1 :
名無しさん:
俺は、堕落論でほれました。みなさん、どうっすか?
2 :
名無しさん:2000/02/26(土) 08:18
同じく。目から鱗というか。マジ感動した。
3 :
暗い青春:2000/02/26(土) 18:52
不連続殺人事件、二流の人
4 :
名無しさん:2000/02/26(土) 20:01
青鬼の褌を洗う女。
5 :
>4:2000/02/27(日) 00:59
私も「青鬼の褌・・」大好き。
あと「耳男」かな。
>5さん
「青鬼の褌・・・」は、周りで好きなひとがいなくて、マイナー?
と思っていたので、嬉しいです!
安吾の書く女性は、割と好き。
「安吾史譚」や「新日本風土記」も好きです。
あと、飛騨の顔の話(タイトル失念)とか。
「青鬼」の「私」は三千代さんがモデルなのでしょうね。
「クラクラ日記」もアンゴと三千代さんのお互いを心から信頼しあう
生活が描かれていて、愛読書になっちゃってます。
甲田益也子主演で「白痴」が撮られましたが、私としては緒川たまき
が良かったなぁ。
そういえば、アンゴの御子息、綱男さんはプロカメラマンになられた
そうで、Webサイトもありました。
8 :
名無しさん:2000/02/27(日) 20:23
ジロリの女が好きな人は
おらんのー
9 :
名無しさん:2000/02/27(日) 22:07
古い全集の確か13巻が座談、インタビュー集で、図書館で借りて
読んでたのが最近、新しく刊行された全集(柄谷が編纂してるやつ)
に変わってしまって座談、インタビューが読めなくなってしまった。
ちくま文庫の全集にもないし、残念。
10 :
名無しさん:2000/02/28(月) 00:09
金銭無情
11 :
名無しさん:2000/02/28(月) 00:16
アンゴと中上健二のファンってかぶってるように思うんだけど、
皆さんはどうでしょう?
12 :
暗い青春:2000/02/28(月) 18:56
飛騨のタクミの話もあるけど、両面スクナの話ですかね>ヒダノカオ
矢田津世子ってどういう人だったのかがやっぱり気になりますー。
13 :
名無しさん:2000/02/28(月) 19:34
荻野アンナの研究室に行くと、ブタのぬいぐるみの山に埋もれてちくま文庫版の坂口安吾全集が全巻揃ってます。
14 :
暗い青春:2000/02/28(月) 20:42
↑ってアンナはたしか解説まで書いてるじゃん。「アイラブ安吾」なんて本も出してるし。
なんでウチにはちくま版揃ってナインダロ?
15 :
スパンコールのシンデレラボーイ:2000/02/29(火) 00:14
えー・・俗っぽいのしか読んだことありません
『不連続殺人事件』とか
ごめんなさいミステリー板から来ました(苦笑)
16 :
暗い青春:2000/02/29(火) 12:41
ちゃんと勉強してるわけじゃないですが、年代順だと、
風博士→白痴→堕落論→不連続殺人事件、安吾史譚等タンテイ物その他
で、後ろの方が俗っぽいのかもしれないけど、こなれてるし、普通には面白いですよね。
後ろの方だけ読むのは全然オッケーじゃないでしょか。
17 :
名無しさん:2000/02/29(火) 19:47
小学生時代から「青鬼の褌を洗う女」とか「白痴」とかいろいろ読んだが、未だに面白いと思うのは自伝的な「風と光と二十の私と」(題名も素晴らしい)。太宰の自虐的な自伝ものよりずっとよく書けてるし、何よりもカッコイイと思う。
18 :
名無しさん:2000/02/29(火) 22:41
「青鬼褌」は狂気ですな
19 :
>「風と光と二十の私と」:2000/02/29(火) 23:29
高3の時、現国のセンセが最後の授業で朗読してくれた。
私のベストは、「不良少年とキリスト」。「続堕落論」の俗っぽさも捨てがたい。
20 :
4:2000/03/01(水) 00:25
>暗い青春さま
あー両面スクナ!ありましたね〜忘れてました。。。
わたしが好きだと思ったのは、飛騨の顔はコブがいっぱい
くっついた様な・・・ってヤツでした。
アレ読んで、飛騨に行きたいと思ったのでした(まだ行ってない)。
>18さん
「青鬼の褌・・・」狂気ですか?
すごいロマンス〜〜って思って読んでました〜。
読みが甘い???
21 :
名無しさん:2000/03/01(水) 02:28
私も「不連続殺人事件」です。「復員殺人事件」はやっぱり・・・。
ところで日本のバンド、ナンバーガールの丸眼鏡さんは、安吾からの引用が多いように思いました。
ファンなのでしょうか。
22 :
名無しさん:2000/03/01(水) 20:35
19>「不良少年とキリスト」
あれって、文章の調子がおかしくない? 酒に酔って書いたか、あるいは薬でもやってたんじゃないかと思ってたけど…
23 :
暗い青春:2000/03/02(木) 18:41
コブの顔 < あー、それありましたね。僕は飛騨のタクミ(の像)を見に行きたいです。でも遠そうなんですよねー。
ヤク < 戦後ならヒロポンは打ってたでしょう(そーゆーイミとちゃうか)
24 :
名無しさん:2000/03/02(木) 19:07
「クラクラ日記」読むと完全に外基地ですな。
25 :
渋澤龍彦が:2000/03/08(水) 15:11
「快楽主義の哲学」の中で安吾に対する
批判めいた事書いてて、思わず「チクショウ。安吾!言い返せ!」と
くだらない事考えてしまった。あ、どちらも好きです。
26 :
名無しさん:2000/03/08(水) 22:54
age chau
27 :
>21:2000/03/12(日) 02:13
なんかのインタビューで好きとかいってましたね。
ナンバーガール聴いて安吾とか読むようになりました。
いままで文学なんてぜんぜん興味なかったんですけどね。
28 :
age:2000/03/15(水) 06:11
29 :
名無しさん:2000/03/15(水) 07:27
坂口安吾の文章ってよく引用されるね
30 :
暗い青春:2000/03/16(木) 12:41
いしかわじゅんのマンガには風博士つうキャラクターが出てきますね。
ここらへんは基本ですか(笑)
山田正紀「弥勒戦争」には安吾本人がチラッとだけ登場します。
31 :
名無しさん:2000/04/11(火) 16:53
エドガー・アラン・ポーみたいに、ジャンルを超えた創作活動なので、
どっから入ってもOKしょ。
なんかの新人文学賞で松本清張が選ばれた時、選評で安吾いわく「この作家はミステリー向き」
と言った。スルドイ。
千葉一幹という人もファンらしい(文学界5月号より)。
32 :
名無しさん:2000/05/16(火) 03:44
金金金。金銭無情。サイコーですな。「ふなに似ているのかな」は一週間わらえる。
関係ないけど、世田谷の某図書館の安吾全集を盗んだのは僕です。だって、盗んで読むのが正しいでしょ、安吾とかって…
33 :
名無しさん:2000/05/16(火) 06:53
>32
全集盗むとは!
返してきなさい。
34 :
>32:2000/05/16(火) 12:00
所有したがる心がすでに安吾ではない。
35 :
名無しさん:2000/05/16(火) 15:39
図書館からというのがせこい。大きな本屋で万引きせよ。
36 :
32 こんなにレスがつくとは…:2000/05/16(火) 16:24
>33 今は東京に住んでないから、返せないの。それに、何回でも読めるし。
>34 その通り!僕など大坂口安吾と比べるもおこがましい極小人間!
>35 その通り!僕はスネ夫のようにせこく、スネ夫のように狡猾だ。しかし、どうやって全集をバクるの、日参するのかなあ。
37 :
空き地:2000/05/16(火) 18:05
なんだ、読んだら古本屋に叩き売るのならナカナカ実際的と感心したのだが。
でも返せよ(笑) 宅急便でもなんでもサ。
38 :
名無しさん:2000/05/16(火) 21:54
>37
そうだよなぁ。それで、売ったカネで昼間っから酔っぱらう、と。
39 :
32:2000/05/16(火) 23:26
>37、38
ふむ。確かに、君たちの思想は人間に似ている。実際的で、合理的、かつ自然の循環にのっとっている。
でも、本のバクリ方には、あまり精通していないようですね。ちょっと説明させてもらうと、僕がパクった安吾の本には、世田谷区立xx図書館、というシールが貼られており、そのうえからパッケージングされていて、図書館の本であったという証拠を消す事ができない。
ただし、これは世田谷某図書館の話であって、ある方法を使えば簡単に売却できる本をおいている図書館もある。場所は、荒れたら困るので、いえませんが。
僕は、そこの本を売って、酒もコロッケもカップラーメン100個も買いました。そういう事です。
最近は
40 :
名無しさん:2000/05/17(水) 00:57
最近は、なんだ?
41 :
32:2000/05/17(水) 01:11
最近、桜の森の満開の下、を読み直した(5回目くらい)。
乱れ舞う桜の花が、読者自身にも降りかかってくるあのラスト。何回読んでも、いいなあ。
42 :
名無しさん:2000/05/17(水) 10:23
不連続殺人事件はおもしろいけど読みにくい
43 :
9:2000/05/17(水) 19:22
訂正
いんたヴゅーあったよ
酔っ払って小林秀雄につっかかってるとこなんか好きなんだよなあ
44 :
名無しさん@1周年:2000/05/19(金) 01:53
ていうか、皿洗いバイト休憩時間にエッセイ読んで、泣いた。題はなんだったかなあ。
45 :
名無しさん@1周年:2000/05/19(金) 05:50
やっぱ続堕落論かなあ。
嘘をつけ!嘘をつけ!嘘をつけ!
46 :
名無しさん@1周年:2000/05/19(金) 06:50
安吾に叱られたい
47 :
金銭無情 :2000/10/05(木) 12:35
必死必殺真剣の気合。
48 :
蛸博士 :2000/10/07(土) 12:08
>30
そういえば、風博士ってペンネームのエロ漫画家、いませんでした?
私の一押しは「日本文化私観」。自慰史観の連中はこれを読め!
49 :
トンピ :2000/10/07(土) 20:54
青鬼,わたしは海を抱きしめていたい,外套と青空,
とかにでてくる、ていそーかんねんの無いだるそーな女の人,好き。
50 :
名無し :2000/10/07(土) 21:01
恋愛論が好き。
安吾ってシャブ打って作品書いて夜は眠れないから(当たり前っ)
睡眠薬飲んでダブル中毒だったんでしょ?すごすぎ。
51 :
フオスフオレッセンス :2000/10/08(日) 03:45
>49
わたしは海を抱きしめていたい いいね。ろくでもねえアバズレばっかりなのに、
安吾の描く女の人ってリアリズムを超え出るような肉感があって美しい。妙な
魅力があるな。
52 :
吾輩は名無しである :2000/10/10(火) 19:09
セリーヌと安吾、最近読み比べてるけど
前者が堕落しきったところから光を見出しているのに対して
後者は人間の醜さをさらけ出したままそこに留まりながら
ひたすら世の中を呪ってるよね。
文化の違いだけで割り切れなさそうだ。
53 :
吾輩は名無しである :2000/10/11(水) 11:57
>>22 「不良少年とキリスト」の文章が一見「おかしい」のは、太宰の死後間もないときで、
歯痛をこらえつつ太宰の作品をあらかた読み返した直後だから。いつもの
安吾の文章ではなく、まるで太宰が乗り移ったかのよう。体言止めの多用、
短いセンテンスを畳みかけるように続ける会話体、その会話もからむような口調。
それは安吾による太宰の文体模写だ。ただし冒頭だけで、だんだん安吾節と太宰調
が入り交じってくるんだけどね。
でも荻野アンナも「不良少年〜」の文体を模した文章を書いているけれど、どうやら
彼女はそれが太宰調であることに気付いていないようだった。惜しいねアンナ。
54 :
吾輩は名無しである :2000/10/11(水) 12:24
>41
「桜の森の満開の下」これ最高です。
ホント何回読んでもほれぼれします。
虚無と幽玄と残忍性。
無限の穴に落ちていくような感じ。
>52 さん。 間違ってたらごめん。「前者」と「後者」が逆なのでは?
もし間違っていなくて、貴方のコメント通りなら、興味深いのでもう少し
詳しく教えてください。
56 :
ピーチャン :2000/10/12(木) 03:34
僕が安吾ヲ知る前に見た映画版「肝臓先生」と原作はあまりに違いますね。
映画は面白くないけど、原作も安吾さんほどの腕を持ちながらあんまりって感じ。
どう、おもいます??
57 :
吾輩は名無しである :2000/10/12(木) 19:59
おれはエッセーや評論が好きかな。小説では「夜長姫と耳男」と、自伝的な連作。
安吾の描くフィクションの人物より、安吾自身が一番強烈なキャラクターだと思う。
評論・エッセーでは「不良少年とキリスト」と「ラムネー氏のこと」(だっけ?)がいい。
前者の「人は決して死には勝てない。だが負けないのだ。戦いつづけている限り負け
ではない」という論法は、戦時中のスローガンを思わぬところに転用した屁理屈で、
屁理屈なるがゆえに胸を打つ。「親がなくても子は育つ。ウソです。あっても育つんだ」
は今見ても面白いが当時はもっと新鮮だっただろう。
後者の茸取りの名人の話から文学者の実験精神の話に飛躍する思わぬ展開は、
笑いから一気に感動に導く力がある。創造的な仕事をしようとしている人なら、みんな
元気づけられる。
58 :
名無しさん@1周年 :2000/10/14(土) 02:09
>52
>55
そうだな、堕落しきったまま世の中を呪ってるってのは、
ちょっと違う気がする。堕落したところから光を見出す
ってのはむしろセリーヌより安吾じゃないかっていう55の
指摘も、感触としてはわかるけど、安吾はむしろ「堕落しても
光を求めてしまう自分がいやだ」っていうことを表現して
るんじゃないかな。人は生きていく過程で「自分自身になる」
のでなければならないが、それは自らが神になることなので
あり、そんなことは不可能だから、どうせ神になれないのなら、
徹底的に堕落すべし、というのが安吾の態度でしょ。
59 :
吾輩は名無しである :2000/10/14(土) 03:10
安吾の堕落は安吾自身が堕落と思っている堕落ではないと思う。
親鸞の「地獄ぞ一定すみかぞかし」の「地獄」とおなじで、「世間では
堕落と思っているだろうが、自分はそれが正しい人間の居場所だと思って
いる」という意味でのカッコ付きの「堕落」なのだ。
自分が一番嫌いな自分になる、そしてそんな自分を心底嫌いだと感じる、
その2点において安吾と太宰は近いもののようにとらえられるが、
しかしその内実が違う。安吾は自分で望んで落ちるのだ。そして
落ちた自分を嫌おうといったん自分で思ってみるのだ。しかしその
無意味さ、それでも生きる自分の存在の自明さをかみしめ、やはり生きるのだ。
太宰はその逆で、気がつけば落ちていて、いつの間にか落ちている自分を
嫌いになる感情がいつしかわき出ていて、そのことを自ら恥じるのだ。
安吾の堕落には意志がある。故に逆説的な光と力を内包している。
太宰にはすべてが受け身であり、それ故共感と嫌悪を同時に呼び起こす。
60 :
吾輩は名無しである :2000/10/14(土) 07:23
>59
確かにそのとおりだ。
太宰には何処か周囲から哀れみを期待する
甘さがある。
これって単なる太宰嫌いか。
61 :
吾輩は名無しである :2000/10/14(土) 23:00
ここに女の人っているの?
62 :
吾輩は名無しである :2000/10/15(日) 00:05
「空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。」
グレイト!
たいした批評家だと思います。
63 :
安吾! :2000/10/15(日) 03:56
坂口安吾を知ったのは中3の時
それから4年ほど経ちますが
そんなにたくさんの作品はよんでません
だけど、彼の文体とか、生き方とかに惹かれてます
ちなみに、高校の時の国語の先生(女)は
大学の卒論で坂口安吾をテーマに書いて
全集も揃えたそうです
私もお金があれば揃えたい・・・
64 :
プーの友人。 :2000/10/17(火) 10:21
フツカヨイ…
65 :
蛸 :2000/10/17(火) 12:18
いづこへ・・・。
66 :
吾輩は名無しである :2000/10/18(水) 13:03
僕、馬鹿なんですけど、
堕落論読んでもイマイチよく分かりませんでした。
主観を交えず安吾が言おうとしていたことを教えてください。
冒頭の「醜の御楯といでたつ我は。・・・」のあたりなんて
さっぱり意味不明です。。。。ああ、情けない。
67 :
吾輩は名無しである :2000/10/18(水) 17:08
>66
意味を取ろうとするな。
文章の流れに身を任せろ。
そうすれば自ずと意味を感得できる。
安吾は論理ではない、始めから終わりまで主観だ。
68 :
66 :2000/10/18(水) 23:31
>67
なるほど。そういうものなんですか。
「日本文化私観」を読んだ時は、それを感じられたような気がします。
もう一度読んでみます。
「日本文化私観」は面白かったあ。
69 :
吾輩は名無しである :2000/10/22(日) 02:16
>>66 時代背景がわからないとわかりにくいよね。ご指摘の、
>冒頭の「醜の御楯といでたつ我は。・・・」のあたり
は、おれもよくわかんないけど、たぶん軍歌か戦意高揚歌、または新聞で発表されて
有名になった兵士の短歌の一節、街頭に貼られたスローガン、といったところでしょう。
第2次大戦は日本人にとって、なにがなんでも勝つんだ、という国民運動だったわけで、
「堕落論」は敗戦によってその熱がイッキに醒めた、一億総虚脱状態の時期のもの。
誰もが目をそむけ忘れたがっているスローガンを敢えて持ち出して、これから日本人は
どう生きるべきかを説いたのが『堕落論』だとおれは解釈しています。
70 :
吾輩は名無しである :2000/10/22(日) 03:27
図書館でどっかのSF全集を借りて読んだたら
「夜長姫と耳男」が入ってたんだよ。読み出したら
止まらなかったのを覚えてる。でもなんでSF全集
に入ってたんだろ。
71 :
66 :2000/10/22(日) 08:36
>>69 なるほど。そういうことだったんですか。<「醜の御楯・・・」
戦後の日本人に向けて書かれた内容が、
現代にも通じる部分があるんですね・・・。うーむ、深い・・・。
72 :
吾輩は名無しである :2000/10/22(日) 12:40
> 意味を取ろうとするな。
> 文章の流れに身を任せろ。
> そうすれば自ずと意味を感得できる。
> 安吾は論理ではない、始めから終わりまで主観だ。
日本人的感覚ですね。異文化の洗礼を受けている今の子には通じない
でしょう。精神論で甲子園を目指すようなものです。
73 :
暗い青春 :2000/10/22(日) 13:47
「白痴」とか「堕落論」とかインテリがちまちま読むものって感じじゃない?
「日本文化史観」「二流の人」「不連続殺人事件」の路線の方が楽しくてよい。
74 :
吾輩は名無しである:2000/10/23(月) 14:21
夜長姫と耳男、好き。
夜長姫〜!
今日よりはかへりみなくて大君の醜の御楯と出で立つ我れは(万葉集・防人歌)
「醜の御楯」は、C・ドレイパア教授によると「しこのみたい」の遡時転訛
であるとの事です。
76 :
プーの友人。:2000/10/23(月) 14:39
野田秀樹が作った、
「贋作・桜の森の満開の下」。
毬谷友子の夜長姫が好き。
77 :
吾輩は名無しである:2000/10/23(月) 16:49
>日本人的感覚ですね。異文化の洗礼を受けている今の子には通じない
>でしょう。精神論で甲子園を目指すようなものです。
まさに日本文学について語っているのだから、
日本人的感覚でテクストを読むことのどこに問題があるの?
今の若者に分からなければ彼らに近付けて解釈してもらうのがいいのか?
逐語的解釈で文学を理解しようという物言いには文学的センスの欠如を感じるね。
そういう捕らえ方では、少なくとも安吾は読まないほうがいいかもしれない。
いつまでたっても意味が分からないと思うよ。
78 :
69:2000/10/23(月) 21:45
>>72とは別の理由で
>>67に(気持ちは分かるが)反対を唱えたい。安吾は没論理の主
観でものを言っているのではなく、論理を突き詰めて屁理屈に聞こえかねないところ
までいっているから逆に心を打つのだ。
>>77の逐語的解釈への反撥は論理そのものへの拒否に見える。それは逆に日本文学・
日本人的感覚への偏見(「理」ではなく「情」だといった)ではないだろうか。日本
文学にも徒然草のような論理の伝統はあると思う。それも文学的センスの重要な要素だ。
そもそも逐語的解釈の弊害は時代背景を含む「文脈を見ないこと」にある。77のように
コンテクスト重視も逐語的解釈も拒否するなら、いかなる解釈が成り立つと言うのか。
もっとも安吾の評論に散文的論理を超越した詩的味わいがあることはおれも認めるし、
自分もそういう読み方をしている。ただ、
>>66のように「分からないから知りたい」と
思うことは若者でなくてもあると思う。今回は
>>75さんに防人の歌だということを教え
てもらってよかった(やはり戦時中はスローガン的に使われたのではないか、とは思う)。
79 :
吾輩は名無しである:2000/10/24(火) 15:45
あげ
80 :
かまヴぉこ:2000/10/24(火) 21:36
行き詰まったとき、「不良少年とキリスト」読むと
なんか力が湧く。堕落論はいいね。
>>78 同感です。
逐語的・論理的解釈を突き抜けた先に
感覚的・主観的解釈(それが没論理的なものであれ)があるのでなければ本末転倒と思います。
>>75 確かに防人歌だけどセシル・ドレイパアの「しこのみたい」説はいただけん
なあ(^^;;;
83 :
吾輩は名無しである:2000/10/25(水) 16:48
age
84 :
吾輩は名無しである:2000/10/25(水) 22:50
「しこ」は上代には「強い・頑丈だ」から「無骨だ・醜い」までの意味の広がりを持って
いたもよう。「大君の醜の御楯」は帝のために体を張って戦う頑強な武人のことだね。
85 :
吾輩は名無しである:2000/11/01(水) 22:44
age
86 :
吾輩は名無しである:2000/11/02(木) 21:53
自分を反省。ここの人達って、自分だけは解ってるって思ってて
やな感じ。自分もそうかもって反省。
勉強してから物言って。聞いた事あるような二番煎じばっかり。
自分の感性で考えろってーの。
まちがっててもね。
87 :
吾輩は名無しである:2000/11/02(木) 23:22
ではまず「感性」などという百番煎じでは済まない言葉を無反省に使うのも反省しなさい
88 :
吾輩は名無しである:2000/11/03(金) 01:47
バシッ!
一本!
89 :
吾輩は名無しである:2000/11/03(金) 02:55
このスレ立てたものです。
久々に2ちゃんねるに来たらあがっててビックリした。
安吾好きな人が結構いてなんかうれしい。
堕落論もいいけど、日本文化私観はとくによかった。
日本は天皇を中心とした神の国などと寝ぼけた
事を言っている首相に読ませたい。
90 :
吾輩は名無しである:2000/11/03(金) 02:57
確かに「感性」って暴力的な言葉だよね。
「感性の欠如」なんて言われると、理屈でなくてグサッとくる。
人間が本来持っていて然るべきものを、
恰も無きが如く指摘する人間ってのは如何なものでしょう?
91 :
吾輩は名無しである:2000/11/03(金) 10:11
このあいだ某深夜放送で御子息のカメラマンが出てたけど父親が死んだのが2歳のときだったから
「他人(専門家)のほうがよく安吾のことを知ってます」といって笑っていた。
そういえば壇ふみもにたようなこと言ってたっけ・・・
92 :
吾輩は名無しである:2000/11/07(火) 02:24
age
93 :
吾輩は名無しである:2000/11/08(水) 03:57
>>89 わかる。安吾が生きていたら、日本は(日本もまた、かな)生きていく人間の
国だ、みたいな言い方をしたんじゃないだろうか。
この人の場合、だからといって左翼に走るわけでもないんだが。
そこがまたいい。
94 :
十八歳:2000/11/09(木) 10:22
いづこへ、とか青鬼の褌を洗う女とか、始まりが面白い。一気にぐいーっと引
き込まれる感じ。面白いのは内容全部だけどね。青鬼〜とか戦争と一人の女と
かにでてくる女って、女の私から見ても可愛い。個人的には風と光と二十歳の
私とが好き。
95 :
桜のダンス:2000/11/09(木) 10:29
音的に好きになったナンバーガールの向井秀徳が安吾好きで嬉しかった。「私
は海を抱きしめていたい」とか「安吾はハッカ煙草を吸いながら」とか歌って
ます。
96 :
とある高校生:2000/11/10(金) 16:43
「桜の森の満開の下で」は最後が美しい。それにこれは色々な作家達に
影響を与えている。また、鬼女が生首で人形遊びをするというのは
確か本当にあった話だったと思う。どこかの国で。
「堕落論」は私はそこまで暗さとか憎しみとかを感じず、素直に頷けた。
高1の頃読んだから、読みが浅かったのかもしれないが。
97 :
あのん:2000/11/10(金) 21:56
親戚の家(日本風な豪邸)の写真集を安吾の子どもが撮っていて、それでちょっと親近感がわいた。
今、現代文の授業で日本文化私観をやっているが、わたしのまわりは「つまんない」と言う。
おもしろいのに。
98 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 22:06
このスレッド読みごたえあってとても面白いです。
私は「青鬼の褌〜」が好きです。
ナンバーガールの人が安吾好きと上に書いてあるけど、グレイプバインの人も
そうらしいです。歌詞を読んで、なるほどと思った。
99 :
吾輩は名無しである:2000/11/12(日) 20:12
あげ。
100 :
とある高校生:2000/11/13(月) 01:36
あらん、グレイプバインも好きなの?
