矢作俊彦

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540無名草子さん
松浦寿輝は、この讀賣の文芸季評の前段で、阿部和重のシンセミア、吉村萬壱の
ハリガネムシ、川上弘美の光ってみえるもの、あれは、保坂和志のカンバセイション・ピース、
を取りあげ、それぞれにそれなりの肯定的な評価を与えたあとで、こう書く。
「しかし、実はわたしは最近、それを傍らに置くと今日ここに挙げたどの小説も
一挙に色褪せてしまうような、本当にすばらしい長篇小説を読んだのである。
その傑作については明日のこの欄に書きたいと思う。」
この「傑作」とは『ららら』のことであり、534の評に繋がってゆく。