1 :
吾輩は名無しである :
03/06/22 01:45 描くのはもっぱら英国の片田舎の狭い世界。 でも皮肉やユーモアをちりばめた人物描写は普遍的な大人の文学。 そんな平凡な大作家、ジェイン・オースティンを語るスレです。
2 :
吾輩は名無しである :03/06/22 01:55
3 :
吾輩は名無しである :03/06/22 03:29
オースティン・パワーズはもういいよ・・・
4 :
吾輩は名無しである :03/06/22 07:51
やっとオースティンすれができたみたいね。 この板って英国の有名な文学者がほとんど話題になんないよね。 とくに18、19世紀の作家。 だから個人的にこのスレは沈まないでほしいね。
5 :
吾輩は名無しである :03/06/22 08:24
6 :
吾輩は名無しである :03/06/22 08:36
あぼーん
あぼーん
オースティンはもっぱら若い女性の恋を描いていて 少女向き作家のような印象がありますが、女子だけに 独占させておくにはもったいないです。 さらに言えば人生や世の中にたいする、落ち着いた 精微な視線をもったオースティンの作品は小津安二郎の 映画がそうであるように、読者が年をとるほど 好ましくなると思います。
10 :
吾輩は名無しである :03/06/22 18:23
J.オースティン Jane Austen(1775-1817)の主要な6作品と刊行年です。
Sense and Sensibility 1811
Pride and Prejudice 1813
Mansfield Park 1814
Emma 1815
Northanger Abbey 1818
Persuasion 1818
この内 Sense and Sensibility, Pride and Prejudice, Northanger Abbey は
実際に執筆されたのは1795-1798年頃。
また彼女の生前はその作品はすべて匿名で出版されていて
1818年に初めて名前が公になります。
参考文献 ジェイン・オースティン 大島一彦、中公新書、1997
An Austen Chronology
ttp://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/Austen-Chro.html (名古屋大学 松岡光治氏のページ)
「田舎に家が三、四つあれば小説が書ける」 というセリフの通り、日常の微細な感覚を描いた作家。 だがその人間造形は精密、また会話に溢れるユーモアも一級品。 今でもペンギンブックスではpride and prejudiceが必ず平積みされてる。
12 :
吾輩は名無しである :03/06/22 18:43
ストーリーは単純なんだけど 一旦読み始めたら止まらないんだなこれが。 名人芸だと思う。
13 :
吾輩は名無しである :03/06/22 19:02
主な邦訳リスト 高慢と偏見 上下(ワイド版岩波文庫)富田彬、岩波書店、2002 説得 大島一彦、キネマ旬報社、2001 エマ 上下(岩波文庫)工藤政司、岩波書店、2000 エマ (中公文庫)安部和二、中央公論新社、1999 マンスフィールド・パーク 大島一彦、キネマ旬報社、1998 説きふせられて 改版(岩波文庫)富田彬、岩波書店、1998 サンディトン ジェイン・オースティン作品集 都留信夫監訳、1997 ノーサンガー・アベイ 中尾真理、キネマ旬報社、1997 自負と偏見 (新潮文庫)中野好夫、新潮社、1997 エマ ハーディング祥子、青山出版社、1997 高慢と偏見 (河出文庫)安部和二、河出書房新社、1996 美しきカサンドラ ジェイン・オースティン初期作品集 都留信夫監訳、鷹書房弓プレス、1996 いつか晴れた日に 分別と多感 真野明裕、キネマ旬報社、1996 ジェイン・オースティン著作集1〜5 文泉堂出版、1996 1.エリナとメアリアン、分別と多感 伊吹和勢 2.高慢と偏見 伊吹和勢、説得 近藤いね子 3.マンスフィールド・パーク 臼田昭 4.ノーサンガー寺院 富田彬 愛と友情 大久保忠利 オースティン『レイディ・スーザン』書簡体小説の悪女をめぐって 惣谷美智子、英宝社、1995 高慢と偏見 (講談社文庫)伊吹和勢、講談社、1979 マンスフィールド・パーク (世界文学全集17)臼田昭、集英社、1978 説得 (世界文学全集 第21)近藤いね子、講談社、1975 (高慢と偏見、伊吹和勢も収録) 説きふせられて (世界文学全集 カラー版 第9巻)安部和二、1968 (高慢と偏見、安部和二も収録)
さあ、読んでないそこの君、 すぐに本屋にゴー。
15 :
吾輩は名無しである :03/06/23 00:47
It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a large fortune must be in want of a wife
16 :
吾輩は名無しである :03/06/23 20:23
"Oh ! single, my dear, to be sure ! A single man of large fortune;
four or five thousand a year. What a fine thing for our girls!
出だし(
>>15 )の気の利いたテーゼの後に、年頃の娘を持った夫婦の
愉快な会話ではじまるのが「自負と偏見」。
オースティンは読者をいきなり夫婦の居間に連れてきて
その会話だけで妻と夫のそれぞれの人柄を紹介します。
この1〜2ページだけでもうストーリーにすんなり入っていける。
原典読んだ人にくだらない質問しますが 僕に読めますか 早稲田政経の過去問が九割正答でした
18 :
吾輩は名無しである :03/06/23 20:34
Pride and Prejudice には「自負と偏見」、「高慢と偏見」のふたつの 訳があるけど、どっちもいまいち。 原題通りに頭韻を踏めとは言わないけど、もっといい訳ないかな。 特に「高慢」が嫌だ。 この音は別の隠語を連想してしまう。 アチャー━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!! 俺だけ??
ポール・ポプラウスキー編著『ジェイン・オースティン事典』が翻訳されました。 向井秀忠監訳、鷹書房弓プレス刊、9800円です。
20 :
吾輩は名無しである :03/06/24 19:06
>>19 高いね。
(´-`).。oO(どんな内容だろう)
”Austen”なら「オーステン」ではないのかな?
岩波文庫では同じ富田彬訳で
『自負と偏見』がオースティン
『説きふせられて』がオーステン。
でも
>>13 をみると”オースティン”が圧倒的多数だなぁ。
22 :
吾輩は名無しである :03/06/25 19:10
>>22 Austen と Austin
発音はまったく同じですね。
「オーストゥン」といった感じ。
24 :
吾輩は名無しである :03/06/26 19:36
1995年にエマ・トンプソン主演の映画「いつか晴れた日に」Sense and Sensibility が
製作されて、それを契機とするかのように日本ではオースティンの翻訳の刊行ラッシュが
おきてます。
映画化自体も世界的なオースティン再評価の流れのひとつの表れなんだろうな。
IMDb でオースティン原作の映画・TV作品をチェック。
http://us.imdb.com/Name?Austen,%20Jane ・・・ん? 「自負と偏見」の映画も現在撮影中か。
夏目漱石のお気に入り、ですよね。
26 :
吾輩は名無しである :03/06/27 21:28
漱石の「文学論」にオースティン賛があるらしいので 今度読んでみます。
――Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文字を草して 技神に入るの点において、優に鬚眉の大家を凌ぐ。余いう。Austenを 賞玩するあたわざるものはついに写実の妙味を解しあたわざるもの なりと。 有名な箇所ですな。というのは、『文学論』中、漱石が一番賞揚 している作家がAustenであり、かの『明暗』で『自負と偏見』を お手本にしたと言われている。確かにあの会話の爆走するような 応酬ぶりこそが、漱石文学を百年品質として保たせているのだと 思う。何であんなインテリが、庶民的な会話をうまく書けたか いつも不思議に思うが、漱石という人は、耳のいい作家だったの ではないか。どこへ行っても、よく聞いていたんでしょうね。 ベネット夫妻の会話がかなり長く引用されたあとにも絶賛の言葉が つづいています。学術文庫の第2巻。
28 :
吾輩は名無しである :03/06/28 13:56
「続明暗」を書いた水村美苗と辻邦生の新聞連載の往復書簡を収めた 「手紙、栞を添えて」(朝日新聞社、1998)という本があります。 オルコットからプロンテ姉妹、ディケンズ、フローベール、 ドストエフスキー、トーマス・マン等を俎上にした文学談義を経て 水村が最後に名を挙げる作家がジェーン・オースティン。 以下引用。 『女の子もの』へ戻ってもいい。 最後はこの作品だ。 『高慢と偏見』。 この本がどんなに私たち女の間で人気があるか、 男の人たちは知らないでしょう。 女たちは遠慮して語らないのです。 いったいどうしてこんなにも女の読者に人気があるのか―ハッハ、 その答えを、モロに言います。 頭のいい女が男に圧勝する物語だからです。
29 :
吾輩は名無しである :03/06/28 14:15
>>28 (引用続き)
ジェーン・オースティンの面白さが、その文章にあるのはいうまでもありません。
その文章を特徴づける、「機知」とよばれるもの。
それは言葉によって表現される何かではない。
言葉の表現の仕方そのもにに在るのです。
だから彼女のさまざまな文章の形をそっくり記憶していない限り、
読むたびに笑いを誘われる。 感心させられる。
その機知を持った主人公として水村は「高慢と偏見」の
エリザベスを挙げ、ダーシーをその「機知」を理解できる
読み手になぞらえてこう書きます。
エリザベスに揶揄されれば揶揄されるほど、ダーシーが
彼女を愛するようになるのは必然でしょう。
「機知」というものは、その面白さが理解されればされるほど、
読み手を魅了せずにはいないものだからです。
なんと女はここで、男をやっつければやっつけるほど、
男に愛されてしまうのです。 ラ!
30 :
吾輩は名無しである :03/06/28 14:25
>>29 最後の「ラ!」がよくわからないけど水村イイ!
漱石以外でオースティンに言及する日本の作家は
あんまりいないんだよね。
やっぱり子供向きに写るのか。
あぼーん
32 :
吾輩は名無しである :03/06/29 11:22
漱石が語るオースティン。 文学史上の人々を教育の有無に依つて分けて見ると無教育の文学者は存外多く、 彼らの手になつた名作も少なくない。 之に反し教育ある文学者でも必ず傑作を出して居るとは限らない。 例えば女作家 Jane Austen の作は随分世間にも賞賛され 自分も或意味に於いて感服して居るが読み終えると此人は 学問をした女でないといふことが誰にでも直ぐ判る。 之がつまり無教育ではあるが世の中を見、世の中を解釈する力が 自から備わって居つた例である。 「無教育な文士と教育ある文士」(漱石全集第25巻、岩波書店、1996)
33 :
吾輩は名無しである :03/06/29 11:25
>>32 「無教育」故、よく言われるように彼女の作品には社会性は
あんまりない。 知的刺激を受けるような哲学的考察もない。
あたりまえだけどフェミニズムとも無縁。
もっぱら女性の情緒的な感性ばかり。
でもそれが為かえっていつまでも古さを感じさせない
あぼーん
無教育だからといって牧師の娘のオースティンが 汚い言葉を使うことはない。 フィリップ・ロスの小説の作中人物でニュージャージー出身の ザッカーマンは、イギリスで教育を受けたミス・ベンソンの指導を受ける。 以下引用。 彼女はすでに1年の文学の最初の授業のときに彼に目をつけて、 《length》の g を発音するように教えてくれていた。 そしてクリスマスの休暇が始まるまでには、 彼は《whale》の h をを発音することを教わっていたし、 学年終了前には、《guy》という言葉を語彙から永久に 追放してしまっていた。 いや、彼女が追放したのだった。 それも至極簡単に。 「ザッカーマン、『高慢と偏見』には《guy》という言葉は いちども出て来ません」 「男としての我が人生」、大津栄一郎訳、集英社、1978
やっぱり訳が下手だな、大津は。
37 :
吾輩は名無しである :03/06/30 20:16
次の翻訳家は野崎孝。 エロイーズは学生時代の友人のメアリ・ジェーンに 退屈な亭主の愚痴をこぼす。 米国でのオースティンの評価が覗えるところです。 「じゃあ、なぜ彼と結婚したのよ、あんた?」と、メアリ・ジェーンは言った。 「さてね、なぜだろうな。 あの人、ジェーン・オースティンが大好きだって、 あたしにそう言ったんだ。 彼女の作品はぼくには重大な意味があるんだってね。 文字どおりにそう言ったんだ。 ところが結婚してみたら、 ジェーン・オースティンなんて1冊も読んでやしない。・・・・・・」 「コネティカッのひょこひょこおじさん」、J.D.サリンジャー (ナイン・ストーリーズ、新潮文庫) この短編の中での女性のしゃべり方は朝香光代みたいだけど(゚ε゚)キニシナイ!!
>>38 満員電車の中じゃ読めないな。
寝っころがっても読めないな。
ばらして読むか。
>>39 オレ買ったよ。 ・・・マジで。
今日はモームの引用をしようと思ったけど
彼のは有名だからいいか。
代わりに彼の選んだ十大小説を英語表記で。
〇Tom Jones, ●Herman Melville
〇Pride and Prejudice, ●Jane Austen
〇The Red and Black, ●Alexandre Dumas
〇Pere Goriot, ●Gustave Flaubert
〇Wuthering Heights, ●Leo Tolstoy
〇The Lady of the Camellias, ●Honore de Balzac
〇David Copperfield, ●Henry Feilding
〇Moby Dick, ●Fedor Dostoevsky
〇Madame Bovary, ●Emily Bronte
〇War and Peace, ●Stendhal
〇The Brothers Karamazov, ●Charles Dickens
オースティン以外、タイトルと作者がバラバラ。
しかもモームが選んでない作品も混ざってる予感。。。
なんだか「点線で結びなさい」っていう問題みたいですね・・・・・・。
>>41 点線で結びなさい。
モームは十大小説には「自負と偏見」を選んでおきながら
自分は「マンスフィールド・パーク」が一番好きだと
言っております。
ナボコフが『ヨーロッパ文学講義』で採り上げたのも 「マンスフィールド・パーク」でした。 ナボコフは大学の講義で扱う作家を誰にするか 友人のエドマンド・ウィルソンに相談して、 ウィルソンからオースティンを勧められたのです。 けれど最初ナボコフは「自負と偏見」のオースティンなんか やだ、と言ったのです。 「オースティンなんか嫌い」と。
>>43 ウィルソンはナボコフの意見を諌める手紙を書きます。
You are mistaken about Jane Austen. I think you ought to read Mansfield Park.
Her greatness is due precisely to the fact that her attitude toward her work is like that of a man,
that is, of an artist, and quite unlike that of the typical woman novelist,
who exploits her feminine day-dreams. Jane Austen approaches her material in a very objective way.
Each of her books is a study of a different type of woman, whom Jane Austen can see all around.
She wants not to express her longings, but to make something perfect that will stand.
She is, in my opinion, one of the half dozen greatest English writers
(the others being Shakespeare, Milton, Swift, Keats and Dickens).
(Dear Bunny, Dear Volodya: The Nabokov-Wilson Letters 1940-1971, Univ of California Pr, 2001)
>>44 オレ訳
君はオースティンを誤解している。 君はマンスフィールド・パークを読んでみるべきだよ。
彼女の作品に対する心構えはまるで男のそれであり、かつ芸術家の姿勢だ。
彼女の偉大さはまさにその事に基づいているんだよ。
それに女々しい白昼夢を弄ぶよくある女流作家とはまったく違う。
ジェーン・オースティンの対象に対するアプローチの仕方はとても客観的だ。
オースティンの本はみな、彼女ががあちこちで見かけたに違いないあらゆるタイプの女性の見本帳だよ。
彼女は自己主張はせず、自立して倒れない何か完璧なものを作り上げようとしている。
彼女は、言わせてもらえば、6人の偉大な英国作家のうちの1人だ
(他はシェイクスピア、ミルトン、スウィフト、キーツ、ディケンズ)。
>>45 「高慢」なナボコフも「マンスフィールド・パーク」を読んで
少しはオースティン、および女流作家に対する「偏見」を
改めたのでしょうか。
講義で彼女をとり上げる事となりましたとさ。
「マンスフィールド・パーク」大島一彦訳 にこんな会話が。 「・・・しかしエドマンドと云う名前には高貴な感じがありますわ。 いかにも勇壮な誉れのある名前ですし、王様か王子様のような名前 ―騎士道精神と温かな愛情の息吹を呼吸しているような名前ですもの。」 「名前そのものが悪くないと云うことは認めます。 ロード・エドマンドとか サー・エドマンドと云うことになれば耳にしても愉快ですわ。・・・」 エドマンド・ウィルソンがこの本を好きな理由はこれだ。w
48 :
吾輩は名無しである :03/07/04 22:08
50 :
吾輩は名無しである :03/07/06 09:26
あぼーん
あぼーん
54 :
吾輩は名無しである :03/07/13 22:44
>>53 ヤホーにもここのURL貼ってきて〜。
「イギリス小説のモンスターたち」(榎本眞理子、彩流社、2001)
の第1章にオースティンの「ノーサンガー・アビイ」について
書いてあったので読んでみる。
ノーサンガー・アビイは、当時流行していたゴシック小説や感傷小説の
パロディである。 そして「オースティンによってゴシック的なもの、
怪しいものはすべて国外に追い払われた」といわれることがある。
はたして本当にそうだろうか。
と、誰が言ったのかよくわからない言葉を前提にオースティンに
於けるモンスター的なもの、ダークな面を考察しているこの小論は
いまいち突っ込みが浅くて学生の書いたレポートみたいであんまり
おもしろくなかったけど、実際著者が若いときに書いたものらしい。
アンジェラ・カーター等を扱う第2章以下はもっと読み応えがある
と思う。 読んでないけど。
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
56 :
吾輩は名無しである :03/07/16 18:51
好きな作家なので揚げ
57 :
吾輩は名無しである :03/07/20 17:59
ノーザンガー・アベイを再読中。
58 :
吾輩は名無しである :03/07/20 23:03
来月にはちくま文庫で『高慢と偏見』が出るんだろうな? たのむよ筑摩さん。
59 :
吾輩は名無しである :03/07/21 22:46
「美しきカサンドラ」を読んだのだが あれって10代前半だったオースティンは真面目に書いていたのだろうか? それとも不条理なのを分かってて書いたのだろうか?
60 :
吾輩は名無しである :03/08/06 12:21
あげまーす
61 :
吾輩は名無しである :03/08/07 17:43
「高慢と偏見」の皮肉の意味がわかりませんでした。 ものがたりもただの恋の鞘当てというだけのもの。二回読めば分かりますか? でもリジーの姉を騙して牧師の妻になったいとこのエピソードは共感。
娘がお家の資産でしかないってあたりが皮肉なんじゃない? で、そういうあたりとか、ただの恋の鞘当ても、ともにあたりまえなくらい現代に通ずるけど それを当時にすでに書いているところが画期的ということでは?
63 :
吾輩は名無しである :03/08/08 19:55
>>58 情報ありがとうございます。
今日書店にいったら、ちくま文庫版の「高慢と偏見」が並んでたよ。
中野康司さんによる新訳です。
なんか岩波に較べて文字が大きい。
ちらっと引用。
「金持ちの独身男性はみんな花嫁募集中にちがいない。 これは
世間一般に認められた真理である」
出版記念age
64 :
吾輩は名無しである :03/08/08 20:06
邦訳リスト Ver.2.0 高慢と偏見 上下(ちくま文庫)中野康司、筑摩書房、2003 高慢と偏見 上下(ワイド版岩波文庫)富田彬、岩波書店、2002 説得 大島一彦、キネマ旬報社、2001 エマ 上下(岩波文庫)工藤政司、岩波書店、2000 エマ (中公文庫)安部和二、中央公論新社、1999 マンスフィールド・パーク 大島一彦、キネマ旬報社、1998 説きふせられて 改版(岩波文庫)富田彬、岩波書店、1998 サンディトン ジェイン・オースティン作品集 都留信夫監訳、1997 ノーサンガー・アベイ 中尾真理、キネマ旬報社、1997 自負と偏見 (新潮文庫)中野好夫、新潮社、1997 エマ ハーディング祥子、青山出版社、1997 高慢と偏見 (河出文庫)安部和二、河出書房新社、1996 美しきカサンドラ ジェイン・オースティン初期作品集 都留信夫監訳、鷹書房弓プレス、1996 いつか晴れた日に 分別と多感 真野明裕、キネマ旬報社、1996 ジェイン・オースティン著作集1〜5 文泉堂出版、1996 1.エリナとメアリアン、分別と多感 伊吹和勢 2.高慢と偏見 伊吹和勢、説得 近藤いね子 3.マンスフィールド・パーク 臼田昭 4.ノーサンガー寺院 富田彬 5.愛と友情 大久保忠利 オースティン『レイディ・スーザン』書簡体小説の悪女をめぐって 惣谷美智子、英宝社、1995 高慢と偏見 上下(岩波文庫) 富田彬、岩波書店、2001 高慢と偏見 (講談社文庫)伊吹和勢、講談社、1979 マンスフィールド・パーク (世界文学全集17)臼田昭、集英社、1978 説得 (世界文学全集 第21)近藤いね子、講談社、1975 (高慢と偏見、伊吹和勢も収録) 説きふせられて (世界文学全集 カラー版 第9巻)安部和二、1968 (高慢と偏見、安部和二も収録) ケァサリンの結婚 富田彬、角川書店、1950 (ノーサンガー寺院)
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
66 :
吾輩は名無しである :03/08/18 03:27
作者男だと思ってた
(⌒し │ * し _ <愚かな僕は喰われて即死(TT)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
68 :
吾輩は名無しである :03/08/29 23:28
高慢と偏見を他人に貸したらクソツマンナイって。 漏れは面白かったが。
>>69 まあ、起伏に富んだ筋があるわけでなし、惚れたの腫れたのの話ばかりだからね。
ツマンネという人はいくらでもいる。
70 :
吾輩は名無しである :03/08/31 01:21
ジェーン(姉)は呑気なバカで、父親も偉そうな事を言いながら、 アホを放置してる罪は重いという認識でいいですか?
ちくま文庫の中野訳はどうなんだろう、と翻訳を点検するつもりで 読み出したらストーリーの方に夢中になって最後まで一気に読んでしまった。 要するに違和感を感じさせない、いい翻訳です。 訳注も丁寧。 巻末にはオースティン年譜あり。 「高慢と偏見」を読むならどの訳がいい? と聞かれたら 躊躇なく中野訳を推薦できます。
>>59 やっと本を入手。
表題作だけ読みました。
・・・・・・うーん。
真面目じゃないですね。
カサンドラが帽子好きだということはわかりましたw
しばらくつんどく本になりそうです。
遅レスですいません。
73 :
吾輩は名無しである :03/09/07 08:09
ジョージ・オーウェルのスレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1035034689/192-206で パレスチナ生まれの評論家エドワード・サイードがオースティンについて
書いているのを知り「文化と帝国主義」を読みました。
この本は帝国主義的な意識の形成において小説の果たした役割を、
コンラッド、キプリング、オースティンなどの作品を題材に考察しています。
200年前のイギリスの牧師の娘のオースティンがその時代の
国家及び階級の精神や思想とは無縁でないのは当たり前で、
それを現在の価値感で批判することに意味があるのか?
はじめそんなことを考えながら読み出したのですが、
これはそれほど単純な本ではなかった。
「マンスフィールド・パーク」にサー・トーマスが財政再建の為、 西インド諸島の領地へ行って留守にしている間、若者達が素人芝居熱に 取り付かれるところがあります。 父がいないのをいいことに長男のトムは撞球室を舞台に改造したりと大騒ぎ。 その芝居は結局サー・トーマスが帰国た時やめさせられるのですが、 その後の描写を大島一彦訳で引用。 「サー・トーマスにとって午前中は何かと慌しかった。 エドマンドやノリス夫人と 言葉を交わしたことなどはその中のほんの短い時間に過ぎなかった。 以前のサー・トーマスに戻って、マンスフィールドの生活に必要な日頃の用事を 悉く果さねばならなかったからである――執事や地主代理に会ったり、 調べものや数字の計算をしたり、そうかと思うと仕事の合間を縫って庭や庭園や 最寄りの農園に出向いて行ったり。 それでも積極的にてきぱきとやって除けたから、昼食時に一家の長として 再び自分の席に戻るまでには、これらを全部片付けてしまっていた。 そればかりか、大工には撞球室の、本人がつい先頃造り上げたばかりのものを 取壊す作業に掛らせていたし、また例の書割絵師に対しても、 さっさと退(ひ)き取りをねがっていた」
>>75 の部分についてサイードはこう書きます。 (大橋洋一訳)
この一節のもつ力は、いやがうえにもあきらかである。
ここに描かれるのは、物事を整然と秩序づけるロビンソン・クルーソー的人物
であるとともに、愚にもつかないふるまいの痕跡をすべて消し去ろうとする
初期のピューリタン的人物である。 けれども『マンスフィールド・パーク』
のなかには、サー・トーマスがアンティグアの「プランテーション」において
――規模こそ大きいが――これとまったく同じことをしていたと、
わたしたちが仮定しても、さしさわりのあるようなことはなにも書かれていない。
(略)
オースティンは、彼女が書いた小説のどれよりも明確に、ここで国内的な権威と
国際的な権威とをはっきりと同調させ、階級秩序や法や礼節といった高次の
ことがらとむすびつけられる価値は、現実における領土支配と領土獲得に
しっかりと根ざしていなければならないことを赤裸々に物語ったのだ。
オースティンはマンスフィールド・パークを保持し支配することと、帝国領土を
保持し支配することは、避けられないつながりがあるとまではいわなくとも、
緊密につながっていることを明晰に理解していた。
静謐で魅力的な調和にみちた世界を国内に確保するものは、海外領土の生産力と
規律(デイシプリン)ある管理に依存しているのである。
普通はサー・トーマスの厳格さしか読み取れないところです。 こんな感じに従来の歴史家にはない精密な読みと鮮やかな解釈 によって小説と帝国主義を結びつけるところが サイードのおもしろいところなのでしょう。 小説というのはそれ自体が自足したひとつの世界であるとはいえ、 その国の文化や歴史、作者について知ることは決して無駄ではないし必要なことです。 サイードの試みも批判はあるかもしれないが意義のあることだと思う。 サイードを読んだからといって「マンスフィールド・パーク」の価値 ――その楽しさ、読者の心を暖かくさせるファニーの優しさ、 脇役たちのキャラクターの形象の鮮やかさ――が下がることはありません。
>>4 このスレは絶対落としません。
>>56 >>60 ありがとうございます。
山崎荒らしで沈んでたスレを
上げてくれたんですよね。
オースティンは読めば読むほど好きになる。
もしも今、過去の小説家と知り合いになれるとしたら、 男の作家ならチェーホフ、 女の作家ならオースティンと友達になりたい。
優れた人間同士が互いに相手の価値を認めて結ばれるというタイプの 「大人の恋愛」からは、無分別な少年少女の恋愛や不倫の恋などとは 一味違った深い持続性のある感動が伝わってきます。 なお、この ハッピーエンドの恋愛小説は、賢明な結婚のためのガイドブックと しても読めるのではないかと思います。 (「夢幻の宴」倉橋由美子) 倉橋のエッセイ集にオースティンの「説得」の紹介文があったので読みました。 「結婚のためのガイドブック」なんて言っちゃつまらない。 この前章ではイヴリン・ウォーの「ピンフォールドの試練」について書いて いますが、ここで倉橋がウォーについて言うことは、ある程度オースティンにも あてはまります。
この種の成熟に達した人間についての面白い話が日本の小説には 余り見当らないようで、それが日本の小説を圧倒的に文学青年・ 文学少女・文学老年等々向けのつまらない読み物にしています。 苦味とユーモアは成熟のしるしですが、イヴリン・ウォーの小説 にはそれが十分あります。 (前掲書) オースティンにもユーモアが溢れています。 センスあるユーモアが。 日本の作家には本当にそれがない。 深刻ぶってばかりで。
ちくまの「偏見と高慢」、何度読んでも面白い〜。
痛勤時のひとときの安らぎをもたらしてくれています。
>>80 、8を1読んでイヴリン・ウォーも読んでみたくなりました。
>8を1 81です。変な間違いでスレ汚したような気分。すみません。
「説きふせられて」を読んだ。 自分は特に恋愛小説が好きなわけじゃないし、 話の内容だって他のオースティンの作品と同じような感じなのに どうしてこんなに読んでてドキドキしてしまうんだろう。 やっぱオースティンはすごいね。
>>82 「高慢と偏見」は 純粋に小説のおもしろさを教えてくれますね。
ところで「高慢と偏見」は少女漫画みたいという人がいるけど
それは違う。
少女漫画がオースティンみたいなのです。
>>84 今、キネマ旬報社、大島一彦訳の「説得」を読んでいます。
この人は難しい漢字を使い過ぎます。
「況(ま)してや大分花の色が褪(あ)せて幾分窶(やつ)れた
今となっては」 p.10
同じ箇所を岩波文庫、富田彬訳では
「まして色香もうつろったきょうこの頃では」 p.10
大島訳が翻訳としては一番新しいのですが。
「窶」なんて漢字、生まれて初めて見た。
主要6作品の翻訳のうちキネマ旬報社から出てる 「マンスフィールド・パーク」と「いつか晴れた日に」は 在庫切れ。
88 :
吾輩は名無しである :03/09/28 14:50
今、オースティンと演劇で、論文書いてます。 もう、ネタがないです。 どなたか、おもしろい論点、持ってませんか?
