1 :
吾輩は名無しである:
part2
3 :
吾輩は名無しである:02/01/25 23:39
ちなみに新作『愛のひだりがわ』は帯によると“マジック・リアリズム”で描く、
愛の冒険、なんだそうな。
4 :
吾輩は名無しである:02/01/26 23:47
明日はサイン会。
誰か行く人いたら報告お願い。
今日本屋さん行ったけど「愛のひだりがわ」
まだ置いてなかった(九州在住)
このスレでネタバレトークは
お願いだからまだしないでね☆
>>5 「愛のひだりがわ」ネタバレ禁止希望、同意です。
7 :
吾輩は名無しである:02/01/27 02:48
サイン会、新宿の紀伊国屋(アルタの方)だよね?
8 :
吾輩は名無しである:02/01/28 05:30
仕事量だけは多くて大丈夫かなあ。
9 :
吾輩は名無しである:02/01/28 11:33
で、サイン会行った人は?
10 :
吾輩は名無しである:02/01/28 12:18
笑犬楼のエッセイでは、さすがの朝日も「狂牛病」が流行したら、紙面に「狂」の字を
使うしかなくなった、ざまーみろと書いていた。
断筆騒動の頃も思ったけど、「狂」へのこだわりは両者とも凄いものがある。(笑)
11 :
吾輩は名無しである:02/01/28 12:25
サイン会は最初は先着100名とか言ってたけど、結局来た人には全部サインしたみたい。
終わったときは予定時間を30分以上超過してたよ。
12 :
吾輩は名無しである:02/01/28 21:34
僕もサイン会行ってきた。日テレで取材に来てたけど、オンエアされたのかなあ。
13 :
吾輩は名無しである:02/01/29 22:02
『敵』で今までの作品の断片がオン・パレードしたのは
なんか感慨深かった。
『虚人たち』で『脱走と追跡』のラストの饒舌が続いていた時も。
14 :
吾輩は名無しである:02/01/29 22:10
『愛のひだりがわ』にも『わかもとの知恵』ネタが出てきてたね。
15 :
吾輩は名無しである:02/01/29 23:13
>さすがの朝日も「狂牛病」が流行したら、紙面に「狂」の字を
>使うしかなくなった、ざまーみろと書いていた。
相変わらずのスケールの小ささだね。
>15
原本が手元にないから参加出来ない。無念。
18 :
吾輩は名無しである:02/02/01 00:39
今『夜のコント・冬のコント』読んでるんだけど、
今日の夕方、「箪笥」で泣きそうになった。
俺、24歳、独身。
19 :
吾輩は名無しである:02/02/01 13:29
『愛のひだりがわ』悪くない。
ホリプロで映画化しないかな。もちろん作者本人も出演で。
20 :
吾輩は名無しである:02/02/01 22:39
>>18 同意。
私も読了した時、とても切ない気持になったことを思い出しました。
22 :
吾輩は名無しである:02/02/06 00:17
>>19 『愛のひだりがわ』
すかすかの版組が気に入らなくて買うの躊躇したけど、結局買ってよんじゃった
おもしろいんだよね。なんだろね。字ぃがおもしろいのかな。
多分現在発売中の筒井御大の新作がどこにもありません 投稿者:某J 投稿日:2001/08/10(金)15時13分02秒
大和の豪族じゃない神戸の作家版筒井の新作がどこにも見当たりません(;´Д`)くそくそくそ
というか、筒井の基本的モチーフはほぼ自意識の諸問題を巡って一貫してると思いますね。
例えば特に中期の諸作品、自意識の歴史(history)が自己の自己に対する関係というキルケゴール的
絶望における差延の反復を通して生の欲望の裡に機能的に見出され鏡像的に形成されていくに過ぎない
という構造性を作品世界の物語(his-story)との相互共鳴性の裡に実験的に展開させていく「虚人たち」や
自意識がその過剰の裡に妄想的に見出した代補表象に脅かされて追いつめられていく「走る取的」や
文房具に感情転移を強制するほどの過剰な自意識を読み手に要請する前提から始まる「虚航船団」、
狂奔する自意識の独走の裡に自分で覆い尽くされた世界中を主人公が独り悶絶的に東奔西走しまくる
「脱走と追跡のサンバ」などに代表されるような作品群に筒井の文学的モチーフはなかなか分かり易く象徴されて
いるのではないでしょうかね。あとよくエッセー内で自分の美貌や妻の従容っぷりをネタとして好きこのんで
書くところとかもね。まあ、全ての現実的事象が自意識の過剰が鏡像的に見出す仮象に過ぎないという
現象学的前提から現実の具体的様相を見たとき、社会を道徳的に機能させる神話作用の認識装置に
ドップリと浸りきった小市民性の論理における欺瞞と虚偽に対して並々ならぬ嫌悪感が芽生えるのは当然であって、
そこからブラックユーモア的手法やスラップステイク的技法を通して日常的現実のイヤラシサを哄笑しようとする
意識も生じ、同時にそのような意識が社会的規範が神話作用としての道徳二元論によって美辞麗句のタテマエの
裡に周縁へと追放し排除する「悪」がいかに「善」を中心として奉じる社会をその共犯関係の裡に裏側から強制的に
支えさせられているスケープゴート的立ち位置にあるかという視点も生じてくるわけだ。中心なる内部と周縁なる
外部が相互環流する祝祭的空間の中で内部世界が破壊的に生成され展開されると言う文化人類学的視点も
それ相応にあるだろうけど、まあ、そういったコトを筒井文学の基調低音として引っくるめて想定すると、初期の
SF的手法への嗜好と中期以降の夢への傾倒も見えてくる気がしますね。
そもそもSF自体が言語ゲームとして形成されてきた自らの歴史性を自明性へと横滑りさせたところに
機能している近代科学という虚構性のイデオロギー装置を確信犯的に踏み台にすることで更なる虚構世界を
創り出す一方、それを通して科学の虚構性及びそれが支える現実の常識性に冷や水浴びせて嘲笑しながら
その虚構性を自明視するような考え方万般が如何に危険なモノであるかを啓蒙的に批判していくという側面を
少なからずは持っているように、初期筒井もその姿勢を幾分は継承しているだろうと思えるわけだが、
同時にそこには従来の想像力とは断絶した本当の想像的−創造的営みの可能性への賭けもあった
のだろうと考えられるわけですよ。昔誰かが幻想と想像を区別して、前者は社会全体に浸透した
共同主観的な認識装置の圏域を通して見出される陳腐でありきたりな紋切り型に過ぎないが、
後者はそのような共同主観性とは断絶した位相において産み出される革命的な潜勢力を秘めたモノだと
言っていたが、初期筒井は道徳的現実における共同主観的な認識作用と文壇における共同主観的な
評価作用に対する二重の抵抗運動を繰り広げるための可能性の場をSFという手法に見出していたと
言えるのではないかね。しかしSF自体が一つの権力装置として文壇にまで広範に受け入れられてくると
その可能性の光も大して信頼出来ないシロモノになってくるので中期以降の夢世界への移行が始まる。
例えばフロイトは日常的意識はある対象を巡る思考機能という経験的領野その機能自体を可能にする
超越論的領野によって二重に構成されているが、夢においては後者の次元が欠ける、要は判断の位相が
欠けてしまうので、そこでは日常的意識によっては抑圧されていた諸々の地平が様々な変奏を通して
並列的に展開されることになると言っていたはずだが、この日常性においては隠蔽されてる様々な地平が
顕現してくる夢言語の混沌の中に今度は抵抗の可能性を託したと考えてみると、何となくSF世界から
夢世界へと重点を移していく過程が分かってくるような気がするんですけどね。自意識−社会の欺瞞性の裡に
抑圧されていた生−社会の諸相をその過剰がそれ自体において独走する空間を通して暴露していく構えから
その零度点への沈潜を通して未だ雑多な抑圧が汚染しきっていない可能性の位相を見出そうとする構えへの移動、
要するに幻想をその極点において内破させることで想像の次元へと飛躍しようとする姿勢から幻想のゼロ地点に
向かって退縮することによって想像という領域へと遡行しようとする姿勢への移行、それらに通底する共通性として
共同主観性の諸前提が如何に欺瞞的に形成されているかという問題意識があることは疑いないと思うけどね。
そういった観点から断筆宣言を改めて読み返すと、今まで自分がやってきたことが全く正当に評価されて
こなかったという事実に直面した怒りのあまりに如何に筒井が自棄的に開き直ってしまったのかが
分かるというか、まあ、中上が物語それ自体が差別の温床になることもあると昔言っていたけど、事象の
個別性や多様性を一定の有標の下に観念的に表象させ、そこに回収しきれない余白部分を思いっきり
切り捨ててしまう文学的やり口が往々にして差別の現状を加速させる遠因として機能してきたというのは
言うまでもないことだが、しかし、そんなことは筒井も分かり切った上での差別的表現なんだから、それを
汲まずに例外的事態だけを取り上げてウダウダと叩きこんでれば表現の自由云々という文学装置を取り巻く
尤もらしい大義名分へと居直りたくもなるでしょうよ。そもそも断筆解除以降の作品、言語で分節化された
世界における言語内存在としての自意識が自らの心理状態を言葉として雨音の転変の中に過剰に見出す
「敵」の最終部や「走る取的」を探偵小説的に再構成した上でそこに夢世界に象徴される不気味な肌触りを
付け足していく「恐怖」とかを見ても分かるように、案外において自意識の諸問題、つまりそれと表裏関係に
ある「もっともらしいこと」「自然らしいこと」及び想像ならざる幻想への批判的視座は欠けていないんだし。
まあ、しかし、もう筒井も七十近いしね。最後まであのままであり続けることは谷崎じゃあるまいし難しいん
だろうが、どうでもいいから早く新刊を買いたいわけですよということでおわり。
25 :
吾輩は名無しである:02/02/06 16:20
( ゜Д゜)ポカーン
26 :
吾輩は名無しである:02/02/06 17:50
なんかこの過剰な文体、以前文学板で見たことあるような・・・
「谷間の豪族」(魚籃観音記)を読み返してみたけど、「家」(将軍の目覚めた時)
の頃からみると、筒井さんも随分と家の中を自在に歩けるようになったんだなあ、
って感じ。相変わらず、世間からは大分離れてるみたいだけど。
28 :
吾輩は名無しである:02/02/08 04:31
>>27 「家」の頃の、濃密な文体が「谷間の豪族」にはなくなっちゃって、なんかうすっぺらい印象が。
29 :
吾輩は名無しである:02/02/08 12:23
>27
わははは
あまり読まないけど
ミラーマンを立ち読みしたらけっこう面白かった。
>>28 やっぱ、筒井さんの中で、あの手の文体の時代は終わったんでしょうかね。
近ごろは、極めて平易な文体によるマジック・リアリズムの実現が筒井さんの
目指すところ、なのかなあ。
32 :
吾輩は名無しである:02/02/09 05:08
>>31 「邪眼鳥」は、あの濃密文体だったね。あれが最後かな。
33 :
吾輩は名無しである:02/02/13 14:31
34 :
吾輩は名無しである:02/02/13 22:23
ジュブナイルなので物足りない>「愛のひだ」
35 :
吾輩は名無しである:02/02/14 12:43
「愛のひだ」なんて略し方するとすごく卑猥なんですけど(w
36 :
吾輩は名無しである:02/02/14 12:49
スランプになると子供相手の商売に逃げる、
そーいう作家多すぎ。
筒井って孫でも生まれたの?
37 :
吾輩は名無しである:02/02/14 20:14
>>36 「愛のひだ」は別に子供相手の本とは思えないけどなあ。むしろ万人向け。
「わかもと」といい、新作といい、新たなる読者層を開拓しようとしてんのか?
>>37 よく分かんないけど、なんか筒井さん、ディケンズを意識してる気が。大江が「キ
ルプの軍団」書いたときもそうだったみたいに。
(1)その社会批評は稚拙で事実認識に欠け、ばからしい楽天観にもとづいている。
(2)扇情性を強調し、ありそうもないことをつぎつぎに書き、かつ全般的にリア
リズムに乏しいので、彼の小説は「小説」の規範を犯している。
(3)彼の小説は人物の内面生活を探求することができない。
(4)彼の小説は「小説」の規範を犯している。おそらく、芸術に十分な注意を払
わずに書いたに違いない。こんな小説家は大道芸人であって芸術家ではない。
(5)彼の小説は性関係を描くことができない。
(6)彼の作品は教養ある読者に興味あることを何一つ述べることができない。
(7)センチメンタリズムに訴えるとき、彼の文体は耐えられない。
これって、ディケンズ否定時代のディケンズ評らしいんですけど、なんか否定的
筒井評って感じも、しませんか?
当然、いまディケンズはすっかり見直されちゃってるわけですけど…、筒井さん、
意識してないかなあ。
39 :
吾輩は名無しである:02/02/18 17:18
本を読まない小中学生でもテレビや映画で作品を知られてて、しかも俳優という
パワフルな作家って筒井先生くらいだろうな。
「北条時宗」の時の無学祖元という坊さん役で突然出てきた時には驚いたけど
思わずニヤけてしまった(ww
40 :
吾輩は名無しである:02/02/19 13:43
>>38 出たての頃から、売れてからもそう言われ続けたと
本人はぼやいている。
風刺小説なんて書いてないのに、って。
41 :
吾輩は名無しである:02/02/20 22:11
最近は以前ほど自分のことを「SF作家」と言わなくなったね。
42 :
吾輩は名無しである:02/02/20 22:33
「定年食」はいい。人肉食なのに残酷さを感じさせない。
生活の営みさえ感じさせる。
43 :
吾輩は名無しである:02/02/20 22:37
44 :
吾輩は名無しである:02/02/20 22:53
じゃあ筒井は非国民か?
45 :
吾輩は名無しである:02/02/21 00:56
>>43 つうか、初めてのベストセラー”(と本人が書いてた)も岩波からじゃん。
よく考えたらもう12年も経ってるんだね。「わかもとの知恵」があれ以来の
ベストセラーとはちと寂し過ぎる。
46 :
吾輩は名無しである:02/02/22 21:13
わかもとの知恵って売れたの?
47 :
吾輩は名無しである:02/02/22 22:59
>>49 ありがとう。ベストセラーだったんだな・・。
51 :
吾輩は名無しである:02/02/27 02:12
>>41 『敵』なんか読むとねぇ、SFとは言いたくない心境かも。
少しずつ老いの足音が近付いてきてる?
大江と同じで、自分自身の締めくくりを考え始めなきゃ
いかんようになる時期か?
>>51 言いたくない、ってこともないと思うけど…。
けど、なんでSFの作家だけ「SF作家」って特記しなきゃいけないのかも、よく分からないよね。
締めくくりってことなら、きっと随分前から考えてると思うな。
もう何年も前から(弟さんが亡くなった頃から?)「死」が前面に出てきてるとも思うし。
「驚愕の広野」よかった!
人に勧めて読ませたら「退屈」っていわれた!
54 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:02
「文學界」3月号に筒井論が載ってるぞage
55 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:03
56 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:04
57 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:08
ああ、なるほど。
しかし「驚愕の荒野」、評判いいですね。
しょうじき、ラストのページで泣きそうになった。
マイベストは
1.「驚愕の荒野」
2.「鍵」
3.「馬の首風雲録」でした。
もういっぺんでいいから、本格SF書いてほしいなあ、筒井には。
59 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:36
脱走と追憶のサンバ虚人たち虚構船団の三冊読んでみるか
ずっとパソコンの横に置いたまんまだから
60 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:42
もう一度、ナンセンス・ギャグ書いてほしいなあ。
精神病院から患者が抜けだして大騒ぎになる話の上を行くやつ!
61 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:52
俺が主人公じゃないファンタジー書いて欲しいな三人称の
翻訳調の文章でちっとも前衛的じゃない古典的な
ストーリー展開もありきたりのやつで原稿用紙1000枚くらいで
なんのパロディでもなく筒井老人の頭から出た空想の世界で
62 :
吾輩は名無しである:02/03/03 23:45
筒井は今大作『ハルマゲドン』を書いていると想像してみる
筒井は今大作『虚構船団の出航』を書いていると想像してみる
64 :
吾輩は名無しである:02/03/06 01:41
ここ筒井オタが多いはずなのに「虚航船団」を「虚構船団」と
書いてる輩が多いのがやたら気になる。
筒井は今大作『ポスト構造主義による「虚構船団」分析』を書いていると想像してみる
筒井は今大作『ポスト構造主義による「ユリシーズ」分析』を書いていると想像してみる
67 :
吾輩は名無しである:02/03/06 21:47
筒井は今大作『ドデカデカデカドデカデカ、フクフク』を書いていると想像してみる
68 :
吾輩は名無しである:02/03/06 21:53
「悪魔の辞典」の翻訳・・・誰も期待していないんじゃないかなあ・・・
69 :
吾輩は名無しである:02/03/06 21:57
大学入試の英語で200点満点中20点しか取れなかった男が翻訳とはね。
70 :
吾輩は名無しである:02/03/08 17:29
71 :
吾輩は名無しである:02/03/08 18:05
一通りレスを読んだつもりなのだけれど、
岩並商店から本を出したってことは例の「覚書」を交わしたの?
おれは筒井康隆に人生狂わされた典型だけれど、
最近名著を改竄した屁たれ商店が「覚書」をのんだとは思えないもので.
どうなんでしょうか.宜しければお教えください.
72 :
吾輩は名無しである:02/03/08 21:34
>>68 一応期待はしてるけど、本音を言えば、翻訳してる暇があったら新作書けと言いたい。
「黒人差別をなくす会」をパロディにしたドタバタコメディ、書いてくれないかなあ。
俺に関する噂 は、つまらんかった。
くたばれPTA も、つまらんかった。
75 :
吾輩は名無しである:02/03/10 19:31
短編は全体的にそれほど楽しめなかった。
「虚人たち」とか「夢の木」あたりの長編が好き。
76 :
吾輩は名無しである:02/03/10 22:34
78 :
吾輩は名無しである:02/03/10 22:40
胃をこわしたのは何を書いているときでしたかね。あれからすこしという
気がしたものですが。
残像に口紅を だと思われ
80 :
吾輩は名無しである:02/03/10 23:29
>79
ありがとうございます。使える50音が段々減っていって最後はがん。ん。とかで終わるやつ
ですね。あの頃までは本当に面白かったような。
81 :
吾輩は名無しである:02/03/11 01:49
>>80 「夢の木」執筆中、自分の精神の深層へのダイヴで
相当たいへんな思いをしたというのも、読んだことあります。
82 :
吾輩は名無しである:02/03/11 02:41
初期のドタバタ作品って、今読むとあまり笑えない。時代が変わったのか、俺が
大人になったのか。
大人になったと言うか年老いたのだよ
ドタバタは書く側も読む側も
年をとるとその身体性を楽しめない
84 :
吾輩は名無しである:02/03/11 13:46
あとパプリカで白髪になったよね筒井さん。
85 :
吾輩は名無しである:02/03/11 15:17
開高健スレが筒井スレ化しているのでこっちに話題をふります。
筒井が「エロチック街道」あたりから前衛化したんだけど、断筆宣言後に
浅田彰なんかにぐちょぐちょにこき下ろされてた。でもってそのルサンチマン
からか、最近は東浩紀あたりを持ち上げてるっていうんだけど、どうんだんろう?
個人的には筒井の「讀書ノート」(正式なタイトル忘れた)でずいぶん
前衛小説について教えてもらったので感謝してる。
86 :
吾輩は名無しである:02/03/11 15:30
前衛化したのは塙さんとの出会いが大きかったのかな?
そのあと「中隊長」や「エロチック街道」書いて塙さんの励ましのもと「虚人たち」を
書いたらしいね。
俺はむしろ前衛化したあとの筒井康隆が好き。
87 :
吾輩は名無しである:02/03/11 15:59
>前衛化したのは塙さんとの出会いが大きかったのかな?
らしいね。彼の死を語ったエッセイはなかなかよかった。
>俺はむしろ前衛化したあとの筒井康隆が好き。
僕は急激に前衛化しつつあったころがいいな。「バブリング創世記」、
「エロチック街道」のあたり。もちろん「虚人たち」(クレジオの「巨人たち」
をふまえた)やら「残像」あたりもいいけど。「驚愕の曠野」も。
「文学部唯野教授」あたりから、あれ?って感じになってきたような。無防備に
開示しすぎたのか。自己模倣というか、「芸」で書いていたような気がしない
でもない。筒井節が鼻についてきたのか。
88 :
吾輩は名無しである:02/03/11 16:05
そういえば開高スレで出ていた「玄笑地帯」de駆け出しの渡辺直巳の批評に
対して反論していたな。「誤読」に関してだったが、内容と形式の分離に関
してだったが。そのころは「渡辺」って書いていたけど、だんだん「股鍋」
とかって書くようになったんじゃないかな。たぶんずいぶんとやりこめられ
たんだろう。あの頃から筒井は目をつけられていたんだろうな、今思うと。
「文壇一の理論派」みたいなのを気取っていた様子もあるし。
>>78-80 『残像に口紅を』にくわえ、『文学部唯野教授』が重なったためです。
90 :
吾輩は名無しである:02/03/11 19:13
「俗物図鑑」の続編はいつだっけ?
91 :
吾輩は名無しである:02/03/11 20:55
>>86 つまらんことだが、経過的には
1「中隊長」
2「遠い座敷」
3「虚人たち」(連載途中で塙氏死去)
4「エロチック街道」
となる。
92 :
吾輩は名無しである:02/03/11 22:58
93 :
吾輩は名無しである:02/03/12 15:21
断筆宣言解除後の作品はどうなん?
個人的に「敵」はそれほどでもなかったけど
「邪眼鳥」とか「RPG試案」はかなりよかった。
特に「RPG試案」のいかにも平凡な中年夫婦の生活からはじまって
だんだんと不条理でシュールな世界に落ちていく感じがよかった。
んで今日は古本屋で「恐怖」買ってきた。
俺は「敵」と「邪眼鳥」以外はそんなに・・・
95 :
吾輩は名無しである:02/03/12 21:35
「邪眼鳥」は映画化してほしいなあ。
「佐市」はホーキング青山がぴったりだね。
…あ、でも体動かないか。
96 :
吾輩は名無しである:02/03/12 21:41
>>91 なるほどなるほど。「エロチック街道」は塙氏へのオマージュでもある
のだな。
断筆以降はあんまり・・・でも復活してほしい。枯れてほしくないな。
>>92 「家」はそれら(
>>91)より前の作品です。
て、ゆーか皆さん若い。知らなすぎぃ〜
たしかに、塙氏の影響(裏で大江氏)で、ラテアメ文学を意識したもの
(虚人たち等)が出てきた訳ですが、それ以前から彼は勝手に前衛して
わけです。
「家」は筒井短編ベストのひとつですね。
98 :
吾輩は名無しである:02/03/12 22:11
>それ以前から彼は勝手に前衛してわけです。
ふむふむ。俺はそのあたりの時系列がごっちゃになってるかも。なんせすごい
昔に読んだから。「バブリング創世記」もよかったな。「鍵」はもちろん
だけど「鬼」もよかった。
「家」はたしかによかった。
山下洋輔とか赤塚不二夫とかそっちの影響もあると思われ
「家」は山下洋輔作曲でレコードがある。
スティーブ・ライヒみたいな曲だったりする。
「家」は現在入手可能な本ではどれに収録されているのですか?
>>100 「将軍が目覚めた時」新潮文庫
結構力作揃いの短編集では、と思う。
>>101 わかった「名無し」でいくよ。
しかし、そんな事
>02:44
に書き込んでる貴方もどーかと思うぞ
103 :
吾輩は名無しである:02/03/13 18:33
>「家」は山下洋輔作曲でレコードがある。
へえ、そんなのあるんだ。貴重だろうな、それ。
すべては中村誠一からはじまるのか?
105 :
吾輩は名無しである:02/03/13 19:17
例の「ヘメオコシ」とかの言葉(なんってったっけ?)は中村誠一が
思いつき、坂田明が磨きをかけ、タモリが芸にしたと、こーゆー流れだったか?
