天才・安部公房のスレッド第2弾です。
私のベストは『壁』です。
『箱船さくら丸』「手」(『水中都市・デンドロカカリヤ』 所収)がそれに続きます。
「鉛の卵」もイイですね!
2 :
吾輩は名無しである:02/01/02 16:08
『箱男』映画化の話はどうなったのですか。
すでに映画化されているのですか。
3 :
吾輩は名無しである:02/01/02 17:27
>>2 あー、石井聡亙監督・日独合作映画・ハンブルクロケで映画化とかいわれて
たやつね。製作が延期されてから今まで再開の話を聞かないから、映画化の
計画自体あぼ〜んしたっぽい。
…と思って「石井聡亙」で検索したら、「箱男 BOXMAN」の計画
自体は生きてるらしい。乞ご期待。
あけましておめでとうございます。
今年も安部公房の話題でマターリしましょう・・・。
今日の朝は大変でしたね。
知ってる人は、知ってるだろうけど。
7 :
吾輩は名無しである:02/01/02 19:08
>>6 なんだい、行ったの? もう少し詳しくレポートしてよ。
差し支えのない範囲で。面白かった? 可愛い巨乳ギャルとか、来てた?
他板で、友達の写真(たぶん友達)を公開しちゃったひとがいて、
そりゃあ、もう、大騒ぎだったんですよ。
あの人、今日はどう過ごしたんだろうか。
ちょっと、すれ違いなので、これ以上のことは勘弁して。
訂正
友達の写真 → 写真
10 :
吾輩は名無しである:02/01/05 14:27
age
11 :
吾輩は名無しである:02/01/05 19:49
>1
手はものすごい駄作だと私は思った。
差し支えなければ手のよさを語ってもらえまいか。
煽りではなく。
12 :
吾輩は名無しである:02/01/05 21:51
>>12 対抗して空気銃で「箱男」を狙撃するオフ会なんかどう?
それで自分も「箱男」になる…題して《たとえばAの場合》OFF。
傷害罪になるからダメかな〜(笑)。
14 :
吾輩は名無しである:02/01/06 01:28
>>11
今本を友人に貸しているので詳しくは後ほどレスします。
「体制」が平和の象徴を破壊するといった「サヨク」的な感じはうざいですが
それを差し引いても鳩の変容がとても面白かったです。
『壁』ほどではないですがシュールレアリスムの絵画を見ているような愉しさがあります。
16 :
吾輩は名無しである:02/01/06 12:50
17 :
吾輩は名無しである:02/01/06 15:44
>>16 なんでですかね?
日本SFとかのアンソロジーには、たいてい安部公房入ってますよね。
「人間そっくり」も「第四間氷期」も…
SF<純文学みたいな価値観なのかな〜?
18 :
吾輩は名無しである:02/01/06 15:58
若さと年寄り臭さが最悪な形で発現してますな。
19 :
吾輩は名無しである:02/01/06 17:57
SFやミステリなど、色んな手法を駆使してあれだけの作品を残したからこそ
安部公房は偉大なのだと思うのだが。
20 :
吾輩は名無しである:02/01/06 18:26
>>16 こういう人が崇拝しているのは、「安部公房」というブランドであって、
安部公房の作品や思想なんぞではない。
もしくは、「純文学作家」安部公房かだ。
下らない。
>>15 『デンドロカカリヤ』風の”変身譚”ですね。>「手」
鳩と〈手〉との関係は、ちょっと因縁話めいていて構成は不自然かな、と思いますが、
安部公房のドラマ手法みたいなものが端的に出ている気がしますね。
初期の短篇はどうしても政治臭がつきまとうから、私もあまり好きじゃない…。
23 :
吾輩は名無しである:02/01/06 21:35
>>22 初期作品を通らずして安部公房をかたんじゃねえよ!
なんのために全集買ってんだYO。
ってか、別巻まだかな?
24 :
吾輩は名無しである:02/01/06 22:39
デンドロカカリヤと水中都市は最高だ。
初期変貌モノの中で一番好き。
>>22 >初期の短篇はどうしても政治臭がつきまとうから、私もあまり好きじゃない…
同意。どうしても諷刺として読めてしまうところが弱いかな、という気がします。
それでもその政治的意図を超えて、一つ一つのイメージが力を持っているところはさすがだなあ、と思いますが。
>>23 初期作品を「通る」って?
読んだうえであまり好きじゃない、ってのは個人の自由では?
26 :
吾輩は名無しである:02/01/06 23:08
>>25 「個人の自由」なんてことを2chで言い出したら議論にならんじゃ
ん。つまらんカキコすな!!
>>25 論文なりなんなりのカタチにするということです。
『砂の女』なんて、あーた、政治色ムンムンって捉えられるけど?
てか、捉え方の差が出てるんですよね。
安部スレなんだから作家論的に安部を捉えていいんだろう(と私は勝手に思ってる)けど、
作品個々で捉えてる人にとって「初期は...」とかいう言葉はナンセンスなんだろう。
でも、論じるのに「語るな」とか「個人の自由」とか言い出したら意味なしおちゃん。
で、わたしも「手」をベストに持ってきたくなる気持ちが分からない人間の1人。
初期の作品は全体的に風刺を意識してるけど、それを差し引いても「デンドロ...」や
寓話っぽいので言えば「ノア...」の方が面白いと思うんだけれど。
29 :
吾輩は名無しである:02/01/07 01:10
初期作品では、「闖入者」と「盲腸」が面白いと思われ。
あと「ノア……」はとにかくワラタ。
安部公房って最初おばさんに見えた。
31 :
吾輩は名無しである:02/01/07 02:09
箱男の写真と短文、あのザラザラした感触が忘れられない。
「砂」が安部を読み解くキーワードかもしれん。
32 :
吾輩は名無しである:02/01/07 09:28
過去スレも含めて、安部の文体について言及してる人が
少ないと思うがどうか?
33 :
吾輩は名無しである:02/01/07 17:43
>>31 学校が砂で埋もれて無くなっちゃえばいいんだ、
と思ってた子供時代だっけ。大陸で。
砂漠の思想ってのもあるし。
34 :
考える名無しさん:02/01/07 19:34
安部の世界は、方眼紙の中で人が動いてるカンジがする。
>>23 50〜60年代のテクストも、いちおう読んでます。
でもやっぱりアレゴリカルに”読めて”しまう・・・。
それ以外の読みかたってじっさい困難じゃないですか、
どう読んでます?
>>25 フォローどうもです。
>>32 文体の問題は、私も興味があって、調べたことあります。
過去の研究論文(何本もないんですが)”印象批評”が多いですね。
論者の主観に大きく左右されるから、文体の研究は難しいみたいです。
>>35 全集読んでて、初期作品から安部公房作品を通してきてさ、最近カナーリ演劇に興味
あるんですけどね。安部スタもだけど、労演なんかでの「どれい狩り」「幽霊〜」
なんかね。串田和美のじゃなくてさ。
37 :
吾輩は名無しである:02/01/07 23:26
>34 平日の昼間の思想というか……
半分だけ社会人というか……
んー、難しいねえ。登場人物が物語のセンサーとして機能していた
時代の物語かな。
38 :
吾輩は名無しである:02/01/07 23:28
他人の顔を読んだら気持ち悪くなってしまった。
40 :
かをる@半可通:02/01/09 00:11
>>36 数年前、初台で「幽霊はここにいる」を観ました。
串田和美のやつですが・・・。
「ん〜何かちがう・・・」という印象でしたね。
外人の科白も聞き取りにくかったし。
他にも観た人いないかな?
>>40 串田和美のはNHKでもやってたね。外人を使う必要はないとオモターヨ。
た、ただし、馬淵エリカたんはカワイカターヨ。
串田和美のオーバーリアクションはひいたけど。あのメイクとね。
志村けんみたいな……
42 :
吾輩は名無しである:02/01/10 00:08
ユリイカの安部公房特集で安部公房は「箱男」以後つまらなくなったとありましたが皆さんはどうお考えですか。
私は「方舟さくら丸」だけ例外的に楽しく読めました。何度読み返したか分かりません。
43 :
吾輩は名無しである:02/01/10 00:15
リアル工房ですが、カンガルー・ノートから入った自分としては
(確かに水中都市や第四間氷期のほうが面白いけど)詰まらないとは思いませんが……
それよりも福本調に近いしゃべり言葉ですよね、安部公房作品の女性は……
三点リーダーの多用とか……
そういえば最後の長編カンガルー・ノートもわりと面白かったですね。
晩年の安部公房はまた新たな境地を開いた、といえるのかもしれません。
45 :
吾輩は名無しである:02/01/10 00:55
漏れは「密会」は「箱男」に次ぐ素晴らしい作品だと思うのだが(「箱男」はマイベストオブベスト)
「密会」好きはいねえが〜 (;´Д`)
46 :
吾輩は名無しである:02/01/10 02:00
>>45 密会はある意味ロリ小説としてもかなり上位…
描写が。
47 :
吾輩は名無しである:02/01/10 02:39
>>45 あ、好きでした。高校生のときに初めて読みました。
探索の過程でどんどん物語上の世界は広がってゆくのに、それとは反対にコミュニケーション
が収束してしまう・・・
>>45 密会いいね!20年前にバンドやってたけど、
同名の曲作った。手元に本ないんだけど、文章の
一部をそのまま使ってた。
「明日という日に先を越され、明日という過去の中で僕は、
何度も確かに死に続ける、一人だけの密会を抱きしめて」とか。
49 :
吾輩は名無しである:02/01/11 12:29
>>48 あ、そこだけ抜くと確かにスゴく歌詞っぽい(w
50 :
吾輩は名無しである:02/01/12 20:38
箱男や密会の文庫版の解説書いてる平岡篤頼って、文章がすごく三島に似ているような……。
三島なのかな、どうなんだろう?
51 :
吾輩は名無しである:02/01/12 21:16
>>50 ん?
平岡篤頼って早稲田仏文の教授ですよ。
デュラスの翻訳なんかもやってますね。
文体三島に似てました?
ハードカバー版の燃えついた地図の三島由紀夫氏評の文章とえらく似ている気がして。
〜である調の文章と、比喩の感じが。
三島が「これは動いている小説である」とか書いていて、
平岡が「そこに吹き荒れているのは、フィクションの熱風である」とか書いている。
53 :
吾輩は名無しである:02/01/13 00:39
平岡氏の「フィクションの熱風」は田中裕之氏の論文で叩かれてる。
54 :
吾輩は名無しである:02/01/13 01:20
三島の本名は平岡公威
55 :
吾輩は名無しである:02/01/13 02:22
安部公房全集の別巻は充実したものがでるんだろうか……
安部公房は若い頃は初期作品に出てくる登場人物と同じくらい貧乏だったのですか。
いつから引きこもりエロじじいになったのですか。
57 :
吾輩は名無しである:02/01/14 01:44
>>56 「魔法のチョーク」に出てくるような生活をしています。ひきこもりは
山口○林ちゃんとの出会いがきっかけかな?
>>55 別にイラネーヨ
58 :
吾輩は名無しである:02/01/15 01:49
59 :
吾輩は名無しである:02/01/17 02:53
「他人の顔」を読み直してるところだが、
やっぱり何度読んでも素晴らしい。まさに傑作。
ここではあまり名前が出てこないみたいだけど、
評判良くないのかな?
個人的には
「他人の顔」「箱男」「燃えつきた地図」
が長編のベスト3。
短編では
「水中都市」「変形の記録」「闖入者」あたりかな。
短編は好きなのたくさんあるけど。
長編ベスト3
「飢餓同盟」「方舟さくら丸」「他人の顔」
「他人の顔」は、精密な疑似科学的描写と、仮面を被ったために
自我が分裂し、侵食されていく恐怖が良く書けていて、安部先生
らしいんじゃない? 奥さんがすべてお見通しだった、という
落ちはよくありそうだけど、深刻極まりない主人公の内面的
格闘と見事なギャップを見せていて、面白い。ある意味これは
ユーモアだと思う。
短編は……絞りきれないな。
61 :
吾輩は名無しである:02/01/18 03:40
んで、12は結局行ったのかな。行ったんだったら
ぜひぜひ感想が聞きたいところ。
私も安部公房大好きなんですが、安部公房のファンサイトを観ていると、
「他の安部公房ファンとは分かり合えないかも」という気持ちになります。
皆さんは例えば
>『鞄』ですが、実存主義哲学風に読むと「選ぶ道がなければ、迷うこともない。
>私は嫌になるほど自由だった。」というラストは、サルトルのいう
>「自由(選択の自己責任)と言う刑」からの自由(解放)と読み替えることもできるでしょう
なんていう書評について、どう思われますか? 僕は吐きそうです。
ガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!
それって僕が書いた文じゃん。
「吐きそう」って生理的拒否感。
そーとー嫌われてしまったみたい。
でも
>>63さんのいうことも、もっともかもしれない。
なぜなら安部公房自身がこう書いているから。
現代のいはいる実存主ギとは、僕はまるで無縁だ。
「中埜肇宛書簡 第10信」『安部公房全集1巻』270頁。
安部自身の言葉を尊重する限り、サルトル(現代のいはいる
実存主ギ者)を持出すなんて誤解も甚だしいということになる
のでしょう。
ちょっとショックだったけどまた新たに安部公房の読みが
ちょっと深まったかもしれない。63さんありがとう。
これは余談だけど「吐き気」というとサルトルの『嘔吐』の
ことを思わない訳には行かない。偶然かなそれとも意図的?
65 :
吾輩は名無しである:02/01/18 22:35
安部さんの書く食い物は食欲をそそる
>>65 確かにそう。
『笑う月』のなかの「藤野君のこと」の
チョコレート・キャンディとかね。
>>63 の引用部分だけど、「サルトル的自由からの解放」って
いってるんであって、「鞄」はアンチ・サルトルな結末だってこと。
安部が大江健三郎の様なサルトリアンだとはいってない。
63さんはそのような哲学的解説そのものを嫌っているという
可能性もあって、その場合はどっちにしろ同じことなのかも
しれないけれど。念のため。
67 :
吾輩は名無しである:02/01/18 23:11
ガイシュツかもしれないけど…
安部公房と大江健三郎のからみについてカキコキボンヌ。勉強させてください。
68 :
吾輩は名無しである:02/01/19 23:26
69 :
吾輩は名無しである:02/01/22 22:54
前スレで、
「明日のない希望よりも、むしろ絶望の明日を。」
という言葉の出典を尋ね、
多分第四間氷期では?
という言葉をいただきました。
確かにその言葉であらわせるような内容ではありましたが、
その言葉そのものはありませんでした。
もう一度質問させていただきます。
どの文献に載っているのでしょうか?
70 :
吾輩は名無しである:02/01/22 22:56
>>69 君のカキコが気になっていろいろインター網で調べたけど、きちんと出典
が書いているのがないんだよ。
死に急ぐ鯨たち。
あの鯨たちは太古に生活した陸が恋しくなっちゃったのかなーなんて。
72 :
吾輩は名無しである:02/01/23 01:46
>>70 そうなんです。
高校の倫理の教科書に載っていたので、間違いなく安部氏の言葉であり、
何らかの形で発表されたのだと思いますが、出典が載っていないのです。
その言葉を引用したいのですが、
もとの文献も知らずに引用することは出来ないので困っています。
73 :
吾輩は名無しである:02/01/23 02:16
>>72 教科書ってのもけっこういい加減だし。安部が生きているときに出版
された教科書ならまだ信用できるだろうが・・・どうなんだろうね、たしかに
気になる。
そういえば九年忌ですな。
75 :
吾輩は名無しである:02/01/24 18:10
安部公房のこと、どんな風に取り上げられてたのかしょうもなく気になったりする。
76 :
吾輩は名無しである:02/01/24 22:12
>>75 本当にたいしたこと無いですよ。
実教出版の「新しい資料 倫理」
の表紙開いたところに、項目ごとに、いろいろな「名言」が載っていて、
その中の「不安と絶望」という項目があって、
そこにその一文が載っているだけで、
その資料の内容ではぜんぜん触れられていません。
カフカの「変身」の冒頭の部分も乗っていました。
他には「人間とは」「認識について」「人生と死」という項目がありました。
この言葉が、安部氏の文学に触れるきっかけになりました。
78 :
吾輩は名無しである:02/01/25 03:51
ところで
>>69 の質問どなたもお分かりになりませんか?
80 :
吾輩は名無しである:02/01/28 11:29
81 :
吾輩は名無しである:02/02/02 13:54
今短編集を読み返しているところです。
82 :
吾輩は名無しである:02/02/03 13:02
デンドロカカリヤ とか 飢えた皮膚 とか、
安部公房の人間に対する憎しみが表れているように感じる。
と言ったらマニアの皆さんに怒られるでしょうか?
83 :
吾輩は名無しである:02/02/03 14:48
84 :
名無シネマさん:02/02/03 17:30
皆さん、勅使河原監督は好きですか?
85 :
吾輩は名無しである:02/02/03 17:40
安部公房の文学とは何か?
それは養老孟司の解説がもっともマトを得てたと思うが
どうだろうか?
最近「鞄」を読んだ初心者だけど、鞄がなにか
教えて
安部公房はコスモポリタンでっせ。
>>87 どんな意味っすか?青年とか意味わかんないっすよ
91 :
吾輩は名無しである:02/02/04 02:43
>>69 「ユリイカ」の昭和期の特集に載ってたっけ?
それともどこかの文学全集の扉だったっけ?
>>88 コスモポリタン(を少なくとも目指してた)だから、人間に対する見方は
憎しみなんかではないと思うけど?って意味。
>>82への返しのつもりだったんだけど、ぱっと打っちゃったから的確じゃないね(^^;
93 :
吾輩は名無しである:02/02/04 13:33
憎しみからコスモポリタン(=世界市民主義だっけ・・・違ってたら笑ってください)
になるということもあり得ると思うけど・・・
考え方として本人にもはっきりする前の、人間に染み付いてしまった人間憎悪。
94 :
吾輩は名無しである:02/02/04 13:35
人間に染み付いて→安部公房という人間に染み付いて
寝起きぼけすまそ。
95 :
吾輩は名無しである:02/02/04 15:13
安部公房か・・・、工房のころガツガツ読んでたな。
私的には『箱男』『他人の顔』『密会』ってな感じかな。
短編だと『空中楼閣』(これ挙げる人ってあんまりいないの?)
あと谷川渥『文学の皮膚 −ホモ・エステティクス− 』(白水社)所収の
「安部公房の皮膚論」などもどうぞ。(既出かな?)
96 :
吾輩は名無しである:02/02/05 14:34
97 :
吾輩は名無しである:02/02/05 14:37
「夢の逃亡」の解説(渡辺広士)、
《不信と憎悪で、年中おこりにかかったような状態》
とどこかから(安部本人の文章のどこかから)
ひかれてた。
のについてはどうでしょう?
私は「箱男」「第四間氷期」
短編で(「笑う月」の)「空飛ぶ男」「鞄」かなあ・・・
98 :
吾輩は名無しである:02/02/06 05:06
99 :
吾輩は名無しである:02/02/07 14:34
age
100 :
吾輩は名無しである:02/02/07 14:36
あっ、100だ!
101 :
吾輩は名無しである:02/02/08 16:37
スカパーで、『文學ト云フ事』が復活するので、
『箱男』(緒川たまき)がまた見られる。楽しみだ〜。
102 :
吾輩は名無しである:02/02/09 13:54
>98
わかったらすぐ教えてあげるからちょっと静かにしてなさい。
103 :
吾輩は名無しである:02/02/09 16:50
箱男読んで箱男になってみた人いるだろう?
ドンゴロスってなんなのか、わからなかったな。
腰に巻くモモヒキみたいなもんだと、自分でなってみてはじめてわかった。
私は冷蔵庫の箱だったけど、他の人は何で作りましたか?
こんなこと書いてると防水塗料の甘い香りを思い出すな。
104 :
吾輩は名無しである:02/02/09 22:45
>>103 切なすぎるぞ、あんた。
俺はぎりぎりで踏みとどまった。
「何やってるんだ、まだ俺には未来があるだろ」とか思って。
くだらん 安部なんかにかぶれんなよ
あの程度の不条理感覚、いまじゃ、漫画にもならん
106 :
吾輩は名無しである:02/02/10 02:28
>>69
「けものたちは〜」に載っていたような気が・・・。
未確認なので自信がないのですが、手元に本がないので一応。
間違ってたらすまそ。
107 :
吾輩は名無しである:02/02/10 09:32
>>103 ドンゴロスって工業用のゴミ入れとかに使う茶色のこ汚い布でしょ。
ぼくは箱男になった事無いけど、実際精神的には近いんですよね(w
36になった今まで一度も恋愛した事ないもんなぁ。対人(特に女性)恐怖で。
最近ちょっと読み直してるんですけども、
こういうカス人間にとって安部の世界は染み入りますね。
不幸のファンタジーって感じで。
ドンゴロス→キャンバス地の布
って英訳されていました。
109 :
吾輩は名無しである:02/02/10 17:39
>>107 実際に箱男の格好で表に出てたら、この時期寒くて凍死するよな。
で、魔法瓶とかいろいろ持ち出して歩くと重そうだし。
>>107 恋愛したことないのかあ。箱男にも歩道橋の下に捨てられていた
箱男の抜け殻のシーンがあったなあ。俺は女では酷い目に何度もあったけど
懲りたことはないなあ。恥かいて見るのもいいかもよ。
あの医者はなんで箱男の箱が欲しかったのか、ちょっと考えてみてくれ。
見ることと見られることの関係、考える価値はあると思うが。
少なくともあんたカスじゃないと思うよ。
111 :
吾輩は名無しである:02/02/11 00:21
箱男に入ってる詩は身につまされました。
そして開幕のベルもきかずに、劇は終わった っての。
私もスタートしそこなった人間です。
贋のゴールでもいいからたどり着きたい。
112 :
吾輩は名無しである:02/02/15 15:03
「榎本武揚」好きだった。
113 :
吾輩は名無しである:02/02/16 14:43
だれかその詩ここに書いて!
