(笑)おやはや(笑)
あの程度で衒学的てw
>>136 その程度で衒学的なのだったら、作家はみんな衒学的でしょう。
安吾は他の作家と比較して、極めて衒学的要素の少ない作家に思います。
あえて衒学的と言うなら、かえって初期よりも中・後期の「安吾新日本地理」
や「安吾史譚」といった古代史に手をつけていた頃でしょう。
あなたが挙げていた澁澤龍彦も、安吾を「愚かな道化」と位置付けて
良くも悪くも「無知」な態度を取り続けた安吾を、衒学的な石川淳と対比させています。
>>138 あの石川淳と対立させて「愚かな道化」と言うのは古すぎるでしょう(笑)私とて澁澤の発言全てを肯定するわけではありません(笑)この発言もそれのアンチテーゼとして言わせてもらっているのですよ(笑)おやはや(笑)
実質、シュオブ以外でも坂口は衒学的な部分を持って「いた」作家ですよ(笑)文章を引いて論述いたしましょう(笑)
「諸君は〜」以下の文をご注目をば(笑)まず「南欧の小部落バスク」から始まって義経ジンギスカン説に繋げる下りが所謂「飛ん」だ論の立て方をする辺りがどうにも衒学的に見えるのですよ(笑)
衒学とはある種の「飛んだ」ところが魅力であり、味わいであるとしますと坂口安吾は確実に衒学的、でしょう(笑)
坂口と夢野久作を並べる見解もあるようですが、そのドグラマグラを見れば分かりますとおり、夢野久作もまた、土着とともに衒学性を持つ作家でしょう(笑)
坂口がなぜ衒学的でないか、と見られている点に関しましては、本人がそういう発言を行っていた、からなのではないかと思います、しかしその文章に接してみるとまるで衒学的ではない、とは思えないのですよ(笑)
実際坂口よりも衒学的ではない作家、というのは多いものです(笑)おやはや(笑)
例えば「頃日余の戸口に Banana の皮を撒布し余の殺害を企てたのも彼の方寸に相違ない。」ここにもご注目をば(笑)
バナナの皮を置いた、と言えばよいものをこのような書き方をするのはすなわち、韜晦であり、澁澤好み方をすればミスティフィカシオンです(笑)
韜晦は衒学に付き物でありますから、成る程、坂口は衒学的なわけです(笑)おやはや(笑)
釣れ杉ww
風博士の文体は、明治大正の学校の先生や政治家、軍人などの「講義口調」
あるいは講談本の文体などをマネて、小説に可笑し味を加えたものであって
現代の感覚で「衒学的」と断ずるのは、ちょっと違うような・・・
「成吉思汗ハ源義経也」の小谷部は当時まさに「愚かな道化」とされた人物だし、
あのくだりは本を読む人なら、当時みんなが知っていて笑う部分であって、
特別難しいことは何も言ってない。
知識教養が必要となる物は、そもそも安吾ファルスの定義に反すると思います。
143 :
吾輩は名無しである:2009/03/23(月) 23:42:20
風博士はどう考えても「知識のひけらかしオナニー」ではないと思いますが。
>>142 それではファルスに就いても引き合いに出しましょうか(笑)ここでは当時の人が先ず知らなかった西欧の用語・人名が出ておりますねぇ(笑)おやはや(笑)
ファルスを語る以上、どうしても知識を引き合いに出さねばならないというわけですよ(笑)ファルスになりきろうとすればするほど、衒学的にならざるを得ない(笑)そこが坂口安吾の矛盾でしょう(笑)また花田清輝の矛盾でもあるでしょうが(笑)おやはや(笑)
澁澤はああいう風に書いておりますが、実際は坂口に親近感のようなものを感じていたはずです(笑)その証拠に晩年の文章にちらりと坂口の名前を出しておりますからねぇ(笑)そうでなければ「髪切り」を書く筈はありませんよ(笑)おやはや(笑)
>>143 どうも衒学的というのを狭い視点で捉えておられるようで(笑)単に知識をひけらかすのが衒学的ではなく、肝心なのはそのスタイルですよ(笑)おやはや(笑)
実際石川淳は「知識のひけらかしオナニー」ではないでしょう(笑)おやはや(笑)
>>144 評論は当然小説よりも衒学的になる物です。
当時日本にあまり無かったファルスという新しい概念を説明しようと言うのなら尚更。
ただ、それでも、例えば同時代人の小林秀雄の評論などと比べて
あきらかに衒学的では無いと思います。論旨もすっきりしていますしね。
澁澤が安吾に親近感を持っていたというのは、私もそう思います。
ただし彼はやはり石川淳の方でしょう。「書斎のダンディズム」ですから。
衒学的とは、「学問のあることをひけらかすさま」であるなら「堕落論」謎は魔差に衒学的と家魔性ねぇ〜(笑) それが道化であろうと無かろうとですねぇ〜(笑)
そもそもそれが道化か道化か判断するのにもその物の知識が少なからず必要で焼死(笑) チェリーパイの歴史学に多くの阿呆が衒学的と騙された様謎魔さに道化ですよ(笑)
鈍器包茎、正しくはドンキホーテですけれどもこれも道化ではあり増すけれども衒学的と云えるで焼死ねぇ〜(笑) 衒学的とは、「学問のあること」で鳴く「学問のあることをひけらかすさま」自慢する古都で焼死〜(笑)
いやおや(笑)わたくしの147-148レスも魔さに衒学的と云えるで焼死ねぇ〜(笑)それが道化か道化かは尻魔専けれども〜(笑)
夷斎、たしかに人間的には衒学的でイヤナヤツだと思うんだけどww
小説は違うだろ。もっと(しばしば悪い意味でも)切迫している。
本島に衒学的ではない作家を上げろ、というのであれば武陽さんの上げている樋口一葉や徳田秋声が上げられるのでしょう(笑)
坂口安吾はそういうものを否定しました(笑)
152 :
吾輩は名無しである:2009/03/24(火) 03:08:21
衒学的でもそうでなくとも面白ければそれで良い。
153 :
吾輩は名無しである:2009/04/06(月) 09:49:18
『オモチャ箱』を読んでみたんだが、訳分からんな。
牧野信一の小説、というレッテル無しには読む価値がない気がした。
『風人録』はだいぶ名作の匂いがしたんだが……あれで完結とかないよな
ええっと、まだ前半分くらいだけどもww
面白いじゃない自分語り。後半にこけるの?
さて、批判は再開ですか(笑)おやはや(笑)
157 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 14:53:37
「白痴」のアクセントの置き方について
俺はずっと「白衣」と同じように読んでいたけど
友人は「白紙」の方、「カレシ」みたいな感じに発音してて驚いた
これってどっちが正しいの?もしかして俺ずっと恥かしいことしてたのかしら
158 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 15:12:29
白衣で正しいと思われ
159 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 15:20:38
>>158 だよね よかった ありがとう
もうテレビじゃ聞けない言葉だろうから不安だったのら
160 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 15:47:30
でも間違っても別にいいよね。笑われたとしたら、
「おら東北出身だず。なんか文句あっが!?」って言えばいい訳で。
カレシの発音で疑ったことがなかったから驚いた
今まで何回か聞いたのは、すべてカレシ発音だったから
白衣の発音で聞いた時は多分白痴とは認識してないのかも
パクチーを連想しそう
地方によるのかね
162 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 20:55:49
そうか…通常発音される言葉ではないからね。
懐かしい
攻防のとき大好きで読みまくった
実家帰って読み返そうと思ったら、俺の蔵書全部捨てられてた・・・w
164 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 21:17:57
白痴が大好きだったの?
確かに面白いけど何度も読むものか?