>>106 ハナモゲラだね。
ジャズミュージシャンの言語感覚。
音楽家だから意味はなくても音だけで言葉を楽しんじゃうんだね。
全冷中とか なつかし〜
昔はよかったな〜
107 :
吾輩は名無しである:02/03/13 21:22
>>106 おお、ハナモゲラ! あれでタモリが延々と相撲中継やるっていうテープを
持ってた。「西の方、ヘメレモソ。東の方、メグレモラ、スメリアって、メグレモラ
の勝ち」とか。
全令中!! あったねえ!! 山下洋輔の初期エッセイも素晴らしかった。
今でも売ってるのかなあ、ヨーロッパツアーの話とかまた読みたい。
108 :
吾輩は名無しである:02/03/13 21:29
坂田明の曲で、「沖のてずるもずる」ってのがある。音楽雑誌でタイトル
見かけただけで約10分間笑いが止まらなかった。「てずるもずる」って
なんですか? 知っている人がいたら教えてください。
残念ながら曲は聞いたことない。
「家」のレコード買ったんだけど、プレイヤーがなくて聴けない…。
それにしても、「家」を書いた昭和46年から、塙氏に出会って「中隊長」「遠い座敷」を書く56年まで、
10年という間隔が開いているわけだけど、「家」は筒井氏の中でも10年を先取りしてたって感じだよね。
97さんの言うとおり、あれは確かにベスト短篇のひとつ。
ただ、残念なことに最近本屋で「将軍の目覚めた時」を見かけたことがない…。
110 :
吾輩は名無しである:02/03/14 02:09
最近は文庫も絶版が多いようだね。
10年前ならほぼ全て入手可能だったのに。
風俗の変化による影響も大きいのかな。
知識と想像力さえあれば今でも十分楽しめるけど、
そこまでして読む人も少数だろうし。
>>97 なんでアンタに書き込みの時間をとやかく言われなあかんの。
んじゃ、何時に書き込んだらよろしくて?
>て、ゆーか皆さん若い。知らなすぎぃ〜
とか言ってるわりには
>「将軍が目覚めた時」新潮文庫
なんて書いてるし(w
ハズカチイヨ。
>>110 そうなのかなあ。残念だなあ。
ただ、一説によると、文庫の絶版は第2期筒井全集出版の前ぶれともいうし、または
改版(文字を大きくしたり)の前ぶれともいうが…、真相はどうなんだろう。
>>111 あっ、そうかあ。「将軍の目醒めた時」かあ。109でおれも間違えた。
>>111 ばかばかばか。また間違えた。「将軍が目醒めた時」だっ!
恥ずかしいから、もう寝ます。
115 :
吾輩は名無しである:02/03/14 02:38
久しぶりに「夢の木坂分岐点」を読んで、「家」「遠い座敷」「エロチック街道」
が筒井さんの最深部から生まれた短篇であることを再認識。
>>111 そんなに青筋立てなくても。マターリと逝こうぜ。最近いい感じだから、
このスレ。
文庫ってもともと重版にかかるコストを極力少なくして名作の絶版を
回避するのも狙いのうちだった筈だけど、やはり昨今の活字離れと
BOOKOFFの台頭の影響は大きいんだろうか。
118 :
吾輩は名無しである:02/03/14 03:00
ブックオフいったら「虚航船団」のハードカバーの古ーいやつが100円で売ってたので
文庫版持ってるのに記念に買ってしまった。
おれもさ、この前ブックオフで100円の表紙のかたい
やつ、見つけたよ。
ナントカ教授っての。ペラペラっとめくって
難しそうだから買わなかったよ。
ここに書きこみしてるひとみんなすごい
アタマいい人ばっかりでびっくりだよ。
おれ中卒だからバカなんだ。仕事も
ゴミ焼きの汚い仕事。としももうすぐ40で
でもヨメサンいない。
でもパソコンは少しはできるんだ。(弟に教えてもらって)
みんなの書きこみすごい。おれぜんぜん
わからないもん。書いてあること。
でもね、ツツイは昔、好きだったよ。
猫を池に捨てる話とか、金玉(下品でごめん)が風呂のせんに
吸いこまれる話とかおもしろかった。
はじめて書きこんだからすごく緊張してる。
ごめんよ、長長と書いて。許して。
最近は全然読んでないよ。読みたいけど
「柿ノ木坂事件」を前、買ったけど、ぜんぜん
理解できなかった。恥ずかしいけど。
何かおすすめあったら教えてください。
120 :
吾輩は名無しである:02/03/14 07:23
>>119 「柿ノ木坂事件」じゃなくて『夢の木坂分岐点』。丸谷才一も対談で同じよう
な間違いをして訂正されていたけれども。
121 :
吾輩は名無しである:02/03/14 13:47
>>119 「すらすら斜め読みされて数時間で消費されるような本書いてたまるか」
みたいなこと筒井本人もいってたし俺も筒井の小説って他の作者の小説と比べていくらか難解だと思うよ。
最近のでは「邪眼鳥」なんか実験的でありながらそれほど長くなく楽しく読めると思う。
122 :
吾輩は名無しである:02/03/14 13:52
>>119 >ナントカ教授っての。ペラペラっとめくって
「文学部唯野教授」だな。
俺も読んだけど講義部分はサパーリだったから最初はストーリー部分だけ読んだよ…
123 :
吾輩は名無しである:02/03/14 14:14
おれは結果的にあれで文学理論を勉強したよ。
筒井康隆本人はそういう読み方をしてほしくなかったみたいだが(とどっかで書いてた)。
124 :
吾輩は名無しである:02/03/14 14:32
あれ読むまで文学部ってただ「夏目漱石」や「太宰治」を皆で音読してるのだと思ってたよ。
文学部ってああいう勉強するんだね。
俺法学部だけど他学部の友人は「法学部では六法をひたすら読み込んでいる」と思っていたらしい。
125 :
K医大受験生 ◆0JrTCntg :02/03/14 16:33
ブックオフで、渡辺の「Hello Goodbye 筒井康隆」
買ったぞ。650円。ちょっと高いな。
渡辺罵倒を、あれだけしてるのに、
渡辺の「虚航船団」批判に反論してないのは、ちょっと……ってな感じ。
またしっかりと読んでないから、なんともいえないけど。
「噂の真相」に「虚航船団の逆襲 ミニコミ版 パート2〜渡辺〜」
でも書いてりゃ面白い(笑)んだけど。
マトモに批判せず、罵倒だけだからね。やっぱ天才だ、筒井は。
126 :
吾輩は名無しである:02/03/14 17:30
「Hello Goodbye 筒井康隆」って「筒井康隆」のコーナーの所によく置いてある。
筒井康隆の書いた「Hello Goodbye」というタイトルの小説だと勘違いされているような…
筒井のテーマ本流から外れてるのは承知だが・・・
「旅のラゴス」がとにかくことさら面白かった。
ストーリーテラーとしても凄いと思った。
おっさんの発想じゃないよ、いくつだ、奴は。
128 :
吾輩は名無しである:02/03/14 20:30
残像に〜は凄い。
映像化どころか翻訳も不可能なんだぞ。
129 :
吾輩は名無しである:02/03/14 21:32
>>127 「旅のラゴス」は、確かに超虚構系とか夢系ではないけど、ラテンアメリカ文学
の影響下にあるという意味では、それらともリンクするんじゃないかな。
筒井氏も「ラテンアメリカ文学の大衆小説的な側面から受けた影響で書いた」み
たいなこと言ってたし。
130 :
吾輩は名無しである:02/03/14 23:34
ブコフで『幻想の未来』『ホンキイ・トンク』『ウィークエンド・シャッフル』『わが良き狼』(角川文庫版)
『驚愕の曠野』『エンガッツィオ司令塔』(ハードカバー)を全部100円で購入。
読むぞー。
131 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:07
>128
おれはあの内容にあのタイトルをつけた点が美しいと思った.
これ,射ん所有ひひょー
>130
そういえば以前やふーオークションで
『ネオ・ヌルの時代』文庫本全三巻を¥1500で買った.
自慢になるのかどうかよくわからないが自慢としておこ.
132 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:09
「驚愕の曠野」は文庫版出ているのでしょうか?
中の装丁つうか文字組みはハードカヴァーと同じ?
133 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:13
神戸のXBECでの山下洋輔トリオのコンサートで奥さんと一緒に見かけた。
「お、筒井だ、筒井だ」ってね。漏れはちょうど鞄に文庫本を入れてたんだけど
声をかけられなかった。残念。もう10年以上ほど前の話ですが。
>>132 河出文庫ですね。う〜ん、書体はどうだったろう?
しかし、これも入手難ですか?文庫「将軍「が」目醒めた時」絶版とは驚きです。
筒井康隆の文庫ぐらい本屋にいくらでもあるだろって
感じでいたのですが、もーそんな時代じゃ無いんですねぇ
図書館にならあるであろう全集で「家」だけ読んでみたら?
>>119 「パプリカ」中公文庫なんかどうです?
発刊当時は例の断筆宣言と重なったので
あまり話題にならなかったようなのですが、
集大成的最良作との評が固まりつつあるようです。
(と思う。)
135 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:52
>>134 書体じゃなくて、ハードカバーは巻物風にページの下半分しか使って
なかったよね。文庫もああいう感じですか?
筒井絶版か・・・一時期はずらーっと並んでいて壮観だったのに。
136 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:56
>>134 地方都市の図書館には、筒井全集など望むべくもない、というところも多いのでは(わが町も同様)。
むしろ、「新潮現代文学」第78巻の方が、置いてある可能性は大きいかも。
137 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:58
>>136 「なんじょれ」が入ってるやつね。えーっと、「なんじょれ」
はどの本に入っていたのだろう? ハードカバーでも文庫でも読んだことが
ないのですが。
138 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:02
>>137 「熊の木本線」は『おれに関する噂』。この文庫も、みかけないなあ。
139 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:04
>>138 ありがとう。「おれに関する」は読んだはずだが・・・覚えていない。
鬱だ。筒井の文庫はぜんぶうっぱらってしまった。後悔。
140 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:04
筒井は2ch見てないのかな。
141 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:10
>>140 昔の筒井氏なら見てそうだけど…。今は某ネットとかで「パソコン通信」してるぐらい
なんじゃないのかな。ちょっと寂しいが。
142 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:39
「パソコン通信」か・・・出でよ! 筒井!
2chへ降臨、煽りまくれ!!・・・って、空しいな・・・
143 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:42
断筆中は時間が余ってたので多少ネットサーフィンをしていたようですが、今はまた多忙になったので特にしてないようです。
確か以前、筒井さんと、小林恭二さんとか佐藤亜紀さんとが
一緒になってホムペやってましたよね?(今もあったらスマソ)
↑実は降臨
146 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:48
そうかあ・・・おい、読んでるんだろ、筒井康隆! 漏れの青春を返せ!
もういっかい、ひっくり返るような大小説を書いてくれい。
147 :
筒井康隆の名言:02/03/15 01:50
キーンキーン金玉の七不思議
148 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:51
たしかに筒井がROMってってもおかしくないな。
149 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:52
降臨か?<147 まさかねえ。
150 :
吾輩は名無しである:02/03/15 01:58
知ってるつもり
最後に筒井康隆さんの名言を聴いてお別れします
キーンキーン金玉の七不思議・・・筒井康隆享年68歳
151 :
吾輩は名無しである:02/03/15 02:04
知ってるつもり
最後に筒井康隆さんの名言を聴いてお別れします
ますますもって帆立貝・・・筒井康隆享年68歳
1日ですごい数の書きこみがあるので
びっくりした。
自分の書きこみ、(119番)読みなおして
すごく恥ずかしかった。
いっぱい間違えてるし。
でもみんな笑ったりバカにしたりしなかった。
うれしかった。
間違いを直してくれた人や
付け足ししてくれた人すいません。
邪眼烏とバブリカよんでみるよ。
勧めてくれてありがとうございます。
おれでも読めるかな。
あしたにでも本屋にいってくる。
昔、中学のときの担任が、おれがあまりにも
頭わるいもんだから何度も家に来てくれて
おまえ高校だけは進学しろよって言うんだけど
おれはうるせー、ってばかり言ってた。
じゃあこれでも読めって筒井康隆の本貸してくれた。
駅を乗り越した為にひどい目に会う話だった。
何度も何度も読んだ。面白かった。
それからその話を先生としたくて
そのためだけに学校へ行ったよ。
「武田、乗り越しはやばいよな」
「せんせーも、乗り越しだけはすんなよ」って。
二人だけに分かる会話だった。
また長長と書いてしまった。ごめんな。
許してな。
153 :
吾輩は名無しである:02/03/15 07:36
ええ話や。
>駅を乗り越した為にひどい目に会う話
「乗越し駅の刑罰」(題名違ってたらツッコミ宜しゅう)
ですねぇ〜
これ又、「将軍「が」目醒めた時」に入ってますなぁ....
155 :
吾輩は名無しである:02/03/15 08:42
>>152さんは本当に成績悪かったの?
ものすごくいい文章を書かれますね。
勉強ができる人と頭のいい人は違いますが
152さんは頭のいい人だと思います。
乗り越し駅の刑罰、うん、そのタイトルだった。
おれはあたま悪いよ、あたまいいだなんて。
でも、文章ほめてくれてすごくうれしかった。
ええ話って言ってくれてうれしかった。
でもオレは本当に勉強できなかったよ。
シンナーやら窃盗やら
先生やクラスのみんなに迷惑ばっかりかけてたよ。
心底のバカ。
中学の時のクラスのホームルームはね、
オレの議題ばかり。
「武田くんを立ち直らせよう!」
その議題をまとめたプリントが
毎週うちのボロ家のポストに入るんだ。
かあちゃんそれ見ていつも泣いとった。
ホント恥ずかしいハナシだよ。
邪眼烏買ってきたよ。
バブリカは売ってなかった。
少しづつ読んでみるよ。
また長長と書いてごめんな。許してね。
なんかイイ感じですね
158 :
吾輩は名無しである:02/03/16 13:50
たまご氏は本当に自分の頭が悪いと思っているのかな。
遠慮がちに身の上話を読ませる手腕は侮れませんね。
韜晦ですか?
159 :
吾輩は名無しである:02/03/16 13:54
どっちでもいいの<158
160 :
吾輩は名無しである:02/03/16 14:23
難しいな、と思えば読まなくてもいいと思う。
<邪眼鳥>
パプリカは長編だが、長編が苦手なら「エンガツィオ司令塔」だけでも
読んではいかがだろう。
たまご氏
161 :
吾輩は名無しである:02/03/16 15:10
『パプリカ』は傑作だが、ヒロインの名前をどうして千葉敦子にしたん
だろうな。同名のジャーナリストが実在したのに。あの癌で早世したバ
リバリのフェミニストを連想しながら読んでしまい、どことなく違和感
が残るのだ。
162 :
吾輩は名無しである:02/03/16 16:23
163 :
吾輩は名無しである:02/03/16 18:20
モルツのCMの裁判官の役やってたんだよな。
サングラスかけてないから全然分からんかったよ。
邪眼鳥の帯に「裁判だけでなく文学もやっております」とか書いてあったのは
そういう意味だったんだな。
164 :
吾輩は名無しである:02/03/16 21:02
>>158 韜晦が読めなかった&意味がわからなかったので
ネット辞書で調べちゃいました。
【韜晦】 とうかい
(名)スル
〔「韜」はつつみかくす、「晦」はくらます意〕
自分の才能・地位・身分・行為などをつつみかくすこと。
人の目をくらますこと。
「互に深く―して、彼豪族らに油断をなさしめ/慨世士伝(逍遥)」
なるほど。勉強になります。
素炭の韜晦も待つに如かず。
166 :
吾輩は名無しである:02/03/16 22:27
>>162 筒井氏本人の希望で、「文化人」ではなく「男性タレント」として登録してあるとのこと。
だからおれは、あの筒井氏は小説家筒井康隆とは別人格であると思ってる。
これもまあ、筒井氏の「韜晦」ってことで…。
167 :
吾輩は名無しである:02/03/16 22:34
168 :
吾輩は名無しである:02/03/16 22:48
>>166 文化人として見て欲しいというのがミエミエなので「韜晦」ではありません。
「いやらしい」というべきでしょう。
169 :
吾輩は名無しである:02/03/17 01:16
ホリプロのプロフィール、
最新作は『最後の伝令』『パプリカ』って、おい!
最後の方には私のグらんパまでかいてあったけど。
170 :
吾輩は名無しである:02/03/17 02:50
最近また、はまって読みあさってるよ。
公式サイト行けば今まで出た本の詳細分かるけど、
単行本未収録なんかの情報集めたサイト知ってる人いたら教えてほすい。
検索したけど筒井関係のサイトってひどく少ないのである。
171 :
吾輩は名無しである:02/03/17 04:44
昔、筒井倶楽部入っていた人いる?
昨日はゴミが少なくて仕事が速くおわったので
弟夫婦のいえによってきたよ。
ここに書いてあるむつかしい言葉が
分からなかったのでパソコンもっていって
弟に聞いてきた。(このパソコンも弟のおフル)
なんか改築工事してて
本の重さで家が傾くから補強するって。
お医者だからね弟は。アタマいいんだ。
だからおれはなんでも分からない事は
弟に聞くようにしてる。
ここの掲示板見せたよ。弟は、
「掲示板っていうのは一つのテーマ
にそってみんなではなし合うものだからね、
こうちゃんの身の上話なんかは
あまり書いてはダメだよ」
っておこられたよ。みんなごめんね。
邪眼鳥むつかしい。
最初の3ページくらい読んでほとんど
分からない。
文に、丸はあるけど点が全然ないよ。どうして?
おれには無理なのかな。
エンガチョ司令塔のほうがやさしいの?
173 :
吾輩は名無しである:02/03/17 11:41
「たまご」、イイ!!
ネタだとしてもうまいぞ。
174 :
吾輩は名無しである:02/03/17 11:51
安芸乃島 腕力:70
体力:66
スピード:44
技:64
筒井康隆 腕力:24
体力:15
スピード:18
技:12
武蔵丸 腕力:94
体力:82
スピード:60
技:60
175 :
吾輩は名無しである:02/03/17 11:57
栃東 腕力:83
体力:85
スピード:87
技:88
筒井康隆 腕力:24
体力:15
スピード:18
技:12
貴乃花 腕力:93
体力:96
スピード:86
技:93
176 :
吾輩は名無しである:02/03/17 12:15
筒井康隆 腕力:24
体力:15
スピード:18
技:12
突っ張り:28
しこ力:25
ぶちかまし:22
けたぐり:12
立ち合いの変化:25
土俵際の粘り強さ:16
塩の量:40
年齢:68
前マワシを取ると力を発揮する。
178 :
吾輩は名無しである:02/03/17 15:02
>>172 私は今、筒井さんの「愛のひだりがわ」を読んでいます。
(値段が高かったので、図書館で借りてきました)
この本はとても読みやすいですよ。
179 :
熱液浴夫 ◆XeNzSMRo :02/03/17 16:14
無責任なカキコはもうせんぞ俺は生まれ変わった誰の名も騙らんぞ
「愛のひだりがわ」は読む気がせん阿保らしい
>>178 うちの近所の図書館「愛のひだりがわ」
置いてないんだよなぁ。
読みたいのだけど。
頼めば置いてくれるんだろうか・・・
「愛のひだりがわ」面白く読んだので
あげ
ときます。
因みに初めて出合った筒井作品は「蟹甲鮮」。
中学の図書室にあった短編集(ポルノ惑星…だっけ)。
良かったのか、悪かったのか…
>>180 私がいつも行く市立図書館にもなかったけど
リクエストしたら買ってもらえました。
さっき読み終わったのですが、子供向けの「七瀬ふたたび」かな、と思いました。
おもしろかったです。
ドラマ化したら、やはり真田老人は筒井さんが演じるのでしょうね。
183 :
吾輩は名無しである:02/03/18 03:23
文庫判「将軍が目醒めた時」古本屋で発見。
…字、小せぇよ!!!!!!!!!!!!
なんで同じ新潮文庫でも字の大きさバラバラなんだろうか。
184 :
吾輩は名無しである:02/03/18 18:38
>>183 版が昔のまんまだから。
増刷が多ければ改版で字が大きくなることも。
奥付を見るとそういうのが結構あるよ。
「平成八年十月八日第四十七刷改版」とか。
新潮文庫は多分、1981年あたりから字が大きくなってると思う。
むしろちっちぇえ方がいい>字
家族場面とかになると大きすぎ。イラつく。
>>135 文庫版には単行本のときになかったイラストがついてる。
上半分が空いてるのはおんなじ。
「邪眼烏」だの「バブリカ」だのネタくさいな<たまご氏。
まあでもいい感じだから許す。
187 :
吾輩は名無しである:02/03/18 21:31
あれっ、「たまご」さんって、179で「熱液浴夫 ◆XeNzSMRo」さんに変化(ヘンゲ)したの
かと思ってた。
188 :
吾輩は名無しである:02/03/18 21:45
>>187 「たまご」が変化したのは「老人と海馬鹿にした奴殺す」だよ
190 :
吾輩は名無しである:02/03/18 23:42
熱液=老海=たまご?
そりゃあないでしょう。最初の等号は○だろうけど。久々の厨房、からかうと
楽しいよ。
191 :
吾輩は名無しである:02/03/19 01:09
しかし
「邪眼鳥」の最初の3ページ読んだだけで
地の文中の読点がいっさい省かれてる事に
普通、気付くかね?
筒井を読み慣れてるならともかく。
192 :
吾輩は名無しである:02/03/19 02:30
ところで。どころか、まで省いた小説の件はどうなったのかね
193 :
吾輩は名無しである:02/03/19 11:48
俺は。や、だけでなく「や」更には゛や゜すらも省いた小説を読みたい。
っも。
195 :
吾輩は名無しである:02/03/19 13:30
虚航船団の第三部で部分的にやってたな。
。も、も「も」も”も”も!も?も改行も何もないままにえんえんと書き連ねていく技法。
197 :
吾輩は名無しである:02/03/19 23:01
、と。って短編てゆーかエッセイみたいなのがあったね
ってゆーかそれ虚人たちじゃないのか
198 :
吾輩は名無しである:02/03/19 23:24
>>195 ツツイのソーいう内輪意識みたいなもんが大嫌いだ。
199 :
吾輩は名無しである:02/03/19 23:30
?誤爆?<198
200 :
吾輩は名無しである:02/03/19 23:32
@@@@ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(゜д゜@ < バーゲンセールのついでに200げと!
┳⊂ ) \____________
[[[[|凵ノ⊃
◎U□◎ =3 キコキコキコ
202 :
吾輩は名無しである:02/03/20 00:14
『串刺し教授』収録。
203 :
吾輩は名無しである:02/03/20 00:54
ちなみに、平石氏の「大事典」だと、「句点と読点」は小説に分類されている。
204 :
吾輩は名無しである:02/03/20 01:03
>>195 「虚航船団」の前に「春」でやっていた。♯とか♪とかナチュラル(記号が
ない…)とかはあったが。
>>203 全集ではどっちだったっけ。単行本では確かエッセイ集(「言語姦覚」だっ
たか、「着想の技術」だったか)に入ってたような。
>>204 全集は第24巻「ジーザス・クライスト・トリックスター 点景論」に、
単行本は202さんの言うとおり『串刺し教授』に収録。
206 :
吾輩は名無しである:02/03/20 01:14
筒井さんの公式ホームページに載ってる「クラブ221」で見たのですが、「かゆみ」
と「危険なムード」という未発表作品の原稿が某コレクターの手に落ちているとの
こと。2作品の原稿は、その後どうなったのでしょう。筒井さんの手元に無事戻っ
たのでしょうか。ご存じの方います?
ああ、上全く見ずに書いちった…。というか何故かそこだけ読み飛ばし
てる…。ウソ情報スマソ。
で、全集ではやっぱ「小説」のところに入ってるの?
