1 :
吾輩は名無しである:
「J文学の旗手」として祭り上げられるのと同時に、柄谷・蓮實をはじめ玄人筋の批評家から注目を浴びる…
映画や現代思想への目配せを常に忘れない一方、「スーパーダッシュ小説新人賞」選考委員という謎の仕事も務めている…
そんな不思議な小説家、阿部和重。
『シンセミア』をPDFで読もうと意気込んでみるも、ディスプレイにみっしりと並んだ文章の前で視覚に異常をきたし、
あえなく挫折した人も多いことでしょう。
この作品、怒涛の1600枚がいよいよ単行本にまとまるようです。
『シンセミア』やその他の阿部和重作品について語りましょう。
シンセミア公式サイト
ttp://www.sin-semillas.com/
2 :
吾輩は名無しである:03/09/29 15:11
こんなクソスレで2getできるとは思わなかったYO!
1600枚ですか。
長杉
スーパーダッシュ小説新人賞選考委員は確かに謎
5 :
吾輩は名無しである:03/09/29 15:43
昔世話になった編集への恩返しとか。義理?
6 :
吾輩は名無しである:03/09/29 15:49
平野への対抗意識剥きだし
7 :
トレイシー ◆gQPg/QE0z6 :03/09/29 16:27
トレ
ほんと、スーパーダッシュ小説新人賞の審査員やってることは初めて知った。
サイト見てきたらなにげに豪華な審査員がそろってた。
9 :
吾輩は名無しである:03/09/29 18:15
ひと昔前までは、阿部のスレが乱立しまくってて
大人気だったのにな。今の綿谷りさたん並みに。
もうダメだね、阿部先輩。
シナリオでも書いてよ。
シナリオ? そんなんだめだね。
やっぱ映画なら監督。
PDFファイルってもう落とせないの?
結婚したらダメになったのは
誰かさんと同じか?
>11
なくなっちゃったみたいだね
全部落としておけばよかった
青山真治が「無情の世界」を映画化するって話はどうなった
15 :
吾輩は名無しである:03/09/30 12:04
青山は自称「ごんぶとな映画を作る男」(w
阿倍氏はいつか映画を撮るのかな?
村上龍の二の舞にはならないでね。
阿部和重と青山真治はそれぞれ小説と映画を分担してこなしていればいいのです。
18 :
吾輩は名無しである:03/09/30 19:19
で、肝心の内容はどうなんだ?>『シンセミア』
まだ発売されてないじゃん
連載を読んでた暇人が一人くらいいても良かろうに。
登場人物大杉。
阿部和重はコバルト・プチポエム賞の審査員
連載読んだ暇人です。
最後はやっぱりけったいなことになってたよ。
今までの作品が微妙にメタフィクションを迂回しながら書かれていたとするなら、
今作はより一歩踏み込んだ感じかな。
24 :
吾輩は名無しである:03/10/02 01:52
もうすぐ発売!
読みたいけど、途中で挫折しそう。
26 :
吾輩は名無しである:03/10/03 23:22
連載は読んでないけど、人物相関図を見るだけで、
血縁と地縁の深さがどろどろ感じられて、
息ぐるしい感じがしてくる。
27 :
吾輩は名無しである:03/10/03 23:46
ええええ、上下巻かよー
一冊にまとめろよ
>>27 だって1500枚だぜ
分厚すぎて本持てないよ
29 :
吾輩は名無しである:03/10/03 23:55
ていうか山形出身w
また「群像」か「新潮」あたりに300枚ぐらいの小説書いてちょ。
そういやシンセミア終わったら映画撮るとかいってた気がするのだが・・・
どうすんのかね
32 :
吾輩は名無しである:03/10/05 16:53
群像に連載きぼん。
新潮の正月特集で短篇書いてくれ
「群像」でデビューしたわりには、ここ数年は新潮社寄りで仕事しているね
そういえば今度は芝居の話を書こうと思っているって「エーガ界に捧ぐ」で
いってました。楽しみです。
36 :
吾輩は名無しである:03/10/06 21:02
文学界の映画評論楽しみ
37 :
吾輩は名無しである :03/10/09 14:31
文学界の映画評論、公私混同。
後藤真希さんについて語るなら、友人など限られた範囲か、匿名掲示板で語るべき。
不特定多数の人が読む、文学界というメディアで、
自らの欲情について書かれても困ります。
石川梨華や藤本美貴は普通に名前で書くのに、何故「ごっちん」と書くのか。
そもそも、この評論自体、映画とは関係の無い、ツアーの「感想」から始まっています。
(断っておきますが、私自身、阿部氏同様、
後藤真希さんのコンサに行き、主演映画も観ている痛い馬鹿者です)
一方、浅田彰氏は、同性愛嗜好を持つとされますが、
例えば、自分のページ上で、稲垣吾郎やいしだ壱成に触れるときは、
はるかに抑制した書き方をしています。
ネット上の文章ですら、公共のものとして読まれる、という
はっきりとした自覚があるからです。
要は、もう少し冷静に文章を書くべき、ということです。
また、石川・藤本主演映画に対して、安易に「ゴダールを連想した」と書くのも、
蓮實重彦に影響を受けた人にはありがちなのですが、
(東浩紀氏も、かつてエヴァンゲリオンの監督の手法を、
ゴダール的と表現して持ち上げたことがありました)
不用意に過ぎます。
いやおれは結構いいと思ったよ。ユーモアあるし。
むしろ後半の映画分析がつまらんのが問題。
39 :
吾輩は名無しである:03/10/09 15:09
映画に行っても青山がいる…
評論に行っても中原がいる…
何処に行けばいいんだ…
40 :
吾輩は名無しである:03/10/09 15:13
あれをユーモアと思い込める奴は阿部くらいだろ。
よって>38は本人決定。
41 :
吾輩は名無しである:03/10/09 15:52
でも「ごっちん」コンはマジ行っておかないとヤバイぜ
娘、松浦はDVDで充分
『シンセミア』と、島田雅彦の例の三部作、
読むとしたらどちらがいいでしょうか?
個人的にはシンセミア
まだ阿部に期待してるけど
もう島田には何も期待できない…
それにしても、この人エッセイ書く才能全然無いよな
アブストラクトなゆーわくとか痛すぎて読めない
オレもどちらかといえば「シンセミア」を推したい。
PDFで最初の数回を読んだだけだからはっきりしたことは言えないが。
島田雅彦三部作は「美しい魂」までは良かったが最後がひどかった。
阿部で一番良いのは『ヴェロニカ・ハートの幻影』のような気がしてきた。
一番B級っぽい。エロいし暴力的だ。幽霊とか。
短いしね。
あと『20世紀』と『プラスティック・ソウル』は単行本化しないのかねー?
前者は記憶の中にしかないし、後者は完結してないし。
46 :
吾輩は名無しである:03/10/10 08:41
ニッポニア読んだとき、
ち、阿部ちゃんロリかよ、と思ったが、
ゴマキ萌で、それが確信に変わった。
幼女プレイ。
47 :
吾輩は名無しである:03/10/10 14:07
今まさにトキが絶滅し、阿部の薄幸な作家人生も終わった。NAM
『20世紀』って小説ですか?
そんな作品があること、知らなかった。
>>48 なんかね、web上だけで公開されてた短編。
神町が舞台。ソニー関係(?)のホムペであった。
コピペでけへんかった。
スーパーダッシュ小説新人賞とコバルトプチポエム賞の審査員って、ホントなんなんだろ。
どっちも集英社主催だけど阿部氏は集英社の雑誌に書いたことってないよな。
>>50 はったりで権威っぽい純文系を入れたくて、その中で若者に人気ありそうな・・・というので阿部?
あと単純に主催者がファンだったりとかそういうのじゃないの?
文学が失って久しい豊穣な物語を「スーパーダッシュ小説新人賞」の応募作に、
散文では到底描くことの出来ない究極の一行を「コバルトプチポエム賞」の応募作に、
アベシはそれぞれ求めているのでしょう
僕はごっちんよりのんちゃんが好きです。大好きです。
55 :
吾輩は名無しである:03/10/13 21:41
『鏖』って阿部は何やりたかったのかよくわかんないんですけど、
『トライアングルス』や『無常の世界』は一応、阿部的な方法的な意識があるけど、
たんに現代日本の絶望的な状況を書いてやるぜ!ってだけなのかな?
56 :
吾輩は名無しである:03/10/13 22:48
そうか?『鏖』も東浩紀の言うところの『I・P』的な転移関係がテーマになってるので、
いつもの阿部っぽいとおもったぞ。人殺しがバトンタッチされてくようなところが特に。
逆に阿部の小説は他人や自分の人格との位置関係が主題になってるっていう点で、
ああ毎回同じテーマだと感じるときもある。
57 :
吾輩は名無しである:03/10/14 01:41
よくその漢字出たな。
58 :
吾輩は名無しである:03/10/14 02:45
シンセミアのHPを見た。
阿部和重ってなんか格好つけ過ぎで苦手だな…
「とんがっている」方向が違っているんじゃないか…
59 :
吾輩は名無しである:03/10/14 10:28
>>50 集英社のこっち系の賞はむかしから純文畑から審査員を登用することが多い。
違う視点が欲しいってことかな。
60 :
吾輩は名無しである:03/10/15 18:43
シンセミア出たぞ
もう発売か
62 :
吾輩は名無しである:03/10/15 20:16
放っておいても人は死ぬ。もう少し生きたければ、恋をせよ。
こんな託宣を受けた男と女の物語を書いたので、是非ご一読を。
『シンセミア』の作者より。(あべ・かずしげ 作家)
63 :
吾輩は名無しである:03/10/15 20:50
保坂にも差をつけられたし、もうダメポ。
やっと発売です。何年かかったと思っているんです?
>>58 具体的に言うと、とんがるってどういうことなんだろうか。
あと方向というのもいまいち曖昧だ。
期待sage
買ってきたよ(とりあえず上巻だけ)
阿部チャソって実際にパン屋の倅なの?
蕎麦屋じゃなかったっけ。
>66
たしかそうだよ。
どこかの対談で言ってた。
神町ってホントにあるんだね
ド偉い町名だよ
70 :
吾輩は名無しである:03/10/19 18:04
なんか、こんなの書いちゃって、帰省しづらくなりそうだな。
そういや10月14日更新ののアサヒコムの作家に聞こうのインタビューで
アベのインタビューがUプされてるよ
阿部と常盤響って仲悪くなったの?
今度一緒にトークショーするみたいなのでそれはないと。
おお、ついに出したか、阿部ちんよ。久々の阿部スレ。盛りあがって・・・ないなw
島田雅彦の3部作とどっち買おうかと迷ったがけっきょく両方買わなかった。
ごめんな。給料出たらな。
75 :
吾輩は名無しである:03/10/21 01:42
私はシンセミアに命運を賭けた
って言ってたね
自分の作品に「命運を賭けた」って、なんか変だね(笑) 間違ってないんだろうけど、
あんまりそういう使い方ってしないような。
思い切り賞を意識した発言だよな〜。
今回逃したらもうもらえないだろうし。
賞ってなんだよ
長編は芥川賞の対象にはならないぞ
相変わらず田舎のDQNが生き生きと描写されていて面白いね。
手に取ったけど、文章がなんか漫画の原作みたいだったので買うのをやめた。
81 :
吾輩は名無しである:03/10/21 20:11
「命運を賭けた」は
島田雅彦があの三部作について言った言葉で
阿部がそれを言ったかどうかは知らんけど
多分言ってない
誰も最後まで読んでない・・・
83 :
吾輩は名無しである:03/10/21 22:42
装丁イマイチ
84 :
吾輩は名無しである:03/10/21 23:02
まあ、これで三島賞でしょう。
あ、洒落っぽい。
ノミネートしたら受賞させる以外ないつーの。
おい、これは大江健三郎よりも中上健次よりもフォークナーっぽいぞ
じつは阿部は今回、かなりでかい仕事を成し遂げたんじゃないか?
と、けっこうマジで思った。
86 :
DISCORD:03/10/22 07:21
「シンセミア」は日本版ツイン・ピークスみたいで良かった。でも、あのキャラの多さ
なら、もうちょっと長いほうがよかったかも。
87 :
吾輩は名無しである:03/10/22 12:27
元々無かった才能がいよいよ枯渇したってだけの小説だったな…くだらねえ。。。
こういう小説は完結させないで一生かけて書きつづけたほうがいいのではないか
まだ上巻の真中辺までしか読んでないけど
阿部ちんは政治系の勉強とかもっとしたら良いのでは?
部落差別とか、天皇とか、学生運動とか、今だとアメリカの帝国主義化とか作家ごとにいろいろあるけど。
そういう社会的、政治的なテーマがあった方がもっと作品世界が広がると思うけど
もう構造をいろいろいじくる方向は止めたんだし。
90 :
吾輩は名無しである:03/10/22 18:38
中上健次?フォークナー?
たしかに枠組みは似ているけど、文章がひどい。
テレビゲームとかの企画書としては面白そうです。
どうやらゲーマーにウケがいい小説らしい。
チーマーの次は2ちゃんねら、
2ちゃんねらの次はゲーマーか・・・
93 :
吾輩は名無しである:03/10/22 18:57
まだいたんですか・・・このヒト。
>たしかに枠組みは似ているけど、文章がひどい。
プッ、掲示板上での知ったかぶりは醜悪だな
中上健次の作品と「シンセミア」の構造に類似点は全然ねーよ
95 :
吾輩は名無しである:03/10/22 19:23
なんで誰も言わないのか不思議なんだけど「このスレ、アホばかりだな」。
こんな感じだろう、とりあえずは。
>2ちゃんねらの次はゲーマーか・・・
思いきり後退してるってことか?w
>「このスレ、アホばかりだな」。
アホでもなんでもいいけど、スレ立て後ほぼ1ヶ月経っているのに100レスもいかないとは・・・
98 :
吾輩は名無しである:03/10/22 22:06
>>97 おまえ、いいかげんに三点リーダーを覚えろよw
なんでそんな必死に荒らそうとするの?
本屋でシンセミア見かけて、瞬間的に斎藤環の推薦文が思い出されて買ってしまった
(ラカニアンには頭の上がらないダメなオレ)
電車の中で50数ページ読み進めたけど、登場人物が多い割に叙述が簡潔だからあんまり混乱せずにすむ
実情のわからない事件が散発的に起きていることから、ツイン・ピークス的というのはたしかにそのとおり
まあ、阿部の作品だからこれからどうなるかわからんけど
斎藤環の推薦文って「シンセミア」公式サイトに抜粋があるやつ?
帯には載ってなかったよな。
102 :
吾輩は名無しである:03/10/22 23:11
一応読めるんだけど、つまんない。
だって殺伐としすぎなんだもん。
>斎藤環の推薦文
この時点で回避ケテーイ
>これは大江健三郎よりも中上健次よりもフォークナーっぽいぞ
一つの街を舞台にした小説が出ると必ず出る言葉だな。
後「マルケスっぽい」も。
そう思うなら、フォークナーや中上読んだ方が好いと思う。
>>101 推薦文というのかどうかわからんが、新聞広告に斎藤の文章が掲載されていた。
『シンセミア』はあらゆる精神分析的考察を拒否している云々。
106 :
吾輩は名無しである:03/10/23 00:37
>『シンセミア』はあらゆる精神分析的考察を拒否している云々。
でも、「シンセミア」に限らず、阿部和重の小説って病跡学的観点から論じるのは難しそうだよね。
阿部の叙述構造や描写は一貫して形式的だし。
その形式的に書く禁欲性に注目してなにか論じられるんじゃないか?
もっとも病跡学ってのがどういうものなのかろくに知らんのだが。
それにしても斎藤環は阿倍チャンをだいぶ買ってるみたいだな。
阿倍チャンもラカニアンなのかな。
『アメリカの夜』のネタ本として『畏怖する人間』を読んだあの日が懐かしい…
109 :
吾輩は名無しである:03/10/23 11:52
「あらゆる」精神分析的考察を拒否する、というアティチュードにおいて
真っ先に意識されているのは、まさにあらゆる精神分析的考察なのだ
から、それは単純なトリックあるいは反動だよ。
あらゆる精神分析的考察を超えた、それ自身が何物かであるテキスト
だなんて、いかにも通俗的なラカン「的」批評の期待の地平から一歩も
でないちょー保守的な態度じゃん。
こういう揚げ足取りもどこか懐かしい…
斉藤管なんて糞の新左翼くずれ(NHK講師)なんかをありがたがっている時点
でだめだってwww
112 :
吾輩は名無しである:03/10/23 13:34
阿部って矮小な作家だけどさ、読者がまた輪をかけて矮小なんだよなw
>>108 「アメリカの夜」のブルースリーのくだりはおもしろかったね
「探究」のパロディになっている所ってあそこだよね?
114 :
吾輩は名無しである:03/10/23 14:08
だから、いつもその時代の支配的トレンドにうまくアピールしようと
必死なのさ。柄谷の読者が阿部を読めば、そりゃわかりやすい
だろうよ。マニュアルと、その実践なのだから。そのマニュアルに今
のものを代入すれば良いだけなんだろ。島田なんかも同じだけど
さ。
あそこは『探究』じゃなくて「意識と自然」あるいは『日本近代文学の起源』のほうが近いと思う。
いずれにしてもジークンドーについてあのように書くというのはブルース・リー信者にとってたまらなく魅力的だ。
ワカル、ワカルゾー
貴君らの書き込みを拝見しているうちに、
ブルース・リーとジャッキー・チェンを対比させながら、
香港映画の構造主義からポスト構造主義へ移ろいゆく過程を描きうることに気づいた小生。
ふむ。
しかし、阿部和重以降の者がかような行為を試みるのは、端的に退行でしかあるまい。
なるほどなるほど、あの怪鳥音に魅せられた人間はことのほか多いわけだな
>116
ここに書けっ!
ジェット・リーも忘れずに。
ただ阿部はインテリじゃないから良いんでしょ。
蓮實柄谷モロだしでも、いい意味で通俗的になる。
表象文化なインテリみたく、マジメにならないし。
120 :
吾輩は名無しである:03/10/23 23:35
だから、蓮實がどうとか柄谷がこうとか斎藤がどうとか東がこうとかラカンがどうとか、そういう切り口
でしか語られ得ないっていうのが問題じゃないのかね。阿部が彼らや彼らのエピゴーネン(おえ)
のために書いているとは思わないけどな。もう、これは逃れられないのかな。それとも
阿部が望んでいるのかな。そーゆーところに(あえてどーゆーどころかはいわない)回収
され続けるんかね。
そういう切り口じゃなく語ってる人だって普通にいるでしょ
122 :
吾輩は名無しである:03/10/24 00:10
>>120 漏れは阿部こそがそのエピゴーネン(おえ)の最たるもんだと思うんだがな。
123 :
吾輩は名無しである:03/10/24 00:22
いるだろうけど。「どっかの批評家がこう言っているから」じゃなくて、「俺が読んで
こう思った」みたいなカキコを読みたいな。
124 :
吾輩は名無しである:03/10/24 00:24
>>122 それをいっちゃあ…(苦笑)
で、そうなの?それが結論?(苦苦笑)
125 :
DISCORD:03/10/24 00:44
もし、何の予備知識もなく阿部を読んでも、俺が面白く思っただろう作品は「トライ
アングルス」「無情の世界」「シンセミア」だな。なんだかんだ言っても、「アメリ
カの夜」「インディビジュアル・プロジェクション」「ABC戦争」あたりは、いわ
ゆる日本批評界を知らないと面白くもなんともないと思う。
きょうの朝日新聞の文芸時評で「シンセミア」が取りあげられていた。
評者は関川夏央。
喧騒性について好意的に論じられていた。
読売でも松浦寿輝が取り上げていたってさ
内容知ってる人いたら教えてください
東浩紀とはまだ仲良いの?
松浦の評も好意的だったな
内容は忘れた
まあ一日目に阿部川上吉村の3つを佳作って感じで振っておいて、
二日目はそれら3つが霞んでしまうような良作として
「ららら科學の子」を大プッシュしてたな
130 :
吾輩は名無しである:03/10/24 12:00
ツインピークス的だなんてうそだろ、と思ったら案外ほんとにそうだな
>>128 東のはてな日記には『シンセミア』についての記述が今の所ないね。
柄谷行人・糸圭秀実・渡部直己・浅田彰・福田和也・鎌田哲哉・大杉重男・
大塚英志・山城むつみ・城殿智行・丹生谷貴志・東浩紀・大西巨人・
大江健三郎・古井由吉・金井美恵子 ...
なんじゃそれ。ところで蓮實は?
和歌子萌え
135 :
吾輩は名無しである:03/10/24 18:15
日本批評界万歳!
136 :
吾輩は名無しである:03/10/24 18:20
酒井和歌子萌え
137 :
吾輩は名無しである:03/10/24 18:24
島崎和歌子燃え
138 :
吾輩は名無しである:03/10/24 18:26
ひょっとすると阿部がスーパーダッシュ新人賞の審査員を務めているのは
間接的に東の影響じゃないかな
東と話していてラノベに興味を持ち始めたとか
140 :
吾輩は名無しである:03/10/24 18:27
東タソと阿部タソは仲いいんだろうけど、
「ニッポニアニッポン」発表時に東は「賞取りレースのために小説かくのはくだらないよ」
なんてコメントを出してる。
余計なお世話だよなぁ。
「ニッポニア」がとりたてて芥川賞向きの作品だとも思えないし。
>余計なお世話だよなぁ。
>「ニッポニア」がとりたてて芥川賞向きの作品だとも思えないし
まあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いいか
143 :
吾輩は名無しである:03/10/25 14:05
144 :
吾輩は名無しである:03/10/25 15:30
たぶん難しそうとかつまらなそうだと思ってる
人多いと思うけど、シンセ美亜最高におもしろいですよ。
文学とまったく関係無く単純に面白すぎる。
爽快な気分になれちゃいます。最高です。
ただここに書きこんでる人は楽しめない
かもしれませんけど。
145 :
吾輩は名無しである:03/10/25 15:36
シンセミア、スーパーダッシュ文学賞受賞
146 :
吾輩は名無しである:03/10/25 15:42
東は阿部が映画評で凡作をひねくり回して誉めるのにひいたみたい。
仲良かったころの「可視化された世界」での対談でもリンチやゴダール
についての評価に隙間風がふいていた。
もう仲よくないの?