おもしろい論点あるけど、もう本になってしまってるよね。 オースティンと演劇。
90 :
吾輩は名無しである :03/09/28 16:01
2冊とも読みました。 しかし、そこから使うと盗作になってしまう。 今、考えているのはヘンリー八世とマンスフィールド・パーク。 これを使ってみたいけど、アイデアが広がらない・・・
どうやってヘンリ八世が登場してきたの? その段階でものスゴイ拡がりに思えるんですけど。
92 :
吾輩は名無しである :03/09/28 16:08
作品の中に、登場してます。 けど、視点が狭すぎて、進まない。 この論点はやめとこうか。。。
オースティンのクリスティへの影響なら、考えたことがあるが……。
>>88 オースティンにとっての「自然」は芝居の書割のようだ。
風はあっても音がなく。花があっても香りがない。
今、出まかせに思いついたこの文章を論文のどっかにつかってw
>>94 論文ってもんをあたまから勘違いしているね。
96 :
吾輩は名無しである :03/09/28 23:19
なるほど。 オースティンの自然描写だね。 ありがとうございます。 theatricalという意味では使えないかも。 でも、この文章はつかえますね。 メモらせていただきます。
97 :
吾輩は名無しである :03/09/29 20:34
ジェーン・オースティンって何で結婚しなかったんだろう? ダーシーみたいな完璧な男はこの世に存在しないからか。 たいていの女はシャーロットルーカスのように性格が合わなくても コリンズ氏みたいな条件がいい男と妥協して結婚しているじゃないか。
98 :
吾輩は名無しである :03/09/29 23:25
たぶん 彼女はロマンティストだったんじゃないでしょうか。 何度か、恋愛はしてるみたいだし。 一度は、婚約したことだってある。 愛のない結婚よりは、一生独身でいる方がまし。 それがオースティンの本当の結婚観ではないのかな。
「説きふせられて」のクロフト提督夫妻がうらやましい。
>>97 それはもう数年前に結論出たでしょ。
たしかレズだったからだよ。
手紙や他の証言なんかでほぼ証明された。
>>100 オースティンはレズビアンか。
・・・そうかも知れない。可能性はある。
>>93 クリスティへの影響の具体例を教えてください。
102 :
吾輩は名無しである :03/10/06 15:03
>>102 自分そんなことまったく知らんかった・・・衝撃
>>101 ミス・マープルものなんか読むとよろしいんじゃなかろうかと。
あ、ゼント・メアリー・ミード村が舞台のものね。
『牧師館の殺人』とか。
105 :
吾輩は名無しである :03/10/07 22:34
アガサクリスティの時代も、オースティンの時代も戦争がおこってたよね。 どちらにも軍人さんが登場する。
>>104 ありがとうございます。
クリスティ読みます。
意外な作家の作品にオースティンを思わせる箇所がありました。 プーシキンの「エヴゲーニイ・オネーギン」の第7章でタチヤーナが オネーギンの屋敷を訪れるところ。 深い夢想(おもい)に沈みつつ タチヤーナが ただ一人もう長いこと歩いていた。 どこまでもどこまでも歩いてゆく。すると不意に 丘のふもとの村や木立や 明るく光る 川のほとりの庭などが行く手に見えた。 彼女はじっと見つめている――心臓が ひときわ早くはげしく鼓動しはじめる。 ためらいが彼女の胸をかき乱す。 『先へ行こうか引き返そうか?・・・・・・ あの人はあそこにいない。私のことはだれも知らない・・・・・・ ちょっと邸を覗いてみよう それから庭も』 木村彰一訳
タチヤーナは屋敷の中を見回りながら、不在の主(あるじ)に思いを馳せます。 そして女中頭の老婆は当主と先代の当主の話を自慢げにするのです。 「高慢と偏見」の第43章のベンバリー屋敷の場面を彷彿とさせます。 プーシキンがこの部分を書いたのは1827、8年ごろ。 「高慢と偏見」は1813年に出版、仏語訳が1822年に出ています。 プーシキンはフランス語訳を通してオースティンを読んでいたのかも。
109 :
吾輩は名無しである :03/10/08 22:07
漱石の弟子の野上弥生子に「真知子」(1928-1930)という小説がありますが、 この本と「高慢と偏見」のプロットを比較して三田誠広が言っています。 もちろん野上弥生子はオースティンの『高慢と偏見』を読んで、盗んでいるわけですね。 昔の日本の作品というのは多くの場合、どっかにモトネタがあります。 しかしこの場合は、『高慢と偏見』という作品が現代のハーレクイン・ロマンスに通じるような、 近代小説の原理的な要素を核にすえているために、あらゆる作品が『高慢と偏見』に似てしまう と言っていいと思います。 (天気の好い日は小説を書こう、集英社文庫)
>>110 というわけで、「真知子」を読んでみた。
この小説の舞台は1927、8年の東京。
真知子は上流階級の娘で大学の聴講生。
父はなく、未亡人の母は末娘の真知子に良い縁談はないかと必死。
自立を求める現代女性として、そして
社会の矛盾に目を開くようになったインテリゲンチアとして、
真知子は母や親戚たちの虚飾に満ちた生活にはうんざりしている。
そんな中、彼女は2人の男と出会う。
一人は社会主義の活動家で左翼運動に関連して
起訴され裁判中の男、関三郎。
もう一人は大金持ちの御曹司、河合。
関は真知子に対しては階級的反発で実にそっけない態度。
真知子にとって関は嫌な男だけど気になる存在。
一方の河合はおっとりした紳士だけど、社会主義思想に
共鳴するようになった真知子からすれば、
打破すべきブルジョワ階級の男。
ある日、河合は真知子にプロポーズするが・・・・・・。
野上は「高慢と偏見」をそっくりコピーしてるわけじゃなく、 ちゃんと自分の小説にしていました。 参考にしているのは間違いないですがストーリーは全然違います。 主人公の真知子とエリザベスの共通点は、黒い瞳と中途半端なピアノの腕前くらい。 なにより真知子はエリザベスよりはるかにロマン主義者です。 真知子のマルクス主義への接近もロマン主義の発露。 また野上の「真知子」は「高慢と偏見」からだけじゃなく その他のオースティン作品からもエピソードや人物設定で 影響を受けていると思う。 「真知子」が完結した5年後に野上は「高慢と偏見」の翻案小説「虹の花」を 婦人公論に連載することになります。
113 :
吾輩は名無しである :03/10/12 02:42
ま、エマテナントとか、ヘレンフィールディングとかみたいなもんだ。
ヘレン・フィールディングの「ブリジット・ジョーンズの日記」を 先日読みました。 映画版は知りませんがこの本はおもしろかった。。 読む前はキャリアウーマンのイケてる日常を描いた、 スノッブでイヤ味な日記だと思ってたけどそうじゃなかった。 独身女性の心理を赤裸々に描いたギャグ満載のトホホ系日記です。 これは「高慢と偏見」のプロットをそっくり利用していますね。 「高慢と偏見」のリディアのしでかす不始末が「ブリジット」では 母親に割り振られているのも楽しい。
「ブリジット・ジョーンズの日記」亀井よし子訳より。
10・15 Sunday
午前8時55分――BBCの『自負と偏見』を見るために着替えをする前に、
ひとっ走り煙草を買いにいってきたところ。でも、あんなに車が出てるなんて、
信じがたい。みんな家にいてテレビを見る支度をすべきなんじゃないの?
『自負と偏見』に夢中になってるこの国の人って大好き。わたしがあの番組に
夢中なのは、ダーシーがエリザベスといい仲になってほしいという、たんたる
人間的な欲求のせいだ。
1995年にBBCで放送された PRIDE AND PREJUDICE こそ、90年代後半の
オースティンブームのそもそものきっかけらしい。
このドラマはDVDになってるので見なくっちゃ。
海外テレビ板の高慢と偏見スレッド
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/tv2/978458158/l50
117 :
吾輩は名無しである :03/10/13 14:37
>>114 ぼろくそはオースティン人気の裏返しと思えば読むに値すると思う。
>114 自分はそこまでつまらんとかひどいとは思わなかったけど エリザベスたちが妙に庶民くさくなってるのと、ビングリーの過去の過ちはなんか嫌だった。
>>118 さんがそんなにひどくない、というので「ペンバリー館」読んでみます。
駄作であっても、
>>117 さんが言うようにその作品の駄目なところについて
考えることは、オースティンの何が良いのかをあぶりだすことに
つながるかも。
BBCの「高慢と偏見」見た。 ・・・も一回見よっと。
121 :
吾輩は名無しである :03/10/19 01:10
122 :
吾輩は名無しである :03/10/19 01:29
これってそんなにいい作品だったっけ?
123 :
吾輩は名無しである :03/10/19 01:33
良い作品かどうかは別として、常識。 海外ドラマ板へいってごらん。面白いよ。
>>122 ほんとにいい作品です。
古典文学の映像化でこれほど完璧な例を他に知らない。
映画だったら監督の独自の解釈が入ったり、時間的な制約が
あったりするんだろうけど、このドラマはオースティン世界の
忠実な再現を目指したテレビシリーズだからこその名作だと思う。
>>123 海外ドラマ板のスレは最近知った。
原作を離れて、純粋にテレビ映画として観てもイイ!
長時間でもまったく飽きさせません。BBCはすごい。
ネザーフィールドでのダーシーとエリザベスのダンス場面は
最高にロマンチックでした。
126 :
吾輩は名無しである :03/10/19 13:49
>>124 同じIVCのシリーズのBBCものもみてごらんよ。
結構忠実よ。
>>100 > たしかレズだったからだよ。
それに関連したページ。
With Sex and Sensibility, Scholars Redefine Jane Austen
By PETER MONAGHAN
http://chronicle.com/free/v47/i49/49a01001.htm オースティンの作品の性的側面を考察した最近の批評を紹介する
なかに以下の文章があります。
Ms. Heydt-Stevenson is not the first to get physical about Jane Austen.
In 1995, Terry Castle, a professor of English at Stanford University,
provoked a parlor-storm when she suggested in her review of a new edition of
Austen's letters that the novelist's crucial bond with her sister and
lifelong companion, Cassandra (who destroyed all but 161 of Austen's letters),
seemed to have an "unconscious homoerotic dimension."
It didn't help that the London Review of Books ran the front-page
teaser: "Was Jane Austen Gay?" Ms. Castle's much subtler analysis suggested
that the deep connection between the two never-married sisters might well have
provided Austen with insights into a central concern of her novels: desire.
スタンフォード大学の Terry Castle 教授がジェイン・オースティンと姉のカサンドラの 同性愛的関係について言及、それを London Review of Books が "Was Jane Austen Gay?" というタイトルで記事にして、ちょっとした論争が起きたらしい。 そういえばBBCの「高慢と偏見」でエリザベスとジェインが寝室で語らうシーンは 妙になまめかしかった。
>>126 「マンスフィールド・パーク」買っちゃいました。
>>104 「牧師館の殺人」読みました。ついでに「予告殺人」も。
なるほど、単に舞台設定が田舎の狭いコミュニティだという
ことだけじゃなくて、小説の語り、手法の面でも
クリスティーとオースティンにはつながりがありますね。
主人公によって読者をミスリードさせて、最後にあっと言わす。
後で読み返して、そういうことだったのかと思わす。
そういうミステリ小説の風味がオースティン作品(特に「エマ」)
にも見られる。
それから「牧師館の殺人」で描かれた牧師の姿が印象に残った。 説教の原稿を書きながら推理小説に夢中になってしまうさばけた牧師です。 (同じエピソードが「予告殺人」にもでてきた) 「教区の人たちを訪問するのも私の務め」というわけで、あちこち動き回って 殺人の捜査にも活躍。村の人々も相談相手(決して信仰の悩みじゃない)、 話相手としての牧師を頼りにしている。 オースティン作品にも牧師はよくでてくるけど、オースティンは 別に牧師に詳しいからことさら牧師を登場させてたわけじゃなくて、 イギリスの田舎の社交には牧師の存在は不可欠だったからだろうなと 思いました。
あと、用語について。 「牧師館の殺人」の原題はThe Murder at the Vicarageですが、 調べた範囲では主要なオースティン作品のなかでは "vicarage"という語は「エマ」だけに出てくる。 その他の作品では"parsonage"です。 どうも使い分けているらしい。 また「高慢と偏見」のコリンズ氏はrectoryという語を 手紙の中で使用しています。
133 :
吾輩は名無しである :03/11/03 17:44
今後ちくま文庫で、主要作品を全部改訳してくれるんだろうか?
エマ・テナントの「ペンバリー館」を読みました。 この本ではエリザベスの性格が変わっちゃってます。 明るく快活で小さいことでウジウジ悩んだりしない女性だったのに、 「ペンバリー館」のエリザベスはダーシー家の格式の高さに 臆病になっていて、ダーシーとまともに会話できなくなってる。 まるでデュ・モーリアの「レベッカ」の女主人公みたい。 「ペンバリー館」じゃなくて「マンダレイ館」ですね。
ところで新潮文庫の「レベッカ」のあとがきに訳者の大久保康夫は書いています。 そのころ(作家デビュー時)は、キャサリン・マンスフィールド、メアリー・ウエッブ、 モーパッサンなどに傾倒し、「かなり強くその影響をうけた」と彼女みずから言っている。 しかし、その後は、現代作家のものはあまり読まず、もっぱらオースティン、トロロプ、 スティブンソンなどを愛読したということである。彼女の作品から感じられるのは、 マンスフィールドやモーパッサンよりも、むしろオースティンやスティブンソンの影響 である。 オースティンの後世への影響を考えるときは、ロマンス、ミステリ小説などの いわゆる大衆文学への目配りも欠かせないですね。 オースティンという文学の幹から派生した枝は、純文学より大衆小説の枝の方が 太いと言えるかも。 J.K.ローリングもオースティンが好きだと言ってました。
>>133 期待が大きすぎて、ちくまの中の人も大変。
改訳は無理としても「マンスフィールド・パーク」、「いつか晴れた日に」の
文庫化は是非お願いしたい。
137 :
吾輩は名無しである :03/11/11 00:01
質問です。 Mansfield Park や Emma の注釈本を出していた 「関西大学ジェイン・オースティン研究会」について、 構成メンバーや活動内容について知っている人がいたら 教えてください。
教えてください。
>>140 ショボン。
あと、自分で貼っといて今更いうのも無責任だけど、
>>138 のリンク先は重いのでロースペックな環境の人は注意した方がいいです。
>>19 「ジェイン・オースティン事典」(ポール・ポプラウスキー編著、
向井秀忠監訳、鷹書房弓プレス、2003)古書店で買いました。
目次
第I部 ジェイン・オースティン年表
1ジェイン・オースティンの生涯と作品の年表
2歴史年表(1750年より1820年まで)
3文学年表(1749年より1820年まで)
第II部 ジェイン・オースティン事典
第III部 ジェイン・オースティン書誌
4ジェイン・オースティンの作品
5ジェイン・オースティンに関する書籍とパンプレット
およびそれらの年代順リスト
6ジェイン・オースティンに関する論文・論説
索引
以上。
第I部には地図、家系図、イラスト、写真等あり。
歴史年表や文学年表はこの時代を知るのにとても役立ちそう。
第II部のジェイン・オースティン事典がこの本のメインです。
すべての作品と登場人物をアルファベット順に解説しています。
オースティン批評の流れを解説した"Criticism"の項は有益。
どうせなら作品で言及されている実在の作家等の解説も
あったら良かったのにと思った。
「ジェイン・オースティン事典」の訳者あとがきで、興味深い 情報を得ることができました。 1999年の十八世紀英文学研究会のシンポジウムをきっかけに 向井秀忠氏(松山大学助教授)ら若い研究者を中心とした ジェイン・オースティン・スタディ・グループという集まりができて、 そのメンバーによってこの本も翻訳されているそうです。 このグループは会報も出しているらしい。 会報欲しい。
BBC版「高慢と偏見」に感激したので同じBBCの「マンスフィールド・パーク」 を買ったわけなのですが、全部観るのに1週間かかりました。 「高慢」の方は1日で観れたのに。 ということで作品の出来については察してください。 そもそも「マンスフィールド」は映像化には向いてないのかもしれない。 主役のファニーとエドマンドを演じる俳優にあんまり魅力がないのも 致命的。
逆に言えば「高慢と偏見」は映画・演劇的と言えるのかも。 内面描写は少なく、生き生きとした会話のやりとりが話を おもしろくしている。 BBC版「高慢と偏見」は飽きずに何度も観ていますが、 俳優が深いニュアンスを込めてしゃべるのを聴いていると 自分が単に文章の文字面を追っていただけで、ちゃんと 読んでるとは言えなかったということを痛感します。
149 :
吾輩は名無しである :03/12/14 09:00
今でこそ人気作家のオースティンも没後数十年間は 批評家からは重要な作家とは見なされていなかった。 1869年に甥のJ.E.オースティン=リーが『想い出』を書いた ことがオースティンへの興味を広く呼び起こすきっかけと なったそうです。 この本は翻訳が出てる。 「想い出のジェイン・オースティン」永島計次訳、近代文芸社、1992 いつか見つけて読みたい。
そして20世紀に入り、
ウルフ、プリーストリー、ウォートン、ウェスト、ミュアといった
この時代の作家たちが次々と賞賛のコメントを寄せたことに加え、
1923年に学術的なオックスフォード版の小説全集が出版された
ことは、オースティンの評価をさらに高めるものとなった。
(オースティン事典
>>142 より)
ということです。
ここで名の挙がった作家はヴァージニア・ウルフ以外知らない。
しかもウルフは読んだことがない。
だから読みました。「自分だけの部屋」川本静子訳、みすず書房
オースティン作品は家庭小説にすぎない(だから価値が低い) とは良く言われることです。 なにしろ翻訳家自身がそういうニュアンスで言うから。 第一に、彼女の小説は人をたのしませる文学であって、人生いかに 生くべきかだとか、人間の心理の深淵を探るとかいった深刻な問題と 対決した文学ではない。そういう意味では「偉大」な文学ではなかった かもしれぬ。 (略) 彼女の小説がほとんどすべて目出度く結婚で終わるなども、ずいぶん 甘いといえばいえるが、娯楽文学なら仕方がない。 (「自負と偏見」新潮文庫、中野好夫の解説)
ここでヴァージニア・ウルフの言葉を聞きましょう。 ・・・・・・小説の価値は或る程度実人生の価値ということになります。 しかし、女性の価値が男性によって作られてきた価値と往々にして 異なることは明らかでしょう。そうであるのは当然なのです。しかし、 世に広まっているのは男性の価値です。(略) そして、こうした価値は必然的に人生から小説に移されています。 これは重要な作品だ、戦争を扱っているから、と批評家は 思いこむのです。これは、客間における御婦人連の感情を扱っているから、 つまらない作品だ、と。 (自分だけの部屋、川本静子訳)
>>153 の文章の後でウルフはオースティンを高く評価しています。
(オースティンは)「文才はシャーロット・ブロンテに劣るにもかかわらず、
はるかに多くのことを表現し得た」と。
「なにを描くか」というのが19世紀の作家の関心事だったと
すれば、「いかに描くか」を追求したのが20世紀はじめの
作家たちでした。その一人であったウルフが「娯楽文学」にすぎない
オースティンをその描き方で評価するわけです。
「自分だけの部屋」で初めて読んだけどヴァージニア・ウルフの文章はいい!
ファンになりました。
ところで一般書籍板にヴァージニア・ウルフのスレッドがあるの知ってましたか?
あんまり人がいませんが。
このオースティンスレもほとんど「自分だけのスレ」になってますが。
155 :
吾輩は名無しである :03/12/30 00:17
3:14から日テレで「ユー・ガット・メール」を放送しますね。 主人公の愛読書が「高慢と偏見」らしい。 見なくっちゃ。 ageちゃう。
157 :
吾輩は名無しである :04/01/09 02:16
AUSTEN大好きなので、楽しく読ませていただきました。卒論を AUSTENで書きたいなと思っているのですが、難しいです。 基本的に結婚と金になってしまうから、悩みどころ。一ついいテー マが見つかってるんだけど書ききる自信がないし。 Austenといえば、E.ブロンテ(かな?)が嫌悪していましたね。 あんなpassionのない堅苦しい世界は嫌だーみたいな。 でも私に言わせるとブロンテの世界は暑苦しくてうそ臭い。。 また遊びに来ますね!ではおやすみなさい。
>>157 エミリ・ブロンテって暑苦しい?
