伝説のバンドフリッパーズ・ギターの
(特に歌詞についての)文学性について語るスレです。
2 :
吾輩は名無しである:03/05/15 21:18
言葉など、もう無いだろう。
わかるべ?
「ヘッド博士の世界塔」の中の「世界塔よ永遠に」より
「僕は緩やかに死んでゆく、いつも少しずつしんでゆく
ひどく穏やかに死んでゆく、僕はやわらかく死んでゆく」
5 :
吾輩は名無しである:03/05/15 21:21
3
あ、ここ洋楽板じゃないのか。見誤った。
アズテック・キャメラの「ナイフ」を引いて小沢の坊がなんか書いてたな。
探してこようか。
所詮板違いだからsage推奨。 > 1
>8
了解。
でもアメリカの大学では英文学で
ボブ・ディランの詞とかを講義してるらしいけど、
日本でもオザケンの詞の講義とかすりゃいいのに。
間違って上げてしまった…
緩やかに死んできます…
よっしゃ、とりあえず1が最も素晴らしいと思う
フリッパーズの歌詞はなんだ?教えれ。
個人的には小沢ソロ、小山田ソロの方の
歌詞がすきなんだけど。
>11
上に書いた「世界塔世永遠に」もいいけど
「全ての言葉はさよなら」(「カメラ・トーク」)の
「分かりあえやしないってことを分かりあうのさ」
も最高だね
「午前3時の熱く焼けたアスファルト」ね。
14 :
吾輩は名無しである:03/05/15 23:59
lost & foundが一番好き。
Tonight I recount the detail how I lost and found the presence…
小沢の恩師である柴田元幸の本で、小沢やフリッパへの言及けっこうあるね。
ファブ・ギアの英語監修?は柴田先生だったりする。
小沢を見て、頭が良すぎると芸能人は辛そうだなと思た
「パクリ!パクリ!パクリ!」
18 :
吾輩は名無しである:03/05/16 02:39
だからパクリじゃなくって
19 :
吾輩は名無しである:03/05/16 02:59
君のいっつも切り過ぎの前髪のような/変な気持ちだってどうにかなってゆく
僕のいっつも荒れすぎの唇離れた/新しいフレーズが君に届いたらいい
ここ好きなんだけど、よく見ると全然面白くないな・・・
>>13 回る回る回り続ける/僕たちの目は見えすぎて/
きっといつまでも死を告げることだろう/
この部分が好きです。
最近まで"op"を「大地のうた」のオプーだと勘違いしていた僕。
>>14 びびった。ロリポップソニックですか。結局聴いたことありません。
一時期、小沢が小説を書いているっていう噂があったけど、
単なる噂だったんですかねー。
意味なんて何もないさ
>>15 おぉー。それは知らなかったー。
今度本人に聞いてみよっとw
24 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:14
>>23 ファブ・ギアじゃなくてファーストの「海へいくつもりじゃなかった」
だろ?ちなみにこのタイトルがアーサー・ランサムからきてることは
常識だよね?
25 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:15
ファブ・ギアのインナースリーブ見てみ。柴田センセのお名前書いてあるから。
海行きの頃はそこまで柴田氏と親密ではなかったと思われ。
27 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:34
>>26 なるほど。でも、タワーの「海行き」のポップに
「柴田(英語の先生、という表現だったが・・)にみてもらったとか」
なんて書いてあったような気がするし、ちょっと失念しちゃったんだが
なんとかというサブカルのムック本にも同じようなことが書いてあったような
気がするんだけど・・
>>23氏が確かめてくんない?w
28 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:36
29 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:40
「海行き」が出たのは1989年、小沢が21のとき。
専修に進みゼミに所属してるはずだから柴田との接触はあったんじゃない?
てか、小沢は68年生まれで、一年間早稲田で仮面してるから、
スリーチアーズが出た89年の秋口はまだ2年生で教養課程だったと。
90年の春、3年生以降(カメラ以降)柴田センセイと親密になったと。
どうよ、この推理?