101 :
吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 21:07
そうだよあげ。
102 :
吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 17:03
向井秀徳って安吾以外に何が好きなんだっけ?
103 :
あのん:2000/11/14(火) 21:14
>102
酒。
104 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 11:15
>102
「猫町」って歌詞あるけど、萩原朔太郎とか?
105 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 11:16
「破戒」で島崎藤村っつーのもある。
106 :
吾輩は名無しである:2000/11/16(木) 21:00
んーあげっ。
107 :
吾輩は名無しである:2000/11/20(月) 16:47
あげ
108 :
吾輩は名無しである:2000/11/20(月) 19:08
安吾を初めて知ったきっかけは?
私は高校2年の時の代ゼミの模擬テスト。
問題解きながら「これはすごーい!」と感動したのを覚えてる。
国語の模擬テストの設問1って、現国の教科書より面白かった
覚えが。
109 :
吾輩は名無しである:2000/11/20(月) 20:22
雑誌「ダヴィンチ」の初期の号の特集で知りました。
ゴチャゴチャの部屋で文机に向かってる白黒写真が印象的でした。
110 :
吾輩は名無しである:2000/11/21(火) 12:44
>108
安吾に限らずテストで面白い文章が出題されると
やる気出るよね。
逆につまんない内容だと、答える気も起こらん
111 :
名無しさん:2000/11/26(日) 08:40
安吾は・・・ いいです。「青春論」「デカダン文学論」「教祖の文学」「恋愛論」等々、有名なエッセイしか読んでませんが、読むと確実に元気が出ます。
112 :
吾輩は名無しである:2000/11/29(水) 12:12
安吾と太宰は友人だけど
この二人なら安吾の方と友達になりたい
113 :
吾輩は名無しである:2000/11/29(水) 14:03
吹雪物語・みんなよんだあー??
今安吾が生きてたらこういうことをしている僕に
どんなコメントをするのか・あるいは放置?
死んだやつの事を生きてたらってのも馬鹿らしいが
114 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/11/29(水) 16:49
空襲に遭いたいと思ってしまう。
115 :
名無しさん@1周年:2000/11/29(水) 16:49
>>108 その時の文章って、もしかして「文学のふるさと」?
116 :
吾輩は名無しである:2000/11/30(木) 05:07
私は女ですが、
太宰は一緒に生きていきたいと思います。
安吾は「安吾のようになりたい!」って思いますね。
「堕落論」はもう、バイブルですよ。
117 :
水の女:2000/12/02(土) 16:51
私の上司が新潟県出身で、坂口家は地元では屈指の名家とのことで、しょせんお坊ちゃまの
道楽、放蕩息子といったイメージを持たれているといっていた。
新潟県ではあまり評価されてないとのこと。まあ、新潟県のことをよく書いていないので嫌われ
るのもしかたないかも。詩人の西脇順三郎もそんな感じらしいよ。
118 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/12/07(木) 16:14
「桜の森〜」「青鬼の〜」がすきです。
あと、うろ覚えですが、「二流の人」とか「家康」(ちがってたらごめん)
なども結構おもしろかたです。
119 :
吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 08:39
あべさだとの対談読んだ?
120 :
吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 03:24
age
121 :
吾輩は名無しである:2001/01/07(日) 13:39
「道鏡」は唯物史観に凝り固まった日本史学者に読んで欲しい
「不連続殺人事件」 古本屋で50円で購入。掘り出し物でした。
123 :
吾輩は名無しである:2001/01/07(日) 22:26
「アンゴウ」読んで泣いた覚えがある。
124 :
吾輩は名無しである:2001/01/07(日) 22:45
ふるさとに寄せる賛歌読んで泣きそうになったことはある。
125 :
吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 02:17
「吹雪物語」読み通した人いる?
126 :
吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 17:01
127 :
山師さん:2001/01/08(月) 17:57
安吾捕り物帳
勝海舟萌え〜
128 :
考える名無しさん:2001/01/08(月) 18:03
いや、あの勝には萌えちゃいかん
129 :
吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 18:24
いま堕落論読んで感動してます。
もっと早く読めば良かった。
131 :
吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 20:18
信長、好きです。
132 :
吾輩は名無しである:2001/01/09(火) 14:53
哲学板から変なのが紛れ込んでるな
133 :
名無しさん@1周年:2001/01/22(月) 18:14
age
134 :
名無しさん@1周年:2001/01/22(月) 18:39
>>130 ヴァカ! あそこでいう堕落によって安吾はハイデガーに限りなく近づいておるんだろう。哲学板住人ならそのくらい知っとけ。
135 :
ジロリノ男:2001/01/22(月) 23:56
安吾てそんなにややこしい?
136 :
吾輩は名無しである:2001/01/22(月) 23:58
シンプルだろ。
137 :
吾輩は名無しである:2001/01/25(木) 18:22
堕落論、むずかしくてよくわからなかった。
電車で読む本ではないかもしれない。
138 :
ジロリノ男:2001/01/25(木) 21:15
ややこしくない,シンプルだ,あたりまえの事をあたりまえに伝えてくれているだけだでも今その生き方ではとうらない、いまを生きるもののバイブルにはならない,よむのをやめろ。
139 :
吾輩は名無しである:2001/01/26(金) 01:14
>138 あたりまえの事をかける作家がどれほどいるんだよ?今現在。
140 :
顔写真:2001/01/27(土) 00:23
141 :
ジロリノ男:2001/01/27(土) 22:43
>139 すみません私、芥川さん、安吾さん、織田さん、太宰さんこの方々の他
読んでも駄目なんです、半分読ましていただいてそれが限界でその先に進めません
ですから私の中では、いまと言うよりも、昭和のはじめの一部の方が本当のこと
あたりまえの事を命がけで書いていたような感じがします。
リアル=ありのまま
142 :
吾輩は名無しである:2001/01/28(日) 12:10
今のリアルとそんなに変わってないだろ
143 :
吾輩は名無しである:2001/01/28(日) 15:48
>141
半分しか読んでないのに読むなとかいってんの?
つーかオマエの読書基準が低いことが解った〜いいや。
144 :
考える名無しさん:2001/01/28(日) 16:54
>堕落論
くだらないと思う。唯の反動主義。
ハイデガーと全然違うけど、後で強引に柄谷みたいなのがでてきて
強引にむすびつけようとしただけ。
145 :
ジロリの男:2001/01/28(日) 17:47
>143ごめんなさい半分なんて嘘をつきました。半ページのあやまりでした。
146 :
吾輩は名無しである:2001/01/29(月) 00:00
>145 おまえってさぁ。「ソフィーの世界」(2回読む本でもないけど)
一回しか読んだことないのに大ファンなんです。つって著者と対談
した広末亮子を彷彿とさせるよな。
アル意味凄いよ。そのばかっぷりと度胸。
読んでねぇーなら黙ってろよ。
147 :
吾輩は名無しである:2001/01/29(月) 00:12
あちらこちら命がけ
148 :
吾輩は名無しである:2001/01/31(水) 05:24
>>146 「広末涼子」。間違えんな(゚Д゚)ゴルァ
149 :
annna:2001/01/31(水) 20:41
結構面白い。初めてかきこみます。安吾の、面白いところを教えて下さい。
アンナのファンより
150 :
吾輩は名無しである:2001/02/01(木) 14:50
おい、満足しちゃいけないぜ。
151 :
吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 01:59
「風博士」、意味不明。解説可能な人、います?
152 :
吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 02:24
ファルスに意味を求めるな。
153 :
吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 13:25
「ファルスに就いて」は好きだけどさー、
アンゴ自身がそれほどファルスを書いてないよね。
どれもこれも暗鬱で深刻・・・(好きだけど)
そういう意味では、「ファルスに就いて」は
自分に宛てた檄文のような感じがする。
私にとっての「風博士」は、popopo!って事だな。
154 :
吾輩は名無しである:2001/02/04(日) 00:11
「石の思い」読んだ。胸が熱くなった。
小説よりエッセイの方が面白い。
155 :
ツツイ ヤスタカ:2001/02/04(日) 00:29
安吾はエッセイの方がいいね
156 :
吾輩は名無しである:2001/02/04(日) 15:06
私も安吾はエッセイ&評論派。
でも「夜長姫と耳男」、「桜の森の満開の下」は傑作。
157 :
吾輩は名無しである:2001/02/04(日) 15:58
奥方である坂口美千代氏の日記風随筆(ちくま)もよい。
「白痴」@映画(手塚眞監督)、退屈。
158 :
157:2001/02/04(日) 16:01
>>24で既出でしたな>美千代氏@くらくら
すまぬー
159 :
吾輩は名無しである:2001/02/05(月) 20:15
安5が小林秀雄批判してるのは何のホンだ??誰か親切な人教えて〜〜〜
160 :
たかじゃないよ〜ん:2001/02/05(月) 20:34
「教祖の文学」だよ〜ん。
中上や柄谷の小林批判もこれを踏襲してるよ〜ん。
161 :
クラーク・ノヴァ:2001/02/05(月) 20:34
『教祖の文学』だよ。>159
162 :
ジロリの男:2001/02/05(月) 20:56
>149さんへ 最後まで抵抗しました。でもだめでした。by安吾
163 :
159:2001/02/05(月) 22:53
さんきゅ>160,161
164 :
吾輩は名無しである:2001/02/06(火) 17:02
神田の古本屋で安吾評論全集ゲットage
これから読むzo
165 :
名無しさん@1周年:2001/02/07(水) 18:04
ゆっくりまったりあがったりさがったり。
いいすれですね。約一年たって、消えてないのにレスが
165って。
166 :
ジロリの男:2001/02/08(木) 21:36
安5は消えません、じっくり淘汰されるまでイキマショウや
167 :
吾輩は名無しである:2001/02/15(木) 03:03
ついさっき「桜の森の満開の下」を読みましたが
やっぱり安吾はいいですね。心が洗われました。
168 :
159:2001/02/15(木) 09:12
教祖の文学読みました。小林版でも書いたけど、アゲアシ鳥が多くていまいちでした。
けど奥義に達しているてのはそうでしょうねえ
169 :
吾輩は名無しである:2001/02/17(土) 16:35
eastern youthって知ってますか?
なんか詩がとても安吾っぽいです。
「何処へ」なんて曲もあったりします。
ハードでコアな音楽が趣味の安吾ファンの皆さま、是非どうぞ。
170 :
吾輩は名無しである:2001/02/17(土) 17:07
イースタン、良いですよね。
安吾云々は別としても、歌詞、メロ、共に素晴らしいです。
171 :
考える名無しさん:2001/02/17(土) 18:43
無頼派って名付けたのは誰?
ピッタリなネーミングだな
172 :
吾輩は名無しである:2001/02/17(土) 22:14
私的気になる作品
日本文化史観
青春の門で紹介されたのがこの本。
それがきっかけで坂口を読むようになった。
散る日本
角川文庫から以前出てたはずなんだけれど
なかなかみつからない
堕落論は何回も表紙を変えてでてるけれど
なかなかこれにはおめにかかれない
石の思い
個人的には堕落論よりこっちの方が好き
荒涼たる風景にフルサトを感じているくだりは切ないです
堕落論
有名すぎて、なんか手垢ついてる感じで素直に食せない。
闇市時代にあの文章に出会った人はものすごい感動を受けたんだろうけれど
173 :
吾輩は名無しである:2001/02/17(土) 22:19
青春論
宮本武蔵についての分析がものすごく面白かった。
邪道かな(^^ゞ こういう読みかたは。
恋愛論
悶々としてたときに読んだからかな。
妙にしみた記憶がある。
要するに、いきる事。いきる事がすべてなんですなあ。
ご同輩。
ナンバーガールの向井某も、安吾ファンと聞きましたよ。
175 :
吾輩は名無しである:2001/02/18(日) 01:31
>173
賛成。後悔するな、と説いた宮本武蔵はさぞかし後悔ばっかりしていた男だったんだろう
なんて書いているところは妙に納得した。
176 :
吾輩は名無しである:2001/02/22(木) 12:19
いいとこみつけた。
177 :
ジロリの男:2001/02/26(月) 22:01
>146 なんにも読むな 君には無駄だ、なぜって、ただ勘だよ勘。
堕落論は最後の‘人間は堕ちる‘からのひとくだりだけ読めば良いでしょう。
そのほかは歴史的背景があるのでわかりづらいところも有るかも。
結論の部分は時代を超えて通じるものがあるでしょう。人生とは何か、人間とは何か、
このような問いを持っている人にはたまらんでしょう。
文学というより哲学ですね。
179 :
吾輩は名無しである:2001/03/13(火) 03:21
age!
180 :
吾輩は名無しである:2001/03/27(火) 06:40
age
181 :
ラムネ氏:2001/03/27(火) 07:14
角川文庫の巻末にある,小田切秀雄のつくった安吾の年譜がなかなか良いぞ.
中学を退学するときの落書きが
「我は偉大なる落伍者となって何時の日か歴史の中によみがえるであろう」
とかいうのとかさ.
182 :
吾輩は名無しである:2001/03/28(水) 03:34
181へ。
そういや、「いずこへ」という小説の中にも、同じようなくだりがあったような。
角川文庫の巻末解説、奥野の支離滅裂な文章も、なかなかおもろい。
救道的破戒僧って、いったい何でしょうかね〜(藁
でも、安吾の小説を読んだら、なっとくしてしまうんだよなぁ。
「不良少年とキリスト」これ、どう?
183 :
さゆき:2001/03/28(水) 03:41
ナンバガ好きだぉ>174
白痴がいちばんすっき
184 :
吾輩は名無しである:2001/03/28(水) 22:30
「風と光と二十歳の私と」を初めて読んだ時は、本当に感動した。
そして、周りの景色が変わるくらい人生観が変わった。
185 :
吾輩は名無しである:2001/03/28(水) 22:48
「堕落論」って「罪と罰」の解説文みたい。
186 :
考える名無しさん:2001/04/01(日) 23:33
『不連続殺人事件』に乾杯!
>>186 うん、安吾の中では面白い。なんてっても、安吾は人間自体が
おもろいな。
>>186 うん、安吾の中では面白い。だいたい安吾は人間自体が一番
おもろいと思うぞ。
189 :
吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 22:34
レス全部読んだけど、太宰を読むように読まれてるのね、安吾って・・・。
190 :
吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 23:08
パワフルな太宰って感じ(作風は全然違うけどね)
191 :
吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 23:11
いやいや、皮肉が通じてないし・・・。まっ、いんだけどね。
192 :
吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 23:13
>189
ん? なんでそう思うの?
193 :
吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 11:34
>192
作品世界がそのまま実人生にフィードバックされているような気がしたの。
194 :
吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 09:44
「教祖の文学」
文学とは生きることだよ。見ることではないのだ。
これで人生狂いました。
狂ってもこれが私の人生。いいのだ。わはは。
195 :
吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 10:28
安吾のそういう姿勢は
苦しいものだと思うなあ
196 :
吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 19:46
194的自足感と安吾は本来無縁なモノだと思うけれど・・・。
安吾については小林康夫が簡潔ながら面白い読みを披露している。
柄谷とは異なり、安吾を殺す批評だけど、一読を薦めるよ。
197 :
考える名無しさん:2001/04/08(日) 01:16
>>196 一読といっても何という本なのだ?
興味があるのでかいつまんでお願いしまする。
198 :
吾輩は名無しである:2001/04/08(日) 18:45
>197
[出来事としての文学」小林康夫 1995年 作品社
p71−p81 救いの不可能性と「ただ」 −坂口安吾『白痴』ほか
安吾作品に頻出する「ただ」という言葉を取り出し、
そこから安吾自身の救いの不可能性を展開している。
興味あれば、もう少し詳しく書くよ。
今ちょっと時間ないんで、アディオス!
199 :
吾輩は名無しである:2001/04/08(日) 19:43
太宰治にも通じることだが、安吾には戦後のイメージの刻印がある。
NHKの放映で話題になっている 桜 にしても登場する女性の時代精神は正に戦後の産物である。
昭和元禄を謳歌した繁栄が消え去った平成化政の世に安吾的女性が復活する予兆を初夏の日差しの花見に実感した。
200 :
吾輩は名無しである:2001/04/08(日) 21:24
安吾は「戦中」の人なんじゃないの?
もっとも戦後の刻印を受けているのは三島だと思うぞ。
201 :
吾輩は名無しである:2001/04/11(水) 22:21
戦中と戦後の間に安吾の精神は生きた。
202 :
吾輩は名無しである:2001/04/11(水) 22:26
↑そうね。その言い方アリね。
203 :
吾輩は名無しである:2001/04/11(水) 22:44
安吾の王朝ものって、どれも読んでいてなぜだか体が冷えてくる。
なんかあのニヒリズムにやられちゃっているのかも。
破調だけど言葉が丁寧に選ばれていて、思考が追い込まれていく感じもあるし。
ついでに、読後ちょっと色っぽい気分になりますな。
204 :
吾輩は名無しである:2001/04/11(水) 22:47
「紫大納言」とか?
205 :
203:2001/04/11(水) 23:03
紫も桜ももちろん好き。
「紫」の天人の潔癖な残酷さも「桜」の美貌の女の尽くしぬかれて
駄目になる感じもいい。
紫は天人の衣に自分が触れているような、切迫した感じがつい再読を
誘いますね。
206 :
204:2001/04/11(水) 23:08
なるほど。
何れにせよ
無への意思は切実ですね。
207 :
203:2001/04/11(水) 23:25
あ、書き足りなかった。
あの切迫を読み手に感じさせた大納言がばちゃりと流れてしまうところ。
所詮人生なんてと愕然とさせる、すさまじいラスト。
盛り上がろうが盛り下がろうが、ばちゃり、これは相当凄いと感じます。
208 :
吾輩は名無しである:2001/04/12(木) 21:45
作品中の無頼な行為者としての安吾が好きです。
太宰は作品の中でも無為でした。
二人の差には無理ないものがあります。
209 :
吾輩は名無しである:2001/04/12(木) 23:25
>208
良くわかんないな・・・。もうちょっとわかりやすく書いてくれると
ありがたい。
210 :
吾輩は名無しである:2001/04/12(木) 23:44
少し強行ですが太宰は麻生さん。
安吾は亀井さん。
亀井さんはキャバレーのボーイのバイトの経験もあります。
N捨ての亀井さんは本来の亀井さんではなかった。
安吾の 桜 は激しい桜だ。
春爛漫のさくらではない。
今年の桜のように初夏の日差しに咲き誇る怪しい程に不逞な桜だ。
211 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 00:02
(゚Д゚)ハァ?
212 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 00:04
>211 同感(はぁと)
213 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 00:29
太宰は雛に在って都のひとでした。
実際に都に出てきてギャップに悩みました。
太宰には酒場の椅子に座った有名な写真があります。たしか、銀座の酒場だったとおもいます。
一方安吾は占領軍相手のキャバレーを知っている人でした。
その違いが作品にも反映されています。
214 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 10:36
>213=210? まぁ、どう読もうと勝手だけど、地方出身がどうこういう分析は
これまでにも君以上には精緻になされてきているね。いずれにせよ、多くの人が知りたいのは
どう反映されてるかだし、どう悩んだかだよね。
215 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 19:47
悩む前に肉体が動く戦後文学だった。
今又、肉体が精神に優越する時代が再来した。
216 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 20:19
太宰は、その創作が対世間的な態度に終始していた事からも、
安吾との近接性はそれ程ないと思う。
どちらかと言えば、初期石川淳との対比で論じられるべき作家だろう。
石川の宇宙論、安吾の仏教傾斜が時代精神とどう関係があったのかが興味部深い。
217 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 23:14
安吾の仏教傾斜は時代的なものだったと思う?
個人的資質に帰属するような気がするんだけど。
安吾と比較するなら武田泰淳が面白そう。
218 :
吾輩は名無しである:2001/04/14(土) 03:13
泰淳の畢竟の作品は武田百合子である。
しかし、戯曲としては ひかりごけ がある。
極限状況の人間生存の根本問題の表現形態としては大岡昇平の野火と対比できる。
昇平の根本には近代的知性への信頼があったが、泰淳は人間の原罪を深淵の暗黒ととらえた。
泰淳の沈みかけた精神の復活願望は百合子夫人との出会いにより物象化された。
泰淳と百合子が二人で食べたトンカツの味は人間復活の味であった。
安吾の桜は戦後文学的要素の強い作品でもあるか゛、今から見ても現代的な女性像を完成させている。
安吾にとって女性とは愛おしくも永遠に対立する猥雑な存在でもあった。
そして、読者というものは作家の女性像を世界像として誤読する癖がある。
219 :
吾輩は名無しである:2001/04/14(土) 04:11
ところで、隣の奥さんと並置して語られる安吾のトンカツとは何を指すのか?
また、そのことは自足した意味を保有出来るのだろうか?
220 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/04/14(土) 10:46
坂口が書いてんじゃないじゃ誰が書いてんです知らんようっほうっほ
なにがみえますだれです日本人とか名前はさあ藪とかそうゆう名前で
それで飛行機乗って肩たたいて歌歌ってねムード不気味だし唯変だよ
221 :
吾輩は名無しである:2001/04/14(土) 14:08
>220 大丈夫?
222 :
吾輩は名無しである:2001/04/15(日) 00:13
223 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 20:49
>>218 「ひかりごけ」もいいが、泰淳はやっぱ「富士」じゃないの?
あれは、凄いぞ。
224 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 23:19
>>222 おぅ!?好きな作家にまだ未読の作品があるってのは
嬉しいことだよね。すばる買っちゃおうっと。
素敵な情報ありがとね。
225 :
吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 23:53
堕落するならとことん堕落して欲しかった。
中途半端に堕落して欲しくない。
真理子さん。
226 :
吾輩は名無しである:2001/04/18(水) 19:45
>225 誰?宗教じゃあるまいし、そんな道のような堕落なら
しない方がましと思われ。
227 :
吾輩は名無しである:2001/04/18(水) 20:17
228 :
吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 21:01
クローズアップ現代で取り上げられた桜の映像は素晴らしかった。
安吾の桜を思い出した。
229 :
吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 17:33
おお、こげなとこにも安吾好きの人々が!
あんごのエッセイは苦しいときであればあるほど、読むと力、与えてくれるね。
こっちが怠けてるときは全然反応なし、やけど。
関係ないかもしれんが「ケイゾク」の堤幸彦は隠れ安吾ファンちゃうか、と思てるのおれだけか?
テレビ版のラストは「夜長姫」やし映画版は「白痴」ホーフツさせんかい? パクリだ!(うそうそ)
230 :
吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 20:41
安吾地獄は心地よい。
231 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 21:22
21世紀は安吾の時代である。
232 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 22:44
いんや、もうずっと前から安吾あにいの時代だった。あにい以外のみんなが気づかなかっただけ(笑)
233 :
吾輩は名無しである:2001/04/26(木) 20:02
安吾は最後の文士だった。
234 :
安吾の?番弟子:2001/04/26(木) 22:42
意義なし。けどそれだとちょっと寂しい気も・・・ 誰か安吾を継いでくれ。
235 :
吾輩は名無しである:2001/04/26(木) 23:28
川端康成じゃないけど、そりゃ無理だ。
236 :
吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 06:46
安吾のあんぽんたん そう言って 女は泣き崩れた。新緑の季節だった。
237 :
吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 19:46
よくみるとはげ山だった。いや、筑豊のぼた山だった。
238 :
1:2001/04/29(日) 00:05
age
239 :
吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 16:29
おーい、誰かすばる買ったかい?
240 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 19:46
昴360なら買いたい。
241 :
吾輩は名無しである:2001/05/18(金) 00:27
不連続殺人事件、ブックオフで100円でゲット。
角川クラシックの表紙の写真、女優さんのオパーイが見えててちょっとえっち。
242 :
吾輩は名無しである:2001/05/18(金) 02:43
私は誰?を読んで
えらく心が痛くなったり
青鬼の褌を洗う女の最後のほうの文章に
なぜか鳥肌がたった。本読んでて初めての
経験でした。
243 :
名無しさんの主張:2001/05/18(金) 13:58
>>215 二行目違うと思う。
肉体しか動いていない。肉体に動かされる心がないじゃん。
244 :
名無しさんの主張:2001/05/18(金) 14:01
すばる6月号まだ売ってるかな?
あと
>>198のホンもみてみようかな。週末の楽しみが出来た。。
245 :
吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 01:00
未発表エッセイ、すげー短かった。
えらく面白いということはない。まあ安吾節。
あ〜、わしゃあ海をだきしめていたい。
247 :
OB:2001/05/23(水) 01:50
私の在学中、東洋大学国文学科(現日本文学文化学科)じゃ安吾は黙殺されてた気がするんだけど、今はどうなのかなあ?
やっぱ印哲出身だから?
