1 :
エドワール・マヌレ:
いつまでも、新しいままに。
2 :
吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 21:19:42
3 :
エドワール・マヌレ:2005/07/25(月) 21:33:57
4 :
エドワール・マヌレ:2005/07/25(月) 21:37:48
ロブ=グリエの著作、ホントに手に入り難いな
どこかの出版社でまとめて文庫に入れて欲しいよ
アラン・ロブ=グリエ クロード・シモン ミシェル・ビュトール
ナタリー・サロート マルグリット・デュラス
ロベール・パンジェ クロード・オリエ サミュエル・ベケット
ジャン・リカルドゥー
フィリップ・ソレルス ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル=クレジオ
レーモン・ルーセル ジョルジュ・ペレック レイモン・クノー
イタロ・カルヴィーノ ウラジミール・ナボコフ ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ
ピエール・ギュヨタ ジャン・エシュノーズ フロランス・ドゥレ
トーマス・ベルンハルト
アラン・ロブ=グリエ
迷路のなかで(講談社文芸文庫)
覗くひと(講談社文芸文庫)
反復(白水社)
クロード・シモン
路面電車(白水社)
歴史(白水社)
フランドルへの道(白水社)
ファルサロスの戦い(白水社)
三枚つづきの絵(白水社)
ミシェル・ビュトール
なし
ナタリー・サロート
生と死の間(白水社)
7 :
吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 22:13:24
>>6 ビュトールは筑摩の『即興演奏』が入手可能じゃないかな?
持ってないけど、内容はどんな感じ?>読んだ方
8 :
吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 22:14:41
筑摩あたりが、シネ=ロマン集として
『去年マリエンバートで』(天沢退二郎訳・蓮實重彦解説)
『不滅の女』(蓮實重彦訳)
『快楽の漸進的横滑り』(平岡篤頼訳・蓮實重彦解説)
なんてのを出してくれたらなぁ。
ロブ・グリエ映画のDVDも欲しい
それよりまだ翻訳されてない本の出版のほうが先だ
ヌーヴォー・ロマンってなに?
12 :
吾輩は名無しである:2005/07/27(水) 11:35:45
あんちもだにずむ
文庫でヌーヴォー・ロマンのシリーズ化すればいいのにね。
ロブ=グリエの文芸文庫に入ってたやつなんか
俺みたいなアホにも普通に凄い面白かった。読みやすいし。
クロード・シモンは即効挫折したが…
14 :
吾輩は名無しである:2005/07/27(水) 19:38:46
ロブグリエはエロイから読める
15 :
吾輩は名無しである:2005/07/27(水) 21:59:33
クロード・オリエを読んだ人いるの?
どうせどれも難解なら一番難解なやつをってことで
フランドルへの道を買ってしまったアホな俺
「ヌーヴォー・ロマンの作家の共通点は、ただエディシオン・ド・ミニュイから作品を出版していることだけだ」
数年前まで、河出書房新社から小説を出すとJ文学と呼ばれた
19 :
吾輩は名無しである:2005/07/28(木) 12:35:52
富士見、メディアワークス、メディアファクトリー、エンターブレイン、角川(スニーカー文庫)から出せばライトノベル。
>>18 ワロス
何度聞いても「じぇいぶんがく」って・・・
白水社万歳
22 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 22:52:55
新宿の京王百貨店の催事場でやってる古書市で「快楽の館」と「新しい小説のために」が売ってた。
三、四千円くらい。
昨日の閉店時まだあったよ。ちなみにこの市2日まで。
23 :
吾輩は名無しである:2005/08/05(金) 22:19:22
あげ
24 :
吾輩は名無しである:2005/08/06(土) 21:03:18
>>22 どちらもネット古書屋で千円台から入手可能。
グリエならネットで「ニューヨーク〜」ではじめて四千円の値が付くって感じかな。
グリエとはいわんだろ
とかって目くじら立てる人多いみたいねw
27 :
吾輩は名無しである:2005/08/06(土) 21:44:33
でも、蓮見みたいに、ロブとかいうのもどうかと思う。
アランじゃ、もうすこし有名な作家になってしまうし、いちいち「=」を使うのもめんどいだろ。
よってグリエでいいと思うぞ。
28 :
吾輩は名無しである:2005/08/06(土) 22:12:15
ロブグリでいいよ
ロリ
俺はいつもロブ・グリエ、めんどくさいときはグリエと表記してる。
関係ないが、ある映画作家の名にいたってはゴダールもしくはゴダで済ますw
32 :
吾輩は名無しである:2005/08/07(日) 05:08:23
ゴダールをゴダールというのは無問題。たぶん、ジャン=リュックをジャンとかリュックとかするのがいかんらしい。ガルシア=マルケスとかロブ=グリエも同様だとおもうが、詳しくは分からん。詳しい人、詳細プリーズ。
今月の文学界で予想通り前田塁がシモンに触れてくれてた
ガルシア=マルケスはガルシアが母親の姓でマルケスが父親の姓。
日常的にはガルシア(父親の姓)で呼ぶのが一般的な習慣。
これはスペイン語圏の名前のお話
35 :
吾輩は名無しである:2005/08/07(日) 20:00:09
>>34 最初の文と次の文では反対になってるのだが、どっちが正解なの?
36 :
吾輩は名無しである:2005/08/07(日) 20:23:58
↑ガルシアもマルケスも姓ということだけは、わかったが。
アメリカや南米だと、愛称・略称みたいなもんで通用してるよね。
日本だけじゃない?会社の肩書きや本名を気まじめに言い合ってるの。
ロバート・ケネディーは「ロブ」?「ボブ」?。あそこは、ミドルネームがフィッツエラルドだったっけ?
37 :
吾輩は名無しである:2005/08/07(日) 21:18:19
アンナ・カリーナは私のかわいいジャンリュックっていつもいってたね。
39 :
朝日の追悼:2005/08/19(金) 13:21:22
九一歳のクロード・シモンが静かに息を引きとったと聞いて、ほっとしている。
多くの優れた作家がそうであるように、彼もまた書くことであらかじめ死を受け入れていた存在であり、
その身に訪れたごく最近の死が、彼の作品を、文学にふさわしい生きた時間へとようやく解き放ってくれたように思えたからだ。
言語という高度に抽象的な形式によって世界を記述する文学は、死の死ともいうべき矛盾を解してしか世界と触れあうことはないのだが、
どうやら人類は、その矛盾になお鈍感なままである。
40 :
吾輩は名無しである:2005/08/19(金) 13:22:19
近代とは、この鈍感さの共有によってかろうじて維持される何とも脆い社会にほかならず、優れた作家は否応なしにその現実を直視する。
ノーベル文学賞受賞者、ヌーヴォー・ロマンの旗手、ジョイスやプルーストの後継者、等々、この作家をめぐって口に出される言葉のほとんどは、
社会がみずからの脆さを視界から遠ざけて発信する生存本能の記号化されたものでしかない。
そんな言葉がシモンの作品を視界に浮上させるはずもないが、それとて近代の小説が感受すべき宿命にほかならず、
とりわけ目新しい事態ではない。
41 :
吾輩は名無しである:2005/08/19(金) 13:23:51
「ピレネ地方在住の葡萄栽培者にノーベル文学賞!」という言葉で彼の受賞を伝えた全国紙があったように、クロード・シモンは、
国際的な高い評価にもかかわらず、フランス本国では必ずしもポピュラーな作家ではない。
だが、農園主でもある彼の文章のほんの数行を読んだだけで、言葉をめぐる感性と知性とが異様なまでに研ぎ澄まされていることに誰もが驚き、
その作家の同時代人たりえたことに、言葉にはつくしがたい至福感を覚えずにはいられないはずだ。
42 :
吾輩は名無しである:2005/08/19(金) 13:24:57
全文はまずいかな、と思ってとりあえず半分だけ。
>>42 乙です
あとの半分はシモンスレの方でどう?
なんか笑ったw
45 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 10:19:04
47 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 17:28:15
48 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 19:05:03
最悪の文章だと思う。死に勝手なロマンちっくな感傷をくっつけて、
「シモンは死んでよかった」というひどいことを言ってるだけ。
昔から自殺や発狂を美化して陶酔しているバカな文学屋しか書けない
青臭く醜悪な文章。
>>47 読めば歴然。明らかに蓮實節だが。重彦かそのエピゴーネンだろ。
何がほっとしているだよ
てめえが死んだら喜んでやるよ
最悪の文章だと思う。
>>39に勝手なロマンちっくな感傷をくっつけて、
「
>>39は死んでよかった」というひどいことを言ってるだけ。
昔から自殺や発狂を美化して陶酔しているバカな文学屋しか書けない
青臭く醜悪な文章。
蓮見元学長がw
死んでよかったなどどこにも書いてないわけだが。
54 :
吾輩は名無しである:2005/08/26(金) 23:48:14
文盲なんだろ。
55 :
吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 04:46:21
スレタイがダサい件
56 :
吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 10:07:56
遅っ
57 :
吾輩は名無しである:2005/09/20(火) 21:48:29
なんだかんだでベケットクラスの作家はシモンただ一人。
58 :
吾輩は名無しである:2005/09/20(火) 23:32:36
ノーベル賞クラスということか
なんか笑うにも気の毒なんだよね。
本人は、なんか反逆の英雄気取りで、親の七光りの裸の王様に理知的な知恵を武器に噛み付いたつもりかもしれないけど、
あまりに馬鹿で幼稚で、傍目にはキチガイおばさんの見世物としか見えてないし、
実際に、福田逸サイドにその通りにあしらわれてるんだよね。
西尾なんとか先生の士官候補生気取りのスパサピオ君が、
丁重に退場の方向にもてなされる「大先生」(もろ皮肉)の扱いで門前払いされたように。
まんま銭金でオンエア間に合わせ要員だった工藤伸一なんだよね。
よくがんばったと思う。
もうこれは、本人の努力うんぬんの問題ではなく、名もなく消えていく雑魚DNAが骨の髄までプログラムされた
生体機能としての問題だと思う。本当にご苦労さま。
ふたりが、このささやかな決起を、
なしえなかった天皇暗殺計画の代償として決行したのも、そのこぢんまりとした雑魚さ加減を象徴していて、
笑うに申し訳ない。あはは。
>>59 で、どのスレの誤爆なのか、ほんのちょっぴり興味があるわけだが
61 :
吾輩は名無しである:2005/10/11(火) 19:17:57
11月に岩波文庫からビュトールの『心変わり』が出るらしいぜ!!
岩波やるな!
でもおれは古本で持ってるわけだが・・・・・・
いやぁ、ヌーヴォーロマンほど読む気のしなくなる文学も珍しい。
別に読みたくなければ読む必要はないわけだが
64 :
吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 21:29:04
>>61 これ、ほんと?
『心変わり』は河出だから、
文庫になるとしたら、河出文庫かとおもっていたが。
>>64 本当です。訳者は清水徹のままだから河出のやつをそのまま出すのか、それとも改訳版なのか。
66 :
64:2005/10/13(木) 22:09:08
>>65 そうなんだ。
去年、『心変わり』を2500円だしてかったのだが
ビュトールが文庫化されるのはいいことだと思う。
俺は持ってるのだが『ミラノ通り』とか『段階』とかも
岩波その他で文庫化して、読者が増えるといいな。
清水徹はなぜか晩年になってメジャー化(相対的に、だけど)したよな
岩波は作品じゃなくて人脈でしか本出さないけど、
これは歓迎すべきだ
68 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 14:13:56
『心変わり』だすまえに、もっと文庫化すべき本があると思うけど。
ロブ・グリエはエロいから、岩波的な教養の範疇に入らないって
ことなの?
同じエロでも、大衆エロ要素満載だからだろう。
ていうかロブ=グリエを文庫で出してるところなんて文芸文庫しかないだろ。
いろいろ難しいんだろうな。エロ関係なしに。
71 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 14:30:06
縛られた女のマン毛を燃やしたり
72 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 14:36:06
>>70 いろいろ難しいって、権利が高いとか?
いまいち、海外文学出版の仕組みがわからん
>>72 いや、簡単に言えば売れないんじゃないかなって思ってw
『心変わり』の文庫だって本来は河出が出すべきなんだが。
今回は訳者の清水徹つながりで岩波で再刊するんだろうけど。
74 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 14:46:53
まあ、売り上げはあまり見込めないかも。
でも、若い人でも、ロブ・グリエって名前くらいは
知ってるんじゃないかな? 中原昌也とかがよく名前だしてるし。
中原が読んでるなら、オレも読んでみようって人なんていないのかしら?
中原ってロブ=グリエの名前よく出してるの?
76 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 14:50:31
>>74 中原にそんな影響力あるかね?
ゴンブロビッチの帯書いてたけど、
中原に釣られて買ったやつがいるか疑問
77 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 14:53:12
たしか、リトルモア(?)とかいう雑誌の対談で、
ログ・グリエを全部集めたとかいってましたよ。
でもゴンブローヴィッチならいそうな気はする
>>77 へえ、そうなんだ。ロブ=グリエ好きだったのか。
意外なような、意外でないような。
80 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 15:00:27
私が知ってる限りでは、中原昌也が好きだといってた作家は
ゴンブロ、ロブ=グリエ、クノー、藤枝静男、後藤明生、
ボリス・ウ゛ィアン、大西巨人とかかなぁ。
わかるような、わからないような
王道だな。
中原昌也の場合、ロブ=グリエは映画から入ったかもよ。
「囚われの美女」とか見たけど、
ああいうの好きそうだ。
82 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 15:13:12
『囚われの美女」どこで観たの?
どんな映画?
DVDが出ているよ
なぜか場末の中古屋で激安だった。
2000円でゲット
この前TSUTAYA新宿二階で見たな
>>80 中原って意外にいい趣味してるんだよなw
映画もそうだけど。
マリンちゃん!!
