1 :
吾輩は名無しである:
越後湯沢の雪国資料館に行ってきたのさ。
さあ、語ろう!
これもクソスレ祭参加スレですか?
3 :
吾輩は名無しである:02/03/03 03:56
参加資格を満たしてればな・・・
三島との微妙な関係について教えてくれ
6 :
吾輩は名無しである:02/03/03 03:59
ノーベル賞絡みの事?
8 :
吾輩は名無しである:02/03/03 12:45
OKB…サーバーに負担をかけてない地球に優しいスレなのでage。
9 :
吾輩は名無しである:02/03/10 08:00
3月3日フジの739で「文学ト云フ事」で、
川端の「みずうみ」をやってた。
宝生舞がとってもよかった。
10 :
我輩は名無しである:02/03/13 01:08
age
11 :
吾輩は名無しである:02/03/17 23:02
「たまゆら」。とりたてた内容はないが、音と石の質感の描写がいつまでもあとをひく。
勾玉、欲しいなア…
12 :
我輩は名無しである:02/03/24 00:16
age
13 :
吾輩は名無しである:02/03/24 00:32
偉大なる少女小説家として尊敬しています。
晩冬に横浜から南に向かうと、康成が伊豆の踊り子の舞台を伊豆にした
理由が良くわかります。
温泉宿は抜けます、買いなさい。
15 :
吾輩は名無しである:02/03/26 00:42
桜樹ルイの裏ビデオ、萌えだったな・・・結合部が見えなくて残念だった、
ルイたんの。
16 :
吾輩は名無しである:02/03/27 07:51
川端はロリコン
17 :
我輩は名無しである:02/03/28 00:18
18 :
吾輩は名無しである:02/04/04 03:51
「みずうみ」をどうよんだ?
なぜ、みずうみ?
19 :
吾輩は名無しである:02/04/04 03:59
川端康成ってなんかいまいち盛り上がらないんだよなぁ〜
個人的には好きなんですけど・・・
20 :
吾輩は名無しである:02/04/06 11:21
雪国が代作って本当?
そんなもんにノーベル賞やってええんか?
21 :
吾輩は名無しである:02/04/06 16:06
fff
22 :
我輩は名無しである:02/04/07 00:47
23 :
吾輩は名無しである:02/04/07 01:13
三島が代筆した川端の作品って何じゃ?
24 :
吾輩は名無しである:02/04/07 07:23
25 :
吾輩は名無しである:02/04/07 11:15
菊池寛も川端に代筆させてたんだからいいじゃないか。
26 :
吾輩は名無しである:02/04/07 16:18
ddff
27 :
吾輩は名無しである:02/04/07 17:23
他に代筆させた作品ってあるんですか。あったら書いたひとと一緒に教えて。
代筆ってどういう事?
29 :
吾輩は名無しである:02/04/07 20:02
ノーベル賞作家川端康成がなぜ盛り上がらないんだろ???
30 :
吾輩は名無しである:02/04/07 20:32
いや川端はいいと思うgqあ
31 :
我輩は名無しである:02/04/07 23:53
テキトーな噂ばかりで盛り上がってる。
32 :
吾輩は名無しである:02/04/08 00:57
川端康成は良い。
掌の小説は良い。
33 :
吾輩は名無しである:02/04/08 01:09
ノーベル賞作家川端康成スレッドがまだ33か?
35 :
吾輩は名無しである:02/04/08 01:36
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36 :
我輩は名無しである:02/04/09 00:29
なにこれ
37 :
吾輩は名無しである:02/04/09 00:31
駒子のモデルとなった芸者松栄(まつえい)姐さん
38 :
吾輩は名無しである:02/04/09 01:19
学者の評価が低いのは何故か
39 :
我輩は名無しである:02/04/10 02:22
どの作品が?
40 :
吾輩は名無しである:02/04/10 02:53
海外での評価
川端康成「美しい日本の私」 > 大江健三郎「あいまいな(アムビギュアス)日本の私」
41 :
我輩は名無しである:02/04/11 00:39
あたりまえだろが。
「日本の私」掛けなんだから、そんなスゴまなくても……。
43 :
吾輩は名無しである:02/04/11 01:43
「眠れる美女」は、保田與重郎も絶賛する最高傑作だが、実際は三島が書いたのか。
かなりショックだな。
44 :
吾輩は名無しである:02/04/11 13:49
>>43 三島が作家論の中で川端の眠れる美女を絶賛してたよ・・・・・・
45 :
吾輩は名無しである:02/04/11 15:46
川端康成の胆石が欲しい。
46 :
吾輩は名無しである:02/04/11 15:54
この人のムコ養子氏が大学の教授なんだけど、あの異常に突き出た腹は何だ。
47 :
吾輩は名無しである:02/04/11 23:32
つーことは、自分で自分の作品を絶賛したのか
49 :
吾輩は名無しである:02/04/12 01:29
50 :
我輩は名無しである:02/04/13 01:12
51 :
我輩は名無しである:02/04/15 00:26
三島に「眠れる美女」が書けるわけない。
それは三島の過大評価だ。
52 :
吾輩は名無しである:02/04/16 22:27
age
53 :
吾輩は名無しである:02/04/29 22:40
age
54 :
吾輩は名無しである:02/04/29 23:33
彼は大阪出身なのに大阪人っぽく見えないのは、
代表作が「雪国」や「伊豆の踊り子」のせい?
55 :
吾輩は名無しである:02/05/01 15:31
眠れる美女って、どの作品に入っているんですか?
探しても見付からないんですけど
56 :
吾輩は名無しである:02/05/01 17:07
>>55 フツーに『眠れる美女』ってタイトルで新潮文庫からでてますよ
58 :
吾輩は名無しである:02/05/01 17:25
川端康成の新潮文庫の表紙は、みてるだけで鬱
59 :
吾輩は名無しである:02/05/01 19:16
60 :
吾輩は名無しである:02/05/01 19:16
61 :
吾輩は名無しである:02/05/01 19:22
個人的に川端といえば「山の音」が最高だ。
あれを読むと「諦め」や「倦怠」が日本人の才能に思えてくる。
勿論既出だろうが、敢えて言いたい程に最高だ!
62 :
伊豆の踊子ファソ:02/05/06 01:53
伊豆の踊子のモデルについて誰か語ってくれ
63 :
吾輩は名無しである:02/05/07 02:59
少女売春婦です
64 :
吾輩は名無しである:02/05/07 03:00
ああ、子供なんだな
65 :
吾輩は名無しである:02/05/07 04:41
(;´Д`)ハァハァ、コドモなんだな
川端さんの作品では、初期の作品群が好きです。あと、
掌の小説と・・・。
私がストーカーってやつのはしりです
女学生を延々と追いかけました
68 :
吾輩は名無しである:02/05/10 16:45
age
70 :
吾輩は名無しである:02/05/10 19:58
世界文学ベスト100ランクイン祝賀age
面白かった。他のも読んでみよ
72 :
吾輩は名無しである:02/05/16 19:38
昔つきあってた彼女の家が持ってる逗子マリーナに、
彼女の誕生日に泊まりに行った。
よし、性交するぞ!ってときに彼女が
「川端康成がここで死んだ日なんだよね、今日」って言った。
性交は、した。
川端作品はマターリするね
74 :
吾輩は名無しである:02/05/21 18:23
「古都」かなり好きなんですけどおかしいですか?
75 :
吾輩は名無しである:02/05/21 21:03
「古都」好きなら「千羽鶴」もいいです。別におかしくないと思う。
76 :
吾輩は名無しである:02/05/24 08:45
笹川良一と川端は小学校の同級生
ペンクラブの運営資金、更にはノーベル賞でも笹川の各種支援は大きかった
持つ者は良き友だね。
78 :
吾輩は名無しである:02/05/26 02:36
三島との往復書簡は面白いね。もっと好きんなちゃった。
死体が発見された時、下半身裸(=オナりながら?)死んでたのって、この人ですか?
80 :
吾輩は名無しである:02/05/31 11:06
「感情装飾」ってもう新刊では手に入らないんですか?
あと、「感情装飾」と「掌の小説」の関係について、知ってる方が居られたら教えて下さい。
いくら調べても混乱するばっかりでわからないんですよ。
81 :
吾輩は名無しである:02/06/03 17:54
ageっと
82 :
吾輩は名無しである:02/06/03 19:22
高校の国語の授業で先生が
川端は寮の同室の少年とやっちゃいました
と言いました
これって事実なんですか?
83 :
吾輩は名無しである:02/06/03 20:21
>>82 それは小説「少年」の中の事実です。真実かどうかは知りません。
「伊豆の踊り子」のラストで主人公が、一高受験に向かう中学生のマントに包まって
泣く場面がありましたよね。その少年ですよ、相手は。
だからこれは「伊豆の踊り子」の続篇なわけです。
つくづくどうしようもないヤローですね。
84 :
吾輩は名無しである:02/06/08 16:12
あのう〜雪国の中の「いい女」とでてくるけど?あれはどういう風に解釈するの?
読解力ないので、、、わかりません。。おしえて〜
>>74 「古都」の中でトツゼン壺の中の鈴虫についての考察が始まるのが好き。
あと「片腕」で最後キモくなって投げ捨てるトコでなんか泣いた。
めっちゃ泣いた。
86 :
吾輩は名無しである:02/06/09 02:53
87 :
吾輩は名無しである :02/06/09 02:58
>>84 そんなこともわからんのか!
いい女ってのはな、男がやりたくなる女だ!
>>84 男はどういう意味で言って、女はどういう意味に勘違いしたの?
それがわからん。
89 :
吾輩は名無しである:02/06/10 00:31
いい子だね、て逝った後、いい女だねって言い換えたでしょ
そしたら女が泣いたでしょ
ほんでね・・・・
90 :
吾輩は名無しである:02/06/10 00:42
「少年」はどれに収録されてるの?
92 :
吾輩は名無しである:02/06/10 20:51
生誕100年……オメデト
93 :
吾輩は名無しである:02/06/11 00:16
95 :
吾輩は名無しである:02/06/11 18:57
>>90 文庫には収録されていないと思いますよ。
全集でしか読めないんじゃないかな?
>>95 えっ、文庫ないの?
がーーーーーーーーん。
・・・・・・・・。
97 :
吾輩は名無しである:02/06/11 20:18
随筆末期の目で冒頭、川端は15歳の芸者とセックルした後
おもむろに本題に入っていきます
98 :
吾輩は名無しである:02/06/11 23:11
川端って少なくとも24までは童貞だったんだよね
というか伊豆の踊り子を書いたときもだ。
ということは何歳までだろう?
99 :
吾輩は名無しである:02/06/11 23:13
ノーベル賞作家のスレがめでたく100を達成しようとしています
100 :
吾輩は名無しである:02/06/11 23:22
文学部唯野教授が日本の短篇ベスト5の一つに川端の「牛落し」って作品を
挙げてるんだけど、この作品って実在してますか? 色々調べたけど、そんな
作品ないんだよね。
101 :
吾輩は名無しである:02/06/16 01:04
ほぜむしとこう
102 :
吾輩は名無しである:02/06/24 18:50
ageる
103 :
吾輩は名無しである:02/06/24 19:15
ロリコン川端
古井氏、関係ないですが、モームスゴマキの「伊豆の踊り子」は期待ハズレもいいとこでした。すっぽんぽんで私に手をふるシーンがなかった。お風呂の窓から手をふってるだけでやんの。
104 :
吾輩は名無しである:02/06/24 20:24
ボクは「日本の文学 川端康成」で読んだきりですが
三島の編纂したこの作品集はすばらしいものでした。
なかでも「反橋三作」!
山の音がなかに入っていないのがなにより残念ですけれど。
これで読んだ方 ほかにいませんか?
106 :
吾輩は名無しである:02/06/25 03:21
「少年」が読みたひ
107 :
吾輩は名無しである:02/06/25 03:30
>>105あんな芸者いたら、おれ、当時の金で100円くらい払ってもよい
そしてハアハア…那珂だし。百円払えば文句はないはず。
108 :
吾輩は名無しである:02/06/28 12:36
目がヤヴァイ!
109 :
吾輩は名無しである:02/06/28 18:51
>>83うげ、ショック。炉利でホモかよ。変態学生だな。
あと「伊豆の踊り子」で、少女が風呂に入ってるときに全裸で私のほうに手を振るシーンあったでしょ。あのとき主人公はボッキしたんでしょうね。
110 :
吾輩は名無しである :02/06/28 18:53
111 :
吾輩は名無しである:02/06/28 18:54
112 :
吾輩は名無しである:02/06/28 18:56
あと、三島と川端は夜をともにしたこともあったんでしょうね。
113 :
吾輩は名無しである:02/06/28 18:58
>>112 でも挿れないと思われ。
撫で回しまくり、舐め回しまくりと思われ。
何故私をまぜてくれなかつたのだ
115 :
吾輩は名無しである:02/06/28 18:59
きみは他人のを舐めるのはキライだろう?
私をなめるな!
私のをなめろ
117 :
吾輩は名無しである:02/06/28 19:03
太宰さんよ、天国で楽しみな。三島も川端もいるだろ。でもあんたそんな趣味あったの。
118 :
吾輩は名無しである:02/06/28 19:05
示威なら得意の骨頂でしょ
かまってくれないことがいやなのだ!
120 :
吾輩は名無しである:02/06/28 19:06
抱きしめごっこでもやってなさい
121 :
吾輩は名無しである:02/06/28 19:09
あ、太宰さんにずっと聞きたい事があったんですけど、映画で太宰さん役に河村隆一というのは?
あのふたりは私に芥川賞をくれなかったばかりか
影でそんないいことをしていたなんて!
123 :
吾輩は名無しである:02/06/28 19:10
↑
ず っ と ・ ・ ・
ワロタ
わたしのスレでないのに出しゃばって申し訳ない。
>>121 外見はそうじゃが、最近ではガクトとかいう奴が好みじゃ。
125 :
吾輩は名無しである:02/06/28 19:14
「じゃ」口調か?太宰は。天国で年とったの?
ほんとうに晩年になったのじゃ・・・。
127 :
吾輩は名無しである:02/06/28 20:11
「少年」が読みたひ
128 :
吾輩は名無しである:02/06/29 12:02
すいません
レモンガスありますか?
129 :
吾輩は名無しである:02/06/29 21:13
今年の春も逗子マリーナ行ってきた。
現実なるものも、あるいは信じない。
131 :
吾輩は名無しである:02/07/04 12:38
「化粧」って短編小説に、「清純な少女」が、大人の魔女へと落ちていく場面がかかれているが
それが、私には魅力的だったよ。
川端の夢心地なかんかくでかかれた作品には、他にはないよ
生きていくうえで、俺は「清純」を大事にしたいと思ってるね。
やっぱ川端はすごいよ。
132 :
吾輩は名無しである:02/07/04 15:56
↑
だまされてるしあわせなあふぉ
133 :
吾輩は名無しである:02/07/09 21:06
age
134 :
吾輩は名無しである:02/07/11 14:35
川端といえば「死体紹介人」を思い出すなあ。
残念だが文庫等には入ってなかったと思われ。
みんな文庫なんだな、、
文学板に来てはそれを痛感している。
なんだ、カバーがいいのか、だから岩波は嫌われるのか。
俺は文庫を買うと真っ先にカバーを捨てるがな。
ヨンダに飼われるのも嫌なので
新潮も例外ではない。
136 :
吾輩は名無しである:02/07/11 21:21
ageage
137 :
吾輩は名無しである:02/07/11 21:33
「子の立場」のオチってどういう意味なんですか?
何回よんでも理解できません。
138 :
吾輩は名無しである:02/07/12 14:59
ageておこう
139 :
吾輩は名無しである:02/07/14 14:30
川端康成ほんときもい
140 :
人の趣味にきもいとかゆうな:02/07/14 14:30
SAGE
141 :
すいません:02/07/14 18:41
川端康成がきもいと言いたかったので
あなたの趣味がきもいといったつもりはありませんでした。
失礼しました。
142 :
吾輩は名無しである:02/07/16 19:13
143 :
すいません:02/07/16 19:35
たんぽぽとみずうみを読んでみて
びっくりしました。
もっとまともだと勝手に思ってました。
あまり貶したつもりはありませんでした。
144 :
吾輩は名無しである:02/07/22 21:36
あふぇ
145 :
吾輩は名無しである:02/07/23 00:21
「みずうみ」のイメージ最高にきれい。
146 :
吾輩は名無しである:02/07/28 18:30
川端のスレは見てると鬱になってくるね
147 :
吾輩は名無しである:02/08/03 00:49
やすなりやべーよ
温泉宿いいよ。
149 :
吾輩は名無しである:02/08/03 02:52
大学の講義で川端康成の雪国読む機会があって
初めて読んだんだけど、ものすごい深い作品だと思った。
ただの恋愛小説として見ることなかれ。
150 :
吾輩は名無しである:02/08/03 02:56
『雪国』と『伊豆の踊り子』しか読んでないけど、つまんなかった。
どうフォローしてもいい誉め言葉が浮かばない。
誰か、川端の凄さを折れに教えてくれないか。
151 :
吾輩は名無しである:02/08/03 03:22
152 :
吾輩は名無しである:02/08/04 19:29
153 :
吾輩は名無しである:02/08/04 19:41
川端康成って「天才と狂人は紙一重」というのを体現したような人だ
漏れはガッコで習ってるうちはこの人がこんなステキなヘンタイだとは知らなかった。
もっと早く教えてくれればブンガクにハマるのも早かっただろうに。
155 :
吾輩は名無しである:02/08/04 19:52
浅草紅団=倉木麻衣
「禽獣」、「片腕」、「千羽鶴」、変態で
極悪人だが、その悪の眼差しには勝てない。
ノーベル賞なんか貰わなければ、ええカッコ
する必要もなく、死なずに済んだのに。
157 :
吾輩は名無しである:02/08/05 20:30
戦時中、特攻隊賛辞の文章求められても書かなかったのは
(しかもクールに!)格好良すぎる。
「悪の眼差し」というよりは、徹底して醒めた眼だな。
幼くして両親を亡くし、唯一の肉親だった祖父も16歳の時死ぬ。
鋭利な頭脳と卓抜した感性を持ちながら、
終生冷めていた。コワいものなんか、なかったろうナ。
文壇の天皇と呼ばれて君臨したが、むべなるかな、それだけの要素を
もっていた、誰にも真似できない<根っからの孤独
159 :
吾輩は名無しである:02/08/05 22:19
チャタレイ夫人も読んだが、この人の『眠れる美女』の方が千倍ヤヴァイ。
>158
頽廃は神に通じる逆道のやうであるけれども、実はむしろ早道である。
と説くエッセイ「末期の眼」は、読んだ?
おまけに、晩年の色紙は「仏界易入、魔界難入」がお気に入り・・・
逝っちゃてる大作家として、ワタクシ尊敬を禁じ得ません。
その川端をライバル視していたのが室生犀星、
こちらも孤独に関しては負けていない、が、
室生=芥川Vs川端=菊池の対立が元になって
いる。・・でいいのかな?
161 :
吾輩は名無しである:02/08/06 18:47
今週末、サインをもらいに逗子へ行きます。
いってらっせい、墓前は花で満杯でせう!
…噂によると、
なんか手だけが出てきて、サラサラッと書いてくれるそーな...
んで持って帰って自分のと付け替えてみるのね>手
>163
え?君の腕と? んなことは不可能だろー、
あまりに美しいこの世のものとも思えぬ腕一本…
バオバブの木に枝垂れ桜を接ぎ木しても…
たちまち枯れてしまうぞなもし。
なんだか唐変木呼ばわりされた気がするのは思い過ごしですか。
夏バテひょろひょろでむしろ肉桂の木さね。
いいんだエスプレッソ飲むとき指で混ぜれてベンリだから…
サクラなんて屁の役にも立たん。気持ち悪くなって捨ててやるー。
つうか死体は大事に扱いましょう。つうか火葬してるよな。
「みずうみ」が好きです。
この人の作品は完全に狂ってるのに、書いてる本人は醒めきってるところが魅力。
「どうよ?オレ狂ってるぜ、切れまくってるだろ?」っていうウザイ主張がないところが
いいんです。
167 :
吾輩は名無しである:02/08/15 23:25
>>166 はげどう。
なにげに真顔でフンフン、って読んでて、
だんだん「あ、あの、あなた狂ってるんじゃ……?」ってシビれてくる感じ。
人間が純粋な自分の主観を冷静に、正確に描きだして行ったら、
どんな人でも他人には異質なものになるんじゃないだろうか、
てなことを川端とか読んでて最近よく思う。
こいつに俺の今の美意識を植え付けられたような気がしてならん。
もちろん、女の趣味のことでは、ない。
消防、厨房は川端を読んではいけない。
消防のころ、「伊豆の踊子」でゲッとなり、厨房の頃、「雪国」に辟易とし、
工房のとき、「美しさと哀しみと」、と「眠れる美女」にヤラれて以後
一転して熱烈な賛美者となる。思えばいいタイミングで再び出会ったのかな。
俺は厨房で「雪国」「伊豆」「古都」を読んだ。
はっきりいって、やられた。
工房で全集買った。
ちょっと後悔もしてる。
>>169 漏れも。伊豆と雪国はダメだった。「読まされた」っつうのが関係してるんだろけど。
>>170 「古都」は同じ作家か?って思ったぐらい好きだったが漏れの先入観かな?
