2 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 00:19:42
>三島由紀夫文学から逸脱した政治、思想、事件の犯罪追求
「犯罪追求」とはどういう意味なのか。教えてたもれ。
三島は、大塩平八郎の中心思想として「帰太虚」の説をこう説明している。
「『帰太虚』とは太虚に帰するの意であるが、大塩は、
太虚というものこそ万有創造の源であり、また善と悪とを良知によって分別し得る最後のものであり、ここに至って人々の行動は生死を超越した正義そのものに帰着すると主張した。
彼は一つの喩を持ち出して、たとえば壺が壊されると壺を満たしていた空虚はそのまま太虚に帰するようなものである、といった。
壺を人間の肉体とすれば、壺の中の空虚、すなわち肉体に包まれた思想がもし良知に至って真の太虚に達しているならば、その壺すなわち肉体が壊されようと、瞬間にして永遠に偏在する太虚に帰することができるのである。」
(「革命哲学としての陽明学」より)
そしてさらに三島は、ここにいわれる「太虚」とは、「能動的ニヒリズムの根元」と考えてよいだろうと、説明している。
このような肉体の破壊が帰太虚ということであれば、それはほとんどニーチェのいう「個体の破壊」による「根源的存在との合一」と同じことをいっていると思われる。
「太虚」とは「万有創造の源」のことであるとするなら、それはニーチェのいう「事物の一番奥の核心」と同じことであり、帰太虚とはそこへ帰ってゆくことである。
このような肉体の破壊へむかって息苦しいまでに自己を追いつめてゆく姿のなかに帰太虚をねがう能動的ニヒリストの姿が、三島のいう「悲劇」の意味なのであろう。
「武とは花と散ることであり、「文」とは不朽の花を育てることだ、と。そして不朽の花とは造花である」
(「太陽と鉄」より)
これは三島の有名な言葉だが、やはり三島は造花に似せて花と散ったのであろう。造花を花(生花)によみがえらせるには三島にとって血が必要だった。
世界の虚無のなかに幻の美しい薔薇の花を咲かせること ―
これが三島にとっての芸術であった。薔薇には棘がある。そして薔薇に刺されて死んだ詩人がいた。
それは世界の虚無という死の深淵に咲く虚構の怖ろしい(美しい)薔薇の花なのである。
自分のブログでやりな
三島由紀夫は言葉遊びしかできないバカを見限って、あの世へ旅立れました。
真に哲学的な行為は自殺であり、従って単なる唯美派とは一線を画しています。
「仮面の告白」について三島由紀夫自身は、こんなふうに語っている。
「この小説(仮面の告白)の中の凡てが事実にもとづいているとしても、芸術家としての生活が書かれていない以上、
すべては完全な仮構であり、存在しえないものである。私は完全な告白のフィクションを創ろうと考えた。」
(三島由紀夫「仮面の告白」ノートより)
哲学的な「行為」ってなに?
哲学的な行為とは「考える」ことじゃないの? どうして自殺することが
「哲学的」であるといえるの?
それに三島は「自殺」だったのか? あわれ、三島…。
仮面の告白は、大部分が三島自身の生活の事実と符合はしていますが、虚実がとり混ざった、一つの「作品」だと思われます。
テーマは「ソドム(悪行)の美」で、理性の目と、感情の目に見える美の違いと、それに苦悩する主人公の葛藤を描いています。
同性愛者の告白という筋立てにはなっていますが、むしろ、それを「仮面」にして、
彼の本来持っている強いマゾヒスティックな「超我、エロス、死への願望、悲劇への願望(人間超脱への希み)」の暗い衝動を、ある種、赤裸々に「告白」というか露呈してしまっていると思います。
小説の後半については、同性愛者の仮面の叙述のベールの裏に、実在の園子(K子)への三島の何か断ち切りがたい感情が感じられます。
>>9 文学や哲学に興味ない解らない方は来ないで下さい
>>1を読め
12 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 01:01:51
>>11 答えになっていないですね。
哲学に興味があるからこそ、「どうして自殺することが真に哲学的であると
いえるのか?」という問いが出てくるんじゃないですか。私に哲学に
対する興味がなかったら、そんな問いが生まれると思いますか?
荒らすつもりはありません。まっとうに、問いに答えてほしいだけです。
13 :
12:2007/07/27(金) 01:05:10
一般論として、ではなく、三島にとって「自殺することが真に哲学的
な行為であった」といえる根拠(もしくは論拠)を示していただけるのでも
けっこうです。よろしくお願いします。
>>2 切腹事件を一般社会的な見地から犯罪として考察し、罪人として三島由紀夫を語ることです。
ここは文学板で三島作品から芸術家三島由紀夫を語りたいので、
やりたい方はどうぞ自分で法律板に別スレ立ててやって下さい。
金閣寺見たけど30pくらいまでは目を見張るものがあったけど
それ以降はダメダメだな
哲学(考えること)に行き詰った→自殺した
ということです。
三島の切腹が終わっていない、今なお続けられている、引き伸ばされている
とリアルに想像してみると面白いかもしれません。まだ死んでないんですw
その引き伸ばされた死へ至る時間について、切腹中の三島本人にインタビューしてみたい
ものだ。「三島さん、何が見えますか?」って。
まずは、三島由紀夫の太陽と鉄を読んで下さい。
あなたは文学や哲学に興味あるのに
ノブァーリスが「真の哲学的行為は自殺である」
カミュが「真に重大な哲学的問題は一つしかない。それは自殺だ」
と言ったのを知らないのですか?
真の文学や哲学者はこういう考えを持っているものだと思いますが。
>>16 文学に関係ないことを話したい人は他スレに行って下さい。
では「太陽と鉄」を読んでみます。
>真の文学や哲学者はこういう考えを持っているものだと思いますが。
それはどうでしょう。
21 :
16:2007/07/27(金) 01:32:48
>>18 思いっきり文学に関係あることについて話しているつもりですが…。
>>21 全く関係ありません。
ここ以外にも他板にたくさん三島由紀夫のスレがあります。
そちらのふさわしいスレに行って下さい。
>>22 ものすごく関係があります。僕はあなたのような文学マルダシな書き方をしていない
だけです。
どう関係しているかは、お暇なときにでも考えてみてくださいませ。
>>23 では、あなたのお暇なときにでかまいませんから、あなたが読んだ三島由紀夫の本にどれかについての考察や感想を聞かせて下さいませませ。
文体がしつこいとかうわっ面の漠然とした感想はNGですごさいますことよ(笑)
お、レス動いてますね
悪い太郎に粘着されているのか・・(´-ω-`)
三島は時折、作中に偽者と本物の二元論的対立の構図を持ちこむのですが、これは明かにプラトンのイデア論を敷衍したもので、
同時代のサブカルや学生運動あるいは言語表現を一律に葉隠における芸道のうちに包摂して、自殺によって差別化を図り、相対主義的世界からの飛翔によって、永遠なるものとの同一化を果たしたものと考えられます。
自意識家は常に自らが不在と化した世界を想定して、全てを演出していた訳です。
美エロティシズム死とどこかで言っていたように、彼自身がゾルレンとしての天皇であり、やがて世界単一国家のような状況が到来して、「日本」がなくなってしまったとしても、そこで固有名として想起されるのは自分である、という訳です。
埴谷雄高との対談で、未来の預言者は死なずとも啓示を体現すればよいとしたのに対し、三島は預言者は死ななければならないと語っており、そこでも三島思想をあらかじめ解説していました。
汎神論的自然調和の日本風土において、あるいは三島は武田泰淳も言うように宇宙人だったのかもしれません。
生前から、なにかと私小説的文壇から観念過剰だ人工的だ造花だと評されて来たのですが、これが一神教的普遍性の世界文学の文脈に置き換えた時、価値観の転倒が起こり、何らの違和感なく世界の同時代文学として受容されたのです。
弥勒には、日常的な写生一辺倒な私小説的サロンが世俗的に見えたのでしょう。
トーマス・マンが、ゲーテとトルストイを自然の人、シラーとドストエフスキーを精神の人と分類しましたが、当然それを三島が知らない訳もなく、詩を書く少年などで自己規定しています。
全て演出というだけでは括れないと思いますが…
当時、三島と関わったの自衛隊幹部(影の部隊の)にいた方の本では、何年も前から、かなり本気で自衛隊の決起を働きかけてたようですし、自分でも知らないうちに演技が本気になっていた要素もあると思います。
大江健三郎になりたいってひとは皆無だとおもうけど、
三島由紀夫になりたいってひとは全国に100万人いるよね
あー、おれもどっか磯にいって、全裸でのけぞりてー
…話の腰を折ってスマソ
32 :
30:2007/07/27(金) 19:27:17
>31
アポロン的といってください!
33 :
30:2007/07/27(金) 20:36:19
でも、どんな些細な出来事も自らの哲学的思惟のオカズにできる論理構造って、
ぶっちゃけ国文のもののあはれの概念ですよね
論理的必然として国粋主義に走らねば自分自身を保てなかったんだろうな
三島が共産主義に走ってたら、もっとナンパな文体の小説を多数発表して、
最後は東大全共闘とともに国家権力に特攻をかけて自決
最後だけは変わらない:
三島の作品は、必要なことしか書いてないんだと思う。少なくとも本人はそのつもりなんだ。
だから美しいかそうでないかとかは二の次というか、その最小限の描写と論理的な筆致から
副次的に生まれる要素としての芸術的な美しさ、というあり方を理想としてたんだと思う。
>>33 新人時代に座談会で一緒になった人に、帰りの地下鉄で、「君も党にはいりませんか」と共産党に誘われたことがあったらしいですね。
牧師が入信をすすめるような誠実さがこもっていた、と回想してます。
これを読んだとき、政治思想とその人の人格とを分けて考えられる、やはり聡明な方だったんだなあ、と思いました。
36 :
30:2007/07/27(金) 23:33:50
>34
鋭い意見だなー
そんな見識眼をもってる34さんがサラリーマンとかフリーターやってるとしたら
日本は絶対おかしいゾ
>35
自分の友人が、政治思想なんて所詮は地平に対する左か右でしかなくて、偉大な魂は空へと伸びる縦のベクトルだから、
偉大な魂に右も左もないと言ってて、なるほどと思った次第デス
三島はやっぱりスパッと縦に伸びてますよね(変態ですけど)^^
37 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 23:59:34
犯罪者三島をどう理解するかが、彼の作品を理解するポイントではないだろうか?
>>1 ↑
ここはひろゆきが無料で開放している掲示板なのに、自分が作ったサイトのようなことを言っている馬鹿。
>37
ぎゃくぎゃく
犯罪者三島ではなくて、三島は犯罪を犯した
演繹法じゃなくて帰納法なんですよね〜〜
37さんは冷やかしだな(笑
三島の作品を俯瞰すると、帰納法の一般原理として、最後に切腹が用意されてるという恐ろしさが容易に眺望できます
三島の存命中、リアルタイムに作品に接していた人たちは、最終的な帰結として、三島は死なざるを得ないことを予見していたらしい
40 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 00:55:41
楽しいね、キチガイの巣窟。内容は、犬スレにはるかに劣る。存続即ち、文学板の終わり。
便所虫ども、夏を越せるよう、身を寄せ合って頑張れ!
ダダイズムか!
オレだって低所得で世間に含むところはいっぱいあるんだよー
ささくれだってないで不遇な貧乏人同士なかよくしようぜ!
よく分からんけど楽しそう
>>35 くだらない。
だからあなたも、三島も駄目なんだ。
あなたにしても三島にしても、己が依存対象、己の妄想を守るためだけに、
平然と他者の生を食い物にする。食い物にして、なおかつ決してそれを恥じない。
あなたの考えとやらにも三島のそれにも、一切の他者性、今を現実に生きる、
本当のひとの姿というものが欠けている。だから不快なんだ。
それと、政治思想なんて云うと言葉は悪いけどね、世界と、己とは異なる存在、
絶対の他者なるものといかに向き合い、また共存してゆくかを考えること――
これ以上にひとの知性といい、精神を費やすべきものは世には無いと俺は思う。
そしてこの点において未熟な者、つまり、あまねくひとのなかにひとの、自身の
相似形を見出そうとする意志に乏しき者は、それだけ人間として、下等なんだ。
……卑近な例を挙げるなら、間違っても俺は、レイシストとリベラリストとを
対等な存在としては扱わない。仮にその場ではそれが「人柄の良い」態度には
見えようが、ひととしては正しい行為ではないし、ましてや聡明さなどでは
断じてあり得ない。
俺が帰属するのはただに、ひとであることに対してだけ。
国家や民族、宗教はもとより、「場の空気」やら「かりそめの」人間性などと
いう、自身の処世とも不可分なつまらぬものに引きずられ流されるのは、
愚かな者だけがやることだ。
何度でも繰り返すが、三島のあんなは法律以前に人間として間違っているし、
それを繰り返し称揚し続けるあなたのそんなもまた、ひととして絶対に許される
ものではないと俺は考える。
ひとであれ。
己の欲望のために、他人を食い物にするな、人間なら。
44 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 03:19:03
有意義なスレですね。
蝿取り紙みたいに、ずっと粘着させておけば、
リアルでまともな人々が、殺傷されることも回避できるし。
皆さんどうか、一日中PCから離れないで、現実世界に、出ないでください。
このスレで、腐ってね、お願いします。
44のハウスで三島を語ろうぜ
しかしたしかに43は何が言いたいのか難しすぎてよくワカラネ
40文字以内に要約してくれ
>>43 ここはおじちゃんの思想を語るところじゃありませんから。
>>1読めまちゅか?
他板でスレ立ててやって下さい。
三島由紀夫作品を読まずに批判している人は見ればわかります。来ないで下さい。
47 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 09:00:06
>>43のいう人間というのは、どういう種類の信仰なの?
人間というのは罪を犯さない存在?
48 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 10:21:42
思い出せ。
全知全能の神は、もちろん人間が知恵の実を食べることをあらかじめ知っていた。
そそのかしの蛇をこしらえたのも神――
つまり、人間というのは、罪を犯すよう計画的に創造された存在なんだ。
俺が帰属する人間という種族が、そうした愚者の眷属である以上は、
各々の十字架を背負いつつ共存してゆくしかないだろう。
他者と向き合うことは辛い。それは、相手の中に自分自身を見るからなんだ。
>>47 (´・ω・`)変な人に石投げない方がいいお
>>43>>47>>48 腹話術で自演するのはやめてもらえますか。
あなたの思想はスレ違いですから他スレでやって下さい。
>>46 で?(苦笑
ミシマをオカズに妄想を逞しくするのは良くても、ユキオサマや、
彼を讃える
>>1サマへの非難は一切まかりならぬって?w
…これはなにも、ここが2chだからという訳ではなしに(いわゆるの
2chらしさを、むやみに文学板に持ち込んでくる手合いは俺も苦手。
まぁ文体はともかくとしてww、無意味な釣りや煽りwは、ここには不要)、
あなた自身よりほか誰が居るってんだ? いったいどこに、あなたの
そんな排他性に、同調している人間が?
前スレの後半でも、俺と間違えてかwずいぶんとヒスを起こしていたみたいだが、
ともあれ俺は、あなたへの謝罪以降は、前スレには一切書き込んではいない
(俺と同じ様にあなたのそんなを厭う幾つものレス、それと、ヘタクソな俺の
パスティーシュはひとつあったみたいだがw)んだけどね。
複数の人間(だと思う。最低でも俺を含めればふたり)から繰り返しその
排他性(=他者性の欠如。批評精神の無さ)を指摘され続けているあなた、
なぜにそれほどまでに、ここ2ちゃんねる文学板に執着するんですか?
とにかく俺の場合は、己とは違う存在、他者と出会うためにこそ、ここには
来ているんだけども。
…前にも少し書いたが、ものに淫する人間、何に対してであれ、出会うことへの
準備が十分にはなされてはいない自我の牢獄の住人は、たとえどれだけの本を
読んではいようが、この板でもそこここに散見される、あの一方的ではた迷惑な
デンパ君たちと本質的には、なんら変わるところは無いんだが。
そして少なくとも俺にとってはそんな人間、ここには要らないんだよな、
だってつまんないから。
真面目な話、あなたの様な性質の人間にはブログか、もしくはヤフーBBS
こそがより相応しいと思うよ。どうかぜひ御一考の程を、よろしく。
52 :
ボコノン:2007/07/28(土) 10:40:30
典型的な「自己満足的駄文並べスレ」になってらw
前スレのゴミ処理。
>>997 誰だよオマエ。私のHN騙って貰っちゃ困るね。紛らわしいから「ネオ・ボコノン」とでもしてくれや。
あと、どなたか忘れましたが、日本刀ってそうですよねえ。
でもこのスレに来る人たちって、基礎知識より自分の「論」や「観」の方が好きなようでw
>>47 まぁ俺のことはいいじゃん、おねいさんも怒ってるし(お
>>48 判るような、判んないような(苦笑
だーって俺、おじいちゃんらしいしな、呆けてんのかしら?ww
>>49 全くだ。
>>50 藁。ってかもう秋田んで寝る。
55 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 10:52:36
他人の排他性を問題にしてる奴が他人にブログ行けとか言ってるという。
>>47>>48は◆k2XT3HjFWwさんでしたか?
へたな腹話術自演してもわかりまちゅよ。
おじちゃん の言葉に反応して出てきたの?
別にあなたと思ってレスしたわけじゃないのにねえ。
お疲れ様でした。
57 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 10:59:25
>>47は俺だよ。
「人として」とか金八先生の説教みたいなこと
得意気に語ってるから面白いなあと。
そうですか(笑)
失礼しました。
59 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 11:12:47
前からそうだけど◆k2XT3HjFWwって、ちょっとヌけてて面白いじゃん?
追い出さずに生暖かい目で見守ってやればいいのに。
>>59 追い出そうとしても、また来ますから(笑)
質問
三島由紀夫のご子息って、ちょっと前まで官僚をやってると聞いたのですが、
いまもそうなんですか?
>>36 > 自分の友人が、政治思想なんて所詮は地平に対する左か右でしかなくて、偉大な魂は空へと伸びる縦のベクトルだから
その感じはよく解ります。
政治ももちろん大事ですが、それよりももっと大切な、はるか高みへの思想があったと思います。
太陽と鉄のエピローグの〈イカロス〉などを読むと、「檄」とかよりも、こちらが本当の遺書だったように思えます。
63 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 14:27:28
>>61 映画関係のお仕事してると聞いたことはありますよ。
官僚だったとは知りませんでした。
64 :
61:2007/07/28(土) 14:41:33
>62
読み返して切なくなってしまった
檄文って、大塩平八郎の陽明哲学に裏付けられたヒロイズムか何かかなーと思って、若きサムライのためにを
ひもとこうとおもったら見つからない…
どなたかちょっと当ってみていただけませんか?
>63
dです
官僚やってるってのは、自分の勘違いかもしれないです
映画関係のお仕事ですかー。ありがとうございます
65 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 16:06:14
>>64 私が読んだ、徳岡孝夫著の「五衰の人」のなかには、「檄」と「命令書」「正規軍と不正規軍」「武士道と軍国主義」「楯の会会員たりし君へ」の全文が載っていましたよ。
小説家としての三島は然程面白いとは思えないが、評論家、及びエッセイスト
としての三島は面白いと思った。
彼の批評眼は鋭敏で怜悧であり『谷崎論』と『川端論』はどんな評論家よりも
本質を突いたものだと感心した。
『不道徳教育講座』ってエッセイがあるがふざけているかに見えて実は内容が
大真面目な本だった。丁度三島が無意味な哄笑をしてるが眼だけは笑っていなか
ったみたいでちょっと怖くなった。
芥川の評論も良いよ。
三島の評論と似てる。
68 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 17:33:05
69 :
64:2007/07/28(土) 19:01:39
あっー!
みなさんどうもありがとうございます
すみません。家にあるはずの「若きサムライのために」が見つからないって意味でしたm(_)m
でも檄文は持ってなかったのでありがたくブクマさせていただきました
65さんのご本は初めて聞いたので今度当ってみます
盾の会会員たりし君へっていうのが興味を惹かれますねー
新潮文庫岬にての物語収録の牝犬という作品に関してですが
この作品の最後章子は死人になりますが
これは繁がその前に考えていた「親密な他人」云々の部分と
関連して考えるのが妥当でしょうか
>>61 官僚だったのは三島の実弟平岡千之氏(故人)。
外務省高級官僚で最後は大使を務めておられた。
三島の子息平岡威一郎氏は美術関係の仕事。銀座で。(現在は??)
映画関係というのは
『三島由紀夫映画論集成』の監修を氏が担当された故の誤解と思われる。
>>68 そのサイトには
盾の会とあるが、楯の会が正しい。
>>71 三島には娘もいたはず。どこへ嫁いだのかな? 文才や
母方の祖父から画才などは受け継いでいないのか?
ところで三島の祖父平岡定太郎も高級官僚で樺太庁長官だったのは超有名だが、
定太郎が東大で夏目漱石と同期だったことはあまり知られていない。
漱石の『それから』に出てくる不倫相手の旦那や『門』の安井のモデルが
平岡定太郎という説もあるが…さて
>>70 「牝犬」さっき読み返してみました。
そう言われてみれば、繁の考えていた「親密な他人」と関連づけもできますね。深い読みですね。
気が付きませんでした。
つまりは、章子は繁の考えていた理想までも解ってしまって、自殺したということですか?
>>74 せっかくレス頂けたのに申し訳ないですが
自分はただ関連しているかと気がついただけで
それ以上の考察はしていませんでした…
でも章子のそれまでの繁逃亡後の行動は
全て繁の考えを分かり先回りしていましてたし
親密な他人云々以外にあの自殺の解釈が
私には見つからないですので
やっぱりあなたの最後一行のような考え方になります
>>71 弟の千之さんはいつ亡くなられたんですか?
奥さんの瑤子さんは1995年に亡くなられてますね・・・
77 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 20:20:32
>>39 どうでもいいんだが、こういう馬鹿が標準的な住人なのか?
思考放棄してバカとか中傷するとレスがとまる
バカだと思う根拠を提示した方が論理派でならす三島板住人らしいんじゃね?
79 :
↑:2007/07/29(日) 21:54:23
馬鹿本人、乙。
>>37=
>>77 三島由紀夫のスレは他板にもたくさんありますので、作家としての三島由紀夫や作品内容に関心のない方は、どうかそちらに行って下さい。
市ヶ谷事件についての単独スレがありますので、ディベートしたい方はそちらで好きにやって下さい。
ここは基本的に三島由紀夫の著書や縁の人々とのエピソードについて、静かに語りたいので理解していただけないでしょうか。
どうか荒らさないで下さい。お願いします。
>>66 谷崎論のなかで、三島は谷崎が放棄した「金色の死」の方向に自らの告白を仮託している部分がありますね。
谷崎にとって文学的に老年に達する事が必要とされたように、三島には自己犠牲で完成する芸術というプランがあった事が、この批評からも感じられます。
>>80 >基本的に三島由紀夫の著書や縁の人々とのエピソードについて、静かに語りたい
誰がそんなことを決めたんだ? お前個人の勝手な意見だろ?
三島に関係あることなら、何を話してもいいはずだが。
>>74>>75 最終的に繁が自分のもとへ戻ってくることも想定しての、あの章子の結末に、自らも演出した天才劇作家としての三島の緻密かつ狂信さが少しダブりますね。
乱歩の「パノラマ島奇談」にしても谷崎の「金色の死」にしても、一種のユートピア小説なのであるが、
そこに描かれた人工楽園、──地上の楽園としての美の国、夢の国としての理想郷──
それは渋沢龍彦によると浅草の花屋敷を思わせるような俗悪ぶりであると言います。
また、三島は「金色の死」の理想郷の描写から、世界最高の俗悪美の展示場というべき、香港のあのタイガー・バーム・ガーデンを想起したと言っています。
ところで、三島ファッションは世紀末デカダンスの実践であったのでしょうか。あの独特の長揉み上げはいただけないと三島の父君、梓までもが「伜 三島由紀夫」の中に書いています。
人々をびっくりさせる事が好きな三島は自分には無意識はないというように、全てが意味ありげなメッセージに満ちていて、様々な暗号解読はジグソーパズルめいていて面白い。
88 :
吾輩は名無しである:2007/07/30(月) 00:12:10
長もみあげいいね!(゚(゚∀゚)∀゚)
ゴルゴ13に似てるね
>70
牝犬という作品をはじめて読んでみました
むずかしい
70さんの指し示しがなければ流し読みでは理解できませんでした!
最後の一行で物語がぐわっと収束するカタルシスが良かったです
繁の「親密な他人」の形而上学が、章子の「死」という具体的な行動によって、現実に影響を及ぼしたときにしか
二人の融和が訪れないっていう、アイロニカルなレトリックって、最後まで三島に尾をひいてますよね
ふむ
カタルシスってぴったりの言葉だ(`・ω・´)
by きみたけ
「ぼくは美智○さんと見合いをしたことがあるんです」
三島が美智○さんと見合いをしていた話はわりと知られていますが、
「豊穣の海」の最終巻「天人五衰」の、本多が月修寺への参道をたどるところに出てくる合歓の木の「午睡の夢のようにあえかな…」という一節と、
美智○さんが、合歓の木をテーマにした子守歌の「そっとゆすったその枝に、遠い昔の夜の調べ」という一節を結びつけて、
聡子の原型を美智○さんとし、「春の雪」が美智○さんへの思慕から書かれたという仮説もあります。
私個人の感想では、作品の中身とかけ離れた、ずいぶんとこじつけた話だなと感じました。
>>73 長女は外交官と結婚し、お子さんが3人いるそうです。
>>94 ( ´,_ゝ`)プッ
違うが
つーか、んなこと妄想までしてスレガン見してるあんた暇な奴ですな
>>95 携帯厨乙。
がんばって読書感想文書けよ。
楯の会=たけし軍団、三島事件=フライデー事件。大蔵官僚から文学、コメディアンから映画。たけし自身が説明するように既成権威が、あればあるほど奇行や笑いの起爆力が向上するという振り子現象があります。
また、吉本隆明、蓮実重彦らは両者の関係性について言及しています。
たけしは本質的には三島と類似点はないと思います。ただ、表層において、それがある訳です。
貴種流離というのは三島のキーワードの一つですが、たけしはその逆ですね。たけし一人ではとうてい三島の不在を埋める事はできませんが、分業化されるマスイメージとしての三島集団の一人であると思われます。
平野にしてもそうですが、マスコミが三島のパロディーや再来を必要としている要素はあるでしょうね。
新潮2000年11月臨時増刊の座談会三島由紀夫不在の三十年で、三島空位の時代に後の人は彼の役割の分業を意識してきたのではないか、と島田雅彦が発言しています。
三島由紀夫って、石原慎太郎らとUFO研究してたのね。
>>96 いいかげんに関係ない書き込みやめて下さい。
いったい携帯とパソコンってどこでわかるの(笑)
これ携帯ですけど
>>100 いいかげんに関係ない書き込みやめて下さいw
>>101 まねするほど私が好きなの?(笑)
お疲れさま
>97
興味深い
知識人ってのは飯の種とはいえ面白いこと考えるなー
104 :
吾輩は名無しである:2007/07/31(火) 03:32:41
>>92 悪くは無いな。でも幾許かの好感を持った女性に堕胎をさせ
僧侶としての生涯を送らせたいとはなあ
>>97 戦後大衆社会のトリックスターの系譜とでも単純に位置付け
ても良さそうなのにな
105 :
吾輩は名無しである:2007/07/31(火) 05:02:45
なるほど逆に三島ありきじゃなくて、三島自体がマスコミの見世物の元祖だった、みたいなの面白い。
リアルタイムを知らないがマスメディアを通したら三島にしろ寺山にしろただの変態親父みたいなもんだよな
一部の人だけが理解してあげていればいいのよ。
平野啓一郎って三島由紀夫の再来とか言われてたから、「日蝕」と「一月物語」読んだことあるますが、何か違う気がしてそれしか読んでませんが…
三島再来の見込みあるんでしょうか?
他のを読んでないので、私には批評しようがないのですが。
まて!
その曲解で突っ走るのはまずい(変態親父というのは認める)
↓以下頭の良い人の解説
>107
平野っちってやっぱあくまでもパロディーなんですよねー
古文ではなくて擬似古文調って言われ方が端的に表してるとオモイマフ
国文に造詣が深い友人によると、たとえば平野っちは日食で「赤」をすべからく「赫」と
と書くのですが、「赫」は、本来太陽の赤さを表現する時に使う漢字なんだそうです。
平野っちはそれをすべての「赤」に引用してるから、意味を突き詰めて考えてないのが丸わかりって
言ってました。
自分も漠然と薄い印象だったので、それをきいて妙に合点がいきましたデス。
97にも関係するのですが、やっぱり平野っちを三島への人柱にするのはちとかわいそうな希ガス
「高瀬川」はなんじゃこりゃ〜って感じの怪作ダトオモイマフ^^;
さくっと読めるしいいですよ
>>109 「すべからく」の意味を勘違いしてるよ。
「すべて」と語感が似てるために勘違いして使う人が多いんだけど
「すべからく」は漢語の訓読からきていて通常「べし」を伴う表現だから
現代文で使うときは「すべからく〜べき」というように使うべきかな。
意味は「当然〜、必然的に〜」、だから後ろにはしばしば命令の「べし」で受ける。
揚げ足取りじゃなく、ちょっと気になったので指摘まで。
111 :
吾輩は名無しである:2007/07/31(火) 15:35:01
>>108 でも“世間的に”三島が語られる文脈って見世物的意味で「変態親父」の側面が大きい以上
マスメディアの歴史から見たらそういう役割果たしてきた存在だと思うよ。
本人も意識家ゆえにわざとイメージの逆逆を行って誤解されるのが快感だったみたいだし。
双方の美しい誤解によって今の“俗的な”三島像ってあると思うなぁ
>>109 平野の話はスレ違いになるけど、赫を使ったのは太陽の赤さを連想させるテクニックであると
いう理屈も成り立ち得るね。もっとも、きちんと検証してみないと断定できないけれども。
>>109 レスありがとうございます。
そうですか…そう言われればパロディ的な感じもしますね。でも「日蝕」の両性具有者が焼かれる場面など変態三島的で、それなりに嫌いではありませんでした。
ただ、きれいにまとまってはいるが、三島には感じられる、はるか高みへの渇望感が足りないような、何か違う感じがしたわけです。
2冊だけではわからないので、今度、高瀬舟も読んでみますね。
はるか高み、かwww
>110
アリガトウ
オレは耳かじりせんもんなんでいろいろ教えてくれる人はありがたいです
>112
なるほどー
いろいろ深読みはできそうですね
でも同年代のやっかみなんですけど、あんまり深読してまで理解したい気になれないなー、と^^;
偉大な天才にスミマセン
>113
自分の素朴な感想で、平野啓一郎って無理してがっちりした文体で書いてるより、高瀬川みたいな柔らかい文体がホントじゃないかと思いまスマタ
三島の、死の一週間前の言葉です。
「ぼくは自分をもうペトロニウスみたいなものだと思っているんです。
そして、大げさな話ですが、日本語を知っている人間は、おれのゼネレーションでおしまいだろうと思うんです。
日本の古典のことばが体に入っている人間というのは、もうこれからは出てこないでしょうね。(中略)
こっちは、もう最後の人間だから、どうしようもない。」
日本の文芸では古来より万葉調と古今調の形式的美学的対立があり、王朝文学が様式美の洗練へと発達した経緯があったためか、
近代以降は自然主義のヘタウマ的リアルが幅を利かせるようになる訳です。
王朝文学の継承を自認する三島にしてみれば文章はうまくなければいけませんし、
そこで文体重視の観点から鴎外と鏡花を双璧として評価しています。風景描写も観念的に再構成しているので、
三島文体をわかっていない奥野健男などは「潮騒」を読んでも潮の香りがしないし、銭湯の富士のペンキ画みたいだと、
まるで抽象名画を前にして本物らしく見えないと言ってるような間抜けな評論をしています。
三島由紀夫に言われると自分の無学が身につまされるなー(´・ω・`)ショボーン
ドンマイ(* '∀')ノ(´・ω・`)
>>117 >三島文体をわかっていない奥野健男などは「潮騒」を読んでも潮の香りがしないし、銭湯の富士のペンキ画みたいだと、
>まるで抽象名画を前にして本物らしく見えないと言ってるような間抜けな評論をしています。
この手の三島評の言説を三島の話題が出るたびに意図的に引用してみせたのが浅田彰で
それを鵜呑みにして影響されてしまった人たちがいまだに多くさんいるよ。
>>120 浅田彰も、潮騒が潮のかおりがしないと同意のことを言ってたのですか?