白雉も堕落論も好きだったな
堕罪、夏目、梶井、坂口、武者小路、ドスト、トルストイ、ツルゲ
ここらあたりが大好きだった
ちょうどNHKかどっかで坂口安吾やってたのみて読みかえしたくなったときだったのさ
つか、はくちってIMEじゃ一発変換できないのな
魯鈍はできるのにw
ちくまの文庫版全集14、15はボロボロにしたな。
一桁代の方は……サーセンww でも3巻は良い。
168 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 22:38:14
なんでこのスレは書き込みが瞬間的に急増するのだろうか。
163,165,166は俺です
170 :
吾輩は名無しである:2009/04/07(火) 23:59:56
俺も堕落論は何度も何度も読んだな〜
171 :
吾輩は名無しである:2009/04/08(水) 00:40:38
ほぼ全部短編だからすぐ読めるのもある。
源ちゃんが小説は真似しない方が無難ですみたいなこと書いてたけど禿同だなw
エッセイは貪るように読んだけど、小説は読み始めるのに気力を要するこの不思議。
下手だからとかww
読み終えたよ『オモチャ箱』。――で、ミカン箱のくだりにじぶん、
晩年のジャコがしばしばレコード店で自身が参加したアルバムを手に
暴れた話を思い出したり。悲しい話を。「これは、俺のだ!」って。
それとベタだが『山月記』。
んでまぁ、ついでだからこれも読んでおこうかな『勉強記』。栗栖按吉。
174 :
172:2009/04/09(木) 22:13:18
>>173 芥川や太宰がキリスト教を持ち出したのとは対照的に
安吾が宗教にのめり込まなかったのは、
若い時に仏教を勉強したことが免疫になっているよね。
「不良少年とキリスト」(だっけ?)で「宗教はオモチャだ」って
喝破したのは重要なことだよ。
まあ、これが安吾流の思い込みと見ることもできなくもないけど、
少なくとも仏教の勉強が、宗教的な救いを信じないという意味で、
安吾を自殺から遠ざけたとは言えると思う。
安吾は、神様よりも人間を信じていたんだよね。
引き受けるというか。人間を。
176 :
174:2009/04/09(木) 23:08:50
>>175 ああそうか、あれだね、「ファルスとは、否定をも肯定し、肯定をも肯定し、さらに又肯定し、
結局人間に関する限りの全てを永遠に永劫に永久に肯定肯定肯定して止むまいとするものである」
(FARCEに就て)。これ書いたの26、7才の安吾だけど、この文章を書き切った若き安吾の決断、
そしてこれを死ぬまで体現してみせた安吾の生き様を思うと涙が出てくるよ。
つーか、良いね「書き切った」。とても良いと思う。
本人も書いてるけど他作家批判してるとこだいたい自分にも当てはまるよね
179 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/12(日) 23:55:04
>>174 芥川と太宰の「神」が宗教的かどうかは怪しいけどね。
「いたるところに中心がある」(ニーチェ)
君の書き込みの主張はまさにそうだ。なのにそれに気がつかない。
安吾は宗教的だよ。若い頃にかぶれた仏教の呪縛を一生抜け出していない(ペンネームからしてそうだ)。
君は日本的な宗教風土を所与として対象化できてないから、安吾の「宗教」も「宗教」として把握できていないだけさ(私見では安吾のは日本的に変容した仏教だね)。
ちゃんと日本史を学ぶといい。
安吾は日本的な死生感人生観(中世武士にちかい感じかな?)に相似している(信長が好きなのも頷けるわけだ)。
そしてそういう死生感人生観は実は宗教的でないとはいえないんだよ。
君は自分のよって立つ共同体のイデオロギーを相対化すら出来ていないし考えてもいないようだな。
君の書き込みを翻訳して知的な西欧人に見せたら、バカ認定間違いなしだな。
本当の意味で宗教と絶縁した近代文学者は有島武郎くらいさ。
180 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 00:12:31
>>179 そりゃどう見てもお前の妄想だろw
174みたいに実際に安吾の文章引用して語ってみろよ。
181 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/13(月) 00:37:52
>>180 あまり勉強なさっていない方のようでいちいちウンザリなんだが、
安吾は全部そんな日本的な共同体イデオロギーが脈打ってるんでさ、
まあきわめて日本的な死生観とか宗教観(まあ一概には言い切りは出来ないし規定するのも煩しいんで類書にあたること。中世的とか日本的な宗教風土をもっと勉強してねバーカ)
死生観が見やすい形で現れてるのは手元にあるのだと『暗い青春』『真珠』かな。
信長関連のエッセイと「小説」は言わずもがなだな。
ああいう日本の武士たちが死に対して抱く感懐に安吾は同一化できるんだよな。
しかしやはりここは2ちゃんだよ。
182 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 00:40:25
だから、文章引用して語ってみろよ。書き逃げすんじゃねーぞ。
183 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/13(月) 00:43:34
>>182 だから読めって。めちゃくちゃ短い短編なんだから。
逃げるもなにも安吾スレでかなりの市場に出回ってる短編を読め
と言って手元にも持たない奴はハナからレス対象外だしスレで書き込みする資格すらねえんだよ。
バーカ
今回ばかりは武陽の言にも一理(笑)坂口を過大評価するのはやめておいた方が宜しいですよ(笑)
稲垣足穂も宗教ですからねぇ(笑)そんな武陽さんには富ノ沢麟太郎は如何ですか(笑)おやはや(笑)
185 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 00:48:24
「きわめて日本的な死生観が見やすい形で現れてる」なんてお前の妄想に過ぎないって。
どこが学問的に正しいの?メンヘル板にでも行ってくれよ。目障りでしょうがないからさ。
186 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 00:51:46
>>184 じゃあ、この言葉を擁護してみろよ。
>安吾は宗教的だよ。若い頃にかぶれた仏教の呪縛を一生抜け出していない
>つまり、我々は戦争と言へば直ちに死に就て聯想する。死を怖れる。
ところが、戦地へ行つてみると、そこの生活は案外気楽で、出征のとき予想したほど緊迫した気配がない。落下傘部隊が飛び降りて行く足の下で鶏がコケコッコをやつてゐるし、昼寝から起きて欠伸の手を延ばすとちやんとバナナをつかんでゐる。
「真珠」よりの引用です(笑)どうにも退屈な短編で前編は読めませんが、ここをと上げて論じる事は出来るでしょう(笑)
ここで行われているのは、戦争すなわち死の日常化、でして(笑)これは日本の宗教特有のものです(笑)
ヨーロッパはそれこそメメント・モリを代表とするように、死とは対峙すべきものであり、それゆえにラ・ロフシュコーは見つめる事が不可能だ、といった訳です(笑)
それから最近に書かれたものですが佐藤亜紀のバーストゾーンの解説で書かれている事もまた安吾の焼き直しでありましょう(笑)
戦争の日常化、ウォークマンを聞く難民、というのは明らかに安吾のこの文章を想起させてしまいますからねぇ(笑)
佐藤も坂口も西洋文化に淫したようでいて、実は日本文化の土着性と深く関わっている作家ということが明らかになるのでは(笑)おやはや(笑)
188 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 01:10:16
もともと坂口は土着の作家でしょ。そこを批判するっていうのがよくわからないんだよな。
189 :
黒いあいだみつお ◆yAYgDvSVX6 :2009/04/13(月) 01:12:14
合法的一夫多妻多重婚の浮き草源一郎の虚しい毎日、まで読んだ。
坂口も佐藤も、戦地に行かず、難民にもならずの発言、であるということを考え合わせれば、尚更興趣深いものになるでしょうけれどもねぇ(笑)
さて武陽の意見は如何(笑)おやはや(笑)
191 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 01:22:30
戦争すなわち死の日常化、ってのは大岡昇平の小説にだってあるでしょう。
登場人物が日本人なんだからそういうのが出てくるのが自然なんじゃない?
坂口あるいは佐藤(まぁ佐藤はオマケですが(笑))は「エッセイ」では声高に主張しますが、「小説」は「メルヘン」と言って憚らないところがまた情けない、と言う訳ですよ(笑)おやはや(笑)
193 :
黒いあいだみつお ◆yAYgDvSVX6 :2009/04/13(月) 01:27:03
>戦地に行かず、難民にもならずの発言、であるということを考え合わせれば、尚更興趣深い
笑止、しょせん貴様は純学に向いてない、なおかつ高橋源一郎の前世はフンコロガシ、まで読んだ。
194 :
黒いあいだみつお ◆yAYgDvSVX6 :2009/04/13(月) 01:28:36
日本が核武装するのはいけないが、北朝鮮ならOKってか。
コラ高橋、テメェに訊いてんだコノヤロウ!
どうなんだオマエ! 吐け、コラ!
195 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 01:38:10
小説はメルヘンなんて言ってたの?まぁ小説は全部失敗作だけどね。
エッセイが面白い作家は信用できるよ。(佐藤はクソつまらんけども)
196 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 01:50:06
>>190 舞踊がレスしてくるわけないじゃん。
「芋姉ちゃん」って本当のこと言われて怒ってるんだからさ。
197 :
黒いあいだみつお ◆yAYgDvSVX6 :2009/04/13(月) 01:53:16
>エッセイが面白い作家は信用できるよ。
貴様も少しは解ってるようだな。
198 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 02:25:20
安吾は「50で死ぬ」と宣言して本当に50で死んだ。
オーバードーズで。まあ、完全に自殺ですけどね。
「真珠」は三つ死生観が提示されてると思うけど、
どれに安吾がシンパシーを抱いていたかちょっとわからんね。
その提示の種類が日本的というのは、まあそうなんだろう。
>>198 ほんと? 安吾って自殺からはほど遠い感じなんだけど。
ていうか自殺なんかするんだったら安吾信用できない。
201 :
吾輩は名無しである:2009/04/14(火) 16:04:28
ODによる自殺だったと思うよ。
>>198が言ってるのは
”死ぬかも知れないと判っていたのに自力で薬物を止められなかった”ということであって、
安吾は太宰のような一般的意味での自殺ではないよ。薬物の社会的位置づけも今でいう強壮剤みたいなもんだったし。
「砂をかむ」が絶筆というのがやり切れないね…。
「安吾賞」が文学の賞ではない辺りに答えが見えると思いますけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
>>202 ほんとうの絶筆は三千代さんへお土産として買ってきた
サンゴのネックレスの箱に書いた由来書き。
間違って「真珠」と書きかけたのを二重線で消して「サンゴ」
と訂正してあって、
m9(^Д^)プギャーーーッ
205 :
吾輩は名無しである:2009/04/16(木) 22:40:38
安吾だけに暗号だけ読んだがなかなか良いね
少し表現が大げさなのが鼻につくが
図書館で借りてきた。
青空文庫ばかりで、しっかり真面目に読んだことなかったので。
まずは堕落論から読むかな。
このスレ住民的には、手塚眞の白痴はどうなの?
