1 :
アンポンタンポカン:
夢久思い出した
3 :
吾輩は名無しである:05/03/20 13:00:41
な、なんだってー!?
スレ立て乙です。
マターリいきましょう。
>>2 おっしゃる通りです。別に意味はないし、後藤にも関係ないのですが。
『針の穴から』だけが手に入らない…。
>>6 あー、それなら俺、数ヶ月前にネットで手に入れたわ。
みつけた瞬間、即、注文ボタンをクリックした。
ちなみに帯には、
生きることは群全の場所から
「私固有の心の歴史」へのこだわりを、醒めた笑いに包んで、後藤明生が明晰に語
る最新エッセイ集。文学の方法を問う「小説の構造」収録。
偶然の場所への移動だと思う
とあります。
でもixionって後藤のエッセイはつまらないって言ってなかったか?
スレのpart1あたりで。
×群全
○偶然
でした。
ところで皆さんの好きな短編はなにですか?
僕は『針目城』や『帰宅した男』あたりが最近のお気に入りです。
9 :
吾輩は名無しである:05/03/20 19:55:07
「ああ胸が痛い」
>>9 僕はそれ、未読なんですよ。
『私的生活』に収録されていて、第一回埼玉文芸賞受賞だとか。
近いうちに手にとって読んでみます。
>>1 乙
>>ixion
あんた、オークションで後藤の著作を出品してるじゃん
飽きちゃったのかい?
ぼかぁ、悲しいよ
>>7 いーなー。いーなー。いーなー。
つまらない、というか、小説の方が雄弁に
語っているので、それをエッセイという形で
流しているような気がするもので。私見。
>>8 「鰐か鯨か」に一票。メルヴィル読みとしての
偏りもあるけど。
>>11 飽きてないです。2冊持っているものを仕方なく
売っているまで(値段が高いのは…金銭的に
辛いもので勘弁^^;)
13 :
吾輩は名無しである:05/03/20 22:45:36
>>8 >メルヴィル読みとしての
>偏りもあるけど。
・・・って、どういうところが偏ってるの?
いや、この短篇「鰐と鯨と」を選ぶ上で、俺がメルヴィル
を愛していることが評価の一因になっている、ということ。
別に後藤明生が「偏っている」わけではない。いや、
偏っているといえば偏っているのかもしれないが。
それは作家としての個性であり、積極的な偏り。
15 :
吾輩は名無しである:05/03/20 23:22:58
イクシオンが降臨したスレは良スレになるという
>>14 >飽きてないです。2冊持っているものを仕方なく
>売っているまで
そうなんだ。それはよかった。
>メルヴィル を愛していることが評価の一因になっている、ということ。
メルヴィル好きなら、『白鯨』的な『蜂アカデミーへの報告』が
いちばんじゃない?
もっとも、ixionは『ピエール』とか『バートルビー』とかが
好きなのかも知れないけど。
いつのまにか新しいスレッドが立ってた。
嬉しいので記念カキコ♪
18 :
吾輩は名無しである:2005/03/21(月) 23:00:06
おれさあ、蜂アカの単行本持ってないんで、
蜂アカの掲載されてる初出の雑誌(新潮)を買ってしまった。(先日)
一挙掲載だったから読むのに便利なんだが、単行本と内容がどっか違ってる?
ちなみに今日から読みはじめた。
ムチャクチャ面白いです。
「吉野大夫」「首塚の上のアドバルーン」「笑いの方法」しか読んでない。
古本屋にもないし図書館にもない。ネットで地道に買い集めるしかないのか・・・
図書館にもねーのか?
県立クラスだったら在る筈なんだけどな。
日本の古本屋、スーパー源氏らへんで探せばいろいろあるぞ。
21 :
吾輩は名無しである:2005/03/22(火) 11:09:21
地道に足で探せバカモノ!
俺なんか『壁の中』古本買ったの免許合宿先の新潟だぞ。
後は早稲田の古本屋でちまちま集めた。『スケープゴート』100円で買えた。
このために大学行ったようなもんだ。
そんな俺も『メメントモリ』どうしても見つからなくて最近ネットで買ったよ…世の中便利になったなあ。
まぁ、地道に集めていくのも楽しいよ。
俺は全作品の4分の3くらい手に入れたかな。
そのうちの90%以上をネットで手に入れた。
>>18 新潮に一挙掲載されてたとは知らなかった。
その号読んだことないから、違いがわからない。スマソ
24 :
吾輩は名無しである:2005/03/25(金) 20:02:23
誰も書かないみたいだから保守を兼ねてカキコ。
(文学板では保守なんぞ不要と言われそうだけど…)
今、『嘘のような日常』と『針の穴から』を併読中。
前者が79年2月刊、後者が79年8月刊ということで、
『嘘のような〜』のエピソードや後日談を『針の穴から』で
読むことができて面白いです。
25 :
18:2005/03/26(土) 00:47:47
蜂アカ(初出誌)読了。
意外と短かったなってのが第一印象。
けど、後藤節炸裂でスッゲー面白かった。
27 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 14:16:16
後藤明生の署名入りの『汝の隣人が2500円で
売ってるんだが、買いだろうか?
当方、後藤好きの貧乏学生。
27さん、それ欲しいです。
29 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 16:54:04
聞くまでもなく買いですよね。
しかし悲しいかな、いま現在私の財布には五百円しかない。
どうかバイトの給料が入るまで売れませんように…
30 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 16:58:17
なんで>1が夢野久作なの?
>>27 その店の名前教えてよ。
いますぐ問い合わせて、とっとと通販で買うからw
てゆーか、後藤の署名本が2500円というのは、
ありえないくらいの大特価ですよ。
しかも名作『汝の隣人』なんだから、買わない手はない。
32 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 20:27:53
>>27 あーそれ俺も今日チェキったよ。隣にドストのペテルもあったでしょ?
今日久しぶりに古本屋巡って大量に買い過ぎて、重かったから後日にしようと…。
貧乏学生27よ、取引しよう。汝は譲る。俺はベテルブルクを買う…ダメ…?
33 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 22:41:49
>>27 早く買うか、店の名前教えるか
どっちかにしてくれ!
先に買われても恨むなよ。
35 :
27 :2005/03/27(日) 02:38:36
給料入りました。明日、さっそく買ってきます。
>>31 上記の通り、朝イチで買ってきます。
あの店では小島信夫の『漱石を読む』を買い逃した苦い思い出があるので。
>>32 ドストのペテルは持っているので譲ります。
たしかあの店では2000円でしたね。
>>33 煩悶させて申し訳ないです。さっさと買ってきまする。
>>34 良いですよ。じゃあ、競争ですね。
ドストのペテルとかリアル店舗では出回っているのか。。
例の早稲田通りのお店とかかな?
いま、地方住まいだから神保町とか早稲田とか行けないんだよね。
ネットだけが唯一の命綱なんで、手間はかかるだろうけど、古書店さん
にはこまめにネット上に商品をアップして欲しいです。
ここで言っても仕方ないかもしれないけど、本当にお願いします。
誠意(お金)は惜しみませんから、何卒よろしくです。。
37 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 23:08:07
>>37 それは知ってる。
オークションでは買わないのです。
シミがあるな
コーヒーでもこぼしたか?
>>37 てゆーか、帯の無い品なんぞに
金を積むわけないだろ。
出直してこい。
41 :
27 :2005/03/29(火) 22:17:10
42 :
吾輩は名無しである:2005/03/30(水) 03:52:13
ドストエフスキーのペテルブルグって稀少本なの?
42 :吾輩は名無しである :2005/03/30(水) 03:52:13
ドストエフスキーのペテルブルグって稀少本なの?
43 吾輩は名無しである sage New! 2005/03/30(水) 17:55:07
42 :吾輩は名無しである :2005/03/30(水) 03:52:13
ドストエフスキーのペテルブルグって稀少本なの?
後藤明生って「それ以上でもそれ以下でもない」って言葉を
よく使ってませんか?
結構、多いと自分は思うのですが。
いやだからどーしたと言われればアレなんですが、ちょっと
気になったもので。
46 :
吾輩は名無しである:皇紀2665/04/01(金) 13:46:03
貧乏学生よ、昨日私も仕事の合間をぬってドスペテ無事購入出来ました。ありがとうございました。
後藤本は見つけたら、何が何でも即買いが鉄則ですね…。
47 :
吾輩は名無しである:皇紀2665/04/01(金) 16:03:58
そろそろ全集出そうぜ。な?
>46
いやぁ、先日、ファラオ叢書の「吉野大夫」を某地方都市のジュンク堂で
発見したので、即買った。
新刊なので定価通り2600円くらいだったかな?
よく考えたら、古本で探せば1000円くらいで売ってるのな。。
まぁ、コレクションの意味合いで買ったのだが、ずっと店の棚に埋まってた
91年初版なので結構キズがいってるよ。
>>48 ファラオの『吉野』、おれは古本屋で見たことないよ。
あるところにはあるんだろうけど、
そんなこと当てにしてたら、あとで後悔するかもしれないから
買っといて正解でしょ。
けっこう傷いってるのも、しょうがないって、
14年も前のものだからね。
とにかく、いい買い物だと思うよ。
前のスレだかでちょっと上がっていたK社の選集は、
秋に延期みたいだけど、ほぼ決定の様子だよ。
>>50 ほんとですか! できれば全集にしてほしいが選集でも嬉しい。どの作品が入るのかなあ。
>>48>>49 アマゾン見ると「吉野大夫」は普通に売ってますよ。新刊でも中古でも。
>>50 本気にして良いんだな?
収録内容が早く発表されないかなー
( ´-`).。oO(
>>50はエイプリルフールのネタな気がするなぁ)
ネタだったら哀しいなぁ。
56 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 00:32:24
4月4日は後藤明生の誕生日。
御存命であれば、73歳になられています。
そうだったんか…
いったいどんなジジイになってたんだろうなー?
58 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 17:21:11
あたりまえだけど、いろいろな作品を読みすすめるにつれて、
どんどん未読の作品が減っていく。
それが何だか寂しい。
73歳だったら、まだまだ書けた歳だったのにね。
後藤さん、曾祖父の歳まで生きるっていってたのになぁ。。
59 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 22:36:06
>>58 たしかに、寂しいし、
いまも後藤が生きてて、新刊を読めたらって思うことはあるけど、
『メメントモリ』なんか読むと、
あの年まで生きたのが不思議に思えるよ。
病室でも、セブンスター2箱吸っちゃって
愛すべき、困ったおやじだったよ。
「この人を見よ」だけは完結していただきたかった・・
>>59 レスありがとう。
今度『メメントモリ』を読んでみます。
62 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 17:23:06
64 :
吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 11:19:27
てか、編集する人がいないんじゃね?w
年少の、たとえば表立って「弟子面」してるやつらもアフォ(マジヤバ)だし。
>>62 それ、今日八重洲地下街の古書店に行ったら、\300で出てたぞ。
初版、帯付だった。けっこうな掘り出し物なんじゃね?
入り口のラックに置いてあったから、欲しい人は行ってみたら?
66 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 03:04:35
2年位まえ、金沢の古本屋で文庫の夢かたりを見た事あるよ。
単行本を持っていたから買わなかったけど。
百円コーナーの籠に入ってました。
68 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 23:46:41
文芸文庫からはもう出ないのかな。
文芸文庫より全集が先
んだ、んだ
_, _
゚ぷ 厳かに同意。
`
>>66 もったいないなぁ。。
文庫は単行本とちがって解説が載っているだろうから、
それだけでも買う価値あるのに。
73 :
吾輩は名無しである:2005/04/12(火) 00:42:55
文庫版「夢かたり」は確かに見かけないなあ。
解説者は誰なの?
川村二郎
75 :
吾輩は名無しである:2005/04/12(火) 19:54:37
このスレの人たちは全集を出して一体どれくらい売れると思ってるのだろうか。
限定数百部の予約発売のみ、なんていう販売方法とかできないの?
一冊あたりの値段は高くなってもかまわない。
巻数やページ数、装丁などにもよるが、一冊あたり2,3万円以上
しても買う。
77 :
吾輩は名無しである:2005/04/12(火) 21:05:47
>>73-74 読んでないのでなんとも言えんが解説が川村二郎氏とは・・
あまりマッチしない気が・・
78 :
吾輩は名無しである:2005/04/12(火) 21:17:17
選集が出るってマジなんか?
選集とか著作集は、既存の単行本に収録されてるものをまとめただけ(単行
本未収録の小説とか随筆とかは入らない)のことが多いんだけど、どうなる
ことやら。
>>76 幾ら好きでも個人が手を出せる値段じゃなくなっちゃうな。
>>78 普通は既存の単行本所収のものだけだろ。全集なら色々他のも入るだろうが。
選集でもいいから出してくれ。
ふぅん。じゃあいらねー。
「いらねー」って言い方はないだろ。ほとんどの本が絶版になってる状況はおかしいでしょ。
たとえ自分は持っていたとしても、好きな作家だったら他の人にも読んで欲しいとか思わないの?
まあ、思わないんだろうな。
思わないから今みたいな状況になってんだろ
<ヽ`∀´> <ウリだけのごっちゃんニダ
ぼくは全集の刊行してほしいなあ。
だけど、元のバージョンで手に入るなら最高だね。
後藤の本は装丁もすごく好きだから
元ので欲しい。
『蜂アカ』とか『謎の手紙』とか、『壁の中』
『八月/愚者』とか、いずれも気に入ってて
ときどき本棚から出して手にとったりしてるよ。
87 :
吾輩は名無しである:2005/04/16(土) 02:08:23
宣伝乙。
82=84は最低の性格。
90 :
吾輩は名無しである:2005/04/16(土) 12:22:29
91 :
吾輩は名無しである:2005/04/17(日) 09:35:14
ワセブンも終わったな・・
かつて編集委員だった後藤氏は、今の文学情況をどう思ってるのだろうか・・?
92 :
吾輩は名無しである:2005/04/17(日) 15:53:36
>>91 残念だなあ、まだネットで買えるかな?
もしそうなら、
何冊かめぼしいものは買っといたほうがいいな。
93 :
吾輩は名無しである:2005/04/17(日) 22:51:22
test
後藤さんの本が手に入らないので、最近は目線を変えて
後藤さんオススメの武田泰淳『目まいのする散歩』中公文庫を
買ってみました。ご存知のとおり解説は後藤明生です。
後藤さんが解説を書いてる著作を手にとってみるのも面白いかな、
と今頃になって気付きました。古井由吉さんの小説などにも
解説を書かれてますよね。
95 :
吾輩は名無しである:2005/04/19(火) 18:52:30
今日、桜木町の古書店で『関係』みたよ。
もってるのと、積み重ねてある下のほうに
あったので値段みなかったけど、久々に古書店で見たよ。
96 :
94:2005/04/19(火) 20:13:19
そうですか。
しかしわたしは関東からは程遠い僻地にいるのですよ。
じつは、今日、未購読の後藤作品をネットで発見しましたので、
そっちのほうを買いますよヽ(´ー`)ノ
甘えるなっ!!四の五の言わずに今から桜木町に来いやぁ〜〜〜〜!!!
98 :
94:2005/04/19(火) 20:43:17
うるせー、ばか。
漏れだって好きで関東から離れてるわけじゃないんだヽ(`Д´)ノ
当分、東京だの横浜だのには行けないんだよ。
別にいいじゃねーか、ネットで他の作品みつけたんだ。
ほっといてくれ。。
『思い川』1800円は高いのか?
僕はカバー・帯あり、初版、状態良好で1,000円だった。
参考までに。
101 :
95:2005/04/19(火) 23:16:50
>>94 レス伸びてると思ったらこんなことに。
94さん、97はぼくではないのであしからず。
ただ、こんなことになって申し訳ない。
ぼくの場合、神保町にも早稲田にもいけるからいいのですが
地方在住の過渡の場合はネットを活用するのは当然ですよね。
つくづく、復刊や文芸文庫化などを希望します。
101
過渡→かた
103 :
吾輩は名無しである:2005/04/20(水) 02:03:03
>>94氏へ
『目まいのする散歩』の解説はいいね。
『日本近代文学との戦い』でも梅崎春生との比較で泰淳の『目まいのする散歩』に
言及しているけど、どっちも泰淳論として秀逸。
イイ!
104 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 10:24:17
105 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 21:19:15
>>104 「小説は何処から来たか」にも入ってなかったか?
両方とも横光論を収録していますが、別個の論ですよ。
107 :
吾輩は名無しである:2005/04/26(火) 20:36:17
某所で画像をみたのだが、旺文社文庫『四十歳のオブローモフ』の
表紙絵はなんとも味のある絵だね。
単行本をもってるけど、俄然、文庫版も欲しくなった。
でもたかーい。。
108 :
吾輩は名無しである:2005/04/28(木) 09:34:00
↑
本文中の挿絵もナイスです
とくに、パンツ一丁で自分のヘソを覗きこんでるゴッちゃんのイラストには・・w
そんなこと言われた日には俺の馬鹿息子が(ry
110 :
吾輩は名無しである:2005/04/29(金) 13:07:55
>>108 主人公が体操してて、臍のゴマを発見するシーンに
入れてあるのかな?
111 :
吾輩は名無しである:2005/04/29(金) 23:47:00
オブローモフのイラストは確かに後藤そっくりで笑える
『もうひとつの目』購入。うれしい。
113 :
吾輩は名無しである:2005/04/30(土) 18:32:13
オブローモフは私小説のパロディと称しているわけだが、
文庫の挿絵には後藤明生”らしき”人物が描かれているのか。
それはそれで面白いな。
114 :
吾輩は名無しである:2005/05/01(日) 11:24:20
『四十歳のオブローモフ』で思い出すのは、
結婚式の仲人を引き受けたまではよかったが、当日の披露宴の席上、
新郎新婦のプロフィールを忘れちゃって、アタフタする場面。
メチャおもろかった。
新庄嘉章氏の娘さん夫婦の仲人を務めた時の、現実にあったエピソードだと、
どこかで読んだ記憶があります。
115 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 10:15:27
宣伝なんかしなくていいよ、ヴァカ。
『夢かたり』なんて、ネット上にゴロゴロころがってるし。
全然珍しくないんだよ。
117 :
吾輩は名無しである:2005/05/04(水) 20:01:34
て言うか、文庫の『夢かたり』が欲しいっす
角川文庫の、パンのみに非ず、もな
119 :
吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 16:06:09
後藤は中村光夫をあまり評価してないね。
120 :
吾輩は名無しである:2005/05/09(月) 20:18:10
そうなんですか?
ソースはどのあたりから、ですか?
あ〜、どの本で語ってたか思い出せないや。。
つい最近、それ読んだのに。
誰か作家について語ってるときに、中村説がでてきたんだよな。
・『小説、いかに読みいかに書くか』の花袋『蒲団』論→『風俗小説論』批判
・『日本近代文学との戦い』の二葉亭論→『二葉亭四迷伝』批判
このへんじゃろ。
他にもあるかもしれんけど。
124 :
吾輩は名無しである:2005/05/10(火) 20:16:38
>>123 122です。
私は生まれは北関東です。
広島人ではありませんよ。
>>125 122のカキコの後半が自然な広島弁だったので、
広島の人かと思った。
漏れが今、転勤で広島に住んでるものなんで。。
どうでもいい話しをふってスマソ
>>124 下の本の商品説明が
「後藤明生、古井由吉らと「第三の新人」として高い評価を受けた作家小島信夫の作品集。
人間関係の機微を描いた小島氏らしい傑作です。」
なんか滅茶苦茶だな。
確かに、ヒドイな
間違い探しの設問みたいだ(ww
>>129 うん、たしかに、国語の試験とかに出題されそう。
「誤っている説明を次の5つのうちから選びなさい」とか。
そういや昨日、コジノブの「島」集英社文庫を買ったところ。
105円だったよ…。
>>114 最後のへんのクライマックスですね。
漏れも大隈会館で結婚式あげたい(*´д`*)
132 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 20:15:02
>131
後藤さんは小島の『島』を評価していなかったっけ?
エッセイ集の何かで読んだ希ガス
>>128 東京出版サービスセンターの「校正力テスト」を思い出した。
アレンジしたので、チャレンジしてみそ。(事実誤認も含めて)
↓↓↓
「後藤明生、吉井由吉らと「第三の新人」とて高井評価を受けた作家小島伸夫の作品集。
人間間係の機徴を描いた小島氏らしい潔作です。」
128の紹介文さあ、俺、全然変とは思わんけど。
135 :
吾輩は名無しである:2005/05/15(日) 04:10:04
『関係』
『円と楕円の世界』
『メメントモリ』
ゲットしたよ〜。
ところで『壁の中』の初版持ってるんだけど、
これって版によっては表紙が違ったりするの?
某ブログで、見たことない表紙の『壁の中』をみた
気がするのだけど。気のせい?
138 :
135:2005/05/15(日) 15:48:39
え〜〜〜。。。ホントに気のせいかなぁ?
さっき確かめてみようと思って、以前にみたブログを
ググってみたけど、なんだかデザインが変わっちゃってて、
画像も消されてるし。
なんか釈然としないなぁ。
「壁の中」買いました。
先に「墨東奇譚」くらい読んどいた方がいいでしょうかね。
141 :
吾輩は名無しである:2005/05/15(日) 22:21:04
>>135氏よ、
>>139が言っているようにカバーをはずせ。
そうすれば、君の見た表紙が現れる事だろう。
昆虫の図鑑のようなやつが現れるよね
あれ、好きだなあ。
143 :
吾輩は名無しである:2005/05/16(月) 00:12:06
>>140 そだね。
「作後贅言」はつい飛ばしがちだけど、こちらもしっかり、と。
144 :
135:2005/05/16(月) 11:11:44
>>139>>141 あぁ、なるほど。
カバーをはずしてみれば良かったのですか。
家に帰ったら、さっそくはずしてみますよ。
レスありがとうございました!
145 :
140:2005/05/16(月) 20:14:04
>>143 助言ありがとうございます。
取り敢えず「蔵の中」は読んでみました。
「地下室の手記」も読み直そうかな。
準備ばっかり時間かかる・・・
>>135が早くカバーを外してくれないかな、ってドキドキしている。
147 :
吾輩は名無しである:2005/05/17(火) 00:38:37
俺、むかし買った壁の中には付録の冊子が付いてなかったorz
どんな内容だったんだろ。
だれかおせーて、えらい人。
148 :
135:2005/05/17(火) 07:05:51
>>146 さきほど家に帰って外してみましたよ。
>>142さんのいうとおり、昆虫の図鑑みたいなやつ。
そう、これだったんですよ、これ(笑)!