浅田彰や田中康夫なんかに文学がわかるわけない。
浅田は科学がてんで駄目だし。
124 :
64:2007/08/01(水) 15:11:09
「若きサムライのために」出てきたー!って、「革命哲学としての陽明学」載ってないジャン!
そういえばあれは「行動学入門に載ってたのね^^;
オレにもMONEYがあれば三島由紀夫全集を自宅に揃えるのに…
田中康夫は子供のころ、OLクラブというテレビに出演してた不細工なオッサンというイメージしかないんだ
私も文庫ばかりですよ。
41巻のCD集だけは持ってますが…からっ風野郎が入っていたので。
思っていたより上手くてセクシーな歌声でしたよ(笑)
126 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 17:57:45
You tubeの動画かなり貴重だよね
この前動く三島を初めてみて感動した
若い頃の石原慎太郎みたい。しゃべり方に時代を感じるな
石原みたい?ぜんぜん似てないと思う。
>若い頃の石原慎太郎みたい。しゃべり方に時代を感じるな
自分もそうオモタ
時代というよりは慎太郎が三島に取り付かれてるんじゃないだろうか??
からっ風野郎はDVDに三島の歌う主題歌が入っていなかったのでたいそうがっかりしたのですが、
そんなところに入っていたのですか!
129 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 21:12:45
逆だ、三島が慎太郎をカナーリ意識していたことは、三島の行動を見ればよく分かる。
要するに、「長身で野放図」な男に憧れていたというわけだ。
>>128 私は映画はまだ見てないんです。
なんか演技があまり上手くないと聞いたので(笑)
>>129 当時の二人の関係がどんな感じか知らないですが、石原の本を読んだとき、この人は全く三島をわかってないな、という感想をもちました。
三島も石原の小狡い性格を見抜いていたと思うので、全く眼中に入れてなかったと思います。背が高いくらいは羨ましかったかもしれませんが(笑)
それと石原慎太郎は野放図とはかけ離れた自己保身の強い人だと思います。
三島も普段自分たちが本で目にする勇壮さからかけ離れたときに、運動音痴だった三島もいるわけなので、
実際三島と慎太郎の関係がどんなものだったのかは関心ありますね
慎太郎はあの世代にしてはかなり長身だったそうなのですが、都知事選のときに雑誌の投書欄で、同世代の人の手記として、
「絶対的優越感を誇る体の大きさに任せて、人を威圧するだけの人物」と、メンタリティーを蔑まれたりもしてますが…
まあどっちにしても三島シンパのオレとしては100年の風雪に耐える文学を残したのは三島だと思うけどな!
(石原慎太郎は一冊もよんだことがないぜ♪^^)
132 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 23:35:02
豊饒の海に、もう一人主人公を付け足すとしたら
どんなキャラにする?時代はいつがいい?
>133
そりやあもちろん齢140を超えた本多の前に現れるのはオレ
三島がこの時代に生きていたらインターネットとか仮想現実とかあつかった小説を描きそう??
終りなき日常における覇者としての官僚性、現実に自足して正確に対処する能率優先主義が政治家に求められる資質であり、
いわゆるニヒリスト三島は現実に価値を見出せない虚無論者として、ロマン主義者とはまた別の意味で反政治的存在と言えるでしょう。
ロマン主義とニヒリズムは反政治的資質において共通項の見出せるものと位置付け、
官僚型秀才はリアリストである故に現世の競争原理の中で支配者階層を形成し得る、と考えればよいでしょう。
「政治的人間とはどうあるべきかといふ考察が、つぎつぎと私の心の中に生まれた。私は何かといふと、私はニヒリストである。
しかし幸ひにして、私は小説家であって、政治家ではない。」これは「美の襲撃」というエッセイの中にある三島自身の言葉ですが、
三島が極端な反政治主義者であると自己規定して慎太郎のように国政選挙に出馬するなどの政治参加をしないのは、
もし自分が政治家となれば岸信介のような、あるいは大きなニヒリストであるヒトラーのようなタイプになるであろう事をあらかじめ分析し、それを自らに禁じたのでしょう。三島にとって栄光とは破壊の美学以外なにものでもない訳ですからね。
135 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 23:57:44
キャラ付け足すより、タイの王子とか春の雪に出てきてその後消えちゃったじゃん。
もっとエピソード追加するほうが先。あとジンジャンの双子とか突如登場して
ぜんぜん活躍してないじゃん。
ところで、慎太郎は三島の死後になってから、三島は選挙に出るつもりで、その準備もしていたが、自分が三島より先に空前の得票数で参院選に当選したので、政治家になる道を断念したという事をいろいろなところに書いていますが、
三島自身のエッセイなどの公式発言としては、そのような事実はないようです。
もっとも慎太郎は同時代に三島と交際できた特権で非公式で三島の発言を聞いたと強弁するでしょうから、私には反論しようがない訳です。
自分の私見を言えば、慎太郎は自己権威化の方便で三島を利用してるだけなんだろうな〜
と思ってる^^;
そうそう
>>135 本田とタイの王子は絶対再会すると思ってたんだがな
三島の役目としては政治を、その本質たるリアリズムへ連れ戻す事にこそあったのです。
マゾヒストは権力の玉座ではなく、まさに悲劇の只中において存在論的飢餓は全的に癒され、
陶酔によって鏡を必要とする事なく現実に自足できるのです。
慎太郎は三島によって、そのファリック ナルシズムを指摘されていますが、
慎太郎によると、二人の間にはどちらが一番乗りで二番煎じかという子供じみた闘争があったらしく、
一番乗り(オリジナル)と二番煎じ(コピー)のシーソーゲームにおいて、エロティシズム(死にいたる生の昂揚)を一番乗りされた慎太郎にはもはや、
「老いてこそ人生」という凡庸な大団円しか選び得ず、死んだ三島が仕掛けた罠にはまった慎太郎は、あのようなキャラを生きることを余儀なくされた、と見るべきでしょう。
141 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 01:28:03
三島は慎太郎のこと気に入ってたと思うよ。
なんかのエッセイで石原慎太郎という新人の図抜けた自信満々さには不快を通り越して爽快ささえ感じるとか言ってた。
根が小心者の意識家としてはやっぱりどこか憧れてたんじゃないかな
慎太郎が政界進出する事を三島は快く思っていなかったらしいがな。『海に沈んでいく
夕陽を見て美しいな、等と感じる人間には政治家は務まらないよ。』とか忠告して。
政治ってのはリアリズムの世界なんであってさ、ニヒリストの所業なんだよね。三島は
嘗て岸信介(三島の父親梓と同期入省だった)を『小さな小さなニヒリスト』と表現
した事があったな。三島は本質的にはロマンティストだからそれと相容れる訳が無い。
三島と慎太郎はその件で疎遠になったらしい。小心者の似非マッチョ親父の慎太郎君に
言わせれば『あの人(三島)は私にヤキモチを焼いていた。』らしいがね。
三島は人を誉めたり賛美するのが好きな人間で、最初は慎太郎を買いかぶっていたのでしょう。
私は三島の本質はニヒリスト(ロマンティストの部分もあります)であると思いますが、ロマン主義とニヒリズムは反政治的資質において共通項の見出せるものと位置付けられます。
ニヒリストはヒットラーになり得るので政治家には向かず、リアリストが政治体質といえます。
>>140 > 三島の役目としては政治を、その本質たるリアリズムへ連れ戻す事にこそあったのです。
まさにその通り
あの行為がなければ、自衛という現実を忘れ
確実に今より平和ボケが進んでいただろうな
145 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 12:59:21
そうかな。
三島の死は三島文学にとっては大きな意味があっても
世の中からしたら同情はあっても政治的影響はそれほどなかったと思うんだけど。
146 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 13:50:00
>>140 > 三島の役目としては政治を、その本質たるリアリズムへ連れ戻す事にこそあったのです。
全然そんなことはないよ。
『岸信介証言録』に岸信介が三島について語った部分が若干あるけど、
三島美学は完全に政治の世界とは相容れないものであると軽くあしらっているし、
仮に三島がリアリズム政治を希求したところで、
それはあくまでも三島独特のリアリズムであって、
現実世界とは完全に遮断された世界での観念的なものにすぎなかったはず。
三島の自死を評価して、
>>144みたいなことを言う人が結構多いけど、
そういう人はだいたい三島が仕掛けた罠にはまり込んで、
それに全然気がついていない人だと思うけどね。
直接的に政治的影響はあの時点で及ぼさなかったとしても、個々の人々の心のなかには何らかの影響を与えたのではないのかな。
149 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 14:07:26
>>148 逆に質問するけど、じゃあなぜ三島が憲法九条改正を
主張するようになったか、分かる?
>>149 祖国を自衛で守るためだと思います。あの当時ではまだ無理だと三島も解っていたけれど、未来を見据えて主張したのではないですか?
151 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 14:33:10
>>150 極めて模範的な回答ですが、
厳密に言えば舌足らずな回答だと私は思います。
祖国を自衛するためとか自衛隊を国軍にするためとか、
生前の三島はあらゆるマジックワードを駆使して理論武装を行いましたが、
彼の最終目標は、天皇に絶対的な権威を付与(回復)すること、
この一点にしかなかったと思われます。
152 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 14:43:20
>>151の続き
もっと厳密に言えば、
この日本に絶対的な権威を表出させること
(その権威は必ずしも天皇でなくても構わない)、
この一点にしかなかったわけです。
あたかも二・二六事件の将校や特攻隊員が信奉した(と三島が解釈した)
ミスティックな権威ですね。
三島の場合は男が映える入れ物としての国粋主義に憧れていたのではないだろうか
だいたい楯の会のピチピチの服だって、かっこいいけど、戦闘服って口実がなかったらとても着られなかったと思うし^^;
154 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 14:55:30
『天使が通る』どう?
なんで浅田彰という御仁は三島を憎んでるん?
>>151 あなたは三島を誤解していると思います。
> 彼の最終目標は、天皇に絶対的な権威を付与(回復)すること、
↑
これは少しニュアンスが違うと思う。絶対的権威というより日本文化の家長制の伝統を守る自己犠牲の模範として天皇制を見ていたのではないですか?
ますます欧米化する現代日本社会の利己主義の暴走を食い止める、唯一、自由を奪われ自己犠牲の模範である天皇制の存在が、
社会システムのなかで重要な機構であると予知的に解っていた人なんだと思います。
それに、現実的に天皇が絶対権威をもつことは、もうありえないと思いますが。
157 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 15:04:10
楯の会の制服は戦闘服じゃないでしょ。
>157
何服なの?
159 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 15:10:49
>>156 >現実的に天皇が絶対権威をもつことは、もうありえないと思いますが。
あなたはもう既にお気づきじゃないですか。
そうです、三島は「もうありえない」ことを達成しようとしたわけですよ。
もちろん、三島はその自らの希求がいかに非現実的であるかを十分に知りつつね。
「絶対的権威」と「自己犠牲の模範としての天皇制」との違いを教えていただきたいな。
憎んでるって言うか彼の思想背景を考えれば到底三島は受け入れがたいでしょう
な。浅田君はマルキストなので、三島が望んだか否かは別問題として右翼に祭り
上げられてる存在を容認は出来ないでしょう。
思想ってのは面白いもので右に行き過ぎても、左に行き過ぎても同じ地点に辿り
着くんです。地球は丸いのでひたすら正反対の方向を目指してたものが実は同じ
地点に到達するんですねw
唯物論的弁証法に根差したマルキシズムを絶対視してその仲間内で一体化するか
(大概が錯覚に過ぎませんが)、天皇という存在を絶対視してその仲間内で一体化
するか(これも大概が錯覚です)の違いだけでヘタレがベタベタくっついてる
って事には変わりないんですねw
まあ思想なんてのは人間が生み出した産物であり、相対化するに越した事は無いんです
がそれを理解出来ない人間ってのは未だに多く存在するんですねえw
それと、三島は右翼に命を狙われたこともあり、右翼を嫌っていましたから、右翼の考えている天皇思想とは違うと思いますよ。
楯の会も右翼とは一切関係していません。
162 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 15:18:24
>>159の訂正
「もうありえない」→「そもそもありえない」。
私は、天皇が過去に絶対的権威を有していたという歴史認識も、
非常に観念的なものだと思っています。
おそらく、三島も同様の考えだったでしょう。
でも、この日本に絶対的権威を表出させなければ、
自らの美学を達成できない、という思いも
とても強く抱いていたはずです。
>160
マルキストってのは性質わるいなー
薄汚い書斎で言葉を操ってるだけで世界をかえられるとおもってるんだからな
でもオレは尊敬に値する立派な左翼もいることを知っている
ん?ということは、
悪いのは政治信条に名を借りた口舌の徒か!
>>159 > そうです、三島は「もうありえない」ことを達成しようとしたわけですよ。
これはあなたが考えた三島の目的を前提にしている結論でしょ。
> 「絶対的権威」と「自己犠牲の模範としての天皇制」との違いを教えていただきたいな。
読んで字のごとしです。
日本の伝統・文化としての神の役割を担う天皇として日本国のために、ある意味、自己犠牲になっている模範です。
それでは夕飯の支度がありますので議論はこのへんで(笑)
165 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 15:29:34
>>161 >右翼の考えている天皇思想とは違うと思いますよ。
それは認めます。
但し、三島のほうがより観念的に天皇を捉えていた、という意味においてですが。
>楯の会も右翼とは一切関係していません。
それはちょっと違うんじゃないかな。
構成メンバーには既存右翼と軌を一にしていた人も少なくなかったはずですから。
167 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 15:43:00
>>164 「模範」であることは極めて「絶対的権威」に近いことだと思うんですけどね。
ま、
>>164氏は一度、三島が古林尚氏との間に遺した最後の対談を読むなり聞くなりしてみてください。
それからまた議論しましょうや。
結論的なことを言ってしまえば、
私は、三島に対する政治的評価としては概ね(全てではない)
石原慎太郎の論(『三島由紀夫の日蝕』に詳しい)に賛同する者です。
ただ一点留保したいのは、前レスでも挙げられていた、
「浜辺の夕日を美しいと思うようなら、政治家としては大成しない」という三島の忠言に対し、
石原は未だ明確な回答を出していないのではないか、ということです。
そういう意味では石原を不誠実な奴だと思う気持ちは皆さんと一緒ですw
マルキストにこそ、食い扶持のためにエロ雑誌のゴーストライターでもして、自らを汚して欲しいものだ
それでなくっちゃみずからの政治信条の尊さがわからんとおもうのですよ
その通りですね。
政治なんざ奇麗事で済まされる問題じゃない。日本の学者先生の自称マルキスト
なんて浅田君を代表とする高みの見物を気取るようなのばかりですからw
エロ本だろうが猥褻な発禁本だろうが生活の為に書いてみれば良い。その方が
庶民感情ってのも理解可能だと思いますがね。
まあ石原みたいな反動的な政治家を気取るバカもどうかと思いますけどねw
170 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 16:40:45
でもそれは三島にも言えることだよね。
憲法改正とか天皇がどうしたとか、
自衛隊をやれこうしろとかああしろとか、
武士道がどうした陽明学がどうしたと、
三島の説いた政治信条のいかがわしさったらないw
三島はそれを自衛隊体験入隊や楯の会結成などで
何とか埋め合わせしようとしたみたいだけど、
所詮付け焼刃だからね。
三島の最大の欠点は、自らの作品を生活信条の中に
落とし込めなかったところにあるんじゃないか。
まあそれができなかったからこそ、
あの絢爛たる三島美学があったんだろうけどね。
そんな中で三島の政治信条をクソ真面目に議論する輩に対しては、
ホントにご苦労さんとしか声をかけられないよwww
171 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 16:52:08
やっぱり人間はロマンがなきゃ生きられないんだよ。
例えそのロマンが欺瞞に満ちた独りよがりの物語だったとしても。
三島には元来子供っぽい純粋な夢があって、それがどうも戦後日本では夢を見続けることが不可能で
夢から醒めきらないうちに自分のロマンを無理矢理完成させたんだと思う。
楯の会だって剣道始めたときだって天皇制へのロマン以外にコスプレ趣味の延長みたいなところを感じる。
カタログみて「ボク、これが着たい」って言って作ったんだから。
大義名分にかこつけて自分の内なるロマンのために死んだ人だと思う。
やっぱりそこがごちごちの功利主義であるマルキスト(あと169さんの意見じゃないですけど慎太郎^^;)と、三島由紀夫の齟齬の原因か!
国粋主義の男の宿命としての切腹…やっぱりこれはロマンだな
実際はぶるぶる打ち震えながら腹を掻っ捌いた修羅場なんだろうケド
だから容易には太陽と鉄を読んでも腹は切れない…絶対的唯一無二にして言動一致の越中ふんどしで屹立し続ける巨人
173 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 17:05:37
私は筋道さえたてばそれでいいと思い込むような男の自惚れが嫌いです。
自分がなした悪を語りながら、実は自分自身のことを語り、自らを描いては人の同情を獲るのだと自負し女の苦しみの跡を平然と見下しては、悔いはせず、自己分析をするあの「虚栄」、
私はああした「虚栄」が嫌いです。
あなたに必要なのは、あなたの意思と事件とが一致することです。
余談なんだけど、女の苦しみの跡を平然と見下す男が持てちゃうんだよね;
なんというアイロニー
だからオレは女にもてないのかorz
三島をうらむぜ〜〜
175 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 17:18:02
176 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 17:18:43
三島由紀夫の「卵」ってどうよ。俺は三島のもっとも痛い部分が出てると思う。自意識過剰とユーモア欠乏っていう痛い部分が。
三島は太宰が嫌いだったらしいですが、この二人は資質的に似た部分を持って
いながら決定的に異なるのはユーモア感覚の有無なんですね。
太宰の小説は一見暗そうに見えますが実はかなりユーモアを含んでいます。
三島の小説はそうではない。エッセイ等でふざけているかに見せて実は
大真面目です。太宰は田舎者特有の図太さを持ってるように感じますが、三島
は都会人特有のひ弱さを感じます、芥川もそうだったのですが。
まあ両者共に大変自惚れの強い人間ですがねw
なんだかんだ言っても切腹までしたんだから偉いよ
179 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 17:30:03
>>177 図太さ=凡庸
ひ弱さ=繊細
とも言うよね。
私は三島の大真面目なところが大好きなんだけどね。
座談なんかでは親父の平岡梓譲りの毒舌(これはユーモアとは違う?)っぷりを
遺憾なく発揮しているけど。
三島由紀夫の死後に、幹部が自衛隊員に極秘で行ったアンケートでは、大部分の隊員は三島の考えに共鳴したという事実がある。
事件の翌日には、総監室前に菊の花束が隊員たちにより手向けられた。
181 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 17:36:15
>>177 三島由紀夫の作品にもユーモアはあるよ。
勝手に決めつけないで、もっと知られてない作品も読んだらどうですか?
太宰のことは本心では嫌いじゃなかったと思うけど。
183 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 17:57:35
三島のユーモアは、生真面目な人間が無理して冗談言おうとして滑ってる感じがある。
そもそもナンセンスやユーモアって、理屈抜きに面白いものでしょう。それを理屈で処理しようとしてるのが三島。笑いに関しては、太宰や大江に劣る。
四角四面が好きだとか?
ストッキングも、昔の線はいってんのが好きだとか
185 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 18:30:57
自分からしたら三島のユーモア面白いけどな。
平岡梓も相当なもんだけど。
太宰のユーモアももちろん凄い。ちなみにうちの死んだじいさんも梓並にすごかった。
なんかこう、ギャグとかじゃなくてウィットに富んだ逞しいユーモアみたいなもの。
思うにユーモアがないのはは最近の文壇及び最近の人間。面白くもない自分の私見を大真面目に語りやがるやつが多すぎる。
それに対して皮肉るどころが賛美の嵐。
鴎外も漱石も太宰も三島もそれ以外の戦前生まれの作家には作品のはしばしにユーモアが散りばめてある。
慎太郎とか麻生がよく刈られるる言葉だってその範疇だろうに。
なんだかなぁ、て思うな
>>177>>183 (´・ω・`)なら、太宰と大江のスレ行けば?
嫌いなら無理して読まなくていいお
あのさ、比較論ってのも大事でしょ。何で三島だけを別格として扱わなきゃ
ならない訳?それに俺は一言も三島を嫌いだって言ってないんですけど。
三島は凄く真面目な人間です。ただ笑わそうと意図して笑ってくれなかった
ってのが惨めなように、三島のユーモア感覚ってのは自然に湧き出てきたもの
とは思えないんですね。太宰なら『俺はどうせ惨めな人間ですから。』って
言う事を出来ない真面目さって言おうか。
三島は中村光夫との対談で次のようにも語っています。──荷風の日記は美しい、よい文章であるが、あの現実蔑視というのはモーパッサン以上のものだ。その現実蔑視から荷風は痩せているんだが、自分もそれに共感を感じるから困る。
自分の筋肉は人工的なもので嘘だ。──私が少し編集しましたが、三島はこのような事を語り、自分がニヒリストである事を自白しています。
次に自意識過剰は自己評価の低さからくるか、という話に移りますが、これは完全に三島と太宰を同族として一括する論旨になっていると思います。
絶えず他者の視線の中に自らを露出し続けた三島としては、どんなにハードな管理社会が到来したところで、24時間完璧にスタイリッシュな立居振舞いで応戦した事でしょう。
昔から三島嫌いという人の中には、こういったキザな部分が許せないという人が多いんですね。腹が出てくるのは末代までの恥だといい、プールサイドから中年太りした奥野健男の肉体を見て、豪傑笑いするような人だったようです。
自分と同様の資質を持つ太宰に対する嫌悪というのは、太宰が自らを道化にしているところですね。道化というのは、だいたいヒーローの引立て役で太鼓持ちですよね。太宰は悲壮美の人、イエス・キリストの太鼓持ちです。
三島の美意識というのは自らの肉体から不随意筋及び脂肪を駆遂するかのように、同情を引くような自己憐憫や笑いを駆遂する事にあり、文字通り、自らの存在にヒーローを体現する事にあるんですね。
誰か他者の太鼓持ちなんて死んでもやらないという強いこだわりがあって、政界なんかに身を置いた日には金に体を縛られて美意識なんていってられなくなってしまう。
江藤淳に無意識過剰と呼ばれた慎太郎は三島のポートレートに辟易する訳ですが、最後に絶対に美しい写真を見たといいます。
それは大自意識家である三島が誰の視線も意識する事なく、その無意識を露見させて市ヶ谷の総監室で学生達に指揮しているところを隠し撮りされた写真で、慎太郎はそれを、さる警察官から見せられたといいます。
190 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 19:52:05
みてーなーその写真
太宰も三島も実はなかなか男前だよね
最も本人たちは更にもっと男前だと思ってたみたいだけど。
三島は真面目でバカ正直な人間でしたので太宰のように本心では自分を世界一
の賢者だと思っていても敢えて道化を演じる事が出来なかったのです。
滅びの美学ってのはある意味美しいのですが、三島はそれに憐憫や同情心を感じ取り
その役割を放棄してしまうんです。三島の尋常じゃない自意識が太宰の亜流たる事を
拒んだのでしょう。
三島は自ずから困難な道を志向した。もし太宰の亜流ならもっと受け入れられた筈だし、
谷崎みたいな耽美主義に徹するのならそれはそれで漂着する地点があった筈なのに
敢えてそれをしなかった。
192 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 20:01:06
>最後に絶対に美しい写真
俺も見たけど、そう感心するほどてもなかったな。
こういう慎太郎のコメントはちょっとポーズのような気もするけどね。
>警察官
佐々淳行でしょ。
(´・ω・`)24時間スタイリッシュに応戦する三島かっこいいお
三島は自分も太宰も病人だが、太宰は病気を治そうとしない病人だという喩えもしてましたね。
195 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 22:19:49
まーどっこいどっこいだけどね
太宰は自殺はしたけど、自分でまさか本当に死ぬとは思ってなかったろうな
「中世 剣」(講談社文芸文庫)収録の安藤武が作成した年譜によると、三島は12歳で太宰の「虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ」を同じ痛みを感得して読んだとあります。
そして、「国文学 解釈と鑑賞」11月号に掲載された「対談『十代書簡集』をめぐって 安藤武──富岡幸一郎」中の安藤発言によると、あの出会いの事前に作家の三島由紀夫だと言う事を教えてくれていれば、
もっと話の仕方があったと大変残念がって太宰が言っていたという事を、太宰と交流のあった林富士馬から聞いたと言うエピソードが紹介されています。
太宰の中で三島の顔と名前が一致していなかったと言う話が出てきて、私はそれまで知りませんでした。
一方、「含羞の人 私の太宰治」の著者矢代静一は、太宰が、三島由紀夫なんて小説家知らねぇと上機嫌で言ったと書いています。
ただ、松本徹の年譜によると、太宰が山崎富栄と行方不明になって捜索されていた6月16日の午後、三島は「古今集の古典性」と題して、国学院大で講演していましたが、そのとき、亀井勝一郎も一緒だったということです。
太宰と三島の出会いに同席していた亀井が、太宰の遺体が引き上げられる3日前に三島と共に講演をしていたという訳です。
根拠はないのですが、なんだか太宰は三島を知っていたような気がします。
>>196 狂言自殺失敗説もあるし、5回も自殺未遂してるしね。
ユーモアのある人が自殺未遂を5回もねえ…
どう見ても三島の方が男らしくて健気です。
顔も三島由紀夫のがセクシーだお☆(ゝω・)vキャピ
202 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 00:15:18
確かに三島は健気だね
203 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 00:19:22
三島の奥さんとの話ってあまり聞かないけど
奥さんと威一郎ってのも気になるな
なんだか生きるの大変だったろうなと
駄目だこりゃ
奥さんは三島の名誉を守ることだけに後半生を費やししたです
息子さんは上にのってるお
206 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 00:36:47
上に乗ってる?
このスレの上のほうに載ってるお
>>205 一生懸命に夫の名誉を守るために、晒し首の写真を載せた雑誌に、晒し首は死刑以上の刑罰です、と抗議したそうですね。
天人五衰の箱とカバーの装丁もしてます。
209 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 00:55:52
なるほどね
三島はゲイだけども奥さんにはやはりそれなりに優しかったんだろうな
そうでなくちゃ…やっぱりそこまでできないよ
>天人五衰の箱とカバーの装丁もしてます。
それは初めて聞きました
天人五衰ですか〜。装丁作業もつらかったろうな…
211 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 02:33:07
>>208 ただ、そのお陰で三島の映像作品や音声が日本国内では
表に出せなかったという事もある(三島を題材にした『MISHIMA』
ですらすそうなった)。
「命売ります」ってどう??なんでこれだけ「卑俗な文章」なの?
三島は自分を敢えて男らしく見せようとした。何故ならそれが自分に最も欠けた資質
だったからですね。三島は克己心の旺盛な生真面目な人間だったので自分の欠点を許せない
性質だったのでしょう。彼の生涯は孤軍奮闘、努力精進に費やされていたと言ってしまって
も過言じゃないと思う。太宰なら『生まれてすみません。』だとか『僕は弱い人間なんです。』
と言って弱さは芸術家の証であるかのように弁明するでしょうが(志賀直哉にもっと人間の
弱さを知れ、とか言っちゃう人ですから)真面目な三島はそうはいかない。
太宰に関して愛憎半ばする感情を抱き続けていたのは『太宰のように流されてしまえば
楽なんだろうが、俺は太宰とは違う。いや、違う面を持たなければ。』というのが
根本にあるのだと思います。
そういうところ自体が男らしいのよ。
215 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 09:14:20
三島は三島で男らしいんなら、
太宰は太宰でこれも男らしいといえるんじゃないか?
そうすると「女々しい」とか「女らしい」とかってものが
どういうことなのか、分からなくなっちゃうよね。
>>215 何に対してなよなよしてるっていって嫌がったらいいのか
よくわからんな。
>>215 三島が男らしいと感じるのは私の率直な感想です。
私は太宰の本は「人間失格」しか読んでないし、あまり知らないので、よくわかりませんが、好きなタイプの男性ではないです。
三島自身が言うように、三島の本質は太宰と似ているのかもしれませんが、太宰は女性に甘えようとしている計算がみえていやな感じがします。
>>209 少年時代は軽く同性愛傾向があったみたいですが、本当のゲイ、ホモじゃないです。
仮面の告白も、浅田彰がいうような自身のホモ告白小説という単純なものではありません。浅田彰は禁色までホモ告白だといい加減なこと言っていますしね。
それと、美輪明宏も三島をホモじゃないとはっきり断言していて、結婚前に付き合っていた女性がいたと言っています。
バイセクシャルの傾向があっただけだと思います。
219 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 10:31:30
>>217 三島のことを男らしいと感じるあなたの率直なご感想は
十分に尊重したいと思います。
でも、三島と太宰はやっぱりコインの裏表みたいなところがあって、
太宰みたいな男の心情も理解できなければ、
男を理解したとはいえないんじゃないかな。
逆に言えば、三島の「男らしさ」だけに魅力を感じているようなら、
それは「男らしさ」そのものの理解に多少問題があるとともに、
三島に対する理解も浅薄な部分に留まっている証左ではないかと思うけど。
ま、当方としては何と言ってもあの三島の「誠実さ」だけは
絶対に評価されるべきだとは思っています。
>>219 私は三島のマッチョな部分が好きなのではなく、弱さを隠して一生懸命虚勢をはってたところに男らしさを感じるんです。
十代の頃のナイーブな三島も好きですよ。
221 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 11:12:14
>>220 >弱さを隠して一生懸命虚勢をはってたところ
それがマッチョというものでしょ。
つまりね、弱さを隠して虚勢を張り続けて生きていくのも男の姿なら、
弱さをさらけ出し続けて生きていくのも男の姿だって事ですよ。
いずれの方向の先端に到達して(辛さに堪えかねた、とも言い得る)、
太宰と三島が同じ自殺の道を辿ってしまったのは
とても象徴的な出来事じゃないかなと思います。
現世に存命の男なんて、中途半端な奴らばかりですが、
実はどんな男にも太宰的な面と三島的な面が同居していると思うけどね。
女性にはそういった盾の両面を理解して貰いたい、というのが
中途半端な男である私の女性一般に対する願望ですw
>>221 > 実はどんな男にも太宰的な面と三島的な面が同居していると思うけどね。
そうなんですか。
なんか生まれつき強くて凶暴で、ナイーブさの欠片もないような男もいるような気がしますが(笑)
男になってみないと解らないのかもしれませんね。
そう。そして三島の御粗末なコピーが石原都知事なんですねえw
彼も非常に小心者ですが、マッチョな家父長的な人間を気取りますね。三島
程彼は頭が良くないので全て読まれてしまうのが難点ですがw
もし石原が三島より最初に太宰に出会ったら中途半端な太宰を演じていた
でしょうね。
224 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 12:36:17
慎太郎は喋り方ひとつにしても
いまだに三島を意識しているところがあるからね。
慎太郎自身は口が裂けてもそんなことは言わないだろうけど。
何せ「三島が死んで、世の中がつまらなくなった」と
35年以上も唱え続けている人ですからw
国会時代も含めて、余程無駄な時間を過ごしてきたんじゃないかとww
正確に言えば『お前(石原慎太郎)みたいな奴が未だに生きてるから世の中
つまらない。』なんですけどねw
三島は実に頭脳明晰な人間でしたがバカをやる時も徹底的にバカをやったから
潔いのです。三島は真面目過ぎる程真面目な人間でしたから何でも徹底的に
やったんですね。石原みたいに半ば文学者、半ば政治家、半ば文化人、半ば
反動親父みたいのが一番嫌いですね。
石原よりかは太宰の方が余程マシってもんです。徹底的に自己批判して『俺は
駄目な人間なんだ。』と書いてしまう方が良い。
226 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 13:22:42
>>225 >石原みたいに半ば文学者、半ば政治家、半ば文化人、半ば反動親父
そこまで言っちゃうのはちょっと可哀相かとw
石原の「ファンキージャンプ」なんかは結構いい作品だと思うけどね。
ただ、三島と石原の最後の対談だったかで、
三島が「俺と君とが刺し違えれば、世の中で
『あいつらやっと死んでくれたか』と感謝する奴も結構いるよ」と言って、
石原が「考えただけでも死ねないな(笑)」と答えていた場面があったけど、
今回の参院選で、自公の応援で駆けずり回っている慎太郎の姿を見ると、
少し悲しくなってくるんだよな。ま、自業自得なんだけどwww
そういう意味では、石原も死者(三島)に鞭打つようなことは続けないで、
もっと本心をあからさまにしたらいいと思うんだけどね。
三島ともっと素直に向き合う、というかさ、そんな感じ。
227 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 13:33:41
>>220 >弱さを隠して一生懸命虚勢をはってたところ
これは女にもいえることじゃない?