小さなものを見つめていると、生きていてもいいと思う。
雨のしずく……濡れてちぢんだ革の手袋……
大きすぎるものを眺めていると、死んでしまいたくなる。
国会議事堂だとか、世界地図だとか……
間違った。多分欲しいのはこっちの方。
/////////////////////////////////////////////////
時計の文字盤は片減りする
いちばんすり減っているのが
8の字のあたり
かならず一日に二度
ざらついた目で見つめられるので
風化してしまうのだ
その反対側が
2の字のあたり
夜は閉じた目が無停車で通過してくれるので
減り方も半分ですむ
もし まんべんなく風化した
平らな時計を持っている者がいたら
それはスタートしそこなった
一周おくれの彼
だからいつも世界は
一周進みすぎている
彼が見ているつもりになっているのは
まだ始まってもいない世界
幻の時
針は文字盤に垂直に立ち
開幕のベルも聞かずに
劇は終わった
116 :
吾輩は名無しである:02/02/16 16:30
安部公房はオクラが嫌いなのれす。( ´D`)ノ
117 :
吾輩は名無しである:02/02/17 14:07
>詩
ありがと!!
118 :
吾輩は名無しである:02/02/17 16:30
前スレの場所教えてくれ!!頼む!
120 :
吾輩は名無しである:02/02/19 14:04
>詩
なんで一周遅れの彼がまだ始まってもいない世界を見れるの?
見ているんじゃなくて、見ているつもりになってるのね。
結局彼はスタートを切り損ねたから、スタート後の世界の幻を見ている
だけなのでは?
122 :
吾輩は名無しである:02/02/20 17:02
なーる・・・
123 :
吾輩は名無しである:02/02/20 23:44
燃えつきた地図の英訳本を購入しました。
英語で読んでみるというのもまたオツなものです。
本文中にはマッチ箱と大和奉仕団のバッジのイラストがところどころかかれていて
エエ感じです。表紙にはビール瓶。
124 :
吾輩は名無しである:02/02/24 14:08
Yes!
The Ruined Map ?
125 :
吾輩は名無しである:02/02/25 00:59
どうせならドイツ語で読んでみたいな。
大学入ったら第二外語は独語にしよっと。
127 :
かをる@半可通:02/02/25 17:56
>>126 おぉ、こりゃ楽しみですね。
どうせならもっとほかの戯曲も再演してほしいですね。
「友達」とか、「愛の眼鏡は色ガラス」とか…観てみたいなぁ。
128 :
吾輩は名無しである:02/02/25 23:30
方舟さくら丸の主人公の名前は何?
129 :
吾輩は名無しである:02/02/25 23:34
モグラ、あるいは豚。
130 :
吾輩は名無しである:02/02/25 23:49
>129
いや、本名を聞いてるんですけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本名出てきたっけ?
親父の猪突ってのも渾名だし……安部公房の作品の場合、名前があるキャラクターなんて
ごく少数だしな。
133 :
吾輩は名無しである:02/02/27 14:44
弟が安部公房に急にはまって『箱男』と『砂の女』を購入したage
134 :
吾輩は名無しである:02/02/27 17:06
ほう。age
こないだ「愛の眼鏡は色ガラス」買ったYo!
136 :
吾輩は名無しである:02/03/03 00:52
愛の眼鏡は色ガラスとか緑色のストッキングってなんかとてもしゃれたタイトルですね
137 :
吾輩は名無しである:02/03/03 01:12
>131
ポテト屋の千石さんだけ名前がでてくるってのはどういうことなんでしょうね。
彼はそんなに重要な人物ではないように思われますが
寸言が秀逸だよね。
弱者への愛にはいつも殺意がこめられている
139 :
吾輩は名無しである:02/03/07 23:24
今日3月7日は安部さんの誕生日でした。ね。
死んだあなたは美しい。
ハァ、ついに「全集」の補巻は間に合わなかったな。
いつ完結するのやら…。
141 :
吾輩は名無しである:02/03/09 10:41
ああ、「幽霊はここにいる」のコーラスすきです。
残酷な振りをするんです。
143 :
原稿締め切り済み?:02/03/10 09:00
>140
お誕生日に間に合わせないといけなかったの?
詳細きぼんぬ。
卒論とかでしょ
145 :
吾輩は名無しである:02/03/10 21:37
安部公房の講演テープ最近聞いたけど、結構面白かった。
146 :
吾輩は名無しである:02/03/11 00:31
>>145 あ、俺も聞いたよ、それ。
箱男にモデルがいたなんて驚きだったな。
147 :
吾輩は名無しである:02/03/11 06:44
148 :
吾輩は名無しである:02/03/11 08:10
>>147 新潮社から出ています。 東京に出張に行った時に紀伊国屋で買ってきました。
そのほかにも、遠藤周作や三島由紀夫などのテープもあります。
個人的には北杜夫の講演テープも聞いてみたいが(笑
>>143-144 ぃゃぁ、遺作の『飛ぶ男』の刊行が一周忌の命日だったので、
「全集」の完結も命日なのかなぁ、と思っていたら出なかった。
じゃァ誕生日かな、と思っていたら出なかった。
…そんな感想です。
論文の〆切はとっくに過ぎてたので、あんまり関係ないですよ。(笑)
でも「補巻」がありゃ、文献蒐集もだいぶ楽だったろうな。
>>145-148 「小説を生む発想」ですね。
内容だけでいいなら「全集」の23巻で読めます。
声を聴きたい人は、テープを近所の公共圖書館で借りるといいですね。
たぶん皆さんの家のそばの圖書館にもあるんじゃないかしら。
同シリーズの三島のテープでは、自作(短篇「サーカス」)朗読がありますよ。
ある意味、”必聴”かも(笑)。
150 :
吾輩は名無しである:02/03/14 14:14
スレ探しまるいち
151 :
吾輩は名無しである:02/03/15 16:02
新潮文庫で飢餓同盟読了ウゲ。
これは、つまらないユーモア小説なんだよな?
この小説の原動力になっている「狂気」は
今、存在するか?
152 :
吾輩は名無しである:02/03/15 16:12
age厨房の中に狂気は確実に存在している。
カラageする奴は氏ねよ、マジで。
失礼しました。
花井は最後、同盟のメンバーからも見捨てられ交番へ精神分裂病と通報される。
だからといってそれまでの所業が安定していたかと言えばそうではなく
森は元々花井にホルモン異常の疑いをかけていたぐらいだった。
花井は矢根に「工場長」にするから秘密を守ってくれるよう頼んだり
イボ蛙に一日で会社についてのシステムを全部調べるように要求し、それが不可能
であるとわかっても断固として自分の欲求を曲げようとしない。
後半特に花井はこういった幼児的な特徴を持つ男として戯画化されている。
この花井の口車にのってしまった連中も
花井の貨幣経済を無くすとういう荒唐無稽な発想にも、同調するまでに至り
実際、花井に対して生活を投げ打って協力するわけだ。
これからの花園町を変えうる人物として登場した織木なんかは顕著に
後半部、薬物によって泉脈を探る人間機械のような立場にまで戯画されている。
「つまらない」ユーモア小説かは別にして、この小説はユーモア小説ではないかと。
154 :
吾輩は名無しである:02/03/16 16:38
どうだろう。151さんは「悪霊」もユーモア小説だと言ってくれるかな。
そしたら賛成する。
155 :
吾輩は名無しである:02/03/21 15:28
「飢餓同盟」読了あげ。
156 :
吾輩は名無しである:02/03/26 12:09
>>154 まあ、まあ。慌てる乞食はもらいが少ない。
157 :
吾輩は名無しである:02/03/26 14:10
いま、手元に
『水中都市・デンドロカカリヤ』『無関係な死・時の崖』
『けものたちは故郷をめざす』『他人の顔』『人間そっくり』
『友達・棒になった男』『カンガルー・ノート』
がすべて新潮文庫であるんですが、どういう順番で手をつけると(・∀・)イイ!かな?
ちなみに『壁』『砂の女』『箱男』『箱舟さくら丸』と
「デンドロカカリヤ」「手」は読了済みです。
158 :
吾輩は名無しである:02/03/27 15:33
>>157 代表作は読んでいるようですから、
『けものたちは〜』を最初に読んで、最後が『カンガルー・ノート』で、
残りは任意で読んだらどうだろう。
読む順番においてどういう基準がイイ!とか簡単にはいえないが、
キニナルなら出版された順で読んでみたらどうでっしゃろ。
ちなみに私は、詳しく覚えていないが、てんでバラバラでした。
>>157 ありがとう!
とりあえず読みかけの『水中都市・デンドロカカリヤ』を読んで、
それから『けものたちは故郷をめざす』に逝こうと思います。
ところで、「飛ぶ男」は文庫にならないんでしょうかね。
>>159 そろそろ文庫化されてもいい時期ですよね。>『飛ぶ男』
そういや『飛ぶ男』の中に携帯電話が出てきますが、
明らかに旧式のでかい電話ですね。
安部公房もここ数年の技術の進歩に驚くんじゃないかな。
ヲ!箱舟じゃなくて方舟だった!
映し。
163 :
吾輩は名無しである:02/03/29 18:04
age
『飛ぶ男』はなんかもう文庫化されない気がしてきた・・・
>>160 あと10年くらい生き延びていたら、技術の進歩に触発されて
新たな作品世界が見れたかもしれないし、何よりノーベル賞でもとっていたら
絶版ラッシュなんて事にはならなかったかもしれないと思うと、
残念でっす。タラレバですんません。
164 :
吾輩は名無しである:02/04/01 12:29
age
今日でっかいダンボールが届いた。
そのまま箱男になれそうなくらいに具合のいい大きさなのだが、中味が観葉植物…。
箱をなるだけ切らないで植物を取りだせる方法を考え中。
独り言なのでsageね。
166 :
かをるさんへ:02/04/03 02:03
:かをる@半可通 :02/03/27 23:48
>
>>159 >そろそろ文庫化されてもいい時期ですよね。>『飛ぶ男』
あれって、安部真知さんが手を加えていたり、決定稿が判断つきにくく
文庫化はお流れになったんじゃなかったでっか? 「國文學」の特集に
書いてなかったっけ?
168 :
吾輩は名無しである:02/04/04 00:11
>>167 コモン君が実在する植物だって事、初めて知った。
いやいや、珍しいものを見させて頂きました。
>>166 そうそう、加筆があるんですよね。>『飛ぶ男』
でも文庫なら単行本のテクストをそのまま使ってもいいような気が…。
「スプーン曲げの少年」だったら無理かもしれないけど(笑)。
170 :
吾輩は名無しである:02/04/04 00:46
>>168 あれはね、安部が東大の小石川植物園近くに住んでいた時に散歩に
出かけて見つけたもんだよ。「デンドロカカリヤ」は。
171 :
*名無し*:02/04/04 00:48
>>167 Dendrocacalia crepidifolia
デンドロカカリヤ・クレピディフォリアっていうのかな。
なんか嬉しいね。わかるわかる。
172 :
吾輩は名無しである:02/04/04 12:21
ワダンの木だったんか、デンドロカカリヤ。
学名まではしらんからなあ。
牧野図鑑欲しい。
173 :
吾輩は名無しである=20:02/04/04 12:47
チチンデラヤパナは?
174 :
吾輩は名無しである:02/04/05 23:50
175 :
吾輩は名無しである:02/04/08 15:36
ユープケッチャ・・・は、実在しないんでしたっけ・・・。
でもなんでしょうね、
デンドロカカリヤ
チヂンデラヤパナ
ユープケッチャ
なんか似てませんか?聞いたときの一瞬「んっ?」という
耳の捉え具合なんか・・・
日本語なってなくてごめんなさい。
語感?
177 :
吾輩は名無しである:02/04/09 16:48
語感というか触感というか。少しぐねっとした感触が。
>175
とあるアーティストが想像して描いたユープケッチャの絵を
見たことあります。結構リアルでしたよ(w
179 :
吾輩は名無しである:02/04/09 23:42
180 :
オオケン、アベコウ、ミッシー!!:02/04/10 08:33
やっぱり文学者ってひねくれ物が多いよね。
っていうかひねくれは文才を伸ばすには不可欠ですかね。
大江、阿部、三島、...
やっぱりひねくれてるとものを違った角度からみれるのか
運良くみいいひねくれかたをした人たちだよね。
文才があるのはうらやましいけど、ひねくれた生き方は
なんだかつらそうだ。一読者が一番気楽デス。というケツ論
に達しました。デハ
>>180 ×阿部→○安部
部屋に茶色い同居人がいる。
箱男になりたいと思う今日この頃。sage
>179
うちには絵がないッス。
アーティスト名もウル覚え・・・。
何か分かったらまたカキコします。
183 :
吾輩は名無しである:02/04/13 02:58
真知たんはまだご存命なのれすか?
185 :
吾輩は名無しである:02/04/16 09:59
「方舟さくら丸」を読了しました。
いいですね、ユープケッチャ。その語感だけで買いたくなっちゃいそうです。
それにしても、安部作品って、方舟が崩壊するシーンがやたらと印象的ですよね。
「S・カルマ氏の犯罪」とか「洪水」とか「方舟さくら丸」とか。
どうでもいいけど、「S・カルマ氏の犯罪」のユルバン教授をつい
ユルマン教授と読んでしまいます…2ちゃん知らなければこんな言葉も私の語彙の中には存在しなかっただろうに;でも知らなかったら知らなかったで、ここのスレ読んで安部作品を買いあさることもしなかったんだろうな…。
186 :
吾輩は名無しである:02/04/17 00:23
密会もイイぞ
この7月に俳優座で「友達」の研究生無料公演があります。
この3月の「かもめ」は、抜群に良かったけど・・
188 :
吾輩は名無しである:02/04/19 03:56
ふむ・・単にキモイ小説やな・・って思ってた。
で、ちょいと読んでみたけど。
やっぱキモイ!!これのどこが佳いの???
宇多田がよんでるらしうから、おれも3作よんだが
全く良さがわからんかった。壁、砂の女、箱男
なんかくやしい
この人の小説は半端じゃなく面白いんだけど、評論はいまいちだなぁ……
191 :
吾輩は名無しである:02/04/20 17:45
この人の小説、おれも、ややキモイとは思う。
で、戯曲はどうなの、ちょっと読んだが
やっぱキモイ気がした(W
実際の芝居を観れば違うのかなぁ・・・
192 :
吾輩は名無しである:02/04/23 09:52
あげるよ一応、
193 :
吾輩は名無しである:02/04/26 22:54
箱男オフとかしたらきっと警察とか呼ばれるだろうな。
194 :
吾輩は名無しである:02/04/27 22:26
>191
実際の安部スタジオの芝居は面白かったですよ。
戯曲で読むとアクが強過ぎるかもしれないけど。
195 :
かをる@半可通:02/05/02 09:53
鴻上尚史演出の「幽霊は〜」って、もうチケット売ってるよね?
買いそびれた、鬱だ。
196 :
文学通気取り:02/05/03 11:36
「砂の女」のDVDが発売されてるよ〜
「他人の顔」はまだかぁ 原作は偉い理屈っぽかったけどね。
私、中で流れる前田美波里の歌がすきなんですよ。
(武満徹さんの作曲だし)
脱線レス ごめん
197 :
考える名無しさん:02/05/03 12:51
理屈っぽくない安部なんてありえない
198 :
吾輩は名無しである:02/05/03 13:14
ヒッキーは中上だけではなく安部も読んでいたのね。
199 :
吾輩は名無しである:02/05/03 21:13
ドナルドキーンと安部の対談でキーンが田中邦衛を誉めてた。
邦衛って安部の元で演劇していたみたいだね。
このスレ見たらまた読み返してみたくなった。
もし安部が生きていたらインターネットをどのように解釈するのかな?
きっと意外な切り口でインターネットを論じるんでしょうね。
200 :
吾輩は名無しである:02/05/05 00:58
age
201 :
吾輩は名無しである:02/05/06 16:15
『仔象は死んだ』(ビデオ版)と、短編映画『時の崖』はなぜソフト化されないのか?
どっちも面白いのに。安部ファンならみんな観たいよね。
202 :
吾輩は名無しである:02/05/07 21:59
>>69 その言葉は『仔象は死んだ』に繰返し出てくる標語の言葉と思われます。
とんでもなく遅レスですが、念のため書くことにしました。
論文は如何でしたか?
203 :
吾輩は名無しである:02/05/07 23:35
>>202 全集26巻のですか?
よろしければ頁を教えてくださいませんか?
204 :
吾輩は名無しである:02/05/07 23:39
>195
平日の券なら、まだとれましたよ。昨日。
205 :
吾輩は名無しである:02/05/09 05:48
安部のげん作で映像化されたのは結局
砂の女と他人の顔だけですか? 面白かった??
つたやとかで借りれます??結構昔の映画でしょ?
206 :
吾輩は名無しである:02/05/11 01:06
207 :
吾輩は名無しである:02/05/11 01:07
208 :
吾輩は名無しである:02/05/11 01:31
209 :
吾輩は名無しである:02/05/11 01:32
>>205 両方おもしろいよ。とくに「他人の顔」。ラストはほぼ、フランシス・ベーコン。
210 :
吾輩は名無しである:02/05/11 23:33
>>206 Yureiというあたりで「何?」って思ったら、『幽霊はここにいる』なのね。
りさたんハァハァ……
211 :
吾輩は名無しである:02/05/12 17:54
>>206 目元が似てる。
激しいピアスってどこが?
212 :
吾輩は名無しである:02/05/13 00:38
>>211 2、3こつけてるじゃん。いいともの時にもそだったけど。
高校生だよ。
>>212タン
高校生なんだ!
どうりで安部さんのこと「祖父」じゃなくて「おじいちゃん」って言ってると思った。
214 :
吾輩は名無しである:02/05/14 00:03
>>211タン
高校生でげす。幼いときより可愛くなってる。
新潮日本文学アルバムに2歳の理沙タン載ってました。
理沙たんは安部ねりさんのお嬢さんということですか?
【´∀`】箱に入れます
216 :
吾輩は名無しである:02/05/15 23:41
217 :
吾輩は名無しである:02/05/15 23:43
オイラは公房と真知さんのあいだにいてる小さな椅子にちょこんとすわってる
ねりちゃんが可愛いと思ってた。
218 :
吾輩は名無しである:02/05/16 13:39
おいお前ら!
こういう話は好きですがよそでやってくださいませんか?
219 :
吾輩は名無しである:02/05/17 00:43
220 :
吾輩は名無しである:02/05/18 07:03
221 :
吾輩は名無しである:02/05/18 13:58
オタスケ オタスケ オタスケヨ オネガイダカラ タスケテヨ
222 :
吾輩は名無しである:02/05/21 01:29
「幽霊はここにいる」観て来た。
力作だけど、弾けない……やはり、鴻上では底が浅いか。
というか、今回のキャストで串田和美演出バージョンが観たかったよ。
223 :
吾輩は名無しである:02/05/22 00:59
224 :
吾輩は名無しである:02/05/22 18:42
age
225 :
吾輩は名無しである:02/05/24 11:34
僕は「薄明の彷徨」が一番好きです。
何回も読みましたが、意味はまったくわかりません。
226 :
吾輩は名無しである:02/05/26 12:21
>>225 あのころの作品は読んだ後にしんどくなるのはオレだけか?
227 :
吾輩は名無しである:02/05/26 16:57
>>223 いやだから、今回の役者で観てみたいんだけど。
228 :
吾輩は名無しである:02/05/27 01:38
>>227 いや、だから串田和美演出なんだろ? ならいっしょじゃん。役者の力を出すのは
演出家だろ?
229 :
吾輩は名無しである:02/05/31 12:28
「カラマーゾフの兄弟」「魔の山」と映画でみて、
もう金輪際好きな小説の映画なんかみるかと思った。
どんなにみたくても自制しようと思った。
「砂の女」も(「他人の顔」も)映画になっているんですよね。
迷っています。
何度も話題になってますけど・・・
このまま観ないで死んで後悔するのと、
観てイメージ崩されて生きている間後悔するのと、どっちがいいでしょうかねえ。
230 :
吾輩は名無しである:02/05/31 12:32
アベコーボーは医学部卒なのよん
231 :
吾輩は名無しである:02/06/03 05:17
ノアの方舟は結局何が言いたいんだ?
ただのパロディ?ただの風刺?
それ以外の感想抱いた人います?
232 :
吾輩は名無しである:02/06/03 05:18
いますが、ここに。
233 :
吾輩は名無しである:02/06/03 07:06
>232
おお、どんな感想でしょう?
私は方舟思想を嫌ってたのかな、くらいは思ったんですけど、
まさかそれだけの話ではないだろうし…よければ教えてください。参考にします。
234 :
吾輩は名無しである:02/06/03 19:15
なんか知らん、「燃えつきた地図」だけ三回も読んじゃった。ピッコロって
あだ名の奥さんに萌え、小説に出てくる地図に萌え。
映画は観てないけど、面白いのかな?
この小説は「カーブの向こう」とこちら側とで異世界みたいな断層があると
思ってるんだけど、映画はその辺ちゃんと描いてるだろうか?
235 :
吾輩は名無しである:02/06/03 19:33
スイートポテトばっかり作っていると
インポテンツになるんだよ
たしかこの人、車のチェーンの着脱の工夫か何かで特許取ってなかった?
そうゆう発明趣味みたいなものが、小説にも奇妙なオブジェに表れてるよね。
237 :
吾輩は名無しである:02/06/05 00:32
方舟でも左右の目を交差して見る、疑似立体写真とかもあったね。
238 :
吾輩は名無しである:02/06/05 00:47
チェニジーって言うタイヤチェーン。
ジャッキアップしなくてもチェーンの着脱ができるんだよ。
239 :
吾輩は名無しである:02/06/06 14:30
この人、腹上死だったんだっけ?相手は確か女優だったような。
あれって単なる噂だったのかなあ。
240 :
吾輩は名無しである:02/06/10 19:15
>239 前スレに詳しく。
241 :
吾輩は名無しである:02/06/10 19:18
前スレどうやって読むんですか?
別にそれほど詳しいこと知りたいわけでもないんで
噂は本当かどうかだけ教えてくれ。
242 :
吾輩は名無しである:02/06/10 21:35
243 :
吾輩は名無しである:02/06/10 23:20
『壁』英語版は出ていますか。出ていたらタイトルを教えてください。
244 :
吾輩は名無しである:02/06/10 23:25
>>241 無くなったのは病院。 女優は山口果林。果林宅で急変。腹上死ではない。
詳しくは当時の週刊誌で。
情報サンクス。ところで新潮の文学アルバムの略年譜には箱根の山荘で執筆中、
脳内出血で倒れる云々って書いてあるけど、あれは捏造記事と判断したほうが
いいのだろうか?
