文学板では人気無いの?
2 :
吾輩は名無しである:02/11/27 15:40
山本周五郎のペンネームは勤め先のご主人の名前だって最近知った。
勤め先のご主人を山本周五郎は慕っていたらしい。
また、そのご主人はずいぶん文学好きだってね。
山本周五郎は子供の頃に家にあったからちょっとだけ読んだ。
子供心には落ちついて物を見る人だなあと思った。
うちの師匠はどういうかわかんないけどね。
また、冬の夜なんかに懐かしいから読んでみようと思う。
3 :
吾輩は名無しである:02/11/27 15:54
4 :
吾輩は名無しである:02/11/27 16:00
ブラクラ
5 :
吾輩は名無しである:02/11/27 17:28
山本周五郎へ酒屋が集金にきた話のくだりをこのあいだチラッと読んだ。
その年の暮れ、周五郎が酒屋のツケが何回かためていた。
亭主が集金にきたので「いま金がない」といったら、
「いるものはありませんか?」
と、酒を多い目に持って来てくれた。それから、酒屋は夜逃げした。
これは周五郎に対しての酒屋の好意なのだろうけど、
そう思うと日頃の周五郎もまた、にくめない人だったのかなと思った。
6 :
吾輩は名無しである:02/11/27 17:29
>>5は周五郎の文体ではありません。話をかいつまみました。
7 :
吾輩は名無しである:02/11/27 17:31
山本周五郎ねえ・・・
青べか物語大好き
10年以上前に人に勧められて読んだけど、
地味ながらも、しんみり〜〜とした、文体。好きだなぁ。
借りっぱなしになっているのが、責められる。
(ごめん、必ず返すから待ってて)
この人の作品はいつまでも読まれるだろう、と星新一が書いてた。
いつの時代にも普遍的な人情を描いているため。
11 :
吾輩は名無しである:02/12/03 11:01
山本周五郎を通俗作家呼ばわりする評論家には
自分の作品について一字一句たりとも触れてほしくない、
と書いとったのは・・・宮本輝だったっけ
青べか良かったので今虚空遍歴読んでるけど、いいね〜
読み終わるのがもったいない作品ですよ
つうか人気ないねー周五郎
12 :
吾輩は名無しである:02/12/04 00:08
さがっとるね。周五郎の作品は何度も読み返したくなる。
どこかのホームページに自分の出身地か何かを偽っていたとか書いてあったなー。
大原簿記専門学校出身なんですよね。
>13
初耳でした。経理関係のお仕事をなさってたんですかね。<周五郎さん
15 :
吾輩は名無しである:02/12/05 22:17
うわっ とうとう立ったんですね、おめでとうございます。
実は私が立てようかなんて考えていたんですが、(スレタイは
【苦しみつつ】山本周五郎を熱く語れ【なお働け】
とかまで決めていたんですがw)スレ立てた事ないし初めての
スレが文学板の猛者相手では荷が重いかなと躊躇しておりました。
またたびたび寄らせて下さいませ。
16 :
吾輩は名無しである:02/12/06 17:01
質問なんですが・・・
初期の作品に、少年少女小説が多数あると聞きました。
しかし、山本周五郎全集というものをみても、入っておりません。もう、絶版なのでしょうか。
母親が子供の頃に読んだらしいのですが。入手方法などご存知の方、教えていただきたく、よろしくお願いします。
山本五十六アゲ
18 :
吾輩は名無しである:02/12/09 18:28
このスレは2005年盛夏頃1000レス達成予定です。
19 :
吾輩は名無しである:02/12/09 19:21
圧縮に気をつけつつマターリいきましょう。
去年のセンター試験国語の問題で「雨あがる」が出たって本当?
20 :
吾輩は名無しである:02/12/13 11:46
21 :
吾輩は名無しである:02/12/13 15:42
思うところあって『山本周五郎全作品読破計画』に挑む事にしました。
第一弾としてつい先ほどコンビニで「年末年始に楽しむ本」というヨンダ君の
帯付きの『人情裏長屋』を購入しました。立ち読みした限りでは先日の入院中に
読んだ弘兼憲史のデビュー単行本『朝の陽光の中で』へのかなりの影響力を与えた
に違いないと感じました。京極夏彦や宮部みゆきの作品にも影響が見られますね。
それにしても新潮文庫に60冊以上も収録されているんですね。
>>16 新潮文庫の短編集には「メルヘンもの」といわれる童話作品がいくつか収録
されているようです。それのことではないのでしょうか? しかし本人が雑誌発表後に
焼き払った原稿もあるらしいので、いまでは読めないものもあるのかもしれません。
直木賞受賞を辞退するなど、面白い経歴の持ち主だったようですね。
>>1 一般書籍板でもスレを探したのですが、見当たりませんでした。
ここしかないということなのでしょうか?
24 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/22 09:40
>思うところあって『山本周五郎全作品読破計画』に挑む事にしました。
どうしたの? シンイチらしくないじゃん。人情物語なんてバカにしていたと
思っていたよ。なんの方法論も実験もしていないけど、確実にひとを泣かせる。
すごいよね。ほんと、すごい。ずっと酒を飲みながら書いていたらしいけど(w
でもわたし時代物って苦手なんです。なんかイメージできないというか。
「青べか物語」「季節のない街」みたいな現代物をもっと書いてくれたいたら。
>>24 おはようございます。美香さんは『人間交差点』が好きでしたよね。
弘兼憲史のデビュー単行本『朝の陽光の中で』には興味ありませんか?
どう見ても山本周五郎といった感じの長屋ものばかりです。そして殆どが
悲劇なんです。普段は飲んだくれでもいざとなったら手練の浪人などが
出てきます。ほんのり甘酸っぱい少年少女の恋愛挿話も素敵です。
ちなみに僕の『うんざり』にもけっこう、人情テイストはあったはずですよ。
26 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/22 10:05
そう、山本周五郎と弘兼憲史って似ている!
といっても語れるわけではなく山本周五郎は八冊、
弘兼憲史は「人間交差点」と「黄昏流星群」しか読んでいないので・・・
両者のような感動物語はどういった思想(人間観)から書かれているのか。
読後、いつも考えるのです。どこか、こんなものでいいだろう、という
さめた作者の視線を意識するわたしは、いけない子なのでしょうね。
実際の人間が嫌いだから、紙の上に自らのアルカディアを作ろう!みたいな。
(すいません、アルカディア=牧歌的理想郷?、覚えたての単語で使ってみたかったんですw)
>>26 『寺山修司全歌集』の塚本邦雄による解説文のタイトルは
「アルカディアの魔王」でした。寺山修司の短歌はおすすめです。
山河に囲まれた立地条件から近隣諸国から孤立して独自の文化を築いて
いたといわれるギリシア地方にあった実在の集落がアルカディアのモデルの
ようです。山篭りして独特の世界観を見つけたい芸術家にとっての理想郷
だったのかもしれません。白樺派の「新しき村運動」にも通じているようです。
人情ものにおいて思想は多分、後付けなんだと思います。「どうすれば感動
するか」よりも先に「感動する私」が存在し、そこからどうしてなのか考えるわけです。
現実の歴史そのものにも感動的なエピソードがありますが、それらの出来事も決して
「人を感動させるために行われたもの」ではなく、結果として人々が感動したに過ぎない
のです。作為的でないからこそさらに感動のバロメーターが増すのです。
28 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/22 10:36
>作為的でないからこそさらに感動のバロメーターが増すのです。
なるほど、そうですよね。事実は小説より奇なり。
では小説における「感動」とは何か?
山本周五郎はどうなんでしょうかね。
工藤さんはこう思っているのですよね。
つまり山本周五郎は読者を感動させようとして書いているわけではなく、
感動しているのは(何にか?)実は作者自身であり、そこが人情物語の
出発点であると。なかなか考えさせられます。
遠藤周作の「深い河」には「創作日記」というのが残っています。
読むと、けっこう「あざとい」んです。一章で妻を亡くす男を書いたら、
読者は感動するだろう、そんなことが書いてある(w 焼き芋屋さんの
声を入れるのは、我ながらうまい小道具の使い方だな、とか(w
寺山修司は嫌いではないんですけれども、最後の一線で自分とはあわない
ような気がしています。とはいっても工藤さんやら2ちゃん諸氏の影響で、
ちくま文庫から出ている全集?(まとめたやつ)を年末にでも読もうかと
買ってあります。
>>28 あざといかどうかは別として、山本周五郎にしろ遠藤周作にしろ、
「こうすれば感動するはずだ」とは考えていたとしても、「なぜ感動するのか」
や「感動させることに何の意味があるのか」については考えていなかったのでは
ないでしょうか? それだけ「感動の価値」に確信を得ていたと思うのです。
寺山修司は無理に読まなくてもいいですよ。好き嫌いもありますからね。
澁澤龍彦のほうが我が強くないのでとっつきやすいかもしれません。
30 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/22 11:09
>寺山修司は無理に読まなくてもいいですよ。好き嫌いもありますからね。
>澁澤龍彦のほうが我が強くないのでとっつきやすいかもしれません。
なんか工藤さんに調教されているような気になったよ・・・
不幸を書かなくちゃいけない。マイナス、マイナスで登場人物を
痛めつける。希望、絶望、最後に勝つのが夢・希望でプラスになる。
「虚空遍歴」は山本周五郎の作品群のなかでどうように位置付けられている
のでしょうか。最後までマイナスが続くよね。だから好きなんです。
人の一生は何を成したかではない、何を成そうとしたかにその人生の価値があるのだ。
>>30 『じゃじゃ馬ならし』ですね。
山本周五郎はこれから読んでいくのでいまは語れませんがそのうち
「虚空遍歴」についても答えられるようになっていることでしょう。
シェイクスピアも全部読むつもりです。いつになるかわかりませんが、
早めに読みたいです。平行して谷崎全集と三島全集の読破計画もあるので、
どうにかしないとまずいのでどうにかします。
32 :
吾輩は名無しである:02/12/22 11:54
それだけの量をどのくらいで読了するつもりでいるのか?
読書計画を教えてほしい。
創作活動と平行してどの程度まで読めるのか甚だしく疑問が湧いてくる。
>>32 実際、仕事と人付き合いもしないといけませんので大変ですが、
それは出来る限り減らします。来年はネットもやらないようにしようと
考えています。読書報告や簡単なレスのみにして。読書計画は特にありません。
飽きたりもするので、人情ものと耽美ものをかわりばんこに読みます。谷崎三島
は図書館で借りているので、2週間に1冊ずつです。山本周五郎とシェイクスピア
は週2冊で考えています。谷崎全集は30巻なので15ヶ月、三島全集は何冊かな?
とりあえず30冊としてやはり15ヶ月。山本周五郎は新潮文庫で63冊で月に8作品で
8ヶ月、シェイクスピアは読んだものも再読するつもりなので37冊を月に8冊で
4ヶ月半ですね。そのかたわら色々読んでいきます。文芸誌も全部目を通したいの
ですが……無理でしょうかね。まあとにかく読むのです。はたらきもせず喋りもせず
読みまくって読むのです。ついには僕の姿がヨンダ君と化すまで読みふけるのです。
創作は応募の締め切りが迫るまでは折を見て言葉が降りてきた時だけやります。
工藤しゃん、頼むからそういう話題は止して頂戴・゚・(ノД`)・゚・。
>>24 ところで美香さん、よく考えてみたらシェイクスピアも時代物ですよ。
あぼーん
ここは、馬鹿が一人で演じているジエンスレでし、
まともな人は、寄り付かないように、馬鹿がうつりますw
、
38 :
吾輩は名無しである:02/12/23 09:47
>>33 よくわかったけれど、書くこととの折り合いがついてないなあ。
もっと時間をかけて作家になろうと考え直したの?
それならそれで評価できるよ。
あと1年でデビューとは無謀に過ぎるもの。
>>35 ですね(w
わたしは勢いでシェイクスピアを読みきれたけど、
もう一度全作品を再読しろと言われたらきっぱり断ります!
「ヘンリー○世」とか英国史劇といわれているのですが、
かなり読むのが辛かったです。時代物なだけではなく、
他国の(どうでもいい)歴史なわけですから・・・
読んだ感想は、まあ、どこの国でも同じことをやっているのだなと。
権力の座を目指して血縁同士が闘い、時には勝ち、敗れた側は復讐し――
来年の読書計画か。とりあえず最低限の古典には目を通しておきたいな。
それがシェイクスピアのようにツボにはまれば読み込む。
体質にあわなかったら素通りすると。三島全集に谷崎全集か・・・すごいね(w
40 :
吾輩は名無しである:02/12/23 10:05
ねえええ、どーして美香は下げて書き込むようになったの。
教えて、教えて。
年が明けてすぐに、新橋演舞場で「さぶ」の上演がありましたよね?
これは是非みたいと思ったのだけれど、ちょっと高いんだよねえ・・・
そうそう、話は変わるけれど俳優座がやってくれた「ゆうれい貸し屋」はとても楽しかったな。
季節柄にもあっていたし。
短編ものには佳作から傑作まで揃っているので、気軽に足が運べるようなプログラムをどんどん組んでほしいな。
42 :
吾輩は名無しである:02/12/25 01:27
あ、まずい、sageちゃった・・・
age
>>39 古典ですか。聖書やホメロスの叙事詩、ギリシア神話・悲喜劇あたり
は読みましたか? たぶん、大学の講義などで齧ってはいると思いますが、
実際に読んでみるとかなり面白いですよ。実は関連文献を漁り始めると膨大に
ありすぎて、はまるときりがないらしいですけれど。江戸川乱歩はその辺りの
本をたくさんもっていたものの、晩年の愉しみのために読まずにとっておいた
と聞いた記憶があります。ショートショートの書き手としても有名な直木賞作家の
阿刀田高先生は、そういった古典文学のガイドブックをたくさん書かれていますね。
その成果が存分に発揮された『新トロイア物語』が吉川英治文学賞を受賞したのは
記憶に新しいです。現在、阿刀田先生は「コーラン」の研究に勤しんでらっしゃいます。
44 :
吾輩は名無しである:02/12/27 01:10
山本周五郎大学で読んだ。20冊くらい読んだかな。
もともとは純文学出身だという事をこの前知った。納得。
長編では、さぶ、栄花物語、季節のない街あたりが好き。
短編だと、たくさんあるけれど表題で文庫として出てるのはおさん、柳橋物語あたりか。
周五郎のスタンス的には娯楽小説を書いていたのだけれど、文芸作品とても評価できるところがこの作家のすごいところだと思う。
でも山本周五郎賞って、そういう観点から評価されているわけではないんだよね。
なんかなー、って感じ。
45 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/27 01:30
>>43 とりあえず次はゲーテの「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」を。
えーと、岩波文庫からでている「ヴィルムヘルム・マイスターの修行時代」
は読んだ? あれっておもしろいの? シェイクスピアを意識して書かれたと
どこかで知ったんだけど、三分冊だしね・・・・
>>44 だれか山本周五郎を現代に移しかえてくれないかと思う。
時代物は苦手なので。重松清は明らかにちがうでしょ。
宮本輝は説教臭すぎるし。山田太一くらいかな。
たしか「異人たちの夏」で山本周五郎賞を取っていたよね。
あとは、あ、「TSUGUMI」もそうか(w
>>44 20冊ですか。けっこう読んでらっしゃるんですね。僕はまだ1冊ですw
来年中には全部読みたいのですが。同時に山田風太郎も読み始めました。
三島と谷崎もです。って、めちゃくちゃですね。
新潮社主催の「山本周五郎賞」は、文藝春秋社主催の「直木賞」と
同じくくりですよね。特に山本周五郎を意識しているわけではなく大衆文学
として優れていればそれでいいというスタンスなのではないでしょうか?
イメージ的には「直木賞」は「アクション活劇もの」ですが、そういう作品
ばかりが受賞しているというわけでもないですし。
>>45 ゲーテは「ウェルテル」と「詩集」しか読んでいません。
「ヴィルムヘルム・マイスター」は面白そうだとは思っています。
山本周五郎の現代版……宮本輝・山田太一は確かに近いと思います。
そういえば町田康が最近、時代物を書いているようですが、貧乏を肴に
している風情がちょっとは近かったりしないのでしょうかね。
>>45 >ヴィルムヘルム・マイスター
外国文学について何も知らない奴が無理にゲーテなんか持ち出すとこういうハジをさらすことになる。
無教養な奴は背伸びせずに、鼻クソほじりながら宮本輝でも読んでいればいいのだ。
48 :
吾輩は名無しである:02/12/27 03:59
わろた
ムが多いんですね。
>>46 レスありがとう。
ところで誰であれこの現代を舞台に人情世界を描くのは難しそうだよね。
いまはほんと乾いている。ドライ。麦酒もアサヒスーパードライ(w
ウェットなのは流行らない。エビスビールは売れないわけです。
でも、人間なんていつの時代も感動を求めているはずなんですけどね。
渋谷、歌舞伎町、暴力、性描写・・・もうあきたよ。
山田太一さんはほんと良い仕事を継続して、山本周五郎のように
真実偉大な作家だと思っております。
>>46 本当に本読んでるんですか?
町田康が山本周五郎に近いなんていったら、恥ですよ。
貧乏というものを題材にしている作家なんていくらでもいますよ。
宮本輝だって全然違いますよ。スタンスもテーマも。
山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど。
すごく文学読んでるみたいだけど、文学的なもの振りかざしてるだけで全然中身空っぽな事しか言ってないと思います。
それから山本周五郎賞は大衆文学として優れているという範疇では括れません。
吉田修一と江国香織は純文学系の作家です。
江国香織はなんとなくわかるけど吉田修一は「もういいよ」って感じだな。
>山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど
じゃあ、言うなよ。まず読んでから言え。空っぽなのは君だね。
あんたは脳内文学と戯れていろって。いまさらなーにが「文学的」だ。
あのね、文学と非文学があるわけではないの。感動できる作品と
感動できない作品があるだけなのね。
それにしてもよくこんなこと↓書いて恥ずかしくないね・・・
>山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど。
>すごく文学読んでるみたいだけど、文学的なもの振りかざしてるだけで
>全然中身空っぽな事しか言ってないと思います。
だから読んでから言えって。2ちゃんの読書量が少ないバカはすぐに決めつけたがる。
いやあ、我ながら煽っているね(w 荒れるかな。どきどき。
ふぉっふぉっふぉっふぉっ!
56 :
吾輩は名無しである:02/12/28 01:34
う〜ん 山周の文字を見つけたから文学板とやらに初めて来たが、なんか
訳分からんコテハンが跋扈しとるのう。も少し様子を見てからカキコしよう
>56
煽るのは別に構わないけど、ガキの喧嘩みたいなこと言わないでくれる?
たった2行に対してつっこみいれる時点でああこいつは駄目だと思ったけど仕方ないから反論してやるわ。
>じゃあ、言うなよ。まず読んでから言え。空っぽなのは君だね。
読んでないから読んでない範疇で意見してるんだっちゅうの。意味違えてるんじゃない?
本読んでるんだろう?そのくらいわかってくれると思った。
だいたい山田太一よ読んでないくらいでギャアギャア騒いでんじゃねえよ。
たかが「ふぞろい」の脚本じゃねえかよ。
大体山田太一面白くねーし。面白くねーの何で読まなきゃなんないの?
それとも面白くねー理由を言ってほしいわけ?
>あのね、文学と非文学があるわけではないの。感動できる作品と
>感動できない作品があるだけなのね。
文学を否定するなら文学板くんな。一般書籍板逝け。
大体「文学的」だからこそ人は感動するんじゃねぇか。漱石や鴎外や太宰が文学的じゃなくてどうやって感動する?
てめぇは矢沢栄吉の「成り上がり」でも読んで感動してろ。いや栄ちゃんは勿体無いから郷ひろみの「ダディ」でも読め。
俺読書量で優劣の判断する香具師嫌いなんだよね。個人的な感情だけど。
自分は自分で周五郎20冊読んでるけど、それが自慢になるとも思えないし。
悪いけどシェイクスピアだってゲーテだって読んだ事ないよ。
だからって君みたいな読書量を誇示して薄っぺらい香具師に喧嘩売られるほど甘くはないよ。
また明日くるよ。
>>51 44さんということは山本周五郎を20冊読んだ方ですね。そのような人相手に
山本周五郎について語ろうというつもりはありませんが、あなたの文学論は視野が
狭いのではありませんかとだけは言っておきたいです。小説の執筆作法も作者によ
って色々あるように、小説の読解作法にも読者によって多様性があってしかるべき
なのです。文芸評論家としても有名な詩人の荒川洋治氏は、先日おこなわれた「渋
谷ブンカムラ文学カフェ」というイベントにて町田康氏と対談された折に、『誤読
のすすめ』とでも名付けてしかるべき以下のような発言をなされていました。「依
頼された書評の原稿を編集者に渡すと『ずいぶんと画期的な読み方をされましたね。
さすが荒川さんです』というような感想を返されて面食らう事があります。という
のは、僕自身は別に奇をてらいうがった視点での書評をしてやろうというような野
心なんかさらさらなく、読んで感じたままの感想に素直に従って書評を書いている
つもりだったからです。しかしそれが独創的だといわれるのは何故なんでしょう。
多分、持って産まれた読書の作法そのものが違っているのかもしれません。時には
それが「友情」と「愛情」を取り違えたまま書評を書き失笑されるなんてことにも
つながるわけですが、そうはいっても小説家に表現の自由があるように、読者にも
読解の自由があるのです」というようなことをおっしゃっていました。なお、あく
までもこれは僕の記憶によるものなので細かい表現は荒川氏の発言とは異なります
が、大筋はこの通りでした。こういう意見をどう考えますか?
>>58の続きです。僕は山本周五郎は『長屋モノ』の短編集を1冊読んだだけですが、
そこに出てくる主人公らの人目を気にせず飄々としていたりけなげに筋を通す生き方
が、町田康本人を題材にしたと思われる『くっすん大黒』や『人間の屑』におけるあ
る種わがままでありつつも憎めない主人公の造形に近いのではないかと感じただけの
ことです。別にそれは山本周五郎と町田康の全著作を比較対照して得た確実な意見と
いうわけではなく、あくまでもぼんやりとした感想にすぎないのです。それが人から
の怒りをかうとは正直言って思ってもみなかった事態です。宮本輝や山田太一に関し
ても、美香さんの意見に追随する形で、市井に生きる無名な人々の人間関係にスポッ
トをあてた心温まる作品を多く手がけているところに山本周五郎的要素を感じたとい
うことであって、何もかもが似ているというつもりではありません。
60 :
吾輩は名無しである:02/12/28 09:51
>>59 コレも典型的な無駄に長い文章だ。ラスト4行ですむ話を長引かせて何の意味がある?
>>58,59
別に怒ってなんかいませんよ。ただ読みが浅いって言いたい。
君と、同一人物だろうが美香って奴も読むだけ読んで全然消化し切れてない。
君は「そういえば町田康が最近、時代物を書いているようですが、貧乏を肴に
している風情がちょっとは近かったりしないのでしょうかね」といったんです。
「近い」という表現が気に食わない。前にも書いたけどそんなこといったら町田康に、あるいは山本周五郎に近い作家はいくらでもいるって。
貧乏、貧困というカテゴリーを共有しているだけのこと。近いのなんて言わずとも明確じゃない。
そういう意味でおれは、恥ずかしくないの、といったわけ。
ガキでもわかるような事いって自慢げにならないでくれるかな。
荒川洋治の発言だって、意味を取り違えられてる。
君の意見では、荒っぽい言い方をすれば漱石や鴎外の文章は難しいから面白くない、といってもそれは読者の自由だからそれで構わないといってるようなもの。
いくら読者に読む自由があろうとも作品の評価すべき箇所はおのずと決まってくるものだ。
「誤読」が「新しい視点」につながるのは納得がいくが、君の場合は「誤読」が「誰もがわかる視点」に行ってしまい、それを平気で言葉にしたのが誤り。
それといい悪いと好き嫌いは別のものだという事を覚えといた方がいいよ。
ちょい足りないと思って補強。
>僕は山本周五郎は『長屋モノ』の短編集を1冊読んだだけですが、
>そこに出てくる主人公らの人目を気にせず飄々としていたりけなげに筋を通す生き方
>が、町田康本人を題材にしたと思われる『くっすん大黒』や『人間の屑』におけるあ
>る種わがままでありつつも憎めない主人公の造形に近いのではないかと感じただけの
>ことです。
もうわかると思うがはじめに言ってる事と矛盾している。近いのは貧乏って風情だったんじゃないの?
まあ百歩譲ってそこはよしとしよう。
しかも感じてるだけなのだからあんまり突っ込みいれて半泣きされても困るが、言っちゃおう。
「くっすん大黒」も「人間の屑」も、はたまた「夫婦茶碗」も「きれぎれ」も町田康本人の体験を元にしたものじゃない。
すべて彼の創造物だ。本人がそう言ってる。
確かに貧乏も経験したらしいがそれほど困ってるわけでもないらしい。
また山本周五郎は人物描写が上手いから、毎回同じ正確のキャラを登場させるようなことはしない。
それは「人情裏長屋」一つ読んでも明らか。
時折以前読んだ中で同じようなやついたなぁ、なんて思う事もあるが、だからといって飽きさせられる事もない。
だから町田康が描く主人公一人と山本周五郎の描く人物を比較しようとしてもできるはずがない。
んで「宮本輝と山田太一に山本周五郎的なものを感じる」っていってんのも、さっきと同じ。
それは明確なの。そんな事いったら「五体不満足」だって「プライベート・セックス」だって山本周五郎的じゃないの?
心温まるから似ているなんて言うのちゃんと読んでない証拠だよ。
「市井に生きる無名な人々の人間関係」てのだって同じ。
君はきっと水戸黄門を観ても山本周五郎的なものを感じるだろう。
63 :
吾輩は名無しである:02/12/28 12:26
>58 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/28 04:59
>>51 44さんということは山本周五郎を20冊読んだ方ですね。そのような人相手に
山本周五郎について語ろうというつもりはありませんが、あなたの文学論は視野が
狭いのではありませんかとだけは言っておきたいです。
>>44の文学論が狭いだと?ちゃんと
>>61を読みやがれ、ばかやろー。
おまえの感想よか、いいじゃねえか、ばかやろー。
>>44がおまえの感想に怒っただと?反論と怒るをすりかえやがって、ばかやろー。
怒るってのはこういうことだ、ばかやろー。
ばかやろぅー、ばかやろっー、ばかやろっー。
65 :
吾輩は名無しである:02/12/28 12:48
工藤も美香もばっさりw
66 :
吾輩は名無しである:02/12/28 14:00
雨あがるが好きだな。
>>61 >漱石や鴎外の文章は難しいから面白くない、といってもそれは読者の自由だから
>それで構わないといってるようなもの。(中略)それといい悪いと好き嫌いは別
>のものだという事を覚えといた方がいいよ。
これってつまり
>「誰もがわかる視点」
ですよね。言われなくてもわかることです。いくらどんなに本を読む人が少なくな
ったからといって日本文学史に深くその名が刻み付けられた漱石や鴎外の読者がい
なくなるなんてことはありえませんからね。僕はむしろ、漱石や鴎外を嫌いな理由
を書き綴った書評が読みたいくらいです。
>>62 >町田康本人の体験を元にしたものじゃない。
「町田康本人を題材にした」というのは主人公の性格付けや生活規範であっ
て、別にすべてありのままに書かれていると思ったわけではありませんよ。エッセ
イを読めば創作物の主人公と著者本人の類似性は少なからず見受けられます。
>「五体不満足」だって「プライベート・セックス」だって山本周五郎的じゃないの?
あれが虚構に基づく創作物であれば、まさにその通りなんじゃないですか。報われない
人生のなかでもたくましく健気に生きている人間模様が描かれているのですから。
それらの本はいわゆる「自分の人生を題材にした私小説の傑作を1冊だけ書ける可能性
のある人はたくさんいる」という言説に基づく名作のなかのひとつです。
水戸黄門はセオリー通りのオチを除けば素晴らしい話がたくさんありますよ。
68 :
吾輩は名無しである:02/12/28 14:32
デムパの反論w
69 :
吾輩は名無しである:02/12/28 14:47
>山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど。
>すごく文学読んでるみたいだけど、文学的なもの振りかざしてるだけで全然中身空っぽな事しか言ってないと思います。
>>52で美香がよくわからないわめき方をしているのは、上の二つの文のうち
下のものまで山田太一に関することだと勘違いしているからだと思われ。
ちゃんと文章読めばこの非難は単に工藤のことだとわかるのに。
しかし
>文学と非文学があるわけではないの。感動できる作品と
>感動できない作品があるだけなのね。
よくもここまで私の感性は絶対みたいな小説論を振りかざせるなと思う。
単に自分がバカなのを自己肯定したいだけなんだろうけど。
>これってつまり
>>「誰もがわかる視点」
>ですよね。言われなくてもわかることです。いくらどんなに本を読む人が少なくな
>ったからといって日本文学史に深くその名が刻み付けられた漱石や鴎外の読者がい
>なくなるなんてことはありえませんからね。僕はむしろ、漱石や鴎外を嫌いな理由
>を書き綴った書評が読みたいくらいです。
きみさ、いい加減人のいってることちゃんと理解してくれない?