いや、古都は川端の中でも異質だと思ってる。
結局、川端が好きなのは、美しい日本を知らない自分が、
美しい日本をそれらしく書く川端の美の中に、ノスタルジーを感じているからなんだよね。
その川端の美意識を、幼くして読んだ、特に「古都」で植え付けられた。
僕は工房のころ「古都」を読んで完全にやられました。日本の美意識なのかどうか
分からないけれど、主人公の竹やぶの緑の中を落ちていく夢や、双児の登場や、
くだらないことを言ってしまうと単純に「着物の美」にハマってしまったのだと
今では思います。
その後新潮のものは全て3ターンぐらい読んだけど、結局川端という人は特に時代性のある
主張を持っているわけでもなく、ただ個人の少し歪んだ美意識を描き続けたのだと思います。
だから彼の作品については討論がやりにくい。「あれいいよね」「うん、いいよね」といった
会話しかなりたたなくなってしまうんです。
ノーベル文学賞なんていう凄まじい看板を持ってはいるけれど、本人は「ふーん」といった
程度にしか感じなかったのではないでしょうか・・
初めて読んだ作品が「みずうみ」だった。
タイトルに惹かれて古本で買ったものの、吐き気がして読後感は最悪。
そのあとに「雪国」「山の音」と一応は手を出してみたけど
さっぱり良さが分からいまま今日に至る、と・・・。
>>176 煽りじゃなく、好きな作家は誰か教えて欲しい。
川端は一般ウケしない。三島といっしょ。
三島といっしょ言うな!!!
>>178 そりゃ、どうゆう意味(藁
川端に失礼だと取っていい?
>>179 ああああああたりまえだろ!!!
つうか三島ファンの人ごめんなさい。
>>180 三島ファンは怒らせるとコエーからな(藁
川端が一般ウケしないと言う、177の意見には同意だ。
いくら昭和の美しい日本を書いたからって、トトロとは違うんだから(藁
川端版トトロ…
「ととろ」って感じな。
人とか喰うな。
美しい。
176ですが、川端は一般受けしないのですか・・・。
ちなみに自分は漱石、立原正秋、小林秀雄が好きです。
三島は嫌いじゃないけどモニョモニョした感じがする。
どっちが好きでもいいんだけど、
川端も三島も好き、って奴は信用できない感じがする。
>>183 川端、三島は一般ウケしないと思うよ。
誰にでも愛される作家じゃないからね。
川端好きは結構、川端一本になってしまう。それも三島と一緒じゃない?
もちろん、川端と三島の文が似てるって意味じゃないよ。むしろ逆タイプだし。
漱石、立原正秋は割と一般ウケすると思うけど・・・。
>>184 俺もそう思う(藁
どちらも狂ってる作家だと思うけど、三島は若さのせいか知らないが
狂気を読者に訴えようとしてる感じがする。
一方、川端は自分の中の狂気をただ「描写」してる。
多数(特に若者)に支持されるのはもちろん三島だと思う。
川端を好きな人間は、考えてみたが正直よく分からない。
ただ単に彼の嗜好と波長が合うだけなのかもしれない。
どちらも狂ってる作家だと思うけど、三島は若さのせいか知らないが
狂気を読者に訴えようとしてる感じがする。
一方、川端は自分の中の狂気をただ「描写」してる。
多数(特に若者)に支持されるのはもちろん三島だと思う。
川端を好きな人間は、考えてみたが正直よく分からない。
ただ単に彼の嗜好と波長が合うだけなのかもしれない。
ありゃ、ミスった。スマソ
川端好きな自分って一体・・・
191 :
吾輩は名無しである:02/08/19 19:44
太宰と漱石が特にキライだ。
安吾がスキだった。
で、今川端に手を出し始めている。
192 :
吾輩は名無しである:02/08/21 02:22
『片腕』のエロさは、なんか独特。
若者には、どこがエロいの?ぬるいよ〜って感じ。
中年には、粘っこくなまめかしく、恐ろしい放逸な夢。
老人には、なつかしく優しい記憶と死の甘美な誘惑。
そんな感じ?
女のコには幻想的〜とかいってウケたりするんだが。
193 :
吾輩は名無しである:02/08/23 00:09
eroといば眠れる美女だろ!
>>194 あ、おれ真面目な川端好きだよ、一応。(藁
「みずうみ」を読んで死ぬほど笑ったのは漏れだけか?
おもしろすぎるよ・・ストーリーだけじゃなくて文章というか
登場人物の語り口も・・
あー、「みずうみ」読んでない。
陳腐なの?
千羽鶴がデカダンスで好きだ。
より「らしく」、デカダンと言いましょう。
201 :
吾輩は名無しである :02/08/23 22:15
康成氏ね!!!!!!!
202 :
吾輩は名無しである:02/08/25 12:47
もし川端になにかポジティブなものを求めようとする読者がいたらアホだな。川端
はネガティブが本質だから。一見、なんでもない文章のようだが、棘が突き刺さっている。
203 :
吾輩は名無しである:02/08/25 12:52
プ えらそ
釈迦に説法
205 :
吾輩は名無しである:02/08/25 14:51
じゃ釈迦は何か非凡なこと書けヤ(w
徒労っていやー、2chに書き込みしてる事は徒労だよな(藁
∋oノハヽo∈
( ´D`) @ノハ@
(⌒` ⌒ヽ ( ‘д‘ )
|ヽ ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|
│ 〉 |│ |`ー^ー― r' |
│ /───| | |/ | l ト、 |
| irー-、 ー ,} | / i
| / `X´ ヽ / 入 |
208 :
吾輩は名無しである:02/08/27 02:40
┌───┐
│鶴見川│
├───┤
┴───┴──────
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜⌒〜⌒〜⌒〜/⌒\〜⌒〜
⌒〜⌒〜⌒〜/ ´・ω・)ミ⌒〜⌒〜
〜⌒〜⌒〜⌒〜 U彡〜⌒〜⌒〜⌒
〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜
国境の長いトンネルを抜けると、鶴見川ですた。。。
┌───┐
│鶴見川│
├───┤
┴───┴──────
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒
⌒〜⌒〜⌒〜/⌒\⌒ブクブク〜⌒〜
〜⌒〜⌒〜⌒〜 ⌒〜〜⌒〜⌒〜⌒⌒
〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜
東京に帰ります。
文壇のミスター湘南コンテストをしたら石原慎太郎だが、
ミスター鎌倉コンテストなら、個人的には断然川端。
けふはあまりにもひまだつたので、
前すれからすべて読みかへしてみた。
荒らされてもおらぬのに、憂鬱になつた。
213 :
吾輩は名無しである:02/08/31 14:05
実際複数ゴーストライターがいたのですか?
214 :
吾輩は名無しである:02/09/03 00:58
>>184 オレは川端も三島も好きだよ。
ただ川端の方が好きさ。
215 :
おさむ ◆LQPM.CMA :02/09/03 01:01
な、勘違いかもしんないけど川端って三島のアボーンされた姿をみて
自殺したの?
217 :
吾輩は名無しである:02/09/07 20:07
ここって男の人ばっかなんですか?
私は女だけど川端康成好きです…。これってまずいのかな?
とりあえず今まで同類を見たことない…。伊豆の踊り子好きはいたけど。
「眠れる美女」「片腕」「禽獣」「たんぽぽ」「山の音」とか、
「掌の小説」なんて読みすぎてボロボロになってます。
あのモノを眺めているような、独特の冷たさが好き。
>217
女です。
「水晶幻想」「日雀」「片腕」なんかが好きでよく読む。
簡潔な文章でエロ〜がたまりません。
>218
わ〜い、同類発見。
「水晶幻想」私も好きです。読んでると浮遊状態になって
気持ちいい。
「片腕」は片腕がめちゃかわいくて、読んでてどきどきする。
川端って女の二の腕部分好きですよね。
>>219 女ならどの「部分」だって好きなんだよw 男は
女性の川端ファンは、あの冷酷かつエロい眼で自分がじっと見られたら、
とか思ってひかないのだろうか。むしろそれが気持ちいいとか。
>221
それはあるかも<気持ちいい
谷崎になるともうキモイだけ・・・
223 :
吾輩は名無しである:02/09/10 19:20
旅館にこもって仕事するのが常だったらしいが、
その度に根を詰めすぎて、薬(眠剤)中毒になって入院したりもしたらしい。
ノメりこんで書いているナ…と思わせる文章に出遭うと、
ぞくっとするようなところがある。日本語の妙味、文学の醍醐味、
やぱ〜り、川端だなぁ〜…と安心できたりする。さすが
224 :
吾輩は名無しである:02/09/11 22:29
新作発表してないね、ここんとこ。
もっと読みたい。
「美しい日本の私」読んだことある人いる?私は好きです。私は美しい。。
227 :
吾輩は名無しである:02/09/12 01:11
このまえみた、夜中のNHKで中国人留学生が、
『美しい日本の私』を読んで日本に行きたくなったと言っていた。
228 :
吾輩は名無しである:02/09/12 05:36
新潮社に気付で送ったファンレター、返事が返ってきません。
229 :
吾輩は名無しである:02/09/12 05:48
>>223 何も知らなくってすまない。
眠剤をどのように使うのですか。
眠るため?
それとも別用途?
230 :
吾輩は名無しである:02/09/12 22:23
新潮文庫「古都」の作者あとがきによると、
川端は睡眠薬をはなはだしく濫用して、ついには禁断症状で
入院しています。
「眠り薬に酔って、うつつないありさまで書いた」と語ってるように、
眠り薬のもたらす一種のトランス状態の中毒になってたようで、
薬の見せる幻想(幻覚?)にハマりながら酩酊状態で
小説書いてたんじゃないかと…。
ああー、古都の言い知れんサイケな感覚は眠剤のせいだたのか。
あとがきもちゃんと読まないといかんのう。
読後感を潰されたくなくて後書きは読まない主義なのだ。うん。
232 :
吾輩は名無しである:02/09/13 22:07
>231
「言い知れんサイケな感覚」、おもろい感想っすね。
新潮文庫あとがきで川端は古都を「私の異常な所産」って
言ってます。
作者あとがきは読んでもいいけど、解説は読まんでいいと思います。
サイケな読後感が、観光パンフレット色に染められてしまうかも。
>>232 雷雨の中で女二人が抱きあってるシーンとか、
鮮烈なサイケ感じゃないですかw
川端作品は麻薬そのもの
235 :
吾輩は名無しである:02/09/14 16:37
あの〜、新潮文庫のYonda?グッズの中にある
川端康成モノを持ってる方いらっしゃいますか?
文豪ウォッチか文豪カップ&ソーサーってやつ。
川端好きだけど、あれは悪夢にうなされそうな凶々しさ漂ってて
手に入れる気になれない…
でも在庫あまりすぎて廃棄処分にされるのじゃないかと思うとつらい…
わたしの顔が刻印された時計が大量に燃やされてゐた。
>>235 腕時計を2種・計4本もってるYO!
全部川端ウォッチ。
デザイン変わったから、旧モデルはハケたんじゃないかなぁ。
>237
ほ、ほんとっすか?!
4本も…すげ〜。川端から浮気してないんですねえ。
いや、>236のような事態を想像してたんで。
新潮社社員に「川端人気無いね〜、次は三島にでもする〜?」とか
邪険にあつかわれてるのかと…
239 :
吾輩は名無しである:02/09/21 18:28
240 :
吾輩は名無しである:02/09/21 23:16
妻の書いた回想録おもしろそう
>>238 ものずきも、いればいるのだ。同じようにカミュウォッチもはけているだろうね。
っていうかウオッチ、第二希望まで書かなきゃいけなかったから、
最後はどこかで帳尻合わせ……。よかった、変な緑のカミュじゃなくて。
243 :
吾輩は名無しである:02/09/22 02:37
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244 :
吾輩は名無しである:02/09/23 13:49
「川端康成・三島由紀夫 往復書簡」が面白すぎる。
二人の間をゆきかう贈答品の数々…。けっこうマメなのね〜。
三島の御礼の言葉がすんごい仰々しくて腹を抱えて笑った。
「本日は結構なるプチ・フール菓子二箱御送りいただき厚く御礼
申し上げます。まことに美しい珍しい御菓子にて一家大喜びいたして
おります」
…ほのぼの三島…コワイ。そしてどんな菓子送ったんだ川端…二箱も…。
245 :
吾輩は名無しである:02/09/23 23:10
独特だな〜。
学生時代、異常に川端やってる研究者が多くて、演習の
ときけっこう、読まされた。
「片腕」が好き。
北条民雄が好きだったので、川端さんの気遣いが書簡からみえたりして。
素朴な疑問なんですが
川端って結構長生きしましたよね。
漫画とか読んだことあるんでしょうか?
読んでたとしたら、どう思ってたんですかね?
247 :
吾輩は名無しである:02/09/27 00:13
>246
あのギョロ目を静かに見据え、淡々とページをめくることでしょう…
ええもう、淡々と…
新聞のマンガは毎日欠かさずむっつりと押し黙って目を通してそうだな…
>>247 たまにこらえ切れずに鼻から「ぷぴっ」ってちょっと吹き出したら萌え。
>>244 >仰々しくて
それはそういう「時代」だったということ。
その頃の、まともな人達はキチンとモノの贈答とかし合って、
それにまたキチンとお礼状を書くのが、当然だった、普通の人々でも。
ばーちゃんとかに訊いてみれ、古い手紙なんか残っているかもしれない。
仰々しいのは礼状の様式だったんだよ、他に書きようがないわけだから
様式化され、誰でもそんな風に書いた。
川端に対する三島は
いわゆる「師弟の礼を尽くす」という感じで、生涯誠実に接していたから
それが如実に出ている<書簡
無論、文学上は、別。それぞれの強烈な自恃の底で、
いつも火花が散っていた、寂かに、音もなく
>>249 そうそう。そこを先に崩しちゃったら「負け」だしね。
251 :
吾輩は名無しである:02/09/28 04:50
三島との往復書簡、読んだ。おもしろかった。
三島って大嫌いだけど、ちょっと読んで見ようかと思った。
でも、いままでにもこんな事あったけど、やっぱり好きになれないんだよ三島って。
252 :
吾輩は名無しである:02/09/28 19:18
便乗質問。
映画化されたものを見たことはあったのかな?
百恵版に聖子版・・・・。他にもいろいろあるが。
あれ見て嘆いてたかなあ?
253 :
吾輩は名無しである:02/09/28 19:33
どっちも作者の好みの顔とは思えないけどね。百恵も聖子も。
ただしこの爺ジィは物凄いスケベだから若い女ってだけで許しちゃったかもね。
254 :
吾輩は名無しである:02/09/28 19:50
映画化された事に対する川端の考えはわからないけど、
「雪国」も「伊豆の踊り子」も、実物のモデルがいるからね。
255 :
誰に聞いたか忘れたけど:02/09/28 20:45
昔、芸能関係のオヤジから聞いた噂。
当時の若手女優のなんとか(喜多嶋舞の母親)と今でもTV出てる俳優(あー誰か忘れた)に
「美形の処女と童貞の合体がみたひ」とかいって、
合体させて、隣りの部屋で盗み見てたんだって。
もうひとつ。
これは2ちゃんねるで逗子マリーナに住んでた人から聞いた話としてでてたけど、
そこは愛人と住んでて、自殺は彼女を道連れにした心中だったんだそうな。
興味ねえな。
文学の話がしたいだけだし。
257 :
吾輩は名無しである:02/09/28 21:05
作品とか作家同士のやりとりだけに限らず
まあ例えば上で挙げられているような漫画や映画なんかを(サブカル一般ね)
川端がどういう風に見て思っていたか興味はあるよ。
新幹線とか普通に乗ってたのかなーとかw
258 :
吾輩は名無しである:02/09/29 11:44
>257
あの頃の作家さんが、どういうふうに現実と関わってたんだ、
ってこと考えるとファンタジーな気分にすらなる。
川端がエッセイで加賀まりこベタ誉めしてるの読んだりすると、
なんかすっごいオモロイよね。
文学界が未だ「近代文学」のコチコチ感に浸かってる中、
社会は映画やらTVやらが、そういう格式ばった感じから軟派な娯楽へと
向かってるし。そんな中で何を感じてたんかな、って不思議な気がする。
川端康成って聞くとすんげえ昔の人、って感じだけど
実は岩下志麻やら加賀まりこやらと同じ時代を生きてたこともあったわけで。
川端とか三島とかが、フツーの現実生活送ってる姿って想像すると笑える。
カップヌードル食ってたり。
銀座のバーで飲む前にマック1号店で腹ごしらえしたり。
260 :
吾輩は名無しである:02/09/29 15:34
『掌の小説』ってなんて読むのが正しいの?
たなごころ?そろとも手のひら?
>>260 たなごころ。
…だよね?>シキシャのみなたま
262 :
吾輩は名無しである:02/09/29 20:25
「たなごころ」が正しい、となんかで読んだ。
んでも自分はず〜っと「てのひら」で読んでたんで、
そっちんが語呂的にも言いやすいし、「てのひらのしょうせつ」と言っている。
ちなみに私の初川端は、高校の教科書に載ってた「ざくろ」っちゅう、
「掌の小説」の中の一編だった。その頃は特別面白い、とは感じなかったが、
な〜んか気になって妙に心に残って、「掌の小説」という出典をひかえておいた。
んで後に新潮文庫をぶっとさにためらいながら購入。買って良かった。
「心中」「白い花」「屋上の金魚」「妹の着物」「地」「雪」とか好きですが、
何度読んでも飽きないし、そのたびに好きな作品が変わったりする。
263 :
吾輩は名無しである:02/09/29 21:15
「琴を抱いて」は、敗戦後の日本の家庭の情景を描いて、しみじみとした情
感が伝わる傑作。堀多恵子さんによると、肺結核が進んで筆をとれなくなっ
た堀辰雄が多恵子夫人に、雑誌に載った「琴を抱いて」を枕元で音読させた
後、「川端さんだけだな、日本人の悲しみを背負ったような小説が書けるの
は」と言ったそうだ。堀の評言は、実に的確だと思う。
264 :
吾輩は名無しである:02/09/29 22:03
>>260-262 今だから白状するが、リア厨の頃、本屋で心の中で「しょうのしょうせつ」と読んでいた。
藁ってやってくれ。
265 :
吾輩は名無しである:02/09/29 23:20
>>264 語呂よすぎ!
友人が「山の音」を「やまのね」と読んでいて、こいつ変なとこで
屈折した読み方してんな〜、と思った。
266 :
吾輩は名無しである:02/10/01 21:05
昔はたなごころって読んでたけど、
今はてのひらって読む事が多くなってどっちでもいいらしいです。
267 :
吾輩は名無しである:02/10/01 22:08
「たんぽぽ」読んだ人います?
未完の、川端最後の長編小説なんですが、ほんとこれから
展開っ、てとこで切れてる…
どういう展開にするつもりだったんだ、と思うと
むきゃ〜と腹が立つ。たまに読み返すとその都度、イライラする。
時々誰かこの先を書いてくれ〜、と思うことすらある。
川端お得意の「魔界」もちらりと触れられてるし、
何を描くつもりだったのか、すんごい気になる…
誰かコアな川端読者や、現役研究生の方で、自論のある方いないですか?
268 :
吾輩は名無しである:02/10/03 14:18
雪国も或いは未完だと思うのですが・・・・・・
この見方は正しくないのでしょうか
269 :
吾輩は名無しである:02/10/03 14:39
270 :
2チャンネルで超有名:02/10/03 14:42
271 :
吾輩は名無しである:02/10/21 22:47
今ちょうど「みずうみ」読み終わりました。
冒頭の銀平と湯女のシーンがよかった
久子との描写はロリ行ってたね・・・
272 :
吾輩は名無しである:02/10/21 22:55
今こんな小説を書いたらぶっ叩かれるやろな
273 :
吾輩は名無しである:02/10/21 23:20
要するに銀平は幻想や幻聴によく犯されていたみたいだし気違いだったんでしょう
最後の赤ちゃんの幻想はおまけ?
274 :
吾輩は名無しである:02/10/21 23:21
おばけ
久子の親父さんの幻聴は何か熱で寝込んでいる時に体験しそうだと感じた
銀ぺえ=川端康成
277 :
吾輩は名無しである:02/10/22 07:48
村上春樹は川端に似てるらしい。
278 :
吾輩は名無しである:02/11/02 01:03
>>217-222 私は女だけど谷崎のほうが好き好き。
もし私が超美貌の持ち主だったら、老谷崎を足で踏み踏みしたい♪
同じエロじじいでも谷崎のほうが明るくてイイ!
破天荒なエロにワクワク感をおぼえます。
私自身の恋愛観・男性観からいっても、性別は違ってても谷崎寄りだと思う。
こんな私が唯美エロ系でほかに好きなのは鏡花とか、
あと団鬼六なんかも川端よりは好きだわ・・・。
今さっき新潮文庫の「千羽鶴」読み終わったとこ。私には向かない作家。
再読しそうにないので、誰か欲しい人に譲ってあげたい。
川端けなしに来たんじゃないです。ゴメソ
川端好きの女と谷崎好きの女との気質の違いに興味があって。
あ、でも「掌の小説」「水晶幻想」「眠れる美女」「片腕」は好きです。
しかし今「千羽鶴」読んで、本質的には私に向いてない作家だな、と直覚。
同じエロでヘンタイでも、どこか一点、
スカッとした気質というか、侠気というのか、
・・・向日性の気質、と呼んじゃうと誤解を招くかなぁ、
陽気な猥雑さというのもちょっと違うかなぁ・・・
うまく表現できなくてすみません、とにかくそういう性質がないと、
私はダメです。「千羽鶴」にはそういうのがまったく感じられなかった。
で、あの仄暗いジメジメ感(と、私は感じた)に耐えられる
作家&読み手というのは、私とは違う人種に属するんだろうな、と思った。
悪口でないです。
日陰に咲く薄紫のシャガの花みたいな人たちだろうな、と思いました。
私はひまわり系なので、日陰では枯れてしまいまつ。
「千羽鶴」どうにか最後まで読んだけど、途中で死ぬかと思たーよ。
>>278 谷崎は俗っぽいから嫌いだ。
川端の何処か幽玄的な、ねちねちとしながらも繊細な文体を
「仄暗いジメジメ感」という言葉だけで表現あるいは分かった気になるのはどうかと思う。
斯く言う漏れも単なる日陰に咲く薄紫のシャガの花だ、気にするな。
一冊読んだだけでまあひどい悪口だなオイw
たしかに「私はひまわり系なので」って臆面もなく書ける人には
縁のない作家ではある。
日陰ものねえ…かなり気の悪いレスだな。
返信不要。
282 :
吾輩は名無しである:02/11/02 06:06
>278
まあ千羽鶴で最も優れているのは題名だ、
という人もいましたからね。(笑)
水晶幻想が好きなら「雪国」はいいんじゃないですか。
圧倒的傑作だと思いますけどね。
谷崎潤一郎はフェミニストでリアリスト、
川端さんはロリで三途の川の渡し守。
>谷崎潤一郎はフェミニスト
飽きたらどんどん奥さんを捨てる谷崎がフェミニストねぇ…。
何処をどう読んで谷崎をリアリストだと思ったのだろう。
285 :
吾輩は名無しである:02/11/03 22:09
>>278 >川端好きの女と谷崎好きの女との気質の違いに興味があって。
誰も聞いちゃいねぇのに『私』乱発の自分語りを元気に話す女性は、
女性の川端ファンには少ないだろうな(w。 というかそう信じる。
並み居る男の中で(いやだからこそ)、「これってエロスよね〜!」
とか目キラキラさせて口走る、そういうタイプの女性は。
うん、それはそれでいいと思うよ。
頑張ってエロスに励め。汁いっぱい流せ。生殖に励め。
漏れたちはただタナトスを見つめるから。
286 :
吾輩は名無しである:02/11/03 23:29
そうね
川端は実はひとつもエロスなんざ書いちゃいねえのな
横溢するはただ死の香りのみ。
漏れはこの人が十代の頃に書いた祖父の死についての覚書で
「外は死のような緑が深い」と表現してたのにシビれた。
この人の目には、すべてが死に行くものとして写っていたのだろうと。
イカす。
287 :
吾輩は名無しである:02/11/04 00:12
288 :
吾輩は名無しである:02/11/15 15:53
289 :
吾輩は名無しである:02/11/16 02:01
川端ってどうも人前で堂々と読めない。何でだろう〜(´∀`)
照れちゃうのか、ツボにはまってしまうから独りで気まずくなるからか?