248 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 22:22
元気そうだなみんな
249 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 02:56
すばるが見つからないよ…
250 :
安吾暦11年:2001/05/27(日) 03:34
石川 淳の小説やエッセイにたまにでてくる安吾が好き。
なんかそのまんまって感じで。
251 :
昨日:2001/06/13(水) 13:03
「堕落論」で安吾初体験しました。
何が書いてあるのかよくわからなかったけど、
とにかく今はまさしく安吾が言ったような時代になったのではないかと。
ということは、これからの日本の未来に期待してもいいのかなあ、と思った。
今まで、貧乏脱出の強い欲求が上昇を生むのではないかと
考えていたので、裕福になってしまった日本の将来は
暗いんじゃないかと思っていた。
252 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 22:06
このスレみて「教祖の文学」よんだけど
たいしたことなかったな。
先日武田泰淳の蝮のすえに出てきた
「生きるとは生き残ることである。生きているとは何らかの意味で
強さの結果である」
こんな台詞が胸にひっかかっていた私にとっては
教祖の文学に頻発していた「生きる」という言葉への
安吾の曖昧な盲進ぶりが鼻についたな。
>252
確かにそうだな。「教祖の文学」自体はたいしたことは無いのかも知れない。
「退っぴきならない生」への盲進から、小林を「生」という安吾流に肥大化させた
言葉の中に引きずり込むそのやり方が傍から見ていて「オモシロイ」って話でしょう。
泰淳は…そりゃあ、奴は偉えよ。
254 :
252:2001/06/14(木) 01:28
引き続き「風博士」を読んだ
これは面白かったね。
然り然りってのがよい。
リズミカルでね。
誰に言ってるの?諸君というから読者なんだろうけど、
自分に言い聞かせて、嘘八百作り話一晩でこしらえた
ってかんじの短編でしたな。
うん、よかったね。
255 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 10:29
>>254 よかったら次は「不良少年とキリスト」の感想を聞かせて。
>254
酒倉とか風博士とか初期著作から後,矢田と失恋して吹雪物語を書くでしょ。
ワカランね,この人は。言葉を信用しているのかしないのか,どっちなんだゴルア!
「教祖の文学」の後の小林との対談で,小林から酒倉以来君は何にも変わっていない,
みたいなこと言われているけれども,その通りだと思う。
「風博士」の嘘八百の非意味と,「教祖の〜」の無限大に肥大化した「生」という言葉と,
その触感にあまり違いが無いように僕は感じるのだが…。
257 :
252:2001/06/14(木) 16:40
>>255 いやこの前図書館で坂口安吾集というものを借りてきて
読んでるのですが
そこの「不良少年とキリスト」は収録されていませんので
無理っぽいです。
258 :
255:2001/06/15(金) 13:25
>>257 そうですか、残念。いえ、お気に召すんじゃないかと思ったので。
僕も「教祖の文学」を読んだとき、「生きる」という言葉はなんだか
観念的すぎてぼやけてるような気がしたんですが、
一方「不良少年とキリスト」は太宰治への追悼文みたいな作品で、そのせいか
そのあたりがもう少し具体的で真に迫っている、、感じだと思うので(弱気)。
まあ、気が向いたときに立ち読みででも。
冒頭部分は風博士より笑えると思いますよ。
259 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 14:28
ユックリ行こう
260 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 14:35
いっぱい書き込みがあるつうのは、安吾チルドレンが増えてる
ってことですね。(私もその一人)
安吾の文章を好きな人って、自分が行き詰まった時に飛び込んで、
その懐の深さを実感できた人なんだと思う。
まぁ、生きてること苦しいなぁ・・・と思わないと、まず安吾を好きに
なれないっていうか。
で、太宰はナルシストだけど、安吾はエゴイスト(良い意味で)だから、
少しは人生に対し、前進できるんじゃないかな? 太宰読むと、
鬱入りまくって抜けだせないけど、安吾は背中を押してくれる。
(『不良少年とキリスト』が個人的に一番好き)
小林秀雄に関していえば『教祖の文学』より、二人が対談した
『伝統と反逆』の方が面白い。やっぱ知識人より肉体派作家・安吾の方が
ついてきたい、と思ってしまうもの。その意味で、中上とファン層が
かぶるつうのはわかる気がする。
261 :
名無しさん@そうだ登録へいこう:2001/06/20(水) 14:49
奥野健男的には太宰は母で安吾は父だってさ。
安吾は、二流を唱えた織田作に対して一流か無流だと。
また安吾は肉体派と見えて、彼くらい観念的な男もいるまい。
262 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 14:58
うーん。おれは、坂口安吾は父でも母でもないと思うのだけど。
それらを捨てよ。といったのだと思うのだが。
日本文化私観や堕落論を読んだ感想なんだけど。
そういうものは、自分を自分でなくしてしまう。
人間を人間で無くしてしまう。
それだと真に生きることはできず、ただ存在しているだけになる。
安吾のいう人間とか生きるとかふるさとという言葉は、
世の中で使われている意味と少しちがうのではないかな。
263 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 17:34
鼻水が胃に入る
↓
吐気・頭脳朦朧
↓
仕事に差し支える
↓
ヒロポン
↓
鼻水で寝酒が効率わるい
↓
スイミン薬
↓
素っ裸で暴れる
(途中を略してます)
もし安吾の時代に抗ヒスタミン剤があったら
または非バルビツール系眠剤があったらとも
思うのだが、彼の自己分析を読むと
どうも確信犯的「薬物依存者の論理」なのが
痛ましくも快い。
倉庫に逝きそうなのであげます。
265 :
馬鹿学生:2001/06/23(土) 20:20
卒論を安吾に決めました。
どなたか安吾で卒論書いた人いませんかぁ?
テーマが決まりません。
書きやすいの誰か紹介して。
卒業できないよぅ。助けて〜〜。
266 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 23:12
俺も安吾でやりゃあ良かった。
268 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 01:09
「くらくら日記」読んだ。
坂口三千代についてだが、バカそうなキャラのくせに文章だけは書けるって不思議なもんだ。
本も結構むさぼり読んでたらしいし。
文士の嫁ってそういうものなんだろうか。安吾と三千代とでお互い惹かれあう、通低する部分があるとして
それはやっぱり文学を媒介にしたものなんじゃなかろうかとチラと思った。
269 :
馬鹿学生:2001/06/24(日) 04:10
>267さんはなぜそう思うの?
私はたまたまゼミで扱ったからです。
あと、エッセイがカッコ良かったから。
それと、小説だと「桜の森の満開の下」と「夜長姫」に魅せられたから。
今、焦って読んでるけど出てくる女性が好き。
かといって、卒論はどうやって書いたらいいか分からないです。
270 :
今は曇り女OL:2001/06/24(日) 12:37
文学少女気取りなリア厨工の頃、安吾の愛人になりたかった。アイタタ〜でしたわ。
日本文化私観・青春論・堕落論・夜長姫と耳男・桜の森の満開の下・私は海を抱きしめていたい・・・
お約束な面々が好き。桜の鬼や夜長姫みたいな怖くてうつくしくて可愛い女になりたかったよ〜。
271 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 02:58
>>馬鹿学生
アンタが女性なら一度ジックリ
安吾について語ってみたい。
面と会わせてね
272 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 08:03
恋する男から見れば女はすべからく夜長姫である。
273 :
馬鹿学生:2001/06/25(月) 23:25
私は一応女ですが、じっくり語れる程の文学少女ではありません。
とりあえず、文庫で出てる全集を全部集めようとかと検討中。
274 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 00:51
彼氏はいる?↑
275 :
273:2001/06/26(火) 18:46
彼女は居ます
277 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 16:38
>268
三千代さんは、安吾とつきあったから文学をむさぼり読んだんだと思う。
もっと言うと、安吾にとって唯一卑屈になった女性が、
無名時代、恋人だった矢田津世子で、
(当時、芥川賞候補にもなった流行作家だったそーだ)
女の意地で、彼女に負けたくなかったんだと思う。
だって、三千代さん、どっかに書いてあるけど、矢田さんの本は一冊も
読んでないって言ってるもの。
278 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 17:26
>>277 いいねえー
そういうの、すきよ。
人間関係はそうでなくちゃね。
安吾の小説みたいでよろしい
279 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 17:43
坂口三千代はそうとう頑固な人らしかったね。
安吾没後でも、安吾のイメージを汚すような出版・報道関係は
全て反対してたみたいだし。
いつかの「知ってるつもり」、三千代夫人が存命だったら絶対
放送されなかったろうなあ…。と、勝手に想像。
280 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 17:49
安吾のエッセイだか小説だか忘れたけど、何かのワンシーンで、
連れの女性がレストランで花瓶(グラス?)を割ってしまって、
ウェイターが慇懃無礼な態度で弁償を請求したら、その女性は
おもむろに隣テーブルの花瓶も床に叩きつけて、弁償代を倍額
払って帰った、という場面があったけど、三千代夫人もそんな
感じの人だったのかなー、と勝手に想像。
281 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 17:56
いい男とつきあう女はいい女だね。
どちらもいまでは絶滅危惧種だが。
282 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 23:42
矢田にしろ三千代にしろ、安吾とまともにやりあうなんざァ、並みの女じゃないね
283 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 02:14
矢田とは安吾の方がまともにやり合えていない。
矢田に対する安吾の断絶って理解を超えてて興味深い。
284 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 02:38
l
285 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 09:46
恋愛経験の乏しさと、突出した心理分析能力のアンバランスさが引き起こした
安吾の一人相撲。<<安吾 vs(?)矢田
286 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 12:03
>>285 ふーん。その程度の話ならいつまでも矢田のモチーフ
持ち続けないんじゃない?
真理とは女である。安吾が男女間に見ている
乗り越えられない溝にこそ驚くべきだと思うけどな。
287 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 13:15
詰まらないですか?
「一人相撲」て言葉が悪かったのかもしれません。
安吾自身の精神と肉体の相克とでも書き直してみます。
安吾はこの時点でも「既に人間であることの矛盾」に、文字通り体ごと
ぶつかってる訳で、これは生涯一貫して悩み続けてたことですから、
詰まらないことだとは思えません。
287=285 です
289 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 13:40
なんだか面白い話になってきたね。
>>286 >真理とは女である。
俺も安吾の書いたものにはそういうとこがたぶんにあると思うんだけど、でもこういうのって
ジェンダー論なんかからみた場合、どうなんだろうね? 安吾のこういう女性観って、女性自
身から見た場合どういう風に映ってんのかな。(ガイシュツならすまん)
>>287 「一人相撲」って表現のほうがなーんか安吾らしくって良くない?(藁
290 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 14:11
>>287 だからさーそういう二元論で語っちゃつまらないって言ってんの。
精神と肉体の相克って、安吾の場合その肉体の部分が
精神にパックされてんじゃん。そこが安吾の面白いところだと思うよ。
あんたの話じゃ、やりたいーやれないのもんもん状態こそリアルだって
はなしになっちゃうでしょ?
>289
ジェンダー、ねぇ。安吾にそれを当てはめてもあんまり成果を期待できないと思うけどな。
多分、安吾にとって女って克服があらかじめ否定された敵だからさ。
多くのジェンダー論には根本的な男女間の切断が無視されてる気がするんだよね。
291 :
285:2001/06/28(木) 14:34
>安吾の場合その肉体の部分が精神にパックされてんじゃん。
これは具体的にどういう意味ですか?
>やりたいーやれないのもんもん状態こそリアルだって
>はなしになっちゃうでしょ?
もんもん状態「こそ」ではなくて、「も」リアルだと思います。
「こそ」だとただの羽賀ケンジ。
「も」にしたおかげで、ニッチもサッチもいかなくなってるところに
私は共感してます。
専門教育を受けてるわけでもないので、自己流の解釈しか出来てません。
いろいろ指摘されるのはかなり怖いのですが、
勇気を出して書き込んでみます。
292 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 14:37
>>290 なんか色々持論があるようだから、
他人の意見にケチつけるより自分でもっと書いたら?
>>290 ま、ジェンダーなんか持ち出したのはアレ、だけどさ。
なんつーか、例えば、そういう切断ってのは実は男女間だけではなくて、男と男、女と女、そういう個人レベルでもあるもんでしょ。
もちろん、安吾も「続堕落論」とかで実際そう書いてるわけだ。
ところが、あなたも指摘するとおり、彼の小説読んでると全体的な印象として、「男女間の切断」の方がやはり大きく目に付いてしまう。
つかそっちの断絶描いてるもんの方が圧倒的におもしろい。これは現実に男女、という性差があるかぎり仕方ないのかもしれんのだが、
だがそれが女性=真理ともなると(実際そう思わせるエッセイもある)やっぱ問題だと思うんだわ。
ま、ほんとはこのへんかなり微妙なんだろうけど。なんか荒れそうなんでsage
あ、つい切断なんて言葉使っちゃった。恥ずかしい
295 :
sage:2001/06/28(木) 17:01
>>291 肉体が精神にパックされてるってのは、安吾の肉体って言うのは
極論だと言うこと(←大雑把)
彼の作品中に「ただ」って言葉が頻出するのはちょっと読めばすぐ気がつくと
思うけど、ただ肉欲のみとか、ただ気持ちがいいとか、
そう言う状況って現実的にはあり得ないよね?
純粋な肉体という考え方がすでに精神的な操作であるって事を言いたかったわけです。
で、少し論旨が錯綜しているようなので整理してみるよ。
まず、貴方は矢田に対する安吾の思索、行為の要因を恋愛経験の乏しさと、
突出した心理分析能力のアンバランスさに帰結しました。
しかし私としてはその要因を彼自身の思考形式そのものに求めたかった。
だから、むしろ貴方の最初のレスのひとり相撲という言葉は支持します。
>293
あなたが挙げた極めて一般的なジェンダー論の瓦解点には
概ね同意します。真理=女なんていうパクリものを
本来の文脈を無視して書き込んだのは、まぁ一つの洒落です。
真理が真理たるためには、理解不能でなければなりませんからね。
294については、私とあなたとの切断を感じました。
無知で無恥な私はその言葉に何の躊躇も覚えませんもの。
296 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 10:17
ぜんぜん関係ない話で非常に恐縮に思うのですが、
手塚眞監督の「白痴」は皆さん見られましたか?
僕は見たのですが、後半部分があまりしっくり来ないように思われました。
(殊に後半部分に関しては)原作のほうが良かったです。
見た方は是非感想キボン。
原作の方が良かったっていうレベルじゃないね、あれはもう。
298 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 13:55
銀河の歌は強烈だったよね、、。
歌い手としての上手い下手以前に、曲自体がもう、なんだか。
299 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 14:20
字幕スーパーつけてほしかった。
300 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 18:03
でも、原作に無い部分だと、隣人である基地外の
「人間と石を分かつものは顔だ。」と言う旨の台詞は好きでしたよ。
あと、銀河の「たすけて…」のところも。
あ、キリ番ゲットしてたんですね。気が付かなかった。
302 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 21:10
オー、こんなスレが。てなことでアゲアゲ。
安吾の原作で映画撮るとしたらどの作品がいいと思います?
小説に限らず。
また、あのキャラは絶対出せとかも可。
実は自主映画撮ってるのでネタ探し・・・。
あ、でも安吾はココロの師匠です!
303 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 22:22
あげ
304 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 23:19
>>302 三船ゴローの活躍が見たいです。
重要な脇役とか、二人いる主人公のうちの一人、とかそういう感じで。
あのキャラは映画映えするんじゃないかと思うんだけど。
305 :
吾輩は名無しである:2001/07/06(金) 09:04
>>304 三船ゴローって、「ジロリの女」ッスよね?
実は一時、「ジロリ」でお話考えていたことあります。
金龍の姐さん(違ったかな)との関係とか、好きでした。
僕も彼の言うこと為すこと、画になるなぁと思いますです。
前半で、ポッと出てきておかしなこと言って去る、みたいなキャラで、
後半だんだん掘り下げていく、
みたいな流れだとどうでしょう。
最終的に、二人(乃至は複数)の主人公の一人になっている、
みたいな感じで。
306 :
吾輩は名無しである:2001/07/06(金) 09:05
↑302です。
307 :
吾輩は名無しである:2001/07/06(金) 14:05
僕は安吾の京都時代が好きです。エッセイで書いてますよね。さまざまな人間模様。
碁会所を中心にいろんな人間が出入りすると面白そう。
物語にするならまとめるのに苦労しそうですが…。
もう散歩ばっかりしてるの図
309 :
吾輩は名無しである:2001/07/07(土) 00:34
age
310 :
吾輩は名無しである:2001/07/07(土) 17:38
肝臓先生の二の舞は避けてくれよな。
311 :
302:2001/07/08(日) 22:27
なるほど。場所を固定して、
そこに集まる人々、というのはありかも。
碁会所、てのは難しそうだけど。
碁会所時代って、吹雪物語を書いてるときですよね。
主人がぜんぜん名前を覚えない人だったんだっけ。
そういう人出すのも面白そう(わら
>>310 それはもう(わら
312 :
吾輩は名無しである:2001/07/09(月) 00:20
てか、吹雪物語でやってくれ。24時間放映!
しかも未完!
313 :
吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 01:57
v
314 :
吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 01:40
どなたか映画版白痴見ましたか?
いまさらな話ですけど、昨日見ちゃいました。
なんか訳わかんないですよね。
伊沢の勤め先なんかどうでもいいのに、
へんなアイドルみたいな気持ち悪い奴がしつこく
登場して嫌です。
伊沢の耳を切ったり、、、あれって夜長姫と耳男ですかね?
315 :
吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 14:42
>>314 なんか結構いるみたいよ。前のほうのレス見てみ。
316 :
吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 01:15
坂口安吾は真性包茎
317 :
吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 05:48
白痴みたよ。あの相手役の女の子(名前忘れた)、不思議な感じだったよね...。
318 :
吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 11:24
だからへたくそのモデルを映画に使うのはやめれ。
319 :
吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 14:38
なんと檀ふみさんは
坂口安吾氏のご子息と
婚約していたのを
知らなかった(親同士で
決めたんだって)既出?
320 :
吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 21:56
安吾はカッコいい。
戦中戦後の時代の人だろうが
自分が「人生の戦後」と向かい合っている時に読んだが、
まさにその時必要な人だったなぁと思うことしきり。
321 :
吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 22:08
おおこんなスレがあがってる。
映画に出た橋本麗香チャン可愛くてすき。Rayに出てるヨ。映画は見てないけど。
322 :
吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 01:12
>>314 「白痴」で映画作るなら新しい登場人物をつけくわえるのが重要ですね?
>伊沢の耳を切ったり、、、あれって夜長姫と耳男ですかね?
素晴らしい!その女は、青鬼のふんどしを洗う女にして、ジロリの女
なんでしょうか?
323 :
吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 18:14
どういうわけだか安吾信者には落伍者が多い
324 :
吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 23:39
みんな堕落して、何かを見つけようとしていると思われ。
325 :
三平で〜す:2001/08/01(水) 23:17
ラクゴ者!!
326 :
吾輩は名無しである:2001/08/11(土) 23:29
落伍しようとするのと、落伍してしまうのは違う
ラクゴ。ゴラク。ゴクラク。楽だ。
328 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 23:45
ちくま文庫の全集11巻、分厚すぎてむかつくage
329 :
名無しさん:2001/08/24(金) 00:20
彼氏が好きらしいので読んでみました。なんだか
つきあっていくのがつらくなった。彼はちなみに
堕落してた自分を自慢したがり。私とも不倫。
330 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 00:36
読むものと生活がシンクロしているとは限らんっしょ。
元気出せよ。
坂口安吾に比べれば、太宰はださい。
坂口安吾こそ、洗練されたドスト。
坂口安吾は、濃縮されたトルストイ。
坂口安吾は、日本のスタンダール。
人
(__)
\(__)/
( ・∀・ )
332 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 00:53
坂口安吾と太宰は仲良し
333 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 00:56
太宰の死を一般に知られる前に知ったらしいね。
何に書いてあったけねえ。
334 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 00:59
不良少年とキリスト(・∀・)
335 :
333:2001/08/24(金) 01:04
>>334 そうだったけ?違ったような気がするのだが…
まあ、気のせいかもしれないので読み返してみませう。
336 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 01:05
小学生の時に堕落論を読んでからアホになりましたが、最近ようやく
大人になり回復してきました。
337 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 01:06
338 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 01:09
>>336 早い!
俺は堕落論読んだの厨房のころだった…
339 :
名無しさん:2001/08/24(金) 01:11
330さん、ありがとう。私はどちらかというと、スポーツが好きで、
健康的で明るい性格なので、坂口さんの本に出てくる女性とは
全然違います。時々、もっと暗くなれ、と言われ、困惑してしまう
のです。暗くなれと言われてもなかなか意識的になれるもんじゃ
ないですよねえ。なんで坂口好きとつきあってんだろう、私。
340 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 01:17
俺なんか堕落論初めて読んだの27歳の時だよ!
341 :
333:2001/08/24(金) 01:18
人それぞれですな。
343 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 10:26
その彼氏とやらは代表作みたいのしか読んでないんでしょうかね?
別に暗い女性ばっかり出てくるとは思いませんけど。
344 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 10:47
「青鬼の褌を洗う女」とか
>>342 女でしょ。
言い方に真理子っぽさがちらつく。
>>345 >堕落してた自分を自慢したがり。
てのが痛くてさ。
結論。バカップルということでよろしいか?
そんなに叩かんでも・・・
>>339がかわいそうになってきたよ(藁
>>339 ごめんなさい。
彼のこともよく分からんのに、勝手に想像してムカついてしまいました。
ただ、坂口安吾って誤解されやすい作家だと思うのね。
例に挙げるのもなんだが、数年前の「知ってるつもり!?」で解説されたような感じで。
だから「安吾好きで堕落自慢」というキーワードで反応してしもた。
すいません。
そういえば俺が安吾を読み出したきっかけって「知ってるつもり」だったな。
350 :
339:2001/08/24(金) 23:26
バカップルなのです。しかも、彼は私のこと、おもちゃって言うし。
でも私もばかなので、今までちやほやされてきた分、
そう言われるとときめいてしまって。堕落した人って
どこか魅力ありますから。坂口好きの人ってみんなどろどろ
したいんですか?
351 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 23:33
どろどろしたいってどういうことだ?
抽象的でよくわかんないね。
いや、坂口は異様にサクサクしてると思う。
比べると、他の作家の無駄の多さが歴然。
353 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 23:37
354 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 23:40
不倫カップルらしいよ。
>>329参照
きっと堕落してるんでしょう(藁
355 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 23:54
自慢してる時点で安吾の堕落とは関係ないって気がするがな。
356 :
↑:2001/08/24(金) 23:58
いやごめん、なんか感じ悪いね、ご勘弁
357 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 00:03
みんな
>>355みたいなこと考えると思う(藁
とりあえずおもちゃにしたいので
>>350にもっと書き込んで欲しいな
358 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 00:06
>>357 あんた355よりはるかに感じ悪いぞ(w
359 :
350:2001/08/25(土) 01:04
ごめんなさい。なんか場違いなのかなあ。
相談にのってもらいたかったけど。
360 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 07:53
至文堂から坂口安吾辞典発売!
これは買うしか!
361 :
360:2001/08/25(土) 16:50
ついでに二巻目もあるらしい。
362 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 17:22
俺は馬鹿なんで安吾の小説は意味サパーリわからんけど、
この人の文章、なんか生きようとする意志みたいのが感じられて好きだ。
うむ、我ながらクサイ物言いなり。
363 :
吾輩は名無しである:01/09/02 10:04 ID:ecssW8Xo
堕落したりどろどろするのに、別に暗くなる必要はないのだけど、
「暗い青春」とかのあたりは確かに暗いんだけどさ、
「街はふるさと」とか堕落してどろどろしてるけどメチャ明るいよな、
人生相談なら寂聴スレッドの方が適当と思われ(そんなスレないか)
安吾だけ語ってても話が発展しそうにないので
ここは一発「日本文化私観(安吾)vs陰影礼賛(谷崎)」という対決で
遊んでみませんか?文学板の方々。
あ、でもこのスレでやったら安吾の圧勝かな。
じゃ、とりあえずおいらは谷崎派ということで・・。
365 :
吾輩は名無しである:01/09/07 11:56
↑参加したいので陰翳読みかえしてみよーかにゃー
あ、陰影ぢゃなくて陰翳でしたね。365さん訂正サンクス。
367 :
吾輩は名無しである:01/09/08 10:51
あ〜、俺もそれについては谷崎派。
俺は工房なので、陰翳礼賛は高校の現文の教科書で読みました。
368 :
吾輩は名無しである:01/09/08 12:51
>364
余計なものは要らん!vs余計なものが美しい
・・・端的に表現したらこんな感じ?(よくわからんが
>>367 マジ?現文で陰翳礼賛?
最近の教科書はいいの載せてるなー。羨まし。
>>368 「余計なものは要らん」っていうのは当たってるとおもわれ。
安吾は、モダニズムの思想(当時日本でも興隆し始めた)と
絡めて語られることが多いしね。
アドルフ・ロースの言「装飾は罪悪である」の日本ヴァージョンって感じかなぁ(?)
端的には、実質志向、否定美学、というところですか・・。
でも「余計なものが美しい(谷崎)」てのはどうでしょね?