「誰でもわかる」事を君は気取った顔して言ってる訳よ。
恥ずかしい事だとも知らずに。
そんで漱石とかの読者がいなくなるうんたらとか漱石批判うんたらを問題にしてるんじゃないの。
君は「誤読」の可能性を問題にしていたんだろう?だったらその問題にのっとって発言しろよ。
全然ずれてんじゃねぇか。
たとえば村上春樹を読んで、そのあと彼を真似た作家が一杯いるけれど、彼らの書いた作品を読んで「村上春樹に近い」なんていってるのはなんだ全然読めてねぇよってことなんだよ。おれが言いたいのは。
はっきり断言しよう。それこそ君なのだ。
「誤読」の話が出てる時点でズレてんのにさらにずらすなよ。
もの書きなら筋くらい通せ。
>「町田康本人を題材にした」というのは主人公の性格付けや生活規範であっ
>て、別にすべてありのままに書かれていると思ったわけではありませんよ。エッセ
>イを読めば創作物の主人公と著者本人の類似性は少なからず見受けられます。
「すべて」という表現は誤っていたから訂正しよう。
とはいえ。
金に困ってる事を書いてるけど本当はそれほど困ってないのね。
だから君の言う事は違うって言ってるの。
あとエッセイと実生活はイコールにはならないよ。
大体町田康の話しに来たんじゃないんだけど。
>あれが虚構に基づく創作物であれば、まさにその通りなんじゃないですか。報われない
>人生のなかでもたくましく健気に生きている人間模様が描かれているのですから。
>それらの本はいわゆる「自分の人生を題材にした私小説の傑作を1冊だけ書ける可能性
>のある人はたくさんいる」という言説に基づく名作のなかのひとつです。
>水戸黄門はセオリー通りのオチを除けば素晴らしい話がたくさんありますよ
バカにされているという事を念頭に置いてもう一回
>>62を読んでごらん。
なんでおれがそんな事を書いたのかを理解してくれよ、いい加減。
バイトいこー。
73 :
吾輩は名無しである:02/12/28 15:02
美香が駆動の別人格なら、むしろ評価するね。
きれいに演じ分けられてきているから。
駆動の小説を読む限りではついぞ見られなかった才能だよ。
言い忘れてたけど、おれは美香が来た方がやりやすいな。
煽られたしw)
76 :
吾輩は名無しである:02/12/28 15:27
デムパ一匹完全に論破されました
79 :
吾輩は名無しである:02/12/28 16:48
工藤っていつもコレ
完全に決着しているのに負けを認めないで相手が呆れて離れていくパターン
タダの粘着じゃん
80 :
吾輩は名無しである:02/12/28 16:52
まあ今日赤ひげがあるようだが。
81 :
吾輩は名無しである:02/12/28 17:10
最近映像化多いなあ・・・
映画「雨上がる」「かあちゃん」「どらへい太」「海は見ていた」
ドラマ「赤ひげ」「さぶ」「五弁の椿」「柳橋物語」
新潮文庫もコンスタントに売れ続けているみたいだし。
生前、文学賞の類は「読者からの支持が一番の勲章」みたいなこと言って、
断ってたそうだけど、二十一世紀の読者にも支持されてるって凄いなあと。
・・まあ、今日の赤ひげにはちょっと不安があるんだが・・
>>57 おろっ?怒られてるのわしじゃないよな?
>>81 番宣で江口が「死なせてやるのが慈悲かもしれないがわしは医者・・・」
って言ってたが若造が何言ってるって感じだったな。どうせスカスカだろう
見るだけ無駄。
83 :
吾輩は名無しである:02/12/28 18:37
工藤が
>>78での負け惜しみって、
ボコボコ殴られ血だらけ状態で、起き上がり時に
「今日はこのくらいにしといたるわ」とお決まりの無駄口を言うのに近い。
工藤のハッタリって分かりやすい。
84 :
吾輩は名無しである:02/12/28 18:39
>>83 一度、浅田彰にむかって「論」が見当たりませんって言って
みてみて。きっと、かわいがってもらえるよ♪
>>84 きっと「論は臆病な奴だからつんずらこいちまっただよ」とかわされて終わりでしょう。
これがホントの『逃走「論」』なんちって。ぎゃふん。ん・がぐぐ。
86 :
吾輩は名無しである:02/12/28 18:59
>>83 誰が見たって工藤の負けなのにね。言いも言ったりというところだよ。v
それが証拠にまともな反論が出来てないでやんの。w
87 :
吾輩は名無しである:02/12/28 19:01
>>85 工藤ちゃん、最高にワロタ。もっとかましてー!!!
今ここに、工藤が
>>44との戦いに破れたという現実がある。
「論」が見当たらないなどと言って現実のレベルをとびこえた
レベルにしがみつき、想像力による逆転を夢見ているところに
笑いはない。
>>69 図星(w 「。」を「、」として読んだ。
さあ、猛スピードで逃げるぞ!
「そう。超越的な中心があれば、それと激突して破滅する英雄的な悲劇や
それを一時的にひっくり返すという祝祭のコメーディアも可能なんです。
ところが、それが常に繰り延べられていくというところでは、昨日の
悲劇はもはや茶番としてしか反復されえない。」
92 :
吾輩は名無しである:02/12/28 19:46
美香は殲滅せり。
シンイチもさっさと降伏すればいいのにね。悪あがきなんかせずにさ。
>>90は実は、あたしです。(白状、てへへ)
白鑞金師匠が今起きてきて、これをのぞくやいなや、
>悲劇はもはや茶番としてしか反復されえない。
「ああ、マルクスのブリュメール18日の冒頭のヘーゲルの引用だなぁ。
懐かしい」
と言って黒豆を食べながら煙草を吸い始めました。
ああ、ドキドキした。間違ったこと言ったかと思った。
94 :
吾輩は名無しである:02/12/29 00:16
>>51 まあ、いいじゃありませんか。
人それぞれ捉え方には幅も奥行きも差があるので。
極論、読むために読むだけの自称文学愛好者であっても、それはそれで結構かと・・・
95 :
吾輩は名無しである:02/12/29 00:17
96 :
吾輩は名無しである:02/12/29 00:22
>>62 そうだね、周五郎の人物描写の技術や深み、豊かさは比類なき才能としか思えないほど見事なものだね。
ついでに言えば、どのような長編においても、いささかも力不足による無駄な説明無しに書ききっているのもまた素晴らしい。
「樅の木は残った」などを読むにつけ、あらためて作品の良さに加え、作者の力量そのものにも敬意さえ感じる。
「人情裏長屋」も良かったねえ。
今まで読んだ中で唯一嫌いだったのは「青べか物語」だけだよ。
97 :
吾輩は名無しである:02/12/29 00:24
>>66 あれは映画も素晴らしかったね。
何度観ても、原作を読んだときと同じように心の中の棘が数本でも抜け落ちるような思いがするよ。
98 :
吾輩は名無しである:02/12/29 00:31
さっき8chで流していた「赤ひげ」(なるもの)を観たけれど、いやはや、これは原作に救われたとしか言いようがない出来だったなあ・・・
赤ひげと保本の最後の殴り合いは突出して痛すぎた、、、
いや、殴り合いが痛そうということじゃないよ?
今バイトから戻ってきました。
いやーバイト終わってから飲まされてっていうか自ら飲んでたんでよくわからない文章っすけど勘弁してください。
>>77 フリーターじゃなくて学生です。
>>94 まあ極論言ってしまえばそうなんです、実生活でこんな事言いませんよ、赤の他人に。
2ちゃんねるだから言ってるんですよ。じゃないとおもしろくないし2ちゃんねるらしくない。
>>98 結局見なかったんですけど、そんな気がしました。。。
いちおう山本周五郎の代表作になってるから、スペシャル枠でゴールデンでやるとなると、なんだかんだでベタに仕上がるんだろうなと。
友達にビデオ録画してもらってるんで暇あったら見ます。
しかし工藤くんは全然反応なしか。
まあ他の方にも迷惑かもしれないんでいいけれど。
そういや浅田彰の「構造と力」読んでないな。読もう。
つうかおれが工藤くん論破した事になるんすかね?
>つうかおれが工藤くん論破した事になるんすかね?
どうでもいいよ
101 :
吾輩は名無しである:02/12/29 10:47
工藤は一行レスでしか言い返せなかったのだから遁走とみなされてしようがないだろう。
44は真面目に相手をして工藤を見事に論破したね。
実力の半分も使ってないだろうが、ああした反論は面倒くさくてなかなか書けないものではあるよ。
感想に対して論破とかなんとか言われてもという感じであきれています。
最高学府に通う学生風情がのんきに酒呑みつついい気になりたいだけなんでしょう。
子供をいじめるのんて惨いね。
>64 :町会長 :02/12/28 12:30
>
> >58 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/28 04:59
> >
>>51 44さんということは山本周五郎を20冊読んだ方ですね。
> >そのような人相手に山本周五郎について語ろうというつもりは
> >ありませんが、あなたの文学論は視野が
> >狭いのではありませんかとだけは言っておきたいです。
>
>
>>44の文学論が狭いだと?ちゃんと
>>61を読みやがれ、ばかやろー。
> おまえの感想よか、いいじゃねえか、ばかやろー。
>
>>44がおまえの感想に怒っただと?反論と怒るをすりかえやがって、
> ばかやろー。
> 怒るってのはこういうことだ、ばかやろー。
> ばかやろぅー、ばかやろっー、ばかやろっー。
先に文学論争をふっかけたのは工藤だ。結果、工藤は
>>44との論争に破れた。
105 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:24
>あなたの文学論は視野が
>狭いのではありませんかとだけは言っておきたいです。
↑なにかんがえてんだ、このやろー。
工藤おまえ自身が確かに
>>44へ文学論をふっかけておきながら、
>102 名前:工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/29 10:58
>感想に対して論破とかなんとか言われてもという感じで
>あきれています。
↑なにかんがえてんだ、ばかやろー。
論争をふっかけて負けを認めない工藤おまえ自身を恥じろ、
工藤おまえの感想に丁寧に論破した
>>44に感謝しろ。ばかやろー。
文学論争をなめんな、このやろー。
>58 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/28 04:59
>なお、あくまでもこれは僕の記憶によるものなので細かい表現は
>荒川氏の発言とは異なりますが、大筋はこの通りでした。
>こういう意見をどう考えますか?
>61 :44 :02/12/28 11:41
>
>>58,59
>荒川洋治の発言だって、意味を取り違えられてる。
>君の意見では、荒っぽい言い方をすれば漱石や鴎外の文章は難しいから面白くない、といってもそれは読者の自由だからそれで構わないといってるようなもの。
>いくら読者に読む自由があろうとも作品の評価すべき箇所はおのずと決まってくるものだ。
>「誤読」が「新しい視点」につながるのは納得がいくが、君の場合は「誤読」が「誰もがわかる視点」に行ってしまい、それを平気で言葉にしたのが誤り。
>それといい悪いと好き嫌いは別のものだという事を覚えといた方がいいよ。
>62 :44 :02/12/28 12:19
>ちょい足りないと思って補強。
>(中略)
>んで「宮本輝と山田太一に山本周五郎的なものを感じる」っていってんのも、さっきと同じ。
>それは明確なの。そんな事いったら「五体不満足」だって「プライベート・セックス」だって山本周五郎的じゃないの?
>心温まるから似ているなんて言うのちゃんと読んでない証拠だよ。
>「市井に生きる無名な人々の人間関係」てのだって同じ。
>君はきっと水戸黄門を観ても山本周五郎的なものを感じるだろう。
そして
>>70、
>>71で工藤おまえは徹底的に論破しつくされた。
工藤、おまえも反論こころみてるんじゃねえか、ばかやろー。
107 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:36
工藤は44の一連の発言に対してちゃんとした反論をしろ。
論点をずらして逃げてるばかりじゃないか。
負けたら負けを認めないでは男の風上にも置けないぞ。
美香にすら劣るよ。
108 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:38
○○にすら劣る。
この板でよく目にする言葉だ。人間の言い回しの癖とは恐ろしいものだ。
109 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:39
110 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 12:53
>つうかおれが工藤くん論破した事になるんすかね?
2ちゃんで「論破」ってなーに? くすくす。
111 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:54
工藤は自分で論争ふっかけて、徹底的に論破されて、
論破された自分のことをありのままに言えない。
なんのために工藤は自分で住所までさらしてるの?
工藤がはじめた文学論争に工藤が負けを認めないって
ところであきれろよ。あきれどころがズレてるよ。
おまえ、福田和也に「あきれます」っていってみな♪
かわいがってもらえるよ♪
浅田彰に「論になってない」っていってみな♪
かわいがってもらえるよ♪
結果として残るのは
44は
>>44はじまり
>>70と
>>71で工藤を論破しつくした。
という事実のみだ。
112 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 12:55
44はしつこいよ♪
必死ですね(w
113 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:57
>>110 >2ちゃんで「論破」ってなーに? くすくす。
文学論をかわすことを笑うなら、文学板になぜいるのだ?
115 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:58
このスレも破壊しつくされたなあ
116 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 12:59
117 :
吾輩は名無しである:02/12/29 12:59
美香って思い込みが、はげしい人だったんだな。(がっかり)
118 :
吾輩は名無しである:02/12/29 13:00
>>113 禿同。なんで美香は文学板にいるんだ?
工藤が文学にこだわることと共にわからないもののひとつだよ。
119 :
吾輩は名無しである:02/12/29 13:05
どーして美香は文学板にいるの???
120 :
吾輩は名無しである:02/12/29 13:17
工藤も美香もとっとこと逃げ出したね
121 :
吾輩は名無しである:02/12/29 13:46
美香は煽られて出てきたが、話がズレたことで工藤は安心しただろう。
工藤が文学論争に負けた話題から、大きくズレたのだから。
美香が工藤とどういう関係かはこちらとして全く興味がない。
が、工藤が物書き志望として普段から工藤以外の他人のことを言いたい放題で、
今回の工藤自身が負けた事実には工藤自身は認めない。これはいかがなものか。
44の言葉を美香も持ち帰るほうがいいよ。
>それといい悪いと好き嫌いは別のものだという事を覚えといた方がいいよ。
おはようございます。
まあ先に喧嘩売ったのはこっちなんすけどw)
>工藤くん
学生風情が酒飲みで悪いか?酒を飲もうが勉学には励んでるぞ?
しかも君よりは「文学」わかってるんだから君としたらいいハンデだろう。
それから
>>70-71が論になってないって言うのはいいけど、読んでレスしてこいよ。
ちなみに論じてるけど。論じるってどういうことだか分かってる?
それと美香はしゃべりがまだネカマっぽいからもう少し女の人のレスの仕方研究した方がいいよ。
いい加減おれも粘着かな・・・
124 :
吾輩は名無しである:02/12/29 14:51
あ、44だ!
よほど
>>70-71に自信があるみたいだね。
あれが「論」だって? まともな評論読んだことないんじゃん。
あれは「煽り」っていうの、学生さん(w
126 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:04
>>125 美香は文学板に拘泥する理由を書いてから来てよ。
不利な質問から逃げ回って糞スレ作ってまた煽るから嫌われるんだよ。
でも44って痛いよね。
工藤さん嫌いの名無しに担がれているだけなのに、
いっぱしの批評家気取りだもん。
ロムっているひとはみんな君のこと笑っているよ。
うわー、名無しさんに持ち上げられてこんなこと言ってるよ↓
>しかも君よりは「文学」わかってるんだから君としたらいいハンデだろう。
名無しさん、もう
>>44をからかわないほうがいいよ。
128 :
44じゃないゾ!:02/12/29 15:14
>>125へ
>あれが「論」だって?
と驚くなら、工藤の反論はどうした?あれが、反論だって?
美香はじゃあ工藤についてどう説明するつもり?
44は
>>44から
>>71まで、少なくとも工藤とはちがって、
山本周五郎を読んだ上、しかも工藤の読みの浅さにも、
めんどうがらずに丁寧に指摘した。
129 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:15
>>44をいじったら楽しそう。ぜんぜん論じてないじゃん。
>バカにされているという事を念頭に置いてもう一回
>>62を読んでごらん。
>なんでおれがそんな事を書いたのかを理解してくれよ、いい加減。
その自信作の
>>62がまた笑える。いまどき、こんな未熟な大学生がいたのか。
131 :
44じゃないゾ!:02/12/29 15:19
>>130へ もう、そんな、美香のハッタリはこの板の住人は聞き飽きたんだよ。
44を含め、この板の住人を納得させることはできないのだ。
>文学を否定するなら文学板くんな。一般書籍板逝け。
>大体「文学的」だからこそ人は感動するんじゃねぇか。漱石や鴎外や太宰が文学的じゃなくてどうやって感動する?
>てめぇは矢沢栄吉の「成り上がり」でも読んで感動してろ。いや栄ちゃんは勿体無いから郷ひろみの「ダディ」でも読め。
ほうほう、これが「論」ねえ。くすくす。煽りだって。それもヘタクソな煽り。
133 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:21
年が変わって時代は美香から鰯タンへ
おーいーねー美香。
君最高だわ。
でさあ、君煽るだけ?
>ちなみに論じてるけど。論じるってどういうことだか分かってる?
くすくす。あんたの文章って下手だよね。短文の連発で。
論旨というものがない。稚拙な感情をぶつけただけ。
名無しさんに担がれたとも知らずにこの大言壮語。論じるだって(w
136 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:24
美香が逃げる様が目に浮かぶよ
137 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:25
美香へ
>ぜんぜん論じてないじゃん。
と44を笑いとばすのなら、
少なくとも44(>44から
>>71まで)のように見せましょうね。
具体的に言わないと、かえって、スレを見守っていたものからすると、
美香はただの性悪野郎としか思えなくなりますよ。
>>134 どれなの。いちばん自信のある君の「論」とやらは。教えてよ。
139 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:27
美香、偉そうにするならsageるなよ。みっともないったらない。
あのさ、命令調とか罵倒口調の「論」ってなんなの?
>ちなみに論じてるけど。論じるってどういうことだか分かってる?
だから教えてくださいって(w レス番号を指定して!
君のどのレスを読めば「論じる」ということがわかるの?
141 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:31
89 :美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/28 19:16
>>69 図星(w 「。」を「、」として読んだ。
さあ、猛スピードで逃げるぞ!
お前、自分でこんなこと書き込んでるんだから
>>69くらいは読んでるんだろ。
とことん卑怯でいやなやつだよ。
142 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:32
69は44なの?
143 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:36
かなり好意的に解釈すると美香は
>>69に負けて44には負けてないと。
これでいいのか?
それにしてもギャラリーの支持は得られないと思うが・・・。
144 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:38
だってどう見ても工藤さんと44はレスが噛みあっていないだけなのに、
名無しが44が工藤さんを論破したとか騒ぐから。
それだけならいいけど、44が調子に乗っていっぱしの批評家気取りで(w
君は論というのが何かわからないのか。。。
バカかよ。
とりあえず最初からもう一回読み直せ。
それで
>>61から
>>71あたりをしっかり読め。
おれの発言中では一番まともな事言ってるんじゃないの?
146 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:42
52 :美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/27 16:05
>山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど
じゃあ、言うなよ。まず読んでから言え。空っぽなのは君だね。
あんたは脳内文学と戯れていろって。いまさらなーにが「文学的」だ。
あのね、文学と非文学があるわけではないの。感動できる作品と
感動できない作品があるだけなのね。
それにしてもよくこんなこと↓書いて恥ずかしくないね・・・
>山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど。
>すごく文学読んでるみたいだけど、文学的なもの振りかざしてるだけで
>全然中身空っぽな事しか言ってないと思います。
だから読んでから言えって。2ちゃんの読書量が少ないバカはすぐに決めつけたがる。
147 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:43
57 :44 :02/12/28 04:05
>56
煽るのは別に構わないけど、ガキの喧嘩みたいなこと言わないでくれる?
たった2行に対してつっこみいれる時点でああこいつは駄目だと思ったけど仕方ないから反論してやるわ。
>じゃあ、言うなよ。まず読んでから言え。空っぽなのは君だね。
読んでないから読んでない範疇で意見してるんだっちゅうの。意味違えてるんじゃない?
本読んでるんだろう?そのくらいわかってくれると思った。
だいたい山田太一よ読んでないくらいでギャアギャア騒いでんじゃねえよ。
たかが「ふぞろい」の脚本じゃねえかよ。
大体山田太一面白くねーし。面白くねーの何で読まなきゃなんないの?
それとも面白くねー理由を言ってほしいわけ?
>あのね、文学と非文学があるわけではないの。感動できる作品と
>感動できない作品があるだけなのね。
文学を否定するなら文学板くんな。一般書籍板逝け。
大体「文学的」だからこそ人は感動するんじゃねぇか。漱石や鴎外や太宰が文学的じゃなくてどうやって感動する?
てめぇは矢沢栄吉の「成り上がり」でも読んで感動してろ。いや栄ちゃんは勿体無いから郷ひろみの「ダディ」でも読め。
俺読書量で優劣の判断する香具師嫌いなんだよね。個人的な感情だけど。
自分は自分で周五郎20冊読んでるけど、それが自慢になるとも思えないし。
悪いけどシェイクスピアだってゲーテだって読んだ事ないよ。
だからって君みたいな読書量を誇示して薄っぺらい香具師に喧嘩売られるほど甘くはないよ。
また明日くるよ。
おまえ苦笑させすぎw)
レスがかみ合っていないのは工藤のせいだって。
おまえホント文章読めるの?大丈夫?
それとも工藤に惚れてるから弁護してるわけ?
工藤が好きならこくれよ。
149 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:44
>>61のどこが「論」なの? 大学のレポートでも通用しないよ。君ほんとに大学生?
150 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:46
>>146-147が美香が44にばっさりやられた箇所なんだが。
これ、とても説得的だよ?わからないのなら文学板に来る知能なしと判定されてもしょうがないよ??
それと美香でばかりレスるのはいいけど工藤もバランスよくでてこいよ。
そろそろ出かけたいんだけど。
152 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:47
えーと、44は読書量が少ないことが誇りなんだっけ? そうとしか思えない「論」。
153 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:48
>>44はピエロだよ。名無しに踊らされて評「論」家になっちゃった(w
154 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:50
>>152 だから、「そうとしか思えない」のなら、自分がそう思う箇所を引いて具体的に反論してよ。
人を苛つかせるにもほどがあるぞ。
またかよー。
ここがどこだかわかる?「2ちゃんねる」だよ?わかる?
なんでここで大学のレポート調でかかなきゃなんないの?
大学のレポートは論文形式だから会話じゃないの。
会話と論文の違いはわかるかい?
自分のレスと自分の書いた文章を比較してごらん。
156 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:53
美香って本当にくだらん煽りしかできないんだな。
数分の間にヒステリーみたいなレスを連発してるところを見ると、そうとうログを
流したいみたいだけど。
ところで、工藤と美香の反論に対する反応が全く同じなんだけど、どういうことかな?
157 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:55
煽ったのは自覚的。理由は
>>44の態度がむかついたから。
158 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:56
>>146-147 このくだりについて美香は説明してほしい。
>じゃあ、言うなよ。まず読んでから言え。空っぽなのは君だね。
読んでないから読んでない範疇で意見してるんだっちゅうの。意味違えてるんじゃない?
本読んでるんだろう?そのくらいわかってくれると思った。
だいたい山田太一よ読んでないくらいでギャアギャア騒いでんじゃねえよ。
たかが「ふぞろい」の脚本じゃねえかよ。
大体山田太一面白くねーし。面白くねーの何で読まなきゃなんないの?
それとも面白くねー理由を言ってほしいわけ?
>あのね、文学と非文学があるわけではないの。感動できる作品と
>感動できない作品があるだけなのね。
文学を否定するなら文学板くんな。一般書籍板逝け。
大体「文学的」だからこそ人は感動するんじゃねぇか。漱石や鴎外や太宰が文学的じゃなくてどうやって感動する?
てめぇは矢沢栄吉の「成り上がり」でも読んで感動してろ。いや栄ちゃんは勿体無いから郷ひろみの「ダディ」でも読め。
ここな。バカでもわかるようにやってるんだからレス返せよ。
159 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:56
平凡な理由だな
160 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:58
>てめぇは矢沢栄吉の「成り上がり」でも読んで感動してろ。
>いや栄ちゃんは勿体無いから郷ひろみの「ダディ」でも読め。
煽りも下手だしギャグのセンスもない。出直してきな。
161 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:58
というか、美香のレスのほうが内容空っぽで単なる煽り以上になっていない
点で44にくらべて相当レベルが低いことをわかってるんだろうか
ギャグじゃねぇって。小馬鹿にしてるんだって。
163 :
吾輩は名無しである:02/12/29 15:59
157 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 15:55
煽ったのは自覚的。理由は
>>44の態度がむかついたから。
言ったね。もうお前は自分が他人から同じようにされても文句は言えんぞ。
まともに育つかもしれなかったスレを壊したんだからな。
でかけるから。
帰ってきた頃にはまともな事の一つはいえてることを期待して。
165 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/29 16:02
166 :
吾輩は名無しである:02/12/29 16:05
>>165 言い訳はいいよ。むかつくのは圧倒的にお前の書き込みなんだから。
お前さんは名無しから煽られても文句は言えないってこと。自分が同じことをしてるんだから。
他人を難詰する資格なし。
>>163が報復のつもりか文壇バーを荒らしてるよ。
しかも連続投稿規制でとまっている。
いまごろ必死で再起動しているのかな。
ところで昨日の「赤ひげ」はどうでしたか?
168 :
吾輩は名無しである:02/12/29 16:09
>>163は俺だがAA荒らしはしてないよ。
お前の振る舞いが不興を買っている証左だよ。
169 :
吾輩は名無しである:02/12/29 16:16
美香もうだめぽ
170 :
吾輩は名無しである:02/12/29 16:30
美香さんも工藤くんもさ、もうすこしわきまえたほうがいい。
きみたち約二名が、周五郎にまったく無関係に読書量がどうだの、やれ某作家の全集がどうだの空虚な見栄っ張りを始めたのが間違いなんだから。
あげくに周五郎はこれっぽっちも読んでいないで、さも我々は論陣が張れるという姿勢ではお話しにもならないと噛みつかれるのは必至ではないのかな。
まあ、これを言っちゃうと立場なくしちゃうかも知れないけれど、周五郎自身、あなた方のような評論家的軽薄さをもっとも忌み嫌ったはずだよ?
44さんの反論はきつい部分もあるけれど、きちんと問いかけだって為されている。
どうせならさ、その部分だけでもピックアップして工藤くんが応えてみたらいいんじゃない?
良スレになるんじゃないかと思うけど。
172 :
吾輩は名無しである:02/12/29 16:55
この議論の空転ぶりは第三者が見ると実に面白いな。筒井康隆の小説のようだ(w
173 :
怒れる美香:02/12/29 17:02
〆彡─⌒⌒⌒⌒`===\ミミミミ\
/‖//\\\\\へ\\\ ミミミミ)
|彡彡彡彡ミミ / ミミミミミξξξξミミミミ)
|彡彡彡ミミ ξξミミミ)
彡ノ彡⌒ ー ー ー \\ミミミ)
│彡/ ノ( ー ノ( ー ノ( )ミミ)
|丿) ⌒ ー ノ( ー ー ⌒ )ミミミ)
|丿 │ ,,, ││ ,,, ミミミ)
ミ ⌒二,,, ))(( ,,,二⌒ =ソ)
|│ /( ・ )>))((<:( ・ ):ヽ ミ〆ソ
(彡|│ ⌒ ミ  ̄⌒ ソミ)
(彡)∪ ⌒ / ⌒ ノ )ミミ)
彡) ヽ # / (● ●) \ メ ノ ̄(ミミ
彡) ヽ │ ,へ-‐-へ、│ / (ミミミ
彡彡) \ │ ヽШШノ / 彡ミミ 私に向かって「本読んでるんですか」ですってぇっ!
彡彡ミ \ ⌒⌒ / 彡彡ミ. きぃぃぃぃぃぃぃっ!
彡彡ミ ヽ ___ / 彡彡ミ
・・・来年は周五郎、生誕100周年だそうで、出身地の大月では何かイベントを企画するそうです。
つーか、このスレ終わってるなあ・・
175 :
吾輩は名無しである:02/12/29 19:11
なんか山本周五郎が描こうとしたものとはかけ離れたスレになったのー。
ざっと目を通して一番驚いたのは「唯一嫌いなのは”青べか物語”」という
発言。俺は"青べか"と"季節"で山周文学が結実したと思ってたよ。
まずは工藤の答えを待とう。
>>170のいうようにそれから誘導するしかないだろう。
177 :
吾輩は名無しである:02/12/29 19:22
ていうか工藤とやらも美香とやらも44とやらももう来んな
178 :
吾輩は名無しである:02/12/29 19:34
>>174 へえ、100周年なんだ?
どんなイベントがあるんだろうね?
大月の自治体関連HPで調べれば日程などわかるかな・・・
良さそうならば是非とも行ってみたい。
179 :
吾輩は名無しである:02/12/29 19:46
>>175 どう驚いたのかよかったら聞かせてよ。
どうしても「青べか物語」で周五郎の文学が結実したとは感じられない。
聞かせてというからには、僕も理由を書いておくね。
なぜ「青べか物語」が唯一嫌いだったかというと、いやに技巧的なタッチがクサかったから。
技巧的というのがあたらなければ、迂遠。
「わたしがこうした」と表現するばかりで、それに対する答えを登場人物にやらせて流れを作っていくというのかな。
今時の3Dシューティングゲーム(本人視点)のようなイメージ。
「わたし」の部分がぼっかりとぬけていて影絵のように感じられて、それが終始気色悪い。
もちろん周五郎的な良さは随所に感じ取れるけれど、全体を貫く「そのギミック」が「嫌い」というだけなんだよね。
ギミックなんてプロレス用語をつかう君に好感を。
181 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:02
>>180 反省してないのかなあ。44に参りましたって言うのが先だろうに。
>>170 もともと山本周五郎を読んでいこうと思って、さがっていたこのスレを
わざわざ探して書きこんだので、関係ない話ばかりしているつもりではないんですよ。
一ヶ月前にこのスレが立てられて
>>21以降、僕がレスをつけるまで一週間以上、誰も
書き込んでいなかったんです。来年が生誕百周年だとは気付きませんでした。読み始め
たきっかけは、ついこの間の新薬実験の実験台として入院した際に、小説を何冊か持ち
込んでいたものの活字ばかり読んでいると疲れるので気分転換しようと病院内に置かれ
ていた漫画をみつくろっていたところ、弘兼憲史の長屋モノの作品集を見つけたんです。
それを読んで感動し、そういうものをもっと読みたいと考えて思い当たったのが山本周
五郎で、退院後にさっそく長屋モノの短編集を購入して読んでみたら、これが面白かった
というわけなのです。前に美香さんが「本との出会いって不思議」と言っていたことがあ
りますが、本当にその通りだと思います。もし僕が新薬実験の実験台をしていなかったり、
その病院に弘兼憲史の長屋モノの作品集が置かれていなかったら、生誕百周年を目前にした
この時期に読もうという気にはなっていなかったかもしれないのです。
184 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:07
工藤キタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━ !!!
174
>>178 イベントの内容・時期はこれから決めるそうです。
当方山梨住まいなんだけど、今日、地方ニュースでその会議が開かれたと。
周五郎自身は山梨にいい思い出が無く、むしろ隠していたようですが・・
伝奇風味の小説を一つ書いてたくらいでしょうか。
ただ、当人の性格は非常に山梨人的なのかもしれ無いなあと思います。
186 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:17
187 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:19
>>185 そうすると、年が明けてからいよいよ内容が詰められていくんだね。
楽しみ楽しみ。
ところでさ、周五郎の性格で典型的に山梨県人的なところってたとえばどんなところ?
興味あるなあ。
188 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:20
190 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:42
あれれ?工藤はどこ行ったの?