オレは三島をリスペクトしてるけど、エピゴーネンにはなりたくないなぁ
ここの板の人は読んでないかもしれないけど、京極夏彦の「魍魎の匣」とか、エピゴーネンと化す人間のメンタリティーが克明に描かれている…
まあ、京極夏彦自体かなり三島の影響を受けてるのは明白なので、自分をなぞらえる部分があったのかもしれない
>222
実際太宰の方が、自分にも甘く、他人にも甘そうなので、緊張感なく付き合えそうな感じはする。ただしオレが女だったら平気でレイープとかされそうな悪寒もするが^^;;;
三島は若い来客を前に、自分だけメロンを食べる厳しさがある人なんだよね
>>227 (´・ω・`)三島から離れたスレ違いになるお
ここは文学と政治を混同してる連中の隔離スレか?
>>226 石原はただの世渡り上手なおじさんって感じですね。
>>230 話に参加できないからといって、関係ないレスで荒らすのはやめて下さいね(笑)
もうちょっと美学的な観点から三島を論じてや。
石原ネタで三島(作品)の本質の何が分かるんだか。
235 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 14:54:12
三島と石原、
これも比較論で重要ですよ。
殊に、石原の著作に『老いてこそ人生』なんてのがあるけど、
やっぱり石原も三島のように若さを希求する気持ちが
日に日に強くなっているんじゃないのかなあ。
「やっぱり三島の言うことにも一理あったな」とか
素直に言ってくれれば少しは石原を見直すんだけど、
結局「老いてこそ人生」なんて言って
またまた虚勢張っちゃうでしょwww
確かに老いてこそ花開くことがあるのは認めるけど、
あの石原が言い出すのはちょっと違うんじゃないか、とか思っちゃうんだよな。
あ、もちろん以上は三島を美学的観点から論じてる意味もあるよwww
石原に美学なぞない。
脳みそが筋肉ということだ
>>194 弱者というのはある状況下では逆転現象が起きて「強者」に変貌しますからね。
そのからくりを知っている者はときに弱者を装い強者として振舞う。
自身にそのような振る舞いを許すことを三島は潔しとしなかったでしょうね。
市ヶ谷総監室のバルコニーの演説から帰ってきた三島由紀夫の最後の呟きの言葉
「二十分間くらい話したんだな。あれでは聞こえなかったな。」
それから、益田総監に向かって
「恨みはありません。自衛隊を天皇にお返しするためです。」
(二人の切腹のところは省きます)
益田総監の言葉
「きみたち、おまいりしなさい。」
そして総監は小賀に手を解かれた後に
「私にも冥福を祈らせてくれ。」
と言い、首の前に正座し瞑目合掌した。
知らず識らずに総監の目に涙が溢れてきた。
そして、黙って泣く三人にも
「もっと思い切り泣け。」
と総監は言った。
(現場にいた益田総監、古賀の公判廷での証言から)
そして、後の三島裁判での益田総監の証言から
「被告たちに憎いという気持ちは当時からなかった。
…中略…
国を思い、自衛隊を思い、あれほどのことをやった純粋な国を思う心は、個人としては買ってあげたい。
憎いという気持ちがないのは、純粋な気持ちを持っておられたからと思う。」
240 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 16:14:15
益田というのは、ずいぶんイカレた総監だったんだな。
もしかしたら、三島の行動を批判したときの右翼からの攻撃が怖かったのかもしれないな、哀れなジジイだ。
241 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 16:16:47
関係ないけど私は「男の生き方」って話をされると女として疎外感感じる
女がそんなこと考えてもないと言われるようで。自分達のはロマンで、女のものは所詮ウスッぺらな浅知恵と言われてるかのようでさ。
242 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 16:19:25
>>223 ずっと気になってたんだけどなんでいつも解説口調なの?
あとwの多用は何?
243 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 16:21:27
>>238 >>239 あまり意味のある記述だとは思いませんが、
三島は割腹した自らの血で
血書(確か「武」の一文字)を残す予定だったんですよね(今残っていれば超プレミア?)。
小賀正義が、用意していた半紙と毛筆を三島に差し出したら、
それを見た三島が少し笑い、
「もう、いいよ。」と言ったというところに、
それまでの三島の疲弊度が如実に表れていたように思う。
で、そのまま割腹→介錯。
あと、自決直前に全身に刺青を入れることを希望して
横浜の当時有名な彫師に連絡を入れていたりしたみたいだしね。
結局自決決行のスケジュールと合わず、断念したらしいけど。
244 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 16:33:08
>>231 石原のどこが世渡り上手なの?
このスレの人は皆石原無条件で嫌いみたいだけなんで?マスコミに影響されすぎじゃない?
あんなパワフルでカリスマな人なかなかいないよ。
あの人は三島と同じこと言ってるのにどうしてそれがわからないかね
245 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 16:38:36
>>244 石原の世渡り上手なところを皆でほめてるんだよw
ただ、もし三島が今でも生きていたなら、
世間からは石原以上の叩かれっぷりだったろうけどね。
生前は石原からも「こんなに計算高く世の中を渡っている人はいない」と
ほめられているくらいだからねw
246 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 16:54:06
>>241 認識としてはあながち間違ってはいないね。
三島なんてそういう考えを持つ最右翼の人だったじゃない。
「ここは女の出る幕じゃねえ!」みたいな。
あなたが常日頃考えている「女の生き方」ってのを、是非教えて欲しいよ。
>>240 もう少し歴史を勉強してからコメントを残すようにしましょうね。
益田氏は終戦時に陸軍上官の自決現場に立会った事もある猛者ですよ。
確か市ヶ谷台の慰霊碑にも名前が刻まれていたはず。
>>241 > 関係ないけど私は「男の生き方」って話をされると女として疎外感感じる
三島由紀夫の話しているだけで誰も男の生き方の話中心にしてませんよ。
私も女ですが、疎外感なんか全く感じませんが。
>>244 マスコミになんか影響されてません。
政治思想は三島と同じようなこと言ってますが、人間性は三島と違うでしょ。
その比較から三島由紀夫を語っているんです。
249 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 17:30:55
>>248 >人間性は三島と違うでしょ。
石原も随分とひどい言われようだなwww
>>242 三島由紀夫に関係ないレスや、スレ住人観察の冷やかし荒らしはやめて下さい。
251 :
ボコノン:2007/08/03(金) 17:50:32
ぷっ。
252 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 18:01:15
253 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 18:18:39
三島が誤解されてたように、石原も相当誤解されてるように思うんだけど。
戦争を知ってる人間が察する危機感てのをあの人は振り払うために頑張ってるように思うんだけどね
一連の発言から痛いほど通じてくるが。
やり方があまりにも俺流で荒いからエセヒューマニストには気に入らないのかもしれないけどさ
生命力は三島よりはるかに溢れてるよ
254 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 18:27:17
>>253 >生命力は三島よりはるかに溢れてるよ
確かにそうだろうね。
ただ石原の場合、その生命力の旺盛は
彼の「無意識過剰」なところに大きく依存している面があって、
この「無意識過剰」なところが、えてして他人を傷つけても
平然と居直っている、という彼の性格に反映しているんじゃないかな。
これに反して、三島の場合は明らかに「自意識過剰」だから、
どうしても先んじて他人を傷つけまい、とする繊細さが表に出てしまう。
それがあまりにも極度だったために
結局は俗世間にはなじみ得なかった、というところじゃないのかな。
どちらが愚かでどちらが偉い、という問題じゃないね。
255 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 18:27:42
>>240 憲法違反の税金ドロボーである点を差っ引いてさえ、
相当にアレな発言だよな。己の思想信条がどうであれ、
自分の部下を傷つけた者に対しての言葉じゃねーだろという。
>>244 そうだね。
レイシストとテロリストどちらがより下かってのは、
なかなかに悩ましい問題だわw
まぁどっちも屑っつーことで、ひとつ。
…だいたい幼稚園児程度なのかなぁ、あれらにとっての
格好良さ=男らしさの概念が、その成長を止めているのは。
256 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:14:26
>>255 石原がレイシストで三島がテロリストってのはあまりにも短絡的すぎる。
だいたい石原の発言て戦前戦中生まれの最も標準的な考え方じゃない?
戦時下で教育受けた人間の言動であっていわゆるレイシストとはまた違うと思うが。
戦争を知らない身としてはそこはどうしても批判できない。
石原はそもそもんなことは承知で挑発的に使ってるのにそれをレイシストだなんてさ。むしろ迎合しないで意地張ってんだからたいしたもんだよ
三島は言うまでもなく政治的信条のためじゃなく自分のロマンの完成のために死んだんだからテロリストじゃなくてロマンチストでしょうよ
257 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:19:24
三島をテロリストに据えちゃあ本当のテロリストに申し訳ないだろw
259 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:34:17
>>256 刷り込みに抗するだけの知力を持たぬ者は皆、十把一絡げのただの能無し。
260 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:37:42
>>258 おたく頼むからトリ付けてよ。あぽーんしたいから。
てかそもそも、己の意にそまぬ書き込みに逐一削除依頼を出す様な
人間には、他人と交わる資格なんか無いと思うんだが。
>>260 そんなことしてませんよ。
三島由紀夫に関係ないレスや三島由紀夫から逸脱した自衛隊が憲法違反とかの政治論は他でやって下さい。
262 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:46:44
>>246 ↓ どういう論理関係があるのかと、小一時間……、笑ったよ、バカ。
>>240 もう少し歴史を勉強してからコメントを残すようにしましょうね。
益田氏は終戦時に陸軍上官の自決現場に立会った事もある猛者ですよ。
確か市ヶ谷台の慰霊碑にも名前が刻まれていたはず。
263 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:48:25
264 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:48:28
>>259 おいおい。自分は何も刷り込まれてないって言えんの?
刷り込みに抗してきたとでも言えるわけ?
265 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 19:50:05
それと携帯の件。
>>100、あれを指摘したのは俺じゃないんだが、解説しといてあげようか。
>>81-86の時刻表示のワキに、他にはない「O」と「0」の記号があるでしょ、
あれで判るんだな。
携帯で連投?しているひとの書き込みの横には「O」が、で
>>82のにだけ、
PCからの書き込みであることを示す「0」の記号が表示されている。だから。
266 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 20:00:00
携帯で連投したことあるが0出ないよ。
>>266 パソコンじゃなく携帯使っちゃいけない決まりでもあるの?
それは前スレのホモ連呼とかの荒らしだけの削除依頼ですよ。あまりひどかったから。
このスレではしてませんが。
270 :
↑:2007/08/03(金) 20:32:38
>>262 戦場で自決現場に立ち会ったことある方だから、三島たちの自決行為に好意的だったという意味じゃないんですか?
もっと読解力や奥の意味を読みとる力を養ってね(笑)
いい大人の男がムキになってバカとか安易に使うとみっともないですよ。
272 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 20:38:45
>>271 という意味じゃないですか? って……、自己弁護、乙(失笑)
>>270 削除依頼したのは私ですが、その長文は私じゃないよ(笑)
そういう荒らし続けるつもりなら荒らし報告しますよ。
274 :
ボコノン:2007/08/03(金) 20:52:56
しょうもな・・・w
>>272 自己弁護じゃありません。最初の方と別人ですよ。
だいぶ妄想が好きみたいですねえ(笑)
277 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 22:38:49
>>262氏にバカ呼ばわりされた、バカな
>>246です。
>益田氏は終戦時に陸軍上官の自決現場に立会った事もある猛者ですよ。
>>271氏、援護ありがとう。
私が上記の点に触れたのは、益田氏にそのような過去があることを少しでも知っていたら、
>>240のような汚い罵りの言葉は絶対に出てこない、と思ったからです。
確かに、
>>271氏のご指摘のように、そのような過去が益田氏をして三島の行為に
好意的なコメントを寄せたきっかけになったとも捉えられなくもありませんが、
別に私は益田氏に好意的なコメントを残していただきたかったわけではありません。
ただ、他人の自決がどういうものかをある程度過去に経験していたから、
三島の死の現場に遭遇して、他の人に比べ、より冷静に振舞うことができただろうなと思う程度です。
そのような中での益田氏のコメントだったわけです。
特段
>>240のような意見があることは否定しないまでも、
そういった意見は、三島事件当時の自衛隊員の中から
湧き上がってきたものであるならばまだ納得がいくんです。その場合は、
かつて三島が「東大を動物園にしろ」で述べていたように、左翼学生連中が
佐藤訪米阻止を求めるというのなら、
お前ら佐藤首相を殺しゃあいいじゃねえかというのと同じで、
益田氏の三島事件に対するコメントに不満があるのなら、
益田氏を殺しに行きゃあよかったじゃねえか、というだけなんです。
それなのに、
>>240氏の場合は、間違っても自衛隊関係者ではなさそうだし、
しかも三島事件当時の益田氏の境遇ですらろくに知らぬまま、
事件から40年近い月日を経た現在、
高みの見物を気取って、
全く身に付いていない、ただひたすら教条的な反自衛隊的立場から、
ふざけた感じでコメントしているのが我慢ならなかっただけです。
もっと自制ということを学んでいただきたいと思います。
それができないようなら、いずれ誰からも相手にされなくなりますよ。
>>260 > てかそもそも、己の意にそまぬ書き込みに逐一削除依頼を出す様な
> 人間には、他人と交わる資格なんか無いと思うんだが。
↑
己の意にそまぬスレを荒らし放題荒らして、削除依頼出されたことをいつまでも根にもつ様な
人間には、他人と交わる資格なんか無いと思うんだが。
(´・∀・`)ゲラゲラ
三島は自らの死後に残された全てのナルシストに、慎太郎同様の二番煎じの意味付けを与えようとしたのであり,
それこそが三島によって仕掛けられた罠=呪縛なのです。三島以後、もう我々は凡庸さを生きる事しか許されないのです。
280 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 23:54:46
三島っつーか民主主義で大量生産の時代に産まれてしまったら
凡庸さは免れない
三島は小林恭二なんかの見るところによると、骨がらみの二十世紀最大の近代人と言う事で、三島作品は内面と性格の対話劇なる批評空間で、二項対立が統一されようとする物語批判なんだね。認識と行為とかいうやつね。
文学の次元でこんな事やってる人が生活の次元で「性格」足らんとするんだよね。江藤淳とか慎太郎とか同時代の付き合いあった人たちは、偽者だよと楽屋裏を暴露しようとするけど、福田和也みたいな切腹以後の世代は、内面の不在証明に成功した一個の「性格」を見る訳。
この「性格」が厄介なシンボリズムで、政治的リサイクルを失効化させようとする人は、三島の性的人間の側面をフォーカス・フライデー(覗いて)して、切腹以前の分裂を呼び戻そうとする。
三島の革命性とは、もはや文学が自明のものではない領域において、大衆動員する演劇的空間を創出した点につきる。
282 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 00:09:36
意味不明
慎太郎は三島由紀夫との関係がなかったら話題にすらならなかっただろうね
ポモ厨発狂wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おたく本読む人間を舐めすぎ。
ここにだって本当に怖い人間、幾らも居るというのに。
早目にその性質をなんとか矯め直さないとそのうち、
誰からも相手になんかされなくなるよ。
…ってまぁ、云って判るくらいなら、
初めからそんな病的行動はとらないもんなんだろうが。
うーん、論点が全然見えてこないゾ
288 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 07:08:15
>>279>>280 その凡庸さから逃げるために三島は死んだ。
三島が凡庸を作り出したわけではもちろんない
289 :
ボコノン:2007/08/04(土) 07:10:29
不毛なスレ・・・w
290 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 07:22:37
お前が言うなって皆言ってるよ
>>255 そこに載せた益田総監の証言は中略してある。
もちろんご自分が指揮官としての職務を遂行できなかったことや、被告たちに対しては、刀を使って憲法改正に立ち上がるのは適当でないことも述べられている。
あたり前の証言ゆえに省いたのである。
アンチ三島の思想家や三島を批判していた知識人の名前を教えてください
294 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 09:43:59
この前死んだ小田実。
あと、いいだももとか。
295 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 09:47:32
そういや宮台なんかも最初の頃は
三島に批判的だったような。
小室直樹に感化されて
今じゃ三島三島言ってるけど。
こういう宮台の姿勢はちょっといただけない。
これは講談社文庫版『みずから我が涙をぬぐいたまう日』の解説でも引用
されている文章だけれど、『同時代としての戦後』は「死者たち・最終の
ヴィジョンとわれら生き延びつづける者」の中で大江、三島の割腹自殺に
ついて「同時代としての戦後の全体を、その黒い影でおおいつくしている
忌わしくも大きい死体(死体の横に傍点)」と書いてるね。
同時代を生きた者としての言葉としてはなかなか面白いけれど、そんな
大したもんでもないと思うがな、「大きな」とか「おおいつくしている」なんて、
おおげさ。あんなもんはその屍同様に、ただ穢らしくて、滑稽なだけ。
297 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 10:23:42
石原慎太郎も三島批判者の一人でしょう。
批判者として誰がいるかということよりも、三島、特に三島事件に対して
寡黙だった人の方が興味がありますけどね。
その代表は川端康成。
あと、小林秀雄も寡黙者の一人に含めていいと思うんだけど、
ひとついまだに引っかかっているのが
小林の三島追悼文の中で今の三島由紀夫研究会の前身団体結成の件について触れていて、
「発起人として是非小林先生もご参加を」という求めがあったことを明らかにした上で、
(ここが小林らしい痛快な点ですが)
「あなた方は亡くなった人を追悼するのに団体を結成しなければできないというのですか。それは私の考えに反するので、断固お断りする」
と拒絶し、自らは一人で三島君を追悼したい、という件りがあるのですが、
今、三島由紀夫研究会のページを見ると、なぜか小林の名が発起人の中に含められているんですよね。
どこでどうなったのか、よく分かりませんが、
何だかなあ…という思いは常に三島研究会に対しては抱いています。
298 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 10:24:53
>>293 腐れ共産主義者の
浅田彰
本多なんとか
ツツイの『ダンヌンツィオに夢中』も笑えたな。めんどいんで
引用はしないがこれはお勧めw 是非に。
と、誰か『非在の海』(小阪修平)って読んだひと居る?
そもそも三島自体まったく読み返す気がしないwのに、なんとなくこの本、
本棚の中でよく目に付くんだ。もちろん俺はまだ読んでないんだが。
300 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 10:35:26
小阪修平氏は東大の討論会で
三島と直接やり合っているよね。
>>297 森田必勝は楯の会に走ったとして、学生右翼団体から粛正され除名されたという話を聞いたことがあります。
それがあの事件の後、団体は急に三島と森田を祭りはじめたので、今も元楯の会のメンバーは、あの団体が主催する憂国忌には参加しないということを聞きましたが、本当なのでしょうか?
302 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 10:50:35
>>301 >学生右翼団体
日本学生同盟のことでしょうね。
除名という経緯もあったようです。
>今も元楯の会のメンバーは、あの団体が主催する憂国忌には参加しない
そういう事実の有無は正確には知りませんが、可能性としてはあるでしょうね。
「俗世に生きる」というのは、そういう曲ったことも経験する必要があるということでしょう。
ただ、こんなのはセクト間闘争みたいなもので、あまり重要な意味はないような気がしますが。
きみは天才だ
by ひでお
(*´丱`)
by きみたけ
304 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 12:36:05
学生団体間の闘争なんてどーでもいー
>>302 そうですか。
私はただ楯の会の方が今、何をしているのか知りたかっただけなので。
もうこの話はやめます。
あ、佐高信とかいう三流の評論家も三島を批判してましたねw
まあ元がバカなので未だに60年安保の幻想から一歩も前進出来ない男でねw
読書家なんですが、知恵が足りないので誤読ばかりしてるアホです。
別にマルキストは嫌いじゃありませんが、この男は心から軽蔑してますねw
307 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 13:11:21
佐高は風貌も古本屋の住み込み書生みたいな感じだしねw
308 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 13:17:50
それにしても、憂国忌なんていう催しはあまり感心できないね。
あれでどれだけの人の三島理解を誤解させていることか。
ドイツでも憂国祭りみたいなものがあるらしいですね。何をするんでしょうね(笑)
310 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 13:44:04
一番三島事件に関心を持っている海外の国は
おそらくフランスでしょうね。
三島由紀夫の装飾的な暗喩の多い文体はフランス語にすると、ぴったり馴染んで論理的になるので、三島の文章にたいする世間の通念が間違っていると、澁澤は言ってるね
久しぶりに来ましたら、ここ数日のレスの付き方は凄いですね。
ともあれ夏本番・・・三島が最も好んだ季節でもありますね。
個別の作品の話はほとんど出てないようですが、自分はこの季節になると「アポロの杯」が読みたくなります。
三島が自己の変革に自覚的に取り組みだしたのはこの作品の中でつづられている旅からで、
太陽と鉄との出合いもこの旅の船上のデッキでの出来事でした。
「アポロの杯」は一級品の紀行文だと思うので、まだ未読の方がいれば是非お薦めします。
三島擁護派の作家は
澁澤龍彦
石川淳
安部公房
かな
314 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 17:22:17
安部公房は真の意味で三島のライバルだったって感じだよね。
方向性は正反対だけど、それゆえにお互いを高め合いながら
作品をものしていった感じ。
確かほぼ同年の生まれだし。
最近安部の本を読んでないけど、
三島も安部も好きだな俺は。
その意味じゃ、安部公房には
是非ともノーベル文学賞を獲ってほしかったけどな。
浅田彰は思想うんぬん以前に芸術が全くわからないで批評してるとんちき迷惑野郎www
>>314 安部公房はいいね
本当にノーベル賞とれる人がとれなかったね・・・
>312
アポロの杯いいですよね
あとちくまからでてる「芸術断想」のギリシャ旅行のくだりとかもスゴイ好き
318 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 17:57:07
「川端の次は、大江だ」という話を三島は生前していたというのはとても有名な話だけど、
ここで理解しなきゃいけないのは、批評家としての三島の眼の中立性だね。
とかく作家の政治的立場はその人の文学的評価を変えてしまいがちだけど
(これは三島をはじめ、大江や石原にも言えることだろう)、
こういう点に関しては、三島は全く雑要素の影響を受けぬまま、
ほとんど模範的と言えるほどの中立的な眼で、縦横無尽に批評活動を行っていた形跡がある。
小説家としての三島には確かに浮き沈みがあった気がするけど、
批評家としては死ぬまでブレることのなかった、非常に稀有な人だったといえるように思う。
319 :
317:2007/08/04(土) 18:08:03
スミマセン
ギリシャ旅行のくだりが載ってるのは「私の遍歴時代」のほうでした!
公房、公威、公人、など、
大正末年、昭和初年頃は男の子の名に
公の字がよく使われた?
323 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 19:30:20
平岡公威ってすごくいい名前だよね
かっこいい
>>293 まともな批評しているふりしながら個人的な恨みや悪意を織り込んでいるのは
ジョン・ネイスン
松本徹
石原慎太郎
>>323 公威の名は、祖父が世話になった古市公威という人の名前を貰ったそうです。
16歳のときに、友人への手紙のなかで自分の名前について語っています。
「姓名学とやらいう怪しげな「学問」からひねると、大変僕には凶い名だそうですが、今更なんともなりません。
公は下手にかけば「ハム」になり、威は何とも収拾しがたい行儀のわるい字で活字なら少しはよくみえるものの、ただ書いては、両足をなげだし、だらしのない格好をしてへたばっているのが、目につくばかりです。」
327 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 20:28:40
まるで太宰のような言い方…
その癖心の中では逆のこと考えてんだから…
>>327 ちょっと勘ぐりすぎじゃない?性格暗いですよ(笑)
329 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 22:17:22
>>327は人との付き合いで謙遜や社交辞令を使ったことないの?
330 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 22:25:34
自分の名前で普通ここまで言わない。
謙遜と見せた自分語りの性質が見えるでないの
>>330 あの手紙のやりとりは、同人誌のお友人(先輩)とお互いの名前の由来について交換したものです。
文章を書く人間同士だから不思議でもないことだと思いますが。まだ子供だしね。
他にもお互いの家族や文学のことをたくさん、大人びて綴っていて、可愛らしくて好感もてますよ。
332 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 00:30:33
三島ってかわいいよね
深沢七郎の右翼に睨まれた作品を誉めて、文学として面白いと言ったばかりに、右翼に命を狙われた三島だけど、
当の深沢本人は雲隠れの放浪の旅に出て逃亡したため、結局、出版社の社長の家のお手伝いさんが殺害された事件がありますが、
この前ネットでみたら、三島死後、深沢は結構、三島のことを言いたい放題言っていたようで(毒舌ユーモアなのかもしれませんが)、自分の放浪の逃げの件は棚上げのくせに、なんだか図々しい、いやな人だなと思いました。
334 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 03:31:13
からっ風野郎の作詞、作曲コンビなのにね
336 :
ボコノン:2007/08/05(日) 16:08:29
>>292 良かったら「福田和也を語るスレ」や「詩を脈絡なく切れ目なく引用し続けるスレ」の前スレや、一般書籍板の
「買ってはいけない新書」スレ、「斉藤美奈子を語る」スレもどうぞw
HNなかったりするけど。
>>333 深沢七郎は三島の事を、その死後「あの人好きじゃない」とインタビューで言ってるし、三島は三島で、
川端康成宛書簡で「楢山節考」を「何といふイヤな小説でせう」など言ってるから、こりゃお互いさまだw
いや、楢山節考は気に入っていたよ。
三島が激賞して推薦したために世に知られるようになったはず。
338 :
ボコノン:2007/08/05(日) 16:19:41
間違えた。
「詩を脈絡なく終わりなく・・・」だった。
えーと、336の引用はあんまり正確じゃありませんので、絡みに来ないでねw
それと、「お前自身の意見がないじゃないか」とかいうのもご遠慮願います。
私はこんなとこで「本格的三島論」を一席ぶったりするほど酔狂じゃないのでw
339 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 16:22:14
楢山節考の選考委員が三島なんだよね。なんだか因果を感じるよ
三島が生理的に嫌悪するくらい衝撃だったのは間違いない
三島が深沢に燕の巣をおごった話があって、深沢は「三島はうまいかどうかじゃなく値段で判断してやがる」って言ってるけど
三島が食べ物を値段でしか判断できないってのは梓さんも言ってる。
自信がなかったのかな…
340 :
ボコノン:2007/08/05(日) 16:35:29
>>337 うん、芥川賞の選評座談会(?)では終始誉めてたんだけどね。
「僕はまづ、タイトルが非常にしゃれてゐると思つたな」なんて調子でねw
(確かにタイトルは洒落てるなw)
考えてみればアタリマエで、大谷崎や鴎外好きの三島が「楢山節考」が好き
で仕方がなかったりしたら、返っておかしなもんだw
つまりまあ、作品の出来がいい悪い、というのとは別の話。
341 :
ボコノン:2007/08/05(日) 17:01:13
>>349 前段には賛成。
食べ物については三島は自分で言ってますね。林房雄に「僕は食べ物の味が分からないんです」
などと言って「そんな風に決め付けるもんじゃない」ってたしなめられたそうで。
だけど、私には正直三島がどういう意味でそんな事を言ったのか、よく分からない。「イタリア
料理はわたしの口に合わず」云々と書いていた事もあったんだから、味覚障害だったわけでもある
まいにw
三島の事だから、ゴーカな料理の味が分からんようではエラくなれない、と思っていたのかも
・・・というのは半分冗談ですが、半分本気だ。
>>339 食べたことないと思って御馳走したんじゃないんですか?
高いものが美味しいとは限らないけど、
いくら安くて美味しいからといって普通の餃子やラーメン御馳走になるより、私だったら値段の高い食事を御馳走になった方が気持ちとしてうれしいな(笑)
343 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 17:35:56
>>342 三島が味音痴ってのは結構有名。
それも高ければいいと思ってる、って節があったようだけど
>>343 食へのこだわりや関心がないだけで、自身で味音痴と言ったのも、面倒くさかったから適当にそういうことにしておけばいいと思ったんじゃないですか。
美食家じゃないのは確かですが、三島嫌いの文壇仲間が誇張して作られた逸話もあると、嵐山とかいう人が言ってました。
三島を妬んでいた奴はかなりいたからね。
346 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 20:43:35
>>346 息子も自分で公言しているし、父親だから、ユーモアや愛情をこめて言ってたんでしょ。
三島は子供の頃から食が細くて、「食べろ、食べろ」と強要されて食事を味わう余裕もなかったから自然と食への関心が薄くなったと思います。
出されたものは礼儀として「おいしい、おいしい」と気を使って言ってたらしいし。
でも、海外でまずいものに出くわしたときは喜々として、まずい批判してたようですし、周りが大げさに、さも味覚障害っぽく味音痴と強調するほどじゃないと思います。
348 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 22:29:48
>>347 味音痴かどうかってのはたいした問題じゃなくて
値段とか名前とかそういう物に弱かったって話で味音痴の話が
出てきたんだと思うんだけど。
>>348 そんなのは三島に限らず、誰にでも多少あるんじゃないの?
おいしくて評判が良ければ自然と有名な一流店になっていくし、高いだけでまずけりゃ廃れていくし、特別の食通でない普通の人間なら一応、そういう高い一流店に目がいくのは当然じゃないのかな、と思います。
お金がないから行けないだけで、私だって行ってみたいと思いますよ。
ラーメンや餃子の店でもランキングとかやってるのとたいして変わらないと思いますが。
三島は食通のグルメリポーターじゃないんだしね。
350 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 23:13:00
青の時代よんだけど、これほかの三島作品に比べて完成度低くない
話の内容も薄いし、中途半端だし本人も失敗だと認めてるだけあるよ
裕福な家に生まれて、貧窮することなく育ったから
子供の頃から、「どうしても欲しかったもの」ってのがあったようにも思えないし
腹ペコで食べたアレが旨かった!という経験もなさそうだし
人間の三大欲が全てスポイルされちゃってたんじゃないの?