これで、すっきりしました。
僕の持ってる『壁の中』は、古書店で買ったときパラフィン紙で
包んであったので、そのままカバーを外さず丁寧に扱ってたん
ですよ。それで、皆さんのご指摘があるまで気がつかなかった。。
149 :
吾輩は名無しである:2005/05/17(火) 19:58:48
150 :
142:2005/05/17(火) 22:03:49
>>148 解決して何よりですね。
後藤の本は、凝ったつくりの物が多いから、
手元に置いておきたいですね。
野坂昭如の「文壇」を読んだんだけど、後藤がたびたび登場してた。
意外に思ったんだけど、野坂と付き合いがあったんだな。
俺はS40年代の野坂も好きだったりする。
152 :
吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 00:54:22
作家になる前、
一緒に軍歌大会を挙行したって話、
なかったか?
後藤の小説はいいが、評論は駄目だ。
アミダクジ式とか楕円なんて概念じゃ弱すぎる。
どう弱いのかちゃんと説明してくれ。
なんとなく。
そういえば『関係』をよんで驚いたのは、
昭和46年発行の作品であるにもかかわらず、
当時すでに「フェラチオ」っていう言葉が存在
したことだったyp。
もう少し新しい言葉なのかと思ってた。
おれはファラオ企画がいつもフェラチオ企画に見えてしょうがないぞ。
アミダクジ式とか楕円とかってのは陳腐だと思う。
もし反論があるならどう陳腐じゃないか説明してくれ。
>>158 先に自分から説明しろや。陳腐だと貶しておいて言い逃げはずるい。
陳腐かどうか知らんけど、図式的に割り切りすぎだな。
「アミダクジ」以上に明生の作品の話法は複雑。
要するに、なんとなく。
162 :
吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 21:02:09
言い換えれば、だから、我々は(後藤本人も含めて)
後藤の作品世界を的確に表す言語を持ってないんだよ。
そして、その表現し得ない現実的なもどかしさが、
また後藤作品の原動力ともなっている。
本人はかなり意識してたと思うな。
おっ、なんか盛り上がってるね。
いいことだ。
162さんのいうことは、オレも分かるなあ。
オレは後藤の作品が好きだけど、
飄逸味とか人物間の独特の関係性とか、
紋切り型では魅力を言いあらわせても、
どこか捉えきれない魅力が
底のほうに潜んでいるような気がする
確かに、名づけられない何物か、だよね。
なんか、スケープゴートの「変形」という小説思いだしちゃた。
批評で表現し得ないものがあるからこそ、小説を書いたんだろうけど、
アミダクジなんて言わずに、もっとバフチンなりなんなりを応用すればと。
168 :
吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 02:53:38
平岡氏が亡くなったのは残念だ。彼の達意の訳でヌーヴォーロマンの新作を読むことも
なくなってしまうのか・・・・・
合掌。
追悼カキコ
171 :
吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 11:31:25
深夜、新宿で教え子の作家たちと飲んでて倒れたそうな。
平岡さんらしい最後と言うべきか。
アミダくじも楕円も結局、後藤の世界というより
後藤の書き方であって陳腐もくそもなく、その名前。
それに普遍性はないでしょ。
むしろゴーゴリの理解なんかは普遍性があると思うし、
後藤の小説観が出てると思う。
だから「笑いの方法」はいい評論だと思うんだけど。
>>172 「笑いの方法」持ってないなあ。
読みたいんだけど、図書館にもないんだよね。
174 :
吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 00:06:46
楕円っていうのは2つの中心があるってことで、
陳腐といえば陳腐な図式だよ。
後藤の小説作品はそんな簡単な構図に収まらないからさ。
「楕円」という「円」を逸脱するのが、ゴッチャンのいう<楕円>でつ
176 :
吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 12:35:57
何それ?
>>175 とりあえず自分でもよく分らないが、なんとなく凄いことを
言ってみたような気になれる。
と、まぁ、そういう感じのレスですな。
もし、そうじゃないのなら詳しく
>>175
178 :
吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 19:17:27
>>172 「笑いの方法」はゴーゴリ研究書でもゴーゴリ論でもないからなあ。
後藤の小説観は出てても、ゴーゴリ理解に普遍性があるかといえば疑問。
ナボコフのゴーゴリ論のほうが秀逸でしょう。
179 :
172:2005/05/20(金) 19:53:55
>>178 そう言われれば何も言い返せないなあ。
ナボコフのゴーゴリ論は読み通せませんでしたし、
その他のゴーゴリ論を読んだわけでもないし。
食い下がれば後藤のはゴーゴリ以外の小説解釈にも使える、
というところでは普遍性を感じます。
180 :
横レスですが:2005/05/20(金) 20:06:25
『笑いの方法』は、後藤さんが二十年以上ゴーゴリ(だけ?)を考えてきて、
自らの小説観を得る過程を描いた、一種の創作として読んだほうが
面白いと思います。
非日常を日常に、悲劇を喜劇にetc...「異化」する方法というのは、後藤さんが
大江健三郎氏の『小説の方法』(だったかな?)を描いて触発されて書いた
『小説の構造』を読んでも分かるように、小説の方法論としては普遍性を
感じると思います。
自分としては。
181 :
180:2005/05/20(金) 20:07:58
×『小説の方法』(だったかな?)を描いて
○『小説の方法』(だったかな?)を読んで
でした
182 :
吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 23:33:47
大江氏の言う所の「異化」は、
グロテスクリアリズムとか道化とかと言っていても、
最後には教養主義的、求心的な方法論に収斂されてしまうように感じられるが、
後藤氏の場合は、大江氏とは反対に自己拡散の方向性を持った、
もっとチャランポランな(失礼)即物性が感じられます。
うまく言えないけど、
とにかく正反対のような気がしました。
183 :
:2005/05/20(金) 23:54:09
>>180 後藤に『小説の構造』なんて本あったっけ?
『笑いの方法』は、確か最初は『笑いの構造』と題をつける予定だったとか。
.「異化」というのはロシア・フォルマリズム(シクロフスキー)の概念だから
大江も後藤も同じソースから影響を受けてるんでしょうね。
>>182 大江の「グロテスクリアリズム」というのはラブレー論のバフチンからだし、
「道化=トリックスター」というのは山口昌男からの影響のおのだから、
この2つの概念は直接.「異化」とは関係がないですよ。
後藤が大江『小説の方法』に触発されたというのは180氏のいう通りで、
両者とも「方法意識」を強く持ってたという点では共通点がある。
その上でなら両者には差異もあると思うけれども。
184 :
180:2005/05/21(土) 00:11:32
>>183 >後藤に『小説の構造』なんて本あったっけ?
あります。
ただし一冊の本ではなく、
エッセイ集『針の穴から』に収録されています。
初出掲載は、『海』1978とのこと。
大江氏『小説の方法』を読んだ上で、後藤氏が
「異化」や「グロテスク・リアリズム」、「手法の露呈」
などについて語っています。
>小説の方法論としては普遍性を
>感じると思います。
普遍性を感じる、というのはちょっと大袈裟だと思うよ。
たしかにエッセイや評論などを読んでいると、後藤の方法に
同調したり共感を覚えるというのは分かる。
後藤ファンならね。
>>183 普通二重括弧にしたら書名のことなんだよ。
187 :
:2005/05/21(土) 09:16:13
>>184 『針の穴から』は読んでなかった。
そういうのが入ってたんだね。
後藤は初期の頃から「関係」「構造」「方法」に対する意識があったと思うけど
これは「内容<形式」ということでいいんだろうか?
昨日古本屋で『行き帰り』買ってきた。
これ読んだら『四〇歳のオブローモフ』買ってくる(蔵書印が押されてたが…)
俺は今まで読んできた後藤小説の中で、『行き帰り』だけがピンとこなかった。
どうピンとこなかったか、ということさえもはっきりしないくらい。
いずれ再読してみようとは思うけど。
192 :
吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 13:08:14
動いているのか、とまっているのかわからないような速度で動いてる、
観覧車の描写は好きだなー。
古本の「壁の中」読んでたら後藤氏のサインが挟まってた。
XXXXX様 後藤明生
とあるんだけど、後藤の「藤」が読めないくらい崩れててよいです。
「小説の構造」は前に出てきてる『笑いの方法』にも入ってますよ。
壁の中のサイン本。
羨ましいなあ。
後藤スレは荒らしらしい人もいなくていいなあ
大江スレのコピペ厨房どうにかならんかなあ
>>195 あれはひどいよね。キチガイだから何を言っても通じないし。
こんなこと言ってるとここにもやってきそうで怖いけどw
大江さんのことはよく知らないけど、
後藤さんに関しては一切の立場を否定した
人だったからなぁ。
幸か不幸か、なにかのプロパガンダに利用
されちゃうような作家でもなかったし。
だから政治だとか思想がらみのコピペ荒し
の対象にもならないのでは?
と、大江スレを読みもしないで書いてみる。
自分の書きたいように書いてさっさと逝っちゃったからね。
ある意味文人としては幸せだったのかなぁ。
内向の世代の作家は大江と同年代ですが、
大江の活躍期、60年代まであったイデオロギー的言説を終焉させる役割を
内向の世代が担ったのではないですかな。
200 :
吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 10:39:58
>>200 僕もこれははじめて見た。
高橋って人は『壁の中』の付録「『壁の中』を読む」を
書いてる人だね。
『現点』の話は、過去に出たことあったね。
このスレの住人で持ってる人がいるはず。
203 :
吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 23:51:59
前のスレッドで書いてた人がいたね。
柘植光彦氏主宰の研究同人誌だったのでは?
204 :
吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 23:07:12
>200
大学の図書館にあった。
他に「特集筒井康隆」とかがあるはず。
>>200 某ネット古書店でも売りに出されてるね。
でも今の調子だとオクで買ったほうが安いかな?
>>204 筒井康隆は6号だね。
206 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 19:26:51
俺が持ってる後藤の本は、
10冊以上は同じ店で買ったのだけれど、
きょう、そのお店に寄ったら
『おもちゃの知、知、知』があったので買ったよ(2000円)。
<後記>の題が「こんな本を作ってみた」で、その書き出しは
これまで、ずいぶん本を出した。しかし、こんな本は、もちろんはじめてで
ある。この本は、わたしのエッセイ、わたしの小説、断片のようなアンケート、
対談、講演のスクランブルであり、コラージュであり、アマルガムである。
となっている。まだ読み始めていないけど、
なかなか変わっていて、面白そうな感じがする。
>>206 『おもちゃの〜』は確か帯はないんだよね?
僕が持ってるのも、ネットでみかけるものも帯なしばっかだし。
『謎の手紙を〜』もそうなのかな?
208 :
206:2005/05/30(月) 19:58:35
>>207 ぼくが持ってるのは、どちらも帯ありだった。
『知、知、知』は、帯の表面に
「<モダン>と<ポストモダン>あるいは超ジャンルとしてのフィクション。
過激だったはずのフィクション、自由だったはずのフィクションの再発見と
自己フィクション化のすすめ」
とあって、裏面は
「虚構する虚構を読む虚構を書く虚構を語る虚構をめぐる四重奏」
となっている。
『謎の手紙』は、
帯の表面「この日常とはどこまで確かなのか」
裏には短篇のタイトルが列記されている。
209 :
207:2005/05/30(月) 20:05:53
>>208 な、なんだってー(AA略
てっきり帯なしかと思ってたよorz
これでまた集めなおしか( ´Д⊂ヽ
210 :
206:2005/05/30(月) 20:17:52
>>209 なんとなく、あなたががっかりするんじゃないかとは思ったのだけど
嘘つくわけにもいかないから、
事実を書いたのですけど、
「集めなおしか」というのを聞いて、
こちらもちょっと後ろめたさを感じました。
ぼくも後藤の本を集めているから、
その気持ちはちょっとわかります
(ぼくは帯なしを買っても、満足するていどのコレクターですが)。
209さんが、はやく帯びつきの『知、知、知』を
発見できるといいですね。
211 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 20:25:05
皆美社発行の『関係』にオビはないよね。
212 :
206:2005/05/30(月) 20:33:06
たびたび、すまんです。
>>211 ぼくの持ってるのは帯なしだけど、
以前、ある古書店で見かけたのは
帯ありだったような気がするんですよね。
平積みになってて下のほうにあったから
手にとらずに背表紙見ただけなんだけど、
確か帯ありで「あれ」と思ったのを覚えている。
213 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 20:34:41
214 :
206:2005/05/30(月) 20:35:11
212のときのことは、ちゃんと確かめたわけじゃないから
気のせいかもしれません。
もし、そうだったら、ごめんなさい。
215 :
215:2005/05/30(月) 22:48:47
しかし本当に後藤さんの本ってのは
これからも長く読みつがれていく価値があるんだろうか?
と疑問を呈してみたり。
216 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 23:09:51
>>211 『関係』帯(表)
↓
<眼>の増殖! 次なる<眼>の、さらに次の次なる
<眼>によって捉えられる生存の迷路と現実
処女作「赤と黒の記憶」から「関係」前後までの主要作品を集
めて、この一冊に後藤文学の運命的基点を示す
ここに乾口いるなw
>>215 長く読みつがれてく価値、というのは分からんが
もう少し文庫化されるなりしてもよい。
読みたい奴も読めん。
>>215 周りの事なんかほっといてじゃんじゃん読んだらいいさ。
自分にとって価値があるとおもうならな。
218の言い分もよくわかる。
うんうん。
しかし、店頭で本を買える関東在住の人たちはまだいいよ。
ネットオンリーだと、どうにも値段が高めのものばかりで、金がかかりすぎ。
以前のレスで、サイン入り『汝の隣人』が二千円台とかってあったけど、安すぎだって。
こういう掘り出し物は実際にお店に出向かないとお目にかかれないっしょ。
ネットだとサイン入りは大体、4千円以上はするもんね。
そんな高い古書の後藤本だけに、求めやすい文庫での復刊を望みます。
僕の文庫化希望ベスト3は、
1『壁の中』
2『汝の隣人』
3『嘘のような日常』
かなぁ。。
>>132 いま、『円と楕円〜』読んでるけど、小島氏ネタと『島』ネタでてきました。
>>220 たしかに、ネットは高いよね。
文庫化に関しては、そのうち文芸文庫
あたりで2冊くらい出してほしいなあ。
欲を言えば、ちくま文庫かな。
さいきん、百閨A田中小実昌、足穂などが
選集ででたけど、あんな形で出して欲しい。
次に(文芸)文庫化されるとしたら、まずは谷崎賞の
『吉野大夫』ってことになるんじゃないかな。
いろんな意味で後藤らしい作品だし。
でも一般的なウケは激しく悪そうだw
>>221 後藤の一般的認知度をあげるには、選集はうってつけ。
でもこのスレの住人は全集じゃないと満足しない悪寒。
おれも選集でとりあえずいいんだが、全集じゃなきゃ駄目だと言い張る奴がいるんだよな
全集がでないと、この先、精力的な論文が書かれることがないのでは?
僕はマニア心で全集が欲しいけど、後藤研究の充実のためにも全集がでて欲しい。
226 :
吾輩は名無しである:2005/06/02(木) 01:22:02
後藤論なんぞ今迄でも殆どないじゃん
評論にしても蓮実、芳川、渡部の物くらいだろ
>>225 全集でないなら選集なんてイラネっていう奴がいるからな。
選集でも出ないよりずっとましだと思うんだが。
それはその通りだと思う。
とにかくファンとしては、再び後藤明生にスポットが
当てられれば、それでいい。
まずはそのきっかけが欲しいね。
229 :
吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 10:27:06
ハスミの挟み撃ちの論は何で読めるのでつか?
231 :
吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 16:41:36
『小説から遠く離れて』でも言及されていなかったか。
手元にないので確かめられない。
232 :
229:2005/06/05(日) 10:46:31
233 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 12:26:04
>>229 それから河出文庫版「挾み撃ち」にも解説あり。
234 :
229:2005/06/05(日) 20:52:03
235 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 01:50:19
>>231 『小説から〜』は『壁の中』。
井上ひさし、丸谷才一等が批判される中で称揚されてる
236 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 19:26:12
ふと思ったのだが、『壁の中』にでてくる森野宮子はやはり仙台出身なんだろうか?
森野宮子ねぇ
それは思い至らなかった
なるほど
239 :
吾輩は名無しである:2005/06/13(月) 01:48:11
あんまし、ゴッちゃんと繋がりなさそ。
対極的なふたりやね。
240 :
吾輩は名無しである:2005/06/17(金) 16:44:14
角川文庫のパンのみにあらず、ゲットしたよ!
うれしいので記念カキコ。
オメデトウさん
244 :
240:2005/06/18(土) 20:26:54
>>241-242 ありがとうございます!
>>243 はい。
柄谷氏の後藤明生論は読んだ事がなかったので楽しく拝見しました。
氏の明生論は他にあるのでしょうか。
柄谷のは、意外なところで文芸年鑑のその年度の総括みたいなところで
後藤に触れてるのを読んだことがある。何年かは忘れた。
図書館で探すべし。内容は忘れた。
あと、反文学論で夢かたりを否定的に取り上げてる。
246 :
240:2005/06/20(月) 19:56:58
>>245 あ、そうなんですか。
図書館にいったら探してみます。
247 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 20:05:28
>>246 柄谷と後藤は
柄谷の『ダイアローグX』で対談してるよ。
知ってるかもしれないけど。
纏まった後藤論は柄谷にはないな、解説程度。
ただ247の言ってる対談とか、蓮実重彦らとやった『近代日本の批評』昭和編下巻
などを読んでも相当評価しているのは判る。
249 :
吾輩は名無しである:2005/06/22(水) 00:28:16
>>245 大分まえに読んだ唐十郎論(タイトル失念)では褒めていた希ガス。
確か、違ったっけか?
250 :
240:2005/06/23(木) 22:15:12
>>247 このスレッドでも誰かが紹介してましたよね。
>>249 へー、そうなんですか。
詳しい題名は判りませんでしょうか。
渡部直己の「かくも繊細なる横暴」はどうですか。
本屋でちょいちょい見るが、買おうか否か迷っている。後藤論としては、
どうなんだろか。
この人お得意のリカルドゥーで手際よく料理してそうな予感に、違和感を感じ
るんだが。
252 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 01:48:15
>>251 直己は、ここでは評判悪いよね。
だけど、読んで損はしないと思うなあ。
まあ、いずれにしても、やつが
後藤をしつこくプッシュしてくれているのはありがたい。
後藤の話題自体少なくなってきているから
そういう意味ではやつは貴重だ。
おれも今でも後藤を機会があるごとに取り上げてくれる渡部の存在は貴重だと思う。
254 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 09:47:30
文章は悪文の見本みたいなもんだけどなw
まあ文句はいろいろあるだろうけど、他の批評家は後藤なんてスルーだからな
スルーなのか?
知らないなんてことはないよね…
いま、『大いなる矛盾』を読んでる最中なのだが、
早稲田の文キャンネタがでてきて(・∀・)ニヤニヤしてます
257 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 20:20:07
>>255 スルーて言うか、評論(言及)しづらいのかも。
確かに評価しにくい小説だし。
>>257 多分理解できないんじゃないかな。こんな小説のどこがいいか分からんと
思ってそう。
260 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 20:12:12
でも、後藤は評論集で自作解説してるじゃん。執拗に。
それでも批評家は理解できないというのかね。変な感じだなあ。
その自作解説が理解できないんだよ。なんでこんな小説書くのか?って思ってるじゃない?
262 :
吾輩は名無しである:2005/07/02(土) 09:42:45
後藤さんの自作解説は(・∀・)イイ!!
そのまま小説に発展していきそな勢いだよね。
後藤が対決した日本近代文学からしか
批評家って出てきてないんじゃないの?
日本近代文学を批評しないとデビューできないから自然にそっち側ばっかりで。
だから批評するフィールドに後藤を見てないのじゃないかと思うんですがどうでしょうか
264 :
吾輩は名無しである:2005/07/03(日) 23:52:47
>後藤が対決した日本近代文学からしか
>批評家って出てきてないんじゃないの?
え?どういう意味ですか?
>>263 まあなんとなく言いたいこと分かるよ。
でも後藤を評価してる批評家も少ないながらいるしね。
柄谷や蓮実あたりがちゃんと評価してくれているのは大きいと思う。
266 :
263:2005/07/04(月) 19:56:43
何となくわかってもらえれば十分です。
小説家もそうだけど、批評家にそう言った傾向が強いんじゃないかという思いつきです。
>>264 日本の主流文学を批評しないと、その批評家も評価されない、
評価される批評家しか残らない、後藤を評価する批評家は減る一方。
ぐらいに考えてますが、デビューの時点でふるい落とされてるんじゃないか、と。
267 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 02:02:52
268 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 10:50:30
266
それはちょっと違ってて、後藤の小説って作品にあからさまに批評が内在している分、
批評する側が改めて何か新鮮なことをいうのが難しいというのがあるんじゃ?
後藤について通りいっぺんのことを書いても間の抜けた紋切り型に回収されてしまうというか、
誰かがすでに書いたようなことでは新しい批評家として評価されることはないでしょう。
あからさまに批評的じゃない天然な素材=近代文学のほうが多様な読みの可能性がある、
という点では批評にとってはジレンマかもしれんね。
>266
批評家の派閥(学閥?)化の影響が大きいということでしょうか。
内輪で自給自足しているのは気持ち悪いけど、それでよろしくやっていけてるからな。
いずれ後藤が再評価される時期が来ると思うけどね、おれは。
まあそのためには後藤の本が簡単に手に入るようにしてもらわないといけないけど。
そういえば、最近、大きな書店でも文芸文庫の『挟み撃ち』とか
『首塚の上のアドバルーン』とか新刊で見かけなくなった。
うちは西日本の某政令指定都市だけど、他の街ではどうなんだろ?
紀伊国屋書店の本店とかだと在庫はあるみたいだけど。。
272 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 20:21:12
普通に売ってるけどな。
それよか、講談社新書の「小説いかに読みいかに書くか」を見なくなったが。
『挟み撃ち』とか『首塚の上のアドバルーン』は手に入る。
『小説いかに読みいかに書くか』は絶版になってるね。
早く選集でもいいから出してくれないものか。
素朴な疑問なんだが、なぜ谷崎賞の『吉野大夫』が
文芸文庫に入ってないの?
275 :
吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 02:13:27
中公文庫で以前に出版されてたから、遠慮していたのかな。
違う?