もちょっと正確に言えば、
谷崎は象徴の力を信じていた、と、そーゆーことだと思います。
日本の伝統美なんてメタファーだらけですけど、
谷崎は、なんていうかその、「象徴への形式化」という行為そのものに
美の本質を透かし見たんじゃないでしょうか。
(>つづく)
>ラカン風にいうなら、安吾には想像界と現実界しか無いけれど、
谷崎には象徴界が存在した。(こんな安易なこと言うと怒られるかも。スマソ。
その辺のことは「堕落論」にも通じるところがありますが、
象徴形式はいわゆる天皇制として戦争の原動力にもなったわけで、
それ(戦争)に対する安吾の批判は当然「天皇という象徴」へも及ばざるを得ない。
敗戦の要因は天皇崇拝だ、象徴形式の盲信にある、と。
そのような文脈の中で、むしろ意図的に、
安吾は象徴界を切り捨ててみせ、日本の退廃堕落を語り、
逆説的に日本の死を回避したのだと思います。
つまりそれは、一つの戦略だった。
(>すいません、も一回だけつづきます)
>安吾自身、「美」が実質のみに依存すると本気で考えていたとは
どうも思えないのです。一連の小説を読むかぎりは。
やっぱり「日本文化私論」は、時代のマニフェストとしてのみ
読まれるべきものではないでしょうか。
「美」を本質的に述べたものであるというよりはむしろ、ね。
その意味で、「美」への認識に対する相違ということで安吾vs谷崎を対置するなら、
私はやはり軍配を谷崎に上げたいと思います。
美は、やっぱり、象徴への形式化のプロセスに介在するものです、私見としては。
だいぶ冗長になっちゃいましたけど、皆さんはどう思われます?
>>不良青年氏
難しゅうてよう分かりません(藁。
でも象徴云々って言うところには、なんとなく賛成できます。
でも最後の一文は全然分かりません(w。
安吾は谷崎ほど強く「美」とか「象徴」を意識していたわけじゃなさそうですね。
晩年の谷崎はそんなことばっかり書いてたのにね(藁。
ん〜〜と、この板もしかしてアホが増えた?
>>373 あなたがいなくなってくれたらアホが一人減るんですけど。
>>372=367
ああ、ごめんなさい。分かりにくかったですね、読み返してみると確かに。
「象徴への形式化」ってゆーのは、
語り得ぬものを(何らかの形で)表象する、ということデス。
アレゴリー化(寓意化)の作業といってもいいのかな。
例えば、
竜安寺の石庭は「無」や「宇宙」を形象化したもの(これには諸説あります)ですし、
アジェの撮るパリの写真は「都市」を現前させます。
で、なぜそこに美が宿るかといえば、
それはdenotationではなくconnotationだから、です。
シニフィアンとシニフィエは、そこでは線形的な照応関係を持ちません。
あくまで「暗喩」です。
石庭は「無」をほのめかしますが、永遠にそれと一致することはなく、
意味の周囲を彷徨い、迂回し続ける。
でもその運動の中で、ある瞬間、私たちは「語りえぬもの」の意味へと漸近します。
それは、象徴という存在を介してしかできないんですが、
その瞬間こそ「美」的体験をもたらす唯一の契機だと、そーゆーことです。
人間存在の構造に亀裂を生じさせるものが、美であり芸術である、と。
ああ、やっぱり分かりにくいかな・・。
厨房な自分が鬱だ・・。
↑スマソ、話がずれました。元に戻しときます。
>372
>安吾は谷崎ほど強く「美」とか「象徴」を意識していたわけじゃなさそうですね。
ですね。工場や刑務所を美しいと言ったとき、その本心はむしろ
安吾的な「なつかしい」という語に置き換えられるようなものだったと思います。
それを「美しい」という表現で尖鋭化した(ケンカ腰に言った)のは
やっぱり、論にマニフェスト的な役割を負わせたかったからのような・・。
テキトーですけど。(藁
誰か、安吾派のひと、いませんかー?
378 :
Tango:01/09/09 04:11
象徴と寓意と形象化と暗喩の違いは何ですか?
>>376 いや、面白い、よくわかる。特に最後の6行辺り、秀逸。
厨房どころじゃない、酔わせる文章書くじゃないか>不良青年
>やっぱり「日本文化私論」は、時代のマニフェストとしてのみ
>読まれるべきものではないでしょうか。
主旨↑にも禿胴。漏れは元々陰翳派だけども、
376でアジっておいて、
「安吾派のひと、いませんかー?」はないだろーよ(藁
いたとしても転向しちまうかもな。そのぐらいイイ>376
381 :
Tango:01/09/09 04:44
ネタ? いや、昔そういうスレがあったんだけど、よく解らなかったから。。
教えてくんですみませんが。
>>380 お、ありがとうございます。書いた甲斐ありました。
嬉しいので今日はこのまま寝ますw
ZZZ・・・
ありゃりゃ、ばっくれられてる(笑
ところでア・プリオリな美的感覚に肯定的な人はいないですかな?
>>376 ああ、なんとなくイメージできるようになりましたよ。
ありがとうございます。
>>工場や刑務所を美しいと言った
うん、これについても賛成です。
やっぱり、美しいっていうのは「なつかしい」に置きかえられるものだと
読んでて思いました。
子供のころから日本海ばかり見てるような人ならそうなるわな(藁。
>>384 どーいたしまして。力不足でしたが・・。
>>383=378
あ、ごめん。更新しないで書き込んだもんで、レス返ってるの知りませんでした。
申し訳ないっす。
で、378に関して・・・お答えしようと思ったけど、
383の話題の方が面白そうなんで、そっちにします(藁)
(オマエほんとは面倒くさいんだろとか分からないんだろとかいう批判は
その通りなので勘弁してください(笑) )
「アプリオリな美的感覚」ですか・・。
一口に「アプリオリ」つっても、いろいろですよね。
いちばん根底的なところで話をすれば、
人間界はそもそもピュシスからズレて成立している・・云々とかいう
議論になりそうだし、(あ、でもそれじゃ「アプリオリな美」か・・)
人間界を前提にすれば、ユングの共同体的無意識とか、
あるいはDNAなんかの話になりそうですし。
「アプリオリ」とか聞いたら現象学の人も黙っちゃいないでしょう(多分)。
う〜ん、楽しそ。実に。
でも、ちょっと板違いのような気も・・。
哲板でやった方がウケるような気がします。
ので、文板の方々に煙たがられる前にひとまず退散・・。
(盛り上がったら帰って来ます。ってダメかそんなのは(藁 )
386 :
吾輩は名無しである:01/09/09 23:33
age
>不良少年くん
いや、君の言いたいことはよく分かった(というか分かった
ような「気がする」)が、なんか言葉が戯れているという感じだな。
うん。センスはまあまあいいけど、あまり厳密な話ぢゃないね。
厳密な話になると、どうせまた君はその場で「それらしい言葉」を
ひねり出してはぐらかすんだろうが、あまり真面目な態度ぢゃないね。
厳密さが足りないんじゃないかなあ?こういう遊びも面白いが
厳密さがなければ、単なる宗教文になる。君はもしかして草加かな?
388 :
吾輩は名無しである:01/09/10 00:08
それに考えてみりゃあ、不良なんとかは Tango の
>>378 の疑問に答えてないだろ?これは致命的な事だよ。
けっきょく自分が答えられないことについては「逃げる」という・・・
だから象徴化だの、寓意化だの軽症化だのといった言葉が踊っているだけ。
ポストモダン的とかと言いたいところだけど、一見したところ
あの精緻で衒学的な「ポストモダン」の文章に比べれば、文章も論理も
稚拙で粗雑。
はっきり言って素人のたわごと。
まあせいぜいポストモダンの猿真似でもして、痴れ者として
死の舞踏でも踊っていろよ!!
389 :
吾輩は名無しである:01/09/10 00:26
ただのスレ内コテハンの不良青年氏を煽るためだけに
ここまで力を注ぐ力を注ぐ387とは一体どういう人物なのか気になるのでage
390 :
吾輩は名無しである:01/09/10 00:35
ここで一句。
コテハンも、煽り煽られ、2ちゃんねる
>>389 決まってるじゃん、不良青年のカキコを
なんだか熱っぽく誉めてるレスがあるべ<380
2chではひじょーに珍しいと思わん?
367の煽りは、
誰からも誉められない厨房の禿しい嫉妬だよ。間違いない。
↑ 訂正 367の煽り→387の煽り
自作にきまってんだろ・・・
何かがまとまりそうな気がしたので来てみましたが・・、
つい笑ってしまって、すっかり忘れた(笑
そうそう、「なつかしい」で思い出したけど、「陰影礼賛」読んでると
「昔は良かった。昔は、昔は、昔は・・」って、ほとんど年寄りの繰り言
聞かされてる気になったものだけどなぁ。どうなんだろ?
ちょいと読み直して出直し。
>あるいはDNAなんかの話になりそうですし。
記憶は遺伝するか? なんて話はトンデモでしょうか?
>>385 あ、板違いですね、確かに。。
>>393 妬くな妬くな。文学板住民なら、
文章の違いもわからんほど低レベルじゃあるまいが?
>>394 >記憶は遺伝するか?
トンデモじゃない、禿しくソソられるぞ。他板でやっか?
>>394 ちょうどいま、横で遺伝子工学のドクターの人(でもヘタレ)が寝てるので、
叩き起こして何か聞いてみます。
殴られずに無事生還できたら(笑)受け売りで書き込みしますね。
洗濯バサミとフライパン持って・・と。
いざ出陣!
ネタですね?て訊くワタシは無粋でしょうか
妬くな、だとさ。あんな文章で?バカじゃないの?
なれ合いも腹話術もほんとうざいよ
ネタですw(>397)。なんだか空気が澱んできたので、どうかなと。
さぶかったですか。そりゃスマソ。
でもまだ頑張りたいひと(398=393=…)がイラッシャルようなので、
老齢で弱っている私は本気で退散することにします(藁。
ミナサマ、またいつかどこかで。
それではっっ!!
バイバイ。もう帰ってくんな
>>400=398=393
お前、傍で見てる方が恥ずいぞ。みっともないマネすんな。
402 :
吾輩は名無しである:01/09/10 16:29
戦前の「日本文化私観」や「枯淡の境地を排す」では、実質性や無駄な修飾の排除といった
機能主義的“美”を主張する安吾ではあるが、
後期の「桜の森の満開の下」や「夜長姫と耳男」における“美”もそういった類のものか?
403 :
吾輩は名無しである:01/09/11 09:26
>「桜の森の満開の下」や「夜長姫と耳男」における“美”
少なくとも「夜長姫と耳男」に関しては「文学のふるさと」の方が個人的にはピンとくる。ただ耳男の彫るミロク
なんかにはかなり「機能主義的“美”」の考え方が反映されてるんじゃないかな。
それから思うんだけど
>>376 >>377で不良青年氏の書いてることは「文化私観」よりむしろ
「文学のふるさと」にこそあてはまるって気がするんだけど。もう出てこないのかな<不良青年
美しいとはどういうことか?
ということをもう一度考えてみたいと思うんですが、どうでそ?
(などと、再登場を促しつつ・・(~~)
個人的見解を申し上げるなら、「美しい」も「懐かしい」も、実は
根底に同じ指向性を隠しているものであって、その点、安吾も
谷崎も非常に解りやすい人だという印象を持ちます。
もっとも、ひとに解ってもらえるように書いてあるのだから解り
やすいのは当然なんだけど・・。
ところで「機能主義的」という言葉が出てきましたね。ここから、
やはり「形象」とか、あるいは「形式」、「秩序」という言葉を聯想
していまうのですよ。「象徴への形式化」と無関係だと思えない
んだけど・・?
>380
ソソられてくれてありがとう。
でも、もしそんなことが肯定的に解明されたら、カント、フッサー
ル、ハイデガーはおろか、哲学は軒並み見直しを迫られるだろ
うと思うし、そもそも、こんなことは誰かがとっくに考えていても
おかしくない事なのだけど(事実、私はプラトンを読んでいて思
いついた)、それで大騒ぎになったという話も聞かないので、結局、
大した問題ではないのかも知れません。
そういえば、全く関係ないけど、普遍文法ってどうなったんだろ?
なーんの理屈も無視して「美」ってなに?
と考えたら「(心に何か)ひっかかるもの」
て感じがします。
一昨年、京都市内某所を運転中にうっかり引っ掛けて
すっ転ばした原付の兄ちゃん、大丈夫だったかな〜。
こう言っちゃなんだが、不良青年くんの言ってることは、構造主義のダメダメなところだけ取り出して誇張しました、って感じなんだよな。
不良青年氏、煽ラーの反応も含めてやたら人気あるね。
賢いのかふざけてるのかわかんないところがまた・・・w
ということで復活きぼんぬ。
ところで。
>>403 376は谷崎の美学について語ったものだと思われ。
377に関する「むしろ文学のふるさと・・」は、おそらく
文化私観のほうが妥当でしょう。少なくとも「マニフェスト」という点においては。
「ふるさと」が、文化私観のそのマニフェスト性を確認するための伏線
というか前提として必要視されるのは同意するけれども。
安吾的ななつかしさを理解するという意味で。
>>404 >「美しい」も「懐かしい」も根底に同じ指向性を隠している
これ、もうちょっと突っ込んでみませんか?Tangoさん。
その「同じ指向性」なるものが、「美」なるものの実体を明らかにするための
(とりあえずの)きっかけになろうかと思います。
もう一つ。
「機能主義的」と「象徴」とはむしろ離反するように思われ。直感だけど。
でも、あ、そうか。さっきの「同じ指向性」がこの二つを結ぶんだ。
うむむ・・、深いのう。考え直して出直します。
409 :
吾輩は名無しである:01/09/15 21:30
>407
「美」なんて構造主義の枠内でしか語れないと思いますがいかが?
「日本文化私観」で安吾は「意図されたところに美はない」と言ってるのであって
機能主義的“美”っていうのは単なるたとえに過ぎないと思う。
結局安吾はなんらかの「もの」が美しいかどうかには関心がなくて、
ある「もの」が世界のなかに「ある」ということ、
そして他の様々なものと関わらざるをえないということ、に打たれたのであり、
その「ありかた」を美しいと言ったのではないでしょうか。
まあ結局「なつかしい」と同じなんですけど。
411 :
吾輩は名無しである:01/09/15 23:09
>>410 なるほどなるほど。前半部はよくわかります。
つまり美は「結果」にではなく「過程」に依存するものだと。
その意味では「機能主義」云々は本質的な主張ではない、単なる例えですね、確かに。
でも、後半部はどういうことです?
いわゆる「美を意識してつくられたもの」は世界と関わりをもたない、と?
「美」という(独自の)価値体系にその存在理由を依拠してつくられたものは、
現実の価値体系と無縁であるがゆえに、不純である・・。
このように解釈するなら、その背後にあるのは
「美」とは本来現実の価値である、という考え方です。
ならば「現実の価値」とは何か?
それはやはり(少なくとも当時は)実質であり、合理性であり、
イコール機能だったと思います。
とすると、たとえ安吾の意図が「過程」に集中していたとはいえ、
その結果は必然的に「機能主義的な美」へと接続されることになります。
つまりそれは「単なる例え」ではない。許される唯一の解答です。
このことは、その例外の有無を考えればわかりやすい。
安吾の主張に沿いつつ、「機能主義的美」以外の例を提出することは可能だろうか?
少なくとも私には、例外は思いつきません。
よって、「安吾の美=機能主義的美」は必要十分条件だと思うのですが・・。
長レスでスマソ。どうでしょうか?
↑「必要十分条件」ってのは取り消してください。我ながらひどい誤用です。スマソ。
>412 かまってくれてありがとう
412さんが言ってることには何の反論もないです。
ただ、安吾の発言はつねに自らの創作活動(小説)とともにあると思うので、
「日本文化私観」からひとつの「美学」を取り出すことに反発しちゃうんですよね。
例えば安吾は「青春論」でしきりに宮本武蔵の「美しさ」に言及するのですが、
武蔵の剣というのは「何がなんでも勝って生き残る」というものです。
勝つためにあらゆる計算を立てながら、さらに計算をはみだしたところに自らの生を賭ける。
それを「機能主義」といってしまうのはなんか寂しいような気がします。
けっして間違いだとは思いませんけどね。
415 :
吾輩は名無しである:01/09/16 21:28
「美しく生き残る」ことの醜さ。
「美しさ」に無関心であることの美しさ。
敗戦後の敗者の美学へのアンチテーゼと捉えるのは単純すぎますか?
>>415 すると安吾は汚く生き残ったの?
それとも美しく生き残ったの?
>>408 >>「美しい」も「懐かしい」も根底に同じ指向性を隠している
>これ、もうちょっと突っ込んでみませんか?
もう少しテーマを的確に絞って射程の短い言葉で書くべきだったのでしょうが、
自分の場合、それをやろうと思うと著しく板違いになってしまうので・・(笑
皆さんのように、安吾・谷崎に絡めて文学的に、とはいきませんが、それでも敢えて
一言でいうなら、、およそ人の感情というものは、その都度毎のパレメータ(これは、
「体(脳を含む)全体の生理的状態」と言ってもいいです)が違うだけでアルゴリズムは一緒、
ってことなのだと思っています。だから後天的に獲得したものによって個体差が
あるのは言うまでもありません。早い話、文化の差・・あ、だから文化の差について
話をすれば良かったんだよね(なにやってんだか・・
というわけで閑話休題。
>>416 確か安吾は鬱病で入院してたことがあるんだよね?
「人間の美しさはどんなに汚しても損なわれない」という戦いを自分に仕掛けていたのかなぁ、
などと思ったりします。
418 :
ねむあたま:01/09/19 04:43
美しさは懐かしさではない。
それはそこにあって、独立しているもの。
他と相容れるようなものではありえない。
禅のようなアレゴリー?を用いても、無益なもの。
なんじゃないか、と思っています。
>>415 私も戦後の安吾の活動は、美学(ロマン主義)への批判だと思います。
「美しさ」や「偉大さ」に対して「堕落ということの驚くべき平凡さ」を持ってくる所とか。
『日本文化私観』における「美」というのはほとんど美の批判ですよね。
安吾は結局センチメンタリズムを捨てきれなかったけれど、それも含めて私は大好きです。
420 :
吾輩は名無しである:01/10/07 11:41
age
421 :
吾輩は名無しである:01/10/09 21:55
アンゴ! アンゴ!
アンゴと仲間たち!
シッポを立ーてーろーっ!!
ワッハッハー、ワッハッハー。
422 :
吾輩は名無しである:01/10/10 06:27
雑誌「東京人」1995年8月号特集は「安吾のいる風景」。
古本屋で探してみよう。写真がおもろい・かっこよい。
423 :
吾輩は名無しである:01/10/11 01:36
堕ちよ!って、ダメダメ、あげとくよ。
424 :
吾輩は名無しである:01/10/12 02:43
安吾が、藤村の文を「距離が描き出す空虚な幻影」と一喝かつ卓喝した文章を
目にしたのが高校受験の模擬試験だったかなー。
問題分を感心し読んだはいいが、問いは難しかったなー。
特に最後の問題。作者の言いたいこと、マークシートで言わせちゃ、駄目よね。
うん、正味な話。
俺も来年23かー。
425 :
吾輩は名無しである:01/10/12 02:52
426 :
吾輩は名無しである:01/10/12 10:48
デカダン文学論?
427 :
731 ◆czq1J3PY :01/10/12 11:06
デカダン文学論すね。
>>422 講談社文芸文庫に石川淳の同名タイトルがあるけど、
それとは別物なのかな?
「安吾のいる風景」という10ページくらいの短いエッセイが収録されてる。
写真はナシ。
428 :
吾輩は名無しである:01/10/12 21:59
>>427 うん、そこから題を借用した雑誌です。
石川淳のそれはつまらなかった記憶があるけど、
雑誌のほうはたいしたこと書いてなくとも、
写真がよいです。
429 :
吾輩は名無しである:01/10/13 20:29
夜長姫と耳男ってなんて読むんですか。すごい好きなのに読み方わからない。
ヨナガ姫とミミオトコ?
ヤチョウ姫とミミオ?
430 :
吾輩は名無しである:01/10/13 21:09
漱石、藤村、小林秀雄、志賀直哉、横光利一などをこき下ろしていたみたいだけど、
日本に尊敬する人はいたのかな?
431 :
吾輩は名無しである:01/10/13 21:33
>429
「ヨナガ姫とミミオ」だろう。
432 :
吾輩は名無しである:01/10/14 13:31
刺青強化さん、いますか?
433 :
吾輩は名無しである:01/10/14 17:45
434 :
吾輩は名無しである:01/10/15 19:47
安吾が愛した短篇小説家あげ
436 :
我が輩も名無しである。:01/10/15 23:38
安吾の文章を読んだ時ほど衝撃を受けたことはなかった。
今までで一番好きな作家だ。
「続堕落論」の激昂した彼の文章はしばらく頭から離れなかった。
438 :
吾輩は名無しである:01/10/21 13:54
私は坂口厚生労働大臣を安吾の血縁かなあと思ってました。
違う、、よね。
439 :
吾輩は名無しである:01/10/21 17:56
実は安吾と中也って親しくなかったんですよね
440 :
吾輩は名無しである:01/10/24 01:28
そうだ。
安吾は忠明と親しかった。
441 :
吾輩は名無しである:01/10/27 00:41
あげ
442 :
吾輩は名無しである:01/10/27 12:35
安吾の身長は?
日本文化私観は、記憶間違いじゃなければ戦中の作品だったはずダス
444 :
吾輩は名無しである:01/10/27 23:15
>>443 1941年発表だったと記憶しております。
445 :
吾輩は名無しである:01/10/30 23:21
結局、安吾って日本文学のどんな位置にあるんでしょう?
誰かの評論でも良いから教えてください。
447 :
吾輩は名無しである:01/11/01 01:37
イッセー尾形は太らせると安吾に激似かと思われ。
448 :
吾輩は名無しである:01/11/01 07:31
>447ワラタ!
449 :
吾輩は名無しである:01/11/10 10:49
ネタ切れっすか?
450 :
吾輩は名無しである:01/11/10 10:54
手塚真の「吐く血」はどうですか?
451 :
吾輩は名無しである:01/11/10 15:24
安吾って無茶するね。カッコつけすぎ。そこが良い!
452 :
吾輩は名無しである:01/11/10 19:30
>452
ま、親子だからな。。。
暗い・・・
ひゃっほい!
東洋大文学部印度哲学科受けるYO!
安吾は何の勉強をしてたんだろう?
自分は大学じゃなくて高校(放校された方の旧制中学)の後輩にあたるんだが、
その高校の図書館には「安吾コーナー」みたいのがあった。
放校にしておきながら、いまさら母校ヅラするとはムシのいい話だ、と思った記憶あり。
ちなみに、今でもその高校は(安吾在学当時とは多少違うの位置なのだろうが)
松林をはさんで日本海の目と鼻の先に所在するため、安吾ならずとも授業さぼりたくなること必至。
>>455 ちなみに、肝心の本人にまつわるエピソードは全くきいたことがない。
よってわからん(w
とりあえず、大学ではナーガールジュナを勉強していたのではないか?
ガリ版刷のサマリー集のようなモノをどこかの記事中?でみた記憶がある……。
「勉強記」が大学時代の生活をまぜっかえし気味に伝えているようだけど、
たしかにアテネ・フランセでの活動にくらべて極端にエピソードないよね。
林達夫がどこかで、おれが講義した教室には坂口安吾なんて奴もいたと
書いていた気もするけど、接触はあったのだろうか。
458 :
吾輩は名無しである:01/11/16 17:19
神奈川県秦野市にある夢工房という出版社から
「坂口安吾と三好達二」という本が出た(出る?)そうです。
小田原にいたころの話が中心だそうです。
みなさん、興味があったらどうぞ。
459 :
吾輩は名無しである:01/11/16 17:29
安吾ってどこがいいの?
460 :
455=458:受験生:01/11/17 00:52
自分で書きこんどいて何を今更っていう感じもするのですが、俺も気になって
冬樹社刊「坂口安吾評論全集」の自伝の巻みたいなのを読み返してみたのですが、
456、457両氏の言っているように大学関係の記述は皆無に近い状態でした。
残念&456、457両氏サンクスです。
>>495 堕ちっぷり(w。
461 :
吾輩は名無しである:01/11/17 01:08
ウツになって夜中に経文写してたんじゃなかったっけ?
462 :
吾輩は名無しである:01/11/17 01:19
ここの住人は野田秀樹の「贋作・桜の下の〜」をどう見ますか?
463 :
ひーすくりふ:01/11/17 02:27
>>266 お答えしますわ。ちゅうぼうにみられるほど風貌も若く、
オツムが足りないのは、ひーすくりふですわ。処女か
どうかはひ・み・つ。ちゅうぼうくささがでてるってことは
若いとみられているちゅうことだわね。(←正直うれぴ)
ゴロべちゃ猫はあたしなんかよりはるかに聡明なんだけど
考えることは似かよっているわね。でも作品の路線はちがうなあ。
266さんはちゅうぼう臭いっちゅうか、垢抜けしてない女は
嫌いなのかしらん。いっとくけど、オツムからのあたしでも
一応世間ズレはしてないつもりさっ。また、きてん。
464 :
吾輩は名無しである:01/11/17 12:57
465 :
吾輩は名無しである:01/11/17 20:11
>455、466
東洋の印哲、国文では最近まで安吾は黙殺(忘却?)されてたよ。
流石に図書館は充実してるけどね。
授業や大学の雰囲気に”安吾”を求めていくと失望すると思う。
でも数年ぶりに研究室に行ってみたら、去年のU部国文優秀論文は安吾でした。。。
>>465 貴重な情報をありがとうございます。
まあ、東洋は併願で受けるんで他の所に受かっちゃったら
意味がないんですけどね(w。
467 :
吾輩は名無しである:01/11/18 19:09
>466
あ、でもいいトコだよ。印哲も国文も。>フォロー?
468 :
ひーすくりふ:01/11/18 20:42
463です……
ごめんなさい。スレ間違えました。荒らすつもりはありませんので
許してください。
許しますが、いったいなんなのよ、このレス!?