209 :
吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 03:31:58
「真珠」で安吾が言いたかったことはつまり何なの?
教えてエロい知識人!
レポートの答えをネットで漁るゴミ乙w
211 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 01:39:27
>>210 文学部卒じゃありませんw
意地悪せんで教えてください!
知識人は愚民に優しいほうが好感度高いよ!
212 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 02:22:51
作者が言いたかったことより、あなたがどう感じたかのほうが重要よ。
「作家は何かを言いたくて作品を書いている」と思わない方がいいんじゃね
何か言いたいならストレートに言いたいことを言えばいいんだし
__
| _>―< ̄ ̄〉
|/  ̄\ /
/ ィ / 丶丶
/レ |_L|| |_L|||\
V丶|ハノヽ|リハ|||/
||| ⌒ 、 ⌒/イノ|
レヘ|\ 丶フ /||ノ
丶ハ>ー< レリ
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|知ってるが|_ノ丶
/マお前の態度|/ /|
L_ノが気に入ら|_ |
| |ない。 (三Y 丶|
ヽ|_____`ー| |
215 :
209:2009/05/07(木) 02:26:15
じゃあ、もっと具体的に言うと、
『真珠』に出て来る「あなた方」というのは具体的に誰のことなのでしょうか。
真珠湾攻撃で死んだ潜水艦の乗組員のこと?
__
| _>―< ̄ ̄〉
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/レ |_L|| |_L|||\
V丶|ハノヽ|リハ|||/
||| ⌒ 、 ⌒/イノ|
レヘ|\ 丶フ /||ノ
丶ハ>ー< レリ
f7777777777t \
|知ってるが|_ノ丶
/マお前の読解|/ /|
L_ノ力のなさが|_ |
| |気に入 (三Y 丶|
ヽ|らない。_`ー| |
217 :
209:2009/05/07(木) 19:25:55
>>216 そんな意地悪せんで教えてくださいな。お願いしますよ。自信ないんですよ。
正解よりも珍説をぶったほうが評点が高いかもよ。
219 :
吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 22:26:41
シャブ打って書きなよ。
220 :
209:2009/05/08(金) 05:05:00
>>218 レポートじゃないですってば。文学専攻なんて御免ですよ。
__
| _>―< ̄ ̄〉
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V丶|ハノヽ|リハ|||/
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レヘ|\ 丶フ /||ノ
丶ハ>ー< レリ
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|知ってるが|_ノ丶
/マお前の必死|/ /|
L_ノさは気にな|_ |
| |らない。(三Y 丶|
ヽ|_____`ー| |
223 :
吾輩は名無しである:2009/05/17(日) 07:03:37
皿仕上げ
224 :
吾輩は名無しである:2009/05/18(月) 17:55:51
木の精、谷の精だっけ?昔読んだ記憶があるんだけど内容が思い出せない。
短編でどういう話だっけ?安吾作だったよね?
避暑のために訪れた山中で、綺麗なお嬢さんが沢山出て来て云々、
という話だな。題名くらいググれよ。
シャブとその影響による
精神変容の観点から語らない安吾論は
無意味かと
227 :
吾輩は名無しである:2009/05/27(水) 15:05:21
作品論だけじゃダメ?
作品から浮かび上がる作者像以上のものを求める必要はあるの?
シャブとか言ってみたい年頃なんだろ
やってみりゃ分かるけどシャブ入れて
文芸活動なんて普通はありえないんだよ
効き目だと疑い深くなり、攻撃的にもなりやすい
この辺が文章にでるのはまだしも、
判断能力から客観性が欠落し、
物事を決める際には熟考したつもりでも
自分に都合のよいイージーな選択をしがち
また、他人の立場や都合に気が向かず、
平気で自分勝手な言動をするようになる
とまあ、こんな感じだが、安吾の作品に
そのような傾向は特別見受けられない
その理由を考える作業の中に、
安吾の才能の得意さを理解するための
鍵が隠されていると思うんだがね
230 :
吾輩は名無しである:2009/05/28(木) 15:12:29
そういうアプローチもアリだと思うが、
そういうアプローチをしないと"無意味"というのは無いだろう。
"シャブとその影響による精神変容"から"安吾の才能の特異さ"を理解しなくては安吾の作品の善し悪しが分からない訳でもない訳だし。
まあ、シャブ視点の安吾ってのも面白そうだから、
>>◆KXejeoZtgk氏が調べた範囲で何か分かったら教えてくれや。
無意味は言いすぎたねw
ごめりんこ
たとえばシャブは俗に「速いの」とか
スピードとか呼ばれるんだけどこれは
時間感覚が変化するから
また同時にどうでもいいようなこと(掃除とかw)や
単純作業に没頭しやすく、気がつくと延々四時間
も机の上かたづけてたりするんよ
その傾向からものすごい狭い視野で対象を
執拗に掘り下げまくるようなテキストが生まれやすい
というのはありえるね
あと、シャブと嘘は切っても切れない関係
俺なんかも嘘つきまくっちゃうし、書いた文章を
読み直しても、不遜で大胆ではあるものの
どうしたって嘘くさくなってしまう
しかし、そもそもフィクションを書くのであれば??
続きはまたね
むしろ実生活は支離滅裂なのに
文章はそれを全く感じさせないって言われてるよね、安吾は。
うん、これは想像仮説だけど、
上に書いたような薬理作用は確かにシャブ使用者の
大多数に共通するんだ
でも、その程度には個人差が結構あるのも事実なのね
たとえばシャブとセックス(エロ)は切っても切れないモノと
されているけど、俺はシャブでエロ方向には行かないんだ
作家にとって文芸の創作はもっとも訓練されたスキルと
いってもいいと思うんだけど、そういう、その人にとっては
他の能力や個性とは比べられないほどコアな精神活動に対しては
一般的に知られているシャブの効き方とは異なる影響を及ぼしても不思議ではない
実生活が支離滅裂なのはシャブ中だからなのかどうか
わからないけど、一般的にシャブ中の実生活は支離滅裂ですw
常用して使用年数が長くなってくると、確実に人間性に綻びが生じます
人と会う約束を頻繁に忘れたり、部屋の中が異常に散らかっていたり、
あるいは変態行為や奇行がエスカレートしたり、と
おそらく安吾もその程度には人間として壊れていたはず
が、それでも文章は崩れない
なぜ崩れないのかは分からないけど、まあ、
そこがアイデンティティのコアなわけで、文章が書けるということが
自分がまだ一線を越えていないことを確認する手段にもなっていたとは
想像できるね
234 :
吾輩は名無しである:2009/06/06(土) 18:43:30
角川文庫版安吾シリーズの微妙さについて。
『桜の森』『夜長姫』が読めないのに『肝臓先生』『二流の人』は収録されてるって……。
マンガ絵が表紙になりましたが
236 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 05:35:54
夜長姫が入っていないのに?
237 :
吾輩は名無しである:2009/06/25(木) 20:07:19
角川は微妙かもしれないが集英社はもっと微妙だ。。。。。。
太宰は生誕100周年で盛り上がってるけど、安吾は散々だったな。
小説の人とエッセイの人の違いか。
そろそろ高校の現国の教科書に載ってもいいと思うんだが。
ひょっとしてもう載ってる?
>>238 俺の兄貴の高校の現国の教科書(筑摩だったかな)には
「ラムネ氏のこと」が載っていた。何十年か前の話。
240 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 16:03:09
241 :
吾輩は名無しである:2009/06/28(日) 04:24:21
現代で、坂口安吾的な思想をもって生きている著名人っている?
安吾の人間観をそのまま地でいっている人や、思想を実践しようとしてる人とか
242 :
吾輩は名無しである:2009/06/30(火) 02:00:05
安吾賞を受けた人々は建前の上ではそれに該当するんじゃなかろうか?