191 :
吾輩は名無しである:02/12/29 22:00
>>189 ありがとう、なかなか参考になるよいHPだったよ。
周五郎評も面白かった。
しかしへそ曲がりで一本気っていうのは気分がいいね、端から見ていても。
まったく知らなかったんだけれど、「甲州小説集」なんていうのもあったんだね。
こうなったら洗いざらい探して読んでいくことにしよう(笑)。
192 :
吾輩は名無しである:02/12/29 22:03
そうそう、書き忘れてしまったけれど
「慶長五年の何月何日に大阪城でどういうことがあったかではなくて、そのとき道修町のある商家の丁稚がどういう悲しい思いをしたか(略)どういうことをしようとしたかということを探究するのが文学の仕事だ。」
のくだりは、まさに言い当てているよね。
(優劣の意味ではなく)司馬遼太郎とは対極なのかな?と思わずには居られなかったよ。
193 :
吾輩は名無しである:02/12/29 22:48
工藤はきっちりとした返答をしてくれ
敵前逃亡と受け止められてもしょうがないぞ
194 :
吾輩は名無しである:02/12/29 23:33
もうスレを駄目にすんのはいい加減やめれ。
すいません。もう工藤・美香ネタは書き込むのやめめます。
まえからウザイと自分と思っていたんで。
ホント申し訳ないと思いつつカキコミしてました。すいません。
そういえば11月のはじめくらいに山本周五郎写真展たるものをやっていて行きました。
恵比寿の東京写真美術館というところでやってたんですけど。
かなりいい収穫だったと思います。誰か行った人います?
今日も酔っているんでまた明日できたらカキコします。
今までご迷惑かけてすいませんでした。
>>44 キミは悪くないよ。豚美香が出てきてから急に荒れだしたんだから。
それにしても、自分が悪いと思ったら公に謝罪するぐらいの謙虚さが豚美香にも欲しいものだ。それができないからあそこまで敵を作るんだろうが(w
>>193 >>189の「へそ曲がり、かつ一本気なところ」という周五郎の人柄評は、
町田康にも言えることですよ。批評眼のある人間がちゃんと読んでみれば分かる
事だとは思いますが、他にも
>>44の発言のなかにはおかしな点がたくさんありま
すよ。しょせん勘違い学生の戯言です。僕も似たようなものですが、
>>44が
僕より優れている部分は周五郎作品の読了数だけであって、批評の才覚という点で
彼に優れた部分があるとは全く思えません。それなのに「
>>44は工藤を論破した」
だのなんだの言ってしまえる輩も浅はかな連中としか思えません。この件について
はこの辺でやめておきます。今後は山本周五郎の話をしていきましょう。
>>195 >>183は読んだよね? 君は僕より前からここに書き込みしてたの?
それならその言い分もわかるけれど、ぜんぜん反省になっていないと思うよ。
あやまるなら、僕や美香さんに対してあやまれよ。筋が通ってないだろ。
199 :
吾輩は名無しである:02/12/30 10:14
文學界新人賞に応募 第六章
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1033225310/l50 ………………………………………………………………………………
816 名前:吾輩は名無しである :02/12/30 07:47
三島由紀夫スレで切腹をかけて短歌合戦すると宣言していたのは
どうしたのだ?
作家にとって言葉に誠実であることは重要なことだよ。
工藤は言葉を弄び、他人を冗談半分で挑発していたのか?
三島文学の愛好者にとっては、工藤が三島スレで行なった言動は
死刑に値するぞ。
言っただけのことは実行しなさい。
それが出来ないのなら、二度と2ちゃんねるに出て来るんじゃない。
言葉を汚す卑怯者は、それ相応の制裁を受けることになるぞ。
………………………………………………………………………………
817 名前:工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/30 09:37
>>816 『私は自殺をする人間がきらひである。自殺にも一種の勇気を要するし、私自身も
自殺を考へた経験があり、自殺を敢行しなかったのは単に私の怯儒からだとは思つ
てゐるが、自殺する文学者といふものを、どうも尊敬できない。武士には武士の徳
目があつて、切腹やその他の自決は、彼らの道徳律の内部にあつては、作戦や突撃
や一騎打と同一線上の行為の一種にすぎない。だから私は、武士の自殺といふもの
は認める。しかし文学者の自殺は認めない。日々の制作の労苦や喜びを、作家の行
為とするなら、自殺は決してその同一線上にある行為ではあるまい。』
(昭和31年4月・三島由紀夫『芥川龍之介について』より)
200 :
吾輩は名無しである:02/12/30 10:16
今こそ読み返せ!三島由紀夫の檄文
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1035062870/ 199 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 00:45
>>197 どこかで勝負しますか?
負けたほうが切腹あるいは小指を詰めるというのではどうでしょうか?
………………………………………………………………………………
200 :吾輩は名無しである :02/12/05 00:47
>>199 いいよ。
………………………………………………………………………………
210 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 00:53
>>207 金では覚悟が足りません。あるいは来年の文學界新人賞などに
同時に応募して、負けたほうが指を詰めるという事でもいいです。
………………………………………………………………………………
211 :吾輩は名無しである :02/12/05 00:55
>>209 まちがいなく駆動は負けたら逃げるよ
………………………………………………………………………………
233 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 01:17
神奈川県相模原市栄町5−16サガミコーポ203号室
ここが僕の家です。くるならこいや。
………………………………………………………………………………
254 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 13:56
>>253 しかし腹を切るのであれば大きな勝負にしたいです。
三島賞受賞を賭けるなど。参加者のなかで受賞者が出なければドローでご破算。
参加者のうち誰かが三島賞を受賞し、負け組みがこぞって公開切腹ショウをすれば
とんでもなく話題性がでます。参加者全員の作品が候補に挙がればその時点から、
「このなかの誰が腹をかっさばくのか?」と文芸ファンならずとも息を呑んで選考
の進み具合に注目する事うけあいです。こういった身を賭した文学復興への方法論
こそが、三島の心意気を受け継ぐ事にも繋がるのではないかと思うのです。
201 :
吾輩は名無しである:02/12/30 10:19
>>198 工藤は44に負かされたことによほど恨みがあるんだろう。
ここまで付きまとって攻撃するなんて己の敗北を衆知せしめていることになるのに。
202 :
吾輩は名無しである:02/12/30 10:22
203 :
吾輩は名無しである:02/12/30 10:37
みんなが止めなければ、延々とこういう応酬が続くんだよ。
それでいいのかな?
工藤くんや美香さんには送信ボタンのクリックを耐えるだけの僅かな精神力さえないのだから、ほかのみんながそれを我慢してほしいな。
山本周五郎のスレなんだから、それらしいものにしていかない?
ちなみにこのメッセージにもレスは不要。
山本周五郎について話そうよ。
204 :
吾輩は名無しである:02/12/30 10:41
>>203 まずおまえが話せ。粘着バカ。できねえだろうな。おまえアンチ工藤美香だもんな(藁
205 :
犬小屋ポチ:02/12/30 10:46
工藤。切腹するって命で賭けしてたんじゃねえのか?けっ。
工藤自身が三島賞とったら、工藤は相手をいいなりするつもりだった
ろうに、工藤が自分の実力に気がついて無理だと分かったんだろ、けっ。
203は周五郎読んでないんだな。おまえ何しにこのスレに来たんだ?
207 :
吾輩は名無しである:02/12/30 10:52
おいおい、おまえと一緒にすんなよ。
いちばん好きなのは「青べか」だな。
周五郎ってじつは相当エロいような気がする。
「繁あね」なんてもろロリだよな。
あれは短編ながらナボコフの「ロリータ」を超えてるぞ。
「さぶ」は確かホモ雑誌のタイトルになっていたよな。
意外と性に通じた作家だったのかもしれん。
ところで映画はどうだい。「どですかでん」は良かった。
209 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:01
煽らないと語りださないこの板の住人の根性も相当ひねくれているなあ
荒れる主たる要因だと思う
211 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:06
質問の意味がわからないが
何かしら周五郎を語れ。
213 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:08
命令されて語る場ではあるまい
>>212が謝れば語ってやらあ
214 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:10
よく考えたらおまえの語りなんて聞きたくないや 消えな
215 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:10
良スレだなあ
216 :
犬小屋ポチ:02/12/30 11:11
>>203 その場しのぎが何になる?ちゃんと読んでるのか?けっ。
周五郎について44に対し工藤が謝罪など、すればいいだけのことだろ。
けっ。それすらしないで、「2ちゃん」の24時間性と、タコつぼ性
でウヤムヤにしようとするから、24時間、各スレに延々続くんだろ。
けっ。
工藤が持ち前の読みの浅さから、ナメてかかったのが、原因だ。
44が工藤の反論にもなってない反論をも丁寧に論破したという事実を、
感謝こそすれ、このように、44をいまだに、ナメた真似をする。けっ。
まあ、待て。今から考えて書くから。腰抜かすなよ。
ポチよ、山本周五郎を読んでないやつは立ち入り禁止だぞ。死ねよバカ犬が。
219 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:15
おいおい、また論破だってよ(禿藁
220 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:15
猫はどうですか?
ここは、季節の無いスレですね・・・
222 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:16
223 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:17
鳥は?
224 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:18
222はポチ。
225 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:18
鰯まだー?
226 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:21
>>225 351 :鰯 ◆VuVTstpvAQ :02/12/30 04:14
ひまなら一発抜いて寝れば?
ハァハァしてることだし
227 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:21
213の怒涛の山本周五郎論を期待してまとうぜ。
228 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:23
>>227 別にいいよ。
それより、さっさと鰯だせや。
229 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:25
鰯は徹夜してたから寝てるよ、きっと
230 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:27
鰯は男なんだけどね たとえ男でも美香より好感がもてるからいいや
231 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:28
そう、ネカマでもいい。
身かは死んで欲しい。
232 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:29
鰯たんは女の子だよ。レスをみてれば一目瞭然だよ。
美香あたりと比べてみなよ。不自然な女言葉は使わないし、あれが男だということはありえない。
やっぱネカマかイワシ・・・
234 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:30
今頃やりまくってるよ、鰯。
彼女田舎にいるんだよね。
一発抜く鰯… 美少年かな…
236 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:31
237 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:38
鰯タソ萌え〜
238 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:40
鰯タソ茶髪かなあ。
黒髪のお稚児がいいんだが。
239 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:40
ネカマの美少年・鰯
240 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:43
声はちょっと高め
242 :
吾輩は名無しである:02/12/30 19:08
工藤も美香もここで謝れ
243 :
工藤伸一◇H/j1HkWi6c :02/12/30 19:21
ゴメン
244 :
美香 ◇FE5qBZxQnw :02/12/30 19:21
ワルカッタワ
245 :
吾輩は名無しである:02/12/31 05:35
私ファンです。最近よく映画化されますね。
私の中では、雨あがるの伊兵衛は、寺尾聡より高橋英樹です。
246 :
他板のコテ:02/12/31 12:07
ざっと目を通したけど、この板って下品なコテのせいで壊滅的な状態だな。
読んだ本の数挙げてどうしようってーの?
周五郎って藤沢周平に似てねーか?
おれは周平をさきに読んだからそう思うのかもしれんが。
247 :
吾輩は名無しである:02/12/31 12:11
>>246 似てると思うよ。
厨コテ関しては、相手にしてるのは一部だけ。
殆んどの住人は無視してる。
248 :
吾輩は名無しである:02/12/31 12:22
>247
そうか、切腹どうたこうたらの顛末があっちこっちに貼ってあって馬鹿みてーだがそいつらだけじゃない罠。
国民文学って漱石よりむしろ周五郎じゃねーの、とか思うのよ。
質、量とも申し分ないし。
249 :
吾輩は名無しである:02/12/31 13:09
250 :
吾輩は名無しである:02/12/31 13:14
>249
そうだな。確かに司馬遼が国民作家かもしれない。
国民作家認定レース。
1位:司馬
2位:周五郎
3位:該当者なし
4位:該当者なし
5位:池正
6位:高村薫(30年後)
251 :
吾輩は名無しである:02/12/31 13:16
このスレ最悪だな、おいw
252 :
吾輩は名無しである:02/12/31 13:31
>>250 塩婆を忘れたらいかんよ。あれもあなどれん。
253 :
吾輩は名無しである:02/12/31 16:27
>>250 国民作家と言えば数十年位前なら吉川英二だったと思うんだけど、
名前が挙がってないんだ。
司馬も例えば五十年後に、今ほど広範囲に支持され続けていくのかなあ。
周五郎に比べて時代を超えての普遍性が弱いような気がするんだけど。
・・・吉川英治だったね。スマソ
255 :
吾輩は名無しである:02/12/31 16:49
>>245 でもさ、伊兵衛の描写って柔和な丸顔でしょう?
どう見ても高橋秀樹は四角い顔。(´ー`)
256 :
吾輩は名無しである:02/12/31 16:53
>>253 吉川英治はいまだに大河の原作だろ。
今でも残っているよ。
周五郎は作風が時代とマッチしているのだろう。
>>256 いや、250のランキングに無かったんで突っ込んだんだが。
でも吉川英治も一部の代表作を除いて普通の書店にもあまり揃っていないような。。
武蔵・三国志・新平家・・・あたりは今も読まれてると思うんだけど、
鳴門秘帖あたりの創作性が高い作品は、面白いんだけど、あんま読まれてる気がしないんだ。
258 :
吾輩は名無しである:03/01/01 00:28
>>255さん
そうでしたね。
ひやめし物語の大四郎や百足ちがいの又四郎などの
愛すべき主人公と混乱してしまいました。
ものやさしく、謙遜柔和ところは、共通するように
思います。
259 :
吾輩は名無しである:03/01/01 00:54
国民作家投票はどうなったの?
260 :
吾輩は名無しである:03/01/02 23:30
村上春樹に一票投じたいなあ。嫌いだけど国民投票ってことで言えば無視できないだろう。
261 :
吾輩は名無しである:03/01/07 00:31
昔も今も・・・・いいっす
人間愚直でもいいっす
周五郎の短編が好きです。
長編はひととおり読みましたが今ひとつ好きになれなかった。
でも代表作となると、長編なんですね。
263 :
吾輩は名無しである:03/01/07 02:41
国民作家の候補として思い浮かぶのは
夏目漱石
吉川英治
山本周五郎
司馬遼太郎
あたりか。
264 :
吾輩は名無しである:03/01/07 08:58
>>261 いいっす。
最高っす。
>>262 そうだね、どうしても代表作と言われるものになると長編を推されてしまうな。
一方では映画化された「雨あがる」でファンになりましたという人も少なくないと思う。
自分も短編から読み始めて次第に嵌っていった口だけれど、今では長編を読むのが楽しみだよ。
「樅の木は残った」のように重厚で歯ごたえのあるもの、「正雪記」のように活劇的で一気に読み進めるようなもの。
それぞれに周五郎らしさがあってイイ。
次は「ながい坂」か「虚空遍歴」あたりを買ってこようかな。
265 :
吾輩は名無しである:03/01/08 17:38
>>258 高橋英樹さんというと、「茂七の事件簿」でしたっけ?あのイメージがあるかなあ、最近の時代物では。
なかなかいい味を出していたよね。
まだRomってるかどうか分からんが
>>179へ、ちとスカし過ぎたかのう、なんせ
このスレで長文を書くとこっちまで悪い毒気に当てられそうだったもんでな、
許せ町人オレモナー。で実は179は興味深く読ませてもらった。同じ作品を読んで
こうも受け取り方が違うという感じで。貴殿は
>技巧的なタッチがくさかった
>今時の3Dシューティングゲーム(本人視点)のようなイメージ
と書かれているが俺はまるで上質な映画を見ているような気分だった。例えば
三本松でじいさん(う〜今手元に本がないからスマソ)と出会う場面では語り部の
肩越しに、繁ねえだっけ?あの女の子との会話の場面では焦点の合わない主人公
の足の一部だけあとは繁ねえが画面いっぱいに写ってる、そんな映像を思い
浮かべながら読み進めていました。最後の方ではこの上質な映画が終わるのが
残念なような、でもページをめくる手が止まらないというような感じだった。
断っておくが貴殿と俺の受け取り方がどっちが正しくてどっちが誤ってると
いう事は無い・・・・んだろうなぁ。ただ貴殿の金玉の毛に白いものハケーンした
頃にもう一度読んでみ!
267 :
吾輩は名無しである:03/01/09 23:22
>>266 おー、随分遠いのにレスありがとう。
上質な映画を見ているような気分だったっていうのはわかるな。
恐らくおなじような効果を感じ取っているんだと思う。
周五郎に関しては生涯読み続けていきたいと思っているので、いずれはまた読むと思うよ。
書物は読み手の状況に応じてまったく違った作用をするから、将来は肯定的に感じられるかも知れないね。
はじめて文学版にお邪魔し、好きな山本周五郎さんのスレッドがあるからニッコリして読み始めたんですが、こりゃひどい。
一部の者の発言にはかんしゃくをおこしそうになりました。しかしここでぐっとこらえて、といきたいものです。
短編「わたくしです物語」の、あのおじさん(手元に本がない、すんません)のようなかんしゃくの起こしっぷりなら愉快でしょうが。
いい作品です。人情ものであるとはいえしんみりものばかりではなく、笑わせるものも実に実にうまいなあ。
このあっけらかんとしたドタバタぶりは、のちの筒井康隆さんのドタバタにつながっていったのではないか、なんてね。
しょうもないことも考えてしまいましたよ。マそれは冗談としても、娯楽作家として笑いがうまいというのは、いいものですね。
ほんとうに感覚も技巧もすばらしい作家さんだと思います。
文学賞をすべて断りつづけたつむじまがりっぷりもかわいらしいし、愉快だなあ。
と、あまり語られてなさそうな部分だけをひっぱり出して、ひとりマターリしてみました。
お邪魔さまでした。ア最後に「おたふく」のあの姉さんは萌えでした。文学的じゃねえなあ俺。
すみません、最近のレスは全て楽しく読ませていただきました。
これを言い忘れているとはやっぱり俺、かなり頭がわるいなあ。
>>268 山本周五郎さんの初期の作品で、少年少女向けの作品をご存知ありませんか?
入手したいのですが・・?
271 :
吾輩は名無しである:03/01/11 16:47
工藤と美香はスレ住人に謝れ。絶対許せんぞ。
>270
新潮の文庫の中にも収録されてるよ。
初出みると「少女○○」とかになってるの多いし。
今手元にないから不正確だけど、「小さなミゲル」とかの初期作品も
はいってたと思う。
川|川川 川
‖川 | | | ー ー|| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川川 | |ー□--□l < あんたは脳内文学と戯れていろって
川川| | \ J/|| \
川川‖ | ロ|/| カタカタカタ
川川|‖\|__|l|l _____
/川川川__/川川 | | ̄ ̄\ \
| 川川| |/川l__,| | | ̄ ̄|
| \_|__|_|、__| | |__|
| \____|つ |__|__/ /
| | | | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
| | ̄
52 :美香 ◆FE5qBZxQnw :02/12/27 16:05
>山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど
じゃあ、言うなよ。まず読んでから言え。空っぽなのは君だね。
あんたは脳内文学と戯れていろって。いまさらなーにが「文学的」だ。
あのね、文学と非文学があるわけではないの。感動できる作品と
感動できない作品があるだけなのね。
それにしてもよくこんなこと↓書いて恥ずかしくないね・・・
>山田太一に関しては一冊しか読んでないしなんともいえないけれど。
>すごく文学読んでるみたいだけど、文学的なもの振りかざしてるだけで
>全然中身空っぽな事しか言ってないと思います。
だから読んでから言えって。2ちゃんの読書量が少ないバカはすぐに決めつけたがる。
275 :
吾輩は名無しである:03/01/12 04:35
バババ、バンザーイ!周五郎スレ立ってる!
10数冊位しか読んでないんだけど、周五郎の大大大ファンです!
もう、本当にクソみたいにファンなんです(笑)
以前からマニアックに語り合いたいと思っていたので、嬉しすぎる!
これから、ガンガン書き込みます!
1)石坂洋次朗(「青い山脈」が有名)に、「大衆指向」と「啓蒙姿勢」という点において、周五郎と似たものを感じる
(さすがに、石坂スレは一生立たんだろな(笑)僕は大ファンなんだけど)
周五郎にとって、読者を喜ばせる(感動させ、魅了する)小説を書くのは、読者を「啓蒙」するための、「手段」だったのではないだろか?
彼はひたむきに、庶民である読者に、辛い生活を生き抜くための「人生指南」を「娯楽」というオブラートに包んで送り続けていたみたいな感じ
アカン、書きたいこと有り過ぎ!今度、僕も「青べか物語」について書く!「豹」とか、純文学作品も最高よね!
挨拶代わりに、
大阪市住吉区図書館には、文盲者用の、大きな平仮名の活字ばかりで書かれた、数十冊に及ぶ周五郎全集があります
文字を読めるようになった人に、ます最初に読ませたいのが周五郎ということでしょ?
編纂した人は、難しい漢字だらけの周五郎文学を、無茶と知りながら、選ばずにはいられなかったんだと思う
それを初めて見た時、そう考えて泣きそうになりました(笑)
日本(文学ではなく、むしろ国)を代表する作家だと僕も思う!
お札の顔にして欲しい!
外国人にも、「金閣寺」なんか読ませずに、周五郎の時代物の短編からまず読ませるべきだと思う!(笑)
P.S.生誕100周年イベント、続報求む!
工藤と美香の謝罪無しにはこのスレは進行出来ません。
山周ファンの皆さんも働きかけてください。
277 :
吾輩は名無しである:03/01/12 13:09
新潮文庫の周五郎はコンプリートしている(!)という、同じく周五郎の大ファンである友人に、
僕がまだ読んでいないと知って、「私はこれがすごく好き」と熱心に勧められて読んだのが「青べか物語」
(ついでに「季節のない街」も勧められた)
でも、初めてそれを読んでも、僕は特になんとも思わなかったんです
既に、「人情裏長屋」と「日々平安」の大ファンであった僕には、「青べか物語」で扱われるテーマや概念に、
物凄い、既視感があったんです
「あぁ、わかるよ。これが様々な周五郎作品の奥底、根底にある「原風景」ってことやろ?
でも、完成度は円熟期の短編とかの方が高いと思うから、僕はそっちの方が好き」
というのが、読後の率直な感想でした
勿論、「季節の〜」「青べか〜」は周五郎の代表作として挙げられるべき作品だとは思うけど、そこで扱われているテーマは、
他の短編やなんかの中に、円熟した技巧によって、見事に内包されていると思う
例えば、前出の短編集の中で言えば、「しじみ河岸」「ほたる放生」「俺ぁ嘘はつかねぇ」なんかの中に「青べか〜」と同種のものを感じる
しかも、より作品として、完成された形で
278 :
吾輩は名無しである:03/01/12 13:33
バババ、バンザーイ!周五郎スレ立ってる!
10数冊位しか読んでないんだけど、周五郎の大大大ファンです!
もう、本当にクソみたいにファンなんです(笑)
以前からマニアックに語り合いたいと思っていたので、嬉しすぎる!
これから、ガンガン書き込みます!
周五郎ファンはこんな香具師ばっかなの?
279 :
吾輩は名無しである:03/01/12 14:07
揃いも揃ってヴァカばっか
280 :
吾輩は名無しである:03/01/12 14:33
あかん、板そのものに感染しだした。
バババ、バンザーイ!周五郎スレ立ってる!
10数冊位しか読んでないんだけど、周五郎の大大大ファンです!
もう、本当にクソみたいにファンなんです(笑)
以前からマニアックに語り合いたいと思っていたので、嬉しすぎる!
これから、ガンガン書き込みます!
これはいくらなんでもひどすぎたな。
>>272 ありがとうございます。
今、Google検索では見つからなかったのですが、これから他の手段で探してみたいと思います。
お世話になりました。
282 :
吾輩は名無しである:03/01/13 22:08
ようやくスレが落ち着いてきたと思ったら275氏の書き込みの一部をコピペ
して何様のつもりか知らないが一行コメントで皮肉る腐臭プンプンの278〜280
の書き込み、まったく浮かばれないスレである事よ、しまいにゃさとむが
化けて出るぞ。
他スレで「文学板をダメにしたのは・・・」ってあるが、俺には文学板がつま
らんのは頭でっかちの、聞きかじりの知識の寄せ集めの、他人の揚げ足取り
には熱心な、そのくせ自分への批判には臆病な、自分の言葉で語れない、
腹から声の出ていない、そういう書き込みのせいにしか思えないよ。
俺には275氏の思いは十分伝わった、いや、もっと熱く語ってくれてもいい
くらいだ。文学板のおりこうさんたちには馴染みがないだろうが麻雀板の
http://gamble.2ch.net/test/read.cgi/mj/1016458364/l50 というスレで852から熱い書き込みをしているヤシがいるんだが、文体メチャクチャ
痛い読み間違えがあるにもかかわらずスレの住人に煽られるどころか暖かく
見守られているのはどこか胸を打つものがあるからではないだろうか?
278らがどの位おりこうか知らないが、人間的魅力があるのは275氏や852では
無いだろうか?
結論 俺は断固275氏を支持する。278らは炒ってよし。
283 :
吾輩は名無しである:03/01/13 22:10
このスレの住人は工藤と美香ごときに惨敗して恥ずかしいねWWWW
284 :
吾輩は名無しである:03/01/13 23:04
完膚なきまでに叩きのめされたからな。
工藤と美香に頭が上がらないだろう(w
285 :
美香 ◆FE5qJ6slSw :03/01/13 23:14
でも44って痛いよね。
工藤さん嫌いの名無しに担がれているだけなのに、
いっぱしの批評家気取りだもん。
ロムっているひとはみんな君のこと笑っているよ。
うわー、名無しさんに持ち上げられてこんなこと言ってるよ↓
>しかも君よりは「文学」わかってるんだから君としたらいいハンデだろう。
名無しさん、もう
>>44をからかわないほうがいいよ。
286 :
吾輩は名無しである:03/01/14 00:59
>>282 こいつ思いこみ激しいなw
>頭でっかちの、聞きかじりの知識の寄せ集めの、他人の揚げ足取り
>には熱心な、そのくせ自分への批判には臆病な、自分の言葉で語れない、
>腹から声の出ていない
>>278>>280の一行カキコを読んで、どうしてそんなことが胃炎だよ。おまえの脳内欲求不満をこのスレにぶちまけんな
鼻息荒くてウゼェんだよ。人間的魅力がどうとか抜かしてないで、周五郎的魅力について語りやがれ、カス
287 :
吾輩は名無しである:03/01/14 01:15
誰が悪いとか、悪くないとかもういいだろう?
>>282の言いたいことはわかるが、文学板の改善云々は他スレで語る話だろう?
文学板の欠点をこのスレに押しつけて、何が改善するというんだい?
>>283-4も同じ。勝ち負けなんて最初からないよ。美香も古いレスを引っ張り出してあげつらうのはやめろ。
>>286も煽り文句がきつすぎる。
とにかく山本周五郎に話を戻そう。
288 :
吾輩は名無しである:03/01/14 01:17
290 :
吾輩は名無しである:03/01/14 06:30
責任逃れすんじゃねえよ。
>>285を書き込んだのは偽美香だが、書き込みの内容そのものはオリジナル美香(
>>127)の発言の再録に過ぎない。おまえ自身の発言だ。
291 :
吾輩は名無しである:03/01/14 07:29
>>282 斉藤孝が好きそうだな。お前も最悪だ。
>腹から声の出ていない
って、しこでもふんでろや。www
292 :
吾輩は名無しである:03/01/14 08:02
293 :
吾輩は名無しである:03/01/14 08:10
美香は44に謝れ。偽者に粘着するよりそちらが先だ。
294 :
吾輩は名無しである:03/01/14 08:43
工藤は
>>44とスレ住人に土下座しろ。
参りました、完敗ですとここにしるせ。
295 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:29
296 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:30
いや、もう二度と書きこまないことにしてもらえば充分だろ。
二人ともが言い訳と言い逃れの難癖付け始めたらきりがない。
スレの正常化を求めるなら他の雑談スレで謝罪云々はやればいい。
297 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:32
名無し自演かっこわる。
298 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:32
今こそ読み返せ!三島由紀夫の檄文
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1035062870/ 199 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 00:45
>>197 どこかで勝負しますか?
負けたほうが切腹あるいは小指を詰めるというのではどうでしょうか?
………………………………………………………………………………
200 :吾輩は名無しである :02/12/05 00:47
>>199 いいよ。
………………………………………………………………………………
210 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 00:53
>>207 金では覚悟が足りません。あるいは来年の文學界新人賞などに
同時に応募して、負けたほうが指を詰めるという事でもいいです。
………………………………………………………………………………
211 :吾輩は名無しである :02/12/05 00:55
>>209 まちがいなく駆動は負けたら逃げるよ
………………………………………………………………………………
233 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 01:17
神奈川県相模原市栄町5−16サガミコーポ203号室
ここが僕の家です。くるならこいや。
………………………………………………………………………………
254 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 13:56
>>253 しかし腹を切るのであれば大きな勝負にしたいです。
三島賞受賞を賭けるなど。参加者のなかで受賞者が出なければドローでご破算。
参加者のうち誰かが三島賞を受賞し、負け組みがこぞって公開切腹ショウをすれば
とんでもなく話題性がでます。参加者全員の作品が候補に挙がればその時点から、
「このなかの誰が腹をかっさばくのか?」と文芸ファンならずとも息を呑んで選考
の進み具合に注目する事うけあいです。こういった身を賭した文学復興への方法論
こそが、三島の心意気を受け継ぐ事にも繋がるのではないかと思うのです。
299 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:34
300 :
吾輩は名無しである:03/01/14 11:56
美香が名無しになって名無し叩きを始めた。
アンチ、取り巻きを含めて一騒動ありそうな雲行きだ。
301 :
吾輩は名無しである:03/01/14 17:53
>美香が名無しになって名無し叩きを始めた。
今日に始まったことじゃねえよ。異常な「常態」
302 :
吾輩は名無しである:03/01/15 01:13
ストリンドベリイの青巻って読まれた方います。
今も入手できるんでしょうか?
>>272 【小さなミゲル】ありません・・・(泣
廃刊になったのかな・・
304 :
吾輩は名無しである:03/01/16 03:37
303
ありますよ。『怒らぬ慶之助』ISBN4-10-113463-4 C0193に収録されてます。
正しくは「小さいミケル」です。
306 :
吾輩は名無しである:03/01/18 03:04
一人ならじ、(・∀・)イイ!
307 :
ババババンザーイ!:03/01/19 03:45
先日、周五郎が24才の時に書いたという、新潮文庫短編集「怒らぬ慶の助」の中の「染血桜田門外」という短編を読んだんだけど、これがびっくり!
大老、井伊直スケ暗殺という歴史上の大事件を扱ったもので、円熟期の作品ばかり読み慣れてい僕は、
きっとこの小説も、周五郎が手練手管で読者を楽しませてくれるに違いないと思っていたら、全くその逆!