470 :
吾輩は名無しである:01/11/19 13:37
ひーすくりふは「最も美しい登場人物」スレの支配人。
スレに興味はあるが、レスが万事ひーの私的感想なのであまり逝きたくない。
>>471 だから他のスレの話題も控えなって。
それが荒らるもとになるんだから。
>>467 偏差値はそんなに高くなくても、結構質のいい授業が受けられるという意味ですか?
それならば安心して本命の学校も落ちることができるのですが…(w。
板違いsage
正直、印哲の長い歴史は伊達じゃないと思うよ。
こればっかりは偏差値じゃ計れない。
印哲/仏教系の大学は各宗派系のところが多いんだけど、宗派のしがらみが少ないインディーズ学科って感じです、東洋は。
。。。独立独歩ってトコはアンゴか(藁
以前印哲は東大>九大>東洋だと言われてた位だから、ホントにやる気があるならオススメ。
sageます。。。
>>474 ありがとうございます。これで安心して明○大学に落っこちることができる(w。
板違いもいいところなので、大学関係のレスはもうしません。sage
>受験生さん
どこで学ぶにせよ、ダメな人たちのペースに合わせたら
おしまいです。sage
えと、大学関係のレスばっかりしてたので、
お詫びに夢工房刊の「坂口安吾と三好達治」についての情報です。
結構安吾の小田原時代の写真なんかは豊富です。
うちの学校で買わされた国語便覧に載ってた写真もそれでした。
茨城から小田原に移ったときのエピソードに関しても、新しい視点で書かれています。
是非買ってあげてください。小田原は地元なんで…
>>東洋大学の情報をくれた方
メルア晒しておいたんで、詳細な情報をくれるとうれしいです。
ちなみにメッセもできます。
っておこがましいし、しつこいですね。ごめんなさい。
478 :
吾輩は名無しである:01/11/21 22:39
『不連続殺人事件』の中でところどころふってある「ママ」っていうルビはなんなんすかね?
どなたか知っていれば、教えてください。
>>478 ママ=お供 とか、そんな意味であったように思われます。
「不連続殺人事件」に限らず、安吾の作品には結構出てくる単語ですよ。
>478
羅典・英語で謂う"sic"のことをいっとるんですかい?
>>480 そうだと思うんだけど。
原文の「ママ」ってことでしょ。
ごじごじ
483 :
吾輩は名無しである:01/11/23 01:28
>>462 ちょうどぼくもそれ聞こうと思ってた。
今年やってたやつ観てきました。
感想は、面白かったけど原作の方がよかった。
物足りない、というか無駄なテーマが入ってる
感じがした。国造りとかね。何かああいうの嫌いなんです。
まあ「贋作」名乗ってるからいいんですけど。
484 :
吾輩は名無しである:01/11/23 21:11
age
485 :
吾輩は名無しである:01/11/23 21:19
ango
486 :
↑オモロイ:01/11/25 00:25
東洋大哲学科OBは、安吾と植木等だそうだ。昭和の二大哲人と呼んでおこう。
487 :
吾輩は名無しである:01/11/25 01:04
>486
坂口安吾と植木等は、印度哲学科出身だよ〜ん。南無ぅ〜。
>486、487
植木等は国漢科出身。印哲じゃないよ。
スレ違いsage。
489 :
吾輩は名無しである:01/11/26 00:37
あげ
>植木等は国漢科出身。印哲じゃないよ。
親父が立派な坊さんだったからテッキリ因哲だとばかり…。喝。
491 :
吾輩は名無しである:01/11/29 22:42
『桜の森の〜』今読んだけど、何かこう胸を
掻き立てられるものがあるなぁ。ああ。。。桜の花びらが。。。
492 :
吾輩は名無しである:01/11/30 14:48
>>442 安吾の身長は、運動神経その他を考え合わして180pはあったんじゃないか。
493 :
吾輩は名無しである:01/12/03 00:46
三千代さんが、安吾は六尺の大男だったと語ってましたよ。
494 :
日本文化弛緩:01/12/05 19:39
age
495 :
verfallen:01/12/07 21:55
age
496 :
吾輩は名無しである:01/12/08 16:14
ango
497 :
吾輩は名無しである:01/12/09 01:12
ところで『安吾全集』(筑摩)は完結したんだろうか。
「信長」なんかはいかがでしょ?
タワケ殿信長がいっぱしの武将として成長していくやつ。
どこか「堕落論」に通じてていいなと思った中編。
未完の作品と知ったのはだいぶ後のことだった・・・
499 :
吾輩は名無しである:01/12/10 17:52
「贋作・〜」はチケット取れなかったので原作&ぞの他読んだ。
「桜の森〜」と「夜長姫〜」をどうミックスしたのか気になる。
500 :
吾輩は名無しである:01/12/10 20:09
500!
501 :
吾輩は名無しである:01/12/11 17:26
「桜の森の満開の下」・・・。読んだ後、衝撃のあまり声に出して朗読した思い出
が・・・。
502 :
吾輩は名無しである:01/12/11 20:08
>501
漏れも「夜長姫と耳男」の姫の最後のセリフは時々つぶやくことがある。
503 :
吾輩は名無しである:01/12/11 22:39
俺は「白痴」の『ああ、人間には理知がある〜』って言うくだりのとこは、
毎度毎度声を出して唸らずにはいられないです。
505 :
吾輩は名無しである:01/12/12 00:15
田代まさしは堕落できたのでしょうか?
506 :
吾輩は名無しである:01/12/12 00:19
覚醒剤で成就でしょう
堕落しきれないのが人間の弱さゆえに、
田代は数年後に更正手記を発表してしまうかと思われ。
そして早稲田荷文が彼を救う(藁
>>412 えらく古い話題で大変失敬なんですが、
「安吾の美=機能主義的な美」ってどうなの?
やはりなんかおかしくないか?
しかし9月ぐらいの話題を今更蒸し返す俺も俺だからsageで
全然反応ねーので、あげちゃおう。
あげても反応ねーか。
510 :
吾輩は名無しである:01/12/15 10:59
↑日本文化弛緩を10回読みな
お。レスついた。が、厨房か。
512 :
吾輩は名無しである:01/12/15 12:57
>>508 安吾のいう美は「倫理的」にとらえるべきだと思う。
つまり、美を直接に追い求める「態度」のうちに倫理としての美はなく、
ぎりぎりに必要なものを追い求めたとき、その姿勢にはじめて美が宿るのだと。
これは、人間にとって不必要な、装飾的なもの、表層的なものが
人間にとって一義的なものになってしまう倒錯的な事態への批判である。
それは単に機能主義ではなく、本当に人間が必要とするならば、その限りに
おいて、芸術でも玩具でも認めるような姿勢である。
512さん。レスありがとう。
立派です。素敵です。よくわかります。
なるほど。倫理的なものですか。
その倫理をどう捉えるかによるんだろうけども、
私も半ば同意します。
>これは、人間にとって不必要な、装飾的なもの、表層的なものが
>人間にとって一義的なものになってしまう倒錯的な事態への批判である。
ここ、まったく同感です。
寺があって坊主が来るのではなく、坊主が居るから寺ができるんだってことですからね。
>>412 さんのを読んで首を捻った点は以下の所です。
「それはやはり(少なくとも当時は)実質であり、合理性であり、
イコール機能だったと思います」と412さんは書かれている。
もしそこから安吾の美がすなわち機能主義だと言い切ってしまうと、
かえって形而上学的な美といったものになるのではないか、と。
しかし、その美意識を最も嫌悪したのが他ならぬ安吾ですよね。
利休の茶房を鼻で笑って、秀吉の豪奢を讃えたわけですから。
秀吉の豪奢は、どう考えても機能主義ではないです。
利休とは違った意味で、実質はあっても同じく合理性の奇形ですよね。
そんな形で安吾は具象的で酷く猥雑な何かとして美を捉えている。
この姿勢はそれこそ「堕落論」においても一貫している。
小菅刑務所やドライアイス工場や巡洋艦で美を感じることは
その形式美に打たれたのではないでしょうからね。
そのゴチャとした生活の塊に胸打たれたんではないでしょうか。
などと私は思った次第です。
そんなわけで、512さん。古い話題に付き合っていただいてありがとう。
できれば412さんに戻って来ていただいて412さんの意見も聞きたいもんです。
欠席裁判みたいで厭ですから。
>>513 >そのゴチャとした生活の塊に胸打たれたんではないでしょうか
俺もそう思う。そういうところで、やっぱり梶井と似てると思う。
生きている人間がのっぴきならないことをやるからこそ面白い、
なんて旨のことを「教祖の文学」でも書いてるしね。
515 :
吾輩は名無しである:01/12/15 17:59
>>514さん
>生きている人間がのっぴきならないことをやるからこそ面白い、
>なんて旨のことを「教祖の文学」でも書いてるしね。
そうそう、安吾のその姿勢は一貫しているんですよ。
その生きている人間の「のっぴきならない」態度は機能主義でなくて、
むしろ機能不全というか、つまり機能主義が一旦死んだところで
自ずと露呈してしまうようなもっと変に生々しいものだと思うんです。
そういった所へ執拗に眼差しを送り続けた安吾はやはり立派ですよ。
だから谷崎における陰影礼讃と比較して考えるならば、
この安吾における荒ぶる生々しさを論点にしないことには、
奇妙にも、あの坂口安吾がプラグマティックな思想家になってしまう。
それはおかしいと私は思ったわけです。
まーそんな感じで、返す返す古い話題で申し訳ありませんでした。
皆さんもこの蒸し返しにのっていただけると愉しいかぎり。
あ、ちなみに515は508です。
それと陰影は陰翳です。スイマソ
やあ!安吾スレなんてあったんだね。うれしいね。
俺が、安吾恐るべしとオモタのは、二流の人、の家康を論じた文章で
天才の定義を述べてるところ。曰く、天才とは、生、体ギリギリの切所
で、自己の全存在を放擲できる者のいいである。というやつ。
安吾の魅力は、物の本質を、定型な言葉じゃなく、命のほとばしりのような
言葉で、グワンとつかむとこだね。これは、勝海舟に似ている。安吾にもう
少しの俗心と嘘っけがあれば、まちがいなく一流の英雄になれたね。
あと、勝夢酔(海舟の親父)に対する意見が、海音寺のと同じなのが、
一流の人物には通ずるものあり、だね。
518 :
吾輩は名無しである:01/12/18 16:45
ああああ文字がいっぱいいいいいいい
カウントダウンあげ。
520 :
吾輩は名無しである:02/01/01 00:08
おめでとう安吾
521 :
キリストと不良少年:02/01/01 00:18
ノストラダムスの予言した「安吾るもあの大王」の正体は
坂口先生でした。かくして世界はかくのごとく堕落してる
のであります。
>521
「るもあ」は何だよ、「るもあ」は。
523 :
吾輩は名無しである:02/01/01 12:35
新年そうそう安吾の夢を見ました。不吉な夢だった。
>>522 「るもあ」は「ユーモア」の暗号。つまり安吾先生お得意のファルス
の精神について述べたものであると考えられる。
525 :
吾輩は名無しである:02/01/01 18:05
一年近く残ってる。
526 :
吾輩は名無しである:02/01/06 19:34
浅草に安吾御用達のお好み焼き屋があると聞いたのだけれども、
何処ですか?
527 :
吾輩は名無しである:02/01/06 20:16
ここを流し読みしててふと思ったんだけど
いろんな板で登場する「名無し」って人物は何者なんだ?
吾輩は名無しである
名無しさん@お腹いっぱい。
FROM名無しさan
It's@名無しさん
安売り名無しさん
学生さんは名前がない(亜流?)
名無しさん@そうだドライブへ行こう
通行人さん@無名タレント(亜流?)
名無しさんは見た!
提供:名無しさん
名無しのエリー
名無し~3.EXE
名無しさん@ピンキー
誰だ!お前!?
528 :
吾輩は名無しである:02/01/06 20:27
?
ageageageage
530 :
吾輩は名無しである:02/01/18 21:57
緊急あげ
531 :
吾輩は名無しである:02/01/19 00:40
桜の森の満開の下における、桜って結局何だったのでしょう。
桜の下には「孤独」があって・・・じゃあ桜は?
あと最後に男と女は桜になったのでしょうか?
532 :
吾輩は名無しである:02/01/19 06:30
好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。
安吾は案外ストーカーなどを肯定するかも。
533 :
吾輩は名無しである:02/01/20 03:27
>>123坂口安吾をぜんぜん知らない、フツーの凡庸な暮らしを送っている人に
1本だけ読ませるなら、これでしょうね。
昼間のテレビドラマを見てラストシーンでポロポロ泣いたりする
オバチャン連中にはウケが良いかと。
でも、安吾の凄さというのは、「アンゴウ」のような作品を
"フト思いつきでサラッと書いてみた" ところにあるのではないかと。
で、1本書いたらケロリと忘れてしまってぜ〜んぜん別のジャンルに
入れあげてへたくそな推理小説書いて江戸川乱歩にコメントを強制して
乱歩センセを困惑させると。
そーゆートンチンカンな暴走のしかたと、たまにサラリと見せる秀逸な
作品のリリースがゴチャ混ぜになってたワケのわからん人物だったと、
私は睨んどるです。
でも、この人とは、生きているあいだに一緒に酒飲んでワケわからんこと
ガナってワメイて口先バトル、やってみたかったなあ。
安吾は本を読みはじめのときに出遭いました。安吾が『教祖の文学』で小林秀雄
を批判し、その後の対談でも余りに彼が自説に固執しすぎる為に、小林秀雄に
一喝されていたのには驚きました。個人的には、彼は非常に自分の理想に正直で、
軽薄と言っていいほど自己の直感を率直に語る、言いかえれば子供のように純粋
な人(これは皮肉ではありません)という印象をもちました。批判されていた小林
秀雄も、彼が非常に魅力的な人物であったと語っています。
このスレでは安吾が小林秀雄を否定していたように語られていますが、小林は、
安吾が個人的に尊敬していた数少ない近代日本の文学者であったのではないで
しょうか。小林氏も漱石や藤村をはっきりと否定はしていませんが、漱石の
場合には菊池寛論の中で、藤村の場合には平野謙とのいきさつにおいて、あまり
評価していなかったのは容易に推察できます。篠田一士氏の文章の中にも、彼は
近代日本の文学者をほとんど評価していなかったという一節があります。安吾が
いだいていた文学者の理想と小林氏のそれとは、それほど距離がないように
感じました。
太宰は安吾について、「安吾はよくやっているね。だけど、あいつに
はユーモアがわからないんじゃないか。それは、作家にとって致命的
なことなんじゃないかな。」と語ったそうな。
age
537 :
生まれけん:02/01/21 22:01
アンゴと小林秀雄の対談は、本当に素晴らしい対話でありますね。
538 :
吾輩は名無しである:02/01/25 05:33
安吾と小林秀雄の対談って、何に載ってます?
小林秀雄と坂口安吾の対談「伝統と反逆」
ユリイカ 2001年6月号
新しい小林秀雄全集 第八巻に収録予定
なお、自分は小林秀雄対談集で読んだけど
出版元は忘れた。
540 :
吾輩は名無しである:02/01/25 16:18
白痴いーですねえ。「恐れるな、そして俺から離れるな!」台詞は大好きで暗記。映画で浅野忠信が言ってるのなんかいい味だしてますよ。
541 :
吾輩は名無しである:02/01/26 01:11
「波子」に出てくる『死花(しにばな)』が妙におもしろかったんですけど、オレだけ?
542 :
吾輩は名無しである:02/01/26 07:15
鬱病真っ盛りの時に安吾にはまった。
益々精神状態悪化したような、分裂っぽくなった。
543 :
吾輩は名無しである:02/01/26 15:35
age
544 :
吾輩は名無しである:02/01/27 18:07
安吾ってランボーを意識していたって本当ですか?
ちょっと驚きなんですけど。
既出だったらすみません。
545 :
吾輩は名無しである:02/01/27 18:23
>>544 へー。
だからなのか、趣味がアーミー方面に向かってたのは。
筋トレとか、ジャックナイフ集めとかやたらやってたみたいだし。
546 :
吾輩は名無しである:02/01/27 19:32
547 :
吾輩は名無しである:02/01/29 01:24
age
>>544 >>545 (トラウトマン大佐風に)
ネタ違いだランボー!
おまえの戦争は終わったんだ!
549 :
吾輩は名無しである:02/02/02 02:53
安吾好きな人たちへ
好きな若手作家なんかいたら教えて下さい。
若手に素晴らしい才能の持ち主がいるのなら、
半世紀前の作家の作品など読んでませんよ。
40歳以下の作家で前途有望なのは殆ど見当たりません(個人的見解)
この板が廃れるわけだ。
551 :
吾輩は名無しである:02/02/02 06:31
>>550 >40歳以下の作家で前途有望なのは殆ど見当たりません
ということは一人や二人は見当たるってことですよね?
教えて下さいナ。
>>551 たぶん消えるとは思いますが、
「生活の設計」「ジャムの空壜」の佐川光晴氏は筆力があります。
社会意識としての労働と行為そのものとしての労働
との間で宙吊りになっている点が弱点です。
この点を克服すれば大化けする可能性はあります(かなり低いのですが…)
他にも星野智幸、中原昌也、平野啓一郎等がいますが、
あまり期待はしていません。
何れにせよ安吾的「淪落の美」や「虚無」を新人に期待する事は難しいと思います。
無論、そんな論理が通用するほど現代は甘くはないのですが…。
553 :
吾輩は名無しである:02/02/02 08:59
>>552 ありがとう。
佐川光晴、とりあえず読んでみます。
554 :
吾輩は名無しである:02/02/04 01:19
「母の上京」のオチがいまいち理解しにくいのですが
だれか教えてやって下さい。
禁玉蹴飛ばされて床にへたり込んだついでに
母に対する不孝の数々を詫びる…だったかな?
556 :
吾輩は名無しである:02/02/05 09:17
安吾原作、ATG「不連続殺人事件」は
原作以上に面白かった。
DVD化キボンヌ!
557 :
吾輩は名無しである:02/02/05 09:30
ATGってなんですか?
厨房でスマン。
559 :
吾輩は名無しである:02/02/05 21:22
>>557 日本アートシアターギルド。
>558
これってブラ?
げっ いやらしい 投稿者:某S 投稿日:2001/04/07(土)13時46分46秒
坂口安吾の無頼な実人生に憧憬を抱くことは太宰も安吾も激しく憎むところ
の「偽善者の祈り方」のようなものだな。安吾は、貧乏も堕落もくだらないと
わかりきっていた筈だ。金がない、貧乏だ、憂鬱だ、それがどうした、働けば
すむことだ。貧乏を深刻がるのはナンセンスである。堕落した、酒飲んだ、
姦淫した、これが文学の生きざまである、くだらない。自分の日常を深刻ぶっ
て語る私小説作家と同じじゃないか。堕ちることに問題があるのではなくて、
堕ちたところで見えるものが問題なのです。生活は、真白きシーツに眠るのが、
いいです。少なくとも午前中の読書や執筆がはかどります。戦中、戦後という
時代の中で、未亡人が恋をするのは人間的なこと、空襲が来ないとものたり
ないわねと漏らす夫人はべつに不謹慎でもないこと、生きるというのはそう
いうことですよ。自らクスリの実験台になるとうそぶく安吾は馬鹿というより
無邪気なだけで、合理的な思考、合理的な生き方ということを文学者として
ドン・キホーテのように果敢にも実践すべしと己に言い聞かせていただけの
ことです、堕落や無頼といわれているのは、そういったことであって、形だけの
堕落など愚にもつかない代物である。実生活では安吾より激しい生活をしていた
太宰なんか、あの人、死にたい死にたいと言いながら、人前では尊大な態度で、
酒も飯も煙草もクスリも人一倍の量、声も大きく、自分の小説が日本でいちばん
すぐれていると自慢げに語り、誇り、そのくせ寂しくて、もうしわけなくて
死んじゃう。求道者めいた安吾に、不良少年といわれるゆえんです。死ぬ勇気が
あるのなら、生きろ、生きることはもっとつらいとよく言われますが、そんな
わけはない、実際に死のうとするほうがつらいです。怖くて、死ねないです。
死ぬことは簡単だといいますが、それができたら今頃とっくに死んでおり、
それで終わり、くだらないことです。だから、自殺はくだらないことなんです。
@自殺の管理人も、いなくなってしばらくしてメール出しても返事が来ない、
自殺する自分に酔ってる女子供を片っ端から潰して楽しんでいればいいものを、
本当にいなくなりやがる。ネットの不良少年どもは、まったく始末に負えない。
死ぬのは勝手だが、挨拶くらいしてほしいものだ、待避用建ててやった恩義を
忘れたのかねまったく、自分だけが生きていると思っていやがる、挨拶は生活の
基本です。グッド・バイ。無言で死ぬなんてくだらないことだよ。
某腐れ匿名肥満板群の安吾板を見ての感想でした。
561 :
吾輩は名無しである:02/02/06 14:28
グダグダ長すぎて、わけわからん。
562 :
まぢまぢ?!すっごい:02/02/06 17:58
>>560 「不良少年とキリスト」のパロディかな?
煽りとしては落第だけど。
564 :
無頼派 然し 無頼そのもの:02/02/14 23:50
今、全集2の吹雪物語読んでます。
卓一、俺と似てんなぁ(読んだ誰もがそう思うかも)
新潮の文学アルバムでゼドリンとレスタミンの箱を見ました。
前者は(メタ?)アンフェタミン(覚せい剤)、後者は
ジフェンヒドラミン(睡眠薬)でしょう。しかしこれは
むしろ抗ヒスタミン剤なので、睡眠目的に飲むと(アメリカの
チビッコがいまでもやってるようですが)幻覚、震顫譫妄、
幻聴を引き起こします。歩行困難どころか、直立できません。
これは懲りたのでウインタミンとリスロンとアタPとに
少量のレスタミンを加えて飲んだら(土曜の晩)起きたのが
月曜の朝。持続睡眠療法……は危険なので一人で
やってはいけませんね。別に好色にも粗暴にもなりませんでしたが
(そういうクスリは別にあって限りなくポン中に近くなります)
……足腰たたず幻聴がするのはよ〜くワカリマシタ。
566 :
無頼派 然し 無頼そのもの:02/02/18 17:39
567 :
伝統と反逆:02/02/20 16:06
小林 君なんか、誰も尊敬してないだろう。
坂口 誰も尊敬していない。
小林 そうだろう。そうに決まっているんだよ。それでいいんだ。誰も尊敬しない人が出てくるのはよい事だ。
坂口 バカですからね。
小林 坂口さんも今つらい所さ。突破すればいいんだよ。
坂口 昔から同じですよ。
(中略)
坂口 小林さんは円熟したいと言うけれどね、俺はもう破裂しようと思うんだ。
小林 破裂?破裂なんざいけないよ。
坂口 そうかな。
小林 信仰心の足りないやつだ。
坂口 もうやっちゃうよ。めんどくせえから・・・・・・。
小林 短気起しなさんな。
(中略)
坂口 一番癪にさわるのは、志賀直哉にはモラルがない。全然ないです。あの人がモラルと言っているのは、全然逆なんですよ。小林さんがあれをモラルと解している、それが腹が立つんだよ。
(中略)
坂口 永井荷風なんか、私はエロでない、なんて言いながら、エロな野郎だと思うな、あいつは、
小林 永井荷風とか谷崎潤一郎とか、これは又別人種だ。だけど志賀直哉という人はちがいますよ。だから「白樺」的モラリティと言ったじゃないですか。それでわからない?
坂口 わかります。わかりますけどね、ちょっと小林さんが無理してるんじゃないかという気がするな。
(中略)
小林 うん。一番常識的な、一番良識的な作家だよ。戯作者というんは当たらん。
坂口 俺なんかが一番常識的なあたり前のことを言う人間なんだが、わかってくれないのだね。
568 :
吾輩は名無しである:02/02/20 17:53
569 :
吾輩は名無しである:02/02/22 02:40
そういや、もう過ぎたけど2月17日てアンゴの命日だっけ。せめてスレあげとくべきだったか…。
570 :
吾輩は名無しである:02/02/24 23:55
堕落マンセー!!
571 :
吾輩は名無しである:02/02/26 00:37
卒論坂口安吾で決めました。
小説よりエッセイのほうが個人的に魅力感じるんだよなァ。
祝1周年!
>>571 がんばれー、よそながら応援してるでー!!
安吾の人間的魅力は、個人がいやにチンマリと保身に走るようになった
いまだからこそ、よけいに光るように思われ。しっかりナ
574 :
吾輩は名無しである:02/02/26 02:45
柄谷とかが持ち上げているけど、「堕落論」とか敗戦後まもなくの文章はもう腐っ
てるな、はっきり言って。「神」から「象徴」になったけど、天皇は残り、もう敗
戦後に安吾が予言したようなことは絶対に起こり得ない状況になってしまった。
太宰や安吾が自滅するように死んでいったのを、保田與重郎なんかは「それ見たこ
とか」って思ってたんじゃないのかな。結局畳の上で死んだ保田が最近では再評価
されて、「伝統」とは何なのか、としみじみ考えさせられるな。俺は保田みたいな
厚顔無恥な奴より、純情な安吾の方が好きだけど。
575 :
吾輩は名無しである:02/02/27 22:33
桜の森の満開の下は、日本映画界の総力を挙げて完全映像化して欲しい、
と思うのは私だけ・・・?