「欲が満たされる」という状態を知らないなら、食への関心がないのもわかる。
性欲は言わずもがな。
三島文学とは全く異なるところで三島そのものの伝説があります。この事が三島問題を他の作家論から逸脱させる要素なのですが、
あくまで例外を認めずにテクスト論による文学研究に一貫させようという立場もあります。
しかし、言うまでもなく三島の存在それ自体が一つの作品ですから、これを言及する事なく三島作品だけに当たる事が可能であるかと言えば、やはり不完全に思われます。
三島を解読するために三島文学を読むのか、三島文学を読むために三島を解読するのかは、そのアプローチする個人の内的問題によるものです。
ところで三島には確かに他者を吸収合併して凡庸化=非個性化するところがあります。
三島がフォルムこそが永遠である、という時、個性は時間の持続に耐え得るものではないという認識があります。
100年も経てば、個々人の差異はふるいにかけられ、様式化したもののみが固有名として定着します。
アンフォルメルの思想を否定し、人間の形それ自体を志向するのは彼が代表的人間、ある性格の雛型となり、類似する他者を全て代表しようとする意思があるからです。
354 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 00:22:43
あなたの書き込みはいつも意味不明なんだよ
>>353 なるほど。美を彫り上げたその同じ鑿で完成した作品を破壊する、そうすれば
そこにもう決して壊れることのない「美」そのものが現出するのだ、とー
三島の核はそこだな。
よくわかる解説、2chでは希有な明快さで頭が整理される感じがする。
レスを読んでると三島に限っては飯ひとつの考察に関しても抜き差しならない絶対的問題なのがよくわかるな〜
>353
>355
そんな超絶絶対者の三島が非個性化というアンビバレントな大仕事を成し遂げようとしたときに、あんな非業な最後を遂げるしかなかったわけか…
そんな三島にとり憑かれて人生を終える人はこの世にどれだけいるのだろう
>>354 いや意味は分かるだろう。
かつて三島本人や批評家の言説をまとめたようなもので、別に目新しいことを言っている訳でもないし。
ところで三島を語るとき人は作品について語るか、いわゆる問題性の三島について語るかで大きく分かれるが
個別作品についてよりも三島の人間性、問題性について語ることの方へはるかに人を惹きつけ饒舌にさせる
三島の誘惑力はいまだに衰えていないのだなと感じる。
358 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 02:22:53
ところで三島には確かに他者を吸収合併して凡庸化=非個性化するところがあります。
三島がフォルムこそが永遠である、という時、個性は時間の持続に耐え得るものではないという認識があります。
100年も経てば、個々人の差異はふるいにかけられ、様式化したもののみが固有名として定着します。
アンフォルメルの思想を否定し、人間の形それ自体を志向するのは彼が代表的人間、ある性格の雛型となり、類似する他者を全て代表しようとする意思があるからです。
↑すいません。誰か解説お願いします。
他者を吸収合併して凡庸化=非個性化って?
359 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 02:30:09
歌舞伎とか能の型と役者の個性なんかを例えにして考えていいわけ?
三島は私立旧制高校(皇族華族子女ご用達)
エスカレータ上がり。
ガチで東大法じゃない。小学校から無試験エスカレータで東帝大。
がっかりしたっしょwゲラゲラゲラ
徴兵逃れもしたし、結果、市が谷へ乱入。コンプだった強さと勇気の誇示だな。
大岡(旧制上がりだけど)とか実際レイテに行った奴からすれば、弱虫印象だから。
戦争行った奴らが反戦をとなえている中で、己は
小学校からエスカレータの帝大の徴兵逃れなわけだからな。
何か戦争について書きゃ、何を書いてるのだ、徴兵逃れがと来ることに
耐えられなかったんだろ。
それでもよくまあ書いただろ。戦争は悲惨だな
その当時のインテリ人口の分母ってどんな感じなん?
いまだと大体高校卒業者の30%くらいは大学に行って、
そのうちの10%くらいが高い偏差値の大学いくんだろ?
戦前戦中のインテリ層ってさ、発展途上国の大学いける
ボンボンくらいの率(1%くらい)だったんだろ?
つまり金持ちじゃなきゃそもそも大学すらいけなかったわけだ。
いまでいうと一部上場企業の係長クラスのご子息くらいしか
大学にいけなかったわけだ(たぶん)。そのくらいの母数だと
当然学力レベルも低くなるよなあ?でも当時の人ってよく
勉学に励んだと思うし。どうなんだろ?
363 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 03:54:59
基礎の教養レベルが格段に違うんじゃない?
その時代のエリートとは陸大を出て、天皇から恩賜の軍刀をもらい数万の
兵士を動かす、勲章ジャラの人のことだった。もちインテリ。
陸大は数人〜30人ぐらいしか行けなかった。末期は大量に入れたそう。
旧制大学に行くのは今の大学院同等の時代。モラトリアム扱いっしょ。
旧制高校卒業者=帝国大学定員
ゆえに一高他ナンバースクールに入ることが王道。
しかし入れない奴には
金持ちの裏技として私立の旧制高校に行く手があった。
しかも小学校からエスカレータという私立旧制高校が作られたわけで
当時の相場で稼いだ成金や満州から帰国した軍人子女(満州の
情報を隔離するため)を受け入れ、条件として学校の回りの
土地を分譲したりした。莫大な収入で学校を拡大したわけね。
軍のエリート(陸大卒)の子弟とかね。自分の子供を一兵卒にしたく
無いスノッブな軍人、フランスかぶれの軍人、わかるっしょ。勲章
ジャラジャラ、日露戦争の英雄ですよ。バーデンバーデンな人々
でしょ。
あとは相場師や成金。牛込とか松涛、青山に住むような人。
アテネフランセに通うなんだなみいたいな子弟たちがいたんでっしょ。
そういう弱虫ボンとは違い、陸大に行くような奴らは別途いたわけで
ボンにとってそいつらにはエリート中のエリートだから嫉妬対象。
陸大出た恩師の軍刀を貰うような奴らと弱虫ボンはちがうっしょ。
山下泰文とかね。永田鉄山とかね。ボンは平民と同じ一兵卒扱いだから。
ボンとしては一兵卒としてでも軍に入ることが己へのけじめだった。
でないと一生引きずるだろうと・・・
だんだん三島由紀夫の話から脱線してきてますよ。
366 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 09:03:32
>>364 >金持ちの裏技として私立の旧制高校
これが旧制の学習院のことを指しているとしたら、ちょっと誤解があるんじゃないか。
旧制の学習院はほとんど皇族華族の学校として機能していたから、必然金持ちの子息が集まる学校になったけど、
三島のような平民出身者でも、しかるべき人物からの推薦があれば入学できたんだよ。
事実、三島は徳大寺公英(美術評論家)との対談の中で、
学習院は当時国家予算で運営されていたから、月謝は非常に安かったと証言している。
あと、当時の最高のエリートコースは陸大よりも海兵→海大だったんじゃないかな。
ちなみに、三島事件に巻き込まれた益田兼利陸将は陸大の主席卒業者。
三島と安部攻防っていうのは似たもの同士だし、
小林秀雄なんかが来るとさっと隠れたりしたんじゃないの
三島由紀夫と安部公房の作風は全く似てません。
>>361 身体が弱く徴兵検査当日も体調が悪かったため医者が、結核かなにかと誤診して合格しなかっただけで、徴兵のがれじゃありません。
370 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 10:32:24
>>369 徴兵検査は合格したんじゃなかったでしたっけ?
入営検査で誤診されたんじゃなかった?
記憶が曖昧で申し訳ないが。
ただ、わざわざ本籍地の兵庫まで行って検査受けるか?という問題は残るよね。
>>359 そんな感じでしょうね。
水戸黄門や仮面ライダーは誰が演じても、一つの様式美があるみたいな。
香淳皇后の父は久邇宮邦彦王(陸軍大将)
力関係は明白なんじゃないの?
陸大・・・政策立案(帝王学)留学先 ヨーロッパ
海大・・・オペレーション(実務)留学先 米英
>>370 親が医者を買収したとでも言いたいわけですか?
そこまで勘ぐるのは変だと思いますよ。
当日は高熱と咳とめまいがひどく結核と誤診されたのです。びっくりして帰京してから、別の医者に診て誤診とわかり、徴兵は来年、つまりその翌年に延ばされただけですよ。
戦争が長引けば、三島も徴兵されていたのです。
>>373 理由はどうあれ、戦争に行ってないわけだから。
大蔵省でも主計局(エリート)じゃなくて銀行局やん。
天下りだってたいしたとこ行けないだろ
事務次官は無理なコースだろ?
大岡は旧制出でも一兵卒覚悟でレイテ行った訳だし。
>>372 三島由紀夫から脱線したブルジョア批判は余所でやってよ。
377 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 11:02:46
>>373 誤解してますね。
これは有名な話だと思うんですけど、東京などの都会には
三島に似たような痩せた結核持ちの若者が多いから、
これに混ざって検査を受ければ簡単に徴兵されてしまうと考えた父梓が、
わざわざ本籍地の兵庫で検査を受けさせることによって、
田舎の田畑仕事で鍛えられた屈強そうな若者に混じらせて
検査落ちを図ったわけでしょう。
でも徴兵検査自体は、最低レベルのところで合格しちゃったんじゃなかった?
だから遺書も用意していたんでしょう?
>>377 でも結果的には誤診とわかり、翌年には徴兵されることになっていたのだから、徴兵のがれじゃないでしょ。
あなたの性格が陰気ですよ。
>>377 息子を死なせたくない親だったら、いろいろできる限りの策をねるのは、あたりまえでしょ。
それをまるで故意に徴兵のがれしたかのように言ってる人がいるので、反論しただけです。
380 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 11:23:24
>>378は随分と絡む人だなあw
別に「徴兵逃れ」の論拠付けをしているわけじゃないですよ、こっちは。
徴兵検査に合格したという私の記憶が正しければ、
少なくとも梓が意図した徴兵逃れの目論みは破綻したわけだから、
これをもって「三島が徴兵逃れをした」と強弁するつもりは、
私にだってありませんよ。
ただ、三島自身の意図ではなかったにせよ、
東京ではなく兵庫で検査をしたという事実からは、
私以外の人から「徴兵逃れ」を指摘されても
やむを得ない面はあるんじゃない?
繰り返すけど、私は「三島=徴兵逃れ」とガミガミ主張するつもりは毛頭ありません。
あれも当時の若者の一つの処世術だったんだろうな、という程度にしか思いませんよ。
これでも私のことを陰気だと?w
>>374 > 大蔵省でも主計局(エリート)じゃなくて銀行局やん。
> 天下りだってたいしたとこ行けないだろ
> 事務次官は無理なコースだろ?
だから何?
ここは学歴、戦歴自慢や出世街道について話すところじゃないよ。
382 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 11:27:09
「徴兵逃れ」という言葉を用いるか否かは別としても、
当時従軍できなかったことは
戦後の三島には十分すぎるほどの
コンプレックスを形成したことは明らかですしね。
383 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 11:43:13
しかも晩年に至ってやれ国防がどうした、自衛隊がどうしたと
主張するようになっては、「三島=徴兵逃れ」派の人たちからすれば
「何だ、この野郎」と思われてもしょうがない面はあるよ、やっぱり。
左翼とか右翼とか言ってる奴は三島由紀夫読んだ事無い人か
読んだ気になってる人
>>383 梓のやったことと、三島嫌いの恣意的な発想から徴兵のがれと、決めつけれる人は、人の評論ばかり読んで、作品は読んでないわかってない人だから、そう援護する必要ないと思います。
あなたが徴兵のがれ派なら別ですが。
「アメリカは、広島への原爆の投下によって、自らの手を汚しました。これは彼らの歴史の永久に落ちぬ汚点となりました。」
(「美しい星」より)
>>383 初期の作品からすでに、身を挺して国を守る兵士への憧れは述べられている。
388 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 12:22:51
>>387 >>383は三島の言動が一種の政治性を帯びるようになってきたのが晩年、
と指摘しているにすぎませんよ。
嫌いとかそういうわけじゃなく精緻に三島を分析すれば
徴兵逃れってことでしょう。
大江とか新制東大の餓鬼んちょにもおそらく見透されていたわけだろうし、
やはりノーベル賞も自分には来なかったわけだし。
かといって旧制だと先輩の名呼び捨てる大岡みたいな従軍ツワモノ反戦連中がいるわけだし。
そういう疎外感に共感できる在日のファンとかが多いんで無いの。
ニッポンを偽装する、人工筋肉というか。小林秀雄もわかっていたでしょう。
>>390 少しは三島の作品と関連づけて論じて下さい。
昔の団塊世代の政治思想の一面のことばかり言われてもちんぷんかんぷんです。
それと小林秀雄は三島の行動をわりと認めている立場です。
>>390 ノーベル賞をとった大江に見透かされたとか、
三島の学歴にこだわったり、意外とあなた権威主義なんですね。
(´・ω・`)前みたいにたまには本の内容をまったりしたいお
395 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 13:10:28
>>385 別に徴兵逃れ派を擁護しているつもりはないんだけどなあw
>>383は、特攻隊崩れを自認して名を売っていた鶴田浩二が、
実際は特攻部隊に在籍の過去なしとして周囲から非難されたのと
同じ意味でいっているだけなんだけどな。
本当の戦火をくぐってきた人たちからすれば、
「三島ごときの甘ちゃんが何を言うか」ぐらいの思いを抱くのは当然だよ。
現に、自決1週間前の古林尚との対談の中でも三島は自ら、
周囲から「三島は戦争中苦労を知らない」という非難があったことに対して
弁明をしているけど、その内容はいかにも苦しいんだよね、
従軍の経験がないばっかりに。
あ、ちなみに私は徴兵逃れ派じゃないよwww
>>395 でも、戦火をくぐってきた人がみんな天皇反対になってるわけじゃないでしょ。
個々の感じ方だから、経験が全てというわけじゃないと思います。
小野田さんだって、あんな苦しい体験しても、天皇制や自衛隊に反対してませんが。
三島自身は恩賜の時計も貰っているわけだし、軍刀組みの荒木・真崎
同等であって、一兵卒の作家先輩なぞに侮辱される言われは無いと
思ったのだろう。皇道派への強い憧れと、それに対する己の現実との
差、猥雑な一兵卒の諸先輩、四国の生意気な餓鬼に対して我こそは
大将と居直ったのだろう。ためらい傷も無い、完全なクーデター。
日本国民を背負って処刑台に向かった山下奉文と同じであって
決して敵前逃亡したアイツとは違うと。なめられぬと。
つまり、日本人が三島由紀夫にねじれた評価しかできないのは、
三島の美学を理解していないからであって、その前提にあるのは徴兵逃れ
であろう。その地点から三島の美学、理想へのすり合わせが三島文学であって
最後の乱入まで首尾一貫している。
スノッブな生活も、軍人的なものでなければならなかったのだ。
>>395 苦労を知らないというのは失礼だと思う。
知人を亡くしたり、妹を亡くしていますから、自ら苦労した苦労したといってなくても間接的には戦争の被害にあってます。
400 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 14:26:34
>>396 そう、確かに「戦火をくぐってきた人」全てが
「三島=徴兵逃れ」派ではないようにね。
ちなみに私は
>>395で天皇や自衛隊について語ったわけでもなければ、
経験至上主義を標榜しているわけでもありませんよ。
小野田さんの人生だって奥崎謙三氏の人生だって尊重してますし、私は。
誤読は止めてね。
でも、本当に戦火をくぐってきた人たちからすれば、
三島が徴兵逃れにあたるか否かは別にして、
従軍の経験のない三島が、妙な観点から(主張内容の是非は措いといて)
国防だ自衛隊だと言い始めたのをみて、不信感を抱かなかった人のほうが
むしろ少ないと思うけどね。
そういう意味じゃ、この当時の三島の一連の主張は、
同時代人に対する冒涜とも受け取られかねない面があったということよ。
(実際に冒涜していたかどうかは別問題ですよw)
誠実だとか清廉潔白だとかよく言われる三島だけど、
彼にもこういう一面があったことは
一応は理解しておかなきゃいけないんじゃない?
大真面目すぎた分、他人に迷惑を及ぼしていた面があるということを。
右翼的偶像としての三島は、実際をほとんど反映していないと思うので
当然に拒否しますが、以上のような誠実の模範みたいな三島像も
所詮は偶像にすぎないと思うんですよ。
そんな中で、そういう同時代人との隔絶間というか
溝の深さを一番感じていたのは当の三島本人で、
それを無理にでも埋めようとして最後はああいう奇矯な行動に走っちゃった、
…というところなんじゃないの、結局。
ま、人によってはあの行動を奇矯どころか崇高とみるだろうけど。
それは個々の感じ方にお任せしますw
彼が死の直前に書いた「自衛隊士宛」の「檄文」の文体は、文学的には、ヘッセ最終作「ガラス玉演技」やジョイスの「ユリシーズ」に体に酷い文体だが、「あわてて書いた」からではないことは、行間から読みとれる。
文学者=言葉のプロはそこまでやるんだよ。言葉に(文体の)自由自在は「天才」の証だ。
402 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 14:48:21
>>395 現に鶴田浩二は戦没者の慰霊活動の功績が認められて、
特攻生き残りの連中から仲間入りを許されているしね。
経験が全てではない。
未経験を埋め合わせることのできる経験もある。
そんなことが分からない三島ではなかったはずだけどね。
どうだって良いんだよ、そんこたあ。
三島も鶴田も一生演技し続けたんだからさ、それはそれで立派じゃねえの。
どうして頭の悪い連中って必要以上に細部に拘るんだろうねw
それが三島の文学活動と何の因果関係があるって訳?
404 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 15:01:33
>>403 >どうして頭の悪い連中って必要以上に細部に拘るんだろうねw
日本人だからだよ。
>それが三島の文学活動と何の因果関係があるって訳?
あなたが「こんなこたあ因果関係は全然ねえや」との考えに至りついた段階で改めてご報告下さい。
もちろんその前に頭を駆使して因果関係の有無を考えてくださいねwww
菅野美穂主演の映画「守ってあげたい」これはそのものズバリ女性自衛官のストーリー。
ユーミンの「ひこうき雲」に収録された「恋のスーパーパラシューター」は三島の自衛隊体験入隊とパラシュート降下を連想させ、
♪たった一つの恋の真上に〜落ちて〜いけた〜ら〜死んで〜も〜いいわぁ〜、
とデミ・ムーアの「GIジェーン」さながらのジャンヌダルク風の力強い女性像を描いています。
「ひこうき雲」だって死のイメージが鮮烈にあり、神風特攻隊がピンときます。三島は学徒出陣世代ですから。
もう一つおまけ、椎名林檎の「罪と罰」は、ユーミンの「紅雀」収録の「罪と罰」と同名タイトル、内容はぜんぜん違いますが、
林檎はビデオクリップの中で眉毛を剃り落とし目の周りを真っ黒にメイクして、日本刀を鞘から抜き、自らの愛車メルセデス・ベンツを真二つにしています。
406 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 15:25:35
松任谷由美って、飯倉のキャンティかどこかで三島に会ったことがあるんだっけ?
椎名林檎は三島に比して、ヴィジュアリストとして成功しているとはいいがたい。
え?ユーミンって、何歳なの?
408 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 16:12:01
ひこうき雲とかって三島へのレクイエムぽいね。
>>358 > 他者を吸収合併して凡庸化=非個性化って?
石原ちんたろうを吸収合併して凡庸化=非個性化したことでつwww
だからさ、三島が楯の会を結成したのも一種の遊びなんだって。死に至るまでの舞台
装置を考えていただけなんだって。
アホが三島に関して細部に渡る分析をしたって無駄だから止めなさい、って言いたい
だけでね。俺は知能の低い連中を相手にしないんでねw
じゃあ低脳の集まり2ちゃんにくるなといっておく
>>410 まるで誰かの評論の受け売りみたいですね。
もちろん、そういう要素も否めませんし、彼の作品を読めば、いつかは自らを自己犠牲の悲劇的な死で終わらせるつもりだったのは明白です。
でも、それを遊びというのは間違っています。本気じゃなければ彼の美学に反していますし、本気でなければ三島自身が納得できなかったと思います。
なぜなら、三島は左翼や右翼よりも、あなたのようなシニカリストが一番嫌いだったからです。
>>410 後半は概ね同意するんだけど、盾の会を結成した理由は違うと思う。
友達が欲しかったんだよ。
これは橋本治の本の受け売りだけど。
>>412 自己犠牲の悲劇的な死を演出して、語り継がれていくのは本望だったと思うよ。
そうして語り継いでくれるような人達を嫌っていなかったとは限らないけどね。
つうか私は411じゃないからね。
>>413 語りつぐ人が嫌いだとは言ってません。
シニカルに歪めてわかったようなこという人が嫌いだったという意味です。
それと橋本治は、仮面の告白にでてくる、
大地からの悪意ある根の母の愛のことを、祖母夏子の愛だと、失笑するような園児なみの評論していたので、全く参考になりませんよ。
どうしたらあんな低レベルの評論になるのか不思議でした。
415 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 22:13:00
>>413 盾の会 ×
まず、こんな間違いをする奴に三島をとやかく論じる資格はねえなwww
三島はエロティシズムと単なるフリーセックスを区別し、価値相対主義の社会にはエロティシズムはない、と極限しているんですね。
ですから反体制運動に見られるような、人間性を管理社会から解放するところのセックス、という認識を批判して、絶対者がなければ人間性の救済というのはあり得ない、と三島は説明している訳です。
ユーミンについては宗教にまで高められた恋愛至上主義を信条とし、その全楽曲はつまるところ三島へのレクイエムである、という見解を持っている人も一部にはいるようです。
417 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 22:36:36
橋本治もシニカリストの部類か。
橋本治は、三島読者でも文学者でも評論家でもなく、シニカルな知識人にも入らない、単なるエッセイストの部類です。
>>416 ユーミンの「朝陽の中で微笑んで」は好きですが、そういえば
薔薇の色さえうつろわす
時の流れがとてもこわい
カード一枚ひくように
決まるさだめがとてもこわい
なんて、確かに三島の世界と通じるような歌詞に思えますね。
全楽曲そうだとするのは大げさだと思いますけど。
420 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 23:31:54
三島由紀夫の小説の中で一番良かった作品を教えて下さい。
一番を選ぶのは難しいけど
仮面の告白
岬にての物語
春の雪
詩を書く少年
盗賊
あたりが好きかな。
422 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 00:32:45
>>416 『エロティシズム』で展開された禁忌とその違反(侵犯)の弁証法ですか
禁止されることや侵されざる聖なるものが人間の生と深く関わっていることをバタイユから見て取った三島は当時としてかなりの読み手
423 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 00:48:55
>>412 >でも、それを遊びというのは間違っています。
>本気じゃなければ彼の美学に反していますし、本気でなければ三島自身が納得できなかったと思います。
本気と思いたかっただろうけど、心のどこかで醒めたニヒリストの眼が自分の嘘を見抜いてたと
思うな。それを認めてしまったら彼の美学が根本から崩れてしまうから
その前に無理やり終わらせたんじゃないかと思う。
「戯れに苦悩を模している歌」ってのがさ。。
なんてね
>>423 本気と醒めたニヒリストは矛盾はしないよ。
究極のニヒリストゆえにマジになれるんだろ。
リアリストにはできない所業。
425 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 01:04:57
映画アメリカン ビューティ見たとき
三島に影響されてんじゃねってw
ゴミ袋が風に舞うシーンの語りがね・・( ・_・)
大島渚、渡辺淳一らの映画も三島的なもののパクリだしね
よく出来ていると、よく生きている。
ドラマなんてくだらない。
今日 テレビ東京で潮騒やります。昼間ですが。
429 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 07:54:40
パクりって言ったってみる方が勝手にそう思ってるだけでしょ
430 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 08:29:27
山口百恵と三浦友和の潮騒だね。
13:30からね。
究極の賢者が究極の愚行を犯すって事も有り得るんだよ、三島が良い例じゃないかw
三島は自分をファナティックに駆り立てる物を探していた訳で、それが楯の会だった
んかないか。まあ本当は冷めていて演技してたんだけどね。
>>431 > んかないか。まあ本当は冷めていて演技してたんだけどね。
だと思う と言った方がいいよ
三島本人にしかわからないことなんだから
>>429 パクリというより三島的な影響があると私も思いますよ。
死とエロス、禁断…
三島作品を読んだことないんですか?
読者なら影響されているのは自明だと思いますが。
潮騒◇75年、東宝・ホリプロ。山口百恵、三浦友和。西河克己監督。
三島由紀夫の同名小説の4度目の映画化。
伊勢湾口の小さな島を舞台に18歳のりりしい漁師の若者と、
婿取りのために帰った島一番の金持ちの娘との思春期の恋を描く。
道に迷った彼女を若者が家まで送ったことから親しくなった2人は、次第に引かれ合う。
三島の恋愛小説ってつまんないのが多いんだけど『潮騒』と『美徳のよろめき』
は好きなんだよな。『美徳のよろめき』は三島の初恋の人(『仮面の告白』にも
登場する女性)をモデルに書いてあるんだよね。
三島はホモセクシャルかバイセクシャルみたいに言われるが実際は女性をも愛して
いたんだよね。
437 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 12:40:58
越路吹雪も三島の元恋人だったみたいですね。
『平凡パンチの三島由紀夫』(椎根和著)の中で、
女優の高峰秀子との対談に触れて、
高峰が三島に恋心を抱いていたとする指摘があるけど、
確かにお互い未婚の時期のあの対談を通して読むと、
そんな感じにも取れるんだよね。
高峰は三島以上の毒舌家で、アンタにとっちゃ
女性なんて次の小説の題材くらいにしか考えてないでしょ、
などと追及されている部分があるけど、
あれほど女性蔑視ととられかねない態度を貫いた三島も、
こと小説の中では男性よりも女性のほうが巧く描かれているように思うね。
やっぱり(観念的に)女性の本質的な部分を掴んでいたところがあるのかなあ。
三島愛読者に女性が多いというのもその裏付けになるかもしれない。
こんなことを言うと「三島はネコだったから」なんていうことを
言い出す人が出てきそうなので、今のうちに封じておくけどねwww
438 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 13:01:24
>>429 アメリカンビューティーの監督が三島の影響受けてたの?
なんだかなー
生首見た
ミシマニアが潮騒見てる間隙を突いてレスをする
三島は案外女性に対して真摯だったと思うね。プレイボーイには成り切れない
タイプだな。太宰なら『俺は弱い人人間なんだ。一緒に死のうか。』なんて
口説き文句で女をナンパするんだろうが、三島は同情心を惹こうとするのが
何より嫌いだったからね。開高健は三島の事を『物書きなんて野暮な奴がやる
もんだが三島さん程野暮な人間を私は知らない。それを見抜けなかった私の
完敗だ。』と言ってたな。野暮な程真面目なんだよ、三島は。
442 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 13:35:30
太宰は女関係に関して非人だとおもうけど
三島さんは興味ない相手を振るときもはっきりしたことが言えなそうでかわいい。。
443 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 13:48:21
>>442 >興味ない相手を振るときもはっきりしたことが言えなそう
そうかな。優秀な銀行員のようにバッサリだろ、冷徹なくらい。
ただし、対女性に限っての話。
昔、歌舞伎の女形といい関係になったけど
結局は相手にフラれて、臆した三島が歌舞伎座の楽屋近くの
通路脇で真っ青な顔してオロオロしていたというのを、
目撃証言として誰かが語っていた記憶があるけどね。
444 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 14:04:03
>>443 福島の本には好きな人に振られてソファでしくしく泣いてた話が載ってたね。
自分はやっぱり女性に関してもばっさりできなかったと思うんだけどどうだろう。
バイだし。
くだらない作り話してないで潮騒見なさいよ
446 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 14:35:53
作り話じゃないし。
三島由紀夫は世間知らずなところがあり、手紙魔だったため、三島が本当に福島次郎に惚れていたかは疑わしく、
死人に口無しをいいことに、福島次郎の暴露という名の作り話であったという見解の人もかなりいますよ。
遺族からも訴えられ福島は敗訴しています。
作り話にしちゃ出来すぎている
多少の記憶違いはあるだろうけどね
臼井吉見も『事の顛末』とかで川端康成を被差別部落出身だと書いて
怒られたよね。まあ死者ってのは良くも悪くも書かれるのさ。
それと歌舞伎の女形や、美輪に惹かれるというのは女的なものに惹かれるということで、ホモではなく自分が男役のバイの傾向であるということです。
なので、よくネタにされるような女役はありえないと思います。
そういうオカマっぼい女役のホモなら、どことなく女には解りますから。
まあ三島の文学と三島自身が同性愛者って事は特に関連性は無いと思うけどね。
三島自身が『禁色』等で好んでそういう題材を用いたがったのはあるけどね。
ジイドもワイルドもロレンスも実はホモセクシャルだったのだが、同性愛者が文学的
に秀でているとは証明されていない。
452 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 16:30:16
>>447 福島が敗訴になったことと
福島の暴露が作り話か否かは無関係と考えるべきだね。
ただ、暴露の中身が真実であるか否かはともかく、
福島のやったことは非常にアンフェアなことだと思う。
オカマ的な人は、音楽や服飾の分野に多いよ
>>452 家族の悪口めいたことも書いてるし、三島の両親、そして奥さんが亡くなるのを見計らってから出版してるのが陰険。
455 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 16:57:11
>>454 でも、福島本を読んじゃったんでしょwww
ある意味共犯者wwwwwwww
456 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 17:06:10
>>454 >奥さんが亡くなるのを見計らってから出版してる
そうでもしないと出版できないほどの力を、
あの奥方は持っていたということだよね。
ジャイアント馬場が生きている限りは
プロレスのギミック性の暴露が許されなかったのと同じ。
もちろん、出版する価値のある本だったかどうかは別だけど。
457 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 17:36:00
別に文学者が尊敬に値する人格じゃなくても構わないんだよ、宗教家じゃない
んだしさ。石川啄木は虚言癖を持った借金踏み倒し王だし、太宰なんて嘘つきの
女たらしだし、川端康成なんてどう考えても変態だし、ジュネは男娼で泥棒だし、
プルーストなんて元祖引き篭もりじゃないかw
三島がホモかヘテロかなんて問題は下世話な週刊誌にでも任せておけば良い問題なの
さ。まあそれが三島の創作活動にどのように影響したかを論じるのであれば
面白い課題なんだけどね。
459 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 17:46:33
潮騒の名場面まあまあだったよ(´・ω・`)
460 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 17:56:16
>>458 >別に文学者が尊敬に値する人格じゃなくても構わないんだよ、
>宗教家じゃないんだしさ。
もっとも、三島自身尊敬とまではいかずとも
模範的な人物になろうとしていたところがあるんじゃない?