『嵐ヶ丘』読んだ印象では寒々しかったけど。
あれ初めて読んだ時はドストエフスキーの『罪と罰』超えてると思った。
うそ臭いってのは貶し言葉にならない。虚構だからこそ面白い。
> 157 オースティンを批判しているのは、エミリーじゃなくて、姉のシャーロットのほうだね。 この前「高慢と偏見」を再読していて思ったんだけど、 オースティンの作品世界って、窮屈に感じる人にはたまらなく窮屈なんだろうなあ。 誰かが駆け落ちしたってことで、 まるで天地がひっくり返ったように大騒ぎしている社会の話だから。 でも、だからといって、オースティンを批判するにはあたらないと思うし、 私はシャーロット・ブロンテよりオースティンのほうが好きだけどね。
エミリ・ブロンテ 1818-1848 享年30才
シャーロット・ブロンテ 1816-1855 享年39才
ジェイン・オースティン 1775-1817 享年41才
みんな若くして亡くなりましたね。
長生きしたらどうなってただろう。
エミリは「嵐が丘」を超える作品は書けなかったと思う。
「嵐が丘」は偉大すぎます。
シャーロットは「高慢と偏見」と「エマ」を読んだらしい。
http://www.ashton-dennis.org/women.html#Bronte でももし読んでなかったら「ノーサンガー・アベイ」や
「マンスフィールド・パーク」なども読んで、オースティンの
ユーモアや謙虚さを学ぶべき。そうすればもともと視野が広く
知識の豊富なシャーロットは「ジェイン・エア」より優れた
作品をたくさん産み出したことでしょう。
ジェイン・オースティンが長生きしていたら。 おそらく相も変らず結婚ばなしを書いていたでしょう。 ただし、作者の年齢とともに主人公の年齢も上がりながら。 でもこれだけは言える。オースティンは同工異曲の作品でも 決して読者を失望させはしないだろうと。
>158、159 コメントありがとうございます。 でもやっぱ、ブロンテ姉妹の世界は私にはわからない。私は、 「嵐が丘」にしても「ジェイン・エア」にしても前面に出した passionは暑苦しいと思うんです。 オースティンのような心に秘めたpassionがちょうどよいです。 >160 ジェインオースティンが長生きしていたら。 persuasionのような少し動き(ハプニング)のある 少し毛色の違う作品をもっとうまく書いたと思う。 で。年を取るにつれて、結婚から友情とか家族愛をテーマに 変えたんじゃないかな、すごく家族のことを大事にしている人 だったみたいだし、なんとなくだけど。
文学板・りさ祭りに参加してました。
再びアガサ・クリスティについて。 富士川義之の『記憶のランプ』(沖積舎、1988)という本にクリスティを 論じた「ゴシップの漂う別世界」と題されたエッセイがあります。 そこで富士川は「ゴシップ」という言葉をキーワードに オースティンとクリスティを結びつけています。 小説の源泉をゴシップに見立てたのはヴァージニア・ウルフだったが、 小説、とくにリアリズム小説とゴシップはほとんど不即不離の関係にある。 たとえば、ジェイン・オースティンの小説や最近岩波文庫に入った ギャスケル夫人の『女だけの町』などを少しでも読めば、ゴシップが 小説の基本的要素を占めていることに否応なく気づかざるを得ないであろう。 (中略) ただ「ミス・マープルもの」との関連で一言指摘しておきたいのは、 クリスティーがオースティンやギャスケル夫人を典型例とするような、 狭い閉鎖的な共同社会を舞台とするリアリズム小説におけるゴシップの 機能を学びとり、参考にしたのではないかということである。 ヴァージニア・ウルフが「小説の源泉をゴシップに見立てた」 というのは具体的にどの著作なのかはわからない。
そのウルフには「ジェイン・オースティン」というエッセイがある。 これはみすず書房の「ヴァージニア・ウルフ・コレクション」には入ってない。 同じみすず書房の「ヴァージニア・ウルフ著作集」(全8巻、1976)の 第7巻に収められています。 この中でウルフはオースティンが長生きしていれば、ヘンリー・ジェイムズ やプルーストの先駆になっていただろうと言ってます。 ウルフの「燈台へ」(伊吹知勢訳)も読みました。傑作です。 ここでもオースティンの名がちらっと出てきた。 ウォルター・スコットの小説を批判する人物、チャールズ・タンズリ (「燈台へ」におけるコリンズ氏)を評する一節です。 あの人のサー・ウォルターに対するむざんな批評、多分 ジェイン・オースティンの場合でも同じだと思いますが、 それの意味するものはあの自己中心なのです。 タンズリの言葉「女に絵など描けるものか、ものなど書けるものか」が この小説のなかで何度も挿入されているのが印象的。
今「女に小説など書けるか」なんていう人はいないので、言い換えてみる。 「19〜20才の小娘にすぐれた小説が書けるか?」 オースティンの愛読者なら「書ける」と答えなければならない。 オースティンが「高慢と偏見」の元になる"Frist Impressions" を書いたのは21才のときなのだから。
>>166 間違えた。
Frist Impressions → First Impressions
もっともこの小説の原稿は残っていないので、
"Pride and Prejudice"として出版されるときに
どの程度修正されたのかは謎。
この頃、名作文学のあらすじを集めた本がよく売られていますけれど イギリス文学でオースティン作品が取り上げられてる本がほとんど、 というか私が立ち読みしたものの中では全くありませんね。 別にそういう本に取り上げられたからどうだって事は無いんだけど、 ディケンズ作品や嵐が丘なんかは取り上げられているのを見ると オースティンファンとしては少し悔しいw まあ、あらすじだけ見るとオースティン作品は ある村に女の人がいて色々問題が起きるものの 最後には素敵な男性と結婚して幸せに暮らしました、ちゃんちゃん でたいがいの作品が終わっちゃうので そういう本向きではない事は分かっているのだけれど・・・ それにしてもオースティンは本国イギリスでの人気や世界での高評価と比べると イマイチ日本での一般への知名度が低い気がします。 例えば嵐が丘と高慢と偏見では、 読んだ事あるか無いかは別にして、知名度は嵐が丘の方が断然高そうだし。 日本人はヨーロッパの豪華絢爛・ドラマティックな所に 惹かれる傾向があるそうですが、やはりそういう観点からいくと オースティンは地味なんでしょうかねえ。
>>168 名作あらすじ本・・・・・・そんな邪悪な本は手に取ったことなかったけど、
オースティンがないなんて看過できない。
今日、本屋で探しました。そして2冊みつけた。
「あらすじダイジェスト――世界の名作100を読む」永塚けさ江著
「世界の名著がすじがきでわかる―読んでおきたいベスト26」三浦朱門編
「あらすじダイジェスト」の方にはちゃんと「高慢と偏見」が入ってました。
でも下の本にはなかった。
1勝1敗。
「高慢と偏見」 やっぱりタイトルが固すぎるのかも。
「高慢と偏見」新タイトル案 原題は言葉の頭をPで揃えていることがミソ。 でも「パミプペポ」のどれを使っても日本語で 同じ意味を表すのは無理ですね。 PにこだわらなければGで揃えて、 「傲慢と誤解」とか。(ものすごく語感が汚い) もっと柔らかく、本来のタイトルで「第一印象」 名前を加えて「ダーシーの第一印象」 それならリジーを使って「リジーの理想」 1832年の米国版のタイトルを採って「エリザベス・ベネット」 「五人姉妹」「ベネット家の五人姉妹」「ベネットシスターズ」 「ベネット夫人」「ミセス・ベネット」「ベネット夫人の婿探し」 「Shall We Dance?」「男は年収」「蹴りたいウィッカム」 ・・・・・・「高慢と偏見」でいいです。
「あしながおじさん」「赤毛のアン」「少女パレアナ」などを読んだ 本好きの女の子なら自然な流れでその後はブロンテ姉妹と共にオースティンを 読むものだと思っていたけど、近頃はそうでもないのかな。
>>171 ワラタ わしも「高慢と偏見」でいい
特に「男は年収」「蹴りたいウイッカム」は勘弁
174 :
吾輩は名無しである :04/02/17 16:43
日本語の「あ」段でそろえると、明るい感じで、少しはいかめしさがなくなる のでは? 「男は年収!」は個人的に好きだな。どんな内容か確かめたくなる(^^;)
よく言われますよwww でも、あのエリザベスでさえ、ダーシーの邸宅にはやっぱり 惹かれるんだから、女はみんなそんなものでは? もちろん、 ダーシーの人柄に惹かれた上で、、ってこともあるとは思うけど。
Yahoo掲示板の「J.オースティン」が落ちた。 2001年から続いてたのに。 Yahooでも「高慢と偏見」のタイトルは話題になってました。 高慢と傲慢 2002/06/19 01:41 投稿者: inukai19 初めて読んだのは『高慢と偏見』です。 しかし、「ダーシー氏」といった訳語にさえなぜか馴染めず、内容もおもしろくありませんでした (わからなかったです) その後『自負と偏見』を手にとり、感想は反転しました。 訳者の中野好夫さんは、<訳文だけを読んでもらっても、できるかぎりオースティン文学の 面白さがわかってもらえるような、いわば一人歩きのできる翻訳をというのが念願だった(略) 七、八分通りはやれたつもりだが、もう少し推敲の時間があったらという未練はある> と書いていますが、軽快で親しみやすい文章だと感心しました。 英語を読めないので良い訳かはわからないですが。 そして、尊敬からタイトルの訳には『自負と偏見』を採用してきました。 ――ところが、中国(中華人民共和国)の書店で『PRIDE AND PREJUDICE』の翻訳書に出会ったところ、 『 傲 慢 与 偏 見 』と印刷されているではありませんか。 以前、『傲慢と偏見』を『高慢と偏見』以上に排斥したので、ドキッとしました。 そこで検索して、日本で出版された翻訳書のタイトルにはないけれども、『傲慢と偏見』は 日本でも使われていることを初めて知りました。
前にも名前が挙がりましたが
>>90 ,「マンスフィールド・パーク」には
「ヘンリー八世」を読む場面がありますが、
その「ヘンリー八世」に"pride"と"prejudice"両方の言葉が
出てきます。シェイクスピアのその他の作品で二つの語が
共に使われているのはない。
はじめの引用はアバガヴェニー、次のはバッキンガムの台詞。
but I can see his pride
Peep through each part of him: whence has he that,
If not from hell? the devil is a niggard,
Or has given all before, and he begins
A new hell in himself.
だが私にも、あの男が傲慢のかたまりであることは見えている。
その傲慢は地獄が与えたもの、でなければ、悪魔がけちであったのか、
あるいはすでに与えつくして残りがなく、あの男自身が
新たな地獄となったのでしょう。
His fears were, that the interview betwixt
England and France might, through their amity,
Breed him some prejudice;
皇帝がおそれたのは、イギリス、フランス両国王が
会談し、友好関係を結べば、それによって自国スペインに
なんらかの不利が生じるのではないかということであった
どちらも第一幕第一場。翻訳は白水社の小田島訳より。
ただ、ここで使われている"prejudice"は「先入観」「偏見」じゃなくて
「不利益」「損害」の意味ですね。
この作品がオースティンに少しは影響を与えているのかな。
Yahooの投稿をもうひとつ貼って保存しとこう。
再々再(もっとだろう)放送
2002/07/24 23:16 投稿者: enpjl01
3、4年くらい前からオースティンの作品の続編が出たりしてるのは以前にも
書きましたけど、どなたかが言及していましたThird Sisterはその中でも
いい方ですよね(物好きにも読んだ)。perfect happinessというエマの続編を
好奇心に負けてうっかり読んだりしたのですが、エマとナイトリー氏の結婚後の
話なんですけど、やっぱりオースティンのウィットに富んだ文章には及ぶわけもなく、
話もオリジナルとは比べ物にならないほどお粗末で、逆にイメージが壊されるので
がっかりして、それ以来は手をつけていません。
クルーレスという非常にヒットしたアメリカのティーン映画もエマの現代版を
意図しているのですが、やっぱりちょっと違う。(楽しい映画ですけれど)
なんかつれづれにかいてしまいましたが、’作品はシェークスピア、V・ウルフ級’
というinukai19のコメントで思い出しましたがウルフはオースティンの熱心なファンで
知られますよね。Voyage Outではヒロインがオースティンを(多分、説き伏せられて
だったと思うけれど、、、確かでない。高慢と偏見だったかも)読むシーンがあったり、
彼女自身オースティンについて有名な評論を書いてます。彼女のお気に入りは
何といっても 説き伏せられてだったらしい。
____________________________________________________________________________________
あんまり長いから一部カットしてます。(
>>177 のinukaiさんのも)
ごめんなさい。
ねたもないのにあげます
182 :
吾輩は名無しである :04/03/03 00:41
『自負と偏見』をとても面白く読んだすぐあとに『嵐ヶ丘』を読んだら、 『自負と偏見』の印象がふっとびました。
「草枕」読んだあとに「宮本武蔵」読んだら、せっかくの 「草枕」の印象がうすくなって損した気分だ、みたいな意味で あることを望む。
自分も同じ事したことある…。 「自負と偏見」を真面目な進学校としたら、「嵐が丘」は珍走団のようだった。
『自負と偏見』→爽やかな春風 『嵐が丘』 →大吹雪 てな感じでしたね。
186 :
吾輩は名無しである :04/03/05 22:49
Yahooの掲示板、なんで落ちたの? やっぱり日本では人気がないのか。 ところで、君はそこの元投稿者?
187 :
吾輩は名無しである :04/03/06 00:51
クレア・トマリン「ジェイン・オースティン伝」で 私の中のオースティン像が大きく変わった。
188 :
吾輩は名無しである :04/03/06 04:45
Yahooの掲示板でも「ジェイン・オースティン伝」のこと出てましたね。 落ちたのは残念。
189 :
吾輩は名無しである :04/03/06 06:08
説き伏せられてを読みました。 アガサ・クリスティから殺人事件を差し引いたような 軽い口当たりだった。
190 :
吾輩は名無しである :04/03/06 06:11
あの、名前忘れた、石垣から飛び降りて 性格の変わった女、内気な青年と結ばれて良かったね。
>>186 ここは1ヶ月くらい放っておいても大丈夫だけど、
ヤフーは書き込みがないと2週間くらいで落ちるんですよね。
ヤフーには投稿したことはないけどずっと読んでました。
このスレを建てるときもスレタイの表記を
「ジェイン」と「ジェーン」のどちらにするか悩んだあげく、
ヤフーに倣って「J.オースティン」にしたのです。
ただ
>>2 で貼った過去スレのひとつは一般書籍板のスレなので
本当は「J.オースティン Part2」とすべきでした。
>>191 Hensel999とかinukaっていうコテハンがうざかった
からではないかと思ってます。
sillyme2re2さんはおもしろかったなあ。
195 :
吾輩は名無しである :04/03/07 22:53
>>193 ライム・リージズという海辺の町ですね。ここの風景を見たい人は
映画『フランス人中尉の女』を見ましょう。
>>194 誰ということではなく、ヤフーのはなしでもなく、
またオースティンに限ったことでもないのですが、
作家の誤謬を認めずひたすら神聖視し、作品と作者の
生涯から陳腐な教訓とひとりよがりの解釈を導き出す、
「信者」にはなりたくないものです。
本人は気持ちよくても、周囲はうんざりするから。
なにより、「信者」になると凡庸で狭い読みしかできなくなる。
オースティン信者じゃないから、
>>182 さんの文を読んでも
鷹揚に構えていられます。
実際「嵐が丘」はミラクルなすばらしい小説です。
・・・でもこれが「ジェーン・エア」ならただじゃおかない!
>193じゃなくて
>>195 でした。
「フランス軍中尉の女」ですよね。
200 :
吾輩は名無しである :04/03/11 03:59
これから高慢と偏見を読むならどの訳がおすすめですか?
201 :
吾輩は名無しである :04/03/11 17:08
新潮社しか読んでないけど、 軽い感じで読みやすかったよ。 数日で読んだ。 漱石がつい先を読みたくなると 言ったらしいけど、ほんとだった。 他の訳については漏れも知りたい。
>>194 それってヤフー掲示板の話?
そもそもあそこは、匿名掲示板じゃないんだけど。
>>200 これから読むならちくま文庫の中野康司訳がいいです。
読みやすさ抜群です。
>>201 新潮文庫も持ってます。
高校の頃オースティンを最初に読んだのがこの中野好夫訳でした。
今は1冊になってますが、以前は上下巻になってた。
中野好夫訳はMr.の訳に特徴がある。
「ミスター」じゃなくて「ミスタ」。
「ミスタ・ベネット」・・・・・・なんかいいですね。
ついでに言えばMiss.は、ふたりの中野氏はそのまま
「ミス」と訳していますが岩波文庫の富田訳には「嬢」
という訳が出てきます。
「ビングリー嬢」。
>>195 「フランス軍中尉の女」見た。
ライム・リージスの突堤で男女が出会うのですね。
風景もメリル・ストリープもきれいでした。
Lyme Regisを略してLyme Rと表記すればMerylのアナグラムになる。
大島一彦さんの「ジェイン・オースティン」(中公新書)にはオースティンびいきの作家
としてG・K・チェスタトンが紹介されています。
アガサ・クリスティーの「牧師館の殺人」にふたりの男のこんな会話がありました。
犯人を見た可能性のあるミス・マープルの証言に関してのはなしです。
「誰も通らなかったって、マープルさんははっきり言っていたよ」
「ええ、あのひとが”誰か”と思うような人は通らなかったんでしょう
――変に思われるかもしれないけど、ぼくの言う意味はおわかりでしょう。
郵便屋とか牛乳屋とか、肉屋の配達人とか――通っても別におかしくない人間なので、
特に口にしなかったような人のことです」
「きみ、G・K・チェスタートンを読んでいたんだろう」(田村隆一訳)
ミステリ好きなら常識なのでしょうが、
ここのG・K・チェスタートンの言及の意味がわからなかった。
でもミステリー板のチェスタトン・スレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/991389428/138 を参考に「ブラウン神父」ものの短編集を読んだらわかりました。
クリスティーは、ありふれた人間は注目されないという点がテーマとなっている
チェスタトンの短編「見えない男」を踏まえているのです。
この前見た映画「アイリス」にも小石の浜辺がでてきました。
http://video.movies.go.com/products/2574903.html 「アイリス」はアルツハイマー病におかされて亡くなったイギリスの作家
アイリス・マードックの若い頃と晩年を描いた映画。
映画の中で若いアイリスは言ってます。
「人間の感情は表現し尽くせない、表現しても言葉で制約され、
言葉不足でウソになってしまう」
彼女の処女作の「網の中」にも同じ台詞がありました。
そのアイリスが皮肉にも言葉と記憶を失ってしまうのです。
痴呆のすすんだアイリスに夫のジョン・ベイリーが読んであげるのが
ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」の第6章の一節。
それを聞いたアイリスがつぶやきます、"I wrote" わたしが書いた、と。
自分とオースティンの区別がつかなくなったのか。
あるいはただの言葉の羅列にすぎないのか。
それとも若い頃の奔放で生意気なアイリスに戻って、
「わたしも書いた」「わたしだって書いた、オースティンに負けない小説を」
という意味で "I wrote" と言ったのでしょうか。
>>207 のリンク先にある動画(VIEW CLIPS)で"I wrote"の部分が聞ける。
「アイリス」はいい映画です。 アルツハイマー患者と介護者の現実をきちんと描きながら、 美しいラブストーリーになってる。 映画の元になったジョン・ベイリーの本「愛がためされるとき」(朝日新聞社) の中で彼は自分たち夫婦のことを「分別と多感」に出てくる気のいいパーマー夫人と まじめ人間のパーマー氏になぞらえていました。 そしてマードックの小説「本をめぐる輪舞の果てに」(みすず書房)には 「分別と多感」を読む老人が出てきます。
「ふたりはロンドンにいると思いますか?」
「もちろん。身を隠すにはロンドンがいちばんだ」
(高慢と偏見、第48章、中野康司訳)
>>206 のチェスタトンの言葉に似ていて
おもしろいので引用してみた。
「ジェーン・オースティンの描いた世界は、言うまでもなく後の女流作家の描いた 世界にくらべれば無限に狭い。しかしそれを言うなら、小国はいつでも大国に敗れる ものとは限らない。私自身はたえず小国の勝利を信じつづけてきた者であることを この際申し添えておく。」 『ヴィクトリア朝の英文学』(G・K・チェスタトン)
おもしろそうだな。続くかわからんけどやってみっか。
>>214 がんばりましよう。
2ちゃんねるとは大違いですね。
もうすぐ投稿数でも追い抜かれる。
今「いつか晴れた日に」(キネマ旬報社)読み中。 後半のマリアンがいい。 姉の絵をイヤミな義姉の手から取り上げるところは最高。
そのマリアン役を、「アイリス」では若きアイリスだった ケイト・ウィンスレットが演じた映画版「いつか晴れた日に」みた。 映像はきれいだったけど、やや期待はずれ。 同じような状況におかれた理性的で分別のある姉と 直情型で多感な妹の対称が原作ほど鮮明ではなかったと思う。 脚本と主演のエマ・トンプソンは自分の見せ場だけ 気を入れた、というわけじゃないのでしょうが。
218 :
吾輩は名無しである :04/05/14 03:44
219 :
吾輩は名無しである :04/05/18 11:42
キーラ・ナイトレイがエリザベス役で「高慢と偏見」が映画化だって。
222 :
吾輩は名無しである :04/06/16 17:36
>>221 へー、こんなの出るんだ。今日本屋によってみよう。教えてくれてありがとん。
キーラ・ナイトレイ……J・エイルので慣れちゃってるからな
ダーシー役は誰なんだろう
223 :
吾輩は名無しである :04/06/21 22:24
「エマ」中公版買いました。これから読むけど、訳は岩波とどっちがいいの?
阿部知二の訳本は「欠陥翻訳時評」で取り上げられたことがある。 小谷野敦も阿部知二の訳で読んではいけないと、 『バカのための読書術』で書いていた。
よしそれじゃあ阿部版を読もう
>>226 えっ、この人がダーシー役?ちょっと似合わないような・・・・。
>>226 ありがとん。
ハの字眉………見ないでいいかも(酷
>>224 情報ありがとうございます。「バカのための読書術」読みました。自分はバカじゃないから
この本は役に立たないかなと思っていたけど、けっこう参考になった。
以下オースティンが出てくる部分を引用。
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』(あるいは『自負と偏見』)
過度に感傷的でなく、過度に皮肉でもない優れた作品と言えば、これに止めを刺す。
オースティンが気に入ったら、『エマ』(岩波文庫)『分別と多感』などへ進んでもよし。
『分別と多感』は、映画『いつか晴れた日に』の原作であり、同題でキネマ旬報社から
邦訳が出ている。ただし『エマ』は、安部和二訳で読んではいけない。
マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』
20世紀最も成功した小説である。
シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』
やや感傷的だか、ストーリーテリングが巧み。
E・M・フォースター『眺めのいい部屋』
やはりやや感傷的だが、読むに耐える。ヘレナ・ボナム・カーター主演の映画もいい。
(第6章 バカのための年齢、性別古今東西小説ガイド ♀女…25歳以下)
安部訳はなぜだめなんだろう。
「エマ」には岩波のほかに青山出版社からハーディング祥子訳(1997)が出てる。
グウィネス・パルトロウ主演の映画公開に合わせて出版された本で、訳注は必要最小限で、
解説はあってないようなものだけど、これはこれで読みやすかった。
DVDで映画も観ました。パルトロウはエマにぴったり。でもハリエットや
ジェーン・フェアファックス役の女優はイメージと違った。パルトロウだけが目立つ映画です。
また「エマ」の舞台を現代のビバリーヒルズに置きかえたアリシア・シルバーストーンの
『クルーレス』は大人がわざわざ観るほどのものじゃなかった。
高慢と偏見 上下(ちくま文庫)中野康司、筑摩書房、2003 高慢と偏見 上下(ワイド版岩波文庫)富田彬、岩波書店、2002 高慢と偏見 上下(岩波文庫) 富田彬、岩波書店、2001 説得 大島一彦、キネマ旬報社、2001 エマ 上下(岩波文庫)工藤政司、岩波書店、2000 エマ (中公文庫)安部和二、中央公論新社、1999 マンスフィールド・パーク 大島一彦、キネマ旬報社、1998 説きふせられて 改版(岩波文庫)富田彬、岩波書店、1998 サンディトン ジェイン・オースティン作品集 都留信夫監訳、鷹書房弓プレス、1997 ノーサンガー・アベイ 中尾真理、キネマ旬報社、1997 自負と偏見 (新潮文庫)中野好夫、新潮社、1997 エマ ハーディング祥子、青山出版社、1997 高慢と偏見 (河出文庫)安部和二、河出書房新社、1996 美しきカサンドラ ジェイン・オースティン初期作品集 都留信夫監訳、鷹書房弓プレス、1996 いつか晴れた日に――分別と多感 真野明裕、キネマ旬報社、1996 ジェイン・オースティン著作集1〜5 文泉堂出版、1996 (1.エリナとメアリアン、分別と多感 伊吹和勢 2.高慢と偏見 伊吹和勢、説得 近藤いね子 3.マンスフィールド・パーク 臼田昭 4.ノーサンガー寺院 富田彬 5.愛と友情 大久保忠利) オースティン『レイディ・スーザン』書簡体小説の悪女をめぐって 惣谷美智子、英宝社、1995 高慢と偏見 (講談社文庫)伊吹和勢、講談社、1979 マンスフィールド・パーク (世界文学全集17)臼田昭、集英社、1978 説得 (世界文学全集 第21)近藤いね子、講談社、1975(併載 高慢と偏見、伊吹和勢) 説きふせられて (世界文学全集 カラー版 第9巻)安部和二、1968(併載 高慢と偏見、安部和二) 自負と偏見 (世界文学全集 第14)中野好夫、筑摩書房、1967 (併載 女だけの町、ギャスケル著) 自負と偏見 (世界文学大系 第28)中野好夫、筑摩書房、1960 (併載 嵐が丘 ブロンテ著、ジェイン・オースティン デイヴィッド・セシル著) ケァサリンの結婚 富田彬、角川書店、1950 (原題:Northanger Abbey) ■書簡集:ジェイン・オースティンの手紙 (岩波文庫)新井潤美 編訳、岩波書店、2004
岩波文庫でエマあるんだ。買いなおそうかな。 安部訳の持ってるけど、たしかに読みにくいんだよね。 装飾が多くてテンポが悪い。 読み終わるのに2ヶ月ぐらいかかったよ。 (高慢と偏見は富田訳ので半日)
>>229 阿部訳については、別宮貞徳の『特選 誤訳 迷訳 欠陥翻訳』 (ちくま学芸文庫)を
読むといい。いかにいむちゃくちゃかがよくわかる。
>>233 「特選 誤訳・・・」が手に入りません。
"特選"じゃない方の本は古書サイトで見かけるけど。
気長に探します。
ところで河出文庫版「高慢と偏見」を書店で立ち読みしていたら
巻末に水村美苗さんのエッセイがあることに気づいた。
水村さんは「高慢と偏見」を7冊持っているそうです。
オースティン関連の新しい本が出ています。
「ジェイン・オースティンの手法について―風景描写を中心に」
さとう 瑛美子、ブイツーソリューション
「ジェイン・オースティン―小説家の誕生」 中尾 真理、 英宝社
中尾真理さんは「ノーサンガー・アベイ」の翻訳者ですね。
彼女の訳はよかった。
オースティンは男の翻訳者が多い。いい訳なら男女関係ないんだけれど、
オースティンこそ女性が訳すべき作家だと思う。
236 :
吾輩は名無しである :04/08/10 23:08
>>232 まもなく(秋〜冬?)中野康司訳の『エマ』が出ますよ。
237 :
吾輩は名有りである :04/08/11 23:42
この人って、軽い感じのを書く人だつけ 誰かしっとる?
「小説現代」の新元良一の連載「翻訳文学課外授業」、9月号では 「高慢と偏見」をとりあげてます。
240 :
吾輩は名無しである :04/09/24 15:28:08
人気だなぁ〜 オースティン 古典でこんなにスレ続いてるのは少ないよね
241 :
吾輩は名無しである :04/09/25 19:58:01
チョートン・コテージに行ったよ! 当時は弟の援助を受ける貧乏老嬢たって、 今の生活水準から見れば立派に中産だと思う。 私は落ち着いた「説得」が好きかな。
242 :
吾輩は名無しである :04/10/01 17:24:37
>>235 名著『ジェーン・オースティン研究』の惣谷美智子さんに『分別と多感』や『説得』の翻訳をやってほしいですね。
<241 いいなあ。自分も行きたい。
244 :
吾輩は名無しである :04/10/04 23:00:01
大学で高慢と偏見の中に描かれたお金についてまとめる宿題が出たんだけど、なんかよくわかんない。。賢い皆様方教えてくださいよ〜。。。。(泣)
245 :
吾輩は名無しである :04/10/04 23:28:25
age
246 :
吾輩は名無しである :04/10/05 05:29:58
>>244 それだけじゃ、なんのことがさっぱり分からないよ。
ちゃんと説明してみなよー。
247 :
吾輩は名無しである :04/10/05 11:43:22
>>246 え〜でも、先生の課題の出し方はかなり漠然としてるもん(;ー;)
その時代のお金の価値とか、登場人物の金銭感覚とか、ってことかなぁ?
とにかくなんでもいいんだー
まじ助けてちょ〜お願いしますww
いつの時代もお金はおっかねえもんだ
>248 そぉかね。
おう!金だ!ひろおか??とくだ!
251 :
吾輩は名無しである :04/10/05 21:43:53
252 :
吾輩は名無しである :04/10/06 03:49:35
>>247 そっか、そりゃむずかしいねえ。
そんなにお金に関して書いてあったっけ?
先生、不親切すぎ!
253 :
244 :04/10/06 18:30:14
>244 ウィカムの借金とかリディアが結婚するときのあれこれとか ビングリーとダーシーの財産の話とか限定相続とか 高慢と偏見にはいろいろお金の話出てくるから その辺を調べればいいんじゃないっすか? 漠然とした出題からテーマを自分で導き出すのも大学の勉強だよん。 人に頼らずがんがりなされw
255 :
244 :04/10/06 23:47:06
>>254 なるほど〜!!
よくわかりました。感心感心・・。
テーマを自分で導き出すかぁ・・
うん、がんばりますwありがとうです!!!
256 :
吾輩は名無しである :04/10/07 06:20:11
>>244 あとは、ビングリーは北部出ってことだから、たぶん産業革命成金。
当時は年収も大切だけど、荘園を持ってることが富や地位の証拠。
ネザーフィールド屋敷も、ジェントリーの仲間入りのための購入と見た!
金(動産)も大切だけど、不動産は限定相続だし、やっぱり重要だったはず。
こう考えるとパーティーで初めて会ったときに、
ベネット婦人がビングリー氏よりダーシー氏を娘婿に狙った意味が分かるね。
257 :
244 :04/10/07 20:49:35
>>256 すご〜!!
なるほど〜!!
なんでそんな事がわかるんだー!!
私のレポートに反映させていただきまする。
でも頭そんなよくないから疑われるかも(笑)
2chで訊いた奴は零点だ!!