絶対入れるべきだよね。
『壁の中』も希望したいな。3冊分くらいになりそう。
あまり関係ないが、とうとうクロード・シモンが亡くなってしまったよ・・・・・・
277 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 11:12:00
だがクロード諮問よか、ごっちゃんのほうが面白いだろ。
平岡さんつながりという事くらいか。
あまりヌーボーロマンを読んでいたとは思わないな>ごっちゃん
278 :
吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 01:25:18
って言ってもさ、ひととおりは読んでるでしょ。
専攻がまあ、ロシア文学だからね。
ゴーゴリがヌーヴォ・ロマンに思えたのかも。
でも俺、『外套』はピンとこなかったな。『鼻』は笑えたけれど。
>>277 いやあ、後藤好きだがそこまでは言い切れないな。シモンもすごい。
280 :
吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 13:02:50
おれも、後藤好きだけど、
やっぱりシモンもいいよ。
それにしても、どんどん寂しくなるね。
とくに、ここ最近は平岡氏とシモンが
立て続けになくなってしまったからなあ。
残念だよ。
後藤好きには結構ヌーヴォーロマン好きも多そうだな。
282 :
吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 20:15:14
>>278 やっぱお化けが出る最後の所が好きなんじゃないかい?
283 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 19:37:58
昭和一桁生まれage
284 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 20:43:40
ヌーボーロマンていうか、
しんとく問答を読むと、あの中身が何にもなさげな感じが、このひと、
ベケットみたいな感じがする。
どうよ。
285 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 21:14:58
>>284 『しんとく』もってね。欲しいよ。
ただ、他の作品読んでて思うけど
ベケットの場合、言語の物質的な感じが
極限まで行っちゃってるような気がする。
極限まで行かない所がゴッちゃんのユーモアだろう。
「言語の物質性」からも逸脱すると云うか。
たしかにベケットの場合もっと行っちゃってる感じだなあ。
後藤もベケットもそれぞれの良さがあるね。
288 :
285:2005/07/16(土) 05:06:36
>>286 うん、
ユーモラスだからどんどん読めるんだよね。
シモンやベケットも好きだけど、
とくにシモンなんかは、読むのに気合が必要だよ、ぼくの場合。
289 :
吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 09:56:29
>286
逸脱という言い回し後藤っぽくて好きだなあ
オレもシモンとかベケットも好きだよ
誰か「分別ざかりの〜」買ってくれ!
291 :
吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 01:50:48
↑
どういう意味だ? 手放す気か?
何気に『虎島』が見当たらないです。
『壁の中』とか『蜂アカ』とか『カフカ〜』とか『女性の〜』とか
いわゆるここでは稀少だといわれてるものは、すでに手に入れたのですが…。
巡り会う日を静かに待て。いつかやってくる。
294 :
吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 18:36:04
>>292 何気に、というけど、
『虎島』は見つけにくいよ。
まあ、ごっちゃんの本の多くは
手にいれづらいけれどね・・・
295 :
292:2005/07/18(月) 18:41:52
まだそれほど後藤に興味が無かった頃、何度か見かけてるんですよね、『虎島』。
そのとき買っておけばという思いがあって、「何気に〜」なんて言ってしまいました。
でも、ホント294さんの言うようにみつけにくいです。
296 :
吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 18:54:54
そんなこといってると、ネット古書店で値段が釣り上がるぞぉw
最近、ネットの後藤本が高い。高すぎるっ!
んでもって、その価格帯に慣れ始めた自分が嫌!!!
もともとの発行部数が少ないという事?>虎島
298 :
吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 01:30:25
>>296 署名献呈本、高過ぎです。
ちなみに、私、以前購入したサイン入りの『めぐり逢い』は五千五百円でした。
>>297 そうでしょう。
>>298 著名献呈本なら、僕も中村眞一郎宛のものをもってるよ。
あと一般人に宛てたものとかも。
著名献呈本なら4、5千円くらいなら安いとも思える。
最近は署名なしの初版でも5千円前後するところがあるからねぇ。ネットでは。それだと高すぎると思う。
以前、1500円くらいで初版の『メメントモリ』(帯付き)を
ネットで買ったんだけど、先日、105円の『メメントモリ』(帯なし)を地元古書店の百均棚で見つけたときは「くらっ」とした。
なんか悔しいので、その『メメントモリ』も買ってしまった。
300 :
吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 21:09:37
『吉野太夫』読了age。面白かった。
ついでに300GET。
301 :
吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 21:44:10
唐突ながら
後藤さんの告別式で読まれた弔辞は活字となっていないのだろうか?
近大文芸学部関係者にひっそりと配られたんじゃないかと邪推しているんですが、
どなたか知りませんか?
302 :
吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 23:50:38
>>301 弔辞って古井だっけ?
葬儀委員長が蓮實だったけ?
うろおぼえですまんが、
弔辞は配られたりしないんじゃないか?
303 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 20:24:22
古井由吉、蓮實重彦らが弔辞を読んだんだよね。
ふつう弔辞がまとめられたりすることはないんだけど、近大は予算が潤沢だから
渡部直己あたりが冊子を作ったりしなかったのかなと思って…
ネットにうPされとらんかのぅ
305 :
吾輩は名無しである:2005/07/24(日) 11:00:07
いい加減ウザイと思われるかもしれんが、
そういう痒いところにも手が届くような全集の刊行キボン
おいおい。藻前ら。
弔辞というのは葬儀後、御遺族にお渡しするもんだぞ。何時までも近代が持って
いる筈がなかろう。
まして関係者に配られる分けないだろw
307 :
吾輩は名無しである:2005/07/27(水) 01:40:35
弔辞なんてイラネ
全集キボヌ
308 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 14:28:14
先日、『メメントモリ』を読みました。
この本がでた9年後には後藤さんが肺癌で
逝去することを考えると悲しい気持ちになりました。
そういえば、もうすぐ後藤さんの命日(八月二日)が来ますね。
309 :
吾輩は名無しである:2005/08/01(月) 09:41:42
そうか
明日が命日か
という事は今年で七回忌だなあ
もうそんなにたつのか
310 :
吾輩は名無しである:2005/08/02(火) 20:03:59
本日、後藤さんの御命日です。
ナムアミダブツ、ナムアミダブツ。
飲み会のときしかタバコ吸わないんだけど
今日くらいは、セッターでも買って吸うかな。
タバコが線香代わりだ。
_、_
( ,_ゝ` )y━・~~
312 :
吾輩は名無しである:2005/08/02(火) 23:38:03
>>311 そうだな。
じゃあ、俺はトリスの水割りでも作って飲むか。
「ドストエフスキーではありません。トリスウィスキーです。」>笑い地獄
313 :
吾輩は名無しである:2005/08/06(土) 15:15:59
314 :
吾輩は名無しである:2005/08/06(土) 16:07:30
そりゃボツにされるよなw 後藤さんらしいです。
くだらないことだけど、
初期作品にちらほらでてくる主人公の情事は、
後藤さんの経験がもとになっているのだろうか?
なんか気になる。
いや、こんな覗き見的なカキコふさわしくないとは思ったけど。
316 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 11:32:32
実話っぽいな
ごっちゃんみたいなちゃらんぽらんなキャラ
いかにも女(水商売とか)にモテそうだからな
女からしたら放っておけないんじゃないか
317 :
吾輩は名無しである:2005/08/14(日) 02:31:45
>>317 僕も献呈著名本は二冊ほど持ってるけど、こういうのって
本物かどうか古書店側も確証して売ってるのかな?
遺稿集に載ってる原稿の写真とかみると、僕が持ってるうちの一冊は
本物だと思う。だけど、もう一冊の毛筆のほうは、よく考えると本物だと
確証の持てる材料は無いんだよねぇ。。
まぁ、本物だと思うけど(笑
320 :
吾輩は名無しである:2005/08/18(木) 17:37:33
落札した
321 :
吾輩は名無しである:2005/08/18(木) 22:23:57
どの本を?
322 :
吾輩は名無しである:2005/08/18(木) 23:17:07
トーマス・マンの全集を出して欲しいような、欲しくないような。
今年、死後50年。母国の全集出版はどうした。
323 :
吾輩は名無しである:2005/08/19(金) 00:23:33
詳しい人に聞きたいんだけど、
後藤氏の本で函入のものって何冊ぐらいあるんだろうか?
函入は1冊も持ってないんだけれど。
324 :
吾輩は名無しである:2005/08/19(金) 02:15:32
いっぱいあるでしょ。
たとえば、
『挟み撃ち』『首塚』『謎の手紙』
『笑い坂』『関係』などなど。
個人的には『謎の手紙』の装丁が好きだな。
あとの方、補足お願いします。
325 :
吾輩は名無しである:2005/08/19(金) 20:47:25
吉野大夫、もね。
326 :
吾輩は名無しである:2005/08/21(日) 05:11:42
でもそんなもんじゃないかなあ
『首塚の上のー』の函は好きだよ
327 :
324:2005/08/22(月) 21:12:17
今日、町田のブックオフで『壁の中』みたよ。状態良し、帯びつきで1500円。付録はあるか確認しなかった。お近くの人で欲しい人は行ってみるといいよ。
test
おお、やっと規制が解除されたか。
箱入りは、ほかにパッと思い浮かぶものでは『大いなる矛盾』があるね。
>>327 町田のブックオフって掘り出し物がよくあるって聞きますね。
一度、行ってみたい。
『壁の中』、何度も読んだので、パラフィン紙がすり切れてしまった。
カバーもちょっと痛んできた。
一つ保存用の『壁の中』が欲しいところ。
330 :
324:2005/08/23(火) 21:06:06
>>329 保存用か。その気持ちわかる。 パラフィン紙は自分でかけなおすといいですよ。大きな文房具やいけば、グラシン紙という名前でうってるよ。
331 :
吾輩は名無しである:2005/08/28(日) 02:27:14
わたしの所持の「壁の中」も帯の背の所が日焼けで白くなりつつあるorz
わたしも保存用にもう一冊欲しいっす
332 :
吾輩は名無しである:2005/08/28(日) 09:34:59
手に入る著作が少なすぎると思う。
したがって、全集を出すべきだとの声につながっていく。
たしかに。
このまま後藤作品の大半が、消えていくのは忍びない。
久生十蘭が澁澤龍彦らによって再評価されたように、
後藤明生にも再評価の機運が訪れないものか。
今は絶賛したからどうなるというほど影響力のある人もいないからなぁ。
読者が力を合わせて細々とやっていくしかないと思う。
とりあえず講談社文芸文庫あたりで新刊がでるのを待つのが
一番現実的ですかね。
たしか文芸文庫の『挟み撃ち』と『首塚』って後藤氏がなくなる
前に初版が刊行されてましたよね。
手持ちの文芸文庫『首塚』の年譜には後藤氏の逝去までは載って
いなくて、最後に枠外に逝去の注釈がつけてある。
あれって、重版だと年譜が新訂されてるんですか?
文庫のことは分らないが、年譜なら遺稿集をみればいいんジャマイカ
337 :
吾輩は名無しである:2005/08/31(水) 01:55:59
本屋の書架に並んでいる首塚も挟み撃ちも
今だに初版だよ
後藤に影響を受けた作家がもっと声をあげてくれればな。
阿部ちゃん頼むよ。やってくれそうもないけど。
340 :
吾輩は名無しである:2005/08/31(水) 21:18:19
「全集希望」とかいう声がよくあがるけれども、
結局、全集を出すほどの作家ではないってことじゃないのかなあ。
そこそこ面白い作家であるとは思ってるけどね。
341 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 17:12:03
最近の収穫
古書市
四十歳のオブローモフ 初版 1050円
ブックオフ
新鋭作家叢書 後藤明生集 河出書房新社 105円
安いな。
良い買い物してますね。
∠
∠ ̄ ー_
∠ ̄ ゝ
∠ ̄ < ̄
< ̄ レ|/ノ)ヽミ >
∠ /NV ヽ、)へゝ
< /⌒`ヽ, / l
∠ ( /⌒ノ ^^ |
∠ ̄ | ヽ ( ヽ |
\ < ノ、ノ || /
\/ /|/|/|/~^^^ , ⌒`V, /
\ / / `\_(/´/
\ / /| 彡、
\ || __ ( __>
| || / \>ゝ
| | \ /\ /
| \ \ ,>
| \ ,ゝ
| /´⌒ \_ _/
|/  ̄
|
|
ブクオフにもまだ後藤が埋もれてるのか。糞本しかないと思ってたが。
345 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 01:21:35
『壁の中』を自家製の函に入れて書架に飾っているのは物好きの俺だけ?
そんな函入本が我が家には10冊ほど(海外作家のものも含めて)。
346 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 09:58:22
>>344 私は昔、文庫の『めぐり逢い』をブックオフで購入しました。
文庫はまだまだ眠っている気がします。
347 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 23:28:22
>345
ほお。それは丁寧な事ですな。良い趣味をしていらっしゃる。
表紙のタイトル名なども御自分で描かれるのですかな。
348 :
345:2005/09/04(日) 20:49:07
>>347 自家製の函といってもそんなに手間をかけたものではなくて、
厚紙を函状にして、そこに表紙カバーをコピーしたものを巻いた、
というものなんですよ。
今度はPCのイラストレータでデザインしてみようかとは思ってるんですが。
宣伝乙
351 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 02:45:05
割高だな
漏れは持ってるからイラネーや
毎回、毎回、みえみえの宣伝してバッカじゃねーの( ´,_ゝ`)プッ
『壁の中』なんて、ネット古書店でも1500〜1800円くらいで買えるだろ、普通。
353 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 18:44:31
古書ネタもいいけど、なにか新刊ネタとか新聞雑誌での後藤ネタ
とかないものかね。なんか目新しい燃料がほしい。
354 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 21:50:38
目新しい燃料なんてない。全集も出ないし文庫化もない。ないないない。
文芸文庫買ったときには、推薦作品書いたハガキ送ってるんだけどなぁ。
356 :
吾輩は名無しである:2005/09/07(水) 00:08:47
>>349-352 でもしかし、もしおれが所持していなかったら絶対、手を出してた。
古書店でも中々お目にかかれないし。
>356
あんなぼったくりの価格でか?
くまなく探せば、安く手に入ると思うけどな。
たまにこのスレに宣伝にくる、業者まがいの連中には
いい印象をもてないな、俺は。
「絶対に買わねー」っていう気持ちになる。
358 :
吾輩は名無しである:2005/09/09(金) 21:59:39
今日、福武文庫の『行方不明』ゲット。200円。
同文庫の『葛西善蔵随想集』と森敦のエッセイも手に入れた。
記念あげ。
359 :
吾輩は名無しである:2005/09/09(金) 23:14:56
あの葛西の随想集はいいよなあ。まるで中原昌也だ。
福武のごっちゃんの顔写真と遺稿集の扉の写真がまるで別人のように
思えるのは、
おれだけ?
>>358 後藤さんのエッセイで森敦さんと会って会話したという
エピソードがありましたね。そういえば。
内容はよく覚えていないけど、
朝鮮関連の話しとかしたんでしたっけ?
362 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:09:34
>360
年取っただけだろな、単純に。
>>361 『大いなる矛盾』収録の「森敦さんとの出偶い」
小島信夫の紹介だったようやね。
「文芸」の今年のベスト3で、後藤が朝鮮凧の話を書いた、
森の「天上の眺め」を推したそうだ。
森が芥川賞を受賞する前で編集者に誰ですか、この人は?と訊かれたって、さ。
364 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 00:54:16
>>360 病気してげっそり痩せちゃったんだよね。
ふてぶてしい中年期も良いが、飄々として人をくったような老年期の顔も良い。
365 :
吾輩は名無しである:2005/09/15(木) 02:03:07
>>361>>363 ・「『われもまたおくのほそ道』と『天上の眺め』」
・「『天上の眺め』から」
と、
筆者の森敦エッセイは、『小説の快楽』にも入ってます
366 :
361:2005/09/15(木) 14:02:50
そっか。
僕の記憶の片隅にあったのはどうやら『大いなる矛盾』所収の
方だったみたいです。
『小説の快楽』(毛筆献呈署名)を持ってるけれども、未読なんです。
こっちのほうも近々読んでみます。
>『小説の快楽』(毛筆献呈署名)を持ってるけれども
>>366氏はゴッチャンにサインして貰ったの?
368 :
366:2005/09/15(木) 22:19:55
持ってたのは『小説の快楽』ではなくって、『小説は何処から来たか』でした。
間違ってた…。。
>>367 献呈署名本は2冊ほど持ってますが、いずれも古本屋で買ったものですよ。
369 :
吾輩は名無しである:2005/09/16(金) 00:28:04
俺の小説は何処から来たか、もう既に破損気味だよぉorz
ある時、背がバキッて割れちゃって今では真ん中らへんのページが剥れそう。
ヒラヒラしてます。
ページ数多い割りに背の糊付けが元元しっかりしてなかったのかなあ(泣)
370 :
361:2005/09/16(金) 10:39:39
そうなんです。
『小説は何処から〜』って思いっきり開いて読みにくいんですよね。
一応、署名が入っているし、酷使するのが恐いというのも、
いまだに未読である理由の一つです。
あの糊つけは恐いw
白痴社なんてミニ出版社から出すからそういう事になるんだよ
372 :
吾輩は名無しである:2005/09/17(土) 17:18:08
>>364 『眠り男の目』の扉の、
浴衣着、ひげ面、ニヤケ顔の写真が、
俺は好きだ。
音楽家の山本直純に間違えられたのは、
この時期か?
373 :
吾輩は名無しである:2005/09/18(日) 09:47:16
山本直純?!ソースは?
374 :
吾輩は名無しである:2005/09/18(日) 09:59:01
373 名前:吾輩は名無しである[] 投稿日:2005/09/18(日) 09:47:16
山本直純?!ソースは?
376 :
372:2005/09/21(水) 01:06:33
『笑坂』の「石尊行」を、読んでみな。
皇太子(今の天皇)夫婦に、
山本直純と間違えられたんだよ。
それってフィクションじゃないの?
378 :
372:2005/09/22(木) 23:39:50
そりゃ、虚構の可能性もあるが、
皇太子夫婦を、わざわざだしてくる所は、
虚構とは思えないんだよな。
それに、たしかに、後藤のひげ面は山本直純によく似てる。
379 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 14:40:39
この人筋金入りの読書家ではないんでしょ?
なんだ、その質問
そういえば、以前、”後藤明生”でググっていろんなページみてたとき、
痛い自称or超無名作家とやらが
>>379みたいなことをグダグダ言ってたのを
みたことある。
なんか知らんが、後藤は万ほどの本を読んでないとか、ほかにも何やらわけわからん
(内容は忘れた)ことを書いてたよ。
382 :
379:2005/09/24(土) 18:46:39
いや、俺は肯定的な意味で言ってるんですけど。
読書を始める年齢が結構遅かったのかな?と。
だって大体作家になるやつ(評論家や書評家もそうだが)って餓鬼の頃から読書を始めるじゃん。
383 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 18:55:54
>>382 後藤が読書を始めたのは、高一のときやってた野球を辞めてからだっけか?
後藤のいう濫読時代。
(間違ってたら修正よろしく)
そこらへんのエピソードは、後藤のエッセイにたびたび出てくる。
それに付随してかどうかしらんが専業作家としてのデビューも遅い(早くはない)よね。
まぁ、内向の世代はデビューしてからもしばらくの間は勤め人をやってた人多いけど。
ちなみに幼少時は、読むことも作文も兄弟で一番下手だった、とも言ってる。
と、言うことは今の読書嫌いの若者も改心して小説家になることがありえる、
と言う訳ですね。
たとえ読み始めるのは遅かったとしても、読み始めてからはいっぱい読んでるだろ。
小説を書くのは小説を読んだからだと断言する作家だしね。1000円札。
386 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 19:27:50
>>385 そうだね。
スタートは遅かったかもしれないが、
だからといって後藤氏が筋金入りの読書家ではない、と
いうことにはならない。
むしろ、後藤氏は385さんが書いているように、「筋金入りの読書家」だよ。
387 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 22:43:25
「変形」(スケープゴート)のエピソード、好きだなあ。
太宰の本を読んでて、栞をどんどんちぎってページに挿んでいったら、いつしか
本がぶくぶくに膨れた奇妙なナニモノかになっちゃったって奴。
こういう所は皆さんが言ってる「読書家」のイメージなんだよな、ぼくにとっては。
教養主義的じゃないという意味で。
そういえば後藤さんは、先に結論ありきでそこから逆算して論述していく、
いわゆる研究論文は苦手だと言ってたような。
後藤さんがいうところの「アミダクジ式」による連想に次ぐ連想、脱線、逸脱
を経た散文を得意とするのが、僕が後藤明生に好印象を抱いた理由の一つだな。
あと先にもでてる千円札とか「見る⇔見られる」「笑う⇔笑われる」とか楕円の世界
とか「対話」を重視するとことか、僕自身の文学に対する興味を膨らましてくれた。
389 :
吾輩は名無しである:2005/09/25(日) 06:27:48
>後藤さんがいうところの「アミダクジ式」による連想に次ぐ連想、脱線、逸脱
亜美だ式てのは、ある意味で人間の思考の有り様そのものだろう
思考の有様か。
まさに小説的ですね。
391 :
吾輩は名無しである:2005/09/25(日) 17:33:22
しかし
小島信夫ほどハチャメチャでもないのが
後藤さんぽい
392 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 06:36:30
「夢と夢の間」読了
記念カキコ
393 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 12:44:33
あっそ。
せっかくなんで感想とか書いてよ。
『夢と夢の間』と謂う作品は、何と言うか地味な小説、ですね。
後藤の小説中でも最も知られていない本なのでは?装丁も暗い感じだし。
395 :
吾輩は名無しである:2005/10/03(月) 00:34:58
同感かも。
俺も話の内容覚えてないや。
『行き帰り』も何だかつかみ所のはっきりしない作品だった。
俺が読めてないだけかな?また今度、再読してみよっと。
ちなみに今までで何度も読んだ中長篇は、
『挟み撃ち』『嘘のような日常』『汝の隣人』『壁の中』
あたりかな。この四作が後藤小説のお気に入り。
397 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 00:16:39
『夢と夢の間』で印象に残っているのは大学生が突然喧嘩を始めた場面。
俺は初期作品はよく読み返す。
「人間の病気」とか「S温泉からの報告」とか「パンのみに非ず」とか。
>>397 学生三人組の話だったっけ?
会話においては、二人の場合だと相手が絶対的で、
三人組になると客観性がでてくる、
みたいな話を主人公が学生に酒場で話すやつかな。
他の作品だったかもしれないけど、学生といえば
ふとこのネタを思い出した。
399 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 22:42:59
そ、そ。
中身はあんま覚えてないけど。
400ゲット
401 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 10:21:59
古書店で酒猫人間を見つけました。みなさん、これは、買いですか?
402 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 11:51:27
どこでも見つかるので買わなくてOK
403 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 14:15:42
401 名前:吾輩は名無しである[] 投稿日:2005/10/10(月) 10:21:59
古書店で酒猫人間を見つけました。みなさん、これは、買いですか?
402 名前:吾輩は名無しである[] 投稿日:2005/10/10(月) 11:51:27
どこでも見つかるので買わなくてOK
404 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 20:05:10
>>401 いくら?