86 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 17:07:06
すっーごい昔に、渡部直己が、中原の「あらゆる場所に〜」と、
「ニューヨーク革命計画」の類似性を指摘してた。
詳しい内容は忘れた。
渡部は何読んでもつなげるからな…
88 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 17:23:11
>>87 同感です。
実際、中原の作品が、
ヌーヴォー・ロマンを意識してるかどうか疑問。
さまざまな場面がシャッフルするとこが、似てるといえば、似てる。
でも、ロブ=グリエのほうが鮮やかだね。
>>88 厳密に言うなら、
ロブ=グリエが意識しているポップカルチャーの断片性を、
中原も意識しているということだろう。
渡部はアート関係に弱いから気付かない。
90 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 17:42:47
中原が、ロブ=グリエについて語ってた対談みつけました。
中原:ロブ=グリエはほとんどコンプリートコレクションしてるから。よんでないのに。
阿部和重:なんで、ロブ・グリエなんですか?
中原:パッと見いいかなっと。
阿部:そういう現代文学にもひととおりの関心あると。
中原:関心だけで終わってます。
91 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 17:47:21
中原はインタビューを適当にはぐらかす人だけど、
ロブ・グリエから学んでいることは確かだと思います。
読んでないのかよ!
93 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 19:45:40
読んでるだろ
20歳でゴンブローヴィチとかブロッホとかロベルトヴァルザーとか読んでたくらいだから
でも読書量のわりには作品に反映されないが
じゃあ何で読んでないって言うの?
95 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 20:14:46
中原昌也って、そういうポーズとりたがる人だから?
本当は教養があることをひた隠しにする挙動不審さが重要
ひた隠しにしているせいで本物の教養にはなってない
というか、教養人になったら負けだと思っている
爪を隠せば能があると思ってくれるから
>>97 それも短絡的。
俺のようなファンは、
「能がないのを隠している」中原の文章が読みたいのだから。
でも時々断片的に面白いフレーズが出てくる。
彼の音楽と一緒だね。
ゴンブローヴィチは読んだと言いながら、ロブ=グリエは読んでないと言うポーズが理解できないんだけど。
「ポルノグラフィア」ネタじゃないか?
>>99 >ゴンブローヴィチは読んだと言いながら、ロブ=グリエは読んでないと言うポーズが理解できないんだけど。
渡部との対談では、ロブ=グリエについて「何の話してるのか理解できない」
と言ってた。だからこそ興味がわくとも。
102 :
101:2005/10/20(木) 01:00:29
ごめん。上の忘れて。
103 :
吾輩は名無しである:2005/10/20(木) 11:13:39
お! 中原昌也がロブ=グリエから受けた
影響について盛り上がってたのか!
面白そうだな。
104 :
吾輩は名無しである:2005/10/20(木) 14:08:58
阿部との対談で(青山もいたかも?)中原は、映画版『去年マリエンバードで』は駄作と言ってた。
レネのやつね。
106 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 19:49:13
>ゴンブローヴィチは読んだと言いながら、ロブ=グリエは読んでないと言うポーズが理解できないんだけど。
ちょっと、レスが遅れちゃたけど、こういうことではないでしょうか。
ヌーヴォー・ロマンにはどうしても、教養というかアカデミックな
イメージがついてるので、それを愛読してるなんていうと、
どうもいやらしい感じを与えてしまう。
「本当は教養があることをひた隠しに」したい、
中原としては、それはイメージ的によくない。
一方、ゴンブロービッチは、ヌーヴォー・ロマンと比べて、
いい意味でガサツというか、適当に無茶苦茶なことを書いている
みたいにもみえるので、中原の好き好む映画にも通じるとこがある。
だから、読んでるし、好きだとも名言しやすい。
まあ、自分に置き換えても、実生活で、ヌーヴォー・ロマン読んでます、
なんて、口にしづらいよ。
だから、「本当は教養があることをひた隠しにする」らしい、
中原としては、
ロブ・グリエを愛読してるなんていうと、
↑おっと校正しわすれた。
下の三行は、なしね。
>まあ、自分に置き換えても、実生活で、ヌーヴォー・ロマン読んでます、
>なんて、口にしづらいよ。
そうか? 別に全然口にしづらくないが。
109 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 20:18:29
入社試験の面接で愛読書をきかれて、
「はい、わたしはロブ・グリエが好きです。
消しゴムは私の座右の書です」
とは答えれませんよ。
デュラスならいいかも。シモンも×。
中原の自意識の問題についてなら、もうお腹いっぱい
方法論についてまだ何かあるのであれば別だけど、
この話、もうこれ以上拡がらないんじゃない?
お前の偏見なんてどうでもいいよ。
シモンはノーベル賞作家だぞ。
ていうか、変な中原ファンが来てこのスレが荒れだした。うざいから消えろよ。
あと、ゴンブローヴィッチこそ入社試験で答えづらい気もするがなw
114 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 20:25:20
そもそも入社試験を例に出してる時点でイタイな
115 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 21:10:20
ニートなんだろ
116 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 22:44:54
>>106 べつに、口にしづらくはないが。
>>109 なぜ入社試験なんて出してくるんだ? 阿呆ですか。
でも
>>106がいいたいことはなんとなくわかると思う
ちなみに手元の昔の雑誌には、編集者が、地方で中原が
東京にはめったにないロブグリエ買ってきた旨いってるので
おそらく目は通しているだろ
118 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 23:11:21
あのー、中原昌也以外でヌーヴォー・ロマンから影響を
受けている日本人作家っていないの?
>>106の言わんとしてることは分かる。
誰かから愛読書を聞かれたって、ただ自分の趣味を語るんじゃなくて
その真意を察して適切な返答をするのが普通だと思う。
「ヌーヴォーロマン」と言って通じる相手になら言っても問題ないけど。
121 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 23:20:48
泉鏡花
金井美恵子
後藤明生
古井由吉
三浦俊彦
122 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 23:23:09
>>118 118です。質問して自分で答えるのもなんだが、
金井美重子「柔らかい土をふんで」、
蓮實重彦「陥没地帯」
他にもある?
泉鏡花は違うだろ…
>>121 泉鏡花は
ヌーヴォー・ロマンの問題意識をさきどりしてたというべきかな?
126 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 23:43:29
ロブグリエのほうが鏡花の影響を受けたんだからねエ。
僕は読んだことないんだけど、
倉橋由美子は影響うけてるの?
なにしろパクリ疑惑があったくらいだからな
>>128 へ―興味深い話。
お手数ですが、詳しくおしえてください
福田和也が金井美恵子の文体を吉田健一の模倣って言ってるけど
これって金井はヌーヴォーロマンと並べられるようなものじゃない
って感じでわざと嫌味で言ってるの?
131 :
吾輩は名無しである:2005/10/22(土) 10:28:23
リカルドゥー読んでる奴いる?
福田がなにをいおうと、
金井のヌーヴォ・ロマン風(なんて評すと金井に怒られるだろうが)
小説は凄い!
さっきも名前も出た柔らかい土や、岸辺のない海なんて、
神懸かってる。
あげ
134 :
吾輩は名無しである:2005/11/12(土) 12:02:18
しまった!
保守あげ
135 :
吾輩は名無しである:2005/11/12(土) 12:44:09
Ton's of toon
138 :
吾輩は名無しである:2005/11/14(月) 14:58:02
青木淳悟もなんとなくヌーヴォーロマンな印象・・。
ブランショを出してほしいなー。アミナダブ。<岩波文庫
140 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 20:39:00
中原はヌーボーに対してはただ単にパンクとして興味を持ってるだけみたい。
でも、読めないみたい。あんまり活字は得意じゃないらしい。
活字が得意じゃないと、いくらその心意気みたいなものに共感できる予感を
持てたとしても、ちょっと読めないんだよね、ヌーヴォーって。
中原のジレンマはよく分かるw ヌーヴォーな漫画が出たらあの人は
きっとむさぼり読むでしょう。
あ〜よくわかる。俺と同じだw
一応作家なのに活字が得意じゃないなんて言うなよ。
って、中原が出てくるとまた荒れそうだな。
今いる作家の中で中原くらい本読んでる奴は珍しい
読めないってのは口だけで、本気でヌーヴォーロマンと
関連付けられたらヤバいと思ってるから
そうやって逃げてるんだよ
何を根拠にそう言えるんだ?
ほら荒れてきたw
146 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 13:33:15
>>264 長々と書いてるが、ラプターでなければライノという理屈がワカラン。
他の候補の方が邀撃に適してるし、下手すると台風導入する方がマシ。
そうだよな、マシだよな
148 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 18:03:55
149 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 18:10:56
さんきゅうベリーフラワー
くだらね
151 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 18:23:28
そうだよな、くだらないよな。
152 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 19:00:18
>>264 漏れ、7400と706MK2Gの組み合わせで使おうと考える
7400は主力機として位置付ける
06MK2Gは2台目・車載・予備という位置付け
珍しく、レスがのびてると思ったら…、
こりゃ、あんまりだ。
「心変わり」の読了報告を、
だれか書いてくれたのかと思っちゃったよ…。
154 :
吾輩は名無しである:2005/11/22(火) 19:45:47
「ニューヨーク革命計画」がえらい面白かったんで、「覗くひと」を読み始めたんだけど、
どうにもこうにも読みづらくて断念しそう。今第二章の最初なんだけど、この後面白くなりますか?
それともずっとこの調子??
ずっとその調子だよ。
でも、たいして長くないし、
いっきに読んでみな。
それか、一日50ページとかさ。
ニュー革が面白かったなら同じ平岡訳の『迷路のなかで』なり
『反復』なり『新しい小説のために』なりを読めばいいのに
157 :
吾輩は名無しである:2005/11/22(火) 20:55:45
『嫉妬』辺りを境に客観から主観に切り替わるから『覗く人』は微妙かもしれないね。
俺としては訳者読みよりも書かれた時期が近いものを薦めます。
『快楽の館』とか『ジン』とか。『ジン』を教材にフランス語習いたい。
いやいや、「覗くひと」の面白さを分からないと、彼の本当の面白さは
分からないんじゃないかなあ・・・?などといってしまいたくなるくらい
あれは面白くて、かつ、美しい一品だと思うのですが。
159 :
吾輩は名無しである:2005/11/22(火) 22:10:18
ボジョレー・ヌーヴォー飲みながら、ヌーヴォー・ロマン読むと眠くなるな。
つか、今回はスレタイが悪すぎるね。
なんで特定の作品名を入れるんだか・・・あきれる。
161 :
吾輩は名無しである:2005/11/22(火) 23:54:24
ヌーヴォー・ロマン☆新しい小説のため2☆
162 :
154:2005/11/23(水) 18:23:36
154です。いろいろご意見ありがとうございます。
とりあえず後回しにしていた「快楽の館」を読み始めつつ、「覗くひと」も
平行して読んでます。やっぱりがんばって読み通します。革命が面白かったのってやっぱり平岡さんの訳っていうのも
大きいと思うんで次は「反復」読んでみます。
163 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 22:56:31
『心変わり』見つからない(つд`)
164 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 23:03:43
生協にすら置いてあるというのに
そだな。おれも生協で買ったがまだてつけてない・・・
『心変わり』は改訳してるの?
168 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 23:47:42
しかし岩波で出るような時代になったのか。。。
169 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 19:50:19
『心変わり』、「全面的に改訳をした」って書いてあるじゃん
せっかく『心変わり』の古いやつ持ってるのに。
改訳したんなら買わないとな。
ところで誰も『心変わり』の感想まだ書いてないね。
じゃあ俺が読んでみよう。ヌーヴォーロマン自体講談社文芸のグリエしか知らないけど
「去年マリエンバートで」も文庫で出してほすぃ
高くても買うから、ほんとお願い。>気概あるどこかの出版社
映画のほうを買ったらどうですか?
映画のDVDがなぜか高騰
お、アマゾン見るととんでもない値段で中古を売ってるね。
でも探せばもっと安い値段で買えるんじゃないかな。
おれはすでに持ってるけど。
なんか発売中止に等しい勢いで店から消えた気がする
だから再発しない限りだめかもな
俺は諦めてビデオ版を買った
DVDがあるんならレンタルして焼けばいーじゃん。
おれはシェアでおとして
CDにやいた。
180 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 10:27:25
ロブ・グリエってサドかとおもってたら、奥さんは女王様プレイヤーらしいな。
女の乳首切り取ったり、マンコに火付けたりする小説書いてるくせに、家じゃ
あひいぃぃ・・・とかいってんのかね?どーなってるんだ??ロブといえば最近
フランスの学会のなんとかって殿堂入りしたらしいね。なんだかそれって
例えばジョン・ライドンがグラミー賞の運営委員になったみたいなもんだろ?
違和感があるよ。もっともヌーヴォーのなかじゃいちばん保守的な資質を
もってる感じもするからな、「嫉妬」なんていま読むと伝統的な自然主義小説
をきわめて洗練させたらあーなった、みたいな小説だしな。ナボコフに
誉められるわけだよ。この人、なんでも「ボヴァリー夫人」を全文暗記してる
らしいじゃん?それって昔の文学青年がこぞって「暗夜行路」を暗記したとかと
同じなんかな?狂ってるっつーか、人生賭けてるよなw
いや、よくやるよ、まったく。
>>180 2004年にアカデミー・フランセーズ入りしたんだね。ちょっと驚きだ。
文章を書ける人材の枯渇は深刻だからね
183 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 18:40:33
アカデミーフランセーズって「不死の人」ってやつか
184 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 19:35:22
それみたいね。死んだ人がいたらしくて席が一つ空いたらしい。
なかなか決まらなくて、数回の投票があった後、グリちゃんに決まったらしい。
185 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 06:21:16
186 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 00:39:12
シモン以外でノーベル賞とる人はもういないのかな
187 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 00:44:54
そろそろロブグリエにあげてほしいよ。
ヌーヴォーの連中のプロ意識あるところ好きだなあ。
188 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/07(火) 08:59:37
>>118 鹿島田真希と青木淳悟
若手だとこの二人?