208 :
吾輩は名無しである:02/03/20 01:20
>>206 「かゆみ」というのは新潮文庫『くたばれPTA』所収「かゆみの限界」
とは別の作品なのかな。
209 :
吾輩は名無しである:02/03/20 01:20
ま、メタフィクションって言えんことは無いわなあ
210 :
吾輩は名無しである:02/03/20 01:24
>>207 やはり「短篇」に分類されてるみたいです。
筒井氏自身「ダンヌンツィオに夢中」か何かで言ってたみたいに、結局、作者が
小説だと主張すれば、どんなにエッセイのごとく見える文章でも、それは小説で
ある、ってことなんですかね。
>>204 そうだよん。
ところで『サブ・テキスト』に収録されている「ポスト構造主義による『一杯の
かけそば』分析」って小説? エッセイ?
同じ『サブ・テキスト』に入ってる「100の質問」で唯野教授が「小説作品」って
言ってるけど…。
212 :
吾輩は名無しである:02/03/20 01:26
>>208 「かゆみ」は「かゆみの限界」の元になったショート・ショートみたいです。どこかの
雑誌でボツになって、そのまま行方不明になったのだとか。
>>211 「大事典」でも「ポスト構造主義による『一杯のかけそば』分析」は小説みたいですね。
あ、それと細かいけど、未発表作品は「かゆみ」じゃなくて「かゆい」。うるさくて、
申し訳ない。
↑いや、結構大事。
>>213 「ポスト構造主義による…」はパロディなのだから、
明らかに小説に分類されると思われ。
216 :
吾輩は名無しである:02/03/20 22:48
わたしはたまごさんを信じます
217 :
吾輩は名無しである:02/03/22 01:07
ここに書き込んだ時点で、たまごさんはあのたまごさんでしかない。
例え当人が「あれはネタです」と書き込んだにしても、たまごさん
はあのたまごという名の書き込みとともにたまごさんである。あはは。
それにしても「吾輩は名無しである」っていう人、よく書き込んでるなあ。
218 :
吾輩は名無しである:02/03/22 01:29
あ、その「吾輩は名無しである」という人はその。私でして。はは。ははは。え。書き込み過ぎだなんてそんな。困りますこまります困りま。
いや、217さんは名前欄に「吾輩は名無しである」と
書いて書き込んでる人のことだよ。
たしかに多いよねぇ
面白いぞ!ここの住人
221 :
吾輩は名無しである:02/03/23 21:33
「虚人たち」は難しい。いまだ読破ならず。
222 :
唯野教授より下がっちゃシャレにならんので:02/03/25 23:37
アゲ
>>211 新潮文庫「着想の技術」読まれたし
223 :
吾輩は名無しである:02/03/25 23:50
さっき「定年食」読んだ。感動した。
ところで、作中に登場したお祝いの歌
こゆれどもはいにつれはじなし
ありがたやなひとのぐれすおんみ
わがのみちにくとなりさあばいぶ
やまにくれさとのはもにしらげ
かにばるのならいめでたや
かにばるのならいめでたや
を、誰か意味解説して下さいませ。最後の文句以外意味解らないので。
224 :
吾輩は名無しである:02/03/25 23:58
>>223 意味は解りませんねえ。
これは筒井氏得意のハナモゲラ語だと思います。
意味の解る人はよほど感性のいい人でしょう。
もっとも私には最後の文句もわかりませんが。
定年の年を越えても恥ずかしいことではない
ありがたいことであるよ、人間が優美な神となるのだから
我々が生き残るための血となり肉となる
山の中にこもって、人里の音曲を知らないようではいけない
食人の慣習はめでたいものだ
食人の慣習はめでたいものだ
226 :
吾輩は名無しである:02/03/26 00:13
225は神。
又は、筒井研究家の第一人者であろう。
227 :
吾輩は名無しである:02/03/26 00:14
>>225 うまい!!
なるほどいわれてみるとそんな気もしてきますね。
3行目などには感銘を受けた。
私は考えても解らないと思って適当に読み飛ばしていましたが、なるほどうまい訳があるものだ。
228 :
吾輩は名無しである:02/03/26 00:15
いや、それほどでも(汗 研究家じゃないですよ、ただの一ファンです。
たぶん、筒井は新約聖書の最後の晩餐の場面を思い浮かべながら書いたのでしょうね。
「ぐれす」=「grace」で、「grace」には「神の恵み」とか、「食前の神への祈り」
という意味があります。このあたりが解読の鍵かと思います。
4行目はいまいち納得できていないのですが・・・
「家」の唄って、どんなんでしたっけ?
「一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、
それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これは
わたしの体である」。また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して
言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは罪が赦されるように、多くの人
のために流される私の血、契約の血である(後略)」」(マタイによる福音書より)
231 :
吾輩は名無しである:02/03/26 00:36
>>229 手元に無くうろ覚えなんざんすが。(ツッコミ宜しゅう)
じゃぱねえず
(繰り返し)
さいぷりぃす(繰り返し)
だった記憶が...
232 :
吾輩は名無しである:02/03/26 01:18
>>231 そんな文句あったね。
いちおうLPもCDも(山下洋輔のフラスコBOX)持ってるけど、あれどこにしまったっけ。
「家」がタモリのレコード・デビューだったね。
>>225 おお、有り難うございます。二行目、三行目にそのような解釈があるとは・・・
あの作品は名作ですよね。人肉食に嫌悪感を抱かせない・・・ナニガ
ちなみに、巨大な水上建築の住民の生き様「家」の歌の場面は次のようでした。
・・・何階か上の天井に滑車が取り付けられ降ろされてきたロープに材木が
くくりつけられると男達はやたらに下属音や導音の多い不安定な節回しの
歌を歌いながらロープを引き始める。
じゃあぱ ねえず
じゃあぱ ねえず
さいぷ りいす
さいぷ りいす
これが二度繰り返されると女子供が短三度の和音で合唱に加わる
じゃあぱ ねえず
じゃあぱ ねえず
さいぷ りいす
さいぷ りいす
さらに熱がこもれば板の切れ端で床や柱をうちならす者もあり・・・
かつて劇団員だったせいか、筒井作品には音楽的なものも多い。
235 :
吾輩は名無しである:02/03/26 10:48
236 :
吾輩は名無しである:02/03/26 19:54
ハア!
237 :
吾輩は名無しである:02/03/27 00:51
>233
>さいぷ りいす
ってのはヒノキ(CYPRESS)じゃないかな?
238 :
ますます深まる謎!名編「家」:02/03/28 00:16
うー、気になる! 「家」が手元にない!! 鬱だ。
しかし、一時期の荒れ具合からすると信じられないくらいにマターリ良スレになった
ものだ。
240 :
吾輩は名無しである:02/03/28 00:48
「家」は去年ブコフで100円で買った『デマ』って本に入ってたよ。
この本あんまり見かけないけど、レア?そうでもない?
デザインが和田誠で。
241 :
吾輩は名無しである:02/03/28 01:11
>『デマ』
それ実験小説集って特別に編んだものじゃなかったか?
「家」「デマ」それに「上下左右」ってのが入ってねーか?
(マンション断面見取り図小説(笑))
242 :
*名無し*@240:02/03/28 01:26
主婦と生活社内 番町書房
てとこから出てる>『デマ』
「上下左右」は入ってないよ?
243 :
吾輩は名無しである:02/03/28 01:28
「デマ」は少しレア。「発作的」ほどじゃないけど。
「デマ」は実はLP(があるのよ、これが。佐藤允彦が作った)がかなりレア。俺は中古屋で見つけて買ったけど、後にも先にもその1回しか見たことがない。
244 :
吾輩は名無しである:02/03/28 01:28
番町書房? そんなのあったのか。しらなかった。
245 :
*名無し*:02/03/28 16:49
>>243 LPってどんな内容なのYO?
詳細キモー
「家」はいろいろな読み方ができる名作短篇だと思う。
ちなみに、もっともつまらない読み方は、あれを文壇小説として読むこと。
隆夫を筒井康隆、下田老人を文壇の大御所(小林とか福田とか)、各階を文壇のランク、
1階の2つの階段を「直木賞」「芥川賞」と解釈して読むと、話がかなり矮小化されて
しまう…。
248 :
吾輩は名無しである:02/03/28 22:19
そもそも「家」の時代設定はいつなのだ?
雰囲気からすれば明治大正の様だが。
何故外の世界を「聞いてはいけない」のか?
249 :
吾輩は名無しである:02/03/28 23:12
「家」みたいな日本の「民俗ものSF」で面白いの、ありますか?
筒井以外でも可。
>>248 雰囲気は確かにそうだけど、「月」が砕けていたりするから、最終戦争のあとなのかなあと思ってました。
「聞いてはいけない」のは禁忌に触れるからでは。
>>249 「民俗もの」かどうかは別として、「遠い座敷」なんかは若干雰囲気が似ているのでは。
結局、筒井氏の夢物は、連なる座敷がベースにあるんですよね。
ファンタジーでは、「座敷ぼっこ」なんかも…、ちょっと違うかな…。
そういえば、「家」で茜が着ている「筒袖」が、「座敷ぼっこ」にもちょっと登場するんですよね。
新庄先生の郷里の女の子が着ていたって。
「筒袖」は、筒井氏にとって思い入れのある着物なんでしょうか。
251 :
*名無し*:02/03/29 00:34
>>250 >筒井氏の夢物は、連なる座敷がベースにあるんですよね。
あ、『夢の木坂分岐点』もそうだったね!
252 :
吾輩は名無しである:02/03/29 00:50
>各階を文壇のランク、1階の2つの階段を「直木賞」「芥川賞」
逆にその解釈面白過ぎぃ〜!
なんか物理か数学の法則のパロディ?って思とりました。
わたしも
>>250さんの解釈が普通だと思ってます。
砕けて色んな形にみえる「月」がかっての「地球」。
でも、あれ変に設定解釈しちゃうと面白くないですよねぇ〜
あのわけのわからん妙な雰囲気に浸っていればよろしいかと。
「驚愕の曠野」も雰囲気似てますよねぇ。
他の作家ではちょっと思い付かないです。
253 :
吾輩は名無しである:02/03/29 00:59
>>251 「夢の木坂分岐点」は、「遠い座敷」や「エロチック街道」がふたたび顔を出していて、
旧来の読者には奇妙な懐かしさがありますよね。
座敷、っていうことから考えると、「谷間の豪族」もやはり夢系の作品なんでしょうね。
>>252 面白い、と言ってもらえると光栄(?)ですけど、あの解釈は、本当に作品をつまらない
ものに感じさせてしまう禁じ手だと思います。
結局「家」は、252さんのおっしゃるとおり余計な解釈を施さず、あの雰囲気にひたるの
がベストなんでしょうね。
そういえば「驚愕の曠野」、似てますね。あれは何度読み返しても、いい作品だなあと感
じます。
255 :
吾輩は名無しである:02/03/29 01:13
「驚愕の曠野」のファンが多いですね。もしかしてこれがベスト1?
短いけど、筒井のいいところのすべてが含まれていたような気がします。
SFであり、かつ文学としても実験的であり、その実験的な形式と内容が
見事に一致しているし、言葉遊びもあるし、何よりもロマンにあふれている。
「驚愕の曠野」
子供のとき、この本読んで、怖かった。
薄い本なんだけど、この物語の世界がずっと広がっているような
気がして。荒涼とした世界。
257 :
吾輩は名無しである:02/03/29 01:18
異議ナシ!
中長篇では『驚愕の曠野』、短篇では『家』が一番スキ。
258 :
吾輩は名無しである:02/03/29 07:17
『家』の住民が荷下ろししながら歌う歌。
時計仕掛けの不景気風も 自転狂った水の世も
鼻の小皺であしらって 漕いで戻った昔の人が
月のかけらに残した物は 黄楊の櫛やら地酒やら
自転狂った水の世、から察すれば天変地異後の地球、ともとれるが
その割には物資は不足している様子はない。
我々とは異なる時空の明治大正時代、だと解釈するのが妥当だろうか。
259 :
吾輩は名無しである:02/03/29 09:21
W.ギブスン(7月に新作"Pattern Recognition")
ファンのみなさん、SF板にも書き込みにきてね。
260 :
吾輩は名無しである:02/03/29 21:30
僕はあのジュブナイル物も結構好きでした。
「ときかけ」とかじゃなくて、「ミラーマンの時間」とか、未来が分かるペンの
話とか。ミラーマン〜って顔半分が痣で、鏡を顔の中央において、痣がない顔を
見るのが楽しみとか、ジュブナイルものとは思えぬ屈折ぶりだし、後者のギャン
ブル、金儲けやりたいほうだい、というのも良かった。
後期のむずかしめの作品もいいけど、初期のショート・ショートとかにも印象的な
のがありました。
また書こう。
筒井康隆は自意識過剰。
断筆してりゃいいのよ。
262 :
吾輩は名無しである:02/03/29 22:14
>>261 筒井なら自意識過剰でない作家なんているのか、と返しそう。
263 :
吾輩は名無しである:02/03/29 22:20
『家』の話をしなさい。
264 :
吾輩は名無しである:02/03/29 22:24
>SF板
あそこのはやっぱ充実してますなぁ〜
>初期のショート・ショート
「二人の印度人」!
しかし、ショート・ショートもだが短編が素晴らしい。
「トラブル」「マグロマル」「最高級有機肥料」
衝撃的でありました。
>筒井康隆は自意識過剰。
>断筆してりゃいいのよ。
わ、この2作品は知らないなぁ〜
やっぱまだ埋もれた初期の名作があるのですねぇ〜
私は「脱走と追跡のサンバ」が、筒井作品における虚構世界の原点だと思う。
虚構の側から現実を捉え直そうという、文学としては決して新しくない手法が、
フロイトと言うよりはユング的な、類型的で懐かしい感じを伴った風景の中で
展開されていく彼のスタイルが、この作品において出来上がったに違いない。
266 :
吾輩は名無しである:02/03/30 15:27
「脱走と追跡のサンバ」には、現実世界に対する閉塞感がありますね。
アニメの「エヴァンゲリオン」などに通じそうなあの感じ。
その後の年月の経過が「現実を凌駕する超虚構」を生んだのか…。
「現実世界に対する閉塞感」に関しては『新宿コンフィデンシャル』がいい味を出した傑作だと思います。
267 :
吾輩は名無しである:02/03/30 22:47
話を『家』に戻して申し訳ないけど…。
>>258 おそらくは食材であろう「屍体」を伝馬船が運んでくることを考えると、それ以前に
多数の「屍体」が発生する出来事があった筈。とすると、多分それは月を破壊し、地
球の自転を狂わせるほどに大規模な戦争だったのだろうと思う。
「我々とは異なる時空」ということには違いないと思うけど。
あっ、確かに「新宿コンフィデンシャル」は、いいですね。書かれて30年にもなるの
に、全然古びてないし。
268 :
吾輩は名無しである:02/03/30 23:57
ぼくはあの「高能化した猫が住んでいるはずだ」という言いまわしに感じ入りました
こんな言い方をするオジサンというそんざいは たしかに田舎に行くとあった気がします
こういうリアリティのあるセリフや会話はうまいですよね 「異なる時空」をそいうデテール
の描写で持って書くところがいいと思います。
269 :
吾輩は名無しである:02/03/31 02:26
「家」の屍体は、「驚愕の曠野」同様、やはり塩漬けにしてあるんだろうなあ。
けっこう、怖い。
海に魚はいるらしいのに、それだけじゃ満足できないのかな。
>>264 遥かな昔、「ふたりの印度人」を読んで、「次に日本人でノーベル文学賞を受ける
のはこの人だ」と思った。いま考えるとちょっと恥ずかしいけど、それぐらいびっ
くりした作品だった。
270 :
吾輩は名無しである:02/03/31 02:34
しかし、「家」がハルマゲドン後の世界だとはどうしても思えない。
人間関係はそれなりにまったりしているし、海に魚はたくさんいる。
死体を食料としているらしいが、主人公の少年は飯が炊ける匂いを
嗅いでいるのだ。だとすれば米もあるはず。そしてラストシーン、
彼は漂流しながら蜜柑を食べる。果物も有るのだ。
彼は茜に会えたのだろうか?
>「ふたりの印度人」
あれも「家」「遠い座敷」等と同様に夢ネタらしいです。
しかし、筒井氏も夢は、そまま書いても十分に文学になると
自信を持って言いだしたのはずっと後ですね。
(「夢の木坂..」の前後じゃなかったかな)
271の続き。
ま、「家」発表当時は夢で見た情景をそのまま書いたのでは
小説にならんであろう、考えていたんでしょうね。
で、なんとなくSFぽっい背景を臭わす、又は暗示させる
描写をさりげなく混ぜて不思議な雰囲気の物語に
している訳ですね。
273 :
吾輩は名無しである:02/03/31 04:10
「家」について。
どこを探しても「屍体」を食料に
してるなんて描写はない。
深読みしすぎ。
274 :
吾輩は名無しである:02/03/31 09:55
作家としての態度がどうの、断筆がこうのって話になると崩れるけど、個々の
作品の話題になるとやっぱり筒井は強いね。あらためて見なおした。
しかし、手元に作品がないのが、鬱。
でもって、話題になるのが昔の作品ばかり、しょうがねえか。
ハルマゲドン後の世界の話といえば、世界が水没して主人公が鰓呼吸するやつ、
題名なんといったっけ?なんともいえない閉塞感があって、読んでるだけで
息苦しくなった覚えがあるなあ。ラストも絶望感満点だし・・・。
276 :
吾輩は名無しである:02/03/31 17:06
「霊長類 南へ」も絶望感満点だけど、あれはいかにもSFっぽい道具立てだった。
あとがきを読むと、自分でもそれは自覚していたようだけど。
その後は、同じ絶望感、終末感でも、より観念的なほうへと深く突き進んでいったように思う。
277 :
吾輩は名無しである:02/03/31 18:03
>276
貨物船の船倉で潰れてゆく避難民がえぐかったな。
278 :
吾輩は名無しである:02/03/31 18:04
>>275 それは安部公房だと思いますよ。
>>276 あの当時は「終末もの」が流行ったんです。内外で。なんせいつ核戦争が
起こってもおかしくないって感じだったのよね。テレビでもそーゆー特集
ばかりだった。
>>275>>278 いやいや、安部公房じゃなくて筒井康隆にもあるよ。
角川文庫「ウィークエンドシャッフル」収録の「碧い底」だね。
水が汚れていて深呼吸が出来ない海の世界の話でしょ。
280 :
吾輩は名無しである:02/03/31 20:25
>>274 一般書籍板の筒井スレにも書いたが、CD-ROMで全集出してほしい。
4800円くらいで。
ゆったりした読書には向かんかもしれんが、過去の作品で気になる
ものがある場合、すぐ確かめられてよい。
ところでこの板向けじゃない質問かもしれんが、筒井康隆ってどんな
楽器ができるの? ドラムとかやる話が昔あったけど。
本人が良く自慢している演技力は、これはひどいと思う。台詞棒読み
で、滑舌悪いしさ。文士劇以下。すぐやめろ。
281 :
吾輩は名無しである:02/03/31 20:38
「家」は、現在手に入り安いものでは
何に収録されているのでしょうか。
282 :
吾輩は名無しである:02/03/31 20:38
283 :
吾輩は名無しである:02/03/31 20:47
284 :
吾輩は名無しである:02/03/31 20:49
>>281 手に入りやすいかどうかは分からんが新潮文庫『将軍が目醒めた時』
>>279 それそれ。
小便を我慢する話はラストに爽快感満点の放尿シーンがあるからいいが、こちらは
読んでる最中の窒息感が読後も継続してくれるから救いようがない・・・。
>>279 >角川文庫「ウィークエンドシャッフル」収録の「碧い底」だね。
あれえ、そうだったか。忘れてた。間違いなく読んだはずなんだけどな、
「ウィークエンド・シャッフル」、鬱だ。「女菩薩団」も入ってたよね、たしか。
筒井のクラリネット好きは有名(昔は)、一時期は山下洋輔らと演奏してた
らしい(もちろん冗談で)。腕前は・・・クラリネットは難しいからね。
どうなんでしょ? 誰か聞いたことのあるひといますか?
もう20年くらい前、NHKFMのラジオドラマで「ジャズ大名」やってたなあ。
そのドラマで筒井さんクラリネット吹いてたな。腕前はどうか知らんけど、おもしろかったな。
映画のほうは音楽を筒井さん担当してるようだけど、観てないので吹いてるかはわからん。
映画は結構評判いいみたいなんで今度観てみようっと。
>>271 「現点」のインタビューでも、そのように言ってましたね。「『家』や『中隊長』
を書いたときは、まだ模索してた」って。「遠い座敷」「虚人たち」「エロチック
街道」と書き継ぐ中で夢の小説化に自信を深めて、その総決算が「夢の木坂〜」っ
て感じなんでしょうかね。
けど、筒井氏はユングを読んでるわけだし、68年発表のつげ義春「ねじ式」なん
かも読んでたと思われるから(自分でも描くぐらいですから)、夢の文学性につい
て確信はあったんでしょうね。ただ、世間(というより文壇?)がついてこられる
かどうかが問題だっただけで。確信がなければ、仮にも純文学雑誌初掲載作品とし
て、「家」の題材を選びはしなかったでしょうし。
>>287 「ジャズ大名」は、筒井作品の映画化としては、出来がいいと思います。けど、
あれも公開時はB面映画、だったんだよなあ。岡本喜八監督なのになあ。
289 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:34
で、結局「家」の時代背景はいつなの?ハルマゲドンはあったの?
しかし、「家」が収録されている文庫本に載っている作品、
「乗越駅の刑罰」は実に後味が悪い。
290 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:37
>>270 「彼は茜に会えたのだろうか?」
約10年後に根岸の温泉隧道で再開し、しっかりと抱きあったままで百メートル余の
急な傾斜を一気に滑降したそうです。
いいなあ…。
291 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:42
>>289 「家」に、答えは、ないでしょう。自己完結してる作品じゃないから、読者が
それぞれに想像力を駆使して、愉しめばよいかと。
だから、どんな誤読も許されて然るべき。
292 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:45
>>287 たしか筒井は吹いていたはずです。スチールで見たことがあります。
>>288 >夢の文学性について確信はあったんでしょうね
たしか、どこかのエッセイで書いてましたよね、真面目に考察していた。
どこだっけ? 僕の頭の中では、当時中沢新一やら注目していた「マラヤの
夢理論」なんかの話と並んであるのですが。忘れた。筒井は元々はフロイト系だった
けど、次第にユングが入ってきたようですね。夏目漱石や内田百閧フ一部の
作品をのぞいて、筒井の一連の夢モノほどに、夢を小説化するという難題を克服
しているものはなかなかないでしょうね。
293 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:45
>>289 「乗越駅の刑罰」の
後味は決して良くはないが、奇妙なカタルシスがあるのも不思議。
294 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:48
>>273 たしか親父がきれるシーンで「屍体」への言及があったような。
いま手許に本がないんだけど、誰か持ってるひとおしえて……
>>292 多分、「ユング『文芸と心理学』をめぐって」という「着想の技術」所収の
エッセイだと思います。
292さんが挙げておられる夏目・内田にうんうんと強く頷きつつ、ぼくとし
ては、あとつげ義春も挙げたいです。
296 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:51
短編では「乗越駅の刑罰」の評判がいいみたいですね。
いつかベスト10をやってみたい、このスレで。誰かpart1から数えて
くれないかなあ、このスレに出てきた作品のタイトルをさ。もっとも
カキコ回数の多い作品はなんだったか? オマエがやれって? 考えて
みます。
297 :
吾輩は名無しである:02/03/31 21:56
隆夫が父親に「伝馬船は、どこから、材木や、食べものを、とってくるんだい」
と尋ね、父親が静かに怒る寸前、母親が「どうせ大きくなりゃ、いずれは。だっ
て、前もって、少しは知っとかないと。何も知らないどいて、それで島へ行って
から、いざ屍体の」と「口をすべらせ」る部分かと。
298 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:00
>>296 SF板では、こんな感じです(3月14日集計)。
26票 旅のラゴス
22票 七瀬シリーズ
19票 関節話法
18票 虚構船団
14票 家 エロチック街道 夢の木坂分岐点
13票 驚愕の荒野
12票 霊長類南へ
11票 残像に口紅を 脱走と追憶のサンバ
10票 俗物図鑑 パプリカ
9票 朝のガスパール 我が良き狼 走る取的
8票 薬菜飯店 遠い座敷
7票 トラブル 敵 経理課長の放送 文学部唯野教授
文学板だと、多少入れ替わりがありそ。
299 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:01
>294
「伝馬船は、何処から食べ物や材木を取って来るんだい」
母親が腰を浮かせたと思うほどに大きく身じろぎした。
「あんた」彼女は父親に言った。「教えてやっても別に。どうせ
行かなきゃ。先じゃ。」
姉も箸を休めて父を眺めた。父だけが黙って食べ続けていた。
母がうわずろうとする声をおさえさらに言った。「どうせ大きく
なりゃ、いずれは。だって、前もって少しは知っておかないと。
何も知らないどいて、それで島行ってから、いざ屍体の」
すぐ口をすべらせたことに気づいた彼女は自分の唇に手の甲を
強く押し当てた。
沈黙が続いた・・・・
しかし私はどうしても、住民達が屍体を食っているとは思えません。
第一戦争で大量の死者が出たとしても、屍体はすぐに腐って無くなってしまう
でしょう?