ただの一作家にすぎないのにね。
今三島をボロクソに非難する余地があるとすれば、
それは三島自身が犯した罪の結果であるような気もするけど。
ちなみに、宗教家は史上最大最強の俗物だという考えがどうも抜けない。
461 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 18:02:53
久しぶりに来たけどやっぱり三島スレって文学板の中でも格段に流れが速いね。夏休みだからかもしれないけど。
>>360 学習院から無試験で帝大にと言いたいのかもしれないが、
それができるのは学習院卒業者ではなく華族であって、しかも帝大のうちの空いてるところにしか入れないので、
たいていは京大か東北大の文科だった。
三島の東京帝大法は、ガチだよ。
無試験で帝大に入れる旧制高校は第一高校で、ここは二年以上留年しない限りは帝大にどこでも入れた。
徴兵逃れに関しては、三島が自分で言っている。といっても、三島の本には医者が誤診したという風にしか書いていない。
しかし当時、平岡公威が友人の三谷信に語ったところによると、軍医が
「この中に肺の既往症がある者は手を挙げろ」といったときに手を挙げたので即日帰郷になったそうだ。(三谷信『級友三島由紀夫』)
ただし、元々平岡少年は特別甲種幹部候補生、或いは海軍予備学生になることができて、これなら軍関係の学校に入って学生を続けられたし、
エリートコースなので危険な戦場に赴くことも無かっただろう。三谷信もこの士官学校の学生だった。
同級生の中で特甲幹、予備学生に志願しなかったのは平岡だけで、他の同級生には兵卒になって戦場にいくと嘯いていたらしい。
軍医たちも帝大の制服を着ている平岡を見てどうして幹部候補生にならないのかを疑問に思っただろう。
そこで平岡が結核だったといえばなんだそういうことかと皆納得し、簡単に即日帰郷になることができた。
平岡ははじめから周りの大人達がこう考えると思って、自ら脚本家兼主役として心理実験を行ったのだと『昭和二十年』の作者鳥居民は推測している。
ちなみに、安部公房も元々数学少年なので理学部に行きたかったが、戦争が近かったので動員されにくい医学部に入った。
手塚治虫も同じ理由で医学部に行ったと自分で言っている。
澁澤龍彦も文系と比べて動員されにくい理系に行ったが戦争が終わると文系に戻っている。これは東條理科・ポツダム文科という。
462 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 18:04:13
もう んなことどーでもいいから
ちったあ 創作作品自体についてやろうよ
463 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 18:30:12
あれ?東大には無試験で入った気がするけどな。
なんかで自分で言ってたような…
太宰はどうだったんだろ
464 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 18:41:09
三島が越路吹雪と付き合ってたときの話、誰か詳しくしらないかなぁ
興味あるんだけど。
越路とか美輪って外見に近いものがあるけどああいう派手な顔付きが好みだったのかしら
465 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 18:53:32
>>461 「ガチ」というのが何を意味しているのか良く分からないけど、
「一般の入学試験を受けてこれに合格した」という意味なら間違っていると思う。
三島は無試験、推薦で東京帝国大学法学部に入学している。
>それができるのは学習院卒業者ではなく華族であって、
この点の根拠が何なのか、逆に教えてもらいたいけど、
当時の高校では成績優秀者を大学に推薦する制度があった。
三島は何といっても学習院高等科主席卒業、銀時計組だから、
推薦要件としては十分に満たしていたに違いない。
>しかも帝大のうちの空いてるところにしか入れないので
この点も根拠を明らかにして欲しいけど、
実は、当時の学習院の成績優秀者をむしろ東京帝大法学部の側で欲していた形跡がある。
当時法学部長であった末弘厳太郎教授(民法・労働法)は、
皇室関係の行事に出席した際、同席の学習院長、山梨勝之進(元海軍大将)をつかまえて
「ここ最近の学習院からの卒業生はどうしてあんなに優秀なのか」
「学習院では何か特別な教育を行っているのか」
という質問を矢継ぎ早にしていたというエピソードを、
当時の優秀な学習院卒業者の一人である橋口收(元大蔵官僚、初代公取委委員長)が
後年自らの著書で明らかにしている。
なお、澁澤龍彦も同様に東大に推薦で入学するつもりだったのが、
戦後のドサクサで制度が変わり推薦制度がなくなったために、
旧制浦和卒業後二度も浪人して、苦労してやっと東大文学部に入学するに至っている。
そもそも偏差値的に東大を頂点とみるような観点が今となっては時代遅れだし、
ましてや戦中や戦後直後の時期は偏差値すらなかったわけですから、
あまり実りある議題とはいえないけどね。
以上は正直言って意味ある話ではないし、三島文学にも関係ないかもしれませんが、
まあ我慢して読んでみてください。
>>460 模範的な人間になんかなろうとしてませんよ。
人間界から脱却するのが夢だったんだから。
ちゃんと本を読んでね。
>464
顔は山本富士子とか、スタイルはしんね
少し違う。
学習院は官立学校で帝大とのパイプはなかった。
一高からの推薦は普通にあった。
しかし戦時中という特別な状況が重なって推薦入学できた。
>>464 からっ風野郎の若尾文子も好きだったと聞いたことありますよ。
美智子さまといい、凛とした美人好みそうですね。
可愛いタイプより、男性が女装したような完璧系の美人が理想だったのかな。
奥さんは可愛いタイプだけど。
新治のふんどしまで取らせ、火を飛び越させる初江みたいな人も好きそうですね。
471 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 19:45:24
>>468 訂正サンクス。あなたのご指摘が合ってます。
気持ちとしては同じ趣旨で書いたつもりだったんだけど、
ちょっと言葉が足りなかったみたいだね。
戦中のあの臨時推薦制度はたしか
東條内閣の唯一の善政とか言われてたんじゃなかったかな。
また違ってたら御免。
とにかく、三島は無試験東大入学者です。
もちろん、無試験入学者→三島ショボイとは
全く思わないですけど。
そうだな。
三島は東大を無試験で入ったって事を自ずから書いていた。国家公務員の試験はマジ
で受けたらしいがね。三島は試験で失敗した事が無いと書いていたが実態は違う。
実は一高の試験を受けて落ちていたんだな。で、学習院の高等科に行ったのさ。
>>465 俺のレス自体とレス対象のよく書き込みを読んでみて。
一応どういうことかも補足しておくけど
「ガチ」というのは「一般の入学試験を受けてこれに合格した」ってことではないよ。
>>360の書き方では
>無試験入学者→三島ショボイ
で、かつ学習院から無試験で帝大というのが、
戦時中の推薦制度ではなく普通にそういうパイプがあったかのような書き方だったからこう書いたわけだから
俺とあなたの間に特に意見の違いはないと思うんだけど…。
>>それができるのは学習院卒業者ではなく華族であって、
>>しかも帝大のうちの空いてるところにしか入れないので
華族は成績が駄目でも帝大の空いているところに入れた、つまりガチではないという話だから学習院の優秀者云々は全然関係ないね。
この話は何かしろ華族に関係のある本を読んでみて。たいてい出てくるよ。
制度としてあったのではなくて、慣習というか、そもかくそういうのがあったのは常識だった。三島の小説にも出てこなかったっけ?
具体的に覚えているやつでは山本有三の本で公爵で一高に入ったのは近衛文麿だけ、
華族なら無試験で帝大には入れたのに学習院に進学せず一高を受けたのは下々の苦労を共に味わうためで云々…って話があった。
おにぎり
あぼーん
はいはい
荒らしご苦労さん
477 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 01:15:49
>>473 あなたの仰りたいことは分かりました。
ただ一点だけ、念のため確認しておきたいんだけど、
三島のことを華族出だと誤解はしてないよね?
同じ穴の腐マンコ。
479 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 01:19:25
母方は武家の出だけど父方は非人だっけ?
にしても庶民からしたら格段に上だからね
480 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 01:21:13
そういや武者小路実篤は華族枠だ。学習院→東京帝大
名前がいかにも華族じゃないか武者小路
三島の祖父は平民から樺太庁長官まで大出世した大人物
家には使用人がいたぐらいだ
もう いいかげんに三島の作品にあまり関係ない学歴や系譜の細々した粘着レスはいいよ。
483 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 01:32:56
イインダヨ
>>477 華族だと思ってる人なんかいないでしょ。三島読者が。
>>477 あなたは三島由紀夫の何の作品を読んでますか?
486 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 01:57:16
鼻歌まじりに転げ落ちる♪
ってなんだかキルビルの口笛思い出した。。
学歴や系譜、性癖、なんとか、あら探ししてる方もご苦労さま
>>477 全くしていないよ。
すいませんでした>皆さん
>>489 もとは他レスの間違いを正すためだったからいいんですけど、ずっと続きそうだったので、反応してしまい、こちらも失礼しました。
491 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 07:50:34
なぜ三島は途中から男色の世界を書かなくなってしまったのだろう?
官僚のことを知りたいんだが、
東大法T→主席卒業で国T主席合格の人って
どこに配属されるの?経済産業省?日銀?
でもさ、官僚ってある種の技術職だよな。
あんなにテストで満点連発ってすごいことだと
思わない?
>>492 >官僚ってある種の技術職だよな。あんなにテストで満点連発ってすごいことだと
思わない?
思うよ、でも、
その実力を存分に発揮させてあげることができないのが、
日本のお国柄。
ウィキペディアもたまに誤情報があるな。
平野啓一郎が憤慨してた。
官僚ってのは悲しい存在だよ。
だって決して「一位」になれない存在なんだぜ?
権力の一番上は選挙で選ばれた政治家が握り、
そいつらがひり出したクソを始末して、
そのケツを拭くのが彼ら官僚の仕事だ。
出世したところで事務次官止まり。
なにが悲しくて「志願奴隷」に
なるんだろ?沸けわからん。
官僚って一番頭悪いやつがなるんだと思う。
兵隊と同じだね。
497 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 09:09:23
三島ネタからどんどん遠ざかってるよ
Q永漢邸に招かれた時、Qの子供が挨拶しようとしたら三島に先をこされたりとか、
自決の直前にQのところに挨拶に言ったりとか(肝心のQは自決するまで気が付かなかったけど)
この人、上に超が付くマジメ人間なのかも。
まあそれと小説の面白さは別問題だけど。
みなさんの三島作品の中の気に入ってるフレーズや装飾語、名文、セリフを教えて下さい。
〈イカロス〉
私はそもそも天に属するのか?
そうでなければ何故天は
かくも絶えざる青の注視を私へ投げ
私をいざない心もそらに
もっと高くもっと高く
人間的なものよりはるか高みへ
たえず私をおびき寄せる?
(中略)
空の青は一つの仮想であり
すべてははじめから翼の蝋の
つかのまの灼熱の陶酔のために
私の属する地が仕組み
かつは天がひそかにその企図を助け
私に懲罰を下したのか?
私が私というものを信ぜず
あるいは私が私というものを信じすぎ
自分が何に属するのかを性急に知りたがり
あるいはすべてを知ったと傲り
未知へ
あるいは既知へ
いずれも一点の青い表象へ
私が飛び翔とうとした罪の懲罰に?
(『太陽と鉄』〈イカロス〉より)
501 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 12:58:27
三島文の引用の際は原書にしたがって是非旧字旧かなでいきたいところだね。せめて旧かな。
502 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 13:45:15
× 旧字旧かな
○ 正字正假名
503 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 13:56:21
>>501 どっちでもいいよ
人の揚げ足レスばっかすんな
504 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 13:57:53
>>502 正・不正はある種の価値観を前提とするから、
あえて新・旧という表現で済ませただけなのに…
505 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 14:04:13
506 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 14:34:49
まるで焼鏝をかけられた髪が仕方なしにうかべる波のような微笑
507 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 14:49:43
タイトルが天人五衰ってことはやっぱり透は本物だったの?
508 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 15:11:36
>>492>>493 言うまでもなく今の日本を支えて来たのは官僚。
政治家の答弁書を作ってるのも官僚です。政治家なんて入れ札で選ばれたというだけで、専門知識なんかないわけで実質的な決定権なんかない。何かあれば政治家に責任取らせ、官僚のシナリオに沿って国家は運営されてるんです。
官僚がバカだったら私らミジンコ以下です。
所詮、事務次官とか人前で言ったら恥ずかしいから気を付けてね
>>507 実は本物だったという解釈してる人もいるみたいですよ。
透のイメージの方が妻ぶ木にあってるなあ。
>>508 まあ官僚って言っても戦後はただの国民の使い走りにすぎないわけだから。
要は退職金稼ぎだよ。
天下りで大企業に行き、数年で退職金をまたもらえるのがオイシイところ。
最後は外郭団体退職でお茶漬け〆だ。
あれは大そう緊密で均等な夏の日光で、しんしんと万物の上に降りそそいでいた。
戦争が終わっても少しも変わらずにそこにある緑濃い草木は、この白昼の容赦のない光りに照らし出されて、一つの明晰な幻影として微風にそよいでいた。
私はそれらの葉末に私の指が触れても、消え去ろうとしないことにおどろいた。
この同じ太陽が、すぐる月日、すぐる年月、全的な腐敗と破壊に関わってきたのだった。
もちろんそれは、出撃する飛行機の翼や、銃剣の林や、軍帽の微章や、軍旗の縁取りを、鼓舞するように輝やかしてきたにはちがいないが、
それよりもずっと多く、肉体からとめどもなく洩れる血潮と、傷口にたかる銀蝿の胴を輝やかせ、腐敗を司り、熱帯の海や山野における多くの若い死を宰領し、最後にあの地平線までひろがる赤錆いろの広大な廃墟を支配してきたのであった。
(『太陽と鉄』より)
>>496 (´・ω・`)どっちにもなれない悲しい男の負け惜しみにしか聞こえないお
514 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 17:58:37
>>511 官僚になるのは天下り目的と?そんなもの副産物に過ぎません。
実際キャリア官僚になるような人の多くが真面目に国に貢献しようと思ってます。当然自負があるからプライドも高い。
それが度を過ぎると独善的な思い上がりと言われるがそれはまた別の話。
515 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 18:04:27
このスレには、庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」にはじまる薫君四部作シリーズを読んだ方いますか?
私は未読でなんともコメントできないのですが、
丹生谷貴志によると、庄司は福田章二という本名で三島にまず発見され、その影響著しく、
その本は「豊饒の海」最終巻でそれが書かれる時点の事象をふんだんに描き込んだ追跡小説であろうとした、「天人五衰」を別の形で実現しようとしたもの、と言う事になるらしいです。
庄司は書き止める事というヴァレリー的な(?)テーマを持っていて、その四部作の完結と同時に完全に作家活動を意図的に放棄した作家で、
その後のピアニスト中村紘子さんの夫としての自適の生活は、ある意味、「天人五衰」の透の絹江との入籍後の生活を彷彿させるものであるそうです。
516 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 20:24:30
庄司薫は株で大儲けしていまだにその利ザヤで食ってるって話を聞いたことあるけどな。
>>514 生意気だと外郭団体に飛ばされる。
そこで本省の事務次官上がりを月1度お呼びして役員会。
毎日夕方5時から居酒屋で飲める。
酒のめるってそんなに嬉しくて楽しいことか?
ところで三島は酒どんぐらい飲める人だったのか?
519 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 22:51:48
520 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 23:36:59
三島が犯した犯罪と、彼の作品との関連を説明できる秀才はいないのか?
オレはむしろ520のために考えるなといいたい
一億総評論家時代の昨今だからこそ、考えないスキルも必要だとオモウンダ
天才の仕事は説明されるんじゃなくて感じろ!
オレとか他の住人の多くがもう三島に薄汚れてるから、そんな魂の法悦を感じることが出来ないんだ…
官僚が政治をするなんて共産主義じゃねーかw
524 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 06:59:16
マンダリズム(官僚至上主義)で清朝も日本帝国も共産主義も滅んだんだけどね。
やっぱバカだよ官僚って。
そうね。所謂科挙という試験制度が昔の中国にはあってそれで人材登用したん
だけど結果的にその時の政治体制を崩壊させてしまった。
アメリカは優秀な学生は大概、企業に行くか、自分で事業を起こすんだけど
日本はどういう訳かお役人になりたがるんだなw
三島は役人一家に育った訳だが心の何処かで父親の役人っぽさを耐え難く感じ
ていたらしいんだね。
>>524 まさに、その通り。
官僚至上主義の国は、国の存亡をかけたときのここ一番の時は最悪だな。
先の、大東亜戦争の時、もし、アメリカと日本に同じくらい物資が有ったと
仮定しても、官僚至上主義をやっている限り戦いには勝てなかったろう。
今日の日本も、どんな天才の官僚がいようとも、アメリカと何をやっても
今の体制下では、いざの時はアメリカには敵わない。
527 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 07:43:22
大体官僚を「頭がいい、偉い」と思っているやつは、
官僚制が「どんな目的で」誕生したのかわかってないんだよな。
>>526 官僚至上主義をGHQが潰さなかったのは、
「いずれ日本が自分たちと肩を並べても越えることのない処方箋」を打って
おくという、先見性からきたのかもしれないな。
官僚の話は余所でやってよ。
530 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 08:20:40
違う。官僚は何らかの規定路線を職人的にみごとに達成させるのが
彼らの仕事であり本領だ。で、GHQは連合側による日本列島の
戦後体制を実現し実をつけさせるためには官僚制が必要と思い
彼らを再利用したのだ。官僚はなにも考えないし命令以外の
余計なことはしない。さらにお上に異常なまでに忠実でもあり、
支配者がその体制を維持するためにそういう人種は最も都合のいい
存在なのだ。
なぜ官僚登用試験に年齢制限があるのかといえばそれは若いときから
官僚として特化させておかないと後で謀反を起こす考えを持つからだ。
そして「官僚は頭がいい、国の役に立つヒーローだ」という情報操作を
するのは官僚の権威を増すためだ。そうでもしなければ、だれが
こんな狗人間に従うものか。
戦後に誕生した日本国は、アメリカが日本列島の政策を決め、
自民党(植民地都督)にそれを任せるといった「間接統治(植民地支配)」
という制度になっている。彼らはただ日本国民の票を集め、支配すればいいので
政治能力は要らないし、そもそも政治などできない。
彼らはただ黙々とアメリカからの命令を霞ヶ関の官僚を使って実現させるだけなのだ。
官僚など戦場での斬り込み部隊と同じだ。バカしかならん。バカにしかなれん。
公威少年が愛読していた堀辰雄の風立ちぬの映画が、今日テレビ東京でやります。
明日は三島が、もっとも美しく完璧だと言っていた谷崎潤一郎の春琴抄です。
そうだな。三島が学習院時代に書いた短編小説は堀辰雄とラディゲの影響が
強く出てるよね、本人も認めてるが。
ませた少年だった三島はワイルドと谷崎が好きだったらしい。学習院の先輩
でもあった志賀直哉はあまり好きじゃなかったのかも。
三島は、谷崎論のなかで、谷崎の長寿は芸術的必然性があったといい、絶対的不能の愛の裡を夢みた谷崎には、老い=死=ニルヴァナにこそ性の三昧境への接近であり、
「春琴抄」の佐助が自らの目を刺す行為は微妙に「去勢」を暗示していると言っています。
また、佐助の行為(部分的自殺)は自己を美と考える心理機構とは無縁の方法であり、あきらかな認識者の行為であり、官能から導かれた最高の叡智だと述べています。
また三島は、谷崎には生涯を通じてファリック(男根的)ナルシシズムがなかったといい、自分のようなファリック・ナルシシズムの作家には、
老い=衰滅を意味し、肉体的な老いが思想と感性に逆らうような作家はいたましいと、自分のことを考えるとゾッとすると言っています。
そして、谷崎の金色の死の岡村君の解説をしながら、創造者と被造物としての美との矛盾の柵を乗り越えるには死を以て踏みにじるしかないと述べ、自身の死の予兆を匂わせています。
536 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 12:31:51
三島の文芸評論は本当に素晴らしいと思う。
三島は谷崎を芸術的完成を完うした天才と述べていますが、三島自身は彼のように老いてからの芸術的完成を完うしえないことを自己分析していたのでしょう。
谷崎論のなかでは、ヘミングウェイ、林房雄、佐藤春夫、石原慎太郎も自身と同じファリック・ナルシシズムと言っています。
要するに谷崎の根幹はマゾヒズムなのでチ●ポが勃起しようがしまいが
あまりその創作意欲には関係ないと言いたかったのでしょう、三島は。
ま、へミングウェイは猟銃で頭をぶち抜き、三島は短刀で腹を掻っ捌いたの
だから芸術的な創造性の衰退がそれを招いたんでしょうね。で、慎太郎は
政治に逃げたとw
猟銃に刀ってのは男性的ですよね。つまり自らの限界を自覚した場合は極めて
男性的な道具で死ぬのを選ぶのでしょう。
太宰は女と心中したし、川端はガスと心中しましたがw
三島由紀夫は生きていれば何歳?
82歳。
ヨボヨボ。
>>538 谷崎はマゾヒストでも美の客体の肉体的マゾじゃなく、完璧な認識者のフェチシズムだよ
>三島の文芸評論は本当に素晴らしいと思う。
平野っちとかもカキコしてるのかな?
でもプロが金にならないカキコはしないか…
どうなんでしょう?
>>543 私の書き込みじゃなくて、三島の作家評論が素晴らしいという意味でしょ。
素人でも三島読者なら私くらいのレスできます。
平野さんのブログって、こないだ見たら、あまり面白くないですね。
三島がもしブログやってたら力抜かないと思うけど。
>544
スンマセン。どれが544さんの書き込みだかわからない…。でもいずれにしても鋭い書き込みとかは多いですよね
すごい知的刺激になっとります
>545
平野啓一郎って、まわりが三島の再来とか騒いでるだけで、ご本人はそういうの迷惑だろうなぁって思ってたら、意外と三島問題に関わりもって来るんですよね^^;
平野っちにはマジで一回ラノベを書いて欲しいなぁ。ていうか書けよと命令しておきたい
平野啓一郎って、まあまあイケメンだね。
548 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 20:29:08
>>548 半可通レベルさえも語れないからといって、負け惜しみ言わなくてもいいですよ。
人の揚げ足とりするのが目的で三島の本に興味ない人は来ないで下さい。
550 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 23:08:10
三島由紀夫好きな人に聞きたいんだけど
皆現実社会をどうやって生きてるの?
それはそれ、なの?
文学に触れないでいた方が楽だったかもしれないと最近まじで考えるんだけど
>>550 三島も谷崎も読んでないで、誰の本で読んでるの?(笑)
552 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 23:35:47
>>550 そりゃ因果関係が逆じゃないのかね。
日本の近代文学なんて、世界のレベルからしたらC級品程度のものに引き付けられるのは、
文学じゃなくて君の問題だ。
日本の美意識の基本になっているのは古今集である。文学などに関わらずに生きた方が良か
ったかどうか決めるのは、せめて王朝和歌位理解出来るようになってからにしたまえよ。
これは見事なまでに短小な釣竿でつね
554 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 23:57:57
オレはアタリマエの事実を指摘しただけなんだけどなあ・・・。
ま、人の人生なんてどうでもいいや。
555 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 00:15:36
>>552 勉強不足なんで古今集のことはよくわかりませんが、とにかくそういうものに親しみ考えることに楽しみを覚えるのって
現実の社会生活を送る上でむしろ虚しさを感じるだけになる気がして。
野暮を承知で言ってます。
>>554 現実生活に支障がでるほどの、文学的感性がある人は、あんたみたいにスレで揚げ足とってないで、創作活動してるよ。
>>555 いま「奔馬」読んでる。
そういや選挙前後のメディアが何だか気色悪いよなあと思って
mixiの日記に書こうとしたけど、友達を失いたくないので
内緒のブログに書いておいた。
「奔馬」に集中し過ぎるとヤバそうなので「夏子の冒険」で息抜きすることにした。
そんな生活です。
>550
オレは底辺を生きるカス
文学(というか美しいものへの考察っていうバイアス)を知ってしまうとそっちの方が生きるに易い
自分の場合は…
あとはタオイズム(貧乏人の慰藉)をよすがに上の公園の炊き出しに並んで野垂れ死にするだけだぜぃ
550がまだ学生なら鴎外の「妄想」でいってるみたいな、社会の役割を忠実にこなす自分を「舞台に出て役柄をこなす役者のように感ぜられる」っていう
人生も案外幸せだとオモウ…でも多分プロなんだろぅ?
559 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 05:40:44
>>556 ??なんで文学的感受性豊かな人は日常生活に支障がでる筈だ、なんてヘンな事を勝手に決め付けてんの?
550氏も556君も日本の(と言うよりどこでも)文学というのはもともと共同体の営みである、というのが分
かっていない。
しかし、それでは三島が命がけで訴えようとした事も全く理解できまい。三島読んでも虚しいはずだよ、そりゃ。
万葉集・・・が無理なら、三島も賞賛していた山本健吉の「俳句とは挨拶である」てな事を説いた本読んでみな。
文庫で出てる「俳句鑑賞歳時記」とかな。
「創作活動」ねえ。わたしの言うことを揚げ足取り程度にしか受け取れない人間の知り合いが一体何を創作して
んだか、怪しいもんだな。
まあ、創作ならわたしもしないでもないが、何でも兎に角創作する奴がエラい、と思ってるんなら、君も携帯小説
でも書けば?
オレは読みたくないけど(笑)。
560 :
555:2007/08/10(金) 07:42:17
>>557 物語の世界観があまりにも完璧だからのめり込むとそこから帰りたくなくなる感じかありませんか?豊穣の海なんて特に。
やっぱりはまり過ぎないように、ある程度距離をとることも大事なんですよね
>>558 プロになりたいです。
561 :
550:2007/08/10(金) 07:50:53
>>558 「妄想」読んでみます
>>559 それを守ろうとした三島が死んでしまったことが不安になるんです。
グレン・グールドは漱石の文学を愛したし、
ガルシア=マルケスは『眠れる美女』を下敷きに
『わが悲しき娼婦たちの思い出』を書いた。
三島は川端の「眠れる美女」について、小説家としての川端氏の地獄を思って慄然としたといい、
川端文学においては、もっともエロティックなものは処女であり、しかも眠っていて、言葉も発せず、そこに一糸まとわず横たわっていながら、水平線のように永久に到達不可能な存在であると言っています。
さらに、三島は川端論のなかで、精神的交流によってエロティシズムは減退し、到達不可能なものをたえず求めているエロティシズムには、内面よりも外面のほうが、はるかに到達不可能で謎に充ちていると述べ、
処女膜とは、エロティシズムにとってはもっとも神秘的な「外面」の象徴であるといっています。
三島は、川端の女体描写は、もっとも老練な彫刻家の観察に匹敵し、決して働きかけて来ない、不動なものへのエロスの嗜好が、ついには屍姦の幻影に到達するのは自然であるとし、
サルトルがジャン・ジュネ論で述べた、美と悪についての言葉を引用しながら、川端の「眠れる美女」に一つの思想的な作品の側面があることを指摘しています。
川端は死ぬことなかったのに
三島が自衛隊に体験入隊してたときに川端に宛てた手紙というのが荒れた内容で、
川端家が三島の名誉を考えて廃棄したと往復書簡集にかかれてたけどどんな内容だったんだろう…
三島に楯の会の決起集会に来るように川端は促されたんだけどそれを拒否したんだよ。
『嫌です。私は嫌です。』よ断ったらしい。一応は子弟関係にあるかのように見えた
二人だけど案外その関係は冷めていた気がするね。三島は『俺、最近川端康成のニヒリズム
がやり切れなくなってきたよ。』と知人に苦笑して言ってたらしいし。
でも川端は親友の今東光の選挙応援は熱心にやっていた。多分、今は死なない奴だと
思っていたのだろうし、三島に関してはこのまま行けば大変な事態になると予測していた
のかもしれない。
三島がノーベル賞をもらわなかったのは、選考委員が三島の思想を問題にしたからです。
そして、三島は思想的問題で、はねられるということを誰かが川端の耳に入れ、川端がそれなら私がもらおうということになったらしい。
他の人がもらうよりは、自分がもらったほうが三島君も納得するだろうと思ったらしいです。
川端は三島に「今度はいただかせていただきます」と言い、三島としたらそう言われたらしょうがないと納得したらしい。
おそらく川端が選考委員を説得し三島を強く推薦してたら、三島がもらっていたかもしれない。
後年川端は、ノーベル賞は三島君がもらうべき賞だったんだよ、と、ある知人に漏らしています。
そのことが澱にのこって川端は睡眠薬依存になったという説もあります。
他の人って川端や三島以外に候補者って日本人作家でいたんですか?谷崎は既に
鬼籍に入っていたし。
三島が思想的問題で選考から漏れたのは事実ですね。三島はどうやら好戦的でファッショ
な人物であると解釈されたらしい。一応ノーベル賞は平和賞も有りますからそういうのを
嫌う傾向にあるんですね。ギュンター・グラスが元ナチの学校にいたのも問題になった
くらいですから。
571 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 19:24:37
572 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 19:24:57
>>568 確かに。その関係は冷えきってたように感じる。三島は川端の人間性に対して懐疑を抱いてたと思う
川端康成を題材にしたエッセイかなんかで絵画の鑑賞の話が印象的だった。
なんでもない絵の前で意味ありげに立ち止まってみたりして回りの人間をもてあそんでるようなとこがあったとか。(記憶曖昧だから恐らくかなり細部は違う)
一見持ち上げつつも、冷ややかな三島の視線を感じる
半可通が玉堂なんか買うかって。
>>572 三島の弟さんは、川端氏が嫌いだと言ってたと聞いたことがある。
>>549 ↑
この馬鹿が出入りするようになってから、スレのレベルが著しく低くなったwwww
もしかして、以前からかなwwwww
576 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 20:56:12
このスレのレベルが高かった時があったと思ってんのw
577 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 21:13:41
「半可通」って言葉をしつこいくらい使ってるな
知ったかぶり、とは書きたくないのか「半可通」
578 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 21:22:59
>>569 >川端がそれなら私がもらおうということになったらしい。
>他の人がもらうよりは、自分がもらったほうが三島君も納得するだろうと思ったらしいです。
>川端は三島に「今度はいただかせていただきます」と言い、三島としたらそう言われたらしょうがないと納得したらしい。
この話が本当だとすれば川端も相当なもんだね。
美談のように仕立ててしゃあしゃあと自分が出てくる。
礼儀正しい三島にすれば、そんなこと言われたら何も言えないもんな
そもそも川端って人は太宰からも恨みをかわれてたけど
どうも底意地が悪いところがあるような気がする
>>577 あはー、
>>573だけは俺なんだがw
浦上玉堂は、以前日曜美術館でやっていたのを見て
なんとなく気になっていたんだ。
美術館まで行くのはめんどいが、画集は欲しいな。
580 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 21:51:54
佐藤亜紀氏、講演でビックマウス。
・三島由紀夫は作品を量産しすぎた。その質にはかなりむらがある。
・あと7作品書くつもりである。
・そのうち3作品については既に構想を持っている。
・ひとつは2.26に関するもので、エレンブルグ風になることを想定している。
557 :吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 01:33:08
>>555 いま「奔馬」読んでる。
そういや選挙前後のメディアが何だか気色悪いよなあと思って
mixiの日記に書こうとしたけど、友達を失いたくないので
内緒のブログに書いておいた。
「奔馬」に集中し過ぎるとヤバそうなので「夏子の冒険」で息抜きすることにした。
そんな生活です。
↑この人なんか痛くない?何で自分語りしてるん?w
>>575 半可通レベルのレスもできないと言われて、よっぽど悔しいみたいだな
レベルが低くなったと、わざわざムキになって言いに来ると、かえってレベルが高くなって、荒らしにくくなったといってるように聞こえるがねw
目障りだから来んな禿げ野郎
586 :
557:2007/08/11(土) 00:07:45
>>560 作品中で自分の考えを述べる登場人物の全てが
三島由紀夫その人の分身であるような気がします。
「行為」しか描写されない人物は除かれます。
清顕の父とか。
なので「世界観」とは、三島由紀夫の考えたこと、そのものだと思います。
正直なところ、『豊穣の海』を読み終えるのが怖い気もします。
夏厨が消える頃、またこのスレでお会いしましょう。
>>581 痛い人って、見てて楽しいでしょ(゚∀゚)
日本文学における耽美という問題について考察するならば
表現者たる主体は、美をあくまでスタティックな他者として認識するようなところがあって、谷崎や川端は特に女体、処女のエロスなるもの、日本の美に主眼がありました。
ところで三島の場合、いわゆるギリシア体験以後、死刑囚にして死刑執行人を以って任じ、
美を創造するものが同時に美それ自体である、という矛盾を自己の存在論的課題として背負い込むようになります。
祖母、この深情けの恋人との長い蜜月関係が幼い三島に現実にも勝る美的世界の中に自閉する事、
それを耽溺する事の頽廃的な悦楽を教えて、三島にとっての外部=現実に関わる事を困難なものにしたのでしょう。
蒼白い貧血気味の子供は祖母の選んだ女の子の友達とだけ遊んで、絵本などからいつしか同一化の対象として、美しく殺される王子という主題を自らの観念の裡に育んでいきました。
>>587 コテつけたり、はずしたり禿げちゃびん親父荒らしご苦労よのう( ̄凵Pノ)ノ
>586
さすがに荒らしはみればわかるので気にされること無いですよー
アホか(苦笑
俺は煽る時には、かならずトリを付けることにしているんだが。
っつーか俺はこんなところで、ひとの目を欺けるなんて考えるほど
傲慢な人間では無いつもりだよw
バカはよう踊るなあ…
>>583 そんな捨てぜりふを吐かせるほどに、携帯君を悔しがらせてしまったわけかwww
>>595 あなたは一日中家でパソコンで荒らしを一生やってなさい。
虚しい男ですね。
友達いなくて誰からもメール来ないから携帯が特別憎いのかな(笑)
いまどき携帯を低く見るって、かなりの年寄りなんですね。
浅田彰はまだ死なないのか?
602 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 17:47:42
でもあのひとたちがいくらいっても三島の評価はくつがえらないですよね〜
しかし相変わらず三島関連の書籍は本屋で平積になる…
603 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 18:56:43
誰か、勲が獄中で悶々と考えていたことと、ラスコーリニコフが獄中で見た
夢の共通点について語るつもりのある奴はいないか?
>>603 まず、あなたが語れば?