舞台はどんなのだったんだろう。
576 :
吾輩は名無しである:02/03/01 06:27
ほんと、映画化してもらたい作品が沢山ある。
577 :
吾輩は名無しである:02/03/01 12:55
>>575
映画化は・・・どんなに巧く作ろうと、やめてほしい。
野田の舞台はほとんど別物だけど、それ故面白かった。原作に忠実にすればい
いってものじゃないからね。
578 :
吾輩は名無しである:02/03/02 07:41
>>572 2周年なのでは?
「美しい」論争とか面白かったなぁ。
高校の頃に買ったちくま文庫全集がボロボロになってきたので、ちゃんとしたのを揃えようかと思う。
「白痴」に関しては、手塚氏が自ら語るように、
(映画が街にやってきた―「白痴」制作・新潟の2000日物語―「白痴」の記録編纂委員会編
新潟日報事業社発行 定価1500円(税込)四六判、1999年 275ページ)
彼の頭の中にあるビジョンを映画化しようとした時に「白痴」の持つ世界観があてはまっただけであり、
通常の、先に作品→映画化ではなく、媒介としての役割だったに過ぎないから。。。
581 :
吾輩は名無しである:02/03/06 02:05
新国立劇場でやった野田の贋作・桜の森の満開の下は
正直びびった。舞台の奥行き40メートルぐらいあったのかなぁ。
>>577さんが言うように確かに安吾の世界とは別物だったけど、
ラストシーンの夜長姫と耳男の桜の粉の下での舞いは、
なんともいいようのないくらい美しかったです。
目をつぶっても思い浮かんでくる。
NHKかなにかで放映してくれないかなぁ。
582 :
吾輩は名無しである:02/03/08 09:50
583 :
吾輩は名無しである:02/03/08 21:42
野田芝居と安吾の小説って話の運び方が似ているような。
喜劇から始まって悲劇に流れ込み、ラストは浄化。
安吾って喜劇から悲劇に転換させるっけ?
585 :
吾輩は名無しである:02/03/12 12:21
安吾を保守系文化人に分類している本があったよ。文春と朝日を比べるみたいな本
586 :
吾輩は名無しである:02/03/13 01:59
堕落論読みました!目から鱗です!!
>>582 ビ、ビデオレンタル屋さん?
初めて聞いたよ。レンジ電子みたいなものかな。つっこみsage
588 :
吾輩は名無しである:02/03/22 01:39
一応、保全サルベージ。
589 :
吾輩は名無しである:02/03/22 02:21
ビデオになってるのは遊眠社時代のものですよね。
毬谷友子が夜長姫演ってるやつ。
俺は最近演った新国立劇場の深津絵里の
夜長姫が観たーい。
590 :
吾輩は名無しである:02/03/23 23:00
で、桜の森は満開の季節になった訳だが。
591 :
吾輩は名無しである:02/03/23 23:34
被子植物は元来動物と共生関係にあった。
受粉を昆虫にたより、果実を実らせるには肥沃な土を必要とした。
その果実を鳥や猿が種ごとむさぼり、糞と共に遠隔地に運んだ。
それだけではなかった。
それら動物の死骸が被子植物の貴重な肥料となった。
それゆえに、人の死骸もまた被子植物の花を一段と美しくした。
かくして、この春もまた多くの美しい花が各地で咲き誇っている。
桜の森の満開の下にシャノワールがいた。
俺が顔をのぞき込むとニャーと答えた
僕の文章に客観的・科学的真実は無い。
594 :
吾輩は名無しである:02/03/25 18:36
安吾っておもしろいのかなー、こんど読んでみ
595 :
吾輩は名無しである:02/03/27 18:01
近くの図書館にて。矢田の全集はあっても安吾の全集がない。なぜ?
596 :
吾輩は名無しである:02/03/28 12:47
「おまえの言っていることは全て正しいがおまえが言うな」
(こんなニュアンスの台詞)
氏の作品中に出てくる言葉だそうですがが、どの作品でしょうか?
とあるスレで見つけました。
いたく感動しました。
597 :
吾輩は名無しである:02/03/29 19:56
青鬼の褌を洗う女を読んだ時、泣きながら笑った。
感想が言葉で言い表せない、とゆーのは初めてだった。
自分が女でどうしようかとか思った。
598 :
吾輩は名無しである:02/03/31 05:41
愛人になってください
600ゲト−
石川淳のスレ、ありませんかー?誰か教えてください。「紫苑物語」なんか、短編であの貫禄、凄すぎ。
「桜の下には死人が・・・」っていうのはもとは坂口安吾じゃなく
梶井基次郎なんですか?
604 :
吾輩は名無しである:02/04/09 23:16
>>575 「桜の森の満開の下」は映画化されてるよ。篠田正浩監督、主演は若山富三郎
と岩下志麻。原作に忠実で、生首遊びも再現してた。台詞が少なく、武満徹の
前衛的な音楽と映像で見せる感じ。結果的に面白いと感じるかどうかは人それ
ぞれだけど、妙に印象に残る映画ではある。
605 :
吾輩は名無しである:02/04/09 23:40
>>597 私もです。小説で泣いたのは安吾の作品が初めてだった。
「戦争と一人の女」も泣いた。
>597
最後の1行の意味がわかんない。
607 :
吾輩は名無しである:02/04/13 02:57
608 :
我輩は名無しである:02/04/14 18:57
「堕落論」死ぬほど好きな一冊
しかし、文化論みたいなのは私にとってはどうでも良いんです。
人間の孤独の見つめ方に打たれる。
「僕は文学万能だ。なぜなら、文学というものは、
叱る母がなく、怒る女房がいなくとも、帰ってくると
叱られる。そういう所から出発しているからである。
だから、文学を信用することができなくなったら、
人間を信用することがでないという考えでもある。」
「僕は全身全霊をかけて孤独を呪う。全身全霊を
かけるがゆえに、また、孤独ほど僕を救い、
僕を慰めてくれるものもないのである。」
泣。
大好きなオリジナルラヴの田島貴男さんが、
「堕落論」好きって知った時も、うれしかったんだよなあ。
609 :
我輩は名無しである:02/04/14 18:59
間違った。
人間を信用することが「でない」=「できない」
610 :
吾輩は名無しである:02/04/14 19:05
全集読んでたら、27歳まで童貞だった書いてあったけど、本当かね?
611 :
赤ペン先生 ◆hKCcFEo6 :02/04/16 18:06
>>603 「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」の一文で始まる『桜の樹の下には』です。
昭和3年発表。
坂口安吾の小説、短編は本当にすばらしいのですが、
長編になると息切れするような印象があるのがどうも…
「人間は何をやりだすか分からんから、文学があるのじゃないか。
歴史の必然などという、人間の必然、そんなもので割り切れたり、
鑑賞に堪えたりできるものなら、文学の必要はないのだ」
──「教祖の文学」より
(・∀・)イイ!!
612 :
吾輩は名無しである:02/04/16 18:31
>611
いいですね、その引用文。
俺も安吾は小説よりもエッセイや評論の方が好きだ。
613 :
吾輩は名無しである:02/04/16 20:48
確かに安吾は長篇駄目駄目だね
「吹雪物語」つまらんもの
614 :
吾輩は名無しである:02/04/17 01:43
615 :
吾輩は名無しである:02/04/17 01:51
矢田津世子ってさげまん?
矢田にかかわったころの安吾の作品はつまらない気がする。
616 :
吾輩は名無しである:02/04/17 02:11
歴史物がなにげに面白い。
信長、ニ流の人、狂人遺書(タイトル最高!)が代表的なのかな?
日本文化私観(だっけ?)の武蔵とか松永久秀に対しての捉え方が凄く斬新。
でも安吾がこんなに受ける理由の一つには抜群の読みやすさがあると思う。
三島とか読んだ後、面白くても疲労困憊してしまう。俺だけかも知れないけど。
617 :
吾輩は名無しである:02/04/17 02:14
知ってるつもりの安吾の回じゃすごいクローズアップされてたね、矢田女史。
618 :
吾輩は名無しである:02/04/17 07:15
>>613 そう? 異常におもしろかったけど。
あの寒さはまさに吹雪だったぜ。
知の冷たさってやつがものすごい。
619 :
吾輩は名無しである:02/04/17 11:36
近くの図書館には矢田全集はあっても安吾全集はなかった。
620 :
吾輩は名無しである:02/04/21 20:27
621 :
吾輩は名無しである:02/04/21 21:15
agr
622 :
吾輩は名無しである:02/04/21 22:17
結局最初に読むなら、何がいいのだ。
623 :
吾輩は名無しである:02/04/21 22:42
>>622 エッセイだったら1も言っているように「堕落論」がいいのでは?
実は「風と光と二十の私と」もいいと思ふ。
>>623 堕落論は間違いなく安吾の代表作だろうし、もちろん俺も好きなんだが、
「最初に読むなら」となると少しとっつきにくくねーか?
>>622 …と、いうわけで、漏れのオススメは「夜長姫と耳男」
読み終わったあとボーゼンとしちゃったよ。
堕落論より更にとっつきにくいかも知れんが(w
太宰が好きな人には「不良少年とキリスト」がオススメかなぁ。
読みやすいし、安吾の太宰に対する見方と同時に、
安吾自身の考え方もよく分かると思う。
625 :
fishman:02/04/22 21:58
「安吾新日本地理」とか面白いっすね。
この人の論理的な部分というか、構造的に物事を
捉えようとする視点というか、そこら辺がすごく
良く出ている。
627 :
吾輩は名無しである:02/04/23 03:27
628 :
吾輩は名無しである:02/04/25 13:55
「非連続殺人事件」読んだんですけど、何処が面白いのか全くわかりません。
コレ、伝説の作品なんですよね。トリックにしても、真犯人にしても、いったい
このオチは何なのでしょう。そもそも人数が多過ぎます。何か関係あると思って、
必死にノートとって読んだのですが、こんなに人がいなくても良かったはず。
いや、コレは凄いんだ、という方いらしたら、是非教えてください。私の頭が
悪いんじゃないかと、不安です。
ちなみに「青鬼の褌を洗う女」とか「桜の森の満開の下」とか、他の安吾の小説は
好きです。
629 :
吾輩は名無しである:02/04/25 13:57
↑非連続じゃなく、不連続の間違いでした。
やっぱり自分の頭が悪いような気がしてきた。
630 :
吾輩は名無しである:02/04/25 15:26
ちゃんぽん食いたい
>>628 人の感想にケチつける気はないが…
とりあえずオチの何が不満だったのか説明しる!
人数が多いってのは、殺された人間の数のことだろうか?
つーか、不連続殺人事件って伝説の作品だったんだ…
知らなかった。
このスレの安吾好きさんは、町田康好き??
>631
やっとレスがきました。嬉しいです。
えーとですね、人数が多いのは殺された人の数ではありません。
全ての登場人物の数です。勿論、安吾らしくどの人物もキャラクター
が絶妙です。タイトルからいって、何人もの人が殺される事件であること
から、人物が多くなるのはわかりますが、それにしても多過ぎるのでは。
最初の章で、人物の紹介が永遠つづくのですが、それだけで大変でした。
でも私の推理小説マニアの友人に訊いたら、推理小説ではそういう出だしは
ありきたりすぎるほど真っ当らしく、ただ「不連続」は確かに人が多いね、
といってました。
オチのことですが、ネタバレになってしまうので詳しく書けません。
多分、安吾はフランスの心理小説の影響から、これを書いたと思うんです。
この作品の真意は犯罪を犯す人間の「心理」だと思うのですが、そういう意味で
形式的に謎解きに拘る新本格みたいなものとは全然違いますね。その「心理」が、
はたして小説の中でどのように機能していたのか、私には読解できなかった。
要するに、謎が解き明かされても、なるほど、と思わなかった。つまり「謎」と
しての伏線が不連続という「事件」にどのように機能していたんだろう、と。
ちなみに私は中井英夫の「虚無の供物」を読んでも、全然ピンときませんでした。
ミステリー板に行ったら、これもまた伝説の作品らしく、おまえの頭が悪いんだ、
っていわれました(藁)。奥泉光や山口雅也は面白く読めるんですけどね。
↑「虚無への供物」。どうしても誤字になっちゃうな。
635 :
吾輩は名無しである:02/04/27 14:21
636 :
吾輩は名無しである:02/04/28 04:41
今更だけどさー、
>>252とかが言ってる「生きるという言葉への曖昧な盲進」って
具体的にどこがどう曖昧なの。語ってみ。
637 :
吾輩は名無しである:02/05/01 03:29
ちゅーしゃじょーにしちまえ〜
賛成〜
建築物じゃねぇ〜山岳信仰だ〜ゐ
『夜長姫と耳男』の発表をしなきゃなのですが、何か良い論文や本をご存知でしたら教えてくださいませ。
639 :
吾輩は名無しである:02/05/01 21:12
>>638 『夜長姫と耳男』『桜の森の満開の下』って人気あるね。
「国文学」昭和50年5月号の種村季弘「ピュグマリオンの技法-坂口安吾のふるさと-」
と由良君美「「桜の森の満開の下」論-坂口安吾の文学の源郷-」はどうだろか。
今となっては新鮮味はないかもしれぬが…。
640 :
吾輩は名無しである:02/05/01 23:47
三十歳が好きです。
>>639さん
どうもありがとうございます!わたくしもまさにその2作しか読んでいないのです・・・。でも怖い女の人って素敵。
642 :
吾輩は名無しである:02/05/02 09:47
>>639 堕落論は基本です。
今日買ってきましょう。
643 :
我輩は名無しである:02/05/02 14:13
坂口安吾は日本文壇史上、最高の作家だ(夏目漱石を除いて)。
中上健二も言っていたが(多分)、見えすぎる(=聡明すぎる)目には
彼を理解できない。仏文学者きどりの学生は安吾って評価しないんだろ
うなぁ。
>>643 だって評価できないんだもーん。
抱きしめたくなっちゃうんだもーん。
645 :
吾輩は名無しである:02/05/02 17:20
厨房から高学歴まで。。。
アンゴって何もの??
ちくま書房の安吾全集読んだよ。
ただ読んだだけなんだが、それでも長かった。
ほんとイロイロなもん書いてるんだな。
先日全然文学に興味ない人に安吾の話をしたときに
「どんなの書いた人?」って訊かれたんだが、
「……いろいろ」としか答えられんかった。
ちなみに全部通して一番心に残ったのは「夜長姫と耳男」だったよ。
647 :
我輩は名無しである:02/05/02 18:46
此処に坂口安吾の悪口を言う奴はいないのか?これじゃあ、2チャン
ネルの意義が薄れるぜ。それはそうと安吾を好きな奴は俺と握手して
くれ。
648 :
吾輩は名無しである:02/05/02 20:01
649 :
吾輩は名無しである:02/05/02 20:09
2時間
>>647 正直、吹雪物語は面白くなかった。なんでかな。
読む前から安吾自身が否定してるって知ってたからかもしれんが。
まぁそれはそうと、とりあえず握手してくれ。
>>648 もうわかんねーって(w 何ヶ月かかったかな。
暇を見つけては少しずつ、最初っから読み直した。
長かった… 18冊だぞ…
651 :
吾輩は名無しである:02/05/02 23:03
ゴミばかりの駄作家だよね
時代に祭り上げられて調子こいてるだけだったね
メッキが充分剥がれてから死んだから話題にすらされなかったね(当時)
文春文化人として腐敗保守文壇に食い込もうと必死だったね(晩年)
全共闘や不況組とかヘタレ共が必ず読んでるね
>>651 まさに647が望んでやまなかったレスだ。
654 :
吾輩は名無しである:02/05/03 02:14
あげ
655 :
吾輩は名無しである:02/05/04 19:29
「風と光と二十の私」読んだ。
行雲流水、なんかいいなぁ。。
656 :
吾輩は名無しである:02/05/05 04:11
がいしゅつで悪いが、「不良少年とキリスト」で歯痛から太宰の死につなげたのにはワラタ。
虫歯の話をしてたのに、いきなり壇一雄が来たときにゃ(゚Д゚)ハァ? ってなっちまったが、
最後まで読んでようやく納得。
657 :
吾輩は名無しである:02/05/09 15:54
あの虫歯のくだり大好き。
虫歯をこらえてニッコリ笑う。人間ボートク。バカヤロー。
読まずに書いてんだぞ、えらいだろ、このヤロー。
間違ってるけどな。
658 :
吾輩は名無しである:02/05/09 15:56
ところで風博士とか一連のファルスもの、
さらには牧野信一が好き、ってな方はおらんのかえ?
660 :
吾輩は名無しである:02/05/09 21:55
牧野信一はオモチャ箱の関連で読んだけど、
イマイチ面白さがわかりませんでした。
ゼーロンって、そんなにすごいんだろーか?
駄洒落がいいの?
661 :
吾輩は名無しである:02/05/10 03:16
星の牧場って彼の作品だっけか?
牧野信一は、すごいとはちっとも思わんけど、
独特の空気感(ちなみにほのぼのと甘い空気です)が癖になる。
と言ってももうずいぶん読んでないけど(癖になってない)。
そういう空気の「濃度」は、宮沢賢治に匹敵するくらいだと思ってる。
価値があるかどうかは別にしてね。
オレは好きだけど。
>>661 ごめん、それわかんない。
つーかタイトルってほとんど頭に残ってねーや(w
今引越し準備中で本しまっちゃったし。
664 :
吾輩は名無しである:02/05/11 20:39
「外套と青空」で、首絞められたのはなんで?
665 :
吾輩は名無しである:02/05/11 20:41
「夜長姫と耳男」で女が苦笑する場面の意味は何なんでしょうか?
確か他の安吾の作品にもあったような。
ドキュソ専門のラジオ「正義のラジオ・ジャンベルジャン」で干される前のドリアン助川が坂口安吾の堕落論を愛読していたと聞いてそれ以来安吾のイメージ最悪(ワラ
668 :
吾輩は名無しである:02/05/16 11:40
>>666 ( ゚∀゚ )アヒャヒャヒャ(・∀・)イイ!!
669 :
吾輩は名無しである:02/05/20 19:31
ドリアン助川
続・堕落論のファンはおらんかえ〜?
嘘をつけ!嘘をつけ!嘘をつけ!
673 :
吾輩は名無しである:02/05/26 23:34
安吾はその本質は詩人だと思ふ。
だから時々ハッとする文章があるが、全体的な小説の構成力は弱ひ。
674 :
吾輩は名無しである:02/05/26 23:58
超・堕落論
作者は女子高生。
675 :
吾輩は名無しである :02/05/27 01:17
>>673 探偵小説集を読むと特にそう思ってしまう。
676 :
吾輩は名無しである:02/05/27 01:23
>>673 おれは戦前の短編にそれを感じます
「ふるさとに寄する讃歌」は散文詩だとおもふ
677 :
吾輩は名無しである:02/05/27 03:41
>>673 確かにいわゆる小説家、ストーリーテラーでは絶対ないね、
でも彼自身元からそういう気がなかったという感もあるね。
彼は魂を文字で表現することを文学と呼び、
自分自身は文学の体現者たろうとしていただけで、
作品が小説か詩かエッセイかというのは
あとの人たちが便宜的にした分類に過ぎず、
安吾にとってはどうでもいいことだったという気もするね。
もう死んじゃったから本人に確認取れないのが残念だけどね。
678 :
吾輩は名無しである:02/06/02 02:21
ここには安吾に憧れて梵語の勉強始めちまったヴァカはいるか?
漏れは… やっちまった…
難解極まる文法。それ以前に覚えらんない文字。
安吾に近づいた気はするが、単位は確実に遠のいた…(; ´Д`)
680 :
吾輩は名無しである:02/06/02 03:49
恋愛論の最後の段落を読むと、いつも涙が出そうになる。なんでかわからんけど。
「孤独は、人のふるさとだ。恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この他に花はない」
この一節、何度胸の中で繰り返したことか。
681 :
吾輩は名無しである:02/06/02 10:59
>>678 安吾は神経衰弱を克服するために梵語やったんでしょう?
「梵語、パーリ語、チベット語、フランス語、ラテン語、
これだけいっしょに習った。おかげで病気は退治したが、
習った言葉はみんな忘れた。」
単純に678はすごいと思うけどさ。
梵語そのものへの興味以上に、
安吾がいろんな作品で述べてるその学習の苦労って奴を経験してみたかったワケなんだが…
今ではテキストって便利なもんが使えるし、
もちろん「勉強記」なんかは多分に大袈裟なとこがあるんだろうが、それでもワケワカラン。
毎週小テストがあるんだが、ちゃんと復習してから講義にのぞまんと漏れなんか確実に0点。
浅はかだった…
683 :
吾輩は名無しである:02/06/04 00:49
安吾はいいねー
生きてた人がそこにいるって空気を感じるよ
今でも
684 :
吾輩は名無しである:02/06/04 00:53
安吾の本ってどれもこれも同じじゃん
685 :
吾輩は名無しである:02/06/04 00:57
>>678=
>>682 すごい!やろうと思いほんとにやったのがすごい実行力だ!
大物になるべ。
「勉強記」は最高に笑えた。
686 :
吾輩は名無しである:02/06/15 09:20
泣くもんか
age
「母の兄はまったくユダヤの顔で、日本民族の何物にも似ていなかった。」
そんな兄を持つ母の顔はどうだったのよ?
688 :
吾輩は名無しである:02/06/20 19:05
安吾を好きな荻野アンナキモい。なんかオマージュみたいの書いてなかった?
689 :
吾輩は名無しである:02/06/20 19:35
なんか、今頃安吾がいれば、
どう斬るかな、この世相を・・・とか思ってみるみる。
690 :
吾輩は名無しである:02/06/20 20:38
>>688 なんでキモい? わかるよーな感じがするけど。
オマージュについては、知りませんが。
691 :
吾輩は名無しである:02/06/20 22:03
>>689 「必要ならば、法隆寺をとり壊して停車場をつくるがいい…」は
どう変奏されただろうか.
>>689 野田秀樹翁が坂口安吾の生まれ変わりだということを知らんのか?
693 :
吾輩は名無しである:02/06/20 22:09
>>688 あいらぶ安吾とかいうやつだろ。プロが書いたとは思えん代物だった。
694 :
吾輩は名無しである:02/06/21 22:47
オマエラ!
林忠彦が撮ったキタナイ書斎の安吾の写真、知ってますよね?
あれマネしてみたヤシ、大人しく手ぇあげれ!!
…え? 漏れだけ?
695 :
吾輩は名無しである:02/06/21 22:57
関係無いが、VOWで「落語者・坂口安吾」ってあった。1字違いで随分雰囲気変わるなー。
ルナシーの河村隆一が太宰やる映画… 安吾は出ないんかな…
壇一雄が出るんだから、安吾も出てよさそうなもんだよねぇ…
イッセー尾形とか榎本明あたりでひとつ…
697 :
吾輩は名無しである:02/06/27 11:06
卒論対象にされやすい作家。
町田康あたりから入ってくるヤシが多い作家。
通ぶるには最適な作家。
果たして文才はあったのか。
憧れてもけして同化を許さない作家。
書くときにはどーしても自分の孤独しか語れない作家。
その唯一無二の孤独から目をそらすことができなかった作家。
エラリークイーンと1年違いで同じ誕生日の作家。
憎みながら愛する人。
698 :
吾輩は名無しである:02/07/07 22:29
通ぶるなよ、オメーラ
699 :
吾輩は名無しである:02/07/07 23:29
700 :
吾輩は名無しである:02/07/07 23:31
今だ!700ゲットォ−−!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧_∧ ) (´´ (´⌒(´´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
町田康あたりから入ってはいないが、
町田康は割と好き。割と。
sage
702 :
吾輩は名無しである:02/07/09 19:56
坂口安吾はじめて読みました
情慾というコトバをこんなに目にしたのはじめて
703 :
吾輩は名無しである:02/07/10 01:27
>通ぶる
安吾通なのか文学通なのか、多分後者だな。
安吾が醸し出すイメージみたいなもんがなんつーかちょうどいいんだろうね。
>>702 そういう作家だと思われていたらしいよ。当時ね。
情痴作家と呼ばれることに対して「余はベンメイす」という
エッセイを書いてるね。
町田康面白いね。
>>632、697等
へっ、ドウセ私も町田康すきだけどさあ。
町田は読んでて、楽しいのか苦しいのか判らなくなるね。私には。
おもしろいのは確かなんだが。
>手塚履地
浅野正解だと思ふ 手拭い似合うね
初めの仕立屋の家界隈の映像は、綺麗。
佐々木尚かな?最高だあんた。あんじ?うざい。
最後は観なくていい展開。
二年半でしょうか
大河スレ活性化しないかと期待。
706 :
吾輩は名無しである:02/07/16 15:11
デアルカage
707 :
吾輩は名無しである:02/07/24 23:30
なんも知らないよ
安吾が逝ってからもう50年経つんだね・・・あと二年。
709 :
吾輩は名無しである:02/07/25 22:47
安吾好きだが今は独歩がいい。
ナンバーガールとフィッシュマンズって感じ。
710 :
吾輩は名無しである:02/07/25 23:11
堕落論読んだけど全く意味が分かりませんでした。
僕は頭が悪いのでしょうか・・。
711 :
吾輩は名無しである:02/07/25 23:21
712 :
吾輩は名無しである:02/07/26 06:18
713 :
吾輩は名無しである:02/07/30 18:50
安居
714 :
吾輩は名無しである:02/07/30 19:09
安吾って檀や太宰が日本浪漫派に参加した時に、どんな反応を示したか
知っている人居ます?有名な「日本文化私観」ではタウトをこき降ろして、
ドライアイスの工場と軍艦と刑務所こそが美しいなんて言っていますけど
、これをそのままに受け取るわけにはチトいかないだろうし・・・
>>714 戦後、無頼派と「呼ばれた」人々なのに、
1935年当時には、保田與重郎を中心とした「日本浪漫派」に
参加していたのはいかがなものか? ってことが聞きたいのかしらん。
浪漫派に参加してようがなんだろうが、安吾は作品でしか評価しなかったんじゃないかなぁ。
1935年2月文藝に発表された太宰の「逆行」(同年第1回芥川賞ノミネート)
に関しては「悲願に就て」というエッセイの中で触れていますが。
坂口 安吾
7 3 6 7
総運23◎ 昇る朝日を表す強い上昇運。地位財産を築く。女性には強すぎる運勢。
人運 9△ 特異な才能で注目されるが挫折しがち。誠実だが消極的。
外運14× 実力が認められないことも多いが、反骨心があれば成功も。病災急死傾向。
伏運22× 始め大事にされるが、成長とともに粗末な扱いに。
地運13◎ 才知、学芸、弁舌、成功運。
天運10△ 負の影響を受け継ぎやすい家柄。
坂口 炳吾
7 3 9 7
総運26× すぐれた才能を持ちながら、かえってそれが災いする。家庭運△。
人運12△ 感性鋭く学芸才能に恵まれる。犯罪災難傾向あり。地道に努力すること。
外運14× 実力が認められないことも多いが、反骨心があれば成功も。病災急死傾向。
伏運28◎ 困難に負けず強く成長します。
地運16○ 親分肌、信頼、成功運。
天運10△ 負の影響を受け継ぎやすい家柄。
717 :
吾輩は名無しである:02/08/01 01:07
面白いぞ
>>714
例えとしてタウトを引き合いに出しただけで、タウト氏をこきおろすのが
主眼ではなかったと思われ。
日本文化私観での主張はこの部分
「伝統とか、国民性と呼ばれるものにも、時として、このような欺瞞が
隠されている。」以下と思われ。
ドライアイスの工場と軍艦と刑務所の話も例えであって、彼の言いたい
ことは「僕の仕事である文学が、全く、それと同じことだ。」以下の文
だと思う。
横レススマソ&質問に答えてないのでさげ
脱線ついでに、横レス。
でもさー。それって時代の反動、のように見えない?