300 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:09
>>298さん。素晴らしい!! 旅のラゴスか。くそ、読み返したい!!
ついでに300げと!!
文学板でもやりましょう!!
301 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:09
>>299 確かにそうだけど、やはりこの部分を読むと「屍体」は相当なタブーに関わっている
ことは明らか。とは言え、まさか屍姦に用いられているはずもなく、とすればやはり
喰ってる、という推測ができる。
302 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:16
>>299 >>301 まさか、「島」ってのが「ミクロネシア」ならぬ「ネクロフィリア」って名前
だなんてことはあるまいな。どっかで筒井さん本人が、ミクロ〜とネクロ〜を
取り違えてどうの、とか書いてたけど。もしそうなら、屍体、姦ってるぞ。
いひひひひひひ。
303 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:21
やめてくれェェェェェェ!
「家」のマッタリイメージを崩すなァァァァァァ!
>>290 確かに「家」の茜と「エロチック街道」の妹は、どちらも主人公(筒井氏)のアニマって言って
いいんでしょうね。
305 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:29
もし筒井の作品世界へいけるなら、と考えると、大半の世界は
行きたくないのだが、「薬菜飯店」だけは行ってみたい。
レベル低くてスマソ。
「薬菜飯店」にも首肯しつつ、ぼくとしては前出「エロチック街道」の「温泉トンネル」に是非とも乗ってみたい。
湯女(?)ぬきの、健全なる温泉としてで、構わないんだけどな。
307 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:39
>>292 いや、映画版では吹いてないはず。かわりに山下洋輔が一瞬出てくる。おもちゃのピアノを叩いてます。
日比谷野音での「ザ・ウチアゲ」では、山下洋輔や坂田明、小山彰太、武田和命、中村誠一、タモリらを従えて吹いたんじゃなかったっけ。
308 :
吾輩は名無しである:02/03/31 22:41
>>304 んでツツイストたちの集合的アニマは七瀬、ということかな。
山下洋輔編『筒井康隆断筆祭全記録』の附録のCDで筒井氏のクラリネットが
聴けますよ。
死にたくはないけど、「トーチカ」の遊戦をしたいなあ。
死なずにってのは贅沢か。
311 :
吾輩は名無しである:02/03/31 23:51
新潮文庫の筒井作品ってほとんど絶版になってません?新潮に限った話ではにかもしれないけど。
312 :
おれんとこが、:02/03/31 23:56
田舎だからかも知れんけど、新潮文庫「将軍が目覚めた時」本屋
にあったよ。店頭在庫はまだ以外とあるんでは。探してみて。
「家」「乗越駅..」だけでなく
>>266さんが挙げてる「新宿コン
フィデンシャル」もあるし、他もすべて傑作だよ。最高の短編集
じゃないかな?
しかし、どーして「家」にそんなに整合性のある背景説明を
求めるの?あれには端からそんなモノ無いと思うけど。
小説手法的には、
あれの背後に広がる世界が途方無く謎だらけになるよーになる
ようにあえて曖昧な事ばかり書いてるのよ。
313 :
吾輩は名無しである:02/03/31 23:57
古本屋には結構あったりするんですけどね。
314 :
吾輩は名無しである:02/04/01 00:16
>>312 ごもっともなご意見だが
ただ漠然と作品を読むより
いろいろ考えて読んだ方が
たのしいと思う。
315 :
吾輩は名無しである:02/04/01 00:25
>>314 もちろん。
ただあんまり時代背景時代背景ってゆーものだから。
(ま、あれは人間だとすれば遠い未来のお話っしょ?)
316 :
吾輩は名無しである:02/04/01 00:32
「家」という小説内における現在のお話。
エロチック街道は、小説も良いんだがカセットブックも果てしなくイイよね。
でも聴き過ぎるとカセットテープは劣化するからCD-R化して聴いてる。
74分のCD-Rでは少し足りなくて困ってたんだけど、最近は80分メディア
なるものが出回るようになったので、とぎれなく録音できるようになって
更にヨイ。
318 :
吾輩は名無しである:02/04/01 00:47
CD羨ましい。「カラス」はカットして「エロチック街道」だけ聴きたい。
それにしても、なんで「カラス」とのカップリングなのかマジ不思議。
319 :
吾輩は名無しである:02/04/01 01:05
「ヤセサソリ」は、かなり食いたくない部類に入る食品名だ。
320 :
吾輩は名無しである:02/04/01 01:10
けど、「権太夫」と「丁太夫」は、ちょっと呑んでみてもいい部類に入る酒名だ。
321 :
吾輩は名無しである:02/04/01 03:43
>>305 >>306 >>310 歳くったら、『敵』みたいな老後をおくるのも、ひょっとすると悪くないかもしれない。
さみしいけど、2chのROMをしながら。
冷麺くいたいぞ。
322 :
吾輩は名無しである:02/04/01 15:15
>>299 地面に埋めとくと岩塩で塩漬け肉になるんです。
>>321 預金残高が三百万になったら回線切って首吊って
逝ってヨシですか?
切り口が1cm角で、長さ10cmほどの飴色をした塩辛い干物って、
実際に探してみると意外と無いものだね。
材料は何を使っているのだろうか。
>>309 断筆祭といえば、8年前のちょうど今日がその日だったりする。
325 :
吾輩は名無しである:02/04/01 23:41
「顔面崩壊」の文体にやられた
326 :
吾輩は名無しである:02/04/02 00:05
「家」「遠い座敷」「エロチック街道」みたいなのもいいけど、夢つながりだと
「夢の検閲官」もいいよね。
餓鬼のころ読んで、ちょっとほろりとさせられたのを憶えてるよ。なつかしいな。
327 :
吾輩は名無しである:02/04/02 01:29
ああ、「夢の検閲官」ね。奥さんに読んでもらったら、「基地外の書く小説だ」って
言われて書きなおしたやつね。あーゆー、泣かせるの、うまいね。
328 :
吾輩は名無しである:02/04/02 01:39
ぼくを通してくれて、ありがとう
330 :
吾輩は名無しである:02/04/02 02:00
>>329 気にしない気にしない。ずいぶん前のネタスレだよ。
でもな〜、このスレの最近の充実ぶりは瞠目って感じだけど、取り上げられている
作品は10年前くらいのものまで、なんだよね〜 「ラゴス」、「残像」、
「驚愕」くらいまでか。「唯野教授」あたりからは、さぱーりだよね。
漏れとしては、井上ひさしやら大江健三郎やらと露骨に付き合い出したころ、
つまり、岩波の「へるめす」に筒井が積極的に顔を出し始めたころから、いまいち
つまんなくなったのかなって感じている。なんか、一気に文化人てか、主流派に
なろうとしたってね。それまでは反骨って感じだったけど。
どうでしょ?
>>330 んー。。断筆直前の『パプリカ』は凄かったけどね。
最近の作品というと。。 大魔人。。 恐怖。。 天狗のなんたら。。 わかもと。。
ちょっと遡っても、エンガッツイオとか魚藍観音記とか? 駄目だな。。。
332 :
吾輩は名無しである:02/04/02 09:21
「愛のひだりがわ」は面白いと思うけどなあ。
333 :
吾輩は名無しである:02/04/02 16:21
最近だと「天狗の落し文」
これは短文集というのかな?一本の作品として見た方がいいのかな?
いい短文が入っていると思う。パーラメントの話とか好きです。
「最後の伝令」の「九死虫」とか(これは断筆前か)
「邪眼鳥」の家族関係が交錯する描写が続く中で、
登場人物が駅で「兄さん…」と声をかけられる場面があるんですが、
やられたと思った。ああいうの上手いなぁと感心する。
334 :
吾輩は名無しである:02/04/02 17:40
エンガッツィオ面白いじゃん!
335 :
吾輩は名無しである:02/04/02 19:03
草加ネタって3つぐらいあったような・・・なんだっけ?
>>330 ぼくの場合で言えば、多感な時代(今じゃすっかり…)に読んだ作品が、どうしても
強く心に残っている。
で、いきおい、その頃に読んだ作品ばかりを対象にしてレスを書いちまう。そういう
人って、ぼく以外にも多いんじゃないのかなあ。
だから、あと20年もすれば、「家」とか「エロチック街道」とかと並列的に、断筆
後の作品も論じられるんじゃないかと思うけど。
ほら、何ごとに限らず、オールタイム・ベスト10とかやると、古いのばかりが並ぶ
じゃん。
337 :
吾輩は名無しである:02/04/02 23:49
ちんぽこにバナナの皮をかぶせたのを奥さんにみせて、
はりたおされる話にわらた。<「天狗の落し文」
「エロチック街道」、「家」、「座敷ぼっこ」なんかのちょっとふわっとした感じの短編いいなあ。
最近のでそういう感じのってあったっけ。
339 :
吾輩は名無しである:02/04/03 19:17
>>338 谷間の豪族がそれに近いかな。「家」とくらべて文章も世界観も魅力も弱い気がするけど。
340 :
吾輩は名無しである:02/04/03 19:17
>>338 「薬菜飯店」(だったか?)の「ヨッパ谷への降下」あたりはどうですか?
341 :
吾輩は名無しである:02/04/03 19:18
>>341 ごめん。少し古かったかな。
>>338の例がもっと古い作品だったから…
それと、10代の頃は文庫でしか本を買えなくて、
やっとハードカバーが買えるようになった頃からが最近という錯覚があるんです。
ちなみに自分がはじめて買ったハードカバーは「虚構船団」。
当時18歳の予備校生で金がなくて書店の売場を何度も往復した記憶がある。
うわぁ、あれから18年も経っているのかぁ!まいったなぁ…
>>323 2メートルほどの長さの深海魚を干して、それを10センチほどに切ったもの、という気がする。
根岸舞子の漁港では、何かの漁のオマケとして、近年それが大量に獲れているのではなかろうか。
何か悪いことの前ぶれのようにして。
と、想像したりする。
344 :
吾輩は名無しである:02/04/04 01:28
俺もリアルタイムに買い始めて以降は最近、って感じだなー。
で、やっぱ「虚航船団」。
あの頃は、「筒井も虚人たち以降つまらない」とかみんな言ってたなあ。
345 :
吾輩は名無しである:02/04/04 01:52
>俺もリアルタイムに買い始めて以降は最近、って感じだなー。
おれも同じ。「大いなる助走」当たりからだいたいリアルタイム
(これもう来ないけど「たまごさん世代」って呼んじゃ駄目か?)
ただ、
>>298 のSF板で意外と「敵」が人気あるのね。
やっぱ読まなきゃ、って感じではあるね。
>「虚航船団」
>「筒井も虚人たち以降つまらない」とかみんな言ってた
そーでも無かった気がするけど...
ただ、渡辺直己は「虚航船団」から突然筒井批判やりだしたよね。
(「虚人たち」には高評価。)あと新聞でやった「虚航船団の逆襲」だね。
>>343 なるほど。深海魚ですか。
カワハギやアンコウの身を短冊に切って醤油漬けにした後に、天日で干したら
それらしいものができあがるかもしれないなあ。
うむ。とろりとした地酒と一緒に喰うとさぞ旨かろうな。食べ終わった後は、
大きな湯呑みで熱い茶を。
>井上ひさしやら大江健三郎やらと
だからあの3年続いた「へるめす」誌の対談は結構感動的だったよ。
348 :
吾輩は名無しである:02/04/04 02:21
>>347 >だからあの3年続いた「へるめす」誌の対談は結構感動的だったよ。
あの頃が我が世の春っていう感じだったのかな、筒井は。
僕的には「唯野教授」がみょーに受けたのがいけなかったのかな、と。
調子にのってポストモダンがどうのって言い出して、浅田彰なんかに
コテコテにやられてた。無残だったなあ、あれは。
しかし、「へるめす」の掲載記事って、その後どうなったんだろう?
かろうじて大江の「M/T」が文庫化されたけど。古本屋でも最近見ないね、
「へるめす」。
>>348 大健、井上とやった鼎談は『ユートピア探し 物語探し』として出版されたよ。
350 :
吾輩は名無しである:02/04/04 22:56
>>345 「敵」はぜひ読んでください。
個人的には文学板の皆さんにもお奨めできるかと。
352 :
吾輩は名無しである:02/04/04 23:08
ちょっとお聞きしたいんですが、筒井さんの小説で死刑反対がテーマの
ものがあったらしいんですが何というタイトルですか?
でもこの記憶もちょっと曖昧なもので、もしかしたら筒井さんの小説では
ないかもしれません。もしそうだったらすみません。
あと、その小説の概要なども教えてください。
353 :
吾輩は名無しである:02/04/04 23:13
「虚人たち」読み終わった。けっこう難しかったけど
電車の中で読んでて部長の猥褻語で爆笑してしまった。
あと、俺の気付いた限りでは、句点がひとつだけあったんだけど
誤植なのかな?それとも何か意味があるんでしょうか。
とりたてて意味のないような場所だったんだけど。
354 :
吾輩は名無しである:02/04/04 23:13
さあ、みんな思い出せ!!・・・俺は? 忘れた。死刑ねえ・・・あったような
なかったような。
355 :
吾輩は名無しである:02/04/04 23:19
>>352 「家族場面」の中にはいってる『天の一角』ではないかな。
殺人犯の死刑を被害者の家族が執行するっていう。
でも死刑反対がテーマでは無かったような気もする。
>>353 ほんと? どこかおせーて。
ちなみに雑誌連載のときには、いきなり冒頭に読点が出て来たりしてたから、
読点については筒井さん、最初はあまり意識していなかったみたい。
>>355 ありがとうございます! 読んでみます。
くそすれさがれ
359 :
吾輩は名無しである:02/04/05 01:12
「天の一角」だね。
「筒井ワールド」で舞台化もされた。
くそすれ
361 :
吾輩は名無しである:02/04/05 02:12
>>360 sageで書いたって下がるわけじゃないんだよ、ぼうや(W
>>361 今まで間違ってたよ。ほんと親切だなー。
さすがいい歳こいて部落差別を知らなかった筒井のファンだけのことはある。
今ごろマジックリアリスムとか実は役者だとかね。
筒井康隆を尊敬するよ。アイディア1つ「だけ」で長編書くんだもんな。
>>362 「いい歳こいて部落差別を知らなかった」というのは小林よしのりの誤謬なわけだが。
>>362 そのアイデア一つすら思いつかない厨房は黙ってな。
365 :
吾輩は名無しである:02/04/05 12:13
>361.363.364
頭の悪い厨房(362)なんか無視しろ、無視しろ、相手にするな!!
366 :
吾輩は名無しである:02/04/05 19:12
わ。読点と句点を書き間違えてた。鬱だ…。
>>356 文庫版の194ページの4行目です。
流れ的にも句点の方が相応しいような箇所なのに、
なぜかそこだけが読点なんだよな。
>>367 ありがとう。ぜんぜん気づかなかったよ。
きっと、ただの誤植なんでしょうね。
と、久びさに「虚人たち」をぱらぱらと読みかえす。おもしろい。
白紙ページになる直前の描写は、「脱走と追跡のサンバ」かあ。
こんなのもすっかり忘れてたよ。なつかしいな。
369 :
吾輩は名無しである:02/04/08 01:52
>調子にのってポストモダンがどうのって言い出して、浅田彰なんかに
>コテコテにやられてた。無残だったなあ、あれは。
ま、確かに浅田の方が頭良いだろうが、(あと、糸圭なんかも)
浅田が何か残しただろうか。所詮批評家なんてそんなモン。
370 :
吾輩は名無しである:02/04/08 09:30
漏れの高校のOBだというので、浅田の本を読んでみたが、さっぱりわからんかった。
今は古本屋で筒井文庫本漁りの日々を送っとりやす。
371 :
吾輩は名無しである:02/04/08 10:49
>>369 >浅田が何か残しただろうか。所詮批評家なんてそんなモン。
まさにそのとおりなんだよなー。でも浅駄やら空谷みたいな寄生厨の誤託を
ありがたがる人々のいかにおおいことか。
それはともかく、筒井はそーゆー若手(当時)の批評家からバッシングされ
るとは思ってなかったんだろう。それが本人にとってショックだったのでは?
そういう意味で、無残だったということです。糸圭よりも股鍋とかもね。
「玄笑地帯」で股鍋の誤読に関する煽りに真面目に答えていたよね。いまは昔。
372 :
吾輩は名無しである:02/04/08 12:08
373 :
吾輩は名無しである:02/04/08 16:53
>>372 そうです。在学中は天才扱いされてたらしいが、本を読んだ限りでは、意味不明な学者でした。
374 :
吾輩は名無しである:02/04/09 02:05
>股鍋
ただなんとか日記だかの文通読むと、殆ど師弟関係にあった感じも
伺えるのだよね。共に突然罵倒し合うようになった。あれ合意の上で
やってるんじゃ、と勘ぐることもあるんだけど?
375 :
吾輩は名無しである:02/04/09 02:18
>あれ合意の上でやってるんじゃ、と勘ぐることもあるんだけど?
どうなんだろうね(w なんかむかしの自民党と社会党みたいな話だ。
いずれにせよ筒井がポストモダンどうのこうのと声高に叫ぶようになって
から、小説のほうが枯れてきたような気がしないでもない。漏れはそういう
彼の発言をきっかけにポストモダン系に首をつっこむようになったんだから、
あんまり悪口言えないが。工房のころ。
筒井康隆はIQが高かったらしいね。
学生時代は母の着物を売って本を買う不良だったらしい
ミラーマンがすきだ。
377 :
吾輩は名無しである:02/04/09 23:34
>>376 父親の蔵書とか母親の着物とかをこっそり売って映画を観てたそうだ。
「不良少年の映画史」より
378 :
名無しさん:02/04/10 00:36
あれだ、あれ。オナニーすると瞬間移動しちゃうやつ。
絶頂の瞬間に好きな女の子のうちのリビングルームに移動しちゃって、
飛び出た精液がお父さんのコーヒーカップに「ぽちゃん!」
379 :
吾輩は名無しである:02/04/10 00:43
>>367 >文庫版の194ページの4行目です。
これ、1998年改版のやつな。文字が大きくなって。
380 :
吾輩は名無しである:02/04/10 00:52
381 :
吾輩は名無しである:02/04/10 00:57
>>375 オレも筒井に影響されて厨房のときフロイトを読んでみた。
すぐに挫折したけど。(藁
筒井の作品自体はかなり教育上よろしくなかったりするんだけど、
少年の知的好奇心を刺激する教育効果も随所にあったりするんだね。
筒井が理論に影響されてつまらなくなったのか、
つまらなくなってきたことの自覚から
理論に頼ろうとしたのか、微妙だけれど、
昔から演劇の方法論だのフロイトの精神分析だのを
利用していたひとではあるから、理論がつまらなくした
というより、後者なんじゃないかな?
382 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:00
>>379 持ってる「虚人たち」の文庫本それより古いみたいで、
何処なのかわかんないです。どんな場面?
383 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:04
郵性省。そうそれ。思い出した。
あときんたまがお風呂の排水溝にすっぽりはまって、七転八倒するやつ。
筒井文学の極み。
384 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:06
>少年の知的好奇心を刺激する教育効果
あと、あの人の読書日記なんかで、現代前衛文学翻訳モノにも
手を出したりした。
(こりはいまだに続いておりますyo...つん読も多いけど...)
385 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:09
>>382 なんかね、ヘイワード式オレンジピールについて
取引先の男と話してる、その相手の男の話す長い「」の中。
「(略)普通われわれは他人の問題にかかずりあうことを避けようとするのに
あの人はそうではなかった、きっとそういう人物として(略)」
386 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:22
>>385 単なる誤植だな。旧版では句点になってる。174ページ10行目。
ちなみに全集でも句点。107ページ上段12行目。
387 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:43
>>385-386 はいはい、早速確認しました。
>ヘイワード式オレンジピールをね。
ってなってます。<<旧版文庫
あれ確か読点無しもひとつのコンセプトだったですよね。
あと、原稿用紙1枚/分で物語進行だったっけ?
(よって気絶してる間は空白ページ。)
388 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:45
>>386 単行本もチェックしてみた。170ページ10行目、ちゃんと句点になってるよ。
スマセン
>「あの人はそうではなかった。きっとそういう人物として(略)」
になってます。の誤りでした。
390 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:52
>>ヘイワード式オレンジピールをね。
>
>ってなってます。<<旧版文庫
いや、そこじゃなくて。
391 :
吾輩は名無しである:02/04/10 02:06
新しい文庫では、
ヘイワード式オレンジピールをね。普通われわれは他人の問題にかかずりあ
うことを避けようとするのにあの人はそうではなかった、←ここが読点
となっています。
ほんとうにファンなんだったら
もう書くなって言ってやれよ。
生き恥晒させたいのか?
395 :
吾輩は名無しである:02/04/10 08:27
最悪の接触←かなりワラタ
396 :
プリンのお口がかわいい!:02/04/10 09:51
>>394 えー、書いてくれた方がいいな。
下手な芝居やられるよりは・・・。
うん、すごい大作をドカン!と書いてほしいなあ。
398 :
吾輩は名無しである:02/04/10 10:12
>>383 「陰悩録」だよね。
あの辺を読んだのはリアル厨房の頃だった。
なんか、すごくむずむずするような読後感。
と、あの「ママ」と僕の関係に興奮したものだ。
399 :
吾輩は名無しである:02/04/10 10:58
>>378 もともとは中村誠一のアイデアだったんだよな。
それを筒井康隆が札束で頬をぴたぴたやって買い取った、ということになっている。
400 :
吾輩は名無しである:02/04/10 21:14
401 :
吾輩は名無しである:02/04/14 02:30
「愛のひだりがわ」も「わたしのグランパ」も、「ジュブナイル」として
売るのは間違いじゃないのかなあ。
あれ、「高齢者が元気になる本」だよね。老人ホームで朗読会やったら、
大ウケすること請け合い。
402 :
吾輩は名無しである:02/04/15 00:27
今日、『歌と饒舌の戦記』読み終わったんだけど、
何か、俺、つまらなかった。
解説読むとなるほどと思うんだけど、どうも、楽しめなかった。
筒井さんゴメンナサイ、って、謝りたくなった。
勿論そんな必要はないけど。何となく。俺が悪いような気がして。
「読者罵倒」を思い出したりして。
403 :
吾輩は名無しである:02/04/15 05:02
俺も『歌と饒舌の戦記』はなんか普通っぽくて好きじゃない。
でも唯野っぽい人物は良い
404 :
吾輩は名無しである:02/04/16 22:52
>老人ホームで朗読会やったら、大ウケすること請け合い。
年取ったら着流しきて若いやつらの頭を杖で殴りながら歩く、とか言ってたなあ。
おそらくガイシュツネタだろうが。
405 :
↑う、404ゲットしそこねた...:02/04/16 23:05
>『歌と饒舌の戦記』
当時、虚人たち、虚航船団、夢の木、とナンカイが続いたので、
久しぶりにストレートなどたばたを、と言ってたね。
う〜ん、なんか洗練されてた印象はあったけど...