>>241 特に安吾を意識してるわけじゃないと思うけど、
小谷野のトンちゃんが似た性質だとオモ。
244 :
吾輩は名無しである:2009/07/05(日) 05:42:00
245 :
吾輩は名無しである:2009/07/11(土) 19:51:18
久保帯人が描いた堕落論の表紙見た?
正直、なんかむかつく
間口が広くなるのはいいことだ、と自分を納得させるのが大人ってもんだ
247 :
吾輩は名無しである:2009/07/12(日) 03:43:53
そうやって物分かりの良さを取り繕って悦に入ってる俗物のオメエには安吾は相応しくねぇ。
五木寛之あたりがお似合いだわ。マスかいてろ!
近藤ようこの「桜の森の満開の下」の表紙は?
自演乙。
え、何。あの集英社の糞表紙シリーズに安吾出たの?全然客層違うだろ。
つ角川文庫不連続のB地区
252 :
吾輩は名無しである:2009/07/15(水) 04:46:40
乳首入りの不連続、欲しかったな〜。どんなものなのか。
新装版は普通の水玉模様……。
久保帯人は普通にダメだけど、画太郎かうすたが表紙だったらジャケ買いするなあ。
安吾が存命なら、ジャンプの「娯楽奉仕の思想」に共感を示したかも知れない。
254 :
吾輩は名無しである:2009/07/15(水) 16:08:53
たしかにwww 画太郎が表紙書いたら俺も買っちゃう。
255 :
吾輩は名無しである:2009/07/15(水) 16:22:17
しりあがり寿がいいな
全集が読みたいんだが、最新の物は高いな。古本で7万かよ。
手元に置いておきたいから、冬樹社版で我慢するか……。ちくま文庫が復刊しねぇかなあ。
257 :
吾輩は名無しである:2009/07/16(木) 15:46:10
ちくまの全集持ってるけど1冊いくらなら買う?
258 :
吾輩は名無しである:2009/07/16(木) 17:26:50
500円
259 :
吾輩は名無しである:2009/07/16(木) 17:52:56
新潮文庫の堕落論の目次ってありませんか?
ググっても全く出て来ない……。
261 :
吾輩は名無しである:2009/07/17(金) 08:41:54
教祖の文学〔ほか〕って……ほかにも何か入ってるんかいな。
262 :
吾輩は名無しである:2009/07/22(水) 21:13:46
不連続殺人事件の乳首のやつ、あれ表紙詐欺だろ
>>233 お前の実体験と重ねるな。意味がわからなくなる。
お前にとっての薬物はお前にとっての個人的体験。
シラネーヨ。シャブしったからといって安吾語っちゃったら
おしまいだよ。シャブ中みんな安吾語れるわ。読むな。坊主。語るな、餓鬼。
264 :
吾輩は名無しである:2009/07/28(火) 23:26:38
安吾は尋常小学校の教員だった。
265 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 00:05:58
でってゆう
266 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 00:14:35
久々に「街はふるさと」を読みたくなったなぁ
実家に置いてあるんだが
そのために飛行機なんか使えないし
267 :
吾輩は名無しである:2009/07/29(水) 07:46:12
青空文庫で読め
>>264 代用教員、ね。
世田谷文学館で安吾の代用教員時代をドラマにしたビデオを
見れるけど、安吾役の俳優がオッサンで笑える。
そん時安吾は19歳くらいだったのにw
269 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 12:16:47
矢田津世子との恋
そうだな、「27歳」と「30歳」は
胸が張り裂けそうな安吾を感じられるね
この本性があるからこその安吾だね
271 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 23:35:20
んだ
あれより良い恋愛小説は
なかなかあるまい
272 :
吾輩は名無しである:2009/07/30(木) 23:42:32
273 :
吾輩は名無しである:2009/07/31(金) 00:47:17
勉強記おもろかった。
275 :
吾輩は名無しである:2009/08/01(土) 10:59:12
『街はふるさと』は文庫未収録?
276 :
吾輩は名無しである:2009/08/07(金) 23:03:47
文学部じゃない普通の学部生だけど読んでると凄く落ち着く
落伍者という存在に安心する
将来への不安と卑小な価値観と見栄で絡めとられた下らない社会から
離れていられるような心持がする。この年で読むことができてよかったと思う
277 :
吾輩は名無しである:2009/08/07(金) 23:24:49
いいな〜落伍者・デカダン・浪費・虚無的な生活
俺もすべて捨ててそんな境地に達したい
>>227 羨ましくないでがんす。文学板に落伍者は多いでやんすwウハウハ
自分に落伍意識はあってもなかなか本当には落伍できん罠
特に現代では
280 :
吾輩は名無しである:2009/08/08(土) 11:19:37
281 :
ザ・スミス:2009/08/08(土) 13:21:31
282 :
吾輩は名無しである:2009/08/08(土) 19:46:44
アンゴウいいよね
283 :
吾輩は名無しである:2009/08/09(日) 10:05:44
珍しく明るい話だからな。
284 :
吾輩は名無しである:2009/08/10(月) 01:08:23
>>276 社会から離れちゃ落伍者にはなれないけどね
不良少年とキリストを読んでみて
双子の娘に「安吾」から名前を付けた顎長講師w
286 :
吾輩は名無しである:2009/08/10(月) 17:24:33
287 :
吾輩は名無しである:2009/08/11(火) 08:41:52
「いい子」ぶろうとする今の日本人には坂口安吾の思想が必要だね
288 :
吾輩は名無しである:2009/08/12(水) 21:44:20
安吾が現代に生きていたら
何を想うのだろうか
いいよねえ安吾。ちょっとだけ、弱い(いやっ、ドコって、上のほうが…)
ところをも含めて最近のじぶんにはなんとも、しっくりと。
アンゴ読んでいるとじぶん、つくづくと思ってしまうよ、
それは決して知能でもまた、教養からくるものでもないのだと、
知性とは。
てゆうか。――わかんないが、知性なるコトバが彼のあんなに対して、
相応しいのかどうなのか。深さか。認識の。
やっぱね、覚悟の問題だと思うのですよじぶんは。ちゃらくない。
こんな人間はこの世界においては、不幸にして、あまりにも稀だ。
292 :
吾輩は名無しである:2009/08/12(水) 23:28:29
>>287 反対だろ。いい子ぶる奴なんてどんどん少なくなってる。
まあ安吾がいいんだが。
知性というか悟性
294 :
吾輩は名無しである:2009/08/13(木) 11:12:14
安吾をけなすつもりは毛頭ないが、堕落した奴が無闇に多いとよな現在という時代
295 :
吾輩は名無しである:2009/08/13(木) 12:17:31
安吾はダメ人間が現状肯定するために読む文学
宿題やってろ
297 :
吾輩は名無しである:2009/08/13(木) 16:02:30
小学校から安吾を読ませるべきだ
298 :
吾輩は名無しである:2009/08/13(木) 16:34:08
299 :
吾輩は名無しである:2009/08/14(金) 02:04:01
>>294 「堕落論」のタイトルだけ見てこしらえたような感想ですねw
300 :
吾輩は名無しである:2009/08/14(金) 02:54:10
人間が堕ち切ることを肯定したのが坂口安吾だけども
彼が現代に生きていたら、果たしてニート、女子学生の売春まで
肯定し切れたかどうかは、定かではないなあ
301 :
吾輩は名無しである:2009/08/14(金) 03:19:50
いや、親が子を受け止め親の仮面を脱ぎ捨て
一人の人間として堕ちきる覚悟がないから
子が代わりに堕ちているのだ、
しかも自ら望んで堕ちているわけではない、
堕ち切る勇気がないからただ食い繋いでいるだけだ、
と言うだろうさ
302 :
吾輩は名無しである:2009/08/17(月) 06:43:38
>>300 堕ち切ることの真意を理解すれば
それ程悪いことを言っている訳ではないと解る。
非常に誠実な主張である。
303 :
吾輩は名無しである:2009/08/19(水) 20:08:18
>>301 親が娘を女衒に売り飛ばしてた安吾の時代より、享楽のために自ら体を売る少女が要る時代のほうが幸せそうだもんな。
304 :
吾輩は名無しである:2009/08/19(水) 20:46:52
そうなのかなあ
305 :
吾輩は名無しである:2009/08/19(水) 22:49:22
安吾って、青空文庫でかなり読めるね
iPhoneに入れときゃ全集持ち歩いてるようなもんだぜ
ちゃんと読んでないねぇ。
親が女衒に売り飛ばしていた女郎は暗い、
戦後に自分の意志で家出したパンパンガールは明るくて非常によろしい
これも進歩だ・・・みたいな文がなかったっけ?