三島の作品に関することなら誰も邪魔しませんから。
605 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 19:50:24
606 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 22:31:19
>>605 おまえが異常だから仕方ないだろ
さっさと罪と罰と奔馬を比較考察してみれ
中上とたけしは、不在の三島をめぐる共犯関係にある、とするのが正しいでしょう。中上は三島の死の年齢と仕事を異常に気にしていた、
というのは柄谷行人など親交あった人々の証言に明らかです。三島の天皇に対するかのように路地を文化起源として小説を書きましたが、
彼自ら自分もある意味、天皇小説を書き続けてきたと、発言しています。パロディー化、矮小化というのは屈折した愛情表現なのかもしれません。
神話化された姿には父殺しにも似た脅迫観念を持ち、彼を笑いに転換する事で限りない慰みが得られる。アンチ巨人もファンのうち、あるいは全共闘は三島ファンを多く含んでいました。
三島のパロディーおよび再来について、三島が果たして文学的に師を必要としたか、あるいは文壇政治的に川端を攻略しておく事に意味があったのか、
などの問題になると思われますが、三島は唯一無二で二つとありえないし、また、必要もないと考える三島絶対主義が一方にあれば、
ナポレオンがヒトラーに反復するようにヘーゲル歴史哲学的に考察するならば重要な事件や人物であるほどに反復するという見方もあります。
再来がありえないから、歴史的偽造主義的な要請からパロディーが偽造されると考えるか、弥勒菩薩よろしく再来がありえるとして、その真贋論争が問題になってくるという見方もあります。
決起当日、市ヶ谷へ向かう5人を乗せた白いコロナが第二京浜から中原街道を行き、首都高速に入ったあたりで、助手席の三島が言った。
「これがヤクザ映画なら、ここで義理と人情の『唐獅子牡丹』といった音楽がかかるのだが、おれたちは意外に明るいなあ」そしてそれを歌いだし、四人が和した。
古賀は「われわれに辛い気持ちを起こさせないためだ」と感じた。
(古賀被告の検察官調書より)
在り来りの言葉だが、
三島由紀夫がいなくなって、世の中面白くなくなった。
611 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 11:26:25
それは三島由起夫とその時代を知ってる人だけだな
最近三島由起夫の名前すら知らない若者は多いよ
612 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 11:36:07
>>603は、いつになったら罪と罰と奔馬について語るんだ?
半可通じゃないとこ示してくれよ
>>611 当方は、三島由起夫氏の時代にそれほど詳しくもなく、
三島由起夫文学にも造詣は特に深くありませんが、
逆境に立ち向かう文学者、芸術家、冒険家をこよなく愛し
今では、世界的に著名な小澤征爾氏などを評論集で支援していた
先見性などは、現在の文学者や評論家と別格の人と感じます。
>>611 よっぽどの物知らず以外は、名前くらい知ってるよ。教科書にも出てるし。
国語便覧とか三つぐらい持ってるが
文豪紹介の場所でも
三島が全く載ってないの一つ
枠が狭いの二つだったりする
三島ぐらいなら半ページか見開き全部載ってよさそうなのに
617 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 12:32:41
>>615 それが知らないんだよ。
もちろん名前くらいは知ってる方が多いけど
知らない率は確実に増えてる。大卒ですら。
もうそういう時代。
左翼の売国奴の圧力で三島を封印しようとしてるんじゃないの
日本が米国と戦争したことを知らない若者が多いって問題になったぐらいだから、言わずもがな
「日本は呪いにかかっている、日本人は金に目がくらみ、精神的伝統は滅び、物質主義がはびこってしまった。
日本は緑色の蛇の呪いにかかっているのだ。」
「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。
それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。」
三島由紀夫
621 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 14:04:17
そんなこと言ってたら生きていけないんだよね。
今の時代、三島を読むということの虚しさはここにある。
>>621 虚しくないよ別に
今の犯罪だらけのアメリカ型時代だからこそ、三島みたいなこと言う人が必要なんだな
虚しいとしか感じない奴は呪いに浸りきった鈍感な古い世代が多いと思う
>>621 >今の時代、三島を読むということの虚しさはここにある。
それなら、大江健三郎でも読んで悦びにでも浸るのか?
624 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 19:27:41
>>621 「40過ぎの男(=三島)が漏らすべき言葉じゃねえな」というのが、
三島没後における石原慎太郎と野坂昭如の共通認識。
625 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 19:42:57
626 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 19:48:59
>>624 ほーう
石原慎太郎と野坂明如の言葉をありがたがって納得するバカもいるんだな
こんな低レベルにゃ三島由紀夫は読めんのもあたりまえやwww
629 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 21:23:02
子供のころ石原と野坂って
タレント議員と議員になりそこなったタレントだと思ってた
日本に、三島由紀夫を語らずして他に語れる程の者は居るのか?
敢えて挙げれば、ヤブ医者、鴎外くらいか。 (笑
慎太郎は、自分が参院選で当選したから三島が選挙出るのをやめたと、ホラふきまくってガキみてえなヘタレ。
632 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 23:06:06
石原がどうこうじゃなくて、三島の言うことはあまりに非現実だったってこと
>>632 三島を読むのは虚しいとか、三島は非現実的だとあなたが思うのは、勝手ですから、
あなたが三島を読まなければいいだけでしょ。
何もいちいち三島スレにまで来て、これからも読んでいく人のレスに揚げ足とらなくてもいいですよ。
三島由紀夫 語録
「精神分析学は、日本の伝統的文化を破壊するものである。欲求不満などという陰性な仮定は、素朴なよき日本人の精神生活を冒涜するものである。
人の心に立ち入りすぎることを、日本文化のつつましさは忌避して来たのに、すべての人の行動に性的原因を探り出して、それによって
抑圧を解放してやるなどという不潔で下品な教理は、西洋のもっとも堕落した下賎な頭から生れた思想である。
特にお前は、ユダヤ的思想のとりことなった軽薄な御用学者で、高く清い人間性に汚らしい卵を産みつける銀蝿のごとき男だ。くたばってしまえ!」
(『音楽』より)
635 :
はるか高み:2007/08/12(日) 23:40:01
三島なんて・・・w、君等が語らなければならない者は他にいる。
それはあの阿久悠だ。
彼は森鴎外や夏目漱石なんかよりずっと優れた文学者だ。
彼のは三島なんかのとは少し違うもう一方の日本語で詠われており、
まことに稀有なものである。歌謡曲は短いしそれに身近だろう。
彼はこの僕を探していた。
僕は彼に会っているべきだった。そして病から救ってやるべきだった。
636 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 23:49:40
三島の言うことは最もだし、漱石も西洋のルールで生きていかねばならない
日本人の悲劇について言及してるが。
これはもう逃れようもないわけで、言えば言うほど不可能性しか残らないよ
西洋のルールの良き点はとり入れるのはあたりまえ
悪いとこまで真似しなくていい
現実には西洋のルールを取り入れれば自ずと悪い面が出てくるのは避けられない。
成果主義と日本的慣例に板挟みになったり。
639 :
吾輩は名無しである:2007/08/13(月) 18:09:01
三島由紀夫が死ぬまで男臭い野郎好きのゲイだった事実さえ
知らぬバカ者どもが大勢いるようだナッ!!!!!!!!!!
641 :
吾輩は名無しである:2007/08/13(月) 20:22:13
>>639 ゲイ ×
バイ ○
男臭い野郎好き ×
女らしい野郎好き ○
ちゃんと調べてないバカはおまいだ。
642 :
吾輩は名無しである:2007/08/13(月) 21:00:51
「英霊の声」読了
何か、難しい小説だったけど日本の奥深さに触れた気がしたよ
あれは何かにとり憑かれて書いたと自身で言ってるね
644 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 11:30:33
暁の寺をまた読み返していますが、やっぱり唯識論の部分は難しい。本多がなぜ覗き趣味にはしるのもよくわからないです。
個人的には『絹と明察』という小説が好きだ。
近江絹糸の労働争議をモデルにして描かれた作品なのだが、三島は勿論資本家
側にも労働者側にも与しない視点で描いている。
この小説に登場する岡野という人物が狂言回しのような役割を演じてるのだが
これは三島の分身なんだろうね。
『君もそろそろ表に出たらどうだ。』と岡野に向けた台詞で小説は終わるのだが
現にこの小説を発表した後に先鋭的な言動を世間に対して三島は見せ始める。
主人公の駒野は旧来の家父長制度を地で行くような人物なのだが、これは昔から
存在する天皇制を暗喩してるとも思われる。で、西欧的合理主義に毒されているか
に見える岡野(三島)はそれを否定したくても実際には身に染み付いて出来ない
という状況だ。岡野はニヒリストに見えるが実際はそうではなく、駒野的なもの
にどうしようもなく憑依されてる人物なんだね。
米式の個人合理主義のフラストレーション、行きすぎた弱肉強食社会より日本旧来の家長父制度の構造社会が
結局よかったと、三島の予想どおりになりつつある現代。
三島由紀夫はニューヨークにやって来ると、せっせとゲイバー通いをしてたと、吉田満のエッセイに書いてあった。
>>647 それが何か?
あなたゲイバーくらい行ったことないの?
女でも、ゲイじゃない男でも好奇心の強い人間なら誰でも行きますよ。
649 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 19:46:44
吉田満は
著書 軍艦大和の最期 で
救助艇にしがみついた大和乗組員の手を指揮官が軍刀で切り落としたと書き、
当時の指揮官から事実無根と指摘された怪しい作家である
よく筆がすべる類だな
650 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 19:47:15
すいません
ちょっと女神の読解をお願いしたいんですけど
とくに最後の2ページくらいのところ
ちょっとお願いします・
>>650 自分も女神楽しめたが最後は意味分からない
653 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 20:47:30
なんつうか、三島由紀夫の犯した重大犯罪と同性愛についての話になると、
必死になって反論のレスをする奴がいるが、事実を事実として直視できないカスは
引っ込んでろや。
と、思う。
654 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 21:03:11
>>652 回答ありがとうございます。
一応、今自分の手元にある全集の田中美代子の評論は
父親と朝子と画家の青年は、それぞれ谷崎、三島、太宰だそうです。
そういう意味も含めましてなにかご意見ないでしょうか?
>>653 性癖だけに興味があり、三島作品やエッセイについては全く語る気のない方は出て行って下さい。ここでは邪魔ですから。
他板にも三島雑談スレはあります。そちらでどうぞご自由に。
いっぺんだけ云っとく。
ちなみに俺は今まで、この件に関してレスをしたことは一度もないよ、
こういったパーソナルな事柄を人前でどうこう云うの、好きじゃないんで。
同性愛云々の話になると盛んにおまいさん、三島はモノホンのゲイでは
無かったなんてことを云い立てるが、傍で見ているとそれ、そこには、
あなた自身の(同性愛者への)差別意識が色濃く滲んでいて、実に不愉快。
俺自身はごくふつーのヘテロだけど、でもとっても不快だ。猛省を促す。
657 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 02:55:13
ルドンて野坂アキユキも働いてたんだね
>>656 不快なら来なくていいよ
へたな三文芝居しなくていいからじじい
ホモに対する反論も受け止められないカスはてめえだ腐れ禿げ
さっさと出てけバーカwww
>>656 おまえの読んだ三島作品についての書き込みしてみれ
>>656 ゲイが事実だと決めつけて、そうでないと思ってる者に猛省を促すてめえは何様のつもりだ?
ずいぶん上から目線だな
うっとおしい揚げ足とりはキエロ
661 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 03:27:57
>>657 ルドンに来ていた客は
三島以外には、吉行淳之介、遠藤周作・・・他にも有名人多数
662 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 04:05:19
>>656 今の時代もう三島由紀夫を読むの虚しいとか言ってた馬鹿でつか?
>>656 真面目に返答いたしますが、私はホモに差別意識は全くありません。ホモのミュージシャンのFCにも入会してますから。
以前していた仕事(ダンス関係)ではホモのダンサーの方々と接する機会も多かったし、芸能、芸術関係にゲイは才能があります。
ただ、三島の本やエッセイやCDを聴くと私が接したホモの人とは明らかに発信するものが違いますし、女の目線でもオカマには思えないということです。
本当のゲイの美輪明宏も著書で、三島さんはホモではなかった、バイだとはっきり述べています。
オレはただのゲイには興味はない。三島だから興味がある
裏を返せば三島であれば、ゲイだろうがノンケだろうがバイであろうが覗き趣味があろうが関係ない
オレスゲーカッコイイ^^;
>>664 最後の一言がなければ、今世紀最大の カッコイイ だったのだが (笑
666 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 08:27:20
667 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 08:53:20
三島由紀夫さんの身長どの程度あったのですか。
背の低い人だったみたいですね。
668 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 09:22:05
>>655 ここも三島雑談スレの一つであることが分かっていないようだな、カス(`・ω・´)
>>668 何回言ったら分かりますか?
あなたは今まで三島のあら探ししてるだけで、三島の人柄を物語る雑談やエピソードはおろか、作品については語らず、作品について質問した人にも答えず、人のレスに揚げ足とりに来てるだけでしょ。
そういう冷やかしは見れば分かります。出ていって他でやって下さい。
>>650 父親=創造者から「女神」になるように育てられた朝子が、最後に「人間の愛欲などに決して蝕まれない大理石のような女神」=不可侵な存在=父の創造した芸術品、となることを決心したという意味ではないでしょうか。
「女神」の、この父親も朝子も両方が三島の分身であり、
美の創造者である自分と美の被造物である自分におりあいをつけること。
すなわち、三島自身も、人間の愛欲(バイとかゲイ)、自我や性格を越えた永遠のフォルム(日本古来の武士道)にのっとり日本男児として死ぬことで、自身を様式美にあてはめたのですから、
同時代の卓上の作家や知識人がホモだゲイだの騒いだところで、私のように三島由紀夫を、すでに初めから切腹し日本男児の美を体現した作家として位置ずけている者には、三島のキャラや性癖をあげつらう人間が、ただの愚鈍な嫉妬深い男にしか見えません。
まあ三島の性癖なんてのに興味は無いんだが、俺は三島の作家としてのピーク
は『豊饒の海』を執筆する前に迎えちゃったと思うんだな。
『午後の曳航』や『絹と明察』なんて作品は失われつつある父権の問題を取り上げ
た作品であり、日本に将来起こり得る時代を予見した作品だと思うんだ。
『豊饒の海』は傑作であるかもしれないが、俺個人としては優れた作品であるとは
思えない。
春の雪はひとつの悲恋物語として個人的には好きだなあ
>>647 は吉田満が日銀のニューヨーク支店にいた頃の話、ゲイバーというのは要するにハントバーのこと、三島も海外で羽を伸ばして遊びたかったのだろう。
自レスに自答ワロス
三島の自殺によって文学の終焉を実感、作家志望を断念した猪瀬直樹は三島の「仮面の告白」をマーケティングリサーチによる成功例として、彼独特の三島文学評論を展開しています。
太宰の命と引き換えにベストセラーとなった「人間失格」が懺悔録であった事から、自分にもまた懺悔に値する内面的問題があるはずだと、三島が倒錯的同性愛の世界を捏造したという事を、
三島の独身時代の異性遍歴や同性愛文献の研究、某心理学者を訪問しての自己分析、等の経緯を取材し追求しています。
また終戦後の焼け跡では進駐軍の解放ムードから性的通俗本が氾濫していたという時代背景もあって、
私小説を逆手に取った性的倒錯者のスキャンダラスな手記ということであればベストセラー間違いなしと、三島は睨んだという考察もしています。
「仮面の告白」の園子については、村松の園子モデルとの失恋説があります。
現実の三島は自身の逡巡から園子を失う事になるのですが、主人公に同性愛の仮面をつける事で二人の立場を逆転させ、主人公が同性愛であるために彼女をふったのだ、という事にしたかったというものです。
当時の三島は鎌倉文庫の編集者に「彼女の事を書かないでいたら、生きてはいられなかったと思います。」と手紙に書いています。
仮面の告白は、大部分が三島自身の生活の事実と符合はしていますが、虚実がとり混ざった、一つの「作品」だと思われます。
テーマは「ソドム(悪行)の美」で、理性の目と、感情の目に見える美の違いと、それに苦悩する主人公の葛藤を描いています。
同性愛者の告白という筋立てにはなっていますが、むしろ、それを「仮面」にして、
彼の本来持っている強いマゾヒスティックな「超我、エロス、死への願望、悲劇への願望(人間超脱への希み)」の暗い衝動を、ある種、赤裸々に「告白」というか露呈してしまっていると思います
『仮面の告白』って小説は前半は凄く面白いんだけど、戦後になってからダレるのが
難なんだよね。三島が書く事に飽きたって訳でも無いんだろうけどね。島田雅彦じゃ
あるまいしさw
三島は失敗作と位置付けてはいるが、俺は『青の時代』が面白いと思った。三島は
新聞の社会面の事件から題材を得る事が多いが、これは『光クラブ事件』を扱った
作品。主人公が三島と同じ東大法学部なのが興味深いね。
681 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 17:47:18
山田詠美だっけかも
青の時代が一番気に入ってるらしい
仮面の告白の後半が前半より盛り上がりに欠ける印象があるのは実在の園子がいたから、
私小説に近くなってしまったからじゃないかな
実在のモデルがいない近江については思い切って創作できたから完成度が高かったのと、
読者の気の引く部分は前半に纏まっちゃったからね
683 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 20:06:07
ダハハハハ、雑談スレに相応しい流れじゃないか。
684 :
吾輩は名無しである:2007/08/15(水) 22:42:25
三島笑い
ダハハハハ(眉毛八の字)
大藪春彦って面白いよね。
三島由紀夫の好きな英雄主義の世界と通じるものがある。
きっと、斜にかまえて陰で人の足をひっぱるような文壇の陰気な奴らより、よっぽど気が合ったんでしょうね。
可哀想なので止めとこうかと思ったんだが、やっぱり止めないw
>>682 さすがにここまでは云いたかないが…、馬鹿丸出しだな(苦笑
三島
>銃というものは、男の肉体の一部だから、それを男の
>肉体からはずしたら、去勢だよ。
他所から持ってきて、なんとかして埋め合わせをしないといられない様な
いじけたタチのが、武器マニア、軍事フェチになるのは今も昔も同じだね、
こいつとか。
http://asyura.com/2002/dispute3/msg/200.html あわれとは思うがしかしwww
普通はさ、歳とればそれなりには恥じ入るものなんだがw
実際にガキん頃に、まぁ人並みには馬鹿をやってきた人間ならば。
逆にその辺りに異様なコンプレックスを持っているいじけた手合い、
たとえば渡部昇一みたいなのが、マッチョな文言を振り回すことで
幼少時の劣等感の埋め合わせをしようとするんだな。――それこそ
なんとかさんじゃないが、「男になら」判るんだよ、この手の雑魚の
「匂い」はもう、一発で。
それにもちろん女性にだって判ると思う、それなりの知性があればね。
だいたい、思想にギャラリーなんぞ必要か?
もとより見る力、考える力を欠いた大衆を相手に見得を切る、
むしろそれがために、思考それ自体を捻じ曲げてしまう。
求める高みへと近付く、その手段として考えるのではなしに、
ただ「補う」ためだけの小理屈を、懸命に捏ね回す。
俺なら断じてそんないじけた精神を、「美」と呼んだりはしないが。
すみません。
このスレを見てる方で、『伜・三島由紀夫』の、没後の方を読了された方いますか?
生前の方は、文庫にもなっているので、拝読済みなのですが、
最近、没後がある事を知り、購入しようか迷っています。
増版されていないようで、結構、高いんですよね。
生前・没後のペアで7,000円とか…。
ずうずうしいですけど、読了されての感想とかもしあれば、ぜひ教えて頂きたいです。
宜しくお願いします。
>>686-687 あんたそんなに三島が嫌いなのに、なんで三島にそんな関心あるの?
もう死んでから37年も経つ人を、ふつう嫌いならどうでもよくなって無関心にならない?
嫌いならこのスレも見なければいいし、三島から一切離れれば?ぐちぐち男のくせに死人にムキになって、
掲示板なんかで威張ったって仕方ないでしょ?
みっともなくて寒気がするんですけど、陰気なストーカーみたいで。
>>688 生前と没後の2種類あるとは知らなかったです。
引用などで一部分は読んだことありますが、私も本は持っていません。
俺が三島についてどう思い、なにを書こうが、
あなたに指図されるいわれはない。
異論、反論があるのならご自分の言葉でどうぞ、
無意味な中傷や個人攻撃、ヒステリー等ではなくてね。
692 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 09:02:19
先日亡くなった小阪修平の『非在の海』を今読んでるけど、
三島評論としてはなかなかいい出来の本じゃないか。
ちなみに梓の『伜・―』は正続両方持ってるよ。
続(没後)は確か川端の悪口で占められていたはず。
梓が東大の学生の頃に赤門前だかで出会った川端の
不気味な印象まで引っ張り出してこきおろしているくらいだから、
よほど川端のことが癪にさわっていたんだろうけど、
物書きとして素人なぶん、明らかに行き過ぎた表現もあったような気がする。
三島を含めて平岡家はやっぱり変わった一家だという印象が強い。
瑶子夫人のエキセントリックぶりについては元文春の堤堯がしっかり書いてるしね。
>>691 何を書いてもよくないですよ。ここは三島を語るスレですから単なる三島の中傷や、自分と比較しての自分自慢、自分語りはスレ違いだからやめてくれませんか。
どうしても、やりたいなら文学板以外でやって下さい。
ちゃんと三島文学に関連して話したい人の邪魔してそんなに楽しいですか?
マナーくらい守って下さい。
694 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 11:11:53
>>687 ギャラリーが必要ないなら、おまえも2chで書き込みする必要ないがなw
>>686 石波のことでわざわざサヨクの掲示板から引用かい?
自分の言葉で語れよ。
( ̄凵Pノ)ノ浅田彰ってどんなブサメン?
690さん、692さん、『伜・三島由紀夫』に関して、
ご回答頂き、どうもありがとうございます。
生前の方でも、梓氏の偏狂な性格がかなりあらわになっていましたが、
没後はもっとその傾向が強いのですね。
三島一家の川端嫌いは、すでに他著でも取り上げられていましたが、
梓氏の没後の記載によるところも大きいのでしょうか。
692さんのご意見から、再版されない理由が良く分かりました。
僕個人としては、色々な評論・暴露本を拝読した限り、
偏狂な家に育てられ、的外れな期待をされ続けた三島を不憫に思う気持ちの方が強いです。
僕みたいな野次馬根性のファンがいるから仕方ないとは言え、
余りに暴露本めいた本が多すぎて…。
表面上の社交上手さとは裏腹に、
人のいい三島の悲しみを垣間見るような心地がするのです。
ご意見、大変参考になりました。
どうもありがとうございました。
まあ基本的に三島について語るのであれば別に批判的意見であろうが構わないのだが
自分について語るのであれば全くの場違いだね。
三島が嫌いなのは全然構わないさ。俺は三島個人は好きでも嫌いでも無いし、ホモ
だろうがヘテロだろうが全く興味が無いけど、彼の残した作品には大いに感興をそそられ
るんだね。
『豊饒の海』4部作は決して好きじゃない。だけどその前の作品は好きなんだな。
『鏡子の家』とか『宴のあと』だとか『絹と明察』なんてのは個人的に好きなんだ
な。『金閣寺』が最高傑作って扱いになってるけど、正当な評価を受けていない
作品も多いんだね。
>692
じぶんはプチブルの友人がいるんだけど、やっぱりすごい意識家(家族も含めて)…
それが時として貧乏人のオレにはすごいエキセントリックに見える
そういうのってある程度カネを持ってる人に共通したメンタリティーなんでしょうかね?
そうだとしたら、元が貧乏人な川端との齟齬も結構察しがつくなぁ(あくまでもそうだとしたら。ですけど…
700 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 19:00:55
>>692です。
ちょっと思い出しましたが、「没後」にはいわゆる三島裁判の経過についても触れられていたはずです。裁判長がマヌケだとかどうとか…。
梓もエキセントリックと呼べるとしても、瑶子夫人のそれとは若干性格が違うかなと思います。
梓の場合は田舎者特有のスノッブな面があるんですよね。何事も斜に構えずにはいられないような。
堤堯は月刊誌『will』で現在も「編集者のオデッセイ」という題で自らの三島との関わりについて、かなり興味深い話
(例えば三島の『文化防衛論』に朱を入れて当初三島が予定した趣旨まで変えさせたのは自分だ、とか)も踏まえて連載を続けていますが、
いかんせん、80年代中期に突如勃発した「家畜人ヤプー著者・沼正三=元東京高裁判事」説をでっち上げたのがこの堤という話を聞いて、
彼の連載の内容には「気をつけた」ほうがいいなと思いました。
>700
レスありがとうございます
なるほどー
週刊誌のゴシップ記事くらいに捉えておいたほうがよさそうってことですね
晩年の三島の草稿に朱を入れるなんて、どんだけスゲー男なんだ!ってみんな思うわけねーだろ!^^;
>>693 お前のレスも三島文学に関連していない無駄レスなのだがねwwwwwwwwwwww
>>692 そうなんだ? 良い?機会だし、自分も読んでみます。
>>693 …何遍同じことを繰り返せば気が済むんだか(苦笑
>>686は
>>682および
>>685に対する、俺のあくまで素直なw
感想を書いただけのものだし、
>>687はまさに、あなたの
常日頃からの持論に対する、俺なりの、真正面からの反論。
どちらもれっきとした三島ネタだと思うが。
あなたがどれだけ喚き散らし、削除依頼を出し、
またひとへの中傷や個人攻撃を繰り返そうが、
そんなのは関係なしに他人は他人で好きに考えるし、
ここではめいめいが好きな様に、スレタイに沿った話題を書き込むだけ。
それが2chのルール(およびローカルルールにも)に反してはいないのは、
あなたの出した「大量の」削除依頼の、その大半(具体的には
大型のAA以外の全て)が運営側に黙殺されている事実に鑑みても、
明らかでしょう?
もう本当にいい加減にしませんか?
誰が一体、このスレの真の厄介者なんだろうね、
酷く口の悪い、嫌なやつ(=俺w)か、それとも、
自分とは異なる一切の意見を封殺しようとする、あなたの方なのか。
#沼と云えばその昔、たしかスタジオヴォイスかなんかのインタビューで、
精神障害者のフリをして女子寮に潜り込む話とかしてなかったっけw
あれは、ホンモノだと思ったなww
704 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 23:38:17
梓さんなかなかユーモアあって面白いと思うけどな。絶妙な語り口だし下手な小説家より面白い。
梓もなつも定太郎も倭文重もいないとあの性格は無理だったわけだし。三島の家族に対してちょっと詮索しすぎなきらいもあるけど。
伜・三島由起夫読むと三島が外見に小説家らしさを嫌った理由が梓と定太郎のブンガク者嫌いに関わってると思った
705 :
吾輩は名無しである:2007/08/16(木) 23:50:43
ところで野坂の三島論面白いね。
>>703 削除依頼したのは、荒らしレスだけです。自分を正当化しようと嘘を言わないで下さい。
ホモ乙、とか同性愛板でやれ、低脳なスレとか、人を馬鹿にするようなものは意見じゃないでしょ?
全部削除されないのは知ってますが、続ければ荒らし人がアク禁になるというのでやったたけです。
前スレの削除依頼出されたことを自分が荒らして悪いくせに、あんた本当に腐った狡い男ですね。
もう、あんたがこのスレにいるなら、別スレ立てて私が他にいきます。
707 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 00:08:37
>>704 瑤子夫人だけでも十分変わった人だったと思うよ。
そのうち堤堯の連載も単行本化されると思うから、
瑤子夫人に関する記述部分だけでも読んでみて。
あと、あまり参考にならないけど、
>>687あたりに「思想」なんて言葉が出てきているので、
三島本からの引用をちょっとしてみたい。
「われわれが思想と呼んでゐるものは、事前に生れるのではなく、
事後に生れるのである。まづそれは偶然と衝動によつて犯した一つの行為の、
弁護人として登場する。弁護人はその行為に意味と理論を与へ、
偶然を必然に、衝動を意志に置きかへる。
思想は電信柱にぶつかつた盲人の怪我を治しはしないが、
少くとも怪我の原因を盲目のせゐではなく
電信柱のせゐにする力をもつてゐる。」
(三島由紀夫『禁色』より)
この一文をものした時点で既に、おそらく三島は
「思想」に依拠した人生は自分は送れないことを悟ったと思う。
709 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 01:11:26
さよならは別れの言葉じゃなくて〜
また逢う日までの遠い約束〜
>>708=
>>703 おまえの書き込んだ下品で陰湿な、女の生理の汚物がどうとかの醜い荒らしレス
>>475を削除人さんが削除してくれました。
下の二つは見送られましたが
↓
>>284 > ポモ厨発狂wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>478 > 同じ穴の腐マンコ。
711 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 01:26:33
712 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 01:38:34
◆k2XT3HjFWwはエロコスプレサイトも見ているよww
好きに思え(笑
前にも書いた通り、俺はここで自演をやるほど、
傲慢な人間ではないつもりだが。
>>707 ひりひりと来るね。
どうしても、「その後」と切り離しては考え難いものではあるけれど、
でも率直で、とてもチャーミングな文章だ。
>>712 やっぱりお前かw
俺はトリップは、ここですらときたましか使わないのに
(と云うより、小説系の板以外では2ch内でも使ったことはない)、
わざわざ2ch以外にそれをばらまく様な真似、する筈もない。
なんと云うか…、かわいそうな奴。
>>713-714 荒らしの否定はしないんですね。
いまさら偽善ぶらなくていいですよ。私はもう消えますから。三島をマンセーする私を追い出せて、さぞうれしいでしょうね。さようなら。
はい。さようなら(笑
それに、別にここで言い訳なんかしなくても、
前のレス削除スレを見れば全て判ることだから。
717 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 02:17:30
718 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 02:23:52
>>716 見れば見るほどおまえしかいないのがバレてるよ
719 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 03:26:19
三島がボディビルやったのって、あれは運動神経に関係なくやればだれでも良い体に
なれるからなんだろうな。
最初はボクシングやったけど続かなかったと言うし。剣道やってる映像も観たけど
かなりどんくさかった。球技なんかはてんでだめだったろうな、あれじゃ。
720 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 03:31:52
三島ってユーモアもありそうだな。
死ななかったら80年代あたりのとんねるずなんかとバラエティで共演して
欲しかった。野坂なんかよりよっぽど面白そう
721 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 04:37:07
>>716 そんなとこをガン見してんの荒らし本人のてめえだけだ短足豚
三島をネタのオナニー、気持ち悪〜〜〜〜〜い
みんな、さみしいのね!!!
723 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 10:59:12
>>722 それにNo.1から粘着してるおまえが一番な
724 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 18:46:54
天は二物をを与えない
それはこの天才においても例外では中田のに
二物うぃお欲したがために尾
はぁ?