31 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:46
うん、説得力あるねえw
ただ、教養課程でも「翻訳」かなんかの授業があり、
そこで知り合いになったという可能性も考えられる。
東大で柴田先生と関係のある人が訊いてみてちょ。
32 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:50
小沢は68年生まれだけど週刊プレイボーイでイヴちゃんのことを知って
抜いてもらおうと1万円札もって新宿ワンダラーに赴いたが
ガキだからぼられてワンワン泣いているいるところを、ナイタイ見て
一発抜きに来た柴田センセイに助けられて、2丁目兄弟になったと。
どよ? ずぼしだしょ?
33 :
吾輩は名無しである:03/05/16 16:57
34 :
吾輩は名無しである:03/05/16 17:01
三島賞とった小野も柴田の授業にでていたが、一回小沢が
ゲストで来たことがあるっていってたな。
35 :
吾輩は名無しである:03/05/16 17:19
>20
回る回る回り続ける/僕たちの目は見えすぎて/
きっといつまでも死を告げることだろう/
俺はずっと
きっといつまでもしめつけることだろう/
と勘違いしてたよ。サンキュー。
つーか柴田はよ、ちょっと前佐藤良明と一緒に東大の1、2年用の
英語の教科書作って話題になったじゃん。
小沢んときも1、2年から学生に接してたんじゃねえの。
そんで小沢が興味をもち、ゼミに入ったと。
この推理はどうだ?
38 :
吾輩は名無しである:03/05/16 19:02
昔、どっかの雑誌で小沢が柴田と対談してて、
オレンジジュースの歌詞の翻訳を添削してもらった、とか言ってた。
(イルカのジャケのCD。翻訳と解説がフリッパーズ)
あと、「ピンチョンをミュージシャンにたとえるなら誰ですか?」みたいな
小沢にしては頭が悪そうな質問してたな、確か。
フリッパーズ1stの詞をチェックしたのは、ブライアンなんとかっていう、
ボアダムスのヨシミの旦那だったはず。
小山田が知り合ったんだよ。交通事故で入院した時、偶然、同室だったらしい(笑)。
ブライアンは、小山田2ndの詞も共作してたんじゃなかったけ?
小沢の作品は単独スレで語るに相応しい価値があると思われ
自治厨は一度氏んだほうがいいと思われ
まぁまぁ (・∀・)マターリしる
>>28 ?
まあ、確かにオザケンはアメリカに行って、小山田圭吾は結婚して、
もう2人にあの青春の甘酸っぱさと物憂さをたたえた曲を作ることは
できなそうだけどな。
誰か音楽に詳しい人、これぞポスト・フリッパーズ・ギター
だっていうようなバンド(個人でもいいけど)教えてくんない?
43 :
吾輩は名無しである:03/05/17 01:02
ポストでも何でもないけど・・・
個人的に似てるなぁと思うアーティストを。
初期のビーチボーイズ
フィッシュマンズ
ロマンティックと諦念が基本にある点で
フィッシュマンズはフリッパーズ・ギターに比べると
成熟してる感じがする。
フリッパーズ・ギターが20歳前後向けだとすれば
フィッシュマンズは20代後半くらい向けって気がするけど。
例えばBig Bad Bingo とかは Elbow Bonesの A Night In New York(84)
そのまんまだから作曲センスとかはそんなに大した事ない。
編曲と作詞のセンスが抜きん出ていただけの話で。
あの手のサウンドはクレプスキュール・レーベル系のアーティストや
アノラック系をあされば簡単に探しだせる。
アノラックはMIDIからシリーズが出ていた筈だ(品切れだとは思うが)。
日本だとVENUS PETER、SPIRAL LIFE、BE FLOWER、BRIDGE、NELORIES
とかがポスト・フリッパーズなんだろうね。
ここまで世の中がクラッシュしちゃうと
ああいったナイーヴでアンニュイなサウンドが受け入れられる余地はもうないな。
ま、「青年達の午後」の時代はもう失われたたと言う事で、
大人はジャズやボサノバを聴きましょう。
テトラプ(ry
47 :
吾輩は名無しである:03/05/17 06:48
「サブカルチャー世界遺産」(扶桑社)にハッキリ書いてあるね。
ファーストの英語、柴田に添削してもらったって。
48 :
吾輩は名無しである:03/05/17 06:56
ブライアンと柴田、ホントはどっちが正しいんだろ?