>>289 わかる気がする。なんか、真面目な本を読んでいるみたいに見られがちで、
面はゆいというか、何というか。
・・・本質的にはひとでなしな作家だと思うのだがなぁ。
291 :
吾輩は名無しである:02/11/20 00:05
俺は分厚い全集が鞄に入ってること、あるけどね。はっきりいってヴァカだね。
>>290 そうそう。こちとらゲラゲラ笑ったりハアハアするために読んでんのになあ。
偉くなっちゃった人はたいへんだ。
293 :
吾輩は名無しである:02/11/20 00:20
『雪国』読んだけど、あまりおもしろくなかった。
なんか、恋愛ゲームやってるみたいで……。
294 :
吾輩は名無しである:02/11/20 00:25
情景を想像するだけでも楽しいんだがなあ
295 :
吾輩は名無しである:02/11/20 00:27
「雪国」は冒頭の一文が秀逸すぎるんだよね。
あとは、雪国の白さ冷たさ、映える人間模様に、
淡々と降り積もる男女の寒暖を楽しめるかどうか。
296 :
吾輩は名無しである:02/11/20 00:36
冒頭の一文のインパクトより、その後の窓に映る女と景色のコントラスト。
停車場の会話。そして唯一なまなましく覚えている、左手の人さし指。
「悲しいほど美しい」
これだろ。
297 :
吾輩は名無しである:02/11/20 00:46
>>296 冒頭のあれはインパクトかな? 這うような絵を魅せたわけだが。
通底する全てが集約された入り口。
>「悲しいほど美しい」
たしかにそれかも。
ラストにもかかっているし。
清冽な女の愚かしさを表現するに、
それ以上はいらないからね。
298 :
吾輩は名無しである:02/11/20 01:37
おれ、モー娘。のやった「伊豆の踊子」見たことあるよ。
299 :
吾輩は名無しである:02/11/20 01:39
川端は「雪国」とか「千羽鶴」より「掌の小説」とか「片腕」みたい
なシュールな奴の方が面白いと思う。
おまえら一番は「古都」に決まってるじゃないですか。
301 :
吾輩は名無しである:02/11/20 12:21
ごっちんの泣くシーンは良かったかも。
「みずうみ」と「眠れる美女」でしょう。
302 :
吾輩は名無しである:02/11/20 12:24
川端の描写力には圧巻だよ。
風に揺れる竹林を鰯の群れとか。
川端の描写ってただ美しいだけじゃなくて
どこかパースの狂ったような違和感があるんだな。
それが凄みを加えてる感じ。
304 :
吾輩は名無しである:02/11/21 01:16
>299
はげだう
305 :
吾輩は名無しである:02/11/24 04:00
このスレでは古都が評価高いみたいだけど、今日、美しさと哀しみとを読み終わったよ。
ちょっと長いし、川端は適当に読み飛ばせないし、3日かかったけど。
これって、古都とまったく同時期に平行して連載してたんだね。驚いた。全然、印象違うんだもん。
306 :
吾輩は名無しである:02/11/24 14:11
川端信者ってアホ?
「古都」が○○だってのは常識だろ。
「雪国」も怪しいしさ。
なんでもすぐに信者とか言わないと気が済まない
すぐ風潮に流される考えの無い馬鹿に言われてもな〜。
308 :
吾輩は名無しである:02/11/24 16:16
「古都」と「美しさと哀しみと」って同時連載なの?
309 :
吾輩は名無しである:02/11/24 16:36
昭和36年
1月 「美しさと哀しみと」を「婦人公論」に連載(38年10月完結)
10月 「古都」を「朝日新聞」に連載(37年1月完結)
古都の連載はわずか3ヶ月。
美しさと哀しみととのかぶっている時期も3ヶ月。
まぁ境遇や立場の違う女と、京都が舞台というところは共通しているけどね。
でも同時連載ってほどじゃないね。
310 :
吾輩は名無しである:02/11/25 23:44
温泉宿って、駄作だね。
311 :
吾輩は名無しである:02/11/27 21:32
国境って「こっきょう」?「くにざかい」?
312 :
吾輩は名無しである:02/11/27 21:33
313 :
吾輩は名無しである:02/11/27 22:13
理由=俺が駄作と決めたから。同じ理由で
>>312は駄レス。
315 :
吾輩は名無しである:02/11/27 22:19
316 :
吾輩は名無しである:02/11/29 22:59
>>311 俺はあえて「こっきょう」って読むけどね。
本人も「こっきょう」と読みたい。と言ってたらしいし。
317 :
吾輩は名無しである:02/12/01 21:36
花のワルツだけ、どうも好きになれん。
318 :
吾輩は名無しである:02/12/04 19:21
そのスカートをもうちょっとあげてごらん。
319 :
吾輩は名無しである:02/12/04 19:22
朝起った勢いでつ
320 :
吾輩は名無しである:02/12/07 03:14
たなごころに納められていた「おしんじぞう」。その中の娼婦がどぶに跨ってしこする描写がこの人のコントの成功を約束しているとおもわれる。
322 :
吾輩は名無しである:02/12/10 10:23
「千羽鶴」「波千鳥」、おれ好きなんだけど人気無いみたいね。
323 :
吾輩は名無しである:02/12/10 10:24
前スレで出ていた、臼井吉見の『事故のてんまつ』、図書館から借りて読んでみた。
どこぞの田舎の小娘に執心した、文壇で政治力を発揮した、部落出身で(さらには
夫人についてもそう読める記述)それをひた隠しにした、エディプスコンプレックスの
権化のような人間だった、などなど書かれていたが・・・。
むしろドキュメントにでもしたほうがよほどマシ。
小説仕立てにしてあてこすりをすることで、批判をかわそうとしたチキン作者にしか
見えないのだが。
唯一おもしろかったのは、健康的な娘から見て、いかに「川端がキモい」かを強調して
いるあたりかな。若い女ならではの遠慮ない残酷さ、生理的嫌悪感を前面に出した、
川端作品に対する見方は、ある意味で新鮮ではある。
だがそれを持ってこなければ何も言えなかったの?と作者の情けなさ度MAX。
結論:小説なのだが、小説の体を為していない。読むだけ損した気が。
325 :
吾輩は名無しである:02/12/11 16:11
>288の川端展の、講演聞いてきたけど、
質疑応答で『事故のてんまつ』のこと訊いた人がいた。
研究者の人は、臼井は良い文も書くけれどこの件に関しては確かめずに書いたりして
軽率でしたね、みたいな意味のことを言ってまとめていた。
326 :
吾輩は名無しである:02/12/16 09:27
いい人はいいねage
327 :
吾輩は名無しである:02/12/16 22:55
川端は漱石に比して、文章(特に会話)が流れていないという点で、
劣っていると断じてイイですか?
328 :
吾輩は名無しである:02/12/16 22:57
やだねったらやだねsage
文章がながれてない?、漱石比べて?ーーーーちょうはつみみ。そもそも漱石て文章家として評価されている?
330 :
吾輩は名無しである:02/12/16 23:07
>>329 夏目漱石を一通りきちんと読み込んでいますか?
宮本百合子曰く「漱石が大衆性を持つてゐるのは、或意味で、あの
ダラダラ文章、イージーな寄席話術の流れがある故です」。
332 :
吾輩は名無しである:02/12/16 23:24
宮本百合子・・ダサ・・
333 :
吾輩は名無しである:02/12/16 23:44
>>330 すんまへん、あまりきちんとは。ただ三四郎だたけ?唐突に轢死体の事が語られます。
「袈裟懸け」に轢断されたそのありさまが、じつは日露戦争?だたけに傾斜してゆく当時の空気をアンチに表現したとか解釈を聞くと、文書が流れているいないとは次元の異なる解釈こそ漱石には似つかわしいようにおもわれますた。なんせとうとうつだから。
イギリスで西洋にふれ、感嘆し、深いコンプレックスともども帰国し、以降祖国の美しさも、
その懐で慰撫されることもなかったような漱石と、祖国の風土に対する圧倒的な肯定と安寧をその礎とするような川端はそもそもはなはだ異なるもので比較の対象になるとは夢にもおもいませんですた。ちなみにあっしにとって文章家とはたとえば犀星っす。
334 :
吾輩は名無しである:02/12/16 23:56
>>333 「三四郎」しか読んだことのない人間が、簡単に漱石を解釈してしまうのは、
あまりに短絡すぎる。「好きか嫌い」は仕方のないことだが、
正直、君のアンバランスな両者の比較に辟易させられる。
>>332 百合子をバカにする奴は許せん!資本主義の走狗たるプチブル奴!
満腔の怒りを以て総括してくれるわ!!
>>333 んで本スレの主題である川端について貴殿のお考えキボン、ひとまず漱石との相対化はさておき、核論的にものもうしておけれ
338 :
吾輩は名無しである:02/12/17 00:34
>>334 「東京の人」で主人公の美少女が家出?かなんかからもどって母親だたけ?
にまみえようかなと思うも、メンスの日にそれをしたくないとおもて躊躇し、結局帰らずじまいになるようなとこあるじゃん。
川端の文学って男手によるもなのにのにこんな描写ができるそのアンビバレント(別にあんたの言い回しぱくってめんご)なあやしさってすごくすごい。これって漱石に皆無、
絶無、そもそも文学のスタイル、次元、もともめるものすべて違うんじゃないの。こんとくれべていみれや。川端の「たなごころ」と漱石の「倫敦塔」これはひかくしてたのしいかじぶん?---ことばわるくてめんご
339 :
吾輩は名無しである:02/12/28 14:17
ageてみたい。
340 :
吾輩は名無しである:03/01/08 15:40
日本的な評価って 三島>川端じゃない?
341 :
吾輩は名無しである :03/01/08 16:13
,一-、
/ ̄ l |
■■-っ < んなこたーない
´∀`/
/|Y/\
342 :
吾輩は名無しである:03/01/15 23:40
言葉の感覚って大阪と東京でちがいますから。
西洋的な評価 三島>川端 日本的な評価 川端>三島
かもしれない。
図式化しても意味ない…………
343 :
吾輩は名無しである:03/01/16 00:20
俺は川端康成と、同じ中学、高校出身です。
で?
(^^)
345 :
吾輩は名無しである:03/01/26 11:32
新潮文庫の「掌の小説」の「舞踏靴」の最後で、
xxxxって伏せ字になってる部分が二つあるのはどうしてですか?
346 :
吾輩は名無しである:03/01/26 22:59
あんれま〜。
「東京の人」について語ってる人がいるだよー。
おら感激だべさ。中間小説的ではまっちまっただよ。
もともと新聞で連載されてたしな。
美しい宝石店の美人母娘のハイカラかつプチブルな生活に
おったまげー。時分の花を愛する大阪っ子らしく当時の
流行風俗を貪欲に漁ってる感じがなんともいえんべ。
川端が「セブンティーン」について書いている下りなどびっくりだわさ。(w
俊三の退廃的な生き方や朝子の自分本位な振る舞いなど、
家族の絆がいかにはかなく頼りないか事細かに書かれていて
勉強になるしなぁ。では、またな〜。
347 :
吾輩は名無しである:03/01/28 16:26
東京の人いいね。
でも絶版だから神田で根気強く探すか、
図書館で借りるしかないよ。。
348 :
吾輩は名無しである:03/01/30 01:38
誰か語ろうよ。
確か「禽獣」では、初めて妊娠した雌猫の出産前後の不安な姿態を描いていたと思いますが、川端の世界では、駒子も踊り子も、この雌猫と同じ次元で捉えられている。
駒子も踊り子も雌猫も「いい女」なんですが、「いい女」とは、人間社会の善悪の観念ではなく、ただ、この世に生まれ出て、ついには死んでゆく「生命」そのもののことだと思います。
だから川端にとっては、女=生命は、端的に、「美しさと哀しみと」の二語で表すことが出来るのです。
350 :
吾輩は名無しである:03/01/30 11:23
やっぱり眠れる美女でしょう
>>349 「ただ、この世に生まれ出て、ついには死んでゆく「生命」そのもののこと」だから「端的に、「美しさと哀しみと」の二語で表すことが出来る」という言説はわかるようでわからんぞ。もうちとこの前後が如何に連絡するのか、細部に気をつかって後一押し語ってみれ。
駒子と薫と雌猫を同列にして、
「ただ、この世に生まれて、つには死んでいく生命」=「美しさと哀しみと」
はちょっと乱暴でないかい?
「いい女」=「ただ、この世に生まれて、ついには死んでいく生命」
は同意できるけど。
>>349の考えだと葉子とか「古都」の千重子、「眠れる美女」の少女や
「美しさと哀しみと」の音子やけい子はどうゆう位置付けになるの?
煽ってるんじゃなくて純粋に
>>349の考えを聞いてみたい。
>351、>352
的確なレスありがとうございます。
私、若き日に川端の作品、憑かれたように全て読んだ時期があります。
「雪国」の外には、特に「みずうみ」、「美しさと哀しみと」に感嘆しました
(勿論その外の作品にも)。
もっとも川端の外に谷崎と佐藤春夫も同じ位好きで、この三人の文学的感性に
よって自己の文学的美意識の根底を決定されてしまったかの感があります。
まあ、もともと自己に備わっていた素質(そんな仰々しいものではありません
が)が開花せしめられたと言った方が正しいのでしょうが。
とりわけ私にとって「雪国」は奇跡のような作品と申さざるを得ません。
今、何年振りかに文庫本を手に取って、ところどころぱらぱらとめくってみて
も、やはり昔の様に陶酔し、恍惚とさせられます。
この透き通った美の結晶体の出現が、果たして奈返に由来するものやら、その
理由を探索してみたい気持ちもありますが、他方、探索など放って置いて、気
ままに作品自体を楽しんで居たいものだとも思います。
私は葉子には殆ど関心がありません。
「雪国」の核心は駒子にあり、駒子と島村のやりとりにあると考えるからです。
私、熱烈な川端ファンですが、彼の伝記的事実には疎いものですからよく解ら
ないのですが、川端って性欲があったんでしょうか。
性欲を抜きにして女性に憧れる。
生命そのものとしての女性、勿論性欲を持ったものとしての女性、生=性=死
としての女性に憧れる。
このような憧憬は、初めての出産に怯える雌猫を冷徹に見つめる川端の眼にそ
のまま重なるものと思われます。
川端にとって「生命=女」こそが美であり、また、我知らず本能の導くままに
交尾し、妊娠し、出産し、やがては死に行く雌猫は「哀しみ」そのものだった
のではないでしょうか。
私は駒子という存在をこのように理解したいと思います。
「雪国」についても、川端のその外の作品、また、谷崎、春夫の作品について
も論旨を展開したいとは思えども、なにぶんにも俗世間に吹く風は厳しく、一
日24時間ではとても足りません。
>>353 川端文学の中核に「ひたむきな生」と「聖処女への憧れ」があると思うけど、
「雪国」では「聖処女への憧れ」は唯一、葉子によって表現される。
この小説の世界の美しさは、
・聖処女への憧れ=葉子
・ひたむきな生の徒労=駒子
で表現される二重写しだと思う。島村はそれを見る第三者的な「目」でしかない。
導入部の葉子との一方的な出会い(=憧れ)、その後に展開されるひたむきに生きる駒子(=徒労)、
最後の天の川の下の繭蔵の火事(葉子と駒子)がなければ雪国の世界は完成し得ないと思う。
>>354 お説はよく解ります。
ただ私にとって、葉子という存在は仮象でしかない。
駒子のみが実在であると思われるのです。
確かに「踊子」に見られるように、川端の世界において、「聖処女への憧れ」は重要な要素であると思われます。
しかし、「雪國」において、私には、葉子の姿が目に留まりません。
葉子には殆どrealityを感じることが出来ません。
「雪國」における「生命=女」の美しさと哀しみは、駒子によって充全に表現し切れていると感じるのです。
まあ、駒子に惚れてしまっているので葉子なぞ目に入らないと言った方がわかりやすいかも知れません。
「踊子」について言うなら、私には「聖処女への憧れ」という言葉にはやや違和感があります。
「無垢な女による癒し」という感じがします。
356 :
吾輩は名無しである:03/02/04 22:28
龍胆寺雄との話って、禁句?
357 :
吾輩は名無しである:03/02/04 22:31
サボテンおじさんはたしか川端の圧力で文壇から抹殺されたんだっけ?
足穂もそんな話なかった?
龍胆寺雄が川端康成にいじめられて、長いあいだ文壇から干されていた話か。あれは何が原因だったんだっけ?
稲垣足穂と佐藤春夫の関係に似ているね。
359 :
吾輩は名無しである:03/02/04 22:37
たしか「空の片仮名」という作品を龍胆寺雄が
「あれは内田憲太郎が代作したものだ」とばらしたから。
詳しくは「M・子への遺書」参照。
龍胆寺雄の自伝「人生遊戯派」にはいろいろ詳しく書いてあるけど
もう絶版かな?
まあ、「乙女の港」も中里恒子が下書きしたそうだし、
当時は普通だったのかな。
「乙女の港」の件は1989年5月19日の朝日新聞夕刊17ページ参照。
代作させるような物書きでもノーベル賞が取れるのか。
代作疑惑といえば、最近じゃ和久峻三の事件があったけれども、純文学畑じゃさすがにそういう話は聞いたことがない。
362 :
吾輩は名無しである:03/02/05 16:29
弟子に修行をさせる意味で書かせたらしいよ。
もちろん原稿料はみんな弟子に渡したらしいし。
テレビドラマ脚本の世界でもよくある話らしいね。
363 :
吾輩は名無しである:03/02/05 17:58
文壇作家だよなあ
権力もち
タルホの話は初めて聞いた。
詳細きぼんぬ。
365 :
吾輩は名無しである:03/02/06 18:11
川端の話二人の女でてくること多いね
なんか実際モデルになる人物とかいたの?
366 :
吾輩は名無しである:03/02/06 21:15
川端NHK登場緊急age
367 :
吾輩は名無しである:03/02/06 21:21
え、え、どこ?
368 :
吾輩は名無しである:03/02/06 21:22
NHKね。これからよ。
369 :
吾輩は名無しである:03/02/06 21:23
三島共々これからだ。総合見れ!
370 :
吾輩は名無しである:03/02/06 21:27
新聞のってないよ。なんなの?
371 :
吾輩は名無しである:03/02/07 14:45
ばっちり見ました
ああいうのもっとNHKでやればいいのにな
てきとうですよ、てきとう
今までてきとうに生きてきたんですよ
てきとうだからノーベル賞取れたんですよ
そればっかで川端っぽかった
そのさっぱりすっきりした「てきとう」の裏にはドロドログログロエロエロしたものが・・・
373 :
吾輩は名無しである:03/02/08 12:18
>>373 川端も龍胆寺雄も女の趣味が同じだった、ってやつとか。
ちなみに二人とも藤圭子似が好みだったらしい。
375 :
吟無名草子さん:03/02/08 12:26
「山の音」を今読んでる。
この人の人間、情景描写は凄いな。
古都は、文学として完成してない。
頭 悪
そういえば、「古都」は三島が代筆したという珍説が・・・。
379 :
吾輩は名無しである:03/02/14 21:54
定期あげ
380 :
吾輩は名無しである:03/02/17 22:38
「美しさと哀しみと」はそんなにいいかな?
あと、「女であること」も読んだ。わりと気軽に読める感じの
作品だったけれど、長くてテンションが低い感じだ。
381 :
吾輩は名無しである:03/02/17 23:49
信じてたら
ただのバカ。
美しさと哀しみとは大好きだ。
でも古都は正直、おれもわからん。
383 :
吾輩は名無しである:03/02/18 01:54
「美しさと哀しみと」「女であること」は
まあ、かなり現代的な生活の世界の話だな
384 :
吾輩は名無しである:03/02/18 15:24
川端康成の『眠れる美女』と『みずうみ』をある人から借りた。
俺から頼んだのではなく、その人の方から「これ、読んでみろよ」と渡されたのだ。
その人は俺よりも10歳以上年上で、仕事も遊びも出来る大人だった。
おそらく俺の人生の中で初めて出会った、カッコイイと思える大人の男だった。
彼から見ればほんの小僧に過ぎない俺とも、よく付き合ってくれていた。
しかしその後、彼は俺の前から突然姿を消した。今でも音信不通である。
噂では女を追いかけて沖縄に行ってしまったとのことだった。
それから1年くらい経って、地元の駅で見かけたという情報もあったが、
真偽のほどは定かではない。
俺は彼に5000円貸していた。
結局その金は踏み倒されてしまい、俺の手元には川端康成の文庫本が2冊・・・。
もう3年も前の話だが、このスレを見てふと思い出した。
2冊の川端康成は途中まで読んだまま、机の引出しに眠っている。
その人はとてもいい人だ
コピペだよ
国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。
夜の底が白くなった。
It was a snowy country when escaped from the long tunnel of the border.