246 :
吾輩は名無しである:02/06/11 18:35
赤い繭
純粋に「生きる意味」を求めた男の話
247 :
吾輩は名無しである:02/06/14 05:07
248 :
吾輩は名無しである:02/06/14 05:36
『飛ぶ男』、『もぐら日記』って死後に発見されたんでしょ?
製本ってされてるんですか?読んだ人いる?
249 :
吾輩は名無しである:02/06/14 05:49
>>248 絶版になったはずだけど…取り寄せたら手に入るのかな?
251 :
吾輩は名無しである:02/06/15 04:29
>>248 「飛ぶ男」は製本されてると思う。
図書館にあったし
252 :
William Wilson:02/06/15 13:26
「飛ぶ男」を文庫でだしてくれー!
253 :
吾輩は名無しである:02/06/15 17:00
>>251 アマゾンもesブックスも絶版、重版予定無しとなっていた。
なぜだろう?公房ファンの需要はけっこうあると思うけどな。
本って文庫じゃないとキツイんだよねぇ電車とかで読みにくくて。
254 :
箱女 ◆xfhWJngQ :02/06/16 01:47
日本語クレオール仮説って素晴らしいと思います。
この仮説を聞いて、皆さんはどう思いましたか?
255 :
吾輩は名無しである:02/06/16 01:48
256 :
吾輩は名無しである:02/06/16 02:03
人魚伝好きだ。
怖いけど
257 :
箱女 ◆xfhWJngQ :02/06/16 02:46
258 :
吾輩は名無しである:02/06/18 03:32
唐突ですが、東京書籍の安部公房が飛ぶ男から鞄に戻されました。
259 :
吾輩は名無しである:02/06/18 03:42
大修館書店のはまだ赤い繭でした。
260 :
吾輩は名無しである:02/06/18 03:52
空飛ぶ男ってのと飛ぶ男ってのはちがうんだろ?
飛ぶ男ってどれで読める?
261 :
吾輩は名無しである:02/06/18 03:53
笑う月?
262 :
吾輩は名無しである:02/06/18 03:55
>>258 まあ、感覚的にかばんの方が教科書向きだろうしな。
自由とはなんぞや。とかって好きじゃん、教科書。
バカ教師でも鞄ならまだやりやすいんじゃーないかな。
263 :
吾輩は名無しである:02/06/18 03:55
264 :
吾輩は名無しである:02/06/18 03:56
そか、すまん
265 :
吾輩は名無しである:02/06/18 04:06
>>261 笑う月読みました?あれの中の、「公然の秘密」(腐った小象の話)
って読みましたか?誰か呼んだ人いないかな?私はあれが妙に好きなんだよね。
266 :
吾輩は名無しである:02/06/18 04:09
ディテールが皆無に等しいのに、これだけ飽きずに読ませる作家も少ないよな。
267 :
吾輩は名無しである:02/06/18 19:34
揚げ足とり・・・
268 :
箱女 ◆xfhWJngQ :02/06/19 04:22
>>265 私、読みましたよ!あれ確かにいいですよね。
なんだか読んだあとすごく複雑な気分になって。
恋愛の時の胸の痛さのようなため息が出るっていうか。
悲壮感もあるんだけど、なんか妙にリアルなんですよね。
まさに、シュールリアリズム。これは私もかなり好きな作品。
全集欲しいな...金無いけど。
270 :
吾輩は名無しである:02/06/23 23:14
実際に箱男になってみた人に聞きたいんですが、箱の作り方がいまいちよく分かりません。
仕方ないので、無印良品の紙袋を練習のためにかぶって、友達の大学の図書館に私用で
出かけましたが、やはり周囲の視線はきついですね。小学生なんて露骨に馬鹿にしてくるし。
腹が立ったので追いかけ回したら、保護者が怖がってました。少し反省しています。
271 :
例えばAの場合:02/06/25 00:48
>>270 腹が立って追いかけ回すあたり、贋箱男にもなれないね。やめときな。空気銃で撃つよ。
272 :
吾輩は名無しである:02/06/25 04:06
273 :
吾輩は名無しである:02/06/29 15:17
ブコーフで新潮文庫「夢の逃亡」ゲトー!
274 :
吾輩は名無しである:02/06/29 15:19
加藤家家訓 ブックオフで買っちゃうやつは読書家失格であります。
>>274 ブックオフに売るのは読書家失格、なら、まあ判るけど、
買うのが失格なのは何故?
読みたい本を探し回って、見つけて、買う、というプロセスにおいて、
買う場所は何処でもいいと思うのですが。
もしかして、
「神田あたりの古本屋で買うのが本物、ブックオフなんか低俗」
みたいな変なブランド志向ですか?
もったいないよ。掘り出し物が一杯あるんだから。
あ、もしかして荒らしに反応しちゃった?
ていうか加藤って誰?
276 :
吾輩は名無しである:02/06/29 19:17
>275
昔ナイナイの番組でそういうコーナーがあったじゃん。
どうせネタなんだし流せよ。
277 :
吾輩は名無しである:02/06/29 20:47
最近勅使河原DVD発売ということで上げます
このスレROMったことの無いので勅使河原トークでてるかもしらんが
と思ったら
>>84さんが触れてるだけで誰もレスしてないw
278 :
吾輩は名無しである:02/06/29 22:26
「飛ぶ男」ブックオフでゲット
話の続きが気になるよー
279 :
吾輩は名無しである:02/06/29 23:45
古本なんて買わねえな
汚ねえじゃねえかよ
文庫なんて安いんだからそっち買えよ。
280 :
吾輩は名無しである:02/06/29 23:46
古本買うけどブックオフでは買わない
281 :
吾輩は名無しである:02/06/29 23:53
「榎本武揚」好きなんだけど??誰か居る?
(ざーっとみたけど既出ナラゴメン
文庫が絶版だからブコフ逝くんじゃねえか
283 :
吾輩は名無しである:02/07/02 13:02
284 :
280ではないが:02/07/02 15:08
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい。
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう
286 :
吾輩は名無しである:02/07/03 13:46
dat落ち防止キャンペーン中につき、あげ
287 :
加藤ティ〜:02/07/05 01:13
映画「CUBE」と「鉄男」は世界観が安部公房っぽいとオモタ。
288 :
吾輩は名無しである:02/07/05 08:41
インチキだよ。
いつかそう思ったっけね。
なんでだっけな、忘れた。
魚と少女の人形劇、題はなんだっけ。
ボクあれが好き。
289 :
吾輩は名無しである:02/07/05 08:44
やっぱ誘導やめた。
阿部公房についてなんて朝から話せるもんじゃない。
『少女と海』ね、題は。
たしか全集にあるよ。
290 :
吾輩は名無しである:02/07/05 19:15
砂の女、携帯大普及の現在じゃワラなんだろうなぁ。
291 :
吾輩は名無しである:02/07/07 16:35
彼は評論でするする逃げるよな・・・
私はそこが好きですが時々鼻持ちならなく感じることもある。
292 :
吾輩は名無しである:02/07/10 02:50
安部公房ってさぁ、
たんなる足フェチだよな?
>>292 そうですね、私も彼は谷崎と並ぶ”足フェチ作家”だと思います。
足フェチであると共にロリコンだと感じたんだけど・・・違うか?
>>294 『密会』を読むとそう感じられますけどね。
でも他のテクストからは、あまりその”傾向”は感じられないかな…。
晩年になって幼女に目覚めたのかな(笑)。
しかし『緑色のストッキング』にある男の独白なんかをみると、
ありゃ真性の”脚フェチ”じゃないと書けないだろうな、と思います。
まぁ、ある意味、”フェチ的”な作家であるのは確かでしょうね。
296 :
吾輩は名無しである:02/07/25 22:44
高野斗志美氏亡くなってたんだね。7月9日だって。
何か、寂しいね。
誰かロブ=グリエとの対談について教えてくだされ
298 :
吾輩は名無しである:02/07/26 01:16
「笑う月」でもルイスキャロルに言及してなかった?
写真癖と少女愛好について。他のエッセイかな。
まあ、それは別としても、公房にはロリコン的視点はあんまり感じられないなあ。
「密会」は確かにアレだけど、ちょっと違うような
299 :
吾輩は名無しである:02/07/26 01:19
安部…知的だったネ、言葉の真の意味で。根は純で・・・
300 :
吾輩は名無しである:02/07/26 13:06
>>298 「カンガルー・ノート」も結構炉っぽいテイストは感じられる。
でも初期〜中期のは全く感じないねぇ…
「闖入者」に少女(と言っても16〜8ぐらいでしょうが)が出てくるぐらいか。
301 :
ツァラトゥストラの猿:02/07/26 13:24
安部公房の戯曲の中で一番イイ!(・∀・)と思うものを教えて.
(オリジナルが小説のものも含めて)
台本選びの参考にしたいので……
ちなみに僕が読んだ小説は,
『箱男』『密会』『砂の女』『方舟さくら丸』『デンドロカカリヤ』『壁』
くらいだったかな.この中では『箱男』『密会』が好きです.
(この二つの戯曲版ってあったかな?)
今,『第四間氷期』を読んでるけど結構イイ!(・∀・)
303 :
吾輩は名無しである:02/07/26 17:47
「友達」でしょう。
「闖入者」の戯曲版。
他にも「壁」の戯曲もあったはず。
戯曲って文庫になってるの少ない割には結構数あるから、全集当たらないとダメっぽい
でも最新の全集って総編年体だから、そういうのには向かないなあ。
304 :
吾輩は名無しである:02/07/26 23:35
新潮社刊『安部公房戯曲全集』でも読めや、たわけどもが。
305 :
吾輩は名無しである:02/07/29 22:24
306 :
吾輩は名無しである:02/07/31 19:55
307 :
吾輩は名無しである:02/07/31 20:43
「友達」ってなんかのパクリっぽくない「闖入者」も
っていうか、何を読んでも妙に角のない―オリジナリティの感じられない―文章が
ヒジョー二気になる。 外出ならスマソ
308 :
吾輩は名無しである:02/07/31 21:01
作者は凝った言葉や言い回しをあまり使わないように、むしろ気をつけていたように思われ。
310 :
吾輩は名無しである:02/07/31 21:31
>>309 秋山駿との対談でだろ。「三田文学」の。
311 :
吾輩は名無しである:02/07/31 21:32
>>307 オマエ、「闖入者」の初出は何年なんだプ
312 :
吾輩は名無しである:02/07/31 21:48
スナノオンナ!
(・∀・)つ .| ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄| | |. | ̄ ̄ ̄
| |____| .|
|/ ∴ \ |
| ∵ .∴.∴ |
| ∴∵ |
|∴∴ ∧_∧:∵∴|
|∵∴(;´Д`)∴∵ |
|∴∵(
>>1 )∵∴ |
|∴∵∵∴∴∵∴: |
|∴∵∴∵:∴∴∵ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
313 :
吾輩は名無しである:02/07/31 22:40
314 :
ツァラトゥストラの猿:02/08/01 10:24
>>302 『愛の眼鏡は色ガラス』イイ!(・∀・)
ありがとう,私はこういうのを求めていた!
>>314 ぃゃぁ、気に入ってもらえましたか。(笑)
『箱男』や『密会』が好きな人なら、
きっと面白く読めるだろうと思って推薦しました。
しかし読むだけならともかく、上演するのはちょっと難しいのかな?
「安部公房スタジオ」以外の劇団が上演したって聞いたことないし…。
再演するような時には、ぜひ観たいですね。
316 :
吾輩は名無しである:02/08/06 01:13
age
「人魚伝」もおもしろかった。
317 :
吾輩は名無しである:02/08/08 00:53
安部公房全集は終了??
318 :
吾輩は名無しである:02/08/08 14:05
age
319 :
吾輩は名無しである:02/08/08 19:05
>>317 最終第30巻がマダ
もう2年近くだっけ?
編集が大変らしい。
320 :
吾輩は名無しである:02/08/08 19:30
安部の小説の登場人物で○木って多くないか?
久木(けもの〜)
頼木(第四〜)
織木(飢餓〜)
目木(耳の〜)
カラキ(?)(デンドロ〜)
仁木(砂の〜)
間木(なんだっけ?)
他にもまだまだあったような・・・
思い出した。。。
間木は水中都市だ
322 :
吾輩は名無しである:02/08/08 20:07
>>320 「木」は安部公房にとって特別な思いが……
無名詩集を読むこと。
>>322 なるほど、どうもです。
お察しの通り、無名詩集は読んでません。
早速全集を読んでみることにします。
324 :
320 ◆yigGZwA6 :02/08/08 23:26
ざっと無名詩集を読んでみましたが、何箇所か「木」は出てきたけど、
思い入れというほどには感じられませんですた。漏れの読解力のせい?
325 :
吾輩は名無しである:02/08/09 02:14
326 :
吾輩は名無しである:02/08/09 07:09
>>320 カラキは空中楼閣でしょ
読解力はともかく、よく読んでるね。
327 :
吾輩は名無しである:02/08/09 09:48
デンドロカカリヤはコモン君ですね。
つーかこれ樹になる話やしね。
328 :
吾輩は名無しである:02/08/09 23:37
根室波瑠……「波」を留める女。
根室洋……「洋」……海。
燃えつきた地図。遊んでるね。根室は港名だし。
329 :
吾輩は名無しである:02/08/12 14:04
>309 「反劇的人間」でもネ。
330 :
吾輩は名無しである:02/08/12 14:11
331 :
吾輩は名無しである:02/08/12 16:09
ユープケッチャってアルファベット表記だとどう書くんでしょうか?
332 :
吾輩は名無しである:02/08/13 18:45
>>331 おまえ、あほか?
あれはエピチャム語で「時計虫」だろが。なんでアルファベットで表記する!
ヴォゲ
333 :
吾輩は名無しである:02/08/13 18:51
「燃えつきた地図」が大好き。
あの雰囲気がたまらん。
334 :
吾輩は名無しである:02/08/13 19:04
あべきんもち?
あべこうぼう?
どっちが正しい?
335 :
吾輩は名無しである:02/08/13 20:20
>>334 本名はきみふさ。
で、ペンネームはこうぼう。
336 :
吾輩は名無しである:02/08/13 20:42
ここは箱男の街。匿名が市民の義務となり、誰でもない者だけに許された、居住権。
登録された一切のものが、登録されたというそのことによって、裁かれるのだ。
うーん、どっかに似てるなぁ。
337 :
吾輩は名無しである:02/08/14 02:53
>>332 いや、英語版の箱舟サクラ丸とかも出版されてるかと思うのですが、
その中でアルファベット表記だとどう書くのかな?と
338 :
吾輩は名無しである:02/08/14 16:23
339 :
吾輩は名無しである:02/08/16 23:15
全集が完結するのを契機に
本屋から公房が
1冊減り2冊減り...。
同じアベ並びのアベカズシゲあたりに侵食されていく。
オソロシヤ。
340 :
吾輩は名無しである:02/08/17 21:25
>>339 別巻が残ってんだよ。完結はしてね〜んだよ。素人はひっこんでな、タワシ頭。
>>340 してね〜んですね。玄人は大変な知識のようで。
342 :
吾輩は名無しである:02/08/18 00:13
>>341 別巻発刊に情熱をもって待ち望んでいる大学生や院生もいるんだよ。
ほんと出ないですね、全集の別巻。
こんなに待たせるんだから、附録として検索CD-ROMでもつけて欲しい…。
まぁ、全集が完結まで何年もかかるケースはないわけじゃないけど、
待っている人にとっては、何とももどかしいですね。
「総索引」がないせいで、必要な文章を捜すのにも一苦労です(泣)。
344 :
吾輩は名無しである:02/08/18 02:06
>>343 参考文献とかもスゴイんでしょうかね?別巻は。
谷真介の『安部公房評伝年譜』出た後だからなぁ。
345 :
吾輩は名無しである:02/08/18 03:51
安部のイメージそれは「消失」だ
文庫本のカバー・イラスト描いてる安部真知てのは、娘か?
ガイシュツなら、スマソ。
347 :
吾輩は名無しである:02/08/18 05:45
>>346 ガイシュツもなにも、そんなことも知らんのか?
349 :
吾輩は名無しである:02/08/18 15:08
安部の娘って、「ねり」とか言う名前じゃなかった?
350 :
吾輩は名無しである:02/08/18 15:44
>348 いいじゃん別に。これだから・・・(以下略)
351 :
吾輩は名無しである:02/08/18 21:10
>>349 そして安部ねりの娘(安部公房の孫)は長女里沙タンハァハァ。カワユイ。
>>347-348 おー、ありがd! 知らんのよそんなことは、
安部の作品と本人には興味あるが、女房だのガキだの、
んなもなぁ知ったこっちゃねーわい。
他人の妻子に構う段じゃない、
自分のでさえワケワカメなのによ…ブツクサブツクサ・・・
353 :
吾輩は名無しである:02/08/19 00:17
>>352 いや、それは違う。無名詩集読んだ?全集の。「真知のために」てあるでしょ。
「世紀の会」の集合写真にも夫婦(違う列)で写ってる。
女子美在学中にプロポーズうけて、ケコーン。挿絵とか舞台美術とか夫婦二人三脚だった。
真知さんがいないと安部公房もあそこまで有名にならなかったぞ。
箱根に籠もってた時も、真知さんがせっせと安部の世話してたし。
安部ねりは著作権継承者だろ。
354 :
美香 ◆5qBZxQnw :02/08/19 00:25
>>344 谷さんの本、立ち読みしたけど何だかなーという感じです。
前スレで紹介された、院生(確かDに在籍)の作成した本の
足元にも及ばないと思いました。(データ的に)
ここまで「別巻」が出ないとわかっていれば、私もそっちを買ったのに。
しかし”天下の新潮社”が、一院生の調査に劣るものを出せないというわけで
ここまで時間をかけているというのも、わからないではないですね。
>>353 わははは、惚れた女に詩の5編や6編贈るさ、そりゃあ、
この俺だって・……んなこたぁどーでもいいが、
そか、元々美術系か。安部の舞台関係には仕事上の協力もしたわけだな。
ただし、
>○○さんがいないと○○○○もあそこまで有名にならなかったぞ
てのは、全ての既婚作家に言えることでのぉ、
安部に限ったことではない。たとえ悪妻でも、同じなのよさ。
その辺のビミョーさは、女房もろてからオイオイわかればよろし罠(w
357 :
吾輩は名無しである:02/08/19 01:08
>>356 あなたは何がいいたいのさ。
>>355 かをるさん
>しかし”天下の新潮社”が、一院生の調査に劣るものを出せないというわけで
>ここまで時間をかけているというのも、わからないではないですね。
新潮社のものはやはり谷真介のものではないんでしょうねえ。新泉社から出した
ということは。でも新潮社がその院生のものを知っているんでしょうかねえ?
>>357 全集29巻の〈作品ノート〉の最後についていた
「本全集の編集に協力してくれた方に感謝します。」みたいな箇所に
谷さんも件の院生(もう修了してるかも…)も名前を連ねてますから、
新潮社サイドでもその存在は把握してるでしょうね。
おそらくその院生氏のデータをもとに「参考文献リスト」が作られるんじゃないかな?
院生氏の仕事を見た後じゃ、谷さんの著書の「リスト」はかなり大雑把だし、
細かい間違いがあったりして(新刊では直ってるのか?)、あんまり使えないですね…。
>>358 おおぅ。かをる氏。レスありがとうです。今日某図書館で文献目録を閲覧してきました。
おっしゃる通りでした。私みたいな大学生ならデータが多い方が図書館に文献の取り寄せを
頼みやすいですから。29巻の巻末もみました。でも、まだ別巻刊行「未定」って新潮web
ではなってますねぇ。
おいらはその院生を数日前に大山高原でみかけたYO!
361 :
テキバス運転手 ◆FycDGTlA :02/08/21 19:02
VAIOウチに置きっぱなしだけどどーすんの??
Yahoo!オークションに出しまっせ。
361の言うことは極めて不可解・難解なのだが、安部スレだからか?
363 :
切手センター支配人 ◆8Rkcj4zg :02/08/21 21:48
ワタシを魔女のようにしていいのですか!←これも安部
(゚д゚)
365 :
月刊ウイ副編集長 ◆LK8yzPPs :02/08/21 23:51
(●´ー`●) ←これも安倍
(""゛@''゛"''@
(" ,,(( ´D`)←これはひ辻
ノ(,,, ,,,, ,,,)
∪∪ ∪∪
壁ってさ、千と千尋と同じように、在日韓国人がらみみたいな読み方出来る。
なんでわざわざそんな読み方すんのかなぁ
他に読み方ねぇのかよ 発想が貧困すぎるよ
なにかにつけてデリケートな方へと引き込んでうやむやにしてしまう
それでわかったような気になってんなら もう読むのやめとけ
おさむ君よ、黙って版画を製作してた方が幸せだよ。
君の発言に寒い思いしてる人はかなり多い。(言わないだけ)
間違っても「【最高】おまいら、神がおりました!!【天才】」などというスレ立ててはいけない。
自分を「最高」「神」「天才」などと言った後で悲しくなるのは君自身だから。
370 :
吾輩は名無しである:02/08/22 21:36
問題にすべきはそのような政治性を意図的に読み込もうとする態度そのもの
にあるんだろ。
そしてそのような矮小な牽強付会で終わらせないで、そのような読みを可能
にする要素とは何なのか、その要素はその二者間にしかないのか、それは
より大きな問題系に繋がるのではないか、というところまで考えを進めない
と、単なる作品への冒涜で終了だ。
371 :
吾輩は名無しである:02/08/22 21:40
問題系…
372 :
吾輩は名無しである:02/08/22 22:41
なんか最近荒れているんで、少しまともな方向へ。
「壁」三部作と安部本人がいう「S・カルマ氏の犯罪」「バベルの塔の狸」「赤い繭」
に「共通」する「壁」とはなんだろう? と思う。「S・カルマ氏の犯罪」と「魔法の
チョーク」には「壁」が出てくるし、主人公が「壁」になるか吸いこまれるかだけど。
この「壁」はまったく性質が違うし。
373 :
おさむ ◆LQPM.CMA :02/08/22 22:48
初めに誰かが書いてなかったっけ? 序文で。
374 :
四次元の世界 ◆jIEDZY/A :02/08/23 19:46
375 :
吾輩は名無しである:02/08/23 19:50
それより、
公房が若い頃、知人・友人に売り歩いていたという詩集について誰か知らない?
376 :
吾輩は名無しである:02/08/23 22:01
>357
無名詩集と違うの?