かなりの遅レスだね。青木の話題が出したいだけかな?w
青木はよく分からないが鹿島田に対しては
福田和也がヌーヴォー・ロマンやブランショの小説を完璧に咀嚼して書いてる
とか大絶賛していた。亡くなった平岡さんもデュラスに絡めた書評がある。
以前は「多和田葉子の亜流」(山城むつみ)なんて言われてたが躍進したもんだ。
岩波、ビュトールの『心変わり』、ブクオフでゲト!
500円だった。
『アフリカのひと 父の肖像』 ル・クレジオ・著/菅野 昭正・訳
2006年3月17日 1,890円(税込) 集英社
しっかしル・クレジオばかりよく翻訳されるなあ
デュラスのインディアソング意味分からん
再読したらちょっと分かった
195 :
吾輩は名無しである:2006/04/09(日) 21:49:57
「幻影都市のトポロジー」(ロブ・グリエ)購入!!
ずっと探してたから嬉しい。ちょっと高かったけど満足
196 :
吾輩は名無しである:2006/04/09(日) 21:57:21
小宮山書店で7000円で売ってたよ
7000円は高いなあ。僕は4500円でした。
じゃあ、けっこう安めだったんだな。
198 :
吾輩は名無しである:2006/04/09(日) 22:19:13
クレジオはノーベル賞候補といわれるようになってから、急に
翻訳される機会が多くなりましたね。
ていうか小宮山書店が高すぎるだけじゃないの?
あそこはほんと高い。
201 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 10:38:46
スーパー原氏で検索したら12000円ついてたよ!>幻影都市のトポロジー
202 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 17:23:24
幻影都市のトポロジーは、高値で売るためだけに持ってる。どんどん値上がりして欲しいな。
203 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 17:29:58
>>201 ついてたとゆーより、だめもとでめちゃくちゃな値段つけてる書店が
たまにあるってだけでしょ?いくらなんでも相場はそこまでいってない。
「消しゴム」「幻影都市」¥3000「ニューヨーク」¥4000
このくらいが都内古書店の相場。
204 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 17:36:05
>高値で売るためだけに持ってる
数時間はたらけば、そのくらい稼げるんだから
そんなの期待するってどれだけさもしいんだよw
205 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 18:40:42
無職なんだよ。
206 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 19:01:57
中学生です。
消しゴム、400円、嫉妬、200円で各手に入れましたよ。
某都内書店で。
208 :
吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 01:31:37
今日いった古書店に『ニューヨーク革命計画』
売ってたのだが、ちょっと高くて買わなかったよ。5千円。
4千円だったら、ちょっとは迷ったと思うが・・・
それにしても高めのねつけの店だった。
馬鹿らしいことに、岩波の900円の『心変わり』に
絶版でもないのに1500円の値がつけられてた。
こういうのはほんと馬鹿らしいと思う。
>馬鹿らしいことに、岩波の900円の『心変わり』に
>絶版でもないのに1500円の値がつけられてた。
ひどいなあ。。文庫絶版になったら、その店すごい値段つけそうだな
そりゃぼったくりの店ですね。そんなところでは一切買わないほうがいいよ。
211 :
吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 15:06:05
表紙の背のとこ焼けちゃってるけど、
ニューヨーク革命計画、100円で地元の古本で買った、
これかなり得なのか
212 :
208:2006/05/29(月) 16:14:23
今日、別の古書店で
また、ロブ=グリエを何冊か見つけたよ。
『快楽の漸進的横滑り』帯無し(そもそも帯はあるのか、俺はわからんのだが)
が4000円、『ニューヨーク革命計画』 帯無しが4000円。
興味はあったが、持ち合わせもなかったので
集英社の世界の文学25『嫉妬/段階』(1500円)だけ買ってきたよ。
『嫉妬』は読みたかったので楽しみだな。
ナタリーサロートって面白いのかしら?平岡さんの「パリふたたび」を読んだら
彼女のこととその翻訳についてのことが載ってましたので気になりましたの。
ウフフ。
214 :
吾輩は名無しである:2006/06/14(水) 18:43:21
age
215 :
吾輩は名無しである:2006/06/14(水) 19:47:29
『幻影都市のトポロジー』とか『快楽の漸進的横滑り』なんかの
相場っていくらくらいなんでしょうか?
というか、ネット書店以外では見かけないんだが・・・orz
ちょっと前のレスくらい読めよバカ
俺が見るかぎりでは幻トポは5000円位で快横は4000円位だな
中央線沿線の古本屋にはけっこう見かけるよ
今日、『ニューヨーク革命計画』 かったよ。
読むの楽しみ。
218 :
吾輩は名無しである:2006/06/28(水) 22:50:36
快横 5200,アカシア 4200でそれぞれネットとリアル書店でゲット。
超お買い得じゃないけど大満足。
>>218 おめ。
少し高くても読みたいものは買って正解。
もちろん、あまりに吹っかけた値段は論外だけどね。
迷路と覗くひと読んだけどこらたまらん。
学生のうちに借りて片っ端から読みますわ。
221 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 13:19:42
保守
まぁ迷路と覗くひとの切り替えってのが大事なんじゃないか?
読むときはなるべく迷路先によんで。呼んだあとに覗くひとについて客観的な判断が下せるとか。
トゥーサンの質問はここでしちゃすれ違いでしょうか?
ミニュイ系でロブ=グリエにも褒められてますが、
ヌーヴォー・ロマン系かっていうとあれなので。
224 :
吾輩は名無しである:2006/07/31(月) 14:34:01
216 名前:吾輩は名無しである 投稿日:2006/06/14(水) 23:30:46
ちょっと前のレスくらい読めよバカ
俺が見るかぎりでは幻トポは5000円位で快横は4000円位だな
中央線沿線の古本屋にはけっこう見かけるよ
けっこう見かけるほどあるんですか?良かったら教えてください。
>>224 >>216さんじゃなけいけど、中野ブロードウェイ4階の古本屋は
けっこうヌーヴォーロマンの本が置いてあった。
値段もだいたい4000〜5000円くらい。
わたしもそこで「幻影都市のトポロジー」買いました。
ただ、いつ開いてるのかよくわからないお店だけど。
あと、高円寺のあづま通りのお店とか。
荻窪・西荻窪にもあるよ
古本屋の店先にはだいたい『日本の古本屋』の地図が置いてあるから
それを参考にしてみて
227 :
吾輩は名無しである:2006/07/31(月) 17:23:17
お店の取り扱いジャンルに「現代海外文学、幻想文学、SF」って書いてある店を狙え
しかし、『快楽の漸進的横滑り』はシナリオだからなあ。
あれは4・5千円出して買うのはどうも躊躇してしまわないか?
つか、DVDが欲しいよむしろ
230 :
224:2006/08/02(水) 10:51:35
情報ありがd
>値段もだいたい4000〜5000円くらい。
(*´Д`)ハァハァ
いまリカルドゥ読んでるんですけど、おもろいですね
231 :
吾輩は名無しである:2006/08/28(月) 00:35:09
ビュトール読んでる人いますか?
232 :
吾輩は名無しである:2006/08/28(月) 03:33:33
心変わりくらいなら。
233 :
吾輩は名無しである:2006/08/28(月) 21:54:51
ビュトール『即興演奏』はどう?
234 :
吾輩は名無しである:2006/08/28(月) 22:11:16
ヌーヴォーロマンって面白くない、ゆえに糞
ロブ=グリエは面白い
身体的って感じがする。なんとなく作家本人がアホっぽいノリ好きなんだろーなーと思えるところもある。
本当にガッツリ文学の勉強しまくったインテリインテリというわけでもなさそう、みたいな
よく知らんけど
シモンはムズ過ぎる。堅苦しい。
偏見ですが。
236 :
吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 19:40:45
たしかに、シモンのは読む苦痛の多い小説だね。
237 :
吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 20:42:09
骨は折れるけどシモン読む体験の快楽は他のでは味わえないと思う。
先入観捨てて頭真っ白にして読んでみては。
238 :
236:2006/08/29(火) 20:53:08
>>237 おっしゃるとおり。
読む苦痛が多いが、快楽も多いのがシモンの小説だよね。
239 :
吾輩は名無しである:2006/08/31(木) 01:04:41
ヌーヴォー・ロマンについて語るのではなく、作品を暗誦すべきだというよう
なことを平岡先生が書かれているね。先生は「自分は読むのが遅くてねえ」
なんて言っていたが、それだけじっくりと味読されていたのだろう。
翻訳するのが一番の精読だからねえ。たしかにロブグリエはゆっくりと読んだ
ほうがいい。速読しても何も残らないようにできているから。
240 :
吾輩は名無しである:2006/08/31(木) 23:15:46
トゥーサンの新作情報ないー?
いくらなんでも、
トゥーサンはヌーヴォーではないだろ・・・
243 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 19:26:41
サロートの『生と死の間』を読んだがいまいち楽しめなかった。
今度はロブ=グリエの『ニューヨーク革命計画』を読み始めたが
こちらはなかなか面白く読める。
244 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 19:36:19
>たしかにロブグリエはゆっくりと読んだほうがいい
カメラになってつもりで読むといいね。
>トゥーサンはヌーヴォーではないだろ・・・
某所で彼の朗読会(懐かしいな)で映画つながりで「ヌーヴォー・ロマン
についてどう思います?」って質問したら「非常に好き。強い影響を受けている」
って答えがありましたよ。
ついでに「小説においては過去形や未来形という時制をあやつる形式があるけど、
映画においては基本的にはつねに現在進行形でしか語れない。で、その
両方の形式を使う(トゥーサンは小説も書き、映画も撮る)あなたにとって、
時制とはどのような意味をもっていますか?」って聞いたら非常に複雑かつ
長舌な回答えがかえってきて、通訳がギブアップしちゃいました(笑)。
とうぜん、フランス語のできない僕も沈没。
245 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 19:39:56
トゥーサンといったら盗作作家の篠原一を思い出しますねwwついでに日本の似非ヌーヴォーロマン作家に付いてはどう思います皆さん?wwww
246 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 19:43:41
>>245 >日本の似非ヌーヴォーロマン作家
だれのこと?
247 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 20:02:46
日本の真正のヌーヴォー・ロマン作家は筒井康隆、安部公房につきる。
似非は誰だ?
248 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 20:04:51
鹿島田
249 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 20:05:45
筒井はいっとき騒いでいたがヌーヴォー・ロマンの作家とはいえまい。
安部もシュルレアリズムではあるが、ヌーヴォー・ロマンに直接
影響を受けていただろうか?
せいぜい金井恵美子くらいじゃないだろうか=ヌーヴォー系
金井美恵子がまず挙げられるよね。
それから、本人にその気はないだろうけど
古井由吉は意外とヌーヴォだな。
251 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 20:12:32
>意外とヌーヴォだな。
ワロタ 御意。
古井のばやいは視覚だけではなく聴覚嗅覚などなどフル仕様で
読んでいると病人じいさんになった気分になるよ。
筒井の「夢の木坂分岐点」は結構意識してると思う。
他のは違うけど。
ところで元祖フランスでは今どんなんなってんのかなー。
まぁロブ=グリエはまだ生きてるみたいだけど。
仏語ちゃんとやっときゃよかったなー。
くぁー、原著五ヵ年計画!
ビュトールもまだ生きてるよね。
しかし、みんな長生きしていてうれしい。
サロートは100近くまで生きたし
シモンも90過ぎまで生きたもんね。
254 :
吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 19:20:10
ロブ=グリエはすっかり文壇の権威だし、著書も本屋でふつうに買える。
サロートはプレイヤード版に収録され、文学史の人となった。シモンや
ロブ=グリエもいずれプレイヤード版が出るだろう。
255 :
吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 19:22:48
筒井の「虚人たち」もそうだね。いまはむかし。
虚人たちはペレックの失踪じゃない?ウリポだっけか。でタイトルはル・クレジオの巨人たち?
あたしゃ、〈ヌーヴォーロマン〉より断然〈視線派〉を好む。
そこのお人、教えてください。
「視線派」ってどこら辺のことなの?
ググッてもよくわからないのでお願いします。
ロブ=グリエもはいってるみたいだし、うーん。
出版業界の事情なんかなんも知らんのですけど
シモンは代表作がああいう形でここ2,3年?くらいで出てるけど
そのシモンも含めてロブ=グリエやそれ以外のヌーヴォー・ロマンの諸作家の代表作品くらいは
ガンガン文庫で出せばいいのに、シモンをああやって出すならね。
それはなんでなんですかね?
売れないから。
シモンはまがりなりにもノーベル賞獲ってるから。
あノーベル賞か、忘れてた…
くだらんですが数年前に『消しゴム』の物語内容忘れたが田舎なので図書館にもないし
買っても高いのでなんとか思い出してネットでも調べた範囲だと
探偵が殺人事件を操作してたが(そもそもなんでだ?)
実はその殺人は嘘で医者もそれに協力して嘘ついてて(なんでだ?どうやって)
警察官と探偵と犯人(?被害者)の視点で書かれてて
三人(探偵とあと誰と誰だ?)の容姿が似ていて三人が混じって混乱してきて
なぜか母親とやって(?エディプスが下敷きらしいので、この作品内ではなんでだ?)
24時間後に犯人が、初めに嘘ついた方法で撃たれて死ぬんだよね。(どういう方法で?その時撃ったのは誰?)
犯人=被害者が探偵の父親だから、エディプス的には探偵が犯人か?