ぼくの場合は、あまり見かけないなあ。
もちろん、神保町の小宮山書店とか行けば
あるけど・・・
あくまで、ぼくの感覚としてだが
千円台なら安いと思う。
2000円くらいだったら適正価格かな。
ちなみに自分は1500円くらいで買ったと思う。
405 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 23:04:16
401です。
酒猫人間。千五百円でした。地方なので、神保町までは無理なのです。
とりあえず今は、題名に惹かれてます。
406 :
吾輩は名無しである:2005/10/11(火) 10:35:59
1500円なら買いでしょ。
地方だと後藤本はなかなか見当たらないし、
ネットで買うと高くつくしねぇ。
古本は一期一会のつもりで買うか買わぬか判断汁
408 :
吾輩は名無しである:2005/10/12(水) 23:57:10
>>404 >>406 401です。
お薦めを受けまして、酒猫人間を、帰りに買って帰りました。
読むのは週末になりそうですが、楽しみにしています。
ありがとうございました。
409 :
404:2005/10/13(木) 00:07:57
楽しめるといいですね。
後藤が好きなら、もっといて損はないよ。
ヤフオクに後藤明生の直筆手紙なんてのがでてる。
暑中見舞いの手紙だとか。
以前、年賀状を古書店のサイトでみたことあるけど、
個人宛のこういう手紙が出回るのって、ちょっとショックだね。
確かにひどいよな。(おそらく)買う奴がいるのも問題だが。
買うのは相当なマニアか古書店に限られるのだろうけど、
生原稿ならともかく、個人宛の手紙を金出して買う気が知れない。
413 :
吾輩は名無しである:2005/10/17(月) 14:13:43
『壁の中』、高円寺の古本屋で6000円で売ってたのを昔見たけど、妥当なお値段ですか
414 :
吾輩は名無しである:2005/10/17(月) 20:06:06
六千円はちと割高感だなぁ。
僕は1,500円前後の値段で手に入れたよ。
カバー・帯・付録(『壁の中』を読む)付きでね。
「どうしても今欲しい!」という思いがあって、金銭的に
余裕があるのなら買っても構わないとは思うけど、
妥当な値段かといわれると・・・ちょっと難しい・・・。。
ここら辺の価値観は人によりけりだから。
416 :
吾輩は名無しである:2005/10/18(火) 22:27:09
>>413 高いよ、それ。もっと安井店がある筈だぞ。
417 :
吾輩は名無しである:2005/10/18(火) 23:40:06
>>414、416
413です。ご返答ありがとうございます。
古本屋のおやじには、神田では1万近くだと脅されました。
古本の相場っていまいちわからないな。
大西巨人とかだと、一万円こえてるのたまに見るし。
ちなみに早稲田の某日本文学専門古書店で去年『壁の中』買った時は
3500円だった。
神田だともっと高いかも。特に小宮山は客なめてると思う。
>古本屋のおやじには、神田では1万近くだと脅されました。
さすがに1万はせんだろう。
ほんと、足元見すぎ。
>>413 あんたのために、この前、ブックオフで見た『壁の中』
確保しとくんだったぜ。
町田なんだけど、1500円の値段だったが
その日は500円以上の単行本がみんな500円という
セールの日だったんだ。つまり、壁の中も500円。
しかし、昔にも、友人のために『壁の中』確保したことがあって
もうすることもないと思ったから、スルーしたのさ。
こうなるとわかってりゃあ、買っといて、
メールかなんかで売ってやれたんだけどな・・・
421 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 10:57:02
↑優しい人。
明生ファンはこゝろが広いな。
422 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 12:48:54
参考までに、私が買った後藤明生の古本は、
これくらいの値段でした。
『壁の中』 4500円
『関係』(皆美社) 3500円くらい
『思い川』、『蜂アカ』、『文学がかわるとき』 2500〜3000円
『笑いの方法』、『めぐり逢い』 2000円
『吉野大夫』、『しんとく問答』、『嘘のような日常』 1000円
あと、文庫で『夢かたり』、『行方不明』、『パンのみに非ず』
あたりが、1000円でした。
まあ、もちろんブックオフをこまめに回れば、もっと安く手に入る
とおもうけど。
423 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 18:54:01
>>422 ちょっと高目?とは思うけど、
よく手に入りましたね。うらやましい。
424 :
吾輩は名無しである:2005/10/23(日) 02:35:17
>>415 408です。
酒猫人間、今、読了しました。
仕事の休みの日しか中中読み進めないので、返答が遅くなりました。
故・種村季弘氏と飲み仲間だったという、白山芸者の話は後藤の意外な一面を
見れて面白かったです。
>故・種村季弘氏と飲み仲間だったという、白山芸者の話は後藤の意外な一面を
>見れて面白かったです。
『酒猫人間』を読んだ人は、みんなここんとこに注目するよね。
僕もその一人なんだけど。
まあ意外な組み合わせだというのは間違いないからな。
後藤と種村は同い年だっけ?
427 :
吾輩は名無しである:2005/10/24(月) 01:29:30
削ぎ落とされた究極の文章
>>426 後藤さんが1932年、種村さんが1933年生まれだね。
もし存命なら73歳と72歳。
メメントモリとか読んだ上で、「もし生きてたら〜」
なんて語るのは不毛かもしれないが、もうちょっと
長生きしててくれればという思いは、やはりあるなぁ。
429 :
吾輩は名無しである:2005/10/27(木) 00:20:45
430 :
吾輩は名無しである:2005/10/28(金) 10:14:05
松浦雄介という人の『記憶の不確定性』に『挟み撃ち』論が載ってると言う話なんだが、
誰か読んだ?
本屋を廻ったが見つからなかったorz
431 :
吾輩は名無しである:2005/10/28(金) 11:53:54
>『記憶の不確定性』
このタイトル、結構興味をそそるね。
『挟み撃ち』とか『夢かたり』とか『嘘のような日常』
あたりの作品は、まさに記憶の覚束なさを取扱ってるわけで。
母校の図書館サイトで検索してみたけど、心理学系の
本みたいだね。サブタイトルが「社会学的探究」なのかな?
件名は社会心理学になってた。
もう、卒業して学校から遠いところに
いるので貸出はおろか閲覧さえもできないが。
まぁ、地元の図書館にもおいてあるかもしれんので、
調べてみよう。
>430
最近でた本みたいだな。俺も本屋で探してみる。
433 :
吾輩は名無しである:2005/10/28(金) 22:32:19
社会学というのが引っかかるけど。
『記憶の不確定性』という題名なんだが、
しかし、当たり前っていうか、なんか平凡な題名だな。
435 :
吾輩は名無しである:2005/10/30(日) 06:43:25
いいタイトル
436 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 13:05:18
『壁の中』3500円は買いでしょうか?
437 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 15:43:37
壁の中の値段に関する質問多いなぁ。
市場にでまわってる部数がかなり少ないらしいから、
今のチャンス逃したら、次に巡り会うチャンスがいつくるかわかりませんよ。
古本との出会いは一期一会だとおもって、買ってみれば。
とにかく面白いこと保証します。
438 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 16:06:41
とりあず『壁の中』は三回ほど読んだ。
439 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 16:08:38
>>436 カバー、帯、付録が付いてるなら
その値段で買っても損はないよ、絶対!
訊く前に買え
見る前に跳べ
442 :
吾輩は名無しである:2005/11/03(木) 00:02:57
めぐり逢いをブックオフで105円でゲット
でも殆ど見かけんね
444 :
吾輩は名無しである:2005/11/04(金) 11:29:15
いいなー、「めぐり逢い」。おれも持ってないな。
猫の話だっけ?
445 :
吾輩は名無しである:2005/11/05(土) 10:08:39
『めぐり逢い』
竹刀でドンドン天井をつついたり、ネコの鳴き声をまねしたり。
主人公がネズミと対決する場面が好きです。
447 :
吾輩は名無しである:2005/11/09(水) 01:32:03
>>446氏
乙です
人大杉状態で読みづらいので
解除されてからちゃんと読むよ
野菜売りの男に嫉妬する所
好きだよ
ワロス
449 :
吾輩は名無しである:2005/11/12(土) 00:40:06
「関係」という小説は、ごっちゃんにしては珍しく(唯一?)女性が主役な小説なんですよね。
読み返してた時なんかヘンだなと思ってたら、
女が主役という事への違和感でした。
間違ってたらご指摘を。
後藤明生;たしかこれ(『関係』)は、
発表されてしばらくしてから、
主人公が男か女か全然わからないというはなしを
聞きました。(中略)この場合の、男か女かという
ことは、自分でもあまり重く考えなかったんです。
「関係」というテーマを書こうということが、
頭にこびりついていたものですから。
原点7号 後藤明生インタビューより
451 :
吾輩は名無しである:2005/11/12(土) 20:05:18
>>450 とは言え、明らかに主人公兼語り手は「女」だな。「男」「女」
みたいな属性が問題ではない、
と言う後藤の主張は理解するが。
452 :
吾輩は名無しである:2005/11/13(日) 02:37:51
横光の『機械』を模倣したんだよね。
454 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 20:31:22
ワセブンのフリーペーパーが出たようだ。
編集委員も務めたゴッちゃんは、あの世でこの状態をどう、思ってるんやろか。
455 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 08:56:54
笑い地獄の作者だけにひたすら笑ってるんじゃないかな
456 :
みほみほ ◆fXdBq/cRPI :2005/11/19(土) 15:36:30
>>454 スレ違いですが、わたしはフリーペーパー早稲田文学の
定期購読を申し込みましたよ。
フリーペーパーとしては濃い内容だと思うけど、
なんかペラペラの文芸誌って寂しいね。
457 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 00:21:33
たしかに薄いなあ
>>456 どうやって定期購読するの?
Webを見ても定期購読の方法は書いてない・・・。
459 :
みほみほ ◆fXdBq/cRPI :2005/11/20(日) 01:44:49
>>458 HPの「郵送で」という項目に説明が書いてありますよ。
1000円で、6号まで送ってくれる。
>>459 ありがとう。
実はそれ見てたんだけど、6冊「同じのが」送られてくるのかと思ってた・・・。
早速申し込んでみます。
461 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 03:28:24
日本近代文学との戦い、の年譜に写真付きで載っている299ページの
「新早稲田文学」つーのは、
此処で話題のワセブンとは違うんかい?
分派だろ
463 :
吾輩は名無しである:2005/11/27(日) 07:27:11
同じ同人誌と言っても全く別物のようですね。
「新〜」の参画主体は学生の模様。ただ新庄嘉章氏や横田瑞穂氏と交流があった様子だから。
雑誌の名称に関して新庄氏達からの助言はあった可能性はありますね。
と、なると分派みたいな物ですが。
464 :
吾輩は名無しである:2005/11/30(水) 03:09:48
蓮実重彦氏の近年の明生論は無いです?
河出文庫版『挾み撃ち』の解説のみ?
前スレか前々スレに、後藤論を収録した書籍の一覧がカキコしてあったよ。
あのときいろいろと教えてくれた人たちには、あらためて感謝、感謝です。
466 :
吾輩は名無しである:2005/12/01(木) 00:57:50
>前スレか前々スレに、後藤論を収録した書籍の一覧が
でも、今、読めないしなー
蓮實重彦:文学批判序説(河出文庫)
芳川泰久:書くことの戦場(早美出版社)
渡部直己:かくも繊細なる横暴(講談社)
小島信夫「漱石を読む」福武書店
芳川泰久「小説愛」三一書房
平岡篤頼「文学の動機」河出書房新社
蓮實重彦「絶対文藝時評宣言」河出書房新社
蓮實重彦「小説から遠く離れて」河出文庫
スガ秀実「文芸時評というモード」集英社
古屋健三「「内向の世代」論」慶應義塾大学出版会
中澤千磨夫「荷風と踊る」三一書房
高橋英夫『花から花へ』(新潮社)
多岐祐介『批評果つる地平』
蓮實氏の「文学批評序説」の挟み撃ち論は面白かった。
素朴な感想だけど、この人は小説をこんなにも繊細に読めるんだ、
と感心し、同時に自分の浅い読み方が恥ずかしくなった。
コジツケも多いけど、すごく教育的な批評。
469 :
吾輩は名無しである:2005/12/01(木) 21:37:50
470 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 00:20:54
詰まるところ近年、蓮實に後藤論はないと言う事だすな
蓮實重彦は後藤と親しかったのね。
後藤自身の本にも対談者として出てるし、467以外にも後藤について論じてる蓮實の
本もまだあるみたい。
柄谷における中上ほどの存在ではないにしても、互いに思うところがあったんだろうか。
うん、蓮実は
ごっちゃんファンの俺でも
ちょっと不思議に思うくらい
いろんなとこでごっちゃんをプッシュしてる。
たとえば、文芸文庫の『近代日本の批評』とかね。
批評家を興奮させる作家として評価していたし、
また、恐らく個人的にもごっちゃんとは
うまが合ったような感じがするな。
対談読むと2人とも楽しそうなしゃっべってるよね。
473 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 10:05:51
弔辞も読んだというはなしだし
474 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 11:59:19
ああでもないこうでもない
ってところのうまがあうんですかね。
最近は、こういうぐだぐだ逡巡する作風ははやんないね。
475 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 21:56:38
流行らなくても、ジェンジェン構わない。
477 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 09:45:54
どっちも体育会系(元ラグビー部と元野球部)だし
蓮実は陸上部じゃなかったか?
479 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 21:17:56
>>472 そういや、僕の持ってる『スケープゴート』には
後藤氏と蓮實氏の対談が載ってる付録がついて
なかったんだよね( ´Д⊂ヽ
480 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 22:46:18
蓮実の『魂の唯物論的擁護のために』に収録されてますよ。
481 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 11:35:06
>>480 そんなことくらいしっとるわ。ボケッ!(#゚Д゚)
付録がないことが問題なんだよ。わっかんねー奴だな( ゚д゚)、ペッ
482 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 12:25:10
485 :
481:2005/12/04(日) 13:19:51
だってさ。蓮實重彦の対談本のことなんて、知ってるし。
そんなことイチイチ言われてもね┐(´-`)┌
俺は付録つきの『スケープゴート』が欲しいんだ。
486 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 13:28:07
あからさまなネタなんだからほっとけっての。
488 :
481:2005/12/04(日) 13:35:52
後藤明生の本、それも『スケープゴート』なんて稀少な本でしょ。
なかなかお目にかかれないし、付録なしでも本書が読めりゃいいか
と思って買ったんだよ。
でも、読み終えたあと、やっぱ「付録つきの完全な商品が欲しいな」
なんて思うのが人情の機微ってもんでしょ。
おまえのこだわりなんてどうでもいいよ。
脳内にとどめておけ。
ところで後藤さんの書いたゴーゴリについての卒論って
今でも読めるのかな?
彼は早稲田の二文卒でしたよね。
それとも何かの本に収録されてるのでしょうか。
書名は失念しましたが、何かエッセイで卒論について、
大学の事務所とやりとりがあったことを書いてたようですが。
481は一生入手できない。
と、天のお告げがありました。
おれなんて、そもそも『スケープゴート』自体持ってない。
付録ありなんて贅沢いわんから
見つからないかな。
493 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 21:49:59
>>490 『笑いの方法』に、そう書いてあるね。
それによると結局、返却してもらえたようですね。
野球、ラーメン、二日酔いの話題から文学論まで、幅広く随筆集に収録してた
ごっちゃんでも、
流石に卒論だけは掲載してないなあ。ま、当然か。
恥ずかしいだろうし、ね。
今ごろは遺品として自宅の書棚の奥に眠ってるのかなあ。
481さんの気持もわからんではないが騒ぎ杉
495 :
481:2005/12/05(月) 19:33:54
481です。
昨日はすんませんでした。
調子乗っちゃいました(´・ω・`)
496 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 20:24:56
>>496 どこかに槍投げか何かで東京都の新記録を出したとか書いてあったな、
そういえば。
498 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 21:14:12
>>497 文庫「表層批評宣言」の自筆年表によると、
陸上競技の新宿大会で、優勝と書いてありますね。
で、部活には入らなかったが、野球にあけくれた、と。
499 :
みほみほ ◆fXdBq/cRPI :2005/12/06(火) 21:22:18
>>498 学習院中等科で、陸上競技部・演劇部に所属してたそうです。
「それなりの活躍をする」ってのが、謙虚(?)でいいですね。
500ゲットー
ちょうど折り返し地点なり
あみだくじに折り返し地点はありません
502 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 00:24:36
ワラタ。ご尤も。
503 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 00:04:32
>>492 おいらは「虎島」が見つかんない……orz
504 :
492:2005/12/09(金) 09:46:47
俺は小説のハードカバーはコンプリートしたよ。
506 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 20:07:37
>>503 『虎島』は楽天フリマで出品されてたが、
さっき確認したところ、どうやら売り切れたみたいだ。
507 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 22:58:57
でもあーいう所で入手するのはなんだかなあ、て感じ。
だからヤフオクも否定的なオレ。
同感
509 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 18:45:43
まぁ、ヤフオクとかの類を忌避する気持ちは分かるけど、
ごっちゃんの本を集めるのにネット古書店の存在は欠かせないよね。
それに神保町とか早稲田の古書店って日曜日は閉まってるとこが
多いから、店にすらなかなか行けないし。
510 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 02:02:41
ネット探しても見つからんのもあるけども。
たとえば、蜂アカ。
図書館にも入ってないし、
未だに嫁てないよ。
『挾み撃ち』がすごい好きです。お洒落じゃないヌーヴォーみたいですけどw
>>510 そりゃ、さがしようが足りないんですよ。
毎日、チェックしてりゃ、一年そこらでみつけることができる。
みつけたら、即かごに入れて購入ね!
がんばれ。
513 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 22:45:16
>>511 下痢も催さない、ゲロも吐かない。
なんと斬新な男であることか!
>>510 いつか見つかるといいですね。
いやみに聞こえたら申し訳ないですが
あの本は装丁もよくて
時折手にとって眺めたりします。
ぜひ手に入れてください。
515 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 23:41:44
512のメッセージを読んで、512が後藤本を入手したであろう労苦を
逆に垣間見てしまった気がする。
勇気を貰った。
516 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 02:53:51
>>511 御洒落じゃないヌーボーロマンとは
なかなかうまいなw
517 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:44:12
質問なのですが、『壁の中』の
誰が出したかわからない休講届けの謎について、
みなさんはどう解釈されてますか?
いるかいないかわからない主人公の分身や、
バーでの噛み合わない会話に、
なにかヒントがあるのでしょうか?
もしよかったら、みなさんの読み方を教えて下さい。
517さんの分身説がいちばんオーソドックスな解釈じゃなかろうかと。
ただ後藤の小説に解釈と言う物がどれ程、必要か疑問だけど。
このエピソードの意味は、とか解釈は、とか言う読み方は後藤ではしないものなので。
519 :
みほみほ ◆fXdBq/cRPI :2005/12/14(水) 01:46:03
休講届けのエピソードはとても不思議ですよね。
ただ、わたしも
>>518さんと同じ意見です。
意味や解釈を求めるのじゃなく、曖昧模糊とした後藤の小説世界に
官能的に浸っていたいというか…。(…上手い言い方ができないなぁ。)
ちなみに、前にも引用した「原点」のインタビューでも、分身というテーマは
意識していたと述べてますね。ポーやドストエフスキーを念頭においたうえで、
「もう一人のわたしがほとんど存在してるかのような、
すれすれの不在、というような分身関係」を描きたかった、と。
また「読者が自分の意識の分裂の度合いによって自由に読んでくれるだろうと思って」いたそうです。
長文になってごめんなさい。
520 :
まり ◆d8n7WoOMQ. :2005/12/15(木) 19:21:40
下衆な話題でごめんなさい。
先月、群馬の某温泉に遊びにいったんだけど、おじいちゃんがやってる古本屋さんが
あって、ダンボール箱の中にCDとかnanaとかと一緒に放り込まれた「壁の中」
500円を発見!他の箱からは「漱石を読む」400円をゲット〜。
温泉大好き♪♪
ここで嫌がらせしてる人、はたからみてて気持ち悪いんですけど
>>521 いやがらせって?
このスレはそうとう温和なスレだと思うが・・・
>>520 おめ。「漱石を読む」は小島信夫ですね。
珍しいものが安く手に入ったね。
うん?このスレは比較的嫌がらせだの荒らしだのはないほーじゃん?
524 :
吾輩は名無しである:2005/12/15(木) 20:52:47
525 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 01:09:45
>>519 >「もう一人のわたしがほとんど存在してるかのような、
>すれすれの不在、というような分身関係」を描きたかった、と。
さては同姓同名の後藤明生(英文学者)を念頭においていたかww
526 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 09:35:30
誰?
527 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 13:31:49
>>525 そういえば、なんかのエッセイでダイレクトメールのことだったかな。
カタカナで氏名が書かれて送られてくるわけだが、それが
ゴトウ○○○○(←なんだったか失念)と書いてあって苦笑した、という
くだりがありましたよね。
メイセイと読めないのは仕方ないとして、アキオとかならわかるが、
このカタカナ読みはないだろうwみたいな。
なんかそんな感じのネタをいま、思い出したけど、本の題名も忘れちゃったよ。
528 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 01:34:24
最近になって後藤を読み始めた者ですが。。
いやはや、こんな作家がいたとはちょっとした驚きでした。
古井なんかとも違うし、ヌーヴォーともまたちょっと違う希少な作家さん
ですね。ですが....ここまで著書が手に入らないことにもびっくり。
今読んでいる文芸文庫版『鋏み撃ち』もそろそろ品切れっぽいし。
少部数しか刷らないんだろうけど、どーせ採算とかそれほど関係ないシリーズ
なんだろうし、文芸文庫には後藤もっといろいろ出してほしいなぁ。
後藤本の手に入らなさはちょっとひどすぎだな。
そういえば後藤撰集が出るという噂が前に出てたけど、どうなったんだ?
ガセだったのかな。
せめて「壁の中」だけでも、文庫化しないものか。
532 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 23:08:39
533 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 19:07:41
>>519の原点って雑誌?のインタビュー面白いね。
これって入手しやすい本なのかな
後藤ファンはみんな持ってるの?
534 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 20:57:38
持ってないゾ!
535 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 21:34:29
原点は一度ネット書店でみたことある。買わなかったけど
結構充実した内容らしから、
惜しいことしたな
>原点
柘植光彦が教え子らと出していた同人研究誌やね
前のスレッドで話題になってた
先日、後藤さんの小説を全て一通り以上読み終えた俺がきましたよ。
これからは、残ってるエッセイ数点を探しにまわります。
で、原点の記事は、何かのエッセイ集には入ってないのですかね?