726 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 22:06:25
三島が存命であれば82歳。
どんな大家になっていたことであろうか。
この人とビートたけしの対談でもあれば
面白かったのだが・・・
つまらないと思うよ、何といっても薔薇族としての三島先生だけが三島由紀夫なのだからね。
728 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 22:59:25
あほくさ
729 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 23:39:20
>>726 「たら」「れば」は禁物だが、仮に今三島とビートたけしの対談が成立するとして、
結局はたけしの主張の中途半端さや底の浅さが露呈するだけなんじゃないのかなあ、と思う。
雑な質問や受け答えを徹底的に忌み嫌うのが対談に臨んだ際の三島の特徴でもあったし。
映画論を闘わせれば結構面白い話が出てきそうだけどね。
ちなみに、三島が遺した数々の著名人との対談は、どれもとても刺激的な内容に満ちており、
今読んでもまったくその魅力は色褪せることがない。
意外なところで、あの中曽根康弘とも一対一の対談を組んでたしね。
730 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 23:55:41
今の著名人とはあきらかに格がちがうよなw
731 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 00:06:35
残された対談の質が文学的に本当に高いかどうかはともかく、
どんなジャンルの人を相手にしても、
相手の得意ジャンルに合わせながら一定水準の対談をこなしているのが驚異的。
732 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 00:12:14
寺山の鋭意あふれる論評を切り崩すことなくうっちょってしまった、古典的ぶんごうの姿、文字だけでも匂いたつくらいさめざめとした空気を醸していて、なんだか三島がこぢんまりした様が哀愁を誘いました。
たけしはトリックスター
対談しても、すくなくとも三島には実になることは何も無いような希ガス
でもやさしいから731がいってるみたいに話をあわせてくれるんだろうな
いま三島が存命だったら若いジャニーズアイドルとかと対談しそう
それと今上天皇
734 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 01:44:23
小難しいことぬきにしてどっきりテレビのターゲットにでもなってもらいたかった。
たとえば二枚目俳優に仕掛け人になってもらって、2人きりの時に三島にゲイを打ち
明けるとかwどんな対応するんだかw
てかこれからは皆
両刀使いの世の中になるのでは
736 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 10:10:11
三島がポール牧みたいな役どころか…。
三島「(葉巻に火をつけながら)知ってた?アタシがオカマだってこと。」
若手芸人「…(絶句)」
逆説的な言い方になるけど、
つくづく三島はあの時死ねてよかったと思う。
三島がお笑いウルトラクイズなんかに出てる姿なんか
絶対に見たくないww
737 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 18:55:57
449 名前:はるか高み :2007/08/17(金) 20:58:36
いわゆるヤハヴェとはね、
神が宿る者の名、つまり母胎の姓がヤハヴェなのである。
ヤーヴェは神の名ヤハヴェをもっと直裁的に表したものであり、
二つはもちろん同じものである。
神の子と違い、孫はこの日本に降りている。
母方の姓はヤハヴェの日本語、つまりヤマヴェを音表記したものである。
奇しくも僕の母方の姓と同じなんだが、僕はもっともそれにふさわしく
ないものなのである。
しかし・・・・w。
450 名前:はるか高み :2007/08/18(土) 18:51:56
僕の母方の姓は山辺(やまべ)なんだ。
ではヤハヴェの名は何て言うのだろうか?どこかにある?
実は日本語には「や」の義というのがあってね、自ずと解かるんだよ。
その義に従うと、必ず名は「ゆうじ」でなければならない。
奇しくも僕の名は「ゆうじ」なのである。
つまり僕と神は、姓名に於いて一致しているんだなぁ。
738 :
はるか高み:2007/08/18(土) 20:27:37
三島のスレだよね。
では三島由紀夫は神を知っていたであろうか?
もっともふさわしくない者が神だと三島は言っていたが、
それは自明というもので正しい。
又、『太陽と鉄』でこうも言っていたと思う。
神とは辺境守備隊である、と。
山辺の辺をはじめ、三島は神を知っていたのである。
739 :
はるか高み:2007/08/18(土) 20:29:56
いや三島は神の全てを知っていた。
たとえばつれあいになる者の名でさえ。
740 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 20:54:47
ガハハハハ(眉八の字)
三島嫌いの粘着荒らしへ
あんたさ
私がここ書き込むのやめて、さよならしたんだから、
私のあとストーカーしてまた同じようにホモとかくだらない書き込みするのやめてくれないかな?
結局最後はこんなレスばっかしかできないの?左翼さん
↓
214:無名草子さん2007/08/18(土) 19:12:29 (1)
三島はホモだし切腹マニアだし、、、事実だから仕方
ないのでは?
742 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 22:36:28
いや三島のお笑いウルトラクイズ見たいぞ
なんて地獄は暗いんだろうw
744 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 23:29:25
745 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 23:31:13
>>742 カンニング竹山を、騙すフリして騙されてマジ切れ
なんてのが見たい。
>>741 ヘタレサヨクはまともに相手するとバカが移るから
てきとーに転がしてけっとばしとけ
748 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 04:21:58
まあこのクラスの文豪で、テレビのバラエティでバカやってくれそうなのは
三島くらいだよな。あと太宰も、もしかしたらやるかも
粘着左翼荒らしはどこ行っても荒らしてつきまとうから、またここで三島マンセーレスしまくろうかな
>>748 そうね三島はサービス精神強よそうだから。
>>749 俺個人へのレスはBarか牛でよろ。
荒らしは勘弁。他のひとに迷惑。
…とついでだから書いとくが、俺は元々一般書籍の方は見てなかったし、
だから当然、書き込んだこともない。――それに安心してくれたまいw
あなたが居る限りはこれからも、あのスレには一切関わるつもりはないから。
だから仮に今後、向こうのスレで、ここでと全く同じ様に、
あなたの自己陶酔レスやらそれへの自我礼賛自演レスやら排他的な態度やら
削除依頼の大量連投やら他の参加者への誹謗中傷発言などが問題になることがあっても、
そこには決して、俺は居ません。
以上、返レス無用。
#繰り返すが、俺個人へのレスは雑談スレに書いてくれ。
お願いだから、スレや関係のない人間を巻き込まないでくれ。
752 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 09:09:22
「先生!先生!」と若手芸人連中におだてあげられつつ、
ピコピコハンマーでたけしに殴られて美徳のよろめきを見せる三島www
753 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 09:18:36
美輪明宏の人生相談説教番組には必ずゲストで出たろうね。
>>751 誰もあんたと特定したわけでもないのに(笑)
自分から犯人名乗りしてご苦労さま
2ちゃんは三島マンセー書こうが、何を書こうが自由なんでしょ?あんたに指示される覚えないよ。
あんたが私をそうやって排他的にするなら私もこれまで同様あんたを叩きまくりますからね
>>751 自我礼賛自演レスって何?そんなこと一度もしてませんが。どれかちゃんと指摘して下さい。自分が自演してるから他人もそうだと思わないでよ年寄り(笑)
>>751 あとさ
何これ?意味わからないんですけど。
↓
> 俺個人へのレスはBarか牛でよろ。
あんたが常駐しているとこなんか知らないよ(笑)
757 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 09:52:55
◆k2XT3HjFWwは
荒らしの分際で居直る基地外
>>751 私を荒らし呼ばわりするなら私が立てたスレから出ていってくれるかな?
759 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 10:21:35
鏡子の家は評論家の評価が低いけど、実はかなりの傑作じゃないかと最近思ったりします。後何十年か先に再評価されそうな気がする。
三島文学の根底には戦後派文学批判、日本の官僚制批判が根底にあり、また骨格としてはニーチェ、プラトン、バタイユ、仏教、唯識論を用いている哲学的文学であるので、
時として難解、現象を述べながら観念的であり、日本文壇では正当に評価されていないものが多々あります。
761 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 11:30:39
佐高信は在日朝鮮人らしい
762 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 12:08:39
>>751 > お願いだから、スレや関係のない人間を巻き込まないでくれ。
( ´,_ゝ`)プッ
誰もてめえなどに
心配されたくねえよ短足豚( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ
なんだか、どっちが荒らしなのかマジで分からなくなってきたwww
まあ、そんなことはどうでもいい。スレの主題は、三島由紀夫なのだからね。
ところで、三島は両刀使いだったのかね。子供たちは人工授精で作ったなんて
噂もあったらしいが、そうだとすれば真性のホモだったということになるね。
764 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 13:14:31
三島は「仮面の告白」によって、そのフィクショナルな生涯の起点とした、というのは松本健一の「三島由紀夫亡命伝説」に見られる解釈でありますが、この作品が「人間失格」を意識して創作されたとする批評家に奥野健男と猪瀬直樹がいます。
奥野は太宰の全作品が滅んでも「人間失格」は永遠に読まれるだろうとし、文壇はおろか社会から抹殺される事も厭わない真実の告白、書いてしまった以上もう生きてはいられないような魂のバイブルとして、この作品を絶賛して止まない訳ですが、
三島が「人間失格」を読んで同類相憐れむとも言うべき共感を得て、「仮面の告白」創作の動機としたのではないかという仮説のもとに、「三島由紀夫伝説」の論理を展開しています。いわば奥野の脱文学的な内的必然性の書物と言えるでしょう。
ですから、命と引き換えに初めて書けるような「仮面の告白」を書いてしまった三島がいかに生きたかという関心が、この作家との18年間に及ぶ交流を支えた、と回顧しているんですね。
>>763 同性愛のことも週刊誌レベルでなく、少しは作品と絡ませて述べられないのか?
文学以外の雑談もいいが単なる井戸端の婆レベルの噂はしらける。他でやってくれるかな。
奥野は三島が太宰の文学的問題を継承しているという認識から、戦後派とは対立的立場にある作家と位置付けています。「仮面の告白」以前の三島は異端的なマイナー,ポエットであり、
もし大蔵省での官僚生活を持たずに学生からそのまま有名作家になっていたら、堀辰雄の亜流ハイカラ抒情作家で終っていただろう、
近代官僚制=日常性の中で自分が普通ではない怪物であるという違和感を抱いて、「仮面の告白」を書く決意を固めたからこそ大蔵省を辞めるに至ったのだ、
まさにその時にライバルともいうべき太宰の自殺と「人間失格」を知って、嫉妬し、それを超える事を目標とした、
というように、そこまで奥野の筆は滑りに滑って、ほとんど断定的に仮説を伝説として語りつづけています。
768 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 13:59:50
奥野説は所詮は仮説にすぎないね。
三島の官僚生活(僅か9ヵ月)がそれほど大きな意味を持っていたとは思えない。
ま、官僚であった事が後の人生において
政治家(福田赳夫など)との繋りをつけるのに活きたということはあっただろうけど。
それ以上に意義深かったのは、学生時代に法律を学んだ事じゃないかと思う。
ちなみに奥野健男の父親はかつて最高裁判事まで努めた奥野健一。
769 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 14:14:55
猪瀬なんて輩は所詮三島をダシにして社会評論展開してるだけでしょ。
『ペルソナ』はまだ雑誌連載中の頃に読んでたけど、読み進めていくうちに
「あ、こいつ三島のこと全然理解してないな」という思いを強く持った記憶がある。
『文化防衛論』が出た時に三島と論争めいたことを展開した橋川文三の末端弟子が確か猪瀬じゃなかったか?
今じゃ都副知事として顔に似合った横柄な態度取ってるらしいけどな。
猪瀬説は論ずるに値しないと思う。
個人的には私も、猪瀬の「仮面の告白」の性倒錯者が全て三島の捏造というのは違うと思います。同性愛には疑問はありますが、嗜虐的な性倒錯は真実の告白だと思ってますからね。
だから奥野の全て真実の告白というのも、短絡的で筆のすべり具合といい理科系人間というのは、どこかチャーミングなものだなと思いました。
奥野、猪瀬両氏は三島が太宰を仮想敵として「仮面の告白」を執筆したという認識を共通項とするものの、
その性的倒錯を真実の告白とする奥野説を採用すれば、それを書く内的必然性を認める事になりマーケティングリサーチ説は説得力を欠く事になりますが、
猪瀬説を採用すれば性倒錯そのものが営業戦略である事から村松剛の同性愛仮面説を擁護する可能性を開きます。
奥野、猪瀬の三島理解は「金閣寺」においても対立する事となるのですが、面白いことに「鏡子の家」を評価する少数意見を二人で支えるという事になるのです。
二人にはそれぞれ日本の官僚制批判という問題が背景にあって、そこから三島という記号が再構成され一つのシンボルとして結実しているように見えます。
772 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 15:22:10
弟の平岡千之氏の大学進学の際、三島は自らと同じ東大法学部への進学を勧めたそうですが、その理由として、
「東大を卒業しておけば東大出の人間を一生バカにできる特権が得られるぞ」と言い放ったというエピソードが残っています。
三島は官僚が非エロティックな存在であるとして、生涯にわたって日本の官僚制を痛罵し続けましたが、
三島自身が短期間ながら官僚であったのも、父梓の面目を保たせたという意味と同時に、
以上のような極めてシニックな意図によっていた面も否定できないように思います。
したがって三島による官僚制批判がいかに激越なものであったとしても、
それは以上の程度の意味しか持ちえなかったとみるのが妥当であり、
奥野や猪瀬のような誇大な解釈は三島にとっても甚だ迷惑な話なのではないかと思います。
極端に言えば、日本官僚制批判のために三島の存在をシンボリックに扱おうとする奥野や猪瀬の一連の言動は、
既存右翼団体のそれとさして違いはないように思います。
>>772 右翼と同列にするのは大袈裟じゃないですか?
二人の評論はたいしたことないし独断的なところもありますが、部分的にはちゃんとうなずけるところもありました。
ちなみに三島が生前、憤慨していた自分にたいする評論本は、野口武彦の三島由紀夫の世界です。
「一読、その傲慢と、その図式化とに、いやおうのない反感を感じたおぼえがある」と、さる方の手紙で述べています。
774 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 15:59:01
猪瀬直樹って石原慎太郎と仲いいんだっけ?
775 :
はるか高み:2007/08/19(日) 16:05:14
奥野、猪瀬、馬鹿だねえ、その自覚がないのかねえ。
『仮面の告白』ってのは、そんなもんじゃないんだよ。
『仮面の告白』は世界破滅を説いたものなんだよ、君達。
そしてそれがその通りだから制約があって困るんだよ、僕としては。
僕の名のところで明かしたから言うと、白というのは幕なんだよ。
776 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 16:12:06
>>773 確かに右翼と同列に扱うのは大げさかもしれないけど、
「極端に言えば」と断り書きもあるし、
何より
>>772の趣旨は、死者(三島)を
安易にシンボライズすることの不当性じゃないの?
目的を遂げるために、安易というか勝手に
他人の名(三島)を持ち出す手法はあまりフェアじゃない、というか。
>>774 どちらも三島を経由している点では共通なところがあるね。
どちらも三島理解が充分かどうかは別として。
777 :
はるか高み:2007/08/19(日) 16:29:35
>>773 野口武彦。
その名前、三島が反感を持っても不思議はないなw。
778 :
はるか高み:2007/08/19(日) 16:33:41
ところで大藪晴彦はいつから転向したんだw。
779 :
はるか高み:2007/08/19(日) 16:58:11
↑
幕は、まくね。つまり終り、けど終わらせないよ。
>>775 『仮面の告白』は世界の破滅というより、「個体化の原理の破棄」=人間の人間からの超脱によって根源的存在との合一が成就される、ということを説いているのだと思います。
781 :
はるか高み:2007/08/19(日) 17:54:48
>>780 『仮面の告白』は世界の破滅を説き、破滅を告げているんだよ。
しかし、三島だろうと誰であろうと、超脱は論外としても、
神との合一が成就されることはないよ。
その理由はね、「仮面」、その言葉が成就されないからなんだよw。
782 :
はるか高み:2007/08/19(日) 18:05:07
仮面、それは誰に何に係っているのか?
教えよう。
それははるか高みにそしてはるか高みの行動に係っているのだよ、世界がね。
783 :
はるか高み:2007/08/19(日) 18:47:15
>>780 仏教とは何だか知ってるかい?どの坊主も知らんことだけどなw。
三島は仏教を「色即是空 空即是色」と断じた。
その通りなんだよ。三島は偉いなぁ。
しかし、三島はそこまでしか明かさない。
そこで僕が仏教を教えようと思うがどうだろう。
是非 教えて下さいな。
「仮面」が、告白者でなく、はるか高み(神?)に係っているという独自の説は興味がありますね。
女神って谷崎の痴人の愛と似てますね
三島が谷崎を絶賛してるのは知っていますが
この作品は谷崎を見本にしたり影響受けて書いたのかな
786 :
はるか高み:2007/08/19(日) 21:17:43
>>784 >>780が無視した以上、もういわゆる仏教については教えない。
僕の言は全て独自のものだよ。
三島の仏教というのがある。それが『仮面の告白』なんだよ。
いわゆる仏教は既に僕に敗れた。亡き骸と同じだ。
三島の仏教は未だ生きている。今が旬なんだよw。
仮面の告白、読んでみようかな。
今まで避けてたけど。
788 :
はるか高み:2007/08/19(日) 21:46:18
>>787 悪いけど読んでも何も解らないよw
全ては先ず「め」と「の」の日本語だな。
君に一つ教えよう。三島のは全て悪の顕彰なんだよ。
それが三島文学への入り口でもある。
三島
>>全ては先ず「め」と「の」の日本語だな。
kwsk
>>786 >>784と
>>780は同じ私なんですが・・・。高みさんの仏教観と、はるか高みに係っているという仮面の意味は、ではまたの機会に教えて下さいね。
791 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 23:11:02
一発ギャグで「三島MAX!」
ていうのはどうだ
>>785 一人の女を理想の女に仕立てるというのは似てますが、仕上がった朝子とナオミはだいぶ性質が違いますね。
谷崎は完全にナオミを自分好みの女王のようなわがままな女にしていますが、
三島はどこか朝子に大理石かダイヤのような不可侵な女の理想をあてはめています。
三島はナルシストなので朝子にも少し自分を投影しているような気がします。
793 :
はるか高み:2007/08/19(日) 23:31:21
794 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 00:11:19
↑なりすまし?
795 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 00:14:38
>>781 > 神との合一が成就されることはないよ。
> その理由はね、「仮面」、その言葉が成就されないからなんだよw。
「仮面」、その言葉が成就されない
とはどういう意味?
796 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 03:08:22
797 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 06:35:12
三島がマイナーポエト?ははははははは。詩の才能がないから散文にいっちゃっただけに過ぎない。
メジャーポエトに失礼。
>>797 詩の才能がない訳ない。
三島の、仮面の告白も金閣寺も一種の「詩」です。
799 :
はるか高み:2007/08/20(月) 09:02:58
>>795 仮面の三才を読む努力を。
「かめん」からが入りやすいけど、「め」が難しいのだろうな。
「め」の日本語が解かれば、仮面が判るよ。
>>796 詩の三才を読めてから語ってくれ給えw
詩なんて君やそこらの詩人が思っているようなものではないんだよ。
彼らは詩そのものを知らないのだからね。
もちろん三島は詩のなんたるかを知っている。
詩人になれば三島のやろうとしていることに相反する。
だから彼は詩人にはならないのだよw。
800 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 10:00:16
確かに、金閣寺をあれは小説ではない、
一種の抒情詩だと喝破したのは
小林秀雄だったね。
801 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 12:02:06
手塚治虫は下り坂の時あんなのは漫画ではないと荒木を非難しました
三島のスレで801番レスで漫画の話とは
腐女子?
803 :
はるか高み:2007/08/20(月) 12:38:12
>>800 小林秀雄は君等のあんちゃんだからなw、
ありがたがっていりゃあいいよw。
その意味では才能があるしな。
けどね小林は文学だって何にも解かっていないんだよ。
詩なんか解かる道理がない。
三島なんかだってそんな小林の無知は百も承知だけど、
それが世の中ってもんだしねえw。
抒情詩とか大抒情詩とか知ったかぶるなら、三島由紀夫とは言わんが、
せめて「みしまゆきお」のひらがな六字でも学んでから言って欲しいなぁw
804 :
はるか高み:2007/08/20(月) 13:04:35
三島由紀夫の名を解けば、ずいぶんと解けるはずだよ。
平岡公威の名からも僕はずいぶんと学んでいる。
僕の名や血筋の名からもね。
作家の名を第一に読むのも、まず名なんだよ、君等のは関係ないけどw
805 :
はるか高み:2007/08/20(月) 13:11:57
例えば谷崎潤一郎、伊達に付けた名でないんだよ。
この名からも僕は多くを学んでいる。
文学者の名からは例外なく色々と教えられる。
だから名を読めば文学者かどうかが判るんだよ。
「天人五衰」の透が、実は本物の生まれ変わりじゃないかという話があるそうですが、そのヒントは透の日記のなかにあり、
老人がコートのしたから、黒い塊を落とし、それが鴉か何かの屍骸かと思ったら女の鬘のように見えたってところ、
あと、雑多な色、形の野菜と果物の切り屑を落としたとこも関係あるそうです。
要するにそれが
「春の雪」の聡子さんの落飾を表していて過去の記憶をこんな形で目撃している、ということだそうです。
凄い読みだな
そうだとしたら結局三島は何が言いたかったんだろうか
>>808 その方の説では、
三島が好きだった美しい日本が、破壊され、衰え、駄目になっているのであれば、
清顕の生まれ変わりも同じような道をたどって、ただの小利口なうぬぼれ屋になっていてもおかしくない、
というものでした。
透が偽物だったと思わせて、密かに謎の暗号のように、透となった清顕の末路に、日本のすがたを暗喩したかったのかもしれないですね。
人々をびっくりさせる事が好きな三島は、自分には無意識はないと言っていたように、全てが意味ありげな
暗喩(メタファー)、寓喩(アレゴリー)、メッセージに満ちていて、様々な暗号解読はジグソーパズルめいています。
他の作品にも何かまだ謎の暗号があるかもしれませんね。
ところで、父、梓からやめろといわれていた、あの独特の長揉み上げも無意識のない三島にとっては何か意味あることだったのでしょう。
世紀末デカダンスの実践であったのでしょうか。
811 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 15:43:51
もみ上げ程度にそんな大それた意味があったわけないだろ。
もみ上げが長かった時期は昭和41〜43年あたりまでだけだし。
確かに三島が「無意識はない」と豪語していたのは事実だけど、
だからといって傍からも寸分も無意識がなかったように
三島が捉えられていたかというと、全然違うだろ。
>>810のような三島の捉え方は、悪い意味での
三島の神格化につながるように思うので、あまり感心しない。
もちろん、常に意味ありげな言動を
生前の三島自身が心がけていたことは否定しないが。
徳岡孝夫の『五衰の人』でのビシソワーズ注文の件りは、
三島の素の姿をうまく描写していたと思う。
812 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 17:52:07
全部意識的と言いながら同時代の人に「嘘臭い」とか「わざとらしい」
とやたらと言われてしまうのはやっぱり現実の三島が滑稽だったことがあるんだろう。
>>811 神格化していませんよ。意識的な暗喩や暗号は作品を読んでの率直な感想です。
揉みあげの件はリアルを知りませんので。
でも、ただ一時期だけでもやっていたことは事実でしょう。自意識過剰家が意味をもたせてしていたファッションと見るのは私の自由です。
前に
>>188-189でもレスしましたが、慎太郎をはじめ三島嫌いの人々は三島の自意識過剰のキザなふるまいがわざとらしく鼻持ちならなかった訳ですから、仕方ないことだと思います。
815 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 19:34:40
こう言っちゃなんだが、三島の作品は深読みする必要はない。
もっとも、アホな文学部出あたりの知性では、法学部出の三島の作品を支えている
論理には気づかないのかもしれないから、当たり前の解釈を「深い」と感ずるのかもしれないね。
多分、三島の狙いはそこにあったのだろう。
と、言ってみた。
>>815 ひとつでもまともに三島の作品読んだことあるのか?
天人五衰の透の本物か偽物か具体的に意見できない奴にとやかく作品について言う資格ないがな。
それと三島読者が文学部出だと決めつける単細胞をまず正したほうがよござんすよ。
817 :
↑:2007/08/20(月) 20:09:06
三島の読者の話をしたのではない。
三島の読者が、さまざまな学歴・職歴を持っていて、色々な意見を持っていることは当たり前だろうが、カス。
そんなことも分からないお前の低能ぶりには、感心する。
死んでいいよ。
評論家の解説を鵜呑みにして、よく三島作品も読んでない人は、法学部の影響が論理性なんたらと強調しがちですが、三島文学の論理的思考は彼が独自に哲学書から学んだものの影響の方が大きい。
そして、三島の文体は古典、王朝文学の様式美が基本になっています。
>>817 三島文学をちゃんと読む気もなく、作品の中身については具体的に反証できなくて、ただ印象だけで三島文学を矮小化しようとするのは陰険だな。
三島本人の行動についての雑談の反証はいいが、
三島文学に興味なく読んでないのなら、作品について語っている者へアホ呼ばわりして邪魔しないでくれないか。
820 :
はるかの高み:2007/08/20(月) 21:04:44
君たち、
紫式部の生まれかわりだよ
三島はw
822 :
はるか高み:2007/08/20(月) 21:44:12
>>820 無事には済まないんだぜ、それでも。
僕のだけはやめときな。
うむ、やはり女の生まれ変わりだったのか。
>>807 面白いですね。
私も、透が贋者であるということは、著者の視点ではハッキリと書かれていない気がしました。
それは慶子の口からしか出ていないので
「こんな悪辣な若者がジン・ジャンの生まれ変わりであるものか」
という慶子の思い込みに過ぎないかもしれないのです。
そして、本物であれば二十歳で死を遂げるはず…というのも
本多と慶子の思い込みであると言えそうです。
または、透を夭逝させまいとして本多が施した俗物教育が
功を奏して透を生き延びさせてしまったのかもしれません。
>>821 論破されるとすぐに、携帯野郎、ホモですか。情けないですね。ちなみに私、野郎じゃなく女です。
『鹿鳴館』のなかに、
「自分を本当の真珠と信じていれば、硝子もいつかは真珠になるのよ」
という君子のセリフがありますが、
これは三島の作品にときおり表れる二元論、本物と偽物の概念を暗喩しています。
つまり、いくら透が本物であっても腐って偽物になる可能性があり、反対に本物でなくても本物になりうる、という思想があったと思われます。
おそらく三島は自身について、鹿鳴館の花子のように自分は真珠ではない、人造真珠かもしれないと思いがあったでしょう。それゆえ自己芸術化へ向かい結果的に真珠となりました。
それはさながら映画マトリックスのネオが、自分が本物の救世主ではないかもしれないと悩みながらも結果的に救世主だった(なった)という感覚の先取りともいえます。
827 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 00:09:52
夢は現実に先行するからね
>>826 >「自分を本当の真珠と信じていれば、硝子もいつかは真珠になるのよ」
これは、清顕の恋愛感情に係るものだと思います。
人を愛せないくせにに、手に入らないものにしか欲情しないという性癖を
聡子への恋愛感情へとうまくすり替えることに成功した。
命をかけて月修寺へ通ったのは、聡子が『決して手に入らない』尼になっていたからです。
愛する人を取り戻して幸せに暮らそうなんて、微塵も考えていなかったでしょう。
なので、愛に死んだ清顕が美しい本物で、悪どく腐った透が贋者であるとは思えません。
視力を失い、美しい絹江の狂気に付き合って暮らす透は、幾分幸せそうにも見えました。
狂人となって孤独を癒すことへの憧れもあったのではないかと思います。
829 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 03:57:20
マゾヒストの快感
本多は自分の子孫が理性の澄明をうしなうことの確実性を知って
喜びに浸っていた
>>828 それはこころごころであなたがそう感じるのは結構です。
ただ作品のなかでは、本物、偽物は相対的な意味あいがあるので、禁断の愛に二十歳で殉死した清顕が本物であれば、必然的に二十歳で死なない透は偽物となる訳です。
そして、幸せかという概念を本物か偽物かの基準にあてはめるのは、三島の世界のなかではありません。
>>828 内面は美しいともとらえられますが、一応、狂女絹江の容姿は醜女です。
832 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 09:13:39
833 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 10:22:32
>>828 幼なじみの聡子への愛は、
聡子が天皇に嫁ぐことが決定したことで清顕の内面に隠れていたものが表面化し
生まれたのだと思う。尼になったのは二人が愛し合い結ばれていてしまった罪の結果であって動機とはいえない。
834 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 12:28:42
>>829 本多には子孫はいないけど、
それ何のどういう場面の引用?
835 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 14:29:17
辻井喬(セゾンGrの実質的オーナーだった堤清二のペンネーム)の述懐によると、
三島由紀夫は佐藤栄作から政界入りを勧誘されたが、そのときの佐藤の無礼な勧誘の言葉に怒り狂い「もうあんた(佐藤)とは会わない」と啖呵をきって断ったという。
836 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 14:34:03
三島はいつの時代も中高生に人気だなw
837 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 15:27:50
>>836 じゃあ中高生相手に
嵐にくるあんたはみじめな低脳中年ってわけだw
オレに政界進出を先に越されたから三島は自決したともとれる我田引水の発言をする石原慎太郎もみじめな爺さんである。
839 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 16:40:42
石原慎太郎がみじめ…
どこが?
このスレは文学バカばっかりだな
840 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 17:19:43
「汝は孝養を為せ、我は忠義を為す」と
石原に言い遺して自刃した三島。
841 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 17:57:11
ところで、慎太郎は三島の死後になってから、三島は選挙に出るつもりで、その準備もしていたが、自分が三島より先に空前の得票数で参院選に当選したので、政治家になる道を断念したという事をいろいろなところに書いていますが、
三島自身のエッセイなどの公式発言としては、そのような事実はないようです。
もっとも慎太郎は同時代に三島と交際できた特権で非公式で三島の発言を聞いたと強弁するでしょうから、私には反論しようがない訳です。
842 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 18:16:49
>>840 そんなこといつ言ったの?誰の証言ですか?
843 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 18:21:40
>>834 たしか天人五衰に、そんな内容の一節があった。
でも、
>>829の解釈は、俺的には違うと思う。
唯識の前では「理知での認識」などはもろく瓦解するものであり。
それを確認できるのも、「澄明な理知」ゆえであり。
そこにはマゾヒズムな快楽ではなく、諦観からくる一種の安心の様な境地だと理解した。
>>807 透の生まれ変わり真偽はともかくとして、
聡子の落飾のメタファーはかなり面白い解釈だなー!
>>807の例の透の日記を読むと、透が窓から目撃した老人が落とした鴉らしき死骸を、
透は、永く見つめているうちに、女の鬘のように思られだした、という想念は、話の流れと関連のない挿話だし、その日が雪だということと、やはり前世の聡子の記憶のメタファーとしか思えない。
845 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 22:05:33
三島由紀夫の一番好きだったオトコのタイプを教えて下さ〜い!!
>>837 ↑
わぁー、なんて醜い奴。もっと表現を工夫しろ(ダハハハハ
847 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 22:54:18
あの鬘の話は透の手記のなかで出てくるんだよな?
たしかそれは本多の目には触れていないよな
透は本多に出会わなければ(養子として迎えられていなければ)、
もしかしたら生まれ変わりの本物と同じように20で死んでいたのかも?
848 :
吾輩は名無しである:2007/08/21(火) 23:00:16
>>840 違う。「汝は功業をなせ、我は忠義をなす」だ。
>>842 出典は、1970年7月初出の寺山修司との対談、
「エロスは抵抗の拠点になり得るか」の中の以下の三島発言。
「・・・ぼくは吉田松陰の『汝は功業をなせ、我は忠義をなす』という言葉が好きなんだ。
ぼくはいつも石原慎太郎なんか、精神がわかるわけないと思ってるんだけど、
やつは功業しようと思って政治家になったんだろ。ぼくは忠義をするつもりだから
政治家にならないよ。」
ちなみに、この対談が発表された媒体が、
創価学会系雑誌の『潮』であることは大変興味深い。
849 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 00:15:06
なんだ。
慎太郎に直接言った訳じゃないんだ。
その寺山との対談や、佐藤栄作への怒りのエピソードと合わせると、慎太郎がいかに自分の政界進出を正当化、
合理化するため都合のいいように嘘をつき三島をダシにしていたかわかるな。
そのわりに著書で不必要に三島を笑いものにしているが、
なんだろうなこいつの精神構造は。
850 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 00:36:17
俺は蓼科のクソババァぶりが笑えるけどな。
あいつがいなけりゃ、清顕と聡子はうまくいってたよ。
>>847 ホクロもあったし、元々は本当の生まれ変わりが、本多の英才教育と裕福な環境で変質してしまったのね。
養子にならなければ何に殉じたのかなあ。
852 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 00:55:58
でも透はもともと行動者としての資質よりは
認識者としての資質を色濃く持っていて
そこはよく分からないんだよな
>三島を笑いものにしている
生きてた頃からそうだけどね。
先日亡くなった小田 実との対談でも
石原:この間、三島さんと対談してね、何をいかに守るかという話になった。
オレがオレらしく生きる自由――それをぼくは守るといった。三島さんの方は、
“三種の神器”を守るんだってさ(笑)。
小田:石原、それに対してどういった?