378 :
マイケル釈尊 ◆CD4uK0IU :02/08/25 01:22
>>375 それは刺繍だと思われ。喰うのに困って内職していたんだとか。
379 :
吾輩は名無しである:02/08/25 01:27
>>378 それは死臭だと思われ。医学実習で患者殺して医者の道断念したんだとか。
380 :
吾輩は名無しである:02/08/25 01:33
381 :
吾輩は名無しである:02/08/25 01:35
その通りだよ。
結局インターンすら体験しなかったんだから。
382 :
吾輩は名無しである:02/08/25 12:36
かをる・美香・おさむの共通点が安部か・・・。
383 :
吾輩は名無しである:02/08/25 21:03
なめんなよ
385 :
おさむ ◆LQPM.CMA :02/08/26 22:45
あげたよ
386 :
吾輩は名無しである:02/08/31 15:21
谷真介さんの『安部公房評伝年譜』かいますた!全集の別巻が卒論に
間に合いそうもないもんで。でも、参考文献、発行所とかの手掛かりが
記されていないから、どのようなシロモノかわからない。ネットで検索
してもわからない。
もうちょっと丁寧な目録だったらいいのに。沢山並べられても、手に入ら
なかったら、そんなの「参考文献」としての目録の機能があるの?
ま、なにはともあれ、以前のものよりマシっぽいけど、新潮社のはどんな
のになるんだろう? 当然谷さんのと内容は重なるんだろうけど。差がで
るのかな?
387 :
吾輩は名無しである:02/08/31 16:06
カフカのパクリってホントですか?
388 :
おさむ ◆LQPM.CMA :02/08/31 16:10
正直否定できない
>>386 『レトリック事典』巻末の参考文献目録だと、
お目当ての資料にたどり着けないことが多かったですが、
今度のは大丈夫ですかね?
このスレじゃ「全集別巻」を待っている人が多いみたいですし、
さっさと出して欲しいと思う反面、しっかりしたものを作ってもらいたいという
ジレンマですねー。
『安部公房全集』は、巻末の資料なども念入りに出来てますから、
「別巻」はどんなものになるのか、ほんと期待してしまいます。
>>389 以前のとほぼ同じ記載形式なので、結局はたどり着けないものもあると思います。
レトリック辞典のものでは図書館に依頼しても「不明」で返ってきたものもあり
ました。
391 :
吾輩は名無しである:02/09/01 01:30
三権分立から教育を分離し教育を新たに独立させたの四権分立を実現し
教育府には文学者哲学者美術家詩人がかかわるという案を何かの会議に提出していたが
最後に「まあどうせ実現しないんでしょうけど」という旨の発言でしめくくっていた。
どうせ本気じゃないんでしょうな。
393 :
マジレスですが、何か?:02/09/01 16:54
え?安部氏は相撲とるの?いいまわし…
394 :
吾輩は名無しである:02/09/01 16:56
↑萩野アンナさんですか?
396 :
吾輩は名無しである:02/09/07 10:50
くだらねぇな
397 :
吾輩は名無しである:02/09/07 22:38
396は神!!!
398 :
吾輩は名無しである:02/09/08 13:20
393のサイン欲しい…
399 :
吾輩は名無しである:02/09/12 10:36
あげ
400 :
吾輩は名無しである:02/09/12 14:04
晩年の公房に萌えているのは漏れだけだろうか。
「箱船さくら丸」?
402 :
吾輩は名無しである:02/09/12 14:20
春樹はあべっちの影響ってあります?
403 :
吾輩は名無しである:02/09/12 14:34
400ですが、ルックスのことを言ったんです。あのころは、ようやく年相応になってきて、白髪もよく似合っていたとおもいます。
>>403 ロッキングチェアに座って編み物してるお婆ちゃんみたいだったね。
405 :
吾輩は名無しである:02/09/12 16:02
適切な表現サンクス。
406 :
吾輩は名無しである:02/09/12 21:57
額のしわもイイ
安倍晋太郎に似てるよね。
409 :
ツァラトゥストラの猿:02/09/14 13:57
安部公房の小説って大きく二種類に分けることが出来ると思うんだが,
おまいらどう思う?すなわちこの二種類.
1.『箱男』『密会』タイプ
2.『砂の女』『方舟さくら丸』タイプ
1は破壊的で病的,2はある程度整っているという印象.
ちなみに漏れは1がスキ.
410 :
吾輩は名無しである:02/09/17 21:03
『密会』読み終わりますた。
ボ、ボクも女秘書さん達にオティムティムを虐めてほしいです。(;´Д`)ハァハァ
あと、これは主人公がこっそり録音させられたテープを文字におこして書いている(書かされている)と考えていいんですよね?
(副院長に言われて書かされてる。)
それと最後あたりで、なんで女性秘書はょぅι゙ょの上に座ってたの?
ボクは炉利じゃないからょぅι゙ょにはハァハァしませんですた。女性秘書には(;゚∀゚)=3 ハァハァ
しっかし安部公房は情景描写が下手だな。おしい。
>>410 >しっかし安部公房は情景描写が下手だな。おしい。
へたというよりか…『密会』の場合は、
情景描写を控えて、病院内の位置関係を意図的にわかりにくくしてますね。
それもテクニックのひとつだと思いますよ。
412 :
ツァラトゥストラの猿:02/09/18 00:07
>>410 > それと最後あたりで、なんで女性秘書はょぅι゙ょの上に座ってたの?
俺も別に少女にハァハァはしないけど,
あのシーンはあの小説の中で一番壮絶だったな.
なんでってことだけど,単に嫉妬じゃないの?
ところで聞きたいんだけど,この小説の少女みたいに,
溶骨症とか綿ふき病とかってほんとにあんの?
なんか,読んでてそらおそろしくなった.
413 :
吾輩は名無しである:02/09/18 00:24
大江健三郎の短編「宇宙大の『雨の木』」にこんなくだりがあった。
作者と等身大の語り手が、三島由紀夫との会話を回想する短い場面。
……三島由紀夫が友好的な雰囲気を壊さぬままこちらに認めさせようと
しているのは、確かに安部公房の小説は良いものだが、さらに上位に
自分の小説群がある、ということ。なかなかその評価にくみせぬ頑固な
僕を説得するために、三島由紀夫はなお続く上機嫌をよそおって、
得意な身ぶり入りのたとえ話に移るのだ。
――安部は戦車を建造するんだよ、ありとあらゆるガラクタに最新式の
機材をかき集めてさ。苦労をかさねて、ついに立派な戦車ができあがる。
動くぞ、動くぞ、と大騒ぎする。そこまでで二百九十九ページだね。戦車は
動き始める、つづいてガクリと停車する、三百ページで、小説は終る!
>>413 懐かしい!
じつにその、大江であり、三島であり、安部であるなーーー!
いいシーンをうPしてくれた、思いがけずカンドーしてしまった。
ありがd!
415 :
吾輩は名無しである:02/09/18 22:30
>>413 実際の三島の発言とはちょっと違うけどね。ま、そんなことを言ってたな。
昭和39年「群像」4月号所載の、武田泰淳、本多秋五、三島由紀夫の
座談会「戰後作家」での発言じゃなかったかな。
416 :
吾輩は名無しである:02/09/19 00:21
417 :
吾輩は名無しである:02/09/20 11:56
>>415 その発言って、大江と三島のニューヨークのレストランでの出来事じゃなかったっけ?
それはともかく、1993年の新潮の安部公房の追悼特集の中で大江健三郎と辻井喬の対談から
以下のようなことが書かれていたのでちょいと載せてみます。
大江:ニューヨークのホテルで三島由紀夫さんと会って、食事に誘われたことがあります。
「フォー・シーズンズ」という店でしたが、その時、僕は『燃えつきた地図』を褒め
たんですね。三島さんにとって安部さんはもっとも愛していた作家のはずですが
自分以外の作家が褒められることを彼は・・・・・
辻井:あんまり好きじゃない(笑)。
大江:安部さんもそうでしたけどね。
辻井:そう。
大江:その場で安部さんを否定はしない。しかし、褒めるような形で安部さんを滑稽化すると
いうのが三島さんのレトリックなんです。「安部公房は、そこらへんにあるものを使って
手仕事でもって大きな戦車をつくるんだ。普通の人には戦車なんかできないよ。そして
290頁目に、ついに彼は戦車を完成する。大江君は300頁まで小説が続くと思うだろう。
そうじゃないんだ。291頁目で、その戦車はガクンとエンコする。」 そこで僕は、「290頁
までに戦車をつくるのが天才なんだ」と言ったんです。その夜は、不機嫌な三島さんと別れ
ることになりました(笑い)。
418 :
吾輩は名無しである:02/09/20 15:42
>>417 いかにも大江、三島間でかわされそうな会話ですね。なんか緊張感が伝わってきます。
大江と三島は度々衝突したようだけど、安部は大江、三島とも仲がよかったって聞いたんだけど
実際の所、どうだったのだろうか?
419 :
吾輩は名無しである:02/09/20 23:42
>>418 大江と安部が仲がいいって???チッ、何も読んでないのか?
絶交宣言してんじゃあねえか。
>>419 ここのスレの住人は、どことなく意地が悪いなあ。
何も読んでないのか?とか、さあ。
421 :
吾輩は名無しである:02/09/21 00:33
いつどんな経緯で絶交になったの?
422 :
吾輩は名無しである:02/09/21 10:41
>>419 お前、寝ぼけてんじゃーねーの??
大江が絶交したのは江藤淳だ。
もうちょっと、頭の整理をしてから書きこめよ。
423 :
吾輩は名無しである:02/09/21 11:04
安部公房と大江健三郎って冗談半分で絶交したんじゃなかったっけ?
以前、読売新聞の安部公房と大江健三郎の対談でそんな事が書かれてた
覚えがあるけど。
424 :
吾輩は名無しである:02/09/21 11:15
蓮実もいやみったらしく、大江認めずを決め込んだんだよ。
ただし、蓮実の気持ちも分からぬではない。
それから、大江はイタイ優等生ぶりを、各方面からよくからかわれているな。
結構手ごろなイジラレキャラと言えるかも。
「貧乏人は・・・・・」と同様「田舎モノは・・・・・」と言いたかったのかも
しれない。
ただし、大江ノーベル賞で手の平をかえしたように・・・・。これも分からぬでもない。
千々に乱れる「凡庸」な蓮実の心。意外に小心者だったりして。無用に図体デカいのに。
425 :
吾輩は名無しである:02/09/21 11:27
426 :
コギャルとH:02/09/21 11:36
427 :
吾輩は名無しである:02/09/21 17:16
大江がノーベル賞取った時「生きてれば安部公房が〜」って言ってたしね。
428 :
吾輩は名無しである:02/09/21 23:27
大江と安部は学生運動に対する見解の相違で仲違いしたって話を聞いたことがあるけど
砂の女◎
方舟さくら丸○
友達・棒になった男△
密会○
箱男△
壁△
(◎大満足、○満足、△よくわからん)
こんな私は次に何を何を読んだらいいでしょうか?
430 :
吾輩は名無しである:02/09/22 13:32
>>429 なら次は「燃えつきた地図」か「他人の顔」はいかがでしょう?
431 :
吾輩は名無しである:02/09/22 13:39
第四間氷期もお勧め。
433 :
吾輩は名無しである:02/09/22 13:46
砂の女◎
箱男○
自分そっくり○
どれも読んでいていらいらするところがいい。
途中でやめられない。
434 :
吾輩は名無しである:02/09/22 13:47
失礼、人間そっくり、のまちがい。
435 :
吾輩は名無しである:02/09/22 16:21
箱男◎
砂の女△
壁○
こんな漏れにオススメの作品を教えてください
436 :
吾輩は名無しである:02/09/22 18:24
437 :
吾輩は名無しである:02/09/22 18:28
安部ばっかり読んでいるといつか世間から「変人」とされている自分に気が付く
恐ろしい作家だ。
438 :
吾輩は名無しである:02/09/22 18:33
また、安部を読んでいる人っていうのは実際思いっきり変わった人が多い。
しかも、それを気に病んでいるそぶりもない・・。
人の分裂病的な傾向を増大させる力を持つ小説だとおもう。
439 :
吾輩は名無しである:02/09/22 18:41
それから箱男はヒッキーの究極形のような気がするし、
これからさらにホームレスも増えるだろうから、
今が一番、時代のど真ん中な作品なのかもね。
440 :
吾輩は名無しである:02/09/22 18:45
441 :
吾輩は名無しである:02/09/22 18:52
きもい描写には慣れてたつもりだったけど
カンガルーノートのかいわれだけは鳥肌立つのを止められなくて
読むのやめた・・・
442 :
吾輩は名無しである:02/09/22 19:01
要するにさ、安部さんは自己完結したい人なんだよね。
理想は自分の脛に生やしたカイワレ大根を齧って自給自足的に生きる事だと。
他人の世話になるのがほとほとイヤなんですよ。
443 :
吾輩は名無しである:02/09/22 19:13
不況になると差別主義がまかり通るようになる。
「箱舟さくら丸」を地で行くような時代に成って参りました
444 :
吾輩は名無しである:02/09/23 13:18
箱男ってさぁ、外をうろついて世間を見ているわけだからヒッキーじゃないんじゃないの?
少なくとも2chに終日へばり付いている奴よりは世間を知っているように思えるのだが。
箱男、密会なんか( ゚д゚)ポカーン なんだけど、
また別の作品を選んでしまう俺って安部公房にはまってますか?
砂の女はハァハァ・・・
446 :
吾輩は名無しである:02/09/23 16:39
俺はむしろ、密会にハァハァしっぱなしっす。
白痴っぽい溶骨症の少女のエロティックさといい、馬人間に犯される主人公の奥さんと
いい、そんじょそこらのエロ小説より遥かにエロいです。
447 :
吾輩は名無しである:02/09/23 19:50
448 :
吾輩は名無しである:02/09/24 21:25
449 :
吾輩は名無しである:02/09/25 00:35
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450 :
吾輩は名無しである:02/09/25 00:59
451 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:03
とにかく安部公房の時代到来だけは確かだから、はやく別巻だしておくれ、新潮社。
452 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:06
「笑う月」が一番好きだけどね。
453 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:12
454 :
吾輩は名無しである:02/09/25 02:12
今の時代、安部公房がもっと読まれてもいいと思うのだが・・・
「方舟さくら丸」のモグラとかに共感する奴ってかなりいると思うんだけど。
455 :
吾輩は名無しである:02/09/25 02:16
しかし、作者死ぬと細るねえ。
公房の文庫も少なくなってるんじゃないのかなあ。
いい短編が文庫価格で手軽に読めていたのに。
456 :
吾輩は名無しである:02/09/25 02:16
>>450 では、博学の貴方に質問なんですが安部と大江が仲違いをした本当の理由を
教えてくれませんか?
457 :
吾輩は名無しである:02/09/25 02:19
>>454 ごもっとも。
モグラって典型的なヒッキーオタクだもんな。
モグラみたいな奴って2chにわんさかいそうだよな。
458 :
吾輩は名無しである:02/09/25 04:46
公房の小説大体読んじゃった。
公房好きの俺にオススメの作家は?
459 :
吾輩は名無しである:02/09/25 12:17
>>458 ガルシア・マルケス、エリアス・カネッティ
460 :
吾輩は名無しである:02/09/25 12:26
『眩暈』なんて売ってたっけ。
461 :
吾輩は名無しである:02/09/25 18:49
全集出したことをエクスキューズに文庫を次々と絶版にする新潮社。
筒井康隆の作品も同様の憂き目に遭っています。
ちなみに今、けものたちは故郷をめざす、の第三章です。
絶版になったのでブコフで手に入れた文庫版です。
先日は、夢の逃亡、を入手しました。
462 :
吾輩は名無しである:02/09/25 18:51
奇遇だねえ、俺は今日原宿店で『密会』を買った。
絶版かどうかは知らぬが、未読だったので嬉しい。
463 :
吾輩は名無しである:02/09/25 21:56
>>461 うおー俺も奇遇! 「けものたち」読んでるとこです。
あれ読むと今の俺の境遇はまだまし!って勇気が沸いてくる。
464 :
吾輩は名無しである:02/09/25 22:13
なんか読みたくなってきた
465 :
コギャルとH:02/09/25 22:15
466 :
吾輩は名無しである:02/09/26 00:54
467 :
吾輩は名無しである:02/09/26 00:56
468 :
吾輩は名無しである:02/09/26 01:08
469 :
吾輩は名無しである:02/09/26 01:46
>>466 で、結局二人は和解したんかい? 大江は安部の追悼特集なんかでちょくちょく
顔を出して安部の事を随分と持ち上げていたけど。
470 :
吾輩は名無しである:02/09/26 02:28
>>469 ま、対談を新聞紙上でしてたからなあ。でも和解はどうかな。
例えば、安部は千田是也ともやってるでしょ。でも「おまえにも罪がある」
再演の時、顔あわせてるからなあ。でも、写真の安部の顔は不機嫌そうだったが。
471 :
吾輩は名無しである:02/09/26 14:44
安部公房がいまでも生きていたら、今のネット世界を題材に面白そうな作品を書いていると
思うんのだが・・・
う〜ん、残念至極。
472 :
吾輩は名無しである:02/09/26 23:04
どこの本屋でも新潮文庫の「密会」「砂の女」「箱男」の3点セットは売ってるけど、
他のはなかなか売ってないよね。
絶版されそうな予感・・・。
今日「燃え尽きた地図」を大きな本屋で発見。即ゲット。
473 :
吾輩は名無しである:02/09/26 23:06
短編こそ白眉とも言えるのにね。絶版かァ。
474 :
吾輩は名無しである:02/09/27 16:32
2chは箱男の街だ
475 :
吾輩は名無しである:02/09/27 21:02
安部公房の短編で人肉ソーセージの話あったよね。
やっぱり資本主義っていうのはそういう物なのかな。
476 :
吾輩は名無しである:02/09/27 21:35
そういえば、安部の作品に出てくる貧乏はいいよなぁ。
情緒も意味も何もなくて、人間性を剥奪されたみたいに極貧でアナーキーで、
人間が裏返るほどの赤貧ぶりは、まるで赤い草の生える荒野のようではないか。
そういや、安部は若いころ共産党と関わってたんだっけ。
あんなに頭脳明晰に思えるのに、党から除名された理由が
自分では分からなかったんだよね。その当時。
アナーキー過ぎて、何も信じるもののなかった眼は、
その作品のなかに、政治思想としての共産主義のグロテスクさをも
明快に抉り出してしまっていたからなんだけど。
ハハハ、安部のいた砂漠はポーズではなく、本物だったってことか。
砂漠。都市。回路。そして獣達はいつも荒野をめざしていたに違いない。
477 :
吾輩は名無しである:02/09/27 21:36
478 :
吾輩は名無しである:02/09/27 22:01
おれは公房のおかげで世の中が狂ってる事を知ったよ。
ボリス・ヴィアン『北京の秋』の解説が安部ちゃんです。
「ヴィアンによる『不思議の国のアリス』である」と最大級の賛辞。
480 :
吾輩は名無しである:02/09/30 10:51
箱男まんせーage
481 :
吾輩は名無しである:02/09/30 11:33
初期安部公房を読むと赤になりそう。
まあ、ただの理想なのは解ってるんだけどね。
482 :
吾輩は名無しである:02/10/01 08:19
>>417 面白い。あの頃は、凄い作家が
たくさんいたよなあ。
今は大江しか残ってない……ショボン
483 :
吾輩は名無しである:02/10/01 10:38
大江さんって、そんな面白いの?
484 :
吾輩は名無しである:02/10/01 16:34
髪型すごいな
485 :
吾輩は名無しである:02/10/01 18:31
486 :
吾輩は名無しである:02/10/01 19:50
なんか、ヘルメットかぶってるみたいだね。
めちゃめちゃ髪固そう。
487 :
吾輩は名無しである:02/10/01 20:21
漫☆画太郎の書くばばあに似てるな
488 :
吾輩は名無しである:02/10/03 12:41
箱男なんかは「演じる」ということがよく書かれた作品なんですが。
箱男という役柄を演じることでようやく社会の周辺を徘徊し
患者という役柄を演じることでようやく社会の片鱗に触れてようとする。
しかし開幕のベルをまたずに劇は終わる。舞台稽古は幕の向こうの社会には辿り着けない。
安部公房が実験性、シュルレアリズム、実存主義、狂気などでしか語られないのは惜しい。
当時の安部公房特集なんかの評論を読むとどうにももじもじした気分になるが
評論では捉えられないものがあまりに多いというのはいい小説だ。
一人でも読者が増えればいい。
489 :
吾輩は名無しである:02/10/03 15:55
490 :
吾輩は名無しである:02/10/05 21:45
笑いすぎて苦しい
公房がもう漫☆画太郎のばばあにしか見えなくなった
491 :
ツァラトゥストラの猿:02/10/06 20:56
492 :
吾輩は名無しである:02/10/07 08:45
いま第四間氷期を読んでます。
「頼木」さんはどう読めばいいんですかね?
らいき?
493 :
吾輩は名無しである:02/10/07 10:15
「よりき」 だしょ?
494 :
吾輩は名無しである:02/10/09 01:52
age
495 :
吾輩は名無しである:02/10/12 16:25
すみません。工房3年です。
質問なのですが、鞄の評価はどうなんでしょうか?
教科書に載っていたのを読んでとても興味を持ちました。
あの鞄に入ってるのは「鞄を持つ人の3つの未来」と感じた僕は逝ってよしでしょうか?
あと、公房氏の作品をよむならどれがお勧めですか?
砂の女 という作品は、今日の北朝鮮の日本人拉致問題と重なって
映るんですが、皆さんは、どうお考えですか。
497 :
俺も攻防だけど:02/10/12 17:32
>>495スマソ。鞄読んでない。
漏れは方舟さくら丸と水中都市がおすすめ。
498 :
吾輩は名無しである:02/10/12 17:59
>>496 今でも帰りたいと思う、洗脳されてなければね
499 :
吾輩は名無しである:02/10/12 18:03
500 :
吾輩は名無しである:02/10/12 22:57
>>496 しかし、穴の中に入る発端が北朝鮮拉致と仁木順平とは全然違う。一部を捉えて
全体を述べるのはよくないと思うが。
501 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:10
「捕まっている内に、そこに適応してしまって帰りたくなくなる」
という構図は確かに似てる。
502 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:12
503 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:15
504 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:20
>>503
仁木順平は洗脳されたのですか?どのあたりで??
ププっていって良いですか?