The bottom of night became white.
境界の長いトンネルから回避された時、それは雪の国でした。
夜の底は白くなりました。
ま、通じるけどな。
エキサイト翻訳より。
389 :
吾輩は名無しである:03/02/21 17:39
別スレでも言っていたけど、川端は他者のいない内省的世界になっている
作品が多いよね
たまに「女であること」みたいに、複数の他人同士が対等な感じで扱われる
作品を見ると、非常に違和感を覚える。
390 :
吾輩は名無しである:03/02/23 17:48
「女であること」の映画版は
阿佐ヶ谷で放映されてたよね。
原作に忠実で面白かったよ。
原作の女の心理の複雑さを忠実に再現していた。
主演:原節子 香川京子ほか 主題歌:丸山(美輪)明宏
391 :
吾輩は名無しである:03/02/28 13:41
ワタシ「SNOW COUNTORY」と「IZU DANCER」
ダイスキデース!ニホンノCULTUREスバラシイコトデスネ。
フジヤマ イズ ビューティフル!
392 :
吾輩は名無しである:03/02/28 15:52
どなたか「山の音」をネット上で閲覧できるところ知りませんか?
393 :
簡単WEBアルバイト募集:03/02/28 15:54
394 :
吾輩は名無しである:03/02/28 16:02
河のある下町の話どうですか
395 :
吾輩は名無しである:03/03/01 21:29
“川”のある下町の話ですよ☆
396 :
吾輩は名無しである:03/03/09 00:41
フサコに恋をしていた。
397 :
吾輩は名無しである:03/03/13 20:50
>>321 「おしんじぞう」ぢゃなく、「おのぶじぞう」だYO。
はじめ、自分も「おしんじぞう」だと思ってますた。
「温泉宿」の冒頭にもその場面描かれてるね。
「温泉宿」結構好き。いや、一番好きかも。
398 :
吾輩は名無しである:03/03/14 13:18
「抒情歌」イイ!
399 :
吾輩は名無しである:03/03/14 13:53
戦争後の復興の街の小学校?が舞台で、おもしろい輪廻思想が書かれて
いる作品てなんだっけ?以前全集で読んだけど作品名忘れた。
400 :
吾輩は名無しである:03/03/14 14:21
400
402 :
吾輩は名無しである:03/03/16 19:37
『眠れる美女』は新鮮だった。
403 :
吾輩は名無しである:03/03/17 17:07
浅草紅団
上海紅鯨団
405 :
吾輩は名無しである:03/03/20 21:05
>>399 「空に動く灯」かな?戦後じゃなくて、大地震の大火で焼けた街の
小学校が舞台。初期の短編。
407 :
吾輩は名無しである:03/03/27 12:35
伊豆、天城の昭和の森会館で、
「伊豆の踊り子」生原稿見てきたよ。
いつもはコピーだけど、特別展で本物だったのさ。
でもコピーと区別つかなかったのさ。
408 :
吾輩は名無しである:03/03/28 21:51
川端康成って今年何歳?
410 :
吾輩は名無しである:03/03/28 22:06
>>409 いいひとですね。ありがとう。
逗子に行けば会えるかしら…。
411 :
吾輩は名無しである:03/03/30 20:00
ほし
いい人だね。いい人はいいね。
石川淳と同い年
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
416 :
吾輩は名無しである:03/04/26 17:47
雪国読んでるんですけど、話の流れがよく分かりません。初めの方の途中から過去の回想に入るけど
その過去の中で、どうして汽車の中で看病してた女(葉子)が話に出てくるんですか?
417 :
吾輩は名無しである:03/04/26 23:53
最後まで読んでまだわからなかったらもっとくわしく聞いて。
418 :
吾輩は名無しである:03/05/09 23:23
雪国読んだけど、あんまり良さが分からなかったよ。でも、「夜の底が白くなった。」は凄いな。
419 :
吾輩は名無しである:03/05/09 23:54
↑その驚嘆すべき言葉を君が身に着けただけでいいじゃん、それはささいな事だけど人生の宝だ
420 :
吾輩は名無しである:03/05/10 03:25
2ちゃんで叩かれる作家、基本編
でけぇ賞とってる
生理的にむり
作品よりも作家自体が気にいらねぇ
龍とかピラノもね
>>420 綿矢りさタンのばやい
微妙な賞とってる
生理的にハァハァ(*´Д`*)
作品よりも作家自体がイイ!(・∀・)
422 :
吾輩は名無しである:03/05/12 19:51
>>418 「浅草紅団」の “エロ情緒”、
「美しさと哀しみと」の“いるかごっこ”といった言葉にも触れてみて下さい。
423 :
吾輩は名無しである:03/05/12 20:02
そんな独特な言語かなあ、川端。
新潮文庫の雪国は余計なところに注釈がついててうざい。
425 :
ミステリ板住人 ◆Bj2i4i/9Ns :03/05/22 20:57
「山の音」の映画化作品は、菊子役が原節子、まさにドンピシャ。
尾形信吾役は山村聡だが、原作のイメージからは、自分には笠智衆しか思い浮かばないのだが。
あの喋り方が、まさにツボにはまってる感じ。
私は川端マンセー。
新潮文庫の「花のワルツ」にはいってる
「朝雲」とか読んでみなさいよ。
たおれるわよ。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
428 :
吾輩は名無しである:03/05/30 18:26
川端が脚本を書いた無声映画『狂った一頁』(監督・衣笠貞之助)観た人いる?
俺の場合京都の文化博物館で観たんだけど、あまりに強烈な映像だったんで、
一瞬にして”狂人中毒”になってしまった。
その後海外通販でビデオを購入し、お世話になった事のある精神科の先生に
見せたら、その先生から「久作のドグラ・マグラを初めて読了した時と同じ
衝撃を得た」との賛辞を貰った。
精神科医ですら度肝を抜かされたのだから、かなりキてる映画であることは事実。
『新感覚派映画』と銘打ってあるのも頷ける。
431 :
吾輩は名無しである:03/05/30 23:50
眠れる美女にある狂気/高貴
432 :
吾輩は名無しである:03/05/31 02:36
川端好きです。川端作品ってすごく絵画的ですよね。私が言うのも
烏滸がましいのですが墨絵から印象派まで色んな技法や色をペン一つで
網羅してる感じがします。雪国は凄く遠近を感じます、同じ画面上なのに
手前と奥に流れている純愛とエロの感じがすごく絵画的だと思いました。
実は3年前まで優等生作家だと思って見向きもしていなかったのですが
今となっては勿体ない事したなと思います。こういう絵の描き方もあったのかと。
他には梶井基次郎が好きなのですが結構通じるものがある様な気がします。
多少梶井の方が泥臭い感じが致しますが。
433 :
我輩は名無しである:03/05/31 11:20
川端を論じた評論でいいのがあれば、教えてください。
>>430 たしかにそうかも(脚本&映画のできばえは)。だが、
もしかしたらその精神科医の個人的資質によるのかもしれない…<衝撃
現実の臨床体験の方が
すさまじかったり・・・
>>434 現実の臨床体験…。ネット上のパンデサイトを見ていると、確かにそれも言えるかも。
ちなみにその先生によると、この映画の患者の描写は「少しオーバーだけど合格点」
だってさ。
あまりない。だが三島のエッセイはおさえとけ。
437 :
吾輩は名無しである:03/06/01 01:23
どれ? 三島って、「潮騒」ぐらいしか読んでない。
川端はほとんど全部読んでるのですが。
自分の中ではまるで違う資質の作家だったのですが、
このスレ読んでて、類似点が語られている両作家で
あることを知りました。
そういえば「潮騒」のなかで、新治の母親が、白い
蝶の飛ぶ群れをみているあたりは、雰囲気といい
みる者がどうみているかという視点といい、
「古都」の冒頭の蝶の描写とそっくりだな……。
ちょっと勉強したいので、三島の川端についての
エッセイのおすすめを教えてください。
伊豆の踊子について詳しい方居ます?
439 :
吾輩は名無しである:03/06/07 02:52
伊豆の踊子/雪国の叙情性に感動した初心者は次なにを読むべきか。教えて
掌編小説は良いの少ないね。
マジで春樹の方が掌編に限っていえば
才能あるね。
441 :
吾輩は名無しである:03/06/07 03:21
おれは掌編小説集がいちばん好きだがなあ。
まあ村上春樹なんかと比べられてもなあ。
>>382 「美しさと哀しみと」は、
ちょっと強引な設定だけど、
俺も大好きな作品だなぁ。
映画は観た?
川端康成は三島に、
「あんな娘を書いたのかと、ビツクリするようなものが出来た」
とかなんとか言ったとか言わないとかw
443 :
?A^?R?e^?Y:03/06/07 12:41
川端康成は結婚したのか?
444 :
吾輩は名無しである:03/06/07 13:00
してはるよ。今も鎌倉かどこかにおうち残ってるよ。
地元のひとは「川端さんち」と、親しげに呼んでて、
ええなあ思たわ。
でも、子供はいなかったみたい。「水のように透き通った子が生まれ」
て亡くなったようなことがどこかに書いてあった気がする。
小説とごっちゃになってるかもしれない。間違えてたらごめん。
川端の自殺はやっぱ三島事件の影響があったの?
446 :
吾輩は名無しである:03/06/08 00:48
川端の妻が亡くなった日に家を訪ねたM。
>>444 子供はいなかったが、縁戚の子を養女にした。
そのいきさつは、川端作『天授の子』に詳しい。
養女の夫が、
川端香男里元東大教授(比較文化史、国際文化論などが専門、
英語、ロシア語、フランス語の翻訳作品多数。プーシキンの翻訳でも
知られる)。
>>445 川端康成は、三島の死からずっと、三島由紀夫の生と死から
逃れることはできなかったはず。深く重く、抱え続けたにちがいない。
だがそれ以前に、
川端自身が、幼少時に両親、16歳で最後の肉親祖父を亡くしてから
天涯孤独の身であったことも、底流にある。
とことんの孤独を内含していた人=川端。
448 :
吾輩は名無しである:03/06/08 15:09
それで、喪失感、虚無感、無常観がベースになってるのでしょうか。作品では
「伊豆の踊子」「雪国」がいいな、「みずうみ」とかはこれが川端康成と思うけど。
愛情を望んでも手の平から砂が零れるように自分から逃げてゆく
そんな、ストーリーが多いような気がします。
449 :
吾輩は名無しである:03/06/08 17:27
どこかで川端が少年のころ祖父を亡くしたときに書いた文章を読んだが
「祖父の死を本当の意味で悲しんでいるのは私だけだと感じた」
「外には死のような緑が深い」
という、慄然とするほど孤独感の強い文章だった。
「死のような緑」
生命の象徴とされることの多い緑の息吹にすら
いずれ死に行くもの、の影を感じてしまうような少年だった川端が
後年無常観にあふれる作品を数多く残したのは当然だと感じてしまった。
年をとるにつれて、「それでも生きていく自分」という滑稽さ、おかしみが
表裏としてあったのは確かだろうけど。
つまんねえオナニー文章垂れ流すなや
>>449 「死のような緑が深い」、「悲しむのは私だけ」という文章は
『掌の小説』の「骨拾い」にある作中作でも読めたと思われ。
では、少女に固執したのは、逆に生命の息吹を感じたからでしょうか。
それとも、散りゆく花の命の短さに無常を思ったからでしょうか。
>444
もっと、なんか、話してくれ。タノム。
で、川端の書く「処女性」ってナニよ?
456 :
吾輩は名無しである:03/06/10 18:49
川端にとって少女は死の表象、描かれた少女は時にいたいたしくすら感ぜられるのでないか
457 :
吾輩は名無しである:03/06/10 18:56
458 :
?e^?1?3/4??P:03/06/14 02:10
少女って、小説のテーマになるよな、おばさんだとなりにくい、なぜだろう??
男は少女のなにに惹かれるのか、少女礼賛
459 :
吾輩は名無しである:03/06/14 22:16
460 :
吾輩は名無しである:03/06/14 22:22
458>
同意よ。でも、さいきん、老人とおばさんの話が受けている傾向がある。
なんでだろ。たとえ●●賞作品でも、おばさんが主役だと思うだけで
自分は読む気失せるのに。
老人とおばさんの話か、そんなシチュが受けてるとは知らんかった。
具体名教えれ
462 :
吾輩は名無しである:03/06/15 09:29
↑すっぱいとらふぐ
463 :
吾輩は名無しである:03/06/15 09:39
ラスト団子をパリで喰らえ
464 :
吾輩は名無しである:03/06/16 11:28
川端の思想は何なんだ?
掌の小説を今読んでるんだけど、「海」とか「港」とかで何を言いたいのかわからん。
俺の読解力がないせいだと思うけど。
この分だと伊豆の踊子は読まずに終わると思う。
465 :
吾輩は名無しである:03/06/18 21:38
遺作「たんぽぽ」
最高傑作、この神秘は何だ!?
「仏界入りやすし、魔界入りがたし」
川端はこの言葉を地でいって最後に自殺したんだ…
50代のお婆さんを主人公にした川端の「金銭の道」は
全然萌えなかったな。
むしろ会話に出てくる、婆さんの死んだ娘とやらに萌えた。
464は「万歳」とかを読んでも「ハァ?」って思いそうだ
467 :
吾輩は名無しである:03/06/20 00:26
きさあまら、もっと色々読んくらさい
468 :
吾輩は名無しである:03/06/20 01:15
あす、たんぽぽを借りに行きます。図書館に。
家の近所の本屋とか川端おいてない。もう
誰も読む人いないかと思っていたので、ここで
仲間を見つけられて嬉しいです。
私は「古都」がぴかいちです。
このあいだ、北山杉を見に行ってしもたよ。
469 :
吾輩は名無しである:03/06/20 02:00
470 :
吾輩は名無しである:03/06/20 19:31
>468
たんぽぽは未完でもよかったと思うよ。
最後のシーンは美しい。
>469
萌える……のか!?
たんぽぽ買おうと思ったらもう絶版になってた<講談社文芸文庫
あと「再婚者・弓浦市」も。
切ない(つД`)
472 :
吾輩は名無しである:03/06/21 02:34
掌編小説のなかでは「日本人アンナ」が好き。
男装の美少女にして、もとロシア貴族、そして今は天才スリ。
これでもかというツクリゴトが、どうして川端文学では、
あんなに水が流れるように自然なのか……。
川端が世界に対してなにも期待してなかったからじゃないでつかね。
期待のない世界に「不自然さ」はありえない。
474 :
吾輩は名無しである:03/06/21 21:40
ああ、そうだね。現代小説やアメリカの小説によくある「成長」「前向き」なんて
テーマはカケラも感じられないものね。
だから小林秀雄が「川端のは小説じゃない。川端は小説なんて一片も書いていない」
といっていたのかもしれない。もちろん理由はそれだけではないだろうけどね。
いいなあ……。
川端の書く「うつくしさ」は「どーせみんな滅んじゃうんじゃん」
っていう視線で見たうつくしさなわけで。
どんな美醜も不滅ではないということでは等しくすべてかけがえがないのだ、
といういわば力技のブンガクなんじゃないでしょーか。
476 :
吾輩は名無しである:03/06/21 22:50
「大友はん、娘はすぐ婆あになりよりまっせ。そら、はやいもんです」
「そやかさかい、生きてるて、わたし言うたんどす。ほんの短い
花どきだけ、いのちいっぱい咲いてるやおへんか。今、その時どっしゃろ」
(「古都」より)
ageとくか。
いま気付いたけど谷崎スレの半分以下じゃねえか
川端は横スレが多すぎんだよ
踊子も雪国もここで語りやがれゴラア
479 :
吾輩は名無しである:03/07/04 02:08
どっかに、「川端を越える作家になろう」スレとか、あったな。
たしかに、スレの場所がばらばら。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
481 :
吾輩は名無しである:03/07/15 21:06
あのぅ質問よろしいですか?川端作品の中でエロスを感じる作品などを
教えていただけませんか?ちょっとレポート作成に必要なのですが
川端作品は読んだことがないので途方にくれています。
今から全集を読み漁る時間などないので、大変ぶしつけかとは思いますが
よろしければ教えてください
483 :
吾輩は名無しである:03/07/15 21:18
>>481 「片腕」は俺も薦める。最後の「蜜」を吸う場面が、限りなくエロく、
美しい。
485 :
吾輩は名無しである:03/07/15 23:52
「片腕」をシュールと呼ぶべきか?それが問題だ。川端はある意味リアリテに味わいがある。普遍的現実感を遮断しない。
「肘の内側にほのかな光りのかげがあった。それは吸えそうであった。私は娘の腕をほんの少しまげて、その光りのかげをためると、それを持ちあげて、唇をあてて吸った。」
極めてエロチックな描写であるが同時に視覚的リアリテをたたえ、そして、そして、しかしその肘は語り、愛人から遠いところに、今や棲息する---すげえ
>481 てめえおんなだろ、くそおんな、ごみ、二度と川端に近づくな、かす
486 :
吾輩は名無しである:03/07/16 22:23
>481
全部読んだわけではないが、エロスを感じない作品なんて、そもそもなかったよ。
487 :
吾輩は名無しである:03/07/16 23:54
少年はどこにはいっていますでしょうか?
488 :
吾輩は名無しである:03/07/17 01:15
月に向かって「僕の童 貞をあげよう」と叫ぶシーンがある小説ってなんですか?
「月」だと思われ。『掌の小説』に所収。
>>489 サンクスです!
ググってみたのですが、
どうも集中力が続かなくて・・・。
新潮社から出てますよね。
買ってみます。
ありがとうございました。
みなさんありがとうございます。>480です。
これでどうにかレポートのめどがつきそうです。
本当にありがとうございました。
492 :
吾輩は名無しである:03/07/17 05:42
文学部ですか?
川端は、研究するものではなくて「感じる」ものだと思っていた。
かなり不条理が入っていて、漱石のように文脈を分解することができづらい。
「研究するものではなくて「感じる」もの」を研究しなければいけない
というパラドクスに生きるのが文学研究者なのですよ…
文学研究者=川端作品は読んだことがないので途方にくれています。今から全集を読み漁る時間などないわたちを助けて----てか?
>>493 おまえなにもん?なにいっとる?え?ごみ?ばーか?くず?
>>492 は?、正気? いきるのやめろや、くず
496 :
吾輩は名無しである:03/07/18 00:24
あのな、
>>481いこう、この馬鹿におためごかしなレスつけてるばかとかくずとか、生きてるねうちねえから死ねや。 481、きさまは論外、おのれのようなのが川端のかの字でも云々するのは川端を汚すことになるからな、くず、おぼえとけごみ似非文学ぷ>藁
きもっ
夏厨発生警報発令。
499 :
吾輩は名無しである:03/07/19 12:59
>>498 あちゃー、すべっちゃったか。
いるんだよな、流れに便乗して
「寒いオレも笑いをゲットするぞー!」みたいな感じで
頑張るヤツ。
でも、あえなく失敗と。
学校とかにもいるよな、空気読めない寒いヤツW
500 :
吾輩は名無しである:03/07/19 13:29
あれ、いたたまれないよね。下手をすると無視が始まる。
どうして、どのクラスにも必ずいるんだ?
いや、自分もそうなっているのかもしれないけど。
501 :
吾輩は名無しである:03/07/19 13:40
突然ですが、川端飽きました。
502 :
吾輩は名無しである:03/07/19 15:42
503 :
吾輩は名無しである:03/07/24 06:18
7年前くらいに
TBSで緒形拳、石田ゆり子主演で「最後の家族旅行」のドラマを放送していたけど
面白かったなぁ
原作の「母の初恋」はどこにも掲載されていなくいて
やっとブックオフの100円のでかい本を探し当てたよ
妄想全開だな
504 :
吾輩は名無しである:03/07/24 13:58
川端作品のドラマ化・映画化でおすすめある?
前に大西結花が少女を演じた「眠れる美女」をみて、
みなきゃよかったと思った。鰐淵春子の女将は合っていたが。
「古都」もみていない。大林宣彦作品はわりと好きだが、
千重子役が「なんで沢口靖子?」とショックだったから。
505 :
吾輩は名無しである:03/07/24 19:44
↑沢口靖子、最近いいやんけ、萌え
506 :
吾輩は名無しである:03/07/24 20:49
でも千重子には合わないよ。
伊豆の踊子はどれがいい?
508 :
吾輩は名無しである:03/07/26 00:28
フフフ、川端は手練れ、現実のどの美女もかなわない
509 :
吾輩は名無しである:03/07/26 00:30
追伸 東京の人の描写をみろ、そのメカニズムを分析してみろ、言説の世界は常に現実を凌駕するのが分かるはず
川端が目指した、
「眼で文字を読まないでも、耳で聞いただけでも意味の分る文章、または
一音も柔げずにロオマ字にそのまま書き移すことのできる文章……」
というものが、やはり文章ひいては文体として最良の形なんでしょうね。
もちろん、内容あっての文体ですが。
511 :
吾輩は名無しである:03/07/26 14:03
↑いや、違う。文体があるから内容が盛られる
5万で本出しました。話聞きたい方はメールして。
>>511 うん。そういう考えも正しいよね。
個人的には、文体は内容を視覚的に象徴したものって考えているんで、
内容あっての文体なんて言ったんですが、少し一面的でしたね。
千羽鶴が好きです。
続千羽鶴も好きです。
(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
保守
519 :
吾輩は名無しである:03/09/05 16:43
伊豆の踊子のレポートが終わりません。誰かネタをください。
たんぽぽ購入
521 :
吾輩は名無しである:03/09/17 11:18
本日、岩波文庫から『伊豆の踊子・温泉宿 他四篇』(改版)が発売された。
あれ? たしか岩波版は “踊子” ではなく “踊り子” だったはず。
高校の教科書は今でも “踊り子” の表記だ。
っていうか、そもそもどちらが正しいの?