東がまともに映画見れるとは思えない
ってか思いたくない…
いや、阿部のほうが・・・
149 :
吾輩は名無しである:03/10/25 20:53
『侯爵夫人の〜』は面白かったな。
「公爵夫人」の文体は息の長いセンテンスの中に緻密な描写を込めることを意図しているのかな。
でも、今ひとつピンとこなかった。
「シンセミア」みたいなサバサバした文章のほうが阿部はうまいと思う。
平野啓一郎あたりと対談してくれ
152 :
DISCORD:03/10/26 01:22
「シンセミア」
成功キャラ 中山正 野島梨佳 佐藤百合 会沢慶子 麻生繁芳 松尾園子
麻生未央 金森年生 篠田潤
失敗キャラ 麻生和哉 笠谷保宏 隈元光博 高田信吉
153 :
吾輩は名無しである:03/10/26 10:09
>>147 ちょっと距離をおいたってだけじゃなかろーか。また同意できることがあれば
くっつくだろう。そもそも「不過視なものの世界」でリンチを巡る評価で
対立があったのは今では互いに評価しあってるように見える阿部と斎藤
だったし。
154 :
吾輩は名無しである:03/10/26 12:53
>>143 読みました。なんか小学生が遠足行きましたー的な文章でプチポエミーでした。ベタな
文章になると途端に技芸がふきとんでしまうのはなぜでしょうか。
155 :
吾輩は名無しである:03/10/26 14:11
↑なもん新潮の提灯文章だろうw
文庫解説に東浩紀、蓮實重彦、加藤典洋。
さらにおそらく「批評空間」つながりで斎藤環からは書評をもらう。
そつがないぞ、阿部和重。
優秀な営業マソが味方です
短編「20世紀」って今はもう読めないんですよね?
どなたか読まれていたら、感想などをお聞かせください。
『ニッポニアニッポン』文庫化のおりに一緒に収録されるんじゃないかしら>「20世紀」
『ニッポニアニッポン』は来年の2月頃、文庫化予定らしいね。
朝日新聞・文芸時評(関川夏央)の抜粋。
「阿部和重『シンセミア』は大きな作品だ。不思議な傑作だ。
(中略)登場人物はおおむね暴力的で下品だ。それらは病的に悪化する。だが、読後感は必ずしも下品ではなく、むしろ「不穏」ともいうべきなのは、背後に切実さの気が満ちているからだ。
(中略)この小説の「不思議さ」の印象は、フォークナー(ヨクナパトーファ・サーガ)と違って、実在の町、実際の地理の上に虚構を組みあげたところからくる。
(中略)壮大な構造を恐るべき筋力で支える著者の才能に疑いはない。今後この強靭な筋肉に骨の方が耐えきれるか。」
↑なもん朝日新聞の提灯批評だろう。
自社の小説を自社の新聞で褒めるとは。糞、ここにきわまれ李。阿部が頼んだわけじゃあ、
なかろうが。今朝方NHK教育の「日曜美術館」でくだらねえことしゃべっていたが、関川も仕事
選ばない奴ですよね。
>なもん朝日新聞の提灯批評だろう。
お前、日本語に不自由なのか?
「提灯」に「批評」とはこれいかに
ようやく買った(金がなかったから)。上巻読了。UFOに失踪した老人、アメリカ、
変死、幽霊。オイオイ、「海浜のカフカ」かよ! まあ、最後にどかーんと出て来るんだろ
うなキラキラーっと。たぶん。登場人物を1箇所に集めなければならないからね、
ドラマツルギー。和歌子萌え、たしかに。しかし登場人物たちのやらかしの動機はすべ
て違うのにすべて同じに見えてしまうのはなぜだ?オレが悪いのか?
そやなぁ、批評と評論は、小説と物語ほどに違うものやで。
あるいは倫理と道徳の差異と言い換えてもかまへんかもなぁ。
倫理が問題か、道徳が問題か、それが問題だ。
168 :
吾輩は名無しである:03/10/27 12:17
>>163 同感。なんか大げさな言葉で、「すごい」って印象だけ与えようとしてて、
どこがどういいのか、まともに説明していない。
秋山駿を引き合いに出したとこなんか、全然、文脈が違うし…
平均を脱するって…、阿部の方法なんてまさに「平均」そのもの、陳腐そのもの。
関川のこの文章、なんか業界政治のいやーなものを見た感じ。
169 :
吾輩は名無しである:03/10/27 12:29
ということで下巻も読了…まあ、なんというか…つまらなくは、ないね。覗き見
趣味は満足させられるw すっごく長い「黒い事件簿」を読ませられたみたい。
フォークナー? 特定の地域の地縁、血縁関係って意味では共通しているけどw
それだけかな。果てしなく横滑りしていくその徹底さ加減はまあ、悪くないが。
>>168の
>どこがどういいのか、まともに説明していない。
関川も具体的にほめるところが思いつかなかったのかもしれないな。
朝日から頼まれて、しょうがなく書いたっていう感じかもしれない。
議論を始めるためにも、誰かほめてやってくれw 具体的に。
結論
フォークナーを読むほうがいい。
171 :
吾輩は名無しである:03/10/27 13:54
試写やゲラ原稿に接した、自己批判なきアマチュア目利きが
「傑作だ、傑作だ」とナビる時、
ベタな先物買いの手つきに、読者はゲンナリ。
せめてホメながらけなせ、正宗白鳥のように。
が、斎藤、関川の言説は、時折キラめく。玉石石石混淆。
2003年9月号「文學界」の斎藤環「文学の徴候」(第八回『饒舌さと「ニヤニヤ笑い」』)で、『シンセミア』を取り上げている。
10月の単行本発売前に記されたもので、『シンセミア』の感想としてはこれが最も早いものかな?
173 :
吾輩は名無しである:03/10/27 14:10
フォークナーであれ、あるいはジョイスであれ、傑作と誉めあげる
ときに無意識に選択される作家名の類似にこそ、いやらしい党
派性を見るべき。
読了、良かったよ。
とっ散らかった話がちゃんとまとまっていて好感持てる。
単行本はだいぶ加筆修正してあるらしいから
連載バージョンとの差異について知りたいな。
スガさんか渡部さんあたりに、お願いしたい。
175 :
吾輩は名無しである:03/10/27 17:16
>>173 「無意識に」選択している奴なんかいるかあ? しかも党派性って…もう、フォークナーも
ジョイスも死んでいるんですけど。亡霊たちの行列か?
あらら。
177 :
吾輩は名無しである:03/10/27 18:31
さて、どうやって褒めよう。
とりあえず、文章はずいぶん上手になった。
179 :
吾輩は名無しである:03/10/27 18:55
今回、割と普通に書くって逝ってたけど、しょっぱなで1人語りモード
の叙述スタイルになってたのが意外だった。
180 :
吾輩は名無しである:03/10/27 19:39
アマゾンの読者評とか全然出てないね。
読まれてないの?
平野の長い小説よりはおもしろそうじゃね?
自分は・・・もう少したってから読むよ。
181 :
吾輩は名無しである:03/10/27 19:45
読まれてないのかなあ。本屋の平積みも減ってないからなあ。本屋に友達が
いるけど、「売れてない」って往ってました。
182 :
吾輩は名無しである:03/10/27 20:19
文章はまったく上手になった…っていうよりもよほど書き直したんだろうな。
とくに最初の「自殺・事故死・行方不明」のあたりのスピード感に萌えたな。
しっかりと三人称を書き分けてるし。すごいぞ、阿部たん!
実際にある町である意味って、作者とその周辺意外にどんなものがあるのだろう?
てか地図つければよかったのにと思ったのはわしだけ?
183 :
吾輩は名無しである:03/10/27 20:20
アマゾンの読書評に掻きます
単行本のラストって連載と同じ終わり方?
違うよ。
>>184 同じ。
トリッパー2003年夏季号にて確認済み。
>186
ありがと
>てか地図つければよかったのにと思ったのはわしだけ?
ホント、そういう欲求を煽る小説だね。
「ABC戦争」の「J町」の時はそうは思わなかったけど、今作の「神町」には妙な質感があると感じる。
詳細な神町の地図を入手して、もう一度読みなおすというのも手だな。きちんと対応、
してなければ意味がない…む。そこにしかけがあるのかもしれないな。地図を追いな
がらでなくては浮かび上がってこない何かが…なあんてね。いや、でもあってもおか
しくないな。誰かやってみそ。わざわざ実在の町を舞台に選んだ理由は、作家の故郷
だから、だけではあるまいて。
↑妄想クン
久しぶりに言わせて貰うが…
関 係 者 、 必 死 だ な w
うん?オレは「関係者」じゃないぞ。ただの「一読者」だ。それに必死でもなんでもないが。
これくらいのカキコが「必死」に見えるようじゃあお前のオツムもただが知れてるなあというと
また荒れるかな。
193 :
吾輩は名無しである:03/10/28 04:18
平野のそーそーの時は
さすがに関係者やりすぎと思ったが、
新作出たのにこの地味さは、
むしろ関係者の怠慢を示しているのではないだろうか?
何年もかけて書いてるうちに、
阿部は存在を忘れられてしまったのか?
阿部ちゃんまだ頑張ってたのか…
関係者、もっと頑張れ
196 :
吾輩は名無しである:03/10/28 10:46
うーむ…
>何年もかけて書いてるうちに、
>阿部は存在を忘れられてしまったのか?
そうなのかなあ…小説はそもそも遅いもんだけど世間はなあ、待ってくれないからな
あ。字がいっぱいつまっているのがいけなかったのだろうか?w 誰かさん(最近の
日本の作家の皆さん)みたいにスカスカの文章だったら受け入れられたかも、いや、まじで。
197 :
吾輩は名無しである:03/10/28 11:13
このスレ粘着はひとりだろ。ずっとおなじやつ。
同年代のへぼ作家ですか?
だめだ、こりゃ…
199 :
吾輩は名無しである:03/10/28 15:26
高橋源一郎が自著『ゴーストバスターズ』を語る時の、
マイナスの意味での「作業」(『現代詩手帳特集版
高橋源一郎』「加藤典洋、永江朗との対談」)に、
五年に及ぶ『シンセミア』執筆期間中、
阿部はおそらく、悩まされた。
記述を正確にする「作業」に。
他方、阿部が「正直、かなり苦しんで書いた小説」、
「試行錯誤していた当時の自分と切り離せない部分
が多い小説だから、下手に出せないな、という気持ち
も強い」(『リトルモア』VOL.18「福永信との対談」)
と語る、「プラスティック・ソウル」(『批評空間』連載終了・
封印中)に、「作業」はまだない。「詩」がゴロゴロしている。
読者は、何を気にする?
「物語の編み上げ具合」や「(説明の)完成度」?
それとも「言葉の新しさ」?
評価の分水嶺。
200 :
吾輩は名無しである:03/10/28 15:38
芥川賞の冠と受賞のときのお祭り騒ぎがあれば、
あれぐらい普通だろ>平野のそーそー
阿部は三島賞もとれないヘタレの十年選手。
J文学ブームなんかで中途半端に消費されてしまったのが致命傷だったね。
201 :
吾輩は名無しである:03/10/28 16:15
「アメリカの夜」はまぁ読めまつね
あとは、ダメぽ。
なんか、阿部に、嫉妬している奴が、自演、していますね(わら
嫉妬するほどの才能も売上もないじゃ(ry
204 :
吾輩は名無しである:03/10/28 16:44
作者が技量不足のまま執筆したと言う
『街と、その不確かな壁』(現在も封印中)は、
5年後、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』として結実する。
『プラスティック・ソウル』での試行錯誤が『シンセミア』なのか?
それとも筐底からいつか?
『プラスティック・ソウル』は『シンセミア』以上に重要な作品となるかもしれませんね。
って読んでないが・・・。
205 :
吾輩は名無しである:03/10/28 16:50
阿部和重は、今後も詩的な表現を回避しつづけるのだろうか。
大江健三郎、中上健次、高橋源一郎といった、たぶん阿部が意識している作家たちは、
常に詩的言語に興味を抱いてきたと思う。
高橋は言わずもがな、大江の初期の叙情性、中上は詩への関心が逆ベクトルで散文の強度に向かう。
皆若い時分には詩を書いていて、その後小説に向かった人たちだ。
阿部がかつて詩を書いていたかどうかわからないが、もしも書いていたなら是非読んでみたい。
>>204 自らの短編を核として長編を構成するという村上春樹的なやり方は、阿部チャンはしないと思うよ。
春樹と阿部じゃ小説に対するスタンスがまるで違うから。
>>205 阿部チャンが詩を書いていたといいことは、ないと思うなぁ。
自分でも言っているとおり、映画シナリオから小説に向かったんだろうね。
ただ、詩的な修飾を回避するエクリチュールがどこまで持続するのかは興味深いところだと思います。
へぇ。あの文体は映画のシナリオ書いてた影響強いのか。
やはりプチポエム賞に秘密の一端がある…のか?
209 :
吾輩は名無しである:03/10/28 17:14
>>206 短編を核として長編を構成するというテクニカルな側面について
言いたかったのではなくて、
(うん、僕も阿部は春樹的手法は採用しないと思います。)
跳べるかもしれない高いハードルの前段として、
両作は近い意味合いを持つのかなとね。
「シンセミア」の原型としては、「プラスティック〜」より「ABC戦争」のほうが近いんじゃないかな
詩的な修飾を回避してはいない、と思う。とくに自然の描写はじゅうぶんに詩的だ。
じゅうぶんな詩情を感じさせるかどうかは、別にしてもだ。
しかし、「長さ」、以外に、作者がこの作品で設定したハードルとは、どんなもん
だったのだろうか。いまひとつよくわからない。
観光客目当てだろう。
なんか「〜みたいに」というのが多いよね。
これ詩的と見てはいけないのだろうか。
本当に売れてないのかなあ?けっこうのせて読ませてくれるからもったいない。
純文な批評より、一言書評家に「面白い」ってアジってもらった方がよいのかも。
阿部いやがるだろうけど
「91年、ツインピークス、96年、エウァンゲリオン、そして今、シンセミア!」
みたいなの。
直喩が多用されてはいたな。
ひどくおざなりな形でだけど。
詩的言語というのも、具体的にどういう表現を指すのかがよくわからん。
高橋源一郎なんて、一時小説を改行するとみんな詩に見えたなんて乱暴なこと言ってるし。
なかなか面白いけど、置き場所がない小説のような気がします。
長さ以外に5年の歳月をまったく感じさせないのはなぜでしょう。
いたずらに遅延させていただけなのかもしれません。
有料のMLとカニした方が熟れたんじゃない?
マジだめだな…今回のは…スレすらも、もりあがらん…
220 :
吾輩は名無しである:03/10/28 21:00
本人とか関係者がスレ乱立したり
マンセー発言を連呼したりとかないの?
粘着アンチが本人降臨とか妄想指摘に
執着したりはしないの?
直喩がおざなりって言うのは、要するに比喩を嫌っているってことかな。
『ニッポニア・ニッポン』の暗喩も、冗談みたいな感じで用いられているみたいだし。
『シンセミア』に関しては、乾いた文体が強度のある構造と結びついていて、読んでいて心地よかった。
>>214 別に嫌がらないと思うよ、阿部は通俗性を目指している部分もあるから。
>>221 あのメタファーは冗談なのか?
だったらなんというか、ラジカルな話だな。
223 :
吾輩は名無しである:03/10/28 21:43
「ニッポニアニッポン」は阿部の中でそれほど良い作品だとは思わなかったけど、
これを書いた理由が「シンセミア」読んだらなんとなく理解できたよ。
国産のトキも絶滅した今、できるだけはやめに文庫化してほしい。
224 :
吾輩は名無しである:03/10/28 22:37
登場人物がみな同じに見える。わざとですか?
文庫で出たら速攻買うから早く文庫落ちしろ。
ていうかカフカの文庫まだかよ
「シンセミア」は図書館に入るころに盛りあがるでしょう
そうか、国産の鴇は死んだのだったな。
追悼企画としてこのタイミングで「ニッポニア」文庫にすりゃいいのに。
むしろ絶版にしたほうがいい
「シンセミア」の舞台を地図にしてみた。
大雑把にではあるが、とりあえずでっち上がったので、電子地図帳で実際の神町と照らし合わせてみる。
奥生本線の位置といい、各県道の位置といい、空港の位置といい、すべてが出鱈目だった。
自分は生粋の方向音痴だと痛切に感じずにはいられなかった。
というわけで、実際の神町の地図を見ると色々面白いよ。
230 :
吾輩は名無しである:03/10/29 14:59
東北弁にはプという侮蔑の笑いしか起きないので、きっと読まないでしょう。
>229
保坂スレにも「カンバセーション・ピース」の家の見取り図を書いてみた、
という人がいた。
最近は場所と登場人物の関係から小説をつくっていく作家が多いような気がする。
中上とか大江とは別の意味でね。
吉田修一にもそういうところあるみたいだし。
232 :
吾輩は名無しである:03/10/29 15:51
清水ひろこのデビュー作もそんなんじゃなかったっけ。
でも現実の地図と対応させることって楽しいの?
想像力の枯渇じゃねーの?
233 :
吾輩は名無しである:03/10/29 17:13
上下巻で3,500円くらいするからね。俺は阿部が好きだから買ったけど、
正直そんなに売れないと思う。3,500円の本を買うって、よっぽどでしょ。
2,000円以上する本なんて、滅多に買わないよ。1,500円超えると、高いなと
感じる。内容はすごくよかったから、損したりはしていないけど。
今のところ新聞や雑誌に出ている書評は好意的なものばかりでちょっとつまらん。
読売の時評で松浦寿輝は批判的なこと書いてるの?
自分もハードカバー上下揃えで買ったのは『海辺のカフカ』以来でやんす♪
236 :
吾輩は名無しである:03/10/29 17:24
>>236 どうもありがとう。
そうか、矢作俊彦 の新作が出てたのか。
「あ・じゃ・ぱん」は面白かった。
松浦先生らしい書評ですね。
>>237 いえいえ。
みんなで『ららら科學の子』読もうか?
んで、このスレでいじっていくという・・・。
松浦の書評に激怒する阿部チャン萌え
240 :
吾輩は名無しである:03/10/29 18:02
批評家と同世代の矢作には勝てないよ・・・阿部チャンだけでなく若手純文作家は。
241 :
吾輩は名無しである:03/10/29 18:06
ただ長いだけで、今までの作品と何ら変わるところがない。
5年で1600枚だっただろうか? 400枚の作品を4冊出したほうがよかったんじゃないか?
公爵夫人好きの俺としては、160枚を10作!
243 :
吾輩は名無しである:03/10/29 19:00
>>234 >今のところ新聞や雑誌に出ている書評は好意的なものばかりでちょっとつまらん。
へえ、そうなんですか。具体的に教えてください。どういう雑誌やどういう新聞?
ただし、朝日新聞はのぞいてください。関川のやらせ記事についてはよく知ってますから。
今後柄谷蓮實の子犬達の評価を見てからいろいろ出てくんじゃないの?
一番手の松浦は中の下くらいの評価ということで。
やっぱり小説家たるもの、長編をものにしないと話にならんよな。
で、今後の阿部の活躍が楽しみ。
量産体制に入るのかな。
なるほど。そういえば「蒲団」はどうなったんだ?
阿部が多作できる作家だとは思えん。
阿部タンの母校、日本映画学校で学生の集団が実習中に一酸化炭素中毒で倒れた
というニュースを聞いて、すわ「インディヴィジュアル・プロダクション」が現実に、とか思ったよ。
思ったね。あれは皮肉にも映画的だったし。ちなみに「シンセミア」で東根さくらんぼ駅
だっけ(?)の場面で、ちょうど現実の東根さくらんぼ駅の銅像のさくらんぼ
が盗難にあったみたいな事件記事が新聞に載ってた。
面白いもんだよね。
251 :
吾輩は名無しである:03/10/30 13:23
「シンセミア」読み終わった。「晴子情歌」みたいだった。
ところで、読み終わった途端、フレア爆発だよ!
>251
いやホント、びっくりしたよな。
253 :
吾輩は名無しである:03/10/30 17:07
ナカタさんがやったんだろう。
254 :
吾輩は名無しである:03/10/30 17:16
トキも死んだし、
この人は妙な嗅覚はあるようだな(w
真蝉亜、カフカより実は発表自体は先だしね。
これ9.11より早く書かれていたんだよなあとさっき
思って驚いた。この予見性がもっと何かに活かされないものか。
そんなに「海辺のカフカ」との共通性あるかな。
払拭できないアメリカの影ってのと、UFOぐらいでしょ。
カフカ駄目じゃん、ってことでしょ。
258 :
吾輩は名無しである:03/10/30 20:19
ていうか文章がヘタクソなのは文学者としてOKなわけ?