両方とも正しいのか?w
>>38はソースないかい?
一枚目が出た直後、交通事故にあった小山田が入院した病院で無頼案と知り合った。
FRIENDS AGAINのネイティブチェックをしてもらったと言明したインタビューを
読んだことがある。
また、HAPPY LIKE A HONEYBEEでのblameの使い方は明らかに文法的なミスだと思われるが、
柴田センセがチェックしていたらいくらなんでも気付くだろう。
よって、無頼案はFRIENDSのチェック、柴田はCAMERA TALK以後の付き合いで
FAB GEARに謝辞あり。
この話題の結論はこれでOK?
50 :
吾輩は名無しである:03/05/17 10:33
柴田の話題は終了でいいけど、
ふーん、FRIENDS AGAINって1stの後に出てたのか。
やや後追いで聴き出したから知らなかった。
前にFMステーション(だったかな?)で、
外人に日本のミュージシャンの発音チェックしてもらってて、
フリッパーズの1st聴かせたら、
「まったく聞き取れない。それどころか、歌詞を読んでもわからない」
と言ってた(笑)。
その中で、発音・文法とも正確だと褒められてたのは、
たしか、マキハラノブユキだったと思う。
51 :
吾輩は名無しである:03/05/17 10:46
>>45 >例えばBig Bad Bingo とかは Elbow Bonesの A Night In New York(84)
>そのまんまだから作曲センスとかはそんなに大した事ない。
A Night In New Yorkは聴いたことないな。
頭のメロディはピチカートの1st収録の曲と同じだから、
両者とも元ネタは同じということ?
まあ、作曲能力は福山雅治並みだね。編曲といっても、実際は
「この曲っぽくして」と元ネタのレコードを吉田仁に渡した程度だろう(笑)。
>>50 それ読んだよ。トーレ・ヨハンソンだろ?LとRの発音が云々とか。
あの企画は実にくだらないと思ったな。
ネオアコやってる連中は非英語圏の人間(仏・西班牙・伊その他もろもろ)
もみんなヘッタクソな英語でやってる連中が多い。
オリジネーターへの敬意という意味合いももちろんあるし、
それよりなによりヘッタクソな英語でわけわからんギターをグニョグニョ・ジャカジャカ
ってのがある種ネオアコの青臭い魅力の一つなわけだからね。
スリーチアーズや炉李ポップも小山田がバリバリの巻き舌英語なら
あのエバーグリーンな輝きは得られなかっただろう。
英語技能検定じゃあるまいし、そういう部分を抜きにして
発音だけを物笑いの種にするようなあの記事は、編集者の無能振りを物語っていると思ったよ。
音楽雑誌としての視線を自ら放棄しているわけだからね。
(まあ、まもなくあの雑誌も予想にたがわず廃刊になったわけだが。)
ハイファイないたずらさきっと意味なんてないさ〜
big bud bingo
この部分がたまらなく良かった。
∧∧
⊂(・へ・)つ-、 <なんだよこのスレ
/// /_/:::::/
|:::|/⊂ヽノ|:::| /」
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
/______/ | |
| |-----------|
55 :
吾輩は名無しである:03/05/17 17:18
blameの使い方べつに間違ってないでしょ。
どうでもいいけど。
>>52 そもそもトーレもネイティヴじゃないからな〜w
やつの母国語はスェーデン語だろ?
56 :
吾輩は名無しである:03/05/17 17:19
板違い。削除依頼よろしく。
坂本龍一が小沢ソロを認めてたっつうのはマジですか。
坂本はブギーバックに感じ入るところがあって、アナログを自分のスタジオに飾ってたらしい。
月刊カドカワでむかし対談してたよ。
>55
we are not to be blme の be はいらないでしょ
それともなんかそういう用法あるの?