謀反に参加した20余名の若い志士達や、その他の当事者達の心理的な内面や、生活背景といったものには一切触れず、
「誰がこう言った」「次は誰がこうした」といった、即物的な客観描写ばかりに終始し、
最後には、暗殺を果たした後の逃亡中、深手を負って逃げることも自首することもかなわないと悟った3名が自害し、
降りしきる雪の下に、その死骸をさらす場面で小説は終わるというもの。(粗筋書いたらまずかった?)
読後の感想は、ただ、怖いの一言。
歴史上の重大事件にもかかわらず、その講壇調(?)の筆致は、個々の当事者の主義や信条はおろか、個人の感情的側面にすら立ち入ることもなく、
淡々と、ただ、若い青年が数時間の間に死体になってしまう様を見せることによって、
逆に、事件の持つ意味を、人間の生理的、根源的レベルに本質化、純粋化して、訴えかけているように思える
主に円熟期の作品ばかり読んでいて、「周五郎って、ちょと、危ない魅力には欠ける作家かな?」なんて思っていた自分の考えが間違いだったと思い知らされました
周五郎もやはり、20代の頃は、研ぎ澄まされて、キレキレだったんですね!
解説には「円熟期のものに比べると稚拙」なんて書いてたけど、僕は全然、完成度高いと思った
やっぱり、懐の広い、トンでもな作家だったんだね!
308 :
吾輩は名無しである:03/01/19 07:46
馬鹿がキターーーーーーーーー!!!!!
309 :
吾輩は名無しである:03/01/19 12:38
>>307 へー、初期の作品にはそんなのがあったんだね。
是非読んでみたいな。
短編集の「怒らぬ慶の助」は見かけたことあるから早めに買ってこよう。
周五郎は宮部みゆきが書く時代物のような人情ねた一辺倒でもないとは思っていたけれど。
もともと非常に鋭いし、一作全体を読後に振り返ったときの圧倒的な完成度の高さは目を見張るよね。
作家にならなければ優秀なジャーナリストに出もなったんじゃないかって思うよ。
310 :
吾輩は名無しである:03/01/19 15:22
307=309
バカだからすぐにわかる(禿藁
311 :
吾輩は名無しである:03/01/19 15:25
バンザイバカか(藁
バンザイ頑張れ!
>>307 のレスはそんなに「バカ」ではないよ?
恥ずかしながら読んだことないんだけど、最初の一作なら「青べか」から
入るのがいいのかな?
314 :
吾輩は名無しである:03/01/19 17:07
>>313 「青べか」が好きな人は結構多いみたいだね。
読みやすさからなら短編が手軽で良いんじゃないかな?
短編の入ったものでは「柳橋物語〜」や「人情裏長屋」他、多数あるよ。
少し長目でも良ければ「赤髭〜」、かなり長いけれど一気に読み進める「正雪記」あたりはどうだろう。
もちろん昨今頻繁に取り上げられている「さぶ」もいいよ。
>>314 ありがとう。今度本屋で手に取ってみる。
そういや、さぶの書き出しって、永代橋出てくるよね?
昔仕事でよく通ったな・・・。
あのあたりが周五郎エリアなのか。雰囲気変わったんだろうけどね。
おたふく物語の三部作が好きです。
これは昔からすきだった。
今の年齢になってしみじみいいなぁと思ったのは、貧しい武家の跡取り娘が妹
を富裕な家に嫁にだしたあと、妹たちがその生活になれて実家を恥ずかしがる
ような言動をするようになったのに鬱になるって話。
317 :
吾輩は名無しである:03/01/20 01:47
鼓くらべ
age
318 :
吾輩は名無しである:03/01/20 06:17
>>246 もれはどう考えても
藤沢周平と山本周五郎は似てないと思うのだが。
違いは山本周五郎には
どこか教訓めいたところがあるが
藤沢周平にはない
この違いは大きいと思うぞ
319 :
吾輩は名無しである:03/01/20 13:02
>>315 そうそう、周五郎の著作は時代物が多いから古くからあっていまも残っている場所の名前はしばしば登場するね。
新宿区の牛込やら、それからちょっと離れるけれど埼玉県は武州の川越だの粕壁(春日部と言ったほうがわかりやすいね)だの。
知った場所、なじみの地名が出てくると「おっ」て思うね(笑)。
320 :
吾輩は名無しである:03/01/21 00:52
>>319 ついつい私も物語の舞台となった場所に行ってみたくなり、
4,5年前ですが「虚空遍歴」の今庄と「樅ノ木は残った」の船岡に
行ってしまいました。
船岡城址は、「樅ノ木は残った」の碑がありましたが、誰も居ませんでした。
阿武隈川の土手で「くびじろ」が瀬を渡る姿を空想しながら、日向ぼっこを
しました。良かったです。
周五郎が取材旅行でこのあたり散策したかと思うと「おう」と思いました。
321 :
吾輩は名無しである:03/01/21 01:42
山本周五郎全集が、昭和40年代に新潮社から刊行されたらしいのですが、
もう印刷されてないのですか?
大型書店で昨日、必死に探したのですが、見つかりませんでした。
本当に好きなので、文庫で買う気がせず、全集で揃えたいのですが。
ヤフオクで探したら、8巻、9巻、10巻が見つかりましたが、ボロかったです。
もう印刷されてないのですかね?
322 :
吾輩は名無しである:03/01/21 06:07
ここできくより、新潮社にきくほうが確実と思われ。
323 :
吾輩は名無しである:03/01/21 16:19
>>321 昭和39年頃に講談社からも全集が出ているみたいだね。
どちらも在庫に関する情報は見つからなかったけれど、322さんが言うように新潮社と講談社にそれぞれ問い合わせてみるといい。
廃刊になっていたら古本屋さんにあたるしかないね。
324 :
国語力ゼロ:03/01/21 23:40
たいていの小説は読んでもわからないけど、周五郎は好き。
325 :
吾輩は名無しである:03/01/22 22:53
全集は絶版らしいです。悲しいです。
選集が全集として、一つだけ出ているらしいのですが、好きな作品が載せられていない。
古本でも値高く、割と少ないので、手放す人が少ないようです。
326 :
吾輩は名無しである:03/01/23 00:12
案外地方の大きな都市で古い本を扱っているお店なんかにあったりしてね。
328 :
吾輩は名無しである:03/01/23 00:52
実は、↑で昨日検索したのですが、全然接続できなかったのです。
easy seekで探したら、取り寄せ不可能になってました。
神田の古本市に行って、探してみます。
『ひとごろし』は良いですよね。
『松風の門』も。
330 :
吾輩は名無しである:03/01/23 19:56
329>
ありがとうございます。
探してみます。
331 :
吾輩は名無しである:03/01/26 05:20
僕は関西に住んでいるので、ほとんどの「時代もの」の地名がピンとこない
だから、ピンとくる人たちが羨ましい(笑)
(「須磨寺付近」とか言われても、庶民だから、あまり山の手はピンと来なかったりする(笑)
「周五郎作品、ゆかりの地巡り」とか、すごく良さそう
332 :
吾輩は名無しである:03/01/26 14:40
横浜の小学校を卒業して、横浜市中区に住んでいたらしい。
自宅で撮影したと言われている写真の下に、(本牧)と書いてある。僕は20年以上横浜に住んできたが、全く知らなかった。
333 :
吾輩は名無しである:03/01/26 14:50
もっと古本屋のサイトを教えてほすぃ。。。
334 :
吾輩は名無しである:03/01/26 21:00
>>331 そうだね、今後旅行会社もそんな凝った企画をうってくれればいいのにな。
どれほど受けるかはおいといて(笑)。
>>332 案外近所だったりしてね。
335 :
吾輩は名無しである:03/01/26 21:05
>近所
といえば、お正月暇だったから、お墓を見に行ったよ(鎌倉霊園)
墓石も四角いのではなくて、河原に転がってそうな原石で
周五郎さんらしくてGood!
演舞場に「さぶ」を観てきました。
あれはあれで楽しめたのですが、原作ファンとしてはちょっと・・・って
とこも正直あったです。
「さぶ」ってタイトルだけど、実は主人公は英二で、でもその英二を通して
さらに「さぶ」をも語っているってのがこの作品の奥の深いところだと
勝手に思っていたのですが、今回の舞台は幕切れもさぶは(楽前なので
自己規制)だし。
いっそ「英二」ってタイトルにすれば?とか思っちゃった。
ただ、おすえの人物像はこっちのほうがいいなと思いました。
337 :
吾輩は名無しである:03/01/27 20:06
『深川安楽亭』好きな方いらっしゃいますか?
あの作品、山本周五郎が追求した『無償の奉仕』がテーマになっていて
非常に良い作品だと思うんですが・・・
今日一気にさぶを読み直したよ。
前に読んでから何年もたってたから、印象がかわるかなって思いながら読んだ。
昔は寄場の部分がわりとかったるかったんだけど、今回はちがった。
特に栄二がさぶの手紙を手本にするところとかいいなって思った。
ドラマも映画もけっこうこの部分無視されてるけど、いれてほしいと思う。
昔も今もだめったのが、おすえ。
何度読んでも、なにこの女って感じがした。
最後まで、一生だまってるつもりだったとか言ってて、あぁ、彼女も苦しん
だんだねってところが微塵もないの。
栄二、さぶ、おのぶの3人がイイヤツぞろいだったから余計ひっかかるの
かな。
でもおすえはきっと一生幸せに生きていくんだよね。
これもまた無償の愛なんだろうなぁ。。。
339 :
吾輩は名無しである:03/01/28 01:42
>335
山周の墓って鎌倉霊園にあるんですか。
鎌倉霊園って小坪トンネルの近くでしたっけ?
>>339 さうです。小坪から朝比奈ICへ行く途中にあります。
だだっ広いので、グーグルで霊園名と筆者名で検索して
区画を確認しておくといいと思います〜
341 :
吾輩は名無しである:03/01/29 04:13
>>334 自分一人でふらりと「周五郎作品、ゆかりの地巡り・樅ノ木は残った」を
してしまった。
320です。
青根温泉不老閣こと不忘閣にも行きましたが、予約なしでは
さすがに断られてしまいました。
旅行社による企画があれば良いですね。
342 :
吾輩は名無しである:03/01/31 05:47
あぼーん
344 :
吾輩は名無しである:03/02/02 02:56
保全あげ
345 :
吾輩は名無しである:03/02/06 04:56
ひっそり
そして山本周五郎の墓の傍に今も原節子が住む、と。
347 :
吾輩は名無しである:03/02/07 06:18
348 :
ほたる放生:03/02/08 02:55
「第1回山本周五郎賞の”選出”に感涙!!」
第1回って、賞のカラーを決定するし、その後の授与作の試金石にもなるということで、すごく重要になると思うのですが、当時どのように選考が行われたのか、僕は知りません
知ってる人いたら、当時の雰囲気を教えて貰えませんか?
で、本屋でふと見かけた、山田太一の処女作「異人たちとの夏」が第1回の周五郎賞授賞作と帯があったので、旅行に出発する駅で車内で読もうと購入したのですが、読んでみて2重に感動しました
1つには単純にいい小説だと思ったのですが、もう一つは、この作品を選んだことの意義なんです
選考委員の方々がどなたかは知りませんが、現代という時代において周五郎賞を授与するにあたり、「これ以上の作品はない!最高の選出!」と吠えました(笑)
てっきり、「どうせ、現代の「時代もの」作家に、プロモーションであげるんだろ。くだらん」と、たかをくくっていた僕は、見事に良い方に裏切られたわけです
僕が思う周五郎賞(周五郎の名を冠する賞)の必須条件はこんな感じ
1)娯楽、エンタメの視線を絶対に失わない(純文学を気取っちゃダメ!)
2)人間心理の内面に関する、一過性や表面的ではない、深い深い洞察が描かれている
3)通俗的な考えや常識にとらわれず、大胆である(作家性?)
4)時代ものには限らない
など
ついでに言えばこんなのも
5)性が素敵に描かれている
これらを見事に満たしているのが「異人たちとの夏」だと感じます
さらに凄いと思うのが、「異人〜」はちょっとした娯楽SF的側面があるということなんです
異界のおきてとかが、シリアスな作風の中で普通に出てくるので、それについて「周五郎にSF的プロットは相応しくないのでは?」という異議が各所から出たのではないかと想像するのです
349 :
俺ぁ、嘘はつかねぇ:03/02/08 03:39
(
>>348の続きだよ〜ん)
しかしそれをおして、というか、だからこそ尚更、周五郎賞に相応しいと僕は感じて、選考委員の英断に感激しました
適当な「時代もので、お涙頂戴」的な作品では、周五郎ファンは納得しないでしょ?周五郎ってそれ以上の存在ですよね?
でも周五郎をよく知らない人にとっては、そんな意識しかない人も多いと思うんです
そういう人たちにとっては、この「異人〜」は周五郎らしくないと映ると思うんですよね
でもそれは間違いで、逆に常識にとらわれず、カテゴリーの壁を越えて普遍的に存在する感動を見つけ出してこそ、周五郎に相応しいと思うんです
単なる、感動して泣ける「時代もの」の小説というだけではなく、
「見過ごされがちな、通俗な常識の内部にも存在する、人間の隠された真実に肉迫する」
といったような独特の視線を、周五郎の魅力として宣言すると共に、
「人間を描くには文芸作、純文学に限る」
というような偏った見方に対しての、
「映画化すれば、へたするとSF超大作にもなってしまいそうな(笑)プロットを持つ作品でも、人間に対する深い洞察を描くことは可能なのだ」
というアンチテーゼであったとも思うし、このような視点って、凄く”つむじまがり”と呼ばれた周五郎的だと思う
てなわけで、
・皆さんの考える周五郎賞選考基準って、どんな感じ?
あと、
・他の周五郎賞授賞作品に対する感想&お勧め、おせぇ〜て!!
P.S.やばい!尿管結石の痛みがまた来たかも!ヤバイッス!!オシッコ出ろ〜!(本気泣)
350 :
吾輩は名無しである:03/02/08 06:27
>>348 「性」が素敵に描かれている
「女性」が素敵に描かれている
の間違いです!!スマソ!(あぁ、コワ・・)
351 :
吾輩は名無しである:03/02/08 17:17
身かと駆動は謝ってほしい。
スレを汚した責任を取ってほしい。
352 :
吾輩は名無しである:03/02/08 17:43
駆動は44に謝れ。
謝れ謝れってどっかの国の人みたいだね
354 :
吾輩は名無しである:03/02/09 09:44
>>348>>349 山本周五郎賞についての書き込み拝読させていただきました。
あなたの挙げた必須条件の中で私は特に
2)人間心理の内面に関する、一過性や表面的ではない、深い深い洞察が描かれている
に賛同します。
確かにおっしゃる通りだと思います。なんというか人間の根底にある善の心、これだけは
変わらないもの、そういったものがよく山本周五郎の作品にはあらわされていますからね。
例えば私が読んだ中では『金五十両』なんかがそれだと思います。
騙されつづけて自暴自棄になった男が最後に見ず知らずの武士から五十両を託され、
一度はそれを持ち逃げしようとしたその男が人に促されて届けた結果、最終的には
金包みを託した武士が自分を信頼してくれたことを悟り、またその武士の父親から
武士の心構えなどを聞かされ、「金じゃないんだな」と立ち直っていく様は人間の
誰もが持っているような弱さ強さを如実に表していると思います。
さて、山本周五郎賞受賞作ですが、私は宮部みゆきの『火車』を読みました。
ミステリーなので内容はいえませんが、この作品も人間の弱さ(カード破産につい
てのお話なので)がモロに出ている気がします。そしてそれに対する強さ(と言っ
ていいかどうか分かりませんが)は鬼気迫るものがあり、『人間はこれほどまでに
しぶとくなれるのか・・・』と思わざるを得ないような、後から考えるとなるほど
山本周五郎賞といった作品でした。
355 :
吾輩は名無しである:03/02/09 09:56
>>353 このスレをはじめから読んでみろ。
住民を愚弄した身かと駆動の汚い書き込みとそのせいで荒れたことが明白だ。
謝るのは当たり前だ。
356 :
吾輩は名無しである:03/02/09 11:13
age
357 :
ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/02/09 11:29
だからあのサイトの開設者自体がキチガイだって(w
いろんな板の荒れたスレを収集して、
「巨大な荒らし」というキャラを創造した真性キティ。
357は誤爆、失礼
359 :
吾輩は名無しである:03/02/10 03:46
栄花物語age
360 :
吾輩は名無しである:03/02/10 19:12
武家草鞋
あげ
>>355 おまえの書き込みも相当ウザイ。しつこい。馬鹿丸出し。
もうこのスレに来るなや。つか文学板におまえは不要。
362 :
吾輩は名無しである:03/02/12 02:10
さぶage
363 :
吾輩は名無しである:03/02/13 01:05
山本周五郎って直木賞固辞してるのに
山本周五郎生作った理由ってなに?
でも44って痛いよね。
工藤さん嫌いの名無しに担がれているだけなのに、
いっぱしの批評家気取りだもん。
ロムっているひとはみんな君のこと笑っているよ。
うわー、名無しさんに持ち上げられてこんなこと言ってるよ↓
>しかも君よりは「文学」わかってるんだから君としたらいいハンデだろう。
名無しさん、もう
>>44をからかわないほうがいいよ。
394 名前:吾輩は名無しである :03/02/13 04:50
>>393 「ミステリ板住人」というのは、多数のHNと名無しでの自己レスや
ジエンを繰り返し、各板のマジすれを汚しまくっては邪魔している
札付きのバカアラシのようだぞ。2ちゃんでも最も悪質の部類に入る
確信犯アラシ。ただのバカ面を晒している駆動=実か以上のワルだ。
「ミステリ板住人」の害基地ぶりはここ↓で確認。
http://majin_kenkyu.tripod.co.jp/
366 :
吾輩は名無しである:03/02/13 15:23
鎌倉霊園の山周の墓の区画(位置)を教えて下さい。
367 :
吾輩は名無しである:03/02/13 16:45
>>363 うん、最大の矛盾だよね。
山本周五郎賞ほど賞として無価値なものはない。
釈迦が十字架を授受するに等しい。
369 :
吾輩は名無しである:03/02/13 22:33
>>366
370 :
吾輩は名無しである:03/02/15 00:58
似而非物語
ハハハage
どうもお久しぶりです。
あの一件からしばらく書き込みを自粛していたんですが、春休みになって余裕も出てきて、少しづつ周五郎の作品を読むようになったんで、またきました。
ちなみに昨日「花杖記」を読んで、今日から「さぶ」をゆっくり読む予定です。
ご迷惑でなければまたきます。
372 :
美香 ◆FE5qs2YX/I :03/02/15 15:40
これ以上笑いものにされたくなければ、44はもう発言しないほうがいいよ(w
あぼーん
374 :
吾輩は名無しである:03/02/15 15:45
44イイ!
375 :
吾輩は名無しである:03/02/15 15:48
44は笑いものなんかにされてなかったよ。誰だい、いいかげんな
ことを言うもんだねー。前のスレから読み直してごらんなされ。
よーくわかるってもんだ。
376 :
吾輩は名無しである:03/02/15 16:44
火車で初めて山本周五郎賞というのを知って
好きだった本があれもこれも周五郎賞取っていることを知り、すこしうれしくなった
いまある賞のなかではまともな方だと思う
377 :
吾輩は名無しである:03/02/15 16:50
そうさなぁ、いいもんだとも。
378 :
吾輩は名無しである:03/02/15 16:54
周五郎賞だけは例外だなぁ
379 :
泥棒と若殿:03/02/16 03:17
>>354 宮部みゆき、火車?
面白そうですね。読んでみよう!(サンスコ!)
僕も44さん大歓迎!
でも工藤さんも、周五郎について語ってくれるのなら歓迎したい
あおりの人達もせめて、あおりついでにでも、周五郎について語ってもらえるのなら嬉しい・・・
だってここは山本周五郎スレだもん・・・
僕は周五郎賞ってあってもいいと思う
文学賞を否定、批判する文学賞、という唯一無二の独特のスタンスを持っている気がする
(作品を賞賛するのではなく、作品の「読み方」を提示する。そこにあるのは批判や批評であるより、むしろ「自省」だと思う)
この賞の存在自体が、現在の直木賞や芥川賞の在り方の批判になっているといえないだろか?(言いすぎかな)
ジエンは不要。
それに、山本周五郎なら一般書籍板の方が似合いだろう?
娯楽小説なんだから、
人情に涙して読後サッパリするという類いの。
芥川賞をやるにしては根本の文学性に疑問があり、
直木賞をやるにしては、作者が自意識の尾っぽをひきずっていて
読者を徹底して楽しませるというサービス精神に欠けている・・・というような
中途半端な、しかし無視して潰してしまうには惜しい新人、
それに与える賞だ<周五郎賞
過大評価するには及ばない、歴史が確定している、その位置は。
あ、確定というのは違うな、
いまのところは、そういうことだ、という意味。
今後どう変わるかはわからん、消えてしまうかもしれんし。
382 :
吾輩は名無しである:03/02/16 12:04
火車買ったけど、まだ読んでないや
>しかも君よりは「文学」わかってるんだから君としたらいいハンデだろう。
う〜んそうね。例えそうだとしても言ってはいけない言葉だよね。誰かさん
より「文学」わかっているだなんて。だからなんだって言う話だよね。
その辺の感覚を美香さんは笑ってるんじゃないかな。単に比較優位を示すだ
けだしね。
おまけに余計なお世話だよね、「いいハンデだろう」なんてね。
それがたとえ本当だとしても他人の問題だしね。2ちゃんだからって、山本
周五郎をまじめに語りたい人もいるわけだし、ここで乱暴な言葉はよくない
んじゃないかなあ。
ヒマだから44-駆動-美香まとめて論証してもいいかという気持ちになってきますた。
ここじゃなくて稼動してないスレで。
で、山本周五郎って何が面白いのか見ようと思ってここ来たんだけど、初心者には
何がいいですかね?
384 :
吾輩は名無しである:03/02/16 20:44
>>383 >ヒマだから44-駆動-美香まとめて論証してもいいかという気持ちになってきますた。
もうその話の蒸し返しはやめましょうや・・・・
それで、ええと、お勧めの山本周五郎ですけど、初めてなのであれば
『深川安楽亭』『さぶ』『柳橋物語・むかしも今も』などがいいんじゃないか
と思います。『さぶ』は言わずと知れた周五郎独壇場の、いわゆる「長屋もの」
の名作ですし、『深川安楽亭』は(新潮文庫で出ているものは)表題作も含め、
長屋もの、武家もの、滑稽ものなどどれも結構面白い短編集なので読みやすいと思います。
他にも、『樅の木は残った』『虚空遍歴』『ながい坂』など耐え忍ぶ孤独な主人公
を描いた長編の良い作品がありますが、やはり最初は短編の作品からの方がよいか
と思われます。
歓迎ありがとうございます。
あんまりカキコできないですけど、スレはしっかりチェックしていくつもりです。。
で初心者の方になんですけれど、長編なら大体いいと思います。
初心者の方に長編をおすすめするのはあまりよくないと思いますけど、周五郎の作品は長い作品ほどはずれがないと思いますね。
短編でも面白い作品はいっぱいありますけど、僕としては長編を読んで欲しいと思います。
ちなみに個人的には「樅の木は残った」と「天地静大」が好きです。
短編だといっぱいあるんですけど「おさん」と「へちまの木」がすごく印象的で好きです。
いろんな顔を持った作家なんでどこから入っても読み進めれば満たされるとは思います。
なんかあんまり親切じゃないすけどこんな感じですw)
…てよくよんだらまだまだ反省点を指摘されてたみたいっすね。
あの件については本当に申し訳ないと思ってます。
個人的な感情で激昂しちゃってました。
あんまり過去の事をぶり返すのもよくないと思うんでこれ意向この話についてはノーコメントでいきたいと思います。
387 :
吾輩は名無しである:03/02/17 13:31
糞ったれ美香は早く死ね。
388 :
吾輩は名無しである:03/02/18 00:04
自分は長編だめ。
読んだ時はそれなりに感動もするんだけど,それで終わっちゃうんだよな。
でも短編は少したつとまた読みたくなる。
そんなファンもいるってことで。
389 :
吾輩は名無しである:03/02/19 15:11
「あたしは親を悪く云う人間は大嫌いだ、金持のことは知らないよ、
金持なら子供にどんなことでもしてやれるだろう、貧乏人にはそんなまねは
できやしない、喰べたい物も食べさせてやれないし着たい物も着せられない、
遊びざかりの子を子守りに出したり、骨もかたまらない子に蜆売りをさせたり、
寺子屋へやる代りに走り使いにおいまわしたりするだろう、けれども親は
やっぱり親だよ、
貧乏人だって親の気持に変りはありゃしない、もしできることなら、どんな
ことだってしてやりたい、できるなら、・・・・・身の皮を剥いでも子になにか
してやりたいのが親の情だよ、それができない親の辛い気持を、おまえさんいちど
でも察してあげたことがあるのかい」
『かあちゃん』
>>384-385 図書館に行ったら「深川」がなかったんで「人情裏長屋」借りてきちゃいました。
意見を頂いたのにどうも申し訳ない事です。
読む本がたまっているので短編から始めたいと思ってますが、「裏長屋」って短編
だったかな…?
じゃあ例の件はアレって事で。
391 :
吾輩は名無しである:03/02/23 01:08
「人情裏長屋」は僕の好きな短編集の一つ。僕的にはオススメ
作品の持つドライな透明感が素敵な、貴重な純文学系の現代小説も入ってるし
「泥棒と若殿」の最後の場面の、泥棒の寂しげな姿は、読んだ時、脳裏に焼き付いた
僕は長編より短編の方が好き
でも大ファンだけど短編にハズレがあるとは僕も思う
けれどそれも、周五郎の作家としての間口の広さ故だと思う
作家としての周五郎の魅力や存在意義って、その膨大な作品に幅広く触れることによって見えてくる種類のものだと思う
だから、長編、短編、現代物、時代物、悲劇に喜劇(なんと、児童向けの推理小説まである!)と、幅広くかいつまんでみて欲しい。ほんとに幅広いよね?
直木賞を辞退した作家って、周五郎以外にいないよね?
彼には辞退をする資格があると、ほんと感じる
392 :
吾輩は名無しである:03/02/23 03:12
>直木賞を辞退した作家って、周五郎以外にいないよね?
>彼には辞退をする資格があると、ほんと感じる
ん〜ん、「資格」って何?
それが何であれ、彼はそんな「資格」が、ただただ嫌だったから、
辞退したまでだよ。
>>392 まあどこかのバカが格好つけて直木賞辞退なんてやっても無様なだけだって
言う事なんだろうね。
山本周五郎がやるからカッコいいと。そういいたかったんだと思うよ。
もちろん本人はそんな気なかったに違いないんだけど。
394 :
吾輩は名無しである:03/02/26 19:18
定期あげ
395 :
吾輩は名無しである:03/03/03 02:48
生誕100周年記念は何かあるの?
情報きぼんぬ
396 :
吾輩は名無しである:03/03/06 18:48
保全あげ
生誕100周年ってことで新潮文庫の『樅の木は残った』が
上・中・下の3巻にわかれて販売されていました。
帯にも極悪人原田甲斐を云々〜と書いてありました。
(`Д´)
399 :
吾輩は名無しである:03/03/12 20:08
既出ですが、山本周五郎の初期作品で、少年少女向けの小説を入手している方、入手方法を知っている方はいらっしゃいませんか?
400 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:56
>>399 既出の、新潮文庫の「怒らぬ慶之介」の中の「小さなミケル」なんかではだめなの?
他にも新潮文庫の短編集には子供向けの短編が思い出したようにポツポツ収録されている
それだけを纏めたものがあるかどうかは知らんけど・・・
なんか閑散としてるので、直木賞辞退についてもう少し語りませんか?
周五郎って直木賞辞退について批判とかあてこすりみたいなことを言われたことってあるのかな?
僕はそういうのを聞いたことがない
それが周五郎の凄いところかなと思うんだけど
結局、周五郎のことを悪く言える人ってほとんどいないんじゃないのかな
有言実行の見本みたいな人だと思うんだけど
401 :
吾輩は名無しである:03/03/16 14:45
このスレはミス板の自演がひどいらしいぞ。
山本周五郎って海外では殆ど知られていないようですね。
映画監督の黒澤明は評価が高いですが、その黒澤映画作品の原作者である周五郎を
知る外国人がいないのはなんとも・・・
403 :
吾輩は名無しである:03/03/17 18:51
不思議〜
404 :
吾輩は名無しである:03/03/17 21:15
国歌♪君が代 の作曲者を誰も知らないが如し
山ほどあるワケではないんですが、いいタイトルの短編が多いなと思います。
本篇を予感させ、しかも多く語り過ぎない、そんなタイトル。本屋をぐるぐる
周って、「どれがおもしろそうかなあ」なんてね。で結局ヨクボーに負けて、
五冊ほど買ってしまう、なんて感じでした。んで、どれも面白いんだよなあ。
郎の字はもはやどーしよーもないので縦読みであると白状いたします(w
407 :
吾輩は名無しである:03/03/20 21:04
『青べか物語』の第七章「繁あね」で泣いた。
公爵様、ありがとうございます(w
私は、中学生の頃に「さぶ」を読み、なにか重いものを感じ、重さに負け、
ながいあいだ遠ざかっておりました。
社会人になった今、短編をぼつぼつ読んでいる程度のお恥かしい周五郎体験者ですが、
このスレを見て、よし、やっぱり長編だなと今思っております。
やはり話題がいっとう多い(賛否あるのがいい)青べか物語を読んでみます。
そのあとで、再び「さぶ」を読み返してみようかな、とも。
409 :
吾輩は名無しである:03/03/22 23:10
『青べか物語』の第十五章「もくしょう」で、
もくしょう(元井エンジ)が持つ心の強さに、尊敬の念を抱いた。
410 :
吾輩は名無しである:03/03/24 01:04
>>400 遅レスですが、どうもありがとうございます。やっぱり、小さなミケルしかないですか・・。
少年少女モノの短編集とかで、まとめて読めれば良かったのですが。
一時期、かなりたくさん書いていたそうです。
412 :
吾輩は名無しである:03/03/28 09:02
青壁物語
413 :
吾輩は名無しである:03/03/29 23:44
青カビ物語
414 :
吾輩は名無しである:03/04/05 09:34
SF書かせりゃ、俺のほうが上手だ。
415 :
吾輩は名無しである:03/04/05 15:08
青べかの「がんもどき」もいいぞ
416 :
吾輩は名無しである:03/04/05 15:11
>>415 青べかでなくて、季節のない街でした。
スマソ
417 :
吾輩は名無しである:03/04/10 22:10
青べか物語、今日読み終えた。すごくよかった〜。
でも季節のない街のほうが好きかも。私は「プールのある家」がかなり好きです。
黒澤明の「どですかでん」でも、父親のほうを三谷昇が好演してました。
あの映画には芥川龍之介の息子さんの俳優さんも出てるんですよね。いい映画でした。
山本周五郎読破したいと思ってるんですけど、次に読むのは何がいいですかね?
