952 :
吾輩は名無しである:04/07/20 12:55
>951
そこらあたりの事情は、当事者の近辺にいた人しかわからないですね。
知ってる人、高野三郎氏は死去されているので、学生時代の人しかい
ないのではないでしょうか。
旅に出よう
テントとシュラフの入ったザックをしょい
ポケットには一箱の煙草と笛をもち
旅に出よう
出発の日は雨がよい
霧のようにやわらかい春の雨の日がよい
萌え出でた若芽がしっとりとぬれながら
そして富士の山にあるという
原始林の中にゆこう
ゆっくりとあせることなく
大きな杉の古木にきたら
一層暗いその根本に腰をおろして休もう
そして独占の機械工場で作られた一箱の煙草を取り出して
暗い古樹の下で一本の煙草を喫おう
暗い古樹の下で一本の煙草を喫おう
近代社会の臭いのする その煙を
古木よ お前は何と感じるか
原始林の中にあるという湖をさがそう
そしてその岸辺にたたずんで
一本の煙草を喫おう
煙をすべて吐き出して
ザックのかたわらで静かに休もう
原始林を暗やみが包みこむ頃になったら
湖に小舟を浮かべよう
衣服を脱ぎすて
すべらかな肌をやみにつつみ
左手に笛をもって
湖の水面を暗やみの中に漂いながら
笛をふこう
小舟の幽かなるうつろいのさざめきの中
中天より涼風を肌に流させながら
静かに眠ろう
そしてただ笛を深い湖底に沈ませよう
京都市内の河原町通りを北に上がって行くと、荒神口という場所がある。
そこはかつて立命館大学広小路学舎が西側にあり、東側に鴨川を背にするように
京都府立医大 近くには同志社大学等も隣接していた。 60年〜70年代大学闘争の頃
京都は中核派の拠点だったそうな。
荒神口前にはジャズ喫茶「しあんくれ〜る」があり、高野悦子はよくその店の片隅に
一人座り、煙草を吸っていたという・・・
立命館女子学生が放火=「火付けたらスカッ」−大阪府警
自分の住む団地のごみなどに放火したとして、大阪府警茨木署は20日、
現住建造物等放火未遂と器物損壊の容疑で、
同府茨木市三島丘、立命館大学2年の女子学生(19)を逮捕した。
女子学生は、今年6月ごろから大学の勉強に行き詰まっていて、
「火を付けたらスカッとすると思った」などと供述しているという。
958 :
吾輩は名無しである:04/07/20 22:08
「金閣寺」程でもなく、高野さん程でもない、単なる火付けの女子学生。
しぁんくれーるもなくなり、立命館の広小路もなくなってしまって、時代は大きく
変わってしまった。生真面目に生きた高野さんみたいな人、まだ立命館にいるので
しょうか。
959 :
吾輩は名無しである:04/07/20 22:59
>957日本人が人殺しをしたからといって、全ての日本人が殺人鬼なのかという議論と同じ。
でも この女学生可愛そうだね。19歳でありながら、今後は ある部分、不自由な人生になるかも。
立命館大学、小生は別の大学出身だけどいい大学ですよ。
ある意味でクソ真面目な学生が多いですね。
会社での 高野さん同級生組は優秀だけど 難しい先輩が多い。
960 :
吾輩は名無しである:04/07/20 23:16
>955
やはり 泣ける
961 :
吾輩は名無しである:04/07/21 00:24
962 :
吾輩は名無しである:04/07/21 09:49
>959
高野さん「20歳の原点」では、同級生で牧野さん以外余り打ち解けて話をす
る人いなかったみたいですが、「旅にでよう」修正の経緯もし同級生の先輩
に聞いていただければ隋分参考になると思います。難しいでしょうね
963 :
吾輩は名無しである:04/07/21 11:03
>962
ウ〜ン・・・・・・
964 :
吾輩は名無しである:04/07/22 02:30
>>949 >>立命大全共闘のビラである contestation 69年10月号にはE.T生の作として「旅に出よう」が載っているのだが、
まさか娘の自殺直後に 作品を提供するような親はいないと思うし、何となく納得がいかないのですよ。
>>950 >>立命大全共闘のビラ等出版されているのですか、確か高野さんの自殺後友
人達によりこの日記は発見されたとありました。友人達はまさか出版され
るとは思ってなくて、そのなかの一人が心打たれる詩として投稿したので
はないのでしょうか。
かもしれないし、あるいは本人が自殺前に投稿したのかもしれない・・
「contestation」は全共闘機関紙合同縮刷版(群出版)で読める(但し、この本自体
入手困難)。
全共闘の後姿(集会中?)の写真に例の詩(旅に出よう・・)がかぶせられている。
965 :
吾輩は名無しである:04/07/22 02:36
>>60年〜70年代大学闘争の頃 京都は中核派の拠点だったそうな。
京大や立命館には、中核派が拠点とする学部はあったけれど、京都という
地域レベルでは、白ではなく、赤=ブントの拠点でしょう。
ま。どうでもイイ話ですが・・
966 :
次スレ用テンプレ:04/07/22 08:56
967 :