61 :
吾輩は名無しである:03/05/17 17:36
板違い。削除依頼よろしく。
うるせぇ自治厨がうっとうしいのでここらで文学ネタを。
フリッパの詞は英米を中心とした文学からの引用が非常に多い。
伝説のファンジン「FAKE」で非常に詳しい考察がのってたんだけど、知ってる人いる?
63 :
吾輩は名無しである:03/05/17 17:46
板違い。削除依頼よろしく。
64 :
吾輩は名無しである:03/05/17 17:47
踊る大捜査線themovie2はレインボーブリッジを封鎖せよ!
青島刑事がレインボーブリッジ封鎖できません!!!!
と叫ぶと、その後ろでレインボーブリッジは
BOMB!!!
過大評価されすぎ
削除よろしく
今、自宅にあるMD整理しながら思ったんだけど
ポスト・フリッパーって特に歌詞に関しては
中村一義だと思うんだけどどうだろう。
>>62 『午前3時のo.p.』の元ネタはフィッツジェラルドの『取り扱い注意』である
って話をどこかで読んだんだけど、それって「FAKE」だったっけな…?
メーリングリストでしょ。
いや、中村一義の歌詞は初期ブルハーツだべ。
言葉の裏を読み取るまでもなく
脳味噌にダイレクトに伝わる感じや、
心を抉り取られ、切なくなっても
ムクムクと勇気が湧いてきちゃう感じは。
もろ実生活に反映すると言うか。
70 :
吾輩は名無しである:03/05/17 23:10
板違い。削除依頼よろしく。
71 :
吾輩は名無しである:03/05/17 23:12
72 :
吾輩は名無しである:03/05/17 23:16
中村は2枚目のアルバムまで。それ以降は糞も糞、いっそ消えてくれおれの前から
73 :
吾輩は名無しである:03/05/17 23:21
でも中村の人生は続くよ♪
74 :
吾輩は名無しである:03/05/17 23:43
正直、詩で言えば
佐藤伸治>小沢健二>小山田圭吾
75 :
吾輩は名無しである:03/05/18 05:28
>>67 バリバリ矢作俊彦じゃん。
ロキノンで小沢が矢作にサインをねだったことが
報告されていたw
板違い。削除依頼よろしく。
77 :
吾輩は名無しである:03/05/18 11:36
>>75 そのまんまのタイトルが、
「マンハッタン・オプ」シリーズかなんかの中にあるの?
>>77 オプは矢作かもしれない。
午前三時についてはフィツジェラルドだと思われ。
さて、その記念すべき1曲目、「ハロー」といえば J・D・サリンジャー「エズメのために 愛と汚れ」
のおける「ハロー ハロー ハロー …」と習いたての言葉を書き並べる愛らしいチャールズを
連想される方も多かろう。しかしむしろ考えるべきは邦題ではないだろうか。
「いとこの来る日曜日」というシチュエーションを手がかりにするならば、たちどころにエーリヒ・
ケストナー「エミールと探偵たち」が想起されよう。
このドイツの児童文学の名作(まずい、英米からはずれてしまった)のあらすじは、いとこの女の子
とおばあさんの家を訪問する、主人公のエミールが、その途中、汽車の中で泥棒にあい、
お金をなんとか取り返すべくベルリンの少年たちと協力して…というもので、何といとこの
女の子は主人公を自転車で迎えに来るのである。
この歌では、役割と性別をきっちり正反対にしてあるのが、フリッパーズ流のひねた素直さ
といったところだろうか。こうしたポジとネガのような対応は、他にもいくつか見受けられる。
例えば「FIRST OF A MILLION KISSES」(フェアー・グラウンド・アトラクション1st)という美しくも
ロマンティックな概念に対する「千回目のキスシーンすんで口の中もカラカラさ」という物憂い
倦怠感への変換。これはフリッパーズの歌詞が常にロマンティックを志向しているわけではない、
という一証左ともなろう。
エーリヒ・ケストナー「エミールと探偵たち」
岩波少年文庫 岩波書店
柴田: いやいや、そんなことはない。ぼくらだったらベンチャーズとかそういうの
だった。それでクィーンが出てきたときに、もうロックのことを進化論的に考えても
仕様がないのかな、 と思ったんですよ。あの頃からシンセサイザーを使うのが