私が今までに読んだのは、上記の二冊のみです。。
そういや学校の図書館に山本周五郎がほとんどなくてショックですた・・・何故だ
418 :
ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/04/10 22:32
手持ちのアンソロジーで「深川安楽亭」を読んだ。
山周流ノワールである。
>>417 「樅の木は残った」以外の全てを読み
「いやあ、樅の木が残ったよ」という展開キボンヌ。
>>419 (笑)いいですねえ、それ。
実は次に読もうと思ってたのが「樅の木〜」なんですけど・・・
とりあえず「さぶ」でも読んでみようかと思います。
421 :
吾輩は名無しである:03/04/16 00:29
昔は原田甲斐が極悪人ってのは吉良が敵役だってのと同じくらい(←知名度として
ってことで、同じ種類のってことではありやせんぜ。いいすぎかもしれんけど)
講談や映画等の世界とかを通して常識だったんだろうけど、今時って伊達騒動とか
って日本史好きとかでなければそんなにメジャーじゃないような気がする。
自分も樅の木〜の解説を読んで、そうか、もともとは敵役だったのかって知った
から。
だから、自分的には原田甲斐ははじめっから「知られざる伊達の恩人」のイメージ
だったりする。
422 :
吾輩は名無しである:03/04/16 10:23
どですかでん
どら平太
かあちゃん
樅の木は〜
赤ひげ
雨あがる
以外で、山周原作の映画はありますか?
オレは昨日、雨あがるを見ました。4回目でした。
今日は、どですかでんを見ようと思います。
>>420 しかしやはり樅の木はいい作品なので、こういう方法もあります。
「いろいろ吟味した結果、樅の木が残ったよ」
これで、すぐ読めますw
424 :
吾輩は名無しである:03/04/16 20:14
今日オレは、どですかでんを借りてきました。
棚に『椿三十郎』というのが置いてあり、
よく見たら、山周の日日平安が原作でした。
>>423 なるほど(w そういう手もありますかあ。
じゃあ、遠慮なく樅の木を読みますです。あした図書館いってきます。
>>424 「椿三十郎」は日日平安が原作ですけど、東宝がわの要求で、かなり原作とは変わったものになってますよ。
なんでも当時見る人が求めていたのは強いヒーローだそうで、「日日」ののほほんとしたチャンバラもしない主人公では売れない、とのことで。
だから三船敏郎がおおあばれしてる映画になってます。かなりおもしろいですけどね。
黒澤映画の娯楽作品のなかでもトップクラスのできだと思います。
どですかでん楽しんでください。
426 :
吾輩は名無しである:03/04/17 17:53
オレは今日、どですかでんを観ましたが、
すごく、つまらなかったです。
ヲタは嫌いだ
428 :
吾輩は名無しである:03/04/18 14:41
「海は見ていた」が最近映画でやってたけど、あれはつゆのひぬまと何の花か薫るが原作だと思ふ。
429 :
吾輩は名無しである:03/04/18 23:17
「さぶ」も映画化された。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
431 :
吾輩は名無しである:03/04/20 00:01
おたふく物語も昔映画化されたってきいたことがある。
舞台ではちいさこべとか、柳橋物語なんかが多いね。
どですかでんっ!
どおですかでんっ!
433 :
吾輩は名無しである:03/04/20 02:51
歯を食いしばって「どですかでん」を観ましたが、30分で寝ますた。
434 :
吾輩は名無しである:03/04/20 07:51
あんちゃんてどよ
435 :
吾輩は名無しである:03/04/20 18:04
「もののけ」に爆笑した。山本周五郎がこんなの書くっていうイメージなかったからびびったよ。
あぼーん
437 :
吾輩は名無しである:03/04/20 20:53
「もののけ」の他に、「地蔵」「牛」「偸盗」「大納言狐」も、
新潮社版全集の第十三巻に『平安喜遊集』として、
ひとまとまりになってる。
「地蔵」もおもしろいぞ。
コンナトコロマデキテ
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
>>430 (_フ彡 /
440 :
吾輩は名無しである:03/04/24 16:31
青べかの浦粕が、現在の千葉県浦安市だというのは本当ですか?
441 :
吾輩は名無しである:03/04/24 18:28
不覚にもこのスレ見つけられなかった(汗
「樅の木は残った」を人に薦められて読んで以来ファンになり時代物はほとんど読みました。
皆さん宜しくお願いします。
442 :
吾輩は名無しである:03/04/24 22:28
>>440 本当です。東京都江戸川区に川一本隔てて面しているのですが、
昔は東京に出るには市川を迂回して市電で行くか、渡し船で渡るしかなかったので
陸の孤島と呼ばれていました。今では東京ディスニーランドで有名になり、
あたかも東京都浦安市のようです。海面埋め立て事業により山本周五郎が
いたときの約4倍の面積となった浦安市にかつての面影を探すのは難しいかもしれません。
海も遠くなり、細々と営まれていた漁業と海苔養殖の町は過去のものです。
もしも「青べか物語」の雰囲気を味わいに浦安を訪れるのならば浦安と江戸川区を
隔てている旧江戸川の沿って歩いてみると良いでしょう。またかつての浦安町の
盛り場であった境川周辺にもまだわずかですが古き「浦粕町」の雰囲気が
ほんの少しだけ残っています。電車で来るならば地下鉄東西線浦安駅で下車する
ことをお勧めします。
>442
詳しいですね。
青べかの七章「繁あね」の中に『カワウソやイタチが棲んでいるといわれ、
私もカワウソは幾たびか見かけたし、』という文章がありますが、
浦安に野生のカワウソがいたという事が信じ難かったので、
本当は浦安ではないのかと思っていました。
もしも当時、本当にカワウソがいたとしたら、
その環境が破壊されたことに悲しみを覚えますよね。
ながい坂、今まで読みこなしてきた中で(少数ですがw)、多くの人に
本当に読んでもらいたいと率直に思う作品ですね。
物理的にも精神面においても、充足を大いに感じ得る環境にまで至った我々日本人
でありますが、同時にかつての我々の祖先のように貧民として日々を耐えて生きて
いかざるを得ない人々を無意識に生み出して、この地球上の是正すべき矛盾に
気づかない人々が大多数のようにおもうのです。
そういった、数ある中の矛盾のひとつである、人を虐げること。これに本作の
主人公は自らの「肉体」で飛び込んでいくのです。
環境問題等々、数え切れないほどの問題を抱えるこの不安定な世界を、まず変えていく
原動力にすべきは最終的には人々の結集、これに尽きるんじゃないかなと最近思ってます。
こういった、長年続いてきた「人を分けること」にメスをいれた本作は、やや商業面という
世の中に迎合せざるをえない事実も含んで娯楽として大成させているわけですが、
それを含めてみても、文自体のメッセージには意識を変えさせる説得力が込められていると
おもいます。
長文の上に駄文で申し訳ないですがw、これは本当に読んでもらいたいんで
ついつい内容が長くなってしまいました。もし未読の方おられましたら、今後読もうとしている
本のリストのひとつに入れてもらえれば幸いです。
445 :
吾輩は名無しである:03/04/26 18:19
オレは今、山周全集第十七巻「ながい坂」を読んでますが、
半分くらい読み終わったところで、非常に飽きました。
内容は、荒れ地を開墾しているところです。
ながい坂の舞台は何藩なのでしょう?
歴代藩主の受領名が、佐渡守や飛騨守ですが。
新潮記は高松藩、樅の木〜が伊達藩、ながい坂は?藩。
オレ的には立花藩だと推測しています。
446 :
吾輩は名無しである:03/04/29 17:06
445は「おきちさん」ですね。
周五郎の現代小説とつげ義春のマンガは何処か同じ臭いがするなあ。登場人物の
滑稽なひたむきさが心に沁みます。
447 :
吾輩は名無しである:03/04/29 19:41
6月に松竹で映画化された山本作品がDVD化
「初笑いびっくり武士道」「五瓣の椿」「道場破り」「続道場破り 問答無用」
449 :
吾輩は名無しである:03/05/04 23:05
↑
ハイ!
「失礼」しちゃってくださいっ!
(って、放置しそこねた!)
ところで、生誕100周年記念で、なんかイベントないの?
まさか、なにごともなく一年が過ぎてしまうんだろか・・・
誕生日もう過ぎた?
わたしは、「千番試合をすると偽って」領内に入り、
実は測量していた、という話(短編)が大好きです。
最後に出てきて仲裁するあの殿様のセリフが、「暴れん坊将軍(これは吉宗だが)」みたいな、
実にさわやかな感じで・・・。
紀州の殿様だったかな。たまに名君扱いで出て来るような・・・。
451 :
吾輩は名無しである:03/05/09 07:27
「季節のない街」を読んでいてある箇所にさしかかったところ、その
技巧に衝撃を受けたんですが私と同じような体験をされた方いらっしゃい
ますか?
452 :
吾輩は名無しである:03/05/09 15:31
あぼーん
454 :
吾輩は名無しである:03/05/10 18:15
>>451 僕もそれ知りたい。教えて下さい!!!
文庫本を片手にずっと待ってるのですから!!!
455 :
吾輩は名無しである:03/05/11 00:08
456 :
吾輩は名無しである:03/05/11 13:01
勿体ぶって謎かけをするわけではありませんが味読の方にネタバレと
言いますか、新鮮味を殺ぐといけませんのでどこの箇所かの指摘は自粛
したいと思います。
私の体験と言うのは「季節のない街」のある箇所で、2ch風に言えば
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!と言う感じで、
やるじゃないか周五郎め!と部屋中を駆け回ったように記憶しております。
山本周五郎のキャラクターを知りもしないでこんな事を言うのも浅はか
ですが、氏もこの描写が出来た時おそらくガッツポーズでも出たのでは
ないかと、その様な誤読もまた読書の楽しみではないかと思っております。
謎かけを楽しむ訳ではないと書きましたが、そうは言いましても同じ様な
方がいるはずだという確信も確かめたく、このスレが終わりに近づいた頃
もう一回具体的なページを示した書き込みをしたいと思っています。(終わ
り近かったら人の目に触れる時間も少ない、結果新鮮味をそがれるという
被害も少なくなるのではという根拠ですが)。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
「季節のないまち」読んだけど、どの部分を言ってるのかさっぱりわからん
別に具体的に指摘しても、ネタバレの心配もない程度のものなのではないだろか?
460 :
吾輩は名無しである:03/05/11 17:18
>>451さん
「このスレが終わりに近づいた頃」ですね。
楽しみに待ってます。
久々すぎてsageを書くとこ間違えた。
でも、このスレが終わる頃って一体いつになるんだ?
気になって眠れないからもったいぶらないで教えてホスィ・・・
464 :
吾輩は名無しである:03/05/27 00:39
保守あげ
465 :
吾輩は名無しである:03/05/27 00:46
周五郎賞は信頼してたのに…
まさか京極とは
もうどうでもいい
>もうどうでもいい
ワラタ↑ 絶望の深さが伝わる・・・
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
468 :
吾輩は名無しである:03/06/01 16:02
人情裏長屋の浪人風情が良過ぎる。酒を呑みながら泣いてるのは23歳の僕だった。
もっと読んで欲しい作家の一人ですよね
本屋にこそ、そんな認識してほしい
時代作家の隅においてあったりするからさぁ
470 :
吾輩は名無しである:03/06/02 09:50
生誕100周年だってのに、本屋の片隅かよ・・・
471 :
吾輩は名無しである:03/06/02 20:15
生誕100周年っていうことは、小津さんと同じ年だったんですね。
あぼーん
あぼーん
474 :
吾輩は名無しである:03/06/02 20:40
fffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffff
韮崎市の市民会館で山本周五郎展を15日までやるそうです。
(出身地は大月なんだけど、本籍が韮崎だからとのこと・・)
最終日には「かあちゃん」「殿様と泥棒」「ちいさこべ」の上映会もあります。
展示は非常にしょぼそうですが、まあ、とりあえず書き込んどきます。
ちなみに今朝の新聞の地方欄からの情報。
476 :
吾輩は名無しである:03/06/11 19:28
上映される3作の、詳細きぼん!
ビデオ出てる?
昨日 韮崎通ったのに・・・
>476
9:30 かあちゃん 10:30 泥棒と殿様 13:30 ちいさこべ
だそうです。多分40年くらいまえにNHKでドラマ化したものかと。
ビデオは出てないんじゃないかなあ・・・
電話で問い合わせたのだけれど、新聞に出てからかなり反響があるらしい。
250席あるらしいが、駐車場のほうが心配だと言ってた。
山梨には県立文学館という立派な施設があるんだが、そこでは周五郎展の予定はとりあえず無いとか。
5年ほど前にやってるんだけど、イマイチ山梨県は周五郎出身地ということを生かそうとしていないと思う。
林真理子・田原俊彦・ナカタ・・・山梨出身の有名人って周五郎を含め「孤高」なひとが多いような気もする。
唐突なんだけど
高橋義男(夫?)との対談で
「土俵の中に人生がある,なんていうのは嫌いです
そんなことをいったら市電の運転にだって人生があるでしょう」(大意)
というようなやりとりがあって非常に可笑しかった
この対談(新潮文庫)は山周先生のいろいろな面(案外下ネタ好きとか)が
でてて面白かったです
このカキコではうまく伝えられてないような気もしますが
480 :
吾輩は名無しである:03/06/13 20:31
>478
行きたいけど、大阪からじゃ日帰りは厳しいよな・・・
>479
それ文庫?タイトルを教えてくれろ
481 :
吾輩は名無しである:03/06/13 20:59
今日9:15からNHKで放送する『ゆうれい貸します〜』は
山本周五郎原作の『ゆうれい貸家』が元になっています。
心温まる良い話なのでご覧になられてはいかがでしょうか?
>>481 でも、この手の評判が山ちゃんの評価を悪くしている と思われ
時代物から踏み出して欲しい!
>481
ま、まじっスか・・・
見逃したっス・・・見逃したっスよ・・・・
でも、来週もあるんかな?
テレビ雑誌のレヴューを見るかぎり、内容が「ゆうれい貸家」から、
大分、アレンジされてるのかな?
「ゆうれい貸家」ってほんとの幽霊が出てくる話じゃなかったっけ?
>481
ゆうれい貸家って時代物じゃなかったっけ?
>>479 いい話ですなあ。山周さんならではの言葉ですね。
よってたかって偶像を作り上げ、ステレオタイプな良し悪しの型を作る、
それが山周さんの信念にあわないのだろうな。
これまた良い悪いじゃなくて、ひとつのものの見方として独特だなあ。
あっ、その対談は拝見したことないけど、おそらくお相手は高橋義孝氏じゃないかな。
山口瞳さんの師匠(といっていいような人)で、大のすもう好きだったようです。
いくつかの文章を読んだけど、マッチョな日本男児といったおもむきのある方でした。
>>480,484
レスありがとうございます
今手元にその本がないので正確なタイトルがわかりません,申し訳ない
相手はドイツ文学の高橋義孝氏のはずです不正確でこれまた申し訳ない
新潮文庫なのである程度冊数の揃っている本屋なら
見つけられると思いますが
486 :
吾輩は名無しである:03/06/15 19:17
こんな板があったとは
また来ます
488 :
吾輩は名無しである:03/06/17 02:19
こんな板があったとは驚きです。以前2回ほどスレ検索したときはかかってこなかった。
1をみたら、去年の11月。なる〜・・どおりでと納得とともに嬉しさがあふれます(´Д⊂
しかもレスが400以上も付いているではないですか!(読み返したら???w)
僕も大・大・大ファンでして、新潮文庫は現代ものの「寝ぼけ署長」までコンプクリアです。
さて、山本周五郎って戦前と戦後でドラスティックに内容がかわりますが、みなさん
どっちが好きですか? 僕は戦前のストイックな武家もののほうが好きです。
ただ戦後のこっけいものも捨てがたいですよね。
あと個人的にも親しかったという解説者の木村久邇典さんのこと、どう思います?
あの人は戦前の作品は軍部に対する皮肉や反骨が秘められているといいますが、
本人は「私の戦前の作品は全部焼却してくれ」といってますよね。なんか矛盾が・・w
僕はごく普通に戦局や軍部に迎合する作品を書いていたと読みます。別にそれで
いいのでは? なんて思いますが皆さんはどうお考えでしょう?
なんか嬉しくてたくさん書いてしまいました。実生活で山本周五郎についてマジに
語れる場が今までので、つい舞い上がってしまいましたw
これからもたまに覗きます(お気に入りに追加)
あぼーん
490 :
吾輩は名無しである:03/06/17 14:44
よく知らんけど、戦前の作品も、ほとんどが新潮文庫によって発掘されてるよね
戦前の作品における、軍部等への反骨精神というのは、作品の内容というより、当時の作家たちが、
積極的に、当時の社会問題や、軍主導の管理体制を批判していたのに対して、
周五郎はそれにコミットせずに、あえて時代に逆行するように歴史・時代小説を掘り下げていったことやなんかのことだと、僕は思ってる(逆説的だな)
「よじょう」なんかの、宮本武蔵のような歴史上の「偉人」とされる人間を、批判し、揶揄するような内容の小説は、上下関係の規律を重んじ、
兵隊の士気高揚を第一とする軍などでは、禁書にされる可能性もあったのではないかと思う
周五郎が戦前の作品を焼き捨てて欲しいと思うのって、単純に完成度に自信がないからなのではないだろか
でも、読んでみると、若いがゆえに先鋭な、研ぎ澄まされた魅力があるように思う
さあ、今週からは、ちゃんとNHKの周五郎ドラマ(毎週金曜)チェックするぞ〜
風間杜夫が主役じゃん?チョトウレスィ・・・
492 :
吾輩は名無しである:03/06/20 04:07
村上春樹がいいなんてほざいてる奴等に読んでもらいたい。本当に価値のある小説を知ってほしい。
493 :
吾輩は名無しである:03/06/20 14:30
小説新潮か何かで、周五郎生誕100周年記念特集かなんかをやる、という新聞広告を見たのだが、
なんか、販促プロモ以上のものではない、という印象を受けた
実際はどうなんだろか?
京極さんの周五郎賞受賞作読んだ人いる?
なんか梅雨でじめじめして、ウチュになるばかり・・・今夜の杜夫に期待
>>490 1.よく知らんなら書くなよw
2.積極的に軍主導の管理体制を批判したら即効特攻に捕まって拷問!w
食うために、生きるためにその思想や主張を転向するのはある意味止むを得ないでしょ?
3.「よじょう」は昭和27年の作品なので、禁書になるわけないよw
4.周五郎の「私の戦前の作品は焚書に〜」発言は晩年に回顧的に言われたものでなく、
戦後まもなくのことです。ので、完成度に自信云云はありえないでしょ?
ほんとに読んでるの?(´・ω・`)ショボーン やはり2ちゃんは2ちゃんなのか・・・
もうひとつ。「よじょう」は当時の剣豪ブームに対する
アンチテーゼですよ。吉川英治大嫌いだったし・・
2.じゃぁ、当時の知識人たちは、みんな軍部批判をやめて、管理体制に迎合したんだ?
反政府活動家も、命が惜しくて、みんな体制に寝返ったんだ?ふ〜ん・・・
(いかん、自粛、自粛・・・)
3.宮本ムサシを批判する作品が、昭和初期に既に書かれてる
それが原因で、会社をクビになったらしい
別によじょうに限らず、周五郎は若い頃から、反権力的な考えの人だったんじゃないかって言ってたんだけど
4.「私の戦前の作品は焚書に〜」
そのソースを、ご指摘のとおり、読んだことがない
お勧めの周五郎の対談とかインタヴュー本って何ですか?
できれば書店に置いてそうなやつ
要望
あなたが、周五郎について、大変深い洞察と知識をお持ちの、
2chなどには勿体ないような、博識者であり、
逆に、僕は、調子こいてるだけの、無知でおヴァカな2chのキモオタ厨である、
ということが、イタ過ぎるくらいによくわかりましたw
ということで、
暑くならずに、
マタ〜リ、マタ〜リ行こうよ
(´ー`)y−~~~
PS 生誕100周年、初めて観た倉本聰の赤ひげは、周五郎っぽくてよいと思った
錦之助の映画は、なんかよくわからんかった
具体的に「戦局や軍部に迎合する」と思える作品ってあるの?
戦前戦後問わず,曲軒周五郎が素直に時局に阿る作品を書いたとは考えにくい
戦前の作品を読んでると講談調の単純な筋立てというか
さすがに若書きと感じられるものがたまにあって
そうした小説技法上の甘さとか未熟さを恥じて
周五郎自身が戦前の作品に納得していないのだと私は勝手に邪推しています
私の戦前の作品は焚書に〜云々は新潮文庫の短編集
(与之助の花あたり?)他の解説にあったと思います
うろ覚えながら・・・
499 :
吾輩は名無しである:03/06/26 05:20
↑ なんだよゴメスってw。中日ファンか?
でも言ってることは正しいと思います。なんか書き直した作品もあったし。
あぼーん
木村氏の解説によると、周五郎は「よじょう」を、自身の「作家としての後半生の指針となった作品」と回想したらしいが、
個人的には、完成度が特別に高いとも思えないし、内容も、その他の周五郎作品と比べて、突出しているとも思えない(思想的にも、価値観についても)
やっぱり、495が指摘するような理由から、自身の内面的な作家性に関してではなく、
業界における、対外的な「立ち位置」について、ということなのかな
やっぱり、孤高の人なんだろね
久々にお邪魔。市川昆監督の「かあちゃん」をビデオで見ました。
演出のつたなさが若干ありましたが、全体にしっとりと山周先生の世界を再現しているな、と、
ヨワイ七十の母とともに楽しい時間を過ごしましたよ。あまり映画は見ないんだが、いい映画でした。
>>ゴメス氏
高橋さんの本に載ってたんですね。新潮社って範疇だけでもずいぶん探しやすいですよ。
ありがとうございます。興味ありますよー。おもしろそうですもん。特に下ネタ方面w
「おたふく」なんかの、あのかわゆさは、山周先生どくとくのエロティシズムではないかと、
あたしゃつねづね思っていたんでげす。なんか下司な物言いになったんで語尾を変えるでげす。
>>488 いきなり口調がかわって仰天したが、おめぇ、あれかい。
この場に長屋のくだけた空気を吹っこもうってぇ腹かい。上等だね。
書誌学的な興味も面白ぇが、山周文学をただ愉快に楽しもうってぇ野郎も、同じ長屋のメシ食ってんだ。
それより、まあなんだ、酒が遅れたな。すまねえすまねえ。さ、ぐーっとやっつくれ。
>>502 いえいえお礼など・・・
あ、ちなみに山周先生のコーナーです。高橋氏の所ではありませんので
念のため
高橋氏のエッセイも面白いっすけど
「おたふく」はわたしもとても好きな話です
職人の何に対しても一徹な気持ち、それを思う女心・・・
こう書いてしまうととたんに白けてしまいますが
現代のたとえば浅田じろうなども「うまい」人だと思いますが
「壬生義士伝」などの語り口調のあまりにもいかにもな調子は
山周先生に比べると数段・・・
ファンの方がいたらすいません もちろん面白く読むんですけど
図書館ではそれらしい新潮文庫が見つけられなかったので、
全集のエッセイ巻を借りてきました。
スポーツやギャンブルを、そもそも嫌っているふうな記述がありましたよ。
「一人の打者を、九人でよってたかって苛める野球というものは」のくだりに爆笑。
さだめし、ご本人も、つむじ曲りの六つかしいおやじだったんでしょうな。
自分は黒澤映画から周五郎に入った口なんですが
周りに進めても舞台設定が江戸時代と教えると
古臭そうとか手にもとってくれません。
唯一読んでくれた友人曰く高校生の読むもんじゃないって
愛読してる俺の立場はどうなるんでしょうかね・・・
506 :
吾輩は名無しである:03/07/07 02:28
「青べか」に続いて「季節のない町」を読んだ
これから電車に乗る度にどですかでんだ
507 :
吾輩は名無しである:03/07/07 11:45
「樅の木は残った」だけは何故か何度でも読み返したくなります。
暇人なんでしょーか?
508 :
吾輩は名無しである:03/07/07 20:25
>505 私も黒澤映画から興味を持ちました。”高校生が読むもんじゃない”ってどういう意味なんでしょう?
がんがん読むがよろし。
>507 同じく何度も読みました。日本史板の宮城県人らしき人に聞いたところ、地元ではよほどの歴史通
以外原田甲斐はおろか伊達騒動すら知ってる人は少ないそうです。あの作品中では伊東七十朗の
さわやかさに魅入られました。男はあのようにありたいと思いましたがなかなかむずかしい。
509 :
吾輩は名無しである:03/07/08 00:13
>508
おや、同じ様な方が見えて嬉しいですね。
そうですか、伊達騒動なんか物凄く有名な史実だと思ってましたが、世間の
認識ってのはそんなもんなんでしょうかね。
原田甲斐は極悪人でデフォルトという思い込みをひっくり返したストーリーは
安っぽい常識に凝り固まっていたワタシには鮮烈でした。
そういえば、こちら遠州は相良の田沼意次も賄賂と利権に塗れた汚職の人と
されがちですが、近年その評価が覆る傾向があるんだそうです。
ワタシたちの知っている歴史はほんの一面でしかないんだと、改めて思った
次第です。
510 :
吾輩は名無しである:03/07/08 12:28
山本周五郎の実際の人物を主人公とした小説は従来の解釈を180度転換
した見方をしたものが多いですね。樅の木〜然り、栄花物語然り。
剣豪宮本武蔵を皮肉った『よじょう』なんかもそれだと思います。
それについて山本周五郎が勤めていたところの社長さんが大の宮本武蔵ファン
だったらしく、『よじょう』の原形となった小説(題は失念してしまいました
が『怒らぬ慶之助』に収録されています)を書いた山本周五郎に対して
腹を立て、解雇してしまったというエピソードもあるようです。
ところで、私も樅の木〜の伊東七十朗は大好きです。原田甲斐に対して疑惑を持ち
始めたあたりから思わずやきもきしながら読んでいましたが、彼の最期はなんとも
切ないものでしたね。
511 :
吾輩は名無しである:03/07/08 22:25
新潮文庫「与之助の花」収録の「世間」に登場してくる
志摩勇三の特徴は「季節のない街」の島さんに引き継がれてるね
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
あげとく
すくいあげ
515 :
吾輩は名無しである:03/07/25 21:49
すくいはげ
516 :
吾輩は名無しである:03/07/28 18:41
楽天旅日記を読んだ。
山本周五郎の作品としてはやや性質を異にする作品だが読後感が爽やかだった。
賛否両論あるかもしれないが自分としては結構お勧め。
終わりのところの主人公のセリフでサリンジャーのライ麦畑を
思い出した。
517 :
吾輩は名無しである:03/07/28 22:53
>>516 賛否両論あるだろうか?
滑稽ものの長編は確かにこれ一つだと思うが、短編はたくさんあるから、違和感ない人のほうが多いのでは?
ただ、典型的なエンターテイメントで、キャラを作りすぎだとは思う。
嫌いじゃないよ。
あぼーん
519 :
吾輩は名無しである:03/07/31 16:11
しえーしえー
あぼーん
(^^)
522 :
吾輩は名無しである:03/08/06 01:28
どうしても知りたいので教えてください。
「泥棒と殿様」は何という本に収録されているのでしょうか。
523 :
吾輩は名無しである:03/08/06 19:32
『人情裏長屋』の「泥棒と若殿」のことでしょう。
524 :
吾輩は名無しである:03/08/07 01:10
>>523 ありがとうございます!
早速探してみます!
風流太平記(・∀・)イイ!
田舎に向かう車内で青べか物語と季節の無い街を読み返した。 これらを読むと忘れかけてた人達が思い出される。
周五郎ってブックオフの創価から「干されてる」んだろうか?
うちのちかくで一冊も周五郎がないブックオフをハケン!
創価の陰謀かな?
あぼーん
529 :
吾輩は名無しである:03/08/15 01:53
>527さん
層化と周五郎の間に何か軋轢があったのでしょうか?
「季節の無い街」の冒頭のエピソードなんてモロ層化を連想させますしね。
私は層化を底辺で支えている奴らは決して嫌いじゃないんだが。
だって奴らときたら馬鹿でお人よしで泣き虫で欲張りでマヌケで・・・・ハッ!
まるで俺みたいじゃないか!そして、周五郎の作品こそそういった人々に
暖かいまなざしを向けているのに、ガッカイ員がその事に気づかないで敵視
しているとしたら、なんとも皮肉ですね。
530 :
吾輩は。。:03/08/15 02:06
周ちゃんは疲れているとおもう人
YES OR NO?
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
532 :
吾輩は名無しである:03/08/16 13:15
あげる
あぼーん
535 :
吾輩は名無しである:03/08/16 18:58
>>527 >>529 「わが師・山本周五郎」 早乙女貢 第三文明社(2003/06)
系列出版社です。
月刊誌でも著者のインタビューが連載されました。
系列新聞でも絶賛コラム、見かけます。
少数ながら、熱烈なファン?がいる模様。
536 :
吾輩は名無しである:03/08/22 22:02
ほしゅ
537 :
吾輩は名無しである:03/08/24 16:53
夏>蛍>ほたる放生>曽根崎心中>道頓堀>阪神優勝>使用不可>冷夏>スレ寒
あぼーん
あぼーん
540 :
吾輩は名無しである:03/09/02 01:27
23才で初めて「山本周五郎」読みました。
今まで漫画しか読まなかったことを後悔しました。
この人は、人間が本当に好きなんだなぁと思いました。
ブックオフで文庫を探すのが楽しくなりました。
山本周五郎と繋がりのある作家を教えていただけますか?
是非よろしくお願いします。
541 :
吾輩は名無しである:03/09/02 20:31
繋がりのある作家って、ほとんどいないでしょう。
馬込時代は尾崎士郎などとも交流があったようですが、決別しましたし。
土岐雄三とは手紙のやり取りがあったようで、「山本周五郎からの手紙」という本も出してます。
太宰治に会いたがったけど、太宰が「そんな人と会ったら何日も話し込んでしまって、家に帰りづらくなるからやめておこう」と断わったそうです。
542 :
吾輩は名無しである:03/09/06 12:40
だいぶ閑散としてきましたなぁ。
否!今こそ本当の周五郎ファンが熱く語るチャンスだぞ!
543 :
吾輩は名無しである:03/09/06 20:05
いいぞいいぞ!