入ってないなら、こいつも探さないといけないな。
538 :
みほみほ ◆fXdBq/cRPI :2005/12/22(木) 14:24:38
>原点
わたしは古本屋で偶然見つけました。たしか値段は1500円くらいだった。
こまめにネットをチェックしてれば見つかるかもしれませんね。
既出らしいので、詳しい内容の説明はやめますが、50ページ以上に及ぶ、
インタビューは読みごたえあります。面白い発言を少し紹介しておきます。
「(吉野大夫について)初めは、ひとつの裏構想がありまして、もう一つの
別のフィクションを作ろうかと、思っていたんです。いわば殉教のパロディ
みたいなものです。吉野大夫という人物を仮にキリシタンだとして、
ここにキリシタンがいるよとお上に訴え出れば、何がしかの賞金が出るという
設定にする。そこで吉野は、一番困っている女郎さんのまえでわざとキリシタ
ンである証拠を見せて訴えさせ、自分は殉教者として刑死する。
同時に、訴えでた女郎さんはお上から賞金をもらう、というストーリーを
考えていたんです」
結局止めたそうですが、書かれていたら面白かったですね。
539 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 23:11:21
でもゴッちゃんぽくないストーリーだなあ
でも書かれてたら、めずらしく一般受けしてた可能性も??
内容的なわかりやすさから代表作になってしまっていたかも。
541 :
吾輩は名無しである:2005/12/23(金) 04:01:23
河出文庫の『挟み撃ち』の蓮実の解説は
『文学批評序説』の「挟み撃ち論」と同じものですか?
>>540 そういうストーリーに激しく惹かれながら、
「『吉野大夫』という題で小説を書いてみようと思う」と書いてしまう、
ごっちゃん。
>>541 ちがうよ
542にハゲしく同意。
544 :
吾輩は名無しである:2005/12/23(金) 23:12:48
>>537 原点。
オレは持っているが既刊本には収録されていない。
第一後藤のインタビュー集自体がない訳だし貴重だろうな。
ということでさっさと全集を出してくれ。
546 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 12:42:42
インタビューとか、後藤さんのノート、
早大や近大での講義録などなど、
関係資料満載の全集がでたらどんなに素晴らしいことか。
後藤さんは日記は苦手と言ってたけど、
なにやらメモ書きのような創作ノートめいたものは
たしか存在するとどこかで読んだし。
ハスミンが最近になってバルト語りの封印を解いたように、
再評価へと繋がる何らかのアクションがほしいとこだよね。
ところで、いまの作家で後藤っちの影響を公言してるのって
誰なんだろう。作風では奥泉光あたり影響受けてそうだけど。
後藤の弟子どもが頑張らないとな。
550 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 18:54:47
>>548 作風に影響あるかはわからんが
後藤の読者と言っていいのは
島田雅彦、阿部和重、中原昌也、金井美恵子
あたりかな。既出だけども。
島田は『壁の中』は漱石の『明暗』にも比肩するといっていた。
おれはごっちゃんファンだが、それは誉め過ぎだと思う。
佐川光晴は露骨に後藤文体を模倣していたんだけど、誰も読んでない?
>>550 つまり多少の差はあれ、批評というものを意識している作家ということね。
でもこうして並べてみると全然違うから不思議だなぁ。俺は初期の金井が好きだな。
>>551 すまん、未読。
553 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 00:10:16
島田は評判が悪いな。
阿部は後藤選考委員時の群像っ子だからいちおう良しとして、
島田はあんまし似ているとも思わないし、
なんで弟子なの?
佐川の文章が一番後藤ぽくない?
554 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 11:23:53
555 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 21:35:48
スマソ
557 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 04:01:24
558 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 19:47:35
ちょっとまえの話題になりますが『関係』について。
この作品の主人公が女か、それとも実は男かというレスがありましたが、
これはやはり女が正解みたいですね。今更ながら。
『汝の隣人』を再読していると、主人公のGが(女流作家の)K女史と
対談する章があって、そこでK女史が『関係』と思われるGの作品について
質問をしてくる。そして、その作品はGには珍しく女が主人公だった、と
ありますね。
ちなみにこのK女史というのは、金井美恵子でしたっけ?
たしか、古本屋で文学雑誌を立ち読みしたときに、後藤と金井の対談が
載ってて、確かに『関係』の文字もあったような。。
559 :
558:2005/12/28(水) 20:01:38
そういえば
>>156にもあるように、
女性が主人公にフェラをしたか強要されたかした
シーンがあったと思いますが、
あの女性も「わたし」だったかな?
男性が男性にフェラするという可能性も
無くはないですが。。
>>559 ×女性が主人公に
○女性が男性に
でした。
561 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 21:25:13
え?金井美恵子と対談したの?
562 :
558:2005/12/29(木) 12:09:30
>>561 今日、例の古書店にいってきました。
ありました。
『国文学』2、1981
対談の相手は三枝和子さんでした。
対談 ”女”をめぐって
後藤明生 作家 三枝和子 作家
●はじめに〜後藤氏『関係』をめぐって
●女流作家は私小説を書かない
●制度のなかで考えたお互いの知恵
●根源からの見直し〜男とは何か、女とは何か
●タイプで書くことの無意味さと不可能性
●男性作家の”女”の描き方
●もっと制作現場の声が必要だ
●おわりに〜女が文化を変える時
金井美恵子というのは間違いでした。すみませんorz
対談はしてないかもしれないが、後藤は金井とも交流があったみたいね。
互いに認め合ってたようだ。
後藤が「おれは才能がないから」とよく言ってたと金井がたしか書いてたな。
後藤らしい言葉だと思って印象深かった。
564 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 16:21:53
「おれは才能がないから」と平然と言ってのけるゴッチャン。
やっぱ才能あるわww
565 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 19:48:39
>>562 興味深い対談ですね。
>●根源からの見直し〜男とは何か、女とは何か
めずらしい、後藤明生のジェンダー論が読めるのかな?
古本屋で探してみよう。
567 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 04:10:31
小島信夫の「暮坂」読んでたら、後藤明生が実名で出てくるんだけど、
飯食わなくて酒ばっか飲んでて、編集者に、
後藤はもうすぐ死にますよ∞あいつは凄まじいですよ
とかいわれてんだけど。晩年の頃って、そんなに荒んでたんですかね。
おまえも、異端になれ、そうじゃないと俺はおまえを無視する!
とか、小島にいってんだけど、なんか、凄いねえ。
歯痛で酒ばっか飲んでたってね。
このエピソードは前のスレッドでも話題になってたとおもふ。
569 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 17:52:11
年末のお遊び企画で、
後藤明生作品のベスト3を挙げてみませんか?
もちろん主観で選んで頂いてけっこうです
とりあえず僕は正攻法で、
1.「壁の中」
2.「蜂アカ」
3.「挟み撃ち」
すべて読んだわけではないが、
参加させてもらうか・・・
『謎の手紙をめぐる数通の手紙』
『蜂アカデミーへの報告』
『壁の中』
順位はつけないが、この三つを挙げよう。
『蜂アカデミー』持ってるんだ。羨ましいなぁ。
『挟み打ち』
『行方不明』
『日本近代文学との戦い』
「私語との格闘」がすごく好きです。
脱線に脱線を重ねる語り口がなんとも味わい深い。
「写生文、写生文」
あ、
誤『挟み打ち』→正『挟み撃ち』
そういえば、大好きな『めぐり逢い』を入れ忘れてた。
574 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 00:57:01
ちょいと捻ってみて・・
1.夢かたり
2.この人を見よ
3.日本近代文学との戦い
『挟み撃ち』とか『壁の中』とかは敢えて除外
で、、どうかなぁ?
575 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 11:11:32
しかしなんだな
ことしはなんの動きもなかったな
576 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 12:12:19
何だかスレが伸びてると思いきや…
僕は
『嘘のような日常』
『汝の隣人』
三つ目はいろいろあって決められない。
あとはどの小説もすべて横一線というか、どれも同じくらい好き。
上記の二作品が僕の中では突出してるかな。
おれが「全集刊行を待ってるんだよ!」とこのスレを立ててから9ヶ月以上経つが
何の動きもありませんね。選集もガセだったし。
578 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 15:15:42
>>577 もっと低頭平身な感じでお願いしないとダメなんだよ。。
というわけで、各出版社様、どうか後藤全集刊行についてご検討を…m(_ _)m
>>578 いや、別にスレを立てたから全集を出してくれると思ったわけじゃないけどね。
でももうそろそろそういう時期かなあと思って。
出版社周辺や文壇関係でもう少し盛り上げてくれないとね。
いま就職活動中のおれを
どこかの出版社が雇ってくれるなら
10年以内にごっちゃんの全集を刊行して見せるんだがな・・・
ま、妄想だけども・・・
でも編集者とかの熱意って重要だから就活頑張ってくれ。
>>580 どうでもいいが、出版社は結構キツイぞ。
ほんと体力と根性のない奴にはオススメしない。
583 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 19:46:18
笑い地獄
ああ胸が痛い
四十歳のオブローモフ
584 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 20:10:15
583 名前:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2005/12/31(土) 19:46:18
笑い地獄
ああ胸が痛い
四十歳のオブローモフ
585 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 00:19:03
┏━━━ / |━━━━━┓
┗┳┳━ |_| ━━━┳┳┛
┃┃ / ヽ ┃┃
┏┻┻ |======| ━━┻┻┓
┗┳┳ ヽ__ ¶_ ノ ━━┳┳┛
┃┃ (/) ┃┃
┃┃ (/) ┃┃
凸┃┃ (/) ┃┃凸
Ш┃┃ (/) ┃┃Ш
.|| ┃┃ (/) ┃┃.||
∧_∧ (/) ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・) (/)(´∀` ) < 全集が出ますように!!
(つ つミ (/)(⊃⊂ ) \_________
|_|_|_I(/)_|_|_|__
/////ノ,,,,,,ヽ ////|
//////////// |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
関係をベスト3に挙げる人が一人もいないのが
ちょっといがい。
587 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 10:47:58
あけおめでつ
>>586 読んだ人が少ないのかも。
あれはてに入りにくい。
・蜂アカ
・挾み撃ち
・汝の隣人
590 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 08:18:53
今年は本が出るといいなあ。『この人を見よ』とか。
591 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 09:11:04
>>567 暮坂のエピソードて、
未だ五十代のころの話じゃなかったっけ?>晩年の頃って、そんなに荒んでたんですかね。
働き盛りの時代だよね。
592 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 17:26:14
今日は古書店でたまたま、後藤明生関連の文献をみつけました。
意外なところで良い買い物をしました(*´д`*)
>小島信夫
いくつか小島信夫の小説持ってるけど、『抱擁家族』しか読んでないorz
『暮坂』っていうのは持ってないので、是非とも買って読みたいです。
後藤の小説は、全部読み終えて、何度も読み返してる作品も多々ありますが、
そろそろ後藤と親交のあった作家に進んでみようかと
593 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 13:21:52
じゃやっぱり小島信夫だろな
その他は「文体」の古井由吉、高井有一、たちか
小島に後藤明生論はあるのかな?
あ、『漱石を読む』は除外という事、で。
596 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:00:16
福武文庫 行方不明ゲット!
ずっと探してたのでちょっとうれしい。
>>596 おめ!
おれも昨年の暮にゲットした。
ことしもごっちゃんの本が手に入るといいなあ。
598 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 23:55:48
>>594 しらないなあ。なんか書いてそうだけど。
599 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 13:44:26
>>592さんの<後藤明生関連の文献>て、
ひょとして此処で噂の<現点>、
ですか?
600だよお
601 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 07:34:57
>>596 福竹といやあ「笑いの方法」が手に入らない……orz
602 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 11:31:45
>>601 文庫の『笑いの方法』は、ハードカバーとまったく内容が同じだよ。
つまり、文庫の+α要素である解説はついていないってこと。
ハードカバーもってるなら、コレクションの意味合い以外では、
わざわざ文庫を買う必要はないかも。
603 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 11:34:29
ぶっちゃけおまいら馬鹿?
604 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 12:15:11
605 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 21:00:11
騙されるな。
解説は付いてるではないか。
沼野充義「ゴーゴリアン後藤明生」
606 :
602:2006/01/16(月) 10:38:38
>>605 そうでしたか。
一度、古本屋でみたとき見落としてたんだな。
嘘書いてすみませんでした。
607 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 02:28:31
>>592-593 でもでも、小島信夫の自然成長性と後藤明生のアミダクジて、
エクリチュールとして、やっぱジェンジェン違うんじゃない?
608 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 00:21:40
ちがいます
ジェンジェン違うかどうかは微妙。
結局筆任せってことでしょ。
五十歩百歩なんじゃない。
610 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 06:09:49
a
611 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 11:06:15
今ヤフオクに
司馬遼太郎【樹霊】後藤明生、藤枝静男、高橋新吉
が出品されていますが、
後藤さんは何を書いているんですか?購入しといたほうがいいかな。
教えてエロイひと。
612 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 13:13:36
おお、最近の宣伝は、ちょっと捻りがあるなw
一見、普通の質問カキコ風なところが。
613 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 14:54:49
>>611 こういう本ってネットで検索していると、いくつか見かけるよね。
俺も気になる。君が人柱になってくれ。
614 :
611:2006/01/21(土) 19:51:17
>>612 宣伝ではありませんよ。
オークションの品物について質問したからと言って、
なんでもかんでも宣伝だとおもわないでください。
宣伝だともっと高値で売れそうな作家のスレッドでやりますよ。
本当に気になっているのです。
タイトルが「樹霊」でしょ。後藤さんに「煙霊」と言う小説があったものですから。
615 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 20:26:52
>>614 ああ、あったなぁ。タバコの煙の短編ね。
ちなみにタバコの短編だと、駅のホームで吸殻を捨てたら
捨てた吸殻が立ったというだけの短編もあったね。
でも司馬さん(?)の『樹霊』は知らん。
ちょっと調べてみたけど、
書名:樹 霊
--------------------------------------------------------------------
著者:司馬遼太郎/梅原猛他
《内容》
ていていとそびえ立つ大樹、歴史の無言の証人として樹は何を見てきたのか。
雄大なその生命は人間に畏れを感じさせ、慰めを与える。大樹のある風景の中に
こそ我々は生きられるのではないか。
司馬遼太郎、梅原猛、永井路子など五十氏の大樹によせる名エッセイ集。
だってさ。
後藤さんのエッセイ集には収録されているのかいないのか、よく分からないけど。。
616 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 20:40:49
618 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 21:02:45
620 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 03:12:06
ここのスレ住民は親切だなオイ。
過剰に褒めるでなし荒ぶでなし、純粋に後藤明生の本が好きなんだなーって感じで好感もてる。
まあ、常連にオヤジが多いからじゃないの。
今の大学生なんかは、後藤読んでいるのかな?
622 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 11:27:30
読んでる若者もいるには違いないけど
読んでいない人は勿体無いねー
ゴチャーンの小説こんなにおもしろいのに
大学生といえば、『蜂アカデミー〜』が大学の入試問題に出題されたと、
エッセイ集『もう一つの目』に書いてありますね。
どんな問題だったのか気になる。
後藤本人も
「やってみて、わたしの頭も大いに混乱した。どれが正解なのかわからない」、と。
624 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 13:21:33
>>621 俺は、いわゆる第二次ベビーブーム世代だけど、おっさんになるのかな?
後藤明生氏は大学(学部)の先輩として(一方的に?)尊敬しておりますよ。
>>623 たいていの作家さんはそういうこといってますね。
答えが分からないって。
安部公房なんか、小説を題材にした国語の問題のありかたを
問題視していたし。
625 :
611:2006/01/23(月) 23:04:44
>>619サン、有難うございます。
ラインナップを見たら題名そのままの内容みたい。
ちょっと僕の思っていたのとは違うんで、様子見ます。
626 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 00:00:28
樹霊は誰も購入せず、か。
>>623 もう一つの目は読んどらんが
蜂垢なんて入試で出すなよなぁ
あれを真剣に受験生が読んでる姿は笑うよ
一応、後藤のファンなので「渡辺直己」スレも覗いてみたのですが、
なんだか凄いですね。あそこ。。
同じ近代つながりでもスレッドの雰囲気が全く違うな。
630 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 02:38:57
「後藤明生文学裁判」は、
蓮実重彦のなんという本に収録されているんですか?
『小説の快楽』の「拝復蓮実重彦様」をよんでいたら、出てきたものですから。
野間宏がどうのこうの、というんですが。
わかりません
633 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 11:24:55
>>630 ハスミのスレッドできいてみたら?ぜひよみたいねえ。
>>632 『小説は何処から来たか』でちらっとそんな事書いてたね。
でも『小説の快楽』にも遺稿集にも見当たらないから、実践する前にお亡くなりに
なったんじゃないかな。
残念!
634 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 15:39:30
行方不明再読した。
やっぱおもしれーな。
こういうカフカ的テイストな現代?小説ってあんまないよね。
>>634 わたしも『行方不明』大好きです。
なにが起きてるのか事件の実体が掴めないまま、ひたすら脱線していくのが面白いですね。
「Σ」というジグザグ(アミダクジ的)な記号もなんだか象徴的だし。
現代の作家だと、多和田葉子なんかもカフカ的な迷宮世界を描いてるかな。
明生と違って幻想的な嗜好が強いけど。
636 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 17:14:45
そういや多和田についてはなんも書いてないな
ゴチャン好みの作家なんだが
637 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 00:51:58
かかとをなくして、の時の群像新人賞は後藤ではありませんでしたか?
638 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 00:55:40
>群像新人賞は
正確には「群像新人賞の選考委員は」です。
失礼しました。
639 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 01:53:22
後藤さん生き返れ!
ごっちゃんは
あの世で一杯やってるよ。
641 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 10:47:58
>637
選考委員は多和田葉子受賞の翌年〜
柄谷との車の両輪で過激にグイグイ押して行きます。
642 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 11:22:03
後藤さんは、本人が言明してるほど酒とタバコをやっていなかったら、
もっと長生きしたのかなぁ、なんて思ったり。
たら、れば、なんて言っても仕方ないけどね。
でも自分の作品はタバコの煙でできている(?)みたいなこと言ってたし、
所詮は無理な注文か。
643 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 21:53:51
いや、逆から言ったら、あれで相当長生きした方なのかもしれない
644 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 00:02:02
後藤の小説って初期のカフカっぽ
さから次第に私小説に接近してい
ったとみるが、どうよ?
>>643 うん、あれだけ不摂生したのに
長生きした方だよね。
『メメントモリ』読むとよくわかるが
病室でもセブンスターをぷかぷか吸ってた(2箱)。
医者からコーヒー、タバコ、酒のうち
まずどれかやめろといわれて
当然コーヒーを止めたが、喫茶店で飲むものないので
酒を飲むようになった云々・・・(アルコールもある店なのね)
まあ、丈夫な人だよ。
俺だったら同じことやったら
あっという間にお陀仏だろうな
島田雅彦の追悼文より。
後藤が亡くなったあと古井由吉が
「酒を飲み足りないから死んだ」(←うろ覚えなので不正確かも)
と言ってたそうな。
647 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 04:13:19
>>641 そうそう、あの頃の「群像」が一番輝いてたなぁ。
648 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 20:44:53
>>646さんの出典はなんですか?文芸誌ですか?
ごぞんじだったらご教示くだされ。
649 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 10:49:43
しかし、『挟み撃ち』執筆中のことを扱った
『眠り男の目』にも吐血したことが書いてあるが、
本人も吐血は暴飲のためと自覚しているんだよね。
にんともかんとも困った御仁だ。
650 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 22:58:26
「挟み撃ち」に限らず初期作品には「吐血」「ゲロ」「下痢」がつきもの
ゴチャーンらしい生きざまや
651 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 10:59:13
らしい、らしいっつっても、ちっとも感心できない生き様だぞ。
でも出版社勤務時代なんかは、体を痛めていたのも仕方ないことなのかも。
(昔もおそらく)きつかったんだろうな、出版関係。
だがエッセイ読むと、仕事で忙しいというよりか、
酒とタバコで忙しかったような……
夕方から出勤してたみたいだし。
「打ち合わせ」と称して、酒場に直行だったのかもw
653 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 21:16:37
新潮3月号の蓮實・古井対談読んだ
蓮實さんも古井さんも後藤さんの葬式へ参列したみたいね
何を今更‥
655 :
吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 11:31:37
古本屋で河出の「文芸読本ドストエフスキーU」を買った。パラパラめくってたら、
埴谷雄高とか大岡昇平とかバフチンに混じって、
ごっちゃんの「わたしの「悪霊」」発見。なんか得した気分。
評論集に杯っている文章ですか?
656 :
吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 11:35:08
あ、正確には「ドストエーフスキイU」でした。
657 :
吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 18:11:01
>>654 今更といえば、最近きがついたのですが、紀伊国屋書店のウェブでは
講談社文芸文庫の『首塚の上のアドバルーン』が入手不可になってますね。
ジュンク堂のウェブだと取り寄せ可能とありますが…。
>>655-656 『不思議な手招き』には、「私のすすめる本『悪霊』」というエッセイが収録されてますね。
ちなみに書き出しは、
<いまさらドストエフスキーでもあるまい、と笑う人がいるかも知れない。しかしわたしは、
ドストエフスキーの小説を、大学生や文学青年だけの読物にしておくのはもったいない
話ではなかろうか、と思う。特に、『悪霊』はそうではないかと思う。
『悪霊』は一八六九年にモスクワで起きた大学生の〜>
といったモノです。もしかして、これと同じですかね?
658 :
吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 20:34:35
>>657 あ、違います。
「町の医師たちは死体解剖の後、精神錯乱の疑いを絶対に否定した」−−−
これが『悪霊』の最後の一行であるが、その一行によって作者がわれわれに、
最後に残そうとしたものは、何だろうか?
で始まります。
最後の締め括りは
スタヴローギンはキチガイではなかった。にもかかわらず、全体は狂っていた
のである!とにかくわれわれは、そこから考えはじめる他はあるまい。ドスト
エフスキー生誕百五十年に当たる年を生きながら迎える以上、それがわれわれ
の運命であろうと考えられるからだ。
です。そして、
(一九七一年四月)
と括弧で括られています。
この時代の評論集に入ってるんですかね?私は持ってないからなんともいえないのです。
659 :
657:2006/02/18(土) 21:11:57
>>658 違ってたか。
てゆーか1971年の文章だったのですね。
貴方のあげられた書籍が、ぐぐってみると1976年刊(?)のものだったので、
1975年刊の『不思議な手招き』をあたってしまいました。
で分かりました。
実際には 1972年刊の『円と楕円の世界』河出書房新社(P88) に収録されています。
かなり以前に読んだきりだったので、すっかり忘れてました。。
660 :
吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 22:53:08
『円と楕円の世界』でしたか。やはり私の持っていない評論集収録作品でしたか。
一九七〇年代の評論集では、私は『針の穴から』しか持ってませんので。
『ドストエフスキーのペテルブルグ』は持っているのですが、こっちには
「「わたしの「悪霊」」は杯っていませんから、私にとっては得した気分です。
>>659さんありがとうございました!