まったく当たり前になった。シンセサイズというのは、統合するとか、合成するとか、
総合するということじゃない。 いままでのものを壊して新しいものを作るというより
は、いままでにあるものをどう使うかというように音楽がなってきたのかと思ったん
ですけどね。
小沢: それは音楽だけのことなんですか。
柴田: そんなことはない。たとえば文学だと、ボルヘスがほかの人の文章を引用
するだけで一冊、本を作ったりしている。しかもそれが、誰が見てもまぎれもなく
ボルヘスの本である、というふうになるんだよね。
小沢: そのことがロックについてなぜいま頃、声高に語られているんだけど、
ほかの芸術でもそういうことはがんがん進んでいて、それこそボルヘスなんて
どれだけすごかったかということになる。
柴田: だからロックで「引用」が大きな問題になっても、別にそれで、じゃロックは
死んだのかとか、ロックは何だったのかとか、というふうに過去形で問う必要は
まったくない。 大抵の芸術はそうなるということでしょう。
小沢: あっ、先生、『レザボア・ドッグズ』という映画を見てください。「スティーラーズ・
ホイール」の「スタック・イン・ザ・ミドル・ウィズ・ユー」という曲がほぼテーマ曲なんで
すけど、ようするに へんな時期のバブルガム・ロックみたいなものが、全編かかって
いるギャング映画なんです。エンディングにニルソンの「ココナッツ」という曲がかか
る。なんともいえないんですよ。 「スティーラーズ・ホイール」って、売れたんですか。
柴田: わからない。ぼくは、「スティーライ・スパン」の方が好きでしたね。
小沢: (白々しく)と、こういう調子で話ができるから、ロックは楽しいなあ(笑)。上の世
代の人と話せるのが楽しい。
柴田: 昔は世代を断絶する音楽だった。ドント・トラスト・オーヴァー・サーティーズ、
30歳以上は信用するな、というモットーでしたからね。 それがいまでは、ぼくが「若
者」に近づくための有難い共通項です。
小沢: ロックなんて、好きじゃなかったら、どうでもいいことでしょう。
柴田: でもジャズくわしくても、若者は敬意を持ってくれないわけですよ。
小沢: そうですね。
柴田: 大学で以前は「先生、村上春樹さんとお知り合いなんですって」と学生にうら
やましがられていたのがいま、「先生、小沢健二さんとお知り合いなんですって」とう
らやましがられる。(笑)
小沢: (白々しく)そういう意味では大人の世代と子供の世代をつなぐ役割をしている。
柴田: (白々しく)してるね。
小沢: じゃ、アメリカ小説の現在の翻訳状況というのは、ロックでいうと、どのくら
まで紹介されているんですか。
柴田: さあ……
小沢: ビーチ・ボーイズみたいなものは出ているわけでしょう。
柴田: わからないな。……ピンチョンだって、いま本屋さんで、『V.』を見付けようと思ったら大変でしょう。
小沢: 平積みで売っているところはないですよね。『V.』というのは、ロックでいうと、
どのくらいのレベルですか。
柴田: そうだなあ……ビートルズ、ストーンズのレベルなのかしら。いや、それは
大学教師のもの言いだな。なんで迷ってしまうかというと、ピンチョンは読みたいと
思う人や、 読んですごいと思う人よりも、読まなくちゃいけないと思って買っている人
のほうが圧倒的に多いと思うから。ロックはそこまではいっていない。聞きたい音楽
から聞かなくちゃいけない音楽になりつつあるにしても。
小沢: なりつつ、ばりばりある。
柴田: 行く末はそうなるのかな。カントリー&ウェスタンって、いま死んでるといって
いいの。
小沢: そうでしょうね。
柴田: ああいうように伝統芸術になって、絶え間ない自己反復をやるようになるの
かな。つまりいちばんの違いは、ぼくなんかはアーティストの系譜の中でロックを
聞いていた。 それがそうじゃなくなって、聞く上でも作る上でも、ジャンルの総体と
どうかかわるかが問題になってくるということかなあ。
柴田: 60年代の末というのは、ロックが「われわれが」という言い方を覚えた
というか、やたら「ゲット・トゥギャザー」とか「ウィ・キャン・ビート・トゥギャザー」とか、
「トゥギャザー」というのがあの頃のキーワードですね。 その頃は音楽だけの話では