OKOK
黒点フレア
ホンマワロタ
阿部チン、絶妙なタイミングで出版したな
261 :
吾輩は名無しである:03/10/30 21:39
ハリウッド映画って物語を語るのにもっとも発達してたっけ?
かずしげのどアホ、おらが町さネタにしやがっで
今度会った時はボコボコにしてやるがす
264 :
吾輩は名無しである:03/10/30 22:29
>ハリウッド映画って物語を語るのにもっとも発達してたっけ?
どのアホがそんなことを言ったんだ?(笑)
いたずらに長いだけで新味のない小説
文章もひどいし、とにかく欲にまみれた連中しか出てこないし。その連中も書き分け
がものすごく下手だ。これまでの作品を長くしただけだろう。期待していただけに、がっくり。
相変わらず粘着クン(万年新人賞落選者)が頑張ってますね藁
>>261 こんどは一人称で長編を書くつもりだって言ってたね。
この人、遅筆だけどネタはけっこう貯蔵しているのかな。
>>267 「一人称の若者の物語は『ニッポニアニッポン』で区切りとしたい。
今の関心は、多視点による関係性にシフトしつつある」と言って、
『シンセミア』を書き上げたわけだけど、また一人称に戻るってことなのかな?
『シンセミア』のような構築型の長編を一人称で書くってことなのかな?
ネタのストックは多そうだよね。
阿部の、一人称で最後にグダグダになる感じの小説が好きなので、
一人称で描かれる長編は是非書いてほしい
270 :
吾輩は名無しである:03/10/31 00:19
みなさん、ご苦労さまです!(笑)
271 :
吾輩は名無しである:03/10/31 00:37
>>262 >ハリウッド映画って物語を語るのにもっとも発達してたっけ?
娯楽としてはそう。
小説ははどうしても理屈っぽくなる。
今日、西日暮里で星谷影生みたいなおっちゃん見たぜw
273 :
吾輩は名無しである:03/10/31 00:45
理屈とか娯楽とかじゃなくてさ、
阿部チンのいう物語というのは構造とか図式のことじゃないの?
でも最近の阿部和重の映画評を見ると、いい感じに肩の力が抜けてきたというか、
ハリウッド映画の定型の中に監督の技術を探そうとしているみたいな気がする。
昔の『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』の文章とかは訳判らんかった。
275 :
吾輩は名無しである:03/10/31 01:28
>いい感じに肩の力が抜けてきたというか
そういう意味で、今回の『シンセミア』は「難解」な小説ではなかったよね。
「フォークナー的ジャンルに沿って書いた一面はあります」と阿部自身が言うように、
既にある物語の雛型上でどう想像力が動くのかを試したみたいなね。
276 :
吾輩は名無しである:03/10/31 01:29
ごっちんがどうとかは
正直やめてほしいのだが。
山形芋、あげんなっ、ちゅーに。
278 :
吾輩は名無しである:03/10/31 01:32
山形ヒロオよりはましだろ。
阿部チャンホームページで仮面ライダーと戦隊物も褒めてたじゃん
シンセミアまでは物語に回収されることを拒みつづけていたけど、
そういう態度も一段落ついたってことか
280 :
吾輩は名無しである:03/10/31 01:48
なんか賞とかやらんの?
芥川賞にしちゃ長すぎるしなあ・・・
中上健次賞は鉄板
282 :
吾輩は名無しである:03/10/31 01:52
谷崎賞いけんじゃないの?
いけるかもね。
でも最近の谷崎潤一郎賞の受賞作品ってなんかしょっぱいのが多いからなぁ。
中上健次があそこまで欲しがった賞とは思えなくなってきてる。
阿部には悪いが、ノミネートはされるが受賞には至らないという
今までのキャラを今後も貫いて欲しい。
284 :
吾輩は名無しである:03/10/31 02:12
いいねえ、第一回中上賞。
いまで言ったら阿部しかおらんだろ。
平野のなだそーそーを読むくらいなら
こっちじゃないの?
こんなレベルの低い日本語でいいのか?谷崎賞が?
287 :
吾輩は名無しである:03/10/31 10:24
谷崎賞!!!(大爆笑)
必死だねえええwww
保坂は谷崎獲ってないよね?
じゃあ、保坂だ。
今の平野のほうがまだましだね。しかし谷崎賞とはププププ
「よくがんばったで賞」でもあげとけ。
>>288 平成九年に「季節の記憶」で受賞してるでごわす
>290
さんくす。
じゃああべっちも夢じゃないのかな。
じさく-じえん 【自作自演】
(名)スル
(1)脚本を書いた人や作曲した人が、その作品に役者としても出演したり、その曲を自分で演奏したりすること。
(2)準備から実行までのいっさいを自分でやること。
「―の計略」
(3)このスレッドの某君たちがやってること(笑)
営業、ごくらうさんです!
「批評空間」なき今、中上健次賞の誕生は遠いな
以前は柄谷がかなり気張っていたが
294 :
吾輩は名無しである:03/10/31 14:30
『アメリカの夜』で群像新人文学賞、芥川賞候補。
『無情の世界』で野間文芸新人賞。(収録作「トライアングルズ」が芥川賞候補)
『ニッポニアニッポン』が芥川賞及び三島賞候補
候補が目立つな・・・。
さて、『シンセミア』は?
当然、谷崎昇降補。
なんか野間文芸新人賞とってなかったっけ?
まあたいしたことない賞だけど。
「アメリカの夜」って芥川賞候補になってたのか。
そういえば島田雅彦が三島賞の選評で阿部に同情と共感を示していたっけ。
298 :
吾輩は名無しである:03/10/31 14:48
「阿部和重について語るスレ」などに注目する我々珍獣が
これまで眼に留め、贔屓にしてきた諸ジャンルの傑作・
名作・佳作・良作を生み出した職人たちは、
いずれもみずからの得がたき「必至さ(必死さ)」に手を焼く、
無類の気ちがいとでもいうべきタイプだったはずだ。
得やすき必至さは一般市民のもの、戦後民主主義的なもので、
得がたき必至さは真のアスリートのものだ。
いずれにせよ、まちがいなく激減している。
「2ちゃんねる」内の「必死だなw」の類いは、
この国でなかなか珍しいものとなってきた「必至さ」
(質はどうあれ)に、異議を唱えるものだ。
いやらしく反射的に。
少なくとも、流行り病的シニシズムに不寛容な、
稀代の超情熱的スレッド「阿部スレ」では、
その手の冷笑は、ぜんぜんファンタスティックではない。
高等(?)珍獣たる阿部も、我々無名の珍獣も、
つねにひとつやふたつやみっつのことに「必至」に
なっているからこそ、
職場やご近所で珍獣扱いされるんだろう?
299 :
吾輩は名無しである:03/10/31 14:48
第15回三島由紀夫賞選評(島田雅彦)より
「『ニッポニアニッポン』……阿部和重はほとほと賞に縁の薄い男である。
他人事とは思えない。モテない男の世界観ばかり書いていると、
本当にそうなってしまうかも。」
嗚呼。
300 :
吾輩は名無しである:03/10/31 15:23
よほど賞がほしいのねククク つらいねえククク
301 :
吾輩は名無しである:03/10/31 16:10
302 :
吾輩は名無しである:03/10/31 16:13
昔から阿部スレには
えらく熱心なアンチがいるよねえ。なんで?
嫌いならほっとけば良いのに、
ほっとけないのかな?
303 :
吾輩は名無しである:03/10/31 16:23
気になる存在を放っておけるほど、
彼らは、恋のベテランではない。
多分、群像新人賞の万年一次落ち
新作、評判いいねぇ♪ウフッ
「アメリカの夜」が新人賞取った時、柄谷行人が選考委員していましたよね。
その時、柄谷は阿部を褒めたのかな?
当時の選評を知っているひといますか?
顔写真がキモかったのだけは覚えてる。
具体的な選評は知らないけど、柄谷が強く推したのはたしか。
野間新人賞の時に「阿部和重は大器である」とかコメント出してるみたい。
第一回国際プルースト賞(優れた長編小説が対象)だな。
310 :
吾輩は名無しである:03/10/31 18:31
311 :
吾輩は名無しである:03/10/31 18:51
>>310 またもや朝日新聞の馴れ合い書評ですねwwwwwww
大塚も仕事欲しいらしいからねえ、かなりwwwwww
新聞社が傘下のメディアをつかって自作自演の好意批評の嵐、さすが天下の
朝日、やらせも堂に入ってるね(大爆笑)
312 :
吾輩は名無しである:03/10/31 18:55
>>310 「asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。」
だってさ。気をつけろよ(憫笑)
チェッ、じつは大塚英志は「シンセミア」を酷評するのではないかと踏んでいたのだが、
その予想は外れてしまったw
でもまあ、考えてみれば「シンセミア」では正史と偽史のあいだにはっきりと
線が引かれているわけだから、大塚が評価するのも無理ないな。
314 :
吾輩は名無しである:03/10/31 19:05
>>306 柄谷のは分からないけど、同じく選考委員だった後藤明生が
「ラストが文学的に過ぎる」と述べたみたいね。
野間文芸新人賞の柄谷の選評は「群像」2000年1月号で読める。
>中上健次的なサーガとしてまずあろうとし、そして断念したのだと思う。
これは納得できんな。
阿部和重はそもそも中上健次的なサーガを回避しながら物語を構築していると思うのだが。
大塚は最近妙に中上批判に力を注いでいるから、
そのだしに阿部が使われたのかも
317 :
吾輩は名無しである:03/11/01 00:44
小 説 を 新 聞 社 か ら 出 版 す る こ と は ど う よ ?
し か も、朝 日 新 聞 社、だ が?
318 :
吾輩は名無しである:03/11/01 00:47
中上の最高傑作「奇蹟」だって朝日新聞社だったじゃないか
だからなんなんだといわれても困るが
ジャーナリズムと小説は無関係、だろ?
↑ バ カ
321 :
やっぱり新聞は、アサヒ、だよね!:03/11/01 09:53
1.沖縄県西表島のサンゴ礁に「K.Y」と傷をつけ、報道。
2.従軍慰安婦徹底糾弾キャンペーン捏造含む。
3.南京大虐殺徹底糾弾キャンペーン捏造含む。
4.スパイ防止法絶対反対キャンペーン。
5.他国のミサイル「一発だけなら誤射かもしれない」
6.「ポルポト派はアジア的優しさを持つ」
7.教科書問題、靖国参拝報道
322 :
吾輩は名無しである:03/11/01 11:30
古谷利裕の”偽日記”は、
個人製作でありながら、
各主要文芸誌の上をいく。
阿部チンって批評家から辛辣に批評された経験ってないんじゃないかな。
かえってそれが弱点になってるのかも。
スガ・ワタナベあたりが一度コテンパンにやっつけてくれればいいのにね。
スーパーダッシュ文庫に一冊書き下ろせ
プチポエムを書きまくれ
己の文学観をどんどん広めてゆくんだあべええええええっ
「ABC戦争」とか「インディビジュアルプロジェクション」はよくわからなかったけど、
「シンセミア」は面白かったよ、わかりやすいし。
326 :
吾輩は名無しである:03/11/01 22:18
327 :
吾輩は名無しである:03/11/01 22:33
何か最後はドタバタだった感がするんだけどな…
特有の回りくどい言い回しや脱線が少なかったし。
J文学つながりで鈴木さんでも読んでみようかな。
阿部ちゃんの小説にドタバタがなくてどうする。
来月の文芸誌に蓮実の「シンセミア」論が載るらしいぞ
イ タ イ 宣 伝 必 死 だ な
>310
阿部タンが意識的に行ったのかどうか
分からない部分を評価するという、
微妙な書評ですな。
昨日の青山ブックセンターのトークセッション行った人いる?
いないか…。
まえのアルバイトで一緒だった娘が、阿部和重氏に
似てたんだよな…。
蓮實は本心では「才能のない田舎者がウゼー」とか思っているのに、
仕方ナシに誉めてみたりするんだろうな。
…しょうもない。
もう蓮實がなにいうかは、ABC戦争の解説を読めばだいたいわかるな
好奇心をそそられるのは柄谷
誰かそろそろ柄谷を文芸批評に引きずり戻してね
カタラニとかハミスとか、終わったやつらばっかじゃんクククククク
338 :
吾輩は名無しである:03/11/02 22:57
柄谷蓮實渡部スガ何某などに気兼ねなく、
真のつわものであろうあなた方が、
ここぞとばかりその秀抜なる観察力および審美眼を披露すれば、
肥育バッチリの自意識で埋め尽くされた、
ヌルキモい匿名批評ワンダーランドにも、
ミントの微香ある涼風が吹き入る様となり、
参加者は未体験のアロマセラピー的効果に、
悦ばしく打ちのめされるのでは?
ひとりでやってな、ばあか
大塚英志の書評はともかく
ixionが乗ってこないのが癪。
341 :
吾輩は名無しである:03/11/03 00:37
柄谷蓮實渡部スガ山城鎌田大杉中島城殿ほか有象無象の
文芸評論家に汚染されていないフロンティアとして
いまライトノベル系純文(?)が多少なりとも
注目されはじめているのかもしれないと
ふと思った。
ixionはかつて阿部を「議論するほどそんなに大した作家かあ?」とバカにしてたから。
興味ないと想われ。
純文の作家でも批評なんか
読んでない奴いっぱいいるだろ。
このスレ的にはとりあえず
スーパーダッシュ文庫に注目しとけばいいの?
>>341
スーパーダッシュ文庫新人賞の審査員豪華
堀井雄二もいる
選評で阿部っちがラノベのあるべき物語について講釈してるぜ
新刊が出てもまったく盛り上がらないスレッドですねw
いやー、それでも一気に200レスくらい進むなんて革命的
新瀬美亜の上巻でさ、渋谷の惨劇のくだりがあるじゃない、
あれって9・11の前に書かれたのかな?
そうだよ。
349 :
吾輩は名無しである:03/11/04 02:08
和さん性格悪そうな顔だね。
>>340 >>342 読んでますよ。読まずに語るは恥さらし、ということで。
阿部が「サーガ」に対する統合か開放かのどっちつかずの位置にいる
のは、そりゃあ〈場〉に対する切実さがないところから書き創める者に
とっちゃあ当たり前だし、それをえんえんと面倒な書き方しかしない
大塚の批評は別にどーでもいい
のだが、
それより阿部がなんとなくポール・トーマス・アンダーソン
みたいなことやってるように思えるのは気のせいなのか^^;
>いやー、それでも一気に200レスくらい進むなんて革命的
営業努力ってやつですね。
さすが や ら せ 大 好 き 朝 日 新 聞 ってことですね。
>>350 幾四音は阿部好きなの?
俺はあの安っぽさが好きなんですけど。
批評とかの影響も含めてなんともチープでいい。
神町ってのはなんとも羨ましい名前だね。作家にとっては。
353 :
吾輩は名無しである:03/11/04 18:18
>>350 神町=サンフェルナンド・ヴァレー? 最後は予測できないような事故って
あたりは、マグノリアに似てるかな。
ただ、PTAの描く人間の愚かさには愛おしさを感じるが、シンセミアに出てくる
登場人物は醜悪なだけでしょ。そこが違いなんではないだろうか。
354 :
吾輩は名無しである:03/11/04 18:23
しんせみあ? 1600枚? そんな長編しか書けない技術力のない奴の本など読まんわ。
渋谷の惨事のシークエンス、ほんとに9・11以前に書かれているのか?
「シンセミア」サイトの阿部の日記に、テロ直後にハリウッド映画を連想したことを
悔やんでいるというくだりがあったから、あのシーンには作者の韜晦が投影されている
のかな、と思ったんだが。
あそこは蓮實的映像論が「アメリカの夜」や「ABC戦争」のねちっこさとは別の感覚で
表現されていて、作中でも出色のシーンだと思ったな。
相 変 わ ら ず 負 け 犬 が 粘 着 し て ま す ね 藁
>>355 蓮實的映像論の影響下、っていうなら
映画撮ってる黒沢清のがスゴイんだが。
蓮實の論を蹴飛ばすデタラメっぷり。
阿部はひきこもりから反感を買いやすいからな…
>>355 あのダンプカー暴走惨殺シーンは、9・11よりはむしろ宅間じゃない?
んで、その後はPTSD物の流行を逆手に取ったんじゃない、
斎藤の言葉を借用すれば「トラウマを形式的に利用する」ってやつね
360 :
吾輩は名無しである:03/11/04 18:44
まあねえ、同時代の作家に意味なり共感なりを寄せたいのはわかるけど、阿部だぜ?
そこまで自分のレベルを極端に落とすことはないんだよ。
いいじゃん、古典だけ読んでれば。
柄谷じゃないけど、漱石さえあれば充分なんだよ。
1.沖縄県西表島のサンゴ礁に「K.Y」と傷をつけ、報道。
2.従軍慰安婦徹底糾弾キャンペーン捏造含む。
3.南京大虐殺徹底糾弾キャンペーン捏造含む。
4.スパイ防止法絶対反対キャンペーン。
5.他国のミサイル「一発だけなら誤射かもしれない」
6.「ポルポト派はアジア的優しさを持つ」
7.教科書問題、靖国参拝報道
362 :
吾輩は名無しである:03/11/04 18:50
↑なにこれ?教養シュギ? きもっ
>>360 柄谷も漱石も読んだことのない白痴ハッケン
関係者必死だなw
365 :
吾輩は名無しである:03/11/04 19:51
倦むことなく冷笑に励む働き者は、
読者の飽き性を見くびっている。
彼らはもはや、あらゆる独善的な笑いに
関心を持てずにいる。
せめて笑い方を変えねばならない。
2ch的紋切り型を積極的に回避せねばならない。
それは技術の問題だ。陽気な文学野郎の得意分野であるところの。
366 :
吾輩は名無しである:03/11/04 20:51
>>362 そのとおり、朝 日 教 養 主 義 です
てか朝日新聞読めや、おまえら
群像の人がたてたんですか?
あと最近あちこちにリンクが貼ってありますけど、それも工作?
あんま売れてないのか?
売れてないみたいですね…なにをはずしたのでしょうか?
370 :
吾輩は名無しである:03/11/04 22:51
こんなこと言いたくないけどさ、あの装丁は大失敗だと思うよ。
購買意欲をまるでそそらないほどダサイし、センスもゼロ。おまけに目立たない。
片山恭一のパクリ本のほうがはるかにひと目を引きやすい。
インディビジュアル、無情の路線でいっときゃ間違いなかったんだよ、バカだなー。
装丁大失敗に1票
いやー、ていうか近所のツタヤは入荷すらしていないわけで。
そんな田舎じゃないんだけどな〜。
>359
じゃあ青山真治の「ユリイカ」へのあてつけ?
ニッポニアでこけたのが痛かったということかな。それにいまさら、援助交際だの
盗撮だの麻薬だのと言われてもねえ。。。
375 :
吾輩は名無しである:03/11/05 00:50
>>373 阿部チャンは『ユリイカ』絶賛してたよ。
あ、もちろん映画の方ねw
90年代邦画のベスト1に挙げていた。
営業でしょ。
ふむ、説話論的な磁場から逃れない限り、トラウマはいつまでもついて回る、ってことか。
378 :
吾輩は名無しである:03/11/05 01:46
>378
文盲か?
阿部って意外とデブ藁 胸筋うすー
どこが「破格」なの? 長いってこと以外に。
382 :
吾輩は名無しである:03/11/05 02:52
ニッポニアさえ掻かなければよかったのだ。残念。
はじめっから文庫で出すとかしとけばよかったのだ
朝日ソノラマ文庫でなー
385 :
吾輩は名無しである:03/11/05 15:06
痛々しい光景ですね。
彼らが敢えて<文学>にこだわる理由は何でしょうか?
それは大抵の場合<こういうのを読んでいるとカッコイイから>という
理由ですね、言うまでもなく(笑)
つまり誰も小説を読まなくなった結果、昔は珍しくもなかった「
文芸キャラ」がファッション的な希少価値を発揮するようになってしまった
のです。
そんな彼らが好んで読むものは・・・・当然小説が古典の時代から
積み上げてきた上にある「ちゃんとした作品」ではなく、先述した
「こういうのを読んでいるとカッコよさそう」というイメージを
優先したものになりがちです。
具体的にいうとやたらと「殺人」「性の問題」「麻薬」「自殺」「暴力」
「心理学用語」が頻出する小説です(笑)
>>373 >>377 そういう文脈だったら『EUREKA』よりも『永遠の仔』と照らし合わせて考えるのが適切です。
フレアって何?
安部の新刊に関係あるの?(まだ読んでないんだわ)
ひょっとしてSFか?
389 :
吾輩は名無しである:03/11/05 19:51
>>385 氏の認識および書き振りこそ痛々しく物悲しい。
議論が思い込みエンジンで駆動している。
「小説が古典の時代から積み上げてきた上にある
「ちゃんとした作品」」?