まぁ現在から見てるからなんだろうけど。
「時として」ってのがポイントだね。なんにでもそーだけど、
一つの価値判断に固執するな、というようなことを良く言ってない?
>>714 ああ、違った。おそらく「美学」の観点から論じたかったじゃないかな?
日本古来の伝統の美学と機能美。そんな感じ?
とりあえず、質問の主題が読みきれてないのでレス待ちかな。
でも、どちらかといえば保田スレの話題かもなのでさげ。
721 :
吾輩は名無しである:02/08/08 12:10
落ちてしまうかもなので。ないか(笑)
722 :
吾輩は名無しである:02/08/14 20:45
坂口は、本音だからいい。語るからいい。その上自分はヒロポン中毒さ。堕落を字で言っているやつは、そして、情けなくないやつは、
坂口しかいないだろ。恋だの愛だの戯言に、真に向かい合ったのは、やつくらいのものじゃないか?
典型的安吾像キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
>>722 文学板がいくらマターリ良板だとしても、
もう少し勉強してからこいよベランメエ。
ヒロポン中毒?(プ
724 :
吾輩は名無しである:02/08/16 00:44
>>720 でも新潟の万代橋の部分なんて、保田の『日本の橋』を
おちょっくてるでしょう。
725 :
吾輩は名無しである:02/08/16 01:44
大して本読まないけど、さっきテレビで「そっか、終戦記念日か」
と気づいて堕落論読み直してみた。いいね!
ちなみに会社が月島にあるんでたまに安吾は何を考えてここを
歩いたのか考えてみる。
727 :
吾輩は名無しである:02/08/21 21:55
agege
728 :
吾輩は名無しである:02/08/21 22:02
何年かまえ世田谷文学館の坂口安吾展で、彼のインタヴュー(テープ)を聴いた。
無頼のイメージにはほど遠い、品のある声だったなあ。
>>728 なんだかんだ言って、いいとこの坊っちゃんだからな。
>729
そうなんだよね
まさにそう思ったよ
あと、のちに自殺しちまった姪っ子さんに捧げた句文集の
色絵と揮毫がね、よかたんだよな。写真でみると乱雑だけど
実物はなんか説得力があったよ。
731 :
吾輩は名無しである:02/08/22 00:57
>>728 世田谷にそんなのあるんですね。
こんど逝ってみようっと。
「知ってるつもり」のビデオがあるから
声も残ってるけど、品があるか?(笑
甲高いことだけが印象的だったが。
733 :
吾輩は名無しである:02/08/29 21:16
安吾の声ききたい。
734 :
吾輩は名無しである:02/08/31 00:43
昨日の深夜名古屋テレビで放送された「不連続殺人事件」を観た。
放送前と放送後に「〜を考慮してオリジナルのまま放送します、しました。」のテロップが・・・・。
はたして「せむし男」の登場と「きちがい」の連発にひさしぶりにスガスガしい気分になった。
原作読んで犯人を知っているのでサスペンス作品としての出来はちょっと判断できないが、原作の雰囲気がよく出ていて満足した。
唯一の疑問は画家の土居光一役の内田裕也。
戦後すぐの話なのに長髪でロッケンローラーそのまま。
最後の長い独白も棒読みでシラケました。というか、しゃがんだままあんな長いセリフ言わせるなよ。
そういや桜の森の満開の下がNHKで放送予定だったのに
刃物振り回した基地外の事件のせいで放送中止になったことがあったな。
736 :
吾輩は名無しである:02/08/31 01:11
愛人の矢田津世子ってすごい美人なんだよね。
2chなので「あpしる」とか言ってみる
738 :
吾輩は名無しである:02/08/31 01:24
手近にあったので『能面の秘密』を読んでみた。
滑るように早く軽い書き出しに、素直な楽しみを感じた。
興味を覚えたので他作にも目を通させていただきたく思う。
さて次なる文は『堕落論』か『白痴』、
はたまた『桜の森の満開の下』がよいのか。
坂口の世界がまだ良く見えぬ私に
指針していただけたら幸いなのですが。
739 :
吾輩は名無しである:02/08/31 02:51
>737
その人も女流作家だったから検索すれば出てくると思うよ。
私見たけどたしかにかわいかった。
740 :
吾輩は名無しである:02/08/31 04:50
四月に講談社文芸文庫で「神楽坂 茶粥の記 矢田津世子作品集」でますた。
写真も載ってたヨ。
>>738 「能面の秘密」からですか。
角川文庫でしょうかね。マイナーなとこから入ったもんですなー。
安吾はすべてがブツ切りみたいな人なのでお気に召すまま、かな。
私的には安吾の世界を見ようとするならば、
まずは初期の「風博士」(小説)、「FARCEに就て」(エッセイ)を
読んでみるのがよろしいかと。
>741
マニアックな作品でしたか、それは知りませんでした。
なにせ、図書館での資料請求番号が自分の求める本と
並びだったという理由のみで、拝読したので。
前々から感心を寄せていた作家だったので、
これも必然的な出会いだったのかもしれません。
「堕落論」何故かいつも出払ってるんですよね。
貸し出し不可の図書館の、しかも書庫本なのに。
誰かが日々熟読してるのかもしれません。
お勧めの本、是非とも目を通させていただきます。
「風博士」から入ろうかな、「黒谷村」と並ぶデビュー作ですよね。
どうもありがとうございます。
「坂口安吾研究会」ってのがありますね。
結構そうそうたるメンバーが名を連ねています。
私は入会していませんが・・・。
744 :
我輩は名無しである:02/09/05 23:24
>>731 安吾展は、いつもやってるわけぢゃないよ。
あのとき、聞いた音の元を学芸員に聴いて、
買って持ってるけど、いい声だねぇ。
普通のまっとうな作家だと思ったね。
746 :
吾輩は名無しである:02/09/06 20:01
肉欲万太郎
>>743 自分なりに安吾を読んでいくと、
研究してるより自分の生活に帰って、生きなけりゃ
と思ってきましたね。だから、その生活が
安吾の研究という人なら別だけど、
そうでない人が安吾「研究」ってなんだか
研究対象の語ることと矛盾してやしないか、と
思ったことがあります。
いや、研究会をどうのというつもりはないのですが、
一時期そこのMLに参加してて思いました。
748 :
吾輩は名無しである:02/09/17 14:21
安吾を読んだら、精神科に行く覚悟がで来ますタ。
安吾を読んで真人間(?)になるです。
749 :
吾輩は名無しである:02/09/17 16:04
>>747 研究会ってホームページかなんかがあるんですか?
MLは研究会に加入しないと入れないんですか?
あと参加費用とか?
詳細きぼん。
750 :
吾輩は名無しである:02/09/17 16:37
安吾の描く同時代の作家、評論家、偉人は皆どこかぬけていて好感が持てる。
良いスレage
751 :
movie ◆cE1UBsKI :02/09/17 19:27
752 :
吾輩は名無しである:02/09/17 22:34
いえ、単に冗談というか読んでてふと笑ってしまうときがあるので
こう書いただけです。ごめんなさい。
汽車で酔っ払って線路側に降車しちゃった評論家の話(誰でしたっけ?)とか
観戦記の名人戦前夜の棋士二人の姿とか。爆笑しますた。
753 :
吾輩は名無しである:02/09/17 23:01
たしかに、親しい人物についての描写には巷談調が冴えてますよね
(鉄路へ墜落の小林秀雄ではちとシリアスだが)。
とくに「熱海復興」「田園ハレム」の石川淳は、まさに大爆笑もの。
熱海のことは石川もエッセイ(題失念、、、)にしてるので、両篇を
読むことをお薦めします。
754 :
吾輩は名無しである:02/09/17 23:06
石川淳のことも書いてるんですか。知らなかったです。
有力情報サンクスです。必ず読みます。
安吾の手にかかると、偉い人でも何となくユーモラスですよね。
明日、本屋行ってきます。
755 :
吾輩は名無しである:02/09/17 23:11
同時代の作家の話っつーと、
漏れはヤパーリ太宰の死について語ったヤシが印象に強いな。
キリストと不良少年だっけ?
「そうだそうだ、本当だ」っての。
いや、「不良少年とキリスト」だったか。失敬。
たしか、越後川口のホーム反対側に降ろされたのは安吾自身。
姪の
送信しちゃったよ。ごめそ。
書く気なくなったのでなかったことに。失礼。
>>753 小林秀雄にむかって「誰でしたっけ?」とは、すげぇ言い草だ(w
いや、別にダメなヤシだとか言いたいんじゃなくて。
むしろ漏れみたいに名前きいただけで畏縮しちまうよりゃ、よっぽどイイ。
国語の試験にあの人の評論が出てきたひにゃ… ガクガクブルブル
761 :
吾輩は名無しである:02/09/22 00:56
762 :
吾輩は名無しである:02/09/22 02:38
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763 :
吾輩は名無しである:02/09/25 02:45
ちくま文庫版全集三巻抜けでゲット7000也。
枕元に置いて適当に取って適当にめくりながら読んでます。
読み終わるのにどれくらいかかるのやら贅沢に悩み中。
764 :
なだそうそう:02/09/25 02:58
こんなにまともヤシが存在してることに
感激。前向きに語るうれしさ。
>>763 漏れも読みますたよ、ちくま文庫の安吾全集。全18巻だったっけ?
すんげぇ時間かかった…
評論とか捕物帳とかは割とサクサク読めたんだが、
吹雪物語なんか、なげぇなげぇ。
正直つらかった。そんじゃ読むなと言われそうだが、そうもいかんのだ(w
766 :
吾輩は名無しである:02/09/27 10:01
私も読んでみようかな
まずは何から読むといいですか?
767 :
吾輩は名無しである:02/09/27 15:40
横溝正史や安吾の文庫本ごっそり出した角川春樹ってほんと偉大ですね
>>766 安吾はじめて読むならどの作品からがイイかってことか?
全集の一巻から順番に嫁! と、言いたいところだが…
月並みだが、ヤパーリ評論なら「堕落論」「日本文化私観」、
小説なら「桜の杜の満開の下」「夜長姫と耳男」あたりだろうなぁ。
漏れ個人のオススメだけど。
769 :
吾輩は名無しである :02/09/27 22:00
評論なら、角川文庫の『堕落論』を薦める。
中にある堕落論を先に読んで、あとは先頭から順にいって、
「不良少年とキリスト」でゴール。
小説なら、やっぱり「櫻の森」だが、「紫大納言」あたりはどうだろうか。
同系統かな。
770 :
吾輩は名無しである:02/09/27 22:29
そういや、そろそろ安吾の季節だね。日本よ、堕ちよ。さて、この国の行方はどうなりますことやら。
>>766 ・
いまさらだけど、「桜の杜の…」じゃなくて「桜の森の満開の下」ですた。スマソ。
773 :
吾輩は名無しである:02/09/28 06:29
>>769 角川で順番通り『日本文化私観』からの方がいいんじゃないかな。
『堕落論』から読んで、中途半端な勘違いされるのもあれだし。
774 :
吾輩は名無しである:02/10/05 21:41
一般書籍板の「坂口安吾について語りませんか?」が面白いことになっていますよ。
書籍板の1氏は会話が出来てないね。
安吾に投影した自意識にこだわりすぎている。
まぁ、こういった読者を生んでしまうのが安吾の魅力ともいえますが。
776 :
無名草子さん:02/10/05 23:47
指摘されてることの意味がわからない人だからね。
こっちのスレは、つまらない、とも書いてたね。
777 :
吾輩は名無しである:02/10/06 19:38
レスを読まずに横から安吾スレで777かっぱらい
ここ、文学板最古の書きこめるスレなんですよ。知ってた?
779 :
無名草子さん:02/10/13 05:56
そういえば、学校に残ってた頃、韓国人留学生に「櫻の森の満開の下」を紹介したら、
カフカの二番煎じ、と一言。おれはカフカ読んでないからわからんけど、
そんなもんなのかな。。。あれは美の領域にも踏み込んでいるように感じたが。
>>778 大切に伸ばしていきましょ。
変身譚や不条理性がでてきたら全部カフカなのかー
781 :
吾輩は名無しである:02/10/13 18:14
782 :
吾輩は名無しである:02/10/20 04:05
安吾の誕生日あげ。
明日新潟に引っ越します。10年ぶりだな。
あら、そーだったん。10月20日。
奇遇奇遇。記念になんか書いとこ。w
>779
ふーん、
安吾を読んでカフカねえ。あ〜あ。
でも「櫻の森の満開の下」は遠すぎるでしょ、いくらなんでも。
むしろ「風博士」とかの方が。…というか、そもそもナンセンス。
カフカには安吾の「情慾」は描かれてないもの。
「氷を抱きしめるような」孤独はあっても。
攻撃性は全部内攻してしまうし。むしろ、師匠の牧野信一だなあ、カフカとの類似をいうなら。
あの暗いひ弱なファンタジーね。(嫌いだけど)
安吾のおかけで、ずーっと島崎藤村読まなんだよ w
(あとで読んで、チッ、安吾め! と思ったわ)
まあ、それだけ影響してくる剛毅な文体なんだね。 外套を着た大男の風博士に合掌。
>>783 >むしろ、師匠の牧野信一だなあ、カフカとの類似をいうなら。
>あの暗いひ弱なファンタジーね。
牧野とカフカの繋がりは考えたことなかったなあ。
ギリシャ牧野と呼ばれていた頃、つまり中期作品を念頭におかれてるんですよね?
もう少し詳しく仰っていただけるとありがたい。
>784
あら、
安吾ハッピー・バースデーで感慨にふけってたら、さっそくのレスw
そうですね、「ギリシャ牧野」です。
もちろん、カフカにはある種の形而上学を予感させる大型の構造があるわけで、
牧野はとうてい、そんな作家でありえるわけがないのですが、
その自閉的なファンタジーの質感ですね。
たとえば、
「オドラデク」みたいなカフカ的寓話の奇妙な生物は、
安吾空間ではたちまち死んでしまうかも知れないけど(風速が強すぎる)、
牧野空間では移植可能、というと……なんとなく伝わります?
いいかえれば、カフカ、牧野は、無償の少年の夢に近いところがある。
786 :
名無し草子さん:02/10/21 02:48
779です。
カフカは変身だけは読んでますが、おれは違うよ〜、と思ったものです。
その韓国人は、今はソウルの私大で経済学の助教授です。いい男です。
もう日付変わったけど、安吾の誕生日だって忘れてました。
787 :
吾輩は名無しである:02/10/21 02:49
牧野伸一→坂口安吾→小島信夫
という系譜をどこかの誰かので見たが、そうなのか?
嘘をつけ! 嘘をつけ! 嘘をつけ!
アイムザパニーズ
板違いスレ違いスマソ
>787
「坂口安吾→小島信夫」の系譜はよく知りませんが、
安吾は一時、芥川賞の選考委員をやってましたね。
ちょうど小島を含む第三の新人出現の時代とかぶっていた。
そのとき彼が押した作家の一人が、安岡章太郎。
とくに安岡の文章を「羽毛のような繊細な」という形容をしていた。(正確ではないよw)
安岡は安吾に評価されたことがとても嬉しかったらしく、いろいろエッセイで書いています。
それと、さすがと思うのは、松本清張。
「ある小倉日記伝」で芥川賞を受賞するわけですが、
「この文章は探偵が犯人を追い詰めていくときの文体だ」といいきっている。
もちろん、清張が「点と線」や「眼の壁」を書く以前です。
清張も安吾については恩義を感じているらしく、後に懐かしそうに書いている。
個々の小説を味読する批評的センスにかけては、安吾と三島は双璧だと思います。
作家を潰す作家もあれば、作家を生かす作家もいる。
安吾は明らかに、後者です。
792 :
吾輩は名無しである:02/10/21 15:10
作家を潰す作家は清張か…。
最近、性欲がメッキリな感じなんだけど
安吾の小説読んだせいではないかと疑ってます。
794 :
無名草子さん:02/10/27 02:52
安吾は、酒飲むとエロになると書いてたヨ!
795 :
吾輩は名無しである:02/10/27 04:42
もっと戦争をしゃぶってやればよかったな。もっとへとへとになるまで戦争にからみつ
いてやればよかったな。血へどを吐いて、くたばってもよかったんだ。もっと、しゃぶっ
て、からみついて──すると、もう、戦争は、可愛いい小さな肢体になっていた。
796 :
吾輩は名無しである:02/10/27 05:08
なんか文体が新青年の雰囲気に似てるな。
797 :
吾輩は名無しである:02/10/27 12:15
>>792 作家を潰す作家は清張か…。
清張さんは井上ひさしや半村良などを見い出して生かしています
799 :
吾輩は名無しである:02/10/27 12:48
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ >らくらく800!!! ,,、,、,,,
/三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,,
/三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,,
,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/
//三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
801 :
吾輩は名無しである:02/10/27 13:12
802 :
吾輩は名無しである:02/10/27 13:13
>>798は読んでいないのでしょう。だから良さがわからんのです。
803 :
吾輩は名無しである:02/10/27 13:18
物しらずでしたか。
804 :
吾輩は名無しである:02/10/27 13:20
さようですな。
805 :
吾輩は名無しである:02/10/27 13:24
>>797 というわけです。お気になさらずにどうぞ。
安吾は読まなかったな〜
807 :
吾輩は名無しである:02/10/27 13:38
わかりました。
高1ん時に太宰とか大江とか読んで「文学って暗い感じがしていやだなぁ」
って思ってたら坂口安吾に出会って目が開いた。
以後、明るい文学オタ(?)路線まっしぐら。
人生狂ったかも(笑
809 :
無名草子さん:02/10/27 20:57
それも人生。
あちらこちら命がけ
810 :
吾輩は名無しである:02/10/28 00:32
>>795は安吾の小説の一節だよ。
なんていう小説の一節ですか?
>>810さん
「戦争と一人の女」です。GHQの検閲で削除されてた部分。
筑摩の新しい全集か、講談社文芸文庫「戦後短編小説再発見2 性の根源へ」
に、無削除版が収録されています。
正解。
813 :
吾輩は名無しである:02/10/31 00:36
811さんと812さん、ありがとうございます。
京極とか夢久っぽくて意外でした。
さっそくチェックしてみます。
814 :
無名草子さん:02/10/31 22:24
今日、神保町に行ってきたら、玉●堂で冬樹社版15冊が5.5万円まで
下がってました。筑摩版が出てからだいぶ下がったんですね。といっても、
筑摩版があるし、これが買えない人は文庫に走るだろうから、存在価値はかなり
薄れているのかもしれないですが。
815 :
吾輩は名無しである:02/11/03 17:28
桜の森の満開の下が好きなひとは、どこに魅了されたの?
ラストの美しさ以外で。
816 :
見城徹@幻冬社:02/11/03 17:35
… 私ほど母を愛していた子供はなかったのである … - 安吾
… 私ほど作家の才能を見抜く能力に長けた編集者は
いなかったのである … - 見城徹
817 :
吾輩は名無しである:02/11/06 00:01
石川淳のエッセイ「坂口安吾を悼む」「安吾のいる風景」は、
安吾ファンならば一度は読んでみる価値があると思います。
石川淳の親しみに満ちた言葉と相まって生前の安吾の姿が想像され、じーんときました。
「…坂口が如何に凄い奴だったかと云うことは、僕が凄いと言っただけで、
あとは諸君が想像し得る限りを想像してください。
只、如何なる諸君の想像をも超えるような人物が坂口だと思って居て下さい。」
818 :
無名草子さん:02/11/06 01:11
>>817 安吾って周りの人間の安吾評もおもしろいよね。
あれこれあったけど、やっぱりいい、という形だよね。
逆につまらないのは寺山修司。
ほとんどが神格化してて、客観性なさすぎ。
819 :
吾輩は名無しである:02/11/08 21:36
そういやそろそろ没後50年経つよね?
ってことはそろそろ俺も50か。
821 :
吾輩は名無しである:02/11/08 21:59
今、堕落論久々に読み返してる。笑うなあ。最高!
822 :
吾輩は名無しである:02/11/09 02:11
夜長姫と耳男はイイよねえ
823 :
吾輩は名無しである:02/11/09 02:18
824 :
無名草子さん:02/11/09 04:49
綱男さんなら、52でなくては。
綱男さんは1953年生まれだよ。
野田秀樹、というネタ?
827 :
吾輩は名無しである:02/11/14 12:39
今ごろ遊民社の「贋作・〜」ビデオ観た。
よく、わかりませんでした。
828 :
吾輩は名無しである:02/11/14 14:55
あれは安吾ではないからな。野田の思い込みだからいいんだよ。
829 :
吾輩は名無しである:02/11/14 17:47
誰か安吾のAAつくれんか
830 :
吾輩は名無しである:02/11/19 13:02
218 :吾輩は名無しである :2001/04/14(土) 03:13
泰淳の畢竟の作品は武田百合子である。
しかし、戯曲としては ひかりごけ がある。
極限状況の人間生存の根本問題の表現形態としては大岡昇平の野火と対比できる。
昇平の根本には近代的知性への信頼があったが、泰淳は人間の原罪を深淵の暗黒ととらえた。
泰淳の沈みかけた精神の復活願望は百合子夫人との出会いにより物象化された。
泰淳と百合子が二人で食べたトンカツの味は人間復活の味であった。
安吾の桜は戦後文学的要素の強い作品でもあるか゛、今から見ても現代的な女性像を完成させている。
安吾にとって女性とは愛おしくも永遠に対立する猥雑な存在でもあった。
そして、読者というものは作家の女性像を世界像として誤読する癖がある。
831 :
吾輩は名無しである:02/11/19 17:26
>>830 おまえ、2ちゃんねらーだったんだな。
まじめに研究しろよ。
評判悪いぞ。
833 :
吾輩は名無しである:02/11/24 15:53
桜の森age
834 :
吾輩は名無しである:02/11/24 15:55
漫画の森の満開の下に来てみろりん
やっぱ「不良少年とキリスト」だな。
836 :
吾輩は名無しである:02/11/24 16:03
大阪の反逆age
Dr.KANZOのサントラは良かった。
(*゚∀゚)アホウ!
夜長姫age
初めての訪問です。
当方「紫大納言」と「桜の森の満開の下」の二つを
メインにした卒論を製作中・・・
個人的には紫>桜>夜長姫
と思っております。批判キボンヌ
このスレにも(なんせ御長寿もうじき丸3年だからね)
そんな卒論書いた人結構いたはず。
紫は理が強すぎる感じ。
どのへんが論点なんだろう。男女間なのか寓話性なのか。
とりあえずばんがれ。
841 :
吾輩は名無しである:02/11/26 13:48
街はふるさとの放二age
「評伝 坂口安吾 魂の事件簿」 七北数人 集英社2002/06/10 第1刷
とりあえず見つけたので買いますた。
これから読んできまーす。
坂口安吾みたいなメガネほしいんだけど、どこで買える!?
844 :
吾輩は名無しである:02/12/01 08:45
縁日の夜店は?
844
できれば鼻が付属しない物でお願いします!!
846 :
吾輩は名無しである:02/12/01 09:37
安吾スキーの皆さんは他にどんな作家が好きですか?