思い出せないよー
あと囚われの美女のDVD出てたの知らんかった、廃盤だった…田舎はもう嫌だ
数年内に高くても買おうかな
263 :
243:2006/09/10(日) 21:13:32
200ページほどの『ニューヨーク革命計画』をまだ読んでるよ。
ゆっくり読んだ方がいいというのは、おっしゃるとおりだと思うが
俺の場合、この本を速く読むことはそもそも不可能だ。
シモンほどじゃないけど、ロブ=グリエもじりじり読んでいくほかない。
しかし、読む苦痛のなかにやっぱり快楽があって楽しい。
>>262 古本屋で『消しゴム』を見つけるのはけっこう難しい気がするが
ネットの書店ではよく見かけますよ。
価格も千円台と、安価な場合が多いです。
264 :
吾輩は名無しである:2006/09/10(日) 22:01:22
なにげにヌーヴォーロマンはやりつつあるの???ってもう過去の遺物だよな。
しかし無駄で阿呆な内面オマンコオカマべっとり小説ばかりが巷間にあふれる
昨今、新鮮なのかもしれんのう。
あっしはロブ=グリエよりもル・クレジオ初期が好き。「ル・クレジオが語る」
つうインタビュー本、傑作だぞ。「…エンジンの音…」とか入ってて
かっこいいぞ。探してみそ。
「あなたにとって真実とは?」
「太陽です」
やるのう、クレジオ!
おまえが何が好きかなんて誰も聞いてねえよ
うるせえ、低脳。冬瓜でオナニーでもしとれやw
267 :
おまえが何が好きかなんて誰も聞いてねえよ :2006/09/10(日) 22:15:30
510 :(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2006/09/09(土) 02:31:21
ノムタム[=^◇^=] ぶらんこであそぼ
ぶらぶら
ぶらー
部落部落
ぶらぶら穢タ穢タ
非人非人
神様ケガす非人非人
ぶらぶら
ぶらんこあそびたのしかったねノムタム(^-^)
[=^ェ^=]マタあそぼ
「語る」の中でシモンに触れていたね、一瞬だけだけど。
269 :
吾輩は名無しである:2006/09/10(日) 23:34:21
『消しゴム』はいちおう中村真一郎訳だもんな。活字がぎっしり詰まってる
割り付けで読みづらい。講談社学芸文庫あたりで文庫にしてもらいたい。
『迷路の中で』のように。
>>263 昭和34年発行のやつだと初版でも1000円代であるんだけど、
新しめのやつだと4000円近いのばっかで。
たぶん34年だと旧字体だと思うんだけど、正直旧字体あんま好きじゃない。
DVD廃盤早すぎ!
ビデオは持ってるけど…
と思ってたら旧字体から新字体へ移行したのって昭和21年と24年なのね勘違いしてた…
というわけで買います。くだらん連投すまそ
>>258 賢そうに見えた?ごめん、知らない。
ロブ=グリエの読後感がまさに<視線派>という言葉の方が
言い表していると思ったことあっただけでした、実は。
セベロ・サルドゥイって読んだことあるヤシいる?
ロブ=グリエっぽいらしいんだけど。
274 :
吾輩は名無しである:2006/09/12(火) 17:31:32
ロブ=グリエがまさに視線派と言われた時期があったということさ。
でも「快楽の館」あたりから事物の描写だけではなく想像力の戯れへと
変化したので、視線派という名称も無効になった。
片岡義男は<視線派>に入らない?
ビュトール「段階」を読んだ
非常に不愉快な小説だった
きみは〜した、となにげなく語られているけど、どうして
そんなことわかるんだ?と終始疑問だった。
読んでて楽しくない。最低の小説だと思う。人間の認知のしくみを
無視した悪しき進歩主義の産物だと思った。
小説が駄目なんじゃなくて、自分が馬鹿じゃないのかと疑ってみることも一度は必要。
数年後に読むと分かるようになってるかもよ。
この小説のことではなく一般的な話だが。
「段階」を読んでおもしろくなかったと思うのは当然だと思うよ。
物語を楽しくよみすすめることができないようになっているんだから。
娯楽が提供できているかどうかという観点からすれば最低といわれて
当然ではないかと思います。この小説の存在意義を否定している訳では
ないんだから。わたしは先日読んだ時点での感想を述べていて、その
内容は未来永劫変わる事はない訳、個人の歴史的事実だから。
ある小説のよさをわからないのは前提とされる知識が足りないからだと
いう意見は否定したい。小説とはそんなつまらないもんじゃない。
特定の知識がないとうまくない水や空気なんてありますか? 小説家は
水や空気や山や川を作って読者に体験させる人間ですよ。
この観点からすると「段階」はなかなか得がたい珍妙な味があったと思
っています。ただし、もっとおいしくいただけるような味付けがなされる
べきだった。この小説が絶版になって読めなくなっているのは大衆性が
足りないからだよ。小説は読まれてなんぼでしょう。
う〜ん、なんか言ってる事が矛盾しているような・・
280 :
吾輩は名無しである:2006/09/13(水) 21:40:35
>この小説が絶版になって読めなくなっているのは大衆性が
>足りないからだよ。小説は読まれてなんぼでしょう。
商業的にはそのとおりなのだが、技法の追求過程で一般的な読者の関心から
それていく作品もアリでしょう。それを否定したら芸術とは言えないよ。
スラスラ読める、現実逃避できるおもしろさは、ヌーヴォー・ロマンには
期待しない方が良い。
>>278 文末に「だと思った」と付け加えるだけで、どんな内容のレスでも
(未来永劫変わる事はない個人の歴史的事実として)是認される
ようになるんなら世話はないよ。
水や空気の比喩では、生存に不可欠であるがゆえの「うまさ」と
色々な水や空気のうまいまずいを云々する好悪判断のレベルとが
なにやらごっちゃにされているようで、それが論旨の一貫しない元凶
みたいになっている。後者の場合なら杜氏さん並みの経験や知識が
要求されるだろうに。
ただヌーヴォーロマンは前者の次元でさえ読み手に要求をつきつけて
くるような代物で、水と空気の話でいえば、酸素の薄い高地で呼吸し、
ごっつい硬水を飲むようなものだろう。肺や足腰から鍛えなおさにゃ
ならん。そういう「娯楽」に大衆性がないという話なら同意できる。
山は登られなくなっても山であり続けるけれども、小説は読まれなくなったら
消えてしまう。ただし、消えるのは書店の棚からだけである。文学が
今ある書店の棚のみで構成されていると思うのは愚かである(佐分利信)
佐分利信はなかなかうがったことを言うなあ
ヌーヴォー・ロマンは…って俺はヌーヴォーでも作家ごと、作品ごとに好き嫌いあるぜ。
あと絶版のでも好きな作品嫌いな作品あるぜ。
山や川に例えるなら、シモンは見上げる崖だな。文学版ロッククライミングみたいな…
べつに出来の違いや好き嫌いを認めないような括り方はしてないと思うが
286 :
224:2006/09/18(月) 13:52:11
>>282 存在論的ではなく、機能論的に定義するという、
50年前くらいからの認識ですね。
>小説家は水や空気や山や川を作って読者に体験させる人間ですよ。
小説とはそんなつまらないもんじゃない。 というか、そもそも、
そうした疑似体験、ミメーシス、再現前といったものを拒否するところに、
ヌーヴォーロマンがあるのではないか。
小説、および、小説家というものの定義を先取りしてはいまいか。
288 :
吾輩は名無しである:2006/09/24(日) 19:35:49
そうそう。水や空気や山や川が感じたかったら山にでも登ればよし。
小説には小説ならではの体験がある。ヌーヴォー・ロマンがこだわったのは
まさにこの擬似ではない言語体験だった。
289 :
吾輩は名無しである:2006/09/24(日) 19:53:22
水やら空気やらって一から生存に不可欠なものわざわざもちだしてきたのは
そういう言語的現実の独立性みたいなところに触れたかったからじゃないの?
でも喩えやご本人の理解がゆるすぎて、そのあとは山や川を体験させる話に
横滑りしてしまったような。
そんな弄り回すレスでもなかろうに。
ところで復刊もぜひお願いしたいところだけど
未訳のやつ新しく翻訳されないかなぁ。
292 :
吾輩は名無しである:2006/09/25(月) 01:20:21
>>289 ロブ=グリエがハリーボッターに敗れ去るのが人気投票。
当然といえば当然のことだが…。
293 :
吾輩は名無しである:2006/09/25(月) 04:29:15
ハリーポッターは真のポストモダン
294 :
吾輩は名無しである:2006/09/25(月) 07:41:31
私はヌーヴォー・ロマンはクロード・シモンの『路面電車』しか読んだことがないけれど、おもしろかったです。ロブ・グリエの『新しい小説のために』の復刊を希望します。
幻想文学のルビを、ファンタジーとすればそうかもしれんが……
マンディアルグとかも指輪物語と同列か
>>289 >・ファンタジーかといわれるとちょっと違うような気もする幻想小説もいくつかいれてあります。
>・じゃあタイトル違うやんけ!というツッコミは勘弁してください。厳密にやると語呂悪いし。
298 :
243:2006/09/28(木) 18:03:28
今日、ようやく『ニューヨーク革命計画』読み終えた。
他に平行して読んでいたものがあったせいもあるけど
とにかくゆっくりと読むしかない。
そうしないと楽しめない小説だな。
苦痛もあるのだが、また読みたくなるから不思議だ。
ゆっくりと読むしかない小説を速く読むことの楽しみ。これを否定してはなるまいよ。
いや、ロブ=グリエ速く読むのは無理だろう・・・
高橋源一郎は、文字からまったく想像をせず、
ただ文字の上をぽんぽんと飛ぶように読むそうだが、
俺には無理だな
幾何学用語での描写は、逐一想像しないとわけがわからなくなるw
301 :
吾輩は名無しである:2006/10/19(木) 13:13:35
『快楽の館』辺りからかな、幾何学的描写が減少したと思うんですが、
この変化についてロブ=グリエ自身が何か述べていたら教えてほしい、と妹が言うんです。
302 :
天皇:2006/10/21(土) 00:28:14
つうか、アランは映画のほうに行ったっしょ。
303 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 02:29:53
304 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 04:27:13
>>303 《饒舌なスフィンクス》になったということ。
305 :
301:2006/10/21(土) 06:59:08
>>302 いや、『快楽の館』以前/以降で、幾何学の描写が減ったでしょ?
で、それについてロブ=グリエは何か言っているのか、ということです。
306 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 07:03:33
くだくだしいレトリック乙
307 :
301:2006/10/21(土) 11:12:19
アランって。友達かよw
308 :
301:2006/10/21(土) 11:14:19
やっぱり自身の言及はないのかな。
「もの」や「現前」との関連で述べていたら面白いな、と義妹が言ってたので。
309 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 11:15:55
ARG
310 :
吾輩は名無しである:2006/10/22(日) 02:58:38
ノーベル賞をもらうには人間性への生々しい接近が必要だよ、とアドヴァイスされて
急遽作風を変えようとしたのだけど、でもそれってどうやったらいいの?と、
はたと考え込み、その結果、自分にできることとして好きなSMを取り入れる
くらいしかないなあ、心理描写とか大の苦手だし・・・とゆーことで、
あーゆー作風になったそうだ。その甲斐もなくシモンにさらわれて
地団太を踏んだらしいけど。
311 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 16:50:26
大人の事情ですね
河出文庫 『時間割』 ミシェル・ビュトール 著 清水徹 訳
文庫 ● ISBN:4-309-46284-7 ● 予価1,260円(税込)
発売日 2006.12.06
濃霧と煤煙に包まれた都市ブレストンの底知れぬ暗鬱の中に暮した主人公
ルヴェルの一年間の時間割を追い、神話と土地の霊がひき起こす事件の
細部をミステリーのように構成した、鬼才ビュトールの最高傑作。
ttp://www.kawade.co.jp/np/isbn/4309462847
高いな
中公の時間割もってるのに。まだ読んでないけど。
ほかの作品も出してくれよ。
即興演奏を文庫化してくれ。
河出って色々と文庫にしてくれてるからありがたいですわ。
文藝賞がアイドルのスカウトだろーがなんだろーが。
アマゾンでビュトール見たら「仔猫のような〜」が98000円・・・。
まぁ9800でも高い。
>>313 容量あるからな。
アランの自伝的小説、だれか訳してくれないもんかな
>>313 「仔猿のような」でしょ。
なんだその、かわいらしい芸術家は。
318 :
317:2006/11/10(金) 23:31:40
にゃーにゃにゃー。
新しい小説書くニャン。
ロベール・パンジェの邦訳って「仮設」だけ?
323 :
吾輩は名無しである:2006/11/14(火) 18:02:26
権力は反対の極にスパイを置く
ビュトール『時間割』なつかしいな。
中公文庫で読んだよ。
>>314 『即興演奏』文庫化、賛成。
ハードカバーがけっこう高くて、迷いつつもまだ買ってないんだよな。
>>321 早稲田文学に載った抄訳の「息子」がある
326 :
吾輩は名無しである:2006/11/24(金) 23:28:22
327 :
吾輩は名無しである:2006/11/24(金) 23:34:39
ここにいるのはビュトールを先に知ってて
ロベール・パンジェを読んだ人ばっかりだ。
まー多分日本の全人口中の割合でいうと多数派のハズ。
上に出てるようにパンジェは日本ではメジャーなんだろーし。
328 :
吾輩は名無しである:2006/11/25(土) 23:07:55
確かに意味不明だな
330 :
吾輩は名無しである:2006/12/07(木) 12:02:02
楽天フリマで買おうかどうか悩んでいたら全部消えてた('A`)
331 :
吾輩は名無しである:2006/12/13(水) 13:10:15
私もそれ見てた!どこかで一度に買えないかな?
河出の「時間割」買ったが読んでない。
読んだ人読んでる人、コメントよろしく。
333get
一年五ヶ月でやっと三分の一だ。
このスレはクロード・シモンへのオマージュです
335 :
吾輩は名無しである:2007/01/01(月) 13:12:29
理論的にはリカルドゥーに尽きるのかな。
ロブグリエは部分的だし、ジュネットは散発的だし、
バルトは単なる応援団って感じだし。。。
日本人もちらほら書いてるが、
しっくり来るものを読んだことが無い。
日本にわかるやついないだろw 誰も見てないっしょ
ヌーヴォー・ロマン、アンチロマン自体が一枚岩ってわけじゃないんだから
日本だけでなくて、理論のもとに包括できないってのがあるんじゃないのかな。
それにしてもリカルドゥやクリステヴァは面白くないな・・・・・・
クリステヴァってどこでヌーボーロマンについて書いてるの?
