440 :
吾輩は名無しである:
青べかの浦粕が、現在の千葉県浦安市だというのは本当ですか?
441 :
吾輩は名無しである:03/04/24 18:28
不覚にもこのスレ見つけられなかった(汗
「樅の木は残った」を人に薦められて読んで以来ファンになり時代物はほとんど読みました。
皆さん宜しくお願いします。
442 :
吾輩は名無しである:03/04/24 22:28
>>440 本当です。東京都江戸川区に川一本隔てて面しているのですが、
昔は東京に出るには市川を迂回して市電で行くか、渡し船で渡るしかなかったので
陸の孤島と呼ばれていました。今では東京ディスニーランドで有名になり、
あたかも東京都浦安市のようです。海面埋め立て事業により山本周五郎が
いたときの約4倍の面積となった浦安市にかつての面影を探すのは難しいかもしれません。
海も遠くなり、細々と営まれていた漁業と海苔養殖の町は過去のものです。
もしも「青べか物語」の雰囲気を味わいに浦安を訪れるのならば浦安と江戸川区を
隔てている旧江戸川の沿って歩いてみると良いでしょう。またかつての浦安町の
盛り場であった境川周辺にもまだわずかですが古き「浦粕町」の雰囲気が
ほんの少しだけ残っています。電車で来るならば地下鉄東西線浦安駅で下車する
ことをお勧めします。
>442
詳しいですね。
青べかの七章「繁あね」の中に『カワウソやイタチが棲んでいるといわれ、
私もカワウソは幾たびか見かけたし、』という文章がありますが、
浦安に野生のカワウソがいたという事が信じ難かったので、
本当は浦安ではないのかと思っていました。
もしも当時、本当にカワウソがいたとしたら、
その環境が破壊されたことに悲しみを覚えますよね。
ながい坂、今まで読みこなしてきた中で(少数ですがw)、多くの人に
本当に読んでもらいたいと率直に思う作品ですね。
物理的にも精神面においても、充足を大いに感じ得る環境にまで至った我々日本人
でありますが、同時にかつての我々の祖先のように貧民として日々を耐えて生きて
いかざるを得ない人々を無意識に生み出して、この地球上の是正すべき矛盾に
気づかない人々が大多数のようにおもうのです。
そういった、数ある中の矛盾のひとつである、人を虐げること。これに本作の
主人公は自らの「肉体」で飛び込んでいくのです。
環境問題等々、数え切れないほどの問題を抱えるこの不安定な世界を、まず変えていく
原動力にすべきは最終的には人々の結集、これに尽きるんじゃないかなと最近思ってます。
こういった、長年続いてきた「人を分けること」にメスをいれた本作は、やや商業面という
世の中に迎合せざるをえない事実も含んで娯楽として大成させているわけですが、
それを含めてみても、文自体のメッセージには意識を変えさせる説得力が込められていると
おもいます。
長文の上に駄文で申し訳ないですがw、これは本当に読んでもらいたいんで
ついつい内容が長くなってしまいました。もし未読の方おられましたら、今後読もうとしている
本のリストのひとつに入れてもらえれば幸いです。
445 :
吾輩は名無しである:03/04/26 18:19
オレは今、山周全集第十七巻「ながい坂」を読んでますが、
半分くらい読み終わったところで、非常に飽きました。
内容は、荒れ地を開墾しているところです。
ながい坂の舞台は何藩なのでしょう?
歴代藩主の受領名が、佐渡守や飛騨守ですが。
新潮記は高松藩、樅の木~が伊達藩、ながい坂は?藩。
オレ的には立花藩だと推測しています。
446 :
吾輩は名無しである:03/04/29 17:06
445は「おきちさん」ですね。
周五郎の現代小説とつげ義春のマンガは何処か同じ臭いがするなあ。登場人物の
滑稽なひたむきさが心に沁みます。
447 :
吾輩は名無しである:03/04/29 19:41
6月に松竹で映画化された山本作品がDVD化
「初笑いびっくり武士道」「五瓣の椿」「道場破り」「続道場破り 問答無用」