505 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:22
506 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:22
507 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:27
>>505 「砂の女」と北朝鮮拉致が似てるんでしょ?
508 :
吾輩は名無しである:02/10/12 23:34
レスの仕方が悪かったかな。
>>503で言ったのは北朝鮮の拉致被害者の事で、仁木順平の事ではないよ。
洗脳もある種の適応(順応と言った方が良いか?)には違いないと考えたので、
>>501のように書いたんだけど。
509 :
名無し募集中。。。:02/10/13 21:19
あの女がミキティだったら、俺は残るな
510 :
69/96:02/10/14 00:23
棒になった男、という作品は、所属選手が大リーグにどんどん移籍して
しまうほど魅力のない現在の日本球界が抱える問題と重なって映るん
ですが、皆さんは、どうお考えですか。
511 :
吾輩は名無しである:02/10/15 04:11
正直、公房って文章の書き方とか構成が下手だよな。
作品のアイデアとか不条理な世界観とかは上手いけど。
正直みんなどうおもう?
514 :
吾輩は名無しである:02/10/15 12:35
安部の文章は変な飾付けが無く非常にすっきりしてて読みやすいと思う。
三島みたいな回りくどい文章を是とする奴は、あまり好みではないようだ。
515 :
吾輩は名無しである:02/10/15 12:43
三島は最晩年のインタビューで、ライバルとして安部公房を挙げ、
「彼の文章はとてもいい日本語ですね」と言っていた。
同感である。
516 :
吾輩は名無しである:02/10/15 12:48
ここはいいインターネットですね
517 :
吾輩は名無しである:02/10/18 23:00
異常に回りくどい比喩が好きですね公房さん。
518 :
吾輩は名無しである:02/10/18 23:38
回りくどくても簡単かつ素直に解釈できるのが公房のいいところ。
文章が論理的に書かれている証拠でもある。
519 :
吾輩は名無しである:02/10/18 23:48
>素直に解釈
ほうほう、あなたの『箱男』論『密会』論を是非お聞きしたいよププ
>>519 たいへんよくできていておどろきました おわり
521 :
吾輩は名無しである:02/10/19 00:44
>>520 うむ、確かに素直に解釈しているようだ。
最近の小学生は安部公房なんかも読むんだな。
522 :
吾輩は名無しである:02/10/19 02:28
「箱男」が( ゚д゚)ポカーン だったんだが、もう一回読んだ方がいいのか?
523 :
吾輩は名無しである:02/10/19 02:52
>>522 俺は10回程読んだか、未だ( ゚д゚)ポカーンのままだ。
それでも又読んでしまうのが「箱男」の不思議なところだ。
524 :
吾輩は名無しである:02/10/19 02:56
( ゚д゚)ポカーン
工藤の次作は「( ゚д゚)ポカーン男」決定。
526 :
吾輩は名無しである:02/10/19 03:01
ンーカ゚ホ)゚д゚ (
寝る前に『飛ぶ男』を読んだのですが、
続きが気になりすぎて眠れない
528 :
吾輩は名無しである:02/10/20 10:35
安部作品の映画って『砂の女』と『他人の顔』だけかな。
『箱舟さくら丸』あたり映画化して欲しいなぁ。
『石の眼』はTVの2時間サスペンスドラマ向きですかね。
529 :
吾輩は名無しである:02/10/20 12:59
>>528 古谷一行と木の実ナナと露天風呂に入っている売れないAV女優モナー
530 :
吾輩は名無しである:02/10/20 15:19
プルートーのわなはどうっすか?
532 :
吾輩は名無しである:02/10/21 22:36
533 :
吾輩は名無しである:02/10/21 23:20
535 :
吾輩は名無しである:02/10/22 01:51
昆虫屋は竹中直人でどうだ?
536 :
吾輩は名無しである:02/10/22 01:58
千石君は温水洋一
537 :
吾輩は名無しである:02/10/22 02:34
Sカルマ氏の犯罪で最後に主人公が壁になるけど何を指してるのか解りますか?
538 :
吾輩は名無しである:02/10/22 03:16
>>537 さっぱり。
ナンセンス落ちって事にしてる。
539 :
吾輩は名無しである:02/10/22 05:16
それが前衛!
540 :
吾輩は名無しである:02/10/22 16:59
サクラの男役は本木雅弘がいいな。
541 :
キャロルくん:02/10/22 17:52
542 :
吾輩は名無しである:02/10/22 21:50
猪突は唐十郎でどうっすか?
543 :
吾輩は名無しである:02/10/25 06:47
赤い繭で繭になった男を拾った男が最初怒った理由てなんだろ?
544 :
吾輩は名無しである:02/10/25 20:55
とりあえず、
繭を拾った「彼」=棍棒を持った「彼」=警察官
だと思うんですよ。
それで彼は、誰かがいたずらで線路の上におもちゃを置いたと思って怒ったんだと思った。
545 :
吾輩は名無しである:02/10/25 21:18
なるほど、レスありがとう
>>544。高校の時赤い繭読んで衝撃うけたなぁ
一番好きな作品。
546 :
吾輩は名無しである:02/10/25 22:46
田口検証本、本日堂々発売!
馬鹿ども買え!!
我々の印税がかかっておるのだ協力しろ!
この無礼きわまりないカキコについてのお詫び。
田口スレの住人ですがお邪魔いたします。
ランディ周辺の汚猿が、盗作監視スレの
評判を落とすためのなりきりカキコを、
あちこちのスレで乱発しています。
こちらのスレッドを無礼なカキコで汚して申しわけありません。
どうかお許し下さい。m(_ _)m
548 :
吾輩は名無しである:02/10/26 23:42
けものたちは故郷を目指す
はもう文庫本で入手不可能なのですか?
読みたいのに・・・
549 :
吾輩は名無しである:02/10/27 23:06
550 :
吾輩は名無しである:02/10/27 23:30
西日本のある都市に住んでる24歳、マニアの方には全くかなわんが、
「砂の女」 新潮文庫 初版
「終りし道の標べに」 新潮文庫
「幽霊はここにいる・どれい狩り」 新潮文庫
まで手に入れた。なんか古本屋を地味に探すのが楽しい♪
砂の女はオビもついてて、『個人的な体験』とかが
「今月の新刊」として書いてあってなんか嬉しい。
552 :
吾輩は名無しである:02/10/28 01:10
箱男は徘徊するカメラなんだよな。
覗き穴はファインダーだよ。
覗き窓のビニールはシャッター、箱男はフィルム、ノートは現像されたネガだ。
そして最後は真っ黒に感光してしまうわけだ。
カメラ好きの安部氏らしいメタファーだな。
一度カメラを持って街に出て、そしてまた『箱男』を読んでみよう。
もちろんこれもひとつの限定された読み方に過ぎないわけだ。
まったく『箱男』は傑作だ。
553 :
吾輩は名無しである:02/10/28 10:30
554 :
吾輩は名無しである:02/10/29 18:10
甲田申由age
555 :
吾輩は名無しである:02/11/01 12:07
「闖入者」読みました。
なんかムカついてきたyo!ヽ(`Д´)ノ
556 :
吾輩は名無しである:02/11/03 21:15
闖入者、ムカツクよねー
俺は次男坊が一番ムカツク!
557 :
吾輩は名無しである:02/11/06 22:19
阿部公房は大衆なのか?純文学なのか?
558 :
吾輩は名無しである:02/11/06 22:32
純粋小説
559 :
吾輩は名無しである:02/11/06 22:33
おもしろ科学小説
560 :
吾輩は名無しである:02/11/06 23:00
糞小説
561 :
吾輩は名無しである:02/11/06 23:05
馬鹿には読めない小説
562 :
吾輩は名無しである:02/11/06 23:32
準文学
安部が阿部であると見抜ける人でないと
(
>>557がネタなのを理解するのは)難しい
564 :
吾輩は名無しである:02/11/06 23:57
へー
565 :
吾輩は名無しである:02/11/06 23:59
キミフサが純文学で、コーボーが大衆文学
566 :
吾輩は名無しである:02/11/07 00:01
フーン
( ´_ゝ`) ふーん
公房はオレと同じ在日だ
デンドロカカリヤ読んだあとの俺→( ゚д゚)ポカーン
570 :
吾輩は名無しである:02/11/07 20:45
公房は同和じゃないのか?
571 :
吾輩は名無しである:02/11/07 20:55
デンドロカカリヤ、超面白いやん。
572 :
吾輩は名無しである:02/11/07 21:31
今日梅田紀ノ国屋で安部作品のデータ纏めた本を立ち読み(買おうと思ったら
4500円!)したんですが、「燃えつきた地図」も映画化されてるんですね
主人公が勝新で妻が中村玉緒(笑)、依頼主が市原悦子というキャストです。
「第四間氷期」は未制作という事らしいです(脚本は安部自身)。
これ今作ったとしたら勝見博士、絶対、佐野史郎!。
573 :
吾輩は名無しである:02/11/07 22:57
574 :
吾輩は名無しである:02/11/08 00:20
公房の作品をいま映画化したら受けると思うんだがなぁ〜。
昔の作品のリメイクでもかまわないからやってほしい。
575 :
吾輩は名無しである:02/11/08 05:49
責任なんてまっぴらだ!そんなコンクリートみたいに冷たい、誰も気付かない
当たり前に思っている現実になんか,,,
俺の四方にはコンクリートの壁があって、そうだ抜け出せないように天井に
も壁を作ろう、万が一俺が逃げ出さないように。何もする事がなくなったら、
ここで俺は何も学ぶことなく、肌に爪をたてて掘り続けしんぞうを抜き取る
だろう。また戻すんだ。それを繰り返す。生死の境目で直に感じる事ができ
る、神経から脳に伝わって、その所要時間を計算する事だってできる。
そこら辺の科学者なんかより俺は生命なんか分かった気でいる。
彼らの疑問にだって答えられる。俺は現実なんだ。
君らの考察に耐えれるほど頑丈じゃないんだ。
576 :
吾輩は名無しである:02/11/08 19:08
最高傑作は「砂の女」以外考えられない
577 :
吾輩は名無しである:02/11/08 19:13
でもそれ部落のはなしじゃん
578 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:00
579 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:05
結局、B地区の題材だろう。当時の社会背景から言っても。
580 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:10
581 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:14
>>577,579
安部公房=同○出身 とでも言いたいのか!!
オマエラに文学読む資格無しじゃ!!引っ込んでろ!!!
582 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:15
出身なのか!?
583 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:16
577、579に告ぐ。
人権版へどうぞ
584 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:16
つか同和出身作家だったら読まないとでも?
585 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:17
ヤハリ そうなんだァー
586 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:19
久々に頭にきた。失礼なのにも程っていうものがある。
安部公房氏は東京生まれの韓国(満州)育ちです!!
587 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:19
在日ヤン(藁)
588 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:33
NHKの特集番組のインタビューで
「おじい様が屯田兵で・・」ときかれたとき
公房
「トンデンじゃないですよ。トンデンよりもっと前・・・」とかいってたのが笑えた
589 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:39
590 :
吾輩は名無しである:02/11/08 23:45
当時の満州は満州国だろう。
満州って今の中国の一部じゃないか?
592 :
吾輩は名無しである:02/11/09 00:38
東北三省ダロ?
593 :
吾輩は名無しである:02/11/09 00:50
吉林省あたりは朝鮮系民族の土地です。
金日成も元々はあの地方出身。
( ´_ゝ`) ふーん
595 :
吾輩は名無しである:02/11/09 02:26
父親は満洲医科大の医師。母親はお茶の水女子大卒の作家だっけ?
596 :
吾輩は名無しである:02/11/09 02:28
誰か真善美社版の『終わりし道の標べに』読んだ人居ます?
全集に入ってるけどまだ読んでないや
598 :
吾輩は名無しである:02/11/09 14:46
なんでティムポを「指」って表現するの?
599 :
吾輩は名無しである:02/11/09 17:24
>>577 言葉狩り以前の作品だから集落×部落○なんだと思われ
600 :
吾輩は名無しである:02/11/09 17:25
>>596 読んだよ。
文芸文庫は真善美社版だよな。
>>600 いかがでしたか?
僕はちょっと難解で、挫折してしまったんですけど…
>>598 問3:著者がティムポを“指”と表現したことについて、以下の選択肢から正しい答えを選びなさい
1.指のように小さいティムポ
2.生殖器としての機能(生殖・快楽)を放棄した、快楽を与えるためだけの道具的ティムポ
3.サキッポに爪の生えたティムポ
603 :
吾輩は名無しである:02/11/10 07:44
本多勝一の「日本語の作文技術」を読んでからというもの
公房の文章が非常に稚拙に思えてきた。
読点のうち方とか滅茶苦茶でさ。読みにくいよ。
そうかね?安部公房って比較的読みやすいと思うけど。
ある意味、スタンダード。
605 :
吾輩は名無しである:02/11/10 09:41
本多はなんて書いてるんだ。
作文技術と小説の文章を一緒にされても困るが。
606 :
吾輩は名無しである:02/11/10 12:07
公房の文章がきれいで流れるような文章だったら
つまらないような気がする。
607 :
吾輩は名無しである:02/11/10 13:46
「とつぜん」,「べつに」,「しのび笑い」といったひらがな書きが伝染しちゃったよ。
会社の報告書に「いままでのシステムは」なんて書いて「従来」に直せと言われたり。
でも「飢餓同盟」でのカタカナ書きも好き。
608 :
吾輩は名無しである:02/11/10 14:15
しかしこのスレは伸びが良いね。
ファンが多いのかな。
609 :
吾輩は名無しである:02/11/10 17:23
本多勝一こそ、文章が下品でまったく面白くない。
よく大江健三郎を批判できるものだ。
610 :
596じゃないが:02/11/10 17:56
>>604 真善美社版の『終わりし道の標べに』は読んだ?
これは確かに難解だよ。
その後の作品とは全然違う。
611 :
吾輩は名無しである:02/11/10 20:20
612 :
吾輩は名無しである:02/11/10 20:22
昨夜遅くの書籍板では、わずか2時間ほどのあいだに何と40発言もの「ランディスレは
文学板から出てけ」荒らしがあったのに、なぜ、それを午後とか夜の七時八時台に
やんないの?>碁石タン やっぱ一人しかいないんでそ?
家族と夕御飯食べたりテレビみたりしてる時間ならそれは無理だと思うけど。
関連してここのスレを続けることに賛成。荒らしが一人なら、どちらかが
荒らされてても片方はダメージ少ないから。(そもそも文学板から出てけ、
書籍板でやれと言いつつ、その書籍板を荒らすってどういうことよ?出てって
ほしいというなら、その行き先に手を出したら駄目でしょうが?世の中何でも
自分の思い通りになると思わないほうがいいかもね。命令して支配して当たり
散らすのは自分の家族ぐらいにしておけば?)
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
>612-622 闖入者め。
624 :
吾輩は名無しである:02/11/10 23:40
このスレ見てたら、ムラムラとまた安部公房が読みたくなってきて、全作品1を図書館
で借りてきたよ。10何年か前は好きだったんだけど、久しぶりに読み返してみると
けっこう難解だねぇ・・。どうもパソコンを触るようになってから、集中力が無くなった
のか、長文を読めなくなったような気がするんだけど、安部さんの本は途中で読むのが
面倒になって頁を閉じても、またすぐ読み出したくなるから不思議だ。次は「砂の女」を
借りてみようかな。
625 :
吾輩は名無しである:02/11/10 23:45
>>623 ワラタ。戯曲版は「友達」だっけ。スウェーデンで映画化もされたらしい。
626 :
吾輩は名無しである:02/11/11 00:04
>>625 日本でも上映したやん。
ヤフーオークションでパンフ出てるよ。安部公房で検索してみれ。
627 :
吾輩は名無しである:02/11/11 00:08
>>624 >安部さんの本は途中で読むのが面倒になって頁を閉じても、またすぐ読み出したくなるから不思議だ
うんうん。もんどりうって激しく同意。
砂の女は(;゚∀゚)=3 ムッハーだよ。
628 :
吾輩は名無しである:02/11/11 01:25
以前に「安部公房の小説は難解に見えて実際は曲がり角の多い一本道」という見解が出ていたが
『終わりし道の標に』(真善美社版)なんかはたしかにそういう見解もできるかもしれない。
そもそもあの作品は出発点という終着点に記念碑を建てる果てしない曲がり角の記述だからだ。
それ以後の安部公房の基本的なスタンスは曲がり角さえない荒野だろう。
すべての迷路に番号がふられもはや迷子になることのできない子供たちは人攫いを自ら探し歩く。
アアアアアッアア安部公房。
630 :
吾輩は名無しである:02/11/11 03:42
「壁」以前の初期の作品って難解なのが多いよな。
631 :
吾輩は名無しである:02/11/11 13:11
「夢の逃亡」単行本で持ってるけど、あまり読んでない。
難しい。安部先生も若いころは背伸びしてたのかネ?
632 :
吾輩は名無しである:02/11/11 20:50
初期の「名もなき夜のために」読んでて思ったんだけど、これクスリでラリったときの
ことを書いてるんじゃないか?
633 :
吾輩は名無しである:02/11/11 22:20
砂の女は高校の読書感想文にしたよ。
全く意味がつかめてなかったので勿論論外だったけど。
彼の作品はファンタジーとして読んでるから、難解とか思ったこと無いなあ。
読むドラッグだと思ってるよ。
こないだキーンとの対談集読んだら(中公の)、童話は一番かくの難しくて、人間嫌いで子供嫌いじゃないとかけないっていってて何か嬉しかったYO。
同じこと思ってたから。
634 :
吾輩は名無しである:02/11/12 20:43
公房の対談集って、たくさん出てるの?詳細お願いします。
一回拝見してみたい。
635 :
吾輩は名無しである:02/11/13 00:06
>>634 『発想の周辺』『反劇的人間』だけじゃないのか?ヴォゲ
636 :
吾輩は名無しである:02/11/13 00:11
>>634 『死に急ぐ鯨たち』(新潮文庫)もありますが、絶版ですぞ、ヴォゲ。
637 :
吾輩は名無しである:02/11/13 00:16
>>634 それと安部公房全集の後半は対談・書簡・講演記録・公文書などだが
これらを読んでまた作品を読み返すのも実に楽しいぞ、ヴォゲ。
638 :
吾輩は名無しである:02/11/13 00:16
>>635 対談集じゃないけど、「死に急ぐ鯨たち」でもがんがん対談している
だろう。簡単に人のことヴォゲとかいうなよ。
なに食って育ったらそんな人間になるんだ?
全集には対談・鼎談のたぐいがたくさん入ってるぞヴォゲ
おっとすまんがいしゅつだった、おれがヴォゲ
だが新しい全集は編年体だから小説も対談もエッセイも
ごっちゃになってるぞ
>>637のは作品集のほうじゃないか?
>>638 俺は羊腸人なんだぞ、ヴォゲ。対談集でって質問したから、対談集を
答えただけだ、マンカス。何食ったらって草くってんだよ!
>>640 『安部公房全作品』には、講演記録なんてはいってねーよ、プリプリ。
それに初出も明らかにされてないしな、まったく無愛想な作品集だぞ、チンカス。
644 :
吾輩は名無しである:02/11/13 00:33
新たなレスのつけかただなw。
しかし、なにげに635は安部公房に詳しかったりしそうだな。
645 :
吾輩は名無しである:02/11/13 00:34
646 :
吾輩は名無しである:02/11/13 03:26
>>1-645はヴォゲ且つマソカス且つティムカス
といわせていただきます。
647 :
吾輩は名無しである:02/11/13 08:56
>>1-646はヴォゲ且つマソカス且つティムカス
といわせていただきます。
648 :
吾輩は名無しである:02/11/14 03:18
箱舟さくら丸/カンガルーノート/飛ぶ男など晩年に従ってニセモノへの愛が募っていったなあ。
安部公房にとって演劇は核心的な要素のひとつであると思うんだけれど
(カンガルーノートの主人公と母親の寸劇なんかは象徴的だと思う)
主催した劇団での安部氏の演出はどういうものだったろう。
エッセイでは役者が演出を理解してくれないとネチネチと愚痴っていたが
演劇見た人いますか?
>>646-647 ただの2ちゃんねらーが便乗しやがって、ボケ共めが。
649 :
吾輩は名無しである:02/11/14 06:08
砂の女は芝居でもあるの?
650 :
吾輩は名無しである:02/11/14 08:49
649
651 :
bloom:02/11/14 08:53
おまいら安倍公房のよく使う印象的な接続詞あげてみて。
おもいだせそうでおもいだせないのがあるでつ。
653 :
吾輩は名無しである:02/11/14 11:28
いんしょうてきな接続詞あげてみて。
人間そっくりって一番エンターテイメントなさくひんだけど、
あべこうぼうの作品を包むオブラートがいかんなくはっきされていて
すげーさんこうになるな。 安部。
655 :
吾輩は名無しである:02/11/14 12:18
で、答え何なの?
私も聞きたい
しかし?
657 :
吾輩は名無しである:02/11/15 12:23
「と、」
箱男・砂の女・壁の3つ読んだけど壁がいちばんおもしろかったな。
次は密会を読みます。
659 :
吾輩は名無しである:02/11/15 15:34
安部公房の自筆サインを見たけど、簡略化・抽象化されていて絵文字みたいですね。
クサチュー語?を思い出してしまいました。
660 :
吾輩は名無しである:02/11/15 17:33
661 :
名無し募集中。。。:02/11/15 22:14
俺も「方舟さくら丸」か「燃えつきた地図」が好きだな
壁読んでるけど台詞に脈絡なくて頭痛くなってくるな
663 :
吾輩は名無しである:02/11/15 22:45
舞台「砂の女」はロシアと日本の共同で上演されたことがありましたよ。
でも、イマイチだったようだ。串田和美の「幽霊はここにいる」のほうが
まだまし。
664 :
吾輩は名無しである:02/11/16 16:16
甲田申由ワロタ
665 :
吾輩は名無しである:02/11/17 11:40
津鞠左右多age
666 :
吾輩は名無しである:02/11/18 13:42
冫─' ~  ̄´^-、
/ 丶
/ ノ、
/ /ヽ丿彡彡彡彡彡ヽヽ
| 丿 ミ
| 彡 ____ ____ ミ/
ゝ_//| |⌒| |ヽゞ
|tゝ \__/_ \__/ | |
ヽノ /\_/\ |ノ
ゝ /ヽ───‐ヽ /
/|ヽ ヽ──' /
/ | \  ̄ ,/|
/ ヽ ‐――‐
このAAはコーボー先生でせうか?