なくて、「われわれ」若者が世の中を変えるんだという、そういう希望、妄想を持てた。
それが70年代に入って、急速にシラーッとして、逆に小さいぽく、わたしというのを
緻密に歌うようなシンガー・ソング・ライターが多くなってきた。世の中の流れに
くっついている、というか。 というように社会史に説明できるのは、70年代の半ば
くらいまで。あとは正直言って、よくわからん(笑)。だんだん歌詞が括弧つきになって
いるということぐらいしか分からない。 サザンオールスターズは「〜したら」という
言い方が多い。フリッパーズ・ギターは「〜だろう」という言い方が多い。「だ」じゃない
ですよね。
小沢: すみません、もう最近「〜だろう」はやめました。
柴田: いや、謝ることはない。時代精神の体現なんだから。(笑)
小沢: ぼくが「〜だろう」という言い方をしなくなったのも、そうなんだけど、それも
やっていければ、サザンと同じで「〜だろう」派みたいになってくる。それにぼくが
「〜だろう」を開発して使いまくってた頃は確かに時代精神だったように思うけど、
下手にぼくの真似して「〜だろう」とか言う奴とか出てくるってのは違うでしょう。
それじゃ時代精神ごっこというか……。でも、いきなり括弧が取れて「だ」ということ
はないですね、きっと。
柴田って、勲?
柴田: 小沢くんはものすごくたくさん聞いているでしょう。
小沢: 柴田先生からもらったレコード、そこには15年間くらいのものが順番が
目茶苦茶に入っているじゃないですか。なんでこんなレコードが入っているだろうと
思うんだけど、 それがもらってから2年たってピピッとして、「これかあ」なんていう
ことが、あったりする。
柴田: 読者のために注釈すると、それって部屋の掃除のときに、小沢くんに
好きなの持ってっていいよと言ったら、じゃ全部もらうと持って行ったものなんです
けど、そうか、じゃ、またあげるよ。
小沢: 本当ですか。
柴田: うん、まだ少し親の家にある。同じことを本でだれかやってくれないかな。
小沢: それも狙いたいですよ。
小沢: 「ウッドストック」にカントリー・ジョー&フィッシュというのが出ている。1
分半ぐらいだけ。あの人たちって、なんであんな フェスティバルに出ることになっ
ちゃったんですか。格とか、あまりにもみみっちいように見えるんですけど。
柴田: カントリー・ジョーは、初期には結構ラディカルだったんです。メッセージが
あれば、わりと音楽はどうでもよかった。
小沢: ジャ・ジャ・ジャ・ジャ・ジャッ、マリファナ、というだけの曲ですね(笑)。カント
リー・ジョー&フィッシュみたいなものが、 強いのかなあという気がしますね。
柴田: どういうこと?
小沢: 目茶苦茶さがロックだというか、単純バカというか、単純に滅茶をやるという
か。
柴田: それはジャズにもないし、ほかのリズム&ブルースにもないロックの強みじゃ
ないかな。
小沢: だといいなあ、と思って。
柴田: それはそうだと思うよ。スティーブ・エリクソンも愛読してるレスター・バングズと
いうもう死んでしまったロックの評論家がいるんだけど、阿呆をやることがロックの本
質である(笑)、 みたいなことを言っている。
小沢: そういう阿呆をやる方向に向いている奴は、聞く気になりますね。
柴田: 阿呆をやっていいジャズ、というのは考えにくい。フリー・ジャズとかたしかに
目茶苦茶だけど阿呆じゃないですよね。やっぱり「思想」であって「深み」が出てきた
りするのが価値だと一時、 思っていたけど、実は深みなんてどうでもいいんじゃない
かな。それがロックの強みじゃないかと思いますけどね。
小沢: だからロックはカントリー・ジョー&フィッシュに向かうとおもしろいなと思って。
柴田: やっぱり阿呆をやることの輝きというのは、ロック独自のものかな。
小沢: ぼくもそれは素直に思う。
柴田: でも小沢くんのような頭のよい人間が阿呆をやるのは、下手するといちばん
悲しいことだから、やらないほうがいい。(笑)
小沢: でも、ぼくは力強い、頭が筋肉で出来ているような阿呆というのは、やっぱり
好きですね。(笑)
板違い。削除依頼よろしく。
この対談の面白い箇所はどこ?