259 :
吾輩は名無しである :04/10/11 22:53:40
>>251 情報ありがとうございます。
見てみたいです。
別宮貞徳氏の「特選 誤訳 迷訳 欠陥翻訳」入手。 槍玉に上がっているのは阿部訳の「嵐が丘」です。 誤訳もいくつか挙げられていますが、別宮さんはまず次のような日本語としての 不自然さを批判しています。 ・「……(する)ところの」という表現が多すぎること ・女性が話し言葉に「だが」を使うこと ・一つの文章に「私」や「彼」などの人称を使いすぎること そこで阿部訳の「エマ」の第1章を読んでみました。 別宮さんがトコロ症候群と名づけた「……ところの」という訳がでてきました。 以下エマの言葉。 ……ウェストン氏は再婚なんか絶対にしない、という人があんなにたくさんいたのに、 これを実現させて、よかったとみとめさせることになったのは、どうあっても、 わたしの欣快とするところよ
あと同じ第1章に変な文章があった。 ナイトリーがエマの欠点を指摘できる人だということについて それはエマ自身にも、あまりありがたいことではなかったが、父にはもっとおもしろからぬ ことだと知っていたので、自分がだれからも完璧な人間と考えられているわけではない という事情を、父が信じて疑わないようにしておきたかった。 エマを完璧でないと思う人がいるということ父に信じさせたいというのはおかしい。 同じ部分を岩波の工藤訳と原文で。 エマ自身にとってもあまり気持のいいものではなかったけれど、父にすればなおのこと いい気持がするはずはない。だから、エマは自分がみんなに非のうちどころのない 女性だとは思われていないのではないか、と父に疑念が起こるような状況は避けようと 気遣っていた。 "and though this was not particularly agreeable to Emma herself, she knew it would be so much less so her father, that she would not have him really suspect such a circumstance as her not being thought perfect by every body."
安部訳の「エマ」は訳されてから40年くらい経過している。 別宮さんは「女房とたたみ」をもじり「翻訳とさしみ」は新しいほうがいい と書いていますが、その通りだと思います。 新しい訳がある以上、できたら安部訳は読まないほうがいい。 ただ古典を新しく訳す人は過去の翻訳を批判的に参照し、作品についての 最新の研究を踏まえていると信じたいです。
263 :
吾輩は名無しである :04/11/09 00:18:51
翻訳をどう使うかによってじゃないの?読み比べるのもいいし。 原作の「ガイド」的に使うなら、かえって直訳っぽい駄訳のほうが・・・。 こなれすぎてると、教授に「訳丸写し」ってすぐばれる。(笑)
うんとこどっこいしょ うんとこどっこいしょ ガーンばって 原書で よみとおおすぞ!
265 :
吾輩は名無しである :04/11/09 22:40:26
「高慢と偏見」「説きふせられて」を読み終えた後、 今日から「エマ」に取り掛かりました(いずれも岩波文庫版)。 第8章まで読み進めて気づいたのは、このエマの人物造形や行動が、 漱石の「明暗」の重要人物である吉川夫人の淵源になっていることでした。 「エマ」が「明暗」に与えた影響についての研究などはないものでしょうか?
266 :
吾輩は名無しである :04/11/09 22:45:29
ボヴァリーじゃないのか。 ふーん。初耳初耳。まぁ、漱石には、英米のいろんなのが ほんとは入り込んでんだろね。春樹にも、かなり、入り込んでる から。猫=シャンディとか明暗=ドストばっかじゃないわけだ
267 :
265 :04/11/10 19:50:49
>>266 ほう!
「ボヴァリー夫人」が「明暗」に影響を与えていたというのは初耳でした。
具体的にはどんな箇所でしょうか?
過去の記憶がお前に喜びを与えるときにのみ、過去について考えよ。 byオースティン という格言をネットで見つけたんですが、これってジェーン・ォースティンの言葉でしょうか? どなたか引用元をご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。
269 :
238 :04/11/25 01:09:37
↑ ×ォースティン ○オースティン の間違いでした。
>>268 『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか 記憶と脳の7つの謎』
日経ビジネス人文庫 ダニエル・L.シャクター/著
にそういうのが引用されてたけどはっきり思い出せない。
確か『マンスフィールド・パーク』だったと思う。
確かめてみてくださいな。
>>270 ありがとうございます。
マンスフィールド・パーク確かめてみます。
>>268 「高慢と偏見」58章にあるエリザベスの言葉だと思う。
You must learn some of my philosophy.
Think only of the past as its remembrance gives you pleasure.
「私の悟りの境地を、すこし見習ったほうがいいわ。
私は過去のことは、楽しいことだけ思い出すことにしているの」
(ちくま文庫 下巻 272頁)
>>272 ここの “Think only ・・・”の部分だけ訳したようですね。
皆さんありがとうございます。
やっぱ2chって凄いなあ と思いました。
274 :
吾輩は名無しである :04/11/29 19:59:38
一通り読んだのですが、なぜエリザベスがダーシーを愛するようになったのかが わかりません。誰かおしえてください
>274 ダーシーの豪邸ペムバリーを見て、そこの女主人になりたいと思ったから。
276 :
吾輩は名無しである :04/11/30 04:23:12
>>275 そう?ダーシーの手紙を読んで、自らの「高慢と偏見」を悟ったからじゃない?
反省できる能力があるくらい、物事を冷静に見れる賢さあるし。
性的魅力も大きかったのだと思う。公にならなかった草稿を調べるとかなりハァハァしている場面も書き込まれているらしい。
>>277 詳しくプリーズ。研究書とかで読める?
オースティンは実生活では誰とハァハァしていたんだろうか?
280 :
吾輩は名無しである :04/12/03 04:28:36
翌朝、朝の眩い日差しが窓から注ぎ込む時刻になっても、エリザベスはなかなかベッドを離れることが出来ませんでした。 昨日のダーシーとの会話を思い出すと、なぜか胸が苦しくなり、レースに擦れた乳首が硬くなってくるのです。「わたしはどうしたんだろう」 初めて覚えた奇妙な感覚に慄いた彼女は、思わず熱っぽくほてった体を反転させ、むちゅうで下腹部をシーツに強く押し付けました。 そして、脚のあいだがいつの間にか湿っていることに気づくと、おそるおそる細い指先を割れ目の付け根の神秘的な核のほうまで降ろしていきました。 目的の場所に触れたとたん、これまで感じたことの無いような激しい快感の電流が体を駆け抜け、エリザベスは思わず小さな叫び声をあげました。 とかw
それじゃあBar Sinisterだろうw
283 :
吾輩は名無しである :04/12/11 07:22:40
いっきにばかばかしくなったね。 本当の草稿なんて実はネタかも。
Bar Sinisterはともかくとして 性格的には大嫌いだが見た目の良さは認めざるをえなくて たまに見とれてしまってよけに腹が立つ、ぐらいは あったかもしれない。
285 :
吾輩は名無しである :04/12/12 18:39:05
オースティンの『高慢と偏見』について卒論を書いています。 ダーシーとエリザベスがお互いに好意をもつようになっていくまでの過程を書いているのですがどうもうまく進みません。 なんか情報あったら教えてください。
286 :
吾輩は名無しである :04/12/12 21:43:36
エリザベスは「手紙」と「叔父夫婦へのダーシーの態度」 と「リディアの結婚差配」で好意をもったんじゃない? でもダーシーはなんでエリザベスに結婚を申し込んだかよく分からない。 …見た目のかわいらしさ?「黒い瞳が知性を帯びてきらめく」とか そんな描写あったよね???かわいくて、頭がいいから???
ダーシーは高慢が故に下層の人の欠点ばかり目につき 同じ程度の人としか付き合おうとしなかった。 しかしその同程度の(なおかつ彼と交友を保った)人の中には、 ビングリー姉妹のように身分を傘にきて人を見下すような 精神的に下品な女性しかいなかった(推測)。 集まりで暇だったダーシーは周囲の会話を観察しているうちに 『下層』であるリジーの会話に滲む知性・快活な様子・ 彼女が自分の身の丈を知っている態度 (下品でもなく変に上品ぶったり教養をひけらかすこともない、 また自分の至らない点を健康な笑いにできるウィット) といったものに興味を持つ。 直接会話をするようになると 物怖じせずダーシーに堂々と反論する・正面きって彼をからかうといった これまで彼が体験したこともないリジーの態度に新鮮な驚きを受け ますます心を惹かれるようになり …難しいな。まとまらなくてごめん。
288 :
吾輩は名無しである :04/12/13 07:58:44
わー、いい意見だねー!でも「下層」っていうのはちょっと誤解を生むよ。 ダーシーもリジーもジェントリーで中産階級だよね?基本的には同じ。 上流っていったらやっぱり貴族をさすでしょ?
む、ごめん<下層 じゃあ『家柄の低い』あたりで。 ダーシーの叔母がダ・バーグ夫人(称号持ち)ってことから見ても ダーシーはアッパーミドル扱いでいいのかな。 階級とかよくわかってないまま読んでるんだ。
資産の流れ、階級の移動にも着目
参考文献 2ちゃんねる文学板
292 :
吾輩は名無しである :05/01/22 22:01:18
「マンスィールド」のファニーたんこそ、史上初の萌えキャラだ。 前の方で、ブロンテとの比較を書いたレスがあったけど、 ブロンテの作品の中では主役級のキャラは、オースティンでは脇役しか もらえないだろうな。 たとえば、「エマ」に登場するハリエットは、頭の悪い引き立て役だけど ブロンテの所に行けば、ジェーン・エア並みの扱いを受けるかも。 ただ、ブロンテの中でも、末娘のアンは例外のようで、彼女が書いた「ワイルドフェルホール」は、ヘレンの回想の 部分を除けば、オースティンっぽい感じがする。
293 :
吾輩は名無しである :05/01/22 22:01:59
「マンスィールド」のファニーたんこそ、史上初の萌えキャラだ。 前の方で、ブロンテとの比較を書いたレスがあったけど、 ブロンテの作品の中では主役級のキャラは、オースティンでは脇役しか もらえないだろうな。 たとえば、「エマ」に登場するハリエットは、頭の悪い引き立て役だけど ブロンテの所に行けば、ジェーン・エア並みの扱いを受けるかも。 ただ、ブロンテの中でも、末娘のアンは例外のようで、彼女が書いた「ワイルドフェルホール」は、ヘレンの回想の 部分を除けば、オースティンっぽい感じがする。
294 :
吾輩は名無しである :05/01/27 13:10:36
でも、ファニーは周りを厳しく批評的に見ているからね。 その基準は海軍に入った実兄と 憧れの優しい従兄弟のお兄さんから刷り込まれたもので二人とも誠実な人。 よってファニーたんなど呼ばわる人は「なんて軽薄そうな人なの」と却下。
295 :
吾輩は名無しである :05/03/01 21:18:51
ジェントリー階級なんて幅広いもんだよな〜。 同じジェントリー階級だって、ダーシーは2万ポンド(だよね?) 子供時分のオースティン家は1000ポンドほど(多分) エリザベスの家は馬持ってるよね。農耕にも使われてるけど。 馬を維持するには当時、1000ポンド以上の収入は必要で、 それが実質上、「中流」のジェントリー階級のステイタスともなってる。 だから、お父さんが馬車を手放すと言ったとき、オースティンは 落ち込んだのさ。
古本屋で「分別と多感」発見しました。 読むの楽しみだぁ〜
297 :
吾輩は名無しである :2005/04/16(土) 00:51:17
アゲ
298 :
吾輩は名無しである :2005/04/16(土) 07:31:54
おい、誰かダーシーのつづりを教えてくれ。 そいと、ダーシーって苗字だろ? だったら、First Nameも教えてくれ。
>>298 Darcy
ファーストネームは?
あくまでもMr.Darcyじゃないかな。
>298 Fitzwilliam Darcy (フィッツウィリアム・ダーシー) エリザベスに出した手紙に、そう署名してる。
301 :
吾輩は名無しである :2005/04/20(水) 01:29:14
よく言われることだが、エリザベスは生気に満ちて いるのに対してMr.ダーシーの描写がもう一つなん だよな。男と女の作家が合作したらどうなるのか時 々、考える。
男からみるともう一つ、くらいのほうが、 女にはリアルに(生々しく?)感じられるんだよ多分。 自分で足すし。現実でもそうだ。
303 :
吾輩は名無しである :2005/05/16(月) 21:11:41
オースティンファンから見て、「ブリジット・ジョーンズの日記」(原作)ってどうよ。 個人的には1はいいけど、2がなー。
>>303 第1作は読んだよ。
おバカな主人公の背後に
とてもクレバーな作者の存在を感じた。
>> 302 オースティン作品が出た1800年代ごろに男性は オースティンの作品を読んでたのかな? 漱石とかは文学者だったから例外だとして、一般の男性は? Northanger Abbeyではヒーローのティルニーが、 優れた小説は男性も読むというようなことを言ってた気がするから、 それに当てはめると…という気もするんだけど。 今は男性のファンも多いけど。(Chawtonなんかじいちゃん比率多いし)
>>305 当時の皇太子(ジョージ四世)がオースティンの大ファンだったっていうぐらいだから、
一般の男性にも広く読まれていたんじゃない?
残っている手紙によると、オースティンはこの皇太子が大嫌いだったようだけどね。
(どーしよーもない遊び人だったらしい)
映画はどうなってんのかな BBCので満足してるり期待してないけど
>>307 theZreviewというイギリスのサイトを見ると
米英共に9月23日公開らしい。
主演女優の写真も多数置いてあった。
リジーをこんなに美人にしたら、妹よりも美人のジェーンはボンド・ガールでも無理がある。
そこは設定を変えないと批判の対象になりそう。
309 :
吾輩は名無しである :2005/06/02(木) 11:23:23
映画は「working title」が作っているみたいだから、 まずい作品にはならないと思う。 でも傑作にもならないと思う。
Trailer見たけど ダーシーが寝巻きで草原歩き回ってる…? 何故に? リジーほか娘達の服が嫌い。とくにリジーの茶色の。 下働きの人かと思っちゃったよ。
結論を出すには早すぎるが、BBC版の方がよさそう。
313 :
吾輩は名無しである :2005/06/26(日) 11:47:20
r
314 :
吾輩は名無しである :2005/06/26(日) 22:45:54
説き伏せられて 読了 8年前より切実な思いをこめてあなたにささげます〜 なんて手紙書いてみたいわ。 そんな相手いないし、これからもないだろうけど。 愛がそんなに完璧なことってあるのかしら。
315 :
吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 00:49:11
人は色々と寄り道をして、真実の愛を見つけるものだよ。
316 :
吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:32:26
317 :
吾輩は名無しである :2005/07/26(火) 11:42:25
あの〜『高慢と偏見』と『マンスフィールド・パーク』 以外に、誰かが駆け落ちした作品ってありましたっけ?
318 :
吾輩は名無しである :2005/07/30(土) 14:56:44
説き伏せられて 駆け落ちまでいかないけど、それに近いかな?
マンスフィールド・パークが読みたいのに売ってねぇ。
320 :
吾輩は名無しである :2005/10/11(火) 20:03:27
321 :
吾輩は名無しである :2005/10/14(金) 21:50:53
マンスフィールドパークをアニメ化して欲しい。
322 :
吾輩は名無しである :2005/10/14(金) 22:02:45
ファニーたんじゃなかった、ファニーのことをシンデレラみたいだと 言われているけど、それは違うんじゃないかな。 玉の輿にのる娘を描きたいなら、ヘンリの求婚を受け入れているはずだし。 ヘンリとメアリは、作品の中では悪役だけど、ものすごく魅力的だ。 他の登場人物を圧倒するほどの存在感だし、やっていることも言うほど 悪くない。 オースティンの作品は、既婚女性じゃないと面白さがわからない部分が 多いけど、マンスフィールドパークは男性でも十分に楽しめる作品だ。
323 :
吾輩は名無しである :2005/10/19(水) 00:43:40
Pride and Prejudiceに出てくる人物たちが 各人自負と偏見をもってるっていう意見をどこかで聞いたんだけど、 Janeとかには当てはまるのかな?といつも思う。全然Prideないように 読めるんだけどどう思います?論文になってたりするのかな?
説き伏せられての映画見た。 内容より何より、邦題が「待ち焦がれて」になってるのは どうかと思った。 アンは待っちゃいないだろ、ただずっと愛してただけで。
326 :
319 :2005/10/30(日) 00:31:10
>>320 ひゃっほーい! うれしいぃ、サンクス。
今日書店に行ったらエマが中公で文庫で出ていたー。
「この映画がすごい」に出てた映画情報を見たら、 タイトルが「プライドと偏見」。 ほんとにこのタイトルで行くつもり?! キーラ・ナイトレイは可愛いけど、心配なのはダーシーさん・・
328 :
吾輩は名無しである :2005/11/17(木) 11:25:37
>>326 エマの新刊は読んだ。
でも出版社は中公じゃなくて、ちくまだよ。
この翻訳してる中野康司って人、高慢と偏見の人だよね。
この人の翻訳って、好きだな、自然な日本語で。
それにしても文庫で上下合わせて、¥2100って高すぎない?
キーラナイトレイの前髪が気になったんだが。 BBC版に比べてえらく幼く見えるよね。賢い女性ではなくて 賢い子供みたいな。
330 :
吾輩は名無しである :2005/11/22(火) 14:32:48
今日(2005年11月22日)、中公文庫から「マンスフィールド・パーク」発売記念age いまから池袋行って買ってきます。
私も今日買ったところだよ。 嬉しかったねえ。今日は。
332 :
吾輩は名無しである :2005/11/23(水) 15:01:32
はじめまして、皆さん。初めてここに投稿させていただきます。すみませんが、 みなさんの意見をお聞きしたいのですが、ジェイン・オースティンはフェミニストによって熱心に研究されています。 しかし、男性によってはそれほど読まれていません。男性にもオースティンの 作品が読まれるためには、どうしたらいいですか?
333 :
吾輩は名無しである :2005/11/24(木) 03:23:24
>>332 >フェミニストによって熱心に研究されています
どのように研究されているの?
334 :
吾輩は名無しである :2005/11/25(金) 14:45:03
>>328 今、読み終えた。
新訳はやっぱりよいわな
たすかに2100は高杉だわな
335 :
吾輩は名無しである :2005/11/25(金) 23:36:57
>>332 私は男性ですが、ジェーン・オースティンはすきですよ。
あの人間の心の襞を丁寧になぞったような、緻密な心理描写、
そして知的で快活な女性たち、それとは対照的な男の俗物性、
というようなものがとても面白い。
あれは漱石に通じるものがあるな。うん。
336 :
吾輩は名無しである :2005/11/26(土) 01:12:59
>>335 漱石はオースティンを絶賛してるし大きな影響を受けてる。
だからこの場合は、漱石がオースティンに通じるものがあるとしたほうが正確と思うよ。
私はオースティンより夏目漱石の方が好きだけど。
337 :
吾輩は名無しである :2005/12/03(土) 21:07:33
最近「高慢と偏見」を読んだ。 とても面白かったし、「ラブコメの元祖」といわれていることにも納得した。 それで、読んでいるうちに思い出したのが、バーナード・ショーの「ピグマリオン」 (ご存知「マイ・フェア・レディ」の原作)。 どちらもシンデレラ・ストーリーで、 ヒロインの名前は両方ともエリザベス。 でもオースティンのエリザベスは玉の輿に乗り、 ショーのエリザベスは玉の輿を蹴り飛ばす。 ダーシーが本物の紳士であるのに対して、 ヒギンズ教授はどーしよーもない変人なので、しょうがないのではあるけれど・・・。 でも、ダーシーが夫としては完璧に近い人間なので、 どうしてもやっかんでしまう私は、「ピグマリオン」の方が好きっす。
338 :
吾輩は名無しである :2005/12/03(土) 23:02:01
>>337 「高慢と偏見」は「エマ」「説きふせられて」に比べると若書きというか、
いささか筆が走りすぎているような感じが否めないなあ。。。
と言うわけで、ただいま「エマ」を再読中。
読了後は「マンスフィールド・パーク」(中公文庫)に取り掛かる予定。
>>323 彼女はエリザベス同様、内心、妹について「私はあの子たちとは違いますわ」
と思ってるように読めることがしばしば…。
リジーがかなり辛辣だから、目立たないけど。
ところで、この作品、「エリザベス成長物語」の側面がちゃんとあるのもいいな。
心理描写を読んでいくと、主人公の器量と人格が大きくなっていく過程が
手に取るようにわかって、しかも描写に無理がないから、わりと自然に納得できる。
ところで、序盤のあたりで、なぜか共通点のない「桐壷」を思い出すんですが。
「中流で賢い女がいい」という貴公子の判断が似ているからでは。
>>340 それは「箒木」では。>中流の賢い女(ry
…いや、ヒロインへの作者の自己投影が強いから、桐壷よりこっちの方が似てる…。
「上流の男との交流に耐えるような中流の賢い女」が小説を書く、ってことで、 まあ、似もするわな。
343 :
吾輩は名無しである :2005/12/16(金) 01:06:06
いま「エマ」を読んでいるところです。なんて面白いんだ!
344 :
吾輩は名無しである :2005/12/16(金) 22:29:00
>>343 でも、ハリエットの悪口をエマの友人が言う場面は
読んでいて不愉快だった。
エマは「エリザベス(高慢と偏見)のメモリ増設バージョン」で、 エマ父は「ベネット氏親バカ増量50%ハイテンションバージョン」だと一瞬思った…。 そのくらい印象が似てる。
346 :
吾輩は名無しである :2005/12/18(日) 17:26:56
343です。
>>344 ナイトリー氏がはじめのほうでハリエットを悪く言うところですか?
>>345 エマ父はベネット氏のような機知はないでしょう。
「エマ」を読み終わって10年前に読んだ「高慢と偏見」を読み直していますが、
「エマ」のほうが陰影に富んでいるというのはそのとおりという気がします。
形容の仕方が豊かで微妙になっているんですね。
347 :
吾輩は名無しである :2005/12/18(日) 22:20:51
>>346 その通り。エマ自身も彼女を見下しているみたいだし。
ブロンテ姉妹の小説や「マンスフィールドパーク」では敵役に過ぎないはずのキャラが
ここでは主役級の扱いを受けている。
348 :
吾輩は名無しである :2005/12/18(日) 22:22:52
オースティンは、萌えっこよりツンデレの方が好きなんだ。
349 :
吾輩は名無しである :2005/12/19(月) 08:51:53
私も先日、「エマ」をちくまの新訳で読みました。 やっぱりオースティン好きだな。
このスレまったりしてて好き。
351 :
truth universally acknowledged? :2005/12/22(木) 01:12:53
来年、日本発のJane Austen学会が立ち上がるというウワサ。 詳細がわかったらまた書きこみます。
『プライドと偏見』の新聞広告見た。 やっぱりこの題名には違和感ありまくりだわー。
これなら「プライドアンドプレジャディス」でいいのではと。 「高慢と偏見」も原題も左右の対称性を表現してるのに、 映画題ではそれが台無し。
354 :
吾輩は名無しである :2005/12/24(土) 11:55:48
エリザベスがジェインより美人なのは納得できない。 アンバランスなんだけど表情が豊かって感じのひといなかったのかな。
「美人」ってのもお国柄があって分からないからね。 キーラみたいなタイプは万国共通的に整った顔ではあっても、 イギリス文化が香るような美ではないってことなんじゃない? BBC版も、どっちが美人かっていったら妹のほうが美人だったけど 姉のほうが「絵のよう」だった。日本でもそういう区別はある。 谷崎の書くある種の美女を米倉涼子がやったら間違い、みたいな。
以前見たBBC版しか知らないけど、 ジェインはそこに存在するだけで美人、エリザベスは喋って動いて初めて美人、 みたいな印象だった。 阿部訳で読んで内容は分かっていたから、この時無謀にも英語版で台詞を聞いていたが、 何というかエリザベスの中の人は そのイントネーションや間の取り方、あるいは表情や視線などに魅力を感じた。 原作と違和感がないというか。 美人については>355の言うとおりだと思うが、 要はダーシーにとって美人だったということだろう。性格も含めて。 万人にとっての美人は存在しないよ。
米テレビドラマ「ER」のイギリス人女医エリザベス・コーディ役って エリザベス的な魅力があるよな、といつも思う。
最初読んだときは『限嗣相続』や『扶養義務付相続権』がよくわからなかったので、 「随分奇妙な相続制度があるんだな」と思いながら読んだ覚えがある。 この人が書く父親像がたいていの場合、多少の差はあれ『たまらん人』なのは何故だろう…。 ベネット氏は比較的軽症だけど。
逆に文学作品で「たまらん人」じゃない父親ってあんまり見ない気が。
360 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2005/12/31(土) 05:39:58
『エマ』の話に戻るけど(スマン) あの結末って女の人の理想だろ。 男はボーゼン。あれでオースティン 一流作家じゃないと思った。 どんなに文章がうまくても。
一流かどうかはともかく どの作品も女の人の理想(の結婚)がテーマだと思う。
362 :
360 :2005/12/31(土) 23:10:25
>>362 いや、つまり、エマは独身のまま
朽ち果てていくほうが文学的だと
言いたかったわけで……
あの時代の作家が、無理に現代文学的な重たい結末にする必要があるのか?
364 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/01(日) 01:36:02
当時にして、現代的な感覚の持ち主がいた ということで文学史的、、また文化史的におおいに意味があります。
>>362 仮にそういう結末だったとしよう。
その場合、我々の目に触れた可能性はほとんどない。
出版されたかどうかさえ怪しい。
>>362 「そういう筋のほうが文学的」っていうような「筋」はない。
てゆーか、最終的にエマが あの相手と結婚するって 作者の願望が出すぎだと 思ったんですよね。
最初から「エマ用」とラベル付きに見えたので、違和感はなかった。
自分も登場シーンから「今回はこの人か」と思った
370 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/01(日) 21:21:59
いやーナイトリー氏は最初っからカッコいいでしょ。 途中「ダメ、ダメ、***がナイトリー夫人なんてダメ!」だっけ? 大笑いしてしまった。ボーゼンってことはないと思うけどな。 『マンスフィールド・パーク』ようやく読了しました。主題が複雑 な小説ですね。Fanny Price Warsなるものもあるそうで… 最終章は作者の生な人生観が炸裂していて思わずニヤリとしてしまいました。 これあっての『エマ』だったのかと。
371 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/01(日) 22:08:25
>>370 『マンスフィールド・パーク』未読でした。
今度読んでみます。
映画予告のダーシーちょっと情けない感じ。 コリン・ファースのほうがかっこよかった。 ディズニータッチの、単純に シンデレラな話になってしまっていそうな予感。
今ままで『高慢と偏見』と『エマ』しか読んだことが無かったが、今日、古本屋で「ノーサンガー・アベイ」を買ってきた。 これで6つの長編と鷹書房弓プレスから出ている二つの短編集、岩波文庫の「手紙」、岩波新書の大島一彦 「ジェイン・オースティン」が揃ったことになる。 一ヶ月くらいかけて読もうかなあと思っている。
「プライドと偏見」の字幕が、誤訳珍訳で有名な戸田奈津子氏と知りorz ミスター・ダーシーが「…せにゃ!」とか「…かもだ」とか言ってたらどうしよう。 それ以上に、原作の名ゼリフをとんでもない訳に変えられていたらと思うと不安で眠れない。
散々既出だが、阿部訳目を通したが、すさまじいな。 高校生の構文教本レベルの、わっかりやすい誤訳だらけ。
376 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/15(日) 09:30:50
映画公開を記念してage CMで使われていた映像からは妙にドラマチックな感じを受けたけど、 原作の雰囲気が損なわれているということはないかな。 あんまりベタなラブストーリーにされてもなあ。
まだ観てないけど、 ラブアクチュアリーが良かったのでちょっと期待している。
映画見ました。 はしょり過ぎの感はあるけど、変な装飾も誇張もなく、 うまくまとめていたと思います。 何より格調高く品のある作風に感心しました。 ダーシー役には女性陣の評価が分かれるでしょうが、 俺としてはヨン様フィーバーのようなコリン旋風が吹き荒れなさそうで 正直ほっとしています^^;
映画見ました。 ダーシー、偏屈だけど純粋で一途で、知性的だけど可愛げがあって、 なによりいわゆる表面的なイケメンでなくて、なかなかよかったと思います。 エリザベスもキーラじゃどうかな?という不安を裏切る好演でした。 意志の強い目と口調が印象的でした。
380 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/29(日) 02:56:49
自分はエリザベスに知性が感じられない部分が気になってダメでした。 コリンズ&シャーロット夫妻の描き方も微妙。 ウィカムについては省略され過ぎてて判断不可。
エリザベスがなんだか単なる口の悪い娘に見えた…。 良い意味でのユーモアや、周囲の感じのいい人たちに対する 愛情や友情が見えなくて残念。 美しいけどキツめの容姿や演技に明るさよりシリアスさが 出てたせいもあるのかな。
「高慢と偏見」の話が続いているところに 流れぶった切るようでスマソですが 「感性と知性」(映画『いつか晴れた日に』の原作)の結末てどうでしょうか? 大佐の描写が不足してその魅力が読者に伝わってこず マリアンと大佐が結ばれる結末が当時から不評とのことですが 個人的にはあれでいい様な気がします。 (むしろ改心したウィロビーとくっつく、みたいな結末だったらその方が不快。)
383 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/29(日) 16:38:11
>>382 昔から『分別と多感』と訳されていたはず。『感性と知性』という邦題は
どこから?