今の女子大生みたいに、「だって贅沢が好きなんですもの。」って開き直ってる可愛い女性
大好きだと思うよ。
308 :
悪いオレ:2009/08/20(木) 14:10:33
>>307 >戦後に自分の意志で家出したパンパンガールは明るくて非常によろしい
>これも進歩だ・・・みたいな文がなかったっけ?
女である以上は妊娠もするし出産もする。
しかし安吾は「その後」を知らないんだよね。
「シングルマザー」のその後を誰がその後を書くのか。
「お独り様の老後」なんてなものは勝手に野垂れ死にさせておけばいい。
問題は子供だ。次の時代の主役たちを誰が書くのか。
俺にきまってんだろううゴラァ!
309 :
吾輩は名無しである:2009/08/20(木) 14:11:58
ってか、もう呑んでるの?
ちゃんと書けないんだから、
みんなの読むだけにしとけば?
310 :
吾輩は名無しである:2009/08/22(土) 19:51:56
安吾>太宰
>>310じゃないけど『不良少年とキリスト』を読むまで太宰を読む気になれなかった。
312 :
吾輩は名無しである:2009/08/23(日) 03:46:53
現代に安吾並みの鬼の目で人物を描写できる作家はどれだけいる?
313 :
吾輩は名無しである:2009/08/24(月) 08:51:41
田中慎弥とか
全集未収録で見つかったものって下記の他にある?
・武者ぶるい論
・インチキ文学ボクメツ雑談
・今後の寺院生活
315 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 23:25:00
ちくまの全集1〜10まで持ってる
日本人、とっくに堕落しきってたみたいだな。
317 :
吾輩は名無しである:2009/09/01(火) 00:42:43
安吾は尋常じゃない
318 :
吾輩は名無しである:2009/09/01(火) 08:13:47
当たり前じゃん
319 :
◆twPwDrWq62my :2009/09/07(月) 00:26:13
文学板初カキコ。長文なのでうざーならスルーでよろしくお願いします。
自分が安吾を読み出したのは結構遅く、大学の図書館なんかで読み始めた記憶があるけれど、
小説(風)の作品だと、「青鬼の褌を洗う女」、とか、「私は海を抱きしめていたい」なんかが最初に
惹きこまれた作品かな。
随筆なんかだと「堕落論」より「青春論」が好きで、当時は友人に薦めるのも角川文庫の
「暗い青春・魔の退屈」とかだった。
この板は初で、スレはざっとしか見てないが、やっぱり話題の中心は彼の人物像に関しての
話題が多いですね。当然といえば当然だと思います。
上のほうで現代に安吾的な作家がいるかどうか、というカキコがあったけども、私は故人だけれども
中上健次に通じるものがあると思っていた。でも、中上さんの場合、本人より作品について語りたい、みたいな
気持ちにはなるけども。
320 :
◆twPwDrWq62my :2009/09/07(月) 01:01:05
で、安吾の生活がどんどん八方破れになっていくのには、その本人言うところの「神経衰弱」や神経症的傾向と、
酒と薬物がかなりのポイントだと思うけども、特にその酒と薬物に関して安吾自身が語るところは、
随筆集「安吾巷談」に分かり易かった。
手元にないのでうろ覚えだけどその中の「酒・自殺・麻薬」みたいな章に、アドルムとヒロポンその他について、
太宰の墓前で自殺したあの人(名前がでてこないw)をヤリ玉にあげつつ、アドルムほどマズイものはない、とか、
自分がヒロポンをどう使ったかなんかを面白可笑しく書いていた。
彼がなぜ晩年、薬漬けになり所謂「無意識的な自殺」に追い込まれていったかは、競馬のイカサマに関する
ルポルタージュを書いた為に、色んな筋から脅迫などを受けたのに一つの原因がある、とか何とかは、
未確認だがウィキとかにでも載っているかと思うが、まあ複合的なモノだと思う。
安吾自身が語るところは、そこはやはり本人の書くものだから割と都合の良い態になっているかもしれないが、
夫人である坂口三千代さんの「クラクラ日記」が生々しい。
これは相当面白いので未読の人には薦めたいが、もしかするとそれまでの安吾像がかなり
崩れる覚悟は要るかなと思う。私の場合、「クラクラ日記」は、昭和の文壇に一種の憧れを持っていた
十代の若さ故、ゴシップ的に読んだけれども、十数年経った今また読んでみたいと思う。
321 :
◆twPwDrWq62my :2009/09/07(月) 01:12:22
322 :
吾輩は名無しである:2009/09/07(月) 01:40:10
矢田の精神力の強さは異常
文学史上じゃまず”安吾が惚れた女”って言われちゃうのが哀しい…いい作家なんだが
324 :
吾輩は名無しである:2009/09/07(月) 22:24:15
もし安吾と矢田が結婚していたら
どうなっていたのだろうか・・
325 :
吾輩は名無しである:2009/09/10(木) 00:33:34
>314
「わが施政演説」
作者の死により未完。
327 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 16:48:35
押尾と矢田が結婚していたが
押尾が覚せい剤で逮捕されたね
ワロタww
329 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 23:19:44
大阪の女の子が今でも好きです。
もう届かないけどね。
330 :
吾輩は名無しである:2009/09/17(木) 06:49:03
大阪の反逆
331 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 01:11:55
大阪の女は味がある
332 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 21:19:23
桜の森の満開の下アニメ化age
マジか・・・
漫画絵表紙絡みでアニメ化されてる一連のアレか…制作どこだっけ?
335 :
吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 01:16:55
マッドハウス
桜の森、夜長姫、紫大納言系の作品を教えて下され。
昔話風の短編ってそれくらいじゃね?
何か忘れてるかな
なんか寺で狸がでてくるような話があったような。
それなんて閑山?
>>332 みてえええええええ
ぐっちょんぐっちょんの
だらんだらんの生首描いて欲しい
341 :
吾輩は名無しである:2009/10/02(金) 13:04:03
矢田が東大院に合格。
1浪2留だから27歳で修了ですがw
お前の想像力はアニメにも劣るようだなw
アニメーターだけど、マジやめてほしいわ。どうせ野田英樹ほどのリスペクトもありゃしないだろうし。
ってか他人に安吾作品の演出やられるのがたまんない。どうせ失敗すんならオレにやらせろっつー。
もはや悪い予感しかしないわ
消費されるのは太宰だけで十分
こんな2ちゃん僻地の過疎スレにニッチな職業の同志がいることにびっくりだわw
二人ともいつか
ブームになる様な安吾アニメ作ってくだしあ
いや、アニメ化とかほんとにやめてほしい…
アニメーターってことは韓国か東南アジアの人か
日本語なかなか上手だね
∩___∩ |
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| | J
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
まあいいんじゃないか?
安吾が生きていた当時も今も金になるものはなんでも利用されてる。安吾も承知の話だろう。
それでもアニメだろうが映画だろうが良くないものは忘れ去られるし、安吾も太宰も残るだろ?
古本屋に行けばどんなところでも彼らの本があるように。
まあしかし、このスレに書きこんでる殆どの人間と安吾のあれこれを共有したくはない。
それはお前らも同じじゃないか?くだらない。
古本屋に残るだけなら山田美妙だって残ってる訳だがw
六枚のとんかつとかな
354 :
吾輩は名無しである:2009/10/08(木) 22:46:59
安吾が好きな奴って頭良いヨゴレが多くないか?
355 :
吾輩は名無しである:2009/10/08(木) 23:12:02
全集漏れたやつって何だった?
馬鹿ですね、わかります
357 :
吾輩は名無しである:2009/10/09(金) 21:04:10
文章がジメジメしてない?
何故よりにもよってコラボするのが支障なのか…
なんで新潮文庫揃え悪いの?
角川だって品切ればっかだろ
いや、ひと握りの作品しか扱ってないのはなぜだろうってこと
筑摩嫁
age
講談社文芸もたけーからなぁ…。
対談でメリメ褒めてたの見たことあった気がしたが、
桜の森の満開の下を昨日読んだらまんまじゃねーか…うーん。
文芸文庫は内容だけじゃなくて手触りも楽しむもの
366 :
吾輩は名無しである:2009/10/24(土) 23:48:54
ちくまでいいじゃん
岩波でもっとだしてほしい
鼻汁、元気?
369 :
@,_−¥>・・:2009/10/29(木) 23:11:57
やっぱ魂の
自由だね。
ハイテンションが
羨ましい。
作家は追い込
まれるから?
開き直れるね。
俺の死んだ爺様(某出版社勤務)が安吾と付き合いがあったらしく、遺品整理してたら安吾からもらったらしい本や物(写真など)が幾つかあった。
欲しい人いる?
欲しいですノシ
欲しい人いるんだ。
ヤフオクに出そうかと考えたけど、安吾から爺様が貰った…なんて証明出来ないしな。
ところで、ノシって何?
373 :
吾輩は名無しである:2009/11/07(土) 01:16:24
本人の写真?