吾輩は名無しである:04/07/22 09:01
968 :
吾輩は名無しである:04/07/22 18:09
残された未校正のノートの詩、自死直後にアジビラに載った詩、そして「二十歳の原点」の最後を衝撃的に締め括った透明感を極めた「旅に出よう」。
一体 誰があの詩を編み、完成させたのか。
謎だなあ。
969 :
吾輩は名無しである:04/07/22 20:45
「旅に出よう」高野さんの絶筆かどうか確かに疑問が残ります。だけど彼女の几帳
面な性格からして、その前から書いていたとしたらノートに書かれていたはずだと
思います。その経緯を知っている人はまだ存命していると想います。
だけど35年の歳月が過ぎたとしても、本当のことを言うのはつらいことかもしれ
ませんね。新しいスレッドたててくださいよろしく。
RISA-1972はいらねーだろ
じゃあなしで。
次スレは990を越えてからだな。
973 :
吾輩は名無しである:04/07/23 14:30
高野さんが絶望した、立命館の「日本史」まだあるのですね。
確か北山、林屋、奈良本、3教授は当時、大学当局への抗議の辞任をしま
したね。
974 :
吾輩は名無しである:04/07/23 18:43
975 :
吾輩は名無しである:04/07/23 20:06
>974
そっとしておきましょう。
西那須野駅を通過した時、そっと心の中で手を合わせればいいと思います。
実家にはご高齢のお母様もおられますし。
976 :
Ryou-Shou-Ka:04/07/23 21:02
さて、僕にとっての問題は小林と称される男の存在である。
僕が彼を許さない、といったのは、この事件の社会的な意味で
の事件性故からではない。そうではなくて、ここに恋愛におけ
る理不尽さを感じ取ってしまうからである。
僕が彼女の死におよぼしたこの事件の重みになかなか思いが
至らなかったのは、彼女自身が、そう思わせるようしむけてい
たからである。彼女は、この事件が自身にとって何ほどもない
ことであったとして徹底的に無視を決め込んだ。しかし、僕は
ようやく分かった。たとえ、彼女自身が過去のこととして決着
をつけたところで、実は、彼女の傷は深く抉られており、その
傷は時間とともに彼女の精神を蝕み続けていったのだというこ
とを。
Kは高野に恋をした。であるならば、本来的に彼が求めたも
のは高野の精神性にあったはずである。Kは、高野の肉体と精
神の全的な獲得を求めた。しかしながら、その意味で高野がK
を振り返るはずもなかった。そこで、Kは、高野の肉体を奪う
挙に出た。さりながら、Kが奪ったのは高野の肉体だけではな
かった。Kは、高野から徹底的に無視されながらも、その実、
彼女の精神に深く関わり続けた。結果的に、彼は、高野の肉体
と精神を全的に奪うことに成功してしまうのである。僕がKを
憎むのは、恋愛における本来の手続きに訴えることなく、そこ
にある肉体と精神の不可分を利用したというこの男の卑怯さゆ
えによる。
977 :
吾輩は名無しである:04/07/23 23:53
kは小林ですか、ワンゲルの先輩ですか、京大の人とは思えないですが。
「20歳の原点」に直接出てこない人ですか。
小林という名前を出しながら、何故kという表現にしたのですか。
kと小林は違う人ですか。
978 :
吾輩は名無しである:04/07/24 01:33
979 :
Ryou-Shou-Ka:04/07/24 09:12
Kは、小林です。分かりにくくしてすみません。「序章」の終末で、高野は、ワンゲル
のおそらくは先輩の小林によって暴力的に犯されます。それから、彼女の死までおよそ
6ヶ月です。僕は、「原点」の文庫本1冊分にわたる手記の分量のため、永い間、彼女
の死とこの事件の時間的な近接性に気がつきませんでした。
小林も多分仮名でしょうけれど、僕と同年輩のこの男は今も生きているはずです。
980 :
吾輩は名無しである:04/07/24 12:53
>979
以前に誰かが書いていましたが、「序章」が出版された時に朝日新聞の書評で、
批判めいた記事が載っていましたね。確か このようなものが世に出ることで迷惑に思う、もう触れないで欲しいと思う人も多いのでは との内容だった。
確かに小林氏とのことが 半年後の悲劇に繋がっているとの指摘は今まで気付かなかったけど納得できます。
しかしながら 彼女と小林氏しか分からないことを、片方の自殺の後に一方的に公表するということはいかがなものか。
小林氏が だれであるか、ワンゲルのOB名簿や 同窓会名簿で推測できるでしょう。
少なくとも立命関係者は、ネットでも調べられますよね、多分。
以前も小林氏のことを ケダモノ呼ばわりしている書き込みがありました。
二十歳の原点シリ−ズは出会ってから30年以上経ちますが、今でも何かの折に手に取る作品です。
でも、小林氏のことは出版当時から気になっていました。
981 :
Ryou-Shou-Ka:04/07/24 21:05