>>383 語学のテキスト(?)で見たタイトル(というか訳語)です。
何気なく使いましたがそこまで一般性は得てないと思いますorz
センセンセンシビリティ♪
素敵なボロクソっぷりで笑たw 『ペムバリー館』もこの人ですよね? あれはどうだったんでしょうか…帯だけ読んで、怖くて手が出せないんですけど…
>>387 今、「ペンバリー館」手元にあります。図書館でかりてきたのですが、
最初の数ページで耐えられなくなり、本を閉じました。
この作者は本当にオースティンを味わい咀嚼したことがあるのか疑問です。
人物像がオースティンの描いたものと違います。
結婚後の描写もオースティンは描いているはずですが、
生かされていないようです、「ペンバリー館」には。
早速レスありがとうございます。 やっぱり読まない方が吉っぽいですね。 この人に限らず、別人が書いた続編ってアチャーなのが多い気がします。 登場人物がやけに現代的な思想の元、行動していたり ありえない変心していたり‥‥
>>382-
>>384 手持ちの阿部訳・高慢と偏見の解説には
「知性と感性」としつこく書かれているのであながち間違いでもないのでしょう。
(阿部氏だけに不安ですが)
因みに、オリジナルの結末については、中野版の自負と偏見のあとがきに、
マリアンヌは(ウィロビーと)別の軍人と結ばれる
と書いてあるのを読んだだけなので、
>>382 の言う不評の原因はわかりかねます。
俳優の好悪で、不評かそうでないかが分かれているだけではないでしょうか。 映画は映画ですので、あまり気にすることはないかと思います。 映画やテレビを見てから原作に触れてくれる人が多いので、映像化されるのは大歓迎です。 ですが映画やテレビの印象だけを強くいつまでも持ち続けられると悲しい、複雑な気分ですね。 人が介在すればするほど、フィルターがかかって偏見を持ってしまう。
>>390 です。
>>391 をみて、
>>382 を読み直したら
> 大佐の描写が不足してその魅力が読者に伝わってこず
> マリアンと大佐が結ばれる結末が当時から不評とのことですが
「読者」とあるので、
>>382 が言いたかったのは原作のことで、
>あれでいい様な気がします。
も、原作の結末のことを指しているのでしょうかね。
原作が読めていなくて(公立図書館にも一般書架にはない)
引き続き、その部分についてはわからないのに、度々この話題でスマソ。
> 大佐の描写が不足 え、そうなんだ? 私は読みながら「こんないい人なのになんでマリアンは大佐に惚れないんだ!大佐カワイソス!」 と思いつつ読んでいたので、最後で大満足だった口なんだが。 ただ、エレノアの恋が成就したときにマリアンが喜びつつも自分の身の上と比べているシーンは 胸が痛んだ。こういうとこまで描いてるあたりがオースティンだなー、と。 (映画じゃこの辺はなかったよね)
オースティンの小説で「男」が描かれているか? 作者自身、「男」が書き割りであるかのような人生を送ったんじゃないだろうか?
逆に言うと、オースティンの小説に男が必要か?って気もする。 (「父」はいろんな意味で必要かな)
オースティン未婚だしなあ
恋愛はしっかりしていたようだから…。 男性に対する憧れはちゃんと描けているよね。理想化された形でだけど。 未婚って点が響いているのは、やはり結婚後の展開がろくにないという点かなぁ。 結婚後の夫婦ってものを経験していないから、 悲喜こもごも愛憎諦め一緒くた残るは情ばかりという家族への変遷を知らないから、 少女が夢見る結婚像に終始してしまう。 彼女が結婚して子供を育てていたら、こんなに小説は世に出なかったろうけど、 もし結婚を経験していたら、より深い味わいの小説が書けていたかもしれない。
別にあれ以上に味わい深くなくていいなあ。 重くなりそう。
重いのが味わい深いわけじゃないと思うな。 オースティンなら軽妙さを失わずに、より深い視線でストーリーを紡げたと思う。 もちろん今でも十分に素晴らしいんだけど。 正直、もっと作品を出してほしかった。若すぎるよな…亡くなったのが。
で、処女だったの?
>>400 どうだろうねえ。
結婚寸前まで行った事はあったみたいだけど。
やおいと通ずるものあり
あの時代だし、処女なんじゃないか?
作品通りの時代なら、ケコーンする前になんかあったら一大事だわな。 (なんかこないだ見た「ラヴェンダーの咲く庭で」姉妹の妹の方思い出した。 時代も要因も違うけど)
(´・ω・`)カワイソス
神様に愛された人って、そういうもんなのかもね。
そういえばお姉さん(カサンドラ)も若い頃死別してその後ずーっと独身だったような
お姉さんは「高慢と偏見」のジェーンみたいな人(評判の美人)だったらしいね。
エマを書き始めた年に南総里見八犬伝がでたんだよなあ すごい時代だ
「高慢と偏見」でハマったので、「説き伏せられて」も読んでみました。
エリザベスより、アンのほうが好みかも。
さて、これから「マンスフィールドパーク」だ!
でも、すぐに読むと余韻が勿体無いので週末にでも読もうと思います。
一気に読ませる力が物凄い作家さんですね。
アホな感想で申し訳ありません・・・。
>>410 おもしろそうなので買ってみます!
日本のジェーン・オースティンは長谷川町子かな?
ハァ?
414 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 13:00:57
映画ではまって、プライドと偏見(ちくま版)を読んでいるんですが、 第10章、エリザベスがジェーンの風邪の看病で、ネザーフィールドに滞在中、 ビングリー氏が馬に乗ろうとしているときに友人からいてくれって 頼まれたら、そのまま居残るって言う話の中で、 ビングリー氏が 「あの立派なお屋敷で日曜日の夜などに、何もしていないときの彼はほんとに威厳があります」(p.88L14-15) って言って、ダーシー氏をからかうんですが、 これってどういう意味なんですかね・・・?何回読んでも、ぴんと来ないんです。
何がぴんとこないのか分からない・・・ 誉め殺ししてるだけでは?
背が大きいのをからかっているだけだが、 とりようによっては大きいだけの役立たず、ととられてもしょうがないような ちょっと配慮に欠けた冗談。だからエリザベスはダーシーの気持ちを配慮して 笑うのを控えている。
>>415 ,
>>416 そういうことだったのですね、本当にアリガトウございました。
色々深い意味があるのかと思ったんです。
「エマ」読んで、「高慢と偏見」(岩波版)、「高慢と偏見」(ちくま)、「説き伏せられて」と 読み進めてるんですが、「説き伏せられて」のラストがどうにもしっくりこない・・・。 なんだか上下巻でもいいくらい、いろいろ風呂敷広げてたのに、友人からの 真の情報で一気に疑惑解決→想い続けていた彼が自分のもとへ、という展開が あんまり急展開だったように感じるんですが、自分だけでしょうか?
どっちもわりと未練たらたらな感じだったから 急展開とは思わなかったなぁ… アンは言うまでもないけど、相手のほうも 過剰に避けるあたりが意識しまくりだし、 それこそライムでの出来事の直前あたりからは もうラストへの流れが見えてたと思うんだけど
アンの相手については最初からわかりやすいのがオースティン作品ですよね。 ただいとこくんの正体が判明するのがあっさりすぎたあたりが急展開に感じました。 もう少し障害になるかとおもったんだけど、ふたりが気持ちをたしかめあった とたん、あとはもうとんとん拍子だったもんで。
気持ちを確かめ合ったら、後はトントン拍子なのはオースティンの特徴だと思ってたけど・・・
『説き伏せられて』はほとんど推敲されていないというのが定説で、 急展開はそのせいだと言われているよ。 未完成の作品とみなす研究者もいるぐらいで。 もっとも最近はそういう意味での完成度は問題にされない傾向にあるけど。
423 :
吾輩は名無しである :2006/03/29(水) 19:40:24
『分別と多感』をブックオフでみつけたものの 買ってはいないのですが、 この邦訳の訳は みなさん、どのような評価なのでしょうか? ここでもよく挙げられる、阿部知二のような悪訳でなければ 買おうと思うのですが。 確か邦訳はひとつだけでしたよね?
425 :
423 :2006/03/29(水) 20:43:41
>>424 あ、これです。ぼくが見かけたのは。
いい訳でしたか。
近いうちに買いに行こうと思います。
ありがとうございました。
426 :
吾輩は名無しである :2006/04/19(水) 18:06:42
Jane Austenの団体が日本にもできたそうで。 第一回大会が松山大学で開催された? 詳細知らぬが。
427 :
423 :2006/04/21(金) 17:36:32
>>424 『分別と多感』買いました。
さらに、今日、ブックオフ行ったら
中公文庫の『マンスフィールド・パーク』があったので
そちらも買いました。
装丁がとてもしゃれていて気に入りました。
428 :
吾輩は名無しである :2006/05/04(木) 13:49:59
最近 エマ が読みたひ よし 読もう
429 :
吾輩は名無しである :2006/05/07(日) 16:44:14
何年か前に聞いたが、最近の英国の少年たちはAusten の綴りを正確に書けないとか。
430 :
吾輩は名無しである :2006/05/30(火) 17:27:48
偉大な作家だよねage
431 :
吾輩は名無しである :2006/06/06(火) 17:43:59
今マンスフィールド・パークを読んでいる。 これは地味だけど良い作品だと思うよ。
マンスフィールドパークは主人公にあまり共感できない。 説き伏せられて最強。
マンスフィールドはライバル嬢と当て馬氏が魅力的だからなー。
魅力的な人=浅はかって図式が多いね 思慮深ければいいってもんでもないと思うけど、ま、時代かな。
>>432 同意。エリオット家で一番分別があるよ。
知性と感性のエリノアも同じ理由で好き。
エリオット家は主人公以外DQNだからな・・・
うん、あのメンバーでアン以外に誰を好きになれるというんだ。
あの一家にしては奇妙なまでに分別あると思うよ>アン モームがアンをオールドミス的だと書いてたけど 確かに、結構ババくさいよ。
当時の英では嫁き遅れ寸前だから、 多少オールドミス化するのも仕方ないんじゃない?
441 :
吾輩は名無しである :2006/06/10(土) 18:43:12
年を経てくると思慮深い人間も浅はかな人間もどちらもそれぞれ好ましくなってくるのよね。
442 :
吾輩は名無しである :2006/06/10(土) 18:53:03
ああその言葉、癒される(笑
久々に覗いてみたら、スレが進行してるからビックリした。 なんだか嬉しいねw アンは俺も好きだなぁ。
「マンスフィールド・パーク」読了。 本筋とは関係ないけど、あまりに独善的で無慈悲で でしゃばりなノリス夫人にいらいらさせられっぱなし。 気がついたら、むかつくシーンを何度も読み返してた。 かなりわかり易い性格で、ミス・クロフォードより印象的だった。 こういうキャラクターは腹が立つけど、小説中に限りいると面白い。
445 :
吾輩は名無しである :2006/07/12(水) 11:04:30
保守
ここに書いて良いか分かりませんが待ちこがれての映画版を見ました。 エリオット家の人々が原作以上に高慢で、アンと本当に血が繋がっているのか疑う程でした。 石段跳びのライムやバースの風景が拝めたのがこの作品の良い点でしょうか。
447 :
吾輩は名無しである :2006/07/20(木) 00:13:50
ノシ
448 :
吾輩は名無しである :2006/07/23(日) 20:18:49
「説き伏せられて」は確かに構成上の難点もあるし、旧友のキャラクター付けも今ひとつはっきりしない点もあるけど、自分は大好き。 手紙で告白のシーンは、何度読んでも感動してしまう。 「自負と偏見」のダーシーのプロポーズシーンといい、男性の激しい感情の描写が凄く上手いのが、不思議な気がする。
449 :
吾輩は名無しである :2006/08/08(火) 13:42:32
hmmm
小説新潮に載ってた阿川佐和子の小説の宣伝文に 「現代のオースティン」とかなんとか書かれていて笑った。
ほしゅっとく
すべての小説家はオースティンとドストエフスキーに学べ!、 と言った人がいるとか
そうか
hosyu
保守
「テヘランでロリータを読む」にオースティン
「ノーサンガー・アベイ」品切れ? ああ買い損ねた…
458 :
吾輩は名無しである :2006/11/04(土) 19:09:07
古書店巡りだな。 面倒ならnetですぐだが。
459 :
吾輩は名無しである :2006/11/05(日) 20:27:33
いつか読もう読もうとは思っていたが、40歳を目前にして、ようやくオースティンに開眼。 「高慢と偏見」「エマ」「マンスフィールド・パーク」「説きふせられて」と読み進めて、 ふと思ったのだが・・・。 このひとの作品世界って、どことなく「渡る世間は鬼ばかり」に通じるものがない?
460 :
吾輩は名無しである :2006/11/09(木) 01:09:09
そんな引っ張ってまで言うことじゃない。
>>461 発売元見ると正規版というわけでもなさそうなのに、高すぎない?
500円DVDでも「高慢と偏見」買えるし。
463 :
イ貮レ、マフセフオ、キ、ヌ、「、・><input TYPE=hidden NAME= value= :2006/11/19(日) 18:25:22
。ヨケ簍�、ネハミクォ。ラソキトャハククヒ、ノ、゚、゙、キ、ソ。」 ・ィ・・カ・ル・ケ。「、ォ、テ、ウ、、、、、ヌ、ケ、ヘ。」 シォハャ、ホーユクォ、ャ、「、・ャハフ、ャ、「、遙「、ウ、モ、・ホ、ヌ、筅ハ、ッシ酥ウク「、ョ、・ホ、ヌ、ハ、ッ。「 ・ラ・鬣、・ノ、筅テ、ニツミナヒタワ、ケ、・ネ、ウ、タャ。「シ熙エ、ソ、ィ、「、・ュ、ネ、、、ヲエカ、ク。」
464 :
我輩は名無しである :2006/11/19(日) 18:32:26
「高慢と偏見」新潮文庫を読みました。 主人公のエリザベスがかっこいいですね。 分別と意志があり、いい男、もしくは鼻持ちならない男に こびるでもなく主導権を握るでもなく、ただ対等に接する。 私も、釣り合わないかもと弱気になるほどすてきな男と 個人的につきあえたら、自分らしく対等に接してみたい。
465 :
吾輩は名無しである :2006/11/19(日) 19:35:30
発話行為論のスレはここですか?
説きふせられて 自分も過去にすれ違ってしまった人と再会できたらいいのに と思わずにはいられません・・・
467 :
吾輩は名無しである :2006/11/25(土) 04:31:05
468 :
吾輩は名無しである :2006/11/30(木) 22:08:35
マンスフィールド・パーク読了。自分はファニーが好きです。
469 :
吾輩は名無しである :2006/12/01(金) 04:20:20
「高慢」と「ノーサンガー」は英語で読み通した。 前者は確かに話としては面白いんだけどさ、 自分の母親や妹たちまでを俗物扱いして仮借なく見下す高慢ちきなエリザベスが、 なぜ、因循として悲劇のヒロインを気取るばかりの、 見てくれと物静かな雰囲気だけで白馬の王子様をゲットしてしてしまうような 姉ジェーンを無条件で敬愛するのかさっぱり分からんなあ。 (オースティンがこの二人をも揶揄の対象にしていたのだとしたら、それは凄いんだけど・・) 誰か教えてたも。 「ノーサンガー」は可笑しくって何度も吹いた。 春風のように軽やかな抜群のラブ・コメディでした。 「説得(Persuasion)」は、当時の社会階層間の微妙な温度差とかを延々と 書き連ねるばかりで、うんざりして半分過ぎで挫折した。 もっと速く読めれば楽しめるのかもしれないけど・・ (「説得」の原語は「高慢」以上にレトリックが複雑。 「ノーサンガー」が一番読みやすかったよ。) 「嵐が丘」>>>>>「ノーサンガー」>>「ジェーン・エア」>「高慢」かな?
>>469 オースティンにはミドルネームがエリザベスという姉がいて、
彼女は近所でも評判の器量良しかつ性格は物静かで冷静。
オースティンは、この姉を大変敬愛していて、姉妹はとても仲が良かったというので、
高慢・・・の上の2姉妹の仲の良さは、姉と自分の関係を写し描いたのではないかと言われているよ。
オースティンの英語は現代英語と少し違っていて、古くて難しいらしいのに、
そんなにすらすら原書で読めるなんて、凄い。
英文学専攻か帰国子女の方かな?
>>469 エリザベスとジェーンのみならず、ダーシーとビングリーも
十分滑稽に表現されてると思ったけどなぁ。
472 :
吾輩は名無しである :2006/12/02(土) 15:24:03
>>470 ほぼ独学です。
オースティンは長く複雑な構文をこれ見よがしに多用するものだから、
センテンスの途中で意味を見失い、ゆっくり読み直して
やっとなんとか意味が分かるなんてことがしょっちゅうで、
「すらすら」なんて滅相もない。ただまあ、ちんたらとしか読めないけど、
辞書なしでも8割がた以上は理解できているのじゃないかなと思います。
オースティンの英語は正統な美文のお手本ともみなされているようで、
もちろん英語圏では中高生が苦もなく読めるんですから、
これくらいで泣くもんか、と自分に鞭打ちながらがんばっています。
しかしながら、地の文体のみならず会話文まで複雑な場合が多く、
ゆっくり読んでも理解が怪しいようなそれを、
ネイティブが早口でやりとりするところを想像して、
自分の知性に自信が持てなくなることなどしょっちゅうですよw
確かに、オースティンをすらすら読めたなら
文語体英語のリーディングに関してはもはや無敵と言っていいかもしれませんね。
レトリカルな美文調を好まれる英語好きの方はぜひ一度挑戦してみてください。
>>472 >これくらいで泣くもんか、と自分に鞭打ちながらがんばっています。
いい言葉だなあ、うちの孫にもぜひ聴かせたい…
…そうだ、得意の筆を揮って和紙に大きく書いてやろう!
クリスマスプレゼントにちょうどいい。さぞ喜んでくれるだろう。
>>472 >もちろん英語圏では中高生が苦もなく読めるんですから、
アメリカのTVドラマや映画ではPride and Prejudiceが本としてよく登場するけど、
やっぱりそれなりの覚悟がないと読み通せないみたいだよ。
「ジェイン・オースティンの読書会」という本が出てるね。
>しかしながら、地の文体のみならず会話文まで複雑な場合が多く、
>ゆっくり読んでも理解が怪しいようなそれを、
>ネイティブが早口でやりとりするところを想像して、
あの長文の会話を実際にしゃべるのは大変だとBBC版の映画の俳優が言ってた。
本を買ったきりで放り出してあるけど、俺も挑戦してみるかな。
475 :
吾輩は名無しである :2006/12/03(日) 10:28:21
>>426 古い話で恐縮だが、日本オースティン協会ができたよ。
6月に、松山大学ではなく明治学院大学で開催された。
事務局は松山大学にあるよ。
>474 >あの長文の会話を実際にしゃべるのは大変だとBBC版の映画の俳優が言ってた。 それなんて「渡鬼」
477 :
吾輩は名無しである :2006/12/06(水) 00:00:20
エマ読んでます。エルトンさんの自分への思いに気がついたところです。 自分はハリエット目線で読んでしまうので、 なんだかハリエットが可愛そうです。
エマは嫌な女
479 :
吾輩は名無しである :2006/12/09(土) 23:27:51
グリア・ガースン(「ミニバー夫人」他)がエリザベスを演じる 1940年の「高慢」はものすごく面白かったな。 ローレンス・オリヴィエのダーシーもまさにぴったり。
480 :
吾輩は名無しである :2006/12/10(日) 02:15:52
『エマ』を読了しました。自分は『エマ』よりも、『マンスフィールド・パーク』 のほうが面白く感じました。エマよりも、ジェインやハリエット、ファニー(マンスフィールド・パーク)のほうが好きです。
個人的に オースティンの主人公で好感を持てるのは、ノーサンガーのキャサリンくらい。 後は、オースティン道徳の権化だったり(『分別と多感』のエリナ、『マンスフィールド』のファニー、『説得』のアン) 人を見下す鼻持ちならない態度の持ち主だったり(『自負と偏見』のエリザベス、『エマ』のエマ) で、好きになれない。
483 :
吾輩は名無しである :2006/12/17(日) 19:18:14
『プライドと偏見』を借りてきました。 原作も面白かったし、見るのが楽しみです。
>>480 あれくらいで「道徳語り過ぎ」「見下すから嫌い」
って思うのって、少し日本人過ぎないかな〜。
英語で読む限りエリザベスがそんなに人を 見下しているとは思えんが。むしろ何回も ビングリーの妹やキャサリン夫人に身分の差を 見下されてるでしょうが。変に上品ぶった感じの 会話に訳されてるのが悪印象になってんのかな。
自分の考えを人に向かって話す行為に慣れてないだけだろ。
488 :
吾輩は名無しである :2006/12/21(木) 00:24:41
>>486 訳の問題じゃないと思うよ。
ぼくも英語で読んだけど、エリザベスは母親と妹たちに対して
一度たりとも親愛を表現していないんじゃないかな?
特に母親を俗物の鑑と見下しまくる冷笑的な態度は読んでいて不愉快になるな。
それは、ぼくが厳格なリベラリスト(?)
または八方美人型博愛主義者だからではなくて、
彼女と(なぜか)姉のジェーンだけが(物語中で)一切の
道徳的糾弾を免れているという創作上の不徹底、
アンバランス、不公平に対する歯がゆさなんだと思う。
エリザベスの母親と妹たちを見下す態度が冷酷に感じられるという点には同意。 でも、笑われても仕方がないような母親と妹なので、「鼻持ちならない」とまでは思わない。 > 彼女と(なぜか)姉のジェーンだけが(物語中で)一切の > 道徳的糾弾を免れている 「道徳的糾弾」というのがよくわからないが、ジェーンはともかく エリザベスは全肯定もされていないし、著者の批判を免れてもいないよ。 オースティンの作品の主人公たちは全員欠点を持っていて、 それをオースティンにこっぴどくやっつけられている。 特に顕著なのはエリザベスとエマだと思うけど。
映画版のプライドと偏見には、結婚したリディアを見送りながら悲しむ母親を、 エリザベスが優しく抱きしめるという親愛表現が付け足してあったね。 本家のイギリスでも、エリザベスの母親に対する冷酷な態度は一般に受け入れられない ということを考慮して、そういうシーンを付け足したんじゃない? そういった表現抜きの原作を読んでエリザベスに不快感を感じるのは寧ろ自然だと思う。
まあ今回の映画版はキャストからして 現代一般人(ハリウッド好き層)狙いなわけで。原作好きな場合は むしろそういう味付けに不快を感じるのが自然だと思う。
492 :
吾輩は名無しである :2006/12/22(金) 20:20:46
冷笑というのは父親のリデイアや妻に態度を指すのに使うべき言葉だろうな。 何度もsillyっていって嘲笑している。バカにするとき以外は書斎にこもって距離を とっている父に対して、エリザベスは意外と母親や妹たちと良く話しをしている、 コリンズ牧師の求婚を断ったことでしつこく母親から嫌みを言われながらもね。 親友のシャーロットがコリンズの求婚を受け入れたとき、エリザベスはあり得ない、っていう 反応をするけれど、オースティン自身はその後さりげなく27歳のしかも大家族の長女が 自分の居場所を見つけるのがいかに大変なことか、言及している。エリザベスとオース ティンは同じじゃない。 この小説はもともと第一印象、っていうタイトルで最初書かれていて、もちろん第一印象で 相手の人格を読み間違うのはエリザベスなんだしね。多くの読者から好かれているキャラ だけれど、欠点のないキャラとして描かれているわけではない。
493 :
吾輩は名無しである :2006/12/23(土) 22:06:42
494 :
吾輩は名無しである :2006/12/24(日) 00:09:04
おおっ、ぜひ買いたいです。
いっそのこと、ちくまは全作品を文庫化すればいいのに。 そんなに多くないんだからさ。
496 :
吾輩は名無しである :2006/12/24(日) 21:26:13
ペーパーバックでは、通常サイズでドンキホーテも戦争と平和ももちろん一冊だし、 大判の一冊本で全オースティン作品集とかシェークスピア戯曲全集なんてのまであって、 それでもせいぜい3〜4千円くらいのもんだ。 なんで文庫本はもっと合理化できないんだ? つか、文庫本のデザインの単調さもさることながら、 あの大きさでは収集欲(というか棚に飾りたいという欲)がちっとも沸かない。 せめて新書サイズを基本にしてくれないかなあ・・
値段はともかく棚に飾るならペーパーバッグもどうかと思う。 表紙がすぐでれでれになるし。 文庫・ペーパーバックは持ち歩き用、省スペース用、 収集して棚に飾ったり大切に読むならハードカバーってイメージ。
498 :
吾輩は名無しである :2006/12/24(日) 23:10:58
書庫専用の部屋いくつ持ってるんだ?俺は2部屋分しかない。 文庫だと三尺で600平均くらいは入るから助かる。 ハードカバーだとせいぜい200入ればいい方。
ケンブリッジ版の新しい全集揃えたか?
500 :
吾輩は名無しである :2006/12/28(木) 23:51:42
『プライドと偏見』を見ました。爽やかでした。
501 :
吾輩は名無しである :2006/12/29(金) 11:37:06
「高慢と偏見」の新しい映画版、 アマゾンukの投稿レヴューで軒並みボロボロの評価だったぞ?
自分で判断しろ、大人だろ
503 :
吾輩は名無しである :2006/12/29(金) 20:46:01
時間と金!