そこまで折り目正しくはないジャンルのはず。
むしろ度重なる無手勝流。
文学史はどれも作り物、腕力勝負のファンタジー。
末文、具体的にあらず。
390 :
吾輩は名無しである:03/11/05 22:29
7日発売の「文學界」12月号に福永信による『シンセミア』の書評が掲載される。
>>389 あれは煽りだ。
基本的に阿部は彼が上げてるようなテーマは作品を構成する部品としてしか興味が無いから。
つっても、主題が無いってのは弱点だなーしかし。
同世代…じゃないけど星野智幸なんかの愚直な政治性もないし・・・ニッポニアは希薄だし
アルカイダとかだしてくれ。なんかわからんけど
392 :
吾輩は名無しである:03/11/06 02:52
TV・映画・マンガその他の業界はさておき、
小説の散らばる大地に、
主題の欠如を弱点とする規則はない。
政治は現代用語の基礎知識よりむしろ
言葉遣いないしsyntax統語法にかかわる。
感傷主義およびロマン主義をエッセンスとする
星野智幸の「言ってしまえばよかったのに日記」(web)に
見られる政治性は、
「衆議院が解散し、総選挙が始まった。マニフェスト対決だとか、自民か民主か、
みたいなことが言われているが、それは当人たち及びメディアによる演出であって、
この選挙の本質がそういうものであるとは限らない。どう捉え、どう考え、
誰に投票するかは、それぞれ個々人の自由である。その自由を最大限に使うのが、
投票という行為である。必ずしも当事者やメディアが提供するガイドに
従う必要はないのだ。むろん、参考にしてもいいが。
しかし実際には、どうせ政策論争などあまり関係なく、候補者たち、
党幹部たちの漠然としたイメージに投票が左右されるだろうという気はしている。
有権者の大半に、公約を覚え続けている意志がどれほどあるのか、私は疑問である。」
のように、ほんのりあっさりしたものだが、
それと比較すれば、
長編『トランスクリティーク』内の
「ブルジョア独裁」にふれた部分で、
「選挙において、諸個人の自由はある。しかし、それは現実の生産関係における
階級関係や支配関係を消去するところに成立するものである。」
「人々が自由なのは、たんに政治的選挙において、「代表するもの」を選ぶこと
だけである。そして、実際は、普通選挙とは、国家機構(軍・官僚)が
すでに決定していることに「公共的合意」を与えるための手の込んだ
儀式でしかない。」(p.222)などと説明する、
2chの嫌われ者・柄谷行人の筆致には、
明確なコクおよびキレがある。
なぜに阿部スレで?
誤爆ですか?
世界のぽっかりと空いた穴で愛をさけぶんだ
装丁人気ない。連載を読んでない人にはいまいちピンとこないんだろうな。
そこを突き抜けることができるかどうかが一つ命運を担っているかも。
>>395 連載時の写真とかってどうなってんのかね?
一応コラボしてたのに、もったいない。
早くも閑散としてきたねW
毀誉褒貶含めてもう少し盛り上がると思ったのだが……w 作品の中身についての
議論がぜんぜん起こらないものなあ。
399 :
吾輩は名無しである:03/11/06 23:43
殊勝にもスレまでフォローする
熱狂的和重サポーターおよび
文学LOVEな人のみを観衆と想定した
天下一武道会的な場と割り切り、
新手の豪腕どもが、奥義やフィニッシュホールドを出しまくる。
コレすなわち廃墟的スレの活用法。文学板版PRIDE。
愛を叫びすぎ? まだ声、しわがれず。
「群像」12月号に阿部と保坂和志の対談が載るってさ
「対談―現代小説の方法
現代小説の旗手がハイテンション・ハイスピードで語る、小説の魅力と実像」
だそうです。
実力の差が…
「シンセミア」は中上、大江というよりも江川達也の漫画みたい。
「BE FREE!」でトラック暴走してたし、ネタの詰め込み
すぎ感も似ている。
蓮実重彦「パン屋はなぜパンを焼く以外の多くのことに手を染めざるをえず、
また、あるとき、ただのパン屋であることへのノスタルジーを
憶えざるをえないのか―阿部和重『シンセミア』論―」(「新潮」12月号掲載)
406 :
吾輩は名無しである:03/11/07 10:47
暇人どもよ、とっとと群像が買いか新潮が買いか報告せよ。
阿部氏と保坂氏って仲いいよね。
作風はまるで違うと思うんだけど。
やっぱり映画つながりかな。
408 :
つんく♂駒(東大前):03/11/07 15:27
>>407 映画つながりじゃないよ。
「群像」12月号の対談読んでみな。
ホサカは映画にはあまり関心が無いって告白してるから。
映画より、むしろ抽象度の高い、舞踏などがスキだってさ。
409 :
吾輩は名無しである:03/11/07 15:55
保坂、こないだフィルムセンターで見たぜ。
前にどこかの対談で阿部と保坂がゴダールだのジャームッシュだのの話で盛り上がってたぞ。
最近は昔ほど映画を見なくなった、ってだけの話じゃないの。
411 :
吾輩は名無しである:03/11/07 17:44
二人は前回の対談で、「頭で書いて何が悪い」
と意気投合し、それに詩人・荒川洋治(『空中のグミ』ほか)
があるエッセイで、やんわり苦言を呈した。
阿部和重・保坂和志・中原昌也の三人で映画作れ!
そんで喧嘩別れしろ!
413 :
つんく♂駒(東大前):03/11/07 19:53
>>410 いや、昔から、より抽象度の高いジャンルの方が好きだったんだってさ。
阿部×保坂対談読んでみなよ。
ゴダールって映画の中じゃ抽象的な方じゃない?
阿部みたいにゴマキ(ごっちん)の映画とかは見ないってことじゃないの。
保坂の周りには、仕事柄インディーズで映画やってる連中がうろちょろしていたよ。
キアロスタミぐらいまでは熱心にフォローしているみたい。
阿部も最近は映画観る本数が減ったらしいな。
415 :
吾輩は名無しである:03/11/07 21:38
蓮實重彦激賞!!
「これは途轍もない書物である」by「新潮」
分かったか、小説家志望のルサンチマンの塊みたいなお前らは
せいぜいここで負け犬の遠吠えしてなさいってことさ!
お前らは一生かけても東京大学元総長にお褒めの言葉なんかもらえないだろうが。
お前らの嫉妬の声が聞こえてきそうだ、楽しみだねえw
416 :
吾輩は名無しである:03/11/07 21:39
阿部と中原が中良いのは知ってたけど
保坂・中原も繋がりがあったんだな
蓮実はいい年の取り方をしている。
少なくとも柄谷よりは。
419 :
吾輩は名無しである:03/11/07 23:28
>>415 このメンタリティ(415)は、サンプルとして保存される。
肩書きにペコるのは無用の掟破り。なんもいーことない。
たんに蓮實氏の記述の妥当性・意外性・アクロバット性その他を、
ガヤガヤ審議すべし。
「嫉妬の声」を楽しみに待つことは、ふつう不可能。
そこまで幸福とかけ離れた期待があってよいものか。
420 :
吾輩は名無しである:03/11/07 23:46
日々なにか想像を絶する
貧乏クジを引いていると思われる(でなければ、
ここまですさんだ文は書けない)
このスレのなかなかに意欲的な反阿部派(実は一人)は、
いずれそのあふれんばかりの屈辱を栄養とした
大輪の花を、いくつか咲き誇らせるのかもしれない。
近年レアなひたむきさが、ある。
蓮實重彦、そんなにシンセミア褒めてるの?
群像の対談だけ立ち読みしたけど、新潮チェックするの忘れた。
明日読んでこよ。
422 :
吾輩は名無しである:03/11/07 23:54
「シンセミア」は面白かったけど、二度三度と読み返す気にはなれないな。
423 :
吾輩は名無しである:03/11/07 23:56
一度も読む気になれないんですが、本当に面白いんですか?
あの鼠のシーンは「何だよ阿部ちゃん、小説家ぶるなよ」と
思ったら、そういうところが蓮實ウケするみたいです。
鼠については保坂和志も言及していたな。
426 :
吾輩は名無しである:03/11/08 00:19
420さん、それ哲学板−重力スレの漏れのフォーマット……。
419と文体おんなじ……。
427 :
吾輩は名無しである:03/11/08 00:28
419=420が無能なコピペ厨ということが判明したな!
人の真似しか出来ないあたり、憐憫の情を誘うねえw
対談の冒頭で、阿部は「シンセミアについてはあんまりしゃべらないことにする」
って言ってるけどさ、結局はだいぶ話しているよな。
鼠と猫のところも解説してるし。
阿部チャンはスイッチ入ると饒舌ですから
小説というのものは大きく分けて、「なんでだろう系」と
「まちがいない系」に二分されるのだが、阿部の場合は後者
です。間違いない。
阿部が「文学界」に書いてる「映画覚書」 今回の「キルビル」なんかも
そうなんだが中原が「スパ」に書いてるコラムから大体の内容
予測ついちゃうんだよなあ。あれはちょっと。
阿部ってタランティーノ嫌いなんだってね。
ちょっと意外。
>>432
黒沢清も中原もタラには引いてたし、意外じゃないと思う.
中原と阿部で評価ずれてたのって青山の映画と「マルホランドドライブ」ぐらい。
どっちも中原がけなしてたんだけど、これもやっぱり微妙で、青山のは
「失敗作を撮り続けるすがすがしさ」を語ったり、リンチのは
「悪口いってたけど実は勃起してました、ボク」な感じで評価してる人の
価値観批判するものじゃないし、なんか出来レースなんだよな。
中原、今日フィルムセンターにいたなw
意外に真面目なんだな。
435 :
つんく♂駒(東大前):03/11/08 19:54
>>414 Hosakaの周りに映画関係者がいるのは、それはそうなんだけどね。
10代の頃からの友人である映画監督S・長崎の映画に出てたりするし、本人。
でも、そういった人脈があることと、本人がどの芸術ジャンルに一番興味があるのかとは、また別問題っしょ。
阿部も保坂もわけわからん読み方してんだなぁとおもた。
阿部、ドストエフスキータッチで長編を書く構想があるみたいだね。(「群像」)
このあと、中・短編を何本かはさんでからの話だと思うけど。
まさか一気に次の長編ってことはないだろうなぁ。
群像は対談なんてやらせてないで、阿部と保坂の小説取ってこいよ
どっちもデビューは群像だけど、対談で話題になってるそれぞれの小説は
どっちも他社の出版じゃんか
あと二十年作家やって、その後は山形県知事
正直、ここまで閑散としてていいのだろうか。
>438
いつからか、阿部って短編を群像じゃなくて新潮に発表してるよね。
なんか理由あるの?
阿部ちゃん、噂の真相でくさされてます。
>>441 阿部の場合は、三島賞の候補になっているから、たぶんその関係じゃないかな。
444 :
吾輩は名無しである:03/11/10 18:34
朝日の夕刊、執筆意図は興味深かったけど、
前髪はサパーリ切った方がいいと思われ。
町田康を意識してワイルドに決めてみたら
赤羽のスナックのバーテンダーになった
という感じでしょうか?
ダメダメ感漂うなあ。こんだけマスコミ露出してるのにさ・・・。
つうか、何とも話題にしにくいというか感想言いにくい
というか、そういう小説だから。
>>444 前号の文学界のごっちん云々のくだりを引用して、
蓮実・柄谷あたりに注目されて登場したものの、映画批評はハスミ文体で中身空っぽなのごまかしてんじゃねーの?
みたいな感じ。
まあ俺も概ね同意なんだけど。
中原と比べてあの映画批評のつまらなさはちょっとつらい。
インディビジュアル・プロジャクション、意味がわかりません
東浩紀の解説読んでもさっぱりわからん
あの解説は、東の自作語り的な側面が強いからな…
>>450 『ファイトクラブ』を観ればわかる。
とどのつまりは全部わたしということだ。
蓮実や柄谷に誉められているという重ーーいハンデを背負っている
かわいそう
454 :
吾輩は名無しである:03/11/12 11:37
俺、阿部の作品未読なんだけど、『キル・ビル』に対する
いろんな意見聞きたくて、文學界読んだんだよね。
言ってる内容そのものよりもさ、文學界編集部は
「阿部さん、括弧が多すぎますよ」って原稿突っ返すべきだよ。
なんだよ、あの文章は。
あえてカッコつけるのが阿部ちゃんのマイブーム
著者近影とか見よ
要するにだ、読むよりも観ろってことだ。
阿部君も本作で完全に「勝ち組」ですな…
なんつーか、「J文学」の功績は
阿部和重と中原昌也をデビューさせたこと、
とか後に言われそうだ。
今日買った。これから読む。
良くても悪くても読了したら感想書く。
山形には濃密な物語が渦を巻いているようです。
ドン・キホーテと神聖喜劇は読んでたんだが
ヴァリスは初めて読んで、これの影響が一番強いね。
アメリカの夜はもちろん、プラスティック・ソウルとかも。
462 :
吾輩は名無しである:03/11/12 23:45
457 :吾輩は名無しである :03/11/12 14:49
阿部君も本作で完全に「勝ち組」ですな…
爆笑した。ありがとう。
『ヴァリス』は数年前に手にとって挫折した、
PKDの中でもかなり厄介な作品だと思った。
しかし
>>461の書き込みを見ると読まなくてはいかんような気もしてきた。
再チャレンジするか。
「J文学」って、阿部以外にどういう奴がくくられているのか、未だにわかりません
最初に言い出した奴も今ではその呼称を恥ずかしく思ってるんだよ。
もう許してやろう。
467 :
吾輩は名無しである:03/11/13 16:23
誉める言葉のすべてが空しく響くね。
468 :
吾輩は名無しである:03/11/13 19:56
よほど文学への愛が強くないかぎり、
大新聞掲載の書評の書き手は、
「サルでもわかる」書き方を選択する。
そのため、下記の点では
個人的にいかなるおもしろみも感じぬはずの、
博学な沼野でも、
「現代の若者言葉や山形弁が効果的に使われている反面、
妙に固い、普通にはあまり使われない文語的語彙(ごい)
が意図的に繰り返されるのもおもしろい。」
と書かねばならないし、
似た細工の例をとめどなく挙げられようと、
「作者の「阿部和重」を名乗る偽者までが登場し、
語りの構造を攪乱(かくらん)している点も注目される。」
などと、かなしくも強引に指摘せねばならない。
朝日に書く中条省平も、新聞には規制しかなく
自由などないという諦念を、毎回、
文面に染みこませている。おそらく。
川上弘美はところかまわず能天気で、
自分を偽ることを知らない。
いずれにせよ、
「(『シンセミア』は)作家としての阿部和重の非凡な構想力と
強靱なヴィジョンをくっきりと示すもの」
という沼野の見解は、そこいらの2ちゃんねら〜が
ブーブーいえるものではない。
書評担当者に悪気はない。
もはやマスコミには、工夫の自由すらない。
469 :
吾輩は名無しである:03/11/13 22:37
保坂と阿部の対談、つまらなくないスか?
著者近影、どーしちゃったの阿部ちゃんジャケットなんか着ちゃって!
やっぱ次作のネタあるんだね
途中で消えることなく、生涯作家で食っていけそう
W村上以降の保坂、阿部、平野は
>>463 いやわかるよ。あの作品わけわからんもんね。
俺も最初の100頁くらいは、挫折しまくって、結果的に3日かかったよ。
でも残りに270頁くらいかな、それは3時間くらいで読めた。
あそこでファットが思考してる論理について本当に真剣に考えると
それこそ読者がファットのように気が狂ってしまうので、わからなくてもスルーしましょう。
そうすりゃさらっと読めると思う。
お前ら「阿部ちん」とか「阿部ちゃん」とかなんで馴れ馴れしく呼ぶんだよ
龍ちゃん、とか、春樹ちんとか、言わないだろ
源ちゃんがいるぜ。
476 :
吾輩は名無しである:03/11/15 00:05
関係者の必死の書き込みにもかかわらず、売れてないそうです。
477 :
吾輩は名無しである:03/11/15 00:11
「シンセミア」はどれくらい売れんだろ。
阿部の著作ってだいたい平均でどれくらい売れてんの?
478 :
吾輩は名無しである:03/11/15 00:39
田舎の書店(文教堂含む)には置いてないだす。
479 :
吾輩は名無しである:03/11/15 00:48
「売れ」なくてはならなかったはずだ。これではただのできそこない純文学ではないか。
売れてる川上のほうが百倍マシではないか? 斎藤のような似非精神分析家
に褒められたからといって、なんだというのだ。やばいぜ、阿部!
売れなくてもイイ……とは逝ってはいけないはず。
売れなくてはならないとかいう紋切り型の言い方も
いい加減飽きた
amazon売上ランキングだと1800番台。
まあこのボリュームなら健闘していると言えるんじゃないの?
3万部売れれば売上1億だし。
482 :
吾輩は名無しである:03/11/15 09:23
商品なんだから売れなくてはならないでしょう。
阿部和重も落ち着くべきところに落ち着こうとしている、ということでしょうか。
でもその落ち着くべきところがいまひとつ、不明ですが。
次に書くであろう短編に注目したいと思います。シンセミアはなんとなく、保守路線
だったような気がするので(なんとかに似ている、とか、なんとかに似ていないとか
ばかり、語られているような気がしません?)。
似ているといえば、ホセ・ドノソの「夜のみだらな鳥」をなんとなく思い出しましたけど。
>まあこのボリュームなら健闘していると言えるんじゃないの?
たしかにそうかもしれないですね。最近の本、薄いし。朝日新聞の拡販員が無理矢理買わされているという
噂は……ないですよね(笑)
>売れなくてはならないとかいう紋切り型の言い方も
>いい加減飽きた
飽きる飽きないの問題じゃなくて商いの問題だから資本主義とブンガクの
話。阿部は常盤と組んでジャケ売りしてたし、売れる売れないなんかもわだ
いになっておかしくなかろう。480のような「売れなくてもべつにいい」みたいな
態度がエンエンと日本の文学をスポイルし続けてきたのではと想われるけど。
485 :
吾輩は名無しである:03/11/15 12:04
無視できないところが哀れ
486 :
吾輩は名無しである:03/11/15 12:08
他者への気遣いを
叩きこまれてきたわれらTVゲーム世代は、
ひとの心配が楽しい。
自分の心配は手におえないからだ。
売 れ な く て も い い じ ゃ ん、
純 文 学 な ん だ か ら
488 :
吾輩は名無しである:03/11/15 15:38
いやいや、つまらないから売れてないんだよ。
489 :
吾輩は名無しである:03/11/15 15:46
こういうとき知りたいのがミリオン作家片山某の本をお買い上げになった人は
他に誰の小説を読んでるのか、ということですよね
つ ま ら な く て も 純 文 学 だ か ら い い ん だ よ
491 :
吾輩は名無しである:03/11/15 16:18
>>489 この本を買った人はこんな本も買っています
いま、会いにゆきます 市川 拓司 (著)
「さよなら」が知ってるたくさんのこと新潮文庫 唯川 恵 (著)
恋愛写真―もうひとつの物語 市川 拓司 (著)
492 :
吾輩は名無しである:03/11/15 16:21
489はミジメ
493 :
吾輩は名無しである:03/11/15 16:22
こういうとき、相田みつをだったら阿部になんというかな・・・・・・・・・・・・
494 :
吾輩は名無しである:03/11/15 16:25
492もミジメ
495 :
吾輩は名無しである:03/11/15 16:31
「つまらない」「売れていない」といった
眼が疲れるだけの子どもじみた書きこみはもうコリゴリ、
と大勢の人たちが思っている。
寛大なサイレント・マジョリティに
甘えてばかりではいけない。
↑
じ ゃ あ、お 前 が な ん か 書 け よ な
寛 大 な、じ ゃ な く て
卑 屈 な、の 間 違 い だ ろ(笑)
497 :
吾輩は名無しである:03/11/15 17:31
495がこれからきちんとした感想文を書いてくれるそうです。
期待してるぞ。頑張れよ。
煽りにしても・・・芸がないとなぁ・・ここは、文学板じゃないのか?
499 :
校長が強盗:03/11/15 17:48
500 :
吾輩は名無しである:03/11/15 17:50
485=498
ゆるやかに500げっと
495、だった,,,
502 :
吾輩は名無しである:03/11/15 17:55
今夜遅くでもいいよ。待つから。
この小説を本気でいいと思ってる人の感想を真面目に読んでみたいんだよ俺は。
>>483 先進国はどこもマトモな文学作品は売れてないよアホ
もちろん例外はあるからアゲアシとんなよ。
>>502 書評サイトいくつかまわってみたらいいよ
505 :
吾輩は名無しである:03/11/15 20:40
売 れ て な い っ て こ と が マ ト モ な 文 学 作 品 で あ る 証 し な の で す
506 :
吾輩は名無しである:03/11/15 21:24
495の書評まだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?