といっても、周五郎は問題作品がこれといってあるわけではないし、難解でもなく、「あれいいよねえ」「俺も好きだ」程度しか意見が出ない可能性大。
なにをどう熱く語ればいいのか分からん。
542、話題を振ってくれ。
544 :
吾輩は名無しである:03/09/07 02:23
文学賞断った有名作家って、ほかに誰がいるのさ?
内田百鬼園は芸術院会員(?)をことわった
理由は「イヤダカライヤダ」だったかな?
546 :
吾輩は名無しである:03/09/07 22:00
いいぞいいぞ!
説教臭い=わかりやすい、のが(・∀・)イイ!
547 :
映画情報@東京:03/09/07 22:21
>545
内田百鬼園さんって、有名なんすか?
小生、聞いたことないっすけど・・・
芸術院って、学会みたいなもんすか?
やっぱ、メジャー文学賞断ったのは、周五郎のみっすかね
550 :
吾輩は名無しである:03/09/08 20:03
内田百閧ヘ超有名ではないが、少しばかり名は売れていると思う
漏れは嫌いだが
芥川賞、直木賞を断わったのはもう一人いる
でも、理由は全然違う
どう違うかは忘れた、ゴメソ
木村久邇典のどこかの解説にあったような気がする
旺文社文庫が無くなってしまったから、今百閧読むのは、ちょっとむつかしいかな。
俺は好きだから何冊か持っているが、ま、ほとんどがエセーだしね。
周五郎さんと比較してどうこう、というような人じゃないと思う。
芸術院は国の機関だったはずだから、メジャーといえばまあこれほどメジャーなものも無いかと。
スレ違いなので慌てて戻しますが、ゴメスさんが教えてくださった高橋義孝氏の本は、
いまだ見つかっておりません。ちと残念。読みたいんだがなあ。
いささかゴシップめいた興味ではあるけれど。
ちょっと寝そびれたので、気分転換に古本屋行ってきます。
>>551 百軒、最近ちくま文庫で全集でたし、中公でも出てる
(旧かなに拘りたきゃあ別だが)
作品は違うが臍曲がりな感じは似ているような気がする。
とくに書くこともないが、あわてて保守
554 :
吾輩は名無しである:03/10/07 22:50
特に書くことないけど、ナイス!
すまん!
ちょっと上げさせてもらう。
周五郎賞
正雪記をブクオフで100円でget
558 :
吾輩は名無しである:03/11/12 16:34
近所のブクオフ、手元にあるのばかりだ・・・
559 :
吾輩は名無しである:03/12/02 23:16
『橋の下』
今日この20ページ足らずの作品を読みました。
この季節に合う作品でした。
学校に行く前にこの作品を読み、爽快な気持ちで家を飛び出しました。
読み終わった瞬間、「おお!上手い!おおおおおおおおおおお!」と叫びました。
561 :
吾輩は名無しである:03/12/07 20:43
視ます。視ますよ。
情報ありがd
遅れてやってきた、100周年記念企画だね
562 :
吾輩は名無しである:03/12/08 20:47
あと十五分、録画予約完了
563 :
我輩は名無しである:03/12/08 21:10
l
録画予約しましたとも。で、10時半ごろ帰ってきたらドラマじゃん!俺はドキュメンタリー物かと
思ってたよ。宮沢りえのガリガリの顔を見ていたら頭から見る気しません( ゚д゚)
565 :
to:sage:03/12/18 23:25
で、ドラマの感想はないのかい?
漏れはもう少し原作に沿って欲しかったと思うのだが
566 :
吾輩は名無しである:03/12/22 07:49
りえが芸者っぽく、安っぽくて残念でした。もっときりっとやってほしかった
酌婦なんて芸者より安っぽい職業ですが、何か?
568 :
吾輩は名無しである:03/12/23 10:50
五月頃赤ひげ診療譚を手にして気が付けば20数冊
来年もよろしくお願いします
今では内蔵允留守や鼓くらべは
教科書に採用されてないのでしょうか?
最近読んでないな
572 :
吾輩は名無しである:04/01/21 15:48
田原俊彦主演の赤ひげもあるんだな
古い話で恐縮ですが・・・
『新潮日本文学アルバム』の周五郎の巻
貴重なグラビア写真で綴られたバイオグラフィー
色々興味深い発見があったけど、その昔>488なんかが言ってた、
「周五郎の大戦への関わりと反骨精神」について、こんな記述がありますた・・・
「陸軍部からの再度の報道班員としての従軍要請(実質的には命令)にも、
山本は作者の使命は、読者のためによい小説を書くこと以外にないとの信念を開陳して拒絶しとおした。
多くの文士らが従軍し、ないしは身の安全をもとめて疎開していくなかに、
敗戦まで、山本は一歩も馬込をはなれることがなかった」(p44)
すごいなと思うのは、軍部の要請を拒絶して、投獄されていないところ
軍の人間を説得し納得させるほどの、しっかりとした自論と信念を持ってたんだろね
戦時中の超人的な生活についても書いてた
ほんとに、この人はただものじゃないな・・・
軍部の要請は拒絶しながらも、史実には残らないような名も無い侍が、
戦場で功を立てて死んでいく内容の小説を書いていたらしく、
周五郎なりに、戦地に向かう兵隊さんたちを激励する気持ちはあったのかも知れない
僕が疑問を感じていた(>501)、『よじょう』の作品としての重要性
「ラヴェルの「ダフネとクロエ」を聞いて
<私はその曲がわずか数小説のテーマによるものであること、
単純な数小節のテーマ・メロディーを変化させるだけで、
そんなにも華麗な交響詩となっていることに、非常な驚きと興奮を感じた。
散文でこの手法を使えないだろうか〜
〜つまり戦後になって初めて、ややその手法に成功したものが一作できた。
『よじょう』というのがそれである。小節そのものは拙劣だが、
それは私の後半期の道をひらいてくれたという意味で、
わが石田一郎とともに忘れがたいのである>」(p77、同書)
作者にとって重要だったのは、テーマや内容、完成度など(もしくは文壇での立ち位置など)ではなく、
小説技法や技巧という、非常にテクニカルな問題のことだったんですね・・・
しかし、その昔『よじょう』を読んだときには、そのような技法が使われていたなどとは、全く気が付かなかった(笑)
みんな、気付いてた?(笑)
読み返してみるぞ!
575 :
これで最後:04/02/01 02:38
他にも、仕事場の床の間に飾っているのが、昔の有名作家(ド忘れ。誰かフォロー頼む)の「原稿料(前借)催促状」だったりと、洒落の利いたところも見え隠れ(笑)
(実際に、原稿料は常に前借、もしくは原稿と「引き換え」だったらしい)
しかし、スナップのような色んな写真を見てても、晩年になるまで、周五郎は笑ってないんだよね・・・
なんか寂しい・・・
久しぶりの長文カキコ、余は満足じゃ!(なぜか、ゼンゼン周五郎らしくない退辞で終了。自問自答・・・)
576 :
吾輩は名無しである:04/02/03 21:23
本日『樅丿木は残った』を読了して周五郎デビュー(?)した者ですが、
この作品って一般的にはどう評価されてるんですかねぇ。
名作ってもどの程度?桁外れの作品だと思うんですが。
>>573 『樅丿木は残った』を
伊達を日本、幕府をアメリカとして読むことが出来ますよね。
・・などと言うのは・・・。
577 :
吾輩は名無しである:04/02/08 11:57
>>574 よじょうは、読点が多かった、気になるくらい多かった。
578 :
吾輩は名無しである:04/02/11 23:34
『虚空遍歴』は途中から冗長ですね。
もれはスキだよ
あぼーん
あぼーん
このスレまだあったのかー。
583 :
吾輩は名無しである:04/02/20 20:41
>>576 一般的評価で言えば、代表作だろ? 漏れの使ってた現代国語のテキストに、
山本周五郎「樅の木は残った」「青べか物語」って並べて印刷されてたよ。
…初めて読んでから10年くらい経つが、何遍読んでも読み尽くした気がしない、
凄い小説だと漏れも思う。「長い坂」「虚空遍歴」に比べて、枯れた感じがしない
のも、漏れ的には良い。
…「彦左衛門外記」とか、平安ものが、漏れは一番好き。頭の中に「言葉」が
溢れていた小説家だと思いまつ。
584 :
吾輩は名無しである:04/03/02 18:00
今日樅ノ木は残ったを借りたよ。長い間楡ノ木は残っただと思ってたよ。
585 :
吾輩は名無しである:04/03/06 23:36
>584
www
読み終わったよ。いい話でした。
587 :
吾輩は名無しである:04/04/01 23:06
588 :
吾輩は名無しである:04/04/10 17:08
>軍部の要請を拒絶して、投獄されていないところ
建前はあくまで、要請にすぎないのだから
投獄などできるわけはない。
一応、戦前の日本も法治国家だったからね。
保守
保守
591 :
吾輩は名無しである:04/06/24 09:51
今月の小説新潮は買いかね?
某テレビ番組を観てて思ったんだが、泣けた本と言えば周五郎だよな
最近は読み返しても泣かなくなったけど、当時は読み返すたびに泣きそうになってたかも
教えてチャンですまんが、「内蔵允留守」は、どの短編集に入っていますか?
ちょっと夜なんかは冷えるようになってきたね
ふらっと「やなぎ屋」にでも寄ってみるかな…
文庫選択をしくじったというべきだろうか。
「足軽を馬鹿にされて怒る→妹の婚約者の親友と立会→退国」から
始まる作品が載っているのを、3冊連続で選んでしまった。
…他無いよな…
まあ、趣向は変えてあったし、ひとつは結末も違ってたし、そういう
意味で比較が出来たのは良かったんだが。
山本周五郎の名作「青べか物語」に
「人生は巡礼である」という箴言が引用されている。
高校生だった僕はその言葉がいたく気に入り、
原典である西洋人ストリンドベリの書いた「青巻」を書店で探しまくった。
注文を試みたこともある。若い女性店員相手に書籍索引で探してもらった。
店員:「書名をお願いします」
僕:「ストリンドベリの青巻です」
店員:「えっ? もう一度お願いします」
ぼく:「あ お か ん です」
結局、見つけることは出来なかったが、
青巻っていうのは山周の冗談だったんだなあ。
599 :
吾輩は名無しである:04/09/26 08:55:00
ageたら迷惑ですか?
600 :
教えてください:04/09/27 10:55:35
私は、死ぬ前の日まで山本周五郎さんのそばにいた編集者の門馬義久さんのことを知りたくてしかたありません。
門馬さんについて書いてあるものがあったら教えてください。
彼は鎌倉山教会の牧師であったようですが、説教集がないでしょうか。
門馬さんが山本さんについて書いた文がありましたら、それも教えてください。
木村久邇典さんがもうなくなられたようですが、木村さんについても市っていらっしゃる方は
お教え願えませんか。私は木村さんの書いた山本さんについてはかなり読破していると
思ってはいて、木村さんの山本さんへの暖かいまなざしがとても好きです。
601 :
吾輩は名無しである:04/10/04 22:31:49
手持ちの文庫整理してたらなつかしくなってこのスレ来たんですが
長文多すぎて・・・orz 私は時代物・短編専門です。少数派?
そういえば映像化されるのも好きでない作品ばかり・・・
(さぶとか雨上がるとか 赤髯は好きだけど)
>597ワロタ あと従妹(or幼馴染)に求婚者が出てきて自分の思いを認識する話
多いよね〜。私は好きだからいくらでもOKなんですが。
個人的には「おたふく」「あだこ」などのハッピーエンド恋愛モノ好き。
私も短編派なんですが、少数派みたいですよw
603 :
吾輩は名無しである:04/11/25 19:28:33
今「栄花物語」を読んでいるのだが、どうも現実の政治に照らし合わせて怖くなる。
折りしも野党がイラクから撤退する法案を立てたと報道されたわけだが。
漏れの中では白河公の顔が既にジャスコ息子で確定してしまっているよ。
高校時代、大学受験が苦しいときに山本周五郎に出逢いました。
受験勉強をしないで読みあさりました。
お陰でライバルに追い越され、東大には入れずじまい。
駅弁で我慢する人生を強いられています。
ま、山周のせいではないんですが。
>604
こういうタイプって、山本周五郎が一番忌避するタイプだろうね。
承認要求が強すぎて、最初っから幻想に過ぎない
ありもしないテメーの存在能力(藁
とやらを、過大に見積もってるバカ。
赤ひげ診療譚を10000回読み直せ。
それでも同じ事を言うようなら、テメーは救いようが無い馬鹿だ。
テメーが馬鹿にしてる駅弁大学とやらでも、
テメーより、ずっと上等の人間がそろってるよ。
>>605 東大に入れなかった自分をふがいなく思う。
それのどこがいけないんですか?
それに駅弁を出て我慢を強いられるのは事実じゃありませんか。
赤ひげを読みなおすのはいいアイデアかもしれませんが。
「駅弁」と耳にして頭に血が上ったんじゃありませんか。
>>605 とはいうものの
まだ実現していない能力を過大に見積もっているのも確か。
俺のようなやつを評してバカの一つ覚えのように
「可能性」という言葉を振り回すやつもいる。
そういうお前も似たり寄ったりだろうに。
東大と比べられると内心忸怩たるものがあります。
くやしいなあって。
それとは別に一歩一歩努力はしていますよ。
そのことはまわりに秘密にして邪魔されないようにしています。
>606
>607
ダメだこいつ。いったいこいつは山本周五郎の何を読んだのかな。
ゆとり教育の弊害か?
>609
>604自作自演おつ
611 :
吾輩は名無しである:04/11/27 14:13:39
>>610 念の為言っておくが第三者だ。お前は
>>605=
>>608か?
山本周五郎の読者にこんな奴が居ることが信じられない。
漏れが読み取ったところの「周五郎が理想とした人間像」と、
>>605=608=610の人間像が、どうしても一致しない。
正直目を疑ってるところだ。
「自作自演乙」(←w)しか言えない
>>605=608=610の意見は
どうでも良い。他の周五郎読者の人、どうだろ。
しかし、漏れも修行不足だね。もう一回読み直してくるわ。
>611
>604自作自演おつ
ぶっちゃけ、どの作品がお勧めなんだぁ??
猜疑心の強いお方が牢名主ですか?
warota
617 :
吾輩は名無しである:04/12/05 01:05:15
>>605 この糞バカ!
死ね!
てめえなんか二度と来るな!
>>613 お勧めではないが、あおべか物語は外せないと思う
>>613 季節のない街も味わいがあっていいなあ。
>616
>618
>619
ありがとね
くすくす。。。♪
622 :
吾輩は名無しである:05/01/28 18:01:08
うへへ
気持ちわりーーーーーなあああああ! シッシッ
624 :
吾輩は名無しである:05/01/29 12:53:25
>>598 ストリンドベリイはたぶん絶版になってるよ。
田舎の図書館とか神田とかいけばあるかもね。
625 :
吾輩は名無しである:05/02/17 02:43:49
どーもはじめまして。
山本周五郎さんのスレがあったんですね。
一時期、狂ったように読み漁った作家さんなので、
意味もなくなんか嬉しいですw
市井の人物たちの物語で、「人間ってどうしようもない、
どうしようもないけど愛おしくて 捨てたもんじゃない」って
思わせてくれるところが好きなんですよね。
今もう手元には本がなくて、収録本やタイトルを正確に
思い出せませんが、「裏木戸を通って」(でしたっけ?)なんか、
最高でした。 「生活費に困った人が自由に借りていって良い
お金」をいれた箱を、自分家の庭に準備した人(お武家さん
でしたね)のお話でした。まぁ、借りられるばっかで、周りは
否定的な意見が多いって状況からお話が始まってましたなぁ。
お薦めっす。
このスレでも荒れることがあったり、意気投合することが
あったりしてますが、山本周五郎さんの小説(特に短篇)では、
「どうしようもない」「捨てたもんじゃない」の両方を
物語の中で感じられるたので大好きです。
収録本わすれましたが、「ちくしょう谷」を読んだ時は、
醜さ、どうしようもなさが、生々しくて、ちょと凹みましたがw
特殊な状況下の物語でしたけど。
今ある本を読み直してみようかな・・・。
だらだらと長レスになってすんませんでした。
626 :
吾輩は名無しである:05/02/17 22:55:39
>>613 おすすめの作品を聞いてくるような奴は
はじめからして躓いてるから周五郎読まなくていいとおもう。
627 :
吾輩は名無しである:05/02/17 23:13:02
躓←なんて読むの?
つまずく
629 :
吾輩は名無しである:05/02/25 23:35:02
>626
思うだけなら書くんじゃねーよ、ハゲ
630 :
吾輩は名無しである:05/02/26 10:36:25
「青べか物語」を読んだが、兎に角つまらない。
これが本当に名作か。
631 :
吾輩は名無しである:05/03/12 19:31:38
風流太平記のヒロイン萌え
あんなに発育してて悔しい〜!
と鰯めるほどのナイスバディでも中身は意外と純。
詰るもつまらぬもその人次第。
俗に言う名作などは所詮頭でっかちの批評家論
読んで面白ければ名作、悪けりゃ駄作。
兎に角読むしかあるまいて。先ずは読んでから。
>>626禿同
TEST
634 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 12:42:10
ウホウホ
635 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 14:40:37
下げて煽るな、糞が
636 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 14:55:33
>632
結局自分の脳内で処理できるものだけが名作なわけだなw
637 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 21:16:12
わたしも「青べか」名作だと思いますが、映画化なんか難しそうですが
これもいいんですね。
638 :
吾輩は名無しである:2005/04/25(月) 01:26:55
「青べか」
感動する話でもないはずなのに泣いてしまう。
面白いと思う人、思わない人に分かれるのもわかるけど。
それはさておき、誰か西原理恵子の「ぼくんち」
読んだ人いません?
639 :
吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 15:38:08
>637
青べかは、映画化されてるよ。
640 :
吾輩は名無しである:2005/05/11(水) 23:08:09
いや、映画化作品がいい、という意味です。
本当に短期間で撮影したらしいんですが、原作の雰囲気を、よく
表現していたと思う。
『さぶ』は傑作だと思う。
642 :
吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 16:14:53
>640
=639
文の意味、誤解してました。
遅くなったけど、すみません。
643 :
吾輩は名無しである:2005/06/24(金) 21:21:39
どなたか、「曲軒」の読み方を知りませんか?
知ってるけど検索すれば分かるから教えねえよ
645 :
?:2005/07/19(火) 08:41:38
短編だと、「町奉行日記」が好きで、長編だと「樅の木は残った」が好きなのは、
私だけだろうか。長編の方は、あれが途中のスパイとの会話シーンがいい味を
出していたような気がするのですが。
さぶの表紙が・・・クロマティ高校になってる・・・
647 :
18:2005/08/01(月) 01:01:39
訂正 このスレは2008年晩秋の頃1000レス達成・・・・・・
するのだろうか?
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,, /−、 −、 \
/_____ ヽ / | ・|・ | 、 \
| ─ 、 ─ 、 ヽ | | / / `-●−′ \ ヽ
| ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ |
|` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | |
. ヽ (____ ,-′ | ── | ── | l
ヽ ___ /ヽ ヽ (__|____ / /
/ |/\/ l ^ヽ \ / /
| | | | l━━(t)━━━━┥
ま た 船 岡 か
650 :
丹波さん:2005/10/13(木) 23:18:27
映画「青べか物語」で芳爺さん役の東野栄治郎がハマってましたね。
映画「冷飯とおさんとちゃん」もよかったですよ。
原作にかなり近かったと思いますよ。へえ。
651 :
ルージュ 磊:2005/11/02(水) 18:08:47
日本婦道記おもしろかったです。読後あげしときますね!
652 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 18:14:29
「さぶ」と「季節のない街」、どちらがより泣けますか?
思いっきり泣きたい気分なのでレスお願いします。
653 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 18:20:01
確か「さぶ」の方がさぶかった。
654 :
ルージュ◇l1lan5R3un9852wkdm:2005/11/16(水) 19:54:17
655 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 20:35:12
ルージュ獲得成功
656 :
吾輩は名無しである:2005/11/17(木) 00:39:46
記念保守カキコ
657 :
652:2005/11/17(木) 06:30:53
マジレスお願いします。。
とりあえず「プールのある家」を読んでみました。
う〜ん、これは失敗作ですね。
こう書けば人は感動するだろうな、と云った小賢しいテクニックのオンパレードで、
構成はきわめて人工的で不自然な感じがします。
いい話なんかも知れませんが、そのわざと臭さに退いてしまい、感動できる余地はありませんでした。
658 :
652:2005/11/17(木) 06:33:02
もうひとつ気付きました。
今のもやもやとした感じは遠藤周作の読後感に似たようなものがあります。
659 :
丹波さん:2005/11/19(土) 18:43:35
泣くなら「こんち午の日」ですな。
存分に泣いてください。
あと数年前、新橋演舞場で市川染五郎と萩原聖人が競演した「さぶ」。
産経新聞によると、萩原は台本をもらうまでは、原則的に原作を読まないが、今回は読んだそうだ。
初日を前に萩原はインタビューに答えた。「原作のワビ、サビを表現したい。」だって!
絶対に原作読んでないね。
原作のどこにワビ、サビがあるんだい!ヒドイよね。
660 :
吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 20:34:36
晩年になるほど作品が上質になっていく稀有な作家だと思う。
戦前の作品は、説教臭が強すぎて好きになれない。
つーか、「さぶ」って
どう考えてもさぶが許せないんですけど。
662 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 17:01:50
フォークナーの影響が強いって本当?
663 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 20:02:25
山周って一世代前の村上春樹ってことでok?
665 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 15:47:38
誰がなんと言おうと、独断と偏見で長編で一番いいのは虚空遍歴で決まり。
666 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 16:54:13
いや違う。最高傑作は「柿の木は残った」と、「ゆるい坂」、だ。
667 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 19:30:33
漱石 → 山周 → 春樹
669 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 18:41:07
「青べか物語」ってSFなの?
まだ始めの数ページしか読んでないけど、あんまり唐突なのでビビった。
670 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 19:52:28
このスレ人気なさすぎ。
近頃のひとは山周をあまり読まないのかな?
最近、某出版社から、「文豪」の称号が与えられたのにねw
671 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 16:06:19
天国の周五郎が笑ってらア・・・
>>669 SFじゃないよw じゃあ何だよと言われれば、「寓話」かな。
読み進めていくうちに調子が出ると思うよ。
「季節のない街」よりも「青べか」の方が力が抜けてて、とぼけた味があって好きだな。
>>665-666 好きな作家を独断と偏見でアーダコーダ語るのは楽しいよね。
自分の場合は「樅ノ木は残った」。
素晴らしい小説。
全体を貫く太いストーリー、「断章」など構成の上手さ、
脇役・サイドストーリーの丁寧な描き込み、…。
甲斐の家臣たちの姿に惹かれた。
(自分としては)今まで読んだ小説の中では分量的に最長だけど、冗長な感じがしなかった。
これぞ長編小説、という感じ。
674 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 00:44:42
どなたか教えてください。批評家たちから酷評を受け、それが影響して出版社から
無視される日が続いた作品って、須磨寺付近でしたっけ?
よろしくお願いします。
675 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 17:27:37
>「季節のない街」よりも「青べか」の方が力が抜けてて、とぼけた味があって好きだな。
激しく同意。
といっても、「季節のない街」は読んだことがないw
「青べか」はマターリとしていて雰囲気が良いところが好きだ。
でも実際はマターリどころか、みんな必死なんだよね。
苦しみつつ なお働け 安住を求めるな この世は巡礼である
676 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 22:09:59
『さぶ』で感動した部分やなぜそこを選んだかなど良かったら教えて下さい。
677 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 07:02:46
『さぶ』の感動は、そのタイトルにあるんじゃないかな。
ぱっと見、作品の主人公はさぶじゃないよね。
でもよくよく考えてみるとやっぱりさぶなんだよ。
そこんところが感動のしどころだと思う。
678 :
丹波さん:2006/01/16(月) 14:06:21
そう代償を求めない永遠の友情。これが「さぶ」です。
山本作品にも「意識の流れ」があるって聞いたが...
さぶ、読んだけど・・・栄治はひたすらかっこよくて、さぶはひたすらいい奴だなあと思った。
おのぶ、いい子なのに可哀想だなぁと思う。
おすえが犯人ってのは途中から何となくわかった。
ムカつくけど、そんなおすえを受け入れる栄治の精神の成長ぶりに感動した。
681 :
吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 13:09:08
ALWAYS 三丁目の夕日に山本周五郎の匂いを感じた
682 :
吾輩は名無しである:2006/03/09(木) 23:35:45
>>666 「長い坂」だろ?ネタかもしれないが。
周五郎は書くために生まれた真の作家。
>>669 山本周五郎でSFといったら「猿耳」ぐらいしか思いつかない。
設定からして無茶な話だったけど、ちょっとラヴクラフトとか
ポーみたいな雰囲気が漂っていて、妙に気に入ってる話です。
>682
「柿の木」でネタだと気づけ。
685 :
吾輩は名無しである:2006/03/12(日) 21:52:38
ですがお聞きしたいことがあります。
山本周五郎の作品で、「ある家族で舟に乗ってて1人だけが助かるという場面で、
誰を助けるか」みたいなテーマの作品はありますか?
もしかしたら違う作家の作品かもしれませんが・・・。
686 :
吾輩は名無しである:2006/04/24(月) 01:40:26
スレ違いだったらゴメン。
今日4/24pm3:15から
NHKで柳橋慕情が再放送される。
山本周五郎好き
泣ける、胸が熱くなる
物書きは人間性が最も大事だ、とぼくは信じる
688 :
吾輩は名無しである:2006/05/11(木) 22:31:54
・・・そのためには、亭主の負けがこんでくると、片膝立ちになって
赤いものをちらちらさせるという、特技を演じることも辞さなかった。
この特技は人によるそうである。若くて、小股の切れあがった美人で、
それが片膝立ちに構えると、下の肌着と肉躰の一部がちらちらし、
そのため博打を打つ手許が狂うというのであるが、あさ子の場合は
成功しなかったばかりか、「気分を害しちゃう」という非難さえ起こった。
それは彼女が若くもなく、小股の切れあがった美人でもないからでなく、
なすびがさがっているから、という理由であった。筆者はそれがどういう
意味であるか、いまでもとんと理解できないのであるが、片膝立ちになって
赤いものがちらちらするとき、同時に、さがっているなすびが見え隠れしたのでは、
−−なすびがいかなる物か不明にしても、
なんとなく「気分を害する」という気持ちがわかるように思えるではないか。
青べか物語「朝日屋騒動」
689 :
横浜育ち:2006/05/30(火) 23:45:27
さぶを読んだのが20年前。樅の木を読んだのが5年前。ながい坂を読んだのが1か月前。今現在はまってます。赤ひげ・柳橋、今読むといいなあ。
690 :
吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 09:00:40
この人の短編集って、戦前から晩年までの作品が
幅広く収録されてる本が多いよね。
あまりにも主観的で強烈な説教臭に辟易とする戦前の作品と、
押し付けがましさが抜け、円熟味を増した戦後の作品、
珠玉、宝玉、名作だらけの晩年の作品。
それぞれほどよく収録し、水増しして売るなんざさすが新潮社、
やることがセコイ・・・失礼、商売上手だなあ。
まあ名作を読ませることを「商売」することについては新潮の右に出る者はいないしな。
692 :
吾輩は名無しである:2006/08/05(土) 22:24:55
あ
尾崎士郎が盃に逸物の先端を浸けて「これが本当のチン兄弟だ」という挿話を、馬込文士村時代の山本周五郎が見て、非常に不愉快になったそうだ。
694 :
吾輩は名無しである:2006/09/08(金) 00:14:19
NHKでちいさこべがはじまった
今、教育でやってるアニメ? 平行世界だな・・・。
696 :
吾輩は名無しである:2006/09/08(金) 00:24:58
説教臭いけど、いいんだよなぁ周五郎作品。
長編は結構読んだけど、中・短編はまだまだ。
「ちいさこべ」は読んでなかったから、文庫買ってきた。
主人公が口数少なく、ぶっきらぼうな人物設定ということもあって、小気味よいテンポで読める。
ある種クールで、ハードボイルドと言っても良いくらい。
女・子ども(失礼)を扱ってるのにベタベタした感じが無い。
短い中にもいろいろなテーマが含まれてて、それがちゃんと書ききれてる。上手いなあ。
終わり方も余韻がある。
ドラマ初回とHPを見た限り、子ども達や主人公をめぐる娘二人の描写の比重が高いみたい。
一部「人情裏長屋」の人物/エピも含まれる様子。まあ、5回分に膨らませる訳だから…。
まあ、これはこれで(別物として)楽しみ。周五郎を知ってもらうきっかけになればいいね。
「ちいさこべ」は中村錦之助主演の映画もおすすめ
萬屋時代と違って芝居が軽くてエエんさ
過去レスに貼ってなかったみたいなんで。
映画化、TV化もフォローしてて、重宝してる。管理人さんありがとう。
山本周五郎作品館
ttp://homepage3.nifty.com/yamashu-kan/index.html >>699 アッサリ風味の錦之助かあ。おりつの江利チエミってのも興味あるね。
ドラマ2回目、微妙な出来…。
第3回「願い事」(9月21日放送予定)
居酒屋で仲間と思案する茂次。そこに子連れの浪人客がいた。
沖石主殿(おきいしとのも・火野正平)は鶴之助(塩野魁土)に何も食べさせず自分だけ酒を飲んでいた。
見かねた茂次は沖石と喧嘩になる。
ある日「大留」に鶴之助がやって来る。沖石は仕官するまで鶴之助を預かってくれとの手紙を持たせていた。
沖石の身勝手を憤りつつも、鶴之助を預かる茂次。
>何も食べさせず自分だけ酒を… → 「並木河岸」の作中にあるシーン
>沖石は仕官するまで… → 「人情裏長屋」からの設定借り物
周五郎リミックスだなw
701 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 20:28:02
学生時代、周五郎作品を読み漁り、すっかり感化され、
こんな風に生きたいと、いや生きてみせると思ったものだ。
あれから世知辛い社会でもまれて二十数年、今作品を読み返してみても、
余りにも現実離れした奇麗事と世迷言に違和感を覚えるばかりだ。
あの作品群は、現世に絶望した著者の理想と救いの世界でしかないのだなあ。
こんな風に思うのは俺の感性が成熟した為なのか、すっかり擦れてしまった為なのか。
このスレ、息が長いな。
703 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 12:23:26
>>701 両方でしょうね。
じぶんもそう思ったことがあります。
読む度に、じぶんの価値観の変化を感じています。だから捨てないでずっと持ってる。
良くも悪くも、読者は小説も作者も自分の見たいようにしか見ないんだよな。
705 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 22:50:02
「おごそかな渇き」の、「かあちゃん」、「あだこ」が何回も読んでいて、好きですが
「あだこ」の鼬の話の半三郎が苦しそうに笑う、その可笑しさの意味が今もって
わかりません。だれか教えて下さい。
>>700 「どら平太 / 町奉行日記」と同じで「雨あがる」「かあちゃん」も再映画化だったんですね
見たものでは「斬る」「暴れん坊兄弟」が好きだなあ
彼の小説ってテレビには向いてないな。
708 :
吾輩は名無しである:2006/09/22(金) 21:56:55
解説の木村さん。あきらかな駄作だろうがなんだろうが、何でもかんでも褒めるのはやめてください。
後年の名作の発芽が見られるなどと、無理やり名作と結びつけて褒めるのはやめてください。
あなたは山本周五郎にとっての淀川長治ですか。
講演や本だと辛辣ですぜ>淀川長治
久々にこのスレ覗きましたが、
>>701 氏の特に
>>あの作品群は、現世に絶望した著者の理想と救いの世界でしかないのだなあ。
の部分に共感を覚えるが、「・・・・でしかない・・」というのはちと違う、むしろ絶望した
人間に救いを差し伸べる力のある作品群ではないかと思いました。
711 :
吾輩は名無しである:2006/10/02(月) 23:30:20
五道三省age
712 :
山田:2006/10/02(月) 23:32:10
サブを後ろから読むと ブサ
713 :
吾輩は名無しである :2006/10/05(木) 00:07:44
高校の現代文の教科書で
山本周五郎の短編(やはり江戸時代もの)が載ってた希ガス
題名は忘れたが
内容的には
冤罪?で捕らえられた町人の裁きの物語で
町人の娘と奉行との緊張したやりとり(心の中も含む)が印象深かった
結局町人は帝の即位における大赦で死を免じられ追放で済んだ、という話
こんな時代だからこそ
原田甲斐が保守
大衆小説化なのになぜこれほど過疎っているのか。
716 :
吾輩は名無しである:2006/10/25(水) 00:57:57
今『さぶ』読み終わった。
私が馬鹿だからだと思うけど、ちょっとわからないところが…
おのぶが栄二に「どうしてあたしをおかみさんにしてくれなかったの」っていうシーンで、
なんで栄二がふところにしまってあった金包みを出して「これを忘れちゃあいないだろうな」って言ったら
おのぶは崖から落ちでもしたように興奮からさめたの?