もちろん「踊子」
川端康成の、「バッタと鈴虫」の一節よんで全部よみたくなったんですけど、
収録されてる本教えてください
524 :
吾輩は名無しである:03/09/21 23:08
掌の小説(新潮文庫)
ありがとうございます!さっそく買いにいきます
526 :
吾輩は名無しである:03/09/22 23:23
「山の音」を読みました。
主人公が、息子の嫁にハァハァするくだりが本気でヤヴァイです。
嫁(菊子)が能面を付けたまま涙を流す場面なんか悶絶しますた。
527 :
吾輩は名無しである:03/10/07 09:35
川端を、俺は超えたが・・・なにか?
528 :
吾輩は名無しである:03/10/07 20:36
age
寂しいね。寂しいね
卒論が古都です。
書けそうにないデス。
構造的な読みとかできないし。
ここは川端・古都研究史に
詳しい方居ますか〜?
531 :
吾輩は名無しである:03/10/29 14:34
雪国だけで、分厚い評論本・・・
なんであんなに評論がでけるんじゃ・・・
こいつ安部より下だろ・・・
読んだの?
伊豆の踊子で何が印象的だったかって
踊子の「嬉しい」ってセリフ
>>531 確かに阿部の方が上だな・・・
信者の痛さでは。(w
阿部一族
安部公房なんか、あと20年もすりゃ世間から忘れ去られる作家だけどな。(w
20年ってのも微妙
【11月10日】 NHK 衛星第二 20:00〜21:30
「伊豆の踊子」(1963年日活)西河克己監督 吉永小百合 高橋英樹ほか
これ面白いですか?
嬉しいね、嬉しいね。
540 :
吾輩は名無しである:03/11/21 14:56
「伊豆の踊子」のモデル、(松沢)たみ?が生きてれば100才くらいだが
消息を知りたい。
TVでよくやってる、あの人は今?に依頼しる
542 :
吾輩は名無しである:03/11/23 23:42
NHKアーカイブス 放送:11月30日(日)午後11:10〜翌午前0:30(80分)
■特別番組「川端康成氏を囲んで」1968年(昭和43年)10月18日 放送:23分
ノーベル受賞決定の翌日、特別番組として急きょ放送されたもので、
川端康成を生涯師と仰いだ三島由紀夫と、文芸評論家の伊藤整が、
鎌倉の川端邸を訪れ日本文学や川端氏の作品について語り合った模様を
中継したもの
543 :
吾輩は名無しである:03/11/24 17:03
掌の小説は傑作
544 :
吾輩は名無しである:03/11/26 02:17
545 :
吾輩は名無しである:03/11/30 23:36
放送日あげ
546 :
吾輩は名無しである:03/12/01 00:30
みんな三島のほうへいってんだな
おれも逝くわ
やっぱあの目付きはこわひ
ギョロ
549 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/12/01 01:13
>>542 司会泣かせの偏屈無口ぶりにときめきました。
「ノーベル賞おめでとうございます」と言われれば
「辞退しようかと思ってるんです」と答えたかと思えば、
次の瞬間には質問そっちのけで煙草プカプカ。
作家はやっぱりああでなくちゃいけません。
550 :
純団 ◆xyX.vGXBSY :03/12/01 01:17
>>549 もしかして、駆動とか工藤とか神とか言われて凄い奴かな? とおもっていたが、単なるアホですか?
国民年金免除されてるのに受信料はらったかいがあったぞNHK。
552 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/12/01 01:21
>>550 >>549の一部訂正です。
一行目:司会泣かせの偏屈無口ぶりにときめきました。
訂正版:司会泣かせの無口偏屈ぶりにときめきました。
553 :
純団 ◆xyX.vGXBSY :03/12/01 01:23
>>552 いや、重箱つついてんじゃなくて、考え方だよ。
554 :
吾輩は名無しである:03/12/01 02:46
川端康成っ
555 :
吾輩は名無しである:03/12/01 02:50
555
556 :
ファルスマン ◆yxnU6MROKk :03/12/01 02:57
駆動は心の優しいアホなのです。保護する義務が我々にはある。
純団市ね。
557 :
吾輩は名無しである:03/12/01 04:35
特別番組 昭和43年10月18日放送
伊藤整 昭和44年11月15日没
三島由紀夫 昭和45年11月25日没
川端康成 昭和47年 4月16日没
558 :
純団 ◆xyX.vGXBSY :03/12/01 04:43
なんか、あの映像、今それ見てから思うとよりいっそうお宝映像って気がした。
559 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/12/01 05:30
>>557 伊藤整の没年を調べるのを忘れていました。
他の2人より先に逝ってしまっていたんですね。
実は伊藤整には個人的に惹かれる部分があります。
出生地が近い(ちなみに余市町を挟んで1町隣)というのもありますし、
ジョイスの紹介、チャタレイ裁判、日本文壇史などなど源一郎的なこともあって。
それにしても伊藤整は、その後の文豪2人の幸福とは言いがたい最期を
目にすることなく、いいタイミングに亡くなったと言ってもいいのかもしれません。
560 :
吾輩は名無しである:03/12/01 09:20
かもしれません(w
561 :
吾輩は名無しである:03/12/01 10:34
無知な質問にお答えください
何故川端は自殺したのですか?
さーねー。ミシマを愛していたからじゃない?
なんか昨日のみて抒情歌ひっぱりだして読みたくなったYO。
563 :
吾輩は名無しである:03/12/01 18:18
正直、昨日の康成タソには萌えた
グレムリンみたい
照れ隠しに必死でつた
>>398 俺も「抒情歌」は川端康成の中で一番好きです。
三島さんも評価していました。
567 :
吾輩は名無しである:03/12/02 04:21
>>433 三島由紀夫が川端について書いたもの全部読んで下さい。
> 川端を論じた評論でいいのがあれば、教えてください。
>>567 とりあえずは新潮文庫『伊豆の踊子』『舞姫』『眠れる美女』の解説。
中公文庫『作家論』とかね。
でも567は433へのレスなんだよね?なにげに遅レスだな…
>>566 9ヶ月ぶりに来たらちょうど自分宛のレスが…
同士ハケーン!
抒情歌いいね。特に冒頭がいい。
掌の小説を久々に一気に読んだ。
どこに書いてあったんだっけかな?村上春樹の文章は川端康成の平成バージョンみたいな意見に
何かひっかかってたんだけど。 掌の小説を読んだら確かにそんな感じも受けた。
ちなみに掌の小説を最初に読んだのは中学生の時。ちょっと当時を思い出したぞ。
いいわ。いいわ
573 :
吾輩は名無しである:03/12/05 03:19
福田蘭堂「むっつり川端さん」(小説新潮)昭30/3を読んでみたいが見つからない。
注)福田蘭堂(尺八奏者)=画家青木繁の愛人との子
福田蘭堂の愛人との子が石橋エータロー
574 :
吾輩は名無しである:03/12/21 18:21
age
575 :
吾輩は名無しである:04/01/05 17:34
雪国読破(屮゚Д゚)屮↑age
576 :
吾輩は名無しである:04/01/05 22:53
山の音が大好きで、何度も読み返してます。
好きな人にその文庫本あげたけど、どう思われただろうか?
あまり本読まない人みたいなんだけど・・・
577 :
吾輩は名無しである:04/01/06 11:46
骨拾いの論文どっかにないかな?
冬休みのレポートの参考にしたい・・w
>>576 どういう気持ちを込めて「山の音」を上げたの?
京都新聞の「文人往来」に
川端康成が紹介されていた。
580 :
吾輩は名無しである:04/01/07 23:05
>>578 自分が凄く好きな本なので、好きな人にも読んでほしいと思った。
凄く美しい作品だと思う。
図々しかったかなと後から考えて、後悔してしまったけど・・・
趣味を押し付けられて迷惑だったかなと。
うまく説明できなくてすみません。
必要以上にへり下るのは傲慢の裏返し
素直に読んでくれたとしても、
純粋にストーリーを楽しもうとするか、
なぜこの本をくれたのか・・・この内容に自分に対して
何かメッセージが込められているのか?って深読みするか。
普段、本を読まないなら後者かな??
583 :
吾輩は名無しである:04/01/08 22:04
信吾の夢の話が面白い。
特に、ひとりの人間にいろんな人種の髭があるっていう。
菊子の言い知れない美しさには感動だな
まさに日本の美 奥ゆかしさ
菊子萌え
こんなスレがあったとは。
中学生以来、ずっと川端康成が好きです。
「花のワルツ」「片腕」「日向」「朝雲」などがお気に入りです。
あの危うい、ぎりぎりの美しさに胸が痛くなります。
587 :
吾輩は名無しである:04/01/19 22:06
わかる人、教えてください。
『舞踏靴』の最後、「足からだんだん××××××××るのを、彼女は知りつつも××××ていた。」の伏字のところって何なのですか?
「足からだんだん性器に向かって来るのを、彼女は知りつつも受け入れていた。」
589 :
吾輩は名無しである:04/01/19 22:54
>>588 そうなんですか。
ありがとうございます。
何で伏字なんですかね?
それまではただ好きなだけだったけど、
「美しい日本の私・その序説」を読んで吐きそうになった。
そんでもって「川端康成・三島由紀夫往復書簡」を読んでまた吐きそうになった。
今現在は卒論に選んでしまったために、吐きそうになりながら書いてる。
592 :
吾輩は名無しである:04/01/22 19:26
「古都」いい! 千重子最高!
でも現代の日本には千重子を演じられるだけ清純な女優はいない。
593 :
吾輩は名無しである:04/01/25 01:07
すみません、『雪国』くらいしか読んだことのない川端ど素人なんですが、
内気な青年が「僕の童貞をあげよう」と月に向かって言うシーンのある実に美しい作品があると
三島由紀夫のコラムで知ったのですが、そのタイトルを教えてください。ぜひ読んでみたいです。
『百日堂先生』かと思って読んでみたけど違いました。
>>593 その三島のコラムは知らないけど、多分「月」という作品じゃないかと思われます。
新潮文庫の「掌の小説」に収録されています。
>594
ありがとうございます。今検索してみたけど「掌の小説」ってすさまじい短編集なんですね。
即図書館行ってきます。
596 :
吾輩は名無しである:04/01/26 19:04
597 :
吾輩は名無しである:04/01/26 21:49
↑
誰?
>>591 書くのは苦手なので分かり難いかもしれない。
「スケールのでかさ」と「自分の矮小さ」なのかなあと思ってる。
読んでる最中は、頭の中を掻き混ぜられてる感じがしてた。
卒論については、まとまらなさに絶望して吐きそうでした。
599 :
吾輩は名無しである:04/02/06 21:33
川端好きの人は、他にどんな作家を読んでるの?
>599
フィッツジェラルド。
601 :
吾輩は名無しである:04/02/07 21:57
おおっ。仲間。
芥川、三島、谷崎は川端グループだから当然として、
海外文学なら他に
アニータ・ブルックナー
レイ・ブラッドベリ(←これもほとんど西洋版川端ですな……)
梶井基次郎。
筒井康隆。
なかでも「ヨッパ谷への降下」が好き。
これ、川端康成賞を受賞していたんだね。びっくりした。
ウィトゲンシュタイン。
古井由吉
古井も川端賞とってるんだな。初めて知った。
ところで、誰か川端全集持ってる人いませんか。
買おうかと思ってるんだけど、どの全集がいいものやら。
606 :
吾輩は名無しである:04/02/24 00:52
02月26日(木) - 翌 1時00分 〜 翌 5時00分
ラ ジ オ 深 夜 便
▽ラジオ深夜便小劇場
「弓浦市」
【原作】川端 康成
【出演】中村メイコ
名古屋 章
ほか
久しぶりに「禽獣」を読んだのだけれども、
その前に井伏の「屋根の上のサワン」を読んで、
果たして川端がこれを読んでいたのかどうかを探ろうとしたが、
漱石の「文鳥」は確かに読んでいたと確信できるのだが、
サワンはどうか判らない。どう? 読んだのかなぁ…。
608 :
吾輩は名無しである:04/03/14 07:09
昨日の日テレの番組、「名作知っとかないと!!これが一億人のツボだ」で『雪国』のことをしたみたいなんですが、誰か見ませんでしたか?
どんな内容のことが紹介されたのでしょうか。
609 :
吾輩は名無しである:04/03/14 16:15
>>608 簡単なあらすじと初期の冒頭の部分が違ってたってことぐらい。見る価値はなかった。
610 :
吾輩は名無しである:04/03/14 16:41
じゃあ最後まで見るなよ
611 :
吾輩は名無しである:04/03/14 16:44
父・母を幼少の時続けて亡くしてます。
612 :
吾輩は名無しである:04/03/14 16:48
暗いね。。作品が。。
613 :
吾輩は名無しである:04/03/14 16:59
短編読んだけど上手いと思った。
大江さんより読みやすいが。
614 :
吾輩は名無しである:04/03/14 17:23
表現が凄く艶美だよね。
こんな幻想的な文書ける人いないよ。
内容な途轍もなくクダラナイけどw
まあ文体を味わう人だから…ね
615 :
吾輩は名無しである:04/03/15 22:19
片腕、どきどきしたよ。
栗を投げられたから痛かったらしい...
617 :
吾輩は名無しである:04/03/15 23:10
川端の「掌」は「てのひら」なんですか?それとも「たなごころ」なのですか?
619 :
吾輩は名無しである:04/03/16 00:00
そうだったのですか。
読者泣かせと言いますか、研究者泣かせですね、川端さんてば。
雪国の冒頭もね。くにざかいかこっきょうか。
浅野彰なんかはしたり顔で「くにざかいでしょ」と、こっきょうと読んだ人間を虚仮にしてたが、
川端自身はどっちでもいい(いいわきゃないんだが)と言っている上に、こっきょうと発音してたからな。
正に「あいまいな日本の私」で、あいまいだからこそ日本の私なんだという良い例。
俺も大学で研究してるけど、本当に捉え方が難しいよ、この人。
621 :
吾輩は名無しである:04/03/16 09:57
もしかしたら捉えようとするのがいけないのかもね。
622 :
吾輩は名無しである:04/03/20 18:46
雪国を読んだんですけど、情景などを描いてる部分の表現は綺麗だと思いましたが、
ストーリーはいまいち?な感じで、自分には何故この作品が名作と呼ばれるのかがわかりませんでした。
皆さんは雪国どう思いましたか?
1..人生経験が少ないものに理解できないと思われ
2.間を読めるか、が勝負
名作がなにか、は議論が分かれると思うが、一生そう思わんかもしれんね。
確かなことは、無視できない質量の人間が名作と言っている事実だ。
もしそれが、正しいとすると、分からない、というのは何を意味すると思うか
もっと齢を重ねてから、読んでみるとよいかも
分からない、という人間の意見を聞いて同意を求めても意味の無いことだ
>622
川端さん、なぜか人気はそれほどないからねー。
三島に大宰、谷崎に漱石、そっちにみな行ってしまうもんなー
雪国はおそろしい孤独の中に美しさを感じる小説だと思います。
仏界入り易し魔界入り難し、それほど単純じゃないです。
(特に、会話文。音読するとそう感じるはず)
川端さんは、質量で問うと最高の作家ではなかったかもしれないが、
「雪国」こそは日本における最高の小説でしょう。
>>624 本人も文章も地味だからな。周りはキャラクターが強い。
この人の文章は、志賀とは違う意味で無駄が無いと思うんだけど。
雪国は、天の川のくだりで目頭が熱くなった。
>>623 確かに自分はまだまだガキの身分(童貞ではないです。まぁそんなことを書くってのがガキである証拠)ですので、
それは言えてるかもしれません。
いつかまた読んでみたいと思います。
雪国のような日本的な美が描かれているとされる作品を読んでも、
自分にはピンと来なかったのはちょっと悲しかったです。
もしかしたら、日本的な美あるいは日本的な何かというものが自分には理解できないのではないか?と。
戦後アメリカ礼賛の中で、「戦後の世相なるものを信じない」と川端康成が断言したというのを何かで読んだ時に、
戦後の後の後の後の世相に生まれた自分は川端康成に見放された存在なのかと、ふと思いました。
「雪国」は世間で言われている程(・∀・)イイ!とは思えない…。
長篇作品だったら「山の音」が断然好き。
628 :
吾輩は名無しである:04/03/21 21:12
>>627 私も同じ。
『雪国』と『伊豆の踊子』はそんなにいいとは思わなかった。
読み返したら違う感想になるかもしれないけど。
長編では『山の音』が一番。
今まで読んだ小説の中でも一番。
長編以外では、『眠れる美女』、『片腕』、『死者の書』が凄く好き。
>>626 戦後の世相なるものは信じない、というのはそういうことじゃないよ。
文面だけで受け取っちゃまずい。これは当時の「アメリカ」が象徴していた物への言葉でしょう。
現代でも、当時のアメリカ的なもの、今尚、日本の美を継承するものはあるわけだし。
>日本的な美あるいは日本的な何かというものが理解できない
これはもう、仕方が無い事だと思う。都会に生活してれば尚更ね。
ただ、そうやって悲しめるというのは十分日本的ではないかな。
雪国は、戦前と戦後を繋いでいる作品でもあり、
だからこそ、今の時代では今一理解し辛い作品なのかもしれない。
読み返さないのか...
631 :
吾輩は名無しである:04/03/22 20:20
『母の初恋』は切ない。
あの後どうなったんだろう。
632 :
吾輩は名無しである:04/03/22 22:28
『山の音』『眠れる美女』『みずうみ』は
もう一度読み返してみたいと思う。
『母の初恋』は未読なんだけど。
読書の態度についてだけれど、
一度読んで面白くないものをもう一度読む気にはならないだろう。
研究対象としてならともかく、ただの娯楽なんだから。
いくら名作の誉れが高くとも、自分にとってつまらないものはつまらない。
それでいい、というかそれしかありようがないよね。
個人個人で持っている知識や経験など、もろもろの要素が裏に控えていているから
読後感は千差万別。
作品の評価は学問的な評価だとかなり普遍的なものを抽出できるのかもしれないが、
普通の読書でよしあしを論じたところでれすちがい、いや、すれちがいになるだけか。
同じ作家でも自分なりに好き嫌いがあり、それは上記のバックグラウンドによるところ
大だと思う。
書物の海から自分にあったものを見つける、そして1冊でもそれを見つけたら読み返
さずにはいられない。そんな書物がどんどん増えていく。
いや〜、読書って本当にいいもんですね〜。
634 :
ファロスマン ◆FTa/HQEoL2 :04/03/23 17:30
移転サバイバル支援?あげ
635 :
吾輩は名無しである:04/04/05 20:49
川端、好きなのでageますね。
636 :
吾輩は名無しである:04/04/05 23:07
千羽鶴
637 :
吾輩は名無しである:04/04/06 07:01
雪国を読んで面白くて伊豆の踊り子を読んですがすがしくなりました。
次は何がお勧めですか?
(ちなみに伊豆の踊り子に収録されてるほかの作品は読む気がしません)
638 :
吾輩は名無しである:04/04/06 09:19
レスありがとうございます。
>>638 早速買ってきました。読んでみます。
>>639 今までおまけ程度に考えていたのですが考え直して読みます。
>>640 売り切れだったのでamazonに頼んでみます。
山の音と聞くととり・みきの短編集を思い出してしまう漏れは非国民。
643 :
吾輩は名無しである:04/04/07 22:28
>>428 狂った一頁のビデオを
海外通販って、どこで仕入れたんですか?
よかったら教えてください
644 :
吾輩は名無しである:04/04/08 15:41
「子の思い」、って結構シニカルだよね。
645 :
吾輩は名無しである:04/04/08 20:03
>>643 海外版のビデオなんてない。あったとしても、恐らく海賊版
まず碌な入手経路じゃない。
646 :
吾輩は名無しである:04/04/09 21:13
「浅草紅団」が一番好きだな〜
648 :
吾輩は名無しである:04/04/16 20:42
今日は川端康成先生の命日であらせられるぞ!
私は川端康成ファンの一高校生です
彼の他者への優しい視点、己への厳しさを彼の作品からなんとなく感じます
そういうとこが彼の作品を温めているような。。
まだまだ未熟者ですがこれからも川端康成の作品を読んでいくつもりです
650 :
吾輩は名無しである:04/04/23 02:01
高校生で川端ファソですかぁ、ちょっと羨ましい。
自分は雪国読んでもいまいちピンと来なかったので、川端康成はそれっきりに・・・。
651 :
吾輩は名無しである:04/04/23 06:41
川端作品はドラマを求めてはダメだと思うよ。
読んでいるその瞬間に感じることが大切。
詩が紡ぎ出される、それが川端の真骨頂!
ごめん酔っているので許してね。
652 :
吾輩は名無しである:04/04/23 07:05
川端の文が詩とはとうてい思えない。
文体が好きになれないと、話がないわけだからもう好きになるとこがない
妙ちくりんなところが好きです。
いちおうミステリーの結構を持った小説もあるよ。
「眠れる美女」とか……。
けど、確かに話は「ない」よね、ほとんど。
自分は文体が好きなのでひたすら読み繰り返しているが。
逆に、構成が整っていると、文体の相性が少しぐらい
合わなくても読んでしまう。
655 :
吾輩は名無しである:04/04/23 21:28
「伊豆の踊り子」の書生さんでオナニーしました。
656 :
吾輩は名無しである:04/04/29 16:38
新潮文庫の「花のワルツ」ってまだ売ってるんですか?
朝雲が読みたくて仕方がない
657 :
美しい日本の私:04/05/01 21:47
逗子マリーナの海を見下ろせるマンションの一室で、ガス管を咥えて自殺・・・
なんか、絵になるな〜。
でも、なんで、死にたくなったんだろう、聞いてみたい。確かに、弟子の三島の自殺や、
不眠症もあったことだろうし、いろいろショックは、あっただろうにね。
ノーベル賞もなんら、人生のすべてを満足させてくれるものではなかったということ?