406 :
吾輩は名無しである:02/04/18 00:42
興味があったので買ってみたんですが、私は全然面白いと感じられませんでした。
ちなみに買ったのは「薬菜飯店」という短編集です。
選び方を間違ったのでしょうか?それとも筒井は全部こんな感じですか?
407 :
吾輩は名無しである:02/04/18 00:48
>>406 イタタタッ! はっきり言っちゃうとツツイはもう古いんだよ。
”内輪”感覚が鼻につく人には向いてないだろうな。頭でっかちだし。
文化人、文筆家、タレント、ツツイの肩書きはたくさんあるが、そのどれもが
ニセモノ臭い。狙ってるのか、自然とそうなっちゃうのを狙ってる風に
見せかけているのか。
408 :
吾輩は名無しである:02/04/18 00:52
>>407 ”内輪”感覚が鼻につくわけではないのですが、
筒井康隆ってちょっとオカルトな感じでエロい感じで下品な感じが売りなのですか?
ごめそなさい煽りじゃないです。
私が鼻につくのは別の所なのですが・・
>>406 ちゃう。筒井は極論すれば一作ごとに手法を変えてきた作家。
作品の全てが、常に新たな実験的内容を孕んでいる。
『幻想の未来』など、いまや古典的名作ともいうべき作品。
多種多様、数冊〜数十冊読んで筒井をわかったと思うのは
おこがましい。読者が「わかた!」と思った時はもう、
当人はずずっと先へ逝ってもうてる。そういう質。だから評価も
固定することはない。毀誉褒貶、時々刻々、定まらず。
410 :
吾輩は名無しである:02/04/18 01:01
>>409 なるほど。何故こういう作品で色んな人に評価されているのだろうと疑問だったのです
じゃ「幻想の未来」読んでみます
411 :
吾輩は名無しである:02/04/18 01:10
412 :
吾輩は名無しである:02/04/18 18:14
413 :
吾輩は名無しである:02/04/18 21:35
とりあえず「虚人たち」「虚航船団」「夢の木坂分岐点」「朝のガスパール」
あたりを読んでみてほしい。
414 :
吾輩は名無しである:02/04/18 22:35
「パプリカ」もよい。
415 :
吾輩は名無しである:02/04/18 22:39
>オカルトな感じでエロい感じで下品な感じ
お、こりは筒井作品を読み解く新しいキーワードかっ!
(普通は、SF、シュルレアリスム、どたばた、言葉遊び、かな?)
416 :
吾輩は名無しである:02/04/18 22:50
>>406 >>410 短編集だと、
「ベトナム観光公社」
「将軍が目覚めた時」
「エロチック街道」
辺りかな...(これは意見が分かれそうネッ!)
ただどんな短編集でも色んな傾向の作品が入っているので、
「薬菜飯店」が駄目だったら他のも同じかもしれない...
ま、波長が合わないって事でしょうねぇ
いきなり「虚人たち」を薦めるのはどうかと思う。
418 :
吾輩は名無しである:02/04/19 00:24
いやいや、あれでガツンとやられる人もいるでしょうし。
>>410はかえってあっち路線のほうがキくかもしれないですよ。
>>417 いかにも筒井作品に難しいものがあるような口ぶり(ププ
420 :
吾輩は名無しである:02/04/19 00:34
421 :
吾輩は名無しである:02/04/19 00:57
422 :
吾輩は名無しである:02/04/19 20:19
423 :
吾輩は名無しである:02/04/19 23:31
424 :
吾輩は名無しである:02/04/22 00:00
425 :
吾輩は名無しである:02/04/22 19:31
小説現代にインタビュー載ってる。
426 :
吾輩は名無しである:02/04/22 20:21
「日本以外全部沈没」もおもろい
「薬菜飯店」とジョジョ第四部のトニオのスタンド料理、
どっちが先でしょうか?という問題はがいしゅつ?
428 :
吾輩は名無しである:02/04/22 22:45
429 :
吾輩は名無しである:02/04/22 22:47
430 :
吾輩は名無しである:02/04/22 22:53
431 :
吾輩は名無しである:02/04/23 01:17
そーいえば高橋留美子もむちゃむちゃ筒井の影響を受けているらしいね。
とくに初期。
なつかしいな、「うる★やつら」
432 :
吾輩は名無しである:02/04/23 01:27
正直に言いましょう。未だに七瀬さんに萌えてます。
435 :
吾輩は名無しである:02/04/23 04:00
>>431 高橋留美子先生は筒井の名前出したの後悔してるだろうな。
かたや天才で、かたや無知な三文文士だもんな(w
そうそう、かたや一時期ウケタだけのミーハー漫画家で
かたや天才文士だもんな(稿
>>436 いかにも筒井ファンらしいレスだな。
その「らしさ」がどういうものかは言う必要もない。
439 :
吾輩は名無しである:02/04/23 17:48
辞書形式とか、もういいよね・・ ウンザリ
440 :
吾輩は名無しである:02/04/23 22:50
ああ、乱調文学大辞典とかね。
角川文庫版だと挿絵が全然関係ないから笑える。
441 :
吾輩は名無しである:02/04/23 22:53
>>439 ただ、かっての自作の反省のうえみたい。
今ならもっと面白く出来るとあった。
分量も普通の辞典並みらしい。
あと、別に驚きはしないけど、
ご本人的には書くべき事はみんな書いてしまった
とゆー心境であられるみたいね...
442 :
吾輩は名無しである:02/04/23 23:03
>ご本人的には書くべき事はみんな書いてしまった
けっこうまえから、そんなこと言ってるよ。
あれだね、ついに筒井の後継者は出てこなかった。と断言しちゃっていいのかな。
443 :
吾輩は名無しである:02/04/23 23:10
2chでガスパールみたいなのやってほしい。
>>442 こないこない、くるはずない。それが筒井だものさ。
大体ホンモノの文学者に後継者なんかあるはずもない、一回限り、
一代限り、エピゴーネンなんか成立しない・・・それが「文学」だす。
あ、ちょっと言葉があいまいだったかも・・・。
学者には派閥だの弟子だの後継者?だのありうるさかいに。
作家やな、真正の作家は、それぞれ一回こっきり。真似しようもない
独自性=文学。…同じ言葉を使って文章書いて、絶対的な個別性+
芸術性+普遍性、持てる? どうよ?>バカ同然のモノ書き夢想人間共
筒井なんか一般書籍でやれよ。
>>後継者
いないとも言えるし、気がついたら筒井もどきだらけに
なってしまった、とも言えるんじゃないの?
(例えばなんだあのクチュクチュなんとかってのは...)
それよか、筒井って誰の後継だったんだろって事?
時々見掛けるのが坂口安吾の系譜って説だけど、その辺どーなの?
448 :
吾輩は名無しである:02/04/24 00:34
辞書形式といえば、欠陥大百科って面白かったなぁ。
せいき<性器>
<生殖器>を見よ
せいしょくき<生殖器>
<性器>を見よ
ってところで爆笑した覚えがある。
449 :
吾輩は名無しである:02/04/24 16:17
>>447 もちろん、筒井康隆はマルクスブラザーズの後継者。
450 :
吾輩は名無しである:02/04/24 18:37
戯曲「三月ウサギ」の高円寺享介はハーポ・マルクスとグルーチョ・マルクス
を一身で演じている感じだな。
451 :
吾輩は名無しである:02/04/24 22:31
現在2時間ドラマ出演中age<テレ東系『グズ茂検事の犯罪捜査』
筒井なんか一般書籍でやれよ。
こっちのスレッドとSF板のスレッドは違うのですか?
ま、流石といふべきか、SF板の方が充実している。
ここは一般書籍板よりも(以下自粛)
筒井はよくわからん。ノーベル賞候補だけど。
「邪眼鳥」「RPG試案」がさっぱりわからん。
読みのポイントを教えてくれ。
456 :
吾輩は名無しである:02/04/27 14:57
邪眼鳥は突然会話の主体が変わったり時間が狂ったりするのを楽しみながら
因果なストーリーを楽しむ。
RPG試案も何の説明もなく場面がコロリと変わったり
本筋が何だったのか分からなくなるような寄り道を楽しみながら
全体としてはストーリーよりも不条理とか不可解なイメージを楽しむ。
>>456 意図は、わかったけれど、読めない小説だよね。
筒井は、「楽しい」かもしれないが、読者は「楽しく」ない。
458 :
複雑系カオス遍歴小説は楽しい。:02/04/27 17:42
>>457 意図は、わかるが、この手の書き込みはうんざりだね。
457は「楽しい」かもしれないが、筒井好みには「楽しく」ない。
459 :
吾輩は名無しである:02/04/27 17:56
>>457 俺は楽しかったけどなぁ
逆に俗物図鑑とかパプリカみたいにしっかりと筋のとおってる
やつの方が楽しくない。
>>458 私が、「邪眼鳥」は、「楽しく」なかったので、他の人はどうかなと、
思いました。私だけなのか。賛同者はおらぬか。
461 :
吾輩は名無しである:02/04/28 19:48
フェミニズム殺人事件の最後の6年前云々ってあるじゃないですか?
あの部分が引っかかっているんですけど。
メタフィクションがどう絡んでいるのか、どなたか教えてください。
たんなる余韻だとおもいます
そこがまた底抜けにさわやかなんであって
深く考えるとちょっと味消しかな、と
463 :
461ですが:02/04/28 21:20
462さん、アドバイスありがとうございます。
平岡正明氏や文庫本解説で、6年前について
言及していたので、何度も注意深く読んでいたつもり
だったのですが、いまいち納得できないまま、今までおりました。
464 :
吾輩は名無しである:02/04/29 04:29
「イリヤ・ムウロメツ」はどうですか。
筒井作品の中ではすごくマイナーな印象があるよ。
465 :
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466 :
吾輩は名無しである:02/04/29 10:00
『邪眼鳥』の信子の女武者姿に激しく萌えた。
467 :
吾輩は名無しである:02/04/30 02:10
468 :
吾輩は名無しである:02/04/30 02:12
5月に徳間文庫から「自選短編集1 ドタバタ篇『近所迷惑』」ってのが出るとか。
自分でどんな作品を選ぶのか、結構楽しみ。
それから、筒井氏の演技って一般に評判悪いし、僕自身もあまり感心しないと思うけど、
蜷川幸雄に使われるっていうのは、なんでなのかな。
やはり、舞台での演技はかなり高いレベルにある、ってことなんでしょうか。
あっ、まだ「邪眼鳥」で続いてたね。話題違いゴメソ。
470 :
吾輩は名無しである:02/04/30 02:43
471 :
吾輩は名無しである:02/04/30 03:36
近所迷惑って話あったよね
タイトルから想像するストーリーと実際のストーリーが
かけ離れてて笑えた
474 :
吾輩は名無しである:02/04/30 23:09
475 :
吾輩は名無しである:02/05/01 00:22
ところで「近所迷惑」ってどんな話だったっけ?
477 :
吾輩は名無しである:02/05/01 01:21
>>472 ありがと。ってか、思い切った表紙だね。。
478 :
吾輩は名無しである:02/05/01 01:36
確か別の次元の宇宙で核戦争かなんかあって
その影響でこちらの宇宙も狂って世界がぐちゃぐちゃに
つながる話>近所迷惑
479 :
吾輩は名無しである:02/05/01 01:57
筒井氏が自作をどのように分類し、どのような作品を選ぶか、かなり興味深い。
ある意味、これまでの著作活動の総括的な仕事と言えるんじゃないかな。
480 :
吾輩は名無しである:02/05/03 01:25
自選短篇集発売age
481 :
吾輩は名無しである:02/05/03 01:50
最近の写真では眼鏡かけてないことが多いね。
483 :
文学通気取り:02/05/03 11:59
「おれ」という一人称は筒井さんの専売特許という錯覚を
いまでもある。
もう語り尽くされたかもしれんが、
「東海道戦争」のラストシーンに衝撃をうけましたね。
むかぁしジャズピアニストの山下洋輔氏が
NHK教育TVの若い広場(ふる〜い)で紹介してました
首のない自分の胴体を、ちぎれた首の自分の眼でちらりと見るやつね
「首がなくても 胴体だけは」
「しゃっくり」とか「チューリップ・チューリップ」も好き。
(初期作品ばかりだね)
>>483 初期もいいよねぇ〜
俺はやっぱ「トラブル」「マグロマル」だなぁ〜
485 :
吾輩は名無しである:02/05/03 13:43
486 :
文学通気取り:02/05/03 14:02
>>484 おお「トラブル」は、人体パイ投げのやつですね。
ところで「マグロマル」ってなんだっけ?(笑)
「脱走と追跡のサンバ」と「虚人たち」の超虚構の世界も
大好きです。
487 :
吾輩は名無しである:02/05/03 14:43
ところで「頭脳警察」ってどんな筋でしょうか・・・(すみません初心者です)
スピルバーグとトム・クルーズの最新作がなんか犯罪者が罪を犯す前に逮捕される
とかいう近未来の話でなんとなく筒井さんにそんな短編があったように思ったのですが・・・
488 :
吾輩は名無しである:02/05/03 16:25
>>487 「頭脳警察」ってそりゃPANTAのいたバンドだろ(w
多分「無人警察」のことなんだろうけど。
489 :
文学通気取り:02/05/03 19:05
筒井さんってホリプロ所属の俳優さんでもあるんだよね。
鬱だ、逝ってきます
491 :
吾輩は名無しである:02/05/03 19:16
>>485 お爺さんの役、誰がやるんだろうか。
もしや(ry
で、「無人警察」なのですが・・・どういう筋なのでしょうか?
(自分で調べろと言われそうですが事情があって・・・すみません)
493 :
吾輩は名無しである:02/05/03 19:30
494 :
吾輩は名無しである:02/05/03 22:11
>犯罪者が罪を犯す前に逮捕される
ベスター「破壊された男」か?
確か随分前からSF原作もので、幻企画シナリオって事で有名だった気が???
495 :
吾輩は名無しである:02/05/03 22:33
>ところで「マグロマル」ってなんだっけ?
「ラビドレ語はむずかしい。おはようという言葉ひとつにしても二十六種類
ある。何故かというと、良い朝だというのは、朝起きる種族にしか通じない挨
拶だからだ。朝のない星もあれば、朝ばかりの星もある。夕方起きる種族もい
れば、寝ない種族もいる。なかには絶対起きない奴までいる。
それどころではなく、翻訳不能な言葉もざらにある。たとえばトペンという
言葉だが、これなどは翻訳不可能だ。しいていえばそれはアヤム・リチャリチ
ャをゴレンすることだが、では何故アヤム・リチャリチャをゴレンするかとい
えば、それはトペンのためだという他ない。だからラビドレ語に関しては、日
常会話さえできれば立派な通訳なのである。」
どこかの星での異星人同士の会議に参加する話で、間違えて他の会議に
参加してしまい...
って感じだった記憶。
ここで、
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/sf/979718556 レムの盗作ではって話になってるけど、俺は時期的に偶然の一致説だな。
「無人警察」はロボット(アンドロイドか?)が広まった世界の話で、
タクシーの運ちゃんでてんかん持ちがいないか勝手に調べて、もしいたら運転をやめさせる、
という部分が問題になったやつだな。
その部分、あんまり本筋とは関係ないけど、その部分が似ているって思ったのかな?
497 :
吾輩は名無しである:02/05/03 23:54
>>495 もう、その抜き出した部分だけでも笑ってしまう。
498 :
吾輩は名無しである:02/05/04 00:58
亀で申し訳ないが、
たまご氏こそ降臨だったのではと逝ってみるテステス!
499 :
文学通気取り:02/05/04 08:12
>495 さん ありがとう。
「マグロマル」のことは知っててぼけてみました。
『ところで「マグロマル」ってなんだっけ?』は終わりのほうで
主人公が言ったせりふだったはずでシャレたつもりだったんです。
500 :
吾輩は名無しである:02/05/04 12:48
500ゲット
移転したのね…。倉庫逝ってたから吃驚したよ。
502 :
吾輩は名無しである:02/05/05 02:05
何となく「新日本探偵社報告書控」が読みたくなった。
これって超地味だよな。感想もみたことないし。
...今の筒井なら、差別絡みのごたごたも起きない(はずだ)から、終戦直後の
大阪のもっとディープなあたりが書けるのでは、とか思ったりもするのだが。
503 :
文学通気取りその2:02/05/05 07:34
筒井さんの無削除版日記は、小林信彦さんの日記とともに
ぜひ読みたい。毒や恨み辛みにあふれてそうで興味津々。
...無理なのはハナから承知で発言。
504 :
吾輩は名無しである:02/05/05 09:53
>>494 いや、確かディックの短編の映画化だったと思う。
違ってたらスマソ
505 :
吾輩は名無しである:02/05/05 10:20
江口寿史の初期短篇で「マグロマル」そっくりのがあるよね。いろんな星から
集まってきた異星人の野球選手たちと人類のチームが試合をする話。ギャグの
細部に至るまで「マグロマル」をパクっていて、あれじゃー著作権侵害で訴え
られても仕方がないと思う。
507 :
吾輩は名無しである:02/05/06 00:34
あのう、恥ずかしながらわたし、昔から「近所迷惑」のラストの意味がよくわからないんです。
ご教示いただけませんか?
508 :
吾輩は名無しである:02/05/06 01:12
公認サイトの掲示板によると、自選短編集の次巻以降は
「ショート・ショート篇」
「パロディ篇」
「ロマンチック篇」
「ブラック・ユーモア篇」
になるのだとか。
とすると、筒井さんの著作歴の中で重要な位置を占める「夢」系の作品群は、
全部もれちゃうのかなあ。
509 :
吾輩は名無しである:02/05/06 02:01
「エロチック篇」も作るべきだ。「混同夢」「信仰性遅感症」「エロチ
ック街道」「郵性省」「農協 月へ行く」「ポルノ惑星のサルモネラ人間」
などなど。
510 :
吾輩は名無しである:02/05/06 21:51
「座敷の連なり篇」キボン。
511 :
吾輩は名無しである:02/05/06 22:09
角川のホラー短編集では新潮文庫で出てる短編は収録出来なかったらしいけど、
今回も新潮は除外?
512 :
吾輩は名無しである:02/05/07 01:52
おい新潮!
文庫をバンバン絶版にした上に他社の本には載せないだと?
どのような意図があっての独り占めだ?
ふざけるな!
513 :
吾輩は名無しである:02/05/07 18:04
>>511 『鍵』に新潮の入ってるよ、「魚」とか「二度死んだ少年の記録」とか。
ゆえに512は誤爆。
>>513 あ、俺511鵜呑みにしたんだわ。
スマヌ
515 :
吾輩は名無しである:02/05/08 00:18
516 :
吾輩は名無しである:02/05/10 22:53
「虚航船団」。
これはもう、ハマりました。中2の頃。同学年の友人全員に薦めました。
泣くほど嬉しかったのは、大半が同じ道を歩んでくれた事。文庫版を買ってくれた人も多数。
「本を読み潰す」という言葉を、初めて実体験した小説。
今は、大学1年。本棚にある新潮文庫は、当時から通算3冊目のモノです。
それにしても読んだ友人達の中に、「パンチが死ぬほど好きだ」という奴がいて怖かった。
517 :
吾輩は名無しである:02/05/12 04:49
第二章の途中で挫折した人も多数なのでは。
518 :
吾輩は名無しである:02/05/12 12:56
ああいう作品は最初から順を追って読んでいこうなんてケチなことを考えちゃ
いけませんよ。初めは拾い読みだっていいのです。
>>517 いえいえ、とりあえずは皆、最終ページまで話通じてましたので。
そもそも2章なんて、ほぼ全部すっ飛ばして、後でヒマがある時にでもちっとづつ
拾い読みしてきゃ良いもんだと思ってました。厨房だし、全員。
520 :
吾輩は名無しである :02/05/13 20:59
古本屋でも安いからいいね、筒井。
虚航の単行本も100円だったし。
絶版の新潮文庫も100円。
乱調文学大辞典なんて、付録も傑作。
521 :
吾輩は名無しである:02/05/13 22:19
虚航船団、
風呂で暇つぶしに読もうと持ち込んで、夢中になってしまってのぼせた覚えが。
>>520 古本屋でパプリカのハードカバー300円で入手。満足度かなり高。
筒井さんの本を10冊くらい買い込んでるおじさんを見た。ファン層幅広いんだろうな。
522 :
吾輩は名無しである:02/05/13 22:43
>虚航船団
ま、さすがに、1章の半分と2章の半分はしんどかった。
2章の後半から最後までは一気に読めた(引き込まれた)
>>521 おぬし、そいつはまさかオイラのことじゃなかろうな?
この前ブックオフ原宿で10冊くらい買い込んでしもうたぞ。
>>520 心配ご無用。
私が行ったのはブックオフ三条だった。
>524
そうか、安心したよ。まだ31だし。
私の個人的ベストは『原始人』
526 :
吾輩は名無しである:02/05/14 21:58
>>525 長年の筒井ファンだけど、不遜にも、「原始人」の最後の1行はいらいない気がして仕方ない。
527 :
吾輩は名無しである:02/05/14 22:50
>>526 hageshiku同委!
あれなかったら面白かったのに。
なんかしたり顔、って感じだよね。
最後の一行で萎える。
やはりそうでしたか。私もそうです。
529 :
吾輩は名無しである:02/05/15 05:12
「原始人」は、カセットブックの朗読も秀逸だよねぇ。
あと、単行本に入ってる「アノミー都市」、あれも薬菜飯店並に
爽快感のある良作だと思う。
530 :
吾輩は名無しである:02/05/15 12:49
age
531 :
吾輩は名無しである:02/05/15 22:01
age
532 :
吾輩は名無しである:02/05/15 23:34
「アノミー都市」最高。
「薬菜飯店」うちの近くに開店しないかな。
皆様どうも御迷惑をおかけしました。
すいませんage.
>>「薬菜飯店」うちの近くに開店しないかな
行きたくないような、行きたいような・・・
やっぱ行きたいかな?
535 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/05/16 19:07
すいません。
重複スレのsageのままでした。
536 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/05/18 18:31
削除願い出しましたage.
537 :
吾輩は名無しである:02/05/21 22:57
7月から『陰陽師 安倍晴明』出演age
538 :
吾輩は名無しである:02/05/21 23:13
>>538 フジテレビ系火曜夜8時 出演者は三上博史、保坂尚輝、羽田美智子、段田安則ほか。
540 :
吾輩は名無しである:02/05/23 22:20
天皇あるいは大臣
542 :
吾輩は名無しである:02/05/24 15:15
時代劇に筒井康隆の役で出てくれるとシュールで良いのだが無理か
543 :
吾輩は名無しである:02/05/24 15:37
直腸癌摘出後のヨロヨロ石坂浩二に代わって、筒井を水戸肛門役にすべし!
544 :
吾輩は名無しである:02/05/24 16:06
545 :
吾輩は名無しである:02/05/24 16:37
>>544 成る程。んじゃ綿矢りさを町娘役で出して、筒井悪代官に手込めにされる、
という設定は如何。
546 :
2ちゃんねるで超 〜有名サイトだよ:02/05/24 16:40
547 :
吾輩は名無しである:02/05/24 17:41
548 :
吾輩は名無しである:02/05/26 19:00
筒井康隆公認サイトがなくなってる・・
>545
悪代官、筒井はピッタリじゃのぅ、うん、はまり役じゃ。
処で、ものは相談だか、リサちゃん手込めにする役は俺にヤラセテくれないかのぅ。
552 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/05/28 12:54
>>548 最近いじってなかったようだからねえ。
あれっあるよちゃんと。
553 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/05/28 12:55
554 :
吾輩は名無しである:02/05/31 06:26
わりと最近筒井にハマったんだけども、古本屋で片っ端から集めて読み漁ってます。
モロ好みです。なんか好きな本なり漫画なりの手法とか笑いとか、革新的だなぁって
思ったものが、かなり筒井によって既に試されたりしてたのに気付いて、すごすぎるなと。ド天才だなと。 何を今さら、って感じだと思いますが。で、「虚航船団」と「朝ガス」
にブッ飛んだ。短編では「九死虫」、「原始人」とか。
555 :
吾輩は名無しである:02/05/31 09:22
「わたしのグランパ」が映画化されるらしく、主人公の女の子は、
公募で選ぶそうな。
グランパは誰がやるんだろうか。
556 :
吾輩は名無しである:02/06/02 06:11
557 :
吾輩は名無しである:02/06/02 15:44
わ、このスレ初めて。っつうか文学板初めて。
消防の頃は「だばだば杉」だっけ?でかなり萌えました。
エロくて、ハアハア興奮しながら読んでたよ。
あと中華料理の気持ちいいやつ、あれは最高だね。
もうとにかく最高だと思う。
558 :
吾輩は名無しである:02/06/02 15:45
行ってみたい店ナンバーワンだよ、薬菜飯店。
559 :
吾輩は名無しである:02/06/03 12:39
筒井康隆って文学版もあるんだ。さっき書籍版に書いちゃった。
この天才、編集者としてもすごいよ。「面白半分」は筒井編集長時代売れすぎて
方向を間違うもととなったぐらいだ。
560 :
吾輩は名無しである:02/06/03 19:20
板、な。
561 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/06/10 15:24
どうやら、数年ぶりに映画を見ることになりそう。
ヒロインが気になる。
562 :
吾輩は名無しである:02/06/10 15:50
俺、ヒロイン応募するわ。
563 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/06/10 15:55
ええっ
君、男でしょ。出来んの?