クリステヴァの理論はヌーボーロマンっていうかいわゆるヌーヴォーヌー・ヴォーロマンだろう。
テルケルの。そのくせリカルドゥはロブ=グリエがもっとも相性いいんだけども。
しかし、本当に情報少ないな。
まあ、過去の流行りだっていうのもあるけど。
まあ、既に俺が学生の頃、
ヌーボーロマンの代表的訳者が仏文に何人かいる大学だが、
その仏文の先生が、「今時ヌーボーロマンでもないでしょう」といっていた。
プルーストやフローベールはいいらしかったが。。。
そう言う奴は大抵最初からヌーヴォーロマンが嫌いだったんだよ
嫌だな、普遍性と一過性という対立軸を持ち込むのはw
だからヌーヴォーロマンこそ普遍的なのだよ、と言ってみようか。
いやー、そうなのかー?
じゃあどのあたりが普遍的なのだ?
と調べだすと、資料は少ないし、
ヌーボーロマンと言っても単なる流行で一括りになっているだけで、
それぞれの作家の方法論は一枚岩ではないとか、
そんなのばっかりなわけで。。。
リカルドゥーがヌーボーとヌーボーヌーボーを並べた論文は、
分からなくは無いが俯瞰しすぎで。。。
特にヌーボーヌーボーについては、いや、マジかよ、この先に何も無いよ、
って感じだったし。。。
その後皆自伝的なものに走ったのもわかる気がするのではあるが。。。
ヌーヴォーロマンこそ小説の本流
>>344 こんなやつばっかり
スレも低迷するわけだ
まあ、2ちゃんだしなw
フランス語圏をあたるか
>>343 例えば、ヌーヴォー・ロマン(的)などの小説に「前衛」の語を与えて、
いったい何を守っているのだろう?という問いを問うてみる。
それはたぶん、後ろにいる者たちの、こっちへ来い、「今時……」と
引張ろうとすることから守っているんではないのかな。
つまり、常に前に居続けること。その姿勢。
ヌーヴォー・ロマンを「形式主義」呼ばわりする批判に対する批判として、
ナタリー・サロートが言ったのも、そのようなことではないですか。
既存の形式に満足して、探究しないものこそ「形式主義」ではないかと。
そうした探究の姿勢は共有されていると思う。
少なくとも、「それぞれの作家の方法論」のばらつきよりも。
プルーストやフローベールにしたって、その姿勢を共有しています。
だから、ヌーヴォー・ロマンの作家たちに好まれているのではないですか。
その意味で、ヌーヴォー・ロマンは一過性ではなく普遍的であるし、
その意味で、ヌーボーヌーボーも、ヌーボーだと思います。
いやあ、むしろそれだからこそサロートに批判されるような形式主義が
本流なんじゃないの? 普遍的じゃないの?
ポモ的論理にいまやラディカルさはない。
不信の時代どころか、なんも考えてないんだよ。それが本流。
ヌーヴォー・ロマンは非常に狭く先細りの小川のような本流を進んでると思う
それと個人的にはヌーヴォー・ロマンを「前衛」扱いするのは好きじゃない
あといまだに「アンチロマン」って言葉を平気で使ってる批評家もどうかと思う
確かに「前衛」だとは思わないね。むしろ「王道」を愚直に行こうとしてるというか。
>>343 資料調べたりひとに聞いたりしないで、少しは自分で考えろよw
350 :
吾輩は名無しである:2007/01/19(金) 20:44:13
本日、シモンの『ペテン師/風/ル・パラス』(2100円)、
ビュトール『中心と不在のあいだ』(1050円)ゲット。
シモンはちょっと高いと思ったが
ビュトールの方は初めてお目にかかった本なので
運が良かった。
351 :
吾輩は名無しである:2007/01/20(土) 02:52:53
ヌーヴォー・ロマンは一時期革新的な形式を持った形式主義にすぎない。
「形式」というものがお洒落だった時代の産物。
形式での勝負に見切りをつけて、重厚な「知」の世界に旅立ったソレルスはやはり偉い。
なんだかんだいっても、結局はそこに戻っていく。
ヒップホップなんかも近いものかも。昔は革新的に見えた手法もいまや形骸化し
ジャンルとしても頭打ち。その新鮮味のなくなった手法に拠った音楽の中でも
今だにかろうじて聴けるのは、やはり古典に対して深い造詣を持った、いわば、本質的には
保守的な連中の音楽。
ゴダールの映画がそれなりに見せるのも同じ。ゴダールのなかの保守性がそれを見せるものにする。
結局、なんだかんだいっても伝統(文学の場合なら文学史)への造詣と
それを料理するセンスにかかっているという意味で、みんな保守的なのよ。
でも、それでいいんだと思う。
352 :
吾輩は名無しである:2007/01/20(土) 13:41:59
ビュトール「時間割」文庫化で初めて読んでるけど、意外と読みやすい。
(もっともあの地図が無かったらちょっときびしいところもある)
ただ、訳者ががんばってるのかな?
普通なら句点で区切りそうな日本語が読点で区切られて並んでいる文体。。。
実はフランス語ではシモンのような、あるいは全く別な難解さがあるのかな?
原書読める人、どうですか?
353 :
吾輩は名無しである:2007/01/21(日) 02:59:44
「時間割」といえば、俺の持ってる「中公 世界の文学版」だと、ページの下に
日記の書かれた時期と書かれている内容の時点が漢数字と算用数字で
示されていたり、ブレストン市街図が最初に載ってたり、早見表みたいな栞が
付録でついてたりするするんだけど、文庫版はどーなの?
354 :
吾輩は名無しである:2007/01/21(日) 03:54:14
文庫版にも付いてるよ
原書にもついとる。
これがなきゃ、なにがなにやらわからんでしょう。
356 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 17:23:26
ええ??
俺あんなのすぐ捨てちゃったけど、特に問題なく読めるけど?
くどいくらいこれはいつの頃のことで、いまはいつでって説明が入る文章じゃん?
むしろ含意されてる物語の二重性なんかのほうが、知識の面で苦労させられた。
つか、基本的にビュトールはつまらん。
なんだあの胡散臭い中途半端な文体は、描写も気合が全然足りん。
ナボにふくらし粉呼ばわりされても仕方があるまい。
ビュトールは嫌いではないですが、どちらかといえばオーソドックスな作家って感じですね。
サロート女史も同様です。
ロブ=グリエ、シモン、ソレルスなんかとは本質的に違う種類の作家ですね。
おれは『心変わり』しか読んでないけど、いまいちピンと来なかったな。
360 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 01:00:03
ロブ=グリエやシモンにあって、ビュトールに決定的に欠けて
いるのは、「エロ」だろう。
ロブ=グリエはいわずもがなだが、シモンの性描写もかなり
そそる。
361 :
吾輩は名無しである:2007/01/28(日) 20:36:27
362 :
吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 05:51:00
>>351 昔は革新的に見えた手法は形骸化する。
そうした形骸化した手法を否定したのがヌーヴォーロマンだったのでは?
例えばゴダールのなかの保守性だけをとりだして安心すること。
例えば保守的な連中の音楽だけを選り分けて聴き入ること。
差異の抹消。全ては(「みんな」)保守的なのだと結論して不安なものを排除すること。
だが文学史の伝統は常に否定的な運動をしている。
とりわけ現代文学は騎士道小説の形式を批判する小説にはじまる。
このような伝統を守るという意味では、保守的なのよ。
でも、それでいいんだと思う。
363 :
吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 14:31:22
>>362 >そうした形骸化した手法を否定したのがヌーヴォーロマンだったのでは?
ヌーヴォー・ロマンが躍起になって否定したのは旧来の手法の一部であって
いま思えばその否定性は普遍性に手をかけるほどのものではなかったのでは?
移り行く表現手法のバリエーションをみて、その底に横たわる重々しい物から目を逸らすこと。
なにかしらの革新がなされたのだと信じ込み安心すること。
微妙な差異を抽出してみることで否定的な運動に自らも参画していると感じ入ること。
だが現代文学は未だ否定されず、その時々の流行の裏側で、依然かくしゃくとしております。
それはそうそう容易に否定できるものではないのかもしれない。
でも、それでいいんだと思う。
364 :
吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 20:13:06
あほくさ
365 :
吾輩は名無しである:2007/01/31(水) 02:27:15
>いま思えばその否定性は普遍性に手をかけるほどのものではなかったのでは?
まさにその通りで、移り行く表現手法をただ信じ込む亜流たちを否定性してきたのでは?
形骸化した手法を用い続けることで、その底に横たわる重々しい物から目を逸らすこと。
チボーデのいう「小説のノン」の否定をする亜流を否定すること。
テル・ケルはさらにそれを乗り越えようと試みたが、その行為においてはヌーヴォーロマンと変わりない。
現代文学は未だ否定されず、その時々の流行の裏側で、依然かくしゃくとしております。
それはそうそう容易に否定できるものではないのかもしれない。
でも、それでいいんだと思う。
そう思えばいいさ
歴史的に眺めてみれば、否定って意味じゃやっぱフロベール、ルーセル、
マラルメ、カフカなんかは凄かったんじゃね?
近いところじゃ、ジョイスやベケット、ブランショのラインもあるし、カミュの文体とか。
そこらに比べりゃヌーヴォーだのウリポだのテルケルなんてのは、マイナーな場所での一騒ぎ
みたいな感じに思える。そもそもヌーヴォー・ロマンなんて曖昧な概念としてしか存在しないし。
これが脚光を浴びたのは、当時の凄腕文壇プロデューサーだったサルトルの恣意性によるところが大きいだろ?
いや、決してきらいじゃないんだがな>ヌーヴォー
そう思えばいいさ
たしかに批評家の道具として重宝されてたよーなとこはあるね。
知り合いで新人賞の下読みをやってるやつから聞いたけど、いまだに応募作に
いわゆるヌーヴォーロマン風味の作品がやたら多いんだってね。
村上春樹もどきのものも呆れるほど多くて、業界的にはどっちも無条件で
はじくということになってるらしいw
>>370 後者はわかるが、前者は何故だ?
まさか渡部直己の「それでも」シリーズの影響か?
>>370 もったいないな
そういうので落選したやつを読んでみたい
下読みも編集者もヌーヴォーかクソかの区別ができないからだろw
374 :
吾輩は名無しである:2007/02/06(火) 20:04:30
その下読みの言うヌーヴォーロマン風味ってどんなのだろう
下手な前衛小説的なものをヌーヴォーロマン風味って言ってるのか
そうやって下読み段階でいい作品が切られてるんだろうな
そりゃそーだろ、ヌーヴォーなんて商業的な観点からみて売れるわけが無い。
模倣の域を超える程の咀嚼が成されるほど、我国では受容されていないし、
結果的に読者も成熟していない。清水さんや岩崎さん平岡さんががんばった程度でしょ。
こんな状況下でそれを最もうまくやったところで一時期の金井美恵子程度のパスティーシュ
くらいしか出てこないんじゃん?
経営的な判断からいえば、そんな商売にならんものばっかり書いてくるなよ!ってとこだろ。
インテリジェンスは低レベルでも、一見、赤裸々でキラリと個性が光るようにもみえる物語でも
若い子に書いてきてもらったほうが出版社としてはよほどありがたい。
377 :
KEMANAI:2007/02/08(木) 21:53:20
映画でもヌーヴェルヴァーグの亜流はひどい代物。
小説も同様やね。
ヌーヴェルヴァーグの亜流というと、たとえば?
おれも同じこと聞こうと思ったw
ビュトールちゃんの心変わりとボジョレエヌウヴォオ購入いたしましたので、
ヌウヴォオ上げときますわね。
>>378 ボサノヴァかしら?ウフフ。
ニュージャーマンシネマとかの他国の映画の事かな?