717 :
水汲みばか:2006/10/28(土) 00:47:25
「青べか物語」かなり内容が濃くてイイ(・∀・)
武家・町人ものだとすらすら読めてしまうが
「青べか」は15頁読んだだけでも結構精神力使う
718 :
吾輩は名無しである :2006/11/06(月) 00:30:03
>冤罪?で捕らえられた町人の裁きの物語で
>町人の娘と奉行との緊張したやりとり(心の中も含む)が印象深かった
>結局町人は帝の即位における大赦で死を免じられ追放で済んだ、という話
これは森鴎外の「最後の一句」
中学の教科書に載ってた周五郎作品は「鼓くらべ」
結構良かった
新潮文庫の「町奉行日記」のなかの短編では
「町奉行日記」そのものより「晩秋」が良い
719 :
吾輩は名無しである:2006/11/06(月) 01:33:01
NHKアーカイブスでやってた「赤ひげ」を全話みてみたい
720 :
吾輩は名無しである :2006/11/09(木) 22:44:51
周五郎に影響を与えたとされる
北欧の文豪ストリンドベリイの著作が現在販売されてないのは何故だ?(芥川もよく引用してたような気ガス)
721 :
吾輩は名無しである:2006/11/14(火) 23:55:51
さぶには感動させられました。
722 :
吾輩は名無しである:2006/11/16(木) 17:45:39
季節のない街で島さんの奥さんが
最後に「私がお前の女房だって.... 」と最後で毒ついてるが
あれの意味がわからない。
だれか教えてください。
723 :
吾輩は名無しである:2006/11/22(水) 03:53:48
「お、山本周五郎のスレか!」と期待してきたのになんだこのクソスレ
ほんとがっかりだよ…
724 :
吾輩は名無しである:2006/11/22(水) 07:23:15
↑じゃあ、キミが立派な投稿をしなさい。
『落葉の隣』の読後の余韻が素晴らしい。
725 :
吾輩は名無しである:2006/11/22(水) 11:39:26
726 :
吾輩は名無しである:2006/12/01(金) 18:11:14
船岡の住人のわしが来ましたよ。
727 :
吾輩は名無しである :2006/12/04(月) 00:54:57
青べか物語に
主人公が共産主義のドグマを風刺した浦島太郎のパロディを創作している場面があった
(浦島太郎がどこかの国の“将軍様”みたいに書かれてた)
「青べか」が書かれていた頃、スターリン恐怖政治やハンガリー事件など共産主義の暗黒面がはっきりしていたにも関わらず
日本の多くの高学歴者たちは、まだマルクスやレーニンを神のごとく崇拝していた(1970年代まで続いた)
こういうインテリたちの野暮ったさが山周先生には我慢ならなかったのか?
どうかな・・・。
そういう意味はなさそうだけど・・・。
729 :
吾輩は名無しである :2006/12/06(水) 21:07:58
「最小限度にでも頭脳と胃袋と生殖器の能力が均一でなければ、公平なる分配と所得はありえない」
実際そういう主題の作品を構想してたのかもしれない
山周さんが後10年長生きしていたら
発表されてたかもしれない
どこかの共産国の二代目みたいに何人もの夫人(愛人含む)を持ち
高級料理をたらふく食って豚のように肥え太りじゃ
公平なる分配なぞできやしない(人民は路上で野垂れ死んでいるけど平気らしい)
「若殿と泥棒」。
ずっとおもしろくて、気持ちよく読んでたのに・・・
何なんだ、あのオチは。
最高に気分よかったのが、最悪の後味になってしまった。
俺がテレビのプロデューサーだったら、俺ののぞむ結末に変えて
映像化してやりたい、と憤るばかり。
という俺は、山本さんにとって、あまりいい読者ではないんだろうな。。。
ただ結末をハッピーにしたら何か足りなく思う。
連れ戻しに来た家来の言葉も道理ではあるし、
一緒に城に戻るとしてもあの泥棒の性に合わない。
確かに後味が少し悪いが。
732 :
吾輩は名無しである:2006/12/30(土) 00:17:07
あおべか物語とジョイスのダブリン市民て似たところあるよね
個々の短編をちりばめて町全体の雰囲気をパズルのように組み立てる
断片を配置して、背後の立体を想像させるみたいな。描きたいものは別としても
なにか影響とかあるんだろうか、それともそういう確立した手法があって
単に自分が知らないだけなのか
733 :
吾輩は名無しである:2007/01/05(金) 19:53:23
>>730 そしたら『野分』が似た作品だからご一読あれ
今度こそハッピーエンドに期待しつつw
>>722 俺もわからない。
後わからないものでは「あだこ」 のイタチの話もなぜ爆笑するかわからない。
三谷幸喜の脚本のドラマに良く出る赤い洗面器の話のようなもんかな
735 :
吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 20:45:07
やっぱ二十三年は名作だと思う
736 :
吾輩は名無しである :2007/01/27(土) 23:39:48
大ビスマルクいわく
「寒藤先生ワロスw」
「デブニート“ばんくん”働けや!」
「“プールのある家”のダメオヤジよ、汝悔い改めよ。」
「人はなんによって生くるか(クイッw」
737 :
吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 01:48:42
「樅の木は残った」「ながいさか」「赤ひげ診療譚」「小説 日本婦道記」
「おごそかな渇き」「なきごとは言わない」「季節のない街」
当方24歳。22より読み始める。以上7作を読んできたがすごくいい作家だと思う。
どうして2ちゃんでは人気がないんだろう。と言うことで、ageたい。
738 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 04:07:39
僕は黒澤明監督の椿三十郎という映画を見て、この人の作品を読み始めました。
映画と原作とではかなり違っていたので戸惑いましたが・・・w
とても面白く読めたので他の作品も読み漁っています。
739 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 16:06:21
>>738 椿三十郎と日々平安(でしたっけ?)は戸惑うくらい違うものなんですね。
今度読んでみようかな。
映画は私も見ました。覚えていますか?終末で三船は仲代との戦いがありますよね。
三船は片手で抜刀した瞬間、もう片手で刀の逆刀(みね当て)を手で押さえつけて
そのまま押し切るという手段をとったそうです。
剣道をやっていたので分かるのですが、抜刀した片手だけで斬るより、もう片手を
使うことで圧力が加わるし明らかに速いんです。
実際私も真似してやってみました(笑)。速いです。やり方次第タイミング次第ですが。
740 :
吾輩は名無しである:2007/02/18(日) 12:43:25
>>739 やっぱり映画見た後、思わずあの動作を真似したくなりますよねぇw
今日久しぶりに赤ひげを観たんで何気なくこのスレにたどり着いたんだが…
5年も前から続いてんのかすげえwwww
小説は未読なんだけど、映画と違った味わいがあるのなら読んでみようかと思う。
人情裏長屋は今日アマゾンで買った
742 :
吾輩は名無しである:2007/03/08(木) 01:34:34
>>741 活字のほうもイケてます。言葉が一つ一つずしりときます。戦争を経験した
からなのかなぁ。戦争を経験してきている作家って、生きること死ぬことに
言葉がもの凄い勢いで迫ってくるんですよねぇ…どうも。
山本は戦時中に相当酷いもんも書いてるよ、時局とやらに合わせた。
744 :
吾輩は名無しである:2007/03/08(木) 11:43:48
じつは同じような唄をくりかえし唄っていたという感もあるけれど
死後これだけ歳月を経ても ほぼ全作品が新潮文庫で現役というのはすごい人気だね
司馬・池波・藤沢の御三家は吉川英治や周五郎のように三十年以上のちにも読まれつづけているのかな?
745 :
吾輩は名無しである:2007/03/08(木) 22:40:06
>>743 うーん、例えばどの作品?馬が出てくる作品とか、何とか三十年て作品?
>>745 ゴメン、トライはしたんだけど、とても現物は掘り出せそうもない(苦笑
いやさ、丸谷等除きハ〜ラ行辺りの文庫本と一部ハードカバーは多分ベッドの
下に在る筈なんだが、ヘッドボードから枕にかけて奥行きがだいたい腕の長さ、
高さ約5、60センチにわたって本が積んでありまた、ベッドの周りとはいわず、
ドア―ベッド―机間を移動するためのギリの足場を除いて俺の部屋、そこいら中に
本が積み上げてあってもう、どうにもこうにもwww
…っつー訳で具体的な書名なり作品名なりはすぐには挙げられないんだが、
俺が読んだブツは多分だが新潮文庫版、ないしは同じく新潮社から出ていた
ソフトカバーの小説全集端本のどちらかで、内容は武家物。――が何故だかw、
武家物のクセに、徳川だか主家だかよりも皇室が大切ってな感じの話で、
倫理面以前に、物語としてこれっぽっちも面白くはないってやつ。
特攻帰りを主人公に据えた現代物と同じくらいつまらない作品だったな、たしか。
いずれにせよ少なくとも15年は前の記憶なんでww、曖昧でマジすまそ。
半年くらい後になら、もうちょっと正確なこと書けるかもしんない。
747 :
吾輩は名無しである:2007/03/13(火) 10:12:15
以下に述べることは既に何人ものの人が指摘しているかもしれないが。初めて藤沢周平の作品を読んだときに明らかに山本周五郎の影響を受けていると感じた
特に山本の晩年の傑作と言われる長い坂と藤沢が20年程前に発表した風の果てはあきらかにに相似している わたしには長い坂の主人公の後の姿が風の果ての主人公の姿にみえてくる
748 :
吾輩は名無しである:2007/03/13(火) 14:51:23
>>746 トライしてくれた気持ちだけで結構だ、どうも。
随分本があるんだな。僕なんか読むの遅いし読解力ないから
困ったもんだ。読書感想文得意そうだな君は。
749 :
吾輩は名無しである:2007/03/13(火) 14:57:20
山本周五郎と藤沢周平は名をあげてきても「えばらない」という点、
「反権力」という点が似ていると思う。
750 :
吾輩は名無しである:2007/03/14(水) 10:49:40
生前の藤沢は周五郎と比較させると露骨に不機嫌な顔をしたそうです
周五郎作品初読。
人情裏長屋。
めちゃくちゃ面白い。今半分くらいだけど、人情劇ベースにしたコメディがちらほらあって。
軽快でさっくり読めて楽しい。
柳橋物語いい!
純愛もので泣いたのは初めてだ
753 :
吾輩は名無しである:2007/03/16(金) 15:42:09
読書で泣くことってあるんだな。まだわたしゃーないよ。
新潮文庫で扱いは良いけどね
755 :
吾輩は名無しである:2007/03/25(日) 19:38:38
突然すいません。
雪しまく峠の舞台ってどこですかね?
地蔵見てこようと思うのですが
>>751 はまり始めると止まらんかもな。
藤沢周平が嫉妬しただけのことはある。
>>765 「お沙伊は屋形の身舎(もや)でまぢかに迫った初春の調度をしらべていた。
朝から吹いていた風がおちるとひどく冷えはじめ、
午後の空はおもたく曇って廂の床板へうつるつやつやした外光も、
そのまま凍りつくかと思えるほど寒む寒むしくみえた。
・・・さっきから内庭の遠侍のあたりで子供たちの遊ぶ賑かなこえがしていたが、
ふとそれが俄かに騒がしくなり、幼い口を揃えていっせいに唄いだすのが聞えて来た。…」
冒頭から惹かれるな。舞台?
758 :
吾輩は名無しである:2007/03/26(月) 08:47:07
やっぱ、『虚空遍歴』が一番好き。
759 :
吾輩は名無しである:2007/03/26(月) 10:32:22
藤沢周平の市井物の短篇って、周五郎センセの影響が強く感じられると思いませんか?
760 :
吾輩は名無しである:2007/03/26(月) 13:41:42
おもいっきり影響されてると思うけど、山本周五郎特有の粘り強い文体ではなく、
簡潔で書きすぎない、より洗練された藤沢の市井小説の方が俺は好きだ。
その分、個々の作品から受ける印象の強さという点で、どうしても藤沢周平は山本周五郎に及ばないのだが。
特に最晩年の山本周五郎の短編の巧さは異常だ。
761 :
吾輩は名無しである:2007/03/26(月) 21:45:08
>>760 どっちを好むか、意見が別れるところ。
全体像としての大きさで、藤沢は山本を意識しつづけ、
それが藤沢を奮い立たせたのは事実だろう。
762 :
755:2007/03/29(木) 10:27:51
>757
えーと長崎県松浦付近だとおもうのです。
今手元に本がないのでちょっと不確かですが、
最後に件の峠に、後にお沙伊観音/地蔵というのができた・・・
見たいなくだりがあったとおもうのですが。
もしそれが実在しているのなら見に行こうかなと。
雪しまく峠は自分の中でベストオブ短編のひとつなので。
現代作家で山本に一番文体が似てるのは沢木耕太郎だと思う。
個々の表現は素っ気無いのにテキスト全体の「流れ」で引きこむ、
作曲家でいえばブルックナーみたいなスタイルが同じ。
764 :
吾輩は名無しである:2007/06/01(金) 01:21:37
dat落ち防止あげ
周五郎ってだけでまんべんなくイイけど、「薊」の書きかたが好き!
766 :
吾輩は名無しである:2007/06/17(日) 15:45:49
あげ
tes
栄花物語を読んでます。
信二郎が好き
769 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 15:01:04
タイトルが思い出せない短編なんだけど、
主人公が数年ぶりに故郷に帰って来ると実家が村八分にあってて
庄屋の娘だった妻も実家に連れ戻されてて家には母と妹しかおらず
っていう話知ってる人いない?
その後に逆転が起こって集まった村人の前で主人公が薄情を
なじる場面があるの。で泣いてる妻を連れ戻してエンド。
770 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 16:09:40
知ってる。
771 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 18:01:01
>>770 何てタイトルだっけ?
ちなみに妻の名前はお夏だったと思う。
説教臭い上に濃厚なこってり表現が頻出するのに
話が停滞するどころかどんどん前へ進む感覚なのは
リズム感が正確無比なんだろうと思う。
バーンスタインのマーラー演奏みたいなもんか。
773 :
悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2007/08/11(土) 07:02:01
>>772 >バーンスタインのマーラー演奏みたいなもんか。
山本を好む市井はそんなもん聴かんて。
相変わらずバカだな。
丸谷才一は「山本の文体にはフォークナーの影響がある」とか言ってるけど?
どっちにしても山本は「ただの」大衆作家ではないよ。
顔が笑っていても目が笑ってないというか...
775 :
772:2007/08/11(土) 07:28:58
>説教臭い上に濃厚なこってり表現が頻出するのに
>話が停滞するどころかどんどん前へ進む感覚
ついでに言うと、現代作家でこの感覚を継承してるのが沢木耕太郎。
「落ちぶれた元チャンピオンの復活へ向けた奮闘」とか
「ユーラシア大陸を股にかけた貧乏旅行」とか
凡百の作家ならとても興味が持てない題材を読ませるのは
「漁師町や江戸下町の底辺人間模様」なんて題材で読ませてしまう山本に通じると思う。
お前さんに個の識別が出来てるとも思えないがw
てか俺ならそういった場合、ミンガスでも例に挙げるかな。
777 :
772:2007/08/11(土) 07:31:19
それも例としては悪くないけど、「リズム感の悪いジャズミュージシャン」なんて形容矛盾だから
あえてクラのバーンスタインを挙げただけだ。
778 :
772:2007/08/11(土) 07:32:13
もちろん、沢木も正確無比なリズム感があるからこそああいう作風を誇るわけで。
ああ、
>>776は太郎ちゃんにね。
それと
>>772は、なんつーか読書傾向が俺の父親とソックリだわw
今は同居はしていないが、以前はウチ、『夜の樹』も『樹影譚』も
文庫で二冊ずつあったんだよw 俺と父親がそれぞれ買った奴。
もしかしてあんたか?懐かしいな...
丸谷スレも山口瞳スレも荒らされなくなってずいぶんたつな。
何云ってんだ、あちこちのスレや板でしょっちゅう遇ってるじゃねーかw
開高スレとか(一般の方もたまには俺ものぞいている。あっちじゃさすがに
俺もイケズは云わんけどw)、つい先ほどだって、吉行スレで。
周五郎といえば、最近読んだのはいわゆる遊女ものの短篇集『つゆのひぬま』
だけだな、ああいうのは俺が山本周五郎に求めているものとは違うんであまり
面白くはなかった。それよりあれが良いよ、なんつったっけ、盗賊が拉致った
女がすげーおばかで淫乱で、そいつの親からさえ「娘を帰したりなんかしたら
その時には…」なんて脅される奴w ああいった愉快な奴が、俺は好き。
だいぶ荒れてるな。
なんかあったか?
783 :
悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2007/08/12(日) 08:54:36
>>774 >どっちにしても山本は「ただの」大衆作家ではないよ。
山本周五郎本人ではなく、彼の作品を好む読者の話だ。
フォークナー読者と周五郎読者はかぶるのか?
784 :
悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2007/08/12(日) 08:57:48
>>781 >周五郎といえば、最近読んだのはいわゆる遊女ものの短篇集『つゆのひぬま』
>だけだな、ああいうのは俺が山本周五郎に求めているものとは違うんであまり
>面白くはなかった。それよりあれが良いよ、なんつったっけ、盗賊が拉致った
>女がすげーおばかで淫乱で、そいつの親からさえ「娘を帰したりなんかしたら
>その時には…」なんて脅される奴w ああいった愉快な奴が、俺は好き。
オマエの母親とダブって見えるからか?
別に似ちゃいないよ、とうに死んでいるが。
まあ、あのアホタレのことは君に任せた。
>>781 まあ、人を「鬱病」呼ばわりする例の一行仕切り厨よりはましか...
788 :
吾輩は名無しである:2007/09/08(土) 22:06:24
『落葉の隣』がよい。
『わたくしです物語』で大笑いした。
でもやっぱり『ながい坂』。
いろんな毛色で書くよな〜周五郎。
>>779 倉橋由美子の桂子さんシリーズやコレットとかも読むの?
まあどうでもいいけど。
791 :
吾輩は名無しである:2007/09/13(木) 17:15:54
>>769が見付からない……
女房の名前はお直でした
誰か知らない?
その二人はないな。
山口や開高、それと君は読まないかもしれないが常盤新平や塩野七生
(俺はこのひとなーんか、苦手なんだが)等はあったが。
まぁ基本フツーのおっさんだからやっぱり、時代物やミステリなんかが
多いね(つうか、池波やらシバレンやら、時代物、剣豪小説のたぐいは
ほとんど俺自分で買ったことがないww ただ家にあるのを読んでただけ)。
とそれと、夷斎がまったく駄目なところも似てるかもw
てか、俺がこんなことをワザワザ書くのも、判ってるとは思うが
「半分は」皮肉からだからね?(笑 …まだ若いんだろうし、
もうちっと君の場合、アタマが柔軟であっても良いのではないかとwww
>>792 なんだ、自分の苦手な奴ばっか。
時代物は山本しか読んだことないし、読もうとも思わないし、
ミステリーはほとんど文体を味わうためにしか読まないし。
(翻訳小説も同様)
頭が固いのは認めるけど、いくらストーリー構成力や表現力があっても
リズムその他諸要因で文体が崩壊してる「小説家」なんて読むだけ時間の無駄だし、
逆にエッセイでも評論でも(君の嫌いな)スポーツジャーナリズムでも、
文体の完成度が高ければ下手な「小説」よりも高級だと思って何が悪いと思う。
団塊世代の作家で沢木耕太郎よりも文体の完成度の高い「小説家」が何人いるんだって感じ。
ま、くだらん書き込みに付き合ってくれてありがと。
皮肉ついでに、山本が鋭い表現力があるわけでもないのに(構成力はあると思うが)
異常に躍動感のある文体のリズムで何故か読者を引きこんでしまうのは、
野球で言えば圧倒的な威力のある球種のない星野伸之や山本昌が卓越した「投球術」で
(どんな球種が来るか分からなかったり、打っても凡打になるコースを狙えばアウトは取れる)
剛速球投手並みに勝ったのと同じことだと思う。
ちなみに、沢木耕太郎もこの点で同様。
796 :
吾輩は名無しである:2007/09/15(土) 23:12:07
周五郎賞の話題でもOKですか?
あとちょっと脱線してしまうかもしれませんが…。
自分は、何だか周五郎の世界が荒木飛呂彦の
『ジョジョの奇妙な冒険』の世界みたいな感じがして気になってます。
周五郎もジョジョも人間讃歌をテーマにしているような。
周五郎賞も同じだと思うんです
>>465のようになぜ京極夏彦なのかと言う疑問が出てきた時に
何だか人間の「ただそこにいる怖さ」を見たような感じがして
それが受賞に繫がったんだと思います。
それに周五郎賞受賞作ってかなり奇妙な作品が多い気がして…。
吉本ばなながなんで周五郎賞なんやねん、って思いましたね。
吉本が(受賞当時)周五郎を読んだことがなかったのも凄すぎです。
798 :
吾輩は名無しである:2007/09/24(月) 06:18:54
山本周五郎と藤沢周平は全て読んでしまった。
この二人に匹敵する市井小説の書き手はいないのか。
有名どころからマイナー作家まで十何人試したがピンと来る人がいない。
まあ、代わりを無理して探さずとも、2氏の作品を読み返せばいいかと気がついた今日この頃。
藤沢は残念だけど面白さが分からない。
たぶんあの絵画的な描写が売りなんだろうけど...
800 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 21:10:46
藤沢周平のよさが分からないなんて俺には信じられん。
絵画的な描写が売りとも一度も感じたことはないが・・・。
っていうかこの人の風景描写とかって絵画的なの?
それにしてもほんとに好みってのは人によって様々なのね。
丸谷才一や向井敏が藤沢を絶賛してたから『蝉しぐれ』読んだけど,
面白さが分からなかったから途中で放り出した。
山本はどんなグチャグチャな題材でも文章に独特のスピード感が
あるから読み進めるのが快感だけど、藤沢はその意味で山本と完全に異質。
802 :
吾輩は名無しである:2007/11/11(日) 21:25:09
>>791 もう解決してると思うけど、それ蜆谷だね
803 :
吾輩は名無しである:2007/11/16(金) 10:08:53
おさんを忘れてもらっては困る。
「虚空遍歴」、素晴らしいですね。
浄瑠璃の傑作を物にする為の主人公の苦闘の遍歴、そして死後の遍歴。
それを見つめ続けるおけい。
「樅ノ木は残った」の次に好きなのはこれかな。
805 :
吾輩は名無しである:2008/01/30(水) 09:39:37
文体が独特すぎて、何を読んでも同じに思えてしまうのが欠点といえば欠点かも。
(後輩沢木耕太郎にも同じことが言える)
もちろん、時代物と現代物じゃそれなりに違うけど、逆に言えばその程度の違いでしかないわけで。
どのレーベルで録音しても、共演が誰でも同じに聴こえるセロニアス・モンクにも通じるな...
806 :
吾輩は名無しである:2008/02/22(金) 15:49:12
まああまりにも強力な「スタイル」を完成させてしまった結果だけど。
807 :
吾輩は名無しである:2008/03/18(火) 16:29:12
「私です物語」 良かった。もう何回も読んでます。
808 :
吾輩は名無しである:2008/03/18(火) 20:14:58
809 :
吾輩は名無しである:2008/03/18(火) 20:30:11
作品社の話題全然出てないが当然の如くスルーなんだろうな
高尚じゃありませんからねぇ〜
810 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 01:44:23
つーかたけえw
811 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 15:31:35
『樅ノ木は残った』で伊達安芸が「涌谷さま」であることはどこに書いてあるの。
書いてなくてもわかる人が読む本なのかなあ。
812 :
吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 22:48:38
おかやさんに萌えた俺
こんな人嫁さんにしたい
813 :
吾輩は名無しである:2008/05/12(月) 04:29:34
赤ひげのお杉さん萌え
814 :
吾輩は名無しである:2008/05/22(木) 13:32:21
『樅の木〜』読み始めました。
F・フォーサイスやJ・L・カレなどの上質な「陰謀もの」「スパイもの」
に負けないくらいの読み応えがありますね。
仙台育ちなので、寛文事件については郷土の歴史として事の顛末を知っているし、
幕閣による陰謀や原田甲斐忠臣説はすべて山本さんの「創作」と分かっていながらも
読み進むたびにいちいち泣かされる・・・涌谷・松山・船岡という名称も身近すぎて
だんだん辛くなってきてしまう。
815 :
吾輩は名無しである:2008/05/25(日) 16:51:27
山周から人生を学ぶ〜
あっ…やっと『さぶ』を読みました。これが人生。山周ワールド。
人間は、絶対にどん底に落ちなければ、人生にも、自分自身にも出逢う事が出来ない
今更ながらも教えてくれました周五郎作品。『ありがとう』
これは、逃せない周五郎作品
816 :
吾輩は名無しである:2008/05/28(水) 02:51:03
舟が転覆して家族全員を救えない状況で誰を救うべきか
みたいな作品ってありますか?
817 :
吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 17:59:52
誰かいませんか('A`)
818 :
吾輩は名無しである:2008/06/10(火) 00:45:47
「季節のない街」はいいよね。最近どですかでんを観たから読んだんだが。
819 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/06/10(火) 01:01:31
820 :
吾輩は名無しである:2008/06/21(土) 12:56:31
>>816 そんな話あったかなぁ
柳橋物語かつゆのひぬまが近いかもね
821 :
吾輩は名無しである:2008/06/23(月) 18:25:48
作品が多いからね
知らないのもありそう
822 :
吾輩は名無しである:2008/06/24(火) 21:13:22
言葉…
『不況はなお続くもようである。苦しい時ほど
人間がもっとも人間らしくなるときはない。
お互いにがん張ってゆきましょう。(人生の冬・自然の冬)』
『ソフィーの選択』はウィリアム・スタイロン
>>745 …漸くに(苦笑
新潮文庫は『月の松山』所収の「荒法師」や『やぶからし』の中の
「菊屋敷」など、敗戦直前の時期に書かれたものはマジで地雷っすw、
この辺りはもうね云い訳のしようのない、そのまんまの時局モノ。
あとこれは戦後になってからだが、いわゆるの「特攻くずれ」を主人公に
すえた「失恋〜」シリーズ(っつっても五番と六番だけ)という現代モノ
が山本にはあるんだが、これらもある意味では、同じノリかもしれない。
――こんなではけれどとてもじゃないが贖罪なぞにはと、たーしかね自分、
初読時に。ひとに歴史ありやね(苦笑
どですか でん
826 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 22:44:02
ブックオフでにれの木は残った下巻買ったら、改訂版だった
上巻が改訂版前だから第二部のほとんどがよめない( ´Дと)
>>826 「にれ」と入力して「樅」と変換しないんだったら、
読み方間違えてると気付かないのかね?
828 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 23:53:20
826ではないが、もみだったんですね。
俺もずっとにれだと思ってた。
何でだろう?
829 :
826:2008/09/01(月) 00:18:15
常用漢字じゃないと思ってた
(´ω`)首くくってくる
さよなら周五郎〜
,§
,§、
,ー./ハ,§
〈:://二§_
/ヽ ヽ ヽ
|:: |::.. | |
. |:: |:::. | |
〈:: 〉:: | / |
. |:: |:: l |
. |:: |____∧_,|
(((〈::: _ / /)
|:::: |:: |
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. |:: =|::: =|
|:::: |:: |
. |::: ||:::: |
|__,||__|
/::__) /::__)
/ / /ノ,/ ))
~^~ ~^~
安心して自分も今の今までタテだと思ってたからw
「楡家の人々」はどう読んでたんだ?