それなら資料として価値があるかもしれないし、一般人に売るより記念館にでも寄付したら?
>>372 ノシ
確かこれは手を振ってる動作を表してたはず。
375 :
ザ・スミス:2009/11/07(土) 02:29:14
いくらで売ってくれますか?
今日、日本テレビで深夜1:40から「坂口安吾」ってあるけどなんだろ?
アニメ
378 :
376:2009/11/07(土) 22:47:30
>>377 ありがと。
アニメなんだ、でも見てみるお(`・ω・´)シャキーン
今やってるけどきっついなこれ・・・
380 :
吾輩は名無しである:2009/11/08(日) 02:10:13
アニメひどすぎ。泣けてきた。
作り手は原作を好きでもなんでもないんだろうなあ
ギャグ挟んだり心情掘り下げなかったり、文学的なアプローチを避けたかったのかな。ちょっとミュージカルっぽい場面もあったし
折角、安吾にしては珍しく文学してる作品なのに勿体ない
青い文学って看板掲げながらコレはちょっとよろしくないな
アニメの事なんて詳しくないからあんまり語れないけど
383 :
吾輩は名無しである:2009/11/09(月) 02:34:16
アニメなんてやってたのか。初めて知ったわ。
原作はどれ?
>>383 桜の… 来週後半やるけど見ない方がいいかも
>>370ですが、レスしてくれた人達、有難う。
記念館か…爺様もあの世で喜ぶかもね。
自分の記念館が出来たと勘違いして。
>>385 安吾からもらったらしい本って安吾の著書?
献呈の署名なんかあったらすごいぞ。
写真も安吾が写ってるんじゃなくて安吾が写したものでも
貴重な研究資料だよ。
とにかくおじいさんの安吾関連の遺品をバラバラにしないで
一括でまとめておくことが重要だよ。
安吾との関係を証明できなくてもそれを知ってる(調べられる)研究者が
絶対いるはずだから。
ここに連絡すると喜ばれると思う。
坂口安吾デジタルミュージアム
http://www.ango-museum.jp/
387 :
385:2009/11/10(火) 12:50:18
>>386 写真のみ価値有りかな?
酒場で爺様と安吾らしき人が写っているが、一緒に写ってる女給達にアングラな雰囲気…。
不特定多数の目に晒すには差し障りが有りそう。写真自体の劣化も難有。
爺様の後輩にコレクターがいるので、譲り、記念館云々はその後輩氏に任せようかと…。
>>386アドバイス有難う
>>387 できれば写真をちょっと見せてもらえませんか
そうだね。
写真自体は譲るにしてもスキャンしてデータにしておいた方がいいよ。
それをアップしてくれたらなおいいんだけど。
安吾研究史上の新発見だよ。
390 :
吾輩は名無しである:2009/11/10(火) 23:14:09
>>387 価値ありまくりだよ。
本人の素が見える写真じゃないか。
一ファンとしては、誰でも見られるようにしてもらえると嬉しいなぁ。
公開するかどうかも含めて記念館に任せた方がいいね
撮影者の権利の関係もあるし、安易にネットで公開すべきじゃないと思うよ
392 :
吾輩は名無しである:2009/11/14(土) 08:14:19
そう言えば安吾自身は「二十七歳」を書く時は、
作中人物に許可を取ることはしなかったんだろうな。
私小説が自由に書ける時代というのは想像がつかない。
いい時代、に見えるかもしれないけど
それはあくまで読み手から見てであって
矢田の親族は嫌な思いをしていただろうね
今よりも周囲は好奇の目で見ただろうし
プライバシーという概念が無かった印象。
395 :
吾輩は名無しである:2009/11/15(日) 00:29:10
今だったら訴訟起こされそうなレベル。
今日は「桜の森の満開の下」のアニメ放送日ですよ。
396 :
吾輩は名無しである:2009/11/15(日) 03:34:58
今日初めて見た。
ビッコの女が無駄にロリ化されてたな。
ロリ化はいいとしてもビッコを引いてないのは問題だったと思う。
397 :
吾輩は名無しである:2009/11/15(日) 23:39:45
398 :
吾輩は名無しである:2009/11/15(日) 23:50:52
三島って他作家を褒めることはあったの?
安吾はケナすことはあっても褒めることはまれだった印象。
399 :
悪い太郎(本人):2009/11/15(日) 23:56:14
>>397 読んだ。いい文章だ。
だいたい原稿の上だけで作家をやられてはたまらない。
創作と作者は不可分の関係にある。
私生活に根ざして事実をありのままに書いたからとか、そんな問題ではない。
9時5時の会社員じゃないんだから、そう簡単にスイッチの入り切りはできない。
いや、会社員だって個々のパーソナリティが仕事に活きているはずだ。
「全身小説化」ってのもあったが、最近は小粒な書き手ばかりで嫌になる。
もちろん売り上げとはなんの関係もないが、お手本となる作家がいないのだから仕様がない。
400 :
吾輩は名無しである:2009/11/16(月) 00:01:37
何言ってんだこいつ
401 :
悪い太郎(本人):2009/11/16(月) 00:02:26
400でそれか。
悲惨なヤツだ。
402 :
悪い太郎(本人):2009/11/16(月) 00:04:28
さっきまで向かいの家のクズ野郎とトラブルになって警察に事情聴取受けてた。
だからちょっと乗ってるんだ。そう、これだ、こういう精神状態の時に
心にビンビン来る文章は本物だ。俺が手本とするべき文章だ。
403 :
吾輩は名無しである:2009/11/16(月) 00:06:56
>>398 北杜夫の「楡家の人々」の推薦文もベタ褒めだぞ。
三島は「楡家」がベストセラーになったと後で訊いて、
褒めすぎたといって後悔していたらしいが。
教祖の文学で褒めてるじゃないかw
>>404 手放しで褒めてるのはドストと太宰くらいじゃね?
横溝正史とクリスティはべた褒め
407 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 16:45:24
バルザックも
芥川はツンデレかな?
太宰評が手放しと読めるとはねえ
安吾って角川で読めばいいの?新潮で読んだ方がいいの?
出版社統一したいんだけど
斜陽、魚服記、男女同権を褒めてたな。
ドストも手放しじゃないな。
アリョーシャ書かなかったら尊敬しなかったとか、
哲学めいた人物が歩き回るので目障りとか言ってるし。
宮沢賢治・花田清輝。一回しか言及してないけど。
413 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 20:58:02
>>410 何文庫でもいいけど、「桜の森の満開の下」は
ぜひ読んでほしい
414 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 21:10:58
415 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 21:11:26
>410
残念ながら同じ文庫で主要作品を網羅するのは無理です。
できるだけダブりが出ないように揃えるなら、
・講談社文芸文庫版選集
・探偵小説全集の坂口安吾集(創元文庫)
・肝臓先生(角川文庫)
・街はふるさと(青空文庫のテキストファイルを自宅でプリント)
で揃えると良いのかな?補足あったらお願いします。
まあ、全集で買うのが一番メンドウが少ないと思います。
>414
未入力のが多い……。
418 :
416:2009/11/17(火) 21:27:42
何度もすみません。
>>410 本当に概観をざっくり掴むだけで良いなら、
岩波文庫で集めるのが一番カンタンです。
一応、「白痴」も「堕落論」も「桜の森の満開の下」も読めます。
419 :
414:2009/11/17(火) 21:27:57
そうだな・・・
ところで、石川淳の「安吾のゐる風景」は友を追悼するいい文章だ。
420 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 21:36:38
花の下には風が吹くのみ、だっけ
>>414 iPod Touchの中に全作品入れてる
422 :
387:2009/11/25(水) 14:46:47
今更ですが
>>387です。
例の写真を後輩氏に鑑定(?)してもらった所、「両者とも他人の空似」だと…。
安吾ファンの方々には価値無しの一葉でした。
お騒がせスマン。
423 :
吾輩は名無しである:2009/12/01(火) 02:22:20
愚にも付かぬ奴め!
424 :
吾輩は名無しである:2009/12/01(火) 05:27:40
>>224 凄まじく亀レスですが『木々の精、谷の精』ですね。
とある山里へ避暑に訪れた男が、山里の知人の家の厄介になり、
そこの家の子供たちと交流して……という話だね。
物語の設定は好きなんだが、
終わり方がいつもと一緒で暗かったのがちょっと残念だった。
可愛い女の子がたくさん出てくる、珍しく明るい雰囲気の作品だったのに。
425 :
ザ・スミス:2009/12/01(火) 08:43:01
安岡章太郎も褒めてたよ。
426 :
吾輩は名無しである:2009/12/01(火) 23:59:54
どんな感じで?