504 :
吾輩は名無しである :2006/12/30(土) 21:16:03
ほんとだーぼろくそに書かれてるねー
自演
506 :
吾輩は名無しである :2007/01/03(水) 20:47:25
グウィネス・パルトロウ主演の『エマ』を借りてきましたー
507 :
吾輩は名無しである :2007/01/04(木) 23:39:40
『エマ』面白かったですーもう一度原作を読み返したいな。 原作を読んでいる時はハリエット目線だったのですが、 映画はすっかりエマ目線でした。
NHKラジオ第2の「原書で読む世界の名作」2月22日から「高慢と偏見」だよ。 本屋で帯見てペンギンクラシクスの要約版を買ってしまった。 まどろっこしい男女関係の機微をだらだらと追っていくところに 味わい深さがある話だから、要約版は邪道かもしれないが とりあえず英語で読みきりたい人には手ごろじゃないかな。 表紙が最新映画のふたりなのが微妙だけど (BBCのご両人のが好きなんで)オーディオ版も欲しくなった。
509 :
吾輩は名無しである :2007/01/05(金) 23:49:20
>>481 同意。ノーサンガー・アビーのキャサリンは高感度抜群。
あれはラブコメの傑作だよね。
>>509 ラストがかなりバタバタしてるけどね
あと将軍もなあ
511 :
吾輩は名無しである :2007/01/09(火) 18:04:40
512 :
吾輩は名無しである :2007/01/09(火) 21:48:26
オースティンの文庫はどれも高いけれど面白い。 買います!
513 :
吾輩は名無しである :2007/01/30(火) 10:10:42
「女」が「男」をやっつけるおはなしですか。 映像化するなら飯島愛or上野千鶴子と石原軍団のだれかダナ。
どこをどう読むとそうなるんだか。
まず513は石原軍団の人たちに謝ったほうがいい。 「女」にやっつけられる役(ってどれ?)を振るなんて失礼だし 「フザけんな、何が『説き伏せられて』じゃ」てなもんでしょうw
516 :
吾輩は名無しである :2007/02/08(木) 14:57:57
「分別と多感」を買ったage
517 :
吾輩は名無しである :2007/02/11(日) 01:46:54
自分も買ったよ。今読んでる。
518 :
吾輩は名無しである :2007/02/12(月) 23:49:58
エリナーとマリアン、これからどうなるのか。自分はエリナーが理想ですが、 実践はマリアンです。
ノーサンガー・アベイがどうして入手できません。 無理して買うほどの作品ではないですかね。
図書館で借りればいいじゃない。
昔、国会図書館まで「ケアサリンの結婚」(ノーサンガー・アベイ)を読みに 行ったことを思い出しました。
522 :
吾輩は名無しである :2007/02/19(月) 11:21:45
分別と多感、面白かったage
「分別と多感」 「伊達男」でどうしても笑ってしまった・・・
いよいよ明日からはじまるね NHKカルチャーアワー 原書で読む世界の名作 ラジオ第2 午後9:30〜午後10:00
525 :
吾輩は名無しである :2007/02/22(木) 20:47:15
It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a large fortune must be in want of a wife.
526 :
吾輩は名無しである :2007/02/22(木) 20:52:23
美人?
アン・ハサウェイ主演で映画化されたそうだ。 「Becoming Jane 」 日本で公開されるかな。
528 :
吾輩は名無しである :2007/02/24(土) 00:05:52
されるんじゃないの?
分別と多感読んだ。 全体的に読んでいて辛かった。マリアンや母にイライラした。 エリナーに感情移入しながら読んでいたものの、 自分はエリナーみたいな人格者じゃないから、イライラしたんだと思う。
エリナーはイライラしないというより イライラを隠せる人なんじゃない?
結構、オースティンの小説の登場人物に辛い人多いね。 我が儘かいい子ちゃんか、のどっちかが多いからかな。
532 :
吾輩は名無しである :2007/04/02(月) 01:19:10
hosyu
533 :
吾輩は名無しである :2007/05/19(土) 17:58:05
ノーサンガー・アベイ が重版したみたい。
マンスフィールド・パークをやっと買ってきた 文庫だけど、結構分厚いね
535 :
吾輩は名無しである :2007/07/20(金) 18:23:05
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
537 :
吾輩は名無しである :2007/07/27(金) 20:04:05
倉橋由美子の桂子さんも卒論はオースティン論だった。 倉橋も大好きなんだろうな。
『高慢と偏見』で、「真実」をダーシーから手紙で知らされた後、エリザベスが呆然としながらも 「そういえば」って事実関係を色々把握しなおす場面(岩波文庫ではこの辺が上巻の終盤)を読んで、 谷崎の『細雪』で(同じように)幸子が妙子の「真実」を奥畑のばあやさんから聞かされる場面 (伝えたのは女中のお春だけど)を思い出した。 谷崎も東大英文卒だからオースティンはそれなりに読んでたんだろうけど、 ポー、ワイルド的な世界からオースティン的な世界に回帰するなんてすごすぎるぞ。
『細雪』では他にも手紙が「ターニングポイント」になる場面がいくつかあるぞ。
541 :
539 :2007/08/14(火) 13:21:18
間違いだらけだな... 谷崎は国文中退だった...
『オースティンの手紙』岩波文庫 第二部に入ったあたりで ようやくリズムがつかめてくるね。
543 :
吾輩は名無しである :2007/10/21(日) 11:10:46
age
544 :
吾輩は名無しである :2007/11/03(土) 00:41:39
初めてオースティンを読みます。 岩波のエマはわりと新しい訳なので、読みやすそうかと思いましたが、 アマゾンのレビューでは「直訳のようで」と言って批判的な意見がありました。 エマ、高慢と偏見、説き伏せられて その三つのお勧め訳を教えてください。文庫限定でお願いします。 わりと最近風の読みやすさがあれば嬉しいです。
>>544 高慢と偏見なら筑摩書房の中野康司訳のが読みやすかったよ
2003年刊行だから比較的新しいし
546 :
吾輩は名無しである :2007/11/03(土) 19:42:30
>>545 調べてみましたが、エマもそこから出てるので、
筑摩で買ってみます。
レスありがとう。
547 :
吾輩は名無しである :2007/11/03(土) 22:55:44
>>545 その筑摩文庫のは、
表紙がツルツルでしたか?
それとも、新潮みたいにツヤの無いタイプでしたか?
548 :
吾輩は名無しである :2007/11/04(日) 02:10:35
岩波文庫のエマ、説き伏せられて は比較的新しい訳ですが、「」を一文字開けてますか? 開けてませんか?
ツルツル厨、ここにも出没か
551 :
吾輩は名無しである :2007/11/04(日) 15:22:53
よくでるな
552 :
吾輩は名無しである :2007/11/04(日) 21:48:28
ツルツルじゃなければ普通嫌だからね。
ツルツル厨と字下げ厨は同一人物なのか?
554 :
吾輩は名無しである :2007/11/05(月) 12:45:29
↑関係ないでしょ。 なぜ誰も教えてあげないのかな?
556 :
吾輩は名無しである :2007/11/05(月) 23:05:54
ツルツル厨と、字下げ厨と、ディケンズ・スレの「クリスマス・カロル」厨は同一人物だろ
557 :
吾輩は名無しである :2007/11/06(火) 01:14:29
そんなことも教えられないなんて、気持ち悪い
人称厨も登場したな。 ところでハーレクインロマンスのオースティン、あれイギリスでも発売しているのか?
559 :
吾輩は名無しである :2007/11/06(火) 12:35:18
↑なぜそれを教えてあげないの? 地元の本屋で売ってない人は確かめられないわけですが。
そんなところに住んでいるのが悪かったとあきらめろ
561 :
吾輩は名無しである :2007/11/06(火) 18:26:24
教えればいいだけ。 お前らはしょせん会社員だろ。
お前の態度が気に入らない
563 :
吾輩は名無しである :2007/11/06(火) 21:18:23
↑真剣に聞いてるんだよ。 答えてもらえると嬉しい
ここじゃ無理だから知恵袋でききなよ
565 :
吾輩は名無しである :2007/11/07(水) 18:45:26
↑知ってることを教えればいいだけだろw
566 :
吾輩は名無しである :2007/11/16(金) 04:11:33
もしもオースティン作品のヒロインたちが 一同に会したらどうなるんだろう。 勝手に予想なんだけど エリナー(知性と感性)とアン(説き伏せられて)は仲良くなりそう。 エマ(エマ)はエリザベス(高慢と偏見)とは気が合わなさそうだけど メアリー・クロフォード(マンスフィールド・パーク)とは相性がいい気がする。 マリアン(知性と感性)とキャサリン(ノーサンガー・アベイ)は 似たもの同士すぎて逆にあわなさそう。 ファニー(マンスフィールド・パーク)は一人浮く気がする。
架空座談会をしたら面白そう。
>エマ(エマ)はエリザベス(高慢と偏見)とは気が合わなさそうだけど でしょうね... あそこまで自分に酔ってる女主人公も珍しいし。
「ジェイン・オースティン 「世界一平凡な大作家」の肖像」、アマゾンの古書で千五百円くらいになっててびっくり。 まあいい本だとは限らないだろうが、復刊しない中公も困るな...
570 :
吾輩は名無しである :2007/12/23(日) 17:09:36
「ノーサンガーアベイ」は、文庫になってませんよね?
その昔、角川文庫から出ていたらしい。
「知性と感性」 工藤政司訳が去年の11月に出ていた。
573 :
吾輩は名無しである :2008/01/11(金) 23:45:59
傲慢だから偏見を持つというわけで、傲慢で偏見持ちなエリザベスの物語って事ですね。
>>570 そのうち大島訳かちくまの中野訳が出るんじゃない?
中野訳好き
もうちょっと値段が安ければね...
中野訳を参考に卒論書いた。 ああ疲れたorz オースティンは楽しいけど難しいよ。 ちなみに中野訳も楽しい。そして親切だわ。 話の盛り上がりにあわせて、ノッている感じがするw 超訳どころじゃないところもあるし。解釈の違いかもしれんが。
『マンスフィールド・パーク』中公文庫の大島訳読み始めた。 漢語熟語の多い訳文に最初「げっ」と思ったが、直訳臭い固さとかが全く無くて、 それでいてちくまの中野訳みたいな超訳っぽいところも全く無い。 (原文読んでない人間がいうのもあれだろうが...) もしかすると、最高の翻訳かもしれんな。
579 :
578 :2008/02/11(月) 09:16:54
...ちょっと過大評価だったかな... まあもともと(オースティンにしては)固い作品だから 訳文も生硬になるのはしかたないか。
『分別と多感』の主人公の名前が「マリアンヌ」なのは何かの偶然だろうか? オースティンはフランス語もできたらしいし、マリヴォーを読んでた可能性は十分あるな... (『マリアンヌの生涯』ね)
581 :
吾輩は名無しである :2008/04/18(金) 03:43:01
hoshu
582 :
吾輩は名無しである :2008/04/18(金) 10:33:45
一字下げにこだわってる馬鹿って、 小説家志望なんだってw だから、そんな事にこだわるんだってさwww
584 :
吾輩は名無しである :2008/04/26(土) 15:34:56
>583 映画のクルーレスみたいな感じにするんだろうか。 あれは面白かったから、そういう感じなら見てみたい気はする。
585 :
吾輩は名無しである :2008/05/18(日) 19:44:55
いまさら(40代なかば・男)読みはじめた。いい。ホントに面白い。自分には縁のない作家と思ってたのが、残念です。読まないで勝手なイメージをつくるのは、よくないね。
壮年の人では、漱石だって、オースティンに夢中になっていたからね。
映画「イルマーレ(ザ・レイク・ハウス)」を見て興味を持ち 映画「プライドと偏見」を見て「高慢と偏見」を読みました 最近「説得」を読み終わり 今は「分別と多感」を読んでます 寝る前にちょっとだけのつもりで説得を読んだら続きが気になって 気がついたら朝になっていました
588 :
吾輩は名無しである :2008/05/21(水) 01:56:26
おれも40目前に初オースティンの「高慢と偏見」。 原則とても楽しめたが、厳しく見ると褒貶こもごも。 半年後に「ノーサンガーアビー」。 これは神棚クラスのラブコメだったな。 軽快なユーモアとやわらかいペーソスの絶妙の配合に感服。 最後に「説得」・・・複雑怪奇な英語にめげて頓挫したままDEATH。
大島訳の「説得」はスラスラと読めて一気に読破した。 阿部訳の「高慢と偏見」と、真野訳の「分別と多感」は読んでいて何か読み難くイライラした。 で、阿部訳の「エマ」を読むのだけど読み切れるか不安です。
阿部は欠陥翻訳時評で取り上げられてたしな。
ハーレクイン版ってどんなもんなんだろう?
ハーレクインはイイ所取りのダイジェスト版です 高慢と偏見・分別と多感が出てます ちなみに電子書籍で無料で試し読みが出来ますよ
もう阿部版エマ全然頭に入って来ないので読むの諦めましたorz 図書館に返しに行かなきゃ。。。
それにしても中野訳だけだと中野好夫なのか それとも中野康司なのかわからないですね
「ジェイン・オースティンの読書会」を渋谷で見ました。 小説読んだ事なかったんですが、興味が出ました。 読んでからもう一度映画が見たいな
596 :
吾輩は名無しである :2008/06/15(日) 12:25:36
>>589 大島訳『説得』は冨田訳『説きふせられて』よりもずっと出来が良かったね。
早く文庫化して欲しいものだ...
>>595 映画は観てないけど「ジェイン・オースティンの読書会」読んだよ
巻末についてる「読者のためのガイド」が面白かった
>>596 マンスフィールド・パーク、ノーサンガー・アビー、説得の文庫化を待ってます
マンスフィールド・パーク ↑ 中公文庫になってるやん
>>598 筑摩文庫で中野康司さん訳のが読みたいんですよ
この作家の短編集ってあります?
この作家の短編自体がありません
>>600 短いのが読みたいだけなら
つ美しきカサンドラ
倉橋由美子の本で オースティンの短編がすばらしいって書いてた気がするけど ちがったかな
>>600 美しきカサンドラ…約20作品
サンディトン…5作品
ハードカバー各2,500円:鷲書房弓プレス
映画「Becoming Jane」秋に公開だよね 映画公開されたら新訳本出るかな
動画で見たけど脚色しすぎでちょと… BBCドキュメンタリーの方がよかた
607 :
あゆ :2008/07/04(金) 22:06:32
いくつかの女性作家の英文学作品読んだのですが、高慢と偏見が一番好きでした。 他にオースティン作品を読みたいのですが、高慢以外の代表5作品で何がオススメですか? むしろ、高慢と偏見を好きな人が好きそうなオースティン作品は何ですか?(^^;)
>>607 長編は6つか7つしかないのだから、全部読んでみれば?
609 :
あゆ :2008/07/06(日) 07:42:24
大学で期限までに1冊読まなきゃ行けなくて、レポートも書くので全部読んでから選ぶ時間がないのですm(_ _)m もちろんいつかは全部読むつもりですが、まずは何かオススメがあればな と思って書き込みしました(/_;) あらすじ見たんですがパッとしなくて
もう2冊くらい読んだだろ
>>609 「高慢と偏見」が好きなら「説得」が良いと思う。
大島版を一気に読んだよ。
>>609 自分も「説得」に一票。
「説得」は落ち着いた感じの作品なので
明るいほうがよかったら「エマ」の方がいいかも。
高慢と偏見の次はちくま中野訳「分別と多感」はどうでしょう 説得はBBCの映画をみて大島訳読んだ結構お気に入り あとはサラッとノーサンガーアビー楽しくエマじれったくマンスフィールドパーク 短編集は一度読んだっきり
一週間も経ったんだから、もう全部読んだだろ。 学校のレポートだろ。
615 :
吾輩は名無しである :2008/07/17(木) 23:23:10
退屈な小説ばかりだよね
語彙が豊富にないとなかなか読み通せない
中原昌也とおなじことをすでにやってたんだね
エマで知る翻訳の違い。 原書 A little upstart, vulgar being, with her Mr.E., and her caro sposo, 中野康司版 「成り上がりの下品な女! 自分の夫を<うちのEさま>とか、 ろくに知りもしないイタリア語で<愛する夫>とか呼んだりして。」 阿部知二版 「それからあの、わたしのE氏だの、いとしい夫だの、 ・・・いかにもちょっとした成りあがりの下品な女じゃないの。」 工藤政司版 「自分の夫をミスター・Eだの、カロ・スポソ(愛しい夫)だのと呼んで、 無教養丸出しの成上がり者者とはあんな女をいうんだわ。」
阿部版がとにかくどうしようもないということはわかった
620 :
吾輩は名無しである :2008/08/01(金) 09:48:01
竜口もそうだけど、外来語や固有名詞がらみがダメダメだって感じだな。 (勿論それ以外にも色々あるけど) あの「古雅」な感じは悪くないんだけどね... ところで工藤訳『エマ』は全体では中野訳と比べてみてどうかな?
621 :
620 :2008/08/01(金) 09:50:38
「竜口」は竜口直太郎のことです。 エマ工藤訳は未読なので...
622 :
吾輩は名無しである :2008/08/03(日) 22:58:19
9月19日刊 新井潤美 『自負と偏見のイギリス文化 J・オースティンの世界』 (岩波新書)
読んでみたいが買う気にはならない
624 :
吾輩は名無しである :2008/08/04(月) 20:27:16
9/22 中公文庫 『 説得』 ジェイン・オースティン/大島一彦
美しきカサンドラ、オースティン初心者(高慢と偏見、エマ、分別と多感のみ既読)の私には 全然楽しめなかった。 赤毛のアンに出てくるお話クラブの話がそのまんま載っているようで…
>>624 よっっしゃーーーー!
これであの読みにくい冨田訳はお払い箱だな。
これで長編の未文庫化はノーザンガーだけ、か。
>>622 まあ大島一彦の新書くらいには中身のつまったのを期待するか...
高慢と偏見の映画でべネット家が汚れ演出な件 BBCは神
【 ペンバリー 】 ティーカップ片手にエリザベス、マリアン、エマが階級意識と言動に伴う自己責任について 激論を交わす一方で、様々な干渉に耐え初恋の相手と再びめぐり逢えたジェーン、エレノア、 アンは高尚な趣味の話題に花を咲かせ感情の抑制や思慮の深さ、信念などに話が及ぶと ウジモジ沈黙していたファニーが突然精神論を語りだし、まるで3分の2がそれで占められた 無駄に長い小説のようだったが結局は最後においしい所を全部もっていき「私の出番はなかったのね」 とペンバリーに秘密の部屋がなくがっかりしたキャサリンが肩を落としながらシッティングルームに戻って来た。 ミセス・ジェニングズとミセス・ベネットはギャラリーを遊歩しながら互いの話は全く聞かず楽しそうに喋り続け テラスではミス・ビングリー、ファニー・ダッシュウド、ミセス・エルトン、ミス・エリオットが上品に振舞いながら 「なんという虚栄心の権化」とそれぞれが思い、グラスハウスの中は静かでレディー・ド・バーグとミセス・フェラーズは むっつりと、レディー・ミドルトンは普通に無関心で、レディー・バートラムは居眠りしながらお茶と景色を楽しんだ。 「会話も楽しみましょう」と説得したレディー・ラッセルは8年半後にそれが過ちだったことに気付く。 妻のピアノに合わせミュージックルームで声高らかに歌いあげるフランク・チャーチルには誰も気に留めなかったが 本人は満足そうだった。
ダーシー、ナイトリー、コロネル・ブランドンの堅重苦しく暗い雰囲気はビングリーとキャプテン・ウェントワースの 快活さで打破し政治や領地について次第に議論がすすみ趣味嗜好に至っては一段と話がはずんだ。 聖職者たちはーー真面目で優柔不断なエドワードと、あっちで散々振り回されてハッとした瞬間こっちで手を打っちゃう エドモンドは無口だったが、コリンズをからかっていたティルニーが間にはいって教区に関する話題をふると 意見交換するうちに意気投合する。一々「そうだねオーガスタ!」と妻に同意を求めるトンチンカンなエルトンの 講釈はティルニーが次々と論破し、ライブラリーへ逃げたコリンズは身をのけぞるほど毛嫌いしていた小説を こっそりポッケから取り出し“高慢と偏見”を読みながら自分のキャラクターに惚れ々して機嫌を直した。 居場所がなく暇を告げたウィロビーは忍び込んでいたウィッカムとステアケースで出くわし 「俺は一応謝罪したがお前はカエルの面に小便」と思いつつ軽く会釈したあとダーシーに言いつけた。 すぐさま屋敷から追い払われたウィッカムは後頭部に卵を受け、振り返るとホールから微笑えんだ ベネット氏が手を振っていた。が実際やったのはジョージアナ・ダーシーだった。 たまたまその日ペンバリー周辺でクロフォードとエリオットの馬車がすれ違ったが領地から出てきた ウィッカムが視界に入ると同時にブラインドを下ろした。 ―おしまいー
631 :
吾輩は名無しである :2008/09/13(土) 14:37:59
高慢と偏見は誰の訳がいいですか?家に古い河出のグリーン版全集に 阿部知二訳のがあったんで読み始めようかと思っているのですが ここのスレを見ていると中公文庫のエマが散々こき下ろされている ので躊躇しています。
>>631 阿部知二と中野好夫訳を読んだけど
言い回しがやっぱり古いから読んでいて途中正直詰まった部分がありました
読み比べた人の感想だと中野康司訳は新訳だからすんなり読めるみたいです
迷うんだったらちくま。
634 :
吾輩は名無しである :2008/09/13(土) 17:12:13
>>632-633 ありがとうございます。ちくまにしてみます。
阿部知二訳をパラパラめくっていたんですが最初のベネット夫婦の会話
の時点で何かしっくり来なかったです・・
ジェイン・オースティン・コレクションBOX予約しちゃったよ。 Mansfield Parkが地雷っぽい気がしてならないけど、 Northanger Abbeyが気になってしようがない。 コレクションBOX2も出そう…(PersuasionとS&Sで)。 中公文庫から出る『説得』は9/25発売になってましたね。 定価1300円(本体1238円) ISBN: 9784122050525
>>629 【 ミセス・パーマー 】
皆さんお元気そうでとっても嬉しいわ、きっとそうじゃないかと話してたところなの
ねミスター・パーマー・マイ・ディア---主人はいつもこうなのおかしな人でしょ?ウホホホ
お母さまとお姉さまはペンバリーから招待状が届いて最近お伺いしたそうよ
ミセス・ダーシー娘が2人いることお忘れになったのかしら?きっとお忙しかったのね、とてもいい方ですもの
1995 映画「いつか晴れた日に」ご覧になったら思い出して下さるわ、とても満足のいく作品に仕上がったのよ
お姉さまは存在自体カットされたけど一緒に喜んでくれたの、無口だったけど顔にそうかいてあったわ
07-08 BBCドラマはお姉さまが頑張ったわ、でも皆さん映画の方が良かったって言って下さるのよ?
「あんな崖っぷちの掘っ立て小屋を親切なサー・ジョンがお世話するはずない」って「ウィロビーはナンセンス」
って、散々ね。ご覧になった方いるかしら?それ以外はより原作に近い演出だったのはさすがBBCね
特にミス・アンの炸裂トークには危機感を覚えたわ
「高慢と偏見」は1995 BBCドラマが評価高いそうよミセス・ウェストンがクームマグナの舞踏会で話してらしたわ
そうじゃないかと思っていたの、ミスター&ミセス・ダーシーにお伝えしなくちゃ素敵なアイディアでしょ?
そういえばウィロビー中座してどこに行ってたのかしら。
そうたわ!クリーヴランドに皆さんをご招待するの、是非いらしてほしいわいつでも大歓迎よ、主人はいつも言うの 「お友達はお招きするべきだ」って。選挙活動じゃないでしょマイ・ディア?---あらどこ行ったのかしらウホホホ ミセス・マーティンにも招待状送るわ、あらミス・ハリエット・スミスよ彼女は「エマ」で露出が多いわりに印象が 薄いから心配なの「エマ」は96年に映画とBBCドラマがあったわね、映画のミス・ハリエット、ミセス・エルトンは 笑えたわミス・ベイツはなかなか脅威ね。ドラマはキャストが地味だけど内容がとっても充実して良かったわよ? あとは「説得」---1995 BBC 6 : 4 ITV 2007 「マンスフィールド・パーク」--- 1999 映画 1 : 9 ITV 2007 「ノーサンガー・アべイ」---1986 BBC 3 : 7 ITV 2007 これでどうかしら。 マンスフィールド・パークのドラマは並だけど映画が酷すぎたのよ、ファニーの性質を変えたのは失敗ね それより原作の方が問題は深刻じゃないかしら?・・・フンフンフンそうね、人それぞれね。今主人がしゃべったわウホホホ あら、ナニーにお話あったんだわ、又お会いできたら素敵ね、ごきげんよ〜スタタタタ−3 ミセス・バッティング!!
>>629 【 続ペンバリー 】
ミスター・ウッドハウス いったいいつペンバリーとやらに着くのかね、長旅は身体にさわる
サー・トーマス・バートラム もうしばらくですよ、若者は先に着いているはずです
ジェネラル・ティルニー その貴族名鑑に娘婿が載っておりましてね、サー・ウォルター
サー・ウォルター・エリオット 近々バースのアッパー・カムデン・プレイスでカードでもフフフ
バートラム 最近やっと次男が片付きましたが上がまだでしてね
ティルニー 同じく
エリオット 手放す気になれませんな
ウッドハウス かわいそうに、結婚なんてするもんじゃない
バートラム しかし姪を引き取った親切心より厳しい印象が強くてがっかりです。
エリオット ミスター・ヘンリー・ダシュードなんてのっけに瞬殺
ウッドハウス かわいそうに、食べすぎは身体にいちばんに良くない
ティルニー ミス・エレノアは愛娘と同名だが性格は正反対でしてね
.............. 時間がないと言いつつ30ページ近くろくでなしを問い詰める元気なお嬢さんだ
............... このディベート文学は途中で迷いが生じているといわれてますな。
バートラム ろくでなしのせいで隠遁する娘が後を絶たない
エリオット 確か2人ともランナウェィでしたなフフフ
ウッドハウス 風邪をひかねばいいが
ティルニー 恋愛喜劇のダーシーとビングリーに両親を与えなかったのはハードルを下げるためでしょうな ウッドハウス 実生活で痛感したんじゃ バートラム ミスター・ベネットはセンスある父親として描かれて人気も高い、実にうらやましい エリオット 奥方があれだが ティルニー 「説得」は流れが落ちついてますなBBC映画はいい配役で原作と合っている エリオット アンより派手な家具に満足したねフフフ ウッドハウス ミス・アンはJ.オースティンのいちばんお気に入りのヒロインなんじゃ ............. キャサリンちゃんの軽快さも好きじゃよ バートラム 「ノーサンガー・アべイ」は30代後半に加筆した他の作品とは違い棚上げしたままでしたね ティルニー 確かに下級の小僧のでたらめを鵜呑みしてキャサリンを見誤る設定は無理がありますな .................. 三度手にする機会があったらよりよい風刺文学になったでしょう。 .................. そのまま目にすることができたのも大きな意味がありますがね エリオット オースティン作品はベーコン、シェイクスピア、バイロン、グレイなんかの息抜きに最適だ ウッドハウス 芸かね?