847 :
吾輩は名無しである:02/12/01 10:28
漏れは安吾の他には石川淳とか好きだな。
848 :
吾輩は名無しである:02/12/01 10:33
織田作はんだな。
849 :
吾輩は名無しである:02/12/01 10:59
色川武大
「堕落論」のパロディーの「自堕落論」を某ダウナー系クズHPで見た
851 :
吾輩は名無しである:02/12/01 11:50
ブルブルブル
852 :
吾輩は名無しである:02/12/08 00:39
オゲー・・・
853 :
吾輩は名無しである:02/12/08 21:30
. 、___________
、> .|
>________ .|
 ̄ .|./_ _\ | | ____________
| / ヽ/ ヽ | | /
. | | ・ | ・ | V⌒i | 坂口安吾って
_ |.\ 人__ノ 6 | <
\ ̄ ○ / | ジャイアンだよな。
. \ 厂 \
/ _____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄, -/へ/\/`- 、
/./ ./o i. \
854 :
吾輩は名無しである:02/12/13 06:47
はじめてきました。
安吾いいですよねえ。高校のときにはまって、いまだに大好きです。
『桜の森』と『耳男』と『青鬼』と『風博士』が好き。
全部好きだけど。
周りに一人も安吾好きがいない。理系だからでしょうか。
『不良少年とキリスト』は、最後の方は暗記するくらい読みましたよ。
落ち込んだときはこれに限りますね。泣きながら読むの。
小説に出てくる男の人の、暗い性欲がたまらない。
あたしのとこにおいでよ、かわいそうにねえって思ってしまう。
そ、それと『桜』は屋外で、寝転がって、空の圧倒的な空虚さをかんじながら
よむといっそう切迫した気分になれていいですね。
855 :
吾輩は名無しである:02/12/13 20:40
大学の推薦の面接で好きな本を聞かれたので堕落論といったのですが理由が説明できませんでした。 ただ大好きですとしか言えない自分が情けなかったです。面接官は堕落論といった途端おぉーといいながら苦笑いしてました。
856 :
吾輩は名無しである:02/12/13 20:44
最近はそんなことないだろうけど、
以前は企業の面接で文学部出身者に対する
質問で「どんな作家を研究してたの?」と聞き、
漱石、鴎外、藤村などなら○
太宰、安吾とかだと×だったらしい。
まあ、『人間失格』に『堕落論』だからね。
857 :
吾輩は名無しである:02/12/13 20:46
503 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/13 20:43
>>301 オナニーやりすぎるとバカになりますよ(w
と、経験論を言ってみるテスト
>>856 今だったら文学部ってだけであまり歓迎されないようだけど。
内に籠もるイメージがあるらしい。
859 :
吾輩は名無しである:02/12/13 20:49
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
糞スレを粛清をしていたのは、世紀のétudiante ◆JALx7HZTVoさんでした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
860 :
吾輩は名無しである:02/12/13 20:51
>859
で、その論拠は?
861 :
吾輩は名無しである:02/12/13 20:57
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
糞スレを粛清をしていたのは、世紀のétudiante ◆JALx7HZTVoさんでした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
862 :
吾輩は名無しである:02/12/13 20:58
863 :
吾輩は名無しである:02/12/14 07:15
では安吾で採用、合格するためには安吾についてどういうふうに言えばよいのでしょうか??
864 :
吾輩は名無しである:02/12/14 07:17
坂口あんこ
865 :
吾輩は名無しである:02/12/14 07:21
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
森田剛と上戸彩が交際
アイドルグループ「V6」の森田剛(23)と、女優の上戸彩(17)の交際を、
13日発売の写真誌「フライデー」が報じている。同誌によると、2人は昨年
春のTBSドラマ「嫁はミツボシ。」で共演し交際に発展。上戸が埼玉県内
の森田の自宅に通う姿をキャッチしている。森田が所属するジャニーズ
事務所は「(ドラマのように)兄と妹のようなお付き合いのようです」と説明。
(スポーツニッポン)
[12月13日7時1分更新]
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
866 :
吾輩は名無しである:02/12/18 20:24
去年、安吾の育った故郷へ行った。
「石の思い」が気になって。
旧制中学生の頃、学校へいかずに時間をつぶした松林でごろごろした。
あの陰鬱と表現した生家があったあたりにたどりついたけど、何も残っていない。
でも、たまたま親友だった檀が常宿にしていた旅館に泊まれて、そこのオヤジから昔語りを聞けたよ。
もっとも檀の話だけどね。
867 :
マヨネーズはキューピー:02/12/18 20:41
檀と阿川の作品は知らぬが、娘たちの育ち具合はTVで見ている。
いささか古いが檀ふみと言えばNHK宮尾登美子原作の蔵での演技だ。
作家の放蕩が無駄になっていない。ふみこそ、檀の傑作である。
そして阿川の出演といえば、TVタックル。お父様よりも怜悧である。
お父様よりも怜悧
なんか、ちょっと気に入るコピーだ
しかし安吾スレ?
869 :
吾輩は名無しである:02/12/20 01:33
『古墳殺人事件』
復刊されてるね。
870 :
吾輩は名無しである:02/12/20 02:20
安吾も実は隙が多いからなぁ・・・
871 :
吾輩は名無しである:02/12/21 06:45
広葉樹の森は動物の存在を前提として成り立つ肥沃な新しい森です。
それゆえに広葉樹の山瀬の水は僅かに甘いとさえいわれています。
しかし、合戦に散ったもののふは山野の死に場所を仮の墓として埋葬されました。
このとき、後日の印しとして、桜が植えられました。
かくして、合戦の古戦場は各地で桜の名所として今なお残っているのです。
872 :
安吾訳「エリック・サティ」:02/12/28 03:18
ドビュッシーとサティ、私は両方好きなんだけど安吾はサティなのね。
今日、書店に注文したんだけど読んだ人いらっしゃるかしら。
873 :
吾輩は名無しである:03/01/02 23:18
矢田津世子「神楽坂・茶粥の記」読んだ。
同人誌作家かと思ってたけど、わりとちゃんとしてる。
でも矢田亜希子の方が好きだな。
874 :
吾輩は名無しである:03/01/05 16:00
へ〜、今でも読めるんだ。矢田さん。
当時は、新進女流作家として将来を嘱望されていたらしいね。
「アンゴウ」が読みたくなって、正月実家でさがしたけど見つからなかった。
30年くらい前の角川文庫に「肝臓先生」あたりと併録されていたと思ったのだが。
875 :
夜食 ◆o9gM/GpPsI :03/01/11 22:52
「安吾なべ」の「安吾雑炊」はチーズがとろけてるらしいですよ
876 :
門野です ◆o9gM/GpPsI :03/01/11 22:58
「安吾なべ」は市場で材料を買ってくる特別ごうせいな
なべらしいですね。あ〜食べてみたいな。(ぽん)
>>874 角川文庫タイトルは「ジロリの女」でつ。
(ジロリの女、アンゴウ、日月様、行雲流水、退歩主義者、肝臓先生、水鳥亭由来、他収録)
昭和53年刊行。
ちなみに、ちくま文庫でいうと6巻。
恥ずかしながら、ようやく「クラクラ日記」を取り寄せました。
878 :
吾輩は名無しである:03/01/12 18:14
>>877 おおお! ありがとう。
あの頃の角川文庫は古本屋で一通り揃えたのだが、
散逸してしまったんだ(涙
「クラクラ日記」はけっこう面白かったよ。
三千代さんがとってもチャーミングにみえた。
初めて読んだとき、三千代さんに惚れたよ。
ところで、ちくま文庫の「クラクラ日記」だけど、
第一刷でも、最初期のやつは、カバー裏の解説が、
三千代さんの独白みたいなものだったけど、それを
人にやっちまった後、やはり買った第一刷は、
客観的な解説っぽいやつだった。
前者のやつを持っている人っているかな?
今ではもう記憶の中に求めるしかない、みたいな記述だった。
アンゴage
881 :
吾輩は名無しである:03/01/18 21:08
「火」つまんね。
続き書いてもダメッポ
882 :
吾輩は名無しである:03/01/18 23:14
ていうか「信長」の続き書けよ
んな無茶な。
884 :
吾輩は名無しである:03/01/20 22:30
安吾ですが、何か?
ああボクは、長編はいつも完成させられんのだ。
読者諸兄、外出をもって良しとせよ。
見事に構造の整った長編を書く坂口安吾なんて嫌いズラ
なんとなく同意。
887 :
吾輩は名無しである:03/01/22 17:16
そういや、「はなじる」って奴がいたなw
888 :
吾輩は名無しである:03/01/22 17:16
888
889 :
吾輩は名無しである:03/01/22 18:12
坂口安吾はなんだあれ
ありゃ作家や文学者じゃないでしょ
890 :
吾輩は名無しである:03/01/22 18:14
891 :
吾輩は名無しである:03/01/22 18:46
>>889は白痴。
あと一月で丸3年。御長寿スレもいよいよでつか。
2/17の安吾忌までもつといいでつね。没後48年でつ。
安吾は作家でも文学者でもない!
偉大なる落伍者だ!!
…と、言ってみるテスト。
↑その返し、エクセレント!!!(^^)!
895 :
吾輩は名無しである:03/01/27 21:40
今日、地元の古本屋の百円均一で角川文庫の「堕落論」を見つけた。
ちくま文庫の全集を持っているが、百円なら解説のためだけに払ってもいいかな、と思った。
けど、この本を必要にしている人が他にいるかも知れないと考え、そのままにしておいた。
角川文庫の「暗い青春・魔の退屈」というタイトルの
文庫を読んでいるが、矢田世津子との関係について
言及している「二十七歳」などがあり非常に興味深い
内容である。
当然ながら現在絶版なので一般的ではないのが残念だ。
この本のカバーを見ると他にも16冊ほど文庫として
出ていたようだ。これからも古本屋を探して見ようと
思う。
898 :
ゆりあはいずこへ?:03/01/28 23:47
>>896 えっ、絶版なの? ったくナニやってんのかなぁ、角川博?
どーせ出版事業ほっぽりだして、演歌ばっか歌ってんだろ?
一般書籍スレにもカキコしたけど、この頃の作品は、きちんとリミックスして一冊に仕立てる必要アリ。
講談社の文芸文庫は、発表順に並べただけの手抜きなり。構想では、ホントは『暗い青春or青春』という本になる筈だったらしい。(奥野談)
あーっ、純文学のデフレ・スパイラルは果てしなく続く。
出版社の人間なんて、金目当てのインチキ野郎さ。ガッポリ稼げよ、インチキ野郎ども!
(と、ホールデン少年気取るもれでした!)
まぁ、なんだ、おもしろくない勘違いだよな。
で、不連続〜の表紙ではもろ見えだった。。。
ヽ(´ー`)ノ ヨンデミタイ ホン タクサン アルケド …ドレカラ サキニ ヨモウ カナ
901 :
吾輩は名無しである:03/01/29 20:14
>>899 もろ見え、ってオッパイだよね!
オマンコじゃないよね!
リミックスて(;´д`)
903 :
吾輩は名無しである:03/01/30 00:44
愛とはたたかい? みたい
905 :
吾輩は名無しである:03/02/03 03:00
東洋大出のDQNでしょ?
こんな馬鹿の本よく読むね(・∀・)
906 :
吾輩は名無しである:03/02/03 03:01
907 :
吾輩は名無しである:03/02/03 06:24
>>905 安吾は印度哲学科入学以来、一年半睡眠時間4時間の生活を続けていた。
それに21歳の時に、梵語、パーリ語、チベット語、フランス語、ラテン語などの
勉強に打ち込んだりしています。
そんな彼はDQNとは違うと思います。
てゆうか釣られてますね、僕(^_^;)
908 :
吾輩は名無しである:03/02/03 20:50
自分自身の処女を刺殺し、ってどういういみ?
他人ジャなきゃ意味ないじゃん。
だれかおせーて
909 :
吾輩は名無しである:03/02/06 01:19
私は海を!!(ズッチャ♪ズッチャ♪)
抱きしめていたい!!(ズッチャ♪ズッチャ♪)
910 :
吾輩は名無しである:03/02/06 01:36
「治った?」
「ウム。いくらか、治った」
女という動物が、何を考えているか、これは悧巧な人間には、わからんよ。
女房、とたんに血相変わり、
「十日間、私を、いじめたな」
余はブンナグラレ、蹴とばされたり。
なんか可愛いな。安吾も奥さんも。
初めてこのスレ来たんですが、ログに
最近BSでやってる朗読シリーズで以前「桜の森の〜」も
放送されたんですが、あれについての書き込みはないですね。
誰か見ていると思ったんだけど。
「日本人は憎むという感情を引きずることが出来ない民族だ」
みたいなエッセイ読んで、10年前全然わかんなかったくだりを
ウンウン頷けるようになってしまいました。
912 :
吾輩は名無しである:03/02/11 21:30
未読ですが、桜の森が英訳されてるので、どう訳出しているか興味ありますね。
913 :
吾輩は名無しである:03/02/12 08:05
安吾と奥さん…
三千代さんは普段は遊び好きで仕方ないが
安吾が具合悪いときは「覚醒剤を打って、看病してくれる」らしい。
これが良妻。カルチャーショック。時代。
914 :
吾輩は名無しである:03/02/12 12:37
覚醒剤の社会的な位置付けが今とは違ってただけだろ。
まぁ、どの家庭にもあったとまではいわんが、
ふだん旦那が使ってるんだから、非常時は使うわな。
それに、栄養ドリンク飲んで、と読み替えれば内容は普通。
当時は覚醒剤は合法だったからね。
ヒロポン、カストリなどの単語を
安吾の小説で知ったリア工ですた…。
今ある粕取りは、また別だからね。
919 :
吾輩は名無しである:03/02/16 15:54
「安吾の小説は失敗作が多い」というようなことを誰かが書いていたんですが、
ファンの皆さんからすればどうですか?
私はときどき物足りなく思うときがあるのです。
すぐ理屈をこねるので太宰治とは別の意味でクドくなりがち。
こういった明晰性が作家本来のロマンチックな資質や虚無的な性向と
噛み合わず、結果として文学的成功を阻んだ。
ただし、安易な図式化や感傷性を排して真摯に取り組んだ姿勢は
賞賛されて然るべき。
921 :
吾輩は名無しである:03/02/16 23:39
いや失敗作が多いと言う意味は、玉石混交と言うこと。
それは創作方法が、悪く言えば行き当たりばったりだからだと思う。
『女体』を巡ってだったけか?そこらへんの事情を書いてもいるけど、
先のこと考えずに感性だけで進めるから、中にはどうしようもないのも生まれてしまうと言うこと。
だけど優れた小説の方は本当にすごいと思う。石川淳は『白痴』を明治以来最高の小説と言っているが、
他にもいくつかそのレヴェルのがあると思う。
922 :
吾輩は名無しである:03/02/17 07:43
それでは、レヴェルの高いほうのを挙げていくというのは?
とりあえず、ハクチくらいしか浮かばないんだけど。
923 :
吾輩は名無しである:03/02/17 09:25
『桜の森の満開の下』『青鬼の褌を洗う女』
あと名作かどうか分からないが自伝的な連作も面白いし、
歴史物も面白い。
924 :
吾輩は名無しである:03/02/17 22:27
「風と光と二十の私と」よくない?
「吹雪物語」も完成してたら名作になっただろうに・・・。
なにはともあれ記念カキコ。
(-∧-)な〜む〜
個々の作品ではなくてすべてをひっくるめて安吾だと思っております。
926 :
吾輩は名無しである:03/02/18 13:12
筑摩につとめる知り合いが、全集からはほぼ撤退、
今あるものがなくなっても、たぶん増刷はない、と。
箱入り全集買っといてください。
927 :
吾輩は名無しである:03/02/18 13:41
文庫の全集は残るでしょ。
また全集ってどうかなあ。蒐集癖のある人は良いけど、
やっぱり玉石混交で読まなきゃ良かったってのも多いから、
一般の文庫程度で十分じゃないかなあ。
面白いのはちゃんとそこに残っているように思うんだけど。
928 :
吾輩は名無しである:03/02/18 18:47
チクマの全集、あと3冊で揃うんだけど、もう無理かな?(2・3・11)
そのうち、2と11は10年前から友達に貸し出し中のような気がするので、催促しなきゃ!!!
(あげてもいいと思ってたけど、手に入らないのなら取り返さなきゃ^^;)
>>928 そんなに焦らずとも普通に手に入ると思われ。
>>929 そうかな?(^^;)本屋であまり見かけないので、気にはなってたのです。
友達に貸してるわけじゃない3も、読んだことあるものがけっこうはいってるので、
のんびりし過ぎてた面もあったりして・・・。
では、普通に手に入れてみます。レスありがd。
大きな書店が遠いならAmazonで頼めば普通に手にはいるでしょ。
たぶん。
当時は、1ヶ月1冊買うのがやっとだったからな。
大人買いしちゃおうかなw
版元在庫がなくなったときの話です。ちょっと誤解ありでしたね。
934 :
吾輩は名無しである:03/02/19 20:05
短編は読めるんだけど…
長篇で読んだの信長ぐらい。他のは最初の十数ページでどっと疲れちゃう。
興味を引くテーマで書かれたものがあまりないからなあ。
火はやばいよ…安吾がこんな小説はダメっていってるのの見本みたいなもんだ、
文章に説得力がねえもん。
ところで今の文庫に「特攻隊に捧ぐ」って入ってる?
935 :
吾輩は名無しである:03/02/19 20:40
長編って、、、あったっけw
火と信長と吹雪と・・・。他は?
936 :
吾輩は名無しである:03/02/20 03:38
「特攻隊に捧ぐ」ってよんだことないや
「真珠」じゃなくて?それもあるのかな
937 :
吾輩は名無しである:03/02/20 06:14
>>936 新潮文庫「堕落論」に入ってる。
GHQの検閲ではねられたエッセイで、マイクロフィルムから見つかったやつらしい。
私の安吾ベストスリー
1位 「吹雪物語」
2位 「青春論」
3位 「青鬼の褌を洗う女」
939 :
吾輩は名無しである:03/02/20 22:10
>>938 うそ〜吹雪って面白いの?
家に2冊有るけど、評判が悪いので一度も読んだことが無かった。
普通どうしようもない失敗作ってことで。プルーストの影響とかでね。
読んでみようかなあ。
もちろん人の好みにケチつけるつもりはないが、
漏れ個人は吹雪物語まったく面白いとは思わなかったな。
他の作品にも言えることだが、
ただただ厭世的な男女が愚痴ったり酒のんだりしてるだけ、
ってな印象しか持てなかった。
漏れの読解力が足りないんかなぁ。
941 :
吾輩は名無しである:03/02/20 23:05
ベスト3だと、
1.風と光と二十の私と
2.青鬼の褌を洗う女
3.夜長姫と耳男
かな? 吹雪物語も好きだよ。道鏡も好き。
その次にハクチや桜や堕落論のメジャーどころが続く感じ・・・
942 :
吾輩は名無しである:03/02/21 00:11
>>940 おれはつまんないから途中でやめたよ。
人それぞれだろうと思うよ。
943 :
吾輩は名無しである:03/02/21 00:35
「街はふるさと」は長篇に入るかな?けっこう好き。
944 :
吾輩は名無しである:03/02/22 17:57
>>944 すげぇ。初めて見ますた。感動しますた。こんなもんが作られてたのね。
安吾と2chAAでFLASHムービーとは驚いた。
しかしコレ、原作知らないとワケワカランだろうな。
つーか漏れなんて原作読んでもわかんないし(w
あえて難を言わせてもらえば、ラストの二人が桜の花びらになっちゃうとこを
もう少し上手くやってくれりゃ、もっと良くなったと思う。
それにしても、つくづく感心しますた。
うんうん。花びらになる!と思いながら見てたから、あれ?って思った。
あと、「昔の女房」も、最後の一人は殺されないはず!って思いながら見てたら、
みんな殺されちゃって、あれ?って思ったw
でもおもしろかった。ありがと〜。
947 :
吾輩は名無しである:03/02/23 16:02
>>944 すぎょいです。細かいところは確かにあれだけど、すぎょいです。
948 :
吾輩は名無しである:03/02/23 16:19
「はなじる」ってまだ生きてるの?
没後48年あまりにして、このスレも三周年でつね。
ほんと御長寿だね。
2年前からちょこちょこカキコしてました。
2chで一番長生きだとかどーとか。
明日護国神社裏の石碑に報告しにいってきます(アフォ
950か・・・。次スレは980くらいでたてても間に合いそうだw
1000鳥開始するか?
953 :
吾輩は名無しである:03/03/01 21:09
そんなことしないで大切に使おうよ。
954 :
吾輩は名無しである:03/03/01 21:26
司馬遼太郎は安吾歴史小説の影響があるのでは?なる説は誰の考えですかね。
白痴は萌え小説だ、は2chルーツの新説ぽいが。
955 :
ラッキーアイテム:03/03/02 15:10
956 :
吾輩は名無しである:03/03/02 15:18
浜辺の安吾
957 :
吾輩は名無しである:03/03/02 15:29
お好み焼屋の安吾
958 :
吾輩は名無しである:03/03/02 15:33
手をつけて「あちちっ!」安吾
まる3年も続いたこのスレももうすぐ終わってしまうのねぇ…
なんだか寂しい…
960 :
吾輩は名無しである:03/03/02 21:42
ほんとだ。でも3年もかかったなんて。
安吾なのに。
961 :
吾輩は名無しである:03/03/02 21:47
心の安吾
962 :
吾輩は名無しである:03/03/02 21:55
安吾なのに、か、安吾だから、かは微妙なところ。。
963 :
吾輩は名無しである:03/03/02 22:28
安居。安吾。暗愚。大悟。
964 :
吾輩は名無しである:03/03/02 22:46
安吾先生は本当にフンドシだったのですか?
「はなじる」まだー?
966 :
吾輩は名無しである:03/03/03 13:53
図書館で「堕落論」貸出中だよ、おぃ。(おりゃぁ持ってるからいいがね)
風博士 だっけ?
随分昔に読んだけど印象に残ってます
もひとつのほうおちたね。。
969 :
吾輩は名無しである:03/03/04 23:54
一般書籍の方なら、うざいのが常駐してケンカ売りまくってたからね。
970 :
吾輩は名無しである:03/03/06 16:42
安吾まんせー
971 :
吾輩は名無しである:03/03/06 19:05
安吾初めて読んだ時感激したな−
972 :
吾輩は名無しである:03/03/06 19:06
俺もー
973 :
吾輩は名無しである:03/03/06 19:07
周りに知ってる人(安吾読んでる人)いなかったから
ひたすら勧めた気がする<白痴とか
974 :
吾輩は名無しである:03/03/06 19:08
>973
俺は薦められたくちだw
975 :
吾輩は名無しである:03/03/06 19:11
975ゲットー。もうすぐ1000だから記念カキコ。
976 :
吾輩は名無しである:03/03/06 19:21
あんご、という響きが好き
977 :
吾輩は名無しである:03/03/06 21:33
979 :
吾輩は名無しである:03/03/06 21:44
>>978 外出か、それはスマソ。
いい出来か〜?
980 :
吾輩は名無しである:03/03/07 15:29
次はどうしますかね。といって、残り少ないのに消費してますが。
981 :
吾輩は名無しである:03/03/07 15:31
坂口安吾はおもしろいの?
>>980 そろそろ新スレたてたほうがイイか。
シンプルに「坂口安吾 その2」とかでOKなんじゃね?
>>981 まぁとりあえず読んでみれ。桜の森の満開の下とか堕落論とか。
983 :
吾輩は名無しである:03/03/07 15:50
読んだけれど、自己を正当化するために武士やら政治やら天皇やらを例にあ
げてるだけではないの?それはさながら強いから生き残るのではなく環境に
適応できたから生き残れた人たちのように
984 :
吾輩は名無しである:03/03/07 15:50
>>985で良ければ俺がたててみるけどいかがだろう。
987 :
吾輩は名無しである:03/03/07 16:56
おけ。
(*゚∀゚)アホウ!
>986
とてもよいと思い松
989 :
吾輩は名無しである:03/03/07 17:00
安吾いいなー 白痴大好き。泣いた
嘘をつけ!嘘をつけ!嘘をつけ!
992 :
吾輩は名無しである:03/03/07 17:05
あーいよいよ1000
(*゚∀゚)アホウ!
はにゃ?
dat落ち論
995!!
安吾没後四十八年の頃、坂口安吾という2chの文学板に立っているスレが消費されて、
新らしいスレを立てて坂口安吾その2にするというので、長い期間、悲しい思いをしたことがあった。
文学板一の長寿スレがなくなり、
>>1のタイムスタンプが若くなって、
安吾スレ住人の誇りがなくなることが、身を切られる切なさであったのだ。
その不思議な悲しみ方が今では夢のような思い出だ。
三年間の長寿だの文学板最古の歴史などというものよりも、より便利なスレが必要なのである。
文学板最古スレがdat落ちしても困らないが、安吾の話ができなくては困るのだ。
我々に大切なのは「安吾の作品」だけで、過去スレがdat落ちしても、安吾は亡びず、
安吾が亡びない限り、2chの安吾スレは安泰なのである。
なぜなら、坂口安吾の作品と、作品に感銘したスレ住人を失わないからである。
次スレも長持ちさせるのだ〜。
998 :
吾輩は名無しである:03/03/07 19:38
長寿スレでしたね
すばらしいスレですた
ぼるじょあ姉妹がムーンウォークで1000ゲットォー!!
 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∋oノハヽo∈∋oノハヽo∈
( ・3メ) ( ・3・)
⊂ ⊂ヽ / つ つ
/⌒_)〜(_⌒ヽ
;;⌒´)≡≡≡し´ヽ( .)ノ `J≡≡≡(´⌒;;
;;⌒´)⌒´) (´⌒(´⌒;;
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