667 :
吾輩は名無しである:02/11/18 22:25
テリーギリアムの映画「未来世紀ブラジル」や「12モンキーズ」って
安部公房的だと思うんですがどうでしょ。
668 :
吾輩は名無しである:02/11/18 22:35
俺はトータル・リコールを観てトータル・スコープが脳裏を過ぎった。
>>666 うーん、コーボー先生の濃さが感じられん。
ビル・ゲイツ?
670 :
吾輩は名無しである:02/11/19 00:10
安部公房は芥川賞受賞頃はなんか、文学青年ぽくてイイ!
671 :
吾輩は名無しである:02/11/19 00:47
>>573 にあるものってどこか図書館とかにあるんでしょうか? 卒論でつまってきました……
大学生4年の人っていないのかな〜。
672 :
吾輩は名無しである:02/11/19 00:53
673 :
吾輩は名無しである:02/11/19 00:56
改めて読むと、やはり演劇的だな、最初から。
劇団やったんだっけか? 志向というか発想の展開が
そのまま映画になるなと思わせる。そういう質なんだろうな
674 :
吾輩は名無しである:02/11/19 01:09
劇団やってたよ。どうしても短編書けなくて、〆きり間際に戯曲形式でやってみたら
これがうまくいった。以来、真面目に戯曲を書くようになったっていってた。
675 :
吾輩は名無しである:02/11/19 01:17
>>674 「制服」のことでしょ。でも、それは安部公房の嘘。最初から戯曲を注文
されてたんだから……
676 :
吾輩は名無しである:02/11/19 01:36
>>675 !
>最初から戯曲を注文されてたんだから……
し、し、しらなかった・・・
677 :
吾輩は名無しである:02/11/19 04:07
昨日、デンドロカカリヤになった夢を見ますた
678 :
吾輩は名無しである:02/11/19 09:11
う〜ん、一昨日「箱男」を購入して4回連続で読んだんだけど、
まだ全体を理解できないというか、消化できないというか、
酷く頭がごちゃごちゃしてる…
皆さんはどんな感じに読んで解釈しました?
679 :
吾輩は名無しである:02/11/19 10:54
解釈なんかしなくていいんじゃね?
正解 「いずれ」 だった。
あべこうぼうっていずれの使い方がちょっとどくとく。
>>676 安部公房は結構適当なことをいうことが多いね。
千田是也の評論集だったっけ? 未来社の。あれ読んだら安部公房との訣別の経緯
がわかっていいよ。桐朋学園と俳優座養成所との関係とか……
683 :
吾輩は名無しである:02/11/20 01:04
>>678 安部公房の小説が気持ちよく消化できるはずがない。
成分表示はあるけれど効能の明記されていない劇薬みたいなものでしょう。
良薬口に苦しと服用し続けているけれどどう作用しているのやら。
カメラマニアの安部公房が「カメラは小説になるじゃないか!」とひらめいて
箱男の存在が生まれたのだと勝手に想像して(
>>552)ニヤニヤもします。
684 :
吾輩は名無しである:02/11/21 20:36
「箱舟さくら丸」に出てくる国土地理院の航空写真っていうのは、
ステレオ視出来るような体裁で市販されてるんでしょうか。
685 :
吾輩は名無しである:02/11/22 00:26
>>685 あれは何故か立体視しづらいです。
すぐ交差法で見えてしまうので。
今度紀ノ国屋ででも探してみよう。あっても高そうだけど。
687 :
吾輩は名無しである:02/11/23 19:39
さくら丸の初版って高いの?
688 :
吾輩は名無しである:02/11/23 20:22
689 :
吾輩は名無しである:02/11/24 00:03
「壁」読み終わった。
今まで「砂の女」「他人の顔」「第四間氷期」「箱男」を読んだけど、
今のところ「壁」が一番面白い。
「読んでなかったらヤバかった本」にランクインしました。
>>689 「壁」はそんなにいいか?
カフカの影響が思いっきり出てるようで、ちょっとね・・・
俺は一応小説は全部(『飛ぶ男』以外)読んだけど、長編の方ができがいいと思う。
「砂の女」「箱男」「他人の顔」「燃えつきた地図」「密会」「方舟さくら丸」あたりね。
昭和30年代の街並みで雨が降っている寂しい場面の多いものが、そのシュールレアリズムと奇妙にマッチしていると感じる。
評論家って罪だな。
安部公房についてどうしてもカフカの影響という呪文が出てきてしまう。
カフカを読んだのはそうとう後になってからと安部自身は言うけれど
そういう事実がどうであれ初期作品はカフカの影響という呪文に吸い込まれてしまう。
だが長編、特に後期になるともうカフカの影響という呪文じゃ不足になってくる。
安部公房の創作ノートが見てみたいな。綿密なチェックリストがありそうだ。
カフカ的なのは本人敢えて狙っているところもあると思うな。
密会の冒頭なんてまわりがカフカカフカうるさいからじゃあこれでどうだ、みたいな
印象がある。ただ、それからの展開が全然違ってくるし、壁だってカフカ的なのは
冒頭の部分だけでそれからの展開はカフカ的と言うよりは寓話的、シュールレアリスム的
なもんだし。
壁の荒唐無稽な短篇群は好きだ。公房の短篇はどれも面白いと思う。
>>692 「壁」はどうも展開が急すぎる(場所の移動など)し、シュール度も高すぎるので、無駄な不安を煽る結果に終わってると思うんだよね。
それに対して上で挙げた長編は、シュールの集積度が低い。
同じ場所に後から戻ってくるという展開がほとんどです。しかし前回きたときと状況が奇妙に変化してる。
「壁」が急速冷凍のごとく、一気に不安を高めるのに対して、長編はじわじわと、取り囲むように不安を高めている。
これは単に作品の長さだけじゃなくて、細部に日本的な意匠や、医学知識を生かした場面を作っているからじゃないかな。
長編でも「カンガルー・ノート」はシュールの集積度が高すぎるし、綿密さにも欠けると思う。
694 :
吾輩は名無しである:02/11/24 14:49
新潮ででている文庫(20冊程度)で、安部公房の全作品の何割くらい?
8割超えてるなら全集買わなくてすむんだけど。
695 :
吾輩は名無しである:02/11/24 14:54
>>692 短編だけじゃない罠、寓話的というか映画的展開の
スピード感も異界感?も充分な最後の長篇『カンガルー・ノート』。
ある日突然、スネに「かいわれ大根」が生えてくるという出だしは
まぁカフカ的とも言えるがw
そのかいわれ大根の成長ぶりと現実感はなかなかw
ビタミンCとか言って、むしって食うんだからなー、公房面目躍如。
俺はバベルの塔の狸の話が公房でいちばん好き
すねのカイワレ食うの読んでて
なんだか気持ち悪くなっちゃったよー ワーン
>>694 全集って最新のでしょう?
だったら、文庫に入ってるのは半分にも満たないんじゃないかな。
全「小説」のうちでの割合だったら、八割だと微妙なところか。
戯曲とかシナリオとか含めたら、文庫や単行本になってないものが大量にある。
一つの作品で二巻にわたってる「お化けが街にやって来た」とかもあるし。
699 :
吾輩は名無しである:02/11/24 21:37
>>698 どうもです。
とりあえず新潮の文庫は全部読んで、それでも足りなかったら
全集にも手を出してみようと思います。
というか、安部公房の本って全然売ってないので買うのが大変。
700 :
吾輩は名無しである:02/11/25 22:11
ちょっと失礼して、
安部公房がどのあたりの作品からワープロで執筆していたのか、
わかる人いたら教えてください。
701 :
吾輩は名無しである:02/11/25 22:51
703 :
吾輩は名無しである:02/12/01 15:54
「さくら丸」、話し的には映画化しやすそうだけど、
セット作りとかで凄い金かかりそうですね。
704 :
吾輩は名無しである:02/12/03 05:35
安部公房のファッションは好きだな。
ぶっとい黒ぶちメガネに台風のようなパーマ、
柄のツイードのジャケットとタートルネック。
ところで砂の女の映画が見たいけどレンタルにも中古にもない。
705 :
吾輩は名無しである:02/12/03 09:15
>>704 1.ひたすら、ビデオ店をまわる。
2.砂の女のDVDを見る。
3.勅使河原宏のDVD-BOXを見る。
2,3は最近発売されたので、入手しやすい。
706 :
吾輩は名無しである:02/12/04 00:45
箱男の、「A」って、誰だと思います?わかんないんです・・。
707 :
吾輩は名無しである:02/12/04 03:07
ありがとう!
勅使河原宏のDVD-BOXが出るのか、迷わず3だな。
708 :
吾輩は名無しである:02/12/06 17:58
>>706 「B」「C」「D」「E」「F」は誰だか分かったの?
709 :
吾輩は名無しである:02/12/06 21:18
壁の最後の短編の「彼の中の彼」って何か暗示してるんですか?
710 :
吾輩は名無しである:02/12/08 09:43
は〜論文書き終わりますた!!ここ数ヶ月ずっと休みも睡眠時間もなく。
しばらく一太郎の画面はみたくないだす。
ところで、大学生・院生のみんなは「一太郎」「ワード」のどっちが打ちやすい?
711 :
吾輩は名無しである:02/12/08 09:44
>>709 主体と客体が絡んでくるじゃないでちか?
>>710 >しばらく一太郎の画面はみたくないだす。
おつかれー。その気持ち、痛いくらいわかる…。
ちなみに私は「ワード」で論文を書きました。
たてがき時に”踊り字のく”が出せない以外、あまり不便を感じませんでした。
713 :
吾輩は名無しである:02/12/08 13:21
>704
僕は最初見たとき、男か女か分かりませんでした。
ってか、「壁」って言葉遊び以上のどういう意味があるのでしょうか?
最近の町田康の「きれぎれ」と同じようなもの?
だれか説明して。
714 :
吾輩は名無しである:02/12/08 13:47
>>713 ブルトンとか出てくるし「溶ける魚」の安部公房バージョンみたいな
感じなんじゃないかな?
イメージを楽しんで読むというか。
715 :
吾輩は名無しである:02/12/08 13:58
イメージを楽しんで読む、ですか。
「壁」は、なかなかレベルの高い「イメージ」ですね。
今の時代では、はやらないでしょう。
つかおれは『不思議の国のアリス』でさへチンプンカンプンなのに
あべちゃんなんか楽しめるわけない。
717 :
吾輩は名無しである:02/12/08 14:10
>>715 >今の時代では、はやらないでしょう。
なんで?
今はロボトミーやってないからじゃないの
719 :
吾輩は名無しである:02/12/09 10:32
720 :
吾輩は名無しである:02/12/09 23:39
>>717 大量消費社会で、勢いのある時代にこそ影響力をもつように感じる。
721 :
吾輩は名無しである:02/12/10 00:38
「壁」なんか本来ないよねーっていうことになったからです。
「でも、わたしったら壁がほしいのよん」ってのがどちらかといえば今の流行り。
ソンナコトイウヤシニハ
ロボトミーシチャウモナ ヤメロー
∧_∧ ∧∧
( ´∀`) (゚Д゚;)
=≡( つ つ =≡/ つ
人 ヽノ 〜( ,ノつ
(__(__) (/
壁ってなんなの
724 :
吾輩は名無しである:02/12/12 01:22
安部公房って筒井康隆との仲はどうだったの?
作風とか扱うテーマは結構似てたと思うけど。
725 :
吾輩は名無しである:02/12/12 03:39
新潮日本文学アルバムという写真集シリーズで安部公房もあって、
巻頭の見開き写真はアナログシンセと録音機器に囲まれる安部公房。
どこかに音残ってないのか…ユタカワサキみたいな音だったらいいのに。
箱舟さくら丸の創作ボードもいい。
細長い短冊形のメモがマトリクス上で縦横無尽につながっていくというもので
ボードの平面に物語の主要素が相関図となってみごとに現れていました。
/ \
/● ● \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ Y Y| <・・・・・・・ッ!!!
| ▼ //// | | | \_______
|_人_ \/" \
\/ ” \
,.. -──- 、, |" ”” \
,/ `''-、 \
., ' ``ヽ;‐‐-, _ |
/ ゙i'ヾ、| | ドピュッ ドク…
煤@,! 、 i | / |
l ┬-,.、, ヽ !. | / / |
!? | , |/ ヾ、|' | | | |
| | ! ,、 、 l ! l | | | |
| |/ト, / ヽ lヽ l、i. ! ! _| | | |
| | `lヽ/////!| l |二_l ,.゙r-‐'! | |
! | `''=ニ三ヨ'"| |三二三l | (((___| !| | _/ ̄ ̄/
゙、 ! | | ,! !"T'''''T" |. ! ! | \___/
ヽ、l. | | | / | ! l. ',. | /
| ! | / ,|. |`''} (( ̄l,,__,i、_ /
,.:ェ''" l ´ `| !''" / ノ
"''='-‐'゙ / ', 'ー''"
727 :
吾輩は名無しである:02/12/14 03:01
もう、誰だよ、つまらないコピぺしたの!
<筒井との仲
そうだよな、三島とか大江とかとの仲の話はよく聞くのに。作風が似てるとは思わんが。どうだったのか気になるな。
728 :
吾輩は名無しである:02/12/14 03:12
筒井康隆は日記で「箱舟さくら丸」が凄く面白かった〜と言ってたよ。
729 :
吾輩は名無しである:02/12/14 15:46
「笑う月」も絶賛してたな
飛び上がるほど面白いとかなんとか
730 :
吾輩は名無しである:02/12/14 22:17
「名も無き夜のために」がさっぱりなんですが・・・。
731 :
吾輩は名無しである:02/12/15 23:56
732 :
吾輩は名無しである:02/12/16 03:44
733 :
吾輩は名無しである:02/12/16 19:43
あげ。
734 :
吾輩は名無しである:02/12/16 21:35
>>729 「笑う月」絶賛してた?
そうでもなかったような印象があるが。
(乱れ撃ち涜書ノートで)
俺も『乱れ撃ち涜書ノート』読んだ記憶で書いたんだが、
褒めてたのは「藤野君のこと」だけだったかも
>>735 そーでしたスマソ。例の「人間そっくりのアムダ」のエピソードの
ことを、確かに「飛びあがるほど面白い」って書いてたな。
「方舟さくら丸」今日読み終わった。
今までに読んだ安部の長編でも一番面白かったです。
君、すごくいい人だと思うけど……ふつうなら、君くらいの年の男性と
一緒にいると、もっと浮き浮きした気分になるはずなのに、なぜか駄目
なんだ。期待感が湧いてこないというか……
kangaroo note
739 :
吾輩は名無しである:02/12/20 01:57
俺は今から「方舟さくら丸」を読むぞ。
これ読んだら新潮文庫で出てるので読んでないのは「密会」だけになってしまう。
絶版になった「死に急ぐ鯨たち」「夢の逃亡」を読みたくてアマゾンで探したけど
売ってなかった。悲しい。
740 :
吾輩は名無しである:02/12/20 02:08
741 :
吾輩は名無しである:02/12/20 04:46
>>739 何も悲しむことはない。
全集をよめばいいのだ。
742 :
吾輩は名無しである:02/12/20 16:41
燃えつきた地図get
743 :
吾輩は名無しである:02/12/20 19:20
全集の文庫版が欲しい…
745 :
吾輩は名無しである:02/12/21 12:13
>>744 禿同。
でもそれはどの作家にも言えることだけどね。
746 :
吾輩は名無しである:02/12/21 15:23
ここのスレを一気に全部読みました。気づいた点をいくつか。
公房の作品の主人公の名前に「○木」名前が多いとのカキコがありましたが、
『耳の値段』では「目木」が主人公ですが、棒を一本ずらすと「日本」になります。
そのことを考えて読み直してみてはどうでしょう?
>>488 かなりよい着眼点です。実存主義には、サルトルです。
エッセイ集『砂漠の思想』が話題に出てきませんが、おすすめです。
『Sカルマ氏の素性』を読むと文章力ない、へたくそな文章を書いている理由が
分かると思います。ぜひ呼んでください。
カフカカフカ・・・・たしかに、影響は強いと思いますが、既出ですが本人も読んだのは
『壁』のあとだったようですし。それに、パクリという表現は正しくありません。
あれは、「オマージュ」にあたります。(とくに『Sカルマ氏の犯罪』は)
言葉を選びましょう。ここは、そういうスレかと存じます。
747 :
吾輩は名無しである:02/12/22 00:10
全集欲しいけど金がないよお!!!
うわああああん!!!
748 :
吾輩は名無しである:02/12/22 00:30
>>747 うちには3冊ずつある。
一つは保存用。一つは研究用。一つは、たまたま知人から全巻譲ってもらった。
別巻出ろよな〜。もうだめぽ?
749 :
吾輩は名無しである:02/12/22 00:32
>>748 まじかよ!!
うらやますぃ…
来年から働くから、毎月1冊ずつ買うかな…
750 :
吾輩は名無しである:02/12/22 01:24
文庫がいつのまにか絶版化した「死に急ぐ鯨たち」は安部公房自身が作
品、思想、歴史、芸術などに対してどのようなスタンスをとっていたか
よくわかるテキストを揃えコンパクトにパッケージしたとてもすばらし
い文庫でした。絶版かよ!!と絶叫したい気持ちをこらえきればう!!
「砂漠の思想」はある時期の執筆をまとめたものなので多少とっちらか
った印象があるのでは。そういう意味で「死に急ぐ鯨たち」は実に見事
なパフォーマンスを備えた文庫本だったのですが!!絶版だとおお!!
安部氏のエッセイは評論などの垢を落として作品と読者をより近づける
浄化作用があるので読んでいない人はぜひ読んでください。
751 :
吾輩は名無しである:02/12/22 12:27
少年が女ピアノ教師かなんかのトイレ覗き見する物語って
安部公房の作品でしたっけ?
だいぶ前に読んだんで誰の作品だかが思い出せん!
>>752 サンキュ。
箱男か。その部分が印象強くて。
今初めて砂の女を読んだ。
知らなかった、知らなかったんだ……。
こんな文豪がいるなんて。
面白かった、非常に面白かった。
これから彼の作品を読み漁ります。
『死に急ぐ鯨たち』のハード・カバー版が近所の古本市場に
売っている(4割引だけど)。文庫版持っているし、
買おうかどうか迷っている。
作家の生原稿なんかに価値がつくのはバカバカしいねとは安部公房の発言。
>>755 買うな。一人でも多くの人に読んでもらおう。
ハードカバーを買って文庫を売るなら問題なし。
757 :
吾輩は名無しである:02/12/24 03:04
>>756 と言いつつ、安部はコピーできないメディアとしてのLDを評価していたりする
758 :
吾輩は名無しである:02/12/24 15:31
ぜひ文庫を私に売ってください!
ワンコインで文芸文庫『砂漠の思想』ゲト。
>>749 まじ。でも、置き場に困って研究用以外は押入の中にw
あと別巻だけ。
761 :
吾輩は名無しである:02/12/24 23:35
勅使河原宏DVDボックス買いました。
「砂の女」で美しさ・恐怖・もろもろ呑み込んだ砂という存在に圧倒された!
他にも「他人の顔」「燃え尽きた地図」なども収録。
>>757 あれだよ、可塑性なんだよ。
762 :
吾輩は名無しである:02/12/25 00:30
中学生の頃に短編の「棒」と、中編の「S・カルマ氏の犯罪」を読んではまりました。
今読んでも面白いのは「砂の女」です。
ところで安部公房全集の30巻目はいつ出るんでしょうね?
763 :
吾輩は名無しである:02/12/25 00:50
透視図法っていう短編がすごい。それだけです
764 :
吾輩は名無しである:02/12/25 01:14
765 :
吾輩は名無しである:02/12/25 01:34
>>764 はい、別巻のことです。
ご回答有難うございました。
766 :
吾輩は名無しである:02/12/25 01:34
「透視図法」ってそんなに凄かったっけ?
イマイチ意図がわからなかった覚えがあるんだけど。
自分が短編で好きなのは「水中都市」「詩人の生涯」「空中楼閣」かな。
767 :
吾輩は名無しである:02/12/25 01:48
768 :
吾輩は名無しである:02/12/25 13:29
>>767 しかし、当時の安部公房の思想が色濃く出てるんではないかい?
769 :
吾輩は名無しである:02/12/26 04:43
人間そくーり読んだけど,公房の小説はどれもイイ!(・∀・)
次は他人の顔あたりいってみようと思うYO!
770 :
吾輩は名無しである:02/12/26 04:48
人間そっくりは面白いよね。
基地外セールスマンの頭の回転の速さに憧れました。
>>768 「しかし」?
単なる接続詞の誤用ですか?
772 :
吾輩は名無しである:02/12/27 08:01
>>770 でもあれ結局既知外だったのは放送作家のほうでしょ?
いや、どちらにも解釈できる終わりかただったかな。
773 :
吾輩は名無しである:02/12/27 15:42
安部公房ってやっぱすごいね。
まともな意見で着実にスレが伸びてる。
「第三の新人」と呼ばれる方々いますけど、
彼は作家としてどのような位置づけがされているんですか?
774 :
吾輩は名無しである:02/12/27 16:03
戦後派?
第三の新人ではないな。
戦後派にも第一次と第二次があるみたいだけど、どう違うんだか知らん。
775 :
吾輩は名無しである:02/12/27 16:15
>>773 はっきり言って、この区分けには全く意味がないと思われる。
誰かが、適当に区分けしたのだろう。
一応、安部は堀田善衛とともに二次に組み込まれていたようだ。
しかし、安部本人は、第四の新人かな〜とおちゃらけていたりする。
作家としての位置づけは、安部は安部としかいいようがない。
776 :
吾輩は名無しである:02/12/30 16:22
今日、書棚にある「砂の女」を久々に手にとって流し読みしているときに、
ふと、北朝鮮に拉致された人々のことを思い出した。
アメリカの大学生が「『砂の女』は安部のコミュニズム思想を描いたものだ」
と評しているのをどこかで読んだことがあり、ちょっと複雑な気分になった。
あらためてじっくりと読み返してみたいと思います。
777 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :02/12/30 16:30
どちらかといえば砂の女はいつでも帰れるが帰らない在日みたいだな
778 :
吾輩は名無しである:02/12/30 16:33
>>777 そうですね。
コミュニズムという軸では議論しない方がいいかもしれません。
779 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :02/12/30 16:37
ま、おれは昔、壁の名前が無くなるのは在日のナナシからきたと書いたらたたかれた。
でも、安べは共産党員だからそれなりの可能性はあると思うのだが・・・。
いかが?