661 :
吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 20:28:58
>>657 びっくらこいた。入手不可?ジュンクでは見かけるけどなあ。困ったなあ。
そうやって忘れられていくんだ
確かに全集の刊行や、書籍の復刊がないと、
このまま忘れられた小説家になっちゃうかもな…
>>580に期待しよう。
親族が後藤明生文学館を設立、なんて展開はないかw
665 :
吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 21:36:27
ゴチャーンの文学館は厳しいだろうなあ
入館者が一年で百人突破するかどうか…
文学館は無理でも、生原稿や生前の写真なんかを展示会みたいな
かたちで一度公開してほしいなあ。
667 :
吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 19:10:34
生原稿ってたまに古本屋でみかけるけど、あれってどんな人が買うものなんだろ?
ごっちゃんのだと、短いエッセイとかがたまに商品としてでてる。
ファンとして興味はあるけど、買ったら買ったで所有者としての責任が重くのしかかり
そうで嫌だな。
あと、俺はごっちゃんが某有名小説家にあてた後藤本(落款入り)も持ってるけど、
何でこんな本が売りに出されたのか、不思議だ。
献呈された所有者が亡くなったら、けっこうあっさりと売り払われてしまうものなのかね?
668 :
吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 20:39:19
ああいうのは、だいたい遺族が売り払うね。
作家の遺族でも、献呈本の価値を知らない人は以外と多いから。
奥さんがボケてしまい、著者の死後、献呈本から何から全部売り払われ
てしまった著名な物故作家もいる。
669 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 00:23:32
サンシャインの古本市で後藤本を見かけたよ
とにかく買っとけ
671 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 11:22:23
>>664-666 年譜を見ると『しんとく問答』に因む展覧会はやってたようだな>大阪の図書館
福岡の母校に後藤明生文庫というのもあるようだ。
内部はどんな様子なのだろうか。
そういや『しんとく問答』だったかな?
作品のなかで主人公か語り手だったかが、東京では
道案内をするとき道を左折とか右折などというけど、
関西ではそこを北にとか西にとかいうって書いて
あったよね。
それと関係があるのかどうか知らないけど、
関西では南北にかけて通る道を「筋」、西東にかけて
通る道を「通り」と使い分けるらしいね。
どうでもいいことだが、そんなことを思い出した。
674 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 20:24:49
でも自筆原稿は展示されなかったようですね。
原稿は今の所、『日本近代文学との戦い』の中でしか見れない訳ですか。
675 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 20:32:35
生原稿って、『挟み撃ち』以降は鉛筆書きってことでいいの?
なんか長年置いてると、薄れて消えちゃいそうで恐いなw
676 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 21:12:59
既出かもしれないけど、
後藤明生が住んでいた団地がある松原団地駅の草加市立図書館には
郷土図書に後藤明生コーナーがあってけっこう充実してますよ。
677 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 22:58:38
>>675 『戦い』の生原稿を見る限りハッキリ写ってるな
鉛筆書きにしてはクリアだ
鉛筆ではないのではないか?
>>676 それはしらなかった
軽井沢高原文庫だと展示してそうだけど。
679 :
吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 21:59:27
町田のブックオフで
なんと『汝の隣人』ゲットしたよ! 500円。
あそこは、ほんと掘り出し物が多い。
ようやく、『汝の隣人』が読めます。
681 :
吾輩は名無しである:2006/02/27(月) 20:00:24
うわぁぁぁ
うらやましすぎるぅぅ
682 :
吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 17:11:51
今年はなにか新刊でないの?
何か一冊でも良いから、文芸文庫あたりで出してくれないかな。
>>680 おめ。『汝の隣人』超オススメです。
暇だったので、前スレ読んでみたら、なんか熱く(?)議論してて新鮮だったw
後藤の政治的立場とか、面白さについて、とか。
今はサロン的。俺はこっちのほうが好きだけど、話題の起爆剤がちょっとほしい。
復刊…。
684 :
吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 23:06:17
>後藤の政治的立場とか
こんな議論してたっけ?
やっぱ物故者だからね。
リアルタイム感(あくまで作家としての。小説の面白さや現代性は別でも)が
段々無くなっていく、必然的に議論もサロン的になっていく、と言うのは仕方
がないのかも。
というか後藤の政治的立場とか政治とかってピンとこないな。
政治っていうのが、文字通りの政治かあるいは文壇での政治
的振る舞いのどちらを指すのかは知らんが、いずれにしても
後藤と「政治」という言葉自体に親和性を感じられないのは
僕だけだろうか?
686 :
吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 10:41:41
430 名前: 22歳のオプローモフ 04/10/26 19:32:22
この場合は、もちろん括弧つきの「政治」であって、
イデオロギーやマルクス主義といったものとは異なる。
ミニマリズムめいた「後藤文学の特徴性と独自性」を評価することは
どんな作家であっても身にまとわざるをえない「政治性」の問題、
すなわち非政治的であることが「政治性」の姿勢になってしまうところ問題
あるいはむしろ言文一致運動の頃からの「文学プログラム」への暗黙の追随、
そうした「政治」への等閑視という名の順応主義をみなければどうしようもない。
「思想性がないとこ ろに後藤文学の特徴性と独自性があるのであって」という言葉は
「ただの郷土史家的な高等遊民」であることを裏付けているのではないか?
ってなとこから、前スレは議論が始まったみたいね。
俺も
>>685さんに同意。
687 :
吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 11:25:33
後藤の作品を、なにか一つのキーワードで語ろうとするのは違和感あるよね。
「政治」もそうだし、例えば「ポストモダン」という言葉で
後藤を評しても、なんだかしっくりこない。
「文学」や「文学的」って言葉も、似合わないな。
既存の枠組みの中で語ろうとしても、そこからスルっと抜け出しちゃうのが
後藤の魅力なんじゃないかな?
『日本近代文学との戦い』の、
「何だこれは!? 「小説」です」ってのは、とっても良いコピーだとおもうな。
688 :
吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 12:02:29
>>686 前スレ読めないから詳細不明だが、
これ、単にスガヒデミが書いてる事の受け売りだろ
689 :
文学の精:2006/03/04(土) 12:12:39
>どんな作家であっても身にまとわざるをえない「政治性」の問題、
僕は文学史や評論には疎いんだけど、
これが大前提になってる所以を明確に示してもらわないとなんとも言えないな。
前スレできちんと語られているのかもしれんが。
政治性云々ってことを作品や作家にもとめる人たちからみると、
後藤は物足りなく感じてしまうのかな?
そういう人たちは小田切のすすめる小説でも読んでたらいいんじゃないか。
どっちが作家として作品として優れているかというより、価値観やくだけて
いえば好みの問題でしょ。
そういや「内向の世代」といったネーミングについて、後藤が書いてるエッセイが
あったな。どのエッセイ集に収録されているのかは忘れたけど。
ていうか、広い意味での「政治性」だろ。
いまどきイデオロギーとかそういう狭い意味での「政治性」のことじゃないだろうに。
692 :
吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 20:07:51
広い意味での「政治性」ってどういうこと?
他者との関わりとか集団とか、そういうことを指すのだったら、
後藤はかなりそのことについては意識しているし、
実際に著作でしばしば言及もしているでしょう。
>ていうか、広い意味での「政治性」だろ。
そうなんだけど、それを「政治性」と言ってしまっては、アウトな希ガス。
「政治性」と言っただけでなんか言えた気になっちゃうし、
どうとでもつかえる便利な用語だからさ。
後藤さんはそんな事充分わかってるでしょう。だから絶対、「政治性」なんて
曖昧な用語は使わない。
「政治性」なんて言う安易な用語じゃ捉え切れないものが、
後藤さんには大事だったんだ。
694 :
吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 20:56:43
日本近代文学との戦いというテーマが
政治性という視点では出てくるのでは。
>>693 じゃあ何て言葉を使えばいいんだよ?
曖昧な言葉が嫌なら論理記号でも使ってな。
>>690 少しは評論とか読めよ。どうして「政治性」と言ったら急に小田切の話になるんだか。
いつの時代だよ。
後藤はよく評論も読んでたぞ。
結局広い意味での政治性って何なのよ?
曖昧な言葉ってことに終始してるんじゃ、結局そいつも
それがどんなことなのか理解してないってことだろ。
698 :
690:2006/03/04(土) 22:33:36
お恥ずかしい…勉強しなおしてきます。
699 :
吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 22:55:43
>>690 「内向の世代」というエッセイが『夜更けの散歩』に入っています。
これの事かな?
>>697 バルトや後藤の好きなバフチン辺りを読めば分かります。
リプレゼンテーションにおける政治性とかね。
例えば、一見政治とは無関係なリアリズムの文章の持ってる政治性とか。
リアリズムだって決してナチュラルなものではないわけだし。
簡単な一例ね。ほかにもいろいろあるだろうけど。
702 :
身毒:2006/03/04(土) 23:28:08
おや、通りすがりに立ち寄ったら
どこかで読んだことのある言葉が。
わたしが以前書き込んだ文章が
>>686で引用されているのはなぜだろう?
703 :
身毒:2006/03/05(日) 01:07:31
>>693 >だから絶対、「政治性」なんて曖昧な用語は使わない。
>「政治性」なんて言う安易な用語じゃ捉え切れないものが、
>後藤さんには大事だったんだ。
という693氏の言説には自己批評性がないように思われる。
後藤は「曖昧な用語」は絶対使わないと強調しながらも
「安易な用語じゃ捉え切れないもの」を大事にしたと書いているが
この表現は非常に「曖昧」な表現であり、「安易」な言い方ではないだろうか。
704 :
身毒:2006/03/05(日) 01:08:47
>>696 >どうして「政治性」と言ったら急に小田切の話になるんだか。
おそらく
>>690で小田切の名前が出たのにはそれなりの理由があるのだろうし
それは容易に推測できる。
後藤や古井を「内向の世代」と名づけたのは小田切であり、
おそらくは「政治性」云々の話題の流れの中で
「内向の世代」という言葉に与えたニュアンスのことが浮かんだために
>>690で小田切の名前が出たのだろう。
>いつの時代だよ。
という感覚は同感ではあるけれども。
705 :
身毒:2006/03/05(日) 01:32:59
>>692にある
>他者との関わりとか集団とか、そういうことを指すのだったら、
>後藤はかなりそのことについては意識しているし、
つまり、他者や集団とのいわゆる「関係」ということもまた
政治性につながるとはいえなくもないだろうが、
その先の「関係の描き方」の方向性が問題となるだろう。
わたしが以前「政治性」という不器用な言葉で表現しようとしたのは
決してプロレタリア文学に見られるようなイデオロギーのことでも
サルトル的アンガージュマン=社会参加のことでもなく、
日本の近代文学を騒がしてきたいわゆる「政治と文学」のことでもなかった。
「文学」あるいは「文学史」における「制度」の問題といってもいいし
もっと幅広くいえば「言語表現」における「戦い」の問題といってもいい。
ごく簡単にいえばこういう問いになるのであった。
後藤明生の《笑い》や《逸脱》はそうした政治性において有効か?
近代文学の「制度」に対する「戦い」として有効性を持つのかどうか?
まあほぼ身毒さんに同意だな。
ていうか、「政治性」を広い意味で使うのは批評とかでは普通のことだよ。
他に何か良い用語があるなら聞くのはやぶさかではないが。
今時「政治と文学」の時代じゃないんだから「政治」という言葉をそれほど嫌がる必要もないと思う。
707 :
吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 06:17:38
ではどうして後藤明生さんは「政治」という言葉を積極的に使わなかったんでしょうか?
みなさんの意見を聞いていてなるほどとは思うのですが、
やっぱり後藤明生さんの書かれる言葉やテクストとはどこかしらずれているような気がします。
これまた「曖昧」な感想ですみませんw
>>707 「どこかしら」と言われてもなんとも言いようがない。
そもそもなんで「政治性」とかいった言葉にそんなに拒否反応を示すのかわからない。
あと、ノンポリの後藤のテクストにたいしてあえて「政治性」という言葉を使うことによって
見えてくることもあると思う。 狭義の「政治」じゃなくてね。
初期の短篇やエッセイ読むとわかるとおり、後藤にとって普通の意味での「政治」
というのは決して遭遇できないものだったわけだよね。つねにすれ違う。
それは挟み撃ちで書かれている、知識人的な、世界を把握することはできない
という立ち位置とも通底する、後藤の一貫した姿勢だった。
なかば運命的に立たされたポジションだったけれども、それを自らの姿勢として
貫くことが後藤の姿勢といえるわけで、それは普通の意味での政治では決してないけれど
その外部から「政治」という観点そのものを批判するという立ち位置ということもできる。
何人かの批評家が評価しているのはその点だろうね。
内向の世代が出たときには、彼らに共通するそういう脱政治的態度はやはりきわめて
明確な抵抗を意味していただろうことは小田切らの反応をみてもわかる。
脱政治的態度はそれ以前の世代に対する抵抗の方法だった、ということだろう。
初期短篇には学生運動やそのときの政治的事件を、間接的に取り入れていること
とかは、批評的意味での「政治性」を後藤が意識していたことを示していると思う。
711 :
吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 20:12:05
脱政治的態度が抵抗の方法になるのなら
村上春樹なんかにみられるロマン派的イロニーにも
そのことがいえるのか?
「脱政治的態度」だって政治的態度だと思うんだな、良い悪いは別として。
あと、「脱政治的態度」は時代や状況によって意味合いが変わってくると思う。
脱政治的態度つうか、ノンポリっていや良いのか、それが「政治」へ
どう応答するか、ていうのはそれこそ個々の表現を見なきゃならんと思う。
村上春樹の脱政治性についてはちょっとわからない。
後藤について乱暴に言うなら、後藤はロマン派的なものを解体しようとし続けた
わけだし、春樹と同列にはできないんじゃないかな。
後藤は春樹は評価しないような気がするよ。
渡部なんかは春樹を×、後藤を○として評価していると思う。
その判断の妥当性は別として。
714 :
吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 22:26:18
春樹も後藤も内向っていう面では同じにみえる
715 :
吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 23:31:08
春樹の読者層と後藤の読者層じゃかなり違うよ。
でも後藤の小説は外や他者にも開かれてると思うんだな。
717 :
吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 22:11:44
柄谷なんかがそういいそうだね>716
718 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 19:43:32
私小説作家は政治には興味ないし不要なんだよね。
言語を用いる限り、忌避しようとも政治は憑いて回る。
文学板は緩くなる一方だな。
まあそう言うな。昔から緩いんだから。
721 :
身毒 :2006/03/09(木) 21:33:40
後藤が海外で評価されることはないように思われる。
それとも翻訳されているのかな。
「言語表現」における「戦い」として政治性を考えた場合、
後藤は「いかに読み」や「日本近代文学の戦い」でも明らかなように
日本の文学史に対する強い意識をもっていたし、
その歴史の中から「楕円」というキーワードも出てきたのだろう。
>>721氏は前スレで、後藤は武田泰淳なんかに比べて、
衝撃が少ないって書いてたけど、あれから後藤に対するとらえかたはかわったの?
723 :
吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 01:48:34
後藤の楕円ってのは、例えば19世紀的な小説に対するロブ・グリエの
方法論的反抗にも似た、よくいえば根源的な、悪くいえば大雑把な話
なんだと思うが?
要はきれいにまとめられてるものが好きじゃないんでしょ?
ロブ・グリエではなくロブ=グリエです。足許すくわれますよ。
>>723 作家自身、かるく食傷気味だったように思いますけどね。
要は二つの中心のあいだに働く磁力ですよ。楕円は磁力の及ぶ領域。
きれいにまとめられることが予測されるからこそ反発も起きます。
で、力といえば権力で、権力といえば、さて……
後藤スレで政治性ですか。そうですか。まあいいですけど。
あてくし、去年ウルルン滞在記で見ましたわ。派遣先の虎島見ましたの。
すこし胸が熱くなりましたわ。あてくし、後藤の政治性ってそういうことだと思いますのん。
後藤で政治性とかいわれても正直あんまりピンとこないなあ・・・
俺も
>>723に近いかな。
ハスミンの言ってるよーなことを政治的な言説と捉えるなら
そーゆーレベルでの政治性はあるかもしれんけど。
広い意味での政治性と何回言えば分かるんだ?
広すぎじゃね?
お前ら少しは批評とか理論とか読めよ
政治=役人絡みの何か、じゃ狭すぎるだろ。
「ピンとこない」だとか「違和感がある」だとか、もうちょっとまともなこと言えないのか?
「あいまいな日本の私」ですな。
724はちょっとテキトーすぎたので無視してください。
荒れるだけ無益なんで暫定的にアレント援用したらいいんじゃないかなと思いますけど
いかかですか。
彼女独自の存在論的な前提から人間の諸活動は労働/製作/行動に峻別されています。
この最後のもののみが本来的に政治と呼ばれる領域を構成する、というのが彼女の考えです。
ちなみに、三つを大雑把に定義しておくと、こんな感じです。参考までに
《労働》 人間の身体の生理的過程に対応するもの
《製作》 芸術作品に端的に見られる世界の形態化、客体化
《行動》 イニシアティブを発揮すること、企てること、始動させることであり、
「対象や素材を介さずに人間どうしを直接関係づける唯一の活動」として
複数性という人間的条件に対応するもの
部屋散らかってて文庫版『人間の条件』見つからんので、引用できないのが残念です。
適宜各自の脳髄で補完してくださるとうれしいっス。
後藤がゲンコ固める蜂アカデミー(最高!)読むときなんか、特に参考になると思いますけど。
>>730がこれからものすごくまともなことをいいます
どう参考になるかもうちょっと説明してくれよ。
これはよくできた自作自演ですね。
>>733 深更にやっつけ長文書いて疲れてさらに長文で説明ですか。はあ。
文面考えるだけで枯れますよ。手抜きしちゃえ。アハハ!
・信濃追分別宅で蜂とのたわむれ (「行動」の逆手)
・岩波文庫版のファーブル昆虫記読む (「製作」の逆手)
・刺される (「労働」の逆手)
逆手に仕掛けて書くこと書くこと、素敵なブックデザインの本が出来上り!
あと、柄谷好みのフロイト語録に
マヂメの反対はフマヂメじゃないのだ アソビなのだ
なんてのもありますね。
文献学の章でコンラート・ローレンツの『攻撃』を採りあげて
死の欲動を導入していたと記憶していますけど、参考になります?
どこにあるのかなー わたしの蜂アカデミー笑
やっぱまずいな。話しを差し向けた者として一応。お礼はいらんので。
後藤読者は読み替えとか暗号解読が得意でしょうから、気楽に書き込んでおきます。
カギで括ったところを空欄にして好きな語句を補充してくれればいいような書き込みを。
わたしは遠慮しておきますが再利用して議論の知的カードに使ってください。
アレントにおいて、「行動」はなによりも政治決定への直接参加の謂いであるとされています。
参加 へ の 自由の発現としての「公共空間」の創設をもって「革命」の最小限の定義とし、
隷属 か ら の 自由を目的とする「解放」と区別しています。
『革命について』では、
アメリカ独立宣言が不可譲の権利のひとつとして定立した「幸福の追求」を
フランス革命が中心課題とした「社会問題」に対置するのですが、
後者が政治領域(行動)への経済過程(労働)の介入ゆえに美徳と倫理的命法の支配する
恐怖政治へと変質したのに比べ、前者においては「自由の創設」としての革命の本義が
一時的にせよより明確に実現されたとった論旨を取っています。
さて、のっけから「〜おらない。」ですとか、こじゃれた文章で幕を開ける
蜂アカデミーへの報告書は、架空の革命前夜の稀有な空気をつたえるアーカイブですかね?
どう思います? 流通した部数が少ないとかそういう不平不満はナシですよ。
引用者の腰がひけているせいなのか?
俺が過去レスをしっかり読まんのがいかんのか?
俺が蜂アカを読んでいないせいなのか?
わけわからん・・・
少なくともお前のせいだけじゃない。
俺も、わけわからん・・・
740 :
733:2006/03/10(金) 05:12:46
これだけ説明してもらって済まないが、蜂アカをまだ読んでないからよく分からん。
アレントも解説書ぐらいしか読んでないし。
もっと説明してもらえば蜂アカを読んでなくても分かるかなと思ったので。
蜂アカはだいぶ前に図書館で読んだけど、たしか白鯨を下敷きにした作品だったような・・・
違ったっけ? 白鯨も政治小説ってことでいいの?
やっぱりここで政治云々の話はやめたほうがいいみたいだな・・・
744 :
身毒:2006/03/10(金) 23:06:03
>>722 >前スレで、後藤は武田泰淳なんかに比べて、衝撃が少ないって書いてたけど、
>あれから後藤に対するとらえかたはかわったの?
おそらくこのスレは板の中でかなりレベルが高いと思えたので
やや挑発的かつ批判的に書き込みをしてみたのではあったのだが、
武田泰淳や大岡昇平や埴谷雄高らと比べたときの実感としては
「スケールの大きさ」と「衝撃の度合」をパラレルに考えて
『壁の中』を読み終えた今でもそれほど変わってはいない。
また、世界で後藤作品がどの程度通用するか(翻訳需要があるか)は
非常に疑問に思うところで、国内の一部の「通」にしか受けない、
という印象もぬぐいきれないだろうと思われる。
745 :
身毒:2006/03/10(金) 23:06:43
>>723 >後藤の楕円ってのは、例えば19世紀的な小説に対するロブ・グリエの
>方法論的反抗にも似た、よくいえば根源的な、悪くいえば大雑把な話
>なんだと思うが?
「大雑把」な印象はそのとおりながら、果たして「根源的」でもあるのかどうか?
方法意識の強い作家であるために、批評的エッセイも書いてきた後藤は、
小説作品以上には批評を深めることができなかった印象が強い。
ロブ=グリエの批評『ヌーヴォーロマンのために』のほうが洗練されている。
「楕円」や「アミダクジ」というキーワードは曖昧さはないものの、
特異性という点では、横光の「純粋小説」「第四人称」「偶然性」にも劣る。
746 :
身毒:2006/03/10(金) 23:07:26
>>737 >アレントにおいて、「行動」はなによりも政治決定への直接参加の謂いであるとされています。
>参加 へ の 自由の発現としての「公共空間」の創設をもって「革命」の最小限の定義とし、
ここで書かれている「公共空間」に焦点をあてつつ論点をずらせば、
後藤が描いてきた「団地」というトポスは、革命に結びつくのかどうか?
また、中上の「路地」や大江の「森」というトポスに比較してどうなのか?