歴史的資料としての価値はあるな
91 :
吾輩は名無しである:03/05/18 17:05
板違い。削除依頼よろしく。
無意味に改行すると鯖の負担になるよ?
93 :
吾輩は名無しである:03/05/19 00:38
94 :
吾輩は名無しである:03/05/19 01:01
パクリ
95 :
吾輩は名無しである:03/05/19 09:42
午前3時はサイモンアンドガーファンクルって線も考えられるな。
「やがて鐘が鳴る」は三田誠広の「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」
からでしょうな。
96 :
吾輩は名無しである:03/05/19 11:33
ロリポップソニックの歌詞ってどうだったの?
いくらなんでも柴田以前では?
97 :
吾輩は名無しである:03/05/19 16:28
照れないでフリッパーズ聞ける奴らが羨ましいと思ったのは俺だけじゃないはず。
その微かな後ろめたさがいいんじゃねぇか
>>97-98 そういった意味では
>柴田: でも小沢くんのような頭のよい人間が阿呆をやるのは、下手するといちばん
>悲しいことだから、やらないほうがいい。(笑)
ここが一番的確に表していると思うな。
100 :
吾輩は名無しである:03/05/20 15:42
>100ゲットニダ ━━<ヽ`∀´>@∀@)`ハ´)´Д`>━━!!!!
>>100は韓国固有の領土ニダ!
/|__
>>99 所詮チョパーリの脳ミソではウリには勝てないニダ!!
/ ̄ | ヽ
>>101 謝罪と賠償を要求するニダ!!
___<<丶`∀´>
>>102 102ゲットした栄光ある
>>102は在日ニダ!
=≡ / .__ ゛ \ .∩
>>103 中国様!?ごめんなさいニダ、
>>103は差し上げますニダー
‐=≡ / / / ◎/\ \//
>>104 4コタホアー!!ティンコたってハムニダ!!
‐=≡ ⊂_/ / / .\_/
>>105 チョパーリ女発見ニダ!!レイープするニダ!!
‐=≡ / /
>>106 には名誉国籍をくれてやるニダ!! 拒否は許されないニダ!!
‐=≡ | _|___
>>107 200ゲットはさせないニダ!! レーザーポインタを食らうニダ!!
‐=≡ \__ \
>>108 ウリこそは北東アジアの盟主ニダ!!アガシを献上シル!!
‐=≡ / / /
>>109 109はウリナラ起源ニダ!!チョパーリが取るなど半万年早いニダ-!!
``) ‐=≡ // /
`)⌒`) ‐=≡ / | /
;;;⌒`) ‐=≡ / /レ
;;⌒`)⌒`)‐=≡ (  ̄フ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
101 :
吾輩は名無しである:03/05/21 02:20
love and dreams are backの「撃つためのドライフルーツ」って
どのように解釈すればいいのでしょうか?
また、スターコレクターってなんだろう。デパートにあるもの?
私が想像しちゃったのは、屋上の遊戯機だったんだけど。
102 :
吾輩は名無しである:03/05/21 15:06
103 :
吾輩は名無しである:03/05/21 15:06
104 :
吾輩は名無しである:03/05/23 17:13
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
IP出ないの、山崎タン?
107 :
吾輩は名無しである:03/05/30 14:42
>>45 >例えばBig Bad Bingo とかは Elbow Bonesの A Night In New York(84)
>そのまんまだから
これ読んで、通販でElbow Bones買ったけど、
ぜんぜん似てないぞ!
>>107 あんな知ったかキモカキコを信じる藻前がアホ。
そういう言い方は(・A・)イクナイ!