海を見下ろせるマンションの一室で、ひとりきり。死にたくなるほどの美を感じたのかしら。
音楽に例えると、エリックサティの「ジムノペディ」。
海を見下ろせるマンションの一室で、死にたくなるほどの美を感じた。
まさに、「美しい日本の私」だったのかしら。
658 :
美しい日本の私:04/05/01 21:51
ところで、気になって、逗子マリーナの管理事務所に電話して、現在、
康成の自殺した部屋が使われているのか、聞いたら、まったく使われていないんだって。
やっぱり、出るのね。きっと。康成の霊が。コワイ。
日本文学で、康成が、敬遠されがちなのは、純文学というにもかかわらず、
なんか、怖いからよ。トンネル、小坪トンネル、天城トンネル。
すべて、出るトンネルよ。なんか、天国に一番近い文学なのよね。
659 :
閑話休題 ◆K9kCbDNrVU :04/05/01 22:06
>>656 「朝雲」はイイヨ!
『花のワルツ』(新潮文庫)に収録されているけれど、
品切れみたい。目録にも載っていないし。。。
全集は新潮から出ているから、
図書館でテキストは読める!
文庫は絶版だとしても、
まだ古本屋で見付けやすい方だと思う。
ネット(古書店)にもあるし。
660 :
美しい日本の私:04/05/01 23:19
川端康成イコール死にたくなるほどの美を感じること。
ゆえに、「美しい日本の私」
川端はノーベル賞なんて屁とも思ってなかったんじゃないの。
だから三島じゃなくて川端がとったんだと思うけど。
いや、ノーベル賞を貰わなかったら、もう少し生きたのじゃ?
663 :
吾輩は名無しである:04/05/16 03:25
古本屋行くと「雪国」「伊豆の踊り子」「古都」は絶対ある気がする。
「雪国」「伊豆の踊り子」は有名作品で、
川端かじってみようとする人がまず手に取る可能性が高いから、
中古が多くなるのは何となくわかるが、「古都」は・・・・・・。
やっぱり人気ないんですかねぇ〜。
ところで、千羽鶴を立ち読みしたんですけど、
アザに毛が生えてそれを切ってるってところで、妙に気持ち悪くなり読むの止めました。
生理的(男が使うとあまりシックリこないが)に嫌なんですよね。
"生理的"を男が使うとしっくりこない?なかなか珍しい感性だな。
665 :
吾輩は名無しである:04/05/20 13:55
「日も月も」って作品、文庫本化されてたの知ってる?
こないだ神田の古本屋巡りしてたら、たまたま見つけた。
少々、すすけてボロっちかったけど「買おう」と思って手にとって、裏の1ページ
めくって、値段がいくらか確認してるとき、持ち主のペンで手書きした文字が目に入った。
「197X年、○月○日、病院にて読了」 ○山○太郎 77歳
と書かれてあった。
やっぱり買うのやめた。 実話なり。 まだ神保町界隈の某書店を探せばあると思われ。
666 :
吾輩は名無しである:04/05/23 15:22
・生理
1.生物体の生活現象と生活原理
2.月経
・生理的
1.身体の組織・機能に関するさま
2.病理的に大使、機能が正常であるさま
3.感覚的。本能的。肉体的。「―嫌悪」
>>666 それは"女性の「生理」的"
>>666 こういう人間が堂々と発言できてしまうのはネット拡大の弊害だね。
仮にも文学板にいる人間が……。
671 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:14
ブログが出来てからますます、
馬鹿が自分の馬鹿さ加減を晒すようになったよね。
>>827 禿同!
私もお尻の穴にキャンディー入れて、
M男の口の中に出したことあるわよ。
>>672 こんな凄い誤爆は未だかつて見たことがない!
>>670 しかもここ、川端スレだよ。もう情けなくて泣きそう。
自分の書き込みで変な展開になってしまってすいません。
自分の中で「生理的に〜」ってのは何となく女性が使う印象が強いんですよね。
666の生理的って意味もわかってはいるけど、実際に「生理的に〜」を使うのは女性の方が多いのでは?
とにかく 全く意識して書き込みしたものではないのでスルーしちゃって下さい。
ここは川端スレなのですから。
>>672 川端を愛読する女王様(;´Д`)ハァハァ
誤爆元のスレを禿しく知りたい
677 :
吾輩は名無しである:04/05/24 17:35
「雪国」はもう随分昔に読んだだけだから、部分的なショツトしか思い出せない。
駒子、でしたよね、駒子のそこに在る事の哀しみを描いた小説であった印象が
あるのだが、その中でも駒子の生のきらめきが散りばめられていて、哀しみと
そのきらめきが相対して大層美しい物語だったような記憶がある。
哀しいのは駒子そのものじゃない。
伊豆湯ヶ島の「湯本館」泊まったことある人いますか。
とくに、川端康成の使っていた部屋は、泊まれるらしい。
川端康成の使っていた部屋に泊まったことある人いますか?
川端ファンならいるよね。!!!
681 :
吾輩は名無しである:04/05/29 04:45
682 :
吾輩は名無しである:04/05/29 18:19
683 :
吾輩は名無しである:04/06/03 06:01
今まで敬遠してた古都を読みました。
妙な感覚に首を傾げながらあとがきまで辿り付いて納得。
三島代筆説をぶち上げる奴が居るのも少し分かる気がします。
川端は川端なんだけど、どうも違う。「私の異常な所産」とはよく言ったもんだと思いました。
686 :
吾輩は名無しである:04/06/09 21:40
↑すっごい、いやらしいから、ああ、やっぱ川端と思って、けっこう好きだけんどね
あとがきで「睡眠薬飲んだ」とか言ってるのは多分テレだと思う。
川端一流の恥じらい。
>>687 さすがにそれは捻りすぎだ。入院してるし。
「古都」は、川端というより全日本文学中でいちばん好きかも。
何回も読み返している。自分にはとても不思議な作品。
小説という感じがしない。本を開けばいつでもそこに千重子がいる、
秀男がいる、真一がいる。
この魔力は、睡眠薬の賜物なの?
古都は川端作品の中でも特に"抒情詩"だと思う。
689
”抒情詩”。小説っぽくないのはそのせいなの?
いちおうストーリーはちゃんとあるんだけどね。
自分が捨て子と知る千重子→ふたごの片割れの苗子とあう→ふたりの交流→
千重子は苗子と暮らしたいと望む→自分にはお嬢さんのような暮らしはできないと
断る苗子→ほのかに哀しい別れ。
ほおら、よくある少女小説のプロットじゃん、って感じ。
でも、なぜか川端の腕にかかると、まるでそこにふたりが生きているような
リアリティなの。これが不思議でならない。何回も読み直しているのだけど、
仕掛けが解けません。
”抒情詩”というところにヒントがあるような。文体の仕掛けなのかな。
京都弁もそうとう効いていると思われる。
古都が抒情詩?まあ、ひとそれぞれかもしらんが、感じ方は。
おれは上七軒の芸生が舌噛んだ云々とまだ子供の御茶屋の娘と花電車に乗るところ辺から、いつもながらの川端の色情を感じる。
生々しい、濃密な、ねっとり体温を伝える、色情は、常に死が充満した川端の文章の必然。確かに、京都の四季折々の風景を伝える、新聞小説の体裁だ。けれど、川端は川端、すっげーやらしいーの。そこんとこ間違えんなよな。
693 :
吾輩は名無しである:04/06/14 06:13
小林秀雄の「川端作品は小説じゃなくて民謡」ってのは正鵠を得てるよな。
それ、どこに書いてあるの?
前も、小林秀雄が「川端の小説を日本の抒情などというのは騙された阿呆である。
川端は小説など一篇も書いていない」といっていたというのを聞いて、読んで
みたいなあと思っていた。批評といふこと、とかに書いてあるのかな?
しかしボロクソな言い様ですなあ(笑)
696 :
吾輩は名無しである:04/06/25 13:47
j
>>695 「作者の顔」の中に。
出版社は忘れました。
中原中也について も入ってます。
ありがとうございます。読んでみます。
699 :
吾輩は名無しである:04/06/25 23:54
727 :名無シネマ@上映中 :04/06/23 00:01 ID:XpxDWHqD
>>712 いや、市川監督は、百恵に出演依頼してたんだよ。
でも、ホリプロがNG出した。
後に、監督のラブコールが実って「古都」が実現。
インタヴュー本で「100点の演技力」と絶賛していた。
事実、地味な映画だけど、「古都」はすっ・・・ごくいい映画だよ。大傑作!
738 :名無シネマ@上映中 :04/06/25 09:21 ID:50NgYbGz
エヴァ」も真似した「金田一シリーズ」の鉤の手状タイトルは、「火の鳥」「古都」でも健在。
特に「古都」は、日芸映画学科の教材にもなった出色の出来。
やる気が無いなど、言語道断。市川節炸裂のオープニングだ。
人間の孤独を描ききった市川らしい潔いラスト。傑作であることは見ればわかる。
だいいち、「古都」は川端作品の中でもワーストにあげられることで有名な小説。
原作のファンなんているのかね?(ぷっ
あの原作(酷いよ〜・・・まあ、いまから読む人いないと思うけど)をあそこまでの映画に仕上げた市川の手腕はさすが。
中村版傑作説を信じる人は、レンタルででも見るといいです。10分で寝ます。
馬鹿の晒しage
700 :
吾輩は名無しである:04/06/26 03:59
>>699 実際、古本屋行って川端作品が置いてある所を見ると「古都」が一番多いぞ。
きっと好き嫌いがハッキリ分かれる作品なんだろうな。
701 :
吾輩は名無しである:04/07/01 18:40
夏の靴と離婚の子と故郷の3作品の
子供の共通点をしってる方いたら教えてくだされ
古都はこんな清純な女ありえねえと思いながら読んだ
当時はいたんだろうか?いい時代だな
川端は子役時代の加賀まり子を家に呼んで
度々、スカートめくらせてパンツ鑑賞してたらしい
ソースはラジオで加賀まり子が言ってた
(;´Д`)ハァハァ
ほかにも、川端の生のいやらしさを伝える逸話ぷりーず
>>705 >>255に、イヤラシ系エピソードのカキコがあったね。
個人的にはイヤラシ系なエピソードからも川端の『見る』欲望、
ある意味で『生から締め出されてしまった死屍』特有のエロスが
感じられる辺りが、興味深いっつーか、もっと聴きたいっつーか。
707 :
吾輩は名無しである:04/07/09 13:23
タイムマシーンに乗って、現在のデジタル機器を川端に渡したら、盗撮で捕まる予感w
709 :
吾輩は名無しである:04/07/10 16:05
今「バッタと鈴虫」を読んだのですが、これはどんな小説なんでしょうか?
嫉妬がテーマになってると見ていいのでしょうか?
いまいちよくわかりませんでした。
こんな川端康成は嫌だ!
ストーカー規正法違反でタイーホされる川端
>>709 ク ク || プ / ク ク || プ /
ス ク ス _ | | │ //. ス ク ス _ | | │ //
/ ス ─ | | ッ // / ス ─ | | ッ //
/ _____ // / //
/ l⌒l l⌒l \ )) ____
. / / ̄| ,=| |=、| ̄ヾ / ____ヽ
/ ̄/ ̄. ー'●ー'  ̄l ̄ | | /, −、, -、l ))
| ̄l ̄ ̄ __ |.  ̄l ̄.| _| -| ,=|=、 ||
|. ̄| ̄ ̄ `Y⌒l__ ̄ノ ̄ (6. ー っ-´、}
ヽ ヽ 人_( ヾ ヽ `Y⌒l_ノ
>〓〓〓〓〓〓-イ /ヽ 人_( ヽ
/ / Θ ヽ| /  ̄ ̄ ̄ ヽ-イ
/ / Θ ヽ| /  ̄ ̄ ̄ ヽ-イ
708>
読んだ。朝ごはんに呼び出して……っていうのが、お洒落だね。
情報サンクス。
文豪ってスケベとか変態ばっかりじゃん
川端康成は子役時代の加賀まりこを家に呼んで
パンツ見たりしてたって言うし
714 :
吾輩は名無しである:04/07/31 21:47
川端の短篇『士族』に、画家が「肖像画を描いてあげよう」と少女を誘う場面がある。
「人体は裸じゃないといい絵は描けないから、裸になってくれる?」
なんだこれは? ロリではないか!
書店で大学の入試問題集を捲ってみると、川端の小説を採用している大学は結構あるようだが、『伊豆の踊り子』や『古都』ばかり。
この『士族』や『眠れる美女』からも引用してもらいたいものだ。
『指輪』もロr(ry
>>713 わざとやってんのか?
それはともかく川端がスケベじじいだったのは有名な話だろ
この人のやってることって歪んだ美意識の発露なんだしさ
スケベなのは悪くないと思う。
そういうのを隠そうとする文部科学省がおかしい。
sexという単語も、誰もが知ってる単語なのに、
なかなか教科書に出てこなかったし。
けど「眠れる美女」が教科書にのってたらやだな。
同じ理由で、筒井康隆のブラックを教科書にのせる編者の気がしれない。
ああいうのは、ちょっといけない気分でワクワクしながら読むのがイイんです。
眠れる美女で、「この三番目の美女の性格を分析しなさい」てな国語の
問題が出たら、やってるうちに作品を嫌いになっちゃいます。
719 :
吾輩は名無しである:04/08/06 00:09
「眠れる美女」はインポジジイ用風俗の話だよね。
今そんな店を開けば儲かるかな?
720 :
C ◆7sqafLs07s :04/08/06 01:16
「僕は日本の山河を魂として君の後を生きてゆく」
横光より偉いの?このひと。
722 :
C ◆7sqafLs07s :04/08/06 01:23
>>721 >>720 を読めば「君の後」って書いてるんだから自分のほうが偉いとは思っていないんじゃないかな。
戦前→菊池寛>横光利一>川端康成
戦後→川端康成>菊池寛>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>横光利一
>>723 それはまあ、後から俯瞰してみた評価だな。
>>721 偉いかどうかは分からんけど、凄い。
>>722 川端自身は自分を過小評価してるからね。
自分自身を尊敬することは出来ないし。
725 :
吾輩は名無しである:04/08/19 01:35
>>719 インポとは違うんじゃないの?
歳をとったらそうなるのが普通なんじゃ
726 :
吾輩は名無しである:04/08/19 01:36
>>702 川端に限らず、近代小説の女ってみんなそうでしょ。
三歩下がって歩く、とまでは言わないけど・・って感じ。
「みずうみ」では靴下まではかせてもらう男がいたけど、
丁度俺の祖父(74ぐらい)がまさにそれだった。
728 :
吾輩は名無しである:04/08/29 19:57
うわ、川端のスレがあった。すっごい嬉しい。
時間ないのでまた来ます。
来るので、それまでにアップしないでください。
では。
730 :
吾輩は名無しである:04/08/29 20:08
「事故のてんまつ」読んだ?
よんだー
732 :
吾輩は名無しである:04/08/29 21:51
掌の小説以外は糞。
733 :
吾輩は名無しである:04/08/29 21:55
谷には池が二つあった。
下の池は銀を焼き熔かして湛えたように光っているのに、
上の池はひっそり山影を沈めて死のような緑が深い。
かっこよすぎ、、
734 :
吾輩は名無しである:04/08/29 21:57
川端の最高傑作は「林金花の憂鬱」。
文学音痴の糞・・・・・( ´,_ゝ`)プッ
736 :
吾輩は名無しである:04/08/29 22:00
三月の午後三時の丘に、
彼女は夕顔の花のように静かに咲いていた。
彼女の身のまわりには、今朝初めて幼い肌を空気に触れさせた若芽が、
生まれて初めての夕が来るのを、木々の梢で悲しんでいた。
先生、、ほれますた。
文学音痴の糞・・・・・( ´,_ゝ`)プッ
738 :
吾輩は名無しである:04/08/29 22:21
雪の照り返しで明るんだ摩り硝子の戸に門松の影が写っていた。新しいシャツを胸に白く見せて、
息子が店に座っていた。この少年は口紅色の唇で、首の辺りの柔らかい脂肪に
娘のような艶があった。
ハァハァ
739 :
吾輩は名無しである:04/08/30 17:59
川端ってノーベル賞作家というだけで「ふーん」て感じで
ノータッチだったのだが、最近読み出してその才能にノックアウト
されている。
まあ、ぢぶんの感性に合ってるということなんだがね。
今まで別にフェイバリット作家がいたのだがそいつを越えたと思ったね。
740 :
吾輩は名無しである:04/08/30 18:04
つづき
しかし、川端を自分の「フェイバリット」と表現すると
何かが違うのだ。ノーベル賞という肩書きにびびっているのかも
しれないが、「私のお気に入り」という観点で川端を位置づけ
できないのだ。
その点、太宰なんかは「マイ フェイバリット」と表現したところ
でなんの違和感もないがね。
742 :
吾輩は名無しである:04/08/30 18:12
つづき
太宰は「この作家は私とだけ通じるものを持っている」
という個人に還元するものが大きいじゃん。私だけが太宰を
理解してあげられるし、この作家だけが私を理解してくれる
みたいな。
川端にはそんな表現が恐れ多いというか、
「マイフェイバリット」より
「ジャパニーズフェイバリット」なんだろうなぁと。
日本=川端というのが先入観があって個人に囲いきれない感じを
私は持つ。
743 :
吾輩は名無しである:04/08/30 18:15
よく外国人が川端のこの感性を評価したね。すごいね。
744 :
吾輩は名無しである:04/08/30 18:20
でも何作か読んだらあきがくる。
また老人か、とか。またこういう女か、とか。
さらにはまたこういう視点の移し方か、という具合に
745 :
吾輩は名無しである:04/08/30 19:16
>>744 かもね。まだ2冊しか読了してないし。
でもこの人の文章は美しいよ。
台詞以外の情景描写も美しいね。
温泉宿の言葉遣い、描写の鋭敏さは素晴らしいですよ。
今の日本の一線の作家にあんな文章書ける人、いる?
746 :
吾輩は名無しである:04/08/30 19:18
女性作家が男性を描写するとうそ臭いのに、
男性作家が女性を描写すると本物より本物らしいな。
747 :
吾輩は名無しである:04/08/30 19:23
とにかく「温泉宿」の文体・描写が素晴らしい。
女を書き切るのにあれほど適切な描写があるだろうか。
748 :
吾輩は名無しである:04/08/31 20:03
>>746 それは男がみるからじゃないかな?
幻想の女性像。それともほんっとにこんな女いたのか昔は
749 :
吾輩は名無しである:04/08/31 20:06
>>746 男性作家の女性描写は、女が読むと嘘くさいと思うけど…
750 :
名前はいらない:04/08/31 21:31
ことばが、小説です。美しい日本語。で、本屋さんに、美しい本がないです。
751 :
吾輩は名無しである:04/09/01 19:53
山の音より
「月の夜が深いように思われる。深さが横向けに遠くへ感じられるのだ」
深さが横向けに、って面白い描写だね。普通、深さというと上下の感覚で
とらえるが横にするとは。
こういう一瞬読者の感覚の平衡を失わせる描写が時々ある。それを
理屈じゃなくて感覚で理解した時に新しい発見がある。
752 :
吾輩は名無しである:04/09/01 19:59
>>749 そんっなに嘘くさいかなぁ。
男女の差よりも女性性をどうとらえるかという価値観の差なのかな。
753 :
吾輩は名無しである:04/09/01 20:04
「雪国」なんかでは、つまり
実際に抱擁以上の段階−行為−に至ったところは
具体的描写を避けてあやふやな描写に徹しているわけだね。
あやふや、というより散漫な?
754 :
吾輩は名無しである:04/09/01 20:35
川端読んで、日本人で日本語話しててよかったと思ったよホント
他言語に翻訳したらどこまでこの描写の繊細さが伝わるのだろ。
良きものは言語を超えると思いたいが。
755 :
吾輩は名無しである:04/09/01 22:10
ぶっちゃけ超えないと思うぞ
756 :
ativian ◆29NwUP8IZ6 :04/09/02 22:23
俺はアンチ川端〜
風景描写はすごいと思うけど世俗な官能表現が嫌い。
趣向があわなかったのかな?
川端が日本的情緒とか言う奴は信用しないでいい。
才能のある変態。川端=日本なんて大嘘。都合良く分かり易くそういう言葉を使うだけ。
それこそが正に、戦後の世相なるものに他ならない。
裸の女とヤるより着衣の女とやるより着衣の女を眺める。
うなじよりも足首に艶を感じる。変態文学。枯淡は川端の色彩的な感性を排除しているから。
758 :
ativian ◆29NwUP8IZ6 :04/09/03 12:22
なんかとリビアでやってたけどルソーて露出狂らしいね。
告白論に書いてあるらしい。
人口論のマルサスは禁欲の人口抑制を書いたけど自分はねずみのように子供を増やしたらしい・・・・
なにげ、自分の生活と思想に矛盾してるやつ多いね。
ルソーは自然に帰れだから矛盾してるのか?