石原:あんなもの日本じゃねえっていったら「いや日本はあれしかない」って(笑)。
ほんとに困っちゃうね、あの人には(笑)。
なんてことを云っているw
854 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 09:46:15
石原は日本の古事記や古典も知らない似非国粋者だというのがよくわかる逸話だな。
>>852 結果的に失明した透は「認識」に殉じたことになるのかな
これじゃ何か変ですね
856 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 14:16:18
俺は透の失明は、五衰のひとつと考えているんだけど、
だから失明だけを何かの種子と捕らえるよりは、
慶子の天使殺しの言葉以降、透に顕在してきた五衰すなわち、
一)華冠自ら萎み
絹江が、うなだれ萎れた花々を透の頭に生け花のように挿す。
二)衣装垢ふんし、
同じ白絣の浴衣を着つづけ、襟元は黄ばみ、垢まみれに。
三)腋下より汗を流し
とめどもない汗と共に、夏の暗いどぶのような匂いを漂わせ。
四)本位を楽まず
ただ黙って胡坐をかき、絹江のなすがままに委ねる。
五)両目数瞬き
天人は決して目を閉じないが、透はもう目がふたたび開くことはない。
この天人としては死にも等しい五衰自体をどう解くか、
輪廻の法則通りなのか、自らが選んだ解脱なのか。
857 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 14:22:23
上記の五衰は「天人五衰」から本多の色々な出典の五衰からつまんで抜粋したもの。
あと
>>843で、
>諦観からくる一種の安心の様な境地だと理解した。
と書いたけど、ちょっと読み直したら違ったかな?
いまいち本多の真意は読めないな。
>>843>>857 ありがとうございます。
どの場面かがわかりました。
本多が、絹江が透の子を懐妊したのを知った場面ですね。
本多の諦観の感覚わかるような気がします。
生まれる子は絹江の遺伝性の狂人の病を受け継ぐ子であろうため、透のような認識地獄に陥らないという安堵と諦観が入り交じった気持ちだったのでしょうか。
フランシス・コッポラは映画「地獄の黙示録」の撮影時、三島の「豊穣の海」から作品の構想を膨らませています。
各所に散りばめられた神話的メタファー、世界観、ラストの東洋的ニヒリズムなど随所に三島からの影響が指摘されています。
また、現代文明に疑問を抱き特殊戦部隊に志願した38才の中年カーツ大佐は三島の造形であるといわれています。
「戦場は地獄だから怖いのではない。戦場では特に地獄が天国に見えるから怖いのだ。そういう人間が怖いのだ」とコッポラは言っていますが、
これは三島の作中の主題と共通したもので、「仮面の告白」のエピグラフの「悪行の中の美」、三島の生涯の追求したテーマの一つだった「悪と美、死とエロスを通した人間存在の謎」へと重なっています。
三島も著書のなかで、人間性という地獄の劫火を悪と美に喩え、美と悪、芸術と犯罪の関係について述べています。
861 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 21:26:15
>>854 この対談の部分だけとれば石原が正しいだろ…
三種の神器ってのは日本の唯一性とかのメタファーで三島が言ってるわけだし。
ほんとにそのままの意味で三種の神器とか言ってたらそれはそれで熊沢天皇並のキチガイだよ
だからメタファーで言ってたことも解らない慎太郎が低脳で、あんなもの日本じゃないと言ってる時点で似非右翼ってことだろ。
慎太郎は同じ右派からも夜郎自大な奴と言われてるしなw
863 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 22:46:19
石原慎太郎なんて何の深みもない男でしょ
864 :
はるか高み:2007/08/22(水) 23:32:26
君等には想像力の欠片もないのだなぁw。
三島の作品もそうだが、
「三種の神器」の世を忍ぶ仮の姿にしても、
君達に解けるほどやわなものじゃないんだよw。
一つ教えようかw。
「やさかにのまがたま」、僕ならばまずただちに
「やそざかにももさかそえてたまいでし」を想起する。
はたして僕は既にみっつの全てを解いているだろうか?w。
にゃーんとだけ言っておこうかw。
865 :
はるか高み:2007/08/22(水) 23:40:11
五衰は僕が象徴的だから、そのまんまだけどw。
>>856 透が選んだ解脱というのは面白いですね。
透が自殺前に清顕の日記を焼いた理由の、僕は夢を見たことがなかったからです、というのも、もう来世は生まれ変わらないという暗喩なのかもしれないですね。
867 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 00:14:39
するどい意見だなw
869 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 01:31:34
はるか高みってボコノン
870 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 10:02:54
すいません
沈める滝の読解とか概説とか聞きたいんですけど
私としてはなんとなく安いロマンティシズムを感じてしまったんですけど
この作品は三島作品のなかでもどういう位置づけなのでしょうか?
871 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 10:34:54
最近は工場萌えとかあるよね。
ダム萌えの人には、密かなバイブルだよ。
872 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 11:26:49
873 :
はるか高み:2007/08/23(木) 11:55:53
やさかにの勾玉。
やたにの鏡。
三島は『儒教』で、「に」を「に叡、に香」と教えている。
上記の二種の神器の「に」で、叡は叡智であることが解かるだろう。
つまの「に」を読むには叡智が必要ってことだなw。
因みに真の日本語で読む場合は、
「やの義」つまり僕の名の「ゆうじ」が付くけど、
それが神器にふさわしいかはわからないw。
さて、神器のふたつの「に」、
そして「やそざかにももさかそえてたまいでし」、
比叡山が関係ないはずもないよなw
874 :
はるか高み:2007/08/23(木) 12:10:08
もう一つの神器、
「あまのむらくものつるぎ」。
「む」即ち、けいいちろう、平野が出て来るんだよw。
しかし、真の日本語を知る僕には何の不思議も矛盾もない。
今はこれぐらいしとくかなw
>>870 だいぶ前に読んだから詳細は忘れた部分もありますが、私はそういう三島の矛盾したロマンティシズムが好きです。
テーマも三島的な、嘘からまことを、仮面から素面を、虚妄から真実を、ガラス玉から真珠を、石から花を、偽物から本物を、といった錬金術的な思想が根底にあると思います。
愛は虚妄だと考えている男と不感症の女が(誰も愛せない二人が)、嘘から恋愛を合成し、最後に彼女が本当に男を愛してしまうところが、安いと思えたのかもしれませんが、そこが愛を信じない愛の詩人、背理的な三島らしいのだと思います。
ジン・ジャンは本当に勲の転生した姿なの?
877 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 15:30:16
本多がのぞき穴から、ジン・ジャンと慶子のセックスを見てたとき、ホクロを発見
第三巻は本多(三島)の唯識論の阿羅耶識の論考がメインで、
ジン・ジャン自身の物語の印象が薄いのは、清顕、勲、透のようにジン・ジャン自身の想念が描かれていないからかな。
暁の寺の唯識論のくだりは何回読んでも難しすぎて、よく解らないです。
高橋与四男は著書のなかで黒沢映画とシェークスピアとの関連、黒沢が影響を与えたコッポラ、さらにビィスコンティの「ベニスに死す」(トーマス・マン作)と三島由紀夫の関連を考察しています。
ベニスに死すの、美少年を見るためだけに死んでいった老作曲家を〈死よりも尊い至福なるものを享受したかったにちがいない、美を見し人は、すでに死んでいるのだ〉と、その命題を抽出し三島の芸術観の共通性に触れながら、
「憂国」「豊饒の海」等においては典型的に言語芸術化しているエロティシズムの極致であり、それは彼の文学作品ばかりか45年間にわたる人生そのものを根底から支え、
あの狂気にも似た最期を演出した三島は、それこそドン・キホーテさながら文字通り命を賭けて美の追求、幻術という「誘惑の魔」に立ち向かったと高橋は評論しています。
881 :
吾輩は名無しである:2007/08/24(金) 14:23:51
『春の雪』の冒頭のほうに庭の滝に引っかかって死んでいる黒犬が、聡子の大伯母の
御門跡に回向され、来世は人間に生まれ変わるだろう、
とあるが、この犬が誰かに生まれ変わっているという説もある。
>>845 三島由紀夫の一番好きだったオトコのタイプを教えて下さ〜い!!
三島の発言 「鶴田浩二が好き」
どこかのスレで春の雪の清顕と聡子のモデルは
鍋島と飛鳥井だと見たんだが本当?
確かに爵位は侯爵と伯爵だけど。
「美しい星」の黒木のモデルは中曽根康弘とは聞いたことあるけど、私はなんとなく違うと思った。
>>882 三島は生まれ変わったらエルビス・プレスリーになりたい、と言った。
887 :
吾輩は名無しである:2007/08/24(金) 20:54:52
しかし、門跡の聡子は最後に清顕を知らないと言った
ラストの不可解さ
888 :
吾輩は名無しである:2007/08/24(金) 21:39:02
『家畜人ヤプー』に対する三島書評に
「前提を一つ崩しさえすれば、世界の全てが変わりうる」というのがあるけど、
『豊饒の海』のラストもこれといくらか関係しているのではないか。
実はこのことは、東大全共闘との討論集会で三島が
「君らが一言『天皇陛下万歳』と叫んでくれれば
俺は喜んで君らと手をつなぐのに」云々と言ったことと
案外無関係ではないような気がしている。
私は、そういった今までのストーリー自体を覆す意味ではないと思います。あのラストは仏教の唯識論の阿羅耶識に関連したことと、
現世の事象は全て終わってしまえば夢みたいなものだ、というニルヴァーナあるいは虚無感を表しているのだと思います。
豊饒の海のタイトルの由来のように。
890 :
889:2007/08/24(金) 23:56:15
>>888 でも、あなたの言っている意味もわかりますよ。三島の考え方には、ひとつの歯車が狂うと全てが狂いだすという
世界観があり、ころがり落ちた歯車は無理やりにでも元に当てはめなければならないと、天皇制を暗喩したような言葉を作品のなかで述べていますから。
891 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 00:31:17
サド侯爵夫人 テレビでやってくんないかな
892 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 05:41:03
つい最近テレビでやってたじゃん。コシノジュンコの奇抜な衣装のやつだよ。
893 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 11:00:53
つい最近?
知らなかった残念
サドは、前から結構、スカパーとかでもやってる。
俺は、上野の博物館まで行って見たが、
正直、行くまでのもんじゃなかった。
蜷川演出の「弱法師」「卒塔婆小町」とかは、よく出来てるし、
面白いんだけどね。
BSで、「鹿鳴館」やってたのを見た時は、
評価されてるほど、三島の戯曲って面白くねーと思ったね。
三島の戯曲が当時評価されたのは、
ただ単に、現代より日本がまだ欧米化されてなかっただけだろうな。
科白回しがとにかく観念的で、多幕ものは、完全にNG。
よっぽど演出力に長けてなきゃ、舞台は、戯曲に輪を掛けての駄作に陥るよ。
三島は、戯曲を小説より不自然な偶然の多出に制約がないと思ってるけど、
(噂をすれば、当人が現れるとか、主に科白回し)
実際の舞台は、アクシデントあり、役者の急な降板ありで、
三島が思うほど、観念的な要素が成り立つ訳じゃない。
人間心理を主に扱えば、なおさらの事。
そういう意味では、三島戯曲は、
著書として読んだ方が三島の意図通りだと思う。
ただの感想レスが多い中で、一応の論理分析をしているらしいレスがあるのには感心した。
>>876 ジン・ジャンは双子だった。
本多がタイで謁見した、勲の生まれ変わりと思われる「月光姫」には黒子がなかった。
日本へ留学にやってきて、慶子の恋人だった「ジン・ジャン」には黒子があった。
この二人が別人であったということも考えられます。
すると黒子のない月光姫が本物の勲の生まれ変わりで、
黒子のあるジン・ジャンが贋者であったことになります。
しかも、二十歳で蛇に咬まれて死んだのがどちらなのかははっきりしていない。
贋者のジン・ジャンが本多の「認識者」という位置を狂わせたとなると、
透が輪廻の法則を逸した理由となると思います。
897 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 03:06:45
ホクロが本物のしるしだから、その解釈は変
898 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 03:20:03
>>896 > 贋者のジン・ジャンが本多の「認識者」という位置を狂わせたとなると、
> 透が輪廻の法則を逸した理由となると思います。
↑
よく意味がわからない
>>895 なんだ その上から目線の「感想」は?何様のつもりだオメエ
>>894 実際の舞台で、アクシデントや役者の急な降板あることで、
観念的な要素が成り立たなくなるって、意味不明だな。
それと
三島の戯曲は当時だけでなく現在も、フランス、イタリアなどでも評価されてるが。
901 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 05:49:43
当時は知らないが、戯曲に関してはぜんぜん評価されてませんよ。
この人は、小説の人です。
902 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 06:07:54
903 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 06:26:03
ごく一部の人間以外、だれもしらない↑
904 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 08:14:05
ぷぷっ。一部でもいいんだよ〜ん。ホントは一部じゃないけどね。
ちゃんとお客が入るから上演してんだよ〜ん。
>>901 あなた何も知らないんですね。三島は一に批評家、二に戯曲家、三に小説家という人も多いんですよ。
それから戯曲は役者うんぬんの個性より(配役は大事だけど)演出家の力量の問題だと思いますね。
906 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 10:45:41
わが友ヒットラーは舞台は見たことないが、面白い。
クルップ
「アドルフ、よくやったよ。君は左を斬り、返す刀で右を斬ったのだ。」
ヒットラー
「そうです。政治は中道を行かなければなりません。」
真に狡猾な者が、うまく右派、左派を利用しながら最後に斬り捨て、のし上がっていくのが分かりやすく、他の本に比べ読みやすい。
>>896 日本留学から帰った後に蛇に咬まれて二十歳で死んだと、ちゃんと書いてあるよ。
愛することにかけては、
女性こそ専門家で、男性は永遠に素人である。
三島由紀夫
この世界には不可能という
巨きな封印が貼られている。
by 三島由紀夫
910 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 22:01:31
しかしよく考えてみれば
明らかな生まれ変わりの証拠をもっていた
子供の頃のジンジャンのわき腹にほくろがあったのかどうかは確認できていないんだよな
そう考えると双子のうちのどっちだったのか判らなくなるよな
自分が清顕と勲の生まれ変わりだと本多に訴えていた幼いジン・ジャンも本物で、
川で水浴びしてホクロがなかった子は何かで入れ替わってしまった双子の片割れの方だったんじゃないのかな。
大人になって日本に留学したジン・ジャンはホクロもあったし、帰国後死んだからもちろん本物でしょう。
>>898 いつか月光姫が来日するかもしれないという無意識の希望があったから
思わぬ大金を手に入れた本多は、別荘の書斎に覗き穴を作らせた。
清顕の生まれ変わりの証拠である黒子の有無を確認するという格好の言い訳のもと、
その裸を観察することを目的としてしまった。
月光姫に出会わなければ、本多は「天人五衰」で逮捕される程には
覗き趣味を高じさせることはなかったかもしれない。
>>911 「自分は日本人の生まれ変わりである」と主張していた幼い月光姫は
狂人扱いされて、タイ王室の名誉の為に半ば宮殿へ閉じ込められていた。
その姫が大きくなってから簡単に日本へ留学に出されるはずはないと思いました。
何しろ「暁の寺」の最後に突然登場した双子の姉の存在は
(幼い姫が少しだけ、ローザンヌにいる姉妹の存在を匂わせていましたが)
本多にジン・ジャンの死を告げるだけの役目だけではないような気がします。
913 :
吾輩は名無しである:2007/08/27(月) 08:56:14
『豊饒の海』において、本物か偽物かという議論が
そんなに重要なのかどうか、疑問。
本多が認識に捉われた一生を送ったというところが重要なんでないの?
議論じゃなく、そういう細部の謎をあれこれ探るのも、絨毯の細部の模様を見るように「豊饒の海」を読む楽しみの一つだと思うよ。
読者に語られるにおいて透はまず贋物認定ありきなことが多いから
>>807から現在までの議論はROMってて面白い。
916 :
吾輩は名無しである:2007/08/27(月) 20:05:40
サイデンステッカー氏死去…「源氏」や川端康成を英訳。
たしか三島の天人五衰もサイデンですよね。
今春、東京都内の自宅近くの路上で転倒。頭を打ち、入院中だった。
↑ちょっとトホホな最後でちゅね。w さようなら。
>>807の透が見た女の鬘の幻影の暗喩と、
「春の雪」で、聡子が剃髪してしまった後に、親たちが聡子の鬘を誂えようと話し合う場面のなかの叙述の、
「まだここには存在していない鬘、聡子の意志に関わりなく夢みられた鬘」という言葉が、時空を越えて対応している一致の不思議と、
聡子が捨てた現世のなごり(聡子の肉体から離れた髪の毛)の代償である鬘の意味とも重ねて考えると、それを清顕の生まれ変わりの透が、無意識の悲しみで、聡子が捨てた清顕との現世の夢を見ているようで、せつない感じがする。
918 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 14:07:55
春の雪は名作だね
919 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 14:55:46
先日亡くなったサイデンさんはあまり三島に好印象を
持っていなかった感じでしたね。
920 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 15:41:16
んなこたあ
どうでもいいよ
三島に好印象もっていないやつなど、いくらでもいるわ
すいません。今、宿題で『鹿鳴館』の感想文かきなさいっていうのが出まして…。
というか、どういう視点で見たかというのでして…。視点というとよく分からず…。
良かったら、アドバイスお願いできますか?
922 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 17:47:52
>>921 登場人物の誰の視点で読んだか、ということ聞いてるんじゃないの?
>>921 ヒント
男(影山)と女(朝子)の
愛憎の視点から かな
924 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 21:21:15
サイデンステッカーは、生前の三島には批判的な評価を下していたが、
自決によって作家として見直したという発言をしている。
925 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 21:41:02
サイデンは源氏物語とか蜻蛉日記とかが日本だと思ってる人だから。w
村上春樹とか吉本ばななとか読んだことなかったりして。
926 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 23:00:20
サイデンは
作家としてより批評家としての三島を評価していたそうだ
927 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 23:11:35
ばななとハルキは顔が辛気くさいねw
三島はいい顔しているね。
929 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 09:58:11
うむ、引き締まった顔をしているが、一緒に死んだ森田はややふっくら加減の顔だ。
自分の顔だちとは別のタイプが好みだったのだろう。
人生という邪教、
それは飛切りの邪教だ。
by 三島由紀夫
男が女より強いのは、
腕力と知性だけで、
腕力も知性もない男は、女にまさるところは一つもない。
by 三島由紀夫
自殺とは錬金術のように、生という鉛から死という黄金を作り出そうとねがう徒なのぞみであろうか。
by 三島由紀夫
933 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 16:44:57
三島スレで、なにかと平野の名前持ち出す奴ウザ
935 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 17:07:58
でもそんなの関係ねえ!
三島由紀夫
>>900 今は、三島の名前知ってるフランス人自体少ない。
評価と呼ばれるほどのものは、ほぼ皆無。
支持者は、爺さん連中だけだろ。
937 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 17:20:16
というか、日本人でも20才くらいだと何割が知ってるんだろうなあ
938 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 17:31:41
誰が知ろうが知らなかろうが
評価されようか評価されまいが、好きで読んでいたい者には関係ないがね。
939 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 17:35:47
>>894 ちなみに
鹿鳴館の台詞は観念的でもないし、筋も単純。
940 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 17:38:54
血も花も、枯れやすく変質しやすい点でよく似ている。
by 三島由紀夫
われわれの古典文学では、
紅葉や桜は、血潮や死のメタフォアである。
by 三島由紀夫
(メタフォア=メタファー=暗喩、隠喩)
>>899 >>900 下から目線自演乙。
前々スレだったかでも、三島演劇を擁護する人間がいたなぁ。
演劇鑑賞経験少ない奴に限って、必ず、擁護派。
サドはいいとか、べた褒めなんだよね。
お前ら、もっと外に出て、目を磨け。
944 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 21:09:48
>>943 それはその方が良かったと思ったから、誉めた感想しただけでしょう。
他人の好みまで、あなたの思いどおりに変えようとするほど、あなたの評価が絶対だと信じているとはずいぶんと傲慢で排他的ですね。
945 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 21:19:12
946 :
吾輩は名無しである:2007/08/29(水) 23:27:18
サドと鹿鳴館は劇場で観たことあるよ
たしかに、三島戯曲の特徴は、上演なんかしなくても、三島戯曲を
活字だけで文学として読めちゃうところにあると思うけどね。(ほめてるんだよ。)
とくにサドですね。動きが無くセリフだけですから、完全に文学ですね。w
違うよ。俺は演劇方面はよう判らんし。
950 :
吾輩は名無しである:2007/08/30(木) 00:28:48
あー
8月31日のSF大会の佐藤哲也は楽しみだ!
どんな格好で来るのかな?
大蟻食は旦那の服装にはシビア&うるさそうだから!
951 :
吾輩は名無しである:2007/08/30(木) 00:33:45
>>949 (´・∀・`)面倒くさいから行かないよーだ。
興味ないしね(笑)
あらゆる英雄主義を滑稽なものとみなすシニシズムには、必ず肉体的劣等感の影がある
三島由紀夫
(「太陽と鉄」より)
いくら「文武両道」などと云ってみても、本当の文武両道が成り立つのは、死の瞬間しかないだろう。
三島由紀夫
(「三島由紀夫展カタログ」より)
「武」とは花と散ることであり、「文」とは不朽の花を育てることだ。
三島由紀夫
(「太陽と鉄」より)
956 :
吾輩は名無しである:2007/08/30(木) 17:29:18
1970年の初め頃に三島は保利茂官房長官(当時)と
幾度か会食の場を設けており、その際、保利は三島に対して、
楯の会に対する資金提供並びに翌1971年4月に予定されていた
東京都知事選への出馬をそれぞれ要請していた。
当然のことながら、三島はこれら要請を全て固辞。その数ヵ月後の
1970年11月25日に三島は自決することになるが、
状況によっては1971年の東京都知事選で三島は46歳という若年で
当選していたかもしれないと考えると、何とも感慨深い。
ちなみに1971年の都知事選は、自民党の擁立した秦野章が
現職革新派の美濃部亮吉を前にして惨敗する結果となる。
その次の1975年の都知事選では、同じく自民党が擁立した
石原慎太郎が美濃部に惜敗することとなり、1999年の雪辱戦に挑んで
当選、現在に至る。
>>956 あんまりアバウトな書き方をしない方がいい。誤解を招くばかりだ。
『三島由紀夫全集』全42巻+別巻 によれば
1970年7月13日(月)
銀座懐石料理『吉兆』で保利茂官房長官の招きによる会合。村松剛、
木村俊夫官房副長官、安岡正篤も同席。この頃、三島は保利と数回懇談し、
防衛に関する意見を述べた。
保利が三島に接触したのは、自民党内に翌年の東京都知事選に三島を推す動きがあることを
踏まえ、三島の考えを内々に確かめるため。(無論三島にそんな気は毛頭無かった)
**個人的には安岡正篤と村松剛が同席していたのが興味深い。
安岡正篤VS三島由紀夫の対談を読んでみたかった…
>>956 1971年3月の都知事選では
川端康成が秦野章を応援した。それこそが文学的事件である。
川端は投票日前日の4月10日まで選挙カーに乗り込んで熱心に応援し
傍目には異常な事態のようにも映ったと、当時を知る古老は語る。
ちなみに川端は同年1月に行われた三島由紀夫葬では
葬儀委員長を務めたばかりだった。
>>955 三島の単純な価値基準が現れていて面白い。
形式的な原理原則に忠実な作風の男のようだから、彼が
実質的な法科論理を会得していたとは言えない実例の一つだ。
単純な価値基準に従って突き進む人って、
どんな相手との対談でも面白くしてくれるよね。そして痛快。
「複雑である程高尚だ」と思い込んでいる人は
相手にバカにされないことだけに必死で、自分の価値観なんか持ってねぇから
ワケが解らないし意味もないしみっともなくてつまんねぇ。
金閣寺で、振袖の女の人がきれいなのを
「誇張して云うと、あたりがかがやいていた。」って言ってるけど、
「少し大袈裟だが」と弱めて、逆接にして言い換えても、やはりちょっと変わっている。
普通は自分で断りを入れたりはしない。特徴が表れている気がした。
まるで煽るように書いてしまったけど、
『三島由紀夫VS東大全共闘』と、高野悦子『二十歳の原点・序章』を
偶然にも並行して読んでいたら面白かったので。
存命の全共闘の人たちの中には
「三島を論破してやった!」なんて自慢してるのがいるのだろうか。
>>962 いるんじゃないの。
いまだに死人にむきになって、単純だの読む価値ないとかウダウダ陰気に掲示板まで来てるから。
当時を知らない者とっては、純粋に三島の言葉の面白さや芸術観を研究しているだけなのに、個人的な政治がらみの憎悪をからめてくるとうざいだけ。
964 :
↑:2007/08/30(木) 21:30:04
うぅわぁー、見事な馬鹿丸出し。
三島スレ住人に頼みたいことがある。
940:08/30(木) 18:20 [sage]
金閣寺に「美という事だけを思いつめると、人間はこの世で最も暗黒な思想に知らず知らずぶつかるのである。」
ていう箇所があるけど、これはどうなるわけ?
この質問に答えやってくれない?どなたか宜しくお願いします。
>>963 まーまー。
喧嘩腰ではなく、且つ小難しい専門用語を使わない平易な言葉で以って
相手の本心を引き出すのが上手な議論というものですよ。
言葉の面白さや芸術観を語るのが、いつの世も変わらない文学論の楽しみだというのは
全くその通りですね。
政治的な思想なんか、しょせん個人の感性や考えではないからね。
967 :
吾輩は名無しである:2007/08/30(木) 22:15:18
>965
ちなみに何ページ?
>>965 お前さ、夏休みの宿題に便所の落書きを引用しようなんて、情けないと思わねぇの?
「金閣寺」はまだ読んでないけど
三島由紀夫は「仮面の告白」で、拷問を受ける美青年の姿を想像して欲情してたのよ。
つまり、そういう美を極限まで追求すれば、ドSである自分に気付かざるを得ないのよ。
このまんまレポートに書いて提出してごらん。
面白い事が起きそうだw
>>965 私は
>>860をレスした者だけど、三島は「美」について、美≒悪という考えがあります。芸術を餅に喩えて、
芸術とは人間性という悪の業火に適度に焼かれ、きつね色になった餅であり、
犯罪とは人間性という悪の業美に焼かれ黒こげになった、法という網から落ちた餅だ、と言っていますよ。
悪というものは感情の目には美にみえる、という言葉も仮面の告白で引用してますし。
ただ、金閣寺を焼く主人公の行為は、これとはまた違う意味を伴うと思いますが。
拙い意見ですがよければ参考にして下さい。
971 :
吾輩は名無しである:2007/08/30(木) 23:58:17
じゃあ芸術を最中に例えてみようか?
>>968 仮面の告白を、そういう短絡的な読解しかできないとは不思議ですね。
セバスチャンの絵を見て興奮=Sというのも単純じゃない?あの作中の主人公の傾向は、
それらしく創作してますが、三島自身の倒錯傾向はM、マゾヒストだということくらい読みとれないとは、三島の死の意味の側面の一つさえ解ってないようですね。
973 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 00:12:38
>>965 わかった!
美はいずれ必ず滅びるってことじゃね?つまり
暗黒の思想=死
ってこと
974 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 00:51:09
>>973 三島作品を読んでない人が無理して文学の話に混じると、ズレて浮くよ(^0_0^)
975 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 02:51:48
つまりあの坊主が金閣を焼いたときに食べた最中のあんこが
粒あんだったらそれは「美」ということだ
こしあんだったらダメダメ
976 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 10:39:41
>974
で、三島を読んでる貴方の意見はぁ?早く教えてくださいよぁ〜 寸分のずれもなく
三島本人の意図にぴったり重なる「正解」をさd=(^o^)=b
977 :
970:2007/08/31(金) 10:54:31
>>970に追記しますと
金閣寺の主人公の内面には、
心象の金閣寺があり、それは悲運のなかで悪を餌にして(戦乱と不安と多くの屍と夥しい血が金閣寺の美を富ます)輝き、やがては金閣寺自身も空襲で焼き亡ぼされるという、不在の予感から思い描く悲劇的な金閣寺の美しさであったと思います。
だから、美(悲劇や悪の中に具現する美)ということだけ思いつめると、この世で最も暗黒の思想(世界の大破局、人間的規模を絶する悲劇への期待)になるということだと思います。
979 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 11:28:31
>978
何かごちゃごちゃ書いてるけど、要約すれば>973と同じじゃん!w>977なんて特にさw
かなり違うよ。
美はいつかは滅びるものというのは物として見てることで、美を現象として見てない。
暗黒の思想=死 もイコールの図式じゃない。三島の芸術観では、死と美は一体で、暗黒の思想はそれを具現させるニヒリズム的な思想。
美とは到達できない此岸なのだ。
三島由紀夫
(「禁色」より)
此岸とは、迷いの多い現実世界のことで、悟りの境地の彼岸に対立するもの
982 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 13:34:00
>980
いや>977はただ言葉を弄んでいるだけで、言ってることは>973とほとんど同レベルだね。
>980の反論も苦しいな。
983 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 13:51:47
>>982 ぜんぜん違う。
金閣寺、その他の作品を読んでから出直しな。
984 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 13:59:55
まず、美が滅びるという前提自体がおかしい。
主人公の心象のなかでは、現実の金閣寺が亡んでも金閣寺の美は永遠だから。
金閣寺をちっとも読んでないのが丸わかりだよ。
985 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 14:06:39
美は観念だからね。
観念としての美を顕在化させるために
美の表象であるところの金閣寺を自らの手で滅失させようとしたのが
『金閣寺』の主人公が意図したことでしょう。
ま、これはこれで十分屈折した考えだとは思うけど。
987 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 14:38:50
>>985 それと、金閣寺を焼く行為にはもう一つの意味があり、
現実に人生を生きる世界の対極にある、美の世界(暗黒へと続く世界)の象徴である金閣寺を焼くことで、
主人公が暗黒の思想を断ち切り人生を生きようとした(断ち切れたかどうかは別として)二重の意味もあると思う。
> ま、これはこれで十分屈折した考えだとは思うけど。
一般社会からみれば屈折していると見なされる主人公が出ない文学ほどつまらないものはないけどな。
989 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 15:37:56
三島を揶揄するつもりで「屈折」という言葉を使ったわけじゃないが、
でも犯罪者心理を論理的に解析するにあたっては
案外三島作品は有用なのかもしれないと思うことはしばしばあるよ。
社会的事件を題材にした作品が多いというのも、
おそらくこのことと繋がるんだろうね。
東電OL殺人事件の女性の屈折した内面の心理とか、三島流の解釈と作品になったら名作ができてたかもしれないね
991 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 18:18:01
973だけど、
実はオレの適当なレスはけっこうあってたのかな?
金閣寺は…一応むかし読んだことあるよ。
たしか前半に出てきた、びっこの青年の長いせりふが
印象にあるけどね。あれも完全には理解できなかった記憶があるな。
つーか、ああいうのちゃんとわかって読んでる人がどれだけいるんだろう?
992 :
吾輩は名無しである:2007/08/31(金) 19:33:58
>>991 まあ、言わんとしてることは分かるけど、三島の論考では、死は美を具現させる手段であり、行為であり、現象でもあるから、死というものを「思想」と位置づけるのは変だよ。
三島の本は、自身が公言してるようにニーチェの悲劇の誕生と、バタイユのエロティシズムに影響されてるから、それを踏まえると何となく解りやすくなる。それでも難解なところはあるけど。
>>965 それは俺だけど、
三島自身の悲観的で陰鬱な自意識が、人間の内に三島が見出していた美と不可分だったんじゃないか。
つまり三島は人をそのようにしか見ていなかったともいえるかも知れないが、
もしかしたら、人間の内に見出される美というのは、その明るい側面から見出される美と、暗い側面から見出される美が
1:9位の割合で存在しているのかもしれない。
三島という人から見れば考えるまでもなく全部、暗黒の内に美があったんだろう。
>>993 > 三島という人から見れば考えるまでもなく全部、暗黒の内に美があったんだろう。
それは違う。三島のなかにはプラトン的イデアがあり、だからこそ人間(俗界)の暗部である、悪と美の問題を深く考察したのだと思う。
ドストエフスキーも、理性の目には悪とみえるものが、感情の目には美にみえる人間の暗部を追求したし、
これは三島に限らず古今東西の文学者や芸術家や哲学者たちの一つのテーマです。
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