427 :
吾輩は名無しである:2009/12/02(水) 00:03:53
デビューの時に安吾が推したんだよね。何て言ってたっけか・・・
中高落ちこぼれで東洋大の人がここまで偉大な作家になれるのが理解できないんだけど
当時は大学行く自体超エリートだから
東洋大でも今の東大くらいの頭がないと入れなかったのかな?
安吾を「偉大な作家」と呼ぶ人間が、学歴で作家を語る滑稽
430 :
吾輩は名無しである:2009/12/07(月) 12:13:10
東大ごときのレベルじゃ安吾の文は書けない
431 :
吾輩は名無しである:2009/12/07(月) 15:06:55
講談社文芸文庫「オモチャ箱・狂人遺書」が増刷されたようだ。
これから他のも増刷されると良いな。
>>428 旧帝でも地帝の哲学なんかだと無試験で入学だよ
実際、井上靖は九大の哲学科に無試験で入学していたもんな
433 :
吾輩は名無しである:2009/12/08(火) 09:48:04
>423は安吾の御子息の可能性有り。
そんな貴殿の為に、東京の神保町に置いてきました。
『反逆のエチカ』
434 :
吾輩は名無しである:2009/12/09(水) 11:21:42
学歴で人間の価値が決まると本気で思ってるのか。
436 :
吾輩は名無しである:2009/12/09(水) 18:22:21
ダメだ・・・もう我慢の限界・・・なにこの糞スレ・・・・
もうね、金融工学を学んでる自分からすると馬鹿馬鹿しくて観てられないのね・・・
高卒とか文系の人は楽しめるかも知れないけど、自分は無理っすわ・・・
っつーことで落ちるわw あとは高卒&文系の諸君で楽しんでくれやノシ
>金融工学を学んでる自分
436はニューキャラを登場させる伏線なのです。
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
438 :
吾輩は名無しである:2009/12/09(水) 19:48:14
439 :
ザ・スミス:2009/12/09(水) 19:52:31
それコピペだよ。
いまどき金融工学と言われても…
ニヤニヤw
>>436 だめよ!好きなものは、呪うか、殺すか、争うかしなければならないのよ!
443 :
吾輩は名無しである:2009/12/10(木) 10:59:23
コピペに釣られるなw
444 :
吾輩は名無しである:2009/12/13(日) 10:50:02
「飛騨の顔」面白かった。次は「飛騨・高山の抹殺」に行ってみようかと思う。
445 :
吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 22:32:43
みんな何が一番好き?
自分は「桜の森の満開の下」
446 :
吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 22:50:08
連続しておらず単独で読める作品に絞るなら、
小説では『夜長姫と耳男』
随想では『日本文化私観』
447 :
吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 23:30:16
天才になりそこなった男の話が好き
『風と光と二十の私と』 小学生の女の子の未来を見据え、出来れば引き取って
育てたいとまで述べる語りにねーよw思いながらも、その独特の人間愛に共感
『堕落論』は『続』の方が文章が平易でメッセージ性も強いと感じた。発表する
雑誌に合わせたのかもしれない
449 :
吾輩は名無しである:2009/12/17(木) 02:33:04
451 :
吾輩は名無しである:2009/12/17(木) 22:29:09
坂口安吾は高校生で卒業する作家
>>451 受け取りようによっては最高の褒め言葉だな。
まあ、二十歳ぐらいが一番老成している時代だ、と本人も書いているからな
この人は青年期の無為や葛藤を
死ぬまで引き摺り続けたような気もする
俺は社会に出て揉まれてから響くようになったが。
夜長姫最期の言葉なんか特に。
絵描きなんで夜長姫は若い頃の初読から凄いショックと共感を受けたな。いろんな解釈あるのは別として。
矢田との件が尾を引いているな
作品ではああ述べてはいるのだが
実際には無理だろうし
彼(安吾)の人生における最大の痛恨事だろう
あそこまで人を愛せるなんて羨ましいよ
>>446 小説は同意。エッセイはどれが一番か決められないなあ。
とにかく小説は打率が低すぎるのが残念。
源ちゃんが小説はアテにしない方が無難みたいなこと書いてたけど
その通りだとオモタよ。
>451
高校生で卒業できるやつがうらやましいぜ、皮肉じゃなくって。
源ちゃんって誰?
インテリ源ちゃん
460 :
吾輩は名無しである:2009/12/22(火) 00:31:42
461 :
吾輩は名無しである:2009/12/22(火) 09:42:23
文学のふるさと良かった
462 :
吾輩は名無しである:2009/12/25(金) 22:15:37
ちくま文庫全集12巻難波にて発見
即買いしました
まだ探せば他のもあるものかな
463 :
吾輩は名無しである:2009/12/26(土) 22:56:22
ちくまの全集1から10までなら持っています。
古本屋で見つけました。
残りを探していますが、全く売っていませんね。
どこに行けばあるのやら。
464 :
吾輩は名無しである:2009/12/26(土) 23:27:36
ネット使えよ
顎が長い人が監修してるの?
466 :
吾輩は名無しである:2010/01/01(金) 20:27:20
まったく正月からだらしのない奴らだ。
467 :
吾輩は名無しである:2010/01/07(木) 21:13:47
>>445だが沢山答えれくれてありがとうございます。
ここに挙がってるのは自分もほとんど全部好き。
しいて一つだけ挙げるなら『桜〜』ってくらい。
468 :
吾輩は名無しである:2010/01/08(金) 02:22:02
64 :中原中也:03/08/14 04:06
「母さん、僕は本当は孝行息子だったんですよ。今に分かるときが来ますよ」
ゆうめいだった堕落論をさっきはじめて読んだのだが三島由紀夫のコピー元を
またひとつ見つけれて良かった
全巻揃いを現物を見ないで買って(中古品だが)中を見たら表記が現代仮名ず
かいだった
新日本出版社かお前は>冬樹社
>>469 そういえば文学者本人が話してるのを収録したCDがあって、
安吾の次が三島だったけど(安吾はNHKラジオ「朝の訪問」のインタ)、
やる気なさそうにボソボソ喋る安吾と明晰にハキハキ喋る三島が対照的だったなw
>>471 揃いで入手できただけでもいいやんw で、いくらだった? 函と月報は?
全集は筑摩版が出て冬樹社版は値崩れしてるのかな?
筑摩版17巻だけ端本で安く欲しいw
473 :
吾輩は名無しである:2010/01/24(日) 17:30:33
ちくまの全集(文庫本)なら1冊500円で買った。
だいぶ前だが。
474 :
吾輩は名無しである:2010/01/25(月) 00:04:49
>明晰にハキハキ喋る三島
3島は道徳意識が強すぎたっていろんな伝記物にあるよな
なぜか無頼派を文士の鑑として論理的に崩れないといけないって思いつめて
奇妙なことになったとか(はい、
>>470にも応えました)
さかぐち全集はあれだ、18000円也。ハコと月報つき。仮名ずかいのほ
かに解説が奥野健男なのが難点
いかん、論理とか言ってしまった(また×××が五月蠅えわ)
( ゚д゚)
ちくまは文庫にすると新かなにしちゃうんだよな。
安吾の文庫全集は高校の頃に揃えて、どこ行くにも持って出て
読んでた。風呂でも読んでたからぼろぼろになった。
最近、また図書館で借りて読んでる。
旧かなはいいな。昔は気にもしなかったけど。
あの小汚い文庫全集、それでもヤフオクでいい値段ついたね。
>>478 売ったのかよw
旧かなで読むんだったらオリジナルの単行本もいいよな。
奥付に安吾の検印が押してあるのもイイ。
都内だったら状態を問わなければ比較的間単に、しかも安く(数百円で)手に入る。
古書展で割とよく見かける。
480 :
吾輩は名無しである:2010/01/30(土) 23:25:48
安吾って小学校教師だった時があるんだな
驚いた
481 :
吾輩は名無しである:2010/01/31(日) 01:25:58
安吾が教師って完全にデモシカだな。
実に愚かなる人々(笑)おやはや(笑)
最近文学のふるさとを読み返してたら、
折口の貴種流離譚と共通してるような気がした。
484 :
吾輩は名無しである:2010/01/31(日) 14:28:06
>484
〜でもやるかぁ…
〜しかない…
悲惨な人生だと思うよ
486 :
吾輩は名無しである:2010/02/01(月) 01:13:27
最終的に辿り着いた職業なら悪くない。
487 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 17:38:21
おやはや(笑)坂口の影響を受けた三島なんぞは日本人は和服を捨て洋服に着替えるほど適応力に優れておる、何ぞといっておりましたけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
489 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 18:37:27
>>487 反対のこと言ってる気がする。
日本人が洋服着ることは否定してないよね。
490 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 18:55:13
>>487 この評論はそんなに変なこと言ってるわけじゃないんだけど、そこだけ浮いてるね。
洋服と和服を取り違えたのかな?