J.オースティンの手紙は姉に宛てたいわゆるゴシップじゃ、身内批判やきついジョークでの 「ホール夫人は昨日死産しました。何かに驚いたらしいのですが、うっかり夫の顔を見たんじゃない」 これには愛読者のE.M.フォースターも --意地悪女の泣きごと-- と言っとるの 20歳すぎていたんじゃが全体的にリディアちゃんのような振る舞いが目につくのぉ --もっとも美しく軽薄でわざとらしい夫あさりの蝶々--と揶揄されたんじゃ。 失恋した初恋の相手じゃが 「ハンサムで、紳士的で感じがいい」 金髪のトム・ルフロイに 「明日プロポーズされる予感」 がして 「将来を彼に託すつもり」 だったが 「とうとう最後の日」 がきて約3年恋心をもつんじゃ 二度と会うことはなくての、そうとう打撃をうけたようじゃ 叔母のミセス・ルフロイは---これ以上悪さができないようトムを追い出しジェーンにけしからぬ態度を とったせいで腹を立てていた---そうじゃ。 「ケントのお金持ちの幸福な無神経さ」 3兄エドワードが裕福なナイト家に養子に入ってケントの壮大なゴドマーシャム屋敷を継いだんじゃ そこを訪問しても貧乏な親戚として格下に見られての、居心地の悪さを痛感したようじゃ。 「ここの人達は余りにケチな暮らしで嫌になる、幸せな場所はケントだけ、そこはみんな金持ちだから」 「どうせ義姉が刺繍している間に本を読んで聞かせてエドワードは眠ってしまうんでしょ」 レディー・エドワード・ナイトはジェーンより、分別のある感じのいい姉カサンドラをよく招いたんじゃ。 「なにしろ今金持ちだから、どんな書き方をしようと常に尊敬に価するのよ」 エドワードを養子に迎えたレディー・ナイトを辛辣に批判しておったが、後に心づけを貰って敬愛をもつんじゃ お金持ちに強いコンプレックスをもっていたんじゃよ。
「今私はゴドマーシャムの女主人かつ令嬢よ」 38歳のとき留守番したんじゃ リジーちゃんに回想させた--もっともつまらない最悪のプライド--に魅かれていたんじゃのぉ。 エドワードの長女ファニーに長い優れた詩を贈った日のファニーの日記じゃ --ジェイン叔母様から手紙を受け取った。自作の詩がついていた。-- おそろしく無感動じゃ 後にレディー・ナッチブルとなったファニーの手紙じゃ --ジェイン叔母様は、才能から想像するほど洗練されていませんでした。オースティン家は裕福ではなく 日頃の交際相手も上流階級でないありふれた人たちで〜叔母様は頭のいい方でしたから育ちの悪さを 悟られないように隠していましたし、自力で品の良さを身につけようとしていました。上流社会とその習慣を 全く知らずに育ったのでケントへ来なかったら知性や感じの良さはそのままだとしても、上流社会やその しきたりに触れることなく標準以下で終わっていたでしょう-- ジェインの手紙はこのファニーに託されたんじゃ。無論その中にはケントの上流批判も含まれておった。 これを受けてもひつ抜粋じゃ --上流階級の生活を誰よりも詳細に観察でたのは自分がその魔法の輪に入りきれてない と感じていたからだ。「育ちの悪さを悟られないように隠す」ことを学んだおかげで 本物の紳士淑女の生活を完璧に伝えるガイド役としての評価を確立できたのだ-- 「マンスフィールド・パーク」の内幕も詳しくかいておったの 大半の読者はクロフォード姉弟にひかれるから筋書きのペテンに違和感を覚えるそうじゃ 一度読んだきりじゃな。J.オースティンには多少失望したが作品は変わらず好きじゃよ それよりエマはどこ行ったんじゃ、エマ・・・ サー・トーマス・バートラム 見えてきました、あれがペンバリーです ミスター・ウッドハウス Zzz ジェネラル・ティルニー ノーサンガーよりサルーンが狭くなければいいがね サー・ウォルター・エリオット あれなら交際しても恥かしくなさそうだ
エリザベスはエラはってたり顎が出てたりするけど ジェーンはいつも綺麗な件 顔も性格に合わせてるもよう
05高慢と偏見のべネット家が200年前の英国紳士階級というより 開拓前のアメリカのおっさんとその家族のような演出が醜い
キャシー ― 大きな教区牧師の長女、10人兄弟、持参金3,000£、結婚相手…大地主・将軍の二男・牧師 エリノア ― 紳士の長女、3姉妹、持参金1,000£、結婚相手…資産家の長男・牧師 マリアン ― 紳士の次女、3姉妹、持参金1,000£、結婚相手…紳士の次男のち長男、大佐・地主で初老 ジェーン ― 紳士の長女、5姉妹、持参金1,000£、結婚相手…資産家の長男 リジー ― 紳士の次女、5姉妹、持参金1,000£、結婚相手…大地主の長男 ファニー ― 極貧退役軍人の長女、9人兄弟、無一文、結婚相手…紳士の二男・牧師 ※不利な相手は全員おっ払らわれ、劇的に陰鬱で負のオーラ満載 上流読者から「立場をわきまえろ」「勘違いも甚だしい」 などの批評が相次ぎ、次は裕福なエマをヒロインにするが 紳士と召使いの結婚をしっかり2組ねじ込む エマ ― 紳士の次女、2人姉妹、持参金30,000£、結婚相手…大地主の長男・初老 アン ― 准男爵の次女、3人姉妹、持参金10,000£、結婚相手…次男・大佐 著者 ― 小さな教区牧師の次女、8人兄弟、無一文、未婚、初版36歳、親友…ゴドマーシャムの召使い、日課…台所に立つ、畑仕事
645 :
吾輩は名無しである :2008/10/04(土) 01:26:46
>>645 ちくま頑張ってるね
てか欲しかったDVDが再販されるのを知ったよ
貼ってくれてありがとう
中公と読み比べだな>説得 こうなったら、中野氏にはオースティン長篇全訳をお願いしたい。
出版社の営業がたまに入るくらいか 過疎りすぎ
Pride and Prejudiceで、家にあった安部知二訳を長い間読んでいたのですが 誤訳や超訳の少ないお勧めの他の人の訳ってどれなんでしょうか? 過去レスで中野訳がお勧めということで買ってきたら中野好夫さんでした… 中野康司さんの方は超訳なら控えようかと思っています。
スレ読めばいくらでも話題にのぼってるだろうに
比較的貧乏に描いた主役たちによって、ずっと格下のオースティン家が何かと強調され 出版に協力的だった父親が嫌気をさして手を引いたことに無関心なオースティン 上品でない母親を馬鹿にしていたオースティン 横柄で狭量な牧師の長兄ジェームズを尻にしく後妻をとことん嫌い この夫妻に住処を奪われたと一生恨み続けるオースティン 里親のもとで長生きした発話障害者の次兄ジョンについては一切描写しないが 「指を使って話す」ことに一度だけふれたオースティン ケントの大地主3兄エドワードとその縁者たちには世話になったが その社交界まるごと八つ当たり的に嫉妬まじりで次々酷評するオースティン 貧乏な姪には冷たく裕福な姪には優しく接するオースティン 優しくしたのに常に育ちの悪さを心から軽蔑されていたオースティン 将校で2輪馬車を乗りまわし親に度々借金したり、婚約破棄して金持ちの従姉と結婚したり 亡くなった連れ子の裕福な元後見人に援助を申出にインドまで行ってきっぱり断られたり 妻の他界した元婚約者の土地の所有権を主張しにフランスへ渡って追い払われたり 事業に失敗して3兄に1万ポンドを肩代わりしてもらったり、その屋敷に入り浸ったり あえて公表しなかったジェーンの名をばらしたり、継いだ教区を3兄に売却したり 野心的なわりに散々な4兄ヘンリーをウィッカム・ウィロビーにしちゃうオースティン 長女カサンドラの分別や感じのよさに憧れて嫉妬して作中でも模索するオースティン 海軍で名をあげた5兄フランシスを「説得」でつかうオースティン 12歳で海軍兵学校に入ったぱっとしない貧乏の末弟チャールズのプレゼントは 「マンスフィールドパーク」に書いてやったオースティン
近所の野暮ったい牧師や、地主の次男で吃音癖のある年下にプロポーズされるが 裕福な3兄つながりでハンサムな金持ちの長男をしとめる夢をあきらめなかった 魅力的だったが無作法・無分別・一文無しがたたり結局ケントでは相手にされず 筆で鬱憤をはらした夢見る行かず後家ジェーン・オースティン
オースティン作品で興味深いのは「分別と多感」のスティール 下級、貧乏、狡猾、容姿端麗の脇役を最も裕福に成功させたこと。 「高慢と偏見」では、節操のないリディアに相手や手段はどうであれ とにかく目的を成し遂げさせたこと。 「マンス〜」は、超下層のファニーを使用人ながら主役において 偽善的に成功させたこと。兼駄作。 「エマ」で裕福な主役を翻弄して出し抜いた上に その相手を貧しい職業婦人にしたこと。 「説得」は、貧窮するスミス婦人の身みから出た錆と 小ずるさを覆っていい人に仕立てあげたこと。 「ノーサンガー」では、貧乏で男と小説にしか関心のない イザベラの欲得な不道徳をなし崩しにしたこと。
>>653 ヒント
スティール、小説の中で自分の夢を実現させた
リディア、トム・ルフロイに対する心の叫び
ファニー・エマ、上流階級への当て付け
ミス・スミス、貧乏人救済のパターン
イザベラ、分身を罰することはできなかった
マンスフィールド・パークのファニーは、リズムよく華を添えて行く脇役を 他の主役たちとは対象的にことごとくダメにするのが際立って妙に感じる とにかく暗い。説得のアンの物静さと違って重苦しい雰囲気 思わずクスっとくる場面は皆無で、最も心理描写がくどい 説教集や教養小説のつもりなら荷が重すぎて力及ばず偽善が浮き彫りに・・ という印象。そのくせ一番高くついたw これ以外は骨休めを共にするのに最適な作家だとおも あと、思慮深く寡黙で観察眼に優れた見識ある堅実な女性をイメージして 「ジェイン・オースティンの手紙」を読むと打ちのめされるw
前の2作が好調でとんでも兄貴が本名をばらしたから 多彩な能力を発揮しようとしたんじゃまいか 最後に狙いすぎて完全に失敗したけど ファニーはシャーロット・ルーカスの爪の垢を煎じて飲んだ方がいい
なにはともあれファニーは俺の嫁
>>647 ノーザンガーさえなんとかしてくれたらどっちでも良いよ。
あれだけどうしても(最新の)文庫で見つからない...
>>657 自国評論家にこの夫妻だけは自宅に招きたくない
と言われてますが何か?
ノーサンガーが文庫で出たことあるのすら知らなかった 初々しい主人公と、6作品中でいちばん華のある相手役に釣られて一気に読んだ ITVの演出と配役は絶妙
>>656 主人には毎日お茶に添えて出しているのです
もとが強烈すぎて効果不覿面ですわ
ミセス・ファニーには異論ありません
誰と結婚しても幸か不幸かは運によりますから
>>660 気の毒ですね牧師が笑いもとれないなんて
あら主人かロージングズから戻りましたわ
みなさんご機嫌よう
説得はアンが心配でノーサンガーは軽快に
分別と偏見はキャラ祭に煽られて一気に読破
エマはエマにイラついて脇役で相殺しながら
マンス〜はもとをとるため苦行に耐えて読破
>>662 シャーロット男前すぐるww
>エマはエマにイラついて わかる初回からそう感じた 誰も好きになれない人物を主人公にするって言葉を残してるね
信念エレノア、情熱マリアン、平和ジェイン、自信リジー、 静寂アン、素直キャシー、自尊エマ、抑制ファニー
欺瞞ファニー
分別、高慢は対立キャラが明確に設定されてるけど 他の作品はこれといった悪役は登場しないね マンスフィールドの悪ノリスは主役がそっぽ向いたままで 対立にはならないしwエマのミスエルトンはお笑い枠だしw そういった意味では説得、ノーサンガーアビーは読みやすかった
668 :
吾輩は名無しである :2008/10/22(水) 19:51:22
新井潤美さんの「自負と偏見のイギリス文化」に作者が想定した登場人物のその後 が書いてありますね。ベネット姉妹のその後は、キティはペンバリーの近くに住む 牧師と結婚、メアリーはおじの事務弁護士のもとに勤める事務員と結婚、だそう です。
age
「自負と偏見」の、エリザベスの「自分だけは物がわかっている」的な感じが なんとなく引っかかる そしておそらく作者自身を投影しているであろうエリザベスが ちゃっかり長女の次に美人ていう設定になってるところも引っかかる
671 :
吾輩は名無しである :2008/11/12(水) 02:37:27
お前は内容どころか題名もろくに読んでいないだろ? 書いてあるだろうが「自負と偏見」って・・・アホか
672 :
吾輩は名無しである :2008/11/12(水) 03:23:16
673 :
吾輩は名無しである :2008/11/12(水) 18:52:38
嫌な野郎には違いないが671に同意
674 :
670 :2008/11/12(水) 21:35:05
675 :
671 :2008/11/12(水) 22:05:15
>>674 いあ俺が悪かった。言い過ぎた。どうか気を悪くしないでくれ。
ちくま版『説得』のあとがkじによると、中野さんは全長編を訳したいみたいだね。実現するか分からんが。
中野さんというと、どうしても中野好夫を思い浮かべてしまう。 なぜなら私は老人だから。
老人の方の感想を聞いてみたいんですがオースティン作品について 中野好夫は古くて面白み半減といよりゲンナリしてしまいます
中野好夫は訳語のチョイスや文章それ自体は何の問題もないのに あの変な点の打ち方の所為で読む気がなくなる。 流れが良いんだか悪いんだか...
問題ある>P&Pコリンズの手紙
682 :
吾輩は名無しである :2009/01/12(月) 21:41:20
JA
どうしても説得が誰得に見えてしまう…
684 :
吾輩は名無しである :2009/04/04(土) 02:03:41
エマを去年英語で読み切りました。 特にラスト100pは抱腹絶倒の可笑しさ! 成長して他人の痛みが分かるようになったエリザベスのような性格付けの 主人公も(最後には)憎めないし、他のキャラクターも、 すべてがカリカチュア化されてやや浅薄な「高慢」とは うって変わってニュアンスに富み、 とても読み応えのあるドラマでした。 ノーサンガーアビーとともに、史上最強クラスのラブコメでは?
やっとレスが…待ちわびたよ
最近はジェイン・オースティンを読む人が減っているのだろうか
687 :
吾輩は名無しである :2009/04/07(火) 23:20:43
「高慢と偏見」ってそれなりに面白いけど、大衆小説の域をでないよね? ありとあらゆる他者を、妹や母親までをあざ笑いつづける高慢ちきな主人公が、 なぜか、おとなしさと顔立ちの良さだけを売りにして指をくわえて男を待つだけで、 何一つ行動をせず、意思表示もろくにできないようなでくの坊の姉には 一切の批判を加えない不思議・・・ これをオースティンの最高傑作だと思い込んで最初に読んだら、 しかもユーモアのニュアンスがかなり失われているに違いない翻訳で読んだら、 他の作品に触手が伸びなかったとしてもいたしかたないような気もする・・
伝記映画は脚色しすぎなのと着想の源となるケントの上流社交や ライムやバースが凄まじい勢いでスルーされててつまらなかった BBC仕様のオースティン作品は全部好きだけど、これはひどい駄作 役者はいいのにもったいない
なかなか手厳しいな
ジェインは性格が良いから エリザベスは「善いものを笑いの対象にしたことはない」みたいなことを言ってた
作者はエリザベスのことを「このキャラを好きになれない人のことが我慢できない」 というようなこと言ってたが、 エリザベスって性格きついから、実は結構好き嫌い分かれると思う
Lost in Austenなかなか面白かった。 パロディとはいえやりすぎかなーって部分もあったけど 原作やBBCのドラマを思いだして ニヤニヤできる場面が多かったので満足。
>>692 「高慢と偏見」を知らなくても楽しめるらしいね
早く日本語版が出て、視聴者が原作に興味を持つきっかけになるといいな
保存するほどの作品ではないけど観ても損しないと思います 姪ファニーの視点でオースティンを描いたBBCの伝記ドラマはどうでしょう 映画は20代前半でしたがこちらはずっと後の設定で綺麗ごと一切なしです ケントで裕福な若い姪を妬むといった突っ込んだ描写も....
犬HKも変な歴史捏造の朝鮮ドラマより BBCの上質の古典文学ドラマ買えばいいのに
高慢と偏見読み終わった あっというまだね BBCドラマと小説とで内容違う部分もあるんだね 原作にとても近いし素晴らしかったけど。 映画はちょっと微妙だったねあれ・・・ DVDの方で監督が音声説明するやつでメアリーは省こうかと思ったとか言ってて なんかこの人わかってないんじゃって思った キーラ・ナイトレイは歯むき出しでニカっと笑うしMr.ダーシーはブサイクだし Mrコリンズは変なアレンジしてるし家はまるで鳥小屋だし・・・ Mrベネットとかジュディデンチはよかった そしてダーシーよりもウィッカムのが魅力的だなと思ったしキーラもそう思ったのかもしれないw
より原作に忠実なドラマを作るBBCは神
オースティンの手紙を読むと女流作家で最も人間性が乏しく感じる 作品の説得力が増すどころか貧しかった作家の嫉妬物語に思える
>>700 ちょっと古いような…でもありがとう
6月の番組表を調べたら
高慢と偏見、エマ、分別と多感、ジェイン・オースティンの後悔、
がありました
1983年BBCドラマのマンスフィールドがEp2までうpきてます英語版で英語字幕つき ファニー役は2007年ITVノーサンガーでミス・アレン役(キャシーをバースに連れて行く裕福な隣人) を演じた俳優で時代を感じます こちらのファニーはおどおどした控え目のファニー ごつい感じの2007ITVシリーズの粘着ファニーとはまた一味違います さすが原作に忠実なBBCですが美人であるはずのミス・クロフォードがサルみたいです
このスレのおかげで「説得」を見ることが出来る! ありがと\(^o^)/
説得は95BBC映画がすきです 83年のミスクロフォードはあの黒髪パンチパーマが鍵ですね このBBCドラマはファニーへの不必要な味付けがなくよいと思います 元々苦手な作品ですが99、07と撃沈させられたので感謝してます
707 :
吾輩は名無しである :2009/05/24(日) 10:27:41
LaLaで「エマ」を観ました。 これはBBC製作のドラマなのでしょうか、割と面白かったです。 「高慢と偏見」BBCドラマ版の意地悪なルイーズ・ビングリー役の女優さんが、 ここでもくせのある婦人を演じており笑えました。 それからその婦人の旦那の牧師が、計算高い嫌な人物でした。 「高慢〜」でもそうですが、牧師に一癖あるのは何故なのでしょう? ああいう人が多かったのですか? あと吹替え版が良くなかったです。吹替えなしで理解できる様になりたい。
>>707 1996年BBCのエマです保存しています
同年の映画はそのミセスエルトンやハリエット、ミスベイツら脇がいい味だしてますね
聴き取りにくいときは神通力に任せてますw英語字幕つきだとありがたいです
ノーサンガーアビーの主役キャサリンのお相手はセンスある牧師として描かれてますよ
709 :
吾輩は名無しである :2009/05/27(水) 02:18:17
まさかとは思うけど・・観るよりまず嫁w! (イメージを限定されちゃうからさ)
「説得」を見たけどOPや途中でCM入るのがウザッて思った 映画で小説の分からなかった部分が補足されるのは良いよね 「高慢と偏見」が1話から3話まで間開きすぎ
「説得」はヒロインがややババくさかったな。
712 :
吾輩は名無しである :2009/05/29(金) 00:09:42
なにせアン・エリオットは、芸事に造詣が深く、おしとやかで謙虚で繊細で、 思いやりと分別に長け、忍耐強く献身的な財産持ちの美人だからね。 これがついでに朗らかで活動的だったら、 オレとしては言うことなしだったんだがな。
714 :
吾輩は名無しである :2009/05/30(土) 00:24:56
>>713 オースティンが生きていたらいやがりそうな文体.
715 :
吾輩は名無しである :2009/06/02(火) 15:03:11
今夏読む 2つ
BBC版の高慢と偏見の1話見たよ ダーシーは文句無く良かったよ! ただリジーがおばさん体型でもっさりしてて まだペッタンコキラーの方が良かったな 2話放送まで長いから小説読み返して復習してる
>>709 原作よみたおしてからみてるに決まってるだろ
>>716 よく渡辺えり子に似てるっていわれてるよね>BBCリジー
3話までみると見慣れるよおばさんぽいけどw
>>718 自分は渡辺えり子よりアンディ・マクドウェルに似てるって思った>BBCリジー
>3話までみると見慣れるよおばさんぽいけどw
なんとか2話目半ばで少し目が慣れたw
渡辺えりこかw 私は浅野ゆうこみたいだなーと思ってた。 涙袋のシワで損してるかんじだ。
やっと3話見終わったよ! 「恋におちたシェイクスピア」にミスターダーシーが出て来て 知らないで見てたから茶を吹きましたw エマは原作読んでなかったから 字幕じゃなかったから話しについて行けないのと 余計な事をするエマに苛々してた
>>721 「恋におちたシェイクスピア」にダーシー出てた?
>>722 コリン・ファース出てるよ
ちょっと太っててビックリしますた
>>723 何役だろう。もしやヒロインの旦那………?
>>724 親の決めた婚約者→ダンナのウェセックス卿役だね。
ちなみに、「イングリッシュ・ペイシェント」ではファインズ兄に妻を寝取られる。
>>725 ダーシーはめっちゃカッコイイのにorz
コリン・ファースでぐぐったら「真珠の耳飾りの少女」にも出てた。結構好きな役者かも。
WOWOWで29日にブリジットジョーンズの日記1と2が放送されるよ
それなら、来月18日にWOWOWで「ジェイン・オースティンの読書会」放送あるよ。 公開時に見てきたけど、オースティン好きは結構くすりとくるよ。
>>718 そう!その方たしか劇団の座長で太った年配の女性
OXFORD版、P&P、stage6-2500word の表紙がBBC版リジー&ダーシーで
その渡辺女史に激似なんです初見で笑いました
730 :
吾輩は名無しである :2009/06/27(土) 16:17:15
キーラも好きですが、リジー役はジェニファー・イーリーが良いな。 映画と違ってBBCドラマはリアリティを追求した様で、 メイクもマスカラさえ使えなかったそうです。 ジェニファーのあの顔形にあのギリシャ風の髪型はNGでしょう。 ドレスも胸が大きい人は妊婦に見えるようなエンパイヤドレスだし。 ジェニファーは目がとても表情豊かで綺麗な女優だと思いますよ。 ジェイン役の女優さんは文句なく美人ですが。 彼女は髪をおろすとギリシャ彫刻の様でした。
BBC版の「高慢と偏見」の俳優陣は 同じくBBCで1995年に制作された「待ち焦がれて(Persuasion)」 に比べたら、ずっと美男美女揃いだと思うw
732 :
吾輩は名無しである :2009/06/27(土) 19:24:06
ブリジットとオースティンに繋がりがあるんですか?
734 :
吾輩は名無しである :2009/06/28(日) 13:05:11
「高慢と偏見」以外にあまり聞かない作家だよね
735 :
吾輩は名無しである :2009/06/28(日) 14:07:44
BBCの「待ち焦がれて」 本当に地味な役者ぞろい。 でもこういう所がイギリスの懐の深さを感じる。 不細工可愛いみたいな顔の役者の多い事。 それから「ノーサンガーアベイ」も相当なものでした。 英語が堪能でないので判断できないですが、やはり演技力重視なのかしら。
736 :
吾輩は名無しである :2009/06/30(火) 01:30:43
お前ら、まずは本嫁よ。
>>736 本は読んでるよ
「ジェイン・オースティンの読書会」も読んだよ
ジェイン・オースティンの後悔見た
ジェイン役の女優さん良かった
「ジェイン・オースティンに恋して」て連ドラなんだな
映画『プライドと偏見』が思ったより面白かった
739 :
吾輩は名無しである :2009/07/04(土) 16:09:28
私も原作は読んでますよ。 それとドラマは別物って割り切って観ています。 「ジェイン・オースティンの後悔」 ジェイン役の女優さんって「エマ」BBC版でジェイン・フェアファックス役されてた 人でしょう? 切ないドラマでしたね、ジェインが病気で若くして亡くなっていたなんて。 作中の牧師の事にも触れていました。
740 :
吾輩は名無しである :2009/07/05(日) 15:18:30
今日PM10:00からLaLaTVで「J.オースティンに恋して@」が放送されます。 これはBBCドラマかしら、韓国ドラマに一切興味ないけど、 英国ドラマを定期的に放送してくれるからLaLaの契約止められない。
「ジェイン・オースティンに恋して」NHK-BSでやってくれれば良かったのにね (´・ω・`)
742 :
吾輩は名無しである :2009/07/09(木) 00:30:48
BS2で映画「プライドと偏見」やってた
途中からしか見れなかったけど、
>>738 さんの言うとおり
なかなか良かったよ
単純にラブロマンスものが好きな人にはありかもしれないけど、 オースティンらしさを望む人にはかなり物足りない映画だと思う>プライドと偏見
>>743 BBCのべネット夫人にリディアは基地害乙wwwって感じで
ダーシーが嫌がったのも納得出来た
プライド版のべネット夫人にリディアはそうでもないんだよな
映画は原作を知らない人には良い取っ掛かり作品だと思う
映画のエリザベスはヒステリックな感じでちょっと… あとお家が貧乏そうに見えた BBCは、最初なぜこの人が美人設定なんだと思ったけど、 見ているうちに魅力的に感じられた ユーモアとか、茶目っ気が可愛らしかったな
746 :
吾輩は名無しである :2009/07/10(金) 06:23:18
だーかーらー、ローレンス・オリヴィエ&グリア・ガースン主演の「高慢と偏見」(1940年、傑作)を とにかくご覧遊ばせと何度言ったら、まったく・・ てか、それ以上に、「エマ」と「ノーサンガー・アビー」をとっとと読みんしゃい!
分別と多感の中野訳読んだけど 本文で姉妹の年齢が29と26になってたけどなんで? ミスにしてはひどくない?
すみません。勘違いでした。
>>746 その1940年の傑作とやらを放映していないんだから無理だろ
「エマ」と「ノーサンガー・アビー」は放送された時に話題になってるが?
ジェインオースティンに恋して(Lost in Austen)見てみた。 95年のドラマ版とキャストがそっくり。よく集められたなって感心したよ。 でも、どうせならエリザベスが現代のイギリスでどう過ごしていたかを見たかった 原作好きなら、最後に意見が分かれそうな作品だね
ジェーンが結婚しちゃってびっくり
新潮文庫から出てるのを図書館で読んでみたけど、読みづらくて数ページで断念してしまった。 そこで評判のいいちくまから出てるのをネットで買ってみたいのだけど、雰囲気をつかみたいので冒頭だけ教えてくれませんか?