印象的なのは(っていってもすべてが印象的なシーンのオンパレードという風
だけど)「畏怖する人間たち」の和歌子と博徳の会話だった。
連載もずっと追ってたけれどやっぱりあの小説って一話完結的なシーンが
細部で連結していくっていう筋を一年に4回しかない連載で纏め上げる
のが読み手にとっては難でもあったから、全体として俯瞰しながらその一話
一話ごとを目で追ってくよりはその連載ごとにぶった切って読んでいくしか
ない、っていうような読み方になってしまう。
会話のところだけど和歌子の台詞が全部裏返っていたとしたらっていう
博徳の心象をウラで描きながら阿部の言う「カメラ」はずっと和歌子に
向いてるはずなんだよね。あのシーンは。前景化されているのは和歌子なんだけど
読み手は博徳の心象を同時になぞっているから、和歌子の言葉として文章化され
ているはずのものを和歌子ではなく博徳の心的な背景から覗いてさらに和歌子
の深層心理っていうものまでを見据えながら話の筋を追っていかなければなら
ない。
まあ、話の筋じたいはとくにテレビドラマで演じられるようなありきたり
といってしまえばそうであるともいえる内容ではあるけれど、小説が表現して
いるのはそこでもないわけだよ。だからといって、今、上に書いた人物の心象
を共時的に言語化していくっていう表現がさほど斬新というわけでもたぶん
ないと思う。とはいえ、平野啓一郎が以前、群像かなんかに連載した上下二段
に分けて描く手法よりは断然リアリズムに富んでいる。リアリズムっていって
も小説内、物語内での「現実感」というリアリズムというのでも必ずしもない。
読者があの会話を読みながら、過去に呼んだモチーフを眼前によみがえらせて
和歌子のあの台詞を、博徳の心象と、叙述されている現実とそれに映っている
シーンを同時に浮かび上がらせているっていうのが阿部の言う「媒介」って
いうものの一つの試みが、あのシーンに一つのプロトタイプとして表現されて
いたな、と思うんだよ。
普通に売れてますがなにか。
売れてないとかつまらないとか
猿でも言えるようなつまんないこと言ってる奴こそ
書評かけよ
文字と文字の間にわざわざ空白あけてる馬鹿っぽい奴とか
511 :
吾輩は名無しである:03/11/15 22:24
>510
その前に君が書こうね♪
511のような人間の感想を真面目に読んでみたいんだよ俺は
513 :
吾輩は名無しである:03/11/15 22:43
俺読んでないもん。
514 :
吾輩は名無しである:03/11/15 22:49
495。待たずとも、すでに各所で阿部スレを汚してしまっている。
>「つまらない」「売れていない」といった
眼が疲れるだけの子どもじみた書きこみはもうコリゴリ、
と大勢の人たちが思っている。
は、不正確でした。
「つまらない」「売れていない」という「だけ」の書きこみは
もうコリゴリ、[……]
と簡潔に書くべきでした。
つまらなさの「分析」、日本書籍市場の「分析」が
切れ味するどい形で述べられる時、
生産性のある空間になると思ったので。
早くから、
>>199で、こう書いている。
「高橋源一郎が自著『ゴーストバスターズ』を語る時の、
マイナスの意味での「作業」(『現代詩手帖特集版
高橋源一郎』「加藤典洋、永江朗との対談」)に、
五年に及ぶ『シンセミア』執筆期間中、
阿部はおそらく、悩まされた。
記述を正確にする「作業」に。」当たり? 対談は必読。
『シンセミア』では、ニュースサイトの巡回で身によくついた
ジャーナリズム文体が、もちまえの説明癖としっくりいきすぎている。
意図的にか以前ほど大胆でない言葉選びなど、はなから疑問視しているゆえ、
肯定的な「感想」は、私以上の阿部節philiaにお願いしたい。
>>399では「熱狂的和重サポーターおよび
文学LOVEな人のみを観衆と想定した
天下一武道会的な場」にしよー、と提案したりして、
すでに幾度となくお叱りをうけている。
515 :
吾輩は名無しである:03/11/16 01:19
「阿部節philia」じゃなくて
「阿部節phile」だったし……。アタタ……。
516 :
吾輩は名無しである:03/11/16 01:43
阿部のように高い批評意識をもった作家の作品が果たして文学を面白くするかどうか、
そこから考えてみようじゃないか。
近所の本屋に売ってなかった、もうっ!
518 :
吾輩は名無しである:03/11/16 13:29
源ちゃんが朝日で絶賛しているね。
とんでもない傑作書きやがってよ…って。
中上健次に読ませたかったってさ。
519 :
吾輩は名無しである:03/11/16 13:59
その書評見てここに来てみたら…ここはひどいインターネットですね(涙)
朝日新聞社から出ているんだから、酷評するわけないだろう。
しかも源ちゃんだし。
517 :吾輩は名無しである :03/11/16 04:47
近所の本屋に売ってなかった、もうっ!
早朝にごくろう。
凄いね阿部。
出る書評、みんな誉めてばかり。
蓮実と源一郎のが、とくに面白い評かな。
じゃ、そろそろほんとのところを聞かせてほしい。
ぶっちゃけ読む価値あるのか、ないのか。
アマゾンのランキング、296位になってるね
源一郎効果?
高橋源一郎と阿部和重って面識あるのかな。
妙に、馴れ馴れしい書評だったけど。
>>509 なんか、阿部って写真ごとに髪型が違うのね
一つだ〜けわかってたこと〜♪
口髭はまったく似合わん。
漏れも今朝の朝日の書評よんで慌てて
このスレ読んでこの時間、ふうー。(w
531 :
吾輩は名無しである:03/11/17 00:27
ただのクズ小説。じぇー文学ガイかにクズだったか? その見本。
532 :
吾輩は名無しである:03/11/17 00:42
S・キングの「トミーノッカーズ」の方が面白かった。
533 :
吾輩は名無しである:03/11/17 00:49
「シンセミア」や青山真治を批判することは、中上批判を前提してしまう、
ということであって、中上の「権威」が安泰な現在において、そのような
「野蛮」な行為を実践しうるのは誰だろう。
中上の「権威」が安泰だと思っているお前がすでに過去=533
* Amazon.co.jp 売上ランキング: 127
やったな、和重。
源ちゃんにちゃんとおごれよ!
少なくとも佐藤友哉には影響を与えているがw
534の悪態は、何か微笑ましい…。
538 :
吾輩は名無しである:03/11/17 12:22
中上の影響力なんて、まだあるのか?
539 :
吾輩は名無しである:03/11/17 12:25
>「シンセミア」や青山真治を批判することは、中上批判を前提してしまう、
んなこたあないw
amazon、158位にプチダウン。
>>538 もうとっくに、文学自体に影響力がないわけだが。
売れると仕事しなくなるから程ほどでいいよ
阿部って寡作だし
544 :
吾輩は名無しである:03/11/17 17:18
あんまり仕事しすぎると、いちいちフォローする気なくすもんね。
内容の濃い小説をたまーに出すスタイルがよろしいかと思う。
しょっちゅう本出す人って、「読んだらたぶん面白いんだろうけど、
別にいいかな」って思うし、本も買わなくなる。
545 :
吾輩は名無しである:03/11/17 17:35
それは言える。3〜5年に一回ぐらい濃い長編を出して、
その間は、鋭いエッセイや短編をちょこちょこ出してく作家が好き。
シンセミア読んだんだけど、田宮夫妻が渋谷で体験する事件がなんだかよくわからん。
あれは物語の外部で生じた事件だから、ことの真相が明かされないということでいいの?
547 :
吾輩は名無しである:03/11/17 23:16
>>546 同感。ブニュエル的な不条理イベントなのか?
548 :
吾輩は名無しである:03/11/18 01:34
小麦粉が発掘されたので飯をホットケーキで済まして魔女宅気分。
549 :
吾輩は名無しである:03/11/18 01:44
ちょっと時間をおいてもう1回じっくりと読みこんでみたい。なんせ5年も
待っていたのだからな。
疲れているだろうがここでびしっと短編を一発決めてほしいところだ。
550 :
吾輩は名無しである:03/11/18 02:18
田舎の古本屋で早速シンセミア上下売ってたぞ。半額で。
551 :
吾輩は名無しである:03/11/18 10:03
ブクオフ待ち。
やべぇ。新刊で買って10日たったが、
まだ1Pも読んでねえ。
553 :
吾輩は名無しである:03/11/18 11:58
>鋭いエッセイや短編をちょこちょこ出してく作家が好き。
短編はともかくあべっちに鋭いエッセイを期待するのは無理だ。残念ながら。
あんまり書評らしくないことを最初に書いておきたいです。作者へ、ひとこと。
すげえぜ、阿部和重。とんでもない傑作書きやがってよ。ほんと、おれ、まいっちゃったぜ。
あんまり興奮したので、ぶっ倒れそうになっちゃったぜ、くそ。今度会ったら、なんか、おごれ。
高橋源一郎氏評より抜粋(「朝日新聞社」2003年11月16日読書面)
これは作家としての阿部和重の非凡な構想力と強靭なヴィジョンをくっきりと示すものであり、
彼個人にとっての一つの頂点になるのはもちろんのことだが、現代の日本文学にとっても、
その最前線を担うべき新しい世代がその位置に相応しい力を蓄えたことをはっきり告げる画期的な作品と言えるだろう。
沼野充義氏評より抜粋(「毎日新聞」2003年11月9日読書面)
どんでん返しの連続を経て雪崩れ込む結末のアイロニーは絶品だ。阿部文学の最高傑作。
巽孝之氏「優しいソドムのために」より抜粋(「すばる」2003年10月号)
557 :
吾輩は名無しである:03/11/18 13:11
さすが政治家、高橋源一郎。朝日にはぺこぺこですね
高橋源一郎 ◎
沼野充義 ◎
巽孝之 ◎
中島一夫 ◎
蓮実重彦 ○
>>554-
>>556 絶賛の嵐だね。同世代の擬古文を駆使した高学歴作家とは大違いw
561 :
吾輩は名無しである:03/11/18 13:43
平野?w
562 :
吾輩は名無しである:03/11/18 14:26
平野が悔しさのあまり自作自演で荒らしにくるかも。
563 :
吾輩は名無しである:03/11/18 15:32
「wのアップリケ、それは疫病の前触れ」
「そーだそーだ!」言っちゃダメ?
中島一夫氏はもっと率直で、不羈な感じがしていたが、
「週刊読書人」では、業界の空気に圧されたか。
関東地方の高気圧<ハイ・プレッシャー>、
『種無し』評に、一点の曇りも認めず!
雲行きの怪しくなさから、
不可視の圧力の高さに想いをはせること。
げすの勘ぐり、あるいは地方気象予報士の白昼夢。
『種無し』は必読書。
批評ではない、わりきったプロパガンダというなら、異議ナシ。
長期連載の長編っていうのもなかなかおつなものですね。
若手の長編というと、書き下ろしか短期集中連載の作品が多いけど、じっくりと
長年かけて物語をつむぐことも大切なのかもしれないと思います。
阿部と平野って同世代じゃないじゃん。
阿部って、1968年生まれだよね?
同じく68年生まれの作家は純文系だと
鷺沢萠、吉田修一、清水博子、岡崎祥久、柳美里、森絵都
エンタメ系だと
瀬名秀明、貫井徳郎、戸梶圭太、金城一紀、福井晴敏あたりかな。
作家以外だと
行定勲、小林紀晴、枡野浩一なんかも68年。
ちなみに、平野は75年。
>>566 境界例患者・柳美里が阿部と同い年とは意外。
同世代って言えるのは+−3年ぐらいまでだな
妙に阿部だけ浮いているリストのような気がする
阿部和重ってもっと若いのかと思っていた
柳美里ってもっと年食っているのかと思ってた
なかなかの作品のようだが、惜しい。
上下巻に分かれていなかったら買うんだが。
572は京極夏彦でも読んでろ
574 :
吾輩は名無しである:03/11/19 11:42
必死
阿部チャンは源チャンの『さようなら、ギャングたち』を意識して『アメリカの夜』を書いたらしいね
577 :
吾輩は名無しである:03/11/19 20:34
「ABC戦争」の最後で、みつけることができたい赤い<I>、って何ですか?
阿部和重と高橋源一郎は共闘宣言したらしいね。
たがいにほめあって乗りきろう!
目次の次にある登場人物の多さとページ数に腰がひけていたが、
読み始めたら止まらなかった。もう最高のクライマックスだった。
>>576 朝日のサイトにある「作家に聞く」みたいなところで
「村上春樹と村上龍の間」を意識したと発言しているが。
580 :
吾輩は名無しである:03/11/19 23:43
源一郎の書評はひどい。ひどすぎる。
581 :
吾輩は名無しである:03/11/20 01:00
東に見捨てられたら今度は源一郎かよ…
東が見捨てられた、という説が有力なのだが
583 :
吾輩は名無しである:03/11/20 01:26
上巻・第一部の冒頭、それまでのいかにも近代的な
長篇の装いをした文章が突然、こう転調する。
「要するに、デカい屁(へ)みたいなものだ」
この一点、これは巨大な近代的構築物に開けられた、
いわば「口語的自由」の窓なのだ。(源一郎書評より)
なんと大げさな書評……。近代小説に「口語的自由」で
風穴を開ける、という発想もチト安易。
阿部の狙いとは逆のような気もするのだが。
584 :
吾輩は名無しである:03/11/20 01:29
>東が見捨てられた、という説が有力なのだが
なるほど。
>いわば「口語的自由」の窓なのだ。
いまさらソンなこといっても、ゲンちゃん。
>阿部の狙いとは逆のような気もするのだが。
もう少し詳しくきぼう。
>阿部の狙い
源一郎書評の言葉を使うと「巨大な近代的構築物」
に徹し切ったところに『シンセミア』の面白さがあるんじゃないか、と。
山形弁とかもたくさん出てくるけど、
あくまで小説のパーツとして使われてる感じがする。
一応読んだけど。個人的に阿部作品とはあんまり相性良くないのかな。
矢作の新作読んだばっかりだったからかもしれないけれど、
らららの方が個人的には良かった。うーん…。
587 :
吾輩は名無しである:03/11/20 02:01
力量の差です。
588 :
吾輩は名無しである:03/11/20 02:03
>「巨大な近代的構築物」に徹し切ったところに『シンセミア』の面白さがあるんじゃないか、と。
一読すると非常に「保守的」な印象を受けるのは、そこからだろうか。
しかし、かなりの罠がしかけられているはずだ。
自作のパスティーシュみたいな雰囲気もある。
パスティーシュというより自家撞着。
↑ちょっと福田を気取ってみたかった人
Q しばしばJ文学と呼ばれる都会派(渋谷系?)の代表作家とみなされることもある阿部さんですが、
初期の『ABC戦争』から待望の長編『シンセミア』まで、郷里の山形県をモデルとする
日本の地方社会の描出にも関心を示してられるようにお見受けします。
ポストW村上的な要素と大江健三郎、中上健次をほうふつとさせる傾向の共存。このような二重性は意図的なものなのでしょうか。
であれば、そこで何が目指されているのでしょうか。
A 『インディヴィジュアル・プロジェクション』は、村上春樹と村上龍の間でどういう作品が書けるかということで構想したものなんです。
同じように『ニッポニアニッポン』は大江健三郎と三島由紀夫の間というように、つねに二者がいて、
その間に立って作品を考えるというのがぼくのやり方になっている。
『シンセミア』の場合は大江健三郎と中上健次というふたつの名前の間で、どういう日本文学が可能であろうか、
という命題に立って書き進められた作品として読むこともできると思います。
では、そこで何が目指されているのかというと、ぼくに可能なのか否かはともかく、ある種の「更新」です。
文学のイメージの更新なのか何なのかはわかりませんが、たとえ無理だとしても、やはり目指すべきものではあろうというわけです。
これは必ずしもぼく自身の役割だと考えているのではなく、むしろ達成するのは誰でもいいわけですが、
恐らく後進世代の誰もが、多かれ少なかれ意識していることではないのでしょうか。
>577
一人称の「I」です。
高橋源一郎の書評に舞台は「架空の町」とあるが、
本書の神町は実在の町である。
例によって、タカハシは本を読まないで書いたのであろう。
こんな書評に騙される輩は(もし、いるとすれば)
バカ以外の何者でもあるまい。
594 :
吾輩は名無しである:03/11/20 17:09
>>592 あの「赤い<I>」に深い意味はないのかな。
というか、阿部の小説は「意味」を廃棄するために書かれてんのか。
赤い「I」には意味あると思う。
なんてったって赤でIだから。
詳しくは笠井潔参照。
>本書の神町は実在の町である。
実在の町だが、小説の中の神町とは地理的に一致していないのではないかな。
赤い「I」、あれは最後に疲弊し切った「私」が発見されるということ、
つまり自分探しの不毛さを表しているのではないだろうか?
源一郎の口語ネタもここまでしつこいと腹立ってくる
>阿部の小説は「意味」を廃棄するために書かれてんのか。
もうすこしくわしくきぼうぬ。意味を「廃棄」?
意味が分からん
>>596 少なくとも「架空の町」ではないでしょ。
最後にちゃんと書いてある。
たしかに「架空の町」ではなけど、では「実在の町」とは何か?という話もでてくるね。
603 :
吾輩は名無しである:03/11/21 00:41
604 :
吾輩は名無しである:03/11/21 00:45
>実在の町だが、小説の中の神町とは地理的に一致していないのではないかな。
どこまでが満たされれば「地理的に一致」することになるのかわかんないけど、
若木山だとか乱川だとか、そういうのはちゃんとあるよ。
空港近くのボーリング場とか、も。
そうなんですか。で、だれも聞かないからあえて僕が聞きますが、まさか
あのパン屋にはモデルなんかいない……んですよね(笑)
ふと、「ザ・ワールド・イズ・マイン」なんかを思い出してしまったりして。
606 :
吾輩は名無しである:03/11/21 02:25
下巻・謝辞(p.411)
「なお、言うまでもなく『シンセミア』の物語は完全なるフィクション
として構成されており、実在する個人、団体、そして現実の神町とは
いっさい関係がないことをここに明記しておく。」
一人称小説の語り手である「私」や「僕」を作者そのものとみなす、
悪しき私小説的読み方が、日本では、たびたび見られる。
大西巨人氏の論考「作中人物にたいする名誉毀損罪は
成立しない」(大西巨人文選1『新生』所収)他を参照(すごくタメになる)。
「作家と作中人物とを混同または同一視しないことが、
批評の第一原則とせられる。」p.118
同様に、フィクションを批評する場合、実在の人物名、地名などが
書かれていても、必ず、それらはすべて「作品中の」現実として
扱われねばならない。
高橋源一郎氏の書評中の表現「架空の町」は、上記の原則に従っている。
小説の意味うんぬんの話は、柄谷行人氏の『意味という病』から?
>>606 どうもありがとうございました。大西巨人も読んでみます。
>実在の人物名、地名などが書かれていても
田宮のパン、あるんか!w
しかし、「シンセミア」という作品が「実在」の「山形県東根市神町」を
参照先にしていることは明白である。
また、同書作者紹介には、阿部氏が同町出身と銘記されており、
しかも、作中には「阿部和重」なる人物も登場する。
それを、小説作品だからといってナイーヴに「架空の町」というのは、
単なる小説ジャンルの物神化にすぎまい(筒井康隆から柳美里に顕著な)。
ハスミンの「新潮」12月号書評を参照。
610 :
吾輩は名無しである:03/11/21 15:00
609は、『石に泳ぐ魚』裁判における柳美里氏の敗訴といった
「モデル小説」関連の話題に移りたいご様子。
公人である作者は、発表する作品について責任がある。
個人や社会や歴史になんらかの影響をおよぼすのだから、
問題を指摘されれば、言葉を用いての正統的な解決をめざす、
あるいは法的に争うこともある。
作中人物の心理・場面展開・語り口・作品内の真実・語法などにかんする
作品の出来不出来の話は、作者の社会的な責任問題とは、
別個に考えられねばならない。
たとえ柳氏が勝訴していたとしても、
『石に泳ぐ魚』は読むに値しない、といってよい。
……等々の議論が、すでに「参照」されているはずだ。
もし「ハスミン」というのが蓮實重彦氏のことであれば、
「「どんな場所なのか」についての指示は、より厳密にであるとも、
より曖昧だともいえる。」とか「「ただの東根市神町」と「ただの東根市
神町ではあり得ない」神町との「ずれ」が拡がりだしていることは明らかだが」
とかわざわざ注意してあるp.272を貴兄は、ササッと読み飛ばしているはず。
読まずに書く者に冷淡な貴兄が!
>>597 本当のところはどうなのかわからないけど、自分はその意見を採用します。
「インビテーション」ていう雑誌に阿部のインタビューが載っていた。
パン屋のモデルとか、実際の神町と物語の神町について、ちょっと触れられています。
特に目新しい話ではなかったけれど。
わざわざ実在の町=神町を選んだのは、作者の故郷であるとか、東京ではなく
地方であるとか、それくらいの理由なんでしょうか?
連載しているの知らなかったから幻冬舎から発売された本かと勘違いしちゃったよ。
批評家のおかげで生存できる作家もいるし、「●○をめぐる現在」みたいな文章を書いてもらうことで批評家へ原稿料を稼がせる構造がある中で、中上健次もいないし村上春樹以降に在庫切れになっている焦りが文芸ジャーナリズムにあるんじゃないの?
とてもじゃないけど最後まで読んで途轍もない書物と思えるほどではないけど。・・・それなりに面白かったけどさ。
>在庫切れになっている焦り
あるのかもしれない。別に阿部を軽んじるわけではない。
保坂くらいしか対談相手がいない現代日本文学のこの現状、無残なり。
とりわけ作品に批評的機能が強い(と思われる)阿部の姿勢ならばなおさらに。
それは阿部がピントはずれなものを書いているから、ではなく、その他の作家
の怠慢を問うべき、かな?
615 :
吾輩は名無しである:03/11/21 23:21
矢策さんのらららは普通ですよね。
616 :
吾輩は名無しである:03/11/21 23:31
あいかわらず悲惨な人たちが書き込んでるね
一応、恋愛小説です。ラブストーリー。
勘違いしないように。
なんだかなー
>一応、恋愛小説です。ラブストーリー。
これって「シンセミア」のことですか?