833 :
828:2008/09/01(月) 21:39:01
834 :
吾輩は名無しである:2008/09/06(土) 00:36:46
周五郎は俺が育てた
835 :
吾輩は名無しである:2008/09/11(木) 19:29:07
元カノがよく読んでた
今でも好きだけどネ(T_T)
836 :
吾輩は名無しである:2008/09/16(火) 00:16:16
季節のない街の中のプールを作る妄想する人が出てくる話よかったなぁ〜
小説で初めて泣いタ(T_T)
他の作品もしんみりくる
837 :
吾輩は名無しである:2008/09/16(火) 03:05:06
さぶいい人大杉
山本周五郎スレあったんだ。
今まで文学板には来なかったから気付かなかった。
学生時代、新潮の山本周五郎作品は九割以上読んだもんだ。
今でも忘れない初めて買った「あとのない仮名」に収録されてた
「桑の木物語」で、すっかりはまって一気にいった。
全冊実家に置いて来てしまったが、もう一度全部読み返したいな。
839 :
名無しのオプ:2008/09/25(木) 10:54:34
>>838 自分も「あとのない仮名」のその作品にはまりました。
今でも山本周五郎のさぶと桑の木物語は内容を鮮明に覚えてる
840 :
吾輩は名無しである:2008/09/26(金) 20:11:11
周五郎なら今シャワー浴びてるよ
中一の時の国語の教科書に載ってた鼓比べが印象に残ってます。
十数年前にもう一度読みたいと思いさがしたが見つけられず。
昨日新潮社から出ている松風の門に収録されているのが解りました。
明日にでも買いたいと思います。
ブックオフ105円コーナーで周五郎買いあさるのが楽しみ
小説全集の端本なんかよく見るよね。
845 :
吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 23:28:33
「柳橋物語」を読んでの教訓は、勝手に赤ちゃんなど拾ってきてはいけない、ということです。
847 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 22:07:51
物語から教訓を導くのは愚か者のすることですよ。
848 :
吾輩は名無しである:2008/11/30(日) 17:16:05
周五郎は最高
849 :
吾輩は名無しである:2008/12/04(木) 02:06:00
初めて読むには何から入ったらハマリますか?
850 :
吾輩は名無しである:2008/12/04(木) 07:04:09
虚空遍歴
ってかこれしか知らない
851 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 00:35:50
>>818 俺も同じで感動した。
いまさら読んだことを後悔しつつ
「好きな作家は誰か」と聞かれて堂々と答えられる作家を
ついに見つけたような気がしている
青べかおもしろい。天才だこの人。
黒澤明は「季節のない街」を「どですかでん」、
川島雄三は「青べか物語」を「青べか物語」として映画化した
一方、野村芳太郎は「ひとごろし」を「初笑いびっくり武士道」(ry
854 :
吾輩は名無しである:2009/01/07(水) 18:43:29
「こんち午の日」が面白かったです。
心の中で常にもう一人の自分に話しかけるのは、自分のような感情的な人間には有効だろうなあ。真似してみようっと。
傑作の誉れ高い「よじょう」は、自分的にはイマイチだった。
赤ひげ診療譚はゲロ吐きそうになりながらも感動した。
856 :
吾輩は名無しである:2009/02/12(木) 22:37:16
小説の効用・青べか日記
山本周五郎/著
「エッセイの類は、学者とか通人とかが披露するもの」――小説に全てを投入した山本周五郎にはエッセイの数が少なく、本書はその貴重な1冊である。数々の名作を生み出したものの見方・考え方を語り、
公表された唯一の日記『青べか日記』では、失職、貧困、病苦等々の苦難に耐えながら「絶対に挫けない」と記す。周五郎の素顔、人生・文学観が総覧できる。
2009年2月10日発売
定価:860円(税込み)
ISBN 978-4-334-78523-9
知恵の森文庫
857 :
吾輩は名無しである:2009/02/15(日) 14:08:55
そういや、奥さんが山本について書いた本てのもあるね、
ソフトカバーの小説全集と似た感じの装丁のやつ。
860 :
吾輩は名無しである:2009/04/09(木) 03:06:03
お直という妻が出てくる短編知らね?
主人公がしばらく村を留守にしていて帰ってきたら
実家は村八分にあってて妻は実家の庄屋に帰ってしまってたっていう
話なんだが
861 :
吾輩は名無しである:2009/04/19(日) 02:36:07
探偵小説全集読破した人います?
山本周五郎先生
863 :
吾輩は名無しである:2009/07/27(月) 01:14:14
おぉ、こんなスレが…過疎ってるけど
学生時代は新潮文庫のこの人の短編を読み漁ったもんだよ、懐かしいな
864 :
吾輩は名無しである:2009/08/27(木) 11:00:17
ながい坂の主人公のガキにむかついたから読むのをやめた
再度読んでみたがまたムカついて読むのをやめた
>860
すごく遅いけど、新潮文庫「菊月夜」に収録されている「蜆谷」
だと。(ちょうど菊月夜を買って読んだばかり)
866 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 13:43:54
保守age
867 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 17:57:49
富次郎は芝新網の生まれで、今年23歳になる。親は小さな下駄屋であったが、
彼が11の年に、日本橋槙町の近江屋という質屋へ奉公に出た。
彼は6人兄弟の次男で、末にはまだ7歳の弟がいた。3年前に父が死んだ後、
母と兄とで下駄屋を続け、あと3人の弟と妹は、それぞれ奉公に出ていた。
「私はあと1年お礼奉公をすれば、暖簾を分けてもらえるんです」と富次郎は
言った、「うちへ仕送りをしたので、店を持つほど金は貯まりませんでした、それ
でも主人が貸してくれるので、戸納質から始めるつもりだったし、おふくろや兄
は、それを頼みの綱のように待っているんです」
そこへ思わぬことが起こった。
同じ新網の裏長屋に、幼馴染の<おきわ>という娘がいた。父親は決まった職が
なく、酒好きの怠け者で、暮らしは母の賃仕事で立てていた。母親は<おふく>と
いい、身体はたくましく、はきはきした性分で、「子供が一人きりだというだけが
めっけものさ」などというほかは、愚痴らしいことも言わずに、よく稼いだ。
富次郎は少年のころから<おきわ>が好きであった。<おきわ>のほうでも好きだっ
たらしい、彼が薮入りで帰るたびに、付いてまわって離れず、「あたし富あんちゃ
んのお嫁になるのよ」などとよく言ったものであった。勿論それはごく小さい時分
の事であるが、育ってゆく彼女を見るにしたがって、富次郎もまた「おきわを嫁に
もらおう」と思うようになった。はっきり口に出していった事はないが、去年の暮れ
に帰ったとき、年期があけたことと、お礼奉公が済んだら、小さくとも店を出す事
ができると話した、そのときの様子で、富次郎の気持ちが分かっていた。
868 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 18:00:49
そしてつい7日まえ、夕方になって、<おきわ>が近江屋へ彼を訪ねてきた。それ
までに3度ほど来たことがあるので、べつに気にもとめず、かかっていた用を片
付けてから、勝手口へいってみた。「すみません、ちょっと」と云って路地を出て
行った。ようすがいつもと違うので、富次郎もそこにあった下駄をつっかけて、あ
とを追った。―――どうしたんだ、何かあったのか。
富次郎が訊ねると、<おきわ>は前掛けで顔をおおって、泣き出した。しばらくは
何を聞いてもただ泣くばかりだったが、やがて。
―――あたし売られるのよ。
そう云ってひとしきり泣き続けた。
おきわの母親<おふく>は働づめで疲労が重なり、倒れた。半身不随で寝ていた
があっけなく死んだ。
母親が倒れてからも、父の亀吉の怠け癖は治らなかった。時たま僅かな銭を稼
いでは来るが、あとは<おきわ>に任せきりであった。その間の家賃や、医薬代、
米屋、酒屋などの借金が溜まって、<おふく>の葬式を出す事もできない始末に
なっていた。そして昨夜、亀吉は<おきわ>に身売りの相談をした。相談とは口先
の事で、すでに女衒と話がまとまり、内金として5両受け取っていた。
―――あたし明日、その人に連れてゆかれるんです、それでひとめ逢ってゆき
たいと思ったものですから……。
そう云って<おきわ>は微笑した。泣いたりしてごめんなさい、こんなこと話すつも
りではなかったのよ、ただひとめ逢っておきたかっただけよ、と<おきわ>がいっ
た。
869 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 18:01:43
富次郎は逆上したようになり、<おきわ>の肩をつかんで、そんなことは駄目
だ、そんなことをさせるものか、金は幾らだ、とどなった。
―――私はおまえを嫁にもらうつもりでいた、だから、もうすぐ店が出せるという
ことも話したんだ、分からなかったのか。
―――わかってたわ、あたしうれしかったのよ。
<おきわ>はまた微笑した。うれしかったけれども、本当にそうなれるような気はし
なかった。それまでに何か悪い事が起こるだろう。きっと何か邪魔がはいって、
いっしょになることはできないだろう。そんな気がしていたのだ、と<おきわ>云っ
た。富次郎は彼女の肩をつかんでゆすぶり、金は幾らだと聞き続けた。
―――おまえに身売りなんかさせやしない、金は私が都合する、幾らあればい
いんだ。<おきわ>が父から聞いた額は12両だった。富次郎はよし、といった。
今夜というわけにもいかないが、明日の、遅くとも昼までには持っていく。必ず
持ってゆくから、それまで決して動くな、誰になんと言われても家から出ずにい
てくれ、と念を押した。
870 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 18:50:24
富次郎は店に戻ると、そのことを主人に話した。
主人はものわかりのいい人で、店の者たちは勿論、同業者なかまでも徳人とい
われていた。しかし、富次郎の話を聞くと、首を振った。そんな たいまいな 金は
出せない、というのである。富次郎はとりのぼせていたから、12年も奉公してい
て預けた金もある、その金なら渡してもらえる筈だといった。
―――金ではない、お前の一生の事だ。
と主人は言った。質屋というものは、他の商売と違って僅かな利益で稼ぐもの
だ。そんな父親がついていれば、ここで12両渡してもそれだけでは済まない。
これから先も必ずせびりに来るだろう、そうなれば夫婦の仲だってうまくゆかなく
なる。世間には幾らでも例のあることだ、その娘のことは諦めるがいい、と主人は
云った。富次郎は返す言葉もなかった。主人の云うとおりである。妻が生きているうちは妻に稼がせ、妻が死ねば3日と経たないうちに娘を売ろうとする。そんな父親の付いた娘をもらって、家がおさまってゆく筈がない。確かのそのとおりで
あるが、それだからこそ<おきわ>が哀れだった。さきのことはともあれ、そんな父
親のために、<おきわ>は身を売られようとしている、今売られようとしている。
<おきわ>の一生がいま、めちゃくちゃになろうとしているのだ。
主人に預けた金は10両ある、店を出すときには、貯めただけの金高を、主人か
ら別に貸してくれることになっていた、もちろんそれは利を付けて返すのだが、
富次郎には20両近い金がある筈だ。富次郎は金を持ち出そうと決心をした。
だが主人も彼の気持ちを察したとみえて、翌日いっぱい、その隙を与えなかっ
た。富次郎は身を焼かれるような気持ちで時を過ごしたが、日がくれてからまも
なく、ほんの僅かな機会に帳場から金を取り出し、そのまま夢中で新網へ駆け
つけた。だが<おきわ>は、既にいなかった。
871 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 04:28:14
男は、木場に勤めていた、紀の国屋という店の帳場をやっていた。
<おつじ>と所帯をもって5年、子供が3人生まれた。生活は楽ではなかったが、
<おつじ>はやりくりがうまく、平板ながら穏やかな暮らしが続いた。そのままでい
れば何事もなかったが、彼はふと、妻や子供たちにもう少しましな生活をさせて
やりたいと思い、材木の売買に手を出した。それがはじめから思惑はずれだっ
たし、帳場の金に20両ばかり穴をあけた。彼は紀の国屋に16年勤めていたの
だが、主人が息子の代に替わった後で、しめしがつかないからと暇を出された。
家じゅうの物を洗いざらい売り、知人から借り集めた10両ほどの金を入れたが、
若い主人は、不足の分もなるべく早く返してくれというだけだった。
一家は平野町の裏長屋へ移った。売れるものは残らず売ったあとで、親子5人
が、その古長屋の6帖に坐り、壁ひとえ隣りで赤児のなく声を聞いたとき、彼は
悔しさと絶望のため泣いた。
―――気を強く持ってよ、これからじゃないの。
妻の<おつじ>が明るい声で励ました。あたしは平気だ、貧乏には馴れている、
あなたといっしょになら、どんな貧乏だって平気だ。お互いにまだ若いし、幸い
みんな丈夫だから、やろうと思えばどんなことだってできる。気を強く持って、は
じめからやり直してみよう、と<おつじ>は繰り返した。
872 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 04:30:15
女房の云う事を聞けばよかった、けれども彼は聞かなかった。どうしても自分の
しくじりを取り返して、まとまった金を掴んで世間を見返し、女房子供にいい暮ら
しをさせてやりたかった。どうにもじっとしていられなかった、彼は江戸を出て
行った。3年のあいだ辛抱してくれ、と彼は妻に頼んだ。金ができてもできなくて
も、3年経ったら帰って来る。苦しいだろうが、3年のあいだ辛抱してくれ、と頭を
下げて頼んだ。<おつじ>は初め反対した。親子、夫婦がいっしょならどんな苦労
でもする、お金もたくさん欲しくないし、いい暮らしをしたいとも思わない。どうか
思いとどまってくれ、と泣きながらくどいた。けれども、彼の決心が動かないと知
ると、こんどは思い切りよく承知して、それ程の決心ならやむを得ない、留守のこ
とは引き受けようし、3年と限ることはない、これでよしと思うまでやってみるがい
い、あとのことは決して心配いらないからといった。そして彼は木曾へいった。
木場で育ったし、大きく儲けるには木出しかないと思った。木曾から紀州へまわ
り、また木曾へ戻り、京、大阪と飛び歩いた、1年経ち、2年経ったが、元手なし
の仕事だから思うようにいかない、もう半年、もう半年と、手紙で延ばし延ばし、と
うとう5年経ってしまった。
今年がまる5年めで、偶然の機会から2百両ちかい金をにぎった。もうひと稼ぎと
思ったが、いちど妻子の顔を見るつもりで、江戸へ帰ってきた。上方のほうの払
いを済ましても、金は120両ばかりあった。それを妻に渡して、すぐ引き返すつ
もりだったが、平野町の長屋には妻も子もいなかった。
873 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 04:31:09
<おつじ>は、おと年の暮れに、大川へ身投げして死んだ。暮らしひどかった、苦
しかったようだ。2番めの5歳になる娘が、はやり病で死んでから、すっかり気落
ちがして、暫くは正気をなくしたようになっていた、そして12月の末ちかい或る
晩、残った2人の子と一緒に大川に身を投げた。
金が何だ、100両や200両の金が何だ、彼は呻くように云った、女房や子供が
死んでしまって、100両や200両の金が何の役に立つ、金なんぞ何の役に立
つかってんだ。
彼は気が狂いそうになり、狂ったように酒浸りになった。彼は自分を呪い、その
金を呪った。その金が妻子を殺したようなものである、彼がいれば妻子は死には
しなかっただろう、彼は側にいなかった。何百里も離れた遠い土地にいた。生活
の苦しさ、幼い娘の死、それを妻はひとりで背負い、背負いきれなくなって死ん
だ。どんなに辛かっただろう、どんなに苦しく、悲しいおもいをしたことだろう。
そう考えると、彼は、いっそ自分も死んでくれようと幾たびか思った。
やがて、男は云った。
―――その金を使ってくれ、娘さんを請け出して、使い込んだ金をお店に返し
ても、少しは余るだろう、ほんの少しだろうが、もしもそれでまにあったら戸納質を始めるんだ。富次郎がなにか云おうとし、その男は首を振って「何も云うな」と
遮った。
「おれのことはおれが承知している、また上方へ行ってやり直すかもしれないし、
このままのたれ死にするかも知れない、どっちにしろ、富さんには縁のないこっ
た、しかしただ一つ、一つだけ断っておくことがある」そう云って男は富次郎を見た、
「――その人と夫婦になったら、はなれるんじゃあねえぞ、どんな事があって
も、いっしょに暮らすんだぜ」
富次郎は固くなって「ええ」と頷いた。
874 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 08:45:41
何が楽しいんだ?
875 :
>>870の続き:2009/10/17(土) 03:38:42
富次郎が新網へ駆けつけたときは、既に〈おきわ〉は女衒に売られた後だった。
家には親の亀吉と、知らない男が二人とで酒を飲んでいた。
富次郎は、おきわの売られた先を訊いた。女衒の宿も訊いたが、亀吉は何も知
らないの一点張りで、そのうちに男の一人が口をはさみ、「因縁をつけるなら、俺
が相手になろう」と云いだした。
富次郎は、とても駄目だと思い自分で探し回った。岡場所を次から次へと探し
回った。挙句の果て、富次郎は有り金を全部 巻き上げられた末、無銭飲食だと
言われ、女衒の用心棒に袋叩きにあってしまった。
そんな富次郎を見かねて拾ったのが、深川安楽亭という一善飯屋の極道だっ
た。命知らずで、極悪非道のならず者達は人殺しなど平気だった。
この物語の最初に、八丁堀の同心をいとも簡単に匕首で刺し殺している。
そんな悪党どもだが、富次郎の話を聞き、〈おきわ〉の身請けの金を稼ぐ為に、
命がけの儲け話に乗ってしまった。実はその儲け話というのは、八丁堀の罠
だった。結局 罠にはまって命を棒に振ってしまった。
この物語、山本周五郎原作深川安楽亭は映画「いのちぼうにふろう」で、映画化された。
876 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 03:41:45
ネットで興味深い文章を発見した。
深川近くの中川の中洲、通称「島」と呼ばれるところに安楽亭という一杯飯屋が
ある。親父(中村翫右衛門)と娘のおみつ(栗原小巻)が経営するこの店は、抜
け荷を働く悪党達のアジトだった。ある日、一味の与兵衛(佐藤慶)が、町から飲
み逃げの若者を連れてきた。この若者(山本圭)は富次郎といい、将来を誓った
おきわ(酒井和歌子)が女郎に売られたため、身請け金を店から盗んでおきわ
を探したが見つけられず、金を使い果たしてしまったという。悪党たちは富次郎
を助けるため、気乗りのしなかった抜け荷の仕事を請け負うことにする。どうもこ
れは罠ではないか、と定七(仲代達矢)らは疑っていた。気の短い同心、岡島
(中谷一郎)は安楽亭に単身来た所を始末したが、慎重なもう一人の同心、金
子(神山繁)がまだ安楽亭を付け狙っているのだ。
しかし、無駄死にしたってかまわない。他人のために命を懸けることの喜びに目
覚めた男達は、「命棒に振ろう」と、月夜に抜け荷を決行した。果たして、この仕
事は金子の仕掛けたおとり捜査だった。抜け荷の実行犯たちは殺され、残った
者も一網打尽になったが、富次郎は謎の男(勝新太郎)からもらった50両でおき
わを身請けし、安楽亭前の地蔵の前で、自分を助けるため死んだ者たちに礼を言った。
それをおみつが陰から見ていた。(完)
877 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 03:43:34
まず、非常に私をイラつかせ、不快な気分にさせる人物が、ひとり。 それはイノ
セントマンの富次郎。イノセントというのは度を超すと、きわめて迷惑なものであ
る。世の中の道理も知らず、自分がこうすればどうなるという先の予測もできず、
自分の行為が周囲にもたらす影響が全く想像できない。しかも自分がそのような
ハタ迷惑な存在であるという自覚や反省が微塵もなくて、周囲に対して、自分が
至らず申し訳ない、という謝罪の気持ちも、助けてくれてありがとう、という感謝の
気持ちも抱かない。ひたすら自分勝手な行動を繰り返す。こういう人間は直喩的
な表現をすると、バカでありコドモである。山本圭の演技はデフォルメしたイノセ
ンスぶりに、常にビクビク、オドオドした過剰なヘナチョコさが加わり、不快感が
急上昇。上映中、沸々とこみ上げてくる怒りを抑えるのに、私は身を捩って苦し
んだ。
私はこういうイノセントマンは、簀巻きにして川に捨てちまえとか、そういうことすら
思うわけなので、悪党連中がこの富次郎に同情して助けようとする、という展開
が、全く腑に落ちない。脚本もそこにストーリーの飛躍を感じるのか、いろいろ
フォローするがごときシーンも出てくるのだけれど、結果としては映画が長くなっ
て、ダレるだけムダだったと思う。単純に富次郎も悪党にしちゃえばいいのだ。
悪党の富次郎が一瞬だけ見せた純な表情、一言だけ語った女への思いが、他
の連中の胸を打った、というほうがよっぽど自然でスムーズだと思う。
878 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 03:46:11
そういう要素もあって、悪者達がワイルドでニヒルな顔を見せる前半に較べて、
富次郎サポート部隊と化す中盤以降は、チープなセンチメンタリズムが先行し
て、どうもいただけない。変に「いい人」を強調するシナリオと演出が鼻につく。
雀の子を飼い始めたりする。翫右衛門の渋く重厚な演技も、栗原小巻のフォト
ジェニックな美貌も、仲代の熱演も、その魅力が半減してしまう。
それから勝新太郎の「小芝居」は、映画を壊している。酔っ払いを演じるシー
ン、訥々と己の身の上を語るシーンに個人的な「芸」は感じるが、それが映画の
中では浮いていて、ちっとも溶け込んでいない。最初から最後まで「異邦人」。
もっとうまく処理してほしいところだった。
モノクロの撮り方は手馴れていて上手いと思う。終盤の大量の御用提灯の映像
は、水上、陸上とも抜群に達者。美術や照明にはこんなに地力があるのに、い
かにも山本周五郎らしいウェットなヒューマニズムをそのまんま持ち込んでしまっ
た脚本と演出が、惜しまれる。世には「山本周五郎が嫌い」という人は意外に多
いのだが、その人たちの感覚を理解するために絶好の映画、とは言えるかもしれないなあ。
ソース
http://www.geocities.jp/mirror_django/toho/inochi.htm
879 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 03:51:17
さて、ここでポイントを整理してみよう。
富次郎は、〈おきわ〉に夢中だった、なぜ夢中だったのか。
冷静に考えれば、近江屋の主人の忠告は正しい。忠告に従うのが普通のはず
だ、ところがこの物語はそうではなかった。
富次郎は、後先考えずに なぜ衝動的な行動に出てしまったのか。
それは、人間本来の姿を映し出している。どういうことかと言うと、富次郎にとって
〈おきわ〉は全てだった、富次郎には天使に見えたに違いない。批判をす神経
が麻痺して、何が何でもとにかく〈おきわ〉に夢中になるように、人間のDNAが
生まれながらシステム化されている、そうしないと子孫がたえる、自然は人類を
絶やさない為に、子孫繁栄の為に、不自然なまでに恋愛は美しいものだと露骨
に示している。
880 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 16:35:39
上の批評文を読んだ時、変に納得した。
どうだろ、これはファクション(小説〉だからと言ってしまえばそれまでだが。
おきわを売ってしまった怠け者の父親を責めるべきで、富次郎を責めるのは筋
違いだ。それに、大体人身売買なんていけないよ。
売春があるから悲劇が繰り返される、社会を責めるべきだ。
それに、貿易を禁止するのもおかしな話だ、資源のない日本は今では、石油な
どの資源は殆ど輸入に頼っている、農産物だってしかり、幕府は何を考え政治
をしていたのだ。富次郎を責めるよりも、むしろ幕府の政治に責任があるだろう。
と言うように、批評すればどうにでもできるというものだ。
映画「いのちぼうにふろう」を観たが良かった。
映画を見て山本周五郎を知り、初めて読み始めた。
「日々平安」と同じ様に、原作と映画は別物だ。
富次郎とおきわのラブストーリが原作ではメーンストーリだが、映画では極悪人
のアクションがメーンストーリになっている。謎の男の過去だが、これも原作では
重要な位置を占めているのだが、映画ではさほど重要でもなかった。
映画では極悪人が主役で、謎の男の役回りは脇役の筈だ、それがまるで座市
か隠密同心か、凄いアクションシーンを見える、観ていて思わず主役を食ってど
うする、確かに浮いていた。
881 :
吾輩は名無しである:2009/10/25(日) 12:08:50
司馬遼太郎なら中学生が読んでも面白いだろう
だが山本周五郎は三十代四十代にならなければ、その深さがピンとこない
どうりで2chで人気がないわけだ
882 :
吾輩は名無しである:2009/10/25(日) 12:38:42
↑
プッ
883 :
吾輩は名無しである:2009/10/25(日) 18:55:56
>>881 面白い見方だ。
司馬遼太郎は、壮大だ。背景が歴史や社会だったりする。
テーマが個人より外に向けている、だから感動が大きい、それに感動を誰かと共
有したい衝動に駆られる。
その点、山本周五郎の感動は、人間の内部に訴えかける何かがある。歴史とか
ではない、社会でもない。人間が生まれながらに持っているという心がテーマに
なっている。だから、自分 独りだけでこの感動を秘めておきたいという衝動に駆
られる、解る人間は自分独りで十分だとう思う。テレビドラマ水戸黄門を見たと
き、思わず山本周五郎のパクリだと叫んだ、テレビ映画、小説、いろんなところに
山本周五郎は影響している。人に感動を与えるのには便利だ。
人生の辛さを体験した人間は、より感動が大きい。それが山本周五郎の小説だ。
↑
ブスッ(ドスでぶっ刺した音。他意はないんでキニスンナ
ウチにはまあ半端にだが小説全集やら文庫で結構あったんで
じぶんはしょうがくせえの頃から読んでたし、好きだったが。
あ、司馬も。…おかげで小六の一時期ウヨがかってたりしてw
ありゃあでもあれだな、司馬だけでなく初期の大江のせいでもあるカモ
んで。話は跳ぶが。
無理だろーねーしっかし、右翼だ保守だのオジチャンたちには、
その線からの大江叩きは。だってブンガク読めないんだものアノヒトタチはw残念
せっかく大好きな作家のスレがあったから来たのに、ヒドいな〜、ココ。
しようがくせいから読んでるのに、なんで別の作家のことしか話さないんだろ。
まだしようがくせいなのかな
887 :
吾輩は名無しである:2009/12/26(土) 21:03:25
山本周五郎の子孫?親戚?が来ましたよ。
888 :
ノノゲーパ:2009/12/27(日) 21:44:28
どの作品が一番すきか、と聞かれてなかなか答えるのがむつかしいのですが、
「おもかげ」を挙げてみます。少女雑誌向けの作品ですから正直言ってぐっとくる
深みとか文章の味は少ないのですが、ただ単純に泣ける話ですね。山本作品は
文学として楽しむことができる反面、余計なことを考えずお話として楽しめる
という二面性を持っているのが好きです。
虚空遍歴を読んだ。
冲也のような芸への考え方は惹かれるし、
すごくのめり込んで読んでいたのに
ラストのお京の描かれ方にはなんか悲しくなった。
お京は話上、どうでもいい存在なのだとはいえ…
そこでなんかものすごくいやーな気持ちになった。
子ども生まれる直前に突如放り出されたけど、
(欲情姿に厭悪感とかってのもひどかったなー)
芸に打ち込み、模索してる彼を尊敬していたわけでしょう?
でも何故か遠くでは付き添って世話をする女がいて、
おまけに体の関係も持たないようだが強く繋がってるって
気が狂いそうに嫌な状況だ。
っても、もちろん読んでるときは全くお京を気にしてなかったけど。
ほんとに最後だけ…酷すぎ。
あんなセリフ言わさんでも…。
その後腹を立て、あたしだけだった!とか言うおけいにも苛ついた。
ほんと最後の最後で。
女なしで孤独に立ち向かったらよかったのでは。
必ずしもこのテーマに女性が要るの?
この話では独白が生きてるんだけども。
2人は運命の存在でプラトニックだからって…
そういうあいまいな狡さにもうんざりしてしまったかも。
890 :
吾輩は名無しである:2010/02/08(月) 13:30:51
891 :
吾輩は名無しである:2010/02/11(木) 12:18:03
今では考えられない。二本差しで街中を歩くなどとは、銃刀法違反だ。
武士とは何だろう、今で云う職種は。城勤めと云うのだから或いは公務員なの
だろうか。凶器を脇に差して街中を歩く公務員。
腰に刺した凶器は何の目的があるか、人を切り殺すのが目的だ。
刀とはそんなものだ。
だが、当時刀で切り殺される人数よりも、今現在交通事故で死亡する人数の
方がはるかに多いのだろう。尤も今の世の中人間多すぎる。
昔は、1億2千万人なんていなかったに違いない。
さて、以前読んだ単行本「樅の木は残った」を押入れから探し出して読み始
めてみた。
刺客が現れ暗殺する、「上意討ち」。
2歳の城主の同意があるから殺害は合法的だというのだ、上意討ち。無茶苦
茶だ。地方自治、仙台を私物化する。地方都市の権力紛争、お家騒動。
あの長編を二時間でやるの?さすがに色々省略されるとは思うが
893 :
吾輩は名無しである:2010/02/13(土) 11:53:40
何かひとつでも本の中に得るものがあれば、読書する意味がある。
ひとつの何かを求めて読書をする。
山本周五郎は、ひとつの何かを表現したくてひとつの作品を書いた。
ドラマ製作者は、ひとつを表現する為にドラマを作る。
ひとつで十分だ、何かひとつ。「何か」では伝わらない。
それは「人間の情」。
人間が人間である以上、人間の情というものは色あせる事はない。
いつの時代でも、いつの世でも、人間共通のもの、人に感動を与えるものだ。
どんなエピソードを、どんな構成で。いろんな表現がある、だがそれはあくまでも
技術的なことだ、伝える、表現することには影響しないのではないだろうか。
時間的なことには左右されないのでは。山本周五郎の作品は。
>>892 だよね。省略されすぎてわけわかめにならないことを願う。
たぶん見ないけど、とりあえず録画予約だけしてみた。
同じく録画予約した。
山本周五郎賞で知って有名そうな「樅(もみ)ノ木は残った」を図書館で借りてきたけど
最初の方で挫折してしまった。
登場人物が最初から多くあまり説明されないのでついていけず。あと紙面にびっちり書いてあるのがキツイ。
この人の書くテーマは好きなんだけど、司馬遼や隆慶みたいにすんなり入れなかった。
2時間だと中村橋之助?がやった河合継之助みたいに原作好きにはイマイチになりそうだけど、
楽しみに見てみる
なんか昨日ドラマやってたけど15分くらいでテレビ消しちゃったよ
やっぱヤマシューさんは本で読むに限るな
樅ノ木〜は甲斐とUNOが好きになれない自分にとっちゃ拷問だしな
それにマサカズの声がorz
なんだ、その、まあ、とりあえず・・・・・新八氏ね(´・ω・`)
樅ノ木読みづらいな
周五郎作品初めてなんだけど、同時に買った婦道記のほうを先に読めばよかったかも
小説日本婦道記の不断草がいいですね。
ある番組の司会者が読め、読めといっていた
本です。
>>898 短編集をいくつか読んでまず周五郎ファンになれ
898だけど後130ページで終わるわ
ドキドキしてきた
なかなか面白い
よかったね
903 :
吾輩は名無しである:2010/09/03(金) 22:39:43
あおべか
904 :
吾輩は名無しである:
「その木戸を通って」。日本婦道記だったかな?