564 :
吾輩は名無しである:02/06/10 15:57
いや、冗談だけどね、
565 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/06/10 16:05
出来るなら俺もしたいが・・・
筒井康隆に会えるのかなぁ・・・
まあ俺男だし・・
566 :
吾輩は名無しである:02/06/10 18:23
「珠子オーディションに男が来おった。どうなっておるのだ。責任者出て来い。」
567 :
吾輩は名無しである:02/06/10 21:25
文庫化された『わたしのグランパ』のカバーに要項載ってたよ。
応募資格は「10〜15歳までの健康な女性」だって。
×カバー → ○帯
569 :
吾輩は名無しである:02/06/10 22:29
愛のひだりがわ、筒井も出るのかな。
読んでないから判らないけど、筒井が出来そうな役ってあるの?
出所した祖父さんはまず無いでしょう。
570 :
吾輩は名無しである:02/06/10 22:52
>>569 愛のひだりがわじゃなくてわたしのグランパでは?
571 :
吾輩は名無しである:02/06/10 23:15
>>567 うおー、うちの娘13歳だー
でも地方に住んでるからだめだー
ついでにブサイクちゃんだからだめだー
572 :
吾輩は名無しである:02/06/11 15:05
うをー!
私のグ覧パダターヨ写し!
574 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/06/14 15:55
グランパの公募、
電車の車内釣りにまであったよ。
575 :
吾輩は名無しである:02/06/14 20:34
>567
要項、アクセサリー屋においてあった。
「筒井康隆」の名前を見て、不審がる友達をよそに食い入るように読んでしまった。
あと一歳若けりゃ応募できたのにな・・・
576 :
吾輩は名無しである:02/06/14 21:52
「文体」を持たない無教養作家がそんなにいいの!
>575
そのたった一年の間に何があったんですか。
ああ、年齢制限か。スマソ。
580 :
吾輩は名無しである:02/06/16 22:08
6月下旬に金の星社より「笑犬楼の知恵」が発売。2匹目のどじょうか?
581 :
吾輩は名無しである:02/06/17 19:13
>577
笑。
>581
小学校の頃から筒井康隆さん星新一さんが大好きでしたよ。親父の影響で。
「虚人たち」を古本屋で捜索中。
2chでの評判を見て読みたくてたまらなくなった。
583 :
吾輩は名無しである:02/06/17 22:31
俺の経験から言えば、筒井ファンの女はことごとくドスケベの淫乱揃いです。
>>582 わだすは兄の影響で星新一に入り、
小松左京を経て、筒井康隆にたどりついた。
585 :
吾輩は名無しである:02/06/17 23:14
俺は天敵渡部直己が貶してるので逆に興味を持った
で渡部が唯一肯定的にその名前を出している『脱走と追跡のサンバ』から入った
そこから始まったけど今では普通に好きですよ
何だかんだ言って一人であれだけ色々やってるパワーはスゴイ
渡部も好きですけど許してね
586 :
吾輩は名無しである:02/06/18 00:51
最初に読んだ作品は、「農協月に行く」所収の短編「ホルモン」だった。
図書館で何となく途中から読んだ。中学生の脳にドーパミンが走った。
続けて「経理課長の放送」を読んで、またはまった。
今考えると、他の作品だったら、そんなにはまらなかったかもしれない。
皆さんは何から入った?
587 :
名称未設定たん:02/06/18 13:30
SF板だったか公認サイトだったかで書いたことがあるけど『乱調文学大辞典』。
リア厨時代、本屋で立ち読みして爆笑の発作が止まらなくなり、思わず買った。
その後学校に持っていったらクラス中の話題になった。
まだ、みんな『悪魔の辞典』は知らなかった。
後でクラスメイトが買っていたが、『乱調』より面白くない、と思っていた。
今度の筒井約がどんなのになるのか、楽しみです。
×約 → ○訳 (宇津市
589 :
吾輩は名無しである:02/06/18 19:19
噂真の狂犬楼。
今作りつつある辞典の「あ」の項目。
ちっとも面白くないんですが。
確かに「面白くない」けど。
ああいうのは最終的に打率三割くらいいけば上々なのでは。
なんなら1個でいいから代打で面白いの考えてみようよ。
589さんもね。
591 :
吾輩は名無しである:02/06/18 19:52
>>590 自分で書けない奴が批判するな、という発想ですね。
>>591 いえ。ああいう形式で面白いの書くことの困難を
みんなで分かち合い、その上で、
批判なり何なりするのも一興では、という提案です(汗)。
悪魔の辞典って、もはや形式自体がさむいでしょう。。
最高に面白いネタを用いるにせよ、笑ったりはできないとおもう。
594 :
吾輩は名無しである :02/06/19 02:04
その大いなる無駄っぷりが、筒井康隆。
乱調文学辞典は未読で、狂犬楼もちょっとしか読んでいないので、
コメントできないな。残念。
誰か他にはまるきっかけとなった作品をおしえてちょ。
596 :
吾輩は名無しである:02/06/19 02:16
>その大いなる無駄っぷりが、筒井康隆。
無駄なのに読むのがファン心理。
俺はファンだ!
じゃあいいんじゃないかw
マターリ
悪魔の辞典はよく知らないけど、
また懲りもせずに辞典形式の「決定版」を7年くらいかけてやるなんて言ってるのよ。
それの「あ」の項目がつまらないの。
先が思いやられるな、と。
600のひだりがわ
601 :
吾輩は名無しである:02/06/20 01:12
俺もさ長年ファンやってるけどさ、「現代語裏辞典」はホントにひどい。
一例挙げると
あに【兄】日本語にはブラザーに相当することばがないので年上の兄弟という変な
説明になる。姉の夫、夫の兄、妻の兄などに相当する日本語も作るべし。
ブラザーに相当することばがない? むしろ英語には「兄」に相当することばが
ないので「年上の兄弟」(older brother)という変な説明になるんじゃないの?
姉の夫、夫の兄、妻の兄、みんな「義兄」でいいじゃん。英語でだってbrother-
in-lawとしか言えないし。
602 :
吾輩は名無しである:02/06/20 01:23
>英語でだってbrother-in-lawとしか言えないし。
step-brotherは?
604 :
吾輩は名無しである:02/06/21 01:50
筒井さん、英語苦手だって言ってるもんなあ
605 :
吾輩は名無しである:02/06/21 11:35
同志社に入ったときの英語の成績は200点満点で20点だったそうだ。よく合格したな。
606 :
吾輩は名無しである:02/06/21 20:03
正直そんなレベルで翻訳してほしくない。
607 :
吾輩は名無しである:02/06/21 21:19
>601
それだと普通の辞典になるのでは?
だからわざと変なあるいは間違った説明をした辞典を作ろうと
しているのでしょ?
608 :
吾輩は名無しである:02/06/21 21:36
雑な文体、無教養、君達よく読めるな!
>>601 自分は、辞典の「あ」の項目を読んでいないので、書き込まれた「兄」の内容と601さんの感想で判断するしかないのですが、
601さんが「むしろ英語には『兄』に相当することばがない」と気がついた時点で、もう一歩、深読みできるような内容であるという気がする。
筒井康隆が601さんの書き込みを読んだ場合
「彼はきっと真面目な人なのだろう。長年、俺のファンをやっておると書いているが、嘆かわしい事である。
このような真面目な人が俺のファンであってはいけない。」
と、感想をもらしたりしそう。
そういう意味で、僕は
>>607さんに同意しつつ、成り行き(辞典全体の作品としてのトーン)を見守るとしよう。
610 :
吾輩は名無しである:02/06/21 23:28
>>607 んー。それは分かってるんだけど、それにしても意味不明。
これで本当に「名著」(「ウワシン」より)になるのかなぁ・・・。
611 :
吾輩は名無しである:02/06/22 22:16
「現代語裏辞典」はいつごろできるのでしょうか?
6〜7年先とか。
613 :
吾輩は名無しである:02/06/23 01:45
だれかグランパ読んだ人いる?
ま、面白そうな短編だけど
614 :
吾輩は名無しである:02/06/23 02:15
>>613 グランパは、福田和也(文学の値打ち)の採点にほぼ同意。
51点というのも妥当だろう。
「よくありそうな、よくできただけの作品。しかし、この人はこういう枯れ方
をしていいものか・・・」
私も「惚けたり芯だりする話ばかりだなあ」と思っていましたが、結局、作戦ではないかと思うことにしています。
『わかもとの知恵』も「老境のターザン」なのではないか、とか思ってみたり。
616 :
吾輩は名無しである:02/06/26 18:46
617 :
吾輩は名無しである:02/06/29 13:34
えーん、筒井先生演技下手だよー!
西の仲代達也・・・そういや、仲代もなんか枯れてきたね。
最近の主演映画とかさ。
619 :
吾輩は名無しである:02/06/29 15:14
仲谷昇だろ。
西の仲代だって・・・。
621 :
吾輩は名無しである:02/06/29 20:20
こんどの夏は田舎に帰ってみようと思っています。
いちばんの不安は、猫のスープを飲まされるのではないかということです。
622 :
吾輩は名無しである:02/06/29 20:37
おまえの実家の最寄り駅は乗越駅かよ。
623 :
吾輩は名無しである:02/06/29 21:36
hokke hottaraka
yakke yattaraka
と宴会で唄わないように。
624 :
吾輩は名無しである:02/06/30 00:13
>>618-620 ちゃうちゃう。東の仲代達矢、西の筒井康隆と評されたんだよ。演劇青年だった頃に。
だから、西においては、東の仲代達矢に相当するってことでしょ。
「西の慶応」とかいうようにさ。
>>625 いや意味わかんない。
なんで東中心で物事考えてるわけ?
>>625 >>626さんは、「東の仲代、西の筒井」は「東の慶應、西の同志社」と同じ、と言いたいのだと思う。
「仲代達也は当時、東の筒井康隆と呼ばれていた」という文章に微妙な違和感を感じるなら解っていただけるかも。
626さんは語感が鋭いというのか。すごく興味深く読ませてもらいました。面白い。
>>625 「東の仲代達矢、西の筒井康隆と評された」というのと
「筒井康隆は西の仲代達矢と評された」
…この違い、分かるかなぁ?
>>626 ははは。
626は西が東の劣位であるという非対称性の前提が気に食わないわけね。
確かにPolitically Incollectであるかもしれん。
しかし、西と東には、地方と中央という非対称性の前提があるわけで、
それは西出身の私も認めるところだ。
さらには東の俳優(仲代)と西の小説家兼俳優(筒井)という関係にも非対称性があるわな。
そうした現実の非対称性を差別だとしてPCを求める感覚を、
筒井氏は嫌っているのではないのかね?
例えば、非対称的である男女を無理に平等に並列しないといけない、
PC的言葉の制約による言葉狩というようなうさんくささとかさ。
したがって、このレトリックには差はないよ。
筒井氏がニューフェースを目指していた当時は問題になるかもしれんが。
俳優と小説家兼俳優との非対称性を前提としているわけだから。
細部に執着するのは、レスの無駄遣いだと思うが、
まあ、面白いので私の考え方も書いておいた。
627の言う通り、その感覚は大事だけどね。
以上
しかし、仲代氏は専門の俳優であるわけで、
アホなスペルミスをやらかしてしまった。訂正
Politically Incollect → Politically Incorrect.
>俳優と小説家兼俳優との非対称性を前提としているわけだから。
ここに最大の誤解があろう。
>>630 いや、だからね、誰も今の筒井と仲代を比べちゃいないのよ。
作家になる前、演劇青年だったころにそういう風に新聞だか雑誌だかで紹介されたという
事実を言ってるだけでしょ?
634 :
吾輩は名無しである:02/07/01 01:04
なかだいたつやじゃなくてなかやのぼるでは?
しかし、筒井オタは粘着質だな・・・。
636 :
吾輩は名無しである:02/07/01 01:22
熱狂的なファンでも、筒井の演技がイイという奴はなかなかいないようだな。
>>635 筒井康隆本人も、水掛け論が続くうちに反論する本人も、
自分が何を言っているのか解らなくなるというトリップ感覚を好み、
「こういう泥試合が(面白くて)止められないのだ」と何かに書いてあった。
「虚構船団の逆襲」だったか?
ふふふ。
638 :
吾輩は名無しである:02/07/01 17:48
『笑犬楼の知恵』発売age。
639 :
吾輩は名無しである:02/07/01 19:14
いま、調べものをしているのですが、筒井康隆氏のハンドル「笑犬楼」の由来を教えてください。
また、その由来が記されている書籍、雑誌、ホームページなどをご存じでしたら、教えてください。
お願いします。
「笑」は笑いを取る・笑いものになる・笑う筒井氏
「犬」はピーター
「楼」は神戸の自宅
かな?
糞スレ下げ
sage入れてもスレが下がるわけではない
アンチ筒井も粘着なんだよな、これが。
644 :
吾輩は名無しである:02/07/02 19:09
ああ、「犬」は、かつて飼っていたセントバーナードのピーターなんですね。
645 :
吾輩は名無しである:02/07/02 19:41
646 :
吾輩は名無しである:02/07/02 20:06
陰陽師出演中
647 :
吾輩は名無しである:02/07/02 20:13
陰陽師ってむちゃくちゃな話だな
648 :
吾輩は名無しである:02/07/02 20:15
この作家を愛読している処女が早稲田にいたよ。やたら気が強かったな。
あいかわらず演技下手だな
>648
どうやって処女だと解ったのか小一時間問い詰めたい。
答えてくれなければ妄想します。
俺が処女を奪ったからわかったに決まってるだろ。
>>651 どうやって奪ったのか小一時間問い詰めたい。
答えれくれなければ妄想します。
651は偽者。あ、べつに怒ってないからね。おれもよく騙るし(w
>どうやって処女だと解ったのか小一時間問い詰めたい。
いや、当時をとことつきあったことがないと言っていたし、
なんとなくそういうのってわかるじゃん。
口癖は「さいきんのをとこってだらしなくない?」。
筒井康隆って、こういうをんなに読まれているのかな。
で、そのをんなとこのまえ久しぶりに会ったのよ。
サークルの同窓会みたいな感じで。がらりと感じが変わっていた。
いかにもをとこを知ったなというような。それだけの話・・・
654 :
吾輩は名無しである:02/07/04 00:32
この板に初めてお邪魔しますが・・・
てか、「私のグランパ」ってどうっすか?
読んでないんで、誰か感想お願いします。
過去ログ読めとか言わないで・・・
文学板は書き込みひとつひとつの量がハンパないからきつい。
あっ、ちなみに一番好きな作品は虚構船団です。
655 :
吾輩は名無しである:02/07/04 01:30
656 :
吾輩は名無しである:02/07/04 01:53
またまた、オタの粘着的特質が露呈
>>654 普通に読んで、普通に面白い話しです。
女はオーディションで決めるのだそうですが、
爺は誰がやるか決まってるんでせうか?
656=657 ですか?
「私のグランパ」は未読。
筒井ファンの知合いは「筒井康隆が書いた普通の小説」とかいってたような。
>>656 虚航船団でしたね。
でも、いいじゃん。2ちゃんで誤字なんて。
661 :
吾輩は名無しである:02/07/04 18:47
「残像に口紅を」は読んどくべきですか。
662 :
吾輩は名無しである :02/07/04 19:27
663 :
吾輩は名無しである:02/07/04 19:35
>661
私の一番好きな作品。
筒井さん、この小説執筆中に
この小説のせいで2回ぐらい胃潰瘍かなんかを患ったんだよね。
>>663 ていうか、確かこれともう1本(唯野教授か夢の木坂)を
同時に連載中、胃に2つ穴が空いたんでなかったっけ。
ともかく『残像に口紅を』は漏れもおすすめします
>>661
665 :
吾輩は名無しである:02/07/04 22:08
エンガッツィオ司令塔について誰か書いて
笑えました。確かに昔のとは少し違うけどドタバタだったな。読んでみてもいいと思う。
と、中学生の読書感想文並のレスでお茶を濁してみる。
>>664 胃に穴が開いたのは「パプリカ」じゃなかったっけ。違うかも。
>>665 ところどころで魅力的な文体はあるけど、全体として文章の密度が弱くなってる。。
「夢」「猫がくるものか」「魔境山水」あたり、どうなのよ。もっと煮詰めて欲しい。
>>667 『パプリカ』は極め付けの恐ろしい夢を見て髪が真っ白になったんでしたね確か。
てか胃に穴は「開く」ものであって「空く」ではなかったですね。(鬱
いや、腹が減ってるもので。
669 :
吾輩は名無しである:02/07/04 23:02
髪が白くなったのは「夢の木坂分岐点」じゃなかったろうか。
胃に穴はともかく、髪が真っ白とか、ワープロに画鋲で指が血だらけとかは
筒井一流のリップサービスだろう。
リップサービス…
ハァハァ
いや、髪が白くなって人に会うたびに驚かれるのが鬱陶しいから
白髪染めを買って云々という文を読んだ記憶があるが。
でもほんとかどうかはやっぱり知らない。
いずれも『笑犬楼よりの眺望』に載ってる話ですね。
ちなみに胃に穴が開いたのと白髪になったのは本当、
キーボードに画鋲を植えたのは嘘だったと思います。
>>671 青娘であると強引に妄想して、漏れも………ハァハァ
674 :
吾輩は名無しである:02/07/08 02:21
age
675 :
吾輩は名無しである:02/07/08 02:28
胃にアナが開いたのは『残像に口紅を』じゃなかったっけ?それほどまでにこの作品には力をこめた、みたいなこと書かれてたような…
キートップに画鋲を置いて、ってのは『残像に口紅を』だよね。
この話を聞いた当時は「なるほどな〜!」と思ったものだけど、ウソだったのか…。
>>676 昨日『電能筒井線』読み返してたら、幸森氏のRESに
「あれは虚構です。赤ペンで印を付けただけ」
とありますた。
電能 → 電脳。(吊
>>677 レスthx!
てことは、筒井氏はブラインドタッチじゃないのかしらん。
ブラインドタッチだと赤だろうが青だろうが印を付けても無意味だもんねえ。
ポチポチとキーを押す筒井氏…。
ブラインドタッチであろうがなかろうが、あの作品の執筆には
印をつけて見ながら打つのが一番能率的だと思うぜ。
ワープロだったからねえ。
>>682 ワープロでもローマ字入力できるっしょ。
684 :
吾輩は名無しである:02/07/11 00:13
>>675 「残像」書いているときに、ワープロ(パソコン?)の電源が落ちて
草稿が消えてしまい居に穴があいたらしい(日記山椒)
685 :
名称未設定たん:02/07/11 01:16
『残像』の頃の日記は『日々不穏』でしたか?
いやしかし『朝ガス』と『電脳』併読したんですが
何度も読み返してるにも関わらず涙が止まらなかった。
その余勢をかって電脳の全ログどっかに落ちてないかと
探してみたけど見つからず(当たり前か)代わりに例の
[H]がいたログを拾ってしまった(w
「朝ガス」「電脳」の頃は自分はネットのある環境にいなくて
細部までよく理解していない部分があるかも。(特に電脳)
読み返してみようかな。
2ちゃんでいう「祭だワショーイ!」の原型もあったような。
それ以前から「BBSリロードしまくりチャット的利用」というのはあったのかな?
PC歴長い方詳細キボンヌ!
687 :
吾輩は名無しである:02/07/11 13:47
昔はげしくファンだったのだが。
阪神大震災のへたれ発言で完全に心が離れた。
いまも筒井を愛するみんなはどーよ。
脱走と追跡のサンバは最高傑作だと今も思っている。
688 :
吾輩は名無しである:02/07/11 13:47
昔はげしくファンだったのだが。
阪神大震災のへたれ発言で完全に心が離れた。
いまも筒井を愛するみんなはどーよ。
脱走と追跡のサンバは最高傑作だと今も思っている。
689 :
吾輩は名無しである :02/07/11 14:35
昔はげしくファンだったのだが。
断筆宣言で完全に心が離れた。
いまも筒井を愛するみんなはどーよ。
ロートレック荘事件は最高傑作だと今も思っている。
690 :
吾輩は名無しである:02/07/11 14:55
自選短編集@ドタバタ篇と銘打った文庫本(『近所迷惑』徳間文庫)を、
たまたま本屋で見かけたんで、なんか懐かしさに駆られて
つい買ってしまった。立ち寄った店で開いて読み始めたら、
マイったね、吹いちまったよ。
昔「電車では読むべからず」の禁を破って、
山手線の中で「わはははははh」の発作が止まらず(笑いは意志で止め
られないと知った)乗客のツメタ〜イ視線を浴びたあの青春の日が
鮮やかに甦ったネ。筒井は、イイ。なんだかんだ言っても、筒井だよ。
一つ気付いたのは、筒井の悲劇は、
ゼッタイに翻訳不能な文章を創り過ぎた、ということだろう。
ドナルド・キーンが逆立ちしたって、筒井作品の大半は翻訳できまい、
したがって、日本語の日本語的妙味に酔い痴れることのできる読者しか
筒井作品に耽溺することはできず、世界的にはマイナーな存在で
あり続けるだろうな〜、と。ふっと思ったりした。
691 :
吾輩は名無しである:02/07/11 15:03
今でもはげしくファンなのだが。
薬菜飯店で完全にはまった。
旅のラゴスは最高傑作だと今も思ってる。
692 :
吾輩は名無しである:02/07/11 16:29
昔もはげしくファンだったのだが。
和服姿で完全に心が離れた。
いまも筒井を愛するみんなはどーよ。
たぬきの方程式は最高傑作だと今も思っている。
693 :
吾輩は名無しである:02/07/11 16:31
大いなる女装は最高傑作だと今も思ってる。
694 :
吾輩は名無しである:02/07/11 16:33
昔もはげしくファンだったのだが。
演技を観たことで完全に心が離れた。
いまも筒井を愛するみんなはどーよ。
お助けは最高傑作だと今も思っている。
695 :
吾輩は名無しである:02/07/11 16:33
走る取的は最高傑作だと今も
696 :
吾輩は名無しである:02/07/11 16:40
エースクレメントオーーーーーー
697 :
吾輩は名無しである:02/07/11 16:41
俺の血は他人の血ね
698 :
吾輩は名無しである:02/07/11 17:15
最近ファンになったばかりだが。
脱走と追跡のサンバは読んでて眠たくなった。
傷ついたのは誰の心は最高傑作だと今でも思っている。
昔はげしくファンだったのだが。
今も変わらずはげしくファンだ。
その時読んだ本が最高傑作になっちまう漏れはどーよ。
700 :
吾輩は名無しである:02/07/11 22:26
700
残像に口紅をが居れて気まんせー
701 :
吾輩は名無しである:02/07/11 23:11
いつかファンになるのだが。
問題外科ではげしく吐きそうになった。
いままさに筒井を愛するみんなはどーよ。
点景論は最高傑作だと今も思っている。
702 :
吾輩は名無しである:02/07/12 00:09
最近ファンになったばかりだが。
問題外科は最高に好きだ。
過去の筒井スレッドでこれでヌイたと言ってるやつがいた。
おれも何故か勃った。
703 :
吾輩は名無しである:02/07/12 00:18
文学界新人賞を取った蒔岡雪子さんは
唯野教授に100の質問をしていた人ですね!