だったら……なんなわけ?(笑)
巻末に山形県警への謝辞がある割に、警察の扱いがずいぶんひどい小説ですな
恋愛小説だからあんまり難しく考えるなおめえら、ということ。
愛がなければあのロリコン警官を描くことはできません。
623 :
吾輩は名無しである:03/11/22 23:22
新作の「シンセミア」、「まだこんなことやってのかー」って感じでした。
つまんね。金返せ。
ばかじゃん。返すわけねえじゃん。ばーか。
せめて下巻だけでもひきとってやれ
626 :
吾輩は名無しである:03/11/23 11:02
まだいたのか! 感動記念カキコ。
山形出身者としては神町サーガ人気でて、「ツインピークス祭」みたく
「シンセミア祭」「ミスシンセミアコンテスト」が十年たっても
まだ続いてるとかそんなことになってほしい。
阿部ちゃんは神町出入り禁止になります
おい、神町住人、そろそろ降臨したまえ。
激しくもりあがってるね、このスレ
阿部ファミリーが村八分になりそうな悪寒
村八分というか、隔離されているような悪寒
かずしげのお父ちゃんとお母ちゃんって今も神町にいるの?
634 :
吾輩は名無しである:03/11/23 22:07
「シンセミア」について
「この作家のひとつの達成をみる」みたいな批評が散見されるが、「ぜひとも読め、
傑作だ」という批評があったら教えてください。
>>634 ほとんど傑作扱いといっても過言ではないだろうね。
というか君はまだ読んでないのか!
ダメだそれは。
>633
いるらしい。
>634
源一郎。
阿部ちんの実家はパン屋さんだったのだという単純な事実に君たちは
なぜ目をそむけるのだ!!!
638 :
吾輩は名無しである:03/11/24 10:51
マジスカ?
読んだけど、マジでつまらんかった。
何もない小説でしたよ。
「何もない」というと?
>>638 マジです。秘密じゃなくて、自分で言ってるし。まだ営業しているかとか、
そういうことは知りませんが。
なにしろせがれが東京さ逃げちまったからな
643 :
吾輩は名無しである:03/11/24 21:27
パンの田宮は阿部の実家だったのか!
>>637 それって概出だっけ?それと別のどこで見たんだろう、思いだせんが知ってた(w
>>644 ふるーい、「リトルモア」の阿部ちんインタビューで。「パン屋で育ったから、
ものが作られて行くってのが好きだったのかも」(うろおぼえ)みたいなことを
言ってました。「ピンチョンやドストエフスキーみたいなでかい話しを書きたい!」
みたいなことも。それが「シンセミア」だったんですね。
インタビューの写真では「IP」の舞台でなんつーか、阿部ちん気取ってポーズ
決めてました(笑) あれは恥ずいぜ! せっかくフェラーリのTシャツだったのに
モノクロでかわいそでした。
もしかして、この話題は封印なの?w
廃業しても別の道があるのか。いいな。
作家やめてパン屋ってのもしぶいな。
清原も、野球やめたら岸和田帰って電器屋を継ぐって言ってた。
読了。
正直阿部ファンだがツマランかった・・・
ラストがまあまあ面白かったくらいかなあ。
やっぱ文章がなあ。文章を読む楽しみ、つーのも文学にはあるし、
もちろんそれが無くてもいいんだけど、内容が退屈なので、文章も退屈だとちょっと。
せっかく戦後史的な要素があるんだし、もっと歴史性を出しまくっても良かったのでは?
やたら説明文章が多いのも気になった。
物語を小説的に表現する、というのを投げてるのではないかと思った。
隈元光博もクォーターだっけか、それもフォークナーみたく物語にもっと生かせたのでは・・・
次回作、頑張ってください。
649 :
吾輩は名無しである:03/11/25 23:56
紋きり型だからイイ!という人もいる=阿部の文章
漏れは目次に期待して頁を捲って
2枚目で萎えた(w
文章が分かりやすくないと、そもそも読まれない
という現状があるからな。
652 :
吾輩は名無しである:03/11/26 01:16
>物語を小説的に表現する、というのを投げてるのではないかと思った。
情報やイメージを小説の文章として表現するほど咀嚼しきれてないんだよ。
そういう文章って素人にありがちなんだが、
阿部っちだけになぜそれが許されるかまったく分からない。
653 :
DISCORD:03/11/26 01:33
>>652 咀嚼中のものをそのまま書くというのは実は意外に難しいのです。ただ、確かに
阿部は特権的な位置にいる。その阿部の位置というのは阿部以降のトリッキーな
文体を持つ新人の登場を極端に困難にするでしょう。それがいいことなのか、悪
いことなのかは非常に微妙な問題です。
要するに、クリアな文体が食い足りないということですよ
655 :
吾輩は名無しである:03/11/26 01:42
>咀嚼中のものをそのまま書くというのは実は意外に難しいのです。
簡単だよ。
ネットで適当に資料漁って文章書いたことあるライターなら分かるだろうw
656 :
吾輩は名無しである:03/11/26 01:45
クリアというより、携帯メールやら2ちゃんのカキコみたいな文体じゃない
だろうか。もしくは個人のHPによくある、自己満悦な文体。こだわるところには
徹底的にこだわるが、興味のない部分は思い切り説明しない。面倒になったら、
「!」とかでごまかす。
そういうのをわざとやっているような気がしなくもないです。
657 :
DISCORD:03/11/26 01:49
「田舎の小型児玉誉士夫一代記」のようなものだったら物凄く洗練され、かつ
大きな物語性を持つものになったと思う。まさしく「プロの作品」に。しかし
ながら、阿部はやはりそういうものは絶対に書かない。そこが阿部のギリギリ
の倫理性だと思います。80年代に十代を過ごした者の倫理性。
658 :
吾輩は名無しである:03/11/26 01:52
>「田舎の小型児玉誉士夫一代記」のようなものだったら物凄く洗練され、かつ
>大きな物語性を持つものになったと思う。
そういうのはもはや阿部じゃなくても書かないような気がするけど。
>80年代に十代を過ごした者の倫理性。
ここをもう少し詳しく説明してください。
659 :
DISCORD:03/11/26 01:54
>>655 そうかなあ。「いかにもネット的言説にありそうで絶対にないもの」を書いてる
と思うよ。もちろん全部が成功しているとはいえないけど。
人物の目線だったり思考とかといったものが反映されていることを
無視すれば、端的に物語でなくてもよいのではないだろうかなぁ…
「紙葉の家」みたいな?
662 :
DISCORD:03/11/26 02:38
>80年代に十代を過ごした者の倫理性。
阿部にはやはり東浩紀的な「80年代の言説空間を乗り越えつつも、その良質
の遺産は継承したい」という問題意識があるのだと思います。80年代はスカ
だった、リセットしてここから全てを始めよう的なイージーさを嫌ってる。
高橋源一郎の書評についてのレスもあったけれども、阿部にとっては、批評家
啓蒙家(?)高橋などどうでもよくて、そんなもの「作家高橋」によって既に全
て言いつくされている、まず彼の作品を読め、その後で俺のを読め、みたいな
倫理性だと思います。これは東と浅田の関係にも言えると思います。
文がこなれてないレスでメンゴ。
663 :
吾輩は名無しである:03/11/26 02:50
>倫理性だと思います
阿部はなんだかんだいっても、「思考の不可逆性」みたいなところを真摯に
追求しているのかもしれない。成功しているかどうかは別にして、試みてはいる。
そこんところはやっぱり、激しく評価されるべきだな。
664 :
吾輩は名無しである:03/11/26 03:24
「小説の文章」というほとんど定義不可能な概念が
出てきたり、論理的な分析に近い感想が出てきたりで、
一挙に健康的なスレになってきた。
シリアスな読書人の巣窟みたいな。
前は「他人の心配」と「余計なお世話」しかできない
迷惑者が、気ままにふるまっていた。
「物語を小説的に表現する」……この場合の「小説」は、
たんなる通俗的な「イメージ」なのでは?
novelには「新奇な、斬新な」という意味がある。
「なんだコリャ」って読者があっけにとられるような読み物が、
本来のノヴェルだった。で、『トリストラム・シャンディ』
『ユリシーズ』『吾輩は猫である』『失われた時を求めて』……
あまりに「文学という制度」に準じすぎた口上だけれど。
でも基本のキ。
とまれ阿部は、いまや文章意識があるだけでも貴重な小説家。
まちがっても成功しても、決して実験をやめない男。
>まちがっても成功しても、決して実験をやめない男。
それが継続されることを激しく期待する。
666 :
吾輩は名無しである:03/11/26 04:07
「ヴェロニカ・ハートの幻影」のラスト部分、みなさん解釈できてます?
667 :
吾輩は名無しである:03/11/26 09:27
知ったかぶり、のオンパレ。(笑
>>667 決して知ろうと欲しない者の、ある種ほほえましい捨て科白
669 :
吾輩は名無しである:03/11/26 11:52
一夜にして急に擁護派が増えたな。
なんだっていいけど、読みにくい文章は書かないでくれ。
批評家や批評家もどきだけを喜ばせるような作家になりたいんなら別だが。
そんなに読みやすい文章が好きなら
小説なんか読むのやめればいいのに
>>670 小説読むのも勝手なら、読みにくい文章を書くのも勝手。
阿部は読みやすいと思うが…。
>>664 「物語を小説的に表現するlというのは、ごく単純に物語批判の意識とかそういうのかな
保坂との対談読んだけど、物語をバーって説明しちゃうのを
作中に引用もしてる旧約の創世記に例えてたけど
まあわかるけど、でもなんかそれってものは言いようみたいな感じがしないでもない。
聖書はたしかにその構造においてかなり小説的だけど、なんかね。
歴史つーのも小説的なんだし、初めから拒否する必要はないというか。
だったら冒頭の田宮家の歴史とか、アメリカ云々とか、あれなんなんだみたいな。
「たまたま」かと。んで蓮實の新潮のやつも読んだけど、
「たまたま」って、昔から蓮實がよく言ってるようなことで、
今さらそんなこと言われても・・・・みたいな感じでこれまたつまらんかった。
次回作は芝居の話だっけ、あれどうなんのかな。三人称多元?
俺も阿部の文章はかなり読みやすいがな。
むしろ読みやすすぎるというか、多分ノリで書いてるだろう阿部ちゃん
みたいな感も無きにしもあらず。
会話文とかはあるリズムに則って書いているなという規則性が巻き散らかって
いて、それは気になった。誰でも同じリズムで喋ってるみたいな感じ。
675 :
吾輩は名無しである:03/11/26 20:49
>>672の口語文は、かなり腰の引けたジャッジになってる。
せっかく「つまらなさ」を感じたのだから、
判定をボンヤリさせず、啓蒙的に書いてみては?
たぶんやれる。
「みたいな感じ」「気になった」調の文体では、
阿部文や蓮實文に対抗できない。サーヴィス性の点などで。
でもこの人、おそらく阿部スレ住人のなかでも、かなり読んでるほう。
676 :
吾輩は名無しである:03/11/26 21:18
>>675 お前の尊大な態度が気に食わない。
人にものを頼むときは頼み方ってものがあるだろ?
「お前」呼ばわりもいかがなものか? 676は672じゃないなw
678 :
吾輩は名無しである:03/11/27 00:32
「少女の汚れた肛門の臭い−−中山正はこれを世界中の何よりも愛していた。
少女の肛門が放つ悪臭だけが、彼の心を癒してくれた。」(上巻・p.125)
「中山正は、野島梨佳の肛門に舌を這わせて、彼女にペニスをしゃぶらせ
つつ佐藤百合の姿容を夢想していた。水色のワンピースを着た佐藤百合が、
若木山の頂上でバニラアイスクリームを丹念に舐め回す様を鮮明に、中山正
は思い起こしていた−−昨夜の時点で三度もそれを思い描きながら、オナニ
ーしてさえいたというのに。絶頂が近付くのを覚悟した彼は、決定的な場面
−−佐藤百合の持つバニラアイスの先端が藤井麻衣子の尻に突き当たる瞬間
を想起して、準備を整えた。両手の親指を用いて目一杯拡げた肛門の内部へ
鼻頭を押し込みながら、俺の息の根を止めてしまうほどに強烈な毒ガスを一
発放て! と中山は強く念じた−−ああ美少女愉快犯たちよ! 情状酌量の
余地もないくらいにキツく濃厚なやつを、お台場の女どもじゃなくこの俺に
こそお見舞いしてみろ! と彼は絶唱したのだ。しかしながら実際に、快感
の千波万波に任せて中山正の口が発していたのは、オウッ! オウッ! と
いったオットセイの鳴き声みたいな咆哮でしかなかった。」(p.127)
『種無し』全体に不満をもつ者も、
どこかしら気になる部分があるはず。それはどこ?
水色のワンピースを着た佐藤百合がバニラアイスを舐める程度の場面で
三度も手淫できる純情ペドファイルのくせに、
14歳少女の肛門の臭いも堪能できる中山巡査の貪欲はすばらしい。
どっかから持ってきたコピペ貼るなよ。
680 :
吾輩は名無しである:03/11/27 01:00
>>679 コピペじゃないよ。
読んでないキミには、わからないってこと?
え、マジでこういう文章なの?
嘘だよな…
「水色のワンピースを着た佐藤百合がバニラアイスを舐める程度の場面で
三度も手淫できる純情ペドファイル」
だからこそ
「14歳少女の肛門の臭いも堪能できる」
というのが分からないと、この小説の面白さは理解できない。
いや、マジでこれって「シンセミア」からの抜粋なの?
嘘か本当かだけでも教えて。
どうでもいい細部
685 :
吾輩は名無しである:03/11/27 12:05
でもこういう文章書いちゃうやつが、
柄谷や蓮實をしっかり読み込んでるあたり、
そうとうイヤラしいと思うな。
プ
687 :
吾輩は名無しである:03/11/27 13:38
>>682 どっちもいけるという人もどっちかしかいけないという人も
どっちもいけないという人もいる。
規則性はないのでは。
相当勉強して工夫しないとコレは書けない。ここ大成功の細部じゃない?
凡庸な小説家ならもっと言葉を選ばずにつまらなく書くでしょ。
>>683 読んでない人は、思いこみだけで書いてるのか……。
それはなんというか……。
ただの質問にいちいち思いこみとか言われてもなあ。
ちょっとばかりキモイです。
689 :
吾輩は名無しである:03/11/27 14:57
<<688
ちがう人とまちがえていました。失礼しました。
692 :
吾輩は名無しである:03/11/27 17:47
ヽ( ・∀・)ノ ウンコ落ちまだ〜〜?
x
「シンセミア」読了、
おいお前ら、最後に出てくるUFOが何のメタファーなのかただちに教えろ、
「意味を探究してはいけないのだ」とかつまらんこと言うのは却下、
またぞろ「天皇」か? それとも「外部に属する物語」か?
さあ俺にわかりやすく教えてたもれ。
695 :
吾輩は名無しである:03/11/27 19:07
『群像』12月号、P.142-143あたり。
保坂氏が、UFOはたんなる「煽り」だといい、
阿部氏が、そうともいえるし、木や山や情景描写みたいな
たんなる「部品」にすぎないともいえるという。
保坂 それはもっと隠喩的に機能するわけでしょ。これは違うんだよね。
阿部 僕は、『シンセミア』におけるUFOとかを隠喩的に読み解くことも
できるんじゃないかなとは思うんですけれども、それは読む人の読み方
だからな。
保坂 それはそうかもしれないけど。
阿部 略
保坂 略
阿部 そうなのかなあ。僕の『シンセミア』におけるUFOは別に
そんな特別なものではないんですけれども、同じようなものとして
機能している要素というのは、『カンバセイション・ピース』にもある
んじゃないかな。
渡部直己的にいうなら、いまや隠喩SUCKS!の時代?
「意味SUCKS! 物語SUCKS!」?
意味・解釈は、ひとの意見を鵜呑みにせず、材料かき集めて、
個人で手作りするしかない? 魅惑のハンドメイド・オピニオン!
696 :
吾輩は名無しである:03/11/27 19:54
ばかじゃねーの。
シンセミアってマリファナの種無しバッズのことですよね?
小説中では言及されてるの?
小説はコカイン賛美です。
699 :
吾輩は名無しである:03/11/27 21:14
>>698 真にうけていいの?
タイトルなんて青山真治の『ユリイカ』みたいに深い意味なさそうですね
>694
天皇は前作で使っちまったから、もういらんです。
なおみ・ひでみ的な批評に当てこんで読むのもつまらんし。
702 :
吾輩は名無しである:03/11/27 21:36
>>695 >保坂 略
>阿部 そうなのかなあ。僕の『シンセミア』におけるUFOは別に
ここの、「保坂 略」が気になる(笑) 保坂のどのような言葉
に対して阿部が「そうなのかなあ」といったのか。
しかし、対談相手が保坂とは。他に誰かいなかったのか?
いないんだろうな。無残。
じゃあ自分流の読みをここで開陳してくれよ
東・阿部の対談でデパルマの無手勝流といっていいのかどうかわからないけど
「宇宙人」を表象してしまうところまで「見えるもの」の具現化が進んで
いるというようなことを「過視的」という風に言っているよね。
「UFO」というのがたとえば見えたことのないはずのものであるという
点で、しかし映像や写真には記録された未確認の飛行物体という頭文字
のこれまた表象であること。それは「見られている」けれど「未確認」
であるという事実誤認「かもしれない」という否定の可能性として
あるわけなんだけど、今回「シンセミア」という作品はあくまでアメリカ
が過去に大規模な農業搾取の段取りを組んでいたことを物語の発端として
いる。アメリカ映画が今も昔もそれを希求してやまない「未確認」の
発見が「神町」においてなされえるということは小さな「神の町」における
特権だといっても過言ではないよね。
上のほうで話題になってる「ABC戦争」の<赤いI>と違って、
UFOは「まあ、UFOが飛来したんだなぁ」というふうにそのまま納得しておけば
すっきるするんじゃない?
すっきる→すっきり
あれは、妄想とか噂が加速度的に広まっていく中で、神町がどんどん虚構化していくということを描いているんだろ。
708 :
吾輩は名無しである:03/11/27 22:58
>>704 申し訳ないけど、論旨をつかむために勝手に刻んだ。
けど、これでもよくわからん。切り方がダメ?
東・阿部の対談で、デパルマの無手勝流とでもいうのか、
「宇宙人」の表象まで「見えるもの」の具現化が進んでいることを、
「過視的」とか言っていた。
「UFO」というのがたとえば見えたことのないはずのものであるという
点で、しかし映像や写真には記録された未確認の飛行物体という頭文字
のこれまた表象であること。
それは「見られている」がしかし「未確認」という、事実誤認
「かもしれない」という否定の可能性としてある。
が、今回「シンセミア」という作品は、あくまでアメリカが
過去に大規模な農業搾取の段取りを組んでいたことを物語の発端として
いる。
アメリカ映画が今も昔もそれを希求してやまない「未確認」の発見が
「神町」においてなされえるということは、小さな「神の町」における
特権だといっても過言ではない。
でもフォークナーとか中上とかと違って、
噂のレベルに留まってなくて、実際いろいろ表象しちゃってるし・・・
ビデオ映像とかはその場合アリなのかどうかよくわからんけど
小説の外部とは何か?
自作自演もついにつきたかw
712 :
吾輩は名無しである:03/11/28 13:27
>自作自演もついにつきたかw
「書くことの不自由」をしっかり痛感できている小説家のヨード卵たちは、
もはやあえて「2ch的常套句」しか使わないのかもしれない。それでも
「2ch的常套句」が悪しき疫病ウィルスであることにかわりはない。
抵抗力の強い書き手が多いため、形式上の共存は可能ではあるが。
>なぜヨードが多いのかというと、 ヨードがたくさん含まれている
海藻の粉末や、トウモロコシ、牧草、良質魚粉などニワトリのエサに
自然の原料をたっぷりと使っているからです。
普通の卵とは一味ちがう、栄養たっぷりの卵なんですね。
現代芸術の確信めいた呟きは、
「いったいどこまで清濁併せ呑めばよいのか、どこまでもだ!」
といったもの?
現在ある脅威(テロ)を抱きしめ、そしていかに裏切るか、だ。
↑の方で創世記云々とか書きましたが、あれたぶん間違いだわ。
酔いながら対談読んでたので、自分の考えと保坂のヨブ記云々と混ざっちゃったと思う。
スマソ。
とにかく必然性が無い作品なのに、本当にメチャメチャになってるわけでもないし、
かといって「クズ」路線の退屈の極みでもない。
というわけで、好きな作家だし、なんとなく好きな作品だが、やっぱり「中の上」感が否めない。
じゃあどうすりゃいいのって、俺にそんなのが思いつくような才能も無い。
数年後、また長いの書いてほしいなあ。
漏りあがってるね!!!!
716 :
吾輩は名無しである:03/11/29 15:18
今日発売のBUBKA1月号に
阿部のインタビューが2ページに渡って掲載されてるよ。
小説家デビューに至るまでの経緯や『シンセミア』について語っている
また「少女」というものの存在を巡って
(「少女というのは、作家・阿部和重が一生考えていかざるを
えない問題だと思います。」とのこと。本人の言より引用)
後藤真希やハロプロについても少し言及。
「ごっちん」って普通に呼んでる・・・本当に後藤真希のこと好きなんだね
後藤真希には、自分がもし「女の子だったらこうなりたかったという思いを
勝手に託している」ということらしい。
阿部は断じてロリコンではない。
ロリコンを装っているだけだ。
俺が言うんだから間違いない。
なんかここまで来ちゃったかって感じだな。
J文学w
たとえロリコンであったとしてもイイじゃない
そんなに真っ当な人物であってほしいわけ?
若き巨匠(?)らしく
どんなに精神の余剰や歪みを抱えていてもデンと構えていてほしい
そして文学を人間を追求して行ってほしい
かのドストエフスキーに比べればまだまだよ
人材いないんだなwww
722 :
吾輩は名無しである:03/11/29 21:53
>>720 「精神の余剰や歪み」っていうPTA的・マスコミ的言葉づかいが、
例の「心の闇」みたいで、無知を装っていておもしろい。
「追求」は「追究」?