ヴェンダースとかだったら全然「ひどい代物」じゃないしなあ。
383 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 23:52:03
映画はよう知らんけど、何でもよく噛んで食べないとね。
猿真似がつまらんのはここら辺に限った話じゃないでしょうが。
英国式庭園の何たらという映画はひどかったな。
去年マリエンバートでに雰囲気は似てないこともなかったけど。
確かカメラマンは同じだけどな
>ヌーヴェルヴァーグの亜流
ヴェンダースとかそんな一流どころの話じゃなくて、一時ヌーヴェルヴァーグが
脚光を浴びた頃に粗製乱造された一連のゴミ映画のことじゃないかな。
超B級予算で脚本はメロメロ、カメラだけ一見「勝手にしやがれ」のラウル・クタール風
(実は単に下手糞なもんで、ぶれたり、構図がめちゃくちゃなだけ)
糞すぎてソフト化さえされてないから見る機会もなかなかないけど、
フランスでもこんなのたくさん作られたみたい。
以前ロンドンでそういう作品の特集上映があってまとめて見せられたが
いやあ、ひどいもんだったw
もしかして松竹ヌーヴェルヴァーグだったりw
ヌーヴォーロマンもヌーヴェルヴァーグも「亜流」と「本流」の違いがわかりません。
こんな私にどなたか解説していだだけないものでしょうか。。。
ヌーヴォーロマンとヌーヴェルヴァーグも「グループ」としての意味合いが違うしね。
ヌーヴェルヴァーグのほうがもっと横のつながりがあるし。
ヌーヴォーのほうは方々勝手に変な小説書いてたって感じだろうし。
どっからが本流で、どっからが亜流かというのは厳密に考えるとなかなか難しい。
影響を受けたらといって必ずしも亜流ってわけでもないわけで。
そういえば田代まさしが「ヌーボー」ってお菓子のCMをやってたわね。
田代まさし=亜流=ヌーヴォオ
やつぱりヌーヴォオって亜流なのかしら?ウフフ。
391 :
「KEMANAI」@タコシェ:2007/02/09(金) 23:51:45
たとえば、三枝和子の『思いがけず風の蝶』なんかは
ロブ=グリエ好きならどんなふうに読むんだろう。
「ヌーヴォーロマン」って言葉も「ヌーヴェルヴァーグ」って言葉も
いまならさしずめ「JPOP」「J文学」「韓流」なんかとある意味同じだろ。
本質的な傾向を求めようとすると、かなーり無理がある括りだと思う。
既存物への否定性くらいしか見当たらない。
サロートとシモンの小説は全然違うし、ゴダールとシャブロルの映画も全然違う。
これが絵画だったら、例えば印象派っていえば、それなりに画風としての共通項
があったりするけど、そういうものが見当たらないよーな気がする。
393 :
:「KEMANAI」@タコシェ:2007/02/10(土) 15:39:35
確かに仏語「ヌーヴォーロマン」という名前も
なんてことはなくただ単に「新しい小説」なわけで
シュルレアリスムのような主義もなければ
内容もたいしてなかったわけだけれど、
(ついでにいえば表現形式も多種多様)
従来の小説とは境界線を引きたがったのが
ロブ=グリエの評論「新しい小説のために」で、
まあそのフレーズがすんなりと流通してしまったのは
ポスト構造主義やポストモダンなんかと同じなわけで。
でもヌーヴェルヴァーグの場合は批評家時代から徒党を組んでたからな。
一まとめにするのは理解できる。
395 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 17:08:54
仏語「ヌーヴォーロマン」は、単にそういう名前というわけじゃなくて、
伝統小説の亜流への皮肉でもあるわけだけども。
いわば政治的ではあるわな。その点で「JPOP」とはちがう。
「J文学」ほど無茶でもないと思うけど。
まあでも一応、ミニュイから宣言する案があったらしいし。
実現しなかったわけだが。
パルザックこそヌーヴォーロマンのはしりですよね。
ヌーヴォーマロンあげ。
398 :
:「KEMANAI」@タコシェ:2007/02/15(木) 23:18:57
強いていえば、
ブルトンの「シュルレアリスム宣言」にあたるのが
ロブ=グリエの「新しい小説のために」で、
「ナジャ」に相当するのが「嫉妬」かな。
399 :
吾輩は名無しである:2007/02/16(金) 00:55:03
>396
セルパンテス、ズターン、ディトロでしょ
400 :
吾輩は名無しである:2007/02/16(金) 01:22:11
それもちょっと違う
401 :
吾輩は名無しである:2007/02/17(土) 02:51:18
「谷間の百合」がヌーヴォーの連中に与えたヒントは大きいと思う。
402 :
吾輩は名無しである:2007/02/17(土) 18:47:58
どういうヒント?
あの作品のいくつかの描写がね、セザンヌの絵のようなんよ。
404 :
:「KEMANAI」@タコシェ:2007/02/18(日) 23:21:13
セザンヌの絵のようって例えばどういった描写ですか?
406 :
吾輩は名無しである:2007/02/21(水) 06:35:31
モプ=ノリオ
セザンヌの絵は筆先が太いものを使っているのかなあとは思う
408 :
:「KEMANAI」@タコシェ:2007/02/24(土) 00:49:15
サンマルコ寺院の何たらってのは翻訳されないんだろうか?
409 :
吾輩は名無しである:2007/03/31(土) 14:38:15
すまん。
ヌーボロマンのどこが面白いのか私に教えてくれ。
当方、ヌーボロマン以前の小説はそれなりに読んでるし、現代小説もそれなりに読んでる。アンチモダニズムとか、それまでの小説では自明とされていた作者の身分の否定、物語の否定とか、やろうとしていることはわかる。
でも我慢なしには読み通せないんだよ。どうしても『これは小説にとっての自殺行為なんじゃないか?』という考えが拭いされない。
ていうかヌーヴォーロマンと言ってもいろいろあるから一まとめにされても困る。
個々の作家で言ってくれ。
まあもともと死んでるのが小説ですから
412 :
吾輩は名無しである:2007/04/04(水) 16:46:54
サロート『黄金の果実』を本日ゲット。
525円。これでサロートは全て揃った。
サロートは著作が少ないね。
日本文化チャンネル桜は、平成十九年三月三十一日をもってスカイパーフェクTV!Ch.767における
24時間放送を休止し、同Ch.241「ハッピー241」の夜の時間帯で放送を続けることになりました。
※「ハッピー241」での放送時間(4月1日?)は、以下のとおりです。スカイパーフェクTV!
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414 :
吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 19:42:55
今日から、A.R-G.『迷路の中で』を読み始めた。
最初のほう、無機質な描写の連続で
ちょっと読みづらいね。
だけど、いかにもロブ=グリエらしくていい感じだ。
415 :
吾輩は名無しである:2007/04/22(日) 18:41:25
ロブ=グリエってエロイよね
416 :
414:2007/04/24(火) 01:33:34
本日、ようやく『迷路の中で』読了。
後半、とても面白かった。
これで、所持しているロブ=グリエの本で
まだ読んでいないのは「ジン」のみになってしまった。
行きつけの古本屋さんで『快楽の漸進的横滑り』が4000円で
売っていたけど、あれを買おうかな・・・
しかし、小説でないから迷うな。
417 :
吾輩は名無しである:2007/04/24(火) 06:23:26
なにごとも「調」をつけて語られるようになったら終わりのような気がしないでもない。
規制概念の打破を掲げたヌーヴォー・ロマンだったわけだが、時を経て
いまやその作家や作法も一つの既成概念に数えられつつある。
もはやすこしも「ヌーヴォー」ではない。
それをベースにした発展がなかったせいだろうか?
ヌーヴォー・ロマン以前に立ち返ることは論外にせよ、ヌーヴォー・ロマンを
刷新するような方法論ってのは出てこないんだろうか?
こんなことを嘆くよりはむしろ好意的に、おかげで文学表現のバリエーションが
増えたと捉え、いつまでも慈しむべきだろうか?
>>417 >それをベースにした発展がなかったせいだろうか?
というより、それ以前にマイナーすぎたってことでしょう。パンクロック風の音が
今やジャニーズのCDのなかにさえ垣間見られる、みたいな浸透力が無かったと。
消化されていない、ご新規の読者をいまだに作り続けてる、って意味で
今だに「ヌーヴォー」かもしれないですよ。
今読んでも新しいよ、ヌーヴォーは
420 :
吾輩は名無しである:2007/04/24(火) 16:22:19
デュラスの「愛」
これはまるでポストモダンだ
そして詩的でうつくしい
421 :
吾輩は名無しである:2007/04/24(火) 16:45:51
デュラスなら「死の病」のほうがすごくね?
422 :
吾輩は名無しである:2007/04/24(火) 20:06:38
ヌーヴォーロマンのマイナー性と知的スノビズムとの関連について考えてみたい。
ヌーヴォー・ロマンは本気でメジャー化を目指したのか?また、そういう努力は払われたか?
それとも本当は、一部のわかる人間だけにはわかるといった文学世界の上席を確保したかっただけなのか?
どっちだ??
>>422 とりあえずシンポジウムとかはやった。
一、二回しかやらなかったみたいだけどw
>>423 サロートが完全に孤立したのはそのシンポジウムだったかな?
別にメジャー化なんてしなくていいよ
426 :
吾輩は名無しである:2007/04/26(木) 02:55:16
しかしメジャー化しないと、(少なくとも目指さないと)革命にならん。
ジョイスだってプルーストだってメジャー化なんてしてないだろ。実際に読んだ奴なんてほんの少しだろうし。
名前だけは売れてるけど。フォークナーなんてもっとマイナーだし。
だからと言って彼らの仕事が無駄だったわけでもない。
そもそもメジャー化って意味が分からない。
>>427 ジョイスやプルーストと違い、ヌーヴォーは意図的に政治性をはらんだ文芸活動だったはずだけどな。
ARGの例のマニフェストなんかを読むとそのへんはよくわかるよ。
革新的であることと革命的であることとは微妙に違う。
メジャー化ってのはいわばヘーゲル的否定のことですな。
もっと具体的に言ってもらわないと分からない。
「政治性」とか「革新的」と「革命的」の違いとか「ヘーゲル的否定」とか。
>>429 ARG自身が、私たちの方法論は将来否定されるだろうがむしろ
そうあるべきなのだ、ってことを言っている。
彼は自分たちが、ある意味で捨石であることを見据えているわけです。
ここがジョイスやプルーストとは違い、革命家であるゆえんです。
つまり、ヘーゲルの「弁証法」ってやつですよ。
「正」+「反」→「合」、「合」がふたたび「正」+「反」→「合」・・・
メジャー化って言葉は(稚拙でしたが)、これでいう「合」の意味で使いました。
はたしてヌーヴォーの企図したはずの「合」の招来はあったのか?という問いを背景にして。
そのメジャー化というのを果たした作家なり小説なり文学運動なりってのは何になるのでしょうか?
ヘーゲル的否定とか弁証法と言われてもいま一つピンとこないので具体例をあげてもらえないでしょうか。
私はたんじゅんにジョイスもプルーストもヌーヴォーロマンの作家も普通にメジャーだと思ってるのですが
読んでる読んでないは別にしても、上記作家は誰でも名前や存在くらいは知ってるんじゃないでしょうか?
432 :
吾輩は名無しである:2007/04/27(金) 12:53:34
名前だけあげられても・・・すいません
セルバンテスをヘーゲル的否定(弁証法)というメジャー化の図式に
あてはめてもう少し説明してもらえないでしょうか?
>>433 一連の騎士道物語→「正」
セルバンテス→「反」
近代小説→「合」
なんかもうギャグになってきたなw
>>434 ありがとうございます。その図式のような発展で捉えるなら
近代小説
↓
サロート・ロブ=グリエ・シモン・ビュトール・etc
↓
ヌーヴォーロマン
という理解もなりたつのではないかと思うのですがどうでしょう?
近代小説→「正」
ヌーヴォー→「反」
????→「合」
すくなくともヌーヴォーロマン当事者が標榜したのはこの構図(だったはず)。
438 :
吾輩は名無しである:2007/04/27(金) 15:44:34
>>417 80年代アメリカその他のポストモダン文学に括られそうな作品なんかは
ヌーヴォー・ロマンの延長線上にあるのでは?
よくしらんけど
他の系譜の実験小説の類とヌーヴォーの違いってなんだろうか、
独特の色があるよな。
細かいことを積み重ねていって、バーンてわかりやすい図式を出したりしない感じとか。
>>437 それですと
>>434の話も
一連の騎士道物語→「正」
近代小説→「反」
???
ということになるのでは?
それともセルバンテスと近代小説は全く・・・とは言わないまでも半分しか共有するものがない
という理解になるんでしょうか?
(どうもセルバンテスと近代小説を同軸上におくのは無理があるような・・・)
私には正・反・合というのがいま一つ理解できてないのかもしれないのですが
合というのは正と反が総合されたものという事でよろしいのでしょうか?
だとすると近代小説というのはセルバンテスも騎士道物語も
すべてうちに含むものなのでしょうか?
それとも三つはもっと別の在り方をとっているのでしょうか?
質問ばかりしてすいません
>>438 ポストモダン文学はヌーヴォーの延長よりも構造主義以降の
記号的操作に終始しているような気がしてどうも味気ないんですよねー
ヌーヴォーはエクリチュールの冒険を極端におしすすめましたがそれでも物語だけは
きっちり語ってくれてるので特に実験性をつよく意識しないでも楽しめると思うのですが
>>439 ドンキホーテはある意味で騎士道物語によく似てるよ。
パスティーシュだからね。
ヌーヴォー・ロマンが既存の小説のスタイルに多いに拠っている
ってのも同じじゃないかな。例えばミステリースタイルの採用とかね。
でも、どちらも、それまでと違うものを戦略的に持っている。
正と反の間には「否定」ってものがあるんだが、否定は反からだけのもではない。
つまり正反双方が否定しあうわけだ。その結果生じるのが「合」。
>>440 たしかに、いわゆるポストモダン文学ってのはつまんない、俺も苦手だわ。
うまく言えんが、理論的なものと身体的な感覚がなんかそぐわないんだよなあ〜
ヌーヴォー・ロマンの作家の作品は、難しくてもなんとなく感じることができるんだよねえ〜
443 :
吾輩は名無しである:2007/05/15(火) 17:32:24
ロブ=グリエの
『消しゴム』『快楽の漸進的横滑り』『快楽の館』あたりを
復刊してくれ。
シモンとかビュトールは近年、何作か復刊してるじゃないか。
ロブ=グリエもよろしく。
444 :
吾輩は名無しである:2007/05/16(水) 00:45:44
頭かたい馬鹿にはそもそも読めないでしょ、ロブグリエもナタリーサロートも、デュカスも
445 :
443:2007/05/18(金) 15:32:53
『快楽の漸進的横滑り』買ってしまった。3500円。
近所の図書館にもないので
まあ、いいか。
小宮山書店かどっかでべらぼうな値段で売ってたな
>>446 いくらくらいで売ってたの?
まあ、小宮山は高いよね。
448 :
吾輩は名無しである:2007/05/25(金) 02:15:33
いまだにガチヌーヴォーな書き方してる作家っているの?
ソレルスはヌーヴォーっぽい書き方はしなくなったし、ARGが久しぶりに
新作を出したと思ったら、物語を大々的に取り入れたものだったし、
シモンは死んじゃったし・・・
フランスにはまだいるのかな? 日本では皆無じゃね?
もっとも、書いても出版してもらえないと思うけど。
ARGの新作って『反復』か?
いま再読してる。
おもろいわ。今年はなんだかARGばかり読んでる。
>>449 うん。
『反復』はおもしろいし、ARGらしさもちゃんとあるけど、文体が
-狙いなんだろうが-パルプフィクション的紋切型の模倣になってて、
例のクラクラするような描写が影をひそめてしまっていたのには、
一抹の寂しさも感じた。
いまあーゆーの書く人っていないんだろうか?