704 :
吾輩は名無しである:02/07/12 21:29
最高傑作は「二人の印度人」だよ。
705 :
吾輩は名無しである:02/07/12 23:05
陰陽師もののドラマでてるね、筒井さん・・
驚愕の曠野を読みました.良かったです。そんな僕にお勧めの筒井作品を教えて下さい。
707は正しいことを言っています。
旅のラゴスですか、ありがとうございます。
驚愕の曠野のあの突き放された寂しさみたいなものにすごく共感できました。
おもしろかったです。
710 :
吾輩は名無しである:02/07/13 23:11
>>703 蒔岡雪子って本名じゃないよな、もちろん。
711 :
吾輩は名無しである:02/07/13 23:31
じゃあすばる編集部にいた時からペンネムか。
念の為に言っておくと「蒔岡雪子」ってのは『細雪』の登場人物の名前でごわんど。
713 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/07/15 15:49
>>699 それはいいことだと思うのですが。
最高傑作は、夢の木坂分岐点かな。涙が出た。
主人公が死ぬ物に激しく感動するのはどうかなぁ。
分岐点では死んでないが。
脱走と追跡のサンバも感動。これも涙もの。
714 :
吾輩は名無しである:02/07/15 15:57
>>713 じゃ、「新宿コンフィデンシャル」にも感動した口かな?
あれは自分的には傑作と思うのだ。
>>713 レスいただきありがとうです。
しかし…昨日『笑犬楼の知恵』読んだけど最高傑作とは……(w
ま、虚構ではないから(って、筒井康隆の主張では虚構ってことになるが)
感動や衝撃ってのとはちょっと違いますがね。『天狗の落し文』とカブる部分も多分にあったし。
並行してバーセルミ『雪白姫』も読んでますがこれは激しく面白い。
今日仕事中にあくびが出そうになって、思い出して上唇を舐めたら見事に止まった。
ま、役には立っております。(w 『わかもと』ですが。
717 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/07/16 12:31
>713
夢の木坂の主人公はあのやくざに殺される。
本人がどっかに書いてた。
>>718 中公文庫「ダンヌンツィオに夢中」に収録されている
「夢の木までの助走」ですね。
確かに主人公は主人公の分身であるやくざに殺されるのだが、
斬られるところを描写すると
「ではその物語を誰が物語ったかの問題が出てくるため」、
やくざが登場するところまでで終わらせたそうです。
原稿の段階、校正の段階、単行本にする段階で
それぞれ編集者に「殺されることがわかるか」と聞き、
どの段階でも「わからない」と言われ、諦めたそうです。
しかし谷崎潤一郎文学賞を受賞した時のエピソードで、
選考委員の丸谷才一が「最後がうまくいっていないようだ」と言い、
同じく選考委員の大江健三郎が「「死の予兆」と指摘した、
そう述べています。
720 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/07/17 12:17
721 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/07/17 12:18
すみませんいきなりまちったっす。
specialれした。
722 :
吾輩は名無しである:02/07/23 06:05
鍵を読んだことあるひといます?それで解説者が小説の枠組みを
あざけ笑いながらも、面白い小説になっているといってその単行本の
なかではベストに選んでいたんですが、それってどういうことなんですかね?
確かに面白いとおもったけど。鍵を見つけたらもまたあたらしい鍵が
みつかってと、最後はびっくり! だれかわかる方がいたらお願いしますだ。
「鍵」は筒井康隆にはめずらしいリアリティのあるホラーですね。
その解説の意味はわかりません。
「鍵」読んで寝られなくなった
誰かまじで知りませんかね?気になる、、、
ところで筒井さんにはまった皆さんはほかにどんなの読んでます?
正直ほかのを読んでもじれったかったりつまらなさを禿げしく感じて
まいがちなんですが。それでも面白いと思うのは、安部コウボウ
うーん大江さんの17とかは面白かったな。筒井ファンの薦める
作家を聞いてみたいわけですが、
726 :
吾輩は名無しである :02/07/23 13:09
「鍵」読んだことあるけど、その解説読んだ記憶ねえな。
レイモン・クノーとボリス・ヴィアンかな。
>>725 山田風太郎。本人も筒井氏とは近いものを感じていたようです。
728 :
やっと見つけたよ・・・:02/07/23 17:17
こんな怖い話は聞いたことがない「牛の首」は、
今ではそんなに怖くない話でした。
飢饉における極限状態を正当化した風習だったんだな。
729 :
吾輩は名無しである:02/07/23 17:25
徳間文庫版「バブリング創世記」の解説で
井上ひさしがフロイド(ママ)を乱暴に噛み砕いたと
絶賛していたのは記憶にある。
>>727 おれも好きです、山田風太郎。僕は忍法帖よりも明治小説のほうが好きですが
731 :
吾輩は名無しである:02/07/23 19:19
>>725 故 隆慶一郎先生の作品が好きです。
#一般書籍板にたくさん筒井康隆スレッドってあるのね。知らなかった。
筒井康隆自殺!?
筒井康隆読んでる奴はギャグセンスがない
筒井康隆から派生して読み始めた、という作家だと山下洋輔(w、清水義範、
ガルシア・マルケスほかラテンアメリカ文学、バーセルミ、ミラン・クンデラ、
広瀬正など。あと好きな作家は半村良、井上ひさし、藤沢周平、東海林さだお、
コナン・ドイル、ブラッドベリ、P.K.ディック、と学会、(作家じゃないけど)
古典落語。椎名誠は『アド・バード』辺りまでしか読んでない。(『哀愁の〜』
から続くものは別として)
ジャズも好きでジャズ板にもたまにいるけど、これも筒井の影響だしなあ。
>>731 漏れも知りませんでした。情報サンクス。
>>729 そうそう!それですた。井上さんがそれで一番鍵がお気に入りって
いってますた。小説の作法をぶち壊しつつもって、、のも
フロイドなんたらは、過去の経験が無意識のうちに自分の意識を
取り巻いてるとかそういうことなんですかね???
鍵が表題さくになってる、角川ホラーのやつもありましたね。
結構筒井さんも気に入ってるのかな?
736 :
吾輩は無名草子さん:02/07/24 04:34
「鍵」については筒井康隆自身が吉行淳之介との対談でいろいろ語っているね。
737 :
吾輩は名無しである:02/07/24 07:32
738 :
吾輩は名無しである:02/07/24 07:34
IP1C0450.tky.mesh.ad.jp
739 :
吾輩は無名草子さん:02/07/24 07:37
>>737 吉行淳之介の対談集「恐怖対談」(新潮文庫)にも出てるし
筒井康隆の対談集「トーク8(エイト)」(徳間文庫)にも出てる。
絶版だったら古本屋で探してくれ。
741 :
吾輩は名無しである:02/07/27 02:46
今久々に筒井作品を読み返している。やはり面白い。
でもタック健在なりやの落ちが良くわからないんだけどあれはどういう話なんでせうか。
742 :
吾輩は無名草子さん:02/07/27 02:49
単にヤッシャが敗れてタックが元首に選ばれたというだけの話だと思うが。
ちなみにヤッシャを筒井康隆、タックを眉村卓(当時は筒井のライバルと
目されていた)になぞらえて読み解く人もいるね。
743 :
吾輩は名無しである:02/07/27 03:02
>>742 あ、言われて初めて気付いた。筒井さんはヤッシャ・ツッチーニって名前をよく使ってるよね。
タックは眉村卓かぁ。
744 :
吾輩は名無しである:02/07/27 06:24
>>742 レスどうもです。いやあ、タックは何で健在だったのかがいまだにわからなくて。
745 :
吾輩は名無しである:02/07/27 14:21
マリコちゃん(訪問者・改題)の真相を教えて!
何がきたの?
けっきょく。
746 :
吾輩は名無しである:02/07/27 14:41
>745
マリコちゃんってそんな話じゃないけど・・・
747 :
吾輩は名無しである:02/07/27 23:18
748 :
吾輩は名無しである:02/07/27 23:25
>>745 一人の人間と一人の幽霊が来たよ、ってことじゃないの?
749 :
吾輩は名無しである:02/07/28 00:52
750 :
吾輩は名無しである:02/07/28 00:55
751 :
吾輩は名無しである:02/07/28 05:14
筒井康隆のショートショートは理解不能なものが多いような。
ところで、先日ブックオフでやっと文庫「バブリング創世記」をゲット。
表題作と裏小倉で腹がよじれたし、他の作品も良い!
個人的には一番充実した文庫本だと思った。
あ、短編集では、ね。
753 :
吾輩は名無しである:02/07/29 02:07
一般書籍板の筒井スレに比べて住人の品が良いな、ココ。
ただいまわが良きウルフを読了。もう一度読む(w
754 :
吾輩は名無しである:02/07/29 02:09
755 :
吾輩は名無しである:02/07/29 05:57
>>754 入ってないです…なんですかそれ? 筒井作品は結構読んでるんですが
聞いたことないです。うーむ読みたい。
756 :
吾輩は無名草子さん:02/07/29 07:36
「上下左右」って、世界一漫画に近い小説みたいなものだ。コマワリがしてある、おそらく世界でただひとつの小説。
最後は過激派の学生グループが爆弾を爆発させてマンションが吹っ飛ぶんだっけ?
757 :
吾輩は名無しである:02/07/29 19:37
>>755 「上下左右」は単行本には入ってたけど、文庫化の際に割愛されたのよ。
多分紙面のスペースの問題なんだろうけど。読みたかったら単行本か全集19巻を探すべし。
>>757 自分は文庫化にあたって、原稿(というか印刷用の版下というのかな?)を作るのが
手間がかかりすぎるから割愛されたと推測中。
>>756-7 そうだったんですか。そう言えば高校生の頃わけもわからず読んだ全集に、そんなのもあったような。
あの時期は筒井康隆の文章は読みにくかった… いまは点の多い星新一のほうが読みづらいです。
760 :
吾輩は名無しである:02/08/01 03:55
珍爆シチュリーム
761 :
zawa ◆/dFp.sTw :02/08/01 14:21
>>760 あれすごいよね、あれ作れるなんてすごいと思った。
762 :
工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/08/01 14:24
筒井康隆文学賞作ってホスィ〜です。
>>762 そうとうアホだと思っていただ、まさかそこまで馬鹿とはな(w
764 :
吾輩は無名草子さん:02/08/01 16:55
でも出来るだろう。近いうちに。
765 :
吾輩は名無しである:02/08/01 17:12
氏んだらできるでしょう。
>>763 >そうとうアホだと思っていただ、まさかそこまで馬鹿とはな(w
どちらのお生まれですだ?(w
768 :
吾輩は名無しである:02/08/01 23:51
おらもそう思うだ。
おら、「屋根」読んでから「珍爆シチュリーム」という単語を見ると
条件反射のように噴出してしまう体質になっただよ。
うまそうだよな、シチュリーム。
ああいう感情をそそるネーミングが秀逸だと思うだよ。
薬菜飯店のメニューにもそそられる。
特に体の悪い部分に反応するだ。歳のせいだか?
筒井康隆は現在のSFに見向きもしてない感があるので嫌い
カルセンスだけ異様に安いのな。
薬菜飯店はあんまりうめそーだたので人に薦めたら借りパクされただ。
シチュリームってあったけえのか冷てえのかわかんねけんど、ええな。
そいからカメロイド文部省に出てくる料理も怖いもん見たさで食てみてえ。
あど、770はSF板っつうとこがあるそだからそごさ行ってみれ。
今手元にないのでどんなのかわかんねぇだ>カメロイドの料理
モラルが異常に高い星の物語だっただか?ストーリーすら危ういだ。
シチュリームはクリーミィなシチュー様の煮込み料理をパイ皮状のもので
包んで油で揚げた料理だと思うだよ。アツアツだよ。珍爆だもの。
カルセンスは煎餅のようなサクサクした酒のつまみだな。きっと。
ヤセサソリみたいなもんか?
774 :
吾輩は名無しである:02/08/03 19:17
筒井読んだせいで人生踏み外したひとって多そう。
ま、まさか俺の事言ってるのか?
いや違う。俺のことだ。
777 :
名称未設定たん:02/08/04 05:56
何を言うか。それはわしじゃ。
778 :
吾輩は名無しである:02/08/04 18:08
いやいや。それがしでござろう。
779 :
吾輩は名無しである:02/08/05 16:22
わらわの噂話をしておるのはどなたじゃの?
けっ、オラのことを…回覧版さ書いだのはテメェだたか!>774
げっ!こいつら文体がない。
こんなところで何を期待しているのか
783 :
吾輩は名無しである:02/08/05 22:39
いえ。ないというわけでは。その
筒井ファンって、何と書き込みがつまらないのでしょう。
キリのいいところで話を戻すが、「カメロイド文部省」は「躍如としてめ面目ない」であり
「ますますもって帆立貝」であり最後は全裸で逃げる。イヤ戻る。
食べ物はアメリカ水牛のステーキかなんか注文したら毛糸の束のようなものに
原色のソースがかかって出てきた、というもの。「えぐい」味らしい。
食い物ネタだと「ヒストレスヴィラからの脱出」に出てくる料理もちょっと食べてみたいなあ。
『美藝公』とか『フェミニズム殺人事件』に出てくるメニューは何故かそそられないんですけど。
786 :
吾輩は名無しである:02/08/06 00:51
>>757 そのパターンでは、「農協月へ行く」から割愛された「デマ」というのもあるな。
まあ、あれは文庫本サイズでは字が小さくなりすぎるから仕方ないけど。
787 :
( ´∀`) ◆lP7NDNIo :02/08/06 02:26
最近「敵」を読みました。結構おもしろかったです。
788 :
名称未設定たん:02/08/06 21:58
『発作的作品群』と『デマ』(書名の方ね)ホスィ…
ヤフオクとかたまに見るけどタイミングが悪いせいか見つからない。
古書店の通販とかメチャ高いしなあ。
789 :
吾輩は名無しである:02/08/06 23:05
>>787 > 最近「敵」を読みました。結構おもしろかったです。
僕も途中まで読みました。
しかし怖くなってやめました。
登場人物が主人公の中の妄想の中で行われているように感じたから、
もしくは過去の出来事を振り返っているように思われて。
実際には一人ぼっちで生活してるのかと思ったら怖くて、怖くて
読み進むことができませんでした。
ギャアアアア ( > < ;)//
>登場人物が主人公の中の妄想の中で行われているように感じたから
意味判らん
察してやれよ
『敵』→『恐怖』と読んでいくと怖さ倍増。
>>790 > 意味判らん
ごめんYO。
察してくれたまえ。
>>793 ワカターYO!言いたいことは解るもんね!
age足取りゴメソ
795 :
吾輩は名無しである:02/08/10 00:19
>>787 儀助本人は幸福なのかもね。
他人から見たら必ずしもそうは映らないかも知れないけど。
>>788 ひところに比べればずいぶん値段は落ち着いてるよ。
おれが買った頃は、『発作的』なんか帯なしでも4000円くらいしてた。
今じゃヤフオクなら1500円くらいでときどき出てくる。あんまり状態よくないけど。
『デマ』は、見つかれば値段は安いけど、なぜかめったに見つからなかったなあ。
796 :
吾輩は名無しである:02/08/10 00:55
『デマ』は去年、ブコーフで100円で買いますた。
>>795,796
情報サンクスコ。ブコーフは時々見に行くけど筒井作品はあまり置いてないので
ヤパーリ例の数作品が未だに根をもたれてるのかと思ったり(w
でもま、そんなこともないようですね。またちょくちょくブコフ・ヤフオクを
チェックします。
「敵」を読んだ時「エヴァンゲリオン」にはまっていた頃だったから、
「敵」「使徒」が意味深に思えた。
799 :
吾輩は名無しである:02/08/13 02:39
おれに関する噂は面白かったなあ。これを読んで筒井康隆にはまった。
800
801 :
吾輩は名無しである:02/08/19 14:31
801
802 :
吾輩は名無しである:02/08/20 10:30
802
ナンバリングが紛れ込んできたぞ
804
805 :
吾輩は名無しである:02/08/20 18:33
1000を取るときの大爆笑を聞きたいものだ。
「805」
あ、おれの発言もカウントされた。
807 :
吾輩は名無しである:02/08/24 00:41
807
倫理の宿題で「火星のツァラトゥストラ」の感想文書くのはまずいだろうな。
808 :
吾輩は名無しである:02/08/24 02:04
倫理ねえ…社会学ならどうだろう。
809 :
吾輩は名無しである:02/08/24 10:18
810 :
名称未設定たん(788):02/08/24 17:07
倫理の宿題なら「人間狩り」がよろしいかと。
「810」
あっ………
>>809 読んだ。笑った。
原稿用紙3枚までなんでこの手は結構使える・・・!
>>810 「人間狩り」知らなかったんで調べてみました。
・・・戯曲?芝居の台本?むう。読んでみたい。
812 :
名称未設定たん(810):02/08/25 01:48
「人間狩り」は『ジーザス・クライスト・トリックスター』(新潮文庫)に入ってる。
また『玄笑地帯』(同上)に、尾川健君という日本筒井党党員(当時)が高校の文化祭で
この作品を上演した時の手紙が公開されていて、これもまた面白いのである。
新刊書店ではもしかすると入手しにくいかもしれないのでブコーフとかで捜すが吉。
ついさっきブックオフ行ってきたばかりでしかも玄笑地帯あったのに・・・
やつあたり文化論の方を買ってしまった。
100円けちらずに両方買えば良かった・・・・。
814 :
吾輩は名無しである:02/08/25 15:49
ブックオフって小説安くていいよね。筒井作品のハードカバーが
かなり安価で手に入る。ただ、虚航船団の二版ものがない〜
814
815 :
吾輩は名無しである:02/08/25 22:26
>>811 ちょっと清水義範っぽいけどね。>809
814
>虚航船団の二版もの
これはどういうこと?何かあるの?
詳細キヴォンヌ!
817 :
名称未設定たん:02/08/26 12:45
>虚航船団の二版もの
確か直すべきでない所が直されて、結果的に誤植が発生したんじゃなかったっけ。
三版ではまた戻されたので、二版は結構貴重だ…と『電脳筒井線』でコーモリ氏か
アホウドリ氏(平石滋氏)が話していたような気がします。
817
818 :
吾輩は名無しである:02/08/26 16:19
とにかくなんか他とは違うらしいよね。社会情勢のために故意に変えたような話を目にしたことがある気がする。
818
819 :
吾輩は名無しである:02/08/26 19:08
青山の自宅、カコイイね。濃い色の木で床も壁も天井も。
掘り炬燵式で、棚にはハッタリなのか全集だけがズラリ・・・。
819
>>819 なんかの雑誌に載ってたの? 情報キボン
821 :
吾輩は名無しである:02/08/29 03:39
アクノボクノボウ! ナリモウヘンタイ!
821
『作家の書斎』ってタイトルの・・・
雑誌の増刊号のような・・・
去年の春頃に・・・立ち読み・・・
筒井は掘り炬燵(布団なし)で和服・・・
あと印象に残ってるのは町田康の・・・
意味なくPower Mac G4&大型フラットディスプレイ・・・
おお筒井スレ発見!
昔の新潮全集の景品で「ワーストコンタクト」の原稿コピー49枚もらったよ〜ん。
升目の左側に達筆が並ぶ。宝だね。
824 :
吾輩は名無しである:02/08/30 19:44
>823
笑うな
825 :
吾輩は名無しである:02/08/30 22:55
825
今日、虚航船団読了。続いて朝のガスパール(クォールつながり)。
1000取るひとは、うはははは(以下略)頼むよ。星を震わすほどの轟音で。
826 :
吾輩は名無しである:02/08/30 22:55
「隊長、ここをクリックしてください」
「うん?」
Click
827
>>827 ワラタ なんだか番号数え始めてから虚航船団ネタばっかりになってしまったが、やはりあれは名作だな…
個人的には大いなる助走も好きだな。
828
大いなる女装、なんつって。
829
虚航船団→朝のガスパール→パプリカ突入(時田浩作つながり)
831
虚航船団のラスト後、あの母子は親子で繁殖行動をしたのかなぁ。
832
どんな子供が生まれるやら。
833
「鼬とコンパスのあいのこ」は『朝ガス』に出てきたね。
834
835 :
吾輩は名無しである:02/09/05 22:34
>>786 「デマ」、徳間文庫の自選短篇集3『日本以外全部沈没』に収録されたぞ!
836 :
吾輩は名無しである:02/09/06 23:28
837 :
吾輩は名無しである:02/09/06 23:29
835です・・・
マンセーとかいった自分が馬鹿みたいだ。いや、馬鹿か。鬱・・・
838 :
吾輩は名無しである:02/09/06 23:40
筒井は小説下手。所詮は半端物。2ちゃんにはお似合いだけどね。
2ちゃんにお似合いだけど2ちゃんねらーの君が馬鹿にする?
>>838 ろくに読んだこともないヤシのセリフだ罠w
電車ん中で吹いて笑いが止まらなくなる現象は、
筒井だけにできる超絶ワザ。
そこらの小説書きが束になってもかなわん罠W
841 :
吾輩は名無しである:02/09/07 01:29
「人がみな狼だった時」って、もう書くつもりないのかな。
842 :
吾輩は名無しである:02/09/07 07:57
>840
何だっけ俺が公衆の面前で大爆笑したのは…とか記憶をたどったら
経理課長の放送とか裏小倉とかキョコウ船団の新しい罵倒語のところとか、
関節話法とか思い出して思い出し笑いをしてしまった…
>841
それはどんなものでしょうか?
人、世に三人あらば、とかいう障害者をネタにしたやつは世に出ないのかなあ。
842
>>841 『本の森の狩人』に出ていたやつでしょう。あっしも気になっておりやした。
断筆はさまっちゃったから書くに書けなくなったのかもしれんけど。
>835
情報サンクス。さっそく今日買ってきた。全集でしか読んだことなかった
「デマ」手元に置けるのがウレスィ。これだけを目当てに買っちゃったよ。
844
「七瀬の権兵衛」というのはこわいことばである。「七瀬」なのになぜ「権兵衛」かという命題が成立し得ることばである。
>842
「関節話法」私もいまだに思い出して笑う。
傍から見れば気味の悪い女かもしれん。
読んだのはずいぶん昔なのになあ。
>人、世に三人あらば
もう書く気ないと思われ。
案外断筆中に書かれていて没後に出版、なんてことも
あるかもしれないけど・・・。
>845
ああ・・・元ネタなんだっけ・・・「きつねのお浜」?違うっけ・・・
手元にないので確認できないや・・・宿便なみに気持ち悪い・・・
847 :
吾輩は名無しである:02/09/09 06:30
「ビタミン」って、なにに収録されてるっけ。もう一度読みたい。
ところで「ホルモン」に出てくる文献って実在するから、わざわざ本当の記事かどうか調べちゃったよ。
俺はだまされやすい人間だ…だからこそ筒井作品を心から楽しめるのかもしれないが。
847
848 :
吾輩は名無しである:02/09/09 06:32
>847
国境線は遠かった848
849 :
吾輩は名無しである:02/09/10 21:49
筒井すれハケーン。
849
850 :
吾輩は名無しである:02/09/11 00:07
やはり 驚愕のこう野 がすごい
851 :
吾輩は名無しである:02/09/11 00:07
どんな話?ちょっと記憶にない
852 :
吾輩は名無しである:02/09/11 07:07
読んでいくんだよ
852!
853 :
吾輩が名無しである:02/09/11 07:24
つい最近「敵」を読みました。ちょっと驚き。モロに「純文学」では
ないですか!
筒井は「私設博物誌」辺りまでしか読んだことがなく、特に最近の
作品は殆ど知らなかったのですよ。あの「SF」作家がここまで到達
したのかと思うと、ちょっと感動です。
「虚人たち」辺りから、筒井は純文学傾斜したことになっているのかな?