おおせのとおりです。ご指摘のとおり、過去の事実を暴くことが目的ではありま
せん。私の記述は、全て「原点」等の手記からの推測であって、なんら根拠のあ
るものではない。しかしながら、この推測が私にとっての真実です。「原点」は、
一個の文学作品として、私たちに人生の真実を垣間見せてくれる。そして既に半
生を了えた私に対してもその生き方を深く問い詰めてくる、そのように稀有な文
学作品なのです。
982 :
吾輩は名無しである:04/07/25 13:59
>981
おっしゃりたい事は私も良く分かります。
そろそろ絶版になりそうな感じもしますが、あなたと同じく何かにつけ己の姿を写していく
鏡だと思っています。
983 :
吾輩は名無しである:04/07/25 14:03
ブックオフで序章買って(・∀・)キタ!! これでヤット全部そろったよ。
984 :
吾輩は名無しである:04/07/25 16:39
以前 雑誌viewだったかな、山田かまちなんかと並んで 高野さんの記事が載っていた。
最後の下宿の大家さんのインタビュウや幾枚かの写真もあった。
大切に持っていたのに引越しのドサクサで亡くしてしまった。
誰かレスに載せてくれないかな。
お願い。
ストーキングとか、レイプとか、今もむかしもあるからね。
死んだら駄目だよ。
987 :
吾輩は名無しである:04/07/25 20:06
>985
いや、これでなくて・・・
988 :
吾輩は名無しである:04/07/25 21:33
989 :
吾輩は名無しである:04/07/26 10:33
「旅に出よう」の詩確かに手が入っていますね。
原始林の中(を) 原始林の中(に) 湖水の水面(を) 湖水の水面(と)
他の部分は校正ですみますが、この部分は、意味そのものを変えてしまって
いると思いますがどうでしょうか。
立命全共闘・法闘委の機関紙はS44.10.10 「20歳の原点」出版はs46.5.10
高野さんは文闘委であり、何故法闘委の機関紙に出したのでしょう。
「20才の原点」の出版時期から言って、校正したのは三郎氏の可能性は高いで
しょうね。私はこの日記が出版されたことは、良かったと思っています。
990 :
wakaran−no-:04/07/26 21:48
「旅に出よう」は完成度が高いですよね。いくらなんでも高野悦子が完成させたものとは思えない、構成や言葉遣いにプロの匂いがする。
自殺直前に contestationに投稿したなんて、完成度から言って無理。
しかし高野三郎氏が投稿するなんて、6月の悲劇あとの10月では無理。
結局何も判らない。
991 :
吾輩は名無しである:04/07/26 23:37
あくまでも推測ですが、牧野さん仮名)だったりして。京都新聞にも「実はこの日記を発見したのは我々・・」とありますよね。
女性の遺品整理に男子学生が入るわけないし、聡明で高野さんに最も近しい人物、文学的な才もありそうです。
高野さんの原稿を牧野さんが推敲しcontestationに投稿した。E・Tの作品と書いたのも判る。
高野三郎氏と新潮社が最終的に手を加えて「二十歳の原点」に発表した・・・・。
但し、牧野さんも高野さんが運動にのめり込んで行くことに批判的だったような記述もあるし、モノを書く人が他人の名をかたるのかという疑問もあるし。
992 :
吾輩は名無しである:04/07/27 02:06
「二十歳の原点」を読む限りでは、牧野さんは全共闘に対して批判的だったよう
ですね。これから考えても牧野さんが、法闘委の機関紙に投稿するとは考えにく
いでしょう。高野さんが自殺後に彼女の下宿へ行き、日記を発見したのは文闘委
の仲間ではなかったのではないでしょうか。この発見者が投稿した可能性が一番
高いと思いますが、何故法闘委の機関紙だったのでしょうか。
994 :
吾輩は名無しである:04/07/27 07:31
牧野のような気がするなあ。
悦子さんのことを一番理解していた人だからこそ、作品を投稿できた。
ビラと二十歳の原点の詩の内容が若干違うのも分かる。
最終的に親と新潮社が手直しして完成させた。
文闘委が組織的機能不全の状態だから法闘委の機関紙に出したのでは。
運動末期にはあったこと。僕の学校でも法学部自治会以外の幹部がパクられて、
機能不全の学部自治会が幾つもあった。
995 :
吾輩は名無しである:04/07/27 22:33
牧野さん いまどうしているのかな。
「二十歳の原点」読者が一番話しを聞きたい人ですよね。
もしかしたらあなたの隣のただのガハハオバサンだったりして。
高野悦子さんに関わった人たちも多くを語らず、それなりに歳を重ねて、黙って死んでゆく。
996 :
吾輩は名無しである:04/07/27 22:34
>988
いや、これでなくて・・・
たらりらり〜
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1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。