夜長姫を読んだ
ハタ織り女の自害が結末の伏線になってるだな
月待の影が薄すぎる…台詞ないし
>>491 なるほど、『夜長姫』は傑作だな
>日本人は洋服など安易に着るべきではなかったと言いたかったのだ。
洋服の下りは安吾がいっている事と違うと思う。
一番下の小文字「奥野健男のものなど読まないほうがいい」も余分な文言。
評論の受け取り方は各人違うし、何を読もうが読者の自由である。
>最近の読者は『桜の森の満開の下』を評判にしているようである。だが、『夜長姫』のほうがちょっと出来がいい。
(クラクラ日記の評論の文中)
これも『夜長姫』のほうがちょっと出来がいい。と断定するのもどうか。『桜の森』を推す人もいるし、
甲乙つけ難いという人もいるだろう。『吹雪物語』もはずせないと思うが。
出来と好き嫌いは別。桜を押す人はそっちの方が好きなんだろ。
夜長姫のほうが出来がいいと言いたいんだな
桜の森の満開の下と夜長姫と耳男は両方好きだが、
青鬼の褌を洗う女も非常にレベルが高いと思う。
あれの主人公のモデルが奥さんだって知った時に
なんで安吾があれほど否定してた結婚をしたのかがなんとなくわかった。
青鬼はラストの二人のやり取りが凄く好きだ
「夜長姫」って英語訳があるのかな
「地獄の黙示録」とかいう外国映画の原作者が夜長を読んだなんてことはない
よな
*
奥野さんはアレですよ、解説に感想や願望を混ぜるから読みずらい
奥野流が好きな人限定
ここはメクラがツンボに教えを垂れる場所か
501 :
吾輩は名無しである:2010/02/07(日) 19:07:48
安吾忌に行ってみようかと思うのだが、
もし行ったことのある方がいらっしゃったらお教え頂けまいか。
俺も行きたいな
503 :
吾輩は名無しである:2010/02/07(日) 21:33:53
参加費8000円。
払えねえや!
505 :
吾輩は名無しである:2010/02/07(日) 21:59:01
確かに高いな。
>>491 伏線かなあ。
エナコは自分の神から引き離された巫女だから自害したんじゃないのかな。
>506
対比にはなってるけど伏線ではないね。
508 :
491:2010/02/08(月) 01:50:42
2ちゃんのスレで発表するようなことではなかった
今は反省している
安吾忌行くことにしたよ。
8000円の価値のある時間を過ごせますように。
良い意味で青臭い安吾ファンと語れますように。
安吾を知ってる人と話せるといいな
とりあえず綱男氏はお越しになるそうで。
512 :
吾輩は名無しである:2010/02/17(水) 00:05:50
大阪の女はもうだめだ
513 :
吾輩は名無しである:2010/02/17(水) 10:06:30
今日は安吾の命日
514 :
ザ・スミス:2010/02/17(水) 10:13:58
安吾忌のレポおねがいしますね!
桜の森とか夜長姫のような世界観の作品てジャンルで言うとなんていうんだろ
歴史っぽいんだけど歴史モノじゃあないし古典的世界観だからといって古典でもないし
なにそのメルヘンというの?そういうようなもの?
ごく普通に寓話
517 :
吾輩は名無しである:2010/03/11(木) 01:45:08
修身治国家は賢者の側のものである。賢者は破れにくく、愚者は破れやすい。文学という
ものは、もともとが愚者のおろかな抵抗だ。愚者の……人生に対する……必敗の抵抗だ。文
学は揃いも揃った愚弟どもの、はかない、傷つきやすい、痴夢の話であるが、それにもかか
わらず我々を生産しつづける、この無心で酷薄で巨大な神の溜息のかすかな響きぐらいは伝
えるかも知れぬ。
賢者の負っているものは人倫の社会である。愚者が負っているものは、ほかならぬ己の愚
行だ。己の愚行に、さながら神の栄光と地獄の業火を見る。
巷談師坂口安吾はその最後の愚人であった。天晴れの愚人であった。一片の私心がない。
八方を破りつくしていた。一点の汚点がない。壮烈に、自在に、ドエライ己の孤独を形成し、
忽ちまた己のドエライ孤独を解体散華させていた。
518 :
吾輩は名無しである:2010/03/11(木) 20:20:34
安吾という人間に、しかし、例えばひとが(オジサンたちが)
開高に対する様なシンパシーを抱くのは違うと思うな。
ナンタラはカンタラに通ずとかいうアレの伝で。…まあ開高だって
実際にゃそんなには凡でもないのかしらんがw
三千代夫人(1994年没)は夫の没後、銀座でクラブを営んでいたそうですね。
リアルでそのクラブに行かれたことのある方がいれば
お話聞かせてください。
521 :
吾輩は名無しである:2010/04/12(月) 17:22:26
本物の戯作者は安吾しか居ない
522 :
吾輩は名無しである:2010/04/13(火) 12:56:51
安吾のエッセイの中の
織田作や太宰や中也や小林秀雄が好き
安吾のイメージが本人たちの意図を越えて妙に愛らしい
523 :
吾輩は名無しである:2010/04/13(火) 13:32:39
織田作は志賀に、安吾は小林に歯向かったんだが、
結局は狡いやつが勝った。
524 :
吾輩は名無しである:2010/04/14(水) 00:02:58
気が変になるのかどうか試したくて無人の桜の樹の下に立ったが、
なにがどう怖いのか分からなかった。 誰か教えてつかあさい?
525 :
吾輩は名無しである:2010/04/16(金) 01:05:03
言葉使いが変
……そうして、競輪事件のときには、ほんとうに気をもんだ。安吾の生命が危険にさらされているのに、
みんなが道化芝居でもみるように、ゲラゲラ笑っているのが残念でたまらなかった。
二度目に会ったのは、安吾と中野重治との対談を、本誌にのせるために、中野と一緒に桐生の安吾の家へ行ったときだ。
大きなイヌがいて、わたしは、すっかり、悩まされたが、それまでにさんざん、安吾を動物にたとえたりしたのだから、
そのくらいの因果応報は、当然あってしかるべきだったろう。……
安吾は、わたしにむかって、モグるようなことがあったら、ぜひぼくのところへいらっしゃい、ぼくは捕物帳をかいてるし、
そんなことをするのが大好きだから、といった。冗談にいっているようなふうは微塵もなかった。……
わたしと中野とは汽車にのって桐生へ出かけたが、その後、わたしは、わたしの家のすぐそばを、桐生行のバスが
走っているのに気づいた。しかし、わたしは、ついにそのバスに乗らなかった。今後も永久に乗るようなことはあるまい。
花田清輝『坂口安吾』
天才になりそこなった〜が面白かった
ググっても分からなかったんですが、他に菱川修三について書かれたものってありますか?
528 :
吾輩は名無しである:2010/04/21(水) 21:00:50
文学のふるさと最高
>>527 菱川じゃなくて菱山だと思う
ググっても出てこなかったのもそれが原因っぽい
菱山の名前が出てくるのに
宿命のCANDIDE
かげろう談義
がある
特に前者がオススメ
>>529 ありがとうございます
黄金週間はその二つをチェックします
531 :
吾輩は名無しである:2010/04/27(火) 00:36:35
モラルがないことがモラル
532 :
匿名:2010/05/05(水) 23:14:09
533 :
吾輩は名無しである:2010/05/07(金) 16:51:31
お前全然読めてないな・・・
二流の人の人間分析に舌を巻くわ
半藤一利とかいう人が勝手に弟子入りしたがるのも頷けるわ
信長と謙信をまだ読んでない俺は勝ち組だ
読んだ奴はもうわくわくできないだろうから。
535 :
吾輩は名無しである:2010/07/30(金) 01:54:49
a
537 :
吾輩は名無しである:2010/08/13(金) 00:36:58
ああ、彼は死んだ
埋葬人は記録書に墓の番号をつけました。
すべては終りました。
犬とともに、
夕ぐれの霧のなかに沈む死者よ。
さよなら。
青鬼の褌を洗う女はすごかった。感動した。
あんなすごいの書くひとが、一方でしょーもない戦国エッセイとか
人を食ったミステリを書くというのが面白くてしょうがない。
539 :
吾輩は名無しである:2010/09/01(水) 22:44:11
青春論とか青鬼とかに顕著だと思うが
「首尾一貫」「理路整然」「起承転結」とかいったことには
まったく頓着しないで話があっちこっちでいきなり終わるw
そこが面白いんだけどね。
青鬼の途中まで端正な筆致が専務との愛人生活から急にゆるく拡がりだすからビックリした
前半の方が好きだけど、後半本人ノリノリだったのはよくわかるw
けっこう母の上京も愛すべき作品と思うんだけどあまり評判良くないのかな
541 :
吾輩は名無しである:2010/09/05(日) 22:42:59
つ野田秀樹