854 :
吾輩は名無しである:02/09/11 07:27
>>853 「私説」な。
『大いなる助走』で、ルサンチマンをぶちまけたから、
それ以降はどれもいい。断筆前だが。
『夢の木坂分岐点』
『残像に口紅を』
なんかも驚くと思うよ。
853
855 :
吾輩は名無しである:02/09/11 12:18
筒井は漢字一文字のがいい
鍵 家 敵
856 :
吾輩は名無しである:02/09/11 12:29
驚愕のこう野 はメタフィクション
857 :
吾輩は名無しである:02/09/11 13:31
筒井はアニパロ
858 :
吾輩は名無しである:02/09/12 14:39
曠野を漢字で書きなさいと言いたい
860 :
吾輩は名無しである:02/09/12 18:31
俗物図鑑は楽しい。
860
861 :
吾輩は名無しである:02/09/12 18:43
朝のガスパール買った。
>>861 『電脳筒井線』も買うべし。(クドいな、漏れ)
862
863 :
吾輩は名無しである:02/09/13 23:42
電脳筒井線、まだ売ってるの? あれぶっ飛んでて良かったなー。
インターネットや2ちゃんねるどころかパソコン通信さえ普及してなかった時代だから、
怖い世界だー、と思ってたよ。
863
864 :
吾輩は名無しである:02/09/14 13:03
驚愕の曠野、が最高だって。後世に残す価値あり
865 :
吾輩は名無しである:02/09/14 13:15
ASAHIネットの会員になれば完全版「電脳筒井線」が読めるぞ。
866 :
吾輩は名無しである:02/09/14 14:05
>>860 「俗物図鑑」は痰壺評論家がいまだにトラウマだ
>866
それを言うなら皮膚病評論家のほうがトラウマだ。
867
868 :
吾輩は名無しである:02/09/14 18:23
顔面崩壊とか最高級有機質肥料(だっけ?)とか、
筒井はぞーっとさせる描写が死ぬほどうまい。
868
869 :
吾輩は名無しである:02/09/15 02:21
今更なんだが、「無人警察」はいけない。ファンでもそう思いません?
>869
別に思いませんが何か?
870
どこが「いけない」のか言わないとだめぽ
872 :
吾輩は名無しである:02/09/15 02:59
>>869 例のテンカン問題のことか。
少なくとも教科書に載せるべきではないな。
873 :
吾輩は名無しである:02/09/15 07:51
まあ、教科書に載せる作品ではないかもしらんな。
面白いんだけど子供(っても高校生か)に見せるには問題が多い。
要するに869みたいな読解力のない馬鹿に、教科書として半ば強制的に読ませるようなものではない。
教科書は読者を選ばないのが問題だよ。筒井作品はことごとく教科書にはふさわしくない。
>873
873さんはおそらく筒井康隆ファンかなと思いますので,
それを前提にしてのレスになってしまいますが,そうでなければご容赦.
ぼくは国語教科書に採択する文章の内容には
制限があるべきではない,と思っています.
なぜなら,《国語》という教科はことばを学ぶものであり,
本来,そのことばの内包する思想とは無関係であると考えるからです.
色々な生のことばと接することが《国語》の目的である
ともまた同時に.
現実面では,教科書に載っているからといって
それほど生徒たちに影響力があるわけがない,
というわが身の経験もありますし.
陳腐な例ですが,
夏目『こころ』がぶつ切りにされて教科書にある現実の方が
ことばを学ぶ機会において
よほど杞憂すべき事態ではないかと.
ってわけで「問題外科」あたりを次は…….
875 :
吾輩は名無しである:02/09/15 12:00
「フルネルソン」の意味が全くわかりません。何なのですか、この作品は。
876 :
吾輩は名無しである:02/09/15 17:26
筒井ってまだ生きてたのか。あと何年ぐらい持ちそう?
877 :
吾輩は名無しである:02/09/15 17:33
高校生には山田詠美くらいの毒素が丁度いいんではないか>教科書
>875
どんな話だっけ。
878 :
吾輩は名無しである:02/09/15 19:27
>877
「国境線は遠かった」に収録されてる短編。ともかくわけわからんやつ。
>877
最近出た自薦短編集(3)にも収録されてますな。
>ともかくわけわからんやつ。
たしかにこう表現するしかないな(w
自薦短編集の「自作解題」で筒井氏本人が
「書いた本人だってわかんない」と言われてますし。
880 :
吾輩は名無しである :02/09/16 01:20
浅田彰が「教科書には漱石を載せればいい、読みたい香具師が筒井を読めばいい」
と言っていたが、なるほどと思った。
881 :
吾輩は名無しである:02/09/16 01:32
,.、,・ ,,'ヽ' γ⌒γ⌒/⌒/^ '・,.
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882 :
吾輩は名無しである:02/09/16 04:12
>>880 >浅田彰が「教科書には漱石を載せればいい
ノーテンキな発言だねぇ。浅田は漱石をロクに読んだことがないまま「夏目漱石=健全な国民作家の代表」とでも信じているのか?
漱石は部落解放同盟から厳しく批判されている文学者の一人なんだよ。
「芋中の穢多」という表現が出てくる漱石の「坑夫」を教科書に載せてごらん。
部落差別がらみで大騒ぎになることは間違いない。
キモイ>882
883
筒井康隆は差別的な小説を多く書いているが、「無人警察」は明らかにその範疇に入らない。
「無人警察」は「科学技術と結びついた管理社会」の恐怖を描いた「アンチ・ユートピア小説」であり、癲癇患者を差別したり、笑いものにする意図はない。
いずれにしろ、日本てんかん協会が文庫や全集の回収を要求した時点で、教科書問題ではなくなり、表現の自由の問題になった。
そうなると筒井康隆も「文学作品において差別表現をする自由」を主張せざるを得なくなった。
「無人警察」自体は差別的な作品ではないにもかかわらず‥‥。
ところが世の中には馬鹿な作家もいて、筒井康隆が「癲癇」という差別用語を使ったがために糾弾されたのだと勘違いしたまま、筒井康隆を批判しているやつがいた。
気の毒なので特に名を秘すが、三田誠広という作家である。
もちろん癲癇は差別用語ではない。
また、本来なら「差別用語の使用」と「差別表現」の問題は分けて論じるべきだと思うのだが、そうはならなかったのは残念だ。
村上龍が、「1人でも不快に感じる者がいれば、それは差別だ」という趣旨の発言をしているのを読んだときは、わが目を疑った。
村上龍ほど、差別用語を使わずに差別的表現を書いている作家が他にいるだろうか。
自分の作品が差別的だと糾弾されたら一体どうするつもりなのだろう。
かと思えば島田雅彦のように天皇問題を扱った小説を書いたものの、作品を発表する前から萎縮して発売を延期してしまう腰抜けもいる。
そんな輩が筒井批判をしていたのだと思うと片腹痛いというほかはない。
おっと。つい長々と、まとまりの無い文章を書いてしまった。もう止めよう。 長文堪忍。
「坊ちゃん」て、田舎者差別だと思うべさ!
んだ!んだ!
887 :
吾輩は名無しである:02/09/16 18:37
>>884 村上龍は差別を意識して小説を書いてるよ。筒井康隆もそうだけど。
要するに、「1人でも不快に感じる者がいれば、それは差別だ」ってのは
差別表現の糾弾に対して「誰一人不快に感じない小説などない」という主旨で反論してるんだと思う。
888 :
吾輩は名無しである:02/09/16 18:43
888-
>>887
だったらいいんだけど、文脈から判断して、そういうつもりで言ったのではなかったと思う。
村上龍は一貫して筒井康隆に批判的だったし。
890 :
吾輩は名無しである:02/09/16 19:45
「無人警察」にはテンカンが犯罪をおこす、というようなニュアンスのことが書かれていた
891 :
吾輩は名無しである:02/09/16 19:48
『ロートレック荘事件』では、連続殺人犯が不具者だったね。
891
892 :
吾輩は名無しである:02/09/16 20:00
>>889 そうなのか。別に筒井康隆批判してるかどうかは気にしないが、作風から言って差別がなんぼのもんじゃいって感じするけどね。
>>890 犯罪というか事故で、癲癇は法規上、たとえば運転免許の欠格事由でもあるし別に特に問題ない発言だったはず。
とりあえず無人警察とショウケンロウよりの眺望を読むべし。
893 :
吾輩は名無しである:02/09/16 20:02
発言ちうか表現だな
>>892 うわあ、そういうこととは全然考えもしなかった。ごめんなさい。勝手に思いこんでました。
回線切って玉ねぎ刻んで泣きます。
895 :
吾輩は名無しである:02/09/16 20:39
>>884 >>889 の内容通りだったと思う。
ただし、ドラに首尾一貫した論理性を求めるのは元来無理であり、更には無駄ってもんだろう。
そういった面においては、その程度の男である。
感性にまかせてイメージを垂れ流すことは上手だが、論理的帰結によって作品を構築してみせる
ことについては最も不得手とする男なのだ。
なんとか世界を構築してみせて、本人は悦に入っているつもりの仕事の成果が、『5分後の世界』である
ということからも、それは推察できるであろう。
確かにドラにしては、論理的思考によって練り上げられた作品であり、最初は目新しさも手伝って
感心されもしたが、同様の方法論で作られた第二作目でウィルスの正体の設定辺りで見事に馬脚を現してしまった。
まあ、龍にはイメージの奔流を生じさせるオルガンの役割は期待できても、楽曲を精緻に構築してみせる作曲家の
役を期待することは難しいのかもしれない。この男とは論理的やり取りは行なわない方がいいだろう。全て無駄足となる。
全体を統御する指揮者の役割も、映画監督の実績を見ても分かるとおり龍の領分ではないようだし。
最近、メルマガ編集という分野で統率力を顕示してみせたようにもあるが、少し詳しく見るならば、
いつも通りのオンブにダッコ、一番オイシイとこ取りのいつもの寄生癖が発揮されているに過ぎない。
本当は、島田のこと書きたかったんだけど、ドラに手間取り過ぎた。取り敢えず、以上。
896 :
吾輩は名無しである:02/09/16 20:40
回線切って玉ねぎ刻んで泣きます。
この言い回し流行りそう
897 :
吾輩は名無しである:02/09/16 21:42
「1人でも不快に感じる者がいれば、それは差別だ」
ということは「読者罵倒」は差別の最たるものだね。
898 :
吾輩は名無しである:02/09/16 23:49
読者罵倒はなんか舞台の観客罵倒がもとネタらしいんだけど
そもそも観客罵倒ってどういうもんなんだろう…嫌な舞台だな(苦笑
読者罵倒も「作者 筒井康隆」の認識がないと楽しめない俺は未熟者ですか?
899 :
吾輩は名無しである:02/09/17 00:36
客いじりみたいなもんじゃないの
客の方にも理解力と知識を必要とする客いじり
と言えなくもない
901 :
吾輩は名無しである:02/09/17 01:11
メタに走れば必然的に行き着いてしまうという罠。 客いぢり。
902 :
吾輩は名無しである:02/09/17 19:27
>898
未熟だ!このビニール蛙が!(藁
903 :
吾輩は名無しである:02/09/18 04:10
ビニール蛙って誰なんだろうね。
904 :
吾輩は名無しである:02/09/18 08:54
>>903 ビニールでできた蛙かビニール色をした蛙かビニールに住んでいる蛙か
ビニールを食べる蛙かビニールになる蛙か
あるいは
蛙でできたビニールか蛙色をしたビニールか蛙に住んでいるビニールか
蛙を食べるビニールか蛙になるビニールか
筒井康隆はいろんなジャンル、形式の小説を書いてきたが、
まだ書いていないものがある。
それは「大河小説」である。
筒井さん自身、
「いつかトーマス・マンの「ブッデンブロオグ一家」のような大河小説を書いてみたい」と、
何度かエッセイに書いている。
というわけで、「書きたいものは書き尽くした」なんて言わずに、
今度は大河小説に挑戦してほしい。
「打倒!栗本薫」
906 :
吾輩は名無しである:02/09/18 14:18
きええええ!
栗本薫なんか持ち出さないで!
吐いちゃう!
907 :
吾輩は名無しである:02/09/19 20:44
驚愕の曠野は大河小説のパロディとゆう見方もできますな。
908 :
吾輩は名無しである:02/09/19 21:41
井筒監督氏ね!
909 :
吾輩は名無しである:02/09/20 01:49
藤枝も面白いですみなさん
911 :
吾輩が名無しである:02/09/20 06:47
ビニール蛙:
ビクビクしながら生まれて初めて買ったビニ本。震える手でビニールを破り、
心臓バクバクで表紙をめくると…、パチスロのニューパルサーみたいな蛙が
見開きのドアップで写っていた。チャンチャン♪
なんてね。「欠陥大百科」辺りに載っててもおかしくないかも。ダメ?
亀レスだし、お寒い内容なので、誤魔化しという訳ではないが、一つネタ振りを。
「敵」が面白かったので味を占めて現在「文学部唯野教授」を読み始めたところ。
これは純文学というにはちょっと疑問符が付くが、とにかく面白い。「大いなる
助走」が作家や文壇政治のパロディだとすれば、これは(文)学者や学内政治の
パロディなんですね。まだ第三講の途中だが、ここまででも大学の文学部の実体
が恐ろしいほどにさらけ出されている。コワイヨーです(w
多少の誇張やパロディ化はあるにしても、文学部の実体は本当にこんなものなの
ですか? 現役の学部生、学部関係者(講師・助教授・教授、あるいはここらの
消息に詳しい人)の意見が聞きたいものです。
とにかく、続きを読むのが実に楽しみ。こんなわくわく感を味わうのは「羊」や
「世界の終わりと…」以来かなあ。まあ私はアンチ春樹派ですけどね(w
>911
ありゃほとんど実話だと、御大が言っておったぞ。
913 :
吾輩は名無しである:02/09/20 11:05
uwasinn yonnderuyo!
914 :
吾輩は名無しである:02/09/21 05:41
文学部ってとくに文系の中でも学閥とか学内政治が重要らしいね。
915 :
吾輩は名無しである:02/09/21 05:54
入学案内を作ってる。だいたいどの大学もコンペで、
相手はリクルートや電通PRだから大変だけど、
かなり高い確率で獲ってると思う。それはいいんだけど、
実際に制作を進めていくと、どの学部も「うちを最初に、そしてページを多く」
なんて言ってきて、インタビューを誰にするかで揉めて……。
この春最もひどかったのは、プレゼンで2500万の見積もりだったのに、
納品したら5000万を超えていたものがあった。俺にとってはありがたい話だが。
文学部ってのは「大学の良心」と本人たちが思ってる場合が多い。
ものは言いようだな〜、ってのが感想。
916 :
吾輩は名無しである:02/09/21 20:09
なんか業者の貴重な意見が聴けておもろいな。
大学の人間って俗物って感じですかね?
917 :
吾輩は名無しである:02/09/22 19:29
おーい、ナンバリングやーい。どこ行ったー?
一般社会と比しても俗物を通り越して下司と言ってもいいくらいだが、
当事者はおろか世間一般も気付いてないんだよな。
いや、文学部に限らずだけど。
919 :
ゴキブリがゴキブっている:02/09/22 21:24
確かに,各々の逸話は事実だ,なる旨を書いているけれど,
複数の大学の格別派手なエピソードを
たったひとつの大学での出来事としたんだから滅茶苦茶で当然.
その意味ではやはり「カリカチュアライズ」していると思います.
でっち上げではない,って方がわかり易いような.
筒井康隆節に慣れていないと.
むしろ,こちらも事実を基に書いたとしている
「大いなる助走」はその点生々しい.
920
921 :
吾輩は名無しである:02/09/23 00:23
久々ににぎやかな未来を読んだ。無人警察って教科書に載せるほどの作品かなあ?
これでも筒井ファンなんだけど。
922 :
吾輩は名無しである:02/09/23 00:33
>>921 というか子供にはいまいちわかりにくいと思う
923 :
吾輩は名無しである:02/09/23 00:38
>>911 内部は、ほとんど実話<まんまですだw
無論、筒井ならではの描写ではありますが
そろそろ次スレタイトル案募集?
925 :
吾輩は名無しである:02/09/23 23:58
「おれは本来、役者なのである」筒井康隆part3
驚愕の曠野って絶版?
読みたいんですけれど…。
万難を排してでも読むべきです。古本屋巡りも手かと。
928 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:23
今20代前半の人間です。筒井康隆が大好きなんだけど、ベトナム戦争とか万博の時代に生きていたかった…
時事ネタ系中編の意味があんまり良くわからないのが残念です。
>>1よ。
このスレの
>>1よ。
駄スレを立てた
>>1よ。
そう、お前だ。
今でも毎日このスレをチェックしているだろうか?
流石に見ていないよな。それはこのスレの下がりっぷりを見れば分かる。
現在、このスレは一覧の最下段にある。あと一人、
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
たった一人、おまえのように駄スレを立てる奴がいるだけでdat落ちする。
人間で言えば虫の息ってやつだ。気になるか?ならんよな。
初めてスレを立てたとき、掲示板に書き込んだときのことを、お前は憶えているか?
言いたいことは解るな。まさに今、お前の一部は死に往こうとしている。
それは駄スレを立てたお前自身の責任であり、罰だ。
正直、今だから言うが、このスレの
>>7と
>>11は俺だ。
>>100のキリ番は今更ながら地味に嬉しかった。
他にもいくつか書いたし、自作自演もした(番号は勘弁してくれよ)。
ここまで伸びたってことは、俺よりも大切に見守ってきた他の参加者もいたに相違ない。
何がいけなかったのだろう?粘着を相手にしたこと?議論のループ?
違うな…もうこのスレは寿命だったんだ。ネタ切れってやつ。
もし、このスレを倉庫で見つけて、今読んでいる君がいたら憶えていてくれ。
パート10まで続き、各所で紹介される名スレがある一方、
志半ばで堕ちるこの
>>1のようなスレが山のようにあることを。そして、君は名スレを育ててく欲しい。
さぁ、時間だ。最後の記念カキコ(sage)を送ろう。
クソスレ立てるなッ!
>>1……ッ!!
932 :
吾輩は名無しである:02/09/25 10:09
>>926 タダでやるよ。着払いで送ってやろうか?
933 :
吾輩は名無しである:02/09/25 18:43
>>926 たまに文庫を見かけるよ。
ついこの間まで神保町の三省堂にあったが誰かが買ったようだ。
あとブックオフに行けば単行本が置いてあるよ。かなりの確率で。
探しまくって読め!それだけのことをする価値のある作品だYO!
934 :
吾輩は名無しである:02/09/25 19:55
935 :
吾輩は名無しである:02/09/25 22:32
100年後、時をかける少女が代表作みたいになってたらちょっと嫌
936 :
吾輩は名無しである:02/09/25 22:50
>>935 映画化された当時はそんな感じになっちゃって鬱だったよなー。
あの程度のジュヴナイルだったらほかでも書ける、とか筒井を過小評価している人とかいてさ。
なんかパプリカが新潮文庫から出るね。
それもいいけど、他のを復刊しろよ。
938 :
吾輩は名無しである:02/09/26 05:57
パプリカ今まで絶版だったの? あれは名作だ…長すぎるきらいもあるけど。
939 :
吾輩は名無しである:02/09/26 11:32
>>938 どっちだよw
中公は川上弘美が解説だったような……。
好きな作品を訊かれてまず第一に『パプリカ』を挙げるであろう漏れにとっても絶版に
なっていたという話はちと寂しいものがある。ま、文庫はあっという間に絶版になるけどね。
くだらない本だけいつまでも版を重ねる不思議もあるが。(筒井作品のことではない)
但し『パプリカ』は文庫持ってないけど。あと漏れには全然長く感じられません。
むしろあっという間のような感じを読後常に持ってしまうぬね。
新潮文庫版では河合隼雄あたりに書いてほしいような、解説は。
出版は来月ですか。
941
あー自分の評価は940のように、「長さを感じさせない名作」なんだけど、
初めてあれくらいの厚さの本を見たときはちょっと敬遠されそうだな、って。
ブックオフで私設博物誌を100円で購入。久しぶりに読んだが面白い。
中公のパプリカは絶版になんかなってないよ。なってなくても他社から出るのは
よくあること。特に新潮文庫は結構そういうのがある。
山田エイミのは河出と新潮で結構被ってる。
妹尾河童の少年Hも講談社と新潮で。
他にも。
>944
フォローどうも
945
「パプリカ」精神が荒廃してしまった人の心象風景描写が
恐ろしかったなあ。
最近筒井スレの伸びがいいようだ。なんでだろう。
946
次スレどうするよ
次スレタイトル、
>>925の
「おれは本来、役者なのである」筒井康隆part3
でいいと思うんだが、どうか。
特に異存はないが、それよりナンバリングの爆発が気になる
949
あーそういえばパプリカ談義に熱中してナンバリングの出番を忘れていた。
絶版になっていなかったんですね。えがったえがった。
あと漏れも、次のタイトルに異存はないが、ナンバリング爆発を見届けられないだろうな多分。あと50か。
950(ニヤ
951 :
吾輩は名無しである:02/09/27 17:29
筒井さんの代表的作品教えてください
読もうと思ってるので
メタモルフォセス群島
952
宇宙衞生博覽會
九百五拾参
一番売れたのって唯野教授?
954
お助け
┏━┓ ┏━━ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┗━┫ ┗━┓ ┗━┫
┃ ┃ ┃
━┛ ┗━┛ ┃
あまりの興奮におかしゅうなってきおったか。
958
951へのレスを忘れた。
パプリカ。パプリカ。パプリカ。
…………………………………………………………………………………………………………虚航船団。
959
虚コ
コ
コ
コ船団
CLICK
960
ふと思い出したが前スレの終盤は「敵」だったな。
最近ではラトラスが好きだなあ。ああいう作品はもう書けないと思ってたので感激した。
962
「エンガッツィオ司令塔」は思わず音読しちゃったよ。
あのテンポの良さはまさしく筒井節。
963
「おれは本来、俳優なのである」だね。
964
じゃ、立てるね。
966 :
吾輩は名無しである:02/09/28 01:38
俳優じゃなくて役者じゃないのか
966
967 :
吾輩は名無しである:02/09/28 01:49
10000
↑錯乱にはまだ早い
968
人体の99%は水だと豪語してしまった「あるいは酒でいっぱいの海」に一票
969
2003.9.28
965が立てないのでスレ立てるよ。チト待て。
ぬはは。だんだんと1000が近づいてきておるわ。
ところで>971の日付ナンバリングはかなり狂っておるな。
974
975
いかん、ナンバリング隊長の目が輝き出したぞ。
む? 隊長が歩き出した。
976
977
2004.9.28
隊長は数をかぞえるだけの存在だったのだ!
979
2005.9.28
あれよ
981
死都死都
界では放射性物質と呼ばれてい
がん。がたん。がん。がん。
痛い。痛い。痛い。
あれよ
985
あらよ
986
あれよ
987
こらよ
988
あれよ
988
2006.9.28
99999990
しいこと。みんな揃ったのね。ではおねえさんと一緒に、
これからみんなで新スレへ行きましょう」
今日中に隊長の哄笑が聞きたいもんだ
993
タウタウタウタウタウタウタウタウタウタウタウタウ
994
ココココココ
コ
コ
コココココ
995
99999990
99999991
99999992
99999993
99999994
99999995
99999996
99999997
『筒井版 悪魔の辞典』は10月8日、講談社より発売(定価2,000円)
998
999
1000 :
ナンバリング:02/09/30 00:22
うははははははははははははははははははははははははははははは
はは。うははははははははははははははははははははははははははは
はははは。うははははははははははははははははははははははははは
はははははは。うははははははははははははははははははははははは
はははははははは。うははははははははははははははははははははは
はははははははははは。うははははははははははははははははははは
はははははははははははは。うははははははははははははははははは
はははははははははははははは。うははははははははははははははは
はははははははははははははははは。うははははははははははははは
はははははははははははははははははは。
1001 :
1001:
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