裸は自然だけど露出は・・・・・(´Д`)
759 :
ativian ◆29NwUP8IZ6 :04/09/03 12:27
川端はその点矛盾してないね。
自分がティムポの奴隷だということを自覚している。
だったらルノワールみたいに官能などを美しさに昇華させて描くべきだ。
ルノワールが特別庶民層に人気があるのはそこだと思う。
760 :
吾輩は名無しである:04/09/03 17:44
しかし、タナトス一辺倒な作家ですね。死へ向かう欲求を作品
全体に感じるね。
徒労である生へのアンチテーゼとしての結果としてのタナトスね。
761 :
吾輩は名無しである:04/09/03 17:49
確かに川端は性の表現が屈折してるけど、
昨今の性を売り物にしたB級読本の氾濫にくらべたら
よほど気持ち悪くないぞ。
762 :
ativian ◆29NwUP8IZ6 :04/09/03 18:13
あれは見てて-いたい
>>760 「結果」でなく
むしろ川端の出自に起因する性向、当然といえばいえる。
名家の息子で文才もあった医者の長男として生まれたのに、
2歳で父が、3歳で母が死に、祖父母にひきとられたが
7歳で祖母が死去、
10歳で姉が(4歳上別家にいた)死に、
15歳で最後に残った祖父も死に、孤児となった。
自身も虚弱だった川端の幼少年期は、死の一色に染まっていた
764 :
吾輩は名無しである:04/09/03 18:56
まあサリンジャーの「ライ麦畑」は当時のアメリカの若者に使われていた
時代特有のくだけた英語を的確に再現しているからこそ、その価値を
高めたのが一つにはあるわけだけれども、そんな他言語への翻訳が
至難だと言われた「ライ麦」でさえ日本語に訳されて多くの日本人の
心を打ったわけだ。
だから何ってわけじゃないけど川端もありなのかなあ。
765 :
吾輩は名無しである:04/09/03 19:01
>>763 うん もちろん生い立ちは大きいだろうね
彼自身の気質というか素質に環境が加わり増長したんだろうな。
ポジティブでアクティブな川端なんて想像できないし
766 :
吾輩は名無しである:04/09/03 23:55
>>761 >B級読本の氾濫にくらべたらよほど気持ち悪くないぞ
だと、ぐうおら、お前には川端語る資格ない----つーか、かたるな、ゴミ
767 :
弧高の鬼才 ◆auSqARo302 :04/09/04 00:21
やっぱ掌の小説がとてつもなくいいね。
「グミ(←変換めんどい)盗人」
風さやさやと
秋を吹く
小学校の女の子が歌いながら山道を帰っていく。
↑↑↑
このフレーズを起と結の部分にもってきて、ループ感を出している。
そして比喩も抜群。
「人間製造に厭き厭きした造物主が居眠りしながらつけたような目鼻」
「鬼ヶ島征伐から帰る桃太郎のようにグミの大きい枝を担いでいる」
768 :
弧高の鬼才 ◆auSqARo302 :04/09/04 00:29
掌の小説の中でも、「人間の足音」の詩的表現力は確かに新感覚と呼ぶにふさわしい。
769 :
吾輩は名無しである:04/09/04 02:26
ハァハァ
>>758 ルソーは露出狂の大法螺吹き。
川端の生い立ちなんて前提の前提じゃんかよ。
わざわざ提示し直す必要は無い。新しい考察ならともかく。
771 :
吾輩は名無しである:04/09/05 18:51
なんか好戦的なやつがいて怖いスレッドだな
772 :
吾輩は名無しである:04/09/05 19:45
>>766 じゃあ、お前の川端を語る資格とやらを語ってくれ
↑すくなくとも、おまいじゃないということ, must
−以上−
(追伸)もうこれいじょうレスしないでね、気味悪いし、相手するきないからね
>>772 ↑すくなくとも、766じゃないということ, must
−以上−
(追伸)766は放置の方向でいきましょう。
776 :
吾輩は名無しである:04/09/11 04:52:59
川端読むやつはいないのか・
今、川端がタイムスリップしてやてきたら、ロリコングッズ(雑誌・ビデオ)とか
援助交際とか溢れてる世の中で、どういう事をやるんだろうか、という想像が働く。
つい、ロリータ雑誌に手を伸ばしてしまうとか。それとも、一切を見ないようにして
心の中の純潔を守っていくとか。
そのように想像してたら、川端全集の評論・エッセイ編の中で「混浴風呂に入っていて
何が一番バツが悪いかと言えば、友人の奥さんが入ってくる事。どこを見てたらいいのか
不自然にするのも変だし、本当に困る」と、ドキッとする事が書いてある。
さらに「若い女性の色々な裸は見飽きたが、脱衣場でのしどけない姿にはハッとさせられ
る」かのように書いてある。
実は川端って、好んで混浴風呂によく通って、女の裸ウオッチングに精出してたんだよな。
20代の川端が現在にタイムスリップすれば・・・う〜ん幻想が壊れてしまいそうだ。
778 :
吾輩は名無しである:04/09/11 14:19:43
つまり「抒情歌」は生まれ変わってもあの世に行っても人間存在の苦しみ
(魂の苦悩)からは逃れられないのだから、人間としての一切の業をまとわない草花
である方が良いということだろう。(違うのか?)
転生やあの世に救いを見出そうとする行為そのものが執着や断念を生み、
新たな苦悩の逡巡を奨励しているだけだとして。だとしたらそんな不気味な
メビウスの輪からは一歩退いてしまおうと。
叙情歌への理解はこれでいいか。
煽りはいっさいレスすんな。
過去の文豪が現代に、なんて、間違いなくオタクになるだけだよ。
ただ、過去の文豪が存在しない現代がどうなってるかなんて知らない。
780 :
吾輩は名無しである:04/09/11 14:43:39
伊豆の踊り子もいいのだが、同時収録の「温泉宿」これも秀逸だ。
このような言葉遣いができるとは才能以外の何ものでもない。
感覚的な文章である。主観的な文章でもある。その中に、人間心理の機微が軽やかに
展開されていく。「温泉宿」の登場人物が女性のみであることから、女性とは
感覚や感情で象徴される、そのような記号的存在なのだと改めて思い知る。
こういう感じなのか?
781 :
吾輩は名無しである:04/09/11 15:29:49
逆に、現代では文豪になれるようなやつがオタクになってたりするのかな。
まあ、今も「偉人」は何かしらオタだよね。
782 :
吾輩は名無しである:04/09/12 01:12:34
>>777 川端が現代に甦ったらニューハーフに興味を持つと思われ
文学オタでない文豪というのは稀だろう。
784 :
吾輩は名無しである:04/09/12 18:53:31
どっかのHPに「山の音」の読後所感が載せられていた。
「これは世代交代についてかかれているのだろう」とあったが
違うよ。
凄くやる気の無い所感だな、それ。
786 :
吾輩は名無しである:04/09/12 19:08:11
それが本人は至って真面目に発言しているのだ。多分。
川端文学に対する読解力はないらしかった。
787 :
吾輩は名無しである:04/09/15 21:34:44
「山の音」が好きな人には申し訳ないけど個人的には
「雪国」「伊豆の踊り子」の方が断然よかった。
なんかNHKの無難で破綻のないホームドラマみたいだった。
>>775 なんの事かと思ったが、強烈な誤爆だなw
789 :
吾輩は名無しである:04/09/28 19:57:50
790 :
吾輩は名無しである:04/09/28 23:04:36
川端の、あのド変態さが、たまらなく好き!!!!
791 :
吾輩は名無しである:04/09/29 00:53:01
↑ まったき、どっかーん
792 :
吾輩は名無しである:04/09/29 01:59:59
>>790 森茉莉も川端のこと「痴漢」って褒めてたよ
793 :
吾輩は名無しである:04/09/30 00:03:47
川端って、星座は双子座だけど
血液型って何?
Aっぽいけど
794 :
吾輩は名無しである:04/10/01 04:42:53
川端の最高傑作は「みずうみ」です。
795 :
吾輩は名無しである:04/10/01 10:18:48
796 :
吾輩は名無しである:04/10/01 10:51:41
肉親があれば、その頭を一つ、ぽかりと力まかせに殴ってみたいと、
時々考えるのです。
\\
\\\ @@@
(⌒\@# _、_@
\ ヽヽ( ノ`)
(mJ ^ ⌒\
ノ ∩ / /
( | .|∧_∧
/\丿 | ( )
(___へ_ノ ゝ__ノ
作文「先生の印象」
>>796 「いいとも。」と答える親父の幽霊に激しく萌え。
以上「青い海、黒い海」ネタでした。
799 :
吾輩は名無しである:04/10/04 15:38:09
後輩で川端愛読者の童貞クンは
「女が自分から股を開くのを想像するだけで萎える」
といってました。
聖少女崇拝ってどういうものか、ちょっと分かった秋の日でした。
800 :
吾輩は名無しである:04/10/04 16:36:35
>>799 女によるよ
*伊東美咲が自分から股を開くのを想像するだけで・・・
*林真理子が自分から股を開くのを想像するだけで・・・
>800
やめい! 林真理子が… 想像してしまったじゃないか!(ゲロ
802 :
吾輩は名無しである:04/10/06 11:07:24
失敬、処女性の話でした。
処女膜どうこうではなく、処女が自分から脚を開いてさしだした
時点で処女性は失われ、女なんて結局みんな淫売だ、あーあ汚ねぇ。
って思うんだってさ。
でもねぇ川端が曰くうんぬんするのは「聖少女性」なわけでしょー。
処女性は求めてないもんね、聖少女っぽさ命。ヤリマンだけど見た目
聖少女ってのがサイコーなジジイのドリーム。
>>694 >>695 小林秀雄の「作家の顔」所収「川端康成」では、
確かに川端は小説家でないと言い切っています。
しかし決して評価が低いわけではなく、むしろ
凡そ小説の好奇の対象となるべきものに無関心であった点に
彼の特異性を見出しているのではないでしょうか。
「小説家失格は彼の個性の中心で行われ、童話の観念は胸の嘆きの裡で成熟する。」
ここで小林秀雄は「童話」を天上でも大人の認識の果てでもない、
幻想など存在しない寧ろこちら側にある物だと説明しています。
すると川端の作に叙情や幻想を見出すのは「化かされた阿呆」で、
彼はそのような「彼岸/社会」(小説)を書いたのではなく、
「此岸/生理」(童話?)を書いたのだとなるのでしょう。
最後の数行が小林秀雄の真骨頂という感じで好きです。
ついでに。
50年ばかり置いて、柄谷行人や蓮実重彦らが「近代日本の批評」で
川端について、彼は小説家をやっちゃいけない人だと言っています。
それは彼の孤児性に注目して、すでにして作家自体が物語を持ってしまっている。
彼には誰も勝てない。なぜなら最初から勝ちを放棄している者だからである。
死者の視点から世界を眺め、雪国という日常/非日常を完全に切り離す装置を
発明してしまった。登場人物は関係性を剥奪(あるいは固定)されており、
事件が起ころうと全く傷つかない。ゆえに話は起こらず、小説的葛藤も無い。
上の小林の彼岸(社会)とは別の彼岸(場所)ですね。
貶めるような褒めている様で敬しているひねくれた触れ方がなんか自分の中で
繋がってしまったので並べてみました。
805 :
吾輩は名無しである:04/10/06 19:43:29
そうかあ。川端って読めば読むほど醒めてくるんだよね。(冷めるではなく)
他のいかなる作家にもない感覚。
こういう理由もあるのかもね。
>「化かされた阿呆」
川端は、自分自身を道化師と呼ぶ人間に対してのみ、珍しく反骨心見せてるんだよね。
この人は小説を書いていないというのも、すべての小説が色彩を持っていないことで納得する。
(綺麗な表現や上手い言い回しは、逆に枯れた印象を与えているように思う)
冗談抜きのキチガイで変態なんだろうね。もちろん褒め言葉。
でもこういう人は恐ろしいと思う。道化師と呼んで誤魔化したくなる気持ちは分からなくも無い。
>>802 聖少女性の中に処女性は含まれるかもしれないけどね。
彼女らは常に、
>>804の言う彼岸(社会)と相容れない場所に位置している。
だからそれ自体がそれ自体であること以上に関係することがない。
乱文拙文失礼しました。かなり適当に書いてるんでツッコミ歓迎。
川端が小説家として存在し得ている事は、
小説自体の異常性・特異性の故と思われ。
上に孤児性云々を書いたものですが、僕も彼の特異性を作者自身の物語の還元してみることに全面的に賛成ではないです。
そのようなことに賛同するには余りにも川端のテキストに親しんでいないからです。
小林の評論も同様ですが、あくまで彼らがその様に解釈を出来るほどに川端を読んでいた。
そしてその解釈が解釈だけで僕にとって川端を読む上で面白かったというだけのことです。
>>807 では遠慮なくw
>彼女らは常に、
>>804の言う彼岸(社会)と相容れない場所に位置している。
彼女ら自身が彼岸(社会)と相容れない場所に位置しているというより、
彼女らを心象として映し出す観察者の世界観が対象(彼女ら)に投影されていると
すれば、社会と相容れないのは対象(彼女ら)に世と馴染まない無垢性を見出す
観察者の方です。
「彼女ら」自身はなんの意味づけも自らに課していない。
「雪国」であれば観察者は島村であり、彼の心象を投影されたのは駒子です。
>だからそれ自体がそれ自体であること以上に関係することがない。
これも 彼女ら⇔世界 の関係でなく 心象の具現である彼女ら⇔観察者(主人公)
との関係とみる。観察者にとって心象の投影の結果としての存在でしかない彼女らが
自らの観念の枠を超えて関わってくることはない。
彼女らは観察者の中に於いて完結している。
それが島村の絶望でもあると思う。
「そんなの前提で言ってるよ」だったらごめんなさい。
好きな作家なもので、マジレス。
つまり、「彼女ら自身」よりも視点人物の心の鏡に写った「彼女ら」に重きが置かれると。
客観的な描写(小説の好んで描く題材)は重きを置かれていない。
当然、関係なども描かれない。ということかな。
小林曰く、「彼にたった二人の女性の書き分けさえできていないのは明白である」
島村の絶望のくだりについてもう少し聞いてみたいかな。
775 名前:吾輩は名無しである メエル:sage 投稿日:04/09/06 18:49
おまいら、
>>672を忘れんなよ
特に
>>827は、なw
>>827が近づいて参りますた。
813 :
吾輩は名無しである:04/10/07 16:18:07
『雪国』読みました。
わかりにくいところとかを調べたいので、
おススメの『雪国』の研究書等を教えてください。
>>810 上手い具合にまとめてくれてありがとう。
観察というキーワードは、川端を読む上ではかなり重要ですね。
>「彼女ら」自身はなんの意味づけも自らに課していない。
そうですね。ただ、彼女らが存在する、ということ自体が無垢性(自然性)を表しているようにも思います。
観察者の「そうであってほしい」というエゴまみれな願望も含めて。
雪国では、島村と駒子のどちらを鏡と見るかで、読み方もずいぶん変わりますね。
>>810は後者を鏡と見るのかな? 僕は前者だと考えてます。駒子を映し出すのが島村と言う装置なんじゃないかなと。
>自らの観念の枠を超えて関わってくることはない。
枠を越えて迫ってくるときというのがややこしいですね。
>>811 その女性が誰であるかは大した問題じゃないんでしょうね。
>>811 「島村の絶望」とか書いておいて よく考えたら川端文学を修辞するには
ピッタリでもない言葉だと思いました。
川端は作品に積極的にテーマや意味を付す作家でないから。
絶望って、能動的な認識や自覚の上に根ざすと思ってるので。ちょと違うかなと。
>>814 自分も鏡はどちらかといえば島村だと思います。
島村は世界と関わらない。拒絶することで関わりを絶つのではなく
全てをいったん心象として映し出し、通過させるための通路でしかないという
意味で関わらない。「雪国」をわがままな女性を暖かく受け止める男性、という
読み方をする人はまさかいないと思いますが、こんな冷たい男はいないですよw
自己完結男だから。
そしてそういった世界との関わり方が決して鈍感さや根性の悪さみたいなもの
から成されるものではない、というのが、切ないという・・。
ま、こんな風に読み取る人もいるんだねってことで。 んでは。
817 :
吾輩は名無しである:04/10/08 00:42:41
過去のトラウマから来る諦念でしょう。
臆病、無責任とも言えます。
>>787 >「山の音」が好きな人には申し訳ないけど個人的には
>「雪国」「伊豆の踊り子」の方が断然よかった。
>なんかNHKの無難で破綻のないホームドラマみたいだった。
1・2行目は別にいいとして3行目がわからん。
「雪国」を本当にちゃんと読んでそういっているのか?
三行目は一行目にかかってんだろ。
821 :
吾輩は名無しである:04/10/15 02:01:21
「虹いくたび」を読んだ。あいかわらず淡々とした中に死臭と変態臭を
漂わせた作品ではある。
823 :
吾輩は名無しである:04/10/15 19:46:25
だおっはどこだ!?
ちょっとお伺いしたいのですが、
昔見た雑誌に、ライ病の作家の手記&詩を出版するにあたって川端が関係していると書いてあったのですが、
その作家と作品名を知っている方お教えて下さい。
よろしくお願い致します。
北条民雄。検索すればいっぱいでてきます。
川端jは北条について「寒風」で語っています。
最近では、高山文彦が火花―北条民雄の生涯って本を出してます。
川端抜きにしても北条の作品は凄いんで、読んでみるといいですよ。
>>824さん
ありがとうごさいました。
早速明日本を探しに行きたいと思います。
827 :
吾輩は名無しである:04/10/16 00:26:28
「千羽鶴」読み始めたが、不気味でいいね。
>>825さんへでした…。
すいません。
逝ってきます(T-T)
829 :
吾輩は名無しである:04/10/16 04:38:47
・・次は「みずうみ」読もっかなぁ。
830 :
吾輩は名無しである:04/10/16 05:35:17
831 :
吾輩は名無しである:04/10/16 10:36:46
>>830 実は両者の話がかみ合っている
・・・わけないかw
>>672で誤爆した女王様は、今もROMっているのだろうか?
833 :
吾輩は名無しである:04/10/17 15:21:41
川端康成はなぜチワワに似ているのか。
36年前の今日、10月17日は、
川端康成がノーベル文学賞を受賞した日だそうで、
テレビのニュースで当時の川端のインタビューの映像が流れているのを見ました。
はじめて川端の動いて喋ってるものを見たのですが、
目がくりくりしてて奇妙な形の頭をしていて、チワワっぽくてよかったです。
834 :
吾輩は名無しである:04/10/17 15:40:20
ちわわ わろた
836 :
吾輩は名無しである:04/10/17 17:11:19
糞CM思い出したw
犬好きだから似てきちゃったのかな。
鳥も好きだよね。
838 :
吾輩は名無しである:04/10/21 05:23:03
別スレで川端は若い頃とても美形だった、とあったが。
ホント?
年取るにつれてチワワ化したんでしょうか。
なんか目がぎょろっとしてる。美少年といえなくもなくもない・・。
犬とか鳥に囲まれてる写真が意味わかんなくて好きだ。
川端を卒論に選んだのですが「悲しいほど美しい」というのが
いまいちわかりません。
中学時代のあだなが「するめ」。
なんか可愛い。
「悲しいほど美しい」、刹那美を痛感する、ということか。
842 :
吾輩は名無しである:04/10/23 12:46:53
ええ、川端は「美しいほど悲しい」ですよ。
843 :
吾輩は名無しである:04/10/23 12:49:58
こっちの世界(今ここ・現実)とあっちの世界(死者の世界)に
片足ずつ突っ込んでるような作家ですけど。
844 :
吾輩は名無しである:04/10/24 21:21:09
「掌の小説」って、川端が後で世間に発表したこと後悔したんだよね?
読んで見たい気もするんだけど、川端が嫌悪してたっていうのがネックなの・・。
読みやすいし面白いよ。川端が嫌悪してたのは・・・・・・後期と読み比べれば分かるかもしれない。
前期の川端は発表した。後期の川端はそれを後悔。
読み手としては、これをどう受け取るかが問題だな。
昔に書かれたものも悪くないと思うんだけど。
847 :
吾輩は名無しである:04/10/25 19:08:07
なんか、料理は目の前にあるのに料理人に
「実はそれ食べて欲しくないんだよね・・」
って言われてる感じです。いつか喰う。多分・・・。
848 :
吾輩は名無しである:04/11/01 12:52:49
age
作者の言葉なんか気にせず好きに読みなさい。それが読者の権利。
作家の意図よりも、標準的な読み手の解釈が正しい。
っていうのが主流らしいしね。だから現国のテストが成り立つわけだ。
俺はイヤなんだけど、仕方ないわな。
解釈も何も・・って話が多い気がする。
>>838 昭和5年の写真、相当美形だぞ。びびった。
いつだったか、NHKで三島と対談している白黒の映像を見たな。
動いてる川端見たのはそれが初めてだったけど
チワワ感よりなんつうかもっと・・・言い方悪いが妖怪じみて見えた。
こういう人があのリリカルな小説を書くか、と思うと
死に方を知ってるせいかとても痛々しく思えたよ。
実際、妖怪みたいなもんだ。
女性編集者は川端の担当になるのを泣いて嫌がったらしい。
あの目で見つめられると生きた心地がせず痩せてしまうと。
皮膚はそれこそチワワっぽくくしゃくしゃなのに
目だけはギョロリ濡れぬれとして生きてる感じだもんな〜。
857 :
吾輩は名無しである:04/11/07 14:37:40
>>852 その写真はどこで見られるのだろうか。教えて。
858 :
吾輩は名無しである:04/11/07 15:38:42
すまん。ネットではわからん。
群像編集の日本の作家シリーズ13川端康成で見た。
860 :
吾輩は名無しである:04/11/08 09:37:39
>>858 いつか拝んでみたいです。
今後の妖怪的な展開を予期した美少年とはどんなでしょう。
>>860 講談社文芸文庫刊「水晶幻想・禽獣」のP303、P304下段の写真なんかは
なかなか綺麗に写っていると思う。
「反橋・しぐれ・たまゆら」のP271の一高時代の写真も可愛い。
>>861 わたし一高フェチなんで、その写真はたまらないと
思います。
863 :
吾輩は名無しである:04/11/14 16:21:15
川端はロリコン
865 :
吾輩は名無しである:04/11/14 20:21:13
名人は囲碁知らないとあんまり楽しめないね
みずうみと 千羽鶴を購入しまスタ!ワクワク
868 :
吾輩は名無しである:04/11/16 17:19:26
読む前から表紙を見てるだけでワクワクする。
読んでる最中も一文一文が最高の料理を味わってる気分。
読み終わったら生涯通して自分の感性の血肉になっていくのが
楽しみで嬉しい。
こんな作家を持っている読者はしあわせ。
川端さんとは私にとってそんな人さ。
あまりあれを血肉にしないほうがいいような気が。
強烈な嗜好品の類じゃない?
このうえなく美しい描写で書き出されたこの世で最も悪いところ。
そんなに健康的に楽しめる世界ではない気がするが…。
まあ、本人は幸せだっつってるわけだし、他人事だし、
上記でピンとこないなら、そのままどうぞいつまでも幸せに、
としか言いようもないな…。別に皮肉じゃなしにね。
文学自体が強烈な嗜好品だが
この世で最も悪いところ?????????