という疑問を提示してみたい。
747 :
身毒:2006/03/10(金) 23:16:39
>>731 >>735 >後藤がゲンコ固める蜂アカデミー
>逆手に仕掛けて書くこと書くこと
『蜂アカ』は読んでないので反応不可。御免。
748 :
偽身毒:2006/03/15(水) 00:34:35
あっえーっと、ちとスレッドをとめちまったかな。
>>746 「団地」は後藤にとって、中上の「路地」大江の「森」のように、
自分の存在を規定する根源的な場所ではなく、
住処であり住処でない、自分のものであり他人のもの、
といった矛盾を抱えた宙ぶらりんな場所だったんじゃないかな。
わたしを解体し見失わさせる、迷宮のような場所。
ただし、そんな「団地」で、後藤は自分探し(僕ってなに?)的な遊戯をしていたわけではないと思う。
「団地」という場所の不可解な感じは、世界のイメージそのもの。
けっして一つの場所に留まらず、自在に表情を変える世界。
団地(世界)で後藤は行方不明になり、そのことにまず驚く。
そして、その驚きを契機にして思考を多様な方向に広げていく。
それは自分と世界を繋げる思考であり、世界と自分の関係を組み換える思考でもある。
そういう意味で、「団地」は後藤にとって戦いの場と言えるかも。
中上のような力強い、血気盛んな世界との戦いではなく、後藤のそれはのほほんとした感じがあるけど。
「革命」ってものに結びつく態度だと思う。
750 :
偽身毒:2006/03/18(土) 21:42:36
ロブ=グリエの名前が出たついでに。
平岡の『文学の動機』の中に後藤論があるけど
読んだ人はいないかい?
>>750 俺はないなあ。
みんな、ヌーヴォーロマンあたりは読むのかな?
読む苦痛は半端じゃないが
クロード・シモンは特にいい作家だと思うが。
後藤好きはヌーヴォー好きも多い。
ロブ=グリエは好き。
シモンは難しくて…。
754 :
吾輩は名無しである:2006/03/19(日) 00:43:36
平岡篤頼はシモン、ロブ=グリエのほか、
サロートやデュラスも訳してるね。
755 :
:2006/03/19(日) 22:26:55
後藤における土地の重要性については
平岡篤頼『文学の動機』の中でも触れられてるよ。
志賀直哉、大岡昇平、後藤明生、中村真一郎、小沼丹、島尾敏雄を取り上げ、
後藤については『挟み撃ち』『夢かたり』中心の読解だった。
ていうか『文学の動機』が手に排卵
757 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 01:37:49
ナプキンくらい使いなさい>756
758 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 01:45:37
寒い
759 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 10:50:40
ナプキンがネット古書店の比喩だとは初めて聞いた。
しかし排卵に使うとすればライナーという商品名では。
降りてくる汚物を受け止める存在。
まあ君は親の汚物かもしれないが、みんなそうなわけではない。
763 :
吾輩は名無しである:2006/03/28(火) 22:31:23
ゴトーにはスカトロジックな表現はあったかな?
へえ、でも福田のen-taXi なんて買いたくねえ
766 :
吾輩は名無しである:2006/03/30(木) 22:18:42
島田雅彦って誰ですか?
つか今ごろ雑誌で紹介してもしょーがねーだろ。
あ、『挟み撃ち』はまだ買えるのか。
768 :
吾輩は名無しである:2006/04/02(日) 11:58:46
『挟み撃ち』が変えない状態になったらもう文学もおしまいだ。
769 :
吾輩は名無しである:2006/04/02(日) 12:21:59
文芸文庫の『挟み撃ち』もフツーにフェイドアウトしていきそうだけどな…
あんまり新刊書店の棚では見かけなくなってきた。
俺の地元だけかもしれんが。
en-taXi買ってきました。まだ、ざーっと流し読みした程度だけど、
後藤の人柄について語っている部分が、ちょっと面白かったので紹介。
島田が後藤と初めて会ったのは、80年頃のゴーゴリのシンポジウム。
後藤は講演する予定はなかったが、一言述べるようにうながされると、
1時間以上はなした。アカデミーの人達は唖然としていた、とw
他にも、酒場でのエピソードなどもけっこう面白いです。
酒場で後藤に会うと、「ゴトーを待ちながらかい?」って言ったとか。
作品のついては、「都市」「徘徊」というタームを軸に語られています。
『挟み撃ち』や『首塚』を中心に、都市の由来、由縁を確かめつつ、
「そういう散歩、徘徊によって、奇妙な情熱に駆られた測量作業が、彼の文名をたからしめた」
などなど。
頁数は10ページくらいで、そこまで深い内容ではないかな。
771 :
吾輩は名無しである:2006/04/04(火) 23:03:20
今日はゴチャンの74回目の誕生日だったね
>>770 みほみほさん、レポありがとです。
>>771 そうでしたか。明日あたり、
エッセイあたりをちょっと読み返してみるかな。
773 :
吾輩は名無しである:2006/04/13(木) 10:31:38
このスレって初心者さんこないよね。
後藤はなにから読めばいい? みたいな質問まったくないもの。
グイード・ピオヴェーネ『冷たい星』(河出書房)を買ったら
付録の冊子が、後藤の解説だったよ。
「<生死不明>の現代人」って題。
776 :
775:2006/04/14(金) 15:17:36
で、まだ『冷たい星』を読んでないけど、
突然蘇生したドストエフスキーとの対話が作中にあるようです。
これってもしかして『壁の中』の荷風との対話の元ネタなのかな?
>>775-776 興味深いですね。
古書店でしか買えないっぽいけど、もし機会があったら
自分も手にとってみます。
778 :
775:2006/04/15(土) 01:30:59
>>777 『冷たい星』の日本での出版が1971年だから、
『壁の中』の第2部が書かれるより前ですね。
解説で後藤は「ピオヴェーネという名前さえ知らなかった」と書いてます。
過去の文豪との対話ってアイデアを、後藤が『冷たい星』からえたのかどうか、
けっこう気になりますね。
後藤が他にピオヴェーネに言及してる文章ってないのかな。
えーっと非常に漠然とした印象なんですが。。。
過去の文豪やら偉人やらとの対話というモチーフは、
大昔から割とポピュラーだったような気がするのですが。
確かダンテの『神曲』にもヴェルギリウスが出てきたし、
日本の能にもそんなのなかったっけ?
780 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 21:02:19
対話ってことなら、『汝の隣人』や『「対話」はいつ、どこででも』などで
明確に意識されてるよね。
俺はてっきりその延長線上か、同時期的に後藤さんが思いついたもの
と思ってたんだけどな。
781 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 21:19:29
後藤はバフチンの対話理論にも多く言及してるよな
782 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 21:53:46
後藤のバフチンはもちろんドストを通じてのものだけど
ポリフォニーやカーニバルも意識してたのかな?
そりゃそうでしょ。
784 :
吾輩は名無しである:2006/04/16(日) 14:11:24
後藤氏がドストを読んだのは、大学卒業後に福岡に帰郷して
地元の図書館で読み漁ったんだっけかな。
あと司馬遷のことといい、後藤氏の元ネタになった読書経験ってのは
けっこう遅めのものだよね。
しかしカーニバル的な作品ってあるのかな?
786 :
吾輩は名無しである:2006/04/20(木) 19:32:36
いま新品で買える泰淳の本教えて。ぜんぶ。
787 :
吾輩は名無しである:2006/04/21(金) 16:51:08
en-taXi立ち読みしてみたが、
けっこう量あるね。
酒場の話などなかなか楽しい。
ある酒場に居座った最長記録の保持者だそうで
午後11時くらいから翌日の午後五時までいたそうだ。
さすがに呆れるわ。
ごっちゃんと古井由吉とで、こんなに飲むのは我々くらい、
みたいな話をしてたそうだが、そりゃそうだわな。
788 :
吾輩は名無しである:2006/04/24(月) 23:54:50
使者連作が売りに出てるね。しばし静観か。
789 :
吾輩は名無しである:2006/04/25(火) 00:27:39
>>777 亀レスだが、「大いなる矛盾」に収録されていますよ
790 :
777:2006/04/25(火) 07:16:08
>>789 えぇ〜そうだったのかΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
てゆーか俺、『大いなる矛盾』持ってるし、だいぶまえに読んでるし
不覚だったorz
レスありがとう。こんど読み直してみます
>>788 『使者連作』、いまのところ500円から3700まであがった。
いま3700つけてる人、
ここ何ヶ月か、オクでごっちゃんのサイン本とか
落としてるのを何回もみたな。
使者連作は買いだと思うなあ
発行部数が極端に少なかったんじゃねーか
古書店でも全く見ないしな
おれは持っているから買わねーけど
オクでそこまで値が上がってるんだったら、ネット古書店の固定値で買った
ほうが利口なんじゃないかとも思うのだが。
古書のポータルサイトとか、個別のネット古書店とかも探してみたらどうか。
何件か後藤明生に強い店もあるよ。名前は言えないけど。
帯てそんなに重要?
796 :
吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 18:08:49
帯って、短いスペースに売り手がアピールしたいことを書き込んであるわけだから、
それなりに「ふふん」と楽しめるもんなんじゃないかな?
『私的生活』の大江健三郎評のように、帯にしか載っていない短い書評とかもあるし、
あなどれないよ。
でもそんなにこだわるほどじゃないな
798 :
吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 21:15:58
上にあるオクの値段だと、帯無しは割高感があるな。俺なら他を探す。
とりあえず本が読めればそれでいいよ。
後藤本にかんしては贅沢言わない。
800 :
吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 19:02:59
『使者連作』は結局いくらの落札価格だったんだろ?
ウォッチリスト 見たら3700のままで終了。
802 :
吾輩は名無しである:2006/04/30(日) 10:12:14
en-taXi買ひまひた
803 :
吾輩は名無しである:2006/05/02(火) 00:30:48
>>802 en-taxiのインタビューを読むと、
創作活動でも、プライべートでも、
島田雅彦は後藤の足元にも及ばない事がはっきりするなw
島田は正真正銘くずだよ
吉野葛
806 :
吾輩は名無しである:2006/05/02(火) 17:06:20
数珠も買っていかないとな。紫色のならなお良し。
>>804 葛が気ぃ悪うするやんけ!
葛餅はんまいっ
809 :
806:2006/05/02(火) 19:44:12
『嘘のような日常』は大好きだなぁ。
五回くらいは読んだかな。
中公文庫には『夢かたり』『行き帰り』『嘘のような日常』が
後藤明生三部作となっているけど、この三部作の中では
『嘘のような日常』が一番面白くて、スラスラと読めるね、
個人的には。
810 :
吾輩は名無しである:2006/05/02(火) 20:21:38
俺は『夢かたり』が好きだ
>>809 『嘘のような日常』は、なんか作中のラジオ、数珠、
お母さんの補聴器なんかの小道具の描写がやけに印象に残ってます。
あと、タクシーのキチガイ運転手のエピソードが気持ち悪かった。
『行き帰り』はいまいち内容を覚えていないなあ。
最初の「なんか」はトル
『行き帰り』のほうがある意味気持ち悪かったような気が・・・
814 :
吾輩は名無しである:2006/05/03(水) 06:36:07
>>803 縁タクシーの記事はワラタ
ゴッチャン、やっぱスゲーわ。
談和夫に「あなたは酒は合格です」と太鼓判押された訳がわかった。
なんだかんだ言っても、最後の無頼派かも???
815 :
吾輩は名無しである:2006/05/05(金) 10:41:25
>>811 そうそう。
基地外運ちゃんのシーンはメチャリアルだった。
あいつが言っていた大阪在住の誰でも知ってる作家ってさ、司馬遼の事か。
816 :
吾輩は名無しである:2006/05/05(金) 10:49:48
全集まだかな。
各作品が手に入れにくいんだよね、今の状況では。
フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』(集英社)の
推薦文を後藤が書いてました。裏表紙に寺山修司の文章と並んで掲載されてます。
(買ってから、ずっとほったらかしだったから忘れてたけど、
他スレでこの本が話題に挙がってるのをみて思い出した)
参考までに引用しときます。
「愛国リーグのジプシー球団マンディーズとは何か?
グロテスクな野球を書くことによって、作者はグロテスクなアメリカを書いた。
徹底的な反英主義者である。
この小説の原題は「偉大なるアメリカ小説」だという。
題名からしてすでに、偉大なる20世紀の喜劇である。
わたしはこの、まことに不思議な小説を読み、
フィリップ・ロスとキャッチボールがしたくなった」
818 :
訂正:2006/05/06(土) 01:56:29
誤)徹底的な反英主義者である。
正)徹底的な反英雄主義である。
819 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 10:20:34
フィリップ・ロスは大学生の時に読んだなあ
懐かしいなあ
全集キボン。
821 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 20:34:39
>>817 『素晴らしいアメリカ野球』は、高橋源一郎が褒めていたと記憶しています。
集英社の世界の文学シリーズの一冊ですね?
それに後藤と寺山の推薦文が載っていたとは、とんとしりませんでした。
野球といえば、後藤が草野球チームを結成していたって書き込みを別のスレでみたな。
チーム名は「キングコングス」だとか。
>>822 そんなことは、ここの住人には思いっきり既出!!!
824 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 20:18:54
て言うか、エッセイ集で本人が書いてる
後藤明生スレがはじめてたってから数年は経過したよなぁ。
もう、皆さん、後藤さんの本は一通り読み終えてるだろうからね。
たいていのことが既出になる罠。
正直、本も全部手に入れたし全集なんてどうでもよくなった俺がいる。
作品を収録するだけでなく、なんかプラスαでお得感を醸し出してくれれば話は別だけど。
826 :
吾輩は名無しである:2006/05/09(火) 19:00:58
自分はまだ文庫本を数冊買えてない。
オブローモフの文庫はなんであんなに高いの?
828 :
吾輩は名無しである:2006/05/09(火) 22:09:42
久しぶりに来てみました。
冗談抜きで、「使者連作」を除いて他は全部揃いました。ここまで大変でした。
後はゆっくり読了していくばかりです。
ヤフオク出てるよ
830 :
吾輩は名無しである:2006/05/09(火) 23:02:23
>>829さん、ありがとうです。
入手したら又来ます。
ここの住人で単行本だけでもコンプしている神はどれくらいいるのかな?
1〜2年前は後数冊という人が多かった様な気がするが。
832 :
吾輩は名無しである:2006/05/10(水) 12:19:52
>>831 【単行本】はすべて手元にあるよ。
(そのうち著名本や作家宛献呈著名本が四〜五冊くらい・・・かな)
【文庫】は、『関係』『思い川』『オブローモフ』『めぐり逢い』『笑いの方法』を
まだ手に入れていない。(この辺り、ネット古書店さんみていたらよろしく。なんてね(^^;)
オブローモフ(文庫)はネットだと高いね。
笑いの方法はよくみかけるし、近々買うと思う。
あと、後藤さんが寄稿したり、後藤さんの著作が入っている【全集もの】にいたっては、
ほぼノーマークかな。
833 :
吾輩は名無しである:2006/05/10(水) 12:37:23
先日ある古書店に入って、おもむろに「後藤明生ありますか?」
と訊いたら、お店の主人に「後藤のどこが面白いの?」と不思議
そうな顔で訊きかえされてしまった。
ちょっとムッときたので「そーですねー、意味がないような感じ
のところですかねー」と答えたら、主人はただフ〜ンといってう
なだれてしまったのでした。
なんて楽しい古書店なんだ。「見下した顔」でなく
「不思議そうな顔」というところが人柄。
>>833 中央線の某古書店は、お店の紹介HPの
取り扱い本一覧に後藤があがってます。しかも、
「田中小実昌、後藤明生、ブローティガン、ドン・デニーロ、
森山大道、中平卓馬、サム・ハスキンス、北園克衛、
寺山修司、白石かずこ、宇野亜喜」
↑のように前から2番目に!!
主人も後藤ファンらしく、後藤本を買うとたまに話し掛けてきます。
細かいところすまんが、
デリーロではないか?
ドン・デニーロって誰ですか?
838 :
837:2006/05/10(水) 16:20:45
うわ、少し遅れてかぶった
839 :
835:2006/05/10(水) 16:42:31
うわ! ホントだ。HPの文章をコピペしたんだけど間違ってるね。
今度、店主に教えておきますw
ゴットファーザーを思い出しました
841 :
833:2006/05/10(水) 17:05:51
>>835さん、情報ありがとうございます。
田中小実昌、後藤明生、ブローティガン、中平卓馬と並ぶと、
アル中・ヤニ(モク)中、ヤク中、記憶喪失と見えてしまい、
ちょっとすごい見晴らしです。
でもこういう感覚から培われた作品ではあるでしょう。
田中小実昌は古本屋の市とかでは超売れ筋というか人気品目みたいね。
>>832 後藤の著作を全て入手して、さらに
>>817みたいな後藤の推薦文や解説が載ってる本まで集めた神はいるのかな?
844 :
吾輩は名無しである:2006/05/11(木) 22:52:51
>>843 ご遺族
国会図書館
と突っ込んでおいて、一月位前に早稲田の後藤本ではおなじみのH
で店番の奥さんと雑談中に、なんと娘さん(仏文卒だそうです)が遺
品整理時何冊か紛失されてその店に探索を依頼しているとのことで
ビックリした。血迷って複数持っているヤツなら贈呈しようかと思
って書名を聞いたんだけど、その時話を受けた店のご主人が外出中
で聞けなかったよ。
遺族なんて案外持ってないもんだぜ
たしかに。コジノブなんか自分で処分しちゃてる臭いもんな(残光32P上段)。
執着ないのかもな。
847 :
吾輩は名無しである:2006/05/12(金) 01:40:58
かつてNHKで大江健三郎が言っていた。
「私の作品は、家族のものは誰も読まないんです」って。
>>844 Hいいよね。
あそこは純文好きにはたまらない書店だ。
保存状態もいいし。
あと文庫でお馴染みのBもいい。
>>846 そういえば某ネット古書店で、小島信夫宛『思い川』が
だいぶ前から出品されてますね。
Hいいよね。
Hいいよね。
Hいいよね。
Hいいよね。
Hいいよね。
Hいいよね。
Hいいよね。
Hいいよね。
Hいいよね。
いいものは(・∀・)イイ!!んだよ
>>843 数ページのために買うのは漏れにはできん
でもこの人を見よ掲載の海燕はセットであったら買っちゃうかもしんない
(まあ図書館で地道にコピーすりゃーいいんだけどさ)
>>842 ポ坂がカルチャースクールリーマン時代に田中、後藤との座談会を
コジノブに持ちかけたけど意味ねーと言われて蹴られたらしい。
実現してたら結構おもしろそーだったのに。(残光ネタばかりでスマソ)
>>837 「ドン・デニーロ」のアンダーワールド上下各¥950例の
小田急と横浜線がクロスするブオフで一瞬迷ったが確保
セールまで残ってないよな(ドンドンすれ違いになっていく)
町田か。
おれもRobert DeNiroの『アンダーワールド』の下巻だったかな?
950円で買ったことあるなあ。
あそこは、単行本が皆950円になってしまうから
5000円の本も8000円の本も950円で買える。
なんかいろんなトコで町田のB・Oの話を聞くのだが。
そんなに掘り出し物がわんさかあるのかね。
どんなスゲー店なのか、気になる気になる、そんな地方在住者。
>>855 まあ要するにでかいからな
確率的に他と比べてどうかはわからん
オレは川崎で1月に同じ日に
「寓話」1500円、「メメントモリ」100円
ということがあった。(まあ後にも先にもその日だけだったけど)
>>855 同感です。
今までなんども名前の挙がる町田。
「羨ましすぎるぅぅぅ」と思ってる、広島県人です。
858 :
855:2006/05/16(火) 00:15:17
>>857 !
後藤スレで広島県民と遭遇するとは。
おいらは広島市在住です。
市内だと、古本屋のA書店とかブコフだと大手町店とか使ってますよ。
Aはたまーに後藤さんの単行本をみかけた。
『めぐり逢い』『酒・猫・人間』『メメントモリ』あたりは100均でみつけた経験あり。
初版本のとこでは『挟み撃ち』とか『行き帰り』『夢かたり』、普通のとこでは
『分別ざかりの〜』あたりをみかけたなぁ。
ブコフの大手町だとたまにコジノブの文庫を2冊ほどゲットしたことあるかな。
でも、後藤本はほとんどがネットを使って手に入れたね。
上京したときには土地勘のある早稲田にいってますね。
町田は遠くていけない。
>>856 関東圏は物量の規模が地方に比べて圧倒的に多いですものね。
でも稀少な本で状態も良いものとなると、やっぱ関東に集中してる。羨ましい。。
最近はネットがあるから、僻地に住んでいても何とか本を買えますが。
でも店に行って掘り出し物を発見する楽しみってやつがない。
>>831 単行本コンプもできていないくせに
壁の中(全て帯、付録付)が3冊あります。
訳は聞かないで下さい。
>>858 奇遇ですねえ。わたしは県庁所在地じゃない、もっと田舎者ですが・・・
長らく中国新聞文学賞の選考者をしていた後藤さんには、愛着があるのですが、
おっしゃる通り本の入手が困難ですよねえ。
ぼちぼち探してます。
861 :
855:2006/05/17(水) 11:19:46
>>860 後藤さんのエッセイとか小説にも、たまに広島がでてきますよね。
地元新聞社員に連れられて、平和公園だったかな、それとか比治山の陸軍墓地
あたりをまわり、ちらっと赤ヘルの話題を新聞社員がふってきた場面とか。
あと知り合いだか親戚(の老夫婦)だかを訪ねて、(山陽本線)横川駅から
その人の家までをあるく場面とか。
『蜂アカデミーへの報告』入手しました。ちょっと高かったけど嬉しい。
しかし170ページくらいの短い小説なんですね。
『白鯨』的な小説と聞いていたから、分厚い本なのかな、と思っていたけど。
このヤロー、羨ましいゼッ
おめ。
いくらだったんだい?
おいらも2年位前に読んだが
そろそろ読み直そうかな。
865 :
862:2006/05/20(土) 14:00:32
5000円でした。値段見て最初はゲッって思ったけど、
この機会を逃したらいつ手に入るかわからないので、思いきって購入。
でも、すごく面白かったので満足しました。
「二刀流」笑いました。
いままで興味のなかった、椎名麟三を読んでみたくなった。
蜂アカに椎名麟三なんて出てきたっけ?