まあ、音に関しては、
たしかにミモフタもないパクリが大量にあるわけだが。
とくにヘッド博士。
「ヘッド博士」は大量のサンプリングです。
確かに意味としてはパクリ=サンプリングですが、
響きが変わってくると思うのです。
パクリ=悪、恥知らず
サンプリング=文化、元ネタへの敬意
「ヘッド博士」を聞いた何年後かにスライやビーチボーイズに
触れる機会があり、二重に感動しました。
今じゃ、こんなレコードは著作権の縛りでなかなか作れないと思うな。
2ちゃん上だと往々にして、借用や引用、剽窃、模倣、踏襲、盗作、オマージュ、パロディetcを
一緒くたにして「パクり」と言ってしまうことが多いから混乱が起きるんだよね。
誰かそこんとこ整理して2ちゃん上に流布してくれないかな。
>>112 >一緒くたにして「パクり」と言ってしまうことが多いから混乱が起きる
いろんな板、いろんなスレでそういう局面に遭遇し(フリッパーズや
小沢がらみのことも多かった)、何度も懇切丁寧に説明したけど
まあ無駄だったね。
基本的にあまり教養のないアフォが多いわけですから。2ちゃんには。
パクリとサンプリングの違いくらいはわかる(正確な定義づけはできんがな)。
ついでに言えば、パクって悪いとも思ってない。
が、
パクリ=悪、恥知らず
サンプリング=文化、元ネタへの敬意
なんていう定義づけは ? だが。
そもそも、そんな定義づけでは、単なる好き嫌い以上の
区別のしようがあるとも思えん。
イメージとしては、サンプリングの方がニュートラルだな。
というか、サンプリングってのは、主に、
音色もそのままにして拾ってくる行為を言うと思うがな。
で、パクリは、コードは一緒だが自分で弾いてるとかそういう。
あと、やはりパクリの方がネガティヴに響きがちではある。
具体例で言うと、
Dolphin songならば、
ストロベリースイッチブレイドの部分は完全にサンプリングだな。
で、
バッファロースプリングフィールドの部分はパクリだな。
(だからイケナイとはまったく言ってないからね)
>基本的にあまり教養のないアフォが多いわけですから。2ちゃんには。
たまに2ちゃんねる上でこういうこと言ってるヤツいるけど、
お前はどこからモノを言ってるんだよ、と言いたいな。
世の中にはアフォじゃない人間もいるという、非常に当たり前のこともわかりませんか?
むかしロキノンジャパンで、「フリッパーズのやろうとしたことは、現代の『ドン・キホーテ』なのだ」
って書いてた椰子いたな。鋭いなと思った。
セルバンテスはあの書物で、当時の流行だった騎士道物語の引用やパロディーを通して、
徹底的な物語批判を行なった。
風車を相手に(それと自覚しながら)立ち向かう愚直さも、実はフリッパーズの
一面だったりしたわけだしね。
>>115 まさかと思うけど、あたくしに向かって言ってる質問じゃないよね?
118 :
吾輩は名無しである:03/06/01 10:35
>>114 >バッファロースプリングフィールドの部分はパクリだな。
あの部分は演奏し直してるの?
僕も昔、サンプリングのみで曲を作ろうとしたことあるけど、
あれはキーが同じ曲同士を繋げないとといけないから、
かなり選曲が制限されるね。自分で演奏したほうが早い。
今の機材は、ネタのキーとか、テンポも変えられるのかもしれないけど。
>>114 >音色もそのままにして拾ってくる行為を言うと思うがな。
自分たちで演奏できるスキルの持ち主たちが、なぜ「敢えて」流用という手段を選んだのか
という、その意図の部分が重要だよね。
>>119 だね。118さんによると、そのままサンプリングの方が実はめんどいみたいだし。
>>118 あーどうだろう。
ちょっと改めてききくらべてみようかな。
どちらも長いこと聴いてないから。
>>119 あ、サンプリングが簡単ってのと、
サンプリングが実はめんどいって具合に、
ちょっと意見が違うのに気づかなかった。すまそ。
頭悪い人ですね、このコテハンさん。
>>122 もとより、それは認めるよ。
以後ななしで。
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