780 :
吾輩は名無しである:02/12/30 16:52
うーん、どうなんだろう。
安部が「砂の女」を書いた頃は既に共産党は除名になっていたような
気がするし(違いますかね)安部本人もいつまでも共産主義にこだわって
いたわけではないと思う。
が、安部が「砂の女」と共産主義を関連付けていたのか否かについては
わからない。
ところでSカルマ氏に限らず、初期の短編などにも『名前』にこだわった作品が
あるが、これって、共産主義と関係あるんだろうか?
「名前なんて無ければいいのに。その時々で記号で呼びあえればいいのに」
というのは共産主義というよりは土着性を嫌う相対主義とも考えられる。
781 :
吾輩は名無しである:02/12/30 16:54
おさむもいつまでも共産党員に粘着せずに
右も左もないってこと気づけよ ばーか。
782 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :02/12/30 16:58
>781いや、あるよ絶対。 みぎとかひだりとか。
共産流れはみんなアナーキーを目指すらしい。
あべも国に根差さないことにこだわってるね。
あべは日本の共産党とはうまくいってなかったみたいだが、共産の理論は
否定していないと思うのだが。
783 :
吾輩は名無しである:02/12/30 17:00
>>782 間違い。民族主義・共和派というのもありうる。一見左翼に見えるが似て非なるものだよ。
>781いや、あるよ絶対。 みぎとかひだりとか。
ちゃんと引用しろ!
>記号を手前勝手に使うな!おさむは「2ちゃん」のの初心者か?
785 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :02/12/30 17:05
>783
害虫を細分化する必要はない。 茶バネも黒もゴキブリはゴキブリ。
2ちゃんのたつじんではないよ。 あしからぁず
786 :
吾輩は名無しである:02/12/30 17:08
>>785 やれやれ。用語を知らないから害虫扱いか。
まあ、かまわないけどね。
ただひたすらに君の無能を残念に思うよ。
ちっとは見所があると思っていたが、その程度で済ますのであれば絶望的だな。
787 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :02/12/30 17:18
大体左翼だっていろいろ分かれてるだろ。 細分化する意味がないよ
害虫は十把一絡げにスリッパでぽちっとな。
もうここはキレイな安部公房スレだからオレはしばらくレスしないよ。
788 :
吾輩は名無しである:02/12/30 17:20
>>787 ずいぶん おさむ は叩かれたものな。
もう2度と来なくていいよ。
789 :
吾輩は名無しである:02/12/30 17:24
おさむはそのうち転向するよ。あっさりとね。
わかりきった展開だから予測するのはたやすいことだ。
このスレにふさわしくないことは言うまでもない。
791 :
吾輩は名無しである:02/12/31 14:41
>>790 同意。三分おきにレスはまず安部公房スレではほとんどありえないわなw
ところで、かをる氏って院生だろうけど、
どんな安部公房作品について論文書いているの?
792 :
吾輩は名無しである:03/01/01 17:05
自作なら突っ込むまでもねーかな。と思いましたが、一応。
共産党とか、社会主義『赤』…。
教科書にも載っちゃう『赤い繭』は、共産の色の繭のなのでしょうか?
というよりも、おさむは不器用で文体を変えられないのでまるわかりなのです
794 :
吾輩は名無しである:03/01/01 22:37
『国文学年次別論文集』の最新刊(2002年刊)にのっている安部公房論の詳細
きぼんぬ!
795 :
吾輩は名無しである:03/01/01 22:38
>>793 あんたがそもそもおさむじゃねーか。カエレ!
>>792 安部のほとんどの著作は無理に左翼思想と結びつける必要はないけれど、
『赤い繭』は話の展開から見ても明らかに共産主義を意識してると思うが…
797 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/01/02 01:26
おれは自演はしてないぞ。
あべのさくひんに 共産を結びつけるのは今のおれの とれんどだぜ。
箱船さくら○とかな
798 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/01/05 03:17
飛ぶ男も意識してるのかな
嘘が嘘と分からなくなるって 思いっきり共産的
799 :
吾輩は名無しである:03/01/05 04:22
>箱船さくら○とかな
ネタでも「箱船」と書くな、「方舟」と書くのは最低限の礼儀だろ。
安部はマルクスを評価してたけど、マルクス主義者はどうだろうねえ???
超能力は絶対にありえないとしながらも、そういう超常現象に惹かれる
特定の人達の心理は興味深いし、理解できなくもないと言ってた人だからねぇ。
もともと自分が好きな作家を意識して書いた作品って、安部には実はあまり
ないと思う今日この頃。
初期のリアリズム小説が案外良かったりするんだよな。
>799
マルクス主義者(共産党)とは喧嘩別れしているよ。 結構、勧誘活動は
がんばってたみたいだけど。
安部は作家は意識してないかもしれないけど、哲学は意識してるよね
実存主義とか。
そして、マルクス主義者モデル=赤い繭=方舟=飛ぶ男、の主人公って
気がするんだけど、妄想しすぎか。
802 :
吾輩は名無しである:03/01/05 05:04
>>800 「終わりし道の標の標べに」、あれ読んでて少し照れくさく
ならなかった? あれを屈託なく読めたのなら、それはそれで良い読者なんだろうな。
>>801 >マルクス主義者(共産党)とは喧嘩別れしているよ。
知ってるよ、そんなことぐらい。だからこそ晩年の安部は、マルクスに対する評価を逆に高めて
いたと読むのは考え過ぎか? 方舟と飛ぶ男をマルクス主義モデルとだけ捉えるのは
なぜか安部が可哀相に思える・・・。
>802 どれがいいかというんなら「獣たちは故郷を目指す」だ。
阿部がいきなりアバンギャルドじゃなくリアリズムから入ったという
のは重いよ。切実さが感じられていいんだよな。ただ、阿部公房って
残るんだろうか?疑問だ。文学史には残っても、リアリズム以外は読
み継がれなくなるんじゃないか。個人的には箱男イイと思うが。
>803
折れも「獣(略」は大好き。 高校生の時、感動した
そして、安部公房は間違いなく残るよ。 100年後にも
だって彼の書く文章は思想云々抜きで面白いから。
>802
けれど、折れは間違いなく、安部は共産党の活動での経験を生かして小説を
つくっているように思えるね。 寓話的だから折れの妄想と程良くマッチするんだ
805 :
吾輩は名無しである:03/01/05 09:27
>803
作品云々でいえば『けものたちは故郷をめざす』は俺も好きだよ。
というか、俺はこれで安部に対する信頼みたいなものが生まれたぐらいだから。
この作家は絶対に信用出来るという。安部自身も気に入ってたみたいだし。
ただアバンギャルドとリアリズムって単純にわけることが出来るのかなと思って
『終わりし道の標べに』をもってきたんだけど。つまり、この小説は後に幾つか
削除した箇所がある作品だけど、これこそがリアリズムともアバンギャルドとも
いえない場所から始まった安部の創作の原点なんじゃないかなと思うんだ。
更にいうと、満州体験とハイデカーの影響は無理に分割して考えなくてもいいと
思うな。決してリアリズムから始まったともアバンギャルドから始まったとも
いえないというのが個人的な意見。気分悪くされたらすまん。あくまで俺個人の考え
だから。
>804
うーん、でもさ「カンガールノート」読んだ時に、もうそういうイデオロギーを越えた
創作に入ろうとしていたのかなと思ったんだけど。寓話的に「方舟」を読むと
それまでと変わらぬ「存在」についての問いかけだと思えるんたけど。
ま、個々の解釈だからどうでもいいよね。長文すまん。
806 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/01/05 13:34
安部の作品で一番難解なのは「カンガルーノート」だ。
最初、冒頭部分は読みやすい物の、いつもの難解モードの安部調が出てきて
安部の意図がわから無かった。
もはやつかみ所が無く、工房の洩れは舌を巻きました。
読み返してみようかな・・・。
807 :
吾輩は名無しである:03/01/05 15:43
>>806 >安部の意図がわから無かった。
なんでもかんでも安部作品=共産主義者・マルクス主義者・実存主義者って図式
で考えるからだろ。
それから「>○○」ってレスの付け方は鯖に負担かけないための配慮なのか??
808 :
吾輩は名無しである:03/01/05 20:56
「カンガルーノート」はイメージ重視で読めばいいんじゃないの?
夜明け前の紫キャベツの畑にベッドがあって、その上に老婆がいるとか
そういう雰囲気を「わ〜いいなぁ、こういうの面白いナ〜」って感じで。
809 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/01/06 00:36
>>807 >なんでもかんでも安部作品=共産主義者・マルクス主義者・実存主義者って図式
で考えるからだろ
考えてないよ。 安部公房の作品って、なんか作品の奥から安部公房の
しのび笑いが聞こえてくるようなモノが多いのだが、カンガルーノートってとらえどころがない気がする。
安部公房ファンで、カンガルーノートが傑作だと考えている人はいるのかな?
810 :
吾輩は名無しである:03/01/06 01:04
私はかなりの傑作だと思います。
それに、イメージ先行で読むのもいいのですが、あの作品には老いや機械に繋ぎ止められる
命などといった、かなり今日的なテーマで読み進められる作品だと思います。
病院の老人の「まだ死にたくないよ」というかすかなつぶやきが耳から離れません。
そうか。
まだ洩れは若いから分からないんだな。 なっとく
>810
なんか、おまいのおかげで、カンガルーノート読めそうな気がしますた
かんしゃしてます
「カンガルーノート」で分かるんですが、安部公房ってすげえピンクフロイドのファンなんですよね。
私もプログレロックは好きでフロイド聞くんですが、あのラストは絶対「エコーズ」ではなく
「末梢神経の凍結」のほうが合うように思います。
814 :
吾輩は名無しである:03/01/06 01:24
お前ら阿部工房全集の装丁見たか?たまらんぜ。フ。
>813
ヘー知らなかった。 カンガルーのどの辺で分かるの?
≫八百壱拾四
みてまへん。 どんなの?
816 :
吾輩は名無しである:03/01/06 01:30
>>815 2001年宇宙の旅。もしくはプレステ2
>816
安部公房の全集の装丁が???
48ページの後ろから2行目あたりから。
バンドの壊滅と再結成の件やロジャーの馬面にまで言及しているあたり、相当な
フロイドファンである。
>818
センキュ
820 :
吾輩は名無しである:03/01/06 01:58
冗談が分からずにスマソ
822 :
吾輩は名無しである:03/01/06 04:03
共産主義者・マルクス主義者・実存主義者とかの灰汁が全部抜けたら
安部公房の作品はようやく普遍的な寓話として読まれるんだろうね。
カンガルーノートは死が主題ですが、死に相対するものが単純に生ではなく
演技と移動が強調されているのが安部公房らしくて興味深い。
他人の顔の妻に萌え
ところで、貸した安部公房の本がかなりの数返ってきていなくて
ご立腹
825 :
吾輩は名無しである:03/01/06 22:04
>>774 ピンクフロイドの方でも安部公房を知っているのかも知れないよ、
彼らのライブステージのバックのイメージ映像に男を乗せたベッド(明らかに病院用)が
走り回るというのがあって、状況はちょっと違うが(飛行場の建物の中から滑走路に飛び出す)
カンガルーノートを連想させる。カンガルーノートは英訳されてたんだっけ?
826 :
吾輩は名無しである:03/01/07 11:04
あの〜全集全部読んだ方います?(新しいやつ
827 :
吾輩は名無しである:03/01/07 11:54
おさむ頼むからこのスレ来ないで
828 :
吾輩は名無しである:03/01/07 12:16
>>814 お亀さんですが。
全集の装丁はかっちょいいよね。俺、24歳のときに、装丁だけで
予約を決めちゃった。
でもまだほとんど読んでいない。俺には宝の持ち腐れ。うちにきて
読みたい奴いる?コーヒーくらいいれてやるよ。
はい。じゃあ、議論を進めて。
ていうか、俺って全集フェチなんだよね。安部のほか、荷風、龍之介、寺田寅彦
とあって、いま漱石を買っているところ。
あ、ごめんね。はいはい、どうぞ、議論を進めて。
829 :
吾輩は名無しである:03/01/07 21:39
全集がほっしいいいい!
店頭で売ってる書店ってある?実物見てみたい
830 :
吾輩は名無しである:03/01/07 21:46
831 :
吾輩は名無しである:03/01/08 01:13
>>829 神保町の小宮山書店で002と003だけ売っていたよ。
3500円/冊也。しかし「壁」の挿し絵が安部真知じゃない
のが納得いかない。
>安部公房ってすげえピンクフロイドのファンなんですよね。
>ピンクフロイドの方でも安部公房を知っているのかも知れないよ、
フロイド自身、The WALLのライヴを演る時、「壁」を近代自我の隠喩として表現する云々
って言ってたけ記憶があるけど、実際にThe WALLのライヴ映像を観たら・・・うーーんって感じでした。
まぁ、自分がまだ小学生に入るか入ったかの頃のフロイドの映像なので当時は凄かったんでしょうが。
あとロジャーが抜けた後のギルモア主体のライヴ盤を買った時には金かえせって気がしたのは俺だけ?
逆にシドがいた頃のの初期のモノクロ映像を観たとき鳥肌たつほど凄かったけど。
で、安部氏は最初から最後まで一貫してフロイド・ファンだったんでしょうか?
安部氏の好きな音楽や趣味に関しては詳しくないので、フロイド以外にも詳しい人
教えてくださると嬉しいです。
全集は東京以外に住んでる人間としては、まだ一度も古本屋でみかけたことありません。
もちろん欲しいけど・・定価で全て揃えるのは高い。
833 :
吾輩は名無しである:03/01/08 15:41
全集1〜3まで買ったけどそこで力尽きたな(2800¥だっけか当時。
無名詩集時代のが載ってて、山手線グルグル状態。
3にデンドロの異本が載っててお得な気分。
全29巻そろえるとオマケで別冊がついたらし。(どんなの?
フロイドの「アニマルズ」だっけか、バタシー発電所上空を豚が飛んでるやつ。
あの発電所のメカっぽさ、なまめかしさ、非人間的なスケール感はちょっとだけ安部っぽいなと。
豚といえばいうまでもなく・・・
で、だ。「安部公房スタジオ」のお芝居を生で見た方います?
安部の戯曲はど〜もしっくりこないのだよ、個人的に。(「愛の眼鏡〜」は好きだけどね
原作読んで舞台見た方、感想Plz
834 :
吾輩は名無しである:03/01/08 15:45
安部公房全作品の1と8が100円で売ってたのですが買い?
835 :
吾輩は名無しである:03/01/08 17:08
状態次第では適正価格かと。燃え尽きた地図辺りまでは載ってたっけ?
っていうか、新潮さん。文庫の緑色のストッキング、再版して。たのむから。
ひょっとして初版絶版ですか?ついでに石の目も・・・
836 :
吾輩は名無しである:03/01/10 04:13
対談とか読むと現代音楽をけっこう聴いてるようだよ。
ピエールアンリやクセナキスあたりに言及していたし。
シンセサイザーとひとおりの録音機器も持ってるしね。
837 :
吾輩は名無しである:03/01/10 05:57
現代音楽ですか、なるほど。情報サンクス。
ところで、セルゲイ・クリョーヒンあたりは好きだったんだろうか。
動物のアヒルなんかと一緒にライヴをしちゃう、かなりアナーキーな
ロシアのおっさんだったわけだけど。
それで、安部氏がAKAIとかと一緒にTR-909とか使ってドンドカやってたら、
それはそれで安部氏らしいとおもわれ。
838 :
吾輩は名無しである:03/01/10 11:51
刀根・小杉と同時代だけど接点はなかったのかな。
小杉の音楽活動は安部公房の執筆活動にスタンス的に似ていると思う。
刀根のmusic iconologicalなんか安部公房が跳んで喜びそうな気もするけど
案外ロマンチストな安部公房は極北の信号音にはどう反応したんだろう。
安部って結構ロマンチストだよね。
839 :
吾輩は名無しである:03/01/11 18:31
今更だけどブックオフで文庫版の壁と砂の女を100円で手に入れたよ。
ところでブックオフに安部公房のコーナーがないのはなんでだろう?
840 :
吾輩は名無しである:03/01/11 18:40
読まれてる?
841 :
吾輩は名無しである:03/01/12 00:22
砂の女を改めて読み返してみて、男と女を始めとして都市と村など様々な対比を
流動する鉱物としての砂と水のメタファーに全部ぶちこんでしまえる構成力に脱帽。
安部公房ってすげえよなあ。
842 :
吾輩は名無しである:03/01/12 22:38
野良魚だ!!
843 :
吾輩は名無しである:03/01/12 23:20
844 :
吾輩は名無しである:03/01/13 01:00
「デンドロカカリヤ」という名の水中都市なのだと勘違いしていた。
845 :
吾輩は名無しである:03/01/13 02:46
>>844 文庫の背表紙を見たら、そう思うかもな。
846 :
吾輩は名無しである:03/01/17 23:32
安部公房の影響受けてピンクフロイド『狂気』聴いたけどイマイチやったなぁ……
847 :
吾輩は名無しである:03/01/18 19:40
俺は方舟さくら丸が一番いいな。
848 :
吾輩は名無しである:03/01/20 02:45
俺はカードキャプターさくらが一番いいな。
(^^)
850 :
吾輩は名無しである:03/01/22 18:27
10回忌age
851 :
吾輩は名無しである:03/01/22 21:45
>>846 ぶっ飛んでるフロイドの1stはご存知ですか。
852 :
吾輩は名無しである:03/01/25 15:52
y
853 :
吾輩は名無しである:03/01/25 23:50
ひさしぶりにのぞいたら会話が濃くなってて嬉しいなぁ。
>>832 ピンク・フロイドが『狂気』の「走り回って」を演奏する時に上映される、
男が寝そべったベッドが勝手に走り出し、やがて滑走路から飛び去ってしまう映像ですが、
87年の「鬱ツアー」で登場したもので、ライブビデオ「光」に収録されてます。
『カンガルー・ノート』がこの映像にインスパイアされているのは間違いないでしょう。
私の会社には、安部スタジオで舞台監督だった人と、役者だった人がいるのですが、
彼らに聞いたところ、安部スタジオ時代からかなりのフロイドファンだったようです。
また、コリーヌ・ブレさんは、80年頃、初めて安部公房にインタビューした際、
バッグからフロイドのカセットテープを落としたら、安部氏はめざとく、
「ピンク・フロイド好きなの?」
と訊ねられ、アルバム全部持ってる、と答えると、
「じつは……僕もなんだ」
と照れくさそうに笑った、とシンポジウムで語ってました。
また、『方舟さくら丸』の時のインタビューでは、
「好きな音楽は、バロック好きなのでバッハ、ジャズならセロニアス・モンク、
それからピンク・フロイド」と答え、
ビートルズよりも、フロイドの方が、時代のもろさ、過酷さをより
シンボリックに表現していると思う、と語ってます。
854 :
吾輩は名無しである:03/01/27 20:43
いや、カードキャプターさくらより、方舟さくら丸のほうが上でしょ。
855 :
吾輩は名無しである:03/01/27 21:33
856 :
吾輩は名無しである:03/01/28 14:18
俺的安部公房ランク
1位 密会 読んでてマジで面白い。因みに俺はロリじゃないよ。
2位 砂の女 正しく最高傑作。奇跡。
3位 燃えつきた地図 一番衝撃を受けた。
4位 デンドロカカリヤ 高校の授業で出会った。全てはここから始まった。
5位 鞄 短いけど面白い。
857 :
吾輩は名無しである:03/01/28 14:21
おめーら、安部公房作品の中に登場する女性で一番萌えるのをあげろ。
俺はダントツで箱男に出てくる女教師(生徒を射精させる先生)
>>857 『密会』に登場する少女
「触ってよ」
ロリと呼びたければ呼べw
859 :
吾輩は名無しである:03/01/28 21:42
>>857 一番じゃなくって、2つあげさせろ!
「密会」の女秘書と、「箱男」の看護婦だな。(;゚∀゚)=3 ムッハー
>>858 あのょぅι゛ょは放置しておくと手が勝手に股間にいくんだよな。(;´Д`)ハァハァ
860 :
吾輩は名無しである:03/01/28 22:01
なおかつ猫の鳴き声であえぐように調教ずみです。
《オレンジを絞ったような》という若さの表現がベタでエロかった。
萌えというかエロいなーと思ったのはさくら丸の女子中学生狩りを巡る会話。
「手は出さなくでもチンポコは出すのだ」という旨の老人の台詞に
衝撃を受けるツッパリ少年の描写がとてるもなくいやらしく感じた。
861 :
吾輩は名無しである:03/01/29 17:14
馬鹿野郎!
密会の看護婦どもが最強だろ!
チンポしごいたりさー。(;゚∀゚)=3 ムッハー
862 :
bloom:03/01/29 17:16
863 :
吾輩は名無しである:03/01/29 18:19
>857
こういう話題で盛り上がっている自分が悲しい。
俺は箱男の看護婦萌え。緒川たまきに脱いで欲しかった。
865 :
吾輩は名無しである:03/02/04 11:28
この人は背が低いのですか?
体重は?
>865
170aもなさそうだよね。
「壁」の安部真知サンの挿絵を見てると、
この夫婦がどんな会話してたのか気になる。
>身長・体重
死ぬ程どうでも良い。
868 :
吾輩は名無しである:03/02/10 18:11
俯瞰の文章ではないよね。とはいっても全体を把握してるけど。
地面を這いずりまわって集めた情報で透視図を作るみたいな把握の仕方。
女人禁制?(w
逆の立場としては性的魅力のある男性て
………特に浮かばない
870 :
吾輩は名無しである:03/02/16 17:26
むしろ性的魅力に欠ける男性を描いているふしがある。
871 :
吾輩は名無しである:03/02/16 17:49
「箱男」「飛ぶ男」がいいねー。
>>870 それはたしかにある。
872 :
吾輩は名無しである:03/02/16 18:24
例えば現在の若い作家で、安部公房のような思想、文体をそなえた作家が現れたら、みなさんどう思われますか? すんなり受け入れますか? それともやっぱり安部公房の亜流だ、と言って蹴りますか? 未だかつてそんな作家現れてないと思うんですけど・・・。
思想と文体は作家オリジナルのものがいいけど
皮肉なユーモアのセンスを誰か受け継いで欲しい。
>>875 しかも政治思想抜きで。
今の時代の方が居そうなもんなのになあ。
877 :
吾輩は名無しである:03/02/17 21:54
>>876 やっぱり安部公房には、当時の作家によくある政治思想が含まれていたと思う? 初期の短編なんかにはそういう匂いがしないでもないけど。
878 :
吾輩は名無しである:03/02/18 19:19
共産党に入ってたのいつ頃まで?