たしかに、「かのドストエフスキーに比べれば」、
ほとんど(すべて?)の人間は「まだまだ」!
阿部の言い分は真性ロリには心底頷けるものでは?
俺ゴマキ好きだからアリ
阿部に親しみを覚えたよ
長期連載を完結させた阿部の次の一手はなんやろ
だから芝居の話だって。
なんか阿部って常に「なにか」が足りないよなー
期待してるのに・・・
ズバリ粘着性が足りない
ハスミは阿部の、田舎者さを買っていたのですね。責任のとれる野人としての。
で、ハスミにすりよりたい批評家がこぞって、稚児をホメルのです。
とてもよいことです。そうやって、作り上げられていくのです。
あまりロリコンロリコンと単純に勘違い?されるのも阿部が不憫?なので
少女云々のところの一部を抜粋する。
●表紙の美少女もそうですが、『シンセミア』では少女性愛が一つのテーマに
なっているのではないでしょぅか?
「それはかなり大きなものとしてありますね。少女というのは、作家・阿部和重が一生考
えていかざるをえない問題だと思います。イノセントという部分で引っかかっているのも
あるんでしょうけど、ぼくはノスタルジックに懐かしむ幻影として少女を捉えているわけ
ではないんです。もちろん性的に魅力的だという面もあるんですが、ぼくがいちばん興
味を持っているのは、世界との直面の仕方みたいなもの。理解の回路がまだ確立して
いない段階で、生の肉体として世界と直面してしまって、それにある種戸惑いながらも
乗り越えようとしている年代として、だいたい小5ぐらいの女の子はいるんじゃないか」
●小5ですか!?
「はい。世界に立ち向かっているような感じが、存在として美しいと思いますね。ぼくの
場合、そういうものになりたいという気持ちが大きいんです。もちろん、決してなりえ
ないものだからこそ、余計にそう思うんでしょうけれども」
できれば他の部分も含めて全文読むことをおすすめする。
阿部ちゃんはキッズの中では誰好きなのかなぁ
732 :
吾輩は名無しである:03/11/30 09:22
>>730 阿部氏は、政治的にも何的にも正しいことを主張されている。
雑誌「ピュア☆ピュア」購読者の総意がコレである。
コレ以外ではない。
733 :
吾輩は名無しである:03/11/30 11:06
つまらないって人もけっこういるね、『シンセミア』。
734 :
吾輩は名無しである:03/11/30 12:24
ボクは小学五年生の女の子になりたい。
by阿部和重
ってコピペしまくっていい?
735 :
吾輩は名無しである:03/11/30 16:48
>ハスミは阿部の、田舎者さを買っていたのですね。責任のとれる野人としての。
で、ハスミにすりよりたい批評家がこぞって、稚児をホメルのです。
とてもよいことです。そうやって、作り上げられていくのです。
>>729のすね方はなかなか堂に入ったものだと思うけれど、
『闘争のエチカ』で長編はぶっきらぼうでいいと語り、
高橋源一郎氏との対談でピンチョン作『重力の虹』の
邦訳出版は新聞の一面を飾るべき事件だと言っていた蓮實氏は、
むしろ阿部氏のデビュー以来のデタラメ(無責任)ぶりをこそ
絶賛してきたのであり、
ならば終章であまりに責任をとりすぎた『種無し』
においては、それなりに期待がはずれたのではないか。
「新潮」掲載の書評が本気の批評になっていないことは、
氏本来の「怖さ」がかけらも見られないことから明らかだし、
読後のサッパリ感もそのことに由来するのだろう。
あるいは故意の抑制?
「怖さ」と「よりデタラメな方へ」という本心は、ともに
書評とはちがう場に隠されたのでは。
そして少女への生成変化とか女の子になることとか、
単純に少女を題材や主題にするとか、
少女(性)へのつよい憧れや欲望とかは、
老若男女をとわずモノをつくる人間にとっては、
かなり日常的な、平凡なことでは?
バルテュスだ澁澤龍彦だ宮崎駿だと有名どころを
あげなくとも。たぶんみんなそう。
マッチョもオバチャンもドゥルージアンも阿部やんもみんなみんな。
736 :
吾輩は名無しである:03/11/30 17:01
だからなんだよ。
ハシミソは阿部の「責任をとるところ」がイイ!と言ってましたです。読んでないですか?
阿部は種無しだったのか!
>>735 だよねー。
シンセミアってぜんぜんデタラメじゃない
UFOや幽霊がなんのことだかわからんくても、それはたんにそれだけのことだし。
最後のバンバン人死にまくりってのも、上手く整理されているといえるし。
シンセミアって岡山の津山殺人事件みたいなはなし?
みんな仕事欲しいんだね
出版会も景気悪いしね。
業界の一部で話題のスレw
まともな仕事しろよ、みんなw
「インディビジュアルプロジェクション」読んだけど、文章が荒っぽいような気がする。
日記形式だからわざとかな?
「シンセミア」の真面目さと冗談が交じり合った文体のほうが好きだな。
>真面目さと冗談が交じり合った文体
これ『シンセミア』に限らず、デビュー作から一貫していると思うけど。
まあ、朝日新聞社だからしょうがねえか。寄らば朝日の陰。
>>743 そうかなー?
『ニッポニア・ニッポン』までは、決して文学的には上手くはないかもしれないけど、
読みやすくて、うまく整理された良い文章だと思ってたけど
『シンセミア』ってなんか単純に読みづらくない?
阿部って、わざとなのか分らないが必死な発言が多いなあ。
最近のインタビューしか読んでないけど、デビュー当時から感じだったのか
しゃあねえ
明日BUBUKA買うべ(w
そういや「ニッポニアニッポン」って三人称の小説だったな。
「シンセミア」で初めて三人称を用いたようなことを作者自身が言っていたから、騙された。
750 :
吾輩は名無しである:03/11/30 22:46
>>737 「ハシミソ」は蓮實氏のこと?
「阿部の「責任をとるところ」がイイ!」と氏が言われたのなら、
ぼくは読み飛ばしています。よければ教えて下さい。
それはどこでですか?
蓮實氏は「すばる」に載った講演で、
高橋源一郎氏の著作『官能小説家』にふれ、
森鴎外と夏目漱石と
作者をモデルにしたと思しき作中人物とを対等の立場において、
バーかどこかで会話させている場面を指摘し、このことに
作者自身は責任がとれるのか、と疑問を呈していたような……。
この場合の「責任」は作者の生き様における「責任」であり、
『重力の虹』やブニュエルの映画に見られる
形式や内容における「無責任」さ
や荒唐無稽ぶりを語る時の「責任」概念とは、
はっきり分けて考えるべきですか?
ちなみに、このスレで文の末尾に「w」をつけるのは、
十中八九ニューカマーという罠。
>>750 『「知」的放蕩論序説』の第2章「文学と映画をめぐって」より。
渡辺は渡辺直己のことです。
渡辺:では小説の方はいかがですか。
蓮實:小説はほとんど読んでないんです。阿部さんの『ニッポニアニッポン』
を読みはじめましたけれど、あれは難解な小説ですね。B級映画というと出来
の悪い映画だと思われていた時代があるんですが、三十年代から四十年代の
B級映画を見てみると、実はみんな結構シビアで面倒くさい映画で、それに
どこか似ていますね。彼が選んだ題材がB級だからというのではない、ある
種のB級のよさがあると思う。
渡辺:(長いので略。「阿部さんは良質な不敬小説家たらんとしている一面
があるわけですが、その面でも島田雅彦より緻密です」、など。まあ、褒め
ています。そして、「虚構や細部の配分の仕方がやはり巧みな感じがします」と〆ています)
蓮實:巧みなんですかね。私は、ある意味で、彼は無責任に選択したものに
対する誠実さがある作家だと思う。結果はともかくとして、自己の選択に対
する責任がある。
ということです。なかなか意味深です。
ちなみに751での引用は2001年の10月18日に行われたインタビューから
のものです。
(・∀・)阿部ッチFC!
754 :
吾輩は名無しである:03/12/01 00:09
>>751 ここまでしていただき、恐縮です。
ぼくは
>>735で
「蓮實氏は、
むしろ阿部氏のデビュー以来のデタラメ(無責任)ぶりをこそ
絶賛してきた」と書いたのですが、
言いたかったデタラメさ・無責任さとは、
書きぶり・作品内容にかんするものであり、
まったくの言葉足らずでした。
他方、蓮實氏の
「私は、ある意味で、彼は無責任に選択したものに
対する誠実さがある作家だと思う。結果はともかくとして、
自己の選択に対する責任がある。」という発言のなかの「責任」は、
書き手の姿勢にかかわるもののようです。
いや…おまいら蓮實が潜ませた悪意に気づいてないぞ。
ここ数年顕著な意地悪ジジイぶりが如実にでてる。やっぱ食えねえなー。
早く死ね。
757 :
吾輩は名無しである:03/12/01 01:16
今の蓮実は浮つきすぎ!
柄谷を文芸批評の世界に連れ戻せる作家は阿部チンしかいない!
高橋にも島田にも無理。
758 :
吾輩は名無しである:03/12/01 02:22
スレの雑種化が進み、いよいよ健康的になってきた。
阿部スレなどチェックしてる、愛のこもりすぎた
まがい物が大好きなぼくらが不死を願うのは、
ほかならぬ、煮ても焼いても食えない「意地悪ジジイ」や
「同ババア」たちではないのか。たとえばNHKのニュースキャスター
みたいのではなく。
柄谷氏はQ劇場の狂乱王と叱られ役、日本精神分析医
のトリプル・キャスティングをお引き受けになり、忙しそうだし、
現代文学に回せるだけの余分な「愛」は、ほとんどないのでは。
スレの雑種化が進み、いよいよ健康的になってきた。
いちいちまとめてんじゃねーよ、バーカ。
>>751 渡辺じゃなくて渡部です。
どうでもいいんですが気がついたら気になったので…
761 :
吾輩は名無しである:03/12/01 11:50
>>758の「トリプル・キャスティング」は、意味的に逆。
「(一人)三役」に直されよ。
>いちいちまとめてんじゃねーよ、バーカ。
同意。たまに出てくる「最近このスレは」って踊ったレスつけるのは
「あいつ」。
>柄谷を文芸批評の世界に連れ戻せる作家は阿部チンしかいない!
そりゃあねえだろう藁 いくらなんでも。相手にされないって。
責任の話が出てきたが、阿部はあくまでも「文学なんてしらねーよ」
みたいなところから出てきたから、面白かったわけであって(ハスミソもそこを
ほめてというか阿部を使ってた)、最近はどうかね。
中途半端に「文学」しててつまらんね。「ニッポニア」あたりかな。
763 :
吾輩は名無しである:03/12/01 13:26
>柄谷を文芸批評の世界に連れ戻せる作家は阿部チンしかいない!
そりゃあねえだろう藁 いくらなんでも。相手にされないって。
>>762 これについて、できればもう少し真相をお願いします。
デビュー作「アメリカの夜」を柄谷氏は推したようですし、
第21回野間文芸新人賞の選評では、『無情の世界』について、
これは阿部作品のなかでは優れたものではないが、
彼は大器であるから、大器は晩成せよ、といったことを
期待をこめて書いていたと思うのです。
いまの阿部氏では到底相手にされないだろう、ということですかね?
「ニッポニア」?
謝罪します。たしかに。
柄谷には中上論と阿部論を書く責任があるよね
書きそうもないけど
柄谷は『坂口安吾と中上健次』 批評空間叢書9
てのがあるよ。
あと、柄谷が阿部を評価するとしたら後藤明生に対する評価と
かぶるんじゃなかと思う。自意識過剰がもたらすユーモアみたいな。
ヨモタみたいにまとまったの書いてくれないと困るよね。朋友なんだから。
阿部に関しては、責任があるかどうかはともかく、デビューさせた以上関心を持ち続けて欲しい。
768 :
吾輩は名無しである:03/12/01 18:40
スレ違いかもしれないですが、(阿部和重などの本を理解?するために)
「この文学批評は読んどくべし」というのがあったら教えてください。思想書
でもけっこうです。
柄谷行人『畏怖する人間』所収「意識と自然」
柄谷行人『探究1、2』
蓮實重彦『物語批判序説』
蓮實重彦『小説から遠く離れて』
>>768 柄谷行人、蓮實重彦、浅田彰、糸圭(スガ)秀実、渡部直己、東浩紀、丹生谷貴志あたりの本
関係ないけど鎌田哲哉、大杉重男、山城むつみ、とか…
本当はこの辺の名前をあげるのって恥ずかしいよねーと言いたい、言いたいが…
名前すら誰も知らん時代だ…やる気があるなら読んどきなはれや…
小説をなるべく読むようにしたほうがいいと思うけどな
>>769 >>770 ありがとうございます。
>>771 けっこう読んでいるつもりなんですが、文学批評の本はあまり読んでこなかった
のです。挑戦してみます。
もうひとつ、海外の作家で、「これは読んどくべし」(阿部和重につながるものとして)、
みたいな作家がいたら、教えてください。トマス・ピンチョンは出ていたようですので、彼以外で。
阿部にすっかり騙されているのではないでしょうか?
774 :
吾輩は名無しである:03/12/01 21:29
ワラタ
阿部和重って筒井康隆に似てるよね
作風の話だよ
筒井は三島賞かの選評で、「この人は小説を全然読んでない人だ」(もしくは
小説を好きじゃない人だ)のようなことを言っていた。さすが。
>775
具体的に、阿部のどの作品と筒井のどの作品が似てるのよ。
主人公の情けない自意識さかげんが似ている。その自意識さかげんが
はちゃめちゃをまきおこすところなんてクリソツ
>>777 大雑把に言うと、文学の新潮流に後乗りするところ
自ら新しい手法を提示するわけじゃないけど、既存の手法を自己流に改竄して使いまわすのがうまい
大江健三郎にもあてはまるかも
本は読んでないが映画は観てるってのが
同列同軸同等に誤解されてるんじゃないの。
映画化作品みて原作読んだ気になってるような(W
大江、筒井、阿部が「文学の新潮流に後乗りする」というのは、
かなりめずらしい読み方ですよね。
782 :
吾輩は名無しである:03/12/01 23:49
783 :
吾輩は名無しである:03/12/01 23:57
大江はともかく、筒井も阿部もつねにときどきの文芸評論家の視線を意識し、
積極的に媚びを売っているとこなんか禿類似。
「新潮流」が曖昧すぎて、説明がむずかしくない?
大江は「実存主義文学」、筒井は「SF」、
阿部は「J文学」のそれぞれの潮流に乗った、と?
そこらはよくわからないので。
それはなんですか?
やらないか?
筒井は方法論の枠組み越えないじゃん。
わりとワン・アイデアでポンとやっちゃうみたいな感じ。
阿部は一応ちょっと野蛮なので、その枠組みをちょっと超えてしまう。
大江はスゲー野蛮なのでスゲー超える。
787 :
吾輩は名無しである:03/12/02 01:07
「更衣室から飛び出してきた少女たちの一団が、
陽に暖められ過ぎたコンクリートに素足が触れるのを
厭がり、ピョンピョン跳ねながらプールサイドを
駆けてくる−−褐色、淡黄色、白色と様々な色合いの
肌が一様に濃紺のスクール水着に包まれており、汗で
濡れた産毛が照り輝き、しなやかな肢体の運動が
複雑に絡まり合って、耳障りな金切り声を一斉に
立てている。中山にとってお待ちかねの少女二人もまた、
愉しげな悲鳴を上げたりしながらほんの数メートル先で
佇んでいる−−眼前の風景があまりにも眩しくて、
中山正は瞳を潤ませて、深い溜息を漏らした。彼にしてみれば、
それはまさに、絶景というほかない一場面だった。[……]
この世のものとは思えぬ光景に出会〔でくわ〕してしまい、
彼はただ目を細めることしか出来なかった。」(上巻・p.200)
だからなんだんだよ(苛立ち)
789 :
吾輩は名無しである:03/12/02 03:18
>>783 >積極的に媚びを売っている
笑止。商売なんだから仕方がない。
作家が霞でも食べて生きているとでも?
あまりにも世間知らず。こういう馬鹿が文学などと(以下略
いいから、略したところを書いてご覧よ。
あまりにも世間知らず。こういう馬鹿が文学などと…なんて正しいことを言うんだ
丸山先生は霞を食って生きているじゃないか。
阿部チンも小説仙人になればいい。
>779
たびたび教えてくんで恐縮なのですが、その三人がどのような文学の潮流に後乗りしたのかおしえていただけますでしょうか?
自分でも検索してみたのですが今ひとつはっきりしないのです…
阿部はJLGの作家としての態度を見習おうとしているから、
その3人とは似て非なるところなの。
文学の潮流には後にも先にも乗っていないの。
中の人じゃないってことなのね。
だからそういう話は不毛なんだよね。
>>793 別に関係ないよ。
>>794 そういやゴダールのことを考えるとシンセミアはちょっと違うよね…
>>793 たとえば筒井の『虚人たち』とか大江の『同時代ゲーム』は
ラテン・アメリカ文学の影響下に書かれているでしょ
ほかにも大江がロシア・フォルマリズムとか山口昌男の文化人類学に
傾倒してその理論を自分の作品に当てこんでいたのは有名だしさ
まあ、その程度のことを言っただけ
阿部に関しては、『シンセミア』の場合は自分で語っている通り
フォークナーとか中上健次的な手法をジャンル化して援用しているんだろうね
阿部作品の批評で「形式性」という言葉が頻繁に使われるのはこの辺に理由があると思う
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
BUBKA呼んだけど摘まんねーよう。
地方の10代が勉強orヤンキーしかなく高校中退自慢したってねえ(w
親の勧めで映画学校行ったって、普通恥ずかしくて家ねーゾ!
大道珠貴のルポの方がよっぽどリアルだ!
美人芥川賞作家の美人は疑問だが・・・・。
799 :
吾輩は名無しである:03/12/02 23:30
表現したいこととか、伝えたいことなんて何もないのです。
>796
どうもありがとうございます。
大江さんは読むことと書くことを結びつけるための方法をなにかに書いていましたね。
阿部さんはそれに比べてもう少し身軽な感じでしょうか。世代がまるで違うので当然ですが。
「アメリカの夜」と「ニッポニアニッポン」には大江ネタがあるな。
802 :
吾輩は名無しである:03/12/03 00:05
>親の勧めで映画学校行ったって、普通恥ずかしくて家ねーゾ!
そう言っちゃうところが安部ちんの良さじゃねーか
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
>>803 ファンクラブなんてあるの?(憫笑) もしくはサッカー?
>>801 『アメリカの夜』の大江ネタってどんなんだっけ?
虎の威を借る狐
そろそろネタがつきたので終了します
こういう風に評価がなんだかよくわからん時は、
スガか渡部の批評が役立つのだが。
特に渡部はもうそろそろシンセミア取り上げるだろうし。
渡部はいつも通り教科書的で丁寧な批評をするだろうし、とりあえず期待。
俺は…ふつーにつまんなかったよ。
あんなチンケな批評が役立ったことなどただの一度もござんせん。
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
ふつーにつまんなかったに1票。そろそろ図書館に入るころ。買う価値なし。
812 :
吾輩は名無しである:03/12/04 23:18
「つまらない」には、すでに1000票ほど入った
(「おもしろい」には30票ほど?)。
ならば最近何が文句なくおもしろかったを
個々人が挙げてみることで、いったい何にたいして
『シンセミア』がおもしろくないと思われたのか
を明らかにすること、が必要なんじゃないか。
それは「真に」とはいえないが、「擬似」フェアな行為、とくらいはいえる。
最近何がイイ!のか、おもしろいのか。私から?
サウスパーク! WWEのジョン・シナ! 岩井七世写真集『はっか』!
ゴロッキーズ! 『週刊読書人』「大西巨人氏に聞く」!
攻殻機動隊! 十川幸司『シリーズ思考のフロンティア・精神分析』!
石川忠司『シリーズ道徳の系譜・孔子の哲学』! ……
どうせ「ひとりでやってな、バーカ」でしょ?
みなさんは何がおもしろいのかぜひ教えてください。
813 :
吾輩は名無しである:03/12/04 23:25
>812最近何が文句なくおもしろかった「か」を、ね。
自分の好きなものを羅列するだけなんて
そんな恥ずかしいことできないよ
今さらサウスパークとか言われると寒気がする
「文學界」新年号に「蓮實重彦×阿部和重 3時間徹底討議全収録」が載る。
817 :
吾輩は名無しである:03/12/05 00:00
sage
そういうことか!
>>816 マジでか!
阿部と蓮實の対談って初めてかな?
fs
9
test
年末
かな
828 :
吾輩は名無しである:03/12/05 18:48
619 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/12/03 14:40 ID:Qeg17yfA
化学物質過敏症でやること無いから小説書いてSDに送ったけど、
受賞パーティーってやっぱり受賞者は参加必須なのですかね?