451 :
449:2007/05/25(金) 02:37:52
>>450 ああ、描写は確かに浅めかもね。
物語的要素が強いかな。『嫉妬』なんかだと
かなりくどく描写して、それを執拗に繰り返すもんね。
それと、いまARG見たいなの書く作家は
浮かばないなあ。だから、未訳作品を訳してほしいんだよなあ。
平岡さんが亡くなられたのは痛いよ。
シモンもまだ未訳があるしね。
>>451 そうね、昔のARGは描写を錯綜させたり反復することで
クラクラさせようとしてたかんじだけど
『反復』では挿話(物語)を錯綜させる方向にぐっと傾きましたね。
シモンの未訳は読みたいなあ〜。平岡さんがいなくなったのはほんと痛い。
将来、訳出されるにしても堀江あたりがやりそうな悪寒。
あと、パンジェって人の作品もぜひ読んでみたいなあ
453 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 10:15:26
パンジェは「息子」という短篇の抄訳が『早稲田文学』
に掲載されたことがあったはず。バックナンバーを見て
みて下さい。
454 :
吾輩は名無しである:2007/08/14(火) 11:10:18
江中さんがいるだろ
455 :
吾輩は名無しである:2007/09/20(木) 02:22:34
今日クロード・オリエの『治安維持』を入手した。
嬉しくてうんこちびった。
いまリカルドゥー『言葉と小説』のページちぎってケツ拭きながら読んでる。
456 :
吾輩は名無しである:2007/09/20(木) 15:18:59
21世紀、ヌーヴォーロマンの流れはどこの国に受け継がれてるの?
ジャポン
458 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 09:06:07
457>>それじゃ、フランスじゃないすか(w
459 :
吾輩は名無しである:2007/10/24(水) 23:57:00
新訳の情報とかないかなー
>>460 すげー!!
たしか80代半ばでしょ?
嬉しいねえ。これはそのうち翻訳されるでしょ。
欲を言えば平岡さんの訳が読みたかったけどな
462 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 13:10:39
春樹の名前を出すとこのスレの住人は眉をひそめるかもしれないけど、
『アフターダーク』ってヌーヴォロマン風味じゃない?あくまで風味だけど。
ロブグリエを思い出す。当然一般の評判はあまりよくないらしいけど。
463 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 16:10:07
わかるよ、描写でしょ?
ヌーヴォー風だよね。
描写は無いし、
話の錯綜は無いし、
テレビの中の世界が新たな展開を示すわけでは無いし、
いったいどのへんがロブグリエ?
かぶったけど、描写は無いよ。
春樹はエッセイで「若い頃はフィッツジェラルドみたいな古い作家が好きで当時の前衛的な小説は嫌いだった」
みたいな事を書いてたのにアフターダークはそれこそヌーヴォーロマンを真似しようとして失敗した見本のような
小説を何をトチ狂ったか書いちゃったんだよな、あれは痛々しかった
真似しようとしたとさえ思わなかったんだが、
何かソースがあるの?
そういう発言があったとか。
それとも作品からわかるところがある?
468 :
463:2007/12/04(火) 16:58:26
ある。
観覧車からの描写があるのってたしかアフターダークってやつじゃなかったっけ?
あれなんかはあきらかにロブグリエ風タッチのものだったと記憶する。
ない。
描写を勘違いしている。
村上のは全部語り、ナレーション。
470 :
463:2007/12/04(火) 19:55:59
そっか、じゃ、かん違いだったわ
カフカ→ARG(さらさら系)
フォークナー→シモン(汁系)
スレすすんでる、と思ったら春樹の話題が出ただけか・・・
>>460の新作、早く翻訳されないかな。
されたら発売日に買って読むんだけどな。
>>473 ああ、真似していないということが分かった
475 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 01:56:25
真似かどうかは知らんが、意識はしてるだろ。ヌーヴォー・ロマン。
読者と作者の間の壁を無くそうとしたり、カメラに例えた視点があちこちうつったり、いわゆる物語性を破壊しようという試みは見えるだろ。
成功してるかどうかはわからんが。
ソレルスはスレ違いだけど、
『女たち』が文庫化されたね。
『ドラマ』も改訳中らしい。
477 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 02:11:48
あの見事な訳を誰が改訳するんだろう・・・
岩崎さん本人なら納得できるんだが
478 :
吾輩は名無しである:2007/12/27(木) 17:31:27
岩波文庫の『心変わり』が見つからん…。
479 :
吾輩は名無しである:2008/01/13(日) 17:15:49
アラン・レネの映画を見てヌーヴォーロマンに興味を持った。
皆さんのきっかけは何ですか?
『去年マリエンバートで』か?
俺はなんだったかな?
まあ、ロブ=グリエとかなんとなく買って読んだのがきっかけだろうな。
それからは、しばらく熱心に集めたもんだよ。
絶版多かったからね。いまは、これでもけっこう手に入りやすくなったと思う。
481 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 01:09:37
サロート人気ないね
合掌
南無阿弥陀仏
ご冥福をお祈りいたします。
486 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 11:35:02
いまニュースを見ましたよ・・・。合掌。
これを機に、後期の自伝的小説が全て翻訳されますように。
俺もニュース今見たよ。年齢的にしょうがないとはいえ、ショックだ。
シモンとロブグリエがこれを機にしてでももっと訳されてくれれば…。
488 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 12:44:38
ZARDの訃報なみのショックだわ・・
来月の文芸誌でアランの日本の友人、シゲヒコの追悼コメントが載るだろな
(シモンの時のコメントを思い出しながら)
新潮は追悼して全部復刊しろや
自身の葬儀に参列者として現れる。。。
に10ユーロ
サングラスに付け髭の見るからに怪しげな参列者がそこかしこに。
492 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 16:27:32
双子の片割れみたいだよ
493 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 17:43:17
久々に上がってると思ったら、訃報か・・・
残念だが、天寿を全うしたと思いたい。
合掌。85は天寿でしょう
合掌
これで残ってる世界的文豪はソルジェニーツィンだけか
ブラッディ・マリーを飲むたびに思い出すよ俺は・・・。
498 :
吾輩は名無しである:2008/02/21(木) 01:08:35
つーかARGって今まで生きてたんかw
ゴダールが死ぬより先に死ぬと思ってなかったからショックだったよ
500 :
吾輩は名無しである:2008/02/25(月) 11:06:33
『治安維持』手に入れたけど
装丁が洒落ててびっくりした
さっきコンビニで早稲田のフリペもらってきた。
一行目から蓮実節でなんか笑った。
《あたかもそれが自分にとっての悦ばしき権利だというかのように、
アラン・ロブ=グリエは、その生涯の終わりに、一篇の「笑劇」を自作自演してみせる。》
502 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 22:27:54
オリエは眠たくなる
503 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 22:34:06
>>501 コンビニにおいてあるんだ?いいなあ。
俺の場合、電車に乗って、大きな図書館か大型書店まで行かないと
ダメなんだよな。
おっぱいをフライパンで焼く感傷的な話の翻訳マダー? (・∀・っ/凵⌒☆チンチン
>>500 副題がいいんだよな
ー革命を内包した風景ー
506 :
吾輩は名無しである:2008/10/07(火) 16:41:23
浮上
508 :
吾輩は名無しである:2008/11/04(火) 03:01:52
ビュトールの立教大学でのシンポジウム行ったよ
ビュトールってサンタクロースみたいなおじさんだった
510 :
由希 ◆YUKI/DfWf. :2008/12/28(日) 18:00:39
ボジョレヌーボー
511 :
吾輩は名無しである:2009/02/09(月) 16:08:06
ヌーヴォーロマンの影響をもろに受けた日本の作家って誰ですかね?
あべこうぼうとか中原将弥は既出なんでほかに
512 :
弧高の鬼才 ◆zD.tvziESg :2009/02/09(月) 16:41:18
俺
まあがんがれ・・・いまどきはやらないヌーヴォ・・・いまやれば目立つかも?
514 :
吾輩は名無しである:2009/02/09(月) 19:01:27
今の文壇はひねくれたハードボイルドが流行ってるよな
515 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 14:46:28
河出文庫 ロ2-1
カイラクノヤカタ
快楽の館
アラン・ロブ=グリエ 著
若林 真 訳
定価924円(本体880円)
ISBN 978-4-309-46318-6 ● Cコード 0197 ※未刊
英国領香港の青い館〈ヴィラ・ブルー〉で催されるパーティ。
麻薬取引や人身売買の話が飛び交い、ストリップやSMショーが
行われる夢と幻覚の世界。
独自の意識小説を確立した、ロブ=グリエの代表作。
516 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 15:29:12
>>515 情報サンクス。
うれしいなあ。最高じゃないか。
河出書房に感謝。
ジュヌセッパ、ムシュウ
A・R=G晩年の自伝的著作は訳される気配なしかねえ
519 :
吾輩は名無しである:2009/04/03(金) 04:35:22
訳す人がいないもんねえ
まんこ燃やす小説ってなんて奴ですか?
521 :
吾輩は名無しである:2009/05/17(日) 16:34:34
>>518 カトリーヌ未亡人の『若き妻の日誌 1957-1962』“Jeune mariée Journal, 1957–1962”
と併せて出版して欲しい。
私のこと忘れないで
523 :
ザ・スミス:2009/08/23(日) 22:21:04
河出はシモンには手を出さないのかな?
白水社モノはダメか?
筋のないエッセイのような小説を得意としたのは、ヌーヴォー・ロマンの作家の中ではだれですか?
525 :
弧高の鬼才 ◆zD.tvziESg :2009/08/25(火) 11:40:50
526 :
ザ・スミス:2009/08/26(水) 22:00:54
>筋のないエッセイのような小説
なら日本の私小説作家のほうが得意じゃね?
吉田健一?
528 :
消しゴム:2009/08/27(木) 23:43:33
ヌーヴォーロマンなら、リカルドゥはどうなってんの?
ロブ=グリエはリカルドゥをファシスト?呼ばわりしていたけれど、ヌーヴォーロマンの理解には必読の書だと思う。
リカルドゥ自身、ヌーヴォーロマンを書いているけど、紹介がない、どっかの出版社がやってくれないかね。
529 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 21:07:50
もうリバイバルブームみたいなのはないだろうね
新しく翻訳されるということもないだろう
ヌーヴォーロマンとは阿部良雄が言う通り過去のものなんだよ
530 :
吾輩は名無しである:2009/08/30(日) 23:45:38
野崎歓と浅田彰の対談があった
531 :
消しゴム:2009/09/01(火) 14:33:54
現在の日本の文壇や文芸の状況じゃ、ブームみたいのはないだろ。
日本の文学はポストモダン=江戸的だから。ナイーヴな心象がブームだよ、24時間テレビとか。
そういった意味で、ヌーヴォーロマンが過去のもんだとかいう学者の発言は信用できないんじゃないの?
学習院の篠沢教授も、ヌーヴォーロマンの連中は内面を描くのが怖いのだ、とか言って非難していたけれど、
ヌーヴォーロマンの革新性はそういうところにはないと主張することだったんじゃないか?
孫引きだが、「革命の文学」から、「文学の革命」へというあり方は今も古くなってないと思うよ。
532 :
吾輩は名無しである:2009/09/02(水) 01:09:07
要するに、ロブ=グリエもビュトールも面白くないんだよね。
文学のパラダアイムチェンジを目指そうがどうしようが
最終的に「面白さ」のないものは消えて灰になってく。
ロブは面白いとおもうけどなあ
良い意味で俗っぽいし
シモンは読むと疲れるので苦手…
534 :
吾輩は名無しである:2009/09/02(水) 15:36:33
面白いっていうのは、いろんなレベルがあるから。
エンタメ小説とか漫画読むような面白さやカタルシスは期待できないな。読んでもれなく感動をもらえるっていうわけでもない。
ロブ=グリエは通俗と戯れることで、通俗さと文学の境界を動揺させていた。シモンはどっちかっていうと、日本の私小説家に近い。
それで、ノーベル賞ももらえたんだと思う。
世界的にも、ヌーヴォーロマンは過去にあった、永遠に到来しない未来の何かなんだと思う。
「革命」とか、そういうのにリアルさが感じられない世の中だってこともあるだろう。
政権交代っていっても、せいぜい税金が安くなるとかならないとか、そんな関心しかもてない世の中だからな。
フランスではドゥルーズなんかにも影響を与えた小説運動だった。まあ、いまじゃゴダールみたいに無視されているらしいが。
535 :
吾輩は名無しである:2009/09/02(水) 19:05:46
>面白いっていうのは、いろんなレベルがあるから。
確かに面白さの定義はいろいろあるから一概にいえないけど
そのひとつに「感情移入」ということがあると思う。
プルースト、カフカ、フォークナーにはそれが可能なんだけど
ロブとビュトには感情移入できるエレメントが稀薄なんだと思う。
あえて内面や感情を捨象するスタイルを選んだわけだし。
俗っぽさやエロスをロブに感じることはできるし
そこに読者がエモーショナルに入り込もうと思えばできるけど
最終的に作家のモチーフが強く感じられないから弱い。
「芸」が鼻についてしまうということもできる。
シモンは確かに読むと疲れるけど、感情移入はできる。
読書においてボーダーラインを超えてしまえば、
作家のモチーフもリアリティをもって感じられるから
苦痛が面白さに転換されるんだと思うんだな。
シモンの場合、モチーフの強さが「芸」を凌いでいく感じ。
536 :
535:2009/09/02(水) 19:11:13
概観せずに、具体的な作品で見ていくと
またニュアンスは多少違っていくんだけどね。
晩年のロブ「反復」とシモン「アカシア」なんかは
かなり共通点をもってきたりするのと同時に
プルーストにかなり近づいていった感じだしね。
エルネスト・サバトがロブ=グリエの客観性を重視し、主観性を否定する書き方を激しく批判しておりましたが、それはいかが(笑)
文学で客観性を主張する事自体が大きな間違いである、と(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
サバトにとって人間の内面、即ち主観を書けない物は文学ではない、ようです(笑)
539 :
吾輩は名無しである:2009/09/02(水) 23:30:04
日本でのロブ=グリエ批判(主に仏文学者の)もそういう感じだったらしい。
エッセイ「客体の文学」でバルトがそれを擁護したわけだけど…
日本では、蓮実の他、柄谷行人が「知性の悪闘」といって擁護(?)らしきことをした。
まあ、映画もいつからかCGやドラマの続きを見るメディアに成り下がった観のある日本(世界?)の状況だから。
過去の遺物といって忘れたい人も多いし、無理に読めとはいえない気もするね。
540 :
535:2009/09/03(木) 00:02:13
過去の遺物となりつつあるのかもしれないけど、
とはいえ、ヌーヴォーロマンなんてなかったことにはできないよね。
ヌーヴォーロマンが60年前後に提議した問題ってのは
多かれ少なかれ何らかの影響は与えているだろうから。
何の疑いもなく主観や感情を描くことのナイーブさを感じない作家は
それはそれでつまんないだろうし。
まぁ確かにサバトの意見は依怙地と言えば依怙地でしょうねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ですがさばとの言う主観と客観を統合した物で無ければ今後の文学は存在し得ない、というのもまた一理あると思われます(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
ところでこちらでは全く取り沙汰されませんが、もう一つのヌーヴォーロマンはいかが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
二十世紀初頭のイギリスに現われた殆ど戯曲かと見まがうくらい地の分が少なく、台詞ばかりで構成された小説の事です(笑)
地の分主体であったヴィクトリア朝小説を打破したムーブメントとして知られておりますが、描写に主体を置くフランスの物とは違い、台詞に主体を置いておるのが違いですか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
542 :
吾輩は名無しである:2009/09/03(木) 22:34:14
>ヌーヴォーロマンが60年前後
ってとこだけど、最初アンチロマンっていわれてたってのをどこかで読んだ。
ARGがヌーヴォーロマンなんて言い出さなきゃ
アンチロマンの名称が浸透してたかもしれない。
で、アンチロマンの前にはアンチテアトルの動きがあって
不条理劇とも呼ばれたベケットやイヨネスコがいたわけだよね。
不条理劇という名称にはカミュの影響があるんだろうけれど
実存主義からヌーヴォーロマンへという歴史的動きの中間に
ベケットたちがいたことになるから
演劇の動きが先行してヌーヴォーロマンを用意したようにも見える。
で映画ではゴダールなんかのヌーヴェルヴァーグが50年代に起こってたから
ヌーヴォーロマンよりひと足早かったわけで
映画における波を小説のほうでも受けた、と見ることもできる。
ヌーヴェルクリティックとなると、ヌーヴォーロマンより後になるかな?