タナトス嗜好のこと?
タバコやドラッグなどの嗜好品と同列ってこと?
嗜好者に快楽をもたらすが長い眼で見ると体をむしばむと。
酒も飲みすぎると身に破滅をもたらすが
ほどほどに飲めば「百薬の長」
川端もほどほどに。ですか。
>>872 どういう意図でタナトス趣味なんて言葉を使ってるのかわからんが…。
生命を見つめる眼に例えば深沢七郎などと共通するものを感じる。
その表現のベクトルが正反対なのでひどく遠く感じるが、
根底では意外なほど近い位置にあると思う。
自分は安全圏にいて楽しむ趣味嗜好のレベルの問題ではなくて、
大げさに言えばそれを生きるしかない一種の思想、
あるいは世界へのスタンスの問題といってもいい。
川端康成のそこを指して「この世で最も悪いところ」と言った。
わからないなら、わからないでいいことだし、気にするな…。
美しい情景描写に陶酔するのも立派な読み方だ。
というかただ単に説明不足で何いってるかわからなかった。
前に出てた女性編集者の方の話のリンク先面白かった。
>>875 そもそもあんたのレスも舌足らずでようわからんがな…w
リンク先のエピソードは確かに興味深い。
論文に悩む学生さん必見だな…。
誰も「美しい情景描写に陶酔」してるとは言ってないような・・。
決めつけはイクナイ!
と思うんですけど・・。
源氏物語、書きたかったんですけど・・。
川端の蔵書目録ってないのかな?
時評以降のデータが見たいんだが...
>>878 書きたければ別にあなたが書いてもいいと思うけど、
いったん人が書いたもの繰り返して書いてどうすんの??
全訳する気なら大変だぞ…w
>>879 蔵書目録ってのは見たことないなー。
881 :
868:04/11/21 04:44:59
「みずうみ」読んでます
確かに血肉にしたらえらいことになりそうです
健康的ではないですね・・
>>869,870
まだあんまり川端読んでないんです 勘弁してクダサイw
882 :
吾輩は名無しである:04/11/21 17:53:33
883 :
あい:04/11/23 02:05:31
千羽鶴って失楽園なみのエロエロ話だ。
主人公の青年は、父親の愛人とセックス。愛人の娘を茶室で強姦するんだから。
しかも相手は処女で生エッチときてる。やること鬼畜だね。
「鬼畜」っていうか、「禽獣」書いた人だからなー。
「鬼」なんていう甘い開き直りすらなしに単純に。
885 :
吾輩は名無しである:04/11/23 14:53:38
甘い開き直り?おもしろい表現だね。
886 :
うおのめ:04/11/23 18:34:31
純文学とポルノは表裏一体
せめてエロスって言おうよ
どなたか「伊豆の踊子」の感想文載ってるサイト教えて。
これで感想文書けって結構きびしめなんですが・・・・
誰か助けてください!!!!!!!
よくこういう人いるけど、対象がどんな文章でも
「感想がない」のは人間じゃないよ。
分からないなら分からないと書け。バカ。
890 :
うおのめ:04/11/24 04:52:59
エロスかー確かにエロむんむん
>>889 同意…。
掲示板は子供なんでも相談室じゃない。
いいかげんうんざり。
892 :
吾輩は名無しである:04/11/24 09:00:26
>>888 「僕の感性では理解できない」
って書いちゃだめなの?
「まだ子供なんだな」
川端はエロイってのがここんとこ多いんだが
エロくない男女関係ってどう考えているのかな
そんなものが存在するのか?
川端を特徴づけることにはならんってのが
もれの主張だよん
エロさが尋常じゃないのじゃないの?
千羽鶴の黒子の描写なんか
エロを通り越してグロだぜ
川端のエロさはセックスして気持ちいいエロい裸エロい、じゃなくて、偏執狂じみた妄執って感じなんだよね。
雪国あたりはまだマシ(それでも、実際の描写をせずに耽美さを際立てたりしてる)で、
眠れる美女なんて変態の本領発揮、でもまだ発揮し始めって感じだからね。
897 :
あい:04/11/26 00:48:00
ポルノにフイルターかけたら純文学
>>895 黒子ねえ。
あざだろう?それは彼女にとってまたもうひとつの恥部でもあるわけだ。
それを男に見せることはどんな意味をもつんだろうねえ。
「グロ」と見るのは自由だけれど、もし自分の女にそれを見つけたら
はたして「グロ」と言い切れるのかな?いい女ならいとおしくさえなるんじゃないのかな。
>>896 欲望の発露というのはすべからく偏執だといっておるの。
度を越しているというなら、その閾値をしめさにゃならんよ。
>>897 スーフリみたいにつまらん
乙女の港のような少女小説は
他になにがあるっけ?
>>898 ああ、面倒くせえ。おまえにはこの言葉を送ろう。
「出しちゃったら終わりだろ」
>>896 「眠れる美女」はきついねー。読んでてウエって気分悪くなるほど!
でも江口老人が若い子の乳触って嬉しがるなんてものすごく
リアリティーありすぎですよ・・・・って感じだ。
男も年取っても男なのね・・・・しかしそのえげつさを書ききるのが
凄い!!!!渡辺淳一みたいに「究極の愛」って誤魔化さないところが!
902 :
吾輩は名無しである:04/11/26 17:41:39
「みずうみ」もけっこうエグいよ。
70歳の老人に25才の愛人。すげ〜〜〜
タイトルから湖畔でのストイックな恋愛を連想していたのに・・。
(ププッ=3)
片腕もね。
美しさと哀しみと、のDVDを買おうかどうか迷いage
>904
そんなものあるのか。古いんだろうな。
>>900 本なんぞ読まぬがいいって
野間宏の「暗い絵」みたいだな。
>>907 907が900かどうかはわからんが
野間を読んでいないことはわかった。
906は900に対して
「本なんぞ読まぬがいい」
という意見を表明したものだ。
ああめんどくせ
907よ、川端はまだはやい
>>908 その意見の根拠を説明しないなら、意味が無いのでは?
>>898で説明を求めた人とは思えないですよ。
ああ、おれ900じゃねえよ。読み違いだったのは素直に謝ろう。
が、句読点もうたずに、本なんぞ読まぬがいいって、なんて書かれたら、
後に続くのは句点じゃなくて読点だと思うだろ、普通。それで見下されても困るよ。
マジでさ、言いたい事あるならちゃんと書いてくれよ。わかんねーから。手前だけで悦られても。
野間宏は一冊も読んだこと無いから今度読んでみるよ。
>>910 ええ?2chのレスとは思えん
マジなのか...
正直スマンカッタ
ではちょっとマジで、>909別に説明を求めているわけではないけれど
>900はそのもの図張りを言っておるわけだ
ことに及んでしまえば終わりだと
だがむしろ発見はそれからだろ、という意見だ。その意味で終わりではない
やるだけなら本は要らないね、と言っただけ
暗い絵はあまり読まれていないかもしれないけれど、ブリューゲルの絵を
軸にして戦時中の学生たちの自己主張の葛藤なんかを描いたもの
中に>900みたいなヤシが出てくるわけ。それを思い出したのだ
長文スマソ。それにしても純文系スレなのね。
912 :
吾輩は名無しである:04/11/30 00:46:38
話が全く読めません。なにを問題にしているんですか?
>>911 自分の不勉強は自覚してるからさ、2chであっても特に気になれば真面目になるよ。答えてくれてありがと。
でも食い違ってる気がするよ。
>>900が言ってるのは"エロさ"についてだよね。
"欲望の発露はすべて偏執"という言葉に対して、発露の仕方でもって閾値を示してるんでしょ?
射精という肉体的男性的なオルガズムよりも、脳味噌で感じる精神的女性的なオルガズム、とでも言えばいいのかな。
そんで、川端の場合はどちらかだけ、ではなく、前者を通過した上で後者に至ってるでしょ。
>>900の言う出したら終わりって言うのは、出すことを経験した後を指してるんじゃないの?
一般的なエロさから、よりフェティッシュにフェティッシュに傾倒し、作品に昇華してる様が丸々"変態"と言われてるんじゃないのかな。
>>913 7000円・・・・・・。
915 :
吾輩は名無しである:04/11/30 04:29:46
>>913 へー、川端ってそんなに評価高いのか。
「みずうみ」読みましたがあの読後感の悪さはなんじゃらほい。
ノーベル賞なのにこんなにエロティック!とかって題名、センス無さすぎだ〜。
いいなあ、やっぱ女子大なんかに行くんじゃなかった。
男の生理から見た川端観の話題なんか、読んでてかなりおもしろいです。
女の生理からだとやっぱよくわからんことも多いので。
眠れる美女なんかにはかなり魅力を感じますが。
男だから川端がわかるというものでもないと思う。
今日書店でちらっと見かけただけだが
川端の文庫に、ノーベル文学賞でもエロスがある
みたいなあおりがついてたな。
その通りではあるんだけど、何か違うような気もするし
複雑な気持ちになった。
>>919 恐らく権威的(文学的)なもの=高尚なもの、
性的なもの=低俗なものとでも考えてるアホが作ったコピーなんだろな。
916
922 :
よしゆき:04/12/03 01:26:46
年くってもエロボケ・・・眠れる美女
本屋は売ることを考えている。
購読者を引き付けようと思えば
そのターゲットにあったキャッチを考えるのは
当然のこと。だから目標は諸君ではない。
なんか読ませなきゃ議論にならんだろう?
>>923 というのは誤りで
川端はエロティシズムを追求している。
エロティシズムは反社会的な性向を持っている。
ノーベル賞は非常に社会的な性向をもっている。
だから、ノーベル賞でもエロスがある、という
表現は正しい。
「文芸用語の基礎知識」参照
>>913 川端が三島より上というはさすがに・・・
>>913 志賀直哉も糞にはいってるんですか?
翻訳じゃあないんでしょうね?
三島は、志が三流だから、それは当たり前の評価。
彼の価値観内部では文学者(自分)よりも官僚(父親)のほうが上。
そういう文学者は偽物文学者。
どっちが上とか下とか、よく言えるな…。
違う。上下を暗に語ってるのは三島。だから三島が下。
三島の推薦文、よかったですね。
劣等感だらけの小男が女にもてることの傲慢を貫いた男を推薦する図は失笑。
>>932 その足元にも及ばない人間の遠吠えとしか聞こえないネ
934 :
吾輩は名無しである:04/12/08 00:15:48
なにがきっかけでノーベル賞もらったの?
自殺したから
>>935 それを言うなら
ノーベル賞をもらったから自殺した、の方が正しい。
川端は生きてるうちにノーベル賞受賞してますよ〜
ノーベル賞自体が生存してる人への授与だったよねえ?
935は皮肉だとばかり思ってたんだが。
939 :
吾輩は名無しである:04/12/10 01:22:10
川端好きにおすすめな他の作家、紹介してください〜
川端の中では山の音とか好きかな。いや、うそだ。全部好きだ。
>>939 川端好きにおすすめな他の作家、紹介してください〜
なんというか、この手の質問にもっとも答えづらい作家だよね。
こういうノリさえも違和感を感じるような作家。
私は川端の作品、全部は好きではない。
なんで山の音ってこんなに人気あるんだろ?
>>938 まったく川端に関する知識のない人がこのスレッドだけ読んで
うのみにしたらマズイと思いまして。
まさか。いないでしょ「美しい日本の私」も有名だし。
それよりか自殺がノーベル賞の重圧とかっていう説はときどき聞くけど信じたくないな。
武田泰淳だか高見順だったかも否定してたよね。
ちげーよ だから あれなんだよ
じいさんの婿嫁に対する想いが?
ストイック・エロ?
「思い」ではなくて、現実の描写が。
ストイック、って、まあ、それを「性欲だ」と言わなければ
なんでもストイック顔で淡々と語っていいのか? という。
ついでにいえば、あれを読む限り、恋してるのは
嫁のほう。そこが上手い。
春樹といい川端といい、
「冴えない僕ちゃんでもモテモテなんだエッヘン」妄想が
入ってるわけですね。
作家なんてナルシストでないとやってられないけど。
ノルウェイの森の主人公も何故かモテモテ。
島村は冴えないというよりダメ人間。
ところで、その二人を結びつけて何したいのかな? 物笑いのジェンダー研究?
なんで性差意識に話が飛ぶんだ?
951 :
939:04/12/12 00:55:12
なかなか難しい質問でした。ごめんよ。でも探してるんだけどね。
>>948 個人的には結構春樹に川端と同じ感覚を感じたりする。
書き方としては重なるところがあるのかも。
蚕は繭を自らに合わせて紡ぐというけれど...
>>950 既存の作品の女性像を取り上げて、その時代のジェンダー意識を研究する人も居る。
そのとき挙がる作品の代表が、雪国であったり、ノルウェイであったりする。
>>949は安易で根拠のない、イメージだけでの結び付けを指摘してるんでしょう。
他人のネタ解説って寒いね。
>>951 村上春樹読めばいいじゃんか。
そのジェンダー研究とやらでは
雪国の駒子が川端の生きていた時代の女性を代表するの?
それは違うだろう・・・。確かに物笑いだわ。
川端を日本の顔とか時代の表象ととらえること自体に無理があるね。
代表というか、男性の視点から見た女性像、じゃないか?
で、男って馬鹿よね、馬鹿だね、馬鹿だわ、を前提に置いて考察するんだろね。田嶋陽子だな。
956 :
939:04/12/12 19:24:38
>>953 村上春樹読みたくない時ない? 柔らかすぎるせいか?
むしろまだ三島の方が。実際いま三島の戯曲読んでる。
957 :
939:04/12/12 19:27:10
気分の話ね
春樹読みたくないときない?って言われても、別にいつも読みたくないけどなぁ。
嫌いじゃないが。
あ、自分は523じゃないですすいません。
次スレ立ては970-980あたりでひとつ。
川端→谷崎ってのもアリだな・・・
よく落ちることなくここまで存続したね ヨカッタ
961 :
吾輩は名無しである:04/12/13 06:53:40
「山の音」か・・・ うむ、あれは確かにいいね。
「眠れる美女」と「浅草紅団(くれないだん)」
この2作は、絶対読んだ方がいい。「雪国」「伊豆の踊子」「古都」あたりの
手垢だらけの評価にまみれたものも、それなりに良いが、なんと言っても
「眠れる美女」「浅草紅団」
「眠れる美女」は新潮文庫で現在でも入手可。
「浅草紅団」のほうは中公文庫の古本なら、比較的手に入れやすい。
新品なら、ちょっと高くなるが講談社文芸文庫で入手可。
「川端は春樹と同じで、モテない男がモテてるように書いてる。見てられない」
という意見に反論しておきたいぞ。
@川端にはな、まず「わび・さび」がある。これは英語で表現方法のない、日本語
独自の言葉だ。川端は「日本の古来の良さ」を書ける貴重な作家で、春樹にその感性
は無い。
A春樹は明らかにモテる男を書いてる。で、文中で簡単にセックスするんだ。メシでも
食べるように簡単にな。俺は個人的にそこが好かん。川端は確かに女受けする男を書いてる
部分はあるよ。でもそれは春樹のような軽いのとは全然違う。もっと重厚な部分でのもので
あって、作品の便宜上そういう流れの方がいいから、どうしてもそうなった、という事だ。
現実の世界で「モテたい」根性が入っている春樹とは全然違う。川端作品ではセックスはない。
プラトニックなんだ。モテるのにプラトニックなんだから、格好いいじゃないか。
川端のは日本の美学を書いてるんだよ。それでいいんだ。春樹のように軽いのと同じに見るとは
本当に情けない、というか川端の名誉のために書かなきゃいけんな。
もっと作品の奥を読んでくれ。「母の初恋」なんて春樹には到底書けんだろ。
B川端は実際にモテたんだ。若い頃は美男子でりりしい顔してた。おまけに一高生にたやすく
なれる程の天才。それでも川端の時代は迂闊に女性と交際を持てなかった。全部プラトニック
だったんだ。結婚して文豪になってからも、歳をとろうが天下の川端はモテた。
文学少女の憧れを多大に受けもしたし、何処行っても「先生」と慕われたもんだ。
「母の初恋」の中年の男のモテ方も、あれは川端の分身だろうと見方ができる。
だが春樹は違う。全然モテない奴だよな。タイの田舎者のような間抜け面してさぁ。
で、何故か本人は早婚してるから、そんなに女性からも思われるわけがない。
そういう自分自身の「願望・妄想」を春樹は文中でぶつけて埋めてる奴なんだ。
自身の作品中でモテる男になりたい、という執念で作品を書いてる男、春樹。
孤高のノーベル文学者・川端、と偽善野郎・春樹ではこんなにも違うという事だ。
川端ファンを装ったアンチの方、ご苦労様です。
皮肉の通じる相手かよ! w
965 :
吾輩は名無しである:04/12/14 19:13:35
モテない男がモテルように書いているなんて言われたんじゃ、ファンとして普通に傷つくな。
川端康成が書く作者の分身的な男は、
なんでモテモテなのか、分かるように書かれている。そこかすごい。
美男だったとか一高生だった等の条件は、川端の場合モテル男であることの
結果であって、本質じゃない。女は勿論、男も、犬や鳥も後を付いてくる。
そういう男が持ってる、微妙な口調や仕草の描写がすごいね。
ところで、村上春樹の主人公は、特殊な女の心中相手として
選ばれるタイプなだけ。あれはもててるわけではないよなあ。
猛禽やは虫類めいた顔をしてると思ったが、小林秀雄は川端の外貌を美青年とかって表している。
川端は男女が体の関係がないことを児戯にすぎないとも言っているが処女性は求め続けた。
でもにちゃんとかにいるいわゆる「童貞君」の
「処女信仰」と違って、
「処女であってくれ、処女じゃなきゃヤダ! 不潔!」
っていうんじゃないので、かっこいい。
>>966 同意。
>>963 べつに俺はアンチ春樹でないが。川端ファンを装いつつ春樹を貶めてるとかそういう
ことではない。
川端の「処女信仰」については三島も「ふしぎだなー、クックック」みたいな感じで述べて
いた事があった。少し小馬鹿にするようなニュアンスも入ってるような。
三島は「女性」への性的な部分についてはドライだったからな。彼は少年時代から女性に
ドキンとする恋愛感情を持った事がないようだ。三島は「男性」に惹かれた人間だからなぁ。
簡単に云えばホモだ。
だから三島に欠けてたのは、冷静さを失うまでの「女性」への物の見方。感情面。執念。etc
川端が処女を好きなのは実に正直だ。男として素直な部分だ。
加えて「処女」の神秘性を描くには小説の題材にもってこいの面があったんだろうな。
当時の、婚前処女が一般とされてる時代なんかでは。
長くなりそうだからここでやめる。
>べつに俺はアンチ春樹でないが。川端ファンを装いつつ春樹を貶めてるとかそういうことではない。
ほんとうに通じてねえな。
972 :
吾輩は名無しである:04/12/16 23:52:14
川端ってエロ小説ばっかなの?
973 :
吾輩は名無しである:04/12/17 00:09:03
エロっつよーり、
キモゐ、怖い、暗い、の三拍子。
原善「川端康成の魔界」有精堂
魔界と孤児であったことを関連づけて反橋、千羽鶴、みずうみ、片腕、たんぽぽ
を論じている。
原はエロを超えたところに魔界を位置付けており、>973と多少見解は異なる。
深みにはまりこむと引きずり込まれそうな静かな狂気とゴルゴ13のような冷徹、
女の息づかいを感じさせる描写、それにもかかわらず読後感は精峻な響きがある。
翻訳されたものを読む人間は>973のように評するだろう。日本語があってはじめて
描きうるこの世界は、哀しみを体験したものでなければ理解できないだろう。
みたいに思わせるんだよな。健康なヤシは春樹読んだほうがいいよ。
哀しみなんて理解できなくてもいい。はまると危険だ。本当に。
ノーベル賞なんて関係ない。ありゃ大江のほうがふさわしいゼ。
だよねぇ。私も川端とノーベル賞って結びつかないのよ。
(川端が愚作だという意味ではない。そういう健康的なプロセスに乗っかる
ことが不思議)
外国人の審査員が日本語から入るのでなく、どうして川端を
正統に評価できるのか。
翻訳で出る微妙な表現の差が良かったのかね。
翻訳が見事だったと聞いたことがあるけど、どうなのかね。
>>976 The train came out of the long tunnel into the snow country.
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
主語trainが補われている。国境は訳されていないがほぼ達意だろう。
came out of 〜 into 〜
この表現、原文より動きを感じさせないか?これはこれで見事だと思うが、
無機物でもこの程度だ。差があるかないか。駒子との会話なんかはねえ。
英文から原文が創出されるわけではないから...
translated by EDWARD G. SEIDENSTICKER
まあ、わからんだろうというのは失礼だし(ry
>>977 わからん、というのは
翻訳を読んだ人が川端の作品を、という意味で、
サイデンステッカら翻訳者のことではありません。
翻訳の限界を言いたかっただけ。
正宗白鳥はアーサーウエイリーの翻訳を読んでから
源氏を読んだと聞いたことがある。
979 :
吾輩は名無しである:04/12/17 15:59:45
女ばっかし描いてて、嫌ですな。
981 :
吾輩は名無しである:04/12/17 18:37:39
よく「他の作家と比べて川端は良い」みたいな言い方もされるが、それは変だ…
突然変異みたいなキチガイが世に出ちゃった、という認識。
>>977 動きがあるってのは分かるけど、動きが無いほうがいい文章じゃないか、あれは?
983 :
吾輩は名無しである:04/12/17 19:46:00
山口百恵御用達の作家
>>981 まあ、好みの作家に対してはみんなそうなんじゃないんですか
>>982 突然変異はともかく、キチガイ^^;はちょっと
いや突然変異も認めちゃいかん、という気も...
文については同意です。翻訳のほうがよいと言ったわけではないんですが、
異質なものになっているような気がして、動きを感じたのもそのひとつ
くらいの意味でした。他意ありません。
>>983 文芸映画って評判どうなんだろう。吉永小百合や加賀まりこ(ふるいね)
なんかととった写真をみたことがあるけど、うらやましい。