「プライドと偏見」を初めて見たけど面白かった。 ダーシーがエリザベスに手を貸したあと、感覚を確かめるように指を動かすシーンでキュンとなった。 原作も読んでみます。
>>751 今日(もう昨日か)の放送見逃したわ〜orz
なんか予告ではみんな関係が入り乱れてえらいことになっているみたいだったけどw
>>757 見逃したのは♯4?再放送あるから見て
現代に行ったリジーも出て来るよ
>>758 え、再放送あるの!? ありがとう
調べてきます〜
♯4の再放送 2日のAM1:30とAM9:30です 恋してって映画化の話があるみたいだけど 映画化されたら見たい原作小説も読みたい
761 :
吾輩は名無しである :2009/07/28(火) 22:44:29
>>761 おお!中野先生と
>>761 GJ!
これでオースティンの小説は習作を除くとすべて文庫化される事になるんだよね?
待ってた甲斐があった〜。 これでこの夏を乗り切れる!
>>760 わざわざありがとうございます。予約しました。
BBC「バイロン」でバイロン卿がいずれ妻になる女性の社交界デビューの日に招待され その伯母にあたる侯爵だか伯爵夫人が「彼女は夫を探してる」とバイロンに打診する場面で バイロンが「J.オースティンのように?」とか何とか尋ねた後の夫人の返事 アタクシの姪はとても知的で若さも財産もあるわ・・・ ジェインかわいそス(/_;)
766 :
吾輩は名無しである :2009/08/03(月) 10:56:01
「Jに恋して」をLaLaTVでみてダーシーのツンデレぶりにやられてしまった コリンファーススレでBBS版の「高慢と偏見」絶賛ぶりでドラマ版にも 興味を持ち面白すぎて一気見した 一途に愛し続けてくれそうなのにさらにお金があるって最強! 自分がエリザベスでないことが悔やまれるw さらにJ.オースティンに興味がわきわきになりスレ巡回中にここへきた 今年の夏はこのスレおすすめの中野康司訳を買い込みます 本を読むことは好きだけどJ.オースティン等の英古典なんて今まで興味なかった なにがきっかけで本を手に取るかわからんね〜
中野康司さんの訳は達者ですねぇ(笑)おやはや(笑)ストレイチーなんぞも良かったですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
スイーツ(笑)文学
769 :
吾輩は名無しである :2009/08/03(月) 16:09:17
>>767 基礎英語力もないのにエラソーにwゴミニート中年w
毎日引きこもり乙だなw
ヒキコモリの溜まり場へようこそ(笑)
771 :
吾輩は名無しである :2009/08/04(火) 19:57:58
スターちゃんねるで何か映画やってたぞ この作者の読書会がテーマの映画です
08-09BBC「分別と多感」のウィロビー役=08The Duchessの愛人役 が劇的に不似合いな件
それには同意せざるをえない。 出演してる映画は結構観てるし嫌いじゃないけどね。
しかし映像になるとあの時代の主人公たちの衣装がエロい イギリスはあの後の時代は胸をしまいはじめんだよね?
あれは衣装云々でなく、コルセットとかで内側から持ち上げてるからじゃないの? 最近の作品だと、(意識してか?)あんな風にはなってないのも多いような
中野康司訳のマンスフィールド・パークもそのうち出るかな 長編6作全部出してくれるといいね
777 :
吾輩は名無しである :2009/08/16(日) 17:54:29
「高慢と偏見」は、河出の阿部知二訳を最初に読んでから、 中野好男訳の新潮「自負と偏見」を読みましたが、私は断然中野さんが読み易かったです。 原文を読んでいないので分からないのですが、当時の中産階級の子女が「〜いっちまって」とか あんな言葉使いをしていたのでしょうか?日本のそれに相当する階級の子女はどうだったのでしょう? 凄く気になりました。
>>774 胸より足を全力で隠す時代ですね胸から下がズドーンと楽そう
>>775 貧乳はコルセット着用しても貧乳
>>778 >貧乳はコルセット着用しても貧乳
それはキーラ・ナイトレイの事か?w
「つぐない」って映画の水着姿があまりに胸ペッタンコで
巻き戻して何度も確認してしまったな
780 :
吾輩は名無しである :2009/08/22(土) 22:17:57
今更ですが表記はジェイン?ジェーン?
英国の18〜20世紀初頭を描いたドラマや映画を年代別に並べると 胸出し腰締め→胸出しずんどう→襟つきずんどう→襟つき腰締め→上下別々 階級によって違うと思いますがだいたいの印象
連投
>>779 ナイトレイ様は08伯爵夫人〜の新婚初夜のベットシーンで胸出してます
削除されていなければ動画で生ナイトレイ拝めます
胸ナイトレイ
784 :
吾輩は名無しである :2009/09/08(火) 08:34:02
BBCの09版エマが面白そう オースティン作品への出演経験のある俳優がいくらかいる
Wikiで見てきた。 エマがロモーラ・ガライ、ナイトリーをジョニー・リー・ミラーが演るんだ ね。自分もこのバージョン観たいな。
>>784-785 うおー! それかなり良いキャストだね。
是非NHKで放送してもらいたい!
787 :
吾輩は名無しである :2009/09/14(月) 21:17:50
NHK放送してくれるかな〜? 最近韓国ドラマばかりですっかりNHKから離れてしまった。 昔はアガサクリスティ物とかやってくれたのにね。 民放は2000年代あたりから、とっくに終わっているけれど。
そのナイトリー役が99映画、エルトン役が07ITVでそれぞれ マンスフィールドパークのエドモンドを演じています がマンスフィールドもBBCがおすすめ6話かけた80年代の力作
オースティンの読書会が地味ながら良かった
>>789 映画も観た?
本も面白かったけど、映画はなかなか上手いこと脚色してあって更に面白かったよ。
本より登場人物の年齢を下げたのが、勝因かと思ってる。
>>790 >>789 じゃないけど映画も本も面白かった
自分図書館で借りたから買って読みなおしたいと思ってる
ノーサンガー、書店に売ってなかった…
793 :
吾輩は名無しである :2009/09/23(水) 18:52:49
ノーサンガーアビー買いました〜。 良かった、大型書店だと平台に乗ってた。
ノーサンガーもP&PやS&Sのように30代後半に加筆されていたら より突っ込んだ人物描写をしたんだろうと想像しながら読んでしまう 笑いを誘うには詰めの甘いw初々しい作品として違った楽しみ方ができました
795 :
吾輩は名無しである :2009/09/25(金) 21:17:05
ノーサンガーアビー読んだよ。 あとがきに中野氏が書いてた。 10年計画で始めた大仕事もあと1作となりました・・と。 あと1作って 「マンスフィールドパーク」かな?
796 :
吾輩は名無しである :2009/10/01(木) 19:01:25
「高慢と偏見」「ノーサンガーアビー」「エマ」「説得」を英語で読んだ。 「高慢」 主人公が身勝手で酷薄すぎるのはちょっといただけない。 なぜ母親、妹、隣人、男子一般をあれだけ嘲笑しながら、 かわいいだけで実生活上はまったのでくの坊の、意思薄弱な、 自分からは何一つ行動しない姉を無批判に慕うのかわけわかめ。 ドラマとしては全編むらなく面白い。 「説得」 静かな麗しいロマンスで、クライマックスが素晴らしい。 「ノーサンガー」 こんなに読了感のさわやかなラブコメにが出会ったことがない。 微笑ましくて微笑ましくって、笑顔がいつまでたっても止まらない! 「エマ」 キャラクターは多彩で陰影豊か。 プライドと自己反省と不安と嫉妬のカクテルに悶絶する主人公が 果てしもなく可笑しく、いつのまにか可愛らしい。 超絶無比のラブコミックだ! 「マンスフィールドパーク」を読んだ人、面白かった?
>>796 リズが身勝手で酷薄すぎるんじゃなくて
木偶の坊ってw時代背景に関係あるんだよ
リズの母親と妹についてはリズ父やダーシーからも辛辣に
言われたでしょ
少し時代背景を調べたら良いと思うよ
6作品を一冊にまとめた英語版(広辞苑なみの幅)をもってます マンスフィールドはファニーとエドモンドに苛々して未読です
>>798 それ、映画のJAの読書会で、唯一の男性参加者が持ってたw
800 :
吾輩は名無しである :2009/10/14(水) 01:40:32
それ、本屋で実物を見たかも。 ペーパーバックには他にもグリム童話全集全一冊とか、 果てはシェークスピア全集全一冊とかいうすごいものまであるんだよ。 大きさは確かに広辞苑以上だけど、紙が軽いので重さはせいぜい2/3くらいじゃないかな? で、値段はどれも確か3千円がいいところ。 みんな一所懸命、英語を勉強しましょう(笑)
801 :
吾輩は名無しである :2009/10/14(水) 01:43:06
ノーサンガーで幽霊がみたいです
803 :
吾輩は名無しである :2009/10/14(水) 14:01:41
>>797 最新の映画版「高慢」には嫁に行く末娘を見送りながら涙ぐむ母親の肩を、
エリザベスが思い遣ってそっと抱くシーンがあったけど、
も・ち・ろ・ん、原作にそんな描写はない。
つまり、イギリス人ですらがエリザベスの冷淡さに対して現代的なフォローの必要を
感じているんじゃないかな。
両親と妹が他人から批判(嘲笑)された時にエリザベスは少しでも庇おうとしたかな?
(庇うどころか、一緒になって悪口を言い出しそうな勢いじゃなかった?)
母親については、彼女自らかなり辛らつな批評を残しているけど。
ささやかなりとも彼女が母親と妹たちへの親愛の情を示す場面が原作中に一箇所でもあったら、
ぜひ教えてください。
ジェイン・オースティンを英語で読むなんて、皆さん凄いですね。 マーク・トウェインだったか、ジェイン・オースティンとポーは、給料でも貰わなきゃ読んでられねえ、とか言ってたのに。
どの作品にもこれといって大した事件は起こらない。それでいて、あるページを読み終わると、さて次に何が起こるのだろうかと、急いでページを繰らずにはいられない。 ところが、ページを繰ってみても、やはり何も大したことは起こらない。だが、それでいて、またもやページを繰らずにはいられないのだ。 『世界の十大小説』/ サマセット・モーム
じつにくだらない小説ですね トリックも謎もない。コストの安い小説
オースティンの作品は好きだけど、スレ見るの怖くて、今まで見てこなかったが…
見たら見たで案の定、
>>806 のような事が書かれててwww
映画化されているの知らなかった。 10/31から公開です。 >『ジェイン・オースティン 秘められた恋』
BBCの1986?マンスフィールドパーク、1995高慢と偏見はお見事ですね 6話かけてあれだけ原作に近い台詞が入ると他とは次元が違って 映画「分別と多感」のウィロビーとエリノア、ロバート・フェラーズとエリノアの実の妹が 実生活で結婚していて驚きました その妹は95説得と96エマに出演していますが何かにつけて絶妙です フォーウェディングの花嫁のひとり
>>809 おおっ情報ありがとう!
地元で上映されてるみたいだから見に行くわー
>>796 慕ってはいたけど、無批判ではなかったと思うけど…
じつにくだらない小説ですね トリックも謎もない。コストの安い小説 クリスティを見習って欲しい
またかよww クリスティってアガサ?
>>813 代表作が一作しかないシャーロット・ブロンテ乙
オースティンも代表作は自負だけじゃん
817 :
吾輩は名無しである :2009/11/15(日) 14:11:25
何の魅力もないものが後世残る事はないでしょう。 個人の好き嫌いと作品の質とは別の次元では? まっとうな批評なら聞きたいですけれど。
実際誰もオースティン読んでないよ
誰も読まない事はないだろうが、最近の人は読まないかもな…
日本ではね
821 :
吾輩は名無しである :2009/11/26(木) 22:45:52
ノーサンガーアビーが文庫化していたとは・・・ やっと主要6作品全部読めた 説得が一番好き 次に高慢と偏見
シャーロット・ブロンテ涙目w
823 :
吾輩は名無しである :2009/11/27(金) 04:07:17
エマは史上最強クラスのラブコメであり、もちろんオースティンの最高傑作なのだけど、 あのユーモアをほとんど見逃さず、ほぼ誤訳なしに滑らかな日本語に置き直せる人が 果たしているのかどうか、大いなる不安です。
最近読み始めました。上品な少女漫画みたいで面白いです。 やたらと持って回った文章も、微笑ましくて味がありますw 映画のミスター・ダーシーの魅力は大変よく理解できたので、本も読み始めました。 ミスターダーシー側から書いた本もあるそうで(最近の作家のですが) それも注文してしまいました。ファンになれると楽しくて嬉しいです。 こういう、視点を変える設定は大好きなので。
825 :
吾輩は名無しである :2009/11/27(金) 22:22:45
ガーディアン紙の’The 100 greatest novels of all time’(一作家一作品)では 「エマ」が代表作に選ばれていますが、そのコメントは ’Near impossible choice between this and Pride and Prejudice. But Emma never fails to fascinate and annoy.’(笑)だそうです。 だからまあ、どちらもがオースティンの最高傑作ということでいいじゃないですか。
確かにエマにはイラっと来ることがあるなw
ヒロインの中でエマが一番嫌い
俺も。ひたすら上から目線なのがどうも好かん。
嫌な女だ
ウィッカムってつまりロリコンだったっていうこと?
それならナイトリー氏は光源氏並ですが
うーん。成人男子が15歳ばかりをねらうのと 二十歳あたりねらうのとでは違いがある希ガス。
昔の話だろ 昔は15歳ですぐ結婚
いくら昔の話でもきちんと嫁入りするのと 性的ちょっかいをかけるのと違うと思うぞ 第一当時の人間であるダーシーだってエリザベスだって 「Just 15」とか言ってんじゃん。
835 :
吾輩は名無しである :2009/12/05(土) 11:42:32
エマよりエリザベスの方がずっとやな女だろjk。 エマはいわば成長したエリザベスのようなもので、 そこはちゃんと自分の至らなさを思い知って反省するじゃないか。 そもそもその我が儘さと勘違いぶりこそがコメディの肝なんだもの。 エリザベスは、自分の男を見る目のなさを少し反省するだけで、 自分の(特に身内に対する)冷酷高慢を反省する事は決してないからね。
よく考えると変だけどなぜかそれほどむかつかない奴 それほど嫌な奴でもないんだけどヌゲーむかつく奴 色々いるんじゃね。エマなぜか後者だという感想が多いだけで。
地位のある男性達から求婚されて ヒロインはプライド高く、最初は嫌ってた人を次第に好きになってくという まさに少女漫画の世界ですな
何をいまさらw
LaLaHDで「説得」BBCドラマの放送があるんで嬉しい。 一番好きな作品なんで。
>>839 のレス見て早速調べてみた
一番近い放送だと、18日の午後1時からだね
初見なので楽しみにしとく!
>>839 情報ありがとう!
なんでみなさん専門チャンネルを見られる環境にいるの
842 :
吾輩は名無しである :2010/01/04(月) 21:37:32
さあ?
/⌒\ ┌C───C┐ ./| . \●/ │ ∩蛸∩ ..│ |-| .┌──┐ ◇.(___)◇... │ (・ω・). .│ ,ノl|-|lヽ │お重│ チン ◆(___)◆ │ ,ノ ノ ハ, ..│ お正月には♪ |ー||-|!-|.. .├──┤ ▼ 。チン◇ .∩蛸∩ ◇. │ アイドル ..│ 蛸あげて〜♪ 爨爨爨 │お重│ ⊥ \ ,( ・ω・) │ 2010 .│ [[[[[[[[[l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\γ⌒ヽ,_,ノ ノ ハ,_,γ⌒ヽ .丿 カレンダー _丿 _|_|_|_|_|_|_.. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \/⌒ヽ,_,ノノ ) ノ⌒ν.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジェントリが中産階級と言っても、当時のイギリス社会の全体の割合から言ったらベネット家は かなり上流だよね。 オースティンって上流ばっか描いてるし。 例えばディケンズなんて読むと社会の中間くらいの生活が想像できて、そこからすると何人もの使用人と馬を抱えるベネット家が上流ってのがわかる。 プライドと偏見ではまるでアメリカの農場みたいな感じだなと思ったけど、 映画レビューサイトで「おそらく中流以下の農場主」なんて書いてる人がいて、 なわけないじゃん、腐ってもジェントリ、あの田舎じゃ支配階級ですわよ、と思ったけど、当時のイギリス社会の知識がなくて あの映画見た人はそう思っちゃうね
映画あんまり面白くなかった
モームがオースティンについて、何か起こりそうなので 次のページを読むと何もおきないが、でも、また何か起きそうなので(ry で、止まらない
>>846 漱石も同じようなこと、言ってなかったか?
850 :
848 :2010/01/27(水) 00:24:22
とりあえずキワモノ好きとして、「P&P&ゾンビ」の訳本を買ってみました。 まだ読んでませんが、笑える挿絵も健在です。 っていうか、挿絵の忍者とキルビルっぽいレディ・キャサリンにクソワロタw 最初のページだけ原書と比べてみましたが、 今までに出たP&Pの訳文とすり合わせとかはしていなくて、 原書に沿って素直に訳していってるっぽいです。 なので、オースティンファンは原書どうしをつき合わせて読む方が楽しいかも。です。
>キルビルっぽい そうそう。俺も監督はタランティーノがよかったなぁとか思ってたw
852 :
吾輩は名無しである :2010/01/31(日) 16:26:53
853 :
吾輩は名無しである :2010/02/09(火) 22:45:16
先週、ウィンチェスター行って、聖堂と最後の時期を過ごした家を見てきました。 感動。。。
854 :
吾輩は名無しである :2010/02/10(水) 16:19:38
マジですか? 本当に羨ましい! 自分はAmazonの3枚3000円DVDコーナーに「プライドと偏見」 「読書会」「いつか…」が入ってたので注文してみました。 1枚1000円で繰り返し観られるならお得かなと思って… 実物を見た方には遠く及ばないけどオースティンの生きた 時代の風景(セットですが)を堪能したいと思います。
855 :
吾輩は名無しである :2010/02/10(水) 21:46:04
853です。 ロンドンに行く機会があったので行きました。列車で1時間ちょっとでした。 3枚3000円はイイですね。でも、なんで『説得』(だったかな)映画版はDVDが無いのでしょうか。見たいです。
バースもオースティンだらけの街だよ。オースティンゆかりのお土産には困らない。
オースティン煎餅とか?
4月にバースでジェインオースティンツアーに参加してきます 楽しみだ〜
859 :
吾輩は名無しである :2010/02/12(金) 00:48:32
>856 行きたいです。僕はウィンチェスターで、マグカップ、しおり、スプーンのジェイングッズを衝動買いしました(笑)。
860 :
吾輩は名無しである :2010/03/06(土) 23:17:00
イギリスで行われるオースティンフェスティバル参加してみたいww
861 :
吾輩は名無しである :2010/03/07(日) 23:12:34
マンスフィールドの二枚組観たけど、ノリスはホント嫌な婆さんだね。 ファニーも原作のイメージより微妙。。
862 :
吾輩は名無しである :2010/03/09(火) 18:54:24
これは酷い
NHK第二で新井潤美って人が講座やってる 金曜10:15から
今月CSのLALAHDでジェイン・オースティンに恋してやその他映画などを放送してる
「説得」が一番好きな自分は異端
私も一番好き。でも映像になっているやつはどれもイマイチ<説得
868 :
吾輩は名無しである :2010/04/18(日) 20:06:48
DVD「いつか晴れた日に」(分別と多感) を見て号泣してからファンになりました! 日本でもブームがおきることを願います
869 :
吾輩は名無しである :2010/04/19(月) 01:47:19
「高慢と偏見」の最初の1行が ユーモアだと気がついたのが 俺は遅かった。 すぐにユーモアだと気がついたひと いますか。 「お前だけが気がつかないだけだ」 なんて意地悪いわないでください。
870 :
吾輩は名無しである :2010/04/19(月) 08:14:03
ユーモアを交えて今も変わらない世界の普遍的真理を 言ってるんじゃないのか?
>>869 旦那は最初の一行ですごくウケてたけど、私には面白くも何ともなかった。
872 :
吾輩は名無しである :2010/04/19(月) 16:24:41
It is a truth universally acknowledged that a single man in possesion of a good fortune must be in want of a wife. in possesion ofをin want ofで受けてるところだけが洒落で、 別に大受けするほどの文章じゃないがw 大受けした人がいたという話の方がずっと面白いw
>>872 出だしが論文みたいに堅苦しいのに、オチがin want of a wifeかよ!
って感じで面白いのだ。
とイギリス人が言っていた。
874 :
吾輩は名無しである :2010/05/15(土) 14:31:44
そろそろBBCで「P&P」ニューバージョンやらないですかね? それともコリンファース版が金字塔みたいになってしまって もうしばらく作れそうもないのかな。 あれから15年経つもんね。
キャスティングが難しいねえ コリンの顔が好きじゃなかったので、新しいの見たいな
876 :
吾輩は名無しである :2010/06/06(日) 17:06:29
BBC、エマなら2009年に新バージョンやったよね。今つべで見てるけれど、エマ役の子が イメージと結構異なる・・。
入りが過去の作品とは違って工夫されていて良かった BBCは2回目であとは映画がありましたね
>>848-851 私も読んだ。すげー笑ってしまったw
やけに日本リスペクトな設定がかなりおかしい。
オースティンファンでスプラッタ展開が大丈夫なら
ぜひ一読すべき。
利口パン
880 :
吾輩は名無しである :2010/07/04(日) 11:19:08
BBC『エマ』を今更ながら見ました。片平なぎさに見えてウンザリw
881 :
吾輩は名無しである :2010/07/04(日) 19:26:37
オースティンは恋愛のことしか考えられない、くだらない女の典型だ。 こんなやつがなんで評価されてんだよ。。。
882 :
吾輩は名無しである :2010/07/04(日) 22:59:58
わざわざ書き込むあなたはいったい。。。
オースティンってコストの安い小説ですね(笑)大森望
884 :
吾輩は名無しである :2010/07/06(火) 18:14:54
これだけ長い間世界中で愛されている事を考慮すると、 世界中がずれてるか、あなたがずれているかを考えるのは容易。 もちろん個人の好き嫌いでいいんだけど。
>>884 上記の方々とは別人だが、何でオースティンが現在まで生き残っているのか全く理解できない。
「赤毛のアン」のモンゴメリの方が少なくとも人物描写・心理描写においては
ずっと優れた作家のように思える。
「高慢と偏見」BBC版は大好きで何度も見るんだけど、ときどき単に玉の輿に乗りたい女の
サクセス・ストーリーにしか見えなかったりもする……。
BBCのエマ、 ロモーラガライがエマで マイケルガンボンがミスターウッドハウスで 弁護士イーライがミスターナイトリーなのですね 見てみたい
887 :
吾輩は名無しである :2010/07/15(木) 03:40:58
>885 もしかして「高慢と偏見」しか読んでないんじゃないの?
888 :
吾輩は名無しである :2010/07/15(木) 08:45:39
コーマンと変態しか興味ない俺w
889 :
吾輩は名無しである :2010/07/15(木) 09:15:12
やっぱ、「エマ」かな。。
>>887 「説得」と「分別と多感」を読んだ。
「エマ」は途中で放棄。残りの作品読む価値あるのかなあ。
「自負と偏見」読みました。 次に読むオースティン作品に迷っています。 ノーサンガー・アビーかマンスフィールド・パーク どちらがいいか決めかねています。助言お願いします。
マンスフィールドは評価が分かれる。 主人公が堅物過ぎとか言われる。ちょっと長いし。 普通に楽く読めるノーサンガーから読んだ方がいい。
893 :
吾輩は名無しである :2010/07/17(土) 19:36:18
利口パン
>>891 個人的にはノーサンガーのが好き。
マンスフィールドの方も面白いんだけど、
いささか主人公が受身過ぎる……。
896 :
吾輩は名無しである :2010/07/20(火) 04:07:25
>>890 887♂だが、ぼくは特にエマとノーサンガーを溺愛しているので、
エマを楽しんでもらえなかったのはとても残念だ。
あの会話文の、コンベンショナルな抑制を避けがたく踏み越え続ける
はじけるようなスピリット、生気、ユーモアが
翻訳でかなり失われてしまっているのではなかろうか?
>>896 890だが、エマが痛すぎてダメだった。
文体は翻訳の問題も大きいかもしれないが、障子に開いた穴にちみちみと穴ふさぎシールを貼っていくような
(この比喩解るかなぁ……)きめ細かい辛気くささがどうも好きになれない。
それと、女主人公の人生の目標が、結局は金持ちで地位の高い男と恋愛して結婚、自分の地位を上げること
なんじゃないの?と思えてしょうがない。
その辺はオースティン自身の願望の投影なんじゃないか、一連の恋愛小説のヒロインたちは実はメアリー・スー
なんじゃないかなと思うんだけど、どうだろう。
過去ログを見ると実は結構浅ましい部分もある人だったようだし。
898 :
吾輩は名無しである :2010/07/22(木) 02:47:07
直レスで率直に述べるが; 途中で投げ出したということは君は「エマ」の魅力にまだ全く触れていないのだ。 確かにエマは軽率でやや浅薄な性質の女だが、これが後半からクライマックスにかけて、 プライドと希望と羨望と、自己嫌悪と嫉妬と不安の濁流に七転八倒、悶絶しながら 人生の機微と他人の気持ち学び、自分の本当の心に目覚めてゆくという 教養小説的ダイナミズムを羽毛のように心地よい軽やかなユーモアで くまなく包み込んだ恐るべき恋愛コメディであり、とくに終幕にいたる 100ページほどは予断を許さぬ抱腹絶倒の面白さなんだ。 でもね、ラブコメとイギリス土着の野趣あふれるあのまったり感が苦手だったら、 それはもう、いくら好きになれと言っても無理だわな。 それに・・あの間合いと微妙なユーモアがちゃんと訳されているのだろうか? そもそもユーモアであることにすら気づかなかったりしやせんだろうか・・・
エマはIQ84
エマはむしろ頭の回転は速いキャラとして設定されてるけど ただ複眼思考的な思考の拡がりや深みが無いだけ
イヤな女。 それだけ。
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tes
904 :
吾輩は名無しである :2010/08/01(日) 21:17:48
オースティンが何かと盛り上がってる昨今なのに、説得(ですよね?)の映画版DVD はなんで再発しないかな。
分別〜、高慢〜、説得、ノーサンガーはときどき原作とドラマ・映画を交互にみます エマ、マンスフィールドは映像だけときどき観てます 原作を読んでいて罰ゲームと感じたのはマンスフィールドです 教養書というより宗教本でしょうか夏に読むとイライラが増します
申し訳ないけど読者にも高慢さを少し感じる・・・ とかいうとお約束みたいにアレがくるのかなあ?
上手く書かれたハーレクイン・ロマンス
>>906 どんなところがそう思うの?
純粋に興味あるので教えて欲しいっす
高慢と偏見とゾンビを読み始めたが、何気にダーシー視点もあるんだな エリザベスの鍛え上げられた腕に目を留める描写に爆笑した
岩波の説きふせられてを読んだが、訳が変だ。 翻訳した文章によく見られる、日本語として違和感のある文章になっている。 いろいろ翻訳された本を読んできたが、その中でも最悪クラスの訳だ。