で、アンチテアトルのほうには笑いの要素が結構あったのに対し、
アンチロマンのほうにはほとんどなかったんだよね。
>>533の
>ロブは面白いとおもうけどなあ
というのは同意。一見無味乾燥な客観描写に徹してるように見えるけど、
結構推理小説的な要素が濃く入ってると思う。
基本的に主人公の視点はスパイ(覗き屋)。
もちろんそこにエロも絡んでくるわけで、盗撮マニアも楽しめるんじゃないか?w
544 :
吾輩は名無しである:2009/09/03(木) 22:48:40
このスレ、スノッブなバカしかいないな。
545 :
吾輩は名無しである:2009/09/03(木) 23:28:00
アンチロマンの名称は、サロートの「見知らぬ男の肖像」にたいしてサルトルがつけたものだった。
サルトルとロブ=グリエはその後、例の文学と現実との関係に対する観念や意見で対立した。
まあ、そういう小説外での出来事も影響したが、ヌーヴォーロマンにはそれまでの小説を総括するという面もあったから、
安易に「アンチロマン(反小説)」とはいえない部分があった。パンクロックなんかで、楽器をぶっこわせば「パンク」で革新だってやつもいたけど、そうでなかったのとおんなじ。
作風も作家それぞれだったから、小説の「ぶっこわし」とか単純な「アンチ」ではないと思うよ。
546 :
吾輩は名無しである:2009/09/03(木) 23:37:09
↑ やっぱり、バカだ
547 :
吾輩は名無しである:2009/09/04(金) 11:54:40
日本では「ヌーヴォーロマン」で一括りにされるが、年代的な変化も見落とせない気がする。
だいたい70年前後から、それぞれの作家の中でも変化が起こって、仏の識者によると「ヌーヴォーヌーヴォーロマン(新新小説)」という動きが認められる。
ロブ=グリエだと、「迷路のなかで」あたりから変化してる。
シモンだと「トリプティック」あたりが代表例。そうした新しい傾向によって、物語的な緊張がうすれていった、という感じにもなった。
やはり「68年の革命」以降、ヌーヴォーロマンの緊張感も変化したんだと思う。
シモンの小説も仏ではロマン(小説)でなく、テクストという括りで出版されているようだ。
「客体の文学」のバルトからすると、やはり「覗くひと」あたりで関心がうすくなるのもしょうがない感じもする。
むしろ新しい書き手、ソレルスなんかのほうに関心が移行したが、それよりドゥルーズやデリダといった哲学書のほうのセールスが増えていった。
教皇ロブ=グリエの変容に対応する形で、蓮実重彦は描写を意識的に抑制した「陥没地帯」や「小説から遠くはなれて」といった物語論を展開していったことは周知のことだろう。
548 :
吾輩は名無しである:2009/09/04(金) 12:17:02
セールスが増える
549 :
吾輩は名無しである:2009/09/04(金) 12:39:11
ヌーヴォーロマンっていうと、
やっぱり50年代後半から60年代にかけてのもの、
というイメージがあるね。
550 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 00:08:15
中原昌也はヌーヴォーロマン的。
まあ、インテリ向けだね、彼の作品は。
551 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 02:39:51
中原昌也をヌーヴォーロマンにしたいのは、新潮の編集部や一部の評者くらいなんじゃない?
たしかにデビュー前後にヌーヴォーロマンをよく読みこんでいたらしいが。
渡部直巳もフランボワン式「ボヤ」とか言ってたし。
技術的な面で、ヌーヴォーロマンに欠けているし、むしろ80年代の熾き火みたいでもあるんじゃ?
バブルの頃のシブヤ文化村の生き残りってくらいじゃないかね。
>>544 「スノッブ」ですら褒めすぎ。
学生のレポートの下書き以下でしょう。
しかし過疎スレに急に湧いたな。
過去の文学運動の作品と引き比べて、これは似ている、といわれましてもそれが如何なのだ、という問題はありませんか(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
過去の小説は劣っていて、学ぶ必要は無く、現代の小説のみ読めばよい、と仰っていた方もおられましたが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
554 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 23:26:28
中原昌也はヌーヴォーロマンじゃないな
シュルレアリスムっていうのならまだわかる
>>544 >>552 それこそ「スノッブ以下」の自己言及的書き込みだよw
といわれたくなかったらお手本をどうぞw
556 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 23:31:59
日本で代表的なヌーヴォーロマンっていうと
蓮實の「陥没地帯」になるのかな?
三枝和子にもロブグリエそのまんまっていう
ヌーヴォーロマンはあるけど。
557 :
吾輩は名無しである:2009/09/05(土) 23:38:30
ヌーヴォーとグループ化される全員に共通した作風は存在しない
558 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 01:57:26
絶対的な客観性とは同時に絶対的な主観性である
>>555 言われないよ。
なぜならお前が「自己言及」を間違って使っているからw
蓮實がロブ=グリエを卒業したように、阿部がシモンを卒業したように、
ひとはヌーヴォー・ロマンを卒業しなければならないのだよ
561 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 10:55:50
ヌーヴォーロマンという名前が消え去っても
残っていく作家はシモンだと思う
562 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 12:07:29
シモンが残ったらヌーヴォーロマンの名前も消えない。
不可分。
563 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 14:26:26
ヌーヴォーロマンの名前を知っているひとや書き込んでいるひとで、
>三枝和子にもロブグリエそのまんまっていう
ヌーヴォーロマンはあるけど
と思っているひとはどのくらいなんだろう。たぶん、作品を読んでもこう思っているひとが多いんじゃないかな。
三枝和子氏は深い心理を描こうとして、ヌーヴォーロマンの文体を採用した。その意味で、ヌーヴォーロマンとは違う。
前レスで
>中原昌也をヌーヴォーロマンにしたいのは、新潮の編集部や一部の評者くらいなんじゃない
としたが、心理と切れているという意味でなら、中原氏はヌーヴォーロマン的といえると思う。
また、心理や意識とは別のところ、エクチチュールとか制度的な記号について考察しつつ創作したという点で漱石はフローベールの位置にあった。
蓮実や柄谷が多くの漱石論を集中的に書いたのもそのためだ。
ヌーヴォーロマンの日本での受容は未だ、ほとんど皆無なんじゃないか。もちろん、受け入れられず消えたとしてもいいんだろうが。
中原はベケットっぽいような気がするけどな
565 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 17:51:03
>>562 それはきっと違うな。ARGならともかく。
単にプロフィルで言及されるぐらいだろう。
ノーベル賞作家という名称すら必要とはしない、
そういう独自のポジションを占めている。
中原はヌーヴォーロマンはもちろん
ベケットともたいして似てないだろ。
むしろアメリカのアヴァンポップのほうが近い。
567 :
吾輩は名無しである:2009/09/07(月) 08:53:20
漱石はもろにモダニズムなんだが。
アカシア意外に読み易い
569 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 22:02:55
>>563 >三枝和子氏は深い心理を描こうとして、ヌーヴォーロマンの文体を採用した
というのは、的を外していることになるだろう。
『思いがけず風の蝶』の中の「小説の消滅」という作品を読んだなら
そのことに思い当たるはずだ。
570 :
吾輩は名無しである:2009/09/11(金) 21:34:58
>アカシア意外に読み易い
うん、シモンの中ではかなり読みやすいほうだよね
571 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 02:37:05
ベケットはなぜヌーヴォーロマンから外されるのか
572 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 03:10:17
子供電話相談室で聞け。
573 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 15:32:18
574 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 19:38:50
ヌーヴォーロマンの50%はARGで
ビュトールが22%、シモンが13%
サロートが10%って感じじゃなかろうか?
>>574 個人的には、ロブ=グリエとシモンに尽きるな。
576 :
吾輩は名無しである:2009/09/13(日) 00:32:07
太宰はヌーヴォー
577 :
吾輩は名無しである:2009/09/13(日) 08:35:54
俺のヌーヴォーは太い。
578 :
563:2009/09/15(火) 02:15:03
三枝氏は深い心理なんて描くつもりはなかったのかもしれないね。
でも、リカルドゥ言うところの比喩の構造化とか紋中紋といった、ヌーヴォーロマンに特徴的な技法はあんまりなかったのでは。
むしろ、日本では詩人がそういう技法を使えていたんだと思う。
『思いがけず風の蝶』って、ヌーヴォーロマンってより日本の前衛芸術ですって主張してるんじゃないの?
579 :
吾輩は名無しである:2009/09/17(木) 22:26:39
『思いがけず風の蝶』の中の「小説の消滅」は
特にARGの『マリエンバート』の影響が濃い。
機械的に反復される特定の無機質な風景描写とか。
580 :
吾輩は名無しである:2009/09/21(月) 02:53:35
んじゃ、「イノセンス」の押井学や「藪の中」芥川龍之介、それを映画化した黒沢明もお仲間かあ?
イノセンスには、ロクス・クルス(?)社なんてのも登場してるし、夢落ちだけど「反復される」屋敷の風景なんかもあったから、そうだよね。
581 :
きりん:2009/09/21(月) 04:15:51
582 :
吾輩は名無しである:2009/09/21(月) 04:32:26
ちょっと栗本慎一郎思い出した。
勤労感謝の日が誕生日なんだ…
583 :
ザ・スミス:2009/09/23(水) 20:31:03
584 :
吾輩は名無しである:2009/12/19(土) 10:45:34
ビュトール「合い間」を読んだけど
「時間割」の焼き直しって感じだね。
585 :
吾輩は名無しである:2010/01/30(土) 01:04:17
ロブグリエは嫉妬、迷路のなかで、快楽の館の他には何がオススメ?
586 :
吾輩は名無しである:2010/01/30(土) 01:17:20
ニューヨーク革命計画 今のご時世この題名じゃ復刊はないね
587 :
吾輩は名無しである:2010/01/30(土) 18:37:31
ロブ=グリエはやっぱり「嫉妬」が一番面白い気がする。
快楽の館、ニューヨーク革命計画、幻影都市のトポロジーなんかだと
初期の頃にあったサスペンス的要素が希薄になっていく感じ。
仏語はできないから自伝三部作はどうか知らないけど。
588 :
吾輩は名無しである:2010/03/08(月) 09:46:22
うむ
589 :
吾輩は名無しである:2010/03/08(月) 11:18:50
ゴム
590 :
吾輩は名無しである:2010/03/08(月) 15:26:53
ナタリ・サロートの黄金の果実買ったんだけど、正直後悔してる、独白
ばかり、でおもしろくない、プラネタリウムかある男の肖像、地の文あるか?
読んだことある人教えて
591 :
ザ・スミス(ストーリーテラー):2010/03/08(月) 21:44:37
昔、名前の知れた「サロート」で食事をしたことがあった。
ボジョレ・ヌーヴォーを出す店では4大リストランテのひとつだと聞いていた。
おすすめ料理は「ミシュラン男の肖像」プロヴァンス風。
ソースがどうも口に合わなかったのか、単に不味かったのか、
私がその店に二度目に足を運ぶことはなかった――。
>>590 多分その三つとも昔読んだけど、内容は全く覚えていない 地の文についてもあったかどうか
でも読後「ああ、サロートだなあ」といずれも感じた 自分としてはサロート結構好きだけど
593 :
吾輩は名無しである:2010/05/09(日) 21:06:45
シモンとサロートは文庫がないね
前衛文学はけっきょく時代が変わると後衛文学になってしまったのかねえ