879 :
吾輩は名無しである:03/02/18 22:01
>>878 「砂の女」が刊行されるちょっと前だから、昭和37年(1962年)38歳の頃。
880 :
吾輩は名無しである:03/02/18 23:04
>>879 サンクス。
結構な年齢になるまで入ってたんだね。
遅レス御免。
やっぱり、基本左寄りなのは否定できない所だと。
問われて初めて「今の時代の方が…」という自分の発言を
振り返ってたら、あゆいややっぱりあの時代が彼を育てたのもまた事実かなと。
みすたいぷ御免。
>>881 たしかにそういう時代だったのかもしれない。大江とか三島とか、そういう作家がたくさん現れた時代なわけで、あきらかに現代とは違うよね。政治思想も今より過激(?)だったし・・・。
ごめん、887じゃなくて877だった。
>>883 不景気ですから、同じような状況が起きてもおかしくないと思いますよ。
ついおととしにもどういうわけか岩波現代文庫1周年企画の一環として、
「大杉榮語録」なんてものが出ましたし。
「美は乱調にあり」という大杉の有名なフレーズは舞城王太郎や岡武士と
いった平成文学の担い手を語る上で有効なキーワードではないでしょうか?
886 :
吾輩は名無しである:03/02/20 21:56
887 :
吾輩は名無しである:03/02/23 21:25
ああ、ブクオフで「緑色のストッキング・未必の故意」
ゲットできたよ。地方だとなかなか揃わなくて……。
あと、
死に急ぐ鯨たち
カーブの向こう・ユープケッチャ
石の眼
夢の逃亡
けものたちは故郷をめざす 以上(新潮)
反劇的人間 (中公)
で、文庫コンプリートだ!
888 :
吾輩は名無しである:03/02/24 00:21
>>887 反劇的人間って聞いたことないけどどんな感じなの?
ドナルドキーンとの対談。
何か入手困難な気がする。
サンクス!
新潮じゃないやつは入手難しいかもね。折れもほしい。
入手困難は、全集で読めば問題ないと思うのだが・・・
うーん……、文庫が好きなんだよね。全集買う金も無いし。
それに887では不満げに書いたけど、
地方で古本屋を探す楽しみもなかなかのものだから。
893 :
吾輩は名無しである:03/02/24 21:21
古本屋めぐりか〜、それも乙だな。
思いかけず、掘り出し物があったりするもんね。
でも、全集は県立図書館クラスにはあるから、
まちの図書館経由で借りられるよ。
>>891 読むことそのものが目的ってわけでもないんだよね。887の書いてるとおり古本屋で探すことそのものが楽しかったりする。
古本屋(特に地方)を回っていると、時にとんでもない物があったりしますね。
前に出てきた「反劇的人間」(中公新書)が百円!心臓が飛び出しそうになりました(大袈裟でしょうか?)。
確かに、探す過程も楽しい。
急に割り込んでなんですが・・・。
896 :
吾輩は名無しである:03/02/26 00:57
おいらは、田舎の図書館に処分品として置かれていた「反劇的人間」をもらったよ。
実はハードカバーでコンプリートするのを目標にしてます。今のところ、「カンガルーノート」「飛ぶ男」「箱男」「密会」「けものたちは故郷をめざす」は持ってる。
全集買えよなんていいっこなしね。集めるのが楽しいわけで・・・。
私もハードで集め始めてしまったのでハード派。
鯨をみつけた時は嬉しかった…
>>898 鯨か〜。見たことないな。ハードカバーって短編とかもでてるんだろうか?
鯨はなんか旬ネタなんだよね。
危機がまた来てる。
国家がいかんのかなあ…
ただサカヲタとしていいたいのは、W杯を楽しむのに
ナショナリズムなんてもんはいらないって事…
厨房だねw
901 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/02/27 14:59
中公新書って、ほかになに出してる?おれ珍しいやつ見つけたんだけど、本棚の
どっかに隠れちゃってまつ
鯨はもう廃刊なの?良く見かけるけど。
>>887 「石の眼」って持ってないんだけど、新潮で出てるの?
もれはハードの「飛ぶ男」捜してます、神保町でうってるか情報キボン
あと、「愛のメガネは色眼鏡」ってどこにはいってるの?
しつもんしすぎた ごめんあそばせ
「死に急ぐ鯨たち」旬だね。いま鯨が旬。
絶版になった文庫の鯨を再発する好機だと思うんだけどダメかな。
情勢が安定したら「内なる辺境」も再発キボンヌだけどダメかな。
「愛のメガネは色眼鏡」はハードカバー持ってるけど700円だったかな。
「石の目」は新潮から文庫で出てるよ。もちろん絶版だけど。
安部公房絶版多いね。
♪読みたい本も読めないこんな世の中じゃポイズン
903=もれ
石の眼っておもろそうだな。読んだことないんだけど、図書館で探してみよう。
だれか読んだなら、あらすじキボン
全集って字が小さくて目が疲れるんだよな
>900
サカオタとしては日本代表が活躍するのもおもしろくないの?
私が持ってる新潮文庫。
1「他人の顔」 2「壁」 3「けものたちは故郷をめざす」 4「飢餓同盟」 5「第四間氷期」
6「幽霊はここにいる・どれい狩り」 7「水中都市・デンドロカカリヤ」 8「無関係な死・時の崖」
9「R62号の発明・鉛の卵」 10「石の眼」 11「終わりし道の標べに」 12「人間そっくり」
13「夢の逃亡」 14「燃えつきた地図」 15「砂の女」 16「箱男」 17「密会」 18「笑う月」
19「友達・棒になった男」 20「カーブの向う・ユープケッチャ」 21「緑色のストッキング・未必の故意」
22「方舟さくら丸」 23「死に急ぐ鯨たち」 24「カンガルー・ノート」
新潮文庫はたぶんこれでコンプリートだと思います。
追記。
「愛の眼鏡は色ガラス」は、新潮文庫だと「緑色のストッキング・未必の故意」にはいってますよ。
サンクス
じゃあ、もれはあと石の眼だけだ。でも友人に貸した奴がごろくさつ帰ってきていない
しかも絶版になってる。ヤバイ逃げられないようにしとかないと・・・。
中公はなかなか見つからないなぁ
909 :
吾輩は名無しである:03/02/27 23:46
中公からは「榎本武揚」がでてるよ。新潮の戯曲集にひょっとしてはいってるかもしれない。こないだ古本屋で見つけたんだけどなくなってた。石の眼もどっかで見たなぁ・・・。
>909
「榎本武揚」もってます。あれはレアだったのか
石の眼まじでほしいな。新潮のやつ。あらすじ知らない?
反劇的人間 はもってない。
>>910 石の眼なー、こんな話題になるんだったら買っとけばよかった。せめて少しでも読んでればよかったんだけど、表紙見て裏のあらすじをちらっと見て棚にしまってしまった!! というわけであらすじはわからない。ごめん。
なんともったいない・・・・・・。
まだ初期の作品っぽいから難解モードには入ってなくて
かなりキャッチーなんだろうな。。。
はぁ。でっかい図書館逝かなくちゃ
密会で女秘書が無い骨少女の上に座るシーンが凄すぎるんですけど、どうしましょう?
文庫の「密会」初版版の後ろの作品紹介を見てたら「石の眼」がのってた!!奇跡に近いなこれは。
業者と政治家の闇取引による手抜き工事で、満水になれば決壊は必至のダム。推理小説の手法で、現代の政治と人間関係を抉る異色作。
そのままのせてみた。けっこう面白そうだね。古本屋巡って探そうかなぁ〜。
「飢餓同盟」に近いのかな
闇取引のシーンでの会話とかブラックユーモアぜんかいでおもろそうだ
ほしいなぁ。神保町回ってみよう。
希少本があったらこのスレで商売しようかなw
「完成近いダム建設地、しかしそのダムは業者と政治家の闇取引による手抜き工事で、満水にな
れば決壊は必至であった。不正の露見を恐れ、対策に狂奔する工事関係者たちへの審判の日が
来た−。その朝、登場した一人の殺し屋によって、彼らの恐怖の二十四時間が始まる…。推理小
説の手法をもちいて、現代の錯綜した政治と人間関係の断面を浮き彫りにした異色の長編小説。」
【新潮文庫「石の眼」カバーより】
「 この様な活動の変遷の中で、長編小説そのものの作風もまた一様ではなかった。処女長編小
説『終わりし道の標べに』以後は、現実から取材した『飢餓同盟』(講談社、昭29・2)、『けものたち
は故郷をめざす』(「群像」昭32・1〜4)、『石の眼』(新潮社、昭35・6)等のドキュメンタリー的作
風と、『第四間氷期』(「世界」昭34・3)等のSF的作風との二極に分裂し、方法の模索が行われた
のである。
そして、昭和37年6月、新潮社より刊行された書き下ろし長編小説『砂の女』の成功によって、長
編小説のみでなく、安部公房の文学全体が大きく前進した。SF的架空性とドキュメンタリー的リア
リティは見事に統合され、日常的現実への挑戦という方向性も確立されたのである。」
【出典はノーコメント(笑)】
917 :
吾輩は名無しである:03/02/28 00:53
>>913 禿しく同意。
安部も自慢していたなぁ。
>916
期待できそうな内容で安部公房の得意技炸裂っぽいけど、
何で絶版になったのかが謎だ。
「終わりし〜」もそうだけど。
みなさん想像がふくらんじゃってるようですが、石の眼はそんなおもろくなかったぞ。内容は忘れたが。ちなみに私は文庫を2冊所有しております。
あっ、そうそう。初版のハードカバーも持ってます。神保町で四千くらいかな。
921 :
吾輩は名無しである:03/02/28 22:18
神保町って一体なんのことなの? 気になってたんですが・・・
単に神保町の古本屋でって事じゃないの?
923 :
吾輩は名無しである:03/02/28 22:22
>>923 何県ではない。東京都だ。千代田区だ。神田小川町だ。神田淡路町だ。
925 :
吾輩は名無しである:03/02/28 22:27
気にするな。俺も市外局番4ケタだ。
927 :
吾輩は名無しである:03/02/28 22:33
爆笑中。
ほのぼの〜(笑)
余談ですけど。
↓こういうところは利用しない方が多いのでしょうか?
http://www.kosho.jp/ 探すのを楽しんでいる方、状態を確認してから購入する方が多いのかな?
私はものぐさだからついつい…。
ちなみに「反劇的人間」も複数の書店で扱っているようです。
片田舎に突如として広がる古書店街…神保町…(笑
931 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/01 00:40
そうか、石の眼はおもろくないのか・・・。
でも香具師(工房)って完全な駄作ってないよね。どっか光り輝いているのさ!
932 :
ノロマ ヒドシ:03/03/01 00:48
913さん!密会のすごいシーンって文庫でいうと何ページでちゅか?
そこは一行ほどの簡単な描写だからそこに至るまでの
文学的モンモンなしで読んじゃったらおもしろみないと思うよ。
「密会」にはそういうシーンがあるということだけ覚えとけ。
「R42号の発明」での改造手術のシーンも衝撃的だったな。
はは、こいつは発見だな、詩人の製法が分ったよ
R62号の発明…
あれ読んだの小3の夏休みだったんだが、
読書感想画がまだ実家に残ってる。
頭に小さなアンテナのある男が
灰色一色の部屋の灰色のベッドにただ座ってる絵。
宿題としてはかなり手抜きな訳だが、あれは捨てられないよ…
935 :
ノロマ ヒドシ:03/03/01 04:42
それにしても、安部は「密会」あたりからおかしくなってきたんだよね。評価されてる作品もないし、その頃から文壇との交流もなくなってきてるし。
936 :
ノロマ ヒドシ:03/03/01 04:43
その後に仕事場を箱根に移してからはさらに孤独だったんだよね。それが作品に悪い影響を与えたのだと言われているが、みなさんはどう思います?
悪い影響ってなんだ?影響に良いも悪いもあるのか?
評価される事はそんなに重要なのか?
晩年の作品は果たしてつまらないのか?
晩年の作品って、なんかまとまりが悪くなってきてるきがする
でももれは浮気のこととかあんま良くしらないんだよ
どっかに詳しくのってない?
漏れは「箱男」以降のだんだんカオス色の強くなってきた作品群こそ彼の集大成
だとおもふ。
940 :
吾輩は名無しである:03/03/01 21:15
公房初めて読むならなに?
『インディヴィジュアル・プロジェクション』
>>940 やっぱ「砂の女」じゃないのん?
そん次は「壁」「箱男」あたりを。
943 :
吾輩は名無しである:03/03/01 21:52
晩年の作品はまとまりがないってたまに聞くけど、そうか?
単純な一人称形式から離れていっただと思うんだけど。
テーマというのか、ひとつの小説が扱うものが大きくなったから
まとまりがなくなったような印象を受けるのかもしれないな。
>940
「人間そっくり」もしくは「砂の女」だな。
次に箱男 そして壁
>943
扱うものが大きくなりすぎて、少し手に余ってる印象をうけます。
いや、嫌いじゃないけど。
内なる辺境と赤い繭のつながりをみなさんはどう解釈してますか?
946 :
吾輩は名無しである:03/03/01 22:14
>>945 ユダヤ人とおれ、正統と異端、ってとこですが何か?
947 :
吾輩は名無しである:03/03/01 23:17
>940
「他人の顔」なんてどう?
みんなあんまり触れないけど私はこれで安部知ったんだよなー
初めてでも読みやすかった。
次に「箱男」読んだら難しくて理解できなかったけど
どんどんはまってったよ
初めて読むなら、断然「砂の女」がお薦め。
おもしろい物語作品だしね。
次にお薦めなのが「方舟さくら丸」です。
阿部の作品では、このニ作品がダントツでイイです。
自分は「方舟さくら丸」だけはなんかイマイチだった。
他の長編はあんまり評判のよろしくない「カンガルーノート」も含めて
好きなんだけど。
なんか普通な感じというか。
なんか物凄い小説らしいんだけど、どの辺が凄いのかよく分からなかった。
950 :
吾輩は名無しである:03/03/02 15:45
>>941 一応つっこんどくが、
それは阿部和重だよな〜
>949
ぼくは「さくら丸」は安部のベスト3は無理でも5には入ると思っているけど、
今読むと、「なんか普通な感じ」というのもわかる気がする。あれは「核シェ
ルター」なんてものが生々しい意味を持ちえていた時代の物語なんだろう、
たぶん。
>>951 そんな貴方は鯨を読んでから読んでみませう。
>952
ああごめん。誤読させてしまった。ぼくはきっと949の父親の弟くらいの年齢で、
鯨はむろん、読んでるのよ。最後の一文は949の心情を慮って言っているわけで。
だから、その助言は949にフォワードしてください。
でも、さくらまるは結構、構成や含みが複雑で読み取りがたい。
作者が自己厨やっちゃったとも言える。純文なんだろうからそれでいいんだろうが
読者から見れば、よむのがつかれる。漏れも一回目は挫折したし
工房はじめての人間が読むのはやめといたほうが良いだ
955 :
吾輩は名無しである:03/03/02 17:55
阿部工房さんはワープロの登場を非常に喜んだらしいですが、
正直言って、書くのを原稿用紙からワープロに切り替えた時期から
文章が支離滅裂になってきたような気がする。
昭和60年ころから使い始めたらしいけれど、
「箱舟さくら丸」ぐらいからだろうか。。。
956 :
吾輩は名無しである:03/03/02 18:16
>>955 なかなか鋭いなぁ。そういわれればそんな気がする。でもワープロが原因でそうなっていったかどうかには疑問がある。問題なのは阿部の文学的な思考の変化にあるはず。
957 :
吾輩は名無しである:03/03/02 20:52
晩年の作品を支離滅裂とかいわれてあの世でガックリ肩を落としていることだろう。
登場人物をつい主人公にしようとするから支離滅裂になるんじゃないのか。
ただ読めばいいのに。文学とか解説とか評論とかがいけないんだよな。
構成がしっかりしてて演出が巧みで豊かな内容を含んだ読みやすいいい小説だろ?
特定のものを押し付けるでもないし、謙虚に謙虚が過ぎて誤解されてるんだろうな。
958 :
ラッキーアイテム:03/03/02 21:19
そろそろ次スレ立てようか
960 :
吾輩は名無しである:03/03/02 21:34
>>957 違う、後期作品云々書いてる奴は、安部公房の初期作品から通読して
いない。しかも表層的にしか読み取れない。これなら村上春樹の「カ
ンガルー日和」でも読んでる方がいいだろ。こいつら。
961 :
吾輩は名無しである:03/03/02 22:00
でも、さくら丸は素人目に面白くなかったですよ。
963 :
吾輩は名無しである:03/03/02 22:36
オイラはさくら丸はもの凄く好きだし、一発で理解できたけど。
複雑でも難解でもないと思うので、シンクロできるか否かだと思う。
逆に、オイラは燃えつきた地図が何が面白いのかわけわからんかった。
964 :
吾輩は名無しである:03/03/04 03:36
やっぱ、『砂の女』、『壁』、『第四間氷期』の3作品から読み進むのが無難では?
豊かなイマジネーションと、ストーリーテリングの妙を楽しんでほしい。
『他人の顔』以降の作品、特に『箱男』からは、現代文学を読み慣れてない人には
しんどいでしょう。
俺も、『箱男』、『密会』、『方舟さくら丸』は初読ではサッパリだった。
数年経って、やっと味わい方がわかってきたと思う。
こっちは使いきらないのかなあ…
もし読んでる人がいましたら、
世界市民的な考え方についてご意見お聞かせ願いたい。
ていうか、どこからがナショナリズムなのか
分からなくなる事がある。
稚拙な例で恐縮だけど、上京していて
同郷の人に偶会ったら嬉しかったりしない?
あーいうのも広い意味ではナショナリズムなんだよね?
青い
967 :
吾輩は名無しである:03/04/03 02:33
ひゃっふぉー
>>965 いや違う。それは郷土愛だろう。
nation (国民) という概念自体が、近代的な国家 (nation state)
とともに確立されたわけだから、きわめて人工的なものなんだ。
それを重んじるのが nationalism だろう。
そうしたわけでキミが言うような自然な感情とは違う。
> 世界市民的な考え方についてご意見お聞かせ願いたい。
世界市民って広い概念だよな。で歴史的には盛り上がったりしぼんだりしている。
安部公房のどこらへんにそうしたものを感じたの?(別に否定しているわけではなくて)
安部公房は国家を持たない根無し草という感じが強いね。
それは満州での体験があるからね。実際に大日本帝国の崩壊を目の当たりにしたわけで。
でもなぜ安部の小説は出所不明と言われるんだろう、と考えた。
それは日本の風物のようなものが無いからだ。
すると日本の小説では、風物のようなものをそれらしく描けば、
出所がわかるということなのか?うーん。
969 :
吾輩は名無しである:03/04/08 20:42
死んだ作家に興味はない。
死んだ作家をはずしたら読む物なくなるだろw
作品は作家が死んでから価値がでるものだ。
畑正憲と安部はどっちが上なの?
974 :
吾輩は名無しである:03/04/18 21:17
安部公房の主な趣味ってなんですか?
文筆
なんで最後までいってないのに次スレ立てたのかね?
大西巨人スレを見習え!
sage
>>949-954 あたりの『箱舟さくら丸』に関する議論について
俺が読んだのはずっと以前だが、自分もみなさんと同様、面白いけどやや古びているかなと感じた。
他の安部作品が時代を超えるテーマを持っているのにもかかわらず。
それはいうまでもなく、核に焦点を当てているからだけど、
このテーマが古いとはいえなくなって来たんじゃないかというのが最近の想い。
というのは、他人に対する不寛容の思想が再び頭をもたげてきているから。
アメリカでも、この日本でも。
安部公房が「核シェルター入りの切符」で言っていたのは、「自分が助かるということが他人を見殺しにするという状況」と
その「誰を助け誰を助けないのかという選別には根拠がない」ということだったと思う。
それは911テロ以来の「セキュリティ」や「危機管理」といった胡散臭い議論にも通じている。
WEB版『憂国放談』で浅田がツボをついたことを言っていたのでそのまま引用したい。
浅田彰: ちょっと哲学めいたことを言うと、セキュリティという言葉は、 もとはsine curaと
いうラテン語からきてる。つまり、セキュリティの確保された状態、セキュアな状態ってのは、
思い煩いがない状態、ある意味でケアフリーな(ケアの必要がない)状態なんだよね。じゃあ、
思 い煩うってのは、何のことを思い煩うのか。自然のこと、そしてとくに他者のことなわけ。
だから、他者のことを慮る必要がない、自分たちだ けで何も考えずに安心していられるっての
がセキュリティなんだよね。… とくに9.11以後、世界中でセキュリティがキー ワードになって
監視/管理社会化が進んでるでしょ。… たしかにセキュリティは必要だよ。安心して暮らせる
ってことは、何をする上でも基礎にな ることだから。だけど、セキュリティだけを追求してい
くと、結局、他 人のことを心配しなくていい、他者なんか無視して生きていける状態が 望ま
しいって話になっちゃう。
参照:
http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/200212/index.html
979 :
吾輩は名無しである:03/04/18 22:58
>>978 ある程度の割合で泥棒とか人殺しとか強姦魔がいるのか普通の社会であって、
完全にセキュアな状態を求めることが逆に危険な状態を招いているのではと思う。
だいたい危機管理なんて変だし。管理できたら危機とは言わんでしょう。(w
何ごとも制御可能と考える、今で言えばアメリカ的な木訥さが全てに適用されようと
しているのがマズさの要因ではないかな。
計画経済の壮大な実験の失敗が明確になったあと今度は「自由主義経済」の
実験が継続されているようだ。
悪を根絶するのを目的とするのはいいが、現実にそれが出来ると考えるのは
無邪気すぎる。家の鍵を増やせば増やすほど隣人への不信感は募るばかりだ。
問題は完全に安全が保障された小さなユニットの集積が安全な社会になるという
積分的な発想が安易すぎるのだろう。国境のある国の安全とない国の安全は
意味が違う。日本人のイメージする安全は拉致問題でほころびを見せかけている。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)