出たら色々吐くかも知れないです
622 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/12/03 18:28 ID:Qeg17yfA
色々吐いた後、農薬系だと半年、たばこ系で数ヶ月、その他香水等でも数週間ほど
体調不良が続くので書けなくなるんですよね。
パーティー出たあと即引退という伝説が残せそうな気もします。
などと夢見てる暇があるので次を書いて電撃にでも送っておきます。
623 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/12/03 21:16 ID:pd2p7Mlz
一次選考発表されたぞ。
632 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/12/04 20:34 ID:O9jGji6G
>>619は一次はどうだったのだろうか。
633 名前: 619 [sage] 投稿日: 03/12/04 21:34 ID:N/MR1Bh8
あっ、一応通ってました
ぶっちゃけ兵庫もすけです
蓮實重彦×阿部和重の対談タイトルは、
「特集 映画の現在 3時間徹底討議全収録 アメリカ映画の知性を擁護する」
対談相手が保坂和志とか蓮實重彦というのは新鮮味がないな。
ここはひとつ、W村上や大江健三郎といった作家と一戦交えて欲しい。
もちろん話がかみ合う必要はない。
>831
ほんとだ。
やっぱり「IP」以降は新潮社寄りで仕事してるみたい。
対談といえば、以前、阿部と浅野忠信の対談がなんかの雑誌に載ってた
あれ面白かったよ
834 :
吾輩は名無しである:03/12/05 23:20
サウスパーク 新しい回はおもしろい
小川国夫の洗礼を受けなさい(w
>>835 と言って、対談した花村萬月はさっぱり
町田康もどうなることやら(w
>>833 なんかムック本みたいなやつでしょ。浅野忠信の本。
838 :
吾輩は名無しである:03/12/06 16:22
なんじゃもんじゃ
もんじゃなんじゃ?
なるほど
侍は侍を知る
843 :
吾輩は名無しである:03/12/06 16:30
ラストサムラい
844 :
吾輩は名無しである:03/12/06 16:52
蓮実との対談で蓮実が「かよ!」の文末で女優に突っ込んでたのが笑えた。
さまぁーず三村ファン?
少年ガンガン読むといいね
gangan?
みんな軍人、国家が嫌いなわけだ。錬金術師も。
阿部チャソ、今度役者デビューするらしいよ
青山真治の新作で。
849 :
吾輩は名無しである:03/12/06 20:40
humuhumu
850 :
吾輩は名無しである:03/12/06 20:41
なにがなんだか。
ラスとラムサイにでるのか>?
「宮尾すすむと日本の社長」 に出るらしい
まじ?わら
854 :
吾輩は名無しである:03/12/06 21:16
渋谷で阿部パソを売るらしいよ。
855 :
吾輩は名無しである:03/12/06 22:12
映画か
>848
ほんとかよ
857 :
吾輩は名無しである:03/12/06 22:34
キノレヒ゛ノレ
858 :
吾輩は名無しである:03/12/06 23:14
ノ 丿 ノ ヽヽ
ノノ丿ノ ノ ヽヽヽ
彡ミ丿(G) (G)ヽヽ / ̄
ノノミ丿 Д ノミミ < 「シソセミア」買えや
彡彡ヽ/ソ ミミ人 \
ソソ丿  ̄ ̄ 彡 \________________
/  ̄ ̄ \
| | | |
| | | |
|⌒\| |/⌒| ←阿部
| | | | |
| \ ( ) / |
| |\___人____/| | 2chで宣伝して何が悪い!!!
( )
(___)
859 :
吾輩は名無しである:03/12/06 23:42
ほんまに映画でるの?
でも、なかなかカッコいいからええんとちがう?
阿部は子供の頃三輪車か自転車か忘れたが
事故ってまぶたを切って、片目が小さくなっちゃったけど、
それがなかったら、普通に男前だよ。
なんかリレーエッセイみたいなので役者の話が出てたな。
でも具体的に決まっているわけじゃないと思うよ。
青山からそういう提案があった、という程度だったはず。
でも阿部がかなりやる気だったのは確か。
実現したらオモロイな。チョイ役だろうけど。
862 :
吾輩は名無しである:03/12/07 13:17
普通に男前だけど、ちょっとデブです。
863 :
吾輩は名無しである:03/12/07 13:27
ノ 丿 ノ ヽヽ
ノノ丿ノ ノ ヽヽヽ
彡ミ丿(G) (G)ヽヽ / ̄
ノノミ丿 Д ノミミ < 「シソセミア」買えや
彡彡ヽ/ソ ミミ人 \
ソソ丿  ̄ ̄ 彡 \________________
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|⌒\| |/⌒| ←阿部
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| \ ( ) / |
| |\___人____/| | 2chで宣伝して何が悪い!!!
( )
(___)
864 :
吾輩は名無しである:03/12/07 13:28
ハスミ対談の感想キボン
>>863 こういうのは意外と本人だったりする。
特に阿部は。
阿部は過大評価されてると思う。とくに蓮実のしもべらへんから。
文学界の対談読んだけど、いまいちだわ。
冒頭思いっきり持ち上げられちゃ、あとはどうにでもしてくれって
感じで、カフェでの雑談盗み聞きしてるようだわ(w
868 :
吾輩は名無しである:03/12/07 14:27
阿部はハスミソにアヌルを提供しているのだろうか?
869 :
吾輩は名無しである:03/12/07 14:36
>蓮実のしもべらへんから
渡辺とかスカね。前レスで誰かが引用していた「知」的放蕩論序説でも
ヘイコラヘイコラだった。おべんちゃら大会。無残。
870 :
吾輩は名無しである:03/12/07 15:42
そうか。買う必要ナシということですね。
批評家の名前をあげつらうだけの批判をすれば、何かを語ったつもりになれる人たち…頑張ってください。
872 :
吾輩は名無しである:03/12/07 17:44
871も典型だろ。
ま、素人が何かを批評したって屁のツッパリにもならんというか。
ただのオナニーに終わるわけだが。
このスレの大半のレスのように。
873 :
吾輩は名無しである:03/12/07 18:07
あげつらうも何も単なる意見を書きこむだけではいけないの?
それともお気に入りの人の批判があったから怒ってるの?
874 :
吾輩は名無しである:03/12/07 18:30
俺も批評家の名前をあげつらって申し訳ないが、
憂国放談で阿部を好意的に評価しているとだけ言った、
浅田の意見を聞きたい。
これまでの作品はもちろん、『シンセミア』も含めて。
愛栗あたりで『シンセミア』とか取り上げてくんないかな。
『リトルモア』で阿部と対談した福永信の処女作は取り上げてたのにね。
おい、「批評空間」はすでに解体されたのだ
いい加減に批評家どもの呪縛から自由になりたまえ
875よりは渡部のがずっと信用できることだけは確か
877 :
吾輩は名無しである:03/12/07 18:50
阿部サンは映画の学校に通っていたんでしょ?
そこの実習作品とかで阿部サンは演技しているのかな?
見てみたい。
しかし間髪いれずに短編いれてきたのには正直、戸惑いを覚えずにおられない
蓮實との対談読んだ。
『シンセミア』については冒頭で申し訳程度に触れているだけ。
後は映画の(内輪ノリの)話に終始している。
このタイミングで『文學界』で二人が対談せねばならぬのは
ついに『シンセミア』が出たからであって、それを率直に
議論の俎上に乗せてきちんと討議できないこの二人の対談は
どこか決定的にマズイところがあると思う。というより、
蓮實が衰えたという証左のひとつが露呈しているだけ
なのかもしれぬが。正直、残念だった。
881 :
吾輩は名無しである:03/12/07 20:55
アベの作品って、なんかやたらと金属バットが出てくるような気がするのだが、気のせいかな
なんか金属バットに思い入れでもあんのかね?
>>878 阿部和重は俳優を目指していたわけではないので、役者として出演していることはないと思いますよ。
監督作品はあるみたい。
>>831 >>879 「馬小屋の乙女」読了。
読み終えた瞬間は、「え、どういうこと?」
それから構図が見えてきて、「う!エグ!」
と同時に何ともいえぬ、清涼な情感。
「なるほど、タイトルもそういうことか…」
「馬小屋の乙女」は『シンセミア』とはだいぶ異なる文体ですな。
885 :
吾輩は名無しである:03/12/08 01:20
ほめないと阿部本人が荒らします。ほめてあげてください。
886 :
吾輩は名無しである:03/12/08 01:21
批判的なレスはさりげなくスルーです
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`) ――素人ドモのレスはただの屁です
| /
と__)__)
シンセミアって女受け悪いね。どうも。
女っていっても文学女だけどなっ。
なんかこういい女には受けるよ、間違いない。
ハスミソの男色趣味がよく出た対談だったんね
890 :
吾輩は名無しである:03/12/08 13:29
abe
891 :
吾輩は名無しである:03/12/08 15:24
J文学の旗手・・・素敵☆
「馬小屋の乙女」は題名に騙されました
「じゃじゃ馬グルーミンアップ」みたいな萌え少女が出てくる小説だと思っていたのに
阿部さんはひどい男です
893 :
吾輩は名無しである:03/12/08 17:57
ハスミは責任をとる、つうことで阿部の相手をしているだけじゃないか。
対談を読むとよくわかる。どうでもいいんだよ、はっきりいって。
オレの卒論は後藤明生・古井由吉の流れで阿部和重について書いている。
なかなか難しいものです。
896 :
吾輩は名無しである:03/12/08 21:05
J文学ってまだあったのか
自演駄スレあげるな。森スレなみ。
はやく1000にならんかな。
群像出身者って自演好きなんだね。
あ、イトヤマは文學界か。
不評な蓮實との対談読んだけど、わりに面白かったけど。
蓮實が普段語らない範囲について語ってて、
でもその見方は昔のままで、なんかズレてる感じがおもろかった。
阿部はもっと抵抗してほしかったけど。
それにしても蓮實はやっぱよく映画見てるねーあの歳で。
抵抗、ねえ。
>900
「文体」誌で古井・後藤両氏が試みていたことを
デフォルメして利用しているのが阿部氏だと踏んだのです。
大江・中上路線の延長上で阿部作品を考えるのはありきたりなので、
このテーマは面白いと思ったのですが、指導教授からは
「資料集めが難しいよ」と言われているので、どう転ぶかは自分でもわかりません。
卒論か。
懐かしいな。
取り掛かる直前まではかなりやる気があったけど、いざ書き始めると一向に纏まらず、
最終的にかなりグズグズの論文をでっち上げてしまったものだ。
それにしても卒論に阿部和重が取り上げられる時代になったか…
>>894がんばってくれ。
>>903 「文体」から拾ってくんの?
学生さんなのにタイヘンだなあ。
って「文体」読んだこと無いけど。確かに資料集めが難しそうですね。
906 :
吾輩は名無しである:03/12/09 19:56
1000!
そうだよ、いい加減に卒論のテーマ決めないといけないんだよ
うちのゼミの連中は圧倒的にW村上で書く奴が多い
それはありきたりでつまらないと思うんだけど
今までサボりまくっていたせいもあって難しい題材は取り上げられない
阿部和重なんてややこしそうでどうすりゃいいのかさっぱりわからんし
あー、どうすりゃいいんだろ
908 :
吾輩は名無しである:03/12/09 20:26
阿部はたしか『何もかも100回も言われたこと』(監督・犬童一心)にて既に、映画デビュー
してたはず。
蓮実重臣といっしょに野球していた。
読売の夕刊で川村湊とか関川夏夫がベストにあげてた
910 :
吾輩は名無しである:03/12/09 21:16
卒論か・・・
大学時代友達が一人も出来なかった漏れは
それ故に遊ぶこともなく、卒論を早々と仕上げてしまったよ・・・
漏れって・・・
古井、後藤ラインがいまの世代にどういう影響を与えているのか、
とても興味深いです。阿部は確か後藤明生に影響を受けていることを
公言していましたね。ただ、わたしは阿部をほとんど読んでいないので
それがどういう影響なのか判然としないのですが。
朝日ではベスト3に「シンセミア」を7人中
池上冬樹、関川夏央、沼野充義の3人が。
あれトータル1位だわな。
913 :
吾輩は名無しである:03/12/09 23:39
>>912 >朝日では
>あれトータル1位だわな。
だから「シンセミア」の出版社は朝 日 新 聞 社だろうが。
お前は本当に 馬 鹿 な の か?
卒論か?なつかしい。
僕は前年に卒業した人の卒論を二つ合体させて書いた。ばれなかった。
「シンセミア」、まだ下巻の途中だが、盗撮グループにもっと活躍してほしい。
にしても、まともな人が出てこない話やなぁ。
そこがええけど。
915 :
吾輩は名無しである:03/12/09 23:55
自社の出版物を〜
自社の別の出版物でほめまくる〜
それが〜、それが〜
朝日のやりかた〜
これでも〜
新聞社のつもり〜♪
>>911 たぶんね、以前『リトルモア』で阿部と対談した福永信なんかは影響受けてるんじゃないかな?
露骨に実験的だから。
自社の出版物を〜
自社の別の出版物でほめまくる〜
それが〜、それが〜
朝日のやりかた〜
これでも〜
新聞社のつもり〜♪
阿部を外してるのは詩人と川本と知らない人で、外された方が良かった
感じだ。しかし残る一人が肥満で、肥満のパンク精神は阿部を気に入ら
ないようだ。
肥満は糸圭を入れてる姑息な外し方がいかにもだ。
919 :
吾輩は名無しである:03/12/10 00:49
自分の出版物を〜
自分のスレでほめまくる〜
それが〜、それが〜
阿部のやりかた〜
さすが〜
森健のセンパイ〜♪
>>907 じゃあW村上以降の文学というくくりで阿部チンを取り上げればいいじゃん。
このラインに関しては阿部自身がくわしく語っているんだからうまい具合にコピペしちまえ。
自分の出版物を〜
自分のスレでほめまくる〜
それが〜、それが〜
阿部のやりかた〜
さすが〜
森健のセンパイ〜♪
>>921 (918じゃないけど)福田和也だよ。
ただ、スガの著作を挙げていることはともかくとして、
「シンセミア」を外していることに他意はないと思うが。
>>907 お前みたいな奴がなんで国文学を専攻しているのかと小一時間問い詰めたい(怒
卒論は学生生活の集大成なのだから悔いのないよう全力を尽くしてくれろ
阿部の映画学校での卒業制作はどんなんだろうね。
話のタネにちょっと見てみたいね。
ね。
福田のベスト教えて
福田のベスト3
スガの68年
ららら科学の子
『グロテスク』
927 :
吾輩は名無しである:03/12/10 11:47
自分の出版物を〜
自分のスレでほめまくる〜
それが〜、それが〜
阿部のやりかた〜
さすが〜
森健のセンパイ〜♪
928 :
吾輩は名無しである:03/12/10 12:15
ノ 丿 ノ ヽヽ
ノノ丿ノ ノ ヽヽヽ
彡ミ丿(G) (G)ヽヽ / ̄朝日新聞社から出ている
ノノミ丿 Д ノミミ < 「シンセミア」は朝日新聞に
彡彡ヽ/ソ ミミ人 \ べたほめされてるぞ、読めや! 素人ども!
ソソ丿  ̄ ̄ 彡 \________________
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| |\___人____/| | 2chで宣伝して何が悪い!!!
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自演スレ、さげとこう。
中島一夫もべた褒めか…落とすと思ったけどな…
考えてみると、阿部チヤソとウッチャソナンチャソって同じ時期に映画学校にいたんじゃね?
ハスミとの対談を読んだ。前レスにもあったけど、「シンセミア」をふくめ、
阿部の作品に触れられているのはほんの冒頭だけ。あとはひたすらに映画の
話だった。編集部も頭を抱えただろう。
>>932 だって今月の文學界って「映画特集」じゃないの?
だからその次に中原と呪怨の監督の対談とかもあったんだし。
大体想像つくでしょ。蓮實のシンセミア観は。しかも蓮實は対談じゃ絶対相手持ち上げるし。
>>933 >だって今月の文學界って「映画特集」じゃないの?
ぢゃあ、阿部の「シンセミア」は付け足しなんか? 冒頭のごあいさつ、みたいな。
もう少し作品や文学に関するつっこんだ話を読みたかった正直。
「新潮で書いたから、もういいでしょう」
ということなのでしょうか。なんか煮えきらない。
ノ 丿 ノ ヽヽ
ノノ丿ノ ノ ヽヽヽ
彡ミ丿(G) (G)ヽヽ / ̄朝日新聞社から出ている
ノノミ丿 Д ノミミ < 「シンセミア」は朝日新聞に
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自作自演スレ、sageとこう。
ノ 丿 ノ ヽヽ
ノノ丿ノ ノ ヽヽヽ
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938 :
吾輩は名無しである:03/12/11 16:26
さらしあげ
『新潮』で蓮實があれだけ書いているのに、煮え切らないもなにもないだろう。
「インビテーション」誌上で高橋源、永江明などによる『シンセミア』評があったぞ(短いけど
新聞各紙でも『シンセミア』は本年の重要な作品として取り上げられているし、
やっぱ今年中に読んだ漏れらは勝ち組みだな
保坂の新作はじめ、話題作はたいてい発売と同時に購入・読破している漏れは文学マスターに近づきつつあるということでよろしいな?
ちなみに「インビテーション」は今年の文学ベスト10みたいな企画ね
>>931 じゃあ出川の哲チャンとも同窓なのくわっ!
>940
文学マスターを称するからには、
もちろん島田マチャヒコの不敬小説三部作も読了しているのだろうな?
当然というべきか、
スタジオヴォイスでも紹介されていた。
サブカルンバ。
なんかシンセミア評判いいなあ…なんでだー?
どうしても「中の上」くらいにしか思えんのだが…
おもろいよ、おもろいけど、そんなにベタ褒めされまくりな作品かなあ。
おそらくベタ褒めする批評家や小説家にとって、阿部の作品が
「ギリギリ理解できる若者感覚」だと思われます。
一応褒めといて現代的なものと繋がっておきたい、という
願望があるのでは?
>>939 蓮實にしてはたいした長さじゃないじゃん。
全体としてはとりあえず手放しで褒めとく、みたいな感じ。
蓮實はほんとうは『シンセミア』みたいな小説は好きじゃないんだと思う。
文學界の対談でもデ・パルマの評価で二人のすれ違いが起きていたけれど、
『シンセミア』は、蓮實にとってのデ・パルマみたいに、とくに「応援は
しないけれど、大いにやってください」ぐらいのところが本音なんじゃないか。
949 :
吾輩は名無しである:03/12/11 20:34
936 :吾輩は名無しである :03/12/11 13:16
自作自演スレ、sageとこう。
937 :吾輩は名無しである :03/12/11 13:17
ノ 丿 ノ ヽヽ
ノノ丿ノ ノ ヽヽヽ
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ゲラゲラ
阿部和重ばかり文芸誌とサブカル誌と共に受けが良くてズルいぞズルいぞ!
と、思っている作家は多いのではなかろうか。
952 :
吾輩は名無しである:03/12/12 05:04
『インディヴィジュアルプロジェククション』三百円でいまさら買って読んだ。
冒険小説としてはおもしろかったなー。ブンガクとは思わなかったけど。
唐突な『アキラ』の引用には笑った。
あとイノウエについてまたDISかと思ったら、投げやりながらも別の解決やった。
ちょっとだけ感心した。
>>947 >一応褒めといて現代的なものと繋がっておきたい、という
>願望があるのでは?
週刊新潮の福田和也の連載で『シンセミア』が取り上げられていたけど
まさしく、こんな感じのコメントだった。
954 :
吾輩は名無しである:03/12/12 15:25
批評家にこびへつらうのがうまいんだよね、阿部は。
「IP」にアキラからの引用なんてあったっけ?
あった
アキラネタは忘れたけど、「トライアングルス」にはドラえもんネタがあって、そこで江川達也みたいな言及がなされていたことは覚えている
藤子不二雄信者の漏れとしてはいずれ阿部和重に宣戦布告をしなければならないと思ったものだ
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
959 :
吾輩は名無しである:03/12/12 19:08
福田は『アメリカの夜』はむちゃくちゃ好きとか
言ってたけど、『シンセミア』はダメなんだ。
オレも同感。『アメリカの夜』は最高に好きだけど、あとはぜんぶクソ。
アメリカの夜→昼夜逆転技法
春分の日→ヴァリス←秋分の日
そろそろ終わりですね
936 :吾輩は名無しである :03/12/11 13:16
自作自演スレ、sageとこう。
937 :吾輩は名無しである :03/12/11 13:17
ノ 丿 ノ ヽヽ
ノノ丿ノ ノ ヽヽヽ
彡ミ丿(G) (G)ヽヽ / ̄朝日新聞社から出ている
ノノミ丿 Д ノミミ < 「シンセミア」は朝日新聞に
彡彡ヽ/ソ ミミ人 \ べたほめされてるぞ、読めや! 素人ども!
ソソ丿  ̄ ̄ 彡 \________________
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963 :
吾輩は名無しである:03/12/12 23:29
どなたか、はてなダイアリーでシンセミアを雑誌での書評よりはるかに
刺激的に説明してたとこがあったんですが、おしえていただけないでしょうか?
探してもないです。
アメリカ的なパンやが最後はアメリカ的なチェーン店になるしかなかった
とかそのような事が書いてあったとこです。
>>963 ダイアリならキーワード検索すればいいじゃね?
週刊新潮で福田が書いてたね
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
966 :
吾輩は名無しである:03/12/13 00:12
後藤明生の「挟み撃ち」読んだよ、
阿部チャンが意識した、って言ってる意味が少しわかったような気がした、
つぎは「神聖喜劇」かなぁ
梅田手。
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
京都のブックファースト行ったら
シンセミアが壁一面に何十冊も並べてあった。
売り出してくれるのはファンとしてうれしいが
そこまでされると返本とか心配。
重版決まったんだ…何部くらい売れてんだろ。
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
阿 部 よ
帰 っ て こ い よ
た ま に は 神 町 に
うめたて
(・∀・)阿部ッチFC(・∀・)
重版おめ
梅
そんじゃ埋めるとするか
アチョーーーー
アチョーーーー
アチョーーーー
アチョーーーー