井伏の「スガレ追い」は記憶にあるけど。
867 :
864:2006/05/21(日) 03:38:43
>>865 ちょっと高めだけど、
いちど機会を逃すと、一生手に入らない危険性もあるから
買って正解だったと思うよ。よかったね。
もう少し暑くなったら、
おれも読み返してみるかな。
蜂アカ読むなら蒸し暑いころがいい。
869 :
吾輩は名無しである:2006/05/21(日) 11:59:49
井伏鱒二、小沼丹あたりとは早稲田つながりだな。
早稲田∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
barber GOTOてのが笑えるんだけどな
私的生活から初めて1ヶ月で昨日円と楕円の世界まできました。
今から疑問符で終わる話に入ります。
やっと体が暖まって来たところです。
これから何が見えてくるか楽しみです。
乙
後藤の小説は続けて読むと楽しいですね。
一つの小説で展開されたテーマやエピソード
(戦中・戦後の体験、分裂、別荘、文学との関わりなどなど)
が他の作品にも現れる。
一見、同じテーマやモチーフをくり返し描いてきたようにも思えるけど、
それらは作品によって微妙に表情や手触りが違う。自在に変奏されてるかんじ。
ただ、全作品を持ってるわけじゃないから、そうしたテーマやモチーフが後藤作品全体の
なかでどう移り変わってきたかは、うまくとらえられない。
ほんと全集を早くだしてもらって、後藤の変奏を年代順に確認しながら
読んでいきたいな。
しかしなあ。後藤がらみでいえば、あのゴーゴリやドストエフスキーの
全集だって日本では絶版あるいは品切れになっている有様。
河出のゴーゴリ全集はたしか、横田瑞穂先生も訳者の一人でしたっけ?
後藤も少なからず絡んでいるんでしたっけ?
とりあえず俺はゴーゴリ全集が欲しい。
876 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 07:25:48
古井由吉のスレッドで見て国文学解釈と鑑賞買ってきました。特集内向の世代。
「最後の純文学」とネーミングされています。拾い読み程度ですが、
乾口達司氏「後藤明生 ―増殖する言葉と『首塚の上のアドバルーン』」の個別論の他
林浩平氏「<政治の季節>の痕跡」も後藤に言及。
先月のエンタクシーに続いていよいよ全集出版の前ぶれか?!とワクワクして
います。
…そんな事ないかあ(苦笑)
>>876 情報ありがとう!
本屋が開店する時間になったら、すぐ買いに行きます。
>>876 俺も古井スレでそのレス読んでたんだけど、てっきり何十年か前の
バックナンバーのことかと思ってたorz
今年の最新号だったのか!おら、ひさしぶりにワクワクしてきたぞw
879 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 17:05:39
国文学解釈と鑑賞 平成18年6月号
特集:内向の世代 ― 最後の純文学
発行年月:2006年6月/A5判/総頁数:220頁
定価¥1300(本体¥1238)
http://www.shibundo.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=037170606 国文学解釈と鑑賞 平成18年6月号
特集:内向の世代 ― 最後の純文学
発行年月:2006年6月/A5判/総頁数:220頁
定価¥1300(本体¥1238)
http://www.shibundo.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=037170606 ■内容
【目次】
・この人に聞く「最後の純文学から未来の世代へ」 (小川国夫) 聞き手:伊藤氏貴
・[内向の世代]作家作品ガイド―純文学の輝き (拓植光彦)
■「内向の世代」という現象
・〈内向の世代〉の内部と外部 ―黒井千次と秦恒平 (原 善)
・〈政治の季節〉の痕跡 (林 浩平)
・「内向の世代」における「戦後」という時空 ―「指令の休暇」と「時間」を中心にして (中丸宣明)
■作家群像
・石と傷 ―小川国夫における「内向」の可能性 (伊藤氏貴)
・辻邦生論―ロマンへの序章 (梶尾文武)
・試文というジャンル 古井由吉論 (大杉重男)
・後藤明生 ―増殖する言葉と『首塚の上のアドバルーン』 (乾口達司)
・阿部昭―最後の純文学作家 (松本道介)
・坂上弘における関係性の表象 (五味渕典嗣)
・加賀乙彦論 (小嶋洋輔)
・日野啓三論 ―「向こう側」という場所 (中村三代司)
・疾走する少年 ―三木卓『砲撃のあとで』 (勝原晴希)
880 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 17:06:12
■同時代の女性作家たち
・三枝和子 ―〈記憶〉と〈夢〉と (杉井和子)
・高橋たか子論 (須浪敏子)
・大庭みな子 (神田由美子)
・「葦の地方」か「波うつ土地」か ―富岡多恵子の近代 (林 淑美)
・金井美恵子論 (関 恵実)
■同時代の批評家
・秋山駿 ―批評を可能にするもの (関谷一郎)
・磯田光一論 (井上隆史)
・桶谷秀昭 ―土着とナショナルなもの (綾目広治)
■特別掲載
・漱石日記の奇妙な注解 (武田勝彦)
■新刊紹介
・日本近代文学館資料叢書 文学者の手紙3 『大正の作家たち 芥川龍之介・島崎藤村・竹久夢二』 (宮坂 覺)
■連載
・近代訳語を検証する―34手術/繃帯・縛帯、包帯 (杉本つとむ)
・鴎外 その出発(123) 『埋れ木』の表情 (竹盛天雄)
・本・人・出版社 89 横光同窓の友人・佐藤一英の第一書房刊行の詩集『遠い海原』(紅野敏郎)
881 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 17:10:13
ごめん変な貼り方してしまつた>789
高井有一がスルーされてる。
漏れも明日買ってコヨ。
そう言われりゃそうだな。
柏原兵三とか宮原昭夫とかも。李恢成は在日文学にくくられるのかな。
「この人に聞く」は古井に喋って欲しかった。
=882
川崎駅の本屋どこも置いてないポ
まさか売り切れじゃないよね
オレの所でも売ってなかった…orz
ごとうさんの過激さが明快に辿られていてよみごたえがありました。
『首塚』がこれ程戦闘的(林浩平氏の云う所の<ゲバルト精神>)な作品だったのかと。
他の人の論稿が大人し過ぎて、相当浮いた論稿でしたが、読み得でした。
887 :
吾輩は名無しである:2006/06/03(土) 01:06:11
解釈と鑑賞ゲット記念あげ
スゲーおもしろい明生論だったので乾杯!手術と引用文の相関論はワラタ
=885
昨日横浜でアッサリゲット。
いったい川崎はなんなんだろう。
結構おなかいっぱいになりますね。
現点読んだ時以来かな。
不明のなす所で辻が内向の世代とは認識してなかった。
皆さん物故されてたり、あまり新作おめにかかれませんが、
存命の方どなたかここで一発ガツンと大作をお願いしたい。
889 :
吾輩は名無しである:2006/06/09(金) 03:06:19
購入乙。
俺も辻邦生が内向の世代にカウントしてあるのに驚いた。
三木卓も違和感あるなあ。
高橋たか子に至ってはそりゃ違うだろと言いたいが、後藤、古井、坂上、黒井だけでは
やっぱ物足りないし、苦肉の策で入れたのかも。
890 :
吾輩は名無しである:2006/06/10(土) 10:56:34
891 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 20:31:01
ヤフオクの壁の中は誰か買うの?
9kは高すぎでしょ。
ところで、いま『八月/愚者の時間』読んでる。
猫を飼ったことはないんだけど
ナナとの触れあいの個所は
視線がとてもやさしくて
暖かい気持ちになった。
ここ最近の『壁の中』の高騰ぶりはひどいものがある。
ちょっと前までは、付録・帯つきで状態の良いやつでも2000円前後で買えたのに。
894 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 22:59:11
9千円は高いなー
ものが出てくるだけマシかも(苦笑
後藤つながりでいうと小島信夫の『漱石を読む』なんかもへたすりゃ
最近はネットで1万円位するな。
稀少本をオクとかで廻していると、手垢はつくのに価格はどんどん
あがっていくわけだなw
そういう価値が著作権者に還元されないのって
なんだかなあ。
古本バブルももうすぐ弾けて全部ブクオフ逝きになるさ
899 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 03:57:11
ヤフオクで今確認したら無くなっていた。誰か9000円の『壁の中』を落札
したのか。
900 :
吾輩は名無しである:2006/06/22(木) 01:07:24
900get
901 :
吾輩は名無しである:2006/06/22(木) 22:04:11
もうすぐこのスレも終わりそうですね。
前の時はよく来ていたんですが、著作も全部揃ったことだし最近はあまり
来なくなりました。もしこれから先全集が出ても、今まで苦労させられた
ので多分買わないだろうな。
書棚に並べて一望すると後藤先生という方は、本当にあちこちの出版社か
ら単行本を出されていたんですねー。意外とよく話題になる講談社は少な
く、文芸文庫もあまり期待できないですね。詳しくは知りませんがもうす
でに倒産した出版社も多いですね。
このまま暫くの間は、忘却されてしまう作家さんなのかなー。そうだとし
たら惜しいけれど、希少だということですね。
『女性のための文章教室』が見つかりません。
どこで入手されましたか?>持ってる人
903 :
901です:2006/06/24(土) 12:58:48
>>902 日本の古本屋とかスーパー源氏のようなインターネット
の古本屋さんで出ていたの見つけました。
毎日何回も検索し続けた結果ですが。
904 :
吾輩は名無しである:2006/06/24(土) 16:47:11
俺もネットで買ったよ
>>902 でもなぁ、
『女性のための』も『自分のための』も、ぶっちゃけ読んでないw
コレクションのためだけに買った。
905 :
吾輩は名無しである:2006/06/24(土) 19:53:14
906 :
吾輩は名無しである:2006/06/24(土) 20:23:37
後藤って、俺もいいとは思うがマニア向きって感じがするんだよな。
誰にでも読まれるって作家ではないと思う。特に若い人とか。
907 :
吾輩は名無しである:2006/06/24(土) 20:55:59
小説の内容とかスタイルは万人向けではないかもしれんが、
この人の平明な文体は万人にとって良い教材になると思う。
908 :
吾輩は名無しである:2006/06/25(日) 06:33:58
>>904 だが、あれを読んだらこの人の文章のうまさを実感するぞ
あの饒舌体が人工的に巧みに仕組まれたものだと言うのがよくわかる
909 :
吾輩は名無しである:2006/06/25(日) 15:25:08
宇野浩二的な、ね。
910 :
吾輩は名無しである:2006/06/25(日) 22:33:11
後藤明生の文体は、太宰治の文体と資質が似ている。
というか、その滑稽さがどこか似通っているように思われる。
そして僕にはそこのところが、そこはかとなくグッとくる。
911 :
吾輩は名無しである:2006/07/03(月) 06:24:51
ちくま文庫でもいいから、全集出してほしいなぁ。
『アドバルーン』と『はさみうち』しか読んでない。
もっと読みたい。
生前、テレビ出演されたりすることはあったのでしょうかね。
話している姿を見たいし、声もきいてみたい。
912 :
吾輩は名無しである:2006/07/03(月) 23:09:03
絶版の著作を持っていない人たちのためにせめてかつて中公文庫から出版されて
いた五点ぐらいは再版してやって欲しいものです。
「夢かたり」や「吉野大夫」は日本文学の歴史に残る傑作。出さないでどうする
といった感じがします。
あと個人的には集英社の「めぐり逢い」「夢と夢の間」、講談社の「思い川」、
新潮社の「蜂アカデミーへの報告」は文庫で出しておくべきと思います。
通にとって一番知名度の高い「壁の中」は長いので無理でしょう。
>>911 TV出演の話し、面白いですね。
あったとすれば間違いなくNHKという感じがしますが、一度も観たことなかった
ですね。
講演会は別にして、メディアに呼ばれたことなかったのかな?
当時撮ったけれども、放映されなかった記録が残っていたりするとうれしいです。
NHKのカメラリポート(だったと思う)にレポーターで出ていた。
そう初期エッセイに書いていたとおもう。
私も映像は見た事ありませんが。
914 :
吾輩は名無しである:2006/07/04(火) 10:06:27
その頃だと、フィルム撮影(多分16ミリ)ってことになりますね。
>>912 文庫の『夢かたり』が再版されるなら、
『行き帰り』『嘘のような日常』も再版されるべき。
一応、三部作なんだから。
と思ったけど、あれって後藤氏は三部作と意識して書いたんだろうか。
それとも中公文庫があとづけで三部作と定義したんだろうか?
916 :
吾輩は名無しである:2006/07/04(火) 20:16:44
>>915 <中公文庫から出版されていた五点ぐらいは>と書きましたよ。
『行き帰り』『嘘のような日常』『笑坂』はタイトルを省略したまでのことです。
よく読んでくださいね。
917 :
吾輩は名無しである:2006/07/04(火) 23:03:57
んなことより三部作云々が聞きたい。再版とか全集ネタは飽きた。
918 :
吾輩は名無しである:2006/07/04(火) 23:54:34
文学好きなやつとは思えない発言だな。
919 :
吾輩は名無しである:2006/07/04(火) 23:58:19
後藤文学が、穢れる。
実際、文芸文庫の二冊でさえヤバイ現状なのに、
そんなにほいほい再版連発されるわけないですよ
921 :
吾輩は名無しである:2006/07/05(水) 09:07:20
三部作は丁度形がよかったから文庫を出した際のあとづけじゃ
ないのかな。
はじめの二冊は中公から出版されているけれど、最後の一冊は
平凡社から出ている。出版社との企画といった感じではない。
それか後で本人が三部作と定義したかだな。
よくわからん。
中公文庫版の計5冊っていうのは今から15年くらい前になるが
すでに重版待ち状態で当時でも全部揃えるのに時間がかかった
が、最後まで根強く出し続けていてくれたものだ。
ほかの出版社より後藤に対しての愛情を感じた。
案外講談社からの刊行書が少ないやね
923 :
吾輩は名無しである:2006/07/09(日) 09:31:42
924 :
吾輩は名無しである:2006/07/09(日) 20:42:56
中公はもう駄目だろう。
925 :
吾輩は名無しである:2006/07/10(月) 00:05:23
現在、保坂和志とか一生懸命揃えて出しているのにね〜。
惜しいな〜。
小説が文芸文庫だけとは弱いなあ。後藤さんは、新潮文庫からは意外と出して
いないのね。
927 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 14:04:13
集英社が一番多いのが難点だね。
928 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 17:47:36
さっき俺から中公にメール送っといたから。
さっさと復刊せえ、と。
929 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 17:50:10
読む価値がないから。復刊しません。
うれないし。
930 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 17:50:37
乙! …きっと今頃は社長がびびって
早速復刊計画にとりかかっているにちがいない!
で、いつごろですかね、発行は?
931 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 18:24:06
今年中に復刊するよう、これからもガンガン言ってやるよ。
谷崎ばかり復刊してんじゃねえよ、ってね。
932 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 18:30:13
社長だが、あまりガンガン言うと嫌になるから
ほどほどに編集の方へ要望のハガキを出したまえ。
企画書が上がってきたら善処するように編集長には言っておくから。 エヘン
>>932 は、早川さんでっか? どーか宜しく。
書籍の方なんで間違えないで大和さんに言って復刊さしてください!
934 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 18:40:05
そもそも中公から名作って出てなくないか?
936 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 19:51:27
いやいや、後藤以外でさ。
ナベツネに頼んだら?
いやなこったwww
939 :
吾輩は名無しである:2006/07/13(木) 23:03:02
今日、神保町の三省堂に行った。
エレベーターの両側面を使って「考える人」特集という企画をやっていて、
今までの作家さんや評論家さんの写真が貼ってあり、いましたいました若
かりし頃の後藤明生先生。
あの写真ははじめて見たな。初々しい感じ。
羨ましいゼッ!
941 :
吾輩は名無しである:2006/07/14(金) 13:40:30
初々しい感じが羨ましいのか
そろそろだれか新しいスレをたててくらはい
レス番が980いってからでいいんでない。
944 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 17:14:14
夢久思い出した
945 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 17:17:30
コレクションもおわり、全作品読み終えました。
なかには5度前後読み返したものも。
ちょっと、後藤明生疲れ中な俺ガイル。
積読していた古井由吉に移行しますのし
946 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 17:18:22
な、なんだってー!?
947 :
吾輩は名無しである:2006/07/21(金) 08:24:11
今年中に復刊するよう、これからもガンガン言ってやるよ。
谷崎ばかり復刊してんじゃねえよ、ってね。
948 :
吾輩は名無しである:2006/07/21(金) 13:31:37
おっしゃる通りです
949 :
家出猫:2006/07/21(金) 16:07:14
文芸塔の七回に研究室があるね。昨日入った
後藤さんには長期間、早稲田で教鞭をとって欲しかった。
なんで近大のようなDQN大に逝ってしまったのか。。
951 :
吾輩は名無しである:2006/07/22(土) 20:00:44
>>949 物故7年もたってまだ研究室が残っているのですか?
952 :
吾輩は名無しである:2006/07/22(土) 20:06:26
こんばんわ。
近大落されたものです・・・
953 :
吾輩は名無しである:2006/07/22(土) 21:44:56
こんばんは を こんばんわ と書くようじゃ落ちる罠
954 :
吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 00:27:43
『行き帰り』読み直していてあれっ?と思ったのだが、第二部のほうで
後藤氏が二十代の頃の回想場面において図書館に入場料を払って入館し
たという記述があったのだが、そんなことあったんだなー。
へーっ。
955 :
吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 00:30:25
『逝き返り』を読み直すだなんて、貴方、かなり後藤度が高いですね。
そうとう後藤好きじゃないと、あの作品を二度以上読もうとは思わないはず。
図書館法でわざわざ無料を謳っているという事は、それよか前は徴収してたんじゃね?
終戦後のころの事だし。
957 :
吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 08:19:28
全集が出る予定はあるんですか?
958 :
吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 09:38:14
徴収制か。在り得ますね。
ここ数年で図書館が登場する本は「父と暮らさば」ぐらいしか読んでいなかった
んですがね、あれも終戦からそれほど間が経ってはいないけれども、お金は取っ
ていなかったなーっ。
後藤氏が上京してきたばかりの頃の出来事だから、復興の一環で東京はそうだっ
たのかもしれない。
>>955 ありがとうございます。そう云われるとうれしいですが、『行き帰り』はあ
の静けさがたまらなく印象に残る作品なんですよね。特に周辺の風景の描写
はほぼそのままスケッチなんでしょうが。「半殺しの海」とか愛猫ナナの病
気の原因が猫缶と公害に繋がっていったりするあたり、観覧車の捉えかたも
ふくめて、なにか薄ぼんやりとして冥途のよう。一種の廃墟趣味っぽさとも
繋がっているような気がします。
959 :
吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 19:58:56
そ、そ。
観覧車の、動いているのか、止まっているのか分からない描写が、
なんだか無気味な静けさをただよわせていて、
好きなんだよなあ。
960 :
吾輩は名無しである:2006/07/24(月) 14:23:24
別に意味はないし、後藤にも関係ないのですが
え?
八月・愚者の時間つーのは、気味悪かった印象があるなあ
963 :
吾輩は名無しである:2006/07/26(水) 15:15:12
え?
964 :
吾輩は名無しである:2006/07/26(水) 17:05:06
うめ
ません?
え?
後藤明生って本当にいいよね。
この人のおかげでゴーゴリの楽しさに気づいたし。
ドストエフスキーやカフカにも深く興味が持てた。
なんていうのかな、この人の本を手にとってからというものの、
文学的にも人生的にも、いろいろと勉強になった。
後藤明生氏は僕の師匠です。
できれば氏が健在の頃、後藤本を手に取っていたら、なおさら
良かったのに・・・
970 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 08:42:42
ポストモダン
ポストモダン?そうなのかなあ?
埋め
>>969 「実際言って、後藤明生がいなかったら、僕はゴーゴリにも関心を持ってないな」(柄谷行人)
974 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 08:39:15
柄谷行人って、俺の大学時代のゼミの先生(社会学)が
怪しい人物、わけわからんことをやっている人って言ってたな。
975 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 13:11:55
わけわからんことをやっている大学の生徒でしょう、あなたこそ。
976 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 13:15:21
別にどうでもいいといえばいいんだが、たいていは後藤の前に
ゴーゴリ、ドストエフスキー、カフカに行くんじゃなかろうか?
977 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 14:28:14
俺は後藤さん読んで新しい視点を得たけどな。それに順序なんてどうでもいい。クソ食らえだよ
978 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 14:43:23
ほんとほんと。
979 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 16:49:48
>>977 どういう新しい視点を得た?
しかし、新しい視点を得るためには古い視点がなけりゃ駄目だから
既にゴーゴリ、ドストエフスキー、カフカを通過している必要があるよ。
それに「外套」を読んでから「挟み撃ち」を読んだほうがより味わえるだろうし。
まあ別に後藤から入って広がっていくのもありだろうが、
ゴーゴリ、ドストエフスキー、カフカがいなければ後藤文学はないわけであってね。
ていうか人がどういう順番で読もうと勝手じゃないか。
「挟み撃ち」を読んだ後に「外套」を読むことで、より理解できるということもあり得るだろ。
後藤と同じような順番で読まなきゃいけないという道理もない。
「人間の解剖は猿の解剖のための鍵である」って有名な言葉もあるように。
次のスレッドを誰か用意して下さい。
>>979 おまえ日本語読めないのか?
977はカフカやゴーゴリ、ドストなどを読んだ後で後藤を読み、
後藤を読んだことでカフカやゴーゴリ、ドストに対しての新しい
視点を得たといっているんだよ。
そのことくらい、普通の読解力があればくめると思うが?w
ゴーゴリの文体(術)とかドストに関しての都市小説とか
分裂人間とか後藤がいっていることを踏まえて読み返したり
したんだろ。多分。
983 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 21:03:09
>>979が痛いヤシだってことだけは、よく分かった
晒しage
後藤マニア同士であまり喧嘩するなよ。後藤氏が泣くぞ( ´Д⊂ヽ
次のスレッドを誰か用意して下さい。
986 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 21:34:46
987 :
986:2006/07/29(土) 21:40:25
ホスト規制でだめでした。他の人、よろしくお願いします。
989 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 22:14:23
991 :
979:2006/07/29(土) 22:50:21
>>980 >どういう順番で読もうと勝手じゃないか。
だから「後藤から入って広がっていくのもありだろうが」
と書いてるじゃないか。そんだけの話だよ。
>>982 >おまえ日本語読めないのか?
何けんか腰になってるんだい(笑
まったくすぐこれだ。やれやれ。
>>977に「どういう新しい視点を得たか」を聞いただけじゃないか。
まあ代弁してくれたようだから礼を言うよ。
992 :
979:2006/07/29(土) 22:53:39
>>983 晒しageまでしてくれてありがとう。
後藤読者の心の広さに感動したよ。
うめ
ごちゃん
996 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 23:03:18
さびしい埋め方だな
ごとやん
998 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 23:04:18
次のスレでは全集刊行が叶いますよーに!
999 :
分裂ざかりの無分別:2006/07/29(土) 23:07:46
999なら後藤明生全集刊行決定
1000 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 23:08:16
いらない
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。